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SSスレ「マーサー王物語-サユとベリーズと拳士たち」
674
:
◆V9ncA8v9YI
:2015/11/08(日) 07:37:02
護られながら一歩退いたところで全体を見ているフクも、この異常さに気づいていた。
形勢自体はQ期側の優勢。
天気組への攻撃はいくらかヒットしているし、
このままガチンコ勝負を続けても負ける見込みは殆どない。
そしてそれには天気組も気づいているはず。
なのに彼女らは依然として通用しない攻撃を続けているし、
仮に効いたとしても攻め切らずにいた。
全くもってその意図が掴めない。
(なんだと言うの?まるで決闘を無理矢理にでも長引かせたいように見える。
あるいは、Q期の実力を測っている?……あ!)
後者の考えが浮かんだ時、フクはあることに気づいた。
Q期がどのような攻撃をするのか、どのような防御をするのか
それをこの場でしっかりと確認することによって
圧倒的優位に運ぶことの出来る手段が天気組には存在することを思い出したのだ。
フクは慌ててQ期達に退くように命ずる。
「みんな!ちょっと待……」
「あーもうダメだ!キツい!退却するよ!!」
フクが言い終わるより早く、ハルの方から対戦相手であるサヤシのもとを離れていった。
体中にできた青アザを見るに、サヤシから手痛い攻撃を何回か喰らったことが想像できる。
そして戦線離脱したのはハルだけでなく、
ハルナンとアユミンも一瞬アイコンタクトを交わしては、自陣へと逃げていく。
急な変わり身にエリポン、サヤシ、カノンの3人は不思議に思ったが
フクだけは青ざめた顔をしていた。
「どうしよう……遅すぎたんだ……」
フクの落胆の理由、そして天気組の撤退の真相はすぐに分かる。
ハルナン達は自らの誇りや負傷と引き換えに、あるものを完成させたのだ。
言うならばそれは、この状況下を完全に支配するバトルマシーン。
「マーチャン!出番よ!」
「はぁ、マーチャン疲れちゃったよ……でももう全部覚えた。」
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