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SSスレ「マーサー王物語-サユとベリーズと拳士たち」

106 ◆V9ncA8v9YI:2015/05/17(日) 02:28:25
舞台はまた訓練場に戻る。
そこでは、応戦中のフクとタケの前に新たな刺客が登場し、今まさに飛び掛るところだった。

「タケちゃん助太刀するよ!」

新顔の正体はタケと同じアンジュ王国出身の文化番長メイ・オールウェイズ・コーダーだ。
前にも書いたように、番長4人はこの訓練場に集結していたのである。
タケとメイとで二人がかりなので番長側が圧倒的有利なはずなのだが、むしろタケは渋い顔をしていた。

「馬鹿!お前がなんとかなる相手じゃねぇよ!」

はじめはタケが何を言っているのか分からないメイだったが、
フクを殴ろうとするあたりでその意味に気づくことになる。

(え!?フクの顔が小さく・・・・・・)

突然小顔になったと思えるくらいに一瞬で、フクは後方へと跳んでいた。
そのせいでメイの攻撃は空振りに終わり、それどころか体勢までも崩してしまった。
そしてフクはメイがフラつくのを確認すると、それ目掛けて強烈な突進を喰らわせていく。
重量感と爆発力を兼ね揃えた体当たりに細身のメイが耐えられるはずもなく、壁際まで吹き飛ばされてしまう。

「痛っ!・・・・・・くそぉ・・・・・・」

自身の実力をほとんど出し切れずに膝をつくことになったのでメイは酷く悔しがる。
フクが強いということは聞いていたが、ここまでとは思ってなかったのだ。
メイが飛ばされた先に立っていた勉強番長カナナン・サイタチープと、体育座りをしていた帰宅番長リナプー・コワオールドも口を開く。

「アカンやろメイメイ、タケちゃんが一騎打ちでいく言うたんやから大人しく見守っとかんと」
「確かにハルナンって人は4人で戦えーって言ってたけどさ、マロさんは休んでいいって言ってたしタケちゃんに任せとこうよ。」
「せやで、ウチらみんなが本気を出すのはマロさんの合図が聞こえてからで十分や。
 それまでにフクって人のデータを取らなあかん・・・・・・"フク・バックステップ"も"フク・ダッシュ"も聞くより実物のがめっちゃ凄い。」
「うん、実際に受けてみてやっと分かったよ・・・・・・あれに対応出来るのはタケちゃんくらいだね。」


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