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第23回参議院議員選挙(2013年)
2826
:
チバQ
:2013/07/24(水) 22:17:07
http://sankei.jp.msn.com/region/news/130723/chb13072322500009-n1.htm
100万票の軌跡(中)自民・豊田俊郎氏 公明への借り どう影響
2013.7.23 22:51 (1/2ページ)
豊田俊郎氏の手を固く握り、支持を呼びかける公明党県本部の富田茂之代表(右)=20日午後7時40分、八千代市の東葉高速八千代中央駅前(江田隆一撮影)
選挙戦の街頭活動の「タイムリミット」まで残り20分となった20日午後7時40分。八千代市の東葉高速八千代中央駅前では公明党県本部の富田茂之代表が豊田俊郎氏(60)の選挙カーに上がり、こう叫んだ。
「日本のためには千葉で自民2議席が何としても必要。豊田さんを国政に送ってもらいたい」
投票日を翌日に控え、公明幹部との“蜜月ぶり”をアピールすることで県内で20万票とも言われる公明票を引き込む戦術だ。豊田氏側は、比例代表で公明が擁立した平木大作氏への投票を呼びかける「平木コール」を連発し、現場は公明の街頭演説と見間違いかねない状況となった。
公認候補を擁立しない選挙区において公明は、支持母体の創価学会を軸に選挙区で自民候補を支援し、比例代表で自民票の提供を受ける「バーター」が基本スタンスだ。千葉では豊田氏と石井準一氏(55)の各陣営に大量の選挙はがきを渡し、それぞれの支援者が公明県本部に返信した枚数を比較して「支援の内容に濃淡をつける」(公明県幹部)としていた。
4日の石井氏の出陣式に平木氏を伴い出席した富田氏は「平木にいただいた5倍、10倍の票を石井先生に出す」と豪語した。石井氏側から返信されたはがきは1万数千枚。県内で強力な組織を持たない豊田氏側の約10倍に上り、当初は公明票の大多数が石井氏に流れるとの見方が強かった。
だが、選挙戦中盤の報道機関の世論調査で豊田氏の苦戦が報じられると、状況が変化する。公明の県幹部が連日、豊田氏の街頭演説でマイクを握るなど、豊田氏支援を強化した。
投票日直前、公明のある関係者は「両氏どちらに投票すべきだとの具体的な指示はない。ただ、与党が千葉で2議席を得るため、創価学会員の多くは出遅れた豊田氏に投票すべきだと理解していると思う」と語る。
県内の投票結果を分析すると、比例代表における自民の得票数は約83万票だったが、石井、豊田両氏の選挙区での獲得票数は比例を約30万票上回る計約110万票だった。
別の公明関係者は「30万のうち公明、創価学会からは20万程度が選挙区で自民に流れ、そのうち6割が石井さん、4割が豊田さんに入ったのだと思う」と見立てを語る。
豊田氏は今回、公明に“借り”を作る形となった。豊田氏を推したのは県議会で過半数を握る自民県議団の中の最大グループ「県盛会」(約30人)。石井氏を擁する「千葉政経懇話会」(約20人)に対抗する“旗頭”を得たことで県盛会の内部は喜びに沸くが、議会運営の面では今後、公明に一層の配慮をせざるを得なくなりそうだ。
2827
:
チバQ
:2013/07/24(水) 22:17:46
http://sankei.jp.msn.com/region/news/130724/chb13072421330004-n1.htm
【参院選】
100万票の軌跡(下)長浜博行氏 辛勝の再選、いばらの道続く 千葉
2013.7.24 21:31 (1/2ページ)
再選を決めても固い表情の長浜博行氏(左)。右は野田佳彦前首相=21日午後8時45分、千葉市中央区(杉侑里香撮影)
「厳しい状況だが千葉は野党第1党にとどまった。この参院選は再スタートの第一歩だ」
長浜博行氏(54)が再選を決めた21日、千葉市内の選挙事務所で長浜氏と並んだ野田佳彦前首相は、支援者を前に固い表情を崩さなかった。
6年前の参院選での民主候補の選挙区での得票数は、加賀谷健氏(1期で引退)と合わせて114万票を超えたが、今回は順調に推移する安倍晋三政権の経済政策「アベノミクス」が逆風に。長浜氏単独の約39万票にまで激減した。
今回の選挙戦で、野田氏は連日長浜氏の街頭演説に駆けつけた。松下政経塾では野田氏が1期先輩にあたり、親しみを込めて“浜ちゃん”と呼ぶ。
野田氏は民主への支持が離れ、現職閣僚らが相次いで落選した昨年の衆院選でも、千葉4区で16万票余りを獲得。次点の自民候補にダブルスコアの差をつけた。長浜氏陣営では、地元で健在な人気にあやかり票の上積みを図ったが、思惑通りにはいかず、連日の野田氏の演説では聴衆が数十人にとどまることも。これに対し、自民の豊田俊郎氏(60)の応援で18日に麻生太郎元首相が県内入りした際には、数百人が話に聞き入り、対照的な光景となった。
昨年の衆院選大敗の傷が残る民主は4月、2議席の維持を断念。「1議席死守」の方針を決め、衆院選の比例代表において県内で得た53万票を目標に掲げた。頼みの綱は、約15万人の組合員を抱える連合千葉だが、ある組合員の男性は選挙期間中にこう漏らした。「4年前の衆院選と比べ、全く盛り上がらない。与党の時に何もできなかった民主を支持することに自信が持てない」
凋(ちょう)落(らく)したとはいえ、民主は昨年末までの政権与党。長浜氏側は自民の石井準一氏(55)に次ぎ、得票順で「2番手は固い」ともくろんだ。だが選挙戦終盤に公明党の支援を得た豊田氏に競り負け、3番手に収まった。
6年前の114万票から転落し、次の選挙に向けても好材料が見つからない民主は当面、県内でも「いばらの道」を進むことになりそうだ。県連内には暗い雰囲気が漂うが、投開票日には予想だにしなかったプラスの出来事があった。
投票終了直後の午後8時過ぎ、終始余裕の選挙戦を演じた大物議員に混じり、早々に長浜氏の当選確実がNHKで報じられたことだ。事務所へ戻る車の中でそれを知った長浜氏は到着するなり、集まり始めた支援者に勝利を報告。「こんなことがあるのですね」。笑顔はなく、驚きを隠しきれない様子だった。
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この企画は岡嶋大城、杉侑里香、江田隆一が担当しました。
2828
:
チバQ
:2013/07/24(水) 22:23:58
http://senkyo.mainichi.jp/news/20130723ddlk11010242000c.html
2013参院選・埼玉:ねじれの彼方/上 自公協力、異次元に /埼玉
毎日新聞 2013年07月23日 地方版
第23回参院選は、連立政権を組む自民、公明両党の与党が圧勝し、衆参各院の多数派が異なる「ねじれ国会」を解消させた。埼玉選挙区(改選数3)でも自公の候補が1議席ずつを獲得。これに対し、野党勢はみんなの党が1議席を維持するのにとどまり、逆風にあえぎ続ける民主党は議席を失って危機的な状況に追い込まれた。選挙戦を振り返り、連立与党の自公が2議席を得た結果の意味を探った。【参院選取材班】
「ねじれを解消して安定政権を樹立しようじゃありませんか」。選挙戦最終日の20日夕、菅義偉官房長官が公明新人の矢倉克夫氏(38)の応援のためJR浦和駅東口(さいたま市浦和区)で声を張り上げた。自民は現職の古川俊治氏(50)を擁立する一方、矢倉氏に異例の推薦を出した。自民県連会長の新藤義孝総務相もマイクを握り、「全国で初めて自民党と公明党が同じ選挙区で候補者を立てながら協力する。成功させようじゃないですか」と強調した。
選挙カーの前には、同市選出を中心に自民の衆院議員や地方議員がずらりと並んだ。17日には石破茂幹事長が来県し、矢倉氏を応援。自民側は公明側に対し、安倍政権の要である菅氏の投入も合わせ最大限の配慮を示した。最後のてこ入れのため浦和に駆け付けた公明党の山口那津男代表は「このたびは自民党のみなさまから格別な計らいをいただいて、心から感謝を申し上げたい」と感謝の言葉を惜しまなかった。
今回の参院選では、衆院選の小選挙区で公明の支援が重要な地域を中心に、自民の衆院議員が矢倉氏の応援で街頭に立った。自身の支持者に矢倉氏を紹介する機会を設ける議員もおり、公明側は基礎票の40万票超に加え、自民側から10万票程度の上積みを期待した。
安倍政権の経済政策「アベノミクス」で景気が上向きつつある中、古川氏は100万票を超える過去最多の得票で再選し、矢倉氏も60万票近い得票で2番手に入った。共同通信が実施した出口調査によると、自民支持層の1割近くが矢倉氏に投票。公明県本部の西田実仁(まこと)代表は「保守層の方々にも十分に浸透できた」と満足げに語った。
だが、自民側には他党候補への異例の支援に不満もくすぶる。古川氏は当初、矢倉氏への推薦について「人の党の票を『分けてください』と言う前に、無党派層に訴えかけろよ。(公明を支持する)創価学会は嫌いだ」と反発した。「小選挙区は公明党なしでは戦えなくなっているのが現状とはいえ、これだけ振り回されるのは悲しい」。ある県選出の国会議員は自嘲気味に話す。
「私たちは自民党と公明党の選挙協力の最先端にいる」と新藤氏は語る。自公の選挙協力は埼玉で、金融政策と同じように「異次元」の領域に突入した。ただ、両党には憲法改正や原発など立場の異なる政策が少なくない。連立政権の真価はこれから問われることになる。
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2829
:
チバQ
:2013/07/24(水) 22:27:07
http://senkyo.mainichi.jp/news/20130724ddlk11010201000c.html
2013参院選・埼玉:ねじれの彼方/下 終盤は野党間争い /埼玉
毎日新聞 2013年07月24日 地方版
「夜中になると思っていたので、正直驚いている」。21日夜、参院選埼玉選挙区(改選数3)で早々に再選を確実にしたみんな現職の行田邦子氏(47)は、さいたま市大宮区の事務所で語った。接戦で当落の判明が深夜にもつれ込むと予想されたからだ。
「大宮で枝野(幸男衆院議員)に勝つ」。2007年の参院選で民主現職の山根隆治氏(65)の陣営にいた行田氏陣営の幹部は、そんな発破をかけて回った。行田氏は07年に民主で初当選したが、昨年7月に民主を離れ、みどりの風を経て今年3月にみんなに入ったばかり。枝野氏の地元の大宮区で山根氏に勝つことが、参院での議席の維持を意味する。同区での得票数は行田氏8507票、山根氏8472票だった。
全体の得票数は行田氏が約49万票で、約39万票に沈んだ山根氏に約10万票差をつけた。共同通信の出口調査によると、無党派層からの支持は、自民現職の古川俊治氏(50)が3割弱で最も高く、行田氏の2割強、共産新人の伊藤岳氏(53)の2割弱と続いた。山根氏は1割強しかなく、民主支持層の支持も7割強にとどまった。
山根氏の選対本部長を務めた枝野氏は行田氏の得票数を想定内とした上で、「山根さんの票が少ないのが問題だ」と振り返る。
12日にあった山根氏の集会で、元民主衆院議員の上田清司知事はこんな見方を示した。「これまで民主党は自民党や公明党にいく票以外の票をかき集めれば、それなりの戦いができた。今度の戦いは違う。10人に1人の民主党の人(支持者)をしっかりたぐり寄せるのが今回の戦術ではないか」
3議席目を行田氏と争う情勢がはっきりしてきた終盤になると、山根氏陣営は行田氏への批判を強めた。20日に大宮駅前で演説した民主の細野豪志幹事長は「政党が変わるのは確かに得かもしれない。しかし、理念はどうなったのか。やりたいことは何なのか」と訴えた。
ところが、行田氏と競り合うどころか、山根氏の背後には約35万票を得た伊藤氏が迫った。伊藤氏は「『自民党の暴走を抑えたい』という熱い思いを肌身で感じた」と手応えを語った。
埼玉選挙区の政党別の得票数は、自公の約160万票に対し、その他の野党が約129万票。野党が再び衆参各院のねじれを生み、政権交代を実現するためには、支持層を一段と厚くする努力が求められる。
◇ ◇ ◇
この企画は、木村健二、狩野智彦、西田真季子、大平明日香、川畑さおりが担当しました。
2830
:
チバQ
:2013/07/24(水) 22:30:17
http://mainichi.jp/area/news/20130723ddq041010010000c.html
2013参院選:審判のあと/上 大村氏、したたか「布石」 愛知選挙区、4党候補を応援
毎日新聞 2013年07月23日 中部朝刊
◇自民に独自擁立論と連携論
「アベノミクスで景気を回復させる」。愛知選挙区の自民新人の酒井庸行氏(61)は選挙期間中、安倍政権の経済政策「アベノミクス」への期待の高さを意識し、演説に必ずこのフレーズを使った。
応援に駆け付けたある衆院議員は壇上から会場全体を見渡し、演説でアベノミクスの話になると聴衆がうなずく様子に驚いた。「自分が戦った昨年12月の総選挙では、演説をしていても聴衆の反応は今ひとつだった。アベノミクスの追い風はすごい」と、トップ当選に自信を深めた。酒井氏の得票は105万6145票で、同選挙区過去最多を記録した。
初当選の喜びに沸く名古屋市中区の事務所で、当選祝いに訪れた自民の中堅県議は取材に対し、圧勝を受けて「知事選に候補者を立てたい」と息巻いた。2011年2月の知事選で、自民県連推薦の候補は、自民を飛び出し無所属で出馬した大村秀章氏にほぼトリプルスコアで大敗した。県政運営で、自民と大村知事との緊張関係が続く。
大村知事は個人県民税の減税を14年度に実施する方針を発表し、今後、県議会で審議される。この県議は「知事と対立する政策が目白押しで、年末に向け議会が騒がしくなる」と不敵に笑った。
ただ、自民も一枚岩ではない。ベテランの岩村進次県議は選挙終盤の17日夜、酒井氏応援のために開いた個人演説会に大村知事を招いた。大村知事は「立派な票で国政に押し上げていただきたい」と応援演説し、酒井氏の到着前に会場を出た。党県連幹部は「知事選に立候補し、党を除名された人の応援はいらない」と不快感を隠さなかった。
それでも、岩村県議は「いつまでしこりを残すつもりなのか。知事とタッグを組んで県政与党に戻るべきだ」と主張する。
参院選で、大村知事は酒井氏のほか、盟友の河村たかし名古屋市長率いる減税日本の新人と一緒に自転車街宣し、民主の大塚耕平氏(53)の応援演説もした。終盤の19日にはみんなの党の薬師寺道代氏(49)の選挙事務所を訪れ、激励した。自民、民主両党の県議は「知事選に向けた全方位外交だ」と推測するが、大村知事は「(知事選のことを)全く考えていない」と言う。
「アベノミクスへの評価が争点だったとすれば、国民の期待は大きく膨らんだ」。22日の定例記者会見で、参院選について聞かれた大村知事はこう答え、「安倍総理はじめ、自公与党の関係者にお祝い申し上げたい」と語った。知事選まで約1年半、勢いに乗る自民と、大村知事の駆け引きが始まっている。【駒木智一】
× × ×
自民圧勝、民主惨敗という民意の審判が下された参院選。選挙結果を受け、広がる波紋を追った。
2831
:
チバQ
:2013/07/24(水) 22:31:33
http://senkyo.mainichi.jp/news/20130724ddq041010011000c.html
2013参院選:審判のあと/下 道見えない野党 岡田氏、必死の応援でも届かず 第三極分裂、票奪い合い
毎日新聞 2013年07月24日 中部朝刊
「やるべきことは全てやった」。選挙戦最終日の20日、三重選挙区の民主現職、高橋千秋氏(56)の選対本部長を務めた岡田克也前副総理は、早朝から十数カ所で街頭演説をこなして運動を終え、選挙戦を振り返った。「私の参院選は昨年の衆院選で民主党が敗北した瞬間から始まっていた。県全体ではわからないが、県北部では勝ったと思う」と、当選に望みをかけていた。
岡田氏は年明けからミニ集会を200回以上こなし、公示後も地元に張り付き、駅前に立って通勤客らに自らビラを配った。「あれ本物だよ」と驚いた女子高生が「撮ってください」と頼むと、岡田氏は笑顔でピースサインをして一緒に写真に納まった。必死に応援する姿に刺激され、連合三重や民主系の地方議員らはフル回転した。
それでも届かなかった。21日夜、高橋氏落選の報に、岡田氏は「残念。アベノミクスに対する過剰な期待感と戦っていた。現実では3本目の矢が実現していないことを伝えきれなかった」と語った。
民主は岐阜選挙区で大敗し、2009年の衆院選後、岐阜県に最大9人いた所属国会議員は非改選の参院議員1人だけになった。愛知選挙区では候補者を大塚耕平氏(53)1人に絞って議席を死守したが、得票数は74万票と、10年参院選の同選挙区で当選者2人が得た計142万票からほぼ半減した。
第三極も伸び悩んだ。愛知選挙区で落選した日本維新の会の近藤浩氏(52)は21日夜、「愛知において維新の灯を消すことはできないので、これから懸命に努力していく」と頭を下げた。維新とみんなの党は選挙協力が崩れ、別々に戦って票を激しく奪い合った。みんなの薬師寺道代氏(49)は3議席目に滑り込んだが、票が割れた結果、得票数は34万票と、自身が落選した10年参院選より3割以上減らした。維新県総支部代表の重徳和彦衆院議員は「第三極が分裂した影響は大きかった。一つにまとまらなくては自民党に対抗できない」と悔やんだ。
維新は三重選挙区で大敗し、県総支部の松田直久支部長代行も「選挙戦以前にもう少しやり方はあったんだろうと思う」と言う。岐阜選挙区では候補者擁立すらできなかった。
また、河村たかし名古屋市長率いる地域政党・減税日本の新人も愛知選挙区で法定得票数に届かず落選した。河村市長は23日の記者会見で第三極の結集について「第二極でないとおかしいけど、大きい勢力になってやっていかんと」と述べた。
圧勝・自民に対抗する党はできるのか。民主は執行部の進退問題に発展し、第三極同士の協力の道筋も見えない。【田中功一、高橋昌紀、井上直樹】
2832
:
チバQ
:2013/07/24(水) 22:34:15
http://senkyo.mainichi.jp/news/20130723ddlk15010266000c.html
参院選・新潟:検証2013/上 「奇跡」でも危機続く /新潟
毎日新聞 2013年07月23日 地方版
21日投開票が行われた参院選は、自民、民主が議席を分け合う結果となった。候補者8人が2議席を争う激戦となった選挙戦で、主要4陣営の戦いと課題を検証する。
◆民主・風間陣営
生活の森ゆうこ氏(57)との激しい「2位争い」を制し、再選を果たした民主の風間直樹氏(46)。獲得票数20万4834票は、トップ当選の自民、塚田一郎氏(49)の45万6542票とダブルスコアの差がついたが、民主県連の菊田真紀子代表は21日夜、「(昨年12月の)衆院選から半年で奇跡的(な票数)ではないでしょうか」と記者団に語り、満足げな表情を見せた。「ぎりぎりのところで県民が民主にチャンスをくれた」とも。それだけ、参院選の勝利は追い詰められた末につかんだものだった。
公示を間近に控えた6月下旬、新潟市内のホテルで前衆院議員の西村智奈美氏の後援会の集会が開かれた。招かれた風間氏は「西村さんの次の選挙の露払いのつもりで戦う」とあいさつ。西村氏も「捲土(けんど)重来を期す」と応えた。
衆院選で県内小選挙区の全議席を失い、大敗した民主。支持率は回復せず、選挙戦に入っても逆風はやまなかった。県連は「これまでの風頼みからの脱却」(菊田代表)として、連合新潟や立正佼成会とともに異例の合同選挙対策本部を設置し、組織戦で臨んだ。
中でも選挙戦を主導したのは、各地区の選対本部長に就いた現職・前職の国会議員だ。個人演説会への個人後援会の動員や、支持者が電話かけをするなど、精力的に支援した。県連幹部は「彼らも次の衆院選を見据えているから必死だ」と語る。
実際に、各本部長の奮闘もあり、森氏有利と見られていた県央地域でも善戦。勝利につながった。菊田代表は「チームプレーの勝利だ」と胸を張った。
だが、全国で改選数2以上の複数区でも議席を落とすなど結党以来の惨敗を喫した同党。2人区での議席獲得は県連の面目を保った形になったが、危機は去っていない。国政復帰を目指す前衆院議員は「支持の広がりはなく、信頼は回復できていない」と厳しい表情で語った。【塚本恒】
◆自民・塚田陣営
◇組織運営、地方議員頼み
大勝した自民の塚田氏の陣営では、県連の星野伊佐夫会長は21日夜、「(組織が)緩んだり、たるんだりすると困ると思ったけど、最後まで引き締めができたかな」と安堵(あんど)の表情を見せた。一夜明けた22日も、45万票を超えた得票に「われわれの(事前の)読みより3万近く多く投票してもらえた」と語った。
党への追い風、安定した組織力という万全の環境、態勢で結果を残した同党だが、2009年の衆院選で全選挙区で議席を失った痛手から完全に立て直したわけではない。
今回、衆院1〜6区ごとに選対本部を置いたが、昨年の衆院選で初当選した新人議員の選挙区で本部長に就任したのはベテラン県議と参院議員だ。新人議員の一人は選挙終盤の塚田氏の個人演説会で、「私は陣営の一運動員。(衆院選で)皆さんに何をしていただいたか、今やっと分かっているところです」と本音を吐露した。
個人後援会もいまだ未整備の新人議員の役割を「人寄せパンダ」(県連幹部)と皮肉る声も。県議からは「彼らの成長のためにも実権を移していくべきだ」との意見もあるが、「党員拡大の実績でも示してもらってからだ」などの厳しい目は続いている。しばらくは地方議員頼みの組織運営が続きそうだ。【小林多美子】
2833
:
チバQ
:2013/07/24(水) 22:34:56
http://senkyo.mainichi.jp/news/20130724ddlk15010121000c.html
参院選・新潟:検証2013/下 小沢氏の落日象徴 /新潟
毎日新聞 2013年07月24日 地方版
◆生活・森陣営
3選を果たせなかった生活の森ゆうこ氏(57)は21日夜、「組織に頼らず、草の根の手作りの選挙をしていただいたが、全て私の力不足」と事務所に集まった支援者に頭を下げた。だが、話題が獲得議席数ゼロと惨敗した同党のことになると、「党の看板である小沢(一郎)代表にかけられた検察のわな、メディアスクラムにより失われた信頼を取り戻すことは厳しかった」と語気を強めた。側近として行動を共にしてきた森氏の落選は、小沢氏の権勢の衰退を象徴するものとなった。
「今回は、最初の選挙の渡辺(秀央参院議員・当時)先生、前回の田中真紀子さんのように後ろ盾になってくれる人がいない。小沢先生がたくさん応援に来てください」。5月下旬、森氏の総決起集会に招かれた小沢氏に、陣営の幹部はこう依頼した。小沢氏は「分かった。たくさん行くよ」と答えたという。
これまで森氏は、自由党の渡辺氏や、前回選では同じ民主議員だった田中氏ら有力者の支援を受け当選してきた。陣営は「今回も保守層を取り込む仕掛けが必要だ」としていたが、有効な手立ては見つからなかった。
小沢氏は公示5日後の7月9日に新潟入りしたが、全国各地で劣勢が伝えられていた同党は、小沢氏の地元岩手でも苦戦。陣営が「新潟に再び来る余裕がないのでは」と気をもむ場面もあった。
最終盤の19、20日。小沢氏は南魚沼市のJR浦佐駅前の田中角栄像の横などでマイクを握り、「日本のどんなところに住んでいても、安心した生活が送れるようにという田中先生の志を受け継いできたのは私です」と保守層を意識した演説を行った。だが最後の追い上げはかなわなかった。
「このままではこの国が危うくなる。これからも闘っていく」。落選を受けて森氏は21日夜、今後も政治活動を続けていくことを明言した。小沢氏を今後も支えるかという記者の問いにも「もちろんです」と即答した。【小林多美子】
◆維新・米山陣営
◇人気頼み、抜け出せず
4度目の国政挑戦も落選に終わった維新新人の米山隆一氏(45)は21日夜、「政治への思いがすぐ消えるわけはないが(再度の立候補は)難しいと思う」と話し、今回が最後であることを示唆した。5月中旬の橋下徹共同代表の慰安婦発言後、政党支持率は急落。米山氏の街頭での弁明もむなしく、最後まで支持は広がらなかった。
「あの発言があるまで、楽勝ムードすらあった」。最後の訴えを終えた20日夜、米山氏は疲れた表情で語った。結党して日が浅く、組織力のない維新にとって、橋下氏や石原慎太郎共同代表の「党の顔」が頼りだが、その人気頼みから抜け出せないまま、足元を固めることができなかった。
米山氏は「(かつて所属していた)自民時代の人脈やインターネットを使って巻き返したい」として、自民時代の名簿を使った電話作戦や、演説の様子を動画配信するなどに取り組んだが、思うようにはいかなかった。県総支部の長谷川道郎幹事長は「組織を点検し、再構築を目指す」としているが、3年後の国政選挙に向けた具体的な戦略はまだ描けていない。【真野敏幸】
2834
:
チバQ
:2013/07/24(水) 22:36:29
http://senkyo.mainichi.jp/news/20130723ddlk01010201000c.html
戦いの底流:2013参院選・北海道/上 自民 快勝に高揚感なく 候補者選考でしこり /北海道
毎日新聞 2013年07月23日 地方版
「伊達さんじゃなくて自民党に入った票だな」。当選した伊達忠一氏(74)を擁立した自民党道連の幹部は、自民圧勝を伝える新聞を開いて苦笑した。伊達氏は高齢批判や環太平洋パートナーシップ協定(TPP)交渉参加問題など、懸念材料を抱えた中での選挙戦だった。結果は、マイナス要素をすべて吹き飛ばすほどの追い風を受けて圧勝した。しかし、道連や陣営の間では「戦った感じがしない」と、勝利した高揚感はなかった。
選挙に向けた候補者選考では、伊達氏を推す国会議員らと、「世代交代」を求める道議が対立。5人が乱立し、国会議員と地方議員による投票にもつれ込んだ。伊達氏に決まった後も、落選した道議の地盤を中心に支援の動きは鈍く、伊達氏のポスターがほとんどない地域もあった。
遊説先での動員も低調だった。陣営によると、伊達氏が回った道内各地の総動員数は約1万9000人で、前回参院選(2010年)より約2割減った。全国的な党の劣勢などで伊達氏が逆風にさらされた07年参院選と比べても、地域によっては3分の1ほどだった。候補者選考のしこりやTPPへの反発が強い地域は特に少なく、陣営幹部は「ひどい状況だ」とこぼした。
特に一変したのが新篠津村だ。自民の得票率が常に道内トップクラスを誇る保守の牙城だが、今回はTPP問題で支援の動きが後退した。
投開票日を5日後に控えた16日、JA新しのつ前で行われた伊達氏の演説には、村長やJA組合長ら約60人が集まった。TPPへの反発を抑えようと、伊達氏は配合飼料高騰に対する政府の緊急対策などをアピールしたが、コメ農家が中心の村で反応は悪かった。
その3日後、「TPP断固阻止」を掲げる新党大地新人の浅野貴博氏(35)が同じ場所で行った演説には、伊達氏の時とほぼ同じ数の農家が集まった。
自民党の新篠津支部幹事長を務めるJA新しのつの西井通泰専務理事は「人の集まりはいつもの半分くらい。TPPをめぐる自民への不信感を拭い去る材料がなく、今回は厳しい」と困惑していた。ある道連幹部は「普通なら負ける選挙。追い風は続かない。課題をきちんと検証する必要がある」と話し、2年後にある統一地方選を懸念していた。
道議や道連関係者は、昨年末の衆院選で道内全選挙区に国会議員が誕生したことによる体制の変化も指摘する。従来、道内では自民の国会議員がいない空白地域が多く、道連は実動部隊となる地方議員らに直接指示していた。しかし今回は、国会議員が間に入ることになり、新人議員が多いこともあって道連と道内各支部との連携がうまくいかないこともあった。
伊達氏は2位に30万票以上の差をつけた。あるベテラン道議は「内部のゴタゴタは、有権者には関係のないこと。90万もの人が選んだのだから、きちんと有権者の目線でものを見なければいけない」と戒めた。【円谷美晶】
◇
自民と民主の候補者が再び議席を獲得した今回の参院選道選挙区。戦いの舞台裏を追った。
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:
チバQ
:2013/07/24(水) 22:37:34
http://senkyo.mainichi.jp/news/20130724ddlk01010204000c.html
戦いの底流:2013参院選・北海道/下 民主・他党 当選にも疲労の色 得票伸ばした落選者も /北海道
毎日新聞 2013年07月24日 地方版
民主党は結党以来の歴史的惨敗で、党の存続そのものが問われる選挙となった。投開票日の21日、民主の小川勝也氏(50)の選挙事務所は当選とはほど遠い静まりようで、一時は万歳三唱の自粛も検討された。当選から一夜明けた22日朝、小川氏は「素直に喜べない」と疲労を隠さなかった。
小川氏4選の頼みは、かねての支持母体である連合北海道だった。組合員は約26万人で、1人につき5人の紹介を求めて支持固めに取り組んだ。陣営関係者は「違う組合員の紹介で3回電話がかかってきた支持者もいる」と必死ぶりを話した。
さらに陣営は、無党派層の取り込みが難しいと判断し、地方重視で遊説した。17日間に112市町村を回り、177カ所で街頭演説をこなした。小川氏は「道議や市町村議が多いことが他県と違う強み」と語った。
当初は、6年前に当選した2007年の約102万票から得票を半分以上減らす「危険水域」も想定された。だが実際は次点候補を23万票引き離し、約58万票で当選した。この得票を党勢回復に生かせるか問われた小川氏は「アベノミクスに失点が出てくるかによって我々の評価が変わる。いきなり政権奪取とはいかない」と答え、積極的に再生を担う決意は感じられなかった。
一方、新党大地の浅野貴博氏(35)と共産新人の森英士(つねと)氏(35)は小川氏に水をあけられたが、過去の国政選挙より得票を伸ばす傾向を示した。
浅野氏は約35万票を獲得。得票率は14・7%で、過去3回の衆院選比例代表で維持した13%台前半から微増した。大地は参院選で初めて、全国比例に候補者を擁立。昨年末の衆院選で失った政党要件の確保に必要な「全国比例で2%」の得票率を目指したが、1%にとどまった。鈴木宗男・党代表は「大地として一石を投じることができた」と強弁するが、業界団体など支援組織の後ろ盾はなく、支持層拡大に課題が残った。
共産の森氏は、党躍進に乗じて前回(10年)より7万票多い約27万票を得た。だが小川氏との差が30万票以上あり、浅野氏にも競り負けた。陣営幹部は「政策が似通う大地の方が、無党派層に食い込んだ」と分析する。
だが全国で5議席確保を目標にした比例中心の戦いだったことも否めない。6月に配られた後援会ニュースには「共産党と紙さんのご活躍に期待します」と書かれ、農協組合長や首長ら32人の名前が並んだ。裏面には比例候補の紙智子氏(58)の写真とメッセージが大きく載り、森氏は隅に小さく「いっしょにがんばります」と書かれているだけだった。
みんなの党新人の安住太伸氏(43)は「TPP推進を訴えた反発が想像以上に強かった」と話す。党は10年の参院選道選挙区で今回を上回る約32万票を獲得。だがこの時の候補者は参院選後、党のTPP推進方針などに反発して離党。安住氏は「前回のアドバンテージはほぼない状況だった」と語ったが、陣営の人手不足は顕著で、公示後、掲示板に安住氏の選挙ポスターを全て張ることはできない状態だった。
◇
道選挙管理委員会によると、道選挙区の無効票は10万5066票で、投票総数の4・19%。07年と10年は3%を下回っており、投票の意思はあるが選択肢が見つからない有権者の意識を映し出している。【森健太郎、坂本太郎、小川祐希、高橋克哉】
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チバQ
:2013/07/24(水) 22:40:16
http://senkyo.mainichi.jp/news/20130723ddlk08010056000c.html
2013参院選・いばらき:検証・指定席/上 自民独走 県連組織フル活用 連日、文書で引き締め /茨城
毎日新聞 2013年07月23日 地方版
21日に投開票された参院選茨城選挙区は、事前の予想通り自民党新人の上月良祐氏(50)が圧勝した。得票数は選挙期間中に上方修正した55万票をも超え、2議席目に滑り込んだ民主党現職の藤田幸久氏(63)の出身地で連合茨城の強い日立市や日本維新の会の新人候補の地盤である取手市などでも他候補者を圧倒。全44市町村で最多得票を獲得した。
上月氏は選挙カーで県内をくまなく回り、旧市町村ごとに計91カ所で街頭演説を実施。各会場では県連の組織をフル活用し、首長や県議も応援演説に立った。さらに、当選が確実視されるがゆえの上滑りを警戒。県連は毎日、各団体に気を緩めないよう求める文書を送って組織の引き締めを図った。自民の高い支持率とともに、県連一丸となった取り組み。選対本部長を務めた県連の岡田広会長は「今までで一番恵まれた候補者じゃないか」。
◇
比例代表では県議に比例代表候補の担当を割り当て、県議の後援会も動かしてきめ細かな支援体制を取った。この結果、県内の比例得票数は前回2010年参院選と比べ、約9万票増の44万5077票となり、県議に割り当てられた比例代表の15候補のうち13人が当選。さらに、上月氏の演説では毎回、比例代表候補の出身母体の団体が競うようにのぼりを立て、選挙区、比例代表での相乗効果を生んだ。
◇
「結果の出ない努力では意味がない。日本をもう一度良くしていくため、しっかり頑張っていきたい」。上月氏は当選後、政権与党としての成果を出していく考えを強調した。23日からは環太平洋パートナーシップ協定(TPP)交渉に日本が初参加。当選祝いに駆け付けたJA県5連の加倉井豊邦会長を前に、上月氏は「攻めるところは攻め、守るところは守る。守るところも守れないようだったら、やめた方がいい」と言い切った。衆参のねじれが解消し、結果はすべて与党の責任となり、これからは野党に責任転嫁できない。
9月8日に投開票を迎える知事選への対応も言い訳できないところに追い込まれている。これまでは参院選に集中することを理由に、知事選への対応を先送りしてきた。この間、県建設業協会や県歯科医師連盟など有力支持団体が続々と現職の橋本昌知事の推薦を決めた。前回知事選では5選を目指す橋本氏に対抗馬を擁立。参院選で自民を支援した団体も、自民県連が知事選の対応に筋を通せなければ、気持ちは冷めかねない。ある団体幹部は「我々は自民党べったりではない。是は是、非は非だ」。圧勝にも冷静に自民党を見つめている。【鈴木敬子】
× × ×
自民、民主が「指定席」を確保した21日の参院選茨城選挙区。6回連続で議席を分け合う構図になった背景を検証する。
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◇参院選茨城選挙区過去6回の当選者
<1998年7月12日>
310002 郡司彰 民新<1>
256948 久野恒一 自新<1>
<2001年7月29日>
543320 狩野安 自前<3>
256908 小林元 民前<2>
<2004年7月11日>
583471 岡田広 自現<2>
477948 郡司彰 民現<2>
<2007年7月29日>
540174 藤田幸久 民新<1>
427297 長谷川大紋 自新<1>
<2010年7月11日>
499566 岡田広 自現<3>
307022 郡司彰 民現<3>
<2013年7月21日>
560642 上月良祐 自新<1>
204021 藤田幸久 民現<2>
※数字は得票数、丸数字は当選回数
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チバQ
:2013/07/24(水) 22:41:10
http://senkyo.mainichi.jp/news/20130724ddlk08010031000c.html
2013参院選・いばらき:検証・指定席/下 2議席目争奪 組織頼み、民主終始 みんな、維新分裂も勝因 /茨城
毎日新聞 2013年07月24日 地方版
2議席目に滑り込んだ民主党現職の藤田幸久氏(63)の陣営関係者は胸をなで下ろした。「維新とみんなが分裂してくれてよかった。(両党を)足せば超えられてしまうところだった」。20万4021票を獲得した藤田氏に対し、みんなの党新人の石原順子氏(52)と日本維新の会新人の石井章氏(56)の得票数は計28万1226票。両党の選挙協力が行われていれば、藤田氏は相当厳しい状況に追い込まれていたことは間違いない。
しかも、藤田氏は“落下傘候補”の石原氏に追い上げられ、一部マスコミの世論調査で小差での議席争いが伝えられた。共同通信社の出口調査によると、藤田氏は民主支持層の約8割、石原氏はみんな支持層の7割強を固め、無党派層(支持政党なし)からはそれぞれ約2割ずつの票を得た。無党派層から同じ程度の支持を得ていることを考えれば、両氏の約5万票の得票差は両党の支持層や組織力の差とも言い換えられる。
◇
「議席維持は連合の皆さんが一生懸命動いてくれたおかげだ」。藤田氏の当選確実が伝えられた21日夜、民主県連の長谷川修平幹事長は、真っ先に支持団体「連合茨城」への謝辞を述べた。当初40万票を掲げていた得票数の目標は20万票に下方修正。その20万票の獲得さえ、難しいと見られていた。このため、民主党は連合茨城のほか、藤田氏を推薦していた県医師連盟の組織票を「頼みの綱」に選挙を戦ってきた。
これに対し、みんなの組織は一部市議らが活動しているだけで、全県の組織はないに等しい。原田雅也・みんなの党県ひばり支部長は「無党派層の反応はよかったが、維新の石井氏があれだけの票を取るとは想定外だった」。公示日の約1カ月前の出馬表明となり、活動時間が少なかったことに加え、維新との票の奪い合いになったことを敗因に挙げた。渡辺喜美代表は公示後、計3回も茨城入りして応援したものの、自民、民主の指定席の一角を取り崩すまでにはいかなかった。
◇
組織の脆弱(ぜいじゃく)さで言えば、維新はさらに深刻だった。公示前、維新関係者は「茨城に地方議員がいない維新にとって、みんなとの選挙協力解消は痛い。協力が継続していたら、少なくとも10万票は上積みできる」と眉をひそめた。第三極への追い風が吹いた昨年12月の衆院選比例代表で、維新は県内第2党に躍進したものの、県内組織の活動実態はなく、完全に風頼みの状態だった。石井氏は「野党がばらばらで、『第二極』がない状態」と指摘。自民に対抗し得る野党勢力結集の必要性を強調した。【岩嶋悟、杣谷健太、安味伸一】
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:
チバQ
:2013/07/24(水) 22:54:44
http://www.asahi.com/area/iwate/articles/MTW1307240300003.html
「復興」で一点突破
「県や復興庁に、ガツッとやるように言いますので」。住宅再建の不安を口にする仮設住宅の住民らに声を掛ける平野達男氏=5日、釜石市
【岩井建樹】「復興大臣になったつもりで被災地を歩く」
3選を果たした翌22日朝。無所属の平野達男氏は会見で、「復興庁の職員を呼んで話を聞き、問題点を整理する。よい提案をすれば政府も受け入れる」。復興相を務めた人脈と経験があれば、政党に頼らなくとも問題はない、と言わんばかりだった。
「組織も金もない選挙戦」(陣営幹部)。平野氏は17日間の選挙戦でひたすら街頭に立ち、演説の大半を復興に費やした。他の候補者や政党の批判はせず、「復興の最前線に立つ覚悟だ」と訴え続けた。
自民党が閣僚や人気の若手議員らを連日投入し、「無所属議員に何が出来るのか」と批判を口にするのとは対照的な姿だった。
被災地では、仮設団地を100カ所以上まわった。平野氏は「被災者に話をするのは当然」と言う一方、「戦術的な面もあった」。仮設団地で被災者と語り合う姿は、復興を訴える平野氏のイメージと重なった。
7月11日の月命日には他陣営が被災地に押しかける中、平野氏は「その日は遺族がお墓参りをする日」と内陸部を遊説。その日の夜に盛岡市で開かれた集会では、陣営幹部が「月命日を選挙に利用せず、遊説を避けた平野氏は他の候補者とはやはり違う」と訴えた。
こうした「完全無所属」「復興最優先」の姿勢を徹底する戦略が功を奏す。無党派層に加え、民主党、社民党といった「反自民層」、さらに落下傘候補に違和感をぬぐえない「自民支持層」の受け皿となっていった。
●慎重に自民と距離
ただ、平野氏が始めから政党の看板に頼らなかったわけではない。
沈む船に乗りたくないと4月に民主から逃げだした時には、「自分の原点は保守」と語り、上り調子の自民に支援を求めた。それがかなわないと、平野氏はショックで寝込んだ。
5月の連休明けから、同級生や地元北上の企業の支援を受けて活動を再開。民主、地域政党いわて、無所属の県議8人も支援に回った。
息を吹き返した平野氏はその後、自民を連想させる「保守」との言葉を使うのを控えた。自民に秋波を送った経緯から、「当選後に自民入りするのでは」とのうわさが出て、支援県議の後援会にも戸惑いが広がっていた。
陣営幹部は打ち明ける。「民主や社民など『反自民層』を取り込むためには、自民入りのうわさは迷惑だった。頭のいい平野さんは言葉を慎重に選んだ」
●当選で連携流動的に
とはいえ、当選すれば話は変わる。
平野氏は「当面は無所属で復興最優先で活動する」との考えだ。一方、平野氏が強い関心を示すTPP参加問題や社会保障と税の一体改革については「1人でやるには限界がある」とも述べ、政党との連携も視野に入れている。
自民側は選挙中、自民支持層が平野氏に流れることを懸念し、「平野氏の自民入りはない」とうわさの打ち消しに躍起となっていた。
だが、4月に秋波を送られた際に平野氏を推した二階俊博総務会長代行が19日に県内入りした際、「平野氏は敵ではない」と言うなど、自民内には平野氏を評価する声も一部に残る。
平野氏は当選直後、記者団の取材に「今は自民入りはない」と話したが、岩手でどうしても勝てない自民が、平野氏に接触する可能性は残り、流動的だ。
北上後援会長として平野氏を支え続けた中村好雄氏は推し量る。「当選の経緯からして今は動けない。政界の動向を見ながら立ち位置を決めるつもりではないか」
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:
チバQ
:2013/07/24(水) 22:59:02
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/hiroshima/news/20130723-OYT8T01301.htm
<参院選>脅かされた「民」指定席 組織力で「維」かわす
21日午後11時20分頃、広島市中区にある民主党新人、森本真治の事務所では、森本が顔を紅潮させ、何度も万歳を繰り返していた。2004年の参院選以来、2議席を自民党と民主党が分け合ってきた広島選挙区。結果こそ変わらなかったが、森本は日本維新の会新人の灰岡香奈に約2万1000票差にまで詰め寄られ、民主党は“指定席”を脅かされた。その戦いの背景を探った。(矢野彰)
昨年末の衆院選以降、県内でも自民党への追い風が吹いていた。安倍政権の経済政策「アベノミクス」による円高修正で、自動車メーカー・マツダは5年ぶりに黒字化。一時は同党県連内に「参院選2人擁立論」も浮上したが、最終的には溝手顕正のみにした。2人擁立を見送った背景には、約14万5000人いる連合広島傘下の組合員に支えられ、2004年の参院選以降、常に選挙区の候補者が50万票以上を獲得する民主党の存在があった。
◇
「広島は絶対に落とせない『重点区』だ」。県連幹部が口をそろえる民主党。党勢の立て直しは、森本に託された。しかし、森本は連合広島傘下の組合を回った先々で3年間の政権運営について批判を受け、組合員から「でも民主党から出るんでしょ……」と、公然と“拒否反応”を示されるなど、逆風下での選挙戦を強いられた。
選挙直前に実施した党の調査では灰岡との差がほとんどなくなり、議席獲得に“黄色信号”がともった。選挙期間中、連日のように知名度のある党幹部が来援。陣営も「これまでの選挙では考えられない力の入れようだ」と、振り返る。
「最大の支持団体として責任が重かった」――。薄氷の勝利に、連合広島の石井一清会長は胸をなで下ろした。しかし、得票は溝手には30万票以上の差をつけられる19万4358票で、広島市では市議時代の地元・安佐北区以外は灰岡の後じんを拝した。大手労組がある地域でも、呉市では勝ったが、府中町や東広島市では互角――。ある労組幹部は選挙結果を受け、こう話した。「今回は運が良かっただけ。投票率が上がれば、危なかった」
◇
終盤の15日夜、維新県総支部代表・中丸啓の携帯電話が鳴った。「もう一押しやろう」。党の情勢調査で、先行する森本の背中が見えてきたことを受けた、党本部からの連絡だった。
17日には共同代表の橋下徹が広島入り。大票田の福山、広島両市で街頭に立ち「民主党は本当に駄目な野党。今後の政治に有害だ。広島では民主党が2番手で、このままでは残ってしまう」と批判を繰り返した。
橋下は、当初予定していた福岡での遊説をキャンセルし、翌日午前中も広島にとどまった。幹事長の松井一郎や、知名度が高い衆院議員の東国原英夫も合流。さらに、テレビや繁華街の大型モニターでCMを繰り返し流した。「勝負」とみて、一気に無党派層を掘り起こす作戦に出た。
テコ入れの効果で、知名度ゼロからのスタートだった新人が、民主党、そして連合広島を苦しめた。中丸は「支援に回る県議・市議の数、地方組織の差だ。民主党の何分の一かでも組織ができていれば、ひっくり返せていた」と話した。
(敬称略)
(2013年7月24日 読売新聞)
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チバQ
:2013/07/24(水) 22:59:44
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/kyoto/feature/kyoto1374503324088_02/news/20130722-OYT8T01910.htm
検証13参院選京都
<上>ぶれず訴え広い支持◆圧勝さらに組織固め
有権者にあいさつする倉林氏(22日朝、四条大橋で) 21日に投開票された参院選。2議席を争った京都選挙区では、自民党現職・西田昌司氏(54)がトップで再選され、共産党新人・倉林明子氏(52)が民主党新人・北神圭朗氏(46)らとの混戦を制して初当選を飾った。同選挙区で長らく続いた「民主、自民体制」の転換点となった戦いを振り返り、今後の各党の勢力図を展望する。(関俊一、倉岡明菜)
「みなさんの願いをしっかりと国政に持ってまいります」。投開票から一夜明けた22日朝、倉林氏は、四条大橋でマイクを握り、行き交う通勤客に晴れやかな表情で呼びかけた。
かつて「共産の牙城」と呼ばれた京都だが、同選挙区での勝利は1998年が最後。昨年12月の衆院選では府内6小選挙区とも完敗し、府内で得た比例票も、自民、日本維新の会、民主各党に次ぐ4番手にとどまった。
手を振ってあいさつする西田氏(22日朝、南区で) どうせ参院選も負けるだろう――。「あきらめムードもあった」(共産党府委員会幹部)というが、倉林氏は各地を地道に回って安倍政権の批判を続けた。民主党や日本維新の会が政権へのわかりやすい対立軸を打ち出せず、存在感を低下させる中、潮目は徐々に変わり始めた。
共産党は6月の東京都議選で議席を倍増。その勢いのまま参院選に突入した。7日、四条河原町で志位委員長が来援した際には、動員をかけた支援者以外の人たちが立ち止まり、歩道からあふれた。倉林氏のツイッターにメッセージを送ってくる若者もおり、「日に日に反応がよくなった」と陣営スタッフは振り返る。
これに対し、自民党、民主党の双方と関係の深い経済人や首長の一部は、「共産包囲網」を敷いた。北神氏の演説会などでは、門川大作・京都市長が「共産党が勝てば京都の恥だ」と呼びかけ、山田知事も応援に駆けつけた。
しかし、幅広い支持を得たのは倉林氏だった。読売新聞が各投票所で行った出口調査によると、倉林氏は共産支持層の9割以上に加え、無党派層の25%、民主支持層の13%に浸透。北神氏は公明支持層の4割を取り込んだものの、民主支持層は6割強しか固められなかった。
「共産党が政権に対峙(たいじ)し、ぶれずに政策を訴えてきた結果」と倉林氏。来春の知事選をにらみ、党関係者は言う。「共産包囲網を敷いた勢力にたっぷりとお返しをしないといけない」
■ □
府内の全市区町村でトップの票を獲得した西田氏は22日早朝、地元・南区の近鉄東寺駅前で演説し、「光栄であると同時に、身の引き締まる思い」と語った。ただ、報道陣に勝因を問われると、「自民党の勝利というより、(ライバルだった)民主党の崩壊だ」と浮かれることはなかった。
他の6候補を大きく引き離したとはいえ、西田氏の得票(約39万票)は、逆風だった2007年の初当選時から3万票弱を上積みしただけだ。自民党府連内には、議席を獲得した共産党に加え、「第3極」の維新の会やみんなの党が一定の票を得たことへの警戒感も広がる。
「来年は知事選、2年後は統一地方選がある。組織をしっかりと固めていかなければ、またどんな『風』でひっくり返されるかわからない」。幹部は神妙に語った。
(2013年7月23日 読売新聞)
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チバQ
:2013/07/24(水) 23:00:19
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/kyoto/feature/kyoto1374503324088_02/news/20130723-OYT8T01354.htm
検証13参院選京都
<下>与党時代の批判強く◆選挙協力不調共倒れ
落選を受け、有権者にあいさつする北神氏(22日、西京区で) 21日投開票された参院選京都選挙区(改選定数2)では、2004年から3回連続で公認候補をトップ当選させてきた民主党が議席を失った。選挙協力に向けた協議が不調に終わり、それぞれ候補を立てた日本維新の会、みんな党の「第3極」も当選圏に届かなかった。(南暁子、藤本将揮)
民主党新人・北神圭朗氏(46)の中京区の事務所。21日深夜、テレビの開票速報で落選が報じられると、党府連幹部は「信じられん」とうめいた。
2007年参院選の京都選挙区で、党公認の松井孝治氏が獲得したのは約50万票。2人を擁立した10年の前回選では、トップ当選した福山哲郎氏と落選した河上満栄氏の得票合計は約47万票。これに対し、今回、北神氏が得たのは約20万票だった。
予兆はあった。党は直前の東京都議選で歴史的敗北を喫し、議席数で共産党をも下回った。
事務所の後片づけをする山内氏(22日、下京区で) 「民主の顔」と言える前原誠司・前国家戦略相(衆院京都2区選出)は、党本部からの「全国の候補を応援してほしい」との要請を断り、17日間の選挙期間のうち14日間も京都に張り付いた。陣営は奥の手も使った。自民党と連立を組む公明党の支持母体・創価学会に対し、「共産の躍進を阻止するため」と水面下で協力を要請した。
手は尽くした。だが、北神氏は共産党新人の倉林明子氏(52)に約1万8000票差をつけられた。前原氏のおひざ元である京都2区の左京、東山、山科3区でさえ、倉林氏に及ばなかった。
「政権与党時代の批判がまだまだ強かった」。事務所で報道陣に敗因を問われた前原氏はそう語り、悲壮感を漂わせた。「解党的出直しが必要だ。このままでは消えてしまう党だと認識しないといけない」
■ □
「みんなの党と票を足したら、共産党も民主党もぶっちぎってたのにね」
投開票から一夜明けた22日午前、日本維新の会新人の山内成介氏(47)が下京区の事務所で後かたづけをしていると、選挙活動を二人三脚で手伝った妻(43)の口から愚痴がこぼれた。
山内氏が得た約16万5000票に、みんなの党新人の木下陽子氏(33)の得票を足せば、倉林氏を2万票近く上回る。特に最終盤、橋下共同代表や松井一郎幹事長が応援に入り、「追い上げている手応えがあった」(山内氏)というだけに、悔しさが募る。
府内で両党が共倒れするのは初めてではない。昨年の衆院選では、2小選挙区で競合。維新の会は比例選で自民党に次ぐ約29万票を得たにもかかわらず、当選者を出せなかった。
「参院選後、自民に対抗する勢力が必ず出る」。橋下氏は、京都市内の街頭演説でそう〈予言〉した。前原氏も21日夜、「自民がダメとなったときの受け皿をどうするかだ」と、野党結集の必要性に言及した。
ただ、別の民主党府連幹部は「各党の理念や方向性には相当開きがある。埋められるとは思えない」と後ろ向きだ。次の参院選は3年後で、衆院選もその頃まで行われない可能性が高い。巨大与党・自民党に対抗する「野党」を形成できるのか。府内でも、先行きはまだ不透明だ。
(2013年7月24日 読売新聞)
2842
:
チバQ
:2013/07/25(木) 20:40:25
http://senkyo.mainichi.jp/news/20130724ddlk06010037000c.html
山形の進路:参院選を戦い終えて/上 自民「薄氷の勝利」 /山形
毎日新聞 2013年07月24日 地方版
◇舟山氏支えた、農政連との関係修復は
2万739票差−−。全国で31カ所ある改選数1の選挙区(1人区)の中で、山形は当選者と次点候補が最も競った選挙区だった。国政初挑戦の自民新人、大沼瑞穂氏(34)が、みどりの風現職、舟山康江氏(47)ら3人を破って初当選を果たしたが、山形選挙区の結果は大沼氏の陣営にとって「薄氷の勝利」だった。
大沼氏は鶴岡市で7531票差、東根市で5660票差と舟山氏を突き放したが、他の市町村では小差だった。大沼氏が舟山氏に1000票未満で勝った市町村は19カ所。一方の舟山氏は、大票田の山形市や、西置賜郡を中心に計8市町で大沼氏を上回った。
「各種情勢調査で『接戦』と伝えられる理由が見当たらない。運動が上滑りしている感じもなかった。有権者の反応は良かったし、手応えを感じているが……」。選挙戦最終日の20日夜、自民党県連の野川政文幹事長は首をひねった。
自民党本部は閣僚や党幹部ら延べ21人を県内に投入した。全国的な自民優勢の「風」が吹く中、山形選挙区では自民は地道な組織戦を展開した。20日には安倍晋三首相をはじめ4人の閣僚が県内で演説。運動に緩みはなかったが、最後まで勝利の手応えは得られなかった。
環太平洋パートナーシップ協定(TPP)の交渉参加に対する反発が根強かったことも選挙戦を激しくさせた。「舟山陣営は自治労、農協、知事後援会の連合軍のような感じだった。一番大きかったのは農政連(農協の政治団体・県農協政治連盟)だ。大沼支持を呼びかける多くの議員が壁にぶつかったのはここだった」。大沼氏が初当選を決めた21日夜、野川幹事長は苦戦の理由をそう解説した。
県連会長の遠藤利明衆院議員は、昨年の衆院選で戦ったライバルの存在を指摘する。「山形市では勝つだろうと思っていたから計算外だった。鹿野(道彦)さんが比例代表に立候補したことが、舟山さんの山形市の票を伸ばすことにつながったかもしれない」
激しかった選挙戦は、今後にしこりを残すことになりそうだ。
今年1月の知事選で、県議会で多数派を占める自民は独自候補を擁立せず、吉村美栄子知事の再選を後押しした。吉村知事が参院選で舟山氏を推したことは「それぞれの議員の間で不信感が募ったのではないか」(野川幹事長)とされ、今後の県政運営に影響が出る可能性がある。
舟山氏陣営を支えた農協側との関係も注目される。県連は選挙期間中も県農政連に面談の場を設けるよう打診するなど、舟山氏支持の再考を求め続けた。
野川幹事長は21日夜、「我々はいつでも窓は開けているぞ、という立場だ。どこかの段階で話をしなければならない。一概に敵対してはいけない」と述べ、県農政連の対応を待つ考えを示した。政府は23日からTPP交渉に参加した。自民と農協の関係修復が可能になるかは、TPP交渉の進展も影響を与えそうだ。【安藤龍朗】
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2843
:
チバQ
:2013/07/25(木) 20:41:32
http://senkyo.mainichi.jp/news/20130725ddlk06010011000c.html
山形の進路:参院選を戦い終えて/下 保守王国で、舟山氏善戦 /山形
毎日新聞 2013年07月25日 地方版
◇非自民、「呉越同舟」が「連合艦隊」に
「『呉越同舟』が『連合艦隊』になった。歴史に残る戦いだ」
参院選投開票日の21日夜、山形選挙区(改選数1)で落選したみどりの風現職の舟山康江氏(47)の選挙事務所=山形市=では、善戦をたたえる声がしきりに上がった。
舟山氏は「これ以上ない、素晴らしい結束でした」と感謝の言葉を述べ、支持者一人一人と握手して回った。事務所はまるで当選したかのような熱気に包まれた。選挙戦を全力で戦い抜いた証しのようだった。
「知事選に似ている」。4日の公示直後、吉村美栄子知事が初当選した09年知事選を引き合いに、陣営幹部はつぶやいた。同知事選では告示後、優勢だった自民系現職の斎藤弘氏を非自民系の吉村氏が猛追し、ひっくり返した。
今回も、世論調査を実施した各報道機関は、安倍政権の高支持率を背景とした自民新人、大沼瑞穂氏(34)の優勢を伝えていた。だが6月以降に舟山氏の支援組織がようやく動き出すと、舟山氏の勢いは加速し始めた。
陣営は公示後は、舟山氏の「自分の主張をしっかり伝えたい」という意向を尊重し、街頭演説を多めに設定。1日40回を超える日もあったが、演説に不慣れな大沼氏との違いを見せつけた。
東京生まれ東京育ちの大沼氏を意識し、陣営は「ご当地候補」のアピールにも力を注いだ。埼玉生まれ埼玉育ちの舟山氏だが、小国町の夫の実家に嫁いで約10年。子供3人は町内の小中学校に通う。
「最近移り住んだばかりで山形在住をPRする候補とは違う」「普段住んでいるからこそ、山形の実情が分かる」。演説会の度、応援弁士は繰り返した。
民主県連、社民、連合山形、県農協政治連盟が推薦・支持し、当初は「呉越同舟」と陣営の結束を危ぶむ声もあった。ところが、共同通信が投票日に実施した出口調査では、民主支持層86%、社民支持層94%、みどり支持層98%が舟山氏に投票したと回答。非自民票を予想以上に固めた。
考え方の異なる政党、団体が集まり、環太平洋パートナーシップ協定(TPP)や原発など各政策に「踏み込みにくいのでは」と懸念もあった。しかし舟山氏はTPP反対や原発反対、憲法96条改正反対を断固主張。無党派層62%(同調査)も取り込んだ。
「気が強い舟山に『○○党に配慮して、この主張は弱めて』と指示する方が無理」。陣営幹部は苦笑いする。
民主県連の支持決定が予定より遅れたり、円滑な県政運営に配慮する吉村知事が応援演説を積極的にできなかったりと、陣営にとって悔いが残る部分はある。それでも吉村和文選対幹事長=ケーブルテレビ山形社長=は「『保守王国』の山形では絶対数が多い自公支持層を固められると、非自民系候補はなかなか勝てない。自民追い風の中、本当によく善戦した」と話す。
全国で自民候補が圧勝する中、大接戦を展開した山形選挙区。有権者が安倍政権に「白紙委任」を手渡したわけではないことを物語っている。【鈴木健太】
2844
:
チバQ
:2013/07/25(木) 20:43:13
http://senkyo.mainichi.jp/news/20130723ddlk03010534000c.html
党奔政走:参院選戦い終えて 「岩手が可哀そうだ」 つぶやく平野氏、同級生が支援へ結束 /岩手
毎日新聞 2013年07月23日 地方版
参院選岩手選挙区で当選に沸いた21日夜の平野達男氏(59)事務所。乾杯の音頭を取ったのは、北上市立北上中学校の同級生で会社経営の川村昇平さん(59)。「立候補の時、届け出番号を決めるくじで私が1番を引いた。選挙結果も1番」とあいさつ。会場の盛り上げ方を心得ていた。
民主党を出て無所属になることを決めた平野氏は4月、裏切り者のように見られ、1カ月も公の場に姿を見せなかった。川村さんは東京都内で平野氏を昼食に誘ったが、外出を拒んだため参院議員会館の部屋でコンビニのおにぎりを食べた。「自然と放っていた輝きが全く感じられない」と感じた。
自民党と民主党が「落下傘」候補を決めた後の5月上旬、川村さんは平野氏が「これじゃ岩手が可哀そうだ」とつぶやいたのを聞いた。「離党への批判で出馬断念も考えていたと思うが、岩手の課題に対応できるのは自分しかいないという自負心が立ち直らせたのだろう」と推測する。
組織のない平野氏を支援するため、同級生が5月下旬つくったのが政治団体「いわて・絆の会」。川村さんは選挙の手伝いをしたことがあり代表に就いた。「平野は我々の誇り。来年は還暦なのに落ちたらお祝いにならない」と呼び掛けると、集票、資金集め、草むしりと、約80人ができる範囲で汗を流した。
「ほれ、せっかくだし、やってみろ」。6月2日午後、紫波町で街頭演説した平野氏から川村さんはマイクを渡された。経験も打ち合わせもなかった。「私は同級生です。よろしくお願いします」と話すのが精いっぱい。だが、それから投票日前日の20日まで県内300カ所以上でマイクを握り、上達していった。
◆
公示の4日朝。地域政党いわての及川敦幹事長は出陣式で、平野氏支援の超党派県議団に向かって「我々は連合艦隊だ」と宣言。「一人一人が選対本部長のつもりで頑張ろう」と呼びかけた。選挙のやり方や支持者も異なる県議の集まり。力が発揮できるか不安があり、事実上の一騎打ちとなった自民党の田中真一氏(46)にはそのころ、負けているという見方もあった。
及川氏が勝利を確信したのは新聞各紙が平野氏優勢と終盤情勢を報じた17日。この日を境に、選挙カーに手を振る人が増え、演説には拍手がわいた。「応援を迷っていた人が、平野さんでいいんだと自信を持った日。こういう雰囲気になれば100%勝てる」。及川氏はその夜、興奮していた。
◆
2年後の知事選に向け、生活の党代表の小沢一郎氏の側近・達増拓也知事への対抗馬は平野氏しかいないとの見方が根強くある。達増知事は元衆院議員で、地盤は選挙区だった岩手1区。だが、今回の参院選では、応援した生活の党の関根敏伸氏(57)が平野氏の得票に及ばなかった。22日の定例記者会見で「知事の組織が弱体化しているのでは」と質問され、「次に私が知事選に出たら分かる」と意地をのぞかせたが、口を滑らせたと思ったようで「次の知事選は白紙だが」とごまかした。
小沢氏は東京都内で21日夜に開いた敗戦の記者会見で、平野氏が民主を出る時に自民に支援を求めた経緯に触れ、ぶぜんとした顔で「このような生き方をしている政治家に、岩手で大きな支持が集まるとは信じられない」と述べた。反応を聞かれた平野氏は22日朝の記者会見で「特にコメントはない」と受け流した。【金寿英】
2845
:
チバQ
:2013/07/25(木) 20:44:03
http://senkyo.mainichi.jp/news/20130724ddlk03010044000c.html
党奔政走:参院選戦い終えて 「小泉さんと書かないで」 自民・田中氏、幹部の応援上滑り /岩手
毎日新聞 2013年07月24日 地方版
土曜日に露店が通りに並び、買い物客でにぎわう盛岡市材木町の「よ市」。参院選投開票日前日の20日は女性を中心にさらに1000人が詰めかけた。
黄色い歓声の真ん中は自民党の小泉進次郎青年局長。参院選岩手選挙区に立候補した田中真一氏(46)の応援遊説だが、主役は影が薄い。40代女性は、小泉氏来県を聞いて駆けつけ「近くで写真を撮りたい」とスマートフォンを握っていた。記者が「田中さんに投票するんですか」と尋ねると、「自民党はいいけど、やっぱり地元の人だよね」。田中氏は「投票用紙に小泉さんと書かないでくださいね」と、冗談にならない冗談を言って歩くしかなかった。
◆
そして21日、盛岡市の事務所で記者に敗因を聞かれ「知名度不足」ときっぱり言った。横浜市出身の「落下傘」で、3選した北上市出身の平野達男氏(59)と比べるとこの点で劣勢は明白だった。
自民は選挙戦で、多数の有名政治家で聴衆を集め、田中氏の顔を売った。常とう手段だが力の入れようが半端じゃない。公示を挟み小泉氏は3回、石破茂幹事長も3回、安倍晋三首相は公示後2回。
確かに人は街頭に集まったが上滑りの盛り上がりだった。ある党県連幹部は心配していた。「業界を回ると、以前から自民支持なのに『(田中氏が)地元の人じゃないし』と支援を断られるんだよ」。想像以上の「落下傘アレルギー」。なぜ岩手に田中氏なのか? 党県連は十分な説明ができなかった。
◆
開票の夜、支持者が引けて閑散とした事務所で鈴木俊一県連会長は「岩手でも自民に風が吹いたが、票に結びつかなかった」と自戒した。昨年12月の衆院選で、4小選挙区で計約22万票取りながら今回は6万票少ない。田中氏は「自民支持層の票が平野さんに流れた」と話した。
その分析の象徴は投票日5日前の16日、田中氏のホームページが掲載した「重要なお知らせ」だ。平野氏を指し「『無所属候補は選挙が終わったら自民党に入るのですか』と問い合わせが相次いでおります。こうしたデマが現実になることは100%ありません」。
平野氏の自民入りのうわさに、陣営は悩まされていた。そうなら自民支持層は平野氏の方がいいと考える。
党県連関係者は「平野氏支援を主導した二階俊博党総務会長代行が、依然として平野氏を誘い込もうとしてうわさを広めているのでは」といぶかった。その二階氏は19日に県内入りした際、平野氏の自民入り後押しについて記者に聞かれ「末輩の私は考えていない」とかわした。一方、「平野という存在はよく知っている」とも述べた。
質問されたからとはいえ「対立候補との関係への言及はうわさに現実味をもたせかねない」と激怒した党県連は20日、党本部に抗議文を出した。しかし、党県連自身も平野氏擁立に一時賛同した。人のことを言えた立場ではない。
◆
審判が下った後、支持者が引き揚げた事務所前で党県連幹部が田中氏を励ました。「次の選挙もある」
もう一つ、うわさがあるように平野氏が2年後の知事選に出馬すれば参院補選がある。県連幹部は「県内では、自民新人の参院選挑戦はいつも1度きり。落選すると別の人物を立てたから、毎回知名度が課題になった。岩手で田中真一の地盤を固めて再チャレンジする可能性もある」。
田中氏も語った。「(民主側の)相手が3分裂したからチャンスではなく、1対1で勝てる力をつけなければならない」。再出馬はあるのか。【安藤いく子】
2846
:
チバQ
:2013/07/25(木) 20:44:52
http://senkyo.mainichi.jp/news/20130725ddlk03010003000c.html
党奔政走:参院選戦い終えて 奥州惨敗に衝撃 生活・関根氏陣営、「王国」の落日象徴 /岩手
毎日新聞 2013年07月25日 地方版
「参院選の必勝で次へ」。選挙戦4日目の7日、盛岡市の集会で生活の党代表の小沢一郎氏は用意された七夕の短冊に書くと、壇上で「何としても関根君を当選させ、次の総選挙で政権奪取したい」と力を込めた。県議だった関根敏伸氏(57)を立てた今回、下り坂を転がる「小沢王国」の存亡がかかっていた。だが惨敗だった。
陸山会事件などで逆境にあった昨年末の衆院選で、日本未来の党として戦った小沢氏は、県内4小選挙区で公認候補が計22万票を獲得。これを基礎票と見込み、参院選の勝機があるともくろんだ。しかし実際の得票は9万。特に小沢氏の地盤の奥州市は、かつての小沢系で今回当選した平野達男氏(59)の半分もない1万2000票。大きく票を食われた衝撃は大きかった。
◆
小沢一郎後援会連合会の小笠原直敏会長は、平野氏の名前が小沢氏の支持者に深く浸透していることに頭を悩ませた。
平野氏は初めて出馬した12年前、当時、小沢氏が率いた自由党公認で無名ながら30万票を取り当選。民主党で戦った6年前は43万票を獲得し、得票率は全国一の62・6%。それだけの有権者に平野氏の名前が染みこんだ。
5月に擁立を決めた関根氏の名前と切り替えてもらうには時間が足りず、「小沢さんは平野さんを担いでいると思っている人が多かった。小沢イコール平野の公式を徹底的に刷り込まれた支持者の誤解を解くのは容易でない」。小笠原氏がこぼした。
おまけに、昨年7月の民主の分裂で平野氏が党に残った一方、小沢氏は「国民の生活が第一」「日本未来の党」「生活の党」と所属をめまぐるしく変え、支持者は混乱した。
◆
選挙戦終盤の17日夕、宮古市のすし店。県内10カ所の街頭演説を翌日に控え、小沢氏は県議ら親しい4人で杯を交わした。あえて参院選に触れず、釣りの話題などで気分転換し、「明日は朝早いから」と1時間で切り上げたという。
今年、小沢氏が東日本大震災の被災地を公に訪れたのはこの時が2回目。ただ、1回目は久慈市の畑浩治・党県連副代表の事務所を訪れただけで、大勢の有権者と会ったのは18日が初めて。
JR宮古駅前で午前8時過ぎから行った9分間の演説では、アベノミクスやTPP(環太平洋パートナーシップ協定)交渉参加への批判に大半を費やしたが、震災は「復興の名の下に予算が関係ないところに使われている」と1分程度言及しただけ。駅前で酒屋を営む男性支持者(64)は「復興は票にならないと思っているのか。震災直後から被災者を励ませば違った人物像が伝わったはず」とため息をもらした。
この点も関根氏の陣営には頭が痛い。選対関係者は「小沢先生が震災発生から10カ月近く被災地に行かなかったことにいまだに批判がある」と話す。一方、平野氏の陣営幹部は「政局ばかりの人より、復興大臣として毎週のように被災地に入った平野さんの方が立派に見えて当たり前だ」と自信満々だった。
◆
生活は今回、全国で議席を一つも獲得できなかった。投開票日の21日夜、小沢氏は東京都内で開いた記者会見で「次の衆院選で政権交代を目指す思いに変わりはないか」と問われ、ぶぜんとした顔で即座に「変わりません」と答えた。佐々木順一党県連幹事長は盛岡市の関根氏事務所で「選挙は政党と政策、候補者の3要素がそろって勝てる」と言い残し、その場を後にした。何が足りなかったかは語らなかった。【金寿英】
◇
今回の参院選岩手選挙区の戦いは「小沢王国」の衰退を軸に展開し、新たな時代に入ったことを象徴する結果になった。参院選は終わったが、県内政界はしばらく流動化が予想され「党奔政走」は続く。=おわり
2847
:
チバQ
:2013/07/25(木) 20:45:31
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/iwate/feature/morioka1374506003419_02/news/20130723-OYT8T00064.htm
13参院選 漂流
〈上〉自民 弱い県連風つかめず
連日の「大物」応援も生かせなかった(右は田中氏)=14日、JR盛岡駅前で 劣勢の選挙最終盤、自民党県連の怒りは党内部に向けられていた。
「有力者の不穏当な発言は陣営全体の士気の低下を招き、当落に大きな影響を与えかねない」
県連は20日、鈴木俊一会長ら幹部の連名で安倍首相(党総裁)に抗議文を送った。前日に県内入りした二階俊博総務会長代行が記者団に対し、平野氏を「敵じゃない。付き合いも長い」と評したためだ。
党公認候補の田中真一氏は、党の支持票を固めきれず伸び悩んだ。実際、読売新聞の出口調査によると、党支持層の約3割は平野氏に投票していた。
田中氏の公認前、党執行部に平野氏の支援を働きかけたとされる二階氏の発言に、中盤以降の田中氏の失速にいらつく県連内で、不信感が渦巻いた。県議の1人は「後味の悪い敗戦だ」と振り返った。
選挙区で6連敗中だった県連は当初、内閣の高支持率を背景に「21年ぶりの勝機」(千葉伝幹事長)と勢いづいていた。
「風」は確かに吹いていた。序盤の世論調査で党の県内支持率は42%と断トツ。小泉旋風さなかの2005年衆院選でも支持率が民主党を下回った本県では異例のことだ。
県議の多くも「かつてないほど支援者の反応はいい」と感じていた。この手応えは、田中氏の県外出身という経歴も手伝い、与党の強みを前面に押し出す戦術に拍車をかけた。
首相ら党幹部や閣僚は連日のように応援に駆けつけ、菅官房長官は自治体首長や業界団体を集めて陳情会を開催。支持者への電話掛けでは、「田中事務所」ではなく、地元選出の県議や衆院議員の事務所を名乗った。
しかし、知名度が低い田中氏を、さらに埋没させる副作用も伴った。
田中氏は演説で再三、「岩手と国政のパイプ役になる」と強調したが、具体的な政策論を語ることは少なかった。ある選対幹部は、「田中氏か平野氏かで迷う有権者が思った以上に多く、党より個人で比較された」と悔やんだ。
公明党との協力も進まず、出口調査では、田中氏に投票した公明支持者は約半数にとどまった。
自民党の完敗が続いた岩手では従来、県内約5万の公明票が勝敗を左右する情勢にならず、自公関係は発展してこなかった。
16日には公明党の山口代表が県内5か所でマイクを握ったが、田中氏の同行は一度もなし。公明関係者は「一朝一夕で関係が進展することはない」と諦め顔だ。
圧勝に沸く自民党本部と対照的な結果に、県連関係者はぼやいた。
「党支持票を固めきれないのも、知名度の低い候補の擁立も、結局は県連の組織力の弱さが原因だ」
(2013年7月23日 読売新聞)
2848
:
チバQ
:2013/07/25(木) 20:45:54
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/iwate/feature/morioka1374506003419_02/news/20130723-OYT8T01473.htm
13参院選 漂流
〈中〉生活 小沢氏頼みもはや限界
18日、関根敏伸さん(左)の支援を呼びかけるため、小沢代表(右)が「二人三脚」で県内をほぼ1周した(18日午前8時8分、宮古市のJR宮古駅前で) 重い空気に誰一人、言葉を発しなかった。
大船渡市の生活の党参院選比例候補の事務所。22日午前2時15分頃、約30人の支援者が見つめる先のテレビで、全国最後の121人目の当確が他党についた。生活の獲得議席は「0」のままだった。
小沢一郎党代表の牙城だった岩手選挙区では、党公認の関根敏伸氏が平野達男氏に15万票以上の大差をつけられた。小沢氏側近は「頭の整理ができない」と放心した。
21日夜、小沢氏は東京・平河町のホテルの記者会見で怒りをぶちまけた。
「驚いている。平野氏のような生き方の政治家に支持が集まるとは、人間として信じられません」
平野氏は小沢氏や民主党を離れ、出馬前には自民党にも接触した。非自民勢力の結集を20年来追い求める小沢氏にとって、これ以上の背信はない。平野氏は「負けてはならない相手」(生活県議)だった。
関根氏の陣営は当初、昨年衆院選の小選挙区で4候補が得票した約23万票に向け、小沢氏の地元4区が牽引(けんいん)する戦略を描いた。
だが、全小選挙区で得票を落とし、4区は衆院選の7万8057票が参院選で3万5108票に減少。小沢氏の本拠地の奥州市では、3万4643票を1万2578票に落とし、平野氏の2万8671票の半分にも達しなかった。
関根氏の総得票は9万1048票。目標の4割にとどまった。
県連の佐々木順一幹事長は21日、「生活として初の国政選挙で、浸透には時間が足りなかった」と、党名の変遷や、野党共闘の模索で出馬表明が遅れたことを敗因に挙げた。
一方、県連内には、強固な組織力を誇った小沢氏の後援会の弱体化を指摘する声も出ている。
選挙終盤の18日。小沢氏は雨天の下、県内をほぼ1周して街頭に立った。小沢氏は陣営が計画した9か所を自らの指示で1か所増やして臨んだが、動員は目指した1万人に及ばず、数千人程度だった。
「『小沢先生が来れば何とかなる』という幻想だけで、声掛けなど具体的な動きは鈍かった」。後援会幹部は、過去に圧倒的な強さで勝ってきた成功体験に根ざす“小沢依存”の深刻さを明かした。
民主分裂前には県内に8人いた「小沢系」国会議員は、今や3人に。参院選は、小沢氏の政治力に壊滅的なダメージを与えた。
辛うじて県内に影響力を残すのは、県政トップを小沢氏に近い達増知事が押さえていることだ。生活県連幹部は「知事を続投してもらうしかない」と達増氏に望みをつなぐ。
達増氏は半年ほど前から、2期で退く従来の意向を修正し、「3選出馬は白紙」と繰り返す。2年後の知事選は、「王国」の存亡をかけた戦いになる。
(2013年7月24日 読売新聞)
2849
:
チバQ
:2013/07/25(木) 20:46:14
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/iwate/feature/morioka1374506003419_02/news/20130725-OYT8T00010.htm
13参院選 漂流
〈下〉民主 分裂選 しこり残す
平野氏 連携先手探り
敗戦の弁を述べた後もほほ笑みを絶やさなかった吉田氏(左)と、硬い表情の階県連代表(中央)、黄川田選対本部長(右)(21日午後8時29分、盛岡市中央通で) 陣頭指揮を執った司令官は、おわびを繰り返した。
「一枚岩で支えられなかったことに、県連の力のなさを感じている」
民主党県連の黄川田徹選挙対策本部長は21日夜、落選した党公認候補の吉田晴美氏の事務所で、敗因を自らに求めた。
会派の県議団12人のうち3人が、当選した平野達男氏を支援。黄川田氏自身の後援会も自主投票を決め、会長は平野氏の選対本部長に就いた。後援会幹部が「大半は平野氏を支持した」と証言するように、黄川田氏の地盤である衆院3区(8市町)で、吉田氏の得票は平野氏の3割にも満たなかった。
自民党の大物攻勢や平野氏と生活の党との争いに、吉田氏は埋没した。民主党への逆風も強く、県議は「街頭でも『民主はちょっと……』という反応ばかり」と嘆息した。
今後は分裂状態に陥った会派の行方が焦点となる。
「お互い大変だったけど、またよろしく」。平野氏陣営だった県連の渡辺幸貫代表代行は最近、吉田氏陣営に残った大宮惇幸幹事長に呼びかけた。
県議団は選挙前、平野氏支援を容認し、会派維持を優先する方針を確認したが、県議の間では「もうお互いに信用できない」との声も出つつある。県連の階猛代表は21日、渡辺氏らの処分について「ノーコメント」とだけ語った。
一方、無所属の平野氏は、議会活動での連携先を慎重に探っている。
当選確実となり、支援者と握手する平野氏(21日午後、盛岡市中央通で) 「与党をチェックする側がいいのではないか」
参院選から一夜明けた22日、平野氏はNHKの番組で野党との協力を示唆した。政策実現には与党の方が有利なだけに、平野氏陣営にも意外感が広がった。
伏線は選挙戦にあった。建設業界を中心に「平野氏は当選後に自民入りする」との臆測が流れ、党支持層の離反を恐れた自民県連が「デマだ」と猛反発していたのだ。平野氏陣営の幹部は「今、与党との近さを強調すれば波紋が大きい。中和しようとしたのでは」と推し量った。
終盤の世論調査で、投票先を平野氏とした回答のうち、安倍内閣を支持する人は5割弱、不支持の人も3割強だった。「微妙なバランス」(陣営)を保つため、平野氏は当面、情勢を見極めるとみられる。
2015年の知事選に平野氏が転出するとの見方も絶えない。自民県連幹部は敗戦直後の21日夜、「2年後に(平野氏が知事選出馬で辞職し)参院補選があるだろう」と公言してはばからなかった。
平野氏の知事選への対応は、県政界の勢力図にも左右されそうだ。
ある県議は言う。
「生活の党に近い達増知事の対抗馬として、自民や民主を含めた大同団結がなるかどうか。政局の絵は、これから描く」
(この企画は、小坂一悟が担当しました)
(2013年7月25日 読売新聞)
2850
:
チバQ
:2013/07/25(木) 20:46:35
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/iwate/news/20130722-OYT8T01890.htm
「平野氏は小沢系」 他党「負け惜しみ」
達増知事=似顔=は22日の記者会見で、参院選岩手選挙区で3選した平野達男氏を「小沢系」とする見方を示した。知事は、生活の党の小沢一郎代表の支持基盤が平野氏や民主党との間で3分裂したことを踏まえ、「小沢系から3人が立候補し、うち1人が当選したとも見られる」と述べた。
平野氏や民主候補が、小沢氏の支持者だった有権者から票を得ていることに皮肉を込めた発言とみられるが、選挙中に小沢氏の全面支援を受けた生活候補は大差で落選。平野氏も、小沢氏との連携は明確に否定しており、他党からは「単なる負け惜しみだ」(自民県議)と冷ややかな声が漏れた。
また、知事は「復興を強く願う県民の思いが(平野氏当選の)背景にある。それぞれの党に呼びかけ、一致協力して復興を進めていきたい」と語った。
(2013年7月23日 読売新聞)
2851
:
チバQ
:2013/07/25(木) 20:50:52
http://senkyo.mainichi.jp/news/20130723ddlk07010207000c.html
1議席の攻防:2013参院選・福島 自民圧勝の後で/上 ねじれ解消 /福島
毎日新聞 2013年07月23日 地方版
◇強大政権、地方の声届くか
「(参院選の結果は)復興の加速化を続けてほしいという県民の(願いの)表れだ」。22日正午から福島市の自民党県連で開かれた役員会で、平出孝朗幹事長が満面の笑みで参院選を総括した。だが、勝利の余韻に浸るのもつかの間、「(今後の)政権運営におごりが出るようであれば、県連として物を申していきたい」と表情を引き締めた。
自民現職の森雅子氏(48)は今回の参院選で、投票率54・52%と史上2番目の低さながら、48万4089票を獲得。高い支持率を誇る第2次安倍晋三内閣で少子化担当相に抜てきされ、選挙戦では党幹部や閣僚が次々と応援に駆け付けた。2007年参院選でトップ当選を譲った民主党現職の金子恵美氏(48)にダブルスコアを付けた。減少傾向にある比例の得票も、自民は約30万5000票で得票率36・3%と前回の10年より約8万票上積みした。
選対本部長を務めた佐藤憲保県議は「衆院選で大勝すれば、バランス感覚で反対勢力にシフトするのが今までの傾向だった。現政権に対する大きな期待が背景にあった」と分析する。
その言葉通り、自民は山形選挙区(改選数1)で新人候補が他党の現職候補を破るなど、参院の勢力は改選前の84から115議席となり、衆参両院のねじれも解消した。
だが、全国的な自民圧勝は政権の力が強大になり、地方の声が弱まるとの危惧もある。自民党は昨年の衆院選公約のエネルギー政策で「原子力に依存しなくてよい経済・社会の確立を目指す」と訴えたものの、政権交代後、安倍首相は経済政策に原発の活用を盛り込み、県内10基廃炉を掲げる県連との間に「ズレ」が生じた。平出幹事長は「47(都道府県)分の1ではなく、しっかりと現状を訴え、復興をしていかなくてはならない。県連として声を大きくしていく」と強調した。
参院選後は、県内のJAなどが「大震災・原発事故からの復興・再生の妨げにしかならない」と反対する環太平洋パートナーシップ協定(TPP)の交渉参加が始まり、来年4月に消費税を8%に引き上げるかを政府が判断するなど、福島にとっても重要な局面を迎える。
森氏は一夜明けた22日朝、自宅で取材に応じ「復興に向けて課題は多いが、みなさんの期待、負託を受けた。今回の選挙から1人区となり、その責任はより一層重くなる。福島の思いを国政に届けたい」と改めて意欲を燃やした。だが、その真価が問われるのはこれからだ。
◇
参院選福島選挙区は自民が圧勝した。近年の国政選挙は有権者の「風」によって大勝、大敗を繰り返す。「圧勝後」の福島の政治の行方を占う。
2852
:
チバQ
:2013/07/25(木) 20:51:42
http://senkyo.mainichi.jp/news/20130724ddlk07010192000c.html
1議席の攻防:2013参院選・福島 自民圧勝の後で/中 寄り合い所帯の民主 /福島
毎日新聞 2013年07月24日 地方版
◇一致団結へ課題多く
「前回得票数の半分とは。こんな選挙は初めてだ」。参院選から一夜明けた22日、議席を失った民主の金子恵美氏(48)の地元、伊達市の連合後援会の菅野庄一会長(81)は戸惑いを隠さなかった。
菅野さんは、2010年1月に死去した金子氏の実父、金子徳之助・元衆院議員の中学時代からの同級生。徳之助氏と、「実の娘のような」恵美氏の政治活動を通算20年支えてきた。選挙の裏表を知る菅野さんにとって、前回の得票数50万票が半減する事態そのものが「信じられない現象」だった。
公示前に民主党県連幹部が言った「党の命運をかけた戦い」は惨敗に終わった。金子氏は前回、県内全59市町村のうち54市町村で自民の森雅子氏(48)より得票が多かったが、今回勝てたのは伊達市のみ。県内選出の3人の衆参議員や有力県議が地盤とする自治体でも、票数は森氏の半数〜3分の1程度と勝負にならなかった。比例代表は伊達市も含め全敗だった。
「全国的な民主党への逆風をはねのけられなかった」「自民はアベノミクスばかりで原発論議に乗って来なかった」。開票開始直後の21日夜に早々と敗北を認めた金子氏の選挙事務所で、党県連選対本部長の増子輝彦参院議員が敗因を分析した。その言葉には、県連レベルでは最初から勝てる選挙ではなかったとの思いがにじんでいた。
だが、地域から国会議員を育てる活動をしてきた菅野さんの憂いは別にある。「これが2大政党制の恐ろしさなのか。選挙のたびに大きく有権者の意識が変わるのであれば、地に足を着けて政策を掘り下げる政治家が育たなくなるのでは」
22日に福島市の県連本部で開かれた総括会議は、出席者それぞれの思惑が交錯した。金子氏の選対本部長を務めた玄葉光一郎衆院議員は「相当に強い危機感を持って当たらないと、大変なことになる」と強調したが、吉田泉衆院議員は「引き潮もあれば満ち潮もある。慌てず、体制を整えたい」と発言。県連代表の増子氏は「候補者にも組織にも脆弱(ぜいじゃく)さがあった。(連合福島など)各種団体との連携も十分ではなかった。一致団結が必要だ」と責任論の封じ込めを図った。
「民主は個人商店の集まり」と県連関係者が指摘するように、政策も支持基盤も多様だ。衆院解散がない限り国政選挙は3年後だが、来年の知事選を控える県連には劣勢挽回の時間は限られている。候補者、県連、支持団体が一枚岩になり、逆風でも勝負できる態勢をいかに築くか。参院選は、2大政党制の一翼を担う上での宿命的課題と覚悟を突きつけた。
2853
:
チバQ
:2013/07/25(木) 20:52:34
http://senkyo.mainichi.jp/news/20130725ddlk07010138000c.html
1議席の攻防:2013参院選・福島 自民圧勝の後で/下 明暗分かれた共産と社民 /福島
毎日新聞 2013年07月25日 地方版
◇足腰の強弱、得票差に
昨年の衆院選から一転、第三極が候補者を擁立できず、従来通りの構図となった参院選福島選挙区。自民旋風が吹き荒れる中、即時原発ゼロや護憲など訴えが近い共産党と社民党は明暗が分かれた。
「結果的に負けたが、政策に影響を与えられる選挙運動になった」。21日夜、福島市の事務所で共産の岩渕友氏(36)は敗戦の弁を述べた後、前向きな言葉で取材に答えた。2回目の参院選に挑んだ岩渕氏は、違法労働を強いる「ブラック企業」の追及や、環太平洋パートナーシップ協定(TPP)交渉参加と憲法改正への反対を訴え、「自共対決」を前面に打ち出した。「民主は財界や米国からの圧力を受け、社民も自民と連立政権を組んだ。共産がぶれずに自民と対峙(たいじ)してきた」と反自民票の受け皿だと強調した。
前哨戦とされる都議選で躍進した共産は、福島選挙区でも民主党の金子恵美氏(48)が得票を半減させる中、岩渕氏は2010年の前回比1万3192票増の7万7401票を獲得。比例代表では、同2万4986票増の7万4895票を集め、得票率では1998年に次ぐ2番目の高さだった。
今回の選挙では比例・選挙区で計8議席を確保し、非改選と合わせて11議席となり、久保田仁・党県委員長は「無党派の若年層や商工業者など、共産党への期待が高まっていることは間違いない。党首討論の参加資格と、議案提出権を得られたので国会に福島の声を届けられる」と手応えを語った。
◇
7万票獲得を目指したが、半分の3万5801票にとどまった社民の遠藤陽子氏(63)。森雅子氏(48)の当選確実のテレビ速報が流れた直後、福島市の事務所で「避難している人と、していない人の経験の差は大きい。避難の苦しさは、経験していない人には伝わりにくかった」と苦しい弁明に追われた。だが実際には、原発事故による避難者が多い双葉郡での得票も、森氏の6分の1程度だった。
前回参院選では福島選挙区での候補者を立てられず、県議会で同じ会派を組む民主候補への支援に回った。小川右善県連代表は「候補者が立たないのは、始まる前から弱さを露呈することだ」と今回は遠藤氏を擁立。東北6選挙区で唯一の候補者だった。「反自民票を民主、社民で奪い合うのは自民を利する」と両党の共闘を求める声もあったが、民主政権が消費増税やTPP交渉参加を進めるなど、「働く人の政党と言っていたが、保守本流と変わらない」(小川代表)として、今回は独自候補にこだわった。
遠藤氏は労働組合頼みの社民では珍しく、元教員の経歴を生かして県内各地に後援会組織を設けて無党派層への支持拡大を狙ったものの、候補者を擁立した6年前(5万4466票)より得票を大幅に減らした。小川代表は「訴えの内容よりも組織の弱体化や高齢化が課題で、各選挙区で候補者を立てられる共産より訴える力が脆弱(ぜいじゃく)だ。危機感を持って対策を考えないと、自民旋風の中で我々の主張はかき消されてしまう」と、自民の対抗勢力をつくることの難しさをにじませた。(この連載は、乾達、栗田慎一、中尾卓英、蓬田正志、深津誠、三村泰揮が担当しました)
2854
:
チバQ
:2013/07/25(木) 20:53:13
http://www.tokyo-np.co.jp/article/saitama/20130723/CK2013072302000195.html
浮沈―'13参院選(上)民主 「風頼み」の脱却必須
2013年7月23日
力なく敗戦の弁を述べる山根隆治氏(中)。枝野幸男選対本部長(右)、大島敦県連代表も厳しい表情だった=さいたま市浦和区で
惨敗だった。民主党現職の山根隆治(65)の得票数はわずか三十八万九千票。民主は過去三回の参院選でいずれも候補者二人を擁立し、計百万票以上をたたき出してきた。その面影は跡形もない。
「(二〇〇九年の政権交代で)大きな期待をいただき、その期待に応えられなかったことに対する厳しい受け止めが前提の選挙だった」。投票から一夜明けた二十二日、山根の選対本部長を務めた衆院議員の枝野幸男は、県庁での記者会見で厳しい表情を浮かべ、敗因については「(党の)主張を有権者に十分に伝えることができなかった」と語った。だが、民主関係者の一人は「それだけではなかったはずだ」。
■ ■
「風頼みでない選挙をきちんとやろうと決めたのは、初めてかもしれない」。山根陣営のある幹部が今回の選挙戦を振り返った。
民主県連の危機感はかつてなく高かった。昨年末の衆院選に続き、六月の東京都議選でも民主が大敗。枝野は公示直前、「都議選でも、きちんとやった陣営は勝ち抜いた。参院選は地力も問われる。頑張りがいのある選挙だ」とハッパを掛けた。
連合埼玉の組織票を固めると同時に、各地の総支部をフル回転させ票の上積みを図る。戦略はシンプルだ。総支部は県内十五の小選挙区ごとに置かれ、現職や元職の国会議員らが総支部長を務めている。「総支部長が汗をかいた分だけ見返りがある」(陣営幹部)はずだったが、思うように支持は広がらなかった。
中盤戦に入ると自民、公明両党の二人が優勢と報じられた。これにより、みんなの党現職の行田邦子(47)と三議席目を争う構図が鮮明となった。行田は六年前の参院選では山根とともに民主公認で当選したが、昨夏に離党。みどりの風を経て、今年三月にみんな入りしていた。
「行田候補は、自らの議席を維持するため有利な環境を求め、短期間で、180度政策の違う政党を渡り歩いたのです。埼玉県連として、(六年前に)このような候補を擁立し、心よりお詫(わ)び申し上げます」
選挙戦中盤の十七日、民主県連は、ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)のフェイスブックにそんなコメントを掲載した。正攻法では議席に届かないとみた県連は、インターネットで行田批判を広めようとした。
行田陣営幹部は「県連が、こんなコメントを公式に出すとは」と驚く一方、「こんなことをする前に、やるべきことがあったのではないか」と皮肉った。
■ ■
集票の要となる総支部長は普段から、靴を擦り減らし支持者に声をかけているか。山根が推薦をもらった団体のメンバーらをきちんと回っているのか。党の存亡をかけた今参院選で「力を出し切れていない総支部長もいた」(陣営幹部)。
山根の落選で、民主県連所属の国会議員は枝野ら四人だけになった。次期衆院選には総支部長の多くが出馬するとみられている。だが、ある選対関係者が漏らした。「元職というだけで自動的に候補者になっても、勝てるかどうか分からない。衆院選の候補者は公募する必要があるのではないか」(敬称略)
◇ ◇
自民圧勝で幕を閉じた今回の参院選。埼玉選挙区で戦った各党の浮沈を追った。(参院選取材班)
2855
:
チバQ
:2013/07/25(木) 20:53:33
http://www.tokyo-np.co.jp/article/saitama/20130724/CK2013072402000139.html
浮沈―'13参院選(中)自民・公明 選挙協力の果てに
2013年7月24日
史上最多得票でトップ当選を果たし、地元支持者に笑顔であいさつをする古川俊治氏=さいたま市岩槻区で
「百万票を超えるなんてバブル、アベノミクスバブルだ。安倍(晋三)さんの経済政策への期待でこんなに伸びただけで、実体はない」
投開票から一夜明けた二十二日。自民党県連の関係者は、再選した自民現職の古川俊治(50)の結果をこう表現した。百万七百二十五。古川の得票数は参院選の埼玉選挙区では史上最多となり、全国の選挙区でも百万を超えたのは五人しかいない。陣営が歴史的大勝に沸く中で、自民の重鎮県議の一人が打ち明けた。「たまげた。オレは何も選挙運動しなかったのに」
■ ■
選挙戦終盤の十七日、東松山市の東武東上線東松山駅前。古川とともにマイクを握った地元選出の自民衆院議員、山口泰明が力を込めた。
「古川さんには何としても百万票を突破してほしい。そして、推薦している矢倉さんにも二番手に入っていただきたい」
自民党本部は埼玉で「与党で二議席」を目指し、公明党新人の矢倉克夫(38)を推薦した。自民が公明候補を推薦したのは埼玉選挙区だけで、参院選では過去に例がなかった。同じ選挙区で争うライバルへの推薦に古川は「不服だ」と公言していたが、山口は古川本人の目の前で、矢倉への投票も呼び掛けた。
安倍内閣の高い支持率を背景に、古川は公示前から圧勝が予想されていた。選挙運動の核となる自民の衆院議員や県議らには、古川よりも矢倉への支援に熱を入れる姿も目立った。
もし「アベノミクスバブル」がはじけ、次の衆院選や県議選で自民に逆風が吹けばどうなるか。自民の立候補予定者にとっては、公明の組織票を融通してもらえるかどうかが当落を左右しかねない。特に無党派層が多い都市部の自民議員は、公明とは「持ちつ持たれつ」の関係だ。「矢倉さんに自民党推薦がついたので、自分の支持者にも頼みやすくなった。『家族の一人は矢倉さんにお願いします』って」。ある自民衆院議員はそう話した。
結果は古川一位、矢倉二位で当選だった。自公の思惑通りとなったが、別の衆院議員がつぶやいた。
「今回の参院選では、自公協力に振り回された。悲しいけど自民党は、衆院選の小選挙区では公明党の協力なしでは戦えない。結局は自分が強くならなければ、どうにもならない」
■ ■
二十一日夜。さいたま市南区の矢倉事務所は、支持者たちの歓喜の渦に包まれていた。「政治を安定させてほしいという有権者の期待が、埼玉での自公二議席につながった」。埼玉選挙区選出の参院議員で、公明県本部代表の西田実仁から笑みがこぼれた。
初当選した矢倉の得票数は五十九万九千余り。公明の基礎票は県内で四十数万とされており、自民支持者からは、予定通り十万票程度が矢倉に融通されたとみられている。ただ、六年前の参院選の埼玉選挙区では、六十二万票を得た公明の現職が敗れた。
公明は今後、西田と矢倉の議席維持に全力を挙げる。次期衆院選でも、県内の比例票を上積みさせることが大きな課題だ。県本部幹事長の福永信之は「自民党との選挙協力は続ける。一票でも欲しいのが政治だ」と話した。(敬称略)
2856
:
チバQ
:2013/07/25(木) 20:54:12
http://www.tokyo-np.co.jp/article/saitama/20130725/CK2013072502000151.html
浮沈―'13参院選(下)みんな 組織力、地力に課題
2013年7月25日
念願の再選を果たし、支持者から花束を受け取る行田邦子氏(中)=さいたま市大宮区で
二十一日夜、みんなの党現職の行田邦子(47)が、さいたま市大宮区の事務所で歓喜の渦に包まれながら万歳した後、選対本部長の山内康一がマイクを握り表情を引き締めた。「厳しい戦いだった。行田さんにはこれからの六年間も、後援会づくりや地盤固めに努力してほしい」
公示直後、得票見通しを計算していた行田陣営幹部の胸に不安が広がった。無党派層の票の取り込みが当落のカギを握る行田だが、投票率は下がると読んでいた。みんな支持者や行田個人の票などを積み上げても、当選ラインに届かない四十五万程度かもしれない−。「組織票を持つ連合が今回ほど怖かったことはない」。この幹部が本音を吐いた。
行田は今回の参院選で「みんならしからぬ戦い」(陣営幹部)を続けた。みんなが三年前の参院選で埼玉選挙区に擁立した新人は、人通りが多い駅前などで演説をする「空中戦」に徹した。だが、今回は無党派層の多くが自民に流れるとみた行田陣営は小さな集会を積み重ね、じわじわと支持者を増やしていった。
選挙戦中盤には、さいたま市浦和区の埼玉会館で決起集会を開いた。党政調会長の浅尾慶一郎は「このような箱もの(建物で開く集会)をできるのが行田の強み」と目を細めた。
しかし行田の得票数は四十八万五千余りと、当初の予想とほぼ同じだった。では勝利の決め手は何だったのか。ある陣営幹部が話す。「さまざまな戦略も用いたし、ブレない党の主張も受け入れられたとは思う。だが、勝因は山根さんが伸び悩んだことに尽きる」。民主党現職の山根隆治(65)の「敵失」でつかんだ薄氷の勝利だった、と分析した。
■ ■
国民の目が参院選の結果に注がれていた二十一日、行田事務所にいた党県支部代表の松本佳和に、この日投開票された三郷市議選でみんなの候補者一人が当選したとの連絡が入った。「また仲間が増えた」。松本は笑顔をみせた。
みんなの県内の地方議員は現在二十人。結党から日が浅く県支部も三月に設立されたばかりで、組織は脆弱(ぜいじゃく)だ。そこで松本は、党勢拡大を今後の重要課題と位置付ける。当面、一つの自治体に最低でも一議員を誕生させることが目標で「県議団まで組めるようになれば、次の国政選挙で候補を擁立しようという環境もできる」と見通す。
さらに県支部が望みをかけるのは、日本維新の会などとの連携だ。今回は公示直前に維新との選挙協力が破談となったが、維新は六月末の国会議員団北関東ブロック会議で、各地域の実情に応じて何らかの協力をすると決めた。埼玉では、維新の議員が街頭で行田の応援演説をしたり集会に出席したりはしなかったが、ポスター張りやビラ配りを手伝うなどした。
松本は、こうした維新との協力が次につながるとみて期待を込める。「できれば国政選挙は候補者の一本化が望ましい。自民、公明がつまずいた時に備え、きちんとした受け皿をつくっておく必要がある」(敬称略)
2857
:
チバQ
:2013/07/25(木) 20:55:05
http://www.tokyo-np.co.jp/article/chiba/20130724/CK2013072402000116.html
検証2013参院選(上) 両陣営競い、集票底上げ
2013年7月24日
(上)駅頭で元防衛相小池百合子(左)と支持を訴える石井(下)首相の安倍も豊田の応援に駆け付け後押しした=いずれも県内で
「二つの陣営が切磋琢磨(せっさたくま)した結果だ」。参院選の投開票から一夜明けた二十二日、自民党県連会長の桜田義孝はこう勝因を語った。千葉選挙区(改選数三)で悲願の二議席獲得を果たし、安倍政権の高支持率を背景に、二人の得票は計百十万票と他党を圧倒した。
党県連は当初、現職の石井準一に公認を絞ることも検討したが、石井と距離を置く県議の有志が八千代市長だった豊田俊郎の擁立に動いた。三月中旬に豊田の公認が決まり、選挙戦では両陣営で支援を分け合う「すみ分け」は行わずに戦った。
着実に準備を進めてきた石井は序盤から選挙戦をリード。豊田の当選圏入りが視野に入った中盤以降は、党も豊田のテコ入れに力を入れ、首相の安倍晋三や財務相の麻生太郎ら幹部が来県した。「ここでゆるんだら向こう(豊田)に流れる」と、石井陣営も個人演説会を中心に活発に動き、二人擁立は今回、相乗効果で集票の底上げに働いた。
「前回まで、はるかに低い党支持率でも二人公認で戦ってきた。三番目はあると思った」。豊田の選対関係者はこう明かす。共同通信の出口調査では、投票者のうち自民を支持政党に挙げた人は39・7%に上り、民主の10・8%を大きく上回った。
自民支持層のうち石井は55・6%を集めたが、豊田も33・8%に達した。公明支持層は石井が48・2%で、豊田も21・8%を得た。トップ当選の石井には及ばないものの、豊田も自公支持票を手堅くまとめ、党組織を中心に二人の支持は浸透した。
両候補を推薦した公明党県本部の幹部は「都議選で勢いをつけ、時期も良かった」と分析する。
桜田は「(大勝しても二年後の)統一地方選に向け、県連内がゆるむことは考えられない」と断言。さらに「(安倍政権は)経済成長が最優先。党の長期的政策課題である憲法改正問題にも取り組むべきだ」と力を込めた。(敬称略)
◇
二十一日に投開票された参院選千葉選挙区は、改選三議席のもとで初めて自民党が二議席を獲得した。議席を得た自民、民主両党を中心に各陣営の勝因・敗因を共同通信の出口調査も加味して探った。
2858
:
チバQ
:2013/07/25(木) 20:56:29
http://www.tokyo-np.co.jp/article/chiba/20130725/CK2013072502000146.html
検証2013参院選(下) 風頼みから組織作りへ
2013年7月25日
(上)党代表の海江田万里(右)と支持拡大を訴える長浜=木更津市で(下)みんなの党幹部と有権者に手を振る寺田(中)=市川市で
「党への支持は戻っていない」。選挙戦中盤、民主党現職の長浜博行の陣営幹部は表情を曇らせた。中盤以降は盟友の前首相野田佳彦が連日街頭宣伝に同行し、懸命に票の掘り起こしを図った。
野田の地元船橋市で長浜は、トップ当選した自民党の石井準一の五万五千票に迫る五万二千票を獲得した。それでも、陣営幹部は「演説の途中で立ち去る人もいた。厳しい状況は大きく変わらなかった」と漏らす。
民主は引退した現職加賀谷健の後継を立てず、長浜一人に絞って議席の確保を狙った。陣営が目指したのは、昨年の衆院選で党が得た比例票の五十四万票だったが、得票は大きく下回る三十八万八千票にとどまった。
選挙前、選対関係者が「民主支持層の核」として挙げた三十数万票と一致する。衆院の十三小選挙区でそれぞれ、三万票を積み上げた数字だ。選対関係者は「結党したころの基礎的な票に戻った。ここから上がっていけるかだ」と表情を引き締めた。
共同通信の出口調査でも長浜は、民主支持層の86・4%は固めたが、無党派層は自民、やみんなの党より少ない18・8%で、広がりはなかった。
県連幹事長の田中信行は「反自公の受け皿になれなかった。自分たちは違うと思っても有権者から見れば、野党はみな同じように見えたのだろう」と指摘。二年後の統一地方選に向け、「地方議員が力を付けることが大事だ」と語った。
◇
三年前の前回は議席を獲得したみんなの党だが、新人の寺田昌弘は次点に終わった。出口調査では、無党派層の20・9%を獲得。出馬した九候補の中では最も多く、無党派の一定の受け皿になった。
日本維新の会との選挙協力が解消され、寺田の正式出馬表明は六月中旬にずれ込んで出遅れた。維新、生活の党など独自候補を立てた野党各党と票が分散したことも影響した。
選対幹部は「(野党候補の)票を単純に足しても意味がない。選挙協力が実現しても野合批判はあったはずだ」と指摘する。党幹事長代理の水野賢一は「第三極の中で最も多くの票を得た。二大政党以外の勢力の核として活動していくよすがになった」と今後を見据えた。(この企画は小川直人が担当しました。敬称略)
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チバQ
:2013/07/25(木) 20:58:42
http://senkyo.mainichi.jp/news/20130723ddlk20010002000c.html
岐路に立つ:検証2013参院選/上 圧勝の自民 政策推進カギに /長野
毎日新聞 2013年07月23日 地方版
現新6氏が議席を争った参院選長野選挙区(改選数2)は、自民現職の吉田博美氏(64)がトップで3選を果たし、民主現職の羽田雄一郎氏(45)も4選した。自民・民主の「指定席」には変わりが無かったが、元来「民主王国」と言われた長野県で羽田氏が得票を大きく減らし、共産新人の唐沢千晶氏(43)が存在感を見せるなど変化の兆しもうかがえる。参院選を検証し、岐路に立つ各党の今後を取材した。【参院選取材班】
選挙戦終盤の18日夜。定員600人の長野市若里市民文化ホールで、自民現職の吉田氏が開いた個人演説会は立ち見が出るほどの盛況だった。「おおむね成功だろう」と陣営幹部は笑みを浮かべた。企業・支持団体に動員をかけた結果だが、幹部は序盤から続く勢いを感じていた。
昨年12月の政権奪還から半年余り。下野した民主への逆風がやむ気配がない中、陣営内では早い段階から、吉田氏にとって初当選時の2001年以来の「トップ当選」が合言葉になっていた。
安倍晋三首相が進める経済政策「アベノミクス」によって円安・株高基調になったことを背景に、吉田氏は「アベノミクスが成果を出すためには衆参のねじれを解消しなければいけない。景気回復が一丁目一番地だ」と強調。経済問題を前面に出すことで安倍内閣への高支持率を自身の選挙戦につなげようとした。街頭での反応も「衆院選より格段に良い」(県連幹部)と手応えをつかんだ。
結果は、民主現職の羽田雄一郎氏に7万票以上の差をつける圧勝。共同通信社が行った出口調査では、自民支持層の8割、公明支持層の6割を固めた他、無党派層にも2割以上浸透した。吉田氏は21日夜、事務所で支援者を前に「安倍晋三首相の『デフレから脱却する』という経済政策に理解をいただけた」と喜びをかみしめた。
ただ、「問題は勝利した後だ」とある県連幹部は言う。今回の勝利が自民の組織強化につながっているわけではなく、「単に民主から離れた層が期待票として自民に流れただけ」(同じ幹部)だからだ。県内でも農業従事者を中心に懸念が強い環太平洋パートナーシップ協定(TPP)の参加交渉は、23日にも日本が交渉に初参加するが、内容次第では「一気に支持率が急落しかねない」と関係者は気をもむ。
自民のベテラン、小坂憲次参院議員も風頼みの選挙に「経済対策でも、まだ県民の懐で実感できるまでには至っていない」と指摘する。「今後、着実な進め方があって初めて次期衆院選につながる。それができなければしっぺ返しがくる」
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:
チバQ
:2013/07/25(木) 21:00:13
http://senkyo.mainichi.jp/news/20130724ddlk20010008000c.html
岐路に立つ:検証2013参院選/中 「羽田ブランド」辛勝 原点戻り民主再生を /長野
毎日新聞 2013年07月24日 地方版
21日夜、上田市にある民主現職の羽田雄一郎氏(45)の選挙事務所。「当選確実」の知らせに支持者が沸く中、東京から駆けつけた羽田氏の父で元首相の孜氏(77)の姿があった。体調が優れない孜氏が、地元後援会員らの前に姿を見せたのは4年ぶりだった。孜氏と後援会「千曲会」の佐藤圭司会長が握手する姿は、厳しい党勢を背景に、祖父から3代続く「羽田ブランド」を前面に押し出した選挙戦を印象付けた。
逆風にさらされる民主。陣営は「羽田家の羽田雄一郎として戦う」と民主色を薄め、羽田氏の国土交通相などの実績、人柄を前面に打ち出す戦略に徹した。遊説では「民主党」の名前を控え、自身の名前を連呼。その結果だろうか、地元の上田市などがある衆院3区では全17市町村で首位の得票を得た。自民現職の吉田博美氏(64)にトップ当選の座を譲ったものの、県連の倉田竜彦幹事長は「(吉田氏とは)7万票差にとどまった」と胸をなで下ろした。
羽田氏は6年前の前回選挙で、約54万票を集め、吉田氏の約30万票に大差をつけてトップ当選している。市町村別得票では、82市町村(当時)中の67市町村で吉田氏を上まわった。今回選挙で吉田氏を上回ったのは18市町村のみ。大票田の長野市など市部では、共産新人の唐沢千晶氏(43)に追い上げられた。
共に選挙を戦ってきた連合長野の中山千弘会長は「羽田ブランドがあったから当選できた。民主党に裏切られたという有権者の気持ちは根強い。このままだと自滅する」と危機感を募らせる。
党県連の北沢俊美代表は「昨年末の衆院選の負けを総括しなかったことが都議選、参院選の大敗の原因」とみる。憲法改正や環太平洋パートナーシップ協定(TPP)、消費税増税など、国の行方を左右する課題が山積した国会は、衆参とも自公が過半数を占める結果になった。羽田氏は「民主党は3年半の政権で経験不足や権力争いで国民の失望を招いたが、政権交代可能な政治の原点に戻って党再生する。出ていく人もいるだろうが、憲法改正など同じ方向性の人を結集する」と述べた。
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:
チバQ
:2013/07/25(木) 21:01:11
http://senkyo.mainichi.jp/news/20130725ddlk20010039000c.html
岐路に立つ:検証2013参院選/下 バラバラ野党 戦略見直し迫られ /長野
毎日新聞 2013年07月25日 地方版
「『安倍晋三政権をストップしてくれ』という思いが支持につながった。もっと大きな世論にするため、これからも前を向いて頑張りたい」。21日夜、敗戦の弁を述べた共産新人の唐沢千晶氏(43)に、支援者からは拍手が送られた。
安倍首相が進める経済政策「アベノミクス」を「毒矢ばかり」と徹底的に批判した共産党。参院選では反自民層の受け皿となり、唐沢氏は前回2010年の共産候補を約3万8000票上回る約15万4000票を獲得した。共産県委員会の今井誠委員長も「政権と国民の声はねじれている。この戦いは必ず今後に生きる」と手応えを口にした。
一方、長野選挙区では社民県連が支援する無所属新人の神津ゆかり氏(46)も立候補し、約5万票を獲得。「護憲・脱原発」など主張で共通項が多い2氏の票を合計すれば20万票を超え、2位の民主現職、羽田雄一郎氏(45)の29万票にぐっと近づく。
県内では今年初めに護憲や脱原発などを目指し、無所属統一候補の擁立構想もわき起こったが、幻となった。結果として票が分散したことに、構想を提唱した「国政選挙で共同を進める会」の安藤真后共同代表は「思った通り、野党が協力できない中で与党が勝ってしまった」と話した。
◇
「訴える時間が短く、なかなか認知してもらえなかった」。みんな新人の角恵子氏(33)は21日夜、涙声で敗戦の弁を語った。同党の井出庸生衆院議員が出馬した前回選で獲得した18万票台には遠く及ばなかった。
候補者擁立が難航し、公示2日前にやっと角氏を擁立したみんなの党。日本維新の会との選挙協力解消の影響もあったが、昨年の衆院選で高まった「第三極」への期待は、参院選で急速にしぼんだ。県内の比例代表で、みんなは約10万票と衆院選から微減にとどめたが、維新は8万票弱で、13万票近く減らした。井出氏は「一つ一つ問題を提起して世論に共感してもらえるようにやっていくしかない」と自分に言い聞かせるように語った。
野党がバラバラで終わった参院選。自民が圧勝し、「1強時代」を迎えつつある中、野党には戦略の見直しが迫られている。
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:
チバQ
:2013/07/25(木) 21:02:39
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/chubu/news/20130723-OYT8T00162.htm
13参院選 検証 自民の必勝戦略奏功 三重地元出身の候補者 愛知「景気、雇用」最前面
当選報告会で笑顔を見せる吉川有美さんと川崎二郎・自民党三重県連会長(右、22日午前11時46分、津市で)=杉本昌大撮影 三重県は人口が集中する北部と保守地盤が厚い南部の二つの地域に大別される。自民党が「民主王国・三重」に風穴を開けることができたのは、岡田克也前副総理が権勢をふるう北部の切り崩しに成功したためだ。
「皆さんのお力添えで自民党の議席を取り戻すことができました」
22日午前、津市の自民党三重県連で開かれた三重選挙区(改選定数1)の当選報告会で、吉川有美(39)は集まった業界・団体、自治体の関係者らに何度も頭を下げた。1998年以来の議席獲得に、吉川の出馬を後押しした県連会長の川崎二郎は意気揚々とあいさつに立った。「北部で岡田さんに負けない候補者を選ぶ。南部は我々の底力で支える。自民党の必勝パターンが確立した」
川崎が候補擁立にあたってこだわり続けたのが「県北部出身者」ということだった。2011年4月の知事選で北部の三重2区を地盤とする鈴木英敬を擁立し、地元の四日市、鈴鹿両市で大量得票して当選させた成功体験があるためだ。
しかし、川崎が考える「勝てる候補者」はなかなか見つからなかった。北部の桑名市出身、四日市市の高校卒業という経歴を持つ吉川に白羽の矢が立ったのは、今年3月末だった。
出遅れによる知名度不足が懸念されたが、南部で民主党現職を圧倒。北部の一部ではリードを許したものの、岡田のおひざ元の四日市市と桑名市で計約7000票の差を付けた。
北部には自動車産業や電機産業が集積している。川崎は公示直前、「そこで働く人たちが経済政策を評価してくれるかどうかがカギになる」と語った。結果は、安倍政権の経済政策「アベノミクス」への期待感が、岡田の地盤にも広がっていたことが投票に表れた格好だ。「景気のぬくもりが実感できる政策を練り上げていきたい」。川崎は自民党政権の実績を積み重ねることで、王国の切り崩しをさらに進めたい考えだ。
■ ■
愛知選挙区(同3)でトップ当選した酒井庸行(61)は、同選挙区で史上最多となる105万票を獲得した。今回の自民党圧勝を象徴する驚異的な数字といえる。
「100万票が重くのしかかっている。腹を据えてこの国のために頑張りたい」
酒井は22日午前、愛知県岡崎市で支援者らを前にそう頭を下げた。新人の酒井にこれだけの票をもたらしたのは、やはりアベノミクスに対する期待感だ。実際、読売新聞社が21日に行った出口調査で、重視する政策に「景気・雇用」を挙げた人の半数が酒井に投票した。
昨年末の衆院選圧勝で、県選出衆院議員が1から15に増え、組織選挙が強化されたとの指摘もある。全国の自民党支持率は、衆院選前の25%から今月初旬には44%まで上昇している。
安倍首相は引き続き景気回復に最優先で取り組む考えだ。景気と密接に関連する消費税率の引き上げに踏み切るかどうかの最終判断が秋に待ち受ける。憲法改正や環太平洋経済連携協定(TPP)など、かじ取りを誤れば支持率低下に直結する難問も山積する。
県連会長の藤川政人は、自民党の大勝を冷静に受け止める。「期待が大きいだけに、何かあれば民意はころっとひっくり返るものだ」(敬称略)
◇
参院選は自民党が圧勝し、東海地方でも各選挙区で議席を確保した。民主党の衰退は著しく、第3極政党も伸び悩んだ。政党勢力が「一強多弱」に突入した今回の戦いを振り返った。
(2013年7月23日 読売新聞)
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:
チバQ
:2013/07/25(木) 21:04:02
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/chubu/news/20130724-OYT8T00104.htm
13参院選 検証 愛知・みんな、無党派つかむ
「敵は共産」維新から転換
23日午後、愛知県庁で開かれた当選証書授与式に出席したみんなの党の薬師寺道代(49)の顔は少し日に焼け、引き締まったように見えた。「政策を議論していく仲間としてよろしくお願いします」。自民、民主両党の当選者と握手を交わし、初当選の喜びを改めてかみしめた。
「支援団体を持たない」「しがらみがない」――。そう繰り返した薬師寺の17日間は無党派層を取り込む戦いだった。街頭演説で「女性・母・医師」であることを強調。医療や介護などの政策を訴え、無党派層に「政策実現能力があるという期待感」(陣営幹部)を抱かせることに成功した。
読売新聞社が21日の投開票日に実施した出口調査によると、無党派層を最も取り込んだのが薬師寺で、全体の23%に上った。同じ第3極勢力の日本維新の会が10%、地域政党・減税日本が9%などで、無党派層への食い込みは顕著だった。
議席獲得を巡り一番の脅威となったのは、逆に組織力のある共産党だった。
「目の前の敵は共産党だ」。薬師寺陣営は6月下旬に開いた選挙対策会議で、ターゲットを維新の会から東京都議選で躍進した共産党に切り替えた。同党が「みんなの党は自民党の補完勢力」と繰り返していたことから、打ち消しのために消費増税凍結、原発ゼロなどみんな、共産両党に共通する政策を前面に出す方針も決めた。
4回も愛知県入りした党代表の渡辺喜美は街頭演説で、「何でも反対の共産党」とこき下ろした。さらに、自ら愛知県知事の大村秀章に薬師寺への選挙協力を要請。陣営事務所での大村との会談を報道陣に公開し、知事との緊密さを無党派層にアピールした。
「共産や維新に競り勝ったことに意味がある」。渡辺は当選が決まった薬師寺に、そう祝意を伝えた。
しかし、無党派層頼みには限界もある。薬師寺は2010年参院選の53万票を35万票に減らした。維新の会の党勢減退がなければ、無党派層の行方はさらに混沌(こんとん)としていたとみられる。
薬師寺は「風に左右されない地盤を作っていかないといけない」と話す。次点と7万6000票差という結果以上の激戦は、党の課題を改めて浮き彫りにした。
■ ■
名古屋市中区の共産党愛知県委員会で23日、次点で敗れた本村伸子(40)と幹部ら十数人による参院選の総括が行われた。「大躍進だ。これを党勢拡大につなげよう」。会議が終始明るい雰囲気に包まれたのは、党全体で非改選と合わせて11に議席を増やしたためだ。
比例選の県内得票数は10年の17万票から26万票に増えた。「本村の奮闘が比例票の伸びにつながった」。党県委員会からはそうした声が上がり、本村も比例選5議席獲得で「正直ほっとしている」と語った。
本村は原発再稼働や憲法改正に反対する無党派層の一部の掘り起こしを狙っていたが、期待したほどの票に結びつかず、結果は及ばなかった。党県委員会幹部の一人は「無党派層はあてにならない」と振り返った。
この日の総括文書は、締めくくりで組織の強化を訴えた。「今回の教訓を踏まえ、党の自力を強める活動に全力をあげる決意だ」(敬称略)
(2013年7月24日 読売新聞)
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:
チバQ
:2013/07/25(木) 21:04:58
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/chubu/news/20130725-OYT8T00191.htm
13参院選 検証 民主 険しい再出発
三重 比例得票率「全国一」に希望
落選が決まった民主党・高橋千秋さんの選挙事務所。岡田前副総理と写っている集会の写真が、はがれかかっていた(21日夜、津市で)=杉本昌大撮影 「かつてない運動量の戦いだった。あれだけやって勝てなければ仕方ない」
三重選挙区(改選定数1)で落選した民主党の高橋千秋(56)は、東京・永田町の参院議員会館で選挙戦をそう振り返った。3期13年を過ごしたこの地で、24日も部屋を明け渡すための荷造りに追われていた。
高橋は経済産業政務官や外務副大臣など政府の要職を歴任した。党内分裂を招きながらも成立させた消費税率引き上げを柱とする社会保障・税一体改革関連法の審議では、参院特別委員会委員長の重責を担った。公示後、応援に駆けつけた前首相の野田佳彦が「昨年の審議を乗り切れたのは『名委員長』のおかげだ」と持ち上げたほどだ。
「さまざまな人脈もできたし、素晴らしい経験をさせてもらった」。高橋は荷造りの合間に、吹っ切れた表情を見せた。
これまでにない逆風での選挙戦だった。前副総理の岡田克也が高橋の支援に全ての時間を費やしたが、3月になって出馬表明した自民党新人に及ばなかった。岡田は高橋の落選が決まると「アベノミクスへの過剰な期待と戦っていた」と肩を落とした。
しかし、「王国」の灯が必ずしも消えたわけではない。同選挙区での民主党の比例選得票は約19万5000票。得票率は23・2%で、全国平均の13・4%を大きく上回る全国トップだった。県連代表代行の芝博一は「風やムードは一過性のもの。地方議員や連合と連携し再生に向けて取り組みたい」と語った。
高橋は25日までに議員会館と議員宿舎の片付けを終え、地元の津市に戻る予定だ。引っ越しの段ボールが積まれた議員会館の部屋で、今後のことについて問われると言葉を濁した。「先のことは分からない。これからじっくり考えたい」
■ ■
岐阜選挙区(同1)で落選した民主党の吉田里江(47)はすでに、公示1か月前の出馬表明から張り付いていた選挙区を離れている。8月上旬に国際貢献の一環としてカンボジアに向かう準備のためで、24日は県連幹部が支援者らへのあいさつ回りに追われた。
吉田の得票は約21万8000票にとどまり、自民党候補の半分にも満たなかった。党への厳しい逆風が直撃した結果で、県連代表の柴橋正直は「党に対する信頼は十分でないことは分かっている。責任を感じている」と現状を受け止める。
全国的にも惨敗を喫したが、代表の海江田万里は続投を表明し、責任をとって辞表を提出したのは幹事長の細野豪志だけ。党公認を取り消した無所属候補を支援した元首相の菅直人の処遇を巡り、党内の混乱も続いている。
同選挙区の候補者選定を巡っては、県連幹部が出馬要請を相次いで固辞し、混乱を招いた経緯がある。県連は8月上旬に開く常任幹事会で今後の対応を協議するが、幹部の責任を問う声は今のところ聞こえてこない。連合岐阜会長代理の舟口憲雄も「これ以上、県連内でゴタゴタを続けている場合ではない」との立場だ。
政党組織として統治能力の欠如を指摘され続けた民主党。再生に向けた県連の取り組みにも注目が集まる。(敬称略。この連載は志磨力、新良雅司、磯野大悟、浜名恵子、黒岩宏行が担当しました)
(2013年7月25日 読売新聞)
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チバQ
:2013/07/25(木) 21:44:29
http://www.kahoku.co.jp/spe/spe_sys1123/20130723_07.htm
気流どこへ 参院選ねじれ解消(上)民主惨敗/信を失い無党派離反
支持者に頭を下げる岡崎。激しい逆風にベテランも耐え切れなかった=21日午後11時55分ごろ、仙台市青葉区の事務所
参院選は自民党が65議席を獲得して圧勝し、連立を組む公明党とともに衆参のねじれを解消した。民主党は17議席に落ち込み、東北での獲得はゼロに終わった。勢力図を一変させた民意の気流。候補者や政党は何を感じ、どう向き合うのか。
<立場が逆転>
16年間、鉄壁だった議席が一夜にしてさらわれた。
「私の声を皆さんに届けるような戦いができなかった。悔やまれてならない」。宮城選挙区(改選数2)で4選を逃した民主党現職の岡崎トミ子(69)は21日深夜、仙台市青葉区の事務所で絞り出すように語った。
自民党現職に次いで2議席目を獲得したのは、みんなの党新人の和田政宗(38)。差はわずか5100票だった。
予兆はあった。ビラを配っても受け取ってもらえない。街頭演説は無視される。民主党に対する強烈な逆風だ。
2007年までは無党派層に支えられ、大量得票を誇った。その成功体験からは予想だにしない退場宣告。「上り調子だった頃の民主党候補を相手にしているようだった」。陣営関係者は立場が逆転した戦いを振り返る。
連合宮城会長の山崎透は岡崎の事務所で「雪崩を打つ無党派層の怖さを知った」と漏らしたが、組織も一体ではなかった。
例えば今回、傘下の電力総連が推した比例代表候補は宮城県内で8400票を獲得した。民主党への風当たりが強い中で、10年参院選の5200票を大幅に上回った。
「増えた比例票がどれだけ岡崎と連動しただろうか」と党関係者は言う。岡崎は「脱原発」を信条としてきた。選挙戦では発言を控えたが、労組側の不満は消えず、連動は不発だったとの読みだ。
政権時代の混迷を引きずり、防戦の末に沈んだ岡崎。結党以来のベテランは「(今後のことは)長年支えてくれた方たちや県連と相談しながら決めたい」と話すのが精いっぱいだった。
<王国流動化>
岩手選挙区(改選数1)では、民主党を除名された無所属現職の平野達男(59)が、自民党新人の田中真一(46)を振り切って3選を決めた。民主党新人の吉田晴美(41)は埋没した。
平野は孤立無援となり、苦戦もささやかれたが、「議員が育つのを待っている余裕は被災地にはない」と民主党の一部や地域政党いわての県議が支えた。
「組織がないと言われてきたが、どこにも負けない組織ができた」と平野。党を離れた判断が結果的に勝利に結び付いたことをにじませる。
平野が票を伸ばすほど、民主党は支持基盤を崩された。かつて比例も含め衆参の関係全議席を独占した「王国」は、昨年7月に生活の党代表の小沢一郎が党を割ったことで流動化した。流れ出す無党派票をつなぎ留める力は吉田にはなかった。
<組織に弱さ>
東北では秋田選挙区の現職松浦大悟(43)、福島選挙区の現職金子恵美(48)も落選。衆参のねじれ解消とともに、議席が消えた。
党福島県連は22日、総括会議を開いた。挙がったのは、後援会組織が弱いことや各種団体との連携不足など反省の声。組織強化のほか、次期衆院選に向け候補者の人選を急ぐことは確認したが、道筋は見えない。
県連代表の参院議員増子輝彦は「泥水をすする、血のにじむような努力をしないと再生は図れない」と話した。(敬称略)
2013年07月23日火曜日
2866
:
チバQ
:2013/07/25(木) 21:44:52
http://www.kahoku.co.jp/spe/spe_sys1123/20130724_01.htm
気流どこへ 参院選ねじれ解消(中)自民圧倒/組織戦奏功、押し切る
山形選挙区で初当選を決め、支持者から贈られた風船に驚く大沼氏(中央)と遠藤山形県連会長(右)。組織戦で接戦を制した=21日午後10時ごろ、山形市の事務所
<激烈な圧力>
強力な「党営選挙」が、地元に移り住んでわずか半年の新人を議席に押し上げた。
「私の至らなさを、皆さんでカバーしてもらった」。山形選挙区(改選数1)で初当選した自民党の大沼瑞穂(34)は21日夜、山形市の事務所で党国会議員や市町村長らに深々と頭を下げた。
野党共闘で追いすがるみどりの風現職の舟山康江(47)への対抗策は、かつて自民党が得意としてきた利益誘導型の「締め付け」だった。
「大沼に投票しないと安倍政権にノーを突き付けたことと同じ。アベノミクスも国土強靱(きょうじん)化も反対か、と呼び掛けろ」。13日の選対会議で、県選出の参院議員岸宏一は徹底した業界対策を指示した。
全国31の1人区で全勝を目指す党本部の圧力は激烈だった。
15日は経済再生担当相甘利明、17日には元官房長官塩崎恭久、19日も党参院議員会長中曽根弘文と農相林芳正。続々と大物が応援に入り、商工団体や首長、宗教団体、農業者らに接触、大沼支持を求めた。
「もう動くな」。選挙戦序盤、公示前に舟山支持を明言した山形県知事吉村美栄子に、政府首脳らが電話でにらみを利かせた。吉村は「絶対に動きません」と答えたという。
舟山との差は2万700票。僅差だが、票を囲い込むしたたかな戦略が積み重ねた確かな差とも言える。県連会長の衆院議員遠藤利明は「危機感を持ち、必死に大沼を売り込んだ組織戦が奏功した。万々歳だ」と誇らしげに振り返る。
<緩みと戦う>
「愛知は大丈夫、という他陣営のキャンペーンにやられた」
宮城選挙区(改選数2)でトップで3選を果たした自民党現職の愛知治郎(44)は22日、組織の緩みと戦ってきたことをにじませた。
獲得したのは42万1000票。他候補を大きく引き離したが、当初の目標だった50万票には遠く及ばなかった。終盤、みんなの党新人の和田政宗(38)と民主党現職の岡崎トミ子(69)の2議席目争いが激しくなったことが、愛知に響いた。
「愛知は当確だから別の候補に(期日前投票で)入れてきた、と言う支持者が日に日に増えた」と党関係者は振り返る。
結果、2議席目は和田が滑り込み、民主党の指定席はなくなった。緩んでいた愛知票の一部が、民主党不信と化学反応を起こし、和田に流れたのだ。
<進む弱体化>
「大勝と言えるかもしれないが、実感はまったくない」。22日朝、秋田選挙区(改選数1)で26万票を得て初当選した自民党新人の中泉松司(34)は、自宅で打ち明けた。
党県連は、圧勝の影でネットワークの弱体化が進んでいることを如実に感じた。保守系の市町村議は自治体合併で減少。15年前まで5万人超だった県内の党員数は高齢化で約7000人にまで減った。
衆参のねじれを解消した民意の振り子。それが逆に振れれば、このままの支持基盤ではまた覆される−。中泉は「おごらず、謙虚に国民に耳を傾けるだけ」と語る。(敬称略)
2013年07月24日水曜日
2867
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チバQ
:2013/07/25(木) 21:45:13
http://www.kahoku.co.jp/spe/spe_sys1123/20130725_01.htm
気流どこへ 参院選ねじれ解消(下)中小明暗/街頭・ネット併用、金星
インターネット番組を収録する(左から)藤巻幸夫参院議員、和田氏、林衆院議員=17日夜、仙台市青葉区
<組織力補う>
支持拡大の最前線に、連呼や握手はなかった。
終盤戦に入った17日夜、仙台市内のスタジオ。宮城選挙区(改選数2)で初当選したみんなの党新人和田政宗(38)は短文投稿サイト「ツイッター」上であった討論会に参加した。
司会はネット界で活躍するジャーナリストの津田大介。「ネットは選挙にどんな変化をもたらしたか」「手応えは」。矢継ぎ早に繰り出される質問に、和田は黙々と回答を書き込んだ。
討論会が終わらないうちに、スタジオ内では選挙中の日課となったネット配信番組の収録が始まった。ともに元アナウンサーの和田と党衆院議員(比例東北)林宙紀が、軽妙な会話で日中の活動を紹介した。
陣営は業界団体の支援を受けなかった。県内5262カ所の掲示板にポスターを貼るのに3日かかったほど組織は弱かった。それをカバーしたのがネット戦略だ。
最終盤、和田は変わり身も見せた。
「お疲れさまでした。あさっては投票日です」。19日夜、陣営は和田をJR仙台駅前に立たせることを番組収録より優先した。視聴者数が頭打ちとなり、街頭で訴える正攻法が有効と判断した。
「ネット選挙はまだ過渡期。稼げる票には限界がある」と林。ネットという新たな主戦場で知名度を上げ、従来の選挙手法も織り交ぜた。民主党県連幹部に「つかみどころがない」と映った戦略が、現職の岡崎トミ子(69)から金星を挙げた。
<求心力衰え>
自民党圧勝の陰には、野党同士の激しいつぶし合いがあった。東北でも中小政党の明暗がくっきりと分かれた。
小沢一郎(衆院岩手4区)率いる生活の党は、岩手選挙区(改選数1)に新人関根敏伸(57)、青森選挙区(同)に現職平山幸司(43)を立てたがいずれも大敗。全国でも議席ゼロに終わった。
「一にも二にもわたしの力量が足りなかった」。21日夜、盛岡市。前復興相の無所属現職平野達男(59)に、15万票差で大敗した関根は小沢をかばうかのように釈明した。
小沢は「王国」再生へ必死だった。18日には雨が降りしきる中、県内10カ所を回り「政党に属さなくては影響力を行使できない」と叫んだ。小沢とたもとを分かち、4月に民主党も離れた平野の現状を当てこすった。
小沢を師と仰ぐ知事達増拓也と、その妻で昨年の衆院選岩手1区で落選した陽子も動員した。
あらゆるカードを切った上での惨敗。小沢の求心力が衰えたことを強く印象付けた。支援する経済人は言う。「長い間、小沢の人気や集票力に頼って選挙をしてきたがついに弾が切れた」
<対決あおる>
12年ぶりに東京など選挙区で議席を獲得した共産党。宮城選挙区で落選した新人岩渕彩子(30)は最終日の20日、仙台市中心部で「暴走する安倍政権を止められるのは共産党しかない」と自共対決をあおった。
東北での比例の得票は32万票と前回2010年の1.5倍に達した。党宮城県委員長の中島康博は「安倍政権に不安を抱える有権者の考えと共産党の主張がかみ合った」と自信を深める。(敬称略)
2013年07月25日木曜日
2868
:
チバQ
:2013/07/25(木) 21:45:37
http://www.kahoku.co.jp/spe/spe_sys1123/20130723_08.htm
激闘・参院選 明と暗(上)圧勝の内実/首相人気におんぶ
当選確実の報を受け、支持者に迎えられる愛知氏。自民党への追い風に乗り、トップ当選を果たした=21日午後8時ごろ、仙台市青葉区の事務所
21日投開票された参院選で、宮城選挙区(改選数2)は自民党の現職が圧勝で3選し、みんなの党の新人が民主党現職に競り勝って初当選を果たした。民主、自民が議席を分け合う構図が一変し、県政界に新たな歴史を刻んだ激闘。明暗が分かれた戦いの軌跡を追った。
◎無党派つかみきれず
早々と当選を確実にした現職が余裕の勝利に胸を張った。
「前回に増して多くの支持を頂いた。選挙で約束したことをしっかりと成し遂げる」
21日午後8時すぎ、自民党現職の愛知治郎(44)は、仙台市青葉区の事務所で支持者を前に力強く宣言した。
開票状況を伝えるテレビ番組は、全国で最も早いグループで当選確実を速報した。
「トップを目指して戦った。当確もトップだ」。過去2回の2位当選がうそのような勝ち方に、選対本部長の相沢光哉の舌は滑らかだった。
<トップが義務>
戦いは1位当選を義務付けられた。党県連は候補者を愛知に一本化。安倍晋三政権の高支持率を背に、終始、優位に選挙戦を進めた。
愛知が訴えの軸に据えたのも安倍首相が進める経済政策「アベノミクス」の成果だった。
「国民のマインドは確実に前向きになった。これからはもっと良くなる」。個人演説会などでは景気回復への期待感を高める訴えに力を注いだ。
後押しするように安倍首相も13日、仙台市に入った。「経済成長がプラスになり、雇用の指標もリーマン・ショック前に戻った。民主党が3年かかってもできなかったことを半年で達成した」。青葉区の街頭で熱弁を振るう首相に約1000人が拍手を送った。
党国会議員や県議らも回転し、党支持層を手堅くまとめた。結果は42万1634票を得ての勝利。陣営が掲げた「2位に20万票差をつける」との最低目標も達成した。
ただ陣営幹部の表情は晴れない。本来の目標とした「50万票」を割り込んだ。県連会長代理の藤倉知格は「全国的な追い風は受けたが、無党派層を十分に引き付けられなかった」とみる。
共同通信社が投票日当日に行った出口調査では、無党派層の3割が、2位で初当選したみんなの党新人の和田政宗(38)に票を投じた。愛知は同じ3割にとどまった。
<活動量で不満>
思うように票が伸びなかった要因の一つに挙がるのは、愛知の地元での活動量の不足だ。6年前から得票数を減らしたのは7市町。うち5市町は沿岸被災地だった。県議は「しっかり被災地を回っていれば、違う結果が出た」と指摘する。
後援会の対応にも県議らから不満がこぼれる。個人演説会は20回を超えたが、後援会主催は2回のみ。祖父、父から引き継いだ組織は高齢化が進んでおり、以前から世代交代が課題とされている。
県連幹事長の中島源陽が自らを戒めるように言う。「今後の政治状況は分からない。日常の活動で期待に応えていかないと、有権者の信頼を失ってしまう」
アベノミクスの追い風を受けた圧勝は、支持基盤を盤石にしたとは言い切れない現実も浮き彫りにした。(敬称略)
2013年07月23日火曜日
2869
:
チバQ
:2013/07/25(木) 21:46:49
http://www.kahoku.co.jp/spe/spe_sys1123/20130724_02.htm
激闘・参院選 明と暗(中)逆転の戦略/ネット駆使し攻勢
三木谷楽天社長(右端)と仙台市の中心商店街を練り歩き、無党派層にアピールする和田氏=15日
◎仙台に照準、狙い通り
「これまではシナリオ通り。さあここからだ」。投開票日の21日午後11時、仙台市青葉区にあるみんなの党新人和田政宗(38)の選挙事務所。党県支部長林宙紀はタブレット型端末で開票状況を見ながらつぶやいた。
選挙前から、勝負の相手は民主党現職の岡崎トミ子(69)と踏んでいた。郡部の開票がほぼ終わった時点で約2万票負けていたが、仙台市の開票が進むにつれ、差は詰まった。午後11時40分、テレビの開票速報が和田の当選確実を伝えると事務所内は大きく沸いた。
5102票差の勝利。勝因は、ライバルに約3万票差をつけた仙台市での支持の広がりだった。
<「群衆つくれ」>
陣営は戦略的に仙台を攻めた。和田は選挙中、市内の主要駅などで朝のあいさつ運動に徹した。昼間は無党派層を意識して、繁華街で何度も街頭演説した。楽天社長の三木谷浩史が応援に入った15日に向け、攻めに拍車を掛けた。
3日前の12日、青葉区のホテルであった選対会議。「潮目を変えるターニングポイントだ。街頭に群衆をつくれ」。陣営中枢から党地方議員に指示が飛んだ。
15日、三木谷の前には約300人の人垣ができた。いつもは通り過ぎる人に呼び掛けるだけの和田の街頭活動の中では異例の光景だった。陣営は、日本を代表するネット起業家の短い滞在をフルに活用しようと、演説の様子を動画で公開した。
狙いは見事にはまり、得票は仙台市5区のほか、塩釜、名取、多賀城各市や黒川郡など仙台市の近隣市町でも岡崎を上回った。
<強く民主批判>
序盤戦からインターネット上などで民主党や岡崎への批判を展開した和田。攻撃ぶりは日を追うごとに激烈になった。
19日夜、仙台市の繁華街では「民主党政権は復興政策をめちゃくちゃにした。選挙中も業界ばかり回り、組織固めに必死だ」と糾弾した。
長年、岡崎と対決してきた保守勢力もあうんの呼吸で後押しした。
自民党現職の愛知治郎(44)を応援するはずの同党仙台市連幹部は終盤、「岡崎を落とす絶好のチャンス。支持者には冗談めかして『愛知は大丈夫。岡崎を落とすため和田に入れようという人もいる』と話している」と、暗に和田支援を呼び掛けたことを明かした。
同じような動きは最終盤、急速に広がった。選挙戦最終日の20日午前、青葉区の仙台朝市を歩いた和田は、中年男性に「自民党員だけど知人に声を掛けている。民主党現職に負けてはだめだ」と固い握手を求められた。
仙台攻略、保守票の切り崩し。逆転の青写真を具現化する武器になったのは、今回解禁されたネット戦術だ。和田は「ネットがなければひっくり返せなかった」と自認する。
戦略がかみ合い、陣営が想定した以上に効果を発揮した戦いだった。(敬称略)
2013年07月24日水曜日
2870
:
チバQ
:2013/07/25(木) 21:48:02
http://www.kahoku.co.jp/spe/spe_sys1123/20130725_02.htm
激闘・参院選 明と暗(下)防戦の誤算/郊外重点、逆転招く
支持者と握手する岡崎氏(左)。訴えが無党派層に広がらず、議席を失った=23日午前0時ごろ、仙台市青葉区の事務所
◎2議席目、知名度過信
開票速報が落選を報じた21日深夜、民主党現職岡崎トミ子(69)は仙台市青葉区の事務所で支持者に頭を下げた。
「仙台でもっと浸透できる戦いをすべきだった」
口をついて出たのは、みんなの党新人の和田政宗(38)に約3万票差をつけられ、逆転を招いた仙台決戦への悔いだった。
<遊説方針迷い>
陣営は、逆風下でも知名度の高さで2議席目をつかめると踏んでいた。前半戦は県内各地や労組を地道に回る支持固めを徹底。後半の勝負どころとみた仙台市でも、中心部での街頭演説を抑え、郊外に選挙カーを走らせて長年の支持層に訴える「団地作戦」を展開した。
最終盤の19日、2度目のてこ入れに入った党幹事長細野豪志がマイクを握ったのも中心部から離れた泉区の街頭だった。「岡トミ危うしと言われている。残る議席を誰が取るべきかを考えてほしい」と必死に訴えた。
党内きっての人気者の演説に、足を止めたのは約200人。無党派層のうねりを起こした過去の選挙を知る陣営関係者からは、「市中心部なら3倍の人が集まったはずだ」と疑問の声も漏れた。
3連休中日の14日には、遊説方針をめぐるドタバタ劇もあった。遊説部隊が郊外を回る選挙カー日程を、現場で急きょ変更。青葉区の中心商店街で街頭演説を始めると、陣営幹部が「そこは県外客ばかりだ。団地を回れ」と打ち切らせた。
中心部対策の強化か、郊外での支持固めか。遊説方針をめぐる迷いは、得意とした無党派層の取り込みがままならない陣営の焦りを、顕著に映し出した。
<県政界に影響>
頼みとする労組との一体感が十分でないという誤算もあった。
連合宮城傘下のある産別労組は、比例代表に立った組織内候補への投票呼び掛けを優先し、選挙区の岡崎にあまり触れなかった。幹部は「これまでの選挙で岡崎は票を上積みしてくれる存在だった。今回は党のイメージが悪すぎた」と振り返る。
何度も県内に風を巻き起こしてきた民主党の顔、岡崎の退場。県政界もその影響を注視する。
知事の村井嘉浩は22日の定例記者会見で、「ほかの若い現職が落選したのとは意味が違う。民主党の影響力が低下すれば、結果として県政界にもいろいろな影響を与える」と見通した。
焦点は、村井の3選出馬が濃厚な知事選(10月10日告示、27日投票)に移る。注目されるのは、2009年の前回、自民党出身の村井に対抗馬を擁立した民主党の対応だ。県連幹部は「解党的な出直しが求められており、推して知るべしだ」と擁立の難しさを認める。
県連で候補者を発掘し、党勢拡大の中心になってきたのは岡崎だった。立役者が国政の場から去る影響は計り知れない。
県連幹事長の内海太は「絶えず人材を発掘し、逆風でも当選できる候補を地道に育てていくしかない」と言葉を絞り出す。知事選やその先を展望する余裕はまだない。
(敬称略)
2013年07月25日木曜日
2871
:
名無しさん
:2013/07/25(木) 22:14:22
海江田執行部の総退陣要求=民主沖縄
民主党沖縄県連は25日、常任幹事会を開き、参院選の総括について協議した。その結果、
沖縄での党勢後退と全国的な惨敗について「党執行部の責任は重大」とし、海江田万里代表を含む党執行部に対して
「即刻総退陣を求める」とする文書を決定した。来週にも県連幹部が上京し、党本部に提出する。
参院選沖縄選挙区について、民主党本部は沖縄県連に対し、野党票が割れれば自民党を利するとして、独自候補の擁立を見送るよう要請。
これを受けて県連は擁立を断念し、自主投票とした経緯がある。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130725-00000165-jij-pol
2872
:
チバQ
:2013/07/26(金) 01:26:29
http://www.mbs.jp/news/jnn_5393030_zen.shtml
参院選、“無名の新人”が17万票獲得の理由
参院選の比例区での当選者を個人名の得票順で並べると、トップは公明党の山本香苗さんで99万票を超えました。そして、比例区の定数である48番目は、公明党の新妻秀規さんでおよそ2万6000票でした。そんな中、政治的には無名の新人ながら、17万票も獲得した候補がいました。
「緑の党」から出馬したミュージシャンの三宅洋平さんです。「緑の党」は政党全体の得票が少なかったため落選となりましたが、若い層を中心に支持を広げた背景には独自の選挙スタイルがありました。
参議院選挙の投票日前日、東京・渋谷駅前は、若者で溢れかえっていました。
「全国比例から立候補、三宅洋平!」(無所属 山本太郎氏)
東京選挙区から無所属で立候補した俳優の山本太郎さんと抱き合ったこの男性・・・
「緑の党推薦候補全国比例区、三宅洋平です!」
「緑の党」から比例区で立候補した、ミュージシャンの三宅洋平さん。
「おかしいと思うことは、腹の底からおかしいって言いたいんだ。政治の力学なんて、俺たちが変えられるんだよ!」(緑の党 三宅洋平氏)
選挙中、最もツイッターのフォロワー数を増やすなど、ネット上で、突如、話題を呼んだ候補者です。
沖縄を拠点に活動してきた三宅さん。選挙戦を通じ、ネット上での「ムーブメント」を引き起こすきっかけとなったのが、独自の選挙スタイルでした。三宅さんが打ち出したのは、音楽の生演奏を通じて自らの政治理念を訴えるという新しいかたちの街頭演説です。
「僕が政治や選挙をダサいと思った要因を抜き去っていきたかった。みかん箱の上で辻立ちは、僕には似合わない。拡声機は俺たちで言う、スピーカーだよね」(緑の党 三宅洋平氏)
「俺たちは、戦争にも原発にも、絶対負けない!」(緑の党 三宅洋平氏)
全国で街頭ライブを行う様子が動画で配信されると、瞬く間にネット上で拡散し若者を中心に支持を集めました。
「大飯原発、再稼働反対!」(緑の党 須黒奈緒共同代表 去年8月)
今回、三宅さんを擁立したのは、「脱原発」や「脱経済至上主義」を掲げる政治団体「緑の党」です。「緑の党」は、環境問題などに取り組む市民運動がきっかけとなり、1970年代にオーストラリアなどで誕生。ドイツでは連邦議会で一定の勢力を持ち、日本でも福島第一原発事故以降高まった「脱原発」の機運を受け、去年7月に結党されました。
「日本はドイツと同様工業国ですし、再生可能エネルギーの促進が本当に良い経済を作るためのチャンスだということを訴えていけばいいのです。それが緑の党の理念ですから」(ドイツ「緑の党」 ベアベル・ヘーン会派副代表)
日本の「緑の党」は、今回初めて参院選に候補者を立て「原発の即時廃止」を最重要課題として訴えました。
「日本の参議院選挙から世界の歴史を変えるんだよ 。戦争経済なんかもう要らないの!」(緑の党 三宅洋平氏)
そして、三宅さんは、17万6970票を獲得。これは、比例区で自民党から当選した有名候補より、多い得票数となりました。しかし、「緑の党」全体の比例区での得票は45万票あまりにとどまって議席獲得には至らず、候補者10人全員が落選しました。結果を受けて三宅さんは、国政進出への思いを新たにしたと言います。
「徴兵だの、戦争だの、稼働し続ける原発だの、子どもたちに残せるわけがないでしょってね」(緑の党 三宅洋平氏)
見据えているのは、次の国政選挙。その時、日本の原発はどうなっているのでしょうか。(25日23:27)
2873
:
ロックフェラー帝国の陰謀-見えざる世界政府
:2013/07/26(金) 22:36:46
東京地検特捜部は、売国操作エージェント。
国民は、ロックフェラーが死んでも、謀略の全てが消え去ったなどと勘違いしないように。その上がいる。
その他関連:官僚、自民党、森喜朗、CIA
2874
:
名無しさん
:2013/07/26(金) 23:03:09
http://www.asahi.com/area/yamagata/articles/MTW1307240600001.html
激戦の背景(上)[PR]
◇ 市長選にらむ県都 自民対「非自民連合」、互角
「山形市で競り負けた」
参院選山形選挙区の開票結果を受けて22日朝、自民党には動揺が広がった。
選挙では自民党の大沼瑞穂氏(34)が当選したが、山形市の得票は大沼氏が5万3760票、みどりの風の舟山康江氏(47)が5万5305票。差はわずか1545票だが、山形市での勝利を絶対条件に掲げて総力を注いできた大沼陣営には驚きの敗北だった。
20万人超の有権者がいる山形市は、選挙の当落を左右する大票田。だが、自民党にとっては支持基盤が弱く、2004年以来3度の参院選のすべてで民主党候補に敗れた「鬼門」だ。
しかも、大沼氏にとって山形市は血縁のある、ゆかりの深い地域。「地盤の山形市を落とせば落選しかねない」。選対本部長の遠藤利明・党県連会長は自身の後援会を総動員して山形市の票固めに徹した。
それでも大沼氏が競り負けたのは、「非自民連合」でもあった舟山陣営の激しい追い上げがあったからだ。
遠藤氏が「もっとも勢いをそがれた」と振り返るのが、比例区に立候補した民主党の元衆院議員、鹿野道彦氏(71)と舟山氏との連携だった。
鹿野氏の支援者には民主党を離党した舟山氏への批判も根強くあったが、鹿野氏は演説で繰り返し舟山氏への支援を訴えた。鹿野後援会の幹部は「最終的に9割の支援者が舟山さんに入れたはず」。選挙戦終盤、舟山氏も山形市に張り付いて無党派層の取り込みに腐心したことも奏功した。
お互いの総力をぶつけ、互角に終わった県都決戦。両者が参院選の次に見据えるのが2年後の市長選だ。
山形市長には長らく非自民勢力の市長が当選しているだけに、遠藤氏は「次の市長選は絶対に自民党候補を当選させる選挙だ」と意気込む。舟山陣営のある選対幹部は「大沼氏の当選で山形市が地盤の国会議員が(遠藤氏と)2人になった。その影響はこれから出るだろう」と危機感を強めている。
◇
自民党候補の勝利に終わった参院選山形選挙区。17日間の激戦の背景と、これからの動きを探る。(西尾邦明、遠藤隆史)
2875
:
名無しさん
:2013/07/26(金) 23:04:05
http://www.asahi.com/area/yamagata/articles/MTW1307250600001.html
激戦の背景(中)[PR]
◇ 舟山陣営 置賜に溝
近藤氏の影響力生きず
22日未明。参院選の大勢が判明したことを受け、民主党県連会長の近藤洋介衆院議員が選挙戦を振り返った。
「全国的に自民候補にダブルスコアで負けている中で、互角の勝負ができた」
民主党県連は山形選挙区に独自候補を立てず、みどりの風の舟山康江氏(47)の支持を決定。結果は約2万票差で敗れたが、近藤氏が口にしたのは非自民勢力結集への手応えだった。
しかし、舟山陣営のある幹部の見立ては異なる。
「一番の誤算は置賜地方。選挙結果をみれば、近藤氏の力は陣営のアクセルにならなかった」
小国町が地元の舟山氏にとって、置賜地方は強みのある地域。再選にはここで自民党の大沼瑞穂氏(34)を引き離すことが絶対条件で、陣営は「置賜から参院議員の火を消すな」を合言葉に戦ってきた。
大票田の米沢市は近藤氏の地元だ。ただ、舟山陣営は当初、環太平洋経済連携協定(TPP)推進派の近藤氏に抵抗感が大きい農業団体の意向を尊重し、公示日の出陣式でも近藤氏にあいさつをさせなかった。近藤氏側は「民主の票が入らなくなる」と激しく反発した。
結局、近藤氏が応援弁士に立ったのは選挙戦中盤だった。大沼氏との互角の激戦に、舟山陣営が「米沢で圧勝し、寒河江や東根で善戦するためには近藤氏とその後援会の支援が不可欠」と判断したためだ。
近藤氏周辺からは「政策的に距離のある舟山氏を全力で支援した」との声がある一方、舟山氏のある選対幹部は「近藤氏はアクセル全開でも、後援会にはほとんど支援に動かない層もいた。それに近藤氏が表に立ったことで、そがれた農業票もある」と指摘する。
自民党側は、昨年末の衆院選山形2区で初当選した鈴木憲和氏が置賜地方のてこ入れを徹底。最終的に舟山氏は米沢市で、大沼氏に137票差で競り負けた。
優位に立てると踏んでいた置賜地方で、一枚岩になれなかった舟山陣営。「呉越同舟」の難しさが選挙戦略を狂わせた。(西尾邦明、遠藤隆史)
2876
:
名無しさん
:2013/07/26(金) 23:05:15
http://www.asahi.com/area/yamagata/articles/MTW1307260600002.html
激戦の背景(下)[PR]
∞ 勝利「次」への号砲 衆院3区 自民公認争い激化
参院選山形選挙区で自民党の大沼瑞穂氏(34)の当選が決まった21日夜。党内で新たな戦いが始まった。
「当選を祝う大沼氏のバンザイが号砲。これからの勝負は山形3区の公認争いだ」。ある党員はこう話した。
庄内・最上地域で構成される衆院山形3区。今回の参院選で大沼氏の勝利を大きく引き寄せたのは、この山形3区をめぐる党内の「功績争い」だった。
約2万票差の激戦だった山形選挙区で、大沼氏がみどりの風の舟山康江氏(47)をとりわけ引き離したのが庄内地域だ。鶴岡市と酒田市を抱えるこの地域の合計で、大沼氏は全体の票差の4割以上にあたる8813票のリードを奪った。
その原動力が、前酒田市長で無所属の阿部寿一衆院議員と、鶴岡市から衆院議員を目指す加藤紘一氏の3女鮎子氏だった。
昨年末の衆院選で加藤氏が阿部氏に敗れて以降、空席状態の3区の自民党公認の座を狙う阿部氏と鮎子氏は、参院選でそれぞれ後援会を動かし「功績づくり」に奔走。自民党の岸宏一参院議員が強い影響力を持つ最上地域で、大沼氏のリードが1660票にとどまっただけに、庄内地域の「貯金」は大きな援軍だった。
しかし、「3区公認を得るために2人をいや応なく競わせる」(党県連幹部)戦略は、阿部氏と鮎子氏の対立をさらに深めた。
阿部氏は選挙戦で、大沼氏の応援に立つたびに自身が自民党入りを望む姿勢をアピール。阿部氏に近い立場の岸氏は「(阿部氏の)自民党入りを邪魔する人がいる」と発言し、暗に鮎子氏を支持する党内の勢力を批判した。
一方、新庄市で開かれた大沼氏の個人演説会では、応援弁士に招かれた阿部氏が壇上で話し始めた途端、鮎子氏の支持者らが一斉に席を立つ一幕もあった。
自民党県連の野川政文幹事長は「公認候補選びについては、まず3区の自民党支部で考えをまとめてもらうのが先」と静観する構えで、今後も両氏の溝が埋まる気配はない。3年後ともいわれる次の衆院選をにらんだ火種は勢いを強めつつある。(西尾邦明、遠藤隆史)
2877
:
名無しさん
:2013/07/26(金) 23:06:44
http://www.asahi.com/area/iwate/articles/MTW20130724030910001.html
「復興」で一点突破
「県や復興庁に、ガツッとやるように言いますので」。住宅再建の不安を口にする仮設住宅の住民らに声を掛ける平野達男氏=5日、釜石市
【岩井建樹】「復興大臣になったつもりで被災地を歩く」
3選を果たした翌22日朝。無所属の平野達男氏は会見で、「復興庁の職員を呼んで話を聞き、問題点を整理する。よい提案をすれば政府も受け入れる」。復興相を務めた人脈と経験があれば、政党に頼らなくとも問題はない、と言わんばかりだった。
「組織も金もない選挙戦」(陣営幹部)。平野氏は17日間の選挙戦でひたすら街頭に立ち、演説の大半を復興に費やした。他の候補者や政党の批判はせず、「復興の最前線に立つ覚悟だ」と訴え続けた。
自民党が閣僚や人気の若手議員らを連日投入し、「無所属議員に何が出来るのか」と批判を口にするのとは対照的な姿だった。
被災地では、仮設団地を100カ所以上まわった。平野氏は「被災者に話をするのは当然」と言う一方、「戦術的な面もあった」。仮設団地で被災者と語り合う姿は、復興を訴える平野氏のイメージと重なった。
7月11日の月命日には他陣営が被災地に押しかける中、平野氏は「その日は遺族がお墓参りをする日」と内陸部を遊説。その日の夜に盛岡市で開かれた集会では、陣営幹部が「月命日を選挙に利用せず、遊説を避けた平野氏は他の候補者とはやはり違う」と訴えた。
こうした「完全無所属」「復興最優先」の姿勢を徹底する戦略が功を奏す。無党派層に加え、民主党、社民党といった「反自民層」、さらに落下傘候補に違和感をぬぐえない「自民支持層」の受け皿となっていった。
●慎重に自民と距離
ただ、平野氏が始めから政党の看板に頼らなかったわけではない。
沈む船に乗りたくないと4月に民主から逃げだした時には、「自分の原点は保守」と語り、上り調子の自民に支援を求めた。それがかなわないと、平野氏はショックで寝込んだ。
5月の連休明けから、同級生や地元北上の企業の支援を受けて活動を再開。民主、地域政党いわて、無所属の県議8人も支援に回った。
息を吹き返した平野氏はその後、自民を連想させる「保守」との言葉を使うのを控えた。自民に秋波を送った経緯から、「当選後に自民入りするのでは」とのうわさが出て、支援県議の後援会にも戸惑いが広がっていた。
陣営幹部は打ち明ける。「民主や社民など『反自民層』を取り込むためには、自民入りのうわさは迷惑だった。頭のいい平野さんは言葉を慎重に選んだ」
●当選で連携流動的に
とはいえ、当選すれば話は変わる。
平野氏は「当面は無所属で復興最優先で活動する」との考えだ。一方、平野氏が強い関心を示すTPP参加問題や社会保障と税の一体改革については「1人でやるには限界がある」とも述べ、政党との連携も視野に入れている。
自民側は選挙中、自民支持層が平野氏に流れることを懸念し、「平野氏の自民入りはない」とうわさの打ち消しに躍起となっていた。
だが、4月に秋波を送られた際に平野氏を推した二階俊博総務会長代行が19日に県内入りした際、「平野氏は敵ではない」と言うなど、自民内には平野氏を評価する声も一部に残る。
平野氏は当選直後、記者団の取材に「今は自民入りはない」と話したが、岩手でどうしても勝てない自民が、平野氏に接触する可能性は残り、流動的だ。
北上後援会長として平野氏を支え続けた中村好雄氏は推し量る。「当選の経緯からして今は動けない。政界の動向を見ながら立ち位置を決めるつもりではないか」
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2878
:
名無しさん
:2013/07/26(金) 23:07:37
http://www.asahi.com/area/iwate/articles/MTW20130725030910001.html
「王国」権勢いずこ
関根敏伸氏(左)の応援演説に駆けつけた小沢一郎氏=18日、盛岡市
【寺沢尚晃】すでに「王国」は「小国」でさえなくなってしまったのか。
生活の党の小沢一郎代表の地元、奥州市さえ、たもとを分かった無所属の平野達男氏の2万8671票に対し、生活の関根敏伸氏は1万2578票。前回衆院選での小沢氏の3万4643票の半分も、関根氏はつかめなかった。
「きちんとやることはやったし、長年の支持者には伝わったと思う。でも、そこまで。広がりが全く実感できなかった」と後援会幹部は言う。
そんな幹部を、さらに落胆させたのは、小沢氏が21日夜、都内の会見で語った感想だ。
「民主党の大臣を務め、次は自民党に(支援の)申し入れをした。このような人(平野氏)に、岩手県でこのような大きな支持が集まるというのは、私の政治家として、人間としての生き様から考えると、今もって信じられない」
後援会幹部は「有権者に対してまでも、うらみ節を言うようになってしまった。小沢さんが、有権者から離れていくようだ」。
立候補表明が5月中旬と、6人の候補者の中で最も遅れた。公示直前までずれこんだ衆院選時のように、公言した擁立時期がだんだん遅れていった。「勝てる候補」を探せず、平野氏と同郷の関根氏を立てるのが精いっぱいだった。
選対本部はいつもの小沢氏が作り上げてきた通り、総括責任者、選対本部長に国会議員、衆院の各小選挙区に県議ら担当者を据え、電話作戦、企業回り、所属議員との遊説も繰り返した。
ただ、民主党分裂前の国会議員は8人いたが、参院選直前は4人。23人いた県議も、辞職した関根氏を除くと9人に減った。
小沢氏は、仕方なく前面に出た。公示前には、県内の業界団体と社民党の計23カ所を行脚。にらみを利かせた。終盤には関根氏と終日遊説して回った。それでも、平野氏の4割にも満たない得票での惨敗だった。
後援会幹部は「昔は、小沢さんが選挙戦終盤に来てくれれば、逆転できた。でも今、組織にも小沢さん自身にもそんな神通力がないことは、昨年の衆院選で分かっていた」。
小沢氏は任期満了で74歳。ワンマン政党の限界が見えて来ている。
「小沢力」の低下の影響を最も実感しているのは達増拓也知事かもしれない。小沢氏の支援団体「欅(けやき)の会」会長に就任し、遊説に加わったが、盛岡では、平野氏の3分の1以下、惨敗した自民候補の半分しか得票できなかった。
しかし、開票翌日の22日、定例会見でこう強弁した。
「平野さんに小沢ブランドを感じて投票した人もかなりいるのではないか。小沢系3人の中の1人が当選したという風にも見られるのではないか」
小沢氏同様、有権者が認識不足だったと言わんばかりの発言だった。
その達増知事も「真の小沢系」の弱体化で、立ち位置がさらに苦しくなる。2年後に控える知事選について、かつては2期で退く意向を示していたが、3期目は「白紙」と言い始めた。立候補が取りざたされる衆院選の方が後になる可能性がある。
今後の県政運営について問われた達増氏は、「多数を形成するように協力関係を構築していかないと」。少しずつ生活以外との距離を縮めていこうとしている。
2879
:
名無しさん
:2013/07/26(金) 23:08:17
http://www.asahi.com/area/iwate/articles/MTW20130726030910001.html
県連裂いた「裏切り」
階猛衆院議員(左)は、自らが擁立した吉田晴美氏に寄り添い続けた=13日、盛岡市の「よ市」
【岩井建樹】「裏切り」が党県連をずたずたにしてしまった。
21日午後8時。民主県連代表の階猛衆院議員は、テレビで平野達男氏の「当選確実」のテロップを見た。「複雑な心境だ」と悔しさをにじませた。
4月に平野氏が民主党を離れ、階氏は急きょ、吉田晴美氏を擁立。二人三脚の選挙戦を繰り広げたが、自分の選挙のようには後援会は動かない。
階氏の後援会は達増拓也知事の後援会から引き継いだもので、メンバーも重なる。ある支援者は「国政は階、知事選は達増を支援する。民主党を支持しているわけではない」。
県連はそれ以上に混乱した。「落下傘候補ではダメだ」と反発。12人のうち3人が平野氏支援にまわった。階氏が檄(げき)を飛ばしても、陣営の士気は上がらなかった。21日の投開票日が近づいたある日の晩。幹部の一人は、「与えられたノルマを淡々とこなすだけ」と漏らした。結局、運営から集票まで、連合岩手におんぶに抱っこだった。
民主党への逆風もあり、結果は、300万円の供託金さえ没収される大惨敗。階氏の地盤・盛岡市は、6人の候補者のうち、達増氏が支援する関根敏伸氏にも及ばない4位。平野氏の3分の1も得票できなかった。
県連は、再建できるのだろうか。
昨年の衆院選では、国会議員と県議団は、「反小沢」でつながっていた。だが今回の参院選で、「階派」「平野派」「中立」に分かれてしまった。
県連としては、平野氏を支援した県議は当然、厳しい処分の対象となる。しかし、そうなれば分裂は決定的だ。21日夜、階氏は処分について、「ノーコメント」とした。
一方、県議会での影響力を保ちたい県議団は、県連組織よりも会派の維持を優先したい考えだ。平野氏を支援した渡辺幸貫県議も「会派から抜ける気はない。選挙が終われば県議団はまとまる」と言う。
だが、別の民主県議は嘆く。「階氏と県議との信頼関係は壊れたままだ。党に残るメリットもない。離党する県議が出る恐れもある」=終わり
2880
:
チバQ
:2013/07/27(土) 10:13:13
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/ehime/news/20130725-OYT8T01375.htm
民・み 不和で自独走
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みんなの党・藤岡さん(右)から握手され、とっさに左手で制止する民主党県連の渡部幹事長(7月5日、松山市で)
21日に投開票された参院選で、愛媛選挙区(改選定数1)は自民党の井原巧さん(49)が初当選を果たした。党への追い風も受け、投票数の67%にあたる37万票余りを得た。対抗したみんなの党の藤岡佳代子さん(47)は18%にあたる10万票余り。ほぼ無名の状態で公示1か月余り前に立候補表明、最後まで苦戦した。井原さんの〈独走〉に終わった選挙戦を振り返る。
■色々な事情
「温かい協力をお願いします。苦戦しています」。公示翌日の7月5日、藤岡さんは笑みを浮かべながら、民主党県連の渡部昭幹事長に握手を求めた。
「ちょっと離してください」。渡部幹事長は、右手を握られ、困惑した表情を見せた。この日の回答は「どこからも態度がない」。みんな県連側から協力の要請がない、との意味だ。
みんな、民主の両党は5月下旬、改選定数1の「1人区」では“共倒れ”を防ぐため、候補者を一本化することで合意。6月下旬には、選挙協力することまで踏み込んで方針が確認された。藤岡さんは、党本部の意向通り、選挙協力を求めた。
しかし、両県連の間には根深い溝があり、選挙戦では最後まで〈非自民の共闘〉は見えなかった。みんな県連の横山博幸代表は、かつて民主県連幹事長を務め、昨年4月、民主党の消費税増税方針などに反発し離党していた。
そうした因縁からか、横山代表は選挙協力を否定し続け、「政策の違うところと同じ方向を向くのは難しい」と、繰り返すだけだった。
民主県連も、歩み寄りを見せなかった。永江孝子県連代表が、立候補の意思を表していたにもかかわらず、党本部の候補者調整により出馬を断念せざるを得なかった経緯があった。
永江代表は7月9日、みんなへの譲歩があるかどうかを報道陣に問われ、感情を抑えきれずにいらだった。「我々から(藤岡さんを)『応援させてください』と言うのは違うのではないか。候補者を(みんなの党に)譲ったことで、すでに大きな協力をしている」
県内では最後まで、党本部同士の“事情”は通用しなかった。
21日夜、開票が始まってまもなく、藤岡さんの落選が明らかになった。藤岡さんは敗戦の弁を述べながら、党本部と県連の板挟みで苦しんだ心情を漏らした。「『色々な事情』があることを知っておけば、スムーズにできたと思う」
■消えた「強敵」
井原さんが四国中央市長を辞し、立候補のための準備を本格的に進めていた当初、仮想敵は永江・民主県連代表だったという。民放アナウンサー、衆院議員の経歴を持ち、県内の民主関係者では屈指の知名度があったためだ。
4月から選挙運動が終わるまでに、井原さんは県内全市町を3巡した。陣営関係者は「きついスケジュールだったが、永江に対抗するためだった」と振り返った。結局、知名度のある「強敵」は消え、陣営は楽勝ムードを振り払うのに懸命だったという。
読売新聞社と日本テレビ系列各局が21日に共同実施した出口調査では、無党派層の半分余りが井原さんに投票していた。
一方、共産党の植木正勝さん(60)は6万票余りを獲得し、同党候補者の得票率を前回選よりも3ポイント余り伸ばした。陣営幹部は「自公政権への批判の受け皿になれた」と手応えを語る。
■無風の結果
結果が見え透いたのか、選挙結果は「無風」だった。投票率は過去最低の49・40%だった。
永江代表は24日、民主が候補を立てず、比例でも惨敗した責任を取るとして、代表辞任の意向を示した。
(2013年7月26日 読売新聞)
2881
:
チバQ
:2013/07/27(土) 10:17:49
http://senkyo.mainichi.jp/news/20130725ddlk45010477000c.html
’13参院選振り返って:/上 自民 一枚岩で選挙区独占 /宮崎
毎日新聞 2013年07月25日 地方版
「自民党が動き(県内の主要業界)10団体も動いた。まとまれば絶対に勝てるんだ」
参院選宮崎選挙区で前都城市長の自民新人、長峯誠氏(43)が圧倒的大差で初当選した21日夜、自民県連の中村幸一会長は組織の力を改めて強調した。
県議選から7選7勝の長峯氏は組織づくりの重要性を熟知していた。党公認前の昨年6月、長峯氏はまず、元参院議員でかつて保守分裂選挙の当事者だった父基氏の当時のライバル、上杉光弘衆院議員(71)の自宅を訪ねた。「公認を取り参院選に出たい。応援してください」。単刀直入に切り出す長峯氏に、上杉氏はうなずき、2人は宮崎のあるべき姿などについて1時間半にわたって語り合った。
公認決定後は、県内全ての首長を訪ね、その地域で後援会長を務めてくれる人物の紹介を依頼。旧市町村単位で張り巡らせた後援会組織には「上杉派」と呼ばれる人々も名を連ねた。
唯一の誤算は、県内最大の政治団体・県農民連盟の推薦保留だった。環太平洋パートナーシップ協定(TPP)に反対する連盟は、3月の安倍政権のTPP交渉参加表明に反発。長峯氏の推薦を保留し揺さぶる。
しかし連盟の本音は、支援候補を勝たせ、国に届けるTPP反対の声を強化することにあった。「自民批判と受け取られないタイムリミット」(連盟幹部)の6月に推薦を決定。長峯氏は選挙戦の拠点となるJA施設と農民票を手に入れ、連盟も「反対を貫く」との約束を得た。
選挙終盤の16日、宮崎市であった長峯氏の総決起大会では、連盟の森永利幸委員長ら10団体の幹部がずらりと並び、アピール。一枚岩の組織戦の結果、自民は12年ぶりに県内の衆参選挙区独占を果たした。
中村県連会長は「議員は皆若く、15〜20年は(自民一色の安定体制は)崩れない」との認識を示す。しかし、投票率は過去2番目に低い49・82%。長峯氏の得票は県内有権者の3割に過ぎない。「4年前に民主政権が生まれた理由は、自民があまりにもひどかったから。そのことを忘れてはいけない」。終盤、長峯氏の応援に駆けつけた小泉進次郎党青年局長の言葉は、有権者だけでなく、県連にも向けられている。
◇ ◇
アベノミクスへの期待を追い風に自民圧勝に終わった参院選。宮崎選挙区の動きを振り返る。
2882
:
チバQ
:2013/07/27(土) 10:18:28
http://senkyo.mainichi.jp/news/20130726ddlk45010487000c.html
’13参院選振り返って:/下 民主・社民 大敗に募る危機意識 /宮崎
毎日新聞 2013年07月26日 地方版
選挙戦中盤の12日夜、宮崎市で開かれた民主元衆院議員、道休誠一郎氏(60)の演説会。支援者らを前に応援のマイクを握った社民県連の鳥飼謙二代表代行は「厳しいことも言う」と前置きし、両県連の過去のすれ違いに触れた上で訴えた。「民主を支持しても私たち(社民)に得るところはない。しかし日本は今、危機的状況だ。一緒に力を合わせ、自民党に議席を渡してはいけない」
県内の民主と社民の関係は近年、冷え込んでいた。2007年の参院選と09年の衆院選で、ともに推薦した無所属候補が当選後に民主入りしたことなどが原因だった。それでも社民県連は、今回の参院選で民主候補の支持を決めた。昨年12月の衆院選宮崎1区で双方候補者を立て、共倒れした反省があった。社民は、「非自民統一候補」を前面に出したい民主に協力。集会での応援演説に加え、最終日の最後の訴えには太田清海代表自ら街宣車の上に上がって投票を呼びかけ、共闘をアピールした。
「難しい問題を乗り越え、信頼関係を取り戻す作業が必要だ」と太田代表。民主県連の田口雄二代表も「両党が関係改善に向かったのは大きなプラス」と話し、連合宮崎の横山節夫会長は「久々に共闘体制を構築できた。今後も共闘は欠かせない」と雪解けムードを歓迎した。
しかし結果は、自民の圧勝。道休氏の得票は自民候補の4分の1程度で、10万票にも届かなかった。「非自民の受け皿ともみなされていなかったことがわかった。このままでは党は消える」。予想を上回る大敗に、民主の渡辺創幹事長はショックを隠そうとしなかった。
中央では「党存続の危機」や「野党再編」が叫ばれる両党。鳥飼代表代行は「もはや党にこだわっている場合ではないところまで来ている。党を超えて、リベラルのあり方を考える必要がある」。
自民一強時代に突入し、関係者はこれまでにない危機意識を募らせている。(この連載は、門田陽介、百武信幸が担当しました)
2883
:
名無しさん
:2013/07/28(日) 15:33:24
参議院会派・公示前勢力
自民84・民主86・公明19
みん13・共産6・維新3
社民4・生活8・改革2
み風4・大地1・社大1
無所属6
参議院会派・新勢力
自民115・民主59・公明20
みん18・共産11・維新9
社民3・改革3・生活2
社大1・無所属1
2884
:
チバQ
:2013/07/28(日) 21:38:36
http://www.chunichi.co.jp/hokuriku/article/news/CK2013072302100008.html
【北陸発】
針路を占う(上) 知事選へ党内温度差
2013年7月23日
祝福に訪れた谷本知事(左)と握手を交わそうとする山田修路さん(右)=21日夜、金沢市北安江で
圧勝自民 浮き彫り
自民党支持者の視線が一人に集まった。参院選の投票が締め切られる二十一日午後八時直前、金沢市北安江の石川県水産会館。知事の谷本正憲が現れた。首長は当確が伝わってからの登場が定石。石川選挙区の山田修路(59)や県議らと握手を繰り返した。
当確が伝わると、壇上の最前列に陣取り、破顔した。山田のあいさつ中、同党比例代表候補の当確が伝わると、真っ先に歩み寄って耳打ちする場面も。周囲に溶け込もうとする姿は、民主党とのバランスを重視した姿勢と大きく変わった。
参院選で自民は石川選挙区の山田と、比例代表の宮本周司の二人が当選。県関係国会議員六人は自民が独占し、影響力が強まった。
「両先生が見事に当選された。自民一丸となって諸課題に取り組んでまいりたい」。自民県連議員協議会長の和田内幸三が二十二日昼、県議や国会議員を集めた会合であいさつした。出席者が相次いで謝意を伝えたが「諸課題」の一つ知事選は話題にならなかった。
反自民勢力が誕生させた全国最多五期の谷本。六選を目指すか態度を表明していない。知事選まで九カ月を切り、県議会最大会派自民の関心事は知事選だが、突っ込んだ議論はない。
公共事業発注などで谷本県政の恩恵を受ける能登や加賀の県議は、地元で県とのパイプ役を期待される。一方、多選に批判的で主戦派の議員もいる金沢。一枚岩ではない。
親知事派のベテラン県議は「主戦論というが候補者がいるのか。現職はどんどん包囲網をつくるぞ」。これに対し金沢市の県議は多選の弊害を強調し対抗心をあらわに。主戦派には参院選勝利の勢いに乗りたいとの思惑も見え隠れする。
ところが、今まで知事批判をいとわなかった県連幹事長で県議の紐野義昭も「多選は歓迎されない現実がある。ただ、今の知事を自民が支えている前提もある。言葉を選ばないといけない」と話し、自民内で知事の出方を見極める慎重な考えがあることを示唆した。
背景には知事の鮮明な自民シフトがある。参院選前から自民優勢が伝えられたせいか、公示日出陣式は自民側だけ出席した。以前の知事では考えられない対応。これが知事への対抗心を薄めているとの見方があるためだ。
衆院議員の馳浩は二十二日、知事選について「どっしり構えてやればいい。次の執行部の課題になる」とかわした。八月十日の県連大会で役員改選予定。現役員の一人は「大会で人も変わる。参院選後の今が新たなスタート」と言い切った。
県政界関係者の多くは、影響力を高めた自民の出方が知事選の構図を決めるとみる。だが、決断に残された時間はそう多くない。 (敬称略)
◇ ◇
参院選が終わり、石川県政界は自民「一強」時代に入った。盤石の体制を築いた自民では、来春に控えた知事選に向け駆け引きが始まる。惨敗が続く民主は組織を立て直し、どう自民に対峙(たいじ)していくか。
2885
:
チバQ
:2013/07/28(日) 21:40:41
http://www.chunichi.co.jp/hokuriku/article/news/CK2013072402000187.html
針路を占う(中) 大敗民主
2013年7月24日
落選あいさつのため、重い空気の事務所で壇上へ向かう一川保夫さん(中)=21日夜、金沢市割出町で
立て直しへ「十年の計」
民主党石川県連代表の近藤和也は開票日の二十一日夜、金沢市割出町の同党候補、一川保夫の事務所にいた。テレビは早々に自民候補の当確を伝えた。結果を予期してか、事務所に集まったのはわずか二十人程度。がらんとした事務所で近藤は言葉少なに語った。「今、民主の旗に集まれと言えない。一人一人が地道に同志を増やすしかない」
党の存在意義を否定する発言をせざるを得ないほど、結果は深刻だった。元防衛相、参院幹事長という実績を強調しながら選挙に臨んだ一川は新人相手にトリプルスコアに近い大敗。最大五人いた県関係の民主国会議員はゼロになった。
圧勝した自民は、国会議員と県議が連携し、地域の隅々まで知り尽くす市町議が選挙でもフル回転。県内全域で盤石の態勢を築いた。対照的に民主は組織のもろさが際立つ。
民主陣営の県議は昨年の衆院選前、九人いた。衆院選の選挙区全敗後、金沢市選出の三人が一川と距離を取り、五月には白山市選出の米光正次が六十二歳で急逝。選挙で前面に立つ県議が五人まで減ると、民主離れは系列市議らに伝播(でんぱ)し、一川が総決起集会を開いても満足に会場を埋められない状況に陥った。
一九九八年の民主結党から十五年。逆風に揺らがない組織をつくれなかったのか。若い県連代表の近藤は「その方法が分かればもっと戦えた」と嘆く。
来春の知事選が迫るが、民主五人の県議会会派・県政石川は最大会派自民の二十六人に比べ圧倒的に少なく、知事に対する姿勢も会派内で割れる。国政選挙惨敗続きで影響力も低下し、“三重苦”に直面している。
県政石川会長で党県連幹事長の石坂修一は「知事選は誰が出るか未定の段階。コメントのしようがない」と言葉を濁すが、主導権を握ろうとする自民に対抗する有効な手だてが見つからないのが実情だ。
次期国政選挙の候補選定も急務だが、「腰を据えてやらざるを得ない。民主逆風の中で誰か出てくださいと言っても、良い返事があるかという問題がある」と石坂。
県連代表の近藤は二十三日、民主最大の応援団、連合石川の執行委員会に赴き、会長の狩山久弥らに「衆院選から八カ月で党勢を立て直せなかった」と大敗をわび、出直しを誓った。労使闘争の世界に長く身を置く狩山は「戦いは結束と粘りがないと駄目。民主はその両方がなかった」と振り返る。
「若い政治家に良い人材もいる。誰が国政を狙い、支える県政を狙うのが誰かを話し合い、力を合わせる体制をつくるべきだ。実現には十年。それをやらない限り民主の再生はない」。そう助言するのだが…。 (文中敬称略)
2886
:
チバQ
:2013/07/28(日) 21:40:59
http://www.chunichi.co.jp/hokuriku/article/news/CK2013072602000204.html
針路を占う(下) 中小政党
2013年7月26日
石川選挙区で落選するも、得票数を増やし充実した表情であいさつする亀田良典さん(中)=金沢市増泉で
存在感発揮へ道模索
開票日二十一日夜、共産党の亀田良典陣営。東京、大阪など選挙区で十二年ぶり当選の報に金沢市の事務所が沸いた。石川選挙区で落選した亀田も「共産しかない、共産にかけてみようという期待を感じる」と語った。
「反自民の受け皿」を強調した亀田は、投票率が下がる中で昨年衆院選の共産候補票を一万票近く上積み。石川県内比例も三万票近くで、前回より九千三百二十票増やした。
八月以降の地方選挙で存在感を発揮し、来春知事選に臨みたい考え。党県委員長の秋元邦宏は「谷本(正憲)知事も自分の与党がどこか自覚して発言するだろう。いよいよ自共対決は明確だ」と皮肉を込める。しかし、勢いをどう持続させ党勢拡大を図るか。亀田の得票も、共産の比例票も自民の八分の一。自民相手に、どう存在感を発揮するか道筋が見えているわけではない。
◇
公明党県本部が支援し四選を果たした比例代表の魚住裕一郎。選挙中から自民の膨張を見越していた。十一日、内灘町で演説し「単に与党が多くなればいい問題でない。ともすると理念先行、数の横暴になる」と連立相手の自民をけん制。弱者への気配り、庶民目線、平和へのこだわり…。自民との違いを列挙し公明の存在意義を強調した。北側一雄党副代表も「自民だけではだめ」と言い切った。
比例で「自民一強」のあおりを受けた。魚住の県内目標は五万五千票だったが、四万六千票。低投票率も影響したが、自民は前回の十八万九千票から二十四万五千票に膨らんだ。
党県本部代表の増江啓は、唇をかみながらも「久しぶりに県内から自民比例候補が出たにもかかわらず、前回並みの結果。互いに協力し関係は深まった」。信頼関係は継続する。自民のブレーキ役も視野に、存在感発揮のすべを探る。
◇
社民党は重点比例候補だった党幹事長・又市征治=富山市出身=が三選。政党要件の国会五議席を死守し、党存亡の危機を脱した。金沢市の事務所で結果を見届けた県連代表の盛本芳久は「ほっとしたが、疲労感がある」と複雑な心境を明かした。
県内得票が初めて一万票を割り込んだ。一方、社民同様に改憲阻止、脱原発などを掲げた共産は躍進。「厳しい結果という認識はある」と盛本。「まず地方選挙で議員を増やす。三年間国政選挙がない公算が大きいので、地方の戦いが重要になる」と起死回生を目指す。
自民独走防止も課題で「野党共闘の形も真剣に考えないといけない」と盛本。だが、県内得票が多かった日本維新の会やみんなの党なども含め、思惑の違いを乗り越え共闘できるか。福島瑞穂党首の辞任表明もあり、不透明だ。 (文中敬称略)
(この連載は榊原崇仁、松本浩司、小椋由紀子が担当しました)
2887
:
チバQ
:2013/07/28(日) 21:42:30
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/fukushima/news/20130722-OYT8T01779.htm
[検証 参院選]自民に追い風猛烈
参院選福島選挙区(改選定数1)は、自民党現職の森雅子が安倍内閣への高い支持を追い風にして、民主党現職の金子恵美に「ダブルスコア」の大差で再選を果たした。選挙戦を検証する。(敬称略)
21日午後8時過ぎ。投票終了時刻とほぼ同時に、テレビ各社が森の当選確実を報じた。NHKのテロップでは森の名前が真っ先に流れた。「日本で一番最初に当確が出た」「こんなに早く結果がでるとは」――。いわき市の事務所では喜ぶ一方、あっけにとられた支持者の姿も。森は7分後、早々と万歳を済ませた。
報道各社が選挙期間中に行った世論調査で、森は金子を終始リードした。選挙戦終盤の18日夜、森は福島市の個人演説会で「選挙で一等賞を取ったことがありません。知事選は2番で落っこち、6年前(の参院選)も2番目でした」と語った。序盤戦では声を詰まらせながら同じ内容を訴えていたが、この日はややおどけた口調で、会場の笑いを誘った。余裕ムードは隠しようがなかった。
自民党は1人区で29勝2敗と圧勝したが、原発事故被災地の本県も例外ではなかった。森に挑んだある陣営の幹部は、「有権者は投票した候補が落選し、自分の1票が『死に票』になるのを嫌がる。福島でも勢いのある自民に票が行った」と唇をかんだ。
投票率の低下も、業界団体などの支持を受ける森に有利に働いた。低投票率での自民党の勝利は、昨年12月の衆院選と同じ構図だ。
さらに、無党派層も森に流れた。読売新聞が投票所で実施した出口調査では、無党派層の44%が森を支持し、金子の27%を引き離した。「民主党政権に失望した有権者が、政権の安定を望んだ結果。それ以外、考えられない」。森の選対本部長を務めた県議・佐藤憲保は総括した。
今回から1人区となった福島選挙区は、自民、民主両党の「指定席」が消え、「風」に左右されやすくなったとも言える。
自民党は今後、環太平洋経済連携協定(TPP)の参加や消費税増税で決断を迫られ、被災地の議員には耳の痛い難題が待ち受ける。有権者が経済対策の「成果」を実感するまで、内閣支持率が上がる要素も見あたらない。
福島市で22日に開かれた自民党県連の役員会。幹事長の平出孝朗は、秘書として仕えた会津出身の元外相・伊東正義が生前に語った言葉を引き合いに、こう役員にくぎを刺した。「圧勝するとおごりが出て、自民党は悪くなってしまう。気をつけないといけない」
(2013年7月23日 読売新聞)
2888
:
チバQ
:2013/07/28(日) 21:43:00
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/fukushima/news/20130723-OYT8T01397.htm
[検証 参院選]民主退潮止まらず
金子氏落選確実で肩を落とす選対本部長の玄葉光一郎氏(右)と、増子氏(21日夜、福島市の事務所で) 参院選福島選挙区で敗れた民主党現職・金子恵美が獲得した票は24万842票。自民党現職・森雅子のほぼ半分で、自身の6年前の得票の半分にも満たなかった。民主党は比例選の得票も激減。昨年12月の衆院選に続く惨敗となり、党勢回復への道のりは依然として険しい。(敬称略)
「『民主党はごたごたやっているからダメ』(と言われる)。でもごたごたしていたのは、多くの議論をし、皆さんにお見せしたから」「『ねじれ』を解消していいんですか? (与党が)暴走していいんですか?」
選挙戦中盤の13日夜、金子は郡山市の個人演説会で与党時代の取り組みや、衆参両院のねじれを肯定してみせた。
だが、党県連代表の増子輝彦の応援演説は対照的だった。与党時代に実現できなかった公約や相次いだ離党といった「失敗」に目を向け、「(再登板した)安倍総理は失敗の教訓を生かしている。私たちも教訓を生かす」と強調。「次の国政選は3年後の衆参同日選しかないと思う。政権をとるため、血のにじむような努力を」と、早くも選挙後の取り組みに言及した。
金子が50万票を得てトップ当選した6年前の参院選は「自民対民主」の構図が明確で、民主党は政権交代を声高に主張できた。だが今回は、県内原子炉の廃炉などで各候補の主張が似通い、陣営では自民党との対決軸を打ち出せなかった。
公示前の6月17日、自民党政調会長の高市早苗が「原発事故での死亡者はいない」と発言。民主党にとって追及する好機だったにもかかわらず、金子や県連幹部が福島市で抗議の街頭演説を行ったのは3日後。自民党県連はその前日に党本部へ抗議し、「先手」を打っていた。
「金子劣勢」との世論調査結果を報道各社が伝えた後の今月16日、陣営は選対会議を開き、選挙戦終盤は自民党との対決姿勢を強調するため、「県外原発の再稼働を認めない」「アベノミクスの危うさ」に主張を絞ることにした。
だが、どちらも、弱い党勢の前では決め手に欠き、無党派層の目を向けさせることはできなかった。「福島では『反原発』でもっとうちに支持が来てもいいのだが…」。陣営幹部は最後まで手応えをつかみかねた。
福島選挙区で4回連続で獲得した参院の議席を失った民主党。22日に福島市で開いた県連の選挙総括会議で、比例選東北ブロック選出の衆院議員・吉田泉は「大きな『引き潮』の中で精いっぱい努力をしても、いかんともしがたい選挙だった」と振り返り、「引き潮の後には満ち潮が戻る。それに備えじっくり体制を整えていきたい」と話した。
次の参院選は3年後の16年。衆院が解散されない限り、それまで国政選は行われない。長い野党暮らしの間に支持と体力を取り戻せるのか。党の真価が問われる。
(2013年7月24日 読売新聞)
2889
:
チバQ
:2013/07/28(日) 21:46:52
http://senkyo.mainichi.jp/news/20130725ddlk28010297000c.html
風はどこに:2013年参院&知事ダブル選/上 自民 神戸市長選、推薦決定で「つむじ風」 /兵庫
毎日新聞 2013年07月25日 地方版
◇辞退「勧告」も結論まだ
「あれ、どないしてんのや」
参院選の投開票日から一夜明け、兵庫選挙区(改選数2)での鴻池祥肇氏(72)のトップ当選をはじめ全国的な「自民圧勝」が明らかになった22日。自民党県連で党紀委員長を務める浜崎為司・神戸市議の携帯電話が鳴った。電話口の相手は、ある県連幹部。党が推薦しないと決めたにもかかわらず、今秋の神戸市長選に意欲をみせる神戸市議の森下裕子氏(48)の「処遇」を早々に求める「催促」だった。
森下氏が市長選への立候補を表明したのは、参院選と知事選の「ダブル選」より約3カ月前の今年4月。ダブル選と同日投開票された県議補選(神戸市垂水区選挙区)に向け党の公認申請をしていたにもかかわらず、森下氏の“急転直下”の路線変更は「まさに『寝耳に水』の話」(党関係者)としか言いようがない事態だった。
県連は元々、任期満了で引退を表明していた矢田立郎市長の事実上の後継者として、前副市長の久元喜造氏(59)を推す声が強まっていた。加えて、森下氏が既に党本部を訪れ、河村建夫選対委員長に立候補のあいさつをしていたことが発覚。「我々をないがしろにしている」と市連関係者の反発を招いた森下氏の行為は、真夏の一大決戦を前に、県連内に思わぬ「つむじ風」を引き起こした。
事態を重く見た県連は、ダブル選後に市長選の推薦候補を決める当初の予定を変更。市連の決定を受けた3日後の6月27日に久元氏の推薦を決め、党本部の決定はダブル選の公示・告示2日前の今月2日だった。県連の推薦決定直後、選対委員長の日村豊彦県議は「参院選での連携は効果が高い」と前倒しの理由を記者団に説明したが、「市長選のせいで、ダブル選をバタバタさせたくはなかった」(中堅県議)という側面も垣間見える。
党本部の推薦決定を受け、森下氏の対応を県連から一任された浜崎市議は今月6日、森下氏に市長選への意向を確認する、事実上の立候補辞退を「勧告」。森下氏は「まだ迷っている」と回答を先延ばしするなど、結論は出ていない。ある県連関係者は「ダブル選の期間中だったこともあり、本当は穏便に済ませたかった」と本音ものぞかせる。
ダブル選に突き進む県連の足元で渦巻いた、神戸市長選の「つむじ風」。森下氏のフェイスブックには、参院選比例代表の自民党候補のポスターを貼る森下氏の写真が、ダブル選期間に掲載された。ダブル選が終わった今でも、二階俊博・党総務会長代行や河村氏と一緒に写った森下氏の市長選向けポスターは、神戸市内各所で有権者を見つめている。【渡辺暢、山口朋辰】
◆ ◆
県内の「選挙イヤー」の冒頭を飾るダブル選が終わった。県内にも吹き荒れた「風」は今秋の神戸市長選、そして県政界をどう吹き渡るのか。「風」の行方を追ってみる。
〔神戸版〕
2890
:
チバQ
:2013/07/28(日) 21:48:14
http://senkyo.mainichi.jp/news/20130726ddlk28010345000c.html
風はどこに:2013年参院&知事ダブル選/中 民主 惨敗で再建不透明 /兵庫
毎日新聞 2013年07月26日 地方版
◇連合兵庫も焦燥感
「大変お世話になりました」「申し訳ございませんでした」
参院と知事の「ダブル選」の投開票日から一夜明けた22日朝、神戸市中央区の連合兵庫事務所。参院兵庫選挙区(改選数2)で1998年の結党以来、獲得してきた議席を失った民主の辻泰弘氏(57)は、水岡俊一・党県連代表と共に職員一人一人の手をしっかりと握り、おわびと感謝を何度も口にした。
再選を果たした2007年に兵庫選挙区で過去最高の約109万票を得た勢いは完全にそがれ、議席を奪われた維新の清水貴之氏(39)には25万票超もの大差をつけられての惨敗。支持母体として辻氏を支えた連合兵庫幹部も「ここまで差が開くとは、連合としてもショックが大きい」と驚きを隠せない。
昨年12月の衆院選の大敗で野党に転落した民主に、森本洋平会長ら連合兵庫幹部らは再三、危機意識の足りなさを指摘し続けた。それでも、連合本部で要職を務め、政策面でも一致する辻氏は「民主内でも一、二を争うほど連合との信頼関係はきわめて良好」(陣営幹部)だった。にもかかわらず議席を失った事実に、連合兵庫幹部は「それゆえに連合頼みの感が否めなかった。労組に依存しない支持基盤を作ってほしかった」と悔やむ。
実は、第2次安倍内閣の高支持率を背景に漂う「自民圧勝」ムードにもかかわらず、辻陣営には当初、情勢を楽観する見方も少なくなかった。参院選の公示直前に維新との選挙協力を解消したみんなが候補者を急きょ擁立し、「第三極の票が割れて戦いやすくなった」(陣営幹部)との見立てがあったからだ。
ところが、序盤から苦戦が伝えられると、「維新は自民の補完勢力に過ぎない」と控えてきた維新批判を展開。知事選では民主も含め各党が「相乗り」推薦した井戸敏三知事(67)も、特定の党の候補者とは一緒に街頭に立たない“暗黙のルール”を破り、辻氏と何度も街頭に立つ「異例」の対応で支えた。「『辻』々に『井戸』を掘ろう」。両者は連携を強調したが、陣営関係者は「井戸から湧き出たのは(維新の)『清水』になった」と皮肉るしかなかった。
神戸市長選を今秋に控え、民主党県連は前副市長の久元喜造氏(59)の推薦を党本部に上申しているが、既に推薦を決めた自民よりも動きは鈍い。民主と歩調をそろえる方針の連合兵庫の幹部も「民主の対応を慎重に見極めたいが、維新がみんなと連携して動くようなら我々も本気で考えないといけない」と参院選で後じんを拝した維新との対決姿勢を強める。
21日夜、辻氏の事務所。当選確実の知らせに顔をほころばす清水氏が大写しされたテレビ画面を、辻氏は所在なげに見つめた。「民主は立て直せるのか」。居あわせた支援者に問いただされた松本剛明・前県連代表は言葉少なにつぶやいた。「再建……、難しいでしょうね」【豊田将志】
〔神戸版〕
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2891
:
チバQ
:2013/07/28(日) 21:49:41
http://senkyo.mainichi.jp/news/20130727ddlk28010332000c.html
風はどこに:2013年参院&知事ダブル選/下 第三極 “共闘”は未知数 /兵庫
毎日新聞 2013年07月27日 地方版
◇「恩讐の彼方」へ進めるか
「野党が細切れになっては何もできない。(連携の)道があるはずだ」
参院と知事の「ダブル選」が投開票された21日夜、参院選兵庫選挙区(改選数2)で落選が確実になった、神戸市中央区にあるみんなの下村英里子氏(30)の事務所。維新の清水貴之氏(39)の「当選確実」を報じるテレビ画面を無表情で見つめていた、みんなの井坂信彦・党衆院兵庫1区支部長は、集まった支援者を前に語った。
維新の橋下徹共同代表の慰安婦を巡る発言などで、両党の選挙協力は公示前に解消。それでも「目指す方向はどちらも同じ」(みんな県関係者)「ラブコールを送っている」(維新県関係者)と、両党は「兵庫レベル」での水面下の“共闘”を模索していた。
ところが、「渡辺喜美代表のトップダウン。自分たちは全く知らない」(みんな県関係者)中で、公示2日前に下村氏の擁立が決定。知名度ゼロからのスタートのうえ、ほとんど準備期間がない選挙戦は、陣営関係者からも「勝てると思ってはいない」との声が漏れるほどだった。
最終的に、下村氏の得票数は約17万票と7候補中5番目。比例代表の県内得票数もほぼ同じ約18万票と、2010年の前回参院選(約36万票)から半減した。「共産よりも下回るなんて……」。井坂氏は疲れ切った表情で言葉をこぼした。
◇ ◇
バンザーイ、バンザーイ、バンザーイ……。21日夜、西宮市の清水氏の事務所。参院選兵庫選挙区での維新初の議席獲得に、真っ黒に日焼けした顔に白い歯が目立つ清水氏の姿をみながら、新原秀人・党県総支部代表はあふれ出る喜びを隠せないでいた。4月の伊丹・宝塚両市長選での公認候補の敗北や「橋下発言」など、「逆風」を受け続けた末の勝利の美酒は、維新の新たなターゲットに今秋の神戸市長選を浮かび上がらせている。
道州制「関西州」を巡る評価などで対立する井戸敏三知事(67)に、知事選で公認候補をぶつける「作戦」は失敗したが、「知事のまわりからプレッシャーをかけていくためにも、神戸市長選は超重要案件」(維新県関係者)。松井一郎党幹事長も23日、市長選について「やるとなれば全力でやる」と明言した。
ただ、実際の候補者選びとなると、みんなとの微妙な関係が絡み合う。みんなは前回09年の市長選で、矢田立郎市長に約8000票差で敗れた樫野孝人氏(50)を支援。今回も支援する意向だが、維新県関係者は「樫野氏は選択肢の一つだが、みんなの支援を樫野氏が受けるなら応援しない。参院選で、みんなにやられた事は忘れない」とにべもない。
「市長選は維新と相乗りできればいい」(みんな県関係者)「樫野氏がどちらと組むのか。どちらに力があるかは一目瞭然」(維新県関係者)と温度差を見せる両党が「恩讐(おんしゅう)の彼方」に進めるのか。両党が参院選比例代表で県内で獲得した得票数は合計63万票超。最多得票の自民との差は約9万票に縮まる。【渡辺暢、山口朋辰】
〔神戸版〕
2892
:
チバQ
:2013/07/28(日) 22:07:55
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/130722/plc13072210150002-n1.htm
【「3分の2」時代−政治はどこに向かうか】
(上)改憲「腰を落ち着けて」
2013.7.22 10:13 (1/2ページ)
時代の歯車は大きく回った。第2次安倍政権が最大の課題としてきた参院選勝利が21日、達成された。
続々と「当選確実」の報がもたらされる自民党本部。NHK番組に出演した安倍晋三首相の表情は晴れやかだった。
「国民から強く背中を押された」
首相はこの言葉に万感の思いを込めた。6年前、この時も現職の首相(自民党総裁)として臨んだ参院選で屈辱的な大敗を喫したために生じた衆参両院の「ねじれ」状態。その混乱に自ら終止符を打った。
この日の与党の大勝によって、政治は新たなステージへと突入する。これまでの「過半数」をめぐる与野党の攻防は事実上終わりを告げ、「3分の2」をターゲットとしたせめぎ合いへと変化する。
「3分の2」とは、憲法改正に必要な国会勢力を意味する。今回の参院選で、改憲に前向きな自民党、みんなの党、日本維新の会が計99議席以上を獲得すれば、衆参両院ともにこのラインに到達していた。
結果は18議席及ばなかったが、「加憲」を掲げる連立政権のパートナー・公明党は非改選議席と合わせて20議席を確保。同党を改憲勢力に加えれば3分の2を超える。菅義偉官房長官が21日夜の民放番組で「ようやくここにきて現実的に憲法改正の議論ができるところまできた」と語った。
首相も悲願の憲法改正に向けて着実に前進していることを実感している。最近、周囲に対し「仮に6年前に適当な議席で勝って第1次政権が長続きしていた場合より、今回の方が憲法改正に必要な議席に近づくだろう」と漏らしていた。
ただ、憲法改正を無理に急ぐつもりはない。NHK番組でも、「憲法改正は国会で発議した後、国民投票で過半数の賛成がなければいけない。腰を落ち着けて安定的な状況の中で議論を深めていきたい」と述べた。
当面は、第1次政権で成立させた国民投票法の「宿題」の(1)成年年齢の引き下げ(2)公務員の政治的行為の制限緩和(3)国民投票の対象拡大−の3点の議論を進め、同時に国民の理解を得る。熟柿(じゅくし)が自然に落ちてくるのを待つ構えだ。
長期政権をにらむ首相の視線の先にあるのは、はや3年後の衆参ダブル選だ。それまでに参院で「3分の2」の勢力を確保できればそれでよし。そうでなければ次期選挙で再び勝ち、必ず改憲を成し遂げる。首相はそう腹を決めている。
2893
:
チバQ
:2013/07/28(日) 22:08:43
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/130722/plc13072210400003-n1.htm
【「3分の2」時代−政治はどこに向かうか】
(上)安倍カラー、そろり 「勝利、楽できるわけでない」
2013.7.22 10:40 (1/4ページ)[安倍首相]
報道各局の番組で自民党大勝が伝えられた21日午後9時40分ごろ、安倍晋三首相は自民党本部で当選確実となった候補者の名前に赤いバラの花をつけた。
真っ黒に日焼けした石破茂幹事長と並び、カメラマンの要請に応えてほっとしたような笑顔をみせた首相だが、心中では決して平坦(へいたん)ではない今後の道程にも思いをはせていた。
◆舞台装置は整った
「これから国民に問われるのは、野党ではなくて自民党の方になる…」
昨年12月の衆院選と今回の参院選は、3年3カ月にわたり失政と失態を重ねた民主党への有権者の「鉄槌(てっつい)」という色彩が濃く、批判の矛先は自民党よりも民主党に向かった。
だが、衆参両院のねじれを解消して「政権交代が完結」(首相)した以上、責任も批判も政府・与党がすべて負うことになる。空前の圧勝を自民党にもたらした国民の期待は今後、そのまま政権へのプレッシャーとなって重くのしかかる。
今回の勝利で、首相が諸改革を進めるための舞台装置はひとまず整った。首相は秋の臨時国会を「成長戦略実行国会」と位置づけており、21日夜のNHK番組でもこう語った。
「今まで進めてきた経済政策は間違っていないと訴え、支持を受けた。国民に決める政治、安定的な政治の中で経済政策を前に進めていけとの声をもらった」
まずは経済政策を優先する考えだが、同時に安全保障や教育、公務員制度など「安倍カラー」の濃い分野の取り組みも加速させる。
◆党内に抵抗勢力?
この秋には、来年4月に消費税率を8%に引き上げるかどうか判断しなくてはならない。環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)の参加交渉をめぐっても、首相自らが重大な判断を迫られる場面も予想される。
省庁の幹部人事を一元化する内閣人事局設置を柱とする公務員制度改革は、霞が関の抵抗が予想される。原発再稼働問題も大きな政治課題となりそうだ。
「参院選勝利で楽ができるわけでは全然ない。さまざまな問題で政策的な判断をしていかなくてはならない。教育改革もやるし、集団的自衛権も議論を詰めていく。現場を見ながら一つ一つ固めていく」
首相は参院選後の見通しについて、こう周囲に漏らしている。消費税上げやTPPをめぐっては国論が二分されるのは必至だ。また、向こう3年間は国政選挙がないと見て、自民党内の不満分子が安心して騒ぎ出す可能性もある。
皮肉なことに参院選の勝利で、参院ではこれまで以上に「族議員」「業界・団体代表」の議員が増え、首相の改革への抵抗勢力となるかもしれない。
加えて9月末にも行われる内閣改造・党役員人事も波乱要因だ。首相は「まだ白紙」としているが、石破氏を留任させるかどうかなどの対応次第では、首相の求心力が弱まりかねない。
2894
:
チバQ
:2013/07/28(日) 22:09:07
◆無視できぬ米意向
連立を組む公明党については、首相が目指す集団的自衛権の政府解釈見直しが問題となる。山口那津男代表はこれに対し、連立解消の可能性にすら言及し「断固反対」と態度が硬い。公明党は集団的自衛権をめぐり自民党と協議することは拒んでおらず、首相周辺は「公明党にはいずれ理解してもらえる」と話すが、協議は難航しそうだ。
経団連など経済団体は中国、韓国の両国との関係改善を求めている。官邸サイドは現在、「首脳会談がなくても特に何も困らない」(政府筋)という姿勢で、対話のドアを開いたまま相手の出方を待っている。
ただ、日中、日韓関係の緊張関係を嫌がる米国の意向も無視できない。安全保障面で日本は、米国の支援と協力に頼らざるを得ない立場だからだ。
「オバマ米大統領の関心事は9割が内政問題だ。だから日中、日韓関係などでも『米国の邪魔はしないでくれ』という印象だ」
日米外交筋はこう語る。ブッシュ大統領時代の米国は、当時の小泉純一郎首相が靖国神社参拝を繰り返しても介入してこなかったが、オバマ政権はその限りではないという。
首相は21日のNHK番組で「外交問題に発展するので、靖国に行く行かないを申し上げるつもりはない」と述べた。一方で、周囲にはこう語る。
「靖国神社参拝はきょう明日にも焦って行く、というものではない。時期と中国と韓国、それに米国の対応を見極めながら考える」
慰安婦問題を含め、首相はかねて「歴史問題の解決は簡単ではない。匍匐(ほふく)前進で行かないといけない」とも話している。一度に解決を求めず、一歩一歩着実に進んでいく考えのようだ。
2895
:
チバQ
:2013/07/28(日) 22:10:00
http://sankei.jp.msn.com/west/west_affairs/news/130722/waf13072221100086-n1.htm
【「3分の2」時代】
(中) 野党再編待ったなし 維新の弱みは「東西対立」
2013.7.22 21:06 (1/3ページ)
記者会見で口元を拭う日本維新の会の橋下共同代表=21日夜、大阪市内のホテル
みんなの党の渡辺喜美代表は最近、「てこの原理」という言葉を多用する。
「3分の2の『てこの原理』は生きているんです。自民、公明、維新を足し合わせても(参院で)160議席には達しないんですね。われわれの18人が加わることで160を突破するんですね」
渡辺氏は参院選から一夜明けた22日のテレビ朝日番組でも、こう強調した。
憲法改正の国会発議が現実味を帯びる中、最も注目されているのがみんなの党の存在だ。渡辺氏が言うように、発議に必要な参院勢力3分の2に当たる162議席に達するには、みんなの党の賛同が不可欠になってくる。
渡辺氏の言葉には、憲法改正を目指す安倍晋三首相の思いを「力点」、改憲に向けた動きを「作用点」とした上で、みんなの党の存在を「支点」に位置づけ、自分たちを高く売ろうとする意図がうかがえる。実際、番組でも「公務員制度改革など実態を先に変えておかないと、憲法を変えても意味がなくなっちゃう」と自党の看板政策をしっかりとアピールしている。
そのことは日本維新の会も同じだ。橋下徹共同代表(大阪市長)が選挙期間中に「自民党は道州制や地方分権をやるつもりはない」と訴え続けたのも、「見返り」を求めてのことといえる。
憲法改正を見据える安倍首相に対して、競い合うように条件闘争を仕掛けるみんな、維新の両党。だが同時に、来るべき「野党再編」に向けても主導権争いを繰り広げている。
「維新の存続にはこだわらない」「好き嫌いがあっても『私』を押さえ込まないといけない」と再編に意欲を示してきた橋下氏。これに対し、渡辺氏は22日、都内で記者団に「いきなり誰と組むということから始まれば、民主党と同じ失敗をしでかす。維新内で再編したらいかがですか」と橋下氏を挑発した。
両者の遺恨は根深い。さかのぼること11カ月前の昨年8月。渡辺氏は橋下氏に合併を提案。だが、橋下氏は維新の存続にこだわり、これをソデにする。その3カ月後に維新に合流した旧太陽の党の政策は、原発容認、消費税増税容認とことごとくみんなの政策と異なるものだった。これで渡辺氏は橋下氏にますます反発を覚える。
維新の弱みは、昨年来続く「東西」の冷戦構造だ。最近では先の大戦を「侵略」と位置づける橋下氏と「侵略ではない」とする石原慎太郎共同代表との間で歴史認識の違いが鮮明になっており、「東西」のギクシャクした関係は相変わらず。渡辺氏に近い議員は「『東』の認識をやめてもわらなければいけない」とくぎを刺す。
もっとも齢80の石原氏が歴史認識を変えるはずもない。かといって、「東西」で分裂すればみんなに再編の主導権を握られるのは確実だ。石原氏が21日の記者会見で記者団から「橋下氏は辞任する必要はないか」と問われ、「つまんない質問すんなよ。当たり前じゃないか」と一喝したのも無理はなかった。22日の正副幹事長会議では現執行部態勢を維持する方針を確認した。
連携を意識しながらも、相互不信がぬぐえないみんなと維新。このまま両にらみが続けば、意外な政党が野党再編の主導権を握る可能性がある。
参院選で現有議席を27も減らした民主党。党存続の危機ともいえる惨敗だが、起死回生の芽はわずかながら残されている。
「どうやれば、これまでの民主党と違う新民主党だということを打ち出せるか分からない…」
民主党の閣僚経験者はこううなだれるが、野党再編を意識するみんな、維新の両党が密かに注目しているのが、民主党内の非労組系議員。民主党が労組依存型の政党のままなら、両党の草刈り場になるだけだが、壊滅的打撃を受けた今が脱労組依存型の政党へと脱皮するチャンスではある。その兆しは見えつつあり、出身母体が日教組の輿(こし)石(いし)東(あずま)参院議員会長の辞任論がくすぶり始めた。
「自民党1強」時代に問われる野党の存在価値。再編への意識は徐々に高まっているが、残された時間はそう多くない。
2896
:
チバQ
:2013/07/28(日) 22:10:40
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/130723/stt13072311480001-n1.htm
【「3分の2」時代−政治はどこへ向かうのか(中)】
“敗戦処理”さえままならない民主
2013.7.23 11:45 (1/2ページ)[民主党]
厳しい表情の細野豪志幹事長=21日午後、東京・永田町の民主党本部(三尾郁恵撮影)
民主党の細野豪志幹事長は22日深夜、短文投稿サイト「ツイッター」に海江田万里代表に辞表を提出したことを明らかにするとともに、「辞意は変わらない」と書き込んだ。
細野氏が「責任を感じています」と言って党本部で海江田氏ら党幹部に頭を下げたのは午後1時すぎ。改選1人区全敗、結党以来最低の獲得議席、現有議席27減…。目を覆いたくなるような大敗を喫した責任者として、当然すぎる辞意表明だった。
だが幹部らは寄ってたかって細野氏を慰留。夜のNHK番組で細野氏は「人事権は代表にある。私個人(の判断)を超えて代表に考えていただいている」と海江田氏の判断に委ねる考えを示していた。
細野氏の辞任は、続投表明した海江田氏の進退に直結する。しかし、今の民主党に海江田氏の後任を選ぶ代表選を行う余力はない。“敗戦処理”すらままならないのが、今の民主党という政党の実態なのだ。
今回の民主党の壊滅的な敗北は、自民党との二大政党時代の終焉(しゅうえん)を意味する。それどころか、実質的には民主党の野党第一党という立場も危うい。
今回の参院選の結果を踏まえた参院の勢力分野を見てみよう。自民党=115、民主党=59、公明党=20、みんなの党=18、日本維新の会=9…。民主党を除けば計162議席。ちょうど参院定数(242)の3分の2にあたる。仮に自民、公明、みんな、維新の4党がまとまれば、憲法改正が発議できる計算だ。
与党が衆参両院で過半数を制した今、個々の国会攻防で野党が存在感を発揮するチャンスはほぼない。唯一、憲法改正の発議の際にその対応が注目される。
しかし、民主党の憲法改正へのスタンスは今も煮え切らない。今年2月にまとめた党綱領も「国民とともに未来志向の憲法を構想していく」とどっちつかずの表現にとどまった。
ここで、民主党結党以来の構造的な弱点が浮かび上がる。それぞれの議員が強固な後援会を持たず、選挙のたびに労働組合に依存せざるを得ない。それゆえ、重要政策を判断する際、左派色の強い労組の意向をどうしても無視できない。憲法に対する民主党のあいまいな姿勢は、こうした弱みから生じた必然といえる。
ある幹部は「民主党がどういう党なのか、はっきりさせないともうダメだ」と悲鳴を上げた。
2897
:
チバQ
:2013/07/28(日) 22:13:24
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/130724/plc13072412020008-n1.htm
【「3分の2」時代−政治はどこに向かうか(下)】
TPP交渉スタート 立ちはだかる内なる敵
2013.7.24 11:59 (1/3ページ)[TPP]
23日朝、マレーシア・コタキナバルのホテルの一室。日本が環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)交渉に初めて参加するのを前に、自民党の農林水産関係議員4人が政府の交渉官約100人に向き合った。
「国益を守るため、しっかりとした交渉をお願いしたい。われわれも一丸となってバックアップする」
西川公也党TPP対策委員長はハッパをかけた。
自民党は参院選公約で、TPP交渉の対象となっているコメなど農産重要5分野を「聖域(死活的利益)」と位置づけ、関税を死守できない場合は「脱退もあり得る」と明記した。これを主導したのが西川氏だ。
交渉に参加できないにもかかわらず現地入りしたのは、安易に妥協しないよう目を光らせるためだった。
参院選では農協(JA)グループの政治団体「全国農業者農政運動組織連盟」(全国農政連)が推薦する山田俊男氏が、比例代表で党内2位となる約33万票を獲得した。「TPP断固反対」を掲げるJA票の影響力は依然大きく、山形選挙区では県農政連がTPPを理由に自民党の新人候補を推薦せず、みどりの風の現職に僅差に迫られた。
山田氏は産経新聞の取材に、「交渉で重要5分野の関税を守ることができなかった場合、国会批准での反対もあり得る」と断言した。自身の得票が6年前の参院選から10万票減ったのも「交渉に参加した安倍晋三首相に対する不信感も影響している」と語った。
サトウキビや乳製品などの産品を抱える北海道や鹿児島県選出の議員にも「地域が壊滅する」との不満がくすぶっている。
TPP参加に向けた壁として立ちはだかるのは対外折衝だけでなく、参院選でふくれあがった「内なる敵」になるかもしれない。
首相周辺は「5分野で協議が難航すれば、反対派を説得する余地は狭まる」と懸念する。
首相は参院選でのねじれ解消により政策決定や外交交渉で「決められる政治」の基盤を得た。今後3年間は本格的な国政選挙は予定されておらず、政策遂行に専念できる環境も整った。
海外の経済成長を取り込み日本の成長を確保するためにはTPPへの参加は不可欠で、日米同盟を強化する意義も大きい。
日米の絆を強固にする上で、安全保障面では集団的自衛権の行使容認に向けた憲法解釈の見直しも待ったなしだが、そこでもブレーキ役が存在する。行使容認に「断固反対」を唱える公明党だ。
安倍カラーの一丁目一番地である外交・安保で「強い日本」を築くにはTPPも集団的自衛権の行使容認も待ったなしだが、内なる敵を説得できない限り前には進めない。
◇
この企画は阿比留瑠比、半沢尚久、坂井広志、水内茂幸、佐々木類(ワシントン)、川越一(北京)、加藤達也(ソウル)が担当しました。
2898
:
チバQ
:2013/07/28(日) 22:14:36
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/130724/plc13072412080009-n1.htm
【「3分の2」時代(下)】
中韓両国の見る目変わるか 長期政権「自由度」増す外交
2013.7.24 12:04 (1/3ページ)
参院選投開票日を目前にした今月16日のハワイ。君塚栄治陸上幕僚長らは米太平洋陸軍・海兵隊、オーストラリア陸軍とのシニアレベル・セミナー(SLS)に出席していた。
SLSは将官クラスが一堂に会し、腹を割って戦略的な議論をする枠組み。出席者は「日米豪の協力関係を強化する象徴として共同訓練を活発化させる」との方針で一致した。むろん中国を念頭に置いたものだ。
2日前の14日、中国海軍艦艇5隻が北海道の宗谷海峡をオホーツク海に向け通過した。中国艦艇の宗谷海峡通過は初めてで、海上自衛隊OBは「北極海航路を行き来するための戦力を備えた証しだ」と断じる。北極海航路は地球温暖化の影響で氷が解け、各国が注目している。中国海軍は北極海航路を利用するため、対馬・大隅・津軽の3海峡に加え宗谷海峡を通過することも重要指針に掲げてきた。
日米同盟を強化
こうした威嚇や挑発を繰り返し、首脳会談も実現しない中国との関係改善は安倍晋三首相にとって難題だ。竹島(島根県隠岐の島町)や慰安婦問題で摩擦を抱える韓国との関係修復にも手を焼いてきた。
ただ首相が参院選で勝利し、衆参両院で与党が「3分の2」に迫ろうかという状況になったことで、政府高官は「中韓両国の見る目が変わる」とみる。短命政権であれば首相交代を機に対日交渉を仕切り直し、自国に有利に交渉を誘導できるが、長期政権となれば通用しないからだ。
菅義偉官房長官は22日のNHK番組で、日中首脳会談に関し「間合いは狭まってきている」と明かした。
中国社会科学院日本研究所中日関係研究センターの張勇秘書長も「日本国内の政局による制約要因が緩和され、安倍政権の対中政策上の『自由度』が増す」との見解を示した。
その自由度がどんな変化をもたらすのか−。
首相は22日の記者会見で「どっしりと腰を据え政策を前に進め、強力な外交も展開する」と明言した。この発言について外務省幹部は「中国側には、自由度に伴うベクトルは集団的自衛権の行使容認やTPP参加に向けられていると映ったはずだ」と分析する。
そのことは、とりもなおさず日米同盟の強化につながる。米政府は短命政権の連続にいらだちすら見せていたが、ラッセル米国務次官補は選挙結果を受け、「期待を持って注視したい」との祝意を伝えた。
これに対し中国は、昨年9月の尖閣諸島(沖縄県石垣市)国有化をきっかけに、偶発的な衝突を回避するための「海上連絡メカニズム」構築に向けた協議を拒否していたが、今年4月、再開に応じた。ただ、参院選後も尖閣諸島周辺の領海外側の接続水域に海洋監視船を航行させている。
また、23日付の韓国紙、東亜日報は、韓国大統領府は日本が歴史問題で変化を見せるまでは日韓首脳会談を急ぐ必要はないと判断している、と報じた。
受け身から脱却
首相は25日から参院選後初の外遊としてマレーシアとシンガポール、フィリピンの3カ国を歴訪する。マレーシアとシンガポールはTPP交渉参加国。フィリピンは南シナ海のスプラトリー(中国名・南沙)諸島で中国と領有権問題を抱えており、首相は巡視船を供与する方針を伝える。
フィリピンやTPP交渉参加国でもあるオーストラリアなど米国の同盟国との関係強化は、「米国を起点とした安保協力を線から面に変える」(防衛省幹部)効果も期待できる。米戦略に受け身で応じてきた姿勢から脱却し、一段高い同盟関係にも引き上げられる。
「3分の2」が安倍外交の「自由度」を増すことになっても、目に見える効果が出るにはまだしばらく時間はかかりそうだ。
◇
この企画は阿比留瑠比、半沢尚久、坂井広志、水内茂幸、佐々木類(ワシントン)、川越一(北京)、加藤達也(ソウル)が担当しました。
2899
:
名無しさん
:2013/07/28(日) 22:25:41
チバさん、いつも記事貼りお疲れさんです♪
( ^ω^ )
チバさんが投票したみん党比例川田候補当選おめ
2900
:
とはずがたり
:2013/07/29(月) 17:44:12
特別寄稿・竹田圭吾 参院選の結果を\(^o^)/すべき7つの理由 <参院選・特別コラム>
http://news.goo.ne.jp/article/gooeditor/politics/gooeditor-20130729-01.html
gooニュース2013年7月29日(月)10:00
選挙があると、そのたびに政治への失望や不信を嘆くのがマスコミのお約束だ。野党が大敗し、投票率が伸びなかった今回の参院選も、さらなる政治不信の高まりの表われと見たり、圧勝した自民党が独裁に走るのではと憂いてみせる報道がある。ふむ。
しかし今回の選挙の結果は、それほどネガティブ一色に受け止めなくてはいけないものなのだろうか。僕はあまりそう感じていなくて、むしろよかったなと思っている点もいくつかある。たとえば……
(1) 「ねじれ」のせいだという説明がもう通用しない
国会がねじれているから政治が決められないっていうのは、車の無理な割り込みでトラブルが起きるのは道路が二車線あるからだ、みたいなフリーダムすぎる理屈だと思いますが、それはともかく、ねじれが解消されたことで、与党は「だって野党が参院で問責決議出して審議を空転させるんだもーん」と言えなくなりました。
野党も、法案をつぶしてでも問責を出す戦術はもう意味を成しません。聞き苦しい言い訳や見苦しい戦法を目にしなくてすむようになることは、私たちの精神衛生上、じつに喜ばしいことです。
(2) 付け焼き刃のネット選挙は無意味とわかった
ネット選挙運動をゆるキャラ祭りと勘違いしている政党が散見されたり、ツイッターを単なる遊説日程の連絡メモと思っている候補者が目立ったりしましたが、考えてみれば、公示期間だけあわてて取り組んだところでたいした影響は生じないのは想像がついたことです。
アメリカなどの例をみても、選挙とは直接は関係なしに、政治家や候補者がふだんからターゲット層にリーチするために使ってこそ、ネットは政治の世界と世の中のコミュニケーションを深化させる機能を果たすと思われます。そのことがわかったのは大収穫ではないでしょうか。
(3) いまの選挙制度の欠陥がはっきりした
二大政党制を前提につくられた選挙制度のもとで、現実が二大政党でなくなるとどれほど極端なことが起きるのか、昨年末の衆院選と今回の参院選で私たちは思い知らされました。衆院選の小選挙区ではいわゆる「死票(落選者の得票総数)」が3000万票を超え、参院選でも31の1人区のうち29で自民党が勝利しています。
これを「欠陥」と呼んでいいのかどうかは微妙なところですが、選挙制度の問題が区割りレベルの一票の格差だけではないことがはっきりしたのは、一つの前進と言えるでしょう。
(4) 改憲の話なんて聞いてませんよとあとで言える
自民党は憲法改正を参院選公約のいちばん最後のチャプターに置き、街頭演説や討論会などでも積極的にはふれませんでした。アベノミクスのどさくさにまぎれて、という見方もできますが、いずれにしても、改憲に賛成か反対かの立場を問わず、もうちょっとじっくり議論したり考えたりする時間がほしいなあ…と思っている人にとっては、もしこの先、進め方が拙速と感じられる場合は「おいおい、参院選のときに言ってなかったじゃないですか」とツッコミを入れられるということです。これはうれしいですね奥さん。
自民と維新の会とみんなの党などを合わせても発議に必要な3分の2に届かなかったとか、メディアはもっぱら数の問題に注目していますが、憲法の内容や規定はもちろん、憲法裁判所がなく最高裁による付随的違憲審査に頼る状況で法令違憲判決がきわめて少ない日本の司法消極主義をどう考えるかなど、憲法を取り巻く制度や環境全体を見据えた議論をしていく必要があるのではと、個人的には感じます。
2901
:
とはずがたり
:2013/07/29(月) 17:44:38
>>2900-2901
(5) 理念なき政界再編にクギを刺すことができた
自分たちのところが大阪と東京でバラバラなのは棚に上げて、民主党のことを「価値観がバラバラで政党の体をなしていない」とブーメランな批判をする某市長兼共同代表がいましたが、右を向いている人たちと左を向いている人たちとどっちでもいい風見鶏の人たちが政権奪取だけを目的に結集して、ほんとうに政権を取るとどうなるかというのは、まさに民主党が身をもって示してくれたところです。
維新の会とみんなの党が選挙協力を果たせなかったり、社会民主主義に分類される勢力が衆院選のときと同じように分散したまま戦ったりしたのは、各党の権力争いとか、権力争いとか、権力争いとか、やむにやまれぬさまざまな事情があるのでしょうが、数を集めるための「野合」に対する有権者の厳しい視線もプレッシャーとして働いたのではないでしょうか。
だとすれば今回の結果は、選挙後の再編の動きに対しても、政策や理念をなおざりにして一緒になるのは許さんけんね、という無言の圧力になると期待できます。
(6) 原発なんかどうでもいい…わけではないと示された
原子力安全委員会の新しい安全審査基準が発表され、電力会社が再稼働を申請するなど、原発をめぐる状況が動いていく一方、参院選では景気や雇用や消費税に比べると原発問題が争点として注目度がやや下がった印象もありました。
ところが、結果はどうでしょう。東京選挙区では原発の即時全廃を目標に掲げる候補2人が合わせて130万を超える得票で当選し、定数5人の4割を「反原発」議員が占めることになりました。一方で、青森、福島、福井、鹿児島など、原発や原子力関連施設がある1人区の立地自治体では、公約で原発の再稼働をめざす姿勢を明らかにしていた自民党の候補が圧勝しました。
東京で当選した候補は反原発の姿勢をはっきりと打ち出していたし、都道府県単位とはいえ、立地自治体の有権者が原発問題をまったく意識しないということはないでしょう。参院選の結果を「反対支持」や「容認」とストレートに解釈してよいかどうかはともかく、原発の問題はアベノミクスに比べてどうでもいいわけではありませんよ、というメッセージにはなったはずです。
(7) みんなが政治に無関心というわけではないとわかった
今回の参院選の投票率は52.61%で、過去3番目の低さでした。ああ、やっぱり政治に関心がない人が多いんだな…と、ため息をついているあなた、ちょっと待った。よく考えてみてください。
今年は6月中旬から猛暑日が続くというとんでもない気象で、7月に入ると熱中症で救急搬送される人が全国で急増。マスコミでは、熱中症の危険があるので無用な外出は避けましょうと盛んにアナウンスされました。しかも投開票日は小中学校が夏休みに入って最初の日曜日で、子連れの家庭ではレジャーを優先しても不思議はありませんでした。
そもそも安倍政権の支持率が高く、与党に肯定的な人、批判的な人の両方が「今回は別に自分が投票してもしなくても関係ないしなあ」と考えてもおかしくありません。実際、6月に行われた東京都議会議員選挙の投票率が43.50%と史上2番目の低さで、過去に都議選と参院選が行われた年との比較から、参院選は40%台に落ち込むのではないかとも一部では予想されていました。
それほどの悪条件が重なったにもかかわらず、結果が50%台前半にとどまったということは、投票を通じて政治にかかわろうと考えている人が減っているわけではない、とも考えられます。
◇ ◇ ◇
批判的にみていかなくてはいけない面がたくさんあるのは確かだけれども、なんとなくムードで不信だ失望だあきらめだとラベリングしてしまうことが、やっぱり政治はどうにもならないのね感をさらに増幅させる逆マッチポンプになっている気もする。
衆議院の解散がなければこの先3年間は国政選挙がないことになるが、一票の格差に関する最高裁の憲法判断やアベノミクスの行方次第ではどうなるかわからないし、2015年の春には統一地方選がある。
まあ、いろいろな角度から見ていきましょうよ、ということで。
<筆者紹介> 竹田圭吾(たけだ・けいご)。1964年生まれ。東京都中央区出身。ジャーナリスト。元『ニューズウィーク日本版』編集長。多数の情報テレビ番組に出演。
2902
:
チバQ
:2013/07/29(月) 20:45:42
http://mainichi.jp/select/news/20130729k0000e010179000c.html
参院選:組織票のはずが1票 開票ミスと提訴検討
毎日新聞 2013年07月29日 13時14分(最終更新 07月29日 15時48分)
21日投開票の参院選で、組織票を投じられたはずの比例代表候補の得票数が1票だったのは福岡県飯塚市の開票作業にミスがあったとして、産業別労組の「UAゼンセン」(東京)が総務省の中央選管を相手取り、再集計を求めて提訴することを検討していることが分かった。
UAゼンセンによると、参院選比例代表に組織内候補として民主党の川合孝典氏(49)が立候補し、落選した。飯塚市では開票の結果、似た名前の他候補との案分を含め1.538票を得票したが、UAゼンセン福岡県支部が同市在住の組合員を聴取したところ、15人が投票したことが判明。他党の比例候補に川合氏と同姓が1人、同名も1人いたことから、「飯塚市の開票作業でミスがあった」と主張し、飯塚市選管に再集計を求めた。
だが公選法では比例代表の場合、中央選管の所管となるため、提訴を検討している。飯塚市は「開票作業にミスはなかった」とコメントしている。【佐藤心哉】
2903
:
チバQ
:2013/07/29(月) 21:46:19
http://mainichi.jp/select/news/20130730k0000m040081000c.html
公選法違反:自治労奈良県本部書記長を逮捕
毎日新聞 2013年07月29日 21時19分
参院選の選挙運動に対する報酬を知人らに支払うと約束したり、現金数万円を渡したりしたとして、奈良県警捜査2課などは29日、自治労奈良県本部書記長、池本昌弘容疑者(51)=同県橿原市北妙法寺町=を公職選挙法違反(買収)容疑で逮捕した。県警は認否を明らかにしていない。
逮捕容疑は、池本容疑者は6月下旬、同県香芝市内の民主党奈良県第3区総支部事務所などで、参院選奈良選挙区に同党公認で立候補した大西孝典氏(57)=落選=と、同党比例代表候補の相原久美子氏(66)=当選=の2人を当選させるため、知人ら女性4人に電話で投票を呼び掛けるよう依頼。時給1000円を支払う約束をし、別の女性1人には6月下旬から投開票日まで計50〜60時間電話をかけさせた報酬として、3回に分けて計数万円を渡したとされる。【芝村侑美】
2904
:
チバQ
:2013/07/29(月) 21:57:05
http://senkyo.mainichi.jp/news/20130724ddlk12010085000c.html
自民2の票層:2013参院選ちば/1 自民2人目当選 当落線上訴え票を誘導 /千葉
毎日新聞 2013年07月24日 地方版
◇公明支持票も後押し 派閥の勢力争いも絡む
「石井さんは勝つんでしょ。だから豊田さんに入れようと思う」
参院選終盤の17日。千葉選挙区(改選数3)でトップ当選した自民党現職の石井準一氏(55)を支援していた自民県議が県北東部を遊説していると、中年男性の有権者にこう声をかけられた。県議は「選挙は何が起こるか分かりません」と石井氏への投票を求めたが、「自民支持者は2議席を確実に取るための投票行動を考えている」と感じた。
自民は県連内で二つの県議グループが、石井氏と新人で前八千代市長の豊田俊郎氏(60)の支援に分かれ、事実上の保守分裂選挙に突入。県連では石井氏が保守票を独占し、知名度に劣る豊田氏が落選する展開が心配されていたが、豊田氏は3位で再選した民主党現職の長浜博行氏(54)に約3万票差を付ける約42万票を獲得し、2位通過を果たした。実際、共同通信の出口調査によると、自民支持者の55・6%が石井氏、33・8%が豊田氏に投票し、投票先が分かれたことが読み取れる。
◇
「このままじゃ、豊田は泡沫(ほうまつ)候補だ」
公示前。豊田氏擁立に関わった国会議員は、派閥の領袖(りょうしゅう)にハッパをかけられた。
豊田氏は県議選と八千代市長選の経験しかなく、同市外では知名度が低いことが課題だった。しかし、現職に続く自民2人目の擁立を求めて署名した31人の県議のうち、積極的に動いていたのは十数人しかいないと言われ、「選挙スタッフは市長選からのメンバーが多く、県内全体を見る司令塔がいない」(選対幹部)状況だった。
ただ、「自民の追い風」(国会議員)は強かった。自民は今回の参院選の比例代表で、昨年の衆院選より約6万7000票多い約83万4000票を獲得し、支持層を拡大させている。
この「風」をつかむべく、陣営は人口の多い東葛地域を重点的に回り、話題作りのためインターネットに独自制作した寸劇や歌の動画を投稿するなど知名度アップを必死に行った。松崎秀樹・浦安市長が豊田氏支援を表明するシールを作り、選挙ポスターに貼るなど首長人脈の支援の輪も広がった。
「東京、千葉の2議席目は、岩手、三重、沖縄と並ぶ最重点区。何とか当落選上まで来た。1票差でいいから当選させてほしい」
13日、千葉市美浜区の海浜幕張駅前。豊田氏の街頭演説に駆けつけた石破茂幹事長は、集まった有権者に強く訴えた。8、19日に応援入りした安倍晋三首相も「2人目の候補者は大変困難な戦い」などと強調。「あえて当落線上をアピールし、自民票を誘導する戦略」(自民県連幹部)だ。
さらに豊田氏に有利に働いたのが、自民候補2人に推薦を出した公明党の支持票だ。公明は選挙区で、自党の比例候補への貢献度に応じた協力を行うが、豊田氏は安倍首相の8日の応援演説で壇上に自民の比例候補を立たせ、公明側の不満を買った。さらに公明が求める支援者名簿も十分にそろえられなかったという。
しかし、党本部や支持母体の創価学会は最終的に、豊田氏と現職の石井氏のどちらに投票するかは各自の判断に委ねる方向で落ち着いた。出口調査によると、公明支持者の48・2%が石井氏、21・8%が豊田氏に投票。公明県本部幹部は「石井氏有利の情勢では、支持者も自然と2人目を当選させる判断が働く。豊田氏は思いがけない割合の支持を得られたのが実感だろう」と皮肉った。
◇
投票日の21日。開票作業が始まる前に当選確実が伝えられると、豊田氏は「(当選確実は)相当遅い時間と思っていたので驚いた」と喜び、自身の当選を「山が動いた」と表現した。
ただ、その選挙活動を支えたのは麻生派だったという。豊田氏には、公示前から麻生太郎副総理が応援に入ったほか、「選挙資金が麻生派から提供された」(自民県連関係者)とされ、麻生派入りが決まったという。豊田氏の当選は、既に党内の派閥の勢力争いが絡んでいた。
× ×
21日に投開票された参院選は、自民が千葉選挙区で佐藤栄作内閣で改選数2の議席を独占した1968年以来、45年ぶりに2議席を獲得した。17日間の選挙戦を検証した。=つづく
2905
:
チバQ
:2013/07/29(月) 21:58:22
http://mainichi.jp/area/chiba/news/20130725ddlk12010070000c.html
自民2の票層:2013参院選ちば/2 自民のつばぜり合い 独走石井氏、最多68万票 /千葉
毎日新聞 2013年07月25日 地方版
◇県連に「しこり」残す 保守分裂、豊田氏に対抗
「ある人から『石井さんがリードしているから、2人当選のためにはもう1人に票を回さないといけないのではないか』と言われた。とんでもない話だ」
7日に茂原市の市民会館で開かれた自民党現職の石井準一氏(55)の個人演説会。応援演説に立った山本一太沖縄・北方担当相は、自民新人の豊田俊郎氏(60)に票を分けようとする党内の動きを公然と批判した。
石井氏は、県連内の「石井氏が票を独占し、知名度で劣る豊田氏が落選する」との懸念をよそに独走を目指した。結果、千葉選挙区の改選数が2から3に増えた2007年の選挙以降、最多となる約68万票を獲得。党国会議員は「6年後の次の自分の選挙までを考え、いかに自分の力を保持できるかを考えたのだろう」と指摘する。
石井氏の陣営は「基礎票30万票」を目標に5月の連休明けから各地で集会を重ね計3万人を動員したほか、公示1カ月前から個人演説会の会場を準備し、連日の応援弁士を確保。「6年間、丁寧に人間関係を築き、60万票を取れる組織作りを徹底してきた」という。
推薦を受けた公明党とも、森田健作知事が初当選した09年の知事選で、共に新人の大学教授を支援した経緯があり、「応援しやすい関係が整っていた」(公明県本部幹部)。比例代表で公明に投票するよう呼びかけるにとどまらず、選挙期間中も公明幹部に直接電話し、支援を求めた。
一方、自民票を取り合う豊田氏の陣営に対しては対抗心をむき出しにした。5月下旬ごろには、千葉選挙区の独自候補を探していたみんなの党関係者と雑談中、新党改革代表で比例現職だった舛添要一氏の擁立を勧めたこともあった。みんなは今回、新人を擁立し次点だったが、知名度の高い舛添氏を擁立すれば、豊田氏の当選を脅かした可能性は高い。
「いつ何が起き、違う候補に票が流れるか分からない。選挙が強ければ党内の発言力も上がる。中選挙区では同じ党の候補だろうが、絶対に勝ってやるという気持ちは分かる」
複数候補が当選する中選挙区時代の衆院選を経験した国会議員は、石井氏の心理をこう解説した。
◇
激しい保守分裂選挙後、懸念されるのが自民県連内のしこりだ。大勝して勢いに乗る石井氏側が、豊田氏を支援した県議に対し、2年後の県議選で対立候補を擁立する−−。選挙期間中、こんなうわさが飛び交っていた。
投票日から一夜明けた22日に開かれた県連の役員会。豊田氏擁立に関わった酒井茂英幹事長が辞意を表明した。後任に内定したのは、石井氏を支援した自民県議のグループ「千葉政経懇話会」会長の浜田穂積県議だった。
酒井氏は取材に「参院選が終わり、幹事長の役割を全うした。当選6回の県議は私と浜田氏しかおらず、後任は前から決まっていた」と人事争いを否定した。ただ、石井氏は21日夜、記者団に「『石井は大丈夫だからこっち(豊田氏)に入れてくれ』とお願いしていた人を何人か知っているが、それは一番ひきょうだ」と不快感をあらわにしている。
石井、豊田両氏は合計で10年参院選の公認候補2人より約19万票多い109万9512票を獲得。県連の桜田義孝会長は「両陣営の切磋琢磨(せっさたくま)が運動を盛り上げ、2議席獲得に功を奏した」と総括したが、県連内のつばぜり合いは今後も続く余地を残している。=つづく
.
2906
:
チバQ
:2013/07/29(月) 22:00:11
http://senkyo.mainichi.jp/news/20130726ddlk12010132000c.html
自民2の票層:2013参院選ちば/3 野党の転落 民主、組織票さえ厳しく /千葉
毎日新聞 2013年07月26日 地方版
◇未熟さ露呈の維新 生活は「代表の埋没」影響
「みんなの党が追い上げている。しっかりやってほしい」
選挙戦終盤の16日。民主党県連幹部は連合千葉の事務所に赴き、語気を強めた。組織票さえ固めきれず、危機感が募っていた。
千葉選挙区の改選数が2から3に増えた07年以降、2人を擁立してきた民主。現職1人の引退と昨年の衆院選の惨敗を踏まえ、公認候補を現職の長浜博行氏(54)に絞り、「確実に議席を確保する」戦略をとった。
陣営は当初、惨敗した昨年の衆院選比例代表で獲得した約54万票は最低でもとれると予想。民主支持率の低迷で浮動票が期待できないものの、30万票とされる連合千葉の組織票がある上、「1人だけの出馬なので大丈夫だろう」(県議)という思いもあった。
しかし、元々連合が主に支援していたのは引退した現職。民主政権時代よりも経済状況が好転していることから、安倍政権の経済政策「アベノミクス」に期待する組合員も多く、連合では「与党で失敗した民主への熱心な支持が感じられない」状況が漂っていた。
「組合員の末端まで浸透してるのか不安だ」「半分しかまとまってない」
最終盤の19日。柏市内で自転車に乗り支持を訴えていた県議らからは不安がこぼれた。さらに、新人の日本維新の会の花崎広毅氏(36)と生活の党の太田和美氏(33)は、ともに元民主で大票田の東葛地域が地盤。「民主票が食われる」との危機感が消えることはなかった。
投開票日。千葉市内の選挙事務所に訪れた長浜氏は硬い表情のまま、最後まで万歳三唱に加わらなかった。
長浜氏は約39万票を獲得し3位当選に滑り込んだが、みんな公認の新人、寺田昌弘氏(45)と花崎氏の合計票は約47万票。みんなと維新の選挙協力が続いていたら落選した可能性があった。さらに連合千葉幹部は「共産党が民主の防波堤となっていた」とみる。無党派票が、みんな、維新に加え、都議選で飛躍した共産に分散されたとの見立てだ。
無党派層の取り込みも組織票固めも、思うようにいかなかった民主。田嶋要県連代表は「なぜここまで支持を失ったかに思いをはせながら、力を合わせて党勢を立て直す」と述べるしかなかった。
◇
橋下徹共同代表の従軍慰安婦問題を巡る発言で、みんなとの選挙協力が解消された維新は、ちぐはぐさが目立った。
「浮動票が見込める東葛地区にすべきだ」
「(衆院選で)実績があり、人も多い千葉市にすべきだ」
公示を3日後に控えた1日夜。既に他党は決まっていた第一声の場所を巡り、地元選対事務局と国会議員団事務局が対立。候補者を2度差し替えた混乱は、候補を支える裏方にも伝染した。昨年の衆院選では、橋下氏の人気を頼りに存在感を示したものの、党組織の「未熟さ」(陣営幹部)が露呈した格好だ。
無党派層の票を獲得しようと、7日にJR船橋駅前で行われた橋下氏の応援演説。橋下氏は花崎氏の名前を一度も口にしなかった。1000人超(陣営発表)の有権者が集まったものの、それを生かせず、選挙戦に勢いは出ないままだった。
「維新の態勢は戦える段階ではない。もう風は吹いていない」。みんな幹部は、こう看破する。「地方に根ざした態勢作りが急務」(党幹部)だったはずの維新は、候補者選定の過程で、公認内定者が我孫子市議を辞任した後に内定を取り消すなどのドタバタぶりを見せた。市議など地元の「拠点」を自ら放棄していった側面は否定できず、今回の選挙は落選以上の痛手を負ったといえる。
◇
生活の太田氏は唯一の女性候補。柏市出身の元県議、元千葉7区選出の衆院議員で地盤もあったが、票は伸びなかった。「小沢一郎代表の埋没が影響した」(自民党県連幹部)とみる関係者は多く、「一からのやり直し」(太田氏)を余儀なくされている。
自民2議席獲得の裏には、野党の「組織崩壊」という敵失があった。=つづく
2907
:
チバQ
:2013/07/29(月) 22:01:25
http://senkyo.mainichi.jp/news/20130727ddlk12010111000c.html
自民2の票層:2013参院選ちば/4 野党の「収穫」 みんな、第三極の存在感 /千葉
毎日新聞 2013年07月27日 地方版
◇共産は自民対決軸奏功 2年後の統一選に標準
参院選が公示された約1週間後。市川市でみんなの党新人、寺田昌弘氏(45)の選挙カーが通り過ぎた。
「何でも反対の共産党さん、しがらみがある民主党さんとは違います」
聞こえてきたのは他の野党批判。「高い支持率が続く自民党から票を奪うのは困難」との判断が働いたようだ。
特に危機感を抱いた相手は共産だった。「無党派が共産に流れている」。陣営は、原発に反対する有権者が、2030年までの原発ゼロを目指すみんなではなく、「原発即時ゼロ」を訴え、東京都議選以降勢いのある共産への支持に傾いていると分析。自民・民主などに加えて共産も強く批判する方針に変更した。
みんなは当初、反自民・反民主の受け皿の票が割れることを懸念。日本維新の会との選挙協力を進め、維新候補を推薦することとした。しかし、維新の橋下徹共同代表の従軍慰安婦問題を巡る発言を受け、選挙協力は解消。寺田氏の擁立決定は6月に入ってからだ。
準備不足、知名度不足を補うため「露出作戦しかない」。大票田で無党派層が多いとされる東葛や湾岸地域を中心にフル回転で渡辺喜美代表など党幹部が毎日のように応援に入った。
「2年後の自分の選挙(統一地方選)を意識し、最後の一人に至るまで死力を尽くせ」
選挙戦が終盤にさしかかった15日ごろ。党本部からビラ配りなどに奔走する地方議員にメールが届いた。10年参院選で水野賢一幹事長代理が当選した後、みんなの県議や市議は増え、「3年前の参院選と違い地方議員が30人近くいることは大きかった」(選対幹部)
しかし、票は予想より伸びず、28万票の次点。共同通信の出口調査によると、無党派層の中では、最も多い21%が寺田氏に投票していたが、投票率が10年参院選よりも5・63ポイント低い49・22%となり、特に、力を入れていた湾岸地域の浦安市や市原市などで6〜7ポイント落ちたことが響いた。
だが、短期間で一定の無党派層への浸透を見せたことで、寺田氏は「悲観することはない」と強調。水野氏も「投票率を十分に高めることができず、票を掘り起こせなかったが、第三極では優位の地位を築けた」と手応えを感じていた。
◇
共産県委員会の幹部は昨年の衆院選以上の手応えを感じていた。街頭を回っていると、「9条を守りたい」と自民支持者から声をかけられることもあった。実際に、新人の寺尾賢氏(37)は毎日新聞の選挙序盤の世論調査で、寺田氏や自民新人の豊田俊郎氏(60)と激しい3位争いを展開する位置にいた。
自民との対立軸を明確にするため、脱原発や憲法改正反対などを強く訴えた。共同通信の出口調査によると、同様に脱原発などを掲げる社民党支持層は、党県連が支援した民主現職の長浜博行氏(54)と同じ約4割が寺尾氏に投票。今回の構図を「共産対自民」と印象づけたことが功を奏した格好だ。
結果は約23万票で寺田氏に続く5位だったが、陣営は「知名度が低いところから追い上げた大善戦」と総括。浮揚幸裕県委員長は22日、「京都、大阪、東京など地力があるところは選挙区で当選した。千葉でも地方議員を増やす必要がある」と今後の課題を述べた。
敗北の中にも次の選挙につながる「収穫」があったみんなと共産は、既に2年後の統一地方選に照準を合わせている。
◇
自民圧勝で衆参のねじれが解消した。森田健作知事は25日の記者会見で「何とか2大政党を作ってほしい」と野党再編の必要性に言及し、「強すぎる与党」に懸念を示した。長引くデフレや財政悪化、人口減少など多くの課題を抱える中、各党の役割が問われている。=つづく
2908
:
チバQ
:2013/08/04(日) 20:44:10
8082 名前:チバQ 投稿日: 2013/08/04(日) 20:43:31
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/kagoshima/feature/kagoshima1374501024534_02/news/20130722-OYT8T01738.htm
戦い終わって 13参院選 一覧
<上>尾辻氏「TPP反対が仕事」
自身の当選を報じる新聞に見入る尾辻氏 「反対が私の仕事。一匹オオカミらしくやる」
参院選の投開票から一夜明けた22日、鹿児島選挙区で勝利した自民党の尾辻秀久氏(72)は、事務所で自らの勝利を報じる新聞各紙に目を通し、決然とした表情で語った。党の方針に反して、選挙戦で反対を訴え続けた環太平洋経済連携協定(TPP)についてだ。
尾辻氏は2月に党の公認を得たが、約5万人の「盟友」を有する県農政連は、安倍政権のTPPへの交渉参加方針に反発し、推薦を保留した。このため、尾辻氏は3月に農政連を訪問。「農業に明るい先生(国会議員)方とともにやっていきたい」と、農畜産県・鹿児島を守る姿勢を強調し、5月に推薦を獲得した。
これにより、尾辻氏は唯一とも言える懸念を払拭。1000を超える団体・個人の推薦状を背景に、選挙戦では国会議員や地方議員がフル活動した。徹底した組織戦の傍ら、演説会を積極的に展開し、参加者は1万5000人を超えた。
「45万票以上。全市町村で勝利する」。党県連の森山裕会長は16日の拡大選対会議で、約40人の県議、市議らにハッパをかけた。
安倍政権の高い支持率、衆院選惨敗からの立て直しが進まない民主党、県内に強固な地盤がない第3極。もたつく他党を尻目にどこまで票を伸ばすか。その一点に目線は向けられた。
迎えた21日の開票。尾辻氏は全43市町村で勝利し、全投票者の6割に迫る40万票余りを獲得した。自民党は昨年12月の衆院選に続いて大勝を収め、保守の地盤の厚さを見せつけた。
「野党を経験し、自民党は本当に生まれ変わったのか。本当にこれからが試される」。歓喜にわく事務所で県連幹部はつぶやいた。
(2013年7月23日 読売新聞)
2909
:
チバQ
:2013/08/04(日) 20:44:28
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/kagoshima/feature/kagoshima1374501024534_02/news/20130723-OYT8T01307.htm
戦い終わって 13参院選 一覧
<下>野党、対立軸つくれず 民主、大差で敗れる
陣営幹部らに敗戦をわびる皆吉氏(右)(21日夜、鹿児島市で) 「信頼はまだ回復できていない」。21日夜、開票開始早々に敗戦が決まった民主党新人・皆吉稲生氏(63)の事務所。党県連代表の打越明司氏(55)は厳しい表情で声を絞り出した。
昨年12月の衆院選で惨敗し、不戦敗も含めて県内の全4議席を失った民主党県連。今回の参院選を「再生への第一歩」に掲げたが、蓋を開けてみれば皆吉氏の獲得票は12万票余り。40万票余りを集めて当選した自民党現職・尾辻秀久氏(72)に3倍以上の大差をつけられて敗れた。
党県連が皆吉氏の擁立を決めたのは、公示のわずか1か月前。支持団体との調整などに時間を費やしたのが原因だった。党勢の立て直しが進まない中、出遅れが追い打ちをかけ、終始厳しい選挙戦。皆吉氏は安倍首相の経済政策「アベノミクス」の批判を訴えの中心に据えたが、耳を傾ける有権者はまばらだった。
日本維新の会新人・岩重仁子氏(39)は「しがらみのない政治を」「鹿児島から再び維新を」と訴え、鹿児島市では皆吉氏をしのぐ票を獲得した。だが、投票率は過去最低の50・42%。浮動票は動かず、橋下共同代表の「慰安婦発言」も尾を引いて伸び悩んだ。
共産党新人・野口寛氏(67)、諸派新人・松沢力氏(31)はともに、原発再稼働、憲法改正、環太平洋経済連携協定(TPP)などへの立場を明確にしたが、厚い保守地盤に阻まれ、支持が広がらなかった。
「自民党の対立軸をつくることができなかった」。野党候補の陣営幹部は一様に口をそろえる。
県内比例選の党派別得票数は、自民党が32万票弱で5割弱を占めた。民主党は2010年の前回選から6割以上の票を減らし、公明党に2位の座を譲った。
(2013年7月24日 読売新聞)
2910
:
チバQ
:2013/08/04(日) 20:45:03
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/kumamoto/feature/kumamoto1374502771862_02/news/20130722-OYT8T01857.htm
戦い終わって 参院選
<上>馬場さん低投票率での勝利
参院選を受けて記者会見をする(右から)山本会長、馬場さん、前川幹事長 参院選から一夜明けた22日、自民党県連事務所で開かれた総括会議。前県議会議長・馬場成志さん(48)が熊本選挙区(改選定数1)で圧勝して高揚感漂う中、山本秀久県連会長は引き締めを図った。
「謙虚さを忘れず、(地域に根ざす)自民党の持ち味を発揮しよう」
馬場さんは、次点の民主党現職・松野信夫さん(62)に約23万票差の「ダブルスコア」で初当選した。
だが、投票率は、これまでで最低の52・30%。県民から全幅の信頼を寄せられたとは言い難い。「組織はしっかり機能したが、一般有権者の多くは静観した」。そんな声も聞こえてくる。
◇
選挙戦は、安倍政権の経済政策「アベノミクス」への期待が高まる一方、民主党に対しては失望感が払拭されず、自民党への追い風がやまなかった。日本維新の会も、橋下共同代表によるいわゆる従軍慰安婦問題の発言を引きずり、熊本選挙区への候補の擁立を断念した。
「気温は上がっているが、有権者のボルテージは上がらない」。選挙戦のさなか、馬場さんの陣営スタッフは手応えのなさを、そう表現。八代市で小泉進次郎・党青年局長の街頭演説を聞いていた男性(60歳代)は「自民党が一人勝ちするのが目に見えて分かる選挙。我々有権者の関心は向きにくい」と語った。
結果は、最低の投票率。22日、記者会見を開いた自民党県連の前川收(おさむ)幹事長は「政治離れの進展、『馬場優勢』の報道、酷暑と複数の要因がある」と分析した。
ただ、馬場さんの得票数は県内45市町村すべてトップ。自民党が比較的弱いとされる都市部の熊本市も制し、県連は、十分な支持を得たと受け止めている。
◇
今回の参院選で県連の基盤はさらに強固になり、前川幹事長は記者会見で、「その分、我々の責任はさらに大きくなった」と語った。
23日には環太平洋経済連携協定(TPP)の交渉に日本が参加し、秋には消費税増税の可否について判断が行われる。ともに中央と地方の事情の違いで意見が対立する可能性もある。
「党本部との間であつれきを生むこともあるかもしれない。しかし、我々は党本部の下請け機関ではない」と前川幹事長。記者会見に同席した馬場さんも「地方のための仕事をやっていく」と45万票あまりの支持に応える決意を述べた。
(2013年7月23日 読売新聞)
2911
:
チバQ
:2013/08/04(日) 20:45:24
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/kumamoto/feature/kumamoto1374502771862_02/news/20130723-OYT8T01411.htm
戦い終わって 参院選
<下>民主、地方組織強化が課題
落選が確実になり事務所で頭を下げる松野さん(21日) 「地方組織の強化」。22日、民主党県連が開いた記者会見。参院選の敗北で幹部が口にした対策は、従来と同じだった。
県連が1996年に発足して以来のテーマ。だが、いまだ強化はならず、国政選挙は毎回のように“風”頼み。今回、熊本選挙区では、県連代表でもある現職の松野信夫さん(62)が、自民党新人の馬場成志さん(48)に約23万票の差をつけられて落選した。
「立て直しのため、人材(議員)を育てていく」。記者会見に臨んだ松野代表、鎌田聡・代表代行が、今後の対策として挙げるのは系列議員を増やすことだった。それが、地方組織の強化になるからだ。
県議会(46人)の議員数を見ると、自民党が32人なのに対し、民主党は1人だけ。県連発足から17年。そのことが保守王国・熊本での地方組織の強化の難しさを如実に物語っている。
民主党は昨年末の衆院選で政権から陥落し、参院選でさらに勢力をそがれた。
「自民党が中央や県内の多くの自治体で与党を担い、民主党では魅力が乏しくも見える。どん底の中、議員を目指そうと手を挙げてくれる人は少ないかもしれない」。立て直しを決意する鎌田代表代行は、厳しい現実に弱気な発言も見せた。
◇
日本維新の会県総支部も精彩を欠いた。衆院議員の松野頼久氏(比例九州)、園田博之氏(熊本4区)の県出身2人が党幹部を務めるが候補を擁立できずじまいだった。
理由は二つあるとされる。一つは橋下共同代表によるいわゆる従軍慰安婦問題の発言による支持率の低下。もう一つは園田氏が自民党出身で早々に馬場さんの支援を決めたからだ。
結果、県内の比例選の得票は6万1416票。昨年末の衆院選の比例票から10万5000票近く減らした。松野氏は23日、取材に対し、「厳しい結果だったが、今回は試練と受け止め党勢拡大に努めたい」と巻き返しを誓ったが、「将来的には野党内での政界再編も起こりうる」と語った。
同衆院選で県選出の国会議員がゼロとなった社民党県連。今回は松野さんを後方支援した。落選したことで国政に対する存在感がさらに薄くなった。「自民への抑止力として地域で発言し、存在感を高めていくしかない」。前衆院議員の中島隆利代表の発言も苦しげだ。
一方、共産党県委員会。選挙区では落選したものの、得票数は前回選の約2倍の5万8982票を獲得。都議選以来続く勢いを県内でも示した。「反自民の受け皿として有権者の選択肢になったと、手応えを感じた」と久保山啓介委員長。野党の県組織の中で唯一、笑顔で戦いを振り返った。
(この連載は北川洋平、出水翔太朗が担当しました)
(2013年7月24日 読売新聞)
2912
:
チバQ
:2013/08/04(日) 20:49:03
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/akita/feature/akita1374512477332_02/news/20130723-OYT8T00175.htm
13参院選 検証
どん底で改心 組織力発揮
参院選前の自民党県連のパーティーで壇上に立った中泉氏(右端)と、県選出の党国会議員4人。支援者ら約1500人に衆参選挙区の議席独占を想像させ、結束を促した(5月18日、秋田市のホテルで) 「国でも与党、県でも与党。県民の思いを実現する、秋田のためになる非常にいい状態だと思う」。参院選から一夜明けた22日、自民党県連会長の金田勝年(63)は、記者会見で満足げに述べた。中泉の初当選で、自民が2003年以来となる衆参の県内選挙区5議席を独占したからだ。
かつて重鎮政治家を擁し、「保守王国」を誇った秋田の自民は、03年の衆院選を機に崩壊に向かった。秋田1区で当時民主の寺田学(36)が初当選すると、04、07年の参院選で無所属候補(後に民主に合流)に連敗。09年衆院選の3小選挙区で全敗し、民主の衆参選挙区の独占につながった。
「完敗中の完敗。立て直しに10年はかかると思った。『自民党はもう駄目』と言われ、支持者が離れていった」。自民党県連幹事長の県議・鶴田有司(61)は、4年前を述懐する。
そのどん底を味わい、変わり始めたという。「選挙の実動部隊の県議や市町村議が、『これでは駄目だ』と改心した。徹底して地域を歩き、支持を訴え続けた」。鶴田は「これこそが、民主政権下でも自民の組織を維持できた理由」とみる。
07年参院選では、自民候補の遊説に県議が同行しない時もあった。だが、石井浩郎(49)を擁立した10年参院選では組織力を発揮し、徹底したどぶ板選挙と石井の知名度の高さで圧勝。民主への逆風があった昨年の衆院選は、3小選挙区の議席を奪還した。残る参院の1議席で白羽の矢が立ったのが中泉だった。
県連幹部は「若く清潔感があり、県議経験もある。無党派層に浸透できる要素がある」と口をそろえた。連立政権を組む公明党の支持母体・創価学会の秋田の役員によると、学会内には「自民候補を応援するなら中泉」と、かねて待望論があったという。
ただ、中泉は元地元テレビ局アナウンサーの松浦に知名度で劣る。全県で中泉を浸透させようと、遊説は常に国会議員、県議、市町村議が同行し、多い日には10人近くに。各後援会を通じて企業・団体に働きかけ、遊説先に動員した有権者に中泉を売り込んだ。
中泉は、安倍政権の経済政策「アベノミクス」による景気回復の実現を徹底して訴えた。景気回復への期待が幅広い支持につながったが、それを下支えしたのが、自民の組織力だった。
だが、その組織も安泰とはいえない。党県連によると、県内の党員はピークだった約15年前の約5万7000人から、約7000人まで落ち込んだ。支持団体の高齢化や、有力な支持基盤だった建設業界の衰退が主な要因だ。県連は年内にも党員を1000人増やし、組織の強化を目指すという。
選対本部長を務めた県議の鈴木洋一(69)は「昔の足腰の強い自民党に戻ったかと言えば、そんな強さはないだろう」と考える。「今回は当初から優勢だったが、組織が緩まなかったのは、かつての根拠のない自信と傲(おご)りに対する反省があるから。議席を独占した今こそ、傲りを警戒しなければいけない」と自戒した。
(敬称略、石黒慎祐)
(2013年7月23日 読売新聞)
2913
:
チバQ
:2013/08/04(日) 20:49:24
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/akita/feature/akita1374512477332_02/news/20130723-OYT8T01481.htm
13参院選 検証
正念場迎えた「非自民」
松浦大悟氏(左)の街頭演説に応援で立った寺田典城氏(7日、井川町のスーパー前で) 「選挙では選ばれなかったが、自民党政権、アベノミクスは間違っていると、これからも政治に携わる人間として主張していきたい」。民主党現職として再選を逃した松浦大悟(43)は21日夜、秋田市山王中島町の事務所で敗戦の弁を述べた。2010年参院選まで、比例も含めて国会議員6人を擁した民主党県連は、国会の議席を全て失うことになった。
同県連は、昨年末の衆院選の県内3小選挙区で全敗。落選した寺田学(36)と川口博(65)はそろって離党し、今年4月、それぞれ秋田市と小坂町の首長選に挑んで再び落ちた。地方議員の離党も相次ぎ、党勢は一気に衰えた。
松浦は選挙戦で「争点は一つ。このまま自民党だけでいいのか」と訴え続けた。「民主の枠を越え、『非自民』のシンボルにならないといけない」とも言い、非自民の結集を呼びかけた。だが、07年参院選で民主、連合と「3者共闘」した社民党県連は、09年衆院選の対応などを巡って民主との間でしこりが生じ、今回は自主投票。松浦の推薦を決めた連合秋田の幹部は5月下旬、社民党県連に松浦を連れて行き、関係修復を図ったが、かなわなかった。支援に動いた同党地方議員は一部にとどまった。
松浦は同じ頃、民主を離党し、昨年の衆院選秋田3区に他党から出馬し、民主候補とともに落選した前衆院議員・京野公子(63)に応援を頼んでいた。だが、それを聞いた京野の支援者が「(京野を)落とすために礼を欠くことまでやった。絶対に許せない」と拒絶し、実現しなかった。
松浦陣営の非自民としてのまとまりも中途半端だったようだ。民主を離党した地方議員が遊説の先導を引き受けたが、前日に急きょ、遊説時間の短縮と選挙カーの順路変更を告げられた。そのため自分の支持者の一部に松浦を推せなかったが、支援依頼はそこで終わった。「地域ごとに議員や連合で選対を作り、支持を広げるのが筋。相談してくれれば状況を変えられた」と話す。
一方、松浦の「応援」を表明した、みんなの党の参院議員・寺田典城(すけしろ)(73)は度々、松浦と一緒に街頭に立った。典城は「国も県も自民のオール与党になったら、誰がチェックして意見を申すのか」と訴えた。ただ、演説は民主批判も交えた自らの政策提言が主で、松浦にはほとんど触れず。演説後には報道陣に応援の理由を「息子(学)が長年(民主に)お世話になったのもある」と話した。
民主内部をよく知る地方議員は、典城の応援は、非自民を結集させて新たな勢力をつくり、自らが改選を迎える3年後、学を後継者に据えるための布石とみている。
一方、松浦も敗戦の弁とともに「自民党政治はうまくいかない。その時の準備をしたい」「もう一度国政を目指したい」と、国政への意欲を強調している。
今回の参院選で、民主は最後の議席を失っただけでなく、比例選の得票率が10年参院選の6割ほどに落ちた。みんなの党の得票率も8・27ポイント減の4・63%。社民も得票が目標の半分足らず。いずれも後がない状態だ。
それぞれの思惑が絡むなか、時には確執や政治理念を越えて、野党の役割を果たせるのか。非自民は正念場を迎えた。(敬称略、西田道成、教育部・桜木剛志、おわり)
(2013年7月24日 読売新聞)
2914
:
チバQ
:2013/08/05(月) 23:17:43
http://www.at-s.com/news/detail/738179696.html
<攻防の軌跡(上)>自民 大勝支えた企業、団体
(2013/7/23 7:35)
「会長にお会いしたい」。自民支持候補が大敗した知事選(6月16日投票)を終えて間もないころ。自民県連執行部はスズキの鈴木修会長兼社長サイドに連絡を取った。用件は目前に迫った参院選での牧野京夫氏(54)への応援依頼。県内経済界を引っ張り、知事選で現職の川勝平太氏を強力に支援した鈴木氏と対話する狙いもあった。
面会はいったん、7月上旬で固まったが、後日知事選で川勝陣営の選対幹部を務めた人物を通じて鈴木会長のメッセージが県連役員に届いた。
「言いたいことは十分に分かっているので会わなくても大丈夫。牧野さんはしっかりと応援する」
会談はかなわなかったが、県連役員は知事選とは様相が異なることを感じ取った。
有力企業の支援に加え、100以上の団体や公明の推薦を取り付け、公示前から盤石の態勢を築いた牧野氏。安倍晋三政権の高支持率を背景に、県連内では早くからトップ当選が当然視された。
公示後の世論調査で優勢が伝えられると、選対の緩みが一気に露呈した。昨年末の衆院選から大型選挙が続いたことでたまっていた関係者の疲労感と参院選の楽観論が重なった。
街頭演説会場への動員が機能せず、聴衆が集まらない状況が出始めた。マイクを握る牧野氏が一番分かっていた。それでも「こちらはお願いする立場」とこらえたが、最終盤の街頭では「自民も自分も情勢は厳しくなっている」と危機感を口にした。
県連役員が掲げた目標は「70万票以上でトップ当選」。結果は投票率低下もあり63万票余りだった。県議の一人は「知事選の後遺症を考えればまずまずの数字」とつぶやいた。鈴木洋佑県連幹事長も22日の県議会自民会派の議員総会で「票数は、さまざまに論評されるかもしれない」としながらも、大勝に目を細めた。
陣営が「知事選では鈍かったが、参院選では活発化した」と語る企業、団体の動き。これが大型選挙で自民候補の浮沈につながることを、知事選の惨敗、参院選の大勝は如実に示すことになった。
「風が吹こうが吹くまいが、自民党は組織で勝ち抜かねばならない。一連の選挙に関する総括が必要だ」。県中部の支部長経験者は厳しい表情で語った。
◇
参院選は自民、民主の現職がみんな、維新、共産、諸派の新人4人を大差で破る結果になった。衆院選、知事選に引き続いて大型選挙に臨んだ各党。これまでの戦いぶりと今後の課題を追った。
2915
:
チバQ
:2013/08/05(月) 23:18:10
http://www.at-s.com/news/detail/738180035.html
<攻防の軌跡(中)>民主 議席、「個の力」で死守
(2013/7/24 6:52)
参院選翌日の22日、静岡市葵区で開かれた民主党県連の役員会。「民主党がこのままなら、地方は誰もついていかなくなる」。出席者は大敗した党の行く末について、危機感をあらわにした。静岡選挙区で現職の榛葉賀津也氏(46)が3選を果たしたが、6年前からほぼ半減の約46万という得票数に「足を引っ張ったのは党の名前だ」との指摘まで飛び出した。会場を出る出席者の表情は一様に硬かった。
支援した川勝平太氏を大差で再選させた知事選、議席を死守した参院選。結果だけを見れば、昨年末の衆院選惨敗から民主は一息ついた。だが、党勢回復を感じる党関係者は皆無に近い。阿部卓也県連幹事長は「ぎりぎりでしのぎきったのが正直なところ」と、本音を隠さない。
知事選は、党派を超えて支援の輪を築き上げた川勝氏の求心力と発信力が武器だった。榛葉氏は2期12年で後援会を地道に広げ、連合静岡とも信頼関係を構築した。固定票に、小まめな街頭演説で無党派の票を上乗せし、逆風をはねのけた。
「二つの選挙に共通する勝因は候補者本人の個の力だった」。党関係者の見方は一致する。半面、その戦いぶりは皮肉にも「民主」の看板が色あせた現実を浮き彫りにした。
14日、静岡市内で消費税を増税する前の社会保障制度改革の必要性を訴える榛葉氏に、「今更何を言ってるんだ」と聴衆から怒号が飛んだ。参院選期間中、同じような場面は「少なくなかった」と選対関係者。県連幹部は「おきゅうを据えるといったレベルではない。(民主への)憎しみが渦巻いている感覚だった」と振り返る。
昨年暮れから続いた衆院選、知事選、参院選。少なくとも次期参院選がある3年後まで、自公政権が国政の主導権を握るとみられる状況に、民主県連は県議選などが行われる再来年春の統一地方選を捲土(けんど)重来の選挙と位置付け、信頼の回復を目指す。
「同じ志の仲間を増やすことを目標にしたい」。県連会長を務める榛葉氏は、党の地方組織の足腰強化を誓った。県連地方選選対本部長の藤本祐司参院議員は「圧倒的な信任を得た知事を本当に支える勢力をつくることが静岡のためになる」と強調し、“川勝人気”をてこにした党勢拡大を思い描いている。
2916
:
チバQ
:2013/08/05(月) 23:18:36
http://www.at-s.com/news/detail/738180360.html
<攻防の軌跡(下)>第三極 共闘崩れ、比例も逃す
(2013/7/25 7:31)
5月中旬に静岡市内で開かれた日本維新の会の土田博和氏(63)=御殿場市=の決起大会。直前に、みんなの党の衆院議員小池政就氏(39)=比例東海=から土田氏に電話が入った。「中央のことがあるので、今日は失礼します」。予定していた大会出席を見合わせるとの連絡だった。
「中央」では、維新の橋下徹共同代表の慰安婦発言への批判が高まり、みんなの渡辺喜美代表が維新との選挙協力を解消する方針を打ち出していた。
参院選まで1カ月半。静岡選挙区に出馬表明した土田氏は、みんなから比例代表で出馬する河合純一氏(38)=浜松市=と水面下で、選挙協力の準備を整えていたが「選挙区は土田、比例は河合」のシナリオは瓦解(がかい)を始めた。
6月下旬。みんなは選挙区に鈴木唯記子氏(38)を擁立、維新は土田氏を当選の可能性の高い比例に回し、選挙区候補を望月飛竜氏(43)に差し替えた。公示直前に無名の新人を選挙区に擁立した両党。内実は「比例票の上積みのため」(両氏陣営の幹部)だった。
選挙経験が浅い第三極は選対のもろさを露呈する。みんなは支援者名簿がそろわず、選挙区では日々の遊説日程の調整すらままならない。陣営幹部は「選挙を戦う組織ができていなかった」と吐露した。
維新は比例候補と選挙区候補が連動した選挙運動を展開できず、知事選での誤算も引きずった。自民県連の知事選候補を推薦する代わりに参院選で自民から選挙協力を得る算段だったが、自民党が県連の擁立候補に党本部推薦を出さなかった影響で「戦略は破綻した」(土田陣営)。
昨年末の衆院選で維新とみんなの県内比例票を合計すると1位の自民を上回ったが、今回参院選は自民の半数に満たない。河合氏と土田氏はともに次点で落選。維新県総支部の幹部は「連携できれば2人とも当選した。両党首の責任は重い」と語る。第三極票の奪い合いは結果として自、民に漁夫の利をもたらした。
共産は森大介氏(44)を擁立し、知事選を含め約2カ月間、党の政策を訴え続けたものの、政党候補として最下位に沈み、県内比例票も全国平均の得票率を下回った。全国では復調の兆しがあるだけに、山村糸子県委員長は「組織力が足りない」と肩を落とす。
自民圧勝、ねじれ解消の参院選の結果に、県内野党各党は「圧勝の揺り戻しが必ず来る」と口をそろえる。だが、野党共闘の糸口は見えてこない。
2917
:
チバQ
:2013/08/05(月) 23:21:03
http://yamagata-np.jp/news/201307/23/kj_2013072300684.php
【2013参院選】検証―戦いの跡[1] 総力戦、辛勝の自民
2013年07月23日 11:45
安倍晋三首相(左)をはじめ総力を挙げて臨んだ県選挙区で、自民は辛うじて逃げ切った=13日、山形市・JR山形駅西口
(クリックで拡大表示します)
第23回参院選は自民が圧勝し、衆参のねじれを解消した。改選1議席を争った県選挙区は自民新人の大沼瑞穂氏(34)が国政初挑戦で、追い上げるみどりの風現職の舟山康江氏(47)を退けた。戦いのポイント、各候補が獲得した票の意味合いは―。共産新人の太田俊男氏(59)、政治団体の幸福実現党新人の城取良太氏(36)とともに4候補が繰り広げた夏の政治決戦を振り返る。(文中敬称略)
「参院選でこれだけ多くの人が熱を入れた選挙は過去になかったよ」―。時の内閣支持率による“風”に左右されやすい参院選。自民県連が擁立した新人・大沼瑞穂の当選に沸く山形市の選挙事務所で、選対本部長を務めた県連会長の遠藤利明が深い安堵(あんど)の表情を浮かべた。
第2次安倍内閣の高い支持率、経済政策「アベノミクス」への期待もあり、当初から大沼は党の世論調査で優勢に立っていた。陣営からは「安倍首相や閣僚の失言がなければ大丈夫」「風に乗っていれば」との声さえ聞かれた。
5月下旬、事実上の一騎打ちを演じるみどりの風現職の舟山康江が追撃態勢に入ると、そんな状況が一変する。民主が支持を決めると社民、連合山形が相次いで支持。環太平洋連携協定(TPP)参加反対の旗の下、県農協政治連盟が推薦、知事吉村美栄子も支援を表明した。
もともと知名度のない大沼陣営は日がたつにつれ、現職の追い足の速さを感じ始めた。
◆「死に物狂い」
全国のほとんどの1人区で自民候補が圧倒的優勢となる中、立ちすくむ大沼と追う舟山の競り合いが続いた。公示後の8日に来県した党幹事長石破茂は、そんな状況にいら立ちを隠さなかった。
豪雨に見舞われた小国町で、差し出された傘を遮り、雨に打たれながら大声を張り上げて演説。支持者が軒先に出てくると、ずぶぬれになりながら巨体を揺らし真っ先に駆け寄った。「周りは死に物狂いだ。候補者本人が死ぬ気でなくてどうする」。日焼けした顔を紅潮させ大沼を叱咤(しった)した。
党本部は本県を重点区に指定、党を挙げた総力戦に打って出た。公示後に首相安倍晋三をはじめ官房長官菅義偉ら、延べ21人の閣僚と党幹部、計43人の国会議員が県内入り。党青年局長の小泉進次郎は、3日間にわたって県内を走り回った。運動最終日の20日には安倍を再投入し、相手を引き離すべく「駄目押し」の矢を放った。
その夜、山形市の七日町に遠藤の鬼気迫る怒号にも似た訴えが響いた。「政策は与党でなければ実行できない。野党ではできない」。遠藤が肌で感じた危機感が言葉にこもっていた。
◆「非自民」の底力
結局、大沼は2万票余りの差をつけて初陣を飾ったが、遠藤の危機感は現実のものとなった。自らの地盤の山形市で約1500票差をつけられ舟山に敗れた。
大沼がリードを許したのは、舟山の地元小国町をはじめとする西置賜、知事吉村の出身地大江町などだけ。大票田で、しかも自民県連会長である遠藤の足元での敗北は陣営に少なからずショックを与えた。
歓喜に包まれた選挙事務所で2人の山形市議が苦虫をかみつぶしたような表情を浮かべていた。「あれだけやったのに…」「これじゃ2年後の市長選、4年後の知事選は戦えない」
党の総力戦で選挙には勝ったが、これ以上ない追い風の中で遠藤は自らの足場を突き崩された。相手は民主、社民、連合山形の「非自民」勢力。全国的な自民大勝の陰で、相手の底力を見せつけられた。
2918
:
チバQ
:2013/08/05(月) 23:21:35
http://yamagata-np.jp/news/201307/24/kj_2013072400722.php
【2013参院選】検証―戦いの跡[2] 決め手欠いた舟山陣営
2013年07月24日 09:08
舟山康江氏の選対を構成する組織、政党の代表らは開票状況を厳しい表情で見詰めた=21日、山形市城西町5丁目
(クリックで拡大表示します)
「質では勝っていたが、量で上回れなかった」。舟山康江の落選が決まった後、民主県連会長の近藤洋介はかすれた声を絞り出した。2万739票(得票率3.6ポイント)差での惜敗。近藤の言葉は「呉越同舟」の選対による地域を丹念に回る戦略が機能した一方、首相安倍晋三や重要閣僚を連日投入した自民の戦術に対し、「決め手」に欠いたことを意味していた。
◆「象に挑むアリ」
みどりの風現職の舟山は今回の選挙を「巨大な象にアリが挑む構図」と表現していた。高い支持率の自民に対し、民主、社民、連合山形など「非自民」が結集。舟山が環太平洋連携協定(TPP)に一貫して反対してきた姿勢を評価し県農政連も加わった。
構成組織はそれぞれ比例代表候補を抱え、民主を離党した舟山への不満、反原発政策に対する電力労組や電機労組からの反発という不安要素もあった。県農政連もTPP推進派の近藤に対する根強い不信感を抱いていた。
「県民党」を旗印に掲げた選対は、和を重んじるため、当初、政党色を前面に出さない戦いを選んだ。公示日の出陣式で近藤、社民県連代表吉泉秀男があいさつをする機会をつくらなかったほどだ。だが、各報道機関の世論調査で劣勢が報じられ、選対はすぐに作戦の転換を迫られた。
選対は「舟山にプラスになることは何でもしようと決めた」(選対幹事長・吉村和文)。近藤も含め、個人演説会で各組織代表者らがマイクを握る機会が増えた。民主比例候補の鹿野道彦も応援に駆け付け、連動した運動を展開した。
与党候補の推薦を基本としてきた県農政連も「今までにないほど結集した」(JA山形中央会長・長沢豊)。5月末に舟山の推薦決定後、農相林芳正らが来県したほか「さまざまな圧力があった」(農政連幹部)。それでも長沢や県農政連会長の高谷尚市らは「舟山を支援するのは当然」と断固姿勢を変えなかった。
◆「再登板」を待望
各組織がフル回転することで、選対は活気づいた。「相手の背中が見えた。逆転できる」。幹部の一人は息巻いた。選対の活気を反転攻勢に結び付けるには「決め手」が必要―。舟山選対からは公示前に大江町の国政報告会で舟山支援を表明した知事吉村美栄子の「再登板」を待望する声が上がった。だが、県政運営への影響を考慮した吉村が首を縦に振ることはなかった。
「誰と戦っているか分からない選挙だった」。吉村和文は後片付けが進む選挙事務所で唇をかみ、自民への強烈な追い風に立ち向かった戦いを振り返った。
選対の中心となった連合山形会長の大泉敏男は「接戦に持ち込んだのは団結の結果」、近藤は「野党の結集が非自民の受け皿になることを示した」とそれぞれ手応えもにじませた。
だが、近藤の地盤の置賜など衆院選県2区で敗北。舟山にとって足場の少ない庄内、最上の県3区では1万票余りの差を付けられた。全国で圧勝した自民と渡り合った団結力。その一方で、風に抗しきることはできなかった。結果は「非自民」勢力という“連合艦隊”の限界も露呈した。(敬称略)
2919
:
チバQ
:2013/08/05(月) 23:22:08
http://yamagata-np.jp/news/201307/25/kj_2013072500793.php
【2013参院選】検証―戦いの跡[3] 自民、衆院県3区の事情
2013年07月25日 11:50
岸宏一氏(中央)の脇で、握手を交わす大沼瑞穂氏(右)と阿部寿一氏。勝利を経ても衆院県3区の保守の溝は残ったままだ=10日、新庄商工会館
(クリックで拡大表示します)
「誰の応援だろうと、もらわないといけないよ、今回は。あの人が嫌いだから、では駄目だ」―。新庄市内で8日開かれた官房長官菅義偉の国政報告会。参院議員岸宏一はあいさつの最後をこう締めくくった。昨年12月の衆院選で自民公認の加藤紘一と無所属の阿部寿一が激突して以降、保守の間でしこりの残る衆院県3区。自民新人大沼瑞穂が、みどりの風現職舟山康江と激戦を演じる中、岸は危機感をあらわにした。
◆加藤派の退席
今回の戦いで、衆院県3区の大沼陣営の各選対は、先の衆院選で阿部に敗れた加藤派を中心に構成された。その選対が最も重視したのが、環太平洋連携協定(TPP)交渉参加に断固反対ののろしを上げ、舟山を推薦した県農政連対策。とりわけ庄内地域のJAは、舟山支援の意志が強固で、公示前に農相林芳正が庄内入りし、説得しても覆ることはなかった。そこで選対は、阿部によるJA切り崩しに期待。自民県連が阿部に支援を要請した。
だが、JA関係者は最後まで意地を示す。JA庄内みどり組合長の阿部茂昭は酒田市で開かれた舟山陣営の個人演説会で「選挙では中立を保ってきたつもりだ。今回なぜ、こんなに関わっているのか、それはTPPへの怖さからだ」と語気を強め、舟山支援を誓ってみせた。
農業票切り崩しの難航は、加藤派主体の大沼選対と、阿部派との関係をさらにぎくしゃくさせた。11日に戸沢村、15日に新庄市でそれぞれ開かれた大沼の個人演説会。阿部が演説を始めると、ある集団が一斉に退席した。大半が、衆院選で加藤を支持した団体のメンバーだった。その場面は、県3区の保守層の現状を象徴していた。
◆「3年後の話」
分裂状態の保守の関係修復。今回は、衆院選から7カ月に及ぶあつれきを解消する絶好の機会となるはずだった。しかし、次期衆院選の公認候補争いが、両者の溝を表面化させた。自民公認を狙う阿部と、加藤の後継指名を受けた三女・鮎子が“貢献度争い”を演じる。阿部は応援演説で「アベノミクスに共鳴した」「(酒田)市長時代は自民推薦だった」などと言葉を並べて自民に秋波を送る。一方の鮎子は、当初選対スタッフという裏方を務めていたが、中盤からは大沼の選挙カーに同乗し、鶴岡市内の集会では弁士も務めた。「誰の選挙をしているのか…」。2人の行動に、最上地域の自民関係者はあきれた口調で語った。
3年前の前回参院選で、現職岸は3選を目指し出馬表明したが、当時の自民県連は会長加藤の下、岸か大沼かを選ぶ党員投票を実施した。激戦の危機感を強調した岸も選挙期間中、そのわだかまりを示すように「(阿部が)自民に入りたいといっているのに邪魔する人がいる。ぜひ、入れてやってほしい」などと繰り返し、加藤派を刺激した。
終わってみれば衆院県3区は、遊佐を除く各市町村で大沼の得票が舟山を上回り、全体でも3選挙区の中で大沼の得票率が最も高かった。酒田市内の事務所で21日夜、全国的な自民圧勝の開票結果を見守った大沼の酒田飽海地区選対本部長の県議森田広が漏らした。「今は勝利を喜びたい。次期衆院選の公認争いは3年後の話だ」。“場外”の争いを封印するようなその言葉は、県3区の事情の複雑さを物語っていた。(敬称略)
2920
:
チバQ
:2013/08/05(月) 23:22:52
http://yamagata-np.jp/news/201307/26/kj_2013072600837.php
【2013参院選】検証―戦いの跡[4] 舟山氏支援の吉村知事
2013年07月26日 15:01
国政報告会前に談笑する吉村美栄子知事(左)と舟山康江氏。表立っての応援は、この日の1回だけだった=6月27日、大江町
(クリックで拡大表示します)
「相手の背中が見えてきた」。選挙戦が終盤に差しかかった13日、山形市内で開かれた知事吉村美栄子の後援会役員会。みどりの風の舟山康江の選対幹事長吉村和文は、役員70人を前に情勢をこう説明した。同じ時間帯、JR山形駅西口では首相安倍晋三がマイクロバスの上の演台で熱弁を振るっていた。会場は異様なほどの高揚感。あらためて自民人気を印象付けた。
対称的に吉村和文は静かに続けた。「山形地区はまだ負けているが、だいぶ詰めている。最後の1週間、知事後援会が本気になってくれれば必ず勝てる」
■1回限りの応援
吉村美栄子は2009年の自らの初当選を支えた国会議員らを「恩返し」として応援してきた。舟山は最後の1人。だが政府首脳らからくぎを刺され、県政への影響を配慮した吉村は舟山への応援を自らの出身地である大江町での1回限りと決断した。
半ば知事の動きを自民に封じられた中、後援会は吉村の意をくみ、終盤は地域を丹念に回る戦術を徹底。大票田の山形市で自民を上回る得票に結び付けた。吉村は自民側へ「応援は1回のみ」との考えを伝え、配慮を示す一方、共に「卒原発」を提唱し親交のある滋賀県知事嘉田由紀子に応援を依頼するなど、水面下で盟友を支え続けた。
吉村に近い中堅自民県議の一人は吉村のこうした動きに「なかなかしつこかった」と眉をひそめた。自民県議ら22人は今年1月の知事選前に吉村の支援組織を発足させ、かつて対決構図にあった吉村との距離を急速に縮めた。
一方、自民内にはいまだ吉村に対する強硬姿勢を崩さない県議もいる。中堅県議は「『敵を応援した』ということで、(今回の吉村の行動は)反知事の姿勢の説得力を党内で高めることになった。問題が起きた時に火を広げる動きが大きくなりかねない」と語り、県議会最大会派の自民と吉村の摩擦再燃に懸念を示した。
■最初の1ピース
手堅い県政運営で1期目を乗り切った吉村。安定した県政基盤を構築したかに見えたが、2期目を迎えた今春以降は、受領か辞退かで揺れた自らの退職金問題や舟山への支援表明と、自民に批判材料を与える機会が目立ち始めた。
自らの地盤である山形市で、吉村後援会の地力を見せつけられた形の自民県連会長遠藤利明はこう言い切る。「激しい戦いだっただけにノーサイドで握手というわけにはいかない。そう簡単ではない」
自民が今回徹底して吉村の動きをマークし、封じに出たのは、影響力の大きさを警戒してのことにほかならない。その影響力を認めながら、自民県議らは2年後に控える自らの選挙を見据え、どんな動きに出るのか―。それは4年後の知事選への道筋をつくる大きな要素になる。吉村の舟山支援は、知事選に向けた“政界パズル”の最初の1ピースだったといえる。
(敬称略)
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2921
:
チバQ
:2013/08/05(月) 23:25:17
http://www.minpo.jp/pub/topics/election2013/2013/07/post_5.html
2013ふくしま参院選
現地ルポ(上) 投票まで14日 民主の地盤 攻防激しく 票の流れ読めず苦心 県北・相馬
参院選本県選挙区(改選1議席)に立候補した政治団体・幸福実現党の新人酒井秀光(45)、民主党の現職金子恵美(48)、社民党の新人遠藤陽子(63)、政治団体・財政再建党の新人杉内一成(80)、自民党の現職森雅子(48)、共産党の新人岩渕友(36)の6人は21日の投票日に向け、県内を遊説している。1議席をめぐり、日増しに熱を帯びる各地の戦いをルポする。(文中敬称略)
福島市にある金子の選挙事務所。総合選対幹部の1人は6日、「金子が追う」と伝える各紙の朝刊を開き、険しい表情を浮かべた。
金子は6年前の選挙で、約50万票を得てトップ当選を飾った。2位当選の森に約13万票差をつけ、このうち地元・県北地方だけで約5万票上回った。1区選対本部長代行の県議亀岡義尚は「県北地方で他候補に差をつけることが勝利への絶対条件だが、票の流れを読み切れない」と苦悩する。6年前の選挙のような盛り上がりは見られず、対策に知恵を絞る。
金子は伊達市を中心とする県北地方の地盤を、衆院議員と旧保原町長を務めた父の故・徳之介から引き継いだ。ただ、父の代の後援者は高齢化し、新たな支持層の開拓に迫られている。
7日には世論調査の結果を受け、選対幹部が今後の対策を協議する。地方議員の後援会などの運動状況を点検し、足元を固める戦略を練る。
県連幹事長の県議宗方保は「草の根的な運動こそ選挙の原点。前回、金子と書いた人にもう一度、お願いする。二週間で必ず巻き返す」と力を込めた。
民主の支持団体・連合福島は、傘下の労組の引き締めに懸命だ。相馬地方では連合福島の支援を受け、民主系の地方議員と連携し集票を進める。
◇ ◇
6日、福島市の森の選挙事務所では秘書らが選挙チラシを配布する準備に追われていた。第一区選対本部長の県議桜田葉子は「リードしているというが、県北地方は相手候補の地盤。油断できない」と金子支持者の切り崩しを狙う。
いわき市出身の森は前回、地縁・血縁のない県北地方で苦戦した。今回は後援会に県医師会や県薬剤師会の幹部が名を連ね、事務所にはJAをはじめ、商工関係団体、建設業者からの推薦状が並ぶ。
ただ、選対関係者は選挙戦の実動部隊が十分に確保されていないと明かす。陣営は当初、福島市の選挙事務所を全県本部に位置付ける予定だったが、いわき市の事務所に変更した。
県北で大差をつけられた6年前と同じ轍(てつ)を踏まないため、てこ入れも怠らない。県議らの後援会組織をフル稼働させ、選挙戦終盤の18日に予定している福島市の個人演説会に向けて盛り上げを図る。第一区選対幹事長の福島市議小島衛は「首相が福島で第一声を放ち、ムードを高めてくれた。この雰囲気を維持させ、党の追い風も武器に得票を伸ばしたい」と意気込む。
昨年末の衆院選本県1区で約13万票を獲得した衆院議員亀岡偉民の支援を受け、相馬地方の票を固める。
◇ ◇
岩渕は福島市在住で、福島南高在学中から民青同盟の活動に加わった。福島大卒業後は民青同盟県委員長を務めた経験を持つ。若い世代のリーダーとしての行動力を売り込み、県北地方での浸透を目指す。
党県委員会書記長の町田和史は「避難生活を強いられる双葉郡の住民が数多く暮らす県北地方の仮設住宅をくまなく回る」と話す。
遠藤は、福島市選出の党所属県議、県北地方の市・町議の後援会組織のネットワークなどを活用して支持拡大に取り組んでいる。遠藤の出身組織である県教組が県北地方の県退職教職員協議会支部と連携を深め、票の掘り起こしを図っている。
党県連代表の小川右善は「党が築いた人脈を生かし支持層を拡大していく」と強調する。
福島高、福島大卒の酒井は知人らのネットワークを通じて支援を呼び掛けている。
杉内は福島市を中心に遊説し、政策を訴えている。
■本県選挙区立候補者
(届け出順、敬称略。生は生活、公は公明の推薦)
酒井秀光45幸福新
金子恵美48民主現
遠藤陽子63社民新生
杉内一成80財政新
森雅子48自民現公
岩渕友36共産新
(2013/07/07 15:36カテゴリー:現地ルポ)
2922
:
チバQ
:2013/08/05(月) 23:25:43
http://www.minpo.jp/pub/topics/election2013/2013/07/post_14.html
現地ルポ(中) 投票まで13日 自民地元で足場固め 市長選控えて思惑も いわき・双葉
自民党の現職森雅子は有権者数約27万6千人の地元いわき市で大量得票を狙い、足場固めを急ぐ。民主党の現職金子恵美は党支持層をまとめて巻き返そうと懸命だ。
市内平北白土にある森の選挙事務所は、壁一面に推薦状が並ぶ。市内の企業や団体をはじめ、東日本大震災の復旧工事に当たる建設会社の推薦も目立つ。
森は6年前の選挙で約37万票を獲得したものの、金子に約13万票差をつけられ2位当選だった。市内では金子を上回る約6万8千票を得たが、約5千票差に迫られた。いわき総合選対本部長の県議青木稔は「地元で圧勝しなければ、大差は埋められない」と引き締める。現役閣僚として臨む今回は市内10万票の目標を掲げた。
森の後援会員と党所属国会議員らが集票に動く。地元国会議員は森を除いても衆参で3人おり、態勢は強固にみえる。ただ、9月の市長選は自民系の現職と元県議らが争う構図となり、党組織が割れる懸念もでている。陣営は一枚岩を強調するが、水面下では市長選を見据えた思惑も見え隠れする。
各紙は参院選序盤の世論調査で「森リード」を伝えた。しかし、地域別に森の得票予測を見ると、いわき市は県内各地区に比べて高いとは言えない。陣営は安泰ムードが流れることを警戒する。
◇ ◇
金子は市内平の党県第5区総支部事務所を拠点にしている。地元候補をアピールする森に対抗するため、同市を地元とする党所属国会議員の後援会が中心となって票の取り込みに動いている。
昨年12月の衆院選本県5区で党公認候補は敗れた。だが、市内で約4万5千票を獲得し、比例東北で復活当選した。党に対する風向きが厳しい中で積み上げた票を足掛かりに、陣営は一層の上積みを目指す。得票目標として市内6万票を掲げた。
中・終盤戦はいわき地区連合に一層の支援を求める一方、無党派層への浸透を図る。党県第5区総支部選対事務局長の県議古市三久は「自民現職の地盤でしっかり票をまとめ、全県の選挙戦に弾みをつける」と意気込む。
前回は郵政民営化によって自民と距離を置いた郵政団体から推薦を受けた。政権を失って7カ月、今回は推薦を受けられなかった。企業や他の団体などからの推薦も減った。
盛り返しには森の地盤をどう切り崩すかが課題になる。陣営は支援団体との連携をさらに強め、反転攻勢に転じる考えだ。
◇ ◇
双葉郡の有権者約5万6千人の大半は県内外に避難したままだ。森、金子両陣営は、いわき市をはじめ各地の仮設住宅回りなどを精力的にこなす。
両陣営とも郡内の得票目標を震災前の前回実績より低くした。森は約1万7千票を獲得したのに対し、1万5千票を最低ラインに設定した。金子は前回の約1万8千票に対し、1万6千票とした。
◇ ◇
共産党の新人岩渕友、社民党の新人遠藤陽子はともに被災地のいわき市を重点地域に位置付けた。
岩渕は市内の得票目標を3万票に据え、党所属県議の地盤である平、勿来両地区を中心に支持を広げる戦術を組む。選対事務局長の党いわき・双葉地区委員長菅野宗長は「反自民の受け皿として支持を集める」と話す。
双葉町出身の遠藤は、平成23年の県議選双葉郡選挙区に立候補した。第5区党ブロック事務局長の市議狩野光昭は「避難者と同じ目線で接することができる候補」と強調。仮設住宅などを重点とし、浸透を狙う。
幸福実現党の新人酒井秀光は党いわき支部による街頭活動が中心。財政再建党の新人杉内一成は今後、いわき入りを計画している。 (文中敬称略)
(届け出順、敬称略。生は生活、公は公明の推薦)
(2013/07/08 11:30カテゴリー:現地ルポ)
2923
:
チバQ
:2013/08/05(月) 23:26:51
http://www.minpo.jp/pub/topics/election2013/2013/07/post_15.html
現地ルポ(下) 投票まで12日 「空白地帯」で総力戦 後援組織をフル稼働 県中・県南・会津
有権者約26万人の大票田・郡山市は地元出身の候補者不在の「空白地帯」となっている。各陣営が県中地方の集票に力を入れる。昨年末の衆院選本県2区は自民党候補が圧勝したが、4月の郡山市長選は自民、公明両党推薦の現職が敗れた。各陣営は有権者の政党支持動向をつかみ切れず苦慮する。
自民の現職森雅子は郡山で衆院議員根本匠や県議、市議の後援会を軸に運動を展開する。ただ、市議の一部は市長選のショックを引きずり、「被災地では与党に思わぬ批判が出る」と警戒する。
森は6年前の選挙で、市内で5万1千票を得たが、民主党の現職金子恵美に2万票差をつけられた。郡山選対本部長の県議勅使河原正之は「閣僚とはいえ2万票を挽回するのは容易でない」と言う。中盤以降は一人でも多くの有権者と握手する「触れ合い作戦」を展開する。
金子は参院議員増子輝彦の後援会と郡山地区連合を足場に浸透を図る。
衆院選本県2区では、民主の前職が離党して立候補し党の支持層が割れた。市議の一人は「基盤が崩れている中で票を集めるのは難しい」と参院選への影響を懸念する。
2区選対本部幹事長の県議佐久間俊男は「6年前の追い風はない。取り組みを地道に訴えるしかない」と正攻法を強調する。今後は市内をきめ細かく回り、政権への批判票や浮動票の取り込みを狙う。
◇ ◇
県南地方と地域がほぼ重なる衆院本県3区は5回連続で民主の衆院議員玄葉光一郎が自民候補を退けている。金子は玄葉の後援会から支持を広げていく戦略だ。一方、森を支える自民各支部は政権復帰後、初の国政選挙となる今回の参院選を党勢拡大のスタートラインと位置付け、玄葉支持層を必死に切り崩している。
6年前の選挙は金子が県南地方20市町村で約9万9千票を集め、森に2万8千票差をつけた。
昨年末の衆院選で玄葉は党に逆風が吹く中、約10万8千票を獲得した。金子陣営は、その10万票を基に現状分析し、9万票を目標に据えた。
しかし、県北地方出身の金子の名前を、玄葉後援会の末端までいかに浸透させるかが課題だ。第3区総合選対本部長の県議三村博昭は「金子の復興政務官としての実績をアピールし、議席死守を目指す」と意気込む。
森は個人後援会をはじめ、自民の衆院議員菅野佐智子や県議らの後援組織をフル稼働させ支持拡大を狙う。目標は6年前を約1万票上回る8万票とした。
第3区選対本部長の県議満山喜一は「次期衆院選を意識しながら、きめ細かく支持者獲得に努める」と力を込める。
◇ ◇
会津地方で、森陣営は昨年末の衆院選本県4区で初当選した自民の衆院議員菅家一郎らが中心となって発足させた全会津後援会を集票母体とする。
同地方の有権者は約24万人いる。6年前は金子が7万9千票を得たのに対し、森は5万7千票だった。今回、森は得票目標を8万票以上に設定した。会津地区選対本部長の県議杉山純一は「手応えはあるが油断は禁物。浮動票や高齢者の票の獲得に力を入れる」と厳しい表情を崩さない。
金子陣営は党所属県議や市議らが活発に動く。政界を引退した元衆院副議長渡部恒三が集会などに駆け付け、支持を訴えている。目標は6年前並みの7万票とした。
しかし、足元に不安を抱えている。衆院選本県4区で民主は公認候補擁立を見送り、渡部支援者の一部が自民候補に流れた。第4総支部総合選対本部長の県議渡部譲は「組織の枠組みは6年前と変わらない。支援者一人一人の活動を強化したい」と総力戦をアピールする。
会津若松市を地盤とする衆院議員小熊慎司の日本維新の会が自主投票を決め、支持者の動きが注目される。同党県総支部幹事長の県議本田朋は「選挙区の投票は党員の判断。党としては比例代表に全力を投じる」としている。
◇ ◇
共産党の新人岩渕友と社民党の新人遠藤陽子は県中、県南、会津各地方の票の掘り起こしに懸命だ。
岩渕は1日に街頭演説を約15カ所こなし、仮設住宅にも足を運んでいる。党県委員会書記長の町田和史は「県内を満遍なく回り、政策に理解を求める」と話している。
遠藤は各地の支援労組や党員を動員し、仮設住宅や市街地を遊説する。党県連代表の小川右善は「支援者の元へ足を運び、直接訴えを伝えたい」と成果を期待する。
幸福実現党の新人酒井秀光は県内各支部と連携し街頭演説を続ける。財政再建党の新人杉内一成は浸透に努めている。(文中敬称略)
(2013/07/11 17:06カテゴリー:現地ルポ)
2924
:
チバQ
:2013/08/05(月) 23:28:37
http://www.minyu-net.com/osusume/saninsen2013/news/serial/sentaku1.html
【 自 民 】
【 上 】
復興へ向け増す責任
負託に問われる手腕
「今まで以上に重い荷物を背負い込んだ。県民の負託にどう応えていくのかが問われる」。圧勝の喜びから一夜明けた22日、福島市中町の自民党県連会館で開いた県連役員会。当選した森雅子の選対本部長を務めた副会長佐藤憲保が参院選勝利について総括した。
一方、幹事長の平出孝朗は、同郷の故伊東正義がかつて残した「与党の立場で圧勝すればおごりが出る」という言葉を思い浮かべていた。平出は「政権におごりが出れば、県連として意見を申し上げる」と述べ、安倍内閣に対する毅然(きぜん)とした姿勢を強調した。
衆参の「ねじれ」解消で与党による政策の実現度は高まるとみられるが、県連幹部らが一様に懸念するのは復興施策の縮小だ。
大勝におごりが出るのを戒める平出幹事長(右)=22日午前、福島市・自民党県連
復興予算も無尽蔵ではあり得ない。福島選挙区や被災地を抱える選挙区を除いては、自民の訴えは経済政策が大部分を占めた。
しかも、改選数の削減で与野党合わせた本県選出の参院議員数は1人減り、国への発言力確保など当選者が果たすべき役割は増した。県議会の最大会派としても本県の復興策を主導し国政にどう伝えていけるか、県連の手腕が問われるのは、まさにこれからだ。
さかのぼること半日前の21日夜。県連の選対事務所で福島選挙区の開票情報がテレビ画面に映し出される中、ある幹部が意気込むでもなしにつぶやいた。「次は知事選だな」。周りの幹部たちはゆっくりと首を縦に振ったものの、誰も言葉を重ねない。圧勝した県連にとって、来年秋の知事選の対応は今後の最大の焦点だ。
県連は前回2010(平成22)年の知事選で佐藤雄平を推薦した。「佐藤県政を総括しないと次の対応を決められない」という建前がある。県連内部でも、いわき市長選出馬に向け総務会長を務めていた県議が辞職し、空席のまま。今秋には役員改選も控えており、現幹部は積極的な動きが取りにくい時期に入っている。
ただ、県連所属の国会議員は8人を数え、県議会でも最大会派を握る。知事選で主体的な動きを求める声が上がるのは必至だ。
平出は、知事選への対応を白紙として、今後の対応については明言を避け、「選挙を通じて浮かび上がったのは、県民の願いは復興のスピードを上げること。復興を加速させる知事が必要だ」と言葉を選んだ。
◇
自民党が大勝し参院第1党に復帰、衆参の「ねじれ」が解消された参院選。福島選挙区は改選数が2から1に削減され、1998(平成10)年以降、自民、民主両党で議席を分け合ってきた構図が崩れた。県内有権者は選択に当たって何を望んだのか。県内政党の動きを検証し今後の県政への影響を探った。(文中敬称略)
−−− 2013年7月23日付〔福島民友新聞連載掲載〕 −−−
2925
:
チバQ
:2013/08/05(月) 23:28:59
http://www.minyu-net.com/osusume/saninsen2013/news/serial/sentaku2.html
【 民 主 】
【 中 】
逆風に加え連携不足
鍵握る衆院候補選定
「泥水をすすり、血のにじむような努力をしないと党再生はできない」。参院選の惨敗から一夜明けた22日、総括会議のため福島市の民主党県連事務所に集まった幹部らは硬い表情を崩さず、疲労感を漂わせた。
「二大政党の一翼を担う誇りと信念を持ち続けることが福島の復興再生に直結する」。県連代表の増子輝彦は会議後、党再生への意気込みを強弁してみせた。しかし、政権担当時に衆参両院で最大8人いた国会議員は3人に減り、二大政党で対抗すべき自民党に水をあけられた。国政選挙連敗で土俵際に追い込まれ、浮上の糸口さえつかめていない。
党の立て直しへ結束を訴える増子代表(右)=22日、福島市・民主党県連事務所
政権を失った昨年の衆院選で唯一、小選挙区の議席を守った元外相の玄葉光一郎は選対本部長として自身の選挙よりも県内に張り付たが、牙城の福島3区でも自民候補に倍近い差を付けられ、逆風をはね返すだけの影響力を発揮できなかった。「何が良くて何が良くなかったか、強い危機感を持たなければならない」。玄葉が会議で危機意識を高めるよう迫ったのは「組織がぎくしゃくして一枚岩といえる態勢ではなかった」(県連関係者)からだ。
参院選は候補者の後援会と県連、連合福島を核に選対本部を組織。政権担当時の震災と原発事故対応などをめぐる党への批判が逆風として吹きやまない中、組織間で戦略的に連携し切れず、連合福島などに各地の票固めを頼る従来の手法だけでは通用しなかった。「逆風を受け止めるだけの選挙態勢を準備できなかった」と増子も認める。
県内組織の脆弱(ぜいじゃく)さに拍車を掛けたのは、要を担う衆院小選挙区の候補者が空席のままの問題が根深い。前任者の離党や引退で1、2、4区は暫定的な体制が続き後任擁立が党再建の鍵を握る。幹事長の宗方保は「離党と分裂が党勢をそいだ大きな要因。腰を据えて組織をつくり直す必要がある」と表情を引き締める。県連は8月にも総括会議を再度開き、候補者選定の動きを本格化させる構えだ。
県政界では知事の佐藤雄平を支える県政与党として正念場を迎える。今秋に組み替わる県議会主要ポストを自民が独占、復興政策の実行をめぐっても党の存在感が埋没し、来年の知事選に向けて求心力低下を引き起こす可能性をはらむ。
再来年は県議選が続き、衆参両院が任期満了の3年後まで国政選挙は行われないとの見方もある。県連は各地を巡り県民や各種団体と対話を重ね、支持基盤を固めることに再生の活路を見いだしたい考えだ。政調会長の宮下雅志は「3年間が生き残りを懸けた戦いになる」と焦りを募らす。県民の信頼を取り戻し、党勢を立て直せるか、大きな岐路に立つ。(文中敬称略)
−−− 2013年7月24日付〔福島民友新聞連載掲載〕 −−−
2926
:
チバQ
:2013/08/05(月) 23:30:11
http://www.minyu-net.com/osusume/saninsen2013/news/serial/sentaku3.html
【 中小政党の明暗 】
【 下 】
共産自信、公明存在感
社民、維新は「足踏み」
参院選福島選挙区の選挙会が開かれた24日、森雅子の当選が淡々と決まったころ、福島市南矢野目の共産党県委員会の会議室は熱気に包まれていた。「県民の期待に応えられた。90年代後半の躍進に次ぐ『躍進』だ」。県委員長の久保田仁の鼻息は荒い。
党が主戦場とした比例代表の得票は、檜枝岐村を除く58市町村で前回参院選を上回った。久保田は、比例で12万票を獲得した1998年(平成10)年の第18回参院選になぞらえる。
民主失速で受け皿を失った反自民票を、「自共対決」を打ち出すことで取り込みを図った。県内比例票は7万5000票。近年減少傾向をたどっていた比例票が増加に転じた点に県委員会は注目する。
福島選挙区の当選者を決める選挙会は淡々と行われた=24日午前、福島市・自治会館
ただ、12万票を得た当時の勢いはない。福島選挙区の公認候補は法定得票に届かなかった。無党派層の一部に食い込めたことを背景に党幹部は自信をみせ、久保田は「次は地方選だ」と号令を掛ける。年内には福島、いわき両市長選、そして来年は知事選が控える。
公明党は、選挙区では自民党と協力体制を取り、比例では地元候補でもある若松謙維(石川町出身)を国会に送り出した。21日の開票を郡山市の党県本部で見守った県本部代表の甚野源次郎は、地元国会議員の誕生に「復興への県民の期待を感じる」と表情を崩した。若松の総得票の1割超を県内で集めたことで結束力に自信を深めた。
連立を組む自民党の圧勝で国会の「ねじれ」も解消した。憲法改正や集団的自衛権に関して右傾化が指摘される安倍政権に対し、ブレーキ役として存在感を示すのかが今後の注目点だ。
選挙区に独自候補を擁立した社民党は反自民票の受け皿を目指したが、共産党の影に隠れ、党勢退潮に歯止めはかからなかった。県連代表の小川右善は「政党の規模が小さくなり過ぎ、有権者の期待感を受け止められなくなっている」と危機感をあらわにする。小川は「護憲などの政策で一致した野党と共闘を組めるか、重要な局面となる」と表情を引き締めた。
連携を模索するのは日本維新の会も一緒だが、事情は異なる。昨年12月の衆院選では県内で比例16万票を集めた維新だったが、共同代表の橋下徹の従軍慰安婦発言の影響で勢いは足踏み状態。参院選の県内比例票は6万票にとどまった。
4月に県総支部を立ち上げたが、県内で組織定着が進んだとはいえない。ただ県内では共産票に迫る票を獲得したことで、県総支部幹事長の本田朋は「一定の手応えは得られた」と話す。本田は「直前まで連携協議を重ねたみんなの党との連携も模索したい」とし、党勢拡大に向けた試行錯誤を続ける。(文中敬称略)
−−− 2013年7月25日付〔福島民友新聞連載掲載〕 −−−
2927
:
チバQ
:2013/08/05(月) 23:34:59
http://www.toonippo.co.jp/news_too/nto2013/20130722133921.asp
離党、落選…18年来の悲願果たす
「必ずや青森県を代表する政治家になることを、この場で誓います」。18年前、1995年の7月23日夜。参院選の投開票日、当時36歳だった滝沢求さんは拳を突き上げて支持者にそう宣言した。中曽根康弘元首相の公設秘書を務めた後、八戸市に帰郷し打って出た参院選。候補者5人中、最下位得票という厳しい結果だったが、同市に構えた選挙事務所で再起を誓った。
「突っ走っていくよなあ、俺も」。54歳になった今もその思いは変わらない。自民党を離党してまで出馬した18年前の参院選のほかにも、一度決めたら突き進む性格をうかがわせるエピソードがある。
2003年3月、県議会は木村守男知事(当時)の女性問題をめぐり大揺れだった。自民党会派は、知事不信任への賛否で意見集約できず分裂状態に。結局、不信任動議は同月18日夕、自民党の一部議員や他会派、無所属の計30人が名を連ね、議長に提出された。
当時、県議2期目だった滝沢さんは、自民党会派の若手議員7人でつくる「21の会」の会長。動議提出前の記者会見で「多くの県民の心は離れている。このままでは正常な県政運営は困難」と断じ、いち早く不信任を表明した。
滝沢さんの仲人は、他ならぬ木村元知事。かつての恩義を胸にしまい込み、辞任を突きつける急先鋒(せんぽう)となった。「県民の立場で考えたとき、説明不足だと感じた。大きな節目だった」と振り返る。
その木村元知事に、今回の選挙で激励を受けた。序盤戦、上北郡での街頭活動中、目の前に止まった車から木村元知事が現れた。思わぬ形での再会。「全くの偶然。しっかり頑張れと言葉を掛けてもらった。(元知事は)政治家の先輩。これからもご指導いただきたい」と神妙な顔つきで語る。
選挙戦中の街頭演説では「日本の成長に必要なのは青森県の再生」「一緒に希望をつくりましょう」と力説し聴衆を盛り上げた。
しかし、賛否が分かれそうな具体的な政策には踏み込まず、最後まで“安全運転”に徹した。選挙戦について記者がコメントを求めると、「どう答えればいいかな」と思い悩むこともしばしば。発言は慎重の上にも慎重だった。
用心深く状況を見極め、ここと決めたら一直線に突っ走る―。そうしてついに、国政への切符をつかんだ。
「求(もとめ)」と名付けたのは、父であり、県議の先輩でもある故・章次さん。幼い頃は自分の名前が好きではなかったが、今では誇りに思うという。「政治家を志したのも、この名前が理由かもしれない。世の中に求められる人間になれ―という願いがこもっているから」
2928
:
チバQ
:2013/08/05(月) 23:36:30
http://www.toonippo.co.jp/news_too/nto2013/20130708101331.asp
2013年7月8日(月)
民主離党の平山候補に父の名使われ不快感/田名部氏
「もういいかげんにしてくれないかな」。参院選に無所属で立候補している工藤信候補を支援する民主党県連の田名部匡代代表は7日、生活の党の平山幸司候補が、八戸市内の街頭演説で匡代氏の父・匡省氏の名前を再三挙げていることに、強い不快感を示した。
同日、館鼻岸壁の朝市で遊説を開始した平山氏は「泥舟でも漕(こ)ぎ続ければ沈まないと匡省先生から聴いた。先生の思いをしっかりと引き継ぎたい」「先生をお支えいただいた八戸市民のみなさんから、思いを引き継ぐ平山にお力添えを」などと各地で訴えた。
これを街頭などで聞いた匡代氏は、同市の下長公民館で開いた工藤氏の演説会で報道陣に感想を問われ「やんわりと、(やめてほしいと)言ったんだけれど…」と硬い表情。平山氏が民主党を離党した経緯があるだけに、あいさつで「父の名前を利用するなんて。少しでも父に思いがあるならば(そんな演説はしないだろう)とがっかり。ちょっと道理から外れていませんか」と来場者に訴えた。
平山候補は本紙取材に「名前を利用していると取られたのは残念。匡省先生への敬意を示すと同時に、先生が守り抜いた非自民の議席の大切さを伝えたかった」と説明した。
2929
:
チバQ
:2013/08/05(月) 23:41:46
http://cgi.daily-tohoku.co.jp/cgi-bin/kikaku/kikaku2013/seikai/seikai_01.htm
13参院選青森・岩手 政界の行方
(上)議席独占
(2013/07/23)
21日午後8時。参院選の投票が締め切られると同時に、青森選挙区で自民党新人滝沢求氏の「ゼロ当確」が伝えられ、“自民王国”が完全復活した。
民主党から政権を奪還した昨年の衆院選に続いての圧倒的な勝利。青森県内の衆参全6議席を独占するのは、実に24年ぶりだ。滝沢氏の選挙事務所で、関係者は他を寄せ付けない完勝に沸き返った。
この20年、民主を中心にした非自民と激しい勢力争いを繰り広げてきた。一時は国会議員の数で民主に水をあけられたこともあったが、県内唯一の非自民議席を奪取することで、長かった戦いに一つの区切りを付けた。
だが、喜びもつかの間、大島理森元副総裁は当選セレモニーを終えると、神妙な表情で自民が負う責任の重さを口にした。
「これだけの圧勝をさせていただいた以上、県政運営の全てにおいて対応していかなければならない」
■ □
民主としのぎを削る中でも、常に県政界の中核を担ってきた。国会議員が5人から6人に増えても主導権を握る構図は変わらない。
とはいえ、「独占」が持つ意味は重い。神山久志県連幹事長は「言い逃れは一切できなくなった。批判も甘んじて受けなければならない」と指摘。山積する課題に取り組む覚悟を示す。
だが、選挙戦での訴えは、首都圏で一定の成果を挙げている安倍晋三首相の経済政策「アベノミクス」のアピールに特化。与党の覚悟を強く感じる場面は少なかった。
環太平洋連携協定(TPP)交渉への参加を控え、原発の新規制基準に基づく再稼働の審査が始まり、来年に消費税増税を予定しているにもかかわらず、これらの問題は積極的に取り上げなかった。
ある県連幹部は「リスクを冒してまで、良い流れを変える必要はなかったということだ」と内情を明かす。
県民を刺激しかねない、賛否が割れる問題に踏み込まない姿勢に対しては、野党を中心に「争点ぼかしだ」との批判が根強い。
■ □
今回の参院選では、2年後に任期満了を迎える三村申吾知事をはじめ、県内の多くの首長が自民支持を鮮明に打ち出した。二大政党の一翼を担ってきた民主との両にらみだった業界団体も、多くが自民に回帰した。
県議会では、複数の議員が自民への合流を模索しており、参院選の結果を受け、その動きが加速化する可能性がある。県内は“オール自民化”の様相すら呈している。
自民は国政、県政の圧倒的な与党として求心力を高め、さらに肥大化に向かうのか。「前の民主政権への思いを踏まえて、今の自民への期待がある。より謙虚に、丁寧に政治を進めていく」。木村太郎県連会長は自戒を込めて語った。
【写真説明】
参院選で圧勝し、乾杯する自民幹部ら。重要課題に向き合う覚悟が問われている=21日、青森市の選挙事務所
2930
:
チバQ
:2013/08/05(月) 23:42:16
http://cgi.daily-tohoku.co.jp/cgi-bin/kikaku/kikaku2013/seikai/seikai_02.htm
13参院選青森・岩手 政界の行方
(中)混迷の非自民
(2013/07/24)
「もう(万歳を)やったんだ…」
21日午後8時すぎ。推薦した無所属新人・工藤信氏の選挙事務所で、民主党青森県連の田名部匡代代表は表情を曇らせた。
開票率0%でも、テレビは青森選挙区を含め、自民党候補の当確を次々と報じていた。当選者を囲んで歓喜に沸く光景は、6年前には民主のものだった。
2007年の参院選。民主が擁立した新人の平山幸司氏は30万5千票余を獲得、自民の現職候補を打ち破った。2年後の衆院選での政権奪取につながる、鮮やかな勝利だった。
■ □
あれから6年。民主は再び野党として迎えた参院選で、独自候補の擁立を断念。不戦敗回避のため、工藤氏を推薦した。
過去最多の6人による乱戦。民主を離党して生活の党に入った平山氏、10年の参院選と昨年の衆院選で民主公認だった、みんなの党の波多野里奈氏とも相まみえた。
結果は4位。牙城であるはずの三八地域では離党組2人も下回った。推薦候補とはいえ、党勢の衰退をあらためて突き付けられた。
非自民の保守勢力は、それぞれに候補を立てて支持を訴えた。しかし、政党の離合集散に対する有権者の批判も背景に、政権批判票の受け皿にはなり得なかった。
一方、政局と一線を画してきた共産党の得票は前回を大きく上回り、野党の中で存在感を示した。
「(自民への)一極集中の構図を招いたのは、野党にも責任がある」。選挙結果を受けた非自民各党の認識は、総じて一致する。
■ □
「現状では何回選挙を戦っても同じ結果になる。昔の県民協会のような組織も含め、野党連携の在り方を勉強したい」
「自民1強時代」が到来した中、田名部氏は今後の非自民勢力の在り方について、緩やかな協力関係を選択肢の一つに挙げる。
議席を失った平山氏も「党中央がどう考えるかだが、小沢一郎代表も、このままでは自民に対抗できないと言っている」と連携の必要性に言及する。
非自民の再編に向けた動きは、中央レベルで活発化する可能性がある。一方、県内では、再編を見据えた思惑も見え隠れする。
全国的には着実に支持を広げているみんなの波多野氏は「野党再編は必ず来る。その時、受け皿になれるよう努力する」と言ってはばからない。
これまで非自民の中核を担ってきた民主では、平山、波多野両氏に対するアレルギーが依然として根強い。連携は容易でない。
野党結集の必要性を肌で感じながらも、それぞれのメンツが絡み合い、見いだせない着地点。トンネルの出口は、まだ先だ。
【写真説明】
街頭で支持を訴えた民主県連の田名部匡代代表(左)。しかし、推薦候補が惨敗し、党勢の衰退に歯止めがかからなかった=20日、弘前市
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:
チバQ
:2013/08/05(月) 23:42:42
http://cgi.daily-tohoku.co.jp/cgi-bin/kikaku/kikaku2013/seikai/seikai_03.htm
13参院選青森・岩手 政界の行方
(下)流動化進む岩手
(2013/07/25)
「小沢王国がどうなるとか、自民が21年ぶりに議席を狙うとかが話題になったが、岩手県の抱えている復興が最優先だ」
過去最多の6人による乱戦となった岩手選挙区で、3選を果たした無所属現職の平野達男氏。2位以下を大きく引き離しての勝利に、こう胸を張った。
退潮著しい民主に見切りを付けて参院選に臨んだ平野氏を支えたのは、同調して離党した岩手県議や、一部の民主県議、地域政党いわて、県議OBら。「復興に必要な人が誰かを県民がしっかりと選択した結果」と口をそろえる。
地域政党いわての飯沢匡代表は「一つの政治支配が変化するだろう」と圧倒的な強さを誇った「小沢王国」の衰退ぶりを強調する。
「岩手の政治を良くしようという人が前に出る、風通しの良い風土をつくることが大事」とも語り、生活の党を率いる小沢一郎氏に対抗し得る、非自民勢力による新たな結集軸の誕生に期待を寄せる。
■ □
生活は擁立した新人候補が惨敗し、全国の選挙区と比例代表でも議席を獲得できなかった。
民主分裂から、国民の生活が第一、日本未来の党、生活とわずか1年の間に合従連衡が繰り返されたことに、支持者からは「置き去りにされた」との不満も漏れる。
佐々木順一県連幹事長は「党の存在や政策を知ってもらう時間が不足した」と敗因を挙げる。それでも「国民の生活を守る主義を今後も強力に訴える。その構成員に小沢先生もいるということ」と強気の構えを崩さない。
惨敗した民主は、平野氏の離党が最後まで尾を引いた。階猛県連代表は「一緒に戦おうとした平野さんが別の形で当選し複雑だ」と心境を吐露。24日、参院会派の新党改革に合流した平野氏と連携する可能性については「政治的に微妙な話」と述べるにとどめる。
■ □
平野氏に大きく水をあけられた自民。最重点区と位置付けた党本部の全面支援を受けたが、県外出身である新人田中真一氏を国政に送り込むだけの実力はなかった。
県連幹部は「岩手が変わる重要な選挙だった」と悔やむ。県内の基盤強化と〝勝てる候補者〟の発掘、育成というかねての課題に直面している。
権勢を振るった小沢氏の求心力が低下し、流動化が加速する岩手県政界。各政治勢力の思惑が絡み、その行方は混沌(こんとん)としている。(参院選取材班)
【写真説明】
平野達男氏(右)の3選を喜ぶ、民主の渡辺幸貫県議(左)、無所属の五日市王県議(右から2人目)ら=21日、盛岡市の選挙事務所
2932
:
チバQ
:2013/08/05(月) 23:47:30
http://www.jomo-news.co.jp/ns/4713745063963413/news.html
2013参院選 検証(上) 統一地方選へ動き
更新日時:2013年7月23日(火) AM 07:00
参院選から一夜明けた22日、群馬選挙区で激しい戦いを繰り広げた各党は、2年後の知事選、県議選を見据え動き始めた。山本一太氏の4選を過去最多得票で飾った自民党県連は祝勝ムードを戒めつつ、この勢いを維持して統一地方選に臨みたい考え。敗れた民主党県連は常任幹事会で参院選を総括し、組織の再構築を急ぐ方針。共産党はインターネットを使った選挙運動に手応えを感じ、日頃からの情報発信を強化して支持拡大を進める。
山本氏の選挙戦を支えた須藤昭男幹事長は同日、お祝いに駆け付けた支持者らの対応に追われた。話題が58万票という山本氏の得票に及ぶと「この得票は自民の実績への評価ではなく、今後進める政策への期待の現れ。ここからが正念場」と口元を引き締めた。
山本氏は全国の党公認候補の応援のため、公示後の県内入りは実質3日間。〝留守〟は衆院議員や県議、市町村議が選挙カーに交互に乗り、候補者不在の選挙戦を支えた。5小選挙区で勝利した昨年の衆院選の総得票数は49万票。自民票が減少傾向にあっただけに、山本氏が獲得した58万票は党県連にとって明るい材料。今後も各議員が結束して、保守王国にふさわしい結果を引き出したい考えだ。
「応援を受けたのに、大変厳しい結果になってしまった」。民主党県連の黒沢孝行会長は同日、疲労の色をにじませつつ、連合群馬傘下の労組などへのおわび行脚に追われた。
2010年の前回参院選と比べて群馬選挙区の得票は半分以下。昨年12月の衆院選に続く惨敗に、労組には「候補者擁立が毎回遅れている。県連は戦える態勢づくりを本気で考えるべきだ」との不満がくすぶる。
県連は27日に常任幹事会を開き、参院選の総括と、退潮傾向にある党勢の巻き返し策を議論する。黒沢会長は「2年後の統一地方選を見据えて組織再構築と人材育成を急ぐ」と続投の意向。県議の一人は「逆風で、全国の民主が負けた。県連内に責任をなすりつけ合う余裕はない」と代弁する。
共産党は前回の参院選から選挙区で約1万6千票、比例代表で2万票以上伸ばした。小菅啓司県委員長は「都議選の躍進後、党への期待や注目が集まり、党の提起に共感してもらえた」と分析する。
今後はインターネットを積極活用した情報発信を検討する。憲法改正阻止や脱原発などの政策を訴えて安倍政権との対立軸を示し、支持を広げる方針だ。
2933
:
チバQ
:2013/08/05(月) 23:48:16
http://www.jomo-news.co.jp/ns/5013746253817089/news.html
2013参院選 検証(中) 主要業界団体 自民に回帰
更新日時:2013年7月24日(水) AM 09:00
・関係維持に腐心
「敵対したわけではないことは、自民党にも分かってもらえているはずだ」
政府が環太平洋連携協定(TPP)交渉に参加した23日、参院選群馬選挙区を自主投票としたJAグループ群馬の幹部の一人は、水面下で自民党との関係維持に腐心したことを示唆。今後の交渉で農畜産物の関税堅持を求めるため、安倍政権への影響力を残せたとの見方を示した。
JAは山本一太氏の選挙事務所に自前の施設を提供し、集会では各地のJA幹部がひな壇に並んだ。党県連も配慮し、比例代表のJA組織内候補の県内集会には国会議員や県議が出席。山本氏は演説で「TPPに疑問があるのは分かる。自主投票でも十分」と理解を示した。
一部のJAは他党候補を支援したが、上毛新聞社が実施した世論調査では農業者の8割近くが山本氏へ投票すると回答、自主投票でも投票先に大きな変化はなかった。
昨年の衆院選で自民が政権に復帰。一時は距離を置いた郵便局長会、県医師会、県建設業協会など主要な業界団体は自民支持に回帰。山本氏の県内最多得票の原動力となった。
・一部産別が猛反発
対照的だったのが民主党。加賀谷富士子氏が改憲反対、原発再稼働反対、TPP反対の姿勢を打ち出したことに、一部の産別労組が猛反発、推薦の取り消しや見送りが相次いだ。
選挙戦終盤の17日、民主が高崎市内で開いた総決起集会で、連合が比例代表に擁立した組織内候補9人のうち、壇上で紹介されたのは8人だった。加賀谷氏の主張に反発する産別労組が出席を辞退した。選挙期間で陣営最大の1500人余りを集め、海江田万里代表も駆けつけた集会は、支持基盤のほころびを印象づける結果となった。
連合群馬の幹部は「労組によって政策への温度差はさまざま。候補者に極論を展開されると結束は難しい」と渋い顔で振り返る。出口調査によると、民主支持層の3割近くが山本氏へ流れた。加賀谷氏の主張は一部のJAや市民グループとの連携につながったが、広がりを欠いた。
TPPへの反対を強く訴えた共産は一部のJA幹部から支援を取り付けた。この幹部は店橋世津子氏と並んで街頭演説し、「TPP反対」を訴えた。党関係者は「今後の大きな手応えになる」と成果を強調した。
2934
:
チバQ
:2013/08/05(月) 23:48:57
http://www.jomo-news.co.jp/ns/1713746775409149/news.html
2013参院選 検証(下) 浮動票狙いネット発信
更新日時:2013年7月25日(木) AM 07:00
●候補不在補う
「今回はインターネットを使える選挙です。写真と動画を撮り、フェイスブックやツイッターで広めてください」
参院選が公示された7月4日、自民党の山本一太氏が太田市内で行った街頭演説で、司会を務めた県議が聴衆に呼び掛けた。参院選から解禁されたインターネットによる選挙運動を、少しでも有権者に周知しようとの狙いからだ。
山本氏はブログの発信力に定評があり、1カ月のアクセス数は90万件と永田町有数だ。17日間の選挙期間中も51本の文章をブログで公開した。実質3日間しか県内入りできなかったが、陣営はネットを通じた山本氏の発信が有権者に毎日届いたことが、圧勝を後押ししたとみる。
選挙戦では山本氏以外の各陣営も、浮動票獲得に生かそうと、戦略に頭を悩ませた。専従スタッフを配置し、遊説に同行して写真や動画を撮影したり、ツイッターを更新して親しみやすさをアピールした。
●双方向生かせず
民主党の加賀谷富士子氏の選対役員は「何を発信するか、軸足が最後まで定まらなかった」と悔やむ。陣営は有権者とネットで政策を語り合い、有権者に情報を拡散してもらう戦略を描いた。だが、時間的余裕がなく、投稿は短文の活動報告や集会の告知が中心。有権者の質問にもほとんど返信できず、ネットの双方向性機能を十分生かすことができなかった。
対策部隊を立ち上げて全国的にネット選挙に取り組んだ共産党。3年前の参院選と比べ、県内で選挙区約1万6000票、比例2万票以上得票を伸ばしたのはネット効果もあったと分析する。だが、準備不足は否めなかったとして、党県委員会は議員や選挙を目指す党員らが今後、日常的にブログやツイッターを更新する必要性を指摘した
共同通信社が参院選投開票日に実施した出口調査によると、86.6%がネットを「参考にしなかった」と回答。ネット利用機会が多い20代でも、「参考にした」は29.2%にとどまった。選挙運動に解禁されたネットをどう有効に活用するか。舞台は地方選に移る。
8月25日に告示される渋川市長選の立候補予定者の陣営は「政策や人物をアピールする機会を増やすためにも取り組む」とネット活用に意欲を示した。有権者とつながる有効な手段としてネットを生かすには、周到な準備が欠かせない。
2935
:
チバQ
:2013/08/06(火) 00:18:32
http://www.gifu-np.co.jp/senkyo/23saninsen/kikaku11_20130714_1.shtml
(上)1人区の争い 組織力とネット駆使
2013年 7月14日
支持を呼び掛ける陣営。広い参院選岐阜選挙区では組織力が欠かせない=JR大垣駅前
「がちんこ勝負になった」。改選数が1になり、民主党県連の関係者は意気込んでいる。
岐阜選挙区は過去4回、二つの枠を自民系と民主の候補が分け合ってきた。「3年前の参院選に民主党から2人を出すまで、ほぼ無風だった」
広大な県内全域が選挙区の参院選は、組織力がより重要となるが、今回も地方組織の強化という以前からの課題が重くのしかかる。実動部隊となる県議も自民の30人に対して民主系は8人だ。
少ないマンパワーをカバーする手段として、吉田候補の陣営が重視するのがインターネットだ。
今回から解禁されたインターネットを使った選挙運動。使い方によっては組織力がなくても有権者に声が届く。吉田陣営の交流サイト「フェイスブック(FB)」には各地の街頭演説の様子を掲載。ここを窓口に、憲法改正や社会保障などの政策論争に持ち込みたい考えだ。
一方の自民党は安倍内閣の高支持率を追い風に「勝つなら思いっきり勝とう」(古屋圭司県連会長)と、目標を引き上げる発言が出始めている。
党本部は閣僚や党幹部を次々と投入。大野候補を後押しする。15日には安倍晋三首相が大野候補の地元羽島市に応援に入る予定。全体の勝敗を左右する改選1人区の必勝に向け、国会議員、県議を中心に総力で組織戦を展開している。
中でも、県連が力を入れるのは期日前投票。比例代表で自民票が伸びれば、選挙区の得票も上積みが期待できるとみて、業界団体の集会では期日前投票を呼び掛けている。警戒するのは緩み。「参院選は急に潮目が変わることがある」と組織の引き締めに余念がない。
1人区では2位を狙う戦いに意味はない。優勢が伝えられる自民への不満をまとめて取り込み、トップを狙うしかない。鈴木候補を擁立した共産党の松岡清県委員長は「1人区となり、政党間の戦いの様相が色濃くなった」と感じている。「今の自民党政権を批判できるのは共産党のみ。対決軸を前面に押し出したい」と意欲を燃やす。躍進した都議選の勢いを岐阜につなげたいとしている。
諸派の加納候補は県内各地で消費税増税の廃止、国防強化などを訴える。
2936
:
チバQ
:2013/08/06(火) 00:20:48
http://www.chunichi.co.jp/article/senkyo/sanin2013/mie/CK2013072302000230.html
<地殻変動参院選から>(上) 民主、組織頼みの選挙限界 2013年7月23日 支持者に頭を下げる高橋千秋さん(左)。右は岡田克也元副総理=津市の事務所で
自民への追い風は、王国をも、いとも簡単にのみ込んだ。二十一日投開票された参院選三重選挙区で自民新人の吉川有美さん(39)が、民主現職の高橋千秋さん(56)を退け、十五年ぶりに自民議席を奪い返した。補選を含めて過去五連勝を誇りながらも今回、凋落(ちょうらく)ぶりが際立った民主。昨年末の衆院選に続く勝利で復権を印象付けた自民。全国屈指の民主王国の「地殻変動」を振り返り、今後を展望する。
投票を翌日に控えた二十日夜。近鉄四日市駅前で、最後の街頭演説を終えた民主の岡田克也元副総理は充実した表情を浮かべ、記者団に手応えを話した。「相手と並ぶところまで来たと思う。北勢ではむしろ勝っているのではないか」
その感触は、自身の精力的な活動に裏打ちされていた。衆院選での敗北以降、高橋さんの全面支援に入り、連日朝の駅立ちに五百社の企業回り。異例の応援に、陣営内では「候補者がもう一人いるかのよう」と評された。
だが開票結果は、予想を裏切る内容。県中南部だけでなく、お膝元の四日市市や桑名市をはじめ、北勢地方のほとんどで競り負けた。テレビが自民の当確を報じる中、津市の事務所にいた岡田元副総理は終始険しい顔。「昨年の衆院選は民主を罰する選挙、今回はアベノミクスへの期待感。空気と戦っていたようだった」と敗戦を振り返った。
民主王国を支えてきたのは、組合員数十三万人を抱える連合三重と、県議会の最大会派「新政みえ」との選挙共闘。「三重県方式」とも呼ばれ、今回も各地で組織力を生かした選挙戦を展開した。新政みえの三谷哲央代表は、昨年の衆院選で国会議員が二人に減ったマイナス面を挙げながらも「三重県方式は機能し、今まで以上に活動した」と自負する。
選挙戦を通じて目標に掲げた集会数や電話作戦の件数など、いずれも過去の選挙と遜色はなかった。ただ、今回の選挙期間中、地元で個人演説会の呼び込みを任された新政みえ所属の県議は「来るのは、地元以外の常連ばかり。これでは広がりがない」とこぼした。
開票翌日、県庁で会見した芝博一選対本部長代行は、敗因を「政権を失ってから時間がたっておらず、失望感を払拭(ふっしょく)できなかった」と分析した上で、民主王国の立て直しへこう話した。「風やムードは一過性のもの。日ごろの活動で連携を続け、三重県方式をより強固なものへ進化させたい」
自らの強みを見詰め、磨き直すことに活路を見いだそうとしている。
2937
:
チバQ
:2013/08/06(火) 00:21:02
http://www.chunichi.co.jp/article/senkyo/sanin2013/mie/CK2013072402000210.html
<地殻変動参院選から>(下) 自民、復権へ戦略ピタリ 2013年7月24日 初当選を万歳三唱で喜ぶ吉川有美さん(中央)。右隣は川崎二郎・自民党県連会長=四日市市の事務所で
二十一日夜の開票直後に伝わった自民新人吉川有美さん(39)の当選確実の報。間もなく始まった吉川さんの当選あいさつに続き、自民県連の川崎二郎会長がマイクを握り、勝利宣言した。
「まさに三重県において自民党は復活した」
民主王国の三重で、自民は二〇〇〇年の補選から参院選五連敗中。ただ、一一年の知事選で推薦候補が接戦で勝利、昨年末の衆院選では過去最多の五人の国会議員を誕生させた。党勢回復への集大成と位置付けたのが今回の参院選だった。
戦略は、北勢出身の若手を担ぎ出し、民主の岡田克也元副総理のお膝元、北勢地域を切り崩すこと。候補者擁立が三月末と出遅れたが、高い政権支持率と党の組織力を最大限生かすことでカバーした。
党本部は、安倍晋三首相や石破茂幹事長が二度の県内入りする異例の支援をした。首相が四日市を訪れる際には、東京の大手企業幹部が県内の下請けや関連会社へ声掛けする周到ぶり。北勢地方の選挙に長く携わってきた陣営関係者は、かつては見向きもされなかった企業からの好反応ぶりに「これが自民党の選挙なのか」と驚きを覚えた。
明確な対立軸をつくれない野党の姿に、ある自民県議は「争点らしい争点は、表に出さないほうがやりやすい」と打ち明けた。吉川さんはアベノミクスによる経済成長と、女性候補ならではの訴えを中心にした。
知名度不足の候補者本人や具体的な政策よりも、党のイメージに重きを置いた作戦は奏功。果たして、もくろみ通り、北勢地域で競り勝ち、五万票差で逃げ切った。川崎会長は「自民党の総力を挙げて戦った」と選挙戦を振り返った。
しかし民主王国の三重を、完全に自民へと塗り替えるのはまだ道半ば。自民党県連の水谷隆幹事長は、参院選から一夜明けた二十二日の会見で「今回の勝利は再生を進めるスタート。組織作りをし、流れに乗って党員をもっと増やしたい」と慎重さを崩さなかった。
県内の自民党員は十五年ほど前、十万人を超えていた。その後の政界再編、野党転落のあおりなどを受け、現在は八千人にまで落ち込んでいる。
「おごることなく対応していかないと、また支持は離れていく」
復権への手応えも、また、追い風があってこそと自認している。
(この連載は加藤弘二、河北彬光、安藤孝憲が担当しました)
2938
:
チバQ
:2013/08/06(火) 00:22:06
http://www.chunichi.co.jp/article/senkyo/sanin2013/nagano/CK2013072302000239.html
<戦い終えて>(上)自民 党員増やし組織力強化 2013年7月23日 石破茂幹事長(左)らの応援を受け演説する吉田さん(左から2人目)=佐久市で
「今回の選挙でわれわれが考えないといけないのは、六月の都議選や昨年の衆院選ではない。四年前の総選挙だ」。選挙戦序盤、自民の吉田博美さんは上田市内の個人演説会で聴衆に呼び掛けた。
吉田さんは選挙期間中、頻繁に過去の自民の政権運営の反省点を口にした。四年前の衆院選の敗因を「国民の痛みの分からない旧態依然とした態度が、政権交代という(民主の)スローガンを払拭(ふっしょく)できなかった」とも言及した。
今回は事前の情勢分析で自民の一人勝ちが伝えられる中、「勝ってもおごらない」という謙虚な姿勢を示し、かつての自民からの変化を印象付けた。
こうした主張が奏功し、党の県内比例票の得票率は30・6%と、昨年の衆院選から6ポイント伸ばした。選挙区でも吉田さんが羽田さんを上回るトップ当選を果たした。
アベノミクスへの期待感もあり、自民は国会のねじれを解消。完全に復調したと言えるが、県内の組織力には課題が残る。昨年の県連党員数は一万二百五十二人と前年比で七百人近く減少。有権者に占める加入率は全国でも下位に沈んでいる。
党員獲得を目標に掲げる県連は六月の役員会で、県連国会議員が各地方で定期的に環太平洋連携協定(TPP)などの政府方針を県民に説明し、意見を聞く会合を開くことを決めた。石田治一郎幹事長は「地方の人たちのいないところで政策が進むようなことが続けば、選挙をやってくれる人はいなくなる」と趣旨を説明する。
昨年末の衆院選で初当選した木内均衆院議員(比例)も党員獲得を課題に挙げる。「まずは参加してもらうための間口を広げる必要がある。党員を増やすために、より費用のかからないサポーター制の導入もある」と構想を練る。一層の党勢拡大には「われわれが地に足を着けて地域の課題を吸い上げる地道な努力をすることが重要」と指摘する。
共通する思いは、地方の声をくみ取って政権運営にいかす必要性だ。吉田さんも二十二日、「選挙戦では道路網の整備への要望が高かった。必要なところに予算を投じられるように動きたい」とあらためて決意を示した。
ただ多様な県民の声の中には、一人勝ちした自民への警戒感もある。若林健太参院議員は「安倍政権への期待はあったが、県民は暴走への懸念も感じている。踏み違えない政権運営をしないといけない。改憲は必要と思うが火急ではない。県民が一番求めるデフレ脱却に注力するべきだ」と政権にくぎを刺した。
◇
参院選長野選挙区は現職二人が当選した。国政選挙が当面ないとされる中、主な政党の選挙後の課題を追った。
2939
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チバQ
:2013/08/06(火) 00:22:21
http://www.chunichi.co.jp/article/senkyo/sanin2013/nagano/CK2013072402000215.html
<戦い終えて>(中)民主 党より候補者を前面に 2013年7月24日 当確を受けて父の羽田孜元首相(右)に笑顔を見せる雄一郎さん=21日午後8時8分、上田市の事務所で
「得票率でまだ二桁の差がある。一桁に詰めろ」。選挙戦の終盤、四選を果たした羽田雄一郎さん(45)の後援会「千曲会」の幹部は、事前に予想した情勢から本人に最後のハッパを掛けた。
自民候補に水をあけられ、当選しても二〇〇七年の約五十四万票から大幅に減らすのは確実だった。危機感を持った羽田さんは「分かりました」と答えたという。
公示後、羽田さんは「一位での当選を目指す」と公言。当初は地盤である衆院三区の全市町村でトップの得票を目標に掲げた。
しかし、陣営のムードは違ってきた。街頭演説をしても人影がまばらな場所が少なくない。幅広い支持を集めた二〇〇七年とは、真逆の展開だった。
陣営幹部は「一位を取ろうとは思っていない。どれだけ差を詰められるかが勝負」と打ち明けた。陣営では「とても自民に太刀打ちできない」という実感が占め、諦めの雰囲気も漂った。
厳しい状況を打破しようと、候補本人の人柄や実績をアピールするのに傾注し、党を表に出すのを極力避けた。「党名を出すだけで、反感を買ってしまう」(陣営関係者)からだ。危機感を持った陣営も、強固な組織をフル稼働させた。
これらが奏功し、ふたを開ければ二十九万四千票を獲得。後援会幹部の指示通り、トップの自民候補に七万票差、得票率で7ポイント差まで迫り、三位の共産候補に倍近くの差をつけた。掲げた通り三区の市町村別得票で全勝し、底力をみせた。
「最初は選挙になるのかというくらい厳しい戦いだった」。当確の一報が流れると、羽田さんは目を潤ませて喜んだ。
倉田竜彦党県連幹事長は七万票差を「衆院選に続き、長野県の党は踏みとどまった」と評価。「党より候補者を前面に出して戦ったのがその要因と考えている」と語った。
ただ、全国的な党の支持低下は止まらない。倉田幹事長は「無党派層頼りの選挙しかできなかったのに限界がある」と指摘。党勢拡大に向け、現役の衆院議員がいない県内の衆院二、四、五区のてこ入れと党員やサポーターの組織固めに力を入れる方針を示した。
四回目の当選で、羽田さんは党内で中核的な存在となる。北沢俊美県連代表は「党は人心を一新し、再出発しなければならない。その中心に羽田雄一郎がいるべきだ」と期待を込める。党再生と地元の組織固めという、二つの大きな仕事が積み残された。
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チバQ
:2013/08/06(火) 00:22:43
http://www.chunichi.co.jp/article/senkyo/sanin2013/nagano/CK2013072502000211.html
<戦い終えて>(下)自民 反対層の受け皿に 2013年7月25日 応援に入った志位和夫委員長と共に、支援者の激励を受ける共産の唐沢千晶さん=長野駅前で
投開票日の夜、共産の唐沢千晶さん(43)の事務所。支援者十五人が食い入るようにテレビを見詰めていた。十二年ぶりの東京選挙区議席獲得や比例候補の当確が伝えられる度、大きな歓声が上がる。長野選挙区で自民、民主の現職二人の当確が伝えられたが、悲壮感はなかった。
「暴走する安倍政権にストップをかけてほしいという思いが、私を支持してくださった。比例でも前進。私の負けも決して無駄ではなかった」。敗戦の弁を述べる唐沢さんも、時折笑顔を見せた。
過去二回の参院選比例代表では、県内の得票数、得票率ともに減少傾向だった。今回は二〇一〇年の前回選より五万票伸ばし、得票率も13・9%と躍進。自民、民主に次ぐ三位に浮上した。
支持なし層や若年層への浸透が課題だったが、唐沢さんは訴えの中心に非正規など若者の労働問題を据え、改憲や原発再稼働でも自民との対決姿勢を明確化。今井誠党県委員長は「党に縁のなかった人に意識的に働き掛けた」と振り返る。
投開票日に本紙が県内三十カ所で実施した出口調査では、支持なし層の17%余りが比例で共産に投票したと回答。自民に次ぎ、みんなと同じ数字だった。唐沢さんも「若者層から共感が得られた」と語った。
今井委員長は原発や改憲問題に市民と共同で取り組む意向を示し、「草の根の運動で国民的世論をつくりたい」と力を込めた。
■「第三極」
昨年末の衆院選で「第三極」と言われ、台風の目となったみんなと維新。みんなは一定の支持を集めたが、維新は伸び悩んだ。
選挙戦序盤、長野駅前で声をからすみんなの角恵子さん(33)と党の井出庸生衆院議員。二人を維新の県総支部代表、宮沢隆仁衆院議員が見詰めていた。
当初は参院選での選挙協力を決めた両党だが、維新の橋下徹共同代表の「慰安婦発言」が原因で協力解消。県内で維新は候補擁立を見送った。
宮沢議員はその後、自身のブログで「私見」としながら角さんへの支持を表明。自民の暴走を防ぐ点などを理由に挙げた。
宮沢議員の支持表明に、上田市でみんなの渡辺喜美代表は「アジェンダ(政策課題)の一致する範囲でご支援をいただくのは一向に構わないし、ありがたい」と語った。
県内の比例得票率はみんなが10・2%、維新は8%。宮沢議員は「8%の得票率は非常にありがたい。自民に批判的な一部の有権者の受け皿となった」と話した。
一定の支持層を持つ両党。今後はいかに野党として存在感を示すのかが問われる。
(この企画は小西数紀、市川泰之、森若奈が担当しました)
2941
:
チバQ
:2013/08/06(火) 00:23:30
http://www.chunichi.co.jp/article/senkyo/sanin2013/gifu/CK2013072302000243.html
<参院選を終えて>(上)絶対得票率 圧勝自民 安泰と言えず 2013年7月23日
自民新人の大野泰正さん(54)の圧勝で終わった参院選岐阜選挙区(改選数一)。自民の強さと民主の凋落(ちょうらく)が顕著になった。ただ、「全有権者に占める支持の割合」でみると、自民も安穏とはできない状況が見えてくる。
「一九九八年の結党当初の党勢に逆戻りした感じ。政権に再挑戦するには、十年必要かもしれない」
参院選の投開票から一夜明けた二十二日、民主県連の柴橋正直代表(34)が惨敗を振り返った。
早朝には岐阜市の繁華街で、大野さんの四割ほどの得票に沈んだ民主新人、吉田里江さん(47)とともにマイクを握った。淡い水色のジャケット姿で「声なき声を拾い上げ、弱者に優しい共生社会を目指して戦い続ける」と訴えたが、足を止める通勤客はまばらだった。
県民の民主離れをはっきり示すデータがある。百七十万人ほどの県内有権者の何%から票を託されたかを示す絶対得票率だ。
ピークは、政権交代を成し遂げた二〇〇九年の衆院選だ。民主の比例代表の絶対得票率は31・8%。全有権者の三人に一人ほどの支持を得て、小選挙区と比例を合わせ七人の衆院議員が誕生した。
だが、政権に就くと迷走した。消費税増税をめぐる意見対立などで離党者が相次ぎ、有権者の期待は失望に。一二年の衆院選比例代表は9・8%に急落。小選挙区の全五候補が落選した。「反転攻勢への足掛かり」(県連幹部)に位置付けた今回の参院選比例代表は7・1%で、退潮に歯止めを掛けられなかった。
一方、「一強」とも称される自民も安泰とは言えない。
今参院選の岐阜選挙区では、得票数が十二年ぶりに五十万票を超えた。ただ、比例代表の絶対得票率は20・7%。「王国崩壊」と報じられた〇九年衆院選の比例代表は21%で、当時の水準に届いていない。
「投票用紙に『自民』と書く人は増えていない。風が吹けば簡単にひっくり返る」とは、大野陣営の幹部。大野さんは二十二日朝、JR岐阜駅前の街頭演説で「県民の半数近くが投票に行っていない。自民党は重く受け止めなければ」と、表情を引き締めた。
岐阜選挙区で新人の鈴木正典さん(49)を擁立し、一定の自民批判票を得た共産は、比例代表の絶対得票率も上がった。4・4%で、一二年の衆院選から1・1ポイント、〇九年の参院選からは1・5ポイント増えた。鈴木さんは「反自民で一貫してきた姿勢が、選挙を重ねるごとに評価されるようになった」と語った。
(参院選取材班)
2942
:
チバQ
:2013/08/06(火) 00:23:55
http://www.chunichi.co.jp/article/senkyo/sanin2013/gifu/CK2013072402000213.html
<参院選を終えて>(下) ネット選挙 活用手探り、次に期待 2013年7月24日 ネット選挙を振り返る学生ら=瑞穂市穂積の朝日大で
インターネットによる選挙運動が解禁された参院選を、ネット世代の若者たちはどうみたのか。岐阜選挙区(改選数一)に出馬した候補者の交流サイト「フェイスブック(FB)」やツイッターを見続けた朝日大学法学部(瑞穂市)の学生らからは、「書き込み内容に慎重さが目立った」「もっと政策論争を」などの厳しい意見が相次いだ。
学生は、斎藤康輝教授(憲法学)のゼミで学ぶ三年生八人。FBやツイッターに質問を投稿したり、公示日には第一声の集会にも駆けつけ、候補者の生の声を聞いた。
「FBは演説の告知ばかりのように感じた。正直、見たいとは思えなかった」と、不満を口にするのは松野貴史さん(21)。政党や候補者のホームページ(HP)で主張を確認した上で、だれに一票を入れるか決めた。
候補者は二〜五種類のサイトで情報発信しており、市橋満里菜さん(20)は「手広くやりすぎ。どれを見れば候補者のことを知ることができるのか分からなかった」と話す。
ネットをどう使えばいいのか、有権者側も戸惑っている様子がうかがえたという。「ネット上で政策への疑問をぶつけたり、候補者と議論をしても良かったのでは」(松野さん)
学生たちの書き込みに対し、候補者はそれぞれ回答してきた。「これまでの選挙では、候補者と直接やりとりする機会はなかった」。下条友輔さん(21)の目には新鮮に映った。
一方、斎藤譲一さん(20)が訴えたのは、選挙期間以外のネットの活用だ。「普段からツイッターなどで意見を発信して初めて、フォロワー(読者)が増える。関心を集めるには、選挙の時だけ頑張るのでは物足りない」
斎藤教授も、岐阜選挙区のネット選挙を見続けた一人。改選数が「二」から「一」に減ったため、選挙前から自民が圧倒的優位とされたことに注目する。「今回から一人区になった岐阜だからこそ、自民新人の大野泰正さんに、他の候補者はもっと論戦を仕掛けるべきだった」
民主新人の吉田里江さんは、ネットで独自の発信をした。有権者の生の声を録音し、自分のHPで自由に聞けるようにしたが、得票数は大野さんの四割ほどにとどまった。
「普通に戦えば、自民に対抗できないことは予想できた。憲法に関連するゆるキャラを作ってネット上で発信するとか、とにかく話題をつくる必要があった」と斎藤教授。組織票を固めた自民に対抗するため、ネットに身近な若者をひきつける工夫を求めた。
参院選をきっかけに、FBやツイッターを開設した候補者たちもいる。普段から積極的に書き込みをして、情報発信や有権者との交流に生かせば、若い世代の距離感を近づけられる可能性もある。
(参院選取材班)
2943
:
チバQ
:2013/08/06(火) 00:34:51
http://www.nnn.co.jp/news/130724/20130724010.html
2013年7月24日
ターニングポイント 参院選を終えて(上)
参院選鳥取選挙区は自民党の舞立昇治氏が圧勝した。全国的にも大勝し、衆参の「ねじれ解消」を実現した同党は、鳥取県内でも支持基盤の強化に期待を抱く。一方、半年前まで政権の座にいた民主党の関係者は「解党的出直し」を口にする。参院選を通して大きく変わった、政治の“潮目”を探った。
当選から一夜明けた22日、鳥取事務所に集まった支援者と握手を交わす舞立氏(左)=鳥取市弥生町
■反省からの再出発
石破茂自民党幹事長は選挙期間中の9日、八頭郡に入り、舞立氏の遊説に同行した。石破氏は走行中の選挙カーから「舞立、舞立」とマイクを離さない。「全国どこでもやっている。党を挙げてやっており、幹事長自らがお願いに来たと、一人一人に分かっていただくためだ」。鋭い眼光からは、参院選に臨む強い決意がにじんだ。
選挙戦最終日の20日夜、米子市の舞立事務所で開かれたマイク納め式。同党の赤沢亮正衆院議員は「おごり高ぶる自民党として有権者に大きなおきゅうを据えられて以降、全力で努力してきた」と声を震わせた。昨年の衆院選で政権奪還後も、自民党は「反省」や「信頼回復」といった言葉を強調してきた。
その中での舞立氏の圧勝。当選から一夜明けた22日、舞立氏は米子市の事務所で「徐々に信頼回復しているのが実感だが、真価が問われるのはこれから。ねじれが解消され、自民党は言い訳のできない状況に置かれた」と気を引き締めた。
「JAグループを代表して、祝辞を申し上げる。舞立さんがぶれない誠実な青年だと認識し、JAいなばは態度を表明した」
2944
:
チバQ
:2013/08/06(火) 00:35:25
http://www.nnn.co.jp/news/130725/20130725006.html
ターニングポイント 参院選を終えて(中)
自民党の舞立昇治氏に大差で敗れ、現職・川上義博氏の議席を奪われた民主党。比例の県内得票も前回(2010年)の半分以下の4万票台となり、党勢は大きく減退した。今選挙戦では川上氏の後援会と党県連が一枚岩になり切れず、党の最大の応援団である連合関係者も意気消沈。県内の党員サポーター数も激減しており、立て直しは容易ではない。
■信頼喪失
「民主に対する世間の気持ちが氷のように冷めきっていた。政党が信頼を失うと、こういうことになる」。落選の報を受けた川上氏は21日、米子市の選挙事務所で報道陣にこう語り、深くため息をついた。「敗因の一番は、民主党に対する信頼が完全に喪失したということだ」
県内の選挙区で民主唯一の議席を失ったことに、民主党県連の伊藤保代表は「アベノミクスに対抗し、国民に民主党の存在をアピールするものがなかった」と、あくまで責任を党本部に振り向けた。だが、党員の中には「地方議員の動きが鈍かった」と県連のふがいなさを指摘する声もある。
2945
:
チバQ
:2013/08/06(火) 00:35:54
http://www.nnn.co.jp/news/130726/20130726003.html
2013年7月26日
ターニングポイント 参院選を終えて(下)
参院選で自民、公明両党が過半数を獲得し、衆参のねじれが解消された。県内の首長からは、経済対策や道路整備など、さまざまな政治課題の解決や前進を期待する声が上がる。半面、道州制の導入や地方交付税の削減など地方にとって“痛み”を伴う施策の推進に不安の声も広がっている。
参院選で自公が圧勝したことを受け、平井知事(右)は早速始動。太田国交相にミッシングリンクの解消を訴えた=23日、国土交通省
■道路整備に弾み
22日、県庁で緊急に招集された幹部会議。集まった幹部らは、自公両党が選挙中に訴えてきた各政策を分析し、県の対策を協議。平井伸治知事は「地方から声を上げてこそ国の政治が動きだす」として、国への要望を早急に取りまとめるよう指示した。
両党が掲げる政策の中で、県が最も期待するのは国土強靭(きょうじん)化や減災・防災対策に伴う高速道路の整備。県は山陰道の全線開通に弾みがつくと期待。この勢いに乗り、山陰道と鳥取市福部町をつなぐ高速道路の事業化も前に進めたい考えだ。
平井知事は23日に早速上京。自公圧勝の余韻冷めやらぬ永田町や霞が関を歩き、太田昭宏国土交通相らに「ミッシングリンク(高速道路の欠落箇所)の解消に向け力強く踏み出していただきたい」と、悲願達成に向けた具体的な動きを求めた。
2946
:
チバQ
:2013/08/06(火) 00:39:12
http://www.chugoku-np.co.jp/senkyo/sanin/13/News/shimane/Ss201307240001.html
≪検証・自民王国再び≫(上)揺らぐ基盤 '13/7/24
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自民党新人の島田三郎さん(57)の圧勝で幕を閉じた参院選島根選挙区(改選数1)。県内の衆参4議席を6年ぶりに自民党が独占し、政界の大物を送り出してきた「自民王国」が再興した。17日間の選挙戦で見えた「王国」への期待とその内実、再興を許した非自民共闘の揺らぎを通じて、今回の選挙を検証する。
「島根の発展に全力を尽くされることを期待する」。21日、松江市であった島田さんの当選報告会。公示後「国政の混迷は衆参のねじれが要因」としていた溝口善兵衛知事は笑顔で祝辞を述べた。
溝口知事をはじめ、選挙戦では県内首長の大半が応援に駆け付けた。全19市町村のうち街頭でマイクを握ったのは隠岐4町村と津和野町を除く14首長に上る。山陰自動車道の延長や「アベノミクス」への期待感を前面に打ち出した。
自公政権が継続された今回の審判を受け、補選を除く国政選挙は衆院解散がない限り、向こう3年は実施されないことになった。「予算を獲得できる議員を国会に送ろう」。14日、溝口知事は浜田市でストレートに訴えた。国会議員への陳情で予算を確保し、公共事業を推進。雇用を生み産業振興を図る―。首長の間には、「王国」で機能した国と地方との強力なパイプの復活を望む姿勢が目立ち始めた。
しかし、政治主導で地方への恩恵を期待する首長たちとは対照的に、かつての「王国」の住民には政治不信が広がる。
雲南市掛合町。故竹下登元首相を生んだ山あいの町は今、支持基盤の揺らぎに見舞われている。自民党掛合支部長の吉井伝(つたえ)さん(68)は「国会議員を応援しても生活が良くならないという声が多い」と嘆く。ピーク時に約300人いた支部の党員は約140人。「景気がいい時代を知らない若いもんほど政治に期待していない」と言う。
党員の減少は全県で深刻だ。4万人台だった1990年代から、2011年には約1万3千人とこの15年間で約3分の1に落ち込んだ。県連傘下の104団体が11年に集めた企業・団体献金は約1億6千万円。10年前の01年に比べ約4割減った。景気低迷や公共工事の削減などで「企業が献金額を減らしたりやめたりした」(県連幹部)という。
今回、島田さんの得票は有効票の約6割を集めた。一方で得票数はこれまでの参院選の党公認候補者のうち当選者では1995年に次ぐ2番目の少なさだ。
野党への失望など「敵失」も背景にしたねじれ解消の下、衆参4議席の奪還を果たした自民党県連。今後、民意との距離感をどう埋めて政治への信頼を取り戻すのか。
「暮らしが良くなったと感じてもらうこと」。県連の福田正明幹事長は経済政策が最優先との考えだ。「アベノミクスの恩恵を地方に浸透させる」と今後、島根版の経済政策を策定し、党本部に提案するという。
「今回信頼を失えばもう戻らない」。福田幹事長の脳裏には4年前の政権交代がよぎる。「おごらず民意と真摯(しんし)に向き合う」。少子高齢化など山積する課題の解決に、有言実行が求められる。(樋口浩二、石川昌義)
【写真説明】溝口知事(左から3人目)の横で演説する島田さん(右端)。選挙戦では再三、地元首長の応援を受けた(14日、浜田市長浜町)
2947
:
チバQ
:2013/08/06(火) 00:39:30
http://www.chugoku-np.co.jp/senkyo/sanin/13/News/shimane/Ss201307250001.html
≪検証・自民王国再び≫(下)対抗勢力 '13/7/25
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「小さな風も、みんなで吹かせれば大きな風になる」。JR松江駅前(松江市)で4日、参院選島根選挙区(改選数1)の第一声を上げたみどりの風現職の亀井亜紀子さん(48)は、手作りの風車を握りしめた。無党派層が起こす「風」で組織力不足を補う戦略を象徴する演出だった。
年金問題で自民党批判が吹き荒れた6年前の参院選。公示1カ月前に立候補を表明した亀井さんを圧勝に導いた「風」は今回吹かず、亀井さんの得票は10万票以上減った。
6月15日に松江市であった事務所開き。民主党県連の和田章一郎代表は「もう少し信頼を醸成するような行動をとってほしい」と苦言を呈した。
亀井さんは消費税増税に反対し、民主党と連立政権を組んでいた国民新党を2012年4月に離党。初当選の立役者だった民主党県連や連合島根に相談はなく、亀裂は決定的になった。民主党は前回の推薦から県連支持に格下げを決めた。
父で元衆院議員の久興さん(73)が築いた支持基盤も空洞化が目立った。久興さんが郵政民営化に反対し、05年に自民党を離党した後は、選挙戦を郵政関係者と労組に依存。高齢化した亀井さんの支持層は今回、自民党の切り崩しを許した。
「帰って来たかと思うと、あいさつもなくどこかに行ってしまう」。津和野藩主を務めた亀井さんの先祖の本拠地、津和野町で父子を支えた会社役員は、地元活動の不足を指摘する。
「久々に親亀、子亀がそろいました」。選挙戦の中盤、浜田市での個人演説会で、亀井さんは壇上の父を紹介した。しかし、約200人の来場者の大半は労組関係者。拍手も湧かず、冷え込んだ関係を浮き彫りにした。
約3万2千人の組合員を擁し、非自民共闘の中核を担うはずだった連合島根は1990年の発足以来、初の自主投票を決めた。幹部は「脱原発など一部労組と相容れない政策を相談もなく掲げた。説明不足で心は離れてしまった」と突き放す。
21日、開票速報を見守る亀井さんの事務所で民主党県連幹部は「(自主投票を主張した労組とは)一緒にやる必要はない。分裂してもいい」と顔をしかめた。非自民共闘が不発に終わった理由を報道陣に問われた亀井さんは「結果の分析は皆さんのお仕事」と言い捨てた。
共産党新人の向瀬慎一さん(42)は環太平洋連携協定(TPP)反対と脱原発を強調。3年前の参院選の同党候補より約7700票多い約2万6千票を得た。
「農産物の輸入自由化反対も反原発も、昔から共産党の看板政策。亀井さんの主張が共産党に近寄り、老舗政党の存在感が高まった」と向瀬さん。自民党圧勝で「一強多弱」が顕著になる中、「自共対決」を掲げて躍進した同党の勢いを代弁した。(石川昌義、川上裕)
【写真説明】風車を手に有権者に駆け寄る亀井さん。期待した「風」は吹かなかった(4日、松江市の県庁前)
2948
:
チバQ
:2013/08/06(火) 00:40:32
http://www.chugoku-np.co.jp/senkyo/sanin/13/News/shimane/Ss201307230005.html
野党共闘の限界露呈 亀井さん大敗、組織づくりも低調 '13/7/23
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参院選島根選挙区で、みどりの風現職の亀井亜紀子さん(48)は自民党候補に大敗し、島根県内衆参4議席の自民党独占を許した。6年前の参院選で成果を挙げた非自民共闘の再現は不発に終わり、亀井さん自身による支援組織づくりも低調だった。
2007年の参院選で民主、社民両党と連合島根は、国民新党から立候補した亀井さんを全面支援した。年金問題で自民党への不満がくすぶる中、民主党幹部が続々と選挙区入りして政権交代への期待を高め、県内の参院選では18年ぶりに非自民議席を獲得した。
国民新党政調会長となった亀井さんは、党務に追われ、地元の支援組織との意思疎通を欠いた。12年4月には消費税増税に反対し、民主党と連立関係にあった国民新党を離党。経緯を地元で十分に説明しなかったため、民主党県連との不協和音が表面化した。
さらに、脱原発を政策の柱に掲げたため、中国電力労組を傘下に含む連合島根との関係が一層悪化。1990年の連合島根発足以来、初の自主投票とする事態を招いた。亀井さんを支えた労組は自治労や日教組など旧総評系に限られ、連合内部の足並みの乱れも露呈した。民主党県連幹部は「連合が動かなかった。党再建は長期化する」と頭を抱えた。
亀井さん個人の組織力強化も十分ではなかった。後援会の中心は、父で元衆院議員の久興さん(73)から引き継いだ支持者で高齢化が目立った。投開票日の夜、松江市の亀井さんの事務所に集まったのは民主、社民両党の県連幹部と労組関係者が中心。自民党候補の当確が早々に報じられ、頭を下げた亀井さんは「もっと時間がほしかった」と述べた。(川上裕、石川昌義)
【写真説明】亀井さん(奥)の敗戦の弁を聞く民主、社民両党県連と一部労組の幹部。非自民共闘は広がりを欠いた(21日、松江市学園南の事務所)
2949
:
チバQ
:2013/08/06(火) 00:47:04
http://www.ehime-np.co.jp/rensai/oukokufukkatsu_kisuu/ren667201307230560.html
[1]自民 内憂外患 勢いづく国会議員団 2013年07月23日(火)
井原巧氏の出陣式に臨む自民党国会議員団と中村時広知事。安倍政権との間合いは=4日、松山市 「ねじれ国会」が解消した21日投票の参院選。愛媛選挙区も自民党が6年前の雪辱を果たし、県内を選挙区とする衆参6議席の独占が復活した。大勝した「王国」はどこに向かい、野党は再起へ結集できるか。(敬称略)
「この参院選(愛媛選挙区)には日本維新の会から候補者は出ていないのかな」
4日、松山市で開かれた自民党・井原巧の出陣式。愛媛1区を地盤とする衆院議員、塩崎恭久はこれ見よがしに言い放った。目の前にたたずんでいた松山市長の野志克仁に聞こえるように。
昨年末の衆院選は、日本維新の候補だった池本俊英(松山維新の会会長)を県都で全面バックアップした知事中村時広と野志。推薦を受ける業界団体の一部をはがされた元官房長官の塩崎が穏やかなはずはなかった。
参院選は一転、そろって井原にエールを送った中村、後継市長の野志との「けじめ」問題が尾を引く。
実際、3月の自民県連大会後、発足した新執行部が党本部で幹事長石破茂と中村の面談をセットしたが、国会議員が待ったをかけ、土壇場でキャンセル。政権復帰し、自民総裁(首相)安倍晋三の下で政調会長代理に就いた塩崎、中村の確執は氷解しそうにない。
「県益」のため「誤解があったなら、おわびする」と2月定例県議会や県連大会で繰り返し口にした中村。だが、国会議員団は「直接の謝罪がないと党本部に行かせられない」と国政への陳情を人質に取った形だ。
そして9日の安倍の来援時、松山空港に呼ばれた中村は貴賓室で「ハレーションを起こしたことは、申し訳ない」と釈明した。
そもそも「政治は人なり」を信条に衆院選では池本、参院選では井原を推した中村。ちまたに流布する「自民への『けじめ』から井原についた」との臆測をかき消し「ともに四国中央市長、松山市長時代から平成の大合併の悩みを共有した仲」と、あえて出陣式で披歴してみせた。
先の衆院選で県内4小選挙区の独占を復活させ、参院議員を含め勢いづく国会議員団。この参院選で公募に応じた井原の選考過程も不満の一因だ。
なぜか。党本部に公認を上申する候補を決定するのは県議団による常任総務会。県連大会に次ぐ意思決定機関だが、国会議員はメンバーではない。
「『開かれた』県連に向け改革を進める。民間人も入れてプロジェクトチームをつくるべきだと話し合っている」。3月9日、松山市での県連地域・職域支部代表者会議であいさつに立った塩崎は、根回ししないまま構想をぶち上げた。
愛媛は「県議による県連運営」が伝統。閉会後には、複数の幹部が「何が県連改革ぞ」と怒り心頭だった。当時の県連幹事長・清家俊蔵も「その都度、丁寧に説明し選考を進めた。東京の日程に縛られる国会議員が常任総務会に出席するのは難しいのでは…」。
国会議員団から突き上げられる「内憂」、知事中村との距離感という「外患」を包摂する自民県連。大勝の美酒に酔いしれるのはつかの間か。(西山秀和)
2950
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チバQ
:2013/08/06(火) 00:47:34
http://www.ehime-np.co.jp/rensai/oukokufukkatsu_kisuu/ren667201307240588.html
[2]みんな 「受け皿」 民主との共闘進まず 2013年07月24日(水)
みんなの党県連の設立で合意した参院議員の柴田巧組織委員長(左)と横山博幸県議。すべてはここから始まった=5月10日、松山市 「県連の党勢拡大のため何とか(藤岡佳代子の擁立を)理解してもらえないか。明日、民主党幹事長の細野豪志が愛媛入りする予定らしく、すぐにでも向こうに返事をしなければならない」
「そんなことを急に言われても本人をよく知りませんので。できれば即答は勘弁してほしいのですが…」
5月28日夜、東京都内のホテル。みんなの党代表の渡辺喜美、選対委員長の浅尾慶一郎とテーブルをはさんだ県連代表の横山博幸は言葉に窮した。
その数時間前、藤岡は渡辺の「最終面接」に臨み、悪くない手応えを感じていた。
そもそも今年に入り民主党県議から打診され、次いで日本維新の会の公募に転じ、大阪で選考に進んだが最終的に辞退した藤岡。結局、日本維新共同代表の橋下徹による「従軍慰安婦」発言が飛び出し、選挙協力を解消したみんなの党が民主との候補者調整で電撃的に担ぎ出した。
4月、5月と足しげく来県した党組織委員長の柴田巧が、中四国の戦略拠点として白羽の矢を立てたのが県議の横山。1年前、消費増税に反発し、県連幹事長を務め政権与党の座にあった民主を離党していた。
「非自民、非共産の受け皿に」と、みんなの党県連の設立会見を開いた5月13日。しかし反応は間もなく意外なところから上がる。「いろいろ難しい事情はあったにせよ、(横山は)うち(自民党県連)に入るとかいう話があったはずだが」―。自民の国会議員がいぶかしげに声をひそめた。
そして知名度を誇る前衆院議員で民主県連代表、永江孝子との事実上の一騎打ちを覚悟していた自民は警戒モードを解き、途端に緩みが広がった。
一方、みんなの党本部に半ば押し切られる形で出馬を受け入れた県連。選対委員長の浅尾が藤岡の公認を県庁で発表するまで、発足から2週間余りしかたっていなかった。
愛媛の選挙区で衆参初めてとなる擁立。耳目は民主県連、連合愛媛との「共闘」へ移った。全国でも第1弾の候補者一本化。眼目は「野党が乱立すれば、自民を利するだけ」だったからだ。
ただみんなの党、民主党の本部レベルの思惑とは裏腹に検討さえ始まらず、一向に組めない協力関係。
「民主のマニフェスト(政権公約)違反が許せず離党しました。票だけを目当てに消費増税という根幹の政策が違う勢力と一緒に戦っても、選挙が終わればまたバラバラになるだけですから」
公示が目前に迫った6月24日の事務所開き後、参院議員で県連顧問の柴田は横山に詰め寄られ、黙ってうなずくしかなかった。(敬称略、西山秀和)
2951
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チバQ
:2013/08/06(火) 00:47:54
http://www.ehime-np.co.jp/rensai/oukokufukkatsu_kisuu/ren667201307250610.html
[3]共産 「浮上」 反自民 老舗に存在感 2013年07月25日(木)
1998年参院選以来の国政選議席増を喜ぶ共産党の林紀子県委員長(左)=21日夜、松山市(撮影・増田有梨) 21日夜、投票が締め切られてから間もなく始まった共産党新人植木正勝の報告集会。県委員長林紀子の声は弾んでいた。「国政選挙で議席が増えるのは1998年(の参院選)以来。二大政党、第三極がもてはやされ、共産は選択肢の外に置かれるような苦節十数年だった。皆さんと喜び合いたい」
東京など都市部の3選挙区で勝利し12年ぶりに選挙区の議席を奪取した共産。比例も改選3議席を5議席に増やした。全国的に民主党が惨敗、日本維新の会やみんなの党が伸び悩む中、野党で共産が浮かび上がった形だ。
県内も伸びた。選挙区は自民党新人井原巧に大きく水をあけられたものの、植木は6万1385票を獲得。民主が候補を擁立せず、野党共闘も実現しなかったことが大きく影響したのは否めないが、2010年参院選の同党候補に比べて1万票以上を上積みした。
主戦場に位置付け、民主や日本維新などとも競った比例は4万282票。得票率7・11%は前回を3ポイント近く上回り、過去5回の参院選で98年に次ぐ高さだ。四国を活動地域の一つに置く候補を再び国会へ送り込むことに愛媛も一役買った。
今回の浮上は、議席を倍増させた東京都議選(6月23日)が流れをつくったといえる。
「街頭演説をしていると、携帯電話のカメラで自分を撮影する若い人が現れるようになった」と植木は潮目の変化を確信。林は「結果が出たことで、共産は応援しても勝てないと思っていた支持者の参院選への意欲が高まった」と追い風に相好を崩した。
「原発即時ゼロ」も若者の一部を引き付けた。愛媛新聞社が7月に行った県民世論調査では、四国電力伊方原発の再稼働に関し、賛否が拮抗(きっこう)する中、植木は街宣でも積極的に「NO」を発信。陣営では選挙戦最終盤、高齢の支援者とそろいのTシャツを着た若者が「再稼働反対!」を街頭で叫んだ。「高齢化」のイメージが付きまとう同党で、世代を超えた支持層拡大の可能性を示した光景だった。
「ぶれずに自民政権に対決してきた共産が今こそ頑張れと背中を押されている」と林。今参院選では二大政党の民主、第三極の日本維新、みんなの党などに物足りなさを感じた有権者が、反自民の「受け皿」として再び共産を選んだとも取れる。
非改選と合わせると10議席を超え、党首討論の質問資格を満たすなど存在感を発揮する場面が増える共産。ただ期待が大きければ、しっぺ返しも大きいのが政界の常。結党90年を超える老舗政党は移り気な有権者をいかにつなぎ留められるか。(敬称略、和泉太)
2952
:
チバQ
:2013/08/06(火) 00:48:19
http://www.ehime-np.co.jp/rensai/oukokufukkatsu_kisuu/ren667201307260644.html
[4]民主「不戦敗」 支持層拡大 機会失う 2013年07月26日(金)
街頭政談演説会で「比例は民主へ」と訴える民主党県連=14日、松山市 選挙戦最後の日曜、松山市の銀天街入り口。愛媛選挙区候補を抱える陣営のスタッフが慌ただしく街頭演説の準備を進めていた。視界に捉えた民主党県連代表の永江孝子がつぶやく。「(選挙区)候補者がいて、うらやましい」
県連は約1時間前、同市一番町通りの大街道入り口で街頭政談演説会を敢行。「比例は民主へ」と訴えた。「逆風」を覚悟していたがその日はさほどでもなく、大街道商店街を練り歩く永江に「応援しとったんよ。次は頑張って」と励ましの声も飛んだ。
選挙区候補者がいない比例陣営は、マイクを使った街頭演説などが限られる。市民の反応がなまじ悪くなかっただけに、永江は未練が断ち切れなかった。
県連は5月下旬、民主―みんなの党両本部の候補者調整に従い、永江の擁立を断念。愛媛では2007年参院選で民主、社民両党県連と連合愛媛が手を握って自民党の重鎮に土をつけた成功体験があり、焦点は「野党共闘」の実現に移った。
だが連携には、民主県連前幹事長で、みんなの党県連代表横山博幸による直接の要請は譲れなかった。「『応援は必要ない』という横山発言を修正してもらわないと、党員・サポーターらの理解が得られない」(民主県連幹部)。県連は「門戸は開いている」(永江)状態だったが、横山は消費税増税をめぐる政策の違いなどを理由に拒否した。
結局「共闘」への糸口を探る党本部、直接協力を求めたみんなの党新人藤岡佳代子の意向を民主県連は受け入れず、両党本部が絵を描いた「協力関係の構築」は幻に終わった。
一方、民主県連の最大支援組織・連合愛媛は6月下旬に愛媛選挙区の自主投票を決定。会長木原忠幸は「みんなの党の政策が分からず、組合員に浸透させる時間がない。次の選挙で民主、みんなの党が競合した場合、混乱を招く」と説明した。
表向きは組合員の判断に委ねた形だが、幹部の本音は「みんなの党は避けてくれ」。連合の支援を受けて県議に当選、その後離党した横山への憤まんも根強いままだった。
結果は民主県連と連合愛媛が存在感を示せず、比例得票数は前回の3分の1以下(約5万7千票)に激減。24日の常任幹事会で引責辞任を申し出た永江は「候補者のいない選挙はつらい」とこぼすしかなかった。
選挙戦には目の前の議席の奪い合いだけでなく、活動を通して組織の足腰を強め、新たな支持層を掘り起こす側面もある。「不戦敗」で機会を逃した県連、連合愛媛。そのダメージはただの1敗にとどまらないかもしれない。(敬称略、和泉太)
2953
:
チバQ
:2013/08/06(火) 00:48:38
http://www.ehime-np.co.jp/rensai/oukokufukkatsu_kisuu/ren667201307270717.html
[5]比例「共闘の成否」 明暗分け「一強多弱」 2013年07月27日(土)
自公両党は合同集会を重ね「ねじれ国会」を解消。改憲など政策の溝も解消できるか=5月26日、八幡浜市 「与党共闘」による大勝で「ねじれ国会」の解消にこぎ着けた自公と対照的に、「非共産」野党は愛媛選挙区での選挙協力がかなわず、比例にも大きな影を落とした。
「6年前(の参院選で)自公は惨敗し、少数与党に転落した。愛媛選挙区は井原巧(自民)、比例は山本博司(公明)をお願いします」―。5月26日、八幡浜市民会館。合同集会で山本は声を張り上げ、自公が提出した南海トラフ巨大地震対策に向けた特別措置法案の実績を訴えた。
自民、公明に分けられた入り口を約千人の支持者がくぐると会場は井原、山本のポスターが交互に貼られ、一体感を醸成。7月4日の公示後もツーショットの街宣を県都で重ね、相乗効果を狙った。
ひところ、県議会レベルで愛媛維新の会など非自民会派と連携を密にしていた公明。だが昨年末の衆院選に維新が進出し、比例でかち合うと「国政自由だったはずだ」と共同歩調は冷え込んだ。
日本維新の会は初陣の衆院選で17万8千の県内票をたたき出した。愛媛、松山、西予の3維新の会が原動力となったのは間違いない。
ただ県総支部への参加を見送り選挙区、比例とも自主投票を決め原点回帰。日本維新は実動部隊を失い、共同代表の橋下徹の「従軍慰安婦」発言も響き、5万5041票に沈んだ。
複数の県議が愛媛選挙区で井原を推した愛媛維新は自民の公認に先立つ2月、「地域第一、政策中心の精神は同じ」と幻に終わった「出馬要請書」をしたためたほどだ。
一方、県連が開設されておらず愛媛関係の候補も空白だった先の衆院選で、県内は3万3千の比例票を得たみんなの党。選挙区初の公認候補を立て、比例とも連動させた結果、4万9559票と党勢拡大に資した。
増税反対、原発ゼロという共通項をみんなの党に見いだせたはずの社民党。だが環太平洋連携協定(TPP)や、旗印の護憲で相いれず愛媛選挙区は自主投票を決め、比例に力こぶを入れた。
全国的な退潮傾向が続き、衆院選の比例は1万票。参院選は9861票となり「運動の質、量とも反省が必要だ」と総括する。
「一強」の自民が王国を復活させた愛媛。「多弱」の野党は共産のように安倍政権に正対する姿勢を貫いて存在意義を見いだすか、補完勢力としてパーシャル(部分)連合を組むか、または結集軸を打ち立てるか―。
愛媛選挙区は過去最低の投票率に落ち込む中、衆参で自公が6年ぶりの多数を握った今こそ、与野党の切磋琢磨(せっさたくま)が政治の質を上向かせると信じたい。(敬称略、西山秀和)
=おわり
2954
:
チバQ
:2013/08/06(火) 22:11:28
http://www.nagasaki-np.co.jp/news/2013sanin/2013/07/16092543010992.shtml
2013参院選・記事 (2013年7月16日更新)
長崎新聞
諫干開門調査問題 論戦ほぼ触れられず
対策工事着手の阻止に向けて立てた看板を見詰める安平さん=諫早市森山町
6月5日夕、諫早市森山町本村自治会の安平直正自治会長(69)の自宅に農水省九州農政局の職員2人が突然やってきた。
話す内容は分かっていた。諫早湾の潮受け堤防排水門の開門調査に向けた事前対策工事の着手。職員は「福岡高裁の確定判決が出てますから」と切り出したが、安平さんは「聞く必要はない」。説明したという口実を与えないため、ものの数分で追い返した。しかし、意外とあっさり引き下がったのは、やってますというアリバイづくりでは−とも感じた。
高裁の確定判決が定めた開門期限は12月20日。半年を切る中、農政局は工事着手に理解と協力を求めようと干拓地周辺の自治会長や地権者宅を戸別訪問。林芳正農相は「対策は可能な限り地元の気持ちに沿えるよう努力する」と繰り返すが、現場での対話の糸口は見いだせないままだ。
民主政権下で決まった開門調査だが、自民政権も確定判決の"呪縛"からか、その方針を踏襲。ある開門反対派団体幹部は「ここまで泥沼化する元凶になったのは当時の菅直人首相の安直な政治主導だった」と振り返りつつ、「自民も昨年12月の衆院選では候補者が『石にかじりついてでも』と開門阻止を言っていた。あれはいったい何だったのか」とぼやく。参院選での論戦は低調で、公示前、同市であった公開討論会で開門問題に触れられることはなかった。街頭演説でもほぼ話題に上ることはない。
安平さんは、工事着手の"Xデー"は選挙後まもなくでは−と推測する。「言いにくいから今は黙って、終われば一気に」。だが着手に向けた対抗措置も着々と準備しているという。
地元の仁反田川の両岸にある住民と自治会の所有地は、対策工事で排水ポンプの設置が予定されているが、ロープを張り、立ち入り禁止の看板を立てた。7月12日に開いた自治会長の会議では見張り役の分担を決め、動きを察知すれば阻止行動をすることも確認した。
「選挙のことで住民に声を掛けても集まらないが、諫干はすぐに集まる。それだけ地元は開門阻止で固まっている。国は姿勢を改めるべきだ」
立場は違えど、国の対応に憤るのは開門を求める漁業者も同じ。開門訴訟原告団長の松永秀則さん(59)=小長井町=は遅々として進まない対策工事に「官僚が本気で開門をする気がないのが問題」と指摘。国のやる気のなさを感じ取っているのは安平さんと一致する。
「民主は期待外れ。自民は元の公共事業一辺倒。もう少しちゃんとした政治ができないのだろうか」と松永さんは話す。
2955
:
チバQ
:2013/08/06(火) 22:11:59
http://www.nagasaki-np.co.jp/news/2013sanin/2013/07/15094452010983.shtml
2013参院選・記事 (2013年7月15日更新)
長崎新聞
離島の戦い 「時間対効果」を重視
ガンバローコールで気勢を上げる離島の支援者=対馬市内
参院選は前半戦を終え、長崎選挙区(改選数1)の各候補は離島にも足を運んだ。しかし、駆け足で回ったり、遊説を一部地域に絞り込む日程が目立つ。県土の約4割を占める離島だが、有権者数は全体の1割弱と少なく、"時間対効果"を重視せざるを得ない各陣営の事情が透けて見える。候補者が来ない島もあり、有権者からは「いつものこと」と冷めた声も聞こえる。
13日朝、五島市福江港。長崎港発のジェットフォイルが着岸すると、自民新人の古賀友一郎候補(45)はたすきを掛けたまま急いで下船し、選挙カーに飛び乗った。分刻みで島を回り、夕方には再び港に。過密行程を終えた古賀候補は「長崎がこれほど広いとは。すべてを回るのは難しい」と額の汗をぬぐった。
当初は1泊して夜に集会を開く予定だったが、急きょ取りやめた。「連休中でもあり、本土の大票田にいないと落ち着かないのだろう」。地元支援者は理解を示しつつも、残念そうな表情を浮かべた。結局、島に宿泊し、演説会を開いたのは対馬市のみだった。
「対馬は大きい。くたくたになった」。11日夜、対馬市の演説会で、民主現職の大久保潔重候補(47)は疲労感をにじませた。隣には比例代表で出馬したみどりの風新人、山田正彦候補(71)の姿も。衆院長崎3区を主地盤とし、離島にも熱心な支援者を持つ「山田党」との選挙協力をアピールした格好だ。
しかし、大久保候補が公示後、離島市町のほぼ全域でこなした集会に山田候補が出席したのは、対馬、壱岐両市の演説会のみ。しかも両候補「合同」としながら、舞台看板に「山田」の名前がないなどの"不手際"も。ある支持者は「連携が足りない」と嘆いた。
幸福実現新人の山田聖人候補(47)の陣営は「多くの人に姿を見てもらうには都市部の方が効率がいい」とし、13日に出身地の新上五島町に入ったのみ。共産新人の原口敏彦候補(51)の陣営は「時間に余裕がないため、壱岐や対馬などは公示前にあいさつしておいた」。選挙期間中は五島市に絞り、9日に来島した。
一方、五島列島北部、人口約2800人の北松小値賀町には公示後、候補者が一人も来ていない。地元住民によると「国政選挙では珍しくない」。ある女性(64)は「島は深刻な問題をたくさん抱えている。本土からの船便もあるんだから、一度くらい政策をアピールしに来るべき」と冷ややかな表情で語った。
2956
:
名無しさん
:2013/08/06(火) 22:12:29
http://www.nagasaki-np.co.jp/news/2013sanin/2013/07/17092739011007.shtml
2013参院選・記事 (2013年7月17日更新)
長崎新聞
国境離島 支える漁業者
出漁準備をする作元さん。「島の漁師が生きていける環境をつくってほしい」と望んでいる=対馬市豊玉町
まばゆい光が真っ暗な水平線を照らす。五島市福江島から西約150キロ、日中両国の排他的経済水域(EEZ)の境界海域だった。「日本ではあれほど強い集魚灯は使えない。あれが外国漁船か」。同市小泊町の漁師、川村嘉津豊(35)は10年ほど前に見た不気味な光景が脳裏に焼きついている。
この海域は仲間内でよく話題になる。「中韓の漁船がどんどん増えている」「むちゃな漁法で乱獲していないか」。現場に向かいたい気持ちはある。だが、近年は燃油高や魚価低迷が経営を圧迫。周囲の仲間たちも含め、現場にすら行けない状況が続いている。
◇ ◇
尖閣諸島などをめぐる問題で、領土領海への関心が高まっている。今春施行した改正離島振興法の付則には、事実上の国境離島を意味する「重要な島」への特別措置の必要性も明記された。そうした島々を支えてきたのは基幹産業の水産業だが、近年は経営環境の悪化で衰退が続く。国境に近い壱岐、対馬、五島の漁協の正組合員数は昨年3月末で約5300人。大半は零細な漁業者で、この40年間で3分の1以下になった。
◇ ◇
「島の漁師を苦しめているのは、むしろ国内の大型漁船だ」。韓国に面する対馬市豊玉町志多浦を母港に、40年以上一本釣り漁を営む作元良光(63)は憤る。かつては集落で数十隻の船団を組み、血気盛んに国境へ繰り出した。だが、1980年代以降に状況は一変。それまでアジなどの大衆魚に限られていた国内の大規模な巻き網漁業の規制が緩和され、島の漁民が生活の糧としたマグロなどの高級魚まで狙うようになった。
一本釣り漁船は魚群を何日も追いかけ、1匹ずつ取るが、大型漁船は「1回で根こそぎ」。大量に出荷するため魚価も下落する。水産資源の枯渇も懸念され、島の漁師と大型漁船の間で話し合いが続いている。
「このままじゃ魚も漁師もいなくなる」。国政選挙のたびに仲間内で窮状を訴え、資源管理のルール作りを求めてきた。民主党政権時には地元選挙区から農水大臣も誕生した。それでも「何も変わらなかった」。政治への不信と無力感ばかりが募る。
国境離島の警備は自衛隊や海上保安庁ばかりが注目される。それでも、外国漁船と向き合い、日本の海を守ってきたのは漁民だという自負がある。作元は言う。「漁師が生きていける当たり前の環境をつくってほしい。それだけで国境離島の現状は大きく変わるはずだ」=文中敬称略=
2957
:
チバQ
:2013/08/06(火) 22:13:27
http://www.nagasaki-np.co.jp/news/2013sanin/2013/07/24100430011095.shtml
2013参院選・記事 (2013年7月24日更新)
長崎新聞
決戦終わって 13参院選長崎・上
初当選が決まり、自民県連の谷川会長(左)と握手する古賀氏=21日夜、長崎市の選挙事務所
参院選長崎選挙区は自民新人の古賀友一郎(45)が、再選を目指した民主現職の大久保潔重(47)に17万3400票余りの差をつけて圧勝した。これで自民は県内の衆参選挙区全6議席を独占した。選挙戦を振り返り、今後の県内政局の行方を探る。
「バンザーイ、バンザーイ」。21日午後8時すぎ、早々とテレビが報じた古賀の「当選確実」。歓喜に包まれた長崎市大黒町の選挙事務所で、自民県連会長の谷川弥一だけは険しい表情を崩さなかった。「勝因は安倍内閣に対する国民の支持。悪いけど、ほかの人でも当選した」。古賀の当選のあいさつが終わり、そそくさと事務所を後にしようとした谷川は取り囲んだ報道陣に言い放った。
選挙戦は終始優勢に進んだ。しかし、演説で「国会のねじれ解消」や「アベノミクス」ばかりを訴える古賀に対し、「いつも同じ内容」「具体的な話がない」と支持者からも不満の声が上がった。それでも、陣営が重要視した県都長崎では、昨年12月の衆院選長崎1区の戦いよりさらに差を広げ、連勝を飾った。ある自民県議は開票結果に「たいして運動してないのに、ダブルスコアとは」と本音を口にした。
古賀が獲得した票が有権者数に占める割合は、現職の金子原二郎が3年前の前回参院選で獲得した票の割合と同じ3割程度。投票率が低下した分だけ民主の票が減った結果、大勝になったといえる。選対本部長を務めた金子は「期待に応えられなければ、次の選挙ではしっぺ返しに遭う」と気を引き締めた。
当確直後のインタビュー。古賀は「つよく、やさしい日本をつくる。地元の諸課題の解決にも取り組む」と述べたが、具体的な中身にまで踏み込む発言は最後までなかった。
◇ ◇
同じころ、長崎市宝町の大久保の選挙事務所では、関係者がぼうぜんとテレビの選挙番組を眺めていた。「ここまで差がつくとは...」。しばらくして敗戦の弁を述べた大久保は、やつれた表情で語った。
陣営は落選より、むしろ県全体で倍近く開いた差に衝撃を受けた。三菱重工労組長崎造船支部の幹部は選挙期間中、「活動報告の実績は上々だが、実態と合っているのか」と不安をぬぐえなかった。それが的中した。一定の存在感を示してきた長崎市でも惨敗し、連合長崎会長の森光一は「収穫は何もない」と、ぶぜんとした表情を浮かべた。
「候補者対候補者という次元ではなく、自民対民主になった。政治家としては大久保の方が上だ」。民主県連幹事長の高比良末男は強がって見せた。だが、一度失った信頼を取り戻す糸口は見えてこない。=文中敬称略=
2958
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チバQ
:2013/08/06(火) 22:13:49
http://www.nagasaki-np.co.jp/news/2013sanin/2013/07/25093128011102.shtml
2013参院選・記事 (2013年7月25日更新)
長崎新聞
決戦終わって 13参院選長崎・下
敗戦が確実となった大久保氏(右)の労をねぎらう高木氏=21日夜、長崎市の選挙事務所
21日夜、民主党公認の大久保潔重(47)が敗戦の弁を述べた後の長崎市宝町の選挙事務所。県内唯一の党国会議員となった県連代表の衆院議員、高木義明(比例九州)は、態勢立て直しの方策を問う報道陣に絞り出すように語った。「そう簡単に、次のことを考える余裕はない」
2010年7月の前回参院選からわずか3年間で、県内の衆参選挙区6議席を自民に奪われた民主。09年9月の政権交代後、退潮への転機となったのが10年2月の前回知事選だった。
民主は当時、満を持して党推薦候補を擁立。だが、自民支持の経済界トップらが無所属で担ぎ上げ、自民が支援した元副知事の中村法道に、10万票近い大差で敗北した。
その中村の任期満了に伴う知事選が、来年2月にまた巡ってくる。中村は2期目への意欲の有無について現時点で「白紙」としているが、出馬は有力視されている。その場合、前回と与野党の立場が逆転し、満身創痍(そうい)の民主は難しい対応を迫られる。
民主県連幹事長で県議の高比良末男は知事選について「現状ではまったく戦える状態ではない」。そしてこう付け加えた。「自民も(中村と)あつれきがあるという話を聞く」
「役人だ。政治家としての姿が見えない。少なくとも念書を取らないと、誰が何と言っても推薦しない」
同じ夜、当選した自民党公認、古賀友一郎(45)の長崎市大黒町の選挙事務所。記者から知事選の対応を聞かれた自民県連会長の谷川弥一は、中村への不満をあらわにした。
自民県連幹事長で県議の瀬川光之は「離島政策一つとっても、党国会議員や県連と相談して国に施策を求めるような姿勢があるべきだ」と語る。中村が就任後、各党間で"中立"の立場を取ったこともあり、知事選で支援した自民の中枢にはこうした声が漂っている。中村を支持する経済界関係者の一人は「懸念はある。前回は自民との共闘で勝利したのだから」と表情を曇らせる。
「ねじれ国会」が解消し、今後3年間は本格的な国政選挙がないともいわれる。しかしその間、県内では知事選があり、15年春の統一地方選へと続いていく。かつてないほどの権力基盤を築いた自民を軸に、次の"決戦"への胎動が始まっている。=文中敬称略=
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:
チバQ
:2013/08/06(火) 22:15:25
http://www.saga-s.co.jp/news/election2013/sanin2013news.0.2514271.article.html
ねじれ解消の先に(上) 巨大与党に重い責任
「今から政治家として一歩を踏み出す。今までと違っていろんな事を勝手に言う訳にはいかない。党の中で、どう振る舞っていけばいいのか考えなければいけない」。21日夜、歓喜に包まれていた自民・山下雄平氏の事務所。党の重鎮、保利耕輔衆院議員のあいさつに、会場を埋めた支持者からどよめきが起きた。
争点の一つとなった環太平洋連携協定(TPP)問題。自民の強力な支持団体で、選挙戦では実働部隊としても活動する県農政協議会の推薦を受けた山下氏。安倍政権はTPP交渉参加を表明し、23日から本格的に協議に加わるが、山下氏自身は選挙期間中も「今の参加国の枠組みではアメリカ寄りの議論になる」と、明確に反対の姿勢を打ち出してきた。
保利氏の発言を山下後援会会長の立場で聞いた野口好啓JA佐賀中央会副会長は言う。「保利先生のひと言は気になる。山下氏は私たち農政協議会が応援し、当選させた候補。TPP交渉の局面ではさまざまなお願いをするし、約束を違えた時は抗議する」
圧倒的勝利で、衆参の「ねじれ」を解消した自公連立政権。今後は政府・与党が打ち出す方針や政策がスムーズに進む一方、その決断に対する責任も、党所属の議員一人一人が背負うことになる。
TPP問題はその代表的な課題だ。党の方針は「コメなどの聖域5品目を守る」だが、現在の関税率をそのまま守るという意味ではない。対して、TPPに反対する農業団体は「5品目の税率はそのまま守る」というスタンスで、死守するものの見解にずれがあるのが現状だ。
勝利の余韻が残る22日朝、自民県連の福岡資麿会長は、山下氏とともに県農政協議会の中野吉實会長ら幹部を訪ねた後、厳しい表情で話した。「確かに、ずれはある。だからこそ関税率の問題だけでなく、農家の経営安定につながるプラスアルファの政策を含めて示していく必要がある。消費税増税問題もそうだが、決断には丁寧な説明とコンセンサスづくりが必要。それが責任ある与党というものだ」
党本部の方針と地元の声−。そこに生じた「ねじれ」をどう解きほぐし、理解を得ていくのか。巨大与党が抱える課題は重い。
一方、連立を組み、今選挙も連携して戦った公明の役割も「ねじれ」解消を受けて大きく変わる。野党が抵抗勢力となり得ない情勢の中、巨大な力を持つ自民の「重し」になり得るのは公明だけだ。
「暴走とはいわないが、特に憲法問題。自民は改正草案をつくるなど改憲に前向きだが、公明は平和主義を含む3原則はしっかり守っていく立場。96条の先行改正にも同意できない」。今回の選挙で改選議席より1議席を上積みした公明。「政権の中で発言力を確保する意味で、大きな1議席だった」。県本部の伊藤豊代表は“連立内野党”としての存在意義を強調した。
◇ ◇
自公連立政権が「ねじれ」解消を実現した参院選。政治が前に進むという期待もあるが、責任はそのまま与党にのしかかる。一方、惨敗した民主をはじめとする野党は巨大与党に、どう対峙していくのか。「ねじれ」解消を受け、今後の各党の課題を探った。
2013年07月23日更新
2960
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チバQ
:2013/08/06(火) 22:15:56
http://www.saga-s.co.jp/news/election2013/sanin2013news.0.2516185.article.html
ねじれ解消の先に(下)信頼できる野党不在
「厳しい現実を突き付けられたが、私は悲観していない。やるべきことは分かっている。前に進もう」。21日夜、早々に落選が確定し、人もまばらになった民主・青木一功氏の事務所。大串博志衆院議員は残ったスタッフを集め、重い空気を振り払うように声を強めた。
昨年の衆院選で惨敗し、支持率低迷のまま選挙に突入。結果は、覚悟していた以上に厳しかった。全国で結党以来最低の獲得議席となり、県内得票数も過去最低、自民候補に3倍近い差をつけられた。
大串氏は「非自民の受け皿になれなかった」と敗因を分析する。経済や安全保障で「強い国」を志向する安倍政権に対し、抵抗感を抱く人は少なくない。そうした人たちが今回、民主に投票しなかった。52%という投票率の低さは「信頼できる野党」の不在が一因とみられる。
全国で躍進した共産党は県内でも前回の得票を上回った。選挙戦では民主、共産ともにアベノミクス批判を展開、「自民の暴走を止める」と監視役をアピールした。だが、自民が推進し、県内で関心が高い原発再稼働と環太平洋連携協定(TPP)について、民主は共産のように反対姿勢を鮮明にできなかった。
政権与党を経験したが故に、はっきりした対立軸を示せないジレンマ。それでも大串氏は「実現可能な政策で与党と差別化していく」とし、国会論争で存在感を示すことに活路を見いだす。そのためには、党首らの発信力が重要と強調。「菅さん、鳩山さんの時代は終わった。私たち若手で党を再建させる」と、開票翌日には急いで上京した。
「まずは中央で盛り返してもらわないといけないが、こちらも危機感を持たないと」。県連の原康彦幹事長は党再生の課題に地方議員や党員・サポーターの増員を挙げた。ただ、それは結党以来の取り組みであり、今回の惨敗でますます難しくなった。
民主は、衆院選の区割り変更で新1区に原口一博氏、2区に大串氏が出馬する予定。特に旧3区は足場となる後援会がほとんどなく、生き残りのためには、これから数年が正念場となる。
一方、県内野党が苦戦する中、票を伸ばした共産。全国での躍進もあり、県委員会の雰囲気は明るい。平林正勝委員長は「一貫した政策に一定の評価を受けた」と原発やTPPなどで他の候補者が沈黙する中、「自共対決」を打ち出した成果を強調する。
ただ、現実は自民の対抗軸と呼ぶには程遠い。比例での差は約13万票。平林委員長は、投票率10ポイント減で大量に生まれた棄権票に注目する。多くの「反自民票」は、共産ではなく棄権を選んだ。「『共産は特殊』という印象はまだ根強い」
今後、原発再稼働やTPP、改憲など政治課題が動き始める。政策が真っ向から対立する巨大与党にどう対峙していくのか。平林委員長は言う。「さまざまな団体と接触し、政策の一致点を探りたい」。疎遠だった業界団体との共闘も視野に、イメージ払しょくを模索する。
比例で目標2万票の6割にとどまった社民を含め、野党3党は今後、どう存在感を示していくのか。「自民1強」の中、道のりは極めて厳しい。
2013年07月24日更新
2961
:
チバQ
:2013/08/06(火) 22:20:12
>>2146
の名無しさん凄い
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130806-00000091-mai-soci
<選挙違反>みんなの党候補者逮捕 運動員に報酬約束 福岡
毎日新聞 8月6日(火)20時5分配信
福岡県警は6日、7月21日投開票の参院選に福岡選挙区から立候補し落選したみんなの党新人、古賀輝生容疑者(50)=福岡市博多区豊2=を公職選挙法違反(日当買収、事前運動)容疑で逮捕した。
逮捕容疑は、公示前の6月、福岡市博多区で、運動員の男性3人に対し、参院選の選挙運動をしてもらう報酬として、1時間につき800円、または1日につき1万円の日当を払う約束をしたとしている。県警は容疑に対する古賀容疑者の認否を明らかにしていない。
県警によると、男性3人は選挙期間中、選挙カーに乗って投票を呼びかけたり、街頭演説会場で聴衆に手を振ったりしていた。日当は選挙後に支払われる約束だったが、実際には支払われなかった。
公職選挙法は、事務員や手話通訳者など直接選挙運動に関わらない人について、参院選では1日50人以内への報酬支払いを認めているが、投票呼びかけなど運動員は無報酬と定めている。報酬を約束したり、支払いを申し入れたりしただけでも同法違反に問われる。
みんなの党福岡県支部長の佐藤正夫衆院議員は「大変遺憾。警察に全面協力し、党として法令違反がないよう教育を徹底する」とのコメントを出した。【遠山和宏】
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130806-00000156-jij-soci
みんなの党候補者を逮捕=参院選運動員に報酬約束容疑―福岡県警
時事通信 8月6日(火)20時23分配信
7月21日投開票の参院選で、運動員に報酬支払いの約束をしたとして、福岡県警捜査2課などは6日、公選法違反(買収約束など)の疑いで、福岡選挙区でみんなの党から立候補し、落選した無職古賀輝生容疑者(50)=福岡市博多区豊=を逮捕した。同課は認否を明らかにしていない。
逮捕容疑は、立候補届出前の6月上旬〜下旬、福岡市博多区で選挙運動員の男性3人に対し、時給800円や日給1万円を支払うと約束するなどした疑い。
2962
:
旧ホントは社民支持@鹿児島市
:2013/08/06(火) 23:30:01
形式的とはいえ,2日の本会議で選任しておいて,そりゃ無茶かもしれん。
↓
民主委員長の解任案提出=参院ポスト明け渡し要求−自民
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2013080600980
自民党は6日夜、参院内閣、外交防衛、財政金融の3委員長の解任決議案を参院に提出した。民主党にこれらの委員長ポストの明け渡しを迫るためだ。これに先立ち、参院議院運営委員会は理事会で、常任委員長ポストの配分をめぐり協議。自民党は今国会中の結論を求めたが、民主党が秋の臨時国会への先送りを主張したため、強硬手段に踏み切った。
参院事務局によると、解任決議で委員長ポストを他党が奪った例はないという。公明党は対応を決めていないが、同党が党内の慎重論に配慮して棄権した場合でも解任案は可決される。自民党が多数で押し切れば「数の横暴」との批判を招きそうだ。
自民党は議運委理事会で、これら3委員長と、同党が出す国土交通、環境、行政監視3委員長を交換するよう民主党に要求。6日夜、解任案と併せて国交、環境、行政監視3委員長の辞任願も提出した。自民党の脇雅史参院幹事長はこの後、国会内で記者会見し、「国会で政党が果たすべき役割を無視している」と民主党の対応を批判した。
自民党は、民主党が今国会会期末の7日朝までに3委員長を明け渡さなければ、同日午前の参院本会議で解任決議案を可決、自民党の委員長を選出する構えだ。
7月21日の参院選後、与野党は常任委員長ポストの配分方法を協議。自民、民主両党間で調整が付かなかった部分は手を付けず、今月2日の召集日に暫定的な形で決めていた。民主党は参院議員会長選が6日に終わったばかりであることから、準備不足を理由に結論の先送りを求めている。(2013/08/06-22:51)
2963
:
旧ホントは社民支持@鹿児島市
:2013/08/06(火) 23:51:40
この懲罰動議もよくわからんねぇ。
個人的には,
(1)あと1人の二重投票議員が誰か分からないのに,この2人にだけ懲罰を科すことは可能か?
(2)そもそも参議院規則では,投票箱に用紙を入れるのは参事の仕事。
第5条 議員は、点呼に応じて、投票及び木札の名刺を持参して、演壇に至り投票する。
甲参事は名刺を、乙参事は投票を受け取り、議員に代つて夫々名刺箱及び投票箱に投入する。
(3)意図的な二重投票であるという立証は可能なのか?
(ア)結果が僅差であるならともかく,全会派一致での選挙なのだから意図的に二重投票を行うことの利益がない。
(イ)木札と投票用紙の枚数の照合が行われることが分かっているのに(つまり,ばれることが明らかであるのに)わざわざ意図的に二重投票しますかね?
ってことで,まぁ,多分ナチ問題で野党がギャーギャー騒ぐことに対しての牽制なのかな,と。
自民、又市・糸数両氏に懲罰動議 参院副議長選二重投票
http://www.asahi.com/politics/update/0803/TKY201308030090.html
自民党は、参院副議長選で誤って二重投票した社民党の又市征治党首代行と無所属の糸数慶子氏に対し、懲罰動議を参院に提出した。又市、糸数両氏は朝日新聞の取材に対し、「投票用紙が重なっていることに気付かなかった。不注意だった」などと答え、故意ではなかったとしている。
新しい副議長を選ぶ投票は2日に行われ、240議員が投票した。しかし、又市、糸数両氏が誤って予備の用紙も重ねて二重投票してしまい、議員数よりも3票多い243票が投じられた。もう一人、二重投票した恐れがあるが、特定できなかった。結果、参院史上初となる再投票になった。自民党はこうした事態を問題視し、同日中に懲罰動議を提出した。
2964
:
チバQ
:2013/08/09(金) 20:49:16
http://sankei.jp.msn.com/region/news/130809/stm13080919340001-n1.htm
田中衆院議員の秘書を書類送検 公示前に投票依頼文書 埼玉
2013.8.9 19:34
参院選公示前に投票を依頼する文書を有権者に郵送したとして、埼玉県警捜査2課は9日、公職選挙法違反(法定外文書頒布、事前運動)の疑いで、自民党の田中良生(りょうせい)衆院議員(49)=埼玉15区=の公設第1秘書(38)を書類送検した。
送検容疑は公示前の6月下旬、15区内の戸田市などの有権者に、自民党の古川俊治氏(50)と、公明党の矢倉克夫氏(38)への投票を依頼する文書を郵送したとしている。
参院選埼玉選挙区では、古川氏を公認候補とする自民党が、公明党の矢倉氏を推薦する経緯があった。
文書は田中議員と各地区の県議との連名で、県議の名前を無断で使った疑いもある。
同課は7月22日に田中議員の事務所など複数の関係先を家宅捜索していた。田中議員の事務所は「捜査中なので話せない」としている。
2965
:
旧ホントは社民支持@鹿児島市
:2013/08/30(金) 18:20:19
これ,確かに妙な話。真鍋賢二ナツカシス。。。
自民・衛藤氏「高松0票」支援者、開票ミス主張
http://www.yomiuri.co.jp/election/sangiin/news/20130830-OYT1T00802.htm?from=ylist
7月21日に行われた参院選の比例選で、当選した自民党の衛藤晟一・首相補佐官の得票が高松市で「0票」だったのは、開票のミスだとして、推薦した香川県遺族連合会などが、市選管に票の再点検を求めていることがわかった。
市選管は「開票は立会人の下で適正に行われた」としている。
衛藤氏は全国で20万4000票余りを得票して当選。香川県は574票あったが、高松市が0票で、他の16市町が96〜3票だった。
2007年の初当選の際は、同県で得た1078票のうち、432票が高松市の票だった。
同連合会の真鍋賢二会長は選挙後、中央選管に調査を申し入れ、今月27日には市選管に口頭で再点検を要請。「私も高松市民で、期日前投票で確実に衛藤さんの名を書いた」と話す。
2966
:
名無しさん
:2013/08/30(金) 18:48:57
http://www.yomiuri.co.jp/election/sangiin/news/20130830-OYT1T00802.htm
自民・衛藤氏「高松0票」支援者、開票ミス主張
7月21日に行われた参院選の比例選で、当選した自民党の衛藤晟一・首相補佐官の得票が高松市で「0票」だったのは、開票のミスだとして、推薦した香川県遺族連合会などが、市選管に票の再点検を求めていることがわかった。
市選管は「開票は立会人の下で適正に行われた」としている。
衛藤氏は全国で20万4000票余りを得票して当選。香川県は574票あったが、高松市が0票で、他の16市町が96〜3票だった。
2007年の初当選の際は、同県で得た1078票のうち、432票が高松市の票だった。
同連合会の真鍋賢二会長は選挙後、中央選管に調査を申し入れ、今月27日には市選管に口頭で再点検を要請。「私も高松市民で、期日前投票で確実に衛藤さんの名を書いた」と話す。
(2013年8月30日15時42分 読売新聞)
2967
:
名無しさん
:2013/08/30(金) 19:32:56
参院選で衛藤氏、高松で「0票」 有権者が市選管に抗議
(2013年8月30日午後1時32分)
http://www.fukuishimbun.co.jp/nationalnews/CO/national/744503.html
7月の参院選比例代表で当選した自民党の衛藤晟一氏について、高松市選管が市内での得票を0票としていたことが30日、市選管などへの取材で分かった。投票したとする有権者4人は同日、投票用紙の再点検を求める抗議文を市選管に提出した。
市選管の山地利文事務局長は「個人的には不自然だと思うが、開票は正規の手続きで行われたので再点検できない」としている。
衛藤氏は全国で約20万票を集め2度目の当選。6年前は高松市でも432票を得票した。抗議文を手渡した自営業亀山巧さん(63)は「私たちの票はどこへ消えたのか。超法規的措置も検討して真相を明らかにしてほしい」と訴えた。
2968
:
名無しさん
:2013/08/30(金) 20:01:15
http://news24.jp/nnn/news8832564.html
高松市で衛藤晟一氏0票 有権者が抗議文
7月の参院選比例代表で当選した自民党の衛藤晟一氏について香川県高松市での得票が0票だったのは納得がいかないとして衛藤氏に投票したとする有権者4人が市の選挙管理委員会に再点検を求める抗議文を提出。選管は臨時の委員会を開いて対応を協議する。
2969
:
名無しさん
:2013/08/31(土) 20:27:33
<参院選>衛藤氏「得票0」の謎 「投票したはず」有権者抗議−−比例・高松市選管
毎日新聞 8月31日(土)16時20分配信
「私の1票どこに?」。7月21日投開票の参院選比例代表で20万票以上を集めて再選した自民党の衛藤(えとう)晟一(せいいち)氏の得票が高松市内で「0票」だったことに波紋が広がっている。30日には「確かに投票した」と主張する同市の自営業、亀山巧さん(63)ら4人が、投票用紙の再点検を求める抗議文を市選管に提出した。だが、開票結果に納得できない場合に再点検などを求めて高裁に提訴できるのは、公選法では開票日から30日以内と定められており、市選管が対応するのは難しいという。【広沢まゆみ】
市選管を訪れたのは、亀山さんのほか、66〜80歳の女性3人。
衛藤氏は2007年の初当選時、香川県内で1078票獲得、高松市内の票数は432だった。ところが、先月の参院選では県内で574票を得たが、高松市内は「0」。高松市を除く県内16市町では、96〜3票を得たほか、自民党が比例代表に擁立した29候補のうち、衛藤氏を除く28人は高松市内で票を得ていた。
市選管によると、開票の際、投票用紙は新たに導入した自動読み取り分類機6台で、政党名や候補者名別に分類した後、選管職員が手作業で一枚一枚確認した。分類機で政党名や候補者名を識別できなかった投票用紙も、選管職員が同様に確認するので、混入していた場合は気付くという。開票を見守った自民党の立会人も結果を認めた。
市選管を訪れた亀山さんらに山地利文事務局長は「立会人に確認してもらっており、適正な開票事務が行われたと判断している」と説明した。抗議文提出後、亀山さんは「私の周りで最低50人は衛藤氏に投票したと言っている」と述べた。
投票用紙は市選管の倉庫で6年間保管されるが、封印が解かれる可能性は低いという。
.
最終更新:8月31日(土)16時20分
毎日新聞
2970
:
名無しさん
:2013/09/01(日) 18:34:07
衛藤氏(自民)高松で「0票」/7月参院選
2013/08/31 09:48
http://www.shikoku-np.co.jp/kagawa_news/administration/20130831000170
7月の参院選比例代表で当選した自民党の衛藤晟一氏の得票が、高松市選挙管理委員会の集計で0票だったことに納得できないとして、市内の有権者4人が30日、投票用紙の再確認を求める抗議文を市選管に提出した。4人は「間違いなく衛藤さんに投票した。ゼロはありえない。民主主義の根幹を揺るがす問題だ」と指摘している。
衛藤氏は、全国で約20万票を獲得し、6年前の参院選に続き2回目の当選。前回は、高松市で432票を獲得している。
抗議文を提出した自営業亀山巧さん(63)は、「私たちの票はどこへ消えたのか。超法規的な措置も含めて、真相を明らかにしてほしい」と主張。市選管の山地利文事務局長は「開票は正規の手続きで完了した。国政選挙で既に確定した票は市選管の判断では再確認できない」としている。
県選管によると、選挙結果に疑義がある場合は、東京高裁へ再確認を求めて中央選管を提訴できる。ただし、開票翌日から30日以内に提訴する必要があり、今回は既に期限を過ぎているためできないという。
市選管は、今回の参院選から自動読み取り機6台を導入。比例代表の開票は1回目に政党を、2回目に個人票を読み取り、担当者が確認してから計数機で票を数えた。
2971
:
名無しさん
:2013/09/02(月) 15:32:12
>>2970
自民党候補だけでなく民主党で10万票を集め落選した候補にも、地方の中都市でゼロ票という例があった。
その自治体には、後援会の幹部も住んでおりゼロはどう考えてもおかしいと、法的対処も含め検討している。
2972
:
名無しさん
:2013/09/06(金) 19:11:36
38歳の若さで泥船(民主党)から離党
http://senkyo.mainichi.jp/news/20130907k0000m010027000c.html
民主党:梅村前参院議員が離党 7月参院選落選前議員で初
毎日新聞 2013年09月06日 18時55分
7月の参院選で大阪選挙区から出馬し落選した民主党の梅村聡・前参院議員(38)が離党することが6日、分かった。7月の参院選で落選した民主党の前議員で離党者は初めて。既に海江田万里代表ら党幹部に意向を伝えた。
梅村氏は「シンクタンクで働くことになり、党に所属すると研究活動に支障をきたす」と説明したという。
2973
:
チバQ
:2013/09/16(月) 22:03:01
http://sankei.jp.msn.com/west/west_affairs/news/130916/waf13091618000027-n1.htm
【関西の議論】
投票したのに集計「0票」とは…参院選比例「高松」の不可解、「30日過ぎた」と動かぬ選管
2013.9.16 18:00 (1/3ページ)[関西の議論]
高松市選管に提出された抗議文
「私が投票した1票はどこに行ったんでしょうか」−。高松市の有権者4人が8月末、高松市選管にこんな抗議をした。7月21日に行われた参院選比例代表で、投票したとする候補の得票が集計結果で「0票」とされたため、文書で再点検を求めたのだ。しかし公選法は開票結果に疑義がある場合、再点検を求めて提訴できるのは開票日から30日以内と規定。すでに期限が過ぎてしまった上、市選管も再調査は行わない方針で、不可解な「0票」問題はこのまま真相究明が置き去りにされそうな状況だ。(藤谷茂樹)
消えた私の1票
「本当に納得できない。全部やり直してほしい」。8月30日、高松市選管に抗議文を提出した有権者の女性は、自分の1票が“消えた”ことに、こう怒りをぶつけた。
得票が0票とされたのは、比例代表で約20万4千票を得票し、2度目の当選を果たした自民党の衛(え)藤(とう)晟(せい)一(いち)氏。香川県内では県遺族連合会が推薦するなどし、今回574票を獲得。前回改選の平成19年の参院選では県内で1078票を得て、高松市だけでも432票獲得した。その高松市で今回は0票というのは、明らかに異常な事態だ。
有権者たちは「ゼロなんてあり得ない」「開票ミスがあったのではないか」と投票用紙の再点検を要望。これに対し、市選管の山地利文事務局長は「個人的には不自然に思うが、選挙は正規の手続きを経て確定しているので再点検はできない」と話した。
抗議文を提出した1人の高松市城東町の自営業、亀山巧さん(63)は「超法規的な措置などで、再点検はできないのか」と不満を漏らした。
衛藤氏の関係者も「一生懸命支援してくれた人に申し訳ない」としたうえで「それ以上に、投票した人の意思が無視されている事態だ。人権が蹂(じゅう)躙(りん)されているのではないのか」と憤る。
2974
:
チバQ
:2013/09/16(月) 22:03:27
再点検に“高いハードル”
市選管によると、投票用紙は任期満了の6年後まで市で保管される。
公選法の規定では、参院選比例代表の結果に疑義があり再点検を求める場合、中央選管を相手取り、開票日から30日以内に提訴しなければならない。
総務省選挙部は「一度確定した選挙結果を覆すことにもなりうるので、(提訴という)厳しい手続きが必要になる」とした上で、「開票作業は立会人が不正を監視することで選挙の公平さを保っている。簡単に票を見直せるならば、選挙結果は信頼できるものだという選挙効力の安定性を維持できない」と説明する。
しかし亀山さんらは「選挙に疑問があればすぐ訴訟では、ハードルが高い」と訴える。期限内の訴訟に至らず、やり場のない怒りを抗議文で表した形だ。
ヒューマンエラー?
亀山さんらが実際に投票したのなら、なぜ0票という結果が出たのか。4人は投票の際、「難しい漢字もあるので『えとう せいいち』とひらがなで書
市選管によると、今回の開票では、新たに導入した自動読み取り機で政党名や候補者名を分類した後、職員が目視で確認してから計数機にかけていた。開票管理者と立会人も点検している。市選管の担当者は「目視確認を行っており、票仕分けを読み取り機だけに頼っているわけではない。読み取り機も正常に作動していたはずだ」と説明する。
高松市が導入した票の自動読み取り機は、全国約900自治体が使用している。今回、市長選、市議選とのトリプル選となった奈良市では、参院選比例代表と市議選の票の仕分けに使用。同市選管の担当者は「ミスがあったとしても、機械の設定ミスや票のまとめ方の誤りなど、あくまでヒューマンエラーではないか」と推測する。
再発防止策は
開票でミスがあったのか、あったとすれば何が原因か。高松市は抗議に対し、公選法の規定などから「再点検はできない」との姿勢は変えていないが、市選管の開票事務作業を検証する方針は示している。ただ再点検ができなければ、真相究明は八方塞がりのままだ。
投票行動に詳しい香川大法学部の堤英敬教授は「0票というのは不自然だ。有権者が名前を書き込む投票方法では、票を仕分ける側の職員の判断で無効票としてしまうなど、ミスが生じる可能性がある」と指摘。今回の問題では、「再点検はできなくても、0票になるケースを考え、検証していくことは必要だ。開票作業を行った自治体選管に結果への疑問点を指摘する仕組みを検討する余地はある」と、制度の見直しに言及する。
明らかに不自然な結果を生んだ今回の開票。候補者の当落に関係がなかったとはいえ、後味の悪さを残した。
2975
:
名無しさん
:2013/09/19(木) 17:56:43
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130918-00001596-yom-pol
参院選「実力以上の結果」…共産が総括
読売新聞 9月19日(木)7時51分配信
共産党は18日、党本部で第8回中央委員会総会(8中総)を開き、4年ぶりとなる党大会を来年1月15日から4日間の日程で開くことを決定したほか、改選3議席から8議席に伸ばした7月の参院選について、「実力以上の結果であることを、リアルに直視する必要がある」などと総括する決議を採択した。
決議では、参院選の結果について「自共対決を鮮明に打ち出したことが評価をいただけた」と分析する一方、2010年参院選比で党員が93・3%、党機関紙「しんぶん赤旗」の購読者数も89・5%にとどまったことを挙げ、「強く大きな党をつくることが絶対不可欠」と明記。「党の自力の問題は私たちの最大の弱点であり、反省点」とも指摘した。
.
最終更新:9月19日(木)7時51分
2976
:
チバQ
:2013/09/25(水) 23:38:30
http://www.tulip-tv.co.jp/news/detail/?TID_DT03=20130925173241
広野氏の元秘書と元ウグイス嬢を起訴
(2013年09月25日 17時32分)
選挙運動参加の見返りに現金の受け渡しがあったとして、富山地検は生活の党元副代表の広野ただし氏の元公設秘書の女と、元ウグイス嬢の女を公職選挙法違反の罪で起訴しました。
公職選挙法違反の罪で、起訴されたのは、広野ただし氏の元公設第一秘書で、富山市上滝(かみだき)の大畑清美被告(58)と、広野氏の選挙事務所でいわゆるウグイス嬢をしていた富山市八町のバスガイド・中瀬恵津子被告(65)の2人です。
大畑被告は、参院選選挙運動前の今年6月、選挙事務所で中瀬被告に選挙運動参加への見返りとして法定限度額の1万5千円を超える一日あたり3万円の現金を払う約束をし、選挙終了後の今年7月31日に、大畑被告に合計33万円を渡したとされています。
2人の認否や、詳しいいきさつについて富山地検は、「公判で明らかになること」として明らかにしていません。
2977
:
チバQ
:2013/10/20(日) 17:23:20
http://www.shimotsuke.co.jp/news/tochigi/politics/news/20131020/1388544
簗瀬進氏、引退表明 「選挙目指す活動しない」 10月20日 朝刊
7月の参院選比例代表で落選した元職の簗瀬進氏(63)は19日夜、宇都宮市内で開かれた参院選の選挙報告会で、「簗瀬進として選挙を目指す取り組みはこの前の参院選で総まとめとさせていただきたい」と述べ、政界引退を表明した。2014年4月1日から、昭和音楽大の副学長と憲法学の教授に就任することも明からにした。
簗瀬氏は「もう精いっぱいのことはやらせていただいた」と前置きした上で「民主党をたたき直し、成長させなくてはならない。仲間を応援する目的で後援会は解散しない」と話した。
報告会後の記者団の取材に対し、「政界引退という表現は使いたくない」と説明したものの、「選挙を目指す活動はしない。選挙を目指す若い方の支援はする」と言及。また「(民主党を)離党する気はない」と述べ、民主党県連常任顧問は当面続ける見込み。
簗瀬氏は1981年、県弁護士会に登録。県議2期を経て、90年に自民党公認で衆院選旧栃木1区に初当選した。衆院議員2期、参院議員2期務めた。
http://www.yomiuri.co.jp/election/sangiin/news/20131020-OYT1T00419.htm
簗瀬進・元参院議員、政界引退を表明
7月の参院選に比例選で立候補し、落選した民主党の簗瀬進・元参院議員(63)が19日、宇都宮市内で開催した選挙報告会で「選挙を目指すのは7月の参院選で総まとめとする」と述べ、事実上の政界引退を表明した。
簗瀬氏は県議、衆院議員を経て1998年、参院選栃木選挙区で初当選。県連代表や参院予算委員長などを務めたが、3選を目指した2010年参院選で落選。今年7月の参院選は比例選で返り咲きを目指したが及ばなかった。
簗瀬氏は、今後について「民主党を中心に自民党と対抗する政治勢力を作るため、考え方の共通する仲間を応援したい」と話した。来年4月から川崎市の大学で教授として憲法学などを教える予定という。
(2013年10月20日12時46分 読売新聞)
2978
:
チバQ
:2013/11/10(日) 12:32:40
http://www.shikoku-np.co.jp/kagawa_news/social/20131110000158
高松・参院選「消えた票」問題/複数箇所に落とし穴
2013/11/10 10:07
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開票事務の流れ
開票事務の流れ
再発防止の教訓に―。7月の参院選比例代表で当選した自民党の衛藤晟一氏の高松市での得票が「0票」だった問題。市選挙管理委員会による検証は原因特定に至らなかった半面、開票中に他候補の票に紛れ込んだ可能性を示唆し、ミスが起き得る局面が複数示された。「これまでの選挙でも票の混入があったのでは」。衛藤氏の支持者はそう不審がり、識者からは開票作業の迅速化の弊害を指摘する声も。“消えた票”が投げかけた課題は大きい。
■真相は箱の中
今回の参院選で衛藤氏が得た香川県内の得票数は574票。8市9町中「0票」は高松だけだった。「私もそうだが10人以上が投票したと言う。ゼロは何かの間違いだと思った」。支持者で高松市の自営業、亀山巧さん(63)はそう振り返る。
亀山さんは8月末、他の支持者と投票用紙の再点検を求める抗議文を市選管に提出。だが、投票箱が開かれることはなかった。というのも、公職選挙法の規定では、再点検を求められるのは開票日から30日以内。既に期限を過ぎており「ルール上、再点検は不可能」(市選管)だったからだ。
ミスはあったのか。もしあったのなら、その原因は。箱を開けられない以上、真相を知るすべはなくなったが、大西市長も「常識的に考えれば不自然」と述べ、作業の検証を指示する異例の事態となった。
■応援が裏目?
検証では投票箱を開いた後、候補者別に票を仕分けるところから、票の枚数を計算し、最終確定するまでの7作業すべてをチェックし直した。
結果は「(1)〜(7)の作業すべてで票の混入などのミスが起き得る局面あり」。中でも、最後まで誤りに気付きにくく、数十票単位のミスも起き得ると想定したのは、(3)審査で点検した票を他候補の容器に入れる(4)連絡係が票を運ぶ際、別の候補者用のかごに入れる(5)計算結束で、端数の票が混入する(7)得票計算で、束にした票に別の候補者名の表紙を貼る―の4局面だ。
市選管によると、(3)と(4)の場合、手が空いた別の係の職員が応援に回ることがあるためミスを誘発しやすい。(7)は作業最終盤のため、「間違いはない」との思い込みが落とし穴になる恐れがあるという。
市選管では今後、職員の役割分担の徹底や、ダブルチェック体制の強化などの改善策を講じる予定だ。
■迅速化も遠因
今回の問題は、6年前の参院選では高松だけで400票以上を獲得した衛藤氏が0票だったことで不自然さが際立った。しかし、仮に1票単位で他候補に票が紛れ込んでいたとすればどうか。市選管は「あってはならないこと」としながらも、混入に気付かないケースもあり得ると説明する。
「間接民主制の正統性を揺るがす事態につながりかねない」。香川大法学部の堤英敬教授(投票行動論)は一連の騒動をそう指摘し、「人が作業する以上、ミスの可能性はついて回るが、選挙の場合『仕方がない』では済まされない。他市町の選管も他山の石にし、チェック体制を見直す必要がある」と警鐘を鳴らす。
東大大学院法学政治学研究科の川人貞史教授(政治学)も、ミス防止には点検作業の徹底しかないとした上で、「最近の選挙は開票作業の迅速化が求められる。『とにかく早く確定させなければ』という意識も、問題の背景にあるのではないか」と推測する。
問題を踏まえ、香川県選挙管理委員会は、本年度中に各市町の担当職員を対象にした勉強会などを行う考え。担当者は「これまで迅速化にウエートを置いてきたが、正確性をより高める取り組みを強化したい」と話す。
来年は知事選、再来年は統一地方選と大きな選挙が相次ぐ香川県内。「一票の重み」が軽んじられるようなミスがあってはならない。
2979
:
チバQ
:2013/11/19(火) 21:00:48
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/131119/stt13111920270005-n1.htm
菅氏に恨み節も 民主・鈴木元議員が離党 7月の参院選で落選
2013.11.19 20:25
7月の参院選で落選した民主党の鈴木寛元参院議員が19日、離党届を提出した。鈴木氏は同日付の交流サイト「フェイスブック」に、「9月に突然、総支部の解散命令が届いた。びっくりしたが、解散届を提出するのにあわせて離党することにした」と掲載し、執行部の対応に不満を募らせて離党を決めたことを示唆した。
民主党は参院東京選挙区から現職2人を公認する予定だったが、公示2日前に鈴木氏の一本化を決定。だが、菅直人元首相らが党方針を無視して別の現職を支援したため、事実上の分裂選挙となり2人とも落選した。
鈴木氏は、「20日には党員資格を停止されていた最高幹部が復帰される。分裂選挙の原因となった最高幹部の言動への批判の声がいまだ強くある」と暗に菅氏を指して、不満を述べた。
2980
:
チバQ
:2013/11/20(水) 00:00:43
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20131119-00000112-san-soci
徳洲会の園田氏支援 「職員の10倍の名簿を」 虎雄氏、大臣会食翌日に指示
産経新聞 11月19日(火)7時55分配信
田村厚労相と徳州会(写真:産経新聞)
田村憲久厚生労働相(48)が5月に医療法人徳洲会グループ幹部らと料亭で会食していた問題で、会食の翌日に同法人前理事長の徳田虎雄・元衆院議員(75)が、グループが7月の参院選で重点支援を決定していた園田修光(しゅうこう)・元衆院議員(56)=比例代表で落選=について、「支援をガンガンやれ。職員数の10倍(の名簿集め)がノルマだ」などと指示していたことが分かった。
会食に出席した幹部は周囲に「田村大臣から『園田氏をよろしく』と頼まれた」と話しており、報告を受けた虎雄氏が支援態勢を強化しようとしたとみられる。田村氏は会食について「一般的な話として選挙の話は出たかもしれない」と説明するにとどめている。
関係者によると、田村氏は5月17日、医療法人徳洲会副理事長(当時)の鈴木隆夫氏(72)らグループ最高幹部4人と東京・赤坂の料亭で会食。席上では、田村氏と園田氏が同期当選であることから、園田氏の選挙についても話題になったという。
会食翌日の5月18日午後に出席者の一人が、虎雄氏が療養中の湘南鎌倉総合病院(神奈川県鎌倉市)に出向いて内容を報告。その直後に虎雄氏は園田氏を積極的に支援するよう各病院に号令を掛けた。集まった名簿は、グループが電話で支持を呼びかける際の参考資料となっていた。
虎雄氏の意思は側近の女性幹部によって全国の地区責任者に電話で伝えられた。この中で女性幹部は、スターン美千代容疑者(46)=公職選挙法違反容疑で逮捕=の名前を挙げ「あらためて指示があると思う」と申し添えており、美千代容疑者も参院選の票集めに深く関与していたことがうかがえる。
参院選でグループは4月19日付の文書で園田氏の支援を地区責任者へ伝達。5月26日にはグループの会議に園田氏が出席し、修復腎移植の先進医療認定を「田村厚労相に働きかける」と話していた。
田村氏は、今月8日の衆院厚生労働委員会でグループ幹部との会食について記憶にないことを強調したが、13日の同委で一転、「同僚議員に誘われた酒席に徳洲会の方々がおられた」と認めた。誰が会費を支払ったかなどについては明言を避けている。田村氏をめぐっては、園田氏と美千代容疑者が大臣室を訪問したことも判明している。
2981
:
チバQ
:2013/11/21(木) 01:22:59
http://sankei.jp.msn.com/region/news/131120/kgs13112015340000-n1.htm
徳洲会の園田氏支援、「手尽くせ」虎雄氏次女がハッパ 女性スキャンダルで組織動かず
2013.11.20 12:40
今年7月の参院選で医療法人徳洲会グループが園田修光(しゅうこう)・元衆院議員(56)=自民党の比例代表から出馬、落選=を支援していた問題で、選挙戦終盤にグループ法人代表、スターン美千代容疑者(46)=公職選挙法違反容疑で逮捕=らが「票が伸びないので、もっと手を尽くしてほしい」などと各病院に複数回要請していたことが19日、関係者への取材で分かった。
徳田毅(たけし)衆院議員(42)=自民党を離党、鹿児島2区=の政界での影響力を高めるためグループを挙げて園田氏の当選を狙ったが、毅氏の女性スキャンダルで徳洲会の組織の動きは鈍かったという。
関係者によると、グループは4月19日付の文書で園田氏の支援を地区責任者へ伝達し、同月下旬には園田氏の選挙運動用ポスターやチラシを病院・医療施設に送付。医療法人徳洲会前理事長、徳田虎雄・元衆院議員(75)も病床から「ガンガンやれ」とハッパを掛けていた。
だが、選挙戦が終盤にさしかかっても劣勢であることが判明し、美千代容疑者ら毅氏の親族は繰り返し全国の地区担当者に電話でてこ入れを図った。
元グループ幹部によると、今年2月に毅氏が女性スキャンダルで国土交通・復興政務官を辞任して以降、グループ内部や支持者の間には毅氏への反発が拡大。ある古参の支持者が、握手をしようと近づいた毅氏に「もう付き合うことはできない」と言い放ち、手をはねのける一幕もあった。
美千代容疑者らからの参院選への支援要請にも、グループ内部にはしらけムードが漂っており、組織の動きは最後まで鈍かったという。園田氏は参院選で6万5840票を獲得したが落選した。
2982
:
チバQ
:2013/11/26(火) 00:29:27
>>2961
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/131125/trl13112516320002-n1.htm
みんなの党候補に有罪 参院選の公選法違反
2013.11.25 16:30
7月の参院選で運動員に報酬を支払う約束をしたとして、公選法違反(買収約束など)の罪に問われた、みんなの党福岡選挙区の公認候補だった古賀輝生被告(50)に福岡地裁は25日、懲役1年6月、執行猶予5年(求刑懲役1年6月)の判決を言い渡した。
江口和伸裁判官は判決理由で「動機は自己中心的。供与を約束した金銭は少額とはいえず悪質で、選挙の公正が害された」と述べた。犯行を認め、反省していることなどから執行猶予が相当と判断した。 判決によると、5月下旬と6月、福岡市博多区の選挙事務所で、計3人に選挙運動の報酬として日当1万円や時給800円を支払う約束をし、立候補届け出前に運動をした。
古賀被告は17万6396票を得たが落選した。
2983
:
チバQ
:2013/11/26(火) 19:32:21
http://kyushu.yomiuri.co.jp/news/national/20131125-OYS1T00683.htm?from=ranking
参院選選挙違反、元みんなの党候補に有罪
7月の参院選でみんなの党の公認候補として福岡選挙区に立候補し(落選)、公示前に選挙運動の報酬を渡す約束をしたとして、公職選挙法違反(買収、事前運動)に問われた元参院議員秘書、古賀輝生被告(50)に対し、福岡地裁は25日、懲役1年6月、執行猶予5年(求刑・懲役1年6月)の有罪判決を言い渡した。江口和伸裁判官は「自己中心的な犯行で選挙の公正を害し、責任は重い」と述べた。
判決によると、古賀被告は5〜6月、福岡市博多区の事務所で男性3人に対し、自分のための選挙運動をする報酬として日給1万円か時給800円を約束し、選挙の事前運動をした。
みんなの党は起訴後、古賀被告を党員資格停止処分とし、今月6日には古賀被告から出された離党届を即日受理した。
(2013年11月25日 読売新聞)
2984
:
チバQ
:2013/12/08(日) 11:06:42
>>2976
http://www.tulip-tv.co.jp/news/detail/?TID_DT03=20131207173540
2013年12月07日(土)
※富山県内のニュースです。
東京高検 広野氏の連座適用求め提訴
東京高検 広野氏の連座適用求め提訴
(2013年12月07日 17時34分)
7月の参院選比例代表に生活の党から出馬し落選した広野ただし前参議院議員について、東京高検は7日までに、公職選挙法の連座制適用を求めて東京高裁に提訴しました。
広野氏の参院選当時の公設第一秘書は、選挙の運動員5人に法定額を超える報酬を支払った公職選挙法違反の買収の罪で富山地裁から懲役1年6か月、執行猶予5年の有罪判決を受け、先月12日に確定していました。
これを受けて東京高検が提起した行政訴訟で連座制が適用されると広野氏は同じ参院選比例代表で5年間立候補ができなくなります。
提訴を受けて広野氏は「私の秘書、運動員のことなので監督責任は感じている。裁判への対応については弁護士と相談して決めたい」と述べ、「政界再編や二大政党制の確立に向けて政治活動は続けていく」としました。
2985
:
チバQ
:2013/12/29(日) 16:40:04
191 名前:チバQ 投稿日: 2013/12/29(日) 16:37:23
http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2013122900038
自民森屋議員、県議に牛肉=公選法抵触の可能性−山梨
自民党の森屋宏参院議員(56)=山梨選挙区=が、山梨県議21人に贈答用の牛肉を贈っていたことが29日、分かった。有権者への物品供与を禁じた公職選挙法に抵触する可能性がある。同日に会見した森屋氏は「妻や秘書が季節のあいさつとして贈った。私は知らなかった」と説明した。
森屋氏によると、妻が贈り先の名簿を用意し、政策秘書が米沢牛のすき焼きセット(7000円相当)を注文。森屋氏の名前で、自民党や無所属の県議計21人に贈ったという。
森屋氏は「お歳暮などの贈り物は妻に任せていた。妻には重たいことという認識はなかった。県民や県議に迷惑を掛け、おわびする」と陳謝。議員辞職は否定した。
森屋氏は山梨県議を経て、7月の参院選で初当選した。(2013/12/29-14:58)
2986
:
穏健保守系無党派
:2013/12/30(月) 16:42:41
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20131229-OYT1T00822.htm
県議21人に牛肉「妻が贈った」参院議員が釈明
自民党の森屋宏参院議員(56)が今月、県議21人に牛肉を贈っていたことがわかり、29日、山梨県甲府市内で会見を開いた。
公職選挙法では、選挙区内の有権者に金品を贈るなど寄付行為を禁じているが、森屋氏は県議(都留市・西桂町選挙区)を務めていた時、同じ選挙区以外の同僚県議にお中元やお歳暮を贈っていたとし、「妻が県議時代と同じ感覚で贈った。私は知らなかった」と釈明。初めてもらったという県議の中には「参院選を応援したお礼ではないか」と受け止めた人もいた。
森屋氏は会見で、「21人に贈ったことは知らなかった。参院選は全県が選挙区。私も忙しく、妻に気をつけるよう注意をすることまで気が回らなかった」と説明。森屋氏は28日から21人の県議に連絡を始めたことについては「迷惑をかけるのではないかと思った。公選法違反は念頭になかった」と釈明した。
一方、例年もらっていたという県議は「これまでは選挙区外だったから頂いていた。しかし、(参院選は)全県が選挙区なのに今回も届いたので、翌日に送り返した」と話した。また、初めてもらったという県議も複数おり、そのうちの一人は「参院選では森屋氏を応援しており、そのお礼以外に思い当たることはない」と話した。
県内では、2005年12月に市川三郷町の久保真一町長が町民に牛肉などを贈り、公選法違反(寄付行為の禁止)容疑で書類送検され辞職、起訴猶予処分となり、出直し選挙で再選している。また西桂町では、11年に石田寿一前町長名義のウナギのかば焼きが支持者に宅配され、町を二分する政争に発展。翌年、町長と町議会双方のリコールが成立し、石田氏は失職している。
(2013年12月30日11時54分 読売新聞)
2987
:
穏健保守系無党派
:2014/01/06(月) 11:26:34
昨夏当選参院議員・資産公開=選挙区
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2014010600140
(2014/01/06-10:18)
2988
:
穏健保守系無党派
:2014/01/06(月) 15:23:55
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/140106/plc14010614290017-n1.htm
【参院議員資産公開】
上位20人中、自民が18人 1億円超は5議員
2014.1.6 14:28
6日公開された参院議員の資産で、上位20人のうち自民党議員が18人を占めた。残る2人は、民主党と日本維新の会がそれぞれ1人だった。
資産総額が1億円を超えたのは5人。総額17億580万円で群を抜いてトップだった飲食チェーン「ワタミ」元会長の渡辺美樹氏(自民党)は、投資信託などの有価証券が16億2648万円で大半を占めた。マンションなど横浜市内の不動産のほか、総額以外にオリエンタルランドの千株保有も報告した。
投資助言会社社長も務める2位の藤巻健史氏(日本維新の会)は、総額6億6870万円のうち投資信託が4億3879万円で、東京都内の自宅以外にも投資目的で複数の不動産を所有する。
3位は参院議員としては新人だが衆院議員を7期務めた木村義雄氏(自民党)で1億2576万円。次いで林芳正農林水産相、武見敬三氏までが1億円を超えた。林、武見両氏はともに自民党で当選4回のベテランだ。
2989
:
穏健保守系無党派
:2014/01/06(月) 15:43:49
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20140106-OYT1T00248.htm
昨年当選の参院議員資産公開…最多は渡辺美樹氏
参院は6日午前、2013年7月の参院選で当選した参院議員121人の「資産等報告書」を公開した。
読売新聞社の集計によると、1人当たりの平均資産額(株式、貸付金、借入金を除く)は3770万円で、10年の前回参院選当選者の3020万円を750万円上回り、前回に引き続き増加した。
最も多かった外食大手「ワタミ」創業者の渡辺美樹氏(自民)と2位の投資コンサルティング会社代表の藤巻健史氏(日本維新の会)らが、平均を押し上げた。一方、公開対象の資産が「ゼロ」と報告したのは、資産公開が始まった1993年以来最多の21人(自民9人、公明4人、維新の会3人、民主、みんな、共産、結いの党、無所属各1人)で、二極分化が進んだ。
1人当たりの平均資産を政党別で見ると、維新の会が9174万円で最も多かった。以下、自民党5190万円、民主党1351万円、社民党1033万円、みんなの党984万円、公明党903万円、共産党403万円、結いの党(1人のみ)ゼロの順だった。
(2014年1月6日10時49分 読売新聞)
2990
:
穏健保守系無党派
:2014/01/07(火) 19:40:20
799 名前:穏健保守系無党派 投稿日: 2014/01/07(火) 19:38:32
http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2014010700825
五十嵐文彦前衆院議員を略式起訴=参院選で事前運動、罰金30万円−大津簡裁
大津区検は7日までに、昨年7月の参院選に民主党から比例代表で出馬し、落選した元財務副大臣の五十嵐文彦前衆院議員(65)を公職選挙法違反(事前運動、法定外文書頒布)罪で略式起訴した。
滋賀県警が昨年8月、同容疑で書類送検していた。略式起訴は昨年12月16日付。大津簡裁は同25日、罰金30万円の略式命令を出した。納付の有無は明らかにされていない。
起訴状によると、五十嵐氏は昨年5月下旬〜6月中旬ごろ、複数の秘書と共に、埼玉県狭山市の郵便局から滋賀県米原市の有権者ら20人に投票を依頼する文書を郵送したとされる。
五十嵐氏は1993年の衆院選で初当選。2010年9月から12年10月まで財務副大臣を務めたが、同12月の衆院選で落選した。(2014/01/07-19:24)
2992
:
穏健保守系無党派
:2014/01/08(水) 15:35:33
5328 :穏健保守系無党派:2014/01/08(水) 15:33:32
http://www.sannichi.co.jp/local/news/2014/01/08/4.html
2014年01月08日(水)
森屋氏の牛肉贈答問題 追及の動き活発化、県議会議長が調査会設置
自民党の森屋宏参院議員(山梨選挙区)名の贈答用牛肉が県議21人に宅配された問題で、県議会で真相究明を求める声が強まっている。7日開かれた県議会の常任委員会では、県議から問題の調査を求める意見が相次ぎ、棚本邦由議長は同日、調査会を設置して事実関係の把握に乗り出すことを表明した。調査では全県議から受け取りの有無やその後の対応などを聞き取る方針。問題発覚後、贈答品の受け取り手である県議にも批判が出ていることを踏まえ、県議会独自の調査が必要と判断した。県議会内で真相究明を求める動きが活発化している背景には、昨夏の参院選の候補者選考をめぐる自民系県議の対立も影響しているとの見方も出ている。
2993
:
穏健保守系無党派
:2014/01/09(木) 19:22:45
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20140109-OYT1T00524.htm
かば焼き騒動後に牛肉…参院議員辞職求め要望書
自民党の森屋宏参院議員が昨年12月、山梨県議21人にお歳暮として牛肉を贈った問題で、甲府市の女性団体「新日本婦人の会県本部」は8日、森屋氏あてに議員辞職を求める要望書を提出した。
要望書では、森屋氏が妻や秘書が牛肉を贈る手続きを行ったとして、自身は贈ったことを把握していなかったと主張していることに触れ、「(森屋氏の)地元の西桂町では、ウナギのかば焼き贈答問題で町長・町議会がリコールに発展したこともあり、知らなかったでは済まされない」と指摘。その上で、県民への謝罪と、議員辞職を求めた。要望書を受け取った森屋氏の秘書は「内容を精査する」と答えるにとどめた。
(2014年1月9日15時01分 読売新聞)
2994
:
穏健保守系無党派
:2014/01/13(月) 20:25:59
>昨夏の参院選で敗れた米長晴信・前参院議員は、みんなの党に残留する意向を示したという。
http://www.asahi.com/articles/ASG1D5VXZG1DUZOB00P.html
山梨)みんなの党の県幹事長の離党を承認 米長氏は残留
2014年1月13日03時00分
みんなの党県総支部は12日、甲斐市内で役員会を開き、県幹事長の飯島正樹・甲府市議の離党を承認した。幹事長など新役員の態勢は1月中に決める予定。
飯島氏は役員会で、12月下旬に離党届を党本部に提出し、現在、前県代表の小野次郎参院議員が幹事長を務める結いの党への入党手続きを進めていると説明した。昨夏の参院選で敗れた米長晴信・前参院議員は、みんなの党に残留する意向を示したという。
25日に昭和町内で開く国政報告会に渡辺喜美代表を招き、支援者らからの質問に答える予定だ。
2995
:
チバQ
:2014/01/17(金) 00:20:35
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20140116-OYT1T00350.htm
牛肉お歳暮議員に辞職申し入れ、刑事告発も
自民党の森屋宏参院議員が県議21人にお歳暮として牛肉を贈った問題で、山梨県内の労働組合や弁護士団体などでつくる市民団体「山梨革新懇」(代表世話人・関本立美弁護士)は15日、甲府市丸の内の森屋氏の事務所を訪れ、森屋氏宛てに議員辞職を求める申し入れ書を提出した。
関本弁護士は提出後、革新懇のメンバーである弁護士の有志が中心となり、森屋氏を公選法違反(寄付行為の禁止)の疑いで週内にも捜査機関に刑事告発することを明らかにした。
申し入れ書では、県議を長年務めた森屋氏の経歴に触れ、「貴職はもとより妻も秘書も公職選挙法に精通しているはず」と指摘。その上で「責任逃れに終始している貴職は国会議員として不適格」として即時辞職を求めた。受け取った森屋氏の秘書は「よく読ませていただきたい」と話した。
また、関本弁護士は申し入れ書の提出後、報道陣に対し、県内の有志の弁護士らが刑事告発を予定していると説明。「県議会の調査会もあるが、外部から見ると分かりにくい。捜査機関に事実関係を明らかにしてもらいたい」と話した。
(2014年1月16日11時59分 読売新聞)
2996
:
穏健保守系無党派
:2014/01/17(金) 16:28:22
http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2014011700617
牛肉贈答で自民議員を告発=公選法違反容疑で弁護士ら−山梨
自民党の森屋宏参院議員(56)=山梨選挙区=が山梨県議に牛肉を贈っていた問題で、同県内の弁護士4人が17日、公選法違反(寄付行為の禁止)容疑で、森屋議員を甲府地検に告発した。
告発状によると、森屋議員は昨年12月24日ごろ、県議計21人にそれぞれ7000円相当の牛肉を宅配便で贈ったとされる。
森屋議員は昨年末の会見で「妻や秘書が季節のあいさつとして贈った。私は知らなかった」と説明していた。告発を受け、「内容を見ていないのでコメントできない」と話した。(2014/01/17-15:49)
2997
:
穏健保守系無党派
:2014/01/28(火) 19:25:36
http://www2.knb.ne.jp/news/20140128_39297.htm
2014 年 01 月 28 日 16:40 現在
広野元議員に連座制適用求める
去年7月の参議院選挙で、当時の公設秘書が選挙違反をしたとして有罪が確定した広野允士・元参議院議員に連座制を適用するよう検察が求めた裁判の第1回口頭弁論が28日、東京高等裁判所で開かれ、広野元議員側は争う姿勢を示しました。
この裁判は、去年7月の参議院選挙比例代表に生活の党から立候補して落選した広野元議員の公設第一秘書が運動員に法定額を超える報酬を渡していたとして有罪判決が確定したのを受けて、東京高等検察庁が、広野元議員に連座制を適用するよう東京高等裁判所に裁判を起こしたものです。
28日の第一回口頭弁論で、広野元議員の代理人弁護士は「秘書とは選挙活動で意思を通じていない」と主張する意向を示しました。
この裁判で広野元議員が敗訴し、判決が確定した場合、連座制の対象となり、参議院選挙の比例代表で5年間、立候補が禁止されます。
参議院の比例代表での連座制適用を求める裁判は東京高裁が管轄となっています。
広野元議員は、「裁判中につきコメントできない」としています。
2998
:
名無しさん
:2014/02/14(金) 19:48:21
結いの会派結成に伴う参院の新勢力分野は次の通り。
自民114▽民主・新緑風会58▽公明20▽みんな12▽共産11▽維新9▽結い6▽社民・護憲連合3▽改革・無所属の会3▽生活2▽無所属4(2014/02/14-18:39)
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2014021400770
衆院の新たな勢力分野は次の通り。
自民293▽民主・無所属クラブ55▽日本維新の会53▽公明31▽みんな9▽結い9▽共産8▽生活7▽社民・市民連合2▽無所属13(2014/01/23-21:31)
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2014012300937
2999
:
チバQ
:2014/03/11(火) 23:15:04
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/yamanashi/news/20140310-OYT8T01156.htm
森屋議員を事情聴取 牛肉贈答問題
自民党の森屋宏参院議員(山梨選挙区選出)が県議21人にお歳暮として牛肉を贈った問題で、県警が森屋氏本人に対し、任意で事情聴取したことが10日、捜査関係者への取材でわかった。牛肉贈答に対する森屋氏の関与の度合いなどについて聞き、森屋氏は「妻が県議時代と同じ感覚で贈ってしまい、私は知らなかった」と説明したという。森屋氏は公職選挙法違反(寄付行為の禁止)容疑で告発されており、県警は近く捜査書類を甲府地検に送付する。
捜査関係者によると、県警は今月に入り、都内で森屋氏への聴取を行った。森屋氏のこれまでの説明によると、県議らに贈られたのは、森屋氏名義の米沢牛のすき焼きセット(1セット7350円相当)。森屋氏は県議(都留市・西桂町選挙区)時代、同じ選挙区以外の同僚県議にお中元やお歳暮を贈っていたという。このため、妻が昨年12月、森屋氏が所属していた県議会会派などの県議21人の名簿を秘書に送って発送を依頼。秘書が店に注文して発送した。
参院選は全県が選挙区で、公選法では選挙区内の有権者に金品を贈るなどの寄付行為を禁じている。県警捜査2課は1月、県内の弁護士グループが提出した森屋氏に対する同容疑の告発状を受理していた。
(2014年3月11日 読売新聞)
3000
:
旧ホントは社民支持@鹿児島市
:2014/06/25(水) 22:22:46
>>2965-2971
など。こんな形で決着するとは思わなんだ。。。
白票水増し、市幹部ら逮捕=昨年の参院選、公選法違反容疑−高松
http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2014062500990
高松地検は25日、昨年7月の参院選比例代表で、開票作業中に白票約300票を水増ししたとして、当時の高松市選挙管理委員会事務局長で同市農業委員会事務局長の山地利文容疑者(59)と、得票計算係だった団体職員の大嶋康民(60)、消防局次長山下光(56)両容疑者を公選法違反(投票増減)容疑で逮捕した。同地検は認否を明らかにしていない。
逮捕容疑は2013年7月22日、集計・入力済みの白紙投票を担当者に手渡し、再度入力させて約300票を増やした疑い。
同選挙をめぐっては、選挙結果確定後に市内の有権者が「投票した候補の得票数が0票になっている」と市に指摘したが、市側は「異議申し立て期間が過ぎている」として調査しなかった。同地検に告発があり、捜査の過程で白票水増しの疑いが発覚した。(2014/06/25-21:32)
参院選で白票300票増やした疑い 高松市幹部ら逮捕
http://www.asahi.com/articles/ASG6T5J3MG6TPLXB00H.html?iref=comtop_6_05
高松地検は25日、昨年7月の参院選の開票・集計作業をした高松市選挙管理委員会事務局長兼選挙課長ら当時の市職員3人を公職選挙法違反(投票増減罪)の疑いで逮捕し、発表した。
逮捕したのは、事務局長だった山地利文容疑者(59)、開票作業で得票計算係だった大嶋康民容疑者(60)と山下光容疑者(56)。大嶋容疑者以外の2人は現在も市職員。
3人は昨年7月21〜22両日、市内の体育館で参院選比例区の開票・集計作業をした際、集計入力済みの白紙投票を集計入力担当者に手渡し、再び入力させるなどして白紙投票を約300票増やした疑いがある。
3001
:
チバQ
:2014/06/29(日) 16:02:46
http://mainichi.jp/select/news/20140627k0000m040098000c.html
高松白票水増し:ずさんな内部検証 選管局長、不正隠蔽か
毎日新聞 2014年06月27日 07時30分
昨年7月の参院選開票作業時に白票を水増ししたとして高松市の幹部ら3人が高松地検に公選法違反容疑で逮捕された事件で、市選管が昨年9月に実施した内部検証が、開票事務のまとめ役に作業手順などを確認するだけのずさんなものだったことが市への取材で分かった。特定候補の得票が「0」だったことが疑問視されたが、この候補の票を見た職員の有無は調べておらず、検証作業の責任者だった前市選管事務局長の山地利文容疑者(59)が立場を利用して不正の隠蔽(いんぺい)を図った可能性がある。
高松市で得票がゼロだったのは全国で20万票以上を集めた自民党の衛藤晟一(せいいち)首相補佐官。2007年の前回選挙では同市で432票を獲得していた上、同氏に投票したとの指摘が市民から相次いだことなどから、大西秀人市長が検証を要請し、山地容疑者が責任者に就いた。
聴取の対象は、ともに逮捕された得票計算係の大嶋康民(60)=元市税務部長=と山下光(56)=市消防局次長=両容疑者を含めた開票や集計などの作業の主任・副主任クラス17人。山地容疑者自身は聞き取りの対象から外れ、全員の聴取に立ち会っていた。
しかも、聴取の内容は作業手順の他、どういう点でミスが起きやすいかという具体性のないもの。当時、複数の有権者が選管に「衛藤氏の名前が記された用紙を見た職員がいないか検証を」と要請していたが、検証項目に含まれなかった。
検証結果を説明する10月の記者会見で、山地容疑者は「ミスの有無は分からない」と説明。毎日新聞の取材にも公選法で定めた期間を過ぎているので再点検はできないとして「(衛藤氏への得票を)『見た』との証言が出ても、今となっては真実かどうか確認しようがなく、意味がない」と答えていた。
東原博志・現市選管事務局長は「投票用紙の再点検は無理でも、衛藤氏の票があったかを当時の担当者から聞き取ることは可能だったはず」と指摘。ずさんな検証手法についても「最終的な決定権限があったはず」と述べ、山地容疑者の当時の立場が影響していた可能性を認めている。
今回の事件では、山地容疑者らによる白票水増し容疑と衛藤氏の「0票」の関係は未解明。高松地検は押収した投票用紙を調べるなどして関連を捜査するとみられる。【鈴木理之、久保聡】
3002
:
旧ホントは社民支持@鹿児島市
:2014/07/15(火) 22:39:55
こういうことだったのね。
開票作業不正で6人起訴 高松市、白票水増しに隠蔽工作
http://www.asahi.com/articles/ASG7H4QFRG7HPLXB00F.html?iref=comtop_6_01
昨年7月の参院選比例区で再選された自民党の衛藤晟一参院議員の得票が高松市で0票だった問題で、高松地検は15日、衛藤議員への有効票312票を集計せず、投票用紙を保管した箱の封印を解いて隠蔽(いんぺい)工作したなどとして、同市選挙管理委員会の前事務局長山地利文容疑者(59)を公職選挙法違反(投票増減)と封印破棄の罪で起訴した。
他に公選法違反罪で起訴されたのは、比例区の票を計算していた元市財政局税務部長大嶋康民(60)、消防局次長山下光(56)の両容疑者。封印破棄罪では、市選管事務局選挙課の岡弘哲課長補佐(53)、坂川昌史選挙係長(52)、藤沢優管理係長(41)の3職員も在宅起訴された。
起訴状などによると、山地、大嶋、山下の3容疑者は昨年7月21〜22日、高松市内の体育館で参院選の開票作業中、投票総数が交付した投票用紙より300票余り足りないと思い込み、集計済みの白票400票を二重に集計させたうえ、未集計の白票71票をそのまま集計済みの票に混ぜ、白票を329票増やした。その後、未集計の衛藤氏への有効票312票を見つけたのに、集計させずに集計済みの票に混ぜたとされる。
白票の水増しを指摘する通報が市に寄せられた昨年8月には、山地容疑者と選管職員3人が、高松市役所内の選管事務局の委員会室で、保管されていた有効票箱の封印を解き、衛藤氏への投票185票を無効票箱に混入。9月には、無効票箱に入っていた無効票327票を廃棄するなどした。今年1月には無効票箱内の白票322票に書き込みを入れたとされる。
3003
:
チバQ
:2014/07/16(水) 18:41:15
http://senkyo.mainichi.jp/news/20140716ddm041040162000c.html
公職選挙法違反:高松市選管白票水増し 選管ぐるみ票操作 6人起訴、「不足」と勘違い 昨夏参院選、検証担当者も関与
毎日新聞 2014年07月16日 東京朝刊
拡大写真 昨年7月に実施された参院選の開票の際に高松市選管が白票を水増ししたとされる事件で、公職選挙法違反(投票増減)容疑で逮捕された前市選管事務局長らが投票数と交付した投票用紙の数が約300票合わないと勘違いしたことをきっかけに、選管ぐるみで不正に票の操作を繰り返していたことが高松地検特別刑事部の調べで分かった。つじつま合わせのため衛藤晟一(せいいち)首相補佐官(自民)の312票を段ボール箱に入れて隠し、同市での得票を「0」としていた。同地検は15日、前市選管事務局長で開票管理者代理だった山地利文容疑者(59)ら6人を公選法違反(投票増減)罪や刑法の封印破棄罪で起訴した。【道下寛子】
公選法違反罪で起訴されたのは、開票作業時に得票計算係の責任者だった元市税務部長の大嶋康民(60)、得票計算係の主任だった市消防局次長の山下光(56)の両被告。封印破棄罪で在宅起訴されたのは、市選管選挙課課長補佐の岡弘哲(ひろのり)(53)▽選挙係長の坂川昌史(52)▽管理係長の藤沢優(41)の3被告。山地被告は両罪に問われた。地検は6人の認否を明らかにしていないが、市によると岡被告は起訴内容を認めている。
起訴状によると、山地、大嶋、山下の3被告は昨年7月21日夜から22日未明に高松市の体育館であった開票作業で、投票数が交付した投票用紙の数より約300票足りないと勘違いした。つじつまを合わせるため3人で共謀し、集計入力が済んでいる白票400票を二重に数えさせる一方、未集計の白票71票を数えずに集計済み投票束に混ぜて減らし、差し引き329票増やした。この後に衛藤氏の312票が見つかったため、集計せず段ボール箱に梱包(こんぽう)して投票を減らしたとされる。関係者によると、3人は白票をまとめた束に付けるバーコードを貼り替え、二重集計の発覚を免れていたという。
また、山地被告と在宅起訴された3被告の計4人は共謀し、昨年8月上旬〜中旬、高松市役所の市選管事務室で有効票が入った段ボール箱の封印を破棄し、衛藤氏の票185票を無効票が入った段ボール箱に移した。9月上旬〜中旬には無効票が入った段ボール箱を開け、2010年7月の参院選で未使用のまま保管されていた投票用紙331枚を混ぜる一方、無効票327票を破棄。また、今年1月下旬ごろ、無効票の段ボール箱を開封し、白票322票に書き込みをしたとされる。
地検は一連の不正について、山地被告らが開票当日の票の不正操作の発覚を免れるためにしたとみている。また、在宅起訴された3人は不正操作を知った上で加担したとしている。
この選挙では、高松市で衛藤氏の得票が「0」だったことが疑問視され、昨年9月には高松市民が刑事告発。市は内部で検証したが、起訴された選管職員4人がその中心になっており、原因は「不明」とされた。
総務省選挙部管理課によると、選挙結果には影響ない可能性が高い。同課は「過去に聞いたことがない。選挙制度そのものを揺るがしかねない」と困惑している。
◇衛藤氏「信じられない」
衛藤晟一首相補佐官は15日、首相官邸で「信じられない。日本でそんなことが起こり得るのかとびっくりしている。自分は間違いなく入れたという方の声が無視されたのは非常に残念。ぜひ国民一人一人の意思がはっきり分かるようにしてもらいたい。選挙に対する信頼を回復しなければならない」と話した。
3004
:
チバQ
:2014/07/16(水) 18:47:44
http://www.shikoku-np.co.jp/kagawa_news/social/20140716000114
衛藤氏の票312あった/選挙後も隠蔽工作か
2014/07/16 09:42
票の不正増減の流れ
昨夏の参院選比例区の開票作業で高松市職員ら3人が白票を水増ししたとして逮捕された事件で、高松地検は15日、白票を300票余り増やす一方、衛藤晟一氏(自民党)への投票を集計しなかったとして、公職選挙法違反(投票増減)の罪で、当時、市選挙管理委員会事務局長の山地利文(59)、得票計算係の大嶋康民(60)と山下光(56)の3容疑者を起訴した。さらに、不正を隠すため、封がされた段ボール箱を開封し票を移し替えるなどしたとして、封印等破棄の罪でも山地容疑者を起訴し、いずれも市選管職員の岡弘哲(53)、坂川昌史(52)、藤沢優(41)の3人を在宅起訴した。
【→関連記事】
高松市の開票結果では衛藤氏の得票はゼロだったが、高松地検は起訴事実で「衛藤氏への投票が約312票あった」と認定。票数操作は「開票作業で投票数が300票余り足りないと思い込み、つじつま合わせで白票を水増しした」と指摘し、衛藤氏の票は「白票の水増し後に票の束を見つけたが、集計せずに箱に入れた」とした。
起訴状などによると、山地、大嶋、山下の3被告は昨年7月22日、参院選比例区の開票作業で、票のつじつま合わせのため、白票を2回集計させるなどして白票約329票を水増し。その後、見つかった衛藤氏への投票約312票を集計しなかった、としている。
また、山地、岡、坂川、藤沢の4被告は昨年8月、市役所11階の市選管の部屋で、有効票の入った箱のガムテープを剥がすなどして開け、衛藤氏の票を無効票の箱に移し替えた。同年9月と今年1月にも、無効票の箱に2010年参院選の投票用紙を入れたり、白票に文字などを書き込んだなどとしている。
市選管によると、票の入った箱は市役所地下1階で保管されていた。昨年8月には市に開票の不正を指摘する匿名の手紙が届いたほか、衛藤氏の支援者がゼロ票に関して抗議。昨秋以降に刑事告発を受けた高松地検が捜査を始めており、隠(いん)蔽(ぺい)工作を図ったとみられる。
同地検は6人の認否などを明らかにしていないが、岡被告は同日、市選管に「申し訳ないことをした」と話したという。
解説 選挙の根幹揺るがす
昨夏の参院選で自民党の衛藤晟一氏の高松市での得票がゼロ票だった問題は、選挙の根幹を揺るがす不正発覚につながった。高松地検が起訴した市選挙管理委員会の職員らは、既に判明していた白票の水増しにとどまらず、衛藤氏の票に気付きながら、票を操作する隠蔽工作を繰り返したとされる。事実なら、選挙への信頼を失墜させる前代未聞の不祥事だ。
同地検によると、一連の不正は、本来あったはずの衛藤氏の票を見落とした開票作業がきっかけとなった。その結果、票の数が合わなくなり、職員らは白票を水増しするつじつま合わせを行ったが、その後、未集計だった衛藤氏の票が見つかったという。
この段階で開票作業をやり直すことも可能だったはず。だが、作業の遅れを気にしたのか、衛藤氏の票は未集計のまま票を保管する箱にこん包された。「1票の重み」はないがしろにされ、同氏の得票数はゼロで確定した。
さらに、当時の選管事務局長や部下の選管職員らは、集計後の票が入った段ボール箱を無断で開封し、票を細工する不正を行っていたという。その時期は、白票の水増しを指摘する内部通報に基づき市が内部調査を行っていた最中の昨年8月や、衛藤氏の支持者が票の再点検を求めた直後の同9月などであり、組織ぐるみで不正を隠そうとした悪質さが透けて見える。加担したとされるのが、ベテランの選管職員ばかりなのも衝撃的だ。
今回は、衛藤氏の得票がゼロだったために支持者から声が上がったが、仮に同氏の得票数が数十票でもあれば不正は発覚しなかった可能性が高い。「今までの選挙でも同じことをやっていたのでは」との疑念を抱かれても仕方がない。
行政事務の中で、選挙事務は特に公平公正さが求められる。取材に応じた大西市長は「不正をチェックする立場の選管職員がこのようなことになり、申し開きができない」とうなだれた。市は、事件の再検証や再発防止を図る第三者委員会の設置を予定しているが、突き付けられた課題はあまりに大きい。
(報道部・金藤彰彦)
3005
:
チバQ
:2014/07/16(水) 18:49:29
http://www.shikoku-np.co.jp/kagawa_news/social/20140716000115
箱開封、新たな衝撃/高松・白票水増し
2014/07/16 09:43
謝罪する(左から)綾野和男市選管委員長、東原博志同事務局長ら=高松市役所
昨夏の参院選の開票事務を巡る白票水増し事件で15日、新たな衝撃が走った。白票の水増しに加え、票が保管されている箱を開封し、中にあった票に手を加えたとして、選管職員ら6人が起訴される異常事態。「まさか箱を開けるとは」「組織ぐるみと言われても仕方がない」。記者会見に臨んだ市選管幹部は頭を抱え込んだ。
【→参照記事】
「非常に悔しく、じくじたる思いだ」。会見した東原博志選管事務局長は深々と頭を下げた。起訴された元事務局長や在宅起訴された3職員は、選挙事務の中枢に関わってきたベテランばかり。「選挙事務を支えてくれていたのに。なぜそんなことをしたのか」と涙で声を震わせた。
事件の背景について「少しでも早く開票事務を終えようとしたことが一因だと思う」との見方を示す一方、「箱の開封などは、組織ぐるみと思われてもやむを得ない」とうなだれた。
同事務局長によると、在宅起訴された3人は、元事務局長らが逮捕された6月下旬以降も勤務しており、後に行われた農業委員会の選挙にも関わっていた。在宅起訴された市選管選挙課の岡弘哲課長補佐からは15日正午すぎ、「投票用紙が入った箱を開けた。ご迷惑をかけて申し訳ない」と打ち明けられたという。
昨夏の参院選で、自民党の衛藤晟一氏の高松市の得票が「ゼロ票」だった問題は、元事務局長らの不正工作があったことが明らかになった。
元事務局長らがゼロ票問題後に行った開票事務の検証作業の中心でもあったことから、東原事務局長は「検証内容は見直す必要がある」とし、「今後は設置予定の第三者による調査委員会に取りまとめていただきたい」と述べた。また、投票用紙が入った箱を保管する書庫には、他の部局の資料も一緒に保管されており、申請すればどの職員でも入ることができるため、保管方法の見直しにも言及した。
一方、大西市長は「市政への信頼をさらに失墜させる事態になったことを、心からおわび申し上げる」と謝罪し、抜本的に職員の意識改革を図る対策に乗り出す考えを示した。
政治的な意図がないか疑問残る
ジャーナリストの大谷昭宏さんの話 選挙の公正さを担保すべき選挙管理委員会事務局による許し難い犯罪で、選挙制度そのものが崩壊する。一方、手口は単純で、衛藤晟一候補に投票した支援者から苦情が来るのは自明だ。ただ、なぜ衛藤氏の票だったのか、政治的な意図は本当になかったのか。実態解明には説明が足りず、疑問が残る。
「言語道断」と怒り 衛藤氏支持者
「言語道断。あきれるのを通り越して怒りがわく」。高松市選管の白票水増し事件で、ゼロとされていた衛藤晟一氏への投票300票余りが見つかっていたにもかかわらず、隠蔽工作をしていたことが判明した。衛藤氏の支持者で、市選管に検証を求めてきた同市の自営業亀山巧さん(63)は「『再点検できない』と言いながら自分たちは票が入った箱を開けていたのか…」と絶句。「選管ぐるみで隠そうとした罪は重い」と怒りをあらわにした。
亀山さんと他の支持者は参院選後の昨年8月末、市選管に投票用紙の再点検を求める抗議文を提出。市選管はその後、「公選法で定められた提訴期間を過ぎており、再点検はできない」と回答していた。
亀山さんは「国政のために投じた大切な1票。積極的な投票を呼び掛ける選管職員が自ら不正な行為をするなど考えられない」と憤り、「以前から同じことをしていたのではないか。市全体の綱紀が乱れている」と厳しく批判した。
真実の解明を
衛藤晟一参院議員の話 日本でこんなことが起こり得るのかとびっくりした。選挙は民主主義の基本だ。票の行方が分からなくなったのは、国民一人一人の意思が無視されたということで残念だ。(容疑者の起訴で)事実は少し解明されたが、引き続き真実が明らかになるよう求めたい。
3006
:
チバQ
:2015/01/15(木) 19:25:58
2013維新比例から出馬。次々点で落選なのでココに
http://www.ktn.co.jp/news/2015/01/%E5%89%8D%E9%9B%B2%E4%BB%99%E5%B8%82%E9%95%B7%E5%A5%A5%E6%9D%91%E6%85%8E%E5%A4%AA%E9%83%8E%E6%B0%8F%E3%81%8C%E6%AD%BB%E5%8E%BB.php
2015年1月14日のニュース
県議会議員を経て初代の雲仙市長を務めた奥村慎太郎さんが、きょう正午すぎ亡くなりました。60歳でした。奥村慎太郎さんは国会議員の秘書を経て、1991年から県議会議員を4期務めました。 2005年に雲仙市の初代市長に当選し、2期目の途中となる2012年に長崎2区から衆議院選挙に立候補しましたが落選しています。奥村さんは今年4月の選挙で県議復帰を目指していましたが、きょう正午すぎ雲仙市内で突然倒れ、病院に搬送されたものの死亡が確認されました。死因は大動脈はく離でした。
http://www.nhk.or.jp/lnews/nagasaki/5034681061.html?t=
前の雲仙市長の奥村氏が死去
雲仙市の前の市長の奥村慎太郎さんが14日午前、外出先で倒れ、病院に搬送されましたが、亡くなりました。60歳でした。
奥村さんは、雲仙市の出身。
衆議院議員の秘書を経て平成3年から長崎県議会議員を4期務めました。
そして、平成17年、島原半島の7つの町が合併して雲仙市が発足したのに伴って行われた市長選挙に立候補して、初当選しました。
市長在任中は、過疎化と高齢化が大きな課題となる中、基幹産業である農業や観光の活性化に力を尽しました。
平成21年に韓国・プサンの室内射撃場で起きた火災で雲仙市の旅行客を含む日本人10人が死亡した事故では、遺族によるプサンへの渡航を積極的に支援するなどしました。
奥村さんは、平成24年12月に行われた衆議院選挙に長崎2区から立候補するため、2期目の任期途中で、雲仙市長を辞職しました。
関係者によりますと、奥村さんは14日午前、外出先で大動脈かい離のため倒れ、病院に搬送されましたが、病院で死亡が確認されたということです。
01月14日 19時45分
3007
:
チバQ
:2015/03/01(日) 23:49:32
821 :チバQ :2015/03/01(日) 23:48:51
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/politics/595365.html
橋本聖子氏、自民札連に退会届 市長選「為書き」問題(03/01 07:31、03/01 08:16 更新)
自民党の橋本聖子参院議員(比例代表)が自民党札幌市支部連合会(札連)に退会届を提出したことが28日、分かった。橋本氏は札幌市長選(4月12日投開票)に民主党推薦で出馬する前副市長の秋元克広氏(59)の後援会事務所に激励の張り紙「為書き」を送ったことが問題視され、札連が撤去を求めていた。
札連会長の高木宏寿衆院議員は「本人の意思を尊重する」としており、受理する方針。札連幹部によると、退会届は27日夜に提出された。札連が為書き撤去を求める文書を橋本氏に送ったことを受け「厳粛に受け止めている。すべての責任は私にある」との趣旨だったという。
橋本氏は札連の元会長。昨年1月、市長選に出馬する元総務省自治大学校研究部長の本間奈々氏(45)への推薦決定をめぐる混乱の責任をとる形で辞任している。札連は市内に事務所を持つ国会議員のほか、市内の道議、市議、党員らで構成し、現職の議員が退会届を出すのは異例という。<どうしん電子版に全文掲載>
3008
:
チバQ
:2015/04/14(火) 21:55:57
3592 :名無しさん:2015/04/13(月) 19:35:02
.
平野氏が岩手知事選出馬へ 元復興相
04/13 11:39
http://dd.hokkaido-np.co.jp/news/politics/politics/1-0122739.html
任期満了に伴う9月の岩手県知事選で、元復興相で参院岩手選挙区選出の平野達男氏(60)が出馬に向け最終調整していることが13日、関係者への取材で分かった。知事選には既に現職の達増拓也氏(50)が3選を目指して立候補する意向を表明している。
平野氏は14日にも盛岡市で記者会見し、正式表明する。
平野氏は、2013年参院選の直前に民主党に離党届を出し、無所属で3選を果たした。同氏を支援した岩手県議らが今年3月、「東日本大震災からの復興の手腕に期待できる」と知事選への出馬を要請、平野氏は態度を保留していた。
自民党県連も平野氏の出馬に期待感を示している。
3009
:
チバQ
:2015/05/29(金) 21:46:31
>>2135
http://www.tokyo-sports.co.jp/nonsec/social/404747/
暴力団との交際報道で公認取り消し被害の元女優候補 勝訴で参院選再出馬も
2015年05月29日 10時00分
名誉を回復した田島氏
暴力団関係者との交際を報じた週刊文春記事を受け、2013年参院選での自民党公認を取り消され、出馬を取りやめた元女優の田島美和氏(51)が、出版元の文芸春秋に謝罪広告掲載などを求めた訴訟の判決で、東京地裁は27日、記事は事実でないと判断し、週刊文春の表紙から広告やグラビアを除いた最初のページに謝罪広告を載せるよう命じた。
謝罪広告を雑誌の巻頭に指定した判決は異例。判決は謝罪文を文芸春秋ホームページに1年間掲載することと、440万円の損害賠償の支払いも命じた。文芸春秋は「不当な判決だ」と即日控訴した。
判決後、田島氏は東京永田町の自民党本部で本紙の取材に「2年前、文春さんの執拗なまでの中傷記事を受けまして国政進出を断念した。身の潔白のために正々堂々と闘ってきました。勝訴という形で言い渡されたので、やっと自分の気持ちも一段落しました」と笑顔で話した。
80年代にアイドルユニット「麻生真美子&キャプテン」として活動した田島氏は「麻生真宮子」の名前でも女優としてドラマなどに出演した。
イタリアなど海外で歌手活動した後、食品開発などを行う会社を起業。2006年ごろから政治活動をスタートした。
現在は“再チャレンジできる社会作り”“女性の社会進出”などを重要政策として「自由民主党東京都みらい創生支部」支部長の肩書を持つ。
これで堂々と来年の参院選に再チャレンジするのか。
「いつの選挙でどうこうということは自分の中で考えていません。これは党本部の判断もあるでしょうし。でも、いつどうなるとか関係なく、自分の信念を持って今後も政治活動にまい進していきたいと思っています」
今後は自民党総裁、安倍晋三首相(60)が、田島氏を参院選の目玉候補にするか注目が集まる。
3010
:
チバQ
:2015/06/01(月) 22:51:04
>>3008
http://news24.jp/nnn/news8859540.html
民主県連が畑氏に出馬要請へ
(岩手県)
■ 動画をみる
民主党県連は、10月に想定される参議院岩手選挙区補選の候補として、前の衆議院議員の畑浩治氏に出馬を要請する事を決めた。民主党県連は、5月31日、平野達男参院議員の知事選出馬に伴い、10月に想定される参議院岩手選区補選の候補として前衆議院議員の畑浩治氏(51)に近く出馬を要請する事を決めた。畑氏は、去年12月の衆議院選挙岩手2区で落選し、現在は特定の政党に所属していない。一方、自民党県連は、31日、選対会議を開き、9月の知事選に出馬を表明している平野達男参議院議員の支援を決定した。知事選をめぐっては、これまでに現職の達増拓也知事と平野達男参議院議員が出馬を表明している。
[ 6/1 13:54 テレビ岩手]
3011
:
チバQ
:2015/06/01(月) 22:52:14
http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201506/20150601_31041.html
<参院岩手補選>畑氏に出馬要請へ 民主県連
平野達男参院議員(61)=岩手選挙区=が岩手県知事選(8月20日告示、9月6日投開票)に出馬するのに伴い、10月に予定される参院補選で、民主党岩手県連は31日、元衆院議員の畑浩治氏(51)に立候補を要請する方針を決めた。6月中に正式に働き掛ける。
畑氏は2014年12月の衆院選に、小沢一郎氏が代表を務める生活の党から出馬、落選した。現在は無所属。
盛岡市で記者会見した民主党県連の黄川田徹代表は「民主が主軸となって戦いたいが、国政レベルで野党連携の話もある。本人の考えも聞きたい」と生活との連携に含みを残し、現段階では党公認に固執しない意向を示した。「自民党に対峙(たいじ)できる候補で即戦力として適任者。ぜひ国政復帰してほしい」とも述べた。
畑氏は取材に対して「光栄なこと。正式な要請があれば支援者と相談して対応を決めたい」と述べた。支援者には早期の国政復帰を望む声があるという。
畑氏は久慈市出身、早大卒。国土交通省職員などを経て05年衆院選で岩手2区から民主党公認で立候補、比例東北ブロックで復活当選した。09年衆院選は同区で再選。12年の民主党分裂で離党し、14年衆院選は生活から出馬した。
同補選について、自民党県連の鈴木俊一県連代表は「県議選や知事選の選挙態勢が整うまでは擁立作業は難しく、一度凍結したい」と話している。
3012
:
チバQ
:2015/06/25(木) 23:42:08
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20150625-00005210-sbunshun-pol
与野党が激突する岩手決戦 安倍官邸の敵は小沢か二階か
週刊文春 6月25日(木)18時6分配信
6月16日、岩手県知事選の構図が固まった。共産党が36年ぶりに候補者擁立を見送り、現職の達増拓也氏の支援を表明。小沢一郎・生活の党代表が全面バックアップする達増氏は、民主党や維新の支援も取り付け、自公が推す元復興相の平野達男参院議員との与野党対決となる。
「9月6日投票の予定ですが、国会の大幅会期延長で、安保法制の採決とも重なりかねない。安倍政権にとっては、負けられない選挙ですが、現時点では、達増氏が大幅にリード。地元政界の関心は、知事選後の参院補選に移りつつあります」(地元記者)
小沢氏は、知事選だけでなく、平野氏の議員辞職に伴う10月の参院補選にも野党共闘の枠組みを生かしたい考え。民主党も同調し、小沢氏側近の元衆院議員に近く出馬を要請。野党再編の試金石として連携する構えだ。
一方、自民党側は思うように候補者選定が進んでいない。
同党関係者が明かす。
「知事選で平野氏の擁立を水面下で進めた自民党の二階俊博総務会長や、元小沢秘書の高橋嘉信元衆院議員が、参院補選の候補者選びでも主導権を握ろうと動いています」
二階氏側の意を受けた岩手県議が、5月下旬ごろから党関係者に出馬に向けた挨拶回りを開始。県連会長の鈴木俊一党総務会長代理は、この動きを黙認したという。
「4月下旬、大島理森氏が衆院議長に就任すると、空席となった衆院予算委員長に二階氏最側近の河村建夫氏が起用された。河村氏が務めていた総務会長代理には、副会長の鈴木氏が昇格。この玉突き人事を主導したのは、言うまでもなく二階氏です。2月に無派閥となった鈴木氏は自分を重用してくれる二階氏に足を向けて寝られない」(同前)
だが、首相官邸が県議擁立の動きに待ったをかけた。
「最近、官邸は二階氏に警戒感を強めており、岩手補選で主導権を握られるのは避けたい。そこで前知事の増田寛也元総務相に参院補選への出馬を打診しましたが、即答で拒否された。元県議が出馬に意欲を示しており、ある有力者を介して安倍晋三首相のもとに事実上の公認要請を届けています。官僚経験者も含め候補者選定が進むものと見られます」(政治部記者)
今年1月の佐賀県知事選で官邸主導で担いだ候補が敗れた際も、二階氏は対立候補と気脈を通じていた。
官邸の真の敵は、小沢氏かそれとも二階氏か。
<週刊文春2015年7月2日号『THIS WEEK 政治』より>
3013
:
チバQ
:2015/07/03(金) 23:51:15
3811 :チバQ:2015/06/30(火) 21:48:18
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20150629-00010001-shincho-pol
二階サンが掻き回す「岩手県知事選」のツケ〈週刊新潮〉
BOOKS&NEWS 矢来町ぐるり 6月29日(月)15時51分配信
小沢王国の牙城を崩すべく出張ったはいいが、彼もまた「剛腕」過ぎた。
9月6日の岩手県知事選を、自民党の二階俊博総務会長が掻き回しているのである。党関係者の話。
「そもそも、小沢さんの側近である現職の達増(たっそ)拓也知事の対立候補として、元民主党の平野達男参院議員を自民党から担ぐと言い出したのが、かねて付き合いのあった二階さんでした。党の岩手県連は、蚊帳の外に置かれたことに不満を持ちつつも、達増陣営から土建業者を引きはがすには、国交族として役所に口が利ける二階さんの力が必要。それで、平野さんの支援体制を整えてきたのですが、問題はその先なんです」
平野議員が知事選出馬に伴い辞職すれば、10月にも参院岩手選挙区の補選が行われる。
「知事選が苦戦を強いられているだけに、せめて補選だけは勝ち取りたいというのが、県連のスタンス。ところが二階さんと平野さんは、再び彼らを蚊帳の外に置き、決して“良いタマ”とは言えない無所属の岩手県議に目星をつけた。もちろん、県連は難色を示しています」(同)
さらに、県連と同様に二階氏を警戒しているのが、安倍晋三総理だという。官邸関係者によれば、
「彼の担いだ候補者が補選を通れば、二階派に入ることは目に見えている。いくら総裁選での再選を支持して貰ったからといって、勢力拡大は見過ごせません。そこで、6月19日、第1次安倍政権で総務大臣を務めた増田寛也元岩手県知事と官邸で会い、補選への出馬を打診したんです。もっとも、増田さんが今更、参院議員に魅力を感じるわけもなく、断られてしまったそうですが……」
その「剛腕」は敵を倒すのか、増やすのか――。
※「週刊新潮」2015年7月2日号
3014
:
チバQ
:2015/07/08(水) 22:07:14
>>3013
>決して“良いタマ”とは言えない無所属の岩手県議に目星をつけた。
http://news.ibc.co.jp/item_24804.html
及川あつし県議が参院補選に出馬表明 (2015年07月08日 11:50 更新)
10月に行われる見込みの参議院岩手選挙区の補欠選挙に、県議会議員の及川あつし氏が出馬を表明しました。
及川氏はきょう午前、報道陣に対し平野達男氏の知事選出馬に伴って行われる、参議院岩手選挙区の補欠選挙に立候補する意向を明らかにしました。補選は10月の実施が見込まれています。及川氏は八幡平市出身の47歳で、銀行員や議員秘書などを経て、1999年の県議選盛岡選挙区で初当選しました。2003年と2005年に衆院岩手1区に立候補し落選しています。及川氏は自民党と公明党に推薦を要請する考えです。
3015
:
チバQ
:2015/07/09(木) 21:42:06
http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201507/20150709_31024.html
<参院岩手補選>及川氏が出馬表明
及川敦氏
拡大写真
10月に実施が見込まれる参院岩手選挙区補選で、県議の及川敦氏(47)は8日、無所属で立候補する意向を表明した。自民、公明両党に推薦を要請した。補選への立候補意思を明らかにしたのは及川氏が初めて。
記者会見した及川氏は「東日本大震災からの復興や医療福祉、農業など国政でなければ解決できない問題がある。チャンスがあれば挑戦したいと考えていた」と述べた。及川氏が所属する無所属系の「いわて県民クラブ」が推薦する。
及川氏は八幡平市出身で慶応大卒。銀行員や盛岡市議を経て1999年県議選で初当選。2003年、05年衆院選岩手1区に自民党公認で立候補したが落選。06年には自民党を離れた。県議通算3期目。
補選は岩手県知事選(9月6日投開票)に現職の平野達男参院議員(61)が立候補した場合に行われる。
民主党は元衆院議員の畑浩治氏(51)に立候補を要請し、生活の党と共闘に向けて協議している。共産党は独自候補の擁立を検討している。
関連ページ:岩手政治・行政
2015年07月09日木曜日
3016
:
チバQ
:2015/07/09(木) 21:43:24
http://www.iwate-np.co.jp/cgi-bin/topnews.cgi?20150709_6
動きだす参院補選 及川氏出馬に自民「対応は白紙」
10月に実施が見込まれる参院岩手選挙区の補欠選挙で、政治団体いわて県民クラブ所属の県議及川あつし氏(47)=盛岡選挙区=は8日、記者団に出馬の意向を表明し、自民党と公明党に推薦要請した。「原則公認候補」を掲げる自民党県連は「対応は白紙」、公明党県本部は「党本部と相談する」としつつ対応の検討に入った。及川氏が他党派への先手を打ったことで、野党共闘に向けて協議している民主党と生活の党、独自候補を目指す共産党の動きも本格化することになりそうだ。
「国政でなければ根本的に解決できない県政課題がある」。及川氏は同日、県議会棟で記者団に対し、出馬の決意を語った。その後、自民党県連の工藤勝子幹事長、公明党県本部の小野寺好代表を訪れ、推薦を要請した。
自民党県連の鈴木俊一会長は8日、岩手日報社の取材に対し「及川氏から7日に連絡があった。対応は白紙だ」と強調。「公認候補を立てるのが筋だが、過去には推薦候補で戦った選挙もある」として慎重に対応を探る構えを示した。県連内では公募による選定を求める声もあり、及川氏との連携が整うかは現時点で流動的だ。
(2015/07/09)
3017
:
チバQ
:2015/07/21(火) 21:29:25
http://www.yomiuri.co.jp/election/sangiin/20150721-OYT1T50009.html
与党は誤算、野党も小沢氏意向で難航の参院補選
2015年07月21日 08時22分
10月に行われる見通しの参院岩手選挙区補欠選挙で、与野党の候補者選びが難航している。
補選は、岩手県知事選(8月20日告示、9月6日投開票)に平野達男参院議員(岩手選挙区、無所属)が出馬することに伴うもので、10月8日告示、25日投開票となる見込みだ。
保守系の県議(無所属)が7月初め、立候補を表明、自民、公明両党に推薦を要請した。この県議は自民党に政策が近いとされるが、同党県連は「国政選の原則は公認候補」(鈴木俊一会長)との立場だ。ただ、公認候補を擁立した場合、この県議と「保守分裂」となる可能性がある。自民党は、安倍首相の3選の公算が大きくなっている9月の党総裁選後初の国政選挙となるため、必勝態勢で臨みたいところだが、対応に苦慮している。
野党は、知事選では民主、維新、共産、生活の各党が、生活の小沢共同代表に近い現職の達増拓也知事の支援で一致したが、補選では一枚岩とはなっていない。
民主党は、前衆院議員の畑浩治氏に出馬要請しているが、小沢氏は、畑氏支援に難色を示し、別の候補擁立を模索している。畑氏は昨年の衆院選で落選するまで生活所属だったが、今は無所属で、民主党入りを望んでいるとされる。「小沢氏は自分から離れた畑氏が許せないのではないか」(民主党幹部)との見方も出ている。
補選には共産党も独自候補を擁立する。
2015年07月21日 08時22分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
3018
:
チバQ
:2015/07/29(水) 22:45:59
http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201507/20150729_31063.html
<参院岩手補選>各党、定まらぬ戦略
◎自民、世論の動向を注視/野党、一部で連携を模索
10月下旬に予定される参院岩手選挙区補選に向け、各党の戦略が定まっていない。9月の自民党総裁選後、初の国政選挙となり、安全保障関連法案など政権運営の是非が争点となる見通し。自民党は世論の動向を注視し、野党は連携を模索するが、候補擁立の動きは鈍い。補選は平野達男参院議員(61)が、岩手県知事選(8月20日告示、9月6日投開票)にくら替え立候補した場合に行われる。
<出馬表明まだ1人>
現時点で補選への立候補を表明しているのは、県議会無所属系会派「いわて県民クラブ」の及川敦氏(47)だけ。無所属で挑戦する意向で自民、公明両党に推薦を求めた。
自民党県連の鈴木俊一会長(衆院岩手2区)は「国政選挙は原則、公認候補で臨むべきだ」と推薦には消極的な姿勢を示す。
及川氏は「自民党公認で立候補するつもりはない」と話す。自民が新たに公認候補を擁立すれば、保守分裂となる可能性がある。
<民主と生活が会談>
民主党県連は、昨年の衆院選岩手2区で生活から立って落選し、現在は無所属の元衆院議員畑浩治氏(51)の擁立を目指す。岡田克也代表は「生活との連携は重要」として、小沢一郎生活代表(衆院岩手4区)と会談を重ねる。
小沢氏は人選に当たり「岩手の参院議員2人は県北と県南ですみ分けてきた」と経緯を強調する。もう1人の現職は生活の主浜了氏(65)で県北が地盤。畑氏も県北の久慈市出身で、小沢氏は「県南から出すべきだ」と指摘する。
<知事選は前哨戦に>
知事選では3選を目指す現職の達増拓也氏(51)を生活、民主、共産各党が支援。社民党も達増氏基軸の自主投票で、事実上の「野党連合」だ。
補選はやや事情が異なり、共産党は独自候補の擁立を目指す。社民党は野党連携の動向を見て対応する。
知事選は野党結集の達増氏、自民と公明が支援する平野氏による与野党対決。補選の動向を占う戦いとなる可能性もある。
平野氏は参院議員を辞めておらず、知事選立候補による自動失職を選ぶ意向を示す。地元支持者の一部には「早く参院議員を辞し、知事選に専念すべきだ」との声がある。
関連ページ:岩手政治・行政
2015年07月29日水曜日
3019
:
チバQ
:2015/08/08(土) 10:28:28
http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201508/20150808_31003.html
<平野氏不出馬>参院補選消滅 立候補予定者落胆
平野達男参院議員(61)=岩手選挙区=が7日、岩手県知事選への立候補を取りやめたことで、10月下旬に予定された参院岩手選挙区補選は消滅した。知事選に続く参院補選も野党優勢とみられていたことから、自民党本部が連敗回避へ画策したとの臆測が流れる。補選への準備を進めていた関係者は落胆した。
県議会無所属系会派いわて県民クラブの及川敦氏(47)は7月、補選に無所属で立候補する意向を表明した。及川氏は自民、公明両党に推薦を要請。知事選の平野氏と同じ枠組みで戦うシナリオを描いたが、一気に崩れ去った。
記者会見した及川氏は「平野氏の話を聞いたばかりでまだ状況をつかめていない。今後の対応は後援会と相談して決める」と戸惑いの表情を浮かべた。
民主党は、昨年の衆院選岩手2区で生活から立って落選し、現在は無所属の畑浩治元衆院議員(51)に立候補を要請していた。岡田克也代表と小沢一郎生活代表(衆院岩手4区)が共闘に向けて、候補者調整を続けていた。
畑氏は突然の補選消滅に「ただただ残念。国政の状況を注視しながら再挑戦の機会を狙いたい」と語った。
関連ページ:岩手政治・行政
2015年08月08日土曜日
3020
:
チバQ
:2015/08/13(木) 22:46:57
http://www.yomiuri.co.jp/election/sangiin/20150813-OYT1T50039.html?from=ycont_latest
参院補選に名乗りの県議、立ち消えで不出馬表明
2015年08月13日 17時29分
自身の進退を明らかにする及川氏(12日、県庁で)
自身の進退を明らかにする及川氏(12日、県庁で)
岩手県議会会派「いわて県民クラブ」の及川敦県議(48)は12日、県庁で記者会見し、9月6日投開票の県議選にも知事選にも出馬しないと明らかにした。
今後も政治活動は続けるという。
及川氏は平野達男氏(61)が参院議員を辞職した場合、10月に行われると想定されていた参院岩手選挙区補選に無所属で出馬すると表明していた。平野氏が知事選出馬を断念し、補選は行われなくなったため、進退が宙に浮いていた。
及川氏は会見で「(県議選に)新人候補を擁立し、退路を断ってここまでやってきた。結果として時局を見誤ったのは私の不徳の致すところ」と述べた。引き続き国政を目指すかどうかについては、「否定はしないが、今は充実した気持ちで『また国政を目指して明日から頑張ります』という状況にない」と話した。
2015年08月13日 17時29分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
3021
:
名無しさん
:2015/09/22(火) 22:15:37
http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-207815-storytopic-3.html
そうぞう 儀間光男氏に出馬要請
2013年6月10日 11:25
政党そうぞう(下地幹郎代表)は9日、那覇市の党本部で開いた拡大役員会で、党最高顧問で前浦添市長の儀間光男氏(69)を7月の参院選比例代表に擁立することを決定した。友党関係にある日本維新の会の公認候補となる見通し。その場で要請を受けた儀間氏は回答を保留した。10日昼までに返答するという。
要請後、儀間氏は記者団に出馬について「一切考えていない」と述べた上で、「自問自答したい」と含みを持たせた。要請に対して儀間氏は「市長選を終えたばかりだ」と難色を示したが、「後援会や支援企業などを含めて、明日まで検討させてもらいたい」と述べたという。
そうぞうの呉屋宏幹事長は儀間氏に絞った理由について「市町村長へのネットワークが広く、政治経験も豊富。沖縄のことを熟知している。最適な候補者だ」と説明した。
役員会では選挙区には擁立しないことも確認。儀間氏が比例出馬を受諾しなかった場合について「2人目は考えないという前提だ」と述べ、擁立断念を示唆した。
儀間氏は1943年生まれ、伊是名村出身。東農大卒。浦添市議2期を経て80年から県議を4期。県議会議長も務めた。2001年から浦添市長を3期務め、2月の選挙で落選した。
3022
:
名無しさん
:2015/09/23(水) 13:39:39
http://www.tokyo-sports.co.jp/nonsec/social/148849/
「70歳定年」守られず自民内紛?
2013年06月04日 11時00分
参院選の公認候補をめぐって自民党で内紛が勃発しそうだ。5月31日、小泉進次郎衆院議員(32)は70歳定年制を無視して公認が出たことについて「おかしいと思う」と堂々表明。別の若手議員からも「著名人候補が何人かいるが、何を考えているのか」とイチャモンがついている。
「僕は総務会で反対しました」。小泉氏はきっぱりとこう言った。自民党は先日、参院選比例代表に佐々木洋平元衆院議員(71)を公認すると決めていた。「まず年齢に目が行きました。事務方に聞いたら『70歳未満がルールです』と。(佐々木氏は)猟友会会長で、鳥獣被害に全国の方が苦しんでいるのは分かる。しかし、その方々の思いが71歳を国会議員にしてくれということではないと思う。こう総務会で言ったら、非難ごうごうでした」(小泉氏)。党の内規で参院選比例代表には70歳定年制があるが、むしろ党内からは「そんなルールはなくせ」との声も上がっているという。「そんなことやったら自民党は変わっていないと言われるに決まっている。例外もダメとは言わないが、おかしいと思う」と小泉氏は持論を変えていない。
若手の不満はこれだけじゃない。ある若手議員は「ワタミ(渡辺美樹)や東京プリン(伊藤洋介)に佐竹(雅昭)の3氏にも公認が出ているけど、どういう基準で選んだのかさっぱり分からない。私のところにも『どうして自民党は公認したんだ』と抗議がいくつも来ている。こういう声を党本部はちゃんと知っているのか」と不満顔だ。
この日、渡辺氏が党本部で出馬会見し「安倍晋三首相から口説かれた」と告白。これでは若手も直接文句を言えない。高支持率にあぐらをかけば、参院選で思わぬしっぺ返しを食らうかも。
3023
:
名無しさん
:2015/09/23(水) 13:59:42
http://www.at-s.com/news/article/politics/shizuoka/election_sangiin/4382.html
土田氏、参院選出馬意向 維新公募に申請示唆
(2013/3/27 08:05)
元参院議員の土田博和氏(63)=御殿場市=が今夏の参院選で静岡選挙区(改選定数2)から出馬する意思を固め、日本維新の会と公認について相談し、後援会関係者らと調整に入っていることが26日、分かった。
土田氏は3月上旬の後援会の集会で「医療改革のためもう一度、国政に挑戦したい」と参院選に出馬を目指す意向を伝えた。
同日の静岡新聞社の取材に土田氏は「今は話せる段階ではない」としながら、「1次(公認)になるか、2次かも含め、全て日本維新の会に任せている」と説明し、維新の参院選候補者公募に申請していることを示唆した。
維新本部は30日に大阪市で開く結党大会で参院選の1次公認を発表する。土田氏が公認されるかどうかは未定。支援者には土田氏の出馬を慰留する声もあり、後援会幹部は「維新公認が出馬の前提条件」との考えを示している。
土田氏は民間病院理事長。2009年の参院補選静岡選挙区に民主公認で出馬して初当選した。10年の参院選比例代表で落選し、民主党を離党した。現在は政策アドバイザーとして静岡維新の会と連携している。先の静岡市議選で維新公認候補の応援演説を行っていた。
参院静岡選挙区には自民、民主両党の現職が出馬するほか、共産党、政治団体幸福実現党からの立候補が決まっている。また、自民の県議会議長も出馬の意向を示している。
http://www.at-s.com/news/article/politics/shizuoka/election_sangiin/4403.html
静岡選挙区、土田氏を公認 維新結党大会
(2013/3/31 07:33)
日本維新の会は30日、初めての党大会(結党大会)を大阪市内の会議場で開いた。共同代表の橋下徹大阪市長はあいさつで、夏の参院選を「自民、公明両党の過半数獲得を阻止できるかが、国の統治機構を変える体制維新ができるかどうかの分水嶺(れい)だ」と強調し、党勢拡大で政権への影響力を強める意向を表明した。
参院静岡選挙区では候補者として医療法人理事長で元参院議員の土田博和氏(63)=御殿場市=を1次公認した。土田氏は報道陣の取材に応じ、出馬理由に「福祉医療政策が遅々として進まない。閉塞(へいそく)した日本を変えるには中央集権国家を変えること。維新の良さを根気強く説明していく」と語った。
元民主党の参院議員だった経歴には「民主の議員には世話になった。ただ、政策が違えば、当然こうなる」と語った。
維新は静岡県総支部も設置。総支部代表には鈴木望衆院議員(63)=比例東海=が就いた。衆院選挙区支部長には静岡2区にIT関連商社経営諸田洋之氏(46)、8区には元県議の源馬謙太郎氏(40)が選ばれた。
維新は大会で、現行憲法を「絶対平和という共同幻想を押し付けた元凶」と断じ「大幅な憲法改正」や統治機構改革を実現するとした新たな党綱領を決定。企業・団体献金を容認する改正規約、憲法96条改正や道州制実現のための議員立法の提出を掲げた活動方針も採択した。
活動方針は参院選勝利に向け、みんなの党などとの選挙協力も盛り込んだ。
3024
:
名無しさん
:2015/09/23(水) 13:59:52
>>3023
http://www.at-s.com/news/article/politics/shizuoka/election_sangiin/4457.html
維新転身「理由は実行力」 土田氏、参院選へ意気込み
(2013/4/13 08:07)
夏の参院選静岡選挙区(改選定数2)に日本維新の会公認候補として出馬する医療法人理事長の土田博和氏(63)=御殿場市=が12日、静岡市内で記者会見した。民主党から維新に転身した理由は、「政策を実行してくれそうな党に参加するのが筋」と語った。
土田氏は、公務員改革や年金制度一元化を例に、「無駄を省いて財政を改革するのが民主の最初の方針だったが、それすらできず、消費税増税に走ってしまった」と述べた。維新の実行力の根拠として橋下徹共同代表の改革実績に触れ「歴代の政権でできなかったことを必ずやり遂げていく」と強調した。
政策では、子育て支援に向けた人口目標設定や医師不足対策としての医師数の地域枠設置などを掲げた。
http://www.at-s.com/news/article/politics/shizuoka/election_sangiin/5066.html
維新・望月氏出馬へ 土田氏は比例代表
(2013/6/22 07:49)
日本維新の会は21日、7月の参院選静岡選挙区(改選定数2)に公認候補として精密機械製造会社経営の新人望月飛辰(ひりゅう)氏(43)=静岡市清水区=を擁立することを明らかにした。同選挙区から維新公認で立候補を予定していた医療法人理事長の元職土田博和氏(63)=御殿場市=は比例代表の候補に回る。
望月氏は静岡市清水区出身で成蹊大卒。大阪維新の会の維新政治塾1期生で、現在は法政大大学院に在学中。望月氏は静岡新聞社の取材に「日本の閉塞(へいそく)感を打破できるのは維新だけ。逆風だが、土田氏と連携し、維新の原点回帰を訴える」と語った。
選挙区候補の差し替え理由について、土田氏の陣営関係者は「選挙区に候補者を擁立するみんなの党の動きが影響した」と説明。維新県総支部の鈴木望代表は「党勢にプラスになるという判断。総支部としても望月氏を支援する」と述べた。
3025
:
名無しさん
:2015/09/23(水) 16:31:54
http://www.chunichi.co.jp/hold/senkyo/sanin2013/shiga/CK2013062602000231.html
岐路 みんな・蔦田恵子代表に聞く
2013年6月26日
滋賀選挙区にみんなの党から候補者を擁立できないのは残念。近畿で勢力を伸ばせない表れと、反省を含めて思っている。全国比例で訴えかけても候補者がいないとやりにくい。ただ自民にも民主にも任せるのは嫌だという人の受け皿になれる。飛躍はないが、堅い支持を保つことができると考えている。
堅い支持があるのは一貫してぶれずに、国民目線で考えて政策を打ち出しているから。例えば、消費増税反対、発送電分離、電力自由化、公務員改革、地域主権型道州制。国民の生活を安全に経済的にも豊かになってもらいたいという視点から訴えている。そこが、有権者にぜひ見てもらいたいポイント。
大企業や特定の団体、霞が関の官僚のためでもない。しがらみのない政党。反対するための野党でもない。安倍政権の「三本の矢」の一つの金融政策では、みんなの党が主張したことをやってもらっていると思うが、具体策が見えない経済成長の部分は批判する。メリハリをつけた形で健全な野党として存在感を示している。
党勢拡大をしていかないといけないが、今は日本維新の会の存在がある。二〇一〇年の参院選とは状況が様変わりしている。近畿では維新に発信力があるから、みんなの党を強調するのが難しくなってきた。やりにくいのは事実だ。
その維新との距離感だが、みんなの党は政策で判断する党。今後も政策が同じところには十分手を取り合っていく。維新共同代表の橋下徹大阪市長の慰安婦発言がどう影響するかは分からないが、発言を聞いたときには嫌な気持ちがした。傷ついた人がいるのは確かだし、謝って撤回するべきだ。
昨年末の衆院選で獲得した得票数は五万票弱だったので、参院選では同じくらいの得票数を目標にしたい。みんなの党が言うべきことを言ってアピールすることで、自民を動かしていく役割を果たさせてもらえるかどうかの選挙だと思う。
◇党の県内状況 蔦田恵子代表が比例代表候補として出馬した2010年参院選では比例得票数で約9万8000票を獲得した。昨年の衆院選では滋賀2区で候補者を擁立したが、比例得票数は約5万票止まりだった。県内でみんなの党に所属する議員は2人。県議の蔦田代表と大津市議が1人いる。
(構成・梅田歳晴)
3026
:
名無しさん
:2015/09/23(水) 16:32:56
http://www.yomiuri.co.jp/election/sangiin/2013/news1/20130612-OYT1T00344.htm
みんな、静岡で独自候補か…維新との協力解消で
参院選静岡選挙区(改選定数2)を巡り、みんなの党が独自候補の擁立に向けて調整に入った。
浜松市在住で、医療関係の30歳代の女性が候補として浮上しているという。
同党県連絡本部長の小池政就衆院議員(比例選東海ブロック)は11日、読売新聞の取材に応じ、候補者擁立を検討していることを認めたうえで、「2010年の前回参院選で候補者が得た票数を考慮した」と述べた。同党候補は10年の参院静岡選挙区で35万9983票を獲得したが落選した。
同党は今夏の参院比例選にパラリンピック競泳金メダリスト河合純一氏(38)を擁立。静岡選挙区には日本維新の会の元民主党参院議員土田博和氏(63)が立候補を表明し、両党が競合しないようすみ分ける予定だった。
しかし、維新の会の橋下共同代表のいわゆる従軍慰安婦を巡る発言を理由に協力関係を解消していた。
(2013年6月12日10時45分 読売新聞)
3027
:
名無しさん
:2015/09/23(水) 16:33:36
http://www.at-s.com/news/article/politics/shizuoka/election_sangiin/4404.html
みんなと共闘へ 維新静岡の鈴木代表「具体的にはこれから」
(2013/3/31 07:48)
日本維新の会の静岡県総支部代表に就いた鈴木望衆院議員(比例東海)は30日、夏の参院選で同じ第三極のみんなの党と「共闘したい」との方針を示した。ただ、選挙協力などの戦略は「具体的にはこれから。どこまで詰められるかだ」とも語った。
みんなは参院選の党公認候補にパラリンピック金メダリストの河合純一氏を内定している。選挙区での出馬か比例かは発表されていないが、維新の鈴木氏は「比例は河合氏、選挙区は土田博和氏で協力できればと思う」と語った。みんなの党の小池政就衆院議員(比例東海)は30日、静岡新聞社の取材に「本部方針に従い、政策でも共闘できればと思う」と鈴木氏の方針に一定の賛意を示した。
第三極は先の静岡市議選で維新が2議席、みんなが1議席を初めて獲得。県内には衆院全選挙区とはいかないまでも、2、8区に支部長を置くなど、党勢拡大のための“起点”ができつつある。
今後は維新の参院選候補土田氏とみんなの河合氏を第三極の関係者がどう支援し、県内各地に訴えを広げられるかが焦点となるだけに、鈴木氏は大会に集まった県内関係者を前に、「一致結束していこう」と呼び掛けた。
参院静岡選挙区には自民、民主両党の現職が出馬するほか、共産党、政治団体幸福実現党からの立候補が決まっている。また、自民の県議会議長も出馬の意向を示している。
3028
:
名無しさん
:2015/09/23(水) 16:37:17
http://www.sankei.com/region/news/130520/rgn1305200017-n1.html
2013.5.20 02:10
【参院選2013 静岡】
「みんなと協力」強調 維新・土田氏が決起集会
夏の参院選静岡選挙区(改選数2)に日本維新の会から立候補の意向を表明している医師で元民主党参院議員の土田博和氏(63)が19日、静岡市葵区のホテルアソシアで決起集会を開いた。集会には同党の中山恭子元拉致問題担当相や東国原英夫衆院議員が参加し、支持を訴えた。
維新とみんなの党は参院選で選挙協力を行う予定だったが、維新の橋下徹共同代表の「慰安婦」発言で関係が悪化。この日の集会でも、みんなの小池政就衆院議員や参院選比例代表でみんなから出馬予定の河合純一氏は欠席した。
中山氏は「維新の参院議員は3人だけ。もっと増えれば政府の政策にも声が反映できる」、東国原氏は「維新は(橋下氏の発言などで)世間を騒がせているが、逆境ほど真価が問われる」と応援。土田氏は2人の激励に対し、規制改革や医療・福祉などの持論を説明した後、「維新が負けたら地方主権の芽がつぶれてしまう」と訴えた。集会後、土田氏は「お互いに障害者福祉に力を入れている比例の河合氏とタッグを組む」と述べ、みんなの党と協力していく考えを強調した。
3029
:
チバQ
:2015/09/27(日) 21:31:15
http://www.47news.jp/CN/201509/CN2015092701001217.html
13年参院選、250万円提供 運動手伝った日歯連職員に
2015/09/27 18:47 【共同通信】
政治団体「日本歯科医師連盟」(日歯連)をめぐる政治資金規正法違反事件に絡み、2013年7月の参院選前後に自民党の石井みどり参院議員陣営の出納責任者だった元日歯連副理事長が、選挙運動を手伝った日歯連職員1人に少なくとも250万円を渡していたことが27日、関係者への取材で分かった。
公選法は、選挙運動員への報酬の支払いを原則として禁じている。東京地検特捜部もこうした支出を確認しており、公選法違反(買収)の疑いもあるとして捜査しているとみられる。
副理事長側はこれまでの取材に、選挙運動への報酬ではないとの認識を示し「買収には当たらない」としている。
3030
:
チバQ
:2015/09/27(日) 21:33:53
http://mainichi.jp/select/news/20150927k0000m040123000c.html
日歯連:「迂回資金」で選挙用名簿 参院選前56万人分
毎日新聞 2015年09月27日 09時00分
政治団体「日本歯科医師連盟」を巡る政治資金規正法違反事件で、日歯連が石井みどり参院議員(自民)=比例代表=を擁立した2013年参院選の半年前から全国の歯科医らに呼びかけ、約56万人分の支援者名簿を集めていたことが分かった。収集経費は同時期に日歯連から5000万円の「迂回(うかい)寄付」を受けたとされる関連政治団体「石井みどり中央後援会」から支出されていた。東京地検特捜部は資金移動の目的や経緯の解明を進めている模様だ。【石山絵歩、飯田憲】
関係者の証言や内部資料によると、日歯連は13年1月31日、東京・日比谷公会堂で各都道府県・郡市区の歯科医師連盟代表者ら計約750人を集めた連絡会議を開いて石井氏の支援体制を確認した。
会議で日歯連幹部は、会員1人につき5人を目標として4月までに支援者名簿を集め、選挙期間中に電話で投票を依頼する「電話作戦」に利用すると説明。全国で会員約5万人の10倍以上の約55万7000人分の名簿が集まり、石井氏は7月の参院選で約29万4000票を獲得して再選された。
政治資金収支報告書によると、日歯連は会議直前の1月23日、会長が代表を兼ねる他の政治団体に5000万円を寄付し、同額が即日、石井後援会に寄付された。後援会は同日、各地の歯科医師連盟などに名簿の送付経費として計約500万円を支出。その後も名簿データ化費用などとして名簿関連に少なくとも約2000万円を使っていた。
公示前に投票を依頼するような行為は公職選挙法で「事前運動」として禁じられている。日歯連側は「後援会活動で事前運動に当たらない」と説明している。
石井後援会は3月にも日歯連から4500万円の寄付を受けている。1月分と合わせると計9500万円になり、政治団体間の寄付の年間上限(5000万円)を超える疑いがある。13年のその他の収入は50万円程度しかなかった。
3032
:
chibaQ@rossia`
:2016/01/03(日) 23:00:47
http://dd.hokkaido-np.co.jp/news/politics/politics/1-0218956.html
公明、19年擁立検討 参院道選挙区、今夏は自民支援
01/03 06:30
公明党道本部が2019年夏の参院選道選挙区に候補者を擁立する方向で検討に入っていることが2日、分かった。今年夏の参院選は自民党候補2人への支援に専念する一方、19年は自民党の支援も得て独自候補の当選を狙う戦略とみられる。自民党道連にも意向を伝えている。自公両党の関係者が明らかにした。
道選挙区の定数が4から6に増えることを受け、今年と19年の参院選はいずれも改選数が2から3に増える。これに伴い、今夏の参院選道選挙区では自民党が「2人当選」を目指し、現職に加えて新人も擁立することを決定済みだ。
公明党は、国政選挙の比例代表の得票実績を踏まえ、道内の自民党の基礎票は70万票程度、公明党は35万票程度と分析。今夏の参院選の当選ラインは「45万〜46万は最低取らなきゃいけない」(自民党道連の伊達忠一会長)とされ、自民党が2議席を獲得するには公明党の支援が必須とみている。
一方、双方の基礎票を考慮すれば、定数6のうち1議席は公明党に振り分けるよう自民党に要求するのが妥当との判断に傾き、19年参院選への独自候補擁立を検討している。ただ、19年参院選出馬に意欲を示す自民党道議らの反発が予想されるほか、自民党から公明党に適切な「票割り」をすることは困難との見方が強い。公明党は支持団体とも調整しながら、独自候補の当選につながるのか慎重に見極める方針だ。
3033
:
とはずがたり
:2016/02/18(木) 20:15:54
まあ云いにくいことを云う役割を買って出るには適したポジションにゐるわな〜。
「国家観まったく違う」自民の鴻池氏、公明への推薦反対
http://www.asahi.com/articles/ASJ2L4W14J2LUTFK00S.html?iref=com_alist_6_04
2016年2月18日17時27分
自民党の鴻池祥肇元防災相(参院兵庫)は18日、麻生派の会合で、夏の参院選で兵庫など改選数3以上の5選挙区で自民党が公明党候補への推薦を検討していることについて「国家観、国柄への思い、歴史観はまったく違う政党だ」として、反対する考えを党幹部に伝えたことを明らかにした。
茂木敏充選挙対策委員長が17日、公明候補への推薦を検討する埼玉、神奈川、愛知、兵庫、福岡の5選挙区の関係議員と協議。鴻池氏はその場で「公明とは力を合わせて日本をより良き方向に進めてきたことは間違いはなかろう。ただ選挙で安易に妥協すると、自民が本当につらいときも『岩に爪を立ててでも頑張れ』と言ってくれたコアな保守の国民に申し訳ないことになってはならない」と慎重論を唱えたという。
3034
:
チバQ
:2016/02/18(木) 23:02:53
http://news.goo.ne.jp/article/yomiuri/nation/20160218-567-OYT1T50005.html
自民神奈川で不協和音…旧みんな中西氏推薦巡り
18:01読売新聞
夏の参院選神奈川選挙区(改選定数4)を巡り、自民党本部と党県連に不協和音が生じている。
参院比例から転身する三原じゅん子参院議員が公認されたが、党本部が県連の反発を押し切り、無所属の中西健治参院議員の推薦も決めたためだ。
党執行部は党勢拡大を理由に当初、神奈川選挙区から2人を擁立する方針で、中西氏の公認も模索した。だが、中西氏は2009年の横浜市長選に自民党などの支援で出馬して落選した後、10年参院選に旧みんなの党公認で当選した経緯がある。今も、県連内には「中西氏に裏切られた」との遺恨が残る。このため、県連は「推薦は党本部が勝手に決めたことだ」(幹部)として、中西氏を支援しない方針だ。
そこで中西氏のてこ入れに動いたのが、麻生副総理や山東昭子・元参院副議長ら自民党のベテラン有志議員だ。中西陣営が15日に国会内で開いた選挙対策本部の会合後の記者会見で、麻生氏は「全力を挙げて(中西氏の応援に)頑張りたい」と明言した。県連から漏れる不満に対しても、麻生氏は「(衆院選に小選挙区制が導入される前の)中選挙区時代は3人区で2人、5人区で4人(自民党から)立つのが当たり前だった」と意に介する様子はない。
3035
:
チバQ
:2016/02/18(木) 23:04:29
http://news.goo.ne.jp/article/kyoto_np/region/kyoto_np-20160218000099.html
おおさか維新、滋賀で活発化 参院選向け他党警戒
16:00京都新聞
滋賀県内で、おおさか維新の会が存在感を高めようと動きを活発化させている。21日投開票の草津市長選では、地方組織の滋賀維新の会が推薦する候補の応援のため大阪から党幹部が入り、今後の国政選挙で県内全選挙区に擁立する方針を打ち出した。地方組織は小規模ながら、前身の日本維新の会の時代から国政選挙では県内で自民党や民主党に次いで2、3番目の比例票を集めており、今夏の参院選を見据えて他党は警戒を強めている。
市長選告示前日の13日夜。市民体育館で滋賀維新の設立記念シンポジウムがあった。おおさか維新の松井一郎代表と橋下徹法律政策顧問がそろい踏みし、大阪での改革を熱弁した。壇上には市長選に立つ新人白井幸則候補(53)も並んだ。松井代表は告示日も街頭でマイクを握り「徹底的にサポートしたい」と訴えた。滋賀維新幹部は「草津は大阪の通勤圏で、おおさか維新に共感する人が多い」と連日、街頭活動に加わる。
「なぜ大阪から来て草津に口出しするのか。冷静に考えてほしい」。14日夕、JR南草津駅前で現職橋川渉候補(67)を支援する民主衆院議員が叫んだ。選対はおおさか維新の動向を気にしつつ、市議や連合滋賀を中心に組織固めを図る。自民の衆院議員も応援に入る。選対幹部は「相手に維新が加わり、うちは団結力が高まった」。15日からは、自主投票としている共産党の市議らが街頭で「維新政治」の批判ビラを配った。
おおさか維新は滋賀をはじめ全国14都府県で総支部が立ち上がり、関西を中心に首長選への関与を強めている。大阪での改革をPRし、「地方分権には首長がキーになる。政治に参加すれば税金の使い方が変わると感じてもらう」(松井代表)のが狙いだ。
県内の地方選挙で松井、橋下両氏がそろうのは異例で、「当然、次の国政選挙をにらんでいる」(橋川候補選対)との受け止めが広がる。2012年以降3回の国政選挙で、日本維新の会と維新の党は比例で8万〜15万票を獲得し、一定の支持層がある。滋賀維新の岩永裕貴代表は今後の国政選挙へ「比例票の掘り起こしのためにも候補者をできる限り全選挙区に立てたい」と力を込める。
1人区の激戦となる今夏の参院選滋賀選挙区では、自民、民主、共産3党が候補予定者を決めている。自民県連の佐野高典幹事長は「維新が出せばあなどれない」とし、民主県連の江畑弥八郎事務総長は「既存政党は一定の影響を避けられない。衆参ダブル選も視野にギアを一段上げたい」と緊張感を高める。共産県委の奥谷和美委員長は「おおさか維新は政策を語るほど安倍政権のお友達だと分かる。自公の補完勢力は伸ばしてはいけない」と強調した。
3036
:
チバQ
:2016/02/18(木) 23:09:08
http://news.goo.ne.jp/article/mainichi/politics/mainichi-20160218k0000m010112000c.html
<民主代表>維新に「公認案」提示 合流協議、両党に慎重論
00:28毎日新聞
<民主代表>維新に「公認案」提示 合流協議、両党に慎重論
岡田克也民主党代表=東京都千代田区の党本部で2016年2月5日午後3時49分、藤井太郎撮影
(毎日新聞)
民主党の岡田克也代表が維新の党との合流を巡り、民主への吸収合併時に合流できない維新参院議員に夏の参院選で新党の公認を出す「公認案」を松野頼久代表に提示したことが分かった。ただ両党内では幹部らを中心に異論や慎重論が出ており、協議の行方は不透明だ。合流が頓挫すれば夏の参院選に向けた野党共闘にも大きな打撃となりかねない。【飼手勇介、松本晃】
岡田氏が合流の具体策を維新側に提示したのは初めて。岡田氏は先週、民主を分割して維新との合流を可能にする「分党2案」を一部の民主幹部に示したが、「大幅な組織変更の手続きが必要」と反対が強かった。このため、今週になって、党内の理解が得やすく、維新に賛成意見もある「公認案」に修正した上で松野氏に示したとみられる。
両氏が合流を模索する一方、両党内では幹部らの抵抗が強まっている。民主執行部内では参院選後への合流先送り論も浮上。「民主の約5分の1の議員数の維新が合流しても大きな効果は望めない」(幹部)との声に加え、維新の江田憲司前代表らから「民主解党」という要求が続くことへのいらだちがある。
一方、維新が17日、国会内で開いた両院議員懇談会では、松野氏が「緊張感ある政治を作るのが目的で、目先の交渉にとらわれるべきでない」と理解を求めたが、出席者からは「交渉が長引くなら民主に見切りをつけて維新単独か他の野党との連携を目指すべきだ」との意見が相次いだ。強硬論の高まりを受け、松野氏は今月中旬を目指していた合意期限を月末に延期した。
このほか、維新が「民主党」以外への党名変更を求めるのに対し、民主幹部は「合流しても、少なくとも略称は民主党だ」と、党名をめぐる溝も残る。
ただ、民維合流は夏の参院選に向けた野党共闘の最大の目玉だ。新党を軸に社民、生活、共産との選挙協力や候補者調整を進める算段も狂いかねない。合流に賛成する維新中堅議員は「もし民維の合流さえできないなら他の野党との共闘どころではない」と述べ、参院選への打撃を懸念している。
3037
:
チバQ
:2016/02/18(木) 23:09:35
http://news.goo.ne.jp/article/sankei/politics/sankei-plt1602180063.html
民主・維新「合流破談」濃厚 解党、吸収、分党…絞れず時間切れの気配 参院選共闘に影響も
21:49産経新聞
民主党と維新の党の合流構想の破談がいよいよ濃厚になってきた。解党、吸収合併、民主分党案が浮上しているが、いずれも決め手を欠き、合流協議は公示を約4カ月後に控えた参院選の後に持ち越される可能性が高まっている。両党は18日、安全保障関連法の対案を衆院に提出し、両代表は協議継続に意欲を示すが、残された時間は少ない。
「2月いっぱいで結論が出なければ、単独で戦う決断をしなければいけない」
維新の松野頼久代表は18日の記者会見でこう述べ、再び参院選での「単独主戦論」に言及した。民主党の岡田克也代表は同日の文化放送のラジオ番組で「いろんな状況がある。今交渉中だ」と述べた。両氏は今月1日以降、少なくとも4回会談したが、双方に行き詰まりへの焦りがにじむ。
合流協議では、(1)両党解党による新党結成(2)民主が維新を吸収合併(3)民主党分党案-が浮上している。維新は(1)を、民主党は(2)を主張するが、平行線をたどっている。民主党を存続させたまま一部議員が党を離れて維新と新党を結成し、参院選後に合流する(3)の案も含め一長一短があり、着地点は見いだせていない。
一方で両党は18日、領域警備法案、周辺事態法改正案、国連平和維持活動(PKO)協力法改正案の3法案を共同提出した。集団的自衛権の行使は容認せず、自衛隊などの活動を充実させるのが柱。参院選に向け安保政策の現実路線をアピールする狙いだ。
民主党の細野豪志政調会長は18日、日本の排他的経済水域(EEZ)の管理・権益強化を図る議員立法の提出を目指す自民党主導の超党派勉強会に出席。対案提出を強く求めてきた細野氏は安保政策で党派を超えた連携に意欲を示す。
これとは裏腹に、対案提出で歩調を合わせた民主、維新両党が提出後に行った共同記者会見では温度差を印象づける場面があった。
両党は共産、社民、生活各党も含めた5党で19日に安保関連法の廃止法案を衆院に提出する。民主党の大島敦政調会長代理は対案の先行提出について「対案を示すほうが私たちの考え方をよりクリアにできるからだ」と意義を強調した。だが、維新の小野次郎政調会長は「どちらが先でなければいけないということはない」と一蹴したのだ。
民主、維新両党は合流が破談した場合でも、参院選では連携する方針だ。19日には野党5党の党首会談を開き、難航する1人区の協力について意見交換する。
ただ、松野氏は合流が破談した場合は民主党との統一会派を解消する意向だ。岡田氏は18日のラジオ番組で「共産党とは考え方が違う」と突き放すなど、民主、維新両党のみならず野党全体の共闘も展望が開けていない。
おおさか維新の会の法律政策顧問を務める橋下徹前代表は18日、合流協議が難航するかつての古巣をツイッターでこう皮肉った。
「相変わらず、先読み力がないし、戦略性もない」「依頼があれば維新の党の法律政策顧問をやってあげますよ(笑)」
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3038
:
とはずがたり
:2016/02/23(火) 08:49:39
参院選1人区、原則取り下げへ=野党選挙協力に弾み―共産
http://news.goo.ne.jp/topstories/politics/78/7122f6d818d8230d1bb4d22309fe1c00.html
(時事通信) 02月22日 20:22
共産党の志位和夫委員長は22日、党本部で記者会見し、夏の参院選選挙区のうち改選数1の1人区への対応について「かなりの人は立候補を取り下げる」と述べ、既に擁立した独自候補を原則的に取り下げる方針を明らかにした。安倍政権に対抗するための野党系候補の一本化が狙いで、足踏み状態にあった野党の選挙協力に弾みがつく可能性がある。
国政選挙で共産党の全面的な候補取り下げが実現すれば初めて。志位氏は「参院選まで残りわずかな中での大局に立った判断だ。野党共闘をしっかりまとめ、相手に痛打を与える」と強調した。
共産党は32の1人区中、29選挙区で候補を擁立済み。このうち、14選挙区で民主党公認候補と、7選挙区で同党推薦候補と競合している。
3039
:
とはずがたり
:2016/02/23(火) 08:51:50
>>3036
改選議員も未だ選挙時点で任期が切れてないから新党じゃ無いと公認で出れないの?だとすると制度の不備のような。。
>民主への吸収合併時に合流できない維新参院議員に夏の参院選で新党の公認を出す
3040
:
チバQ
:2016/04/28(木) 22:22:29
>>1841
http://news.goo.ne.jp/article/jiji/nation/jiji-160428X890.html
週刊文春が逆転勝訴=元自民候補への名誉毀損認めず―東京高裁
20:54時事通信
週刊文春に「元暴力団組長と交際していた」などと報じられ、2013年の参院選で自民党公認候補を辞退せざるを得なくなったとして、元女優田島みわ氏(52)が発行元の文芸春秋に損害賠償などを求めた訴訟の控訴審判決で、東京高裁(高世三郎裁判長)は28日、文春側逆転勝訴を言い渡した。
一審東京地裁は、選挙前に掲載された3本の記事の主要部分について「関係者の証言は変遷していて信用できず、真実とは認められない」と判断し、名誉毀損(きそん)を認定。賠償に加え同誌1ページ目に謝罪広告を掲載することなどを命じ、文春側が控訴していた。
高世裁判長は、一審同様に証言の信用性は認めなかったものの、田島氏の取材対応を「立候補者にとって極めて重要な問題にもかかわらず、書面で数行程度回答しただけで、一部は明らかに虚偽だった」と指摘。記者が真実と信じたことには理由があると結論付けた。
3041
:
名無しさん
:2016/08/18(木) 23:38:48
>>1620
http://blog.goo.ne.jp/8074ken/e/bb9c159573fa5a45f91cabe460c2600e
駒大教授・青木茂樹氏が立候補表明 参院選
(山梨県)
夏の参院選に向け、駒沢大教授の青木茂樹氏が20日、立候補を正式に表明した。
青木氏は千葉県出身で甲府市在住の44歳。これまで若手経営者や自民党系県議らの要請を受け、立候補を検討してきた。甲府市で会見した青木氏は「良識の府とされる参議院で、民意を反映しなければならない強い気持ちに駆られた」などと述べ、選挙戦への決意を表明した。
夏の参院選では自民党県連が候補者の擁立をめぐり分裂した経緯があり、一部県議らが青木氏の支援に回るとみられる。青木氏は今後、支援組織の拡大を目指す集会を予定するほか、インターネットを最大限活用して、若者や政治に無関心な有権者らに政策を呼び掛けたいとしている。
[ 5/20 20:33 山梨放送]
3042
:
名無しさん
:2017/04/04(火) 18:49:24
>>1096
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>>1220
>>1373
>>1376
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>>1395
>>1399
>>1476
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>>1606
>>1615
>>1674
>>1942
嶋大輔 自民にハシゴ外され、借金2千万 出馬一転“公認取り消し”の裏側
http://www.msn.com/ja-jp/news/entertainment/%E5%B6%8B%E5%A4%A7%E8%BC%94-%E8%87%AA%E6%B0%91%E3%81%AB%E3%83%8F%E3%82%B7%E3%82%B4%E5%A4%96%E3%81%95%E3%82%8C%E3%80%81%E5%80%9F%E9%87%91%EF%BC%92%E5%8D%83%E4%B8%87-%E5%87%BA%E9%A6%AC%E4%B8%80%E8%BB%A2%E2%80%9C%E5%85%AC%E8%AA%8D%E5%8F%96%E3%82%8A%E6%B6%88%E3%81%97%E2%80%9D%E3%81%AE%E8%A3%8F%E5%81%B4/ar-BBzaVW6
デイリースポーツ
デイリースポーツ/神戸新聞社
2日前
俳優・嶋大輔(52)が2日、関西テレビで放送された「マルコポロリ!」に出演。2013年の参院選出馬に関して、当時の自民党関係者からハシゴを外され、出馬資金の一部として借りた2000万円を借金として背負うことになったことを明かした。
嶋は13年4月25日、都内で会見を開き、芸能界からの引退と国会議員への転身を表明。すでに同年夏の参院選に自民党比例から出馬すると報道されていたが、会見では「今は全くの白紙」と説明していた。
当時、政治家秘書をしていた知人に誘われ、出馬を決意。実際に自民党の「(今もテレビに出ている大御所の)ある国会議員」から呼び出され、「腹くくってるか?」「(選挙資金は)持ってるか?」と言われ、芸能界引退を決意するとともに、「片手(5000万円)」の資金をかき集めた。3000万円は知人らも含めてなんとか調達したが、2000万円足りず、借金。実際には、会見当日には名刺もポスターも作り終えていたという。
会見では“自民党の公認という話はしてはいけない”とクギを刺されており、政治に興味がある、という発言にとどめた。落選しても芸能界復帰はしない決意も語っていた。
しかし、1週間後に自民関係者から「雲行きが怪しくなってきた」と連絡が入り、議員会館に行ったところ、「今回は芸能人はいらなくなりました」「何で引退したの?」「いや〜、まあ、今回はご縁がなかったということで」と公認しないことをあっさり伝えられたという。
さらに、「政治家になりたければ、都議から勉強してやればいい」と言い残され、発言を疑問に感じながら、会談は終了。議員会館の駐車場に行くと、なぜか記者が待機しており、いきなり「都議になるんですか?」と聞かれ、「えっ?!」と驚いたという。
公認取り消しが公になった直後から、借金の返金催促の連絡があり、裁判まで起こされたという嶋。2000万円返済のため、自宅を売却。家族4人で2DKの賃貸マンションに引っ越し、車や高級時計も売り払った。
芸能界に戻ることもできず、仕事もなく、94キロだった体重は一時、110キロに激太り。15年7月にテレビ出演し、「恥ずかしながら、芸能界に復帰させていただくことになりました」と芸能界に復帰した。現在は減量で93キロになり、仕事も「徐々に徐々に」と話していた。
3043
:
チバQ
:2019/04/01(月) 22:31:41
河合純一が繰上げ当選か!?
153 :チバQ :2019/04/01(月) 22:29:40
https://www.shimotsuke.co.jp/articles/-/151884
渡辺美氏、出馬意向 選挙戦の公算 那須塩原市長選
3/30 11:12
選挙
市政・町政
那須塩原
那須塩原市の君島寛(きみじまひろし)市長の死去に伴い、来月14日告示、同21日投開票で行われる那須塩原市長選で、渡辺美知太郎(わたなべみちたろう)参院議員(36)が所属する自民党麻生派幹部に同市長選へ立候補する意思を伝えていたことが29日、関係者への取材で分かった。渡辺氏は無所属ながら参院自民党会派に所属している。同市長選では既に同市議会議長の君島一郎(きみしまいちろう)氏(63)=同市関谷=が立候補を表明しており、選挙戦となる公算が大きくなった。
渡辺氏は28日夜、那須塩原市内で30、40代を中心とした同市内の経営者グループから同市長選への出馬要請を受け、「重く受け止める。しかるべき方々と相談したい」などと応じた。複数の関係者によると、その後、渡辺氏が意向を固め、同派幹部や関係者らに「立候補する方向で調整する」などと伝えているという。
同日までの下野新聞社の取材に対し、渡辺氏は「有志の方々から直接声を頂けるのは身に余る光栄」とした上で、「内閣の一員であり一存では決められない。適切な時期に判断したい」などと答えていた。
渡辺氏は財務政務官で、元副総理兼外相の故渡辺美智雄(わたなべみちお)氏の孫。13年参院選に旧みんなの党から比例代表で初当選し、解党に伴い16年から無所属で自民党会派に所属。今夏の参院選比例代表候補者として自民党公認が内定している。
同市長選では保守系の君島氏が出馬予定の一方、自民党那須塩原市支部内での調整が難航しており、候補者は一本化されていない。
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