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SSスレ「マーサー王物語-サユとベリーズと拳士たち」
856
:
名無し募集中。。。
:2016/05/23(月) 01:07:12
「ア、アイナ・・・なぜここへ・・・?」
ユカニャ王は侵入者が思いもよらぬ相手だったことに驚き、困惑していた。
「王に直接話しに来たんだよ。その方が早いからな」
かつて突然KYASTの前から姿を消したアイナ。
その一件は果実の国に大きな混乱と失望をもたらし、果実の国の発展が遅れる一因ともなった。
そのアイナが、今ここに再び戻ってきた。
数年ぶりに会うアイナのショートカットは長い金髪になり、
平民の出で両親の愛に乏しかったことを跳ね返すように品性を磨いていたはずの言葉遣いはまるで男のものになっている。
「アイナ・・・ずいぶんと粗野になったのね」
「フン・・・色々あったんでね」
こちらも見ずにそう言うアイナは以前とは違ったオーラをまとっているように感じる。
かつて日差しを浴びる元気なフルーツのようだったオーラは今やどこか禍々しい。
「単刀直入に言うぜ。王の力でオレをこの国の…」
アイナの言葉が終わる前にユカニャ王は叫んでいた。
「ムリだよ!いくら謝ったって、もうムリ!」
「あの時、国民のことを考えなかったの?KYAASTの支援者のこととか、部下たちのこととか、全然考えなかったの?」
「一言もなく突然消えて…大切な『原液』まで持ち出して…あれからの研究がどれだけ遅れたか!」
「この国に貴女の居場所はないから!すぐに出て行って!!」
ユカニャ王はアイナから目を離さずに言い切った。
アイナは脱走者であり、犯罪者。いくら実力があっても、もう一度この国に関わらせるわけにはいかなかった。
それは王として、今ここでいくら謝られても許すことはできなかった。
だが、アイナの意図は王が思ったものとは違っていた。
「フッ…ハハハ…アッハッハッハ!そうだな、確かに『ユカニャ王の下では』そうなるわな」
「謝る?冗談はよせよ。話は最後まで聞きな、王様。オレが言いたかったのはな」
「『王の力でオレをこの国の王にしろ』ってことだよ」
「な、なんですって!!??」
「言葉の通りさ。オレがこの国の王になる。あんたは王位を譲って降りるんだ」
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