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第23回参議院議員選挙(2013年)

2956名無しさん:2013/08/06(火) 22:12:29
http://www.nagasaki-np.co.jp/news/2013sanin/2013/07/17092739011007.shtml
2013参院選・記事 (2013年7月17日更新)
長崎新聞



国境離島 支える漁業者

出漁準備をする作元さん。「島の漁師が生きていける環境をつくってほしい」と望んでいる=対馬市豊玉町


 まばゆい光が真っ暗な水平線を照らす。五島市福江島から西約150キロ、日中両国の排他的経済水域(EEZ)の境界海域だった。「日本ではあれほど強い集魚灯は使えない。あれが外国漁船か」。同市小泊町の漁師、川村嘉津豊(35)は10年ほど前に見た不気味な光景が脳裏に焼きついている。

 この海域は仲間内でよく話題になる。「中韓の漁船がどんどん増えている」「むちゃな漁法で乱獲していないか」。現場に向かいたい気持ちはある。だが、近年は燃油高や魚価低迷が経営を圧迫。周囲の仲間たちも含め、現場にすら行けない状況が続いている。

   ◇   ◇

 尖閣諸島などをめぐる問題で、領土領海への関心が高まっている。今春施行した改正離島振興法の付則には、事実上の国境離島を意味する「重要な島」への特別措置の必要性も明記された。そうした島々を支えてきたのは基幹産業の水産業だが、近年は経営環境の悪化で衰退が続く。国境に近い壱岐、対馬、五島の漁協の正組合員数は昨年3月末で約5300人。大半は零細な漁業者で、この40年間で3分の1以下になった。

   ◇   ◇

 「島の漁師を苦しめているのは、むしろ国内の大型漁船だ」。韓国に面する対馬市豊玉町志多浦を母港に、40年以上一本釣り漁を営む作元良光(63)は憤る。かつては集落で数十隻の船団を組み、血気盛んに国境へ繰り出した。だが、1980年代以降に状況は一変。それまでアジなどの大衆魚に限られていた国内の大規模な巻き網漁業の規制が緩和され、島の漁民が生活の糧としたマグロなどの高級魚まで狙うようになった。

 一本釣り漁船は魚群を何日も追いかけ、1匹ずつ取るが、大型漁船は「1回で根こそぎ」。大量に出荷するため魚価も下落する。水産資源の枯渇も懸念され、島の漁師と大型漁船の間で話し合いが続いている。

 「このままじゃ魚も漁師もいなくなる」。国政選挙のたびに仲間内で窮状を訴え、資源管理のルール作りを求めてきた。民主党政権時には地元選挙区から農水大臣も誕生した。それでも「何も変わらなかった」。政治への不信と無力感ばかりが募る。

 国境離島の警備は自衛隊や海上保安庁ばかりが注目される。それでも、外国漁船と向き合い、日本の海を守ってきたのは漁民だという自負がある。作元は言う。「漁師が生きていける当たり前の環境をつくってほしい。それだけで国境離島の現状は大きく変わるはずだ」=文中敬称略=


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