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第47回衆議院議員総選挙(任期満了2016年)スレ

2703チバQ:2014/12/15(月) 23:01:05
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141215ddlk24010184000c.html
2014衆院選:小選挙区 自民3議席維持 勢力図変わらず(その1) /三重
毎日新聞 2014年12月15日 地方版

 14日投開票された第47回衆院選で、県内5小選挙区では、自民が中勢・伊賀以南の3選挙区、民主が北勢の2選挙区を制し、前回(2012年)と同様に自民の3勝2敗となった。安倍晋三政権の経済政策「アベノミクス」の是非が最大の争点とされる中、突然の衆院解散による短期決戦で十分な論戦が交わされなかったことや、民主が1、4区で候補者擁立を断念したことなどから、有権者の関心が高まらなかった。このため、いずれの選挙区も強固な組織を持つ前職が危なげなく勝利した。一方、比例東海ブロックでは、2区で自民前職、島田佳和氏が前回に続いて復活当選した。また、前県議で比例単独候補の公明新人、中川康洋氏も初当選を果たし、同党では坂口力・元党副代表が引退して以来、2年ぶりに県出身者が議席を得た。5区の民主元職は復活できなかった。

 ◆1区

 ◇川崎氏が11選 東海最多、実績に支持
 自民前職の川崎二郎氏の津市内の事務所に「当確」の一報が入ると、集まった支持者らの歓声や拍手が響き、川崎氏は「ありがとう」と笑顔で応えた。民主が維新との候補者調整で、公認予定だった前参院議員の擁立を断念した異例の展開の中で、分厚い後援会組織に支えられた手堅い選挙戦を展開し、実績を強調して支持を伸ばした。

 11回の当選回数は東海地方最多。選挙戦は当初から優位とされたが、野党の候補者調整に警戒感を強め、個人演説会を小まめに開催し、企業回りも精力的にこなした。平日早朝には連日、交通量の多い通りなどでつじ立ちもし、陣営幹部は「いつも以上に動いた」。

 雇用情勢の改善など、アベノミクスが県内に及ぼした効果のほか、鈴木英敬知事との良好な関係を強調した上で、若者が地元に残れるような施策の充実など地方創生の構想も披露。今後は景気回復を地方に波及させるなどとし、自公政権の継続を訴えた。【谷口拓未】

 ◆2区

 ◇中川氏激戦制し7選 「元気な日本つくる」
 民主前職の中川正春氏の鈴鹿市内の事務所では、当選確実の知らせが入ると、集まった人たちから歓声と拍手が湧き起こった。厳しい選挙戦を勝ち抜いて7選を果たした中川氏は、支持者とともに喜びをかみ締めた。

 個人演説会や街頭演説などを精力的にこなし、靖国神社参拝を巡る安倍晋三首相の外交姿勢やアベノミクスなどを批判。6期18年の豊かな経験をアピールし、労組票に加え、無党派や自民支持層の一部などからも支持を得た。

 中川氏は選挙戦でアベノミクスについて「明日の株価を上げても経済問題は解決できない」とし、「人口減少に歯止めをかけ、20年先、30年先を考えた社会改革が必要。社会を担う人や子どもたちに投資をして、元気な日本をつくり上げることが原点」と訴えた。

 また原発を2030年代にゼロにすることを掲げたほか、集団的自衛権の行使容認に反対し、「平和主義を貫くことが大切」とも主張した。【加藤新市】

2704チバQ:2014/12/15(月) 23:01:37
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141215ddlk24010102000c.html
2014衆院選:小選挙区 自民3議席維持 勢力図変わらず(その2止) /三重
毎日新聞 2014年12月15日 地方版

 ◆3区

 ◇岡田氏、盤石の9選 自民批判で応酬
 民主前職の岡田克也氏が9回連続の当選を果たした。国政選挙担当の党代表代行として全国を遊説で駆け巡り、選挙戦の間に地元入りしたのはわずか2日間だけだったが、これまでの実績を生かした盤石の態勢で、新人2氏の挑戦を寄せ付けなかった。

 川越町高松の事務所では、東京にいる本人に代わり、妻の多津子さんらが吉報を待った。午後8時過ぎに当選確実の一報が入ると、集まった支持者らから拍手と歓声が起こり、多津子さんが礼を述べて握手を交わした。

 選挙戦で岡田氏は安倍政権のアベノミクスを「期待外れ」と批判。さらに集団的自衛権の行使容認や特定秘密保護法を踏まえ、「安倍政権の暴走を抑えるには、(議席数で)野党の強化が必要だ」と党勢拡大を訴えた。

 こうした主張で与党への批判票を集めるとともに、「民主の顔」としての圧倒的な知名度もプラスとなり、民主支持層のほか自民、公明支持層にまで浸透した。【岡正勝】

 ◆4区

 ◇田村氏、完勝7選 自共対決、終始優位に
 自民前職で前厚労相、田村憲久氏の松阪市の事務所に当選確実の一報が伝わると、大勢の支持者から割れるような拍手が起こった。7回目の当選を果たした田村氏が姿を見せると、「おめでとう」と祝福の声が飛んだ。田村氏はバンザイを三唱後、「他候補の応援で地元を留守にすることも多かったが、皆さんのおかげです」と支持者に感謝した。

 選挙戦は民主が4区での候補者擁立を断念し、自共対決に。知名度に勝る田村氏は、8日間の全国遊説の合間にも街頭演説や個人演説会をこなし、終始優位に戦いを進めた。

 野党の「大義なき解散・総選挙」との批判には、「消費税率を上げ社会福祉を充実させるとした公約を変更せざるを得ず、議席は一旦返すのが政治の筋」と説明。アベノミクス効果が不十分との批判には「株価が上昇し、年金の運用益は大幅に増えた」などと反論し、「働く人の給与アップが成功した後に、消費税率を上げる」と継続を訴えた。【橋本明】

 ◆5区

 ◇三ツ矢氏、5選 「県南部を元気に」
 自民前職の三ツ矢憲生氏が、5回目の当選を果たした。伊勢市の事務所に当選確実が伝わると、詰め掛けた支持者らから拍手が起こり、喜びに沸いた。

 三ツ矢氏は今回も「地域の代表として信を問う」と比例重複立候補を辞退して選挙に臨んだ。4期の実績や、政権奪還後の2年間で副外相、党副幹事長などを務めた経験を強調し、アベノミクスの着実な実行と景気の底上げを主張。選挙は前回衆院選と同じ3氏による対戦となったが、支持層を手堅くまとめて勝利した。

 選挙戦では後援会を中心とした組織固めに力を入れ、公明の比例代表候補とも連動した運動を展開。「地方創生法を使って地域の創意工夫、アイデアを支援していく。力を合わせて県南部を元気にしたい」と地域振興を訴えたほか、アベノミクスについて「全国的に経済は回復基調で、雇用も100万人増えた」などと成果を強調し、自民、公明支持層を中心に幅広い層に浸透した。【新井敦】

2705チバQ:2014/12/15(月) 23:01:54
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 ■解説

 ◇政治離れ進む危険性
 野党の「自民1強打破」との訴えは実らず、県内5小選挙区では自民が3勝2敗とし、前回選挙(2012年)に続いて勝ち越した。前回浮き彫りになった民主への失望感は依然として解消せず、民主は昨夏の参院選を含め国政選挙で事実上の3連敗となった。議席を守ったのはいずれも前職。突然の解散による短期決戦となる中、新人候補らは浸透できず、多選で強固な支持基盤を持つ前職が地力を発揮した格好だ。

 選挙の最大の争点は「アベノミクスの是非」とされた。しかし、多くの県民からは、賃金が上がらない中で消費税率や物価が上がり、「生活はむしろ苦しくなっている」という声を聞いた。その他の重要課題についても、毎日新聞が選挙戦中盤に行った世論調査で、自民党の政策を評価する有権者は必ずしも多くなかった。集団的自衛権の行使は半数が反対し、賛成の32%を大きく上回った。最も重視する争点として最多だった「年金・医療・介護・子育て」についても、負担が増え、サービスが低下しているのが実態だ。取材を通じ、特定秘密保護法や原発再稼働に懸念を示す声も多かった。

 そんな中で、どの選挙区も当選者の顔ぶれは変わらなかった。最大の要因は、安倍首相の衆院解散表明から投開票日まで1カ月足らずという短期決戦だったことだろう。民主との候補者調整で維新の新人に一本化された1区。共闘態勢が形骸化したことも敗因に挙げられるが、陣営幹部は「前津市長で知名度はそれなりにあったが、選挙戦終盤になってもこの選挙に立候補していることを知らない有権者が多い。組織のない維新の党にとって、訴えや名前を浸透させるにはあまりにも時間が足りない」と嘆いた。

 5選挙区の当選者は5〜11選。圧倒的な知名度に加え、長年築き上げてきた強固な後援会や業界団体、労組などの支援組織で安定した戦いができたことは明らかだ。

 民主党は国民の期待を裏切り、前回選挙で政権交代を許した。民主県議は「民主への失望感は今も消えていない」と言う。自民に代わる選択肢がなく、有権者の関心を薄れさせたことも今回の選挙結果につながったといえよう。

 選挙戦で自民候補らは「アベノミクスの効果は地方にまで及んでいないが、効果が表れるのはこれからだ」と訴えたが、その具体策は示していない。「空手形」に終われば、有権者の政治離れ、政治不信がさらに進む危険性をはらんでいる。【田中功一】

〔三重版〕

2706チバQ:2014/12/15(月) 23:02:48
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141215ddlk27010223000c.html
2014衆院選:自民が躍進9議席 維新は後退5議席(その1) 公明4議席を維持 /大阪
毎日新聞 2014年12月15日 地方版

 14日投開票された衆院選で、府内19小選挙区でも国政に送り出す新しい顔ぶれが決まった。自民は、3議席から9議席と大幅に増やして躍進、公明は4議席を維持した。維新は本拠地の大阪で12議席から5議席に減らして後退。しかし自民と激しく競り合って、比例復活も多く、踏みとどまった。維新の橋下徹共同代表(大阪市長)が推し進める大阪都構想や来春の統一地方選にも影響を与えそうだ。民主は1議席を獲得した。共産・次世代・生活・社民は選挙区で議席を獲得できなかった。【衆院選取材班】

 ◆4区

 ◇中山さん、実績の4選
 小選挙区の連続当選がない激戦の4区で、自民前職、中山泰秀さん(44)が、維新新人の吉村洋文さん(39)らを破って4回目の当選を決めた。大阪市北区の事務所で「アベノミクスの効果を実感できるまでみんなで頑張るという1票1票を積み重ね、勝利を得られた」と謝意を示した。

 父正暉元建設相の地盤を引き継ぎ、03年に比例復活で初当選。09年には落選を経験した。前回選も維新前職に敗れての比例復活で、小選挙区では05年以来の勝利だった。

 今回は副外相として安倍政権の一翼を担った実績を強調。経済政策の継続などを訴えた。安倍晋三首相ら「党の顔」が選挙区入り、自公の地方議員の全面支援を受け、組織票を手堅くまとめた。

 ◆3区

 ◇佐藤さん、盤石8選
 3区の公明前職の佐藤茂樹さん(55)が、盤石の戦いで共産新人の渡部結さん(33)に大差をつけて8選を果たし、支持者と喜びを分かち合った。

 大阪都構想を巡って公明と対立する維新の橋下共同代表が先月中旬、3区からの出馬を強く示唆。維新との蜜月関係はすでに崩れていたが、代表自ら乗り込む可能性が高まり、情勢は一気に緊迫した。結局、公示直前に出馬は見送られ、陣営は肩すかしを食らった格好だが「脅しには屈しない」と逆に結束が固まった。公示後には安倍首相の応援も受け、順調に票を積み上げた。

 佐藤さんは万歳をした後、「景気回復を実感できるよう政策をさらに強化し、責任を果たしたい」と語った。

 ◆2区

 ◇左藤さん、余裕4選
 2区では、自民前職の左藤章さん(63)が、千葉13区から国替えで挑んだ維新前職の椎木保さん(48)や共産新人の山本陽子さん(60)を破り、4選を果たした。

 左藤さんは、大阪市阿倍野区の事務所で大きな歓声を上げて喜ぶ支持者らに迎えられた。万歳した後、「自民と公明が安定した政権で国民のためにしっかりやっていく」と笑顔を浮かべた。

 維新旋風が吹いた前回選でも議席を守った左藤さんは、後援会など強固な地盤を最大限生かして自民、公明の支持層に浸透した。

 大阪にゆかりのない維新の椎木さんは、次世代との分裂で空白区になった2区に乗り込んだ。「大阪に骨を埋める」とアピールしたが及ばなかった。

 ◇自民、維新に雪辱 選挙区で勝敗逆転
 府内の19選挙区のうち、与党の自民・公明対野党の対決は、自公が合わせて13勝と大勝した。

 このうち、自民対維新(大阪維新の会が推薦した次世代を含む)の構図となった15選挙区で、自民が9勝6敗(10区は民主)と勝ち越した。維新が躍進した2012年の前回選で、19選挙区のうち自民は3議席獲得にとどまったが今回、維新に雪辱した。公明は前回に続いて、候補者を立てた4選挙区全てで勝利した。

 序盤に劣勢が伝えられた維新は、橋下徹共同代表が終盤、府内で集中的に街頭演説をこなして巻き返した。複数の選挙区で自民と接戦に持ち込み、5議席を得た。前回、選挙区で議席ゼロだった民主は1議席を確保した。

 府内19選挙区では毎回、選挙の結果が揺れ動き、選挙のたびに勢力図は大きく塗り変えられた。「郵政民営化」が争われた05年は自民が15人中13勝した。「政権交代」が問われた09年は民主が擁立した17選挙区で全勝した。「第三極」に注目が集まった前回12年は、維新が候補者14人のうち12勝した。09年と12年で2回連続の当選者はいなかった。今回も、勝敗が大きく入れ替わる結果となった。

2707チバQ:2014/12/15(月) 23:03:27
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141215ddlk27010218000c.html
2014衆院選:自民が躍進9議席 維新は後退5議席(その2止) 民主1議席を獲得 /大阪
毎日新聞 2014年12月15日 地方版

 ◆1区

 ◇井上さん、競り勝ち再選
 1区は、維新前職の井上英孝さん(43)が、自民新人の大西宏幸さん(47)に3300票余りの小差で競り勝ち、再選を果たした。大阪市天王寺区の事務所に当選確実が伝えられると、涙ぐむ支持者もいた。大きな拍手で迎えられた井上さんは支持者に「ありがとうございます」と何度も頭を下げ、「期待を裏切らないよう、国政で一役を担いたい」と述べた。

 大阪では、維新の看板政策「大阪都構想」を巡り、維新と自民など他党とが激しく対立。大阪の中心部を抱える選挙区だけに、勝敗が注目された。井上さんは、街頭演説中心の地道な選挙戦を展開。維新の橋下共同代表らの全面的な支援を受けて、当初、伝えられた劣勢をはね返した。

 ◆14区

 ◇谷畑さん、面目を保つ
 激戦となった14区では維新前職の谷畑孝さん(67)が、自民元職の長尾敬さん(52)らを破って7回目の当選を決めた。維新が、幹事長の松井一郎知事の地元で面目を保った。

 事務所への当確の連絡に支援者から歓声と拍手がわいた。谷畑さんは「厳しい戦いだったが、みなさんの声をしっかり国政に届ける。こんなにうれしいことはない」と話した。

 元民主の長尾さんとは5回目の対決。谷畑さんは前回選で自民から維新に移り、風にも乗ったが、今回は地道な選挙戦を迫られた。長尾さんには安倍首相や菅義偉官房長官らが応援に入り、序盤は先行を許したが、谷畑さんが6期の実績を強調。橋下共同代表や松井幹事長らの応援も受け、逆転した。

 ◆19区

 ◇丸山さん、激戦制す
 19区では、維新前職の丸山穂高さん(30)が再選を果たした。前回選とは一転して、維新への風は吹かなかったが、「既得権益を打破する」と訴え、自民新人の谷川とむさん(38)との激しい選挙戦に競り勝った。

 丸山さんは支持者ら約70人に囲まれて万歳して「大阪・泉州を元気にして、安倍さんができていないところをチェックしてくれという声をいただいた。みなさんの信託に応えられるように頑張る」と述べた。自転車でこまめに選挙区を回り、無党派層にも浸透した。

 谷川さんは自民、公明に加えて、業界団体の支援を受けたが組織を固めきれず、及ばなかった。民主元職の長安豊さん(46)、共産新人の北村みきさん(48)も届かなかった。

 ◇暖房は料金制
 ○…冬型の気圧配置の影響で寒気が流れ込んだため、14日は府内各地で冷え込み、豊中市の最低気温は氷点下1・6度と今季最低を記録した。

 大阪19区の投票所の一つ、泉佐野市鶴原1の鶴原町会館にはジャンパーを羽織り、マフラーを巻いた有権者らが投票に訪れていた。同会館では、来訪者のために料金制の暖房を採用している。100円で1時間暖房が使えることから、市は担当職員に100円玉を十数枚支給し、寒波に備えた。

 ◇センキョン残念
 ○…大阪市選管のマスコットキャラクター「センキョン」は前回の衆院選に続き、活躍できなかった。センキョンは「御堂筋のイチョウ並木から生まれたかわいい妖精」との設定で95年の市長選に登場。投票用の鉛筆をイメージした帽子をかぶる着ぐるみもあり、全24区選管に1体ずつと市選管に3体もあるという。選挙期間中に投票を啓発するのが本来の任務だが、突然の衆院解散で準備できなかった。市選管は「次こそ、すべての着ぐるみを集めるイベントで選挙を盛り上げたい」。

 ◇仕分けに整理台
 ○…17区の開票所の一つとなった堺市西区の津久野中学校では今回、新たに票を留め置く整理台を設けた。開票作業は、候補者名ごとに仕分けし、2人1組で点検。500票の束となり、立会人が確認してから得票数を計算する。仕分け後の点検に携わる職員は56人。作業スピードのばらつきで、得票数の発表が特定の候補に偏ってしまう恐れがあったため、整理台を導入した。激戦が予想された選挙区で、担当者は「開票だけでなく開票結果の発表にも細心の注意を払った」と話した。

2708チバQ:2014/12/15(月) 23:03:59
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141215ddlk28010379000c.html
2014衆院選:自民、1減7議席 民主、維新1議席 公明2、8区守る(その1) /兵庫
毎日新聞 2014年12月15日 地方版

 第47回衆院選は14日投開票された。県内12小選挙区では、維新が1区で自民との接戦の末に議席を獲得した。維新の県内小選挙区での議席獲得は初めて。全国的に勢いを見せた自民だったが、県内では前回選より一つ減らし7選挙区勝利に終わった。公明は2、8区の議席を守った。維新以外の野党は11区で民主が議席を死守。次世代、共産は小選挙区で議席を得られなかった。県内の当日有権者数は453万5145人。投票率は50・86%(前回58・59%)だった。【衆院選取材班】

 ◆1区

 ◇井坂さん再選、激戦制す 盛山さん比例で復活
 維新前職の井坂さんが、自民前職の盛山さんとの接戦を制した。前回はみんな公認で立候補して惜敗し、比例復活当選後に結いを経て維新に合流。選挙戦では自転車で回って若さをアピールし、街頭で「子どもたちの将来のためにも政治を変えよう」と同世代にも支援を呼び掛けた。神戸市中央区の事務所で当選の知らせを受け、「有権者が政治をあきらめなかった結果。国会では誰にも負けない活動量で2期目も結果を出したい」と語った。

 盛山さんは、比例代表近畿ブロックで復活当選した。選挙戦では自民の神戸市議・県議らもフル活動し、推薦を受けた公明の支持も得て組織戦を展開。安倍晋三首相や党幹部らも次々と応援に駆け付け、井戸敏三知事らの支援も受けて支持拡大を図り、井坂さんに迫った。復活当選が決まると、神戸市中央区の事務所では支持者らから歓声が上がった。盛山さんは「経済や福祉、神戸の活性化にこれからも全力で取り組んでいく」と語った。

 ◆3区

 ◇関さん、混戦抜け3選
 自民前職の関さんが、政党公認候補5人が立候補し混戦模様となった選挙戦を制し、3選を果たした。街頭演説では、経産政務官として経済政策の重要性を中心に訴えた。公示当日に谷垣禎一党幹事長が駆けつけ、石破茂地方創生担当相らの応援も受ける一方、自民、公明の地方議員と連携し、組織票も固めた。当選の知らせが伝わると、神戸市須磨区の事務所で支援者を前に、「景気回復を実感してもらえるよう全身全霊を傾ける」と語った。

 ◆5区

 ◇谷さんが5選

 自民前職の谷さんが5選を果たした。自民支持層に加え、推薦を受けた公明支持層や各種団体からの支援も集め安定した態勢で臨み、街頭演説や個人演説会で国政での実績や政策をアピール。5区での候補者擁立を見送った民主の支持層や、無党派層も取り込み優位に戦いを進めた。谷さんは豊岡市の事務所で、背広に長靴姿で演台に立ち「地域まで行き渡る景気回復、地方創生に取り組む。おごることなく、謙虚に臨んでいく」と語った。

 ◆6区

 ◇大串正樹さん
 自民前職の大串さんが、4人立候補の争いを制し再選された。大串さんは「デフレからの脱却には金融政策、財政政策、そして成長戦略の3本柱以外に方法はない」とアベノミクスの継続を訴え、石破茂・地方創生担当相らも来援。自民と公明の支持層を固め、無党派層にも浸透した。

 当選が決まり、大串さんは伊丹市の事務所で「アベノミクスを次のステージにつなぐ。本格的な日本経済立て直しに尽力したい」と語った。

 ◆7区

 ◇山田賢司さん
 自民前職の山田さんが、他の4人を破って再選を果たした。元銀行員の経験を生かして、経済政策を軸にした選挙戦を展開。「地方や中小企業にも景気回復を実感できるようにする」などと訴え、アベノミクスの継続を主張。保守層だけでなく無党派層にも支持を広げた。当選の報が届くと、山田さんは西宮市内の事務所で支持者と万歳を繰り返し「経済政策をしっかりと進めていく。一生懸命働いた人が希望を持てる国にしていきたい」と抱負を語った。

 ◆9区

 ◇西村さん、5度目の笑顔
 4期の実績と知名度、厚い支持基盤に支えられた自民前職の西村さんが5選を果たした。4人が立候補した前回選と一変し共産新人との一騎打ちになったが、「将来の日本のリーダーにふさわしい得票を」と後援会や支持団体が自民支持層を固め、推薦した公明支持層のほか無党派層も取り込んだ。明石市大明石町2の事務所で支援者と万歳を三唱した西村さんは「アベノミクス(による景気回復)を地方に、中小企業に広げたい」と語った。

2709チバQ:2014/12/15(月) 23:04:33
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141215ddlk28010288000c.html
2014衆院選:自民、1減7議席 民主、維新1議席 公明2、8区守る(その2) /兵庫
毎日新聞 2014年12月15日 地方版

 ◆2区

 ◇赤羽さん、実績強調7選
 公明前職の赤羽さんが、民主元職の向山さんらを破り7選を果たした。赤羽さんは、自公政権による経済政策などの実績を強調。安倍晋三首相らも応援に駆けつけ、無党派層など公明支持層以外にも浸透した。神戸市兵庫区の赤羽さんの事務所では、当選の知らせが届くと、駆けつけた支援者らの歓声が沸き起こった。祝福を受けた赤羽さんは「世界中の企業と人材を神戸に誘致し、地域の経済を活性化させたい」と抱負を力強く語った。

 ◆4区

 ◇藤井さん、分厚い組織力で勝利
 自民前職の藤井さんが再選を果たした。選挙期間中は谷垣禎一幹事長ら党幹部や閣僚も次々と応援に駆け付け、分厚い組織力で自民支持層に加え、推薦を受けた公明支持層も着実に固めた。官僚時代の実績などから「即国戦力」を強調し、候補者を擁立しなかった民主支持層や無党派層にも支持を広げた。当選が決まり、西脇市の事務所で支持者らと万歳をした藤井さんは「この地域から日本一の地方をつくりあげていきたい」と語った。

 ◆12区

 ◇山口さん、支持固め5選
 無所属前職の山口さんが、自民県連が推す無所属新人や維新、共産を退け、5選を果たした。相生市那波西本町の事務所に当選確実の報が入ると、支援者らは活気づき、山口さんは感謝の言葉を述べた。山口さんは「イノベーション(新機軸)で新産業を創出して若者の働く場を確保する」などと熱っぽく訴え、知名度の高さや強固な後援会組織で優位な戦いを続けた。自民の二階俊博総務会長が応援に駆けつけ、自民層にも食い込んだ。

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 ■視点

 ◇地方に寄り添う「一歩」を
 「私たちが進めている『構造改革』は間違いない。しかし、まだまだ地方において、それを実感できないという方々もたくさんおられます。そのために、私は『地域再生』に取り組んでいきたい、こう考えているんです」

 今から約7年半前の2007年6月、参院選を前にした大津市の演説会場で私が取材した、ある人物の発言だ。「構造改革」を「アベノミクス」に、「地域再生」を「地方創生」に置き換えると、今回の衆院選で同じ人物が繰り返した「決まり文句」になる。いずれも発した主こそ、安倍晋三首相その人だ。

 7年半も時が過ぎているのに状況が全く変わっていないのは、「地方を良くしたい」という政治家の本気度は言葉だけと、もはや断言していいのではないか。もちろん、安倍首相一人がその責を負うものではない。与党のみならず、この間に政権交代に成功した民主党など野党も、免責されるものではない。

 毎日新聞は選挙期間中、県内各地のアベノミクスの実情に迫る「アベノミクスの現場から」を連載した。町工場や働く女性、駅前商店街、中山間地の農業地帯−−。アベノミクスの恩恵がまだ十分に行き渡っていない中、それでも懸命に前に進もうとしている地方のありのままの姿が、そこにはあった。

 「大義がない」と言われ続けた今回の衆院選の最大の意義は、それぞれの候補者がこの地方の「現場」に、少なからずは向き合えたことではないか。これから数年後に再び冒頭のような発言が繰り返されないためにも、まずは議席を得た顔ぶれにこそ、地方に寄り添う「一歩」を進める責務があることを、決して忘れてはならない。【石川貴教】

2710チバQ:2014/12/15(月) 23:04:58
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141215ddlk28010257000c.html
2014衆院選:自民、1減7議席 民主、維新1議席 公明2、8区守る(その3) /兵庫
毎日新聞 2014年12月15日 地方版

 第47回衆院選は14日投開票された。県内12小選挙区では、維新が1区で自民との接戦の末に議席を獲得した。維新の県内小選挙区での議席獲得は初めて。全国的に勢いを見せた自民だったが、県内では前回選より一つ減らし7選挙区勝利に終わった。公明は2、8区の議席を守った。維新以外の野党は11区で民主が議席を死守。次世代、共産は小選挙区で議席を得られなかった。県内の当日有権者数は453万5145人。投票率は50・86%(前回58・59%)だった。【衆院選取材班】

 ◆8区

 ◇中野さん、一騎打ち制す
 公明前職の中野さんが、共産新人の庄本さんとの一騎打ちを制し、再選を果たした。中野さんは「地方や家計でも景気回復を実感できる政策を続ける」と主張。中小企業の訪問を繰り返し、理解を求めた。また、自民の安倍首相や、小泉進次郎復興政務官らとも街頭に立ち、無党派層へも支持を広げた。当選が決まると、中野さんは尼崎市の事務所で「尼崎を元気にするため、みなさんの声を国に届ける」と2期目の抱負を語った。

 ◇一斉に票仕分け
 ○…兵庫8区の開票所となった尼崎市のベイコム総合体育館では、集まった市職員約400人が一斉に投票箱を開けて、票の仕分けをした。

 市では、先月16日に市長選があったばかり。選挙の事務にあたる市選挙管理委員会の職員にとっては、気の抜けない日々がさらに続いた。

 市選管の職員は「市長選が終わってから、すぐに衆院選の準備に取りかかったので休暇は先送り。疲れもたまっている」と打ち明ける。だが、開票作業に臨み「市長選の開票作業は混乱なく終えた。衆院選も、ミスをせず乗り切りたい」と語り、気を引き締めた。

 ◆6区

 ◇大串さん再選 無党派層にも浸透
 自民前職の大串さんが、4人立候補の争いを制し再選された。大串さんは「デフレからの脱却には金融政策、財政政策、そして成長戦略の3本柱以外に方法はない」とアベノミクスの継続を訴え、石破茂・地方創生担当相らも来援。自民と公明の支持層を固め、無党派層にも浸透した。

 当選が決まり、大串さんは伊丹市の事務所で「アベノミクスを次のステージにつなぐ。本格的な日本経済立て直しに尽力したい」と語った。

 ◆5区

 ◇谷さん、盤石の5選

 自民前職の谷さんが5選を果たした。自民支持層に加え、推薦を受けた公明支持層や各種団体からの支援も集め安定した態勢で臨み、街頭演説や個人演説会で国政での実績や政策をアピール。5区での候補者擁立を見送った民主の支持層や、無党派層も取り込み優位に戦いを進めた。谷さんは豊岡市の事務所で、背広に長靴姿で演台に立ち「地域まで行き渡る景気回復、地方創生に取り組む。おごることなく、謙虚に臨んでいく」と語った。

〔阪神版〕

2711チバQ:2014/12/15(月) 23:05:52
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141215ddlk28010297000c.html
2014衆院選:自民、1減7議席 民主、維新1議席 公明2、8区守る(その4) /兵庫
毎日新聞 2014年12月15日 地方版

 ◆7区

 ◇山田さん、手堅く再選 「働く人が希望持てる国に」
 自民前職の山田さんが、他の4人を破って再選を果たした。元銀行員の経験を生かして、経済政策を軸にした選挙戦を展開。「地方や中小企業にも景気回復を実感できるようにする」などと訴え、アベノミクスの継続を主張。保守層だけでなく無党派層にも支持を広げた。当選の報が届くと、山田さんは西宮市内の事務所で支持者と万歳を繰り返し「経済政策をしっかりと進めていく。一生懸命働いた人が希望を持てる国にしていきたい」と抱負を語った。

 ◇大前さん挑戦実らず
 兵庫県議を急きょ辞職し、立候補した無所属新人の大前さんが落選した。所属していた自民を除名されての挑戦。元衆院議員の父の地盤を引き継ぎ、国政への転身に支持者の理解を求めた。しかし、自民の支持層の一部しか取り込めず、無党派層への浸透も広がらなかった。支持者を前に大前さんは「私の力不足。今後も女性が輝ける社会を目指し、努力を続けたい」と再起を誓った。

〔三田版〕

http://senkyo.mainichi.jp/news/20141215ddlk28010276000c.html
2014衆院選:自民、1減7議席 民主、維新1議席 公明2、8区守る(その5止) /兵庫
毎日新聞 2014年12月15日 地方版

 第47回衆院選は14日投開票された。県内12小選挙区では、維新が1区で自民との接戦の末に議席を獲得した。維新の県内小選挙区での議席獲得は初めて。全国的に勢いを見せた自民だったが、県内では前回選より一つ減らし7選挙区勝利に終わった。公明は2、8区の議席を守った。維新以外の野党は11区で民主が議席を死守。次世代、共産は小選挙区で議席を得られなかった。県内の当日有権者数は453万5145人。投票率は50・86%(前回58・59%)だった。【衆院選取材班】

 ◆11区

 ◇松本さん、激戦制し6選
 民主前職の松本さんが自民新人の頭師さんらとの激戦を制した。姫路市安田の事務所では集まった支援者が6選を喜んだ。前回衆院選に続き、今回も民主公認の松本さんには「逆風」の選挙戦だった。衆院解散前に小選挙区県内唯一だった民主議席を守ろうと、陣営は「松本党」を強調。政党色より候補本人を前面に出した。自民衆院議員だった父から受け継いだ地盤や石見利勝・姫路市長の事実上の支援もあり、党派を超えて票を集めた。

 ◆10区

 ◇渡海さんが8選
 自民前職の渡海さんが維新、共産の新人を降し、8選を果たした。加古川市内の事務所には父元三郎さんの時からの後援会の人たちや県議、市議らが集まり、「当確」に沸いた。選挙期間中は「アベノミクスを広げ、経済対策に全力を挙げる」「団塊世代の一人として未来への責任を果たす」と思いを訴えてきた。中盤以降は、自民圧勝報道に警戒感を強め、「小選挙区制は何が起こるか分からない」と陣営を引き締めたことも奏功した。

〔播磨・姫路版〕

2712チバQ:2014/12/15(月) 23:06:33
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141215ddlk30010227000c.html
2014衆院選:1区逆風も民主死守 有権者の選択肢少なく(その1) 自民、小選挙区と比例で3議席 /和歌山
毎日新聞 2014年12月15日 地方版

 衆院選は14日投開票され、1区では民主前職の岸本周平さんが2012年の前回選に続いて議席を死守し、全国の自民大勝の流れに一矢を報いた。2区、3区はいずれも自民前職の石田真敏さんと二階俊博さんが圧勝した。1区で岸本さんに敗れた自民前職の門博文さんは前回選に続いて比例代表で復活当選した。小選挙区の全県での投票率は51・05%で、前回選より10・32ポイント下がり過去最低を更新した。【衆院選取材班】

 ◆1区

 ◇岸本さんが3選
 岸本さんは全国で自民党が大勝する逆風の中、300票差で制した前回選より差を広げて議席を守った。和歌山市舟津町の事務所では、当選の知らせに支持者から大歓声が上がった。壇上の岸本さんは大きく息を吸い、「奇跡とは思っていない。アリのような小さな力が(社会を)変えていく。本当にありがとうございました」と深々と頭を下げた。

 選挙戦ではたすきやのぼりに政党名を入れず、個人を強調した戦いを展開。国民年金の株式運用や閣議決定による憲法解釈の変更など政府を批判、教育支援を重視する長期的な地域活性化を訴えた。追い上げムードになってからは自転車で走り回り、夜遅くまで街頭に立って無党派層の支持も掘り起こした。

 ◇門さん当選に安堵 前回に続き比例復活
 門さんの比例代表での復活当選の知らせに、和歌山市北汀丁の事務所では安堵(あんど)の声が広がった。門さんは「2度目の挑戦も残念ながらかなわなかったが、比例でもらった議席を大切に和歌山のために地道に活動を続けたい」と述べた。

 選挙戦では元ホテル運営会社社長の経歴を生かし、カジノを核とする総合リゾート開発で関西国際空港から外国人観光客を呼び込む地域振興策などを訴えた。安倍首相も序盤に来県するなど党の手厚い支援も受け、歌手の松山千春さんなどの応援も受けて無党派層への浸透を図った。

 ◆2区

 ◇石田さん盤石6選
 石田さんは危なげなく6選を決め、多くの支持者や首長らが集まった岩出市高瀬の事務所そばの駐車場に大きな拍手に迎えられて登場。「準備期間も短く、非常に難しい選挙だった。地方創生やインフラ整備、防災などをやってもらいたいという皆さんの声を受け止め、これからも頑張っていきたい」と笑顔で語った。

 選挙戦では県議や海南市長を歴任してきた実績に加え、党の税制調査会や国家戦略本部などで幹部を務めた経験を強調。今回から2区に編入された有田市にも盛んに足を運び、防災や高齢化に対応したインフラ整備などにも取り組むと約束した。石破茂・地方創生担当相らの応援も受け、党派や年代を超えて幅広い支持を受けた。

 ◇阪口さん浸透せず 橋下氏応援も伸び悩む
 阪口さんの海南市藤白の事務所では、詰めかけた支持者らが沈んだ表情を見せた。阪口さんは「力が及ばず申し訳ない。これからも、しがらみのない政治活動を貫いていきたい」と肩を落とした。

 選挙戦では突然の解散で陣営スタッフも少ない中、広い選挙区内を精力的に歩き回った。前回選直前に維新に移ったことで反発を受けた古巣の民主の支持層にも浸透を図り、終盤に駆けつけた橋下徹・党共同代表の街頭での応援演説には1000人を超す聴衆が集まる盛り上がりを見せたが、大きな得票には結びつかなかった。

 ◇便利な図書館内投票 駐車場整備に課題も
 ○…投票所は県内に845カ所設けられた。そのうちの一つ、県立図書館内(和歌山市西高松1)の投票所では、本を借りたり、館内の催しに参加したりするのに合わせて投票する人の姿が目立った。図書館は先月の知事選でも投票所になっており、駐車場や駐輪場の警備を担当した畑中和男さん(74)は「知事選よりも関心が高まっているのか、足を運ぶ人が多いような気がする」と話した。ただ、駐車場の満車表示を見て「どれくらいかかりますか」と畑中さんに尋ねてそのまま引き返すドライバーもいたといい、「何か対策が必要なのでは」と語った。

2713チバQ:2014/12/15(月) 23:06:53
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 ■解説

 ◇有権者は政権注視を
 自民党への全国的な追い風の中、民主の岸本周平氏が前回選同様に1区で議席を死守した。前回300票だった門博文氏との得票差をさらに広げたが、党名をほとんど出さずに戦った岸本氏の選挙戦からは、民主がそのまま支持を得たとは言い難い。自民や公明に比例票を投じた与党支持層の中にも、小選挙区では岸本氏を支持する個人票が相当数あったと言うべきだろう。
 民主も維新も県内での候補擁立は1選挙区ずつにとどまり、はっきりした存在感を示すことはできなかった。逆に争点を経済政策一本に絞った自民は今回も2区、3区で圧勝したものの、この投票率の低さをみると、有権者が与党の政策に全権委任したとは言えない。小選挙区の候補者8人中7人が前回選と同じ顔ぶれになるなど、選択肢が乏しかったことも投票率低迷に拍車をかけた。長期的な影響の大きい原発再稼働や集団的自衛権行使の是非が十分に議論されたとも思えない。

 ただ、全国では与党が大勝し、今回の結果を受けて「政策に全面的信託を得た」ととらえるだろう。監視する野党の議席数が伸びず、今後、私たち有権者にはこれまで以上に政権を注視していく覚悟が求められる。【稲生陽】

2714チバQ:2014/12/15(月) 23:07:26
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141215ddlk30010246000c.html
2014衆院選:1区逆風も民主死守 有権者の選択肢少なく(その2止) /和歌山
毎日新聞 2014年12月15日 地方版

 ◆3区

 ◇二階さん圧倒11選
 二階さんは田辺市上屋敷2の事務所で首長、県議や大勢の支持者と握手を交わして万歳三唱。「和歌山県が生み出した国土強靱(きょうじん)化という構想を日本全国にお認めいただいている現状だが、それを具体的に発展させていかなくてはならない。これからの大きな仕事だと思っている」とあいさつし「最初の選挙の時の気持ちに立ち返って、11回目の当選をかみしめ、皆さんの期待に応えていきたい」と力を込めた。

 選挙戦では3日間だけ3区に戻り、それ以外は党総務会長として県外の自民候補の応援に飛び回った。その間は地元の首長や県議らが代わりに街頭や個人演説会に立ち、高速道路の紀伊半島一周や防災対策などを訴えて支持を広げた。

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二階俊博(にかい・としひろ) 75 自 前(11)

 党総務会長・国土強靱化総合調査会長▽全国旅行業協会長[歴]衆院議院秘書▽県議▽運輸相▽北海道開発庁長官▽保守党幹事長▽保守新党幹事長▽党総務局長・国対委員長▽経産相▽予算委員長▽中大=[公]

2715チバQ:2014/12/15(月) 23:08:39
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141215ddlk37010412000c.html
2014衆院選:自民1、3区で勝利 景気回復へ期待 民主、2区で議席守る(その1) /香川
毎日新聞 2014年12月15日 地方版

 衆院選は14日、投開票された。1区は自民前職の平井卓也氏(56)、2区は民主前職の玉木雄一郎氏(45)、3区は自民前職の大野敬太郎氏(46)が小選挙区を制した。全国的に優位な選挙戦を展開した自民が、県内でも1区と3区を制し、2議席を獲得する一方、2区は民主が議席を守りきる形となり、前回(12年)と同じ結果となった。投票率は50・56%(前回59・04%)と過去最低を記録。選挙区別では1区50・06%(同58・90%)、2区53・86%(同60・50%)、3区47・61%(同57・63%)。県内の当日有権者数は81万9924人だった。【衆院選取材班】

 ◆1区

 ◇平井氏、組織で6選
 経験豊富な自民前職の平井氏が堅調に支持を広げ6選を果たした。推薦する公明や約1000の企業・団体の支援を受けながら、党支部の分厚い組織力を生かして順調に票を固めた。「『精神のデフレ』からの脱却が必要だ。景気回復の実感を届ける」とアベノミクス継続への支持を訴え、無党派層にも広く浸透した。

 民主前職の小川氏は「日本の将来を切り開く、本物の改革が必要だ」と社会保障制度などの改革を主張。選挙協力する連合香川の支援を受け、高松市中心部での街頭演説で無党派層への浸透を図ったが及ばなかった。

 共産新人の河村氏は消費増税中止や原発再稼働反対など他候補との違いを強調したが、浸透しなかった。

 ◇「景気回復へ向け全力」
 高松市鹿角町の平井氏の事務所では、夕方から続々と支援者らが集まりテレビの開票速報を固唾(かたず)をのんで見守った。当選の知らせが入ると、待ちわびた支援者から歓声や拍手がどっとわいた。平井氏は「ありがとうございます」と深々と頭を下げた。

 11月には法案作りから関わったサイバーセキュリティ基本法が成立するなど、得意分野のIT関連でも実績を重ねてきた。万歳三唱して花束を受け取った平井氏は「香川創生のため国政に送り出してもらえ、感謝。景気回復の実感を届けるため、全力でまい進する」と決意を述べた。

 ◆2区

 ◇玉木氏、実績で3選
 前回選で逆風の中、小選挙区を死守した民主前職の玉木氏が今回も勝利を収めた。玉木氏は国会議員としてトップクラスの質問数や議員立法数などの実績をアピール。「古里で聞いた声や思いを国会に届ける」と呼びかけ、民主支持層だけでなく、無党派層や他党の支持層からも幅広く支持を得た。

 自民前職の瀬戸氏は、念願の小選挙区勝利に向けて、党組織をフル動員。安倍晋三首相や麻生太郎副総理兼財務相、谷垣禎一幹事長など閣僚や党幹部が続々と応援に入ったが上滑りし、自民の支持層を固めきれず、次点に甘んじた。

 共産新人の佐伯氏は、消費増税ストップや憲法9条を生かした平和外交などを訴え、他党候補との違いを強調したが及ばなかった。

 ◇「皆さんにご恩返しを」
 さぬき市寒川町石田東の玉木氏の事務所には支援者らが詰めかけ、テレビの開票速報を見守った。「当確」の一報が流れると集まった人々から「やった!」と大歓声が起こり、間もなく姿を現した玉木氏が、拍手が巻き起こる中、迎え入れられた。

 民主に逆風が吹き荒れた前回に続き、全国的に自民の優勢が伝えられる中での選挙戦だったが、着実に支持を広げて勝利した。

 集まった人々と万歳で喜びを分かち合った玉木氏は「厳しい選挙を勝ち抜くことが出来た。皆さんにご恩返しができるよう頑張りたい」と意気込んだ。

2716チバQ:2014/12/15(月) 23:09:15
 ◇小川氏、瀬戸氏、比例で復活
 ◇活躍を誓う−−小川氏
 小選挙区で平井氏に敗れた民主前職の小川淳也氏(43)は比例代表四国ブロックで前回に続き復活当選を果たした。高松市上天神町の事務所に復活当選の知らせが届くと、待ちわびた支援者らからは歓喜と安堵(あんど)の声に包まれた。

 突然の解散による時間の限られた厳しい選挙戦で、社会保障制度の抜本的改革など独自の主張を続けてきた。大きな拍手で迎えられた小川氏は「投票してくれた人への感謝と申し訳ない気持ちを決意に変えて、世代交代を成し遂げたい。暮らしに根ざした政治を目指す」と深々と頭を下げて、涙ながらに国政での更なる活躍を誓った。

 ◇「全力尽くす」−−瀬戸氏
 小選挙区で敗れた自民前職の瀬戸隆一氏(49)は、前回に続き比例代表四国ブロックでの復活当選で再選を果たした。坂出市白金町の事務所に当選の知らせが入ると、残っていた支持者からは歓喜と安堵の声が上がった。

 瀬戸氏は、アベノミクス継続への支持を訴える一方で、地方創生に取り組む決意も述べて選挙戦を展開。公示後には長男誕生の吉報も舞い込み、大きく背を押された。

 大きな拍手で迎えられた瀬戸氏はマイクを握り、「小選挙区で勝利できず申し訳ない。しかし、再び国政に送っていただく以上、全力で頑張りたい」と決意を述べた。

http://senkyo.mainichi.jp/news/20141215ddlk37010429000c.html
2014衆院選:自民1、3区で勝利 景気回復へ期待 民主、2区で議席守る(その2止) /香川
毎日新聞 2014年12月15日 地方版

 ◆3区

 ◇大野氏、安定の再選
 「地方創生」などを訴え、自民、公明支持層の支援を受けた大野氏が終始安定した選挙戦を展開して再選を果たした。引退した元防衛庁長官の父功統(よしのり)氏の地盤を引き継ぎ、初当選を果たした前回選と違い、突然の解散で支援者回りなどが不十分な面もあったが、危機感を強調し、陣営を引き締めたのが奏功した。

 国政初挑戦となった高田氏は、安倍政権の政策を批判し、消費増税や集団的自衛権行使などの反対を中心に訴え、連合香川の支援を得て無党派層への浸透を図ったが、伸び悩んだ。

 土岐氏は全国的な共産への追い風をばねに、党派を超えて政権に批判的な層の支持を取り込もうとしたが、及ばなかった。

 ◇「地方創生・人口減対策を」
 観音寺市本大町の大野氏の事務所では、テレビで「当選確実」の一報が流れると、詰めかけた大勢の支援者からは喜びの歓声と拍手が湧き起こった。支持者らと万歳をした大野氏は「皆様のお陰で当選できました」と頭を下げた。

 1期目は、研究者出身の議員として科学技術やイノベーションの分野で実績を積み、豊富な海外経験から党外交に参加する機会もあった。大勢の支援者を前に大野氏は2期目の抱負として、「地方創生と人口減少対策の中長期課題にしっかり取り組みたい」と述べ、気持ちを引き締めていた。

2717チバQ:2014/12/15(月) 23:10:07
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141215ddlk40010200000c.html
2014衆院選ふくおか:自民、全選挙区で勝利 野党共闘、実らず(その1) /福岡
毎日新聞 2014年12月15日 地方版

 県内11小選挙区に35人が立候補した衆院選が14日投票され、即日開票の結果、追加公認を含めて自民の前職11人全員が当選し、前回衆院選に続いて県内の全小選挙区を自民が独占した。投票率が伸び悩む中、組織力に勝る自民が手堅く支持組織の票をまとめ、野党を引き離した。

 前回県内の議席を失った民主は、福岡都市圏と北九州市で元職6人を擁立。4区に前職を立てた維新、11区に新人を立てた社民ともそれぞれ県レベルで協力し「反自民」票の取り込みを狙ったが、小選挙区での野党共闘は空振りに終わった。ただ民主、維新は比例九州ブロックで復活当選し、勢力回復に向けて一定の足掛かりとなった。

 全小選挙区に候補を擁立した共産は小選挙区でこそ議席を獲得できなかったが、比例票を伸ばし、9区の新人が議席を確保した。

 各党の地方議員などが候補者の支援でフル活動した今回の衆院選の結果は、県政界の勢力図を決める来春の統一地方選に影響する可能性がある。【井本義親】

 ◆2区

 ◇鬼木さん、接戦制す 稲富さんら振り切り再選
 自民前職の鬼木誠さん(42)が民主元職の稲富修二さん(44)らの追い上げを振り切り、再選。福岡市中央区の事務所に集まった大勢の支援者が喜びを分かち合った。

 鬼木さんは、選対本部長を務めた山崎拓・元自民党副総裁の後継として保守系の県議や市議の手厚い支援を受け選挙戦を展開。街頭などで、アベノミクスの継続を強調し「地方の景気を回復させ財政再建する」と呼び掛けた。また、推薦を受けた公明との連立による安定した政権運営をアピール。個人演説会では公明の議員と共に支援を呼びかけた。企業・団体の支援者約1000人を集めた集会も企画し、幅広く支持を得た。

 稲富さんは、前回選挙後も党の支持率が低迷する中、朝のつじ立ちを続けるとともに地域行事にも積極的に参加するなど、地道に個人の支持を広げた。県レベルで推薦を受けた維新、社民の野党統一候補として「反自民の受け皿」を強調。重点区と位置づけた党も幹部を積極的に送り込んでてこ入れしたが、党への不満をぬぐいきれなかった。

 共産新人の倉元達朗さん(47)は「安倍暴走政治をストップさせる」と訴えたが、十分に広がらなかった。【下原知広】

 ◆1区

 ◇激戦 自民が追加公認、井上さん笑顔 山本剛さんら及ばず

 自民が追加公認した前職、井上貴博さん(52)が親子3代で県議を務めた地盤を固め、民主元職の山本剛正さん(42)らを制して再選を決めた。自民分裂で三つどもえの激しい選挙戦となったが、最後は組織力と知名度に勝る井上さんが逃げ切った。

 井上さんは前回選で、7期連続して議席を守っていた民主の元環境相、松本龍さん(63)を破った。しかし前回1区での自民公認を見送られて比例九州で初当選した前職の新開裕司さん(46)が1区での出馬を譲らず、2人とも無所属での立候補となった。前回の8区から国替えした山本さんも加わり、3人は激しいデッドヒートを展開した。

 井上さんは麻生太郎副総理が全面的にバックアップした。選挙戦最終盤には安倍晋三首相の昭恵夫人も応援に駆け付け、政府とのパイプの太さを強調。アべノミクスや、安倍政権下でスタートした福岡市の国家戦略特区の継続を訴えて再選を果たした。同市の高島宗一郎市長の支援も受けた。

 山本さんは「歴史ある1区に再び民主の旗を立てたい」と訴えて民主支持層を固め、自民分裂も追い風となった。海江田万里党代表ら幹部が相次いで応援に入って、一定の支持を広げた。

 新開さんは自身が秘書として仕えた古賀誠・元自民党幹事長をはじめ、地元議員らの支援を受け、公明票の一部を取り込んだが、自民支持層に浸透しきれず届かなかった。【中山裕司】

2718チバQ:2014/12/15(月) 23:10:30
◆3区

 ◇古賀さんが大勝 藤田さんら引き離し再選
 自民前職の古賀篤さん(42)が民主元職の藤田一枝さん(65)らを退けて再選。当選確実の報を受けて、事務所は歓喜の輪に包まれた。

 財務省出身の古賀さんは政界を引退した太田誠一元農水相の地盤を引き継ぎ、2012年の前回選で初当選。1期目の2年間は国会審議の傍ら週末を福岡で過ごし、地元の催しに参加するなどして知名度アップに努めた。

 今回は推薦を受けた公明、県農政連の後押しもあり、組織戦を展開。アベノミクスの継続や少子化対策の推進を訴え、自民、公明支持層の他、年の近い子育て世代など無党派層の一部にも支持を広げた。

 藤田さんは満足な国会審議もなく集団的自衛権の行使容認が閣議決定されたことなど「自民1強」政治への批判で無党派層の支持を得たが、全体に広がりがなかった。

 共産新人の川原康裕さん(33)は反自民票の受け皿になり得ず埋没した。【平川哲也】

 ◆8区
 ◇麻生さん安定12選 知名度や組織力生かす

 自民前職の麻生太郎さん(74)が安定した戦いぶりで共産新人の河野祥子さん(34)を破り、12回目の当選を飾った。

 小選挙区制に移行して7回目の今回、初めて民主が候補者を立てず、自共一騎打ちの構図になった。麻生さんは安倍内閣の要の閣僚で、しかも派閥のリーダーという立場のため、選挙期間中の地元入りは公示日の2日のみ。財務相としての公務のほか若手議員の応援で全国を飛び回った。陣営は本人不在の選挙戦を迫られたが、抜群の知名度と組織力で自公支持層をまとめ野党支持層や無党派層にも支持を広げた。

 初めての選挙が国政挑戦となった河野さんだが、出馬が決まったのは解散の直前。女性の視点も交えながらアベノミクス批判や消費税引き上げ反対、原発再稼働反対などを訴えたが及ばなかった。【平山千里】

 ◆4区

 ◇宮内さん、手堅く 河野さんは比例で笑顔
 自民前職の宮内秀樹さん(52)が幅広い支持を集め、維新前職の河野正美さん(53)らを破って再選を果たした。公明の他、農政連や商工会など多くの団体・企業から推薦を取り付け、終始優位に戦いを進めて議席を守った。河野さんは比例で復活当選した。

 宮内さんは安倍政権を信任するかどうかが争点と強調。「日本が元気になる流れを止めてはいけない」と訴え、無党派層にも浸透した。甘利明経済再生担当相や菅義偉官房長官らも応援に入り、アベノミクス効果をアピールして支持を広げた。

 河野さんは、候補擁立を見送った民主の推薦を受け県レベルで共闘。「自民の暴走を食い止めるために野党勢力の結集を」と訴えた。民主票の掘り起こしや無党派層への浸透を図ったが、及ばなかった。

 共産新人の新留清隆さん(59)は反自民の受け皿として消費増税の中止や原発ゼロ、沖縄の基地問題などを訴えたが浸透しきれなかった。【柴田種明】

 ◆11区

 ◇武田さん盤石5選 藤中さん、票伸ばせず
 自民前職の武田良太さん(46)が、社民新人の藤中寛之さん(40)と共産新人の山下登美子さん(61)を降し、5回目の当選を果たした。

 副防衛相や党県連会長などを務めた武田さんは「税金は下げて福祉は手厚くしろ、と言うような無責任な政党に国は任せられない」と、政権与党としての存在感をアピール。行政区ごとの「世話人」を通じてこまめに地盤を固め、多くの企業・団体の推薦も受けるなど盤石の態勢で臨んだ。推薦を得た公明の支持層も手堅くまとめ、維新など他党支持層や無党派層にも食い込み、悲願の「大臣になれる資格の切符」を手に収めた。

 藤中さんは県内唯一の社民公認で、吉田忠智党首や福島瑞穂副党首、県内で共闘する民主の大久保勉県連代表が来援。だが、公示直前の出馬表明という出遅れなどが響き、支持が広がらなかった。3度目の国政挑戦となった山下さんは前回より躍進したが及ばなかった。【荒木俊雄】

2719チバQ:2014/12/15(月) 23:11:11
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141215ddlk40010325000c.html
2014衆院選ふくおか:自民、全選挙区で勝利 野党共闘、実らず(その2止) /福岡
毎日新聞 2014年12月15日 地方版

 ◆6区

 ◇鳩山さん圧倒、抜群の安定感で13選
 「安倍政権の応援団長」を自認する自民前職の鳩山邦夫さん(66)が各種団体の支援も受け、抜群の安定感で13選を果たした。

 鳩山さんは選挙期間中、他候補の応援で全国を飛び回ったが、後援会組織が毎夜、個人演説会を開催。「圧倒的な得票で国会へ」を合言葉に、最後まで活発に運動した。

 普段からこまめに活動していることもあり、東京から国替えして4度目の選挙ながら、すっかり「地元の顔」に定着。無党派層も取り込みながら、固い地盤を見せつけた。

 小選挙区制度が導入されてから初めての自共対決で、共産新人の金子睦美さん(53)は「政権の暴走にストップをかける」を合言葉に反自民票の受け皿を狙った。遊説を中心に消費増税反対など党の政策を訴えたが、急な解散で準備不足もあり、十分に浸透しなかった。【上村里花】

 ◆9区

 ◇三原さん堅実7選 緒方さん、真島さん比例復活
 自民前職の三原朝彦さん(67)が7選を果たした。民主元職の緒方林太郎さん(41)と共産新人の真島省三さん(51)も比例で復活当選した。

 三原さんは当初、来年1月25日投開票の北九州市長選の候補擁立をめぐり、県議や市議が独自候補擁立派と北橋健治市長支持派に分かれて争った影響が懸念された。突然の解散で、企業・団体の推薦取り付けも大幅に遅れ、緊急会議を開いて働きかけの徹底を確認する場面もあった。

 ただ、今回初めて選対本部相談役に新日鉄住金会長が就任したのをてこに、かつて民主支持が多かった地場企業を精力的に回った。議員や後援者ごとに色分けした支持者カードを使い、決起大会への動員も徹底した。これまで本格的な支援を得られなかった地域有力者へも食い込み、出遅れを盛り返した。

 緒方さんは前回の落選以降、徹底的な地域回りを続け、約1万5000人の地元有権者と会ってきた実績を強調。行政改革の徹底や、現政権の集団的自衛権の行使容認を批判して支持を広げ、国政に返り咲いた。

 真島さんも消費増税の中止、働く人や中小企業の収入安定などを訴えて一定の支持を得て、初当選を果たした。【祝部幹雄】

 ◆7区

 ◇藤丸さん大差 強固な保守地盤で再選
 自民前職の藤丸敏さん(54)が強固な保守地盤を背景に、共産新人の江口学さん(40)を大差で破り、再選を果たした。小選挙区制度が導入されて以降、自民候補が選挙区を制するのは、7回連続。

 前回、古賀誠元自民党幹事長の後継として全面支援を受けて初当選した藤丸さん。今回も古賀氏から引き継いだ後援会が序盤から活発な運動を繰り広げ、無党派層にも浸透した。企業や業界団体回りも精力的にこなし、古賀氏の秘書として長年培った中央省庁などとのパイプを強調。街頭や個人演説会で「アベノミクスはこれから地方経済に波及する。地方創生のために働かせてほしい」と訴えた。

 江口さんは「アベノミクスで庶民の暮らしは良くならない。格差を広げる政治をやめよう」と訴えたが、共産支持層以外への広がりを欠いた。【近藤聡司】

 ◆5区

 ◇原田さん、実績7選 楠田さんらの挑戦退ける
 自民前職の原田義昭さん(70)が民主元職の楠田大蔵さん(39)との5度目となる対決を制し、7選を果たした。

 原田さんは「誇れる国家 強い経済」を訴え、医師会、薬剤師会、商工会など約250団体の推薦を取り付けて幅広く浸透。環太平洋パートナーシップ協定(TPP)交渉で懸念される農業者票も米など重要5品目を守ると訴え、県農政連の推薦を得て乗り切った。高齢多選批判も自公の固い地盤に支えられた盤石の戦いではねのけた。

 楠田さんは、細野豪志元党幹事長の「私の右腕としてもう一度国政に送って」との手紙をビラやはがきに刷り込みPR。労組など60団体の推薦も得て駅頭などで支持を訴えた。しかし、離党、公示直前の復党への理解が十分得られず、維新支持層や無党派層には浸透しきれなかった。

 共産新人の田中陽二さん(58)は2回目の選挙戦、消費増税反対などで一定の支持を得た。【勝野昭龍】

2720チバQ:2014/12/15(月) 23:11:29
◆10区

 ◇山本幸さん万全、城井さんら破り7選
 自民前職の山本幸三さん(66)が、民主元職の城井崇さん(41)らを破り、7選を果たした。

 山本さんは前回11区から10区に移り、2度目の戦い。11区時代に反目していた公明との連携を今回は深め、推薦を早々と取り付けた。前回比例に回った前職を支援した地元の医師、歯科医師、薬剤師各団体の会合にも出席するなど市内の各種団体、その傘下企業を徹底して回り、組織票を手堅くまとめた。演説ではアベノミクスの仕掛け人であることをアピールし、消費増税延期の必要性を訴えて、野党批判票も取り込んだ。

 前回5万5000票だった城井さんは民主党への信頼を回復するまでに至らなかった。企業や団体回りを繰り返したほか、自らの生い立ちに重ねて、アベノミクスの恩恵を受けにくい若者、子育て世代に支持を訴えたが、無党派層への浸透が進まなかった。

 共産新人の高瀬菜穂子さん(54)は、共産支持層を固め、自民批判票を集めたが及ばなかった。

 元自民県議の前職、佐藤正夫さん(59)は、所属していたみんなの党が11月末に解党したことが響いた。無所属で立候補したが、支持の広がりに欠けた。【宍戸護】

2721チバQ:2014/12/15(月) 23:12:12
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141215ddlk41010255000c.html
2014衆院選・さが:民主、1区を激戦で奪還 2区は自民新人(その1) /佐賀
毎日新聞 2014年12月15日 地方版

 14日投開票の衆院選で県内小選挙区は1区で民主前職、2区で自民新人が当選を決め、1議席ずつ分け合った。1票の格差是正に向けた「0増5減」に伴い選挙区が三つから二つに減り、初めての衆院選だった。1区は民主前職の原口一博さん(55)=社民県連支持=が接戦の末、自民前職の岩田和親さん(41)=公明推薦=と共産新人の古賀誠さん(29)を抑え、7回目の当選を決めた。2区は前知事で自民新人の古川康さん(56)=公明推薦=が民主前職の大串博志さん(49)=社民県連支持=と共産新人の御厨(みくりや)さとみさん(33)を大差で破り、初当選した。旧2区から比例九州に転出した自民前職の今村雅弘さん(67)は当選した。比例九州に重複立候補した岩田さんと大串さんは復活当選した。当日有権者数は68万935人。投票率57・77%(前回61・86%)で過去最低だった。

 ◆1区

 ◇原口さん「奇跡の7選」
 民主の原口さんが自民岩田さんと共産古賀さんを破り、7回目の当選を決めた。支持者が詰め掛けた事務所で「よくやった」「おめでとう」と歓声や拍手が湧き起こった。

 原口さんは今夏、右脚を骨折して、入院中に解散を迎えた。療養中の身を押して登壇した事務所では「ベッドから一歩も動けない中で、どうしてこんなに得票をいただけたのか。奇跡の選挙、奇跡の勝利だ」と、元気な姿で喜んだ。

 選挙戦は、あまり外出できない本人はインターネットを通じて政策提言などを発信した。各地で開いた個人演説会では本人に代わり長男や、応援の民主参院議員らが地域主権改革などを訴えた。

 岩田さんは公明の推薦やJAグループ佐賀の政治団体・県農政協議会など業界団体の支援を受け、選挙中、安倍晋三首相も応援に駆け付けた。吉野ケ里町や佐賀市三瀬村など新たに1区に加わった地域を巡り、知名度アップを図ったが、及ばなかった。

 古賀さんは連日の街頭演説で党の政策を訴えたが、十分に支持が広がらなかった。【松尾雅也】

 ◇岩田さん、復活で再選
 比例九州に重複立候補していた自民の岩田さんが復活当選し、2回目の当選を果たした。小選挙区では前回2012年に破った民主の原口さんに今回は接戦の末、突き放され、涙をのんだ。復活当選の知らせが入ると、佐賀市の事務所に集まった支持者から「よし」と声が上がり、陣営幹部もほっとしていた。

 岩田さんは「責任をしっかりと全うするために精進をしていきたいと決意している」と硬い表情で述べた。選挙戦では党幹部が次々応援に駆け付けたが、新区割りで農村部などに区域が広がり、知名度不足が響いた。【松尾雅也】

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2722チバQ:2014/12/15(月) 23:12:38
 ■解説

 ◇安倍政権への不安感か
 1票の格差是正に向けた「0増5減」で小選挙区が3から2に減ったうえ、安倍晋三首相の突然の解散で各陣営はもとより、有権者も振り回された衆院選だった。慌ただしさの中、1区は民主前職、2区は自民新人が当選した。前回の自民の3議席独占が崩れ、与野党で議席を分けた。

 安倍首相は「アベノミクスへの評価」を解散総選挙の大義に位置づけた。だが、佐賀県は10月の有効求人倍率(季節調整値)が全国の1・10を大きく下回る0・88になるなど、現実に好景気の実感は乏しく、将来のアベノミクス効果自体をイメージしにくい状況だ。

 1区では入院中の民主の原口さんが、自公の組織戦を展開した岩田さんを振り切った。原口さんの個人人気の高さはあるが、岩田さん惜敗の理由は、安倍政権の経済政策への疑問や、集団的自衛権行使など強気一辺倒な姿勢への有権者の不安の表れではなかろうか。

 2区の自民の古川さんは約11年半の知事の実績に加え、引退した自民重鎮の保利耕輔氏の全面支援を受け、初当選した。決め手は前知事の知名度と“保利ブランド”のお陰といえる。不景気の中、決して安倍首相が信任された結果とは捉えがたい。

 県には、玄海原発再稼働、佐賀空港へのオスプレイ配備計画、国営諫早湾干拓事業の開門問題−−など課題は山積だ。選挙戦では野党候補も含め、これら県民に身近な課題について具体的な論戦が少なかった印象だ。新議員には国家レベルだけでなく、地域に目を向けた活動に期待したい。【松尾雅也】

http://senkyo.mainichi.jp/news/20141215ddlk41010263000c.html
2014衆院選・さが:民主、1区を激戦で奪還 2区は自民新人(その2止) /佐賀
毎日新聞 2014年12月15日 地方版

 ◆2区

 ◇古川さん、地の利生かす
 自民、古川さんの支持者が集まる唐津市のホテルの会場に当選確実の一報が伝わると、大きな拍手が起こった。古川さんは「当選できたのは皆様のお陰です」と頭を下げ、感謝した。3期目途中まで務めた知事の経験を生かすと強調し「日々の活動、国政において期待される活動を実現していきたい」と決意を語った。

 任期を約5カ月残しての知事辞職に野党県議らから「県政の投げ出しだ」と批判を受けたが「経験を別のステージで実現させる。いかにしたら地方が良くなるかで頑張りたい」と訴え、巻き返した。2区の拠点都市の唐津市出身の地の利に加え、圧倒的な知名度と、引退した自民重鎮の保利耕輔氏の後ろ盾で、選挙戦を優位に展開した。公示1週間前の出馬表明で出遅れはあったが、終盤には安倍晋三首相も応援に入り、組織をまとめ上げた。

 旧2区が地盤の民主、大串さんは草の根運動を展開、選挙中、民主の大臣経験者らが応援に入ったが、唐津市など旧3区で十分に浸透できなかった。共産の御厨さんは原発再稼働反対やアベノミクス批判を訴えたが、及ばなかった。【石井尚】

 ◇「国民目線受け止める」大串さん、復活で4選−−古川さん追うも
 比例九州に重複立候補していた元首相補佐官で民主の大串さんが復活当選を果たした。比例名簿1位に登載され、復活の可能性が高かったが、2区では前知事で自民の古川さんを懸命に追った。旧3区の県北西部など民主支持層が少ない地域でも、個人人気で食い込みを図った。

 復活当選が決まると、江北町の事務所に詰めかけた支持者から大きな拍手と歓声が上がった。大串さんは「皆様のお支えに心から感謝申し上げたい。小選挙区で結果を残せなかったのは私の力不足。国民目線をしっかり受け止める政治を力強く進めていく」と誓った。【生野貴紀】

2723チバQ:2014/12/15(月) 23:20:13
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_date1&k=2014121500756
得票2倍でも涙=高得票落選・低得票当選【14衆院選】


 衆院選の小選挙区当選者のうち、最も得票が少なかったのは維新の党の丸山穂高氏(大阪19区)の5万6119票だった。一方、自民党の船橋利実氏(北海道1区)は丸山氏の2倍近い10万5918票を獲得しながら、民主党候補に惜敗した。
 船橋氏は相手候補の得票数に対する自身の得票割合を示す惜敗率が91.0%だったが、比例北海道で次点となり、復活当選も果たせなかった。
 民主党の海江田万里氏(東京1区)も高得票落選者の1人で、8万9232票を得たものの苦杯を喫した。
 小選挙区当選者の中で最多得票は、自民党の小泉進次郎氏(神奈川11区)の16万8953票。次いで河野太郎氏(神奈川15区)の15万5388票だった。
 比例復活組の最少得票は、維新の横山博幸氏(愛媛2区)の2万2677票。比例四国ブロック名簿で別の同党候補者と同一順位だったが、惜敗率で上回り復活当選した。

◇高得票落選・低得票当選上位5人
【高得票落選者】
 10万5918票 船橋利実 (自民、北海道1区)
  9万4975票 勝部賢志 (民主、北海道5区)
  8万9232票 海江田万里(民主、東京1区)
  8万7584票 末松義規 (民主、東京19区)
  8万6252票 山岡達丸 (民主、北海道9区)
【低得票当選者(比例復活除く)】
  5万6119票 丸山穂高 (維新、大阪19区)
  5万6856票 小熊慎司 (維新、福島4区)
  5万7168票 村上誠一郎(自民、愛媛2区)
  5万7935票 赤嶺政賢 (共産、沖縄1区)
  5万9280票 大島理森 (自民、青森3区)
【低得票比例復活者】
  2万2677票 横山博幸 (維新、愛媛2区)
  2万4275票 斉藤和子 (共産、千葉4区)
  2万6443票 真島省三 (共産、福岡9区)
  3万1478票 清水忠史 (共産、大阪4区)
  3万4293票 勝沼栄明 (自民、宮城5区)
(2014/12/15-12:06)

2724チバQ:2014/12/15(月) 23:30:01
加藤鮎子
宗清皇一
仲里利信 

もう一人誰ですか・・・?
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_date1&k=2014121500603
新人当選者が激減=世襲議員は23.6%【14衆院選】


 衆院選の新人当選者は小選挙区4人、比例代表39人の計43人だった。全議員に占める新人比率は9.1%で、前回選挙から29.3ポイントの大幅減となった。自民、民主両党が前職、元職議員を多数擁立し、新人候補者(604人)が少なかったことが要因とみられる。
 自民党の新人は15人で同党当選者の5.2%。民主党の新人は金子恵美氏(比例東北)だけだった。
 一方、父母、義父母、祖父母のいずれかが国会議員、または三親等内の親族に国会議員がいて、同一選挙区から立候補した候補者を「世襲」と定義した場合、112人が世襲当選者で全当選者の23.6%を占めた。
 政党別では、自民の91人が圧倒的に多く、同党の31.3%が世襲議員。今回、初当選した加藤鮎子氏は加藤紘一元官房長官の三女だ。 (2014/12/15-10:35)

2725チバQ:2014/12/15(月) 23:32:11
>>2623
http://www.sankei.com/politics/news/141215/plt1412150213-n1.html
2014.12.15 22:34
【衆院選2014】
接戦目立った小選挙区 最少票差は新潟2区の102票 2千票以内の僅差は10選挙区 





 各地で“接戦区”が目立った今回の衆院選で、当落の「差」が最少だったのは新潟2区の102票。しかも2千票以内の僅差で決着がついた選挙区は全295選挙区のうち10に上り、平成24年の前回衆院選(300選挙区)の8より増えた。

 新潟2区は自民党の細田健一氏が7万589票、民主党の鷲尾英一郎氏が7万487票を獲得し、細田氏が辛勝した。鷲尾氏の惜敗率は99・86%で、比例代表北陸信越ブロックで復活当選した。栃木2区の福田昭夫氏(民主)は西川公也農水相(自民)を199票差で退け、北海道7区の伊東良孝氏(自民)は鈴木貴子氏(民主)を225票差で振り切った。

 2千票差以内で敗れた大半の候補が比例で復活当選する中、山形3区の阿部寿一氏は加藤鮎子氏(自民)に1488票差で惜敗したが、阿部氏は無所属のため比例との重複立候補ができず、7万8384票を獲得しながらも落選した。

2726チバQ:2014/12/15(月) 23:32:45
http://www.sankei.com/politics/news/141215/plt1412150211-n1.html
2014.12.15 22:30
【衆院選2014】
揺り戻し?支持層の緩み?「自民300超」はどこへ…





 自民、公明の連立与党は衆院選で3分の2超の議席を確保し、自民単独でも291議席(追加公認を含む)を獲得した。ただ、報道各社の事前の情勢調査では、自民党は300議席を超えるとされていた。情勢報道で「揺り戻し」現象が起きた可能性が浮かび上がってきた。

 報道各社は2日の公示直後から序盤情勢を探り、産経新聞は4日付朝刊で「自民300議席超の勢い」との情勢記事を掲載した。毎日新聞や朝日新聞も同日付で自民党大勝の可能性があるとの見通しを示した。

 その後も報道の傾向に変化はなく、産経が4〜7日にFNN(フジニュースネットワーク)と合同で実施した終盤情勢調査で、自民党は331〜306議席の可能性があると報じた。

 そうした報道で有権者が勝ち馬に乗ろうとする「バンドワゴン効果」が働けば、300議席を大きく上回る可能性もあった。しかし、実際には劣勢と報道された政党や候補者に支持が流れる「アンダードッグ効果」が働いたようだ。

 結果的に各選挙区で接戦が繰り広げられ、産経の終盤情勢の分析で自民党優勢とした選挙区のうち、22選挙区で民主党などの野党候補が勝利した。逆に民主党優勢とした3選挙区は自民党が競り勝った。特に愛知では「自民優勢」とされた3選挙区で民主党が議席を獲得。大阪は、自民党にリードを許していたとみられる維新の党の4人が逆転勝ちしている。

 自民党優勢の報道で同党支持者に「気の緩み」が出たとの見方もある。日大の岩井奉信教授(政治学)は「情勢報道のアナウンス効果で『自民党300議席』の情報が有権者にすり込まれ、自民党支持者が『投票に行かなくてもいいや』という気になった可能性がある」と指摘している。

2727チバQ:2014/12/15(月) 23:35:39
http://www.sankei.com/west/news/141215/wst1412150046-n1.html
2014.12.15 12:17
【衆院選2014】
維新に残る大きなしこり…落下傘の比例1位に「食い逃げ」の反発も





(1/3ページ)

「維新の党」の開票センターで記者会見をする橋下徹共同代表=14日、大阪市北区のリーガロイヤルホテル大阪(甘利慈撮影)
 14日に投開票された衆院選で、橋下徹大阪市長率いる維新の党は公示前の42議席から1議席減で踏みとどまった。本拠地・大阪の選挙区では5勝と苦戦したものの7人が比例復活。根強い“橋下人気”を背景に底力を見せた。一方、山梨が地盤の小沢鋭仁国会議員団幹事長(60)は比例近畿の単独1位に登載されたおかげで早々と当選を決めたが、惜敗率で次点だった大阪2区の前職、椎木保氏(48)は割を食って落選する形に。執行部が小沢氏を“えこひいき”したことに不満が噴出。党内に大きなしこりを抱えたままの再出発となった。

 ■“国替え落下傘”を共食いした落下傘・小沢氏

 「敗因は自分の得票が及ばなかったことに尽きる。だが、気持ちの整理はつかない」。投開票から一夜明けた15日、椎木氏は、朝から選挙事務所の撤去作業に追われながら、やり切れない感情を吐露した。

 維新政治塾の1期生。茨城県の鹿嶋市役所に勤めながら大阪で開催されていた塾に参加した。2年前の前回選で千葉13区から立候補し、比例復活で初当選を果たした。

 「大阪2区からどうだ」。党幹部から国替えを打診されたのは11月21日の解散の前日。迷わず了承した。「この大阪から日本を変える」という塾の熱気が忘れられず、以前から維新発祥の地である大阪でやりたいと願っていた。

 顔を覚えてもらうため、自転車で走り回って街角で演説。顔は真夏のように日焼けし、「死ぬも生きるも大阪ならという気で戦った」(椎木氏)。しかし、小沢氏の当選には複雑な表情を浮かべる。「このままでは比例近畿1位の『食い逃げ』になってしまう」

■涙の抗議届かず

 小沢氏の優遇は橋下氏の鶴の一声で決まった。

 「比例近畿ブロックの1議席を小沢さんに譲ってほしいんです」

 公示を2日後に控えた11月30日夜、近畿の候補者ら十数人が、大阪市内の党本部に急遽(きゅうきょ)呼び出された。

 橋下氏の突然の提案に出席した若手の一人が「おかしいやんか!」と声を上げた。「その分、近畿ブロックで1議席でも多く取れるように僕も頑張りますから」。橋下氏は幹事長の松井一郎大阪府知事と頭を下げた。中には悔し涙を流して抗議した出席者もいたが、決定は覆らなかった。

 大阪が地盤の維新にとって、比例近畿1位は確実に取れる「特等席」。ただ、維新に追い風が吹かない今回は厳しい戦いになるのは目に見えており、焦りを感じた候補者らが猛抗議するのは当然だった。

 ■「『経験』が必要」

 12月14日夜、大阪市内の維新開票センターでの会見で、松井氏は「維新に一番足りない『経験』という部分が(当選8回の)小沢さんにはある。今回は必要な人だということで、国会に帰れる処遇をした」と述べるにとどめた。ただ、維新関係者は「山梨1区で勝てそうにないと踏んで、松井に泣きついた」と明かす。

 一度生まれた不公平感はくすぶり続ける。接戦を制した議員の一人は選挙中から「殴ってしまいそうだ」と小沢氏に対する怒りを隠さなかった。他の候補者からも、「卑怯(ひきょう)者」「今度会っても絶対に口をきかない」と非難の嵐が起きた。小沢氏が再び、国会議員団の役職を務めるかどうかも含め、波乱の再スタートとなった。

2728チバQ:2014/12/15(月) 23:36:58
http://www.sankei.com/west/news/141215/wst1412150082-n1.html
2014.12.15 21:10
【衆院選2014】
橋下共同代表への期待感か、底力か?! 維新、比例で巻き返し 都構想に活路 





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維新の党の開票センターで、記者会見する橋下共同代表=14日夜、大阪市内のホテル
 衆院選で劣勢が伝えられていた維新の党が議席1減で踏みとどまった。本拠地の大阪では選挙区の多くを落としたものの、自民を大幅に引き離す比例票をたぐり寄せ、復活当選につなげていった。在阪の維新、他党関係者の間では自公政権を選んだ有権者にも、橋下徹共同代表(大阪市長)への期待感があり、維新の比例票が積み重なったとの見方が広がる。看板施策「大阪都構想」の実現をかけて来春の統一地方選に臨む維新はこの票の厚みに活路を見出そうとしている。

  ■  ■  ■

 14日午後11時50分ごろ、大阪4区で敗れた維新新人、吉村洋文氏(39)の比例復活を伝えるテレビの速報に陣営関係者たちは「よっしゃー」と叫んだ。吉村氏は夫人や支援者らとバンザイを繰り返し、「名前も顔も知られていない中で、比例で押し上げていただいた」と喜んだ。

 維新は大阪の選挙区に14人の候補者を擁立したが、5勝9敗と振るわなかった。しかし府内では比例票の約32・4%にあたる約114万3600票を獲得、比例第一党となって7人の比例復活を果たした。

 旧日本維新の会の分党、旧結いの党との合流を経たことや投票率の違いなどから単純比較はできないが、全国的に伸び悩んだ昨年の参院選より3・7ポイント上積みし、旋風を巻き起こした前回衆院選に3・5ポイント差まで迫った。

 近畿ブロック全体でも約26・1%を占め、1位の自民と2・8ポイント差。各陣営の応援に駆け回った維新の地方議員たちは異口同音に「選挙区では候補者は支持されなかったが、橋下徹への信任票が積み上がった」と分析する。

 民主陣営の関係者は、劣勢と報道された政党や候補者に支持が流れる「アンダードッグ効果」があったとの見方を示す。「『自民の圧勝は良くない』と比例票でバランスを取ろうとした。その受け皿として選ばれたのが民主ではなく、維新だった。橋下氏の影響力は強い」と声を落とした。

  ■  ■  ■

 「維新の比例票をみれば、絶対に無視できないはずだ。住民投票で決着すべきだ」。14日夜、大阪市内のホテルに設けられた維新の開票センターで、橋下氏は都構想に反対する府議会、市議会の他党を強く牽制した。

 都構想の設計図にあたる協定書議案が10月の府市両議会で他党の反対で否決され、都構想の是非を問う住民投票には進まなかった。「住民投票に判断を委ねるべきか」を問う新たな住民投票を求める署名活動を維新の支持団体が近くスタートさせるが、他党は「否決で協定書は廃案になった」と強硬姿勢を崩さない。

 こうした状況下で橋下氏が打開策の「王道」とするのは、統一選で両議会の過半数を獲得し、再提案した協定書議案を可決するという戦略だ。橋下氏と維新幹事長の松井一郎氏(府知事)は統一選重視の立場から、衆院選出馬を見送った。

 「統一選を十分戦える力を残してもらえた。争点は都構想をやるか、やらないか。ぜひ民意を問いたい」。15日午前、松井氏は府内での「比例第一党」に自信をのぞかせた。

 だが見方は維新内でも分かれる。自らのバッジがかかる維新市議は「比例票は都構想への支持票なので、民意は維新から離れていない」と前向きにとらえる。 一方、別の市議は「身近な統一選は候補者個人と住民の人間関係で投票が決まる。橋下票がどれだけ流れてくるか分からない」。

 自民市議は「前回の統一選は橋下人気が影響したが、次は議員個人の実績が問われる」と強調していたが、衆院選でみせた維新の猛追に不安もおぼえた。

 「橋下人気の底力は正直、不気味だ」

2729チバQ:2014/12/15(月) 23:44:43
新潟
http://www.niigata-nippo.co.jp/news/politics/20141215151565.html
県内自民 想定外の苦戦
民主、経済・農政批判が奏功

1期生、基盤弱く 

 14日投開票の衆院選では、県内6小選挙区のうち5選挙区で自民党が勝利し、堅調な支持を裏付けた。ただ全国的な自民大勝の流れの中で、改選前の全選挙区独占を崩され、複数の比例復活を許したことを考えると、本県では例外的に苦戦を強いられたともいえる。選挙基盤の弱い1期生が多かったことに加え、民主党など対立候補が訴えたアベノミクス効果の弱さ、農政批判などが県内では一定の支持を受けたといえる。

 自民党は全国的に優勢と伝えられ、本県小選挙区でも県議らが中心となって組織選挙を展開。県議も市議も来春の統一地方選を見据えて「自分の選挙に関わる」と票まとめに動いた。

 しかし、1期生が再出馬した1〜4区で混戦に持ち込まれた。初当選から2年で後援会づくりも途上にあり、選挙基盤が弱かったのが一因で、前回選のような追い風が働かない選挙でもろさが露呈した格好だ。

 投票前は「投票率が下がれば組織がしっかりしている自民党が有利」(自民県連幹部)とみられていた。投票率が過去最低となったにもかかわらず、民主候補に迫られたこと自体が想定外だった。

 特に接戦となった2〜4区は農家や下請けの中小企業が多い地域だ。自民側は「アベノミクスの効果と継続の必要性」をアピールしたが、米価下落や実質賃金の減少などもあって全国のような支持の広がりがなかった。自民県議からも「アベノミクスの効果は小さい。都市型の政策と受け止められている」との戸惑いが聞かれた。

 対する民主党は、接戦となった2、3区では農家の戸別所得補償制度の復活を徹底して訴え、同じく接戦の4区では中小零細企業を意識して「反アベノミクス」を主張。安倍政権に不満を抱く保守層を一定程度切り崩した。

 3区で一矢を報い、複数区で比例復活を果たし、善戦したといえる。

 しかし、6小選挙区で全勝した2009年選から一転して前回12年選は全敗、雪辱を期した今回の戦いで、目指した党勢回復にはまだ遠い。

 民主県連幹部は「自民大勝ムードであきらめが広がった」と指摘。「民主党が安倍政権に不満を抱く人の受け皿になれないのも投票率低下の要因だ」と話した。

 民主党は2区で候補を立てた社民党、5区で擁立した生活の党と野党共闘を組んだが、かつての「新潟方式」のような大きな影響力を発揮するまでには至らなかった。

 東京電力柏崎刈羽原発の再稼働問題は、反対する社民党と生活の党、共産党の候補が訴えたが、自民党、民主党の候補は積極的に取り上げず、大きな争点にならなかった。


■デフレ脱却をぜひ 
 泉田裕彦知事の話
 選挙結果は、経済重視の政策の継続を強く訴えた現政権に対する一定の理解と受け止める。新政権にはアベノミクスを推進し、デフレ脱却を確かなものにしてほしい。拉致問題や震災復興、地方創生などの課題に迅速に取り組むことを期待する。

■市の発展に尽力を
 篠田昭新潟市長の話
 今回の総選挙における、新潟市の有権者の判断を厳粛に受け止め、当選された方々には心からお祝いを申し上げる。今後、新潟の安心政令市づくりや活性化にしっかりと意見交換させていただき、新潟市の発展に尽力をお願いする。

■経済対策を早急に
 森民夫長岡市長の話
 引き続き政権を担う与党には、早急に実効性のある経済対策を期待する。また、補正予算や来年度予算を通して、真剣にスピード感を持って地方創生・人口減少に向けた確固たる姿勢を示し、国の果たすべき役割を明らかにすることを望む。

■地方の声を聞いて
 村山秀幸上越市長の話
 「自民1強」の安定政権だからこそ、責任も大きい。国民の理解と協力のもとに国政を運営してほしい。地方創生がこれから本格的に始まるはず。地方が何を求めているか、地方の声に耳を傾け、丁寧に説明しながら進めてほしい。



【政治・行政】 2014/12/15 10:28

2730チバQ:2014/12/15(月) 23:47:28
http://news.livedoor.com/article/detail/9578144/
親バカで応援演説来なかった石原氏 田母神氏落選で聞こえてくる恨み節

2014年12月15日 16時0分 東スポWeb
田母神俊雄氏
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 東京12区から次世代の党公認で出馬した元航空幕僚長の田母神俊雄氏(66)が落選した。「公明党をぶっ潰せ」と太田昭宏国交相(69)を狙い撃ちにし、保守票の掘り起こしを目指したが、実らなかった。

 午後10時、小選挙区で勝てないと判断した田母神氏は事務所に集まった支持者をねぎらった。

「献身的にご尽力いただいてありがとうございました。ついさっきまでは当選するつもりでいたんですけどね。小選挙区は難しいという状況です」

 今後について、「出身が空軍ですので、一度飛び上がったら燃料が切れるまでやる。これからも政治活動を続けていきます」と再起を宣言した。

 田母神陣営にとって誤算だったのが次世代の党の石原慎太郎最高顧問(82=比例代表東京ブロック)の親バカっぷりだった。田母神氏は「公明党が自民党の邪魔をしている」と主張し、自民党と次世代の連立を訴えた。

 しかし、選挙戦初日、次男の伸晃氏(57)が太田氏の応援に駆けつけ、「石原一家は信義を重んじる」と訴えた。実は伸晃氏は公明党に対して、「父は東京12区へは応援に来ない」と確約していた。だからこそ「信義」という言葉を使ったのだ。

 慎太郎氏にとって気がかりだったのは東京3区の三男、宏高氏(50)の当落だった。伸晃氏と違って盤石でないため、公明党の協力なしには当選はおぼつかない。父親がうっかり田母神氏の応援に駆けつければ、宏高氏の首を絞めるのは確実だった。慎太郎氏は「なんで公明党と対決するような選挙区で出るのかな」とこぼすこともあったという。党本部から陣営に対して、「公明党をぶっ潰せ」のシュプレヒコールの禁止が伝えられてもいた。

 田母神陣営の関係者は「結局、そういうことなんですよ。息子がかわいいってことでしょう」とがっくりと肩を落とす。

 その慎太郎氏は落選。また、宏高氏は接戦の末、選挙区で当選。田母神氏の比例復活はない。

2731チバQ:2014/12/16(火) 00:01:46
http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20141215/plt1412151206013-n1.htm
「落下傘」佐藤ゆかり氏が勝利 自民“鬼門”の大阪11区で
2014.12.15


くら替え先の大阪で再選を果たした佐藤ゆかり氏=14日夜、大阪府枚方市【拡大】

 「落下傘候補」として大阪11区(枚方市など)で当選を果たした自民党の佐藤ゆかり氏は「保守政治を取り戻してほしいという市民の危機感が一つにまとまった」と感謝の言葉を繰り返した。同選挙区はパナソニックの社員が多く住み、同社労組出身の民主党重鎮、平野博文氏の牙城とされ、過去6回中、平野氏が5回連続当選し、自民が勝ったことのない鬼門だった。

 東京都出身の佐藤氏は2005年の郵政選挙で「小泉チルドレン」として岐阜1区で出馬し、比例復活で初当選。09年衆院選では東京5区で落選、10年参院選では比例代表で当選し、「政界の渡り鳥」と揶揄された。

 今回は地元府議から呼ばれる形で出馬。平野氏と前回、「橋下チルドレン」として平野氏を破った維新の党の伊東信久氏による三つどもえの戦いを自民、公明の地方議員らの支援を受けて制した。地元関係者は「平野、伊東両氏がともに比例で復活当選したように激戦の中、追い風を受けられた。平野氏がうちを意識し、労組による組織戦を改めたのも大きい」と振り返った。

2732チバQ:2014/12/16(火) 00:05:58
http://www.tokyo-sports.co.jp/nonsec/shugiin/345591/
“職場放棄”の小沢氏にブーイング
2014年12月15日 10時51分
 落選危機に直面していた岩手4区、「生活の党」の小沢一郎代表(72)が16回連続の当選を果たしたのにもかかわらず、「党代表としての職務を放棄した」と大ブーイングを受けている。

 2009年まで安定して12万票以上の得票数を維持してきた小沢氏は、前回2012年で約7万8000票にまで減少。今回は約7万5000票まで落ち込んだ。今年11月には離婚していたことも発覚し、公示直前には離党者が相次ぐなど、厳しい選挙戦だった。

 同党の会見場には、小沢氏目当ての報道陣が約80人も集まったが、広報担当者は午後7時過ぎ、「代表がこちらに来ることは現時点で決まっておりません。副代表が会見だけを予定しています」とアナウンス。その後も、「副代表会見の後に代表が来て会見をするかもしれないし、しないかも…」など、はっきりしない情報に報道陣は振り回され続けた。

 結局、午後10時半に副代表の主浜了(しゅはま・りょう)参院議員(64)が“代表”として会見を開いた。

「とにかく厳しい結果であると受け止めている。(公認候補が出馬した小選挙区)13のうち5つの選挙区で(ほかの野党との)すみ分けがうまくいっていなかった」と振り返ったが、記者からの質問は小沢代表に集中。

「なぜ代表自ら説明しないのか?」との質問に、主浜副代表は「まだ直接お話しておりません。比例(の結果)がはっきりしてないので、期待しているのでは…」とたじろぐばかり。

 会見を行わない旨を伝える電話も、小沢代表ではなく、党事務総長の川島智太郎元衆院議員(50)が代理でかけており、主浜氏は小沢氏と一切会話しないまま会見に臨んだのだ。

 衆参合わせて所属議員が4人は、政党要件に関わる危機的事態。かろうじて当選したものの、小沢氏が進む道は厳しくなるばかりだ。

2733チバQ:2014/12/16(火) 00:08:50
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/155761
野党再編の起爆剤に? 生き残った「元小沢グループ」の面々

2014年12月15日
 公示前勢力の5議席から今回2議席まで減らした生活の党。大マスコミは、小沢一郎代表の約30年ぶりとなった地元での“ドブ板選挙”ばかり取り上げていたが、意外な事実を見落としている。民主党政権時代に「小沢グループ」に所属、浪人中だった元同僚5人が、今度の選挙で政界に返り咲いた。

 かつて「小沢の側近」と呼ばれた松木謙公氏は、維新公認で北海道2区から出馬。比例復活に救われた。同じく維新の比例で元小沢グループの太田和美氏(千葉8区)、木内孝胤氏(東京9区)、初鹿明博氏(東京16区)、牧義夫氏(愛知4区)が復活当選を果たした。

 解散直前に民主党に移った前職の小宮山泰子氏(埼玉7区)、鈴木克昌氏(愛知14区)もそれぞれ比例で復活当選。

 解散前に小沢氏は党所属議員に「今回は生き残ることを優先したらいい。生き残っていれば、いずれまた一緒にできる」と告げ、離党・移籍をうながしたという。政界に帰ってきた、かつての仲間たちが今後の野党再編の起爆剤となるかもしれない。

2734チバQ:2014/12/16(火) 00:10:34
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/155762
車イスで当選の原口一博氏 イケメン長男が起こした逆転劇

2014年12月15日
 小選挙区でボロ負けした民主党候補の中で、頑張ったのが佐賀1区の原口一博元総務相だ。今夏に足を複雑骨折し、車イスでの選挙運動になった。それだけに当確が出ると、支持者から「奇跡が起きた!」の声が漏れた。

 ほとんど病院から出られなかった原口氏は「握手さえも出来ずに、何度もベッドで諦めようと思った」と振り返りながらも、「(古川康前知事は)唐突に佐賀空港へのオスプレイ受け入れを表明した。佐賀の命を守るために、民間空港の軍事空港化は断固阻止しなければならない」と強調した。

 振り返ると、序盤は自民党候補にリードを許し、「それいけ」となった自民党は小泉進次郎氏や安倍首相を送り込んだ。歩けないのに、情勢を逆転した原口氏は大したものだ。

■佐賀知事選にも影響

「苦境を支えたのが本人に代わってマイクを握った音楽家の長男。長身でイケメンで評判が良く、逆転の原動力となりました」(地元記者)

 先行する相手候補に急追する中、13日の選挙戦最終日、野田元首相と上田清司埼玉県知事が応援にかけつけた。原口氏はこの日の朝になって医者の許可が下りて、車イスで演説会場に現れると、長男に抱きかかえられるように立ち上がり、マイクを握った。

「この最後の訴えが効きましたね。原口氏が勝ったことで1月11日投開票の佐賀県知事選でも佐賀空港軍事空港化が大きな争点になりますよ。総選挙で圧勝した安倍政権が出はなをくじかれる可能性も出てきました」(地元記者)

 佐賀は玄海原発再稼働問題も抱える。注目の選挙になってきた。

2735チバQ:2014/12/16(火) 00:12:11
4225 :チバQ:2014/12/15(月) 23:42:20
http://www.nishinippon.co.jp/feature/representatives_election_2014_kumamoto/article/133532
松野氏、野党共闘は不発 熊本1区
2014年12月15日(最終更新 2014年12月15日 10時10分)
 「悔しい。不徳の致すところです」。熊本1区で敗れた維新前職の松野頼久氏(54)は熊本市の事務所で頭を下げた。比例九州で復活当選したものの、第三極退潮の象徴となり表情はこわばったままだった。
 民主から日本維新の会に移って臨んだ前回選挙から2年。当時のような第三極ブームはなく、頼った先は古巣の民主と、その支持母体の連合だった。
 民主県連から「支持」を取り付け「野党共闘」を構築。しかし連合内には、前回選挙の前に民主を飛び出した「裏切り者」のイメージが根強く、労組批判を繰り返す維新共同代表の橋下徹氏へのアレルギーも渦巻き、動きは鈍かった。
 橋下氏の言動と、連合に頼る松野氏の姿は、有権者から見れば矛盾に映り、無党派層からも積極的な支持は得られなかった。祖父の代から3代続く地盤で、自民前職に連敗した。

=2014/12/15付 西日本新聞朝刊=

http://www.nishinippon.co.jp/feature/representatives_election_2014_nagasaki/article/133531
高木氏 “牙城”の意地 長崎1区
2014年12月15日(最終更新 2014年12月15日 10時13分)

 「皆さんのエネルギーとお力が復活させてくれた。一から出直して明日に向かって頑張る」。長崎1区では当選8回を誇る元文科相の民主前職の高木義明氏(68)が、4回目の対決となる自民前職に前回に続き2連敗したが、比例九州で復活当選し議席を守った。
 「民主の牙城」と言われる1区で2000年以来、4回連続の小選挙区勝利を支えた労働組合の弱体化が響いた。出身の三菱重工労組長崎造船支部は前回から組合員が約千人減少。自民陣営が三菱関連会社約50社の社員を集めた集会を開くなど、切り崩しもあった。
 陣営は「小選挙区の奪還なくして民主の明日はない」とハッパを掛け、高木氏もスニーカーで商店街を歩く「どぶ板選挙」を徹底。「自民1強にノー」と訴え続けた。何とか比例復活を果たした高木氏。党代表代行としての意地を示した。

=2014/12/15付 西日本新聞朝刊=

http://www.nishinippon.co.jp/feature/representatives_election_2014_oita/article/133528
吉川氏、社民の灯守る 大分2区
2014年12月15日(最終更新 2014年12月15日 10時19分)


 「九州社民の灯を守った」。比例で復活当選した大分2区の社民前職、吉川元氏(48)は、大分県臼杵市の事務所で支持者らと抱き合って喜んだ。
 旧社会党時代から、比例復活を含めて大分で議席を守り続け、村山富市元首相らを輩出した「社民の砦(とりで)」。前回と同じく小選挙区では敗北したものの、伝統を死守した。
 「党がなくなるかもしれん。命がけじゃ」。2日の出陣壮行会では寒風が吹く中、「必勝はちまき」を締めた90歳の村山氏が激励した。「吉川を通すためなら何でもする」(陣営関係者)。民主党と生活の党が擁立を見送る「すみ分け」も実現、支持労組などが結束し、議席確保に全精力を注いだ。
 事務所に比例復活の報が届くと歓声と拍手が起こり、吉川氏は「憲法を守り、戦争反対の姿勢を貫きたい」と表情を引き締めた。

=2014/12/15付 西日本新聞朝刊=

2736チバQ:2014/12/16(火) 00:12:42
4226 :チバQ:2014/12/15(月) 23:42:58
http://www.nishinippon.co.jp/feature/representatives_election_2014_fukuoka/article/133535
井上氏、分裂戦勝ち抜く 福岡1区
2014年12月15日(最終更新 2014年12月15日 10時17分)

 自民の公認を争った前職2人が無所属で出馬し「自民分裂選挙」となった福岡1区は、前回自民公認で1区を制した無所属前職の井上貴博氏(52)が再選を果たした。「自民党にとって負けられない選挙で勝たせていただいた」。顔を紅潮させ支持者に感謝した。
 前回選挙で井上氏との公認調整の末、比例に回って初当選した無所属前職の新開裕司氏(46)は1区からの出馬に固執。党本部は2人を無所属同士で戦わせたが、各種情勢調査では、民主元職の山本剛正氏(42)を含めた三つどもえの激戦が伝えられた。
 井上氏の陣営は、自民党色の埋没が苦戦を招いているとみて、ポスターに「自民支部長」のシールを貼るなど、懸命に「自民」をアピール。最終盤には安倍晋三首相の妻昭恵さんや、師である麻生太郎副総理も応援に訪れ、九州最多の6人による乱立選挙を制した。井上氏は「安倍政権には一つもノーがない。日本、福岡の成長を止めないためにもアベノミクスを進める」と語った。
 一方、新開氏は「私の不徳の致すところ」と肩を落とした。所属する岸田派会長の岸田文雄外相や、秘書として仕えた古賀誠自民党元幹事長らが何度も選挙区入りしたが届かなかった。
 山本氏は維新との候補者調整の末、準備していた福岡4区からの出馬を取りやめ、急きょ選挙区を替えて挑んだ。自民分裂の好機を生かせずに敗北を喫し、「訴える力が足りなかった」と唇をかんだ。

=2014/12/15付 西日本新聞朝刊=

2737チバQ:2014/12/16(火) 00:13:32
http://www.saga-s.co.jp/senkyo/shuin/30201/136033?area=ranking
原口氏、逆境越えた 長男も奮闘、結束固まる
2014年12月15日 10時07分
 猛烈な逆風から2年。「民主の顔」と「自民の若手」が接戦を繰り広げた佐賀1区は、民主前職・原口一博さん(55)が圧倒的な知名度で接戦を制し、前回敗れた相手に雪辱を果たした。事務所に松葉づえをついて現れた原口さんは「私をここに立たせてくれたのは皆さんです。奇跡の選挙、奇跡の勝利。本当にありがとうございました」。代わりに選挙区を駆けた長男大(だい)さん(24)とともに感謝を伝えた。

 前代未聞の選挙戦だった。8月に自宅で転倒、計7回手術する大けがを負い、体重は約20キロ落ちた。出陣式で支援者の前に姿を見せた原口さんは車いすから立ち上がって握り拳で健在をアピール。「政治家が務まるのか」という周囲の不安を一蹴(いっしゅう)した。

 「『原口一博』という知名度と実績があれば、選挙はできる」。同級生や旧来の支持者ら「原口党」と呼ばれる支援者は出陣式の雰囲気を見て確信した。2度の政権交代の激動の中で疎遠になった人たちにも病室から「力を貸してほしい」と直接電話をかけた。

 序盤の劣勢報道や大さんの奮闘を聞きつけた新旧の支援者たちが続々と事務所を訪ね、「ここで支えんば」と団結した。盟友関係にある埼玉県知事や名古屋市長、民主参院議員らも次々と選挙カーに乗り、本人に代わって声をからした。

 有権者の反応は、逆風だった2年前と比べ「歴然の差」(陣営幹部)。社民県連との選挙協力も反自民を旗印に復活。安倍政権の雇用労働政策に反発する連合や自治労も精力的に動き、「組織の自民」に対抗した。中盤以降、集会では予想を上回る人出が続いた。

 「自民1強」という全国情勢の中で手に入れた貴重な白星。原口さんは、昨夏に亡くなった妻直子さんに触れ、「空から何度も諦めないでと励まされた。勝利を伝えたい。この選挙で不撓(ふとう)不屈を学んだ。これまで以上に古い政治、荒々しい政治に対峙(たいじ)したい」と抱負を語った。

佐賀新聞紙面ビューア(http://www1.saga−s.co.jp/viewer/plan.html)に動画。

【さが衆院選2014】

2738チバQ:2014/12/16(火) 00:14:44
http://www.saga-s.co.jp/senkyo/shuin/30201/136022
比例当選の今村氏「悔しさ」がバネに
2014年12月15日 10時00分
 1票の格差是正による衆院の「0増5減」に伴う候補者調整で、初めて比例代表の単独候補で出馬、当選した自民前職の今村雅弘さん(67)。15日午前0時半、比例復活で当選した岩田和親氏と登壇し、「厳しい戦いだった。九州はオスプレイなどたくさんの課題を抱えている。全力を挙げて頑張る」と声を詰まらせた。

 この数カ月、思わぬ事態が相次いだ。「県全体や、若い先生方の未来を考えて」小選挙区から比例代表に転出を決断したのが10月中旬。わずか1カ月後に突然、解散風が吹いた。

 重い決断と引き換えに、党本部から比例上位枠の約束を取り付けたはずだった。ところが公示日前夜に飛び込んだ「31位」の知らせ。小選挙区の重複立候補者30人に次ぐ下位に貼り付けられた。知事選に絡み、党本部の意向に沿わず動いた影響とみる声も上がり、支持者にも動揺が広がった。

 「大変、悔しい思いをしています」。封印したはずの本音を思わずこぼす場面もあった。その悔しさをバネに、新1、2区の候補者に帯同し支持を訴えた。2区の応援に登壇後、車に飛び乗り、1区の演説会場に向かった日もあった。

 アベノミクスは順調と訴えたが、県内では実感が薄いという批判にも多く触れた。「時間がかかるが、きっと成果をお届けする」。7期目への思いを語り、表情を引き締めた。【さが衆院選2014】

2739チバQ:2014/12/16(火) 00:28:48
http://www.kanaloco.jp/article/81641/cms_id/116442
【動画】14神奈川衆院選:18区 「個人戦」及ばず 中田氏

2014.12.15 03:32:00

追い風なき短期決戦に、「第三極を貫く」と染め抜いたのぼり旗は最後まで、はためかなかった。次世代の中田宏氏(50)は小選挙区での敗北が決まり、「最大の敗因は私の力不足。新しい選挙区というハンディを克服できなかった」と総括した。

 民主が「空白区」とし、地方議員レベルでは維新や解党したみんなの支援も受けるなど野党結集の流れはつくった。だが、公示直前に維新が候補者を擁立。中央との足並みの乱れも影を落とし、反自民票をまとめきれなかった。

 昨秋の国替え決定後も国会活動に軸足を置き、地域への浸透が不十分なまま選挙戦に突入。自民前職の経産副大臣に対し、前横浜市長の知名度を生かした「個人戦」を挑んだが、及ばなかった。今後については、「今回を教訓としてさらにパワーアップし、日本の立て直しのために努力したい」と再挑戦を期していた。

2740チバQ:2014/12/16(火) 00:45:41
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20141215-00000041-asahi-pol
公共対決の大阪3・5区、無効票率が突出 15%前後
朝日新聞デジタル 12月15日(月)15時57分配信

 白票や候補者名以外が記載されたなどの無効票が大阪府内の小選挙区で合計17万4618票となり、投票総数に占める割合(無効票率)は4・84%だった。全国で2番目に無効票率が高かった前回2012年の4・62%を上回る。急な衆院選で候補者が少なく、選択肢を失ったことが背景にあるとみられる。

 とりわけ公明党と共産党の一騎打ちになった3区が15・25%(前回10・83%)、5区が14・90%(同10・20%)と突出。両党に生活の党を加えた6区も11・31%(同11・14%)だった。公明、共産対決となった兵庫8区も10・41%(同4・15%)と高かった。

 大阪5区で当選した公明の国重徹氏(40)は、無効票率の高さに「公明、共産両党以外を支持する人の受け皿になりきれなかった」と振り返った。(西山良太、山中由睦)

2741チバQ:2014/12/16(火) 00:52:42
自己レス>>2724
古川康か!

加藤鮎子
宗清皇一
仲里利信

2742チバQ:2014/12/16(火) 07:43:54
http://www.sankei.com/politics/news/141215/plt1412150139-n1.html
2014.12.15 06:00
【激流・衆院選(上)】
「枝野の地元を日の丸で埋め尽くせ!」 首相、本気の民主潰し 菅直人元首相らを次々狙い撃ち





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「民主党にノーを突きつけよう!」。安倍晋三首相が最後のお願いでこう訴えると日の丸の小旗が一斉にはためいた=13日午後、東京都千代田区の秋葉原駅前(宮崎瑞穂撮影)
 「ありったけ日の丸の小旗を用意しろ。過激派の支援を受ける枝野幸男(民主党幹事長)の地元に日の丸をはためかせるんだ…」

 8日深夜、首相(自民党総裁)、安倍晋三のこんな指示が、東京・永田町の自民党本部4階の幹事長室に降りた。

 翌9日夕、埼玉5区のJR大宮駅前は、日の丸の小旗を手にした聴衆約4500人(自民党発表)で埋め尽くされていた。選挙カーの上で安倍は満足そうな笑みを浮かべた。

 「この選挙は日本が前進するか、後退するかを決める選挙です。でも民主党はあの混迷の時代に戻そうと言っている。その代表格が枝野さんだ。確かに弁舌さわやか。菅直人首相の下で官房長官を務めた華麗な経歴。でも果たして結果は出たでしょうか。残ったのは混乱だけだった」

 安倍がこう訴えると日の丸の小旗が一斉にはためいた。街頭で小旗の回収係を務めていた若手党職員はこう思った。「首相は本気で民主党を潰すつもりだ…」

× × ×
   

 衆院選は自民党が勝利を収めたが、安倍には忸怩(じくじ)たる思いが残る。

 安倍が年末の電撃解散で狙ったのは、自民党を勝たせるのはもちろんだが、むしろ自民党を含めた改憲勢力を増やし、護憲勢力を退潮させることに重きを置いていたからだ。

■参院で「改憲勢力3分の2超」狙う

 見据えているのは平成28年夏の参院選だ。参院で自民党単独で3分の2超となるには、改選121議席中97議席以上獲得せねばならず、ほぼ不可能といえる。それならば維新の党や次世代の党など第三極にもっと実力を付けてもらい、参院での「改憲勢力3分の2超」を狙うしかない−。安倍はこう考えていたのだ。

 だが、みんなの党は選挙前に解党してしまい、維新や次世代などはいずれも苦戦が伝えられた。逆に民主党は議席を増やし、共産党は議席倍増の勢い。安倍は周囲にこう漏らした。

 「なぜ維新と次世代は分裂してしまったんだ。多少不満があっても党を割ったらおしまいだろ。平沼赳夫(次世代の党党首)さんは郵政解散での失敗をまた繰り返してしまったな…」

2743チバQ:2014/12/16(火) 07:44:22
× × ×

 そうなると取り得る戦術は一つしかない。民主党幹部の「狙い撃ち」だ。

 8日午後9時ごろ、安倍は自民党本部4階の総裁応接室に副総裁の高村正彦、幹事長の谷垣禎一、選対委員長の茂木敏充ら党執行部を招集した。終盤戦の方針を決める選対会議だった。

 配られたのは、3回にわたる自民党の世論調査結果と、重点区に位置付けた35選挙区の一覧だった。

 民主党代表、海江田万里(東京1区)▽枝野(埼玉5区)▽選対委員長、馬淵澄夫(奈良1区)▽国対委員長の川端達夫(滋賀1区)−。いずれも自民党候補に苦戦していた。

 「あと一歩のところまで来ているな…」

■もっと引き締めないと…

 民主党の議席が増えるのはもはや仕方がない。ならば党執行部を軒並み選挙区で落選させ、求心力を一気に低下させるしかない−。そう思っていた安倍は、調査結果を見て突然顔をしかめた。東京1区は、過去2回の調査で自民党候補の山田美樹が、海江田を大きく引き離していたが、僅差に縮められていたからだ。

 「やっぱり油断しているところは追い上げられているな。もっと引き締めないとダメだ…」

 安倍は紙に書をしたため、全自民党候補の事務所に送付するよう命じた。文面はこうだった。

 「油断大敵

  最後まで

  必死に訴えよ!

  弛(ゆる)んだら

  勝利はない!

    安倍晋三」

× × ×
   

 安倍の民主党大物の「狙い撃ち」は徹底していた。

 官房長官の菅義偉と手分けして、海江田や枝野、馬淵ら党執行部だけでなく、元首相の菅直人(東京18区)、元衆院議長の横路孝弘(北海道1区)、元厚生労働相の長妻昭(東京7区)、元外相の前原誠司(京都2区)−らの地元で民主党批判を続けた。

 歴代首相も衆院選では全国遊説を行い、各地で票を掘り起こしてきたが、これほど露骨に野党大物を集中攻撃した首相はいない。自民党幹部は「競ってる選挙区を選ぶとたまたま民主党の大物議員の選挙区だった」と語るが、それならば、圧倒的強さを見せる代表代行の岡田克也(三重3区)の地元まで足を運んだことに理由がつかない。

■野党再編の動きをもにらむ

 安倍は、尊敬する高杉晋作に自らを重ね、自分が敵陣に切り込み、闘志を見せることで自民党の士気を鼓舞しようとしたのだった。

 ところが、不思議なことに民主党でも元首相の野田佳彦ら保守色の強い議員の地元には踏み込んでいない。もしかすると安倍は、すでに総選挙後の野党再編の動きをにらんでいるのかもしれない。

2744チバQ:2014/12/16(火) 07:44:42
× × ×
   

 「静かな選挙戦だった。追い風も向かい風も感じなかった」

 高村は選挙戦をこう振り返った。地方創生担当相の石破茂も「2年前のような高揚感はなかった」。多くの自民党候補も同じ思いだろう。投票率の低さがこれを如実に裏付けている。

 にもかかわらず各種情勢調査が「自民圧勝」を伝えたのはなぜか。ある党幹部はこう分析する。

 「自民党に吹いたのは、民主党や第三極に失望し、行き場を失った有権者の消極的な支持だった…」

 確かに日経平均株価は2年前に比べて2倍になった。雇用も改善した。だが、景気回復の実感は乏しい。今回の衆院選はそんな複雑な国民感情を反映したようにも見える。

 14日午後10時すぎ、安倍は民放番組の取材に応じ、「衆院選という政権選択の選挙で信任をいただいた。アベノミクスは道半ば。慢心せずに丁寧に政策を進めていきたい」と語った上で憲法改正にも触れた。

 「憲法改正はわが党の悲願だが、国民投票があり、その前に衆参で3分の2という勢力を作り上げねばならない。大変高いハードルでまだそこには至っていない。国民の理解が深まるように憲法改正の必要性を訴えていきたい」

 衆院選は自公で3分の2超の議席を得たが、憲法改正は遠のいた。任期4年で改憲勢力をどう立て直すのか。勝利とは裏腹に安倍の表情は終始険しかった。

(敬称略)

2745チバQ:2014/12/16(火) 07:45:21
http://www.sankei.com/politics/news/141217/plt1412170003-n1.html
2014.12.16 06:07
【激流・衆院選(下)】
腹固まった細野氏 前原氏なら「分裂」も…民主党代表選は野党再編の起爆剤?





(1/5ページ)

記者会見場を後にする民主党の海江田万里代表=15日午後、東京・永田町の民主党本部(宮崎裕士撮影)
 15日昼前、民主党代表の海江田万里は都内のホテルで幹事長の枝野幸男と向き合った。ともに衆院選で首相(自民党総裁)の安倍晋三に「狙い撃ち」されたが、枝野は埼玉5区で辛勝した。海江田は比例復活もかなわず、落選の憂き目に遭った。

 「代表を辞任させていただく。いろいろありがとう…」

 神妙な面持ちでそう語る海江田に枝野は黙って頭を下げた。その後、代表代行の岡田克也、参院議員会長の郡司彰も加わり「敗戦処理」を協議したが、海江田は「後は全部任せる」とほとんど口を挟まなかった。

 午後3時、海江田の辞任会見が東京・永田町の党本部で行われた。

 「民主党の団結を守って来春の統一地方選で確実に民主党を再生させていけるよう心から希望します。再生は道半ばだが、前に向かっての着実な一歩だった。私はこれから一党員としてできるだけのことをやっていきたい」

 うっすらと涙ぐんでいた14日夜とは違い、さばさばした表情だったが、言葉は力なく、得意の漢詩をそらんじることもなかった。

 海江田にとって自らの落選は誤算だったようだが、民主党議員の多くは選挙中盤から「海江田氏は落選」と踏み、ポスト海江田に向けて動き出していた。

 「腹は固まっているんだろうな?」

 開票結果がまだ出そろわない15日未明、元防衛副大臣の長島昭久は元幹事長の細野豪志に電話で代表選出馬を促した。「おう!」。その言葉は力強かった。

 元外相の前原誠司も投開票直前、周囲にこう漏らした。「次の代表は平成28年夏の参院選でねじれを作れるかどうかだ」。出馬意欲は満々にみえる。

 前原、細野、長島の3人は野党再編志向が強い。これに元外相の松本剛明を加えた4人は衆院解散直前の11月19日に、海江田に維新の党との新党結成を直談判したが、一蹴された。この時点ですでに海江田に見切りをつけたとされる。

 だが、野党再編はそう容易ではない。民主党最大の支持団体である連合は、維新の党共同代表(大阪市長)の橋下徹と対立しており、維新との合流に反対しているからだ。ある労組系議員はこう息巻く。

 「前原、細野が代表選に出たら党は分裂してしまう。あいつらが代表選に出るんだったら絶対潰す!」

 野党再編を唱える一派は保守系が多く、安保・外交に一家言を持つ者も多い。それだけに官公労や旧社会党の系譜を引く議員らは嫌悪感を隠さない。

 しかも来年の通常国会は、安倍が執念を燃やす安保関連法制が最大の焦点となる。旧社会党系は「断固阻止」と息巻いており、一部でも同調しかねない前原らの代表就任を承伏するはずもない。

 そこで労組系が擁立に動き出したのが岡田だ。どこの派閥にも属さぬ一匹狼であり、かつ安倍自民党との対抗意識は誰よりも強い。「岡田が代表なら前原らも反発して党を割るようなことはない」(党中堅)という読みもある。

2746チバQ:2014/12/16(火) 07:45:43
 民主党を陰で牛耳る連合も決して一枚岩とはいえない。中でも旧同盟系の「民主離れ」は著しい。

 かつて「労組系最強」といわれた古本伸一郎(愛知11区)は、トヨタ労組の全面支援を受けながら苦戦した。基幹労連組織内議員で党代表代行の高木義明(長崎1区)、UAゼンセン組織内議員で党国対委員長の川端達夫(滋賀1区)はともに選挙区で2回連続落選し、比例復活した。

 旧同盟系が属する企業はアベノミクスで潤った企業が多く、民主党の経済政策に批判的な組合員が少なくない。原発再稼働問題を抱える電力総連の「民主不信」はさらに深刻だ。旧同盟系幹部はこう漏らした。

 「もう連合は労働者の立場に立った政策・制度に特化した組織になるべきだ。政治は産別の判断に任せてもらわねば、とてもじゃないが選挙などできない」

 しかも旧同盟系は旧民社党の支持母体で安保政策や憲法観はむしろ安倍自民党に近く、旧総評系の対極にあると言ってよい。

 昭和62年の創設以来、反自民勢力の結集に大きな役割を果たした連合もまた軋みが広がりつつある。民主党代表選は色あせた看板を奪い合う戦いには終わらない。労働界をも巻き込んだ野党再編の起爆剤となる可能性も十分にある。

(敬称略)

=この企画は石橋文登、坂井広志、水内茂幸が担当しました。

2747チバQ:2014/12/16(火) 07:47:07
http://www.asahi.com/articles/ASGDH34R7GDHUTFK003.html
「野党1本化」に限界 194選挙区中、当選は42区
2014年12月16日07時34分

 14日投開票の衆院選で、自公と共産を除く野党5党は194小選挙区で候補者を「一本化」して挑んだが、当選したのはうち42選挙区だった。5党の小選挙区当選者の約8割を占めるが、与党に競り負けるケースの方が多かった。一定の効果はあったものの、政策の違う各党による連携の「限界」を示す結果となった。

特集:2014衆院選
 民主、維新、次世代、生活、社民の野党5党は今回、与党に対抗するため、各小選挙区の候補者を1人に絞る「一本化」を進めた。背景には、2012年の前回衆院選での「教訓」がある。この時は民主や第三極各党が競い合うように擁立した結果、自公の圧勝を招いたと指摘されたからだ。

 ただ、安倍晋三首相が消費増税の先送りを理由に「あまりに急な解散」(次世代・平沼赳夫党首)を仕掛けた結果、野党側に十分な準備や調整をする時間はなかった。民主、維新両党の調整で維新候補に絞られた愛知12区のようなケースもあるが、調整がないまま結果的に5党のうち1党しか擁立しなかった例も少なくない。こうした例も含めて、結果的に野党5党の候補が1人しか立候補しなかった小選挙区は、295のうち194に上った。

2748チバQ:2014/12/16(火) 07:51:01
http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201412/20141216_51001.html
<衆院選>保守分裂、しこり残る選挙戦・山形3区


当選から一夜明け、「融和が必要」と語る加藤氏=15日、鶴岡市

開票結果を伝えられ、厳しい表情を見せる阿部氏(右)=14日午後11時30分ごろ、酒田市
 衆院選山形3区は、自民新人の加藤鮎子氏(35)が無所属前議員の阿部寿一氏(55)を最終盤にかわして激戦を制した。票差はわずか1488。加藤氏の父紘一氏が阿部氏に敗れた前回は1465で、攻守入れ替わった保守分裂選挙は2度続けて激烈を極め、そっくり逆転した開票結果にも表れた。雪辱戦と遺恨を背景に、無所属議員への弱点攻撃と世襲批判が飛び交っただけに、しこりを懸念する声が上がる。

 加藤氏は投開票から一夜明けた15日朝、鶴岡市の街頭に立った後、事務所で会見した。
 「地域の方々が政権与党とのパイプの必要性を感じた結果だと思う」と選挙戦を振り返って付け加えた。「自民、保守内の争いと見透かされていたようにも感じた」
 当選直後には「保守分裂、地域間で対立する構図になったが、境をなくし、融和する必要があると切実に思う」と話した加藤氏。一致団結も口にしなければならないほど、選挙戦は激しかったといえる。
 党幹事長まで務め、権勢を振るった紘一氏への反発などから、保守系の一部の首長、市町村議員が阿部氏に付いた。
 挙党態勢で加藤氏を支えた自民は締め付けを強めたが、票差は「反加藤」の根強さも示した。
 鶴岡と酒田の地域間対立も再現され、結果的に両市での得票が勝敗を分けた。一定の知名度がある維新、社民候補が前回獲得した票の奪い合いにもなった結果、加藤氏が鶴岡市で3万9633票と約6000上積みしたのに対し、阿部氏は酒田市で3万3218票と約3200しか伸ばせなかった。
 自民は最終盤、酒田市に安倍晋三首相(党総裁)を投入。街頭演説会に中立を掲げていた本間正巳酒田市長を引き出すなど、的を絞って攻勢を強めた。
 酒田市の企業経営者は「地域、個人とも、前回以上に色分けがはっきりしてしまった。関係修復は相当の時間がかかるだろう」とため息をつく。
 競り合っても、無所属の阿部氏に比例復活の道はなかった。支持者の一人は早くも落選後の動向に気をもみ「再起を期すのかを含め、次の旗印を掲げないとせっかくの後援会組織も切り崩しに遭う」と暗い表情を見せた。
 阿部氏は14日深夜、酒田市の事務所で「私の力不足。この地域を守ろうという訴えが届かなかった」と頭を下げた。再挑戦を問われると、ショックを隠しきれない様子で「今は白紙の状態。今後支援者と相談したい」とだけ語った。

 【山形3区開票結果】
当 79,872 加藤鮎子 自新(1)
  78,384 阿部寿一 無前 
  15,981 吉田大成 民新 
  10,794 長谷川剛 共新 
   1,319 佐藤誠 無新 


2014年12月16日火曜日
関連ページ:山形政治・行政

2749チバQ:2014/12/16(火) 07:56:38
http://www.tokyo-np.co.jp/article/saitama/20141216/CK2014121602000163.html
【埼玉】

<衆院選>突然の解散 対応後手 民主敗北 候補一本化も効果薄く

2014年12月16日


陣営スタッフらに敗戦の弁を述べる山内康一氏=春日部市で
写真
 十四日投開票された衆院選で、県内十五の小選挙区は自民党十二勝、民主党二勝に終わった。民主は突然の解散総選挙に対応しきれず、全選挙区への候補者擁立を早々に断念。維新の党との候補者一本化も急場しのぎにすぎなかった。来年の統一地方選、二〇一六年の参院選に向け、「一強自民」に対抗できるだけの党勢を回復できるか。民主は正念場に立たされている。 (岡本太、服部展和)
 「もう少し時間をかけて、ゆっくり準備したかった」。十四日午後九時半すぎ、民主前職の山内康一氏が春日部市の事務所でぽつりと漏らした。四選を目指し埼玉13区(旧春日部市、旧久喜市など)に初めて出馬したが、早々と落選が決まってしまった。
 福岡県出身の山内氏は、二〇〇五年の衆院選の神奈川9区に自民公認で出馬し、初当選。〇九年にみんなの党の結党に参画し、同年と一二年の衆院選は比例北関東ブロックに単独で出馬して当選を重ねた。
 十一月十八日に安倍首相が解散を表明すると、翌十九日にみんなの党が解党を決めた。山内氏は急きょ、民主入りを決め、二十日には13区から民主公認で出馬する、と発表した。
 公示まで地元での準備期間はわずか十日間。自ら希望した13区だったが、縁もゆかりもない。強い地盤を持つ自民前職の土屋品子氏の壁は崩せなかった。
    ■  ■
 民主が今回擁立したのは計十選挙区。3区の細川律夫氏や、生活から復党した7区の小宮山泰子氏の擁立も公示直前に決める慌ただしさだった。新人は一人も立てられなかった。
 一方で民主と維新は候補者との共倒れを防ぐため、候補者の一本化を進めた。その結果、4区で出馬予定だった維新新人の青柳仁士氏が9区に転出。ともに維新の前職が出馬する10区と14区に、民主候補者は立候補しなかった。
 「この選挙区は自民党か青柳候補かの選択です。小選挙区は青柳候補に。比例は民主党に」。西武・入間市駅前で六日朝、民主県議の一人が青柳氏とともに立ち、こう力を込めた。
 一部では民主議員が維新候補を支援する動きもあったが、組織的な選挙協力はなかった。民主の支持団体の連合埼玉の関係者は「連合には公務員の労働組合も加入しており、公務員の待遇などに厳しい維新とは考えが異なる。維新候補の支援を組合員に頼むのは難しい」と打ち明ける。
 ある民主市議は「次の衆院選で民主と維新の協力がなくなれば、民主と維新の候補が同じ選挙区で争う可能性もある。今回維新の候補者を応援すれば、自分たちの首を絞めることになりかねない」と漏らす。
 別の民主関係者は「維新との選挙協力は、結局は候補者のすみ分けでしかなかった」。民主は5区と6区では小選挙区の議席を獲得したが、維新は小選挙区では一議席も獲得できなかった。
 民主は来年四月の県議選でも五十二選挙区のうち大半の四十選挙区で候補者が決まっていない。次期衆院選でも候補者の擁立が遅れれば、今回の二の舞になる可能性もある。
 民主県連の大島敦代表は十五日の会見で「逆風の中で民主から出ようという人材はなかなかいないが、ちゃんと地元に溶け込んだ候補者を発掘していかないといけない」と強調した。

2750チバQ:2014/12/16(火) 21:51:48
http://www.zakzak.co.jp/zakjyo/zkj-news/news/20141216/zkj1412161353001-n1.htm
《zak女の雄叫び お題は鬼》「優子さんは悪くない」“別世界”小渕王国の違和感 (1/2ページ)
2014.12.16


 選挙期間中に支持者と握手する小渕優子氏(左)【拡大】

 師走の衆院選が怒濤(どとう)の勢いで終わった。告示日からいくつかの選挙区を取材したが、とくに印象に残ったのは前経産相の小渕優子氏(41)の群馬5区だ。

 JR高崎駅でレンタカーを借りて丸1日、群馬県安中市の遊説に密着した。この日の演説場所は33カ所。小渕氏の“鬼”忙しいスケジュールはすさまじかった。

 小渕氏は選挙カーから降りると、待ち構えていた支持者らの方に駆け寄って、一人一人と握手。

 「私の政治資金のことで、ご迷惑、ご心配をおかけしたことをおわび致します。原点に戻って一から出直していきたい。どうか力をお貸しください」

 おわび演説はどこでもほぼ同じで、1カ所に5分〜10分程度滞在すると、次の場所へと移動する。

 車を降りると常にダッシュ。地元の人でさえ知らない細かい山道にも入っていくので、選挙カーを見失ってしまうこともしばしば。テレビで見るよりも細い小渕氏のどこにこんな体力があるのかと、正直驚いた。

 各地で熱烈な歓迎を受けていた小渕氏だが、集まった人は父で元首相の恵三氏の時代からの支援者ばかり。安中市の国道沿いに若い人の人だかりができていたので、小渕氏が演説中かと思って近づくと、俳優の村上淳やピエール瀧らの姿を発見した。来春放送予定という横山秀夫氏原作のNHKドラマの撮影現場に出くわした。

 地元の熱狂ぶりに忘れてしまいそうになったが、小渕氏の関連政治団体は、5000万円以上の不透明な収支問題で目下、捜査中である。東京地検特捜部が、政治資金規正法違反罪などで、政治資金収支報告書を作成したとされる元秘書で、群馬県中之条町・前町長の折田謙一郎氏らを事情聴取している。

 地元で政治資金問題についてどう思うか複数の人に聞いてみると、「優子さんは悪くない。あんなのどこだってやっているんだ」と口をそろえる。そして「マスコミは悪いことばっかり書く」、「いじめないでくれ」と続く。怒りの矛先は報道陣に向いているようだった。

 まさかのクレームに何も言えず、答えに窮してしまった。これが、ふるさとのあたたかさなのか、日本の古い体質なのか。地元では批判の声は全く聞こえず、政治資金問題は完全に棚上げ状態だった。

 制限速度を守って走っていたら、あっという間に追いつけなくなった小渕氏の選挙カー。一人迷い込んだ山道で、別世界に来たような感覚に陥った。(M)

                ◇

 事件からゴシップまで幅広く取材する三十路記者。

                ◇

 【zak女の雄叫び】取材や日常…。女性記者21人が月ごとのキーワードで本音を綴るリレーコラムです。12月のお題は「鬼」です。

2751チバQ:2014/12/16(火) 22:00:06
http://www.sankei.com/politics/news/141216/plt1412160021-n1.html
2014.12.16 10:00
【衆院選2014】
比例復活の課題浮き彫り 10万票落選×2万票当選





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 今回の衆院選では、選挙区で10万票以上獲得しながら落選した前職がいる一方で、2万票余りで比例復活当選した新人候補がいた。この“一票の重さ”は、平成8年から導入された小選挙区比例代表並立制の「欠点」でもあり、有権者の理解を得られる状況とは言い難い。

 北海道1区で立候補した自民党前職の船橋利実氏は10万5918票を獲得したが、選挙区で民主党の横路孝弘元衆院議長に敗れた。しかも重複立候補した比例代表北海道ブロックで復活できず、涙をのんだ。選挙区当選者の得票にどれだけ迫ったかを示す惜敗率は91・00%。他の10ブロックだったら当選できた。

 これに対し、愛媛2区の維新の党新人、横山博幸氏は2万2677票で敗退。同区で当選した自民党前職に続く次点は無所属前職で、横山氏は3位だった。

 ただ重複立候補しており、維新が四国ブロックで議席を獲得したことで、復活当選を果たした。惜敗率は39・67%だった。

 横山氏を含め、295選挙区のうち、選挙区での得票数が4万票以下で復活当選したのは7人だった。

 現行制度では、選挙区と比例代表の重複立候補が認められており、選挙区で敗れても、惜敗率を基に比例復活できる。特に候補者数が少ない政党では、惜敗率が低くても当選する場合がある。主要政党の多くは選挙区で敗れた候補を救済できるように同一順位で名簿登載しているのが実情だ。

 純粋な小選挙区制は「死票」が増えるため、比例代表を組み合わせることで一定のバランスを取ったはずの並立制だが、本来の趣旨に沿わない“珍現象”が起きている。

 例えば、沖縄県では全4選挙区で出馬した与野党候補計9人全員が当選し、落選者は1人もいなかった。死票ゼロという極めて異例の結果となった。沖縄1区に加え、福岡9区も立候補した3人全員が当選。大阪4、10、11各区でも3人もの当選を出している。

 選挙区での最高得票者は、神奈川11区の小泉進次郎復興政務官(自民)で、16万8953票だった。(山本雄史)

2752チバQ:2014/12/16(火) 22:03:37
http://www.sankei.com/politics/news/141216/plt1412160024-n1.html
2014.12.16 09:00
【衆院選2014】
野党一本化なら23上乗せ 半端な調整が与党圧勝招く

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野党が一本化した20選挙区の勝敗
 民主党など共産党を除く野党5党は今回の衆院選にあたり、20選挙区で候補者調整を行ったが、“野党統一候補”の勝利は6選挙区にとどまった。ただ、野党5党のうち複数の候補が競合した62選挙区で候補者を一人に絞っていれば、得票の上では野党側が新たに23議席を獲得していたことになる。野党間の中途半端な候補者調整が与党の圧勝を招いた格好となった。

 今回の選挙では、20選挙区で民主、維新、次世代、生活、社民の野党5党が明確な候補者調整を行い、自民党候補と対決した。このうち、野党候補の当選は北海道1区、山梨1区など計6選挙区で、勝率は30%だった。

 この20選挙区を含め、共産以外の野党5党のいずれかの候補が1人だけだった194選挙区をみると、野党候補は42選挙区で勝ち、勝率は21・6%。候補一本化の効果は限定的だったといえそうだ。

 一方、野党5党のうち複数の野党候補が競合した62選挙区では、自民または公明の候補に勝利したのは12選挙区(勝率19・3%)にとどまった。

 ところが、野党候補が一本化されたと仮定し、それぞれの得票を積み上げると23選挙区で野党側が与党候補の得票を上回った。62選挙区の勝敗は「野党12対与党50」から「野党35対与党27」と逆転し、勝率は56・4%にはね上がっていたことになる。

 例えば、大阪12区は北川知克氏(自民)に対し、樽床伸二(民主)、堅田壮一郎(維新)の両氏と共産候補が戦った。北川氏は6万8817票で当選し、樽床氏は4万3265票、堅田氏は4万1649票で落選した。

 樽床、堅田両氏の間で候補を一本化していれば計8万4914票で北川氏を上回った計算になる。結局、樽床、堅田両氏とも重複立候補した比例代表での復活当選さえ果たせず、落選した。

 「やっぱり野党再編だと思います」

 維新共同代表の橋下徹大阪市長は14日夜の記者会見でこう述べた。多くの選挙区で候補者を一本化していれば、維新を含む野党が議席を伸ばせたはず−との思いがにじんだ。

2753チバQ:2014/12/16(火) 22:07:18
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141216ddlk42010736000c.html
2014衆院選ながさき:4選挙区担当記者 激戦を振り返って /長崎
毎日新聞 2014年12月16日 地方版

 14日に投開票された衆院選は、県内四つの小選挙区を自民が独占して終わった。安倍晋三首相の突然の解散表明で始まった短期決戦を、各小選挙区の担当記者が振り返った。

 ◆1区

 ◇接戦と対照的に“白け”
 長崎1区の投票率は過去最低の49・65%。県内で最も低かった。接戦を繰り広げた自民、民主両候補の訴えの必死さとは対照的に、有権者は白けていたと言える。

 1区を制した自民前職の冨岡勉さん(66)は前回より約1万6000票、比例復活した民主前職の高木義明さん(68)は約8000票減らした。1区は「九州最激戦区」で自民、民主とも党トップが来援するなど激しく火花を散らしていただけに、投票率の低さとそれに伴う得票減は、両陣営にとってショックだったに違いない。

 選挙区内には、閉じたシャッターが目立つ市場も少なくない。物価が上がる中、わずかな年金で暮らすお年寄りや、安定した収入が得られず消費期限が迫り値引きされた弁当を買い求めて暮らす若者たちもいる。今日を生きるのに必死な人たちに「アベノミクスで企業がもうける力を強くする」と訴えてもどれだけの説得力があるか。「安倍政権は非正規労働者を増やした」と批判する労組は、共に働く非正規の人たちからどれほどの信頼を得ているのか。互いに胸に手を当てて考えるべきではないか。【樋口岳大】

 ◆2区

 ◇諫干開門、論戦にならず
 有権者に熱が入らない選挙だった。投票率は前回を大幅に下回った。自民前職、加藤寛治さん(68)と民主新人、大久保潔重さん(48)が争点をアベノミクスに絞ったのが要因だ。

 2区には、小規模農家に打撃を与える可能性のある環太平洋パートナーシップ協定(TPP)参加や諫早湾干拓事業を巡る開門問題という地域課題がある。政治の出番のはずだが、2人の主張は「参加も開門も反対」で、解決策も示さず、論戦にならなかった。

 前回は無所属新人を支持した若手農家は、2人の演説を聞き比べ「どう投票していいか分からない」と棄権した。2大政党制への期待もしぼみ、争点をきちんと示さない自民、民主への怒りは行き場を失ってしまった。

 8市町にまたがる2区で、複数候補のあいさつにマイクを握る市長もいれば、1人に出陣式からマイク納めまでついて回る市長もいた。国政選挙で自治体の長がどう振る舞うのが地域のためになるか。こちらも検証が必要かもしれない。【古賀亮至】

 ◆3区

 ◇「自共対決」に反応薄く
 「5万票以下という可能性もある。そうなったら(当選しても)代表とは言えないんじゃないかな」

 自民前職、谷川弥一さん(73)は13日夜、選挙運動を終えて語った。「自共対決」に有権者からの反応が薄く、低投票率を懸念しての発言だった。楽観ムードが広がり、選挙期間中の応援演説では「投票率を上げよう」が合言葉。谷川さん自身、県連会長として選挙区を離れ、接戦が予想された1区の応援に何度も駆けつけていた。

 結果的には8万票を超す得票で圧勝したが、投票率は3区全体で前回より12ポイント超も低い51・58%。特に、今回から3区に編入された佐世保市の一部は40・11%にとどまり、谷川さんは「私自身にも隙(すき)があった。まあ、勝つんじゃないか、と」と振り返った。

 一方、共産新人の石丸完治さん(65)は敗れたものの前回の4倍近い得票で存在感を示した。反自民票や今回不出馬だった山田正彦元農相の票も一定程度取り込んだとみられる。【武内靖広】

 ◆4区

 ◇非自民票分散が有利に
 選挙前の閣僚辞任や電撃解散で「マイナスの風」を感じていた自民前職、北村誠吾さん(67)。「油断しては負ける」と終始、陣営の引き締めを徹底した。結果として党県議や市議を軸とした組織選挙で序盤からリードし、4区内の全首長や公明の後押しで満遍なく支持を固めた。

 佐世保市では民主元職で防衛政務官を務めた宮島大典さん(51)が約9500票差まで詰め寄ったが、県内最多の5人の出馬による非自民票の分散が北村さんに有利に働いた。

 当選から一夜明け、北村さんは「有権者の皆様から、もう少し付き合ってみようかとチャンスを頂いた」と語る。携帯電話には支援者から「国政への注文」が早速入っているという。

 基地の町・佐世保を代表する「防衛族」で、過疎など離島の苦しみも知る小値賀島出身者。「6期目」とあって、地域の課題を中央省庁に届けるパイプ役としての期待は大きい。有権者の叫びをいかに国政へ反映させられるか、一挙手一投足を注視することが重要だ。【梅田啓祐】

〔長崎版〕

2754チバQ:2014/12/16(火) 22:07:40
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141216ddlk41010718000c.html
2014衆院選・さが:一夜明けて 「命守る政治やる」 1区の原口さん、長男があいさつ回り /佐賀
毎日新聞 2014年12月16日 地方版

 衆院選から一夜明けた15日、県内小選挙区や比例九州の当選者は朝から支持者にあいさつ回りをしたり、記者会見を開いたりして喜びをかみしめた。県内関係の当選者は、自民3人、民主2人の計5人。

 1区で7回目の当選を果たした民主の原口一博さん(55)は15日、右脚骨折の治療のため多くを病院で過ごしたという。本人に代わり長男大(だい)さん(24)が午前中から支持母体の連合や後援会をあいさつ回りした。これまで政治経験はないが、1週間ほどかけ、支援者の訪問を続けるという。また、佐賀市の事務所には朝から、原口さんへの激励の電話が入り続けた。

 14日は午後11時40分ごろ、原口さんは松葉づえをつきながら事務所に現れ、元気な姿を見せた。全国では自民1強といわれる中での勝利に「ありがたい。課していただいている責任の大きさを強く感じた」と気を引き締め「医療、介護、福祉の現場は国会では分かっているようで全く見えていない。かけがえのない命を守る政治をやっていく」と力強く語った。【岩崎邦宏】

2755チバQ:2014/12/16(火) 22:08:19
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141216ddlk38010683000c.html
2014衆院選:自民「地力」で再び独占 「ほろこび」見える選挙区も /愛媛
毎日新聞 2014年12月16日 地方版

 14日投開票された衆院選は、県内でも「自民1強」が際立つ結果となった。与野党ともに大きな風が吹かないなか「地力」を競い合う戦いとなった今回の選挙。自民がその地力を見せつけた。ただ、端々にはほころびも見えた。【中村敦茂】

 1区は、強固な組織に支えられた自民の塩崎恭久氏(64)が、低投票率の中でも約10万票を集めた。次点の民主、永江孝子氏(54)は前回のような逆風が無く、維新候補とすみ分けたにもかかわらず7万票台にとどまり、保守王国の愛媛、とりわけ1区で風穴を開けることの難しさを改めて浮き彫りにした。

 2区は、特定秘密保護法案などへの反対で存在感を示した自民の村上誠一郎氏(62)が盤石。維新から横山博幸氏(64)が出馬し、無所属の西岡新氏(41)と批判票を取り合ったことも有利に働いた。横山氏は比例復活したが、2区での得票はわずか2万票ほどで3番手。今後の活動で真価が問われる。

 3区は自民の白石徹氏(58)が再選された。次点の差が県内で最も小さかった選挙区。民主の組織構築が途上である一方、自民も盤石な地盤とは言えない。

 4区は自民の山本公一氏(67)が議席を守った。ただ、次世代の桜内文城氏(49)と維新の森夏枝氏(33)の旧「日本維新の会」出身者の合計得票は山本氏を上回り、自民の地盤に陰りも表れている。

    ◇

 今回初めて、投票率が5割を下回ったことには、与野党双方に責任が求められそうだ。

 安倍首相による突然の解散は、県内の選挙結果を見ても、野党の準備不足を突くのに効果的だった。ただ、有権者からは「なぜこの時期に」との戸惑いが多く漏れた。首相がアベノミクス一本に争点を絞ったことも、与党には好都合だったかもしれないが、四国電力伊方原発の再稼働問題など、県内での他の重大な問題が脇に追いやられてしまった。

 民主、維新は県内でも候補者調整を行い、すみ分けた。しかし解散を「大義がない」と批判しながら、自らは政策の違いを超えての野合では、説得力がない。目先の戦略より政策を優先した、堂々とした論戦がかわされていれば、関心はもっと高かったはずだ。

    ◇

 比例復活を含めた当選者の5人は初当選、再選、7選、8選、10選。中堅どころがすっぽり抜けている。

5人のうち、4人が60代。あと1人も60歳に手が届こうかという年齢だ。30代や40代が出馬したにもかかわらず、「老壮青」のバランスに欠く顔ぶれでもある。与野党問わず、将来を担う世代を育てていかなければならない。

2756チバQ:2014/12/16(火) 22:09:56
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141216ddlk34010431000c.html
2014衆院選:激戦の6区、自民が県内唯一議席逃す 亀井氏「“一揆”成功」 復活当選の小島氏「相手強く」 /広島
毎日新聞 2014年12月16日 地方版

 県内小選挙区7区のうち、唯一自民が議席を逃した激戦6区。初めて無所属で選挙戦に臨み、13回目の当選で自民の議席確保を阻止した亀井静香氏(78)は15日朝、庄原市の事務所で「(自公政権に対する)一揆の第一歩を成功させた」と喜びをかみしめた。【高田房二郎、目野創】

 選挙中は自民の小島敏文氏(64)との接戦が報じられたが、前回戦(約1万2300票差)の倍近い約2万4000票差をつけた結果に「有権者の怒りが大きくなり、一揆の勢力が広がった」と分析した亀井氏。他の選挙区で大勝した自民党に対し、「安倍首相の周りを取り囲んでいるえせ学者、戦争大好き人間を排除しなければいけない。今の自民党は昔の自民党じゃない」と語気を強めた。争点となった地方創生について「一番簡単なことは地方に金を出し、市町村が相談の上で自由に使っていくこと。霞ケ関の役人が分かるはずがない」と力説した。

 一方で、比例中国ブロックで復活当選した自民・小島氏は15日朝、JR尾道駅前で有権者にお礼のあいさつ。亀井氏に敗れた3度目の対決を振り返り、「手応えは感じたが、相手候補が強かった。(比例復活は)すっきりしない面もあるが、また堂々と国会で与党の一員として、地元のために取り組んでいきたい」と語った。

2757チバQ:2014/12/16(火) 22:10:22
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141216ddlk25010466000c.html
2014衆院選:「チームしが」不発 側近落選「嘉田票」取り込めず /滋賀
毎日新聞 2014年12月16日 地方版

 衆院選で滋賀1〜4区は、2012年の前回選に続き自民が全勝した。嘉田由紀子前知事と共闘した民主は1、2区で前職と元職が比例復活を果たしたが、嘉田さんの側近だった3区の新人は大差で敗れた。7月の知事選では、嘉田さんと政治団体「チームしが」を設立した民主党の元衆院議員、三日月大造氏が当選。今回の衆院選でも、その影響力が注目されたが、不発に終わった形だ。民主陣営からは、「嘉田頼み」の姿勢に対する自己批判の声も上がっている。【加藤明子、村松洋】

 「後援会長として力足らずで、申し訳ありませんでした」。14日夜、早々と自民前職・武村展英さんの当選確実の連絡が入ると、草津市にある民主新人、小川泰江さんの事務所では嘉田さんが支援者にわびた。陣営幹部は「知事選やチームしがの幻影に目がくらんだ。冷静に情勢を読めなかった」と振り返る。

 今回の衆院選で、民主関係者は「知事選の再現」を狙っていた。小川さんは嘉田さんが三日月知事らと設立した政治団体「チームしが」を前面に掲げて選挙戦に臨み、嘉田さんは1区以外の3選挙区でも民主候補を応援。ある候補は選挙中、「民主への風当たりは依然厳しい。反発もあるが、嘉田さんに支援してもらった方が良い」と語っていた。

 なかでも小川さんに対し、嘉田さんは「私が『政治の母』」と繰り返し、選挙戦最終日の13日も共に駅前に立って支持を訴えた。だが、小川さんは武村さんに約2万4000票以上の大差をつけられ落選。民主陣営が期待した「嘉田票」を取り込むことはできず、3区は前回選より投票率が9ポイント以上落ちた。

 それでも民主党幹部は「無名の新人としては大いに健闘した。嘉田さんの影響力は衰えておらず、チームしがの代表として統一選で力を発揮してくれるはず」と期待を込める。

 自民にとっては知事選敗北を帳消しにする選挙結果となった。14日夜、1区で勝利した大岡敏孝さんは集まった県議らと「次は統一選だ」と気勢を上げた。自民党県連幹部は「嘉田さんの『神通力』は薄れた。チームしがは国政では通用しない」と話す。

 県立大の大橋松行教授(政治社会学)は「『チームしが』が地方だけでなく、国政にも進出した結果、どういう組織なのかが県民に分かりづらくなった」と話す。今年の県政に大きな影響を与えてきた「チームしが」。来春の統一地方選に向けて立て直しが迫られそうだ。

2758チバQ:2014/12/16(火) 22:11:37
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141216ddlk30010427000c.html
2014衆院選:1区民主、最終盤での逆転勝利 情勢調査後の対応で明暗 /和歌山
毎日新聞 2014年12月16日 地方版

 14日に投開票された衆院選は、県内では自民が小選挙区の和歌山2区、3区で圧勝する一方、1区では民主の岸本周平さんが議席を死守。組織票を固めていた自民の門博文さんが最終盤で逆転される幕切れとなった。選挙戦を通した取材や世論調査、共同通信社の出口調査などを基に振り返った。【衆院選取材班】

 ◇劣勢からの電話作戦 「反自民票」取り込みにも成功
 岸本さんは最終的には自民や公明支持層をも切り崩し、前回選でつけた300票差を7803票差に広げた。陣営が引き締まったのは11日夜だったという。報道各社や党本部による情勢調査で劣勢が明らかになり、急きょ連合和歌山や超党派の議員団、後援会など約30人を集めた会議を開いた。出席者は「涙を流して支援を頼む周平さんに心を打たれた」と話す。翌日から議員団も支援者名簿を持ち寄り、大規模な電話作戦が始まった。岸本さんも寒さの厳しい早朝や深夜に街道沿いで通行車両に手を振り続けた。

 共産支持層からも票が流れた。20年近く共産候補に投票してきた和歌山市の自営男性(47)は初めて岸本さんに投票した。その理由に「迷ったが、少しでも自民と張り合える人の力になりたい」と反自民を挙げた。

 一方、1期目の門さんは名前が十分に浸透しておらず、大小の集会に顔を出し、公示から「比例は公明」と選挙協力を求める組織戦を展開した。父で今春引退する門三佐博県議も選対会議で土下座して支援を求めた。12日夜の演説会には、いずれも今回当選した自民の3区二階俊博さん、2区石田真敏さんも駆けつけた。しかし、門さん優位が伝えられると一時は勝利ムードが漂い、大きすぎる組織をまとめきれなかった。

 2区は石田さんが次点の維新・阪口直人さんに3万票以上の差をつけて快勝した。阪口さんは有田市や海南市で健闘したものの、地力の違いを見せつけられた。3区は二階さんが共産の原矢寸久さんに3倍以上の差で圧勝。ただ選択肢の少なさから、3区無効票は6815票(投票総数の4・6%)に上った。

2759チバQ:2014/12/16(火) 22:12:46
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141216ddlk19010157000c.html
2014衆院選:投票分析 中島氏、旧3区の地盤強み 長崎氏、広い支持層に浸透 /山梨
毎日新聞 2014年12月16日 地方版

 14日投開票の衆院選で、県内の2小選挙区では民主、無所属の候補がそれぞれ当選し、比例代表南関東ブロックと重複立候補していた自民の2候補がいずれも復活当選した。県内有権者の動向を、投票結果や共同通信社の出口調査などを基に分析した。

 1区は民主の中島克仁氏が1085票の小差で勝利した。出口調査によると、民主支持層の9割超を固め、同氏の「支持」を決めた維新支持層の6割強、公明支持層の3割強にも浸透した。支持政党なし(無党派層)の5割も中島氏に票を投じた。宮川氏は自民の9割弱、公明、次世代支持層の各6割、維新支持層の3割弱に浸透したが、その他の支持層への広がりを欠いた。

 地域ごとでは、多くの市町村で宮川氏の得票が上回ったが、中島氏が診療所を営む北杜市など旧3区の地盤を固めたことで得票を上積みした。

 2区は無所属の長崎幸太郎氏が勝利。出口調査によると、民主の8割、維新の7割、公明からも6割など各支持層に浸透。かつて所属した自民支持層からも3割の支持を得た。一方、自民公認で出馬した堀内氏は、自民支持層の6割超を獲得したが、公明は4割弱の支持にとどまった。市町村では、富士急行グループの本社がある富士吉田市などで堀内氏の得票が上回ったものの、長崎氏が広い地域で支持を得た。

     ◇

 比例代表南関東ブロックでは、自民が最多の13万7361票を獲得。前回2012年衆院選の11万8566票を1万8795票上回り、全国的な支持の高さが県内でも表れた。公明も5万990票で4901票増と堅調だった。

 野党では、民主が8万3254票で2875票増。逆に維新は5万5532票で2万7346票減らした。「1区の候補予定者が転出し、県内で訴えの浸透が図れなかった」(同党県総支部)のが一因という。一方、共産は4万3208票と1万7431票の増加。与党批判の「受け皿」を目指した野党の明暗が分かれた形だ。【屋代尚則】

2760チバQ:2014/12/16(火) 22:27:56
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141216ddlk40010320000c.html
2014衆院選ふくおか:落選・西川さん、国政引退へ 「けじめつける」 /福岡
毎日新聞 2014年12月16日 地方版

 落選が決まった九州比例単独候補の自民前職、西川京子さん(69)は15日未明、小倉北区の事務所で「けじめをつける」と述べ、国政に再挑戦しない考えを明らかにした。支援者にあいさつ回りをした後、市内の活動拠点を閉じて、夫が住む熊本県に戻るという。

 西川さんは「年齢的にもけじめをつける時期だと思う。今後は講演などの活動をしたい」と話した。比例順位は九州・沖縄の重複候補より下で、自民党は8人が当選したものの、あと1人のところで届かなかった。

 西川さんは2005年の郵政選挙で「刺客」として福岡10区に自民の公認候補として送り込まれて、「みかん箱」の上で演説し、話題を集めた。12年の選挙では自民前職の山本幸三さん(66)と10区公認を争い、公示日直前に比例単独候補に回り、当選した。【奥田伸一、宍戸護】

〔北九州版〕

2761チバQ:2014/12/16(火) 22:29:48
http://www.tokyo-np.co.jp/article/saitama/20141216/CK2014121602000162.html
細川氏 政界引退を表明 民主・元厚労相

2014年12月16日


 衆院選で埼玉3区(越谷、草加市)に立候補して落選した民主党元職の細川律夫氏(71)は十五日、政界引退を表明した。越谷市の事務所で、支援者に「私の力不足でこのような結果になり大変申し訳ない。今選挙で長い政治生活に終止符を打ちたい」と述べた。
 弁護士出身の細川氏は一九九〇年、旧社会党公認で旧埼玉4区で初当選し、民主党結成に参加した。民主党政権誕生後の二〇一〇年に厚生労働相に就任。一二年の前回衆院選で落選するまで衆院議員を連続七期務めた。(竹内章)

2762チバQ:2014/12/16(火) 22:43:23
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_date1&k=2014121600810
石原慎太郎氏が引退表明=「悔いなし、晴れ晴れ」



笑顔で記者会見する次世代の党の石原慎太郎最高顧問=16日午後、東京都千代田区
 衆院選で落選した次世代の党の石原慎太郎最高顧問(82)は16日、日本記者クラブで会見し、政界引退を表明した。「仲間の若い武士たちのために一緒に戦って討ち死にした。肉体的にひびが入り、国会議員の中で最高齢になった」と説明した。選挙を機に引退する意向だった石原氏は、次世代の比例代表東京ブロック名簿の最下位に登載されていた。
 石原氏は「悔いはない。晴れ晴れとした気持ち」と強調。旧日本維新の会でともに共同代表を務めた橋下徹大阪市長について「彼は天才だ。再登場すると思うし、させなければいけない」と期待を示した。橋下氏に衆院選出馬をぎりぎりまで働き掛けていたことも明かした。
 今後は若手芸術家の育成などに携わる考えを示し、「言いたいことを言ってやりたいことをやって、人から憎まれて死にたい」と語った。「中国は嫌いだ。共産党の独裁を壊滅させなければ駄目だ」と持論を展開する場面もあった。 (2014/12/16-18:31)

2763チバQ:2014/12/16(火) 22:50:14
http://www.m3.com/open/iryoIshin/article/277962/?category=report

医師候補、自民公認9人が全員当選
民主半数落選、次世代全滅で、党勢影響か
2014年12月16日 池田宏之(m3.com編集部)

 12月14日に投開票された衆議院議員総選挙で、医師資格を持つ候補者22人の当落が出そろい、14人が当選した。単独で改選前の議席数をほぼ維持し、自公で占める議席数が前回を超える勝利となった自民党の公認候補は全員が当選。一方で、支持が伸びなかった民主党の公認候補は半分以上が落選し、議席数が10分の1近くなった次世代の党の候補は全滅した。改選前の当選回数が1回以下の候補者が8割近くを占める中、一部の候補を除いて、党勢の影響も大きい結果となった。

 自民党公認候補者は9人全員が当選し、中には、今回の当選議員の中で唯一新人である大隈和英氏(大阪10区、比例復活)も含まれる。民主党公認候補者は7人中3人が当選。民主党政権下で、厚労大臣政務官を務めたものの、前回選挙で議席を失った岡本充功氏が、議席に返り咲いた。

 維新の党と次世代の候補は、いずれも前職だったが、維新の党は3人中2人が当選。次世代の党は、党全体で19議席から2議席に激減した中、医師資格を持った候補者2人はともに議席を失った。

 ベテラン議員では、自民党公認で元環境大臣を務めた鴨下一郎氏は8回目の当選、民主党公認で出馬した阿部知子氏は6回目の当選をそれぞれ果たした。医師資格を持った前職が2人いた長野1区では、自民党の小松裕氏が議席を守った。安倍晋三首相の地盤である山口4区において、無所属で立候補した渡辺利絵氏は、安倍氏の7分の1以下の票しか獲得できずに敗れた。

第47回衆院議員総選挙における主な医師資格保持候補者の当落(m3.com調べ)
氏名 所属政党 選挙区 出身大学 当落
(当選回数)
勝沼栄明 自民党 宮城5区 北海道大学 比例 (2)
岡部光規 民主党 福島2区 山形大学 ×
柏倉祐司 民主党 栃木1区 岡山大学 ×
三ツ林裕巳 自民党 埼玉14区 日本大学 ○ (2)
阿部知子 民主党 神奈川12区 東京大学 比例 (6)
中島克仁 民主党 山梨1区 帝京大学 ○ (2)
鴨下一郎 自民党 東京13区 日本大学 ○ (8)
鹿野晃 次世代の党 東京22区 藤田保健衛生大学 ×
赤枝恒雄 自民党 比例東京 東京医科大学 ○ (2)
宮沢隆仁 次世代の党 長野1区 順天堂大学 ×
小松裕 自民党 長野1区 信州大学 比例 (2)
吉田統彦 民主党 愛知1区 名古屋大学 ×
岡本充功 民主党 愛知9区 名古屋大学 比例 (4)
今枝宗一郎 自民党 愛知14区 名古屋大学 ○ (2)
清水鴻一郎 維新の会 京都3区 大阪医科大学 ×
大隈和英 自民党 大阪10区 聖マリアンナ医科大学 比例 (1)
伊東信久 維新の会 大阪11区 神戸大学 比例 (2)
渡辺利絵 無所属 山口4区 島根医科大学 ×
新谷正義 自民党 比例中国 帝京大学 ○ (2)
仁木博文 民主党 徳島1区 徳島大学 ×
河野正美 維新の会 福岡4区 愛知医科大学 比例(2)
冨岡勉 自民党 長崎1区 長崎大学 ○(3)

2764とはずがたり:2014/12/17(水) 09:00:42

首相は「公約支持」というが 議席数 「改憲」減 「脱原発」増
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2014121690070825.html?ref=rank
2014年12月16日 07時08分

 政権の継続が決まった衆院選を受け、安倍晋三首相は十五日に記者会見し、自ら争点に設定した経済政策「アベノミクス」だけでなく、政権公約に盛り込んだ改憲や原発再稼働の推進も支持を得たとの考えを示した。だが、今回は九条改憲や原発再稼働に前向きな勢力は数を減らしている。改憲や再稼働を進める首相の路線に有権者が全面的に賛同したとは言い難い。 (上野実輝彦)
 首相は会見で、集団的自衛権の行使を容認する憲法解釈変更の閣議決定に関し「(今回選挙で)支持を頂いた」と明言した。改憲も「国民的理解と支持を深め広げていく」と強調。原発についても「安定した低廉なエネルギーを供給していく責任がある」と述べた。こうした政策を公約に盛り込んだことに触れ「約束を進めていく義務がある」との姿勢を示した。
 だが、九条改憲に積極的な自民党と次世代の党を合わせた議席は、公示前は衆院での改憲発議に必要な定数の三分の二に迫る三百十四あったが、二百九十二に減った。
 九条改憲を公約には入れなかったが道州制導入など統治機構改革の改憲を位置づけた維新の党も含め、改憲に前向きな勢力は総じて後退した。
 原発再稼働をめぐっても、前回衆院選では超党派議員でつくる「原発ゼロの会」などに属した脱原発派の約百二十人の七割が落選・引退したが、今回は民主党などから九人が返り咲いて議席を得た。脱原発を明確にする共産党も議席を八から二十一まで伸ばし、社民党も公示前を維持した。
 再稼働で与党と歩調を合わせる次世代を除き、慎重・反対を唱える野党の勢力は公示前の百十九議席から百三十九議席に増えた。
 いずれも多数を形成するには至っていないが、改憲や再稼働論議に与える影響が注目される。
 安倍首相が公約全体に理解を得られたとの認識を示したことについて、早稲田大の田中愛治教授(投票行動論)は「自民党の獲得議席は多かったものの、投票率が52・66%で(自民の)得票率が五割に満たなかったことを考えると、すべての政策に信任を受けたとおごれば落とし穴があり得る。多様な民意に耳を傾けることが大事だ」と話した。
(東京新聞)

2765旧ホントは社民支持@鹿児島市:2014/12/17(水) 20:27:36
ここでいいのかな?

自民75議席で単独過半数=衆院選得票から16年参院選試算
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2014121700747
 14日投開票された衆院選の比例代表での各党の得票に基づき2016年夏の参院選を試算すると、自民、公明両党が従来通り選挙協力を行った場合、自民党が改選121のうち75議席を獲得し、非改選の65議席と併せて1989年以来の単独過半数(122議席)を回復することが分かった。野党側が対抗するには幅広い協力が不可欠だ。
 参院選をめぐっては、選挙区の「1票の格差」是正のための制度改革論議が続いているが、試算は13年7月と同じ制度の下、改選数1、2の選挙区で与党が選挙協力し、公明党が自民党候補を支援することを前提に行った。
 その結果、勝敗を左右する31の1人区では自民党が全勝。2人区でも宮城、福岡など6府県で2議席を独占する。改選数3以上の選挙区でも、同党が候補者を複数擁立すれば大阪を除く5選挙区で2議席を得られ、選挙区だけで58議席に達する。比例でも17議席を獲得し、「1強多弱」がさらに強まる。
 公明党は選挙区1、比例7の計8議席。非改選の11を合わせると与党は計159議席となり、参院でも3分の2(162議席)に迫る。
 一方、民主党は選挙区8、比例9の計17議席。維新の党は選挙区5、比例8の計13議席にとどまる。衆院選で躍進した共産党は選挙区1、比例5の6議席に増える。次世代の党と社民党は比例で1議席を獲得、生活の党は議席に届かない。 
 衆院選では民主、維新両党の候補者調整が行われた。両党の得票を合算すると、2人区では自民党と議席を分け合うものの、1人区での全敗は変わらない。共産党を含めた野党6党が一致して、ようやく1人区で12勝19敗となるが、ハードルは高い。

◇複数改選区の試算結果
【1人区】
 全て自民
【2人区】
 北海道=自民 民主
 宮 城=自民 自民
 茨 城=自民 自民
 新 潟=自民 民主
 長 野=自民 民主
 静 岡=自民 自民
 京 都=自民 自民
 兵 庫=自民 維新
 広 島=自民 自民
 福 岡=自民 自民
【3人区】
 埼 玉=自民 自民 民主
 千 葉=自民 自民 民主
 愛 知=自民 自民 民主
【4人区】
 神奈川=自民 自民 民主 維新
 大 阪=維新 維新 自民 公明
【5人区】
 東 京=自民 自民 民主 共産 維新

(2014/12/17-18:06)

2766チバQ:2014/12/17(水) 20:38:17
http://news.nicovideo.jp/watch/nw1368387

「バカな女は使うな!」池上彰起用で選挙特番独り勝ちのテレビ東京、その秘訣とは――
日刊サイゾー
2014年12月17日(水)9時00分配信
15コメント
『知らないと恥をかく世界の大問題5どうする世界のリーダー?〜新たな東西冷戦〜』(角川SSC新書)
『知らないと恥をかく世界の大問題5どうする世界のリーダー?〜新たな東西冷戦〜』(角川SSC新書)
日刊サイゾー
 第47回衆議院選挙は予想通り、与党の圧勝に終わった。激しい戦いを繰り広げたのはテレビ各局も同じ。その中で地力の高さをまざまざと見せつけたのが、ご存じ、ジャーナリスト・池上彰を擁するテレビ東京だった。

 同局は『池上彰の総選挙ライブ』を放送。午後7時50分〜午後10時までの第1部が11.6%、午後10時から午後11時54分の第2部で8.5%を記録し、番組平均視聴10.1%を叩き出した(視聴率はビデオリサーチ調べ、関東地区)。

 これは、NHKを除く民放では第1位の数字だ。まさに“池上無双”と呼ぶにふさわしいが、舞台裏では“作り手”の涙ぐましい努力もあった。番組関係者が明かす。

「なぜ池上さんが、民放キー局よりギャラが安いテレ東の番組を引き受けるか? それは作り手の“熱”です。池上さんはギャラや制作費よりも、作り手が『この番組で何を視聴者に訴えたいか?』を、すごく大事にする。中途半端な企画書をよこせば、すぐに突き返されます。そんな池上さんとの激しいやりとりを何度も行ってきたからこそ、『選挙特番はテレ東』という信頼関係が生まれた」

 出演者についても、こだわりがあるという。今回は峰竜太や春香クリスティーン、佐野ひなこらが出演したが「政治に関心のある人、ない人。熟年世代、若者世代、とにかく幅広い年代のゲストを呼ぶ傾向にあります。佐野さんなんか、とても政治に興味があるとは思えませんが、今年20歳を迎え、選挙権を得たということで起用された」(芸能誌記者)。

 キャスティングには、池上の“好き嫌い”も反映される。

「池上さんは、バカな女が大嫌い。トークが長かったり、ピントのズレた答えをする人のことはあとで『あの子はイマイチ』とスタッフにはっきり言う。これまで高評価だったのは元AKB48の大島優子さんくらいですかね。彼女のことは『頭の回転が早い』とベタボメしていました」(前出番組関係者)

 今後も、妥協なき“池上無双”は続きそうだ。

2767チバQ:2014/12/17(水) 20:42:28
小泉ドラゴンは?
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141217ddm005010123000c.html
衆院選:無所属2氏、自民苦悩 入党に壁、県連とのしこり残る
毎日新聞 2014年12月17日 東京朝刊

 衆院選に無所属で出馬した保守系当選者2人の自民党入党問題が浮上している。2人とも当選前から同党二階派の「特別会員」だが、いずれも地元県連との間にしこりを残しており、党執行部は頭を悩ませている。

 山梨2区では、長崎幸太郎氏が自民公認の堀内詔子氏(比例代表で復活当選)に競り勝った。堀内氏は2005年の「郵政選挙」で郵政民営化に反対し離党した堀内光雄元自民党総務会長の義理の娘にあたり、長崎氏は郵政選挙で光雄氏への「刺客」として自民公認で立候補した経緯がある。今回衆院選は、9年越しの遺恨を引きずった選挙戦となった。

 谷垣禎一幹事長は14日の記者会見で「郵政選挙の亀裂をどうしていくかは大きな問題だが、公認候補を立てて戦ったというのは重い事実だ」と述べ、長崎氏の早期入党に慎重姿勢を見せた。

 兵庫12区で当選した山口壮元副外相は、昨年末に民主党に離党届を提出し、その後、除籍処分を受けている。自民党兵庫県連は今回衆院選で別の新人候補の公認を党本部に申請したが認められなかった。民主党出身の山口氏と県連との関係構築は容易ではない。

 二階派の二階俊博総務会長は2人の自民党入りを希望しているが、党幹部は「しばらく環境整備が必要だ」と語り、早期の自民党入りに否定的な見方を示す。【影山哲也】

2768チバQ:2014/12/17(水) 21:25:13
朝日らしい記事だなあ
http://www.asahi.com/articles/ASGDJ4DJLGDJUEHF00J.html
当選者の「託され度」は 衆院選、得票数の割合を地図化
古田大輔、佐藤義晴2014年12月17日05時31分

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全国「託され度」マップの画面

 今回の衆院選で、小選挙区の当選者はどれほどの有権者から1票を託されたのか。朝日新聞デジタルでは有権者数に占める得票数の割合(絶対得票率)を算出し、「託され度」と名付けて全国295選挙区分を日本地図に示した。小選挙区の投票率が52・66%と戦後最低を更新し、「託され度」の平均は26・91%。21人が10%台だった。

 デジタル版・全国「託され度」マップでは、選挙区ごとに投票率、有効投票数に占める当選者の得票数の割合(得票率)と絶対得票率を掲載した。得票率の平均は52・96%だった。

 「託され度」トップは共産候補と一騎打ちだった小泉進次郎氏(自民・神奈川11区)の43・96%。竹下亘氏(自民・島根2区)、二階俊博氏(同・和歌山3区)、城内実氏(同・静岡7区)も40%を超えた。

 一方、最も低かったのは、5人との争いを制した井上貴博氏(無所属から自民追加公認・福岡1区)の14・64%。同区は2012年の前回衆院選では5人が争い、「託され度」は24・27%だった。次いで佐田玄一郎氏(自民・群馬1区)16・17%、宮崎謙介氏(同・京都3区)17・28%、工藤彰三氏(同・愛知4区)17・92%、丸山穂高氏(維新・大阪19区)18・38%など。これらの選挙区は4人の争いだった。(古田大輔、佐藤義晴)

2769チバQ:2014/12/17(水) 21:47:06
http://www.at-s.com/news/detail/1174150888.html
<静岡3・6区>激戦舞台、次は国会 4氏、一夜明け
(2014/12/15 14:29)
 衆院選の投開票から一夜明けた15日、激戦を繰り広げた静岡3区と6区の当選者は街頭に立つなど、選挙戦を通して訴えた政策の実現に向けて決意を新たにした。

■3区
 2期目の当選を果たした自民党の宮沢博行氏(39)は午前7時前からJR磐田駅南口に立ち、「地方、ふるさとを元気にしていく」と声を上げた。厳しかった選挙戦の余韻もあってか、表情は終始硬かったが、通勤客から「おめでとう」と声を掛けられるとほおを緩めた。10万票以上の有権者の負託を重く受け止め、「与党の一員としての責任を果たす」と言葉に力を込めた。
 同じ時刻、反対側のJR磐田駅北口では比例で復活当選した民主党の小山展弘氏(38)がマイクを握り、生活者目線でアベノミクスを問う姿勢をあらためて強調した。「新人議員としてスタートする気持ち。ぶれずに地道に頑張りたい」と表情は晴れやか。復帰する国政の舞台への意欲をみなぎらせた。

■6区
 小選挙区を7回連続で制した民主の渡辺周氏(53)は午前10時ごろ、沼津市寿町の事務所に寄り、支援者やスタッフの労をねぎらうと、「野党がどうやって巨大勢力に向かっていくか。党でしっかり議論していかないといけない」と述べた。事務所に飾っていた陣営幹部の遺影に当選を報告し、親族に感謝の気持ちを伝えた。
 前回選と同様に比例復活当選した自民の勝俣孝明氏(38)は午前7時10分ごろに沼津市のJR沼津駅南口に姿を見せた。「力不足で小選挙区では勝てなかった。一から頑張る」と表情を引き締めて2期目のスタートを切った。「経済再生、ふる里再生のために働き、地域の課題解決に取り組んでいきたい」と決意を語った。

2770チバQ:2014/12/17(水) 21:48:35
高知
http://www.kochinews.co.jp/14senkyo/141215senkyo03.htm
【解説】東西型に自民前職盤石

 浮動票が厚く「魔の選挙区」と呼ばれた旧高知1区が消え、都市部と中山間地域の融合型となった新選挙区での戦いは、高知県の東西で固い支持基盤を築いてきた自民前職、中谷元、山本有二両氏の完勝で終わった。一方、またも戦後最低を更新した低投票率は、県内の「受け皿なき戦い」の深刻化を物語る。

 中谷、山本両氏は、苦戦した2009年衆院選から野党時代にかけ、より強化してきた支持基盤が「東西型」の下で絶対有利の「財産」として機能。選挙区1減自体が高知県の人口減と深刻な疲弊を示す中、地方創生の具体化に向け、与党内で一定の存在感を持つ両氏への期待も集票の要因になっただろう。

 福井照氏の比例四国転出で、自民党高知県連の懸案となった公明党との関係については、来春の高知県議選に向けて地域事情を優先。大きな「溝」は回避したが、公明側の受け止め方は今後の各種選挙への対応で測られる。

 民主2氏は惨敗。稚拙な政権運営で失った党への信頼回復が道半ばで、「受け皿」になり得ていない実態をさらけ出した。高知県連の課題であり続ける地域基盤の構築には、選挙区の「顔」を一定固定した地道な支持拡大も検討すべきだろう。

 比例四国議席の11年ぶり奪還を前面に出した共産は、全国的な躍進を受けて高知県内票も積み上げたが、悲願達成はならなかった。

 高知新聞の高知県民世論調査では安倍政権の経済、安全保障政策などへの否定的な見方が5割を超えた。大勝も、政権への「白紙委任」ではないことを反映している。「説明不足、誤解もある」(自民高知県連幹部)とすれば、国民への説明責任を果たす政権運営を求めたい。

 民意と乖離(かいり)した政治には鉄ついが下るとの緊張感がなければ、民主主義は機能しない。県内の「受け皿」づくりに向け、野党側の自覚も問われる。

2771チバQ:2014/12/17(水) 21:51:19
青森
http://www.toonippo.co.jp/news_too/nto2014/20141215103410.asp
2014年12月15日(月) 東奥日報 ニュース

■ [1区分析]津島氏、県連支援が奏功 升田氏、初の6万票台

写真
青森市民体育館で行われた衆院選の開票作業=14日午後9時15分

 自民党県連から集中的に支援を受けた前職の津島淳氏が、非自民勢力の受け皿となった維新の党新人・升田世喜男氏の追い上げをかわし、再選を果たした。衆院議員を11期務めた父・雄二氏から引き継いだ後援会も固め、組織力で上回った。

 津島氏支援に回る首長や自治体議員の数は他候補を圧倒したが、議会シーズンと重なったこともあり、動きは必ずしも活発ではなかった。前回衆院選から2年間の地元での活動量の少なさを心配する向きもあり、自民党県連はてこ入れを図った。県連から応援要請を受けた三村申吾知事も繰り返し応援演説に立った。

 さらに陣営は低投票率を見越して、後援会名簿に名を連ねる企業・団体にきめ細かく足を運び、1人でも多くの有権者と確実に顔を合わせ、握手を重ねる戦術を徹底。結果として浮動票獲得にもつながった。「選挙区は津島」を訴えた公明党の集票力も下支えした。

 この秋の米価大幅下落や「アベノミクス」に対する批判も致命傷にはならなかった。津島氏は「青森に身をささげる」「私は自民党を押しつけない」など地元の視点を大事にし、政策によっては政権の方針にも声を上げる意思があることを強調。有権者との距離を縮めることに成功した。

 4度目の衆院選挑戦の升田氏は、これまでで最も多い6万票台に乗せたが、選挙区ではわずかに及ばなかった。公示直前に民主党県連、社民党県連との野党3党連携に合意。「事実上の野党統一候補」(同氏)となり、野党候補の乱立による非自民票の分散を回避したことで、初勝利を視界に入れた。選挙戦でも3党の支持層には一定程度浸透した。

 課題だった無党派層に対しても、青森市を最重点地区と位置付け、街頭演説やあいさつ回りに時間を割くなどして食い込んだ。ただ陣営が期待するほど強い風は吹かず、結局は自民党との組織力の違いを見せつけられた。

 共産党新人の吉俣洋氏は、10月の青森市議選で得票数を増やした勢いを生かす狙いだったが、勝敗に絡めなかった。ただ、1区の党候補としては小選挙区で行われた1996年以降の衆院選で最高得票となり、一定の存在感を示した。

2772チバQ:2014/12/17(水) 21:51:55
http://www.toonippo.co.jp/news_too/nto2014/20141215103401.asp
2014年12月15日(月)
[2区分析]江渡氏、組織力で圧倒 中野渡氏、後ろ盾なく埋没




 実績や豊富な経験を誇る自民党前職の江渡聡徳氏が、強固な組織力と現職閣僚としての求心力を生かし、圧勝で6選を果たした。


 防衛相の江渡氏は公務などで選挙区を空けることが多かったが、留守中も選対本部に名を連ねる県議11人が各地域でサポート。党支部や後援会も一丸で票の掘り起こしを図った。区割り変更に伴い3区から2区に編入された五戸町では、前回まで民主党候補を支援した三浦正名町長が応援マイクを握るなど、行く先々で首長らの支援を受け、閣僚としての影響力の大きさを見せつけた。国会で野党の追及を受けた政治資金収支報告書の訂正問題は、大きな逆風にはならなかった。

 維新の党元職の中野渡詔子氏は解散前日に出馬表明。県内他選挙区で野党連携が実現した中、過去に民主党を除籍された中野渡氏は連携の“蚊帳の外”に置かれ、組織の後ろ盾がないまま序盤から苦しい戦いを強いられた。生活や雇用、子育てに関する政策を訴え非自民勢力の受け皿を目指したが、票は伸びなかった。

 共産党新人の小笠原良子氏は原子力関連施設が集中する2区で原発即ゼロを主張したが、支持の広がりは限定的だった。

2773チバQ:2014/12/17(水) 21:52:18
http://www.toonippo.co.jp/news_too/nto2014/20141215103342.asp
[3区分析]大島氏、手堅く11選 田名部氏、草の根及ばず

 11選を目指す自民党前職の大島理森氏と、返り咲きを狙う民主党元職の田名部匡代氏による6度目の事実上の一騎打ちとなった。自民党や後援会を中心とした分厚い組織を誇る大島氏に対し、田名部氏は元参院議員で父・匡省氏時代からの支持者と、若手による草の根運動で対抗。政権与党の重鎮として存在感を示してきた大島氏が手堅い選挙戦を展開し、終盤激しく追い上げた田名部氏をかわした。

 どちらにとっても急な選挙で、五戸町の2区編入という影響もあったが、自民党側は、他県候補の応援などで本人不在の間も参院議員の滝沢求氏のほか、系列の県議、市議が役割分担を徹底。昨年の参院選、八戸市長選と、系列候補の戦いを通じて後援会組織のチェックを怠らず、「常在戦場」を地でいくいつもの戦いぶりを見せた。さらに、公明党支持層の協力もあり、票を積み重ねた。

 大島氏は選挙区内にいる時間は企業回りに加えて、地区公民館など約30カ所で演説会を開き、同氏としては珍しい「つじ街頭演説」もこなすなど、大義なき解散との野党候補からの批判や有権者の疑問に対して「丁寧な説明」を心がけた。ただ、投票率の伸び悩みもあり、得票数は伸びなかった。

 田名部氏陣営は、前回選挙戦に比べて早い立ち上がりだったが、2年間のブランクは予想以上に大きく、後援会組織の隅々まで“血を通わせる”まで時間を要した。系列県議、市議の動きの濃淡など、求心力低下も指摘された。

 一方で、インターネット選挙全面解禁から最初の衆院選で、SNS(ソーシャル・ネットワーキング・ザービス)の「フェイスブック」を介して集まった若年層のボランティアが活発に動いた。前回、系列を割って出た新人が田名部候補支援に戻ったことや、労組の後押しもあり、終盤勢いを増した。

 共産党新人の松橋三夫氏は「ぶれない野党」を前面に掲げて活動し、比例票積み上げに一定の働きを見せた。

2774チバQ:2014/12/17(水) 21:52:42
http://www.toonippo.co.jp/news_too/nto2014/20141215103332.asp
[4区分析]木村氏、終始優位に 山内氏、連携効果は限定的

 厚い支持基盤を誇る自民党前職の木村太郎氏が、終始優位に戦いを進め他候補を圧倒、7選を果たした。

▼2014年あおもり衆院選の関連記事を見る  

 木村陣営は旧市町村単位に加えて、4区有権者の半数を占める大票田・弘前市でも各小学校地区単位で後援会組織を張り巡らせ、各種集会を各地域で開催。幅広い業界団体の支持も受け、盤石の態勢を敷いた。

 自民党が政権を奪還して以降、各種経済指標が上向いた点をアピール。民主党が、コメの戸別所得補償制度の復活を掲げたのに対し「当時は財源の裏付けもなく、他の農業分野の予算が削られた」と批判。米価下落で与党からの離反の可能性が指摘された農業者票も一定程度取り込んだ。

 民主党新人の山内崇氏は、県議時代からの後援会を中心に連合青森の支援も受けて挑んだが、弱体化した4区内の党組織立て直しには至らなかった。「風が吹かず、凧(たこ)が揚がらない。静かな選挙戦」(齊藤進選対本部長)という中で、安倍政権批判を得票に結びつけられなかった。民主、維新、社民の県内3党の連携も4区内への効果は限定的だった。

 共産党新人の千葉浩規氏は消費税増税反対などを訴えたが、支持は広がらなかった。

2775チバQ:2014/12/17(水) 21:54:46
http://www.kahoku.co.jp/special/spe1150/20141216_19.html
<衆院選>民意は…冬攻防(上)民主の限界/手詰まり感見透かす


落選が確定し、支持者に頭を下げる鎌田氏=14日午後8時40分ごろ、大崎市古川の事務所
 14日投開票された衆院選で、県内6小選挙区は自民党が公示前の5議席を維持し、民主党は再び1議席に沈んだ。党勢を回復できない民主の「限界」、優勢が伝えられた自民の終盤の「失速」。風を読み切れなかった両党の戦いを振り返る。(衆院選取材班)

 「共鳴の幅を広げようとしたが、私の力不足だった」
 14日夜、大崎市古川の事務所。6区の民主党元議員鎌田さゆり(49)は、集まった10人ほどの支持者を前に淡々と振り返った。
 2000年代前半、激戦の2区で当選を2度重ねた。12年の前回、6区から国政復帰を狙ったが、自民党前議員小野寺五典(54)の厚い壁に阻まれた。
 今回は拠点を登米市から、6区に編入された大票田の古川地区に移して再挑戦した。票差は前回の約7万6000から約6万8000へと、やや詰めたが、またも小野寺の返り討ちにあった。

<「不戦敗できない」>
 一度は出馬を固辞した。急転解散を受け、党県連代表安住淳(52)は古川に地縁のある新人起用を狙ったが、不調。「厳しい戦いと分かってはいても不戦敗にはできない」(県連幹部)。公示は迫り、県連は鎌田を説き伏せるしかなかった。
 2区から6区へ。登米から古川へ。腰が定まらない鎌田に、有権者は厳しい審判を下した。
 民主は6区のほか、3、4区に元議員を立てた。待ち受ける自民の牙城は以前にも増して頑強だった。
 進退を懸ける覚悟で臨んだ3区の橋本清仁(43)は、自民前議員西村明宏(54)に完敗を喫した。2人の対決は今回で橋本の1勝4敗に。民主政権下で復興政務官を務めた橋本は「自民、公明の分厚い壁を崩せなかった」とうなだれた。
 落選中も県連の地区支部長の一人として活動した。しかし、師事した元党代表小沢一郎の離党後、分裂した後援会を立て直せなかった。
 選挙戦では無党派層を取り込もうと、大型商業施設前で街頭演説を繰り返した。有権者の関心が低調な中、活動には限界があった。「政策の訴えに間違いはなかった。もう少し時間が欲しかった」。橋本は進退を胸にしまい込んだ。
 兵庫1区から4区に国替えした仙台市出身の元議員井戸正枝(49)は、「落下傘候補」の評判を覆せないまま、自民前議員伊藤信太郎(61)に約3万3000票差で敗れた。
 民主は5区で前議員の安住が7選。1区では前議員の郡和子(57)が比例東北で復活し、自民に一矢を報いた。

<「強運だ」繰り返し>
 仙台市青葉区の事務所で15日未明、郡4選を見届けた党県連幹事長内海太は「強運だ」と繰り返した。勝負強さの一方、風に頼る党の体質そのものを言い当てていた。
 党県連最高顧問の元参院議員岡崎トミ子は指摘する。「風頼みには限界がある。党の政策を理解する人を掘り起こし、足元を固めなければ」
 顔ぶれ、手法、対立軸の示し方。どれを取っても手詰まり感が有権者にはっきり伝わった。(敬称略)

2776チバQ:2014/12/17(水) 21:55:06
http://www.kahoku.co.jp/special/spe1150/20141217_03.html
<衆院選>民意は…冬攻防(下)自民の失速/組織戦 無党派響かず


勝沼氏(左)の個人演説会で支援を求める二階氏(右)=4日、石巻市
 「人気のある党幹部が連日応援に来ても、簡単に勝てる地域ではない」
 15日午前2時、宮城5区の自民党前議員勝沼栄明(40)の事務所。選挙区で落選し、比例東北での未明の復活劇に陣営幹部は額の汗を拭った。惜敗率で、次点との差はわずか0.9ポイントだった。
 勝沼陣営がぶつかったのは、5区で常勝する元財務相の民主党前議員安住淳(52)だった。
 党勢低迷が続く民主党内で「6人衆」に数えられる数少ない実力者。全国で優勢に立った自民は党本部主導で5区に足場のない若手を担ぎ、「党営選挙」で野党の牙城に総攻撃を仕掛けた。
「落下傘」に不信感
 「被災地復興に尽くすため身一つで来た」。公示1週間前、党本部に比例北海道から国替えを命じられた勝沼は繰り返した。一方で、党は首相安倍晋三、官房長官菅義偉ら強力な援軍を次々と送り込んだ。
 「勝沼を復興の先頭に立たせてほしい。(当選すれば)党は皆さんの厚意に応える」。勝沼が所属する派閥の領袖(りょうしゅう)で、党総務会長二階俊博は4日、石巻市内に農協、企業関係者を集め呼び掛けた。
 最終盤の11日には、人気者の復興政務官小泉進次郎が市内のショッピングセンター前で、しわがれ声を振り絞った。
 「勝沼と毎月11日、被災地を歩いている。選挙中でもその思いは変わらない」。与党のてこ入れに、地元は沸いた。
 陣営内では、前回公認した比例東北前議員大久保三代(38)の3万138票を大きく上回るとの見方が大勢を占めた。
 「4万5000票は固い」と強気な見方もあったが、ふたを開ければ4000票を上積みするにとどまった。
 「大久保も、勝沼も地元にゆかりがない」。自民県議の1人は「2回続けて落下傘候補を立てたことに、有権者は不信を抱いた」と分析する。
「伯仲の戦い続く」
 失速したのは地縁のない若手ばかりではない。
 「何かが足りない。俺自身の問題か…」。1区で3選を決めた前議員土井亨(56)は14日夜、仙台市青葉区の事務所でぼそっとつぶやいた。
 陣営は今回も、旧来の支持者を固める組織戦に徹した。解散からの約3週間、郊外を中心に集会を50回近く重ねた。
 ライバルの民主前議員郡和子(57)は、街頭演説で中心部を攻め立てた。土井陣営は「政権運営に失敗した民主に無党派層が向かうはずはない」と見向きもしなかった。
 郡陣営は最終盤、安住や元参院議員岡崎トミ子らを結集し「仙台から民主の火が消える」とあおった。土井は逃げ切ったが、郡の爆発力をまざまざと見せつけられ、3度目の比例復活を許した。
 土井の選対本部長を務めた元県議会議長相沢光哉は言う。「仙台はもともと革新の地盤。伯仲の戦いは今後も続く」
(敬称略)


2014年12月17日水曜日

2777チバQ:2014/12/17(水) 21:56:52
http://www.kahoku.co.jp/special/spe1150/20141216_01.html
<衆院選>薄氷の王国(上)辛勝/「選挙の小沢」形無し


雪が舞う中、支持者と握手する小沢氏。2度にわたる地元入りで支持固めに奔走した=6日午後、花巻市
◎信条の攻め一転、守勢

<地元に入れ>
 「あんたの選挙だ。落ちたら知らないぞ。まず、来てくれ」
 衆院選の火ぶたが切られてすぐ、後援会幹部が生活の党の小沢一郎代表(72)に電話を入れた。自民党の藤原崇氏(31)に追い上げられている情勢を踏まえ、早期の岩手4区入りを促すためだ。
 地元市議の一人は公示された2日、多くの支持者が不満げだったと打ち明ける。小沢氏は党候補の応援で新潟へ。その行動に「何で地元に来ないの。第一声はこっちが筋だ」との声が上がった。
 前回(2012年)、得票を5万も減らし、小沢王国のプライドが揺らいだ。党首といえども、弱小勢力で迎える決戦。高齢化が急速に進む後援会に、かつてない危機感が広がっていた。
 「すっかりご無沙汰してしまい、申し訳ありませんでした」

<カンフル剤>
 6、7日、小沢氏は後援会にせき立てられるように4区に入った。2日間で30カ所の本格遊説は31年ぶり。濃紺のスーツ姿でビールケースに立った。雪が降っても、氷点下の寒さでも防寒着を着ることはなかった。
 地元市議は「あの2日間で本丸の奥州後援会が回転を始めた。さび付いた機械がぎしぎしと動きだすようだった」と、あるじの帰還がカンフル剤になったと証言する。
 「一度は首相をやってほしい」。後援会関係者によると、古くからの支持者の思いはこの一点に尽きるという。
 89年、47歳で自民党幹事長に就くも93年に離党。非自民勢力を結集して自民党から政権を奪った。新進、自由を経て民主党へ。2009年に政権交代の立役者になったが、12年に離党。気が付けば小所帯の党首に落ちぶれた。
 後援会幹部の一人は期間中、多くの有権者から「弱小の野党に何ができるんだ。政権交代なんて無理じゃないか」と告げられたと打ち明ける。

<票逃がすな>
 地元県議は「建設業界がこぞって自民に流れたのがつらかった」。終盤は「知り合いの会社を回り、ある程度引っぱがした」と言う。
 票を伸ばすのではなく、票が逃げないよう身内を固める。攻め上がることが信条だった「選挙の小沢」はいつしか、守勢を強いられていた。
 「日本政治の背骨のような人。1人でも必ずやってくれる」。14日夜、歓喜に沸く事務所で小笠原直敏後援会連合会長(69)は、小沢氏がもう一度、表舞台に立つことに期待を込めた。
 小沢氏は15日、東京・永田町で記者会見し「野党結集はできなかったが、諦めない。受け皿を作らないと、選挙を何回やっても同じ結果になる」と語った。

 【岩手4区開票結果】
当   75,293☆小沢一郎 生前(16)
(比当)57,824☆藤原崇 自前(2)
    24,421 高橋綱記 共新 


2014年12月16日火曜日

2778チバQ:2014/12/17(水) 21:57:14
http://www.kahoku.co.jp/special/spe1150/20141217_01.html
<衆院選>薄氷の王国(下)神経戦/「脱小沢」食い止める


民主党岩手県連の高橋幹事長(左)と握手する小沢氏。かつての仲間の支援も力になった=7日午後5時すぎ、岩手県西和賀町
◎かつての同門が攻防

<遊説に同行>
 生活の党の小沢一郎代表(72)に挑んだ自民党陣営に、かつての小沢側近の顔があった。
 「私は剛腕の元にしばらくおりました。この辺で、岩手に責任ある政治を取り戻さなくてはならないと覚悟を決めました」
 衆院選が公示された2日、岩手4区に立った自民党の藤原崇氏(31)の第一声。元民主党所属で現在は無所属の渡辺幸貫県議がマイクを握った。隣には旧東和町長の小田島峰雄県議。2人は民主時代、自民党と敵対していた小沢軍団の精鋭だ。
 2012年の民主党分裂で小沢氏とたもとを分かち、その後離党。「反小沢」で同調したほかの県議3人と共に藤原陣営の応援に入った。
 迎え撃つ小沢氏にも、民主時代の同志が急きょ駆け付けた。
 「小沢先生には国政で野党結集を果たし、政権交代を実現してもらわなければならない」
 小沢氏が31年ぶりに4区で遊説した6、7日、並んでエールを送ったのは民主党県連幹事長の高橋元・県議。ほぼ張り付いて支持固めに奔走した。「岩手から野党結集を発信できる。心強い応援だ」と小沢氏が頭を下げる場面もあった。

<陣営が要請>
 12年の前回、民主は小沢氏に対抗して独自候補を擁立。2万8000票を獲得した。小沢陣営にとっては貴重な上積み要素だ。
 高橋氏が応援入りを決めたのは公示後。小沢陣営からの要請を受け、野党結集を大義に動いた。
 民主県連内には党を割って出ていった小沢氏へのアレルギーが色濃く残る。民主県連は2区の生活候補には推薦を出したが、小沢氏への対応は「自主支援」にとどめた。
 その間隙(かんげき)を突くように、かつての同志を含む無所属県議団が攻勢を仕掛ける。来年秋の岩手県知事選をにらみ、県政界の「脱小沢」を狙う意図もあった。
 「かつて同じ旗の下に集まった者が自民支援を鮮明にした。何もしないわけにいかなくなった」と高橋氏。かつての同門が、因縁の神経戦を繰り広げた。

<最終盤緩み>
 接戦が伝えられ、藤原陣営には安倍晋三首相、谷垣禎一幹事長らが相次いで応援入り。勢いに乗るかに見えた。
 「首相が来たときが運動量のピーク。比例復活が確実になって緩んだ。選挙下手に助けられた」。小沢後援会幹部は藤原陣営の動きが鈍くなったことを察知し、逃げ切りを確信したという。
 藤原陣営と無所属県議団の動きもかみ合わず、「脱小沢」は広がらなかった。応援した県議の一人は最終盤、小沢陣営の猛烈な巻き返しと選挙巧者ぶりを感じた。
 「企業や団体をだいぶ固められた。『選挙区で落ちたら終わり。最後の1回、どうか当選させてほしい』と繰り返している。小沢に歩き負けた。白旗宣言だ」


2014年12月17日水曜日

2779チバQ:2014/12/17(水) 21:58:57
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141216ddlk19010213000c.html
2014衆院選:自民2敗の激震/上 保守分裂、態勢作れず 「知事選不戦敗」県連に不信も /山梨
毎日新聞 2014年12月16日 地方版

 14日投開票された衆院選で、全国で自民・公明両党合わせて3分の2を超える大勝の中、山梨では自民が1区、2区ともに小選挙区の公認候補者が敗れた。選挙戦を通じて「保守王国」に何が起きていたのか。【衆院選取材班】

 「私の責任です。自民党をお願いします。宮川、懸命に努力いたしますのでお許しください」。14日深夜、昭和町西条の会場を貸し切って行われた会場で、1区で民主党の中島克仁氏に敗れた自民の宮川典子氏=比例南関東ブロック=が集まった支持者を前に深々と頭を下げた。

 宮川氏の小選挙区での落選の情勢が伝えられると、支援者から「県連、責任とれよ」と党県連執行部を批判する怒声が上がった。宮川氏が懸命にいさめたが、怒号や拍手が入り乱れた。翌日、県連会長ら党四役は引責辞任に追い込まれた。

 「知事選のごたごたで県民の県連への不信があった」。ある国会議員の有力支援者は吐き捨てるように言った。来年1月の県知事選で、横内正明知事が8月に不出馬を表明し、後継候補を擁立すべく、県連は複数の首長や元官僚らに打診したが相次いで断られた。党本部も介入したが結局、誰も名乗りを上げることなく前民主党衆院議員の後藤斎氏に相乗りする事実上の「不戦敗」が決まった。

 県議会の自民会派は二つに分かれて対立が続く。両会派が一致して支援する態勢が見込めないのを見透かされ、次々と断られたのが実情だ。打診を受けた側の1人は「県連が一枚岩になれないのは目に見えている。あんな神輿には乗れない」と不信感を募らせる。

 実際、県議会の自民系会派の一つ「自民党・県民クラブ」は2区で当選した無所属の長崎幸太郎氏を支援している県議が多い。共同通信が行った衆院選の出口調査によると、2区は自民支持層の3割超が長崎氏に流れていた。

 選挙区の1減に伴い1区で適用された「コスタリカ方式」も影を落とした。今回は宮川氏が選挙区で出馬し、中谷氏が比例単独で出馬。次回は入れ替わる予定だ。本来連携は不可欠だが、中谷陣営の関係者は「前に出すぎると、小選挙区で『中谷』と書かれかねなかった。陣営間の連絡もうまくいかず、選挙を戦う態勢でなかった」と振り返った。

 さらに、与党圧勝の見通しが「緩み」を生じた側面は否めない。各報道機関が行った情勢調査では、宮川氏の先行を伝えるものも多かったため、県連執行部には「1区は大丈夫」と安心感が広がった。一方、2区は激戦とされていたため、執行部の関心が集中。終盤でいずれも接戦が判明すると、党本部の判断で最終日に安倍晋三首相が1区を含めて遊説でてこ入れを図ったが、追いつけなかった。

 2区では自民公認の堀内詔子氏が2回連続で小選挙区で敗れ、比例復活で議席を得ている。「自民党・県民クラブ」所属の県議は「2度も負けたら次は党に公認されないはずだ」と早くもけん制。しかし、この日辞任した執行部は「堀内氏は比例でも当選は当選だ」とかばった。10年にわたる「保守分裂」の決着はまだ見えていない。

2780チバQ:2014/12/17(水) 21:59:39
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141217ddlk19010129000c.html
2014衆院選:自民2敗の激震/下 困難な政党間「共闘」 選挙後、政策への立ち位置難しく /山梨
毎日新聞 2014年12月17日 地方版

 14日に投開票された衆院選で、1区は「野党連携」の奏功に加えて2区は公明票が非自民候補に流れたことが自民「2敗」の一因となった。これらは政党間「共闘」の難しさも浮き彫りにした。

 「全ての方の勝利です」。約1000票の小差で競り勝った民主の中島克仁氏は14日深夜、甲斐市の選挙事務所で感極まった。

 2012年の衆院選で多くの選挙区では民主など野党は自民候補を相手に共倒れした。その教訓から候補者調整を進め、1区では公示日前日に維新・小沢鋭仁氏が比例代表近畿ブロックへの転出を表明。公示日に維新の党県総支部が中島氏の支持を表明し、「自民対非自民」の構図が固まった。

 連携によって多様な立場の人が中島氏を支援した。公示直前に解党したみんなの党時代から支える後援会、個人的に接点のある医療、介護関係者、民主、民主の支持母体の連合山梨などが加わり、「初めてみる顔の人ばかりだった」(後援会関係者)という。

 選挙戦は当初、中島氏も、宮川典子氏も、比例転出後の「小沢票」の行方が焦点とみて、両陣営とも取り込みを図った。しかし、宮川氏は2日の出陣式で「選挙のために仲良くなったり、選挙のためにどっかに逃げたり、そういう政治家に信託は絶対、与えられない」と発言。これを小沢氏に対する批判と受け取った維新支持層が反発し、「反自民」に流れが傾いた。

 甲府市では、小沢氏の後援会も活動。電話をかけ、託された法定はがきを出すなど、総力戦の一端を担った。共同通信の出口調査によると、中島氏は維新支持層の6割強、公明支持層の3割強、無党派層の半数を得た。

 維新の小野次郎・県総支部代表代行は2日の維新出陣式で「これ以上、自民を調子に乗らせてはいけない。あらゆるところで野党と連携していく必要がある」と連携の意義を強調した。

 しかし、政党の枠を超えた幅広い連携は、同時に政策に対する立ち位置を難しくした。

 11月末の選挙事務所の開所式で民主系の木村富貴子県議は「首相は日本を戦争のできる国にしようとしており、不安だ。中島さんには私たちの気持ちを届けてほしい」と護憲の立場での活躍を願った。一方、維新は党の重要な政策の一つに憲法改正を掲げる。維新関係者は「今回はあくまで選挙協力。政策には信条があり、一致は難しい」と話す。今回、維新は中島氏側と政策協定を結んでいない。

 選挙のためだけの野党協力は「野合」とみられ、最終的に有権者の理解が得られない。中島氏は選挙戦で「安倍政権のアキレスけんは社会保障。徹底的に戦う」と訴えたが、政策実現の手腕が問われるのはこれからだ。

 党を超えた連携は、自民と公明の間でも難航した。前回小選挙区で自主投票の公明は今回、1区と2区で自民候補を推薦。12年衆院選で旧2区の公明票を無所属の長崎幸太郎氏に取り込まれた過去があり、自民側は、「推薦で票が来る」と期待した。しかし、共同通信の出口調査では公明支持層の票は、2区では6割超が長崎氏、堀内氏は4割に満たなかった。

 公明党関係者は「(政党間の)上からの指示だけで、現場での交流が足りなかった」と分析する。長崎氏に多く票が流れたことは、「無所属の長崎氏は比例復活がなく、比例は『公明』と書けるので(交流も)熱心だった」と振り返った。【衆院選取材班】

2781チバQ:2014/12/17(水) 22:00:18
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141216ddlk15010116000c.html
2014衆院選:検証・誰が勝ったのか/上 勝ちきれない自民 農政に住民不安、逆風も 民主伸び率で上回り /新潟
毎日新聞 2014年12月16日 地方版

 衆院選投開票翌日の15日。県庁議会庁舎では自民党県連の党議が開かれ、再選された4人が姿を見せた。明るい表情やこわ張った表情が前夜の結果を語っていた。

 「準備不足、努力不足でご迷惑をかけた。次は圧倒的に勝つ。三度目の正直に向け勝つ」

 わずか102票差で2区を制した細田健一氏は室内の窓ガラスが揺れるほどの声で、あいさつし自らを鼓舞した。

 5〜7日の毎日新聞特別世論調査では、3区は自民の苦戦が予想されていたが、他の区では対立候補をリードする情勢が伝えられていた。しかし結果は1、2、4区で民主候補と接戦の末の勝利だった。

 党県連の星野伊佐夫会長は報道陣に「小選挙区で結果的に五つ、比例代表で(復活し)一つ議席を確保し、これ以上はわがままだ。結果は想定内で成功だと思う」と話した。しかし「当選1期の候補は、後援会作りなど体力的にできあがっていなかったことがはっきりした。今後2〜3年で党と両輪で体制を作らないと」と注文も忘れなかった。ある自民県連幹部は「ここまで追い上げられるとは。及第点とは言い難い」と厳しかった。

 一方の民主党は3区で議席を奪還した。1、2、4区では接戦を演じ比例代表で復活当選した。県内では2議席増えた。県連の市川政広・幹事長代理は、15日の党議で「大健闘だ。みなさんの頑張りで素晴らしい選挙だった」などとあいさつした。

 劣勢とみられていた6区では終盤に追い上げを見せた。落選した梅谷守氏陣営の幹部は前回、義父の筒井信隆氏が獲得した票数に迫る勢いを短期間で見せた点を評価。地元の上越市では前回の筒井氏の得票を上回る結果を見せたことに「健闘した。次につながる」と話した。

    ◇

 比例代表の得票率を見ると、自民は前回比3ポイント増の35・74%だったのに対し、民主は同5ポイント増の25・65%だった。伸び率では民主が自民を上回った。勝ちきれなかった自民と健闘を見せた民主。何が作用したのか。

 先述の自民県連幹部は、農業の比重が高い新潟では米価下落による所得減、農協の改革などで、自民候補に逆風が吹いていたと分析する。さらに後援者への訪問などでの準備不足や戦術面でのまずさを挙げる一方「落選中の民主候補は選挙区をよく回っていた」と話した。

 民主の市川幹事長代理も、農業政策の不満を挙げた。「アベノミクスの恩恵がこない中小企業などの受け皿にもなったのでは」と話す。公示前後には無党派層に浸透していない、とみられていたが、結果的に安倍政権批判票の受け皿となったようだ。

   *  *

 県内から小選挙区・比例代表で過去最多の10人を選出した今回の衆院選を検証する。

2782チバQ:2014/12/17(水) 22:00:56
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141217ddlk15010100000c.html

2014衆院選:検証・誰が勝ったのか/下 投票率、戦後最低更新 受け皿なくあきらめ 大雪、制度、政治家の質… /新潟
毎日新聞 2014年12月17日 地方版

 雪と寒さに見舞われた14日の衆院選投開票日。争点が見えにくいことや、12日からの大雪などで投票率が低くなることが予想されており、ふたを開けてみれば52・71%。戦後最低だった前回を6ポイント以上も下回った。県選挙管理委員会では、各区の投票状況が送られるにつれて「前回を下回るだろう」という空気が濃厚になっていたという。

 2日後の16日、投票率が46・97%だった1区を抱える新潟市中央区で有権者に尋ねた。中心部の古町を歩いていたフリーターの男性(22)は「仕事のため行かなかった」と答えた。一緒にいた看護師の女性(22)は「雪だったので……」と言葉を濁した。期日前投票もできることを話すと、男性は「消費税率は下げてほしいけど、現実的には厳しいでしょう」。あきらめが垣間見えた。

 なぜ投票率がここまで落ちたのか。民主党県連の幹部は「争点がないうえ冬の選挙で棄権した人も多い」と述べた。一方で共産党県委員会の幹部は「最近の無党派は無関心ではなく託せる政党を探している人たち。政権交代時以外は投票に出なくなってきている気がする」と分析した。

 かつて米カリフォルニア州の投票行動を研究した新潟県立大の藤井誠二准教授(公共選択)によると小選挙区制の場合、「投票する候補者が当選すればうれしい」という「利益」が、争点や候補者情報収集、投票に行く気象条件などの「コスト」を上回れば投票率は上昇するという。今回は「経済問題などが分かりにくく、雪も降って『コスト』が高くなり、下がったのではないか」と分析する。

 しかし低投票率の原因は、選挙制度にもあると指摘する声がある。県内の衆院選投票率の推移をみると、小選挙区制導入前は75%以上を保っていたが、導入後初の1996年衆院選では68・85%に降下。以降は2009年に73・41%に復調したが、一度も75%以上を記録していない。

 自民県連の幹部は「小選挙区制で勝つための選挙に終始するようになり、パフォーマンスに走る政治家が増えた。政治家の質が下がり軽く見られるようになった」と嘆く。中選挙区制時代には、どっしり構え一つの政策に取り組む政治家が多く、期待も高かったという。

 再び古町。「投票は当たり前だが、国会での居眠りを見たら投票に行かなくなるよね」と語った会社経営の男性(70)。「候補者も言いっぱなしでなく、有権者のもとへ歩いて膝をつき合わせて話を聞かなきゃ」

2783チバQ:2014/12/17(水) 22:01:31
http://www.saga-s.co.jp/senkyo/shuin/30202/136473
=1強さがの実像=(上) 自民1区で敗北
2014年12月16日 10時34分
■「県全体では負け戦」

 比例順位下がり「しこり」

 「負けるよ。これが今の1区の現状だ」。自民、民主が激戦を繰り広げた衆院選佐賀1区。14日夜、自民の岩田和親(41)の選挙事務所で開票状況を伝えるテレビを見ながら、党関係者は厳しい表情で言い切った。ほどなく民主の原口一博(55)の当確が流れ、重苦しい空気が事務所を覆った。

 「現有3議席死守」。岩田が比例復活し、比例に単独立候補した今村雅弘(67)も自民が九州ブロックで獲得した「8議席」の最終枠に滑り込み、結果的に目標はクリアした。ただ、この目標は当然、1、2区ともに小選挙区で勝つことが前提だった。県連幹部は「2区の勝利も吹き飛んだ。県全体では負け戦になった」。党本部が重点選挙区と位置付けた1区での敗北の意味をそう表現した。

 自民圧勝を伝える15日の新聞には満面の笑みを浮かべる首相の安倍晋三と、事実上の「敗戦」で厳しい表情のまま花束を持つ岩田ら佐賀県連幹部の写真が並んだ。対照的な図柄は「自民1強」という全国の流れとは違う、佐賀の特殊な選挙区事情を映し出していた。

 県都・佐賀市を含む1区は、旧1区時代から、自民と民主が勝ち負けを交互に繰り返してきた。風が左右する選挙区。「郵政」「政権交代」「政権奪還」。その時々で追い風を受けた党が、勝利を収めてきた。

 「民主の選挙は風頼みと言われる。でも、佐賀は違う」。ベテラン県議の一人は「相手候補は逆風でも比例復活し、連続当選を続ける。うちは追い風の時にしか生き残れない。風頼みの選挙をしているのは自民党だ。次も無風だったら、また負ける」。支持団体に頼り切った組織選挙の限界とともに、無党派層にアプローチできる組織へ体質改善する必要性を強調する。

 県連にとって今回は特別な意味を持つ選挙でもあった。衆院の「0増5減」に伴う候補者調整で、旧2区の今村が「単独1位」の約束で比例に転出。しかし、現職知事だった古川康の国政挑戦に伴う知事選の候補者擁立をめぐり、今村が党本部の意向に反した行動が影響したのか、名簿順位は「31位」に格下げされた。

 「意中の候補をつぶされた」(県議)上に、今村の比例順位で見せしめとも取れる冷酷な仕打ち。今村を支持する議員や業界団体関係者らは「これで選挙が戦えるか」と半ば公然と党本部を批判した。県連会長の福岡資麿は「選挙への影響は少なからずあった」。選挙戦を通じても党本部と県連内に生じた「しこり」は解消されることはなかった。

 党内亀裂の発端となった知事選。県連内では、推薦願を受け付けて前武雄市長の樋渡啓祐(45)を推すグループと、対立候補として総務官僚の山口祥義(49)を擁立するグループがせめぎ合いを続け、分裂選挙に突入する可能性が高まっている。15日の総務会では樋渡の推薦願について党本部に一任し、県連としての意思決定は避けた。混乱収拾の見通しがつかないまま、知事選は25日に告示を迎える。=敬称略

     ◇

 14日投開票された衆院選は自民、公明の与党が圧勝し、安倍政権の長期化もうかがわせる。衆院の「0増5減」で小選挙区が3から2に減った佐賀県では、自民と民主が分け合い、「1強」独占を阻んだ。激戦を終えた県内政界の実情を探る。

2784チバQ:2014/12/17(水) 22:02:18
http://www.saga-s.co.jp/senkyo/shuin/30202/136884
=1強さがの実像=(下) 民主、2議席堅持
2014年12月17日 10時39分
■民主、2議席堅持 比例優遇で危機回避 「党アレルギー」課題重く

 14日午後8時、開票率0%で佐賀2区落選と比例復活が同時に出た民主の大串博志(49)の事務所。戸惑いと歓喜が交錯する微妙な雰囲気の中、壇上に立った県連代表代行の園田泰郎(84)は「おめでとう」とは口にせず、こう切り出した。「比例代表九州ブロック1位に優遇した党本部の判断は正しかった。県連の努力は実った」

 結果は1勝1敗。それでもこの日、笑ったのは自民党県連ではなく、民主党県連だった。

 1カ月前の11月14日、園田は県連幹事長の原康彦と上京し、党本部を訪ねた。知事だった古川康(56)と唐津で戦わねばならない大串。入院中で動けない1区の原口一博(55)。「議席ゼロの危機だ。必ず比例順位で優遇してもらう」。悲壮な決意だった。

 「厳しいのはどちらか」。応対した幹事長の枝野幸男が問いかけた。「現職2人のどちらかを選べということか。県連としては2人ともお願いしたい」。そう返した園田だが、共に優遇されない最悪の事態が頭をよぎる。「選挙区が分断されて厳しいのは大串」。苦渋の決断だった。

 園田はこの経緯を入院中の原口に伝えた。「なぜ私だけ比例2位なのか」。園田は「1区で勝てばいい。勝てるだろう」。比例の名簿順位に差がついたことで県連の中には「原口を負けさせられない」という機運が高まった。「もう二兎(と)を追う必要はなくなった」。県連スタッフは全面的に1区の支援に回り、大串陣営もそれを了承した。

 くしくも比例順位をめぐって亀裂が生じた自民と、一枚岩になった民主。それは結果となって表れた。

   ◇

 選挙区割り変更というピンチを、比例優遇という1回限りの切り札で乗り切った県連だが、課題を突きつけられた戦いでもあった。ある県連幹部は「1区は内部分裂した自民の敵失の部分が大きいし、2区ではあらためて唐津の壁の高さを痛感させられた。それに加えて民主アレルギーとも言うべき有権者の反応だ」と総括する。

 もともと連合以外の支持組織を持たず、草の根選挙で掘り起こした「原口党」「大串党」と呼ばれる独自の基盤を持つ両陣営。事務所スタッフの1人は「民主党」と書かれた旗を片付けながら、「党名を変えてくれないかな」とぼやいた。「候補者はいいが、『民主だからね』と何度言われたことか」

 新型輸送機オスプレイの佐賀空港配備計画や玄海原発の再稼働問題など県内の重要課題でさえ、自民との明確な対立軸を示せない民主をよそに、共産は県内で前回の1・3倍の比例票を集めた。自民1強体制は継続され、対象的に民主党代表の海江田万里が落選した。

 「現実的な非自民の選択肢は民主しかない。党に献身的だった海江田代表の落選は同情するが、新しいリーダーのもとで再生するチャンスと考えたい」。開票翌日の新聞に目を落とし、県連の関係者がつぶやいた。「衆院議員2人を中心に、地方議員を増やしていく。来春の統一地方選に備えていく」。選挙のたびに唱えられる地方議員の育成。そのこと自体が県連の抱える問題の根深さを象徴している。=敬称略

2785チバQ:2014/12/17(水) 22:04:27
http://www.yomiuri.co.jp/local/kagoshima/news/20141215-OYTNT50320.html
【衆院選 戦い終えて】上 地域浮揚 自民に期待
2014年12月16日

選挙結果を報じる新聞に目を通す保岡さん(鹿児島市の事務所で)

 「アベノミクスを継続すれば地方にも恩恵がやってくる」。14日に投開票された衆院選で、県内の5小選挙区から立候補した自民党の5人は一貫して安倍政権の経済政策の必要性を訴え、前議員4人がそろって当選、残る新人1人も比例選で復活当選した。対照的に、民主党は返り咲きを目指した元議員が落選。維新の党の前議員は今回、復活当選もならず、議席を失った。

 鹿児島1区で野党の3人を破って13選した保岡興治さん(75)は15日朝、鹿児島市の事務所でこう振り返った。「有権者の景気回復への願いを強く感じた。『なんとか安倍首相に頑張ってほしい』というのが国民の大多数の考えだと思う」

 自民党の5人はいずれも公明党や県農政連の推薦を受け、組織戦を展開。「自民党に勢いがつけば、我々にも返ってくる」と、来年春の統一選で県議選を控えている議員らが援護射撃に回った。

 地域経済の浮揚への有権者の期待を肌で感じたのは、4区で4選を果たした小里泰弘さん(56)の陣営も同じだった。

 選挙中、霧島市の小里さんの事務所では応接室と階段のそばに、京セラ労組からの推薦状が2枚掲げられた。うち1枚はカラーコピーして額縁に入れられていた。「推薦は非常に心強く、多くの人に見てもらいたかった」と陣営幹部は説明する。

 京セラ労組の4区内の組合員数は約3000人に上る。2009年の前々回衆院選では、小里さんと接戦を演じた民主党候補を応援していた。

 それがなぜ――。労組幹部の一人は「候補の人物を重視した」と前置きした上で、「安倍さんが言うように、アベノミクスは途上段階。本当に経済が良くなるのなら、経済対策をやりきってほしかった」と打ち明けた。

 小里さんは社民党と共産党の両候補に大差をつけて勝利した。

 だが、歓喜に沸く事務所を離れた5区の森山裕さん(69)は冷静だった。「気をつけなければならないのは、謙虚な政党であり続けることだ」。期待を裏切れば、有権者はまた厳しい審判を下す。自民党県連会長は、先を見据えていた。

     ◇

 県内5小選挙区に14人が名乗りを上げた衆院選は幕を閉じた。戦いを振り返り、その先を追う。

2786チバQ:2014/12/17(水) 22:04:55
http://www.yomiuri.co.jp/local/kagoshima/news/20141216-OYTNT50151.html?from=ycont_top_txt
【衆院選 戦い終えて】下 共闘進まず 野党苦戦
2014年12月17日

応援に感謝し、支持者らと握手する川内さん(右)(15日未明、鹿児島市で)

支持者らの前で頭を下げる山之内さん(15日未明、鹿児島市で)

 「調整がうまく進めば勝てた」

 「結果として反自民票が割れた」

 衆院選鹿児島1区に候補を擁立した民主党と維新の党の関係者は16日、それぞれ敗因の一つとして、野党の候補者調整が不発に終わったことを挙げた。

 両党の候補者の得票を合わせると、当選した自民党候補よりも1万票以上多い。だが、ともに比例選でも復活できず、県内で両党の国会議員はいなくなった。

 民主党が立てた元議員の川内博史さん(53)は開票作業が続く15日未明、鹿児島市の事務所で「選挙に臨む努力が足りなかった。私の不徳のいたすところ」と支持者らに頭を下げた。前回選より約4500票多い4万7315票を獲得しながら、悔しい敗北だった。

 前回選で県内の小選挙区から3人を擁立した民主党は今回、突然の衆院解散で戦う態勢を整えることができず、1人を立てるにとどめた。それだけに、党県連内では川内さんを国政復帰させたいという思いが強かった。候補者調整について、県連幹部は選挙前、「当選5回の実績がある川内氏を擁立しない理由はない」と強調した。

 対する維新の党側は「現職が優先されるべきだ」と主張。前回、1区で敗れたものの比例選で復活当選した山之内毅さん(32)は、小選挙区での初勝利を目指して前哨戦から街頭活動を重ねた。

 党県総支部の佐藤英・事務局長は「双方の党には政策の違いがあるので、現実的に候補者調整は難しかった」と振り返る。

 山之内さんは選挙中、街頭に立つと、「特定の支持母体がない政党こそ時代を前に進められる」と声を張り上げた。しかし、落選が決まると、支持者らを前にし、「組織力のある自民党と戦う難しさを感じた」と率直に語った。

 共産党、社民党も県内の小選挙区での勝利はならず、自民党を勢いづかせる格好となった。

 民主党県連の泉広明幹事長は、県内で議席を奪還できず、党代表が辞任に追い込まれた今回の戦いを「民主党政権時代の有権者の不信がまだ拭えていないということではないか」と分析する。

 野党の反転攻勢は可能なのか。泉幹事長は来年春の統一地方選を見据える。「今回の結果を重く受け止めて庶民の生活に寄り添った政策を粛々と訴えていく。まずは地方議員を一人でも多く増やしたい」

2787チバQ:2014/12/18(木) 22:12:55
http://www.asahi.com/articles/CMTW1412160100005.html
振り返って(上)大勝 沸かぬ高揚感
2014年12月16日10時06分
■自民、問われ続けた大義

 14日午後8時、札幌市中心部の自民党道連本部。テレビが数人の候補者の「当選確実」を伝えると、拍手に沸いた。だが、その後の「当」が、なかなか出ない。道連会長の伊東良孝氏ら道連幹部が、テレビ画面を厳しい表情で見据える。

 伊東氏が立候補した7区は、民主候補が終始リード。日付が変わる直前に当選が決まり、伊東氏はようやく表情を一瞬ゆるめた。票差はわずか225票。「地元ではアベノミクスの恩恵が届かず、景気の回復を実感してもらえなかった」。激戦になった要因をそう述べた。

 政権選択がテーマだった前回は、自民、公明が全小選挙区で勝利。追い風を受け、新顔も7人が当選した。

 今回、自民は「アベノミクスの継続か否か」を主題に据えた。道内入りした安倍晋三首相は5日、札幌市中心部での街頭演説で「雇用を100万人つくった。賃金は平均2%上がった」と、「成果」を高らかに強調した。

 一方で自民道連は、「選挙基盤が弱い1回生議員の当落が全体の勝敗を分ける」と、前回の大勝の反動を警戒していた。ある道連幹部が公示前に口にした見通しは「(小選挙区で)6勝6敗」。伊東氏も「(自民が圧勝した)郵政選挙で小選挙区が4勝8敗だったことを忘れてはいけない」とげきを飛ばした。

 公明候補も含め、小選挙区で9勝3敗。結果だけで見れば、与党の大勝といっていい数字だが、前回と違い、多くの選挙区で接戦を強いられた。自民には高揚感は見られない。伊東氏は「道内ではアベノミクスを実感していないと感じる人も多く、全体的に厳しい戦いだった」と総括した。当選した自民候補の陣営幹部は「野党はアベノミクスを批判するが、対案がなかった。政権交代も掲げられず、『民主よりも自民』という選択だったのだろう」と結果を分析する。

 比例でも復活当選できず、小選挙区の候補者でただ一人落選した1区の船橋利実氏。前回、負け知らずの「横綱」だった元衆院議長の横路孝弘氏に競り勝ったが、「任期2年での解散は、あまりにも短い。前回は(相手が)ゴール手前でなにかの拍子に転んだだけだ」と危機感を胸に選挙戦に臨んだ。「54歳の自分は若い人の未来に責任を持てる。今回の戦いは世代交代だ」。選挙戦の後半は、アベノミクスの成果よりも、73歳の横路氏を意識した演説に変わった。

 15日未明。「私の力不足で申し訳ない」。船橋氏は選挙事務所に集まった支持者らを前に、腰よりも低く頭を下げ続けた。陣営幹部は「道内でアベノミクスが否定されたわけではない」と言う。一方で「『なぜいま選挙なのか』という批判が強かった。自分も含め、いまでも解散の大義はなかったと思う」。別の陣営幹部は「なぜ解散なのかを丁寧に説明するため、公示後も支援者回りに時間をとられて街頭演説を増やせなかった」と悔やむ。

 (滝沢隆史、横山蔵利)

     ◇

 2年前に続く師走の衆院選は、与党が全議席の3分の2超を獲得する大勝に終わった。道内でも与党が過半数を制したが、野党も一部で巻き返した。各党は戦いにどう臨み、勝敗の分かれ目は何だったのかを振り返る。

2788チバQ:2014/12/18(木) 22:14:02
http://www.asahi.com/articles/CMTW1412180100002.html
衆院選振り返って(下)照準、はや統一選に
2014年12月18日09時46分
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■知事・市長選 動く予定者

 衆院選の候補者の応援に、多くの地方議員や首長らが駆けつけた。来春の統一地方選に立候補を予定している人もおり、自身の選挙を見据えながら動いていた。

 選挙戦序盤の5日夕。札幌市手稲区のJR手稲駅前で、安倍晋三首相の街頭演説に集まった人々をかき分けるように握手を求めて回る女性がいた。来年4月の札幌市長選に自民党推薦で立候補を予定する本間奈々氏だ。同市内で開かれた自民党候補者の女性集会では候補者の夫人と並んで支持者を出迎え、飲食店では報道陣の前で候補者や応援の参院議員と一緒にラーメンをすすった。

 自民幹部の街頭演説や候補者の集会の場での本間氏の応援活動は60回にのぼった。本間氏の後援会幹部は「衆院選をフル活用したい」と話していた。ただ市長選の選挙運動は公職選挙法が禁じる「事前運動」にあたるため、陣営は気を使った。自民党札幌市支部連合会の細川正人幹事長は「本人の主張はもちろん控えた。支援者の前で話をすることができ、顔を知ってもらうことができた」と手応えを語る。衆院選が終わった16日、本間氏は朝の街頭演説を再開し、市長選に向けて再スタートを切った。

 札幌市の副市長を辞職して市長選に立候補を予定する秋元克広氏は、衆院選中に表だった活動は控えた。「市民党」をうたって活動をしているため、特定の政党の候補者と活動をともにすることはなかった。だが、秋元氏を支持する民主党会派の市議の集会にはこまめに顔を出すなど、来春への準備を着実に進めている。

 知事選を巡っても動きがあった。4選を目指す現職の高橋はるみ氏は選挙期間中、道内全12小選挙区を回って自民・公明候補を応援した。1区の自民候補の集会では「北海道の経済指標も明らかに良くなってきた。全国以上に伸びているものもある」と強調。まだ正式な立候補表明をしていないが、「私の選挙の時に詳しくお話しします」とも述べて会場から大きな拍手を受けた。

 衆院選の結果は自民が道内議席の過半数を占め、自民道連は高橋氏の4選出馬を支持する方向だ。一方で高橋氏の後援会幹部は警戒を怠らない。「結果だけを見れば自公の勝利と言えるが、接戦が多く厳しい戦いを強いられた。民主と大地の選挙協力も一定の効果があったと考えられ、知事選への影響を考えると不安もある」と話す。

 知事選に出馬表明しているフリーキャスターの佐藤のりゆき氏は、衆院選からは距離を置き、道内各地を回って農家や商工業者、市町村長らの意見を聞いたという。「人口が減っていくことへの深刻な悩みがひしひしと伝わった。札幌にいてはわからない、いい機会だった」と振り返る。地方の意見を反映させ、年内にも知事選の公約を発表する予定だ。 (滝沢隆史、森本未紀)

 =終わり

2789チバQ:2014/12/18(木) 22:14:27
http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201412/20141216_71019.html
<衆院選>気流旋風・冷めた攻防(上)/大勝も手応えなし/自民・風吹かず組織戦奏功


接戦の末に山形2区で再選を果たし、硬い表情のまま万歳する鈴木氏(中央)=14日午後10時30分ごろ、米沢市
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 民意の奔流が見えないまま、巨大与党が権力基盤をさらに強固にした。14日投開票された衆院選は自民、公明両党が325議席を獲得。東北でも自民が24議席を維持し、公明は悲願の2議席をつかんだ。民主、維新両党は一定の共闘効果を見せたが、政権選択の対象になり得なかった。戦後最低の投票率に終わった東北の師走攻防をたどる。

<厳しい農村部>
 無類の選挙巧者に、浮かれはなかった。
 「当選は、もっと頑張れという有権者の声だ」
 投票所閉鎖直後の14日午後8時2分。6選を確実にした宮城6区の自民党前議員小野寺五典(54)は、歓喜に包まれた気仙沼市の事務所で神妙な表情を見せた。得票率は前回に続き東北トップの70.6%。それでも小野寺に手応えはなかった。
 前防衛相の知名度を買われ、全国を飛び回った小野寺。一夜明けた15日朝、「アベノミクスを評価するのは都市部。農村部には、円安による農業資材や燃料費の高騰に厳しい声があった。大勝は『俺たちのためにもっと働け』という期待が上乗せされた結果だ」と前夜の発言の真意を語った。
 自民、公明両党で憲法改正発議に必要な3分の2以上の勢力を確保した圧勝劇。選挙区の内実に目をやると、政権への冷ややかな反応があった。

<笑顔になれず>
 「笑顔になれる気持ちではない。この結果を糧に、一からやり直す」
 再選を目指した山形2区の前議員鈴木憲和(32)は前回に続き、強力な組織力を誇る民主党前議員と相まみえた。2年前の1万8912票差は今回、7495に縮んだ。絞り出す言葉は、まるで敗戦の弁のようだった。
 田園地帯が選挙区の1年生議員には、安倍政権下で進められた環太平洋連携協定(TPP)交渉参加、米価下落などが障害になった。「自分の中では負けたと思っている。よく勝てた」と自嘲気味に語った。
 派閥を率いる大物も思わぬ苦戦を強いられた。
 青森3区の前議員大島理森(68)は11回目の当選確実が午後10時すぎにずれ込んだ。2年前、政権運営につまずいた民主を吹き飛ばした民意の風を今回は図りかねた。「前は後ろから吹いたが、今回はどこから吹いているか分からなかった」

<政権に恩売る>
 熱狂なき圧勝−。今回の衆院選で自民の堅調を支えた立役者は、かつて長期政権を支えた組織票だった。民意が棄権を決め込むのを横目に、企業や団体は粛々と政権に恩を売った。
 戦後最低となる投票率55.78%の秋田県。「農業や資源エネルギー産業を育てたい」。2区で3選を決めた前議員金田勝年(65)は当選が確実になると、農政通としての自負を示してみせた。
 民主新人をやすやすとねじ伏せた勝因の一つに、県農協政治連盟の存在があった。「今回ほど動いてくれた選挙は過去になかった」(陣営関係者)。その労をねぎらうかのように、選挙戦では米価下落対策への言及など農協への配慮を怠らなかった。
 「風は与野党のどちらにも吹かず、有権者を投票所にも運ばなかった」
 8期目を手中に収めた岩手2区の前議員鈴木俊一(61)は「解散のタイミングは絶妙だった」と首相安倍晋三の戦略をたたえた。(敬称略)

2790チバQ:2014/12/18(木) 22:14:59
http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201412/20141217_71003.html
<衆院選>気流旋風・冷めた攻防(中)野党共闘光明一筋/民主・維新 接戦が比例復活を呼ぶ


比例東北での復活当選が確定し、支持者と喜ぶ金子氏(中央)=15日
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<反自民の民意>
 窮余の策だった野党共闘が、圧勝の勢いの自民党に牙をむいた。
 「終盤、自民に議席を独占させたくない民意が濃くなった」。下馬評を覆し、大接戦を演じた青森1区。青森市内で14日夜、維新の党新人升田世喜男(57)は「4者共闘」への感謝を口にした。

 公示5日前。升田は民主、社民両党、連合青森と選挙協力を結んだ。統一候補となった升田は、自民王国の「花の1区」に立つ前議員津島淳(48)に肉薄。惜敗率94%で比例東北復活を決めた。
 福島1区では民主新人金子恵美(49)が野党連携を生かし、2年前の衆院選で東北トップの12万票を集めた自民前議員亀岡偉民(59)を約5300票差まで追い詰めた。
 予期せぬ共闘を呼び込んだのは永田町の政変だった。前回1区で5万票を獲得した元議員の石原洋三郎(41)が、公認が内定していたみんなの党解党を受け出馬を断念。金子支援を表明した。
 「反自民の力を結集することの方が大事」と石原。予想外の激戦を巻き起こした金子は惜敗率1位で復活し、「ここだけ違った風が吹いた」と驚きを隠さなかった。

<票分散の誤算>
 前回5人が立った秋田3区。維新前議員村岡敏英(54)が復活当選を引き寄せたのは、前回、旧日本未来の党から立候補した元議員京野公子(64)の不出馬だった。
 村岡の父で元官房長官の兼造(83)は公示が迫る11月下旬、京野を訪ね、選挙協力を求めた。村岡は「候補者調整が結果につながった」と共闘の成果をかみしめた。
 東北25小選挙区で、共産党を除く野党競合が回避されたのは21選挙区。このうち六つを野党が制し、他の六つでは最後まで自民の議席を脅かした候補が比例復活した。
 連携が実を結ばない誤算もあった。全国に先駆け民主、維新の候補者調整が成立した宮城1、2区。民主県連の要請に応じ、2区に国替えした維新前議員林宙紀(37)は野党競合に泣いた。
 連合宮城の支援に期待したが、社民党が新人を立て組合票が分散。次世代の党も新人を送り込んだ。「荒れる2区」で6万票と健闘したが、陣営は「反自民を集約しきれなかった」と悔やんだ。
 内実はまだら模様の共闘の成否。与党圧勝を許したが、「1強多弱」にあらがう数少ないすべであることも証明した。

<必ず政権取る>
 「真の二大政党制を実現させる」。福島4区で自民前議員に416票差で競り勝った維新前議員小熊慎司(46)は訴えの中で、「二大政党」の言葉を何度も繰り返した。
 4区は東北で唯一、自民から議席を奪還した選挙区となり、「次」を期す野党にとって、一筋の光明となった。
 共闘した民主の元外相玄葉光一郎(50)=福島3区=は選挙中、小熊陣営に駆け付け鼓舞した。
 「私たちは数年後、必ず政権を取る」
(敬称略)


2014年12月17日水曜日
関連ページ:広域政治・行政衆院選とうほく

2791チバQ:2014/12/18(木) 22:15:24
http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201412/20141218_11007.html
<衆院選>気流旋風・冷めた攻防(下)公・共に抑止力期待/中小政党・「1強懸念」で躍進


当選から一夜明け、街頭であいさつする高橋氏(左)。宮城1、2区の両候補と共に、党勢を拡大する選挙結果に笑顔を見せた=15日午前8時20分、仙台市青葉区
拡大写真
<悲願の2議席>
 肥大化する「1強」の傍らで、老舗の組織政党が躍進を遂げた。
 「きた! やったぞ」
 15日午前1時半、郡山市の公明党福島県本部。待ちに待った当選確実の知らせに、比例東北新人の真山祐一(33)は支持者と喜びを爆発させた。
 8選した党幹事長の前議員井上義久(67)の当確から5時間余り。最後の14番目に滑り込み、井上が温めてきた東北の1議席を2に増やした。
 「共闘する自民党が最後まで『比例は公明』と連呼してくれた」。東北ブロック選対本部長の参院議員若松謙維は「自公の信頼が深まった」と笑みを浮かべた。

 「東北2議席」は2000年衆院選以来の悲願だった。前回見送った宮城1、2区の自民候補への推薦を今回は早々に決定。大票田・仙台での票拡大に勝機を託した。
 市内で投票率が前回を約7ポイント下回る中、得票率を約10ポイント伸ばした。街頭では「政権の安定と合意形成に貢献した」と与党内での実績を強調し、自民の膨張を懸念する民意を巧みに取り込んだ。
 24日には特別国会が召集され、第3次安倍内閣が発足する。新内閣は改憲など「安倍カラー」を前面に出すとみられる。党宮城県本部代表の石橋信勝は「有権者は安倍政権のブレーキとしての公明に期待している」と気を引き締めた。

<明確な対立軸>
 共産党は全国で、公示前の8から21へ議席を大きく伸ばした。東北は2議席に届かなかったが、低投票率で投票総数が減ったにもかかわらず、6県の得票は前回の1.5倍の約38万に増やした。
 「まさかこんな時間に出るとは…」。5選した比例東北前議員高橋千鶴子(55)は、テレビが投票終了直後の14日午後8時に当確を報じると、異例の早さに息をのんだ。
 当初は「東北の命綱1議席を守り抜く」が陣営の合言葉。13年参院選から続く上げ潮ムードに手応えを感じ、初の2議席を目指して選挙戦中盤にギアを上げた。
 反自民票の受け皿を真正面に掲げ、25小選挙区と比例単独の候補計27人が連動。30代の若手候補を中心にフェイスブックやツイッターを活用した呼び掛けを展開し、新たな支持層も掘り起こした。
 党宮城県委員会委員長の中島康博は「与党との明確な対立軸として有権者に受け入れられた実感がある」と力を込める。

<政党要件失う>
 前回初めて東北の議席を失った社民党は、浮上のきっかけすらつかめなかった。宮城2区で敗れた新人桑島崇史(35)は「国会議員不在がさらなる悪循環を招いている」と党の現状を嘆いた。
 次世代の党は完全に埋没。生活の党は代表小沢一郎(72)の地盤の岩手以外に見せ場はなく、政党要件を失った。
 容赦ない淘汰(とうた)の波が「多弱」をのみ込もうとしている。
(敬称略)

2792チバQ:2014/12/18(木) 22:16:07
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141216ddlk02010293000c.html
急戦:2014衆院選・青森 「1強の揺らぎ」/上 自民の4議席独占 野党追い上げ、熱気なき圧勝 /青森
毎日新聞 2014年12月16日 地方版

 ◇自己分析も「消極的選択」
 14日投開票の衆院選は県内4選挙区すべてで自民前職が勝利し、自民独占が維持された。ただ、1区と3区で野党候補が追い上げ、1区では維新新人の升田世喜男氏が比例で復活当選するなど、野党の善戦も見られた。2012年衆院選と、13年参院選での文字通りの「自民圧勝」とは違う光景だ。急な解散で主導権を握ったはずの自民だが、陣営幹部は「守りの選挙を強いられた」と漏らす。垣間見える「自民1強」の揺らぎを追った。

 「気が気でなかった」。升田氏に3787票差に迫られながらも、1区で再選を果たした自民前職の津島淳氏は14日夜、青森市内の選挙事務所で安堵と疲れの色をにじませた。

 今回、当選を決めた4人の自民前職のうち、津島氏と2区の江渡聡徳氏は、自らは万歳はせず、事務所に詰めかけた支持者たちの万歳三唱の間、何度も深々と頭を下げた。もろ手を上げて喜べない、自民の「熱気なき圧勝」を象徴した場面だった。

 公示直後の報道各社の情勢調査で優勢が伝えられても、複数の候補者が「実感と違う」と口にした。各陣営が「逃げ切るのは競り勝つよりも難しい」(1区の山崎力選対本部長)と引き締めを図った。3区で追い上げられ、当確が予想より遅くなった大島理森・県連会長も「選挙というのは優勢、優勢と言われるのがやりづらい。『大島は大丈夫だろう』という声が多く、非常に難しい選挙だった」と振り返った。

 県連は選挙中、当選1回の津島氏が戦う1区を「最重点区」と位置づけて応援弁士を集中。1区は全国でも無党派層が多く、野党が勝つ「1区現象」が起きかねない警戒感からだ。しかし、ふたを開けてみれば、青森市で津島氏が升田氏を引き離し、逆に基盤が厚いはずの郡部で票を取りこぼす逆転が起きた。

 背景には農業を基幹産業とする郡部では、今年の米価急落に対する「コメ農家の政権に対する厳しい批判があった」(津島氏)。これまで1次産業は自民の支持基盤とされてきたが、ある農協幹部は「民主への不信、自民への不満で、農業票が行き場を失った」と、現場に広がる変動を分析してみせた。

 津島氏は公示前に「10万票」の高い目標を自らに課したが、最後は前回12年の得票(7万3237票)以上と軌道修正を迫られた。それでも約7200票届かなかった。野党に比例復活も許さない「完全勝利」を目指した県連の目標も達成できなかった。

 自民4区選対の幹部は「我々には幸いなことに、野党が弱すぎる。訴える政策に説得力がないから、有権者は『しょうがないな』と半分あきらめて自民党に消去法的、かつ消極的な支持を与えているだけだ」と見る。

 当選から一夜明けた15日に八戸市で記者会見した大島氏は「声なき声にもしっかり目配りしながらおごってはいけない。数が多いだけに黙っていてもおごりに見える時があるが、それがないようにしなければいかん」と厳しい表情を崩さなかった。【森健太郎、塚本弘毅、松山彦蔵】

2793チバQ:2014/12/18(木) 22:16:35
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141217ddlk02010038000c.html
急戦:2014衆院選・青森 「1強の揺らぎ」/中 苦し紛れの「非自民」結集 升田氏復活、一定の成果 /青森
毎日新聞 2014年12月17日 地方版

 ◇今後のカギは「民主離党組」
 衆院選の県内4小選挙区で自民党の全勝を許した野党。だが、今回は野党乱立が避けられたことで、1区で自民前職に約3800票差に迫った維新の党の升田世喜男氏が、比例東北ブロックで復活当選した。ただ、野党乱立は「避けられた」のではなく、急な解散で慌てた準備不足の野党が、候補を立て切れずに苦し紛れに実現した側面がある。しかし、それでも升田氏復活という一定の成果が出たことで、今後のカギが民主離党組をも含めた非自民勢力結集にあることも示された。

 「青森のために、という野党一本化の枠組みなくして復活はなかった。民主党県連、社民党県連、連合青森、個別に支援してくれた生活の党県連に感謝します」

 14日深夜、升田氏の比例復活が伝わると、事務所は活気づいた。口を真一文字に結んで待っていた升田氏は、目を潤ませながら何度もガッツポーズ。約30人の支持者を前に「浪人生活も10年目になる中、よくぞ見捨てずに応援してくれた。自民の一角を崩す、新しい青森の政治のスタートだ」と強調。同席した生活県連の平山幸司代表は「前回参院選で自分が自民以外の唯一の議席を守れなかった。今回、同郷の升田さんが土俵際で頑張ってくれた」と話した。

 今回の連携は、1区と2区に維新が、3区と4区に民主が公認を立てる「すみ分け」。社民県連は民主を「支持」し、基本政策で隔たりのある維新には自主投票で臨んだ。連合青森は、労組批判を繰り返す維新の橋下徹共同代表への抵抗感があったが、「升田氏の『青森のため』を前面に出す訴えは、維新っぽくなかった」(内村隆志会長)と評価。「非自民・反共産の自主投票」を傘下の労組に呼びかけた。終盤からは内村会長自身が升田氏の応援に駆けつけた。民主県連、連合、升田陣営の関係者はいずれも、「民主が推薦を出せば投票率も高まり、升田氏は小選挙区で勝てたはずだ」と見る。

 もっとも、維新の組織はほぼ升田氏の個人後援会だけ。民主県連には3区と4区での連携効果の実感は薄く、「升田氏に『食い逃げ』された」との不満もくすぶる。3区の民主陣営の松尾和彦選対本部長は14日夜に選挙戦を振り返り「今回は野党が乱立しないメリットがあったがそれだけで、それ以上の関係にはなれなかった」と記者団に話した。

 今回、民主離党組は中野渡詔子氏が2区で維新公認を得て立候補した。一方、1区の当選経験のある横山北斗氏と、4区で比例復活経験のある津島恭一氏、参院青森選挙区で当選経験のある生活の平山氏、旧みんなの党の波多野里奈氏はほぼ沈黙を保った。今回の「野党一本化」は、急な解散で、組織の薄い民主離党組が立候補できずにいた間隙(かんげき)を縫って実現。民主離党組は今後も政治活動を続ける意向で、非自民結集では遺恨を捨てた連携もカギだ。

 維新の升田氏は14日夜の記者団との質疑で「県内の課題解決で維新、民主、社民3党に違いはない」としつつ、「ここに平山さんらを入れるとなると、まあ、『経緯』があるから。その次の展開で」と言葉を濁した。

 「政策や選挙区の調整には『腕力』も必要。(野党は)まとめられる人がいない。ばらばらになったり、自己主張が出たりで、政治運営に不慣れ。『よき忍耐』がない」

 開票から一夜明けた15日の八戸市。自民県連の大島理森会長は記者会見でこう話した。「敵将」の評価をどう受け止めるか、野党が問われている。【宮城裕也、石灘早紀、佐藤裕太】

2794チバQ:2014/12/18(木) 22:17:10
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141218ddlk02010112000c.html
急戦:2014衆院選・青森 「1強の揺らぎ」/下 1区有権者、150人にアンケート 自民支持層も流動的 /青森
毎日新聞 2014年12月18日 地方版

 ◇前回「津島氏」の2割、升田氏に
 「自民1強」の揺らぎは、有権者の投票行動にも表れている。毎日新聞青森支局はその変化を探るため、衆院選投票日の14日、青森市内で有権者150人を対象にアンケートを実施した。青森市を含む青森1区では自民前職の津島淳氏が勝利したが、アンケート結果を分析すると、津島氏の支持層の投票行動も流動的だったことが分かった。

 アンケートは、投票を済ませた有権者に実施。青森1区や比例の投票先に加え、12年衆院選で投票した候補などを聞いた。今回の1区での投票先は津島氏77人▽維新新人の升田世喜男氏53人▽共産新人の吉俣洋氏18人▽不明2人だった。

 前回の投票先は津島氏78人▽升田氏11人▽横山北斗氏(旧日本未来の党)16人▽波多野里奈氏(民主、その後離党)3人▽斎藤美緒氏(共産)5人▽その他・不明37人だった。

 特徴的なのは、前回津島氏に投票したと答えた78人のうち、2割弱の15人が今回は升田氏に投票したと答えたことだ。また、比例で公明に投票したと答えた17人のうち4人が升田氏に投票。いずれも、現状への不満がくすぶっている与党支持層を、陣営や与党が固めきれていない可能性を示す材料だ。

 前回も今回も津島氏に投票したと回答した60人は、確固たる支持層に見える。しかし、この60人でも今回の比例投票先は自民38人、公明11人で、11人は他党に投票しており、自民支持層でも投票行動が流動的な様子がうかがえる。

 ◇民維連携は奏功
 前回衆院選で、升田、横山、波多野の非自民・非共産3氏に投票した30人は今回、25人が升田氏に投票したと回答。津島氏に流れたのは1人だけで、残り4人は共産の吉俣氏に投票した。民主、維新、社民、連合の4者の地方組織が連携し、1区で非共産系野党候補を一本化した効果がある程度うかがえる。

 ◇共産票も升田氏に
 比例投票先は自民51▽維新29▽共産22▽公明17▽民主13など。共産と答えた22人のうち、14人は吉俣氏に投票したが、7人は升田氏に、1人は津島氏に投票していた。野党一本化で、「非自民」の升田氏に票が集まった傾向がここでも見える。実際、吉俣氏の今回1区での獲得票は1万8274票で、1区の比例共産票1万9437票を下回っていた。

    ◇  ◇  ◇
 アンケートは14日午前、青森市内で選挙人名簿登録者数が最も多い大野市民センター(同市大野)で、回答用紙に記入してもらう方式で実施。回答者は男性91人、女性58人、不明1人。年代別では20〜30歳代が17人、40〜50歳代が36人、60歳代以上が95人、不明が2人だった。【伊藤奈々恵】

2795チバQ:2014/12/18(木) 22:17:47
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141216ddlk03010030000c.html
票流・衆院選の次は:/上 世代交代の波 小沢氏「最後の大仕事」 /岩手
毎日新聞 2014年12月16日 地方版

 衆院選岩手4区で生活の小沢一郎氏(72)の当選確実が早々に報じられた14日夜、奥州市水沢区の祝勝会場で支持者らは祝いの酒を酌み交わしながら「良かった、良かった」と安堵(あんど)した。今回は苦戦を強いられ、顔を赤らめた70代の男性は「こんなに早く酒が飲めるとは思わなかったよ。小沢先生はまだやれるんだ」と上機嫌だった。

    ◇  ◇

 安倍晋三首相が解散表明した翌日の先月19日、奥州市水沢区のホテルで開かれた後援会役員会では小沢氏の16選に危機感が漂った。終了後、連合後援会の小笠原直敏会長は「不安だ、不安。小沢先生が27歳で議員になった時、私は24歳で選挙区内を飛び歩いた。それを今、藤原陣営がやっている。行動力が勝ることもある」と話した。事実上の一騎打ちとなった自民の藤原崇氏(31)のことだ。

 選挙が始まっても危機感はぬぐえず、小沢氏は約30年ぶりに「どぶ板選挙」を展開。今月7日、北上市で握手した60代の男性支持者は手のひらを見つめ、「あと3年やったら75歳。これで最後の握手かな……」。世代交代の波を感じている支持者は少なくない。

 小選挙区制導入の1996年から2009年、小沢氏の得票率は59・70〜65・11%に達した。だが、度重なる党の離合集散の末に民主を離党した直後の前回12年、4区内の県議3人が小沢氏から離れ、強固な基盤がほころび始めた。得票率は45・50%に落ち込んだ。

 今回、報道各社は小沢氏の苦戦を報じ、勝利の好機とみた自民は安倍首相ら党幹部を投入。「そろそろ(小沢氏を)変えた方がいい」と露骨な攻勢をかけた。ところが小笠原会長は、「これで後援会の運動が活発になった。かえってありがたかった」と開票後に笑った。「野党の親分つぶしには負けられない。こっちには15の後援会組織があり、支持者に火がついた。つきさえすれば大丈夫だと手応えを感じた」と振り返る。今回の得票率は47・79%に盛り返した。

    ◇  ◇
 だが、藤原氏との差は前回の3万票から1万7000票に詰められた。小沢氏の後援会も高齢化し、今後活動が鈍っていくことは避けられない。小笠原会長は14日夜、「これからのことはこれから」とかわしたが、世代交代はますます大きな問題としてのしかかる。小沢氏は選挙戦最終日に奥州市で行った街頭演説で「野党再編を成し遂げ、国民のための政権を作る。最後の大仕事を実現したい」と訴えた。

    ×  ×

 衆院選は終わり、県内から7人が当選した。覇権を握ってきた小沢氏の力に陰りが見えるなど、今回の選挙は県政界の潮目とも捉えられる。戦いを振り返り、票の行方を追う。

2796チバQ:2014/12/18(木) 22:18:25
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141217ddlk03010189000c.html
票流・衆院選の次は:/中 民主、生活の連携 残る前回選のしこり /岩手
毎日新聞 2014年12月17日 地方版

 衆院選公示前の11月26日夕、岩手1区出馬を控えて民主の階猛氏(48)が盛岡市で開いた演説会。「畑さんも必要な人材。力を貸してほしい」。自身の話より先に、2区の生活、畑浩治氏(51)への支援を呼びかけた。両党が選挙区を「すみ分け」て対立候補を立てないとの緩やかな連携は合意していたが、階氏の発言はさらに踏み込んだ内容だった。

 この後の選挙で、民主県連は畑氏を推薦。階氏は2区の街頭でも畑氏の隣に立ち、畑氏も1区でマイクを握った。生活支持者は「元々一緒にやった仲間。来年は知事選もあるし元通りになればいい」と期待した。

 4区では、3日間地元遊説した小沢一郎氏(72)に民主県連の高橋元(はじめ)幹事長(62)がほぼ全て同行。「野党再編に向けた足がかりになる選挙」と連携を強調した。高橋氏は「民主として目に見える形で応援し、生活側からの支援を期待した」と明かす。共同通信が投票日に行った出口調査によると、民主と生活支持層の7、8割が互いに相手側候補に投票したとみられ、協力関係は一定程度成功した。

    ◇  ◇

 だが、連携はそうたやすくはない。「5年、10年前でなく、たった2年前の話。しこりは消えない」と、民主の支持母体である連合岩手関係者が言うのは前回衆院選のことだ。民主を抜けた小沢氏率いる日本未来が民主の出馬した県内2選挙区で「刺客」候補を立て、議席奪取を狙ったことへの恨みがある。

 小沢氏は投票日前日の13日、街頭演説で「過去のいきさつを水に流してお互い力を合わせましょう」と語ったが、もともと民主側に小沢氏へのアレルギーがあり、前回選挙だけが問題ではない。

 小沢氏が東日本大震災後すぐに被災地に入らなかったことも、簡単に握手できない要素だ。3区の黄川田徹県連代表(61)は当選後、「小沢先生が復興に関して強いメッセージを出し、被災者が納得すれば水に流すこともあるとは思うが、私にはまだ生煮え。是々非々の状態」と語った。

    ◇  ◇

 今後の焦点は来秋の知事選。達増拓也知事(50)は小沢氏の「弟子」で、民主の協力が得られれば大きな力だ。自民と無所属県議らは連携して対抗馬を擁立するとみられる。達増知事は「県民党」を標榜(ひょうぼう)し、政党色を消している。民主県連の高橋幹事長は「表面的な話。民主の支援は必要になる」と推測する。生活県連の佐々木順一幹事長(62)は「連携の素地はできている。野党は一緒になるべきだと民主側も認識しているのではないか」と期待する。

2797チバQ:2014/12/18(木) 22:18:44
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141218ddlk03010121000c.html
票流・衆院選の次は:/下 自民の組織力 「空中戦」むなしく /岩手
毎日新聞 2014年12月18日 地方版

 「岩手4区の代表としてふさわしいと判断していただけなかった」。衆院選で比例復活した自民の藤原崇氏(31)は当選から一夜明けた15日、片付け作業が進む北上市の事務所で言葉を選んだ。

 生活の強敵、小沢一郎氏(72)との接戦が報じられ、党は安倍晋三首相ら知名度の高い幹部も遊説に投入したが、結局は牙城(がじょう)を崩せなかった。むしろ、土壇場で踏ん張ることができる「小沢王国」の堅固ぶりが際立った。

    ◇  ◇

 党幹部の投入は昨年の参院選でも展開したが満足な得票に結びつかなった。その反省から今回は回数を減らし、支持者の動員疲れにも配慮した。それでもむなしい「空中戦」に終わった。2区で当選した自民の鈴木俊一氏(61)は17日、党県連が盛岡市で開いた衆院選の総括会議の終了後、「空中戦は根っこ(組織)があって効果を発揮する。前回より票を減らした私を含め、日常活動が足りない」と自戒した。

 奥州市では昨年12月、長年途絶えていた党江刺支部が発足している。鈴木氏は「県内の党の勢力は十数年来低迷していたが、4選挙区全てに国会議員が誕生して組織の基盤ができつつある」と話す。

 だが広がりには欠け、藤原氏は選挙前の2年間、地元に毎週帰って自ら選挙区内への浸透を図ってきた。陣営の総括責任者を務めた海鉾(かいほこ)守氏は「組織を固め、選挙を心配せずに国政に取り組めるようにしないといけないが、まだ整っていない」と明かす。別の陣営幹部は「藤原陣営の選挙は毎回ゼロから始める。前回の支持層を固めておいたうえの上積みがない」と分析した。

 藤原氏は「(選挙戦の)最後で開いた。秘書団の違いもあった」との認識も示した。陣営幹部は「自民大勝が伝えられ、選挙区で敗れても比例で救われると気が緩んだ。小沢さんはいずれ引退するだろうが、まだ力がある時に勝たないと意味がない」と悔しがった。

    ◇  ◇

 とはいえ、小沢氏とたもとを分かった無所属県議ら計5人が応援するなど、藤原氏を支える組織は新たな面も見せた。この県議について鈴木氏は「来年の県議選での推薦はあり得る」と連携を示唆する。その先に、来年の知事選で小沢氏系の達増拓也知事を倒すとの大きな目標をにらむ。

 冬の陣を終え、県内政界は知事選に向けて漂い始めている。

    ◆  ◆

 この企画は安藤いく子、浅野孝仁、和泉清充、根本太一が担当しました。

2798チバQ:2014/12/18(木) 22:19:26
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141216ddlk05010033000c.html
明と暗:’14師走決戦/上 自民、組織力の勝利 唐突解散が大きな後押し /秋田
毎日新聞 2014年12月16日 地方版

 「安定した政治、責任ある政治に地道に着実に取り組めと(自民党に求める有権者から)票をいただいた」

 自民党県連会長の金田勝年氏(65)=2区=は15日、前回に続いて県内3小選挙区で全勝を飾った選挙戦をそう振り返った。どこか余裕すら漂う口調。金田氏自身は、開票作業が始まった14日午後8時過ぎに「当選確実」の一報を受けていた。

 永田町に解散風が吹き始めたのは1カ月前のこと。「大義なき選挙」との批判は各方面から噴出し、民主党を壊滅的状況に追いやった前回2012年のような追い風は期待できなかった。

 それでも、業界団体や後援会組織に頼る“従来型選挙”を展開する自民党候補にとって、解散の唐突さは、大きな後押しとなったのは間違いなさそうだ。

 「自治体を預かる知事や市長と、政権与党の私たち自民党の国会議員がスクラムを組んで秋田を元気にしていく」。選挙戦終盤の12日、冨樫博之氏(59)=1区=の演説会場に駆け付けたのは、佐竹敬久知事と穂積志・秋田市長の2人だった。居並ぶ与党系県議や市議の顔触れも、組織力の強固さを物語る。

 冨樫氏は石破茂・前党幹事長から「新人の最大の仕事は再選すること」と厳命を受けていた。定期的に国政報告会を開いて組織の拡大を図り、後援会は倍の30にまで上積みした。

 組織選挙を展開したのは御法川信英氏(50)=3区=も一緒だ。一時は「票が読めない。まさに横一線」(党関係者)との声すら出ていた激戦区。連日、党幹部や県議が応援に入った。御法川氏に限って言えば、前回得られなかった公明党の推薦も選挙を大きく左右したとみられる。3区の公明票は優に1万票を超えるとされる。次点の村岡敏英氏(54)との差は6000票を切っていた。

 とはいえ、2回連続の小選挙区全勝にも、不安の芽はないわけではない。冨樫氏は2回目の激突となった民主党の寺田学氏(38)に、そして御法川氏は村岡氏に前回よりも得票差を詰められ、結果的に復活当選を許してしまった。

 とりわけ御法川氏は、政治資金収支報告書の記載漏れが取りざたされたことはさほど障害にならなかったものの、副財務相の要職に就きながら接戦を繰り広げる結果となった。

 冨樫氏は14日夜、当選を確実にした後のインタビューで「盛り上がらない選挙だった。それは肌で感じている」と述べた。勝者としては異質なコメント。組織選挙がこの先も、盤石の態勢であり続ける保証はどこにもない。【池田一生、田村彦志、松本紫帆】

    ◇  ◇ 

 衆院選は県内小選挙区で自民党が全勝し、民主党、維新の党は辛うじて比例復活当選を遂げた。全国では共産党の躍進が目立った。各党の明暗を分けたものは何だったのか。舞台裏を検証する。

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2799チバQ:2014/12/18(木) 22:20:05
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141217ddlk05010114000c.html
明と暗:’14師走決戦/中 民維、選挙区調整が奏功 比例復活「投票率が高ければ」 /秋田
毎日新聞 2014年12月17日 地方版

 「民主党だけど協力できるグループの一人」。先月16日、秋田市を訪れた維新の党の松井一郎幹事長は、民主党の寺田学氏(38)=1区=に秋波を送った。解散風が全国を揺るがしていた頃。維新の党の村岡敏英氏(54)=3区=を激励する会合でのことだった。

 維新の党にしてみれば、東北で勝てる数少ない候補と目された村岡氏をどうしても押し上げたかった。民主党にとっても、激戦区に候補を立てる余裕は乏しかったのが実情だ。

 寺田氏の父が維新の党参院議員の典城氏であることも、好材料に働いたと見られる。両党の選挙区調整は、松井氏の発言から12日後に現実となった。

   ◇   ◇

 かつて首相補佐官を務めたこともある寺田氏は、選挙戦で一人街頭に立ち、雪交じりの水しぶきを上げる自動車の列に深々と頭を下げ続けた。自民党候補が得意とする組織選挙とは対照的だった。

 前回2012年の選挙では、108カ所で小集会を開いたが「ぬくぬくしている」と一部支持者の反感を買った。街頭での活動は、生まれ変わった自身をアピールすることでもあった。

 共同通信社が14日実施した出口調査によると、維新支持層の55・6%、無党派層の50・0%が寺田氏に1票を投じた。比例東北ブロックで民主党が得た4議席のうち寺田氏は3番目。選挙区調整も、自身の選挙戦略を見直したことも、比例復活にとって不可欠だったとみて良さそうだ。

 選挙区調整を後ろ盾にできたのは、維新の党の村岡氏も同じだ。

 共同通信社の出口調査によると、無党派層の54・6%、民主支持層の53・3%が村岡氏に投票した。非自民票の多くは村岡氏に流れたと見られる。実際、かつての政敵だった京野公子元衆院議員も街頭演説に駆け付けた。

 陣営関係者は「(御法川信英氏と)たいした勝負にならないとの声もあったが、日に日に追い付いていると実感できた」と振り返る。

 選挙から一夜明けた15日、村岡氏は小選挙区敗退の理由を「実力不足」と語った。だが、陣営からは「投票率がもう少し高ければ……」との声も。無党派層がもっと投票所に足を運べば結果は異なったのでは、との思いは関係者に少なくない。

 一方、民主党の緑川貴士氏(29)=2区=は、2年前に民主党から出馬した川口博氏の得票数に迫る5万6000票余りを獲得したものの、議席には手が届かなかった。選挙区調整は比例復活を約束するものではない。【松本紫帆、田村彦志、佐藤伸】

2800チバQ:2014/12/18(木) 22:20:46
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141218ddlk05010286000c.html
明と暗:’14師走決戦/下 カギは反自民・非民主層 得票増えた共産、減った社民 /秋田
毎日新聞 2014年12月18日 地方版

 小選挙区に候補を擁立し、ともに議席を得られなかった共産党と社民党。だが、明暗はくっきりと分かれた。

   ◇   ◇

 14日夜。共産党の山内梅良氏(66)=1区=の秋田市の事務所は、小選挙区での敗北が確実となったにもかかわらず、ある種の充足感が漂っていた。

 「上昇気流に乗りつつある。第三極の位置に付くのも遠い話ではない」。米田吉正・県委員長は力説した。最終的に、全国の議席は前回2012年から13議席増の21議席に伸びる結果となった。

 躍進の萌芽(ほうが)は県内でも見て取れる。小選挙区は山内氏の得票が1万1000票余り。藤本金治氏(68)=2区=もほぼ同数、我妻桂子氏(60)は1万4000票余りだ。比例票は、全敗した小選挙区票の合計を上回る3万8000票近くだった。東北ブロックは変わらず1議席だったが、前回よりも1万1000票ほど上積みした。

 選挙戦では、アベノミクスや原発再稼働、集団的自衛権の行使容認をことごとく批判した。安倍政権にも他の野党にも納得できない層の支持を一定程度受けることに成功したと言える。

 一方で、同様に「暴走する安倍政権に歯止めを」と政権批判を鮮明に打ち出した社民党はどうだったか。

 「(敗因は)時間と準備の不足。主張では負けていない」。小選挙区敗退に、伊藤正通氏(63)はそう言うのがやっとだった。

 小選挙区の得票は5000票余り。比例は県内1万8000票ほどで、前回よりも3000票ほど減らした。比例東北ブロックの議席はゼロだった。

 今回はこれまで候補を擁立していた2区でなく1区に初めて候補を立てた。来春に迫る県議選の布石では、との見方も政界ではちらつく。宇佐美洋二朗・県連幹事長は「地方選は県連にとって一つの目標。認知度アップにつながったとは思う」と否定しなかった。

 反自民・非民主のうねりをどう起こし、そして取り込んでいくのか。両党の模索は続く。【池田一生、中村俊甫、山本康介】

2801チバQ:2014/12/18(木) 22:21:40
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141216ddlk06010097000c.html
戦いの後先・2014衆院選:/上 自民 「地方創生への責任」 議席独占も表情硬く /山形
毎日新聞 2014年12月16日 地方版

 「地方創生への責任は重い」。自民党公認候補が県内3議席を独占した14日投開票の衆院選。党県連会長の遠藤利明氏は翌15日朝、「デフレを脱却し、仕事を増やして景気を良くしてくれと、有権者から託された」と選挙結果を意義づけ、改めて気を引き締めた。

 14日午後10時40分、米沢市。当選が確実となり、支援者らが万歳三唱する真ん中で、山形2区の自民公認候補、鈴木憲和氏の表情は終始固かった。「笑う気持ちにはなれない」と口にする背景には、前回に比べ得票数が2829票減ったことがある。前回衆院選で初当選した後、地元農家の集会にこまめに出席するなど、地盤強化に努めてきた。「県農協政治連盟」の推薦も受けた。

 一方、安倍政権の経済政策「アベノミクス」批判や、農業者戸別所得補償制度の復活などを主張した民主の近藤洋介氏は8588票増やした。

 他候補の応援のため、県内3選挙区をくまなく回った遠藤氏は「アベノミクスの恩恵が行き渡っていないと感じた」と打ち明ける。環太平洋パートナーシップ協定(TPP)への交渉参加や農協改革、米価下落などに対する県内農家の不安感も根強い。

 3区でも自民新人の加藤鮎子氏は、無所属の阿部寿一氏にぎりぎりまで追い詰められ、1488票差で何とか勝利を手にした。加藤氏は15日の記者会見で「地域として政権与党とつながりたいという思い、農政に対する不信感や失望感がある中で、有権者が迷っていると感じた」と激戦を振り返った。

 共同通信社の出口調査によると、県内投票者のうち、安倍政権の政策を「評価する」と答えた割合は45・1%、「評価しない」は45・6%とほぼ拮抗(きっこう)しており、県民が全面的に自公政権を信任したとは言い難い。自民・公明の両党がスクラムを組み、組織力を生かして接戦の2、3区を制した。

 自民候補支持を表明したある首長は「アベノミクスの恩恵が、何もしないで地方に行き届くとは信じられない」と本音を漏らす。「だからこそ、真に地方創生を頑張ってもらわなければならない」と注文をつけた。遠藤氏も安倍政権の真価が問われるのはこれからだと言う。

 山形で地方創生は実現するのか。
 自民党は、来春の統一地方選を地方創生実現の鍵と位置づける。遠藤氏は「国からの指示ではなく、地域経済の動かし方を地域が提案する。国会議員と地方議員が、密に連携を取ることが重要だ」指摘する。自民党は、早くも統一地方選やその先の山形市長選を見据えている。【前田洋平】

     ◇

 今回の衆院選を振り返り、選挙を戦った各党、各候補らの将来の展望を探った。

2802チバQ:2014/12/18(木) 22:22:54
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141217ddlk06010241000c.html
戦いの後先・2014衆院選:/中 民主、共産、社民 受け皿になれぬ苦悩 /山形
毎日新聞 2014年12月17日 地方版

 ◇統一選に向け戦々恐々
 衆院選の投開票日から一夜明けた15日。民主党の近藤洋介・県連会長は「自民党への批判や不満はあった。だが、受け皿として民主党が弱かったのは否めない。『ここに託せる』という受け皿になれなかった」と渋い表情を見せた。

 民主党は今回、野党第1党としてすべての選挙区に候補者を立てたが、自民候補に全敗。近藤氏が比例代表で復活当選した1議席の獲得にとどまった。投票率が戦後最低を記録し、民主への追い風も吹かない中、組織の地力が問われた選挙だった。

 投票前日の13日夜、山形市。支持団体・連合山形の大泉敏男会長は、民主候補の集会に駆けつけ、「安倍政権はごまかしのテクニックばかりだ。ストップをかけなければならない」と批判。「全選挙区で全力をあげて支援している」と協力態勢を強調した。

 しかし、1区は5万票以上、3区は6万票以上の大差をつけられ、約7000票差の接戦に持ち込んだのは近藤氏が立った2区のみ。近藤氏が自身の後援会を中心に演説会を頻繁に開くなど精力的に動いたのに対し、新人候補が挑戦した1、3区では態勢が整わないままの戦いを余儀なくされた。

 大泉氏は選挙後、自民・公明両党との地力の差を認めた上で、組織の立て直しについて「(来春の)統一地方選が重要だ。時間をかけて、一人ずつ地方議員を増やしていかなければならない」と指摘した。選挙期間中も、民主陣営からは「支援する地方議員がいない地域では、運動が手薄になる」との弱音が漏れていた。

 統一地方選を反転攻勢の足がかりとしたい民主だが、県連幹部は「自民とこれだけ勢いの差を見せられると、統一選に響くのは間違いない」と懸念する。民主陣営に入って戦った地方議員からは「統一選で、自民が追加候補を立ててくるのではないか」と戦々恐々とする声が上がる。

 組織の足腰の強化という重い課題を突きつけられた民主党。海江田万里代表の落選を受け、党の新代表選出も取りざたされ、今後は野党再編を巡る議論も活発化するとみられる。「信頼できる対抗軸」(近藤氏)を築く道のりは険しい。

   ◇ 

 共産党と社民党は、安倍政権の経済政策「アベノミクス」の転換を訴え、集団的自衛権の行使容認、消費税10%への増税など多くの課題で、自公政権との対決姿勢を明確に打ち出した。

 共産党は3選挙区に擁立した候補はすべて敗れたものの、比例代表での県内得票は4万4833票に上り、前回選の2万8219票を大きく上回った。得票率も前回の4・73%から今回は8・36%に急伸した。

 本間和也・県委員長は取材に「ぶれずに安倍政権と対決する共産党が、有権者の選択肢に入り、評価してもらえた」と手応えを強調。「無党派層や若年層の支持をさらに得ることが今後の課題。非正規雇用問題などについて取り組みを強めたい」と語った。

 一方、社民党は今回、選挙区での候補者擁立を断念。比例票の積み増しに力を入れたが、県内得票は、山形3区に候補を立てた前回に比べ約1万票減の2万1485票にとどまった。高橋啓介・県連幹事長は「厳しい結果。選挙区で候補者を出さなかったことが大きく、比例票を積み増す運動が十分にできなかった」と述べ、組織の立て直しを急ぐ考えを示した。【光田宗義、佐藤良一】

2803チバQ:2014/12/18(木) 22:23:32
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141218ddlk06010024000c.html
戦いの後先・2014衆院選:/下 3区 「加藤王国」復権道半ば 保守分裂のしこり懸念 /山形
毎日新聞 2014年12月18日 地方版

 「もはや、『加藤紘一先生の娘』という枕言葉は不要になった」

 新庄市内で8日夜に開かれた自民の加藤鮎子氏の個人演説会。応援弁士を務めた鶴岡市選出の県議は、会場を埋めた600人余りの支援者に「鮎子氏本人に会いたい」という人が増えていると紹介し、こう語り掛けた。そして、無所属の阿部寿一氏と「ようやく並走できるまでになった」と続けた。

 公示から1週間。「世襲」「経験不足」といった批判を乗り越え、加藤氏が自らの地盤を築きつつあると、陣営は手応えを感じ始めていた。

 保守分裂の構図、わずか1488票差の大激戦となった山形3区。2年前の衆院選では、阿部氏が14選を目指した紘一氏を1465票差で破った。今回は紘一氏の三女・鮎子氏が阿部氏に競り勝ち、雪辱を果たした。

 遠藤利明・自民県連会長は応援演説で「昨年は1対3、今春も1対2で負けていた」と語る場面もあった。加藤氏陣営も厳しい認識を共有し、「与党・自民党公認」を前面に打ち出して、支持固めを図った。

 選挙期間中には遠藤氏のほか、谷垣禎一・自民党幹事長、小泉進次郎復興政務官、加藤氏が秘書を務めた野田聖子元郵政相らが続々と来援。最終盤の12日には安倍晋三首相が、阿部氏の地盤・酒田市で街頭演説し「鮎子さんは皆さんの期待に応え、必ず夢を形に変える」とアピールした。加藤氏のみならず、自民・公明両党が総力戦でつかんだ勝利だった。

     ◇

 酒田市長を13年5カ月務め、高い知名度を誇る阿部氏は、インフラ整備など衆院議員1期の実績を強調。「この地域を最も知る候補は私」「古里を守ろう」と訴えて選挙戦をリードした。

 自民公認を強調する加藤氏に、阿部氏は「私は誰に遠慮することなく中央にものが言える」と無所属の立場を生かして対抗。保守系の一部を切り崩しつつも、党派を超え幅広く浸透する道を探った。

 新庄市内で個人演説会を開いた6日夜、会場移動の合間に阿部氏は「前回より手応えがいい」と語った。保守系市議15人が支援した酒田市では前回を約3200票上回る3万3000票余りを獲得し、加藤氏に約2万票差を付けた。3区全体でも約6600票上積みしており、感触に間違いはなかった。

 誤算は、思いもしなかった民主党公認、吉田大成氏の立候補だった。陣営は当初、「民主支持層の8割はいける」ともくろんでいたが、結果的に5割余りしか取り込めず、惜敗の一因となった。

 無所属ながら自民候補に肉薄し、存在感を示した阿部氏。55歳とまだ若く、2回の衆院選を通じて後援会組織も拡大しただけに、去就が注目される。

     ◇

 一方、3区で懸念されるのは保守分裂のしこりだ。遠藤氏は「(保守系は)加藤さんに収れんしていくと思うので、全然心配していない」と平静を装う。だが、遠藤氏がこれまで、「3区の自民公認は次も、その次も鮎子氏」と再三、繰り返し、阿部氏を支援する自民所属県議や、阿部氏の自民入りを望む支援者らを強くけん制してきたのも事実だ。

 加藤氏支持の県議の一人は「厳しい状況が続くかもしれない」とみる。紘一氏が築いた地盤・鶴岡市で、阿部氏は前回選とほぼ同じ1万5621票を獲得。鮎子氏の足元にも保守分裂の芽は残っており、「加藤王国の復権」は道半ばだ。

 初当選から一夜明けた15日、鮎子氏はこう語った。「少なくとも保守だけでもまとまらなければならない。割れている場合でないのが、地域の現状だ。今回、応援していただけなかった方の声も聞く姿勢を貫く」【高橋不二彦、長南里香】

2804チバQ:2014/12/18(木) 22:24:07
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141216ddlk07010180000c.html
2014衆院選:師走決戦の後で/上 対抗勢力結集に苦戦 自民、支持基盤の緩みも /福島
毎日新聞 2014年12月16日 地方版

 「今回の結果を重く受け止めて、謙虚な姿勢でゼロからスタートしたい」。14日投開票された衆院選の4区(会津若松市など)で維新前職の小熊慎司氏(46)に敗れた自民前職の菅家一郎氏(59)は、比例復活当選の一報を受けても、硬い表情を崩さなかった。万歳も行わない「祝勝会」。陣営幹部は「目指したのは小選挙区での勝利。油断があったことへの反省もあるのだろう」と心境をおもんぱかった。

 「政権与党の一員として、会津の窓口となって問題解決に取り組んできた」。菅家氏は事務所開き以来、「政権与党」の看板を前面に押し出してきた。ただ、菅家氏の選対関係者は「解散にしらけた雰囲気があった。『アベノミクス』も地方には恩恵をもたらさず、(支持が)下がる要素はあっても上がる要素はない。もともとある組織を固めるしかなかった」と振り返る。

 さらに菅家陣営が「甘く見ていた」と反省するのは、「恒三票」の見定め。4区を地盤とし、連続14回当選を誇った元衆院議員、渡部恒三氏は今回、小熊氏を全面支援したが、陣営の多くは「もう影響力はないのでは」とみていた。

 しかし、前回と異なり、渡部氏は小熊氏の個人演説会全てでマイクを握り、支援の度合いを強めた。その力の入れようは、渡部氏が「我が選挙よりも頭を下げていたとみんなに言われる」と言うほどだった。

 小熊氏は、「非自民」の受け皿を目指し、維新の政党色を抑えた。選挙戦最終日の13日も「与党独り勝ちの危機だ。維新とか、与野党の枠を超えて、国民のための政治を取り戻す」と訴えた。渡部氏の古巣である民主党は4区で独自候補を立てられず、自主投票を決めていたが、民主の支持層の中にいる一定の「恒三派」が「勝手連のように」(民主関係者)水面下で動き、支持を広げた。

 「自民党への対抗勢力の結集に最も成功したのが4区だ」。水面下で小熊支持に動いた民主関係者は打ち明ける。「維新だ、民主だ、ってこだわっていたら、お互いにつぶし合いになる。それを避けるためには、一つの政党になるしかない」と今後の野党再編さえ望んだ。

     ◇

 1区(福島市など)では、自民前職の亀岡偉民氏(59)が、民主新人の金子恵美氏(49)に5000票差まで詰め寄られ、辛くも逃げ切った。

 「(支持者は)みんな楽勝モードで、何言っても動かなかった。大丈夫だの一点張り」。亀岡氏自身も、支持基盤の緩みを認める。陣営幹部によると、公示後も大規模な支持団体には亀岡氏のポスターが張られず、有権者への電話かけもままならない状況。公示後序盤の個人演説会では、大票田で勝負を握る福島市でも空席が目立った。自民県議の一人も「必死さと危機感がなかった。緩かった」。

 「何のための解散・総選挙か」「生活の先行きも見えないのに、復興は置き去りにされているのか」−−。飯舘村から伊達市の仮設住宅に避難する住民からは、政権・与党の復興政策への不満も聞かれた。相手候補と競り合う情勢が終盤に伝えられると、陣営の「空気が変わった」(自民県議)。電話など支持者への声かけを徹底した。

 一方、立候補表明から投開票まで1カ月もない短期決戦で亀岡氏を追い上げた金子氏。攻勢のきっかけは、前回選で日本未来の党(当時)から立候補し、約5万票を獲得した石原洋三郎・元衆院議員からの支援だった。公示日初日、民主党の玄葉光一郎衆院議員が石原氏と直談判し、支援の取り付けに成功した。1区幹事長の小林義明氏は「これが今回の選挙戦のポイントだった。非自民を結集でき、いい勝負ができた」と分析した。

     ◇

 14日投開票された衆院選は、県内では自民党が小選挙区と比例代表を合わせて勢力を2議席減らす結果に、衝撃が走った。民主党も「非自民」の受け皿にはなれず、有権者の不信や不満が戦後最低の投票率に表れた。師走の短期決戦の舞台裏を探った。

2805チバQ:2014/12/18(木) 22:26:08
http://www.sankei.com/region/news/141216/rgn1412160022-n1.html
2014.12.16 07:06
【「渡辺王国」の落城】
(上)逆風 第三極の雄一変、どぶ板

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 14日午後11時すぎ。開票作業が進む中、渡辺喜美氏(62)は那須塩原市下永田の事務所に姿を現し、約200人の支援者を前に深々と頭を下げた。

 衆院選で3区は、自民前職、簗和生氏(35)が前回選挙区で完敗した雪辱を果たして再選。7選を目指した渡辺氏は敗れた。

 「私の力不足で残念な結果になった。全ての責任は私にある」。自身の8億円借り入れ問題にも触れた。「党分裂の中で私の借り入れ問題が出て、不器用なため騒ぎを大きくしてしまった。心から反省している」

 自民党離党、みんなの党結成から5年。第三極の雄として政界で存在感を示してきた渡辺氏。選挙のたびに全国を飛び回り、地元入りは数回程度だったが、衆院選は6回連続当選。強固な地盤と抜群の知名度を誇示した。だが、みんなの党解党で無所属で立候補した今回、状況は一変した。

 選挙区に張り付き、どぶ板選挙を徹底。「生(なま)ヨッシーを見てください」と、街頭演説では握手会も。安倍晋三首相との親密さを強調し、序盤は経済政策を訴えることが多かったが、後半は借り入れ問題や解党への謝罪に転換し、涙ぐみながら支援を訴えることもあった。副総理や重要閣僚を歴任した父、美智雄氏の言葉もたびたび引用した。

 投票前日の13日夜、街頭活動を終えて事務所に戻り支持者らにあいさつした。「父は志半ばにして病気に倒れ、派閥はくしの歯が欠けるようになってしまったが信念は曲げなかった。息を引き取る直前、『お前は政治家になりたいか。誰のことも恨むな。政治家にとって一番大切なのは真心だ』と言った。この言葉を胸に刻んでやってきた」

 昭和38年以来、連続11回当選した美智雄氏は「ミッチー」の愛称で親しまれ、自民党ニューリーダーとして総理総裁を目指しながらも大望は果たせなかった。地盤を引き継いだ渡辺氏もみんなの党代表として存在感を発揮した頃、「渡辺総理誕生を」との声さえあったが、解党でその仲間もほとんどが離れていった。
 また、東京地検特捜部が9月、政治資金規正法違反の疑いで、宇都宮市の事務所などを捜索していたことが分かった。渡辺氏は15日、「当局に全面的に協力しているが、捜査中でコメントは差し控える」と述べるにとどまった。敗退の要因となった政治とカネの問題は今後の動向にも注目が集まる。(伊沢利幸、原川真太郎)



 父、美智雄氏の初当選から51年、父子2代で議席を守ってきた「渡辺王国」が崩れた。背景や県政界への影響を探る。

2806チバQ:2014/12/18(木) 22:26:44
http://www.sankei.com/region/news/141217/rgn1412170084-n1.html
2014.12.17 07:06
【「渡辺王国」の落城】
(中)敵増やし足すくわれる

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 渡辺喜美氏(62)の父、美智雄元副総理の命日となる9月15日。那須連山を正面に見渡せる那須野ケ原総合開発水管理センター(那須塩原市接骨木)で開かれた渡辺美智雄顕彰会の例祭には、8億円借り入れ問題でみんなの党代表を辞任後、公の場から遠ざかっていた渡辺氏も出席していた。「迷惑をかけたが、不正なことなど間違ったことはしていない」と関係者に弁明したという。

 美智雄氏死後10年を機に発足した顕彰会。例祭には渡辺氏も毎年参列し、市町長らが並ぶこともある。

 顕彰されている美智雄氏の功績とは、昭和42年に始まった那須野ケ原開拓建設事業だ。農業用水不足解消のため、今の那須塩原市と大田原市の一部などをエリアに土地改良事業が進められ、深山ダムや戸田調整池などを整備。水路は総延長330キロに及び、4300ヘクタールの水田を潤した。美智雄氏はこの国営事業誘致に尽力し、大勢の農家が熱烈な支持者となった。「渡辺王国」の始まりである。

 土地改良区関係の組織は抜群の集票力を発揮した。かつての原野が豊かな穀倉地帯に発展した那須地域特有の背景がある。

 ただ、顕彰会役員ら美智雄氏の時代からの土地改良区関係者も高齢化。今回の選挙では、かつての集票マシンとしての機能は失われていた。

 渡辺氏に対する見方も厳しい。大田原市の80代の男性は「美智雄先生が亡くなるときに、『息子を頼む』と言われたというので、みんな一生懸命やってきたが、今回は喜美さんが自分で不利になることをやってきたと、みんな思っているのではないか」と突き放す。

 土地改良区を足場に地域の業界団体、地方議員の厚い地盤を築いた美智雄氏に対し、渡辺氏のよりどころはみんなの党。党勢拡大を図り、地方選挙にも関与したが、建設会社経営の60代男性は「美智雄先生は自分の選挙以外、口を挟まなかった」と振り返る。地方選挙は“行司役”に徹し「選挙が終われば両陣営とも、おれの支援者と大きな気持ちで包んでくれた。一方、喜美さんは応援しない者は切っていった」と違いを強調。「建設業界も自民党支持だとバツ。結局、地方議員も業界もバツが増えた。自信過剰だ」。敵を増やしすぎた結果、地盤の足元が揺らいでいた。

 那須塩原市の阿久津憲二市長は15日の記者会見後、「これまで長年、親子2代にわたり支援してきたが、(渡辺王国が)ぱっと消えるところを見届けた気がした」と話した。(伊沢利幸)

2807チバQ:2014/12/18(木) 22:27:04
http://www.sankei.com/region/news/141218/rgn1412180085-n1.html
2014.12.18 07:09
【「渡辺王国」の落城】
(下)県議らの動向 統一地方選へ影響深刻

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 みんなの党の解党に加え、渡辺喜美元代表の落選により、渡辺氏への傾倒者や党の政策に共鳴する議員でつくる県議会会派「みんなのクラブ」(9人)は、来春の統一地方選の県議選に向けて困惑し、方向性を見定めかねている。

 「党は既になく、元代表も国会議員でなくなった。もう決めていたことだが、無所属で出るしかない」

 県南が選挙区の1期議員は、解党が決まった11月、党を離れ、無所属出馬を明言していた。「渡辺氏落選の影響はない」

 1期議員の多くは渡辺氏が「増税の前にやるべきことがある」と身を切る財政改革などを唱えた政策に共鳴し、みんなの党に入党。平成23年の前回県議選後にみんなのクラブ入りした。

 宇都宮市・上三川町選出の医師、佐原吉大氏は「出るかどうか検討中」と不出馬の可能性を否定していない。渡辺氏に推され当選した佐原氏は「渡辺氏が落選したからではなく、解党の段階で白紙の状態。それ以前に議員としてやっていけるのか」と話す。

 佐野市選出の早川桂子氏は「個人的には渡辺氏を支援する気持ちに変わりないが、後援会の声を大事にしたい」。渡辺氏の動向や県議らへの説明をみながら無所属で立候補する考えだ。

 一方、県北選出の議員らは渡辺氏が自民党時代からの支持者で、みんなの党結成時に、県議会でみんなのクラブ結成に動いたか、会派結成間もなく自民党から移ったベテランたちだ。ほかに渡辺氏の父、美智雄氏の秘書を15年務めた中川幹雄氏と渡辺氏のおいの嫁である渡辺幸子氏がいる。

 渡辺氏との関係が深いベテラン議員は「渡辺氏が落選するとは信じられない」といまなおショックを引きずるが、中川氏は「落選は敗北でなく、一つの過程」と話し、多くの政治家を例に、落選は次のステップに飛躍する大事な経験だと復活を期待する。だが、県議選に向けては「次の選挙は大変だ。これだけ自民が大勝すれば、地方選も無関係ではない」と、無所属での戦いに危機感を抱く。

 渡辺幸子氏は、政治家としての渡辺氏の落選を惜しみ、自分の選挙は「決めていない」とだけ話した。

 こうした意見に対し、渡辺元代表は衆院選開票の翌日、「みんなの党のゼッケンを付けて活動してきた人たちがゼッケンもプラットホームもなくなった。これはかなり深刻だ」と、来春の統一地方選への影響の大きさを認めた。

 「渡辺王国」の落城とともに、みんなの党結成時の熱い改革への炎も消え去ってしまうのだろうか。(高橋健治)

2808チバQ:2014/12/18(木) 22:27:51
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141216ddlk10010271000c.html
上州変動:2014衆院選 戦いの後で/上 自民1区公認問題 万歳三唱、次への号砲 四者の争い、本格化へ /群馬
毎日新聞 2014年12月16日 地方版

 14日午後10時5分、前橋市野中町の事務所にようやく「万歳」の声が響いた。自民党県連の中曽根弘文会長らの横で、両手を大きく挙げたのは自民前職の佐田玄一郎氏。県内小選挙区の自民候補で、最も遅く当選確実の報を聞いた佐田氏は「本当に苦しい選挙だったが、議席を守れたのは皆さんのお陰です」と頭を下げた。喜びと安堵(あんど)に包まれた事務所で、選対幹部を務めた県議はこうもらした。

 「次の選挙は佐田さんに、あきらめてもらうしかない。これからが大変だ」

 自民大勝ムードが流れた今回の衆院選で、佐田氏は逆風下の選挙戦を強いられた。週刊誌の女性問題報道の影響で、現職でありながら、地元県議が候補者差し替えを自民党本部に直訴。党本部に公認決定を一任する異例の事態に発展した。何とか自民党公認を得たものの、政治家のスキャンダルを嫌う公明党は県内の自民候補で、佐田氏には推薦を出さなかった。

 苦しい選挙戦で、地方議員が頼ったのが政権与党・自民党の看板だ。選挙戦中盤の10日、前橋市大手町の県庁前で行われた佐田氏の街頭演説。ある県議は党の法定ビラがないことに気付くと、「佐田さんは自民党だから、票を入れてもらえるんだ。すぐにビラを持ってこい」と運動員を叱りつけた。統一地方選を来春に控え、自民党を前面に押し出せば自らの選挙にもつながる−−地方議員にはこんな打算もあったからだ。

 「ポスト佐田」を巡る駆け引きはすでに始まっている。1区の自民党公認候補については、公示前、中曽根県連会長の長男、康隆氏が一時立候補の意向を表明。山本一太・元科学技術担当相=参院群馬選挙区=がブログで「断固反対」との論陣を張り、康隆氏との間で応酬を繰り広げた。党1区支部は康隆氏の扱いについて「親子で県内2議席は認められない」と判断し、公認申請を見送った。

 加えて今回の選挙で、尾身幸次元財務相の長女、朝子氏も自民党から比例代表単独で初当選した。尾身氏の地盤は元々、1区。現職議員になった朝子氏は、将来の1区候補として名乗りを上げる「資格」を得たことになる。現職の佐田氏に加え、中曽根氏、山本氏、そして尾身氏、四者の綱引きがこれから本格化する。

 「今回は応援するが、次は公募もある」

 選挙を控え、ある自民党県議は佐田氏に対し、次期衆院選で1区の候補を広く公募で決めたいとの考えを伝えた。自民党は今回、2年前の前回衆院選に続いて、5小選挙区で議席を独占。しかし、有力な野党がいない分、県連内はまとまりを欠き、所属議員は互いに県政界への影響力を競い合う。14日夜、佐田氏の事務所でわき上がった「万歳三唱」は、次期衆院選に向けた候補者レースの「号砲」にすぎない。【吉田勝】

    ◇

 第47回衆院選は、自民党が県内の全小選挙区を制し、「保守王国」ぶりを示した。選挙結果は何をもたらすのか、水面下の動きを検証する。

2809チバQ:2014/12/18(木) 22:29:57
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141218ddlk10010479000c.html
上州変動:2014衆院選 戦いの後で/下 過去最低の投票率 問われるのは有権者 約半数が棄権「しらけ選挙」 /群馬
毎日新聞 2014年12月18日 地方版

本来の時間より1時間早く投票を締め切り、投票箱に鍵をかける選管係員=太田市で
本来の時間より1時間早く投票を締め切り、投票箱に鍵をかける選管係員=太田市で
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 「素直に喜べない。国民の思いはこんなに政治から離れているのか」。小選挙区で圧勝した自民前職陣営幹部の表情は暗かった。14日投開票の衆院選で県内の投票率が51・72%と2回連続で過去最低を更新したからだ。

 大沢正明知事は17日の定例記者会見で「野党は政権の批判ばかりで争点も見えづらかった」と話した。しかし棄権した有権者に理由を聞くと、仕掛けられた選挙自体にしらけたという声が少なくなかった。

 県内で公選法の規定通り午後8時まで投票できた投票所は1%のみ。残り99%は投票終了時間が繰り上げられており、遅い時間に投票できないことと低投票率との因果関係の有無も検証が必要だ。

 比例代表の北海道ブロックでは「支持政党なし」と称する団体が10万票以上を集め、社民と次世代の合計得票数を上回った。これに対し、高崎市の40代の女性は「私も支持政党はない。それでも公約や人物を比較して投票してきた。支持政党がないと表明しても全く無意味で棄権と同じ」と話す。

 今回棄権した有権者は「入れたい候補がいなかった」と述べる人が多かったが、日本大の岩井奉信教授(政治学)は「よりましと思う投票先を見つける努力をしなければならない」と語る。候補者を選ばないことは何を意味するのか。岩井教授は「今後、政治に対し文句を言わないという意思表示だ」と指摘する。約半数しか投票しなかった今回の衆院選。有権者の投票行動も問われている。【角田直哉、田ノ上達也】

 ◇有権者の声「私はなぜ棄権したか」
■太田市、会社員、20代男性

 初めての選挙。引っ越したばかりで前の住所に届いた投票整理券での手続きが分からないまま棄権した。生活にも関係するし、大人として投票すべきだとは思う。テレビで選挙の番組を見ていても実感が湧かなかった。

■富岡市、会社員、20代男性

 1票を投じるに足ると思える候補者がいなかった。比例代表だけでも投票してもよかったが結局は行かなかった。5区で政治資金問題を抱える候補は、司法の判断が出ていない以上、立候補するべきではなかった。

■渋川市、会社員、40代男性

 5区で街頭演説も聞いたが、小渕優子氏は平謝りするだけ。社民と共産の候補は政権批判が多く、これからどうするのかが見えなかった。誰に入れても、投票に行かなくても、良くも悪くもならないのではと感じた。

■桐生市、団体職員、40代女性
 争点がないままの抜き打ち解散と総選挙で、国民は蚊帳の外。同意も納得もしていない選挙なのに、なぜ投票しなければならないのか。こんな選挙なら投票に行かない方が白紙投票より意味があるように思えた。

■前橋市、専業主婦、50代女性

 消費税アップ先送りに誰も反対していないのに「信を問う」などという茶番劇に付き合いたくなかった。議員定数削減で「身を切る」というのも安直な人気取り。議員歳費は国民の声を反映させるためのコストなのでは。

■高崎市、会社員、60代男性

 各党がさまざまな公約を掲げていたが、4区では自民と共産の候補しかおらず、選択のしようがなかった。比例代表だけでもと考えたが、候補者さえ立てられない多くの野党に何ができるのかと、期待を持てなかった。

■沼田市、自営業、70代女性

 選挙自体にあまり関心がなかった。立候補者の選挙カーが遊説に来ても、そのまま通り過ぎるだけ。車を止めて支持を訴える候補者を見かけなかった。有権者の少ない地域には関心がないのか、都市部との格差を感じた。

2810チバQ:2014/12/18(木) 22:30:37
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141216ddlk11010263000c.html
2014衆院選:風なき戦い/上 自公大勝 バトンタッチの相手いない 有権者、願いの結実感じ /埼玉
毎日新聞 2014年12月16日 地方版

 「今、日本で政権を任しうるのは自公連立しかない。我々が失敗したら『君たち、バトンタッチだ』と言える人がいない」。選挙戦中盤の7日、自民候補の応援に駆け付けた谷垣禎一幹事長はJR浦和駅東口前で、こう言い切った。「敵なき戦い」を象徴した一言だった。

 とはいえ、15選挙区中1期生が半数近い7人もおり、自民党県連には当初、厳しい選挙戦を予想する人も多かった。埼玉1区で当選した村井英樹氏は解散が現実味を帯びた11月中旬、「準備不足。後援会も徐々に作っているところ」と焦りを隠さなかった。

 こうした状況を巻き返そうと、県連は組織力をフル稼働した。公示直前、自民党県連は2年に1回のパーティーをさいたま市浦和区で開いた。小選挙区に立候補するほぼ全員と来春の統一地方選立候補予定者、公明党県本部幹部が一堂に会し、士気を高めた。この場に急きょ石破茂地方創生担当相が登場。約2000人の出席者には「政権与党」の印象が強く刻まれた。

 選挙期間中も県内には、安倍晋三首相が2回応援に入ったほか、菅義偉官房長官や閣僚が応援に入り、「政治を動かせる立場」を強調。「長いものには巻かれろ」と言わんばかりに、前回選で保守系の非自民候補を応援した首長が、今回は自民候補のマイクを握る姿も何度か見られた。

 選挙後、新藤義孝県連会長は「有権者の方々が政権与党を応援する意義は、公約が達成され、自分たちの願いが選挙を通して実を結ぶ可能性を強く感じてもらえること。それが、一層の支援につながった側面はある」と分析した。

 後方支援もあった。連立与党を組む公明は今回、13選挙区で自民候補に推薦を出した。公明は、前回得た比例北関東ブロックでの3議席目を死守したい思惑もあり、精力的に県内の自民候補を支援した。「ウィンウィン」の関係だ。

 自民地方議員は今回、来春の統一地方選での票の掘り起こしを兼ねて、衆院選の選挙活動を行った。だが、自民市議は「すみ分けで限界まで議席は取りきっている」としており、擁立増には懐疑的な見方が多い。

 ある自民党関係者は「若者の就職難、景気悪化への深刻さがアベノミクスの支持につながった実感がある。批判はあっても実効性を民主党時代より感じてもらっている」と無党派層、「第三極」支持層からの手応えを語る。

  ◇  ◇

 自民が県内の12選挙区で勝利した今回の第47回衆院選。民主は激戦区で2議席を獲得したものの低迷。維新などと共闘して戦ったが、功を奏さなかった。各党の選挙戦を振り返り、今後の政治を展望する。【西田真季子】

2811チバQ:2014/12/18(木) 22:31:07
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141217ddlk11010191000c.html
2014衆院選:風なき戦い/中 民主低迷 党名売りにできず 「個」の力で激戦区勝つ /埼玉
毎日新聞 2014年12月17日 地方版

 選挙戦最終日となった13日の大宮駅前。民主党幹事長の枝野幸男氏(50)は自身の選挙区(5区)で、同志への支持を呼びかけ始めた。「皆さんの中には別の選挙区にお住まいの方もいると思う。1区も6区も、何としても小選挙区で勝たせてほしい」。自身の5区のみならず、1、6区も県内屈指の激戦区であることを意識した「懇願」だった。

 野党に転落した2012年の前回衆院選で、県内の小選挙区で勝てた民主候補は枝野氏のみ。今回は県連代表の大島敦氏(57)が6区で議席を奪還して「2勝」できたが、県内全域で攻勢に転じられなかった。

 今回の衆院選で民主候補は、党名を売りにできなかった。県内の候補もアベノミクスを盛んに否定したものの、「自民がだめなら党としての対案を示せ」という有権者もいた。ある候補者は、磨けばブランドになるはずの党名を自嘲気味に「重い石」と表現した。

 5、6区の勝因は党の名前に頼らない「個」の力だった。抜群の知名度を誇る枝野氏は「『民主党の枝野』ではなく『枝野』として選挙をやった」と振り返る。大島氏は選挙戦終盤に開いた個人演説会で「大島党」を名乗る保守系市議らを来賓として招いた。大島氏は「私は民主党だが、地元を理解して政策を議論する土着の政治家」と自負。保革の垣根を越えた人脈が勝因の一つとなった。

 党本部幹部の枝野氏と県連幹部の大島氏が小選挙区で当選し、「埼玉民主」の面目は何とか保たれた。そして、来春の統一地方選は組織の足腰となる地方議員を増やす新たなステップとなる。

 今回の結果を受け、統一選は現有議席の維持がやっととの見方もあるが、大島氏は投開票日翌日の記者会見で「自民党の高い支持率をはね返していくだけの活動量を保てる人を発見していきたい」と意欲を見せた。

 支援組織の連合幹部も「政権に対する執着心は自民の方が強い。しかし自民にできていることが、政権を担った実績のある民主にできないことはない」と期待をかける。

 しかし現実は決して甘くない。今回、比例の得票数で、民主は候補者を擁立できなかった5選挙区中3選挙区で共産に負けた。この結果は、民主が反与党の受け皿になれていないことを意味した。

 ある民主の県議は「共産党にこんなに票を取られた。民主党としてもっと個性を出していかないといけない」と危惧。「『解党の危機』ぐらいの腹づもりがないと立て直せない」と気を引き締めた。【川畑さおり】

2812チバQ:2014/12/18(木) 22:31:25
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141218ddlk11010156000c.html
2014衆院選:風なき戦い/下 野党共闘 単純な足し算通用せず 自民批判票は共産へ /埼玉
毎日新聞 2014年12月18日 地方版

 公示翌日の3日朝。7区の民主・小宮山泰子氏(49)と10区の維新・坂本祐之輔氏(59)が並んで演説に立った。場所は10区の東武東上線鶴ケ島駅前。7区の川越市民も多く利用する駅で、2人は約1時間、野党共闘をアピールした。この「コラボレーション」は小宮山氏の呼びかけで実現。2人は小選挙区で自民候補に敗れたが、ともに比例復活を遂げた。

 民主の枝野幸男幹事長(50)が「野党協力のモデル選挙区」と呼んだ13区。民主公認で出馬したのは、解党したみんなの党国対委員長、山内康一氏(41)だった。春日部市の地元記者と初顔合わせしたのは公示の9日前。「春日部駅に初めて降りた」と述べる候補だった。

 13区は前回、民主と維新、みんながそれぞれ候補を擁立。この時に得た票の大半を固めれば、当選した自民候補を上回るとの目算だったが、遠く及ばなかった。組織化が遅れている維新やみんなでは読める票は多くなく、政党側の単純な足し算は通用しなかった。

 野党は今回、民主と維新両党を中心に「共闘」で臨んだ。同じ選挙区で候補者がぶつからないよう一本化したが、実態は空白区の穴埋めや単なる絞り込みの側面が強かった。

 「(候補者が)バッティングしないだけで、互いの協力までは想定していなかった」。民主県連の大島敦代表(57)がこう打ち明ければ、民主の支援団体である連合の幹部も「民主の候補がいなければ、消去法で維新に入れてくれるだろう」。調整は党本部レベルでなされた結果、現場の組織の動きは鈍く、共闘は上滑りした。

 候補者調整で失敗した選挙区もあった。前回は3区から立った維新の谷古宇勘司氏(64)を公示直前、2区に「国替え」させようとしたが、後援会との折り合いがつかないことを理由に出馬を断念。県内で唯一、自共の一騎打ちとなった。

 有権者に選択肢を示せなかったこともあり、共産候補は7万票と前回の約3倍まで伸ばした。県内の比例でも総得票数をほぼ倍増させた共産は、来春の県議選で定数2の選挙区などを念頭に、これまで以上に擁立する姿勢を示した。

 有権者の関心を呼び起こせず、過去最低の投票率となった今回の総選挙。上田清司知事は投開票翌日の15日、この共闘を野党同士の単なる「遠慮」と総括した。安倍政権への対抗軸を示せない野党に有権者が戸惑い、批判票がさまよった感の強い選挙でもあった。【中山信、栗原一郎、大島英吾、鈴木梢】

2813チバQ:2014/12/18(木) 22:32:19
http://www.tokyo-np.co.jp/article/tochigi/20141217/CK2014121702000147.html
衆院選回顧(上)自民堅調 「風」に惑わされず支持固める

2014年12月17日


地元を重視する姿勢で支持を広げ、「渡辺王国」の牙城を崩した自民の簗氏=大田原市で
写真
 「弱いけれど、逆風だと思う」
 十一月の衆院解散直後、県庁で会見した自民の船田元氏(61)は、世論の風向きを聞かれると、厳しい表情で語った。
 安倍政権が進める経済政策「アベノミクス」の成果は地方にも部分的に出ていたが、四月の消費税増税による消費の冷え込みなどから、経済政策への評価も「思った以上に厳しい」とみていた。風向きに左右されやすいとされる都市部の栃木1区で、過去に二度の落選経験がある船田氏の言葉だけに、党にも警戒感はあった。
 選挙戦では、自民の各陣営とも解散の意義を丁寧に説明しながらアベノミクスの継続を訴える論法を徹底したが、県連幹部の一人は「正直やりにくかった」と振り返る。
 声高に「政権奪還」を叫んだ二〇一二年の前回選挙と違い、今回は守る立場。船田氏の街頭演説では「忙しい師走の選挙になってしまった。心からおわびする」と謝罪の言葉まで出るなど、有権者の反発を和らげる空気づくりにも気を使った。
 ただ、序盤から各種調査で自民優勢が伝えられると、流れはできた。県連幹部も「徐々に前向きなことを話せる雰囲気になっていった」と言うように、各陣営は迷うことなくアベノミクスを武器に組織固めに奔走した。大規模な動員型の演説会を封印した船田氏も、企業回りやミニ集会を重ねて支持を広げた。
 「国とのパイプ」。政権与党の候補がよく口にする言葉だが、これを強調して勝利したのは3区の簗和生氏(35)だった。
 一二年の前回、新人だった簗氏は党県連の公募で選ばれ、地元との縁を一から築かなければいけない立場だった。強固な地盤を持つ元みんなの党代表の渡辺喜美氏(62)を相手に、前回は比例で初当選。その後の二年間、簗氏は県北部から国会へ通い続けた。
 「地元重視」を強調する簗氏に、今回は県北部の首長や農業、商工会などの団体も支援に回った。「簗さんが当選しなければ、この地域の道は開けない」(遠藤忠・矢板市長)と訴える姿は象徴的だった。
 「風」に惑わされない手堅さ。自民の強みが目立った衆院選だったが、今回も自民候補の応援に回った福田富一知事からは、ゆるみを警戒する引き締めの言葉も聞かれた。
 「今回は期待票が多く含まれている。政権は重い責任を負った。地域経済の活性化などの道筋を次の任期でしっかり打ち出せなければ見放されるだろう」
 来春には統一地方選が控えている。「自民堅調」が引き続き維持できるかは、有権者を納得させられるだけの実績を示せるかどうかにかかってくる。 (藤原哲也)
     ◇
 師走を駆け抜けるように衆院選が終わった。県内の五選挙区は前回と同じく自民が四議席を維持し、野党が一議席を獲得するという結果だったが、その構図は大きく変わった。短期決戦の背景を振り返る。

2814チバQ:2014/12/18(木) 22:32:40
http://www.tokyo-np.co.jp/article/tochigi/20141218/CK2014121802000173.html

衆院選回顧(下)「王国」陥落 父からの地盤「不信」に消える

2014年12月18日


落選が決まり、おいの渡辺美知太郎参院議員(左)、妻のまゆみさん(右)とともに落胆する渡辺氏=那須塩原市で
写真
 「業界団体や首長を先頭にして戦う、自民党の流儀を凌駕(りょうが)できなかった」
 七度目の衆院選に、初の無所属で挑んだ元みんなの党代表の渡辺喜美氏(62)は、父の故美智雄元副総理から受け継いだ栃木3区の議席を失った。落選した十四日深夜、那須塩原市内で支援者らに謝罪する表情はこわばり、持ち味の鋭い弁舌は鳴りをひそめた。
 二〇〇九年に自民を離党し、みんなを結党。旧来政党と距離を置く「第三極」として注目されてきたが、渡辺氏の中央政界での存在感が増すにつれ、「渡辺王国」の土台には、次第にきしみが生じていた。
 前回の一二年衆院選で、自民は渡辺氏の離党以来不在だった公認候補として、新人だった簗和生氏(35)を擁立。かつては美智雄氏の支持層だった業界団体や首長の多くが当時、無名だった簗氏の支援に翻った。
 渡辺氏は、政府が環太平洋連携協定(TPP)の交渉参加を決める前に行われた前回選挙から、日本の交渉参加を主張してきた。今回の衆院選でも「県北部の農産物や木材には国際競争力がある」と地元を鼓舞したが、後継者不足などに悩む農業・畜産業者には空々しく聞こえていた。
 党代表としての多忙さを理由に、次第に地元から足が遠のいていたことにも、「地元の苦労を知らない」と厳しい視線が注がれた。
 党内の不協和音も、支持者の落胆に拍車をかけた。一三年、江田憲司・現維新の党共同代表らが離党。今年三月には、渡辺氏の八億円借り入れ問題が発覚し、代表を引責辞任した。十一月には路線対立の激化で解党が決まり、党は五年半の活動に終止符を打った。
 渡辺氏も自身の苦境を強く意識。党代表だった前回は全国遊説に忙しく、県内入りしたのは数日間だったが、今回は個人演説会や街頭演説を精力的にこなし、朝は地元企業の前で通勤する社員に頭を下げ続けた。
 逆風は想像を絶していた。「渡辺への投票を決めた方はいますか」。今月四日、大田原市内の個人演説会で、応援弁士の県議が約四十人の来場者に問い掛けても、一〜二人の手が上がっただけだった。
 渡辺氏のスキャンダルが報じられていた間、こつこつと地元を回ってきた簗氏が一万票以上の差をつけて勝利した。共産候補も今回、得票数を前回の六千五百九票から倍以上の一万四千四百三十八票に伸ばした。別の幹部は「共産にも票が流れた。苦戦は覚悟していたがここまでとは」と驚く。
 選挙戦で渡辺氏は父美智雄氏の名を連呼し、「父にできなかった仕事をやらせてほしい」と懇願した。かつて美智雄氏を支持し、今は簗氏を応援する那須塩原市の七十代女性は「美智雄さんは私たちを一票そのものだと思って大切にしてくれた。喜美さんはそうではなかった」と語る。
 数年前から地域を覆っていた王国崩壊の予兆。父が大切にした住民の声に向き合ってこなかったことが、皮肉にも古巣の自民党を勢いづかせる結末となった。 (大野暢子)

2815チバQ:2014/12/18(木) 22:37:47
千葉
http://www.yomiuri.co.jp/local/chiba/news/20141215-OYTNT50465.html
[衆院選検証]自民、実感なき勝利
2014年12月16日

投開票から一夜明け、当選した候補者ポスターにバラを付ける桜田義孝県連会長(右)と浜田穂積幹事長(15日、千葉市中央区の自民党県連で)

 県内でも自民党が野党を圧倒して11選挙区を制した衆院選。各党の戦いぶりを検証し、勝因や敗因、今後への影響を探った。

          ◇

 「前々回は逆風、前回は追い風、今回は空気の動きすら感じなかった。自民以外に期待する政党がないというのが実情じゃないか」。11区で9選を果たした自民党の森英介氏は選挙戦をこう振り返った。

 民主党に政権を明け渡した2009年、政権奪還を果たした12年に比べ、自民の各候補者は「世論の『風』がない」(渡辺博道県連選挙対策委員長)と、そろって指摘した。報道各社の世論調査で、有利な情勢が伝えられても「本当か」と、実感を得られない候補が多かった。

 こうした不安は、自民の組織力の衰えも影響している。

 各候補の選挙事務所の壁には従来同様、各種団体の推薦状が一面に貼られていたが、農村部を抱える自民候補でも、無党派層を視野に入れた駅頭活動を重視し、組織戦一辺倒ではない戦術が目立った。1区で民主と激戦を演じた門山宏哲氏が選挙中、徹底して回ったのは、かつて自民を支えた農協や医師会、建設業協会などではなく、各地域の老人会だった。

 「大きな団体が本腰を入れて応援してくれるかどうかが全く読めない」。陣営幹部はそう理由を語った。

 最後に自民が頼ったのが連立パートナーの公明党だった。

 選挙戦最終日の13日夕のJR津田沼駅前。行き交う大勢の買い物客を前に止まった公明の選挙カーの上には、2区の自民候補・小林鷹之氏がいた。「どうしても言わなきゃいけないことがある」と切り出し、「比例は公明」と大声で3回繰り返した。

 一種の反党行為として、かつては「禁じ手」とも言われたが、今回は多くの県内自民候補が、公明への比例選投票を公然と呼びかけた。県連は公明から選挙区で支援をもらい、代わりに比例選での協力を約束していた。

 なりふり構わない自公連携に、他党は警戒感を隠さなかった。公明票は「投票率に連動する労組票と違い、必ず一定に出てくる」(民主関係者)と言われる。民主候補の陣営からは終盤、「自民よりずっと公明のほうが怖い」との声も漏れた。

 読売新聞社と日本テレビ系列各局が14日に実施した出口調査では、小選挙区で自民候補に投票した人のうち14%が比例選で公明に入れた。投票率低下にもかかわらず、公明は県内比例票を前回に比べ約2万5000票伸ばし、南関東ブロックで目標の3議席を獲得。自民県連幹部は「上乗せ分は自民票だ」とアピールする。

 投開票から一夜明けた15日、自民の桜田義孝・県連会長は記者会見で、「自公関係は今まで以上にうまくいった。我々は信頼に応えた」と強調した。

 〈野田前首相が強い4区では比例復活でいい。小選挙区候補者の全員を当選させる〉

 選挙戦前、県連幹部は現実的な目標を設定していた。結果は、民主候補に敗れた1区で比例復活したが、4区の新人・木村哲也氏は復活を逃した。「公明依存」の消耗戦の末、自民がたどり着いたのは12人の「現状維持」。

 桜田氏は会見で淡々と総括した。「全勝という希望だったので残念だが、全体としてはまずまずだったのではないか。ほっとしているというのが率直な受け止めだ」

          ◇

 読売新聞社などによる調査は投票当日、県内の投票所428か所で、1万4979人から回答を得た。

2816チバQ:2014/12/18(木) 22:38:06
http://www.yomiuri.co.jp/local/chiba/news/20141216-OYTNT50290.html
[衆院選検証]民主、候補者調整に誤算
2014年12月17日

投開票日当日、自身の当選が決まっても厳しい表情の野田氏(14日夜、船橋市薬円台で)

 14日夜、早々と当選を決めた4区の民主党・野田佳彦氏の表情は晴れなかった。

 「競り合っている同志がたくさんいる。仲間が増えないと政治は変わらない。複雑な気持ちがあるので察してほしい」

 そう述べると万歳もせず、開票速報が流れる控室に戻った。

 小選挙区の結果は前回2012年と同じ1、4区で勝利。しかし、比例復活も含めた県内全議席は5から3に減少した。前回も前議員3人が落選していただけに、県連内には大きな喪失感が漂う。

 「民主の失敗を受けて出てきた安倍首相への期待はなお高い。民主の信頼回復は道半ば……半ばでもないかもしれない」

 激戦の1区を制した田嶋要氏は、投開票日翌日の15日、民主県連代表として記者会見し、前夜から一転して厳しい表情を見せた。

 野党候補の乱立で票が分散した前回の反省から、民主は今回、党本部主導で2、7、8、13区などの候補者調整を維新の党との間で行った。13区では、維新の前議員・椎木保氏が県外に国替えし、民主の前議員の若井康彦氏に一本化された。

 前回、若井氏は自民・白須賀貴樹氏に2万4000票余りの差で敗れ、比例復活に回った。椎木氏が前回獲得した約4万票を上乗せすれば、白須賀氏を上回るとの皮算用があった。

 しかし、読売新聞社と日本テレビ系列各局が14日に行った出口調査では、維新の支持者のうち若井氏に投票したのは56%で、21%は白須賀氏に流れた。無党派層の34%も白須賀氏に回り、若井氏は約3万1000票余りの差を付けられ、比例復活もできなかった。

 調整対象となった県内選挙区は全敗し、民主、維新で比例復活したのは、8区の維新・太田和美氏と、調整対象にならなかった9区の民主・奥野総一郎氏。皮肉にも、太田氏は民主県連が調整に猛反対した候補だった。

 衆院解散後、民主県連は8区に地元県議の擁立を党本部に申請したが、党本部は受け入れなかった。公示直前の11月30日夜、柏市で開かれたこの県議のパーティーで、野田氏は「ずっと議席を獲得してきた地域で、自前候補が出せないことは痛恨の極み」と気色ばんだ。

 パーティーでは、小西洋之・選対委員長が候補擁立を見送る代わりに、8区に重点的に党の選挙カーを走らせることを表明。「党の基盤をしっかり守っていく」と訴えた。

 だが、投票率が下落したとはいえ、比例選では8区で9636票を、県全体では約7万7000票を減らした。最大の支持団体である連合千葉の幹部は「8区は元々、組合員が多い地域だが、候補者を立てた選挙区並みに運動するのは無理があった」と明かす。

 田嶋氏は開票が続く14日深夜、誤算続きだった今回の候補者調整をこう振り返った。

 「バラバラの野党を集約するだけでは、魅力はさほど高まらないことが証明された」

2014年12月17日 Copyright © The Yomiuri Shimbun

2817チバQ:2014/12/18(木) 22:38:28
http://www.yomiuri.co.jp/local/chiba/news/20141217-OYTNT50376.html?from=ycont_top_txt
[衆院選検証]共産、「非自民」取り込む
2014年12月18日

斉藤氏(左)と並んで支持を訴える志位委員長(13日、JR津田沼駅前で)

 15日未明、歓喜に沸く4区の共産党・斉藤和子氏の事務所。斉藤氏はスマートフォンのテレビ電話で、志位委員長から「やったね」と声をかけられると、満面の笑みで返した。

 前回1議席だった比例選南関東ブロックで、1996年以来となる3議席獲得。名簿3位に重複立候補していた斉藤氏にも議席が転がり込んだ。スマホからは、「斉藤さんが躍進の象徴だ」との声も飛んだ。

 志位氏は四街道市生まれ。選挙戦最終盤の12、13の両日、斉藤氏と県内各地を遊説する異例の対応をとった。13日にはJR津田沼駅前で、選挙戦でかれた声を絞り出して最後の訴えをこう締めた。「志位和夫と斉藤和子。『和夫と和子』コンビで国政に行けるよう、3人目まで通してください」

 3議席に「挑戦」だった当初の目標は、好調な情勢が伝えられると、志位氏の指示で「絶対獲得」になった。斉藤氏は「安倍政権の暴走を止めるという怒りの受け皿になった」と振り返る。実際、共産は「非自民」票を幅広く取り込んだ。

 読売新聞社と日本テレビ系列各局が14日に行った出口調査では、県内の比例選で共産が無党派層の16%を獲得。前回、他党に入れた人も、民主党の11%、みんなの党の13%、日本未来の党の19%を取り込んだ。

 6区では前回、日本維新の会、みんな、未来が候補を擁立したが、現在は党が存在せず、票の行方が注目された。民主・生方幸夫氏は落選が決まると「民主が政権批判の受け皿になれず、共産と分け合ってしまった」と悔しがった。共産候補は前回より1万2000票近く増やした。

 「南関東では特に都市部での訴えがサラリーマン、子育て世代に響いた」。投開票翌日の記者会見で志位氏はそう語った。

 共産が得た県内の比例票は29万4117票で前回の1・82倍。全国の1・64倍を大きく上回る。自民、民主が、ともに前向きな消費増税や環太平洋経済連携協定(TPP)などの政策に絞って、「反対」「交渉脱退」と訴えた共産。農村部を抱える共産陣営幹部は「米価下落で大変な中、農家にも『選挙区は自民でも比例は共産』との反応がかなりあった」と明かす。

 共産と同様、「非自民・非民主」の層を照準にした第3極は、自民との対立軸を見いだせず埋没した。

 9日夜、次世代の党の平沼党首は四街道市で「自民のいいことは引っ張り上げて応援し、悪いことは徹底的に反対する」と声を張り上げた。次世代は県内の2議席をいずれも失い、同党候補からは「頼れる野党がないから、消去法で自民となった」との声も漏れた。

 第3極の老舗、みんなの党は11月の解党で、所属していた地方議員がバラバラに動いた。ある地方議員は「有権者が離れたというより党の問題。自壊だった」と振り返る。

 1区で落選した次世代の前議員・田沼隆志氏は自戒するように語った。「国会議員だけで地方議員がいないような、従来の第3極パターンでは駄目だ。統一地方選で、足腰をしっかりさせないといけない」

 来年4月に再び訪れる決戦に向け、与えられた時間は少ない。(田島大志、今井恵太、服部有希子が担当しました)

2818チバQ:2014/12/18(木) 22:39:16
http://www.tokyo-np.co.jp/article/chiba/20141217/CK2014121702000132.html
衆院選 勝敗の分かれ目(上) 野党協力、不発に終わる

2014年12月17日


公示日の太田氏の出陣式。聴衆はまばらで、民主関係者の応援はなかった
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 衆院選は県内でも自民党が十三小選挙区で十一勝と圧勝した。野党間の候補者調整による選挙協力はなぜ実を結ばなかったのか。自民は本当に「強かった」のか。検証する。
 「事実上の唯一の野党候補。自民に対抗できる野党勢力をつくる」。8区(柏市一部と我孫子市)の維新の党・太田和美氏は自民、共産両党候補と競合する選挙戦初日の二日朝、JR柏駅前で声高に訴えた。しかし、聴衆はまばらで協力相手の民主党関係者の姿も見当たらない。民主は「(応援せずに)寝ることにした」(党関係者)からだ。
 太田氏が維新の公認を受けたのは、選挙直前の十一月下旬。陣営は、後援会組織が整わないまま落下傘的に選挙に突入したが、一つの計算があった。
 二年前の前回衆院選で8区は候補者が乱立し、五人が争った。約九万四千票を集めた自民の桜田義孝氏が当選したが、共産を除く野党票を合計すると約十二万票に上り、計算上は「反自民の受け皿」として十分勝機はあると見込んでいた。
 しかし、実際はそんなに甘くなかった。民主県連は当初、引退した元職の松崎公昭氏の後継として地元県議を擁立しようと計画。最終的には党本部主導による候補者調整で、見送るしかなかったが、松崎氏は「8区は重要なのに党本部は軽んじた」と党の姿勢を強く批判。太田氏が元民主だった経歴も影響し、最後までわだかまりは解消しなかった。
 松崎氏は野党協力について「準備不足で、候補者の調整にとどまった。8区もそうだが、全国的にも実際には協力していないのが実態ではないか」と指摘する。太田氏も選挙中には「他党が候補者を出さないことが最大の選挙協力」と記者団に繰り返し説明していた。
 太田氏にとっては、民主や第三極に対する有権者の不信が予想以上に根強かったことも誤算だったようだ。「選挙戦序盤で、前回の野党票の単純な足し算にならないとわかった。何度か国政選挙を経験したが、最後まで読めなかった」
 太田氏の得票は約七万票。当選した桜田氏に約二万九千票の差がついた。
 期待していた安倍政権に対する批判票の一部は共産候補に流れた。共産候補は前回の二倍強の約三万二千票を獲得した。
 白票など無効投票数が増えたのも特徴だ。8区では投票した人の4%に当たる九千票に上った。前回選挙よりも投票率が下がったにもかかわらず、千票余り増えた。反自民の「受け皿」には程遠かった。
 太田氏は十五日未明、復活当選を果たすと「野党再編に向けた調整は失敗に終わった。反自民の勢力がともに選挙戦を戦えるような野党協力をする必要がある」と自戒を込めて話した。 (三輪喜人)

2819チバQ:2014/12/18(木) 22:39:33
http://www.tokyo-np.co.jp/article/chiba/20141218/CK2014121802000155.html
衆院選 勝負の分かれ目(下) 無党派分散、風なき勝利

2014年12月18日


投開票から一夜明け、自民の当選者にバラを付ける桜田義孝県連会長(右)ら=千葉市中央区の自民党県連で
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 「自民優位という感覚はなかった。解散がなぜこのタイミングという声も有権者からたくさんあった」。2区(千葉市花見川区、習志野市、八千代市)で再選を果たした自民・小林鷹之氏は、当選直後、こう振り返った。
 選挙前には、自民が三百議席を超えるなどという観測も報道で流れた。だが、小林氏のもとへ応援に駆け付けた石破茂地方創生担当相は演説で「『自民圧勝か自公で三百、小林も優勢』。あんなものが出たとたんに気が緩む」と強く警戒。実際、石破氏が演説した花見川区のスーパーの前にも、集まったのは数十人にとどまった。
 だが、ふたを開けてみれば小林氏の圧勝。獲得票数も前回衆院選より約一万八千票増やし、民主と維新の選挙区調整により一本化された維新の藤巻健太氏に、ダブルスコアの差をつけた。自民は2区を含め十一小選挙区で勝利し、比例復活を含め十二議席獲得と、前回と同じ議席数を維持した。
 自民が政権から転落した前々回選挙のような“逆風”や前回のような“追い風”もない“無風”状態の選挙。勝利のカギは自公協力にあった。
 自民県連の桜田義孝会長は十五日、「協力はうまくいった。公明の信頼に応え、われわれも義務を果たした」と自公連携の手応えを語った。
 選挙中には、自民の各候補が街頭演説で「比例は公明に」と大声で呼び掛ける姿がたびたび見られた。公明支持層に小選挙区での投票を呼び掛け、「見返り」に自民支持層が公明の比例票を積み増す−。各地で「バーター」が成立し、共同通信の出口調査によると、県内十三の小選挙区全体で公明支持層の約七割が自民候補者に投票。公明は県内の比例票で前回より約二万六千票増の約三十五万六千票を獲得した。
 同調査では、無党派層の投票先が、自民と民主にそれぞれ三割ずつ、共産に二割、維新一割に分かれた。県内の投票率が51・24%と過去最低となる中、自公支持層を手堅くまとめ、無党派層の支持が分散したことが、自民の勝利につながった構図が透けて見える。
 投票率の低下は、選挙や政治への無関心も表している。投開票日の十四日深夜、6区(市川市の一部、松戸市の一部)で敗戦が決まった民主・生方幸夫氏は「街頭演説でどんなに訴えてもぬかにクギを打つ感じだった。政治への無関心が増えている。訴えかけても響かないことにはどうにもならない」と唇をかんだ。
 県民の二人に一人しか投票に行かなかった今回の衆院選。桜田氏は「アベノミクスの政策が評価された結果だ」と胸を張った。
 しかし、別の自民県連幹部は素直に喜べなかった。「アベノミクスは隅々まで浸透していない。実感がないから有権者も争点と思えなかったのかもしれない。それが投票率に表れている」と率直に認めた。 (村上一樹)

2820チバQ:2014/12/18(木) 22:40:24
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141216ddlk15010116000c.html
2014衆院選:検証・誰が勝ったのか/上 勝ちきれない自民 農政に住民不安、逆風も 民主伸び率で上回り /新潟
毎日新聞 2014年12月16日 地方版

 衆院選投開票翌日の15日。県庁議会庁舎では自民党県連の党議が開かれ、再選された4人が姿を見せた。明るい表情やこわ張った表情が前夜の結果を語っていた。

 「準備不足、努力不足でご迷惑をかけた。次は圧倒的に勝つ。三度目の正直に向け勝つ」

 わずか102票差で2区を制した細田健一氏は室内の窓ガラスが揺れるほどの声で、あいさつし自らを鼓舞した。

 5〜7日の毎日新聞特別世論調査では、3区は自民の苦戦が予想されていたが、他の区では対立候補をリードする情勢が伝えられていた。しかし結果は1、2、4区で民主候補と接戦の末の勝利だった。

 党県連の星野伊佐夫会長は報道陣に「小選挙区で結果的に五つ、比例代表で(復活し)一つ議席を確保し、これ以上はわがままだ。結果は想定内で成功だと思う」と話した。しかし「当選1期の候補は、後援会作りなど体力的にできあがっていなかったことがはっきりした。今後2〜3年で党と両輪で体制を作らないと」と注文も忘れなかった。ある自民県連幹部は「ここまで追い上げられるとは。及第点とは言い難い」と厳しかった。

 一方の民主党は3区で議席を奪還した。1、2、4区では接戦を演じ比例代表で復活当選した。県内では2議席増えた。県連の市川政広・幹事長代理は、15日の党議で「大健闘だ。みなさんの頑張りで素晴らしい選挙だった」などとあいさつした。

 劣勢とみられていた6区では終盤に追い上げを見せた。落選した梅谷守氏陣営の幹部は前回、義父の筒井信隆氏が獲得した票数に迫る勢いを短期間で見せた点を評価。地元の上越市では前回の筒井氏の得票を上回る結果を見せたことに「健闘した。次につながる」と話した。

    ◇

 比例代表の得票率を見ると、自民は前回比3ポイント増の35・74%だったのに対し、民主は同5ポイント増の25・65%だった。伸び率では民主が自民を上回った。勝ちきれなかった自民と健闘を見せた民主。何が作用したのか。

 先述の自民県連幹部は、農業の比重が高い新潟では米価下落による所得減、農協の改革などで、自民候補に逆風が吹いていたと分析する。さらに後援者への訪問などでの準備不足や戦術面でのまずさを挙げる一方「落選中の民主候補は選挙区をよく回っていた」と話した。

 民主の市川幹事長代理も、農業政策の不満を挙げた。「アベノミクスの恩恵がこない中小企業などの受け皿にもなったのでは」と話す。公示前後には無党派層に浸透していない、とみられていたが、結果的に安倍政権批判票の受け皿となったようだ。

   *  *

 県内から小選挙区・比例代表で過去最多の10人を選出した今回の衆院選を検証する。

2821チバQ:2014/12/18(木) 22:40:42
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141217ddlk15010100000c.html
2014衆院選:検証・誰が勝ったのか/下 投票率、戦後最低更新 受け皿なくあきらめ 大雪、制度、政治家の質… /新潟
毎日新聞 2014年12月17日 地方版

 雪と寒さに見舞われた14日の衆院選投開票日。争点が見えにくいことや、12日からの大雪などで投票率が低くなることが予想されており、ふたを開けてみれば52・71%。戦後最低だった前回を6ポイント以上も下回った。県選挙管理委員会では、各区の投票状況が送られるにつれて「前回を下回るだろう」という空気が濃厚になっていたという。

 2日後の16日、投票率が46・97%だった1区を抱える新潟市中央区で有権者に尋ねた。中心部の古町を歩いていたフリーターの男性(22)は「仕事のため行かなかった」と答えた。一緒にいた看護師の女性(22)は「雪だったので……」と言葉を濁した。期日前投票もできることを話すと、男性は「消費税率は下げてほしいけど、現実的には厳しいでしょう」。あきらめが垣間見えた。

 なぜ投票率がここまで落ちたのか。民主党県連の幹部は「争点がないうえ冬の選挙で棄権した人も多い」と述べた。一方で共産党県委員会の幹部は「最近の無党派は無関心ではなく託せる政党を探している人たち。政権交代時以外は投票に出なくなってきている気がする」と分析した。

 かつて米カリフォルニア州の投票行動を研究した新潟県立大の藤井誠二准教授(公共選択)によると小選挙区制の場合、「投票する候補者が当選すればうれしい」という「利益」が、争点や候補者情報収集、投票に行く気象条件などの「コスト」を上回れば投票率は上昇するという。今回は「経済問題などが分かりにくく、雪も降って『コスト』が高くなり、下がったのではないか」と分析する。

 しかし低投票率の原因は、選挙制度にもあると指摘する声がある。県内の衆院選投票率の推移をみると、小選挙区制導入前は75%以上を保っていたが、導入後初の1996年衆院選では68・85%に降下。以降は2009年に73・41%に復調したが、一度も75%以上を記録していない。

 自民県連の幹部は「小選挙区制で勝つための選挙に終始するようになり、パフォーマンスに走る政治家が増えた。政治家の質が下がり軽く見られるようになった」と嘆く。中選挙区制時代には、どっしり構え一つの政策に取り組む政治家が多く、期待も高かったという。

 再び古町。「投票は当たり前だが、国会での居眠りを見たら投票に行かなくなるよね」と語った会社経営の男性(70)。「候補者も言いっぱなしでなく、有権者のもとへ歩いて膝をつき合わせて話を聞かなきゃ」

2822チバQ:2014/12/18(木) 22:41:06
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141216ddlk22010194000c.html
2014衆院選:検証/上 選挙協力 「民維連携」の曲折 3区は成果、共倒れ1区 /静岡
毎日新聞 2014年12月16日 地方版

 「維新さんと連携することで差が縮まった。効果があったと思う」。14日の投開票日から日付が変わる深夜、静岡3区の民主元職、小山展弘氏は自民前職に迫る次点として比例復活で返り咲き、磐田市の事務所で笑みを浮かべた。

 維新前職の鈴木望氏が比例九州に移り「民維連携」が実現した3区。着実な成果を上げたように見えるものの、選挙協力は水面下で紆余(うよ)曲折をたどっていた。

 選挙区内は中部電力が再稼働を目指す浜岡原発(御前崎市)があり、原発アレルギーが隣接市住民には根強い。浜岡廃炉が持論の鈴木氏は「小山氏と認識は一致した」と選挙区を譲ったつもりが、序盤戦の小山氏は鈴木氏陣営が不信感を募らせるほど原発への言及を避けた。支援を受ける電力関連労組に配慮したためだ。

 “消極姿勢”は原発論争に敏感な住民の支持伸び悩みにつながり、報道各社の中盤情勢調査で自民前職が大きくリード。危機感を強めた民主県連側が「過激な発言でなければ選挙で原発を取り上げていい」と方針転換した。

 後半戦にさしかかった10日、JR袋井駅前でマイクを握った小山氏は「浜岡原発は将来的にやめざるを得ない」とアピールを始めた。踏み込んだ表現は避け、話題をすぐに議員定数や少子化問題に移しながらも、共闘する鈴木氏陣営に配慮する演説内容にようやく切り替えていった。

 最終日の13日夕、鈴木氏も九州から磐田市に舞い戻り、小山氏と2ショット演説。小山氏陣営は「最後の最後でやっと“統一候補”らしくなった」と、綱渡りだった選挙戦を振り返る。

 一方、3区で“退いた”維新は、1区で前職、小池政就氏が小選挙区出馬を譲らず、民主元職の牧野聖修氏との協力はないまま、共倒れに終わった。

 両党の関係者が競合解消を模索する動きもあったが、小池氏側には「前職として2年の実績がある」、牧野氏側は「前回の得票数は2万票近く上」と譲れない一線があった。

 さらに、政策一致なき共闘は、自民側や有権者から「野合」批判を招きかねないことも両氏陣営の懸念材料だった。

 第三極の候補者が乱立し、自民大勝につながった前回衆院選の結果を踏まえ進められた候補者調整。民主県連の関係者は言う。「我々が維新と進めた協力を有権者は必ずしも評価していないのでは。次に向けて今回の経験をよく検討しないといけない」【舟津進、立上修、西嶋正信】

2823チバQ:2014/12/18(木) 22:42:29
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141217ddlk22010082000c.html
2014衆院選:検証/下 低投票率 「若者の視点」置き去りに 与野党、内向きの戦い /静岡
毎日新聞 2014年12月17日 地方版

 全国的には2012年に続く勝利で、県内小選挙区でも議席を守ったはずの自民だが、大石哲司・自民県連幹事長の顔はどこか浮かないままだった。一夜明けた記者会見。戦後最低となった県内投票率への所感を問われ「民主主義国家としては、あまりいい傾向ではありません」と評した。他県の票が影響したとはいえ、静岡5区の前職が比例で復活当選を果たせず、党として思うほど得票率が伸びなかったからだ。

 「55・61%」。県内投票率が、同じ師走選挙だった前回比で6・14ポイントも下がったのには理由がある。突然の解散・総選挙に無党派層を中心とした有権者が意義を見いだせず、現職閣僚の自民候補が「多忙」を理由に公示前の公開討論会を断るなど政策論争は最後まで盛り上がりに欠けた。

 「比例は『友党』の公明党で」。街頭演説などで、自民候補が支持者と握手を交わし「バーター」を訴える光景はすっかり定着した。公明は比例東海で悲願だった1増の3議席を獲得。蓮池章平・公明県本部幹事長は「公明が与党における『野党』という存在だ」と強調したが、連立与党で思惑通りの選挙戦が展開できたことに満足した様子だった。

 支持者を中心とした内向きの選挙戦は、野党第1党の民主も同じだった。

 公示前から与党優勢を伝える報道に「いずれ風が変化する」と民主陣営の選対幹部も当初は余裕を見せていた。しかし、中盤以降も思ったほど支持が伸びず、支持団体の引き締めを指示した。幹部は「これまでなら選挙戦折り返し辺りで追い風が吹いた。今回はなかった」と唇をかむ。投票率の低さが無風となった要因の一部を裏付けていた。

 とりわけ若者の政治離れは深刻で、県選管によると、前回の衆院選小選挙区の年代別投票率は、60代の76・22%をピークに若い年代ほど下がって20代で39・98%。今回も同じ傾向だったとみられる。

 選挙権の18歳への引き下げも国会で議論され、未成年でも投票権を求める動きがある。「投票に行きたいんですよ」。県立大経営情報学部2年の土肥潤也さんは19歳。若者の社会参画を目指すNPO法人「Rights」(東京都武蔵野市)の理事も務める。

 未来や次世代−−。政党や政治家が度々連呼するキーワードだが、若者の視点に立った論戦は一向に聞こえてこなかった。土肥さんは警告を発する。「今のままでは民主主義とは言えない。これからを担うのは若者なんですから」【立上修】

2824チバQ:2014/12/18(木) 22:43:14
http://www.sankei.com/region/news/141216/rgn1412160015-n1.html
2014.12.16 07:02
【衆院選2014】
検証・風なき戦い(上)組織票めぐり右往左往 静岡





 14日に投開票された衆院選は、15日未明に結果が確定した。県内の選挙区選出の衆院議員は比例での復活も含め、自民党7(選挙区6、比例1)▽民主党3(選挙区2、比例1)−となった。選挙前と比べて自民は1人減り、民主は1人増、維新は0人となった。

                    ◇

 「街頭で見たことがない」−。1区の小池政就の陣営スタッフは、今回の選挙戦で上川陽子が街頭演説をほとんどしなかったことをこう揶揄(やゆ)した。

 上川は選挙期間を通じて、街頭演説の回数を前回選挙の半分ほどに減らす一方、公務などで地元を離れる中、地元にいた7日間は、推薦をもらった企業や農協回りに費やした。演説でも「選挙区は上川、比例は公明へ」を連呼し、公明との協力関係を強調した。

 終わってみれば、この徹底した組織票重視の選挙戦が奏功。これまで議席を奪い合ってきた牧野聖修や、若さや実績を街頭で訴えた小池を圧倒した。1区の投票率が県内でも最も低い52%台だったことも、組織戦を優先した上川に有利に働いた。

 「自民にも民主にも風は吹いていない」。3区で最後までしのぎを削った宮沢博行、小山展弘両陣営は選挙戦中盤、異口同音に今回の選挙戦を表現した。

 両陣営ともに追い風が期待できない中、宮沢は推薦を受けた公明の組織票や母校の関係者、農協、商工会など地元の支持基盤を生かし、支持を拡大。小山も支持基盤である連合など労組関係からの支援を集めた。しかし、小山は、原発反対派の鈴木望から選挙区での出馬を譲られたため、電力関係労組との関係がぎくしゃくした。

 小山は終盤、労組票という組織票よりも浮動票を優先するため、鈴木の応援を受けるなど原発反対票の取り込みにかじを切った。しかし、結果的には、本来の支持層の電力関係者票は宮沢に流れ、雇用の関係などから再稼働に期待する声が大きい浜岡原発の地元、御前崎市でも宮沢にかなり差をつけられた。

 一方、6区では、自民の重要な固定票であるはずの公明票は、むしろ渡辺周に流れた。勝俣孝明の陣営は、前回推薦を受けなかった公明党の推薦を今回はいち早く受け、勝俣は政権幹部を隣に迎えた街頭演説でも、「比例は公明」を連呼、露骨なまでに公明への協力姿勢を見せていた。「前回は公明票の6、7割が渡辺に流れた」(勝俣陣営)との分析からだったが、結果的には前回の約1万2千票差を約600票縮めただけにとどまった。渡辺陣営の幹部は「公明党と創価学会は別。学会員の中にはこれまで『渡辺周』という名前を書き続けてきた人もいる。勝俣陣営は公明頼みがあだになったんじゃないか」とほくそ笑んだ。(敬称略)

                    ◇ 

 前回、前々回に比べて政権交代への風は吹かず、有権者の関心も高まらなかった今回の選挙。選挙区では自民6、民主2という前回と同じ結果となったが、この結果を導いたものは何だったのか。“無風下”での戦いを振り返る。

2825チバQ:2014/12/18(木) 22:43:54
http://www.sankei.com/region/news/141217/rgn1412170034-n1.html
2014.12.17 07:00
【衆院選2014】
検証・風なき戦い(中)「強固な個人票」で明暗 静岡





 「私個人は最大限、『選挙区は小山』といって応援するし、後援会の説得も行う」−。先月22日、維新の鈴木望は候補者一本化のため、3区での出馬を民主の小山展弘に譲ることが決まった後、こう述べた。

 今回衆院選を左右した要素の一つに「個人票」の存在がある。鈴木は前回衆院選で中部電力浜岡原子力発電所の廃炉を訴え、原発反対派を中心にした強固な個人票を持つ。民主党や小山はこの票に期待していた。

 しかし、選挙戦で小山は中盤以降まで、原発批判を展開しなかった。支援を受ける電力関連労組に配慮したのが原因だが、民主県連幹事長の岡本護は「反原発の票をまとめるには、はっきりとしたノーが必要だった。言い方がわかりにくかった」と、鈴木の個人票を取り込むためには、浜岡廃炉を明確に主張すべきだったと指摘した。

 しかし、小山陣営担当者は「原発の主張はかじ取りが難しく、候補の一本化は良い面と悪い面があった」として、鈴木の票を集めることの難しさを指摘した。また、鈴木自身も選挙後、前回選挙で「原発を主張することで情勢が日々悪くなっていくのを感じた」とした上で、「(小山が)反原発を最初から主張しても票は伸びなかっただろう」と複雑な表情を浮かべた。

 「“渡辺党”に負けた。蓄積された組織票に勝てなかった」。6区で民主の渡辺周に敗れ、比例復活を果たした自民・勝俣孝明陣営の幹部は選挙後、こう吐き捨てた。

 渡辺は、沼津市長や衆院議員を務めた父親の代から「40、50年の根っこがある」(渡辺陣営)といわれるほど沼津市周辺に強い地盤を持つ。前回選挙で勝俣との間についた約1万2千票という差も、沼津市や周辺の長泉町、清水町など大票田に深く根付いた個人票が生み出したものだ。

 さらに今回、渡辺陣営は選挙期間中、伊豆半島で5日間、街頭演説や個人演説会を開催。結果として、渡辺は伊豆市など伊豆半島の2市1町でも勝俣を上回る支持を集めた。

 「東部の“政権奪還”」(自民県連)を掲げて戦った勝俣陣営は選挙戦終盤、農協などの組織票に期待が持てる伊豆半島よりも、大票田の沼津周辺で渡辺の個人票の切り崩しを図った。党本部も重点選挙区として、安倍晋三首相ら知名度の高い党幹部をJR沼津駅などの街頭演説に送り込んだ。

 しかし、低投票率なども響き、前回より30分以上も早く渡辺に当確が出て、勝俣の選挙区での敗北が決まった。勝俣陣営からは「30代以下なら、こちらの票が多かったはず」「伊豆半島は観光業が不振。アベノミクスによる景気回復を主張しても、『地元は違う』という意識があったのでは」といったぼやきが聞かれた。(敬称略)

2826チバQ:2014/12/18(木) 22:44:10
http://www.sankei.com/region/news/141218/rgn1412180082-n1.html
2014.12.18 07:02
【衆院選2014】
検証・風なき戦い(下)統一選、危機感増す民主 静岡





 「衆院選は、来春の統一選候補者にとっての選挙でもある」。行政学や地方自治論が専門で静岡大人文社会科学部教授の日詰一幸はこう指摘する。

 自民党や民主党などの衆院選候補者の選挙対策本部は、各区の重鎮の県議が本部長を務めるなど、地元の県議や市議により組織されており、候補者が街頭演説をする際などは、本部長を務める県議がまず最初にあいさつするのが通例だ。日詰は「地方議員は、国政選挙の中で有権者にアピールすることになる。いわば、4月以降の自分の選挙に直結する前哨戦だ」とみる。

 ただ、全国的な優勢の波を受けた自民系と復調にはほど遠い民主系では、選挙戦中の有権者からの反応は大きく異なっていた。

 選挙後、各党幹部とも、統一選に向けた警戒感をあらわにしたが、特に危機感を強めたのは民主党だ。

 県連幹事長の岡本護は「民主そのものへの票はいただいている。そこを一つのキーにしていかに拡大するかがこれからの課題」とした上で、特に7、8区と自民候補に惨敗した浜松市など西部での巻き返しを強調。「これから力を入れていかないと現状維持も楽ではない」と話した。

 浜松、湖西両市では県議の数が自民系と民主系で拮抗(きっこう)している。8区で民主が最後まで候補擁立にこだわったのは、来春の県議選に向けた票の掘り起こしの意味合いが強かった。一方で、前回衆院選で民主党を離党して、日本維新の会(現・維新の党)から出馬した源馬謙太郎への不満が浜松周辺の民主系地方議員の間では依然としてくすぶり、今回の古橋和大擁立も、地元地方議員の怨念(おんねん)が強く働いたとされる。しかし、古橋は共産の落合勝二も下回る最下位に沈んだ。

 「野党系地方議員が衆院選で力を出し切り、自分の選挙がままならなくなるといった事態もあるだろう」。日詰はこう指摘したが、地方議員が有権者と無関係なところでの争いに力を尽くしていては、岡本の懸念通り現状維持も危うくなる可能性がある。

 比例東海ブロックで県内選出国会議員として14年ぶりに当選者を出した共産党も「今度の選挙で力を寄せてくれた人を統一選につなげられる可能性は十分にある」と自信を見せている。再び低い投票率が予想される中、各党とも有権者の関心を引く政策論戦が期待される。 =敬称略

 (この連載は大坪玲央、田中万紀、磨井慎吾、広池慶一、村嶋和樹が担当しました)

2827チバQ:2014/12/18(木) 22:45:14
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141217ddlk21010026000c.html
衆院選ぎふ:戦いのあと〜検証/上 完敗民主、次世代も苦杯 投票前に「敗戦の弁」 政権批判の受け皿になれず /岐阜
毎日新聞 2014年12月17日 地方版

 「安倍政権に対する不安や不満の受け皿になりきれなかった」

 民主党県連の小見山幸治代表は1区の吉田里江氏(49)の総決起集会があった12日、詰めかけた記者たちを前に反省の弁を口にした。野党第1党の県連トップが投票日前に負けを認める異例の事態。報道各社の世論調査で、擁立した3候補の苦しい情勢が伝えられ、小見山代表は「(政権から下野した)2年前の悪いイメージがぬぐい去れていない」と苦しげにつぶやいた。

 5選挙区のうち、2、4区で候補者擁立を断念した民主。空白区を作ったのは1998年の結党以来初めてだ。全国的にも候補者を立てられず、マニフェスト(政権公約)から「政権交代」の文字も消えた。

 投票前日の13日、各務原市内の商店街を3区の元職、園田康博氏(47)が練り歩き、商店主らに握手を求めた。

 園田氏は選挙戦終盤、戦術を変えた。憲法学者で副環境相も務めた園田氏。政策を正面から語る演説が持ち味だったが、感情を前面に押し出し切迫感あふれる調子に切り替えて追い上げを図った。3区は航空機産業などの労組組織があり、自民が強い県内で比較的民主支持層が多い。園田氏は2005年の郵政選挙でも比例代表で復活当選した。陣営は「巻き返せば比例で滑り込める」と意気込み、連合岐阜もギアを一段上げた。しかし、予想以上に票は伸びず、小選挙区で早々に落選が決まり、比例復活もかなわなかった。

 県連幹部は「前回落選してから2年間、選挙の準備を怠った結果だ。現状では風がないと勝てない。票は正直だ」とうなだれた。

 次世代の党から比例代表東海ブロックで出馬した元運輸相、藤井孝男氏(71)も苦杯をなめた。陣営関係者は「突然の解散で準備が間に合わなかった」と力なくつぶやいた。

 「我々は『藤井党』なんだ」。解散直後に藤井氏の地元、美濃加茂市で開かれた緊急役員会で後援会長は訴えた。衆参9期のベテランの藤井氏は地元で自民、民主を問わず、根強い支持がある。旧日本維新の会が維新の党と次世代の党に分党して3カ月。壁には真新しい次世代のポスター。突然の解散に藤井氏は「受けて立つ」と奮い立った。

 しかし、誕生したばかりの党が比例代表で議席を獲得するために残された時間は少なかった。陣営関係者は「(藤井氏が)維新と勘違いして投票した有権者もいたようだ。時間が足りなかった」と肩を落とした。

 安倍政権の術中にはまって敗れた野党。民主の小見山代表は思わず本音を漏らした。「あれだけ多くの議席を持っている自民党が選挙を打ってくるとは考えていなかった」

     ◇

 唐突に始まった師走の衆院選は、異例の低投票率と自民大勝という結果で終わった。最後まで大義が見えなかった12日間の選挙戦を振り返る。

2828チバQ:2014/12/18(木) 22:45:35
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141218ddlk21010018000c.html
衆院選ぎふ:戦いのあと〜検証/下 小選挙区独占の自民 格の違いに勝利確信 政権の行き過ぎ懸念も /岐阜
毎日新聞 2014年12月18日 地方版

 「投票率は全選挙区で下がります。非常に盛り上がりの少ない選挙ですが、最後までご支援をお願いします」

 11日に岐阜市内で開かれた1区・野田聖子氏(54)の総決起大会。自民党県連の猫田孝県連幹事長は壇上でこう語り、陣営に引き締めを求めた。

 「自民王国」といわれる岐阜県。2012年の衆院選で県内5小選挙区を独占した自民は今回の選挙でも5小選挙区を独占した。

 4区に立候補した維新の党・今井雅人氏(52)が可児市や美濃加茂市などで自民・金子一義氏(71)を上回る票を獲得し、比例代表で復活当選したため、他党に比例復活を許さない「完全勝利」は果たせなかった。

 しかし、5候補とも次点候補を大きく引き離しての当選で、投票当日は開票作業前の午後8時過ぎに全陣営が当選の万歳をした。投票前から結果が透けて見える選挙に有権者の関心は低く、陣営も緩んだ。ある候補は「他党の候補者とは正直、論争にならない」と漏らし選挙戦序盤から勝利を確信していた。結果を見れば、格の違いは明らかだった。

 自公両党は326議席を獲得し、全議席の3分の2を維持した。安倍政権は有権者に信任された形だ。一方、県内には安倍政権に不満を感じる有権者も少なくない。安倍政権を真っ向から批判した共産は今回の選挙で、投票率が過去最低となる中、比例代表の得票を前回より3万票近く伸ばし、得票率も前回の倍に迫る9・91%まで増やし、政権批判票の受け皿になった。

 自民党県連の猫田幹事長も安倍政権の「独り勝ち」に懸念を示す一人だ。「自公で300議席くらいがちょうどいい」と打ち明ける。

 県連は今年9月、猫田幹事長が主導して安倍政権が閣議決定した集団的自衛権の行使容認に異を唱え、解散総選挙にも反対した。勝利から一夜明けた15日、県議会会派の会合でも「政府や執行部に文句を言う以上はこちらもしっかり勉強していく」と語り、政権の行き過ぎには異を唱える姿勢を示した。

 猫田幹事長と野田氏は2005年の郵政選挙を巡って党本部の方針に逆らい、党を離れたことがある。安倍晋三首相は当時、党幹事長代理だった。

 復党後、党総務会長の要職を務めた野田氏は選挙期間中、再三にわたり強調した。「安倍政権を心配する人がいたら『大丈夫。安倍総理にものを申せる野田聖子がいるから』と呼び掛けて。決して暴走はさせない」【道永竜命】

2829チバQ:2014/12/18(木) 22:46:45
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141216ddlk29010548000c.html
民意の在りか:衆院選を振り返る/上 巨大与党の陰で /奈良
毎日新聞 2014年12月16日 地方版

 ◇自民1強も不透明な動向
 「まだ確定していないんやろ」。15日未明に奈良市内の事務所で奈良1区の自民前職、小林茂樹氏がうつむきながら登壇すると、支援者が声を荒げた。民主前職の馬淵澄夫氏に1万1792票差で破れ、比例代表の復活当選もかなわなかった。報道陣に囲まれた小林氏は「頭の整理ができていない」とつぶやいた。

 今回の衆院選は、強固な与党に対抗するため、野党が候補者調整を図り、県内候補者数は小選挙区制が導入された1996年以降で最少の12人。全区で三つどもえの戦いとなった。

 自民は比例代表で2012年の前回より2万票近く多い21万5615票を獲得し、2〜4区はいずれも自民前職が次点に約3〜6万票差で議席を確保した。それだけに「小林ショック」は際立った。

 自身も3区で維新の女性新人候補を抑えて快勝した党県連会長の奥野信亮氏は小林氏の敗北について「最悪でも比例復活と思っていた。一丸となれなかった。統一地方選でまとまることができなければ会長を辞する」と述べ、圧勝の陰にある「ひび」を示唆した。

 伏線となる出来事があった。連立を組む公明党が1区のみ推薦を公示直前に見送ったのだ。自民党は比例代表で公明党に協力する一方、選挙区では逆に協力を得る関係を築いてきた。“自主投票”は明らかに「マイナスだった」(小林陣営関係者)。

 「平和の党」「福祉の党」を掲げる公明党と、憲法9条改正を掲げ、経済競争を重視する安倍政権とはもともと温度差がある。ある公明党県議は「与党で3分の2を超え、憲法改正も視野に入るが、公明党は9条の壁は越えられない。アクセルとブレーキを間違えれば国民の支持を失うことになる」とくぎを刺す。

 奈良1区の投票率は56・82%で県内選挙区で最も高かった。小選挙区制下で7回の衆院選が実施されたが1区の投票率が最高となるのは初めてだ。馬淵、小林両氏の争いに有権者の関心は高まったと言える。

 自民圧勝について馬淵氏は「(有権者の)消極的選択でしかない。1強多弱、癒着、利権などの政治構造を国民は是としていない」と指摘する。比例代表で2万5806票増を実現した共産の躍進も政権批判票の存在を示唆する。
「これだけ大勢の人に応援してもらっている。簡単に諦めるわけにはいかない」。小林氏は唇をかんだ。県内の投票率(選挙区)が戦後最低の55・60%(前回比7・54ポイント減)に落ち込み、自民の比例票は、全有権者数の19%に過ぎない。「自民1強」の政治状況とは裏腹に、大半の有権者の動向はいまだ不透明なままだ。

  ◇    ◇

 14日に投開票があった第47回衆院選は県内4選挙区で自民3、民主1の構図が維持された。その背景にある民意の在りかを探る。【衆院選取材班】

2830チバQ:2014/12/18(木) 22:47:16
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141217ddlk29010484000c.html

民意の在りか:衆院選を振り返る/中 共産のみ躍進 /奈良
毎日新聞 2014年12月17日 地方版

 ◇野党「受け皿」程遠く
 「アベノミクスは暮らしを悪くする」。ある野党候補の選挙ビラ。老後の不安▽仕事の不安▽生活の不安−−といった言葉が並ぶが、代替案となる具体的な政策はほとんど記されていない。

 「野党は批判ばかりで中身がない」。ある自民党県議は指摘する。県内4選挙区で1区を民主党が死守したものの、2〜4区は自民が生活の党、維新の党、民主の各候補の2・5〜1・7倍を得票する圧勝。「政治に対する不満や不安の受け皿になれず、おわびする」。投開票から一夜明けた15日、民主党県連の前川清成代表は談話で陳謝した。

 突如の衆院解散で虚を突かれた野党。巨大与党に対抗するため、今回は選挙区で候補者調整を進めた。

 県内では自民、共産両党が全区に候補者を立てる一方、他党は1区・民主▽2区・生活▽3区・維新▽4区・民主とすみ分け、候補者数は過去最少(小選挙区制導入以降)の12人になった。

 形としては「一本化」が進んだが、その内実は野党連携とは程遠かった。

 2区は民主が調整に応じ、生活の中村哲治氏が出馬した。2012年の前回選で民主、維新(当時は日本維新の会)などが非自民票を奪い合って「共倒れ」した反省があった。

 しかし、中村氏は県レベルで維新、社民の支援を得たものの、民主の推薦は得られなかった。前回選の際、消費増税に反発して民主を離党し、日本未来の党に合流した中村氏。「過去のいきさつも含めてわびたい」としていたが、民主党県連幹部には会うことさえできなかった。

 その民主も内情は厳しく、「時間が短く、適当な候補者がいない」(藤野良次・県連幹事長)として3区の候補擁立を断念。結党以来初めて全区には擁立しない異例の選挙を強いられた。

 維新の比例得票は13万3977票で自民を上回る20万票を取った前回より大幅に減らした。党県総支部の松尾勇臣幹事長は「改革を求める有権者が根付いてきた」と総括したが、いまだ風頼みの面は否めない。

 一方、「1強多弱」と言われる中で政権批判票の「受け皿」となったのが共産だ。

 県内の比例票は6万8025票と約2万5000票伸ばし、得票率11%は前回選の約2倍と気を吐いた。消費増税中止、大企業の優遇見直しなどを一貫して訴えており、党県委員会の細野歩委員長は「安倍政権に真正面から対抗し、対案を示したことが支持を受けた」と分析した。

 自民党県連幹部は突き放した。「民主も維新も腰砕け。筋が通っているのは共産党だけだよ」

2831チバQ:2014/12/18(木) 22:47:57
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141218ddlk29010533000c.html
民意の在りか:衆院選を振り返る/下 戦後最低の投票率 /奈良
毎日新聞 2014年12月18日 地方版

 ◇意義を考え関心を
 55・60%。今回の衆院選で県内の投票率(選挙区)は戦後最低に落ち込んだ。2012年の前回選(63・14%)より7・54ポイント下がり、これまで最低だった03年の61・61%を大幅に下回った。

 「閣僚が演説に来ても人が少ない」「気持ちが悪いほど人々の反応がない」。寒さによる外出控えも考えられるが、与野党とも陣営関係者が指摘するのが、争点が不明確で有権者の関心が離れたという点だ。

 安倍晋三首相は先月18日の解散表明時に「税こそ民主主義」と消費税率10%引き上げの延期を解散理由に挙げた。しかし「増税見送りを問うのは大義がない」との批判もあり、3日後の解散日の会見では「アベノミクス選挙」に変わった。

 投票率が53・75%と県内4選挙区で最低だった3区。民主が候補擁立を断念し、自民前職に維新、共産両新人が挑む争いとなった。結果は自民の奥野信亮氏が次点の維新候補に3万票余りの大差を付けて4選を決めた。

 自民関係者は事前に「(非共産の)革新系支持層は票を投じる先がない」と投票率低下を予想。奥野氏は「選挙戦のテーマは景気対策だとはっきりとさせた方が良かった」と振り返った。

 一方、投票率が最も高かったのが56・82%の1区だ。民主の馬淵澄夫氏、自民の小林茂樹氏が激戦を展開した。5選を果たした馬淵氏は「争点を消せば投票率は下がる。解散には理屈、理由がいるが、与党はあえて選挙戦を加熱させなかった」と批判。そのうえで1区は「民主と自民の激突で有権者の意識が高まったのかもしれない」と分析する。

 馬淵氏は国土交通相を務めるなど「民主党の顔」の一人。前回選も小林氏に約7700票差で勝ったが、今回は差が約1万2000票と広がった。自民が圧勝した他区とは対照的で、有力候補が立てば政権批判票の「受け皿」になることがうかがえる。

 過去を振り返ると、近年の投票率の低下は危機的だ。

 県内投票率は1976年までほぼ75%を維持したが、90年の77・18%から下降し、96〜03年は61〜62%に。小泉劇場と言われた05年の郵政選挙、民主政権が誕生した09年は70%台に盛り返したが、自民党が圧勝した前回に再び下がり、今回はついに6割を切った。
 
 地方自治について政策提言などを行う市民団体「なら・未来」の北井弘代表幹事は「国民の政治に関与する意識が低下している」と指摘。来春の統一地方選では知事選、県議選など県内で30選挙が控え、北井代表幹事は「地方自治体レベルから政治に関心を持たなければ、国政の関心も高まらない。各候補は政治理念、具体的政策を明らかにして選挙に臨んでほしい」と話す。

 「民意」のほぼ半数が投票所に足を運ばなかった衆院選。国内外とも大きく時代がうねる中で、政治家、そして有権者自身も民主主義の根幹である選挙の意義を考える機会とすべきではないか。(取材は宮本翔平、松本博子、中津成美、熊谷仁志、山本和良、矢追健介が担当しました)

2832チバQ:2014/12/18(木) 22:53:10
>>2804 の続き
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141217ddlk07010002000c.html
2014衆院選:師走決戦の後で/中 民主「受け皿」になれず 組織乱れ「解党的出直し論」も /福島
毎日新聞 2014年12月17日 地方版

 「復興に与党も野党もありません。互いに足を引っ張り合うのでなく、一致協力して進めていくべきです」。原発事故で多くの住民が県内外に避難したままの5区(いわき市、双葉郡)。公示5日目の6日、浪江町民が避難生活を送る中通りの仮設住宅で、民主前職の吉田泉氏(65)が訴えると、女性(74)が「んだな」と相づちを打ち、「政争の具になれば復興が遅れちまう」。一方で、演説を聞いていた男性(67)は「違いがないなら、期待することはない」と背を向けた。

 自公政権による復興政策の先行きが見えない中、男性が期待していたのは、野党が魅力的な政策を打ち出して対抗することだった。男性は「国の復興は遅く、将来への不安が増す。原発事故の被災地で野党が魅力ある復興政策を訴えないのなら、投票所に行く気もうせる」と残念そうに言った。

 民主政権時代に副復興相を務めた吉田氏の発言は、「安倍政権が進める復興計画は、民主政権時代に決まったもの」との自負から来る。だが、自民前職の吉野正芳氏(66)は一貫して、政権を担うことを前提にした復興政策を訴え、優位性を強調。「与党も野党もない」と繰り返してきた吉田氏は中盤以降、自民優勢との報道を受け、「自民党を勝たせ過ぎると野党の言うことを聞かなくなる。有権者のバランス感覚に期待したい」と演説内容を修正した。結果は吉野氏が当選し、約1万1000票差の次点だった吉田氏は比例復活も逃し、議席を失った。

 吉田氏の選対本部長を務めた古市三久県議は、民主党の「解党的出直し」を求める。「民主は党内がばらばらな、選挙互助会的な政党。2大政党なら当然の『国の未来をどうするか』という大きなビジョンを描けず、いつまでたっても安倍政権の国作りに不満を持つ層の受け皿になれない」

 県内の小選挙区では4区(会津若松市など)を除き4人の独自候補を立てた民主。だが他党と比べ、候補者間に原発を含むエネルギー政策や安全保障政策など国の重要課題についての相違が目立つ。開票後の15日未明に敗戦の弁に立った吉田氏も「2大政党の選挙にできなかった」と述べた上で、野党再編による新党結成を目指す考えを示した。その後、11月から務めていた県連代表を辞任する意向を県連に伝え、役員会で了承された。

    ◇

 自民に対抗するために他党の勢力を結集する以前に、民主党の組織内の足並みがそろわない選挙区もあった。民主新人の岡部光規氏(46)が、前復興相の自民前職、根本匠氏(63)に挑んだ2区(郡山市など)だ。

 ここを地盤とする増子輝彦参院議員は今回、公認候補の擁立を巡り、岡部氏ではなく首長経験者を推した。選挙戦が始まっても増子氏は表立って岡部氏を支援することはなく、戦いを支える民主党県第2区総支部が一枚岩になることは最後までなかった。連合福島の関係者は「2区は選挙を戦える体制を構築できなかった。県連内部できちんと総括すべきだ」と厳しく指摘する。

 「今の民主党では戦えない」。民主党県連で衆院選の選対本部長を務めた瓜生信一郎県議は15日、選挙結果を振り返り、野党再編の必要性を強調した。組織を固めた上で対自民勢力を結集しないと勝てないというのが、今回の衆院選の「教訓」だった。

2833チバQ:2014/12/18(木) 22:53:45
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141218ddlk07010051000c.html
2014衆院選:師走決戦の後で/下 疎外感深め、投票率低下 被災者「政治家分かってくれぬ」 /福島
毎日新聞 2014年12月18日 地方版

 「『復興の加速化』って言うけど、被災者が願う『復興』って分かっているのかしらね」。いわき市にある富岡町民の仮設住宅団地。衆院選から3日後の17日、住民の松本博子さん(65)が候補者たちの行った演説への不満を口にすると、60〜80代の住民仲間3人も「分かってないね」とうなずいた。「だから『復興は進んでいる』と言われるたび、政治家に何を言っても分かってくれないと疎外感を深めてしまう」

 松本さんは今回の衆院選で、「誰に投票しても同じ」という声が2012年の前回よりも増えたと感じている。「投票しないと文句も言えなくなるよ」と促しても、「文句さ言う気力もねえ」と返されるという。

 抱いている「疎外感」について、松本さんは「『除染すれば古里に戻れる』と言われても、里山を除染しなければ住めないし、子ども世代が戻らなければ意味がないと悩む人は多い。『戻る、戻らないのは自由』なのかもしれないが、仮設住宅の入居期限や、避難後の生活に関する賠償の期限が、数年後に迫る。かといって、復興住宅に入居できる見通しもない」と話す。

 衆院選公示の2日、相馬市で第一声を上げた自民党の安倍晋三首相は、常磐自動車道の全線開通を約2カ月前倒しすると表明した。しかし、松本さんは「望んでいるのはそっただことでない」と言う。「元の生活が戻らないならば、せめて避難先や移住先で普通の生活がしたい。唐突に人生を奪われた被災者の生活をどうするのか、そんなビジョンを政府は描こうとしない」と思ってしまうのだ。

 産業の誘致計画や高速道路などインフラの整備が「復興事業」として進む中、ささいに見える日常の悩みにぶつかり、住宅再建など「生活の復興」に向き合えない人も少なくない。

    ◇

 投票率が県平均で戦後最低の52・51%となった今回の衆院選。全59市町村の中で最も低かったのは、全町避難する大熊町の43・96%で、前回選(54・43%)からの下落幅(10・47ポイント)も県内で最も大きかった。富岡町も44・6%、浪江町も44・25%と低さが目立つ。これら全町・全村避難を続ける双葉郡の6町村では、葛尾村を除く5町が軒並み50%を割り込み、県平均を約3〜8・5ポイント下回った。
 震災前の09年、05年の衆院選では、双葉郡の投票率は、どの町村でも県平均を上回っていた。避難生活を続ける有権者が、投票所に足を向けなくなっている現状が浮かぶ。

 浪江町から福島市の仮設住宅に避難する女性(67)はこれまで投票に行っていたが、今回は棄権した。「政治に期待できず、(投票に)行っても何も変わらないと思った。福島は今も全然、復興が進んでいない」と不信感をあらわにする。

 「候補者は夢みたいなことを言う。きょう困っているのは、仮設住宅で部屋が余っているのに、倉庫として使えないこと。それさえどうにもならない」。福島市の別の仮設住宅で暮らす浪江町民の松本ひろ子さん(65)は、選挙で論じられた「復興」に現実味を感じられないでいる。自宅は避難区域では比較的放射線量の低い地域だが、帰還の具体的な見通しは立っていない。「帰りたいけど、見通しが分からなければどうしようもない。仮設住宅で余った部屋を融通してくれるだけでほっとする。まず、きょう困っていることをやってくれると、こっちは実感を持てるのに」と漏らす。

 国の復興政策が問われながら、原発事故で最も被害を受けた避難者たちの足が投票所から遠のいた衆院選。被災者が実感を持てる「復興」とは何か。政治には、それを再考し、実現していくことが求められている。(この連載は、栗田慎一、浅田芳明、小林洋子、高橋隆輔、土江洋範、岡田英が担当しました)

2834チバQ:2014/12/18(木) 23:06:38
http://www.tokyo-sports.co.jp/shugiin/346067/
握手拒否され鍵までかけられた菅氏の嫌われぶり
2014年12月16日 17時00分

比例区で復活当選した菅氏
 突然の師走選挙は舞台裏もドタバタだった。低投票率を背景に安倍自民党が圧勝する一方、100議席を目指した民主党は海江田万里代表(65)が議席を失うなど、野党の低迷が目立った今回の衆院選。「常在戦場」の心構えが求められる政治家たちにまつわる、今選挙戦マル秘ネタを記者座談会で公開する。

 デスク:海江田代表の落選は珍事だったな。

 ベテラン記者:一夜明けの辞任会見で、「私は民主党の仲間が大好き」と感情たっぷりに話していた。集まった報道陣の狙いは、海江田氏の泣き顔。経産相時代、菅直人元首相(68)に“泣かされた”イメージが落選の原因だな。

 中堅記者:大好きな仲間の中に菅氏は入ってるんですかね?

 若手記者:菅氏といえば、地元での嫌われっぷりがすごい。小金井市の団地に行ったら、お年寄りたちが握手するのを嫌がって自宅に帰って鍵かけられたって。

 デスク:ひどい(笑い)。

 若手記者:マイクの声がしなくなったから窓を開けると、菅氏が笑顔で立って握手を求めてきたといいます。

 ベテラン記者:怖いよ。一方で安倍晋三首相(60)は東スポを読んで息抜きしてたんだよ。

 若手記者:マジっすか。

 ベテラン記者:ウチの単独インタビューで宇宙人を熱く語っていたんだけど、その記事を選挙中に読んだんだ。関係者は「首相は笑ってましたよ」って。

 中堅記者:やはり安倍首相は余裕がありましたね。演説で人も集まるし。逆に、まったく無名の大臣が呼んでもいないのに応援に来ることには、各陣営から不満が出ていました。
 デスク スキャンダル大臣が来るよりマシだろ。

 中堅記者:いや、無名大臣が来たって、人なんか集まらないですよ。聴衆が少ないと後から「恥をかかすのか」と逆ギレされるので動員をかけるのですが、こんなところで支援者に負担をかけたくないのが本音。大臣降ろしにつながりますね。

 ベテラン記者:スキャンダル大臣といえば小渕優子前経産相(41)は当選したね。公示前になぜか山本一太参院議員(56)がブログで小渕氏擁護をブチ上げていた。

 中堅記者:山本氏のブログは週刊誌ネタにもなったのですが、面白かったのは小渕氏擁護のブログで「正直に言うが、自分はこれまで優子さんのことを『首相候補』だと思ったことは一度もない」と断言したこと。自民党関係者は「それを言っちゃあ、おしまいよ」と笑っていました。

 若手記者:応援演説に頭を悩ませていたのは民主党も同じ。安住淳元財務相(52)が関東の候補者の応援に来たのですが、ポケットに手を突っ込みながら話すんですよ。演説冒頭に見せる“クセ”のようですが、これも不評でした。

 デスク:安住氏は自分の選挙が盤石だからな。このほか、有名人の応援はあったのかな。

 ベテラン記者:鈴木宗男氏(66)の娘、貴子氏(28)に歌手の松山千春(59)が来ていた。ただ、松山はすでにコンサートツアーが組まれていて2日間しか応援できなかった。フル参戦だったら選挙区で勝てたかも。突然の解散で、さすがの宗男氏も泡食っちゃった。

 デスク:そういや注目候補の田母神俊雄氏(66)は票が伸びなかった。

 若手記者:開票を待つ事務所には支持者が集まっていたのですが、NHKを見ながら、「票が操作されている」「インチキだ」とこぼしていました。事前の世論調査では「共産党が2番手」となっていたので、下馬評通りなんですがね。

 アラフォー記者:田母神氏って次世代の党だよね。ゲイの間では東京1区から出ていた次世代の渡辺徹氏(36)が“短髪ガチムチ候補”として大人気。選挙ポスターがイケメン過ぎだった。

 若手記者:新宿2丁目はちょうど選挙区なんですね。

 アラフォー記者:負けちゃったけど。でも、自民党には噂レベルじゃないガチのゲイがいる。大臣経験者にもいるんだとか。

 デスク:そんなところも含めてこれからも取材を頑張ってくれ。

2835チバQ:2014/12/18(木) 23:30:17
http://www.yomiuri.co.jp/local/fukushima/news/20141217-OYTNT50272.html
[衆院選・検証]野党結集 盛り上がらず
2014年12月18日
 今回の衆院選で、比例東北ブロックで1議席増やした民主党や、4区で小選挙区の議席を奪った維新の党。両党とも全国と比較すれば善戦したと言えるが、民主は伸び悩み、維新の勝利も野党結集の成果とまでは言えないのが実態だ。


 「新党結成を目指さないと国民の期待に応えられない」。5区で敗れた民主の吉田泉は15日未明、淡々と語り、県連代表職の辞意を県連幹事長に伝えた。

 民主は、1区では元議員の支援を受けた金子恵美が自民前議員をあと一歩まで追いつめ、比例東北ブロックで復活当選。同ブロックでの議席は、前回より一つ増えた。

 しかし、県内小選挙区では、県連代表だった吉田が落選するなど振るわず、吉田は比例での復活当選も逃した。結局、小選挙区の議席を確保したのは3区の玄葉光一郎だけに終わった。

 民主県連内には「『次々回の選挙で政権を取る』と訴えて票が入るわけがない」(元地方議員)との自嘲が広がる。衆院選の選対本部長を務めた県議の瓜生信一郎は「新たな枠組みで政界再編、野党を結集していくべきだ」と語った。

 4区で小熊慎司が自民候補を下した維新。民主が候補擁立を見送り、県内の野党共闘の象徴となったが、それを小熊の勝因だとする声は少ない。

 小熊の選対幹部は「勝因は『恒三票』に尽きる」と分析する。2年前に引退した元衆院副議長の渡部恒三の熱心な応援で、渡部個人を支持していた有権者の票が小熊に流れ込んだとの見方だ。

 野党結集は、維新も主張しているが、来秋の県議選では議席を争うライバルになるだけに、現場レベルでの機運は盛り上がりづらい状況だ。各党の知恵と行動が問われている。

(敬称略)

2836チバQ:2014/12/18(木) 23:31:46
鳥取
http://www.nnn.co.jp/news/141217/20141217010.html
2014年12月17日
衆院選「1強の裏で」(上) 自民、風なき圧勝
 衆院選で自民党は絶対安定多数を確保した。鳥取県内2小選挙区でも優位に戦いを進めたのは自民党だった。

「当確」に沸く赤沢氏の事務所。支援者からは丁寧な国会運営を求める声が上がっている=14日夜、米子市加茂町1丁目
■苦い経験
 「足を引っ張る野党の言うことを聞いている暇はない」。鳥取2区に出馬した自民党の赤沢亮正氏(53)は14日午後8時に「当確」が出ると、米子市の事務所で表情を引き締めた。

 災害対策、安全保障、財政再建…。直面する難題と向き合うには、一刻も早く政治を前進させるべきだと主張してきた。「与野党の伯仲を選択している場合ではない」と。

 政治の安定は迅速な政策決定に結び付く。しかし、非自民の受け皿不足は政治に緊張関係をもたらさない。合意形成や熟議が軽んじられる懸念もつきまとう。「反対意見、多様な意見を吸い上げながら、より善い政治を探るのが政治家だ」。共産党県委員会の小村勝洋委員長はそうくぎを刺す。

 自民党支持者の間でも「おごり」を警戒する声が相次いでいる。野党に転落した苦い経験が脳裏にあるためだ。「数の力で何でもやりたい放題は考えもの」。米子市の党員(54)はいぶかる。

 実際、島根原発2号機(松江市)から30キロ圏を含む2区では、再稼働への不安が根強く、米子市政研究会の中川健作代表(65)は「首相が信を得たと解釈し、民意を無視して動き始めるのでは」と危ぶむ。

 平井伸治鳥取県知事は「落選候補への票にも思いを託してほしい」と語り、島根原発への対応にも「信任が与えられたわけではない。周辺自治体の意見を聞きながら慎重に臨んでほしい」と注文を付けた。

2837チバQ:2014/12/18(木) 23:32:05
http://www.nnn.co.jp/news/141218/20141218005.html
2014年12月18日
衆院選「1強の裏で」(下) 民主、衰退に歯止めなく
 今衆院選は民主党にとって、衰退に歯止めをかけることができぬまま突入した受け身の戦いだった。政権運営時に有権者が抱いた失望感が尾を引く中、政策で明確な対立軸を示すこともできず、鳥取2区は党公認の湯原俊二氏(52)が3度目の落選、鳥取1区は候補の擁立すらできなかった。

衆院選の情勢を伝えるテレビ報道を見る福間選対委員長(左)五十嵐会長(左から3人目)伊藤代表(右)ら。県連幹部は2年前と同じ「反省の弁」を口にする=14日、米子市東町の湯原陣営選挙事務所
■白旗発言
 「無党派層も含めて自民に里帰りしてしまった」。14日夜、米子市の湯原事務所で民主党県連の福間裕隆選対委員長はくちびるをかんだ。

 県連は2012年の前回選で湯原氏が敗れて以降、組織を立て直すことができず離党者が続出。8月に設けた米子支部は作動せず、湯原氏の後援会も強化されていなかった。

 「追い風のときでも負けた。風もないのに勝てない」。公示直前、湯原陣営の幹部会議で「白旗発言」が飛び出した。自民党の赤沢亮正氏(53)と競り合うだけの地盤がないためだ。

 下野してから経済界の自民支援はより鮮明になり、さらに元参院議員の川上義博氏(64)が離党した影響で、企業系支持の多くが赤沢氏に流れた。

 「素人選挙」「人材不足」。選挙戦では湯原陣営のスタッフから公然と自嘲が漏れた。「戦略を組み立てる人もいない。常在戦場の認識が本人にも党内にもなかった。だからいつまでも“風頼み”になる」。米子市の党員は歯がみする。

2838チバQ:2014/12/19(金) 07:32:08
http://nikkan-gendai.com/articles/view/news/155883
調整候補の支援“ボイコット” 野党惨敗を招いた「連合」の怠慢

2014年12月19日
 衆院選で野党が惨敗を喫した理由のひとつは、「打倒自民」を旗印に民主、維新、生活で進めた「野党協力」が不発に終わったことだ。その最大の原因とも言えるのが、民主最大の支持団体である「連合」(日本労働組合総連合会)の“怠慢”である。

「民主党が選挙戦を通じて訴えた政策や政権運営に対する批判などに関して国民の期待を受け止めきれず、自民党への対抗軸となり得なかった」――。連合は16日、衆院選の結果についての事務局長談話を発表したが、あまりにしらじらしい。今回の選挙では、「反労組」を鮮明にする維新との協力を問題視するあまり、せっかく一本化した候補の支援を“ボイコット”する地方組織が続出。700万人ともいわれる組合員が「打倒自民」に本気で走り回っていたとは思えないからだ。

 例えば「偽装献金」疑惑が報じられた江渡聡徳防衛相がラクラク当選した「青森2区」では、対抗馬に元民主党青森県連副代表の中野渡詔子氏が「維新」候補として出馬したことに「連合青森」が難色を示し、早々と自主投票を決定。その結果、大差で中野渡氏は落選した。宮城でも、野党調整で1区から2区に鞍替え出馬した維新の林宙紀氏を「連合宮城」は自主投票。林氏はあえなく落選し、比例復活もできなかった。

「民主党の宮城県連から推薦を得ていたにもかかわらず、連合宮城は宮城6選挙区のうち、2区だけを自主投票にした。そのため、県内最多の組合員数を持つ自治労は2区で社民党の新人を支援。これでは勝てるはずがない。何のための鞍替え調整だったのかと思いますよ」(林陣営関係者)

 三重でも「連合三重」が1、2区を自主投票としたほか、4選挙区すべてで自民候補が勝った山口では、「連合山口」が2区を除くすべてを自主投票にした。敵(自民)の大将(安倍)のお膝元がこのテイタラクである。連合は「ヤル気ナシ」と受け取られても仕方ないだろう。そもそも連合の古賀伸明会長はパナソニック(旧松下)労組の出身だが、「松下城下町」と呼ばれ、パナソニック関連の社員が多い「大阪11区」では、旧松下労組出身の民主、平野博文・元官房長官が落下傘の自民、佐藤ゆかり氏に敗れた。古賀会長の衆院選に対する姿勢がよく表れているではないか。

■本音は「アベノミクス」万々歳

 連合幹部の出身は自動車や電力、電機などの大企業ばかりだ。非正規雇用を増やし、労働者を低賃金で働かせている張本人である。原発を再稼働させ、円安でボロ儲けさせてくれる「アベノミクス」は“労働貴族”の彼らにとって万々歳なのだ。「維新は反労組だ」「民主の訴えが有権者に届かなかった」なんて後付けのヘリクツなのは明らかだ。

 政治評論家の山口朝雄氏はこう言う。

「かつての連合は労働者意識が高く、政権与党に対して厳しい姿勢だったが今は違う。安倍政権もそれをよく分かっているからこそ、選挙が終わった途端、『政労使会議』を開き、賃上げ要請を言い出すのです。今の連合は『非自民』の看板を掲げているが、実態は取り込まれつつあるのです」

 16日の「政労使会議」の本当の目的は、連合の“選挙協力”のご褒美だったんじゃないのか。

2839チバQ:2014/12/19(金) 07:36:08
http://www.shimotsuke.co.jp/news/tochigi/politics/news/20141217/1810359
【終焉・渡辺王国】(上) 衝撃 解党の余波失望誘う 多額借り入れ問題も影響

12月17日 朝刊
関連用語:
・とちぎ衆院選 



 渡辺喜美氏(62)は14日、衆院選栃木3区で敗れ、県北から51年ぶりに「渡辺」の名が消えた。1963年に父・美智雄氏が初当選して以降、着実に根を伸ばし躍進してきた「渡辺王国」。強固な地盤は、なぜ崩れたのか。王国終焉の背景を探り、さまよう渡辺党の行方を追う。

 受け入れがたい結果だった。「ショックでまだ分からない」

 14日深夜、那須塩原市内の渡辺氏選挙事務所。落選の報がテレビで流れると、後援会幹部はぼうぜんとした表情でつぶやいた。腕を組む者、うつむく者、目を閉じる者−。終焉の瞬間は沈痛な雰囲気に包まれた。

 斎藤典男選対本部長は「回れば反応は悪くなかった。時間があれば…」と肩を落とす。選挙戦直前の11月28日、渡辺氏が中心となって立ち上げたみんなの党が解党。体制を整えるために残された時間はあまりに短かった。

 解党の余波は激しい逆風となって陣営を襲った。行政改革や地域主権を掲げた政策に期待した層の失望を誘い、陣営の運動員は有権者から「比例票をどこに入れていいか分からない」と厳しい批判にさらされた。渡辺氏も落選直後の記者会見で「無所属では力がないと思わせてしまった」と敗因の一つに挙げた。

 解党の引き金となった浅尾慶一郎代表との路線対立も、有権者の嫌気を誘った。ある陣営関係者は選挙期間中、訪問先で痛烈な言葉を浴びせられた。「(多額借り入れで辞任した渡辺氏の後任となった)浅尾さんは喜美さんを追い落としたわけじゃない。それなのに直接会う前に、マスコミに向かって『代表を辞めてほしい』と言うのでは子どものけんかだ」

 多額借り入れ問題も陣営に影を落とした。渡辺氏は選挙前から、党内の調査結果を基に「違法性がない」と説明に回り続けた。ただ陣営幹部は「説明すれば理解してもらえるが、一般の有権者は高額な金を借りていたことをシビアに見ていた」と悔しさをにじませた。

 逆風に加え、自民大勝ムードの中、渡辺氏は自身の選挙戦で初めて娘の力を借りた。妻や息子ら親族総出で新人候補のようなどぶ板選挙に徹したが、「業界団体や首長を先頭に戦う自民党の流儀を凌駕できなかった」(渡辺氏)。

 渡辺氏を1万票以上の差をつけて引き離した自民の簗和生氏(35)の陣営は、建設業や農業など業界団体の幹部が固めた。その中には、自民党離党後、渡辺氏から離れていった支持者も少なくない。渡辺氏の陣営からも「敗因は自民党を離れたこと。大きいところにいないとだめだ」という声すら漏れ聞こえる。

 しがらみのない改革を掲げてみんなの党を立ち上げ、業界団体と一線を画した渡辺氏。皮肉にも自ら手放した組織型選挙に敗れた格好だが、支持者の心離れは自民党時代から徐々に始まっていた。水面下で動き始めていた「王国終焉」の予兆だ。

※12月16日紙面掲載

2840チバQ:2014/12/19(金) 07:36:39
http://www.shimotsuke.co.jp/news/tochigi/politics/news/20141218/1811402
【終焉・渡辺王国】(中)敗因 地元の声に耳傾けず 政策めぐる思いに隔たり
地元との距離感は自覚していた。

 「大臣となり、党の代表となり、残念ながら地元に帰る頻度が少なくなった」

 14日深夜、那須塩原市内の選挙事務所。落選直後の記者会見で、渡辺喜美氏(62)は「おやじと比べて努力が足りなかった」と悔やみ、副総理兼外相などを務めた父・美智雄氏との力量差に触れた。

 自民党離党前の2006年、渡辺氏は第1次安倍内閣で行政改革・規制改革担当相として初入閣を果たす。安倍晋三首相から「突破力」を買われ、公務員改革に先鞭をつけた。しかし中央政界での活躍の影で、地元関係者には違う顔をみせていた。

 初入閣後、都内で渡辺氏と会談した元渡辺派の県議は耳を疑った。席上、国の支援が必要な地域の公共事業について、国土交通省幹部との意見交換会開催を打診した。渡辺氏からは「そんなの県議でやればいい。俺は天下国家をやらなくてはいけない」と素っ気ない答えが返って来た。県議の目には「(支持者離れは)喜美さんが自分で招いた結果」と映る。

 農協幹部は、渡辺氏の要望活動に対する姿勢に失望した。「(渡辺氏が自民党にいた)7年以上前から幹部をしているが、要望で一度も本人に会ったことがない」。かつて渡辺派の支持基盤だった建設業者からも「人の言うことに耳を貸さない」と恨み節がこぼれる。

 12年衆院選で自民党が簗和生氏(35)を擁立して以降、業界団体の多くは自民に流れた。簗氏は初当選後、地元をこまめに歩き、雪害対策や有害鳥獣対策などでフットワークの軽さを見せつけた。「地元密着で信念がある。美智雄さんと同じような行動だ」とみる自民支持者すら現れた。

 みんなの党を立ち上げ、既得権益や“守旧派”との対決姿勢で全国の有権者の支持を得た渡辺氏。しかし「対決姿勢」は地元では必ずしもプラスに作用しなかった。首長選や地方議員選では、他党が支援する候補に次々と刺客を擁立。業界団体への批判は、旧来の支持者離れを加速させた。

 美智雄氏の代から渡辺家をよく知る、元みんなの党関係者は「喜美氏は、美智雄氏のような『少し幅を持たせてまあいい』という考えができない」と渡辺親子を比較。さらに「美智雄氏は『首長選で100%俺のためを考えるとしくじるぞ。6、7割は市町民のためを考えろ』と言った。喜美さんは少しでも意に沿わないと切っていく」と厳しい目を向ける。

 美智雄氏は「支持者が国会に来るのは、ひょっとしたら一生に一度のこと」と周囲に言い聞かせ、要望活動に対応する機会を大切にしていたという。それだけに元党関係者には渡辺氏の姿勢がもどかしかった。落選の報を受け、敗因をこう考えている。「しがらみのない政治家は、有権者ともしがらみがなくなってしまった」

※12月17日紙面掲載

2841チバQ:2014/12/19(金) 07:37:01
http://www.shimotsuke.co.jp/news/tochigi/politics/news/20141219/1812460
【終焉・渡辺王国】(下)行方 再起へ遠い道のり 生き残り 揺れる県議

12月19日 朝刊
関連用語:
・とちぎ衆院選 

みんなの党は2011年の県議選に初参戦。13議席を獲得し県議会「みんなのクラブ」は第2会派に躍進した。右は会派の新人議員向け勉強会であいさつする渡辺氏。同党解党後も会派は15年4月の任期満了まで存続する=11年4月


 重苦しい空気が室内を覆った。17日午前、県議会議事堂の一室にみんなのクラブの議員が集まった。議題の一つはみんなの党代表だった渡辺喜美氏(62)の衆院選栃木3区での敗北だった。

 みんなのクラブは党の解党で受け皿を失い、渡辺氏の落選で結集する“核”を失った。会派所属の9人のうち複数人が来年4月の県議選に党に属さず、無所属で立候補する意向を固めている。今回の衆院選で3区以外の選挙区では自民党候補を応援した県議もいた。

 生き残りに向け、模索を始めた県議たち。会合に出席した県議は「それぞれ事情が異なり(会派内には)温度差がある」と話す。

 落選から一夜明けた15日。記者会見した渡辺氏には、今後の活動についての質問が相次いだ。渡辺氏は「県内外の地方議員の声にも耳を傾けて今後の在り方を決めなければならない」「来年は統一選。早めに動かないと地方議員は困るのではないか」−。衆院選前に模索した新党構想は頓挫したが、政治活動の再開に含みを持たせた。

 「喜美さんらと連携し、政党党派の枠組みを超えて活動していきたい」。斎藤淳一郎県議は渡辺氏の再起に期待を込める。ほかにも渡辺氏との将来的な連携に意欲をみせる県議がいる。

 一方、早川桂子県議は「今後の渡辺氏の政策を聞いてから決める。今は決められない」。佐原吉大県議は「今は白紙だ」と渡辺氏との連携について、即答しなかった。

 議席を失った渡辺氏が地元の代弁者に指名したのが、おいの渡辺美知太郎参院議員だ。同党の本県関係の国会議員は一時、渡辺氏を含め4人だったが、解党後も渡辺氏と行動をともにしたのは美知太郎氏だけだった。しかし美知太郎氏は「まずは支援者に(選挙の)お礼とおわびをするのが先だ」とし、今後の国会活動の方向性については明言を避けた。

 「渡辺党」を支えてきた後援会組織も落選に揺れ動いている。

 「終わりじゃなくて始まりにしてくれ。今までのことを生かして社会に貢献してくれ」。後援会総連合会の臼井亮平会長は落選直後、渡辺氏にそう伝えた。別の後援会幹部は取材に「結果がどうあろうと支えていく気持ちは変わらない」と語気を強める。

 一方、渡辺氏と距離をとろうとする人もいる。「渡辺王国はもうない。50年、2代続いた渡辺党は終わりだ。私はもうやりたくない」。そんな声も漏れる。

 父・美智雄氏が築き上げた地盤を死守できなかった渡辺氏。政治家としての今後をどう切り開くのか。それともこのまま政界を去るのか。一度崩れた渡辺王国再建への道のりは遠い。

※12月18日紙面掲載

2842とはずがたり:2014/12/19(金) 17:59:51
>民主元職の三浦昇さん(44)は、1区の高邑さんと選挙協力を結んだ
選挙協力の具体的な内容はなんなんだろ?

>大票田・岩国市で岸さんに1万票以上リードを広げられた
これまではどうだったんかねぇ?

<2014衆院選やまぐち>結果分析 無党派の一部、自民支持 野党側、突然の解散で態勢取れず /山口
http://news.goo.ne.jp/article/mainichi_region/region/mainichi_region-20141216ddlk35010382000c.html
毎日新聞2014年12月16日(火)14:23

 14日投開票された衆院選は、自民が他の候補を寄せつけず、県内4小選挙区を独占した。…無党派層や民主、維新支持層の一部が自民に流れるなど、有権者の行動にも影響したとみられる。…【衆院選取材班】

 ◇1区

 …高村正彦さん(72)が自民、公明支持層を固めたほか、無党派層の約半数の支持を受ける形で、約12万票を獲得した。投票率が県内4小選挙区の中で最低の50・63%となったことから、得票数は前回2012年の衆院選と比べ1万票以上減らした。しかし、民主支持層の一部にも食い込み、得票率は68・09%で前回の65・91%より伸ばした。

 一方、維新元職の高邑勉さんは、民主公認で出馬した前々回2009年の得票約9万4000票に遠く及ばず、今回は約3万9000票にとどまった。1区での候補擁立が難航していた民主と模索した野党共闘は失敗。陣営は終盤…復活当選を目指し、惜敗率を高める方針に重点を置き…支持を訴えたが伸び悩んだ。

 ◇2区

 県内で唯一、自民と民主の激戦が繰り広げられてきた選挙区で、自民前職の岸信夫さん(55)が自民、公明支持層を固め、約9万7000票を獲得。民主元職の平岡秀夫さん(60)らを振り切った。

 平岡さんは民主の支持母体である連合山口の全面的な支援を受けたほか、無党派層の半数から支持を得たものの、大票田・岩国市で岸さんに1万票以上リードを広げられた。平岡さんは15日、「向こう(安倍晋三首相)の戦略勝ち。…」とこぼした。

 ◇3区

 …河村建夫さん(72)の陣営は11万票を得票目標に据えていたが、実際は約9万3000票。ただ、得票率は前回とほぼ同じ68・37%で、投票率の低下が得票に影響したとみられる。民主元職の三浦昇さん(44)は、1区の高邑さんと選挙協力を結んだが、維新支持層が河村氏支持に流れ、伸び悩んだ。

 ◇4区

 …安倍晋三さん(60)は…地元入りできなかったが、得票率76・27%と安定。維新支持層と無党派層の半分以上から支持を得たほか、候補を立てられなかった民主支持層の3割にも食い込み、(他候補を)を圧倒した。

 ◇戦後最低の投票率 「有権者に諦めムードも」

 県内の衆院選の小選挙区の投票率は53・07%で、戦後最低だった前回衆院選を6・97ポイント下回った。なぜ有権者の半数近くが棄権したのか。各党や有識者に要因を分析してもらった。

 西嶋裕作・民主党県連幹事長は、消費が高まる12月の時期に総選挙が実施されたことを挙げ、「(与党は)景気回復と言いながら選挙をし、その大義も有権者にとって分かりにくかった」と指摘。一方、新谷和彦・自民党県連幹事長は…自民が圧勝との世論調査が新聞各紙で報道されたことで「…選択肢が狭まった」と話す。

 また、佐藤文明・共産党県委員長は「自民党政治に対決する足場を、他の野党が持っていない。…」と指摘。先城憲尚・公明党県本部幹事長は「政治が国民の期待に応えられていない。…」と話した。

 松原幸恵・山口大准教授(憲法学)は、民主党が全国的に大勝した前々回の衆院選でも、県内選挙区の4議席のうち3議席を自民が占めたことに着目し、「選挙に行っても行かなくても変わらないという諦めムードがあったと思う」とみる。また「自民党は経済政策を打ち出したが、議論が低調だった憲法改正なども信任を得たとして加速するのではないか。政権運営にブレーキをかけるには、選挙では見えにくかった身近な問題に、声を上げていくことが大切だ」と述べた。【蓬田正志、田中理知】
[山口版]

2843名無しさん:2014/12/19(金) 19:56:46
民主党も2回連続落選者続出で再編が捗るな。噂の金庫にあるカネで養うのだろうか。

2844チバQ:2014/12/19(金) 21:04:01
>>2809
5802 チバQ 2014/12/18(木) 22:29:11
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141217ddlk10010190000c.html
上州変動:2014衆院選 戦いの後で/中 民主「棚ぼた」の比例復活 勢力回復には遠く 「第三極」風前のともしび /群馬
毎日新聞 2014年12月17日 地方版

 「奇跡が起きた」。民主党元職の宮崎岳志氏は、顔をくしゃくしゃにして支援者と抱き合った。小選挙区の1区では自民党と無所属の候補に敗れて3位。比例代表での復活当選が決まり、体が宙に舞ったのは、日付が変わった15日午前0時過ぎだった。

 前回衆院選での壊滅的敗北から2年。宮崎氏の国政復帰により、民主県連はようやく国会議員ゼロ状態を脱することになった。しかし、勢力回復に向けてどの程度の追い風になるかはまったく未知数だ。陣営関係者は厳しい表情でこう振り返る。「比例復活できたのは、自民と無所属の2人が保守票を食い合ってくれたおかげ。完全に『棚からぼた餅』の勝利だ。むしろ、民主党が有権者の信頼を取り戻せていないことが浮き彫りになった」

 突然の衆院解散・総選挙を受け、民主県連幹部や候補者は「準備不足」という言葉を繰り返した。黒沢孝行県連会長は「衆院選は早くても統一地方選後になると思っていた」という。「臨戦態勢」からは程遠い雰囲気だった。

 3区では公示直前、前回は対立候補だった長谷川嘉一氏を公認して何とか擁立にこぎ着けた。しかし、自民県議出身の長谷川氏に対し、連合群馬は「推薦」でなく1段階下の支援である「支持」にとどめた。ある労組幹部は「政治信条がはっきりしない人物の選挙に全力投球はできない」と声をひそめた。

 2区と4区は、他党と選挙協力したわけではなく不戦敗。小渕優子氏の「政治とカネ」問題で全国的注目を集めた5区でも、独自候補を擁立する力量がなく、県連が社民党候補を推薦してしのいだ。

 県内で唯一、早くから公認候補が内定していた1区ですら、県内外からスタッフをかき集めて、やっと態勢が整った。公示直後から「3人が団子状態になって、なんとか比例復活に持っていければ」という話が出ていたという。

 比例では県内で11万9404票を集めたが、維新の党を下回る数字だった。政権交代を果たした2009年の3割にも届かない水準だ。県議の一人は「再び国会議員が出てよかった、評価できるのはそれだけ」と断言する。準備不足の反省を踏まえ、来春の統一地方選以降、立て直し策を練るという。「まずは統一選でしっかりとした自治体議員を作ること。国政のことを考えるのはその先だ」。捲土(けんど)重来を期する民主に、まだ光は差していない。

    ◇
「前回は斬新さがあったが、もう賞味期限切れと思われている」。維新・石関貴史氏の選対幹部が漏らした。

 比例では12万1537票と、前身の「日本維新の会」の前回得票数から6万票以上も減らした。石関氏は比例復活したものの、2区での得票は当選した自民前職に3万票以上も離され、背中が見えない状況だ。分裂した次世代の党に至っては、政党としての存続が危ぶまれる惨敗だった。みんなの党の解党と併せ、流行語大賞を受賞した「第三極」はブームの終息とともに風前のともしびだ。

 一方、県内でも躍進したのが共産党だ。小菅啓司県委員長によると、期間中、前橋市内の事務所には「今回初めて共産に入れた」「孫だけには戦争を経験させたくない」と、有権者から多くの反応が寄せられていたという。沖縄1区を制し18年ぶりに小選挙区の議席を獲得した。沖縄のように反自民勢力を結集して「暴走ストップ」を図ることは県内でも可能だろうか。中之条町議会前議長の原沢今朝司氏は「地域で共闘できるテーマがなければ無理だろう」と慎重な見通しを語る。

 自民党政治に満足していない有権者は少なくない。しかし、その不満の受け皿となる勢力はまだない。【角田直哉、田ノ上達也】

2845チバQ:2014/12/20(土) 15:24:09
http://www.asahi.com/articles/ASGDL5DWMGDLUTFK009.html
次世代の党惨敗、ネット右派頼み限界 理念先行薄い政策
秋山惣一郎2014年12月20日14時39分
 自民党の右に柱を立てる――国家や民族を重視する本格的な右派政党として衆院選に臨んだ次世代の党。インターネットで活発に発言する右派勢力などを頼りに、強い保守色を前面に出して戦った。だが、公認48人に対して当選は2人と惨敗。識者からは、保守の理念が先行し、生活に密着した政策に結びつけられなかったとの指摘が出ている。


 選挙結果を総括した19日の次世代の党の会議。平沼赳夫党首は、落選議員らを前に「私の力が足らず、心から反省している」と頭を下げた。石原慎太郎最高顧問も「十分な応援ができなかった」と謝罪した。

 旧日本維新の会から分裂し、8月に結党した次世代の党は、平沼氏や石原氏ら自民党よりも保守的な理念を掲げる政治家の「オールスターチーム」の様相だった。衆院選では中国批判、慰安婦問題に加え、「根拠がない」との批判を浴びながらも、独自調査をもとに「在日外国人の生活保護受給率は日本人の8倍」などと訴え、「生活保護は日本人に限定」とする社会保障制度の抜本改革も公約に掲げた。

 次世代の選挙戦の象徴は、2月の東京都知事選で61万票を獲得した元自衛隊航空幕僚長の田母神俊雄氏だ。東京12区で公明党の太田昭宏国土交通相にぶつけ、支持母体の創価学会を徹底的に攻撃した。

 記者会見で田母神氏は「安倍晋三首相の足を引っ張る公明党を政権から分離させ、自民・次世代の連立政権を作らねば、日本は取り戻せない」と述べ、街頭演説でも徹底した公明党、創価学会批判を続けた。

 ネット上で発言する右派の支持を得ようと、積極的なネット戦略も展開した。「子育て犠牲にしてまでなぜ働くのか」「慰安婦問題はでっちあげ」など、「誰もが知らんふりするタブー」を斬るとして、キャラクター「タブーブタ」を一刀両断する動画を制作。動画の再生回数は30万回を超えた。

 ツイッターも自民、公明に次ぐ約1万2千フォロワーを獲得。「在日特権を許さない市民の会」(在特会)の桜井誠前会長が「期日前投票で小選挙区、比例ともに次世代に一票を投じてきました」とツイートするなど、右寄りのネット世論に浸透したようでもあった。

 しかし、ふたをあければ、わずか2議席。当選はいずれも強固な地盤を持つ平沼氏(岡山3区)と園田博之氏(熊本4区)のベテラン議員だった。目玉候補の田母神氏も東京12区で約3万9千票にとどまり、4候補中最下位。平沼党首は15日未明の会見で、「急な解散で党の知名度が不足していた」と語った。

2846チバQ:2014/12/20(土) 15:28:38
http://www.sankei.com/politics/news/141219/plt1412190031-n1.html
2014.12.19 19:27
【衆院選2014】
自民執行部に溝、無所属の入党要請する二階氏に谷垣氏は慎重姿勢 ちらつく「派利派略」

ブログに書く1




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自民党役員連絡会に臨む谷垣幹事長(奥左)と高村副総裁(同右)ら=19日午前、東京・永田町の党本部
 自民党の二階俊博総務会長は19日の党役員連絡会で、衆院選で当選した保守系の無所属議員を入党させるよう谷垣禎一幹事長に求めた。谷垣氏は慎重な姿勢を示し、執行部内での溝を印象づけた。二階氏の念頭にあるのは入党していないものの二階派(志帥会)には所属している議員が中心。それだけに党内には「派利派略」との批判もあり、入党問題は一筋縄にはいきそうもない。(沢田大典)

 「無所属議員の取り扱いをどうするんだ」

 役員連絡会で二階氏は具体名は挙げなかったが、独特の威圧感のある声で谷垣氏に迫った。

 その後の会見でも二階氏は「衆院選で減った部分は無所属議員で十分補える数だ。無所属議員は地域の選挙区で県民、国民の支持を得て当選した。自民党が謙虚になって、『どうぞお入りください』と呼び掛けることが大事だ」と持論を展開し、「度々申し上げなきゃいけないんだったら、度々申し上げる」と執念をのぞかせた。

 二階氏には、中村喜四郎(茨城7区)、小泉龍司(埼玉11区)、長崎幸太郎(山梨2区)、山口壮(兵庫12区)−の4氏が念頭にあるとみられる。
 しかし、実現には高いハードルが待ち受けている。役員連絡会で谷垣氏が「それぞれ事情がある。できるもの、できないものがある」と消極的な姿勢を示したように、茨城7区では永岡桂子氏(麻生派)、埼玉11区は今野智博氏(町村派)、山梨2区は堀内詔子氏(岸田派)がそれぞれ比例復活で当選している。中村、小泉、長崎の各氏を入党させようとすれば、バックに控える各派閥のトップが黙っているはずはない。

 兵庫12区には自民党候補は出ていないため、山口氏の入党は他の3人に比べて容易とみられるが、無所属で出馬し落選した戸井田真太郎氏は、兵庫県連が公認を求めながらも得られなかった人物だ。山口氏の入党に、県連内の反発は依然根強いものがある。

 加えて、中村、長崎、山口の3氏は二階派の特別会員で、小泉氏は国政報告会に二階氏を招くなど関係が深い。こうしたことも党内から理解を得にくくしている。まさに火種となりそうな今回の一件。ある中堅議員はこう語る。

 「二階氏は派閥の人数を増やして影響力を強めたいのだろう。『派利派略』は放っておけばいい」

2847チバQ:2014/12/20(土) 15:41:31
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141217ddlk01010144000c.html
「この道」どこへ:検証・’14衆院選/上 大地と協力 民主、党勢回復へ道半ば /北海道
毎日新聞 2014年12月17日 地方版

 ◇プライド優先に課題も
 「小選挙区で三つ、あとは接戦。票も増え、それだけ信頼も集まっている」。民主道連代表の横路孝弘氏(73)は15日午前0時半ごろ、衆院選道1区(札幌市中央・南・西区)での当選が決まると札幌市中央区の事務所に姿を現し、党への支持が回復の兆しを見せている手応えを口にした。

 2009年の衆院選では道内20議席中15議席を占め、政権交代をけん引。だが12年の衆院選では選挙区で全敗し、2議席にとどまった。今回は議席を5に増やしたが、再建への足がかりをつかんだにすぎない。道連は来春の統一地方選に本格的な党勢回復をかける。

    ◇

 「貴子が嫁入りしたようなもの。小選挙区は横路先生、比例は民主です」。選挙戦終盤の11日、札幌市南区で開かれた新党大地の後援会主催による横路氏の個人演説会の冒頭、大地の支援者が呼びかけた。

 両党は統一地方選に向け8月ごろから選挙協力を模索し、突如行われることになった衆院選で選挙協力を結んだ。大地代表代理の鈴木貴子氏(28)が道7区(釧路、根室管内)から民主公認で出馬した。選挙期間中、大地の支援者として知られる歌手の松山千春氏が民主候補の応援に入り、代表曲を披露しエールを送る場面もあった。

 鈴木氏は自民道連会長の伊東良孝氏(66)に225票差まで迫るなど健闘。民主幹部は「大地の働きは大きかった」と評価する。

    ◇

 一方、不安を残したのは野党が競合した道2区(札幌市北・東区)。民主党本部は維新と選挙協力を模索し、今回不出馬を表明した民主の三井辨雄(わきお)・元厚生労働相(72)が松木謙公氏(55)を後継指名した。だが松木氏は民主を除名された経緯があることから、民主道連は支援を拒否した。

 松木氏は維新公認で出馬し、民主道連は独自に池田真紀氏(42)を擁立。その結果、非自民・非共産票は松木、池田両氏に割れ、自民の吉川貴盛氏(64)を楽々当選させる結果となった。

 さらに松木氏は比例で復活当選したことから、民主の地盤は維新にさらわれた形となった。民主の支援団体幹部は「民主道連に松木氏を受け入れる度量があれば、地盤を維持できた。野党競合で民主のプライドは守ったが、議席も地盤も失った」と批判する。

    ◇

 同じ幹部は「2区の構図はそのまま知事選に重なる」とも話す。来年4月の知事選には、フリーキャスターの佐藤のりゆき氏(65)が既に立候補を表明しており、年明けには高橋はるみ知事(60)も4選を目指して出馬表明する見込み。民主と大地は「反高橋知事」では一致するが、大地代表の鈴木宗男氏(66)は佐藤氏の支援に積極的な一方、横路氏は独自候補擁立の姿勢を崩していない。

 来春の道議選でも民主系と大地系の候補が競合する選挙区がある。今後、調整が焦点となりそうだ。別の支援団体幹部は「主戦論も大事だが、議席を獲得してこそ党勢拡大につながると肝に銘じ、統一地方選の準備にあたってほしい」と民主に注文を付ける。

   × × ×

 衆院選で安倍晋三首相は「この道しかない」と連呼し、自公で3分の2の議席を維持し、道内でも戦後最低の投票率となった。自民が勝利を収めた衆院選を検証する。

2848チバQ:2014/12/20(土) 15:42:09
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141218ddlk01010122000c.html
「この道」どこへ:検証・’14衆院選/中 大地との協力拒絶 自民、民主に肉薄許す /北海道
毎日新聞 2014年12月18日 地方版

衆院選投開票日の14日深夜、自らの選挙区の開票状況を渋い表情で確認する伊東良孝・自民道連会長=札幌市中央区の自民道連事務所で
衆院選投開票日の14日深夜、自らの選挙区の開票状況を渋い表情で確認する伊東良孝・自民道連会長=札幌市中央区の自民道連事務所で
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 ◇大敗なら「責任論」も
 衆院選の大勢が判明した14日深夜、札幌市中央区の自民道連事務所で伊東良孝・道連会長(66)は「厳しい戦いだった」とため息を漏らした。前回の2012年衆院選では、自民が候補を擁立した11の小選挙区で全勝したが、今回は3選挙区を民主に奪われた。自身が出馬した道7区(釧路、根室管内)では辛勝したものの、次点だった民主公認で新党大地代表代理の鈴木貴子氏(28)=比例代表で復活当選=に225票差まで詰め寄られた。

 今回、自民が敗れた3選挙区は▽6区(上川管内の一部)惜敗率97・2%▽8区(渡島、檜山管内)同93・4%▽1区(札幌市中央・南・西区)同90・9%−−といずれも接戦だった。一方、自民が勝った3区(同市白石・豊平・清田区)と4区(厚別区、石狩管内)でも民主候補に惜敗率90%台まで迫られ、大勝した前回に比べると票差はぐっと縮まった。

     ◇

 「野党の選挙準備が整わないうちに」と安倍晋三首相が電撃解散に打って出た今回の衆院選は、自民道連にとっても「寝耳に水」だった。前回こそ追い風を受けて道内で歴史的勝利を収めたが、かつて「民主党王国」と呼ばれた北海道はもともとリベラル勢力が強く、安倍首相が争点に掲げた経済政策「アベノミクス」の評価を巡っても、北海道は「全国で最も影響が及んでいない地域の一つ」(自民道連幹部)で、「厳しい選挙戦になる」というのが自民道連幹部の間の当初からの共通認識だった。

 そんな不安に追い打ちをかけたのが、道内で一定の集票力を持つ大地と民主の選挙協力だった。大地は候補を立てず全道で民主を支援する代わりに、鈴木宗男代表(66)の長女・貴子氏が民主入りして7区から出馬、比例名簿1位に遇された。「第三極」候補が乱立した前回選では、民主に大地候補の得票を加えると自民候補を上回るか接戦になる選挙区が五つあり、自民に危機感が広がった。

 大地は当初、自民との連携も模索したが、貴子氏と地盤が重なる道連会長の伊東氏が突っぱねた。選挙選中盤、報道各社の情勢調査で道内半数近くの選挙区で接戦が伝えられると、道連内には「(伊東氏は)道連会長という立場なのに、自分のことしか考えていなかった」とのいら立ちの声が一部でくすぶった。もし自民が大負けしたり伊東氏が選挙区で敗れたりしていれば、「責任論」も浮上しかねない状況だった。

     ◇

 14日深夜、道内の選挙結果について問われた伊東氏は「前回が完勝だった。(今回も)負けではないのではないか」と答えた。自民道連幹事長の柿木克弘道議(46)も「全国の激戦区のうち、沖縄(全4区)は全敗し、愛知(全15区)は七つ落とした。道内では20議席のうち過半数(11議席)を獲得でき善戦した」と評価する。

 ある自民道連幹部は「首相が言うほどアベノミクスの効果は北海道には届いていない。今なぜ解散をするのかという有権者の疑問に答えるのが難しかった。一方で、有権者の間には民主党政権の3年間に対する失望感がまだ残っていて、『再び民主党に政権を渡していいのか』という我々の訴えがより共感を得た」と分析する。

 今回、道内の自民前職で1区の船橋利実氏(54)だけが比例でも復活できず落選した。船橋陣営の選対幹部は選挙戦をこう総括した。

 「(敗因は)民主と大地の選挙協力の影響もあったと思うが、思想信条が違う者同士が野合を組んだ。こちらは『勝つためなら何をしてもいいわけではない』との筋論を示せた。敗れはしたが、次につながる戦いだった」

2849チバQ:2014/12/20(土) 15:42:43
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141219ddlk01010012000c.html
「この道」どこへ:検証・’14衆院選/下  反自民の「受け皿」 維新と共産、比例で健闘 /北海道
毎日新聞 2014年12月19日 地方版

 ◇民主に「負の遺産」続く
 「奇跡的な当選。橋下(徹・維新共同代表)さんの『改革者』としての主張に、有権者が期待を託したのではないか」。投開票日翌日の15日、道2区(札幌市北・東区)から立候補し比例代表で復活当選を果たした維新の松木謙公氏(55)は、そう振り返った。前回の2012年衆院選の比例代表道ブロックで33万3000票余を獲得した維新(当時・日本維新の会)は今回、約8万6000票を減らしたものの、前回に続き1議席を確保。追い風は弱まったが、「自民も民主もノー」という有権者をとらえて、道内に一定の足場を築いていることをうかがわせた。

 前回、道12区(宗谷の一部、オホーツク管内)で落選した松木氏は今回、もともとの地盤だった2区から立候補。選挙戦では当初「民主党の三井わきおさんの後継者」と書いた選挙カーを走らせていたが、中盤以降は「民主」の文字を消して「維新」を前面に出した。陣営幹部は「消費増税延期と議員定数削減など『身を切る改革』をセットにした訴えは反応がよかった。かつての民主への期待が維新に移った感じだった」と振り返る。

 維新は札幌市内10区のうち中央など4区で共産や公明を上回る票を獲得し、都市部での支持の強さを印象付けた。民主は比例で3議席目をうかがったものの、維新や全国的に躍進した共産によって阻まれ、2議席にとどまった。民主道連幹部は「反自民票が民主に流れる、という甘いことにはならなかった。前回の『負の遺産』がまだ続いているということだ」とうなだれた。

     ◇

 共産も道内で14年ぶりの議席を比例で獲得した。投開票日の14日深夜、札幌市東区にある事務所内のテレビに比例名簿1位の「畠山(はたやま)和也氏(43)、当確」のテロップが流れると、支援者から歓喜の声が上がった。

 共産は比例道ブロックで、前回を約11万票上回る30万2251票を獲得した。青山慶二・道委員長は「共産は自民と正面から対決し、対案を示してきた。安倍晋三政権に不安や危機感を持つ人のよりどころになった」と評価する。
 消費増税中止や環太平洋パートナーシップ協定(TPP)交渉からの撤退など独自の主張が自民や民主支持層の一部にも浸透。また民主と新党大地の選挙協力によって前回乱立した「第三極」候補が絞り込まれたことも影響した。今回は小選挙区でも10選挙区で得票率が10%を超え、前回の3選挙区から大幅に支持を広げた。

 青山委員長は「民主政権時代に期待し裏切られた有権者は民主には戻りきらず、第三極も頼りにならないと感じ、揺れ動いた末、『今回は共産に』という人が多かったのではないか」と分析する。

     ◇

 「アベノミクス解散」が功を奏し、自公で衆院の3分の2以上の議席を手にして、長期政権を視野に入れ始めた安倍首相。首相が強調した「この道」はどこへ向かうのか。今後も注視していきたい。

   × × ×

 この連載は山下智恵、袴田貴行、久野華代、三股智子が担当しました。

2850チバQ:2014/12/20(土) 15:43:35
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141217ddlk08010222000c.html
ダブル選の波紋:14年衆院選・県議選/上 民主の苦戦 党勢回復怠ったツケ 野党共闘、冷ややか /茨城
毎日新聞 2014年12月17日 地方版

 「厳しいなあ」。民主党県連(水戸市中央1)の会議室で、県議の長谷川修平幹事長は、党職員とともにテレビの開票速報番組を見つめながらつぶやいた。15日午前1時10分ごろ、1区に立候補した福島伸享氏(44)の比例復活が伝えられ、硬い表情が一瞬緩んだ。しかし、直後に海江田万里代表の落選が報じられると、元の厳しい表情に戻ったままだった。

 民主は今回、福島氏の比例復活のほか、日立グループ労組を支持基盤とする5区・大畠章宏氏(67)が前回2012年衆院選に引き続き自民候補を降し、9選を果たした。県内は1議席増となったものの、選挙戦では4小選挙区にしか独自候補を擁立できないなど、改めて党基盤の脆弱(ぜいじゃく)さを浮き彫りにした。

    ◇   ◇

 党勢衰退の影響は県議選でも表れた。民主政権下で行われた10年県議選は24人を擁立したが、今回はわずか7人の擁立にとどまった。支持母体の労組関係者は「候補を探す責任者が誰なのか、あやふやなまま選挙に入り、空白を埋められなかった。しかも、今は民主の名前で立ってくれない」と説明。福島陣営幹部は「自民に対抗できる組織作りができていない。労組頼み、風頼みの選挙になっている」としており、この2年間で党勢回復の努力を怠ってきたツケが回ってきた格好だ。

 衆院選では、党本部が掲げた「野党共闘」も空回りに終わった。3区では維新の石井章氏(57)と候補者調整したが、実質的な選挙協力は図られなかった。選挙戦中盤の9日には、石井氏が日立市内の大畠氏を訪問。選挙協力をアピールしたが、大畠氏陣営の関係者は「民主の名前にただ乗りしようとしただけ」と冷ややか。県連幹部は「政策も違っており、県レベルでの協力には無理があった」と漏らした。

    ◇   ◇

 報道各社の世論調査で、茨城5区や同7区の接戦が伝えられると、自民は序盤から菅義偉官房長官や小泉進次郎復興政務官、麻生太郎副総理らを接戦区に投入。圧倒的な組織力を見せつけ、比例代表の得票率では前回衆院選比7・4ポイント増の38・4%を獲得した。民主も同2・1ポイント増の17・8%としたが、党勢の差は歴然としていた。党幹部の応援演説も終盤、馬淵澄夫党選挙対策委員長らだけだった。

 長谷川幹事長は「党首も落選した選挙だから、幹部も自分の選挙が大変な状況にあったのだろう」と声を落とす。県内の衆院選投票率は過去最低の55・24%。選挙戦を振り返った福島氏は「有権者には野党に対する期待がなかった。野党のだらしなさに対する怒りの棄権があったのだろう」【衆院選取材班】

    ×  ×  ×

 県政史上初の衆院選、県議選のダブル選は、自民圧勝で幕を閉じた。勝敗を決めた背景と県政に広がる波紋を追った。

2851チバQ:2014/12/20(土) 15:44:08
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141218ddlk08010233000c.html
ダブル選の波紋:14年衆院選・県議選/中 「公明推薦」勝敗を左右 自民の地盤、隙なし 「組織一つにして戦った」 /茨城
毎日新聞 2014年12月18日 地方版

 投開票日を翌日に控えた13日午前、自民の田所嘉徳氏(60)はJR水戸駅南口で街頭演説を行った。左脇に県議選立候補者の加藤明良氏、右脇には水戸市議が陣取った。田所氏は選挙期間中、「自民は根っこが違う。市議、県議が地元に根付いているので、地方の考えを国政に吸い上げることができる」とアピール。県議選立候補者らと連携し、大票田・水戸市でも票を固めた。

 田所氏は筑西市出身。水戸市では知名度不足を指摘する声もあった。しかし、県政初のダブル選となった県議選をフル活用し、県議の地盤に食い込んだ。水戸市では、水戸一高出身で比例復活した福島伸享氏(44)=民主=を約4000票上回る4万3824票を獲得。田所陣営の選対本部長を務めた白田信夫県議は「ダブル選がうまく機能した」。また、関係者からは「県議選がなかったら、田所さんは負けていたかも」との声も漏れた。

      ◇

 11月27日、土浦市で開かれた6区の立候補予定者による公開討論会。消費増税の論議で、民主の青山大人氏(35)が軽減税率導入に否定的な見解を示すと、自民の丹羽雄哉氏(70)は「私たちは庶民の暮らしを守る」と即座に反論し、導入に前向きな考えを示した。軽減税率導入は、友党の公明が掲げた重要な公約でもあった。

 公明は衆院選で5区、7区を除く自民候補5人を推薦。7区では無所属の中村喜四郎氏(65)を推薦した。公明が比例代表で獲得した5区の約1万8000票、7区の約3万4000票すべてが仮に公明推薦のなかった両区の自民候補に投じられると、勝敗は逆転する。

      ◇

 7区の中村氏は「自民の風を(後援会の)皆様と公明党さんの力で抑えこむことができた」と謝辞を述べる一方、敗れた自民の永岡桂子氏(61)の陣営関係者は「敗因は公明票が得られなかったことだ」と顔をしかめた。公示後に推薦を決めた1区など他区でも、公明の出方次第では勝敗が入れ替わる可能性もあった。

 前県連会長の岡田広参院議員は「党の組織を一つにして戦った」とダブル選を乗り切った満足感を示した上で、「公明推薦が遅れた区などはもう少し普段から(公明との)関係を良くしないといけない」と自公連携を強化するよう求めた。県議選も含め、ほぼ改選前の勢力を維持した自民党。しかし、岡田氏は「衆院選は風が吹くことが多い。あとは仕事で評価してもらうしかない」と気を引き締めた。今のところ、野党がつけ込む隙(すき)はなさそうだ。【衆院選取材班】

2852チバQ:2014/12/20(土) 15:44:48
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141219ddlk08010115000c.html
ダブル選の波紋:14年衆院選・県議選/下 政治団体 バランス重視の支援 「人物本位」名目に /茨城
毎日新聞 2014年12月19日 地方版

 「JAに理解ある議員が必要。そのため、バランスを大切にした」。JAグループ茨城(組合員数約23万3000人)の政治団体「県農協政治連盟」幹部は選挙戦への考え方を解説した。同連盟は今回、自民候補5人を推薦する一方、1区、5区では自民、民主の両候補を支持した。背景には急速に進む米価下落や、自公政権の規制改革に対する不満がある。

 前回2012年衆院選小選挙区は「TPP(環太平洋パートナーシップ協定)の交渉参加反対」を踏み絵に自民候補3人に加え、民主候補として初めて1区の福島伸享氏(44)を推薦。そのほか4人を支持した。計8人のうち当選者は5人だった。今回は推薦・支持した9人の全員当選を果たした。別の幹部は「大きな成果が出せた」とバランス重視の結果に満足そうに話した。

      ◇ 

 県医師会の政治団体「県医師連盟」(会員約1300人)は今回、「人物本位」という旗印を掲げた。民主政権が誕生した09年衆院選で、県医師連盟は県内7小選挙区の民主候補7人を推薦。12年衆院選でも3区を除く6小選挙区で民主候補を推した。今回は1区、5区、6区は民主、残る2〜4区、7区は自民を推薦し、結果は比例復活を含め、6勝1敗だった。

 小松満委員長によると、過去の衆院選の経緯から「自民ばかりに勝たせてはならない」と自民への警戒感を示す会員がいる一方、政権運営に失敗した民主に冷めた視線を送る会員も少なくないという。ただし、政権交代の振り子はいつ動くか分からない。だからこそ、人物本位という名目で、自民と民主のバランスを取ったとみられる。

      ◇ 

 共同通信社が14日に実施した出口調査によると、「これまでの第2次安倍政権の施策を評価しますか」との問いに対し、県内の自民支持層の2割弱、公明支持層の4割強が「評価しない」と答えており、自民支持層の1割弱、公明支持層の2割弱が小選挙区の民主候補に投票した。苦戦したとはいえ、準備不足の民主が県内で1議席を増やしたのは、一部与党支持層のバランス感覚があったとも言える。

 衆院選の結果について、筑波大社会学類の辻中豊教授(政治学)は「野党は最大の争点になった『アベノミクス』に代替案を何も出していない。負けるべくして負けた。野党は目先の選挙協力や『風』に頼るのではなく、組織力を強化しなければ自民に対抗できない」と分析。代案を示し、県民のバランス感覚に応えうる選択肢が求められている。【衆院選取材班】

2853チバQ:2014/12/20(土) 15:45:47
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141217ddlk09010072000c.html
師走決戦:2014衆院選・振り返って/上 指定廃棄物問題で明暗 西川氏、肩書足かせに /栃木
毎日新聞 2014年12月17日 地方版

 衆院選の結果、県内5小選挙区では自民が4議席、民主が1議席を獲得した。2区では自民の現職農相、西川公也氏(71)が落選(比例で復活)し、3区では無所属の渡辺喜美氏(62)が父美智雄氏(故人)の代から51年守り続けた議席を失った。各選挙区で勝敗を分けたものは何か、背景を探った。

 時計の針は間もなく午前0時を指そうとしていた。開票率が100%に迫っても2区の勝敗が判然としないなか、最も早く結論を下したのはさくら市内の事務所で待機していた西川氏本人だった。開票所に詰めていた関係者から最新情報が入ると、硬い表情で敗戦を認めた。「皆さんよくやってくれた。心からおわび申し上げる」。比例代表での復活当選にも祝賀ムードは一切なかった。

 一方、199票の小差で制した民主・福田昭夫氏(66)。「後援会、連合栃木、民主党議員団の『三本の矢』が結束し総合力を発揮した勝利。この冬空のように爽快な気分だ」。当選から一夜明けた15日、満足げにそう振り返った。

 福田氏と西川氏は、小選挙区で過去2回戦い1勝1敗。民主に追い風が吹いた前々回(09年)は福田氏が当選し、落選した西川氏は3年余の浪人生活を余儀なくされた。自民が政権に返り咲いた前回(12年)は西川氏が当選し、福田氏は比例代表で復活した。

 3戦目の今回、報道各社などの情勢分析記事では、接戦ながら「西川氏優勢」とみる媒体が多かった。

 福田氏陣営は危機感を強めた。10日夜の選対会議で、選挙区内をくまなく回る戦術から地元・日光市の票固め重視に変更。今回の選挙戦が「演説デビュー」だった恵美子夫人(62)は大票田の鹿沼市を中心に最後の3日間で約70回の演説をこなした。

 さらに陣営は勝負に出た。浮動票が西川氏に流れていると分析し、「農相(西川氏)を相手にあえて農村票に狙いを定めた。自民票を取るほかなかった」と福田氏。また、選挙区内には福島第1原発事故で生じた指定廃棄物の最終処分場候補地となった塩谷町があるにもかかわらず、現役閣僚としてこの問題に踏み込んだ発言ができない西川氏との違いを強調。同原発敷地内での一括管理を主張する政策チラシを配った。

 開票の結果、選挙区内の7市町のうち5市町で西川氏に及ばなかったが、10年来の支持者は「いずれも小差まで迫れたので、最終的には日光と塩谷で稼いだ計約6300票のアドバンテージが効いた」と分析した。

 西川氏にとっては、現役農相として臨む初の選挙だった。「全国的な知名度になり、(有権者が)向こうから集まってくる」。公示前にはそんな手応えも口にしていた。

 ところが、期待したほどの追い風が吹かなかった。守りの戦いに追い込まれ、県外候補からの応援依頼は断った。12日には福田氏の地元、JR今市駅前に安倍晋三首相を迎えて立会演説会を開いた。「相手の戦意をくじき、とどめを刺したい」との狙いだったが、リードを奪うことはできなかった。

 陣営は最後まで苦戦の原因をつかみかねた。米価の下落、指定廃棄物処分場問題、環太平洋パートナーシップ協定(TPP)、地方に行き届かないアベノミクスの効果−−。考えても結論は出ず、「味方は見えるが、敵が見えない」と西川氏は首をひねった。

 福田氏の「指定廃棄物は福島第1原発で一括管理を」との主張について、陣営周辺では「実現の可能性がどれだけあるのか。堂々と反論すればいい」との声があった。しかし西川氏は閣内不一致を恐れ、最後まで指定廃棄物問題への言及を避けた。「私の真意が伝わらなかった」と総括した西川氏。金看板となるはずの肩書は足かせになっていた。【花野井誠、田内隆弘】

2854チバQ:2014/12/20(土) 15:46:23
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141218ddlk09010067000c.html
師走決戦:2014衆院選・振り返って/中 渡辺氏、父の威光通じず 「地域密着」奏功、簗氏 /栃木
毎日新聞 2014年12月18日 地方版

 「期待に応えられず申し訳ない」。落選が確実になった14日午後11時過ぎ、7回目の衆院選にして初めて無所属で戦った渡辺喜美氏(62)は、那須塩原市の事務所で深々と頭を下げた。集まった支持者からはすすり泣きが漏れる。その直前まで、会場に置かれたテレビの中継映像には両手を突き上げる自民の簗和生氏(35)の笑顔が映っていた。

 過去6回の選挙戦をすべて得票率6割以上で圧勝してきた渡辺氏だったが、8億円借り入れ問題やみんな解党による逆風にはあらがえなかった。インタビューで敗戦要因を問われると、1強多弱の自民と政策の違いが出せなかった▽無所属では力がないと思われた▽自民の旧来型の組織型選挙に及ばなかった−−の3点を挙げた。

 ただ、無所属での出馬は後援会の意向でもあった。斎藤典夫選対委員長は「知名度も政治実績も全国区。(選挙直前の解党で)事ここに至っては、個人戦のほうが戦略を立てやすいと判断した」と振り返る。「足を運んで触れあい、実際に顔を見てもらうと反応は良かった。『やっぱり渡辺さんがいなくちゃ』という声ももらった」

 無所属のため比例復活当選がない背水の陣での戦い。すがったカードは父の美智雄元副総理だった。「私の政治信念は父から受け継いだそのもの」「父のやり残したことをやらせてください」。渡辺氏は父の名を繰り返し口に出して情にすがり、陣営も「この選挙区から『渡辺』の名前が消えて本当にいいのか」と訴えた。

 半世紀以上続いた「渡辺王国」の陥落。選挙後、「父の地盤を失ったが」との問いに、渡辺氏はなんとか強がってみせた。「地盤は相続できるものではない。あくまで民主主義の手続きの中で自民候補が選ばれたということだ」

   ◇

 選挙戦最終盤の12日、簗氏はJR那須塩原駅前に立ち乗降客に訴えかけた。「同じ物を食べ、同じ水を飲み、同じ空気を吸って痛みや苦しみを共にしてきた。毎朝この駅から6時11分の新幹線で国会に通った」。もう2年前の初出馬の時のような「落下傘候補」ではないことをアピールしつつ、「地元をないがしろにしている」と評されてきた渡辺氏との違いを意識に植え付けてもらう作戦でもあった。

 簗氏のキャッチフレーズは「地元密着・現場主義」。街頭演説では「地元の声を国会に届けられなくては国会議員ではない」と繰り返した。ことごとく渡辺氏を強く意識したものだった。

 父の威光にすがった渡辺氏に対し、政策よりもひたすら「地域密着」を叫び続けた簗氏。結果としてアベノミクスへの評価も集団的自衛権行使容認の是非も争点とはならず、「渡辺か、自民か」に焦点が集約されていった。

 一般に、有力候補同士の激戦になると、投票率は上がる傾向にあるとされる。しかし今回、3区の投票率は54・59%。全国平均(52・66%)を上回ったとはいえ、同じ顔合わせだった前回(58・14%)を下回った。激しい集票合戦を繰り広げたにもかかわらず、多くの有権者が選挙自体にそっぽを向いた形だ。

 東京地検特捜部は近く、8億円借り入れ問題を巡り、渡辺氏から事情を聴くとみられている。政治とカネの問題が改めて注視されることになる。掲げた目標「3区一新」を果たした簗氏の真価が問われるのもこれからだ。【柴田光二、藤田祐子】

2855チバQ:2014/12/20(土) 15:47:00
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141219ddlk09010213000c.html
師走決戦:2014衆院選・振り返って/下 後手の民主、次に手応え 自民、固い地盤を活用 /栃木
毎日新聞 2014年12月19日 地方版

 「私たちに投票権はないけれど、1区にいる親戚や知人に投票を呼びかけている。なんとか当選させて」。衆院選中盤の8日、宇都宮市内で開かれた1区の民主、柏倉祐司氏(45)の必勝集会会場に、2区にあった後援会組織のメンバーが駆け付け、必死に訴えた。1区では後援会を設立する時間さえない戦いだった。

 安倍晋三首相が仕掛けた電撃的な解散・総選挙。準備不足に加え、所属政党のゴタゴタで後手に回り、追い上げきれなかったのが、柏倉氏と4区の民主、藤岡隆雄氏(37)だ。

 前回みんなから2区に出馬し、比例復活当選した柏倉氏は公示直前に党が解党し、急きょ民主に移ったうえ、1区に国替えまでした。しかし、民主を支援する連合栃木の内部では当初、「(政策が違う)みんなの公認だった候補者を簡単に支持していいのか」と反対の声も上がったという。ただ、柏倉氏は宇都宮市出身。同じく前回は4区のみんなの候補だった藤岡氏は今年、小山市に新居を構え、それぞれ「地元の候補」を名乗る資格はある。幹部の一人は「今回たとえ落選しても、今後も腰を落ち着けて活動してくれるという期待を込めて推薦した」と、振り返った。

 地元に根を張る候補者かどうかにこだわったのは、苦い経験があったからだ。これまで民主が擁立した落下傘候補は、当選してもその後落選すると、地元を去ることの繰り返しだった。

 選対幹部も「今回は先につながる戦いをすることが大事だった。準備時間は足りなかったが、次につながる手応えはあった。今後は後援会をしっかり作り、長く民主の候補者として育てていきたい」と視線は先を向いている。そうした思いに応えるように、柏倉氏は敗戦の弁で「次を戦わないということはない。勝つまでやる」と言い切った。

 藤岡氏も前回から約1万3000票伸ばし、陣営も「次への布石になった」とある程度評価する。しかし「支持者に『なぜ民主なのか』と戸惑いが広がり、自民に流れた人も多いのでは」とも分析している。そもそもみんなの政策は集団的自衛権をはじめ民主よりも自民寄りだった。陣営は「『民主党の藤岡』ということをきめ細かに説明し、離れてしまった支持者に戻ってもらえるよう努力する」と次を見据える。

   ◇

 午後8時の投票締め切りと同時に、県内の自民候補は1区の船田元氏(61)、4区の佐藤勉氏(62)、5区の茂木敏充氏(59)と次々に「当選確実」の一報が事務所に入り、早々に支援者らの「バンザイ」の声が響き渡った。

 船田氏は、陣営に緩みが出ないようあえて「弱い逆風」と位置づけて臨んだ。過去13回の選挙戦で築いた固い地盤を最大限に活用し、支援企業や推薦団体などを中心に票を固めた。投票率の低下の影響もあり、目標の12万〜13万票には及ばなかったが、最低目標の10万票はクリアした。陣営幹部は「1区は最も『風』の影響を受けやすい。相手が誰であれ、これからもしっかり基礎を固めるだけ」と語る。

 相手候補に5万票以上の大差で当選した佐藤氏も小山市や壬生町など選挙区内のすべての首長の応援を受け、地力の差を見せつけた。陣営は「首長が率先して応援してくれたおかげで有権者に自然と佐藤ムードが広がった」と振り返る。茂木氏は自共対決で3万票超を許したが、勝負では相手を寄せ付けなかった。【長田舞子、猪飼健史】

2856チバQ:2014/12/20(土) 15:48:18
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141216ddlk12010152000c.html
2014衆院選:熱気なき票情/1 自共の組織政党伸長 政策論争なく他党埋没 /千葉
毎日新聞 2014年12月16日 地方版

 「安倍政権に対する怒り、危機感を抱いている方が期待を寄せてくれた」

 15日未明。小選挙区制移行後初めて県内の選挙区候補の共産議員が比例復活で誕生した。4区候補の新人の斉藤和子氏(40)=比例名簿3位=だ。

 「自民党にも民主党にも入れたくない層」(陣営)の受け皿として存在感を示した共産。「なんとか比例南関東ブロックの3議席目を」と意気込み、選挙戦最後の12、13日と連日で志位和夫委員長が選挙区入りするなどテコ入れを図った。

 「(比例では)共産党と書いていただきたい」。13日のJR津田沼駅で志位氏は訴えた後、こう強調することも忘れなかった。「『和夫と和子』のコンビで国会でやれるよう絶大な力添え、よろしくお願いします」

 斉藤氏の得票率は前回よりも3・0ポイント増の10・53%。比例復活の条件「得票率10%」をクリアし滑り込むと、両手を高く挙げて万歳した。

 民主の野田佳彦前首相(57)が強固な地盤を持つ4区。今回も野田氏は早々に当選確実となったが、自民や共産の比例が伸び、比例復活争いは15日未明まで続いた。

    ◇  ◇

 午前2時すぎ。全国最後の1議席となった同ブロックの一枠が維新の党に決まると、自民新人の木村哲也氏(45)の陣営からはため息が漏れた。「この悔しさを糧に頑張る」。県内唯一の「自民空白区」での議席獲得まであと一歩。支持者から「また一からやり直そう」との声が上がると、次回も出馬する意思を示した。

 「地元が一枚岩になるんだったら、それに越したことはない」

 木村氏の他に比例選出の国会議員が候補者に名乗りを上げていた先月18日。この国会議員を推したベテラン衆院議員は東京・永田町で参院議員に地元の状況を伝えられると、立候補の辞退を促すことを約束した。

 選挙区出身でない「落下傘候補」だった過去3回と違い、自民系市議らが「野田氏が唯一落選した96年以来」(陣営)という結束を見せた。比例名簿で同順位の中から復活当選者を決める惜敗率(当選者の得票に対する該当候補の得票の割合)は56・7%と前回の自民候補より12・5ポイント高かった。

 地元の「一枚岩」に野田陣営は危機感を抱いた。ただでさえ「1票の格差」解消を目指した区割り変更で、野田氏が強いといわれる船橋市北部が13区に編入された今回。全国の応援に飛び回る中、「前回と違って応援に行く前にほぼ必ず、つじ立ちをした」という。

 当選を決めても万歳三唱はしなかった。野田氏は「仲間が増えないと政治は変わらない。その辺の複雑な心境を察していただきたい」と話し、終始厳しい表情だった。

2857チバQ:2014/12/20(土) 15:48:48
   ◇  ◇

 「『野党しっかりしろ』との有権者からの叱咤(しった)激励だと思う。胸に刻んで頑張らなければ」。復活当選が決まり、8区の元職の太田和美氏(35)はそう繰り返した。前回は比例復活で3議席を獲得した維新の党(当時は日本維新の会)。今回、太田氏が1議席を死守した格好だ。

 2006年7区補選に初当選。福島に国替えし再選したが、民主を離党し日本未来の党で出馬した12年は落選。千葉に戻り出馬した昨年の参院選で落選と曲折を重ねてきた。「故郷での再出発で票の重みをかみしめた。地元に少しは受け入れていただけたかな」。万歳するうち涙があふれた。

 民主などが候補者を見送り、出馬した太田氏。野党の候補者調整について「ベターだったがベストではなかった。自民に勝つ受け皿を作るための準備や選挙協力はできなかった」と反省。「政権交代できる野党再編を目指す」と抱負を述べた。

    ◇  ◇

 午前2時半ごろ。民主は比例で確保した4議席の残り1議席に、惜敗率約67%で3人がひしめき、身内同士の争いを演じていた。

 元職の谷田川元氏(51)の香取市の事務所では比例復活に望みをかけ、支援者約50人が深夜までテレビの開票速報を食い入るように見つめた。神奈川の候補の復活当選が決まると、深いため息に包まれた。

 谷田川氏は支援者に「あと10票くらいで当選だった。今後については改めて相談したい」と苦渋の表情であいさつ。報道陣の取材を拒否して別室で行った協議では「改めて(トラブルで票の最終確定が遅れた)成田市選管に調査を申し入れたい」と憤る声が上がっていたという。

 同様に争っていた13区の前職の若井康彦氏(68)の支持者らも「あと100票あれば……」とうつむいた。

 野党の候補者調整に加え、野田氏地盤の船橋市北部が編入。ともに順風になると見ていたが、「準備に時間がなく、成果は十分ではなかった」(若井氏)。他の野党とは選挙協力までに至らず、編入地区でも当選した自民の白須賀貴樹氏(39)に敗北。選対関係者からは「安倍さんを批判する割に対案がなかった。党本部にしっかりした政策を出してほしかった」と不満も聞かれた。

    ×  ×

 自民や共産といった組織政党が伸びる一方、民主や「第三極」と呼ばれた政党は低迷。突然の解散で与野党の政策議論が深まらず、投票率が大幅に下がるなど「しらけムード」が漂う中、何が起こっていたのか。「1強多弱」を決定づけた選挙を検証する。=つづく

2858チバQ:2014/12/20(土) 15:50:06
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141217ddlk12010084000c.html
2014衆院選:熱気なき票情/2 手応え感じず大勝、自民 統一選前、地方議員も「真剣」 /千葉
毎日新聞 2014年12月17日 地方版

 「報道の『楽勝』なんて信じるな」

 再選した2区の自民党の小林鷹之氏(40)の陣営幹部は選挙期間中、毎朝の会議で指示を飛ばした。手には、自民優位が一斉に報じられた4日に安倍晋三首相から全国の各陣営・候補者に届いた激励文が握られていた。

 <油断大敵 最後まで必死に訴えよ! 弛(ゆる)んだら勝利はない!>

 支持者らに楽勝の空気が漂い始めていると感じた陣営は、首相のメッセージや谷垣禎一幹事長と茂木敏充選対委員長の連名で届いた選挙の心構えが記された「緊急通達」を見せて緊張感を持たせた。

 小林陣営は、知名度がある議員が応援に来ても数十人しか集まらないなど手応えを感じないままだった。野党の候補者調整で「第三極が乱立した前回よりも野党候補に票が集まるのではないか」との懸念もあった。7区で3選した斎藤健氏(55)も「自分の感覚と違う報道がなされ、陣営が緩むかもしれない恐ろしい選挙だった」と振り返る。だが、蓋(ふた)を開けてみれば2、7区とも次点の倍以上の得票数だった。

 消費再増税の先送りに反対する主要政党はなく、政権選択が争点にならなかった今回、県内の投票率は51・24%と戦後最低を記録。「チラシも取ってくれない。選挙をやっている気がしない」。3区で応援した市議のつぶやきには有権者に無関心が広がっていたことがうかがえる。

    ◇  ◇

 自民は13選挙区で、政権を奪還した前回と同じ11議席を確保、圧倒的な県内第1党を維持した。

 共同通信が14日に実施した出口調査によると、小選挙区では、自民支持層の85・3%が自民候補に投票したのに対し、民主党支持層で民主候補に投票したのは70・2%にとどまる。さらに、維新の党支持層の27・7%が民主に投票した半面、自民にも18・9%が投票。無党派層の投票先も民主(30・7%)と自民(30・2%)でほぼ同数だった。

 前回「第三極」が乱立し野党が共倒れになった反省から、民主は党本部主導で維新などとすみ分けを実施。解散直前にみんなの党も解党し、野党が反自民票をいかに集めるかが焦点だったが、奏功したとは言い難い。

 比例代表でも、自民は得票数を前回より9万5315票も伸ばし、86万1787票を獲得。自民関係者は「特別、自民党が良いわけではないので風はなかった。だけど、民主などへのイメージがいまだ悪すぎるのだろう」と分析する。

「追い風も向かい風もない」(選挙区で大勝したベテラン議員)中での大勝。選挙戦中、自民候補が「比例は(連立政権を組む)公明党へ」と訴える姿が目立った。自民支持者と党への裏切りとも言えるが、「公明票は民主の労組票と違い、投票率とは関係なく入ってくる」(自民関係者)ため、風がない分、一層「重要な戦略」となったようだ。また、ある自民陣営は「後援会一つ一つにお願いし組織を固めるだけ」と強調する。低投票率が自公の組織票の強さを際立たせた。

2859チバQ:2014/12/20(土) 15:50:39
    ◇   ◇

 選挙戦中盤の7日。13区の自民の白須賀貴樹氏(39)が船橋市北部の二和向台駅近くでマイクを握った。そばには、来春の統一選で4期目に挑戦する地元の男性市議。懸命に自民の政権公約集を通行人に配り、時折知り合いから声を掛けられると話し込んだ。

 同市北部は区割り変更により、4区から13区に編入された。白須賀氏にとっては未開の地であり、事実上の無名だ。そのため地元市議が道案内役となり、選挙カーのルートや看板を置く場所、商店街の支持者へのあいさつなど、常に陣営を誘導。選挙カーからは「市議の○○です。私からのお願いです」と連呼した。「結果的には自分の選挙にもプラスになるからやっている」と話す。

 国政選挙で「実動部隊」を担う地方議員は来春の統一地方選が控える。統一選まで半年を切って行われる衆院選は実に1967年以来47年ぶり。公明関係者も今回の自民の地方議員の選挙活動を「いつになく真剣だった」と目を見張った。

 「携帯電話を持ってますね。10件かけていただきたい。(昼間は)議会があるが、夜の時間がある。ドブ板選挙でもやる」

 比例復活で再選した1区の自民の門山宏哲氏(50)の出陣式で宇留間又衛門・千葉市議長がハッパを掛けた。

 門山氏は前回も比例復活当選。市議らは「比例で当選しても(議員)バッジの価値はない。数合わせになるだけだ」と必死で動いた。5選した民主の田嶋要氏(53)に敗れはしたが、激しい追い上げに同氏陣営幹部が「自民は決定した事柄に忠実に従って動く。統一選の前哨戦として戦う地方議員の力を痛烈に感じた」と舌を巻くほど。党勢回復できない野党を尻目に、自民は足元から「保守王国」の組織固めを進めた。=つづく

2860チバQ:2014/12/20(土) 15:51:04
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141218ddlk12010176000c.html
2014衆院選:熱気なき票情/3 民主、野党調整実らず 空白区多く、比例伸び悩み /千葉
毎日新聞 2014年12月18日 地方版

 「あなた方が受容できるかどうかは関係ないんです」

 先月13日。東京の民主党本部に呼び出された県連の田中信行幹事長が、候補者の野党調整について「受容できない」と抵抗すると、馬淵澄夫選対委員長に突っぱねられた。

 2012年の前回、「第三極」を目指した政党が乱立。全国的に共倒れした教訓から、共産党を除く野党は競合区を避けるべく党本部主導で調整を進めていた。一方、県連も「一つでも議席を増やす」として県内13選挙区中11区で擁立作業を開始。民主の擁立見送りで調整されていた2、7、8区を巡って党本部と激突した。

 特に8区候補の維新元職の太田和美氏(35)は民主を離党。昨年の参院選では生活の党から出馬し民主候補の長浜博行氏(56)=定数3で3位当選=の苦戦の一因を作ったといわれる。長浜氏らも党本部に行き、「太田氏の応援はしない。地元県議を出したい」と抗議した。

 2区は前回出馬した本人が固辞し擁立を断念したが、7区でも地元県議の擁立作業が進行していた。県連は「地元への意見伺いも通告もなかった。比例票や統一地方選にも影響する」と反発、反対文書も提出した。しかし、党本部は「全国的な調整の中での判断なので、わかってほしい」と譲らなかった。

 民主が今回、擁立した候補者は8人。小選挙区制が導入された1996年以来、最も少ない人数だった。

   ◇  ◇

 「前回の民主、維新、(解党した)みんなの党の票を足した票数は絶対に取れない」。民主の支持母体の連合千葉幹部は頭を抱えた。候補者調整はしたが、政策をすりあわせる時間がなく選挙協力に至らなかったからだ。

 みんなに所属していた市議は協力を求められ、「公務員の給料が高いのは民主の責任。自治労と手を切らないとだめだ」と言ったという。また、連合には労組と対決姿勢をとる維新への警戒感が根強いほか、生活の党も「離党組」が多く、「県内では仲が悪い」(民主県連関係者)。

 実際、14日に実施した共同通信の出口調査によると、民主で候補者を「一本化」した5区では、維新支持層は民主候補に40・7%、自民候補に31・4%が投票と分かれた。生活支持層は46・2%が民主に投票したが、38・5%が共産に投票するなど「反自民票」の取りこぼしも目立つ。

 5区では、前回の民主候補の得票数(約5万票)に維新(当時は日本維新の会)やみんななど「第三極」票(約8万票)を加えれば、自民候補の得票数(約8万票)を大きく超えるはずだった。だが、伸びた票は民主候補約6000票に対し、自民候補は約2万4000票。大敗だった。6区も野党候補が民主、共産以外に次世代の党も出馬したものの、やはり自民候補との差は前回よりも3000票以上拡大した。

 連合幹部は「『反自民』より、政権担当したことで植え付けられた『嫌(けん)民主』が上回った」と指摘。前職の秘書も「民主アレルギーが払拭(ふっしょく)される前に解散した安倍(晋三首相)さんの勝ち」と話した。

2861チバQ:2014/12/20(土) 15:51:38
  ◇  ◇

 野党調整は比例にも大きく響いた。

 「候補がいないのにどうすればいいのか」

 連合県本部には民主候補が立っていない空白区から何度も問い合わせがあった。

 候補者がいれば街頭演説などの選挙活動を通じ民主の浸透度も上がるが、比例だけの訴えとなると「やりにくい」(県支部幹部)。党の選挙カーを優先的に走らせ、ポスティングなどで必死に「比例は民主へ」と投票を呼びかけたが、結果は厳しいものだった。投票率が7・25%下落する中、前回も今回も擁立した1区の比例票は5・46%の減少にとどまったが、前回擁立し今回は空白区だった2区では23・57%減少。7区は19・28%、8区も21・79%それぞれ減らしている。県全体では14・30%減の46万2344票だった。

 「入れる候補者がいないのに『投票に行け』というのはひどいですよね」。県連関係者は自嘲気味に笑った。

   ◇  ◇

 「神奈川の情勢はどうなってる」「どこが比例枠の1番目に来るか」。予想以上の民主の苦戦が報じられると、各陣営の焦点は「南関東ブロックで誰が復活できるか」という党内争いへと移った。比例復活の枠を一つでも増やすため、激戦1区での田嶋要氏(53)の当選が県内の至上命令になり、選挙戦終盤は党幹部の応援弁士も1区に集中。結果、田嶋氏は小選挙区での当選を果たしたが、それでも民主の県内議席は5から3に。減ったのは比例復活2議席分だ。

 県連代表の田嶋氏は「全国で議席を増やしており、野党調整は第1ステップとしてはやむを得なかったが、信頼回復の道のりは遠い」と振り返り、落選陣営の幹部は「前回は乱立して大敗、今回は調整して大敗した」と頭を抱える。

 民主候補者はこう危機感をあらわにした。「野党再編して党名を変えるぐらいじゃないとダメだね」=つづく

2862チバQ:2014/12/20(土) 15:53:20
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141219ddlk12010276000c.html
2014衆院選:熱気なき票情/4 調整不発、第三極は失速 「独走」自民、公明に不安も /千葉
毎日新聞 2014年12月19日 地方版

 「あなたのために13区を必ず離れる。私が5区に収まるよう調整してほしい」

 11月中旬の国会。維新の党の椎木保氏(48)=前回13区で比例復活当選=が、民主党の若井康彦氏(68)=同=に直談判した。若井氏は民主県連に伝えたが、調整は進まなかった。

 前回13区で当選した自民党の白須賀貴樹氏(39)の得票数は約7万5000票。若井氏(約5万票)と椎木氏(約4万票)を合わせれば上回ることができる。「自民に勝つことが最重要」とし、共倒れを防ぐための調整の結果、椎木氏の「国替え」が決まった。

 しかし、行き先は難航した。隣接する8区は、柏市出身で同じ維新の太田和美氏(35)の擁立が内定。無党派層が多いとして5区も候補に挙がったが、「仲のよい前原誠司元外相の後押しがあった」(関係者)という民主の村越祐民氏(40)の出馬が前回に続き決定した。

 椎木氏は比例単独の立候補を希望し「選挙活動は他候補の応援に力を入れる」と主張したが、維新の党本部は「小選挙区で戦うべきだ」と応じず、結局大阪2区で出馬し、落選した。

 調整は実現したが、維新候補は選挙区で苦戦を強いられた。

 8区の太田氏は当初、ツイッターに「共産党を除く野党統一候補」と書き込むなど反自民票を集める戦略をとった。しかし、民主から離党した経緯もある太田氏に対し、民主幹部らは「応援しない」と断言し、統一候補という表現にも「正式な協定を結んでいない」と抗議した。解散日に2区からの出馬が決まった藤巻健太氏(31)も「立候補しないことが最大の協力」(生活の党県連幹部)などと他党から積極的な支援を得られなかった。「党と自分の名前を連呼し覚えてもらうのが先決」といい、選挙戦はひたすら街頭演説を繰り返した。

 維新は太田氏が比例復活当選したが、前回から2議席(比例復活)を減らした。ある維新候補は「野党調整で現職をつぶし、新人も他党の応援のない中で戦わせる。これでは自民を利するだけだ」と憤った。

   ◇  ◇

 「前回は期待値があったが、今回は勢いがなかった」。落選した維新候補は選挙戦後、こう振り返った。

 前回、第三極は「自民にも民主にも入れたくない」層の受け皿として躍進したが、今回は旧日本維新の会が次世代の党との分党後、みんなの党から分裂した結いの党と合流。さらに、みんなが解党するなど離合集散があり「有権者が離れていった」との見方が多い。共同通信が14日に実施した出口調査によると、県内の政党支持率は、前回6・5%あったみんなが解党したにもかかわらず、維新は4・2ポイント減の7・6%に低下している。

 ただ、そもそも維新は民主票の取り込みに熱心ではなかった。党幹部は選挙中、「労組支援を受ける民主は身を切る改革ができない」などと批判。選挙協力に至らない調整が「民主票がそのまま来るとは思えない」(陣営)状況を作り出した。

 先の出口調査を見ると、民主候補がいない2区の民主支持層の候補者投票先は、維新56・6%▽自民18・9%▽共産24・6%。維新候補がいない13区の維新支持層は、民主52・5%▽自民27・1%▽共産20・3%−−などとなった。お互いに半数超の支持を得ているものの、4割程度が自民や共産に流れたことが分かる。

 維新票が思うように入らなかった民主陣営の幹部は「維新支持者は『非自民の保守』『非自民の革新』に分かれ、前者は自民か次世代に、後者は『民主』『共産』『投票に行かない』に分散してしまった」と分析。民主、維新両陣営とも「バラバラの野党を調整しても反自民の受け皿にならない」と痛感した。

 一方、前職2人が出馬した次世代は県内で議席ゼロに。党発足からわずか約4カ月で、「党名が浸透していなかった」(陣営)。生活の党も議席を得られなかった。野党各党の失速に、民主候補者は「有権者は『野党はやっぱりダメだ』と十把一からげだった」と指摘する。

2863チバQ:2014/12/20(土) 15:53:53
  ◇  ◇

 自民圧勝に苦悩するのは、野党だけではない。連立政権を組む公明党も存在感の低下を気にする。

 「新人(1期生)は2次推薦が原則だが、秋本先生は1次推薦。いかに期待が高いか」

 12月上旬、9区の自民・秋本真利氏(39)の個人演説会。公明の藤井弘之県本部幹事長はこう持ち上げた。ただ、関係者によると、支持母体の創価学会と人脈がある菅義偉官房長官の「働きかけ」に応じただけだという。

 消費増税や集団的自衛権の行使容認−−。党是であるはずの「福祉と平和」も覆しかねない自民の動きに、公明県本部幹部は「自民党の一派閥になってしまっている」と複雑な心境を吐露した。

 11月の結党50年直後の衆院解散。自民優勢の報道を見ても組織はそのまま突き進んだ。「(自民に)捨てられなければいいが……」。公明関係者に一抹の不安が残る。=つづく

2864チバQ:2014/12/20(土) 15:55:43
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141220ddlk12010097000c.html
2014衆院選:熱気なき票情/5止 地方議員には「前哨戦」 野党調整で統一選禍根も /千葉
毎日新聞 2014年12月20日 地方版

 安倍晋三首相が解散を表明した直後の11月下旬。5区に出馬した自民党の薗浦健太郎氏(42)=選挙区で当選=の事務所を意外な人物が訪れた。

 「選挙戦を手伝わせてほしい」

 解党したみんなの党の地方議員だった。同党は前回、候補者を擁立した「敵同士」。来春の統一選でも「第三極」の一角として勢力拡大を狙っていたが、衆院選公示直前に解党が決定。所属議員は突如“根無し草”になってしまった。親しい関係者は「来春の統一地方選で(国会議員の)支援を取り付けたいのだろう」と解説する。

 統一選を4カ月後に控える地方議員にとって、衆院選は「生き残り」を模索する貴重な場だったようだ。

 1区で民主候補と接戦を演じた自民の門山宏哲氏(50)=比例復活当選=の陣営では、地方議員がポスター張りや支持者へのはがき送付などに必死で取り組んだ。「勝っても負けても票差は五分に持っていきたい。こっち(自分)の選挙にも響くからさ」。千葉市議はこう話し、統一選の票勘定をしながら活動していた。

 元みんなの松戸隆政県議は、維新の石塚貞通県総支部代表代行(47)=7区落選=の報道各社のインタビューに同席し入党を発表。全力の応援を宣言した。また、複数の陣営から協力を要請されたという元みんな市議も「自分を『高く売る』には、こちらから接触することはしない」と自分にとってよりいい形にするため、政局の流れを見極めようと必死だ。

 「国会議員は解党や合併などを自分たちの思惑だけで進めるくせに、国政選挙などの時だけ我々を都合良く使う」。選挙戦前、県議らからは不満の声が聞こえた。しかし、今回は47年ぶりに統一選まで半年を切って行われる衆院選。「自分の選挙の前哨戦」という事情は大きかった。

 閣僚経験があり、応援弁士として全国を飛び回る自民候補の陣営では、「あるじ」の不在を埋めるべく、地元県議が積極的に街頭演説に立っていた。12月議会開会中にもかかわらず、地元と議会を往復する日々。

 「(衆院選と統一選の順番が)逆だったらここまでやらなかっただろう」

   ◇  ◇

 「県議選への売名行為はダメ」

 民主の野田佳彦前首相(57)=選挙区で当選=が強固な地盤の4区について、自民が行った候補者の公募で突きつけた条件だ。県内が地盤の国会議員によると、「仮に落選しても来年4月の統一選の出馬を認めないことが、公認条件の一つ」だったという。複数の地方議員が公募に臨む構えを見せたが、この条件をのんだとみられる地元船橋市の県議の木村哲也氏(45)=落選=の公認でまとまった。

 さらに、県議選の同市選挙区(定数7)には、連立政権を組む公明党の県議が1人いる。県議選に向けた同党への配慮−−「与党候補者調整」の意味もあったようだ。公明県本部の幹部は「一筆書かせたわけではなく信じるしかないが、『紳士協定』だ」と明かす。

 一夜明けた15日の自民県連の記者会見。紳士協定を後押しするように桜田義孝会長は木村氏の処遇について「一度、負けたからといって諦めることなく、再度挑戦していただきたい」と語った。

 逆に、衆院選を統一選に向けた「宣伝」の場に利用しようとする動きもみられた。

 民主県連には一時、7区の候補者として現職県議の名前が挙がった。維新の党と候補者調整をしていた党本部の意向もあって実現しなかったが、県連関係者は「突然の解散で候補者がおらず、統一選の候補者しかいなかった。7区は自民候補が強いが、負けても統一選に向けた広告になる」と解説した。

2865チバQ:2014/12/20(土) 15:56:23
 ◇  ◇

 「(太田さんが当選したら)大変ですよ。統一選も維新が出てきますから……」

 2日の公示日、13区に出馬した民主前職の若井康彦氏(68)の出陣式に駆けつけた中田学県議はつぶやいた。中田氏は維新元職の太田和美氏(35)が比例復活当選を果たした8区が地盤だ。

 県連は県議擁立を模索したが、党本部の「裁定」によって維新に譲る形となった。維新で議席を得たのは太田氏のみ。同党は今後、太田氏を中心に県内で地盤固めを進めるとみられる。民主は候補者のすみ分けを進めた相手と一転、統一選で激しい議席争いをすることが予想され、民主陣営幹部は「正直、比例復活もしてほしくなかった」と漏らした。

 しかし、一方で「維新との協力態勢を進めるべきだ」との声もある。民主8区支部関係者は「自公を倒すために野党再編は必ず進む。そうなれば民主も維新もなくなる」

   ×  ×

 盤石な戦いを進めた自民、候補者擁立の手法を巡って党本部と県連の間に「禍根」を残した民主。躍進した共産−−。師走の決戦を終えた各党の攻防は、来春の統一選へと舞台を移す。(この企画は岡崎大輔、円谷美晶、橋本利昭、渡辺暢、荻野公一、市村一夫、松谷譲二、阿部義正、橋口正、武田良敬、野原大輔が担当しました)=おわり

2866チバQ:2014/12/20(土) 15:58:46
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141217ddlk14010243000c.html
大義迷分:2014衆院選・風なき大勝/上 与党 大勝の実感なく 「冷めた県民」に危機感 /神奈川
毎日新聞 2014年12月17日 地方版

 「熱狂なき選挙」−−。14日夜、開票開始早々に当選確実を決めた小泉進次郎氏(33)は、支援者の喜びに沸く横須賀市の事務所で、今回の選挙をこう評した。繰り返される万歳にも、表情を緩めず深々と頭を下げ続けた小泉氏。解散当日の衆院本会議の万歳に「大義がない」と加わらず、国民不在の危惧を示した姿勢は、全国最多得票の圧勝の結果を受けても変わることはなかった。

 今回の選挙で、県内の自民は前回の得票総数と比べ小選挙区で約9万、比例代表で約18万7000の票を伸ばす大勝を果たした。一方で、県内投票率は53・88%と全国同様に戦後最低にまで落ち込んだ。

 低投票率を予期するかのように、小泉氏は「党の顔」として飛び回った全国27都道府県で、遊説のたびに「参加することに意義があるのはオリンピックだけではない」などと投票を呼び掛けた。13日夜には、最後の演説場所に選んだ「原点」の京急横須賀中央駅で、「選挙への関心の低さは、政治家への信頼の薄さだ」と言った。

 ならば、この選挙で示された民意は「与党への信任」と言えるのか。

 横浜市で自民に投票した有権者は、1票に込めた複雑な思いをうかがわせた。初めて投票に来た大学院生(24)は「小選挙区は自民、比例は民主に入れた。アベノミクスは評価するが、独り勝ちはよくない」と語った。元会社員の男性(76)は「ずっと自民に入れているが、憲法9条改正などは慎重に議論すべきだ」と注文を付けた。

 開票翌日の15日、安倍晋三首相は記者会見で「国民から力強い支持をいただいた」と余裕の表情を浮かべた。しかし同じ日、県庁であった自民党県連の会見は異なる雰囲気だった。

 最後まで盛り上がらない選挙戦に、大勝の実感を得ていた陣営は少なかったという。3区で当選した小此木八郎会長(49)は「みんな国会に戻ることができてほっとしている。(圧勝という)報道とは全く別の感触を持っていた」と吐露。竹内英明幹事長(63)は「有権者は『もうたくさん』なんじゃないか。県民が冷めていた」と断じた。公明党県本部の上田勇代表(56)も「野党がまとまらず風がそれぞれ違う方向に吹き、結果的に『無風』と思った」と大勝を分析した。

 「政治家への信頼は失墜した。香港では『民主主義の1票を』とデモになるが、日本は(有権者の)半分が1票を投じる気にならない」。竹内幹事長の表情は、勝者に見えないほど深刻だった。

 * * *

 比例復活を含め、県内の自公候補全員が当選した第47回衆院選。戦後最低の投票率の中で、何が「風なき大勝」をもたらしたのか。その背景や今後の課題を探る。【衆院選取材班】

2867チバQ:2014/12/20(土) 15:59:38
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141218ddlk14010234000c.html
大義迷分:2014衆院選・風なき大勝/中 野党 連携、足並み乱れ 政策も一貫性に欠け /神奈川
毎日新聞 2014年12月18日 地方版

 衆院選公示からわずか4日後の6日夕、6区から出馬した民主元職の三村和也氏(39)は、2区にある横浜駅西口で選挙カーの上に立った。隣には枝野幸男幹事長(50)と県内候補者2人も並ぶ。「6区から厳しい総選挙にチャレンジしています」。声を張り上げる三村氏。「国替えしたのになぜ?」。有権者には、違和感のある光景だった。

 三村氏は公示の2週間ほど前まで、6年半活動した2区からの出馬を目指していた。圧倒的な地盤を誇る菅義偉官房長官(66)との戦いを避けるとの党方針で、国替えを命じられたのは解散当日。「断腸の思い」は切り替えたはずだった。県連幹部は「西口は人通りが多く、比例票の積み増しにもなる」と苦しい説明をした。

 勝ちが見込めたはずの6区で、野党調整は不調に終わる。結局、三村氏は4万3464票の3位。2位で比例復活した維新前職の青柳陽一郎氏(45)は5万2368票だった。勝利した「与党統一候補」の公明前職、上田勇氏(56)は7万8746票で、反与党票の分散は明白だった。

 公示直前まで叫ばれた野党連携は何だったのか−−。野党が乱立した7区から出馬した次世代の松田学県連会長(57)は、15日の記者会見で内幕を明かした。松田会長によると、県内の野党間では「連携の『神奈川モデル』を作ろう」との流れがあった。だが、突然の解散に各党の利害が衝突。結党間もない次世代は外され、連携の2本柱の民主と維新も、党利を主張した。「神奈川は『足並みの乱れのモデル』になってしまった」。松田会長は悔しがった。

 調整失敗だけが野党敗北の理由ではない。三村氏と戦った上田氏は、その選挙戦を冷ややかに見ていた。

 公示前、6区には海江田万里代表(65)や前原誠司元外相(52)ら大物が次々と来援した。上田事務所まで響く演説。その内容は人によってバラバラで、党としての一貫性を欠いていた。選挙後、民主県連の金子洋一代表(52)も「増税先送りを訴えて解散した点を議論すべきなのに深まらなかった。マニフェストも具体性に欠けた」と認めた。

 「連携の形も政策も提示できない政党に1票は託せない」。そんな有権者の思いは「改憲阻止」などと分かりやすい主張を一貫して訴えた共産の躍進からもうかがえる。

 与党の圧勝を許した野党。党として最初の国政選挙を戦った維新の赤野孝之県総支部幹事長(45)は、それでも「野党結集」の必要性を説く。「何をしたい政党か明確に打ち出して『この指止まれ』をしなければ1強多弱が続く。歯止め役が必要だ」【衆院選取材班】

2868チバQ:2014/12/20(土) 16:00:52
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141219ddlk14010165000c.html
大義迷分:2014衆院選・風なき大勝/下 有権者 政治との距離変えたい 棄権せず票で抗議を /神奈川
毎日新聞 2014年12月19日 地方版

 与党が圧勝した今回の選挙の県内投票率は、戦後最低の53・88%を記録した。約半数が投票権を放棄した現実。政権運営を懸念する声を上げ続けている有権者たちは、政治離れの元凶が、他人の意見に耳を傾けない「オッサン政治」にあると見る。

 選挙戦中盤の7日、「怒れる大女子会」と題したイベントが東京都内で開かれた。参加者は主婦や女性会社員ら約100人。自由に討論するこのイベントは、企画した横浜弁護士会の太田啓子弁護士(38)の言葉で幕が開いた。「私たちはこんなにも政府に従順でいいんでしょうか」

 開催のきっかけは、世論の反発を受けながら、特定秘密保護法制定や集団的自衛権行使容認などを押し切った安倍政権への危機感だ。関西を中心に活動する「全日本おばちゃん党」は、経済最優先で女性や労働者、子供など声が小さい人たちに厳しい政策が取られている今の政治を「オッサン政治」と揶揄(やゆ)する。国会では一般国民に身近な問題が後回しにされる「ギャップ」が顕著だ。

 2児の母でもある太田弁護士のママ友の多くも、そんな政治への関心が薄れ「所詮人ごと」と捉えている。太田弁護士にとって、女子会は「オッサン」と「女性」とのギャップを埋める行動だった。

 イベントでは「子育てや仕事に忙しい女性は『政治に期待しても無駄』と思っている」「政府が言う『輝く女性』はほんの一部」などリアルな意見が相次いだが、低投票率には焦りも感じる。「投票を放棄した人は、気に入らなければ商品を買わない消費者に似ている。投票拒否は不買運動とは違い、抗議にはならない」

 安倍晋三首相は開票翌日の15日、記者会見で「(集団的自衛権の行使容認を含む安全保障法制の整備に)支持をいただいた」と述べ、改憲や原発再稼働にも意欲を示した。数にものを言わせる政治が強まる予兆を見せる。

 「『憲法9条にノーベル平和賞を』実行委員会」の石垣義昭共同代表(73)=相模原市南区=は、安倍首相の「勝利宣言」に強い違和感を覚えた。

 今回は争点を作る時間がなかった野党が、安倍首相が掲げた「アベノミクスへの信任」の土俵に乗せられ、有権者との距離はますます広がった。

 それでも脱原発や護憲を明確に掲げた共産が躍進し、沖縄県では小選挙区で自民候補が全敗した。

「不意打ちの勝利で『白紙委任』はあざとく映る。目を凝らせば有権者の見識は、確かに示されている」。石垣さんは、かすかな希望を見いだしている。【衆院選取材班】

2869チバQ:2014/12/20(土) 16:02:18
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141218ddlk28010357000c.html
第二幕の鳴動:2014年衆院選・兵庫/上 1区 井坂氏VS盛山氏、統一選へ駆け引き /兵庫
毎日新聞 2014年12月18日 地方版

 衆院選の投開票日が翌日に迫った13日夜、神戸市灘区のJR六甲道駅前。最後の訴えに声を枯らす維新の井坂信彦氏(40)=兵庫1区=の姿を、一人の男性が少し離れて見つめていた。集まった聴衆の中で何をするでもなく、最後まで演説を聴き終えると、井坂氏と握手を交わし、その場を立ち去った。この男性こそ、昨年の神戸市長選で久元喜造・現市長に約6000票差で惜敗した樫野孝人氏(51)、その人だった。

 井坂氏と樫野氏は浅からぬ関係がある。

 樫野氏が最初に市長選に立候補した2009年、神戸市議だった井坂氏は樫野氏の選挙戦を支援。その後、井坂氏はみんなの党の衆院議員に転身し、樫野氏の2回目の挑戦となった昨年の市長選でも全面的に樫野氏を支えた。井坂氏は維新の党に合流し、樫野氏は地域政党「神戸志民党」の代表に就任したが、両者の“蜜月”関係は続いている。

 実は衆院選の公示前、井坂陣営は樫野氏に「協力できないか」と要請していた。ただ、樫野氏側は「国政には立ち入らない」として、来春の統一地方選に擁立する志民党の候補予定者らと一切、協力しない方針を確認。六甲道駅前での最後の訴えがあった13日昼には神戸市内で志民党の大会が開かれたが、樫野氏があいさつで「井坂」の名前を出すことは最後までなかった。

 表に出ない「盟友」の姿を、井坂氏の陣営関係者は「来春のことを考えると、支援の間口を広げておきたかったのでは」とおもんぱかる。両者の思惑が複雑に絡み合う中、樫野氏は毎日新聞の取材にこう語った。「(井坂氏のために)個人的に応援はしている」

    ◇

 投開票日翌日の15日午前1時半前。神戸市中央区のビルの1室で、兵庫1区で井坂氏に敗れた自民の盛山正仁氏(61)は、比例代表近畿ブロックでの復活当選の知らせに、万歳三唱で喜びを爆発させた。隣には灘高・東大の同級生でもある久元市長が盛山氏と手を握り合って万歳を繰り返し、相好を崩した。

 「市役所一家」とも称された神戸市関係者の危機感は、今回の衆院選で沸点に達した。

 盛山氏の後援会顧問には、矢田立郎前市長が就任。市OBによる団体も今回初めて、盛山氏の個人演説会を「主催」した。終盤に「盛山優勢」の空気が流れると、演説会場に駆けつけた久元市長自らが「私も同じような状況だったが、結果は大接戦だった」と何度も引き締めを訴えた。

 危機感の背景を、県政界関係者は「井坂氏の勝利で樫野氏の志民党が勢いづき、市議選では井坂氏が一緒に街頭に立つだろう。一定の勢力を得れば、3年後の市長選も安閑としていられない」と解説する。身をもって染みついている樫野氏の“足音”。盛山氏の陣営幹部もこう明かした。「次の市長選をみんなが考えている」

    ◇

 異例の「短期決戦」となった衆院選の幕は閉じた。来春の統一地方選の「第二幕」に向け“鳴動”する県政界の今に迫った。【久保聡、神足俊輔】

〔神戸版〕

2870チバQ:2014/12/20(土) 16:03:25
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141219ddlk28010349000c.html
第二幕の鳴動:2014年衆院選・兵庫/下 民主 労組の集票、陰り 「春」控え、維新に秋波も /兵庫
毎日新聞 2014年12月19日 地方版

 民主の向山好一氏(57)=兵庫2区(神戸市兵庫区など)=の落選が決まった14日夜、神戸市兵庫区の事務所は空気が重みを増した。「自公の対立軸として評価されなかった」。支援した労働組合の関係者らに、深く頭を下げた向山氏。前日は深夜まで凍てつく山あいの国道沿いで手を振り続けたが、政権を失った民主への有権者の信頼を回復するまでには至らなかった。

 大阪ガスの労組出身で、連合大阪の幹部も務めた向山氏は、連合の中でも最大規模を誇る産別労組「UAゼンセン」の全面的な支援を受けた。事務所のスタッフも増やし、労組関係者を中心に一時は約60人まで膨らんだ。推薦を受けた支持団体も労組など約190団体に上り、「向山さんだからこそできる体制」(民主県議)と言われる程だった。

 「平松にも差を詰められている」。選挙戦中盤に寄せられた情報に、陣営幹部は眉間にしわを寄せた。優位に選挙戦を進めていた赤羽一嘉氏(56)=公明=に追いすがるどころか、劣勢だった平松順子氏(65)=共産=に迫られているという情報に、陣営の誰もが頭を抱えるしかなかった。

 民主を支えてきた「集票マシン」としての機能に陰りがでてきた労組の実態。「労組が動いても、組合員一人一人は無党派層みたいなもの」。陣営関係者が指摘する。連合兵庫の幹部も「政治に限らず労働運動が、各職場の組合員に身近ではなくなりつつある」と明かす。連合兵庫はこの秋、各職場との関わり方を点検する活動方針を決めたばかりだった。

    ◇

 「井坂氏を応援することはできないのか」

 11月、神戸市内で開かれた民主党県連の会合で、兵庫1区(神戸市東灘区など)の県議から声が上がった。党本部が維新の党との候補者調整を進めていたことも背景にあり、維新が井坂信彦氏(40)を擁立した1区に、民主の候補者が擁立されていなかったからだ。

 「それはできない」。即座に否定したのは水岡俊一・県連代表だった。候補者調整以上の選挙協力を、党としては決定していないことが理由だった。それでも、「もっと積極的に協力すべき」との意見が、県議らの間でくすぶり続けた。

 政権交代の余波があった2011年の統一地方選で議席を伸ばした民主だが、来春の統一選は苦戦も予想されている。今回の衆院選をみても、維新は比例代表近畿ブロックの県内での得票数が自民党に次いで2番目。民主の比例得票数の約1・8倍に達し、勢いを無視できない存在だ。

 「県内の小選挙区で1議席という民主の勢力は衆院選後も変わらなかったが、野党としては井坂氏の当選で1議席増えた。統一選でも維新との協力は模索しなければならない」。県連幹部が指摘する。来月の党の代表選を経て自主再建路線を進むのか、それとも野党再編へとかじを切るのか。「代表選がどうなるか。全てはそれから」。県連幹部が声をひそめる。党の将来像すら見えない中、統一選の「足音」は間近に迫っている。【久野洋】

〔神戸版〕

2871チバQ:2014/12/20(土) 16:06:35
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141217ddlk21010026000c.html
衆院選ぎふ:戦いのあと〜検証/上 完敗民主、次世代も苦杯 投票前に「敗戦の弁」 政権批判の受け皿になれず /岐阜
毎日新聞 2014年12月17日 地方版

 「安倍政権に対する不安や不満の受け皿になりきれなかった」

 民主党県連の小見山幸治代表は1区の吉田里江氏(49)の総決起集会があった12日、詰めかけた記者たちを前に反省の弁を口にした。野党第1党の県連トップが投票日前に負けを認める異例の事態。報道各社の世論調査で、擁立した3候補の苦しい情勢が伝えられ、小見山代表は「(政権から下野した)2年前の悪いイメージがぬぐい去れていない」と苦しげにつぶやいた。

 5選挙区のうち、2、4区で候補者擁立を断念した民主。空白区を作ったのは1998年の結党以来初めてだ。全国的にも候補者を立てられず、マニフェスト(政権公約)から「政権交代」の文字も消えた。

 投票前日の13日、各務原市内の商店街を3区の元職、園田康博氏(47)が練り歩き、商店主らに握手を求めた。

 園田氏は選挙戦終盤、戦術を変えた。憲法学者で副環境相も務めた園田氏。政策を正面から語る演説が持ち味だったが、感情を前面に押し出し切迫感あふれる調子に切り替えて追い上げを図った。3区は航空機産業などの労組組織があり、自民が強い県内で比較的民主支持層が多い。園田氏は2005年の郵政選挙でも比例代表で復活当選した。陣営は「巻き返せば比例で滑り込める」と意気込み、連合岐阜もギアを一段上げた。しかし、予想以上に票は伸びず、小選挙区で早々に落選が決まり、比例復活もかなわなかった。

 県連幹部は「前回落選してから2年間、選挙の準備を怠った結果だ。現状では風がないと勝てない。票は正直だ」とうなだれた。

 次世代の党から比例代表東海ブロックで出馬した元運輸相、藤井孝男氏(71)も苦杯をなめた。陣営関係者は「突然の解散で準備が間に合わなかった」と力なくつぶやいた。

 「我々は『藤井党』なんだ」。解散直後に藤井氏の地元、美濃加茂市で開かれた緊急役員会で後援会長は訴えた。衆参9期のベテランの藤井氏は地元で自民、民主を問わず、根強い支持がある。旧日本維新の会が維新の党と次世代の党に分党して3カ月。壁には真新しい次世代のポスター。突然の解散に藤井氏は「受けて立つ」と奮い立った。

 しかし、誕生したばかりの党が比例代表で議席を獲得するために残された時間は少なかった。陣営関係者は「(藤井氏が)維新と勘違いして投票した有権者もいたようだ。時間が足りなかった」と肩を落とした。

 安倍政権の術中にはまって敗れた野党。民主の小見山代表は思わず本音を漏らした。「あれだけ多くの議席を持っている自民党が選挙を打ってくるとは考えていなかった」

     ◇

 唐突に始まった師走の衆院選は、異例の低投票率と自民大勝という結果で終わった。最後まで大義が見えなかった12日間の選挙戦を振り返る。

2872チバQ:2014/12/20(土) 16:07:23
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141218ddlk21010018000c.html
衆院選ぎふ:戦いのあと〜検証/下 小選挙区独占の自民 格の違いに勝利確信 政権の行き過ぎ懸念も /岐阜
毎日新聞 2014年12月18日 地方版

 「投票率は全選挙区で下がります。非常に盛り上がりの少ない選挙ですが、最後までご支援をお願いします」

 11日に岐阜市内で開かれた1区・野田聖子氏(54)の総決起大会。自民党県連の猫田孝県連幹事長は壇上でこう語り、陣営に引き締めを求めた。

 「自民王国」といわれる岐阜県。2012年の衆院選で県内5小選挙区を独占した自民は今回の選挙でも5小選挙区を独占した。

 4区に立候補した維新の党・今井雅人氏(52)が可児市や美濃加茂市などで自民・金子一義氏(71)を上回る票を獲得し、比例代表で復活当選したため、他党に比例復活を許さない「完全勝利」は果たせなかった。

 しかし、5候補とも次点候補を大きく引き離しての当選で、投票当日は開票作業前の午後8時過ぎに全陣営が当選の万歳をした。投票前から結果が透けて見える選挙に有権者の関心は低く、陣営も緩んだ。ある候補は「他党の候補者とは正直、論争にならない」と漏らし選挙戦序盤から勝利を確信していた。結果を見れば、格の違いは明らかだった。

 自公両党は326議席を獲得し、全議席の3分の2を維持した。安倍政権は有権者に信任された形だ。一方、県内には安倍政権に不満を感じる有権者も少なくない。安倍政権を真っ向から批判した共産は今回の選挙で、投票率が過去最低となる中、比例代表の得票を前回より3万票近く伸ばし、得票率も前回の倍に迫る9・91%まで増やし、政権批判票の受け皿になった。

 自民党県連の猫田幹事長も安倍政権の「独り勝ち」に懸念を示す一人だ。「自公で300議席くらいがちょうどいい」と打ち明ける。

 県連は今年9月、猫田幹事長が主導して安倍政権が閣議決定した集団的自衛権の行使容認に異を唱え、解散総選挙にも反対した。勝利から一夜明けた15日、県議会会派の会合でも「政府や執行部に文句を言う以上はこちらもしっかり勉強していく」と語り、政権の行き過ぎには異を唱える姿勢を示した。

 猫田幹事長と野田氏は2005年の郵政選挙を巡って党本部の方針に逆らい、党を離れたことがある。安倍晋三首相は当時、党幹事長代理だった。

 復党後、党総務会長の要職を務めた野田氏は選挙期間中、再三にわたり強調した。「安倍政権を心配する人がいたら『大丈夫。安倍総理にものを申せる野田聖子がいるから』と呼び掛けて。決して暴走はさせない」【道永竜命】

2873チバQ:2014/12/20(土) 16:13:05
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141216ddlk15010116000c.html
2014衆院選:検証・誰が勝ったのか/上 勝ちきれない自民 農政に住民不安、逆風も 民主伸び率で上回り /新潟
毎日新聞 2014年12月16日 地方版

 衆院選投開票翌日の15日。県庁議会庁舎では自民党県連の党議が開かれ、再選された4人が姿を見せた。明るい表情やこわ張った表情が前夜の結果を語っていた。

 「準備不足、努力不足でご迷惑をかけた。次は圧倒的に勝つ。三度目の正直に向け勝つ」

 わずか102票差で2区を制した細田健一氏は室内の窓ガラスが揺れるほどの声で、あいさつし自らを鼓舞した。

 5〜7日の毎日新聞特別世論調査では、3区は自民の苦戦が予想されていたが、他の区では対立候補をリードする情勢が伝えられていた。しかし結果は1、2、4区で民主候補と接戦の末の勝利だった。

 党県連の星野伊佐夫会長は報道陣に「小選挙区で結果的に五つ、比例代表で(復活し)一つ議席を確保し、これ以上はわがままだ。結果は想定内で成功だと思う」と話した。しかし「当選1期の候補は、後援会作りなど体力的にできあがっていなかったことがはっきりした。今後2〜3年で党と両輪で体制を作らないと」と注文も忘れなかった。ある自民県連幹部は「ここまで追い上げられるとは。及第点とは言い難い」と厳しかった。

 一方の民主党は3区で議席を奪還した。1、2、4区では接戦を演じ比例代表で復活当選した。県内では2議席増えた。県連の市川政広・幹事長代理は、15日の党議で「大健闘だ。みなさんの頑張りで素晴らしい選挙だった」などとあいさつした。

 劣勢とみられていた6区では終盤に追い上げを見せた。落選した梅谷守氏陣営の幹部は前回、義父の筒井信隆氏が獲得した票数に迫る勢いを短期間で見せた点を評価。地元の上越市では前回の筒井氏の得票を上回る結果を見せたことに「健闘した。次につながる」と話した。

    ◇

 比例代表の得票率を見ると、自民は前回比3ポイント増の35・74%だったのに対し、民主は同5ポイント増の25・65%だった。伸び率では民主が自民を上回った。勝ちきれなかった自民と健闘を見せた民主。何が作用したのか。

 先述の自民県連幹部は、農業の比重が高い新潟では米価下落による所得減、農協の改革などで、自民候補に逆風が吹いていたと分析する。さらに後援者への訪問などでの準備不足や戦術面でのまずさを挙げる一方「落選中の民主候補は選挙区をよく回っていた」と話した。

 民主の市川幹事長代理も、農業政策の不満を挙げた。「アベノミクスの恩恵がこない中小企業などの受け皿にもなったのでは」と話す。公示前後には無党派層に浸透していない、とみられていたが、結果的に安倍政権批判票の受け皿となったようだ。

   *  *

 県内から小選挙区・比例代表で過去最多の10人を選出した今回の衆院選を検証する。

2874チバQ:2014/12/20(土) 16:14:48
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141217ddlk15010100000c.html
2014衆院選:検証・誰が勝ったのか/下 投票率、戦後最低更新 受け皿なくあきらめ 大雪、制度、政治家の質… /新潟
毎日新聞 2014年12月17日 地方版

 雪と寒さに見舞われた14日の衆院選投開票日。争点が見えにくいことや、12日からの大雪などで投票率が低くなることが予想されており、ふたを開けてみれば52・71%。戦後最低だった前回を6ポイント以上も下回った。県選挙管理委員会では、各区の投票状況が送られるにつれて「前回を下回るだろう」という空気が濃厚になっていたという。

 2日後の16日、投票率が46・97%だった1区を抱える新潟市中央区で有権者に尋ねた。中心部の古町を歩いていたフリーターの男性(22)は「仕事のため行かなかった」と答えた。一緒にいた看護師の女性(22)は「雪だったので……」と言葉を濁した。期日前投票もできることを話すと、男性は「消費税率は下げてほしいけど、現実的には厳しいでしょう」。あきらめが垣間見えた。

 なぜ投票率がここまで落ちたのか。民主党県連の幹部は「争点がないうえ冬の選挙で棄権した人も多い」と述べた。一方で共産党県委員会の幹部は「最近の無党派は無関心ではなく託せる政党を探している人たち。政権交代時以外は投票に出なくなってきている気がする」と分析した。

 かつて米カリフォルニア州の投票行動を研究した新潟県立大の藤井誠二准教授(公共選択)によると小選挙区制の場合、「投票する候補者が当選すればうれしい」という「利益」が、争点や候補者情報収集、投票に行く気象条件などの「コスト」を上回れば投票率は上昇するという。今回は「経済問題などが分かりにくく、雪も降って『コスト』が高くなり、下がったのではないか」と分析する。

 しかし低投票率の原因は、選挙制度にもあると指摘する声がある。県内の衆院選投票率の推移をみると、小選挙区制導入前は75%以上を保っていたが、導入後初の1996年衆院選では68・85%に降下。以降は2009年に73・41%に復調したが、一度も75%以上を記録していない。

 自民県連の幹部は「小選挙区制で勝つための選挙に終始するようになり、パフォーマンスに走る政治家が増えた。政治家の質が下がり軽く見られるようになった」と嘆く。中選挙区制時代には、どっしり構え一つの政策に取り組む政治家が多く、期待も高かったという。

 再び古町。「投票は当たり前だが、国会での居眠りを見たら投票に行かなくなるよね」と語った会社経営の男性(70)。「候補者も言いっぱなしでなく、有権者のもとへ歩いて膝をつき合わせて話を聞かなきゃ」

2875名無しさん:2014/12/20(土) 16:59:51
>>2845
議選板元コテらしい古谷経衡も似たようなこと書いてたな
総選挙「唯一の敗者」とは?「次世代の党」壊滅の意味とその分析
http://bylines.news.yahoo.co.jp/furuyatsunehira/20141215-00041509/

2876チバQ:2014/12/21(日) 17:57:15
高知
http://www.kochinews.co.jp/14senkyo/141217senkyo01.htm
(上)圧勝
定数減 重み増す現職

 第2次安倍政権の2年間が問われた第47回衆院選は、自民、公明両党が3分の2を超える議席を獲得した。選挙区1減の2となった高知県内も自民前職2氏が圧勝。一方で、投票率は戦後最低を更新する50・98%まで低下した。新たな区割りで初めて行われた高知県内各党の攻防を振り返る。

 ■「断トツ」

 「断トツで勝って、高知に明るい未来をつくろうではありませんか」

 自民党高知県連が高知1区、2区の陣営合同で選挙を締めくくった13日のマイク納め。高知市の中央公園に中西哲幹事長の声が響いた。

 県土を東西に分けた新しい区割りで旧高知2区、3区の固い支持基盤をそのまま引き継いだ新1区の中谷元、新2区の山本有二の前職2氏。自民党高知県連にとっての焦点は「勝ち方」だった。

 懸念らしい懸念は、準備が遅れた大票田・高知市への対応。「結束と協力」は、旧1区から比例四国に転じた前職、福井照氏を加えた3氏の合言葉だった。福井後援会の献身的な“引き継ぎ”に加え、自民党高知県連幹部は「知名度のある2人。浮動票はむしろ集まりやすかった」。

 選挙区減自体が地域の疲弊を示す高知県。自民党内でも重鎮の部類に入る当選回数を重ねた両氏の政治力、“利益誘導力”も有利に作用したといえる。

 「商店街の整備で経産省につないでくれたのは中谷さん」「この海岸事業は山本さんがいたからこそ」。両氏の個人演説会で自治体議員らがこぞって、そう強調した。

 ただ、自民党高知県連にとって何の懸案も残さなかった選挙ではない。

 福井氏の比例四国転出に伴い、2003年衆院選以降、高知県内の国政選挙や高知県議選で威力を発揮してきた自公選挙協力を部分解消。その結果、公明党の高知県内比例票は約1万3千票減り、自民党高知県本部幹部は「目減りは一定覚悟していたが、ここまでとは…」とうなった。

 石田祝稔氏の7選に支障はなかったものの、公明側にどの程度フラストレーションが残ったか、現時点では測りづらい。

■消極的支持

 安倍政権の政策に対する有権者の視線は必ずしも穏やかではなかった。

 「農家に、いいことがない」。11月下旬、JAグループは自民前職3氏との意見交換で厳しい声を上げた。

 TPP(環太平洋連携協定)対応、円安による燃料・資材の高騰、JA改革…。結果的に「前職の力量と姿勢」を評価して推薦を決めたが、高知県農政会議の西村行雄会長は「自民への農家の不満はたまっている。消極的支持が本音」と話す。

 アベノミクス批判に対して自民党高知県連は、高知県内の雇用や県税収入など好転する指標を訴え、「県民への恩恵はこれから必ず出る」と手形を切った。地方創生の具体策など、たちまち結果が問われる状況に直面する。

 安全保障政策も世論を二分する状況が続く。

 「首相の手法に危機感を持つ方が随分いると肌で感じた」。中谷氏とともに9選を飾った山本氏は、選挙中の印象を率直に話し、こう続けた。

 「首相への誤解があると思う。だが、誤解を解く説明を首相自らができていない。勝って、脇の甘さが加わると、それは大変なことになる」

2877チバQ:2014/12/21(日) 17:57:37
http://www.kochinews.co.jp/14senkyo/141218senkyo01.htm
(中)敗者

「受け皿」の整備急務

 投開票日の12月14日午後8時。テレビの選挙特集番組は、全国で投票が締め切られると同時に自民前職の高知1区中谷元氏と2区山本有二氏の「当選確実」を報じた。いわゆる「ゼロ当確」。高知県内野党勢には屈辱的なシーンだった。

■批判の取り合い

 その2時間半後、幹部ら数人が残った高知市の民主党高知県連。「政権批判票を共産党と取り合う形。受け皿になりきれなかった」。広田一代表はテレビ画面が映し出す1区大石宗、2区武内則男両氏の得票に険しい表情を見せた。

 選挙戦中盤。1区陣営に入った高知県連幹部は「原発、集団的自衛権、環太平洋連携協定(TPP)…。与党と明確に差別化せんと選挙にならん。共産に票が流れるのを指をくわえて見ることになる」と危機感を募らせた。

 しかし、保守層にも支持の広い大石氏と、自治労出身の武内氏の政治信念、個別政策へのスタンスの隔たりは明らかだった。それは、海江田万里代表が口にし続けた党の「ばらばら感」の縮図でもある。

 高知市での10日の合同演説会。地方再生などを熱弁した大石氏に続いて登壇した武内氏は、5分ほどの演説で具体的な政策には触れなかった。2人の違いを浮き立たせないための「配慮」と受け取る党関係者もいた。武内氏は翌日の個人演説会で再び原発再稼働、集団的自衛権への反対姿勢を明確にした。

 短期決戦に加え、「逆風も追い風もない、無風選挙」(高知県連幹部)で、高知県連の地域基盤の弱さも露呈した。自民前職2氏のほぼ半数だった得票は「郡部で踏みとどまり、高知市の浮動票で勝負する戦略」(広田代表)の入り口にも立てていなかったことを物語る。

 目指す社会像を示すための党内論議、地域基盤の強化…。宿題は続く。

■枠内の風?

 風なき選挙に風があったとすれば、共産党の比例四国票の奮闘だった。高知県内票は前回2012年衆院選を2万票上回る約6万2千票。20%を超す得票率で自民党に次ぐ2番手につけた。

 「皆さんのご支援で国会へ送り出してください」。高知市長浜で開かれた2区の新人、谷崎治之氏の個人演説会。比例四国の単独候補、浜川百合子氏の演説DVDの放映が終わると、駆け付けた支持者はスクリーンに向かって拍手を送った。

 比例四国議席を失った2003年以降、共産党は二大政党志向の中で埋没してきた。しかし、昨年参院選では民主党への不信や第三極の失速もあり全国的に「躍進」。党高知県委員会は今回、「手が届く」と意気込んだ。

 短期決戦に、論戦の即戦力として立った谷崎氏と1区の元職、春名直章氏は比例票の掘り起こしに徹した。四国他県で伸びを欠き、議席奪還には及ばなかったが、佐竹峰雄高知県委員長は「普段の支持層以外の受け皿にも一定なった」と分析する。

 ただ、「結果は実力以上」とも。民主党など他の野党が今後「復調」すれば、風が共産党まで届くかどうかは分からない。佐竹委員長は「高知県でもさらに地力が必要。来春の統一地方選で地方議員を増やし、基盤を固めなければ」と総括する。

 「自民1強」は変わらなかった選挙。風は野党の枠内で吹いただけ、ともいえる。高知県内有権者の選択肢確立へ、受け皿の整備が急務になる。

 【写真】演説会と出陣式に臨む=右から=民主党の武内則男、大石宗の両氏と、共産党の浜川百合子、谷崎治之、春名直章の各氏のコラージュ

2878チバQ:2014/12/21(日) 17:58:01
http://www.kochinews.co.jp/14senkyo/141219senkyo01.htm
(下)有権者と政治


「距離感」どう克服

 「人口が減る。だから代表が減る。ゆえに声が届かない。政策が手薄になり、ますます田舎は衰える。負のスパイラルに陥ってはいけない」

 衆院が解散した直後の11月21日午後。尾粼正直・高知県知事は、徳島県との合区案もくすぶる参院選挙制度改革と併せ、高知県内の衆院選挙区が「1票の格差」是正のため1減になったことにあらためて強い懸念を示した。

 高知大学人文学部の上神貴佳准教授は、今衆院選は「1票の価値が東京並みに希釈され、『代理人』が減らされた選挙」と評した。

■「変化ない」

 「選挙カーが来ない、という声を聞いた。有権者に候補の声が届きにくい選挙区制度になった。そこは今後も日常活動を継続していくしかない」

 高知1区、2区とも前職が予想通り圧勝を決めた14日夜、自民党高知県連の中西哲幹事長は勝因分析もそこそこに、より遠ざかる有権者との距離感に不満を口にした。

 新たな区割り下で、1区は有権者の過半数を占める高知市から高知県東端まで、2区も高知市から高知県西端までの広い選挙区になった。郡部の政党関係者は「個人演説会が今回はない。全く熱が入らない」「候補がうちの市に入る時間が半減した」と言い、低調な選挙ムードに拍車を掛けたのは間違いない。

 ただ、選挙が終わった今、「あまり変化は感じない」(高知県内複数の町村長)という声も一方にはある。自民1氏が比例四国に回り、「高知県関係」としては、選挙前と数も顔触れも同じベテラン4氏が当選したためか。

 疲弊が進む高知県。南海トラフ地震対策や「地方創生」…。政治に各事業の“誘導力”を求めざるを得ない現実もある。

 高知市の岡粼誠也市長は「4氏は得意分野をすみ分けている。各省庁との『パイプ』という言い方はしたくないが、枠が減るのは高知県にとって良くない」。高知県幹部の一人は「高知県に必要な施策を引っ張るにはチャンネルが必要。2氏が比例で当選したのは結果オーライだが、比例はいつどうなるか分からない」

 「1減」を本当に実感するのは、政治家の世代交代なり、政治の刷新なり、次の変革が訪れた時なのかもしれない。

■一段上の不信

 高知県内小選挙区の平均投票率は戦後最低を更新する50・98%。高知県内では前回衆院選で全国最低の53・89%、昨年参院選で初の半数割れの49・89%を記録し、代議制民主主義の危機を映し出す。

 要因はいろいろ重なっているだろう。「下馬評でメディアが自民圧勝とあおりすぎた」(自民高知県連の中西幹事長)、「野党の力不足。1票で政治が変わるという意識が働きづらかった」(民主党高知県連の広田一代表)、「突然の解散。大義は何か、探さなければならなかった」(公明党高知県本部の池脇純一代表)―。

 高知県明るい選挙推進協議会の植田通子会長はこんな見方をしている。

 「政権公約を打ち出す選挙が続き、有権者もよりどころにしていた。それが裏切られた。有権者は一つ賢くなった上で、政治不信になっている」

 有権者の半数が沈黙する中で決まっていく国の針路。有権者と政治との「距離感」をどう克服するのか。双方が考えるべき時代に入っている。

【写真】2年ぶりの衆院選。高知県内の投票率はまたも戦後最低を更新した(14日夜、高知市の県民体育館)

2879チバQ:2014/12/21(日) 18:00:20
http://www.kanaloco.jp/article/81631/cms_id/116420
14神奈川衆院選:風なき圧勝〈1〉 攻めの自民盤石 首相の判断支えた菅氏

2014.12.15 03:00:00


テレビ番組に出演後、記者に囲まれ談笑する菅官房長官=14日午後10時すぎ、東京都内


 師走の短期決戦に有権者の関心が高まらない中、県内の18小選挙区でも安定した戦いを進めたのは自民党だった。一方で民主党は2選挙区で勝利したものの、野党は軒並み苦戦を強いられた。

 「国民の皆さんから大きな信任を得た。景気回復への期待の表れだと思う」。7回目の当選を果たした2区の菅義偉官房長官は14日午後10時すぎ、都内で取材に応え、疲れを感じさせない表情で選挙戦を振り返った。

 記者から今後の政権運営を問われると、「自民党は野党を経験して変わった。国民の皆さんと呼吸を合わせながら丁寧に一つずつ前に進めていく」。圧倒的な勝利の重みをかみしめるように表情を引き締めた。

 「大義なき解散」−。11月21日に衆院を解散した安倍晋三首相は、党内外から批判を浴びせられた。あまりの唐突さに自民支持者でさえ困惑した。だが、結果は戦術勝ちだったことを如実に物語っている。早期解散の好機を探る首相の心中を察知し、それを支えた一人が、首相の盟友である菅氏だったとされる。

 解散風が吹き始める前の10月。菅氏は全国小選挙区で民主党の擁立状況などさまざまな情報を集めていた。各種世論調査での同党支持率にも強い関心を示していた。

 見えてきたのは、遅々として進まない候補者擁立作業と民主の政党支持率の低迷。この時期、安倍政権にとっては最重要課題となる消費税率10%引き上げの判断を迫られていた。

 菅氏は確信していた。「もし、首相が消費増税延期やアベノミクスの信を問うために、伝家の宝刀を抜いても勝てる」。民主が擁立し切れず空白区が増えれば、比例代表は有利になるとも認識していた。

 一方、野党は前回2012年衆院選の反省から乱立による共倒れを避けようと、候補者一本化の調整を急ピッチで進めていた。菅氏はこの動きについても周囲に漏らしていた。「政策のすり合わせもない、総選挙のためだけの調整は有権者の支持は得られない」

 今回の選挙で民主は神奈川で半数の選挙区しか候補者を擁立できず、急ごしらえの野党一本化調整も奏功しなかった。比例票も勢いを欠いた。読みはずばり的中した。

 菅氏には「必ず圧勝を」との固い決意があった。09年衆院選。当時の麻生太郎首相が任期満了に近い時期に解散・総選挙を決断したが、大敗し民主に政権を譲り渡した。「追い込まれた形の後手後手の戦いだった」と党内で不満が噴出、自民の選対責任者の一人として、菅氏も厳しい批判にさらされた。

 自民は2年前の衆院選で政権を奪回した。菅氏は内閣の要である官房長官として、今回の戦いに誰よりも執念を燃やした。「先手必勝」を期し、アベノミクスの信を問う戦いを決断した安倍首相を女房役として支え、全国を応援に駆け回った。

 地元に戻った9日、横浜市港南区で開かれた個人演説会。これまで戦った横浜市議選2回、衆院選6回では使わなかった言葉を9回目の選挙で初めて発した。

 「今回は圧倒的に勝たせてください」。何度も繰り返した「圧倒的」という言葉。歴史的な大勝を目指した菅氏の強い思いが込められていた。



 前回に続き安倍・自民党に圧倒的な議席をもたらした今回の衆院選。県内の戦いを検証し、今後の県政界を展望する。

【神奈川新聞】

2880チバQ:2014/12/21(日) 18:00:45
http://www.kanaloco.jp/article/81692/cms_id/116614
14神奈川衆院選:風なき圧勝<2>来春向け手綱緩めず

2014.12.16 03:00:00


比例復活も含め前職全員が当選を決め安堵の表情を浮かべる自民県連の小此木会長(左)と竹内幹事長=15日午前0時50分ごろ、横浜市中区


 じりじりとした時間が過ぎていった。横浜市中区の自民党県連事務所。15日午前0時40分ごろ、8区で敗れた前職の福田峰之氏の比例復活が伝えられると、竹内英明幹事長は大きく息を吐いた後、腰掛けたまま身を折り、手で顔を覆った。ようやく上げた顔はいくぶん目が潤んでいた。

「福ちゃん。良かった」

 県内の17小選挙区に立った前職全員が再び国会に戻ることが決まった瞬間だった。一人も落選させないことが最優先課題だった。各地の党の力を強めるには国会議員をアタマに県議、市町村議員がスクラムを組むことが欠かせないからだ。

 圧勝の喜びもそこそこに、竹内幹事長は携帯電話に耳を当てた。「立て直しが必要だ。これじゃ情けない。やり直しだな」。野党に詰め寄られた陣営関係者らに厳しい言葉をぶつけた。頭はすでに、来春の統一地方選に切り替わっていた。



 自民は小選挙区で立てた17人のうち13人が選挙区で勝利、4人も比例で復活した。14選挙区を制した前回から1議席を取りこぼしたものの、実態は「自民1強」が進んだ。比例代表で県内の自民の得票率は33・97%。2年前の前回に7・64ポイントも上乗せしたのだ。

 選挙戦序盤から圧勝ムードは揺るがなかった。党本部や県連幹部らは接戦区で企業・団体への働きかけも強めた。JAグループの政治団体「県農政推進連盟」が、見合わせていた14、16区の推薦を公示後に追加するなどの動きもあった。

 選挙は終わったが、手綱を緩める気配はない。「どんな風が吹いても最低限の基礎票を出せる組織にしなければ」と竹内幹事長は語る。敗北を喫し民主党政権誕生を許した2009年衆院選のトラウマもある。「小選挙区で敗れたり、詰め寄られたりした候補は何が足りないかがよく分かったと思う。足元を固めることだ。彼らのリベンジは次の衆院選じゃない。4月の統一地方選だ」



 自公で3分の2−。今回、自公の協力関係は県内でもより深まった。「連携の象徴」である6区公明前職の上田勇氏は、自民党の街宣車にも乗った。両党関係が深まる一方で、自民1強への懸念が公明側に少なからずあるのも事実だ。

 「自民党だけ議席が増えて良い政治ができるか」。選挙戦序盤、圧倒的優位と報じられた自民をけん制した山口那津男代表の演説が物議を醸した。翌日、上田氏らが「推薦する自民党候補者を『当選してはまずい』なんて何を言っているんだ」とくぎを刺し、以後は封印された。

 公明が前面に訴える消費税軽減税率の導入は自民党内で慎重論が根強く、憲法改正に関するスタンスも異なる。

 与党圧勝に沸く衆院選から一夜明け、公明の支持母体である創価学会の幹部は「安全保障政策で大勝した自民が突っ走る可能性もある」。同党の地方議員も警戒感を示す。「われわれは9条堅持の立場は揺るがない」

【神奈川新聞】

2881チバQ:2014/12/21(日) 18:01:06
http://www.kanaloco.jp/article/81750/cms_id/116892
14神奈川衆院選:風なき圧勝<3> 党再生の糸口見えず 民主党

2014.12.17 11:59:00


報道番組が伝える衆院選の開票状況を見守る民主県連の金子代表(左)と滝田幹事長(中央)=14日午後8時5分ごろ、横浜市中区


 「有権者の信頼回復への第一歩が、着実に踏み出せた」。衆院選から一夜明けた15日、会見した民主党県連代表の金子洋一参院議員は胸を張った。県内では比例復活の3人を含め5人が当選し、公示前の2人から倍以上に議席を伸ばしたと強調したのだ。

 だが、4カ月後に迫る統一地方選で自らが審判を受ける地方議員からは、シビアな声が相次ぐ。

 「民主党の負のイメージがまだ大きすぎる」「半数を空白区としたことは戦略ミスだ」「政権与党時代の幹部を一掃し、党名を変えてもいい」

 実際、県内18小選挙区で勝てたのは2選挙区のみ。比例得票率では自民が前回比7・64ポイント増の33・97%だったのに対し、民主は16・9%で横ばい(前回16・31%)。「二大政党」の一翼を担った当時の勢いは陰ったままだ。

 



 「支持率は自民4割、民主1割。前回より厳しいと覚悟してほしい」。解散風が吹き始めた11月中旬。東京・永田町、民主党本部の一室。党県連の滝田孝徳幹事長は本部役員から党の厳しい現状を聞かされた。

 「民主が勝負するのは次の次」(馬淵澄夫選対委員長)。党執行部が描いていたのは今回ではなく、次の衆院選で政権交代を目指すシナリオだった。今回は「野党で過半数を目指す」(党選対)戦略で、公認候補を絞り資金も温存。党本部主導で維新の党など野党間の候補者調整を進め、選挙戦に突入した。

 非自民・非共産票を一本化すれば小選挙区で有利に戦えるとの算段だったが、結果的に共産以外の野党が1人に絞られた選挙区でも効果は薄かった。

 例えば元財務相の民主・城島光力氏が返り咲きを狙った10区。出口調査によれば、維新支持層の4割強、次世代支持層の8割は自民候補に流れた。地元の地方議員は「他の野党が出なければ、票が丸々うちに来るなんていう考えは甘い」。 半数の選挙区を空白区にした代償も大きい。比例得票が伸び悩み、横浜、川崎市内では維新の得票が民主を上回る結果となり、「政権の受け皿とならないことを自ら認めてしまった」(自民県連幹部)との印象も与えた。



 15日、未明。結果的に民主は公示前勢力に11議席上積みし、73議席となって野党第1党の座は維持した。だが、海江田万里代表は落選し、辞任を表明。後継選出の動きをめぐり、党内の路線対立が深刻化することへの懸念も出始めている。

 党の再建か、野党再編か−。出口は見えないままだ。

 公示直前に民主入りして12区で野党統一候補として戦い、6度目の比例復活を遂げた阿部知子氏は野党の幅広い結集に期待を寄せる。

 「小選挙区制度は二大政党とペアの制度。より多くの野党が結集し広い受け皿にならないと、本当の民意は拾えない」 

【神奈川新聞】

2882チバQ:2014/12/21(日) 18:01:27
http://www.kanaloco.jp/article/81799/cms_id/117096
14神奈川衆院選:風なき圧勝<4>維新 “恩讐”超えて再編へ

2014.12.18 12:19:00


当選者のボードを前に明るい表情を見せる維新・江田共同代表(中央)=14日深夜、都内のホテル


 与党圧勝の中、公示前からマイナス1の41議席で踏みとどまった維新の党。事前の報道各社の世論調査では公示前勢力の維持は難しいとの観測が多く、共同代表の江田憲司氏は「予想を覆した善戦」と総括した。

 東の拠点と位置付ける神奈川では江田氏が小選挙区の議席を確保。比例南関東でも4議席に手を伸ばし、うち3人を県内勢が占めた。県内の比例得票64万は民主党に匹敵。「もう第三極なんて認識はない。一極を目指す」(維新幹部)と鼻息は荒い。

 長野や兵庫では、若手の前職が小選挙区で自民党候補を退ける金星を挙げ、江田氏は「大組織政党を相手に徒手空拳で戦うわれわれにとって、今後の可能性を感じた選挙だった」。

 だが、与党圧勝を前に、「善戦」の言葉は、かすまざるを得ない。江田氏も自覚する。「これだけの圧勝を許したのは野党のふがいなさだ。野党議員は全員、基本政策を一致させ、自民に代わり得ると国民が認める、一つの固まりになるために行動しないと」

 党の原点は「しがらみなき改革のための再編政党」。民主内の再編勢力などを糾合し、再来年夏の参院選で自公を過半数割れに追い込むシナリオを描く。

 県総支部代表で比例復活を果たした青柳陽一郎氏も投票率が過去最低に落ち込んだ今回の選挙戦を振り返って言う。「大義なき解散だったことが大きいが、自民に対抗する野党の受け皿がなかったのも一因。準備不足はもう通用しない」

 折しも民主では、再編よりも党再生を重視してきた代表の海江田万里氏が落選。維新内には、より再編志向の強い新代表の登場で再編モードの高まりを期待する声がある。

 だが、一筋縄ではいかない事情がある。維新のもう一人の代表・橋下徹大阪市長がかねて、自治労など民主を支援する労働組合を敵視する発言を続けているからだ。

 県内の自治労幹部は維新への拒否反応を隠さない。「仮に、理不尽な公務員批判をして当選した維新と民主が合流するなら、党名が民主のままでも距離を置かざるを得ない」。維新幹部もつぶやく。「誰が民主のリーダーになっても労組に背は向けられないだろう」

 江田氏は16日の会見で、「私も民主の公務員労組依存には批判的な立場」と前置きした上でこう続けた。「働く者の権利、立場を守ることは維新としてもしっかり対応する。私自身、労組との付き合い方を再編の流れの中で考えないといけない」。党の看板政策である公務員を含む「身を切る改革」と、再編の結実という双方のバランスを取るため、苦心する姿が垣間見えた。

 究極の目標である自民1強に対抗するための野党再編の結実はなるか。江田氏は理念、政策の合致とともに必要な要素をこう指摘する。「再編は言うは易し行うは難しだ。結果を見てもらうしかないが、最終的には恩讐を超えて人間の信頼関係を紡ぐことだ」 

【神奈川新聞】

2883チバQ:2014/12/21(日) 18:01:55
http://www.kanaloco.jp/article/81833/cms_id/117274
14神奈川衆院選:風なき圧勝〈5〉護憲勢力、明暗分かれる

2014.12.19 12:10:00


10年ぶりの国政復帰で歓喜に沸く共産党県委員会=14日夜、横浜市神奈川区


 想定外の「ゼロ当確」だった。

 14日午後8時すぎ、横浜市神奈川区の共産党県委員会にどよめきと歓声が上がった。投票締め切り直後、比例区南関東ブロックの畑野君枝氏を含め、前回議席を上回る当確報道が流れたからだ。「10年ぶりの国会です」。駆け付けた畑野氏が目を潤ませ支援者に頭を下げると、特設会場は歓喜の渦に包まれた。

 政権批判の受け皿となった共産は、比例南関東で18年ぶりに3議席を獲得。全国では公示前の倍以上に当たる21議席を固め、議案提案権も得る躍進を遂げた。

 県内の得票は、戦後最低の投票率だったにもかかわらず、小選挙区で前回比約18万票増の50万9271票、比例は約22万票増の47万6309票。比例票は1998年の参院選以来16年ぶりに公明を上回った。

 躍進を支えたのは、全18小選挙区に擁立した組織力と、無党派層や若者を意識した訴えだった。増税批判をはじめ、政党助成金を受けていない点を強調するなど他党批判も展開。「共産党こそ、暴走する安倍政権のブレーキ役という強い期待を感じた」。田母神悟県委員長は、こう総括した。



 「存在感を示すことができず惨敗だった」。共産とは対照的に、党勢衰退に歯止めがかからない現状を浮き彫りにした社民党。比例単独候補として孤軍奮闘した木村栄子氏は唇をかむ。

 県内の組織力低下は顕著だった。初めて小選挙区への公認候補擁立を断念。県連代表の福島瑞穂副党首の県内入りは、わずか3日。政権批判の受け皿とは、ほど遠い状況だった。

 全国では2議席を維持し政党要件(国会議員5人)をぎりぎり保ったものの、県内の比例票は過去最低の7万8392票。「地方議員から立て直さなくては。しっかり総括したい」。県連合幹部は力を込めるが、前途は険しい。

 特定秘密保護法、集団的自衛権、原発再稼働…。国政の主要課題で安倍政権と厳しく対決してきた護憲勢力の共産、社民の両党。ともに「安倍政権の暴走ストップ」を掲げて臨んだ選挙戦だったが、結果は明暗がくっきり分かれた。



 自公が3分の2を維持して幕を閉じた衆院選。共産は躍進したとはいえ、野党内の勢力変動にすぎなかったことも事実だ。「棄権した人が非常に多く、そこまで声を届けられなかった」。田母神氏は力の限界を語り、来春の統一地方選、2016年参院選に向け「市民運動などとの連携を強めたい」と課題を挙げた。

 「信任を得た」とする安倍政権に、護憲勢力や反原発運動の落胆は大きい。九条かながわの会事務局長の岡田尚弁護士は、野党協力が奏功した沖縄を例にこう指摘する。

 「有権者全体からみれば自民の得票率は多くない。市民運動を中心にさまざまな勢力が結集し、共同戦線をつくる取り組みが必要。沖縄でできて本土でできないことはない。今回はスタート地点だ」

 =おわり

【神奈川新聞】

2884チバQ:2014/12/21(日) 18:07:12
下がないけど
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141216ddq041010009000c.html
「大義」の果て:衆院選 師走選挙の結末/上 民主・維新、くすぶる不満
毎日新聞 2014年12月16日 中部朝刊

 ◇候補者調整巡り 統一選に課題残す
 「民主との候補者一本化が大きかった」。衆院選の愛知12区(岡崎市など)で、自民候補を僅差でかわし、初となる選挙区議席を手に入れた維新の党前職の重徳和彦氏(43)は15日未明、岡崎市の事務所内でスタッフに肩車されて喜び、率直に勝因を振り返った。

 その約4時間前、同市内の民主前職、中根康浩氏(52)の事務所に、比例東海ブロックでの当選確実の報が入った。淡々と受け止めた中根氏の姿は、喜びを爆発させた重徳氏とは対照的だった。愛知12区から立候補する準備を進めていた中根氏は、維新との候補者調整で公示前日の今月1日、比例に回ることを余儀なくされた。4回目の当選を決めても「のど元にとげが刺さっている」と、複雑な胸中を語る。

 両党の候補者調整は選挙協力には発展しなかった。重徳氏側は推薦願を中根氏側に出したが、協力は得られず、中根氏陣営の幹部は「そんなことができるわけはない」と語った。中根氏を支援する連合愛知は「地元軽視だ」と民主党本部に抗議する構えだ。維新関係者の間からも「帰る選挙区がなくなるかもしれないのに、積極的な協力は無理だろう」と、中根氏に同情する声が聞かれた。

 三重1区(津市など)でも候補者調整が実現し、維新新人の松田直久氏(60)に一本化された。民主新人は立候補を取りやめ、連合三重は反発して自主投票とした。松田氏は小選挙区で自民候補に大差で敗れ、比例復活でかろうじて初当選した。民主県連幹部は「党として選択肢を示せなかった」と負の側面を指摘する。

 民主は愛知県で連合の底力によって自民から4選挙区を奪い返し、維新も比例復活を含め東海3県の議席を4に増やした。共産も1増の2議席とした。だが、過去最低の投票率からは有権者が戸惑い、政権批判票はさまようしかなかったように映る。議席を減らした自民の愛知県連幹部も「厳しい中、よく戦った」と善戦を強調した。

 維新が勢力を伸ばした地域では、来春の統一地方選への出馬準備をする民主の地方議員らが、自身の選挙への影響を不安視し始めている。名古屋市内の2選挙区で擁立した2人が落選した地域政党「減税日本」代表の河村たかし・名古屋市長は「道は厳しいが、戦い続ける」と統一選にも候補を擁立する姿勢を変えない。野党間の思いはかみ合わぬまま、巨大与党への反攻ののろしは上がりそうにない。

    ◇

 政権の信任を求める形で安倍晋三首相が打って出た暮れの解散総選挙。その結果が今後の東海の政界にどう響くのかを探る。【衆院選取材班】

2885チバQ:2014/12/21(日) 18:10:35
週刊朝日

http://dot.asahi.com/wa/2014121000067.html
ナニワの花嫁、佐藤ゆかりvs.維新の援護はあの“けいたん”

(更新 2014/12/11 07:00)
「これで勝たなかったら、もう11区でうちが候補者を出すのは無理だろう」

 岐阜、東京を経て、大阪11区から出馬となった佐藤ゆかり氏(53)の出陣式。ちょっぴり濃いめのメイクで挨拶するゆかり氏を見ながら、自民党府議は誇らしげにそう口にした。

 11区は小選挙区制が導入されて以来、一度も自民党が勝ったことがない。

 自民党は当初、大阪の人気キャスター、辛坊治郎氏に声をかけて断られ、ゆかり氏を送り込んだが、地元での評判は抜群という。

「ゆかり氏はイメージと逆でドブ板選挙が好き。1時間でも時間があったら回ろうとするんですよ」(同前)

 そんなゆかり氏のライバルは、前回の落選まで5期連続で議席を守っていた民主党の平野博文元官房長官(65)と前職の維新の伊東信久氏(50)だ。三つ巴の大接戦となっている。

「情勢調査ではゆかり氏が頭ひとつ、抜けつつある。その後を平野氏、伊東氏が追いかける展開です」(地元選対関係者)

 2年前の選挙で平野氏に大勝した維新の追い風は向かい風に変わり、伊東氏が初日に巨大ショッピングモール前で行った演説では、立ち止まる人はほぼおらず。街頭でも、チラシを配布するスタッフに「維新は大っ嫌いや」と大声で拒否する高齢者の姿もあった。

 そんな伊東氏の横で、妙に目立っていたのは、なんとあの“LINE騒動”の山本景大阪府議。事情を知る議会関係者はこう話す。

「週刊誌に山本氏の写真を売った、売らないで伊東氏とはぎくしゃくしていた。LINE騒動もあって応援には入らないと思われていた山本府議が急に『伊東氏と手打ちした』と出陣式にやってきて周囲はびっくり。ただ、山本府議を〝交野(地元)の恥〟と言う人もいますが、実は彼は地元活動には熱心で、票も持っている。だから伊東氏も頼らざるをえなかったのでしょう」

 堂々と応援演説をした山本氏を直撃した。

「自民党を落とさないといけない。それだけです」

 もらった名刺にはさすがにLINEの連絡先はなかった。

(本誌・山岡三恵)

※週刊朝日  2014年12月19日号

2886チバQ:2014/12/21(日) 19:32:55
http://www.gifu-np.co.jp/news/kennai/20141221/201412210917_23962.shtml
進退、年明けに判断 次世代・藤井氏が表明
2014年12月21日09:17
 14日の衆院選で、比例代表東海ブロックで落選した次世代の党の藤井孝男氏(71)=元運輸相=は20日、自身の今後の身の振り方について、次期国政選挙に出馬するかどうかを含め後援会の意見を聞いて年明けに判断する考えを明らかにした。

 美濃加茂市内で同日開かれた後援会連合会の緊急役員会で約150人の役員らに考えを示した。同氏の後援会は小選挙区の岐阜4区の市町村ごとに組織されており、年明け1月10日以降に1カ月ほどかけて順次会合を開く予定で、これを踏まえて最終的に判断をするとした。

 藤井氏は岐阜新聞などの取材に「ずっと衆院と参院でやってきた。再挑戦するなら国政以外にない」とし、現職でなくなったことから党の総務会長、選挙対策委員長の辞任届を提出したことを明らかにした。

2887チバQ:2014/12/23(火) 10:52:12
http://www.shinmai.co.jp/news/20141222/KT141221ATI090003000.php
前衆院議員・宮沢隆仁氏 政治活動を休止
12月22日(月)
 14日投開票された衆院選長野1区に次世代の党公認で出馬し、落選した同党県連会長の宮沢隆仁前衆院議員(59)は21日、政治活動を当面休止し、長野市にある事務所も閉鎖すると明らかにした。取材に対し、4人が争った1区で最下位となった選挙結果を「厳粛に受け止めた。いったん仕切り直す必要がある」と説明。休止の期間や、県内でいずれ政治活動を再開する可能性があるかどうかについては「分からない」と話している。

 宮沢氏は同日、「(衆院選の)結果を受け、ここは一度政治の世界と距離を置き、医師として生計を立てながら尊敬できる政治家の方々とは交流を続け、落ち着いて『政治』を勉強したい」と記した文書を公表。25日に長野市にある党県連と党県第1区支部の事務所を閉め、近く両団体の解散を県選管に届け出る考えも示した。埼玉県越谷市の自宅で、今後の対応などを考えるとしている。

 宮沢氏は長野市出身で脳神経外科医。政治団体大阪維新の会の政治塾に参加し、2012年衆院選で日本維新の会が長野1区に擁立。小選挙区で落選し、比例代表北陸信越ブロックで復活当選した。今年8月、日本維新から分党した次世代の党の結成に参加した。

2888チバQ:2014/12/23(火) 11:09:43
http://mainichi.jp/select/news/20141223k0000m010109000c.html
農協改革:揺れる自民 選挙実動部隊、無視できず
毎日新聞 2014年12月22日 21時26分(最終更新 12月22日 23時02分)
 衆院選で圧勝した自民党で、農協改革を巡る農協との対立が早くも表面化した。来年1月11日投開票の佐賀県知事選で、農協の政治団体「佐賀県農政協議会」は同党推薦の立候補予定者への支援を見送った。全国農業協同組合中央会(JA全中)を「岩盤規制」の象徴と位置付ける安倍晋三首相は、中央会制度の見直しに年明けから着手したい考えだが、農協には選挙の実動部隊の側面もあり、来春の統一地方選を控えた党内は揺れている。

 「(選挙への影響は)かなり出ると思う。あんなに嫌われるとは思わなかった」。佐賀県知事選に自民党推薦で立候補する樋渡啓祐(ひわたし・けいすけ)前武雄市長は22日、党本部で記者団に語った。県農政協議会は「農政そのものが岩盤規制」と首相に同調する樋渡氏を避け、元総務官僚の山口祥義(よしのり)氏を推薦する対抗手段に出た。

 農協改革を成長戦略の目玉の一つに位置付ける首相の意向を踏まえ、自民党は衆院選公約に「農協改革(中央会改革)」と明記しようとした。しかし、党内の族議員を通じて農協側が巻き返し、成文では「農協改革(中央会制度)」に後退した。

 全盛期ほどの力はなくなったものの、なお一定の集票力を持つ農協の政治団体「全国農政連」は衆院選を前に、各地の候補者に対し、農協改革を骨抜きにする政策協定への署名を推薦の条件として突きつけた。あるベテラン議員は「推薦を取り付けるまでに政策協定書を3回書き直した」と明かす。「改革に前向き」だとして農協組織へのポスター掲示を最後まで断られた議員もいたという。農政連が推薦した190人の自民党候補の多くは政策協定に同意した模様だ。

 これに対し、改革推進派の稲田朋美政調会長は16日の講演で、応援演説に行った複数の陣営から「農協改革の話はしないでほしい。話すなら場所を貸さないと言われている」と頼まれたことを暴露。「それ自体がすごくおかしい」と怒りをあらわにした。

 政府は年明けにも農協法改正案の骨子を策定し、与党に提示したうえで、年度末に改革の具体案をまとめる日程を描いてきた。統一地方選を前に「伝統的な支持組織とあまり事を構えてほしくない」(同党地方議員)という声は根強いが、経済官庁幹部は「今さら先送りはあり得ず、農協との全面戦争は避けられない」と語り、年明けから攻防が激しくなるとの見方を示した。【宮島寛】

2889チバQ:2014/12/23(火) 11:28:20
http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201412/20141222_51035.html
<衆院選>自・民山形 激戦明暗まざまざ


加藤氏(左)、鈴木氏(中央)と並び、笑顔で3議席制覇を報告する遠藤氏
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常任幹事会後の記者会見で、険しい表情で質問を聞く近藤氏(右)
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 自民、民主両党の山形県連は21日、それぞれ支部長・幹事長会議や常任幹事会を開き、東北屈指の大激戦となった衆院選(14日投開票)県内選挙区の戦いを総括した。3議席を独占した自民は高揚感に包まれ、3区の保守分裂による不協和音も「おとがめなし」となった。民主は1人が比例復活するにとどまり、厳しい表情で党再生と県内組織の強化を話し合った。

◎自民/3区分裂余裕の不問
<○選挙区全勝>
 衆院選は全選挙区で自民、民主が激突。自民は1区で遠藤利明氏(64)が7選、2区で鈴木憲和氏(32)が再選を決め、3区は加藤鮎子氏(35)が初陣を飾った。民主は2区の近藤洋介氏(49)が比例東北で復活した。
 自民の会議は山形市の県連会館であり、県連会長の遠藤氏は「これで県政が一つの方向になった。一致結束し責任を果たそう」と笑顔を見せた。
 鈴木氏は米価下落などで近藤氏に7495票差に詰められ「逆風と言える状況だった」と総括。1488票差で無所属の阿部寿一氏(55)を撃破した加藤氏は「党の力で勝てた」と感謝した。
 3区は岸宏一参院議員(山形選挙区)が加藤氏の選対本部長就任を断るなど足並みが乱れた。野川政文幹事長は「政権党として大人の対応をすべきだ」と述べ、問題視しない考えを明らかにした。
 県農政連が加藤氏の推薦を見送ったことも「若干、不本意」(遠藤氏)とするにとどめ、吉村美栄子知事が近藤氏、阿部氏を激励したことは「遺憾」としながらも、知事の陳謝を受け入れた。
 総括は10分余りで終了し、異論は出なかった。遠藤氏は「統一地方選に好影響。勢力拡大につなげたい」と意気込んだ。

◎民主/地力不足組織強化へ
<●比例票は増>
 一方、民主は山形市の大手門パルズで幹事会を開いた。県連会長の近藤氏は「民主党が(反自民の)受け皿になれなかった」とし「責任を強く感じる」とわびた。
 解散当日に候補者を擁立し、大差で敗れた1、3区を「存在感を出すことができなかった」と悔やんだが、「全選挙区に立てたことで、前回よりも比例票を2万票近く伸ばせた」とも強調した。
 近藤氏は党県連の地力不足を認め「地方議員を増やす必要がある。今後の最重要テーマだ」と断言。統一選を前に、厳しい表情を崩さなかった。


2014年12月22日月曜日
関連ページ:山形政治・行政

2890チバQ:2014/12/23(火) 13:09:51
1897 :チバQ:2014/12/23(火) 13:09:05
http://www.sankei.com/politics/news/141222/plt1412220018-n1.html
2014.12.22 21:03

窮地の「生活・小沢氏」野党再編展望描けず 所属4議員で「政党」から陥落 野党再編「民主」難色

ブログに書く5




(1/2ページ)

衆院選で所属国会議員が4人になった生活の党。率いる小沢一郎代表は野党再編に意欲をみせるが…=2日、新潟県魚沼市(宮川浩和撮影)
 小沢一郎代表率いる生活の党は、衆院選の当選者が小沢氏含めわずか2人で、政党要件も失った。それでも野党再編に望みを捨てていない小沢氏だが、政党をつくっては壊してきた言動を、民主党など他の野党は警戒する。過去20年余りで8政党を渡り歩いた「豪腕」が、いよいよ窮地に陥っている。

 小沢氏はかつて自民党幹事長や民主党幹事長を務め400人以上の勢力を率いていた。今や生活は参院2人を含め所属国会議員は4人。政党要件に必要な「国会議員5人」を下回った。

 比例代表の得票率が2%以上あれば政党要件を満たすが、衆院選は1・93%で、昨年の参院選に続き達成できなかった。小沢氏が所属した勢力としては最盛期の100分の1以下に転落し、小沢氏も45年に及ぶ議員生活で実質初めて「政党」以外の所属となった。

 それでも小沢氏は15日の記者会見で「行動をともにする方がいれば考えていきたい」と述べ、「あと1人」の確保に意欲を示した。このままでは生活は来年の政党交付金の対象外だが、年内に所属国会議員が5人になれば4億円程度の交付金が手に入る。そのため、無所属議員らを勧誘する動きもある。

 小沢氏は会見で「政権担当能力のある受け皿をつくるために全力を挙げたい」とも訴え、自民党に対抗できる野党再編、新党結成に意欲を見せた。ただ仮に生活を存続できたとしても、小沢氏がからむ野党再編の実現は難航しそうだ。

 「復党しませんか?」

 衆院解散が確実となった11月中旬。民主党の岡田克也代表代行は名古屋市内のホテルで、小沢氏側近の生活の鈴木克昌幹事長(当時)と極秘に会談し、鈴木氏ら元民主党の生活議員の復党を呼び掛けた。そして岡田氏は間髪入れず、こう続けた。

 「ただし、小沢さんは抜きです」

 民主党時代に消費増税をめぐる党内抗争に火をつけ党を飛び出した小沢氏への警戒心は解けていない。

 「残るのはオレだけでいい。ただ、ひとつ頼みがある。野党再編は必要だ。そのために絶対に民主党で当選してくれ」

 岡田氏との会談翌日、鈴木氏と面会した小沢氏は、そう指示した。他党で野党再編を仕掛ける「先兵」の役割を鈴木氏に期待したようだ。ただ、2年4カ月ぶりに復党した鈴木氏は古巣の雰囲気について「党再生優先の純化路線を志向する勢力の大きさに驚いている。野党再編は簡単ではない」と話す。小沢氏の計画通りに進む保証はない。(内藤慎二)

2891チバQ:2014/12/24(水) 22:26:58
http://www.yomiuri.co.jp/politics/20141224-OYT1T50057.html?from=ycont_top_txt
新人や返り咲き、思いさまざま…当選議員初登院
2014年12月24日 12時41分

登院板のボタンを押す加藤鮎子氏(24日午前10時35分)=菊政哲也撮影

 特別国会が召集された24日、衆院選で当選を果たした議員が初登院した。

 自民、公明両党の圧勝となった選挙から10日。新人議員や返り咲いたベテラン議員らは、人口減や雇用対策、党の再生など、様々な決意を胸に新たな一歩を踏み出した。

 ◆初の赤じゅうたん

 国会議事堂の正門が午前8時に開くと、待ちかまえていた新人議員らが一礼をし、議事堂に向かった。

 その一人で、佐賀2区で初当選した前佐賀県知事の古川康氏(56)(自民党)は「今日の冷気のように、引き締まった思い」と語った。同県を含め、人口流出などによる様々な弊害に悩む地方は多く、古川氏は「人口減は日本全体の問題。メインの仕事として取り組み、方向性を見いだしたい」と誓った。

 自民党の加藤紘一元幹事長の三女で、山形3区で初当選を果たした加藤鮎子氏(35)(同)は、真っ白なコート姿で登院した。「地域にしっかり根ざしながらも、高く広く視点を持った大木のような政治家を目指したい」と語り、地方創生を重要なテーマとしたほか、2歳児の母親としての経験から、女性の活躍推進や少子化問題に取り組むとした。

 今回選で議席数を8から21に増やし、躍進した共産党。東京12区で敗れ、比例復活で初当選を果たした同党の池内沙織氏(32)は、イメージカラーのスカイブルーのカーディガンを着て初登院した。自らを若者の代表と称し、「若者の安定した雇用の確保、女性が働きながら子育てしやすい社会づくりに力を入れたい」と意気込んだ。

 ◆思いを新たに

 午前6時。国会正門前に最初に駆けつけたのは、新潟1区で再選を果たした自民党の石崎徹氏(30)。前回選の2年前に続く一番乗りで、「選挙では、景気回復の恩恵が地方に届いていないなど様々な声を聞いた。フットワーク軽く頑張りたい」。

2014年12月24日 12時41分 Copyright © The Yomiuri Shimbun

2892チバQ:2014/12/25(木) 00:18:49
山形3区
■鶴岡市 確定
加藤鮎子 自新 39,633
阿部寿一 無前 15,621
長谷川剛 共新 5,750
吉田大成 民新 5,343
佐藤誠 無新 472
投票率:61.61%

■酒田市 確定
阿部寿一 無前 33,218
加藤鮎子 自新 12,890
吉田大成 民新 4,570
長谷川剛 共新 2,458
佐藤誠 無新 330
投票率:60.06%

■新庄市 確定
阿部寿一 無前 7,565
加藤鮎子 自新 7,544
吉田大成 民新 1,985
長谷川剛 共新 760
佐藤誠 無新 112

投票率:59.71%

2893チバQ:2014/12/25(木) 00:50:57
http://www.yomiuri.co.jp/kyushu/news/20141215-OYS1T50032.html?from=sytop_main1
70票差比例復活ならず、惜敗率明暗分ける
2014年12月15日
 比例九州ブロックでは、国政復帰を目指した福岡県の民主党元議員2人が比例復活を巡って明暗を分けた。小選挙区の当選者の得票にどれだけ迫ったかを示す「惜敗率」の差は、わずか0・07ポイントだった。

 福岡9区で自民党候補に敗れたものの、比例復活で2度目の当選を果たした民主党の緒方林太郎さん(41)は15日午前7時から、北九州市八幡西区のJR黒崎駅前に立ち、通勤客らに当選を報告した。

 同県内の民主党候補は前回選に続いて小選挙区で全敗。緒方さんは「1票の重さをこれほど感じた選挙はなかった。涙をのんだ仲間の思いを背負って、国会で論戦したい」と厳しい表情で訴えた。

 前回選に続いて福岡2区で落選した民主党の稲富修二さん(44)は、比例選でも惜敗率で緒方さんに0・07ポイント及ばず、議席を得られなかった。あと70票得票していれば、比例復活の当落が入れ替わっていた。

2014年12月15日 Copyright © The Yomiuri Shimbun

2894チバQ:2014/12/25(木) 21:47:53
http://irorio.jp/agatasei/20141225/191033/
自民比例で初当選した前川恵議員の「分かんない」連発がネットで話題に
県田勢 県田勢
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2014年12月25日 20時13分
2014年12月25日 20時24分
タグ TBS , 前川恵 , 国会 , 比例 , 自民党 , 藤野真紀子 , 衆議院 , 選挙
前川メグ公式サイト 前川メグ公式サイト
10人の新人女性議員
今回の衆議院議員選挙において、自民党の比例東京ブロックで初当選した前川恵衆議院議員に注目が集まっている。

選挙後、初の国会となる24日には、各局のニュースで模様が伝えられた。その中で話題になっているのが、TBSが夕方から放送した「Nスタ」での一幕だ。

新人議員の数が43人と、戦後2番目に少ない数であることを伝えつつ、10人が当選した女性議員に話題を変えた。10人中5人の女性議員が所属している共産党の池内沙織衆議院議員のコメントを放送した後に、前川議員にスポットを当てている。

「分かんない」を繰り返す
最初に記者が「これからどちらに向かわれるんですか?」と尋ねたところ、前川議員は「今から、あの……」と口ごもってしまい、「何と言えば良いんですか?」と自民党スタッフに聞く始末。スタッフは「初登院のため、中央玄関に向かいます」とフォローするが、前川議員は何度か聞き返していた。

国会議事堂前では、初登院の感想を聞かれながら、安倍政権の政策に話題が移る。

アベノミクスについては「国民の皆様が、期待、アベノミクスに対する評価を得たのだと思います」と答えたものの、続いて実質賃金が低下していることを問われると、「それも1つの課題だと思いますが」と答えたところで「どうしよう、分かんない」と笑みを浮かべ、「コメントは控えます」と語った。

また議員定数の削減の話題になると「個人的なことですよね」と前置きして、「私は削減もありだと思います」と答えたが、直後に「あれ、自民党の方針ってどうでしたっけ?」と記者に聞き返している。さらに「分かんない、それはノーコメントです」として「私は食って言う分野で精一杯自分ができることをやっていけたらと思います」と答えるにとどめた。

本職は料理研究家
「食って言う分野で」と語ったように、料理研究家の前川議員は「前川メグ」の名前で執筆活動やテレビ出演などを行っている。

前川議員は比例区の東京ブロックでは26位の順位だったが、自民党大勝の追い風もあり、小選挙区に出馬している議員が多数当選。自民党の獲得議席数は6だったものの、比例順位28位までが当選となったため、前川議員も初当選に至った。

インターネットでは
映像を見たネットユーザーの間では、2005年の第44回衆議院議員選挙で当選、「料亭通いしたい」「BMWを買いたい」などの発言で話題になった杉村太蔵元衆議院議員の再来として盛り上がった。

ただし基本的な政策すら理解していない前川議員と共に、比例区に登録した自民党幹部や、自民党に投票した有権者までもが批判の対象に上がっている。

小泉チルドレンでも
料理研究家の肩書では、杉村元議員と同じく2005年の選挙で当選した藤野真紀子元衆議院議員がいる。

藤野公孝元参議院議員を夫に持つ藤野元議員は、自民党の要請を受けて出馬。小選挙区の愛知4区では落選したものの、比例代表東海ブロックで復活当選し、小泉チルドレンと呼ばれた内の1人なった。

しかし2009年の第45回衆議院議員総選挙では、民主党大勝のあおりを受け、小選挙区で落選すると共に、名簿順位が1位ながらも惜敗率が49%だった比例ブロックでも当選には遠く及ばず、1期限りの議員で終わった。

前川議員の今後の活躍に注目だ。

2895チバQ:2014/12/25(木) 22:08:45
http://www.yomiuri.co.jp/election/shugiin/20141224-OYT1T50116.html
比例選だけ1000人棄権「考えにくい」と市長
2014年12月25日 06時30分
 衆院選で、仙台市青葉区の比例選の投票者数が小選挙区選より約1000人少ない結果となったことについて、奥山恵美子市長は24日の記者会見で「少なくとも年内には(選管に調査結果を)聞きたいと伝えている」と述べた。


 青葉区では小選挙区選と比例選の投票者数に989人の差が生じ、区選管が調査している。奥山市長は「過去の数字と比べて、1000人というのは考えにくい」と話し、1000人近い有権者が比例選だけ投票しなかった可能性は低いとの見方を示した。選管のミスやトラブルについては「報告を受けていないので分かりかねる」とした。

2896チバQ:2014/12/25(木) 22:11:47
http://www.sankei.com/politics/news/141225/plt1412250020-n1.html
2014.12.25 16:08

「相手を叩き潰してあがってきた」 麻生副総理、古賀誠元幹事長との代理戦争勝利に満足

ブログに書く1




 「代理戦争」勝利に満足−。麻生太郎副総理兼財務相は25日の自民党麻生派の例会で、衆院選福岡1区から無所属で立候補して当選し、自民党に追加公認された同派所属の井上貴博氏について「(自民党1回生だった)119人の中でただ1人、無所属で戦って相手を叩き潰してあがってきた」と紹介し、所属議員に「それぞれなんだと思うが、心からおめでとうございました」と述べた。

 福岡1区は井上氏と、古賀誠元幹事長が推した前職が党公認を争い、どちらも無所属で出馬して「代理戦争」といわれた経緯がある。それだけに、感慨もひとしおだったようだ。

2897チバQ:2014/12/27(土) 22:32:07
35 :チバQ :2014/12/27(土) 22:31:21
http://mainichi.jp/select/news/20141227k0000e040214000c.html
山田美樹氏:運動員人身事故、近くで演説 秘書が身分隠す
毎日新聞 2014年12月27日 15時00分(最終更新 12月27日 18時28分)
◇被害男性、一時意識不明 秘書「月曜まで待って」

 衆院選公示期間中の12日、東京1区の自民党、山田美樹氏(40)の運動員が選挙区内で人身事故を起こし、被害者が救急搬送される近くで山田氏ら陣営が街頭演説を行っていたことが毎日新聞の取材で分かった。翌日に被害者の入院先を訪ねてきた秘書が、応対した親族に「(投開票後の)月曜まで待ってくれ」などと言って身分を明かさなかったことも判明。被害者側は「非常識だ」と批判しており、山田氏の事務所は取材に対し、山田氏本人に事故をすぐ報告すべきだったなどと釈明している。

 警視庁神田署などによると、事故は12日午後1時半ごろ、東京都千代田区神田神保町2の神保町交差点そばで発生。道路左側に止めた車の右後部ドアを運動員の30代男性が開けたところ、後ろから来た都内の印刷関連会社に勤務する60代男性のバイクと接触した。男性は転倒して一時意識不明となり、搬送先で外傷性くも膜下出血と診断されて2週間以上入院した。半年間の通院が必要で運転もできない状態だという。

2898チバQ:2014/12/27(土) 22:32:30
http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201412/20141227_13026.html
<衆院選>遊説中に人助け


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 ◇…衆院選で宮城3区に出馬して落選した民主党元議員の橋本清仁さん(43)が、岩沼市消防本部から感謝状を贈られた。

 ◇…12月8日、岩沼市内を遊説中に事故車両に遭遇。選車を飛び降り、横転した車の中の女性3人を救出した。迅速な行動が実って3人とも軽傷で済んだという。

 ◇…「力になれて良かった」と、選挙戦さなかの救出劇を笑顔で振り返る橋本さん。本当に欲しかったのは当選証書、という複雑な思いは胸の奥に押し込んだ。(岩沼)

2899チバQ:2014/12/27(土) 22:33:35
>>2895
http://www.yomiuri.co.jp/local/miyagi/news/20141226-OYTNT50296.html
青葉区選管 白票水増し 衆院選投票差
2014年12月27日
 今月の衆院選で、仙台市青葉区の比例選と小選挙区選の投票者数に大差が生じた問題で、区選挙管理委員会は26日、担当職員の集計ミスに加え、白票の水増し処理があったと発表した。区選管は、公職選挙法違反(投票増減)に当たる可能性があるとしており、公明正大が求められる選挙事務への信頼を傷つける結果となった。


 「あってはならないこと。市民の信頼を裏切り、大変申し訳ない」。区選管幹部らはこの日、市役所で記者会見し、謝罪した。奥山恵美子市長も「選挙の信用のみならず、市政に対する信頼を大きく損ねる」とのコメントを出した。

 区選管によると、ミスは開票所で、小選挙区選の投票者数を端末に入力する際に起きた。担当職員の2人が、不在者投票と点字投票の人数を二重に計上したという。

 開票作業の結果、集計担当の50歳代の男性職員が、既に発表されていた確定投票者数と、実際の投票数に976票の差があることに気づいた。しかし、原因が分からなかったため、上司の課長の了承を得て、968票を白票、残る8票を持ち帰り票として処理した。この職員は「原因をなかなかつかめず、ある程度の時点で、とにかく結果を確定させないといけないと思った」などと話しているという。

 区選管は、比例選と小選挙区選の投票者数に大差が生じたことに対する読売新聞の取材を受け、17日から調査を開始。この課長は調査を指揮する立場で、17日と24日の取材には「ミスの報告はないが、できる限り調査を進めたい」と話していた。25日になって選管に水増し処理を認めたという。課長と集計担当職員の行為は、公選法違反に当たる可能性があり、県警は捜査する方針だ。市は同日から2人を自宅待機とした。

 区選管は開票結果への影響はないとしているが、担当者の判断一つで、存在しない票を1000票近くも水増しできる実態が明らかになった。来年には仙台市議選や県議選なども控えており、再発防止の徹底が求められそうだ。

2014年12月27日 Copyright © The Yomiuri Shimbun

2900名無しさん:2014/12/27(土) 22:36:17
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141227ddlk07010058000c.html
衆院選:開票ミス 「票捜す指示が不明確」と指摘−−福島市選管 /福島
毎日新聞 2014年12月27日 地方版

 衆院選福島1区で福島市選管が「持ち帰り票」と処理していた投票用紙80票が投開票日から2日後に開票所で見つかったミスで、市選管は26日、「票を捜す指示が明確でなかったため、かごなど会場内の捜索が行われなかった」などとする調査結果を発表した。菅野昭義委員長は責任を取って25日付で辞職届を提出、承認された。関係職員については1月上旬にも処分を決定する予定。

 市選管によると、投開票日の14日午後10時ごろ、投票総数が投票者数より80票少ないことが判明。開票本部の男性職員2人が捜したが、分類・点検が済んでいない「未分類票」を含めた捜索の指示とは受け取らず、開票台上にある分類・点検済みの「未集計票」の有無しか確認しなかった。

 捜索を指示した本田和主事務局長は「明確にどこを捜してほしいという指示は出していなかった。かごの中など未分類票の捜索もしたと思い込んでいた」と述べ、ミスの根本原因を「事前に配布している提要(マニュアル)を読まずに業務にあたった職員もいるなど、選挙に対する危機感、緊張感が足りなかった」と結論づけた。【横田香奈】

2901チバQ:2014/12/30(火) 13:19:59
http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201412/20141229_11013.html
<衆院選>民主再建、共闘が糸口 県連総括


衆院選を総括した常任幹事会であいさつする安住代表(中央)=20日、仙台市青葉区の仙台ビジネスホテル

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 今月に行われた衆院選の県内6小選挙区で、自民党に完敗した民主党県連が戦略の再構築を迫られている。仙台市内で維新の党と共闘を図った「宮城方式」は結果として実らなかったが、議席奪還に向けた糸口にはなったようだ。次期衆院選の候補者となる支部長選定の作業も急務だ。
 民主は今回、小選挙区の勝利が宮城5区で7選を果たした安住淳県連代表(52)にとどまり、1勝5敗に沈んだ。1区の郡和子氏(57)が比例東北で4選し、結果は2012年の前回と全く同じだった。
 県連は初めて2区で擁立を見送り、前回1区で比例復活した維新前議員の林宙紀氏(37)に国替えを要請。郡氏とすみ分けを成立させ、林氏は5人が乱立した2区で約6万票の次点と健闘した。
 県連は20日に常任幹事会を開き、選挙戦を総括。記者会見した安住氏は「宮城方式は結果的に正しい選択だった。民主支持層の票がかなり林氏に動いた」と強調した。
 県連推薦をした林氏については「できればわれわれの手で育て、次も勝負してもらいたい」と語り、引き続き2区を林氏に譲る考えを示唆した。
 林氏の国替えで1区は自民との事実上の一騎打ちの環境が整ったが、自民前議員に約1万2000票離された。郡氏は最終盤で追い上げ、比例復活で滑り込んだ。
 候補者調整を選んだ安住氏の判断に対し、県連内には「2区も主戦論で行くべきだ」という意見もある。郡氏選対の幹部は「1、2区に候補をそろえ、両陣営が連動して初めて仙台での集票が機能する。今回は難しかった」と明かす。
 民主の主要な支援組織である連合宮城は、政策や政治姿勢が異なる維新に対し組織的に動くことができなかった。2区では民主の比例票が維新を下回るなど、代償も大きかった。
 いずれも元議員を立てた3、4、6区では、自民がこの2年間で地盤をより強固に築き上げたことも分かった。県連によると、支部長の選定は新執行部の下で党大会が開かれる来年2月以降になる見通し。
 「内容の良くなかった選挙区は見直さなければならない」と安住氏は語る。今回、2、4、6区では支部長空白のまま解散を迎えた教訓を、次に生かせるかどうか現時点では不透明だ。

2902チバQ:2015/01/05(月) 21:50:26
http://www.asahi.com/articles/ASH156CZ7H15UHNB00Q.html
買収容疑で群馬・伊勢崎市議逮捕 維新の石関議員陣営
2015年1月5日21時11分

 昨年12月14日投開票の衆院選群馬2区で落選、比例区北関東ブロックで復活当選した維新の党の石関貴史氏(42)の選挙運動をめぐり、運動員に報酬を支払ったとして群馬県警は5日、石関氏の元秘書で同県伊勢崎市議の山越清彦容疑者(43)を公職選挙法違反(買収)の容疑で逮捕し、発表した。県警は認否を明かしていない。

 県警捜査2課によると、山越容疑者は昨年12月上旬、石関氏陣営の運動員とされる伊勢崎市の会社役員本木博幸容疑者(49)=5日に公選法違反容疑(買収)で再逮捕=に選挙運動で使う看板の掲示を頼み、その報酬として現金51万4800円を渡した疑いがある。

 県警は5日夜、伊勢崎市内にある石関氏の事務所など関係先を家宅捜索するなど、容疑の裏付けを進めている。

 山越容疑者は2005年9月から10年4月まで石関氏の秘書を務めた。10年4月の伊勢崎市議選で初当選し、現在2期目。

 県警は昨年12月16日、本木容疑者ら3人を同法違反容疑で逮捕。捜査関係者によると、うち複数が山越容疑者の関与を供述したため、今月5日朝から山越容疑者に事情を聴いていた。本木容疑者以外の2人は昨年12月末に処分保留で釈放された。

2903チバQ:2015/01/05(月) 22:13:32
>>2857あたり 民主党南関東比例復活争い

神山洋介 〈元〉松下政経塾生 元 神奈川17区 67.310%
=========当落線===============
谷田川元 〈元〉千葉県議 元 千葉10区 67.301%
若井康彦 〈元〉国交政務官 前 千葉13区 67.216%
生方幸夫 〈元〉環境副大臣 前 千葉6区 65.298%

2904チバQ:2015/01/05(月) 22:18:57
広島6区
■三原市
亀井静香 14370
小島敏文 15276
■尾道市
亀井静香 27841
小島敏文 22889
■府中市
亀井静香  9710
小島敏文  7955
■三次市
亀井静香 16641
小島敏文  7663
■庄原市
亀井静香 15969
小島敏文  3904
■町村計
亀井静香  5865
小島敏文  7807

2905チバQ:2015/01/06(火) 19:26:19
http://www.yomiuri.co.jp/politics/20150106-OYT1T50102.html
元秘書逮捕の維新・石関氏、党選対委員長を辞任
2015年01月06日 18時35分
 維新の党の石関貴史衆院議員(比例北関東ブロック)は6日、昨年12月の衆院選に関し元秘書が公職選挙法違反(買収)の疑いで逮捕されたことを受け、党選挙対策委員長を辞任した。


 松野幹事長が6日、国会内で記者団に明らかにした。

 松野氏によると、石関氏から同日、電話で「迷惑をかけたので、選対委員長の職は辞退したい」と申し出があり、了承したという。松野氏は「捜査を見守りたい。石関氏自身の関与があるのかないのかを見極めたい」と述べた。

2906チバQ:2015/01/07(水) 04:07:30
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2015010700018
升田議員陣営の2人逮捕=運動員に報酬、買収容疑−青森県警


 昨年12月の衆院選で、運動員に不法な報酬を支払ったとして、青森県警捜査2課と青森署などは6日、公選法違反(買収)の疑いで、青森1区から立候補し、比例代表で復活当選した升田世喜男氏(57)=維新の党=陣営の五所川原市金木町蒔田、農業吉田俊逸容疑者(64)ら2人を逮捕した。いずれも大筋で容疑を認めているという。
 逮捕容疑は昨年12月14日ごろ、運動員十数人に対し、青森市内で升田氏への投票を呼び掛ける電話をかけさせ、報酬として現金計数十万円を支払った疑い。
 同課などは資金の出所を調べるとともに、現金を受け取った関係者らからも事情を聴くなどして捜査を進めている。
 升田氏は青森1区で自民党候補に約3800票の小差で敗れたが、比例代表東北ブロックで復活当選した。(2015/01/07-01:09)

2907チバQ:2015/01/07(水) 17:21:40
http://www.sankei.com/west/news/150107/wst1501070044-n1.html
2015.1.7 14:35

「選挙関連の人件費に」関係者 自民支部からの組対費 否定の声も





 大西宏幸衆院議員(47)=比例近畿=から組織対策費を受け取った元議員の関係者は「選挙関連で受け取ったと理解している。お手伝いしてもらった人の人件費などに支出した」と証言した。

 ある議員は衆院選直前で特に法令違反に注意すべき時期だったため、「選挙前に現金を受け取って大丈夫なのか」と尋ねたところ、大西氏は「政治資金収支報告書に計上するので問題はない」と答えたという。

 組対費が不透明な形で大西氏側の選挙費用に流用されていれば、政治資金規正法だけでなく、選挙資金の収支報告を義務付ける公職選挙法に抵触する可能性も出てくる。別の議員は組対費の受領目的について「弱い地区の党の組織を強化するための費用であり、選挙のためではない」と否定したが、使途は明言しなかった。

 一方、大西氏側は組対費を議員ら個人に支出したとしていたが、議員側は自らの政治団体の収入として計上するなどの“ミス”も複数見つかった。大西氏側と異なる日付で政治団体の収入として収支報告書に計上した議員は「詳細は記憶にないが、必要なら収支報告書を訂正する」と話した。

2908チバQ:2015/01/07(水) 17:23:32
もう古い記事だけど
http://www.mutusinpou.co.jp/index.php?cat=110
'14衆院選青森 底流
2014/12/16 火曜日



 第47回衆院選で本県小選挙区は自民が前回に続いて議席を独占し、民主と連携した維新が比例で初議席を獲得した。選挙戦を振り返るとともに各党がどのように受け止めたかを取材した。
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自民=上



1区での当選確実に沸く自民党関係者=14日
 「急な選挙だったが、各候補者が必死に戦い、地方という観点から精いっぱいの訴えをさせてもらった。4選挙区で勝たせてもらったという重み、責任を(前回衆院選からの)2年間以上に背負っていかなければならない」。衆院選から一夜明けた15日、自民党県連の大島理森会長は八戸市内で記者会見を開き、再び議席を独占した本県小選挙区の結果を振り返った。
 今回の衆院選は安倍政権の経済政策「アベノミクス」の是非が最大の争点となったが、これまでの「郵政」「政権交代」などと違い、風が吹かない「無風選挙」。選挙公示前から盤石の組織力を誇る自民の優勢が報じられ続けた。
 こうした中、党県連は津島淳氏が2期目を目指した1区を最重要視。5候補が乱立した前回とは違い、民主党と維新の党など野党連携による「事実上の一騎打ち」となり、党県連は三村申吾知事、2区の江渡聡徳氏を投入するなど総力を挙げて議席死守を図った。
 投票率が低ければ強固な組織力が際立つはずが、結果は約4000票差という薄氷を踏む勝利。相手候補に比例復活も許し、津島氏は「野党共闘が脅威になり得るという認識は持たなければならない」と今後に危機感を募らせた。
 党県連の神山久志幹事長は1区の勝因について「優勢が報じられる中で必死に引き締めを図った結果」と分析する一方、「風によって有権者が振り子のように揺れる選挙はなくなっていく。国民にとって耳が痛い話でも届けなければならない。300議席を獲得した与党だからこそ、しっかりと説明していくことが必要」と気を引き締めた。
 津島氏も組織力が機能したことを勝因の一つに挙げながら「従来の組織戦は通用しなくなってきている」と指摘。選挙戦における人の集まり、運動の濃さが票につながっていないのは確かで、「候補者が組織、団体の構成員一人ひとりにどれだけアプローチできるかが重要になっていく」との認識を示した。
 全小選挙区を制し、来年予定の地方統一選、県知事選に向けて弾みをつけた党県連だが1区だけなく3区でも民主候補に約1万票差まで詰められるなど不安材料は残した。
 大島会長は過去最低となった投票率を例に挙げながら「事実を謙虚に受け止めなければならない。声なき声が何を考えているかを政治家として推察しつつ、一歩一歩進まなければならない」と政権与党としての方向性を示した。
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2909チバQ:2015/01/07(水) 17:23:46
非自民=下・完
2014/12/17 水曜日



選挙戦終盤、升田氏(右から2人目)の応援に駆け付け、非自民の連携をアピールした(左から)田名部代表、連合青森の内村隆志会長=12日、青森市内
 自民党1強体制の切り崩しを狙い、「非自民勢力の結集」を合言葉に共闘した民主党、維新の党、社民党の県内野党3党。事実上の候補1本化を実現し、1区で敗れた維新の升田世喜男氏が比例復活で一矢報いたものの、連携の効果は広がりを欠いた。公示直前、政策の不一致点を抱えての連携合意は有権者の目に「選挙目当て」とも映りかねず、短期決戦の中では連携の意義を浸透させる時間も不足していた。野党陣営からは「非自民の民意の受け皿たる信頼感を得られなかった」と悔やむ言葉が漏れた。
 「十分な準備が整わないまま、自民の組織力に押し切られた」。4区で落選した民主の山内崇氏は、県連幹事長として振り返る。
 「想定外」の選挙とはいえ、野党には当初、期待感もあった。アベノミクスの恩恵が地方に届かないことや今年の米価下落に伴い、政府・与党への不満の高まりを感じていたからだ。しかし連携は認知度不足に加え、原子力や環太平洋連携協定(TPP)、安全保障などの政策で統一方針を示せなかったこともあり、「急ごしらえ」との印象が先行。自民への批判票や無党派を取り込む「受け皿」としての役割を十分に果たせなかった。
 2年前の前回衆院選で国政の全議席を失って以降、反転攻勢をとれずにいる民主県連は今回、1、2区の候補擁立を断念し、1区では支持団体の連合青森とともに升田氏を「推薦並み」に支援。党所属県議や連合幹部らが積極的に応援演説に立ち、結束をアピールした。
 升田氏は当選後「連携なくしてこの議席はない。野党統一の勝利だ」と、真っ先に民主と連合、社民への配慮を口にした。これまで全県的な組織がない点が弱みだっただけに、陣営は「自民と戦えるムードを盛り上げてくれた」と感謝する。
 ただ、1区以外への波及は限定的で、民主陣営は「野党候補の乱立が避けられた効果は高い」と認めつつ「3、4区ではそれ以外の影響はあまりなかった」と冷静だ。「維新の議席獲得で一つの結果は出た。今後は国会での連携などしっかりした形を見せ、有権者の信頼を勝ち得ることが大事」と強調する。
 民主にとって、次の正念場は来春の統一地方選。田名部定男県連代表は「消極的な自民支持はそう長く続かない」と見越している。
 社民は官公労と対立する維新本部への党内の抵抗感が激しく、維新への表立った支援を行わないなど、協力には最後まで温度差があった。斎藤憲雄県連幹事長は「地方選でどれだけ協力できるかは未知数。知事選は原発など不一致課題があり難しいと思う」と話し、今後の連携維持について明言を避けた。
 共産党は、県内全選挙区で前回選から得票率を伸ばした。畑中孝之県委員長は「大きな前進」と評価し、地方選でのさらなる躍進に照準を定めている。

2910チバQ:2015/01/07(水) 17:31:10
http://senkyo.mainichi.jp/news/20150107ddlk10040211000c.html
公選法違反:陣営での立場が焦点 連座制対象か 買収容疑、元秘書送検 /群馬
毎日新聞 2015年01月07日 地方版

 昨年12月の衆院選を巡る石関貴史氏陣営の公選法違反事件で、県警は6日、公選法違反(運動員買収)容疑で逮捕した石関氏の元秘書で伊勢崎市議の山越清彦容疑者(43)を前橋地検に送検した。石関氏は同日、維新の党の選対委員長を引責辞任した。公選法は選挙運動に使える宣伝物に一定の制限を設け、報酬を支払える対象者も限定している。山越容疑者が陣営内で責任ある立場だった場合、「連座制」で候補者の当選が無効になる可能性があり、県警は山越容疑者の立場を慎重に調べている。

 山越容疑者の逮捕容疑は、衆院選公示後の12月上旬、市内の看板製作業、本木博幸容疑者(49)に看板百数十枚の製作と設置を依頼し、現金約50万円を渡したとしている。看板は12月7日にアントニオ猪木参院議員を招いて石関氏を応援する集会を告知するためのもので、現金は看板製作費と設置作業に関わった3人の報酬になったとみられる。県警は容疑者の認否について明らかにしていない。

 ◆「運動員買収」とは

 公選法は有権者に金品を渡して買収する行為だけでなく、「選挙運動員」の金銭授受も禁じている。選挙運動は無償ボランティアが原則だからだ。しかし、演説会の設営や撤去、運転手など、単純作業を担う人は「労務者」とみなされ、報酬を支払える。県選管は「選管が用意した掲示場にポスターを貼るだけなら労務者。一方、ビラ配布は有権者と直接関わる行為で、看板設置も場所の選定を含めて選挙運動になる」と説明する。本木容疑者と看板を設置したとされる2人の男性は同容疑で逮捕後、処分保留で釈放された。「指示された場所に看板を設置するだけなら単純な労務ともとれるし、選挙運動となるかは個別の判断になる」という。

 ◆「連座制」とは

 候補者本人が選挙違反に直接関与していなくても、陣営の中心人物が悪質な選挙違反で有罪が確定すれば、「連座制」で失職する可能性が生じる。当選無効だけでなく、5年間は同じ選挙区から立候補できなくなる。

 連座制の対象となるのは、親族や秘書のほか、選挙運動全体を取り仕切る「総括主宰者」、選挙区内の一定の地域の責任者である「地域主宰者」、お金の出し入れを担当する「出納責任者」ら。選挙運動を計画立案したり指揮したりした「組織的選挙運動管理者」も対象で、禁錮以上の刑が確定すれば連座制が適用される。石関氏陣営で山越容疑者が該当するかどうかは、肩書ではなく実際の運動内容で判断されることになる。このため、県警は山越容疑者が果たした役割を慎重に調べる方針。【尾崎修二】

2911チバQ:2015/01/08(木) 12:43:54
>>2910
石関が辞職した場合は、
青柳仁士@埼玉9が繰り上げですね

2912林家ばら蔵:2015/01/08(木) 20:06:56
>>2906
升田氏も辞職した場合、林宙紀氏が繰り上げですよ。
維新の党も踏んだり蹴ったりでしょうか?升田も石関も運動員による選挙違反ですから…。

2913チバQ:2015/01/08(木) 23:30:21
http://senkyo.mainichi.jp/news/20150108ddlk02040137000c.html
公選法違反:升田氏運動員逮捕 陣営「寝耳に水」 12月衆院選 関係先に家宅捜索 /青森
毎日新聞 2015年01月08日 地方版

 昨年12月の衆院選で青森1区から立候補し比例復活当選した升田世喜男氏=維新=の運動員2人が6日逮捕された公職選挙法違反事件。毎日新聞の取材に対し陣営は「寝耳に水」と、組織ぐるみの関与を否定。実態解明のため県警は7日夕、青森市の升田氏の事務所など同市や五所川原市の関係先数カ所に家宅捜索に入った。【石灘早紀、佐藤裕太】

 県警が6日、公職選挙法違反(買収)容疑で逮捕したのは、五所川原市金木町、農業、吉田俊逸容疑者(64)と、青森市三内、無職、渡辺美津江容疑者(50)。容疑は昨年12月14日投開票の衆院選で、有権者に電話をかけて升田氏に投票を呼びかける選挙運動をしたことや、今後も投票を呼びかける選挙運動をすることの報酬として、選挙運動者十数人に、現金合計数十万円を支払ったとしている。2人とも大筋で容疑を認めているという。

 吉田容疑者は2012年12月の衆院選で、升田氏の選対本部の事務局長を務めていた。関係者によると、渡辺容疑者も選対幹部を務めていたという。ただ今回の選挙戦では、2人とも選対の役職には就いていなかった。

 捜査関係者によると、両容疑者から依頼を受けた運動者は約30人で、選挙事務所近くのプレハブから有権者に投票を依頼する電話をかけていたという。時給750円だった。電話による投票依頼自体は問題ないが、報酬を支払ったり、支払う約束をしたりすると違法になる。

 升田事務所は7日「深刻かつ重大に受け止めている。推移を見守り、適切に対応する」とのコメントを発表。陣営幹部は「升田本人も、秘書も選対幹部も知らなかった」と組織的な関与を否定した。

 升田氏は青森1区で自民候補に約3800票差で敗れたものの、比例東北ブロックで復活当選した。

 県警は8日、両容疑者を青森地検に送検する方針。

2914チバQ:2015/01/08(木) 23:39:21
http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201501/20150108_23023.html
<升田氏派選挙違反>青森と五所川原に拠点


升田氏の後援会事務所に家宅捜索に入る捜査員=7日午後6時20分ごろ、青森市浜田玉川
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 昨年12月の衆院選で青森1区から出馬し、比例東北で復活当選した升田世喜男氏(維新)派の選挙違反事件で、青森県警に6日に逮捕された運動員の農業吉田俊逸(64)=五所川原市金木町=、無職渡辺美津江(50)=青森市三内=の両容疑者による電話作戦は、青森市と五所川原市の2拠点で行われていたことが7日、関係者への取材で分かった。
 関係者によると、青森市に20台、五所川原市に10台の電話機を設置して実施した。電話作戦に携わったのは、昨年12月2日の公示前に両容疑者らの知り合いを中心に集まった女性約50人。女性らは1人当たり3〜5時間のパート形式で、時給約750円で升田氏への投票を呼び掛ける電話をしていたという。
 青森市では、法定ビラへのシール貼りなどに使うため、升田氏陣営が選挙事務所近くに設置したプレハブの一角を借りて実施。主に、電話帳を利用していた。女性らには5人分の有権者名を記載できる「紹介カード」を渡して、署名も集めてもらったという。
 県警は7日、青森市浜田玉川にある升田氏の後援会事務所を家宅捜索した。
 升田氏の事務所は「深刻かつ重大に受け止めている。捜査の推移を見守り、適切に対応する」とのコメントを出した。

2915チバQ:2015/01/08(木) 23:48:03
http://www.yomiuri.co.jp/local/aomori/news/20150107-OYTNT50165.html
升田氏陣営2人逮捕 連座制適用が焦点に
2015年01月08日

升田議員の事務所の捜索に入る捜査員ら(7日午後6時15分、青森市浜田で)

 昨年12月の衆院選の比例東北ブロックで復活当選した維新の党の升田世喜男衆院議員(57)の選挙運動員が、違法な報酬を支払って別の運動員に選挙活動をさせた疑いが強まったとして、県警は6日夜、いずれも運動員で農業吉田俊逸しゅんいつ(64)(五所川原市)、無職渡辺美津江(50)(青森市)の両容疑者を公職選挙法違反(買収)の疑いで逮捕した。

 県選挙管理委員会によると、吉田容疑者は、升田氏が立候補した過去4回の国政選挙で連座制適用の対象となる出納責任者を務めた。今回の衆院選では別の男性が出納責任者だったが、県警は同制度適用の可否を判断するため、両容疑者の役割を調べている。

 発表などによると、両容疑者は今回の衆院選に際し、運動員十数人に升田氏への投票を依頼する電話をかけさせるなどし、現金数十万円の報酬を支払った疑い。いずれも事実関係を大筋で認めているという。

 捜査関係者によると、両容疑者は、青森市内の升田氏の選対事務所の近くにプレハブ小屋を設置し、約30人を動員して有権者に電話をかけさせていたとみられる。県警は12月14日の投開票日直後から運動員らへの事情聴取を続けていた。

 吉田容疑者は旧金木町(現五所川原市)の町議や助役を歴任。県政界関係者によると、升田氏が県議時代から付き合いが深く、陣営の中核的な存在だったという。

 升田氏は両容疑者の逮捕を受け、7日未明に「事実関係を調査中。捜査の推移を見守り、適切に対応する」とのコメントを発表した。県警は7日午後に関係先を捜索。青森市浜田の升田氏の事務所には午後6時過ぎ、段ボール箱を携えた約10人の捜査員が入った。

2916チバQ:2015/01/09(金) 07:56:54
http://www.sankei.com/region/news/150109/rgn1501090015-n1.html
2015.1.9 07:04

自民、毎日新聞に抗議 秋田版、衆院選コラム「事実誤認」





 毎日新聞秋田版に掲載された衆院選の結果をめぐるコラムに事実誤認が多いとして、自民党県連が同社秋田支局に抗議文を送っていたことが8日、分かった。

 コラムは衆院選直後の昨年12月19日付に掲載された。秋田1区の自民党、冨樫博之氏の当選の様子を「テカテカ光った自民党県連の幹部、オヤジたちの顔だ。当選が決まり、『ありがとう』と言ってはバンザイをし、カメラの前に居並び、乾杯までしている。めでたい、うれしいという無邪気さはどこから来るのか」などと記述。冨樫氏が支援者に囲まれて乾杯している写真が掲載されているが、冨樫氏の周りに写っているのは秋田市の穂積志市長や保守系市議、後援会長らで、自民党県連幹部はいなかった。

 コラムはさらに「そもそも選挙が仕事で、その後の仕事はそれなりというのであれば、無邪気な喜びも納得がいく」と冨樫氏を批判している。

 抗議文は鈴木洋一副会長名で出され、日銀の12月の企業短期経済観測調査(短観)が投開票翌日に発表されたことを「政権による日程調整なのか」とする記述など計7カ所について、根拠を文書で回答するとともに紙面に訂正記事を掲載するよう求めている。

 毎日新聞秋田支局の中尾卓英支局長は「まず鈴木副会長と面会して抗議の趣旨を伺った上で、対応を考えたい」と話している。

2917チバQ:2015/01/09(金) 19:37:14
http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201501/20150109_51030.html
「溝なし」演出? 自民・山形 加藤鮎氏と岸氏


乾杯後、同じテーブルの岸氏にお酌をする加藤氏=7日夜、新庄市
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 新庄市内で7日夜、地元青年会議所の新年会があり、自民党の岸宏一参院議員(74)=山形選挙区=と、昨年12月の衆院選の山形3区で初当選した加藤鮎子氏(35)が顔をそろえた。同区が大激戦となった衆院選で、岸氏は加藤氏の選対本部長就任要請を断った経緯があるが、両氏は握手して酒を酌み交わすなど、保守分裂のしこりを感じさせない「大人の対応」を見せた。
 2人は新庄市長や地元県議らと同じ「松」のテーブルで向かい合った。開始前、加藤氏が岸氏に歩み寄り、会釈してあいさつを交わした。
 加藤氏は「岸先生とは当選後にも議員会館を訪ねあいさつさせていただいた。『(選挙では)頑張ったね』と激励された」と、両者に溝がないことを強調した。
 岸氏は加藤氏に1488票差で敗れた無所属元議員阿部寿一氏(55)と長年懇意にしてきた関係から、「鮎子氏に恨みはないが、阿部氏には義理がある」と説明。挙党態勢を掲げた党方針に反し、自らの地盤でもある山形3区では表舞台に一切立たず、マイクを握ることもなかった。
 鏡開きと乾杯の後、岸氏は「鮎子氏はあいさつもよくなってきた。いい政治家になってもらいたい」と上機嫌に話した。

2918チバQ:2015/01/09(金) 19:39:05
4289 :チバQ :2015/01/09(金) 19:38:39
http://www.saga-s.co.jp/senkyo/governor/30301/143594
保守分裂激しさ 今村氏が山口候補応援 自民
2015年01月09日 10時49分
 12年ぶりの保守分裂選挙となった佐賀県知事選で、これまで支持候補を明確にしていなかった自民党の今村雅弘衆院議員(比例九州)が8日、党の推薦を受けていない山口祥義候補(49)の佐賀市での決起大会に参加し、支持を表明した。ほかの県関係の党国会議員4人は、自民、公明が推薦する樋渡啓祐候補(45)を支援しており、11日の投票日が迫る中、業界団体を巻き込んだ分裂選挙は激しさを増している。

 壇上ではなく会場最前列に座った今村氏は来賓として紹介され、マイクを握った。山口氏擁立に自身も関わった経緯に触れ、「たった一人の知事を選ぶ選挙。人物、識見、能力は申し分ない。立派な知事を選ぼう」と支援を呼び掛けた。

 終了後、報道陣の取材に「山口氏を推す皆さんから来てほしいという声があった」と出席した理由を説明した。党推薦候補以外を支援することで処分を受ける可能性に関しては、党の判断との認識を示した。

 一方、樋渡氏を推薦する自民党はこの日、茂木敏充選挙対策委員長が来佐し、県内企業を回って支援を要請した。唐津市の決起大会には、稲田朋美政調会長も駆け付け、政府与党を挙げて支援を強化している。

 茂木氏は分裂選挙について「推薦は党本部が正式に決定したこと。できる限りその方向で努力してほしい」と述べた。離反議員の処分は「すべては結果を見てから」と明言を避けた。

 飯盛良隆候補(44)と島谷幸宏候補(59)は政党の推薦を求めていない。

2919チバQ:2015/01/12(月) 21:18:27
http://mainichi.jp/select/news/20150113k0000m040054000c.html
買収容疑:衆院選和歌山2区当選・自民石田氏の運動員逮捕
毎日新聞 2015年01月12日 20時31分

 和歌山県警捜査2課などは12日、昨年12月の衆院選和歌山2区で当選した自民党の石田真敏氏の運動員で、同県海南市幡川、無職、追田(おいた)和之容疑者(74)を公職選挙法違反(買収)容疑で逮捕した。容疑を認めているという。
 逮捕容疑は選挙運動期間中、女性運動員3人と共謀し、有権者に石田氏への投票を呼び掛ける電話をかけた和歌山市の女性運動員ら6人に、報酬として現金計約20万円を渡した、とされる。県警は近く女性運動員ら計9人を書類送検する方針。【倉沢仁志】

2920チバQ:2015/01/14(水) 21:20:35
http://www.yomiuri.co.jp/local/nagano/news/20150113-OYTNT50209.html
投票管理者が選挙運動 公選法違反疑い書類送検
2015年01月14日
 昨年12月の衆院選の期間中、岡谷市の投票所で投票管理者を務めていた男(68)が、長野4区で当選した自民党の後藤茂之議員の選挙運動をしたとして、県警捜査2課は13日、この男を公職選挙法違反(選挙事務関係者の選挙運動の禁止)容疑で長野地検に同日書類送検したと発表した。


 発表などによると、男は昨年12月2日の公示後に同市内で行われた後藤議員の応援集会で、4区の有権者に後藤議員への投票を呼びかける発言をした疑い。男は後藤議員の同市の後援会役員で、集会の閉会あいさつで「後藤をよろしく」などと発言したとされる。

 男は投票所が置かれた地区の区長。岡谷市では、各投票所の投票事務の責任者として1人ずつ配置する投票管理者に、市選管への推薦に基づき、各区の区長を選任することが多い。選任された間、投票管理者は関係区域内での選挙運動が公選法で禁じられている。

 後藤議員の事務所は取材に対し、「後援会役員でありながら投票管理者を引き受けたことに認識の甘さがあった。投票を呼びかけたことが事実なら極めて残念」とコメントした。岡谷市選管の小口佳祐委員長は「大変驚いている。投票管理者の立場に反するような行為があったなら、誠に残念」との談話を出した。

2015年01月14日 Copyright © The Yomiuri Shimbun

2921チバQ:2015/01/16(金) 23:11:19
http://www.hochi.co.jp/topics/20150116-OHT1T50230.html
伊勢崎市議、違法認め辞職
2015年1月16日22時6分 スポーツ報知

 昨年の衆院選で運動員を買収したとして、公選法違反容疑で逮捕された群馬県伊勢崎市議の山越清彦容疑者(43)が「違法の認識があった」と容疑を認め、16日付で市議を辞職した。弁護人が同日、市内で記者会見を開き明らかにした。

 山越容疑者は、維新の党、石関貴史衆院議員の元秘書。弁護人は石関氏が失職する連座制適用については「(山越容疑者には選挙運動の)決定権はなかった」と否定的な見方を示した。

 弁護人によると、山越容疑者は、アントニオ猪木参院議員が石関氏の演説会に参加すると知り、運動員の会社役員本木博幸容疑者(49)=同容疑で再逮捕=と相談して、聴衆を募る看板の設置を決めた。昨年12月、石関氏の事務所に集金に訪れた本木容疑者に対し、職員がメールで山越容疑者の了解を得て、現金約50万円を渡した。山越容疑者は、現金には別の運動員への報酬が含まれると認識していたという。

2922チバQ:2015/01/21(水) 23:57:35
http://www.sankei.com/premium/news/150117/prm1501170016-n1.html
2015.1.17 06:00
【数字の衆院選(上)】
「民・維」候補一本化なら対自民4勝→「16勝」だったのに…議会比は35%から「40%」に跳ね上がっていた





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 18日投開票の民主党代表選では野党再編の是非が争点となっている。各候補は「民主党再生が先」と口をそろえ、維新の党などとの合流に反対・慎重な発言を続ける。だが、昨年12月の衆院選は、自民、民主、維新各党の三つどもえとなった20選挙区で自民の16勝4敗に終わった。仮に民主と維新が「統一候補」で臨めば逆に自民の4勝16敗だった計算になり、民主、維新のつばぜり合いが自民に「漁夫の利」を与えた。

√    √

 平成24年の衆院選では、自民、民主、維新(当時は日本維新の会)の3党がそれぞれ候補を立てた選挙区が136あった。これに対し、昨年の衆院選は民主と維新の間で候補の一本化が進み、三つどもえの選挙区は20まで激減した。

 20選挙区の結果は自民16議席に対し、民主、維新はそれぞれ2議席にとどまった。これを民主と維新が候補を一本化したと仮定。その獲得票を単純に足すと、「統一候補」が16勝となり、自民を完全に逆転していたことになる。

 例えば、滋賀4区は自民の武藤貴也氏が6万460票を得て再選し、民主の徳永久志氏(4万902票)と維新の岩永裕貴氏(4万993票)が落選した。民主と維新が候補を1人に絞っていれば8万1895票で武藤氏を破っていた計算になる。結局、徳永、岩永両氏は重複した比例近畿でも復活当選を果たせず、共倒れに終わった。

 もっとも、一本化も選挙全体の構図を転換するほどの成果には乏しかった。

 昨年の衆院選で自民に対し、維新抜きで民主が戦った選挙区は153、民主抜きで維新が戦った選挙区は55で、計208選挙区で「統一候補」が自民候補と争った。24年衆院選の133より大幅に「統一候補化」は進んだ。

 しかし、208選挙区の結果は民主が36議席、維新が9議席だった。勝率は民主23.5%(24年衆院選13.3%)、維新16.3%(同15.3%)で、多少伸びたにすぎない。

 昨年の衆院選は結局、比例代表もあわせ自民、公明の計325議席(自民の追加公認1人は除く)に対し民主、維新は計114議席と低迷し、対自公の議席比は35.0%にとどまった。24年衆院選は自公計325議席に対し、民主、維新で計111議席。対自公の議席比は34.1%で、格差はわずかとはいえ縮小した。

 ただ、三つどもえの20選挙区で民主と維新の候補一本化が進んでいれば、自公計313議席に対し「民主・維新連合」は計126議席で、議席比は40.2%に改善していたことになる。


 

 与党の圧勝に終わった昨年の衆院選を、さまざまな数字をもとに振り返る。

2923チバQ:2015/01/21(水) 23:58:59
民主・維新一本化していれば自民に勝てた選挙区
北海道3
東京23
長野2
静岡1
愛知4
滋賀4
京都3
京都4
大阪11
大阪12
兵庫7
鹿児島1

2924チバQ:2015/01/21(水) 23:59:30
http://www.sankei.com/politics/news/150116/plt1501160026-n1.html
015.1.18 07:00
【数字の衆院選(中)】
どう読む維新「比例」大阪府“さすがの首位114万票”…でも大阪市内は惨敗、「大阪都構想反対」自民公共の“半分”





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 衆院選の比例代表は「人で選ぶ」傾向のある選挙区と異なり、政党への有権者の支持動向を直接反映しやすい。昨年の衆院選で自民党は全国11ブロックでトップに立ち、計1766万票(得票率33.1%)は民主党(978万票、18.3%)、維新の党(838万票、15.7%)など各党を引き離した。

√   √

 都道府県別でみても、自民は全4選挙区で敗れた沖縄県ですら得票率が首位(25.3%)だった。唯一、他党の後塵(こうじん)を拝したのが大阪府で、地力を発揮したのは維新だった。維新最高顧問の橋下徹大阪市長の影響力は強く、114万票(32.3%)は自民の88万票(24.7%)を大きく上回った。

 この結果が、頓挫しかかっていた橋下氏らの悲願である「大阪都構想」に進展をもたらした。公明党は、維新が大阪府でトップになったことを「一定の民意を獲得した」と判断。都構想の是非を問う住民投票の実施に協力する方針に転じ、5月17日に大阪市内の有権者を対象にした住民投票が実現する見通しとなった。

 ただ、比例票を細かく見ると、維新は決して楽観できない。維新は大阪市内で33万票(33.1%)と約3分の1の支持を得たにすぎない。公明は住民投票の実施に賛同しただけで、都構想自体に賛成しているわけではない。

 単純に比較はできないが、政党として、都構想に反対する自民、民主、公明、共産の主要4党の大阪市の比例票を足すと得票率は62%に達する。都構想を否決するのに必要な過半数を大きく超えており、維新には厳しい戦いとなりそうだ。

√   √

 新代表の選出を18日に控えた民主の978万票は、平成?年衆院選の963万票(16.0%)から微増にとどまった。民主は、政権交代を果たした21年衆院選は2984万票(42.4%)を獲得。苦しい選挙戦だった17年の「郵政解散」でも2103万票(31.0%)と、3割を超える得票だった。

 ただ得票率を伸ばした地域もある。北海道は27.5%で、前回(18.2%)から大きく復調。滋賀県(22.8%)や愛知県(23.5%)など計11道県で前回より5ポイント以上回復した。

 とはいえ、こうした地域はおおむね労働組合の力が強い地域で、本来の支持層をいくらか取り返しただけともいえる。選挙区で候補者を一人も擁立できなかった富山県(10.2%)のほか、宮崎県(12.3%)など計8府県は、むしろ前回より得票率を落とす結果となった。

2925チバQ:2015/01/21(水) 23:59:58
↑ 下が見つからず

2926チバQ:2015/01/22(木) 20:50:00
http://www.yomiuri.co.jp/politics/20150121-OYT1T50142.html
山口元外務副大臣、自民入党へ…昨年民主を除名
2015年01月22日 07時38分
 自民党は21日、無所属の山口壮衆院議員(兵庫12区)の入党手続きに入った。

http://www.asahi.com/articles/ASH1Q63F9H1QUTFK018.html
山口壮衆院議員の自民入り内定 13年に民主離党
2015年1月22日20時26分


 自民党は22日、元民主党の山口壮衆院議員の入党を認める方針を固めた。前日付で入党届けを出していた山口氏と谷垣禎一幹事長が面会して了承した。山口氏は2013年末に民主党を離党。昨年末の衆院選は兵庫12区から無所属で立候補して自民党県連が推す候補を破って当選した。無所属ながら二階派に所属し、二階俊博総務会長らが自民党入りを求めていた。

 26日召集の通常国会で、自民党会派に入る方向で調整している。山口氏は、民主党政権で外務副大臣などを務めたが、2013年に離党届を出し、昨年、同党を除籍(除名)された。無所属ながら自民党二階派に加わり、先の衆院選後の首相指名選挙では安倍首相に票を投じた。

2927チバQ:2015/01/23(金) 07:48:55
http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201501/20150123_23017.html
<升田氏派選挙違反>連座制適用が焦点に


升田氏の後援会事務所に家宅捜索に入る捜査員。刑事裁判の確定後、連座制が適用されるかどうかが焦点になる=7日午後6時25分ごろ、青森市浜田
拡大写真
 衆院選青森1区で落選し、比例東北で復活当選した升田世喜男氏(維新)派の選挙違反事件の焦点は早晩、連座制適用の有無に移る。買収容疑で逮捕された農業吉田俊逸容疑者(64)の運動員としての地位が最大のポイントになる。なぜ違法行為に手を染めたのか。現金供与を伴う電話作戦を認める吉田容疑者の動機を探った。
 年明け早々、五所川原市金木町の吉田容疑者宅に升田氏が訪ねてきた。「升田さんは、額が床に付くほど深々と頭を下げて礼を言っていった」。逮捕前の取材に吉田容疑者はそう振り返った。
 投開票2日後の昨年12月16日から連日、任意の事情聴取を受けていた吉田容疑者と、東京−青森を往復する升田氏が会えるのは、この時期しかなかった。
 苦節10年、5度目の国政挑戦でようやく手にした国会議員バッジ。それを見せられた吉田容疑者の頬を涙が伝った。
 2人の関係は、升田氏が旧小泊村議3期を経て県議に当選した時期に築かれた。旧金木町議、町助役を務め、より身近な地区から県議を輩出したかった吉田容疑者に三顧の礼を尽くした。
 小泉純一郎元首相が仕掛けた2005年9月の郵政選挙。升田氏は国政に打って出る決意を伝えた。以降、09年の衆院選、10年の参院選、12年の衆院選と挑み続け、吉田容疑者は常に出納責任者を担った。12年は選対事務局長も務めた。
 今回の選挙で、吉田容疑者は選対幹部から外れた。「その時、足場のない青森市で自分の役割はないと思った」。できるのは五所川原市をまとめることだと認識した。
 青森1区では公示前の11月下旬、非自民勢力を結集する民主、維新、社民3党の選挙協力をめぐり、詰めの協議に入っていた。「この上ないチャンス。今回を逃したら国政への芽はない」。吉田容疑者はあらゆる手段を講じようと決め、同月25日に電話作戦を始めた。
 「1区はここ数十年、東京で生まれた人が当選してきた。地域のことをよく分かっている地元の人を国会に送りたい」。その一心だったという。
 現金供与を伴う電話作戦は法に触れる。事件摘発後、検察は「歴史的な経歴も含め、実質的な立場がどうだったのかが連座制適用の判断材料になる」と言及した。
 運動の原資は300万円。「なぜ、他人の選挙でここまで協力できるのか」。事情聴取で、吉田容疑者は取調官の疑問にこう答えた。「(升田氏が)義理人情のあるいい男だから」
 逮捕前日の5日夜、青森署での聴取を終えた吉田容疑者は青森市内のスナックに入った。カウンターで何度も深いため息をつき、心労を紛らわすかようにマイクを握った。「好きな誰かを思い続ける 時代おくれの男になりたい」。河島英五の歌に「自分のいまの気持ち」を重ねた。


2015年01月23日金曜日
関連ページ:青森社会

2928チバQ:2015/01/25(日) 13:16:08
http://www.sankei.com/politics/news/150125/plt1501250001-n1.html

2015.1.25 07:00
【数字の衆院選(下)】
「北海道」惜敗率90%で復活「×」、「愛媛」は39%で「○」の怪…わかりにくく、いびつな「復活当選」

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 平成8年に導入された衆院選の小選挙区比例代表並立制は、選挙区で落選しても重複立候補した比例で復活当選できる仕組みが特徴のひとつだ。選挙区の「死に票」を救済するための措置で、平成26年12月の衆院選でも、この仕組みが結果的に地域間の“格差”をもたらすことが改めて浮き彫りになった。



 今回の衆院選では、全国11比例ブロックで各党の比例名簿の登載順位に沿い、選挙区の惜敗率(当選者の得票数に対する落選者の得票数の比率)の高かった計121人が復活当選した。

 選挙区と比例復活を合わせた当選者数を都道府県別にみると、最多だったのは東京都(選挙区25人、比例復活9人)と大阪府(選挙区19人、比例復活15人)の34人だった。ただ、有権者数は東京が約1085万人で、大阪は約712万人。約370万人もの「差」があった。

 比例復活制度がもたらす格差の「恩恵」を受けたのは沖縄県だった。全4選挙区で野党系候補が当選したが、自民党候補4人と維新の党候補1人も比例九州ブロックで復活当選した。選挙区で出馬した与野党9人全員が当選する「珍事」となった。

 沖縄の有権者数は約111万人。約12万3千人で1人の国会議員を選出したことになり、有権者数約231万人の広島県(計8人)より多くの議員を国会に送り出した。

 同様の計算を行うと、沖縄に次いで議員1人当たりの有権者数が少ないのは岩手県で、約15万4千人で1人、計7人を選出した。続いたのは香川県で、約16万4千人当たり1人、計5人の議員が誕生した。



 逆に、議員1人当たりの有権者数が最も多かったのは兵庫県だった。復活当選は1人だけで、約34万9千人で1人を選出した。沖縄と兵庫の有権者では結果的に約2.8倍の格差が生じたことになる。

 復活当選の制度が分かりにくい結果をもたらした例は他にもあった。北海道1区の自民候補は選挙区で約10万6千票を獲得しながら敗退した。得票率は39.5%、惜敗率は90.9%だったが、比例復活もかなわなかった。一方、愛媛2区の維新候補は約2万3千票で得票率19.0%、惜敗率39.6%だったが、復活当選している。

 26日召集の通常国会で衆院選挙制度改革をめぐる議論が再開される。これまで議員定数削減や「一票の格差」是正が主要テーマになってきた。

 今後も、いびつな格差を生む比例復活制度が焦点となる気配はない。


 

 この企画は政治部・千葉倫之、酒井充が担当しました。

2929チバQ:2015/01/25(日) 19:37:38
いまさらだけど青森
http://www.mutusinpou.co.jp/index.php?cat=108
候補者走る ’14衆院選
2014/12/6 土曜日



 14日投開票の衆院選。本県4小選挙区には計12人が出馬し、訴えに熱を入れている。選挙区の動向や各候補者の動きを追った。
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本県4区
本県4区



左から千葉浩規候補、山内崇候補、木村太郎候補
 3日夕。日が暮れ、厳しい冷え込みにもかかわらず、つがる市の陸奥森田駅前に、自民前職木村太郎候補(49)の支持者が詰め掛けた。木村候補は一人ひとりと握手を交わし、演説を終えて選挙カーに乗り込んだ後も「寒い思いをさせました」と繰り返し気遣った。
 突如決まった衆院選だが、先月から合併前の旧市町村ごと、弘前市はさらに小学校区ごとに集会を開き、結束を固めてきた。過去6回、自民党に逆風が吹いた時も常に木村候補を押し上げてきた強固な組織のなせる業だ。
 だが陣営は「今までとは違う」と警戒心を強める。先月、木村候補の地元・藤崎町で開いた集会で、県議会の阿部広悦議長は対抗馬の民主新人山内崇候補(59)が大票田・弘前市を生活や政治活動の基盤としていることを挙げ「大変不安だ。学校が一緒だったからとか、そういう情けの選挙になるような気がする」と危惧、同市への働き掛けを求めた。
 この時期の解散総選挙への反発や米価の下落なども懸念材料。10万票獲得を目標とする陣営は「投票率が下がると厳しくなる」と気を引き締める。
 追う山内候補。5日は党本部から駆け付けた福山哲郎政調会長がつがる市でマイクを握り「自民党を300議席にして誰が歯止めをかけるのか。しっかりお灸(きゅう)を据えるべき。津軽の皆さんも、みんなが自民で良いとは思っていない」と訴えた。
 山内候補は地元の弘前市相馬地区や近隣に広がる支持層に加え、構成員約6000人の連合青森津軽地域協議会の支援を軸に選挙戦を進める。谷川浩二議長は「比例は社民という組合もあるが、選挙区は山内で意思統一ができている」と説明。協力関係にある1区の維新新人升田世喜男候補がつがる市方面に持つ人脈も駆使し、支持層拡大の道を探る。
 ただ党組織や地方議員のネットワーク網という点では木村候補に及ばない。選対幹部は「農家には自民党は駄目だという声も強い。それを山内の票に結び付けられるかだ」と話し、本人の演説の説得力に期待を寄せる。
 維新、社民との連携が「非自民の受け皿」として有権者に浸透するかどうかもカギ。山内候補は「今回の選挙だけでない。その先も見据えた協力体制の構築だ」と意義を語る。
 共産新人の千葉浩規候補(53)は公示日以降、街頭から一心に党の政策を訴え続けている。安倍政権は「庶民の声を聞こうとしていない」、民主や第三極などの野党も「自民との対決軸を持っていない」と双方を批判し、「共産党が大きく躍進することが安倍政権の暴走政治にストップをかける」と強調する。
 同党は昨年の参院選比例代表で票を増やしており、政権に批判的な層の選択肢として存在感を増している。今回の衆院選も民主をはじめとする野党が一時期の勢いを欠く中「共産躍進のチャンス」と捉えて、自共の対決軸を鮮明に。4区だけでなく、比例代表東北ブロックに出馬した前職高橋千鶴子候補の当選も強く意識している。
 一方、陣営には「今回は投票に行かないという人が随分多い。投票率が低いのではと心配している」という声も。選対本部長の越明男弘前市議は「まだ投票先を決めていない人が3割、4割もいるとされている。選挙はこれからが本番。第2弾の政策チラシを届ける準備もしている」と後半戦を見据える。

2930チバQ:2015/01/25(日) 19:38:12
本県1区
2014/12/7 日曜日



左から升田世喜男候補、吉俣洋候補、津島淳候補
 公示日と翌日の2日間で、1区の旧14市町村を回った自民党の前職津島淳候補(48)。街頭演説には首長や県議が並び、自民党ならではの圧倒的な組織力で支持固めを図る。
 演説では米価下落対策を含めた農林水産業政策に多くの時間を充て「私は自民党を押し付けない。皆さんの声を政府、自民党にぶつけていく」と2期目への決意をにじませた。
 2年前は5候補が乱立する中で大差をつけたが、選対本部長を務める山崎力参院議員は「(共産党を除き)相手は一人に絞られ、厳しい戦い。1票1票積み上げるしかない」と危機感を募らせる。
 2〜4区の自民候補と比べて経験、知名度が不足しているのも事実。街頭でマイクを握った同党県連の神山久志幹事長は「一緒に汗をかいて育てよう」と支持者に訴えかけた。
 「手応えも厳しさも感じている」と序盤戦を振り返った津島候補。「地場産業の底力をつけることが大事。政策を丁寧に訴えていく」と力を込めた。
 2日早朝、共産党の新人吉俣洋候補(40)は青森市内の卸売市場を歩いた。「市場は市内の物流のスタート。実情を聞いて、その思いから始めたい」から。選挙への出馬は5度目で、2度目の2010年参院選から公示日や告示日の恒例だ。
 3日は板柳町、五所川原市、鶴田町へ。5日までに選挙区内ほとんどの市町村で街頭に立った。回数は1日10回以上。農村部では農業問題への対案を強調し、環太平洋連携協定(TPP)交渉参加の撤回などを訴える。各地の写真や街頭での出来事をツイッターなどに投稿し、市民らとの対話に活用する。
 「安倍政権への対案を示して駆け抜けている」。5日の街頭で話す通り、各地を小まめに回る。6日も雪が降る中、五所川原市、青森市を巡り「消費税増税に頼らない道がある」などと主張。「一緒に政治を変えましょう」と、演説は毎回こう締めくくる。「農家と一緒に政治を変える戦いをやりたい」と選挙戦を折り返す。
 報道各社が世論調査で自民が300議席超を獲得との予測を伝えた4日。「都会と地方の格差が広がった。自民党に勝たせ過ぎは良くない」。青森市油川地区の街頭に立った維新の党の新人升田世喜男候補(57)はそう声を張り上げた。
 短いペースで演説を繰り返し、社会のセーフティーネット拡充などを訴えつつ、民主、社民両党、連合青森との連携に触れて「野党代表として戦う」と「非自民の受け皿」であることを強調した。
 この日は、序盤の情勢として津島候補の優勢も報じられた。街頭で升田候補が「もう少しで勝てるところに来ている。力を貸してほしい」と支持を呼び掛ける一方、選対幹部は「1週間でどれぐらい差を詰められるか」と気を引き締める。
 期待された「非自民」の共闘は先月27日の決定から、まだ日が浅く「有権者に浸透していない」(選対幹部)。大票田・青森市での巻き返しを期して、民主、連合にさらなる協力を求める。

2931チバQ:2015/01/25(日) 19:38:24
本県3区
2014/12/9 火曜日



左から松橋三夫候補、大島理森候補、田名部匡代候補
 「理不尽な格差を是正し、苦しむ人の声を国政に届けたい」
 衆院選が折り返し地点を迎えた7日、民主党の元職田名部匡代候補(45)は八戸市の八食センター前で声を張り上げ、国政復帰に強い意欲を見せた。「若い人が安定した所得を得て家庭を持ち、社会を支えていける政策を進める」と若者への支援充実を重点に掲げ、「10年、20年先の未来に責任を持てる世代」と他候補に比べての“若さ”もアピール。同センター内で店主や買い物客に次々と駆け寄って握手し、声援に満面の笑みで応えた。
 陣営は「企業や支持者を細かく回って支持を固め、比例票の上積みに向け無党派層への浸透も図る」と、劣勢を伝えられた前半戦からの巻き返しを期す。田名部定男党県連代表は「安倍政権の不満を地道にすくい上げ、民主が非自民の信頼たり得る受け皿であることを示す。奇策はない」と言い切った。
 同日夕、同市の長者公民館で開かれた自民党の前職大島理森候補(68)の個人演説会。当初は他県候補者の応援で不在の本人に代わり、留守を預かる滝沢求参院議員、党所属県議が演説する計画だった。しかし開始から30分後、予定を切り上げた大島候補が登場。100人超の来場者が、拍手喝采で迎えた。
 大島候補はアベノミクスや地方創生の意義を熱っぽく語り「地方の成長のため、国の政治の真ん中に地方を置いた。皆さんが自立した思いと市政を一体として未来の希望をつくり、われわれはそれを全面的にバックアップする」と強調。「いま一度、地方新時代をつくるチャンスだ」と力を込め支持を求めた
 党の重鎮として多忙を極めるスケジュールの中、気遣いと冗談も忘れない。帰り際、来場者に「寒いから足元が滑らないよう気を付けて…」と声を掛けた後で、「選挙中に『滑る』は駄目だな」。
 消費税再増税の中止や原発ゼロの訴えを軸に独自の戦いを挑むのは、6度目の国政挑戦となる共産党の新人松橋三夫候補(65)。4日朝は八戸市庁前でマイクを握り「原発事故が発生した日本でこそ原発ゼロを決断し、市民運動と一緒になって国政を動かそう」と強い口調で呼び掛けた。
 アベノミクスを「格差と景気を悪化させるだけ」と批判。「安倍政権の暴走と対決し、消費税によらず暮らしと財政を支える対案を示す」と意気込み、大企業と富裕層の税の応分負担と、政府による賃上げ助成を訴えた。
 全国的な党への支持拡大を受け「今までになかった人たちから声を掛けられる」と手応えを実感。それでも「短期決戦でどれだけ力を出し切れるか」と厳しい表情を崩さず、「黙っていると自民が何でも決めてしまう。それを懸念する声に応えるためにも、政策を広く訴えていく」と気合を入れ直した。
 田名部候補と大島候補の直接対決は6度目。松橋候補を含めた3候補の顔合わせは5度目となる。
 田名部候補の父・匡省氏の代から続く田名部・大島両陣営の激突は「八戸戦争」とも称されるが、同市の主婦(58)は「盛り上がるのは一部の人だけ。何のための選挙かもよく分からないのに、毎回同じ顔触れで誰に投票しても同じ気がする」と冷めた口調で話した。

2932チバQ:2015/01/25(日) 19:38:49
本県2区=完
2014/12/11 木曜日



左から小笠原良子候補、中野渡詔子候補、江渡聡徳候補
 本県2区の北部・下北半島は多数の核燃サイクル関連施設が立地し「原子力半島」とも称される。原発再稼働が今回総選挙の争点の一つとなる中、原発から出る使用済み核燃料再処理工場が立地する、半島東部の六ケ所村では各候補の演説内容に注目が集まる。そうした同村に公示翌日の3日昼すぎ、2候補が相次いで演説に立った。
 最初に村役場前に到着したのは自民党の前職、江渡聡徳候補(59)だ。防衛相就任後、笑顔を見せる機会は減ったが、この時は再処理工場事業者日本原燃の幹部や地元住民ら数百人を前に表情をほころばせ「お疲れさまです。頑張ります」とそれぞれの手を握り締めた。
 江渡候補は安倍政権の経済政策アベノミクスによる景気浮揚策とその地方波及への道筋、サイクル政策などの取り組みを力説。「日本や世界の中で六ケ所村は核燃サイクルの先端的地域。この世界に誇れる技術をわれわれはしっかり次世代に継承する責務がある」と訴えた。戸田衛村長もマイクを握り、蜜月関係をアピールした。
 長年江渡候補を応援してきた地元の会社役員女性(54)は「経済波及効果は少しずつ出ている。消費税増税でプラスが見えていないだけ」と理解を示した。
 約1時間後、同じ場所に現れた維新の党の元職、中野渡詔子候補(44)だが、急きょ演説を決めた事情もあり、聴衆の姿は見えない。だが本人は笑顔で「いつもニコニコ元気印。中野渡詔子でございます」と大声でアピールした。
 サイクル政策に直接言及しなかった。「村が抱えるさまざまな課題がある。それが国策なら、国がしっかり責任を果たし、道筋を付ける。やらないできたのは誰なのか」と暗に政権与党を批判した後、「増税で生活が苦しくなり、物価が高くなり、事業者は倒産、若者の雇用減。アベノミクス効果は村にあるのか。政治を変える一人ひとりの力を中野渡に託してほしい」と支持を求めた。
 演説後、中野渡候補は物陰から様子を見ていた戸田村長を見つけるや足早に駆け付け、両手を握り締め訴えた。「また一緒にお仕事をさせてください」。
 同日夕、今回の総選挙から区割りが3区から2区に変更となった五戸町中心街では共産党の新人、小笠原良子候補(65)が雪の舞う中、道行く買い物客に手を高く上げて存在感をアピール。「皆さん初めまして。今回の選挙から五戸町は2区となりました。大変すてきな町と感じています」と笑顔であいさつ、存在感を際立たせようと懸命な姿を見せた。
 しかし、演説内容が政権批判に及ぶと、表情を変えて「医療費を上げ、年金を少なくした。介護保険は使いにくい。富裕層と財界、大企業には減税―というとんでもないアベノミクスだ」と訴えた。
 原発政策にも話題は及び、「原発再稼働・推進はとんでもない。自然・再生可能エネルギーへの道は広がっている。さまざまに着手すれば、電気を補える。原発をゼロにしなければいけない」と声に力を込めた。

2933チバQ:2015/01/29(木) 22:58:20
http://senkyo.mainichi.jp/news/20150127ddlk10040206000c.html
公選法違反:石関陣営、元秘書と経営者起訴 連座制は見送り 前橋地検 /群馬
毎日新聞 2015年01月27日 地方版

 昨年12月の衆院選群馬2区に立候補し比例代表で復活当選した石関貴史氏(維新)陣営を巡る公選法違反事件で、前橋地検は26日、伊勢崎市波志江町、石関氏の元秘書、山越清彦(43)=前伊勢崎市議=と、同市連取元町、イベント会社経営、本木博幸(49)の両容疑者をいずれも同法違反(運動員買収)の罪で起訴した。選挙運動の中心人物が禁錮刑以上になると候補者本人の当選が無効になる連座制について、小沢正明次席検事は記者会見で「(山越被告は)適用されるような地位や役割を担っていたとまでは認められない」と述べた。

 起訴状などによると、山越被告は、アントニオ猪木参院議員が石関氏の応援演説をする昨年12月7日の伊勢崎市内での集会を告知するため、本木被告と看板設置を計画。12月1日、本木被告に51万8400円を供与したとしている。看板製作費用は30万円で、残りが本木被告と設置を手伝った男2人の報酬になったという。

 秘書や出納責任者でなくても、選挙運動の中心人物「組織的選挙運動管理者」とみなされれば、禁錮刑以上で連座制の対象となる。県警や地検は関係者から話を聞くなどして山越被告の役割を調べたが、運動全体を仕切るような立場にはなかったと判断したとみられる。

 地検は26日、看板設置を手伝い、本木被告から現金4万円ずつ受け取った別の2人は略式起訴した。

 石関氏は逮捕を受け、今月6日に党選対委員長を辞任。山越被告は勾留中の16日に市議を辞職した。

 石関氏は26日夜、「支援者、関係者の皆さまに大変な心配と迷惑をかけたことをおわびします。いろいろと省みながら、なお一層政治活動に力を入れていきたい」とのコメントを発表した。【尾崎修二】

2934チバQ:2015/01/29(木) 23:15:42
比例次点だったけど、名簿から削除でしょうから松本が次点扱いかな?
===================================
比 柚木道義 党政調副会長 前 岡山4区 82.617
比 津村啓介 〈元〉内閣府政務官 前 岡山2区 79.723
落 橋本博明 〈元〉科技庁職員 元 広島3区 78.007
落 松本大輔 〈元〉文科副大臣 元 広島2区 75.189
===================================


45 :チバQ :2015/01/29(木) 23:11:51
http://mainichi.jp/select/news/20150128k0000m010014000c.html
民主党:酒気帯び運転の元議員処分 広島3区支部長を解任
毎日新聞 2015年01月27日 18時31分

 民主党は27日の常任幹事会で、道路交通法違反(酒気帯び運転)容疑で広島県警に検挙された橋本博明元衆院議員を、広島3区支部長から解任するなどの処分を決めた。橋本氏の離党届も受理した。橋本氏は2009年の衆院選広島3区で初当選し、12年、14年衆院選は落選した。

http://www.chugoku-np.co.jp/local/news/article.php?comment_id=124954&comment_sub_id=0&category_id=256

橋本元衆院議員を摘発 酒気帯び運転疑い

2015/1/26
 元衆院議員で民主党広島県連の橋本博明副代表(44)=広島市安佐南区八木9丁目=が25日未明に道交法違反(酒気帯び運転)の疑いで、広島県警に摘発されたことが同日、分かった。

 橋本副代表によると、24日夜、広島市中区の繁華街の居酒屋で「ビールをジョッキで2、3杯」を知人5人と飲み、車中で仮眠した後、車を運転したという。25日午前3時ごろ、中区内で信号待ちをしていた際、県警自動車警ら隊の職務質問を受けた。呼気検査で基準値を超えるアルコール分が検出され、交通切符を切られたという。

 橋本副代表は2009年8月に衆院選広島3区から党公認で立候補し、初当選。1期務めた。12年12月、14年12月の衆院選はいずれも同区で落選した。

 25日午後、橋本副代表は県連の宮政利幹事長に当面、政治活動を謹慎する意向を伝えたという。「約3時間仮眠をとった後、つい運転してしまった。反省してもし切れず、支援者にきちんと説明したい。政治活動は続けたい」としている。

2935チバQ:2015/01/30(金) 00:00:47
http://senkyo.mainichi.jp/news/20150129ddlk02040058000c.html
升田氏陣営選挙違反:吉田容疑者、再逮捕 運動員、五所川原市内でも電話作戦 /青森
毎日新聞 2015年01月29日 地方版

 昨年12月の衆院選を巡り、維新の党の升田世喜男衆院議員の運動員2人が公職選挙法違反(買収)容疑で逮捕された選挙違反事件で、県警捜査2課と青森署、五所川原署は28日、五所川原市内でも「電話作戦」を主導し、数人の女性運動員に報酬として現金数十万円を支払ったとして、同市金木町、農業、吉田俊逸容疑者(64)を再逮捕した。また、吉田容疑者と共謀したとして、同市松島町2、農業、小濱瑞俊容疑者(47)を同法違反容疑で新たに逮捕した。両容疑者は容疑を大筋で認めているという。

 容疑は、2容疑者は共謀の上、五所川原市で昨年12月、一般有権者に升田氏への投票を呼びかける電話をかけたことなどの報酬として、女性数人に現金数十万円を支払ったとしている。

 吉田容疑者の最初の逮捕容疑は、青森市内のプレハブからの電話作戦で、女性運動員ら十数人に現金数十万円を支払ったとするもの。捜査関係者によると、青森市で約30人、五所川原市で約20人を雇い、時給750円を支払うと約束していたという。このうち、報酬の授受が確認された分が摘発されている。吉田容疑者は青森市での容疑に関し28日付で処分保留で釈放され、五所川原市内でも同様の行為をしたとして再逮捕された。青森市の事件で同容疑で逮捕された渡辺美津江容疑者(50)は、28日付で処分保留で釈放された。県警捜査2課によると、五所川原での電話作戦に渡辺容疑者は関わっていないとみられるという。

 升田氏は青森1区では落選したが、当選した自民党の津島淳衆院議員に3787票差と迫り、比例東北ブロックで復活当選した。升田氏は出身地の中泊町のほか、五所川原市、板柳町、鶴田町の計4市町で津島氏を上回る得票を得ていた。【石灘早紀】

2936チバQ:2015/01/30(金) 00:03:59
http://news24.jp/nnn/news8725887.html
宮路氏の後援会事務所がカレンダー配布
(鹿児島県)

衆議院議員、宮路拓馬さんの後援会事務所が年末から年始にかけ、日本相撲協会が発行したカレンダーを選挙区内の有権者に無償で配っていたことがわかった。宮路さんの後援会事務所によるとカレンダーは日本相撲協会が発行した1部720円の2015年版で年末から年始にかけ後援会事務所のスタッフが選挙区内の有権者5人に配った。去年、東京の知人からカレンダーを譲り受けた元衆議院議員・宮路さんの父、和明さんが自分で使う分を除いた残り5部を「欲しい人にあげなさい」とスタッフに指示したという。カレンダーには「衆議院議員宮路拓馬後援会事務所」と印刷した紙が貼られていた。公職選挙法では選挙区内の人に寄付することを禁じている。今回の件について宮路さん本人は把握しておらず党本部から指摘を受けた後援会事務所が27日配った5人からカレンダーを回収したという。県の選挙管理委員会は「公職選挙法に抵触する可能性は否定できない」としている。
[ 1/28 12:12 KYT鹿児島読売テレビ]

2937チバQ:2015/01/30(金) 00:23:28
山梨
http://www.yomiuri.co.jp/local/yamanashi/feature/CO012451/20141216-OYTAT50002.html
14衆院選 検証
自民ゼロ県連4役辞任
2014年12月16日 05時00分
選挙区惨敗「分裂続く」

 定数が削減された今回の衆院選は、少なくなった議席を争い、各陣営がしのぎを削った。県内の選挙区選では、野党共闘が奏功した民主党の中島克仁と、保守対決を制した無所属の長崎幸太郎が当選。自民党は比例選で3議席を維持したが、全国での圧勝に反し、選挙区で議席を失った。選挙戦を振り返り、今後の県政界の潮流を探る。(敬称略)


 衆院選の投開票から一夜明けた15日午後。清水武則、皆川巌、山下政樹、鈴木幹夫の自民党県連4役は、県連副会長の一人、前島茂松へ辞表を提出した。4人の辞意は、県関係の国会議員6人に対しても県連事務局を通じてすぐに伝えられた。

 「選挙区選で敗北した責任を取る」と皆川。詳細については「敗軍の将、兵を語らず、だよ」と述べるのみで、多くは語らない。だが、自民党関係者や支持者の間では、県連執行部の辞意は当然のこととして受け止められている。

 「0増5減」で定数が2に減ったとはいえ、全国的な自民党圧勝の中で選挙区の議席を獲得できなかったのは、山梨県のほかは基地問題に揺れる沖縄県だけ。県内はかつて「保守王国」と呼ばれ、現在も厚い保守層が存在するはずだ。比例選の復活当選などで3議席は維持できたが、選挙区選を落としたことは自民党関係者に衝撃を与えた。

 「県連、責任取れよ」。開票が進む14日夜、1区で涙をのんだ宮川典子の陣営で、詰めかけた支持者から激しいヤジが飛んだ。宮川は「私の努力不足」と頭を下げたが、並んだ県連幹部らに浴びせるように「のりちゃんのせいじゃない」「自民にまとまりがないからだ」と罵声は続いた。

 「自民のまとまりのなさ」を懸念する声は、衆院選前から支持者の間には広がっていた。年明けの知事選や甲府市長選に関する候補者擁立で県連は衆院選直前まで迷走。政権与党で、保守層に支えられているはずの同党県連の出馬要請に対し、誰もが二の足を踏み、「分裂していて一枚岩で支えてくれないから」とささやいた。

 2区の選挙戦がその象徴だ。10年前からの因縁を引きずる堀内詔子と長崎幸太郎の戦いでは、前回の衆院選に続き、党公認の堀内ではなく、長崎を支援する保守系県議がいた。党本部も党総務会長が長崎に、党選対委員長が堀内に、それぞれ応援に駆けつけ、分裂選挙が展開された。

 長崎は無所属という立場をいかして、民主党や維新の党など野党の支持層からも幅広く票を集めたことが勝因となったが、保守層を分断したことも大きな要因だ。

 「堀内詔子が選挙区で勝つことが解決の出発点になるはずだった。こうなると、分裂は続くだろう」。堀内の選挙区での敗戦が決まった14日夜、堀内の選対幹部は打ち明けた。

 2区に比べれば、保守層が団結できたはずの宮川陣営。だが、「強固だった組織は高齢化などで弱体化し、かつてのような機動力を発揮できなくなっている」と漏らす関係者もいる。分裂に目を奪われている間に、保守の組織そのものに大きな変化の足音が忍び寄っているのかもしれない。

2014年12月16日 05時00分 Copyright © The Yomiuri Shimbun

2938名無しさん:2015/01/31(土) 18:31:01
http://www.yomiuri.co.jp/kyushu/local/kumamoto/20150123-OYS1T50022.html
熊本県高教組幹部書類送検へ 衆院選で公選法違反疑い
2015年01月23日
 昨年12月の衆院選で、特定候補への投票を呼びかけるため、公職選挙法で認められていない文書を、複数の有権者に郵送したとして、県警は近く、県高校教職員組合の幹部を、同法違反(法定外文書頒布)容疑で熊本地検に書類送検する方針を固めた。

 捜査関係者によると、幹部は、熊本5区で落選した社民党候補への投票を呼びかける法定外の文書を、同選挙区内に住む非組合員を含めた教職員や教職員OBら不特定多数に郵送した疑いがある。幹部は容疑を認めているという。

 県警は昨年12月15日、熊本市中央区京町の県高教組の事務所を、同法違反容疑で捜索し、パソコンなどを押収していた。

 公選法は、選挙運動期間中、選管に届け出た以外に、特定候補への投票を呼びかける文書を郵送することなどを禁じている。

2015年01月23日 Copyright c The Yomiuri Shimbun

2939名無しさん:2015/01/31(土) 21:28:01
第47回衆議院総選挙反省会総括 [転載禁止](c)2ch.net
http://yomogi.2ch.net/test/read.cgi/giin/1418627658/
第47回衆議院総選挙・議席予想反省会スレ2 [転載禁止](c)2ch.net
http://yomogi.2ch.net/test/read.cgi/giin/1419086174/
第47回衆議院総選挙雑談スレ★1 [転載禁止](c)2ch.net
http://yomogi.2ch.net/test/read.cgi/giin/1415942760/

2940名無しさん:2015/02/07(土) 10:05:22
https://www.oita-press.co.jp/1010000000/2014/12/08/003929305
カギ握るTPP問題 選挙戦ルポ・2区

 【大分2区】
山下 魁  37 共産・新
吉川 元  48 社民・前
衛藤征士郎 73 自民・前
 =公明推薦=
(届け出順、数字は年齢)

組織引き締め確認
 別府市内で4日夜、来県した万歳章全国農業協同組合中央会長を囲む県内JA幹部の会合が開かれた。そこに選挙区を離れて駆け付けた衛藤の姿があった。2日夜の日田市内での個人演説会では「万歳会長が泊まり込みで応援に来る」と親密さをアピールしていた。
 衛藤は自民党内で環太平洋連携協定(TPP)に関わる外交・経済連携本部長を務める。1次産業が盛んな2区でTPP問題は重要な争点の一つ。序盤で優位に立つ衛藤は農業票固めにも余念がない。
 県農協農政推進本部(本部長はJA大分中央会長)は公示前、TPP交渉で重要5項目の関税を守ることなどを前提に衛藤ら県内の自民党候補3人を推薦した。だが、豊後大野市の稲作農家の60代男性は「自民党が本当に日本の農業を守れるのか疑問だ。でも他に選択肢もない」と複雑な心境を明かす。
 衛藤陣営は5日の選対会議で期日前投票の呼び掛け徹底など組織を引き締める方針を確認。さらなる票の上積みを目指す。

元首相が奮起促す
 「小選挙区で吉川を勝たせることが平和憲法を守る第一歩だ」。6日夜、臼杵市内で開かれた個人演説会。元首相の村山富市は危機感をあらわにして支援者に一層の奮起を促した。前回、比例で復活当選した吉川は今回も衛藤を追い掛ける展開になっている。
 党勢が低迷する社民党にとって大分は沖縄と並ぶ党の屋台骨を支える重要地盤。県出身の党首、吉田忠智は吉川の出陣式を第一声の地に選んだ。村山は90歳の高齢を押して各地の集会に駆け付ける。1、3区からも地方議員や支持労組幹部が応援に入り、党の総力を挙げて議席獲得を目指す。
 第三極が参戦した前回と構図が変わり、「反自民票」の集約が鍵。支持母体の県平和運動センターや個人後援会は組織票固めを急ぐ一方、吉川は演説で「アベノミクスは地方、中小企業には毒矢だ」「日本がTPPに参加すれば農家には絶望と借金しか残らない」と政権批判に徹し、活路を見いだそうとしている。

街頭演説に手応え
 山下は街頭演説を中心に安倍政権が進める経済政策や集団的自衛権の行使容認を批判。党県委員会幹部は「反応もよく、比例票掘り起こしにつながる」と手応えを強調する。 (文中敬称略)

2941チバQ:2015/02/19(木) 20:40:37
http://www.sankei.com/affairs/news/150219/afr1502190037-n1.html
2015.2.19 18:55

維新・升田衆院議員の運動員2人を起訴 連座制の適用も 青森地検





 青森地検は19日、昨年の衆院選で電話による選挙運動の報酬に現金を渡したとして、公選法違反(買収)罪で、維新の党、升田世喜男衆院議員の陣営の運動員だった農業、吉田俊逸容疑者(64)を起訴、無職、渡辺美津江容疑者(50)を在宅起訴した。

 升田氏は昨年の衆院選で青森1区から出馬し比例代表東北ブロックで復活当選した。

 地検は、升田氏の当選が無効となる連座制の対象になる可能性があり、公選法の規定に基づき、両被告に「百日裁判」に該当する事案だと地裁に連絡した。

 起訴状によると、吉田被告は昨年の衆院選で、渡辺被告と農業、小浜瑞俊容疑者(47)のそれぞれと共謀し、電話で升田氏への投票を呼び掛ける選挙運動の報酬として、現金計約220万円を運動員41人に渡したとしている。

 青森区検は19日、小浜容疑者を略式起訴し、青森簡裁は罰金40万円の略式命令を出した。

2942チバQ:2015/02/19(木) 20:45:25
>>2919
http://senkyo.mainichi.jp/news/20150219ddlk30040467000c.html
公選法違反:石田氏の元秘書、略式起訴で罰金 簡裁命令 /和歌山
毎日新聞 2015年02月19日 地方版

 昨年12月の衆院選和歌山2区で当選した自民党の石田真敏氏の元公設秘書の男(48)が公職選挙法違反(買収)罪で略式起訴されたことを受け、和歌山簡裁は罰金30万円の略式命令を出した。命令は13日付。起訴状によると男は昨年12月14日、石田氏の女性運動員に選挙運動の報酬として現金3万4500円を渡したとされる。【倉沢仁志】

2943チバQ:2015/02/19(木) 20:56:16
http://www.sponichi.co.jp/society/news/2015/02/19/kiji/K20150219009836510.html
田母神氏の会計責任者 政治資金3千万流用か「生活費や遊興費」
 昨年の東京都知事選と衆院選に立候補し落選した元航空幕僚長の田母神俊雄氏(66)が19日、東京都内で記者会見し、支持者からの寄付などで集めた政治資金1億数千万円のうち約3千万円を、会計責任者の50代男性が私的に流用していたと明らかにした。

 田母神氏によると、男性は都知事選直前の昨年1月から、田母神氏の政治団体で会計責任者を務めていた。都知事選で政治団体には、寄付金などで約1億2千万円が集まり、2月の投開票後、約6千万円が残った。

 ところが、12月の衆院選前後でさらに数千万円が集まったにもかかわらず、衆院選後に経費の支払いが滞っていることが判明。会計責任者を複数回、問いただしたところ、今月上旬「生活費や赤坂のクラブなどでの遊興費に使った」と認めたという。

 刑事告訴も検討しているといい、田母神氏は記者会見で「監督責任は私にある。ご寄付いただいた皆さまには誠に申し訳なく思っている。選挙で不正に使ったということはない」と話した。

 田母神氏は昨年2月の都知事選に立候補したが落選。同12月の衆院選では東京12区で次世代の党から立候補したが、落選した。
[ 2015年2月19日 11:25 ]

2944名無しさん:2015/02/22(日) 12:27:44
http://senkyo.mainichi.jp/news/20150210ddlk26010483000c.html
衆院選:伏見の開票ミス、票と帳簿の照合怠る 市選管が調査報告 /京都
毎日新聞 2015年02月10日 地方版

 昨年12月の衆院選で京都市伏見区で発生した開票ミスについて、市選管は9日、中間速報用の集計表作成時に、確認作業の正規の手順を省くなどしたことが原因とする調査結果を明らかにした。

 開票ミスは、伏見区の比例票の開票で発生。「次世代の党」の1500票が誤って「共産党」に集計された。結了速報を受けた府選管が「他区に比べ次世代の票が著しく少ない」と指摘。区選管が再点検して発覚した。伏見区の最終的な開票結了は15日午前6時にずれこんだ。

 市選管によると、開票時に票は政党ごとに500票ずつ束にされれ、計算担当が1束ごとに1回押印する「得票調査簿」を政党別に作成する。中間速報のために集計表を作る際、通常は「調整担当」の職員が、計算担当者と、帳簿と得票計算台にある票束の突き合わせをしている。

 だが当日、急きょ作業を応援した調整担当補助者が突き合わせ手順を省き、計算担当者から票数を聴取して口頭で調整担当に伝達。集計表の次世代の欄には1500票を除いた端数が記され、1500票は共産の票に加えられた。

 市選管は「集計表作成の際に言い間違いや聞き違い、書き間違いなどが発生したと思われるがどの段階かは不明」としている。

 さらに計算総括者が中間速報の集計表の確認を怠ったり、書記長が速報値と票束との突き合わせをしないままに開票結了結果を読み上げるなど、ミスに気付く機会を逃していたこともわかった。市選管自体も「全区の結了時に他区と比較点検すべきという認識が希薄だった」としている。

 伏見区選管は再発防止策として、集計表作成時に複数で突き合わせをすることや、事務が集中しがちな調整担当の作業内容の検討など、開票事務体制の見直しなどを進める。

 また6日付けで、伏見区長や区選管職員など計5人と市選管の事務局長、次長が厳重文書訓戒などの処分を受けた。【野宮珠里】

2945名無しさん:2015/02/22(日) 23:05:14
http://www.saga-s.co.jp/senkyo/shuin/30203/136477
=担当記者座談会=【1区】無党派取り込み原口逆転
2014年12月16日 10時33分

 安倍政権の2年間の評価を問う2014年衆院選は自民、公明が圧勝し、現政権の継続が決まった。1票の格差是正に伴う「0増5減」により、佐賀県は2小選挙区で6人が争った。自公圧勝の全国情勢とは異なり、自民と民主が星を分け合う激戦となり、比例当選を含め自民3人、民主2人という衆議院議員の政党勢力図は変わらなかった。担当記者が選挙戦を振り返った。(敬称略)

■岩田、てこ入れ実らず

 A 1区は大接戦だった。序盤劣勢だった原口一博が逆転できた要因はなんだろう。

 C 民主への逆風が強かった前回に比べ、有権者の反応が良かったのは間違いない。原口本人は骨折で入院中だったが、政治家としての存在感は他候補より際立っていた。逆境が支援者の結束を強めていたし、勝因の一つに「同情票」を挙げる関係者もいた。集会でも涙を流して耳を傾ける支援者をよく見かけた。無党派層の票が相当流れたんじゃないかな。

 D 原口の長男もひそかに話題になっていたね。

 C 陣営も「初めてマイクを握ったとは思えない」と演説の落ち着きぶりに驚いていた。好青年で、原口本人も当選直後に事務所で「自分より政治家に向いているかもしれない」と語り、支援者からどっと笑いが起きていた。

 A 岩田和親の陣営はどうだった。

 B 「接戦」が伝えられてからは集会で土下座するパフォーマンスまでやって、かなり必死だった。当初は相手候補のけがで楽勝ムードがあったのは確か。陣営幹部から「ついてる」という声もあった。雲行きが怪しくなって、かなり引き締めに走ったが、結局、差されてしまった。

 A 敗因はなんだろう。

 B 候補者決定に手間取ったのは大きい。新たな区割りを引き継ぐには、あまりにも遅すぎたのだろう。

 A 新人ならともかく、現役の国会議員がそれを敗因に挙げるのはどうかな。2年間の活動ぶりが問われたんじゃないか。

 B 比例に回った今村雅弘の名簿順位が上位でなかったため、選挙戦が難しくなってしまった部分も否めない。選挙協力がスムーズに運ばず、序盤では「小選挙区は岩田、比例は公明」の訴えがほとんど聞かれなかった。

 C 自民党本部が重点区に指定し、安倍首相や大臣クラスを連日、佐賀入りさせた。全国的には自民圧勝だし、相当なてこ入れで負けただけに、ショックは大きそうだね。

 A 激戦だった一方で、投票率は戦後最低だった。

 C 原口陣営では投票率がどれぐらいになりそうか、逆によく質問された。「大義なき解散」と言われ選挙への関心が乏しいうえ、師走という時期が重なり、「最大の敵は低投票率」と言う関係者もいた。

 B 岩田陣営も空席が目立つ集会も多かったし、陣営の熱気とは裏腹に有権者の選挙熱は冷めていたね。

 A 共産は唯一20代の候補者だった。

 D 消費増税中止を訴え、自民、民主との違いを強調した。だが、反対を訴えたオスプレイの佐賀空港配備計画は大きく争点化されず、結果的に2氏の対決に埋没してしまった。

=2014衆院選 担当記者座談会=

2946名無しさん:2015/02/22(日) 23:05:46
http://www.saga-s.co.jp/news/saga/10101/136476
=担当記者座談会=【2区】 古川、知事の知名度抜群
2014年12月16日 10時33分

■区割り変更 大串健闘

 A 自民新人の古川康が投票締め切り直後の「ゼロ当確」。公示日1週間前のドタバタ知事辞職で、よくここまで票をまとめたね。

 B 「投げだし辞職」の批判はあったが、ぎりぎりまで知事を続け、露出が高いまま選挙に臨んだことがプラスに働いた。街演先の反応もよく、知事時代に見た地域の課題を演説に織り交ぜ、評判も良かったよ。

 D 古川の勝因は唐津市議団を中心とする保利耕輔の選対がまとまったこと。保利は自分の選挙より熱心で、保利の妻も古川の妻を伴い、支持者回りを続けた。だめ押しは、保利陣営が受けなかった公明の推薦まで得たこと。古川はそれだけ大串博志を脅威に感じていたんだと思う。

 B 「投げだし」にも敏感だったよ。旧2区の決起大会では司会者が「県知事の重責を放り出す形となりましたが」と紹介する一幕があり、古川が顔色を変えて弁明していた。

 C 大串は選挙区割りが変更された昨夏から毎週末、新選挙区に入り、小さな集落の祭りに顔を出しては地道に有権者と語り合ってきた。国会議員がおそれ多く近寄りがたい存在だった旧3区の有権者にとって新鮮に映ったようだ。

 D 「古川さんには上がってほしいが、大串さんにも落ちてほしくない」。何人もの自民支持者からそんな言葉を聞いたよ。党内屈指の政策通である大串と、知事時代に支持率7割を誇った古川。当初、2人の対決は「どちらが退場しても佐賀にとっては損失だ」という空気が流れていたけど、あれでね…。

 B 公示日前夜に発表された大串の比例九州ブロック単独1位の優遇だね。これで大串の「当確」は約束されてしまった。「どちらも当選」が見えてしまった中での選挙戦はどこか緩んだ感じがしたな。

 A 得票状況をどうみる。

 D 旧3区はダブルスコアに近い4万票差で古川。逆に旧2区は大串が8千票上回った。3万票差は古川陣営が目指した「圧勝」とは言い難いんじゃないか。

 C 次も2人の対決になるのは間違いない。大串が追いつくには大きな差だ。しかし、今回はマイナス要因が多かったのも事実。国替えに近い区割り変更から1年5カ月での選挙は、一人ずつ膝をつき合わせて支持を広げる活動スタイルには準備が足りなかった。比例優遇による緩みもあったと思う。

 A 共産の御厨さとみは不安定な非正規雇用で働いた自らの経験を切実に訴えた。唐津市に4度入って「反原発」の主張にも力を入れたけど、選挙の争点として際立たせることはできなかったね。

=2014衆院選 担当記者座談会=

2947名無しさん:2015/02/22(日) 23:06:15
http://www.saga-s.co.jp/news/saga/10101/136475
=担当記者座談会=【比例】今村、名簿下位乗り越え
2014年12月16日 10時32分

■低投票率でも自民5000票増

 A 自民は投票率が低下する中、前回より約5千票積み増した。

 B いろんな思いが交錯していたよね。0増5減の影響で比例単独に回った今村雅弘が31位と名簿下位だった衝撃が大きかった。

 C 自民に比例候補がいるにもかかわらず、小選挙区の勝利には「比例は公明」の徹底が必須となっていた。その一方で、「今村さんと書けないなら、やっぱり『自民』と書いて応援したい」という声もあった。

 A 公明も得票率を1ポイント伸ばした。

 E 悲願の4議席目を獲得、党県本部の幹部は「実質的な躍進」と話す。終盤には農業関係者の一部から票獲得の約束も取り付けるなど、支持層を広げた。

 A 民主は目標の15万票に届かず10万5千だった。

 C 1、2区の候補者の得票は16万8千で、6万以上の差がある。「個人の看板頼み」の選挙戦で、党への信頼は復調の兆しとまでは言えないようだ。

 A 躍進した共産は、県内でも2万939票と前回の1・3倍を獲得した。

 D オスプレイ問題や安倍政権の政策に対する明確な対決姿勢が批判票の受け皿になったのだろう。一方、前回に続き小選挙区で候補者不在の社民はほぼ横ばい。県連幹部は現状に危機感を募らせ、地方議員の候補擁立など「次世代づくりに早急に取り組む」と話している。

=2014衆院選 担当記者座談会=

2948名無しさん:2015/02/22(日) 23:06:40
http://www.saga-s.co.jp/news/saga/10101/136036
=県内出口調査分析= 民主、無党派層で明暗
2014年12月15日 10時11分
 共同通信社の衆院選出口調査を分析すると、佐賀1区で当選した民主前職の原口一博氏(55)は、前回衆院選に比べて無党派層の支持を伸ばし、自民支持層にも食い込んでいた。2区で落選した民主前職の大串博志氏(49)は逆に無党派層の支持を落とし、当選した自民新人の古川康氏(56)とほぼ同率で、無党派層の動向が明暗を分けた形だ。

 調査は投票日の14日、佐賀県内48投票所で2036人(1区1056人、2区980人)から投票後に聞いた。「支持政党なし」のいわゆる無党派層は1区222人、2区176人で全体の約20%を占めた。

 支持政党別の投票行動を見ると、1区の原口氏は民主支持層の94・3%を固め、維新や社民支持層の約80%を獲得した。自民からも23・4%の支持を得て、無党派層の支持も前回を8・3ポイント上回る64・0%だった。自民前職の岩田和親氏(41)は自民の76・3%、公明の73・9%を固めたものの、無党派層の支持が26・6%にとどまった。

 2区の古川氏は自民の87・9%、公明の77・4%から支持を得た。大串氏は民主の87・7%を固め、社民や維新の支持層も一定獲得したものの、無党派層の支持が前回を9・7ポイント下回る47・7%だった。古川氏の48・3%とほとんど変わらず、新しい区割りで無党派層への浸透が難しかったことをうかがわせる。

 共産新人の古賀誠氏(29)=1区=、御厨さとみ氏(33)=2区=は共産支持層を固めたものの、伸び悩んだ。【さが衆院選2014】

2949チバQ:2015/03/10(火) 19:53:21
>>2943
http://www.sankei.com/affairs/news/150310/afr1503100038-n1.html
2015.3.10 19:03

田母神氏が告訴状送付 会計責任者の横領疑い問題で





 元航空幕僚長の田母神俊雄氏(66)は10日、自ら代表を務める政治団体の政治資金の一部を着服したとして、会計責任者だった50代男性に対する業務上横領罪の告訴状を、警視庁に送付した。田母神氏の事務所の関係者が明らかにした。

 田母神氏は昨年2月と12月、都知事選と衆院選に立候補、落選したが、今年2月に記者会見し、これらの選挙で会計を担当した男性が、寄付などで集まった政治資金1億数千万円のうち約3千万円を遊興費や生活費に流用したと公表した。

2950チバQ:2015/03/12(木) 19:41:31
http://senkyo.mainichi.jp/news/20150312ddlk02040050000c.html
升田派選挙違反:「百日裁判」で17日に初公判 /青森
毎日新聞 2015年03月12日 地方版

 青森地裁は11日、昨年末の衆院選で当選した維新の党の升田世喜男衆院議員の陣営を巡る公職選挙法違反事件で、同法違反(買収)罪で起訴された運動員2人の初公判の期日を17日午前10時と決めた。青森地検が連座制適用を視野に求めていた「百日裁判」に応じ、5月29日まで8回分の期日を定めた。

 対象は五所川原市金木町、農業、吉田俊逸(64)と、青森市三内、無職、渡辺美津江(50)の両被告。地検は両被告のどちらか、あるいは双方が公選法で定める「組織的選挙運動管理者」に該当する可能性があると判断している。【佐藤裕太】

2951チバQ:2015/03/12(木) 19:41:50
http://senkyo.mainichi.jp/news/20150312ddlk10040212000c.html
石関氏陣営公選法違反:初公判 元秘書に1年6月求刑 /群馬
毎日新聞 2015年03月12日 地方版

 昨年12月の衆院選で群馬2区から立候補し比例代表で復活当選した石関貴史氏(維新)陣営の公選法違反(運動員買収)事件で、石関氏の元公設秘書で前伊勢崎市議の山越清彦(43)、イベント会社経営の本木博幸(49)の両被告の初公判が11日、前橋地裁で開かれ、2人は起訴内容を認めた。検察側が山越被告に懲役1年6月、追徴金1万8400円▽本木被告に懲役1年、追徴金50万円を求刑、結審。判決は4月15日。

 検察側の冒頭陳述によると、山越被告は、アントニオ猪木参院議員が石関氏の応援演説をする集会を告知しようと看板設置を計画。12月1日、本木被告に51万8400円を渡したとしている。6日深夜に看板を設置中、警察官に見つかった。

 被告人質問で山越被告は「看板の無許可設置は違法だと思ったが他の場所でも見たことがあり、警告程度で済むと思った。陣営のボランティアに頼むのはまずいと思い業者に頼んだ」と説明。本木被告も「金を受け取るのもまずいと思ったが、当時金に困っていたこともあり気が向いてしまった」と述べた。「看板制作費と設置、撤去にかかる人件費として51万8400円を請求し、受け取った際に1万8400円は払い戻した」と説明した。

 検察側は、両被告が看板設置後に請求書や領収書を破棄し、他の陣営関係者も関連データの入ったパソコンを破棄したとして「組織ぐるみで証拠隠滅を図った」と主張した。

 弁護側は山越被告への約300人からの減刑嘆願書を示し、「違法性は比較的低い」と主張。執行猶予付きの判決を求めた。

 選挙運動の中心人物が禁錮刑以上になると候補者本人の当選が無効になる「連座制」については、前橋地検が適用を見送る方針を表明している。【尾崎修二】

2952チバQ:2015/03/17(火) 21:14:03
http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201503/20150317_23052.html
<升田氏派選挙違反>運動員2人起訴内容認める

 衆院選青森1区で落選し、比例東北で復活当選した升田世喜男氏(維新)派の選挙違反事件で、公選法違反(買収)の罪に問われた農業吉田俊逸(64)=五所川原市金木町=、無職渡辺美津江(50)=青森市三内=の両被告の初公判が17日、青森地裁で開かれた。吉田、渡辺両被告は「間違いありません」と起訴内容を認め、弁護人は「責任者の立場にはなく、一般運動員として活動していた」と主張した。
 検察は両被告、もしくは一方が連座制対象の組織的選挙運動管理者に該当するとみている。当選無効や立候補禁止など、公民権や選挙の効力に影響が及ぶことが予想されるため、地裁は迅速に審理を進める「百日裁判」を適用した。
 起訴状によると、吉田、渡辺両被告は共謀して昨年12月14、15日、青森市内のプレハブなどで升田氏への投票を電話で呼び掛ける選挙運動などの報酬として、運動員27人に現金計約147万円を渡したとされる。吉田被告は同9〜14日、五所川原市内の電話作戦でも運動員14人に現金計約73万円を供与したとしている。
 一連の事件では、両被告と共謀した運動員2人と電話かけをした41人の計43人が略式起訴された。


2015年03月17日火曜日
関連ページ:青森社会

2953チバQ:2015/03/18(水) 07:46:25
http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201503/20150318_23001.html
<升田氏派選挙違反>管理者か否かが焦点

 衆院選青森1区を舞台にした升田世喜男氏(維新、比例東北)派による公選法違反事件の「百日裁判」が17日、青森地裁で始まり、買収の罪に問われた農業吉田俊逸(64)、無職渡辺美津江(50)両被告の運動員としての地位をめぐって検察、弁護側双方が攻防を繰り広げた。弁護人は、電話作戦に参加した相当数の運動員を証人尋問する必要があると主張した。
 検察は、約40通の運動員の供述調書を提出。両被告が責任ある立場にあったことを立証するため、吉田被告らが「責任は私が負います。(報酬は)私の財布から出します」「警察にはお金をもらったことを言わないでほしい」と説明したり、口止めしたりしたとする調書の内容をつまびらかにした。
 警察の聴取が始まった直後に、「領収証を燃やしてほしい」「警察が動いている。メールを消してほしい」などと証拠の隠滅を運動員に指示したとする供述も示した。
 悪質な買収に関わった人物が、組織的選挙運動管理者に当たるか一般運動員かで、升田氏への連座制適用の可否が決まる。適用を回避したい弁護側は被告の罪状認否後、「公訴事実は争わないが、名実ともに組織的選挙運動管理者の立場になかった」と主張した。
 閉廷前、裁判長から今後の審理の方針を尋ねられた弁護側は「今回の選挙での地位や役割を十分に審理してほしい。(両被告が選挙運動の中心人物だったとする)検察の供述調書の内容とは、かなり違う見方をしている」と強調した。


2015年03月18日水曜日
関連ページ:青森社会

2954チバQ:2015/04/07(火) 21:48:00
http://www.sankei.com/west/news/150407/wst1504070005-n1.html
015.4.7 11:00
【関西の議論】
衆院選「次世代票1500票、なぜか共産票に」の原因は…当落入れ替え、二重カウントと大失態が続く京都市選管の正念場





(1/4ページ)【関西の議論】

選挙の開票作業。自治体ごとの差が歴然となるケースも…
 厳格な公正性が求められる選挙の開票事務は、自治体職員の力量を図る一つの指標になるともいわれる。職員が開票所できびきびと動く自治体がある一方、雑談をしながら作業に臨んでいるような自治体もあり、自治体ごとの差が歴然となるケースも少なくない。とはいえ、開票事務でまず重要になるのはスピードよりも正確さなのだが、昨年12月の衆院選では、京都市選管で信じられないような事態が起きた。伏見区の比例票で「次世代の党」にカウントされるべき1500票が「共産党」の票としてカウントされたのだ。なぜ、そんなことが起きたのか。かつては当落の入れ替えにかかわるようなミスをしたこともある京都市。統一地方選が始まる中、どういう対策をとっているのだろうか。

突き合わせを省略

 昨年の衆院選でミスが起きた比例票について、開票作業の手順はどうなっているのか。市選管によると、開票作業が始まると、政党ごとに500票の束に仕分けるのがルールだ。

 票数は政党ごとにつくられた得票計算簿の上で計算する。計算担当の職員が1束ごとに1回押印することになっており、その数をもとに票を計算する。1束500票なので、2カ所押印されていれば、千票というわけだ。

 ここでミスが起きれば、票数が変わってしまう。計算担当の職員に加え、別の調整担当の職員も、得票計算簿と票束の突き合わせをして、集計表を作ることになっていた。

 しかし昨年の衆院選は、この手順通りで作業は行われていなかった。この日、調整担当職員が疲弊した様子だったため、急遽(きゅうきょ)、別の補助者が作業を手伝うことになったのだが、突き合わせの手順を省略して集計表を作ってしまったのだという。

 このときに、集計表の共産党の欄に次世代の党の得票分1500票が誤って加算され、次世代の党の欄には1500票を除いた381票のみが記載され、間違いが起きた。

 突き合わせの作業が無くても計算担当の職員が正確に調整担当職員に票数を伝達し、正確に記載していれば問題は起きなかったが、この手順のどこかでミスが起きてしまったようだ。

 市選管の担当者は「どこかで、言い間違い、聞き間違い、記載間違いなどがあったと思われるが、どこで生じたかは不明だ」と振り返る。

 その後、何度か間違いを見つけるチャンスはあったが、チェック機能は働かなかった。

覚えた「違和感」

 間違いの可能性に最初に気付いたのは、京都市の関係者でなく、京都府選管の担当者(35)だった。開票作業が一段落した投開票日翌日未明の12月15日午前1時前。開票結果に「違和感」を覚えた。

 京都府内でも、伏見区は最大の有権者を抱える大きな選挙区。必然的に、各政党に対する投票者数の実数も府内最大になることが多い。にもかかわらず、次世代の党の投票者数として伏見区選管が報告してきた数字は381人。京都市内の各区のなかでも2番目に少ない数字だった。

 速報値をもとに、隣接する西京区、右京区と比べても票数が極端に少ない。「おかしいな」と感じたという。

 府選管に配属されて5年目だった担当者はこの日、比例担当班の責任者を命じられていた。各市町村選管から来た速報値を検算し、最終的に間違っていないかを確認するのが主な仕事だ。

 作業は終了間近だった。京都府庁が京都市役所の仕事に口を出すことにややためらいもあった。しかし、初めて任された責任者として、「疑問を疑問のまま残すことはできない」と思い直し、市選管に疑問をぶつけることにした。

2955チバQ:2015/04/07(火) 21:48:41
 市選管を通じ、伏見区選管に確認を求めた。当初は「マニュアル通りにやっており問題はない」と突き返された。

 「本当に大丈夫か」と、直接、伏見区選管に細部を尋ねたところ、対応があやふやに。府選管の担当者は伏見区選管の担当者に「疑問を抱えながら確定票を打つことにならないか」と問いかけ、再開票することを提案した。

家に帰った立会人を呼び戻し

 再開票はおおごとだ。

 開票作業は立会人のもとで行う必要があり、このときすでに立会人は家に帰っていた。未明まで作業を続け、やっと家に帰った人をもう一度、開票所に呼び戻さないといけないのだ。

 指摘を受けた伏見区選管は再開票を決断。開票所には数人しか職員が残っていなかったが、すでに帰宅していた開票管理者や立会人4人を開票所に呼び戻した。

 再開票を求めた府選管の担当者はこのとき、「市選管が正しかったら、騒動を起こしたことを謝罪しなくては」とも思っていた。

 票は箱詰めして封印されていた。呼び戻した管理者や立会人が立ち会いのもとに箱を開け、同日午前5時20分に再集計作業を始めると、ミスが判明した。正しい数字に修正され、最終的に開票作業が終了したのは午前6時ごろだった。

 府選管の指摘は正しかった。

再発防止のために…

 選挙のミスは重大だ。京都市は後日、伏見区長やかかわった伏見区選管の職員ら計7人を厳重文書訓戒などのけん責処分とした。

 今後、伏見区選管は再発防止に向け、作業が集中する調整担当に人員を重点的に配分するなど選挙事務従事体制の見直しを進める。

 市選管の担当者は「頭がクリアな時にやれば、問題はないはずだが、連日の残業に加えて、開票作業は深夜に及び、焦りもある。だが、ミスに気付くチャンスは何度もあった」と話す。

 実は市選管は、過去の選挙でも何度もミスを繰り返してきた歴史がある。

 平成19年の府議選では当落が入れ替わる大失態も引き起こしている。中京区選挙区(定数3)で、区選管委員長が得票数を発表する際、4人の立候補者の票のうち3人分が入れ替わり、自民現職と民主新人の当落が入れ替わってしまった。いったんは落選している民主新人が当選したとの速報が流れる事態も起きた。その時は開票所の立会人が誤りに気づき、すぐに発表を修正したものの、当落が入れ替わった双方に遺恨を残す結果となった。

 13年の参院選では、大きな失敗が2つ重なった。西京区選管が参院選比例代表の開票作業で、政党得票数と名簿登載者得票数を誤入力。中央選管による集計完了が翌日夕にまでずれ込む事態を引き起こした。同市左京区の不在者投票の1660票が開封されず、無効票となったという問題もあった。

 さらに25年の参院選では、同市南区の不在者投票の選挙区311票、比例312票について投票者として二重にカウント。当落に影響はなかったが、確認作業に時間がかかり、比例代表の開票作業が午前3時半までずれこんだ。

 4月12日には統一選前半戦として、京都府議選と京都市議選の投開票を控えている。さて、今回は-。

2956チバQ:2015/04/15(水) 22:42:13
http://www.sankei.com/affairs/news/150415/afr1504150030-n1.html
2015.4.15 16:14

石関氏の元秘書に猶予判決 公選法違反罪、前橋地裁





 昨年の衆院選で運動員を買収したとして、公選法違反の罪に問われた維新の党、石関貴史衆院議員の元秘書で元群馬県伊勢崎市議の山越清彦被告(43)に、前橋地裁は15日、懲役1年6月、執行猶予4年、追徴金1万8400円(求刑懲役1年6月、追徴金1万8400円)の判決を言い渡した。

 また、同法違反罪に問われた会社役員、本木博幸被告(50)には、懲役1年、執行猶予3年、追徴金50万円(求刑懲役1年、追徴金50万円)を言い渡した。

 野口佳子裁判長は判決理由で「陣営の選挙情勢が芳しくないと考え計画した。金額は約50万円と高く、選挙運動の公明、適正が害された」と指摘。一方、「反省し、既に市議を辞職している」と執行猶予を付けた理由を説明した。

 判決によると、昨年12月1日、山越被告が伊勢崎市で開かれる石関氏の応援演説会の看板を設置する報酬として、運動員だった本木被告に現金51万8400円を渡したとしている。

2957チバQ:2015/04/16(木) 21:12:00
http://senkyo.mainichi.jp/news/20150416ddlk02040013000c.html
升田派選挙違反:百日裁判 「電話作戦」と選対組織 関係性巡り応酬 /青森
毎日新聞 2015年04月16日 地方版

 昨年の衆院選で初当選した維新の党の升田世喜男衆院議員の陣営を巡る公職選挙法違反事件で、百日裁判の第4回公判が15日、青森地裁(鎌倉正和裁判長)であった。検察側が、同法違反(買収)罪で起訴された運動員の2被告と、升田氏の選対組織の関係性を示す冒頭陳述を新たに行った後、升田陣営の選対幹部3人の証人尋問が行われたが、3人はいずれも2被告の動きについて「知らなかった」と証言した。

 2被告は五所川原市金木町、農業、吉田俊逸被告(64)と、青森市三内、無職、渡辺美津江被告(50)。

 検察側は冒頭陳述で、2被告が組織した「電話作戦」と選対組織のつながりを示す「間接事実」を提示。升田氏の義兄が吉田被告の提案で電話回線の設置やプレハブの準備をしたことや、電話掛けをした運動員の名簿が選対のパソコンで「アルバイト名簿」の題で管理されていたこと、渡辺被告を電話作戦担当とする役割分担表の存在などを指摘した。

 証人尋問では、選対の本部長代行、事務局長、幹事長が3人とも吉田被告の動きについて「全く知らなかった。とにかく無関係」と関与を完全に否定した。

 渡辺被告の「選対副幹事長」の役職について幹事長は「組織の『格』のために副幹事長に17人の名前を並べただけで権限はなかった」と証言。電話作戦担当の意味についても「会議の招集や紹介者名簿に記載された人に支持を呼びかける係で、吉田被告の『電話作戦』は全くの別物」と強調した。事務局長は泣きながら「みんなが本気になって一生懸命戦った選挙で、(升田氏の当選が)本当にうれしかったのに、そんな矢先にこんなことになって本当に残念です」と話した。【佐藤裕太】

2958チバQ:2015/04/20(月) 21:57:32
http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201504/20150420_23024.html
<升田氏派選挙違反>選対関与めぐり攻防


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 衆院選青森1区を舞台にした升田世喜男氏(維新、比例東北)派の選挙違反事件の百日裁判は、検察側が追加の冒頭陳述を終え、検察、弁護側双方の立証内容が出そろった。買収罪に問われ、起訴内容を認めた農業吉田俊逸(64)=五所川原市=、無職渡辺美津江(50)=青森市=両被告が連座制対象の組織的選挙運動管理者に当たるかどうかが焦点。2人の地位と役割、選対組織との関係をめぐり応酬が繰り広げられている。
 吉田被告が五所川原選対の事務長だったとする検察は、電話かけの拠点となったプレハブ小屋、電話回線を選対に準備させ、陣営幹部や運動員らの協力も得て電話かけの運動員を集めていたと指摘。吉田被告と共謀して青森市の拠点を取りまとめたとする渡辺被告に関しては「陣営の中心的人物」とし「電話運動員に報酬受領を口外しないよう口止めしていた」と述べた。
 これまでの証人尋問で、電話運動員は「升田氏が五所川原の拠点で『有権者の声を参考にしたい』などと話した」と詳述。検察は、電話運動員が電話内容のメモを入れる「目安箱」を作ったり、プレハブの備品を選対が提供したりしたとする証言を引き出し、電話かけの運動と選対が深く関わっていたことを印象付けようとした。
 弁護側は「電話かけは吉田被告の単独遂行性が極めて高く、選対を巻き込んだ組織的な犯行とは言えない」と反論している。(1)選対から排除された吉田被告は一支持者として選挙運動に携わった(2)渡辺被告は報酬を支給される事務員として県選管に届けられていた-などを根拠に挙げた。
 選対幹部は法廷で「報酬を伴う電話かけだとは知らなかった」と証言した。
 検察、弁護側の主張が真っ向から対立する両被告の地位と役割、電話かけの選挙運動と選対との関わりは、立証の程度や地裁の認定によっては連座訴訟へと結び付く。升田氏の国会議員としての地位を左右する事態につながるだけに、双方の神経戦は続く。


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2015年04月20日月曜日

2959チバQ:2015/04/22(水) 19:48:59
http://news.livedoor.com/article/detail/10033668/
超人気の松岡修造氏「政界入り」固辞していた

2015年4月22日 7時15分 東スポWeb
松岡修造,
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 元テニスプレーヤーでスポーツキャスターの松岡修造氏(47)が、政権入りを袖にしていた! 教え子の錦織圭(25=日清食品)が昨年9月の全米オープンテニスで準優勝してからがぜん、お茶の間の注目が高まった松岡氏。やることなすこと次々ヒットする破竹の勢いだが、その超人気ぶりは芸能界を超え、やはり政界からも注目されていた。なんと安倍政権が、ある重要なポストを用意し三顧の礼で迎え入れようとしていたことがわかった。

 現在、出演するCMが約10社とノリに乗っている松岡氏。日めくりカレンダー「日めくり まいにち、修造!」の発行部数が85万部を突破するなど、まさに飛ぶ鳥を落とす勢いだ。

「CM1社当たりの契約料が4000万円前後。ほかにイベント出演料も1本数百万円は確実。年収は5億円近いのではないか」(芸能関係者)というから、世界ランキング46位まで上がった現役時代に続き、タレントとしても大成功を収めたと言っていい。

 超人気者にして、父が東宝元社長で阪急東宝グループ創業者に連なる血筋の松岡氏を、やはり政界も放ってはおかなかったようだ。事情通はこう話す。

「実は…昨年12月の衆院選の際、自民党が家柄もよく、スキャンダルの噂もない松岡氏に政界出馬の打診をしていたと言われています。しかも、東京五輪に向けて今年10月にも新設されるスポーツ庁の重要ポストを用意して、三顧の礼で迎え入れる態勢だったようです」

 昨年末の総選挙といえば、消費税の再引き上げ延期、安倍政権の経済政策アベノミクスの継続か否かが、かかっていた。

 物価が上がるのに給料が上がらないという国民の不満が募るなか、今後の政権運営を盤石のものにしたい安倍政権が、国民的人気者の松岡氏を担ぎ出し票を集めたかったのは合点がいく。

 しかも、スポーツ界、政界でかねて設立が待望されていたスポーツ庁の重要ポストに松岡氏を据えるとなれば、20年五輪に向けた選手強化などの「顔」として世間的な関心が集まったであろうことは疑う余地もない。松岡氏にとっても“おいしい話”だったはずだ。

 だが、そんなポストも松岡氏にとっては眼中になしだった。政界への誘いを固辞し、現在の立場を守ったという。

「松岡さんは錦織選手を発掘した『修造チャレンジ』に代表されるように、ジュニア世代のテニスプレーヤー育成に力を注いでいますよね。スポーツ庁の重要ポストを与えられて政権の言いなりになるよりは、自らやりたい信念を貫くことを選んだのでしょう」(前出の事情通)

 そんな松岡氏は20日、都内で行われたカップラーメン「日清麺職人」の新CM発表会に出席し、台本にとらわれない自由なトークでエンターテイナーぶりを見せた。

 CMで女優の中村優子(40)が演じる主婦の髪形の変化に気付く板前役を演じた松岡は、イベントの冒頭で白いかっぽう着姿からエプロン姿の主夫、そして紺色のりりしいかっぽう着姿へと早着替えによる三変化を披露。しかし、なぜか納得いかない表情で報道陣の前に歩み寄ると「早着替え、相当練習したのになぁ〜、どうなってるんだっ!」と戸惑った自分を叱責した。

 さらに、CM撮影時にはなかったホクロをひとつ書き足してイベントに臨んだ中村が、「観察するのが好き」という松岡氏に、撮影時と何が違うかを当てる緊急テストを実施。絶対に答えられないとの大方の予想を裏切って、松岡氏は「ホクロがこんな感じじゃなかった!」と驚異の観察眼を発揮して正解を言い当て、会場を沸かせた。

「僕は人を応援したり指導する才能がある」と胸を張った松岡氏。誰にも負けない情熱と鋭い観察眼があれば、政治家になっても活躍できるだろうが、何があってもブレない信念で日本テニス界をさらなる高みへ導いてくれそうだ。

2960チバQ:2015/05/14(木) 21:50:34
http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201505/20150514_23029.html
<升田氏派選挙違反>選対関与否定の矛盾追及

 衆院選青森1区を舞台にした升田世喜男氏(維新、比例東北)派の選挙違反事件で、公選法違反(買収)の罪に問われている農業吉田俊逸(64)=五所川原市=、無職渡辺美津江(50)=青森市=両被告の公判が13日、青森地裁であった。両被告の地位と役割、選対の関与などを中心に被告人質問を行った。
 吉田被告は、五所川原選対の役職を決める昨年11月の会議に参加しておらず「無役で、事務長の役職を仰せつかってもいない」と供述。組織的選挙運動管理者ではなかったと主張した。
 検察側は、吉田被告の「(電話かけ自体を)選対に隠そうと思っていた」という発言に対し、選対関係者の援助を受けて電話かけをしていた矛盾を追及した。
 渡辺被告は選挙期間中「(電話かけの拠点の)プレハブに行く時間はなく、アルバイトに任せきりだった」と話した。青森の選対幹部に電話かけ要員のシフト表や名簿などを渡したとする供述もした。
 弁護側は青森地検の検察官が2月14日付で作成した升田氏本人の「何も知らなかった」とする調書を、両被告の地位、役割に対する同氏の認識の証拠として提出した。
 証人尋問では、青森の選対事務局次長が、電話かけは吉田被告の独断で行われ、報酬の支払いも事前には知らなかったと主張。五所川原の選対幹部の取り調べを担当した青森地検弘前支部の検察官が取り調べは適正に行われたと証言した。


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2015年05月14日木曜日

2961チバQ:2015/05/14(木) 22:28:38
http://senkyo.mainichi.jp/news/20150514ddlk02040096000c.html
升田派選挙違反:百日裁判 被告「電話作戦隠した」 /青森
毎日新聞 2015年05月14日 地方版

 昨年12月の衆院選で初当選した維新の党の升田世喜男衆院議員の陣営を巡る公職選挙法違反事件の百日裁判の第6回公判が13日、青森地裁(鎌倉正和裁判長)であり、被告人質問が行われた。両被告は改めて起訴内容を認めた一方、電話作戦と選対組織の関係を否定する発言を繰り返した。

 運動員41人に現金を渡したとして同法違反(買収)罪で起訴されているのは、五所川原市金木町、農業、吉田俊逸被告(64)と、青森市三内、無職、渡辺美津江被告(50)。

 吉田被告は200万円超を支払ったが、違法性を認識しており、周囲には大規模な電話作戦を隠してきたと述べた。検察側は、選挙期間中、吉田被告が頻繁に升田氏と電話していたことを指摘し、吉田被告は「二十数回ある」と認めたが、「私は直接おうかがいを立てられる立場ではない」と説明した。

 渡辺被告は、吉田被告から電話作戦を依頼されたことについて、「働いた報酬としてなら違法ではないと思っていた。他の陣営の話を聞いてもどこでもやっているから大したことではないと思っていた」などと話した。

 また、升田氏の「何も知らなかった」などとする検面調書が弁護側から証拠請求され、採用された。検察側は、一部信用性を争うとしている。次回公判は22日に行われ、結審する見込み。【佐藤裕太】

2962チバQ:2015/05/18(月) 23:27:35
http://www.sankei.com/affairs/news/150518/afr1505180030-n1.html
2015.5.18 17:46更新

票水増しで3人懲戒免職 奥山市長減給 仙台・青葉区
職員3人を懲戒免職処分とし、記者会見する仙台市の奥山恵美子市長=18日午後、仙台市役所
 昨年12月の衆院選で仙台市の青葉区選挙管理委員会が票数を水増しした事件で、仙台市は18日、区選管の後藤秀一元事務局長(58)ら職員3人を懲戒免職処分とした。奥山恵美子市長は同日、自身の給与を7月から3カ月間、20%減額すると発表した。

 ほかに処分されたのは、区選管事務局の熊谷純一元選挙課長(58)と荒井孝元選挙係長(57)。

 市によると、青葉区の衆院選小選挙区の開票作業では、投票人数の集計より実際の票数が963票少ない誤差が生じ、熊谷元課長と荒井元係長が白票数などを水増しして取り繕った。後藤元事務局長はこれを隠蔽するため、うその内容の報告書を市選管に提出。不正を認識した時期についても1週間ほど遅く偽った。

 同様の不正は比例代表や最高裁裁判官の国民審査でもあった。熊谷元課長と荒井元係長には4月、公選法違反(投票増減)などの罪で仙台簡裁が罰金の略式命令を出し、2人は納付している。

2963チバQ:2015/05/18(月) 23:28:20
http://www.sankei.com/premium/news/150403/prm1504030001-n1.html
2015.4.3 12:00更新
【日本の議論】
衆院選「開票ミス」を「白票水増し不正」で隠蔽した仙台市職員の凄まじき“コンプライアンス意識”…判事国民審査では“犯人”いぜん名乗り出ず
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開票所を再現して、事務手続きの説明を受ける特別委員会の委員ら=3月12日、仙台市役所
 昨年12月に行われた衆院選小選挙区と最高裁判所裁判官の国民審査で、仙台市青葉区の開票所で不正が発覚した。小選挙区では白票を、国民審査では「裁判官全員を信任する」有効票などを水増し。不正には同区選挙管理委員会の職員が関わっており、区選管事務局長まで事実の一部を隠蔽していたことまで分かった。

(木下慧人、写真も)

 市から刑事告発を受けた宮城県警は3月に公職選挙法違反容疑などで職員2人を書類送検。事件が捜査機関の手に渡ったあとも市選管や市議会でそれぞれ独自に委員会を設置した。民主主義の根幹をなす選挙制度だが、損なわれた信頼の回復に向けた道のりは長い。

■「この方法しかない」

 一連の問題が発覚したのは衆院選小選挙区に比べ、比例代表の同区での投票者数が約千人少ないことに気づいた報道機関からの指摘だった。

 小選挙区の投票後に、比例代表だけ投票しない有権者が千人近くいることは考えにくく、区選管は調査を開始。すると、開票所の担当者2人が不在者投票と点字投票の人数を二重計上していた。つまり、「比例の投票者が少ない」のではなく「小選挙区の投票者が実際より多かった」のだ。

 ところが、当日の開票現場では通常では考えられない判断をしてしまった。突如現れた原因不明の千人分の齟齬に対して、作業に従事していた係長級の男性(当時)は異常な事態に気づいたが、「つじつまを合わせないと開票が終わらない」と考え、申告することなく、白票で埋めてしまった。当日の上司にあたる区選管の選挙課長(当時)に「この方法をとるしかない」と報告し、上司も黙認した。

 その後の市の調査で国民審査についても同様の不正が分かった。小選挙区と同じ集計ミスで、投票者数が千人分多くなった。そこに何者かが投票者数と票数の齟齬を埋めるために、全ての裁判官を信任する票を500票、持ち帰り票を505票として処理。こちらは誰が行ったのかは判然としていないが、作為的な処理の可能性が高い。

 問題発覚から1カ月近く市当局で調査を続けたが、解明には至らなかった。その間には、区選管事務局長(当時)が早期に事実を知っていたにも関わらず、虚偽の報告をしていたことまで発覚。事実を隠していた人物が内部調査を担当していたことは、調査結果の正当性を揺るがす一大事で、組織ぐるみの隠蔽と批判されても仕方がない。結局関係する3人は更迭された。

 市は関係する職員から聞き取り調査を行ったが、曖昧な部分も多く、権限がないため全てを明らかにするのは限界があった。奥山恵美子市長は一連の問題を容疑者不詳のまま、1月19日、宮城県警に公職選挙法違反罪と国民審査法違反罪で刑事告発。問題の行方は捜査機関の手に渡った。

 県警は捜査を重ね、3月23日に公職選挙法違反と国民審査法違反の疑いで前選挙課長を、公職選挙法違反の疑いで前係長を、それぞれ書類送検した。

■委員会を立ち上げ 調査に限界も

 告発後も、保存すべき書類を廃棄していたことが分かったり、個人情報の入った資料を市議に渡していたことなど続々と不祥事が浮かび上がった。奥山市長は「過去にさかのぼって調査することは限界がある」との認識を示し、関わった職員の処罰について慎重な姿勢を崩していないが、市職員全体のコンプライアンス(法令順守)意識が問われる結果となった。

2964チバQ:2015/05/18(月) 23:29:08
 一方、特別委は調査権限を持つ地方自治法に基づいた「百条委員会」ではない。例えば、市が実施した職員への聞き取り調査結果の提出を求めた際も、市側に「捜査に支障がでる」などとして拒否された。権限がない以上、「どこまで踏み込んだ原因究明ができるのか」と疑問視する声も。もっとも刑事訴訟法の47条には「訴訟に関する書類は、公判の開廷前には、これを公にしてはならない」とある。百条委員会として調査権限が付与されても、同条文には公益上の必要が認められれば、その限りではないとする条文が付け加えられているが解釈の幅もあり、市側もこの条文を基に提出を拒否するものとみられる。

■信頼回復へ前途多難

 さらに、両委員会が効率的な役割分担ができているとは言い難い。双方が意見交換する場が設けられた際、第三者委の委員長を務める東北大大学院の河村和徳教授は「特別委で犯人捜しのようになってしまっているのでは」と牽制。「第三者委は選挙管理について、特別委は職員全体のコンプライアンス意識について話し合えれば」と棲み分けへの認識を示した。しかし、特別委側は「議会としても問題の調査が必要」「問題の根本を調べないと再発防止策も話せない」などと、かみ合わない部分も見られた。

 もっとも、両者の最終的な利害は一致するところ。河村委員長は「再発防止策をまとめても、議会のサポートがないと実行できない」と期待を寄せ、特別委の赤間次彦委員長も「認識の違いはあったが、意見を聞けてよかった」と意見交換を評価した。

 仙台市議会は8月27日までの任期で、同月2日には選挙を控える。それまでに具体的な防止策を打ち出す必要がある。

. 一方で、システム面での改善よりも、職員の意識改革が急務といえる。一連の問題で、最終的に警察に委ねるべき法令違反があった問題だったとはいえ、市独自の調査では原因解明できず、国民審査に至っては関わった職員が名乗り出なかった。奥山恵美子市長も3月24日の定例会見で「(書類送検されたことは)厳しい現実と認識している」と述べ、職員の法令順守意識の徹底を図ることを強調した。

 信頼回復へ向け、この問題をきっかけに市の体質を変えることができるかが問われる。

2965チバQ:2015/05/25(月) 21:25:02
http://senkyo.mainichi.jp/news/20150523ddlk02040164000c.html
升田派選挙違反:百日裁判 吉田被告に懲役2年求刑 立場・役割、公判の争点に 29日判決、連座制適用の可能性も /青森
毎日新聞 2015年05月23日 地方版

 昨年12月の衆院選で初当選した維新の党の升田世喜男衆院議員(57)の陣営を巡る公職選挙法違反事件の百日裁判が22日、青森地裁(鎌倉正和裁判長)であり、検察側は同法違反(買収)の罪に問われた五所川原市金木町、農業、吉田俊逸被告(64)に懲役2年、青森市三内、無職、渡辺美津江被告(50)に懲役1年を求刑した。判決は29日。【佐藤裕太】

 両被告は、升田氏への投票を呼びかける大規模な「電話作戦」を展開し、運動員41人に報酬の現金を渡したとして起訴された。

 両被告のいずれかが選挙運動を主導する「組織的選挙運動管理者」で、禁錮刑以上の有罪が確定した場合、升田氏の議員失職につながる連座制の適用対象となるため、両被告の立場・役割が公判の大きな争点となった。

 検察側は22日の論告で、両被告が選対と「連携していたと認められる」と指摘し、「(両被告が)重要な地位、立場にあった」と主張。両被告が過去の選挙で選対役員を務め、選挙運動のルールを熟知していたことも強調した。そのうえで、選挙の公正を害した責任は重大と非難し、それぞれ5年間の公民権停止も求めた。

 これに対し弁護側は、両被告が選対組織に関係なく電話作戦を独断で実行したと主張。選対組織の中では重要な役割は果たしておらず、「意思決定にも関わっていなかった」と述べ、選対とのつながりを否定した。そのうえで、運動員を買収したとする起訴内容自体は認め、反省している点などを挙げ、執行猶予付き判決を求めた。

 百日裁判は、議員の任期中に連座制を適用するため、裁判を長引かせずに事件受理から100日以内に判決を出すことが求められる公判。公選法の規定に基づく。この升田氏陣営を巡る公選法違反事件の公判は3月17日の初公判以降、7回で結審した。

 今後、被告に禁錮刑以上の有罪が確定した場合、仙台高検は升田氏の当選無効を求める訴訟を仙台高裁に起こす方針。

==============

 ■ことば

 ◇連座制
 候補者と一定の関係にある者が選挙違反をした場合、候補者の当選が無効となる制度。1994年の公選法改正で、適用範囲が出納責任者などだけでなく、選挙運動を現場で指揮する「組織的選挙運動管理者」にまで拡大した。検察が連座制適用を視野に起訴する場合、議員の任期中に適用させるため、百日裁判を裁判所に申し立てる。

2966チバQ:2015/05/28(木) 20:44:21
http://mainichi.jp/select/news/20150529k0000m040079000c.html
奈良県選管:衆院選落選の出納責任者、虚偽記載の疑い
毎日新聞 2015年05月28日 20時35分

 昨年12月の衆院選で奈良3区から出馬し、落選した維新新人の栗原絵里子氏(46)陣営が奈良県選管に届け出た出納責任者の女性が、名義だけで選挙に関わっていなかったことが関係者への取材で分かった。事務担当の男性(59)は「急な選挙で娘(20代)の名前を借りた。娘は選挙に一切関わっていない」と説明。収支報告書も女性の名前で提出されており、県選管は公職選挙法違反(虚偽記載)の疑いがあると指摘している。

 公選法は、選挙にあたって出納責任者を届け出るとともに、責任者が収支報告書を提出するよう定めている。報告書への虚偽記載は3年以下の禁錮か50万円以下の罰金が科される。

 事務担当の男性は取材に対し、出納責任者の女性は自身の娘で知的障害があると説明。「立候補表明が公示6日前でドタバタし、出納責任者は誰でもいいと思い、娘の名前を借りた」と釈明し、自分が実質的な会計を取り仕切っていたことを認めた。

 栗原氏は「立候補直前に党関係者から『選挙事務に精通した人物』として男性を紹介された。事務は任せきりで気付かなかった。今後は自ら出納責任者を務めたい」と話した。県選管は「実際に収支業務をしていない人を出納責任者と明記した場合、公選法に抵触する可能性がある」としている。【伊澤拓也】

2967チバQ:2015/05/28(木) 20:49:25
http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201505/20150528_23028.html
<升田氏派選挙違反>連座制どう判断あす判決

 衆院選青森1区を舞台にした升田世喜男氏(維新、比例東北)派の選挙違反事件で、公選法違反(買収)の罪に問われた農業吉田俊逸(64)=五所川原市=、無職渡辺美津江(51)=青森市=両被告の判決公判が29日、青森地裁で開かれる。

 両被告は報酬を伴う電話かけを行ったとする起訴内容を認めている。これまでに公判は7回開かれ、「両被告の地位と役割」「電話かけへの選対の関与」を争点に攻防を繰り広げてきた。両被告が連座制対象の組織的選挙運動管理者に該当するかどうか、裁判所の判断が注目される。
 検察側は吉田被告が五所川原選対の事務長、渡辺被告が青森選対の副幹事長として組織を統括、もしくは取りまとめたことの立証を試みた。事務局長や選対本部長を務めた過去の経歴にも注目し、名実共に「重要な地位、立場にあった」と強調した。
 選対の関与については、報酬の有無の認識にかかわらず、各選対が電話運動員や備品の手配を助け、設備面でも管理運営した事実を示し「電話かけと連携・協働しており、選対の選挙運動の一環として行われた」と指摘した。
 弁護側は、吉田被告が事務長に就いた経緯はなく、自己顕示の強さゆえに役職があるような外観を装ったにすぎないと反論。渡辺被告は一事務員で、選対の取りまとめや意思決定の権限はなかったと述べた。「運動方針の違いから選対や後援会から排除され、被告らも距離を置いていた。重要な役割を担っておらず、過去の役職は今回の地位・立場の判断材料にはならない」と検察の主張を否定した。
 選対の関与は、態勢が整った時系列や選対幹部が重要視していた選挙運動の内容をまとめた資料などを示し「電話かけと選対は関係がないことは明らか。吉田被告が独断で行った」と論証した。
 審理は地裁が事件を受理した日から100日以内に判決を出すように努める「百日裁判」で進められた。29日はちょうど100日に当たる。

[升田氏派選挙違反事件] 昨年12月の衆院選で青森1区から立候補し、比例東北で復活当選した升田世喜男氏(維新)派の運動員らが選挙期間中に青森、五所川原両市で報酬を伴う投票依頼の電話かけを展開したとされる。起訴状によると、吉田俊逸被告は運動員41人に現金計約220万円を供与し、渡辺美津江被告は青森市分(27人、計約147万円)で共謀したとしている。検察側は吉田被告に懲役2年、渡辺被告に同1年を求刑。弁護側は執行猶予付き判決を求め、渡辺被告については罰金刑が相当だと主張した。五所川原市分で共謀した男性事務員と、供与を受けた41人は罰金刑を受けた。

2968チバQ:2015/05/30(土) 10:04:13
http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201505/20150530_23015.html
<升田氏派選挙違反>2運動員に有罪判決

 衆院選青森1区を舞台にした升田世喜男氏(維新、比例東北)派の選挙違反事件で、公選法違反(買収)の罪に問われた農業吉田俊逸(64)=五所川原市=、無職渡辺美津江(51)=青森市=両被告の判決公判が29日、青森地裁であった。鎌倉正和裁判長は、報酬を伴う電話による選挙運動に選対の一定の関与を認めたが、両被告が重要な地位だったとは判断しなかった。その上で吉田被告に懲役1年8月、執行猶予5年(求刑懲役2年)、渡辺被告に懲役8月、執行猶予5年(求刑懲役1年)を言い渡した。検察は控訴を検討する。
 検察側は被告が連座制適用対象の組織的選挙運動管理者と判断し百日裁判を申し立てた。両被告が起訴内容を認めたため、公判では両被告の地位と役割、選対の関与が争われた。
 鎌倉裁判長は、(1)升田氏の義兄が電話かけの拠点となったプレハブや電話の設置をした(2)選対関係者が親族、知人を電話運動員として紹介した-などを挙げ、「選対の関与がなければ短期間に大規模な電話かけを効率的に実行することはできなかった」と指摘。「選対の一定の関与があった」と結論付けた。
 両被告の地位と役割について、吉田被告は五所川原選対の資金管理などの事務に携わったが、中心的な役割は果たしておらず「重要な地位にあったといえない」と判断。渡辺被告は「選対の意思決定に大きく関与できるような地位や立場にはなかった」とした。
 青森地検の外ノ池和弥次席検事は判決後「主張が認められなかった点がある。上級庁と控訴について協議したい」と話した。連座制に関しては「両被告もしくは一方が組織的選挙運動管理者に該当する可能性があるという認識は変わっていない」と述べた。
 判決によると、吉田被告は昨年12月、青森、五所川原両市で、電話による投票依頼などの報酬として運動員41人に現金計約220万円を供与した。渡辺被告は吉田被告と共謀し、青森市分の運動員27人に現金計約150万円を供与した。


関連ページ:青森社会
2015年05月30日土曜日

http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201505/20150530_23029.html
<升田氏派選挙違反>検察側の立証不十分

 【解説】連座制適用を想定し、被告の地位や役割などが争点となった百日裁判で、青森地裁は買収行為とされた報酬を伴う電話かけが、実質的に選対の選挙運動だったかどうかを大きなポイントとして慎重に検討した。
 判決は、選対の明示的な意思決定がなかった電話かけが、暗黙の了解で実行された疑いもあると想定して検証。2被告の地位と立場、選対幹部を中心とする選対関係者らを含む人的・物的な態勢を総合的に評価していった。
 「両被告は過去の役職なども含めて選対で重要な地位、役割を担っていた」と主張した検察の立証内容を検証する上で、選対幹部が決まった経緯などに着目。「両被告の地位と役割」に関して弁護側の主張をほぼ全面的に認めた。裏を返せば、検察側の立証は不十分だったと言える。
 判決は、選対が人的・物的態勢の準備に加担しなければ、大規模な電話かけを円滑に行うことができなかったとも言及。「選対の一定の関与があった」という形で締めくくった。
 「電話かけが選対の選挙運動として行われたとする検察官の主張も、選対とは全く無関係に吉田被告が企図して実行したとする弁護人の主張も採用できない」
 こう指摘した判決は、弁護側、検察側双方の主張の折衷のような印象を残した。(青森総局・辻本まり)


関連ページ:青森社会
2015年05月30日土曜日

2969チバQ:2015/05/30(土) 10:05:05
http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201505/20150530_23017.html
<升田氏派選挙違反>選対幹部側、判決に納得

 衆院青森1区を舞台にした升田世喜男氏(維新、比例東北)派の選挙違反事件で、公選法違反(買収)の罪に問われた2被告に29日、青森地裁で判決が言い渡された。弁護側や選対幹部は、有罪判決を重く受け止める一方、選対の関与についての主張がある程度認められたと受け取った。
 「懲役1年8月に処する。5年間、刑の執行を猶予する」判決後、吉田俊逸被告(64)は口を真一文字に結び、表情を変えなかった。
 午後3時開廷。吉田被告は赤いネクタイを締めた黒いスーツ姿で渡辺美津江被告(51)と入廷した。鎌倉正和裁判長に「少し長くなるので座ってください」と促されると、2人は目を合わせないまま、やや緊張した面持ちで腰を下ろした。
 吉田被告は、公判で一貫して電話かけへの選対の関与を否定してきた。「一定の選対の関与があった」「事務長とは認められない」。判決が事実の認定に及ぶと、正面を真っすぐ見据えて聞き入っていた。
 最後に鎌倉裁判長が「5年間気をつけて生活すれば刑務所に入ることはありません」と説明すると、吉田被告は小さい声で「はい」とだけ答え、頭を下げた。
 閉廷後、吉田被告の弁護人は主張が相当程度認められたとしつつ「判決の内容を見て今後について検討する」と話し、足早に車に乗り込んでいった。
 判決は選対の関与は一部だったとした。傍聴していた幹部らはおおむね納得した様子だった。
 選対の上林英一事務局長は「司法の場で公正公平な判断が下された」と受け止める。連座制については「全く白でもなく黒でもないため、どこまで関わるのかが曖昧だ。選対としては三役が関与していないなどの証言が認められたので、今後は事務局長として正々堂々と見守る」と説明した。
 笹森俊栄幹事長も「完全な関与が認められなかったので安心した。裁判所は冷静な判断をしたと思う」と述べた。

http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201505/20150530_23014.html
<升田氏派選挙違反>連座制なら林氏繰り上げ


拡大写真
 公選法違反(買収)の罪に問われた吉田、渡辺両被告に対する青森地裁判決を受け、被告か検察側が控訴した場合、審理は仙台高裁に移る。控訴審判決に不服があれば最高裁に上告できる。
 被告が組織的選挙運動管理者と認められ執行猶予を含む禁錮以上の刑が確定した場合、仙台高検が升田世喜男氏の当選無効と青森1区からの5年間の立候補禁止を求める行政訴訟を仙台高裁に提起する。升田氏が、当選無効とならないことの確認を求める訴訟を起こす手続きもある。
 連座制が適用され、升田氏が当選無効となった場合は、比例東北で維新の次点だった林宙紀氏(37)=宮城2区で落選=が繰り上げ当選となる見通し。

2970チバQ:2015/05/31(日) 12:23:09
http://senkyo.mainichi.jp/news/20150530ddlk02040021000c.html
升田派選挙違反:百日裁判 「連座制適用」に疑問符 地裁判決 検察、控訴を検討 /青森
毎日新聞 2015年05月30日 地方版

 維新の党の升田世喜男衆院議員(57)陣営による選挙違反事件の1審判決は、検察側が描いた升田氏議員失職につながる「連座制適用」の構図に疑問符がつく司法判断となった。升田氏への投票を呼びかける大規模な「電話作戦」を展開した運動員2人について、青森地裁は29日、「(升田氏の)選対と一定の関与があった」としながらも、実質的には「重要な地位にはなかった」と指摘。検察側の主張はほぼ退けられた形となった。【佐藤裕太、石灘早紀】

 鎌倉正和裁判長は、公選法違反(買収)に問われた五所川原市金木町、農業、吉田俊逸被告(64)に懲役1年8月、執行猶予5年(求刑・懲役2年)、青森市三内、無職、渡辺美津江被告(51)に懲役8月、執行猶予5年(求刑・懲役1年)を言い渡した。

 起訴内容は、両被告が電話による投票呼びかけの報酬として運動員27人に計147万円、吉田被告はさらに14人に計73万円を支払ったというもので、この内容自体は両被告とも3月の初公判で認めており、審理の争点は早々に「両被告の地位・役割」に絞られた。

 検察側はこれまで、吉田被告と渡辺被告の両方あるいはどちらかが連座制適用の対象となる「組織的選挙運動管理者」に該当すると主張。一方の弁護側は、「両被告は電話作戦を独断で実施した」と主張し、選対とのつながりを否定した。

 これに対し判決は、吉田被告が選対の用意した名簿を使用して運動員に電話をかけさせた行為などを踏まえ「選対の一定の関与で、迅速に人的・物的態勢を整え、大規模に(電話作戦を)実行した」と指摘し、選対の関与を認定した。一方で検察側が主張した「重要な役割」については、吉田被告が「選対から事務長に選任された事実は認められない」などとして、選挙運動全般に関わる重要な地位にはなかったと判断した。

 検察側は「主張が認めれなかった点がある」として上級庁と協議し、控訴を検討する方針。被告が「組織的選挙運動管理者」との考えは変えてないとして、有罪が確定次第、升田氏の当選無効を求める訴訟を検討するという。

 升田氏は「ご支援頂いた方が有罪判決を受けたことについて、重く受け止めている。連座訴訟が提起されるかどうか、真摯(しんし)に推移を見守る」とのコメントを出した。一方、被告側の主任弁護人・石田恒久弁護士は「主張が相当程度認められたものと受け止めている」とコメントした。

 公判は議員の任期中の連座制適用を見据え、起訴から100日以内の判決を目指す「百日裁判」として審理されていた。

==============

 ■升田派運動員2被告公判の主な争点

 ◆吉田、渡辺両被告の役割の重要性は?

 ◇検察側主張
 選挙運動に広く関与し、重要な地位、立場にあった

 ◇弁護側主張
 選対幹部から離れた立場にあり、重要な役割は担っていなかった

 ◇青森地裁判決
 吉田被告は選挙運動全般に関わる重要な地位になく、渡辺被告も選対の意思決定に関与できる立場になかった

 ◆「電話作戦」への選対の関与は?

 ◇検察側主張
 電話作戦は選対と協力して選対の運動として行われた

 ◇弁護側主張
 電話作戦は選対と無関係に独断で行った

 ◇青森地裁判決
 電話かけには選対関係者の一定の関与があった

 ◆量刑は?

 ◇検察側主張
 吉田被告に懲役2年、渡辺被告に懲役1年、両被告に公民権停止5年を求める

 ◇弁護側主張
 起訴内容を認め反省しており、執行猶予付き判決が相当。渡辺被告は罰金刑が相当

 ◇青森地裁判決
 吉田被告は懲役1年8月、渡辺被告は懲役8月、共に執行猶予5年

2971チバQ:2015/06/13(土) 00:46:09
林宙紀繰り上げならず
http://www.asahi.com/articles/ASH6D5TPKH6DUNHB00N.html
維新・升田議員の連座制適用を断念 仙台高検
2015年6月12日23時28分

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 昨年12月の衆院選比例東北ブロックで復活当選した維新の党・升田世喜男氏陣営の選挙違反事件で、仙台高検は12日、連座制による升田氏の当選無効を求める行政訴訟を起こさないと発表した。青森地検は控訴を断念する。

 陣営の運動員2人が公職選挙法違反(買収)の罪に問われた事件で、青森地裁は5月、2人に執行猶予付き有罪判決を言い渡す一方、選対が買収に深い関与をしたとまでは認められないとの判断を示していた。

 仙台高検の小林健司次席検事は「控訴の理由が見当たらない」としている。

2972チバQ:2015/06/13(土) 08:56:16
http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201506/20150613_23019.html
<升田氏派選挙違反>関係者「国政で恩返し」

 升田世喜男氏派の運動員による選挙違反事件で12日、仙台高検が連座訴訟を提起しないことが分かり、関係者には安堵(あんど)の声が広がった。
 上林英一選対事務局長は「本当に安心した。一票を投じた青森の有権者のためにも国政で恩返ししてほしい」と話す一方で「事件でさまざまな人に迷惑を掛けた。今後の後援活動については本部長や幹事長らと相談したい」と述べた。
 升田氏は衆院で内閣委員会、東日本大震災復興特別委員会に所属している。維新の党の同僚議員の一人は「升田さんは連座制に問われることを懸念して、委員会では質問するのを控えていた。これからは遠慮することなく、十分に活躍してもらえる」と話した。
 検察の控訴断念の知らせを聞いた農業吉田俊逸元被告(64)は「独断で電話かけをした浅はかさから生じたことで、升田さんをはじめ多くの人に多大な迷惑を掛けた。罪を認めて本当のことを話し、反省した。連座には当たらないことが認められてよかった」と語った。


関連ページ:青森社会
2015年06月13日土曜日

2973チバQ:2015/06/16(火) 21:30:39
>>2012
http://news.biglobe.ne.jp/domestic/0616/ym_150616_0367479894.html
くも膜下出血の共産・笠井代議士、半年ぶり復帰
読売新聞6月16日(火)19時43分
 昨年12月に行われた衆院選の選挙期間中に体調を崩し、くも膜下出血の手術を受けて療養中だった共産党の笠井亮衆院議員が16日、約半年ぶりに復帰し、衆院本会議に出席した。
 笠井氏は、党代議士会で「たくさんの温かい激励を頂いて、こうやって国会に戻ることができた」と感謝の言葉を述べた。笠井氏は、昨年の衆院選で比例東京ブロックから出馬し、4選を果たした。

2974チバQ:2015/06/21(日) 14:15:42
http://www.saga-s.co.jp/news/saga/10101/199818
保利事務所と3区支部解散 親子2代の王国終焉
2015年06月21日 09時21分
自民党佐賀県第3選挙区支部の解散式で、約200人の支持者に感謝の思いを伝える保利耕輔氏=唐津市の唐津神社
自民党佐賀県第3選挙区支部の解散式で、約200人の支持者に感謝の思いを伝える保利耕輔氏=唐津市の唐津神社
 元衆院議員保利耕輔氏(80)の選挙を支えてきた「自民党佐賀県第3選挙区支部」の解散式が20日、唐津市の唐津神社であった。保利氏は集まった後援会関係者ら約200人を前に「皆さんのおかげで長い長い政治生活を務めることができ、何も悔いはない。3区の全ての業務はこれで終了する」と宣言した。唐津市東城内の事務所も来月に閉鎖予定で、先代の茂氏以来2代70年の保利王国は終焉(しゅうえん)した。

 唐津神社は、保利氏にとって1979年の初出馬以来、12回の選挙の出陣式を行った思い入れの地。解散式の前に美萌夫人と二人で神事に臨んだ。式には地元の支持者のほか、県選出の国会議員も集まり、長年の功績をたたえた。親子2代の“保利党”という唐津市の住職奥村豊さん(67)は「金をかけない、清潔な政治姿勢は私たちの誇りでもあった」と振り返った。

 衆院佐賀3区は1996年の小選挙区導入によりできた選挙区。「0増5減」の選挙制度改革で、昨年12月の総選挙から「新2区」に移行し、古川康前知事が後継候補として当選した。保利氏は連続12回の当選のうち、6回を旧3区で戦い、全て圧勝。全国有数の「保守王国」と呼ばれた。

2975名無しさん:2015/09/22(火) 14:15:08
http://www.isenp.co.jp/news/20141123/news01.htm
2014/11/23(日)
 民主県連 高橋氏の擁立断念 三重1区、空白4区も
 民主党県連は二十二日、衆院選三重1区に出馬表明していた高橋千秋前参院議員(58)の擁立を断念した。同じ選挙区から維新の党公認で出馬する松田直久前津市長(60)との候補者調整のため。県連は空白区となっている4区も擁立困難として、候補者を立てないことを決めた。

 1区をめぐっては、維新党の松田直久氏もすでに出馬表明していた。関係者によると、民主、維新両党本部で全国の選挙区調整を進める中で、1区が四つの調整困難区の一つに残ったという。

 最終調整で、前回選で松田氏が出馬したことや、それ以降、1区総支部代表代行として活動してきたことなどを総合判断し、急きょ擁立を決めた民主が譲る形となったという。

 県連関係者は「非常に残念だ」と強調。三重は岡田克也民主党代表代行のお膝元だけに、今回の断念の影響を懸念する声もあるが、「岡田氏が、自分の地元だからとごり押しできるわけではない」とした。

 来月二日公示の衆院選に向けては「2、3区と特に5区に力を集中させていきたい」としている。

 高橋氏の擁立をめぐって、民主党県連は十一月十八日に高橋氏を公認候補として内定したが、その前の十六日には維新の松田氏が出馬を表明していた。高橋氏は「競合するので当然、選挙協力は最後まで探っていく」としながら、民主候補がいない4区からの出馬は「想定していない」と話していた。

 衆院が解散した二十一日、両党が協議した結果、維新が松田氏の1区での公認を同日夜に発表した。民主は高橋氏を公認せず、民主党県連の岡田克代表が同日深夜、公認できないと高橋氏に伝えた。

 1区では、自民前職の川崎二郎氏(67)と、共産新人の橋本マサ子氏(68)も立候補する予定。

http://www.chunichi.co.jp/article/senkyo/shuin2014/mie/CK2014112302100012.html
民主、4区も断念 1区に続き候補擁立せず
 民主党三重県連は、十二月二日公示の衆院選で、三重4区の候補者擁立を見送る。二十三日に発表する。同党は三重1区でも公認が内定していた前参院議員の高橋千秋氏(58)の擁立を断念。県内五選挙区のうち二区で擁立できないのは一九九八年の結党以来、六度目となる衆院選で初めて。

 4区では元衆院議員の森本哲生氏(65)が公認内定を受けていたが、十五日に党県第四区総支部長を辞任し、内定も取り消された。県連は代わりの候補者を探したが、めどが立たないと判断した。4区では自民党前職の田村憲久氏(49)と共産党新人の松木豊年氏(62)が出馬を予定している。

 1区で出馬を表明していた高橋氏の擁立断念は、前津市長の松田直久氏(60)が維新の党公認で出馬するため。両党が候補者の競合を避けるため調整した結果、三重1区を最重点区の一つに位置付ける維新に譲歩した。1区では自民党前職の川崎二郎氏(67)、共産党新人の橋本マサ子氏(68)が出馬を予定している。

◆候補者選び混乱、「王国」危機

 今回の衆院選を党勢回復の足掛かりにしたい民主党だが、「民主王国」といわれる三重県で、五選挙区のうち二区に候補者を立てられない事態に。県連関係者からは比例への影響を懸念する声も聞かれる。

 「現段階で候補者はおらず、非常に厳しい」。岡田克也県連代表が二十二日にそう認めた三重4区の混乱は、解散風が吹く前から始まっていた。来春の県議選の候補者選びをめぐり、森本哲生氏と地元の松阪市議が対立。市議四人から離党届が出され、森本氏は4区の総支部長を辞任した。

 三重1区では自民党に対抗するため、民主自ら提案した野党間の候補者調整が足かせに。維新の党が擁立した松田直久氏は、前回も1区で出馬したが次点で落選し、再起をかけている。高橋千秋氏はそこに割り込む形で民主が擁立した。

 県連は松田氏に民主空白の4区への転出を打診したが維新は拒絶。民主と維新が共倒れし、自民が独り勝ちした前回1区の二の舞いを避けるため、折れるしかなかった。

 県内五選挙区に前職四人、新人一人を擁立する自民に対し民主は岡田代表を含む前職二人、元職一人。4区、津市などの1区とも二〇〇九年の前々回衆院選までは比例復活を含め三回連続で議席を確保し民主王国の礎だっただけに、ある県連幹部は「候補者を擁立したかった」と嘆いた。

2976名無しさん:2015/09/22(火) 14:21:16
http://sp.senkyo.mainichi.jp/news/20141124ddlk13010021000c.html
政治
2014衆院選:各区の情勢/2 /東京

 ◆6区

 ◇越智氏に2新人が挑む

 越智氏と4度にわたり競ってきた民主の小宮山氏が引退。3選を目指す越智氏に2新人が挑むが、民主が候補者調整の最終段階にあり、戦いの構図は流動的。越智氏は安倍政権の経済政策について丁寧な説明を心がける。前回、みんなから出馬した落合氏は精力的に街頭演説をこなす。岸氏は原発再稼働中止などを訴え浸透を図る。

 ◆7区

 ◇松本氏、長妻氏と2新人

 前回比例で復活当選した松本氏と、6選を目指す長妻氏が5回目の対決。アベノミクスの成果を訴える松本氏に対し、長妻氏は景気失速などの問題点を指摘し、知名度で無党派層への浸透を図る。前回は維新の会で立候補し、4万5000票余を獲得した吉田氏は次世代の党に移った。太田氏は4度目の挑戦で支持層拡大を目指す。

 ◆8区

 ◇石原氏、円氏、沢田氏名乗り

 前回圧勝し9選を目指す石原氏と、円氏、沢田氏の3氏が名乗りを上げる。石原氏は党幹事長や閣僚など多くの要職を経験した実績を強調。前回は公示直前の立候補表明で出遅れ3位に甘んじた円氏は、庶民派として幅広い層への浸透を図る。沢田氏は2011年の杉並都議補選に立候補し4万1000票余を獲得した実績を持つ。

 ◆9区

 ◇菅原氏、木内氏と新人攻防

 5選を目指す菅原氏と返り咲きを狙う木内氏の攻防に、新人が加わる。菅原氏は組織固めに加え毎朝の駅頭演説を欠かさず、高い知名度で無党派層へも支持拡大を図る。前回未来の党で出馬した木内氏は維新へ移り、野党相乗りによる幅広い支持層の結集を期す。初挑戦の原氏は消費増税反対などを訴え、浸透を図る。

 ◆10区

 ◇小池氏、江端氏3回目対決

 8選を目指す小池氏と、返り咲きを期す江端氏が3回目の対決。今、多ケ谷の新人2氏も浸透を図っている。小池氏はアベノミクスの継続とデフレ脱却を強調する。江端氏は雇用環境の改善や議員定数削減を主張。今氏は保育士の経験を踏まえ子育て支援の充実を訴える。多ケ谷氏は消費増税に反対の姿勢を掲げている。

2977名無しさん:2015/09/22(火) 14:21:23
>>2976

==============

 ◆各選挙区の立候補予定者

 ◇6区(世田谷区北西部)

越智隆雄 50 内閣政務官 (2)自前

落合貴之 35 [元]銀行員 維新

岸武志 43 [元]世田谷区議 共新

…………12年開票結果…………

当 98,112 越智隆雄  自元

  70,126 小宮山洋子 民前

  52,734 花輪智史  維新

  52,325 落合貴之  み新

  24,725 佐藤直樹  共新

◇7区(渋谷区、中野区)

松本文明 65 [元]総務政務官(2)自前

長妻昭 54 [元]厚労相  (5)民前

吉田康一郎 47 党7区支部長 次新

太田宜興 38 党7区役員  共新

…………12年開票結果…………

当 100,872 長妻昭   民前

比  79,048 松本文明  自元

   45,556 吉田康一郎 維新

   19,495 太田宜興  共新

   17,437 岡本幸三  未新

    1,315 西野貞吉  無新

◇8区(杉並区)

石原伸晃 57 [元]環境相 (8)自前

円より子 67 [元]党副代表 民新

沢田真吾 29 党8区役員 共新

…………12年開票結果…………

当 132,521 石原伸晃 自前

   71,028 山本太郎 無新

   54,881 円より子 民新

   23,961 上保匡勇 共新

 ◇9区(練馬区中西部)

菅原一秀 52 [元]副経産相 (4)自前

木内孝胤 48 [元]三菱銀行員 (1)維元

原純子 50 党地区役員 共新

…………12年開票結果…………

当 145,013 菅原一秀  自前

   55,736 木内孝胤  未前

   45,386 福村隆   民新

   24,976 坂尻正由喜 共新

 ◇10区(豊島区、練馬区東部)

小池百合子 62 [元]防衛相 (7)自前

江端貴子 54 製薬会社役員 (1)民元

今秀子 66 党10区役員 共新

多ケ谷亮 45 会社役員 生新

…………12年開票結果…………

当 108,983 小池百合子 自前

   47,493 江端貴子  民前

   24,414 多ケ谷亮  未新

   22,044 今秀子   共新

==============

 <一覧の見方>立候補予定者は敬称略で、氏名、年齢、主な職業・肩書、当選回数、党派名、前元新の区別。党派名は自=自民、民=民主、維=維新、次=次世代、み=みんな、共=共産、生=生活、無=無所属。解散時の党派別勢力順。未は旧未来。開票結果の「比」は比例復活当選。

〔都内版〕

2014年11月24日

2978名無しさん:2015/09/22(火) 14:22:12
>>2976

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%A7%E6%B2%B3%E5%8E%9F%E9%9B%85%E5%AD%90
大河原雅子
2014年(平成26年)の第47回衆議院議員総選挙では民主党公認で東京6区からの出馬が決定していたが[6]、野党間の候補者調整により維新の党の落合貴之に選挙区を譲る形になり、出馬はならなかった。

2979名無しさん:2015/09/22(火) 16:20:59
http://www.kahoku.co.jp/special/spe1150/20141203_08.html
<衆院選>野党連携「1強」に挑む

 衆院選が公示された2日、野党間の候補者調整が成立した東北の各小選挙区で、候補者らは党の枠を超えた共闘姿勢を積極的に売り込んだ。自民党「1強」体制の切り崩しを狙い、「野党勢力結集で勝利を」などと選挙戦初日からボルテージを上げた。

◎宮城 民・維/青森 民・維・社/岩手 民・生

 仙台市の宮城1、2区では民主、維新両党の選挙協力が実現。同市中心部であった2区の維新前議員林宙紀候補の第一声には、民主党県連の「顔」がそろって駆け付けた。
 1区の民主前議員郡和子候補と、前党政調会長の参院議員桜井充氏。郡候補は「安倍政権の暴走に対抗できる勢力を結集しよう」と呼び掛け、桜井氏も「公認と同じ思いで全力で戦う」と全面支援を誓った。
 青森1区は、民主、社民両党が維新新人升田世喜男候補を推す。第一声では、民主党県連常任幹事で県議の渋谷哲一氏が応援のマイクを握り「民主党は維新、社民、連合青森と一緒に戦う」と4者共闘を宣言した。
 エールに応えるように、升田候補は民主党政権が創設した戸別所得補償制度の復活を主張。「青森県内の衆参議員は全て自民党。与野党を伯仲させ、青森の声を届けたい」と声を張り上げた。
 「大義なき解散と言われる割に与党は強い。野党は依然として厳しい」。岩手1区の民主前議員階猛候補は、盛岡市での第一声で巨大与党との対決に気を引き締めた。
 前回は生活の党(当時・日本未来)から対立候補を立てられ、支持勢力の分散を余儀なくされた。今回、生活は候補を立てず、階候補を自主支援する。陣営からは「前回は生活側に気を使って表に出なかった人も第一声に姿を見せた」と民・生協力への期待の声が上がった。
 福島1区では元参院議員の民主新人金子恵美候補が、共産以外唯一の野党。みんなの党解党を受け、出馬を断念した元議員石原洋三郎氏は2日、民主党の玄葉光一郎元外相と福島市内のホテルで会い、金子氏支援の求めに応じる考えを伝えた。
 石原氏は取材に「第二極と第三極が分裂すれば自民を利するだけだ。後援会に金子氏支援を呼び掛けていく」と語った。
 前回衆院選で石原氏は5万票で次点。民主候補は4万5000票で石原氏に及ばなかった。民主党県連幹部は「石原氏の祖父は元県知事で、父は元衆院議員。根強い支援者がいる石原氏の応援は、本当に心強い」と話した。

2014年12月03日水曜日

2980名無しさん:2015/09/22(火) 17:03:13
http://www.asahi.com/articles/ASGD17DTCGD1TIPE03Y.html
〈福岡4区〉野党共闘、維新候補に一本化
岩波精、山下知子2014年12月2日15時28分

 「非自民勢力を結集して緊張感のある国会にしなければならない」。福岡4区の維新前職、河野正美氏(53)は2日午前、古賀市で第一声を上げた。民主と調整し、共産を除く野党で維新候補だけが立つ共闘が実現した選挙区だ。

 民主は、4区で活動していた元職を1区に国替えさせた。県連幹部は「最大の敵の自民に勝つため、維新と手を組んだ」。両党は県組織レベルで互いに推薦しあう選挙協力も結び、来春の統一地方選に向けた態勢を整えつつある。

 一方、自民前職の宮内秀樹氏(52)はこの日、宗像市で「アベノミクスで経済は少しずつ明るくなっている。この流れを止めたらいけない」と訴えた。「第三極」も含めて6人が乱立した前回、民主、日本維新の会(当時)、日本未来の党(同)の3候補の合計得票は宮内氏の得票数を上回った。ただ「単純な足し算選挙にはならない」とみて、宮内氏は地元首長らを中心に支持を固める戦略だ。

 4区はほかに、民主、維新の一本化を「選挙目当てのご都合主義」と批判する共産新顔の新留清隆氏(59)も立候補した。(岩波精、山下知子)

2981名無しさん:2015/09/22(火) 17:15:31
当選への歩み - 吉田豊史(衆議院議員)
http://ishin-toyama1.jimdo.com/

11月29日
村井宗明(元民主党衆議院議員)と政策協定
富裕層のための経済政策から、市民目線のための政策に転換するという内容。村井氏は吉田氏への候補者一本化のために政界引退をしたが、次期の衆議院選挙は吉田氏と二人三脚となり全力で戦うことを表明しました。
11月22日
維新の党富山県総支部 設立総会
民主党富山県連の政調会長の笠井和広県議会議員が、維新の党の富山県総支部の結成総会にて、野党結集の必要性を訴えました。


維新の党の江田憲司共同代表が、党の富山県総支部立ち上げの会合に出席しました。
来月2日に公示される衆議院選挙では野党連携が焦点となる中、江田共同代表は、民主と競合する全国230の選挙区のうち、富山1区は一本化ができたことを報告しました。
また新たに県総支部長に就いた柴田巧参議院議員も、民主とのすみ分けができたと強調しました。


11月18日
民主党の村井宗明元衆議院議員が政界引退の記者会見。吉田豊史氏への支援を表明し富山1区での「野党結集」が成立しました。

2982名無しさん:2015/09/22(火) 17:30:21
http://www.chunichi.co.jp/article/senkyo/shuin2014/aichi/CK2014120602000290.html
11万票取り込みに思惑 12区
 十四日投開票の衆院選愛知12区(岡崎・西尾市、幸田町)は、公示前日に民主と維新の候補者調整が成立し、自民、維新の前職と共産新人の三人で争う。比例に回った民主前職は前回12区で八万二千票を獲得。前回は未来元職も三万票を取っており、行き場を失った票は有権者の四分の一に上る。取り込みに向けた各陣営の思惑を探った。

 民主の支持母体の連合愛知は二日、比例に回った前職の中根康浩さん(52)の出陣式を終えると、12区の選挙対策本部を解散した。清水貞雄副会長(50)は「組合員には比例で民主に入れるよう求めるが、12区で特定の候補への投票を呼び掛けることはしない」と語った。

 中根さんの後援会幹部は「今のところ、どの陣営からも協力の要請は来ていない」とした上で、「野党協力を考えれば自民への投票は考えにくい。しかし、反労組の維新にも抵抗がある。12区は白票が増えるのではないか」と予想する。

 「私はトヨタのサラリーマンの息子」。維新前職の重徳和彦さん(43)は、街頭や集会で民主支持層に“近さ”を訴える。五日朝には岡崎市の自動車工場の前に立ち、顔と名前を売り込んだ。

 「労組には事前に連絡した」と陣営幹部。しかし、人を出すなどの協力は得られなかったという。「候補者調整の経緯もあり、労組も戸惑っているのではないか。実のある協力になるよう党本部に働き掛けたい」と話す。

 「組合員と言ってもサラリーマン。アベノミクスで賃金が上がったでしょう、と言えば小選挙区は『青山』と書いてくれるのでは」。自民前職の青山周平さん(37)の選対幹部は、民主支持層からの票の流れに自信を見せる。

 青山さんの西尾市の陣営幹部は「長年対立してきて『投票してくれ』とはさすがに言いにくい。民主がこのまま動かないのが一番いい」と期待する。

 一方、前回選に未来で出馬した元一色町長の都築譲さん(64)は、重徳さんの支援に回った。二日、西尾市での出陣式に顔を出した都築さんの後援会幹部が「都築さんから『重徳さんを頼む』と電話があった」と明かした。

 これに対し、青山さんの選対幹部は「西尾市はもともと自民が強い。(推薦を受けた)公明の票もある。影響はあまりないのでは」とみる。

 共産新人の牧野次郎さん(56)の陣営幹部は「組織のしがらみから離れた人に共感してもらい、一票でも多く掘り起こしたい」と意欲を見せる。

 (林知孝、帯田祥尚、佐藤浩太郎)

2983名無しさん:2015/09/22(火) 17:38:40
2014衆院選:民主と維新、選挙区調整 /秋田 - 毎日新聞
senkyo.mainichi.jp/news/20141129ddlk05010286000c.html
民主党県連は28日、衆院選で維新の党と選挙区調整をすることで合意したと発表した。
民主党は、維新の党公認の村岡敏英氏(54)が立候補予定の3区で候補者を擁立しない。一方、維新の党は、寺田学氏(38)と緑川貴士氏(29)の2人が民主党公認で立候補予定の1、2区には、候補者擁立を見送る。同県連は、3区は自主

2984名無しさん:2015/09/22(火) 22:22:22
http://miyakoshinpo.com/news.cgi?no=11531&continue=on
下地氏沖縄1区出馬へ 26日にも正式表明
2014/11/25 09時06分配信 - 政治・行政 -
【那覇支局】元郵政民営化担当相の下地幹郎氏 (53) が12月2日公示、 14日投開票の衆院選に、 沖縄1区からの出馬に向けて調整を進めていることが24日までに、 複数の関係者などへの取材で分かった。 同氏を支援する政党そうぞうと友党関係にある、 維新の党公認候補となる見通し。

 衆院選への立候補をめぐっては、 知事選後すぐに周囲から国政復帰を待望する声が挙がっていた。 沖縄本島や出身地の宮古島市で会合を開き、 支援者らから意見を聴取。 23日には維新の党県総支部、 そうぞうが出馬を要請した。
 これに維新の公認が得られる見通しとなったため、 国政復帰に向けた条件が整い、 出馬に踏み切る決意を固めたとみられる。
 下地氏は25日に態度を明らかにし、 早ければ26日にも正式に立候補を表明する見通し。 知事選で示された、 米軍普天間飛行場の名護市辺野古への移設反対の民意を尊重して、 選挙戦を戦う見込み。

2985名無しさん:2015/09/23(水) 16:27:57
http://www.sankei.com/west/news/141213/wst1412130037-n1.html
2014.12.13 14:10
【衆院選2014】
「無関心という風が一番厳しい」戸惑う候補者

 わずかの票差が勝者と敗者を分けることがある。前回衆院選で接戦を繰り広げた選挙区では、一票の重みを知り尽くした候補者たちが今回も激しくしのぎを削っている。

京都3区

 9日夜、京都3区の民主前職、泉健太(40)の事務所の目の前を走る国道24号で、行き交う通行車両に向けて大きく両手を振り続ける自民前職、宮崎謙介(33)の姿があった。

 宮崎は「なりふり構ってられませんよ。もう戦いじゃない。やるかやられるかですよ」と自分に言い聞かせるようにつぶやいた。

 前回は、宮崎が216票差で選挙区で勝った。が、それはあくまで民主への逆風の結果だと分析する。「自分はあくまでチャレンジャー」と位置づけ、スマートな選挙をするつもりもない。「前回は遠慮もあったけど…」と、そう言って宮崎はもう一度、大きく手を振った。

 惜敗率99・63%-。その宮崎にあと一歩及ばなかった泉も接戦区の呪縛の中にいることを実感している。演説でも「小選挙区、小選挙区で勝利し…」と思わず連呼してしまう。

 前回、宮崎は公募でやってきた東京出身の“素人”だった。だが、地元では、選挙区当選者の方が比例復活よりも格上に扱われる慣例があり、選挙直後の成人式でも1年生議員の宮崎が泉よりも先に紹介された。

 落下傘候補に敗北したことに泉のプライドは傷ついたという。陣営幹部は今でも「支援者の親類に電話すれば、かき集められた数だった。健太が東京から来た新人に負けたらあかんのや」と悔しがる。

 ただ、選挙の構図は、両者の一騎打ちと割り切れるほど単純ではない。

 前回は党の候補者調整でやむなく地元を離れ、京都6区から出馬した維新前職、清水鴻一郎(68)が、今回は3区から立候補したためだ。府議4期の実績がある清水は「候補者の中で伏見出身は私だけ。前回獲得票に個人票を上積みできれば勝負に食い込める」と意気込む。

 3区で5回目の出馬となる共産新人、石村和子(64)も一定の知名度があり、「地べたをはう活動をしてきた」と勝機をうかがっている。

2986名無しさん:2015/09/23(水) 16:28:50
>>2985

和歌山1区

 公示直前の11月30日、和歌山県知事選は自民や民主などが推薦する現職が3選を果たした。万歳三唱が響く選挙事務所。壇上には満面の笑みの候補者や支援者ら約20人が並び、その両端には和歌山1区から出馬する自民前職、門博文(49)と民主前職、岸本周平(58)の姿もあった。決戦を前に、両者は目線を合わせることもなかった。

 保守王国の和歌山で自民は前回実力派を擁した2、3区で圧勝。しかし、和歌山市が選挙区の1区は新人の門が300票の小差で苦杯をなめた。比例で復活したものの、「悔しさとともに300という数字を胸に刻み込んだ」という門は以来2年間、「県都奪還が使命」と毎週末地元に戻って活動を続けてきた。

 公示直後の4日には、接戦区を重視して遊説する首相の安倍晋三も駆けつけた。陣営は「挙党態勢の支援。絶対に負けられない」と意気込む。

 一方、前回紙一重で勝利をつかんだ岸本も混戦を抜け出そうと街頭でマイクを握り、切実な思いを訴える。「今度の選挙、後はありません。300票差なんてぜいたくは言いません。10票差でも結構ですから勝ちたいんです」

 選挙カーや本人の名刺に「民主党」の文字はない。「岸本党」を名乗り、個人を前面に打ち出した戦略をとるのは「民主への逆風は前回以上。反発より、無関心という風が一番厳しい」と感じているからだ。

 その2人がともに熱い視線を送るのが維新票。今回維新は1区に候補を擁立しておらず、前回獲得した約3万9千票の行方が勝敗を決するといえる。「改革志向であり、保守でもある維新の支持者はどこに流れるのか…」。両陣営は戸惑いながら受け皿を目指す。

 国政に挑戦を重ねる共産新人の国重秀明(54)は「暮らし重視の政治」を訴え、「自共対決」を強調している。(敬称略)

2987名無しさん:2015/10/03(土) 11:30:38
ナイトライフ系サイトのコラムですが。。。

http://www.mule-plesen.com/blog/column/2014-12-15/
サプライズ解散、衆院総選挙〜宮城2区中野正志、秋葉賢也の怨念〜

大義なきサプライズ解散で衆院総選挙が行われることになった。 多少自民党が減っても自公連立で過半数は維持する現体制は変わらないだろう。何せ、一強多弱であり。野党の足並みそろわず自民党を攻撃する政策が希薄だからだ。それにしても七百億もの無駄な公費が使われる。まさか新聞、テレビの不景気をカバーするために打った選挙ではあるまいに!この選挙で一番得をするのは選挙公報やTV宣伝などでマスコミ、メディアに金が流れるからだ。  消費税の10%引き上げの先送りといえば国民の支持は得られるだろうが、今回は見送るが一年半後にはやることを承認させる選挙でもある。景気は良くなるのか。アベノミクスでデフレから脱却、株価が上がったことは事実だが景気の先行きがわからない。来年は統一地方選その後は参院選があるため長期政権維持のため今しかないと判断したのかもしれない。財務省とメディア対策選挙と私は考える。  ところで衆院宮城二区に次世代の党から拉致被害者家族会の増元照明(59)が立候補する。宮城2区は現職の秋葉賢也(52)自民4期に維新の会の林宙紀が1区から鞍替えして出馬し、他に共産・社民党の新人と定数1名に5名で競う県内一の大激戦区となった。次世代の党の県連会長の中野正志と秋葉賢也の怨念の争いであり、中野と秋葉は共にかつて故三塚博代議士系の兄弟分である。増元は宮城県に縁もなく中野が連れてきた訳だが、中野と秋葉は二人でコスタリカ方式で何度か選挙をクリアしてきたが中野の度重なる落選で関係がこじれてしまった。  もともと三塚票を基礎に中野後援会ができ、県議で基盤を作った選挙区であり、秋葉は街頭演説一本で浮動票で勝ち抜いてきていて地道な組織づくりを行ってきていない。しかし、中野の地盤は村井知事が引き継ぎ村井は秋葉とは松下塾の出身で盟友であり、そのことが複雑な構図となっている。中野にすれば小僧っ子の秋葉に選挙区を乗っ取られ、先陣を越され、たびたび落選し前回の参院選では落選すれば夜逃げして借金を踏み倒すか自殺して支払うしかないだろうとも噂された。金を貸した連中が貸し倒れになることを恐れて懸命に応援して何とか参院選比例で当選できたが秋葉、村井憎しの気持ちで一杯だろう。増元が落選してもその後、娘か娘婿を立てるためのワンポイントで自分の後援会固めとも考えられる。村井知事の動向がみものである。  余談だが高倉健が死去した。マスコミはこぞって大スター高倉健の生前の生き様に賞賛を送っている。マスコミ、メディアの人を褒める記事にお目にかかることが滅多になくいつも政治家や芸能人の醜聞やスキャンダルが売り物の珍しい現象だ。  私は任侠物の映画では鶴田浩二のファンだった。何か哀愁と影を感じ、人の心に訴えるものを感じたが高倉健は、ただカッコイイという印象だが、鶴田浩二は出生や育ちが複雑でヤクザに襲われたりした経験があるので、それが演技、現実味や写実感に繋がったのだろう。一応、高倉健は父親が九州中間市の炭鉱の管理職、母親が教師で中流家庭の出で明治大学商学部も出ている。ハワイに日本人が来ない高級リゾート地に別荘を持っていて撮影の後はそこで暮らしていたせいか英語も堪能で頭のいい人だったようだ。私は高倉健が本当は気のいい、真面目で明るく照れ屋で神経の細い男だったのではないかと思う。それがカッコイイところから任侠映画等がヒットしたため、本人はその役の高倉健の寡黙で男らしい渋い姿を私生活でも貫き通したものだと思う。無理に本当の自分と違うヤクザを演じていたことが私の心を打たなかったと思う。真に人生そのものが俳優高倉健でありファンを裏切らない男の生き様を見せてくれたと感じた。「役者風情が文化勲章とは」そう思ったが、冷静に見ると宮内庁もよく評価したものだ。付き合った人や共演者は皆、その死を惜しみ生前の功績を称えている。政治家どもに爪の垢でも煎じて飲ませたいものだ。  安倍晋三ちゃんも祖父から受け継いだ国家観を持っていて期待しているのだが、先般の女性閣僚登用や十八歳以上の国民投票権、30%の女性管理職などヘタな人気取りなどせずに健さんを見習ったらどうかな。後で評価されること間違いなし。自信を持って、憲法改正、教育改革、選挙制度の見直しに邁進すべし。(敬称略)藤太 剣

2014年12月15日

2988名無しさん:2015/10/11(日) 14:28:49
https://www.youtube.com/watch?v=Ff4Kl2ntF1I
【太田昭宏 応援演説】安倍晋三 内閣総理大臣
ohtaakihiroCH

2014/12/07 に公開

2014年12月7日の街頭演説会にて、安倍晋三内閣総理大臣が、応援にかけつけてくださいました。

2989名無しさん:2015/10/11(日) 15:18:17
http://blogos.com/article/106399/
JAPANISM2015年03月16日 07:25
「東京12区」選挙レポート!「自公分断」を掲げた田母神俊雄氏の戦いで保守が直面した今後の課題

「自公分断」のため東京区から出馬
「公明党をぶっ潰せ!」

昨年11月21日に衆議院の解散が決まり、翌月12日に第47回衆議院議員総選挙が行われることになった。解散から7日後の11月28日には、太陽の党に所属していた田母神俊雄氏が同志の西村眞悟氏と共に次世代の党に合流し、公明党・太田昭宏国土交通大臣の選挙区である「東京12区」からの出馬を表明した。そして公示日となった12月2日、氏は選挙区内の赤羽駅前において、声高らかに冒頭の言葉を発したのである。

田母神氏が出馬を表明すると、多くのネットユーザーは「自公連立を分断させる」という氏の〝狙い〟をすぐに理解した。そして東京12区は、この選挙において最も注目を浴びる選挙区のひとつになった。また大阪では西村氏が「大阪16区」から出馬して、公明党の北側一雄氏と議席を争うことを表明。「東の田母神、西の西村」で公明党と激突することになったのだ。

北区全域と足立区の1部から構成される東京区は、平成6年に小選挙区制が採用されて以降、自民党左派の八代英太氏が2回続けて当選した。その後は自民党が下野した平成21年の衆院選において、追い風が吹くなか、当時民主党に在籍していた青木愛氏が当選したことはあったものの、前後の3回の選挙では、いずれも太田氏が当選を続けてきた。また12区内でも、特に北区は公明党の支持母体である創価学会の会員が多く、実際に私も駅前のみならず、区内の住宅街を歩き回ってみたが、公明党のポスターや三色旗を見掛ける機会がほかの街より多かった。つまり12区は「公明党地盤」と断言してもいいエリアであり、田母神氏にとっては極めて不利な選挙区だったのだ。しかし田母神氏は〝わざわざ〟この選挙区からの出馬を選んだ。理由は前述の通り「自公連立を分断させなければならない」という意志によるものだが、昨年2月の東京都知事選において「泡沫候補」とされながらも大健闘した氏に、今度こそは当選を果たしてもらいたいと、多くの国民が期待を寄せた。

私は結果にかかわらず、この選挙戦は歴史的な戦いになるのではないかと思った。そこで次世代の党関係者のご協力の下、選挙戦初日から投開票日まで、時間が許す限り取材することにした。

街頭演説は連日大盛況!
選挙戦初日、選挙事務所には多くの支援者が集まり、街頭でのビラ配り、事務所内でのビラ折りなどで田母神陣営を支えた。また街頭演説にはジャーナリストの山際澄夫氏などが応援に駆け付け、50人を超える聴衆は喝采を送った。

田母神氏は演説において、安倍政権が掲げる「日本を取り戻す」に賛同の意向を示し、それを実現させるためにも、安倍政権の足枷となっている公明党をぶっ潰さなければならないと訴えた。さらに氏は直前に話題となっていた「中国漁船サンゴ密漁問題」を例に出し、大量の中国船が小笠原近海に領海侵犯をしてサンゴの密漁を続けていたにもかかわらず、然るべき対応を採らなくてはならない国土交通大臣が何もしなかった、と太田氏を痛烈に批判した。また田母神氏は批判に留まらず、日本の国防強化の重要性についても強く主張した。「自衛隊が戦える態勢ができると戦争になるという人がいる。しかし消防署が増えると火事が増える、警察署が出動準備を整えると犯罪が増えるわけではない。戦える準備を整えると戦争になる確率は格段に下がるのだ」という氏の言葉に、多くの支援者から賛同の声が上がっていたのが印象的だった。

田母神氏は選挙期間中に赤羽駅のほか、北区の王子駅や足立区の西新井駅、そして「十条駐屯地」の前でも演説を行い、曜日・時間帯を問わず、いずれの演説も集まった人は少なくなかった。また8日には大阪から西村氏、10日には平沼赳夫党首が駆け付け、なぜ公明党は足枷なのか、なぜ田母神氏こそが当選すべきなのか、その理由を力強く力説した。

2990名無しさん:2015/10/11(日) 15:18:28
>>2989

支援者は田母神氏にどんな思いを寄せたのか
連日集まる支援者がどんな思いで演説を聞き、どんな思いで田母神氏と次世代の党を応援しているのか、また東京12区の実状を探れたらと思い、私は選挙カーの周辺で足を止めていた人から話を聞いて回った。

取材を始めてすぐに気がついたのは、聴衆の多くは〝選挙区外〟に住む人だったということだ。田母神氏の出馬を知って居ても立ってもいられなくなったというのだ。なかにはわざわざ遠方から駆け付けたという人までいた。そして彼らは口を揃えて「安倍政権を応援している。だからこそ公明党をぶっ潰すと言う田母神氏に同意」、「安倍総理が『戦後レジームからの脱却』を成し遂げるために次世代の党が必要」という思いを語ってくれた。

もちろん、選挙区外の人しかいなかったわけではない。数は多くなかったが、選挙区内に住む人の話も聞くことができた。印象的だった話は以下の通りだ。

「近所は創価学会員ばかりです。隣もそのまた隣も。選挙になると投票のお願いばかりで嫌になる」(30代・男性) 「こういう人(田母神氏)を当選させなきゃなりません」(50代・女性) 「今までは投票する人がいなくて仕方なく太田候補に入れていたけど、今回は田母神さんに投票します」(40代・男性) 「やっと12区にマトモな候補者が出てくれて嬉しい」(20代・男性) 「今回は初めて投票に行く気になりました」(20代・男性)

また、田母神氏の支援者ではなかったが、たまたま演説の聞いて感銘を受けたという人もいた。

「政治に大きな関心はないのですが、田母神さんの話を聞いて納得しました。最近は韓国で反日が激化しているという報道を目にします。そのときにこういった人に毅然とした対応をしてもらいたい」(30代・女性)

田母神氏の訴えは、確実に新しい支持者を開拓したのである。

2991名無しさん:2015/10/11(日) 15:22:01
>>2990

公明党陣営からの嫌がらせはあったのか
田母神氏は11月28日の出馬会見において「公明党と戦うことは止めたほうがいいと多くの人から注意を受けた。酷い嫌がらせがありますから。でもそんなことを言っていては戦えません」と語った。実際に田母神陣営に対する嫌がらせはあったのか。私は選挙戦の手伝いをしていた支援者たちに話を聞いたが、ほとんどの支援者は「ない」と答えた。なかには「私はその場にはいませんでしたが、演説中に街宣車が大音量で邪魔してきたことがあったそうです。でもどの党の街宣車だったのかはわかりません」、「常にプレッシャーを掛けられていた」と話してくれた人もいたが、田母神氏の牽制が功を奏したのか、私が取材した限りでは、あまり表立った嫌がらせはなかったようだ。

余談になるが選挙戦中盤の12月8日に赤羽駅で、生活の党から出馬していた青木愛氏の演説に遭遇した。この日は参議院議員の山本太郎氏が応援に駆け付けたため、100人を越える聴衆と多くのマスコミが集まった。せっかくだからと思い、私は「公明党陣営から嫌がらせを受けていないか」と選挙スタッフに訊いてみた。するとこのスタッフは、よくぞ訊いてくれたとばかりに「毎日受けていますよ。怒鳴られたりビラを破られたりしています」と、かなり興奮気味に話したくれた。

私はこれまで取材などで、それなりの数のサヨク活動家と接してきた。その経験から学んだことは、サヨクは時として〝同情心に訴え共感を得ようとする〟傾向があるということだ。もちろん、すべてのサヨクがそうであるとは言い切れないだろう。だた、そういった方は少なからずいるのである。だからこのスタッフの話も鵜呑みにはできない。しかし彼だけではなく、そのほかのスタッフからも同様の話を聞いたことから、やはり少なからず嫌がらせはあったのだろうと推察した。

同日、赤羽駅周辺には青木愛氏の演説の前から多くのサヨクが集結していた。「山本太郎さんが応援に来ます」とビラを配り、脱原発や集団的自衛権の反対を訴える者、そして「安倍政権で戦争が始まる」とお決まりのフレーズを叫ぶ者までいた。

また、青木氏の演説の後には「九条の会」の姿もあり、同会のビラを配っていた。そこで私は彼らに話し掛け、「九条の会は12区でどの候補者を応援しているんですか?」と訊いてみた。すると彼らは「九条の会としては、誰に投票しなければならないというのはありません」と答え、逆に「あなたは誰に投票するんですか?」と質問を投げ掛けてきた。そこで私は「12区の住民ではないですけど、もし入れるんだったら田母神さんです」と即答した。すると彼らのうちの一人が「〝あんな人〟に入れるのは止めてよね。あっ。あんな人なんて言っちゃいけないか......。でもどうせ入れるなら〝ちゃんとした候補者〟に入れて!」と捲し立てるように言い、ほかのメンバーも間髪入れずに「ほかの人に投票しなきゃ駄目だよ!」と語気を荒げながら言ってきたのだった。

2992名無しさん:2015/10/11(日) 15:22:11
>>2991

公明党陣営はどんな思いを抱いていたのか
この選挙では、もうひとつ気になっていたことがあった。それは公明党陣営が田母神氏の出馬をどう捉えているかということだ。公明党の演説はあくまでも〝会員向け〟であるため、他党のように事前に演説の予定を告知することが基本的にはない。また、太田氏も選挙戦初日に演説をして以来、期間中唯一の日曜日だった12月7日に安倍首相と共に演説を行ったが、それ以外の日はあまり街頭に立っていないようだった。しかし選挙戦最終日の夕方に赤羽駅前で演説を行うという情報が入り、太田陣営と遭遇することができた。

演説時、駅前には数え切れないほどの創価学会員が集結していた。選挙区内はもちろん、区外からも多くの会員が押し寄せたようだ。田母神陣営の話によれば、区外から来た会員は赤羽界隈のホテルに宿泊するため、ホテルはどこも予約でいっぱいになったという。

演説中、私は何人かの会員に話し掛けてみたが、多くの会員は演説に夢中であるか、あるいは私を煙たがって相手にしてくれなかった。しかし「都内某区で女子部の部長を務めている」という女性会員が、少しだけ私の質問に答えてくれた。私は「田母神さんの出馬を受けて公明党はどう捉えているか?」と訊いた。すると彼女は「私たちは何があろうと公明党に投票するし、知人にも公明党への投票を呼び掛けます。だからほかの候補者はまったくもって〝眼中にない〟です。誰が立候補しても、私たちがやることに変わりはありません。公明党の候補者を当選させるだけ。私たちの間でほかの候補者が話題になることはないし、田母神さんの話題もありません」と答えた。続けて私は「田母神さんは都知事選でも健闘しましたが、脅威に感じていませんか?」と質問を投げ掛けたが、彼女はうんうんと頭を縦に振りだけで、あとは私が何を訊いても面倒そうな表情を浮かべるだけだった。

結局、この場では彼女からしか話を聞けなかったため、公明党陣営がどんな思いを抱いて選挙戦に挑んでいたのか、それを断定することはできない。しかし少なくとも彼女の答え、そしてこの日集まっていた会員の表情から推察する限りでは、今回の選挙において勝利を確信していたようであった。

練り歩きで声を枯らした支援者たち
話を田母神陣営に戻す。

最終日、田母神氏は各駅前での演説のほか、十条商店街で練り歩きを行った。買い物中の主婦やお店で働いている多くの有権者が田母神氏を歓迎し、わざわざ自分から歩み寄る人、サインや写真撮影を求める人が後を絶たなかった。「やっとマトモな候補者が出てくれた」、「絶対に当選してほしい」と笑顔で語る人も多くいた。前述の通り、東京12区は公明党地盤の土地ではあるが、保守派の候補者の出馬を心待ちにしていた有権者が少なからずいたというわけだ。

最後の最後に行われた赤羽商店街の練り歩きでは、200人を超える支援者が氏の後に続き、大行進となった。そして田母神氏は自身への投票を呼び掛け、氏の決まり文句である「私は良い人なんです」を連呼し、支援者たちも「良い人です!」と大きな声で応えた。その声を聞いて、商店街の店内から外に出てきて、田母神氏に声援を送る人までいた。このときの練り歩きと同日のほぼ同時刻、秋葉原では安倍首相の演説が行われていた。平成24年の総裁選や衆院選のときと同様に、この演説には多くの支援者が集まったという。それに比べれば、田母神氏の練り歩きに参加した人の数は圧倒的に少なかっただろう。しかし支援者たちの熱気は負けていなかったのではないだろうか。必死に投票を呼び掛ける田母神氏、声を枯らしながら応える支援者の姿を前にして、当選するのではないかと感じたほどだった。とにかく私にそう思わせるくらい、この日の練り歩きは「日本を取り戻したい」という支援者たちの思いがひしひしと伝わってきたのである。

2993名無しさん:2015/10/11(日) 15:25:24
>>2992

田母神氏は次の選挙の出馬を表明
12月14日の開票日当日、夕方から選挙事務所には支援者が集まり出し、事務所内に設置されたテレビで選挙速報を観ながら投票結果を待った。支援者は皆、田母神氏の当選を信じ、テレビを食い入るように見つめていた。

速報が始まると同時に自民党候補者の当確が次々と報じられた。そして開票が始まって1時間足らずで、太田氏の当確が決まった。さらに次世代の党の比例票も伸び悩み、田母神氏の当選の可能性が極めて低くなった22時前に記者会見が行われた。会見で氏は今回の選挙にかけた意気込みを改めて述べ、次回の選挙にも挑むこと、そして連日詰め掛けた支援者に対してお礼を述べた。支援者たちは落胆の表情を隠せなかったが、少なくとも事務所内にいた人は、この結果を冷静に受け止めていたようだった。

選挙が終わった数日後、次世代の党の関係者に話を聞く機会があった。結党から4カ月で選挙に挑んだため知名度がなく、いきなりの解散で準備不足だったという理由を踏まえた上で、以下のような分析をしてくれた。「まったくと言っていいほど票が伸びなかった。今回の選挙戦では反省点がいろいろとありますが、まず次世代の党には組織がない」

つまりほかの多くの政党のように大きな組織票を期待することができなかった。頼みは「ネット保守」と言われるネットユーザーだった。また、戦い方にも反省点はあったと話す。

「選挙戦に突入してから駅頭に立って演説をして、ビラを配って終わり。あとは住宅地を街宣車で回って名前を連呼しただけです。このような空中戦だけでは勝負になりません。もっと地上戦を仕掛けないと。地道にやって、昼間は街宣、夜は座談会をして支持者を固めていくしかありません。選挙区内のお祭りなどで普段から有権者と交流することも大切です」

選挙結果を受けて保守が直面した課題
田母神氏は記者会見の締めに以下のように語った。

「私は空軍の人間だから、一度飛び出したらあとは燃料が尽きるまで飛ぶだけです」

確かに昨年2月の都知事選で田母神俊雄という飛行機は離陸した。そして今回の選挙では「ロクな候補者がいない」と絶望していた12区の有権者を歓喜させた。しかしまだその数がまだ絶対的に少ない。今回の取材で接した人も、田母神の主張に賛同する、理解する人ばかりではなかった。「田母神さんが中国嫌いなのはわかった」(30代・男性)と苦笑いを浮かべる人、「選挙の争点は公明党じゃなくて経済でしょう」(30代・女性)と呆れた表情をする人など、主張に異を唱える人もいたのだ。余談になるが、大阪・兵庫で三宅博氏と杉田水脈氏の選挙戦を追っていた田口圭氏の話によると、杉田氏の演説において、身体障害者の方が「これ以上、生活保護をイジメないでください」と訴える場面もあったという。次世代の党は「生活保護の不正受給」を問題視した だけである。しかし必ずしも主張を100パーセント理解してくれる有権者ばかりではないのだ。

普段から政治に関心を持ち、情報を得ている人でないと、なぜ自公連立を分断させなければならないのか、なぜ国防を強化して中国と対峙しなければならないのか、その必要性をたった10分の演説で理解することは難しい。対立候補となった共産党の池内詩織氏や生活の党の青木愛氏は、それぞれ「戦争反対」、「原発ゼロ」といった主張を繰り返していた。その主張の正当性はともかく、政治に関心のない有権者にとってみれば、両氏の訴えは非常にわかりやすかった。こういった訴えに感化され、投票した有権者も多くいたことだろう。

このままいけば次の国政選挙は2年後の参院選だ。そのときまでにいかに田母神氏、次世代の党、そしてわれわれの意志を拡げるのか。話を聞いた党関係者はこう語っていた。

「保守がこれからやるべきことは、ネット上に書き殴ることではなく、いかに身の回りの手の届く範囲の関わりを深めていくか。いかにネットで知ったことをリアルな場において活かしていくか、影響を及ぼしていくかということが問われると思います。それが今回の総選挙における、ネット保守が直面した限界に対する解決策です。本当に地道で目立たない活動を続けなければなりません」

次の選挙に勝つためにも、われわれはこの課題と真剣に向き合わなくてはならない。

2994チバQ:2015/11/28(土) 22:04:48
http://dd.hokkaido-np.co.jp/news/politics/politics/1-0207027.html
清水前衆院議員、選挙区内で枕花 代表務める政党支部が支出
11/28 07:00、11/28 09:22 更新

 2014年12月の衆院選比例道ブロックで落選した清水誠一前衆院議員が代表を務める「自民党北海道衆議院比例区第2支部」が14年、清水氏の名義で選挙区内の葬儀の際に、枕花の代金として、3件で計5万4千円を支出していたことが27日、道選管が公表した14年分の政治資金収支報告書で分かった。

 清水氏は北海道新聞の取材に「個人名で枕花を供えた。私費で払うべきもので支部から支出しているとは思わなかった。記載ミスだ」と説明。27日付で収支報告書を訂正した。

 収支報告書によると、同支部は14年6〜12月、枕花代を支出していた。公選法は、政治家が代表を務める政党支部が、個人名を表記したり、類推させたりする方法で選挙区内の人に供花を出すことを禁止している。

2995チバQ:2015/11/28(土) 22:21:20
http://www.asahi.com/articles/ASHCW5H4KHCWUTIL03W.html
松島みどり氏政党支部、選挙中に国事業受注企業から献金
2015年11月27日21時20分

 元法相の松島みどり衆院議員が代表を務める「自民党東京都第14選挙区支部」(墨田区)が2012年と14年の衆院選の期間中に、国の事業を随意契約で受注していた会議運営会社(大阪市)から計120万円の寄付を受けていたことがわかった。

 朝日新聞の取材に対して、松島氏の事務所は「国と随意契約している会社とは承知していなかった。法令順守のため、寄付は26日に返金した」と答えた。公職選挙法は、国と契約関係のある当事者からの衆院選や参院選に関する寄付を禁じている。違反すれば3年以下の禁錮または50万円以下の罰金に処するという罰則がある。

 松島氏の事務所や同支部の政治資金収支報告書によると、同支部は12年衆院選の公示1週間後の12月11日に100万円、14年衆院選の公示日の12月2日に20万円の寄付を同社から受けた。同社は12年度に経済産業省から通訳業務(約260万円)、14年度に資源エネルギー庁から国際会議関連業務(約870万円)をいずれも随意契約で受注していた。

 松島氏は13年9月に経済産業副大臣、14年9月に法相に就任。選挙区内に「うちわ」を配った問題で公職選挙法違反の疑いを指摘され、翌10月に法相を辞任している。

2996チバQ:2016/01/05(火) 20:35:56
http://dd.hokkaido-np.co.jp/news/politics/politics/1-0219470.html
各陣営、選挙戦モード 参院選組も動き活発化 衆院道5区補選
01/05 07:20

 全国から注目される4月の衆院道5区(札幌市厚別区、石狩管内)補欠選挙の候補予定者が4日、選挙区内の新年交礼会などであいさつし、事実上の選挙戦モードに入った。改選数が2から3へ増える、夏の参院選道選挙区の候補予定者の動きも活発化している。

 5区補選に自民党公認で立候補する故町村信孝前衆院議長の娘婿の和田義明氏(44)は4日、江別市などで開かれた新年交礼会に出席。北海道新聞の取材に「身内を固めることに加え、新たな支持層をつかまえないといけない」と述べた。

 昨年12月に出馬表明した民主党北海道・道民生活局長の池田真紀氏(43)は4日、江別市内で開かれた同党道議の新年交礼会で「争点は安全保障関連法廃止だ。一人一人が尊重される国でなければならない」と強調した。

 共産党が擁立を決めた党道5区国政対策委員長の橋本美香氏(45)は、5日に札幌市内で開く党集会から本格的に活動を始める。橋本氏をめぐっては、共産党の志位和夫委員長が擁立取り下げの可能性も示唆している。

 5区補選の結果で、影響を受けるとみられる参院選道選挙区の候補予定者も動きだしている。

 自民党は現職の長谷川岳氏(44)は4日、国会召集日のため東京へ向かった。夜に札幌へ戻り、支援団体の新年交礼会に出席した。新人で道議の柿木克弘氏(47)は札幌市内に拠点となる事務所を開設し、地元の美唄市でもあいさつ回りをした。

 民主党現職の徳永エリ氏(54)は2日から街頭演説を開始。5日以降も水産関係者へのあいさつ回りや街頭演説を行う。

 共産党新人で党道委員会国政相談室長の森英士氏(37)は4日、JR札幌駅前で安保関連法廃止などを訴えた。

 無所属新人の元衆院議員秘書飯田佳宏氏(42)、幸福実現党新人の党道本部副代表森山佳則氏(49)も立候補を予定する。

2997名無しさん:2016/01/05(火) 21:25:45
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/2246/1388412245/648
参院青森に新人=民主

 民主党は5日の常任幹事会で、夏の参院選青森選挙区の公認候補として、新人で元衆院議員の田名部匡代氏(46)を内定した。これに伴い、田名部氏の衆院青森3区での公認を取り消した。
 また、参院選徳島・高知選挙区に立候補する新人の大西聡氏(52)の推薦を決めた。これにより、同党の公認候補は42人(選挙区24人、比例代表18人)、推薦候補は6人となった。(2016/01/05-17:14)

2998名無しさん:2016/01/06(水) 20:45:19
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_date1&k=2016010600896
衆院千葉7区に新人=民主県連

 民主党千葉県連は6日、次期衆院選千葉7区に新人で医師の高橋宏和氏(42)を公認候補として擁立することを決めた。7日に党本部へ公認申請する。(2016/01/06-20:19)

2999チバQ:2016/07/04(月) 22:01:37
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/2246/1388412245/1896
921 :チバQ:2016/07/03(日) 11:28:32
>>1896
> 二〇一四年末の衆院選。自民は、公明の推薦を得られなかった六選挙区のうち、四つを落とした。
あと3人誰ですかね?

群馬1 佐田玄一郎 (上野を支援) →小当
茨城5 石川昭政 →比復
茨城7 永岡桂子 (中村喜四郎を推薦) →比復

1924 :さきたま:2016/07/03(日) 14:36:49
>>1921
神奈川11 小泉進次郎 →小当
大阪14  長尾敬   →比復
大阪19  谷川とむ  →比復

ですかね。
推薦がなかった背景は分かりませんが。

3000チバQ:2017/07/09(日) 14:44:35
https://news.goo.ne.jp/article/tokyo/region/tokyo-CK2017070802000163.html
豊田氏後任 独自選考へ 落下傘、官僚「あり得ぬ」

07月08日 08:10

 自民党の豊田真由子衆院議員=埼玉4区=が、元政策秘書の男性に暴言を浴びせたり暴力をふるったりしたとされる疑惑をめぐり、同党県連は七日、豊田氏が提出した離党届を党本部が受理した時点で、次期衆院選の4区に擁立する候補者を県連主導で選考する、との方針を決めた。

 県連幹部はこの日、さいたま市内で会合を開催。鈴木聖二幹事長は記者団に、次の候補者について「地元の人が納得するような人物を、県連が責任を持って見つける」と強調し、豊田氏のように選挙区に地縁のない「落下傘候補」や元官僚を選ぶことは「あり得ない」と明言。「公募のような形で、選考過程が見えるようにする」とも述べた。

 豊田氏の疑惑は、先月二十二日発売の「週刊新潮」で報じられた。豊田氏の地元関係者は大筋で事実を認めており、豊田氏はその日に党本部に離党届を提出している。県連内では「(豊田氏の言動が)国民に党への不信感を与えている」との懸念も出ており、県連は、離党届を早く受理するよう党本部に求めていくことも決めている。

 元秘書は今月六日に県警に被害届を提出しており、県警は傷害容疑で捜査を進める方針。 (井上峻輔)

3001チバQ:2017/09/24(日) 23:18:51
いまさらですが・・・
https://www.kobe-np.co.jp/news/senkyo/2014/shuuin/12ku/news/201412/0007574317.shtml
2014/12/11 07:30

因縁の行方(上)11区 自民対松本、構図に異変
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 衆院選投開票が3日後に迫り、兵庫11、12区でもし烈な議席争いが繰り広げられている。1996年に小選挙区制が導入されてから7回目の総選挙。この間、“小泉旋風”や民主党による政権交代、自民の政権奪還などで国会の勢力分布は激動してきたが、ここ姫路、西播磨は全国情勢とやや異なる、独自の展開をたどってきた。過去の変遷をひもときながら、師走決戦を追った。まずは11区から。

 河本敏夫、戸井田三郎、松本十郎-。中選挙区時代、姫路を含む西播磨の旧兵庫4区で「保守王国」を築き上げた自民の衆院議員たちだ。いずれも閣僚経験のある重鎮。小選挙区制に移行して20年近くたつ今も選挙のたびに、その名がしばしば語られ、それぞれ築いた「地盤」が大きな影響力を残す。

 96年の小選挙区制導入で旧4区は分割。同年の衆院選で、旧姫路市をエリアとする兵庫11区では、自民候補が、93年の選挙区で勝ち上がった戸井田三郎に一本化された。

 一方、引退した松本十郎に代わり立候補した長男の松本剛明(55)は、無所属で挑戦。その選挙戦の最中に自民の戸井田三郎が急逝し、急きょ立った次男の戸井田徹が“弔い合戦”を制した。今に至る松本と自民の因縁の争いも、ここに端を発する。



 7日、JR姫路駅北。6選を目指す民主前職松本剛明の傍らに、姫路市議会の自・公・共を除く4会派の市議が並んだ。「松本党」と称される党派を超えた支持基盤は健在だ。

 松本は2000年、民主候補として2度目の立候補。衆院議員を6期務めた父の保守地盤を受け継ぎつつ、党の支持母体の連合票も取り込んで初当選し、以来、比例復活も含めて5期連続当選した。

 これまでも党の看板に頼らず個人戦に徹してきた松本。民主へ大逆風が吹いた前回も議席を死守し、今回も当初は有利がささやかれたが、ここに来て、2度目の対決となる自民新人頭師暢秀(44)が脅威を増す。

 頭師の元には5日に復興政務官の小泉進次郎、6日に首相安倍晋三、10日に官房長官菅義偉-と党の大物が相次ぎ来援。与党の存在感を前面に押し出す。

 公募で立った前回は、松本に約1万6千票及ばなかった。長年の間に切り崩された「自民票」は戻らず、比例復活もならなかった。「新人で2度落ちれば次はない」(自民関係者)という背水の陣の今回、流動的だった自民票の再結集を図る。

 さらに前回は維新(当時は日本維新の会)と協力関係にあった公明とも連携を強化。従来の「自民対松本」でなく、中央と同じ「与党対野党」の土俵に松本を引き込む戦略だ。

 一方で、こうした対決の構図を、共産新人苦瓜一成(61)の陣営もむしろ好機と見る。

 共産は比例に重点を置いた09年を除き、11区で毎回候補者を擁立。維新候補が立った前回は票をやや減らしたが、維新など「第三極」候補が不在の今回、そろって消費税増税へ道を開いた自・民両党への批判票を取り込むことで、躍進を狙う。

=敬称略=

3002チバQ:2017/09/24(日) 23:19:36
https://www.kobe-np.co.jp/news/senkyo/2014/shuuin/12ku/news/201412/0007577737.shtml
2014/12/12 10:59

因縁の行方(下)12区 公認不在の保守系対決 自民派閥の領袖巻き込む
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 「祖父、父がお世話になりました」。街頭に立つ兵庫12区の無所属新人戸井田真太郎(36)に、年配の有権者から声が掛かる。「あら、お孫さんやね」

 父の戸井田徹、祖父の戸井田三郎ともに元自民衆院議員。戸井田三郎は亡くなって18年がたつが、今も地元住民の記憶に残る。「保守王国」といわれた中選挙区時代の旧兵庫4区で、同じく自民の重鎮だった河本敏夫、松本十郎と三つどもえでしのぎを削った。

 旧兵庫4区は1996年の小選挙区制導入で分割され、現在の兵庫11、12区に。同年の衆院選で自民は、12区に河本敏夫の三男で当時参院議員だった河本三郎を擁立した。

 これに対抗し、新進党から名乗りを上げたのが、今回、無所属前職として5選を目指す山口壮(60)だった。

 支持基盤のなかった山口は、労働組合や公明党支持層に働き掛け「非自民・非共産」勢力の結集を図る。初回は河本に屈したが、新進党から無所属、無所属の会、民主党へと転身しながら、やがて盤石だった保守地盤にも食い込んでいく。

 「中選挙区時代のしこりを拭えなかった」。当時を知る自民関係者が振り返る。かつての保守同士の激しい選挙戦が尾を引き、小選挙区下でもまとまり切れない自民支持層。そこを山口が切り崩した。

 山口は河本三郎と5度争ったうち、比例復活を含め3回当選。自民が政権に返り咲いた前回は、自民新人候補を寄せ付けなかった。



 今月6日、山口の決起集会に、自民総務会長二階俊博の姿があった。山口は昨年末、民主に離党届を提出し、現在は自民党籍を持たない二階派の「特別会員」。「リベラルな保守」を掲げ、当選後は自民入りを希望する。

 対する戸井田真太郎も祖父、父と続いた「保守本流」の継承を旗印に、山口から保守票の奪還を狙う。かつて祖父・三郎と議席を争った旧河本陣営の一部関係者も後押しする。

 厚生大臣を務めた祖父の威光も健在だ。県歯科医師連盟は推薦先を、前回の山口から戸井田に変えた。出陣式には祖父と関係の深かった参院議員鴻池祥肇が出席し、選挙戦最終盤には、鴻池に近い副総理麻生太郎も駆け付け援護射撃する予定だ。自民の公認候補が不在の中、派閥の領袖(りょうしゅう)を巻き込み、分厚い保守層の奪い合いが続く。

 一方、自民を志向する2人に割って入るのが維新新人村上賀厚(55)。2年前は、県内小選挙区に初参戦した維新(当時は日本維新の会)の落下傘候補が約3万7千票を集め、無党派層の取り込みに一定の成果を上げた。

 前回のような党への強い追い風はないものの、「一強多弱」が目立つ国会で、ブレーキ役としての存在意義を訴える。

 元たつの市議の共産新人堀譲(64)も、与党批判で存在感をアピールする。共産は過去、保守地盤の強い12区内の旧南光町(現佐用町)や福崎町、上郡町で、党員の町長を誕生させた実績を持つ。

 従来の支持者に加え、消費税増税や原発再稼働などで自公政権の先行きに不安を持つ無党派層にも浸透を狙い、巻き返しを図る。

=敬称略=


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