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SSスレ「マーサー王物語-サユとベリーズと拳士たち」

130 ◆V9ncA8v9YI:2015/05/22(金) 01:18:01
「副作用とかではありませんが、一番危険なのはグレープジュースですよね。」

遠巻きに見守っていたハルナンも会話に入ってくる。
実は彼女もおしゃべりをしたくてたまらなかったのだ。

「グレープジュース?これのこと?」

マロはユカニャの手から5本のジュース瓶を奪い取ると、真ん中の紫の瓶を指差した。
いきなり取られたのでムッとするユカニャだったが、 質問されたのでまずはそれに返す。

「はい。紫色のグレープジュースはリミッターを外す効能が有るんです。人間の脳は本来……」
「あー火事場の馬鹿力を引き出すってことね。」
「あ、そうです。ただ、使用後に激痛が全身を襲うのが玉に瑕ですけどね。」
「えっ、そういうのを副作用と言うんじゃ……」
「無茶しすぎると体を壊すのは人間本来の機能です!ジュースの副作用じゃありません」
「あぁはいはい、分かったから分かったから。」

急にプンプン怒り出すユカニャを見て、マロは苦笑いするしかなかった。
王の前でジュースを馬鹿にするのはもう止めようと決意する。

「ほらグレープジュースは怖いでしょう? その反面、メロンジュースは笑っちゃうくらい平和ですけどね。」

ハルナンが笑いながらそう言うので、マロは緑の特徴も気になりだした。
目の前になんでも教えてくれる先生がいるのでこれも尋ねることにする。

「メロンだっけ?これはどういうジュースなの?」
「飲むと眼がよくなります。」
「!」

他と比較すると視力改善というショボい効果なので、ハルナンは分かっていても吹き出してしまった。
だがマロ・テスクは笑うような気分にはとうていなれなかった。
むしろ今日一番の警戒を見せているようだ。

「眼、か……よくもまぁこんな代物を作ったものね。」
「はい、たくさん勉強しましたので。」


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