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パロロワ総合板

リレー形式のSS企画であるパロディ・バトルロワイアルの作品投下・感想雑談を行うための掲示板です。
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1 パラレルワールド・バトルロワイアル part3 (Res:565)All First100 Last50 SubjectList ReLoad 1
1 ◆Z9iNYeY9a2 :2015/01/15(木) 22:08:08 ID:2Sa.PFa.0
『バトル・ロワイアル』パロディリレーSS企画『パラレルワールド・バトルロワイアル』のスレッドです。
企画上、グロテスクな表現、版権キャラクターの死亡などの要素が含まれております。
これらの要素が苦手な方は、くれぐれもご注意ください。

前スレ
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/otaku/14759/1351176974/

【外部サイト】
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546立ち向かうべきもの ◆Z9iNYeY9a2 :2019/01/14(月) 01:10:42 ID:XuLabuP.0

恨んでいても仕方ない。
敵は少なくとも二体。例のポケモンと、情報のないもう一人の何者か。

視界さえ晴れていればそれでも制圧できただろうが、見えないことがあまりにも厄介だった。
幾度かギアスを発動させ敵の攻撃に対し対応、反撃していたものの、最初の数度は手応えがあったがそれ以降一向に当たった気配がなかった。
どうやらこちらの能力に対し学習したようで攻撃そのものに幻影が混じり始めたのだ。

対策としては二つ。
この周囲数メートルの範囲をギアスによる高速化を以てがむしゃらに探して攻撃するか。
あるいは撤退のためにギアスを用いるか。

風を切る音が耳に届き身をかがめる。
引き金を引く音が聞こえたことで大きく飛び退き走り始める。

(埒が明かないわ…!)

何だかんだぼやきながらも攻撃による致命傷そのものは避けられていることに対する相手への見積もり。
逆に細かな傷を与えてくることに対する苛立ち。

その二つがアリスに対して撤退ではなく撃退の選択肢を選ばせた。
無力化、最悪命を奪うことも視野に入れて動きを決める。

不意に宙に巻き上がった熱を避けた辺りで熱源を探知。ギアスを発動させ握りしめた銃のグリップで見えぬ敵を強打。
グェッという鳴き声と共に柔らかい肉体を叩く感触を手が得る。

同時に付近の景色が変化し、紫の瞳を持つ機甲兵のような存在が目に入った。
幻影の解除に気付き動こうとするより早く、手に生み出した対消滅をもたらすエネルギーを形成。
それをその胸に叩きつけようと掌を突き出し。

(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)


547立ち向かうべきもの ◆Z9iNYeY9a2 :2019/01/14(月) 01:10:57 ID:XuLabuP.0
その言葉は、彼の本心から発されたものだということがNにも明確に理解できてしまい。
今まで信じてきた、今までポケモンの解放を理想としていると信じてきた男の姿は何処にもなかった。

「今、君はポケモンのことを駒だと、そう言ったのか…?」
「ええ。そうですよ。そしてあなたも駒です。
 世界からポケモンという力を奪い、私達だけがその力を持った世界を作り出すためのね」

嗜虐心に満ちた不気味な笑みを浮かべながら、ゲーチスはNを見る。

「ですがあなたは余分なことを知りすぎた。
 あのトレーナーのことしかり、この殺し合いで出会った者達しかり。
 まあ私の知る本来のNはあのトレーナーとの戦いに敗れましたが、この殺し合いに連れてこられ別の経験をしたあなたであればあるいは別の使い道があるのでは、とも思っていました。
 それでもやはり要らぬ知恵をつけまるで人間のように振る舞うようになってしまった。
 もう利用価値はありません」
「……!!」

それは信じていた相手から告げられた残酷な真実。
己のそれまでの行動、信念、希望、それら全てを否定するかのようなもの。

思わず、その衝撃にNは膝を折りそうになる。


(……)

そして、それを聞いていた織莉子の中には二つの感情が渦巻いていた。

まず一つは強い嫌悪感。
二人の関係を知らない織莉子が想像できる断片から客観的に聞いていても気分のいい話ではなかった。
サカキのようなまだ矜持を感じる者とは違う、他者を利用することしかしない悪。
そんな存在に対して悪感情を抱くのは至極当然だろう。
(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)


548立ち向かうべきもの ◆Z9iNYeY9a2 :2019/01/14(月) 01:11:18 ID:XuLabuP.0
攻撃が始まった斑鳩艦内。
その中を、小さな影が走っていた。

「ポ、ポチャ、ポチャ!!」

その影の正体は、アリスのバッグの中にいたはずのポッチャマ。

彼はアリスから一つの指示を受けていた。

(あの艦の中に入ったら、動力部だと思うところを探して。
 そしてもしあの艦が攻撃を開始したら、そこを破壊してあの艦を落とすのよ)

その指示を受けたポッチャマは、織莉子にバッグに入れられた状態で斑鳩に潜入。
動力部を探して走り回っていた。

そして、攻撃が開始される音を耳にしたポッチャマは、ひたすら走り続けていた。


【E-6/斑鳩艦内/一日目 真夜中】
【N@ポケットモンスター(ゲーム)】
[状態]:疲労(小)、ゲーチスの言葉によるショック
[装備]:サトシのリザードン@ポケットモンスター(アニメ)、タケシのグレッグル&モンスターボール@ポケットモンスター(アニメ)、スマートバックル(失敗作)@仮面ライダー555
[道具]:基本支給品×2、割れたピンプクの石、スナッチボール×1@ポケットモンスター(ゲーム)
[思考・状況]
基本:アカギに捕らわれてるポケモンを救い出し、トモダチになる
1:ポケモン城に向かい、クローンポケモン達を救う
2:世界の秘密を解くための仲間を集める
3:ゲーチスの言葉に対する強い精神的ショック
4:スナッチボールの存在は封印したいが…
[備考]
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549立ち向かうべきもの ◆Z9iNYeY9a2 :2019/01/14(月) 01:11:59 ID:XuLabuP.0

【アリス@コードギアス ナイトメア・オブ・ナナリー】
[状態]:ダメージ(小)、ネモと一体化、全身に切り傷、左肩に打撲と骨にヒビ、気絶
[服装]:アッシュフォード学園中等部の女子制服、銃は内ポケット
[装備]:グロック19(9+1発)@現実、ポッチャマ@ポケットモンスター(アニメ)、双眼鏡、 あなぬけのヒモ@ポケットモンスター(ゲーム)
[道具]:共通支給品一式、
[思考・状況]
基本:脱出手段と仲間を捜す。
1:ナナリーの騎士としてあり続ける
2:情報を集める(特にアカギに関する情報を優先)
3:ほむら……
4:美国織莉子を警戒。しかし警戒心自体は少々軟化している
最終目的:『儀式』からの脱出、その後可能であるならアカギから願いを叶えるという力を奪ってナナリーを生き返らせる
[備考]
※参戦時期はCODE14・スザクと知り合った後、ナリタ戦前
※アリスのギアスにかかった制限はネモと同化したことである程度緩和されています。
魔導器『コードギアス』が呼び出せるかどうかは現状不明です。


※斑鳩艦内をポッチャマが走り回っています。




斑鳩とアヴァロンの間が視認できる距離まで迫る少し前のアヴァロン艦内。


Lは手に塗りたくったはちみつを舐めながらモニタに映った文字を眺めていた。

「…L、あまり言いたくはないけど、流石にその食べ方はどうかと思うぞ」
(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)


550立ち向かうべきもの ◆Z9iNYeY9a2 :2019/01/14(月) 01:12:14 ID:XuLabuP.0


「…あれ?Lさん月さんあれは」


ふとさやかが艦の外を移しているモニタに目をやる。
すると、そこにはもう一隻、こちらのものに匹敵するほどの大きさの戦艦が飛行していた。

距離はそれなりにあるが、戦艦のサイズを距離と照らし合わせればそう遠いというわけでもない。

「…みんな、あれには気をつけた方がいい」

警告を発したのは月だった。

「あれはおそらくだが、何者か危険人物が占拠している可能性が高い」
「先ほど見せていただいたメールですか」

おそらくメロが送信したもの。
きっとあの艦に乗っていたのだろうが、中の内容からかなり焦っていたことが伺えていた。

「危険人物、ですか。
 これまでの情報から消去法で判断すれば、もし乗っている者がいるとすればゲーチスでしょう」

さやかがその名前に僅かに反応した。

ゲーチス。
初期は無害そうな面を出して集団の中に混じっていたが、情報が多くの参加者に広がったと思われるタイミングで本性を出し始めた男。
海堂直也の死にも関わっており、美遊達も彼に襲われたという。

残っている明確な危険人物のうち、ゼロ、間桐桜は位置的に無理がある。
(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)


551またあした ◆Z9iNYeY9a2 :2019/01/14(月) 01:13:34 ID:XuLabuP.0
アヴァロン艦内に、バイクの走行音が響き渡る。

オートバシンを走らせている草加雅人は、ゲーチスに与えられた指令を果たすために内部の生存者を探していた。
戦艦内でバイクを走らせる行為は本来であれば危険行為でしかなかったが、今それを咎めるほど内部に人はいない。
むしろ自身の戦力を運搬し、かつ素早く探索するということでオートバシンでの移動はこれ以上にない利点だ。

そんな草加の前で、何者かが曲がり角から飛び出してきた。
咄嗟にバイクにブレーキをかけると同時に、そのまま進んでいたら自分がいたであろう位置に剣が突き立った。

「行かせないよ!ここから先は!」

白いマントを翻して剣をこちらに向ける少女が一人。

抹殺対象を発見。

草加雅人は、静かにカイザフォンを取り出した。




『あれは…、ファイズと同じベルト…?』

それを見て驚くさやかの声が艦橋の皆に届く。

そして電子音と共にスーツ姿の何者かは、光と共にその身に鎧を纏った姿となる。
その姿はさやか、まどか、Lが知っているファイズに似通った形。

静かにバイクから降りた変身者、カイザは襟元を正すかのように首の下辺りに手をやり首を振った。

「…えっ」
(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)


552またあした ◆Z9iNYeY9a2 :2019/01/14(月) 01:13:55 ID:XuLabuP.0

「草加さん!!」

思わず、モニタに向けて呼びかけたまどかは、部屋を飛び出して走り出していた。


「まどかさん!!」

Lと月の静止の声にも構わずに、さやかとカイザが戦っている場所へと走っていくまどか。

(止めないと…!)

今の自分に戦いを止めることができるのかは分からない。行っても邪魔になるだけかもしれない。
でも、黙ってみているだけということも、まどかにはできなかった。

自分を助けてくれた命の恩人が、自分の親友と戦っているのだ。
理由も分からぬ以上受け入れられるものではなかった。

置いていかれた月とL。

二人はどうするべきか迷っていた。

まどかは彼を草加と言ったが、Lから今の彼の状態を見れば何かしらの正常ではない状態にあるのは明らかだった。
故に慎重にならざるを得ない。

向かう場所は分かっているし彼女も迷いはしないだろう。
ならばさやかを信じて待つのが現状の得策だ。
逆に下手に動けば見失う危険もある。

「追いかけよう」
(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)


553またあした ◆Z9iNYeY9a2 :2019/01/14(月) 01:14:19 ID:XuLabuP.0

戦い慣れている相手だ、とさやかは思った。

村上峡児のような圧倒的な強さはないが、一撃一撃の攻撃に隙が少なく、かつ的確にこちらを攻めてくる。
手にした剣で相手の黄色の刃を受け止めれば、両手が塞がり対処ができなくなった胴体に蹴りを叩き込んでくる。

どうにか態勢を立て直したところで、今度はその手の銃剣から放たれたエネルギー弾が襲いかかってきた。
着弾直前に大きく飛び退いて避けるが、回避した先に待っていたのは銀色の機人の拳だった。

吹き飛び壁に叩きつけられるさやかの体。
受け身にも失敗した衝撃で骨が砕けるような音が響くが、持ち前の回復力ですぐさま復帰する。

と、次の瞬間機人、オートバシンが構えた手の盾が回転し銃撃音が鳴り響く。
さやかが盾に仕込まれた機関銃の存在に気付き回避したのはその体に幾発か撃ち込まれてからだった。

「く…!」

歯噛みしながら通りの曲がり角に飛び込むさやか。
撃たれた場所は右の腕と足、胸の辺り。
痛覚をカットしていなければ痛みで動くこともできなかっただろう。

動くのに支障をきたす足の治癒を優先する。
幸いにして腹部のソウルジェムは狙われた気配はなかった。

戦うだけでかなり無理をしている現状、もし相手がソウルジェムを重点的に狙ってきていたら防戦が手一杯だっただろう。
ふと角から目だけを覗かせて相手の様子を探る。

ゆっくりとこちらに歩いてくるカイザと、その後ろで佇むオートバシンの姿が見える。
ふと、そんな中でオートバシンの体の中心にある黄色いスイッチのようなものが気になった。

(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)


554またあした ◆Z9iNYeY9a2 :2019/01/14(月) 01:15:11 ID:XuLabuP.0

全力で斬りつけたつもりだったが、その鎧はびくともしていなかった。

村上峡児と戦った時にも実感したものだが、やはり対オルフェノクとして作られたベルトの強さもそれなりになるものだろう。
あの時のクラスカードのような一発逆転アイテムのようなものは今はない。自分の力で対処法を考えるしかない。

武器は剣。しかしこれでマミさんのような高い火力を出せるものではない。
ならばティロ・フィナーレのような技を編み出すか、それともオートバシンの時のような弱点を探るか。

(乾さんならもっと上手くやるんだろうけどな…っと!)

逆手持ちの刃を身を反らして避け、射撃を剣で弾き飛ばす。

目に意識を集中させてカイザを見据えるさやか。

その時ふと、チラリと見落としてしまいそうな光を見た気がした。

それはベルトの端から発されたもの。
一気に接近し攻撃すると見せてカウンターとして振り払われた居抜きを回避。
その横を一気にすり抜けた。

すれ違う瞬間、視覚に魔力を込めて光が見えた付近を視認。
ベルトに小さな傷が見えた。

(あそこを狙えば―――?!?!)

カイザに向いて振り返ったさやか。
その後ろに、息を切らしてこちらに駆ける親友の姿を見て息を呑んだ。

「草加さんっ!!」
(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)


555またあした ◆Z9iNYeY9a2 :2019/01/14(月) 01:15:31 ID:XuLabuP.0
その光景を、通路の端で見ていたまどか。
さやかがいなくなる直前、バッグから引っ張り出されたハデスの隠れ兜を頭に押し付けられ透明になっていた。
目の前で変身を解除した時、一瞬だが顔を覆うヘルメットのレンズの奥で、眠っているかのように瞳を閉じ続ける男の顔を見た。

(やっぱり、草加さん…!)

口元を抑え、声を出したくなる衝動を抑える。
今声を出したらこうして隠されている意味もなくなる。

やがてバイクが離れていき、その走行音も聞こえなくなった辺りで、兜を外して立ち上がるまどか。

「さやかちゃーーん!!!」

破損した外壁の穴から下の空間に向けて声を荒げるまどか。しかし返事はない。
周囲を見回すも、さやかの姿はどこにも見当たらない。

(何で、これじゃ…、あの時と同じ…)

まどかの脳裏に浮かぶ、杏子が魔女となったさやかと向き合っていた時の光景。
さやかが元に戻せると信じて付き合い、しかし何もできず、成すこともできずにただ消えていく命を前に蚊帳の外でしかなかった。

(私、居ても邪魔でしかなかったの…?)

ズキリ、と背中の傷が疼く。
いてもいなくてもいいなら、むしろ居ないほうがいいのではないかと。
そう信じていたからこそ死を選ぼうとする自分がいた時に負った傷。

心の迷いが晴れぬまま、さやかの消えた宙を見ていたその時だった。
景色の中に薄く、光が走った。

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556またあした ◆Z9iNYeY9a2 :2019/01/14(月) 01:16:03 ID:XuLabuP.0

数秒の沈黙の意味を測りかねる月。
そんな雰囲気を感じ取ったのか、続けざまに口を開いたL。

「天国と地獄ですか。私が行くとしたら一体どちらになるんでしょうね」
「お前なら地獄に行く理由がないんじゃないか?」
「どうでしょうね。私、これでもけっこう色んなことをやってますよ?」
「まあ、人の家に監視カメラとか普通なら犯罪だしな」
「地獄に行って舌でも抜かれるんでしょうかね」
「はは、どうだろうな」

曲がり角で耳を澄ましながら目だけを覗かせて誰もいないことを確認して前進する。
二人が戦っていた場所まではもう少しのはずだ。

「そうだな、じゃあ僕からも一つ君から意見を聞いておきたいことがあるんだが」
「何でしょう」
「人が犯した罪ってのは、消せるものなのだろうか?」
「……」

少しの沈黙があった。

「いえ、罪は消せないでしょう。
 例えその罪に釣り合うだけの善行をしたとしても、法に照らし合わせて償いをしたとしても。
 それは一生、それこそその人が生きている限りは一生ついて回るものだと思っています」

ふと自身が犯した罪を自覚し苦しんでいた少女を思い出すL。

「ですから赦すことが必要なのでしょう。
 自分の罪も、他人の罪も。無論時と場合というものはありますが」
「赦す、か」
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557またあした ◆Z9iNYeY9a2 :2019/01/14(月) 01:16:54 ID:XuLabuP.0
そんな諦めたかのような言葉と同時にLの手から力が抜ける。
しかし月はその手を逆に強く握り、抜けようとする手を押し止める。

「バカヤロウ!!お前はまたそうやって人のこと試そうとしやがって!!」

手が限界に近づき震えるのも構わずに月はLを強く見据えて手を握り続ける。

「僕さ、もしかしたらお前と一緒に肩を並べて同じ事件を追ったりするようなことがしたかったのかもしれない」


月の記憶に蘇るのは、マオというギアス能力者によって見せられた夢。
他人の潜在的な願望から幸福な夢を見せるというものだった。
そこにはただキラなどには関わることもなく普通に頭脳を生かして過ごし。
その中でLと共に難解な事件を解決していく自分の姿を見ていた。

「周りの人間が自分の頭に付いてこなくて退屈だったから。
 もしかしたらキラに関係なく君と会えてれば、って。そんなことを”キラ”じゃない夜神月は願ってたのかもしれない…!」

Lの瞳が心なしか大きく見開かれた気がした。

「もう、人を死なせてその罪に押しつぶされたくはない!
 それに、せっかくこうやって肩を並べられたんだ!絶対に離さない!」

叫ぶ月。しかし現実問題、もうその手は限界を迎えつつある。
現実問題、自分が落ちれば月は助かる。

そんな算段をしていた時、上を見上げたLの視界に、一つの影が見えた。
月に向けて逆手に持った刃を構えたカイザの姿だった。

「月くん、危ない!!」
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558またあした ◆Z9iNYeY9a2 :2019/01/14(月) 01:17:44 ID:XuLabuP.0

「うおおおおおおおおおおおおおおおっ!!」

そんな時だった。
暗闇の中で青い一迅の光が、こちらに向かって飛来するのを。

重力に従うだけだった体が掴まれ、宙を浮く。

「良かった!間に合った!!」

顔を上げると、そこにはさやかの横顔があった。
その足元には水色の楽譜のような模様が、まるで空に道をかけるかのように伸びている。

「美樹さやか、無事だったのか」
「正直危なかったけどね!美遊の飛び方見て自分なりの浮き方を編み出してなかったら落ちてたから!」

月とLの体を通路に戻し、再度カイザを見据えるさやか。

通路の向こうに転がったブレイガンを拾いに戻ろうとするその道の先に、剣の刀身を射出。
地面に突き立ちカイザの足を一瞬留める。

振り返りざまに、カイザフォンを引き抜き射撃しようとする。
それをさやかは身を屈めて避け、手に作り出した剣を振り抜く。
狙いはベルトにできた傷の部分。

ふと、一瞬だけ、さやかの中に迷いが生まれた。
まどかの恩人で、乾巧の仲間で。きっとこんなことになってしまったのにも何か理由があるのだろう。

だけど、もしここで手を止めれば他の皆に命の危険が及ぶ。

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559またあした ◆Z9iNYeY9a2 :2019/01/14(月) 01:18:23 ID:XuLabuP.0



からだじゅうがいたい。
なんだかとてもいやなゆめをみていたようなきがする。

おきあがろうとしたら、あしのかんかくがない。
てをみたら、ちでまっかにそまっている。

なにがあったのか、なにがおきたのかもわからない。

ただひとつだけ、かくしんがあった。

(死ぬ、のか…、俺は…?)

流星塾の同窓会の時に感じた恐怖が蘇る。
親を失ったあの事故を思い出す。

(嫌だ…、誰か…)

体が冷たくなっていくのを感じる。
このままでは自分が何者でもなくなってしまう。ただそれだけが恐怖だった。

そんな時、一つの声が耳に届いた。

「草加さん!!」

体が上に向けられる。
温かい感触があった。

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560またあした ◆Z9iNYeY9a2 :2019/01/14(月) 01:18:55 ID:XuLabuP.0
「うん。またあした。草加さん」

そう言って顔を撫でたのを最後に、草加雅人の手から力が抜けていった。
静かに永遠の眠りについた男の顔は、その無残な状態とは反対にとても安らかだった。

もう彼に明日は来ない。
それを分かっていながら、ただ最期に彼の心だけは救いたいと思い、まどかは悲しみを抑えて無理に笑いかけた。

望まぬ戦いと愛する人の死と、多くの悲しみを背負ったのだろう男がせめて安らかに眠れるように。

最期に彼は自分のことを真理としか呼ばなかった。きっと死に近付く中で孤独な死を恐れた彼自身が、救いを求めて幻覚を見たのだと思う。
まどかとしては、それでも別に構わなかった。
ただ、草加の死が悲しかった。

もう二度と動かぬ体が少しずつ灰となって散っていくのを感じながら、一人の男を見送った少女はその体を抱いて静かに涙を流した。




月の傷に治癒魔法をかけながらその様子を見ていたさやかは、静かに踵を返した。

「私、あの艦まで行くわ」
「怪我は大丈夫なのか?」

頬が抉れて歯がむき出しになった状態で、痛みを堪えながら話しかける月。

「怪我の方は大丈夫。ただ、ちょっと怪我を治すのに使った魔法でそろそろやばくなってきたみたいで」

その手に出したソウルジェムの亀裂は、それまでと比べて更に広がっていた。
大きな一撃をもらった時のダメージが響いた結果と言う。
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561またあした ◆Z9iNYeY9a2 :2019/01/14(月) 01:19:11 ID:XuLabuP.0



「よかったのか、L。
 お前も怪我はしてたはずなのに治してもらわなくて」
「大した怪我じゃないですから」

壁に寄りかかって座るLは、月の顔を見る。
痛みと顔の汚れであまり視界が良好ではなさそうで、目を開けたり閉じたりしながらこちらを見ている。


「月くん、正直、さっきのところであなたのことを信じてない自分がいました」
「L?」
「もし私が死ねば、キラとしてのあなたの抑止力はなくなりますから。だけどそれでもあなたを巻き添えにしてまで止めたいとも思いませんでした。
 だから、仕方ないかな、とも」
「全く、お前ってやつは…」

相変わらずにも聞こえるLの言動に、頭を抱える月。

「私、信じてみたいと思うんです。自分の命をかけて本気で私を助けようとしてくれた、月くんのことを」
「ははは、やっと信じてくれたんだな」

そして、疑いを解いて信じてくれたその事実が嬉しくて小さく笑っていた。

「月くん、もし私が死んだら、Lの名前を継承してくれませんか?
 その後をどうするかは、あなたに任せますから。
 世界最高の探偵として、まずはこの場にいる人たちを一人でも多く生かして帰って、この事件を解決して欲しいのです」
「いいのか?僕はキラだった男だぞ?」
「ええ。月くん自身が自身の罪を、赦し償おうとできるのであれば」

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562またあした ◆Z9iNYeY9a2 :2019/01/14(月) 01:19:24 ID:XuLabuP.0

正直外の風景が夜で助かったと思った。
この自分の背中が今どんな状態かを月に察せられずに済んだのだから。
今の彼がこの事実に気付いたら、きっと彼の行動に陰りが生まれる。せめてこの場を彼らが切り抜けるまでは、月にだけは隠し通したかった。

ミサイルが直撃した爆発の衝撃を受けた時。
月の体を庇って背に受けた熱は背を焼き、吹き飛んだ破片は背に突き刺さり内臓を傷つけていた。

背を預けた壁は、前からは見えないものの横からよく見れば真っ赤に染まっているはずだ。
さやかが来たときにはもう自己診断では手遅れ状態で、だからこそ治癒も止めさせた。

本来であればもう少し長生きできたはずの命は、ここで終わるらしい。
ノートに書いた安楽死とも程遠いものにも感じられる。

それでも、Lはその眠りがとても安らかなものになりそうな気がしていた。
Lの中で残った後悔の一つ。それは夜神月を救うことができなかったというもの。

例え自分が会ったあの夜神月とは別人であったとしても、同じ道を歩んだ夜神月を信じる確信を得ることができたのだから。


艦が小さく揺れ、Lの体に振動が走る。
壁に背を預けていた体は、ズルリと横に倒れた。

壁と背を真っ赤に濡らした状態で倒れたLのその表情は、まるで眠っているかのように穏やかだった。

【草加雅人@仮面ライダー555 死亡】
【L@デスノート(映画) 死亡】

【D-5/アヴァロン艦内/一日目 夜中】

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563 ◆Z9iNYeY9a2 :2019/01/14(月) 01:19:58 ID:XuLabuP.0
投下終了します
今年もよろしくお願いします


564名無しさん :2019/01/14(月) 02:11:34 ID:pPVjETZU0
投下乙です

ゲスっぷり全開のゲーチスてめええええ!!斑鳩側は大ピンチだがどうなるんだ
草加さんは最後に救われたのか。これでいよいよファイズ勢はたっくん一人に…
そしてLはお疲れ様。月には彼の跡を継いで頑張って欲しい


565名無しさん :2019/01/14(月) 10:58:21 ID:E5M6rv520
新年初投下乙です!
さやかちゃん……戻ってこないつもりってお前は本当にもう……
ゲーチスvsN&織莉子も気になるし、それに加えてポッチャマもなんかしようとしていたりで色々今後が気になる展開が多いな!?
ともかく今回だけでも草加とLという人気キャラ二人が落ちていたりどんどん終盤戦が近づいているんだなと確信できるような内容で大変楽しませていただきました。
繰り返しになりますが、投下お疲れ様でした。


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2 第二次二次キャラ聖杯戦争 part4 (Res:17)All First100 Last50 SubjectList ReLoad 2
1名無しさん :2019/01/06(日) 16:25:18 ID:w3v7G4MM0

ここは様々な作品のキャラクターをマスター及びサーヴァントとして聖杯戦争に参加させるリレー小説企画です。
本編には殺人、流血、暴力、性的表現といった過激な描写や鬱展開が含まれています。閲覧の際は十分にご注意ください。

まとめwiki
ttp://www63.atwiki.jp/2jiseihaisennsou2nd/

したらば
ttp://jbbs.shitaraba.net/otaku/16771/

前スレ
ttps://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/otaku/14759/1420916017/


【参加者名簿】

No.01:言峰綺礼@Fate/zero&セイバー:オルステッド@LIVE A LIVE
No.02:真玉橋孝一@健全ロボ ダイミダラー&セイバー:神裂火織@とある魔術の禁書目録
No.03:聖白蓮@東方Project&セイバー:勇者ロト@DRAGON QUESTⅢ~そして伝説へ~
No.04:シャア・アズナブル@機動戦士ガンダム 逆襲のシャア&アーチャー:雷@艦これ~艦隊これくしょん
No.05:東風谷早苗@東方Project&アーチャー:アシタカ@もののけ姫
No.06:シオン・エルトナム・アトラシア@MELTY BLOOD&アーチャー:ジョセフ・ジョースター@ジョジョの奇妙な冒険
No.07:ジョンス・リー@エアマスター&アーチャー:アーカード@HELLSING
No.08:衛宮切嗣@Fate/zero&アーチャー:エミヤシロウ@Fate/stay night
No.09:アレクサンド・アンデルセン@HELLSING&ランサー:ヴラド三世@Fate/apocrypha
No.10:岸波白野@Fate/extra CCC&ランサー:エリザベート・バートリー@Fate/extra CCC
No.11:遠坂凛@Fate/zero&ランサー:クー・フーリン@Fate/stay night
No.12:ミカサ・アッカーマン@進撃の巨人&ランサー:セルベリア・ブレス@戦場のヴァルキュリア
No.13:寒河江春紀@悪魔のリドル&ランサー:佐倉杏子@魔法少女まどか☆マギカ
No.14:ホシノ・ルリ@劇場版 機動戦艦ナデシコ-The prince of darkness-&ライダー:キリコ・キュービィー@装甲騎兵ボトムズ
No.15:本多・正純@境界線上のホライゾン&ライダー:少佐@HELLSING
No.16:狭間偉出夫@真・女神転生if...&ライダー:鏡子@戦闘破壊学園ダンゲロス
No.17:暁美ほむら@魔法少女まどか☆マギカ&キャスター:暁美ほむら(叛逆の物語)@漫画版魔法少女まどか☆マギカ-叛逆の物語-
No.18:間桐桜@Fate/stay night&キャスター:シアン・シンジョーネ@パワプロクンポケット12
No.19:ケイネス・エルメロイ・アーチボルト@Fate/zero&キャスター:ヴォルデモート@ハリーポッターシリーズ
No.20:足立透@ペルソナ4&キャスター:大魔王バーン@ダイの大冒険
No.21:野原しんのすけ@クレヨンしんちゃん&アサシン:ニンジャスレイヤー@ニンジャスレイヤー
No.22:宮内れんげ@のんのんびより&アサシン:ベルク・カッツェ@ガッチャマンクラウズ
No.23:ジナコ・カリギリ@Fate/extra CCC&アサシン:ゴルゴ13@ゴルゴ13
No.24:電人HAL@魔人探偵脳噛ネウロ&アサシン:甲賀弦之介@バジリスク~甲賀忍法帖~
No.25:武智乙哉@悪魔のリドル&アサシン:吉良吉影@ジョジョの奇妙な冒険
No.26:美遊・エーデルフェルト@Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ&バーサーカー:黒崎一護@BLEACH
No.27:ウェイバー・ベルベット@Fate/zero&バーサーカー:デッドプール@X-MEN
No.28:テンカワ・アキト@劇場版 機動戦艦ナデシコ-The prince of darkness-&バーサーカー:ガッツ@ベルセルク

2名無しさん :2019/01/06(日) 16:26:03 ID:w3v7G4MM0

【ゲームルール】

舞台はムーンセル・オートマトン@Fate/EXTRAに寄り添う『方舟』内部に再現された空間です。
方舟はムーンセルを外部演算装置とすることで稼働しているため、基本的なルールは月の聖杯戦争に準じます。

『方舟』が外部においてどういう風に観測されたかは世界ごとに変ります。
ある世界では聖遺物として観測・解釈されていますし、ある世界ではムーンセルの子機のような扱いです。
内部がある種仮想空間になっていることは共通しています。

参加者は自発的に参加する場合もあれば、勝手に呼ばれる場合もあります。
方舟の遺物『ゴフェルの木片』を入手していることが条件ですが、入手の方法、またその他の条件は問いません。
キャラクターの所持品が実は木片が加工されたものだったとして設定しても構いません。書き手の想像力の可能性に委ねます。
またある世界では木片はデジタルデータで、しかも名前が違っているかもしれません。
その為、何が『ゴフェルの木片』であったかを登場話で明示する必要はないでしょう。

ある解釈では舞台は方舟ですが、マスターとサーヴァントが男女のつがいとなる組み合わせである必要はありません。
性別を問わず、生き残りが二人になった時点で聖杯戦争は終了します。

マスターの所持品や武器・礼装の持ち込みは可能です。

全てのマスターは最初記憶を封印されており、その違和感に気付き記憶を取り戻すまでが予選になります。(Fate/EXTRA準拠)
記憶を取り戻すと同時に令呪を入手、サーヴァントの契約に移ります。
取り戻す記憶には聖杯戦争のルール等も含まれます。
 
用意された土地は様々な作品世界の混成です。少なくとも型月世界観の土地(久遠寺邸@魔法使いの夜 等)は含まれています。
またNPC(モブキャラ)が存在しており日常生活を送っています。
具体的には、現代の市街を中心として参加マスターの原作の土地が混ざり合った状態となります。

令呪に関して、三画全て失ったとしてもサーヴァントとの契約が維持できる場合は消去されることもありません。
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3名無しさん :2019/01/06(日) 16:26:39 ID:w3v7G4MM0

【書き手ルール】

≪予約ルール≫
予約についてはしたらばの予約スレにて行う。
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/otaku/16771/1406639857/

●予約期限は一週間です。ただし五話以上書いている方は予約期限を三日間延長できます。

●予約ができるようになるタイミングは以下の通りです。
・投下完了宣言から24時間後以降の翌日0時に予約解禁
(7/27 03:00に投下完了→24時間後の7/28 03:00の翌0時→7/29 0:00予約解禁)

・予約破棄宣言後の再予約は24時間後以降の翌日0時に予約解禁
(7/27 20:00に予約破棄→24時間後の7/28 20:00の翌0時→7/29 0:00に予約解禁)

・予約破棄宣言の無い予約期限切れの場合、24時間後以降の翌日0時に予約解禁
(7/27 23:00に予約→1週間後の8/3 23:00に締切時間、連絡なし→24時間後の8/4 23:00の翌0時→8/5 0:00に予約解禁)


≪会場ルール≫
・所持金はNPC時代の金銭引き継ぎ、通貨単位はpt、価値は日本円と同等。
 一話目書き手が状態表におおまかな感じで書く(いっぱい、とか極貧など)

・一日一回昼12時にルーラーから各マスター、サーヴァントへ残人数を告知する。

・検索施設はMAP内に三か所(月海原学園、図書館、病院)
 情報の絞り込みができればパラメータとスキル、生前の伝承が分かる(宝具は分からない)
 また正午の時点での残り人数も確認できる

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4 ◆HOMU.DM5Ns :2019/01/08(火) 23:27:44 ID:VW/HurTw0
あけまして投下します


5THE DAWN ◆HOMU.DM5Ns :2019/01/08(火) 23:29:50 ID:VW/HurTw0


春川英輔の知識と知能をクローニングした人格プログラム。
それがHALの正体だ。
零からアメーバ一匹も創造できない21世紀の黎明において、プログラム上とはいえ自身の完全なる模倣を造り出す、当時からすれば途方もない偉業。
日本有数の天才である春川のデータを精密に模倣(コピー)し、思考と記憶を寸分違わず再現されている。
その意味ではまさしくHALこそは春川英輔の「もう一人の自分」だといえよう。

しかし春川はHALだが、HALは春川ではない。
国内のあらゆるサーバーにアクセスして瞬く間に掌握し、去った後は尻尾を掴む痕跡も残さない。
電脳空間で最適された意志持つプログラムによる、他と隔絶したハッキング能力。
これは電子上に住まうHALであるが故に獲得した能力であり、同等の頭脳を持つ春川であっても人間である限り、同様の成果を出す事は不可能に近い。
さらに寿命という概念の消失。あくまでデータの塊であり自己変革を繰り返すHALに肉体の生存限界は存在しない。
自らの手で消滅する、人間でいう自死の選択肢は春川から与えらておらず、外部の手で破壊されなければ幾らでもHALは存続できる。
永遠の計算。無制限の自己改革。それがHALに課せられた最大の、そして唯一の意義だ。

春川が死すともHALは消えず、その逆も然り。
これだけでも、既に二者は完全な同一個体とはいえないだけの差異が生じている。
『電人HAL』と自ら称したプログラムとは、いわば宿主が消えても地に残り続ける陽炎。人の背に張り付く影(シャドウ)でありながら個別した人格(ペルソナ)だ。

「……だが私と春川の目的は変わらない。
 その為の私であり、その為のHALだ。それを成す事のみこそ私は生きる。1ビットたりとも変化してはいない」

研究室。
最低限の明かりがあり、大型の冷蔵庫が稼働しているような音が鳴る暗い部屋で、いまや一人であるHALはいる。
春川として個人の身分と研究室を得ている現在、ここはHALの手で日々改造を施されている。
物理的にではない。春川の地位とマスターである能力を用いれば幾らかの資材を投入する事は可能かもしれないが、科学、物理を用いた防備がサーヴァントに有効になり得はしない。
コンクリートであろうがカーボンであろうが、霊体化なり、あるいはもっと直接的な攻撃なりで容易く陥落する他ない淡い砦だ。
ならばHALが行える、霊子の海におけるマスターの備えとは即ち―――

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6THE DAWN ◆HOMU.DM5Ns :2019/01/08(火) 23:30:31 ID:VW/HurTw0


「案の定、幾らか制御を外れた者がおる。完全に意識を取り戻さずとも、指令を忘れ無差別に破壊を振り撒く例が散見された。
 書面にあった者共の処理は終えたが、少数は握り潰す前に御用になってしまっている」
「あの英霊の性質に中てられたが故の暴走だからな。それも当然の理だ」

ベルク・カッツェの起こした騒動、その後処理である。
そもそもの発端とは、あの扇動のサーヴァントと接触したHALが彼の排除を目論んだ事が始まりとなる。
結果としてカッツェの討伐は成ったものの、その過程で生じた様々なトラブルの弊害はHALの戦略にも少なからず影響を及ぼした。
その最たるものこそ、カッツェの能力による電子ドラッグ感染者の暴走だ。

電子ドラッグの元の構造は犯罪願望の表層化。それを暴き立てるあのサーヴァントとの相性は格別に悪かった。
能力は元より性格が致命的に尽きる。保身を捨てた子供の癇癪じみた感情でHALの兵隊は狙いに定められ、その統制を大いに乱された。
その可能性を当然考慮していたHALだ。直後から手を走らせ迅速にネットワークを再構築してある。
けれどもどうしても取りこぼしは否めない。手が及ぶ前に異常行動に出る輩握り潰す事はかなわない。

憂慮すべきは、その他のマスターに目撃される事態だ。
あれだけ派手に騒いだ事態だ。直接関わらずとも遠巻きに見ていた陣営はどこにでもいたはず。
そうした相手にこそ俄然見つかる危険がある。
だからこそのアサシンの単独行動だった。本流の忍の英霊はHALよりもずっと速く現実での状況把握に向いてる。
兵隊の情報を握らせた上で、大学付近の一帯を走らせて虱潰しに監視させたのだ。
それによってHALも兵達の動きを完全把握し、被害を最小限に抑えることが出来た。

もっとも問題は。
その最小限こそが最大の被害となったことだったか。

「そうか、ホシノルリが気づいたか」

電子の妖精と名高い女性警視のマスターが電子ドラッグにたどり着いた事についても、HALに冷静さを奪うには及ばなかった。
むしろ順当な結果ともいえよう。警察の身分とカッツェのマスターを保護しているという二点から選出した相手だが、第二の狙いは彼女の品定めでもあった。
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7THE DAWN ◆HOMU.DM5Ns :2019/01/08(火) 23:31:47 ID:VW/HurTw0


「やはり、引きこもっているのはこの辺りが限界のようだな」

どの道、いつまでも穴蔵のまま勝てるなどとは思ってない。情報収集は勝利の為の策の一環。来る攻め時に確実な道程を築く方策。
見に徹し過ぎればいずれ機を見失い、受け身にならざるを得なくなる。

「―――いいだろう。ホシノルリ。シオン・エルトナム・アトラシア。魔神皇。まだ見ぬ数多のマスターよ。
 ここからは第二局面だ。0と1の世界の住人、電人HALの真髄を披露しよう」

静かなる宣言に呼応するように、床、壁、天井を伝う光条が一斉に励起した。
黒の空間を埋め尽くして流れる無数の光は、さながら宙を星々が舞う構図を思わせる。
あるいは魔術師の称するところの、『魔術回路』と呼ばれる小宇宙のイメージか。

これこそが、HALの施した改造の全容だった。
禍津冬木市にて試行し、採集したデータを元にした法則。これを表の冬木市でも再現が可能な空間の構築。
限定的だが、裏で示した能力の数割をここでなら引き出す事ができる。
これは驚くべき領域に指をかけた行為。遠く隔てた異邦の世界の法則をも学習し始めた、人工知能の進化過程。
いわばHAL流の魔術工房。電人本来の能力を現実でも発揮する術をHALは手にしたのだ。
ここでなら魔神皇やサーヴァント相手ならともかく、マスターを相手にまず遅れを取りはしないだろう。
兵隊とアサシンとで集めた情報を元に相手を燻り出し、新たな手札をぶつけこれを討つ。

「使える男か、あの引き入れた"ますたあ"は」

自らが離れている間にHALが新たに手に入れた"戦力"―――テンカワアキトに、弦之介は怪訝に尋ねた。
NPCを殺傷しお尋ね者となり切迫していたアキトを、保護と引き換えにHALが協力関係を結んだ形だ。
今は適当な配下の一人の家に入れ匿っている。NPCの警察の目をかいくぐるぐらいHALにはわけもない。

「直接戦闘に特化したクラス、殺意の塊のようなサーヴァントだ。加えて社会的立場の不利。
 切り捨てるに易く、使うには旨味がある。君にとっては最高の相性であり、私にとっては最適な同盟相手だ」
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8THE DAWN ◆HOMU.DM5Ns :2019/01/08(火) 23:32:35 ID:VW/HurTw0










眠りを必要としないサーヴァントに、昼夜を通しての行動に支障はない。
魔力さえ足りてれば休息を挟まず連日で街中を駆け巡っていても疲労消耗とは無縁だ。
あるとすれば精神的な疲弊だが、歴戦の英雄が一日二日で音を上げようはずもない。
草木も眠る丑三つ時も超え、間もなく朝日が昇ろうとしてるこの時刻でも哨戒するアーチャー、アシタカもまた例外ではない。

あれから。
岸波白野の戻らぬアパートで待ち続け、流石に周囲の不審の目も出てくるようになって、遂に開かぬ扉をあとにした。
一応玄関には書き込みをしたメモ帳を入れてある。
聖杯戦争だのマスターだのといった内容を大っぴらに書くのははばかられたため、とりあえずは早苗の名前と連絡先、安否の確認を記してある。
帰宅した白野が手紙を読めば、少なくとも早苗の存在には気づきはする。そこから先は未知数だ。
監督役の少女は、聖杯について知りたいのであれば岸波白野を探すといいと伝えた。
けれど白野が味方になるとまでは言っていない。聖杯に詳しい事と好戦的である事は、合わさっても決して矛盾しない要素だ。
むざむざ所在を明かし、かえって襲撃を受けるかもしれない。逆に警戒され避けられてしまうかもしれない。
既に白野は敗退し、倒した方のマスターが戦利品替わりに見つけ、悪用される結果もあり得る。
そうした最悪の可能性を想定した上で、早苗は決めた。悪手でも、愚かでも、迷ったままでも。ひとつの心を決め、その心に従う行いをした。
サーヴァントであるアシタカはその決断をこそ尊ぶ。主が進む道を決めたならば、崖に足を踏み外さないよう眼前の霞を払う。
主従や忠義といった習いに囚われなかった生前だが、サーヴァントとして、傍らに付く隣人として、アシタカは早苗を支えるべく尽力する。

早苗は既に自室にて眠っている。
目立った傷も霊力の消耗もないが、精神の疲弊は重くのしかかっていたのだろう。
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9THE DAWN ◆HOMU.DM5Ns :2019/01/08(火) 23:33:14 ID:VW/HurTw0


ビルの屋上から躊躇なく飛び降りる。生前騎馬もないままでは肝を冷やしたろう高さもサーヴァントになった今ではおそるるに足らない。
地面に足が着いてすぐさま弓と矢を手元に現出させ、即座に矢を番える準備を終える。歴戦のガンマンの早撃ちに似た、まさに瞬間の切り替えだった。
振り向く先には暗闇と人工の光源。人影は見受けられない。あくまでも視界内においては。

"―――――――――いる。"

眼よりなお鋭敏になった感覚が告げている。
この方角の先。姿は見えず、声も届かぬほど遠くの地点から、自分は視線を交差させていると。

おそらくはアーチャークラス。高い視力か、それに変わる感覚を備えた自分と同系統の能力の持ち主か。
矢が飛んでくる気配はない。あからさまに戦意があるでもない。不気味なほど変化はなく、空は静寂だ。

"――――――――――仕掛ける気はない、か"

向こうが感じた以上、こちらが見返すのも感じてるはず。
自分と同じく、斥候の任を優先としていたのだろう。そして同じ対象を見ていた事でかち合った。
ルーラーの挙動には誰もが注目する。その点を見過ごし関心を傾け疎かにしていた己の落ち度だ。

視線が逸れた気配はない。向こうもどう出るか考えあぐねていると見える。
実体の構成を解れさせる。睨み合いを続けていても埒が明かない、こちらから潔く身を引いておくべきだろう。
第三の観察者が現れないとも限らないのだ。ここで泥沼化は避けたい。
早苗の住むマンションからはやや離れているが、追跡を撒く予防策だ。
風に流されるが如く、霊体化したアシタカは夜気に溶け街に降りていった。





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10THE DAWN ◆HOMU.DM5Ns :2019/01/08(火) 23:33:56 ID:VW/HurTw0


二騎の英霊は倒れ、マスターもまた森を出た様子もない。
それはいい。潰し合いの末勝者も敗者も共倒れになった。労せず難敵が落ちた最良の展開だ。
懸念はルーラーに手を引かれていた、年端もいかない少女の存在。
単なる巻き込まれたNPCにしては行き過ぎた保護。マスターだとすれば尚更に平等の立場である裁定者の座が揺れる。
なにがしかの異常。ルールにない不測の事態が発生したか。

「システムの異常。規格外のサーヴァントとらしくもないマスター。
 まあ、珍しくもないが」

それ以上の追求もせず、橋から動かずに街を見やる。
方舟のマスターにはNPCの時代から引き継いだ役割がある。学生や公務など制限を受ける職であれば朝に向けて準備をしている時分だ。
ここで派手に事を仕出かす真似もすまい。街の暴動と、森の大戦。一日目に起こる戦いはこれにてお開きとなるだろう。
斥候はここらで終わらせマスターに報告する段だ。切嗣は今も一睡もせず情報の整理作業に没頭してるだろう。
決して無傷の体ではないが行動に問題ない以上、寸暇を惜しんで次の戦略を巡らせてるはずだ。

つまり、自己の思惑に没頭できる時間は、今だけということだ。


――――――この聖杯戦争は正常なるか否か。


方舟内に再現された冬木市に召喚されて以来、常に思考の隅に置いていた問題。
概要こそ召喚直後に書き加えられた基礎知識に入ってるが、確証を得るには心許ない。
しかし自身にはそれを調べる方法も、時間も、多くは残されていない。
唯一といえる手段は、このまま勝ち進み最期の一組に残ること。
優勝者となれば自然聖杯へ繋ぐ扉は開かれ、真実も明らかとなるだろう。地道ではあるが確実だ。
元より勝ち残る気でいるのだから方針を変える事もない。
仮に聖杯に異常があり、悪災を撒き散らす代物だとすれば、その時は破壊すればいい。そこの判断を過つ衛宮切嗣ではない。
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11THE DAWN ◆HOMU.DM5Ns :2019/01/08(火) 23:35:49 ID:VW/HurTw0









奪われたものを取り戻す為に、大切な思い出を捨てた。

悩もうが嘆こうが嗤おうが、自分で切り捨てたものはもう返ってこない。

飼い犬も傀儡も今更だ。どう思われようと、胸の欠けた穴の懊悩に比べれば苦痛にすらならない。



『もう一人の自分に出会わなかったのか』。
表に戻る手段も不明で、戻ったところで逃げ場がない立場にいる中での誘い。
そんな分かりきった答えより前に、提案を持ちかけた相手にそんな問いを投げかけた。
返ってきた答えは要領を得ず曖昧だったが、あの空間が電脳空間であれば、そこを自在に操るこいつはそれこそ誰かの作った"自分"なのかもしれない。


鈍る眼でも感じる光が、夜が明けたのを告げる。
どこの誰とも知らない、自意識が飛んだとしか思えない虚脱した連中が用意した部屋に連れられてから一夜。
つまりはもう、開戦の合図だ。
たが。それより先に。



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12THE DAWN ◆HOMU.DM5Ns :2019/01/08(火) 23:36:59 ID:VW/HurTw0

【C-6/錯刃大学・春川研究室/二日目・早朝】


【電人HAL@魔人探偵脳噛ネウロ】
[状態]健康
[令呪]残り三画
[装備]『コードキャスト:電子ドラッグ』
[道具] 研究室のパソコン、洗脳済みの人間が多数(主に大学の人間)
[所持金] 豊富
[思考・状況]
基本:勝利し、聖杯を得る。
 1.潜伏しつつ情報収集。この禍津冬木市は特に調べ上げる
 2.ルーラーを含む、他の参加者の情報の収集。特にB-4、B-10。
 3.他者との同盟,あるいはサーヴァントの同時契約を視野に入れる。
 4.ホシノルリを『ハッキングできるマスター』として認識。排除の方法を練る。
 5.魔神皇の陣営を警戒
 6.テンカワアキトを利用。しばらくは好きにさせる。
[備考]
※洗脳した大学の人間を、不自然で無い程度の数、外部に出して偵察させています。
※大学の人間の他に、一部外部の人間も洗脳しています。(例:C-6の病院に洗脳済みの人間が多数潜伏中)
※ジナコの住所、プロフィール、容姿などを入手済み。別垢や他串を使い、情報を流布しています。
※他人になりすます能力の使い手(ベルク・カッツェ)を警戒しており、現在数人のNPCを通じて監視しています。
 また、彼はルーラーによって行動を制限されているのではないかと推察しています。
※サーヴァントに電子ドラッグを使ったら、どのようになるのかを他人になりすます者(カッツェ)を通じて観察しています。
 →カッツェの性質から、彼は電子ドラックによる変化は起こらないと判断しました。
  一応NPCを同行させていますが、場合によっては切り捨てる事を視野に入れています。
※ヤクザを利用して武器の密輸入を行っています。テンカワ・アキトが強奪したのはそれの一部です。
※コトダマ空間において、HALは“電霊”(援護プログラム)を使えます
※自分の研究室を"工房"に改造しました。この空間内なら限定的にコトダマ空間内での法則を使えます。
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13THE DAWN ◆HOMU.DM5Ns :2019/01/08(火) 23:37:31 ID:VW/HurTw0

【C-7(北西)/民家/二日目・早朝】


【衛宮切嗣@Fate/Zero】
[状態]毛細血管断裂(中)、腹部にダメージ(中)、魔力消費(小)
[令呪]残り二角
[装備]キャリコ、コンテンダー、起源弾
[道具]地図(借り物)
[所持金]豊富、ただし今所持しているのは資材調達に必要な分+α
[思考・状況]
基本:聖杯を勝ち取り、恒久的な平和の実現を
 1.他のサーヴァントの情報を得る。
 2.他のマスターに同盟、休戦を打診する。
 3.使えそうなNPC、および資材の確保のため街を探索する。
 4.好戦的なマスター、サーヴァントには注意を払っておく
[備考]
※この街のNPCの幾人かは既に洗脳済みであり、特に学園には多くいると判断しています。
※NPCを操り戦闘に参加させた場合、逆にNPCを操った側にペナルティが課せられるのではないかと考えています。
※この聖杯戦争での役割は『休暇中のフリーランスの傭兵』となっています。
※搬入業者3人に暗示をかけ月海原学園に向かわせました。昼食を学園でとりつつ、情報収集を行うでしょう。
 暗示を受けた3人は遠坂時臣という名を聞くと催眠状態になり質問に正直に答えます。
※今まで得た情報を基に、アサシン(吉良)とランサー(エリザ)について図書館で調べました。
 アサシンは真名には至ってませんが、ランサーは次に調べれば真名を把握できるでしょう。
※アーチャー(エミヤシロウ)については候補となる英霊をかなり絞り込みました。その中には無銘(の基になった人)も居ます。
※アーチャー(アーカード)のパラメーターを確認しました。
※アーカードを死徒ではないかと推測しています。
 そして、そのことにより本人すら気づいていない小さな焦りを感じています。
※NPCから受け取った情報の詳細は、次の書き手に一任します。

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14THE DAWN ◆HOMU.DM5Ns :2019/01/08(火) 23:38:38 ID:VW/HurTw0

【C-9/マンション(自宅)/二日目 早朝】

【東風谷早苗@東方Project】
[状態]:健康
[令呪]:残り2画
[装備]:なし
[道具]:今日一日の食事、保存食、飲み物、着替えいくつか
[所持金]:一人暮らしには十分な仕送り
[思考・状況]
基本行動方針:誰も殺したくはない。誰にも殺し合いをさせたくない。
1.岸波さんは……
2.岸波白野を探し、聖杯について聞く。
3.少女(れんげ)が心配。
4.聖杯が誤りであると証明し、アキトを説得する。
5.そのために、聖杯戦争について正しく知る。
6.白野の事を、アキトに伝えるかはとりあえず保留。
[備考]
※月海原学園の生徒ですが学校へ行くつもりはありません。
※アシタカからアーカード、ジョンス、カッツェ、れんげの存在を把握しましたが、あくまで外観的情報です。名前は把握していません。
※カレンから岸波白野の名前を聞きました。
岸波白野が自分のクラスメイトであることを思い出しました。容姿などは覚えていません。
※倉庫の火事がサーヴァントの仕業であると把握しました。
※アキト、アンデルセン陣営と同盟を組みました。詳しい内容は後続にお任せします。なお、彼らのスタンスについて、詳しくは知りません。
※バーサーカー(ガッツ)、セイバー(オルステッド)、キャスター(シアン)のパラメータを確認済み。
※アキトの根城、B-9の天河食堂を知りました。
※シオンについては『エジプトからの交換留学生』と言うことと、容姿、ファーストネームしか知らず、面識もありません。
※岸波白野の家の住所(C-8)と家の電話番号を知りました。
※藤村大河の携帯電話の番号を知りました。
※白野の自宅ポストに名前と連絡付きの手紙を入れてあります。(聖杯戦争に関わる内容は書かれていません)
(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)


15THE DAWN ◆HOMU.DM5Ns :2019/01/08(火) 23:38:54 ID:VW/HurTw0

【?-?/(HAL配下の家)二日目・早朝】


【テンカワ・アキト@劇場版機動戦艦ナデシコ-Theprinceofdarkness-】
[状態]疲労(大)魔力消費(大)、左腕刺し傷(治療済み)、左腿刺し傷(治療済み)、胸部打撲
[令呪]残り二画
[装備]CZ75B(銃弾残り5発)、CZ75B(銃弾残り16発)、バイザー、マント
[道具]背負い袋(デザートイーグル(銃弾残り8発))
[所持金]貧困
[思考・状況]
基本行動方針:誰がなんと言おうとも、優勝する。
1.早苗を――――――
2.五感の異常及び目立つ全身のナノマシンの発光を隠す黒衣も含め、戦うのはできれば夜にしたいが、キレイなどに居場所を察されることも視野に入れる。
3.利用されてると分かっていてもHALに協力。
[備考]
※セイバー(オルステッド)のパラメーターを確認済み。宝具『魔王、山を往く(ブライオン)』を目視済み。
※演算ユニットの存在を確認済み。この聖杯戦争に限り、ボソンジャンプは非ジャンパーを巻き込むことがなく、ランダムジャンプも起きない。
ただし霊体化した自分のサーヴァントだけ同行させることが可能。実体化している時は置いてけぼりになる。
※ボソンジャンプの制限に関する話から、時間を操る敵の存在を警戒。
※割り当てられた家である小さな食堂はNPC時代から休業中。
※寒河江春紀とはNPC時代から会ったら軽く雑談する程度の仲でした。
※D-9墓地にミスマル・ユリカの墓があります。
※アンデルセン、早苗陣営と同盟を組みました。詳しい内容は後続にお任せします。
※美遊が優れた探知能力の使い手であると認識しました。
※児童誘拐、銃刀法違反、殺人、公務執行妨害等の容疑で警察に追われています。
 今後指名手配に発展する可能性もあります。
※HALと協力関係を結びました。適当な配下のNPCの家に匿われています。


(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)


16 ◆HOMU.DM5Ns :2019/01/08(火) 23:40:00 ID:VW/HurTw0
投下終了です。今年も細々とよろしくお願いします


17名無しさん :2019/01/09(水) 23:41:39 ID:0OhwzuoY0
投下乙です!
アキトさん、ついに早苗と決着を着けるのか?


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3 要望スレ (Res:213)All First100 Last50 SubjectList ReLoad 3
1管理人★ :2011/06/26(日) 00:38:18 ID:???0
管理人への要望等ございましたらこちらへどうぞ。

194 ◆.ji0E9MT9g :2018/01/27(土) 23:07:08 ID:EsaXLMV20
>>193
管理人様、お返事ありがとうございます。
それでは早速当該スレッドを立ち上げさせていただこうと思います。
こちらこそ今後ともよろしくお願いします。


195名無しさん :2018/02/11(日) 08:05:37 ID:elvYbJbY0
アニメキャラバトルロワイアルIFの>>399>>401>>403は不適切な煽り、中傷の書き込みに見受けられます
申し訳ありませんが削除願います


196管理人★ :2018/02/12(月) 14:01:36 ID:???0
>>195
スレッドを精査し、当掲示板の基準に照らして問題のある書き込みについて削除いたしました。


197名無しさん :2018/03/20(火) 21:33:19 ID:8FHbDJlE0
管理人様へ
アニメキャラバトルロワイアルIFの>>472>>473は遠回しな個人攻撃を行っていると思われます
申し訳ありませんがご注視お願いします

また、同スレでは似たような書き手諸氏への攻撃が最近になって数多く見られており、企画が終局を迎えようとしている中で書き手諸氏への不要なストレスやプレッシャーを与えていると思われます
企画を正しく終わらせるためにも削除のみならず、該当レス者の書き込み規制等のご検討をお願いします


198名無しさん :2018/03/20(火) 22:19:24 ID:asl2Q7.Y0
管理人さんに任せますがこれが規制になるならもう誰も書き込めなくなる


199名無しさん :2018/03/21(水) 00:37:43 ID:PT.krtfE0
>>198
要望スレで言う事じゃないだろ。
遠回しに規制はするなと言ってるようなもん


200管理人★ :2018/03/21(水) 23:13:58 ID:???0
>>197
当該スレッドにおける問題は管理人としても認識しておりますが、対応が後手に回っており
誠に申し訳ございません。
本件につきましてご説明させていただきます。

まず、問題発言の多くはPC用のプロバイダ経由ではなく、au携帯・スマートフォンからの
書き込みによるものです。
しかしながら、当該ホスト「*.au-net.ne.jp」は都度変動するアドレス群を含んでおり、
個別でのホスト規制は困難な状況です。

当該ホストは各スレッドの書き手様も使用されているものであり、大規模な巻き込みの発生が
予測されることから規制に二の足を踏んでいたこと、また当該ホストを公開することで
意図的に書き込み規制を発生させる事態も考えられたため問題の公開を控えたことから
事態を悪化させてしまったのは管理人の不徳の致すところであり、利用者の方々には
深くお詫びするものです。

今後につきまして、当該ホストから問題のある発言が続いた場合においては
利用者各位へのキャップ発行を前提とした書き込み規制を行います。
何卒ご理解の程、宜しくお願い申し上げます。


201管理人★ :2018/03/21(水) 23:15:45 ID:???0
>>198
当該レスにつきましては当掲示板の基準に照らして削除および書き込み規制に値するものであると
管理人として判断しております。


202197 :2018/03/21(水) 23:31:58 ID:EcO.DN8A0
了解いたしました。
レスに目を通していただき誠にありがとうございました。


203名無しさん :2018/04/30(月) 21:32:06 ID:wLOZ5NRY0
メールいたしました。一読願います


204名無しさん :2018/05/10(木) 15:56:30 ID:nOaX0WtI0
申し訳ありません。
アニロワIfスレの粛清をお願いします


205管理人★ :2018/05/10(木) 20:24:24 ID:???0
>>204
問題のある書き込み、およびそれらに対するレスを削除すると共に、当該スレッドを過去ログ倉庫に移動いたしました。

また当該スレッドにおける書き込み内容を鑑み、ホスト「au-net.ne.jp」および「spmode.ne.jp」について
無期限の書き込み停止措置といたします。
巻き込み規制につきましては個別にキャップを発行いたしますが、ハンドルは一律ではなく、
個別に特定の可能な形式とさせていただきます。
既存のハンドルを希望される方は発行申請時にその旨をお書き添え下さい。

ご利用の皆様におかれましては悪しからずご了承頂ますよう、お願い申し上げます。


206名無しさん :2018/05/10(木) 20:27:10 ID:MoBdS.Ec0
>>205
お疲れ様です


207名無しさん :2018/06/04(月) 21:41:16 ID:x5J/Q/Cw0
管理人様、規制の件ですが「au-net.ne.jp」および「spmode.ne.jp」無期限の書き込み停止措置のことを玄関口に記載をお願いします
規制の件を知らない人が>>205の書き込みに気づかない場合、混乱を招くと思いますので


208名無しさん :2018/07/08(日) 22:20:37 ID:okPDu5Pw0
管理人様。
テラカオスバトルロワイアルスレ>>934>>937に荒らしと思わしきレスが出たので確認をお願いします。


209管理人★ :2018/07/08(日) 22:51:00 ID:???0
>>208
該当するレスを削除いたしました。


210名無しさん :2018/07/08(日) 22:51:28 ID:okPDu5Pw0
対応ありがとうございました。


211 ◆HOMU.DM5Ns :2019/01/06(日) 10:31:36 ID:.zk4mu8s0
管理人様、あけましておめでとうございます。いつもスレ管理ご苦労さまです
「第二次二次キャラ聖杯戦争 part3」が埋まりそうなので新しくスレッドを立ち上げたいのですがよろしいでしょうか
スレ立ては初なので対応が誤っていたら申し訳ありません……


212管理人★ :2019/01/06(日) 11:27:54 ID:???0
>>211
はい、スレッドはご自由に立てていただいて構いません。


213 ◆HOMU.DM5Ns :2019/01/06(日) 12:26:16 ID:.zk4mu8s0
>>212
ありがとうございます。準備ができ次第立ち上げさせていただきます


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4 オールジャンルバトルロワイアル6 (Res:186)All First100 Last50 SubjectList ReLoad 4
1名無しさん :2013/03/15(金) 18:26:44 ID:.c3X3oY60
ここはドラマ、マンガ、アニメといったジャンルのキャラクターから、
源氏物語や平家物語、竹取物語といった古典、七並べの擬人化、
果ては他のバトルロワイアルスレ、他スレのロワ住人まで登場する、
まさにオールジャンルでバトルロワイアルをしてみようというスレです。

……かなりバトルロワイアルをしていないキャラクターもいますが、
ここはノリと勢いと寛容さ、そして空気を読んで盛り上げていきましょう。

なお、この企画はその性質上、版権キャラの残酷描写や死亡描写が登場する可能性があります。
苦手な人は注意して下さい。


まとめウィキ
ttp://www20.atwiki.jp/allrowa
したらば
ttp://jbbs.livedoor.jp/otaku/11967/

前スレ
オールジャンルバトルロワイアル5
ttp://engawa.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1284551265/
オールジャンルバトルロワイアル4
ttp://yuzuru.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1237908424/
オールジャンルバトルロワイアル3
ttp://namidame.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1226493627/
【拡張版】オールジャンルバトルロワイアル2
ttp://namidame.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1223388883/
【拡張版】オールジャンルバトルロワイアル
ttp://namidame.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1223045215/


名簿や細かいルールは>>2以降に

167 ◆.pKwLKR4oQ :2016/07/15(金) 23:26:44 ID:nz3BTEkg0
投下終了です
何かあれば言ってください
タイトルは「ゼロをたずねて幾千里」です


168名無しさん :2016/07/16(土) 00:29:32 ID:T8JiLuSM0
投下乙です
ルガールさん、また変なこと考え始めたなあw


169名無しさん :2016/07/17(日) 23:35:16 ID:XIsVmuHU0
投下乙
みゆきとオルソラって両方遠藤綾かw


170 ◆.pKwLKR4oQ :2016/12/31(土) 23:57:08 ID:JVD7gf0A0
アカギ(零)で投下します


171 ◆.pKwLKR4oQ :2016/12/31(土) 23:58:33 ID:JVD7gf0A0
標という少年がいた。
本名も年齢も定かではない。
まだ10歳に達していないように見えるが、その風貌は大きな丸い鼻・厚い唇・右目を銀髪で隠すなど特徴的だ。
だがその風貌もさることながら標の最も特筆すべき点はその並外れた頭脳だ。
その卓越した頭脳と、それにより生み出されるカリスマ性。
それは世界的なギャンブルの代打ちすなわち王を選抜する「ドリームキングダム」にて主催者の在全無量をして『王を目指すに値する有資格者』と言わしめたほどであった。
ちなみに在全曰く、ドリームキングダムの参加者は大きく3つに評されていた。
一つ目は『王を目指すに値する有資格者』と。
二つ目は『明らかに力不足なのに大金に目の眩んだ身の程知らずな金の亡者』と。
三つ目は『王ではなく王のサポートに回る二番手狙い』と。

実はアカギ(零)も在全から『王を目指すに値する有資格者』と評されていた。

そのせいで標とギャンブルで直接対決した過去もあった。
その時は標に軍配が上がる結果になったが、アカギ(零)にしてみれば決着は付いていないと思っている。

(だがっ…本当にそうなのかっ…!)

ドリームキングダム内で行われたギャンブルでいくつか標と同じものに挑戦したが、その全てにおいて標の方が勝っていた。
唯一例外もあったが、それとて実際に本腰を入れて標が取り組んでいたらどうなっていたか分からない。
しかも標はアカギ(零)が思い付かなかったような方法で非道な在全を倒す秘策を見出していた。
さらにその心中には「世界を変えたい」という熱い想いを抱いていて、そのために自分の死を厭わない精神も持ち合わせている。

まさにその名の通り人々を導く標。
言い換えれば夜空に輝いて皆の希望となるスターというべき存在に相応しい。

(そうだっ…! 標、お前はすごいよっ…! だからこそ俺はっ…!)

アカギ(零)は今のままでは標と肩を並べるには至らないと思っていた。
在全を倒す秘策を教えてくれた時にも告げたが、まずは自分の力で標と対等にならないと意味がない。
(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)


172 ◆.pKwLKR4oQ :2017/01/01(日) 00:00:59 ID:DmEqxXjg0
投下終了です
何かありましたら言ってください
タイトルは「標 ~スター~」です

皆様あけましておめでとうございます
いつのまにか今年で年越し投下も9度目になっていた
今年もよろしくお願いします


173名無しさん :2017/01/01(日) 00:41:40 ID:L0YLoTcg0
今年(去年?)も投下乙です
思考があかん方向に行ってるなあ……


174名無しさん :2017/01/03(火) 16:59:00 ID:5lI6FRKo0
投下乙
放送で呼ばれた6/は誤解だけど肉体的には正しいって、ややこしいw


175 ◆.pKwLKR4oQ :2017/12/31(日) 23:07:08 ID:IWAh.FDM0
MAXで投下します


176 ◆.pKwLKR4oQ :2017/12/31(日) 23:08:26 ID:IWAh.FDM0
『笠地蔵』
東北地方に伝わる昔話の一つ。
「まんが日本昔ばなし」でのあらすじは以下の通り。

大晦日の話。
雪深い山の中に住む夫婦は、正月を迎えようにも米一粒すら残っていなかった。
そこで男は町に行って、女房が作った髪飾りのかせ玉を売って餅や屠蘇を買おうとした。
その途中で男が地蔵峠を通ると、6体のお地蔵様の頭の上に雪が積もっていたので雪を払ってあげた。
大晦日の夕方、町についた男はそこでかせ玉を売るが、みな目もくれず一向に売れない。
するとそこに笠売りのおじいさんがやってきて、お互い全く売れない様子なので、二人はそれぞれの売り物を交換して家路についた。
その帰途、男が地蔵峠を通ると、またお地蔵様の頭の上に雪が積もっていて寒そうに佇んでいる。
心優しい男は再び雪を払うと、5体のお地蔵様の頭に手持ちの笠を全部被せて、残り一人には自分の手拭いを巻いてあげた。
そして家に帰って女房にその事を話すと、それは良い事をしたと言って、女房も喜んでくれた。
さて、その夜夫婦が寝ていると、外で何やら物音がする。
恐る恐る外に出てみるとそこには米・野菜・果物・着物などがたくさん置いてあった。
二人の目には、遠くに峠のお地蔵様が帰って行くのが見えた。
こうして二人は無事に正月を迎える事ができた。
めでたしめでたし。

余談だが、この話が放送されたのは1月7日。
記念すべき「まんが日本昔ばなし」の第一話のBパートだった。
そんな有名な昔話に登場した地蔵のうち手拭いを巻いてもらったものが支給品としてこのロワに参加していた。
ロワ開始から半日以上が経過した今ようやくその地蔵は日の目を見ることができ―ー。

(おお、ようやく外に出られ―ー)
「ボンバーシュート!」

―ー爆破された。


(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)


177 ◆.pKwLKR4oQ :2017/12/31(日) 23:13:15 ID:IWAh.FDM0
投下終了です
何かありましたら言ってください
タイトルは「笠地蔵おおおおお!!!!!」です

とうとう年越し投下も10作目というか、とうとう年越し投下しかしていない
というか10作目がこんな内容で良かったのだろうか
みなさま良いお年を


178名無しさん :2018/01/01(月) 00:06:48 ID:B18L7uec0
年末最後の犠牲者は…かさじぞう!
投下乙でした、10年目…すごい
そしてあけおめです 今年もよろしくおねがいします!


179名無しさん :2018/01/01(月) 00:26:25 ID:DE5ZjNps0
投下乙でした
もう10年かあ……


180名無しさん :2018/01/05(金) 18:11:25 ID:CKcE5SoE0
年末投下乙
さすが戦場で弓矢鉄砲に次いで用いられた石つぶて
MAXさん分かっているな


181 ◆.pKwLKR4oQ :2018/12/31(月) 23:51:18 ID:rLUa8Nb20
ファシル(本名 鈴木次郎) 、ハートのクイーン、かぐや姫で投下します。


182 ◆.pKwLKR4oQ :2018/12/31(月) 23:52:40 ID:rLUa8Nb20
「いーち、にー、さーん、しー、ごー、ろーく、しーち、はーち、きゅー、じゅー。もーいいかい?」
「まーだだよー」
「いーち、にー、さーん、しー、ごー、ろーく、しーち、はーち、きゅー、じゅー。もーいいかい?」
「まーだだよー」
「いーち、にー、さーん、しー、ごー、ろーく、しーち、はーち、きゅー、じゅー。もーいいかい?」
「……もーいいよー」
「さーて、かぐやはどこでありんす」

バトルロワイアルには不釣り合いな穏やかな一コマ。
そこでは傍目には仲睦まじい母娘がかくれんぼに興じる様子が見られた。
ここは地図でいうJ-6エリアに広がる町の隅。
北から流れる川の東側に位置する目立たない民家。
そこにハートのクイーンとかぐや姫はいた。

なぜ一緒にいたはずのファシルがおらず二人がこのような状況に至ったのはこれよりしばらく前。
社長による二回目の放送が執り行われた頃に遡る。

その放送の内容に善意ある他の参加者同様に心を痛めたファシルとハートのクイーン。
幸いまだ幼いかぐや姫は前回同様に放送の内容を正確に理解できず変わらぬ可愛らしさを振りまいていた。
その事に胸を撫で下ろした二人の前には一つの問題が発生していた。

元々三人はJ-8エリアにて大型船を発見して、それを追跡する形で海岸線沿いに西へ移動していた。
ちなみに大型船からの反応は一向になかったが、それは三人が人目を避けて町中を移動していたせいだったかもしれない。
そうして西へ西へと移動するうちに三人は重大な問題に出くわした。
つまりJ-6エリアの川に行く手を塞がれてしまったのだ。
本来はI-6エリアの橋を渡る事で隣のエリアへ移動できたはずだが、既にI-6エリアは侵入禁止エリアに指定されていた。
そのためこのまま大型船の追跡を続行するなら何かしらの手段を講じなければならなくなった。
社長による二回目の放送が執り行われたのはそうやって対策を講じている最中の出来事であった。
その内容にファシルとハートのクイーンは愕然とした。
1回目の放送までに半数が死亡して生存者同士が出会う確率が低くなったはずだ。
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183 ◆.pKwLKR4oQ :2018/12/31(月) 23:54:27 ID:rLUa8Nb20
『それじゃあ行ってくる。かぐや、すぐに帰ってくるからハートのクイーンと大人しく待っているんだぞ』
『はーい』
『ファシルよ、くれぐれも無茶はするでないぞ』
『ああ、分かっているよ、ハートのクイーン……なあ、ちょっといいか』
『なんでありんす?』
『その、ハートのクイーン以外の別の呼び名で呼んでみたいんだがいいかな。
 ほら、こうして一緒にそれなりの時を過ごしてきたから、こう親愛の意味を込めてというか……』
『……それもそうでありんすね。良い考えであろう』
『おお、そうか。それなら帰ってくるまでに何か考えt「みゆき」え?』
『名簿を見ていて気になったから勝手に拝借したが、どうじゃろうか』
『お前が気に入ったのならそれで構わないが、本当にいいのか?』
『お願いでありんす、みゆきと呼んでたもれ』
『よし、それじゃあ改めて行ってくる。かぐや、みゆき!』

(みゆき、名簿には高良みゆきとあるけど、もしかしてハートのクイーンと何か関係があったりするんだろうか?)

帰ってきたら考えていた名前を教えるという死亡フラグを知らぬ間に折られていたが、別のフラグが立った事をまだ誰も知らない。


【1日目 日中/J-6 海上】

【ファシル(本名 鈴木次郎)@オリジナルキャラ・バトルロワイアル】
【状態】健康、悲壮な決意
【装備】チェーンソー、悲恋湖のボート@金田一少年の事件簿
【持ち物】基本支給品一式
【思考】
 0:大型船の様子を探る。出来るだけすぐ帰ってかぐや姫と遊ぶ。
 1:首輪の解除。
 2:ここから脱出して、主催を滅ぼす。
 3:邪魔する者、ルシファーのかけらを持つ者は殺す。
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184 ◆.pKwLKR4oQ :2018/12/31(月) 23:59:00 ID:rLUa8Nb20
投下終了です
何かあれば言ってください
タイトルは「おお月隠」です

年越し投下だけは続けていく所存です。
いい加減普通の投下もしたいとは思っているけど……。


185名無しさん :2019/01/01(火) 00:06:35 ID:tQ64YiWU0
今回も年越し投下、乙でした!


186名無しさん :2019/01/02(水) 09:22:48 ID:ozH6QjJk0
年末投下乙
ホントよく名前が増えるロワだなw
さて船にいるのは頼りになる人だから安心のはずだけど、よりにもよってそのボートなのか・・・


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5 平成仮面ライダーバトルロワイアルスレ4 (Res:781)All First100 Last50 SubjectList ReLoad 5
1名無しさん :2018/01/27(土) 23:20:27 ID:fRys9cx60
当スレッドはTV放映された
平成仮面ライダーシリーズを題材とした、バトルロワイヤル企画スレです。
注意点として、バトルロワイアルという性質上
登場人物が死亡・敗北する、または残酷な描写が多数演出されます。
また、原作のネタバレも多く出ます。
閲覧の際は、その点をご理解の上でよろしくお願いします。


当ロワの信条は、初心者大歓迎。
執筆の条件は、仮面ライダーへの愛です。
荒らし・煽りは徹底的にスルー。

762restart your engine ◆JOKER/0r3g :2018/12/15(土) 16:28:51 ID:ZlcWppgI0

 翔太郎の驚愕に静かに答えながら、名護啓介は思い出す。
 代議士であった父、啓一は、社会的正義に燃える、幼い時の自分にとって心底尊敬できる人物であった。
 間違ったことは許さない、啓介の中に根付いたその正義感も、元を正せば父への憧れに由来するものだ。

 だが……いやだからこそ、啓介は父が過ちを犯したのが許せなかった。
 例えそれが書類上の小さなミスであっても、それは父である啓一の罪であり、許しがたい悪だと……そう感じたのだ。
 故に啓介は父を汚職で糾弾し、自殺にまで追い込んだ。

 だから啓介は、それ以来正義の名のもとに多くの殺戮を繰り広げた。
 彼にはもうその記憶がないが……渡に公園で告白したように、ファンガイアが悪でないのなら自分は正義の人ではなくなってしまうという、強迫観念に駆られて。
 そんな風に父親の言葉や姿勢を曲解し、尊敬していたはずの父でさえ死に追いやった自分でも、目の前で悩める男に何か力を与えられるならと、名護は続ける。

 「一条、君のお父さんがどんな人物だったのか、俺にはわからない。
 だが君の様な正義の為、市民の為に自分を犠牲にできるような男を育てた人だ。
 そんな人の言葉は、少なくとも今までの君にとって間違いなくプラスのものだったに違いない」

 「はい……」

 「だが、もし君がその言葉のせいで思い悩んでいるというのなら、それは君のお父さんも望むところではないだろう」

 名護のその言葉に、一条はハッと息を呑む。
 何より家族を大切に思っていた彼が、自分の言葉で苦しむ息子を見れば、それは何より心苦しいことに違いない。
 そんな一条を見やり、悩んでいた時期の愛弟子を重ねたか、名護は微笑を携えながら言葉を紡ぐ。

 「その考えを悪戯に捨てろとは言わないが……俺が君に言えることがあるとすれば、君はあまりに真面目すぎる。
 遊び心が足りない、と言い換えても良いかもしれないな」

 「遊び心……ですか」

(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)


763restart your engine ◆JOKER/0r3g :2018/12/15(土) 16:29:55 ID:ZlcWppgI0

 「そのことなら安心しなさい。俺が知る中でも有数の、素晴らしい遊び心を持つ男が、ここにいる」

 唐突に、話の蚊帳の外に追いやられていた翔太郎の肩を、強く叩いた。

 「って俺かよ!」

 「君からは、どんなときでも何か欠けている自然な抜け目を感じる。
 俺でさえ見習うほどに君の心は隙だらけだ、胸を張りなさい」

 「全然褒められてる感じがしねぇ……」

 どこか決まらず帽子を被り直しながら、しかし翔太郎にとっても名護の言葉を強く否定することは出来なかった。
 探偵としての仕事を中途半端に行ったことこそないが、翔太郎は時たま依頼を私情で受けることがある。
 例えば、風都警察署の真倉刑事が照井の鼻を明かすため、そして超常犯罪捜査課に異動してきた九条刑事の気を引くためだけに依頼を持ち込んできたときも、彼の不純な動機に心から同意し、ノリノリで依頼を引き受けたこともあった。

 そもそも自分のあだ名になってしまったハーフボイルドだって、ハードボイルドを目指しながら非情になりきれない自分に対する愛称の一種だ。
 それが決して揶揄として自分を貶す意味で放たれていないことは、亜樹子やフィリップの目を見れば分かる。
 なれば名護の言う遊び心が生来から備わっている自分のそれは、確かに仕事に対して一種の余裕を生み、人を引き寄せ探偵としての仕事にプラスに働いていると言われても、なるほど納得する心地であった。

 「だが、目標もなくただ修行しろと言われても難しいものがあるのも事実だ、一体どうすれば……」

 「それなら、これがあります」

 名護の言葉を待っていたとばかりに、一条は懐から通常のガイアメモリより一際巨大なメモリを取り出す。
 青くTの字が刻まれたそれはまさしく、翔太郎が先ほど彼に渡したトライアルのメモリであった。

 「それは……?」

 「これはトライアルメモリです。特別な特訓をしなければ扱えないと、左さんは言っていました」
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764restart your engine ◆JOKER/0r3g :2018/12/15(土) 16:30:39 ID:ZlcWppgI0

 「皆の笑顔を守る……そう言って自分の笑顔を守ることを後回しにし続けた男を、俺は一番よく知っている!
 彼が死んでしまったことを、最も深く悲しんだのは俺だ。
 だからこそ俺は彼を……小野寺君を、五代の二の舞にさせるわけにはいかない。そう決めたんだ!だから――!」

 そこまで言い切って、一条は先ほどまでとは違い自分が翔太郎の襟首を掴んでいることに気付いた。
 一般人がどうだとか、刑事がどうだとか、この場では既に形骸化した観念が今更蘇ってきて、彼は罰が悪そうにその手を離す。

 「すみません。つい熱くなってしまって……」

 「いや……俺こそ、軽はずみな発言だった。許してくれ」

 互いに自分の発言を悔い、そして相手の発言の正当性を認めているからか、二人の間には再びただ沈黙が流れた。
 だが、決して無駄な時間ではない。
 それは男と男が、どこまで意地を張り合えるのか、或いは互いにぶつかることを拒み逃げるのか、試すような重い沈黙であった。

 だが、仮にもしこれを勝負の一環だとするのなら……勝者は既に決していた。

 「……俺の負けだ、一条」

 「え……?」

 ぽつりと、昔を懐かしむような声音さえ込めて、翔太郎が呟いた。
 今の口論をそんな堅苦しい勝負だなどと意識さえしていなかった一条は一瞬反応が遅れたが、しかし翔太郎はそんな彼の様子を気に留めることもなく続ける。

 「ったく、お前と話してると、あいつを思い出してつい熱くなっちまう。
 さっきも、お前がやりたいことをサポートするのが俺の仕事だって、そう思ったばっかだってのにな」

 「ということは、まさか……」

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765restart your engine ◆JOKER/0r3g :2018/12/15(土) 16:31:00 ID:ZlcWppgI0


 ◆


 「……本当に、一人で大丈夫なのかよ、名護さん」

 「あぁ、当然だ。俺には総司君をこの病院で待たなくてはならない使命がある。
 君も、くれぐれも気をつけなさい。この会場には未だ、大ショッカーの手先が忍び込んでいる。油断は禁物だ」

 翔一の遺体を簡単に埋葬し一息ついてしばらくしてから、ついに翔太郎たちは出発の準備を完了していた。
 少しでも早く移動するためにと、カブトエクステンダーのキーを名護から受け取り彼の身を案じた翔太郎に対し、名護はしかし強く返す。
 その表情に浮かぶ揺るぎない自信を見て、翔太郎もこれ以上の言葉は無粋かと口を噤んだ。

 ふと後方を見れば、トライアルの特訓という言葉に気合いを引き締め直したか、一条はすっかり自立してしっかりとした足取りで外に向かっている。
 どうやらこれは特訓にも精が出そうだと自分も彼に続こうとして、しかしその肩を、名護に引き留められた。

 「なんだよ名護さん、まだ何かあんのか?」

 「あぁ。君に、渡しておかなければならないものがある」

 言いながら、名護は懐より一つ、銀色の箱と無数のカードを取り出した。

 「……ブレイバックルか」

 それはまさしく、先ほど自分がダグバから取り戻した正義の仮面ライダー、ブレイドの力。
 スペードのカードだけではなくダイヤにクラブ、ハートのカードまで合わせたラウズカードの束は、文字通り片手で受け取るには手に余るほどだ。
 だがこの強力な力をこうも容易く受け取ることに、翔太郎はある種の忌避感を覚えていた。

 「けどよ、名護さん、いいのかよ?これは総司が……」
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766restart your engine ◆JOKER/0r3g :2018/12/15(土) 16:31:22 ID:ZlcWppgI0

 「……分かった。あとは任せてくれ、名護さん」

 「あぁ、頼んだぞ、翔太郎君」

 ブレイバックルを確かに受け取りながら、翔太郎はこの小さな箱に込められた“重さ”を確かに実感する。
 そこに込められた力も、受け継がれてきたバトンも、そして誤ったことに使われてきたブレイドという力自体の悲しみも。
 それに加え、殺害という許しがたい罪を犯したとはいえ、世界を、大事なものを守るため全力を尽くしただけの男の処断をも、そこに合わさっているのだ。

 なれば、その全てを一身に背負ったこのバックルが、軽いはずがなかった。
 その重みをしかし逃げずに受け止めて、翔太郎は帽子をクイと下げてその場を後にしようとする。
 だが瞬間、翔太郎は最後に一つだけ、名護に言っておかなければならないことがあったのを、思い出した。

 「またな名護さん、それから――無茶だけはすんなよ」

 「……あぁ、分かっている」

 返答までにかかった時間は、ごく僅か。
 だがそれでも確かに開いた一瞬の隙は、名護の動揺を確かに表していた。
 しかし、それを見抜いたからと言って、翔太郎にはもう予定を変える気はなかった。

 名護は自他ともに認める一人前の仮面ライダーなのだ。
 例え自身の行動で何が起こったとしても、自分の決断に自分で責任を取れる大人なのである。
 であればこれ以上自分がお小言を残していったとしても、無粋なだけ。

 故に翔太郎は、黙って去るのみだ。
 自分たちを見送るため、後ろで佇む名護の視線を感じながら、翔太郎は先にバイクの前で待っていた一条に声をかける。
 そのまま二人乗りの姿勢でカブトエクステンダーに跨がりキーを差し込んでエンジンを唸らせれば、心地よい駆動がこの体を躍動させた。

 サイドバッシャーに跨っていた時以来の感覚に心さえ躍る思いを抱きながら、翔太郎は後ろに跨る一条を振り返る。
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767restart your engine ◆JOKER/0r3g :2018/12/15(土) 16:31:45 ID:ZlcWppgI0



【一条薫@仮面ライダークウガ】
【時間軸】第46話 未確認生命体第46号(ゴ・ガドル・バ)撃破後
【状態】疲労(大)、ダメージ(大)、五代たち犠牲者やユウスケへの罪悪感、強い無力感、カブトエクステンダーの後部席に搭乗中
【装備】アクセルドライバー+アクセルメモリ+トライアルメモリ@仮面ライダーW
【道具】食糧以外の基本支給品×1、名護のボタンコレクション@仮面ライダーキバ、車の鍵@???、おやっさんの4号スクラップ@仮面ライダークウガ
【思考・状況】
基本行動方針:照井の出来なかった事をやり遂げるため『仮面ライダー』として戦う。
0:今度こそ誰も取りこぼさない為に、強くなりたい。
1:サーキット場に向かいトライアルの特訓を行う。
2:小野寺君……無事でいてくれ……。
3:第零号は、本当に死んだのだろうか……。
4:五代……津上君……。
5:鍵に合う車を探す。
6:一般人は他世界の人間であっても危害は加えない。
7:小沢や照井、ユウスケの知り合いと合流したい。
8:未確認への対抗が世界を破壊に導き、五代の死を招いてしまった……?
9:遊び心とは……なんなんだ……。
【備考】
※現在体調は快調に向かいつつあります。少なくともある程度の走行程度なら補助なしで可能です。


 ◆


 (見透かされていた、か……)

 翔太郎と一条の姿が見えなくなった後。
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768restart your engine ◆JOKER/0r3g :2018/12/15(土) 16:32:04 ID:ZlcWppgI0

 (待っていてくれ、総司君。君を一人にはさせない。
 俺が必ず、師匠として迷える君を救って見せる。……必ず!)

 瞬間名護は、もう立ち止まっている時間もないとばかりに駆け出した。
 広い市街地に向けて、ただ一人この空の下で彷徨っているだろう弟子を探すため。
 その手に握るは洋菓子の記憶。あまりに心もとない装備を手に、しかし心だけは菓子さえ溶かすほどに熱く煮えたぎらせて。

 誰よりも強く弟子を思う男はただ一人、街へ勢いよく飛び出した。


【二日目 朝】
【D-1 病院前】

【名護啓介@仮面ライダーキバ】
【時間軸】本編終了後
【状態】疲労(大)、ダメージ(大)、精神疲労(大)、左目に痣、決意、仮面ライダーイクサに1時間20分変身不能、仮面ライダーブレイドに1時間25分変身不能
【装備】イクサナックル(ver.XI)@仮面ライダーキバ、ガイアメモリ(スイーツ)@仮面ライダーW 、ファンガイアバスター@仮面ライダーキバ
【道具】支給品一式×2(名護、ガドル)
【思考・状況】
基本行動方針:悪魔の集団 大ショッカー……その命、神に返しなさい!
0:総司君を探す。絶対に一人にはしない。
1:直也君の正義は絶対に忘れてはならない。
2:総司君のコーチになる。
3:紅渡……か。
4:例え記憶を失っても、俺は俺だ。
5:どんな罪を犯したとしても、総司君は俺の弟子だ。
6:一条が遊び心を身に着けるのが楽しみ。
7:最悪の場合スイーツメモリを使うことも考慮しなくては。
【備考】
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769 ◆JOKER/0r3g :2018/12/15(土) 16:37:22 ID:ZlcWppgI0
以上で投下終了です。
毎度のお願いではありますが、ご指摘ご感想、ご意見等ございましたら是非ともお願いいたします。
後ちなみにですが、今日はパロロワ毒吐き別館、パロロワ企画交流雑談所スレにて平成ライダーロワ語りを行っております。
もしよければスレに行ってかつてのこのロワの思い出でも、最近の展開についてでも、或いは今後の展開についてでも、好きに語って盛り上げてくれると嬉しいです。


770名無しさん :2018/12/15(土) 17:03:06 ID:AvOO96fs0
投下乙です!
キングの悪行によって総司は心を壊されて、そして翔一すらも失って残された3人はどうなるか不安でしたけど……やっぱり名護さんは最高でしたね!
名護さんは自分の過ちを振り返りながらも、一条さんと翔太郎の支えになって、そして二人に道を示してくれましたし。


771名無しさん :2018/12/15(土) 18:29:45 ID:gNLfkRhc0
投下乙です。
マーダーはほぼいないとはいえ、スイーツ一本で単独行動に出た名護さんの死亡フラグが心配で心配で……。
使いこなすのが容易ではないトライアルの特訓、再び翔太郎に戻ったブレイバックルと今後の布石が盛りだくさんな話でした。


772 ◆JOKER/0r3g :2018/12/22(土) 00:00:29 ID:zqe4Ovek0
皆様ご感想ありがとうございました。
これより予約分の投下を開始いたします。


773リブートpf答え、見つからず ◆JOKER/0r3g :2018/12/22(土) 00:01:18 ID:zqe4Ovek0

 D-2エリアに存在する民家のうちの一つ。
 灯りさえつけない、薄暗いその部屋の中で、一人の青年が膝を抱え虚空を見つめている。
 いや、その言い方さえ今の彼には相応しくないか。

 彼の瞳は、今や何も宿してはいない。
 光も闇も、そして生きる気力さえも。
 かれこれ1時間ほどの間、ずっとこうして無気力に塞ぎこみ続ける彼にいい加減嫌気が差したのか、天井にずっと釣り下がっていたキバットバットⅡ世は、その足を離しゆっくりと彼の前の前に降下し滞空する。

 「……いつまでこうしているつもりだ、キング」

 「その名前で、僕を呼ばないで……」

 消え入りそうな小さな声で、青年は膝に顔をうずめながら蚊の鳴くような声で囁いた。
 正直なところ、それだけで怒りを露わにこの場を後にしてもいいような陰気臭い言葉だったが、しかしキバットはまだ彼を見捨てるには早いと感じていた。

 「……ならば、何と呼べばいい?お前は名前を捨てたのではないのか?」

 「そうだよ、だから僕は何者でもない……紅渡でも、キングでも……」

 予想していた返答ではあるものの、キバットは思わず溜息を漏らす。
 こうまで彼が塞ぎこんでしまった最大の理由は、自身の息子でもあるキバットバットⅢ世の死に所以するものだ。
 生まれてからずっと一緒に暮らし、時には共に戦ってきた相棒の死が、世界の為戦うと冷たい決断を固めていた王の決意を揺るがしてしまったのである。

 或いはその下手人が適当な他世界の参加者で、かつ自分の至り知らぬところでの出来事であったなら、彼もキングとして非情に徹し続けることが出来たのかもしれない。
 だが、彼を殺害したのが他ならぬ『キング』を名乗る大ショッカー幹部であったことに加え、相棒は自分の手の中で、その命の火を絶やしたのである。
 更にはその死に際に「今のお前は自分の心に逆らっているだけだ」などと言われてしまっては、固く冷たい王の決意が溶けてしまったとしても、仕方のないことと言えるかもしれなかった。

 とはいえそんな仕方のないこと、で済ませられるほど事態は甘くないのだ。
 溜息一つ吐き出して、キバットは彼を叱咤するために適当な台座に着地する。
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774リブートpf答え、見つからず ◆JOKER/0r3g :2018/12/22(土) 00:01:48 ID:zqe4Ovek0

 言外に、これ以上手間を取らせるなら俺も勝手にさせてもらうぞ、という圧を込めたつもりだったのだが、彼は未だ踏ん切りがつかないようで駄々をこねている。
 まったく以て面倒なこと極まりないが、同時にキバットは思う。
 まだこいつを見限るには、早いのではないかと。

 断じて情ではない。情ではないが……息子の死を受けてここまで沈みこんだ男が、再びキングとして戦う決意を決めたなら、それはまさしく歴代最強の王に違いない。
 その可能性を未だ捨てきれないがゆえにこの男をさっさと見限れないあたり、やはり俺も甘さが移ったのかもしれないなと、キバットはすっかり丸くなった自分に嘆きつつ溜息を吐いた。
 果たして一体、どうすればこの男はこの場から動く気になるのだろうか。

 らしくなく熟考を重ねようとしたキバットの思考はしかし、瞬間終わりを告げる。
 部屋に備え付けられたテレビ……電源さえ入っているのか怪しいそれに、唐突に光が灯り、けたたましい音楽が彼らの耳を刺激したのである。
 或いは大ショッカーが籠城を良しとせず警告しに来たのかと警戒するが、しかし違う。

 時計を見れば、時刻は既に6時を指している。
 そう、つまりは三回目となる定時放送の始まりであった。


 ◆


 「戦え……か」

 放送が終わり、神崎士郎と名乗った男が画面から消えてしばらくの後、彼は一言そう呟いた。
 胸に響いたわけではあるまい。
 ただ実感として、今が戦わなければ何も得られない状況であるということを再び理解したのである。

 戦わなければ、何も得られない。
 自分の中で呟いただけのその言葉を、彼はもう一度反芻する。
 望み。……思い返してみれば、自分は果たして一体何が望みだったのだろう。

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775リブートpf答え、見つからず ◆JOKER/0r3g :2018/12/22(土) 00:02:06 ID:zqe4Ovek0

 もしそうだと仮定するのなら……あの時、“あのキング”が乱入してこなかったなら、自分はどんな道を選んでいたのだろうか。
 目の前に座する『紅渡』を刺し殺し、絶望しか待っていない王の道を往く。
 今となればそれが自分のキングとしての覚悟を裏付ける、最高の選択肢だったと思う。

 だが、実際には、自分はそれを選べなかった。
 目の前の無防備な男に対し、自分は手に持ったジャコーダーでいつでも殺意を行動に起こせたはずなのに。
 何故か彼の言葉に聞き入り、そして真剣に迷ってしまった。

 『紅渡』として、未だ自分は生きていて良いのだろうか、と。
 それこそが、自分の心が命ずる思いから逃げず立ち向かう手段なのかも知れないと、そう思ってしまった。
 もう後戻りは出来ない、積み重ねたはずのその決意さえ、一瞬消え去ってしまうほどに。

 (逃げ……か)

 自分の中に生まれた言葉を、もう一度考え直してみる。
 一体ここから何をすれば、逃げずに自分の心に従うことになるのだろうか。
 自身の世界と大切な人たちを守りたい、それを確定事項として、なればそのやり方は何を選べば良いのだろう。

 すぐに思いつく選択肢は、主に二つだ。
 一つは、ファンガイアのキングとして、使命を果たすため心を殺し、立ち塞がる敵を全て殺すこと。
 情が移る可能性を考慮して利用出来る関係さえも持たず、ただ一人かつての師さえ敵と見なしてこの会場の全てを敵に回すのだ。

 名護の記憶を消したとき、確かに決意の一つに存在した選択肢で……今までの自分が成してきたことを思えば、この道を取るのが今の自分には相応しいのだろうと思う。
 だが同時に……この選択肢を取ったとして、結局それは今までと変わらない。
 名護やあのもう一人のクウガを前にしたとき、殺害を戸惑ってしまった弱い自分自身さえも消し去らなければ、それは相棒にも指摘された『逃げ』でしかないのである。

 そして残されたもう一つの選択肢は……『紅渡』として、自分の心が命ずるままに自分のしたいことを……他の世界の住人のものさえも、誰かの心の中に流れる音楽を守ること。
 相棒の死を無駄にしないためにも、これまでの全ての過ちを悔いながら大ショッカーを倒す為、もう一度仮面ライダーとして戦う道である。
 相棒がああまで望んだ道、きっとその道を選ぶことを彼も望むだろうとぼんやり考えて、しかしその後すぐ彼は自嘲気味に虚しく笑った。
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776リブートpf答え、見つからず ◆JOKER/0r3g :2018/12/22(土) 00:02:35 ID:zqe4Ovek0

 もしかすれば、自分がファンガイアの王など自称せず彼と共に行動し続けていれば、最高の親友はあんな傷を負うこともなく死ぬこともなかったのではないかと。
 つまりは、自分の心に反し色んなものから逃げ続けた自分にとっての罰こそが、相棒の死だったのではないだろうかと……そう考えてしまうのだ。
 大切な人たちを守りたい。『キング』としても『紅渡』としても最優先されるべき願いを、覆すことで。

 であればこのまま修羅の道を往ったとして、よしんば世界を救い自身の愛した仲間たち全ての自分に関する記憶を全て消し去れたとして、自身の望む結果など待っていないとしたら。
 果たして自分のこの冷たい覚悟に、どれだけの価値があるというのだろう?
 そうして悩めば悩むほど、彼の身体は酷く重みを増していく。

 この場でずっと、こうして悩み続けていたい。
 願わくば、ここでこうして座っている間に、全ての出来事が平和に終わっていて欲しい。
 そんな、どうしようもなく甘い考えを、吐き出しそうになる。

 だが――。

 『ディケイドとは悪魔、世界の破壊者だ! 奴が居る限り、世界の融合は止まらないのだ!』

 瞬間、世界を破壊する悪魔への憎しみが、自身が屠った大ショッカー幹部を名乗る男の言葉と共に呼び覚まされる。
 ディケイド……存在するだけで全ての世界を存亡の危機に陥れる最悪の悪魔。
 それを破壊することこそが、この会場に集った全ての仮面ライダーが望むことに違いない、そう信じて戦ってきた……はずだったのに。

 『夢という希望は、誰かに受け継がれ、より大きな希望になる。
 だから、夢を抱くことは、決して無駄なんかじゃない!』

 思い起こされる、その悪魔と対峙した時の記憶。
 単純な力では自分に敵わない程度の、弱い仮面ライダーだったはずの彼。
 だがそんな自分の勝利は、土壇場で駆けつけた仲間と共に彼が立ち上がったその瞬間に、覆された。

 夢は呪いに過ぎないと罵った自分に対して、あまりに真っ直ぐに述べられた、夢は希望であるという言葉。
 あの時はそれを戯れ言として切り捨てた。
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777リブートpf答え、見つからず ◆JOKER/0r3g :2018/12/22(土) 00:03:08 ID:zqe4Ovek0

 (……いや、そんなこと、駄目に決まってる……!)

 しかしそこで、失せかけたキングとしての誇りが、彼の頭に蘇る。
 誰かに辛い選択を託し、自分はのうのうとしているだけなどと、それこそ本当の『逃げ』ではないか。
 ディケイドは善悪など関係ないただの事象に過ぎない、破壊する以外に道はないと宣ってきたのは、一体誰だったのか。

 (辛い思いをするのは、僕だけでいい……。
 仲間を殺す辛さなんて、味合わない方がいいに決まってる……)

 いつしか自分の思考が、知れずあの見知らぬもう一人のクウガを気遣うようなものに変わっていることに、彼は気付いているのかいないのか。
 そこまで思考を終えて、ようやく彼は暗い部屋の中、一人ゆっくりと立ち上がった。

 「……答えは決まったのか?」

 「ディケイドを……探す」

 暗い瞳を向けたキバットに対し、彼は未だ目を迷わせながらそう放つ。
 だが、かつて王と認めた男が行動を起こそうというその瞬間に、しかしキバットは未だ懐疑的な目を向けていた。

 「……探して、どうする?破壊する、と考えていいんだろうな?」

 「……」

 彼は、それ以上何も答えなかった。
 他世界の参加者をどうするだとか、或いはディケイドを破壊するのか大ショッカー打倒のため協力するのかだとか……つまりは、自分の名前は“どちらなのか”の答えを。
 だが、それが今の彼に出来る精一杯の決断だった。

 自分がどう生きるのか、何を信じ、誰の言葉を受け取り何を蔑ろにするのか。
 その取捨選択という、この場で出すには難しすぎる問いを一旦投げ捨てて、取りあえずは会場に潜むあの悪魔を見つけなくては。
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778リブートpf答え、見つからず ◆JOKER/0r3g :2018/12/22(土) 00:03:25 ID:zqe4Ovek0


【二日目 朝】
【D-2 市街地】

【紅渡@仮面ライダーキバ】
【時間軸】第43話終了後
【状態】ダメージ(大)、疲労(大)、精神疲労(大)、迷い、キバットの死への動揺、相川始の裏切りへの静かな怒り、心に押し隠すべき悲しみ、今後への困惑と混乱
【装備】サガーク+ジャコーダー@仮面ライダーキバ、ゼロノスベルト+ゼロノスカード(緑二枚、赤一枚)@仮面ライダー電王、キバットバットⅡ世@仮面ライダーキバ、ザンバットソード(ザンバットバット付属)@仮面ライダーキバ、サソードヤイバー@仮面ライダーカブト
【道具】支給品一式×3、GX-05 ケルベロス(弾丸未装填)@仮面ライダーアギト、アームズモンスター(ガルルセイバー+バッシャーマグナム+ドッガハンマー)@仮面ライダーキバ、北岡の不明支給品(0~1)、ディスカリバー@仮面ライダーカブト
【思考・状況】
基本行動方針:……自らの世界を救う為に戦う。
1:キバット……。
2:大切な人達を守り抜く。
3:ディケイドの破壊は最低必須条件……?次会ったときは……。
4:始の裏切りに関しては……。
4:加賀美の死への強いトラウマ。
5:僕は『紅渡』でも『キング』でもない……。
6:今度会ったとき邪魔をするなら、名護さんも……?
7:キング@仮面ライダー剣は次に会ったら倒す。
【備考】
※過去へ行く前からの参戦なので、音也と面識がありません。また、キング@キバを知りません。
※ディケイドを世界の破壊者、滅びの原因として認識しましたが、ユウスケの言葉でその討伐を迷い始めています。
※相川始から剣の世界について簡単に知りました(バトルファイトのことは確実に知りましたが、ジョーカーが勝ち残ると剣の世界を滅ぼす存在であることは教えられていません)。
※赤のゼロノスカードを使った事で、紅渡の記憶が一部の人間から消失しました。少なくとも名護啓介は渡の事を忘却しました。
※名護との時間軸の違いや、未来で名護と恵が結婚している事などについて聞きました。
※仮面ライダーレイに変身した総司にかつての自分を重ねて嫉妬とも苛立ちともつかない感情を抱いています。
※サソードゼクターに認められました。
※未だキバットバットⅡ世とサガークにキングとして認められているかは不明です。


779 ◆JOKER/0r3g :2018/12/22(土) 00:03:55 ID:zqe4Ovek0
以上で投下終了です。
ちなみに、本日12/22は『仮面ライダー平成ジェネレーションズforever』の公開日です!
これまでの平成ライダー20作、主人公ライダーが全員登場とのことで平成ライダーロワの1書き手としても1ライダーオタクとしても非常に楽しみです。

また、恐らくはこれが2018年最後の投下となると思いますが、今年は平ライロワ復活に始まり色んなレジェンド書き手さんに書いていただけたりで書き手としては勿論読み手としても当企画を楽しまさせていただきました。
2019年もしっかりと完結に向けて書いていく所存ですので、皆様今後とも平成ライダーロワをよろしくお願いいたします。

それでは、毎度のことではありますが内容に関してのご意見ご感想等ありましたら是非ともお願いいたします。


780名無しさん :2018/12/22(土) 08:37:15 ID:j58aDKMI0
平成ジェネレーションズ公開日と同時の投下乙です!
渡が実に儚くて、そして今後が気がかりになってしまいますね……多くの人を失い、そして気持ちを背負い続けたからこそ、ここまで追い詰められてしまいましたし。
士を探すとなると、進行方向的に名護さんともまた巡り会いそうな予感がしますが、果たして彼らは一体どうなってしまうやら……?


781名無しさん :2019/01/13(日) 21:09:12 ID:/WAU6Hk60
少し遅いですが、今って加賀美開きの時期なんですよね


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6 版権作品+オリジナルキャラバトルロワイアル (Res:20)All First100 Last50 SubjectList ReLoad 6
1 ◆IRWq076pt2 :2018/11/15(木) 19:05:50 ID:d6gvlLiU0
当企画は版権作品のキャラクターとパロロワテスト板でキャラメイクされたオリジナルキャラクターによるバトルロワイアルパロディリレーSS企画です。
企画の性質上キャラクターの死亡、流血等残酷な表現を含みますので閲覧の際は十分ご注意ください。

wiki
ttps://www65.atwiki.jp/hankenoriginal/sp/
したらば
ttps://jbbs.shitaraba.net/bbs/subject.cgi/internet/24906/
地図
ttps://www65.atwiki.jp/hankenoriginal/pages/53.html

参加者名簿

6/6【Fate/Grand Order】
○藤丸立香/○オルガマリー・アニムスフィア/○クー・フーリン〔オルタ〕/○マリー・アントワネット/○レジスタンスのライダー/○新宿のアヴェンジャー
6/6【仮面ライダーアマゾンズ】
○水澤悠/○鷹山仁/○千翼/○前原淳/○御堂英之助/○マモル
5/5【仮面ライダー剣】
○剣崎一真/○橘朔也/○上城睦月/○キング/○金居
4/4【魔法少女リリカルなのはシリーズ】
○高町なのは/○闇統べる王/○星光の殲滅者/○雷刃の襲撃者
4/4【ゴブリンスレイヤー】
○ゴブリンスレイヤー/○女神官/○女魔法使い/○妖精弓手
4/4【鬼滅の刃】
○竈門炭治郎/○我妻善逸/○妓夫太郎/○累
4/4【星のカービィ】
○カービィ/○メタナイト/○アドレーヌ/○マルク
3/3【五等分の花嫁】
○上杉風太郎/○中野一花/○中野四葉
2/2【結城友奈は勇者であるシリーズ】
○結城友奈/○犬吠埼風
4/4【書き手枠(2票勢から)】
○/○/○/○
15/15【当企画オリジナルキャラ】
○エルフフェイス/○アルマ/○ニコラ(エラスモテリウム・アンデッド)/○ギノミドス/○長門カイ(模造品typeG)/○ナーダシュディ・フェレンツ二世/○女騎士ヴィクトリカ/○白野(はくの)/○ゼラ/○暴虐怪人ネメシス/○鈴木浩二/(ここから書き手枠、2票勢から)○/○/○/○

57/57

2 ◆IRWq076pt2 :2018/11/15(木) 19:09:12 ID:d6gvlLiU0
執筆時は以下のルールを参照してください。

ルール・制限
ttps://www65.atwiki.jp/hankenoriginal/pages/54.html

【基本ルール】
全員で殺し合いを行い、最後まで生き残った一人が勝者となる
生き残った一人は願いを叶えることが出来る。
参加者の間でのやりとりに反則はない

【初期装備】
※各キャラ所持のアイテムは没収され代わりに支給品が配布される。
開始時に、以下の道具がバッグに入れて全員に支給されます。
「地図」「食料」「水」「コンパス」「デジタル式時計」「懐中電灯」「筆記用具」
「名簿」→書き手枠の参加者の名前は登場次第浮きあがる仕組み。
「ランダム支給品」→何らかのアイテム1~3個。参加作品、現実、当企画オリジナルのものから支給可能。

【侵入禁止エリアについて】
放送で主催者が指定したエリアが侵入禁止エリアとなる。
禁止エリアに入ったものは首輪を爆発させられる。
禁止エリアは最後の一名以下になるまで解除されない。

【NPCについて】
会場にはゴブリン@ゴブリンスレイヤーが存在します。
どれだけの数がいてどのように扱うかは書き手の裁量に任せます。

【放送について】
6時間おきに「死亡者」「残り人数」「禁止エリア」が主催者から発表される。

【状態表】
(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)


3 ◆IRWq076pt2 :2018/11/15(木) 19:09:38 ID:d6gvlLiU0
投票によって選ばれたOPを投下します。


4オープニング ◆IRWq076pt2 :2018/11/15(木) 19:10:15 ID:d6gvlLiU0
先も見えぬ辺り一面の暗闇。その床に倒れ伏している五十数名の人物。
彼らあるいは彼女達は次第に起き上がり、
『どうしてここへ?』 『いつの間に?』 と口々に話し出す。

「え~皆さん、騒がしいですよぉ~お静かに~お静かにぃ~!」

唐突に間延びした声が響き、暗闇の中から白いローブを被った男がパンパンと手を叩きながら現れる。

「私はハイネスと申します。皆さんに集まってもらったのは~他でもありません。
アナタたちには~殺し合いをしてもらいますです!」

ハイネスと名乗った男による突然の宣言。
その言葉に周囲からはどよめきや困惑の声が上がる。

「もちろんタダとは言いませんよぉ~最後の1人となった者には~元の世界に帰してあげますしぃ~これも差し上げます!」

ハイネスが懐から手にかかげたもの、それは『金色に輝く杯』であった。

「これは『聖杯』といいましてぇ~何でも願いが叶う杯ですぅ~私の殺し合いを勝ち抜いた暁には―――」
「その必要はない」

突如、群衆の中から髑髏の仮面を被った黒ずくめの男がハイネスの前に躍り出る。

「どうやって聖杯を手に入れたのかは知らぬが、貴様の野望はここで潰える」

髑髏の仮面の男は右腕に巻かれた包帯を解く。すると燃えるような禍々しい赤い腕が現れ、
ハイネスの胸元に掴みかからんと一直線にに突き進んでいく。

「苦悶を零せ。『空想心――――」
「ジャマですよ、アナタ」
(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)


5 ◆IRWq076pt2 :2018/11/15(木) 19:12:05 ID:d6gvlLiU0
投下終了です。
予約はこちらで、11/17(土)0時からお願いします。
ttps://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/24906/1542187380/


6名無しさん :2018/11/15(木) 19:44:00 ID:ZR3tsuxM0
スレ立て、OP投下乙です。


7 ◆IRWq076pt2 :2018/11/17(土) 22:03:54 ID:xMtXQBIM0
鈴木浩二投下します。


8あるゴブリンたちの結末 ◆IRWq076pt2 :2018/11/17(土) 22:06:34 ID:xMtXQBIM0
獲物だ。




男を見定めたゴブリン達は結論付けた。
その男は鞄を背負ってはいるが武器は携えていない。
同行者もおらず、こちらに背を向けている様は完全に隙だらけだ。
対して、こちらは5匹で棍棒も携えている。
どう考えても負ける筈はない。殺して荷物を奪い取ってしまう。

早速ゴブリン達は行動に移った。
声を殺し、物陰から棍棒を振りかぶって飛び出す。
五人がかりで叩き殺してやるのだ。
男との距離はどんどん縮まっていく。

5m。

4m。

…なにか違和感がある。

3m。

…2mまで来たところで気が付いた。


くさい。


(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)


9あるゴブリンたちの結末 ◆IRWq076pt2 :2018/11/17(土) 22:07:26 ID:xMtXQBIM0

「(野獣の眼光)」

残った二匹は既に逃げ出していた。
ゴブリンも勝ち目のない戦いをするほど愚かではない。

あの魔物はしかるべき準備を用いて殺すべきであろう。
たかだか棍棒を持っただけの自分達で相手をするべきじゃなかったんだ。
お前囮になれよ。
なんだと、お前こそ囮になれよ。
待て、何か来るぞ。

いた。
怪物はすぐそこまで来ていた。
速い。
自分達よりも遥かに足が速い!

「ホラホラホラホラ」

一匹が、捕まった。
そのゴブリンの顔には絶望が浮かんでいた。
自分の生殺与奪権は、今やこの醜悪なバケモノに握られているのだ。
再び鮮血が吹きあがった。
怪物はそのゴブリンの右足に噛り付き、膝から下を食い千切った。
痛みにゴブリンは絶叫するが、怪物は特に動じる事もなく今度は左足の膝下を食い千切る。

だが、ここで怪物は不可解な行動に移った。
脚を食い千切り終えた怪物はゴブリンを放し、どこかへと走り出したのだ。
両脚を失ったゴブリンに対し興味を失ったのであろうか。

(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)


10あるゴブリンたちの結末 ◆IRWq076pt2 :2018/11/17(土) 22:08:33 ID:xMtXQBIM0

…建物が見えてきた。
ひとまず、あそこに逃げ込もう。

「お待たせ!」

絶望だった。
さっきの場所からは大分離れたと思うのだが、それでもこのバケモノには場所が分かるようだった。
見れば、その手には下半身が千切れ、内蔵がはみ出し、眼球は飛び出し、頭蓋が破れ脳漿を垂らした同胞の死骸が抱えられていた。



残り1匹。




「ホラ行くど~」

怪物はゴブリンに飛びかかり、馬乗りの体勢になった。
最早ゴブリンには抵抗する力さえ残っていない。
怪物は大きく口を開くと、ゴブリンの背中に喰らい付き―貪り始めた。

―喰ってる。

ゴブリンは、泣いていた。
背肉を喰われる激痛もそうだが、糞の擬人化のようなこのバケモノに圧し掛かられる事で、吐きそうな程の悪臭から逃れられない現実がどうしようもなく圧しかかる。
畜生、なんて臭さだ。
そして自分はこのうんこに殺されるのだ。
あまりにも絶望的な現状だった。
(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)


11あるゴブリンたちの結末 ◆IRWq076pt2 :2018/11/17(土) 22:09:25 ID:xMtXQBIM0

「んまぁ、そう、よくわかんなかったです」

そう言い捨て、怪物はいきなりモノを穴から引き抜いた。
無理矢理押し広げられた穴から血が噴き出す。
とても痛い。
だが、ようやく終わってくれたのか。
ようやく楽になれるのか。
ゴブリンは一切の思考を放棄した。
しようとした。

「頭いきますよ~」

えっ、とゴブリンは顔を上げる。
馬乗りになっていた怪物はいつの間にか正面に回っていた。
そしてゴブリンの額に牙を押し当て、顎に力を入れ始めた。
牙は額の皮を突き破り、頭蓋に達する。
更に力が加えられ、嫌な音を立ててゴブリンの頭蓋骨は砕けた。
怪物が牙を引き抜くと、ゴブリンの額には穴がぽっかり空いていた。

「じゃけん脳姦しましょうね~」

先ほどまで己が穴を貫いていた剛直は、今度は額の穴に押し当てられていた。
怪物の両手はゴブリンの頭をがっしりと掴んでいた。
ゴブリンは今や額の激痛の事など完全に忘れ去っていた。

おいやめろ。信じられない事をするな。
こんな死に方は嫌だ。
やめろ。やめてくれ。頼むから。

(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)


12あるゴブリンたちの結末 ◆IRWq076pt2 :2018/11/17(土) 22:10:04 ID:xMtXQBIM0

「Foo↑気持ちぃ~」

怪物は射精していた。
ゴブリンの脳髄から陰茎が引き抜かれ、後には精液が糸を引く。
絶命したその小鬼にはもう興味が無いのか、雑に遺骸は放り捨てられた。
そして冷気を発しながら怪物は人の姿へと戻った。

鈴木浩二。24歳。学生。
今は彼こそがゴブリン達を蹂躙しつくしたこの怪物、「コイヌアマゾン」の正体であった。

鈴木は、オーガズムに達しながらも、しかし満足しきれないでいた。
確かにゴブリンのケツ穴は大して気持ちよくもなく、脳姦でもしなければ性的使用には適さなかった。
それが不満なのだろうか?
否、彼の不満はそれより前、ゴブリンの肉が不味かった事その一点に尽きる。

「んにゃぴ…やっぱり、人間…の方が一番いいですよね」

鈴木は人喰い怪人『アマゾン』である。
人を食べたい。そう思った矢先に遭遇したのがあの小鬼達である。
首輪を付けていない事から彼らが主催者の言う『ゴブリン』である事はすぐに察しがついた。
もしかしたら人肉の代わりになるのではないか…そう思ったから試しに一匹に口を付けてみたのだ。
結果、不味かった。
やはり、ゴブリンでは人間の代わりにはならない。

ならば、食欲の代わりにせめて性欲を満たすしかない。
そう思って脳姦し、それなりの快感は得られたのだが、やはり食人で得られる幸福感には到底及ばない。
性欲では食欲の代わりにはならないのだ。

「肉も不味いしケツも駄目。全く価値の無い生き物だってはっきり分かんだね」
(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)


13 ◆IRWq076pt2 :2018/11/17(土) 22:12:15 ID:xMtXQBIM0
投下終了します。


14名無しさん :2018/11/17(土) 22:40:57 ID:Hn4zci2A0
投下乙です

何だこのアマゾン!?(驚愕)。口調は野獣なのに行動と思考から溢れ出る狂気がアーサイコサイコ…
こんな汚物はさっさとHRKかJNさんに狩られて、どうぞ


15名無しさん :2018/11/17(土) 23:00:34 ID:u.r8F5MI0
投下乙です
鈴木先輩!何してんですか!マズイですよ!
ゴブリンを食ったり犯したり、やりたい放題でたまげたなぁ


16 ◆IRWq076pt2 :2018/11/28(水) 22:56:59 ID:2XDGvqP60
上杉風太郎、書き手枠でユーノ・スクライア、ユリケンジャー投下します。


17淫獣とニンジャ ◆IRWq076pt2 :2018/11/28(水) 22:58:32 ID:2XDGvqP60
「ドーモ。淫獣=サン。アイアム忍者オブ忍者、虹の弾丸、百合忍者ユリケンジャーです」
「ど、どうも…」

無限書庫司書長ユーノ・スクライアの眼前にいたのは異様な風貌の男であった。
緑色の覆面を被ったその男はこちらを見るなりお辞儀をしてきた。
いきなり人を淫獣呼ばわりとは無礼千万ではあるが、一応殺し合いには乗っていないのであろうか。
それにしても忍者と言う割には少々目立ちすぎな格好のように思える。
ユーノは困惑しながらも警戒を緩めようとした…その時である。

「チンポ…殺すべし!」

突然ユリケンジャーは刃を抜き出し、ユーノへと斬りかかってきたのだ!
慌ててユーノは身を翻してその一撃を避ける。
反応があと一秒遅れていれば彼の体は両断されていたであろう。
空を切った刃を持ち直し、ユリケンジャーはユーノへと殺意を込めた視線を投げつける。

「な…何をするんですか!」
「オヌシからは百合に挟まる男的アトモスフィアを感じる。よって殺す!」

ユリケンジャーはハッキリと言い切った。ユーノを殺すと。
意味が分からない。何故花の名前がそこで出てくるのか。
だが、ともかくこの男は自分を殺そうとしているという事は分かった。
ユーノには勿論殺されてやるつもりなど毛頭無い。
この殺し合いを打破し、なのは達と共に生きて元の世界へ帰らねば。

「イヤーッ!」
「やめてください!僕はこの殺し合いに乗っていません!」

ユーノの声に聞く耳持たず、ユリケンジャーは再び刃を振り下ろす。
それに合わせてユーノはすかさず防御魔法を展開した。
(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)


18淫獣とニンジャ ◆IRWq076pt2 :2018/11/28(水) 22:59:03 ID:2XDGvqP60

「こうなったら…はあっ!」
「グワーッ!?」

プロテクションスマッシュ。
ユーノはバリアを纏った突進攻撃をお見舞いする。
攻撃態勢に入っていたユリケンジャーはこれを防ぐこと叶わず、今度は彼が後方へと跳ね飛ばされた。
やはり樹木に背を打ち付け、鈍い痛みに襲われることとなった。

「どうしても剣を収める気は無いんですか!?」
「聞かぬ!チンポは殺す!」

立ち上がり、バットを再び構えるユリケンジャー。
彼には静止の言葉は届かないのか。
睨み合いの状態になり、一触即発の空気が二人の間に流れる。
その時であった。

「なんの音だ!?」
「!?」

木々の間から一人の少年が現れた。
恐らく自分達と近い初期位置に転送されてきたのだろうとユーノには瞬時に察しがついた。
たまたまこの戦いの音を聞きつけてしまったというところであろうか。
下がるんだ、とユーノは咄嗟に声をかけようとした。
だが、

「グググ…」

突然、ユリケンジャーは胸を抑えてその場に蹲ってしまった。
ユーノも、少年もこれには困惑するしかなかった。
(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)


19淫獣とニンジャ ◆IRWq076pt2 :2018/11/28(水) 22:59:34 ID:2XDGvqP60

ユリケンジャーは走っていた。
1秒でも長くあの空間にはいられなかった。
ユリケンジャーは百合忍者である。
故に、男が放つ百合に交わる的オーラには人一倍敏感なのだ。
最初に会った金髪の淫獣のソウルからは強烈な百合の間に挟まるオーラを感じ取れた。
実際に挟まっているかいないか、そんな事はユリケンジャーにとっては些末事だ。
可能性を持つ、それだけで万死に値する。
百合を心から愛するユリケンジャーにとってそれは不変の真理なのだ。

だから殺さねばならない。

愛刀ユリケンズバットは運良く自分の手元に支給されていた。
これは天啓に違いないと彼は確信していた。

「百合を…百合を摂取せねば!」

だが、後からやって来たもう一人の少年の存在は予想外だった。
彼のソウルからは圧倒的女惹きつけフェロモン的オーラが感じ取れた。
これがいけない。
百合に挟まるオーラだけでもキツいのだが、これにモテオーラが加わる。
百合とは対極のこのオーラが作り出すアトモスフィアはユリケンジャーにとっては毒なのだ。

あの二人はいずれ殺す。
だが、まずは百合分を摂取して回復を図らねば。
百合を求めて走れ!ユリケンジャー!

【ユリケンジャー@当企画オリジナルキャラ】
[状態]: ダメージ(小)、精神的ダメージ(大)
[装備]: ユリケンズバット@当企画オリジナル
(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)


20 ◆IRWq076pt2 :2018/11/28(水) 22:59:53 ID:2XDGvqP60
投下終了します。


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7 オリロワ2014 part3 (Res:100)All First100 Last50 SubjectList ReLoad 7
1名無しさん :2018/01/14(日) 01:05:46 ID:/mu.QANY0
ここは、パロロワテスト板にて、キャラメイクの後投票で決められたオリジナルキャラクターでのバトルロワイアル企画です。
キャラの死亡、流血等人によっては嫌悪を抱かれる内容を含みます。閲覧の際はご注意ください。

まとめwiki
ttp://www59.atwiki.jp/orirowa2014/pages/

したらば
ttp://jbbs.shitaraba.net/otaku/16903/

前スレ
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/otaku/14759/1416153884/

参加者(主要な属性で区分)
0/5【中学生】
●初山実花子/●詩仁恵莉/●裏松双葉/●斎藤輝幸/●尾関裕司
2/10【高校生】
●三条谷錬次郎/●白雲彩華/●馴木沙奈/○新田拳正/○一二三九十九/●夏目若菜/●尾関夏実/●天高星/●麻生時音/●時田刻
0/2【元高校生】
●一ノ瀬空夜/●クロウ
0/3【社会人】
●遠山春奈/●四条薫/●ロバート・キャンベル
0/3【無職】
●佐藤道明/●長松洋平/●りんご飴
1/3【探偵】
●ピーリィ・ポール/○音ノ宮・亜理子/●京極竹人
0/3【博士関連】
●ミル/●亦紅/●ルピナス
1/3【田外家関連】
○田外勇二/●上杉愛/●吉村宮子
0/5【案山子関連】
●案山子/●鴉/●スケアクロウ/●榊将吾/●初瀬ちどり
0/2【殺し屋】
●アサシン/●クリス
0/6【殺し屋組織】
●ヴァイザー/●サイパス・キルラ/●バラッド/●ピーター・セヴェール/●アザレア/●イヴァン・デ・ベルナルディ
2/3【ジャパン・ガーディアン・オブ・イレブン】
○氷山リク/●剣正一/○火輪珠美
0/3【ラビットインフル】
●雪野白兎/●空谷葵/●佐野蓮
0/2【ブレイカーズ】
●剣神龍次郎/●大神官ミュートス
2/6【悪党商会】
○森茂/●半田主水/●近藤・ジョーイ・恵理子/●茜ヶ久保一/●鵜院千斗/○水芭ユキ
1/8【異世界】
●カウレス・ランファルト/●ミリア・ランファルト/○オデット/●ミロ・ゴドゴラスⅤ世/●ディウス/●暗黒騎士/●ガルバイン/●リヴェイラ
0/5【人外】
●船坂弘/●月白氷/●覆面男/●サイクロップスSP-N1/●ペットボトル
1/2【ジョーカー】
○主催者(ワールドオーダー)/●セスペェリア

【10/74】

81 ◆H3bky6/SCY :2018/11/11(日) 22:16:20 ID:9FwNdzk60
お待たせしました
最終章の第一幕を投下します


82THE END -Relation Hope- ◆H3bky6/SCY :2018/11/11(日) 22:18:42 ID:9FwNdzk60

終わりを告げる声が天より響いた。

もはや聞きなれてしまったその声も、今回ばかりはその意味合いが違った。
それは聴く者の心に様々な嵐を巻き起こす凶報である。
過ぎ去った死を告げるだけだったはずの声は、死の訪れを宣告する声となった。
それは神の如きが告げる逃れようのない、運命だ。

その声は聴く者の感情に変化を齎した。
あるいは激昂。あるいは焦燥。あるいは絶望。
そのいずれもが心を散り散りに引き裂くような激情だった。
あらゆる激情で満ちた鍋はかき回され世界は混沌で満たされる。

さあ物語の終わせよう。

世界の命運をかけた革命を始めよう。

いい加減、止まった世界に飽きたなら。

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

この最悪極まる催しの主催者の分身を除けば、放送を聞き終えた参加者の中で一番冷静さを保ってたのは恐らくこの少女だろう。

美少女女子高生探偵、音ノ宮亜理子。
彼女が平静を保てたのは理性と知性を司る『探偵』と言う生き物であるというのも理由ではあるだろうが。
それ以上に、先ほど告げられた最悪の通告と彼女が無関係な立場にあるのが大きいだろう。

死の運命を告げられた二人。
選ばれた一人は同じ学園に通う後輩であり多少の顔見知りではあるものの、特に深い間柄でもない。
彼女の死が亜理子の心を鈍らす要因にはなり得ない。
(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)


83THE END -Relation Hope- ◆H3bky6/SCY :2018/11/11(日) 22:19:02 ID:9FwNdzk60
全滅を許容するといってもそれは全てを完遂した結果でなければならない。
最後にまで至って初めて、『居なかった』という結論を得られるのだ。
追い求めた一人が居るかもしれない可能性がある以上、最後までこの殺し合いは完遂されなくてはならない。

故に終了を速めた。
そうなると進行不可能となる想定外の事態が起きたのか?
この状況で思い当たる可能性と言えば。

「………………さっきの地震、か?」

観測できる範囲で世界に起きた出来事と言えばそれくらいだ。
そう言えば、あれはなんだったのだろうか?

地震。地震には違いないのだろう。
日本なら先ほどの震度5程度の地震なら年に平均して5回以上は起きている。
それほど特別視するようなものではないのだが。
この孤島がなんなのかという疑問の答えによっては意味する所も変わってくる。

この”世界自体”が奴の用意した世界だと仮定するならば地震など起きるはずがない。
全てが奴の支配下である以上、意図的に引き起こしたのでなければ、起きる必要がないからだ。
起きるはずがないことが起きた。それが終了を早める要因となった可能性はあるかもしれない。

ここが私たちの世界のどこかの無人島であるとしたと仮定したとしても、地震は自然現象だ。
いくらなんでも地震が起きるかどうかまで奴が想定していたとは考えづらい。
やはり地震の影響で何かの不測の事態が起きたという可能性はあるだろう。

だが、あくまで可能性。確実性は何もない。
地震と紐付けること自体が無理矢理すぎるか…………?

ともかく、理由は不明であれ強引に一手早めたのは事実だ。
(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)


84THE END -Relation Hope- ◆H3bky6/SCY :2018/11/11(日) 22:19:34 ID:9FwNdzk60
「………………あぁん?」

仄暗いダムの底で泥に塗れていた女の口から不機嫌そうな声が洩れた。
眉間にしわを寄せながら、深い眠りから醒める様に片目を薄く開く。
目を瞑って身を休めていたが、眠っていたわけではない、放送はちゃんと珠美の耳に聞こえていた。

彼女が不機嫌な声を漏らしたのは龍次郎とモリシゲと恵理子と言った強敵の死を知ったから、ではない。
ペナルティーの実行により見知った相手がこれから死ぬこと、でもない。
不運に見舞われたのは悪党商会(てき)の下っ端(ザコ)と同僚(ュバルツティガー)の子供(ガキ)、どうでもいい相手である。

どうでもいい相手の死など、どうでもいいことだ。
戦いがいのある強敵だって、死んでしまった以上価値はない。

深く縁のある人間は大抵死んだ。と言うより、大抵殺した。
今更、誰が死のうと動じる心など残っていない。

「あぁー…………どうしたもんかねぇ」

寝ころんだまま億劫そうに声を上げる。
それよりも珠美にとって問題なのは今いるF-6エリアが禁止エリアに指定されてしまった事である。
このままここで寝ていれば二時間後にはドカンだ。
待ち伏せを決め込んでいたと言うのに出鼻をくじかれてしまった。

移動すればいいだけの話なのだが、それすらも面倒だ。
せっかく燻った炎を高めていたと言うのに、冷や水を浴びせられたようにやる気が萎える。
体力以前に気力が湧かない。

今日は死ぬにはいい日だが、首輪が爆発して死ぬなんてのは何とも締まらない。
誰も知らぬところで、しめやかに爆発四散なんてのは御免被る。

(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)


85THE END -Relation Hope- ◆H3bky6/SCY :2018/11/11(日) 22:20:33 ID:9FwNdzk60
――――――絶望。

この状況を表す表現としてこれほど適した言葉はないだろう。
死刑宣告を行った放送に置いて、最大の絶望を味わっているのはこの少年少女たちであった。。

水芭ユキ。
死神にその名が呼ばれしまった。

死刑執行を宣告された死刑囚のようだが、彼女は己が罪科に殺される死刑囚とも違う。
ただ純粋な悪意によって、理不尽なモノによって殺されるのだ。

暴威に晒されるのとすら違う。
抗う事すら許されない。
できる事と言えば、ただ坐して死を待つ事だけである。

「………………そん、な」

その不条理を嘆く様に九十九が漏らした。
だがそれ以上言葉は続かず、続くべき言葉を彼女は持たない。
ただ何もできない無力さを唇と共に噛みしめるだけである。

あの拳正ですら言葉を失っている。
爪が食い込むほどに握りしめられた拳が、その悔しさを物語っていた。

30分。
この僅かな時間で、何ができると言うのか。
出来る事と言えば、どう死ぬかを選ぶ事だけ。

見守る者たちもまた、何も出来ない己の無力を突き付けられながら。
ただ仲間の死を指をくわえて待っているだけ。
(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)


86THE END -Relation Hope- ◆H3bky6/SCY :2018/11/11(日) 22:21:19 ID:9FwNdzk60
永遠に変わらないような静寂。
空気が凍りついたように固まっていた。
張りつめた空気は一突きするだけで全てが弾けてしまいそうな緊張感を漂わせている。

息を呑むのは怪物と呼ばれた女と、勇者と呼ばれた幼い少年だった。
二人は驚愕と絶望を綯交ぜにした表情で目を見開いて固まっていた。

そんな彼らと対峙するのはどこにでもいるような男である。
どこにでもいて、どこにもいない。
全ての元凶。
この殺し合いの主催者。
ワールドオーダーと呼ばれる一つの厄災。
男は常と変らぬ薄い笑みを張り付けながら、言葉を失い呆然と佇む二人を見つめる。

「一応誤解がないように弁明しておくと、キミが選ばれたのは僕の意思ではないし、もちろんあちらの僕の意思でもない。
 本当に誰の意思でもない。無作為に抽出した結果でしかない。運命や定め、あるいは単純な運。キミが選ばれたのはそう呼ばれるものでしかないんだ。
 ――――いや、あるいはそれを決めた誰がいて、それこそが僕の倒そうとしてる相手なのかもしれないね」

それは此処ではない何処かへ向けた呟きだった。
最悪の体現者が告げる言葉はどこまでも空虚で意味などない。
己の中に他者の存在などない男の言葉は、己自身に語りかける言葉に他ならない。

だが、それも問題なかろう。
どちらにせよ、その言葉は二人の耳に届いてはいなかったのだから。
端的に言えば二人はそれどころではなかった。

全ての希望を打ち砕く死の宣告。
覆しようのない確定した未来。
その死の運命に少年は選ばれてしまった。

(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)


87THE END -Relation Hope- ◆H3bky6/SCY :2018/11/11(日) 22:21:40 ID:9FwNdzk60
「オデットさん!」

慌てて勇二がオデットに駆け寄る。
傷口に手をやったその指から、糸のような何かが延びた。
意思を持ったように動く白い糸が傷口を縫い合わせてゆく。

「へぇ。まるっきり力を失ったと言うわけでもないようだ。と言うより……本来の才能が目覚めたのか」

その様子を見ながら、治療を邪魔するでもなく、感心したような声を漏らす。
敵の殲滅よりも観察が重要であるかのように。

勇二の指より伸びるのは魔を滅する勇者の力で編まれた輝く光の糸ではなく霊力によって編まれた白く透明な糸である。
少年には元より神域に至る霊能力の才があった。
勇者としての力が失われたとしても、元々有していたその才能までは失われる訳ではない。

だが、如何に才があったとしても才は才でしかない。磨がねば光ることもない。
少年は退魔の大家である田外家史上、最大にして最高の才を有している。
だが、その強すぎる力は幼い身に余として父と魔女によって厳重に封印を施されていた。
少なくとも殺し合いに巻き込まれた時点の勇二は力の使い方などろくに理解していなかった。

だが、勇者としての覚醒が少年の潜在能力を開花させた。
勇者の力は失われてしまったが勇者として戦った経験までは失われはしない。
力の使い方は聖剣から学んだ。
あの経験も決して無駄ではなかったのだ。

ピンと指先の糸が途切れ、霊糸縫合が完了する。
とはいえ繋ぎ合わせただけの応急処置に過ぎない、無理をすればまたすぐさま傷が開くだろう。
いくら神の因子を持つ生命力の高いオデットであろうと、こうも短期間に重傷を重ねればどうなるのか分からない。

だがじっとしていられる状況もなかった。
(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)


88THE END -Relation Hope- ◆H3bky6/SCY :2018/11/11(日) 22:22:11 ID:9FwNdzk60
「さぁ、田外勇二――――――少年(キミ)の可能性を見せてくれ」
「ああ、見たければ見せてあげるよ――――!!!」

啖呵を切るような叫びと共に勇二が動く。
突き立てた二本指が素早く切られ、宙に印を刻んだ。
印は『式』を意味する一字。式神を形成する呪である。

普段から勇二はそうやって遊んでいた。
誰に教えられたでもなく式を産み出し、お遊び程度に行使するという日常から零れ落ちていた規格外の才能の片鱗。
普段の遊びと違うのは一点、その規模が、解放された才能が、注ぎ込まれる霊力が普段の非ではないという事だ。

完成した『式』の印が宙に赤く輝く。
その輝きを籠めた二本指が地面へと突き立てられる。
すると、地面がボコボコと沸騰したように隆起を始めた。
盛り上がった土塊が流動し次々と積み重なってゆく。
土塊は見る見るうちに型を成して、土と泥と石によって人型が生み出された。
それに縛るべき名を与える。

「来ぉい――――――てんちゃん!!」

天を衝くような巨躯が大地に顕現する。
覚醒した少年の霊力によって生み出されたそれは正しく巨人だった。
土の巨人。式神『天空』。
十二神将に数えられる最強の一画を成す式神である。

人間よりも巨大な拳が振り上げられる。
それが見上げるような高みから、無慈悲に振り下ろされた。
荒い攻撃だが、その荒さを塗りつぶして余りある圧倒的物量がある。
ただ振り下ろすだけで人間など容易く平らにしてしまうだろう。
だが、世界はそれを許さない。
(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)


89THE END -Relation Hope- ◆H3bky6/SCY :2018/11/11(日) 22:22:44 ID:9FwNdzk60
「『攻撃』は『跳ね返る』」
「くっ…………!」

だが、一手遅い。
風よりも早く再び世界は改変され、飛来した魔法は術者へと跳ね返り僅かにその身を切り裂く。
糸で繋がった傷口から赤い血液が漏れ出す。

世界改変と言う規格外の能力を除けばこのワールドオーダーのスペックはそれほど突出したモノではない。
身体能力、反応速度、どれをとっても戦士としては物足りない平凡の域。
最強たるオデットを上回るパラメータなど存在しない。

だが、この男は常に一手先を行く。
それはオデットの体が蓄積されたダメージから重かったと言う理由も確かにあるだろう。
だがそれ以上に、いつどのように世界が改変されるのか。
それを知らないオデットたちと、それを操るモノとでは動き出しに大きな差がある。
このアドバンテージはどうしようもなく埋めがたい物であった。

「…………これは」

だが、戸惑いの声を上げたのはワールドオーダーだった。
周囲に舞う砂塵。
先ほど放たれた突風が崩れ落ちた天空の破片を巻き上げたのだ。

「…………砂塵。目晦ましか」

式神『天空』は霧や黄砂を呼ぶとされる土神である。
その特性を考えるに、こうして砂塵となるところまで計算の内か。

ワールドオーダーの視界から砂埃に紛れた二人の姿が見失われる。
これが逃げの手だったなら巧い手だと褒め称える所なのだが、首輪爆破の制限時間がある以上は彼らに逃亡という選択肢はない。
(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)


90THE END -Relation Hope- ◆H3bky6/SCY :2018/11/11(日) 22:23:20 ID:9FwNdzk60
(…………なら本命は、どこから)

目を細め砂塵の先を凝視する。
その足元から、ピシリと音が響いた。
次の瞬間、地中から芽吹くように白い糸が伸びた。

自らに向かって迫りくる糸を咄嗟にバックステップで回避する。
だが、着地した足元からも糸が芽吹き足首へと巻き付く。
続けて四方から、地面が割れる音が響き、地中を食い破って伸びた糸がワールドオーダーの体に巻き付いた。
攻撃ではなく拘束。
全身を地面へと縫い付けられる。

「なるほど」

膨大な勇二の霊力を生かして、地中に根を張ったのか。
目晦ましは地中に霊力を通している様子を隠すためのモノ。
オデットの攻撃は足元から気を逸らすためのモノ。
恐らくどこに動いても、絡め取られていただろう。

だが、拘束される程度は想定の範囲内だ。
攻撃以外の手段で来るのは珍しくもない。
この程度の窮地など、一つ世界が革命されるだけで消える泡沫のようなものである。

それにいくら拘束したところで、攻撃ができない以上は決着がつかない。
膠着状態となれば、首が閉まるのは時間制限のある勇二の方である。

「ElCriC!」

詠唱が響いた。
結界を張り、攻撃を遮断する高位魔法。
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91THE END -Relation Hope- ◆H3bky6/SCY :2018/11/11(日) 22:23:51 ID:9FwNdzk60
周囲の風景が目に飛び込む。
静止したのは遥かに低い上空、見上げれば島全体を見渡せる程の高所だった。

それは異様な風景だった。
この島の全てが天に墜ちる逆しまの世界となっている訳ではなかった。
むしろそうなっているのはごく一部、この一帯だけが異常だった。
表と裏。正と負が入り混じった何て狭くて歪な世界。
これがワールドオーダーの創る世界。

全てが逆しまの世界の中、高く大地を見上げる。
剥がれ落ちた大地が次々と墜ちてくる中で、大地に縛り付けられたワールドオーダーが空を見下ろし口元を歪めていた。

「…………倒そう、あいつはここで、倒さなきゃダメだ」

この歪んだ世界を眺めて、そう改めて強く決意する。
自分の首輪を解除するためという理由だけではない。
思うがまま世界の歪ませるアレは世界に居てはならない存在だと心の底からそう確信した。

「糸を解いて勇二くん!」
「あ、そうか!」

オデットに言われ勇二はワールドオーダーを縛る霊力の糸を消し去った。
拘束を解かれたワールドオーダーの体が、反転した重力に従い落下を始める。

オデットたちは空中で静止したまま身構える。
落下に抗うの手立てのないワールドオーダーがこの状況を回避するためには世界を改変するしかない。

世界がどう変わるのか主導権は常に世界を変えるこの男にある。
次の瞬間世界がどう変わるのか余人には予測を立てる事すらままならない。
だが今なら、確実に世界を変えざる負えない今ならば、少なくともタイミングは読み取れる。
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92THE END -Relation Hope- ◆H3bky6/SCY :2018/11/11(日) 22:24:10 ID:9FwNdzk60
「――――大丈夫! 僕も飛べるはずだから」

書き換わった世界法則はワールドオーダーを一方的に利するものではない。
重力が地球上の万物を縛る様に、世界の法則とは何人にも平等である。

「うん。流石に子供は順応が早いねぇ」

これまで書き換わった世界がワールドオーダーを利するように働いてきたように見えたのは、彼が世界が何時どのように変わるかの主導権を握ってきたからである。
人は常識によって縛られ、凝り固まった自分がある人間ほど世界に身を任せるのは難しい。
大人であればあるほど奔流のような新しい世界を理解することもできず振り回されるのみである。
だが飛び方を知らぬはずの少年は飛べる世界にあっという間に順応した。
魚が海を泳ぐが如く、夜を往く流星の如く、空を舞う白鳥の如く。
これが子供の柔軟性。

「行こう、オデットさん!」
「…………ええ!」

手を引く様に二人が空を進んだ。
光ない空に三つの星が流れる。
逃げ回る一つの光を二つの光が追いかける。
流星と違うのはその星は一直線ではなく変幻自在の軌道を辿っている事だろう。

絶え間なく空からは重力に従い降り注ぐ砂、土、石、岩、樹木。
雨のように降り注ぐその全てを避けきる事などできない。
当たっていいモノとダメなモノを見極めその隙間を縫うように飛び回る必要があった。

そんな環境下で最も早い光はオデットだった。
オデットだけが世界の法則による飛行ではなく自らの能力による飛行である。
加えて瞬間移動。障害物の降り注ぐこの状況は彼女にとって圧倒的な優位があった。

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93THE END -Relation Hope- ◆H3bky6/SCY :2018/11/11(日) 22:24:25 ID:9FwNdzk60
「くっ…………」

オデットが苦しげに息を吐く。
やはり少々無茶が過ぎた。
あまりにも強力なその攻撃を制御するにはオデットの体は傷付き過ぎていた。

「ふぅ。危ない危ない」

絶体絶命の状況から助かった直後とは思えぬほど平然とした声で飄々と呟く。
攻撃が逸れ命拾いした事を、ワールドオーダーは幸運であるとは微塵も思ってはいなかった。
彼に言わせれば幸運ではなく運命である。
オデットではワールドオーダーを世界から排除するに足る運命を持たなかった。

その考えが正しいか否か。
確かめるすべはないが事実として攻撃は外れた。

だが、何も起きなかったわけではない。
空白が生まれた。
雷の矢によって消し飛ばされたその空間に矢が辿った軌跡に奇跡の虹が残留している。
それはさながら夜空に架かる虹の橋だ。
その道を往くのは、当然、勇者の仕事である。

「うおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!」

仲間が決死の思いで開いたラスボスの元まで一直線に繋がるレインボーロード。
勇二が勝利の栄光へと繋がる虹の橋を一気に飛び抜ける。

「追いついたぞ、ワールドオーダー!!」

勇二がワールドオーダーを眼前に捉える。
(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)


94THE END -Relation Hope- ◆H3bky6/SCY :2018/11/11(日) 22:25:04 ID:9FwNdzk60
「現在に柔軟に適応する子供の強さはあったが。
 過去から未来を読み取る大人としての強かさが足りなかったねぇ」

スタリと小さな着地音を立て、ワールドオーダーが地面へと着地した。
世界を逆さまにした時点でワールドオーダーにはこの光景が見えていた。

『未来確定・変わる世界(ワールド・オーダー)』 は戦闘用の能力でもない。
にも拘らず、ここまで力が物を言うこの世界でも彼が絶対者として君臨できていたのは、その精神性に依るモノに他ならない。
過去を知り、未来を読み、伏線を張り、世界を操る。これこそがこの男の本質。
世界を歪める世界の癌。

勇二は禁止エリアに突っ込もうとしていた。
空中では地上以上にエリアの区切りが曖昧だ、ワールドオーダーは自らを誘蛾灯としてそこに誘い込む算段だった。
全ては彼の想定通りに世界は動き、概ねそうなった。
彼にとって唯一予想外だったのは、オデットが割り込んできたことか。

「いや、だがよく生きている。流石にしぶといねぇ」

そう呟く視線の先には折れ曲がった電波塔が逆さになって突き刺さっている。
そしてその傍らにゴミのように転がる何かと、それに縋る少年の姿があった。

「オデットさん! オデットさん!!」

懸命に呼びかける少年の声が空虚に響く。
その呼びかけはどう見ても無意味だった。
倒れるオデットの体には下半身が無くなっており、子供の勇二でも抱えられそうなくらい小さくなっていた。
完全に千切れた下半身は、塔の下敷きなったのか、どこにも見当たらない。
断面から覗く白い肋骨は彼岸に咲く華の様である。
周囲には磨り潰された臓物のペーストがぶちまけられ、黒とも赤ともつかない色に地面を汚していた。
もはや、どうあっても助かるまい。
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95THE END -Relation Hope- ◆H3bky6/SCY :2018/11/11(日) 22:25:27 ID:9FwNdzk60
「………………けど、僕は」

だが、その希望もあと僅かで確実に潰える。
ワールドオーダーを倒せなければ首輪が爆発して勇二は死ぬ。
制限時間はあとどれだけ残っているのだろうか。

ここまでやって未だに僅かの勝ち目も見えていない。
奴を倒す未来がまるで見えない。

「大丈夫。あなたは勝てる」

確信を持った声でオデットは告げた。
敵は世界そのものを操る支配者だ。
それは異能だけの話ではなく、あの男の存在がそういう物である。
二度の戦いを経て、こうして見事に殺されかかって、ようやくオデットはその本質を理解した。

「闘い方を間違えていたのよ。あいつは戦士じゃない、あいつを倒すにはあいつではなくその世界を上回らなければ勝てない」

ただの戦士では勝てない。
ただの戦いでは勝てない。
これを倒すには世界そのものに勝つだけの何かが必要だ。

「だから、あなたはあなたの世界を創りなさい」

死の淵にあるとは思えぬほど、穏やかにほほ笑む。
そして瞬間、その瞳はキッと決意に満ちた瞳に変わった。

「ッあああああああああああああ!!!!」
「お………………っと!?」

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96THE END -Relation Hope- ◆H3bky6/SCY :2018/11/11(日) 22:25:48 ID:9FwNdzk60
「無駄なんかじゃ――――――――ないッ!」

少年の咆哮。
それに呼応するように地の底から無数の糸が飛び出した。

「だが芸がないな。『霊力』は『触れられない』」

その手は先ほど見たばかりである。
同じ手を喰う、ワールドオーダーではなかった。
この世界では霊力で他者に干渉することはできない。
これで攻撃も拘束も不可能。
だが、攻撃を防がれたはずの勇二は表情を変えることなく告げる。

「――――そうだ。お前は咄嗟の場面で無難な世界を選ぶ」

ワールドオーダー。
世界の法則すら塗り替え支配する超越者。
だが、この男は世界の支配者であれど戦士ではない。
常に勝利に向けて最良の状況判断が出来るとは限らない。

地中から伸びる糸の勢いは止まらなかった。
そもそもワールドオーダーを狙っていない。
ワールドオーダーを過ぎ去り、遥か天へと向かって伸びてゆく。

そして糸が飛び出したのはワールドオーダーの足元からだけではなかった。
少なくとも、ワールドオーダーの確認できる視界の範囲、全ての地面から伸びる糸。糸。糸。糸、糸、糸、糸、糸糸糸糸糸糸糸糸糸糸糸糸糸。
これが全て地中に仕込まれた勇二の霊力によるものだとするならば、いったいどれ程の霊力を地の底に流し込んだと言うのか。

天に向かって伸びあがった糸は周囲の糸と共に巻き上がりながら一本の太い綱のように編みこまれれゆく。
生まれた綱は更に絡み合って太い一本の柱となり、その柱が更に連なり折り重なってゆく。
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97THE END -Relation Hope- ◆H3bky6/SCY :2018/11/11(日) 22:26:12 ID:9FwNdzk60
「さぁ、君の世界と僕の世界で戦おう、きっといい”戦い”になる」

すっと勇二が手を掲げる。
地中から巨大な翼が八つ、羽ばたきのように開いた。
少年の可能性が具現化した、可能性の翼。
白い羽が辺りに舞う。
これは、ただ一つ、世界の敵を討ち滅ぼすと言うオーダーを実行するための世界。

「行け――――――僕の翼」

白翼がワールドオーダーを叩き潰すべく爆発めいた風切音を上げた。
圧倒的な白が迫る。
それはまるで世界その物がただ一人を抹殺せんと押し迫る様であった。

「『攻撃』は『無意味』だ」

だが、その圧力は無効化される。
攻撃とは呼べない無意味な産物となって、文字通りの羽の様な重さで男の肌を撫ぜるのみであった。

「そんな『変化』は『認めない』」

だがその革命が否定される。
再び鎌首をもたげた翼が勢いよく風を切り、ズシリとした重みに弾き飛ばされる。
ワールドオーダーの体が弾丸のような勢いで世界を取り囲む外壁に向かって飛んでゆく。

「『慣性』は『存在』しない。
 『重力』は『足元』に向かう」

壁に衝突する寸前でピタリと静止する。
世界を囲う白壁に足元から着地する。
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98THE END -Relation Hope- ◆H3bky6/SCY :2018/11/11(日) 22:27:04 ID:9FwNdzk60
「じゃあ、攻撃に出るとしようか」

白翼を振り払って、一転。ワールドオーダーは攻勢に出る。
守備一辺倒では首輪爆破の制限時間よりも早くジリ貧で敗北するだろう。
それより前に”敵”を殺す。
それこそが戦いというモノだろう。


「――――――――――『悪意』は『攻撃』となる」


革命の言葉が奔る。
純白の世界が一変し、漆黒の悪意が世界中を埋め尽くした。

余りにもドス黒い悪意がただ一人の少年を侵す攻撃となって一斉に襲い掛かる。
世界全ての悪意を塗り固めた男から放たれる悪意は、それこそ世界そのものだ。
気の遠くなるほどの永い間、この世界を侵し狂わせ続けてきた悪意。
こればかりは例え世界を操ろうとも、そう簡単に消えるものではない。

そんな世界を歪めていた絶望を前にしても、少年は顔を上げる。
真っ直ぐと見つめる瞳。少年の手のひらに光が溢れる。
それは目の前の暗闇に相対するには余りにも小さな、そして目の前の暗闇にも負けないほどとても大きな光だった。


「―――――――――『希望』は『剣』となる」


希望の光。
それはオデットが繋いだ希望であり、カウレスが繋いだ希望でもあり、愛が繋いだ希望でもある。
そしてこの地における物だけではなく、日常において父が母が我が子に託した希望でもあった。
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99THE END -Relation Hope- ◆H3bky6/SCY :2018/11/11(日) 22:27:32 ID:9FwNdzk60
意識が霞み始めたが、気力を振り絞り踏みとどまる。
まだ倒れる訳にはいかない。

男の死と共に世界が消え始めた。
この世界はワールドオーダーを殺すために創られた世界だ。
目的を達した以上、世界は消滅するのが必定である。

この地における最大の悪は倒した。
だがそれを手放しで喜ぶにはまだ早い。

消えゆく世界の最後の力を一枚の翼に集約して、倒れたワールドオーダーの首を撥ねる。
躊躇っている暇はなかった。
血だまりに転がる首輪を勇二が急いで回収する。

首輪は得た。
ここからどうするかが問題である。

解体、解析、効果の適応。勇二にそれが出来るのか?
勇者の力も失われ、霊力が尽きた状態ではただの小学生でしかない。
爆発はしないと保証されている首輪なのだから強引にやればできないことはないだろうが、余りにも時間がない。

「…………何か、何かないのか…………ッ!?」

逆転の可能性を探して、灯りを取り出すのも忘れ暗闇に目を凝らしながら周囲を見る。
見えるのは逆さまの電波塔、首のないワールドオーダーの死体、そして。

「ワールドオーダーの…………荷物」

飛びつくように荷物に掴みかかると、ひっくり返すように中身を地面にぶちまける。
微かな希望に縋るように地面に転がる荷物を掻き分けるが、出てくるのは食料や地図といった一般参加者と変わらない物ばかりだった。
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100THE END -Relation Hope- ◆H3bky6/SCY :2018/11/11(日) 22:27:57 ID:9FwNdzk60
投下終了
第一幕はここまでとなります


名前: E-mail(省略可)
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8 バーチャルリアリティバトルロワイアル Log.03 (Res:984)All First100 Last50 SubjectList ReLoad 8
1NPC :2014/11/29(土) 14:40:43 ID:9sZCm6p60
ここは仮想空間を舞台した各種メディア作品キャラが共演する
バトルロワイアルのリレーSS企画スレッドです。

この企画は性質上、版権キャラの残酷描写や死亡描写が登場する可能性があります。
苦手な人は注意してください。


■したらば避難所
ttp://jbbs.shitaraba.net/otaku/15830/

■まとめwiki
ttp://www50.atwiki.jp/virtualrowa/

■過去スレ
企画スレ ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/otaku/13744/1353421131/l50
 Log.01 ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/otaku/14759/1357656664/l50
 Log.02 ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/otaku/14759/1378723509/l50 <前スレ

965あなたの風が吹くから ◆k7RtnnRnf2 :2018/02/15(木) 21:32:36 ID:qDFS4.2M0

[チームの目的・行動予定]
基本:バトルロワイアルの打破。
1:理想の生徒会の結成。
2:ウイルスに対抗するためのプログラムの構築。
3:GMへのジャミングが効いているうちにダンジョンを攻略
4:ネットスラムの攻略
[現状の課題]
0:ダンジョンを攻略しながら学園を警備する。
1:ウイルスの対策
2:危険人物及びクビアへの対策
[生徒会全体の備考]
※番匠屋淳ファイルの内容を確認して『The World(R:1)』で起こった出来事を把握しました。
※レオ特製生徒会室には主催者の監視を阻害するプログラムが張られていますが、効果のほどは不明です。
※セグメントの詳細を知りましたが、現状では女神アウラが復活する可能性は低いと考えています。
※PCボディにウイルスは仕掛けられておらず、メールによって送られてくる可能性が高いと考えています。
※エージェント・スミスはオーヴァンによって排除されたと考えています。
※次の人物を、生徒会メンバー全員が危険人物であると判断しました。
オーヴァン、フォルテ
※セグメントを一つにして女神アウラを復活させても、それはクビアの力になるだけかもしれないと仮説を立てました。
※プレイヤー同士の戦いによってデスゲーム崩壊の仮説を立てましたが、現状では確信と思っていません。


※生徒会室は独立した“新エリア”です。そのため、メンテナンスを受けても削除されませんが、GMに補足された場合はその限りではありません。
※生徒会室にはダンジョンへのゲートが新設されています。
※VRバトルロワイアルは“ダンジョン探索ゲーム”です。それを基幹システムとしては、PvPのバトルロワイアルという“イベント”が発生している状況です。
※そのためダンジョン攻略をGM側は妨げることができません。
※ダンジョンをクリアした際、何かしらのアクションが起こるだろうと推測しています。
※生徒会室には言峰神父を除く全てのNPCが待機していて、それぞれの施設が利用できます。

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966あなたの風が吹くから ◆k7RtnnRnf2 :2018/02/15(木) 21:32:58 ID:qDFS4.2M0

【揺光@.hack//G.U.】
[ステータス]:HP100%、強い決意、Xthフォーム
[装備]:最後の裏切り@.hack//、あの日の思い出@.hack//、PGMへカートⅡ(7/7)@ソードアートオンライン
[アイテム]:不明支給品0~2、癒しの水@.hack//G.U.×2、ホールメテオ@ロックマンエグゼ3(一定時間使用不能) 、基本支給品一式×3、ネオの不明支給品1個(武器ではない)、12.7mm弾×100@現実
[ポイント]:194ポイント/0kill
[思考]
基本:この殺し合いを止める為に戦い、絶対に生きて脱出する。
1:ハセヲ達を助ける為に前を走る。
[備考]
※Vol.3にて、未帰還者状態から覚醒し、ハセヲのメールを確認した直後からの参戦です
※クラインと互いの情報を交換しました。時代、世界観の決定的なズレを認識しました。
※ロックマンエグゼの世界観を知りました。
※マトリックスの世界観を知りました。
※バーサーカーの真名を看破しました。
※ネオの願いと救世主の力によってXthフォームにジョブエクステンドしました。
※Xthフォームの能力は.hack//Linkに準拠します。
※救世主の力を自在に扱えるかどうかは不明です。


【岸波白野@Fate/EXTRA】
[ステータス]:HP100%、MP70%(+150)、データ欠損(小)、令呪二画、『腕輪の力』に対する本能的な恐怖/男性アバター
[装備]:五四式・黒星(8/8発)@ソードアート・オンライン、{男子学生服、赤の紋章、福音のオルゴール、開運の鍵、強化スパイク}@Fate/EXTRA
[アイテム]:{女子学生服、桜の特製弁当、コフタカバーブ、トリガーコード(アルファ、ベータ、ガンマ、デルタ)}、コードキャスト[_search]}@Fate/EXTRA、{薄明の書、クソみたいな世界}@.hack//、{誘惑スル薔薇ノ滴、途切レヌ螺旋ノ縁、DG-0(一丁のみ)、万能ソーダ、吊り男のタロット×3、剣士の封印×3、導きの羽×1、機関170式}@.hack//G.U.、図書室で借りた本、不明支給品0~5、基本支給品一式×4、ドロップアイテム×2(詳細不明)
[ポイント]:0ポイント/2kill
[思考]
基本:バトルロワイアルを止める。
1:このゲームをクリアする
2:榊の元へ辿り着く経路を捜索する。
3:エルディ・ルーの地下にあるプロテクトエリアを調査したい。ただし、実行は万全の準備をしてから。
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967あなたの風が吹くから ◆k7RtnnRnf2 :2018/02/15(木) 21:33:24 ID:qDFS4.2M0

【レオナルド・ビスタリオ・ハーウェイ@Fate/EXTRA】
[ステータス]:HP100%、MP45%、令呪:三画
[装備]:なし
[アイテム]:{桜の特製弁当、番匠屋淳ファイル(vol.1~Vol.4)@.hackG.U.、{セグメント1-2}@.hack//、基本支給品一式
[ポイント]:0ポイント/2kill [思考・状況]
基本行動方針:会長としてバトルロワイアルを潰す。
0:バトルフィールドを破壊する為の調査をしながら、指令を出す。
1:ゲームをクリアする。
2:ハーウェイ家の党首として、いずれトワイスも打倒する。
[サーヴァント]:セイバー(ガウェイン)
[ステータス]:HP70%(+50%)、MP100%、健康、じいや
[装備] 神龍帝の覇紋鎧@.hack//G.U.
[備考]
※参戦時期は決勝戦で敗北し、消滅した後からです。
※レオのサーヴァント持続可能時間は不明です。
※レオの改竄により、【神龍帝の覇紋鎧】をガウェインが装備しています。
※岸波白野に関する記憶があやふやになっています。また、これはガウェインも同様です。
※ガウェインはサチ(ヘレン)の身に起きたことを知りました。
※蒼炎のカイトの言語を翻訳するプログラムや、通信可能なシステムを作りましたがどれくらいの効果を発揮するかは不明です。

【蒼炎のカイト@.hack//G.U.】
[ステータス]:HP80%、SP80%、PP100%
[装備]:{虚空ノ双牙、虚空ノ修羅鎧、虚空ノ凶眼}@.hack//G.U.
[アイテム]:基本支給品一式
[ポイント]:0ポイント/1kill
[思考]
基本:女神AURAの騎士として、セグメントを護り、女神AURAの元へ帰還する。
1:ゲームをクリアする。
2:ユイ(アウラのセグメント)、騎士団を護る。
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968あなたの風が吹くから ◆k7RtnnRnf2 :2018/02/15(木) 21:33:55 ID:qDFS4.2M0


【第六層・二の月想海】
ミッション:制限時間以内に敵性エネミー及びフロアボスの撃破
ボス:アトリ@.hack//G.U. TRILOGY
イニスの碑文使いにして、AIDA=PCとなった呪癒士の少女。
TRILOGY本編の他にも、ゲーム本編及びバトルロワイアルでの記憶も引き継いだ状態で出現した。


969 ◆k7RtnnRnf2 :2018/02/15(木) 21:34:16 ID:qDFS4.2M0
以上で投下終了です。
何かご意見があれば指摘をお願いします。


970名無しさん :2018/02/15(木) 23:44:32 ID:OoD/o3Vs0
投下乙でした

これは、辛い。とても辛い……


971名無しさん :2018/03/15(木) 19:51:39 ID:QfPP559c0
月報の時期なので集計させて頂きます
135話(+ 1) 15/55 (- 0) 27.3


972 ◆k7RtnnRnf2 :2018/03/19(月) 07:52:57 ID:I.mnP9vs0
ttp://fast-uploader.com/file/7076968412552/

◆NZZhM9gmig氏が執筆した「Dark Infection」のワンシーンをイラストにさせて頂きました!
オーヴァンの圧倒的な力と、キリトとアスナの死別がとても印象的だったので。
読み終わった当時、オーヴァンの底知れぬ恐ろしさと共にバトルロワイアルの凄惨さが伝わってきて、物凄い絶望感を味わったことを今でも覚えています。


973 ◆k7RtnnRnf2 :2018/11/08(木) 19:45:02 ID:piHbsJzI0
予約分の投下を開始します


974闇の刃 ◆k7RtnnRnf2 :2018/11/08(木) 19:46:39 ID:piHbsJzI0
     1◆

「ハッ!」

 黒雪姫/ブラックロータスが振るう漆黒の一閃が敵性エネミーのアバターを両断する。
 一切の無駄がなく、正確無比と呼ぶにふさわしい一振りによって、エネミーは悲鳴をあげる暇もなく消滅した。
 仲間の仇を取ろうとしているのか、イノシシやゴリラのようなモンスターが鼓膜を震わせるほどの咆哮をあげながら襲いかかってくる。しかし黒雪姫は威風堂々とした態度で構えながら、漆黒の閃光となって駆け抜ける。
 彼女の走りは、ただの人間である俺……ジローの目では到底追いかけることができなかった。

(は、早い!?)

 一瞬の交錯の後、モンスターたちの胴体が横に分断されて、2体同時に上半身が揺れた。奴らは何が起こったのかわからないような表情を浮かべた瞬間、この世界から消えてしまった。

 そして、俺たちの前に再び黒雪姫は姿を現した。
 俺は息を呑むしかない。ハッピースタジアムに飲み込まれた開田たちを助けて、そしてパカを守るために何度も命がけの戦いを乗り越えたつもりだった。でも、黒雪姫の動きはデウエスやドラゴン以上の迫力を醸している。
 彼女がデンノーズに加わってくれれば、チームの勝利は保証されそうなほどに頼もしかった。

 レオの指令を受けて最後のミッションをクリアするために、俺たちはウラインターネットの中には位置するネットスラムに向かっている。
 ネットスラムには【プチグソレース:ミッドナイト】というイベントが開催されていて、メールの内容が正しければイベント終了時には順位に応じてアイテムが貰えるようだ。
 どんなアイテムなのかわからないけど、このデスゲームを打倒するきっかけになる可能性がある。揺光やミーナが挑み、カオルたちが最期を迎えた野球のイベントでも、あのデウエスが現れたように。

 ネットスラムに辿り着くため、俺たちは疾走している。
 キリトが運転するナイト・ロッカーの後部座席側に俺が乗って、ユイちゃんはキリトの胸ポケットに収まっていた。そして黒雪姫はフィールド内に出現しているエネミーを撃破して、バイクに乗る俺たちを守ってくれている。もちろん、倒すのは進路の邪魔になる奴らだけであり、それ以外は無視していた。
 キリトも黒雪姫が追い付ける程度の速度で運転してくれているので、離れ離れになることもない。


975闇の刃 ◆k7RtnnRnf2 :2018/11/08(木) 19:47:31 ID:piHbsJzI0

 ヘルメットなどの安全用品を使わず、法廷速度を無視するような勢いで走るバイクに二人乗りをすることが不安になったけど、こんな状況では些細なことだ。
 ただ、俺は気がかりだった。キリトと黒雪姫、そしてユイちゃんの胸中が。

 オーヴァンやフォルテに言峰神父が力を貸したことで、学園に集まったメンバーの間に不穏な空気が漂ってしまった。そして俺が神父を庇ったせいで、わだかまりが残ってしまっている。
 レオのおかげでどうにか収まったけど、根本的には何も解決していない。もしもここでオーヴァンとフォルテに遭遇したら、何が起こるのかわからなかった。


 時間は少しさかのぼる。
 学園の正門をくぐり、俺は10時間以上ぶりに学園外のエリアに出た。
 月海原学園は廃墟と化して、神父はおろかオーヴァンとフォルテの姿はどこにも見当たらない。
 違和感と困惑が生じたけど、次の瞬間には絶望で飲み込まれてしまった。

『オーヴァン……ッ!』

 あの時、聞こえてきた怒りと悲しみで満ちた声をこぼしたのは誰だったのか。俺は気にかけられる状況ではなかった。
 闇の中より現れたのは、薄気味悪い光を放つ三角形の爪痕。まるで俺たちを嘲笑うかのように、異様なまでの存在感を放っている。
 あのオーヴァンが刻んだ爪痕であり、俺とカイトを守るためにニコが散った場所でもあることを嫌でも思い出されてしまう。

 3度目のメールと同時に学園は修復されたはずなのに、三角形の爪痕だけは遺されている。理由など考える必要はない、あの榊による俺たちへの当てつけとして、爪痕だけを遺したのだろう。


976闇の刃 ◆k7RtnnRnf2 :2018/11/08(木) 19:48:11 ID:piHbsJzI0

 キリトも、ユイちゃんも、黒雪姫も……大切な人をオーヴァンに殺されてしまった。
 榊はオーヴァンが仇であることを知っているからこそ、俺たちの心を折る目的で爪痕を突きつけたはずだ。
 だけど、みんなは弱くない。レオの期待を背負い、キシナミたちがダンジョンを攻略しているから、決して絶望せずに前を進んでくれた。


 俺もキリトたちのため、ここにいる。
 俺のワガママを聞いてもらって、何かできることがあると信じて前を進みたい。
 それがいなくなったみんなへの弔いであり、ニコのけじめにもなる。

(ケケケ。そうやって、お前は自分を慰めているんだろ?)

 だけど、そんな俺を嘲笑うかのような声が、心の奥底から聞こえてくる。
 幻聴などではない。姿こそ見えないけど、いつだって俺のことを嘲笑っていた『オレ』の声だ。

(カッコよかったぜぇ、『オレ』? いなくなったみんなのため、みんなの遺志を受け継ごうと立ち上がる姿は、まさにヒーローじゃねえか!)
(お前……)
(けどよぉ、これからどうするんだよ?
 意気込んだ割には、何の力も持ってねえだろ? あのドッペルゲンガーって3人目の『オレ』だって、神父サマがいなけりゃ何もできずに殺された……言っとくけど、何も考えずに突っ込んで殺されるなんて『オレ』は御免だからな)

 俺のことを侮辱しているような声色だけど、『オレ』の態度からは微かな怒りが混ざっているようにも聞こえる。
 当然だ。『オレ』だけでなく、俺だって本当なら死にたくない。学園ではみんなの前で胸を張ったけど、本音を言うと今でも『死の恐怖』は俺の中にある。
 『オレ』の言葉は腹立たしいけど、どう考えても『オレ』の方が正しい。黒雪姫は容易くエネミーを蹴散らしたけど、俺が同じ立場になったら1分もせずに殺されてしまう。
 本当ならレオが用意した生徒会室の中でみんなを待っているべきだった。

(……確かにお前の言い分は正しい。ただの人間でしかない俺に、キリトや黒雪姫みたいに戦うことなんてできない)
(ハッ、今更何を言ってるんだよ? わかってたなら、初めからついていくわけねえだろ?
 それとも、やっぱり怖いからオレは帰るって言うなら今のうちだぜ?)
(いいや、俺は帰るつもりなんてない。俺よりもずっと小さいニコやユイちゃんは精一杯頑張っているのに、俺だけがなにもしないなんて……できるわけない。
 それに、このウラインターネットは……レンが眠っている場所だから)
(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)


977闇の刃 ◆k7RtnnRnf2 :2018/11/08(木) 19:53:27 ID:piHbsJzI0

(キリトは、俺とレンのために戦ってくれた……だから、俺もキリトのために何かしたい。それだけだ)
(おーおー、これはまた気取ったことを言ってくれるねぇ……まあ、精々頑張りな)

 そんな捨て台詞を最後に『オレ』の言葉は聞こえなくなる。
 不意に、俺は後部座席からウラインターネットの黒い荒野を眺める。迷路のように複雑な道だけど、キリトは一度通ったことがあるから難なく進めるのだろう。
 だけど、今のキリトはどんな表情を浮かべているのかどうしても気がかりだった。彼の様子は伺えないけど、悲しみを無理矢理隠しているような気がした。


 やがて俺達一同は【A-9】エリアのショップに到達する。
 ネットスラムのイベントに挑戦する前に、備えを用意する必要があった。黒雪姫がエネミーを撃破してくれたおかげで、アイテム1つを手に入れる程度の余裕はある。


 黒雪姫がショップで買い物をしている間、俺達3人は外で待つことになった。エネミーがショップに襲いかからないとも限らないので、見張りをする必要がある。

「なあ、ジローさん」

 不意に、キリトは俺に声をかけてくる。振り向くと、やはり彼は悲しみを帯びた表情で俺を見ていた。
 キリトの懐に隠れているユイちゃんも心配そうな目で見上げていて、場の空気が重くなるのを感じる。


978闇の刃 ◆k7RtnnRnf2 :2018/11/08(木) 19:55:48 ID:piHbsJzI0
「キリト……?」
「わかっているとは思うけど……確か、この辺りなんだ。レンさんが、フォルテに殺されたのは……」
「……やっぱり、そうか」
「レンさん、ジローさんのことを本当に大切に想ってたみたいなんだ……フォルテに体をボロボロにされて、命が残りわずかになった時だって……俺のことを、ジローさんだと勘違いしていた。
 だから、その時だけは……俺も、ジローさんのフリをしていたんだ」

 苦しげな表情でキリトは語る。
 「パパ……」という、ユイちゃんの震える声によって、胸が締め付けられそうだ。

「……悪い、変な空気にさせちゃって。
 ただ、ジローさんにはどうしても知ってほしかったんだ。レンさんのことを。レンさんが、ジローさんを最後まで……本当に愛していたことを」
「そっか……キリト、ありがとう。レンのことを、俺に伝えてくれて。
 レンは……俺にとっても大切な人だった。何度も助けられたし、野球のことだって……色んなサポートをして貰った。
 レンがいなかったら、俺はきっとデウエスと戦うことができなかった……やっぱり、彼女は凄い人だったんだな」
「ああ。ジローさんのために、レンさんを生み出した本当の浅井レンさんも……凄い人だってことは、俺にもわかる。
 ジローさんと浅井レンさんのためにも、俺はレンさんの仇を取りたいと思う」
「それは俺も同じさ。絶対に、みんなで生きて帰って……レンの所に、戻ろうな」

 キリトのため、俺もまたわずかな嘘を混ぜた。
 パカを裏切ることになってしまうのは心苦しいけど、キリトの恩に報いたかった。だから、心の中でパカに謝りながら、俺はキリトに向き合う。
 レンもまた、デンノーズの一員だったことは事実だ。彼女には支えられたし、彼女がいなければハッピースタジアムで勝ち抜けなかっただろう。

「……待たせてしまったな」

 俺とキリトが改めて誓いを交し合うのと同時に、黒雪姫が姿を現した。

「おかえりなさい!」
「ただいま、ユイ」

 ユイちゃんと黒雪姫の言葉は、この暗い雰囲気を晴らしてくれた清涼剤になってくれるようだった。


979闇の刃 ◆k7RtnnRnf2 :2018/11/08(木) 20:02:08 ID:piHbsJzI0

「キリト……今、ここで私が出てくるのは無粋だったかな?」
「そんなことはないさ。俺たちは、互いに言いたいことを言えただろ?」

 黒雪姫とキリトの問いかけには俺も肯定する。
 
「それで、黒雪は何を買って来たんだ?」
「学園で購入したアイテムと同じさ。ここに来るまでに襲ってきたエネミー達を倒したおかげで、購入できる分のポイントは溜まっている。
 ここから先、何が起こるかわからない以上、一人でも多くのHPを回復させるアイテムは持っていた方がいいだろう?
 ジローさん、これはあなたに託したぞ」

 黒雪姫から治癒の雨を受け取ったことで、俺はプレッシャーがほんの少し軽くなるのを感じる。
 彼女が言うように、回復アイテムは大いに越したことはない。これから行うミッションで何か罠が仕掛けられている可能性もあるからだ。

「さて、ネットスラムももう近いが……その前に、私からもジローさんに話がある。
 レイン……いや、ニコが貴方に何を残してくれたのかを、私は知りたい。
 彼女は私たち黒薔薇の騎士団が来る前に、対主催生徒会を支えてくれた要であったから、私は彼女のことを知らなければいけない。
 このデスゲームより以前に、私は彼女と何度も力を合わせたこともあるからな」

 黒雪姫の話は俺にとっても重要なことだった。
 ニコは黒雪姫にとっても大事な仲間であり、ライバルでもある。だから、黒雪姫にも伝えなければいけなかった。

「……ニコは本当にしっかりした子だったよ。22歳の俺とは大違いに、強くて頼りになる子だった。
 スミスって奴を相手にしても一歩も引かなかったし、学園のみんなのために戦ってた。
 ただ、ニコもニコで悩みを抱えていたんだ」
「悩み、とは?」
「レオのやり方さ。
 レオは正しいし、どんな時でも絶対に落ち込んだりしないでみんなを引っ張ってくれているんだ。
 ……でも、いなくなった人たちに対して、冷静すぎたんだ。それにニコは怒って、一度は決裂しそうになった」
「なるほど……確かに、それはわかります。
(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)


980闇の刃 ◆k7RtnnRnf2 :2018/11/08(木) 20:08:02 ID:piHbsJzI0
 その理由は聞くまでもない。二度目のメールでは黒雪姫にとって大切な人……シルバー・クロウの名が書かれていたからだ。学園で正体を明かしたニコが荒んでいたのは、クロウの死が関係しているかもしれない。
 レオの悠然たる態度が癪に触って、苛立ちのまま全てを破壊しようとしたのだろう。大切な人の死を悲しむ暇も与えられず、前に進むことだけを一方的に求められたら怒るに決まっている。
 それを考えたら、黒雪姫とユイちゃんも心配だったけど……今の俺が二人に何かできることがあるとは思えなかった。

「黒雪姫……」
「……すまない。これから大事なイベントが控えている中で、貴重な時間を割いてもらったのに、空気を悪くしたようだ」
「……黒雪姫は何も悪くないだろ? ニコがいなくなった原因は……!」
「その話はやめるんだ!
 今は生徒会長から任されたミッション攻略を考えるべきであり、私たちが止まることは許されない!
 こうしている間にもハセヲ君たちはダンジョン攻略を進めているはずだ……ならば、私たちも進まなければいけないだろう?
 私が敬仰する騎士にして、アーチャーと心を通わせたダン・ブラックモア卿も……私たちを信じて、全てを託してくれた。
 その誓いを……私は無下にしてはいけないんだっ!」

 黒雪姫の威風堂々とした叫びは耳に響き、その迫力に後ずさりそうになった。
 けれど、彼女の言葉には違和感がある。責任感に溢れているようで、自分自身を鼓舞するための叫びにも思えた。
 ニコが自分自身の哀しみを硬い鎧で覆っていたように、黒雪姫も自分自身を別のナニかに変えようとしている。
 美しさと鋭さを秘めた刃の中には、どうしようもない心の闇が隠れていそうで……黒雪姫の深層意識(エス)には何が起きているのか不安になる。

「……すまない。熱くなってしまった。
 だけど、私たちには時間がないことだけは忘れてはいけない。この世界が崩壊に向かっているのであれば、一刻も早くレースを攻略する必要がある」
「そうだな。ユイ、ジローさん……急ごうか。
 ネットスラムまで、もうすぐだからな」

 哀しみに飲み込まれたまま、自分を奮い立たせようとする黒雪姫とキリトの顔を見るしかできない。
 俺は何も言えず、キリトに促されてバイクの後部座席に座る。ニコの時のように説得できるわけがないし、俺にみんなの哀しみを癒す知恵などない。
 ただ、そばで見守ることしかできなかった。


 やる気が 2上がった
 体力が 4下がった
(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)


981闇の刃 ◆k7RtnnRnf2 :2018/11/08(木) 20:08:35 ID:piHbsJzI0

    2◆◆


 私達には時間がなかった。
 自分自身にそう言い聞かせて、立ち止まることをやめたかった。あのまま長引かせてはジローさんに不要なプレッシャーを背負わせることになってしまい、最悪の可能性として余計なトラブルの引き金にも繋がる。
 何よりも、このウラインターネットはダン卿の最期を見届けた地だ。ダン卿が私達を信じてくれたからには、前を進むことが弔いになる。
 何よりもダン卿の仇であるフォルテや、ハルユキ君を始めとした多くの命を奪ったオーヴァンがどこかにいる……その事実がある限り、何があっても止まる訳にはいかなかった。

(ハルユキ君、ニコ……二人とも、無念だっただろう。
 だが、安心してくれ……君達の分まで、私が戦う。私が、君達の仇を取ってみせる)

 黒雪姫/ブラック・ロータスとしてのデュエルアバターを身に包み、ネガ・ネビュラスを率いる《黒の王》として数多の戦いを乗り越えた。
 共に戦った仲間であるハルユキ君やニコの笑顔がもう見られない……全ての元凶たるオーヴァンや榊をこの手で両断するまで、一秒の時間すらも惜しむつもりはなかった。

(もうこれ以上、奴らを好き勝手にはさせない。君達が守りたかった人達は、私が必ず守ってみせるから……何があろうとも、戦い続けることを誓おう。
 例え、奴らと刺し違えることになろうとも……私は君達の無念を晴らす。君達の犠牲は決して無駄にはさせない。
 悪鬼と罵られようとも、この手で奴らを……冥府の底に叩き落してみせる)

 仮初めの世界の闇が徐々に濃度を増していく中、黒雪姫は誓う。
 自らの心の中に、負の感情が溢れつつあることに目を向けないまま。
 そして、彼女の憎悪に呼応するかのように、仇敵を求める二つの刃は漆黒色がより強くなっていき、闇の刃へと変わりつつあった……


【A-10/ウラインターネット・ネットスラム付近/一日目・夜中】

【Bチーム:ネットスラム攻略組】


982闇の刃 ◆k7RtnnRnf2 :2018/11/08(木) 20:10:22 ID:piHbsJzI0

【ブラック・ロータス@アクセル・ワールド】
[ステータス]:HP70%/デュエルアバター 、令呪一画、徐々に芽生えつつある憎しみ
[装備]:なし
[アイテム]:基本支給品一式、不明支給品1~3、{エリアワード『絶望の』×2、『選ばれし』×2 、noitnetni.cyl_1-2、エリアワード『虚無』、noitnetni.cyl_3 }@.hack//、{インビンシブル(大破)、パイル・ドライバー、サフラン・ハート、サフラン・ヘルム、サフラン・ガントレット、サフラン・アーマー、サフラン・ブーツ、ゲイル・スラスター}@アクセル・ワールド、破邪刀@Fate/EXTRA、死のタロット@.hack//G.U.、ヴォーパルの剣@Fate/EXTRA、アンダーシャツ@ロックマンエグゼ3
[ポイント]:0ポイント/0kill(+1)
[思考]
基本:バトルロワイアルには乗らない。
1:ゲームをクリアする為、ネットスラムを探索する。
2:ハルユキ君やニコの仇を取る為にも、キリト君やハセヲ君と共にオーヴァンを打倒する。
3:どんな手段を使おうとも、オーヴァンや榊たちを倒してみせる。
[サーヴァント]:アーチャー(ロビンフッド)
[ステータス]:ダメージ(中)、魔力消費(中)
[備考]
※時期は少なくとも9巻より後。


【ジロー@パワプロクンポケット12】
[ステータス]:HP100%、リアルアバター
[装備]:DG-0@.hack//G.U.(4/4、一丁のみ)
[アイテム]:基本支給品一式、ピースメーカー@アクセル・ワールド、非ニ染マル翼@.hack//G.U.、治癒の雨×2@.hack//G.U. 、不明支給品0~2(本人確認済み)
[ポイント]:0ポイント/1kill
[思考]
基本:殺し合いには乗らない。
1:ゲームをクリアする。
2:ユイちゃんの事も、可能な限り守る。
3:『オレ』の言葉が気になる…………。
4:レンのことを忘れない。
5:みんなの為にも絶対に生きる。
6:黒雪姫のことが心配。
(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)


983闇の刃 ◆k7RtnnRnf2 :2018/11/08(木) 20:12:04 ID:piHbsJzI0

【キリト@ソードアート・オンライン】
[ステータス]:HP65%、MP90%(+50)、疲労(大、SAOアバター
[装備]:{虚空ノ幻、虚空ノ影、蒸気式征闘衣}@.hack//G.U.、小悪魔のベルト@Fate/EXTRA、{ダークリパルサー、ユウキの剣、死銃の刺剣、エリュシデータ}@ソードアート・オンライン
[アイテム]:折れた青薔薇の剣@ソードアート・オンライン、黄泉返りの薬×1@.hack//G.U.、桜の特製弁当@Fate/EXTRA、ナイト・ロッカー@アクセル・ワールド、不明支給品0~1個(水系武器なし) 、プリズム@ロックマンエグゼ3、基本支給品一式
[ポイント]:0ポイント/0kill(+1)
[思考・状況]
基本:みんなの為にも戦い、そしてデスゲームを止める。
0:今はみんなと共にゲームをクリアする。
1:ユイのことを……絶対に守る。
2:ハセヲやロータスと共にオーヴァンと戦う。
[備考]
※参戦時期は、《アンダーワールド》で目覚める直前です。
※使用アバターに応じてスキル・アビリティ等の使用が制限されています。使用するためには該当アバターへ変更してください。
SAOアバター>ソードスキル(無属性)及びユニークスキル《二刀流》が使用可能。
ALOアバター>ソードスキル(有属性)及び魔法スキル、妖精の翅による飛行能力が使用可能。
GGOアバター>《着弾予測円(バレット・サークル)》及び《弾道予測線(バレット・ライン)》が視認可能。
※MPはALOアバターの時のみ表示されます(装備による上昇分を除く)。またMPの消費及び回復効果も、表示されている状態でのみ有効です。


【ユイ@ソードアート・オンライン】
[ステータス]:HP100%、MP60/70、『痛み』に対する恐怖、『死』の処理に対する葛藤/通常アバター、サチ/ヘレンに対する複雑な想い、オーヴァンやフォルテへの憎しみ
[装備]:空気撃ち/三の太刀@Fate/EXTRA
[アイテム]:セグメント3@.hack//、第二相の碑文@.hack//G.U.、桜の特製弁当@Fate/EXTRA、基本支給品一式
[ポイント]:0ポイント/0kill
[思考]
基本:パパとママ(キリトとアスナ)の元へ帰る。
1:ゲームをクリアする。
2:『痛み』は怖いけど、逃げたくない。
3:また“握手”をしてみたい。
(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)


984 ◆k7RtnnRnf2 :2018/11/08(木) 20:13:42 ID:piHbsJzI0
以上で投下終了です。
疑問点などがあればよろしくお願いします。


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9 安価多ジャンルバトルロワイアル (Res:20)All First100 Last50 SubjectList ReLoad 9
1 ◆jpcI.WE506 :2018/10/21(日) 13:18:20 ID:Ywy153EQ0
ここは安価で決められたキャラクター達によるバトルロワイアルのリレーSS企画スレッドです。
この企画は性質上、キャラクターの残酷描写や死亡描写が登場する可能性があります。
苦手な人は注意してください。

企画スレ:ttps://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/otaku/13744/1538045567/
地図:ttps://i.imgur.com/E5bljYC.jpg

2 ◆jpcI.WE506 :2018/10/21(日) 13:19:08 ID:Ywy153EQ0
参加者名簿

4/4【ガングレイヴ@アニメ】
〇ビヨンド・ザ・グレイヴ/〇ハリー・マクドゥエル/〇ボブ・パウンドマックス/〇バラッドバード・リー
4/4【BANANA FISH@アニメ】
〇アッシュ・リンクス/〇奥村英二/〇ブランカ/〇フレデリック・オーサー
4/4【結城友奈は勇者である@アニメ】
〇結城友奈/〇乃木園子/〇スコーピオン・バーテックス/〇東郷美森
4/4【迷家-マヨイガ-@アニメ】
〇らぶぽん/〇ナンコ/〇ニャンタ/〇運転手
4/4【RWBY@アニメ】
〇ルビー・ローズ/〇ブレイク・ベラドンナ/〇ジョーン・アーク/〇シンダー・フォール
4/4【大魔法峠@漫画】
〇田中ぷにえ/〇パヤたん/〇姉御/〇エリーゼ=フォン=バルバロック
4/4【乙女男子に恋する乙女@漫画】
〇水口まゆ/〇舞阪由季/〇藤枝慧/〇店長
4/4【衛府の七忍@漫画】
〇沖田総司/〇宮本武蔵/〇白怒火典膳/〇犬養幻之介
4/4【焼きたて!! ジャぱん@漫画】
〇河内恭介/〇諏訪原戒/〇霧崎雄一/〇三木のり平
4/4【校舎のうらには天使が埋められている@漫画】
〇光本菜々芽/〇蜂屋あい/〇後堂理花/〇波多部隼人
4/4【侍戦隊シンケンジャー@実写】
〇志葉丈瑠/〇白石茉子/〇腑破十臓/〇血祭ドウコク
4/4【ウルトラマンガイア@実写】
〇高山我夢/〇藤宮博也/〇田端健二/〇キングオブモンス
4/4【SPEC@実写】
〇当麻紗綾/〇瀬文焚流/〇一十一/〇志村美鈴
4/4【デスノート(ドラマ版)@実写】
〇夜神月/〇L/〇リューク/〇夜神総一郎
(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)


3 ◆jpcI.WE506 :2018/10/21(日) 13:21:30 ID:Ywy153EQ0
ルール

・会場にはNPCが存在する
・長期間書かれないキャラはなんらかの理由で退場したことにしてよい
・参加者を一定数殺害するとポイントが溜まり、支給品などの特典を入手できる
・書き手枠5名(第一放送まで)


4 ◆jpcI.WE506 :2018/10/21(日) 13:22:26 ID:Ywy153EQ0
OP投下します。


5OP ◆jpcI.WE506 :2018/10/21(日) 13:22:53 ID:Ywy153EQ0
「ちょっと皆には殺し合いをしてもらうぽん」

薄暗い闇の中で、雰囲気とは不釣り合いな声が響いた。
複数名が声の主へと目を向ける。
視線の先では、半分黒に半分白のカラーリングに羽のような尻尾を持ったオタマジャクシのような奇妙な生物が浮遊していた。
目を凝らせば、正確には端末のような物から投影される立体映像である事が分かる。
自分達は何故ここにいるのか。どうやって連れてこられたのか。そんな困惑の感情がその場にいた者達を支配していた。

「ファヴ!これは一体どういうことなの!?」

ピンク色の髪のショートヘアの少女が声を上げる。
が、『ファヴ』と呼ばれた生物は無視して話を続ける。

「気付いてるかもしれないけど、皆には首輪をつけてもらったぽん」

そう言い終わった瞬間、何かが破裂する音が轟いた。
その「何か」が人体である事はこの場にいた誰にも分かることであった。
幾人かが悲鳴を上げるが、ファヴは気にも留めずに言葉を続ける。

「もし逆らったり、首輪を外そうとしたりしたら今みたいになってもらうぽん。
あ、あと皆には会場である島に行ってもらうけど、そこで放送で指定された禁止エリアに入っても爆死しちゃうから気を付けるぽん」

その言葉は嘘や冗談ではないのだろう。
先程声を上げたピンク髪の少女もただ沈黙するのみであった。

「沢山殺した人には特典をあげるぽん。最後の一人になったらとってもいい事があるぽん」

ファヴはとても愉しそうに告げる。まるで参加者達の生命など顧みていない様子であった。

「じゃあ皆、頑張るんだぽん♪」
(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)


6 ◆jpcI.WE506 :2018/10/21(日) 13:23:17 ID:Ywy153EQ0
投下終了します。
予約は今から開始です。


7名無しさん :2018/10/24(水) 07:39:44 ID:rB64OH9E0
スレ立て&OP投下乙です。
当麻紗綾、マシュ・キリエライトで予約します。


8 ◆jpcI.WE506 :2018/10/24(水) 09:22:31 ID:dTPk/kbQ0
予約ありがとうございます。
OPの見せしめの部分がちょっと分かりづらいと思ったので、以下のように変更します。
×(各登場話で決めてよい)
○(見せしめが誰で、何人であるかは各登場話で決めてよい)


9名無しさん :2018/10/24(水) 20:47:27 ID:kBP6NYEQ0
自分も高山我夢、志葉丈瑠を予約します。


10 ◆2LRz5hdsTE :2018/11/01(木) 01:46:27 ID:cNkgOlmo0
投下します。


11 ◆2LRz5hdsTE :2018/11/01(木) 01:47:34 ID:cNkgOlmo0



I'm one step behind every step you take
 僕は君の歩みを追い続けている


Each time I reach it just seems to fade away
 届くたびにすぐ消えてしまいそうだ


ファヴと呼ばれる生物に脅迫され、バトルロワイヤルの開催を宣言する中。当麻紗綾は、呆気に取られていた。

この殺し合いに参加させられた事に、ではない。

自身の左手が再び動かなくなってる事に、でもない。

死んだはずのニノマエ----弟である陽太や、命を落とした志村美鈴がこの会場に呼ばれていた事に、でもない。

ついでに言うと転送された先で餃子親父ロボが目の前でウィンウィン動いている事もどうでもいい。


「なぜ」

冷泉の予言通り、瀬文に撃ち殺され―――存在ごといなくなった自分が、まだ生きてこんなクソ殺し合いに、巻き込まれてるのか。

詰まるところ、彼女の疑問はただそれ一つだった。



(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)


12 ◆2LRz5hdsTE :2018/11/01(木) 01:48:40 ID:cNkgOlmo0



「ぐっ……うぅ、ぁあ……!!!」

国会議事堂の階段に、一人の少女がうずくまっていた。
嗚咽を漏らし、抱えきれない感情を絞り切りつつも、少女―――マシュ・キリエライトはその場から崩れ墜ちるような絶望を抱いていた。

何故か。....護れなかったからだ。あの惨劇の中、共に人理復元の旅をしてきた、自らのマスターを。

あの立体映像、ファヴが殺し合いの宣言をした中、マシュの『先輩』はすぐ隣に居たのだ。

唐突に転送され、今迄とは違う首輪による生殺与奪を握られる恐怖の中、お互いの存在を確認できたことにどれほど安堵しただろうか。
きっと、先輩とならいつもと同じようにこの殺し合い、特異点も打開できる―――そう思った直後だった。

マシュにとって唯一の希望は、あっさりと脳漿をまき散らし破壊された。

声すら出なかった。悲鳴すら上げる事が出来なかった。

今迄にも辛すぎる別れは余りにもあったが、今起きていたそれは危機や試練の類ですら無かったのだ。
ファヴはまるで飽きた人形を捨てるように。子供が味のなくなったガムをポイと捨てるように、無頓着に『先輩』の命をスナックのように奪っていったのだ。

マシュの脳内にキャメロットで、ルシュドの母親を護れなかった時の光景がフラッシュバックする。
あの時と同じだ。自分は見ていたのに、何もできなかった。

そして、気が付いた。
今迄自分が、人理復元の為何より立ち向かえていたのは―――マスターが、傍にいたから。

あの人が傍にいてくれたから、喜びも試練も、分かち合う事が出来た。奮い立つことが出来たのだと。

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13意味をなくした ねがいとともに ◆2LRz5hdsTE :2018/11/01(木) 01:50:46 ID:cNkgOlmo0



「ひゃ...うわぁ!?」
「うわびっくりした。あ、警視庁の当麻といいます。てかその盾デカいっすね。コスプレっすか?餃子食べます?」

「え...ぁ、はぃ.......。」

一瞬、当麻と名乗る彼女がダ・ヴィンチちゃんに見えた。よく見たら全然別人だったが。
呆気に取られるマシュをよそに、当麻は自らのペースで会話を進めていく。
「ん、良し。あ、毒は入ってないっすよ。お代わりあっちにあるんでじゃんじゃん食べちゃってください」

「.......。」
そう言って当麻が指差した先には人ともオートマタともとれないおじさんのマシンがウィンウィン動いていた。
よく見たら食券の自販機みたいな見た目をしている。バベッジやダ・ヴィンチちゃんでもあんなものは造らないだろう。



「.....いただき、ます」
そう言いつつ、マシュは恐る恐る当麻の持っていた焼き餃子を口にした。
警戒は別になかった。当麻に悪意があったとしても、対処する気力は今のマシュには無い。
また、毒だったとしても―――別に、それでもいいか、と壊れかけた精神は苦痛から逃れたいが為にささやいていた。



ばり、と油のたっぷり付いた羽根つき餃子を噛み千切る。
たっぷりと入れてあるにんにくと手作りの合せ味噌の味付けだった。
今のマシュには味を感じられる余裕など無かったのだが。さすがに味が濃すぎると思ったのか、当麻は水を差し入れ、そしてこう問う。


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14意味をなくした ねがいとともに ◆2LRz5hdsTE :2018/11/01(木) 01:52:04 ID:cNkgOlmo0


「だからあたしは、このバトルロワイヤルを止める。
何者かによって如何なる真実が消されようと、例え殺し合いに乗っていく犯罪者に対して勝ち目が無かろうと、この犯罪に対する真実を突き止める。
―――心臓が、息の根を止めるまで」
当麻は最後に、何かを思い出すように紙をクシャと握りつぶした。

マシュが視た当麻は、自分の中に自分を救ってくれた英霊がいるように。
誰か大切な英雄の言葉を、胸の中に生かしているようだった。


わたしも、そのはずだった。
いくつもの旅のなかで、助けられて、わたしというじぶんを掴みかけた、はずだった。
でも―――そのわたしは、助けられなかった。



そんな事をサトってかサトらずか、当麻はマシュに向き直り問答をぶつけた。
「はっきり言います。あなたは、どうしたいっすか」
「え....。」



当麻はマシュに、覚吾を持った眼で問いかける。


「その盾で、このバトルロワイヤルであたしを殺して、全員を殺して、ファヴの言う「とってもいい事」を貰いたい?」
「それはっ……!」
数瞬、狼狽えた。
思い出してしまったからだ。最初の特異点で、聖女を殺され狂気の果てに墜ちていった英霊を。
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15意味をなくした ねがいとともに ◆2LRz5hdsTE :2018/11/01(木) 01:53:05 ID:cNkgOlmo0




「とってもいい事」....恐らくは、願望機である聖杯。
ファヴの手元にあるであろうそれを使えば、ジル・ド・レェみたいに。自らの願望で新しい生命を作る事もできるのだろうか。

だが。
「それは.....できません。それをしたら.....私を助けてくれたマスター.....先輩と、あの人を失望させてしまいますから」
「....そっか」
でも。
「.....殺し合いには、乗りません。でも、わたしは....真実を知りたい」
「この会場が特異点なのか。ファヴは聖杯を使ってバトルロワイヤルを開いたのか....先輩は、何のために、殺されたの、か。.....それが、」

それが、どんなに辛い真実だったとしても、
私は先輩のために、それと闘いたい。

それが、当麻の問いに対するマシュ・キリエライトの精一杯の答えだった。


「だから、当麻さん――力を貸してください。
私が、この盾に代えてもあなたを守りま――!?」



「いいじゃん。あんたの答え」

マシュの頬っぺたをむに、と掴み。
当麻はただ、にかっと笑っていた。


16意味をなくした ねがいとともに ◆2LRz5hdsTE :2018/11/01(木) 01:54:12 ID:cNkgOlmo0



「人間の脳は10%しか使われていません、残り90%にどんな特殊な能力が秘められてるか、まだ誰にも分かってない」

「でもあたしのスペックは今、封じられてる。あたしは今から、残された10%の頭脳で殺し合いの主催者と戦い抜いていかなければならない」


「このバトルロワイヤルは、あたしが命を賭けてでも止めて見せる。だから、力を貸してほしい。......――えっと」
「あ」
そう云えば、名前すらまだ言ってなかった。
「あんた」とか「あなた」とかしか言ってなかったのに、それでも彼女は私を信じてくれていた。
そうだ。私には、確かに名前があったはずだ。
旅の中で、傍で呼ばれ続けてきた名前――


「私の名は―――マシュ・キリエライトです。当麻さん」
「そっか、マシュか。....いい名前じゃん。よろしく」
「..........はい、よろしくお願いします!当麻さ――」
「親父!茹で5、焼き5、ニンニクMAX!」
「え」
『アイー、茹デ五、焼キ5。殺ろサレナイヨウシッカリ食ッテケー!」
「高まるぅぅぅ!見てろよ、顔も出せねぇ待ち受けキャラなんかにゃ負けねーぞ!」

この場所は危険だ。.....私のせいだけど、当麻さんと出会ってからかなりの時間が経過している。
殺し合いに乗った敵は、すぐにここを嗅ぎつけてくるだろう。....いや、既に見つかってるかもしれない。早々にここを移動した方がいいかもしれない。


それでも。この瞬間だけは、願っておきたかった。当麻さんと、彼女の仲間たちの無事を。
――私は、もう.......
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17意味をなくした ねがいとともに ◆2LRz5hdsTE :2018/11/01(木) 01:54:55 ID:cNkgOlmo0













I'll get by with a little bit of
 ほんの少しの希望と
Hope and all and maybe just a little
 君の後押しがあれば
Push on my shoulder and yes I'll take my plunge now
 僕はすぐにでも飛び込んでいけるんだ
Cuz all in all it all rests on
 ただそれだけ
The first hand that you can let go
 君が手を離すこと それさえしてくれれば
Then and only then will you see why you've held on
 なぜ君が僕の手を握っていたか わかるはずさ




【見せしめ 藤丸立香(主人公)@Fate/GrandOrder 死亡確認】
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18意味をなくした ねがいとともに ◆2LRz5hdsTE :2018/11/01(木) 01:56:11 ID:cNkgOlmo0
投下を終了します。
矛盾点、問題点等有りましたら感想で教えていただきますと幸いです。


19名無しさん :2018/11/01(木) 09:21:06 ID:XlA24oPA0
投下乙です。
ぐだ殺されたけどマシュはマーダー化回避出来てよかった。
ファヴを待ち受けキャラ呼ばわりする当麻に不覚にも草。


20 ◆2LRz5hdsTE :2018/12/01(土) 23:18:29 ID:2RlKvy5s0
感想有難うございます。
一十一、スノーホワイトで予約します。


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10 テラカオスバトルロワイアル (Res:1000)All First100 Last50 SubjectList ReLoad 10
1名無しさん :2016/09/19(月) 13:01:48 ID:UjPEDzS60


テラカオスバトルロワイアルがパロロワ総合板に移転しました。


【wiki】ttp://www23.atwiki.jp/terachaosrowa/
【避難所】ttp://jbbs.shitaraba.net/otaku/15086/

981蒼い追憶 ◆aA6JepGDxw :2018/09/08(土) 13:25:54 ID:wWlHLZk.0





「なるほど合点がいった。
救済の予言がテラカオスに必要な理由。
テラカオスによる救済法がジェダイ以外が知らなかった理由。
ジェダイとミヤザキ・グンマーで予言が共有していなかったわけ。
フォレスト・セルの真の危険性。
祐一郎や拳王連合軍などの不可解な行動の数々……全てが一本に繋がったわけだ」
「いちおう聞くけど偽情報の可能性は?」
「紫さん、チップの風化具合から計算して最低でも数千年以上過ぎています。
悪戯にしてはメリットがないですし、色々手が込みすぎです」
「実際、こうして古代ミヤザキの末裔と思われる祐一郎が復元した九州ロボに乗り、彼の手によって蘇った艦むすである翔鶴も確認できている。
フフーフ、全て、偶然なんかじゃなかったのね」

古代ロボット・エックスの記憶がもたらした情報は、主催陣営が期待していた以上の有益な情報であった。
情報源になると思われたテルミを失った分を余裕で補える程であろう。

「現代にいるロックマン・エグゼと古代のロックマン・エックスが似ているのは、ネットナビの開発者である光祐一郎がエックスを作ったライト博士とやらの先祖を持つからだろうな。
もしくは古代ミヤザキによって遺伝子に大災害に立ち向かえる戦士を作れるように最初からプログラミングされていたのかもしれない」
「ついさっき、ライト博士の血が途絶えたのはエックスにとって悲惨ですがね……
光祐一郎、その息子である熱斗は死亡……幸い祐一郎が作り出したロックマンと艦むすは無事ですが」
「蒼くてイイ男……エックスにはすまないが、世界のために最大限利用させてもらおう」


かくして全ての謎が解けた主催陣営。

「メガへクスとbiim兄貴には後で情報を共有するとして、イチリュウチームにいるアナキンはどうするの?」
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982蒼い追憶 ◆aA6JepGDxw :2018/09/08(土) 13:28:16 ID:wWlHLZk.0

「フォレスト・セルを、ですか?」
「そうだメフィラス。
あれは予言の器に見せかけた破滅製造機。
消去法で器が九州ロボ以外なりえないとわかった以上、破壊する必要がある。
地上汚染の浄化? その程度の技術はフォレスト・セルに頼らずとも今の技術力ならば不可能ではない。
今は亡きビアン総帥も殺し合いの後でボロボロになった日本を再生できるマシンの設計図やプランぐらいは遺しているしな」

エックスもまたフォレスト・セルは必ず破壊しろと伝えていた。
世界を救うために他に方法が存在しないというのにテラカオスを生み出す手段を潰していく存在は、ジャックたちには驚異以外の何者でもなく、エックスの言葉によりそれは確信に変わっていた。

「しかし、セルを含めた都庁の戦力はかなりのものよ。
疲弊はしているようだけど風前の灯に近いほど強くなっている印象だわ。
主催陣営の全戦力を投入しても勝てる見込みは薄く、良くて相討ちがいいところね」
「それはわかっているが、やらねばテラカオスだけでなく野球チームや狂信者を殺していく。
野球チームが試合を終えるまで必要なのは言わずもがな。
イチリュウチームにはアナキンとテラカオス、拳王連合軍には巫女がいる以上、今消えてもらうと困る。
狂信者は殺し合いが終わった後の世界を考えると消えてもらった方が都合がいいが、たくさん死なれると経験値やら栄養を吸収してフォレスト・セルが余計に手をつけられなくなる」
「早急に手を打たなければならない……そういうことね」

このままでは甚大な被害を及ぼすことは紫を初め理解はしているものの、時間が経てば経つほどセルは力を増していくのだ。
モタモタしていれば主催だけでなく参加者も詰む。

「ま、待ってくださいジャック。
これまで盗聴した内容や、ナノマシンのIDが生きていることを見る限り都庁は影薄組や聖帝軍をも取り込み、機械であるフェイ・イェンすら仲間にしていたとされています。
古代グンマー過激派ほど野蛮な連中ではなく、話のわかる人々なのではないでしょうか?
セルの制御もできているようですし、話し合いで使用中止・封印してもらうのはどうでしょうか?」
「メフィラス……それはダメだ」
「なぜ?!」

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983蒼い追憶 ◆aA6JepGDxw :2018/09/08(土) 13:28:58 ID:wWlHLZk.0


「だが我々にとって善悪がどうのは関係ない。
世界をテラカオスの手で大災害から守り存続させることのみ。
計画の邪魔をするものはすべからく敵だ」
「残念ですが……一理あります」
「都庁の殲滅まではしないまでも、フォレスト・セルだけは破壊する。皆良いな?」

ジャックの言葉にココと紫は無言で頷き、紳士的な対応を望むメフィラスは納得はしていないまでも仕方ないと最終的に首を縦に振った。

「とはいえさっきも言ったけど、全戦力を投入しても被害は避けられない。
最悪、九州ロボが破壊されることになるわ」
「そうなれば世界は終わりだからな。
九州ロボは戦線に出さないか安全に攻撃できる地点に配置しよう」
「不安要素が大きいですがこの際、イチリュウチームや拳王連合軍、最悪狂信者とも一時的に手を組むのはいかがでしょうか?
イチリュウチームならアナキンの手助けやテラカオスの確保、拳王連合軍なら巫女の確保もできるようになります」
「伊豆諸島にいるヤンとメディアからも知恵を借りたいところで、後でスキマを使って相談しに行きましょうかしら?」


次なる行動として都庁襲撃もといフォレスト・セル殲滅を選択した四人はさっそく作戦会議に入る。

しかし、彼らは知らない。
都庁同盟軍は幸運によって既に真実にたどり着き、大いなる神の手助けもあって答えを見つけていたことに。
確かに破滅を呼ぶ存在であったフォレスト・セルが巫女の尽力によりグンマー過激派の呪縛から解放され、同盟軍は彼らが仕掛けた罠に気づいたことに。
そして今回の大災害は天災ではなく、ある男の野望によって引き起こされた人災であることに。


赤裸々になった真実が人を良き方向に導くとは限らない。
過去の真実と現在の真実はイコールになるとは限らない。
真実とは生き物のように流動することもあるのだから。
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984蒼い追憶 ◆aA6JepGDxw :2018/09/08(土) 13:29:27 ID:wWlHLZk.0


【ジャック・O@ARMORED CORE LAST RAVEN】
【状態】リンクスに改造
【装備】フォックスアイ(ネクストに魔改造)@ARMORED CORE、拳銃
【道具】ヒトマキナ・MS・TIEファイター×100、オーバードウェポン一式、古代のメモリーチップ
【思考】基本:世界滅亡を阻止するためにテラカオスを成長させ完成に導く計画を遂行する
0:都庁にいるフォレスト・セルを撃滅する作戦を立てる
1:計画のために殺し合いを促進させ、計画の邪魔をするものは抹殺する
2:四条化細胞に多大なる期待
3:アナキンの回収は後回し、後で何らかの方法での情報共有を行いたい
4:フォレスト・セルの撃滅が終わったら残滓(ツバサ)と翔鶴も回収したい
  鎮魂歌に最適な歌い手も見つけたい


【ココ・ヘクマティアル@ヨルムンガンド】
【状態】健康、九州ロボのファクター、ショタコン
【装備】九州ロボ、ライトセーバー@STAR WARS、拳銃
【道具】商品(兵器)、、ダークスパーク@ウルトラマンギン、スパークドールズ(ダークザギ)、スパークドールズ(八坂真尋)、モブ兵士×950、
     主催倉庫から持ち出した無数の支給品、力を失ったドラゴンボール
【思考】基本:ヨナ達を奪った大災害を防ぐべくテラカオスを成長させ完成に導く計画を遂行する
0:都庁にいるフォレスト・セルを撃滅する作戦を立てる
1:計画のために殺し合いを促進させ、計画の邪魔をするものは撃つ
2:不足の事態に備えて予備のテラカオスを作り出すことも念頭に入れる
3:真尋キュンprpr(死んだニャル子の分も愛でてあげる)
4:アナキンは大丈夫かしら?
※スパークドールズ化した八坂真尋を戻すには、ダークスパークもしくはギンガスパークが必要です


【メフィラス星人@ウルトラマン】
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985ラストネットワーク :2018/09/25(火) 00:00:06 ID:DEq9DmxI0
「……」

浦安市のとある病院の一室で、ギムレーは思案に暮れていた。
ベルナドットがもたらした情報、正確には戦死してしまったLの遺した情報はイチリュウチームに衝撃を与えるには十二分。
だがそれと同時に彼らは納得することもできた。

欠かせない情報収集、その拠点となるカオスロワちゃんねる。
そこには主催者とは異なる真の管理人、黒幕がいる。

にわかには信じられない、しかしそう考えると納得できる点も多い。
ほとんどの参加者はこの掲示板の情報に頼っている。
そしてこの掲示板は、殺し合いの促進に一役買っているのもまた事実。
拳王のマップ破壊、聖帝の立川焼却、ヘルヘイムと扱われた都庁、動画の投稿もかなりのものだ。
これらの投稿を確認、或いは検閲できる立場の管理人は、情報の王と言える。
この混沌とした世界では、情報の掌握は直接的な力以上に大きな影響力を持つ。

もし、この管理人がなんらかの思惑で情報操作していたのだとすれば?

もはや敵対は不可避だが、もしも。
もしも拳王の悪評がここまで世間一般に広まっていなければ、あるいはナッパの言う通り彼らと手を取り合う未来もあり得たのかもしれない。

幸いにも直接面識のあるはやてのおかげで自分はどうにか回避できたが、99%の参加者はもう都庁をヘルヘイムと信じ込んでいるだろう。
いくら嘘だ誤解だと言葉を並べたてようが、少数の抵抗は数で圧殺される。
そもそも管理人が情報操作をするのであれば、書き込みすら許さないはずだ。

聖帝もいくらなんでもマーダーへの転向が不自然過ぎる。
動画の違和感、状況からしてこれを投稿したのは狂信者の誰かであろうが、投稿を許可したのは管理人だ。
どの状況をとっても、プラスの情報よりもマイナスの情報の方が圧倒的に数が多い。
疑心暗鬼になれば、正しい情報すら怪しいものに見えてくる。
結局のところは佐々木様の言う通り、直接見たもの以外は信用ができなくなる。
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986ラストネットワーク :2018/09/25(火) 00:00:56 ID:DEq9DmxI0
「……くそっ!」

ギムレーはたまらず悪態をつく。
しかしそれは管理人がテラカオスを狙っていたからではない。

「ソウルセイバー……これは、君が遺したのか?」

誰もいない虚空に語りかけるギムレー。何も知らない者が見れば理解不能だろう。
今の彼は、目の前を見ているが見ていない。
彼の脳内に広がる、もう一つの掲示板を見ていたのだ。

カオスロワちゃんねるが危険ならば、ドラゴンネットワークはどうであろうか。
こちらは人間には介入不可能。高位ドラゴン専用の掲示板だ。
そうして開いた掲示板には二つのスレがあった。
オシリスのスレと、それを危険と警告するスレタイのみのスレ。

この二つを見た瞬間、ギムレーは即座にスレではなくオシリス個人へのアクセスを試みた。
だが彼からの返信はない。かといってアク禁をされているわけでもない。
これはつまり、オシリスがなんらかの理由でドラゴンネットワークに繋げない状況下にあるということだろう。
一応、短いながらも置手紙のようにメッセージは残してきた。もし本当に万が一無事ならば、いつかは見てくれることだろう。

だが現在、それへの反応もない。オシリスはとてもではないが、こんなおちゃらけたスレを立てることはできないのだ。
そしてもう一方。オシリスのスレを開けるなというメッセージのみのスレ。

これを見た瞬間、ギムレーは今度はソウルセイバーへとアクセスをかける。
だがこれは失敗に終わる。メッセージも残せなかった。だが唐突に彼女がアク禁をするわけがない。
これはオシリス以上に深刻な、どう足掻いても二度とドラゴンネットワークを開けない――死亡したということなのだろう。

一連の流れを纏めてしまうと、オシリスのスレは100%のダミー。
開いた対象の精神に負荷をかける、なんらかの罠が設置されている。
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987ラストネットワーク :2018/09/25(火) 00:01:24 ID:DEq9DmxI0
「……まだ、ドラゴンは残っている」

ギムレーは再度、ドラゴンネットワークを使用する。
もはやオシリスの例がある以上、掲示板は誰のものもあてにできない。
信用できるのは、個人同士のやりとりのみ。

しかし彼の仲間は皆死に絶えた。
邪竜という絶対の存在として君臨してきた彼には、旧知の仲のドラゴンもいない。

ただ一人だけ、信用のできるドラゴンはいる。

かつては情報操作に自分が振り回され、アクセスを拒んだ相手。
だが今ならば話は違う。
この状況下、そしてはやて達との出会い。

今は亡きドラゴンズの仲間、ホルスの黒炎竜。

そんな彼が、憎まれ口を叩きながらも呟いていた名は――





『霞竜オオナズチ。応答を願いたい』



霞龍オオナズチ。
ホルスの友人にして、ドラゴンネットワークを使える上位ドラゴン。
そして、今は都庁に属しているとされる存在。
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988ラストネットワーク :2018/09/25(火) 00:01:55 ID:DEq9DmxI0
『突然悪かったね。僕はギムレー。ドラゴンズ……今は色々あってイチリュウチームの一員だ』

『初めましてですぞwwwww我はオオナズチwwwwしかしまさかそっちからアクセスがあるとはおどろきですぞwwwwwww』

『こちらもかなり切羽詰まった状況でね。こちらからアク禁していたことはオシリスに代わって謝るよ』

『wwwwwwwwwwww……オシリスはやっぱり、かろうじて生きている程度なんですな……』

『ああ。とりあえず、ホルスと違って草なくても喋れるなら生やすの止めてくれ』

『……仕方がない。こちらもふざけていられない状況なのは変わらぬからな』

『助かるよ。まずはオシリスのあのスレだが……』

『あれは確実に偽者だ。あいつの性格上、本当に切羽詰ればスレ立て前に仲間に助けを呼ぶか、死ぬ前にロリ画像くれのスレを立てる』

『やはりか……。あのスレを開けるなという警告は、おそらく僕らの仲間のドラゴンが遺したものだろう』

『開いた瞬間、ブラクラみたいなことをされるわけか。そうなるとそちらの仲間は……』

『察しの通り、純正のドラゴンはもう僕一人だ。そして何者かからの介入を許している以上、これ以上ネットワークを使うのも危険だ』

『それでいてわざわざ我にアクセスをしてきたとなると……広めるべき情報を手にいれたというところかな?』

『ああ。君たち都庁がヘルヘイムではないのは、君らの門番と面識のあるはやてから聞いた。まずはこちらの状況を簡潔に伝える』

『ドラゴンズとイチローチームは双方が狂信者の手で半壊し、合併の形でチームを維持している。ここに狸組と物置組の生存者も合流』

『そして、予言の救いの神になりえる存在……どうやらテラカオスというらしい存在も安定した状況で匿っている』

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989ラストネットワーク :2018/09/25(火) 00:02:23 ID:DEq9DmxI0
『驚いた……まさか、最後の関門だった不屈の精神を持つ勇者、テラカオスをもう所持しているとは』

『どういう意味だい?その言い方だとまさか……』

『こちらは一応、予言の解答には辿りついた。我らよりさらに太古より生きる上位竜のお墨付きだ。間違いはない』

『聞かせて貰っていいかな?』

『勿論。事の発端は、古代にもあった宇宙から降り注ぐ蒼による大災害。これを回避するためにテラカオスが生み出された』

『中心となったのはジェダイ。そしてグンマ―とミヤザキ。蒼を唯一吸収できるテラカオスの犠牲で、過去の大災害は乗り越えられた』

『その後、より確実に大災害を回避するために生み出されたテラカオス強化手段が、救済の予言とのことだ』

『なるほど……そういうことか。さっき言ったアナキンという男はジェダイの騎士らしい。これで確信に変わったよ』

『我らに末裔がいたように、ジェダイにもいたわけか。だがジェダイは、テラカオスは知っていても後付けの予言は……』

『知らない様子だった。やはり奴は自分が知りえない予言の正体を探るために僕らに接触してきたとみていいだろう』

『予言という抽象的なものになった理由は、古代のグンマ―とミヤザキの対立が原因らしい。グンマ―のテラカオスを放棄し滅びを受け入れるか』

『ミヤザキのテラカオスを制御して星を存続させるか。些細な対立からやがては戦争が始まった』

『さぞ泥沼だったろうね。大災害やテラカオスについて研究できる民族だ。力の方向性を少し変えるだけで大戦争開幕だよ』

『そのとおり……正直、我も現代のグンマ―に生きる身。かつてのグンマ―の行いにも色々思うところはある』

『こちらは古代グンマ―語で書かれた書物を持っているが……古代グンマ―も古代ミヤザキも一枚岩ではなかったということだろうね』

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990ラストネットワーク :2018/09/25(火) 00:02:58 ID:DEq9DmxI0
『勿論。というよりも、その聖帝がいなければ我らは予言の謎を解明できなかった程だ』

『ほう。そうなるとカオスロワちゃんねる管理人は、予言を考察できる聖帝の抹殺のためにあの動画を許可した……?』

『残念ながら立川市を焼いてしまったのは事実だ。一人がテラカオス化し暴走した悲劇故の。現在は治療されてはいるが』

『そういうことだったか。しかしそうなると彼らの誤解を払拭するのは難しい。僕らと野球をするにしてももう少し落ち着いてからだね』

『天魔王が倒れた今、目下の敵は狂信者と拳王連合軍。まずはこいつらをどうにかしなくては、まともな野球はできないであろうな』

『そいつらは僕らにとっても倒すべき存在。可能ならば合流して備えたいところだけど……』

『こちらからでも視認できるが、千葉方面を囲んでいる巨竜がギムレーだろう? その態勢からしてまだ動けないといったところか』

『後でアナキンは少し問い詰めるが、それ以上にユーノの治療があって動けない。彼は外部能力干渉による治療を受け付けないんだ』

『こっちも動けない状況だな。予言の核たる器は巫女がモンスターボール内に隠して、巫女自身も世界樹の最深部で護衛中だ』

『おそらく近いうちに、狂信者か或いは拳王連合との戦闘があるだろう。万が一にも予言の完成を妨害されるわけにはいかない』

『僕らもほぼ同じか。そのどちらの軍勢も僕らを狙ってきてもおかしくない因縁がある。ここで彼女、テラカオスを失うことは避けたい』

『あいつらは予言を完成させるための、最後の壁と言ったところかな』

『いや、もう一人いる。大災害の化身ともいえる、沖縄に現れた黒き獣だ。理屈は不明だが、死者の魂を攻撃して取り込んでいるらしい』

『あいつか……相変わらず動いてはいないようだけど、何故死者を狙っている?』

『予言の全てを虜にする歌、これは死者を鎮める鎮魂歌。死者の力もテラカオスの力であり、それを削り取っているということのようだ』

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991ラストネットワーク :2018/09/25(火) 00:03:25 ID:DEq9DmxI0
「……ふぅ」

額を押さえながら、ギムレーは深く息を吐きだす。
都庁側との交信は、想像以上の収穫をもたらした。
可能であれば逐一情報の共有をしたいところだが、オシリスの件があってはこれ以上のネットワーク利用は危険だろう。
伝えるべきことは伝えたし、知るべきことはしれた。

これが最後のドラゴンネットワーク。

もう僅かたりとも立ち止まることは許されない。
終末と、予言の完成。そのどちらもが目前なのだ。

「……さて、次の策はどっちをとるべきか」

最後の通信で手に入れた大きな情報。
この後どう動くべきか。ギムレーには二つの道があった。

「……」

一手のミスで戦局は傾いてしまうだろう。
そして自惚れではないが、いまや自分達も世界の命運を担う存在と言える。
イチリュウチームが倒れれば、おそらくまともに予言について動けるのは都庁しかいないだろう。
そしていくら彼らであっても、残る敵対勢力や黒幕全ての相手はできない。
都庁との合流。これが予言を完成させるための第一の関門といえる。
文字通りに力と知恵をあわせねば、大災害には敵わない。

「主催者連中はどこまで把握できているのかわからないが……」

古のジェダイの末裔たるアナキンであれば、テラカオスや大災害を知っていても不思議ではない。
そしてそんなことを知っているのであれば、この殺し合いを開く大元の理由を知っているということにもなる。
(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)


992ラストネットワーク :2018/09/25(火) 00:03:52 ID:DEq9DmxI0
――結果として、ギムレーの行動は正解だったのだろう。

――『敵』を警戒する以上に、信頼する『仲間』を優先する。

――些細なことかもしれないが、邪竜たる彼が誰かを仲間と思い、それを優先するということは本来ありえない。

――破滅の世界の中で、確かに邪竜ギムレーの運命は変わっていたのだ。



「ギムレー、どこに行ってたホル?」

ドラゴンズの生き残り、鳥の方のホルス。
彼だけではない、仲間の多くが集まる部屋に戻った瞬間。


どずん


何か重たい物が、部屋の中心にどこからともなく投げ入れられた。

「え――」

誰もが混乱し、頭が真っ白になる。

「ッ!」

そんな中、ギムレーはただ一人動くことができた。
放り込まれた『彼女』が死んでいることを既に覚悟していたから。

(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)


993ラストネットワーク :2018/09/25(火) 00:04:17 ID:DEq9DmxI0
「がっ……馬鹿な……!?」

空間の歪み、ミラーワールドからたまらずダークディケイドが飛び出してくる。
それに追従するかのごとく、ディエンドとダークキバも炎を振り払い現実世界に降臨する。

(萃香の監視と僕の身体をすり抜けてこんなに……! この歪んだ世界でありながら、かなりの空間移動者か!
 いやそれ以上にこいつら……既に死者だと!? それでいて僕の屍兵の支配を弾くとなると、僕と同類の能力者の差し金!)

突然の襲撃者に驚きを隠せないが、ギムレーは既に力を発現させていた。
対話の余地は無し、自分の支配も受け付けない死者など異常な存在は排除以外の道はない。
再び仲間を操るような真似をしたのだ。彼女が作り出したこの隙を逃すことも許されない。

「ダークスパイク!」

邪悪な力が凝縮された無数の黒針が、ギムレーの手より撃ちだされる。
焼夷弾の炎から逃れるように出てきた彼らに、態勢を整えてそれを受け止める余裕は無い。

「――ッ」

断末魔の叫びも無く、闇の力で蜂の巣にされたディエンドは霧のごとく消え失せた。


(くそ、せめて奴だけは殺さねば……!)


ダークディケイドは自分達の敗北を既に悟っていた。
奇襲爆撃を仕掛けるつもりが、どうしてか一手先に打たれて逆に自分達が奇襲されるとは。
混乱状態に陥っていればともかく、いまや自分達が理不尽級の群れの中に取り残された獲物だ。
イチリュウチームの戦力を削ぐことはもはや不可能。
そうなれば当初の目的通り、ツバサの抹殺だけは完遂しなくてはならない。
(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)


994ラストネットワーク :2018/09/25(火) 00:04:43 ID:DEq9DmxI0
(……これで……)

絶対の死。本来迎えることのない二度目のそれ。
だがダークディケイド達は確かにその瞬間に解放されたのだ。



【仮面ライダーダークディケイド@仮面ライダークライマックスヒーローズ】消滅確認
【仮面ライダーディエンド@仮面ライダーディケイド】消滅確認
【風鳴弦十郎@戦姫絶唱シンフォギア】消滅確認

※放送では名前が呼ばれません
※シャドウの手先=大元は魂のため、死亡=魂の消滅となります
※これにより、シャドウが同一の存在を再度召喚することはできません
※操作に割いているシャドウの力の一部も消滅すると同時に、遠方にいてもシャドウは彼らの死を察知可能です





「はぁ……はぁ……」
「とんでもない力だな。少し気になることがあったが……まあ今はナッパの行動の方が正しかったかな」
「す、すまねぇ。だけどよ、あいつら……ソウルセイバーを!」
「ああ。恐らく彼女は彼らに殺されたのだろう。そして体内に爆薬を抱かされていた。
 おそらく僕らが動揺してる隙に爆破するつもりだったんだろう。僕もちょっとでも反応が遅れていれば間に合わなかったよ」

戦闘は一瞬で終わった。
だがもたらされた衝撃は、遅れて一同を大きく揺るがす。
さらなる仲間の死に、安全と思われた場に突然の襲撃。

(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)


995ラストネットワーク :2018/09/25(火) 00:05:17 ID:DEq9DmxI0
「アナキン、僕だ。ちょっと緊急の用件なんだがいいかな?」

研究室の戸をギムレーは軽くノックする。
耳を澄ませば、サラとブリーフ博士からは了承の返事が出ている。


「どうしたんだギムレー。治療薬の作成は――上手く行っているよ」

少しだけ間が空いた。
それをギムレーは聞き逃さなかったが、あえて今はそこに触れない。
その声色は薬に細工をしたことを感づかれないかという不安というより、仕方がないといった感情が滲んでいたからだ。

「それは何よりだ。それなら残りはサラ達に任せても大丈夫かもね。彼女達の邪魔をしないためにも、ちょっと部屋を変えよう」





やがて、ギムレーとアナキンはとある空室の中で二人きりになった。

「さて、もったいぶらずに要件を聞かせて欲しいな」
「すぐに言うさ。古代のテラカオス制作に関わったジェダイの末裔、この殺し合いの主催に大きく関わっている君には大切な話だ」

ギムレーの赤眼が鋭くアナキンを捉える。
だがアナキンはそれに臆することはない。

「ああ、安心していいよ。君が主催者側の人間だってことは今ははやて達にはばらさないことにしたから」
「……へえ?」
「そんなことを言えば余計な混乱を招くし、はやてからは確実に僕の方が敵視されるだろうしね。
 まったくよくやるよ。女と見れば節操なく声掛けする器のルフレすらここまで女を手玉にとる真似はしなかったっていうのに」
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996ラストネットワーク :2018/09/25(火) 00:05:48 ID:DEq9DmxI0
「これは恐らく、君にとっても喜ばしいことだと思うけど。ただ、悪い知らせもある」
「予言が本当に解明できたなら、ちょっとやそっとの悪いことじゃ帳消しにはならないと思うけどね」
「君は認めないかもしれないが、もう君が主催の上層部の人間という体で話を続けるよ?」
「好きにしなよ、もう」
「まず、名探偵Lの残した推理。カオスロワちゃんねるの管理人は主催者ではなく、黒幕がいる」
「っ!?」

ぴくりとアナキンの表情が動いた。

「これはLの憶測だし、僕も現実のインターネットには疎いから何とも言えない。
 けれど君たち主催すら欺いてカオスロワちゃんねるの支配……つまり情報の支配をするなんてのは、他に大きな目的が出てくる」
「……あの掲示板は、テラカオス絡みの情報は遮断されている。黒幕がいるのだとしたら、つまりそれは」
「テラカオス。そして図らずも、都庁の予言の情報はこっちにも進展をもたらしてくれたよ」

デイバッグから、紙とペンを取り出すギムレー。
そこに書き込まれるのは、ジェダイ、グンマ―、ミヤザキの文字。

「大元は古代のジェダイ。彼らの協力者たるこの星の原住民はその知恵をそれぞれ別の方向性に進化させた。
 ジェダイのテラカオスを、より完全なもののためにするために生み出された強化プラン、救済の予言。
 このジェダイの末裔が、君だ」
「それで?」
「グンマ―は自然と魔法を重視する道を選び、やがてテラカオスの研究を放棄――自然死、大災害による滅びを受け入れた。
 蘇った器足る巨像、都庁のフォレストセルにもアンチテラカオスシステムをつけるぐらいだから、相当だよ。
 ただこれは、同じく現代に蘇った巫女、まどかという少女の手で潰されたらしい」
「彼女が巫女……いや、アンチテラカオスにそれを解除だって?」
「情報提供者も言っていたが、古代グンマ―の末裔だからといって、現代でも自然死を望むというわけではないってことだね。
 大きいのは、巫女と器が滅びを回避しようと動いている点だ。ツバサを含めれば非常に明るい話だね」
「それには……同感だよ」

アナキンの顔に僅かに笑みが浮かぶ。
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997ラストネットワーク :2018/09/25(火) 00:06:19 ID:DEq9DmxI0
「カオスロワちゃんねるの支配者はミヤザキの末裔か……」
「おそらくね。とはいえこれだけじゃあまりにも情報が少ないよ。君ら主催は何か掴んでいなかったのかい?」
「こっちは予言すら知らない状態だったんだぞ? 仮に本部に戻ったとしても探すのは難しいだろう」
「ははは、もう隠そうともしなくなったね。まあそっちの方がこっちも話をしやすいけど」
「テラカオスの制御、つまりは黒幕も予言を完遂する必要性はあるはず……いや、僕らから横どる気か」
「そっちの方が安全だろうからね。だから、掲示板の裏に潜んで情報操作したってところかな」
「くそっ!」

アナキンは思わず机を叩く。
既に汚名を被る覚悟は決めていた。
自分を正義の使者などとは思っていないしなる気もない。
ただ、滅びを回避したい。その想いだけは本物なのだ。
自分だけではない。他の幹部も、まともな特務機関員も。

ここに来て、テラカオスを悪用しようなどという輩に邪魔などされてたまるか。

「この件は事が大事過ぎる。都庁と合流して、話し合う必要があるだろう。そしてもう一つ、悪い知らせがある」
「ま、まだあるのか?」
「ついさっき、僕のガードをすり抜けて……空間移動で襲撃を受けた。奴らに仲間のソウルセイバーが殺されたようだ。
 そいつらは僕とナッパで始末したけど、信じられないことに奴らは既に死者であり、明らかにツバサを狙っていた」
「なんだと!?」
「これも都庁から仕入れた情報だが、大災害の化身黒き獣は現在死者の魂を狩っているらしい。
 名称は違うが、テラカオスディーヴァが戦ったシャドウと同一の存在と見て間違いないだろう。
 死者を僕の屍兵以上に精密に動かして消しそびれたテラカオスの完全なる抹殺……
 予言の妨害、大災害の成就こそが奴の目的だろう」
「死者の魂を狩るだと? それじゃあ、ルーク達は……」
「アナキン、これでわかっただろう? 正直僕も死者の尖兵なんて僕のお株奪うような真似されるのは完全に策の想定外だ。
 君を主催者幹部として吊るすことも、はやてがいてもできないわけじゃないんだ。ただ今は、とにかく時間が無い」


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998ラストネットワーク :2018/09/25(火) 00:06:58 ID:DEq9DmxI0
【二日目・20時00分/千葉県 浦安市 病院】

【アナキン・スカイウォーカー@STAR WARS】
【状態】健康、不安、若返り、ジェダイ風衣装、首輪解除
【装備】邪剣ソウルエッジ&聖剣ソウルキャリバー@ソウルキャリバーシリーズ
【道具】支給品一式、四条化細胞入りカプセル、ライトセーバー@STAR WARS、闇のルビー、ギンガスパーク@ウルトラマンギンガ、ココ・ジャンボ@ジョジョの奇妙な冒険、大量の不明支給品(アナキン確認済み/回復薬なし)
【思考】基本:世界を救うためにテラカオスを成長させ完成に導く計画を遂行する
0:ギムレーと共に今後の策を考える
1:対主催への信頼を得るためにブリーフ博士やはやてを利用する
2:計画のために殺し合いを促進させ、計画の邪魔をするものは消す
3:不足の事態に備えて予備のテラカオスを作り出すことも念頭に入れる
4:ユウキ=テルミが死んだので予言を解き明かせる科学者や知恵者はなるべく殺したくない
5:いざという時は四条化カプセルで新たなテラカオスを作る
6:沖縄のフォースから世界の破滅の危機を察知。色々と急がねば……
7:萃香に見張られていることに気づいている
※タイムふろしきで若返ったのでピーク時の姿と力を取り戻しました

【ギムレー@ファイアーエムブレム 覚醒】
【状態】健康、人間形態、シャドウだった者へ若干の恐怖心、首輪解除
【装備】トロンの書、鋼の剣、邪竜ギムレー
【道具】支給品一式、不明品
【思考】基本:自分以外がもたらす破滅(未来の大災害)の阻止
0:仲間達にも都庁やアナキンの情報の一部を聞かせ、今後の策を練る
1:『正確な』情報を集めて仲間をフォローする。アナキンの正体は今は誰にも話さない
2:試合の邪魔をするDMC狂信者を倒すために、本拠であるビッグサイトを攻略したい
3:都庁がまともな場所と判明したのは僥倖。変態の巣窟でも文句はないさ
4:西の邪悪な気配は警戒を続ける
5:ネット上の乳神に若干嫉妬
6:ツバサこそ大災害から世界を救う鍵かもしれない
7:オシリスは救助したいが少し厳しいか……?
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999名無しさん :2018/09/25(火) 00:07:40 ID:DEq9DmxI0
投下終了です


1000名無しさん :2018/09/25(火) 23:11:59 ID:4EVnsmSw0
投下乙です
まさかの管理者包囲網&主催筆頭アナキンと手を組むとは
カプセルも作られてユーノ・なのはの死亡フラグも漸く回避できたかな?
欲を言えばレス数不足でギムレー・アナキン以外の状態表を作れなかったみたいなので
そこは作って欲しいところ(登場キャラだけでも)


このスレ埋まったし続きはテラカオスBR専用したらば掲示板の方で良いかな?


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11 バトルロワイアル[special] (Res:5)All First100 Last50 SubjectList ReLoad 11
1名無しさん :2018/07/26(木) 00:05:05 ID:ielCPj1M0
ルール
・バトル・ロワイアル形式で開幕。
・100人のオリキャラでバトル・ロワイアル
・予約制
・おふざけによる投稿、荒らしは禁止
・能力、キャラ設定は自由にしてもいい。次のスレ

【あらすじ】
パロロワ最大規模を及ぶオリキャラ達のバトル・ロワイアル。限られた能力で殺し合いを行う。

2名無しさん :2018/07/26(木) 00:07:01 ID:ielCPj1M0
【参加する戦士達】
1.ジョー
2.サウル
3.レマ
4.エリン
5.アレン
6.ゴクア
7.アクア
8.べリアル
9.ザニ
10.ガルシア
11.ルカ
12.トルカ
13.メアリー
14.ジェームズ
15.ローズ
16.サリー
17.エリック
18.ロドニー
19.ゲリック
20.バルト
21.アイリン
22. ウェスタ
23.アスキ
24. レオン
25.クルザード
>>1、続き>>3


3名無しさん :2018/07/26(木) 00:07:54 ID:ielCPj1M0
26. マルリアッム
27.レスター
28.イーブアン
29.エマニエル
30.アンリ
31.ジョウショウ
32.トルシア
33.ゴードン
34.グリック
35.ムリーロ
36.ラミレス
37.タスク
38.デューク
39.チゾーム
40.ニーズ
41.ベン
42.ケイン
43.ケニー
44.ジョニー
45.ライド
46.エンペラー
47.ミカヅキ
48.センテイ
49.ロスマス
50.コリシア
51.フローラ
52.メルル
53.キュリアーヌ

>>4続き


4名無しさん :2018/07/26(木) 00:08:51 ID:ielCPj1M0
54.ロスロサ
55.バニハム
56.ゲレール
57.ペゲーロ
58.バース
59.ナットレン
60.ジョブ
61.ネオン
62.トルマリン
63.ジャック
64.バスタ
65.ヘクター
66.マイク
67.アンドラ
68.ベクター
69.ヘンリー
70.ナッシュ
71.バロナ
72.ジェンキンス
73.ロマーノ
74.ゴリリン
75.クソウブラ
76.ムシャキ
77.ベルリン
78.チャン
79.カミュリ
80.エンリュク
81.シコースキー
82.デストロイズ
83.マックイーン
(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)


5名無しさん :2018/07/26(木) 22:36:59 ID:ielCPj1M0
舞台は「ネロスト公園」


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12 第二次二次キャラ聖杯戦争 part3 (Res:997)All First100 Last50 SubjectList ReLoad 12
1名無しさん :2015/01/11(日) 03:53:37 ID:MASwPKVk0
ここは様々な作品のキャラクターをマスター及びサーヴァントとして聖杯戦争に参加させるリレー小説企画です。
本編には殺人、流血、暴力、性的表現といった過激な描写や鬱展開が含まれています。閲覧の際は十分にご注意ください。

まとめwiki
ttp://www63.atwiki.jp/2jiseihaisennsou2nd/

したらば
ttp://jbbs.shitaraba.net/otaku/16771/

前スレ
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/otaku/14759/1406730151/


【参加者名簿】

No.01:言峰綺礼@Fate/zero&セイバー:オルステッド@LIVE A LIVE
No.02:真玉橋孝一@健全ロボ ダイミダラー&セイバー:神裂火織@とある魔術の禁書目録
No.03:聖白蓮@東方Project&セイバー:勇者ロト@DRAGON QUEST�〜そして伝説へ〜
No.04:シャア・アズナブル@機動戦士ガンダム 逆襲のシャア&アーチャー:雷@艦これ〜艦隊これくしょん
No.05:東風谷早苗@東方Project&アーチャー:アシタカ@もののけ姫
No.06:シオン・エルトナム・アトラシア@MELTY BLOOD&アーチャー:ジョセフ・ジョースター@ジョジョの奇妙な冒険
No.07:ジョンス・リー@エアマスター&アーチャー:アーカード@HELLSING
No.08:衛宮切嗣@Fate/zero&アーチャー:エミヤシロウ@Fate/stay night
No.09:アレクサンド・アンデルセン@HELLSING&ランサー:ヴラド三世@Fate/apocrypha
No.10:岸波白野@Fate/extra CCC&ランサー:エリザベート・バートリー@Fate/extra CCC
No.11:遠坂凛@Fate/zero&ランサー:クー・フーリン@Fate/stay night
No.12:ミカサ・アッカーマン@進撃の巨人&ランサー:セルベリア・ブレス@戦場のヴァルキュリア
No.13:寒河江春紀@悪魔のリドル&ランサー:佐倉杏子@魔法少女まどか☆マギカ
No.14:ホシノ・ルリ@劇場版 機動戦艦ナデシコ-The prince of darkness-&ライダー:キリコ・キュービィー@装甲騎兵ボトムズ
No.15:本多・正純@境界線上のホライゾン&ライダー:少佐@HELLSING
No.16:狭間偉出夫@真・女神転生if...&ライダー:鏡子@戦闘破壊学園ダンゲロス
No.17:暁美ほむら@魔法少女まどか☆マギカ&キャスター:暁美ほむら(叛逆の物語)@漫画版魔法少女まどか☆マギカ-叛逆の物語-
No.18:間桐桜@Fate/stay night&キャスター:シアン・シンジョーネ@パワプロクンポケット12
No.19:ケイネス・エルメロイ・アーチボルト@Fate/zero&キャスター:ヴォルデモート@ハリーポッターシリーズ
No.20:足立透@ペルソナ4&キャスター:大魔王バーン@ダイの大冒険
No.21:野原しんのすけ@クレヨンしんちゃん&アサシン:ニンジャスレイヤー@ニンジャスレイヤー
No.22:宮内れんげ@のんのんびより&アサシン:ベルク・カッツェ@ガッチャマンクラウズ
No.23:ジナコ・カリギリ@Fate/extra CCC&アサシン:ゴルゴ13@ゴルゴ13
No.24:電人HAL@魔人探偵脳噛ネウロ&アサシン:甲賀弦之介@バジリスク〜甲賀忍法帖〜
No.25:武智乙哉@悪魔のリドル&アサシン:吉良吉影@ジョジョの奇妙な冒険
No.26:美遊・エーデルフェルト@Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ&バーサーカー:黒崎一護@BLEACH
No.27:ウェイバー・ベルベット@Fate/zero&バーサーカー:デッドプール@X-MEN
No.28:テンカワ・アキト@劇場版 機動戦艦ナデシコ-The prince of darkness-&バーサーカー:ガッツ@ベルセルク

978名無しさん :2018/11/23(金) 16:25:19 ID:TjcphaDc0
ねーちん身体がエロいばっかりに苦労人すぎる…


979 ◆HOMU.DM5Ns :2018/12/02(日) 22:03:54 ID:qCoCSqHg0
突然ですがゲリラ投下です。ご注意ください


980路地裏ミッドナイト ◆HOMU.DM5Ns :2018/12/02(日) 22:04:53 ID:qCoCSqHg0


二の足ではなくその裏についたホイールを高速で回し、夜の街を鉄塊が走り抜ける。
交通道路の中を移動している、絡繰の巨人スコープドッグ。
4メートル未満のATの姿は大型自動車に取れなくもないが、薄明かりを差し引いても人型の造形を見過ごすのは無理がある。しかしそれを見咎める通行人も今はいない。
この時この場所に限っては、『巨人』が街に現れる程度の事も幻覚と受け止められてしまっていた。
だからこそルリも、そのサーヴァントたるライダー、キリコも顧みず目的地を宝具によって突っ切っていた。


たどり着いたC-6、錯刃大学付近。
双子館の火事を消防に任せ錯刃大学に向かったルリを待っていたのは、またしても炎だった。
炎のような狂乱。炎のような熱狂。
老いも若きも男も女も分け隔てなくドミノ倒しになってごった返す人、人、人の混沌。
ここは欲望と暴力が絡み合うソドムの街。その残滓。

大学付近の通りで突如起きた暴動事件。主張も発端も理由も判然としない、曖昧なままに始まり、曖昧に終わった謎の狂騒の時。
無秩序なままに無軌道に暴れ回るその傾向をルリは既に知っている。
明らかにルリが追っていたサーヴァント、れんげが解き放ったアサシン、ベルク・カッツェの巻いた種による事件だった。
ジナコ・カリギリに変装した時と同様に、聖杯戦争での勝ち筋とは何の関係もない、ただの享楽の一環のための騒乱。
孤児院で数組のマスターとサーヴァントに囲まれた絶体絶命の状況から、れんげの令呪で自由になり、今またこうして徒に被害を拡大させたというわけだ。

一手二手も遅れた形で現場に着いたルリだが、待っていた光景は予想外だった。
肝心要のカッツェの姿は何処にも見えない。住民達はまだ混乱から立ち直ってないが、警察の誘導に従うだけの理性を既に取り戻している。
うっすらと残る興奮の空気も余熱のようなものであり、既にカッツェの支配下からは脱している証だ。
現場に着くなり指示を求めに詰め寄った警官達に話を聞くに、骨折を負った住民はあれど死者が出るまでは至ってないらしい。
解せなかった。確かに多少の騒動にはなったが、街の機能が停止するほどの規模ではない。聖杯戦争にも大した支障が出ることもないだろう。
自由になった形なき悪意の扇動者が、何を目論んで街に出たかと思えば、街の一角を騒がせただけで気が済んだというのだろうか。

疑問はそれだけではない。カッツェを追っていたアンデルセン。さらに貶められたジナコ。
複数のマスターとサーヴァントがこの地に向けて集結していたはずだ。なのに彼らの姿も何処にも見えない。
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981路地裏ミッドナイト ◆HOMU.DM5Ns :2018/12/02(日) 22:06:06 ID:qCoCSqHg0

情報の収集は無理かと諦めるのと、この場を後にしようと決めるのは同時だった。
既に騒ぎの大部分は鎮まり、これ以上広がらないことも知っている。留まってる理由はもうなかった。

「どうしましたか警視」
「すみませんが、もうここを離れます。後は任せていいですか」

一応傍にいた警官に声をかけておく。いい顔はされないだろうなと思っていたが、警官は意外にも笑顔で快諾してくれた。

「え―――ああ、ハイ、そうですか。わかりました。お疲れ様です!頑張ってくださいね!」
「―――?ええ、はい」

警察署内からのルリの評価であるが、当初のものから印象は徐々に変化を見せていた。
浮き世離れした容貌に最年少のキャリアという目を引く経歴。なのに頻発する怪事件をほっぽり出してフラフラする昼行灯。かと思えばサボるでもなく、いざ動くとなると対応は迅速かつ適格に処理をする。
そしてまた現場をすぐに離れては別の事件に行き当たるのだ。離れの洋館炎上や大学付近の暴動には先んじて到着して指揮を執ったりもしている。
結果、NPCの警官から見たホシノ・ルリ警視とは、『顔に見合わず現場主義、気まぐれに事件を追っては立ち去る、文字通りの妖精警視』といった立ち位置になっていた。
この場を離れるのもまたぞろ新たな事件の匂いを嗅ぎつけたのだろうと受け止め、気分はどうあれ特に不審がることなく納得していた。
……裁定者側のNPCへの意識操作が重なった結果の、知られざる裏の事情であった。


当然ルリ自身がその辺りの経緯を知る由もなく、怪訝に思いながらも。
目的地がない以上闇雲にタクシーは使えない。聖杯戦争絡みとなるとパトカーを借りるのもよくないだろう。
そういえば、自分は車を持っているのだろうか。時代設定的にルリの年齢では自動車は持てない。けれど警察官の職には就いている。
……このあたりの設定は割といい加減のようだ。

「あ」

などと考えたところで、ひとつ遠回しにしていた―――というか念頭にすら入れてなかった問題に思い当たった。

『どうした』
(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)


982路地裏ミッドナイト ◆HOMU.DM5Ns :2018/12/02(日) 22:06:37 ID:qCoCSqHg0


「……っ」

くら、と頭が傾く。不意に訪れた目眩に足が止まった。
肉体が意思の制御を外れる。足が地面と同化して離れようとしないような疲労感。
徹夜くらいどうということもないはずだが、そうしたものとは違う。かたちにないが、自分の中に確かにあったものが欠けている感覚。
今までの戦いのうち、二度あった急激な体調不良。正体を知らぬルリだが原因には察しがついていた。
キリコに眠るブラックボックス。異能生存体。キリコ以外の誰も追いつけはしない、キリコを生かす代償にそれ以外の全てを振り落とす宝具。
神すらも触れ得ざる不死の異能は、マスターすらも置き去りにしていく両刃の凶器だ。
大量の魔力消費、そしてそれに伴う体力の消耗は徐々にルリを疲弊させていた。

『これ以上の深追いは危険だぞ』
「駄目……ですかね」

短くも端的に伝えてくるキリコの言葉。英霊であるキリコは己の因子を知っている。キリコを傍に置いたまま行動するリスクを知っている。
マスターの思考行動に異議を申し立てる事などないが、兵士としてコンディションについてははばからず進言する。
キリコとて聖杯を手にしたいだけの願いがある。このままルリをすり減らせていくのを看過はできなかった。
マスターとしての行動ができなければ元も子もない。それは軍人であるルリも十分わかっていた。
れんげの存在は方舟に関わる重大なファクターだが、そこに固執すれば視野が狭まり、足元の穴を見落としかねない。

れんげは戦う力も意思もない被害者だが、それでもマスターだった。契約したサーヴァントがいて、令呪を持っていた。
子供は大人が考えてるほど何も考えてないわけじゃない。むしろ大人が持つしがらみがない分行動が早い。
れんげは友達のカッツェを助けようと願っていて、自分達は無視していた。その失念が孤児院での失態に繋がった。

きちんと話を聞くべきだった。次はちゃんと聞いてあげたかった。なのに今のルリにはその余裕がなく、れんげに会う手立てもつかない。
春記を脱落させ、アンデルセン達を見失い、最も探しているアキトの存在すら追いつかず……。
巨大な電脳空間とはいえアークセルの内部はだいぶ現実に寄せてある。電子戦では幾つもの並列思考もこなせるのに、この方舟では手が圧倒的に足りなかった。
最適解が得られない焦燥にかられている、そんな時だった。路地裏の曲がり角から光が灯ったのは。

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983路地裏ミッドナイト ◆HOMU.DM5Ns :2018/12/02(日) 22:07:12 ID:qCoCSqHg0


設定された時刻に爆弾が作動したような、炸裂的な衝動だった。至近距離での絶叫にルリの心臓がひときわ大きく跳ねる。顔に出てこないのは性分だ。

「ああ、人たん、人たんがいる!しかもカワイイヤッター!」

男は恍惚としてルリを見つめ興奮を増した。変わったのは表情だけではない。
急に額に上げていた眼鏡を目にかけ、急にシャツをズボンの中に突っ込み、急にバンダナの巻き方を変え、急にニキビを生やした。
手を袋に突っ込み中のものを取り出す。消化器を改造した、簡易的な火炎放射器だった。

「ホントに急なんだ。メラメラ上がる炎がエロカワイク思えてきたんだ。だからおまえをこいつで最高の燃えキャラにしてやっ」

そこで言葉は途切れた。火炎放射器のホースをルリに向けるより先にキリコが、アーマーマグナムの柄で首を打ち付け気絶させたからだ。

「加減はしてある」
「……ありがとうございます」

倒れた男を見下ろして溜め息をつく。また警官に電話しなくてはいけないようだ。
これもカッツェの起こした撹乱の影響だったのだろうか。この男の錯乱ぶりは尋常ではなく、ケーキ屋で起こした事件の映像を監視カメラで見ていたルリだ、男の錯乱ぶりには共通項を感じている。

「マスター、手になにか持ってるようだ」

男の手には確かに携帯端末が握られていた。電源はつけられたままだ。
後ろからは見えなかったが、男の言葉はこの携帯に向けられていたらしい。
拾い上げて画面を見てみる。電話していた相手の番号でも映ってるとも思ったが、簡素なアドレス入力欄があるだけだった。
文字列は打ち込まれてる。

「……」

エンターキーを押す。するとタブレットの画面が切り替わって、
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984路地裏ミッドナイト ◆HOMU.DM5Ns :2018/12/02(日) 22:08:10 ID:qCoCSqHg0











「!」

脳から乖離していた意識が復帰する。夜の暗さでも視界はやけにクリアだ。
風が肌を刺すように痛い。感覚が必要以上に鋭敏になっている。

「……私、いまどうしてました?」
「その画面を食い入るように見ていた。二秒にも満たなかったが」

ライダーにそう問うルリからは時間の感覚が飛んでいた。瞬きほどの間にも、朝日を眺めるまで長くいたようにも感じる。
電源の堕ちた端末を見下ろす。眼球を突き破り、心の深層にまで差し込んでくるような光を浴びたのを憶えている。

「それで、何があった」
「ハッキングです。人間に対してですから、洗脳と言ったほうがいいかもしれませんけど」

電子上の進入を十八番としているルリには、光の正体が即座に理解できた。
こちらの電脳体……精神に介入し、その意識を改変していく映像、サブリミナルの集合体。プログラムの書き換えを人体データに当てはめて解釈したものだった。

「それに、一瞬ですから断定できませんけど『これ』、理性を無くしてその人の性格を凶暴なものに変えちゃうみたいです。NPCが見たらたちまちさっきみたいに暴れちゃいますよ」
「そんなものを見て平気だったのか」
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985路地裏ミッドナイト ◆HOMU.DM5Ns :2018/12/02(日) 22:08:44 ID:qCoCSqHg0


虚空の中で、淡く明滅する線が閃くのが見えた。
ひらひらと蝶のように、煙のように軽やかに浮く幾重もの糸のカタチが、その者の手首に収まっていくのをルリは視界に収めた。

「―――あなたは」

彼女―――シオン・エルトナム・アトラシアは、銀色の髪の少女を見て、瞬きほどの時間だけ硬直した。
頭の中で星が光るような衝撃。
初めて見た顔なのに驚きがある。
初めて聞いた声に既視感(デジャヴ)が起きる。
演算機として極まっているはずの思考群が、記憶にない情報が脳内に挟まった齟齬に混乱をきたしていた。
それでも―――視線は逸らさず。現実を在るがままに受け入れるようにルリを見ていた。

「あなたは―――?」

ルリもまた、紫の帽子を被った少女を見ていた。
隣にいる人物から放たれる感覚、魔力と呼ばれる要素の塊が目の前にあるとわかるそれは自分のライダーと同様のそれ。
彼がサーヴァントである明らかな証であり、彼女はそのマスターと判断するのは即座に理解できる。
電子上の麻薬(ドラッグ)が尾を引いているのか、互いの視線は交差したままだ。

ルリが方舟に招かれ聖杯戦争が開始してから一日。
初日での出会いと別れを経て、新たな出会いがルリを迎えた。





邂逅は偶然であるが、必然のものでもあった。

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986路地裏ミッドナイト ◆HOMU.DM5Ns :2018/12/02(日) 22:09:10 ID:qCoCSqHg0

警察官に指示を下す。二つに束ねた銀の髪の少女。
その名と顔は知っている。広報でもたまに目にする、最年少警視として注目を集めている人物だ。
指揮を離れ路地裏に潜る行動に、NPCの括りから外れたものを感じ尾行したところ、やはりサーヴァントを実体化させた。
マスターと判明した自体は驚きではない。あれほど目立つ立場では一度視点を止めれば怪しい挙動から推察する事ができる。
真に驚くべきはその後。統制から外れていた感染者と行き合い、プログラムを目にしてしまったたにも関わらず自力で振り解いたのだ。
NPCとマスターのデータの内部構造の差か。霊子ハッカーであるシオンの思考は否定する。あれは自己の演算と展開した防衛論理によって、受けたハッキングを封じていた。
世界観、技術体系の差異を差し引いても驚嘆する演算能力。電子世界への適応力。
協議と解答は瞬時に脳内で出された。ジョセフも快く『賭ける』と即答し、かくしてシオンはビルの闇から身を乗り出した。



「失礼しました。こちらに敵対の意思はありません」
「あ、はい。それはわかります」

そして両者は交渉の段に入っている。
刹那に流れたノイズを振り払い、分割された各々の思考でシオンは相手を分析する。
表情は冷静そのもの。たった今ハッキングを受けたばかりなのに疲弊の様子もない。魔術よりは電子的技術に対応した素養故か。
対話に応じる姿勢を見せつつ適度な緊張感を保っている。交渉事の場数も踏んでるようだ。
シオンが求める相手としては申し分のないパラメータだ。

「自己紹介が遅れました。私はシオン・エルトナム・アトラシア。
 アトラスの錬金術師。あなたと同じく月を目指すため方舟に赴いたマスターです」

ルリにしても、わざわざ姿を見せた以上交戦が目的ではないのはわかりきってる。
もしそうならさっきのルリはまさしく隙だらけだった。キリコがいるのだから容易に背を撃たれる可能性は低かったとはいえ、チャンスだったのには違いない。
奇襲のチャンスを不意にして直接顔を見せた理由。何らかの交渉、情報交換。
そうだとすればルリには渡りに船だ。情報が足りないのはこっちも同じだ。

「ホシノ・ルリです。錬金術師っていうと、石を金に変えるっていう、あれですか」
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987路地裏ミッドナイト ◆HOMU.DM5Ns :2018/12/02(日) 22:10:08 ID:qCoCSqHg0


「おーい。話する前にさ。そっちの兄ちゃんの銃引っ込ませてくれないか。こちとら手を上げてるってのにおっかなくて話もできねえよ」

思惑をかき消す声。軽装の男、アーチャーはお手上げ(ホールドアップ)したままおどけた風にしている。
視線の先には銃を抜き狂いなくアーチャーの眉間に照準を合わせているライダーだ。
とっくにルリより先に近づいてきた人物に気づいていたのだろう。染みついた経験値がサーヴァントの気配を捉えた時点で、いつでも発砲できる臨戦態勢に入っている。
撃たないでいるは、こちらを撃つという殺気が放たれてないからと、サーヴァントを警戒してのことだ。

「サーヴァント相手に武器の有無は参考にならんだろう」

ちぇー、とわざとらしく舌を打つ。一見して軽薄で無防備に立っているアーチャーだが、キリコの戦士の眼はその隙を意図的なものと断じた。
撃つ気はないが、撃たれればやり返すぞと。
一瞬で発動できるスキルなのか。あるいは既に罠が設置されているか。袖の下に札を仕込んだペテン師のように。いざとなれば反撃する手筈を整えていると踏んでいた。

「ライダーさん。撃たないでくださいね。降ろさなくてもいいですけど」
「賢明な判断です。そうして油断さえしていなければこちらも助かります」

互いのサーヴァントが牽制し合う抜き差しならない状況。負担を相棒に任せることで、二人のマスターはかえって落ち着き払っていた。

「あ、事情の話に戻りますね。私の場合、他のマスターとは目指すゴールは異なりまして」

簡潔であるがシオンに聖杯戦争に参加させられた経緯を説明する。
目的は方舟の調査。生還を第一にして積極的に優勝を目指す必要はない。
立場・スタンスの表明は相手の指針を決める大事なポイントだ。

「……なるほど、意図せず連れてこられたマスターか。それは盲点でした。
 経緯は違えど私と同様―――いや、聖杯の存在を知らぬまま舟へハッキングをしかけた事からして資質は私より上か。
 よほど魔術師(ウィザード)の適正が優れていたのでしょうね。警視の妖精。その名は伊達ではなかったということですね。やはりこれならば―――繋げる望みはあるか」

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988路地裏ミッドナイト ◆HOMU.DM5Ns :2018/12/02(日) 22:10:37 ID:qCoCSqHg0


指摘は正鵠を射ていた。
役割の枷と襲撃は常に前に障害となって立ち塞がる。望まなくても戦いに巻き込まれるのが戦争だ。自分達のように穏健に済ませるのは少数派に違いない。
マスターは他のマスターにとって敵でしかない。補足されれば、戦わざるを得ない立場だ。
戦い自体を忌避するわけではないとはいえ。それで撃ち返して本末転倒になっては仕様がない。戦いも勝利も目的ではないのだから。

「情報交換の重要性は語るまでもありません。ですが私達の場合、そこから一歩踏み込んだ関係を求めています。
 私には提供できる術がある。そしてあなたには対処できるだけの腕がある。ふたつを合わせればこの街に潜む脅威に対抗し、あなたの目的にも近づける。
 互いが生存の道を開くためにも―――私はあなたが欲しい」

数値が足りなければ他から足すか、自ら生み出すという、合理的で単純な計算。
……聞くものが聞けば、顔から火が出そうな言葉を至極真面目な表情でルリに告げた。
シオンとしては、狭間との交渉に失敗からの反省を活かした言葉選びだったのだが。後ろのアーチャーはなぜ渋い面でいるのかとでも言いたげな反応だ。

一方ルリは惑うことなくシオンの申し出について思考する。
第二の同盟。新たな協力者。メリットはハッキリと見せてくれた。
どれもルリにとって旨味となる情報。生還と報告を目指すルリに必要不可欠になるカード。

「わかりました。こちらも切羽詰まってましたので、お話まででしたら喜んで受けます」

答えは早かった。可能性があるなら断る理由もない。
最悪決裂に至ろうとも、情報について一片でも掴めれば足がかりになるはずだ。

「けど、路地裏だとちょっと話しづらいですね。場所を変えてもいいですか?」
「無論です。それと情報交換について、ひとつだけ条件を提示させてもいいでしょうか」

ルリは小さく頷いて先を促す。シオンは生真面目な表情を崩さずに。


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989路地裏ミッドナイト ◆HOMU.DM5Ns :2018/12/02(日) 22:12:42 ID:qCoCSqHg0

[C-6/南部/二日目 未明]

【ホシノ・ルリ@機動戦艦ナデシコ~The prince of darkness】
[状態]:魔力消費(極大)、消耗
[令呪]:残り三画
[装備]:警官の制服
[道具]:ペイカード、地図、ゼリー食料・栄養ドリンクを複数、携帯電話、カッツェ・アーカード・ジョンスの人物画コピー
[所持金]:富豪レベル(カード払いのみ)
[思考・状況]
基本行動方針:『方舟』の調査。
0.自宅に戻り休息を。
1.アキトを探す為に……?
2.シオンから話を聞く。
2.カッツェたちに起こった状況を知りたい。
3.『方舟』から外へ情報を発する方法が無いかを調査
4.優勝以外で脱出する方法の調査
5.聖杯戦争の調査
6.聖杯戦争の現状の調査
7.B-4にはできるだけ近づかないでおく。
8.れんげの存在についてルーラーに確認したい。
[備考]
※ランサー(佐倉杏子)のパラメーターを確認済。寒河江春紀をマスターだと認識しました。
※NPC時代の職は警察官でした。階級は警視。
※ジナコ・カリギリ(ベルク・カッツェの変装)の容姿を確認済み。ただしカッツェの変装を疑っています。
※美遊陣営の容姿、バーサーカーのパラメータを確認し、危険人物と認識しました。
※宮内れんげをマスターだと認識しました。カッツェの変身能力をある程度把握しました。
※寒河江春紀の携帯電話番号を交換しました。
※ジョンス・アーカード・カッツェの外見を宮内れんげの絵によって確認しています。
※アンデルセン・ランサー組と情報交換した上で休戦しました。早苗やアキトのこともある程度聞いています。
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990路地裏ミッドナイト ◆HOMU.DM5Ns :2018/12/02(日) 22:13:06 ID:qCoCSqHg0



【シオン・エルトナム・アトラシア@MELTY BLOOD】
[状態]アーチャーとエーテライトで接続。色替えエーテライトで令呪を隠蔽
[令呪]残り三画
[装備]エーテライト、バレルレプリカ
[道具]ボストンバッグ(学園制服、日用必需品、防災用具)
[所持金]豊富(ただし研究費で大分浪費中)カードと現金で所持
[思考・状況]
基本行動方針:方舟の調査。その可能性/危険性を見極める。並行して吸血鬼化の治療法を模索する。
1.明日、学園のサーヴァントを打倒する
2.ルリ陣営と協力。情報を提供する。
3.情報整理を継続。コードキャストを完成させる。
4.方舟の内部調査。中枢系との接触手段を探す。
5.街に潜む洗脳能力を持った敵を警戒。
6.学園に潜むサーヴァントたちを警戒。銀"のランサーと"蟲"のキャスター、アンノウンを要警戒。
7.展開次第では接触してきた教師と連絡を取ることも考える。
[備考]
※月見原学園ではエジプトからの留学生という設定。
※アーチャーの単独行動スキルを使用中でも、エーテライトで繋がっていれば情報のやり取りは可能です。
※マップ外は「無限の距離」による概念防壁(404光年)が敷かれています。通常の手段での脱出はまず不可能でしょう。
 シオンは優勝者にのみ許される中枢に通じる通路があると予測しています。
※「サティポロジァビートルの腸三万匹分」を仕入れました。研究目的ということで一応は怪しまれてないようです。
※セイバー(オルステッド)及びキャスター(シアン)、ランサー(セルべリア)、ランサー(杏子)、ライダー(鏡子)のステータスを確認しました。
※キャスター(シアン)に差し込んだエーテライトが気付かれていないことを知りました。
※「サティポロジァビートルの腸」に至り得る情報を可能な限り抹消しました。
※黒髪の若い教師(NPC、ヴォルデモートが洗脳済み)の連絡先を入手しました。現時点ではマスターだと考えています。
 これに伴いケイネスへの疑心が僅かながら低下しています。
※キャスター(シアン)とランサー(セルベリア)が同盟を組んでいる可能性が高いと推測しています。
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991 ◆HOMU.DM5Ns :2018/12/02(日) 22:15:35 ID:qCoCSqHg0
投下を終了します。次の投下は新スレになると思われますので埋めを


992名無しさん :2018/12/03(月) 16:46:29 ID:v/fDs8js0
投下乙です!
スタンスが非常に近い頭脳派の二人が邂逅しましたか
対聖杯の参加者も増えてきましたが、彼女たちはどういった切り口から事態の打開を目指すのか楽しみです

ただ一つ気になったことが
指名手配にまで発展しているアキトの事件が未だにルリの耳に入っていないのは不自然ではないでしょうか
短時間とはいえ警官を指揮してカッツェさんの起こした事件の事後処理にあたっていた以上、別のエリアで起きた事件についても速やかに情報が入ってきて然るべきだと思います
事件そのものは新都で起きていても、警察からすれば犯人が深山町に逃げ込む可能性も考慮し得るわけですし


993 ◆HOMU.DM5Ns :2018/12/03(月) 22:22:22 ID:hjXoZ45A0
>>992
感想ありがとうございます。例えひとつでも読んだ方からの言葉は今後の励みになります

ご指摘について。直接事件に関わってない件まで全てを明かす必要もないとの判断から割愛しましたが、問題のようでしたら『アキトの報を知り、即座に捜そうと現場を後にする』よう描写をwikiにて追加しようと思います。今暫くお待ち下さい


994 ◆HOMU.DM5Ns :2018/12/05(水) 23:29:43 ID:wK.tCNVw0
主に>>980-981の部分を修正加筆しました。その他微修正を加えてwikiに載せます


向こうから合流、連絡が来る可能性を憂慮すれば、現場に留まり混乱を収める警察の仕事を請け負わざるを得なかった。
僅かでも情報が手に入るのを期待して受けていたが、暴動者の殆どは意識が混濁し自分が何をやったのか、そもそも何故こんな場所にいるのかすら把握してい有様だ。
有益な情報が得られる望みは薄いと見ていたルリだが、予想外の方向から思わぬ知らせが舞い込んできた。
B-9地区の女児銃撃及び警官殺害事件。カッツェの騒動と前後して起きたという事件を、ルリがいると聞きつけた他所の警官が報せに来たのだ。
優先順位の話として出来れば聞き流したかったルリだが、無事だった警官が見た犯人―――黒ずくめの服装にバイザーをつけた男という、既視感のありすぎる容姿に目が眩んだ。

つい、昔の口癖が衝いて出そうになったのを、たっぷり時間をかけて堪えた。

「………………何をやってるんですか、あのひとは」

白昼堂々でないとはいえNPCの警官の殺傷を、裁定者の沙汰に及ぶ凶行をテンカワ・アキトが行った。
俄には信じがたい事実だった。確かにかつてのアキトは復讐鬼であり、奪われた怒りを原動力に破壊を繰り返した。
だがそれは復讐対象に追いすがる過程であり、既に本懐を果たした彼には不要の動機だ。
ましてやこんなあからさまに目立つ真似をする必要がどこにもない。メリットがまるで釣り合わない。
何者かに嵌められたか。ジナコの例を知っているがため、そう推理するのは自然の成り行きだった。
既に騒ぎの大部分は鎮まり、広がらないことも知っている。留まってる理由はもうなかった。


995名無しさん :2018/12/15(土) 05:58:38 ID:liBTthao0
身内のルリルリにまで呆れられるアキトさんェ……


996名無しさん :2019/01/06(日) 16:28:15 ID:HeklxaFY0
ttps://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/otaku/14759/1546759518/

新スレ立てました


997名無しさん :2019/01/09(水) 06:09:36 ID:TTKKUmXU0
埋め


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13 マジカルロワイアル (Res:13)All First100 Last50 SubjectList ReLoad 13
1名無しさん :2017/02/25(土) 06:17:36 ID:k4qn308I0
魔法使い・魔法少女を題材とした作品を集めてバトルロワイアルをさせる
リレーSS企画です。
当企画はキャラの死亡や流血描写が出てきますので、閲覧の際はご注意ください。


したらば避難所
ttp://jbbs.shitaraba.net/otaku/17742/

地図
ttp://i.imgur.com/aAyD1jK.png

2名無しさん :2017/02/25(土) 06:18:36 ID:k4qn308I0
【参加者名簿】

10/10【魔法少女育成計画シリーズ】
○スノーホワイト/○リップル/○ラ・ピュセル/○森の音楽家クラムベリー/○カラミティ・メアリ/○ルーラ/○スイムスイム/○ピティ・フレデリカ/○プキン/○ソニア・ビーン

9/9【魔法少女リリカルなのはシリーズ】
○高町なのは/○フェイト/○八神はやて/○スバル・ナカジマ/○ティアナ・ランスター/○高町ヴィヴィオ/○フーカ・レヴェントン/○リンネ・ベルリネッタ/○プレシア・テスタロッサ

7/7【仮面ライダーウィザード】
○操真晴人/○仁藤攻介/○コヨミ/○笛木奏/○メデューサ/○グレムリン/○フェニックス

7/7【とある魔術の禁書目録】
○上条当麻/○インデックス/○ステイル=マグヌス/○神裂火織/○アウレオルス・イザード/○前方のヴェント/○左方のテッラ

6/6【ハリー・ポッターシリーズ】
○ハリー・ポッター/○ロン・ウィーズリー/○ハーマイオニー・グレンジャー/○ドラコ・マルフォイ/○ヴォルデモート卿/○セブルス・スネイプ

6/6【Fate/Grand Order】
○藤丸立香(ぐだ子)/○オルガマリー・アニムスフィア/○クー・フーリン(キャスター)/○三蔵玄奘/○メフィストフェレス/○ヴァン・ホーエンハイム・パラケルスス

6/6【Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ】
○イリヤスフィール・フォン・アインツベルン/○美遊・エーデルフェルト/○クロエ・フォン・アインツベルン/○遠坂凛/○ルヴィアゼリッタ・エーデルフェルト/○衛宮士郎(平行世界)

5/5【ゼロの使い魔】
○平賀才人/○ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール/○タバサ/○ジャン・ジャック・フランシス・ド・ワルド/○ジョゼフ一世

5/5【魔法少女まどか☆マギカ】
○鹿目まどか/○美樹さやか/○巴マミ/○佐倉杏子/暁美ほむら

4/4【東方Project】
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3名無しさん :2017/02/25(土) 06:39:36 ID:k4qn308I0
本スレを立てておきましたがOPって代理投下してもよろしいでしょうか
あと予約期限って延長なしの一週間で大丈夫ですかね。


4名無しさん :2017/02/25(土) 06:42:47 ID:k4qn308I0
【制限一覧】

・変身アイテム等の扱いは本人支給かどうかは書き手次第
・フェニックスの再生能力は頭部吹き飛んだり完全消滅した場合は死亡
・アウレオルスの黄金錬成は即死系の命令は大幅制限
・ギルの千里眼は未来予知あたりに制限
・ヴェントの天罰術式はヴェントと直接会わないと発動しない。気絶までのインターバルを倍加
・プキンの剣による認識変更に時間制限付与
・ソニアの魔法は劣化スピード低下
・フレデリカが水晶玉を通じて干渉できるのはエリア内の存在のみ。•世界越しの干渉も勿論不可能。
・白い魔法使いはエクスプロージョンの威力低下。テレポートは移動距離の制限をつける
・メデューサの石化能力は、完全石化の場合持続時間30分
・魔法少女まどか☆マギカの魔女化は書き手次第
・ほむらの時間逆行は禁止、時間停止は数秒程度


5名無しさん :2017/03/01(水) 22:58:58 ID:85RkSPPI0
オープニングは結局どうなったんですかね…


6名無しさん :2017/03/06(月) 09:18:41 ID:qM4U3JrY0
代理投下します


7 とある絶望の殺戮遊戯 -Life is BATTLE ROYALE- :2017/03/06(月) 09:20:53 ID:qM4U3JrY0

 魔法とは、人知の及ばない超非科学的現象の事である。





 辺り一面は薄暗い空間。
 そこには70人程度の人影が立っている。
 そのうちの一人にしてとある世界の主人公の少年、上条当麻が最初に思ったことは

(俺は一体いつの間に連れてこられて、ここは何処なんだ?)

 だった。
 上条はとりあえず知り合いが居るか探そうと思い動こうとする。しかし身体を動かすことが出来ない。
 否、全く動かない訳では無い。上条の右手首から上と頭は動かすことが出来た。
 仕方ないので頭を動かして周りを見ると、そこには上条の目からして普通の格好をした人間やどう見てもコスプレにしか見えない服装をしている人間と様々な人物が居る。
 上条はその中に知り合いの姿を見つける。
 純白のシスター服に銀色の長髪、その姿は間違いなく。

(インデックス!)

 上条はやっと見つけた見知った存在に声を掛けようとするも、声が出ない。
 彼はこれを、魔術か超能力で身体を動かせない様にするだけじゃなく声を出せないようにしていると判断する。

(なら俺の幻想殺しで)

 そう思った彼は何とか打ち消そうともがくが
 上条当麻の右腕には幻想殺しという力が宿っている。
 これは、右手に触れた異能なら神の奇跡でも打ち消すという凄まじい能力だ。
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8 とある絶望の殺戮遊戯 -Life is BATTLE ROYALE- :2017/03/06(月) 09:21:17 ID:qM4U3JrY0





(殺し合いだと? 何を言っている)

 それが、とある世界の魔法使い笛木奏が、キュゥべえの発言を聞いて最初に思ったことだった。
 彼の心に浮かぶのは怒り、とは言ってもそれは殺し合いに対する非道に対してではない。

(私にそんなことをしている時間は無い!)

 ただ単純に、自らの目的の邪魔をされて怒っているだけだ。

(こんな下らない話をしている間にも、暦は……!)

 笛木には妻と娘が居た。
 しかし妻は早くに他界してしまい、残った娘も病気で亡くなってしまった。
 そして絶望に叩き落された彼はどんなことをしてでも、どんな犠牲を払ってでも娘を蘇らせようと始める。
 しかし、娘を蘇らせる為に行ったサバトと呼ばれる儀式は笛木がアーキタイプと呼ぶ古の魔法使いに阻止されてしまう。
 それでも娘を諦めきれず再びサバトを開こうとした所で、気付けばここに居たのだ。

「断っておくけど、僕は別に享楽の為に殺し合いを開くわけじゃない。
 これは宇宙の熱量死を防ぐのに必要なことだからね」

 怒る笛木の心など気にも留めず、キュゥべえの話は続く。
 黙れ、宇宙がどうなろうと私には関係ない、暦に比べれば小さなことだ。
 しかし、そんな思いはキュゥべえの発言で一旦収まることになる。

「その代わりと言っては何だけど、この殺し合いに最後まで勝ち残ればどんな願いでも三つまで叶えようと思う。
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9 とある絶望の殺戮遊戯 -Life is BATTLE ROYALE- :2017/03/06(月) 09:21:36 ID:qM4U3JrY0

 巫女服の少女、霊夢が指をキュゥべえに突きつけて宣戦布告する。
 しかし、キュゥべえはため息をついてやれやれと呟いた後霊夢に反論する。

「君は勘違いをしている。
 まずここは幻想郷じゃないし、これは君たちに解決されることが前提のおままごとな異変とは違う。
 君が解決する為に出張る必要は何処にもないんだ」
「関係ないわ。
 あんたのいうことが全部正しくても、いきなり殺しあえなんて言われて従うわけないでしょ」
「だからちゃんと報酬を用意したじゃないか」
「別にいらないわ」

 それだけ言って霊夢は空を跳び、キュゥべえに光弾を発射する。
 しかし、霊夢が放った光弾はキュゥべえに届く前に見えない壁のようなものに阻まれて届かない。

「……僕には心底理解できないけど、あの人が言うには世界には『主人公』と呼ばれる存在が居るらしい」
「いきなり何よ」

 唐突に始まったキュゥべえの話について行けない霊夢。
 しかし話は続く。

「世界はその『主人公』を中心に構成されているらしい。
 だから僕は、本来参加資格の無い上条当麻や平賀才人もこの殺し合いに参加させなければならなくなった。
 がここで困ったことが起きた、『主人公』が複数いるということをあの人は想定していなかったんだ」

 キュゥべえの一人話に笛木は理解を示す気にはなれない。
 笛木からすれば主人公など誰でも構わないからだ。

「一方通行や浜面仕上みたいな後付なら呼ぶ必要が無いと分かっていた。
 しかし最初から二人いる場合はどうしたらいいのか分からなかった、だから僕は博麗霊夢と霧雨魔理沙を二人とも呼んだ。
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10名無しさん :2017/03/06(月) 09:24:19 ID:qM4U3JrY0
◆7PJBZrstcc氏のOP代理投下終了です
最早予約制度なんて有って無きがごとしですがこれから予約解禁としていいですかね


11名無しさん :2017/03/06(月) 18:51:54 ID:Q3U8SlzA0
>>10
乙です
もう予約解禁でいいと思いますよ


12名無しさん :2018/04/18(水) 01:44:44 ID:HH0jlrak0
保守


13名無しさん :2018/04/19(木) 22:57:46 ID:SGohB8B20
誰も書かないのに保守とか意味無いだろ


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14 人狼方式バトルロワイヤル (Res:8)All First100 Last50 SubjectList ReLoad 14
1名無しさん :2018/03/22(木) 01:32:41 ID:Qg9j/yCQ0
ルール
・クロカードはランダムで決まる。
・クロカードを持った者は必ず一人殺すこと。殺されなかったら寿命が大幅減る。3回しなかったら心臓発作で死亡する。
・クロカードは殺さない限り所持したまま。例え捨ててもポケットの中に自動的に入る。燃やしたり、ちぎったら再生して捨てる同様にポケットの中に自動的に入る。
・最後の一人になるまで終わらない。(ただし自首をした者を除く)
・殺したら裁判開始が始まる。
・誰を吊るすかを決める為に投票する。
・投票が多い人は処刑。つまり死亡する。
・クロカードを所持しても処刑されなかったらクロカードは自動的に別の人のポケットに入る。
・協力も有り。騙すか協力は勝利の鍵を握る。
・最後の一人(最後の一人の恋人がいた場合は生きることが可能)になれば願い事が叶えられる。
・運営側は死なない。※殺せば違反となり処刑される。なお殺してもすぐ生き返る。

【1日の時間割】
起床

推理開始(制限時間は5分)

裁判開始

投票(票が多ければ処刑される。)

襲撃(クロカードを所持した人のみ)


【参加メンバー紹介】
ただし最初は恋人同士ではない。

《女性》
楠木 アリス…ごく普通の女性。
吉川 七…華麗で美人だがちょっと変人。
丸本 奏…IQ200の天才少女だが多少ドジ
由嶺 鈴夢
山下 奈緒美
森川 玲子
峰原 京子
橋本 裕佳梨
友利 由紀
柚木 菜採
田野 樂子
星 薫子

《男性》
岸 裕介…成績優秀で運動神経抜群。そのため死亡されにくい。
芦田 アレン
白石 渉
黒磯 貴史
轟 亮
高木 研三
金原 螢…冷酷で残忍な一面が多い。
瞹渕 孝弘
遠藤 正治
阿久津 誠
脇坂 大輝
梶原 幸人

《オネエ・男の娘》
花澤 孝(オネエ)
菊地 ひより(男の娘)
夏目 毬(男の娘)
嶋田 奈央(男の娘)

運営(GM)…殺されてもすぐ生き返る謎の男性。

2名無しさん :2018/03/22(木) 01:34:38 ID:Qg9j/yCQ0
予約制です。


3名無しさん :2018/03/22(木) 01:44:44 ID:Qg9j/yCQ0
【オープニング】

GM「さて、これより人狼方式のバトルロワイヤルを開始します。」

アリス「何なの?」

GM「誰か一人クロカードを所持しています。クロカードを持った者は必ず一人を殺さなければいけません。」

「「エーーーッ!!?」」

全員はパニックに陥る。

GM「殺した瞬間に約5分による推理開始のタイムが始まります。5分経過で裁判開始です。」

GM「裁判は誰がクロカードを持っているかを当ていきます。時間経過したら投票開始します。票が多ければ…」

岸「多ければ…」

GM「首吊りで処刑されます。」

脇坂「嘘だろ!!ふざけるな!!」

星「そうよ!!」

GM「だまらっしゃい!反抗するなら処刑するよ!!」

脇坂「ぐっ…」

GM「さて、明日は誰が死ぬのか楽しみだな…。」

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4名無しさん :2018/03/22(木) 01:48:39 ID:Qg9j/yCQ0
【1日の晩】

金原「俺がクロカード…さて誰を殺そうか…」

金原は悩んでいる途中に花澤と出会う。

花澤「あら?金原くんじゃないのー?どうしたの?」

金原「悪いが死んでもらうかな?」

花澤「は…」シュパン!

金原は花澤の首を切った。

金原「わからないようにしよう……」


5名無しさん :2018/03/22(木) 01:48:58 ID:Qg9j/yCQ0
オープニング投下終わりです。


6名無しさん :2018/03/22(木) 01:51:54 ID:Qg9j/yCQ0
【花澤 孝 没】

【金原 螢】
所持:ダイアモンドノコギリ、クロカード
思考:生き残る。


7名無しさん :2018/03/23(金) 18:23:08 ID:yUcC4.D20
岸「クロだったから殺さなきゃ(使命感)」

丸本「あ、岸くん、こんちはー」

岸「ちょうどいいや、死ねええぇ!」

岸は丸本に襲い掛かった、だけども丸本は死ななかった

岸「クソッ! 何故だ!? 運動神経抜群の俺の攻撃で何故死なない!?」

彼の攻撃は死亡されにくいのだった

丸本「IQ200のこの私に不意打ちだと! 許せる!」

そこで丸本がドジを発揮して自分の血に滑ってこけた

その拍子にたまたま持っていた鉄パイプが勢いよく岸の頭を割る

スイカ割りのように砕かれた頭部から柘榴のような赤い中身が露わになった

丸本「クロじゃないけど殺っちまったZE」

事故だからしゃーない

【岸 裕介 没】

【丸本 奏】
所持:鉄パイプ
思考:気持ちを切り替えていく


8名無しさん :2018/04/02(月) 16:55:06 ID:RqFHa2/E0
が、しかし彼が持っていたのはクロカードではなく道連れカードだったのだった。

丸本「えっ!?事故した時クロカード所持してもなんとも…」

道連れカード…このカードはクロカードを所持した者か、道連れカード持ちの死体を目撃した人は道連れになる。

丸本「あいつ…運動神経が上手いだけの馬鹿だったのか…!?」

すると空間に穴が空いた。

丸本「嘘だろ……!!ガッ……!!」

ドォン!!

暗黒空間によって丸本は道連れとなった。

【丸本 奏 道連れ】

二日目の朝が迎えられた。


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15 変身ロワイアルその6 (Res:869)All First100 Last50 SubjectList ReLoad 15
1名無しさん :2014/08/07(木) 11:23:31 ID:V1L9C12Q0
この企画は、変身能力を持ったキャラ達を集めてバトルロワイアルを行おうというものです
企画の性質上、キャラの死亡や残酷な描写といった過激な要素も多く含まれます
また、原作のエピソードに関するネタバレが発生することもあります
あらかじめご了承ください

書き手はいつでも大歓迎です
基本的なルールはまとめwikiのほうに載せてありますが、わからないことがあった場合は遠慮せずしたらばの雑談スレまでおこしください
いつでもお待ちしております


したらば
ttp://jbbs.livedoor.jp/otaku/15067/

まとめwiki
ttp://www10.atwiki.jp/henroy/

85080 YEARS AFTER(4) ◆gry038wOvE :2018/02/20(火) 02:48:40 ID:gooP8PFs0



【『死神』――響良牙/変身ロワイアルの世界】



 ……おれは、空を見つめた。
 今日が、その時だ。
 ――遂に、奴らが来る。



 ――ここに連れ去られ殺し合いをさせられてから今日までの長い出来事を、おれはずっと思い出していた。



 かつて、おれは、ベリアルを倒した爆炎の中からこの地に落ちた時、すべての記憶を失った。
 そのままわけもわからず、ふらふらと彷徨い、歩いた先の街で――おれは、男の死体を見つけた。

 早乙女乱馬……というよく知った男の死体だったが、その時に思い出す事はなかった。
 おれはその時は、ひたすら逃げて……森に辿り着いた。
 そこで、おれは冷静に考え――自分こそがその死体を作り上げた殺人犯だという結論に至った。
 おれは、気が狂いそうになっていた。

 やがて、おれは怪物たちと出会う事になった。
 怪物たちの名前はニア・スペースビースト――ダークザギの情報や遺伝子を受けて異常進化し、スペースビーストのように巨大化した微生物たちだったらしい。ただ、おれはずっとわけもわからないままそいつらから逃げ、自分自身の持つ馬鹿力で戦い続けた。
 ほとんどの怪物を、おれはなんとか倒す事ができた。ちょっとの損傷ではおれは死なない。必ずしも簡単な戦いばかりではなかったが、なんとか戦い抜いた。
 そして、ある日――そんな怪物と戦うさなか、おれは頭を打ち、偶然にも、記憶を取り戻す事になった。

(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)


85180 YEARS AFTER(4) ◆gry038wOvE :2018/02/20(火) 02:49:05 ID:gooP8PFs0
 それからどれだけ彷徨っても、おれは仲間を見つける事はできず、孤独のままだった。
 気づけば、また元の島に戻っていた。手ごたえのない旅を徒労に感じ始めたおれは、別の島に行くのをやめた。

 またそれから、毎日、島から出る事もなくつまらない日々を暮らし、戦う相手もしないのに頭の中だけで修行し、おれは、誰かが来るのを待つ事にした。

 毎日毎日、ずっと同じ事を考えていた。
 彼らもここにいないという事は――左翔太郎や、涼邑零や、高町ヴィヴィオや、蒼乃美希や、佐倉杏子や、孤門一輝や、花咲つぼみは――元の世界に帰れたのだろうか。涼村暁はどうなったのだろう。
 彼らは、帰れたとして、その先が救えたのか、そこから先のあの管理世界は終わり、今度こそベリアルとの決着がついていたのか――そんな不安を持ちながら、きっと勝てたと信じ、彼らが助けてくれるのを待った。

 だが、来ることはなかった。
 もしかしたら、おれは死んだのかと思われているのかもしれない。

 おれたちだけが、ふたりで、迷子でここにいた。
 そして――クロスミラージュも、ある時に動かなくなった。どれだけ言葉をかけても返ってこなくなり、おれはクロスミラージュも埋めた。
 おれだけが、ひとり、迷子になった。

 それから、またずっと、長い孤独だった。時間はいつしか数えていない。ある時から、どう流れても一緒だった。いま何十年なのか――百年は経っていないと思う。
 その間中、ずっと、誰かの支給品だったらしい、このオルゴール箱はおれの心を癒してくれた……。
 悲しみに潰れそうな夜に聞くと、おれは壊れ行く心をなんとか維持できるようになった。
 それだけはなんとか、今日まで壊れる事なくおれの傍にあり続けてくれた。

 ……そうだ。おれは、あいつらと一緒にその先の未来で過ごす事はできなかった。

 ただ、ある時、ある予知の力と、いくつかの情報がおれの頭に過った。
 それはダークザギが得た情報と能力だった。一度だけ仲間とともにウルトラマンノアと融合して戦った事や、ニア・スペースビーストを倒し続けた事によっておれも潜在的にその力が覚醒していたのだった。
 バカなおれが、ニア・スペースビーストなんていう言葉を作り出せたのも、ノアやザギの情報によるものだ。
 そして、ちょっとした予知の能力を得られたおれは、それから十年間、今日だけを待った。

 誰かが来る。おれを殺しに来る。
 だが、おれはそいつらを撃退する。
(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)


852 ◆gry038wOvE :2018/02/20(火) 02:52:02 ID:gooP8PFs0
投下終了です。
今回はちょっとギリギリまで書いていたので、誤字やミスがあるかもしれず、
その辺はwikiで修正するつもりですが、大筋はこんな感じです。

このスレ内で終わるのかちょっと心配ですが、万が一終わらなかったらwikiに直接投下になるかも……。
そうなったらすみません。


853名無しさん :2018/02/20(火) 06:10:22 ID:6cTEM61I0
投下乙です!
つぼみが残した最後の謎と共に、まさかとんでもない真相が明かされるとは……!
これは花華ちゃんにとって辛いですし、怒って当然ですよね。
変身ロワの世界に取り残された良牙も切ないです。一歩間違えたら、かつての克己みたいになってもおかしくなさそう……


854名無しさん :2018/02/21(水) 19:20:24 ID:yf5PLn9s0
投下乙です
残酷な真実と衝撃的な展開…
残り生存者2名、つぼみと良牙はどういう結末を迎えるんだろう


855 ◆gry038wOvE :2018/03/09(金) 18:42:32 ID:H/vzgqzw0
投下します。


85680 YEARS AFTER(5) ◆gry038wOvE :2018/03/09(金) 18:43:47 ID:H/vzgqzw0
【『探偵』/変身ロワイアルの世界】



『――ここが変身ロワイアルの世界よ』

 おれの中で、HARUNAがそう告げた。
 いわゆる肉体無きデータ人間、HARUNAを自分の身体に憑依させてみた感想だが――実に、変化がなかった。手足も意のままだし、感覚も変わらない。体のどこかに異物感があるとか、頭の中がぼんやりするとか、そんな事もなかった。おれの中をすり抜けるようにしてHARUNAのアバターが結合したかと思えば、そのままおれの身体にテレパシーのような形で指示を出しただけである。
 おれとしては、それは「HARUNAがアバターを使わず、声だけになった」ような感じだった。
 つまるところ、初体験にしては、あまり味わいのない感覚だった。

 唯一違うとすれば、そう、おれの身体が異世界移動を一切拒絶せず、この花咲つぼみがついぞ見つける事のなかった「変身ロワイアルの世界」の座標を見つけ、そこに飛び込めるようになったという事だけだった。本来、この先は参加者の遺伝子情報を持つ人間以外は立ち寄れないらしい場所だ。
 だから、花華が何なく入れるとしても、おれは本来なら条件から外される存在であるはずだった。おれには、どうやっても一生入る事ができない場所なのだ。
 このHARUNA嬢のたいへん素敵なお力のお陰で、おれはここにいると思うと、頭が上がらなくなってもおかしくはないだろう。勿論、まったく嬉しくはないし、今まで一度たりとも旅行に来たいと思った事もないし、実際目の前にあるのは景色も悪い場所なのだが、……まあ、貴重な経験ではあると云える。

 ……しかし、八十年の隔たりがあったわりには、来てみれば、実にあっけないものだ。
 こんなところを八十年、一生涯をかけて探した花咲つぼみが――この上なく失礼だが――少し哀れに思ってしまうほどだ。
 おれは、呟くように言った。

「……で、おれたちが辿り着いたのは、一体、変身ロワイアルの世界のどこなんだ? こんな光景を、おれは見た覚えがない。少なくとも、異常な場所である事くらいは把握できるんだが――」

 ――おれたちの前にあったのは、おそらく何かの実験が行われたように、奇妙な機材が並んだ研究室だ。
 一応、廃墟の中の一部屋のようだった。外からの光は差さない。窓がないのだ。電気はついているようだが、それもかなり薄暗かった。
 そして――そこにある機材は、古びて埃を被ったり、錆びたりしているが、人類が直近でようやく手に入れたようなハイテクノロジーや、あるいはそれすら超えるようないまだ見知らぬテクノロジーによって生み出されたものばかりであった。複数世界が結集して数多の技術が確立されていったにも関わらず、それで追いつかないような超技術が、八十年も置き去りにされていたのだ。
 いうなれば、「今」が廃れた後の、ずっと未来の世界にさえ見えた。
 この八十年、似たような事象が――誰かが同じように支配や殺し合いをもくろむ事象が――発生しないのは、おそらくこのシステムに人類が追いつく事がないからだと言えよう。

 HARUNAは、ここは、おれたちの求めた変身ロワイアルの世界だと言う。――おれの想定していたイメージと、何となく合致していた。この、精神病院に来たような、鬱屈とした不安の絶えない場所。それは、確かにかつて殺し合いの起こった場所らしい感慨を覚えさせていた。
 変身ロワイアルの世界だという確証こそなくとも、ここが普通の場所じゃないのは誰でも直感的に察する事が出来るに違いない。

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85780 YEARS AFTER(5) ◆gry038wOvE :2018/03/09(金) 18:44:17 ID:H/vzgqzw0

「……」

 おれの方を睨む花華の視線は耐え難いものがあったのだ。――それは、厳密にはおれの肉体を借りて好き勝手に念話を公開スピーチしてくれているHARUNAに向けられたものだが――彼女の心中はおれとしても察するものであった。
 確定性のない動機による響良牙の暗殺計画。拒む機会こそ与えられたが、入り込んだらもはや問答無用で承諾をさせるやり口。更には、その動機から推察できる花咲つぼみの身に起こりうる危険――つまり、響良牙の殺害で花咲つぼみが優勝者となった時に願いを叶えさせる権利を行使するのを同様の形で止めるのではないかという危惧――。
 あらゆる事を考えてみれば、HARUNAという少女に向けられる感情は決してやさしくは在れない。おれも同様だ。

 綴られた日記を目の当たりにした以上、おれだって心が動くのは止められない。
 しかし、彼女の持つ権限がなければ、おれは世界と世界を行き来できない。つまり、職場に帰れない。どうあれHARUNAとの関係の構築は重要な急務だ。

「……そこに、まだ響良牙が残っているんだな」

 おれは、そう訊いた。
 しかし、質問に答えないのがこのHARUNAである事は承知している。ただのつぶやきだった。案の定、明確な答えが返ってくる事もなく、おれの言葉は拾われる事もなく投げ出された。
 続けて、おれはもう一度口を開いた。

「――そうだ、ところでもう一人、ここに先客がいるんだろう。早くそいつを呼んでもらおうじゃないか」

 今度は質問ではなく、提案を呼びかけたのだ。
 良牙については、改めて確認せずとも、彼女が一度断定した以上、「良牙はここにいる」としか言いようがない。仮に彼女が答えてくれたとしても、それ以上の答えは返ってこないだろう。
 対して、彼女が散々言っていた“彼”なる人物についてはまだ詳しく聞けていないし、どこにいるのかもまったくわかっていなかった。
 ここにいないとすればどこにいるのか、率直に気になった。

『――“彼”ならこの基地のどこかにいるはずよ。出ないようにとは言ってある。外に出たところで何もないから』
「そんなんで大丈夫なのか」
『彼も人間よ。無理に鎖で繋がなくても、単なる指示で十分。……だって、世界の外を行き来できるのは私だけなんだから。彼が元の世界に帰るための力は私にしかない』
「……そうだな、きみの許可なく好き勝手に動き回るのは、誰にとっても損ばかり。おれたち同様、その“彼”とやらも、とっくに弱みを握られているという事だな」
『その通り』

 嫌な状況である。まるで騙されて入ったブラック企業から抜け出せなくなったような気分だ。尤も、今回は安易に知らない美女についていったおれにも、自業自得のきらいはある。彼女に憎しみを向けても仕方がない。
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85880 YEARS AFTER(5) ◆gry038wOvE :2018/03/09(金) 18:44:46 ID:H/vzgqzw0

 おそらく、おれが考えるに、彼女は少なくともかつての主催――ベリアルの内情に詳しかった人物だろうという事だ。
 ここを知っているという事は、この世界に立ち寄ったのもきっと初めてではないのだろうし、響良牙が本当に八十年生きている前提があるならば、彼女も八十年生きていたとしてまったくおかしくはない。
 たとえば、財団Xなる組織がかつて存在し、民間企業にも関わらずこの超世界規模の支配行為に加担をしていたというが、そこに所属していた人間やその実験によって生まれた存在である可能性も否めない。まともな人間でもなさそうだ。

 まったくのホラ吹きではないのは確かだった。おれたちをただ驚かせて楽しむだけのトリックに仕掛けているとするのなら、彼女はあまりにも力を持ちすぎであったし、おれの中に侵入するまでしなかっただろう。
 彼女の云っている事は真実だろうが、彼女の素性は隠し通されている。彼女に従ってうまく帰還の手段を探るしかあるまい。

「ずっと気になっていた事があります。HARUNAさん……あなたは、何故そのゲートを通れるんですか?」

 おれが頭の中で、口にしてしまおうか悩んでひっこめた言葉を、花華は直情的に差し出した。
 詮索して機嫌を損ねても仕方がないというのに。いくら合理的であれ、人に聞き出しすぎてヒステリックを起こされるパターンが最も厄介なのは、前の職場での教訓だ。そこでトラブルを作り出したのもこういう女だった。
 そのうえ、この女は質問されるのを極度に嫌う偏屈屋だ。事情は訊けないうえ、無理に訊こうとしても話は拗れる。

『質問に答える気はないわ。何度も言った通りよ』
「しかし、あなたを信じられるか、あなたの指示に従えるか……それを決めるには、やっぱりあなたの素性がわからないとどうしようもないです。言っている事だって信じられません。……だって、あまりにも一方的じゃないですか!」
『じゃあ私がこれから素性を告げたとして、そもそもそれは真実だと思う? それだって自在に嘘を告げられるでしょう? 何を言ったって嘘じゃないなんて言いきれない。単に説得力のある言葉を並べるだけに終わるわ。つまり時間の無駄よ。ここでは、目の前で起きる真実だけを信じればいい』
「……!」
『わかってもらえた?』

 まくし立てるような言い逃れの屁理屈だが、それは反論させない圧があった。

「……」

 花華は口惜しそうな顔をして、彼女と話すのを無駄だと悟ったようだった。両者の仲は先ほどから極めて険悪なままであった。
 おれは、花華がどんな瞳をしているのかと視線を下げたが、彼女はすぐに目をそらした。
 HARUNAと話す時、おれの方を見てはいるが、あまりおれの目を見ないようにしていたのだろう。

『――ただ、そうね。ちなみにひとつ言っておくけれど、私はかつての主催陣営とは何の関係もない。彼らの勢力に属していたわけでもなければ、過去の主催者や財団Xの残党でも何でもない。むしろ、彼らと敵対する存在といえるわ。変な邪推だけはされないように言っておくけど』

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85980 YEARS AFTER(5) ◆gry038wOvE :2018/03/09(金) 18:45:09 ID:H/vzgqzw0

「……」

 おれは、城を見るのをやめて、足元の立て札の方を見た。
 そんなおれの目の前には、ある立て札が地面に突き刺さっていて、名前も知らない真っ白な花が添えられている。



『らんまとあかねさんのはか』



 目の前の立て札には、そう書いてあった。つまり、おれは、今、乱馬とあかねさんが眠っている墓の前にいるようだ。
 方向音痴なおれがここに辿り着けたのは、間違いなく天がおれに味方しているという事だった。
 永遠の時間と予知能力まであるというのに、方向音痴ばかりはまったく改善されないのだ。……これは呪われた宿命と言ってもいい。

 これまでも何度もこの場所に向かおうとして、何度も迷った。ひどい時はこの場所に来ようと決めてから辿り着くまで、一ヶ月や二か月かかる事があったくらいだ。
 どうせ、今日もここに辿り着く事はないだろうと、おれは内心で少し思っていたのだが――おれは今日という日には、迷う事なくここに辿り着いていた。

 この狭い島でも、いつも一人で遭難してばかりだったこのおれが……。
 かつて乱馬やつぼみに誘導されながら動いていて、ようやく行きたい場所にいけたこのおれが……。

「――どれだけ前だったかな。ここで、おれはあかねさんと戦い、救えなかった事がある。そして、つぼみとここで二人、泣いた日だ……」

 いまの俺は泣かない。何度流したかしれないが、とうに乾いた。
 ……それに、こうして運命の日に迷う事なくここに辿り着けた。運が良い。涙を流すには向かない日だ。

 おれは戦う――そして、間違いなく勝つ。
 そこまでがおれの予知した未来であり、これは確実な話なんだ。

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86080 YEARS AFTER(5) ◆gry038wOvE :2018/03/09(金) 18:45:50 ID:H/vzgqzw0



【『探偵』/プチ・マレブランデス内】



 おれたちは、気まずい空気のままでマレブランデスの中身を歩いていた。
 部屋はいくつもあり、とにかく中身には不気味な空気ばかりが染みついていた。何しろ、八十年も無人なのにいまだシステムの生きている管制室に加え、妙な趣向の要人の部屋やら化け物向けの異文化的な部屋やらがあって、そこには時折、骸骨と化した死体が放置されているのである。誰か獣にでも荒らされた痕跡も残っていた。

 廃墟の方がまだずっと、恐怖は薄い。
 そこにまだ誰かが残っていそうな雰囲気さえあり、少し震える花華の隣でおれも息を飲みながら歩いていた。もしかするとおれも震えていたかもしれない。
 そんな折、花華が震えた声で言った。

「探偵さん、ここ少し……怖くないですか……?」
「……少しで済むなら立派だ。おれからすれば、ヤクザの事務所に話をつけに行って素っ裸にされた時よりか、ずっと怖いな」
「それを聞くと、探偵さんの経緯も怖いですが……」
「きみはその手の輩を相手取る仕事が怖いらしいが、おれにとってみれば超常的な戦いを強いられるきみの仕事の方が怖いね。きみは慣れていて、今も少し怖い程度で済むかもしれないが、おれの場合は、この状況は超怖いわけだ」
「まったくそうは見えませんけど」
「怖さを押し殺さなきゃ探偵なんてやっていられないさ。怖さをどう超えるか、どう対策して怖さを最低限に抑えるか、それも仕事のうちだよ。ましてや、あの街の駆け込み寺のおれにとっては、頼りのあるところを見せないと顧客も安心してくれまい」

 おれの場合、少女ふたりの手前でビクつくのは嫌なのもあるが、元々顔に出ない性質なのだろう。十分に情けない顔をしているつもりだったが、周囲からみれば全くそんな事はないだころか、厳めしいとさえ思えるらしい。
 そんな状況の中で宝さがしでもさせられているような気分だが、少しすると、目立つ大きなドアがあった。

「なんだこりゃ。HARUNA、この部屋は――?」
『開けてみるといいわよ』

 言われるだけで、教えてくれなかった。
 舌打ちしたいような気持ちでふてくされながらそこを開けると、今度は奇妙なほど暗くて広い場所に辿り着く事になった。

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86180 YEARS AFTER(5) ◆gry038wOvE :2018/03/09(金) 18:46:24 ID:H/vzgqzw0

『――ここは、おそらくかつて殺し合いのオープニングが告げられた場所よ。七十名近くが一気に収容できるような広い場所は、マレブランデスの内部にはここしかなかったわ』
「つまり、数十名の運命を一斉に変えた場所か……」
『ロマンのある言い方をするわね』
「よせ。血なまぐさいロマンは好めない」

 ロマンなどというのは――あまり言いたくはない言葉だが――不謹慎に聞こえた。
 いくら八十年前の出来事であれ、いまはその出来事の渦中にあった少女の曾孫が隣にいる。おれ自身、ロマンチストのつもりはない。現実にここで数十名の運命が纏めて打ち砕かれたのだから、それを言っただけだ。
 とうの花華の顔色は、おれには暗闇で見えなかった。電気のひとつでもあれば良いが、ほとんど暗闇だ。まあ、辛うじてうっすらと何かが見える程度には光があり、真の闇ではないようだった。彼女がただ淡々としているようなのを見ておれは安心した。

 ――ふと、そんな花華がおれに声をかけた。

「探偵さん、あそこ……誰かいます……」

 片腕をゆっくりと上げたのがぼんやりとわかった。花華が指をさしたらしい方を、おれは目を細めて見つめた。
 その先には、気配だけがあった。おれは即座に構えた。
 そこにあるのが――あるいはいるのが、何なのかはわからなかった。
 しかし、前方から物音が立ったのが聞こえた。

「――」

 ……そう、誰かが闇の中で動いている。
 花華が先にそれに気が付いたのは意外だったが、人か獣か、とにかくその闇の中には何か見えない物が声を動いていた。
 こちらに気づいてさえいないのか、敵意も害意も感じる事はない。ただ、その存在が不透明すぎておれは警戒するしかなかった。
 可能性が高いのは、もう一人の“彼”であるか、あるいは、響良牙であるかという事であった。
 そして、そのいずれであっても、おれにとって敵であるのか否かが、即座にはわからなかった。

「――花華、おれの後ろへ」

 おれは、花華を誘導した。
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86280 YEARS AFTER(5) ◆gry038wOvE :2018/03/09(金) 18:46:45 ID:H/vzgqzw0



【響良牙/C-8 花畑】



 おれの予知した未来――そこで鋭い吊り目を輝かせるのは、まぎれもなくあのカイザーベリアルに違いなかった。
 その戦いへの覚悟はある。
 何度だって倒す。何度だってぶつかる。本当にその為だけに今日まで生きてきたというのなら、まだおれにも救いがあるような気がする。
 だが、おれの心に靄を残しているのは、ベリアルの事じゃなかった。

「――」

 そう――もう一人、どこか遠くで生き残っているはずの、つぼみの事だった。
 涼村暁も、左翔太郎も、涼邑零も、血祭ドウコクも、孤門一輝も、蒼乃美希も、佐倉杏子も、高町ヴィヴィオも……生き残っていたヤツは、他の全員がもういないらしい。
 おれが願いを叶えるという事は、つまり、間違いなく……つぼみももうすぐ死んでしまうという事だった。
 おれが置き去りになった後でも、きっと世の中は動き続けていたのだ。
 そんな中で、あいつらは、おれを残して勝手に先に逝って……おれを迷子のままここに残した……。
 外の時間がどういう風に動いていたか知らないが――あとはもう、あいつらの中では彼女にしか会えないという事だった。

「右京……ムース……それに、あかりちゃん……」

 生きているよな……?
 この何十年で、あのババアはくたばっただろうが、お前たちならおれを迎えてくれると信じている。

 そう……おれはベリアルとの決戦に向かう前の日、きみとデートする約束をしたんだったな、あかりちゃん……。
 残念ながら、おれはあの場所へ帰ってくる事ができなかった。
 だから、きみはもう別の人と結ばれて、おれを忘れて別の暮らしをしている事だろうと思う。――きみがどれだけ待ってくれていたかはわからないが、もし戻れたのなら、待たせた時間の分だけ謝りたい。
 きみが生きているのなら、おれは現れて謝ればいいのか、それとももう二度と会わない方がいいのか……それはおれにはわからない。
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86380 YEARS AFTER(5) ◆gry038wOvE :2018/03/09(金) 18:47:04 ID:H/vzgqzw0



「――――ッ!!」



 そんな事を考えた瞬間、強い頭痛がおれを襲った。
 予知能力が発現した時に頭に走る稲妻。――予知に慣れないおれには、その一瞬の痛みと情報は苦痛にさえ感じた。
 それは濁流のようにおれの頭の中を流れ込み、締め付けていく。
 無数の記憶。



(――なんだ!? どうして……こんな……)



 キュアブロッサム。花咲つぼみ。一撃。おれの眼前に拳。
 何か言っている。言葉。怒り。涙。
 空に影。深い闇。雷雨。
 花。
 白いカーテン。真っ白な光。ベッド。老婆。花。誰かの手。涙。
 言葉。優しい。冷たい。光。願いを告げる。水。光。



 ……おれは、この時になって、また未来を見た。
 おれが願いを告げるまでに起こる出来事たちが、パズルのピースを見せられるように、ほんの断片的に頭の中に注がれた。

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86480 YEARS AFTER(5) ◆gry038wOvE :2018/03/09(金) 18:47:24 ID:H/vzgqzw0



【『探偵』/オープニングの広間】



 朝倉リク、と呼ばれた男が目の前にいた。
 オレンジのシャツに、デニム生地のジャケットを着た、童顔の男性。おちゃらけた印象もなければ、真面目すぎるという事もなく、普通の小学生くらいの子供がそのまま体だけ大人になったような印象さえ受ける。
 おれたちは、オープニングの広間に灯りをつけて、そのリクという男を前にしていた。彼はその広間で灯りを探していたらしかった。
 当然ながら、そこに人を運んだり、スポットライトがつけられたりしていたのだから、ここには何らかの形で電気が通っているのが自然だ。彼もこの場所を探検していたというわけである。

『彼がそう、私が呼んだ少年』

 ……正直、もっと頼りがいのある奴を想像していたが、それは桜井花華同様に未熟な印象を覚えさせるタイプだった。
 随分と平均年齢が低いパーティだ。HARUNAがもし、おれより年下ならば、おれが一番最年長という事になる。子供は苦手だと何度も言っている通りだが、そんなおれが面倒見良く彼らに引率しなければならなくなるわけだ。適材適所とは程遠い。
 彼は、おれたちに向けて、恐縮そうに挨拶をした。
 ベリアルの息子などという肩書と共に差し出されたが、普通の人間の形をしている時点でその肩書も疑わしい。そもそもどう見ても日本人じゃないか。

「あの……こんにちは。朝倉リクです」
「ああ……あんたは――ベリアルの息子って本当なのか?」
「えっと、確かに僕は、ウルトラマンベリアルの息子だけど――僕のいた世界はこことは、違う歴史を歩んだみたいで……」

 彼は少しどもった。
 どういう奴なのかわからないが、薄く笑ったままどもっていて、人見知りのような感じを覚えさせた。おれと同じく、コミュ障などと呼ばれるカテゴリの、おれとは別のコミュ障なのかもしれない。
 ……いや、考えてみればおれが威圧的だから驚いたという線もあるか。初対面を相手に過大な態度でマウントを取ろうとしてしまうのはおれの悪い癖だ。
 自分の身長と痩せた顔が少しばかり初見に優しくないのをつい忘れてしまう。
 HARUNAが言った。

『――“彼”は、ベリアルの遺伝子情報を持つ人物として私が見つけ出したわ。彼がいたのは、変身ロワイアルの出来事そのものが認知されていない世界――もっと言えば、ベリアルが別の野望を果たし、別の形で散った世界から私の仲間が呼び寄せたのが、この朝倉リク』
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86580 YEARS AFTER(5) ◆gry038wOvE :2018/03/09(金) 18:47:40 ID:H/vzgqzw0

「……今回の事も僕にとって、関係ない事じゃないと思ったから。誰かが困ってるのも、誰かの存在が消えるのも――それを守れるのが僕たちだけなら、力にはなりたいし、こうして僕たちが動かなきゃ問題は解決しない」
「まあ確かに……こうしてきみが来てくれないとHARUNAもおれも困るだろうが、きみにリターンはないはずだ。バイト料も出ないだろう」
「それは……まあ確かにちょっと困るけど……。あ、でも、それを言ったら、あなただってバイト料は出ないし、無関係でしょう! あなたこそなんで来たんですか!」

 確かにそうだ。返す言葉もない。
 誰が一番関係ないかというと、事故同然でここに来たおれだ。

「――おれも来たくて来たわけじゃないが、それは確かに……一理あると云えるな。理由はそれぞれだ。……悪かった、まあ、きみの言わんとしている事はわかった」

 考えてみれば、いわゆる「頼まれると断れない性格」というのはいくらでもいるし、それが自分にとってリスキーでも引き受けてしまうヤツはそこら中にいる。それを踏まえると、ごく普通の少年にしか見えない彼の方が、頼まれた事情を断らないリスクについて経験が浅く、こうしてここに来るのもわからなくはなかった。
 そうでなくても、HARUNAの勧誘は拒否権がない。退路を断って無理やり協力させる事だって珍しくは無かろう。
 自分にしかできない状況に使命感を覚えるというのもわからなくはない話だ。探偵が誰にでも務まる仕事だったのなら、おれはとっくに飽きていたかもしれない。

 協力できるかはともかく、まあ普通のヤツなのは見ての通りのようだ。
 これが演技だとするのなら相当凄いとしか言えない。

「……で、事情はおおよそ一割ほどわかったが、いずれにしろこうして揃ったからには、作戦を立てて良牙の殲滅をしろという話になるわけだが――これからどうするか考えてあるはずだろう」

 おれは、仲間が全員揃ったところでHARUNAに訊いてみた。
 主催者の息子である朝倉リクに、生還者の子孫である桜井花華、特異点の魔法少女HARUNAに、それから全く関係のないおれ。
 こちらには一応の戦力が二名いるとして、響良牙に勝てる見込みの話というのが不明だ。
 何しろ仲間の力も敵の力もさっぱりわかっていないし、あまりの事前研究不足の中で行き当たりばったりに世界の命運を託されている形になっている。
 このまま「作戦なんてないわよ」「力づくでいくわ」などと、むちゃくちゃな事を言われて外に駆り出されたらどうしようかという不安がおれの胸に湧いた。



『作戦なんてないわよ――こちらの戦力は十分と言っていい。……力づくでいくわ』


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86680 YEARS AFTER(5) ◆gry038wOvE :2018/03/09(金) 18:48:18 ID:H/vzgqzw0



【HARUNA/――これより少し前――】



 ……遂に時は来た。

 八十年の隔絶によって、変わっていった時の流れ。
 あるべき世界オリジナルと、派生した世界セカンド。世界は二つに分かれていた。
 二つの世界は決して交わらず、それぞれ同じ人々から始まり、分岐し、どちらも平穏を大きく崩される事もなく動いていた。

 高町ヴィヴィオが先んじて永眠し、花咲つぼみの命も僅かとなったいま、残る参加者は二人だけ――世界はそんな、誰も知らない危機に瀕しているのだ。
 優勝者の願いによっては、今までバランスの取れていた世界は、いかようにも形を変えてしまう。
 ……勿論、八十年の中で多くの別の出会いを経て子孫を育んできた花咲つぼみが願いを叶えたのなら、彼女は世界の消失など望まない。
 だが、もしその八十年を孤独に過ごした響良牙ならば、かつてそれを口にしたように、世界を消し去る願いを込めるだろう。
 ほんのわずかな時間よりも、その前の長い日常や、その後の長い虚無の方が、彼への影響は大きかったに違いないのだから……。

 そんな危機を知っていた私のソウルジェムは既に、数多の戦いによって、あと僅かで救済というところまで来ていた。
 それまでに彼女には、私の力で――多元世界移動と多元世界誘導を能力とする私の魔法で、響良牙の願いを食い止めてもらわないとならない。

 ……たとえどれだけ憎まれたとしても、最悪の事態の前に、私は桜井花華を救ってみせる。

 もし、このままセカンドがリセットし、元のあるべき世界が――それぞれ孤立した世界が求められていたのなら、セカンドにあったその先の歴史すべては根絶されてしまう事になる。
 私は、すべてが手遅れになる前にその脅威からセカンドを救わなければならない。




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867 ◆gry038wOvE :2018/03/09(金) 18:50:53 ID:H/vzgqzw0
投下終了です。
まったく予定になかったのですが、明日から「劇場版 ウルトラマンジード つなぐぜ! 願い!!」が公開するとの事で、宣伝のために登場させてみました。
元々いないはずの登場人物なので、他と比べるとあんまり話に絡まないかもしれませんがまあ、見られる方はぜひジードの映画もよろしくどうぞ。


868名無しさん :2018/03/09(金) 21:41:16 ID:Bm4fu2iM0
投下乙です!
まさかここで彼が登場するとは……でも確かにべリアルにとってはなくてはならない人物ですからね!
そして良牙との決着が迫るこの物語はどんなエンドマークを迎えるのか……?


869名無しさん :2018/03/22(木) 17:38:20 ID:FE2/s2to0
したらばの死者スレが4年ぶりに動いてたんだな
誰だか分からんが、こちらも投下乙!


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16 アニメキャラバトル・ロワイアル 2017 (Res:48)All First100 Last50 SubjectList ReLoad 16
1 ◆ATykWUQR3E :2018/01/02(火) 21:29:04 ID:K53BxQpk0
 ここは2017年に公開されたアニメのキャラクターたちによるバトルロワイアルのリレーSS企画スレッドです。
 この企画は性質上、キャラクターの残酷描写や死亡描写が登場する可能性があります。
 苦手な人は注意してください。

【企画スレ】ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/otaku/13744/1513370169/l30
【地図】ttps://dotup.org/uploda/dotup.org1423885.jpg.html

29少年少女と兎 ◆2lsK9hNTNE :2018/01/14(日) 23:57:01 ID:XIyDundY0





「ハァーハッハッハ。のこのこやって来やがったな変態! 貴様の命運もここまでだ! コイツで息の根を止めてやる!」

ベアトリスの読み通りにもどってきた憂城にレイドは高らかに、高いところから告げる。彼は空に浮いてるのだ。身につけた奇妙な形の鎧の力で。
ガジェットアーマー。レイドに支給されたそのアイテムは実はかつてレイド自身が作った物だった。
飛行能力と魔力を放出する遠距離攻撃を併せ持つこれならば、地上にいる相手を一方的に攻撃し続けられる。

胸の部分についた赤い石に魔力を充填、それが光線となって放たれた。
憂城は斜め上に飛んで避け建物の壁面に着地。そのまま壁を駆け上がる。再度放たれた光線をかわしながら今度は反対側の建物へ。
三角飛びと壁面走りを組み合わせて上へ上へと超人的な動きで登っていく。

(だがアマイな)

十分な高さに達したと判断した憂城が飛びかかってきたところでレイドはさらに高度を上げた。
ガジェットアーマーはただ空にぷかぷかと浮けるだけではない。
急上昇に急降下、さらには急ブレーキまで可能な機動性、安全性とも最高クラスの飛行アイテムだ。
地上の兎がいくら跳ねたところで届くはずもない。
しかもいま相手は自由落下の最中。身動きできない空中でガジェットアーマーの攻撃を避けるすべはない。
これで積みだ。

レイドは赤い石を憂城に向ける――その眼前に銀色に光る刃が迫っていた。

「うおっ!?」

すんでのところで高度を下げる。憂城の投げた剣はレイドの真上ギリギリを掠めていった。
危ないところだった。あと一瞬でも反応が遅れていたら顔が真っ二つになっていただろう。
(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)


30少年少女と兎 ◆2lsK9hNTNE :2018/01/14(日) 23:59:07 ID:XIyDundY0





彼女の脚力で憂城から逃げられるはずは到底ない。ではなぜ助かったかといえばそれは憂城がベアトリスを追わなかったからだ。
そもそも彼は最初からレイドにしか興味がなかったのだ。
最初に声をかけたのもその後の戦いも全て秘めた力を感じさせるレイドが目当てだった。
ベアトリスもずぶのド素人ではないし一度は憂城にスタングレネードを喰らわせたが、逆にいえばそれでもなお殺害にまで至れない程度の存在ということ。

いつどこでどんな敵と出くわすか分からない現状、そんな相手をわざわざ追いかけて殺すよりも別のことに時間を使うべきだと憂城は判断したのだ。
まさか彼女が偶然にも憂城の支給品、Cボールの能力に正通していて、それが周りに漏れるかもしれないとは考えもしなかった。
これは彼の落ち度というより運命のめぐり合わせというほかないだろう。
憂城にしてみればCボールは完全に未知の技術。ベアトリスはおろか全参加者を合わせても知っている存在がいるか怪しい代物だったのだ。

それに結局のところそんなことは大した問題ではないのかもしれない。
なぜならベアトリスは対憂城戦において最も注意すべき彼自身の能力、殺した相手とお友達になるネクロマンチスト(死体作り)の力を知らずに逃げたのだから。

憂城はレイドの死体を下ろす。魂の抜けたただの動く死体となったレイドが身体を起こした。憂城は屈んでレイドの目の前に参加者名簿を広げた。

「僕ねー、一緒に戦ってくれるお友達を探してるんだー。だからこの中に知ってる人がいるなら教えて」

憂城の『お友達』は基本的に喋らないがそれは喋る必要がないだけで喋れないわけではない。
質問されれば生前の記憶で答えることもできる。
もっとも複雑な思考ができないので必要な情報を引き出したいなら細かく何度も質問しなければならず時間はかかるが。
倒したいと思った宿敵のことも、守りたいと思った女の子のことも、一緒にいてくれた男のことも、『お友達』は訊かれるままに躊躇いもなく答えていった。




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31 ◆2lsK9hNTNE :2018/01/15(月) 00:04:30 ID:ZCvsTpWU0
投下終了です

それとすいません。地図をダウンロードし忘れてしまったため正確なエリアが書けません
それと本文の後に
【参加者名@作品名】死亡
残り○○名
の文を入れ忘れました。もうしわけありませんでした


32 ◆2lsK9hNTNE :2018/01/15(月) 00:09:26 ID:ZCvsTpWU0
【レイド@魔法陣グルグル】死亡
残り41名
だ。なにやってるんだ自分


33名無しさん :2018/01/19(金) 21:02:27 ID:7di1ND5M0
投下乙です。
最初の犠牲者はレイドとなりましたか。善戦虚しく、南無。
ベアトリスも形の割に中々クールな立ち回りで、今後に期待ですね。

あと地図ですが、どうにもすぐ見れなくなってしまうようで、申し訳ない。
サイトを変えてみたので、お手数ですがご確認をお願いいたします。配置図も更新しました。

地図
ttps://www.fastpic.jp/viewer.php?file=6388674457.jpg
配置図
ttps://www.fastpic.jp/viewer.php?file=4192382381.jpg


34名無しさん :2018/01/20(土) 22:00:40 ID:.kVxRetA0
おつ


35 ◆EPyDv9DKJs :2018/01/29(月) 13:30:34 ID:Q1Udsr9Q0
アンジェ 師匠で予約します


36 ◆FY./pCA9FM :2018/01/30(火) 18:54:19 ID:WYeyYuOY0
ジャック・ザ・リッパー、キノ 予約します


37 ◆EPyDv9DKJs :2018/02/02(金) 11:18:15 ID:gavtVJKU0
投下します


38 ◆EPyDv9DKJs :2018/02/02(金) 11:19:56 ID:gavtVJKU0
 D-4、この舞台の中央とも言うべき場所に位置する病院。
 聖杯大戦の舞台であったトゥファリス市街区の中に存在しており、
 都会のビルの中に違和感なく残る外見は、この場では少々浮いた建物になる。

 ある意味では、ここがスタート地点の参加者は恵まれているのだろう。
 今後のための包帯と言った応急処置、場合によっては武器、食料と多岐にわたる物資の調達。
 数多くの部屋があるので身を隠したり、逃走経路も数多く存在すると言ってもいい広さ。
 加えて、自身が受けた怪我の手当てや、それを狙って来る参加者と、中々人が集まりやすい。
 殺し合いをするしないどちらにおいても、此処がスタート地点は一つのアドバンテージになる。



『殺し合いの中で・b』



(随分厄介な状況ですね。)

 無人の病院の廊下を音を極力減らしながら歩く、一人の女性がいた。
 黒い長髪を持ち、身軽さを残しつつも整った格好をしており、
 落ち着いた雰囲気を持つ妙齢の彼女は、名簿には『師匠』と明記された女性である。
 ある国で警察を相手に篭城してる最中、目が覚めればあのホール、説明が終わればこの病院に招かれた。
 技術も、経緯も、全てが一切不明のまま自分は拉致され、首輪による生殺与奪の権利までも握られた状況。
 警察を相手するよりもずっと厄介な状況に彼女は巻き込まれていたが、さほど焦ったりはしなかった。
 元々波乱万丈な人生をしてたので、こういった危機的状況も十や二十どころの数ではない。
 これもそんな危機的状況の一つと思えば、普段通りの気構えでいけばいいだけのことだ。

(参加者は四十二名。一人で相手するのは難しい人数でしょう。)

 名簿に目を通した後、師匠は悩む。
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39 ◆EPyDv9DKJs :2018/02/02(金) 11:21:28 ID:gavtVJKU0
 彼女が狙ってみたのは、病室の鍵穴。
 弾丸は見事にヒットし、鍵穴は原形を留めていない。
 小さい的を狙えるのは師匠だからこそではあるものの、あくまで撃てればの話だ。
 説明書にあったとおり、銃を構えた状態でフレームを後退させ、コッキングを行う。 
 この銃、コッキングの際に片手を使ってフレーム全体を後退させる必要がある。
 一般的な回転式拳銃のコッキングはハンマーさえ引けばそれで澄むのだが、
 その特性上、必ず両手を使わなければコッキングが出来ないと言う問題を抱えていた。
 当然、多数のパースエイダーの経験のある師匠にとっても、これは性能が高いとはいえない。
 現在は晴れで、石造りの街並みとも言うべきトゥファリスにおいては影響は恐らくないが、
 環境にも影響されやすいと、後に進化していく銃としては、使い勝手のいいものではない。
 とは言うが、今はこれと予備の弾薬だけが武器であり、贅沢はいえなかった。

(さて、これから―――)

 病院でも散策しようかと思ったそのとき。
 その狙った鍵穴の病室から、窓が勢いよく開ける音が聞こえる。
 近く、もとい院内に参加者がいないとは彼女も思ってはない。
 寧ろ今の銃声は人をひきつける目的もあったのだが、
 まさか音を立てて存在を示すとは、予想はしていなかった。
 普通、銃声を聞けば警戒して音を立てないのが定石だからだ。
 わざと立てるのであれば、相手が頭が回らない例外を除けば、罠になる。

 一先ず、スライド式のドアを開けて部屋の様子を伺う。
 罠がありえる現状は、下手に突入はせず、軽く部屋を覗く。
 六人程人が寝かせられるベッドが並ぶ、無人の病室。
 此方には死角となる幾つかの機材や遮蔽物が存在しており、
 音の通りに窓は開いて、吹き込んだ風がカーテンを靡かせる。
 人の姿は見えないが、人がいたとされる形跡は残っていた。

「地図と・・・・・・あれは名簿でしょうか。それに―――帽子。」
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40 ◆EPyDv9DKJs :2018/02/02(金) 11:22:25 ID:gavtVJKU0
 申し訳程度の変装みたいなつもりとして師匠はそれを被っておいた。





 参加者と出会うことがないまま、師匠は病院内を物色していく。
 一通りは揃った病院だけあって、食料や医療器具、包帯と言ったものはある。
 とは言え、支給品と言う限られたものを使うというシステムのせいかは不明だが、
 目に付く所においての食料については、さほど品揃えがいいとはいえなかった。
 水分補給としてペットボトルのお茶を飲みつつ、二階を歩く。
 イマイチ殺し合いをしているという風には見えない光景だが、
 いつでも撃てるように、常に銃を手に握っていところは、
 これが殺し合いなのだと認識させるには十分だろう。

(?)

 二階を歩いていると、院内に響くエンジン音。
 音だけで何の音かは判断つかないが、次に起きたことを見た瞬間理解できた。
 病院の玄関から、一台の乗り物に搭乗し、走る人の姿を見かける。
 先の音も合わせ、院内で助走をつけていたことが十分に伺える速度だ。
 非常に目立つことをしているので最初は主催者関係の者かと思うが、
 首には生殺与奪の権利の象徴とも言う首輪がある以上、参加者だ。

(モトラドがあったのであれば、戦うべきだったでしょうか。)

 病院を散策していくうちに、分かったことがあった。
 この病院の周辺、まともな遮蔽物が余り少なく、かなり狙撃されやすい。
 あの咄嗟の判断で逃げると言う判断をした相手が、それに気づかないはずがなく、
 院内に残って邂逅を望んだが、まさか相手にモトラドがあるとは思っていなかった。
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41 ◆EPyDv9DKJs :2018/02/02(金) 11:23:10 ID:gavtVJKU0
 彼女の行動は迅速だった。
 周囲に人がいないことを確認して、一つの病室へ鍵をかけて入る。
 明らかに一般人とは思えないが、当然ながら彼女は一般人ではない。
 彼女―――アンジェはスパイだ。それも、スパイ養成所では成績はトップの。
 アルビオン共和国の情報組織『コントロール』に属したスパイのエースなのだから、
 これぐらいの動きはできたとして、彼女の素性を知る者には驚かれることはない。

 複数のベッドが並ぶ、複数人を管理する病室。
 カーテンは閉じられており、外からは人の姿は確認しづらいのは、彼女にとって好都合だ。
 調べる以上、時間をかけるのだから出来るだけ無防備な姿は晒したくなかった。
 最初に目を通すのは地図。場所が、と言うより自分が何処に拉致されたかと言う意味で。

(どういうこと?)

 地図を広げて、アンジェは疑問に思った。
 彼女が通う、ロンドンの王国領域にある名門校、
 『クイーンズ・メイフェア校』がなぜか此処に存在するのだから当然だ。
 無論、ロンドンがこんな地図の首都ではないし、アラハビカなどの地域に至っては聞いたこともない。
 病院の周辺はルーマニアに類似した場所ではあるが、名前はトゥファリス。此方も聞いたことがなく。
 老人が参加者をからかうための悪戯とも思えたが、病院を移動する際に一瞥した窓には火山が見えた。
 地図上にも、病院の向かいに火山が存在していたことから、これが嘘とも思えない。
 それらを用意する手段などは抜きに、一先ずこの地図は本物だと仮定しておく。
 移動する場合に地図と照らし合わせて、本物かどうか見極めておけばいい。

(こっちは予想通りだけど・・・・・・全員いるようね。)

 次に目を通したのは名簿。
 自分だけがこの殺し合い来るとは思ってはいなかった。
 組織には『プリンシパル』、学校では『博物倶楽部』、
 そしてプリンセスの命名は『白鳩』と呼ばれたメンバーがいることぐらい。
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42 ◆EPyDv9DKJs :2018/02/02(金) 11:27:23 ID:gavtVJKU0
 アンジェは自分だけであれば、優勝も視野に入れてはいた。
 (情報漏洩を防ぐため、あの老人も殺害対象に含めているものだが。)
 けれども、彼女の仲間がいる以上は乗るわけにはいかない。
 自分達に誰一人気づかせることなく拉致して殺し合いに招いたのと、
 もし地図が本当にその通りであったのならば、願望を叶える力はあるのだろう。
 しかし、信用に値する理由はあれども、相手がその約束を守るとも思えない。
 確かに願いはある。彼女を、プリンセスを王女にしたいと言う願いを。
 だが、それをこの屍の山で築いたもので叶えたいものではない。
 手を汚すのを忌避するわけではない。スパイの仕事をしてる以上今更な話だ。
 彼女が殺し合いに乗らないのは、それがプリンセスの行動を否定するからだ。
 あの革命の時に入れ替わってから、彼女は自分が別人だと気づかれないように
 あらゆる方面において、プリンセスと偽る為に血の滲む程の努力をしてきて今に至る。
 元々スリだった彼女が、貴族として振舞えるように、誰の手も借りれず一人で戦い続けてきた。
 誰よりも彼女を想うアンジェが、努力を全て否定するような願いを叶えはしない。

 名簿のついでにルールブックも軽く目を通していたが、
 目を通しているが、ホールで言われた内容とほぼ同様だ。
 真新しい情報は注視すればいいかもしれないが、

「!」

 今しがた、銃声が聞こえた。しかも、この扉に向けられて。
 鍵の部分が見事にひしゃげており、鍵としての機能は失われている。
 何を意味するかなど、分かりきっていたことだ。『狙われている』と。
 素手での戦闘は養成所で相応の腕は持っているが、限度はある。
 相手が武器を持ってる状況で、素手で戦うと言う選択肢は最初からない。
 アンジェは聞かれても構わないともいいたげに、窓を開ける。
 相手に気づかれている以上、今更音を隠す理由はなく。
 途中で帽子を落とすが、他と同様に回収している暇はなかった。

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43 ◆EPyDv9DKJs :2018/02/02(金) 11:28:42 ID:gavtVJKU0
 病室の窓から出た外で、アンジェはそのバイクと類似した存在、
 モトラドと言う喋る二輪の乗り物『エルメス』を病院の壁に立てかけ、
 自身は病室の中にいるまま、情報の共有をしていた。

 最初、あの出会いの後アンジュはすぐにエルメスをしまった。
 見なかったことにしようとか、そういうわけではない。
 単純にこれを出すならば、外の方が適切だと判断しただけだ。
 外へ出て引っ張り出せば、明らかにデイバックに入りきらないであろう、
 十分な大きさと重量の乗り物だったのは、流石にアンジェも表情には出ないが関心を抱く。
 質量も、何もかも無視した仕組みは奇妙とは思うが、彼女の使うCボールも似たようなものだ。
 似たようなものなのかもしれないと言うことで、エルメスが喋れる疑問と共に保留にしておく。
 今必要なのは、エルメスの持っている情報である。

 エルメスは何故此処にいるのか分かっておらず、
 アンジェが説明すると『僕も大変な目にあってるんだ』と、
 随分と楽観視しているかのようにも感じられるが、真意は不明だ。
 エルメスもまた、彼女と似た経緯で拉致されたようであり、
 主催者に関する情報となりうるものは特になかった。

 説明を終えると、アンジェはキノについて尋ねた。
 先の言及から、参加者のキノとつながりがあるのは明白だ。
 キノ以外にも参加者の情報が得られたが、もう一つ重要な情報もある。
 この殺し合い、参加者に縁のある支給品を用意している可能性が高いこと。
 となれば、彼女が愛用する銃や、Cボールもあるのではないか。
 可能ならば確保はしたいが、何れも殺し合いにおいては有力な武器になりうるもの。
 確実に参加者との交渉が必要不可欠であり、色々難しくもある。
 (自分達にとって害ある存在が所持してれば、交渉もせず殺して奪い取るが。)
 情報と移動手段、此処に武器があれば満足ではあったが、残念ながら武器はなかった。
 モトラドの予備燃料のお陰で、探索の移動には困らないかもしれないが。

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44 ◆EPyDv9DKJs :2018/02/02(金) 11:30:05 ID:gavtVJKU0
「止めようがないからね。僕は喋れるだけで、
 君が僕を壊そうとしたら、抵抗は喋ることしかできないし。
 確かにキノは、長いこと付き合ってるパートナーなのは事実だけどね。」

「随分と薄情ね。」

 彼女もまた、情に流されず任務を遂行する。
 人のことは言えない仕事をしているのだが、
 エルメスにはそのことは伝えてはいないので、
 特にそれを言及されることはない。

「モトラドと人間の持つ価値観が同じとは限らない。
 君だって、誰しも同じ価値観を持っているって思わないでしょ?」

「そうね。」

 真意かどうかは全く分からない。
 表情の類がなく、声も普段通りの声とも言うべきで、
 エルメスがキノに何を抱いているのかを伺うことはできない。

「と言っても、一つだけ条件と言うか忠告。
 見ての通り、僕は運転手がいないと動けないんだ。
 だから、アンジェが危険を冒すなら忠告はするよ。
 それに納得できないなら、僕を使うのは余り勧められないよ。」

 走るのが、モトラドにおける『生きる』と言うこと。
 即ち、運転手がいなくなった瞬間、エルメスは死ぬと同義だ。
 もしもアンジェが死んで、殺した相手が移動手段を必要とせず放置したのなら。
 エルメスは自力で動けず、命を絶つことも叶わず、運転手を待ち続けなければならない。
 死よりも惨いということは、人であるアンジェにも理解できることだ。
(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)


45 ◆EPyDv9DKJs :2018/02/02(金) 11:34:49 ID:gavtVJKU0
【1日目/昼/D-4 病院周辺】
【アンジェ@プリンセス・プリンシパル】
【状態】健康、エルメス運転中(結構なスピード)、ゴーグル(エルメス付属)、任務の際の格好
【所持品】基本支給品(名簿、地図はない)、エルメス@キノの旅、モトラドの燃料のタンクと給油用ポンプ×1@キノの旅、ランダム支給品0~1(ある場合確認済み、武器ではない)
【思考】
1:仲間と合流し、この殺し合いの打破
2:ある程度、殺し合いに乗ってる風を装う(スタンスは簡潔に言えばステルス)
3:聖杯、十二大戦、コロシアムを知る参加者に警戒
4:エルメスの言う人物を探す
5:クイーンズ・メイフェア校へ向かう
6:武器の確保(Cボールなど使い慣れたものを優先したい)
【備考】
※参戦時期は少なくともcace7、メンバーが揃った後
 (具体的なのは後続にお任せしますが、任務中の格好の時期)
※この殺し合いにノルマンディー公が関わってる可能性も視野に入れてます
 (可能性は無に等しいとは思うも、いた時のことを考えてる程度)
※エルメスから、一部参加者の情報を大まかに把握しました
 (エルメスの参戦時期次第で変動。キノと師匠(但し老人)は確定)
※現在病院から南東へ南下しています
※エルメスの運転に不慣れですが、彼女の才能なら時間はかからないでしょう
※地図、名簿は頭に入ってます。ルールブックは細かい所は読めていません

『エルメス@キノの旅』
『状態』無傷、燃料100%、黒蜥蜴星に興味
『思考』
1:アンジェと共に行動する
2:キノと会った時、どっちが運転するんだろう?
3:黒蜥蜴星? 聞いたことないから楽しみだ
『備考』
※エルメスの参戦時期は後続の方にお任せします
(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)


46 ◆EPyDv9DKJs :2018/02/02(金) 11:35:46 ID:gavtVJKU0
以上で『殺し合いの中でb・a』投下終了です
エルメスの状態表は他と紛らわしくないように『』にしてます

所謂意志持ち支給品なので、問題ありましたらお願いします


47 ◆2lsK9hNTNE :2018/02/02(金) 22:49:32 ID:glFvZs3E0
投下乙です
師匠とアンジェ、お互い顔は合わせていないのに相手を警戒して動くのが緊張感があって凄く面白かったです
結果だけ見ればどちらも警戒し過ぎた感がありますがあくまで結果論。どちらにも冷静さや頭の良さが感じられました
アンジェは同じような思考をしているときでもベアトリスに比べてスタイリッシュな雰囲気で格好いい

エルメスは自律行動できるわけではないし、支給しても問題ないと私は思います
一人と1台の会話もらしくて好きです。とくに黒蜥蜴星のところが


48名無しさん :2018/02/14(水) 21:54:27 ID:azjr4b9.0
投下おつです

>> 少年少女と兎

自分のなかでは変な魔法使うギャグキャラなイメージが強かったレイドがまさかの善戦に驚き
憂城の狂人でありながら戦闘を周到にこなすところなど、らしさがよく出ていたと思います
ネクロマンサー能力を知ることなくベアトリスが離れてしまったので、まだまだお友達作りは続きそう

>>殺し合いの中でb・a

登場話から筆談で主催を欺こうとするとはさすがスパイですね
ステルス対主催の立ち回りに期待です
師匠も冷静に淡々と戦略を構築していて、タダモノではない印象を受けました
積極的には動かない方針みたいですが、はやく戦闘してるところを見てみたい


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17 アニメキャラ・バトルロワイアル4th part4 (Res:128)All First100 Last50 SubjectList ReLoad 17
1名無しさん :2017/03/05(日) 07:40:57 ID:ngLuRqqY0
ここはアニメキャラクターでバトルロワイアルを行うリレーSS企画です。
企画の性質上、キャラの死亡や流血等、残酷な内容を含みます。閲覧の際には十分ご注意ください。

したらば
ttp://jbbs.shitaraba.net/otaku/17204/

避難所
ttp://jbbs.shitaraba.net/otaku/17220/

地図
ttp://imgur.com/wm3q2BI

チャット
ttp://anirowa4.chatx2.whocares.jp/

【参加者名簿】

0/7【Fate/Zero】
×衛宮切嗣/×セイバー/×言峰綺礼/×ランサー/×雨生龍之介/×キャスター/ ×間桐雁夜
2/7【銀魂】
×坂田銀時/×志村新八/×神楽/×土方十四郎/○桂小太郎/×長谷川泰三/ ○神威
3/6【ジョジョの奇妙な冒険 スターダストクルセイダース】
○空条承太郎/×花京院典明/×ジャン=ピエール・ポルナレフ/×ホル・ホース/ ○ヴァニラ・アイス/○DIO
2/6 【神撃のバハムート GENESIS】
×ファバロ・レオーネ/×カイザル・リドファルド/×リタ/×ジャンヌ・ダルク/○アザゼル/○ラヴァレイ
1/5 【ご注文はうさぎですか?】
×保登心愛/×香風智乃/○天々座理世/×宇治松千夜/×桐間紗路
2/5【デュラララ!!】
○セルティ・ストゥルルソン/×園原杏里/×折原臨也/○平和島静雄/×ヴァローナ
1/5【ラブライブ!】
×高坂穂乃果/×南ことり/×矢澤にこ/ ○絢瀬絵里/×東條希
1/5 【結城友奈は勇者である】
×結城友奈/×東郷美森/×犬吠埼風/×犬吠埼樹/ ○三好夏凜
2/5【キルラキル】
○纏流子/○鬼龍院皐月/×満艦飾マコ/×蟇郡苛/×針目縫
0/4【グラップラー刃牙】
×範馬刃牙/×ジャック・ハンマー/×範馬勇次郎/×本部以蔵
2/4【selector infected WIXOSS】
○小湊るう子/×紅林遊月/×蒼井晶/○浦添伊緒奈
0/3【咲-Saki- 全国編】
×宮永咲/×神代小蒔/×池田華菜
1/3 【魔法少女リリカルなのはViVid】
×高町ヴィヴィオ/×アインハルト・ストラトス/○コロナ・ティミル
2/3 【のんのんびより】
○宮内れんげ/○一条蛍/ ×越谷小鞠
1/2 【グリザイアの果実シリーズ】
○風見雄二/×入巣蒔菜
20/70

109 ◆D9ykZl2/rg :2017/09/29(金) 19:46:49 ID:2eumFbQg0
遅れましたがこちらにも。昨夜したらばの方で仮投下をしてきました


110 ◆NiwQmtZOLQ :2017/09/30(土) 20:22:55 ID:wNw./RFs0
本投下します。


111 ◆NiwQmtZOLQ :2017/09/30(土) 20:24:46 ID:wNw./RFs0
 
足取りは、思っていたより重くなかった。
人間、もうどうにでもなれと一度思ってしまえば、とことん楽になれるらしい。
重荷も責任も、全て投げ捨てて歩んでいるのだから、当然といえば当然か。
そんな無意味な自嘲が頭に浮かび、そしてその度に理世は乾いた溜息で己の中の澱を吐き出していた。
一つ一つ、身体の内側にあったものを廃棄していくように。

「……はは」

その内、理世の顔には段々と笑いが込み上げてくる。
嗄れた笑い声が、森の騒めきに掻き消されて隠されていく様は、彼女にとっては何処か痛快にすら感じられていた。
まるでそれは、自分が消えていくようだったから。
最早どうしようもない人間となってしまった自分など、消えてしまってもいいのかもしれない。
それでもそうしないのは、やはりただ申し訳が立たないからだった。
彼女を守ってくれた空条承太郎、そして銃の撃ち方、心構え、ここまで生きてくるためにしがみついていた縁をくれた風見雄二。
せめて彼等に謝って、そして、その後は──どうしようかな、と、楽観的にすら思える予想を始める。
ああ、こんなことを考えてしまう自分は、なんて酷いヤツなんだろう。
そんな退廃的な自虐の笑みを浮かべながら、理世はただ歩き続けていた。


退廃的な行軍は、彼女が広場を見つけたことで停止した。
精神の摩耗とは別に、肉体も着実な疲労を溜め込んでいたことを、そこでようやく彼女は思い出した。
このままあてのない歩みを続け、その結果倒れるというのは、格好がつかない──というより、無様に過ぎる。
とりあえず一度、腰を下ろして水分でも摂ろうと、茂みを掻き分け広場に出た。

「誰だ」

──と。
そこで、唐突に声が聞こえた。
ビクリ、と肩を震わせるが、声そのものに対する聞き覚えがあった為にすぐに恐怖は無くなった。
(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)


112Girls Murder License ◆NiwQmtZOLQ :2017/09/30(土) 20:27:51 ID:wNw./RFs0
 
「……何があった」

やがて、僅かな静寂の後、承太郎はそんな簡潔な言葉を投げてきた。
どこから話すか迷ったものの、結局は気付いたら別れてからここに至るまでの過程を全て打ち明けていた。
追いかけてきた遊月との対峙。平和島静雄と一条蛍。肉の芽で操られている可能性のある二人。向けた銃口。飛び出してきた彼女──。

「──なるほど」

すべて語り終えた時には、少なくとも先よりは幾分か重圧は和らいでいた。
尤も、それでも此処に来る前までの理世なら恐怖で動けなくなっていただろうが。
ともあれ、幾分かは和らいだ雰囲気に、理世も下げていた頭を漸く上げる。
見上げてみれば、承太郎は、神妙な顔をして佇んでいた。

「一条や平和島についても気になることはあるが──」

そう言いながら、承太郎は背後を振り替える。
彼の視線の先へと理世も目を向けようとして、それが遮られる。
そこに突如として現れたのは、何度か見てきた彼のスタンド、スタープラチナ。
なぜ突然それを出現させたのか、理世が問おうとした次の瞬間──


「オラァ!」

──めきり、と音を立てて、『承太郎と理世の方向へ飛来した樹』が、拳に弾かれ飛んでいった。
空を舞い、その後轟音と共にそれが着地して、理世は始めてその現実を正しく認識する。
あれだけの質量がもし直撃していたら、即死とはいかないまでも甚大なダメージを受けることは疑いようもない。まして、これを投げてきた、悪意があるとしか思えない相手を、その状態で相手取るなど不可能に等しい。
そして、そもそもこんな芸当ができるような人間で、こちらに殺意を向けている存在といえば──

「──オイオイオイ、気付いてんじゃねーか。それで無視してるたぁ随分とデカい態度でいるもんだなぁ?」
(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)


113Girls Murder License ◆NiwQmtZOLQ :2017/09/30(土) 20:29:47 ID:wNw./RFs0
 
大砲にも似た轟音が響く。
拳と拳の衝突が生み出した衝撃が、木々を、大地を、理世の臓腑を震わせる。
数分にすら感じられる一瞬がすぎ、ギチリ、と、肉の擦れる音が続いて──その直後、承太郎が僅かに後退する。
セイバーとの戦いで流した血の多さは、流子程の実力を持つ相手ではやはり誤魔化しきれない。寧ろ、そこまでの傷を負っていながら応戦できる程のスタープラチナと承太郎の精神力の強さが窺い知れる。
だが、この場に於いて試されるのは一時の強さであることには変わりはない。

「ハッ、想像以上に酷えみてえだな!大丈夫かよオイ!」

押すべきタイミングを見逃す流子ではなく、即座に取り出した縛斬の刃で畳み掛けんとする。
辛うじて踏みとどまり、斬撃を受け流すスタープラチナ。しかし、純潔の圧倒的な膂力が齎す熾烈な連撃を受ければ受ける分だけ、スタンドも承太郎自身も余裕は無くなっていく。
弾き、弾き、受け流し──その直後に飛来した大鎌のような左足の一撃で、流石に後退を余儀なくされる。
その勢いを逆に利用し、幾らか距離を置こうとするも、それすら純潔は認めない。
獣が喰らい付くかのような踏み込みの後に、承太郎のウィークポイント、左半身へと一気に攻勢を仕掛ける。
必然、そのカバーに回らざるを得ない承太郎だが、それは同時により大きな隙を作るという意味だ。
より鋭く、より強かに、より荒々しく。加速度的に激しさを増す猛攻に、如何に承太郎といえども反撃の隙を見出す事が出来ずにいた。
その間にも、流子の手が休まる事はなく──遂に、承太郎のガードが甘くなったその瞬間を流子が射止めた。
辛うじて受身を取り着地した承太郎だが、その隙はあまりにも大きく。
再び瞬時に間合いを詰めた流子が、止めとばかりに縛斬を閃かせる。
だが、承太郎の次の行動を見て、流子も流石にその動きを止めた。
スタープラチナが持ち上げ、構えたそれは──先程流子が投げつけ、承太郎が殴り飛ばした一本の樹。
真下から抉るように放たれたフルスイングが、辛うじてガードを間に合わせた流子の体を強かに打ち据える。
角度がついた放物線を描いて吹き飛ぶも、流子も為されるがままとはいく筈もない。
冷静に純潔を飛行形態に変え、追撃に留意して距離をとりつつ着地した。

「認めたくはねえが、どうやらそうみてーだな」

それに対し、承太郎は深追いすることもなく、戦闘中に流子が吐き捨てた台詞に律儀にも言葉を返す。
その内容は、現状を的確に認識した上での判断だった。
──空条承太郎はクレバーな男だ。
(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)


114Girls Murder License ◆NiwQmtZOLQ :2017/09/30(土) 20:31:24 ID:wNw./RFs0
■  



「──じょ、承太郎さん!」
「なんだ、天々座」

森の中、木々を蹴って飛び続ける承太郎に対し、いきなり連れ去られたに等しい理世は只管に混乱していた。
そのまま吹き飛んでいく景色に気を取られそうになるが、辛うじて理性を取り戻した彼女は承太郎に呼びかける。

「逃げる、って、アイツはまだ──!」

そう、承太郎は流子を完全に、何ら制約をすることもダメージを与えることもなく放置したまま離脱したのだ。
これまで見てきた彼のスタンスとはあまりにかけ離れた行動。流子をそのまま放置すれば、被害が出続ける事は予想出来る。
それに、彼女は智乃の仇でもある。願わくば相応の報いを受けさせたい、という気持ちも全くなくなった訳ではない。

「安心しな」

しかし、そんな理世の言葉を奪うように、承太郎が呟く。
その言葉に込められたのは、確かな力強さ。
聞くものすらも立ち上がらせるような勇気を底に秘めた、ジョースター家の男の言葉。

「ヤツを放っておく気はさらさら無え。キッチリと、俺とスタープラチナでブチのめさせてもらうぜ」

──ジョセフ・ジョースターに曰く、戦闘から逃げたことはあっても、戦闘そのものを放棄したことは一度も無い。
それと同じく、承太郎もまた、纏流子との戦いそのものを放棄してなどいない。
彼の胸に宿った正義の光は、彼女を見逃すなどということを許すつもりはさらさらないのだ。

「じゃあ、何で……」

(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)


115Girls Murder License ◆NiwQmtZOLQ :2017/09/30(土) 20:34:01 ID:wNw./RFs0
 






──と、そこで。

「──ところが、そういうワケにもいかないんだよなあ?」

響く筈のない声が、『前方から』聞こえた。
な、と両者が呆気に取られると同時に、正面から伸びるのは二本の白い槍。
神衣純潔の肩部が変形したそれを前に、一瞬二人の思考は完全に停止した。

「──オラァ!」

それでも、承太郎は無理矢理意識を引き戻してスタンドの拳を振るう。
迫ってきた二本のそれを理世を抱えていない方の手で弾くと、そのまま進行方向の障害となる木や枝を殴り飛ばす。
地に足を着けてブレーキをかけ、立ち止まろうとして──そこで、初めて承太郎は気付く。

「──よお、死ね」

その場所、ちょうど両脇にゲートのように生えた木の間に立っている、先程まで戦っていた化物に。
何故彼女が先回り出来たか──それは、彼女が持つ遠見の水晶玉によるもの。
細かい作業が苦手故に一度は使用を諦めたが、反対に単純な操作なら十分に利用できるということ。
流子自身が飛び上がって目立つ位置に陣取り、山頂の城と見比べて方角を確認。その後ズームアウトし、二人が動いている方向を察知する──程度の使用なら、どうにか彼女にも使用出来た。
彼女が振り上げている刃が、無慈悲にも止まることの出来ない彼等へと降り注ぎ──

「──スタープラチナッ!!」
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116Girls Murder License ◆NiwQmtZOLQ :2017/09/30(土) 20:35:47 ID:wNw./RFs0
 
「……やめ、ろ」

と、そこで。
余りにも頼りなく、か細い声が、流子の耳に届いた。
それと同時に、立ち塞がるように現れたのは──紫の髪の、少女だった。
先程承太郎に守られていた、如何にも何も出来ない一般人ですと書いてあるかのような外見の少女。

「あァ?何だテメェ、テメェから先に殺されてえのか?」

鐵の切っ先を突きつけながら、嘲るように言葉を放つ。
下らない義憤とやらでここまでやるというのは大したタマだが、しかしこうして目の前に死を提示してやってもそれが保つものか。
惨めに引き下がって後で殺すか、さもなくば両断してやろうか──そう思いながら、ゆっくりと歩み寄っていく。

「……そうだ。殺すなら、先に私を殺せ」

それでも尚、理世が退くことはなかった。
ほぼ無駄な行為だろうと理解しているだろうに、無様な立ち姿を続けていた。
その哀れにすら見える様に、

「その胆力だけは認めてやるよ。わざわざゴミが出しゃばりやがって、何で死に急ぐかねえ」

──それは、問いかけですら無かった。
答えなど求めていない、ただ独りごちることと何ら変わらない言葉。
けれど、それに確かに、天々座理世は反応して。

「──私は、人を殺したから」

ぽつり。
唐突に零れ出たそんな言葉に、流子は不意に立ち止まる。
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117Girls Murder License ◆NiwQmtZOLQ :2017/09/30(土) 20:37:03 ID:wNw./RFs0
 


「テメーはただ、許してほしいだけだろうがよ」



──時間が、止まった気がした。
ざわめく木々の葉の音も、ただ頬を撫でる風も、何一つ彼女の脳に届くことはなかった。

「……ちが、う」

ほぼ、何も考えずに出てきた言葉だった。
気付けば、自然とそんな否定が口から零れ落ちていた。
──無論、それは致し方ないことでもあっただろう。
だって彼女は、所詮ただの一般人、高校生の少女に過ぎないというのに。
人を殺して、その罪を背負う、なんてことが、そう簡単にできるわけがないのだから。
それも、自分の寄る辺を全て失っているような状態でなら、尚更。
天々座理世が、誰かに許してもらう、あるいは殺されることで、「楽になりたい」と思うのは、やはり仕方ないというべきことでもあったのだろう。
そして──例えば、「遊月の知り合いの誰か」の存在、とりわけ彼の弟──いわば彼女にとっての智乃に対しての想像を避けるのも、またしかり。
だが、そんな深層心理、卑怯とも言える本性を理性的に認められるかは、別の話で。

「違う、違う違う違う!!私は、そんな事を思ってなんか──」

いない、と言おうとしたところで、首を持つ位置が乱暴に持ち上がる。
ぐ、という呻き声を漏らした彼女のその位置からは、いつの間にか俯いていた流子の表情は見えない。
だが、その陰に隠れた表情に、恐らくは先程から変わっていない表情に、先程以上にどうしようもなく恐怖を感じる。
──いや、恐怖ではない。
それは、きっと。
どうしようもなく人間らしい、悔やむかのような表情を。
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118Girls Murder License ◆NiwQmtZOLQ :2017/09/30(土) 20:37:59 ID:wNw./RFs0
 



「──随分とお喋りなのは、治ってはいないようだな」



──銃声が、澱んだ空気を切り裂いて走る。
顔面を狙ったそれを、流子は空いていた左手で弾き飛ばす。
尚も断続的に放たれる弾丸に対し、流子は理世を盾にしようとするが──その一瞬を突いて、飛び出してきた男が思いきり地面を蹴る。
一気に肉薄し、すれ違い様に理世を持つ右腕に弾丸を撃ち込む。
咄嗟に理世を手放し腕を引く流子、放り出された理世を拾うのは、乱入者──風見雄二の右腕。

「…よぉ。わざわざ来やがったか」
「あれだけ喚いていれば、近くに来れば来ないやつはいないさ」

縛斬を再び抜刀して雄二へと向き直る流子に対し、雄二は姿勢を立て直しつつ油断なく周囲に気を配る。
少し離れたが、流子よりは近い位置に承太郎がいるのを確認すると、再び立ち上がって銃を突きつけ直す。

「随分と癇癪を起こしていたようだが、何か気に入らないことでもあったか?」
「うっるせぇんだよ…テメエには関係ねえ」

その声に籠る怒気は、先程とは比べ物にならない程のもの。
理世に向けていた感情を薪にして、猛々しく燃え上がるがごとき怒りの炎を滾らせた獣が、雄二へと狙いを定めていた。

「理世」

そんな彼女を冷静に観察しながら、雄二は理世に対して言葉を飛ばす。
へたりこんでいたままの彼女が、それでものろのろと顔をあげて反応したのを見て、僅かに安心したかのような表情を浮かべる。
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119Girls Murder License ◆NiwQmtZOLQ :2017/09/30(土) 20:40:38 ID:wNw./RFs0

【Gー4(中心部)/真夜中】

【纏流子@キルラキル】
[状態]:全身にダメージ(中)、左肩・左太ももに銃創(糸束で処置済み)、疲労(中)、精神的疲労(極大)、
    数本骨折、大激怒、説明しきれない感情(恐怖心?)、理世に対する嫉妬
[服装]:神衣純潔@キルラキル(僅かな綻びあり)
[装備]:縛斬・蛟竜@キルラキル
[道具]:腕輪と白カード、赤カード(19/20)、青カード(17/20)
    黒カード:番傘@銀魂、生命繊維の糸束(一割消費)@キルラキル、遠見の水晶球@Fate/Zero、
         花京院典明の不明支給品0〜1枚(確認済み) 、ジャンヌの不明支給品1枚(確認済み、武器とは取れない)
[思考・行動]
基本方針:全員殺して優勝する。最後には繭も殺す
   0:雄二を殺す。承太郎と理世も追って殺す。
   1:次に出会った時、皐月と鮮血は必ず殺す。
   2:神威を一時的な協力者として利用する……が、今は会いたくない。
   3:消える奴(ヴァニラ)は手の出しようがないので一旦放置。だが、次に会ったら絶対殺す。
   4:針目縫は殺す。    
   5:純潔の綻びを修繕したい。
   6:マコの事を忘れたい。

[備考]
※少なくとも、鮮血を着用した皐月と決闘する前からの参戦です。
※DIOおよび各スタンド使いに関する最低限の情報を入手しました。
※満艦飾マコと自分に関する記憶が完全に戻りました。
※針目縫に対する嫌悪感と敵対心が戻りました。羅暁への忠誠心はまだ残っています。
※第三放送を聞いていません。
※肉体のダメージは前の話よりは良くなっています。
※現在自動車爆弾はネオアームストロングサイクロンジェットアームストロング砲にへ向かって移動しています。
 そのまま行けば一定時間後に標的の砲台は爆破されます。誘爆し爆発範囲が広がる可能性があります。
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120Girls Murder License ◆NiwQmtZOLQ :2017/09/30(土) 20:43:36 ID:wNw./RFs0
 




表情を動かす余裕すらも、もう残っていなかった。
自分がどれだけ醜いか、少し考えただけでも本当に嫌になるのに、それでも歩みを止めるわけにはいかないという呪いだけが自分を縛っている。
千夜に会えばきっと蔑まれ、他の人間にも人殺しと呼ばれるだろうという悲観的な未来以外に、この先の見通しなんてもう一つも見えなくて。
今はただ、背負っている承太郎の命が、歩みを止めるなと彼女を詰る。
すぐに死に至るような傷こそ追っていないが、気絶から目覚めるまではまだ時間がかかる。それまでに襲われるようなことがあれば、二人ともどうしようもない。
雄二に逃がしてもらっておいて、このまま倒れるということは嫌だ──そんな気持ちが、今は唯一の原動力だった。
一歩一歩、己の体が前に進んでいる感覚だけを頼りにして。
吐き出した息は、じっとりと身体に纏わり付いて離れない。
今の自分の酷すぎるであろう表情も、誰にも見られたくなかった。

「……わた、しは」

もう、吐き出すものは何一つなくて。
最早余計なものとなった思考をそれでも巡らす度に、どうあっても取り除けない己の愚かさに辟易するしかなく。
自分の中に残された醜さと約束が、何よりもずっしりと体を重くする重りとなって。
今はもう、苦痛でしかない行軍をただ進んでいくしかなくて。
足取りは、ただ只管に重かった。

──理世は、未だに知る事は無い。
紅林遊月の死に対し、衝撃を受けるであろう存在の内の一人はは、すぐそこにいるという事に。
承太郎が理世と出会ったとき、咄嗟にカードに戻しておいたルリグ『花代』。
未だ真実を知らぬ彼女との相対の時が、何を生むのか、それもまた──



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121 ◆NiwQmtZOLQ :2017/09/30(土) 20:45:24 ID:wNw./RFs0
本投下を終了します。理世と承太郎の位置を前話から変え忘れていた為に修正してあります。


122名無しさん :2017/10/02(月) 07:18:18 ID:GTVlaIi.0
さよなら雄二、君のことは忘れない


123名無しさん :2017/10/02(月) 13:35:22 ID:xm8U8tKg0
投下乙くらい付けろよバカが


124名無しさん :2017/10/02(月) 14:12:44 ID:7UaCQH9.0
お前の方が馬鹿だおー


125名無しさん :2018/01/08(月) 13:39:56 ID:y7VjkiWs0
ガチで停滞してて草


126名無しさん :2018/01/12(金) 10:14:03 ID:a6NCK6wY0
>>125
エースが海外転勤になっちゃったし、しゃーないですよ


127名無しさん :2018/01/12(金) 10:32:53 ID:armr8wSs0
知らんよ。
転勤する前から停滞してたろ目を覚ませ


128名無しさん :2018/01/12(金) 13:19:59 ID:ynWzIIJY0
>>126
お前がageたせいで投下来たと勘違いしたじゃねーか
紛らわしいことすんな


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18 新西尾維新バトルロワイアルpart6 (Res:755)All First100 Last50 SubjectList ReLoad 18
1名無しさん :2013/06/10(月) 21:34:44 ID:r8aCgNWo0
このスレは、西尾維新の作品に登場するキャラクター達でバトルロワイアルパロディを行う企画スレです。
性質上、登場人物の死亡・暴力描写が多々含まれすので、苦手な方は注意してください。


【バトルロワイアルパロディについて】
小説『バトルロワイアル』に登場した生徒同士の殺し合い『プログラム』を、他作品の登場人物で行う企画です。
詳しくは下の『2chパロロワ事典@wiki』を参照。
ttp://www11.atwiki.jp/row/


【ルール】
不知火袴の特別施設で最後の一人になるまで殺し合いを行い、最後まで生き残った一人は願いが叶う。
参加者は全員首輪を填められ、主催者への反抗、禁止エリアへの侵入が認められた場合、首輪が爆発しその参加者は死亡する。
六時間毎に会場に放送が流れ、死亡者、残り人数、禁止エリアの発表が行われる。


【参加作品について】
参加作品は「戯言シリーズ」「零崎一賊シリーズ」「世界シリーズ」「新本格魔法少女りすか」
「物語シリーズ」「刀語」「真庭語」「めだかボックス」の八作品です。


【参加者について】

■戯言シリーズ(7/7)
 戯言遣い / 玖渚友 / 西東天 / 哀川潤 / 想影真心 / 西条玉藻 / 時宮時刻
■人間シリーズ(6/6)
 零崎人識 / 無桐伊織 / 匂宮出夢 / 零崎双識 / 零崎軋識 / 零崎曲識
■世界シリーズ(4/4)
 櫃内様刻 / 病院坂迷路 / 串中弔士 / 病院坂黒猫
■新本格魔法少女りすか(3/3)
 供犠創貴 / 水倉りすか / ツナギ
■刀語(11/11)
 鑢七花 / とがめ / 否定姫 / 左右田右衛門左衛門 / 真庭鳳凰 / 真庭喰鮫 / 鑢七実 / 真庭蝙蝠
真庭狂犬 / 宇練銀閣 / 浮義待秋
■〈物語〉シリーズ(6/6)
 阿良々木暦 / 戦場ヶ原ひたぎ / 羽川翼 / 阿良々木火憐 / 八九寺真宵 / 貝木泥舟
■めだかボックス(8/8)
 人吉善吉 / 黒神めだか / 球磨川禊 / 宗像形 / 阿久根高貴 / 江迎怒江 / 黒神真黒 / 日之影空洞

以上45名で確定です。

【支給品について】
参加者には、主催者から食糧や武器等の入っている、何でも入るディパックが支給されます。
ディパックの中身は、地図、名簿、食糧、水、筆記用具、懐中電灯、コンパス、時計、ランダム支給品1〜3個です。
名簿は開始直後は白紙、第一放送の際に参加者の名前が浮かび上がる仕様となっています。


【時間表記について】
このロワでの時間表記は、以下のようになっています。
 0-2:深夜  .....6-8:朝     .12-14:真昼  .....18-20:夜
 2-4:黎明  .....8-10:午前  ....14-16:午後  .....20-22:夜中
 4-6:早朝  .....10-12:昼   ...16-18:夕方  .....22-24:真夜中


【関連サイト】
 まとめwiki  ttp://www44.atwiki.jp/sinnisioisinrowa/
 避難所    ttp://jbbs.livedoor.jp/otaku/14274/

736着包み/気狂い ◆mtws1YvfHQ :2016/11/12(土) 19:50:25 ID:LVJNO3B60

【二日目/黎明/?-?】
【球磨川禊@めだかボックス】
[状態]『少し頭がぼーっとするけど、健康だよ』
[装備]『七実ちゃんはああいったから、虚刀『錆』を持っているよ』
[道具]『支給品一式が2つ分とエプロン@めだかボックス、クロスボウ(5/6)@戯言シリーズと予備の矢18本があるよ。後は食料品がいっぱいと洗剤のボトルが何本か』
[思考]
『基本は疑似13組を作って理事長を抹殺しよう♪』
『0番はやっぱメンバー集めだよね』
『1番は七実ちゃんは知らないことがいっぱいあるみたいだし、僕がサポートしてあげないとね』
『2番は……何か忘れてるような気がするけど、何だっけ?』
[備考]
 ※『大嘘憑き』に規制があります
  存在、能力をなかった事には出来ない
  自分の生命にかかわる『大嘘憑き』:残り0回。もう復活は出来ません
  他人の生命にかかわる『大嘘憑き』:残り0回。もう復活は出来ません
  怪我を消す能力は再使用のために1時間のインターバルが必要。(現在使用可能)
  物質全般を消すための『大嘘憑き』はこれ以降の書き手さんにお任せします
 ※始まりの過負荷を返してもらっています
 ※首輪は外れています
 ※黒神めだかに関する記憶を失っています。どの程度の範囲で記憶を失ったかは後続にお任せします

【鑢七実@刀語】
[状態]健康、身体的疲労(小)、交霊術発動中
[装備]四季崎記紀の残留思念×1
[道具]支給品一式×2、勇者の剣@めだかボックス、白い鍵@不明、ランダム支給品(0~2)、球磨川の首輪、否定姫の鉄扇@刀語、
   『庶務』の腕章@めだかボックス、箱庭学園女子制服@めだかボックス、王刀・鋸@刀語、A4ルーズリーフ×38枚、箱庭学園パンフレット@オリジナル
[思考]
基本:球磨川禊の刀として生きる
 0:禊さんと一緒に行く
(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)


737着包み/気狂い ◆mtws1YvfHQ :2016/11/12(土) 19:51:58 ID:LVJNO3B60









『ねえ七実ちゃん』





「髪、切らない?」


738 ◆mtws1YvfHQ :2016/11/12(土) 19:54:59 ID:LVJNO3B60
以上です。
久しぶりの投下の上、書いた期間がツギハギのため妙な所があると思われます。
いつも通り妙な所へのご意見などよろしくお願いいたします。

失礼いたします。


739名無しさん :2016/11/13(日) 01:19:09 ID:Z.1e3q5.0
投下乙です
平和だー
(薄氷を履むなんてレベルじゃない危うさでかろうじて成り立っているいつ崩壊してもおかしくない)束の間の平和だー
混物語で平常運転な阿良々木さん見てたから忘れかけてたけどクマーも立派な(?)変態だったよ…
そしてその内容を一言一句違わず思い出せる七実も変態なのでh(踏み潰されました)
横恋慕みたいなことをしてるという自覚ありながら後ろ手になる七実が想像するとめちゃくちゃかわいい
最後の『』が外れた「髪、切らない?」がたまらなく不穏でよかったです


740名無しさん :2016/11/15(火) 00:45:32 ID:utwXllF60
集計者様いつも乙です
月報失礼します
話数(前期比) 生存者(前期比) 生存率(前期比)
165話(+1) 9/45 (-0) 20.0(-0.0)


741名無しさん :2016/11/18(金) 21:27:24 ID:bGA8JbRg0
投下乙です
球磨川の固有結界が相変わらずすぎて安堵(不安)を覚えざるを得ない
七実姉さんもなんだかんだ言いつつ乗っかるし…もう君たち殺し合いとかいいからここで暮らしたらどうよ


742 ◆wUZst.K6uE :2017/11/04(土) 22:43:41 ID:hznMXV2k0
投下します


743非通知の独解 ◆wUZst.K6uE :2017/11/04(土) 22:46:47 ID:hznMXV2k0
 

【深夜】 G-6、薬局


「手紙?」


玖渚さんが差し出した封筒を見て、僕は見たままのことを言った。ここ薬局の備品をそのまま使った何の変哲もない封筒。玖渚さん直筆の手紙が、その中に納められている。


「そ、僕様ちゃんからいーちゃんへの手紙。首尾よくいーちゃんと合流できたら、ぴーちゃんからいーちゃんに渡してほしいの。ただし、ある条件が整ったら、ね」

「条件?」

「僕様ちゃんが死んだら」


あっけなく出た言葉に、僕はふぅん、と相槌を打つ。正直なところ、意外というほどの条件でもなかった。
ついさっき、玖渚さんから「リスクを分散するために、別行動をとってほしい」との申し出を受けたところだ。水倉りすかの危険性についても、すでに説明は受けている。


「死んだら、ね。そうなると、手紙というより遺書みたいだな」

「僕様ちゃんからしたら保険みたいなもんだけどね。まあ、遺書でもあってるよ。『遺言書在中』とか表に書いたりして? ふふ」

「さすがに笑えないな……」


死。重い言葉のはずなのに、今はその重さを感じるのが難しい。
(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)


744非通知の独解 ◆wUZst.K6uE :2017/11/04(土) 22:48:20 ID:hznMXV2k0
 



   ◇     ◇



 
【黎明】 F-7、図書館前


僕がなぜ生きているのかと言われたら「運がよかったから」と答えるほかないだろう。
謙遜でも卑屈でもなく、掛け値なしに僕は弱い。病院坂のように極端な虚弱体質というわけではないにせよ、人並み以上の体力は有していないし、玖渚さんのような頭脳や情報力もない。

ましてや、人識や伊織さんのような人殺しの才能など。

今まで僕は幾度となく死の淵に立たされている。そのたびに、誰かに助けられ、運に救われ、こうして生き延びている。
時宮時刻に襲われたときは、人識に助けられ。
不要湖では、火憐さんに庇われ。
真庭鳳凰を撃退できたのだって、玖渚さんの情報と、伊織さんが結果的にとはいえ囮のような役割を果たしてくれたからこそだった。

助けられっぱなしというだけならただ情けないだけの話だけれど、問題はそのたびに、僕以外の誰かが犠牲になっているということだ。
病院坂も、迷路さんも、火憐さんも。伊織さんだって無事では済んでいない。
僕の命が助かるたびに、いつも誰かが傷ついた。
「すべてが自分のせい」などと悲劇の主人公を気取るつもりは毛頭ない。すべてを運に任せてきたわけではないし、自分なりに最善の結果を得るため行動してきた自負はある。僕の働きが誰かを助けたこともあったはずだ。多分。

ただ、僕がいま生き残っているというのは、とどのつまりそういうことなのだ。
誰かが死に、犠牲になるくらいの不幸をもってしてようやく「櫃内様刻が、殺し合いのさなかで生き残っている」というありえない幸運は釣り合いが取れる。

(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)


745非通知の独解 ◆wUZst.K6uE :2017/11/04(土) 22:49:34 ID:hznMXV2k0
 



   ◇     ◇



 
『死体がない』というのは、この場合、喜ぶべきことなのだろうか?
正確を期すなら、図書館の中に伊織さんが屠ったショートヘアの女の子の死体が転がってはいるが、そんなことを描写したところで何か意味があるわけではない。
死体はないが、首輪はふたつ。デイパックもふたつ。
首輪探知機の表示が示すとおり、人識と伊織さんの首輪で間違いはないだろう。デイパックもおそらくは同様だ。中身を見るまで断定はできないけれど。

なぜ首輪だけが?
疑問符をはさんではみたものの、その回答を得るのに大した思考は必要なかった。
頭の中でアラートが鳴り始める。最悪の想像であり、同時にこの状況から考え得る最も妥当な判断。
僕が今、単独で行動している最大の理由。玖渚さんたちにとっての最重要の懸念事項。


「水倉、りすか……」


とっさにスマートフォンを取り出し、玖渚さんの携帯へコールする。数秒のラグののち返ってきたのは、電話が通じない旨を知らせる電子音声だった。
電源が切られている? 玖渚さん自身がなんらかの理由で切っているのか、それとも。
伊織さんは――しまった、伊織さんの連絡先を聞いておくのを忘れていた。人識と玖渚さんの番号さえ分かっていればいいという慢心があったせいか。やむなく人識の携帯にかける。こっちは玖渚さんからのメールに番号が載っていたはずだ。


――prrrrrrrrrrrrrrrrr。

(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)


746非通知の独解 ◆wUZst.K6uE :2017/11/04(土) 22:51:40 ID:hznMXV2k0
 



   ◇     ◇



 
【黎明】 F-6


一人で三つのデイパックを抱えて歩くのは、当然ながら体力がいるし、歩みも遅くなる。
急いで移動しなければならないと言った矢先に落ちていた荷物を余さず拾っていくというのは、傍から見れば欲の皮が張って見えるかもしれない。
もし移動手段が徒歩しかないという状況であれば、さすがに自分の荷物以外は諦めていただろう。

人識の乗っていたベスパが残されていなかったら。

運よくキーが刺さったまま放置されていた、このスクーターが手に入っていなかったら。

原付の免許なんて僕は持っていないが、どっこいここは公道ではない。そして運転するだけなら免許がなくてもできる。
事故さえ起こさなければ何も問題はない。ようは自己責任だ。

かくして僕は、三つのデイパックを身体に括り付けたまま悠々と禁止エリアからの脱出に成功した。まだ陽の昇らない時間、視界の暗い中での運転なので速度は抑え目だが、この調子なら予定より早くランドセルランドへたどり着けそうだ。


「これもまた、人識に助けられたってことなのかな……」


無意味に発した独り言はエンジン音にかき消される。さすがにそれは都合のいい考え方かもしれない。やってることだけを見ればただのバイク泥棒だ。
(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)


747非通知の独解 ◆wUZst.K6uE :2017/11/04(土) 22:53:43 ID:hznMXV2k0
 
8枚。つまりは8人の死者の映像。
うち5人については、さっきの放送の内容が正しければすでに割れている。戦場ヶ原ひたぎ、宗像形、黒神めだか、そして人識が殺した真庭鳳凰と供犠創貴。
つまり放送をまたいで3人、新たな死者が出ているということになる。
ちょうど3人、という数字にはもはや悪意すら感じてしまう。このDVD自体、悪意以外の何物でもないという話だけれど。
本来なら伊織さんたちが入手する手筈だったこのDVDで伊織さんたちの生死を確認するというのは皮肉もいいところだが、見ないわけにはいかない。もしそこに水倉りすかが映っていたとしたら、それは重要な情報だ。

玖渚さんたちの遺志を継ぐために。


「……いや、だから『遺志』はまだ早いって」


どうにもさっきから、死を前提に考えすぎている節がある。
こんな非常時であることを思えば、仕方がないといえば仕方がないことだが。


それとも、僕はもともとこうだっただろうか。
誰かの死を、こうも簡単に受け入れる人間。
自分が殺したときは、ああも取り乱していた癖に。


ともかく事実の把握が先決だ。安全が確保できるような場所に着き次第、DVDを再生してみよう。幸いというか、手持ちの支給品にはノートパソコンがある。再生するための機材を探す必要はない。

……仮に、玖渚さんが本当に脱落してしまったとしたら、この殺し合いの打破を試みようとしている僕たちにとっては相当な痛手だ。彼女の機械工学の知識とスキルは常人の域をはるかに超えている。
すでにある程度首輪の解析は進んでいるらしいが、その解析結果さえ、玖渚さん以外の者に理解するのは容易じゃないだろう。僕が聞いたとしても、用語の意味すら理解不能に違いない。
『死線の蒼(デッドブルー)』。
凡人たる僕たちには、越えることすら許されない一線。
その玖渚さんでさえ一筋縄ではいかないこの首輪を解除することが、彼女なしにはたして可能なのだろうか?

(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)


748非通知の独解 ◆wUZst.K6uE :2017/11/04(土) 22:55:45 ID:hznMXV2k0
 
何だ?

僕は今、何を考えた?












――『持てる最大の能力を発揮して最良の選択肢を選び最善の結果を収める』。それが僕の持論のひとつだったはずだ。ならば必然、あらゆる選択肢を念頭に置いておかなくてはならない。












そうだ、その通りだ。
(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)


749非通知の独解 ◆wUZst.K6uE :2017/11/04(土) 22:59:12 ID:hznMXV2k0
思いついてしまった今、僕は僕自身に問わなくてはならない。


優勝を狙うというのは、はたして最適な解答か?


それを目指すことが、僕にできるのか?


その選択はつまり、必要に迫られればまた誰かを殺すことになるかもしれないということだ。できるできないの話ではない。「やる」という決意が、この選択には必要になるということ。
二度と人を殺したくなどない。それは偽らざる本音だ。
でも、それ以外に最善の方法が見つからなかった場合、その本音を守り通すことができるだろうか。


そもそも、こんな選択が本当に最善だと言えるのか?


万が一、最後の一人まで生き残ったとして、そのとき僕は何を願う?


何を願えば、最適な解答だと認められる?


僕はくろね子さんのような名探偵ではない。たとえ正解を手に入れたとしても、『この解答は、はたして正解なのだろうか』という不安に取り憑かれ続けるだろう。
僕の目的とは、いったい何なのか?
僕が生きている意味とは、いったい何なのか?
分からない、分からない、分からない。
分からないから、考えないようにしていた。
考えても考えても、正解など出ないような気がしたから。
正解が出たとしても、それが本当の正解かどうか分からないから。
(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)


750非通知の独解 ◆wUZst.K6uE :2017/11/04(土) 23:00:09 ID:hznMXV2k0
【2日目/黎明/F-6】


【櫃内様刻@世界シリーズ】
[状態]健康、『操想術』により視覚異常(詳しくは備考)
[装備]スマートフォン、首輪探知機、無桐伊織と零崎人識のデイパック(下記参照)、ベスパ@戯言シリーズ
[道具]支給品一式×8(うち一つは食料と水なし、名簿のみ8枚)、玖渚友の手紙、影谷蛇之のダーツ×9@新本格魔法少女りすか、バトルロワイアル死亡者DVD(11~36)@不明
   炎刀・銃(回転式3/6、自動式7/11)@刀語、デザートイーグル(6/8)@めだかボックス、懐中電灯×2、真庭鳳凰の元右腕×1、ノートパソコン、
   鎌@めだかボックス、薙刀@人間シリーズ、蛮勇の刀@めだかボックス、拡声器(メガホン型)、 誠刀・銓@刀語、日本刀@刀語、狼牙棒@めだかボックス、
   金槌@世界シリーズ、デザートイーグルの予備弾(40/40)、 ノーマライズ・リキッド、ハードディスク@不明、麻酔スプレー@戯言シリーズ、工具セット、
   首輪×4(浮義待秋、真庭狂犬、真庭鳳凰、否定姫・いずれも外殻切断済)、糸(ピアノ線)@戯言シリーズ、ランダム支給品(0~2)
   (あとは下記参照)
[思考]
基本:死んだ二人のためにもこの殺し合いに抗う(瓦解寸前)
 1:「いーちゃん」達と合流するためランドセルランドに向かう
  2:玖渚さんの手紙を「いーちゃん」に届ける
 3:死亡者DVDの中身を確認する
[備考]
  ※「ぼくときみの壊れた世界」からの参戦です。
 ※『操想術』により興奮などすると他人が時宮時刻に見えます。
 ※スマートフォンのアドレス帳には玖渚友、宗像形、零崎人識(携帯電話その1)が登録されています。
 ※阿良々木火憐との会話については、以降の書き手さんにお任せします。
 ※支給品の食料の一つは乾パン×5、バームクーヘン×3、メロンパン×3です。
 ※首輪探知機――円形のディスプレイに参加者の現在位置と名前、エリアの境界線が表示される。範囲は探知機を中心とする一エリア分。
 ※DVDの映像は29~36を除き確認済みです。
 ※スマートフォンに冒頭の一部を除いた放送が録音してあります(カットされた範囲は以降の書き手さんにお任せします)。



【その他(櫃内様刻の支給品)】
(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)


751 ◆wUZst.K6uE :2017/11/04(土) 23:01:01 ID:hznMXV2k0
以上で投下終了です


752名無しさん :2017/11/05(日) 01:26:57 ID:HmdfQnBs0
投下おつー
そうか、もう5分の1なんだよな……
色々と自覚や認識は進んだけど果たして合うべき辻褄はあるのか
なければ合わせれるのか


753名無しさん :2017/11/05(日) 02:12:08 ID:y4J2qcF20
投下乙です
そう来たか、というのが素直な印象
ですが思考の端々から様刻らしさが滲み出ていてマーダー化フラグが立ったときのシーンには思わずこちらもドキリとさせられました
だが様刻よ、生き残りの9人の中には強さランキング2位と3位がいるし3位とは遭遇ワンチャンあるぞ…


754名無しさん :2017/11/15(水) 16:09:48 ID:CoY2rlKQ0
お久しぶりです
月報失礼します
話数(前期比) 生存者(前期比) 生存率(前期比)
165話(+1) 9/45 (-0) 20.0(-0.0)

それと最新話Wiki収録しました
確認はしましたが見落としがあるといけないので何かありましたらお願いします


755名無しさん :2017/11/15(水) 16:11:56 ID:CoY2rlKQ0
…失礼、コピペミスりました
こちらが正しい月報でございます


話数(前期比) 生存者(前期比) 生存率(前期比)
166話(+1) 9/45 (-0) 20.0(-0.0)


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19 オリロワアース (Res:478)All First100 Last50 SubjectList ReLoad 19
1名無しさん :2015/05/06(水) 16:45:35 ID:pYFZnHTQ0
ここは、パロロワテスト板にてキャラメイクが行われた、
様々な世界(アース)から集められたオリジナルキャラクターによるバトルロワイアル企画です。
キャラの死亡、流血等人によっては嫌悪を抱かれる内容を含みます。閲覧の際はご注意ください。

まとめwiki
ttp://www9.atwiki.jp/origin2015/

したらば
ttp://jbbs.shitaraba.net/otaku/17154/

前スレ(企画スレ)
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/otaku/13744/1428238404/

・参加者
参加者はキャラメイクされた150名近い候補キャラクターの中から
書き手枠によって選ばれた50名となります。

また、候補キャラクターの詳細については以下のページでご確認ください。

オリロワアースwiki-キャラクタープロファイリング
ttp://www9.atwiki.jp/origin2015/pages/12.html

企画スレよりキャラメイク部分抜粋
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/otaku/13744/1428238404/109-294



地図
ttp://www9.atwiki.jp/origin2015/pages/67.html

459みつどもえ ◆F3DFf2vBkU :2016/01/30(土) 00:13:12 ID:ptTP.aTw0
全身に揺さぶりを感じて、目を覚ます。
すでに日は昇っていた。
視界に入る少女は確か――柊麗華。
そして、どぎついピンク――ピンク?

「そう睨むな、睨むな。妾の名は卑弥呼。お主……えんま、じゃったか?お主の師匠探しを妾も手伝ってやるぞ」

そう言って、ピンク色の髪の少女は微笑んだ。

「安心せえ。妾はお主らのような可愛い女の子の味方じゃ」

えへへ、と麗華は照れたように頭を掻いた。
エンマはそんな二人を無表情に見つめる。

「協力してくれるの?」
「うむ。妾にどーんと任せい」

薄い胸をどんと叩く。
エンマはこの卑弥呼と名乗る少女をチームにいれたメリット、そしてデメリットを考える。
が、今まで損得についても深く考えなかった少女にとって、これは中々難しい仕事だった。
数秒ほど、眉を歪めて額に手を当てた後、エンマは卑弥呼に結論を言った。

「二人かついで逃げると、両手使えなくて困るから」
そこで一度、言葉を切る。
卑弥呼の目を見つめ、続ける。
「もしもの時は、お前は、追いて逃げるから」

卑弥呼は可笑しそうに笑った。
「かまわんよ、妾はジープを持っとる」

(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)


460みつどもえ ◆F3DFf2vBkU :2016/01/30(土) 00:14:08 ID:ptTP.aTw0


時は数分ほど遡る。
未だ早乙女エンマが眠りについている時。
吸血鬼、柊麗華は昇る太陽の光を体に浴びながら、エンマの寝顔を見つめていた。
(可愛いなあ)
それは肉体の強度的な意味でも、顔かたちのことでも、両方の意味でである。
柊麗華は自分の外見を気に入っている。
気に入ったからこそ、彼は「柊麗華」を皮にして、彼女になったのだ。
しかし、気に入っているといっても、毎日見ていればさすがに飽きる。
この体で小学校に通っている彼女にとって同年代の女子は珍しいものではないが、それでも早乙女エンマは十分に上玉だった。

そして、ジルに追いかけられた恐怖やエンマの持つ暴力に対する畏怖も、数時間経ったことで、収まっている。
(ちょっとならイタズラしても、バレないよね)

思えば、こういう油断や甘さが彼を一度人生からドロップアウトさせた要因なのだが、残念ながらこれは人外になっても治らなかった。

頬に手を触れる。ぷにぷにとして柔らかい。
髪に手を伸ばす。砂で多少汚れているが、それでも口にいれたいほどきめ細かい。

未だエンマが目覚める気配はない。
そっと、麗華は自分の顔をエンマに近づける。

(さすがに唇同士はまずいよね)
でも頬を舐めるくらいなら大丈夫、とエンマは心の中で呟く。

「おお、何と何と!ロリっ子同士の百合じゃと!いいのう、いいのう。妾はそういうのも大好物じゃ!」

突如聞こえた邪悪な声に、麗華ははっと顔を上げた。
自分の目の前にいるのは、一匹の烏。
(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)


461みつどもえ ◆F3DFf2vBkU :2016/01/30(土) 00:14:44 ID:ptTP.aTw0


「怪獣ティアマト」
エンマは静かに呟く。
「うむ、妾も二人、同行者をそやつに殺された。今でこそ縮んで怪人と呼べるほどの大きさになっておるが、それでも参加者にとっては十分な脅威じゃな」
「そ、そんなのまでいるんだ……」
と、怯えた声を出して麗華はエンマを見た。
「でも、エンマちゃんなら、勝てるんじゃない。さっきもあんなでっかい虎を簡単に倒しちゃったし」
「ほう、虎をか。そいつはすごいのう。三国志でも虎に勝てそうな奴はそういないというのに」
「……怪獣はわかんないけど、それくらいの大きさの怪人なら、師匠と一緒に倒したことある。だから、たぶん勝てる」
「ならば、討伐に向かうか。妾も微力ながら協力するぞ。かたき討ちじゃ」
じろり、とエンマは卑弥呼を睨んだ。
「まずは、師匠を探したい。方針は、その後考える」

「うむ、ロリは父親と一緒にいるのが一番じゃ。背徳的なロリも好きじゃが、無邪気に父親と戯れるロリも好きじゃよ、妾は」
「じゃあ、とりあえず北上しませんか。人を探すんでしたら、端より中央のほうがいいと思いますし」
「しかしティアマトに出会ったらどうする?」
「なんとかジープで逃げ切りましょう。卑弥呼さんもさっきそれで逃げ切れたんですし、私達が二人増えても問題ないはずです」
なるほど、と卑弥呼は腕を組んだ。
「それでいいよね、エンマちゃん」
と麗華はエンマを見て、あれっと首を傾げた。
どうにも機嫌が悪そうな表情だった。
「別に、出会って、襲い掛かられたら、倒すけど」
どうやら、麗華の言葉でエンマはヒーローとしてのプライドを傷つけられたようだ。
ごめんごめん、と麗華は大仰に頭を下げる。
そういう顔も可愛いいのう、と卑弥呼はよだれを垂らす。
殺し合いの最中とは思えない、どこかふわふわとした空気が流れた。



(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)


462みつどもえ ◆F3DFf2vBkU :2016/01/30(土) 00:15:14 ID:ptTP.aTw0


柊麗華は高位の吸血鬼ではない。
エクソシストや退魔師、陰陽師と戦闘になれば、なすすべなく退治されてしまう存在である。
柊麗華は天才ではない。
人間であったころは典型的なダメ人間だった。吸血鬼になってからも抵抗の少ない女子供ばかりを襲った(性癖の関係もあったが)

では、柊麗華は同行者二人、二人の少女に対して、何のアドバンテージもないのか。

否、麗華には、二人に対抗する一つの武器があった。

それは。
(限界を知ること)

柊麗華は知っている。
ヒーローや怪人が入り混じるアースHを生きる早乙女エンマよりも。
同じアース出身で、しかし化物としての格で圧倒的に負けている卑弥呼よりも。

彼女は、自分の強さの限界を知っている。
そして、自分より強い者の存在を知っている。

(確かに二人と直接やりあったら勝てない。でも、状況を見極める力なら、この中で私が、いや、『俺』が一番だ)

柊麗華は知っている。
自分を吸血鬼にした真祖の吸血鬼、そのでたらめぶりを知っている。
自分が格下の人外であることを知っている。

だから強者に助けを求める。
だから無力な少女のフリをする。
だから強者の服従を誓う。
(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)


463 ◆F3DFf2vBkU :2016/01/30(土) 00:15:59 ID:ptTP.aTw0
投下を終了します


464 ◆F3DFf2vBkU :2016/02/06(土) 15:43:42 ID:LjUNzr.g0
裏切りのクレア、高村和花、投下します


465桜の意図 ◆F3DFf2vBkU :2016/02/06(土) 15:45:27 ID:LjUNzr.g0
魔法少女とヒーロー、どちらが強いかだって?

そりゃあお前、キャラによるだろ。
最弱の魔法少女と最強のヒーロが戦えばヒーローが勝つ。
最強の魔法少女と最弱のヒーローが戦えば魔法少女が勝つ。
最強の魔法少女と最強のヒーローが戦えば……。

ああ、だめだ。どのキャラが最強かだなんて、ファンそれぞれで違うからなあ。
やっぱあれだ、キャラクターで判断しようぜ。

じゃあとりあえず。異端対決ということで。

元ヒーロー、裏切りのクレア。混血の魔法少女、マイルドフラワー。

強いのは、どっち?



服従か、死か。
裏切りか、死か。
8歳の少女に突きつけられた厳しい選択。

マイルドフラワー、高村和花の瞳は絶望で揺らめいた。

「どうした、さっさと選ぶんだ。私はあまり気が長いほうじゃないよ」

両手を広げ、口を三日月に歪めるその女、裏切りのクレアはマイルドフラワーには悪魔にしか見えなかった。
正義の魔法少女はそこに、確かに悪が在ることを認識する。
だから。

(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)


466桜の意図 ◆F3DFf2vBkU :2016/02/06(土) 15:45:57 ID:LjUNzr.g0


「いやはや、たいしたものだよ」

ぱちぱち、とクレアは大仰に手を叩きながら、敗者、マイルドフラワーへと歩みよる。

「その歳で、その矮躯で、そのファンシーな格好で。まさか私に9割出させるとは」

マイルドフラワーは動かない。うつ伏せに倒れこみ、魔法少女としての変身も解除された高村和花は、すでに意識は無かった。

クレアは彼女の首根っこを掴むと片腕で持ち上げ、その胸に耳を当てる。

「ふむ、まだ息はある」

そう言って、クレアは和花を背負った。

「どうやら、思った以上に面白い子みたいだな、君は」

あの時。

クレアの正拳突きが『サクライト』を消し飛ばし、和花を蹂躙した時。
彼女は、恐怖と絶望に顔を歪ませながら。
それでも、確かに。

「笑っていた。安心したように君は笑ったんだ」

あの笑みの理由は何なのか。
クレアはその答えを知っている。

「君は悪に屈しなかった。決して挫けず、自分の最高の攻撃をぶつけ、それでも――届かなかった。だが、誰が君を責められよう。これ以上、君に何を望もう。ここまで頑張ったんだ、けどどうしようもなかったんだ」
(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)


467 ◆F3DFf2vBkU :2016/02/06(土) 15:46:55 ID:LjUNzr.g0
投下を終了します


468名無しさん :2016/02/07(日) 00:55:30 ID:K3weBxjA0
久々に見てみたら投下来てた
投下乙です。素手でビーム消し飛ばせるとかヤバい(確信)


469 ◆aFyiCU5AH6 :2017/05/28(日) 03:00:31 ID:MLe/DFvQ0
巴竜人
道神朱雀
ライリー
投下します


470 ◆aFyiCU5AH6 :2017/05/28(日) 03:00:53 ID:MLe/DFvQ0
巴竜人と道神朱雀は他の参加者の捜索を続けていた。
朱雀の他人格を警戒しつつも、先のような惨劇は避けねばならない。

「やっぱりこの首輪がネックになるか…」

竜人は自身の能力を発揮するにおいての枷に対する苛立ちを漏らす。

「すまんね、巴やん。私の知識でもこれの構造は分からへんわ。せめてサンプルでもあればちゃうんやけど…」
「サンプル、か…」

生きている自分達の首輪が外せない以上、それはすなわち死体から得たものを指すという事になる。
考えたくはないが、そうした事をする必要もあるかもしれない、と竜人は考える。
だがそもそも、首輪を解析しようとする行為自体が主催に対する反逆行為とみなされる可能性もある。
首輪を得ようとしたら自分の首輪が爆破されるなんて笑い話にもならない。
ともかく今は不確定要素が多すぎるので、首輪に関しては今は保留にしようと二人は決めた。




471 ◆aFyiCU5AH6 :2017/05/28(日) 03:01:35 ID:MLe/DFvQ0
「そう警戒しないでくれよ竜人クン、僕は別に君と事を構えるつもりはないんだ」
「悪いがアンタに対していい話は聞いていないんだ。…青竜の事もあるしな」
「あの馬鹿と一緒くたにされちゃうのは心外だなぁ、戦ったってなんにもならない事くらい分かってるつもりだよ」

そう言って朱雀は…正確には朱雀の別人格の一人、"白虎"は竜人に見せるようにして首輪の「G」の文字の部分をトントンと叩いた。

「だってこれ、チーム戦でしょ?青竜は理解してなかっただろうけど、別に僕一人で勝つ必要なんてないさ」

それを聞き、竜人の目つきは険しくなる。
  、、、
「冗談だよ、そういうのを止めたいってのが君の願いだろ。敵に回せばどんな痛い目にあうかって分かってるさ、危うく朱雀君も死にかけたしね。おっと、青竜だったか」

と、皮肉っぽく言う白虎に対し、竜人はバツの悪い表情を浮かべた。

「それにこの体質はどうしようもないしね、そういう動きをするには不利すぎるよ。いつ入れ替わるかは僕にだって分からない。朱雀君や玄武は止めるだろうし、青竜は何しでかすか分かったもんじゃない」
「まあな。分かってても慣れないな、その人格変化」
「精々気をつけてくれよ、僕が死ぬって事は朱雀君や玄武まで死ぬって事なんだからさ。そりゃ君だって避けたいだろ?…っと、誰か来たみたいだね」

二人の視界に入ったのは、金色の長髪が目を惹く少女の姿であった。




472 ◆aFyiCU5AH6 :2017/05/28(日) 03:02:23 ID:MLe/DFvQ0
「待ってくれ、俺たちは殺し合いには乗っていない」

竜人と白虎を前にし、明らかに警戒した様子の少女に諭すように竜人は声をかけた。
だが、少女はまるで一切の接触を拒絶するかのような強い口調で叫んだ。

「人間を信用など出来るか!帰れ!!!」
「…人間?」

その、自分は人間ではない、とでも断定するような口調に白虎はいささかの違和感を覚えた。

「さっさと帰れ!醜い人間と話す舌なんて無い!」
「話を聞いてくれ!俺は巴竜人。こっちは道神朱雀、…今は白虎か。話すと長くなるんだが…」
「ちょっと待って竜人君、うん、これはもしかして…」

竜人の発言を遮って白虎は前にズイと出る。そして少女に対しこう尋ねた。

「君の言う人間っていうのはさ…所謂他人を指す代名詞的な意味での"人間"かい?それとも種族そのものを指すって意味かい?」
「はぁ?何言ってんだ、人間は人間だろうが!」
「ふむ、やっぱりか…」

白虎は一人納得した様子で頷き、そしてこう言う。

   、、、、、、、、、
「君…中身は人間じゃないだろう?」


それを聞いて少女―――ライリーは狼狽えた。

「なんでそれを…そんな事どうだっていいだろ!」      、、、、、、、、、
「いやいやどうでもよくない。何故なら僕も…僕達もこう見えて中身は人間じゃないからね」
(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)


473 ◆aFyiCU5AH6 :2017/05/28(日) 03:02:42 ID:MLe/DFvQ0
【F-1/町/1日目/朝】

【巴竜人@アースH】
[状態]:健康
[服装]:グレーのジャケット
[装備]:なし
[道具]:基本支給品一式、ランダム支給品1~3
[思考]
基本:殺し合いを破綻させ、主催者を倒す。
1:次の現場を探す。
2:自身の身体の異変をなんとかしたい。
3:クレアに出会った場合には―
4:青龍、白虎、ライリーに警戒
[備考]
※首輪の制限により、長時間変身すると体が制御不能になります。

【道神朱雀@アースG】
[状態]:健康、白虎の人格
[服装]:学生服
[装備]:なし
[道具]:基本支給品、ランダム支給品1~3
[思考]
基本:殺し合いを止めさせる。
1:竜人とともに付近を捜索する。
2:他人格に警戒、特に青竜。
(青竜)
基本:自分以外を皆殺しにし、殺し合いに優勝する
(玄武)
基本:若者の行く末を見守る
(白虎)
(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)


474 ◆aFyiCU5AH6 :2017/05/28(日) 03:03:01 ID:MLe/DFvQ0
投下終了します


475 ◆aFyiCU5AH6 :2017/05/28(日) 11:45:33 ID:MLe/DFvQ0
タイトルは「人でなし達の宴」で


476名無しさん :2017/05/28(日) 14:20:38 ID:TRjQxWJg0
まさか投下がくるとは


477名無しさん :2017/05/30(火) 01:26:40 ID:an5ZT6JY0
投下乙です
ライリー思ったより扱いやすい……のか?
青竜という爆弾抱えてるし、ライリーとも一瞬即発だし、巴は今後も大変そうですねえ


478名無しさん :2017/06/03(土) 11:46:30 ID:QFVzEDBM0
投下乙


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20 90's バトルロイヤル (Res:324)All First100 Last50 SubjectList ReLoad 20
1名無しさん :2015/10/20(火) 00:14:42 ID:S/90BWeU0
こちらは90年代の漫画、アニメ、ゲーム、特撮、ドラマ、洋画を題材としたバトルロワイアルパロディ型リレーSS企画です。

90's バトルロイヤル @ wiki
ttp://www27.atwiki.jp/90sbr/

90's バトルロイヤル 専用掲示板
ttp://jbbs.shitaraba.net/otaku/17336/

地図
ttp://www27.atwiki.jp/90sbr/pages/13.html

5/5【金田一少年の事件簿@漫画】
 ○金田一一/○高遠遙一/○千家貴司/○和泉さくら/○小田切進(六星竜一)

5/5【GS美神 極楽大作戦!!@漫画】
 ○美神令子/○横島忠夫/○氷室キヌ/○ルシオラ/○メドーサ

5/5【ジョジョの奇妙な冒険 Part5 黄金の風@漫画】
 ○ジョルノ・ジョバァーナ/○ブローノ・ブチャラティ/○リゾット・ネエロ/○ディアボロ/○チョコラータ

5/5【ストリートファイターシリーズ@ゲーム】
 ○リュウ/○春麗/○春日野さくら/○ベガ/○豪鬼

5/5【鳥人戦隊ジェットマン@特撮】
 ○天堂竜/○結城凱/○ラディゲ/○グレイ/○女帝ジューザ

5/5【DRAGON QUEST -ダイの大冒険-@漫画】
 ○ダイ/○ポップ/○ハドラー/○バーン/○キルバーン(ピロロ)

5/5【幽☆遊☆白書@漫画】
 ○浦飯幽助/○南野秀一(蔵馬)/○幻海/○戸愚呂弟/○戸愚呂兄

5/5【らんま1/2@漫画】
 ○早乙女乱馬/○響良牙/○天道あかね/○シャンプー/○ムース

4/4【カードキャプターさくら@アニメ】
 ○木之本桜/○李小狼/○大道寺知世/○李苺鈴

4/4【機動武闘伝Gガンダム@アニメ】
 ○ドモン・カッシュ/○東方不敗マスター・アジア/○レイン・ミカムラ/○アレンビー・ビアズリー

4/4【サクラ大戦シリーズ@ゲーム】
 ○大神一郎/○真宮寺さくら/○イリス・シャトーブリアン/○李紅蘭

4/4【古畑任三郎@ドラマ】
 ○古畑任三郎/○今泉慎太郎/○林功夫/○日下光司

3/3【ケイゾク@ドラマ】
 ○柴田純/○真山徹/○野々村光太郎

3/3【ターミネーター2@映画】
 ○ジョン・コナー/○T-800/○T-1000

3/3【レオン@映画】
 ○レオン・モンタナ/○マチルダ・ランドー/○ノーマン・スタンスフィールド

2/2【ダイ・ハード2@映画】
 ○ジョン・マクレーン/○スチュアート

67/67

305竜は再び昇る ◆uuM9Au7XcM :2017/01/11(水) 00:19:41 ID:ftIs30W60

「女帝ジューザだと……あいつは俺たちが倒した……そう、たしかに死んだはず」


名簿の記入ミスか?
いや、殺し合いを催すような組織がそんなくだらないミスをするだろうか?
これがミスではないのだとしたら、ジューザが実は生きていたことになる。
もしくは――――


「生き返ったということなのか……?」


ノストラダムスは言っていた。
『このゲームの勝者には、商品としてどんな願いでも一つだけ叶えてやろう。不老不死、巨万の富、死者蘇生……あらゆる用意もある』と。


そして、
「『その証拠を持つ者とは、生きてさえいればいずれ証人に会えるだろう』とも言っていたな」


ジューザがノストラダムスの言う証拠を持つものなのかはわからない。
ただし、その可能性は高い。ということはリエを生き返らせることも可能であるということだ。

名簿を隣の席の上に置き、支給された食料であるパンをデイパックから取り出し豪快に噛り付く。
そのまま味わうこともなく咀嚼し、水で流し込んでいく。
腹が減っては戦はできぬというように、戦うためにはエネルギー補給が必要だ。
そう―――俺は再び戦うことに決めた。
リエを生き返らせることができるという確証はないが、希望を持つことはできる。彼女のためになら、俺は鬼にでもなってみせる。
考えるのはこれで終わりにしよう。
(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)


306 ◆uuM9Au7XcM :2017/01/11(水) 00:23:49 ID:ftIs30W60
投下終了です。

申し訳ありません、場所を記載ミスしていました。
正しくは【A-7 映画館/1日目 深夜】です。


307名無しさん :2017/02/01(水) 19:07:15 ID:9bcabzDA0
乙です。
林ナチュラルに悪党やなあ……猫箱の中の猫になった紅蘭のその後は如何に。
竜は……不安定な精神状態な時に連れてこられたから、仕方ないかな。
どちらも納得して楽しめる話でした。状態表の満腹にほっこり。


308 ◆uuM9Au7XcM :2017/03/20(月) 20:08:46 ID:ZufKuwkY0
投下します。


309さくらとあぶない刑事さん ◆uuM9Au7XcM :2017/03/20(月) 20:10:03 ID:ZufKuwkY0
「バトルロイヤルねえ……。まったく……面倒なことに巻き込んでくれたもんだ」


暗闇に包まれた草原に座り込んでいるスーツ姿の男――――真山徹は面倒そうに、しかし苛立ちを含んだ物言いで呟いた。
その声はすでに疲労を感じさせ、息遣いも荒く肌には汗が滲んでいる。
すでに殺し合いに乗った者と戦闘をした後―――
というわけではなく、バトルロイヤルが始まる以前にある事情から警察に追われ、銃撃を受け負傷しているのである。


(殺し合い……もしかして……朝倉の仕業か?)


真山は刑事として数年間働いてきたが、数十人を拉致して殺し合いをさせることができる人物などそうそういるわけがない。
どこかの国のイカれた独裁者か、刺激を欲した金持ちの道楽か。
考えを巡らせても、そんなぼんやりとした可能性しか浮かばないなか、具体的な人物として思い至ったのが朝倉裕人。
真山徹の妹を同級生たちに輪姦させ自殺に追い込み。
大沢麻衣子を洗脳し自殺させ。
真山の同僚の谷口剛までも操って死に至らしめている。
真山徹が最も憎み、殺したいとさえ思っている凶悪犯罪者だ。

朝倉は何人もの人間を自分の都合のいいように操り、弄んできた男である。殺し合わせるなんてものを催したとしても不思議ではない。
だが、いくら朝倉でもここまで大規模なことをできるだろうか。
それに説明を受けた場所で死んだワニの化物はいったいなんなのか。
などといったいくつもの疑問点が湧き、朝倉の仕業だと想定したくとも確信できない現状に、思わず頭を掻き毟る。

しばらくそのような考えに頭を悩ませていた真山だったが、纏まらない考察は後回しにしようと決め、ランタンを草の茂った地面へ広げた名簿に掲げ視線を落とす。
そこにはよく知る名前が載っていた。
柴田純と野々村光太郎。

二人とも警視庁捜査一課弐係の同僚で、今年配属されたばかりの新人とどこか抜けている係長である。
(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)


310さくらとあぶない刑事さん ◆uuM9Au7XcM :2017/03/20(月) 20:11:07 ID:ZufKuwkY0

「おいッ!そこから動くなよ」

「は、はいっ!!」


真山はすかさず支給品のサブマシンガンを構え、少女に銃口を向けると、その場で静止するように警告する。


「あ、あの……わたし、木之本桜っていいます。
 ノストラダムスって人の言いなりになって、おじさんを殺すつもりなんてあ、ありませんからっ」
「……悪いけどな、初対面の人間をはいそうですかとすぐに信用できるようなお人よしじゃないんだわ、俺」
「そんな……」


拒絶する真山の返答に、桜と名乗った少女は残念そうに肩を落とす。
真山とて、目の前の少女が自分を害するために近づいてきたと決めつけているわけではない。
だが、同僚の谷口剛ですら豹変して襲ってきたのだ、年端もいかない少女とはいえ簡単に信用しろというのは無理な話である。
しかも出会ったのが殺し合いを強制されている場所だ。
人間というものは己が死ぬかもしれないとなったら何でもやるものだ。
たとえそれが人殺しとは無縁に見える子どもであったとしても。


「それでも、……桜ちゃんだっけ?君みたいな女の子殺すのも寝覚めが悪いからさ。
 さっさとどっか行ってくんない?」


信用できなくても殺すことは躊躇われる。
そう桜に告げ、この場から立ち去ることを促す。

(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)


311さくらとあぶない刑事さん ◆uuM9Au7XcM :2017/03/20(月) 20:12:07 ID:ZufKuwkY0


「その子たちは友達か?」
「……ええ、そうです。
 とっても大切なお友達なんです。」


桜は少し驚いた表情に変わるが、振り返らずに一歩踏み出した体勢のまま止まる。


「……そうか、会えるといいな」


それだけを言うと、小さな声で「行け」と再び促すようにして言葉を締めくくった。
次に驚くのは真山の方であった。
真山から遠ざかるように歩き出すと思っていた桜が突如反転、しかも猛然と走ってきたのである。
予想外の事態に身体に力が入ったのか、左腕の傷が痛み、構えていたサブマシンガンを手放してしまう。
慌てて右手で拾い上げ顔をあげるも時すでに遅し、桜は至近距離まで迫っており、気が付くと草原に押し倒されていた。


「おい、何のつもりだよ」
(くそっ……信用しないとか言いながら油断してどうすんだよ……)


眼前には先ほどの怯えた表情と違い、意志の強さを感じさせる瞳。
押し倒されたドサクサで、真山が構えていたサブマシンガンも桜の手にある。
後悔を胸に抱きつつ、返答を期待せずに問いかけた。


「ハァ……ハァ…………やっぱりおじさんは……悪い人じゃないって……思ったから」
(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)


312さくらとあぶない刑事さん ◆uuM9Au7XcM :2017/03/20(月) 20:13:03 ID:ZufKuwkY0
桜が病院へ行って真山の左腕を治療するべきと主張し、じゃあ歩いていくかと真山は応じた。
そして、その必要はないと桜が言い出したのが数分前。
歩いて行かなきゃどうするんだ、車でも出してくれるのかと馬鹿にした物言いで真山が吐き捨て、それに桜がムッとしたのが数十秒前。
桜がペンダントを取り出し、何やら呪文のようなものを唱えると急にピンク色の杖が出現。
それを見て、真山が狐に化かされたような顔になったのがつい先ほどである。

真山の混乱はまだ続く。
次に桜が取り出したのは1枚のカード。そこには鳥の絵が描かれているのがチラリと見えた。


「クロウの創りしカードよ。
 我が鍵に力を貸せ。
 カードに宿りし魔力を
 この鍵に移し我に力を!」


取り出したカードを宙に投げたかと思うと、桜がそのカードに向かって杖の先端部分を叩きつける。
すると叩きつけた杖に翼が生え、桜は当然のようにその杖に跨ると、ゆっくりと宙へ浮かび箒に乗った魔女のように真山の周りをくるりと華麗に1周してみせた。


「さあどうぞ!おじさんも後ろに乗ってください。
 これで一緒に病院へ行きましょう」

「……おじさんじゃない。真山さんと呼びなさい」


何が起こったのか理解できない真山は、とりあえずずっと気になっていたおじさん呼びを改めさせることにした。



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313 ◆uuM9Au7XcM :2017/03/20(月) 20:13:50 ID:ZufKuwkY0
以上で投下終了です。


314 ◆uuM9Au7XcM :2017/05/28(日) 01:13:17 ID:5M7EDqZ20
投下します。


315それぞれの道 ◆uuM9Au7XcM :2017/05/28(日) 01:14:20 ID:5M7EDqZ20
バトルロイヤルが始まってすぐにムースが感じたのは、殺し合いを開いた主催者への怒りであった。
そして支給品や地図、名簿の確認を行っていく過程で、怒りは焦りと不安へ変わっていく。
眼鏡を没収されなかったのは不幸中の幸いであった。彼は視力が低く、眼鏡をかけていないと銅像と人間の区別もできないほど、対象の判別ができない状態になってしまう。
名簿にはムースの知人の名前が複数人記されており、その中には彼の想い人であるシャンプーの名前もあった。
それは即ち、シャンプーが殺し合いのゲームに参加させられ、命の危険にさらされていると言う事に他ならない。
もし眼鏡まで没収されていたのなら、名簿を読むことができずにシャンプーが参加していることに気付くことができなかった。
この状況に気付くことができただけでも、本当に不幸中の幸いだったといえる。


「ここにおればいいが……」


差し当たっての目的地と定めた風林館高校へと到着したムースは、違和感を感じつつもその馴染みのある建物を見上げ呟いた。
この場所へ来た目的は、知り合いと合流しシャンプーを捜索する助力を得ることである。
強制的に殺し合いをさせられている以上は、初対面の人間は信用できないため、知り合いが立ち寄るであろう彼らの母校の名と形をしたこの場所へ赴いたのだ。
乱馬、あかね、良牙の3名のことは好きではないが、このような催しに乗るような人間ではない。むしろ抗うのが容易に想像できる。
ただし、シャンプーはどうだろうか?
ムースにとっては心底口惜しい事実であるが、彼女は乱馬に好意を抱いている。熱情的で直情的な彼女ならば乱馬のために殺し合いに乗るのではないか?
ムースは想い人が殺し合いに乗り、その結果死んでしまうことが恐ろしくて堪らない。
そんなことを考えながら校内へ入っていくと、奇妙な光景を目にした。


「これは……寝ておる……のか?」


中学生か高校生か、つまりはムースと同い年か年下ということになるが、その程度に見える少年が校舎に背を預け座った状態で熟睡していた。
一瞬、既に殺された参加者の骸かとも思ったが、寝息によって上下する肩を見て寝ているのだと理解した。
余程疲れて眠っているのか、近付いたムースを意にも介さず気持ちよさそうに眠りこけている。


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316それぞれの道 ◆uuM9Au7XcM :2017/05/28(日) 01:15:42 ID:5M7EDqZ20


「人の気配がしたから来てみれば……なんだコイツは」


先ほどのムースと同じ場所に立ち、同じような反応をしているこの男の名はドモン・カッシュ。
ネオジャパン代表のガンダムファイターであり、世界の調停者『シャッフル同盟』の一員キング・オブ・ハートの紋章を受け継いだ青年である。
鋭い目つきにボサボサの黒髪には赤いハチマキをし、右頬に十字の古傷を付けたその姿はどこか近寄りがたい雰囲気を漂わせている。


「おい!こんなところで寝ていると危険だぞ起きろ!」


ドモンは眠っている少年に声をかけながら、軽くゆすって起こそうと試みるも、一向に起きる気配がない。
悠長に起こしている場合ではないと、今度は頬を叩いてでも起こそうと手を振り上げた。
すると、


「――――なんだとッ!!}


攻撃する相手に反撃してカウンターをいれるかのように、頬を叩こうとしたドモンへ向かって風を切るように少年が拳を繰り出してきたのだ。
腹部へ放たれた拳をドモンは咄嗟に左腕でガードしてみせるも、彼を警戒させるには十分な威力を持っていた。


「眠ったふりをして攻撃を仕掛けてくるとは卑怯な!!
 そのつもりならば相手になってやる!!さあ、かかってくるがいい!!!」


少年に敵意があると思ったドモンはすぐさま構えをとり、戦闘態勢に入り相手に出方を窺う。
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317それぞれの道 ◆uuM9Au7XcM :2017/05/28(日) 01:16:48 ID:5M7EDqZ20


「寝ているとはどういうことだ?コイツは俺に攻撃を仕掛けてきたぞ」
「寝ているというのは本当ですよ。体力を回復させるため睡眠をとっているのでしょう。
 反撃してきたのは……まあ彼の本能で、というしかありませんね」
「要するに、こいつはこのゲームに乗るような奴ではないと言いたいのか?」
「……ええ。そして、オレもノストラダムスの思惑通りに殺し合いをするつもりはありませんよ。
 もちろん、仕掛けてくる相手に手加減するつもりもありませんけどね」


説明になっているのか疑問な説明をしながら、蔵馬は少年の元へ向かい彼の傍にしゃがみ、顔を覗き込む。
ドモンは、横を通り抜けていく蔵馬の美麗な横顔に見惚れてしまいそうになりつつも、二人の様子を注意深く見つめていた。
手加減するつもりはないと口にした時のほんの僅かだけ、蔵馬の雰囲気が冷徹なものへの変わった。
ドモンはそれを感じ取ると、蔵馬が見た目通りの男ではないと察する。


「おい、幽助。いくら君でもこんな所で呑気に寝ていたら危険だぞ」
「……グゥ…………ムニャムニャ……」
「だめだ……しばらく起きそうにないな」
「そういえば、その幽助というやつのデイパックが見当たらんが」


蔵馬も幽助を起こそうと試みてみるが、ドモンの時と同様に効果がないということが判明したところで、ドモンがある事実に気付く。
彼らバトルロイヤルの参加者全員に配られているはずのデイパックが、幽助の傍にないのである。
殺し合いのゲームにおいて命を繋ぐために必要不可欠な、地図や食料などが入っており、いくら実力者であったとしてもそれらなくしては死亡率は跳ね上がることだろう。
ドモンと蔵馬は二人して周囲を探してみるも、見つけることはできない。


「どこかに隠しているのか?」
「いえ、そこに気を使うのならばこんな無防備なところで寝ていないと思います。
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318それぞれの道 ◆uuM9Au7XcM :2017/05/28(日) 01:17:30 ID:5M7EDqZ20


「蔵馬、お前はそいつを使ってデイパックを探してくれ。俺は幽助を背負って移動する。
 そして、俺の知り合いに会ったら手助けをしてやってほしい」
「わかりました。では、軽く情報交換をして、待ち合わせの場所と時間を決めておきましょう」


基本方針が決まると、二人はすぐさまデイパックから地図と名簿、そして筆記用具を取り出し情報交換を始めた。


「まずはドモン、貴方の探し人を聞いておきましょう」
「レイン・ミカムラ、アレンビー・ビアズリーの二人だ。
 そしてもう一つ言っておくことがある。東方不敗には手を出すな」
「それは危険だから?それとも何か因縁があって自分が手を下したい相手ということですか?」
「…………両方だ」
「わかりました。こちらも伝えておきますが、戸愚呂兄弟には関わらないようにおススメします。
 少なくとも、幽助が目を覚ますまでは」

蔵馬の重苦しい物言いに、ドモンは深く肯いた。


「次に待ち合わせ場所ですが。互いに成果がなくても、二回目の放送頃にD-4地点のプレミアマカロニで落ち合いましょう。
 それまでにD-4が禁止区域となっていた場合には、E-3の駅に変更ということで如何でしょう?」
「よし、それでいこう」



蔵馬は見鬼くんが指し示す方角である西へ向かって駆けていく。
彼はドモンに伝えようか迷った結果、確証が持てずに伝えられなかったことがあった。
それは、幻海という名前が名簿に載っていることについて。蔵馬の認識では、彼女は戸愚呂弟によって殺されたはずであった。
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319それぞれの道 ◆uuM9Au7XcM :2017/05/28(日) 01:19:13 ID:5M7EDqZ20




【F-5 風林館高校周辺/1日目 深夜】


【ムース@らんま1/2】
[状態]:健康
[装備]:
[道具]:支給品一式(2人分)、ランダム支給品4~6(浦飯幽助の分は未確認)、
[思考]
基本行動方針:シャンプーを連れて脱出する。
1:シャンプーと合流する。
2:乱馬たちと合流する。
3:知り合い以外は信用しない。
4:可能ならば他の参加者から支給品を奪取する。


【ドモン・カッシュ@機動武闘伝Gガンダム】
[状態]:健康
[装備]:
[道具]:支給品一式、ランダム支給品2~3
[思考]
基本行動方針:打倒ノストラダムス。
1:浦飯幽助を連れてレイン、アレンビーを探す。
2:第二回放送頃にD-4プレミアマカロニまたはE-3の駅で蔵馬と合流する。
3:東方不敗は自分が倒す。
4:戸愚呂兄弟を警戒。
[備考]
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320 ◆uuM9Au7XcM :2017/05/28(日) 01:20:02 ID:5M7EDqZ20
以上で投下終了です。


321 ◆uuM9Au7XcM :2017/05/29(月) 01:00:04 ID:7iJnnJiA0
投下します。


322放たれた怪物 ◆uuM9Au7XcM :2017/05/29(月) 01:01:28 ID:7iJnnJiA0

病院というものは人の命を救う場所であるが、必然的に死が発生してしまう場所でもある。
そのため怪談の舞台になることも多く、どこか居心地の悪さを感じるものも少なくはないだろう。
夜間の大病院ともなれば、その広大さと昼間の喧騒から一転しての静けさにより不気味さはさらに増すことになる。
命を奪い合うバトルロイヤルの会場に設置された施設の一つ、大凶病院。
ゲームが開始され、この無人の病院に飛ばされた男が一階の待ち合いフロアの椅子に腰かけている。
彼の名前はチョコラータ。


「素晴らしいっ!!なんと心躍るイベントだ!」


その口から発せられたのは主催者への恨み言や嘆きではなく、最大限の賞賛の言葉。
彼の手には支給された名簿があり、そこに記された67人の名前を喜色をあらわにしながら眺めている。
それはまるで、腹ペコの子どもがご馳走の並んだメニューを手渡され、どれを食べようか迷っているかのようであった。


「この名簿に載っている者たちが殺し合うのか。
 くくく……私が主催者となってそのすべてを観察したいところだが、自ら好きに殺して回るのも悪くない」


舐めるように名簿に目を通していたチョコラータだが、ふと見覚えのある名前に目が留まった。


「ブチャラティとジョルノ・ジョバァーナ。……そしてリゾット・ネエロか」


彼らがこのゲームに参加していようと、チョコラータの行動方針に影響を与えることはない。
知った名前ではあるが、顔見知りでも親しいわけでもなく、むしろ積極的に殺しておきたい人物だといえるだろう。
ここに呼ばれる直前、チョコラータが始末しようと動いてた標的がブチャラティとその部下たちなのだ。
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323放たれた怪物 ◆uuM9Au7XcM :2017/05/29(月) 01:02:51 ID:7iJnnJiA0


一通り名簿を見終えたチョコラータは、次にデイパックの中身を確認し始めた。
食料などと共に入っていたのは、加工された鳥の羽と囚人用の手錠。


「おいおいおい、ビデオカメラがないぞ!
 気の利かない連中だな。これではせっかく殺しても死の瞬間を撮影して楽しむことができないではないか」


それまで上機嫌だったチョコラータだったが、お目当てのものが支給されていないことに怒りを露わにし、賞賛していた主催者へ理不尽な批判を吐き出した。
苛立ちが収まらないのかブツブツと愚痴を零しながら、取り出した支給品と院内を周って調達したメスなどの医療器具をデイパックへしまっていく。


「おや、客が来たようだな」


デイパックへ荷物をしまい終え、チョコラータが立ち上がりかけた時、正面入り口の自動ドアがゆっくりと開く音が鳴った。
人の気配を察したチョコラータは、狂気を隠すようににこやかな表情を作り人影の方へ歩き出す。
狂人の待つ病院へ、それを知らない参加者が足を踏み入れたのであった。





【E-4 大凶病院/1日目 深夜】


【チョコラータ@ジョジョの奇妙な冒険 Part5 黄金の風】
[状態]:健康
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324 ◆uuM9Au7XcM :2017/05/29(月) 01:03:42 ID:7iJnnJiA0
以上で投下終了です。


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