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パロロワ総合板

リレー形式のSS企画であるパロディ・バトルロワイアルの作品投下・感想雑談を行うための掲示板です。
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1 パラレルワールド・バトルロワイアル part3 (Res:718)All First100 Last50 SubjectList ReLoad 1
1 ◆Z9iNYeY9a2 :2015/01/15(木) 22:08:08 ID:2Sa.PFa.0
『バトル・ロワイアル』パロディリレーSS企画『パラレルワールド・バトルロワイアル』のスレッドです。
企画上、グロテスクな表現、版権キャラクターの死亡などの要素が含まれております。
これらの要素が苦手な方は、くれぐれもご注意ください。

前スレ
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/otaku/14759/1351176974/

【外部サイト】
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ttp://jbbs.livedoor.jp/otaku/14757/

699消せない罪 ◆Z9iNYeY9a2 :2020/05/10(日) 17:41:31 ID:k1BvQl460

介護を受けながらもベッドの上に戻った桜は視線を下げて座り込んでいる。

室内にはイリヤ、巧、ニャース、スザク、そしてイリヤの手の中にいるピカチュウ。
そしてベッドの傍の窓にはルビーが陣取り、建物のすぐ横まで移動したランスロットに繋がっている。

ランスロットの通信機とルビーを通じてその光景が映し出されている先のアヴァロンにおいてはNや夜神月達がその光景を見ている。
可能な限り皆に聞いてほしいというのが桜自身の言ったことだった。

(…まずいな)

その中で、月とNはこの後彼女が起こすだろう行動、そしてその影響に強く警戒をしていた。
彼女が何をしようとしているのかは、桜自身の思い詰めたような表情が全てを語っている。

「私は、ここに来てたくさんの人を殺しました」

そして告げられた言葉はその予想に違わぬ、自身の罪の告白だった。

デルタの力を纏って。
警官を惨殺したこと。
半狂乱の少女をおもちゃのように扱って殺したこと。
殺人者の女を撃ち殺したこと。

慕う恩師を食い殺したこと。
巨人を操って姉に似た人を殺したこと。
自分を叩いた男を怒りに任せて消したこと。
少女の杖を奪い、意のままに操って斬り殺したこと。

その一つ一つを、ゆっくりと口にしていく。

(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)


700消せない罪 ◆Z9iNYeY9a2 :2020/05/10(日) 17:41:53 ID:k1BvQl460

「もし私のことが許せない、生きていちゃダメだって思うなら、殺してください…」
「お前、何言ってんだよ!!」
「辛いんです…、たくさんの人を殺して、藤村先生も殺して、先輩もいなくて…。
 私には何も残っていない、血で染まった手しか、残ってないんです!!」

桜の荒げた声が響き渡る。

「いいだろう、もし君が本当にそれを望むというのなら」

静かに桜の話を聞いていたスザクが答える。
壁に預けていた背を前に動かすより先に、巧がその前に立ちふさがった。

「待てよ、今のこいつは別に危なくはねえだろ、なあ!」
『確かにあの黒い魔力の気配はほぼ消えています。もし今の桜さんが人を殺そうとしても身体機能的に返り討ちにあうのがオチでしょう』

桜の心の奥にまだ残っているかは分からないが、とは言わなかった。

『すみません、少し桜さんを外して話し合いましょう』

提案したのはルビーだった。
当事者を外すことが正しい議論とは思わなかったが、今は本人がいてはやりづらい。
ついでに言うなら、正直まだ年端も行かぬ自身の主もこの議論からは外すべきではないかと思った一面もある。

桜は俯いたまま、何も言わなかった。
それを肯定と受け取った一同は部屋から出ていく。

『イリヤさん、結果次第では気持ちのいい話し合いにはならないでしょうし、席を外しておくべきだと思います』
「…ううん、私も、命を張って桜さんを助けた一人だから」

(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)


701消せない罪 ◆Z9iNYeY9a2 :2020/05/10(日) 17:42:26 ID:k1BvQl460

「お前はどう思う、N」
「…タイガのことには思うところはある。が、これは彼女自身の問題だろう。
 手を差し伸べることはできるかもしれないが、最終的な結論は彼女にしか出せないと思う」
「あの人は言わなかったけど、マミさんが絶望して魔女になったのも桜さんのせいかもしれないんですよね…?」
「あまり追求しすぎても仕方ないことだ。済んだことなのだから」

この殺し合いで他者を殺す者がいなくなり脱出に向けて動き出そうと思ったこの段階において。
彼女の処遇が最後の試練となるのかもしれない。

「ただ、どうしても考えてしまうことはある。
 僕がもしまだキラだったら、彼女を裁いたのかどうか」

個人が直接手にかけただけでも8人。
過失や精神的な問題があったとしても多すぎるし、もし法であっても死刑以外の解決は難しいだろう。
そんな彼女を、おそらくキラは許容しなかっただろうと想定する。

「なら今の君は彼女を裁くのかい?」
「そんな資格はないさ。
 松田や美砂はこちらから報復が必要な仲じゃない。美砂に至っては僕が言うのも何だが自業自得だ。
 父さんのことは、それを理由に報復するようならきっとあの世で父さんにぶん殴られるだろうな」

そう言いながら、通信機の先のルビーに連絡を取り、桜の処遇はそちらに任せると言って通信を一時的に止めた。

現状介入する手段がないこちらがどうこう言う場面ではない。
ポッチャマを肩に乗せて窓の外を見るアリスと、彼女が座っていた場所にできた小さな床の窪みに目をやりながらそう考えて。




(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)


702消せない罪 ◆Z9iNYeY9a2 :2020/05/10(日) 17:42:45 ID:k1BvQl460

思わず胸ぐらを掴んでしまった巧。
傍にいたイリヤの体がその怒気にビクリと震える。

『落ち着いてください二人とも!話が本題からズレてます!!』

ルビーが二人の顔の間に割り込む。

イリヤが一息飲み込むほどの間が空いて、巧はその手を離した。

「彼女が背負っているものはきっと、生半可な覚悟じゃ共に背負うことはできないものだ。
 たぶん、それを背負うことに全てをかける必要さえあるかもしれない」
「…士郎はたぶん、それくらいの覚悟を持ってたんだよ。
 だけど、俺だって軽い気持ちで言ってるわけじゃねえよ。うまくは言えねえけど」

場の空気に険悪なものが混じりつつあった。
巧が手を出してしまったことが原因だが、スザクの言葉に対して巧だけでなくイリヤも若干の苦手意識を持ちつつあった。

『はぁ…、議題は桜さんをどう対応するかです』
『じゃあ、こういうのはどうだい?
 間桐桜自身に、役割を与えるんだよ。この場の皆の利益になるような役目をね』
「…おい、今の声は誰のだ」

不意に、一同の会話に未知の声が響き渡った。
周囲を見回す中で、ニャースとピカチュウの隣に白い影が見えた。

「ピカ?!」
「何ニャ、おみゃーは?!」

横にいきなり現れた未知の生き物に大きく後退する二匹。
(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)


703消せない罪 ◆Z9iNYeY9a2 :2020/05/10(日) 17:43:54 ID:k1BvQl460

再度通信を繋げたルビー。今度は桜も会話に交えている。
先程までと違うのは、その場に一匹の白い生き物が加わっている。

そのせいか、映像の中に映っているアリスの表情は非常に硬い。

『そんなに睨まないでほしいな、アリス。僕は君たちにとって有益な情報を持ってきたんだから』
『信用すると思うの?そもそもあんたはさっき私が消したはずよ』
『あれは僕たちの一個体にすぎなかったからね。
 ただ、この場に敢えてこうやって入ってきた僕には色々制約がかかってしまったみたいで、今殺されると再度侵入は困難になるんだ。だから手を出さないでほしいんだ』

ヒョイ、と窓縁に乗りかかるキュゥべえ。
こちらの動きを警戒しているようで、最悪いつでも逃げられるような位置を陣取っている。

『ねえ、キュゥべえ、何でこんなことに協力したの…?
 あなたのせいで、みんな死んじゃったんだよ?杏子ちゃんも、マミさんも、ほむらちゃんも、織莉子さんも、さやかちゃんも…』
『暁美ほむらのことは…、それは今はいいか。
 確かに基点は僕たちだろうけど、その結果に至るように動いたのは君たちだ。全ての責任を僕たちに押し付けないでほしいな』
「お前…っ」

責めるまどかの言葉を受け流すキュゥべえに怒りの声をあげる巧。
ルビーが宥めつつも、キュゥべえへと問いかける。

『落ち着いてください。その辺は後で。
 キュゥべえ氏、我々の元に現れたのはどういう理由ですか?』
『実は、君たちの中に殺し合いを行うものがいなくなったことで儀式が停滞する可能性が生まれたんだ。
 もしかすると残り24時間、タイムリミットまで至ってしまうんじゃないかと心配になってね』
『なるほど、それで誰かを扇動して殺し合いを再開させようって?』
『そうじゃないよ。そもそも今の現状、扇動して大きな戦果を上げられるような者は殺し合いを決して行ってはくれないだろう?
 もし可能性があるとしたら、君、夜神月かそこの間桐桜かだろうけど、それじゃあたかがしれているからね』
(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)


704消せない罪 ◆Z9iNYeY9a2 :2020/05/10(日) 17:44:12 ID:k1BvQl460

スザクの小さなぼやきがキュウべぇの警告に説得力をもたせる空気になってきた。

『最終的な生存者ゼロ、というのは困るんだ。
 僕の流す情報は君たちにとっては利しかないものだと思うけど』
「…確かに、言う通りではある」
『……』

スザクがキュウべぇの言葉に同意しつつある中で、月はまだ探るような表情を浮かべていた。

「具体的に何やれって言うんだよ。間桐桜の力がいるって言ってたけど」
『この会場には幾つかの干渉遮断フィールドの維持装置が備え付けられている。
 君たちが行こうとしているポケモン城もその一つだ。
 そしてもう一つ、柳洞寺ってあるよね。元々ここの地下には聖杯戦争のための大聖杯が備え付けられていた。
 会場にその柳洞寺を再現した時、その機能も一緒にできちゃってね。せっかくだから維持装置の一つとして利用させてもらったんだ』
『もし僕たちがそこにたどり着くことがあったらどうしたんだ?』
『人避けくらいは設置してるし、もしもの時のために門番も置いているさ。
 ともあれ、そこで必要になってくるのが間桐桜、彼女だよ』

呼ばれた桜の顔が小さく動いた。

『彼女は聖杯の機能を持たされていた存在だ。大聖杯と同調すれば本来の聖杯の形を図ることができるだろう。
 あとから付与されたその維持装置を取り除くことができれば、君たちにも時間短縮ができる』
『随分とピンポイントですね、もしここに桜さんがおられなかったらどうされたんですか?』
『この手段は数あるうちの一つだよ。もしこのやり方が無理なら別の方法を挙げたさ。
 今は条件が揃っているからこれが一番早いんだ』
「そのやり方ってのは、危険じゃねえのか?こいつの命が危なくなるってことは?」
『危険かと言われれば多少のリスクはあるさ。だけどどの方法だって同じさ。
 今回は彼女に白羽の矢が立ったというだけで』
「…私に、やらせてください」
(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)


705消せない罪 ◆Z9iNYeY9a2 :2020/05/10(日) 17:44:35 ID:k1BvQl460

アリスが露骨に顔を顰めた。

『それじゃあ方針は決まったね。善は急げだ、早く動こう。
 ここも禁止エリアになるまでそう時間が残っていないからね』
「何でお前が仕切んだよ」

一通りの話が終わり、各々動き始める。

桜のおぼつかない足取りを巧が支えながら、イリヤを伴って目的地に歩み始めた。

そんな彼らを先導するようにその先頭にはキュウべぇが歩いている。

ニャースはランスロットの調子とアクロマの残したものを確認するために部屋から出ていく。

そうしてランスロットを動かすためにコックピットに戻ったスザク。
そこにアヴァロンにいる月から、通信が入った。

『そうだ、スザク。キュウべぇが出ていったらでいい。少しいいか?』

桜達が既に遊園地敷地内を出ていることを確認したスザクは、その言葉に頷いた。






【C-5/遊園地/二日目 深夜】


(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)


706消せない罪 ◆Z9iNYeY9a2 :2020/05/10(日) 17:45:05 ID:k1BvQl460
【イリヤスフィール・フォン・アインツベルン@Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ】
[状態]:疲労(特大)、全身にダメージ(大)、ツヴァイフォーム使用による全身の負荷(回復中)、クロ帰還による魔力総量増大
[装備]:カレイドステッキ(ルビー)@Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ
[道具]:クラスカード(キャスター(使用制限中))(ランサー(使用制限中))(アサシン(使用制限中))(アーチャー(使用制限中)(ライダー(使用制限中))@Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ、
[思考・状況]
基本:皆と共に絶対に帰る
1:巧、桜と共に柳洞寺に向かう
2:桜のことは守りたいが…
[備考]


【間桐桜@Fate/stay night】
[状態]:右腕欠損、魔力消耗(大)、顔面の右目から頬にかけて切り傷、右目失明、視力障害、脳への負荷による何らかの後遺症(詳細は現状不明)、強い罪悪感
[服装]:マグマ団幹部・カガリの服(ボロボロ)@ポケットモンスター(ゲーム)、キュウべぇ@魔法少女まどか☆マギカ
[装備]:なし
[道具]:基本支給品×2、呪術式探知機(バッテリー残量5割以上)、自分の右腕
[思考・状況]
基本:死にたい
1:柳洞寺に向かう。あわよくばそこを自分の死に場所としたい
[備考]
※黒化はルールブレイカーにより解除されました。以降は泥の使役はできません。
※切断された右腕はナナリーのギアスの影響で修復不可となっていました。


【枢木スザク@コードギアス 反逆のルルーシュ】
[状態]:「生きろ」ギアス継続中、疲労(大)、両足に軽い凍傷、腕や足に火傷
[服装]:ゼロの衣装(マントと仮面無し)@コードギアス 反逆のルルーシュ
[装備]:ランスロット・アルビオン(右足・ランドスピナー破損、右腕破損、胸部貫通)@コードギアス 反逆のルルーシュ
[道具]:基本支給品一式(水はペットボトル3本)、スタングレネード(残り2)@現実
[思考・状況]
(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)


707消せない罪 ◆Z9iNYeY9a2 :2020/05/10(日) 17:45:26 ID:k1BvQl460


【鹿目まどか@魔法少女まどか☆マギカ】
[状態]:疲労(大)、手足に小さな切り傷、背中に大きな傷(処置済み)、強い悲しみ
[服装]:見滝原中学校指定制服
[装備]:なし
[道具]:基本支給品、不明ランダム支給品0~2(確認済み)、ハデスの隠れ兜@Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ、咲夜子のクナイ@コードギアス反逆のルルーシュ、グリーフシード(人魚の魔女)@魔法少女まどか☆マギカ、ブローニングハイパワー(13/13)@現実、 予備弾倉(9mmパラベラム×5)、トランシーバー(電池切れ)@現実 、医薬品
[思考・状況]
1:………
[備考]


【アリス@コードギアス ナイトメア・オブ・ナナリー】
[状態]:ダメージ(小)、ネモと一体化、全身に切り傷、左肩に打撲と骨にヒビ
[服装]:アッシュフォード学園中等部の女子制服、銃は内ポケット
[装備]:グロック19(9+1発)@現実、ポッチャマ@ポケットモンスター(アニメ)、双眼鏡、 あなぬけのヒモ@ポケットモンスター(ゲーム)
[道具]:共通支給品一式、
[思考・状況]
基本:脱出手段と仲間を捜す。
1:ナナリーの騎士としてあり続ける
2:情報を集める(特にアカギに関する情報を優先)
3:間桐桜に対して―――
最終目的:『儀式』からの脱出、その後可能であるならアカギから願いを叶えるという力を奪ってナナリーを生き返らせる
[備考]
※参戦時期はCODE14・スザクと知り合った後、ナリタ戦前
※アリスのギアスにかかった制限はネモと同化したことである程度緩和されています。
魔導器『コードギアス』が呼び出せるかどうかは現状不明です。


708 ◆Z9iNYeY9a2 :2020/05/10(日) 17:46:35 ID:k1BvQl460
投下終了です
wiki収録の際容量オーバーした場合は>>703から分割します


709名無しさん :2020/05/11(月) 20:34:33 ID:McCmscok0
投下乙です
うーむ、たっくんやイリヤの桜を助けたい気持ちも分かるが、それに対するスザクの言葉も重い
そしていよいよ主催者との直接対決が近いか…?


710 ◆Z9iNYeY9a2 :2020/05/24(日) 14:52:19 ID:6yyAG8nc0
投下します


711憐れみをください ◆Z9iNYeY9a2 :2020/05/24(日) 14:53:00 ID:6yyAG8nc0
目の前を歩く士郎の姿。
その背には眠り続ける小さな少女が背負われていたが、巧には何だかそれ以上に重い何かを抱えているようにも見えた。

思えば、あの時からもっとあいつの傍を離れずにあんなことにはならなかったのかもしれない。
そんな選択は互いに取れないのだろうと思っていながらも、今思い返すとそう考えずにはいられなかった。

「…なあ、お前の気にしてるやつ、間桐桜、だっけ。お前の彼女なんだろ、どんなやつなんだ?」

雑談のつもりでふと口にした言葉。
その中で無意識のうちに、その背が背負わされているものが何なのかということにもっと近づきたくて探ろうとしていたのかもしれない。

「桜は、…、まあ話せば長くなるんだけどな」

ポツポツと思い出を語り始めた士郎。
その一つ一つに、士郎が桜に対して抱いている想いを感じさせた。

「だけど、桜は俺の前以外だと、今でもあまり笑わないらしいんだ」

語る細かい内容はよく理解できなかったが、要約すれば彼女は家で行われていた実験のようなものの結果短命であり、そこで命を伸ばすために人を食らうこともあったのだという。

「そうなったのは最近だったんだけど、でもずっとそうやって、誰にも助けを求めずに過ごしてきたってことに俺はずっと気付けなかった」

自分を責めるように言う士郎。
慰めの言葉を口にしかけて、しかし言いかけたところで喉元で止まった。

「お前は、そいつを助けたいんだよな?」
「そうだな。助けたい、生きてほしい、一緒に隣で歩んでいきたい、そう思う」

空を見上げながらそう言う士郎。

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712憐れみをください ◆Z9iNYeY9a2 :2020/05/24(日) 14:53:21 ID:6yyAG8nc0

「……」
「お、おい。大丈夫か」
「…だ、大丈夫です……。自分で歩けます…」

躓きそうになりながら歩を進める桜。
遊園地を出発して以降、フレンドリィショップが見えてくるこの場所まで来るところまでで既に四度は躓いている。
うち一度は地面に倒れており、出発前に遊園地で見繕ったシャツとロングスカートも既に土で汚れている。

そして、そのたびに時間をかけて起き上がる。手を貸そうとする巧を拒絶して。

「……ねえ、少し休んでいった方がいいんじゃ…」

イリヤがポツリと、フレンドリィショップを指差しながら言う。
何度も転ぶ桜の姿があまりにも痛々しく、歩いているだけでも辛そうだ。

無理もない。そもそも右腕を喪失した桜にはバランスを取ろうとして歩くだけでも常人より負担がかかる。
転んでしまおうものなら尚の事だ。

「…大丈夫、です。まだ行けます。急がないと、行けないんですよね…?」

しかし桜はイリヤの提案も断って前に進む。

『確かに今はあまりゆっくりするよりも次の放送までに目的を果たした方がいいだろうからね。
 まあ、もう一方の彼らがどれだけ時間がかかるかは分からないけど』

そんな背中を見ながら、ひょこひょこと歩いてきたキュゥべえ。

『一つ聞いておきたいんですが、キュゥべえさん、あなたのいうやり方には桜さんが必要、ということでしたが。
 それは桜さん自身に危険が及ぶってことはないんですよね?』
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713憐れみをください ◆Z9iNYeY9a2 :2020/05/24(日) 14:53:35 ID:6yyAG8nc0
キュゥべえはそんな二人を後ろから見ながら、ゆっくりと後を追って歩き始めた。


追いついた巧が見たのは、地面に倒れた状態でまた起き上がろうとする桜の姿。

「おい、大丈夫か!」
「…大丈夫です、自分の力で起きられ……っ」

桜は手を地面についたところで、一瞬息を詰まらせた。

それでも起き上がった桜。その様子が気になった巧は、桜を無理やり座らせた。

「…!何するんですか…!」
「いいから!じっとしてろ!!」

スカートの膝元を捲ると、膝を擦りむいていたようで肌に血が滲んでいた。

「お前、足が」
「…足が、どうかしたんですか?」
「そうか、見えねえんだったな。悪い。
 擦りむいてるぞ。痛かったんだろ」
「これぐらい、大したことないです。どうせ体はもう、ボロボロですから…、今更傷一つくらい」
「だからって放っとけるか」

残っていた飲料水で濡らした布で傷口を拭き取る。

「ねえ、ルビー。あれくらいの傷は治せない?」

どこからいたのか、巧の後ろでその様子を見ていたイリヤがルビーに問いかける。

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714憐れみをください ◆Z9iNYeY9a2 :2020/05/24(日) 14:53:51 ID:6yyAG8nc0

諦めの混じった、その小さな呟きを巧の耳は聞き逃さなかった。

その言葉に、士郎が語った間桐桜という少女についての話が脳裏をよぎった。

『桜は俺の前以外だと、今でもあまり笑わないらしいんだ』

笑わなかった。それはどういうことか。

もしかして、こんなふうに感情全てを押し込んで辛いという気持ちも外に出すことなく抱え込んでいたんじゃないか。
そして、その感情を出せる唯一の相手が、士郎だったんじゃないか。

『桜が、いつか俺がいなくても、笑えるようになってほしいって』

士郎の言葉が、再び蘇ってきた。


前を行く桜の前に回り込んで、その左腕を自身の肩に置く。

「な…、っ、止めてください!一人で行けます!」

不意の行動に思わず声を荒げてしまう桜。

その体を支え、抗議する桜を放さないようにしながら巧は言った。

「ああ、士郎はもういねえんだ。守れなかった俺の責任だからな。
 でも、だからってあいつの代わりにお前を守ってやるなんてことは言えねえ」
「…だったら邪魔しないでください!私は一人でも大丈夫だって言ってます!」
「だけど、俺は俺として、お前を支えてやることはできる」
「…!」
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715憐れみをください ◆Z9iNYeY9a2 :2020/05/24(日) 14:54:11 ID:6yyAG8nc0

夢を見ていたかのように記憶から薄れかけていたものが蘇る。
狂気の中、英霊との同化が進行しすぎて記憶を食いつぶしそうになったあの瞬間。

「あれは、あの記憶は、私の、私だけのものだから、それだけは無くしたくなかったから」

罪を重ね、狂気に堕ち、最後は死すらも望んでおきながら。
大切な記憶を、想いすらも失って何でもない何かになってしまうことだけは恐れていた。

「身勝手なんですよ、私。死んでもいいって思っても、そんなことに怖いと思っちゃって。
 みんなを殺したことだってそうです。たくさん人を殺したことより、藤村先生を殺したこと、先輩が死んだことの方が、ずっと悲しいんです」
「いいんですよ、ワガママで。みんなぐちゃぐちゃで、その時々で言うことも違ったり後先考えないことしちゃったり。
 私の周りにもいたんだし」
「…私は、あなたの友達も殺したんです。
 恨んだりはしないんですか?」

イリヤの胸に、一瞬チクリと刺さるような痛みが奔る。
美遊やルヴィアの命を奪ったという事実は、取り繕おうとしてもそう簡単に拭えるものではない。

「正直、私にもまだ整理しきれてないのかもしれない。
 もしかしたら士郎さんのことがあるから、目を背けてるだけなのかもしれない」

それは現状のイリヤの正直な気持ちだった。

「だけど、どんなことをした人でも、どんな悪いことをした人でも。
 私の目の前に苦しんでいる人がいるなら、私は手を伸ばすよ」

桜に向けて手を差し出すイリヤ。
その表情はよく見えない桜はその白い手を見つめていた。

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716憐れみをください ◆Z9iNYeY9a2 :2020/05/24(日) 14:54:29 ID:6yyAG8nc0

【C-4/西部/二日目 黎明】


【乾巧@仮面ライダー555】
[状態]:疲労(中)、ダメージ(小)、皆の死に対する強い悔恨
[装備]:ファイズギア一式(ドライバー、フォン、ポインター、ショット、アクセル)@仮面ライダー555 、ファイズブラスター@仮面ライダー555
[道具]:共通支給品、、クラスカード(黒騎士のバーサーカー)、サファイアの破片
[思考・状況]
基本:ファイズとして、生きて戦い続ける
1:キュゥべえのいう会場の装置をどうにかするため柳洞寺に向かう
2:見知った人や仲間がいなくなっていくことに対する喪失感
3:間桐桜を絶対に死なせない
[備考]




【イリヤスフィール・フォン・アインツベルン@Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ】
[状態]:疲労(中)、全身にダメージ(小)、ツヴァイフォーム使用による全身の負荷(回復中)、クロ帰還による魔力総量増大
[装備]:カレイドステッキ(ルビー)@Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ
[道具]:クラスカード(キャスター、ランサー、アサシン、アーチャー、ライダー)@Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ
[思考・状況]
基本:皆と共に絶対に帰る
1:巧、桜と共に柳洞寺に向かう
2:桜に手を差し伸べる
3:巧のことも気がかり
[備考]


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717 ◆Z9iNYeY9a2 :2020/05/24(日) 14:54:44 ID:6yyAG8nc0
投下終了です


718 ◆Z9iNYeY9a2 :2020/05/24(日) 14:58:17 ID:6yyAG8nc0
あと月報用データも置いておきます
165話(+2) 10/57(-0) 17.5


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2 アニメキャラ・バトルロワイアル4th part4 (Res:130)All First100 Last50 SubjectList ReLoad 2
1名無しさん :2017/03/05(日) 07:40:57 ID:ngLuRqqY0
ここはアニメキャラクターでバトルロワイアルを行うリレーSS企画です。
企画の性質上、キャラの死亡や流血等、残酷な内容を含みます。閲覧の際には十分ご注意ください。

したらば
ttp://jbbs.shitaraba.net/otaku/17204/

避難所
ttp://jbbs.shitaraba.net/otaku/17220/

地図
ttp://imgur.com/wm3q2BI

チャット
ttp://anirowa4.chatx2.whocares.jp/

【参加者名簿】

0/7【Fate/Zero】
×衛宮切嗣/×セイバー/×言峰綺礼/×ランサー/×雨生龍之介/×キャスター/ ×間桐雁夜
2/7【銀魂】
×坂田銀時/×志村新八/×神楽/×土方十四郎/○桂小太郎/×長谷川泰三/ ○神威
3/6【ジョジョの奇妙な冒険 スターダストクルセイダース】
○空条承太郎/×花京院典明/×ジャン=ピエール・ポルナレフ/×ホル・ホース/ ○ヴァニラ・アイス/○DIO
2/6 【神撃のバハムート GENESIS】
×ファバロ・レオーネ/×カイザル・リドファルド/×リタ/×ジャンヌ・ダルク/○アザゼル/○ラヴァレイ
1/5 【ご注文はうさぎですか?】
×保登心愛/×香風智乃/○天々座理世/×宇治松千夜/×桐間紗路
2/5【デュラララ!!】
○セルティ・ストゥルルソン/×園原杏里/×折原臨也/○平和島静雄/×ヴァローナ
1/5【ラブライブ!】
×高坂穂乃果/×南ことり/×矢澤にこ/ ○絢瀬絵里/×東條希
1/5 【結城友奈は勇者である】
×結城友奈/×東郷美森/×犬吠埼風/×犬吠埼樹/ ○三好夏凜
2/5【キルラキル】
○纏流子/○鬼龍院皐月/×満艦飾マコ/×蟇郡苛/×針目縫
0/4【グラップラー刃牙】
×範馬刃牙/×ジャック・ハンマー/×範馬勇次郎/×本部以蔵
2/4【selector infected WIXOSS】
○小湊るう子/×紅林遊月/×蒼井晶/○浦添伊緒奈
0/3【咲-Saki- 全国編】
×宮永咲/×神代小蒔/×池田華菜
1/3 【魔法少女リリカルなのはViVid】
×高町ヴィヴィオ/×アインハルト・ストラトス/○コロナ・ティミル
2/3 【のんのんびより】
○宮内れんげ/○一条蛍/ ×越谷小鞠
1/2 【グリザイアの果実シリーズ】
○風見雄二/×入巣蒔菜
20/70

111 ◆NiwQmtZOLQ :2017/09/30(土) 20:24:46 ID:wNw./RFs0
 
足取りは、思っていたより重くなかった。
人間、もうどうにでもなれと一度思ってしまえば、とことん楽になれるらしい。
重荷も責任も、全て投げ捨てて歩んでいるのだから、当然といえば当然か。
そんな無意味な自嘲が頭に浮かび、そしてその度に理世は乾いた溜息で己の中の澱を吐き出していた。
一つ一つ、身体の内側にあったものを廃棄していくように。

「……はは」

その内、理世の顔には段々と笑いが込み上げてくる。
嗄れた笑い声が、森の騒めきに掻き消されて隠されていく様は、彼女にとっては何処か痛快にすら感じられていた。
まるでそれは、自分が消えていくようだったから。
最早どうしようもない人間となってしまった自分など、消えてしまってもいいのかもしれない。
それでもそうしないのは、やはりただ申し訳が立たないからだった。
彼女を守ってくれた空条承太郎、そして銃の撃ち方、心構え、ここまで生きてくるためにしがみついていた縁をくれた風見雄二。
せめて彼等に謝って、そして、その後は──どうしようかな、と、楽観的にすら思える予想を始める。
ああ、こんなことを考えてしまう自分は、なんて酷いヤツなんだろう。
そんな退廃的な自虐の笑みを浮かべながら、理世はただ歩き続けていた。


退廃的な行軍は、彼女が広場を見つけたことで停止した。
精神の摩耗とは別に、肉体も着実な疲労を溜め込んでいたことを、そこでようやく彼女は思い出した。
このままあてのない歩みを続け、その結果倒れるというのは、格好がつかない──というより、無様に過ぎる。
とりあえず一度、腰を下ろして水分でも摂ろうと、茂みを掻き分け広場に出た。

「誰だ」

──と。
そこで、唐突に声が聞こえた。
ビクリ、と肩を震わせるが、声そのものに対する聞き覚えがあった為にすぐに恐怖は無くなった。
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112Girls Murder License ◆NiwQmtZOLQ :2017/09/30(土) 20:27:51 ID:wNw./RFs0
 
「……何があった」

やがて、僅かな静寂の後、承太郎はそんな簡潔な言葉を投げてきた。
どこから話すか迷ったものの、結局は気付いたら別れてからここに至るまでの過程を全て打ち明けていた。
追いかけてきた遊月との対峙。平和島静雄と一条蛍。肉の芽で操られている可能性のある二人。向けた銃口。飛び出してきた彼女──。

「──なるほど」

すべて語り終えた時には、少なくとも先よりは幾分か重圧は和らいでいた。
尤も、それでも此処に来る前までの理世なら恐怖で動けなくなっていただろうが。
ともあれ、幾分かは和らいだ雰囲気に、理世も下げていた頭を漸く上げる。
見上げてみれば、承太郎は、神妙な顔をして佇んでいた。

「一条や平和島についても気になることはあるが──」

そう言いながら、承太郎は背後を振り替える。
彼の視線の先へと理世も目を向けようとして、それが遮られる。
そこに突如として現れたのは、何度か見てきた彼のスタンド、スタープラチナ。
なぜ突然それを出現させたのか、理世が問おうとした次の瞬間──


「オラァ!」

──めきり、と音を立てて、『承太郎と理世の方向へ飛来した樹』が、拳に弾かれ飛んでいった。
空を舞い、その後轟音と共にそれが着地して、理世は始めてその現実を正しく認識する。
あれだけの質量がもし直撃していたら、即死とはいかないまでも甚大なダメージを受けることは疑いようもない。まして、これを投げてきた、悪意があるとしか思えない相手を、その状態で相手取るなど不可能に等しい。
そして、そもそもこんな芸当ができるような人間で、こちらに殺意を向けている存在といえば──

「──オイオイオイ、気付いてんじゃねーか。それで無視してるたぁ随分とデカい態度でいるもんだなぁ?」
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113Girls Murder License ◆NiwQmtZOLQ :2017/09/30(土) 20:29:47 ID:wNw./RFs0
 
大砲にも似た轟音が響く。
拳と拳の衝突が生み出した衝撃が、木々を、大地を、理世の臓腑を震わせる。
数分にすら感じられる一瞬がすぎ、ギチリ、と、肉の擦れる音が続いて──その直後、承太郎が僅かに後退する。
セイバーとの戦いで流した血の多さは、流子程の実力を持つ相手ではやはり誤魔化しきれない。寧ろ、そこまでの傷を負っていながら応戦できる程のスタープラチナと承太郎の精神力の強さが窺い知れる。
だが、この場に於いて試されるのは一時の強さであることには変わりはない。

「ハッ、想像以上に酷えみてえだな!大丈夫かよオイ!」

押すべきタイミングを見逃す流子ではなく、即座に取り出した縛斬の刃で畳み掛けんとする。
辛うじて踏みとどまり、斬撃を受け流すスタープラチナ。しかし、純潔の圧倒的な膂力が齎す熾烈な連撃を受ければ受ける分だけ、スタンドも承太郎自身も余裕は無くなっていく。
弾き、弾き、受け流し──その直後に飛来した大鎌のような左足の一撃で、流石に後退を余儀なくされる。
その勢いを逆に利用し、幾らか距離を置こうとするも、それすら純潔は認めない。
獣が喰らい付くかのような踏み込みの後に、承太郎のウィークポイント、左半身へと一気に攻勢を仕掛ける。
必然、そのカバーに回らざるを得ない承太郎だが、それは同時により大きな隙を作るという意味だ。
より鋭く、より強かに、より荒々しく。加速度的に激しさを増す猛攻に、如何に承太郎といえども反撃の隙を見出す事が出来ずにいた。
その間にも、流子の手が休まる事はなく──遂に、承太郎のガードが甘くなったその瞬間を流子が射止めた。
辛うじて受身を取り着地した承太郎だが、その隙はあまりにも大きく。
再び瞬時に間合いを詰めた流子が、止めとばかりに縛斬を閃かせる。
だが、承太郎の次の行動を見て、流子も流石にその動きを止めた。
スタープラチナが持ち上げ、構えたそれは──先程流子が投げつけ、承太郎が殴り飛ばした一本の樹。
真下から抉るように放たれたフルスイングが、辛うじてガードを間に合わせた流子の体を強かに打ち据える。
角度がついた放物線を描いて吹き飛ぶも、流子も為されるがままとはいく筈もない。
冷静に純潔を飛行形態に変え、追撃に留意して距離をとりつつ着地した。

「認めたくはねえが、どうやらそうみてーだな」

それに対し、承太郎は深追いすることもなく、戦闘中に流子が吐き捨てた台詞に律儀にも言葉を返す。
その内容は、現状を的確に認識した上での判断だった。
──空条承太郎はクレバーな男だ。
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114Girls Murder License ◆NiwQmtZOLQ :2017/09/30(土) 20:31:24 ID:wNw./RFs0
■  



「──じょ、承太郎さん!」
「なんだ、天々座」

森の中、木々を蹴って飛び続ける承太郎に対し、いきなり連れ去られたに等しい理世は只管に混乱していた。
そのまま吹き飛んでいく景色に気を取られそうになるが、辛うじて理性を取り戻した彼女は承太郎に呼びかける。

「逃げる、って、アイツはまだ──!」

そう、承太郎は流子を完全に、何ら制約をすることもダメージを与えることもなく放置したまま離脱したのだ。
これまで見てきた彼のスタンスとはあまりにかけ離れた行動。流子をそのまま放置すれば、被害が出続ける事は予想出来る。
それに、彼女は智乃の仇でもある。願わくば相応の報いを受けさせたい、という気持ちも全くなくなった訳ではない。

「安心しな」

しかし、そんな理世の言葉を奪うように、承太郎が呟く。
その言葉に込められたのは、確かな力強さ。
聞くものすらも立ち上がらせるような勇気を底に秘めた、ジョースター家の男の言葉。

「ヤツを放っておく気はさらさら無え。キッチリと、俺とスタープラチナでブチのめさせてもらうぜ」

──ジョセフ・ジョースターに曰く、戦闘から逃げたことはあっても、戦闘そのものを放棄したことは一度も無い。
それと同じく、承太郎もまた、纏流子との戦いそのものを放棄してなどいない。
彼の胸に宿った正義の光は、彼女を見逃すなどということを許すつもりはさらさらないのだ。

「じゃあ、何で……」

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115Girls Murder License ◆NiwQmtZOLQ :2017/09/30(土) 20:34:01 ID:wNw./RFs0
 






──と、そこで。

「──ところが、そういうワケにもいかないんだよなあ?」

響く筈のない声が、『前方から』聞こえた。
な、と両者が呆気に取られると同時に、正面から伸びるのは二本の白い槍。
神衣純潔の肩部が変形したそれを前に、一瞬二人の思考は完全に停止した。

「──オラァ!」

それでも、承太郎は無理矢理意識を引き戻してスタンドの拳を振るう。
迫ってきた二本のそれを理世を抱えていない方の手で弾くと、そのまま進行方向の障害となる木や枝を殴り飛ばす。
地に足を着けてブレーキをかけ、立ち止まろうとして──そこで、初めて承太郎は気付く。

「──よお、死ね」

その場所、ちょうど両脇にゲートのように生えた木の間に立っている、先程まで戦っていた化物に。
何故彼女が先回り出来たか──それは、彼女が持つ遠見の水晶玉によるもの。
細かい作業が苦手故に一度は使用を諦めたが、反対に単純な操作なら十分に利用できるということ。
流子自身が飛び上がって目立つ位置に陣取り、山頂の城と見比べて方角を確認。その後ズームアウトし、二人が動いている方向を察知する──程度の使用なら、どうにか彼女にも使用出来た。
彼女が振り上げている刃が、無慈悲にも止まることの出来ない彼等へと降り注ぎ──

「──スタープラチナッ!!」
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116Girls Murder License ◆NiwQmtZOLQ :2017/09/30(土) 20:35:47 ID:wNw./RFs0
 
「……やめ、ろ」

と、そこで。
余りにも頼りなく、か細い声が、流子の耳に届いた。
それと同時に、立ち塞がるように現れたのは──紫の髪の、少女だった。
先程承太郎に守られていた、如何にも何も出来ない一般人ですと書いてあるかのような外見の少女。

「あァ?何だテメェ、テメェから先に殺されてえのか?」

鐵の切っ先を突きつけながら、嘲るように言葉を放つ。
下らない義憤とやらでここまでやるというのは大したタマだが、しかしこうして目の前に死を提示してやってもそれが保つものか。
惨めに引き下がって後で殺すか、さもなくば両断してやろうか──そう思いながら、ゆっくりと歩み寄っていく。

「……そうだ。殺すなら、先に私を殺せ」

それでも尚、理世が退くことはなかった。
ほぼ無駄な行為だろうと理解しているだろうに、無様な立ち姿を続けていた。
その哀れにすら見える様に、

「その胆力だけは認めてやるよ。わざわざゴミが出しゃばりやがって、何で死に急ぐかねえ」

──それは、問いかけですら無かった。
答えなど求めていない、ただ独りごちることと何ら変わらない言葉。
けれど、それに確かに、天々座理世は反応して。

「──私は、人を殺したから」

ぽつり。
唐突に零れ出たそんな言葉に、流子は不意に立ち止まる。
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117Girls Murder License ◆NiwQmtZOLQ :2017/09/30(土) 20:37:03 ID:wNw./RFs0
 


「テメーはただ、許してほしいだけだろうがよ」



──時間が、止まった気がした。
ざわめく木々の葉の音も、ただ頬を撫でる風も、何一つ彼女の脳に届くことはなかった。

「……ちが、う」

ほぼ、何も考えずに出てきた言葉だった。
気付けば、自然とそんな否定が口から零れ落ちていた。
──無論、それは致し方ないことでもあっただろう。
だって彼女は、所詮ただの一般人、高校生の少女に過ぎないというのに。
人を殺して、その罪を背負う、なんてことが、そう簡単にできるわけがないのだから。
それも、自分の寄る辺を全て失っているような状態でなら、尚更。
天々座理世が、誰かに許してもらう、あるいは殺されることで、「楽になりたい」と思うのは、やはり仕方ないというべきことでもあったのだろう。
そして──例えば、「遊月の知り合いの誰か」の存在、とりわけ彼の弟──いわば彼女にとっての智乃に対しての想像を避けるのも、またしかり。
だが、そんな深層心理、卑怯とも言える本性を理性的に認められるかは、別の話で。

「違う、違う違う違う!!私は、そんな事を思ってなんか──」

いない、と言おうとしたところで、首を持つ位置が乱暴に持ち上がる。
ぐ、という呻き声を漏らした彼女のその位置からは、いつの間にか俯いていた流子の表情は見えない。
だが、その陰に隠れた表情に、恐らくは先程から変わっていない表情に、先程以上にどうしようもなく恐怖を感じる。
──いや、恐怖ではない。
それは、きっと。
どうしようもなく人間らしい、悔やむかのような表情を。
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118Girls Murder License ◆NiwQmtZOLQ :2017/09/30(土) 20:37:59 ID:wNw./RFs0
 



「──随分とお喋りなのは、治ってはいないようだな」



──銃声が、澱んだ空気を切り裂いて走る。
顔面を狙ったそれを、流子は空いていた左手で弾き飛ばす。
尚も断続的に放たれる弾丸に対し、流子は理世を盾にしようとするが──その一瞬を突いて、飛び出してきた男が思いきり地面を蹴る。
一気に肉薄し、すれ違い様に理世を持つ右腕に弾丸を撃ち込む。
咄嗟に理世を手放し腕を引く流子、放り出された理世を拾うのは、乱入者──風見雄二の右腕。

「…よぉ。わざわざ来やがったか」
「あれだけ喚いていれば、近くに来れば来ないやつはいないさ」

縛斬を再び抜刀して雄二へと向き直る流子に対し、雄二は姿勢を立て直しつつ油断なく周囲に気を配る。
少し離れたが、流子よりは近い位置に承太郎がいるのを確認すると、再び立ち上がって銃を突きつけ直す。

「随分と癇癪を起こしていたようだが、何か気に入らないことでもあったか?」
「うっるせぇんだよ…テメエには関係ねえ」

その声に籠る怒気は、先程とは比べ物にならない程のもの。
理世に向けていた感情を薪にして、猛々しく燃え上がるがごとき怒りの炎を滾らせた獣が、雄二へと狙いを定めていた。

「理世」

そんな彼女を冷静に観察しながら、雄二は理世に対して言葉を飛ばす。
へたりこんでいたままの彼女が、それでものろのろと顔をあげて反応したのを見て、僅かに安心したかのような表情を浮かべる。
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119Girls Murder License ◆NiwQmtZOLQ :2017/09/30(土) 20:40:38 ID:wNw./RFs0

【Gー4(中心部)/真夜中】

【纏流子@キルラキル】
[状態]:全身にダメージ(中)、左肩・左太ももに銃創(糸束で処置済み)、疲労(中)、精神的疲労(極大)、
    数本骨折、大激怒、説明しきれない感情(恐怖心?)、理世に対する嫉妬
[服装]:神衣純潔@キルラキル(僅かな綻びあり)
[装備]:縛斬・蛟竜@キルラキル
[道具]:腕輪と白カード、赤カード(19/20)、青カード(17/20)
    黒カード:番傘@銀魂、生命繊維の糸束(一割消費)@キルラキル、遠見の水晶球@Fate/Zero、
         花京院典明の不明支給品0〜1枚(確認済み) 、ジャンヌの不明支給品1枚(確認済み、武器とは取れない)
[思考・行動]
基本方針:全員殺して優勝する。最後には繭も殺す
   0:雄二を殺す。承太郎と理世も追って殺す。
   1:次に出会った時、皐月と鮮血は必ず殺す。
   2:神威を一時的な協力者として利用する……が、今は会いたくない。
   3:消える奴(ヴァニラ)は手の出しようがないので一旦放置。だが、次に会ったら絶対殺す。
   4:針目縫は殺す。    
   5:純潔の綻びを修繕したい。
   6:マコの事を忘れたい。

[備考]
※少なくとも、鮮血を着用した皐月と決闘する前からの参戦です。
※DIOおよび各スタンド使いに関する最低限の情報を入手しました。
※満艦飾マコと自分に関する記憶が完全に戻りました。
※針目縫に対する嫌悪感と敵対心が戻りました。羅暁への忠誠心はまだ残っています。
※第三放送を聞いていません。
※肉体のダメージは前の話よりは良くなっています。
※現在自動車爆弾はネオアームストロングサイクロンジェットアームストロング砲にへ向かって移動しています。
 そのまま行けば一定時間後に標的の砲台は爆破されます。誘爆し爆発範囲が広がる可能性があります。
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120Girls Murder License ◆NiwQmtZOLQ :2017/09/30(土) 20:43:36 ID:wNw./RFs0
 




表情を動かす余裕すらも、もう残っていなかった。
自分がどれだけ醜いか、少し考えただけでも本当に嫌になるのに、それでも歩みを止めるわけにはいかないという呪いだけが自分を縛っている。
千夜に会えばきっと蔑まれ、他の人間にも人殺しと呼ばれるだろうという悲観的な未来以外に、この先の見通しなんてもう一つも見えなくて。
今はただ、背負っている承太郎の命が、歩みを止めるなと彼女を詰る。
すぐに死に至るような傷こそ追っていないが、気絶から目覚めるまではまだ時間がかかる。それまでに襲われるようなことがあれば、二人ともどうしようもない。
雄二に逃がしてもらっておいて、このまま倒れるということは嫌だ──そんな気持ちが、今は唯一の原動力だった。
一歩一歩、己の体が前に進んでいる感覚だけを頼りにして。
吐き出した息は、じっとりと身体に纏わり付いて離れない。
今の自分の酷すぎるであろう表情も、誰にも見られたくなかった。

「……わた、しは」

もう、吐き出すものは何一つなくて。
最早余計なものとなった思考をそれでも巡らす度に、どうあっても取り除けない己の愚かさに辟易するしかなく。
自分の中に残された醜さと約束が、何よりもずっしりと体を重くする重りとなって。
今はもう、苦痛でしかない行軍をただ進んでいくしかなくて。
足取りは、ただ只管に重かった。

──理世は、未だに知る事は無い。
紅林遊月の死に対し、衝撃を受けるであろう存在の内の一人はは、すぐそこにいるという事に。
承太郎が理世と出会ったとき、咄嗟にカードに戻しておいたルリグ『花代』。
未だ真実を知らぬ彼女との相対の時が、何を生むのか、それもまた──



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121 ◆NiwQmtZOLQ :2017/09/30(土) 20:45:24 ID:wNw./RFs0
本投下を終了します。理世と承太郎の位置を前話から変え忘れていた為に修正してあります。


122名無しさん :2017/10/02(月) 07:18:18 ID:GTVlaIi.0
さよなら雄二、君のことは忘れない


123名無しさん :2017/10/02(月) 13:35:22 ID:xm8U8tKg0
投下乙くらい付けろよバカが


124名無しさん :2017/10/02(月) 14:12:44 ID:7UaCQH9.0
お前の方が馬鹿だおー


125名無しさん :2018/01/08(月) 13:39:56 ID:y7VjkiWs0
ガチで停滞してて草


126名無しさん :2018/01/12(金) 10:14:03 ID:a6NCK6wY0
>>125
エースが海外転勤になっちゃったし、しゃーないですよ


127名無しさん :2018/01/12(金) 10:32:53 ID:armr8wSs0
知らんよ。
転勤する前から停滞してたろ目を覚ませ


128名無しさん :2018/01/12(金) 13:19:59 ID:ynWzIIJY0
>>126
お前がageたせいで投下来たと勘違いしたじゃねーか
紛らわしいことすんな


129名無しさん :2020/04/26(日) 01:48:28 ID:SUaNwgmg0
おいおい3年だぞ


130名無しさん :2020/04/26(日) 21:11:23 ID:K6CGQx7s0
わざわざageるとか構ってちゃんのガキかな?
お呼びじゃないからさっさと消えて、どうぞ


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3 平成仮面ライダーバトルロワイアルスレ5 (Res:118)All First100 Last50 SubjectList ReLoad 3
1名無しさん :2019/12/29(日) 22:16:00 ID:M7iFGJGU0
当スレッドはTV放映された
平成仮面ライダーシリーズを題材とした、バトルロワイヤル企画スレです。
注意点として、バトルロワイアルという性質上
登場人物が死亡・敗北する、または残酷な描写が多数演出されます。
また、原作のネタバレも多く出ます。
閲覧の際は、その点をご理解の上でよろしくお願いします。


当ロワの信条は、初心者大歓迎。
執筆の条件は、仮面ライダーへの愛です。
荒らし・煽りは徹底的にスルー。

99名無しさん :2020/01/23(木) 17:47:00 ID:NI5N/VEg0
投下お疲れ様です。
渡君改心したのに脱落ですか……
これもロワの運命ですね。
アルティメットUDが短命ってところが完結編での出番の少なさと重なってるように感じましたね。
残りの3人には対主催の要として渡の分も戦って欲しいです。

頑張れ!仮面ライダー!(響鬼さん感)


100名無しさん :2020/01/23(木) 18:03:34 ID:J.2jKP4U0
投下乙でした!
渡はこれまでの罪と向き合い、そしてみんなとようやく贖罪ができるかと思ったら……まさかこんな結末になるなんて。
せめて、最期に名護さんに気持ちを伝えきれたことだけが救いでしょうか。


101 ◆JOKER/0r3g :2020/01/26(日) 00:09:47 ID:LdhrRVTw0
皆様、感想ありがとうございます。
さて、皆様薄々お気づきとは思いますが、そろそろ第四回放送です。
……とはいえ実のところまだ放送に行く気はなかったのですが、書こうとしていた次のパートのプロットが浮かばず、かつそこで書こうとしていた事は放送後でも書ける上その方がスムーズだと判断したので、もう放送に移行しようと思います。

そして、今回の放送で当企画のリレー形式を一旦やめる形となり、自分が自己リレーで完結まで書いていく形となります。
無論、以前も言っていた通り自分が自己リレーをしてでも完結させることが難しいと判断したときはリレー形式への再帰も考えておりますが、一応はそのまま完結まで書く心づもりですのでよろしくお願いします。

しかし、これでもうリレーは終わり!もう皆書けないよ!というのは些か企画の私物化甚だしいと思いますので、1月一杯まで放送前パートの予約期間を設けたいと思います。
もしそこまでで予約をしていただけるようであれば何らかの話を書いていただくのは一向に構いませんので、参加を考えていた方、書きたい内容がある方はどうぞリレーにご参加下さいませ。

それでは長くなりましたが事務連絡は以上です。今後とも当企画をよろしくお願いいたします。


102 ◆JOKER/0r3g :2020/02/11(火) 11:47:53 ID:UFvFTXtk0
お待たせいたしました。
これより放送の投下を開始いたします。


103第四回放送 ◆JOKER/0r3g :2020/02/11(火) 11:55:42 ID:UFvFTXtk0

時刻は正午。
この6時間毎に行われていた定時放送が遂に四度目を迎え、参加者にこの会場で24時間を経過したことを痛感させる。
これまでも放送の度に奏でられていた荘厳な音楽が至る箇所から鳴り響き、空を数機の飛行艇が覆い尽くす。

灰色のヴェールから吐き出されたあまりにも巨大な質量の波が、下界の喧噪など一切気にすることなく空を縦断するその光景。
残された参加者からすれば最早怒りを覚えることすら忘れるほどに繰り返されたそれが、今までと同じく定位置で低空すると同時、飛行艇に備え付けられたモニターに映像が映し出される。
今までも幾度となく見た、鷲のエンブレムが部屋の中心に鎮座する赤い部屋。

キング、三島正人、神崎士郎といった数多くの幹部たちが放送の開始と共に現れていたその部屋に今度は、一人の老紳士が立ち尽くしていた。
黒を基調とした服装で全身を包み、白髪で染まった長髪と同じ色をした灰色のマフラーを巻く彼の風貌は、全体的に上品な印象を抱かせる。
故に、ふと見れば穏やかにすら思える彼の顔立ちは今まで現れた誰よりもこの凄惨な状況に不釣り合いなようにも思われたが、しかし男はそれで物怖じする様子もなかった。

「……定時となった。これより予定通り、第四回目の放送を開始する」

極めて静かに、どこか厳かな雰囲気を絶やさず男は口を開く。
後ろ手に両手を組んだ彼は、手元にある資料へ目を移すこともせず真っ直ぐカメラを見据えて続けた。

「私は今回の放送を担当する幹部、花形……とだけ名乗っておこうか。参加者の諸君、まずはこの長い24時間を生き残れたことに心から敬意を表したい。」

花形と名乗った男は、そう言って小さく頭を下げる。
その言葉は第二回放送を担当した三島という男のそれに通ずるものもあったが、しかし一切の情緒が感じられなかった彼に比べれば、幾らか人間味に溢れるものだった。
まるでこの殺し合いに関与しながらも、本心から参加者の無事を祈っているようですらあるそれは、しかしこの状況では不釣り合い過ぎて寧ろ反抗心を煽る物だったかも知れない。。

ともかく、本心は不確かながら下げていた頭を上げた彼は、今度は手元の資料へとその視線を移す。

「それでは、以前と同じように前回の放送からここまでの死者を発表しよう。今回の死者は葦原涼、村上峡児、相川始、間宮麗奈、リュウタロス、紅渡……以上の6人だ。残る参加者は9名。またこれにより、アギト、剣、電王の世界が滅びを迎えることが確定した」

そこまで資料を読み上げて、花形の言葉は一瞬詰まる。
その文面にある内容以上の事を伝えたいのか、或いはそこに嘘が混じっているのか。
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104第四回放送 ◆JOKER/0r3g :2020/02/11(火) 11:56:49 ID:UFvFTXtk0

Fエリアより以南にいる者。
その言葉を紡ぐ時、僅かに花形の表情が歪んだ。
だがすぐさまそれを取り払うように一つ咳払って、花形は平静を装うようにまた前を向く。

「……私からは以上で終わりだ。それから最後になるが、この放送の直前、新たに我々大ショッカーの幹部となった者を諸君に紹介しておこう」

それを締めの挨拶として、花形は誰かへ場を譲るようにしてゆっくりと画面外へと消えていく。
刹那、最後の最後まで紳士のような振る舞いを崩さなかった花形と入れ替わるようにして、一人の男が画面の中心へ躍り出た。
花形と同じく黒ずくめの服に全身を包んだその男はしかし、彼とは違いどこか威圧感と不遜な雰囲気を漂わせている。

ゆっくりとその足をカメラの真ん前にまで進めて、男は鋭くレンズを睨み付け、不敵に笑う。
そのまままるで自身の存在を誇示するようにその両手を広げて、男は目深に被っていたフードをはらりと押し上げた。

「やぁ、仮面ライダーの諸君。会場内には見知った者もいるだろうが、改めて自己紹介しておこう。俺は花形の紹介にあった通り、新しく大ショッカーの幹部となった―――――







―――――乃木怜治だ。以後、お見知りおきを」

クスリ、と笑った男……乃木は、そう告げて仰々しくその頭を下げた。





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105第四回放送 ◆JOKER/0r3g :2020/02/11(火) 12:00:10 ID:UFvFTXtk0

「ネイティブになっても視力が悪いのかと思ったが、伊達眼鏡とはな。そこまで人間だったころの残滓に縋りたいか?」

振り返れば、そこには見覚えのある眼鏡をかけながら嘲笑する乃木の姿があった。
慌てて懐を探ってみるが、そこからはつい今しがたそこに収めたはずの自身の眼鏡が失せている。
つまりは今乃木が手で弄んでいるのは、まず間違いなく自身の所有物であるということだ。

「貴様……」

自身の所有物を勝手に物色されたことに憤りを抱くのと同時、三島の背筋に今まで感じたことのない寒気が走る。
今目の前に立つ乃木は、先ほどまでの比ではない強さをその身に秘めている。
ネイティブとなった自分すら知覚できない速さで懐の眼鏡をくすねられたということは、同じだけの労力で命を奪う事も容易だっただろうと言うこと。

そこまで自分が舐められているという事実と、何よりこの短時間で想像を遙かに凌駕する力を乃木が身につけたという事実が、あまりに重く彼にのしかかっていた。
先ほどまでとは文字通り桁の違う進化を果たした自身を前に三島の動きが止まったのを受け、乃木は嘲笑を一つ残してその場を後にする。
目指すは大ショッカーの秘匿している何かの情報であり、決して三島の殺害などと言う些末な事象ではない。

勿論そのリベンジ自体は後々果たすが、そんな木っ端よりも優先すべき事象があると、彼は三島が背に庇っていた一台の車へと歩を進める。
そのブツ自体ははどこにでもある自家用車に見えるが、どうやら鍵が掛かっているらしい。
とはいえわざわざ番人を立てておいて単なる移動手段と言うこともないだろうと、乃木はその力で無理矢理車の荷台をこじ開けようとする。

「……やめておけ」

だがそんな乃木の動きを止めたのは、未だ敗北感に俯く三島のそれではない。
それは、この状況には似つかわしくないほどに落ち着き払った、壮年の声。
今しがた彼らの前にその姿を現した灰色のヴェールの中から響いたそれに振り返れば、そこにあったのは黒ずくめの服に白髪を隠した男の姿だった。

男の首に、参加者の印たる銀の輪ははめられていない。
つまりはそう彼もまた、三島と同じ大ショッカーの手の者に違いなかった。

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106第四回放送 ◆JOKER/0r3g :2020/02/11(火) 12:04:22 ID:UFvFTXtk0

「あの車の中身だ」

短い返答。
だがそれに釣られるようにして視線を車へと向けた三島の腕からは既に、力が失せつつある。
まさか、その一言で納得したとでも言うのか。

三島の人間性からすれば全く以て信じがたい光景に乃木ですら目を見張る一方で、花形は続ける。

「あの中身を鍵もなしに見られては、この殺し合いの進行に不具合が起きる……お前もそれは避けたいはずだ」

「それは……」

三島の顔に、初めて迷いが生まれる。
まさしくサイボーグのような鉄仮面が、任務の失敗を前に不安を覚え揺らぎつつある。
その一幕だけで大ショッカーという組織内では彼もまた末端の存在に過ぎないのだと理解して、乃木は眉を顰めた。

「それに勿論、これは私の独断ではない。この事は既に、首領代行が承諾済みだ」

「首領代行が……!?」

続いて花形から放たれた固有の誰かを指し示すのだろう単語に、乃木は目敏く気付く。
首領代行。間宮麗奈から聞いた情報が確かなら、第二回放送の内容の中で現れた大ショッカーの幹部で、名前は確かラ・バルバ・デと言ったか。
代行というのが些か気になるところではあるが、ともかく三島にとっては雲の上の存在なのだろう。

こちらを見やり苦悶する三島の表情に、しかしもう妥協の色が滲んでいるのが、何よりの証拠。
ワームへの憎しみだけは人間だった頃から変わらず持ち続けているはずの三島ですら名前を聞いただけでその感情を押し込めるだけの存在が、確かに大ショッカーには存在している。
その確信を抱くと同時、成る程これは話を聞いてやるだけの価値はあるかと、乃木は改めて花形に向き直った。

「……もし仮に大ショッカーに加わったとして、俺に何の得がある?」
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107第四回放送 ◆JOKER/0r3g :2020/02/11(火) 12:06:30 ID:UFvFTXtk0

思考を終えた乃木は、花形へと向き直る。
その顔に花形の浮かべているのと同じ、不敵な笑みを携えて。

「……いいだろう。今この瞬間から、俺は大ショッカーの一員だ」

乃木の意味深な笑みに、花形は小さく頷いた。
その様子にわざと聞こえる大きさで舌打ちした三島に一瞥をくれながら、乃木は花形に続きヴェールの中へと歩んでいく。
その思考に、本来多くの幹部が期待しているのだろう首領がもたらす願いの成就など、一切当てにすることもなく。





時刻は再び現在へと巻き戻る。
本来予定になかった放送への乃木の登場は、花形が突然予定したものだ。
『一時とは言え、仮面ライダーの仲間だった存在が我々の側に寝返ったことはきっと残る参加者から抵抗の意思を削ぐことに繋がるはずだ』……そんな方便を用いて。

成る程それも、あながち嘘ではないかも知れない。
少なくとも病院で共に戦った門矢士やフィリップなどは、以前敵対者として戦ったことを踏まえてもなお、自分が大ショッカー幹部の座についたことに当惑するだろう。
だが花形の狙いがそんな矮小なものでないことは、乃木にとっては既に確信できる事象となっていた。

今こうしてカメラの前に立つ乃木の姿は、会場へと全てリアルタイムで放送されている。
誰しもの注目が集まったこんな格好の状況を作り出した本当の理由は一つしかないと、乃木は物陰でこちらを睨む花形を一瞥する。
今から自分が為そうとしていることまで見込んだ上で自分を幹部の座に引き上げたなら、中々の策士と言うべきか。

まぁどちらにせよ、彼の狙いがどうかなど関係ない。
自分にとっても最高の舞台が整っただけだと、乃木は勢いよくその両手を広げた。

「さて、自己紹介も終わったところで、諸君に俺から一つ朗報だ」
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108第四回放送 ◆JOKER/0r3g :2020/02/11(火) 12:09:36 ID:UFvFTXtk0

「覚悟しろ。大ショッカーの幹部として、裏切り者は俺が粛正す――」

――三島の言葉が、それ以上紡がれることはなかった。
彼の身体がネイティブワームのそれへと変貌するまさにその寸前、一手早くフリーズを発動していた乃木の、否カッシスワームの腕から生えた剣が、彼の胸を真っ直ぐ貫いていたのである。
口から血を吐いて、苦痛に喘ぎながら三島がその場に倒れ伏す。

あまりにも呆気ない幹部の死を目の当たりにするのと同時、本部内にはびこる戦闘員たちはいよいよ以て喧噪を深めていく。
仮にも大ショッカーにおいて多くの権威を誇る幹部が瞬殺されたという状況を前にして、ようやく理解が追いついたのだ。
今ここで大ショッカーを潰す……乃木が先ほど口にした言葉が、決して冗談などではないと言うことを。

まるで最初の会場において、首輪を爆破された見せしめを目の当たりにして参加者が事態の深刻さを理解したのと同じようなその光景に、乃木は意趣返しを感じて高らかにその腕を振り上げた。

「さぁ選べ!降伏か、或いは死か!案ずるな、どちらを選ぼうとお前達の技術も野望も、全て俺が貰い受けよう!」

大きく手を広げて、高らかにその存在感を誇示するカッシスワーム。
その圧倒的な実力に誰もが立ちすくむ中、部屋の隅から彼に向かって一歩、また一歩と進んでいく男が一人。
カッシスの威圧を前に背を向けて逃げだそうとしていた者も、カッシスに降伏すべきかと悩んでいた者も、“彼”の姿を目の当たりにした瞬間にその愚考を止め思わず跪く。

今のカッシスワームを前にしてもなお、一切衰えぬ気迫を伴いゆっくりと歩む男の前に自然と道が開けるのは、至極当然のことだった。

「……ん?」

カッシスが、ようやく男の存在に気付く。
見ればそこにいたのは、黒い服に全身を包み中性的で端正な面持ちに茶髪を生やした一人の青年。
生身であるはずなのに有象無象の怪人ひしめくこの場でもなお衰えぬ彼の存在感に、カッシスは訝しげな瞳を向けた

「お前は?」

「――私は、貴方たちが大ショッカーと呼ぶこの組織の長です」
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109第四回放送 ◆JOKER/0r3g :2020/02/11(火) 12:14:32 ID:UFvFTXtk0

(なっ……!?)

驚愕に声を漏らしたつもりだったが、しかしそれすら叶わない。
そして同時、理解する。
今この瞬間、まさしくこの場の全てが平等に制止しているのだ。

喧噪に喘ぐ戦闘員達も、光も音も、そして――能力を発動したカッシスワーム自身すらも。
いや実際の所、それすら正確ではない。
フリーズを発動したはずのカッシスすら身動き一つ取れないその空間の中で、ただ一人、それまでと何ら変わらず悠然と足を進める存在が、そこにいたのだから。

コツリ、コツリと靴音を響かせて、それまでと一切変わらぬ速さでこの瞬間唯一自由にこの場を自由に出来る者……黒い服の青年が、カッシスの目前にまで歩みを進める。
労せず命を刈り取れると甘んじていた相手に、いつの間にか自分の生殺与奪の権利を握られているというのに、カッシスには抵抗は愚か身じろぎすることすら許されない。
いよいよ男が歩みを止めその鋭い眼差しをカッシスへ向けると同時、思わず彼はその身に迫る“死”を強く意識した。

「……私には、時間の流れなど意味がありません。この宇宙に“時間”をもたらしたのは、他ならぬ私なのですから」

言葉を言い終えると同時、青年は何らの思念をカッシスへと飛ばした。
特別な動作など何一つ存在しない、言ってしまえばそれはただの鋭い眼光に過ぎない。
だがしかしその一瞬だけで、カッシスは鋭い激痛と共に止まった時の中から弾き飛ばされてその身を床に横たえる。

突如として起こった急展開に、周囲で跪いていた戦闘員達も皆驚愕と歓喜の声を上げる。
この場にいる誰もが、今二人の間で何が起こったかを理解するよりも早く青年の勝利を悟ったのだ。
だがしかし、切り札たるフリーズを攻略されてもなおカッシスの戦意は尚衰えない。

時を司るから何だというのだ。
正直呆れるような能力ではあるが、だからといってここで退く手など残されてはいない。
最強たるは我なのだと自身を鼓舞した彼は、未だ直立不動の姿勢でこちらをじっと見つめる青年に向けてその両掌を翳した。

「――喰らえッ!!!」
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110第四回放送 ◆JOKER/0r3g :2020/02/11(火) 12:17:26 ID:UFvFTXtk0

青年が、その掌をカッシスに向けて翳す。
刹那放たれたのは、彼の暗黒掌波動など比べものにならないような、無限の闇だった。
一瞬能力による吸収も試みるが、しかしすぐに理解する。

これはこの身になど収まるはずもない、まさしく超常の事象なのだ、と。

「―――――ぐ……があああああああああああああああああああああああぁぁぁぁぁぁ!!!!!」

天を衝くようなカッシスの絶叫が、その場に響き渡る。
押し寄せた闇の奔流が彼の身を突き破り、彼の意識を今にも無に帰さんとその身体の全てを蹂躙する。
朽ち果てていく自身の終わりを悟りながら、しかしカッシスはその視線の端に、未だ機能を停止していなかったカメラの存在を捉えた。

中継が繋いでいる事を示す赤いランプが点灯しているということは、つまりこの状況もまた会場へ放送されていることに他ならない。
なればまだ、希望は残されている。
自分では敵わなかったこの強敵たる首領を前にしてもなお戦意を絶やさぬ者たちに、一縷の望みを託すことが出来る。

その一心だけを抱いて、カッシスワームは今にもその身を焼き付くさんとする闇の中で、死力を尽し思いきり叫んだ。

「――会場に残る……仮面ライダー共……!首輪を解除し、G-1エリアに行け……!そこには、大ショッカーが隠そうとしている……何かが、ある……!」

言葉は絶え絶えで、今にも消え入りそうな声量しか放てない。
だがそれでもその威厳だけは絶やさずに、カッシスは叫び続ける。
忌々しい仮面ライダー共に全てを託さなければならない憎しみに、心を焼かれながらも。

「鍵を開けろ……そして、大ショッカーを……倒せ…………!」

カッシスワームの喉から意味のある言葉が紡がれたのは、それが最後になった。
それから先放たれたのは、激痛と苦悶を訴える一匹の獣の咆哮のみ。
だがそれも、決して長くは続かない。
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111第四回放送 ◆JOKER/0r3g :2020/02/11(火) 12:19:39 ID:UFvFTXtk0




「首領!」

放送の終了と同時、異常事態に遅れて駆けつけた死神博士が、首領の元へと駆け寄ろうとする。
だがその手が、彼の元へ届くことはない。
死神が彼の元へその足を届かせるより早く、首領はその瞳をゆっくりと閉じ、その身を倒しながら一瞬で虚空へと溶けてしまったのだから。

「なっ……!?」

今この瞬間まで目の前にいたはずの首領が消え失せたことに、三島と死神が目を見開く。
まさか今の戦いと三島の蘇生で、全ての力を使い果たしてしまったというのか。
そんな驚愕に染まりわなわなと震える彼らの動揺を止めたのは、その場に響いた一人の女の声だった。

「案ずるな、首領は未だ完全に復活してはいない。そんな状況で力を行使したツケが来ただけだ」

「首領代行……!」

見れば、そこにあったのは首領代行として最も首領の事情に精通するバルバの姿。
慌ててそちらに跪き直す死神には一瞥をもくれることなく、彼女はその足を崩壊した室内へと進めていく。

「最も、不完全な状態でも常軌を逸した力を行使することは出来る。今貴様の命を、冥府から呼び戻したように」

「……この身に余る幸福です。この期待には、必ず」

三島の目の前で立ち止まったバルバに対し、三島は一層深くその頭を垂れる。
まさしくそれは、本心からの言葉と信仰。
もう彼の中にZECTへのそれのような離反への野心が残されていないだろうと確信して、バルバは再びその足を進めた。
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112第四回放送 ◆JOKER/0r3g :2020/02/11(火) 12:22:51 ID:UFvFTXtk0





カツリ、カツリと足音を立てて、花形は薄暗い廊下を歩いて行く。
その足取りは、先ほど放送を担当するという大義を成し遂げたとは思えないほど重く、そして苦悩に満ちていた。
しかしそれも当然か。彼の目的は決して、この殺し合いの成就ではない。

故にその思考を満たすのは、先ほどその目に焼き付けた信じがたい超常へのただ一つの懸念だけだったのだから。

(あれが、首領の力……か)

それは、あのカッシスワームディアボリウスすら打倒した首領の圧倒的な力について。
予てよりとある世界を創造したとは聞いていたが、まさかあれほどまでとは。
オルフェノクの王と互角に戦ったあの怪人をまるで手玉に取るようなあの力の強大さに、花形は戦慄を禁じ得ない。

だがここで、一つの疑問が浮かぶ。
何故自身の組織の長が背反者を容易く打ち破ったという事象に、幹部たる花形がこうまで苦悩しているのか。
だがその実、理由は単純明快だ。花形もまた、首領の為そうとしている世界の選定を是とはしない存在である……ただそれだけのこと。

元々花形は、この殺し合いの行き先など左右出来るような立場にはない。
ただ全ての世界から幹部を見繕うという大ショッカーの方針によって無理矢理蘇生させられ、協力させられているだけだ。
断るという手も考えなくはなかったが、代わりに村上などの残忍な存在が幹部に加わる可能性を考えれば、幹部の立場を退くという道は花形には残されていなかったのである。

最もただ蘇っただけで殺し合いに消極的な姿勢を続けていられたかと言われれば、その答えは否だ。
先の放送の後に会場に送り込まれたオルフェノクの王の存在が、まさしくその証拠。
花形は自身が幹部であり続ける為に戦力として王の存在を大ショッカーに伝え、そして財団Xにその蘇生を依頼した。

最も花形からすれば王もまた滅びるべき種の頂点に座するだけの無意味な存在でしかなく、特別な思い入れもない空っぽの器に過ぎない。
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113第四回放送 ◆JOKER/0r3g :2020/02/11(火) 12:25:21 ID:UFvFTXtk0

だがその力を宿す者は一人残らず死してしまった。
それにその力を内包しうる世界の破壊者もまた、アギトの力の継承には至っていない。
言ってしまえばライダーズギアと違ってその個人個人に由来するのだろうアギトの力は、既に失われてしまったと言うことだ。

少なくとも、この会場の中においては。

(アギトは、人間の進化の可能性……と言ったか。それが首領に対する切り札になり得る上、もう滅びてしまったとは……皮肉なものだ)

思わず悲観に暮れて、彼方を見上げ溜息をつく。
ともかく、アギトに関しては考えるだけ無駄だ。
今は無い物ねだりではなく、それに代替しうるような首領への対抗手段を講じなければ。

そんな風に思考を切り替えつつ、また歩みを進めようとした花形の足を止めたのは、闇の中から降りかかった一つの声だった。

「待ちな、そこのアンタ」

背後からの声に、花形はゆっくりと振り返る。
いつでも反撃できるようオルフェノクへの変身体勢は整えながら振り返ったその瞳が映したのは、毛皮で出来た上着を羽織る時代錯誤な格好の男の姿。
何故か自身を前に口角を上げる彼の姿に、しかし敵意は見受けられない。

どうやら言葉もなしに襲うという訳ではないらしいと、花形もまた歩き始める対話の意思を見せるために彼の呼びかけに応えた。

「……君は?」

「俺はカブキ。アンタと同じ、大ショッカーの幹部だ」

時代錯誤な風体の男は、カブキと名乗った。
言われてみればその口調もどこか時代劇風というか、どことなく歌舞伎者のように気取っているように聞こえる。
だが大真面目なその様子を見ると、或いは彼はそっくりそのまま遙か昔から呼び出されてきた存在なのかも知れない。
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114第四回放送 ◆JOKER/0r3g :2020/02/11(火) 12:27:27 ID:UFvFTXtk0

「奴らは俺が鬼ってだけでどれだけ人を助けようと、この身を犠牲に人に尽そうと、容赦なく差別して見下しやがる。薄汚ぇバケモノはどっちだってんだ」

カブキが、拳を握る。
絶えぬ怒りと憎しみを秘めたその様相に思わず彼の境遇を思う花形に対して、カブキはふと先ほどまでのような笑みを携えて振り返った。

「……けど、ガキ共は違ぇ。あいつらは差別なんて知らねぇ真っ白なキャンパスだ。大人共とは丸っきり違ぇ、純粋な目をしてやがる」

先ほどまでの憎悪を滲ませる声音から一転して、子供について語るカブキの瞳はキラキラと輝いていた。
恐らくは彼の中で、それは一つの真理なのだろう。
子供がいずれ彼の言う差別に塗れた大人になるとしても、そうなるまでの子供達への愛は両立するものなのだ。

「アンタも、その口だろ?差別に塗れた人間共に呆れて、ガキ共だけを集めて育ててた……違うか?」

続いたカブキの言葉と彼の様子を前に、花形は彼が自分に話しかけてきた理由を察する。
確かにカブキの言う通り、かつて自分もただ利用するための道具として集めたはずの流星塾の子供達の純粋な心に胸打たれ、オルフェノクの永劫を諦めた。
成る程つまり彼は、子供達の素晴らしさを知る自分とその尊さを共有したいという一心で、こうして声をかけたに違いない。

だが、彼の言葉を聞いた花形の心は、酷く凍えきっていた。
少なくともカブキと子供に関する価値観を共有する気は彼の中から毛頭消え失せていたといっても過言ではない。
花形にとっての流星塾の子供達は、一人一人が掛け替えのない息子であり娘であり、決して自分の異形を認めてくれる都合の良い存在などではないのだから。

どころか言ってしまえば、寧ろその逆。
オルフェノクであるという事をひた隠しにしてきた自分など、彼ら彼女らの親たり得るはずがない。
ただ私欲の為だけに子供達を利用した自分の存在が、彼らに父として敬われて良いはずがないのだから。

「……答える気はない」

少ない交流の中で、しかし間違いなくカブキとは相容れないと確信した花形は、それだけ言い残してその場を後にしようとする。
無論それでカブキが満足しないのも、当然のことではあるのだが。
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115第四回放送 ◆JOKER/0r3g :2020/02/11(火) 12:28:51 ID:UFvFTXtk0

その名前を耳にして、死郎の足がピタリと止まる。
狙い通りだと言うようにカブキは一つ鼻で笑ってそのまま続けた。

「正直一人の女にゾッコンってのがどんな気持ちだか俺には分かんねぇけどよ。云百年もかけるぐれぇだから相当の上玉なんだろ?」

カブキの言葉を聞き終えるより早く、死郎は翻りその襟に掴みかかる。
余裕綽々で死郎を見上げるカブキに比べて、彼の表情はまさしく怒り心頭。
それまでの生気の欠片も見られない幽鬼のような彼からは想像も出来ない烈火の如く怒りが、その全身に満ちあふれていた。

「……それ以上俺とソラについて無駄口を叩けば殺す。お前も、ソラを泣かせたくはないだろう」

鬼気迫る表情でそれだけ言い残して、死郎はそのまま闇の中に消えていく。
その背中を見届けながら、カブキは乱れた襟を正して振り返る。

「へっ、たくここの幹部連中はコミュニケーション能力がねぇ奴ばっかだ――」

だが、つい先ほどまで背後にいたはずの花形の姿は、既にそこにはない。
いつの間にか一人取り残されていた事に気付いたカブキは大きな溜息を一つ吐いて、自身もまたその場を後にした。





カブキや死郎らから離れ、ようやく一人になれた花形はふとその懐から一枚の写真を取り出す。
在りし日の過去、流星塾生の子供達と撮った一枚の写真。
何度も肺に塗れた手で握りしめた為に色褪せてしまった、しかし花形にとっては命にも代えがたい宝物。

いつものように自身の身体から漏れ出した灰の汚れを払い、彼はそこに写る子供達の笑顔一つ一つに目を移していく。
穏やかな笑みを浮かべていたその表情は、しかしやがて並んで座る二人の顔を目にして歪む。
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116 ◆JOKER/0r3g :2020/02/11(火) 12:30:04 ID:UFvFTXtk0
というわけで、以上で投下終了です。
今回から出来る限り一人リレーで完結まで頑張ろうと思いますので、よろしくお願いします。
それではご意見ご感想、ご指摘などございましたらよろしくお願いいたします。


117名無しさん :2020/02/11(火) 12:39:39 ID:ZOqJo5Ew0
投下乙です。
乃木がまさかの裏切り……と思いきや、さらにまさかの展開。即堕ち2コマみたいですね。

意外な幹部も明らかになり、大ショッカー内部でもややきな臭い感じがしてきましたが……果たして花形さんと三原は再会できるのでしょうか?
この放送を見た反応も楽しみになりました。次回も期待してます!


118名無しさん :2020/02/16(日) 20:54:52 ID:YUW1P/zo0
投下乙です
ワームの王として暴れてきた乃木を瞬殺するテオスやばい…オーマジオウを呼ぼう(無茶ぶり)
花形、カブキ、死郎と各ライダー世界からの主催陣もこれで揃ったかな?


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4 要望スレ (Res:216)All First100 Last50 SubjectList ReLoad 4
1管理人★ :2011/06/26(日) 00:38:18 ID:???0
管理人への要望等ございましたらこちらへどうぞ。

197名無しさん :2018/03/20(火) 21:33:19 ID:8FHbDJlE0
管理人様へ
アニメキャラバトルロワイアルIFの>>472>>473は遠回しな個人攻撃を行っていると思われます
申し訳ありませんがご注視お願いします

また、同スレでは似たような書き手諸氏への攻撃が最近になって数多く見られており、企画が終局を迎えようとしている中で書き手諸氏への不要なストレスやプレッシャーを与えていると思われます
企画を正しく終わらせるためにも削除のみならず、該当レス者の書き込み規制等のご検討をお願いします


198名無しさん :2018/03/20(火) 22:19:24 ID:asl2Q7.Y0
管理人さんに任せますがこれが規制になるならもう誰も書き込めなくなる


199名無しさん :2018/03/21(水) 00:37:43 ID:PT.krtfE0
>>198
要望スレで言う事じゃないだろ。
遠回しに規制はするなと言ってるようなもん


200管理人★ :2018/03/21(水) 23:13:58 ID:???0
>>197
当該スレッドにおける問題は管理人としても認識しておりますが、対応が後手に回っており
誠に申し訳ございません。
本件につきましてご説明させていただきます。

まず、問題発言の多くはPC用のプロバイダ経由ではなく、au携帯・スマートフォンからの
書き込みによるものです。
しかしながら、当該ホスト「*.au-net.ne.jp」は都度変動するアドレス群を含んでおり、
個別でのホスト規制は困難な状況です。

当該ホストは各スレッドの書き手様も使用されているものであり、大規模な巻き込みの発生が
予測されることから規制に二の足を踏んでいたこと、また当該ホストを公開することで
意図的に書き込み規制を発生させる事態も考えられたため問題の公開を控えたことから
事態を悪化させてしまったのは管理人の不徳の致すところであり、利用者の方々には
深くお詫びするものです。

今後につきまして、当該ホストから問題のある発言が続いた場合においては
利用者各位へのキャップ発行を前提とした書き込み規制を行います。
何卒ご理解の程、宜しくお願い申し上げます。


201管理人★ :2018/03/21(水) 23:15:45 ID:???0
>>198
当該レスにつきましては当掲示板の基準に照らして削除および書き込み規制に値するものであると
管理人として判断しております。


202197 :2018/03/21(水) 23:31:58 ID:EcO.DN8A0
了解いたしました。
レスに目を通していただき誠にありがとうございました。


203名無しさん :2018/04/30(月) 21:32:06 ID:wLOZ5NRY0
メールいたしました。一読願います


204名無しさん :2018/05/10(木) 15:56:30 ID:nOaX0WtI0
申し訳ありません。
アニロワIfスレの粛清をお願いします


205管理人★ :2018/05/10(木) 20:24:24 ID:???0
>>204
問題のある書き込み、およびそれらに対するレスを削除すると共に、当該スレッドを過去ログ倉庫に移動いたしました。

また当該スレッドにおける書き込み内容を鑑み、ホスト「au-net.ne.jp」および「spmode.ne.jp」について
無期限の書き込み停止措置といたします。
巻き込み規制につきましては個別にキャップを発行いたしますが、ハンドルは一律ではなく、
個別に特定の可能な形式とさせていただきます。
既存のハンドルを希望される方は発行申請時にその旨をお書き添え下さい。

ご利用の皆様におかれましては悪しからずご了承頂ますよう、お願い申し上げます。


206名無しさん :2018/05/10(木) 20:27:10 ID:MoBdS.Ec0
>>205
お疲れ様です


207名無しさん :2018/06/04(月) 21:41:16 ID:x5J/Q/Cw0
管理人様、規制の件ですが「au-net.ne.jp」および「spmode.ne.jp」無期限の書き込み停止措置のことを玄関口に記載をお願いします
規制の件を知らない人が>>205の書き込みに気づかない場合、混乱を招くと思いますので


208名無しさん :2018/07/08(日) 22:20:37 ID:okPDu5Pw0
管理人様。
テラカオスバトルロワイアルスレ>>934>>937に荒らしと思わしきレスが出たので確認をお願いします。


209管理人★ :2018/07/08(日) 22:51:00 ID:???0
>>208
該当するレスを削除いたしました。


210名無しさん :2018/07/08(日) 22:51:28 ID:okPDu5Pw0
対応ありがとうございました。


211 ◆HOMU.DM5Ns :2019/01/06(日) 10:31:36 ID:.zk4mu8s0
管理人様、あけましておめでとうございます。いつもスレ管理ご苦労さまです
「第二次二次キャラ聖杯戦争 part3」が埋まりそうなので新しくスレッドを立ち上げたいのですがよろしいでしょうか
スレ立ては初なので対応が誤っていたら申し訳ありません……


212管理人★ :2019/01/06(日) 11:27:54 ID:???0
>>211
はい、スレッドはご自由に立てていただいて構いません。


213 ◆HOMU.DM5Ns :2019/01/06(日) 12:26:16 ID:.zk4mu8s0
>>212
ありがとうございます。準備ができ次第立ち上げさせていただきます


214 ◆JOKER/0r3g :2019/12/28(土) 15:19:21 ID:ikwzl2CE0
管理人様、お世話になっております。
「平成仮面ライダーバトルロワイアルスレ4」がもう間もなく1000レスを迎えますので、新しくスレを立てさせていただきたいです。
スレ立ては自由に、とのことでしたが何も言わずにスレを立てるのも不義理に思われましたのでお伺いした次第です。
よろしくお願いします。


215 ◆JOKER/0r3g :2019/12/29(日) 22:23:16 ID:DdvgwrzY0
お世話になっております。
一日返信がございませんでしたので、誠に勝手ながら了承と判断し、スレを立てさせていただきました。
事後報告となってしまいましたことをお詫びさせていただきます。
今後ともよろしくお願いいたします。。


216管理人★ :2020/01/01(水) 10:36:57 ID:???0
>>215
返信が遅れまして申し訳ございません。

ご丁寧なご挨拶、ありがとうございます。
今後とも何卒宜しくお願いいたします。


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5 オリロワ2014 part3 (Res:191)All First100 Last50 SubjectList ReLoad 5
1名無しさん :2018/01/14(日) 01:05:46 ID:/mu.QANY0
ここは、パロロワテスト板にて、キャラメイクの後投票で決められたオリジナルキャラクターでのバトルロワイアル企画です。
キャラの死亡、流血等人によっては嫌悪を抱かれる内容を含みます。閲覧の際はご注意ください。

まとめwiki
ttp://www59.atwiki.jp/orirowa2014/pages/

したらば
ttp://jbbs.shitaraba.net/otaku/16903/

前スレ
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/otaku/14759/1416153884/

参加者(主要な属性で区分)
0/5【中学生】
●初山実花子/●詩仁恵莉/●裏松双葉/●斎藤輝幸/●尾関裕司
2/10【高校生】
●三条谷錬次郎/●白雲彩華/●馴木沙奈/○新田拳正/○一二三九十九/●夏目若菜/●尾関夏実/●天高星/●麻生時音/●時田刻
0/2【元高校生】
●一ノ瀬空夜/●クロウ
0/3【社会人】
●遠山春奈/●四条薫/●ロバート・キャンベル
0/3【無職】
●佐藤道明/●長松洋平/●りんご飴
1/3【探偵】
●ピーリィ・ポール/○音ノ宮・亜理子/●京極竹人
0/3【博士関連】
●ミル/●亦紅/●ルピナス
1/3【田外家関連】
○田外勇二/●上杉愛/●吉村宮子
0/5【案山子関連】
●案山子/●鴉/●スケアクロウ/●榊将吾/●初瀬ちどり
0/2【殺し屋】
●アサシン/●クリス
0/6【殺し屋組織】
●ヴァイザー/●サイパス・キルラ/●バラッド/●ピーター・セヴェール/●アザレア/●イヴァン・デ・ベルナルディ
2/3【ジャパン・ガーディアン・オブ・イレブン】
○氷山リク/●剣正一/○火輪珠美
0/3【ラビットインフル】
●雪野白兎/●空谷葵/●佐野蓮
0/2【ブレイカーズ】
●剣神龍次郎/●大神官ミュートス
2/6【悪党商会】
○森茂/●半田主水/●近藤・ジョーイ・恵理子/●茜ヶ久保一/●鵜院千斗/○水芭ユキ
1/8【異世界】
●カウレス・ランファルト/●ミリア・ランファルト/○オデット/●ミロ・ゴドゴラスⅤ世/●ディウス/●暗黒騎士/●ガルバイン/●リヴェイラ
0/5【人外】
●船坂弘/●月白氷/●覆面男/●サイクロップスSP-N1/●ペットボトル
1/2【ジョーカー】
○主催者(ワールドオーダー)/●セスペェリア

【10/74】

172エピローグ -それからとこれから- ◆H3bky6/SCY :2019/10/15(火) 22:15:06 ID:o0vlMkng0
「そうだね。その通りだ」

お父さんの意思を付いで会社の運営を頑張っているのも、訃報を遺族に届けたのも。
どちらも辛い役割だったけれど、自分がそうしたかったからしただけだ。
誰のせいでもない。

「だいたい俺の場合は、あの先輩とかと違って生き方を選べるほどたいそうな人間じゃねえからな。必死でやるしかねぇのさ。
 警察だって俺なりに頑張ってはみたものの、試験の結果がどうなるかなんてまだわかんねぇしよ」

強がるように笑うが不安そうな表情は隠しきれていない。
どれほど強大な的にも怯まなかった彼も、試験と言う壁は恐ろしいようだ。

「仮に受かってたら警察学校に半年だ。そうなったらしばらく会えなくなるかもな」
「そう…………なんだ」

半年も会えなくなる。
決して彼の失敗を望む訳ではないけれど、それは、寂しい。
ただの友人でしかない私に言えるは言葉ないのだけれど。
寂しいと。彼も僅かでもそう思ってくれているのだろうか。

窺うように彼を見る。
すると、彼もまた私を見つめていた。
視線が絡まり、心臓が高鳴る。
まるで戦う前の様な真剣な瞳に吸い込まれそうになる。

「俺ぁ半端な野郎だから、色々とケジメ付けてからって思ってたんだが。
 だから、合格して、帰ったらお前に話が、「たッ……だいまあああぁぁぁl ユッキーッ!!」

拳正くんの言葉は途切れ、背後から勢いよく突撃してきた謎の影に踏み潰された。

(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)


173エピローグ -それからとこれから- ◆H3bky6/SCY :2019/10/15(火) 22:16:50 ID:o0vlMkng0
投下終了です
これにてオリロワ2014の物語は終了となります
5年にもわたりお付き合い頂き、ありがとうございました


174名無しさん :2019/10/16(水) 09:39:52 ID:8DWP/KWs0
投下乙です
完結おめでとうございます!!
大団円とは無関係のところでしれっと復活してるアイツに笑う


175 ◆VJq6ZENwx6 :2019/10/21(月) 22:47:00 ID:NiZApUXY0
投下乙です!
74人の長い長い戦いがようやく終わりましたね!
自キャラも書いていただきこちらこそありがとうございました!!

エピローグ、予約します。


176 ◆VJq6ZENwx6 :2019/11/02(土) 23:34:49 ID:/TXTX7c60
お待たせしました。
オリロワ2014エピローグを投下します


177自己否定・進化とは枯れていくことなり ◆VJq6ZENwx6 :2019/11/02(土) 23:37:23 ID:/TXTX7c60
ハァ、ハァ、と息を切りながら路地裏を走る。
カイザルに撃たれた脇腹から血が滲む。
あの男、もう長くはないはずだったがまさかご丁寧に鉛弾を届けに来る元気があったとは驚きだ。

「…う…あ…」

世界を改変しようとしてせき込む。
ご丁寧に喉を潰された、自分<ワールドオーダー>がアンナをやった事、
自分<ワールドオーダー>の能力を殺し屋組織にリークした人間がいる。

どうやら自分<ワールドオーダー>は終わったようだ。

無念も絶望もない。ただ虚無だけがある。
なのに自分はなぜ逃げているのだろう。
思考がそこに差し掛かったところで目の前に巨大な影が射す。
影の手に持っているカメラがカシャリとシャッター音を立てた。
自分はその顔を覗き込み、見知った顔に少し安堵した。

「き、みは…」

黒いコートを纏った覆面の巨漢、覆面男だ。
なるほど、確かに彼の設定ならあそこでの生死にかかわらず、復活できる可能性があるだろう。
そう納得した次の瞬間、僕は驚愕した。

「すみませーん、取材いいですかぁ」

誰の声だと一瞬思ったが、その声は間違いなく目の前から聞こえた。
覆面男が喋った。
バカな、そんなハズはない、そんな設定はしていないはずだ。
虚無だった自分の心を走った驚愕、その勢いのままに腕が動き、覆面を弾き飛ばした。
(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)


178自己否定・進化とは枯れていくことなり ◆VJq6ZENwx6 :2019/11/02(土) 23:40:02 ID:/TXTX7c60
見慣れた銀の髪と相貌、邪神リヴェイラだ。
しかし肌の色が黒い、もともと漆黒ではあったが今では全く光を返さず、輪郭すらつかめない。

「そう、僕はリヴェイラだよ」

目の前の存在はそう言った。

(ちがうね)
声にならずとも、考えが口に出た。
リヴェイラは倒される側だった。
倒される側が倒す側に回る、その程度の奇跡が起こってもらわなければ困る戦いであったが、目の前のこれは“黒”だ。
未だに倒されるべき存在、その色が抜けていない。
それを自分<ワールドオーダー>が、否、世界が見逃すはずがない。

「なるほど、この創造主様はあの戦いのことも詳しいご様子だ」

目の前の存在は口の動きで自分の言葉を読み取り、顔を伏せた。
ク、ク、ク、とかみ殺した笑い声が聞こえる。
自分はこのリヴェイラもどきが言っている“あの戦い”、オリロワ2014の準備のために用意された自分<ワールドオーダー>、
能力実演を兼ねて用意する主催者Aと役割が被るため、省かれた主催者α(アルファ)だ。
他の自分を知っている、ということは他の自分が作ったリヴェイラと同じ破壊(リセット)装置だろうか?

「疑り深い目をしてるなあ、取材の過程でしらみつぶしに創造主様に当たったら
 君にぶつかったって訳だよ。
 創造主様のことを知りたがってた人間もいたしWinWinだね。」

目の前で紙切れをひらひらさせる、オリロワ2014の参加者名簿だ。
参加者は全員、自分<ワールドオーダー>の手がかかっている。
自分の存在を前提にして調査すれば、確かに突き当たるかもしれない。


179自己否定・進化とは枯れていくことなり ◆VJq6ZENwx6 :2019/11/02(土) 23:40:25 ID:/TXTX7c60
見慣れた銀の髪と相貌、邪神リヴェイラだ。
しかし肌の色が黒い、もともと漆黒ではあったが今では全く光を返さず、輪郭すらつかめない。

「そう、僕はリヴェイラだよ」

目の前の存在はそう言った。

(ちがうね)
声にならずとも、考えが口に出た。
リヴェイラは倒される側だった。
倒される側が倒す側に回る、その程度の奇跡が起こってもらわなければ困る戦いであったが、目の前のこれは“黒”だ。
未だに倒されるべき存在、その色が抜けていない。
それを自分<ワールドオーダー>が、否、世界が見逃すはずがない。

「なるほど、この創造主様はあの戦いのことも詳しいご様子だ」

目の前の存在は口の動きで自分の言葉を読み取り、顔を伏せた。
ク、ク、ク、とかみ殺した笑い声が聞こえる。
自分はこのリヴェイラもどきが言っている“あの戦い”、オリロワ2014の準備のために用意された自分<ワールドオーダー>、
能力実演を兼ねて用意する主催者Aと役割が被るため、省かれた主催者α(アルファ)だ。
他の自分を知っている、ということは他の自分が作ったリヴェイラと同じ破壊(リセット)装置だろうか?

「疑り深い目をしてるなあ、取材の過程でしらみつぶしに創造主様に当たったら
 君にぶつかったって訳だよ。
 創造主様のことを知りたがってた人間もいたしWinWinだね。」

目の前で紙切れをひらひらさせる、オリロワ2014の参加者名簿だ。
参加者は全員、自分<ワールドオーダー>の手がかかっている。
自分の存在を前提にして調査すれば、確かに突き当たるかもしれない。


180自己否定・進化とは枯れていくことなり ◆VJq6ZENwx6 :2019/11/02(土) 23:40:50 ID:/TXTX7c60
「確かに、邪神はあの場で殺されたよ。
 他ならぬ創造主様だ、見逃されるはずもないさ。」

「でもね、創造主様も最初に僕の顔見たとき考えたろ?
 『覆面男なら復活するか』って」

「!」
確かに覆面男はグレーゾーンだ。
倒されるべき存在として投入されたが、
クリスより変革の可能性は低く、脅威としてはセスペェリア以下、そういう立場と見積もっていた。
数年ごとの再発生設定が切られていなくとも、おかしくはない。

「運よくあの場所で、解析の機会に恵まれてね、
 最後の瞬間に邪神<リヴェイラ>から亡霊<覆面男>への低俗化<ジョブチェンジ>を試してみたんだよ」

少し思案した。
『定義』の問題だ。
自分が世界を変えた際にどうなるかを考えるのに近い。
例えば、血ではなくトマトジュースを飲み始めた『空谷葵』が『自分は吸血鬼で無くなった』と主張したところで『吸血鬼は死ぬ』と改変すれば死ぬが、
男とぶつかり、性別転換した『裏松双葉』なら『女性は死ぬ』と改変したところで死なない。
そういう定義の更新を行わなければならない。
リヴェイラは邪神だ。
例えばその体を素材に覆面男を純粋培養するなどして、その体を別のものに変えることも確かに可能だろう。


181自己否定・進化とは枯れていくことなり ◆VJq6ZENwx6 :2019/11/02(土) 23:42:09 ID:/TXTX7c60
(しかし、ひっかかることがある。)
考えを口にする。
声にならずとも邪神は読み取れるようだ。

「なにかな?」

(もとのふくめんおとこは、どうした?)

「退場したよ。中枢の魂は成仏したみたいだね。
 僕が成り代わる時には、再構成に別の魂が必要な状態だった。」

『覆面男』を残したまま中身は成仏。
単純に田外や聖剣で浄化されたわけじゃなさそうだ。
中々面白いことが起きている。

(せいげんはどうした)

「制限?ああ、首輪のことかな?
 それなら首だけになったとき取れたね」

致命傷を伴う制限の解除、倒されるべき側がそのままに首輪を解除できるほぼ唯一の手段だ。
ただ一機、機械であるサイクロップスのみは、頭部切除後にほかの参加者が首輪を取り出し、再接続することで無傷で解除できるのではないか。
という懸念があり、サイクロップスにそれほどのことが起きるのであればむしろ望ましいと放置されていたが、ほかの参加者ではまず不可能だろう。

確かに、奇跡が立て続けに起こっている。
邪神が覆面男になり得る状況は揃いつつある。
足りてないピースはもう一つ。


182自己否定・進化とは枯れていくことなり ◆VJq6ZENwx6 :2019/11/02(土) 23:44:50 ID:/TXTX7c60
(じゃしんのたましいは、ふくめんおとこのちゅうすうにならない。)

「ククク…」

その質問をした瞬間、空気が変わった。
リヴェイラ、否、目の前の存在は顔を上げた。

「ハァーッハッハッハ!!」

その顔は、愉快な笑い声に似合わず、涙に濡れ、悲痛に歪んでいた。

「その通りだよ。」

「僕の体は、意識は覆面男になれる。でもそれは覆面男の構成材料にされるだけだ。神の亡霊なんてものはあり得ない。僕が中心の魂になれる筈がない。」

目の前の存在は涙を流しながら答えた。
その姿は懺悔のような、罪の告白に見えた。

「死ぬとき、目の前にちょうどいいサンプルがあった。」

「魔族<オデット>が邪神<リヴェイラ>の肉を食えば、邪神の力を得られる。
 邪神の力を奮うのに僕である必要はさほどなかったんだ。」

「ちょっと前に覆面男くんの解析をやってたからね、
 魂が成仏してたみたいだし体を借りようかと思ったけど、
 リヴェイラでは主人格になりえない。
 意識が薄れてきたところで最後に会場に呼ばれた時を思い出したんだ。」

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
「『自己肯定・進化する世界(チェンジ・ザ・ワールド)』
(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)


183自己否定・進化とは枯れていくことなり ◆VJq6ZENwx6 :2019/11/02(土) 23:45:50 ID:/TXTX7c60
「さて、取材を始めようか」

リヴェイラの取材、オリロワ2014への質問、それに答えるものは自分には大してなかった。
オリロワ2014の答え、それはあの場で得るべきであるし、敗退者と参加者未満が別の場で語り合うなど許されることではない。
そう伝えると、目の前の存在は驚くほど素直に引き下がった。
代わりに参加者の以前の情報を聞かれたが、これも情報を置いた住処を教えるだけで済んだ。

「つまり、今の僕は覆面男の概念を持ったリヴェイラ、という自己認識の四条薫というわけさ」
そう語りながら彼(いや、彼女か?)はペンをメモ帳に走らせる。
もはや取材は意味をなくし、覆面男の自分語りとなっている。

「今の僕ならあの光の賢者ジョーイと互角と言って差し支えないね。」

元々、邪神が賢者ふぜいと比べ物になるはずがない。
四条薫の癖だ。自分<ワールドオーダー>とは違い上書きの肝心たる部分、元のパーソナリティの消去はできないのか。
なるほど、確かにリヴェイラを名乗る覆面男の体を借りた四条薫、そう言えるかもしれない。

「リヴェイラは『邪神が死ねば、膨れ上がった世界が選定できなくなる。神を残さねば』、
そう思ったけどね。君のその様子じゃあもう世界は無数に増えそうにはない。
無駄だったようだ。あそこで死んだリヴェイラのお役目は返上させてもらうよ」

この三位一体の倒錯した話を聞いているからか。撃たれた出血のせいか。
意識が朦朧としてきた。まだだ、聞きたいことがある。
口の形だけで伝えたその質問は邪神に伝わった。

「なんでこんな体になってまで生きたのか、だって?」

「だって僕は―――」


184自己否定・進化とは枯れていくことなり ◆VJq6ZENwx6 :2019/11/02(土) 23:49:35 ID:/TXTX7c60
「じゃあ、僕はこんなところで退散するよ。
 彼へのいい取材代となってくれてありがとう、創造主様。」

邪神が消えた後、背後から車輪が回る音が聞こえた。
振り返ると、そこには黒服に押される車椅子に座ったカイザルが居た。
コイツも大概おかしい。
悪党商会が公開したナノマシン技術を用いた遺伝子治療の論文、それが活発になったと知ったのはいつだったか。
海賊版ナノマシンを独自に服用した病人が、激痛のあまり発狂死、未だナノマシンによる遺伝子治療は遠いという新聞記事を見たのは最近だったはずだ。
目の前のカイザルを見る。
枯れ木のように細くなった手足、落ち窪んで漆黒を携えた目、闘病のためかもはや毛の類は一本も見当たらない。
外見でこれだ、中身はもっとひどいのだろう。
リヴェイラが上位存在たる邪神の力を持って行い、結果無様さに打ちひしがれるまでに至った死からの逃走を人の身で行っているようなものだ。

「話は終わったか?ジョン・スミス」

聞かれたところでこの喉から返事ができるはずもない。
返事は手に持ったこれでやる他はない。

(なんでこんな体になってまで生きているのか、だって?)

(だって僕は邪神<ラスボス>だからね、邪神<ラスボス>として負けるまで終われるはずがないさ)

邪神はそう答えた。
世界の破壊者、そう始まってしまったものはそうでしか終われない、終わりたくない。
子ども染みた返答だが、自分には何よりも頼れる返答だった。

自分が少年だったのはいつだったか。
ナイフの設定を変えて、遊んでいたのはいつだったか。
邪神を処分できる最強のナイフ、それを作ったのはいつだったか。
ナイフを持って英雄ごっこをしていた少年、それを見たのはいつだったか。
(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)


185過去確定・変われない役割 ◆VJq6ZENwx6 :2019/11/02(土) 23:57:07 ID:/TXTX7c60
ここはどこにでもある平凡な貸家。
だが、その実態は異世界の侵略の前線基地である事を知る者はいない。
おお!見よ!
結構いい値段がしたお洒落なテーブルで、
黒コートと覆面をした形容しがたき邪神が私のパソコンで作業しているではないか!

「って邪神様、なにやってるんです?」

「サキュバスか、ちょっと待ってくれ、今記事をまとめてるんだよ」

「そんなことやってる場合じゃないですよね!?」

貸家に家主―サキュバスの怒号が響く。

「魔王様も暗黒騎士様もガルバイン様もみーんな死んじゃったから魔界大荒れなんですよ!?邪神様が纏めなかったらどう纏めるんです!?」

「うーん、それ纏めるの僕にも無理」

しかし、怒号の返事は無常であった。

「今の僕は覆面男だから42人殺したら数年消えなきゃいけないんだよね
 正直今の魔界って42人程度殺ったところで収まんないでしょ?」

「そ、そんな…私たちはどうすれば…」

「とりあえずその鎧でも持ち帰って相応しい魔族とか決めたら?」

リヴェイラが指をさしたその先、そこには、サキュバスの私服に紛れて見慣れた黒い鎧が掛けられていた。
間違いようがない、暗黒騎士のものだ。

(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)


186過去確定・変われない役割 ◆VJq6ZENwx6 :2019/11/02(土) 23:58:01 ID:/TXTX7c60
だが、開くはずがない。
サキュバスだって試したことだ。
いくらゲートを作り、座標をつなげたところでロストした世界につながる扉が開くはずがない。

そしてその扉はサキュバスの目の前で破壊された。

「え?」

サキュバスは思わず扉の中を覗き込んだ。
重力すら崩壊し、崩壊した研究所、ビル、その他もろもろが宙に舞っていた。
ここが魔王様の巻き込まれた会場なのだろう。

「い、今のってどうやったんですか?」

「むこうで強力な破壊があってね。
 僕なりに取り込んでみたんだ。」

やった当人はすでに記事の編集に戻り、作業を進めながら答えた。

「今の僕なら破壊されないものも破壊できる。
 邪神、いや、ラスボスの権能さ」

邪神は横の記事をつかみ、サキュバスに渡した。

「はいこれ」
「なんですかこれ」
「僕たちの世界の記事さ」

渡された記事に目を通す、そこに書かれているのは魔王、カウレスを代表とした自分たちの世界出身者の、リヴェイラが知る限りのあの戦いにおける顛末であった。

(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)


187過去確定・変われない役割 ◆VJq6ZENwx6 :2019/11/03(日) 00:00:04 ID:NlAx5Fro0
「…随分と、役割にこだるんですね」

「ああ、こだわるよ」

「あの男が作った役割、なんてものにこだわる理由はないんじゃないでしょうか」

外で爆音が響いた。
邪神が窓ガラスの外に目を向けると季節外れの花火が花開いていた。
そういえば今日は花火大会だったか。

「実は、ディウスくんと出会った時はそのつもりだったんだ。
 ピリピリしてたからね、なんなら創造主様がやったみたいな殺し合いでも開こうかと画策してたよ」

「はい?」

「リヴェルヴァーナを作った時から…いや、あの聖剣が出てきた時から頭に響いてたんだ。
 世界の全部を見通せる僕の後ろに、さらにもう一人いるんじゃないかってね」

かつて出会った真っ白なコックコートに身を包んだ男の姿が、サキュバスの脳裏をよぎる。
邪神から聞いた話ではすべての黒幕だ。奴に違いない。

「腹立たしいことに、たぶんそれすら創造主様の手の内だ。
 魔王と勇者の殺し合いで、僕が黒幕気取りで余計なチャチャを入れた場合、
 魔族と人間が僕相手に結託するルートに入る。
 聖剣なんてものをチラつかせて、自分の存在を僕にアピールしたのもきっと
 『裏ボス』の存在を僕から示唆させるためだろう。」

覆面に隠れた邪神の顔は伺えないが、
歯ぎしりの音から悔しさがにじみ出ていた。

(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)


188過去確定・変われない役割 ◆VJq6ZENwx6 :2019/11/03(日) 00:01:33 ID:NlAx5Fro0
「わかるかい?サキュバス。
 裏ボス様が自分で壊した物語を、役割を
破壊神という機構として作られた、僕が継ぎなおして終わらせる。
最高の復讐じゃないか。」

「………」

「幻滅したかな?」

「いえ、結構見直しました。
 てっきり何も考えてないものかと思って心配しましたよ」

「言うね君」

「もしも、勇者や魔王様の記事を見ても、
そのあとに続こうとする者が現れなかったらどうします?」

「どうもしない。
 それで終わった、そう読者が思ったならそれでいいさ」

あの戦いで失われたものは多い、みな、創造主の勝手な都合で自分の物語から途中参戦したものばかりだった。
それが周知されるというのは、結構悪くないことだ。
流石邪神様!考えがお深い!
サキュバスはそう思った。

「ほら、僕って邪神だし、裏方に回るのさ。邪神らしくね。」

「…わかりました」

「さて、それじゃあ行ってくるよ」
(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)


189過去確定・変われない役割 ◆VJq6ZENwx6 :2019/11/03(日) 00:03:26 ID:NlAx5Fro0
邪神は扉の向こうを指さす。

「まだわかることもあるかもしれない。
 まだ取り込める破壊もあるかもしれない。
 まだ他の世界に続く扉があるかもしれない。
 今度は完全に崩壊するまで根気強くやってみるよ」

「長くかかりそうですね…」

「大丈夫、この扉は開けたままにしておくからラスボス戦が必要なときは呼んでくれ」

ディウスを倒し、復活を果たした剣神龍次郎、創造主を倒した新田拳正、光の賢者ジョーイ、
新たなカウレスならぬ勇者や魔王の意を継ぐものが邪神の脳裏をよぎる。
いつか自分も、彼らに負けるのだろう。

邪神は最後にこう残してこの世界を去った。

「また会おう。」


190 ◆VJq6ZENwx6 :2019/11/03(日) 00:04:27 ID:NlAx5Fro0
以上で投下終了です。


191名無しさん :2019/11/04(月) 14:34:16 ID:4CyXU4B.0
投下乙
龍次郎に続いて復活するリヴェイラさんで笑った
しかしWAαさんも邪神(裏ボス)さんもそうだけど、世界の終わり以外にも「彼らにとってのエンディング」があったんだなあと感慨深くなった
あとナノマシンで無理矢理延命してWAさん殺しに行く先代殺し屋組織トップヤバすぎない????


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6 変身ロワイアルその6 (Res:871)All First100 Last50 SubjectList ReLoad 6
1名無しさん :2014/08/07(木) 11:23:31 ID:V1L9C12Q0
この企画は、変身能力を持ったキャラ達を集めてバトルロワイアルを行おうというものです
企画の性質上、キャラの死亡や残酷な描写といった過激な要素も多く含まれます
また、原作のエピソードに関するネタバレが発生することもあります
あらかじめご了承ください

書き手はいつでも大歓迎です
基本的なルールはまとめwikiのほうに載せてありますが、わからないことがあった場合は遠慮せずしたらばの雑談スレまでおこしください
いつでもお待ちしております


したらば
ttp://jbbs.livedoor.jp/otaku/15067/

まとめwiki
ttp://www10.atwiki.jp/henroy/

852 ◆gry038wOvE :2018/02/20(火) 02:52:02 ID:gooP8PFs0
投下終了です。
今回はちょっとギリギリまで書いていたので、誤字やミスがあるかもしれず、
その辺はwikiで修正するつもりですが、大筋はこんな感じです。

このスレ内で終わるのかちょっと心配ですが、万が一終わらなかったらwikiに直接投下になるかも……。
そうなったらすみません。


853名無しさん :2018/02/20(火) 06:10:22 ID:6cTEM61I0
投下乙です!
つぼみが残した最後の謎と共に、まさかとんでもない真相が明かされるとは……!
これは花華ちゃんにとって辛いですし、怒って当然ですよね。
変身ロワの世界に取り残された良牙も切ないです。一歩間違えたら、かつての克己みたいになってもおかしくなさそう……


854名無しさん :2018/02/21(水) 19:20:24 ID:yf5PLn9s0
投下乙です
残酷な真実と衝撃的な展開…
残り生存者2名、つぼみと良牙はどういう結末を迎えるんだろう


855 ◆gry038wOvE :2018/03/09(金) 18:42:32 ID:H/vzgqzw0
投下します。


85680 YEARS AFTER(5) ◆gry038wOvE :2018/03/09(金) 18:43:47 ID:H/vzgqzw0
【『探偵』/変身ロワイアルの世界】



『――ここが変身ロワイアルの世界よ』

 おれの中で、HARUNAがそう告げた。
 いわゆる肉体無きデータ人間、HARUNAを自分の身体に憑依させてみた感想だが――実に、変化がなかった。手足も意のままだし、感覚も変わらない。体のどこかに異物感があるとか、頭の中がぼんやりするとか、そんな事もなかった。おれの中をすり抜けるようにしてHARUNAのアバターが結合したかと思えば、そのままおれの身体にテレパシーのような形で指示を出しただけである。
 おれとしては、それは「HARUNAがアバターを使わず、声だけになった」ような感じだった。
 つまるところ、初体験にしては、あまり味わいのない感覚だった。

 唯一違うとすれば、そう、おれの身体が異世界移動を一切拒絶せず、この花咲つぼみがついぞ見つける事のなかった「変身ロワイアルの世界」の座標を見つけ、そこに飛び込めるようになったという事だけだった。本来、この先は参加者の遺伝子情報を持つ人間以外は立ち寄れないらしい場所だ。
 だから、花華が何なく入れるとしても、おれは本来なら条件から外される存在であるはずだった。おれには、どうやっても一生入る事ができない場所なのだ。
 このHARUNA嬢のたいへん素敵なお力のお陰で、おれはここにいると思うと、頭が上がらなくなってもおかしくはないだろう。勿論、まったく嬉しくはないし、今まで一度たりとも旅行に来たいと思った事もないし、実際目の前にあるのは景色も悪い場所なのだが、……まあ、貴重な経験ではあると云える。

 ……しかし、八十年の隔たりがあったわりには、来てみれば、実にあっけないものだ。
 こんなところを八十年、一生涯をかけて探した花咲つぼみが――この上なく失礼だが――少し哀れに思ってしまうほどだ。
 おれは、呟くように言った。

「……で、おれたちが辿り着いたのは、一体、変身ロワイアルの世界のどこなんだ? こんな光景を、おれは見た覚えがない。少なくとも、異常な場所である事くらいは把握できるんだが――」

 ――おれたちの前にあったのは、おそらく何かの実験が行われたように、奇妙な機材が並んだ研究室だ。
 一応、廃墟の中の一部屋のようだった。外からの光は差さない。窓がないのだ。電気はついているようだが、それもかなり薄暗かった。
 そして――そこにある機材は、古びて埃を被ったり、錆びたりしているが、人類が直近でようやく手に入れたようなハイテクノロジーや、あるいはそれすら超えるようないまだ見知らぬテクノロジーによって生み出されたものばかりであった。複数世界が結集して数多の技術が確立されていったにも関わらず、それで追いつかないような超技術が、八十年も置き去りにされていたのだ。
 いうなれば、「今」が廃れた後の、ずっと未来の世界にさえ見えた。
 この八十年、似たような事象が――誰かが同じように支配や殺し合いをもくろむ事象が――発生しないのは、おそらくこのシステムに人類が追いつく事がないからだと言えよう。

 HARUNAは、ここは、おれたちの求めた変身ロワイアルの世界だと言う。――おれの想定していたイメージと、何となく合致していた。この、精神病院に来たような、鬱屈とした不安の絶えない場所。それは、確かにかつて殺し合いの起こった場所らしい感慨を覚えさせていた。
 変身ロワイアルの世界だという確証こそなくとも、ここが普通の場所じゃないのは誰でも直感的に察する事が出来るに違いない。

(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)


85780 YEARS AFTER(5) ◆gry038wOvE :2018/03/09(金) 18:44:17 ID:H/vzgqzw0

「……」

 おれの方を睨む花華の視線は耐え難いものがあったのだ。――それは、厳密にはおれの肉体を借りて好き勝手に念話を公開スピーチしてくれているHARUNAに向けられたものだが――彼女の心中はおれとしても察するものであった。
 確定性のない動機による響良牙の暗殺計画。拒む機会こそ与えられたが、入り込んだらもはや問答無用で承諾をさせるやり口。更には、その動機から推察できる花咲つぼみの身に起こりうる危険――つまり、響良牙の殺害で花咲つぼみが優勝者となった時に願いを叶えさせる権利を行使するのを同様の形で止めるのではないかという危惧――。
 あらゆる事を考えてみれば、HARUNAという少女に向けられる感情は決してやさしくは在れない。おれも同様だ。

 綴られた日記を目の当たりにした以上、おれだって心が動くのは止められない。
 しかし、彼女の持つ権限がなければ、おれは世界と世界を行き来できない。つまり、職場に帰れない。どうあれHARUNAとの関係の構築は重要な急務だ。

「……そこに、まだ響良牙が残っているんだな」

 おれは、そう訊いた。
 しかし、質問に答えないのがこのHARUNAである事は承知している。ただのつぶやきだった。案の定、明確な答えが返ってくる事もなく、おれの言葉は拾われる事もなく投げ出された。
 続けて、おれはもう一度口を開いた。

「――そうだ、ところでもう一人、ここに先客がいるんだろう。早くそいつを呼んでもらおうじゃないか」

 今度は質問ではなく、提案を呼びかけたのだ。
 良牙については、改めて確認せずとも、彼女が一度断定した以上、「良牙はここにいる」としか言いようがない。仮に彼女が答えてくれたとしても、それ以上の答えは返ってこないだろう。
 対して、彼女が散々言っていた“彼”なる人物についてはまだ詳しく聞けていないし、どこにいるのかもまったくわかっていなかった。
 ここにいないとすればどこにいるのか、率直に気になった。

『――“彼”ならこの基地のどこかにいるはずよ。出ないようにとは言ってある。外に出たところで何もないから』
「そんなんで大丈夫なのか」
『彼も人間よ。無理に鎖で繋がなくても、単なる指示で十分。……だって、世界の外を行き来できるのは私だけなんだから。彼が元の世界に帰るための力は私にしかない』
「……そうだな、きみの許可なく好き勝手に動き回るのは、誰にとっても損ばかり。おれたち同様、その“彼”とやらも、とっくに弱みを握られているという事だな」
『その通り』

 嫌な状況である。まるで騙されて入ったブラック企業から抜け出せなくなったような気分だ。尤も、今回は安易に知らない美女についていったおれにも、自業自得のきらいはある。彼女に憎しみを向けても仕方がない。
(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)


85880 YEARS AFTER(5) ◆gry038wOvE :2018/03/09(金) 18:44:46 ID:H/vzgqzw0

 おそらく、おれが考えるに、彼女は少なくともかつての主催――ベリアルの内情に詳しかった人物だろうという事だ。
 ここを知っているという事は、この世界に立ち寄ったのもきっと初めてではないのだろうし、響良牙が本当に八十年生きている前提があるならば、彼女も八十年生きていたとしてまったくおかしくはない。
 たとえば、財団Xなる組織がかつて存在し、民間企業にも関わらずこの超世界規模の支配行為に加担をしていたというが、そこに所属していた人間やその実験によって生まれた存在である可能性も否めない。まともな人間でもなさそうだ。

 まったくのホラ吹きではないのは確かだった。おれたちをただ驚かせて楽しむだけのトリックに仕掛けているとするのなら、彼女はあまりにも力を持ちすぎであったし、おれの中に侵入するまでしなかっただろう。
 彼女の云っている事は真実だろうが、彼女の素性は隠し通されている。彼女に従ってうまく帰還の手段を探るしかあるまい。

「ずっと気になっていた事があります。HARUNAさん……あなたは、何故そのゲートを通れるんですか?」

 おれが頭の中で、口にしてしまおうか悩んでひっこめた言葉を、花華は直情的に差し出した。
 詮索して機嫌を損ねても仕方がないというのに。いくら合理的であれ、人に聞き出しすぎてヒステリックを起こされるパターンが最も厄介なのは、前の職場での教訓だ。そこでトラブルを作り出したのもこういう女だった。
 そのうえ、この女は質問されるのを極度に嫌う偏屈屋だ。事情は訊けないうえ、無理に訊こうとしても話は拗れる。

『質問に答える気はないわ。何度も言った通りよ』
「しかし、あなたを信じられるか、あなたの指示に従えるか……それを決めるには、やっぱりあなたの素性がわからないとどうしようもないです。言っている事だって信じられません。……だって、あまりにも一方的じゃないですか!」
『じゃあ私がこれから素性を告げたとして、そもそもそれは真実だと思う? それだって自在に嘘を告げられるでしょう? 何を言ったって嘘じゃないなんて言いきれない。単に説得力のある言葉を並べるだけに終わるわ。つまり時間の無駄よ。ここでは、目の前で起きる真実だけを信じればいい』
「……!」
『わかってもらえた?』

 まくし立てるような言い逃れの屁理屈だが、それは反論させない圧があった。

「……」

 花華は口惜しそうな顔をして、彼女と話すのを無駄だと悟ったようだった。両者の仲は先ほどから極めて険悪なままであった。
 おれは、花華がどんな瞳をしているのかと視線を下げたが、彼女はすぐに目をそらした。
 HARUNAと話す時、おれの方を見てはいるが、あまりおれの目を見ないようにしていたのだろう。

『――ただ、そうね。ちなみにひとつ言っておくけれど、私はかつての主催陣営とは何の関係もない。彼らの勢力に属していたわけでもなければ、過去の主催者や財団Xの残党でも何でもない。むしろ、彼らと敵対する存在といえるわ。変な邪推だけはされないように言っておくけど』

(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)


85980 YEARS AFTER(5) ◆gry038wOvE :2018/03/09(金) 18:45:09 ID:H/vzgqzw0

「……」

 おれは、城を見るのをやめて、足元の立て札の方を見た。
 そんなおれの目の前には、ある立て札が地面に突き刺さっていて、名前も知らない真っ白な花が添えられている。



『らんまとあかねさんのはか』



 目の前の立て札には、そう書いてあった。つまり、おれは、今、乱馬とあかねさんが眠っている墓の前にいるようだ。
 方向音痴なおれがここに辿り着けたのは、間違いなく天がおれに味方しているという事だった。
 永遠の時間と予知能力まであるというのに、方向音痴ばかりはまったく改善されないのだ。……これは呪われた宿命と言ってもいい。

 これまでも何度もこの場所に向かおうとして、何度も迷った。ひどい時はこの場所に来ようと決めてから辿り着くまで、一ヶ月や二か月かかる事があったくらいだ。
 どうせ、今日もここに辿り着く事はないだろうと、おれは内心で少し思っていたのだが――おれは今日という日には、迷う事なくここに辿り着いていた。

 この狭い島でも、いつも一人で遭難してばかりだったこのおれが……。
 かつて乱馬やつぼみに誘導されながら動いていて、ようやく行きたい場所にいけたこのおれが……。

「――どれだけ前だったかな。ここで、おれはあかねさんと戦い、救えなかった事がある。そして、つぼみとここで二人、泣いた日だ……」

 いまの俺は泣かない。何度流したかしれないが、とうに乾いた。
 ……それに、こうして運命の日に迷う事なくここに辿り着けた。運が良い。涙を流すには向かない日だ。

 おれは戦う――そして、間違いなく勝つ。
 そこまでがおれの予知した未来であり、これは確実な話なんだ。

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86080 YEARS AFTER(5) ◆gry038wOvE :2018/03/09(金) 18:45:50 ID:H/vzgqzw0



【『探偵』/プチ・マレブランデス内】



 おれたちは、気まずい空気のままでマレブランデスの中身を歩いていた。
 部屋はいくつもあり、とにかく中身には不気味な空気ばかりが染みついていた。何しろ、八十年も無人なのにいまだシステムの生きている管制室に加え、妙な趣向の要人の部屋やら化け物向けの異文化的な部屋やらがあって、そこには時折、骸骨と化した死体が放置されているのである。誰か獣にでも荒らされた痕跡も残っていた。

 廃墟の方がまだずっと、恐怖は薄い。
 そこにまだ誰かが残っていそうな雰囲気さえあり、少し震える花華の隣でおれも息を飲みながら歩いていた。もしかするとおれも震えていたかもしれない。
 そんな折、花華が震えた声で言った。

「探偵さん、ここ少し……怖くないですか……?」
「……少しで済むなら立派だ。おれからすれば、ヤクザの事務所に話をつけに行って素っ裸にされた時よりか、ずっと怖いな」
「それを聞くと、探偵さんの経緯も怖いですが……」
「きみはその手の輩を相手取る仕事が怖いらしいが、おれにとってみれば超常的な戦いを強いられるきみの仕事の方が怖いね。きみは慣れていて、今も少し怖い程度で済むかもしれないが、おれの場合は、この状況は超怖いわけだ」
「まったくそうは見えませんけど」
「怖さを押し殺さなきゃ探偵なんてやっていられないさ。怖さをどう超えるか、どう対策して怖さを最低限に抑えるか、それも仕事のうちだよ。ましてや、あの街の駆け込み寺のおれにとっては、頼りのあるところを見せないと顧客も安心してくれまい」

 おれの場合、少女ふたりの手前でビクつくのは嫌なのもあるが、元々顔に出ない性質なのだろう。十分に情けない顔をしているつもりだったが、周囲からみれば全くそんな事はないだころか、厳めしいとさえ思えるらしい。
 そんな状況の中で宝さがしでもさせられているような気分だが、少しすると、目立つ大きなドアがあった。

「なんだこりゃ。HARUNA、この部屋は――?」
『開けてみるといいわよ』

 言われるだけで、教えてくれなかった。
 舌打ちしたいような気持ちでふてくされながらそこを開けると、今度は奇妙なほど暗くて広い場所に辿り着く事になった。

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86180 YEARS AFTER(5) ◆gry038wOvE :2018/03/09(金) 18:46:24 ID:H/vzgqzw0

『――ここは、おそらくかつて殺し合いのオープニングが告げられた場所よ。七十名近くが一気に収容できるような広い場所は、マレブランデスの内部にはここしかなかったわ』
「つまり、数十名の運命を一斉に変えた場所か……」
『ロマンのある言い方をするわね』
「よせ。血なまぐさいロマンは好めない」

 ロマンなどというのは――あまり言いたくはない言葉だが――不謹慎に聞こえた。
 いくら八十年前の出来事であれ、いまはその出来事の渦中にあった少女の曾孫が隣にいる。おれ自身、ロマンチストのつもりはない。現実にここで数十名の運命が纏めて打ち砕かれたのだから、それを言っただけだ。
 とうの花華の顔色は、おれには暗闇で見えなかった。電気のひとつでもあれば良いが、ほとんど暗闇だ。まあ、辛うじてうっすらと何かが見える程度には光があり、真の闇ではないようだった。彼女がただ淡々としているようなのを見ておれは安心した。

 ――ふと、そんな花華がおれに声をかけた。

「探偵さん、あそこ……誰かいます……」

 片腕をゆっくりと上げたのがぼんやりとわかった。花華が指をさしたらしい方を、おれは目を細めて見つめた。
 その先には、気配だけがあった。おれは即座に構えた。
 そこにあるのが――あるいはいるのが、何なのかはわからなかった。
 しかし、前方から物音が立ったのが聞こえた。

「――」

 ……そう、誰かが闇の中で動いている。
 花華が先にそれに気が付いたのは意外だったが、人か獣か、とにかくその闇の中には何か見えない物が声を動いていた。
 こちらに気づいてさえいないのか、敵意も害意も感じる事はない。ただ、その存在が不透明すぎておれは警戒するしかなかった。
 可能性が高いのは、もう一人の“彼”であるか、あるいは、響良牙であるかという事であった。
 そして、そのいずれであっても、おれにとって敵であるのか否かが、即座にはわからなかった。

「――花華、おれの後ろへ」

 おれは、花華を誘導した。
(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)


86280 YEARS AFTER(5) ◆gry038wOvE :2018/03/09(金) 18:46:45 ID:H/vzgqzw0



【響良牙/C-8 花畑】



 おれの予知した未来――そこで鋭い吊り目を輝かせるのは、まぎれもなくあのカイザーベリアルに違いなかった。
 その戦いへの覚悟はある。
 何度だって倒す。何度だってぶつかる。本当にその為だけに今日まで生きてきたというのなら、まだおれにも救いがあるような気がする。
 だが、おれの心に靄を残しているのは、ベリアルの事じゃなかった。

「――」

 そう――もう一人、どこか遠くで生き残っているはずの、つぼみの事だった。
 涼村暁も、左翔太郎も、涼邑零も、血祭ドウコクも、孤門一輝も、蒼乃美希も、佐倉杏子も、高町ヴィヴィオも……生き残っていたヤツは、他の全員がもういないらしい。
 おれが願いを叶えるという事は、つまり、間違いなく……つぼみももうすぐ死んでしまうという事だった。
 おれが置き去りになった後でも、きっと世の中は動き続けていたのだ。
 そんな中で、あいつらは、おれを残して勝手に先に逝って……おれを迷子のままここに残した……。
 外の時間がどういう風に動いていたか知らないが――あとはもう、あいつらの中では彼女にしか会えないという事だった。

「右京……ムース……それに、あかりちゃん……」

 生きているよな……?
 この何十年で、あのババアはくたばっただろうが、お前たちならおれを迎えてくれると信じている。

 そう……おれはベリアルとの決戦に向かう前の日、きみとデートする約束をしたんだったな、あかりちゃん……。
 残念ながら、おれはあの場所へ帰ってくる事ができなかった。
 だから、きみはもう別の人と結ばれて、おれを忘れて別の暮らしをしている事だろうと思う。――きみがどれだけ待ってくれていたかはわからないが、もし戻れたのなら、待たせた時間の分だけ謝りたい。
 きみが生きているのなら、おれは現れて謝ればいいのか、それとももう二度と会わない方がいいのか……それはおれにはわからない。
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86380 YEARS AFTER(5) ◆gry038wOvE :2018/03/09(金) 18:47:04 ID:H/vzgqzw0



「――――ッ!!」



 そんな事を考えた瞬間、強い頭痛がおれを襲った。
 予知能力が発現した時に頭に走る稲妻。――予知に慣れないおれには、その一瞬の痛みと情報は苦痛にさえ感じた。
 それは濁流のようにおれの頭の中を流れ込み、締め付けていく。
 無数の記憶。



(――なんだ!? どうして……こんな……)



 キュアブロッサム。花咲つぼみ。一撃。おれの眼前に拳。
 何か言っている。言葉。怒り。涙。
 空に影。深い闇。雷雨。
 花。
 白いカーテン。真っ白な光。ベッド。老婆。花。誰かの手。涙。
 言葉。優しい。冷たい。光。願いを告げる。水。光。



 ……おれは、この時になって、また未来を見た。
 おれが願いを告げるまでに起こる出来事たちが、パズルのピースを見せられるように、ほんの断片的に頭の中に注がれた。

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86480 YEARS AFTER(5) ◆gry038wOvE :2018/03/09(金) 18:47:24 ID:H/vzgqzw0



【『探偵』/オープニングの広間】



 朝倉リク、と呼ばれた男が目の前にいた。
 オレンジのシャツに、デニム生地のジャケットを着た、童顔の男性。おちゃらけた印象もなければ、真面目すぎるという事もなく、普通の小学生くらいの子供がそのまま体だけ大人になったような印象さえ受ける。
 おれたちは、オープニングの広間に灯りをつけて、そのリクという男を前にしていた。彼はその広間で灯りを探していたらしかった。
 当然ながら、そこに人を運んだり、スポットライトがつけられたりしていたのだから、ここには何らかの形で電気が通っているのが自然だ。彼もこの場所を探検していたというわけである。

『彼がそう、私が呼んだ少年』

 ……正直、もっと頼りがいのある奴を想像していたが、それは桜井花華同様に未熟な印象を覚えさせるタイプだった。
 随分と平均年齢が低いパーティだ。HARUNAがもし、おれより年下ならば、おれが一番最年長という事になる。子供は苦手だと何度も言っている通りだが、そんなおれが面倒見良く彼らに引率しなければならなくなるわけだ。適材適所とは程遠い。
 彼は、おれたちに向けて、恐縮そうに挨拶をした。
 ベリアルの息子などという肩書と共に差し出されたが、普通の人間の形をしている時点でその肩書も疑わしい。そもそもどう見ても日本人じゃないか。

「あの……こんにちは。朝倉リクです」
「ああ……あんたは――ベリアルの息子って本当なのか?」
「えっと、確かに僕は、ウルトラマンベリアルの息子だけど――僕のいた世界はこことは、違う歴史を歩んだみたいで……」

 彼は少しどもった。
 どういう奴なのかわからないが、薄く笑ったままどもっていて、人見知りのような感じを覚えさせた。おれと同じく、コミュ障などと呼ばれるカテゴリの、おれとは別のコミュ障なのかもしれない。
 ……いや、考えてみればおれが威圧的だから驚いたという線もあるか。初対面を相手に過大な態度でマウントを取ろうとしてしまうのはおれの悪い癖だ。
 自分の身長と痩せた顔が少しばかり初見に優しくないのをつい忘れてしまう。
 HARUNAが言った。

『――“彼”は、ベリアルの遺伝子情報を持つ人物として私が見つけ出したわ。彼がいたのは、変身ロワイアルの出来事そのものが認知されていない世界――もっと言えば、ベリアルが別の野望を果たし、別の形で散った世界から私の仲間が呼び寄せたのが、この朝倉リク』
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86580 YEARS AFTER(5) ◆gry038wOvE :2018/03/09(金) 18:47:40 ID:H/vzgqzw0

「……今回の事も僕にとって、関係ない事じゃないと思ったから。誰かが困ってるのも、誰かの存在が消えるのも――それを守れるのが僕たちだけなら、力にはなりたいし、こうして僕たちが動かなきゃ問題は解決しない」
「まあ確かに……こうしてきみが来てくれないとHARUNAもおれも困るだろうが、きみにリターンはないはずだ。バイト料も出ないだろう」
「それは……まあ確かにちょっと困るけど……。あ、でも、それを言ったら、あなただってバイト料は出ないし、無関係でしょう! あなたこそなんで来たんですか!」

 確かにそうだ。返す言葉もない。
 誰が一番関係ないかというと、事故同然でここに来たおれだ。

「――おれも来たくて来たわけじゃないが、それは確かに……一理あると云えるな。理由はそれぞれだ。……悪かった、まあ、きみの言わんとしている事はわかった」

 考えてみれば、いわゆる「頼まれると断れない性格」というのはいくらでもいるし、それが自分にとってリスキーでも引き受けてしまうヤツはそこら中にいる。それを踏まえると、ごく普通の少年にしか見えない彼の方が、頼まれた事情を断らないリスクについて経験が浅く、こうしてここに来るのもわからなくはなかった。
 そうでなくても、HARUNAの勧誘は拒否権がない。退路を断って無理やり協力させる事だって珍しくは無かろう。
 自分にしかできない状況に使命感を覚えるというのもわからなくはない話だ。探偵が誰にでも務まる仕事だったのなら、おれはとっくに飽きていたかもしれない。

 協力できるかはともかく、まあ普通のヤツなのは見ての通りのようだ。
 これが演技だとするのなら相当凄いとしか言えない。

「……で、事情はおおよそ一割ほどわかったが、いずれにしろこうして揃ったからには、作戦を立てて良牙の殲滅をしろという話になるわけだが――これからどうするか考えてあるはずだろう」

 おれは、仲間が全員揃ったところでHARUNAに訊いてみた。
 主催者の息子である朝倉リクに、生還者の子孫である桜井花華、特異点の魔法少女HARUNAに、それから全く関係のないおれ。
 こちらには一応の戦力が二名いるとして、響良牙に勝てる見込みの話というのが不明だ。
 何しろ仲間の力も敵の力もさっぱりわかっていないし、あまりの事前研究不足の中で行き当たりばったりに世界の命運を託されている形になっている。
 このまま「作戦なんてないわよ」「力づくでいくわ」などと、むちゃくちゃな事を言われて外に駆り出されたらどうしようかという不安がおれの胸に湧いた。



『作戦なんてないわよ――こちらの戦力は十分と言っていい。……力づくでいくわ』


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86680 YEARS AFTER(5) ◆gry038wOvE :2018/03/09(金) 18:48:18 ID:H/vzgqzw0



【HARUNA/――これより少し前――】



 ……遂に時は来た。

 八十年の隔絶によって、変わっていった時の流れ。
 あるべき世界オリジナルと、派生した世界セカンド。世界は二つに分かれていた。
 二つの世界は決して交わらず、それぞれ同じ人々から始まり、分岐し、どちらも平穏を大きく崩される事もなく動いていた。

 高町ヴィヴィオが先んじて永眠し、花咲つぼみの命も僅かとなったいま、残る参加者は二人だけ――世界はそんな、誰も知らない危機に瀕しているのだ。
 優勝者の願いによっては、今までバランスの取れていた世界は、いかようにも形を変えてしまう。
 ……勿論、八十年の中で多くの別の出会いを経て子孫を育んできた花咲つぼみが願いを叶えたのなら、彼女は世界の消失など望まない。
 だが、もしその八十年を孤独に過ごした響良牙ならば、かつてそれを口にしたように、世界を消し去る願いを込めるだろう。
 ほんのわずかな時間よりも、その前の長い日常や、その後の長い虚無の方が、彼への影響は大きかったに違いないのだから……。

 そんな危機を知っていた私のソウルジェムは既に、数多の戦いによって、あと僅かで救済というところまで来ていた。
 それまでに彼女には、私の力で――多元世界移動と多元世界誘導を能力とする私の魔法で、響良牙の願いを食い止めてもらわないとならない。

 ……たとえどれだけ憎まれたとしても、最悪の事態の前に、私は桜井花華を救ってみせる。

 もし、このままセカンドがリセットし、元のあるべき世界が――それぞれ孤立した世界が求められていたのなら、セカンドにあったその先の歴史すべては根絶されてしまう事になる。
 私は、すべてが手遅れになる前にその脅威からセカンドを救わなければならない。




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867 ◆gry038wOvE :2018/03/09(金) 18:50:53 ID:H/vzgqzw0
投下終了です。
まったく予定になかったのですが、明日から「劇場版 ウルトラマンジード つなぐぜ! 願い!!」が公開するとの事で、宣伝のために登場させてみました。
元々いないはずの登場人物なので、他と比べるとあんまり話に絡まないかもしれませんがまあ、見られる方はぜひジードの映画もよろしくどうぞ。


868名無しさん :2018/03/09(金) 21:41:16 ID:Bm4fu2iM0
投下乙です!
まさかここで彼が登場するとは……でも確かにべリアルにとってはなくてはならない人物ですからね!
そして良牙との決着が迫るこの物語はどんなエンドマークを迎えるのか……?


869名無しさん :2018/03/22(木) 17:38:20 ID:FE2/s2to0
したらばの死者スレが4年ぶりに動いてたんだな
誰だか分からんが、こちらも投下乙!


870 ◆gry038wOvE :2019/08/06(火) 17:06:19 ID:l9/MeknI0
変身ロワ本スレの皆様、お久しぶりです。

長らくお待たせして大変申し訳ありませんが、今後諸事情によりエピローグの続きを掲載していく事が困難となってしまいました。
いつかは完成させたいと思ってはおりましたが、それが叶うかもわかりません。
仮に完成できるとしても、代筆・共作になったり、かなり後の話になってしまったり、あるいは台本形式などこちらの起こしやすい形になったりするかもしれないと思います。

その為、先んじてプロットのみを別サイトにて公開し、物語の結末をすべて明かす事にいたしました。
おそらく、この結末自体は2014年ごろから想定しており、その後の展開によって細部が決定したプロットであったと思います。

長い間お待たせして、このような形での発表になってしまう事をお詫び申し上げます。
プロットのみの先行公開という形での発表でも構わないという方のみ、お読みください。
よろしくお願いいたします。

当該サイトリンク。
ttps://privatter.net/p/4838230
※パスワードは「henshin」です。


871名無しさん :2019/09/04(水) 02:35:22 ID:mORytF0w0
プロット公開ありがとうございました。
こういう形の公開もパロ小説の落とし方としてはアリなんではないかと思います。
気になってた点も殆ど(ジード以外w)クリアになって、とてもすっきりしました。
(探偵の名前が〇〇〇〇〇、ってのはちょっとやり過ぎな気はしますがw)

おつかれさまでした。ありがとう。


名前: E-mail(省略可)
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7 バーチャルリアリティバトルロワイアル Log.04 (Res:54)All First100 Last50 SubjectList ReLoad 7
1NPC :2019/03/22(金) 22:20:20 ID:c3.OE0YY0
ここは仮想空間を舞台した各種メディア作品キャラが共演する
バトルロワイアルのリレーSS企画スレッドです。

この企画は性質上、版権キャラの残酷描写や死亡描写が登場する可能性があります。
苦手な人は注意してください。


■したらば避難所
ttp://jbbs.shitaraba.net/otaku/15830/

■まとめwiki
ttp://www50.atwiki.jp/virtualrowa/

■過去スレ
企画スレ ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/otaku/13744/1353421131/l50
 Log.01 ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/otaku/14759/1357656664/l50
 Log.02 ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/otaku/14759/1378723509/l50
 Log.03 ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/otaku/14759/1417239643/l50 <前スレ

35ビュンビュン!激走ネットスラム! ◆k7RtnnRnf2 :2019/09/01(日) 14:45:06 ID:j3Zw.u1w0

「ユイ、やれるか!?」
「トラップの探索なら任せてください! どんな条件でも、パパのナビゲートをしてみせます!」
「よし! やっぱり、ユイは自慢の娘だ!」

 俺の胸ポケットにいるユイも、頼もしげに返答している。
 唯一、黒雪にだけは届いていないが、距離の都合からして仕方がない。もちろん、レオを経由して伝えることもできるが、ゴブリンズに情報が漏れる危険もある。
 それに、この作戦はナビゲートになるパートナーが必要となるため、たった一人で黒雪を巻き込めない。だから、マルチナだけを引き離している今こそがチャンスだった。

「よし、作戦スタートだ!」

 ジローさんの掛け声と共に、俺たちは加速した。


     2◆◆


 タイムリミットは確実に迫っている。
 一分一秒を争う中、ゴブリンたちのリーダーに翻弄されてしまい、苛立ちが募る。キリトとユイがゴブリンを撃破したのに、私は何もできていない。
 デスゲーム自体が崩壊の危機にあり、またオーヴァンとフォルテの二人は今もどこかで潜んでいる。ハルユキ君やニコの仇を取るまで、止まるわけには行かないし、無意味に時間を浪費するなど耐え難い。
 だから、バイクのハンドルを強く回して加速しようとするが、その機会を狙うようにエネミーの襲撃に遭う。

『ガアアアアアァァァッ!』

 陸と空からそれぞれ襲いかかってくるが、大した脅威ではなく、一対の刃を振るうことで簡単に両断できる。心意を使うまでもなく、ほんの一瞬だけハンドルから手を離して、攻撃すればエネミーの撃破は造作もない。
 何故なら、このネットスラムに出現するのは低級レベルのエネミーだけで、揺光やミーナが遭遇したほどに危険なエネミーはいない。恐らく、戦闘力を持たないゴールドゴブリンズに被害が出ないように、あえて高レベルのエネミーを出現させていないはずだ。
 だが、いくらエネミーを撃破しようとも、レースの勝敗には何の影響も与えない。

(くっ……このようなエネミーたちに時間を取られるわけにはいかないのに!)

(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)


36ビュンビュン!激走ネットスラム! ◆k7RtnnRnf2 :2019/09/01(日) 14:45:48 ID:j3Zw.u1w0

「ッ!?」
「ゴ、ゴブー!?」

 私とマルチナは同時に驚いて、反射的に振り向く。
 いつの間にか、ネットスラムの大半を飲み込むほどの煙幕が発生していて、対主催生徒会はおろか生き残っているゴブリンズたちを飲み込んでいた。

「これは……まさか、お前たちの仕業か!?」
「いやいやいや、こんなトラップは仕掛けた覚えがないゴブ! もしかして、あんたたちの仕業じゃないでゴブ!?」
「なんだと!?」

 どうやら、これはマルチナにとっても予想外の出来事らしい。
 マルチナはゴブリンズを率いるリーダーであり、自らに与えられた『役割』を果たすためにネットスラムで待機しているゴブリンだ。当然、このフィールドのことも把握しており、仕掛けられたトラップについても知っているはず。だから、この状況で嘘を言うとは考えられない。
 だが、いったい誰の仕業なのか? 驚愕は次第に警戒に代わっていき、動きが取れなくなってしまう。マルチナも同じ状態になっているが、ここで下手に動いたら何が起きるかわからない。
 だから私は、レオ生徒会長に通信を取ろうとするが……

『大丈夫ですよ、黒雪姫さん!』

 そんな私の思考を読み取ったかのように、レオ生徒会長からの連絡が来た。

「生徒会長! いったい、これはどういうことだ!?」
『うーん、今は守秘義務があるので上手くは言えませんが……何の問題もありません! ジローさんたちの見事な連係プレーですよ!』
「ジローさんたちの……?」

 いつもの上機嫌さを崩さないレオ生徒会長を見て、私は気付いた。
 ジローさんが乗るプチグソにはアーチャーも同乗している。アーチャーは不意討ちやトラップの仕込みを得意としており、相手の視界を遮ることも可能だ。つまり、これはゴブリンズではなくアーチャーによる煙幕と考えるべきだ。
 すると、荒ぶりつつあった私の心は落ち着いていく。仲間たちが起こしてくれたハプニングは、私にブレーキをかけただけでなく、事故も未然に防いでいる。


37ビュンビュン!激走ネットスラム! ◆k7RtnnRnf2 :2019/09/01(日) 14:46:29 ID:j3Zw.u1w0

「ゴ、ゴブー!?」
「ゴブブー!?」

 煙幕の中から、ゴブリンたちの悲鳴が聞こえてくる。一方でキリトやユイ、ジローさんやアーチャーは問題がないようだ。
 みんなは今も戦っていることを知り、私の闘志が再び燃え上がる。振り向いた先にいるマルチナからは、僅かながらの動揺が見られた。

「さあ、勝負を再開しようか」
「ゴ、ゴブブブ……!」
「どうした? 私はのろまなバイクさんだそ? それなのに、どうしてそんなにうろたえているんだ?」
「う、うるさいゴブ! アンタたちが不利なことに変わらないゴブよ!」

 そう言い放ちながら、マルチナはプチグソを走らせて逃走する。
 確かに、状況は未だにゴブリンズたちが有利だ。しかし、奴らの余裕は確実に崩れつつあり、ペースも乱れるだろう。
 タイムリミットは2分30秒を切り、このネットスラムにはエネミーが蔓延していることに変わらないが、負けるつもりはなかった。


     3◆◆◆


「アイアン、大丈夫か!?」
「我が主が導きさえすれば、どこまでも走り抜くでガキーン! 例えそれが、罪深き悪鬼を焼き尽くす地獄の業火の中だろうとも!」
「……そんな所には行かないから!」

 煙幕が張られ、周りが見えなくなった中でもアイアンは堂々と走っている。まさに、ファンタジーの世界で活躍する誇り高き騎士のように威風堂々としていた。
 煙で視界が遮られても、アイアンの走りは微塵も衰えたりせず、非情に頼もしく感じる。

「しかしまぁ、よくこんな戦法を思いつくもんだ。野球選手って奴らはみんなこうなのか?」
「俺が戦ってきた奴らは、どいつもこいつも一筋縄じゃいかなかったんだ! だから、こっちも工夫が必要だろ? それにアーチャーだって、煙の中でも大丈夫って言ってたからさ」
「……やっぱり、俺は随分と買いかぶられたな」
(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)


38ビュンビュン!激走ネットスラム! ◆k7RtnnRnf2 :2019/09/01(日) 14:47:08 ID:j3Zw.u1w0

「それで、どこを進めばいいんだ?」
「はいはい! 右にはトラップ、左にはエネミーがいた……だから、思い切って直進だ!」
「了解! アイアン、頼むぞ!」
「任せるでガキーン!」

 アーチャーのナビを支えにしながら、アイアンを走らせる。
 煙で前が見えないけど、こっちにはアーチャーの目とアイアンの足があるから、決して心配することはなかった。そのままアーチャーの指示を頼りに、アイアンを左右に走らせると、俺の目の前に金色のゴブリンが現れる。

「ゴ、ゴブー!?」

 驚愕するゴブリンだが、俺は微塵の躊躇もせずに体当たりを仕掛けて、プチグソごと吹き飛ばした。煙の中に消えていくが、俺のメニューには『下っ端 ステハニー』と表記されていたので、撃退に成功したはず。
 やはり、この作戦は確実な効果があった。相手が大量のトラップを仕掛けていたのだから、俺たちだって相応の工夫をしても罰は当たらない。

(おうおう、やるじゃねえか『オレ』!)

 達成感と同時に『オレ』の声が聞こえてくる。

(こんな無茶苦茶な作戦を聞いた時には『オレ』の正気を疑ったけどよ……やっぱり狂ってやがったか! でも、狂ってなきゃこんなイカれたレースに勝てるわけないよなぁ?)
(お前……こんな時に何を言ってるんだよ! 俺たちは今、レース中なんだぞ!?)
(まぁまぁ、『オレ』はお前を素直に褒めてるんだ! お前は自分を何の力もないと卑下したけどよぉ……やっぱり、ここぞという時の判断力はすげえよなぁ!
 それでいて、みんなからは信頼されている……流石は『オレ』だな! そして、『オレ』は『オレ』の中にいる)
(…………俺をからかって、心を乱そうったってそうはいかないぞ!)
(からかう? やれやれ、『オレ』はどうにも信用されていないねぇ……
 んなわけあるかよ。ただ、これだけは言いたかっただけだ……お前は『オレ』で、『オレ』はお前でもある……俺たちは運命共同体だ。
 せいぜい、レースも頑張れよ)

 そして、『オレ』の言葉は聞こえなくなる。
 流石に長話は無意味と考えたのだろうが、俺の気持ちが乱れてしまう。あいつは俺を褒めていると言ったが、どこまでが本当なのかわからない。

(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)


39ビュンビュン!激走ネットスラム! ◆k7RtnnRnf2 :2019/09/01(日) 14:47:51 ID:j3Zw.u1w0

「あの姫さんもそうだけどよ……あんたの顔を見ているとな、言えない何かを抱えているような気がするんだよ。自分一人で解決しようとするのは勝手だが、きちんと周りを見てくれよな」
「そ、そんなことはない! それよりも、今は残りのゴブリンを捕まえることが先決だろ!?」
「そりゃそうだけどねぇ……」
「道はこっちであってるのか!?」
「ああ。ここから少し左から、ゴブリンの声が聞こえてきた……あいつらのうちの誰かがいるはずだ」
「よし、なら行くぞ!」

 アーチャーからの問いかけをごまかすように、俺はアイアンを走らせた。
 俺の中にもう一人の『オレ』がいて、俺のことをごまかそうとしている……そんな話をみんなにどう伝えればいいのか。また、この状況下で俺と『オレ』の問題に余力を回すことなどできない。
 だからこそ、一刻も早くすべてを終わらせたいし、そのためにもプチグソレースに勝つ必要がある。

「ここはどこでゴブ!? 前が全然見えないゴブー!?」

 決意と共にアイアンを走らせている最中、濃煙の中から狼狽するようなゴブリンの声が聞こえてきた。
 その声を頼りにアイアンを走らせると、すぐにプチグソに乗るゴブリンが見つかったので、アイアンの重装甲で体当たりをする。

「ゴブァ!?」

 痛々しい悲鳴が聞こえて、ほんの少しだけ良心がうずくけれど、気にせずに走る。『早耳のヂャン』の名前がメニューに表示されたので、3体目のゴブリン捕獲に成功した。
 これで残りはあと二組になる。タイムリミットは1分40秒となっていて、まだ十分に余裕があることを確信した瞬間……どこからともなく、爆発音が響いてきた。

「何だ!?」
「ガキーン!」

 その轟音に驚愕して、俺は反射的にアイアンを止めてしまう。
 すると、アーチャーによって仕掛けられた煙幕が晴れてしまった。轟音が響く中、ネットスラムの大地がめらめらと燃え盛っている。

「おいおい……まさか、トラップが爆発したから俺の煙幕が吹き飛んだのか!?」

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40ビュンビュン!激走ネットスラム! ◆k7RtnnRnf2 :2019/09/01(日) 14:48:27 ID:j3Zw.u1w0
 辺りを見渡すと、黒雪姫とリーダーのゴブリンであるマルチナの姿が遠くに見えた。そして、もう一組のゴブリンとプチグソもいる。

「ご、ゴブ……? なんだ、大口を叩いておきながら、結局仲間を爆発させたでゴブー!」
「そ、そんな……!」

 ゴブリンの嘲笑に俺は愕然とする。
 キリトとユイちゃんの姿が見られない。まさか、俺のせいで二人はゴブリンたちの罠にはまってしまい、そのまま命を奪われてしまったのか? だとしたら、二人を殺したのは俺になる。
 俺の体は大きく震えていくが……

「ゴーブ! ゴーブ! ゴーブ! タイムリミットはあとわずかだけど、これで勝負は決まったでゴブー!」
「……ああ、勝負は決まった。お前の負けだ!」

 だけど、俺の絶望を吹き飛ばしてくれる頼もしい声が、上空より聞こえてきた。
 
「ゴブゥ!?」

 嘲笑から一変、驚愕するゴブリンには振り向かず、上を見上げてみる。満天の星空を背にしながら、翼を生やして急降下するキリトの姿が目に飛び込んできた。
 髪型や服装が変わっているが、その胸ポケットには笑顔のユイちゃんが収まっているので、彼はキリトで間違いない。
 驚愕で硬直しているであろうゴブリンを目がけて滑空し、そのままプチグソもろともゴブリンを吹き飛ばした。

「ゴブウウウウウウウウ!?」

 無残な悲鳴を発しながら、4組目のゴブリンも消滅していく。
 一方、キリトは自らの乗り物をオブジェクト化させて、バイクに乗る形でネットスラムに帰還した。

「『早寝のアルベルト』か……これで、残るはリーダーだけでいいんだよな、ユイ!」
「はい、残り時間は一分ですが充分に間に合います!」
「そうか! なら、今から黒雪を助けに行くか!」

 先程の爆発など関係なしに、キリトとユイちゃんは力強い笑みを向け合っている。
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41ビュンビュン!激走ネットスラム! ◆k7RtnnRnf2 :2019/09/01(日) 14:50:19 ID:j3Zw.u1w0
「キリトにユイちゃん! 無事だったのか!?」
「ああ、おかげさまでな! ジローさんとアーチャーのおかげで敵を撹乱できたけど、もしかしたらエネミーが自分から罠に突っ込んで、巻き添えを食らうかもしれなかった。
 だから、俺はALOアバターに切り替えて空を飛び、空中からゴブリンを捕まえたのさ!
 案の定、ゴブリンはエネミーの自爆で油断していたからな」
「な、なるほど……」
「バイクから降りたら試合放棄になるけど、プレイヤーはレース中に空を飛んではいけないなんてルールはないからな! 着地する直前に、バイクに乗ってやった……そうすれば、バイクから降りたことにはならないだろ?
 俺たちは、飛び上がったんだ!」
「……なんて屁理屈だ!」

 あの煙幕の中で、キリトは飛行能力に特化したALOアバターに変わり、空に飛んでいた。
 俺が見ていたのはエネミーの爆発であり、キリトの作戦だった。エネミーが地雷を踏み、煙幕を吹き飛ばしてくれればゴブリンが捕まえやすくなる。また空を飛ぶ場面が目撃されなかったことで、リタイアしたように偽ることもできる。
 もちろん、成功するかはわからない危うい賭けだが、そもそも俺のアイディアすらも危険極まりなかった。危険な計画を重ねて、大きなリスクを覚悟したからこそ、リターンが得られたのだろう。

「それじゃ、姫様を助けに行くとしますか。といっても、俺たちがつく頃には終わりそうだけどな」

 アーチャーの言葉に頷きながら、俺たちは走る。
 残された時間は40秒を切っており、このプチグソレースの決着は近かった。


     4◆◆◆◆


 ただ、マルチナを追跡している。
 どれだけエネミーが襲いかかろうとも、確実に撃破して、前を進んでいた。
 元より、スピード自体はプチグソよりもバイクが勝っているため、距離は確実に縮んでいる。

「ゴブー!? ま、まさかアタシだけになるとはゴブ……」

 みんながゴブリンたちを捕まえてくれたおかげで、マルチナの士気もまた下がりつつあった。

(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)


42ビュンビュン!激走ネットスラム! ◆k7RtnnRnf2 :2019/09/01(日) 14:51:12 ID:j3Zw.u1w0


      †


「ヤッター! ヤッタでゴブー! あの真っ黒お姫様をバイクごと吹き飛ばしてやったでゴブ~!」

 目の前で燃え盛る炎の壁を前にして、マルチナは高笑いしていた。
 ゴールドゴブリンズはネットスラムに仕掛けられたトラップの位置を把握しているため、敵を誘い込むことが可能だ。方向転換ができない所までに引き付けて、プチグソを跳躍させた。本来の『The World』には存在しない仕様だが、GMによって追加されている。
 対するにバイクは加速することで方向転換が困難となり、自分からトラップに突入する形になった。単純だが、効果はある戦法だろう。

「ゴブゴブ~! タイムリミットは10秒……この距離だったら、あいつらはアタシを捕まえられないゴブ! このプチグソレース、アタシたちの勝ちでゴブよ~!」

 キリトたちからは大きく離れており、彼らが全速力を出そうとも間に合わない。エネミーたちやトラップの影響もあり、間に合わないだろう。
 自らの勝利に酔いしれているのか、マルチナは大笑いしていた。このまま時間だけが経過すれば、ゴブリンたちの勝利に終わるだろう。

「……果たして、それはどうだろうな?」
「ゴブッ!?」

 しかし、ゴブリンズの勝利を許さない冷たい声が発せられたことで、マルチナは振り向く。
 マルチナが振り向いた先では、ブラック・ロータスがバイクに乗ったまま顕在していた。夢や幻などではなく、正真正銘の本人だ。

「あ、アンタは……! どういうことでゴブ!?」
「お前が私を罠にはめようとしていたのは見え見えだ。スペックで劣るバイクに、わざわざ実力だけで逃げようとは思えない。だから私はお前の後をわざと追いかけて、爆発の寸前に高く跳躍したのさ……親友の力を使ってな」
「し、親友の力……!?」

 淡々と語るブラック・ロータスの背中には強化外装・ゲイルスラスターが装着されていた。
 ブラック・ロータスにとって長年の親友であり、ネガ・ネビュラスの副官でもあるスカイ・レイカーが扱っていたゲイルスラスターを着装すれば、圧倒的な推進力で飛行することが可能だ。
 先程、キリトとユイがアルベルトを捕獲した場面から、ブラック・ロータスは新しい発想を得ていた。揺光のストレージから一時的に借りて、地面が爆発する直前に高く跳躍することでダメージを避けている。そのまま、空中でストレージを操作して蒸気バイク・狗王を一時的にしまい、地面に着地する頃にオブジェクト化させた。
 マルチナはロータスが爆発に巻き込まれる場面を直接見ていないため、大きく油断させることができている。加えて、大きく広がる爆炎によって、プチグソの移動範囲は制限された。
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43宿命の刻 ◆k7RtnnRnf2 :2019/09/01(日) 14:52:01 ID:j3Zw.u1w0


     5◆◆◆◆◆


 そうして、俺たちはゴブリンズを相手にギリギリの勝利を納めた。
 勝利と同時に、ネットスラムに跋扈していた大量のエネミーは消滅し、トラップも起動しなくなる。みんなで捕まえたゴブリンたちは、敗北を認めたのか頷いていた。

「ゴ、ゴブ……また負けたでゴブ~! 悔しいが、あんた達の走りのテクと機転の良さは見事だったゴブよ」

 マルチナからは先程までの覇気は微塵も感じられない。もう、俺たちにとっての脅威にはならないはずだ。
 そして、撃破数に応じてランキングも決まる。直接撃破した俺とジローさん、そして黒雪にゴブリン捕獲のカウントが加えられ、ナビゲーターを勤めていたユイやアーチャーには加算されていない。
 俺とジローさんが同率一位で、黒雪が二位になる。ユイには何も与えられないことだけが不満だが、文句を言っても仕方がない。
 
「約束通り、あんた達にはアイテムを渡すゴブ……勝者になったあんた達への褒美ゴブよ。
 しかし! 例え、何度敗れようとも……あたしたちのプライドは折れてないでゴブ! 再び来るのであれば、ゴールド・ゴブリンズは応えるでゴブよ!
 その時まで、あんたたちには敗北することなど許さないでゴブ!」

 その叫びを最後に、マルチナたちゴールド・ゴブリンズはネットスラムから去っていく。卑怯なトラップは仕掛けたけど、勝者に対する敬意は忘れていなかったから、元々のゲームでは悪い奴らではないのかもしれない。
 もっとも、レースのリターンマッチに付き合える余裕はないけど……

「皆さん、お疲れ様です」

 そして、俺たちの働きをねぎらってくれるのはユイだった。

「ああ。あいつらのトラップには苦労したけど、どうにか勝てたな……みんな、ありがとう。
 特にジローさんのアイディアがあったから、逆転ができた」
「……キリト、ごめんよ。俺が無謀なことを言ったせいで、みんなを危険な目に遭わせちゃって」
「何を言ってるんだ! 一度にゴブリンを3体も捕まえられたのは、ジローさんとアーチャーがいたからこそだ!
 俺だって、ユイがいたからあいつらをぶっ飛ばすことができたし、この通りピンピンしてる。だから、ジローさんを責める理由なんてないさ!」
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44宿命の刻 ◆k7RtnnRnf2 :2019/09/01(日) 14:52:28 ID:j3Zw.u1w0

「……さて、果たして何がゲットできたのやら」

 俺はストレージを操作しながら、このイベントで得られたアイテムを探す。
 ここまで苦労したからには、相応の対価があるはずだ。この殺し合いの鍵を握るとまではいかなくても、何か大きな効果を秘めたアイテムが支給されてもおかしくない。
 微かな期待と共に指を動かしていくが、ストレージに書かれた名前を見て、俺の指はすぐに止まってしまった。

「……何……!?」

 口から出てきた声は震えていて、自分の目を疑っている。
 瞼をこすり、再び凝視するけど俺の前に表示された名前は微塵も変わらない。そのまま、オブジェクト化を選ぶと、それは俺の手中で実体化された。
 かつて、アインクラッドに囚われた俺が守りたいと思った少女……サチが俺のために残してくれた、あのメッセージ録音クリスタルだ。

「キリト……? それは、いったいなんだ?」
「サチの、クリスタル……」
「えっ?」
「サチが、俺のために残してくれたクリスタルだ……俺のためのメッセージが録音された、あのクリスタルだ……!」

 その瞬間、ジローさんだけでなく、周りにいるみんなが絶句するけど、今の俺に返答する余裕などない。
 クリスタルの形と、放たれる淡い輝きには見覚えがある。このクリスタルの中に、かつての俺を救ってくれたサチの想いが凝縮されていた。ここでクリスタルに触れれば、サチの歌声が再生されて、そして俺が思い出せないサチの最後の言葉を聞くことができるだろう。

 しかし、クリスタルのメッセージを聞くことができない。
 この指が動かなかった。サチを守れず、遠い過去の世界に置いて来てしまった俺に、今更サチの言葉を聞く資格があるとは思えなかった。

――キリト、それでお前は何を選ぶ?――

 不意に、AIDAによって生み出された過去の世界で聞いた、オーヴァンからの問いかけが脳裏に蘇る。

――何時か私も、貴方の未来に追いつけるかな――

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45宿命の刻 ◆k7RtnnRnf2 :2019/09/01(日) 14:52:42 ID:j3Zw.u1w0

「……さて、果たして何がゲットできたのやら」

 俺はストレージを操作しながら、このイベントで得られたアイテムを探す。
 ここまで苦労したからには、相応の対価があるはずだ。この殺し合いの鍵を握るとまではいかなくても、何か大きな効果を秘めたアイテムが支給されてもおかしくない。
 微かな期待と共に指を動かしていくが、ストレージに書かれた名前を見て、俺の指はすぐに止まってしまった。

「……何……!?」

 口から出てきた声は震えていて、自分の目を疑っている。
 瞼をこすり、再び凝視するけど俺の前に表示された名前は微塵も変わらない。そのまま、オブジェクト化を選ぶと、それは俺の手中で実体化された。
 かつて、アインクラッドに囚われた俺が守りたいと思った少女……サチが俺のために残してくれた、あのメッセージ録音クリスタルだ。

「キリト……? それは、いったいなんだ?」
「サチの、クリスタル……」
「えっ?」
「サチが、俺のために残してくれたクリスタルだ……俺のためのメッセージが録音された、あのクリスタルだ……!」

 その瞬間、ジローさんだけでなく、周りにいるみんなが絶句するけど、今の俺に返答する余裕などない。
 クリスタルの形と、放たれる淡い輝きには見覚えがある。このクリスタルの中に、かつての俺を救ってくれたサチの想いが凝縮されていた。ここでクリスタルに触れれば、サチの歌声が再生されて、そして俺が思い出せないサチの最後の言葉を聞くことができるだろう。

 しかし、クリスタルのメッセージを聞くことができない。
 この指が動かなかった。サチを守れず、遠い過去の世界に置いて来てしまった俺に、今更サチの言葉を聞く資格があるとは思えなかった。

――キリト、それでお前は何を選ぶ?――

 不意に、AIDAによって生み出された過去の世界で聞いた、オーヴァンからの問いかけが脳裏に蘇る。

――何時か私も、貴方の未来に追いつけるかな――

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46宿命の刻 ◆k7RtnnRnf2 :2019/09/01(日) 14:54:08 ID:j3Zw.u1w0
 俺を呼ぶ叫び声によって、沈みかけた意識が強制的に覚醒した。
 この声を忘れるわけがない。このデスゲームで二度も激突した宿敵であり、雌雄を決することを互いに臨んだ相手だ。奴の声を聞いたことで、俺は反射的にSAOアバターに切り替えながら、クリスタルをポケットにしまう。
 振り返ると、やはり奴の姿が目に飛び込んできた。俺と同じように、黒を基調としたカラーリングの死神……フォルテの姿が。

「お前は……フォルテ!」

 その名を叫びながら、俺は双剣を構えた。
 


      †


「なるほど、こんな所にいたとはね」

 フォルテがキリトたちと遭遇する場面を、少し離れた場面で視認している男がいる。
 その名をオーヴァン。彼もまた、遅れてネットスラムに到着して、キリトたちを発見した。フォルテとの協力を榊より指示されたが、フォルテにその意思が感じられないため、単独行動を取る羽目になる。
 もっとも、オーヴァンとしてはそれで構わない。自分たちの目的はユイの確保であり、キリトたちはあくまで障害物に過ぎず、フォルテは自ら排除を引き受けようとしている。あとは、隙を見てユイを捕えるだけだ。

「彼らの意識は、皆フォルテに向いている。今のフォルテなら、キリトを含めた3人を上手く抑えてくれるだろう……」

 キリトだけでなく、他の三人もフォルテを睨みつけている。全員、死神とは深い因縁で繋がっているはずだが、オーヴァンは特に興味を示さない。
 一応、フォルテも榊からユイの確保を命じられてはいるものの、戦いの衝動でキリトごとユイをデリートする危険もある。その前に、まずはユイを捕える方法を考えなければいけない。
 すべては”真実”を知るため。それぞれの因縁が絡み合った戦いが訪れるのを、オーヴァンは待ち望んでいた。

「さあ、宿命の刻が訪れた。ここが正念場となるだろう」


47宿命の刻 ◆k7RtnnRnf2 :2019/09/01(日) 14:54:55 ID:j3Zw.u1w0

【A-10/ウラインターネット・ネットスラム/一日目・真夜中】

【Bチーム:ネットスラム攻略組】


【ブラック・ロータス@アクセル・ワールド】
[ステータス]:HP70%/デュエルアバター 、令呪一画、徐々に芽生えつつある憎しみ、、蒸気バイク・狗王に乗っている
[装備]:なし
[アイテム]:基本支給品一式、不明支給品1~3、{エリアワード『絶望の』×2、『選ばれし』×2 、noitnetni.cyl_1-2、エリアワード『虚無』、noitnetni.cyl_3 }@.hack//、{インビンシブル(大破)、パイル・ドライバー、サフラン・ハート、サフラン・ヘルム、サフラン・ガントレット、サフラン・アーマー、サフラン・ブーツ、ゲイル・スラスター}@アクセル・ワールド、破邪刀@Fate/EXTRA、死のタロット@.hack//G.U.、ヴォーパルの剣@Fate/EXTRA、アンダーシャツ@ロックマンエグゼ3、蒸気バイク・狗王@.hack//G.U. 、不明アイテム×1
[ポイント]:0ポイント/0kill(+1)
[思考]
基本:バトルロワイアルには乗らない。
0:目の前のフォルテに警戒。
1:ゲームをクリアする。
2:ハルユキ君やニコの仇を取る為にも、キリト君やハセヲ君と共にオーヴァンを打倒する。
3:どんな手段を使おうとも、オーヴァンや榊たちを倒してみせる。
[サーヴァント]:アーチャー(ロビンフッド)
[ステータス]:ダメージ(中)、魔力消費(中) 、ジローと共にクソアイアンに乗っている
[備考]
※時期は少なくとも9巻より後。


【ジロー@パワプロクンポケット12】
[ステータス]:HP100%、リアルアバター、アーチャー(ロビンフッド)と共にクソアイアンに乗っている
[装備]:DG-0@.hack//G.U.(4/4、一丁のみ)
[アイテム]:基本支給品一式、ピースメーカー@アクセル・ワールド、非ニ染マル翼@.hack//G.U.、治癒の雨×2@.hack//G.U. 、プチグソの笛@.hack// 、不明支給品0~1(本人確認済み) 、不明アイテム×1
[ポイント]:0ポイント/1kill
[思考]
基本:殺し合いには乗らない。
(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)


48宿命の刻 ◆k7RtnnRnf2 :2019/09/01(日) 14:55:18 ID:j3Zw.u1w0

【キリト@ソードアート・オンライン】
[ステータス]:HP65%、MP90%(+50)、疲労(大、SAOアバター
[装備]:{虚空ノ幻、虚空ノ影、蒸気式征闘衣}@.hack//G.U.、小悪魔のベルト@Fate/EXTRA、{ダークリパルサー、ユウキの剣、死銃の刺剣、エリュシデータ}@ソードアート・オンライン 、ナイトロッカーに乗っている
[アイテム]:折れた青薔薇の剣@ソードアート・オンライン、黄泉返りの薬×1@.hack//G.U.、桜の特製弁当@Fate/EXTRA、ナイト・ロッカー@アクセル・ワールド、不明支給品0~1個(水系武器なし) 、プリズム@ロックマンエグゼ3、サチのクリスタル@ソードアート・オンライン、基本支給品一式
[ポイント]:0ポイント/0kill(+1)
[思考・状況]
基本:みんなの為にも戦い、そしてデスゲームを止める。
0:今はフォルテと戦う。
1:ユイのことを……絶対に守る。
2:ハセヲやロータスと共にオーヴァンと戦う。
[備考]
※参戦時期は、《アンダーワールド》で目覚める直前です。
※使用アバターに応じてスキル・アビリティ等の使用が制限されています。使用するためには該当アバターへ変更してください。
SAOアバター>ソードスキル(無属性)及びユニークスキル《二刀流》が使用可能。
ALOアバター>ソードスキル(有属性)及び魔法スキル、妖精の翅による飛行能力が使用可能。
GGOアバター>《着弾予測円(バレット・サークル)》及び《弾道予測線(バレット・ライン)》が視認可能。
※MPはALOアバターの時のみ表示されます(装備による上昇分を除く)。またMPの消費及び回復効果も、表示されている状態でのみ有効です。


【ユイ@ソードアート・オンライン】
[ステータス]:HP100%、MP60/70、『痛み』に対する恐怖、『死』の処理に対する葛藤/通常アバター、サチ/ヘレンに対する複雑な想い、オーヴァンやフォルテへの憎しみ/ピクシー、キリトの胸ポケットの中
[装備]:空気撃ち/三の太刀@Fate/EXTRA
[アイテム]:セグメント3@.hack//、第二相の碑文@.hack//G.U.、桜の特製弁当@Fate/EXTRA、基本支給品一式
[ポイント]:0ポイント/0kill
[思考]
基本:パパとママ(キリトとアスナ)の元へ帰る。
0:目の前のフォルテに警戒。
1:ゲームをクリアする。
2:『痛み』は怖いけど、逃げたくない。
(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)


49宿命の刻 ◆k7RtnnRnf2 :2019/09/01(日) 14:55:55 ID:j3Zw.u1w0

【フォルテGX・レボリューション@ロックマンエグゼ3(?)】
[ステータス]:HP???%、MP???%(HP及びMP閲覧不可)、PP100%、激しい憤怒、心意覚醒、憑神覚醒
[AIDA]<Gospel>(第七相の碑文を完全に取り込んでいます)
[装備]:ジ・インフィニティ@アクセル・ワールド、{ゆらめきの虹鱗鎧、ゆらめきの虹鱗}@.hack//G.U.、空気撃ち/二の太刀@Fate/EXTRA
[アイテム]:{ダッシュコンドル、フルカスタム}@ロックマンエグゼ3、完治の水×2@.hack//、黄泉返りの薬×2@.hack//G.U、SG550(残弾24/30)@ソードアート・オンライン、{マガジン×4、ロープ}@現実、不明支給品0~4個(内0~2個が武器以外)、参加者名簿、基本支給品一式×2
[ポイント]:1120ポイント/7kill(+2)
[思考・状況]
基本:全てを破壊する。生身の人間がいるならそちらを優先して破壊する。
0:キリトたちとの決着をつける。
1:仲間との絆を力とするキリトを倒し、今度こそ己が力を証明する。
2:すべてをデリートする。
3:このデスゲームで新たな“力”を手に入れる。
4:ゲームに勝ち残り、最後にはオーヴァンや榊たちを破壊する。
5:オラクルが警告した“災い”とやらも破壊する。
6:ネットスラムに辿り着いたら、一応はユイの身柄も確保する。
[備考]
※参戦時期はプロトに取り込まれる前。
※『第七相の碑文』の覚醒及び『進化の可能性』の影響により、フォルテGXへと変革しました。
 またそれに伴い獲得アビリティが統合・最適化され、以下の変化が発生しました。
〇『進化の可能性』の影響を受け、『救世主の力』をベースに心意技を習得しました。
 心意技として使用可能な攻撃はエグゼ4以降のフォルテを参考にしています。
〇AIDA<????>がAIDA<Gospel>へと進化しました。ただし、元となったAIDAの自我及び意識は残っていません。
 また第七相の碑文はAIDA<Gospel>に完全に吸収されています。
〇碑文の覚醒に伴いデータドレインを習得し、さらにゲットアビリティプログラムと統合されました。
 これによりフォルテのデータドレインは、通常のデータドレインと比べ強力なものとなっています。
〇オーラや未来予測など、その他のアビリティがどう変化したかは、後の書き手にお任せします。
※オラクルを吸収し、預言の力を獲得しました。未来予測にどんな影響を与えるかは後の書き手にお任せします。
※オラクルが警告した“災い”の姿を予言しましたが、現段階では断片のみしか見えていません。今後、どうなるかは後の書き手にお任せします。
※オーヴァンから『忘刻の都 マク・アヌ』にて得た"情報"を聞きましたが、それほど重要視していません。
(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)


50 ◆k7RtnnRnf2 :2019/09/01(日) 14:56:43 ID:j3Zw.u1w0
以上で投下終了です。
ご意見などがあればよろしくお願いします。


51 ◆k7RtnnRnf2 :2019/09/01(日) 20:14:04 ID:j3Zw.u1w0
失礼します。
ブラック・ロータス及びキリトのエネミー撃破分のポイント加算部分で修正を
ブラック・ロータスは358ポイント、キリトは200ポイントで収録の際は修正させていただきます。


52名無しさん :2019/09/04(水) 15:30:12 ID:DuU9wJuQ0
投下乙です
ついにキリトとフォルテが激突しますか
ユイもオーヴァンに狙われている状況で、超強化されたフォルテの力に、キリトたちはどこまで立ち向かえるんでしょう


53 ◆k7RtnnRnf2 :2019/09/13(金) 21:09:07 ID:NrAGbHEo0
感想ありがとうございます。
自作の『宿命の刻』を読み直したら、状態表の部分でキリトたちがまだバイクまたはプチグソに乗ったままになっていたため、該当箇所を修正させていただきます。


54名無しさん :2019/09/15(日) 08:29:59 ID:Vmfmk/Xw0
月報の時期となりましたので集計します。
140話(+ 2) 15/55 (- 0) 27.3


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8 オリロワアース (Res:492)All First100 Last50 SubjectList ReLoad 8
1名無しさん :2015/05/06(水) 16:45:35 ID:pYFZnHTQ0
ここは、パロロワテスト板にてキャラメイクが行われた、
様々な世界(アース)から集められたオリジナルキャラクターによるバトルロワイアル企画です。
キャラの死亡、流血等人によっては嫌悪を抱かれる内容を含みます。閲覧の際はご注意ください。

まとめwiki
ttp://www9.atwiki.jp/origin2015/

したらば
ttp://jbbs.shitaraba.net/otaku/17154/

前スレ(企画スレ)
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/otaku/13744/1428238404/

・参加者
参加者はキャラメイクされた150名近い候補キャラクターの中から
書き手枠によって選ばれた50名となります。

また、候補キャラクターの詳細については以下のページでご確認ください。

オリロワアースwiki-キャラクタープロファイリング
ttp://www9.atwiki.jp/origin2015/pages/12.html

企画スレよりキャラメイク部分抜粋
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/otaku/13744/1428238404/109-294



地図
ttp://www9.atwiki.jp/origin2015/pages/67.html

473 ◆aFyiCU5AH6 :2017/05/28(日) 03:02:42 ID:MLe/DFvQ0
【F-1/町/1日目/朝】

【巴竜人@アースH】
[状態]:健康
[服装]:グレーのジャケット
[装備]:なし
[道具]:基本支給品一式、ランダム支給品1~3
[思考]
基本:殺し合いを破綻させ、主催者を倒す。
1:次の現場を探す。
2:自身の身体の異変をなんとかしたい。
3:クレアに出会った場合には―
4:青龍、白虎、ライリーに警戒
[備考]
※首輪の制限により、長時間変身すると体が制御不能になります。

【道神朱雀@アースG】
[状態]:健康、白虎の人格
[服装]:学生服
[装備]:なし
[道具]:基本支給品、ランダム支給品1~3
[思考]
基本:殺し合いを止めさせる。
1:竜人とともに付近を捜索する。
2:他人格に警戒、特に青竜。
(青竜)
基本:自分以外を皆殺しにし、殺し合いに優勝する
(玄武)
基本:若者の行く末を見守る
(白虎)
(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)


474 ◆aFyiCU5AH6 :2017/05/28(日) 03:03:01 ID:MLe/DFvQ0
投下終了します


475 ◆aFyiCU5AH6 :2017/05/28(日) 11:45:33 ID:MLe/DFvQ0
タイトルは「人でなし達の宴」で


476名無しさん :2017/05/28(日) 14:20:38 ID:TRjQxWJg0
まさか投下がくるとは


477名無しさん :2017/05/30(火) 01:26:40 ID:an5ZT6JY0
投下乙です
ライリー思ったより扱いやすい……のか?
青竜という爆弾抱えてるし、ライリーとも一瞬即発だし、巴は今後も大変そうですねえ


478名無しさん :2017/06/03(土) 11:46:30 ID:QFVzEDBM0
投下乙


479 ◆MYPVpX9yeE :2019/07/10(水) 15:46:35 ID:mPts0UwU0
真白
東光一
投下します


480同盟破棄 ◆MYPVpX9yeE :2019/07/10(水) 15:47:52 ID:mPts0UwU0
「銃を使う気は、なさそうですね」

光一の一挙一動を観察していた真白は、彼が殺し合いの場に向かない人物であることを瞬時に悟った。
軍人空手の型を取りながら、「君を無力化する」と言いのけた光一。それは殺意がないという何よりの証拠だ。
対して自分は生き残る為ならば容赦なく目の前の男を斬り伏せる覚悟がある。これは圧倒的なアドバンテージだと言っても差し支えないだろう。
一つ懸念があるとするならば、先程見せ付けられた不思議な力だ。クレアが連れ去った少女といい、超常的な能力を有する参加者が多いということになる。
しかし真白自体はアースEZの世界でこれまで生き延びてきた実力者とはいえ、ただの無能力者。まともにやり合うにはあまりにも分が悪い。

(ゾンビ能力以外にも何か隠している可能性も考慮するべきでしょうか……?)

再び真白ソードを大振り。
またしても光一はなんとか躱した。とはいえそれが精一杯なのか、それとも本当に無力化しようとしているのか、反撃はしてこない。
本来ならば実力行使で無力化するのが当然であるが、相手は幼い少女。それが原因で光一もイマイチ攻勢に出ることを躊躇して、防戦一方になっている。

2回の攻撃で光一のそういう心情を読み取った真白は、彼のことを甘いと思った。同時に、格好の獲物だとも。
ある程度の実力者なら避けられる前提の動作―――大振りの一筋を光一は見事に躱してのけた。しかしただそれだけ。
どれほどの実力があろうと、その心に他人を殺す覚悟が、殺意がなければ殺し合いでは何の意味もなさない。実力者が自分より弱く、されど殺意が充満している者に呆気なく殺されるなんて、よくあることだ。

「俺の目的は、君を殺すことじゃないからね」
「……甘いですね。ゾンビだからって慢心しているのでしょうか」

再度真白ソードの大振り。
いい加減慣れてきたのか、光一の動作が先までよりもスムーズになっている。

「無理しなくてい―――ぐはっ!?」

光一が言葉を言い終えるより先に、鳩尾に鋭い蹴りが放たれた。
真白はソードがなければ本領発揮出来ないが、だからといって真白ソードに完全依存した戦法は行わない。
時にはこうして肉体を使った攻撃も織り交ぜるし、泥臭い戦い方にも嫌悪感は一切ない。全ては、生き延びるために。


481同盟破棄 ◆MYPVpX9yeE :2019/07/10(水) 15:49:04 ID:mPts0UwU0

あまりもの激痛に体勢を崩した光一の上空へ華奢な身体が舞ったかと思えば、直後に彼の頭を鷲掴みにして地面へ叩きつける。
それと同時に真白ソードを振り下ろせば、それは寸分の狂いもなく彼の心臓を射止める―――予定ではあるが、あえてそこは外す。左肩を刺し、引き抜く。華麗に地面へ着地。

(ここですぐに殺しても良かったのですが……やっぱりクレアさんのことが懸念ですね)

今回ダシにされただけなら、それでも良い。
だが相手は裏切りのクレア。警戒しておくに越したことはないし、何より自分が「クレアは裏切ったのではないか?」と疑問を感じた。そして真白の直感は割とよく当たる。
この幼い身で、裏切りや騙し討ちが当然の世界を生きてきたのだ。そういう本能には人一倍優れているという自負はある。

(今の私ではあの人に勝てません。きっとひとたまりもなく、殺されてしまうことでしょう)

彼我の戦力差は理解している。だからこそ今は頭を絞り、対抗策を練らなければならない。
予想以上に早い裏切りではあると思うが、それでも想定していなかったわけではない。いずれ裏切られるのは確実だとすら考えていた。

「そこで相談……いえ、交渉です。私と組みませんか?」
「こ、これだけの仕打ちをしてどういうことかな……」
「説明を求めるのはもっともですね。ただ私としてはあなたに殺し合いを実感してほしかったです」
「殺し合いを……?」

真白の言葉に驚愕を隠せない光一だが、彼女の瞳を見る限りそれが嘘だとも思えない。

「ここであなたを殺してすぐに逃げ出すことも考えました。ですが、万が一クレアさんと対峙する場面があった時、きっと私単独で対処することは出来ないじゃないですか。
 残念なことに私にはあなたのような特別な力はありません。そしてクレアさんに勝てないことは、本能で察していました」
「なるほど。でも俺は殺し合いには賛同できない」
「それでも構いませんよ。ただし私を襲ってきた相手は容赦なく殺してくださいね、それが条件です」
「……呑めないな。さっきも言った通り、俺は君を無力化するつもりだった」

そこまで聞いても。真白の無表情は変わらない。普通何らかのリアクションをするべきなのだろうが、想定内の返答すぎて特にリアクションを取る必要性が感じられない。

(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)


482同盟破棄 ◆MYPVpX9yeE :2019/07/10(水) 15:50:27 ID:mPts0UwU0

「私の名前は真白です。あなたはなんて呼べば良いのでしょうか」
「東光一。光一でいいよ」

よろしく――とは言いづらかった。
何故なら先程まで自分を殺しに掛かってきた相手だ。流石の光一もそう簡単に心を許せない。
しかし少女がこんな性格になってしまったのも、何らかの原因があるはずだ。性格を正す為にも、同行するのは悪くないかもしれない。

「わかりました。では今すぐここから逃げましょう、光一さん。きっともうすぐ、クレアさんが戻ってくるはずです」
「和花は……」
「多分もう殺されているか、最悪―――『裏切り』の犠牲になっています」
「裏切りの犠牲?どういうこ――――うぉ!?」

光一が疑問を口にし終える前に、そんなことを無視して真白は彼の裾を掴みながら強引に連れ去った。
裏切りの犠牲とは、ただの勘のようなものだが……裏切りのクレアなんて名乗る相手が、そう簡単に殺して終わり、とも考えづらい。
恐らく何らかの手を仕込んでいる。それが何かはわからないが、拷問とかならば良いが……例えば自分の支配下にならないか、だとか。アースEZにもその手の輩はよくいた。
だから今は潔く逃げる。同盟を破棄して、一目散に逃げる。あの魔法少女と組まれたら、自分達ではとてもではないが太刀打ちできないのだから。

【C-2/公園/1日目/早朝】

【真白@アースEZ】
[状態]:健康
[服装]:私服、汚れているが、それがそこはかとなくえろい
[装備]:真白ソード
[道具]:基本支給品一式、ランダムアイテム1~3
[思考]
基本:最終的には優勝する
1:クレアが戻ってくる前に逃げる
2:ひとまずは光一と組み、彼が死ぬまで優勝狙いはやめる。出来れば他にも戦力がほしい
3:ただし最終的にはやっぱり優勝狙い。もし他の脱出法が見つかれば……?
(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)


483 ◆MYPVpX9yeE :2019/07/10(水) 15:51:17 ID:mPts0UwU0
投下終了です


484名無しさん :2019/08/12(月) 20:43:11 ID:fuCt1l7c0
約2年ぶりの投下…!乙です
何気に裏切るより先に裏切られたクレア不憫


485名無しさん :2019/08/25(日) 18:53:46 ID:B0Mrd/rY0
投下乙です

真白ちゃんも中々策士。一筋縄じゃいきませんね。
奇しくもチームシャッフルの形となりましたが、これは吉と出るか、凶と出るか。
また光一は真白とどう接していくのか。
今後の展開が楽しみです


486 ◆MYPVpX9yeE :2019/10/21(月) 13:24:02 ID:ydEk7mzA0
谷山京子
スライムちゃん
東雲駆
片桐花子
投下します


487片桐花子の災難 ◆MYPVpX9yeE :2019/10/21(月) 13:24:46 ID:ydEk7mzA0
「はぁ……はぁ……。ちょっと疲れてきたね……」

みなさんどうもこんにちは?こんばんわ?おはようございます?どの挨拶が正解なのかわからないけど、谷山京子です!
ボクは今、さっき立ち去った華ちゃんをスライムちゃんと一緒に追いかけてます!
と言ってもあの子意外と早くて、なかなか追いつけないけどね……。そもそもボクが傷心してちょっと遅かったのもあるけどあまりそこは責めないで(泣)

そりゃボクは男性器が付いてるけど、乙女心くらいあるから……あんなところを見られてどう声を掛けたらいいのかわからないというのが本音です。
でもスライムちゃんは持ち前のポジティブさで「とりあえず追いかけまショウ!」とボクの手を引っ張って走らせました。
だから今こうして華ちゃんを追いかけてるんだけど……本当にどうやって謝ればいいんだろうね!もう絶望しかない気がするんですけど!

「キョーコさんはさっきの人と知り合いなんデスカ?」

一方のスライムちゃんはさすがモンむすなだけあって、全く息切れもせずにそう質問してきた。
知り合いっていうか初恋の人なんですけどー!なんて言えないよね、うん。スライムちゃん罪悪感を覚えちゃうだろうし。
よし、ここは冷静に落ち着こう。華ちゃんにドン引きされたのはすっごく、すっごく!悲しいけどスライムちゃんは何も悪くないからね!

「うん、クラスメイトの子だよ」
「そうなんデスね。でもどうして逃げたんでショウ?」

うーん……。スライムちゃんってすごく純粋みたいで、さっきのボク達の行為が世間的にアレだっていうことを理解してないみたい。
たぶんあの行為もマナを補充して主催に反逆したいっていう純粋な気持ちからなんだろうなぁ……っていうのがわかるからほんとに責めらんない!
つい出来心で華ちゃんで――しちゃったからきっと罰が当たっただけなんだ。スライムちゃんは何も悪くないんだ。

それにしても今後もマナの補充でナニを刺激されるのは困るなぁ。
少しくらいそこらへんの常識を教えたほうがいいのかな? でもボク女子だからそういう話するのちょっと恥ずかしいっ!
いやそりゃ性欲が強いことは認めるよ? でもボクだって女子だからね? 性欲強い女子も普通にいるからね、男子諸君!

……うん、それにしてもこんなところで恥じらってる場合じゃないんだけど。
だってこれから似たようなことがあったらすごく困るからね。そりゃマナが補充されるのは頼もしいけど、ボク達が不審者扱いされて狙われるとかありそうで嫌だ。
というか何より恥ずかしいよね。普通にやってること露出プレイだもん、そりゃ逃げるよね、うん。
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488片桐花子の災難 ◆MYPVpX9yeE :2019/10/21(月) 13:25:44 ID:ydEk7mzA0


♂ ♀ ♂ ♀ ♂ ♀ ♂ ♀


「フラウ・ザ・リッパー……? ああ。あの片桐花子か……」

片桐花子は学校でちょっとした有名人だ。
フラウ・ザ・リッパーという謎の二つ名を自称する痛々しい高校生は、学校でも少し浮いた存在である。
もっとも彼女が何も特異性がないことは、駆も理解しておりあまり警戒する必要はない。

そもそも本当にジャック・ザ・リッパーの子孫であるならもっとこう、オーラのようなものがあっていいはずだ。
何より持ってるナイフが金属製ではなくプラスチックのものだというのだから、彼女は厨二病を脱しきれなかったアレな人としか言いようがない。

「知ってるんですか?」

普段ならフラウ・ザ・リッパーとして年上にもタメ口を聞くことがある花子だが、どういうわけか駆には敬語になってしまう。
一度素で返事をしてしまったというのが大きいのだろうか?

「もちろんだ。意外とキミは有名だよ。……普段とキャラが違うようだが、殺し合いに対する疲れからか?」
「そうですね……。殺し合いっていう実感はないですけどある意味疲れました……」

「ん?」

殺し合いという実感はない?
死体や殺戮現場を見たであろう人物が言うには、程遠い言葉だ。

「……どういうことだ? サイコパスの谷山京子が誰かを殺戮した現場を、見たわけじゃないのか……!?」
「ち、違います!」

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489片桐花子の災難 ◆MYPVpX9yeE :2019/10/21(月) 13:27:21 ID:ydEk7mzA0

え?まさか華ちゃんがフラウ・ザ・リッパーだなんて、そんなわけないよね?

「……この子の悪い癖だ、気にしないでくれ」
「かっこいい名前デスね」

男の人とスライムちゃんは焦るボクとは対照的に呑気にしてる。
ああ、そうか。違う世界から来たなら、フラウ・ザ・リッパーのことを知らないんだ……!

「みんな、逃げて!」

スライムちゃんと男の人の手を取って、急いで走り出す。
でも男の人は予想外に力があって、なかなか引っ張れない。このままだと殺されるのに、どうして……!?

「フラウ・ザ・リッパーは殺人鬼の名前です!ボク達と一緒に逃げましょう!」
「……何?」

男の人がフラウ・ザ・リッパーをちらりと見た。
対するフラウ・ザ・リッパー「え?え?」と戸惑ってるように見えるけど、何かの演技?
それとも華ちゃんがフラウ・ザ・リッパーというのはただの冗談? でも殺し合いの場でそんな不謹慎な冗談を言うかな?
というよりもこの華ちゃん、ボクが知ってる華ちゃんとは何か違うように感じられる。ただのそっくりさん?
いやでもさっき肩斬華って名乗ってたし……うーん、よくわかんないけど逃げないと。それともデイパックから何かを出して戦う?銃もまともに使えないのに?

「ワタシが戦いマス、キョーコさん!」
「……待ってくれ、そもそも彼女の名前は片桐花子だ。肩斬華じゃない」

「え?」

どういうことなの?
やっぱりそっくりさん?
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490片桐花子の災難 ◆MYPVpX9yeE :2019/10/21(月) 13:28:16 ID:ydEk7mzA0

「花子。これでわかったと思うが、フラウ・ザ・リッパーごっこはもうやめた方がいいかな。ここでは余計な誤解を生むだけだよ」
「はい……」

少し寂しそうな花子ちゃんの声。
フラウ・ザ・リッパーごっこをしていた時の花子ちゃんは、すごく楽しそうだった。きっとそういうのが好きなんだろうなぁ……。
でもフラウ・ザ・リッパーはボク達の世界だと殺人鬼だから、気軽に名乗っていたら絶対に誤解される。だからそれを禁じるのは、仕方ないことなんだけど……ちょっと可哀想かなぁ。

「それにしてもフラウ・ザ・リッパーか……警戒する相手が増えたな」
「そうデスね。ワタシも注意しマス」

駆さんとスライムちゃんが気を引き締める。
スライムちゃんが戦えるのはわかるけど、駆さんも戦えるのかな? なんだかボクや花子ちゃんみたいな、ただの一般人とは違うような気がする。

「さて……それじゃあ情報交換をしてもいいかな。この殺し合い、色々と変則的すぎて出来る限り情報の共有はしておいた方が良さそうだ」
「ワタシはいいデスよ」
「ボクも賛成。このまま一緒に行動してもいいんじゃないかな? 花子ちゃんは?」
「私もいいよ……」

こうしてボク達の情報交換は、始まろうとしていた。

【D-3/草原/1日目/早朝】
【谷山京子@アースP(パラレル)】
[状態]:健康
[服装]:パジャマ
[装備]:なし
[道具]:基本支給品一式、ランダム支給品1~3
[思考]
基本:主催絶対許さない絶対にだ
1:東雲駆、片桐花子と情報交換をする
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491 ◆MYPVpX9yeE :2019/10/21(月) 13:28:42 ID:ydEk7mzA0
投下終了です


492名無しさん :2019/11/13(水) 23:07:50 ID:/8uk.7oA0
おお、久しぶりに投下来てた。
乙です。
誤解も解けて割と大所帯になったけどどうなるかな。


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9 第二次二次キャラ聖杯戦争 part4 (Res:97)All First100 Last50 SubjectList ReLoad 9
1名無しさん :2019/01/06(日) 16:25:18 ID:w3v7G4MM0

ここは様々な作品のキャラクターをマスター及びサーヴァントとして聖杯戦争に参加させるリレー小説企画です。
本編には殺人、流血、暴力、性的表現といった過激な描写や鬱展開が含まれています。閲覧の際は十分にご注意ください。

まとめwiki
ttp://www63.atwiki.jp/2jiseihaisennsou2nd/

したらば
ttp://jbbs.shitaraba.net/otaku/16771/

前スレ
ttps://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/otaku/14759/1420916017/


【参加者名簿】

No.01:言峰綺礼@Fate/zero&セイバー:オルステッド@LIVE A LIVE
No.02:真玉橋孝一@健全ロボ ダイミダラー&セイバー:神裂火織@とある魔術の禁書目録
No.03:聖白蓮@東方Project&セイバー:勇者ロト@DRAGON QUESTⅢ~そして伝説へ~
No.04:シャア・アズナブル@機動戦士ガンダム 逆襲のシャア&アーチャー:雷@艦これ~艦隊これくしょん
No.05:東風谷早苗@東方Project&アーチャー:アシタカ@もののけ姫
No.06:シオン・エルトナム・アトラシア@MELTY BLOOD&アーチャー:ジョセフ・ジョースター@ジョジョの奇妙な冒険
No.07:ジョンス・リー@エアマスター&アーチャー:アーカード@HELLSING
No.08:衛宮切嗣@Fate/zero&アーチャー:エミヤシロウ@Fate/stay night
No.09:アレクサンド・アンデルセン@HELLSING&ランサー:ヴラド三世@Fate/apocrypha
No.10:岸波白野@Fate/extra CCC&ランサー:エリザベート・バートリー@Fate/extra CCC
No.11:遠坂凛@Fate/zero&ランサー:クー・フーリン@Fate/stay night
No.12:ミカサ・アッカーマン@進撃の巨人&ランサー:セルベリア・ブレス@戦場のヴァルキュリア
No.13:寒河江春紀@悪魔のリドル&ランサー:佐倉杏子@魔法少女まどか☆マギカ
No.14:ホシノ・ルリ@劇場版 機動戦艦ナデシコ-The prince of darkness-&ライダー:キリコ・キュービィー@装甲騎兵ボトムズ
No.15:本多・正純@境界線上のホライゾン&ライダー:少佐@HELLSING
No.16:狭間偉出夫@真・女神転生if...&ライダー:鏡子@戦闘破壊学園ダンゲロス
No.17:暁美ほむら@魔法少女まどか☆マギカ&キャスター:暁美ほむら(叛逆の物語)@漫画版魔法少女まどか☆マギカ-叛逆の物語-
No.18:間桐桜@Fate/stay night&キャスター:シアン・シンジョーネ@パワプロクンポケット12
No.19:ケイネス・エルメロイ・アーチボルト@Fate/zero&キャスター:ヴォルデモート@ハリーポッターシリーズ
No.20:足立透@ペルソナ4&キャスター:大魔王バーン@ダイの大冒険
No.21:野原しんのすけ@クレヨンしんちゃん&アサシン:ニンジャスレイヤー@ニンジャスレイヤー
No.22:宮内れんげ@のんのんびより&アサシン:ベルク・カッツェ@ガッチャマンクラウズ
No.23:ジナコ・カリギリ@Fate/extra CCC&アサシン:ゴルゴ13@ゴルゴ13
No.24:電人HAL@魔人探偵脳噛ネウロ&アサシン:甲賀弦之介@バジリスク~甲賀忍法帖~
No.25:武智乙哉@悪魔のリドル&アサシン:吉良吉影@ジョジョの奇妙な冒険
No.26:美遊・エーデルフェルト@Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ&バーサーカー:黒崎一護@BLEACH
No.27:ウェイバー・ベルベット@Fate/zero&バーサーカー:デッドプール@X-MEN
No.28:テンカワ・アキト@劇場版 機動戦艦ナデシコ-The prince of darkness-&バーサーカー:ガッツ@ベルセルク

78名無しさん :2019/06/18(火) 15:30:18 ID:Ow5OhIXw0
いつの間にか新作が!投下乙です!
神の如き魔神皇、英霊だろうと寄せ付けない絶対的存在であるという自信に満ち溢れていたのだが
まさかの内に秘めた、過去に捨て去ったはずの感情に否応なく向き合わされて破滅の道に向かうとは
それはまるでインド異聞帯の王のように、完璧な超越者が自身の不完全性を認識して敗れたのだと、今ではそんな風に思う

ちょっとメタい話だが、特殊でピーキーなコンビの脱落で一つ楽しみが減ってしまったものの
逆にロワ企画を進めづらそうな設定が消えた事で今後の聖杯戦争がどうなるのかが楽しみです


79名無しさん :2019/06/19(水) 22:07:39 ID:YR3mmkAM0
何で読み手如きがデカい顔で企画云々をほざいてるんだ


80 ◆/D9m1nBjFU :2019/06/22(土) 06:51:28 ID:qhlV.xww0
ゲリラですが投下します


81発覚 ◆/D9m1nBjFU :2019/06/22(土) 06:53:02 ID:qhlV.xww0


―――全くもって情けないことに。



―――俺という人間はこうなる事態を毛ほども想像していなかったらしい。





  ◆   ◆   ◆




チクタクチクタク、と時計が秒針を刻む音が聞こえてくる。
朝陽が昇りはじめ、誰もが今日の仕事の、学生であれば登校の準備をしはじめてもおかしくない時間帯だ。
もっともテンカワ・アキトにとってはそういった喧騒は指名手配となった今もそれ以前も関係のないことだった。
NPC時代は食堂を休業にしていたし、犯罪者として追われる身となった今は言うまでもない。

そしてこれからは過去の思い出に浸るようなこともない。
そのために方舟におけるアキトの過去の象徴とも言える少女、東風谷早苗を殺す。
そうして初めて己は失うもののない一匹の修羅として聖杯戦争を勝ち抜く資格を得る。言わば通過儀礼だ。

アキトを保護している同盟者、HALの情報網を通じて早苗の居場所は既に掴んでいる。
コンディションには些かの不安もあるが、テロリストであるアキトは常に万全の態勢でのみ臨めるほど戦争というものが甘くないことを知っている。
武装。もとよりヤクザの事務所から盗んできた銃があったがここにきてHALから予想外の武器の供給があった。
サブマシンガン・MAC10にアサルトライフル・AK47がそれぞれ予備弾倉つきで一丁ずつ、それに手榴弾が三つ。配下と思われるNPCを介して届けられていた。
(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)


82発覚 ◆/D9m1nBjFU :2019/06/22(土) 06:53:48 ID:qhlV.xww0

……が、HALにはこの状況を打破する用意があるのだという。
しかしそのためには今少し時間がかかるらしく、故にアキトはこの家の家主が使っているパソコンを通してHALとメールで会話することになっていた。


『何の用だ?走狗になる気はないと言ったはずだが?』
『そう構える必要はない。君の邪魔をするつもりもね。
今のうちに同盟者として情報交換をしておきたいと思ったまでだ』


情報交換。確かに同盟を結んだはいいがそういったことはまだしていない。
確かに期せずして待ちに徹するしかない時間が生じた以上情報交換に使うのも一つの手ではあるか。
もっともHALをどこまで信用するかという問題は付随するが。


『良いだろう、付き合ってやる。
俺が見たマスターとサーヴァントの特徴を送るから少し待て』


覚えている限りの参加者たちの情報をまとめてHALに送信する。
奴の飼い犬同然の立場である現状、慣れていることとはいえ思うこともある。
とはいえ既に隠れ家に情報、武器を提供されている以上こちらも情報程度は送らなければ同盟の体裁を保てない。
当然アンデルセンや早苗の情報も送ってある。こうなった以上彼らとの同盟など消えたも同然だからだ。


『キレイなるマスターとそのサーヴァント、セイバーは厄介ではあるがサーヴァント間の相性で優位に立てるのならば彼らの相手は君に頼みたい。
私はキレイを君に近付けないよう最大限バックアップさせてもらう』


最初に遭遇した主従、キレイとセイバー。
(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)


83発覚 ◆/D9m1nBjFU :2019/06/22(土) 06:55:16 ID:qhlV.xww0


『所在が分からない以上詰めるべきは他の部分だ。
君は彼女について探知能力を持っていると言ったが、私はこの可能性は低いと見ている』
『何故だ?』
『あくまで君が齎した情報を基にした判断だが、ただ君の位置を探ったにしては行動が的確すぎる。
君の不在の隙を突いて天河食堂に侵入し、恐らくは内部を物色して身分証を探し出し、そこにあることを知っていたかのように君が置いていったステッキとカードを奪い返した。
君の銃撃を敢えて誘ったかのような行動も然り。彼女は君が銃器を補充し残弾が十分にあることを予め知っていたのではないか?』
『つまり美遊と別れてからの俺の行動が全て筒抜けになっていたとでも?』
『可能性の一つとしては考慮しておくべきだろう。
恐らく彼女は魔術側の人間。どのような手管を使うか推し量ることは難しい。
だがそれを差し引いても彼女の行動には不可解な点がある』


不可解な点、とは何か。アキトには咄嗟に思いつかなかった。
考えているうちにHALから矢継ぎ早に新たなメールが届いた。


『最初は堂々と正攻法で戦いを挑み、敗れた後は徹底した搦め手で君を社会的に抹殺しようとした。
私はこの心理的な動きに違和感を覚えた』
『それほど不自然なのか?正面から戦って負けたから戦略を切り替えただけだろう』
『年齢の割に切り替えが上手すぎる。それに君の不在の間にステッキとカードを取り戻していたのならもう一度決戦を挑む手もあったはずだ。
実際に彼女は全力を投じれば最低でも銃で武装した君とも渡り合えるだけの力を持っていたにも関わらず策の完遂にのみ専念した。
思考様式が別人のそれに切り替わったかのような印象を受ける。あるいは何者かの指示を受けたか』
『彼女が他のマスターの指示を受けて行動したということか?』
『いや、その可能性は低い。サーヴァントが離れた状況下で他のマスターと接触していたなら殺されている可能性の方が高い。
私が憂慮するのは美遊・エーデルフェルトが方舟外部との通信手段を持っている可能性だ』


果たしてそんなことが可能なのか、アキトとしては首を傾げざるを得ない。
(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)


84発覚 ◆/D9m1nBjFU :2019/06/22(土) 06:56:03 ID:qhlV.xww0

現在キッチン・タムラのオーナーシェフに聞き込みを行っている刑事も聞き込みに動員された者の一人だった。
事件発生の報せを受け、何故痛むのか心当たりのない後頭部をさすりながら現場にやって来ていた。

小学生女児に性的暴行を働いたと見られ、さらに拳銃を持って逃走している凶悪犯は近所では好青年として通っていたようだった。
とはいえ検挙された犯罪者が普段は良い人として通っている事例など刑事はこれまで何件も見てきているのだが。
しかし気になるのがこのタムラのシェフを含めた複数の人間からテンカワ・アキトが五感に障害を負って通院していたという証言があることだ。
まだ病院に裏は取れていないが、事実だとすればそんな人間がどうやって女児誘拐に加え銃器を手に入れさらに今なお警察の捜査から逃げ果せているのだ?

「そういえば…昨日の夕方に警察の服を着た銀髪の綺麗な子が春紀ちゃんたちと一緒にうちに来ましたね。
他にも春紀ちゃんより少し年下っぽい中学生ぐらいの赤毛の女の子や怖そうなお兄さん、小学校低学年くらいの小さい子も一緒だったかなあ……。
それで、料理を作ってたんで直接見たわけじゃありませんが、その子の声でテンカワさんについて春紀ちゃんに尋ねてたのを覚えてますよ。
ああ、春紀ちゃんっていうのは近所に住んでる子のことなんですけどね」
(ホシノ警視か……事件の前からテンカワをマークしてたってことか?流石だな)

店主の証言をNPCらしい大雑把さで解釈しながら刑事は次の聞き込み先へ向かった。
裁定者サイドの意識操作もあってホシノ・ルリは顔に見合わず現場主義、気まぐれに事件を追っては立ち去る、文字通りの妖精警視と専らの評判であった。



数件の聞き込みを終えて刑事は一息ついていた。
もっとも休憩する暇などないので本当に一息ついただけなのだが。
やはりテンカワ・アキトについては近隣住民の中では概ね「真面目な好青年で、妻を亡くして身体に障害を負っている」という評価だったようだ。
また直接関係はない話だが天河食堂にほど近い位置にある喫茶店の店主からホシノ・ルリらしき人物が薄紫色の頭髪の幼女と共に20時半から約三時間滞在していたという証言があった。
その幼女について刑事には一つ思い当たる節があった。
恐らくルリが警察署の方に調査を依頼していたという身元不明の子どもだろう。
署や近場の交番に預けなかったことが気にならないでもなかったが、まあ他の人員の誰よりも年齢の近いルリの方が接しやすかったということだろう。
NPCらしく、さして気に留めず仕事を続けようとしていた刑事のところへテンションの低い別の刑事が現れた。

「悪い堂島さん、遅くなった」
(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)


85発覚 ◆/D9m1nBjFU :2019/06/22(土) 06:56:50 ID:qhlV.xww0

堂島は考える。
美遊・エーデルフェルトに発砲し現場から逃走したのは目撃情報やテンカワ・アキトが一人暮らしであることを踏まえればほぼ確実にアキトで間違いない。
しかしそこに至るまでには共犯者の存在があったように思えてならない。
警察学校での訓練を潜り抜けたはずの警察官数名が殺傷されたことも含めると共犯者は意外な大物かもしれない。

「警視はここまで予期して予め店の前に張り込んでたのかもな」
「ん?警視が何だって?」
「?…藤村組の連中を見つけたのも警視の指示なんじゃないのか?」
「いや、この件に関して警視からは何の指示も受けてないが……どうしてそんなことを?」
「………何だって?」



同僚の発言によって、流れが変わった。
ホシノ・ルリ警視は事件が起こる可能性を予期して天河食堂近辺に張り込んでいたのではないのか?
藤村組事務所からの銃の窃盗と事件に使われた事実をルリが今も把握していないとすれば、彼女の輝かしい経歴に似合わぬ失態だ。
……もしや彼女の行動には何か違う意図や理由があったとでもいうのだろうか?

「……笹塚、お前さっきまで署にいたんだよな?
警視か誰かが例の身元不明の少女を預けに来なかったか?もしくは親御さんが見つかったとか」
「いや、そんな話は全く。……そういえば樋口のやつがそのことでぼやいてたな。
調べさせるだけ調べさせておいて一言も進展の報告がないのはいくら階級が高いからってどうなんだーとか」
「何だと!?」

ルリからは件の身元不明の少女について、堂島たち現場の刑事たちに何の報告もない。
そもそも彼女が夜も遅い時間帯に件の少女と共に喫茶店にいたということ自体アキトが起こした事件の聞き込みで偶然わかったことだ。
やむを得ない事情があって一時的に一緒にいたのだとばかり思っていたが、日を跨いでも署や交番に預けず両親が見つかったかどうかの報告さえないとなれば話は変わってくる。
警察機構に属する人間の取る行動としては、NPCといえど流せないほどに不審だった。

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86発覚 ◆/D9m1nBjFU :2019/06/22(土) 06:57:34 ID:qhlV.xww0



「少なくとも警視に俺たちに何かを隠したいって意図があったのは間違いなさそうだ。
これだけの独断行動があって報告がない以上、故意でないってことはない」
「……おい笹塚、お前自分が何言ってるのかわかってんのか?」

煙草を燻らせながら不穏な言葉を放つ笹塚を堂島が窘める。
確かに気持ちはわかる。多くの捜査情報を隠蔽し、年端もいかない少女を危険が予測される場所に連れ回すなどルリには不審な行動が多すぎる。
だがそれでも彼女はこちら側の、警察組織の一員だ。身内を疑うような発言はさすがに聞き逃せない。
堂島に睨まれた笹塚はと言うと、普段通りの気怠げな顔のままだった。

「堂島さんこそわかってるはずだ。
確かに彼女はいくつもの事件を解決に導いた天才なんだろう。
その実績を疑うわけじゃないが……逆に言えば俺たちは彼女についてその輝かしい経歴しか知らないってことだ。
昔からここで一緒にやってきた仲間ってわけじゃない」

笹塚の反論に堂島は咄嗟に言葉を紡げない。
確かにそうなのだ。自分たちが知るホシノ・ルリ警視とは経歴に載っていることが全てだ。
その人となりについて確信を持って述べられることなど何一つとしてない。

「加えて昨日警視が着任したのとタイミングを同じくして事件に次ぐ事件ときた。
もちろんその全てに彼女が関与しているなんて馬鹿なことは考えちゃいないが、少なくとも昨日の時点で彼女は現場から上がった情報の全てを知り得る立場にいた。
その上で様々な指示を飛ばし、自分は不都合な情報を隠蔽しようとした。まずこれは事実だろ?」

これだけ怪しい情報が上がれば少なからずルリへの見方も変わる。
彼女の下に現場からのあらゆる情報が集まるということは、その気になれば都合の良いように指示を送ることも可能だったとも言える。
無論そんな証拠はどこにもない。だが実際にルリが一部の情報を隠蔽していたことがわかった以上可能性の一つとして疑わないわけにはいかない。
疑うことこそが刑事の仕事であり本分だからだ。

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87発覚 ◆/D9m1nBjFU :2019/06/22(土) 06:58:20 ID:qhlV.xww0

……堂島としてはあまり考えたくないことだが、ルリは警視の階級にあるエリートとはいえ年齢的にはまだまだ多感な年頃の未成年の少女だ。
この町に赴任する前にアキトに誑かされた可能性さえ事ここに至っては完全には否定しきれない。
洋館炎上の件にしても、第一発見者がルリというのは何とも怪しいものだ。
この町を襲う一連の事件の数々と何の関係もない幽霊屋敷に何の用があったというのか。火事ということは何らかの物的証拠の隠蔽を試みたのではないか?

「身内を疑うなんてやってられんが、こうなると昨日の警視の足取りを徹底的に洗う必要があるな」
「捜査本部に報告しないとな。銃を持ってるテンカワの追跡ももちろん大事だが内側に犯人に通じてる人間がいるかもしれないんじゃ捜査が立ち行かない。
幸いと言っちゃ失礼だが警視はここじゃ外様で明確な支持基盤はない。上の方の政治とやらで疑惑を握り潰すなんて可能性は低いだろ」




  ◆   ◆   ◆




こうして「警視の妖精」と呼ばれたホシノ・ルリは一転、一部警察NPCの間で疑惑の人となった。
裁定者サイドによるNPCへの意識操作があったにも関わらず何故こうも急に事態が変化したのか。
その要因を大雑把に、一言で言ってしまえば「間が悪かった」のだ。


刑事たちが疑念を抱いたようにホシノ・ルリが宮内れんげを連れたまま行動し続けたことは確かに警察の一員として問題があった。
普通の役職(ロール)を割り当てられたマスターであれば問題ない行為であっても、警察の制服を着ている以上その人間の行動には普通以上の規範が求められる。
とはいえ本来ならルリとれんげの行動の足跡は警察NPCに露見しないはずだった。
そんなことがあったとしてもせいぜい断片的な情報が上がる程度で、「信憑性に欠ける」の一言とともに切り捨てられ埋もれていくはずだった。
そうはならなかった原因はルリの行動に起因するものではなく、ある不幸な偶然にあった。

ルリがれんげを伴って孤児院に出向いてから少し経った頃、ルリがマークしていた天河食堂で事件が起こった。
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88発覚 ◆/D9m1nBjFU :2019/06/22(土) 06:59:13 ID:qhlV.xww0

またも思い出す。
テンカワ・アキトが口にしていた「もう一人の自分」なる存在。
あの魔神皇ももう一人の彼に出くわし、恐らくは戦闘行為を含めた過程を経て電脳死を遂げたのだろうか。
もう一人の魔神皇などという存在があったのであれば、彼ほどのマスターが斃れるのも無理からぬ話ではあるが。
しかし、もしそうであれば。HALのような例外存在でない限りマスターが禍津冬木市に踏み入れば「もう一人の自分」とやらが出現するということになるのか?
データの不足した仮説に過ぎないが、機会があれば他のマスターを禍津冬木市に誘い込み経過を観察するすべきかもしれない。

「………いや」

と、そこまで考えたところでHALは一度ここまでの思考を凍結することにした。
どうあれ魔神皇と性技のライダーは脱落した。であれば彼らについて長々と考え時間を費やすのは得策ではない。
今は生きている強敵たちへの対処こそを第一とするべき時だ。

「アサシン、ホシノ・ルリの地盤を切り崩す目途が立った。
戻ってきて早々すまないが新たな仕事を頼むことになるだろう」

そう言ってHALはB-9で捜査をしていた刑事たちがルリに疑念を抱いたことを語った。
何故それをHALが知っているのか?問うまでもない。天河食堂周辺の聞き込みに当たっていた刑事たちの中にHALの配下がいたからだ。



「―――つまり、ホシノ・ルリはマスターとしての活動に傾倒しすぎた。
その結果として日常における立ち回りに隙が生じた、ということだ」

警察NPCの動向を一通り弦之介へ説明し強敵ホシノ・ルリをそう評した。
聖杯戦争である以上現実逃避し自らの役割(ロール)にのみ没頭するのは論外だが、さりとて日常を度外視しすぎても綻びが生じ破滅に繋がり得る。
違反行為を犯したB-4のキャスターのマスターがそうであったように。

「彼女はマスターとしては強敵だが、警察に属する者としては少々迂闊だったと言える。
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89発覚 ◆/D9m1nBjFU :2019/06/22(土) 06:59:56 ID:qhlV.xww0

そしてこの後ルリが取るであろう行動についてHALは予測を立てていた。最初から注目していただけに彼女に関するデータは揃っているからだ。
まず第一に彼女は宮内れんげと行動を共にしていた。警察として不審な行動を取ってでもれんげを手元に置いていたのはそこに利益や有用性を見出したためであろう。
第二に彼女は自身に与えられた権限を利用することに積極的だ。市内の情報の多くを集められる役職にいるのだからこれは当然ではある。
つまり彼女は警視という立場に価値を見出している。突くべきはそこだ。

既に電子ドラッグの支配下にある警察NPCをホシノ・ルリの自宅付近、検問が設置された冬木大橋の両側に固めさせている。
恐らく次にルリが取る行動は宮内れんげの所在を確認することだ。
その上で最も確実性が高くリスクが小さいのはルーラー、監督役が拠点にしているD-5の教会を訪ねることだ。
彼女は可能な限り戦闘を避けようとする傾向にあるため最初に向かう先はそこだと見て間違いない。
故に教会に辿り着く前に彼女の自宅近辺か交通の要所である大橋の検問で彼女を捕らえる。
堂々と警察の制服を着て行動する彼女のことだ。大橋を避けて別の移動手段で川を渡ったり変装をするという線は薄い。

そして警察官に警察署までの同行を求められた場合ルリがどう動くかを予想することは難しくない。
警察NPCへの殺傷行為は直ちに監督役の沙汰が及ぶ可能性がある以上暴力による排除はまず有り得ない。
また彼女にしてみればれんげの件はともかくアキトと共謀したという嫌疑など事実無根の疑いだ。
キッチンタムラでアキトのことを調べていた件にしても大方独自の情報網で早期にアキトがマスターだと知っていただけの話だろう。
であれば彼女は自身の手腕によって、正攻法で捜査員たちの矛盾を突き自らの冤罪を証明しようと考える。実際それが可能なだけの頭脳の持ち主だ。
警察から逃亡することにより社会的地位を失うことと天秤にかければ、自ら疑いを晴らすため敢えて警察署に同行する可能性が高い。
その時こそが最大の好機だ。それにこの手段であれば確実にシオンとも分断できる。

「警察署という公的なスペースではホシノ・ルリは自身のサーヴァントを常時実体化させておくような真似はできない。疑われている状況ならば尚更だ。
加えて、彼女は女性でサーヴァントは男性。一般心理としてどこにでも侍らせておく、とはいかない。霊体化させるとしても、だ。
サーヴァントが霊体化を解き実体化するには僅かながら確実なタイムラグがあることはわかっている。
つまり、屋内という限られたスペースにあって実体化を保ったまま気配を消せる君の独壇場ということだ」
「なるほどな。つまりホシノ・ルリを暗殺せよ、と?」
「そうだ。既に彼女を泳がせる段階は過ぎた。
現時点では彼女たちの持つ情報では我々が持つ優位性を崩すには足りない……が、近い未来に崩される可能性を否定することもまたできない。
ホシノ・ルリとシオン・エルトナムは共に聖杯戦争からの脱出を目論んでいる、ということだったな?」
「然り。確かにこの耳で聞き届けた」
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90発覚 ◆/D9m1nBjFU :2019/06/22(土) 07:02:40 ID:qhlV.xww0

本多・正純だけならさしたる脅威ではなかった。
だがそこに聖杯戦争に対して否定的な陣営が三組も加わるなどということになればその影響は甚大だ。
四組以上もの大同盟などを組まれ、聖杯戦争の打破を喧伝でもされようものなら聖杯獲得を狙うマスターたちであっても考えを変えないと断言することは難しい。
明らかに勝ち目のない集団に挑むぐらいならその集団の軍門に下り元の世界への帰還を優先する思考に至るマスターは必ず出てくる。
そうなれば如何に電脳世界で強力無比な力を誇るHALでも手がつけられない。
そんな最悪の状況に陥る前にこれまで手に入れた情報をフルに活用し、積極策を以ってホシノ・ルリらを早期に撃滅しなければならない。
幸いアキトは早苗を排除するつもりのようだ。支援しつつこのまま好きにやらせるのが得策だろう。

「君には先に警察署に向かい、そこで網を張りホシノ・ルリを暗殺してもらいたい」
「それは構わぬが、少々ばかり皮算用が過ぎるのではないか?
如何に我らに地の利があると言えどあちらの英霊次第では失敗に終わるやもしれぬ」

弦之介が懸念するのはルリのサーヴァントの能力だ。
無論、サーヴァント戦に移行する前に一撃でルリを暗殺してみせるという自負はあるが、それとは別に戦争には相手がいるもの。
思わぬスキルないし宝具によって目論見が外れないとも限らない。

「確かに君の言う通り、どれほど事前に策を整えようと不測の事態は常に起こり得る。
しかし今回に関しては失敗したとしても容易にリカバリーできる。
そもそも彼女は現在事件の容疑者になりつつある。これまでならばいざ知らず、警察から不審を抱かれた状況で謎の襲撃事件が起こればまず彼女の方が注目される。
まして君のスキルならば最悪ホシノ・ルリを取り逃がし目撃者が出たとしてもその記憶は一切残らない。
後は社会的に彼女を追い詰めていく方策に切り替えれば良い」

それに、HALと弦之介の力でルリを暗殺するにあたって今以上に良い条件を揃える機会は来ない可能性が高い。
何しろルリとシオンは既に電子ドラッグによりNPCを支配する存在を把握している。
時間が経てばHALの手が警察内部にまで伸びていることにも必ず気づく。
そこまで考え至る前に警察に嫌疑を掛けられた事実を突きつけ彼女の思考を電子ドラッグから逸らし、かつ警察署で暗殺する必要がある。

そしてホシノ・ルリに関する情報は今しがたアキトに送信した。
これからHALが行う暗殺計画を除いた、HALが知り得る限りのルリの能力やサーヴァントの特徴、ルリの住所とシオンとルリの同盟についても知らせている。
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91発覚 ◆/D9m1nBjFU :2019/06/22(土) 07:03:23 ID:qhlV.xww0

「…とはいえ出来ることがないというわけでもない、か」

如何なる理由か美遊は小学生という役割(ロール)を放棄して単独行動を取っている。昨日エーデルフェルト家から警察に捜索願いが出されていたことからも明らかだ。
だがアキトとは意味合いが違うがテレビで素顔が晒された女子小学生が目立たず動き続けることは難しいと思われる。空を飛べるといっても限界はあるはずだ。
その上で現在目撃情報が入ってこないということは人目につかない場所に潜伏していると考えられる。
潜伏場所を探るのであればHALにもある程度の検討がつけられる。
比較的警察が少ない深山町、大きな森があるD-1、命蓮寺があるC-1周辺、あとは田園地帯や廃屋が多いA-1からA-4までの北部エリアあたりが有力候補か。
配下のNPCに探らせつつ、独自に美遊を探しているらしいエーデルフェルトの当主にもリークしておくか。
もっとも釣り出して位置を捕捉できれば御の字程度のささやかな策だ。別段期待はしない。

次に同じくアキトから聞いたキレイなるマスターとセイバーのサーヴァント。
戦力として特筆するほどの情報はないが、気になるのは調べたところ月海原学園に「言峰綺礼」という青年が勤務しているという情報だ。
男性で「キレイ」などという名前がそうあるとも思えない。
あの火薬庫と化した学園にいるマスターとなればそれだけで注意が必要だ。

「……ほう」

ちょうどシオン・エルトナムについて思考を巡らせた瞬間、配下からシオンの目撃情報が入ってきた。
ホシノ・ルリと同盟を組んだ、糸を操るサーヴァントを従える才女にして電子ドラッグに気づいた強敵。
その彼女が一人で大橋を渡って深山町へと入っていったという。恐らく普通の学生を装い学園に登校するためだ。
好都合だ。まさかこちらが何をするでもなく勝手にホシノ・ルリと別行動を取ってくれるとは。
とはいえその分学園の状況に気を配る必要性が増したともいえる。どうあれ油断は厳禁だ。



―――けれど、油断はしていないという思考そのものが油断である可能性に、電人HALはまだ気づいていなかったのだ。



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92発覚 ◆/D9m1nBjFU :2019/06/22(土) 07:04:05 ID:qhlV.xww0




  ◆   ◆   ◆





聖杯戦争とはある意味非常に公平な殺し合いだ。テンカワ・アキトはそう考えてきた。
確かにゴフェルの木片を手にしただけで無作為にマスターとして選出されるその経緯は理不尽であるかもしれない。
しかし逆に言えば全てのマスターが同じ方法で方舟に呼ばれているのは公平、平等と取れなくもない。悪平等とも言うのだろうが。
サーヴァントと令呪にしてもそうだ。性能やクラス等個性に違いはあっても全てのマスターに令呪とサーヴァントが配されるという点では最低限の公平性は確保されている。
だからこそアキトは聖杯戦争という殺し合いにも納得していた。少なくともマスターの誰にとってもスタートラインは同じなのだから。

聖杯戦争には戦いの結果としての死はあっても無人兵器による一方的な虐殺も悪辣なテロ行為もない。
虐殺同然に殺されるマスターがいたとしても、言っては何だがそれは与えられた武器を満足に扱えなかった当人の不備でしかない。
願いがある、あるいは死ねない理由があるのは誰でも同じ。早苗のような戦いを止めるという願いでさえある種のエゴに過ぎない。
誰もがマスターの一人としてサーヴァントと共に最後の一組を目指して戦い抜く。火星の後継者相手に暗闘を繰り返していた頃よりよほど上等な戦いだった。
……ここまでの経緯こそは情けない限りではあったが。

勝ち残り、ユリカを救う。そして火星の後継者を殲滅する。
願いを叶えたいという一点については一度もブレたことはないと自認している。
もう一人の自分。復讐に身を窶しても残り続けていた「自分らしさ」さえも切り捨てて、ただ一つの地点へと走り続けようとしていた。



だからだろうか。敢えて置き去りにした大切なものが、己の願いと反対側の天秤に載せられていたことに気づかなかったのは。

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93発覚 ◆/D9m1nBjFU :2019/06/22(土) 07:04:54 ID:qhlV.xww0




【C-6/錯刃大学・春川研究室/二日目・早朝】


【電人HAL@魔人探偵脳噛ネウロ】
[状態]健康
[令呪]残り三画
[装備]『コードキャスト:電子ドラッグ』
[道具] 研究室のパソコン、洗脳済みの人間が多数(主に大学の人間)
[所持金] 豊富
[思考・状況]
基本:勝利し、聖杯を得る。
 1.ホシノ・ルリを警察署に向かわせ排除する。
 2.潜伏しつつ情報収集。この禍津冬木市は特に調べ上げる
 3.ルーラーを含む、他の参加者の情報の収集。特にB-4、B-10。
 4.他者との同盟,あるいはサーヴァントの同時契約を視野に入れる。
 5.テンカワ・アキトを利用して 東風谷早苗を排除させる。
 6. 聖杯戦争に対し否定的な主従を各個撃破し一大勢力の形成を阻止する。
[備考]
※洗脳した大学の人間を、不自然で無い程度の数、外部に出して偵察させています。
※大学の人間の他に、一部外部の人間も洗脳しています。(例:C-6の病院に洗脳済みの人間が多数潜伏中)
※ジナコの住所、プロフィール、容姿などを入手済み。別垢や他串を使い、情報を流布しています。
※他人になりすます能力の使い手(ベルク・カッツェ)を警戒しており、現在数人のNPCを通じて監視しています。
 また、彼はルーラーによって行動を制限されているのではないかと推察しています。
※サーヴァントに電子ドラッグを使ったら、どのようになるのかを他人になりすます者(カッツェ)を通じて観察しています。
 →カッツェの性質から、彼は電子ドラックによる変化は起こらないと判断しました。
  一応NPCを同行させていますが、場合によっては切り捨てる事を視野に入れています。
(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)


94発覚 ◆/D9m1nBjFU :2019/06/22(土) 07:06:11 ID:qhlV.xww0


[共通備考]
※『ルーラーの能力』『聖杯戦争のルール』に関して情報を集め、ルーラーを排除することを選択肢の一つとして考えています。
 囮や欺瞞の可能性を考慮しつつも、ルーラーは監視役としては能力不足だと分析しています。
※ルーラーの排除は一旦保留していますが、情報収集は継続しています。
 また、ルーラーに関して以下の三つの可能性を挙げています。
 1.ルーラーは各陣営が所持している令呪の数を把握している。
 2.ルーラーの持つ令呪は通常の令呪よりも強固なものである 。
 3.方舟は聖杯戦争の行く末を全て知っており、あえてルーラーに余計な行動をさせないよう縛っている。
※ビルが崩壊するほどの戦闘があり、それにルーラーが介入したことを知っています。ルーラー以外の戦闘の当事者が誰なのかは把握していません。
※性行為を攻撃としてくるサーヴァントが存在することを認識しました。房中術や性技に長けた英霊だと考えています。
※鏡子により洗脳が解かれたNPCが数人外部に出ています。洗脳時の記憶はありませんが、『洗脳時の記憶が無い』ことはわかります。
※ヴォルデモートが大学、病院に放った蛇の使い魔を始末しました。スキル:情報抹消があるので、弦之介の情報を得るのは困難でしょう。
※B-10のジナコ宅の周辺に刑事のNPCを三人ほど設置しており、彼等の報告によりジナコとランサー(ヴラド3世)が交わした内容を把握しました。
※ランサー(ヴラド3世)が『宗教』『風評被害』『アーカード』に関連する英霊であると推測しています。
※ランサー(ヴラド3世)の情報により『アーカード』の存在に確証を持ちました。彼のパラメータとスキル、生前の伝承を把握済みです。
※検索機能を利用する事で『他人になりすます能力のサーヴァント』の真名(ベルク・カッツェ)を入手しました。



【D-8/(HAL配下の家)二日目・早朝】


【テンカワ・アキト@劇場版機動戦艦ナデシコ-Theprinceofdarkness-】
[状態]疲労(中)魔力消費(大)、左腕刺し傷(治療済み)、左腿刺し傷(治療済み)、胸部打撲
[令呪]残り二画
[装備]CZ75B(銃弾残り5発)、CZ75B(銃弾残り16発)、バイザー、マント
[道具]背負い袋(デザートイーグル(銃弾残り8発))、MAC10(マガジン2つ分の残弾)、AK47(マガジン2つ分の残弾)、手榴弾×3
[所持金]貧困
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95発覚 ◆/D9m1nBjFU :2019/06/22(土) 07:06:44 ID:qhlV.xww0

【バーサーカー(ガッツ)@ベルセルク】
[状態]ダメージ(中)
[装備]『ドラゴンころし』『狂戦士の甲冑』
[道具]義手砲。連射式ボウガン。投げナイフ。炸裂弾。
[所持金]無し。
[思考・状況]
基本行動方針:戦う。
1.戦う。
[備考]
※警官NPCを殺害した際、姿を他のNPCもしくは参加者に目撃されたかもしれません。


[全体備考]
※冬木大橋の両側に検問が設置されています。
警察にマークされている人物は呼び止められます。
※天河食堂周辺の聞き込み捜査とHALの介入により一部の警察NPCがホシノ・ルリに対し疑念を抱きました。
その場にルリが居合わせなかったため疑惑の払拭判定に失敗、ルリの足跡の捜査が行われ自宅付近に警察NPCが派遣されます。
この疑惑は払拭が為されるまで時間の経過とともに拡大し続けます。
※B-9の厳戒態勢は維持されていますが、美遊・エーデルフェルトの捜索とルリの捜査のために人員の再配置が行われたため一時的にこのエリア周辺の捜査員の数が減少しています。


96 ◆/D9m1nBjFU :2019/06/22(土) 07:07:18 ID:qhlV.xww0
投下を終了します


97名無しさん :2019/06/23(日) 20:28:24 ID:U2gHJOos0
投下おつです。HALの情報戦の旨さ、ルリを上手いこと網にかけられたと思ったら最後に一番アウトなボールを投げてしまった!
このアキトにとって最大の爆弾が起動したが今後の動きが激変しそうだ……


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10 安価オールジャンルロワ (Res:56)All First100 Last50 SubjectList ReLoad 10
1 ◆e9Ji0lDUpc :2019/05/31(金) 00:16:27 ID:18.jSrBw0
当企画はパロロワテスト板にて選ばれた80人のキャラによるバトルロワイアル企画です。
キャラの死亡、流血等人によっては嫌悪を抱かれる内容を含みます。閲覧の際はご注意ください。

【参加者】

3/3【現実】
〇aiueo700(岩間好一)/〇クロちゃん(安田大サーカス)/〇スギちゃん
2/2【コンクリート・レボルティオ~超人幻想~】
〇人吉爾朗/〇星野輝子
2/2【サイボーグ009(平成アニメ版)】
〇島村ジョー/〇スカール
2/2【チェス】
〇クイーン/〇ビショップ
2/2【びじゅチューン!】
〇タージ・マハル先輩/〇真珠の耳飾りのくノ一
2/2【将棋】
〇香車/〇竜王
1/1【―パッショーネ24時―】
〇ブローノ・ブチャラティ
1/1【3びきのかわいいオオカミ】
〇ぶた
1/1【Eternal Water】
〇須賀京太郎
1/1【GODZILLA ゴジラ(2014年ハリウッド版)】
〇ゴジラ
1/1【HUNGRY DAYS ワンピースゾロ篇】
〇ロロノア・ゾロ
1/1【KAMEN RIDER DRAGON KNIGHT】
〇ドリュー・ランシング
1/1【Marvel Cinematic Universe】
〇スティーブ・ロジャース(キャプテン・アメリカ)
1/1【Ms.マーベル】
〇カマラ・カーン
1/1【NaNじぇい】
〇野獣ママ
1/1【ONE PIECE】
〇鉄壁のパール
1/1【ROOMMANIA#203】
〇ネジ タイヘイ
1/1【Serial experiments lain(PS版)】
〇岩倉 玲音
1/1【THE FLASHフラッシュ(アローバース版)】
〇バリー・アレン
1/1【アイドルマスター シャイニーカラーズ】
〇大崎甜花
1/1【アニメ版GODZILLA三部作】
〇ハルオ・サカキ
1/1【ありふれた職業で世界最強(なろう版)】
〇南雲ハジメ
1/1【インフィニットオルフェンズ】
〇三日月・オーガス
1/1【ウォッチメン】
〇ロールシャッハ
1/1【ウルトラマンガイア】
〇藤宮博也
1/1【ウルトラ兄弟物語】
〇ウルトラマンジャック
1/1【オリロワ2014】
〇ヴァイザー
1/1【オリロワアース】
〇パーフェクト
1/1【カウボーイビバップ】
〇スパイク・スピーゲル
1/1【からくりサーカス】
〇中田
1/1【キューティーハニーF】
〇如月ハニー
1/1【シンデレラ】
〇魔法使い
1/1【スーパーマリオブラザーズ2】
〇クッパアオ
1/1【ゼロの使い魔~タバサの悪魔勇者~(暁 小説投稿サイト版)】
〇アデル・ラハール・アルマース
1/1【ダウンタウンのごっつええ感じ】
〇キャシィ塚本
1/1【タカヤ-夜明けの炎刃王-】
〇火叢タカヤ
1/1【チコちゃんに叱られる!】
〇チコちゃん
1/1【テコンダー朴】
〇朴星日
1/1【ドラゴンボールGT】
〇ベビー
1/1【ドラゴンボールZ】
〇バーダック
1/1【ドリームキャストCM】
〇湯川専務
1/1【ハリー・ポッターシリーズ】
〇ドラコ・マルフォイ
1/1【フルタ製菓CM】
〇ふるたん
1/1【ブレンパワード】
〇ジョナサン・グレーン

37名無しさん :2019/06/02(日) 01:29:29 ID:nKS8letQ0
藤宮とライア・・・中の人ネタですね!
どっちも好きだー頑張れ藤宮!


38名無しさん :2019/06/02(日) 02:56:51 ID:nKS8letQ0
ロロノア・ゾロとぶたで予約して投下します。


39飛ばせない豚はただの豚だ :2019/06/02(日) 02:57:54 ID:nKS8letQ0
世界一の剣豪になるため毎日特訓に励んできたゾロは
まだ状況がよく呑み込めていない。

これは俺が強くなるために神様が与えた試練なのかとも思った。
しかし、ディパックの中には剣はおろかそれに類するようなものがひとつもなかった。
一秒でも時間の無駄を作りたくない彼はとりあえず体力作りに走り込みを行っていた。

「腹、減ったなぁ・・・こんなことになるならあいつが持ってたカップ麺少し分けてもらうんだった」
運動に明け暮れる学生はとにかく腹が減る。
数分前にディパック内の食料を口にしたがどうも満足できなかったようだ。

「肉が食いてぇ」
寝っ転がりながらどこかに肉の食えそうな場所はないかと地図を見る。
モスバーガーの文字に目を光らせる。
しかしその目の輝きはすぐに曇ることとなった。
遠いのだ。彼のスタート地点は1-Aアベンジャーズ基地。つまり一番左上にある。
それに対してモスバーガーの位置はD-4、だいたい真ん中の辺りだ。
チャーシューが美味しそうなラーメン屋なんてもっと遠い。

「食いてぇなぁ・・・そうだな、あの豚みたい感じの・・・!?」
なんと、目の前には豚がいた。
今のゾロには調理後の姿が脳内に映し出されていることだろう。

豚がどこかに逃げてしまわぬように数秒ごとに振り返りながらディパックの中身から急いで武器を取り出す。
猟銃だ。人生いついかなる時も剣に全てを捧げてきた彼にとって
手持ちの武器が銃なのは癪に障る話だったが、
腹が減っては戦はできぬ、覚悟を決めて狙いを定めようと豚のいる方向へ向き直したその時
なんと豚は大きな葉っぱを持ちながら人間のように立ち上がったていたのだ。
これにはさすがのゾロもびっくりして腰を抜かしてしまった。

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40飛ばせない豚はただの豚だ :2019/06/02(日) 02:58:11 ID:nKS8letQ0
投下終了します


41飛ばせない豚はただの豚だ :2019/06/02(日) 13:13:48 ID:nKS8letQ0
誤字脱字が気になったのであげ直します(内容は同じです)

世界一の剣豪になるため毎日特訓に励んできたゾロは
まだ状況がよく呑み込めていない。

これは俺が強くなるために神様が与えた試練なのかとも思った。
しかし、ディパックの中には剣はおろかそれに類するようなものがひとつもなかった。
一秒でも時間の無駄を作りたくない彼はとりあえず体力作りに走り込みを行っていた。

「腹、減ったなぁ・・・こんなことになるならあいつが持ってたカップ麺少し分けてもらうんだった」
運動に明け暮れる学生はとにかく腹が減る。
数分前にディパック内の食料を口にしたがどうも満足できなかったようだ。

「肉が食いてぇ」
寝っ転がりながらどこかに肉の食えそうな場所はないかと地図を見る。
モスバーガーの文字に目を光らせる。
しかしその目の輝きはすぐに曇ることとなった。
遠いのだ。彼のスタート地点は1-Aアベンジャーズ基地。つまり一番左上にある。
それに対してモスバーガーの位置はD-4、だいたい真ん中の辺りだ。
チャーシューが美味しそうなラーメン屋なんてもっと遠い。

「食いてぇなぁ・・・そうだな、あの豚みたいな感じの・・・!?」
なんと、目の前には豚がいた。
今のゾロには調理後の姿が脳内に映し出されていることだろう。

豚がどこかに逃げてしまわぬように数秒ごとに振り返りながらディパックの中から急いで武器を取り出す。
猟銃だ。人生いついかなる時も剣に全てを捧げてきた彼にとって
手持ちの武器が銃なのは癪に障る話だったが、
腹が減っては戦はできぬ。覚悟を決めて狙いを定めようと豚のいる方向へ向き直したその時
なんと豚は大きな葉っぱを持ちながら人間のように二本足で立ち上がっていたのだ。
(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)


42 ◆e9Ji0lDUpc :2019/06/04(火) 00:07:25 ID:g67aFgq60
投下乙です。
恐らく本編より平和であろう世界から連れてこられたのに早速豚を狩ろうとするゾロは中々の強者ですね。
しかし執拗に狼の家を破壊する凶悪なぶたが相手では分が悪かったか…。
では最強怪人、八神そうを予約して投下します。


43Who's That Guy ◆e9Ji0lDUpc :2019/06/04(火) 00:11:08 ID:g67aFgq60
「どうなっとるんや…?ナオ=ヒューマの殺し合いに呼ばれた筈やのに…?」

八神そうは困惑していた。
それはそうだろう。一つの殺し合いに巻き込まれたと思ったら、また別の殺し合いに召喚されるなどとても吞み込める事態ではない。
先の殺し合いの主催者からしてもこれは非常事態なのではないだろうか。
ともかく今回も殺し合いに乗る気は無い。
開催の場には彼女の知るアニメやゲームのキャラそのものな者達がいた。
そうは、その者たちはアニメやゲームの世界から連れて来られた本人達なのだろうと推測する。
突拍子もない話だが、実際創作物の異能を与えられた経験からするとそうおかしな話ではないだろう。
そんな彼女に接近する気配があった。

「!誰か来とる!」

そうはそれに気付くと警戒し、デイパックを開こうとした。
だが、接近してくる者の姿を見た途端その手は緩んでしまった。

「仮面…ライダー…!」

それは見たこともないライダーであった。
強いて言えば仮面ライダーZOや仮面ライダー3号に少し似ているだろうか、全身深緑のそのライダーはサブカル好きで仮面ライダーの映像作品を把握している筈のそうにとっても初見の存在であった。
故に興味を惹かれてしまい、命取りになった。
そのライダーが腕をそうに向けると…指から弾丸が発射された。

「が、ガハッ!」

弾丸はそうの幼い身体を突き破り、彼女は吐血する。
しかしそのライダーはそれで手を休める程優しくはなかった。

「ライダーキーック!!」

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44 ◆e9Ji0lDUpc :2019/06/04(火) 00:11:34 ID:g67aFgq60
投下終了します。


45名無しさん :2019/06/04(火) 00:21:39 ID:tsUcK9T.0
投下お疲れ様です。
ps版仮面ライダー・・・やったことあるのにそれの姿思い出せない・・・
と思って動画を見てみたらなるほど・・・これは勘違いしても仕方ないw


46 ◆e9Ji0lDUpc :2019/06/06(木) 23:14:39 ID:j/9tSgBo0
流木野サキ、ベビーで予約して投下します。


47デュアルジャック ◆e9Ji0lDUpc :2019/06/06(木) 23:15:04 ID:j/9tSgBo0
「いらっしゃいませ」

流木野サキは地図でいえばG-6、店にいた。
様々なアイテムが床に散りばめられているが、サキはそれには目もくれずにその店の店主へと向かっていく。

「?」

店主はサキのその行動を怪しく思った。

「!」

が、真意に気付くより前に彼の意識は闇に閉ざされる事になる。
サキが噛みついてきたのだ。
普通ならこのような事をされた場合、店主は全力で反撃して相手を撲殺する。
しかしそれは叶わなかった。
何故なら流木野サキには、噛みついた相手に意識を移して身体を乗っ取る「ジャック」という能力を持った「カミツキ」なのだから。
哀れにも店主は身体を自由を奪われてしまったというわけだ。

「悪く思わないでね…私が優勝するには貴方の力が必要なの」

流木野サキは優勝して願いを叶えるつもりである。
あの戦いで散った最愛の人、時縞ハルトを生き返らせるために。

「店の物は…この身体だと持っていけないのね…」

システム的に店の売り物を店主の身体で拾うという事は不可能なようである。
出来ればそれも持っていければ心強かったのだが、仕方ない。
サキはそれは諦め、意識を移した事で抜け殻となって横たわっている元の自分の身体の周囲に、本来の支給品であったトラップを埋めた。

「これで万が一身体が見つかっても大丈夫でしょう…不死身のカミツキがそうそう死ぬ事はないと思うけど」
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48 ◆e9Ji0lDUpc :2019/06/06(木) 23:15:33 ID:j/9tSgBo0
投下終了します。


49名無しさん :2019/06/07(金) 02:23:32 ID:HcZXqs9Y0
投下お疲れ様です!
乗っ取りに寄生・・・珍しくてこの先の展開が楽しみですね。

私はクッパアオ、花さかニャンコ、チコちゃんで予約します


50名無しさん :2019/06/09(日) 11:31:05 ID:YkxoLpQg0
再生アポロガイスト、羽鳥智世で予約させていただきます。


51名無しさん :2019/06/09(日) 16:32:17 ID:YkxoLpQg0
投下します。


52夜の愛し仔とGODの殺人マシーン :2019/06/09(日) 16:33:35 ID:YkxoLpQg0
「・・・はぁ」
会場に送られてすぐ、彼女ーチセは頭を抱えて深いため息をついた。
彼女はカルタフィルスや自身の竜の呪い関連がようやく一段落し、
魔術師の学院(カレッジ)に通い始めた矢先に今回の殺し合いに巻き込まれたのだ。
魔法使いの弟子(兼嫁)として日常的に「人ならざる存在」と関わり、
命の危機に陥ったことも少なからずあるチセとは言えど、
拉致された上に殺し合いを強要されるというのは初めての経験だった。
「エリアス、心配してるかなぁ・・・?」
殺し合いの真っ只中にありながら、
チセの精神は冷静そのものだった。
(最近はそうでもないが)元々彼女は「生きる」ということに対して消極的だと言うのもあり、
チセはこの殺し合いに対してどこか傍観者的な態度をとっていた。
誰かを殺してでも、叶えたい願いなどなく、
かといって、名前も知らない誰かに殺されるのも嫌だった。
今この場には、魔法の師(兼自称未来の夫)であるエリアスも、
使い魔であるルツも、
心血を注いで作った杖もない。
さて、これからどうしようか?と考えていた時だった。
チセの首の後ろに先の尖った硬い物が当てられた。
突然の事にチセは顔を青ざめて硬直する。
「動くな。妙な動きをすれば命はないぞ」
次にチセの耳元で若い男性の声が聞こえた。
チセの額から、たらりと一筋の冷や汗が流れる。
「お前はこの殺し合いに」
「の、乗ってない・・・乗ってないです。はい」
男からの問いにチセは即座に答える。
「・・・」
チセの返答が気に入ったのか、それとも他に理由があったのか・・・
チセの首の後ろから尖った物の感触は無くなり、チセは心の中で安堵の息を漏らした。
「手荒な真似をしてすまなかった。私も君のような少女を殺す気はない」
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53夜の愛し仔とGODの殺人マシーン :2019/06/09(日) 16:34:50 ID:YkxoLpQg0
投下終了です。


54本能開放! :2019/06/10(月) 15:55:51 ID:pjpxiaFg0
クッパアオは自分の扱いを嘆く。
初期のマリオシリーズに登場していながら後に登場作品から出番を奪われ、
あげくにこの意味の分からない殺し合いに放り込まれたことを。

かつての敵キャラとしての貫禄もなくむせび泣く。
ただの色違いで元のクッパとの差も大したことがなく個性も薄い。
青色って迫力無いのかなぁ?
俺はこの世界にいらないのかな・・・。
ブルーな気持ちのまま最初の1時間が過ぎようとしていた。

塞ぎ込む彼の姿を物陰から心配そうに見つめていた花さかニャンコ。
そんなことないよ!と言わんばかりにクッパアオの頭を撫で、
特殊能力で周りを花で埋め尽くす。

ニャンコはこの殺し合いをよく理解してはいない。
具体的な今後の方針もない。
ただ目の前にいる彼を皆を笑顔にしてあげたいという気持ちだけが確かにあった。

「あなたは生まれてきて良かったんだよ。
生き方はひとつじゃないよ。私と一緒に楽しく暮らそう?」
裏表のない優しい思いがニャンコの笑顔から伝わってくる。

クッパアオは再び泣いてしまった。
今度は悲しい涙じゃない、初めて感じる温かい涙だ。

「結局負け犬じゃないそんなの。情けない生き方してんじゃねーよ!」
そんな温かい空間は心無い言葉によって一瞬で崩される。
突如現れた5歳児チコちゃんがこの環境で溜まったストレスを
毒舌として吐き捨てる。

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55本能開放! :2019/06/10(月) 15:56:19 ID:pjpxiaFg0
投下終了します。


56名無しさん :2019/06/10(月) 22:45:51 ID:pjpxiaFg0
今更前の間違えに気づいたんだけど >>41 のぶたの状態での場所をA-1には変えてあるけど
場所の名前変え忘れてました。 アベンジャーズ基地ですね


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11 中学生バトルロワイアル part6 (Res:649)All First100 Last50 SubjectList ReLoad 11
1 ◆j1I31zelYA :2013/10/14(月) 19:54:26 ID:rHQuqlGU0
中学生キャラでバトルロワイアルのパロディを行うリレーSS企画です。
企画の性質上版権キャラの死亡、流血、残虐描写が含まれますので御了承の上閲覧ください。

この企画はみんなで創り上げる企画です。書き手初心者でも大歓迎。
何か分からないことがあれば気軽にご質問くださいませ。きっと優しい誰かが答えてくれます!
みんなでワイワイ楽しんでいきましょう!

まとめwiki
ttp://www38.atwiki.jp/jhs-rowa/

したらば避難所
ttp://jbbs.livedoor.jp/otaku/14963/

前スレ
ttp://engawa.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1363185933/

参加者名簿

【バトルロワイアル】2/6
○七原秋也/●中川典子/○相馬光子/ ●滝口優一郎 /●桐山和雄/●月岡彰

【テニスの王子様】2/6
○越前リョーマ/ ●手塚国光 /●真田弦一郎/○切原赤也/ ●跡部景吾 /●遠山金太郎

【GTO】2/6
○菊地善人/ ●吉川のぼる /●神崎麗美/●相沢雅/ ●渋谷翔 /○常盤愛

【うえきの法則】3/6
○植木耕助/●佐野清一郎/○宗屋ヒデヨシ/ ●マリリン・キャリー /○バロウ・エシャロット/●ロベルト・ハイドン

【未来日記】3/5
○天野雪輝/○我妻由乃/○秋瀬或/●高坂王子/ ●日野日向

【ゆるゆり】2/5
●赤座あかり/ ●歳納京子 /○船見結衣/●吉川ちなつ/○杉浦綾乃

【ヱヴァンゲリヲン新劇場版】2/5
●碇シンジ/○綾波レイ/○式波・アスカ・ラングレー/ ●真希波・マリ・イラストリアス / ●鈴原トウジ

【とある科学の超電磁砲】2/4
●御坂美琴/○白井黒子/○初春飾利/ ●佐天涙子

【ひぐらしのなく頃に】1/4
●前原圭一/○竜宮レナ/●園崎魅音/ ●園崎詩音

【幽☆遊☆白書】2/4
○浦飯幽助/ ●桑原和真 / ●雪村螢子 /○御手洗清志

男子11/27名 女子10/24名 残り21名

630 ◆7VvSZc3DiQ :2016/11/03(木) 23:04:27 ID:ju7RNNqk0
「世界のため。人類のため。みんなのため。そんなことを言われながらあたしは戦ったけど、それは全部、自分のための戦いだった」

強く在るということが、アスカの存在理由だった。強く、優秀でなければアスカを求める人間はいなくなってしまう。強くなければ生きる理由がなくなってしまう。
強迫観念に似た歪な価値観に支配され、アスカは己の価値を磨き上げ、周囲に誇示することに執着するようになっていった。

「バカシンジでもエコヒイキでもダメなの。あたしが使徒を倒さなくちゃ、誰もあたしのことを認めてくれないの。
 ……自分が死ぬことになろうとも人類を守れって言ってくる大人たちの顔、アンタは見たことある?」

そう言って、アスカは力無く笑った。そしてアスカの言葉を聞いた初春の中では――なにかが、ぱちんとはまった。
御手洗とアスカは、「自分が死ぬことになろうとも人類を殺すと決めた少年」と「自分が死ぬことになろうとも人類を守れと命令された少女」だった。
或いは、「自分の弱さを認められず世界を壊そうとした少年」と「世界に認められるために自分の弱さを殺した少女」だった。
まるで正反対のようで――その実、根本は同じだ。発露の方向が違っていただけで、始まりは同じだ。
震えるアスカの手を、初春はそっと握った。初春の手が触れる瞬間、予期せぬ接触に驚いたアスカの手がびくんと跳ねた。

「いっ……いきなり何すんのよ!?」
「すみません、つい……! でも、」

でも、という逆接の後ろに続く言葉を初春は探した。今自分が言うべき言葉は、いったいなんだろう。いくらか頭の中で考えて、しかしどれもしっくり来なくて。
「式波さんの手……冷たいですね」
水使いと対峙し、ずぶ濡れになったアスカの手に触れた感想を、そのまま言うことになった。
「……ヘンタイ」
返ってきたのは、ジト目だった。

「ち、違うんですよ!? いや、違わないというか……確かに急に触っちゃったのは私が悪いとは思うんですけど……」
「……別に、イヤって言ってるわけじゃないわよ」

初春の手が振り払われることはなかった。許容してくれたんだと解釈して、初春は少し嬉しく思う。
初春が握る手に力を込めると、アスカもまた握り返してくれた。初春の手のひらの熱が、少しずつアスカの手に移っていく。

「式波さん。こんな話を知ってますか? ……手が冷たい人はですね、心が暖かいそうですよ」
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631 ◆7VvSZc3DiQ :2016/11/03(木) 23:05:47 ID:ju7RNNqk0
思えば、アスカがいてくれたからこそ、初春は自分を閉じ込めていた固い殻を破り、自分だけの現実を見つけることができた。
罪の重さに潰れそうになる初春を支えてくれたから、ここまで自分の足で歩いてくることができた。
アスカは、優しい人とは言えないかもしれない。優しさ以上に厳しさがあって、周囲の妥協を許そうとしない。
だけどそれもまた、隣の誰かを奮い立たせるやり方の一つではあった。実際に、初春はアスカに救われたのだから。

「今までありがとうございました。――今度は、私の番です」
「……言葉は、見つかった?」

御手洗を説得するための言葉。それは見つかったのかと、アスカは問う。
生半可な言葉では、人間は害悪なのだと断じ、自らの命すら投げ出す覚悟を決めた御手洗には届かない。
アスカの問いに対して、初春は、小さく首を振った。だがそれは、肯定を表す頷きではなく、否定を示す横の振り。

「せっかく式波さんに時間をもらえたのに、私はまだ言葉を見つけられません。でも、やり方は思いつきました」

そう言って、初春は微笑んだ。
あぁ、とアスカは感嘆する。自分のことを無力だと卑下して、あれだけ固執していた正義を投げ捨てて、なのにこれだけ美しい笑みを浮かべられるのだから――初春飾利が、弱い人間なはずがなかった。

「――初めて私達が出会ったときのことを、覚えていますか? きっとあのとき、こうやって私たちが手を握り合う未来なんて、想像もできなかったと思うんです。
 でも今、私たちは一緒にいる。考えは違っても、思いは違っても、傍にいて、隣にいて、互いを支え合うことだってできる。
 だからきっと、彼とだって、同じことができるはずなんです。私はそう信じてるんです。信じたいんです。それが幻想なんかじゃないって、証明したいんです。
 ゆっくりと時間をかけて、たくさんの話をしましょう。一つの言葉で彼の心を動かすことができないなら、十でも百でも、千でも万でも、たくさんの言葉を届けましょう。
 ――そのための時間を、私たちで作りましょう。式波さん、ごめんなさい。もう少しだけ、あなたの力を貸してください」

繋いだ手から、初春の熱が伝わってくる。本気の熱だ。アスカの視線と初春の視線が、交わった。
こちらをじっと見つめてくる初春の瞳に、混じり気はなかった。この殺し合いの舞台で幾度も叩きのめされて、剥がされて、それでも残った純粋な感情。
単純で、だからこそ綺麗で。周りの人間すべてに疑念を向けて、ただひたすらに自分のために生きてきたアスカですら、思わず信じてしまう慈愛が、そこに在ったから。
――アスカは、素直に自分の負けを認めた。

「ま、発破かけたのもあたしだし。ここまで来たら最後まで付き合うわ」
「……ありがとうございます!」
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632 ◆7VvSZc3DiQ :2016/11/03(木) 23:06:49 ID:ju7RNNqk0
暴走と言ってもいい御手洗の破壊活動は、未だ翳りを見せることなく続いていた。彼が滾らせた憎悪の炎は、自身の生命まで燃やし尽くさんと暴れ狂っている。
相貌は蒼白という表現でも生温いほどに豹変し、生気の一切を欠いた土気色になっていた。美少年と形容されていたはずの整った目鼻立ちも今では憤怒に歪んでいる。
このままだと彼の命の灯火はそう遠くないうちに燃え尽きてしまうということは、誰の目にも明らかだった。彼を救うために残された時間は、あまりにも短い。

「時間がない。最短距離で突っ走って、最速でアイツを止める――アンタの能力が鍵よ、カザリ」

アスカの声に、初春はこくりと頷いた。二人が御手洗のもとへ辿り着けるかどうか。すべてはそこに懸かっている。
今の衰弱しきった御手洗が相手ならば、アスカと初春の二人が力を合わせれば彼を拘束してしまうことは難しくないはずだ。
問題は、道中に立ちふさがる水兵たち。常識外の膂力を誇る水兵に対抗できるのは、初春の『定温保存(サーマルハンド)』のみ。

「あたしが前に出て囮と盾になる。あのバケモノたちへのトドメはアンタに任せるわ」
「……お願いです。無理だけは、しないでください」
「あぁ――それはちょっと、無理なお願いね」

アスカは、初春と繋がっていた手を振り払うように離した。狼狽する初春を後目に、緑色の非常灯に照らし出される御手洗の所在を確かめる。
そしてアスカは、初春のほうを見ることなく呟いた。

「だってもう、お”願い”は先約があるもの。チナツとミコト――あの二人の”願い”で、あたしはもういっぱいってワケ。
 二人の”願い”通りに、絶対にアンタをあそこまで届けてみせる――それがあたしのプライドだから」

だから――次の瞬間、アスカは駆け出した。

「おりゃあああああああああっ!!」

アスカの叫びに反応した御手洗が、視線を向けると同時に水兵を仕向けた。総計四体の怪物が一斉にアスカを目指し向かってくる。
しかし水兵が目の前まで近づこうとも、アスカの速度は緩まない。御手洗に向かって、一直線に、ただひたすらに走る。
いち早くアスカの元へ辿り着いた水兵の腕を、身を捩りながら回避。不自然な体勢に捻れたことで、先ほどの戦闘で負った怪我がぶり返す。
身を引き裂くような鋭い痛みと熱を感じながらも、アスカは歯を食いしばり、呻き声を噛み殺し、更に加速した。
アスカに脇をすり抜けられた水兵は振り返り、再び腕を伸ばし――しかしその腕は、アスカを捉える寸前で霧散する。

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633 ◆7VvSZc3DiQ :2016/11/03(木) 23:08:05 ID:ju7RNNqk0
以上で前編の投下を終了します
予約期限内に後編の投下をしますので、少々お待ち下さい


634名無しさん :2016/11/05(土) 03:59:01 ID:FKUv6rro0
熱いです、美しいです
後半期待してます


635名無しさん :2016/11/15(火) 00:43:53 ID:NRa082JI0
お久しぶりです
月報失礼します


話数(前期比) 生存者(前期比) 生存率(前期比)
107話(+1) 14/51(-0) 27.5(-0.0)


636名無しさん :2017/08/02(水) 20:10:45 ID:XtsQGu/A0
糸冬


637名無しさん :2017/11/07(火) 17:07:50 ID:avuANzwY0
丸一年はもうおわたくさい


638 ◆7VvSZc3DiQ :2019/05/06(月) 02:39:10 ID:c.bgJDYw0
長らく企画の進行をストップさせていたこと、誠に申し訳ございません。
ひとえに私の怠惰が理由であり、他の住人の方たちに対していくら謝罪の言葉を述べても足りないことは重々承知しております。
恥を重ねる形になってしまいますが、>>619-632の後編を書き上げましたので投下させてください。
よろしくお願いします。


639 ◆7VvSZc3DiQ :2019/05/06(月) 02:40:53 ID:c.bgJDYw0
続く二体目、三体目の水兵も、アスカと初春は難なく撃破していく。己の操る下僕が次々と突破されていくさまを見た御手洗は、憤怒と憎悪に顔を歪ませた。
御手洗は四体の同時操作のために分散していた思考リソースを、残る最後の一体に集中させる。今から新たな水兵を生み出している時間的、体力的な余裕はなかった。
多量の失血の影響か、意識はどんどん朧気になっていく。こちらに向かってくる二人の少女の姿さえ焦点が合わず、輪郭はぼやけてしまっていた。

そんな状態であるにもかかわらず、御手洗は迸る殺意を抑えることなく、満身創痍の身体を無理矢理に奮い立たせて、アスカと初春の二人を睨みつける。
御手洗とは決して相容れない主義を正義と主張し、自分たちの行いこそが正しいのだと言い張る彼女たちは、御手洗にとって不条理な世界の象徴そのものだった。
――だからこそ、絶対に負けられなかった。負ければ、何の意味も無くなってしまう。御手洗清志という存在の全てを、否定されることになる。
失血によってどんどん擦り減らされていく御手洗の思考は、強迫観念に似た妄執と、それに由来する殺意に満たされていく。

だが、それでも。御手洗がいくら感情を滾らせようとも。彼の感覚の鈍化は止められない。
「くそっ……! くそっ、くそっ、くそったれぇ!」
手放しかけた意識を悪態で繋ぎ止めても、それは応急処置にすらならないその場しのぎ。出血とともに失われた感覚は戻らず、御手洗の視覚は闇に沈んだままだ。
いくら水兵に己の血を注ぎ込み強化していたとしても、標的を満足に捉えられないまま闇雲に振るった拳が空を切るばかりでは何の意味もない。

「なんでだよ……! 僕は、正しいのに……間違ってるのはあいつらのほうなのに……!」

――御手洗にとっての『正しさ』が、世界のそれと決定的に違ってしまったのはいつのことだったろうか。
規範でならなければならないはずの教師が、何食わぬ顔で嘘をついたのを見たときだろうか。
それとも、いじめられていたクラスメイトをみんなが見て見ぬふりをしていたことに気づいたときだろうか。
或いは、いじめの新たな標的にされ、真冬の男子トイレで頭から冷水をかけられていた、あのときかもしれない。

『正しさ』はみんなを守るためのものだと信じていた。『正しさ』は悪に負けることなく、最後には必ず勝つものだと信じていた。
けれど現実には、正義の味方ぶってクラス内のいじめを止めようとした御手洗は新たなターゲットになり、いじめという悪はさらに加速した。

『ほらほら御手洗クゥ~ン? お名前のとおり、みんなのトイレを綺麗にしましょうねぇ~?』

――分かるか? みんなの前で無理やり便器に顔を突っ込まれ、黒ずんだ汚物を舐めさせられる人間の気持ちが。
少しの汚れを見るだけで拒否反応が出るようになってしまうほどの傷を心に刻まれた人間が、何を考えたのか。

「お前たちが言っているそれは……もう僕が捨てたものだ! そんなもの、僕を守ってはくれなかった! だから捨てたんだ!
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640 ◆7VvSZc3DiQ :2019/05/06(月) 02:42:01 ID:c.bgJDYw0
それでもなお、御手洗は足掻こうとして――彼にとっての「自分だけの現実」である領域(テリトリー)を展開した。
テリトリー。自分の場所。世界から爪弾きにされた少年が、それでもなお自分の居場所を見つけようとして、手に入れた能力。
それを御手洗は、ただ振り回した。まるで癇癪を起こした子どものように。
そんな攻撃が、当たるはずがなかった。水兵の拳は何も捉えられず、ただ御手洗の生命をいたずらに消費するだけに終わるはずだった。

だが、もう一つの領域(テリトリー)が。「自分だけの現実」が。御手洗の存在そのものを受け止めるように――

「――私はいま、此処にいます。此処まで、来たんです。貴方の傍まで、手が届くところまで。貴方の手を、掴むために!」

水兵と初春の交錯は、一瞬だった。その一瞬の間に、水兵の腕は爆散する。初春が願う現実が、御手洗の思う現実を塗り潰したのだ。
本来ならば、起こるはずがない交錯だった。水兵はまるで見当違いの場所を殴りつけていたし、初春とアスカがその横をすり抜けて真っすぐ御手洗のほうへ向かえば、それで決着していたはずだった。
だが初春は、自ら水兵の正面へと回り込み、それを受け止めた。何故そんなことをしたのか、理由は初春自身にも分からなかった。
ただ、考えるよりも先に、身体が動いたのだ。頭ではなく心が、そうしたいと願ったのだ。そうしなければならないと、叫んだのだ。
御手洗に勝つためではなく、倒すためではなく、戦うためではなく。
守るために、救うために――初春は、此処に来たのだから!

「私は――貴方の全てを受け止めて、その上で救ってみせる! それが私の、救う覚悟なんです!」
「うるっ……さいんだよぉぉぉぉぉぉ!!」

御手洗の怒号と共に、水兵は残った腕で転がる椅子を拾い直す。先の接触で、少女たちの大まかな位置は分かった。
水兵の巨体が、大きく振りかぶる。近接戦では初春に分がある。ならば近づかれる前に仕留めるだけだと水兵が投擲した椅子が、一直線に初春へと飛来する!
響くのは甲高い衝撃音。そして――水兵によって椅子が投げられたその先には。同じく椅子を握り、投擲された椅子を叩き落としたアスカの姿があった。
強引に弾き落とした反動でじんじんと痺れる手に舌打ちをしながら、アスカは初春へと言葉を投げる。

「行きなさい、カザリ! あんたが信じたもののために! あんたの願いのために!」
「――はいっ!」

頷いて、初春は走り出した。アスカは黙ってそれを見守る。それは、ほんの少し前に見た光景に似ていた。
アスカが初春と綾乃の二人を御手洗から逃したときのそれだ。あのときの初春は、逃げることしかできなかった。
だが今は、逃げるためではなく、救うために走っている。後ろではなく、前へ。過去ではなく、未来へ。
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641 ◆7VvSZc3DiQ :2019/05/06(月) 02:42:44 ID:c.bgJDYw0
 ◇

手を伸ばせば届きそうなほどに、二人の距離は近づいていた。初春が手を差し伸べる。だが御手洗は、その手を、初春がもたらす救いを振り払った。
初春の言葉は、御手洗にとって悪魔のささやきだった。自分が――人間が犯してきた罪を赦され、幸せになる。それはあまりにも甘美な誘惑だった。
それはかつて御手洗が信じていた『正しさ』に、限りなく近い。正しく、美しく、誰もが幸せになるハッピーエンドだ。これ以上はない、最高の、理想の結末――

だからこそ。御手洗はその理想を、幻想だと断じた。

理想はあくまでも理想だ。現実はそんなに甘くはないんだ。罪を投げ捨てて幸せになるんだなんて烏滸がましいことが許されるはずがないんだ。
ヒトは、犯した罪に対して罰を受けなければならない。いくら罰を受けても償いきれないほどの罪を、人間は積み重ねてきたのだから。
御手洗は人間が犯してきた罪の数々を、黒の章に収められた映像という形で目の当たりにした。あれを見てもなお人間の存在を許容するなど、御手洗には到底出来ることではなかった。
御手洗にとって初春の言葉は全てが薄っぺらい虚飾だらけの戯言。初春の救いを肯定すれば、彼が今まで行ってきた全てを否定することになる。
かつて御手洗を襲った、人間の奥深くに棲む悪意こそがどうしようもなく現実で。自分を助けてくれなかった救いは幻に過ぎないのだと、御手洗は叫ぶ。

「幻想なんだよ! そんなもの、救いなんかじゃない! その手を取って救われるのは僕じゃない! お前なんだ! お前が罪から目を背けるために、僕を利用しようとしているだけだ!
 ――もう僕は選んだんだ! 人間という存在を、この世界から消し去ってしまうことを! お前が言う救いなんて、この世界にはないんだから!」


「……それは、違いますよ」


御手洗の叫びを聞いてなお、初春はそう言い切る。

「私は、救われたんです。だから此処にいるんです。私を救ってくれた人たちのことを――否定なんてさせません! 幻想だなんて、言わせません!」

初春の手を引いてくれた人たちが、初春の背中を押してくれた人たちが、初春の隣を歩いてくれた人たちがいた。
忘れられない人たちの存在を、忘れてはいけない人たちの思いを、初春は背負っている。だから何度でも、幾ら振り払われようとも、初春は手を伸ばす。
故に、両者の意見は平行線。交わることのない意思が、ただぶつかり合うのみ。

「だったらお前は、人間は罰を受ける必要なんかないと思ってるのかよ! あれだけの罪を重ねてきた人間たちがのうのうと生きるのを、見過ごせるのかよ!」
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642 ◆7VvSZc3DiQ :2019/05/06(月) 02:43:26 ID:c.bgJDYw0
初春は愚直に手を伸ばす。御手洗がこの手を握ってくれるまで、決して諦めないと誓う。

――きっと。初春が御手洗を救うには、何もかも足りない。

もっと言葉を識っていれば、すぐにでも彼を止められただろう。
もっと力があれば、御手洗がここまで傷つく前に救えただろう。
もっと時間があったなら、足りないものもいつか補えただろう。

だが今の初春は、何も持ってはいなかった。
初春の手からこぼれていった、すくいきれなかった多くのもののことを、彼女は思う。
自分の手の中は、空っぽになってしまったけれど。だからこそ握れる。何も残っていない手のひらなら、何だって掴める。

――――そして。伸ばされた右手が、ついに届く。

世界を憎んだ少年と、世界に救われた少女。二人が生きる世界は、本来は決して交わることがなかった世界だ。
だが、今この瞬間。幾多の悲劇と奇跡を経て、二人の世界は交錯する。
初春の手のひらの熱が、御手洗へと伝播していく。

「やめろ……! 僕に……僕に、触れるなぁぁぁぁ!」

御手洗は初春の手を振り払おうと、必死に身を捩った。
だが多量の失血により、御手洗の膂力は初春の細腕に抗うことすら不可能なほどに弱まっている。
握ったダーツを苦し紛れに振り回すも容易く取り押さえられ、そのまま押し倒される格好となる御手洗。

「……私は、」

初春の呟きが、御手洗の耳朶を打った。細い声だ。
先ほどまでの叫びとは違う、この距離でなければ届かない静かな声。
優しさと慈しみで構成されたその声は、御手洗の頑なな抵抗をするりとかわし、彼の中に溶けていく。

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643 ◆7VvSZc3DiQ :2019/05/06(月) 02:44:25 ID:c.bgJDYw0
仙水は言った。人間は存在そのものが悪であり、罰を受けるべきなのだと――その生命をもって、罪を償わなければいけないのだと。
これはその証拠だと、黒の章と呼ばれる映像を見た。その中で繰り広げられていた光景は、御手洗のそれまでの価値観を覆すに十分だった。
同時期に得た『領域(テリトリー)』という名の能力はそのための力なのだと教えられ、仙水に言われるがままに人間という種を抹殺するための準備を進めてきた。
その矢先、この殺し合いに巻き込まれ――やはり人間は、罪と業を背負った存在なのだと痛感した。

そして――確かに。初春飾利が言うように、それまで御手洗清志が接してきた『人間』の中にはいなかったのかもしれない。
御手洗清志という『人間』を、そのまま受け入れ、愛してくれる『人間』が。
不意に御手洗の身体から力が抜ける。張り詰めていた緊張が解け、これまで拒絶し続けてきた初春の言葉がすんなりと耳に届く。

仙水は僕を同志だと受け入れたけれど、受け入れたのは御手洗清志という一個人じゃなくて「仙水の思想に賛同する人間」だった。
仙水が僕に与えたのは使命と役割だけで、僕が本当に求めていたもの――救われたいという心は、否定した。

だけど、僕は――いつだって償いの機会を、救われる機会を待ち続けていた。
眠るたびに夢を見る。あのビデオの中で泣き叫んでいた人たちが、僕を見つめてくる。
彼らを傷つけ、殺したのは僕じゃない。そう分かっていても、毎晩うなされるたびにまるで僕がやったことのように、心を苛まれる。
もう嫌だった。すべてを終わりにしてしまいたかった。

だから、己が傷つくことを恐れずに御手洗を受け入れようとした少女の姿に、救いを見てしまったのかもしれない。
それは心の奥底で御手洗が求めていた存在だったから。できるならば彼自身もまた、そういう者になりたいと、願っていたから。

御手洗は、ようやく気付く。少女の言葉は、既に御手洗を変え始めていたということに。

「そうか……僕も、変われる……いや、もう変わり始めてたんだ……」

御手洗がこぼした呟きに、初春は答える。

「そうですよ。私達は弱い人間ですけれど――変われるくらいの強さは、持ってるんですから」

そう言って微笑んだ初春の目尻には、涙が浮かんでいた。御手洗はそっと手を伸ばして、その涙に触れる。
それは誰のために流された涙なのか。御手洗のため? 初春自身のため? 恐らくは、その両方のために流された涙は、まだ温もりを保っていて。
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644 ◆7VvSZc3DiQ :2019/05/06(月) 02:45:00 ID:c.bgJDYw0
「えっ……!?」

初春が咄嗟に御手洗の腕を抑えるも、既に傷口は深く。鮮やかな赤が、その首からは流れ出ていた。
御手洗は笑う。とても穏やかに。
大事な存在の名前を、己を変えてくれた少女の名を、御手洗は言祝ぐように口にする――

「だから僕は――光子を、僕を救ってくれたあの人を――守らなきゃ――」

相馬光子という少女が、御手洗にとっての救いだった。初春飾利と対面する、ずっと以前から――御手洗は彼女に救われていた。
血を失い、死の淵に立ってようやく気付く。御手洗の中で、人間の罪や業など、優先順位は二の次になってしまっていた。
この世界がどうなろうと、人間がどうなろうと、それよりもただ、光子だけが御手洗にとっては重要で。

彼女がけっして綺麗な存在ではないということは最初から知っていた。
いや、或いは御手洗がこれまでに出会ってきた人間の中で、彼女が一番汚れていたかもしれない。
自分だって、仙水だって、おそらくは初春も式波も、相馬光子ほど犠牲者の側にいた人間ではない。
相馬光子は彼女を取り巻く世界から虐げられ、誰よりも黒く汚れていった。
だがそれでもなお美しく咲く孤高の花は――御手洗にとっての希望となった。

もう身体は動かない。立ち上がることすらままならないだろう。こんな状態では、光子と再会しても彼女を守るどころか足手まといになるだけだ。
だったら、自分がすべきことは、彼女が最後の一人になる確率を少しでも上げること。せめて目の前の少女を殺し、逝く。
その一心で、御手洗は首筋から流れ出る最後の生命の残滓を用いて、水兵を生み出す。
視界は闇に染まったままだ。何も見えないまま、残る力の全てを懸けて、ただ闇雲に振り回す。
それが何かに当たった手応えを感じて――御手洗の意識は、ぷつんと途絶えた。


645 ◆7VvSZc3DiQ :2019/05/06(月) 02:45:52 ID:c.bgJDYw0
 ◇

「――式波さん!」
「……生きてるわよ、なんとかね」

御手洗が放った一撃は、確かに初春を捉えていた。
だが、衝撃の瞬間――初春をかばうようにアスカが割り込み、一瞬だけ生まれた間隙を縫うように初春は『定温保存』を発動し、水兵の一撃を緩和させた。
勿論アスカ、初春ともに少なからずダメージを受けることにはなったが、両者ともに生命に関わるほどの傷を負ったわけではない。
戦闘の結果だけを見れば――御手洗は瀕死となり戦闘続行は不可能。初春とアスカはボロボロながらも生存と、その明暗ははっきりと分かれた。
初春とアスカは――勝ったのだ。

しかし初春は――呆然と座り込んだままだった。そこには勝利の余韻など欠片もなく、ただただ悲壮感と疲労感だけが、あった。
初春は元々、勝利など求めてはいなかった。初春が目指したのは、自分を逃がすために独り死地に残ったアスカを守り、自分の合わせ鏡のような存在である御手洗を救うこと。
だが――

「式波さん……私は、私は……っ! 彼を、救えなかった……!」

初春のやり方が、間違っていたのだろうか。或いは最初から上手くいく方法なんかなくて、ただ無駄に傷ついただけなのだろうか。
御手洗を救おうとしたこと自体が、初春のただの自己満足に終わってしまったということなのだろうか。

「……悪いけどね、カザリ。あたしはアンタが欲しがってる答えなんか、持ってないわ」

アスカもまた、全身を地に投げ出したまま答えた。
度重なる連戦と負傷で、アスカの身体ももう限界を迎えようとしている。

「でも、アンタの答えは、ちゃんと覚えてる」

「アンタは、こう言ってたわよ。アンタは、ヒーローじゃない。英雄でもない。主人公にもなれない」

でも。
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646 ◆7VvSZc3DiQ :2019/05/06(月) 02:46:23 ID:c.bgJDYw0
御手洗のもとへと辿り着く。ここまで来てもなお、初春は自分がどうすればいいのか、分からなかった。
何が出来るのだろう。どんな言葉が紡げるのだろう。何も分からないまま、初春は御手洗に寄り添った。

――声が、聞こえた。か細い声だ。今にも消えてしまいそうな声だ。

「みつ、こ……寒い、よ……」

――きっと、今。御手洗の傍にいるべき人間は、初春飾利ではないのだろう。彼に救いを与えられる人間は、相馬光子なのだろう。
それが分かっていても、なお。なお。

初春は、語る言葉を持たない。語ればそれは、初春飾利の言葉になってしまう。それはきっと、今の御手洗が欲しいものではない。
最後まで、伝えられる言葉を見つけられなかった。時間すらも、作れなかった。
だから、ただ――御手洗の手を、握りしめた。

最初に感じたのは冷たさだった。およそ人のものとは思えないほどに冷え切った、白い手だった。
血の気を失ったその手は、しかし、柔らかかった。そして、小さかった。小柄な初春の手と比べてもさほど変わらない。
思う。彼もきっと――自分の命よりも大事なもののために、戦っていたのだと。

ぎゅっと、強く握る。ぽろぽろとこぼれる涙が、二人の手の上に落ちていく。

「みつ、こ……?」

御手洗の呟きに対して、初春は沈黙を貫いた。彼の最後に傍にいる人間が、自分であると悟られることがないように。
せめて彼が、少しでも幸せな――救いを得てほしいと、強く願う。

「……あたたかいよ、みつこ……」

現実は、辛くて、冷たくて、悲しい。だから初春は、そんな現実を塗り替えようと――『自分だけの現実』を使う。
だが、この能力には世界を塗り替える力なんて存在しない。できるのは、せいぜい――握った手を、温めるくらいのことだ。
ただそれくらいのことしかできない無力さに、初春は泣いた。でも、最後にそれができたことにも、泣いた。
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647 ◆7VvSZc3DiQ :2019/05/06(月) 02:47:10 ID:c.bgJDYw0
【F-5/デパート/一日目 夜中】

【初春飾利@とある科学の超電磁砲】
[状態]:打撲 疲労(大) 『定温保存<サーマルハンド>』レベル3 全身ずぶ濡れ
[装備]:交換日記(初春飾利の携帯)@未来日記、交換日記(桑原和真の携帯)@未来日記、小さな核晶@未来日記?、宝の地図@その他、使えそうなもの@現地調達
[道具]:秋瀬或からの書置き@現地調達、吉川ちなつのディパック
基本行動方針:生きて、償う
1:みんなを守る。
2:辛くても、前を向く。
3:白井さんに、会いたい。
[備考]
初春飾利の携帯と桑原和真の携帯を交換日記にし、二つの未来日記の所有者となりました。
そのため自分の予知が携帯に表示されています(桑原和真の携帯は杉浦綾乃が所有しています)。
交換日記のどちらかが破壊されるとどうなるかは後の書き手さんにお任せします。
ロベルト、御手洗、佐野に関する簡単な情報を聞きました。御手洗、佐野に関する簡単な情報を聞きました。
アスカ・ラングレー、杉浦綾乃とアドレス交換をしました。

※『定温保存<サーマルハンド>』レベル3:掌で触れたもの限定で、ある程度の温度操作(≒分子運動操作)をすることが出来る。温度設定は事前に演算処理をしておけば瞬間的な発動が可能。
                     効果範囲は極めて狭く、発動座標は左右の掌を起点にすることしか出来ないうえ、対象の体積にも大きく左右される。
                     触れている手を離れると効果は即座に解除され、物理現象を無視して元の温度へ戻る。
                     温度に対する耐性は、能力発動時のみ得る事ができる。
                     温度設定の振り幅や演算処理速度、これが限定的な火事場の馬鹿力なのかは後続書き手にお任せします。

【式波・アスカ・ラングレー@エヴァンゲリオン新劇場版】
[状態]:左腕に亀裂骨折(処置済み) 腹部にダメージ 疲労(極大) 全身ずぶ濡れ
[装備]:ナイフ数本@現実、青酸カリ付き特殊警棒(青酸カリは残り少量)@バトルロワイアル、使えそうなもの@現地調達
   『天使メール』に関するメモ@GTO、トランシーバー(片方)@現実、ブローニング・ハイパワー(残弾0、損壊)、スリングショット&小石のつまった袋@テニスの王子様
[道具]:基本支給品一式×4、フレンダのツールナイフとテープ式導火線@とある科学の超電磁砲
風紀委員の救急箱@とある科学の超電磁砲、釘バット@GTO、スタンガン、ゲームセンターのコイン×10@現地調達
基本行動方針:エヴァンゲリオンパイロットとして、どんな手を使っても生還する。
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648 ◆7VvSZc3DiQ :2019/05/06(月) 02:52:04 ID:c.bgJDYw0
以上で投下終了となります。
タイトルは「ストレンジカメレオン」になります。

重ね重ね、私の不徳の致すところにより企画進行を妨げてしまったことをお詫びいたします。
誠に申し訳ございませんでした。


649名無しさん :2019/05/06(月) 22:54:23 ID:qc9AcsFQ0
投下乙です
キルスコアは出せなくても初期からマーダーとして戦い続けた御手洗もこれで退場だと思うと感慨深いですね。
遅すぎたけど伸ばした手は確かに繋がって、最期は救われた。
血に塗れた現実と向き合った正義の物語の最後に相応しい話でした。


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12 アニメキャラ・バトルロワイアルV (Res:156)All First100 Last50 SubjectList ReLoad 12
1名無しさん :2019/04/13(土) 00:09:53 ID:w3y3gU8c0
ここはアニメキャラクターでバトルロワイアルを行うリレーSS企画です。
企画の性質上、キャラの死亡や流血等、残酷な内容を含みます。閲覧の際には十分ご注意ください。

【wiki】ttps://www65.atwiki.jp/anirowav/
【したらば】ttps://jbbs.shitaraba.net/otaku/18133/
【地図】ttps://i.imgur.com/kwyq3io.png

【参加者】

6/6【ドラえもん】
○ドラえもん/○野比のび太/○剛田武/○出木杉英才/○ギラーミン/○リルル

6/6【ドラゴンボール】
○孫悟空/○ブルマ/○亀仙人/○ヤムチャ/○桃白白/○ピッコロ大魔王

6/6【ジョジョの奇妙な冒険 黄金の風】
○ジョルノ・ジョバァーナ/○ブローノ・ブチャラティ/○パンナコッタ・フーゴ/○ギアッチョ/○リゾット・ネエロ/○ディアボロ

6/6【五等分の花嫁】
○上杉風太郎/○中野一花/○中野二乃/○中野三玖/○中野四葉/○中野五月

6/6【魔法少女育成計画】
○スノーホワイト/○カラミティ・メアリ/○ラ・ピュセル/○ルーラ/○スイムスイム/○森の音楽家クラムベリー

5/5【ふたりはプリキュア】
○美墨なぎさ/○雪城ほのか/○九条ひかり/○キリヤ/○小山翔子

5/5【魔法陣グルグル(2017年版)】
○ニケ/○ククリ/○キタキタおやじ(アドバーグ・エルドル)/○ジュジュ・クー・シュナムル/○カヤ

5/5【フルメタル・パニック!】
○相良宗介/○千鳥かなめ/○テレサ・テスタロッサ/○ガウルン/○ゲイツ

5/5【SSSS.GRIDMAN】
○響裕太/○内海将/○宝多六花/○新条アカネ/○アンチ

4/4【からくりサーカス】
○才賀勝/○加藤鳴海/○才賀エレオノール/○フェイスレス

4/4【Fate/stay night [Heaven's Feel]】
○衛宮士郎/○間桐桜/○間桐慎二/○セイバー

4/4【ラブライブ!サンシャイン!!】
○高海千歌/○桜内梨子/○渡辺曜/○津島善子

3/3【シティーハンター】
○冴羽リョウ/○槇村香/○伊集院隼人

3/3【けものフレンズ2】
○キュルル/○G・ロードランナー/○イエイヌ

2/2【PERSONA5 the Animation】
○雨宮蓮/○明智吾郎

70/70

137 ◆koGa1VV8Rw :2019/06/02(日) 03:34:36 ID:NRf9D8VE0

「そうだ、僕はブチャラティ達には付いていくことができなかった……。
 組織の庇護から抜け敵対してしまったら、僕らは生きていくことすら難しい。
 彼らの論理的には馬鹿げた考えこそが、本当は崇高なんだと理解してはいた……。
 でも僕は、正しい馬鹿にはどうしてもなれなかった……」

「フーゴ君、そんなに大変な思いをしていたんだね……」

フーゴは次々に話を広げていき、
自分がブチャラティと離別した経緯までをも全て曜に話してしまっていた。
曜がとても話しやすい雰囲気を持っていたのもあるが、
フーゴとしても誰か組織と全く関係ない者に話して、
楽になりたいという気持ちがあったのかもしれない。

「名簿によると、ブチャラティとジョルノも参加者として連れてこられているようだな……」

「私もメンバーの皆と険悪になりかけた事が一度あったけど、
 今は迷いを振り切って一緒に頑張ってる。
 ギャングとは全く違う世界の話だってわかってる。
 それでも、フーゴ君がチームの皆とまた一緒になれる日が来たらいいなと思うよ」

「僕もそういう未来が来ればいいなとは、思ってはいる。
 でも彼らからしたら、僕のほうが裏切り者だ。
 もう二度と元のように戻ることはできないんだよ……」

「フーゴ君……」

二人が暗い表情になり俯き、沈黙が流れる。
フーゴがそれを振り切り、話題を変える。

(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)


138 ◆koGa1VV8Rw :2019/06/02(日) 03:35:09 ID:NRf9D8VE0

二人はとりあえず森を抜けるために、一定の方向を変えないように意識して進んでいる。
どこへ向かうにしても、夜中にこんな森の中では遠くの様子が把握できない。
とりあえず地図には左上、右上、右下に森があるように描かれていおり、
現在地はそのどこかだとは考えられる。
建物か平原か街か、あるいは海か何処かに抜けられれば向かう場所の方針が立てられる。

「そういえばまだ聞いてなかったけど、
 フーゴ君は私を保護したりしてその後はどうするつもりなの?」

「僕は……! その……」

方針というものから逃避していたフーゴは言葉に詰まってしまう。
それを見た曜が言葉を続ける。

「私はこの殺し合いに巻き込まれてとても怖い。
 誰も殺したくないし、もちろん死にたくもない。
 フーゴ君は色々教えてくれるけど、
 それでも私のような普通の人間が生き残ることって難しいんだと思う」

フーゴはそんなことないと否定しかけるが、確かに事実なので口を挟めない。

「それでも出来るだけ誰も殺さず傷つけずに、みんなと会って一緒に頑張ってみる。
 そして頭が良くて力もある脱出を目指す人たちに協力して、
 一緒に脱出できるのが一番いいから、それを目指す」

曜はフーゴの方を向いて話す。

「それが駄目だったら、せめて生き残る人に私がここでどうしたのか、
 生き様を伝えて憶えていてもらいたい。
(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)


139 ◆koGa1VV8Rw :2019/06/02(日) 03:35:44 ID:NRf9D8VE0

フーゴは高い頭脳を持ち生まれたものの、裕福な家の両親からは過度な期待を向けられる。
凶暴な衝動を抑えながらなんとか期待に応え飛び級を繰り返したが、
同級生からは妬まれ会話は少なく社会からの疎外感を感じていた。
さらには大学で、尊敬していた教授に裏切られた事を遂に我慢できず暴行。
大学からは教授との関係を疑われ、両親からも疎まれ孤独の身となった。
そして学生という身分を失って行き着いた先がギャングだったのだ。

でもそんな自分の背景に関係なく、同年代の少年として会話してくれるこの少女。
初対面で目下の護衛として扱い、いきなり苛つかせてきたトリッシュの印象とは真逆だ。
縁のなかったはずの学生としての平穏な日常だが、
もし人生の巡り合わせが違えばこんな会話も毎日していたかもしれない。
もちろんフーゴは今までの人生に後悔など持っていないが、そう思うのを止められなかった。
ブチャラティ達と過ごした日常も落ち着く時間ではあったが、それとはまた違う。
フーゴはこんな時間をもっと過ごしていたいとすら感じ始めていた。
ブチャラティ達と離別したからこそ、さらにそう強く思うのかもしれない。
だが、この殺し合いという場ではそんな状況は長くは続かない。

----


140 ◆koGa1VV8Rw :2019/06/02(日) 03:37:14 ID:NRf9D8VE0

「最初のターゲットは貴様らだ!」

森の中から何者かが襲いかかってくる!
人間とは思えないスピードで飛びかかってくる男。
まともに攻撃を食らってしまったら絶対にまずい。

「パープルヘイズ!」

フーゴの手前に紫の人型が現れ、男の勢いの乗った殴打と打ち合う。
人間からの攻撃とは思えないくらいの痺れ、同レベルのスタンドと打ち合ったかのようだ。
一体何者なんだこの男!?

「フーゴ君!」

「何っ!? ガードしただと! なんだその人型は!」

この男まで! 二人ともスタンドが見えているだと!
だが初めて見たかのような反応、また無自覚なスタンド使いとでも言うのか!?
いや、主催者が言っていたスタンドの制限というのは、
スタンド使い以外でもスタンドを見えるようにするということなのか!?
フーゴは取り敢えず言葉を交わす。

「貴様ッ! この殺し合いに早速乗ったというのか!」

「フン。私は桃白白、世界一の殺し屋だぞ。
 私がこの殺し合いの場に呼ばれたのは、他の参加者どもを殺してほしいということだろう。
 優勝したらきっちり代金を請求してやる。
 もちろん願いを叶えてもらうのとは別件でな」

(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)


141 ◆koGa1VV8Rw :2019/06/02(日) 03:38:12 ID:NRf9D8VE0

「僕のスタンドなら何とか出来るかもしれない! 逃げてくれッ!」

フーゴの合図とともに曜が逃げ出していく。

「ふん! 遠ざかっても無駄だ!」

何をしようというのか桃白白は腕を上に掲げる。
そこに力が集中していくのは、気という概念を知らないフーゴでも感じられた。
フーゴの直感が何らかの遠距離攻撃の危険を感じる。
フーゴは逃げる曜の方へ駆け出していた。

「どどん波!」

桃白白は指を差すような形にし、腕を振り曜が逃げた方に向けてくる。
その瞬間、指の先端から謎の光線が発射されたのだ。

「うおぉぉぉーーッ! パープルヘイズ!」

フーゴは曜が逃げる方を追いかけながら、射程5mの紫の人型を向かわせる。
間一髪、紫の人型が光線の前に立ち塞がり、守らんと腕で光線をガードする。
命中する光線。命中した箇所は強く発光して周りを照らす。
下手な銃などよりはずっと強い威力。
フーゴの腕に焼印を押し当てられるような熱い感覚が走る。

「なっ、何なの!?」

後ろからの発光に驚いた曜が足を止め後ろを振り返る。

「はぁ……はぁ……」
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142 ◆koGa1VV8Rw :2019/06/02(日) 03:38:46 ID:NRf9D8VE0

まさかの提案。フーゴは必死に考える。
相手は達人の身のこなしでスタンドも見えている。
パープルヘイズの操作精度は悪く、
ほぼ怒りに任せてしか攻撃できない以上警戒されれば攻撃を当てることは期待薄だし、
本体への攻撃を守り切ることもできるか怪しい。
特に曜を守りながら戦うことはまずできない。
ウイルスをばらまけば感染させることにより倒せる可能性は高まる。
だが夜中ではウイルスを光で死滅させるのは難しい。
森の中は月明かりも陰る場所が多く、ウイルスが完全に死滅することを全く期待できない。
一般人の曜はウイルスを避けるのは難しいし、
感染させた状態で相手に触れられたら自分も非常にまずい。

相手との戦闘に役立ちそうな支給品も持っていない。
一粒で怪我を完治させるという仙豆。
ウイルス感染した状態で体を治しても、
夜では周りにウイルスが死滅せず残る以上再感染する可能性が高い。
曜から受け取った銃も相手がパープルヘイズと殴り合える実力を持つ以上、
ミスタのように銃の達人でもないフーゴが使ったところで、
短銃身で狙いがずれやすいことも含めて通用しないだろう。
そしてもう一つの支給品も、少なくとも今戦うために役立つ代物ではない。

フーゴにはこの状況をどうにかできる成功率の高い策が思いつかないことを、
すぐに理解してしまった。
トリッシュのために命を懸けることを躊躇ったフーゴは、
もちろんここで初めて会った一般人の少女のため命を懸けることもできない。

フーゴは観念したように、支給品の入ったデイパックをゆっくり降ろす。

「そんなっ?! フーゴ君!」
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143 ◆koGa1VV8Rw :2019/06/02(日) 03:39:20 ID:NRf9D8VE0

フーゴは後ろを振り返らず必死に走る。

やがて逃げた方から聞こえてくる絹を裂くような叫び声。

フーゴは曜が死の恐怖からは逃れられなかったのだと推察した。
やはり一般人の少女があの場面で死の決心をするなど、到底無理なことだ。
自分を決断させて素早く逃げさせるため、一時的に感情を押し殺していても、
本当の本心では、彼女はもっと生きたかったのだ。
また元の日常に戻りたかったのだ。

フーゴは罪悪感と、死にたくないという気持ちがより強くなっていく。
フーゴがもっと馬鹿だったら、凶暴性以外にも感情豊かだったら、きっと涙を流していただろう。

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144 ◆koGa1VV8Rw :2019/06/02(日) 03:39:54 ID:NRf9D8VE0

私は、自分はどうなってもいいからフーゴ君を逃がす、そういう選択をした。
支給品の中に入っていた不気味な仮面。
少なくとも自分の恐怖を紛らわすくらいはできると信じて被ったんだ。
そうすると自然にフーゴ君を逃がすための言葉が心の中から紡がれる気がした。
そしてフーゴ君は逃げてくれた。良かった。
戦うことのできない私でも、最期に一人でも命を助けられて良かった。
迫ってくる殺し屋。とても怖い。
でも私は決心したんだ。フーゴ君に託した。
……でもどうして? 体の震えは止まらない。

自然に足が動いて殺し屋から遠ざかろうとする。
身体がまだ生きたいと言っている。
心の奥にもまだ生きたいという気持ちがある。

「あ、あっ、ああああぁぁぁぁ!」

逃げなきゃ。生き延びたい。走らなきゃ。
お願い! 私の脚、もっと速く!

……えっ? 目の前に人影。回り込まれた?

「逃げようとしたって無駄だ」

息を吐き出してしまう。
掌で体を叩き飛ばしてきたんだ。
後ろの木に叩きつけられる。

「……お、お願い! やめて! 助けて! 死にたくない!
 みんなと帰ってAquorsを続けたいんです!」
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145 ◆koGa1VV8Rw :2019/06/02(日) 03:40:29 ID:NRf9D8VE0



『……反逆する力が欲しいのだな?』

急に襲ってくる頭痛。前頭部を抑えてしまう。
そして頭の中に響く謎の声。一体誰?

『我は元の魂から引き剥がされ、使役されるだけの存在と成り果てている……』

(まさか、さっき着けた仮面から私に話してるの?
 元の魂っていうのは仮面を元々付けてた人のこと?)

『だが……今のお前の仲間を守りたいという反逆の灯、我の魂と同じだ……』

(そう。私にフーゴ君みたいな戦う力があれば、
 Aquorsのみんなを殺し合いから守りたい!)

痛みをこらえて声が漏れる。殺し屋も異変を察知しているらしい。

「そうか、頼っていた男に見捨てられたショックで頭痛が苦しいのだな?
 哀れな奴だ、せめてこれ以上苦しまないよう一撃で殺してやろう」

殺し屋が攻撃の構えに入った。猶予はない。

(お願い! 力を貸して!)

『よかろう……我は汝、汝は我となる……
 覚悟して背負え……
 反逆のドクロを掲げて出航だ!』
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146 ◆koGa1VV8Rw :2019/06/02(日) 03:41:03 ID:NRf9D8VE0

しばらく前。森の中の月明かり差す開けた場所。
二人は支給品を確認し合っていた。

曜の支給品は最初の銃とバラバラで入っていた予備弾丸の他には、
小さなカプセルから出てきた衣装ケース。
フーゴがカプセルも亀のスタンドのように大きいものを狭いところに入れられる、
何らかのスタンドなのではと推察した。
中には赤い髪のウィッグと服にヘッドホン。
ウィッグまであるとは変装しろということだろうか。

「これを私がブチャラティさんと接触するときに使えば、
 もっと組織の人たちに察知されにくくなりそうですね!」

「ああ。本当にその時が来たら……よろしく頼む」

そしてデイパックの一番下にまだある何かを取り出す曜。

「きゃっ!」

「曜、どうした?」

曜のデイパックの中から出てきたのは、頭蓋骨のような形のマスクだ。

「ううん、ちょっと驚いたけど本物の骨じゃないみたいだし大丈夫」

「そんなものを支給するとは、主催者も趣味が悪いんだな」

「待って、説明書きもある。
 えーとなになに、この仮面をトリガーにすることで、
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147 ◆koGa1VV8Rw :2019/06/02(日) 03:41:37 ID:NRf9D8VE0

「何っ!?」

指による刺突は私の額を貫くはずだった。
でも寸前でそれは何かにより阻止され、殺し屋は跳ね飛ばされてゆく。

「貴様、先程着けた仮面の力とでも言うのか!?」

殺し屋は跳ね飛ばされたあと受け身を取り、できるだけ離れたところに着地し顔を上げた。
目の前には謎の船が浮遊して立ち塞がっている。
船の上には船長が佇む。

「こ、これが……私の心に応えてくれた、反逆の魂……」

呼び出した霊体……キャプテンキッドは出現した勢いのまま突進したんだ。
指は船のキールに当たって自分を貫くことはなく、そのまま一緒に跳ね飛ばされたみたい。
キャプテンキッドは黒ずくめの服に、顔は被った帽子のマークと同じ……骸骨。
船も黒ずくめで、掲げられた旗はドクロ。れっきとした海賊船。
私の憧れる船乗りの人々に対して、仇なす存在。
でもこの殺し合いという状況では、
殺し合いをしなければならないという決まりこそが悪。
それに反逆するんだから海賊というモチーフはぴったり。

「ふむ、有用な支給品も色々あるようだな……」

殺し屋は何かを思ったのか、フーゴ君が落としたデイパックの方へ駆け寄っている。

「そ、それはフーゴ君の……!」

デイパックから何かを取り出した。暗くてよく見えない。
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148 ◆koGa1VV8Rw :2019/06/02(日) 03:42:11 ID:NRf9D8VE0

キャプテンキッドは電撃を出すことが出来るみたいだ。
電撃がうまく当たれば、感電してその部分は痺れて動きがにぶくなるはず。
そしたらフーゴ君から奪った他の支給品も、相手の支給品も奪い返してやる。
そして動けなくさせて二度と殺しはしないと誓わせてやる。

「行こう! キャプテンキッド!
 ヨーーソローー!!」

「何をふざけたことをぬかす!
 私の強さは全く弱まってはないのだぞ!」

殺し屋は手品で出した花束を私に投げつけてくる。
森の中だし近くに咲いてた花を集めて作ったんだろうか。
そんな手品の種を考える暇などない。とりあえずはキャプテンキッドに守ってもら……速い!?

花束にしては予想外すぎる速度。
ちぎれた花びらが飛んできた軌跡を描くのは、幻想的で綺麗とすら思ってしまう。
腕で守る反応すら間に合わず体に食らってしまい、一気に花びらが近くを舞い上がる。
体にダメージが入り思わず咳き込んでしまう。
とても痛い。花束なのに。体育の授業でボールを手加減なしにぶつけられたような強さ。
でも、なんとか耐えられる。
それに目を凝らすと、花束を捨てた殺し屋は次の手品の準備をしなきゃならないみたい。
しかもそれをしながら首飾りを外そうとしていて動きが止まっている。
今しかない。

「くそっ、何だこれは! 外れろ!」

「キャプテンキッド!」

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149 ◆koGa1VV8Rw :2019/06/02(日) 03:42:45 ID:NRf9D8VE0

そして手品の途中、相手の殺し屋が片手を上に挙げる。
なにか力が集中しているように感じるけど、手品の演出かな。
これも攻撃のチャンスだ!
キャプテンキッドにもう一度電撃を放たせる。
でもそれが届く前に殺し屋は、その手をこちらに振り下ろして来た。

「どどん波!」

「えっ……?」

指が眩しいと思った後、そこから左頬をかすめる謎の光線。
後ろ髪が少し千切られて、首筋に落ちる感触。
後ろで何かに当たって爆ぜたのか、後ろからの光がこちらを照らす。

さっきフーゴ君を襲った謎の光線と同じだ。
全く撃つ前準備がわからなかった。
フーゴ君を撃つ場面を見てなかったせいだ。

さっきの恐怖心がぶり返してくる。
あともう少し正確に撃たれていたら、頭に光線が当たっていたはず。
光線を撃ってきた腕は、電撃を受けてないから痺れてない。
つまり、少しだけ狙いがずれたのは手品を強制されているおかげ。
フーゴ君の残した首飾りが無くて相手が万全だったなら……きっと私は殺されてた。
力を手に入れた万能感に浸ってしまっていたんだ。
私バカだった。
フーゴ君の言ったブチャラティさんみたいに信念のため命を懸けるんじゃなくて、
何もわからず命を捨てようとする大バカ。
今まで人と戦ったことなんてない自分が急に強くなれるわけなんてやっぱりないよね。
既にペルソナのような能力を持っていて、
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150 ◆koGa1VV8Rw :2019/06/02(日) 03:43:19 ID:NRf9D8VE0

「うあっ!」

突如前にバランスを崩して体が地に叩きつけられる。
なんとか反応して手を付けたので、顔をぶつことは回避できた。
木の根が足に引っかかり転んでしまったみたいだ。まずい。
……でもその次の瞬間、背中の上を何かが高速で撫でるようにして通過していく。
そしてその先で轟く轟音。

顔を起こす。
目の前の光景が信じられないし理解が追いつかない。
木が二本重なったように倒れちゃっている。
……殺し屋は森の樹を折るか抜くかして、投槍のように投げてきたみたい。
木を盾にして電撃を防ぎ、逃げる相手を追撃する一石二鳥の手。
転んだことは運が良いことだったんだ。もし転んでなかったら……。
後ろからの攻撃と足下の両方に気をつけながらもう一度走って逃げ出す。
キャプテンキッドは限界まで後ろの殺し屋に電撃を放つ。

「ぐわっ! ……憶えていろ!クソガキ共!」

でも恐ろしい攻撃はそれっきりで、捨て台詞の後はそれ以上が襲ってくることは無かった。
あれだけの攻撃をしたその後には隙が出来て、避けきれず電撃が当たったらしい。
手品と電撃による痺れで身体の自由が遂に利かなくなって、一度諦めてくれたんだろう。
痺れながらも執念深く追いかけてくるようなら持久力が切れていたと思う。助かった。
それでもいつ治ってしまうかわからない以上、今は逃げ続ける。

それにしてもこのキャプテンキッド、
私が殺し屋と戦うことを決意したとき喜んで応えてくれたようだった。
私から殺し屋に渡ったほうが活躍自体ならいくらでも出来るだろうに。
この子は支給品として配られて使役されてしまうだけの存在だけど、
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151反逆の精神 ◆koGa1VV8Rw :2019/06/02(日) 03:44:09 ID:NRf9D8VE0


【B-1/森 深夜】
【桃白白@ドラゴンボール】
[状態]:手品の呪い、痺れ、疲労(小)
[装備]:オリーブの首飾り@魔法陣グルグル
[道具]:基本支給品一式×2、ランダム支給品×1~3
[思考・行動]
基本方針:出来るだけ多くの参加者を殺して優勝する
1:首飾りを外す方法を知りたい
2:首飾りが外れたらあのクソガキ共(フーゴ、曜)を殺す
3:ピッコロ大魔王の危険性を広め、出来れば他の者に倒してもらう

※参戦時期は悟空に敗北してサイボーグ化するより前のどこかです。

【渡辺曜@ラブライブ!サンシャイン!!】
[状態]:気力消耗(大)、軽傷(左頬の火傷のような怪我、体の打撲)、疲労(中)
[装備]:スカルの仮面@PERSONA5 the Animation
[道具]:基本支給品一式×1、三玖の変装セット@五等分の花嫁
[思考・行動]
基本方針:殺し合いを止めさせ、皆で脱出する
1:今は桃白白から逃げる
2:Aquorsのみんな、フーゴ君と合流したい
3:他の人と協力して桃白白を止める
4:フーゴ君の友人や敵との仲を取り持ちたい
5:ピッコロ大魔王の危険性を伝える

※参戦時期は一期終了以降のいつかです。
※ドラゴンボールについて知りましたが、支給品として存在するとは知りません。
※スタンドについての概要を知りました。キャプテンキッドはスタンドの一種だと思っています。
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152反逆の精神 ◆koGa1VV8Rw :2019/06/02(日) 03:44:49 ID:NRf9D8VE0

フーゴは必死に逃げていた。
早く逃げないと、支給品の罠に気付いて逆上した相手に追跡され襲われる可能性がある。
バッグを渡す前、降ろす間に桃白白に見えないよう役立ちそうな支給品を隠し持ち、
マイナスの効果を持つ支給品を押し付けたのだ。
支給品の説明書きも、誰かに盗られたときのことを考え先に捨てていた。
自分は助かり、優勝するにしても主催を打倒するにしても邪魔な殺人者を弱体化させる。
緊迫した状況でも頭が回り、最も合理的ともいえる選択をフーゴは選んだ。
でもそんな自分のことがとても嫌になる。
出来れば例の支給品の効果による隙に曜が逃げてくれればという願望もなくはなかった。
だが叫び声が結果を物語ると感じてしまう。駄目だったんだ。

「こんな殺し合いから早く逃れたい……。
 くそッ! 一体僕はどうしたらいいんだッ!」

ピッコロ大魔王のことをわざわざ伝えてきたというのは、
そいつが桃白白と同格どころか上回る存在であり、
桃白白は自分で戦いたくなく他の人々に倒してほしいということの可能性も考えられる。
そんな奴すら存在する殺し合いの中で、フーゴは一体どのように生き残ればよいのか。
フーゴは何もできない自分に対して怒りを覚えるが、
今既に怪我をしている自分に凶暴性を向けてもどうしようもないことはわかっている。
まだ抑えられる。

「ジョルノ……君が居れば、ウイルスを使いこなす事ができるのに……」

ジョルノの能力ならば、ウイルスの遺伝子は変質していくがそれに合わせた抗体を作れる。
またウイルスに体の一部が侵されても切除してパーツを作ることが出来る。
ゴールドエクスペリエンスとパープルヘイズはかなり相性が良い。
だが、チームの他の全員がボスに離反する中で、
自分だけがついていかなかったことがやはり尾を引く。
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153反逆の精神 ◆koGa1VV8Rw :2019/06/02(日) 03:45:23 ID:NRf9D8VE0
【ミスタの銃@ジョジョの奇妙な冒険 黄金の風】
グイード・ミスタが使用していた銃。
6発装填の短銃身リボルバー。
ミスタは服のあちらこちらに弾丸を仕込んでいた。
そのため予備の弾丸もバラバラで一緒に支給されていた。

【仙豆@ドラゴンボール】
青大豆のような小さな豆。食べると10日ほどは何も食べなくてもよく、
更に体力を回復し全身の怪我をたちどころに治すことができる。

【オリーブの首飾り@魔法陣グルグル】
ぷちアニメ5話に(原作、旧アニメにも)登場。オリーブの果実のような珠で編まれた首飾り。
高名な手品師の念が込められた首飾りだという。
かけると意思に反して何らかの手品を披露してしまう。
呪いの装備なので解呪しないと外せないが、
当ロワでは制限により解呪しなくとも2時間で外せるようになる。

【スカルの仮面@Persona5 the Animation】
2話から登場。坂本竜司が認知世界でペルソナに覚醒した時に現れた仮面。
彼のペルソナ"キャプテン・キッド"との契約の証にして召喚するためのトリガー。
本ロワ内では制限により、誰が付けてもキャプテン・キッドを使役できる。
ペルソナに精神が同調していなくとも、仮面が発動のトリガーと分かっていれば使える。
召喚しないつもりで顔から剥がせば譲渡や奪取も可能。
なおアニメ内の描写ではペルソナに覚醒した者は、
認知世界内での身体能力が上がりさらに一部の武器も使えるようになる。
アニメ、ゲーム内で名言されたことはないが外部で裏設定として言及はされているらしい。
これがどこまで適用されるか、あるいは適用されないかは不明。
(メタ的には次の書き手さんが決めてください。)
竜司の使えるようになった武器はメイス類(ロッド、バット、鉄パイプ等も含む)とショットガン類。

(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)


154反逆の精神 ◆koGa1VV8Rw :2019/06/02(日) 03:45:59 ID:NRf9D8VE0
投下終了します。
また途中までタイトル抜けをやらかしてますね……


155名無しさん :2019/06/02(日) 10:30:15 ID:6hV86BVg0
投下乙です。
フーゴ、ただで逃げた訳ではなかったんだね
しかし曖昧な立場だと危ないぞ
果たして覚悟を決められるのだろうか


156名無しさん :2019/09/01(日) 18:29:03 ID:z1D94tSc0
保守


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13 90's バトルロイヤル (Res:332)All First100 Last50 SubjectList ReLoad 13
1名無しさん :2015/10/20(火) 00:14:42 ID:S/90BWeU0
こちらは90年代の漫画、アニメ、ゲーム、特撮、ドラマ、洋画を題材としたバトルロワイアルパロディ型リレーSS企画です。

90's バトルロイヤル @ wiki
ttp://www27.atwiki.jp/90sbr/

90's バトルロイヤル 専用掲示板
ttp://jbbs.shitaraba.net/otaku/17336/

地図
ttp://www27.atwiki.jp/90sbr/pages/13.html

5/5【金田一少年の事件簿@漫画】
 ○金田一一/○高遠遙一/○千家貴司/○和泉さくら/○小田切進(六星竜一)

5/5【GS美神 極楽大作戦!!@漫画】
 ○美神令子/○横島忠夫/○氷室キヌ/○ルシオラ/○メドーサ

5/5【ジョジョの奇妙な冒険 Part5 黄金の風@漫画】
 ○ジョルノ・ジョバァーナ/○ブローノ・ブチャラティ/○リゾット・ネエロ/○ディアボロ/○チョコラータ

5/5【ストリートファイターシリーズ@ゲーム】
 ○リュウ/○春麗/○春日野さくら/○ベガ/○豪鬼

5/5【鳥人戦隊ジェットマン@特撮】
 ○天堂竜/○結城凱/○ラディゲ/○グレイ/○女帝ジューザ

5/5【DRAGON QUEST -ダイの大冒険-@漫画】
 ○ダイ/○ポップ/○ハドラー/○バーン/○キルバーン(ピロロ)

5/5【幽☆遊☆白書@漫画】
 ○浦飯幽助/○南野秀一(蔵馬)/○幻海/○戸愚呂弟/○戸愚呂兄

5/5【らんま1/2@漫画】
 ○早乙女乱馬/○響良牙/○天道あかね/○シャンプー/○ムース

4/4【カードキャプターさくら@アニメ】
 ○木之本桜/○李小狼/○大道寺知世/○李苺鈴

4/4【機動武闘伝Gガンダム@アニメ】
 ○ドモン・カッシュ/○東方不敗マスター・アジア/○レイン・ミカムラ/○アレンビー・ビアズリー

4/4【サクラ大戦シリーズ@ゲーム】
 ○大神一郎/○真宮寺さくら/○イリス・シャトーブリアン/○李紅蘭

4/4【古畑任三郎@ドラマ】
 ○古畑任三郎/○今泉慎太郎/○林功夫/○日下光司

3/3【ケイゾク@ドラマ】
 ○柴田純/○真山徹/○野々村光太郎

3/3【ターミネーター2@映画】
 ○ジョン・コナー/○T-800/○T-1000

3/3【レオン@映画】
 ○レオン・モンタナ/○マチルダ・ランドー/○ノーマン・スタンスフィールド

2/2【ダイ・ハード2@映画】
 ○ジョン・マクレーン/○スチュアート

67/67

313 ◆uuM9Au7XcM :2017/03/20(月) 20:13:50 ID:ZufKuwkY0
以上で投下終了です。


314 ◆uuM9Au7XcM :2017/05/28(日) 01:13:17 ID:5M7EDqZ20
投下します。


315それぞれの道 ◆uuM9Au7XcM :2017/05/28(日) 01:14:20 ID:5M7EDqZ20
バトルロイヤルが始まってすぐにムースが感じたのは、殺し合いを開いた主催者への怒りであった。
そして支給品や地図、名簿の確認を行っていく過程で、怒りは焦りと不安へ変わっていく。
眼鏡を没収されなかったのは不幸中の幸いであった。彼は視力が低く、眼鏡をかけていないと銅像と人間の区別もできないほど、対象の判別ができない状態になってしまう。
名簿にはムースの知人の名前が複数人記されており、その中には彼の想い人であるシャンプーの名前もあった。
それは即ち、シャンプーが殺し合いのゲームに参加させられ、命の危険にさらされていると言う事に他ならない。
もし眼鏡まで没収されていたのなら、名簿を読むことができずにシャンプーが参加していることに気付くことができなかった。
この状況に気付くことができただけでも、本当に不幸中の幸いだったといえる。


「ここにおればいいが……」


差し当たっての目的地と定めた風林館高校へと到着したムースは、違和感を感じつつもその馴染みのある建物を見上げ呟いた。
この場所へ来た目的は、知り合いと合流しシャンプーを捜索する助力を得ることである。
強制的に殺し合いをさせられている以上は、初対面の人間は信用できないため、知り合いが立ち寄るであろう彼らの母校の名と形をしたこの場所へ赴いたのだ。
乱馬、あかね、良牙の3名のことは好きではないが、このような催しに乗るような人間ではない。むしろ抗うのが容易に想像できる。
ただし、シャンプーはどうだろうか?
ムースにとっては心底口惜しい事実であるが、彼女は乱馬に好意を抱いている。熱情的で直情的な彼女ならば乱馬のために殺し合いに乗るのではないか?
ムースは想い人が殺し合いに乗り、その結果死んでしまうことが恐ろしくて堪らない。
そんなことを考えながら校内へ入っていくと、奇妙な光景を目にした。


「これは……寝ておる……のか?」


中学生か高校生か、つまりはムースと同い年か年下ということになるが、その程度に見える少年が校舎に背を預け座った状態で熟睡していた。
一瞬、既に殺された参加者の骸かとも思ったが、寝息によって上下する肩を見て寝ているのだと理解した。
余程疲れて眠っているのか、近付いたムースを意にも介さず気持ちよさそうに眠りこけている。


(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)


316それぞれの道 ◆uuM9Au7XcM :2017/05/28(日) 01:15:42 ID:5M7EDqZ20


「人の気配がしたから来てみれば……なんだコイツは」


先ほどのムースと同じ場所に立ち、同じような反応をしているこの男の名はドモン・カッシュ。
ネオジャパン代表のガンダムファイターであり、世界の調停者『シャッフル同盟』の一員キング・オブ・ハートの紋章を受け継いだ青年である。
鋭い目つきにボサボサの黒髪には赤いハチマキをし、右頬に十字の古傷を付けたその姿はどこか近寄りがたい雰囲気を漂わせている。


「おい!こんなところで寝ていると危険だぞ起きろ!」


ドモンは眠っている少年に声をかけながら、軽くゆすって起こそうと試みるも、一向に起きる気配がない。
悠長に起こしている場合ではないと、今度は頬を叩いてでも起こそうと手を振り上げた。
すると、


「――――なんだとッ!!}


攻撃する相手に反撃してカウンターをいれるかのように、頬を叩こうとしたドモンへ向かって風を切るように少年が拳を繰り出してきたのだ。
腹部へ放たれた拳をドモンは咄嗟に左腕でガードしてみせるも、彼を警戒させるには十分な威力を持っていた。


「眠ったふりをして攻撃を仕掛けてくるとは卑怯な!!
 そのつもりならば相手になってやる!!さあ、かかってくるがいい!!!」


少年に敵意があると思ったドモンはすぐさま構えをとり、戦闘態勢に入り相手に出方を窺う。
(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)


317それぞれの道 ◆uuM9Au7XcM :2017/05/28(日) 01:16:48 ID:5M7EDqZ20


「寝ているとはどういうことだ?コイツは俺に攻撃を仕掛けてきたぞ」
「寝ているというのは本当ですよ。体力を回復させるため睡眠をとっているのでしょう。
 反撃してきたのは……まあ彼の本能で、というしかありませんね」
「要するに、こいつはこのゲームに乗るような奴ではないと言いたいのか?」
「……ええ。そして、オレもノストラダムスの思惑通りに殺し合いをするつもりはありませんよ。
 もちろん、仕掛けてくる相手に手加減するつもりもありませんけどね」


説明になっているのか疑問な説明をしながら、蔵馬は少年の元へ向かい彼の傍にしゃがみ、顔を覗き込む。
ドモンは、横を通り抜けていく蔵馬の美麗な横顔に見惚れてしまいそうになりつつも、二人の様子を注意深く見つめていた。
手加減するつもりはないと口にした時のほんの僅かだけ、蔵馬の雰囲気が冷徹なものへの変わった。
ドモンはそれを感じ取ると、蔵馬が見た目通りの男ではないと察する。


「おい、幽助。いくら君でもこんな所で呑気に寝ていたら危険だぞ」
「……グゥ…………ムニャムニャ……」
「だめだ……しばらく起きそうにないな」
「そういえば、その幽助というやつのデイパックが見当たらんが」


蔵馬も幽助を起こそうと試みてみるが、ドモンの時と同様に効果がないということが判明したところで、ドモンがある事実に気付く。
彼らバトルロイヤルの参加者全員に配られているはずのデイパックが、幽助の傍にないのである。
殺し合いのゲームにおいて命を繋ぐために必要不可欠な、地図や食料などが入っており、いくら実力者であったとしてもそれらなくしては死亡率は跳ね上がることだろう。
ドモンと蔵馬は二人して周囲を探してみるも、見つけることはできない。


「どこかに隠しているのか?」
「いえ、そこに気を使うのならばこんな無防備なところで寝ていないと思います。
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318それぞれの道 ◆uuM9Au7XcM :2017/05/28(日) 01:17:30 ID:5M7EDqZ20


「蔵馬、お前はそいつを使ってデイパックを探してくれ。俺は幽助を背負って移動する。
 そして、俺の知り合いに会ったら手助けをしてやってほしい」
「わかりました。では、軽く情報交換をして、待ち合わせの場所と時間を決めておきましょう」


基本方針が決まると、二人はすぐさまデイパックから地図と名簿、そして筆記用具を取り出し情報交換を始めた。


「まずはドモン、貴方の探し人を聞いておきましょう」
「レイン・ミカムラ、アレンビー・ビアズリーの二人だ。
 そしてもう一つ言っておくことがある。東方不敗には手を出すな」
「それは危険だから?それとも何か因縁があって自分が手を下したい相手ということですか?」
「…………両方だ」
「わかりました。こちらも伝えておきますが、戸愚呂兄弟には関わらないようにおススメします。
 少なくとも、幽助が目を覚ますまでは」

蔵馬の重苦しい物言いに、ドモンは深く肯いた。


「次に待ち合わせ場所ですが。互いに成果がなくても、二回目の放送頃にD-4地点のプレミアマカロニで落ち合いましょう。
 それまでにD-4が禁止区域となっていた場合には、E-3の駅に変更ということで如何でしょう?」
「よし、それでいこう」



蔵馬は見鬼くんが指し示す方角である西へ向かって駆けていく。
彼はドモンに伝えようか迷った結果、確証が持てずに伝えられなかったことがあった。
それは、幻海という名前が名簿に載っていることについて。蔵馬の認識では、彼女は戸愚呂弟によって殺されたはずであった。
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319それぞれの道 ◆uuM9Au7XcM :2017/05/28(日) 01:19:13 ID:5M7EDqZ20




【F-5 風林館高校周辺/1日目 深夜】


【ムース@らんま1/2】
[状態]:健康
[装備]:
[道具]:支給品一式(2人分)、ランダム支給品4~6(浦飯幽助の分は未確認)、
[思考]
基本行動方針:シャンプーを連れて脱出する。
1:シャンプーと合流する。
2:乱馬たちと合流する。
3:知り合い以外は信用しない。
4:可能ならば他の参加者から支給品を奪取する。


【ドモン・カッシュ@機動武闘伝Gガンダム】
[状態]:健康
[装備]:
[道具]:支給品一式、ランダム支給品2~3
[思考]
基本行動方針:打倒ノストラダムス。
1:浦飯幽助を連れてレイン、アレンビーを探す。
2:第二回放送頃にD-4プレミアマカロニまたはE-3の駅で蔵馬と合流する。
3:東方不敗は自分が倒す。
4:戸愚呂兄弟を警戒。
[備考]
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320 ◆uuM9Au7XcM :2017/05/28(日) 01:20:02 ID:5M7EDqZ20
以上で投下終了です。


321 ◆uuM9Au7XcM :2017/05/29(月) 01:00:04 ID:7iJnnJiA0
投下します。


322放たれた怪物 ◆uuM9Au7XcM :2017/05/29(月) 01:01:28 ID:7iJnnJiA0

病院というものは人の命を救う場所であるが、必然的に死が発生してしまう場所でもある。
そのため怪談の舞台になることも多く、どこか居心地の悪さを感じるものも少なくはないだろう。
夜間の大病院ともなれば、その広大さと昼間の喧騒から一転しての静けさにより不気味さはさらに増すことになる。
命を奪い合うバトルロイヤルの会場に設置された施設の一つ、大凶病院。
ゲームが開始され、この無人の病院に飛ばされた男が一階の待ち合いフロアの椅子に腰かけている。
彼の名前はチョコラータ。


「素晴らしいっ!!なんと心躍るイベントだ!」


その口から発せられたのは主催者への恨み言や嘆きではなく、最大限の賞賛の言葉。
彼の手には支給された名簿があり、そこに記された67人の名前を喜色をあらわにしながら眺めている。
それはまるで、腹ペコの子どもがご馳走の並んだメニューを手渡され、どれを食べようか迷っているかのようであった。


「この名簿に載っている者たちが殺し合うのか。
 くくく……私が主催者となってそのすべてを観察したいところだが、自ら好きに殺して回るのも悪くない」


舐めるように名簿に目を通していたチョコラータだが、ふと見覚えのある名前に目が留まった。


「ブチャラティとジョルノ・ジョバァーナ。……そしてリゾット・ネエロか」


彼らがこのゲームに参加していようと、チョコラータの行動方針に影響を与えることはない。
知った名前ではあるが、顔見知りでも親しいわけでもなく、むしろ積極的に殺しておきたい人物だといえるだろう。
ここに呼ばれる直前、チョコラータが始末しようと動いてた標的がブチャラティとその部下たちなのだ。
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323放たれた怪物 ◆uuM9Au7XcM :2017/05/29(月) 01:02:51 ID:7iJnnJiA0


一通り名簿を見終えたチョコラータは、次にデイパックの中身を確認し始めた。
食料などと共に入っていたのは、加工された鳥の羽と囚人用の手錠。


「おいおいおい、ビデオカメラがないぞ!
 気の利かない連中だな。これではせっかく殺しても死の瞬間を撮影して楽しむことができないではないか」


それまで上機嫌だったチョコラータだったが、お目当てのものが支給されていないことに怒りを露わにし、賞賛していた主催者へ理不尽な批判を吐き出した。
苛立ちが収まらないのかブツブツと愚痴を零しながら、取り出した支給品と院内を周って調達したメスなどの医療器具をデイパックへしまっていく。


「おや、客が来たようだな」


デイパックへ荷物をしまい終え、チョコラータが立ち上がりかけた時、正面入り口の自動ドアがゆっくりと開く音が鳴った。
人の気配を察したチョコラータは、狂気を隠すようににこやかな表情を作り人影の方へ歩き出す。
狂人の待つ病院へ、それを知らない参加者が足を踏み入れたのであった。





【E-4 大凶病院/1日目 深夜】


【チョコラータ@ジョジョの奇妙な冒険 Part5 黄金の風】
[状態]:健康
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324 ◆uuM9Au7XcM :2017/05/29(月) 01:03:42 ID:7iJnnJiA0
以上で投下終了です。


325名無しさん :2019/02/02(土) 18:07:10 ID:9M/.Jvmc0
僕はポップさ・・・今は道端で拾ったカメラで遊んでるのさ!。偶然ある男と出会う。あれ・・・あなたはあなた僕和久田春彦は


326名無しさん :2019/02/02(土) 18:07:47 ID:9M/.Jvmc0
僕はポップさ・・・今は道端で拾ったカメラで遊んでるのさ!。偶然ある男と出会う。あれ・・・あなたはあなた僕和久田春彦さ、では


327名無しさん :2019/02/04(月) 18:18:49 ID:dTRVSbnY0
【和久田春彦@金田一少年の事件簿】 状態:健康 装備:望遠鏡、お寿司


328名無しさん :2019/02/09(土) 10:22:43 ID:aNJtzMFA0
「ここは何処だ。」ポップはそうつぶやいた。そこにいた一人の中年男性が言った「ああ、」男の名前は甲田征作


329左近寺ェ・・・ :2019/02/09(土) 11:02:24 ID:aNJtzMFA0
カードマジックの道化師戸愚呂兄がとある大岩「エアーロック」なる岩の中に入り、ワイヤーで吊るされた。しかしその中では「おい、事故だ。開けろ!!!あああああーアチー、開けろーあ開けてくれぇぇギャアアアアアアアーーー」なる断末魔が聞こえ、舞台に戸愚呂兄が落下してきた。その姿はまるで某・カードマジックの道化師の様な凄惨でグロデスクな死にざまだった。【戸愚呂兄@幽遊白書 死亡?】


330左近寺ェ・・・ :2019/02/11(月) 13:21:25 ID:u5GEGY5I0
その頃、山神と夕海は、夫婦競演マジックを行っていた。


331名無しさん :2019/02/25(月) 16:39:21 ID:OcACmTuo0
投下します。


332名無しさん :2019/03/25(月) 12:27:59 ID:EdkT2Ljc0
偶然迷い込んだ天道なびき「あれ、ここはどこなの・・・もー。」【天道なびき@らんま1/2】[支給品]コナンの蝶ネクタイ 、変な眼鏡。「ああ、なびきちゃん。こんにちは」「都築さん!どうしたらいいの?」「私も分からないよ。」【都築哲雄】[所持品]:ビデオカメラ、放送機器一式


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14 オリロワFOREVER (Res:56)All First100 Last50 SubjectList ReLoad 14
1 ◆1GoF/Ci/hk :2019/01/24(木) 22:56:18 ID:VdMxAAdk0
ここは、パロロワテスト板にてキャラメイクが行われたオリジナルキャラクターによるバトルロワイアル企画です。
キャラの死亡、流血等人によっては嫌悪を抱かれる内容を含みます。閲覧の際はご注意ください。

まとめwiki
ttps://www65.atwiki.jp/originalaforever/

したらば
ttps://jbbs.shitaraba.net/otaku/18107/

企画スレ
ttps://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/otaku/13744/1546696602/

・参加者
参加者はキャラメイクされた141名の候補キャラクターの中から
書き手枠によって選ばれた60名となります。

また、候補キャラクターの詳細については以下のページでご確認ください。

オリロワFOREVERwiki-キャラクタープロファイリング
ttps://www65.atwiki.jp/originalaforever/?page=キャラクタープロファイリング

企画スレよりキャラメイク部分抜粋
ttps://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/otaku/13744/1546696602/2-142



地図
ttps://www65.atwiki.jp/originalaforever/?page=地図

37家族ノカタチ ◆1GoF/Ci/hk :2019/02/01(金) 15:37:54 ID:p1tpgSfw0
(この殺し合いもあなたの考えなのか…父さん)

そして彼は自らが育った組織に弓を引いた。
血を分けた父が束ねるその組織に。
翔の中でアルワーズは巨大だった。スティルバーとなった今でも常に影となって纏わりついてくる。
それはそうだ。アルワーズは彼にとって間違いなく、"家族"だったのだから。
もしや主催には我が父大導寺昇の息がかかっているのでは…そんな疑念が拭えないでいた。

(この身を…スティルバーを殺し合いの道具にしちゃいけないんだ。
 アルワーズに組していた事が罪だとしても、咎を受けるべきは自分だけだ)

翔はアルワーズの為にスティルバーを作った。
それだけではなく、持てる知識を組織の為に捧げてきた。
それがどんな恐ろしいものを産み出すのかも知らずに。
幸い最高傑作スティルバーが組織の手に渡る事は防げた。
ならば、これからもスティルバーを悪に染めてはいけない。

「行こう万理さん。ここにいたって千里さんは見つからない」
「そうですね、貴方と問答してるよりは足を動かす方がよっぽど有意義です」

そう言って、二人は歩み始める。
…と思いきや、万理は突然踵を返した。




ガン、と音が再び響いた。
万理は今度こそショーケースを蹴り飛ばしていた。

「ふー…ちょっとスッキリ」
(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)


38 ◆1GoF/Ci/hk :2019/02/01(金) 15:38:18 ID:p1tpgSfw0
投下終了します。


39 ◆mfnif6ghpc :2019/02/02(土) 22:29:20 ID:2qy2PKOM0
緋色喜一、海老原愛投下します。


40睡魔には勝てない ◆mfnif6ghpc :2019/02/02(土) 22:32:00 ID:2qy2PKOM0
緋色喜一は完璧な人間であった。
容姿端麗、頭脳明晰、文武両道。
綺麗に三拍子そろっている上に、学校では生徒会長を務め、
さらに実家はあのジャパン・ガーディアン・ヒーローズの出資社に名を連ねる緋色財閥という、
生まれまでパーフェクトである完璧超人であった。

もはや彼を知る誰もが、緋色財閥の次期当主は喜一をおいてほかにないと、心から思っていた。


「まさか、ここに来て梯子を外されるとはね…」


病室で喜一はそうつぶやいた。

次期当主と目されていた喜一は、当然その出資先であるジャパン・ガーディアン・ヒーローズの面々と顔を合わせることも多々あった。
それなりに良い友好関係を築けていたと思っていたのだが、まさか殺し合いに参加させられてしまうとは夢にも思わなかった。

(いや、俺の目的を知っていたら、そうでもないかな)

喜一はそう思考する。

確かに喜一は完璧な人間であった。

次期当主にふさわしい人間になるべく、現状に満足せず、努力し続けてきた。
だがそれは決して彼自身が善良な人間であることを示さない。

むしろ彼自身は人の嘆きにこそ悦を見出す悪であった
次期当主にふさわしい人間になろうとしたのも、当主となった後で財閥面々の見る眼のなさを指摘してやりたいがためにすぎない。
そうして自分たちの愚かさ、財閥の終焉を嘆く姿が見たいがために頑張ってきたというのに。

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41睡魔には勝てない ◆mfnif6ghpc :2019/02/02(土) 22:34:04 ID:2qy2PKOM0
×××



「…眠い」

海老原愛が会場に連れてこられて最初に発言した内容である。
時間は深夜0時すぎ。
健全な中学生ならばすでに眠っていておかしくない時間帯である。
事態が事態でなければ、正常な思考である。


だが、現状が殺し合いの最中ということを考えると、この思考は狂っている。
すでに一人見せしめで死んでいるというのに、この思考回路は何かが壊れているとしか思えない。
事実海老原愛はすでに人間としてはすでに壊されつくされている。

そもそも海老原という名前は偽名だ。
偽名を名乗る前は普通のどこにでもいるモブ中学生だったのだ。


それをある日、悪の組織(名称は知らない、覚えていない)に拉致され、
身体を弄りまわされ、彼女はおおよそ人間というジャンルには当てはまらない存在になった。
そしてその状態から元に戻すことは、どのような組織をもってしてもかなわなかった。
「エビ」を「人間」にすることができないのと同じことだ。
すでに人間という枠からはみ出てしまった彼女を人間に戻すことは誰にもできなかった。

当然そんな状態の彼女を一般社会に放り出すなど、危険すぎる事だろう。
異常な再生能力のみを有しているだけだが、それでも使いようによってはなんだってできる代物だ。
通常ならば、殺処分か封印処理が妥当なところを、お情けで生かしてもらっているようなものなのだ。

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42 ◆mfnif6ghpc :2019/02/02(土) 22:34:32 ID:2qy2PKOM0
投下終了します。


43 ◆1GoF/Ci/hk :2019/02/02(土) 23:03:09 ID:/NPEvysE0
投下乙です。
そりゃ深夜に連れてこられたら眠いですよね。
この状況下で寝れる辺り二人とも常人で無い事は明らかですが。
果たして目が覚めた時どうなってしまうんでしょうか。


44 ◆1GoF/Ci/hk :2019/02/06(水) 22:29:05 ID:TRejFjuk0
短いですが、島原俊春、チャールズ投下します。


45覚醒ダンディズム ◆1GoF/Ci/hk :2019/02/06(水) 22:29:31 ID:TRejFjuk0
「ああ…だ、旦那様…何故…」

白髪をオールバックにした初老の白人男性―チャールズが、腹部を鋭い刃で貫かれていた。
彼にその致命的な一撃を加えているのは、白いスーツに白手袋という服装の口髭を生やした中老の男性。
名を島原俊春と言った。
彼の左腕は義手である。と同時に中には仕込み刀が隠してある。
俊春はこれを剥き出してチャールズを貫いたのだ。

「キエエエエエエエエエエエェェェッ!!!!」

更に俊春は刃を引き抜き、今度は大上段に構えたそれを掛け声と共にチャールズ目掛け振り下ろした。
その刃はチャールズの身体を頭から股下にかけて切り裂き、切り口からおびただしい血が噴き出される。

「だ、な…さま…あい、て…お…ま、た…」

その言葉を最期に、崩れ落ちたチャールズの肉体は二度と動く事は無かった。
それを見届けた俊春は、外していた義手を仕込み刀に被せる形で左腕に戻す。

「許せチャールズ、これも息子達の為なのだ」

たった今殺害した男の前で俊春は呟く。
彼は一体何故このような凶行に及んだのか。
それには理由がある。

島原俊春は日本有数の大企業『島原財閥』の総裁を務めており、同時にこの殺し合いの主催者であるJGHのスポンサーでもある。
そしてあの開催の場で参加者達に絶望を告げた竜騎士―クロスワイバーンこと島原師朗、そして彼の追従していた魔法少女―聖少女トゥインクル☆ゆかりこと島原ゆかりの父であった。
息子達がこの場に呼ばれた者達を悪と断じた事、それについて俊春は疑問を持たない。
ラプラスが弾き出した答えならばそれで正しいのだろう。
俊春はそれよりむしろ、JGHのヒーロー達も処刑人としてこの場に投入されるという事の方が気がかりであった。
確かに息子達は強い。だが、この会場は閉鎖された空間だ。
(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)


46 ◆1GoF/Ci/hk :2019/02/06(水) 22:29:58 ID:TRejFjuk0
投下終了します。


47 ◆1GoF/Ci/hk :2019/02/18(月) 22:51:00 ID:4XpC6S320
蓬つかさ、田外零、杉本貴美投下します。


48禁断の合体 ◆1GoF/Ci/hk :2019/02/18(月) 22:51:24 ID:4XpC6S320
C-2、公園のベンチに黒髪を背中まで伸ばし一纏めにし、黒いジャケットを着た少年が腰かけていた。

「メンドくせぇ~」

そう呟く大人びた風貌の少年、田外零の心中は言葉とは裏腹に大きく荒れていた。
彼が所属するスーパー戦隊「古代戦隊アンシャンジャー」、その中心核となっていた戦士「赤き肉食獣」ディメトロレッド。
またの名を杉本恭忠はあっけなく殺された。
零は恭忠ととても親しかったというわけではない。
向こうはフレンドリーに接してくるが、理想論者の彼とは反りが合わず反発する事もあった。
しかし、それでも仲間だったのだ。
共に絶滅帝国インケラードと戦ってきた仲間だったのだ。
如何にクールな二枚目といえど戦友を殺されて動じない訳がない。

「JGH…面倒な事に付き合わせやがって…」

アンシャンジャーは正義の組織だ、と零は自負しているつもりである。
それが同じく正義の組織たるJGHに悪だと判断され、あまつさえメンバーが1人殺されるなど理解しがたい事態であった。
とはいえ、現状は現状として受け入れるしかない。
そしてこの現状を引き起こしたJGHを許す気もない。
「黒き一角獣」エラスモブラックとして、ディメトロレッドの仇を取るためにもJGHと戦う。その決意が零にはあった。

「アンシャンオーブとブレスが手元にあるのは幸運だったな…それともそれも主催にとってはハンデにはならないって事か」

アンシャンジャーに変身する為に必要なアイテムは主催によって回収される事は無かったようだ。
その事を改めて確認した零は、ひとまずこの場を移動しようかと腰を上げた。
その時である。

「嫌ァァァァァァァッ!!!!助けてぇぇぇぇぇぇぇっ!!!!」

向こうからすみれ色の髪の少女が死に物狂いといった表情で走ってきた。
(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)


49禁断の合体 ◆1GoF/Ci/hk :2019/02/18(月) 22:52:11 ID:4XpC6S320

「恭忠…どうして…」

アンシャンジャー6人目の戦士、「白き恐鳥」ディアトリホワイトこと杉本貴美もまた動揺していた。
見せしめとして殺された杉本恭忠は単にアンシャンジャーの仲間というだけではなく、彼女の血を分けた実弟である。
彼女もまた恭忠動揺にJGHのヒーロー達に憧れ、故にアンシャンジャーとなった身であった。
だからこそ現状を受け止めることが出来ないでいた。
が、彼女には悩む時間さえ与えられなかった。

「VOOOOOOOOOOOOOOOOO!!!!!!!!!!!」
「!?フォールビースト!?」

唸り声を上げながら、サイを模ったような容貌の怪人が突っ込んできた。
何者か、と考えている暇はなかった。
明らかに怪人は自分に殺意を向けている。
となれば、取るべき行動は一つだ。

「チェンジ・アンシャン!」

スマートフォン型変身アイテム「アンシャンフォン」にアンシャンオーブをリードさせ、貴美はディアトリホワイトに変身した。
即座に怪人に対して戦闘態勢を取り、その手に武器を出現させる。

「ディアトリハンマー!」

ディアトリマのクチバシをモチーフにしたハンマーを構え、怪人目掛け振り下ろす。
怪人はそれに対抗するように、鼻先の角を突き出した。
ハンマーと角が激突し、力比べの形となる。
が、数刻後、弾き飛ばされたのはハンマーの方であった。

「ウ…強い!」
(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)


50禁断の合体 ◆1GoF/Ci/hk :2019/02/18(月) 22:52:27 ID:4XpC6S320
「エラスモ…ドリル…ブレイク…!」

怪人がくぐもった声を挙げると、鼻先の角がドリルのように回転し始めた。
そして怪人はディアトリホワイト目掛け突進する。
氷像と化したディアトリホワイトにこれを回避する手段は無かった。

そして怪人の角は氷像を貫き…ディアトリホワイトの、杉本貴美の身体は粉々に砕け散った。
後には氷の破片が飛び散り、元は人間の身体であったことを示すかのように赤い断面が覗かせられるだけであった。
ダメージで変身は解除され、ディアトリホワイトではなく杉本貴美の遺骸と化したようだ。

「まずは一人…」

物陰からその一部始終を見届けていた人物がいた。
すみれ色のショートカットの髪の少女…そう、田外零に助けを求めに来た少女、蓬つかさである。

「よくやったわ、えっと…エラスモブラックさん。今は怪人だからエラスモビーストって呼んだ方がいいのかな」

つかさは怪人へと近寄り、親しげに話す。
エラスモビーストと呼ばれた怪人はつかさに危害を加えようとする様子はなく、それどころか頭を垂れた。

これは一体どういう事なのであろうか?
それはこの怪人、エラスモビーストはまさしくつかさによって産み出されたからだ。
エラスモブラックと呼ばれた事から分かる通り、この怪人の正体は田外零である。
蓬つかさは怪物に襲われてなどいなかった。
彼女は演技によって田外零を騙し、隙を付いて支給品である「フュージョンシード」を植え付けていた。
これによって田外零はアンシャンオーブと融合して怪人エラスモビーストと化し、彼女の命令で動くマシーンへとなり下がってしまったというわけだ。

「ふみくん…私が悪だなんて、嘘だよね…」

つかさは恋慕の情を向ける少年の名を呟く。
(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)


51 ◆1GoF/Ci/hk :2019/02/18(月) 22:52:43 ID:4XpC6S320
投下終了します。


52 ◆ujD3wLD35k :2019/02/22(金) 21:29:24 ID:F6x5VS6w0
投下します


53母から子へ、愛をこめて ◆ujD3wLD35k :2019/02/22(金) 21:30:56 ID:F6x5VS6w0
スモーキーピンク髪が風に棚引く。
何もない夜の空を一人の青年が『飛行』していた。

正確には、それは跳躍である。
木々の頂点から頂点に飛び移るムササビの如き身のこなし。
余りに華麗な連続跳躍は、一繋ぎの飛行のようにすら見えるだろう。

天空を支配する青年の名はジヴ。
砂の惑星を切り開く探索者の一人。
もちろんただの探索者ではない。
探索者の中でも最高位にまで上り詰めた者にのみ与えられる二つ名を二つ与えられた前代未聞の大天才。
『自由』なる『天空』のジヴ。
砂の惑星で、彼はそう呼ばれていた。

ご自慢の飛行装置がなくとも彼が行くは空の道だ。
障害物の回避。視野の確保。
探索において制空権を取るアドヴァンテージは計り知れない。
警戒すべきは狙撃と言った不意打ちだが。人間にとって真上というのは死角であり、夜に紛れれば発見される危険性も少ない。

誰よりも早く砂の惑星を飛び回ったジヴにすら見覚えのない場所だった。
砂の惑星に置いて緑化指定都市でもない場所に、これほど木々が生い茂っているのは異常である
一刻も早く自分のまきこまれた事態を正確に把握する必要がある。

まずは状況の把握。
次に状況への対策。
最期に状況への勝利。
いつどこであろうと変わらない彼の行動方針である。

「ん?」

(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)


54母から子へ、愛をこめて ◆ujD3wLD35k :2019/02/22(金) 21:31:43 ID:F6x5VS6w0
「この殺し合いを始めたJGHの聖竜騎士クロスワイバーンと聖少女トゥインクル☆ゆかりは我が最愛の子、師朗とゆかりにございます」

壇上にて殺し合いを示唆した怪物。
それが彼女の子供だと言う。

「つまり、あんたは…………」
「はい。私こそ島原の母。はるかにございます。見紛うはずもありません、あれは我が子にございます」

偽物などであるはずがない
例え10年の差異があろうとも、変身した状態であろうとも、腹を痛めた母が我が子を見紛うはずもなかった。
彼女の家族愛全てに賭けて断言してもいい。
あれは間違いなく島原師朗、島原ゆかりである。

「…………それは」

流石のジヴもかける言葉が見当たらなかった。
身内がとち狂ったともなれば苦悩するのも仕方ない話である。
だが、最悪の下にはまだ下がある事を知る。

「あんなに立派になって。その姿が見られただけで母は嬉しく思います」
「な」

瞬間、女の手元が煌めいた。
月光を反射するそれは銀の刃だった。
振り抜かれる銀光を、咄嗟にジウは後方に跳躍して回避した。

「己が正義を貫く我が子たちの力にならずして何が母でしょう」
「なるほど、そういう輩か」

女が流していたのは慟哭の涙などではなく、随喜の涙であった。
(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)


55 ◆ujD3wLD35k :2019/02/22(金) 21:31:55 ID:F6x5VS6w0
投下終了です


56 ◆1GoF/Ci/hk :2019/02/22(金) 23:08:16 ID:3vTdmv5Y0
投下乙です。
見事に全員危険人物でしたね、島原家。
ジヴの相手によって口調変える話し方好き。


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15 オールジャンルバトルロワイアル6 (Res:192)All First100 Last50 SubjectList ReLoad 15
1名無しさん :2013/03/15(金) 18:26:44 ID:.c3X3oY60
ここはドラマ、マンガ、アニメといったジャンルのキャラクターから、
源氏物語や平家物語、竹取物語といった古典、七並べの擬人化、
果ては他のバトルロワイアルスレ、他スレのロワ住人まで登場する、
まさにオールジャンルでバトルロワイアルをしてみようというスレです。

……かなりバトルロワイアルをしていないキャラクターもいますが、
ここはノリと勢いと寛容さ、そして空気を読んで盛り上げていきましょう。

なお、この企画はその性質上、版権キャラの残酷描写や死亡描写が登場する可能性があります。
苦手な人は注意して下さい。


まとめウィキ
ttp://www20.atwiki.jp/allrowa
したらば
ttp://jbbs.livedoor.jp/otaku/11967/

前スレ
オールジャンルバトルロワイアル5
ttp://engawa.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1284551265/
オールジャンルバトルロワイアル4
ttp://yuzuru.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1237908424/
オールジャンルバトルロワイアル3
ttp://namidame.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1226493627/
【拡張版】オールジャンルバトルロワイアル2
ttp://namidame.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1223388883/
【拡張版】オールジャンルバトルロワイアル
ttp://namidame.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1223045215/


名簿や細かいルールは>>2以降に

173名無しさん :2017/01/01(日) 00:41:40 ID:L0YLoTcg0
今年(去年?)も投下乙です
思考があかん方向に行ってるなあ……


174名無しさん :2017/01/03(火) 16:59:00 ID:5lI6FRKo0
投下乙
放送で呼ばれた6/は誤解だけど肉体的には正しいって、ややこしいw


175 ◆.pKwLKR4oQ :2017/12/31(日) 23:07:08 ID:IWAh.FDM0
MAXで投下します


176 ◆.pKwLKR4oQ :2017/12/31(日) 23:08:26 ID:IWAh.FDM0
『笠地蔵』
東北地方に伝わる昔話の一つ。
「まんが日本昔ばなし」でのあらすじは以下の通り。

大晦日の話。
雪深い山の中に住む夫婦は、正月を迎えようにも米一粒すら残っていなかった。
そこで男は町に行って、女房が作った髪飾りのかせ玉を売って餅や屠蘇を買おうとした。
その途中で男が地蔵峠を通ると、6体のお地蔵様の頭の上に雪が積もっていたので雪を払ってあげた。
大晦日の夕方、町についた男はそこでかせ玉を売るが、みな目もくれず一向に売れない。
するとそこに笠売りのおじいさんがやってきて、お互い全く売れない様子なので、二人はそれぞれの売り物を交換して家路についた。
その帰途、男が地蔵峠を通ると、またお地蔵様の頭の上に雪が積もっていて寒そうに佇んでいる。
心優しい男は再び雪を払うと、5体のお地蔵様の頭に手持ちの笠を全部被せて、残り一人には自分の手拭いを巻いてあげた。
そして家に帰って女房にその事を話すと、それは良い事をしたと言って、女房も喜んでくれた。
さて、その夜夫婦が寝ていると、外で何やら物音がする。
恐る恐る外に出てみるとそこには米・野菜・果物・着物などがたくさん置いてあった。
二人の目には、遠くに峠のお地蔵様が帰って行くのが見えた。
こうして二人は無事に正月を迎える事ができた。
めでたしめでたし。

余談だが、この話が放送されたのは1月7日。
記念すべき「まんが日本昔ばなし」の第一話のBパートだった。
そんな有名な昔話に登場した地蔵のうち手拭いを巻いてもらったものが支給品としてこのロワに参加していた。
ロワ開始から半日以上が経過した今ようやくその地蔵は日の目を見ることができ―ー。

(おお、ようやく外に出られ―ー)
「ボンバーシュート!」

―ー爆破された。


(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)


177 ◆.pKwLKR4oQ :2017/12/31(日) 23:13:15 ID:IWAh.FDM0
投下終了です
何かありましたら言ってください
タイトルは「笠地蔵おおおおお!!!!!」です

とうとう年越し投下も10作目というか、とうとう年越し投下しかしていない
というか10作目がこんな内容で良かったのだろうか
みなさま良いお年を


178名無しさん :2018/01/01(月) 00:06:48 ID:B18L7uec0
年末最後の犠牲者は…かさじぞう!
投下乙でした、10年目…すごい
そしてあけおめです 今年もよろしくおねがいします!


179名無しさん :2018/01/01(月) 00:26:25 ID:DE5ZjNps0
投下乙でした
もう10年かあ……


180名無しさん :2018/01/05(金) 18:11:25 ID:CKcE5SoE0
年末投下乙
さすが戦場で弓矢鉄砲に次いで用いられた石つぶて
MAXさん分かっているな


181 ◆.pKwLKR4oQ :2018/12/31(月) 23:51:18 ID:rLUa8Nb20
ファシル(本名 鈴木次郎) 、ハートのクイーン、かぐや姫で投下します。


182 ◆.pKwLKR4oQ :2018/12/31(月) 23:52:40 ID:rLUa8Nb20
「いーち、にー、さーん、しー、ごー、ろーく、しーち、はーち、きゅー、じゅー。もーいいかい?」
「まーだだよー」
「いーち、にー、さーん、しー、ごー、ろーく、しーち、はーち、きゅー、じゅー。もーいいかい?」
「まーだだよー」
「いーち、にー、さーん、しー、ごー、ろーく、しーち、はーち、きゅー、じゅー。もーいいかい?」
「……もーいいよー」
「さーて、かぐやはどこでありんす」

バトルロワイアルには不釣り合いな穏やかな一コマ。
そこでは傍目には仲睦まじい母娘がかくれんぼに興じる様子が見られた。
ここは地図でいうJ-6エリアに広がる町の隅。
北から流れる川の東側に位置する目立たない民家。
そこにハートのクイーンとかぐや姫はいた。

なぜ一緒にいたはずのファシルがおらず二人がこのような状況に至ったのはこれよりしばらく前。
社長による二回目の放送が執り行われた頃に遡る。

その放送の内容に善意ある他の参加者同様に心を痛めたファシルとハートのクイーン。
幸いまだ幼いかぐや姫は前回同様に放送の内容を正確に理解できず変わらぬ可愛らしさを振りまいていた。
その事に胸を撫で下ろした二人の前には一つの問題が発生していた。

元々三人はJ-8エリアにて大型船を発見して、それを追跡する形で海岸線沿いに西へ移動していた。
ちなみに大型船からの反応は一向になかったが、それは三人が人目を避けて町中を移動していたせいだったかもしれない。
そうして西へ西へと移動するうちに三人は重大な問題に出くわした。
つまりJ-6エリアの川に行く手を塞がれてしまったのだ。
本来はI-6エリアの橋を渡る事で隣のエリアへ移動できたはずだが、既にI-6エリアは侵入禁止エリアに指定されていた。
そのためこのまま大型船の追跡を続行するなら何かしらの手段を講じなければならなくなった。
社長による二回目の放送が執り行われたのはそうやって対策を講じている最中の出来事であった。
その内容にファシルとハートのクイーンは愕然とした。
1回目の放送までに半数が死亡して生存者同士が出会う確率が低くなったはずだ。
(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)


183 ◆.pKwLKR4oQ :2018/12/31(月) 23:54:27 ID:rLUa8Nb20
『それじゃあ行ってくる。かぐや、すぐに帰ってくるからハートのクイーンと大人しく待っているんだぞ』
『はーい』
『ファシルよ、くれぐれも無茶はするでないぞ』
『ああ、分かっているよ、ハートのクイーン……なあ、ちょっといいか』
『なんでありんす?』
『その、ハートのクイーン以外の別の呼び名で呼んでみたいんだがいいかな。
 ほら、こうして一緒にそれなりの時を過ごしてきたから、こう親愛の意味を込めてというか……』
『……それもそうでありんすね。良い考えであろう』
『おお、そうか。それなら帰ってくるまでに何か考えt「みゆき」え?』
『名簿を見ていて気になったから勝手に拝借したが、どうじゃろうか』
『お前が気に入ったのならそれで構わないが、本当にいいのか?』
『お願いでありんす、みゆきと呼んでたもれ』
『よし、それじゃあ改めて行ってくる。かぐや、みゆき!』

(みゆき、名簿には高良みゆきとあるけど、もしかしてハートのクイーンと何か関係があったりするんだろうか?)

帰ってきたら考えていた名前を教えるという死亡フラグを知らぬ間に折られていたが、別のフラグが立った事をまだ誰も知らない。


【1日目 日中/J-6 海上】

【ファシル(本名 鈴木次郎)@オリジナルキャラ・バトルロワイアル】
【状態】健康、悲壮な決意
【装備】チェーンソー、悲恋湖のボート@金田一少年の事件簿
【持ち物】基本支給品一式
【思考】
 0:大型船の様子を探る。出来るだけすぐ帰ってかぐや姫と遊ぶ。
 1:首輪の解除。
 2:ここから脱出して、主催を滅ぼす。
 3:邪魔する者、ルシファーのかけらを持つ者は殺す。
(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)


184 ◆.pKwLKR4oQ :2018/12/31(月) 23:59:00 ID:rLUa8Nb20
投下終了です
何かあれば言ってください
タイトルは「おお月隠」です

年越し投下だけは続けていく所存です。
いい加減普通の投下もしたいとは思っているけど……。


185名無しさん :2019/01/01(火) 00:06:35 ID:tQ64YiWU0
今回も年越し投下、乙でした!


186名無しさん :2019/01/02(水) 09:22:48 ID:ozH6QjJk0
年末投下乙
ホントよく名前が増えるロワだなw
さて船にいるのは頼りになる人だから安心のはずだけど、よりにもよってそのボートなのか・・・


187 ◆.pKwLKR4oQ :2019/12/31(火) 23:59:24 ID:OaB.Ldmk0
前原圭一で投下します


188 ◆.pKwLKR4oQ :2020/01/01(水) 00:00:16 ID:hgtM05V.0
――ではこれにて放送を終了する。また六時間後の私の放送を楽しみにしていてくれ。

その言葉を最後に『社長』による6時間ぶり2回目の放送は終了した。
そこで発表された死者の数は24人。
1回目の放送時で発表された73人よりも少ないと言えど、全152人中73人からの全79人中24人だ。
全体数が減っても尚この数の死者が出ている現状を鑑みるに、この島は相当危険な状況下にあると痛感させられる。
それこそ生き残りの多くはこの死者数に胸を痛めたり憤りを感じたりといったような反応を見せる事だろう。
しかし中には例外もいる。

(よしっ、レナも沙都子も梨花ちゃんも名前を呼ばれなかった。やっぱり俺の考えは正しかったんだ!)

I-7に建てられたハロワ内で放送を聞いていた前原圭一は幾許かの安堵と共にある確信を得ていた。
つまりこの殺し合いに参加している者は自分を含めた部活メンバーで十分対処できると。
それこそフランツが最上位に位置していて山狗より少し強い程度なのではと。
山狗とは少し前に圭一達と対峙した自衛隊の特殊部隊だ。
とある事情から梨花ちゃんを狙う山狗部隊を圭一達は迎え撃ち、これを完膚なきまでに打ち倒していた。
まだあれからそれほど日も経っていないので、圭一は脳裏にその時の光景を鮮明に思い返せていた。

(普通に考えれば大人と子供が勝負すれば大人が勝つ。でも俺達にその常識は当てはまらないぜ!)

既に当初の3分の1にまで減った参加者の中に部活メンバーが全員残っている事実。
未だ色褪せない特殊部隊を撃破したという輝かしい功績。
その2つが大きな要因となって圭一にそのような認識を抱かせたのだ。
それはもう確固たる自信となって圭一を大きく動かす原動力となっていた。
今すぐにでも仲間に危害を加えそうな参加者を倒しに行きたいところだが、そう上手くはいかない。
I-6エリアが禁止エリアになってしまった以上、現在地から西へ進むのは難しい。
そうなると東へ進むしかないが、それでは初期位置の方へ戻る事になってしまう。

「んー、とりあえず屋上にでも行って双眼鏡で周囲を探ってみるか!」


189 ◆.pKwLKR4oQ :2020/01/01(水) 00:00:55 ID:hgtM05V.0

【1日目 日中/I-7 ハロワ内ロビー】
【前原圭一@ひぐらしのなく頃に】
【服装】ワイシャツにズボン、防弾チョッキ@スパイラル ~推理の絆~、腹巻@ハカロワ
【状態】健康、仲間以外への強い疑念、胸に鈍痛、雛見沢症候群Lv.3?
【装備】ワルサーPPK(24/24)@現実
【道具】基本支給品一式×3、双眼鏡、ロープ、味噌『トシコシ』、ダイナマイト24本@ハカロワ、小枝@平家物語、ワルサーP38型ピストルライター@現実
【思考】
 基本方針:このくそったれなゲームをぶっ壊す。
 1:命に代えても部活仲間を守るために、危害を加えそうな参加者を殺し尽す。
 2:屋上から双眼鏡で周囲を探ってみる。
【備考】
※本編終了後からの参戦です。
※本郷猛とフランツ・フェルディナンドは化け物のように恐ろしい危険な人物(山狗よりも少し強い程度)だと思っています。
※テリー・ボガードの不明支給品はダイナマイト腹巻@ハカロワ、小枝@平家物語、ワルサーP38型ピストルライター@現実でした。
※ダイナマイト腹巻はダイナマイト24本と腹巻に分けられました。


前原圭一はその慢心から大きな勘違いをしている。
まず山狗部隊だが一口に特殊部隊と言ってもその実は機密保持を専門としていて諜報や工作などを主たる任務とする情報部隊だ。
部隊長の小此木こそ元々荒事を専門とする戦闘職だが、その他の隊員は戦闘のプロではない。
それゆえに圭一達に迎撃された時は、一旦情勢が不利になると立て直しが利かず敗北の一因となった。
そして山狗を迎撃した時は『天地人』すなわち『天の時・地の利・人の和』が揃っていた。
天の時つまり開戦のタイミングからその後の流れは基本的に圭一達に握られていた。
地の利つまり主戦場は沙都子が丹精込めて仕掛けたトラップの巣窟で勝手知ったる裏山だった。
人の和つまり圭一達部活メンバーに加えて多くの協力者の活躍で以て、この奇蹟の勝利は実現したのだ。

そう、圭一は自覚していないがこの勝利は幾果てるともなく繰り返されてきた中でようやく実った奇蹟の瞬間だ。

奇蹟とはそうそう何度も起きるものではない。
(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)


190 ◆.pKwLKR4oQ :2020/01/01(水) 00:09:49 ID:hgtM05V.0
投下終了です。
何かあれば言ってください。
タイトルは「絶対に慢心してはいけないK1ダイナマイト24本」です。
以前似たタイトルで投下したけどあれは2012年1月11日で年越しじゃなかったので満を持して。

年越し投下12年目ということで干支1周したのか。
毎回感想くれる読者の人ありがとうございます。


191名無しさん :2020/01/01(水) 00:26:33 ID:Wxg5eOW60
今年も乙でした
情報不足から来る慢心は怖いなあ……


192名無しさん :2020/01/01(水) 18:55:42 ID:XYqe3cd60
年末投下乙
慢心、ダメ。ゼッタイ。
この時間だと南の方に沙都子がいるniceboat.見えるけど本郷さんも一緒なんだよな・・・


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16 版権作品+オリジナルキャラバトルロワイアル (Res:20)All First100 Last50 SubjectList ReLoad 16
1 ◆IRWq076pt2 :2018/11/15(木) 19:05:50 ID:d6gvlLiU0
当企画は版権作品のキャラクターとパロロワテスト板でキャラメイクされたオリジナルキャラクターによるバトルロワイアルパロディリレーSS企画です。
企画の性質上キャラクターの死亡、流血等残酷な表現を含みますので閲覧の際は十分ご注意ください。

wiki
ttps://www65.atwiki.jp/hankenoriginal/sp/
したらば
ttps://jbbs.shitaraba.net/bbs/subject.cgi/internet/24906/
地図
ttps://www65.atwiki.jp/hankenoriginal/pages/53.html

参加者名簿

6/6【Fate/Grand Order】
○藤丸立香/○オルガマリー・アニムスフィア/○クー・フーリン〔オルタ〕/○マリー・アントワネット/○レジスタンスのライダー/○新宿のアヴェンジャー
6/6【仮面ライダーアマゾンズ】
○水澤悠/○鷹山仁/○千翼/○前原淳/○御堂英之助/○マモル
5/5【仮面ライダー剣】
○剣崎一真/○橘朔也/○上城睦月/○キング/○金居
4/4【魔法少女リリカルなのはシリーズ】
○高町なのは/○闇統べる王/○星光の殲滅者/○雷刃の襲撃者
4/4【ゴブリンスレイヤー】
○ゴブリンスレイヤー/○女神官/○女魔法使い/○妖精弓手
4/4【鬼滅の刃】
○竈門炭治郎/○我妻善逸/○妓夫太郎/○累
4/4【星のカービィ】
○カービィ/○メタナイト/○アドレーヌ/○マルク
3/3【五等分の花嫁】
○上杉風太郎/○中野一花/○中野四葉
2/2【結城友奈は勇者であるシリーズ】
○結城友奈/○犬吠埼風
4/4【書き手枠(2票勢から)】
○/○/○/○
15/15【当企画オリジナルキャラ】
○エルフフェイス/○アルマ/○ニコラ(エラスモテリウム・アンデッド)/○ギノミドス/○長門カイ(模造品typeG)/○ナーダシュディ・フェレンツ二世/○女騎士ヴィクトリカ/○白野(はくの)/○ゼラ/○暴虐怪人ネメシス/○鈴木浩二/(ここから書き手枠、2票勢から)○/○/○/○

57/57

2 ◆IRWq076pt2 :2018/11/15(木) 19:09:12 ID:d6gvlLiU0
執筆時は以下のルールを参照してください。

ルール・制限
ttps://www65.atwiki.jp/hankenoriginal/pages/54.html

【基本ルール】
全員で殺し合いを行い、最後まで生き残った一人が勝者となる
生き残った一人は願いを叶えることが出来る。
参加者の間でのやりとりに反則はない

【初期装備】
※各キャラ所持のアイテムは没収され代わりに支給品が配布される。
開始時に、以下の道具がバッグに入れて全員に支給されます。
「地図」「食料」「水」「コンパス」「デジタル式時計」「懐中電灯」「筆記用具」
「名簿」→書き手枠の参加者の名前は登場次第浮きあがる仕組み。
「ランダム支給品」→何らかのアイテム1~3個。参加作品、現実、当企画オリジナルのものから支給可能。

【侵入禁止エリアについて】
放送で主催者が指定したエリアが侵入禁止エリアとなる。
禁止エリアに入ったものは首輪を爆発させられる。
禁止エリアは最後の一名以下になるまで解除されない。

【NPCについて】
会場にはゴブリン@ゴブリンスレイヤーが存在します。
どれだけの数がいてどのように扱うかは書き手の裁量に任せます。

【放送について】
6時間おきに「死亡者」「残り人数」「禁止エリア」が主催者から発表される。

【状態表】
(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)


3 ◆IRWq076pt2 :2018/11/15(木) 19:09:38 ID:d6gvlLiU0
投票によって選ばれたOPを投下します。


4オープニング ◆IRWq076pt2 :2018/11/15(木) 19:10:15 ID:d6gvlLiU0
先も見えぬ辺り一面の暗闇。その床に倒れ伏している五十数名の人物。
彼らあるいは彼女達は次第に起き上がり、
『どうしてここへ?』 『いつの間に?』 と口々に話し出す。

「え~皆さん、騒がしいですよぉ~お静かに~お静かにぃ~!」

唐突に間延びした声が響き、暗闇の中から白いローブを被った男がパンパンと手を叩きながら現れる。

「私はハイネスと申します。皆さんに集まってもらったのは~他でもありません。
アナタたちには~殺し合いをしてもらいますです!」

ハイネスと名乗った男による突然の宣言。
その言葉に周囲からはどよめきや困惑の声が上がる。

「もちろんタダとは言いませんよぉ~最後の1人となった者には~元の世界に帰してあげますしぃ~これも差し上げます!」

ハイネスが懐から手にかかげたもの、それは『金色に輝く杯』であった。

「これは『聖杯』といいましてぇ~何でも願いが叶う杯ですぅ~私の殺し合いを勝ち抜いた暁には―――」
「その必要はない」

突如、群衆の中から髑髏の仮面を被った黒ずくめの男がハイネスの前に躍り出る。

「どうやって聖杯を手に入れたのかは知らぬが、貴様の野望はここで潰える」

髑髏の仮面の男は右腕に巻かれた包帯を解く。すると燃えるような禍々しい赤い腕が現れ、
ハイネスの胸元に掴みかからんと一直線にに突き進んでいく。

「苦悶を零せ。『空想心――――」
「ジャマですよ、アナタ」
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5 ◆IRWq076pt2 :2018/11/15(木) 19:12:05 ID:d6gvlLiU0
投下終了です。
予約はこちらで、11/17(土)0時からお願いします。
ttps://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/24906/1542187380/


6名無しさん :2018/11/15(木) 19:44:00 ID:ZR3tsuxM0
スレ立て、OP投下乙です。


7 ◆IRWq076pt2 :2018/11/17(土) 22:03:54 ID:xMtXQBIM0
鈴木浩二投下します。


8あるゴブリンたちの結末 ◆IRWq076pt2 :2018/11/17(土) 22:06:34 ID:xMtXQBIM0
獲物だ。




男を見定めたゴブリン達は結論付けた。
その男は鞄を背負ってはいるが武器は携えていない。
同行者もおらず、こちらに背を向けている様は完全に隙だらけだ。
対して、こちらは5匹で棍棒も携えている。
どう考えても負ける筈はない。殺して荷物を奪い取ってしまう。

早速ゴブリン達は行動に移った。
声を殺し、物陰から棍棒を振りかぶって飛び出す。
五人がかりで叩き殺してやるのだ。
男との距離はどんどん縮まっていく。

5m。

4m。

…なにか違和感がある。

3m。

…2mまで来たところで気が付いた。


くさい。


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9あるゴブリンたちの結末 ◆IRWq076pt2 :2018/11/17(土) 22:07:26 ID:xMtXQBIM0

「(野獣の眼光)」

残った二匹は既に逃げ出していた。
ゴブリンも勝ち目のない戦いをするほど愚かではない。

あの魔物はしかるべき準備を用いて殺すべきであろう。
たかだか棍棒を持っただけの自分達で相手をするべきじゃなかったんだ。
お前囮になれよ。
なんだと、お前こそ囮になれよ。
待て、何か来るぞ。

いた。
怪物はすぐそこまで来ていた。
速い。
自分達よりも遥かに足が速い!

「ホラホラホラホラ」

一匹が、捕まった。
そのゴブリンの顔には絶望が浮かんでいた。
自分の生殺与奪権は、今やこの醜悪なバケモノに握られているのだ。
再び鮮血が吹きあがった。
怪物はそのゴブリンの右足に噛り付き、膝から下を食い千切った。
痛みにゴブリンは絶叫するが、怪物は特に動じる事もなく今度は左足の膝下を食い千切る。

だが、ここで怪物は不可解な行動に移った。
脚を食い千切り終えた怪物はゴブリンを放し、どこかへと走り出したのだ。
両脚を失ったゴブリンに対し興味を失ったのであろうか。

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10あるゴブリンたちの結末 ◆IRWq076pt2 :2018/11/17(土) 22:08:33 ID:xMtXQBIM0

…建物が見えてきた。
ひとまず、あそこに逃げ込もう。

「お待たせ!」

絶望だった。
さっきの場所からは大分離れたと思うのだが、それでもこのバケモノには場所が分かるようだった。
見れば、その手には下半身が千切れ、内蔵がはみ出し、眼球は飛び出し、頭蓋が破れ脳漿を垂らした同胞の死骸が抱えられていた。



残り1匹。




「ホラ行くど~」

怪物はゴブリンに飛びかかり、馬乗りの体勢になった。
最早ゴブリンには抵抗する力さえ残っていない。
怪物は大きく口を開くと、ゴブリンの背中に喰らい付き―貪り始めた。

―喰ってる。

ゴブリンは、泣いていた。
背肉を喰われる激痛もそうだが、糞の擬人化のようなこのバケモノに圧し掛かられる事で、吐きそうな程の悪臭から逃れられない現実がどうしようもなく圧しかかる。
畜生、なんて臭さだ。
そして自分はこのうんこに殺されるのだ。
あまりにも絶望的な現状だった。
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11あるゴブリンたちの結末 ◆IRWq076pt2 :2018/11/17(土) 22:09:25 ID:xMtXQBIM0

「んまぁ、そう、よくわかんなかったです」

そう言い捨て、怪物はいきなりモノを穴から引き抜いた。
無理矢理押し広げられた穴から血が噴き出す。
とても痛い。
だが、ようやく終わってくれたのか。
ようやく楽になれるのか。
ゴブリンは一切の思考を放棄した。
しようとした。

「頭いきますよ~」

えっ、とゴブリンは顔を上げる。
馬乗りになっていた怪物はいつの間にか正面に回っていた。
そしてゴブリンの額に牙を押し当て、顎に力を入れ始めた。
牙は額の皮を突き破り、頭蓋に達する。
更に力が加えられ、嫌な音を立ててゴブリンの頭蓋骨は砕けた。
怪物が牙を引き抜くと、ゴブリンの額には穴がぽっかり空いていた。

「じゃけん脳姦しましょうね~」

先ほどまで己が穴を貫いていた剛直は、今度は額の穴に押し当てられていた。
怪物の両手はゴブリンの頭をがっしりと掴んでいた。
ゴブリンは今や額の激痛の事など完全に忘れ去っていた。

おいやめろ。信じられない事をするな。
こんな死に方は嫌だ。
やめろ。やめてくれ。頼むから。

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12あるゴブリンたちの結末 ◆IRWq076pt2 :2018/11/17(土) 22:10:04 ID:xMtXQBIM0

「Foo↑気持ちぃ~」

怪物は射精していた。
ゴブリンの脳髄から陰茎が引き抜かれ、後には精液が糸を引く。
絶命したその小鬼にはもう興味が無いのか、雑に遺骸は放り捨てられた。
そして冷気を発しながら怪物は人の姿へと戻った。

鈴木浩二。24歳。学生。
今は彼こそがゴブリン達を蹂躙しつくしたこの怪物、「コイヌアマゾン」の正体であった。

鈴木は、オーガズムに達しながらも、しかし満足しきれないでいた。
確かにゴブリンのケツ穴は大して気持ちよくもなく、脳姦でもしなければ性的使用には適さなかった。
それが不満なのだろうか?
否、彼の不満はそれより前、ゴブリンの肉が不味かった事その一点に尽きる。

「んにゃぴ…やっぱり、人間…の方が一番いいですよね」

鈴木は人喰い怪人『アマゾン』である。
人を食べたい。そう思った矢先に遭遇したのがあの小鬼達である。
首輪を付けていない事から彼らが主催者の言う『ゴブリン』である事はすぐに察しがついた。
もしかしたら人肉の代わりになるのではないか…そう思ったから試しに一匹に口を付けてみたのだ。
結果、不味かった。
やはり、ゴブリンでは人間の代わりにはならない。

ならば、食欲の代わりにせめて性欲を満たすしかない。
そう思って脳姦し、それなりの快感は得られたのだが、やはり食人で得られる幸福感には到底及ばない。
性欲では食欲の代わりにはならないのだ。

「肉も不味いしケツも駄目。全く価値の無い生き物だってはっきり分かんだね」
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13 ◆IRWq076pt2 :2018/11/17(土) 22:12:15 ID:xMtXQBIM0
投下終了します。


14名無しさん :2018/11/17(土) 22:40:57 ID:Hn4zci2A0
投下乙です

何だこのアマゾン!?(驚愕)。口調は野獣なのに行動と思考から溢れ出る狂気がアーサイコサイコ…
こんな汚物はさっさとHRKかJNさんに狩られて、どうぞ


15名無しさん :2018/11/17(土) 23:00:34 ID:u.r8F5MI0
投下乙です
鈴木先輩!何してんですか!マズイですよ!
ゴブリンを食ったり犯したり、やりたい放題でたまげたなぁ


16 ◆IRWq076pt2 :2018/11/28(水) 22:56:59 ID:2XDGvqP60
上杉風太郎、書き手枠でユーノ・スクライア、ユリケンジャー投下します。


17淫獣とニンジャ ◆IRWq076pt2 :2018/11/28(水) 22:58:32 ID:2XDGvqP60
「ドーモ。淫獣=サン。アイアム忍者オブ忍者、虹の弾丸、百合忍者ユリケンジャーです」
「ど、どうも…」

無限書庫司書長ユーノ・スクライアの眼前にいたのは異様な風貌の男であった。
緑色の覆面を被ったその男はこちらを見るなりお辞儀をしてきた。
いきなり人を淫獣呼ばわりとは無礼千万ではあるが、一応殺し合いには乗っていないのであろうか。
それにしても忍者と言う割には少々目立ちすぎな格好のように思える。
ユーノは困惑しながらも警戒を緩めようとした…その時である。

「チンポ…殺すべし!」

突然ユリケンジャーは刃を抜き出し、ユーノへと斬りかかってきたのだ!
慌ててユーノは身を翻してその一撃を避ける。
反応があと一秒遅れていれば彼の体は両断されていたであろう。
空を切った刃を持ち直し、ユリケンジャーはユーノへと殺意を込めた視線を投げつける。

「な…何をするんですか!」
「オヌシからは百合に挟まる男的アトモスフィアを感じる。よって殺す!」

ユリケンジャーはハッキリと言い切った。ユーノを殺すと。
意味が分からない。何故花の名前がそこで出てくるのか。
だが、ともかくこの男は自分を殺そうとしているという事は分かった。
ユーノには勿論殺されてやるつもりなど毛頭無い。
この殺し合いを打破し、なのは達と共に生きて元の世界へ帰らねば。

「イヤーッ!」
「やめてください!僕はこの殺し合いに乗っていません!」

ユーノの声に聞く耳持たず、ユリケンジャーは再び刃を振り下ろす。
それに合わせてユーノはすかさず防御魔法を展開した。
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18淫獣とニンジャ ◆IRWq076pt2 :2018/11/28(水) 22:59:03 ID:2XDGvqP60

「こうなったら…はあっ!」
「グワーッ!?」

プロテクションスマッシュ。
ユーノはバリアを纏った突進攻撃をお見舞いする。
攻撃態勢に入っていたユリケンジャーはこれを防ぐこと叶わず、今度は彼が後方へと跳ね飛ばされた。
やはり樹木に背を打ち付け、鈍い痛みに襲われることとなった。

「どうしても剣を収める気は無いんですか!?」
「聞かぬ!チンポは殺す!」

立ち上がり、バットを再び構えるユリケンジャー。
彼には静止の言葉は届かないのか。
睨み合いの状態になり、一触即発の空気が二人の間に流れる。
その時であった。

「なんの音だ!?」
「!?」

木々の間から一人の少年が現れた。
恐らく自分達と近い初期位置に転送されてきたのだろうとユーノには瞬時に察しがついた。
たまたまこの戦いの音を聞きつけてしまったというところであろうか。
下がるんだ、とユーノは咄嗟に声をかけようとした。
だが、

「グググ…」

突然、ユリケンジャーは胸を抑えてその場に蹲ってしまった。
ユーノも、少年もこれには困惑するしかなかった。
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19淫獣とニンジャ ◆IRWq076pt2 :2018/11/28(水) 22:59:34 ID:2XDGvqP60

ユリケンジャーは走っていた。
1秒でも長くあの空間にはいられなかった。
ユリケンジャーは百合忍者である。
故に、男が放つ百合に交わる的オーラには人一倍敏感なのだ。
最初に会った金髪の淫獣のソウルからは強烈な百合の間に挟まるオーラを感じ取れた。
実際に挟まっているかいないか、そんな事はユリケンジャーにとっては些末事だ。
可能性を持つ、それだけで万死に値する。
百合を心から愛するユリケンジャーにとってそれは不変の真理なのだ。

だから殺さねばならない。

愛刀ユリケンズバットは運良く自分の手元に支給されていた。
これは天啓に違いないと彼は確信していた。

「百合を…百合を摂取せねば!」

だが、後からやって来たもう一人の少年の存在は予想外だった。
彼のソウルからは圧倒的女惹きつけフェロモン的オーラが感じ取れた。
これがいけない。
百合に挟まるオーラだけでもキツいのだが、これにモテオーラが加わる。
百合とは対極のこのオーラが作り出すアトモスフィアはユリケンジャーにとっては毒なのだ。

あの二人はいずれ殺す。
だが、まずは百合分を摂取して回復を図らねば。
百合を求めて走れ!ユリケンジャー!

【ユリケンジャー@当企画オリジナルキャラ】
[状態]: ダメージ(小)、精神的ダメージ(大)
[装備]: ユリケンズバット@当企画オリジナル
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20 ◆IRWq076pt2 :2018/11/28(水) 22:59:53 ID:2XDGvqP60
投下終了します。


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17 安価多ジャンルバトルロワイアル (Res:20)All First100 Last50 SubjectList ReLoad 17
1 ◆jpcI.WE506 :2018/10/21(日) 13:18:20 ID:Ywy153EQ0
ここは安価で決められたキャラクター達によるバトルロワイアルのリレーSS企画スレッドです。
この企画は性質上、キャラクターの残酷描写や死亡描写が登場する可能性があります。
苦手な人は注意してください。

企画スレ:ttps://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/otaku/13744/1538045567/
地図:ttps://i.imgur.com/E5bljYC.jpg

2 ◆jpcI.WE506 :2018/10/21(日) 13:19:08 ID:Ywy153EQ0
参加者名簿

4/4【ガングレイヴ@アニメ】
〇ビヨンド・ザ・グレイヴ/〇ハリー・マクドゥエル/〇ボブ・パウンドマックス/〇バラッドバード・リー
4/4【BANANA FISH@アニメ】
〇アッシュ・リンクス/〇奥村英二/〇ブランカ/〇フレデリック・オーサー
4/4【結城友奈は勇者である@アニメ】
〇結城友奈/〇乃木園子/〇スコーピオン・バーテックス/〇東郷美森
4/4【迷家-マヨイガ-@アニメ】
〇らぶぽん/〇ナンコ/〇ニャンタ/〇運転手
4/4【RWBY@アニメ】
〇ルビー・ローズ/〇ブレイク・ベラドンナ/〇ジョーン・アーク/〇シンダー・フォール
4/4【大魔法峠@漫画】
〇田中ぷにえ/〇パヤたん/〇姉御/〇エリーゼ=フォン=バルバロック
4/4【乙女男子に恋する乙女@漫画】
〇水口まゆ/〇舞阪由季/〇藤枝慧/〇店長
4/4【衛府の七忍@漫画】
〇沖田総司/〇宮本武蔵/〇白怒火典膳/〇犬養幻之介
4/4【焼きたて!! ジャぱん@漫画】
〇河内恭介/〇諏訪原戒/〇霧崎雄一/〇三木のり平
4/4【校舎のうらには天使が埋められている@漫画】
〇光本菜々芽/〇蜂屋あい/〇後堂理花/〇波多部隼人
4/4【侍戦隊シンケンジャー@実写】
〇志葉丈瑠/〇白石茉子/〇腑破十臓/〇血祭ドウコク
4/4【ウルトラマンガイア@実写】
〇高山我夢/〇藤宮博也/〇田端健二/〇キングオブモンス
4/4【SPEC@実写】
〇当麻紗綾/〇瀬文焚流/〇一十一/〇志村美鈴
4/4【デスノート(ドラマ版)@実写】
〇夜神月/〇L/〇リューク/〇夜神総一郎
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3 ◆jpcI.WE506 :2018/10/21(日) 13:21:30 ID:Ywy153EQ0
ルール

・会場にはNPCが存在する
・長期間書かれないキャラはなんらかの理由で退場したことにしてよい
・参加者を一定数殺害するとポイントが溜まり、支給品などの特典を入手できる
・書き手枠5名(第一放送まで)


4 ◆jpcI.WE506 :2018/10/21(日) 13:22:26 ID:Ywy153EQ0
OP投下します。


5OP ◆jpcI.WE506 :2018/10/21(日) 13:22:53 ID:Ywy153EQ0
「ちょっと皆には殺し合いをしてもらうぽん」

薄暗い闇の中で、雰囲気とは不釣り合いな声が響いた。
複数名が声の主へと目を向ける。
視線の先では、半分黒に半分白のカラーリングに羽のような尻尾を持ったオタマジャクシのような奇妙な生物が浮遊していた。
目を凝らせば、正確には端末のような物から投影される立体映像である事が分かる。
自分達は何故ここにいるのか。どうやって連れてこられたのか。そんな困惑の感情がその場にいた者達を支配していた。

「ファヴ!これは一体どういうことなの!?」

ピンク色の髪のショートヘアの少女が声を上げる。
が、『ファヴ』と呼ばれた生物は無視して話を続ける。

「気付いてるかもしれないけど、皆には首輪をつけてもらったぽん」

そう言い終わった瞬間、何かが破裂する音が轟いた。
その「何か」が人体である事はこの場にいた誰にも分かることであった。
幾人かが悲鳴を上げるが、ファヴは気にも留めずに言葉を続ける。

「もし逆らったり、首輪を外そうとしたりしたら今みたいになってもらうぽん。
あ、あと皆には会場である島に行ってもらうけど、そこで放送で指定された禁止エリアに入っても爆死しちゃうから気を付けるぽん」

その言葉は嘘や冗談ではないのだろう。
先程声を上げたピンク髪の少女もただ沈黙するのみであった。

「沢山殺した人には特典をあげるぽん。最後の一人になったらとってもいい事があるぽん」

ファヴはとても愉しそうに告げる。まるで参加者達の生命など顧みていない様子であった。

「じゃあ皆、頑張るんだぽん♪」
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6 ◆jpcI.WE506 :2018/10/21(日) 13:23:17 ID:Ywy153EQ0
投下終了します。
予約は今から開始です。


7名無しさん :2018/10/24(水) 07:39:44 ID:rB64OH9E0
スレ立て&OP投下乙です。
当麻紗綾、マシュ・キリエライトで予約します。


8 ◆jpcI.WE506 :2018/10/24(水) 09:22:31 ID:dTPk/kbQ0
予約ありがとうございます。
OPの見せしめの部分がちょっと分かりづらいと思ったので、以下のように変更します。
×(各登場話で決めてよい)
○(見せしめが誰で、何人であるかは各登場話で決めてよい)


9名無しさん :2018/10/24(水) 20:47:27 ID:kBP6NYEQ0
自分も高山我夢、志葉丈瑠を予約します。


10 ◆2LRz5hdsTE :2018/11/01(木) 01:46:27 ID:cNkgOlmo0
投下します。


11 ◆2LRz5hdsTE :2018/11/01(木) 01:47:34 ID:cNkgOlmo0



I'm one step behind every step you take
 僕は君の歩みを追い続けている


Each time I reach it just seems to fade away
 届くたびにすぐ消えてしまいそうだ


ファヴと呼ばれる生物に脅迫され、バトルロワイヤルの開催を宣言する中。当麻紗綾は、呆気に取られていた。

この殺し合いに参加させられた事に、ではない。

自身の左手が再び動かなくなってる事に、でもない。

死んだはずのニノマエ----弟である陽太や、命を落とした志村美鈴がこの会場に呼ばれていた事に、でもない。

ついでに言うと転送された先で餃子親父ロボが目の前でウィンウィン動いている事もどうでもいい。


「なぜ」

冷泉の予言通り、瀬文に撃ち殺され―――存在ごといなくなった自分が、まだ生きてこんなクソ殺し合いに、巻き込まれてるのか。

詰まるところ、彼女の疑問はただそれ一つだった。



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12 ◆2LRz5hdsTE :2018/11/01(木) 01:48:40 ID:cNkgOlmo0



「ぐっ……うぅ、ぁあ……!!!」

国会議事堂の階段に、一人の少女がうずくまっていた。
嗚咽を漏らし、抱えきれない感情を絞り切りつつも、少女―――マシュ・キリエライトはその場から崩れ墜ちるような絶望を抱いていた。

何故か。....護れなかったからだ。あの惨劇の中、共に人理復元の旅をしてきた、自らのマスターを。

あの立体映像、ファヴが殺し合いの宣言をした中、マシュの『先輩』はすぐ隣に居たのだ。

唐突に転送され、今迄とは違う首輪による生殺与奪を握られる恐怖の中、お互いの存在を確認できたことにどれほど安堵しただろうか。
きっと、先輩とならいつもと同じようにこの殺し合い、特異点も打開できる―――そう思った直後だった。

マシュにとって唯一の希望は、あっさりと脳漿をまき散らし破壊された。

声すら出なかった。悲鳴すら上げる事が出来なかった。

今迄にも辛すぎる別れは余りにもあったが、今起きていたそれは危機や試練の類ですら無かったのだ。
ファヴはまるで飽きた人形を捨てるように。子供が味のなくなったガムをポイと捨てるように、無頓着に『先輩』の命をスナックのように奪っていったのだ。

マシュの脳内にキャメロットで、ルシュドの母親を護れなかった時の光景がフラッシュバックする。
あの時と同じだ。自分は見ていたのに、何もできなかった。

そして、気が付いた。
今迄自分が、人理復元の為何より立ち向かえていたのは―――マスターが、傍にいたから。

あの人が傍にいてくれたから、喜びも試練も、分かち合う事が出来た。奮い立つことが出来たのだと。

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13意味をなくした ねがいとともに ◆2LRz5hdsTE :2018/11/01(木) 01:50:46 ID:cNkgOlmo0



「ひゃ...うわぁ!?」
「うわびっくりした。あ、警視庁の当麻といいます。てかその盾デカいっすね。コスプレっすか?餃子食べます?」

「え...ぁ、はぃ.......。」

一瞬、当麻と名乗る彼女がダ・ヴィンチちゃんに見えた。よく見たら全然別人だったが。
呆気に取られるマシュをよそに、当麻は自らのペースで会話を進めていく。
「ん、良し。あ、毒は入ってないっすよ。お代わりあっちにあるんでじゃんじゃん食べちゃってください」

「.......。」
そう言って当麻が指差した先には人ともオートマタともとれないおじさんのマシンがウィンウィン動いていた。
よく見たら食券の自販機みたいな見た目をしている。バベッジやダ・ヴィンチちゃんでもあんなものは造らないだろう。



「.....いただき、ます」
そう言いつつ、マシュは恐る恐る当麻の持っていた焼き餃子を口にした。
警戒は別になかった。当麻に悪意があったとしても、対処する気力は今のマシュには無い。
また、毒だったとしても―――別に、それでもいいか、と壊れかけた精神は苦痛から逃れたいが為にささやいていた。



ばり、と油のたっぷり付いた羽根つき餃子を噛み千切る。
たっぷりと入れてあるにんにくと手作りの合せ味噌の味付けだった。
今のマシュには味を感じられる余裕など無かったのだが。さすがに味が濃すぎると思ったのか、当麻は水を差し入れ、そしてこう問う。


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14意味をなくした ねがいとともに ◆2LRz5hdsTE :2018/11/01(木) 01:52:04 ID:cNkgOlmo0


「だからあたしは、このバトルロワイヤルを止める。
何者かによって如何なる真実が消されようと、例え殺し合いに乗っていく犯罪者に対して勝ち目が無かろうと、この犯罪に対する真実を突き止める。
―――心臓が、息の根を止めるまで」
当麻は最後に、何かを思い出すように紙をクシャと握りつぶした。

マシュが視た当麻は、自分の中に自分を救ってくれた英霊がいるように。
誰か大切な英雄の言葉を、胸の中に生かしているようだった。


わたしも、そのはずだった。
いくつもの旅のなかで、助けられて、わたしというじぶんを掴みかけた、はずだった。
でも―――そのわたしは、助けられなかった。



そんな事をサトってかサトらずか、当麻はマシュに向き直り問答をぶつけた。
「はっきり言います。あなたは、どうしたいっすか」
「え....。」



当麻はマシュに、覚吾を持った眼で問いかける。


「その盾で、このバトルロワイヤルであたしを殺して、全員を殺して、ファヴの言う「とってもいい事」を貰いたい?」
「それはっ……!」
数瞬、狼狽えた。
思い出してしまったからだ。最初の特異点で、聖女を殺され狂気の果てに墜ちていった英霊を。
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15意味をなくした ねがいとともに ◆2LRz5hdsTE :2018/11/01(木) 01:53:05 ID:cNkgOlmo0




「とってもいい事」....恐らくは、願望機である聖杯。
ファヴの手元にあるであろうそれを使えば、ジル・ド・レェみたいに。自らの願望で新しい生命を作る事もできるのだろうか。

だが。
「それは.....できません。それをしたら.....私を助けてくれたマスター.....先輩と、あの人を失望させてしまいますから」
「....そっか」
でも。
「.....殺し合いには、乗りません。でも、わたしは....真実を知りたい」
「この会場が特異点なのか。ファヴは聖杯を使ってバトルロワイヤルを開いたのか....先輩は、何のために、殺されたの、か。.....それが、」

それが、どんなに辛い真実だったとしても、
私は先輩のために、それと闘いたい。

それが、当麻の問いに対するマシュ・キリエライトの精一杯の答えだった。


「だから、当麻さん――力を貸してください。
私が、この盾に代えてもあなたを守りま――!?」



「いいじゃん。あんたの答え」

マシュの頬っぺたをむに、と掴み。
当麻はただ、にかっと笑っていた。


16意味をなくした ねがいとともに ◆2LRz5hdsTE :2018/11/01(木) 01:54:12 ID:cNkgOlmo0



「人間の脳は10%しか使われていません、残り90%にどんな特殊な能力が秘められてるか、まだ誰にも分かってない」

「でもあたしのスペックは今、封じられてる。あたしは今から、残された10%の頭脳で殺し合いの主催者と戦い抜いていかなければならない」


「このバトルロワイヤルは、あたしが命を賭けてでも止めて見せる。だから、力を貸してほしい。......――えっと」
「あ」
そう云えば、名前すらまだ言ってなかった。
「あんた」とか「あなた」とかしか言ってなかったのに、それでも彼女は私を信じてくれていた。
そうだ。私には、確かに名前があったはずだ。
旅の中で、傍で呼ばれ続けてきた名前――


「私の名は―――マシュ・キリエライトです。当麻さん」
「そっか、マシュか。....いい名前じゃん。よろしく」
「..........はい、よろしくお願いします!当麻さ――」
「親父!茹で5、焼き5、ニンニクMAX!」
「え」
『アイー、茹デ五、焼キ5。殺ろサレナイヨウシッカリ食ッテケー!」
「高まるぅぅぅ!見てろよ、顔も出せねぇ待ち受けキャラなんかにゃ負けねーぞ!」

この場所は危険だ。.....私のせいだけど、当麻さんと出会ってからかなりの時間が経過している。
殺し合いに乗った敵は、すぐにここを嗅ぎつけてくるだろう。....いや、既に見つかってるかもしれない。早々にここを移動した方がいいかもしれない。


それでも。この瞬間だけは、願っておきたかった。当麻さんと、彼女の仲間たちの無事を。
――私は、もう.......
(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)


17意味をなくした ねがいとともに ◆2LRz5hdsTE :2018/11/01(木) 01:54:55 ID:cNkgOlmo0













I'll get by with a little bit of
 ほんの少しの希望と
Hope and all and maybe just a little
 君の後押しがあれば
Push on my shoulder and yes I'll take my plunge now
 僕はすぐにでも飛び込んでいけるんだ
Cuz all in all it all rests on
 ただそれだけ
The first hand that you can let go
 君が手を離すこと それさえしてくれれば
Then and only then will you see why you've held on
 なぜ君が僕の手を握っていたか わかるはずさ




【見せしめ 藤丸立香(主人公)@Fate/GrandOrder 死亡確認】
(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)


18意味をなくした ねがいとともに ◆2LRz5hdsTE :2018/11/01(木) 01:56:11 ID:cNkgOlmo0
投下を終了します。
矛盾点、問題点等有りましたら感想で教えていただきますと幸いです。


19名無しさん :2018/11/01(木) 09:21:06 ID:XlA24oPA0
投下乙です。
ぐだ殺されたけどマシュはマーダー化回避出来てよかった。
ファヴを待ち受けキャラ呼ばわりする当麻に不覚にも草。


20 ◆2LRz5hdsTE :2018/12/01(土) 23:18:29 ID:2RlKvy5s0
感想有難うございます。
一十一、スノーホワイトで予約します。


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18 バトルロワイアル[special] (Res:5)All First100 Last50 SubjectList ReLoad 18
1名無しさん :2018/07/26(木) 00:05:05 ID:ielCPj1M0
ルール
・バトル・ロワイアル形式で開幕。
・100人のオリキャラでバトル・ロワイアル
・予約制
・おふざけによる投稿、荒らしは禁止
・能力、キャラ設定は自由にしてもいい。次のスレ

【あらすじ】
パロロワ最大規模を及ぶオリキャラ達のバトル・ロワイアル。限られた能力で殺し合いを行う。

2名無しさん :2018/07/26(木) 00:07:01 ID:ielCPj1M0
【参加する戦士達】
1.ジョー
2.サウル
3.レマ
4.エリン
5.アレン
6.ゴクア
7.アクア
8.べリアル
9.ザニ
10.ガルシア
11.ルカ
12.トルカ
13.メアリー
14.ジェームズ
15.ローズ
16.サリー
17.エリック
18.ロドニー
19.ゲリック
20.バルト
21.アイリン
22. ウェスタ
23.アスキ
24. レオン
25.クルザード
>>1、続き>>3


3名無しさん :2018/07/26(木) 00:07:54 ID:ielCPj1M0
26. マルリアッム
27.レスター
28.イーブアン
29.エマニエル
30.アンリ
31.ジョウショウ
32.トルシア
33.ゴードン
34.グリック
35.ムリーロ
36.ラミレス
37.タスク
38.デューク
39.チゾーム
40.ニーズ
41.ベン
42.ケイン
43.ケニー
44.ジョニー
45.ライド
46.エンペラー
47.ミカヅキ
48.センテイ
49.ロスマス
50.コリシア
51.フローラ
52.メルル
53.キュリアーヌ

>>4続き


4名無しさん :2018/07/26(木) 00:08:51 ID:ielCPj1M0
54.ロスロサ
55.バニハム
56.ゲレール
57.ペゲーロ
58.バース
59.ナットレン
60.ジョブ
61.ネオン
62.トルマリン
63.ジャック
64.バスタ
65.ヘクター
66.マイク
67.アンドラ
68.ベクター
69.ヘンリー
70.ナッシュ
71.バロナ
72.ジェンキンス
73.ロマーノ
74.ゴリリン
75.クソウブラ
76.ムシャキ
77.ベルリン
78.チャン
79.カミュリ
80.エンリュク
81.シコースキー
82.デストロイズ
83.マックイーン
(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)


5名無しさん :2018/07/26(木) 22:36:59 ID:ielCPj1M0
舞台は「ネロスト公園」


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19 マジカルロワイアル (Res:13)All First100 Last50 SubjectList ReLoad 19
1名無しさん :2017/02/25(土) 06:17:36 ID:k4qn308I0
魔法使い・魔法少女を題材とした作品を集めてバトルロワイアルをさせる
リレーSS企画です。
当企画はキャラの死亡や流血描写が出てきますので、閲覧の際はご注意ください。


したらば避難所
ttp://jbbs.shitaraba.net/otaku/17742/

地図
ttp://i.imgur.com/aAyD1jK.png

2名無しさん :2017/02/25(土) 06:18:36 ID:k4qn308I0
【参加者名簿】

10/10【魔法少女育成計画シリーズ】
○スノーホワイト/○リップル/○ラ・ピュセル/○森の音楽家クラムベリー/○カラミティ・メアリ/○ルーラ/○スイムスイム/○ピティ・フレデリカ/○プキン/○ソニア・ビーン

9/9【魔法少女リリカルなのはシリーズ】
○高町なのは/○フェイト/○八神はやて/○スバル・ナカジマ/○ティアナ・ランスター/○高町ヴィヴィオ/○フーカ・レヴェントン/○リンネ・ベルリネッタ/○プレシア・テスタロッサ

7/7【仮面ライダーウィザード】
○操真晴人/○仁藤攻介/○コヨミ/○笛木奏/○メデューサ/○グレムリン/○フェニックス

7/7【とある魔術の禁書目録】
○上条当麻/○インデックス/○ステイル=マグヌス/○神裂火織/○アウレオルス・イザード/○前方のヴェント/○左方のテッラ

6/6【ハリー・ポッターシリーズ】
○ハリー・ポッター/○ロン・ウィーズリー/○ハーマイオニー・グレンジャー/○ドラコ・マルフォイ/○ヴォルデモート卿/○セブルス・スネイプ

6/6【Fate/Grand Order】
○藤丸立香(ぐだ子)/○オルガマリー・アニムスフィア/○クー・フーリン(キャスター)/○三蔵玄奘/○メフィストフェレス/○ヴァン・ホーエンハイム・パラケルスス

6/6【Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ】
○イリヤスフィール・フォン・アインツベルン/○美遊・エーデルフェルト/○クロエ・フォン・アインツベルン/○遠坂凛/○ルヴィアゼリッタ・エーデルフェルト/○衛宮士郎(平行世界)

5/5【ゼロの使い魔】
○平賀才人/○ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール/○タバサ/○ジャン・ジャック・フランシス・ド・ワルド/○ジョゼフ一世

5/5【魔法少女まどか☆マギカ】
○鹿目まどか/○美樹さやか/○巴マミ/○佐倉杏子/暁美ほむら

4/4【東方Project】
(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)


3名無しさん :2017/02/25(土) 06:39:36 ID:k4qn308I0
本スレを立てておきましたがOPって代理投下してもよろしいでしょうか
あと予約期限って延長なしの一週間で大丈夫ですかね。


4名無しさん :2017/02/25(土) 06:42:47 ID:k4qn308I0
【制限一覧】

・変身アイテム等の扱いは本人支給かどうかは書き手次第
・フェニックスの再生能力は頭部吹き飛んだり完全消滅した場合は死亡
・アウレオルスの黄金錬成は即死系の命令は大幅制限
・ギルの千里眼は未来予知あたりに制限
・ヴェントの天罰術式はヴェントと直接会わないと発動しない。気絶までのインターバルを倍加
・プキンの剣による認識変更に時間制限付与
・ソニアの魔法は劣化スピード低下
・フレデリカが水晶玉を通じて干渉できるのはエリア内の存在のみ。•世界越しの干渉も勿論不可能。
・白い魔法使いはエクスプロージョンの威力低下。テレポートは移動距離の制限をつける
・メデューサの石化能力は、完全石化の場合持続時間30分
・魔法少女まどか☆マギカの魔女化は書き手次第
・ほむらの時間逆行は禁止、時間停止は数秒程度


5名無しさん :2017/03/01(水) 22:58:58 ID:85RkSPPI0
オープニングは結局どうなったんですかね…


6名無しさん :2017/03/06(月) 09:18:41 ID:qM4U3JrY0
代理投下します


7 とある絶望の殺戮遊戯 -Life is BATTLE ROYALE- :2017/03/06(月) 09:20:53 ID:qM4U3JrY0

 魔法とは、人知の及ばない超非科学的現象の事である。





 辺り一面は薄暗い空間。
 そこには70人程度の人影が立っている。
 そのうちの一人にしてとある世界の主人公の少年、上条当麻が最初に思ったことは

(俺は一体いつの間に連れてこられて、ここは何処なんだ?)

 だった。
 上条はとりあえず知り合いが居るか探そうと思い動こうとする。しかし身体を動かすことが出来ない。
 否、全く動かない訳では無い。上条の右手首から上と頭は動かすことが出来た。
 仕方ないので頭を動かして周りを見ると、そこには上条の目からして普通の格好をした人間やどう見てもコスプレにしか見えない服装をしている人間と様々な人物が居る。
 上条はその中に知り合いの姿を見つける。
 純白のシスター服に銀色の長髪、その姿は間違いなく。

(インデックス!)

 上条はやっと見つけた見知った存在に声を掛けようとするも、声が出ない。
 彼はこれを、魔術か超能力で身体を動かせない様にするだけじゃなく声を出せないようにしていると判断する。

(なら俺の幻想殺しで)

 そう思った彼は何とか打ち消そうともがくが
 上条当麻の右腕には幻想殺しという力が宿っている。
 これは、右手に触れた異能なら神の奇跡でも打ち消すという凄まじい能力だ。
(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)


8 とある絶望の殺戮遊戯 -Life is BATTLE ROYALE- :2017/03/06(月) 09:21:17 ID:qM4U3JrY0





(殺し合いだと? 何を言っている)

 それが、とある世界の魔法使い笛木奏が、キュゥべえの発言を聞いて最初に思ったことだった。
 彼の心に浮かぶのは怒り、とは言ってもそれは殺し合いに対する非道に対してではない。

(私にそんなことをしている時間は無い!)

 ただ単純に、自らの目的の邪魔をされて怒っているだけだ。

(こんな下らない話をしている間にも、暦は……!)

 笛木には妻と娘が居た。
 しかし妻は早くに他界してしまい、残った娘も病気で亡くなってしまった。
 そして絶望に叩き落された彼はどんなことをしてでも、どんな犠牲を払ってでも娘を蘇らせようと始める。
 しかし、娘を蘇らせる為に行ったサバトと呼ばれる儀式は笛木がアーキタイプと呼ぶ古の魔法使いに阻止されてしまう。
 それでも娘を諦めきれず再びサバトを開こうとした所で、気付けばここに居たのだ。

「断っておくけど、僕は別に享楽の為に殺し合いを開くわけじゃない。
 これは宇宙の熱量死を防ぐのに必要なことだからね」

 怒る笛木の心など気にも留めず、キュゥべえの話は続く。
 黙れ、宇宙がどうなろうと私には関係ない、暦に比べれば小さなことだ。
 しかし、そんな思いはキュゥべえの発言で一旦収まることになる。

「その代わりと言っては何だけど、この殺し合いに最後まで勝ち残ればどんな願いでも三つまで叶えようと思う。
(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)


9 とある絶望の殺戮遊戯 -Life is BATTLE ROYALE- :2017/03/06(月) 09:21:36 ID:qM4U3JrY0

 巫女服の少女、霊夢が指をキュゥべえに突きつけて宣戦布告する。
 しかし、キュゥべえはため息をついてやれやれと呟いた後霊夢に反論する。

「君は勘違いをしている。
 まずここは幻想郷じゃないし、これは君たちに解決されることが前提のおままごとな異変とは違う。
 君が解決する為に出張る必要は何処にもないんだ」
「関係ないわ。
 あんたのいうことが全部正しくても、いきなり殺しあえなんて言われて従うわけないでしょ」
「だからちゃんと報酬を用意したじゃないか」
「別にいらないわ」

 それだけ言って霊夢は空を跳び、キュゥべえに光弾を発射する。
 しかし、霊夢が放った光弾はキュゥべえに届く前に見えない壁のようなものに阻まれて届かない。

「……僕には心底理解できないけど、あの人が言うには世界には『主人公』と呼ばれる存在が居るらしい」
「いきなり何よ」

 唐突に始まったキュゥべえの話について行けない霊夢。
 しかし話は続く。

「世界はその『主人公』を中心に構成されているらしい。
 だから僕は、本来参加資格の無い上条当麻や平賀才人もこの殺し合いに参加させなければならなくなった。
 がここで困ったことが起きた、『主人公』が複数いるということをあの人は想定していなかったんだ」

 キュゥべえの一人話に笛木は理解を示す気にはなれない。
 笛木からすれば主人公など誰でも構わないからだ。

「一方通行や浜面仕上みたいな後付なら呼ぶ必要が無いと分かっていた。
 しかし最初から二人いる場合はどうしたらいいのか分からなかった、だから僕は博麗霊夢と霧雨魔理沙を二人とも呼んだ。
(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)


10名無しさん :2017/03/06(月) 09:24:19 ID:qM4U3JrY0
◆7PJBZrstcc氏のOP代理投下終了です
最早予約制度なんて有って無きがごとしですがこれから予約解禁としていいですかね


11名無しさん :2017/03/06(月) 18:51:54 ID:Q3U8SlzA0
>>10
乙です
もう予約解禁でいいと思いますよ


12名無しさん :2018/04/18(水) 01:44:44 ID:HH0jlrak0
保守


13名無しさん :2018/04/19(木) 22:57:46 ID:SGohB8B20
誰も書かないのに保守とか意味無いだろ


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20 人狼方式バトルロワイヤル (Res:8)All First100 Last50 SubjectList ReLoad 20
1名無しさん :2018/03/22(木) 01:32:41 ID:Qg9j/yCQ0
ルール
・クロカードはランダムで決まる。
・クロカードを持った者は必ず一人殺すこと。殺されなかったら寿命が大幅減る。3回しなかったら心臓発作で死亡する。
・クロカードは殺さない限り所持したまま。例え捨ててもポケットの中に自動的に入る。燃やしたり、ちぎったら再生して捨てる同様にポケットの中に自動的に入る。
・最後の一人になるまで終わらない。(ただし自首をした者を除く)
・殺したら裁判開始が始まる。
・誰を吊るすかを決める為に投票する。
・投票が多い人は処刑。つまり死亡する。
・クロカードを所持しても処刑されなかったらクロカードは自動的に別の人のポケットに入る。
・協力も有り。騙すか協力は勝利の鍵を握る。
・最後の一人(最後の一人の恋人がいた場合は生きることが可能)になれば願い事が叶えられる。
・運営側は死なない。※殺せば違反となり処刑される。なお殺してもすぐ生き返る。

【1日の時間割】
起床

推理開始(制限時間は5分)

裁判開始

投票(票が多ければ処刑される。)

襲撃(クロカードを所持した人のみ)


【参加メンバー紹介】
ただし最初は恋人同士ではない。

《女性》
楠木 アリス…ごく普通の女性。
吉川 七…華麗で美人だがちょっと変人。
丸本 奏…IQ200の天才少女だが多少ドジ
由嶺 鈴夢
山下 奈緒美
森川 玲子
峰原 京子
橋本 裕佳梨
友利 由紀
柚木 菜採
田野 樂子
星 薫子

《男性》
岸 裕介…成績優秀で運動神経抜群。そのため死亡されにくい。
芦田 アレン
白石 渉
黒磯 貴史
轟 亮
高木 研三
金原 螢…冷酷で残忍な一面が多い。
瞹渕 孝弘
遠藤 正治
阿久津 誠
脇坂 大輝
梶原 幸人

《オネエ・男の娘》
花澤 孝(オネエ)
菊地 ひより(男の娘)
夏目 毬(男の娘)
嶋田 奈央(男の娘)

運営(GM)…殺されてもすぐ生き返る謎の男性。

2名無しさん :2018/03/22(木) 01:34:38 ID:Qg9j/yCQ0
予約制です。


3名無しさん :2018/03/22(木) 01:44:44 ID:Qg9j/yCQ0
【オープニング】

GM「さて、これより人狼方式のバトルロワイヤルを開始します。」

アリス「何なの?」

GM「誰か一人クロカードを所持しています。クロカードを持った者は必ず一人を殺さなければいけません。」

「「エーーーッ!!?」」

全員はパニックに陥る。

GM「殺した瞬間に約5分による推理開始のタイムが始まります。5分経過で裁判開始です。」

GM「裁判は誰がクロカードを持っているかを当ていきます。時間経過したら投票開始します。票が多ければ…」

岸「多ければ…」

GM「首吊りで処刑されます。」

脇坂「嘘だろ!!ふざけるな!!」

星「そうよ!!」

GM「だまらっしゃい!反抗するなら処刑するよ!!」

脇坂「ぐっ…」

GM「さて、明日は誰が死ぬのか楽しみだな…。」

(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)


4名無しさん :2018/03/22(木) 01:48:39 ID:Qg9j/yCQ0
【1日の晩】

金原「俺がクロカード…さて誰を殺そうか…」

金原は悩んでいる途中に花澤と出会う。

花澤「あら?金原くんじゃないのー?どうしたの?」

金原「悪いが死んでもらうかな?」

花澤「は…」シュパン!

金原は花澤の首を切った。

金原「わからないようにしよう……」


5名無しさん :2018/03/22(木) 01:48:58 ID:Qg9j/yCQ0
オープニング投下終わりです。


6名無しさん :2018/03/22(木) 01:51:54 ID:Qg9j/yCQ0
【花澤 孝 没】

【金原 螢】
所持:ダイアモンドノコギリ、クロカード
思考:生き残る。


7名無しさん :2018/03/23(金) 18:23:08 ID:yUcC4.D20
岸「クロだったから殺さなきゃ(使命感)」

丸本「あ、岸くん、こんちはー」

岸「ちょうどいいや、死ねええぇ!」

岸は丸本に襲い掛かった、だけども丸本は死ななかった

岸「クソッ! 何故だ!? 運動神経抜群の俺の攻撃で何故死なない!?」

彼の攻撃は死亡されにくいのだった

丸本「IQ200のこの私に不意打ちだと! 許せる!」

そこで丸本がドジを発揮して自分の血に滑ってこけた

その拍子にたまたま持っていた鉄パイプが勢いよく岸の頭を割る

スイカ割りのように砕かれた頭部から柘榴のような赤い中身が露わになった

丸本「クロじゃないけど殺っちまったZE」

事故だからしゃーない

【岸 裕介 没】

【丸本 奏】
所持:鉄パイプ
思考:気持ちを切り替えていく


8名無しさん :2018/04/02(月) 16:55:06 ID:RqFHa2/E0
が、しかし彼が持っていたのはクロカードではなく道連れカードだったのだった。

丸本「えっ!?事故した時クロカード所持してもなんとも…」

道連れカード…このカードはクロカードを所持した者か、道連れカード持ちの死体を目撃した人は道連れになる。

丸本「あいつ…運動神経が上手いだけの馬鹿だったのか…!?」

すると空間に穴が空いた。

丸本「嘘だろ……!!ガッ……!!」

ドォン!!

暗黒空間によって丸本は道連れとなった。

【丸本 奏 道連れ】

二日目の朝が迎えられた。


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