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パロロワ総合板

リレー形式のSS企画であるパロディ・バトルロワイアルの作品投下・感想雑談を行うための掲示板です。
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1 新西尾維新バトルロワイアルpart6 (Res:755)All First100 Last50 SubjectList ReLoad 1
1名無しさん :2013/06/10(月) 21:34:44 ID:r8aCgNWo0
このスレは、西尾維新の作品に登場するキャラクター達でバトルロワイアルパロディを行う企画スレです。
性質上、登場人物の死亡・暴力描写が多々含まれすので、苦手な方は注意してください。


【バトルロワイアルパロディについて】
小説『バトルロワイアル』に登場した生徒同士の殺し合い『プログラム』を、他作品の登場人物で行う企画です。
詳しくは下の『2chパロロワ事典@wiki』を参照。
ttp://www11.atwiki.jp/row/


【ルール】
不知火袴の特別施設で最後の一人になるまで殺し合いを行い、最後まで生き残った一人は願いが叶う。
参加者は全員首輪を填められ、主催者への反抗、禁止エリアへの侵入が認められた場合、首輪が爆発しその参加者は死亡する。
六時間毎に会場に放送が流れ、死亡者、残り人数、禁止エリアの発表が行われる。


【参加作品について】
参加作品は「戯言シリーズ」「零崎一賊シリーズ」「世界シリーズ」「新本格魔法少女りすか」
「物語シリーズ」「刀語」「真庭語」「めだかボックス」の八作品です。


【参加者について】

■戯言シリーズ(7/7)
 戯言遣い / 玖渚友 / 西東天 / 哀川潤 / 想影真心 / 西条玉藻 / 時宮時刻
■人間シリーズ(6/6)
 零崎人識 / 無桐伊織 / 匂宮出夢 / 零崎双識 / 零崎軋識 / 零崎曲識
■世界シリーズ(4/4)
 櫃内様刻 / 病院坂迷路 / 串中弔士 / 病院坂黒猫
■新本格魔法少女りすか(3/3)
 供犠創貴 / 水倉りすか / ツナギ
■刀語(11/11)
 鑢七花 / とがめ / 否定姫 / 左右田右衛門左衛門 / 真庭鳳凰 / 真庭喰鮫 / 鑢七実 / 真庭蝙蝠
真庭狂犬 / 宇練銀閣 / 浮義待秋
■〈物語〉シリーズ(6/6)
 阿良々木暦 / 戦場ヶ原ひたぎ / 羽川翼 / 阿良々木火憐 / 八九寺真宵 / 貝木泥舟
■めだかボックス(8/8)
 人吉善吉 / 黒神めだか / 球磨川禊 / 宗像形 / 阿久根高貴 / 江迎怒江 / 黒神真黒 / 日之影空洞

以上45名で確定です。

【支給品について】
参加者には、主催者から食糧や武器等の入っている、何でも入るディパックが支給されます。
ディパックの中身は、地図、名簿、食糧、水、筆記用具、懐中電灯、コンパス、時計、ランダム支給品1〜3個です。
名簿は開始直後は白紙、第一放送の際に参加者の名前が浮かび上がる仕様となっています。


【時間表記について】
このロワでの時間表記は、以下のようになっています。
 0-2:深夜  .....6-8:朝     .12-14:真昼  .....18-20:夜
 2-4:黎明  .....8-10:午前  ....14-16:午後  .....20-22:夜中
 4-6:早朝  .....10-12:昼   ...16-18:夕方  .....22-24:真夜中


【関連サイト】
 まとめwiki  ttp://www44.atwiki.jp/sinnisioisinrowa/
 避難所    ttp://jbbs.livedoor.jp/otaku/14274/

736着包み/気狂い ◆mtws1YvfHQ :2016/11/12(土) 19:50:25 ID:LVJNO3B60

【二日目/黎明/?-?】
【球磨川禊@めだかボックス】
[状態]『少し頭がぼーっとするけど、健康だよ』
[装備]『七実ちゃんはああいったから、虚刀『錆』を持っているよ』
[道具]『支給品一式が2つ分とエプロン@めだかボックス、クロスボウ(5/6)@戯言シリーズと予備の矢18本があるよ。後は食料品がいっぱいと洗剤のボトルが何本か』
[思考]
『基本は疑似13組を作って理事長を抹殺しよう♪』
『0番はやっぱメンバー集めだよね』
『1番は七実ちゃんは知らないことがいっぱいあるみたいだし、僕がサポートしてあげないとね』
『2番は……何か忘れてるような気がするけど、何だっけ?』
[備考]
 ※『大嘘憑き』に規制があります
  存在、能力をなかった事には出来ない
  自分の生命にかかわる『大嘘憑き』:残り0回。もう復活は出来ません
  他人の生命にかかわる『大嘘憑き』:残り0回。もう復活は出来ません
  怪我を消す能力は再使用のために1時間のインターバルが必要。(現在使用可能)
  物質全般を消すための『大嘘憑き』はこれ以降の書き手さんにお任せします
 ※始まりの過負荷を返してもらっています
 ※首輪は外れています
 ※黒神めだかに関する記憶を失っています。どの程度の範囲で記憶を失ったかは後続にお任せします

【鑢七実@刀語】
[状態]健康、身体的疲労(小)、交霊術発動中
[装備]四季崎記紀の残留思念×1
[道具]支給品一式×2、勇者の剣@めだかボックス、白い鍵@不明、ランダム支給品(0~2)、球磨川の首輪、否定姫の鉄扇@刀語、
   『庶務』の腕章@めだかボックス、箱庭学園女子制服@めだかボックス、王刀・鋸@刀語、A4ルーズリーフ×38枚、箱庭学園パンフレット@オリジナル
[思考]
基本:球磨川禊の刀として生きる
 0:禊さんと一緒に行く
(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)


737着包み/気狂い ◆mtws1YvfHQ :2016/11/12(土) 19:51:58 ID:LVJNO3B60









『ねえ七実ちゃん』





「髪、切らない?」


738 ◆mtws1YvfHQ :2016/11/12(土) 19:54:59 ID:LVJNO3B60
以上です。
久しぶりの投下の上、書いた期間がツギハギのため妙な所があると思われます。
いつも通り妙な所へのご意見などよろしくお願いいたします。

失礼いたします。


739名無しさん :2016/11/13(日) 01:19:09 ID:Z.1e3q5.0
投下乙です
平和だー
(薄氷を履むなんてレベルじゃない危うさでかろうじて成り立っているいつ崩壊してもおかしくない)束の間の平和だー
混物語で平常運転な阿良々木さん見てたから忘れかけてたけどクマーも立派な(?)変態だったよ…
そしてその内容を一言一句違わず思い出せる七実も変態なのでh(踏み潰されました)
横恋慕みたいなことをしてるという自覚ありながら後ろ手になる七実が想像するとめちゃくちゃかわいい
最後の『』が外れた「髪、切らない?」がたまらなく不穏でよかったです


740名無しさん :2016/11/15(火) 00:45:32 ID:utwXllF60
集計者様いつも乙です
月報失礼します
話数(前期比) 生存者(前期比) 生存率(前期比)
165話(+1) 9/45 (-0) 20.0(-0.0)


741名無しさん :2016/11/18(金) 21:27:24 ID:bGA8JbRg0
投下乙です
球磨川の固有結界が相変わらずすぎて安堵(不安)を覚えざるを得ない
七実姉さんもなんだかんだ言いつつ乗っかるし…もう君たち殺し合いとかいいからここで暮らしたらどうよ


742 ◆wUZst.K6uE :2017/11/04(土) 22:43:41 ID:hznMXV2k0
投下します


743非通知の独解 ◆wUZst.K6uE :2017/11/04(土) 22:46:47 ID:hznMXV2k0
 

【深夜】 G-6、薬局


「手紙?」


玖渚さんが差し出した封筒を見て、僕は見たままのことを言った。ここ薬局の備品をそのまま使った何の変哲もない封筒。玖渚さん直筆の手紙が、その中に納められている。


「そ、僕様ちゃんからいーちゃんへの手紙。首尾よくいーちゃんと合流できたら、ぴーちゃんからいーちゃんに渡してほしいの。ただし、ある条件が整ったら、ね」

「条件?」

「僕様ちゃんが死んだら」


あっけなく出た言葉に、僕はふぅん、と相槌を打つ。正直なところ、意外というほどの条件でもなかった。
ついさっき、玖渚さんから「リスクを分散するために、別行動をとってほしい」との申し出を受けたところだ。水倉りすかの危険性についても、すでに説明は受けている。


「死んだら、ね。そうなると、手紙というより遺書みたいだな」

「僕様ちゃんからしたら保険みたいなもんだけどね。まあ、遺書でもあってるよ。『遺言書在中』とか表に書いたりして? ふふ」

「さすがに笑えないな……」


死。重い言葉のはずなのに、今はその重さを感じるのが難しい。
(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)


744非通知の独解 ◆wUZst.K6uE :2017/11/04(土) 22:48:20 ID:hznMXV2k0
 



   ◇     ◇



 
【黎明】 F-7、図書館前


僕がなぜ生きているのかと言われたら「運がよかったから」と答えるほかないだろう。
謙遜でも卑屈でもなく、掛け値なしに僕は弱い。病院坂のように極端な虚弱体質というわけではないにせよ、人並み以上の体力は有していないし、玖渚さんのような頭脳や情報力もない。

ましてや、人識や伊織さんのような人殺しの才能など。

今まで僕は幾度となく死の淵に立たされている。そのたびに、誰かに助けられ、運に救われ、こうして生き延びている。
時宮時刻に襲われたときは、人識に助けられ。
不要湖では、火憐さんに庇われ。
真庭鳳凰を撃退できたのだって、玖渚さんの情報と、伊織さんが結果的にとはいえ囮のような役割を果たしてくれたからこそだった。

助けられっぱなしというだけならただ情けないだけの話だけれど、問題はそのたびに、僕以外の誰かが犠牲になっているということだ。
病院坂も、迷路さんも、火憐さんも。伊織さんだって無事では済んでいない。
僕の命が助かるたびに、いつも誰かが傷ついた。
「すべてが自分のせい」などと悲劇の主人公を気取るつもりは毛頭ない。すべてを運に任せてきたわけではないし、自分なりに最善の結果を得るため行動してきた自負はある。僕の働きが誰かを助けたこともあったはずだ。多分。

ただ、僕がいま生き残っているというのは、とどのつまりそういうことなのだ。
誰かが死に、犠牲になるくらいの不幸をもってしてようやく「櫃内様刻が、殺し合いのさなかで生き残っている」というありえない幸運は釣り合いが取れる。

(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)


745非通知の独解 ◆wUZst.K6uE :2017/11/04(土) 22:49:34 ID:hznMXV2k0
 



   ◇     ◇



 
『死体がない』というのは、この場合、喜ぶべきことなのだろうか?
正確を期すなら、図書館の中に伊織さんが屠ったショートヘアの女の子の死体が転がってはいるが、そんなことを描写したところで何か意味があるわけではない。
死体はないが、首輪はふたつ。デイパックもふたつ。
首輪探知機の表示が示すとおり、人識と伊織さんの首輪で間違いはないだろう。デイパックもおそらくは同様だ。中身を見るまで断定はできないけれど。

なぜ首輪だけが?
疑問符をはさんではみたものの、その回答を得るのに大した思考は必要なかった。
頭の中でアラートが鳴り始める。最悪の想像であり、同時にこの状況から考え得る最も妥当な判断。
僕が今、単独で行動している最大の理由。玖渚さんたちにとっての最重要の懸念事項。


「水倉、りすか……」


とっさにスマートフォンを取り出し、玖渚さんの携帯へコールする。数秒のラグののち返ってきたのは、電話が通じない旨を知らせる電子音声だった。
電源が切られている? 玖渚さん自身がなんらかの理由で切っているのか、それとも。
伊織さんは――しまった、伊織さんの連絡先を聞いておくのを忘れていた。人識と玖渚さんの番号さえ分かっていればいいという慢心があったせいか。やむなく人識の携帯にかける。こっちは玖渚さんからのメールに番号が載っていたはずだ。


――prrrrrrrrrrrrrrrrr。

(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)


746非通知の独解 ◆wUZst.K6uE :2017/11/04(土) 22:51:40 ID:hznMXV2k0
 



   ◇     ◇



 
【黎明】 F-6


一人で三つのデイパックを抱えて歩くのは、当然ながら体力がいるし、歩みも遅くなる。
急いで移動しなければならないと言った矢先に落ちていた荷物を余さず拾っていくというのは、傍から見れば欲の皮が張って見えるかもしれない。
もし移動手段が徒歩しかないという状況であれば、さすがに自分の荷物以外は諦めていただろう。

人識の乗っていたベスパが残されていなかったら。

運よくキーが刺さったまま放置されていた、このスクーターが手に入っていなかったら。

原付の免許なんて僕は持っていないが、どっこいここは公道ではない。そして運転するだけなら免許がなくてもできる。
事故さえ起こさなければ何も問題はない。ようは自己責任だ。

かくして僕は、三つのデイパックを身体に括り付けたまま悠々と禁止エリアからの脱出に成功した。まだ陽の昇らない時間、視界の暗い中での運転なので速度は抑え目だが、この調子なら予定より早くランドセルランドへたどり着けそうだ。


「これもまた、人識に助けられたってことなのかな……」


無意味に発した独り言はエンジン音にかき消される。さすがにそれは都合のいい考え方かもしれない。やってることだけを見ればただのバイク泥棒だ。
(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)


747非通知の独解 ◆wUZst.K6uE :2017/11/04(土) 22:53:43 ID:hznMXV2k0
 
8枚。つまりは8人の死者の映像。
うち5人については、さっきの放送の内容が正しければすでに割れている。戦場ヶ原ひたぎ、宗像形、黒神めだか、そして人識が殺した真庭鳳凰と供犠創貴。
つまり放送をまたいで3人、新たな死者が出ているということになる。
ちょうど3人、という数字にはもはや悪意すら感じてしまう。このDVD自体、悪意以外の何物でもないという話だけれど。
本来なら伊織さんたちが入手する手筈だったこのDVDで伊織さんたちの生死を確認するというのは皮肉もいいところだが、見ないわけにはいかない。もしそこに水倉りすかが映っていたとしたら、それは重要な情報だ。

玖渚さんたちの遺志を継ぐために。


「……いや、だから『遺志』はまだ早いって」


どうにもさっきから、死を前提に考えすぎている節がある。
こんな非常時であることを思えば、仕方がないといえば仕方がないことだが。


それとも、僕はもともとこうだっただろうか。
誰かの死を、こうも簡単に受け入れる人間。
自分が殺したときは、ああも取り乱していた癖に。


ともかく事実の把握が先決だ。安全が確保できるような場所に着き次第、DVDを再生してみよう。幸いというか、手持ちの支給品にはノートパソコンがある。再生するための機材を探す必要はない。

……仮に、玖渚さんが本当に脱落してしまったとしたら、この殺し合いの打破を試みようとしている僕たちにとっては相当な痛手だ。彼女の機械工学の知識とスキルは常人の域をはるかに超えている。
すでにある程度首輪の解析は進んでいるらしいが、その解析結果さえ、玖渚さん以外の者に理解するのは容易じゃないだろう。僕が聞いたとしても、用語の意味すら理解不能に違いない。
『死線の蒼(デッドブルー)』。
凡人たる僕たちには、越えることすら許されない一線。
その玖渚さんでさえ一筋縄ではいかないこの首輪を解除することが、彼女なしにはたして可能なのだろうか?

(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)


748非通知の独解 ◆wUZst.K6uE :2017/11/04(土) 22:55:45 ID:hznMXV2k0
 
何だ?

僕は今、何を考えた?












――『持てる最大の能力を発揮して最良の選択肢を選び最善の結果を収める』。それが僕の持論のひとつだったはずだ。ならば必然、あらゆる選択肢を念頭に置いておかなくてはならない。












そうだ、その通りだ。
(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)


749非通知の独解 ◆wUZst.K6uE :2017/11/04(土) 22:59:12 ID:hznMXV2k0
思いついてしまった今、僕は僕自身に問わなくてはならない。


優勝を狙うというのは、はたして最適な解答か?


それを目指すことが、僕にできるのか?


その選択はつまり、必要に迫られればまた誰かを殺すことになるかもしれないということだ。できるできないの話ではない。「やる」という決意が、この選択には必要になるということ。
二度と人を殺したくなどない。それは偽らざる本音だ。
でも、それ以外に最善の方法が見つからなかった場合、その本音を守り通すことができるだろうか。


そもそも、こんな選択が本当に最善だと言えるのか?


万が一、最後の一人まで生き残ったとして、そのとき僕は何を願う?


何を願えば、最適な解答だと認められる?


僕はくろね子さんのような名探偵ではない。たとえ正解を手に入れたとしても、『この解答は、はたして正解なのだろうか』という不安に取り憑かれ続けるだろう。
僕の目的とは、いったい何なのか?
僕が生きている意味とは、いったい何なのか?
分からない、分からない、分からない。
分からないから、考えないようにしていた。
考えても考えても、正解など出ないような気がしたから。
正解が出たとしても、それが本当の正解かどうか分からないから。
(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)


750非通知の独解 ◆wUZst.K6uE :2017/11/04(土) 23:00:09 ID:hznMXV2k0
【2日目/黎明/F-6】


【櫃内様刻@世界シリーズ】
[状態]健康、『操想術』により視覚異常(詳しくは備考)
[装備]スマートフォン、首輪探知機、無桐伊織と零崎人識のデイパック(下記参照)、ベスパ@戯言シリーズ
[道具]支給品一式×8(うち一つは食料と水なし、名簿のみ8枚)、玖渚友の手紙、影谷蛇之のダーツ×9@新本格魔法少女りすか、バトルロワイアル死亡者DVD(11~36)@不明
   炎刀・銃(回転式3/6、自動式7/11)@刀語、デザートイーグル(6/8)@めだかボックス、懐中電灯×2、真庭鳳凰の元右腕×1、ノートパソコン、
   鎌@めだかボックス、薙刀@人間シリーズ、蛮勇の刀@めだかボックス、拡声器(メガホン型)、 誠刀・銓@刀語、日本刀@刀語、狼牙棒@めだかボックス、
   金槌@世界シリーズ、デザートイーグルの予備弾(40/40)、 ノーマライズ・リキッド、ハードディスク@不明、麻酔スプレー@戯言シリーズ、工具セット、
   首輪×4(浮義待秋、真庭狂犬、真庭鳳凰、否定姫・いずれも外殻切断済)、糸(ピアノ線)@戯言シリーズ、ランダム支給品(0~2)
   (あとは下記参照)
[思考]
基本:死んだ二人のためにもこの殺し合いに抗う(瓦解寸前)
 1:「いーちゃん」達と合流するためランドセルランドに向かう
  2:玖渚さんの手紙を「いーちゃん」に届ける
 3:死亡者DVDの中身を確認する
[備考]
  ※「ぼくときみの壊れた世界」からの参戦です。
 ※『操想術』により興奮などすると他人が時宮時刻に見えます。
 ※スマートフォンのアドレス帳には玖渚友、宗像形、零崎人識(携帯電話その1)が登録されています。
 ※阿良々木火憐との会話については、以降の書き手さんにお任せします。
 ※支給品の食料の一つは乾パン×5、バームクーヘン×3、メロンパン×3です。
 ※首輪探知機――円形のディスプレイに参加者の現在位置と名前、エリアの境界線が表示される。範囲は探知機を中心とする一エリア分。
 ※DVDの映像は29~36を除き確認済みです。
 ※スマートフォンに冒頭の一部を除いた放送が録音してあります(カットされた範囲は以降の書き手さんにお任せします)。



【その他(櫃内様刻の支給品)】
(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)


751 ◆wUZst.K6uE :2017/11/04(土) 23:01:01 ID:hznMXV2k0
以上で投下終了です


752名無しさん :2017/11/05(日) 01:26:57 ID:HmdfQnBs0
投下おつー
そうか、もう5分の1なんだよな……
色々と自覚や認識は進んだけど果たして合うべき辻褄はあるのか
なければ合わせれるのか


753名無しさん :2017/11/05(日) 02:12:08 ID:y4J2qcF20
投下乙です
そう来たか、というのが素直な印象
ですが思考の端々から様刻らしさが滲み出ていてマーダー化フラグが立ったときのシーンには思わずこちらもドキリとさせられました
だが様刻よ、生き残りの9人の中には強さランキング2位と3位がいるし3位とは遭遇ワンチャンあるぞ…


754名無しさん :2017/11/15(水) 16:09:48 ID:CoY2rlKQ0
お久しぶりです
月報失礼します
話数(前期比) 生存者(前期比) 生存率(前期比)
165話(+1) 9/45 (-0) 20.0(-0.0)

それと最新話Wiki収録しました
確認はしましたが見落としがあるといけないので何かありましたらお願いします


755名無しさん :2017/11/15(水) 16:11:56 ID:CoY2rlKQ0
…失礼、コピペミスりました
こちらが正しい月報でございます


話数(前期比) 生存者(前期比) 生存率(前期比)
166話(+1) 9/45 (-0) 20.0(-0.0)


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2 オリロワ2014 part2 (Res:985)All First100 Last50 SubjectList ReLoad 2
1名無しさん :2014/11/17(月) 01:04:44 ID:Um5.PoVk0
ここは、パロロワテスト板にて、キャラメイクの後投票で決められたオリジナルキャラクターでのバトルロワイアル企画です。
キャラの死亡、流血等人によっては嫌悪を抱かれる内容を含みます。閲覧の際はご注意ください。

まとめwiki
ttp://www59.atwiki.jp/orirowa2014/pages/

したらば
ttp://jbbs.shitaraba.net/otaku/16903/

前スレ
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/otaku/14759/1393052730

参加者(主要な属性で区分)
2/5【中学生】
●初山実花子/●詩仁恵莉/●裏松双葉/○斎藤輝幸/○尾関裕司
7/10【高校生】
○三条谷錬次郎/●白雲彩華/○馴木沙奈/○新田拳正/○一二三九十九/○夏目若菜/○尾関夏実/●天高星/●麻生時音/○時田刻
0/2【元高校生】
●一ノ瀬空夜/●クロウ
1/3【社会人】
○遠山春奈/●四条薫/●ロバート・キャンベル
3/3【無職】
○佐藤道明/○長松洋平/○りんご飴
2/3【探偵】
●ピーリィ・ポール/○音ノ宮・亜理子/○京極竹人
2/3【博士関連】
○ミル/○亦紅/●ルピナス
2/3【田外家関連】
○田外勇二/○上杉愛/●吉村宮子
2/5【案山子関連】
●案山子/○鴉/○スケアクロウ/●榊将吾/●初瀬ちどり
2/2【殺し屋】
○アサシン/○クリス
5/6【殺し屋組織】
●ヴァイザー/○サイパス・キルラ/○バラッド/○ピーター・セヴェール/○アザレア/○イヴァン・デ・ベルナルディ
2/3【ジャパン・ガーディアン・オブ・イレブン】
○氷山リク/●剣正一/○火輪珠美
2/3【ラビットインフル】
○雪野白兎/○空谷葵/●佐野蓮
1/2【ブレイカーズ】
○剣神龍次郎/●大神官ミュートス
4/6【悪党商会】
○森茂/●半田主水/○近藤・ジョーイ・恵理子/●茜ヶ久保一/○鵜院千斗/○水芭ユキ
6/8【異世界】
○カウレス・ランファルト/○ミリア・ランファルト/○オデット/○ミロ・ゴドゴラス�世/○ディウス/●暗黒騎士/●ガルバイン/○リヴェイラ
2/5【人外】
○船坂弘/●月白氷/○覆面男/●サイクロップスSP-N1/●ペットボトル
2/2【ジョーカー】
○主催者(ワールドオーダー)/○セスペェリア

【47/74】

966人でなしの唄 ◆H3bky6/SCY :2017/11/10(金) 00:06:27 ID:pe6GhuWI0
墨のような色をしていた西方の空が赤く揺らめいていた。
ポウと淡く揺らめく光は天からではなく地から放たれており、黒い煙と共に空に向かって吸い込まれるように消えて行く。
それは恰もこの地で死した人魂が空に還っていくような幻想を思わせるような光景でもあった。
しかしこの地に幻想はなく、あるのは現実のみである。
全てが花の様に燃えて消える、地獄のような現実のみ。

「…………火事?」

その異変を感じて建物の影からバラッドが僅かに顔を出した。
様子をうかがってみればどうにも火の手が上がっているようである。
何処かで行われている戦闘の余波だろうか。
ここはそういう魑魅魍魎が跋扈する場所である、容易く街一つ炎上させる輩がいてもおかしくない。

純潔体の回復を待って身を隠していたバラッドだったが、このままでは潜伏場所まで火の粉が降りかかるかもしれない。
いや、火の粉ならいいが、戦火そのものに巻き込まれては目も当てられない。

場所を移すべきだろうか。
そう考えた瞬間、遠方のビルが極彩色の爆炎と共に崩れ落ちた。
色とりどりの光が粒子となって降り注ぎ、溶ける様に闇へと消えていく。
爆心地は先ほど見えた火の手よりも僅かに近い。
どうやら破壊活動は現在進行形で行われているらしい。

戦闘が行われているのかと思ったが、戦闘音のようなものは聞こえなかった。
ただ聞こえるのは純然たる破壊行為の響きである。
戦うものもなく一人でこれほどの破壊行為を行うなど目的が見えない。
隠れ潜んだバラッドを炙り出そうとしているのだろうか?

目的は見えずとも祭りのように上がり続ける花火は止まらない。
音のない夜に幾度目か分からぬ艶やかな花の火が咲き、炎を纏った瓦礫が落ちて周囲の建物が崩壊していく。
偶然か、はたまた必然か。
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967人でなしの唄 ◆H3bky6/SCY :2017/11/10(金) 00:07:24 ID:pe6GhuWI0
「…………まるで怪人だな」

炎を従える女を見て、思わずポツリとつぶやいた。
破壊と炎をまき散らす怪人。
一言で表すならば正しくこれだ。

その呟きを受け、女は自嘲するように笑う。
かつてはヒーローと呼ばれた女も、そこまで墜ちたか。

「そうさ、あたしは怪人だ――――今のあたしはそれでいい」

その言葉を肯定し、全身からパチパチと赤い閃光を放つ。
こうなっては逃れようもない。
覚悟を決めバラッドは静かに身を構え赤い巫女に対峙する。

「……ボンガルとか言ったな」
「ボンバーガールだよダァボ、その呼び方で呼ぶんじゃねぇ……!」

周囲に火薬の臭いが立ち込め、女の苛立ちを形にしたような火花がパチンと弾けた。
その呼び方をする人間はもういない。
彼女がその手にかけた。

「…………無差別に街を破壊してどういうつもりだ? まさか私が隠れていたと知っていたのか?」
「あぁ? んなもんじゃねぇよ、ただの八つ当たりだよ八つ当たり、こちとらイライラしてんだ。
 そしたらテメェが勝手に飛び出てきただけだ、たまたまだよ、たまたま」

鬱陶し気にひらひらと手を振る。
つまるところただの八つ当たり。
ただそれを最強クラスの元ヒーローが行えばその被害はこの通りというだけだ。
無人の街であった事のは幸いだった。
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968人でなしの唄 ◆H3bky6/SCY :2017/11/10(金) 00:07:53 ID:pe6GhuWI0
それは火薬の炸裂音ではない、ボンバーガールが勢いよく両手を合わせた音だった。
重ねた掌を揉み合わせると、その中にジャラリとコインのような何かが溢れ出す。
円形状の何かは端から尻尾の様な導火線が伸びており、手元から零れて地面へと散乱したそれらが一斉に激しい火花を吹き出した。

シュンシュンと音を立てて花火が高速で回転を始め、飛び散る火花が漆黒の夜を彩る。
その輝きは、宇宙に瞬く星々のようだ。
無数の回転花火がバラッドを追尾して鼠の様に地面を滑った。

ロケット花火の火力を鑑みれば、この回転花火も移動式地雷と呼んで差支えない代物だろう。
今のバラッドにとっては一撃すら貰う訳には行かない攻撃である。

障害物を迂回して迫る回転花火をバックステップを繰り返しながら躱す。
そのまま背負っていた荷物のロックを外した。
そして口を開いたまま前方に振り回して中身を辺りにぶちまける。
食料や方位磁石、懐中電灯が散らばり、バラッドを目指して一か所に集まりつつあった地雷原に衝突した。

籠った爆音が響く。
アスファルトが爆ぜ、黒い破片の混じった爆炎が辺りを飲み込む。
爆発が誘爆を生み次々と破壊の渦が生まれる。

黒い煙に包まれる夜の街。
帳のように揺らめく爆炎をバラッドは朧切で斬り裂いてアスファルトの破片が混じった煙中を突き進む。

視界の閉じたこれを好機と見た。
日本刀しか武器がない今のバラッドが勝利するには危険であろうが近づくしかない。
近接するのにこの黒煙は都合がいい。

朧を切り裂く剣を持って黒煙を抜けた、その先。
凶悪に笑う戦巫女がバーナーのように青い炎を吹き出す薄花火片手に待ち構えていた。
そうするしかないのだから、そう来る事は読めていた。
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969人でなしの唄 ◆H3bky6/SCY :2017/11/10(金) 00:08:14 ID:pe6GhuWI0
「その調子その調子ぃ! お次はこいつで、どう、だッ!」

ボンバーガールがいつの間にか生み出していた野球ボールをピッチャーのように振り被って放り投げる。
放り込まれたストレートはストライクゾーンを大きく外れバラッドの足元に文字通り突き刺さった。

爆発を警戒して身構えるが、その気配はない。
一瞬。不発弾かと眉をひそめるバラッド。
だが直後、ポカりと音を立てボールがくす玉のように割れた。
その中から無数が流星が四方八方へと飛び出してゆく。

火薬の臭いに取り囲まれる。
瞬く星々は飛行する蜂のような唸りを上げなあら、ジグザグとした動きで一斉にバラッドへと襲い掛かる。
無数の羽音が交じり合いまるで祭囃子のようだ。

バラッドは前後左右あらゆる方向から襲い掛かる火の蜂を刃を振るって撃退する。
だが、あまりにも数が多すぎる。
その上、一つ一つの動きもまるで本物の蜂のように予測不能だ。
重なり合うような音の重なりは個々の特定など不可能である。
死角より襲い掛かる無数の火の手を躱す術など人の身にあるはずもない。

にも拘らずバラッドはその攻撃を凌いでいた。
振り返ることなく完全な死角からの炎塊を打ち払う。
そのまま踊るように回って火の粉散らす刃を横なぎに振るった。

『次! 左斜め後ろから、来るよ!』

死角はユニが埋めいた。
純潔体になれずとも、それくらいの補佐は可能である。
打ち払い、躱し、幾合かの打ち合いの後、全ての火蜂をやり過ごすことに成功する。

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970人でなしの唄 ◆H3bky6/SCY :2017/11/10(金) 00:08:37 ID:pe6GhuWI0
地面に落ちる重々しい金属音。
見れば、それは焼け焦げたモーニングスターだった。
適当に振り回して放り投げたのだろう。
当たったのは鉄球部分ではなく柄の部分だったが、頭部が僅かに裂けて紅い血が垂れる。
この程度で死ぬほど軟ではないが、それなりに痛かった。

同時に衝撃により手から花火が零れ落ち、地面に落としたボカ物が口を開け無数の蜂が一斉に飛び出す。
ボンバーガールの足元から無数の火の蜂が飛び交う。
その数は先ほどの非ではない。

視界は黒い爆炎とうじゃうじゃと赤く軌跡を描く蜂の群れに埋め尽くされてしまった。
重なった音はもはや不協和音となり、舞台は混沌を極める。
ボンバーガールにとって降りかかる火の粉は大した問題ではないが、こうも炸裂音がうるさくては足音も追えない。

「…………ムカついた」

呟き、傷口を拭う。
指についた血を赤く爆ぜさせ、瞳に殺意をぎらつかせる。
羽音を消し去る一際大きな爆音。
七色の光が唸りを上げて前方の黒煙と火花を薙ぎ払った。

「逃がすかぁあ! 待ちやがれッッッ!!」

炎のように猛る巫女の怒声が、陽炎に揺れる街を駆け抜けた。

■■■■■■■■■■■■■■■■■■

「この辺でいいでしょう」

遠い街中に重低音が響くのを確かめて、男は足を止めた。
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971人でなしの唄 ◆H3bky6/SCY :2017/11/10(金) 00:08:54 ID:pe6GhuWI0
「かと言って止まっているのもなしでしょう。
 相手がよほどのバカでもなければそのうち自分が見当違いの方向を追っていると気付いてすぐに引き返してくるでしょうから」
「となると、つまりは」

つまりは、逃げると言う選択肢はない。
この市街地を脱出するにはあの爆炎の化身を越えるしかない。

「それで、もう一度聞くけど、なんであなたがこんなところにいるの?
 とっくに市街地から逃げ出したものだと思っていたけど」

改めてはぐらかされた問いを投げる。
どちらに進んでも地獄。
そんな袋小路に何故わざわざ戻ってきたのか。
この市街地がそういう場所だという事は逃げ出したピーターが一番よくわかっていたはずなのに。

「貴女が心配だった、では納得できませんか?」
「できる訳ないでしょ。逃げ出しておいてどの口が」

逃げたと言ってもあの邪神を前に、逃げ出すというのは正常な判断だったのだが。
だと言うのに、わざわざ戻ってきたのは少々解せない。
戻ってくるのは理に合わないし、なによりバラッドの知るピーターらしくない。

「大方、放送で邪神が死んで私が生き残ったのを知って、また私を頼ろうって魂胆かしら?」

バラッドの問いに肯定も否定もせず、おどける様に肩をすくめる。
ピーターが生き残ることに長けていると言っても、最後には暴力がモノを言う世界だ、口先だけで立ち回るにも限界がある。
戦闘能力がないピーターにとって誰かの庇護は必須となる。
そしてサイパスが脱落した以上、ピーターが頼れるのはバラッドだけだった。

「邪神を退けた力があると思って当てにしてたなら生憎だったわね。今の私はこの通り邪神どころかあんな女ひとりに苦戦する始末よ」
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972人でなしの唄 ◆H3bky6/SCY :2017/11/10(金) 00:09:22 ID:pe6GhuWI0
「けど、分からないわね。いや、あなたがそういうヤツだという事は知っていんだけど、どうしてそこまで私に拘るの?」

確かに女を喰らう事に命を賭けているような男だが、それはあくまで比喩だ。本当に命を賭けるような男ではない。
むしろ自分の命が一番大事な利己的な男である。
そんな男がわざわざバラッド一人を喰らうために危険を冒すだろうか。

「それに関しましては私としても意外と言えば意外なんですが、そうだったみたいですね」
「そう……とは?」

ピーターがバラッドを探していたのはバラッドの言う通り、自らの庇護が目的である。
だから見つけたところで自分の助けになれないようならば見捨てるつもりだった。
実際、発見したバラッドの状況はピーターの助けになれるような状況ではなかった。

では何故、あの時、その手を引いたのか。
それはきっとアサシンより受けた病気のせいなのだろう。

アサシン自身も勘違いしていたようだが、この病気は殺意を増大させるものではなかった。
『結果として人を殺してしまう』人間になってしまうそういう病気だったのである。
殺意程度ならば押しこめられたが、殺意に紐付く彼の中の最も強い感情を後押しされた。

元より彼はヴァイザー以上のどうしようもない怪物である。
相手を殺そうとすら思わず、ただ喰らうために殺さねばならないから殺すだけ。
『喰らいたい』があるだけの、人を人してすら見ていない、正真正銘の人でなし。
そんな彼が『結果として人を殺してしまう』のならば、その動機は『食欲』に他ならない。

彼にとって性欲と食欲はイコールだ。
殺す事は喰らう事であり、喰らう事は愛する事である。
これまで彼は彼なりの方法で人間(ダレか)を愛してきたのだ。

多くの女性を求めるのは男の性衝動がそうであるから。
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973人でなしの唄 ◆H3bky6/SCY :2017/11/10(金) 00:09:45 ID:pe6GhuWI0
「……そうか。そうだな。そうなんだな」

誰にも吐露したことのない心中も、言葉にしてみればあっさりと答えが見えた。
人を斬るたび感じていた言いようのない感触。
あれは快楽だった。

「…………私は多分、あの時の父親を斬り続けてきたんだな」

始めて人を殺した――父を殺したあの瞬間、確かに抑圧からの解放があった。
その快楽を無意識に追い求めていたのかもしれない。
それにずっと罪深さを感じていた。
息苦しい、生き苦しい理由はそれだったのだ。

「分からないものね人間って」
「分かる必要あります? それ」

素っ気ない相槌。
愛している相手ですら、その心中を慮る事すらしない冷血漢。
そんな相手でも話してみれば少しだけ心が軽くなる。
置き去りにしてきた色んなものがあって、それでも見えてきた自分がある。

『いい感じね』
「…………何がだユニ?」

唐突に、それまで修復に集中し沈黙を保っていた相棒が語り掛けてきた。
何やら楽しげだ。

『修復速度が速まったって事。基本的にあたしは想像力、つまりはあなたの心を原動力にする力だからね。
 あなたの心に、何か嬉しい事でもあったんじゃない?』

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974人でなしの唄 ◆H3bky6/SCY :2017/11/10(金) 00:10:12 ID:pe6GhuWI0
「…………ボンバーガールだ」
「ボンバーガール。名は体を表す、良い名前だと思いますよ。けれど変わったお名前ですね。コードネームでしょうか?
 私はピーター・セヴェールと申します。お見知りおきを」

紳士らしい折り目正しさで恭しく頭を垂れた。
殺し合いの場には余りにもそぐわない所作が男の異物感を際立たせる。
その態度がボンバーガールを更にいらだたせた。

「聞いてねぇよ。これから死ぬ相手の名前なんてな」
「まあまあそう仰らず。私としては知り合いであるバラッドさんをお助けしたかっただけなんですよ。
 ついああいう強引な手段をとってしまいましたが、あなたと敵対する気なんてないのです」
「なんだそりゃ命乞いか? それともなんかの作戦か?」

会話で惹きつける囮役かと思い、女に視線をやるが動きはない。
一応身構えてはいるが、動くつもりはないようだ。
それを確認してピーターへと視線を戻す。

「もちろん命乞いですよ、私は死にたくなんてないですから」
「の割に偉く落ち着いてるじゃねぇか、命乞いってのはもっとガタガタ震えてチビリながらするもんだぜ。
 あたしの事を舐めてんのか。まさかお前、殺されねぇとでも思ってんのか?」

熱を纏う苛烈な殺気が、冷気を帯びた冷たい炎となった。
こういう手合いはどうにも合わない。
のらりくらりとした態度は珠美の神経を苛立たせる。
いやそもそも――――何故こんな会話に応じているのか。

恐らく次の返答が少しでも気に食わないモノであれば即交戦の引き金が引かれるだろう。
それを理解しているのかいないのか、ピーターは相も変らぬ調子で平然と答える。

「死にたくないからこそですよ。動揺して判断を誤るだなんてそれこそ死んでしまうではないですか。
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975人でなしの唄 ◆H3bky6/SCY :2017/11/10(金) 00:10:41 ID:pe6GhuWI0
「……理由なんてねぇよ、あたしはただ闘りたかったからやっただけだ」

喉に詰まった棘を吐き出すように告げる。
苦し紛れではなく、それは心の底からの言葉のはずだ。

正義なんてなく、大義もなく、戦いたいから戦っただけ。
火輪珠美は最初からそうだった。
ボンバーガールはずっとそうだった。
この場でもそうだっただけの話である。

ピーターは平たい声で「そうですか」とだけ相槌を打つ。
その返答よりも、返答に至るまでの感情を読み取っていたような冷たい瞳が光る。
温度のない爬虫類のようで気味が悪い。

「ではもう一つ。闘いたいから闘う、大いに結構。
 ですが、ここでそれが自制できなくなったのは何故なんです?」
「…………どういう意味だ?」
「いやいや、いくらなんでも誰も彼もに喧嘩を売って生きてきたわけじゃあないんでしょう?
 友人もいれば恋人だっていたはずだ。ワールドオーダーの用意したルールに従ったと言うのではないのなら、それこそ何故?」

何故――――破綻したのか。
それは開けてはならない扉を開く、問うてはならない問いだった。

環境や与えられた状況に流されるほど弱くはない。
ならばボンバーガールはボンバーガールのまま、此度行われた所業は全て彼女の内から湧きだした物のはずである。
なのに何故。

闘いたいから闘う。それは確かに火輪珠美の行動原理である、これに間違いはない。
正義感を振りかざすつもりはないけれど、これまでだって気に食わない悪鬼羅刹をぶちのめしてきた。
だが身内に手を出すような外道でもかったはずだ。
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976人でなしの唄 ◆H3bky6/SCY :2017/11/10(金) 00:11:00 ID:pe6GhuWI0
「まあ、殺すけど」

巫女の全身から殺意を形にしたような黒い煙が噴き出した。
辺りに漂う黒色火薬。
攻撃開始の意思表示に他ならない。

「ピーター! 下がってろ!」
「言われずとも!」

役目を終えれば一目散である。
バラッドの指示よりも早くピーターは既に逃げ出していた。

「逃がすかよ!」

ボンバーガールが踵で地面を打つ。
火花が散って、引火した黒色火薬の爆発がピーターの行く手を遮る様に炎の壁を創りだす。
ピーターはうひゃあと情けない声を上げながらもきっちり身を躱していた。

「Oh No!! 私なんかに構ってる場合ですか!?」

その言葉の通り、その目の前には既に白い死神が迫っていた。
紅い怪人は薄花火で迎え撃ち、炎と刃が斬り結ばれる。

シャンと滑らかな音と共に世界に白い線が引かれ、実体のない炎剣をいとも簡単に切り裂いた。
炎を両断した白刃はそのまま首を断つべく真っ直ぐに奔る。

だが、その刃が首を断つよりも早く戦巫女の首元から火花が噴出した。
ジェット噴射のような爆風で跳び出し、迫る刃を回避する。

高速で吹き飛ぶように飛行するボンバーガール。
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977人でなしの唄 ◆H3bky6/SCY :2017/11/10(金) 00:11:23 ID:pe6GhuWI0
「ッ!?」

咄嗟に刀身を杖のようにして足より先に地面につけた。
同時に洪水のような煙と音が周囲を埋め尽くす。

両足が吹き飛ばされるのは避けたが、煙に紛れ敵の位置を見失った。
遠距離攻撃に長けた敵である、砲撃が来るのは間違いない。
右か左か。
今のバラッドならば見てから反応しても間に合う。
白煙を縫って砲撃してきたのならば、その軌跡から位置を割り出すまで。

4時の方向。
バラッドの超感覚が白い煙の奥にひと際強い瞬きを捉えた。

身を反転させて美しくしなやかな肉食獣のような動きで駆け出す戦乙女。
だが、ふと過った直感に踏み出そうとした足を止める。

視界を奪っておきながら攻撃がシンプルすぎる。
こんなただモノ位置を知らせているようなものだ。
何らかの方法で別方向から攻撃して位置情報を誤認させたのか。それとも何か別の仕掛けが。

その答えは次の瞬間に訪れた。
天からナイアガラ滝のように炎が降り注いできたのだ。

「くっ…………おッ!」

頭上に掲げた刀の腹を盾にしながら、炎の滝を駆け抜ける。
炎の瀑布を身に浴び、純白の体に煤けた黒い跡が刻まれていく。
どうにかして炎の滝を抜けた、その先で当然の如く待ち構えるは炎の巫女。

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978人でなしの唄 ◆H3bky6/SCY :2017/11/10(金) 00:11:51 ID:pe6GhuWI0
「そうかよ……見誤ってたぜ。そういう能力か…………ッ!」

これまでの情報を統合してようやく理解する。

「ようするに、テメェが斬れたと思ったら斬れるってことかよ」

想像を現実にする力。
己の世界を世界に実現させる力である。
バラッドは否定はせず、膝をついたボンバーガールを見下ろす。

「そうだとして、ならどうする。負けでも認めるか」

苦無を引き寄せる動作も。
人を斬るという行為も。
幾度も幾度も繰り返してきた。
そのイメージは明確だ。

「冗談。面白くなってきたってもんだ……!」

膝をついた体勢から足元を爆ぜさせ飛び上がった。
煙で尾を引きながら空中で身を捻り反転する。

「シッ―――――――!」

剣士の刃が揺らめいた。
ボロボロになった巫女服をはためかせ宙に舞う巫女目がけて幾重もの斬撃を放つ。
ボンバーガールは細かに爆発と炎の噴出を繰り返しながら、空中を跳ね回るようにして斬撃の間を縫う。
そして両手に生み出した花火を、空中から絨毯爆撃の様に次々と投下していった。

何故バラッドが短時間でここまで強くなったのか。
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979人でなしの唄 ◆H3bky6/SCY :2017/11/10(金) 00:12:21 ID:pe6GhuWI0
バラッドは自身に向かう火の矢のみならず、背後への流れ弾や、弾いた火の手が逸れる方向まで気にしていた。
背後にはピーターがいる。
それ故にバラッドはそれを気にした動きしかできなかった。
後ろに足手まといを抱えていなければ、どれほどの猛攻を見せていたのか。

いや、違う。
これは後ろにピーターがいるからこそだ。
そう思えばこそ、心は軽く、守るために自分でも驚くべき速度で体が動く。
誰かを護る誰か。
殺し続けた自分とは対極の、憧れでしかないイメージ。
そのイメージは存外、彼女にあっていた。
それはあるいは後ろにいるのが彼だったからなのかもしれない。

「おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉッ!」

光を振り払いながら前に出た。
敵も限界があるのか。
ボンバーガールの花火精製速度が僅かに落ちてきた。

これを機に、白の乙女が攻勢に出る。
祭り終わり。
勢いの落ちた花火では乙女の疾走を止めることはできない。

斬。左肩に斬撃が落ちる。
亦紅から斬撃をもらった時と同じ構図だが、殺し屋と剣士では斬撃の鋭さが違う。
すっと刃が引かれ、左腕が断ち切られる。
血をまき散らしながら、左腕が舞う。

そこで片腕の巫女はにぃと笑った。

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980人でなしの唄 ◆H3bky6/SCY :2017/11/10(金) 00:12:52 ID:pe6GhuWI0
不可能を成し遂げた純白が紅蓮の巫女へと迫る。
切り札を破られ戦巫女は敗北を認める様に目を閉じた。
次の瞬間、その首が落ちるのは確定事項だ。

好き勝手暴れて好き勝手死ぬ。
自分が終わるには上等すぎる結末だ。
悔いはない、全力を尽くして上回られたのだ。
せめて、自らに終わりを齎せる死神の姿を目に焼き付けようと静かに目を開く。

その開いた瞳にあまりにも意外な光景が映し出された。

力なく倒れたのは白の乙女の方だった。

何が起きたのか、この場にいる誰もが理解できなかった。
何せ一番、驚いているのはボンバーガールだ。
死したバラッド本人すらわかるまい。

バラッドは敗北を受け入れていた。
自らを終わらせてくれる死神であるとバラッドを認めたのだ。
なのに、どういう訳か死んでいるのは死神の方だった。

乙女の純潔は破れ、身に纏った白が弾ける。
銀の髪が血に塗れ黒に沈む。

時間切れである。
りんご飴の置き土産。
ハッスル回復錠剤の副作用だ。

彼女が薬を飲まされて丁度6時間。
人一人殺さねば自分が死ぬという呪い。
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981人でなしの唄 ◆H3bky6/SCY :2017/11/10(金) 00:13:35 ID:pe6GhuWI0













多くの人間に破滅と混乱を齎したバラッドの突然死。
それに対して混乱をきたしている人間はもう一人いた。
正確には人間はなく精霊、妖精の類の存在であるのだが。

『なに!? なんなのいきなり!?』

ユニコーン・ソウル・デバイス・エンチャント。
純潔なるものにか見えない聖と性を司る神聖なる存在。
彼女はとある世界の片隅にある妖精界の存在である。

契約者バラッドの死は彼女にとっても悼むべきことではあるのだが、そんな余裕はない。
人間界で一度目覚めてしまった以上、契約者をなくしてしまえば1時間ほどで消滅してしまう。
それまでに次の契約者を見つけなくてはならなかった。

『くそっ! いない、いない…………ッ!』

焦りながら周囲を見渡しながら飛行を続けるユニ。
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982人でなしの唄 ◆H3bky6/SCY :2017/11/10(金) 00:13:54 ID:pe6GhuWI0
遠くを見つめていた男の視線がユニへと向き直る。
口元の笑みが更に歪に折れ曲がった。
悪い予感がある。
悪い予感がある。
どうしようもなく悪い予感がある。

「よくやったね。ユニコーン・ソウル・デバイス・エンチャント。
 君のお蔭でそれなりに面白い展開になった。まあ、結局はダメだったけれど」

父とも言える創造主からのお褒めの言葉。
感涙に咽び泣いてもおかしくないこの言葉を受けて、ユニの心に到来したのは恐怖だった。

『……いや、やめて』

後ずさるようにユニが空中を滑る。
これが何が起きるのか、恐ろしい予感がある。

「さて、よくやってくれた君に暇を与えよう。ここから先、多分君の出番はない。
 放っておいても消えるだろうけど、明示的に消えておいた方が締まりがいい。憂いは少しでもなくしておきたいからねぇ」

直後、全力でユニは後方へと逃げ出した。
幸運なことに彼女は参加者ではない。
禁止エリアを気にする必要もなければ、大半の参加者には見えないから襲われる心配も少ない。
全力でただまっすぐ、あの男から逃れる事だけ考えていればいい。
その後の消滅など、それに比べれば些細な事だ。

だが、逃げるなど言う行為は無意味である。
どれだけ逃げようとも、どこまで逃げようとも、世界そのものからは逃れられない。

「『妖精』は『消えろ』」
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983人でなしの唄 ◆H3bky6/SCY :2017/11/10(金) 00:14:04 ID:pe6GhuWI0
投下終了です


984名無しさん :2017/11/10(金) 01:17:48 ID:jgcHUdvg0
投下乙です
殺し屋組織の最初から一番遠ざかったピーターとパラッドが
最後に残って、最期に歪みの果てを見せるとは皮肉というかなんというか…
ボンガルさん、どこまでも終わり際に恵まれねえなあ


985名無しさん :2017/11/10(金) 01:49:20 ID:DbQut5iQ0
乙です


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3 要望スレ (Res:189)All First100 Last50 SubjectList ReLoad 3
1管理人★ :2011/06/26(日) 00:38:18 ID:???0
管理人への要望等ございましたらこちらへどうぞ。

170 ◆qCICLBTmpM :2016/05/16(月) 14:43:17 ID:FLz1i7dg0
テスト板の方で企画進行中の「NEOアニメキャラ・バトルロワイアル」の者なのですが、参戦キャラクター及びオープニング・MAPが決定したので総合板様の方に本スレを建てたいのですが可能でしょうか?
オープニングとMAPが過去にここで開催されていた「アニメキャラ・バトルロワイアル4th(リスタート前)」と完全に一致しています。
それでも宜しいのならば建ててしまいたいので判断宜しくお願いします。


171管理人★ :2016/05/19(木) 00:28:48 ID:???0
>>170
OPとMAPが以前の企画と同一ということですが、既存企画でそれぞれを担当された作者様ご本人が
今回の企画にも参加されており再使用している、あるいはご本人の許諾を得ているということでしょうか。
そうであれば問題はありませんが、どちらかでも未許諾ということであれば当該作品について
差し替えのない限り、スレッドの設立は認められません。
悪しからずご了承いただきますようお願い申し上げます。


172管理人★ :2016/05/21(土) 09:05:13 ID:???0
管理人よりご案内いたします。
この度、当掲示板におきまして事実上使用されていないスレッドの整理を行わせていただきます。

本年6月30日(木)時点で過去一年間に作品投下のないスレッド、およびオープニング作品のみの投下に留まり
一ヶ月間以上停滞しているスレッドにつきまして、過去ログ倉庫に移動させていただきます。

書き手の方が予約もしくは投下宣言を行っているスレッドは本措置の対象外とさせていただきますので、
外部掲示板などで予約が入った場合は、その旨を本スレッド上で告知いただければ幸いです。

以上、ご承知おき下さいますよう、宜しくお願い申し上げます。


173名無しさん :2016/05/21(土) 10:32:45 ID:aNCpUWG20
>>172
お疲れ様です。
作品投下が無いスレッドは全て対象になるのでしょうか?


174管理人★ :2016/05/21(土) 12:56:47 ID:???0
>>173
一律で移動させることありきの措置ではありませんので、何らかのご事情がございましたら
ご相談いただければと存じます。


175名無しさん :2016/05/27(金) 20:30:00 ID:qayKpU0U0
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/otaku/14759/1460193388/199

個人叩き削除よろしくお願いします


176管理人★ :2016/05/27(金) 22:49:18 ID:???0
>>175
対応いたしました。


177名無しさん :2016/05/31(火) 11:29:12 ID:GIj3imm60
管理人さん
メールをお送りしましたので確認の方をお願いします


178名無しさん :2016/06/14(火) 22:15:17 ID:QtHi3CH.0
メールを送信しました。確認をお願いします


179管理人★ :2016/06/15(水) 23:42:29 ID:???0
>>178
対応いたしました。


180管理人★ :2016/07/01(金) 23:14:08 ID:???0
>>172での告知に基づき、スレッドの整理を行いました。


181名無しさん :2016/07/02(土) 21:06:46 ID:CafwbRAc0
管理人さん
メールをお送りしましたので確認のほうをお願いいたします。


182管理人★ :2016/07/02(土) 22:47:56 ID:???0
>>181
対応いたしました。


183名無しさん :2016/09/17(土) 15:52:28 ID:oORq2rI20
管理人さん
他板からの移転はOKですか?


184管理人★ :2016/09/17(土) 17:32:47 ID:???0
>>183
スレッド住人の総意に基づいて移転されるものであれば何ら問題ありません。
万一トラブルが発生した場合につきましては原則としてスレッド内で解決していただきますようお願いいたします。


185名無しさん :2017/02/23(木) 07:14:29 ID:/7/9SbFoO
すみません
アニメキャラ・バトルロワイアル4thの>>983の削除をお願いします


186管理人★ :2017/03/04(土) 09:21:32 ID:???0
>>185
対応済みです。
ご報告が遅れまして申し訳ございません。


187名無しさん :2017/03/04(土) 19:24:16 ID:o6KjPtpwO
>>186
ありがとうございました


188名無しさん :2017/11/07(火) 23:23:02 ID:js5PBB2Y0
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/otaku/14759/1501151750/246

企画荒らし書き込みの削除をお願いします。
問題と判断した場合は規制も視野にお願いします。


189管理人★ :2017/11/09(木) 18:55:39 ID:???0
>>188
対応いたしました。


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4 テラカオスバトルロワイアル (Res:463)All First100 Last50 SubjectList ReLoad 4
1名無しさん :2016/09/19(月) 13:01:48 ID:UjPEDzS60


テラカオスバトルロワイアルがパロロワ総合板に移転しました。


【wiki】ttp://www23.atwiki.jp/terachaosrowa/
【避難所】ttp://jbbs.shitaraba.net/otaku/15086/

444あるこる! ◆lgy5dogjeQ :2017/11/07(火) 23:51:26 ID:jpU1HXBs0

きらりは歌いだしたのだ。
その歌はおぞましい姿とは不釣り合いなくらい、なんとも気の抜ける、そして可愛らしい歌であった。
肩の力が抜けるくらい、何もかもがどうでもよくなるくらい……

「うお? なんだ!?」

突如、エヴァの巨体が転倒したことにサウザーたちが驚く。
否、エヴァだけでなく空を飛んでいた赤竜に氷竜、キュアエンジェルやブルースワローまで地上に落下。
ダメージによってラブと高津の変身が解けてしまう。

「一体何が……くッ、体から急に力が抜けて……!」

地上にいた聖帝軍全員までもが、きらりの歌によって力を奪われて地面に膝をつく形になってしまった。
亜久里、イリヤの変身も解けてしまい力の尽くを奪われてしまった。
もはや聖帝軍も同盟軍も這いずるぐらいしかできない。

『これは……状態異常攻撃か?』
『だがこの感覚は麻痺やスタンとも、まして毒とも違う……何なんだこれは?』

竜たちによるとこれは単なる状態異常攻撃ではないらしい。
では一体何なのか?

『これは……』
「ルビー、どうしたの?」
『きらりさんの歌からとんでもないマイナスエネルギーが出ています! あらゆる生物を尽く弱体化させてしまうほどの!』
「なんですって!?」

答えを出したのはイリヤの喋る杖、マジカルルビーであった。

(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)


445あるこる! ◆lgy5dogjeQ :2017/11/07(火) 23:52:09 ID:jpU1HXBs0

「NYOWAAAAAAAAAAAA!!」
「がはッ!」
「NYOWAAAAAAAAAAAA!!」
『左の次は右かーーー!?』
「NYOWAAAAAAAAAAAA!!」
『があああああああ!!』

四号機と氷竜はA.Tフィールドとミラーシールドを張って防御しようとするが、弱体化しすぎたせいで防壁はガラス同然に破られる。
次に四号機を背負い投げで投げ飛ばして地面に叩きつけて、エヴァとシンクロしているカヲルにもダメージを与える。
その次には蹴りで氷竜の三本ある内の右の首を弾き飛ばした。
最後に鋼鉄の拳が炎竜の腹を殴りつける。

「やめてきらりさん! やめて!!」

なけなしの力でラブはきらりに大声で必死に呼びかけようとする。
それはきらりの中に自我が残っていると信じての行為だった。

「NYWA?」
「あ……」

だがそれがいけなかった。
結果的にきらりの注意を引く羽目になってしまった。
きらりはラブの体をつまみ上げられ、潰れない程度に握られる。
そしてラブは巨大な腕の中できらりと目があった。
何か嫌な予感が、その場にいる全員やラブ自身に感じさせた。

「キュアピーチ……!?」
「ごめん、キュアエース、みんな……私はここまでみたい」

(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)


446あるこる! ◆lgy5dogjeQ :2017/11/07(火) 23:53:23 ID:jpU1HXBs0

「スカイツリーに向かっている?
……まずいぞ!! 奴は自分の歌を全国に飛ばすつもりだ!!」

サウザーはきらりがスカイツリーを通じて電波ジャックをし、自分の歌を配信するのだと推測する。
そうなればネットのある環境全てが彼女の歌に犯されて弱体化を余儀なくされる。
もちろんネット環境は都庁にもあるので下手をすると同盟軍も弱体化で今の聖帝軍やカヲルたちの二の舞になってしまう。
耐性や防御を貫通するきらりの歌は都庁最高戦力のフォレスト・セルですら耐えられるかも怪しいので、歌われた後に都庁に攻めこまれたら確実に都庁は破滅する。
元々きらりの歌は電波ジャックで配信するつもりだったとはいえ、現状の彼女の歌を世界に流すわけにはいかないとサウザーたちは必死に止めようとする。
しかし、今の彼らの体では一メートル前進するだけでも億劫であり、とてもきらりに追いつけるものではなかった。

「きらりさんがもうスカイツリーの目の前に……もう間に合わない!」

そうこうしている内にスカイツリーにたどり着いてしまったきらりに闇は感嘆の声を上げる。
何か配線のようなものが機械と融合したきらりの体から出ているので、サウザーの読み通りにきらりは歌を全国配信するつもりのようだ。
対主催・マーダー問わない日本全国の危機を前にして万事休すになった一行。
もはやこれまでと思ったその時、一筋の赤い閃光がスカイツリーに直撃し、爆破・倒壊させた。

「今のは……?」
「レイジ! あそこにさっきの赤いガンダムが!」


スカイツリーを倒壊させた者は頭部両手両足を失い、残ったGNキャノンで射撃した重装型アルケーガンダム。
そして中にいるベクター・真月零であった。

「テラカオスか……まさか聖帝軍の中にいるとはな」

コクピットの中で独り言のように呟くボロボロのベクター。
彼はアルケーの重装甲に助けられ、撃墜こそしたものの命だけは無事であった。
最初はそのまま死んだふりをして都庁・聖帝軍をやり過ごす気であったが、彼もまた変貌したきらりの歌の危険性に気づき、全国配信を阻止するためにスカイツリーを破壊すべく砲撃したのだ。
(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)


447あるこる! ◆lgy5dogjeQ :2017/11/07(火) 23:54:07 ID:jpU1HXBs0

「聞こえなければ歌の影響を受けない……そうか、だったら!」

通信の犬牟田より聞こえなければ歌の影響を受けないと気づいたカヲルは、すぐに四号機の聴覚機能とのシンクロをカット。
まだエヴァの拘束具の裏から聞こえてくる歌によって体が鉛のように重いが、それでも動くことはできるようになった。
聞こえなければきらりの歌は聞こえないので弱体化しない……まさに犬牟田の怪我の功名であった。


「それと高津さん……残念なお知らせですが、脱出できたのは僕だけです。蒲原とつば九郎はもう……」
「そうか、聞こえてないだろうが言わせてくれ。おまえだけでも助かって良かった。
サウザー!! スカイツリーも壊れ、他の二人が死んでいるならこれ以上の戦いは危険だ!
いったん、都庁へ退こう!」
「帝王に逃走は……」
「これは逃走じゃなくてきらりを助けるためにあえて都庁へ前進するんです。
きらりは敵じゃなくて仲間ですから退くことには値しないはずです」
「それもそうか……今は都庁へ向かおう。そこならきらりを元に戻せる宛があるかもしれん」

高津の言葉と闇の助言により、サウザーは都庁へ向かうことを決める。

『だが、誰かが足止めしないときらりに追いつかれるぞ? それはどうする?』

氷竜の意見も最もだった。
相手の機動力を考えると誰かが足止めしないと確実追いつかれてしまう。
他が動けないので囮になるのは四号機かスタービルドが適当だが、四号機はカヲルが歌の影響が抜けきっていないせいで戦闘力はさほど戻っておらず、スタービルドに乗っている犬牟田は元々パイロットじゃないので動かすだけで精一杯だ。
足止めに残れば死ぬ確率が高く、そもそも今のきらりの戦闘力の前では手負いと即席パイロットでは足止めにもならないかもしれない。

「その役目は私がやるわ」

誰かが答えると巨大ミクダヨーがいた瓦礫の中から死んだと思われていたヴァーチャロイドが現れた。

(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)


448あるこる! ◆lgy5dogjeQ :2017/11/07(火) 23:54:42 ID:jpU1HXBs0


それらのやりとりも今のきらりには理解できないのか、歌いながら真っ直ぐに集団に向かってくる。
フェイはそれに対してネギを構える。

「みんな! ここは私に任せて早く都庁に行って!」
「フェイとやら! ここは任せるぞ!」
『待っていろ! 可能な限り早く対応策を見つけて救援によこすからな!』

足止めを任せ、サウザーと氷竜の号令と共にエヴァ四号機はすぐに聖帝軍や竜たちを拾い、犬牟田のガンダムと共に戦線離脱する。

「NYOWAAAAAAAAAAAA!!」
「今のあなたを都庁へは行かせない!!」

獲物を逃すまいとするきらりの突撃をフェイが押し留める。
その内にエヴァとガンダムは墨田区から離脱したのだった。


 ◆

「これはいったいどうなってるんだ? あれはきらり……なのか?」

墨田区のとある瓦礫の中で魔雲天は目を覚ました。
実は魔雲天は仲間を庇って流体に貫かれて仲間に死んだとばかり思われていたが、流体は致命傷を外れており、大怪我と気絶しただけで辛うじて生きていたのだ。
しかも彼は岩なのできらりの歌の影響も受けず、弱体化しないまま起き上がることができたのだ。
だが気絶から覚めてみれば、敵と仲間がいなくなっておりスカイツリーは倒壊。
そして戦場に残っているのはおぞましい姿になったきらりんロボ(きらり?)と見覚えのない緑の長おさげを持ったロボットだけであり、その二つが戦い合っている。
悪魔でも混乱し叫ぶのも無理からぬ話だった。

「何がどうなっとる!? 誰か説明してくれーーー!!」
(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)


449あるこる! ◆lgy5dogjeQ :2017/11/07(火) 23:55:33 ID:jpU1HXBs0

ここは聖帝軍一行とは対極の位置にある墨田区の外。

「遠野くん、バッチリ撮れた?」
「ああ、(撮影具合が)いいっすね~」

そのビルの上には大破寸前のユニコーンガンダムと、ホモ二人がいた。
こいつら死んだだろ、いいかげんにしろ!と言われるかもしれないが、彼らが撃墜される瞬間を振り返って欲しい。
「撃墜され」「遠くで」「爆煙を上げた」とはあるが、「死んだ」とは書かれていないのだ。

カラクリを説明すると彼らを救ったのはユニコーンとバンシィに内蔵されたサイコフレームである。
サイコフレームは人の想念を力にするが、これは生者だけでなく死者の残留思念をも力にするのだ。
すなわち道下と遠野はたった二人で戦っていたわけではなく、先に死んだカギ爪団ととら、おまけに都庁で殺されて命を落とした野獣先輩の遠野を守りたいという想いが彼らを守ったのである。
結果的にユニコーンは大破寸前に追い込まれ、バンシィは修復不能なほど大破。
しかし中にいた道下と遠野は怪我もなく一命を取り留めたのだ。

そんな二人は一度は戦場に戻ろうとしたが、きらりの歌を聞くとまともに動けなくなることを知り、これでは捨て身の特攻もできないとして戦線復帰は断念。
その代わりに死に体のガンダムで戦うよりもっと効果的に聖帝軍と都庁を追い込む方法を思いついたのだ。

「よし、送信完了です。あの巨大メスガキが立川市を滅ぼす瞬間や、無抵抗の少女を惨殺する瞬間を動画配信しました」
「おっとあのデカメスが都庁と聖帝軍の連中を攻撃するところは流しちゃダメだよ?」
「大丈夫、あいつらにとって+になる部分は編集でカットした。これで聖帝軍も拳王連合軍の悪逆非道軍団の仲間入りだ」

遠野はタオル並に柔らかいスマホを使って暴走したきらりが暴れまわる姿を撮影し、まともな対主催だと世間に思われていた聖帝軍が善人を装っていたマーダーであるように見せかけるように動画を配信したのだ。
都合の悪いところは全てカットし、事情を知らない者にはまるで化けの皮が剥がれたように見えるよう誤解を促そうと言う悪魔の計画を思いついたのだ。ラブは狂信者はともかく、世間一般にはまだ都庁の仲間であるとは知らされてないので、きらりこと聖帝軍があたかも惨殺したように見える。
こうなれば都庁と同じく聖帝軍も誤解により対主催から孤立する。
少なくとも成功する見込みのない特攻よりは狂信者に対してできる限りの最大の支援だろう。


「さて、用は済んだしビックサイトに戻ろうか」
(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)


450あるこる! ◆lgy5dogjeQ :2017/11/07(火) 23:56:38 ID:jpU1HXBs0


【諸星きらり@アイドルマスターシンデレラガールズ】
【状態】テラカオス化進行(特大)、暴走、きらりんロボと融合
【装備】きらりんロボ
【道具】なし
【思考】基本:世界をカオスにするにぃ!
0:NYOWAAAAAAAAAAAA!!
1:とにかく目の前の敵を鏖にするにぃ!
2:天ちゃん……天ちゃん……
※テラカオス化の進行によってきらりんロボと融合しました。さらに聞くと気力と能力を極端に低下させる歌を歌えるようになりました。
 この歌はあらゆる耐性を貫通しますが、距離を取ると効果が薄まり、何らかの手段で音を聞かなくする、非生物系参加者なら回避可能。
※テラカオス化が大きく進行してしまったため、フォレスト・セルによる治療を受け付けない可能性があります


【フェイ・イェンHD@スーパーロボット大戦UX】
【状態】ダメージ(小)、巨大化中、怒りと悲しみ、首輪解除、歌姫L9
【装備】ジェイド・フォーキー
【道具】支給品一式、ドラムセット、獣電池(トバスピノ) 、ガブリチェンジャー、ザンダーサンダー 、獣電池(プテラゴードン×2)
【思考】基本:殺し合いを止める
0:救援がくるまでに暴走したきらりを止める
1:警察組や赤竜たちの死を無駄にしないために頑張る
※アニキの持ち歌はほぼマスター済みです
※獣電池にブレイブインできるかは不明です
※獣電池から太古の祈り歌を聞きました。半覚醒なのでまだ1番までしか聞けません。
※ロボットなのできらりの歌の影響を受けません
※赤竜の死をまだ知りません


【ターバンのレスラー(ザ・魔雲天)@キン肉マン】
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451あるこる! ◆lgy5dogjeQ :2017/11/07(火) 23:57:13 ID:jpU1HXBs0


【ターバンのガキ(イリヤスフィール・フォン・アインツベルン)@Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ】
【状態】ダメージ(小)、疲労(中)、混乱、首輪解除
【装備】マジカルルビー、ターバン
【道具】支給品一式、クラスカード全種、魔法少女マジカル☆ブシドームサシDVD-BOX
【思考】
基本:殺し合いを止める&予言を完遂する
0:今は都庁同盟軍に従って都庁へ向かう
1:きらりさん、どうして!?
2:とにかくDMC狂信者を止める
3:お兄ちゃんやミユ達が心配


【ターバンのボイン(金色の闇)@ToLOVEるダークネス】
【状態】ダメージ(小)、疲労(中)、混乱、首輪解除、大人化
【装備】ターバン、獣の槍
【道具】支給品一式、たい焼き×大量
【思考】
基本:主催者を打倒する&予言を完遂する
0:今は都庁同盟軍に従って都庁へ向かう
1:きらりさんは予言の歌い主ではなかったようですね……
2:DMC狂信者達をどうにかする
3:世界救済の予言……ですか
4:美柑達が無事か気がかりですね
5:不覚にもサウザー相手に一瞬ときめいた自分が恥ずかしい
※ドラゴンハートの影響により、大人(ティアーユ似)の体型になりました


【ターバンのガキ(イオリ・セイ)@ガンダムビルドファイターズ】
(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)


452あるこる! ◆lgy5dogjeQ :2017/11/07(火) 23:57:40 ID:jpU1HXBs0
【聖帝軍救援隊】

【氷嵐の支配者@新・世界樹の迷宮 ミレニアムの少女】
【状態】ダメージ(大)、右の首喪失、首輪解除、激しい怒りと悲しみ、ドラゴンハート蒼起動
【装備】無し
【道具】とけないこおり@ポケットモンスター、支給品一式 、ドラゴンハート紅
【思考】基本:都庁同盟軍と共に生き残る。DMC信者は殺す
0:救出した聖帝軍と共に都庁に戻る
1:鹿目まどかは必ず守る
2:聖帝軍のロリを守った聖帝は漢の中の漢!
3:死ぬな、フェイ・イェン……
4:金龍に続いて赤竜までも……
※一定の魔力を有する相手であれば、テレパシーで会話可能
※ドラゴンハート蒼は本体の攻撃にあわせ、時間経過と共に威力の上がる氷全体攻撃を繰り返します


【渚カヲル@新世紀エヴァンゲリオン】
【状態】ダメージ(中)、首輪解除、傷心、怒りと悲しみ
【装備】エヴァンゲリオン四号機(ダメージ中)
【道具】支給品一式、キーボード@楽器
【思考】基本:バサラの遺志を継ぎ、彼の歌を届けて殺し合いを終わらせる
0:救出した聖帝軍と共に都庁に戻る
1:きらりさんの暴走の件を急いで都庁の皆に伝える
2:シンジ君を探して一緒に歌う。
3:DMC狂信者や天魔王軍は許さない
4:しかし僕にバサラの代わりが務まるのか……?
5:赤竜……ごめん
6:フェイ・イェン、仲間が来るまで無事でいて!
※使徒だからか、偉大なる赤竜と会話が可能です。
※ドラゴンハートによってPS2版エヴァンゲリオンと同じく、エヴァ四号機を召喚して戦えるようになりました
(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)


453 ◆lgy5dogjeQ :2017/11/07(火) 23:58:36 ID:jpU1HXBs0
投下完了です


454名無しさん :2017/11/08(水) 10:42:54 ID:D8mlU/4c0
投下乙
サウザーがカッコイイ反面、情報操作含め聖帝軍も都庁もかなりの損害だな。そしてきらりんは間に合わなかったか
しかしサウザーがこうやってしっかり信念を持って行動してカリスマ発揮すると、相対的にベジータの株が……


455名無しさん :2017/11/09(木) 20:40:22 ID:3t5LrTmA0
鍵ツメ撃破はでかいけど、それ以上に対主催の損害が...つば九郎は裏切るタイミングが早すぎたな
そしてスカイツリーを破壊することでヘルカイザー同様下手な対主催より対主催に貢献しているベクターな件


456名無しさん :2017/11/09(木) 20:45:36 ID:nGfP60Lg0
投下乙です
ホモの恨み恐いなー戸締りすとこ


457名無しさん :2017/11/09(木) 22:12:51 ID:eyRn5rbc0
オウフ書いてるパート被ってたけど投下乙です
聖帝のカリスマがハリボテじゃなくて何よりだがつば九郎ェ……
しかしまさかカヲル君がホモを全否定するだと!?


458名無しさん :2017/11/09(木) 22:57:51 ID:Kp0iz6TM0
パート被っちゃった人の分も避難所とかで見てみたいなあ、とは思う
書きかけ・プロットのみだけでも先に投下された方との差分とか楽しめそうだし


459名無しさん :2017/11/10(金) 00:00:57 ID:A6Dlnagw0
>>458
救援隊と合流した聖帝軍、カギ爪団を押し返す
→ホモが自爆特攻、魔雲天味方を庇い死亡→支えを失ったきらり暴走、カギ爪団の機動部隊を蹴散らせるようロボと一体化
→ビームアイでカギ爪死亡、しかしその後もバスターガンダムの如くビーム乱射で世界樹に飛び火
→ダオス迎撃レーザーの応酬→聖帝達、仲間であり予言的にもきらりを失いたくない
→救援隊経由でダオス達にもきらり不殺指示。どうにかセル治療を行うための戦い開始
てな流れでした。きらりロボ合体とか被ってるし、少し弄れば後ろの方はこの話の続きとしてリサイクルできるかも
……今度はちゃんと予約します


460名無しさん :2017/11/10(金) 10:35:53 ID:opDOJuJU0
こっちだと魔雲天とホモが死んでいたのか
カオスロワに限ったことじゃないけどパートは同じでも展開がどう転ぶかわからんもんだ


461名無しさん :2017/11/12(日) 20:08:18 ID:Y8lhIrzo0
ここまでで生き残ったテラカオス候補者を上げると

☆捕食により能力を吸収しつづける貧乳歌姫 ディーヴァ
☆無限に進化成長し弱点のハズの秩序の力が効かない 安倍
☆敵の攻撃が強いほど強力なカウンターを放てる ユーノ
☆敵を極限まで弱体化させる歌をもつ きらり

見事にどれも凶悪な能力だな……


462名無しさん :2017/11/12(日) 22:28:34 ID:NZ86wBHM0
一応そいつらの弱点をあげるなら
歌姫→肉体防御力は風鳴翼時代と大差ない(ただし電磁バリアと真竜再生力持ち)特効武器の竜殺剣も二本ある
安倍→戦闘力はともかく、おそらく技術と知識はさほどでもない
ユーノ→カウンターできるのがエネルギー系のみで接近戦には効果無し
きらり→非生物か耳を潰せばいい(ただし超硬い装甲と高威力ビームもある)

現時点で即戦闘の可能性があるきらりの能力が普通に対処キツイし、倒すだけなら遠距離まどかレーザーとかで楽できそうだが、救いだすとなるとなぁ…
やはり魔雲天が鍵か


463名無しさん :2017/11/12(日) 23:09:51 ID:iVqDd5vQ0
ディーヴァは今シャドウと戦闘中だからなぁどうなることやら


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5 アニメキャラ・バトルロワイアルIF Final (Res:252)All First100 Last50 SubjectList ReLoad 5
1名無しさん :2017/07/27(木) 19:35:50 ID:uXx0gcb60
アニメキャラでバトルロワイアルをする企画、アニメキャラバトルロワイアルIFのSS投下スレです
企画の特性上、キャラの死亡、流血等の内容を含みますので閲覧の際はご注意ください。

【したらば】ttp://jbbs.shitaraba.net/otaku/17138/
【wiki】ttp://www7.atwiki.jp/animelonif/
【前スレ】ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/otaku/14759/1460193388/
【地図】ttp://i.imgur.com/WFw7lpi.jpg


【参加者】
0/7【ジョジョの奇妙な冒険 スターダストクルセイダース】
● 空条承太郎/ ● ジョセフ・ジョースター/ ● モハメド・アヴドゥル/ ● 花京院典明/ ● イギー/ ● DIO/ ● ペット・ショップ
2/6【クロスアンジュ 天使と竜の輪舞】
● アンジュ/ ● サリア/ ● ヒルダ/ ● モモカ・荻野目/○タスク/○エンブリヲ
0/6【ラブライブ!】
● 高坂穂乃果/ ● 園田海未/ ● 南ことり/ ● 西木野真姫/ ● 星空凛/ ● 小泉花陽
0/6【アカメが斬る!】
● アカメ/ ● タツミ/ ● ウェイブ/ ● クロメ/ ● セリュー・ユビキタス/ ● エスデス
1/6【とある科学の超電磁砲】
○御坂美琴/ ● 白井黒子/ ● 初春飾利/ ● 佐天涙子/ ● 婚后光子/ ● 食蜂操祈
1/6【鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST】
○エドワード・エルリック/ ● ロイ・マスタング/ ● キング・ブラッドレイ/ ● セリム・ブラッドレイ/ ● エンヴィー/ ● ゾルフ・J・キンブリー
1/5【PERSONA4 the Animation】
● 鳴上悠/ ● 里中千枝/ ● 天城雪子/ ● クマ/○足立透
1/5【魔法少女まどか☆マギカ】
● 鹿目まどか/ ● 暁美ほむら/ ● 美樹さやか/○佐倉杏子/ ● 巴マミ
0/5【アイドルマスター シンデレラガールズ】
● 島村卯月/ ● 前川みく/ ● 渋谷凛/ ● 本田未央/ ● プロデューサー
1/5【DARKER THAN BLACK 黒の契約者】
○黒/ ● 銀/ ● 蘇芳・パブリチェンコ/ ● ノーベンバー11/ ● 魏志軍
0/4【寄生獣 セイの格率】
● 泉新一/ ● 田村玲子/ ● 後藤/ ● 浦上
1/4【やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。】
● 比企谷八幡/○雪ノ下雪乃/ ● 由比ヶ浜結衣/ ● 戸塚彩加
0/3【Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ】
● イリヤスフィール・フォン・アインツベルン/ ● 美遊・エーデルフェルト/ ● クロエ・フォン・アインツベルン
0/2【PSYCHO PASS-サイコパス-】
● 狡噛慎也/ ● 槙島聖護
0/2【ソードアート・オンライン】
● キリト(桐ケ谷和人)/ ● ヒースクリフ(茅場晶彦)
8/72

233世界の終わりの壁際で :2017/11/07(火) 01:18:00 ID:9kFLgI0c0





 かくして、物語の局面は終末へと至る。


 幾度なく、黄昏が訪れ、終わりに終わりを匂わせた曖昧な世界は終わりを告げる。


 此度の物語、誰が筋書きを描こうか。


 役者はただ、前だけを見つめ、明日を掴み取るために死力を尽くす。


 神が前回の不手際により生じた溝を埋め、一同に介した参加者は再び、元の状態に戻る。


 さぁ、瞳を逸らすな。


 最期に嗤うは神か、超能力者か、道化師か。


 希望の先に残る彼らは明日へ辿り着くか。


 全てはIF。無限の可能性を秘め、物語は最期の最期まで、止まらない。
(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)


234世界の終わりの壁際で :2017/11/07(火) 01:18:39 ID:9kFLgI0c0

【G-7/二日目/午後】


【佐倉杏子@魔法少女まどか☆マギカ】
[状態]:疲労(大)、ダメージ(大)、精神的疲労(大)、顔面打撲、強い決心と開き直り、左目負傷 、インクルシオの侵食(中)、首輪解除
[装備]:自前の槍@魔法少女まどか☆マギカ、悪鬼纏身インクルシオ@アカメが斬る!
[道具]:基本支給品一式、医療品@現実、大量のりんご@現実、グリーフシード×2@魔法少女まどか☆マギカ、使用不可のグリーフシード×2@魔法少女まどか☆マギカ
    クラスカード・ライダー&アサシン@Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ、不明支給品0から4(内多くても三つはセリューが確認済み) 、
    南ことりの、浦上、ブラッドレイ、穂乃果、ウェイブの首輪。
    音ノ木坂学院の制服、トカレフTT-33(2/8)@現実、トカレフTT-33の予備マガジン×3、サイマティックスキャン妨害ヘメット@PSYCHOPASS‐サイコパス‐、
    カゲミツG4@ソードアート・オンライン
    新聞、ニュージェネレーションズ写真集、茅場明彦著『バーチャルリアリティシステム理論』、練習着、カマクラ@俺ガイル
    タスクの首輪の考察が書かれた紙
[思考・行動]
基本方針:生きて帰ってかタスクの喫茶店にみんなともう一度集まる。
0:足立を殺す。
1:後悔はもうしない。これから先は自分の好きにやる。
2:0を終わらせてから仲間を探す。
[備考]
※参戦時期は第7話終了直後からです。
※封印状態だった幻惑魔法(ロッソ・ファンタズマ)等が再び使用可能になりました。本人も自覚済みです。



【足立透@PERSONA4】
[状態]:鳴上悠ら自称特別捜査隊への屈辱・殺意 広川への不満感(極大)、全身にダメージ(絶大)、右頬骨折、精神的疲労(大)、疲労(大)、腹部に傷、左太腿に裂傷(小)
    爆風に煽られたダメージ、マガツイザナギを介して受けた電車の破片によるダメージ、右腕うっ血 、顔面に殴られ跡、苛立ち、後悔、怒り、片足負傷、首輪解除
    悠殺害からの現実逃避、卯月と未央に対する嫌悪感、殺し合いからの帰還後の現実に対する恐怖と現実逃避、逮捕への恐れ
    全身に刺し傷、腕に銃傷、血だらけ
(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)


235世界の終わりの壁際で :2017/11/07(火) 01:21:14 ID:9kFLgI0c0
以上で投下を終了します。思った以上に投下そのものに時間が掛かり、申し訳ありませんでした。
また、本当にあと少しです。ほんのもう少しだけ、お付き合いください。

さて、若干業務連絡というか……現在地についてです。
ヒースクリフ以外は◆ENH3iGRX0Y氏のゲームセットから変更ありません。
変わったことは↑が御坂美琴と同じ位置にいて、空ではヴィルキスとヒステリカが交戦している……大まかに言えば以上です。

それでは、今後ともよろしくお願いします。


236名無しさん :2017/11/07(火) 10:45:40 ID:ExwJwo3E0
投下乙!
正直前回までの印象が「このロワの書き手みんな自分のやりたいことしか優先しないなあ」だったけど今回はよかった
この終盤でよくそれぞれの因縁を再確認しようとしたね。それでもテンポがいいのは上手い。御坂の贔屓かと途中まで思ってたけど気付けば前よりボロボロなのが落とし所上手いよねえ
感想で禁書みたいと言われてるけど盛り上げ方とかキャラが叫んだりスポットライト浴びるシーンがちゃんと目立ってる証拠じゃない?
最後の煽りはそのまま期待するよ!最後まで頑張ってな!
個人的に好きなのは御坂のカウントダウンからヴィルキスうちあげかなあ


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241名無しさん :2017/11/07(火) 17:35:53 ID:BBu8eFOQ0
おーおー!


242名無しさん :2017/11/07(火) 17:37:05 ID:BBu8eFOQ0
ニーサンが贔屓とか嘘だろwwwwwwwwwむしろsageやんけwwwwww読んでないだろwwwwwwww
毎度のことだから気にしてないと思うけど頑張って下さい


243名無しさん :2017/11/07(火) 20:57:28 ID:BBu8eFOQ0
>>242
肝心な感想を忘れていました。
禁書のようだと言われていますがタスクが正にそのノリでした
ピンチでもクロスアンジュお約束のラッキースケベをやったうえでかっこよくヴィルキスを呼ぶのは熱い
ニーサンは贔屓どころか良いところが少なかった。それでも彼がいなかったら全滅していた……
戦闘面は神と超能力者が最初から最後まで暴れていて、どっちかが死ぬのかな……
エンブリヲ戦から始まってヒステリカ戦、ヴィルキス、それぞれの戦いと長さを感じずに読めましたね
MVPは御坂かタスクで迷うけど……最後まで悪役を演じたエンブリヲかもしれない
投下お疲れさまでした。次の書き手さんは誰か分かりませんが続きをお待ちしております


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245名無しさん :2017/11/07(火) 21:54:27 ID:Ye2c/jes0
>>236はアンチじゃないでしょ
>>244わざわざそんな書き込みする方が愉快犯だよ

書き手さんは負けないで頑張って


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247名無しさん :2017/11/07(火) 23:23:54 ID:Ye2c/jes0
>>246
一番のアンチは貴方ですね。削除と規制依頼をしました。


248名無しさん :2017/11/08(水) 20:20:25 ID:dQL1zIdM0
投下乙です
神殺しを果たすための最後の欠片がついに…タスクとエンブリヲが一番楽しみです
御坂がどこまで動けるのかが重要になりそうですね。ヒースクリフ…
楽しくてすらすらと読めました。次も待ってます


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250名無しさん :2017/11/09(木) 08:22:51 ID:DNbS3P3E0
投下乙です
次に会うのはタスクがエンブリヲを倒した時
皆が揃って会えるかどうか……続きが気になる終わり方でした


251名無しさん :2017/11/13(月) 22:36:46 ID:MSvJdcf.0
投下乙です、こんなに投下が早く来るとは思わず感想が遅れてしまった
ムリゲーエンブリヲをこういう展開で追い詰めるか、そうだよな、あの支給品があったよな
まさに総力戦と言う形でよし
そして、足立は結局杏子と対立するのね、この決着もどうなるか気になる


252名無しさん :2017/11/25(土) 10:07:36 ID:p8.Qpk6s0
今月中には来ないのかな……?年我慢すれば完結は難しい?


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6 パラレルワールド・バトルロワイアル part3 (Res:399)All First100 Last50 SubjectList ReLoad 6
1 ◆Z9iNYeY9a2 :2015/01/15(木) 22:08:08 ID:2Sa.PFa.0
『バトル・ロワイアル』パロディリレーSS企画『パラレルワールド・バトルロワイアル』のスレッドです。
企画上、グロテスクな表現、版権キャラクターの死亡などの要素が含まれております。
これらの要素が苦手な方は、くれぐれもご注意ください。

前スレ
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/otaku/14759/1351176974/

【外部サイト】
パラレルワールド・バトルロワイアルまとめwiki
ttp://www45.atwiki.jp/pararowa/
パラレルワールド・バトルロワイアル専用したらば掲示板
ttp://jbbs.livedoor.jp/otaku/14757/

380届かない星だとしても ◆Z9iNYeY9a2 :2017/10/09(月) 21:34:50 ID:xXOraiZ.0

ニア。
自分よりも優秀な頭脳を持ちながら、しかし自身の体で何かを行う行動力は壊滅的だった。
もしどこかにいるとすれば、きっとどこかの施設に陣取っていただろうと想定していた。
施設でない屋外であれば、そもそも他者との遭遇が起こりにくい。ニアは行動的ではないが、能動的な動きを行わないというだけ。他者との交流そのものを避けることはないのだから。

一方で、もし他者との協力がうまく取り付けられないうちに北崎のような危険人物に会えばどうなるかなど火を見るより明らかだ。
だが、それでもメロはニアの頭脳は買っていた。何だかんだでうまくやっていくはずだと思っていた。

あの放送で名前を聞いた時の衝撃が改めてのしかかってきた。

どれだけそうしていたか分からない。
数分はじっとしていたと思うが、もしかしたら数十分だったかもしれない。

意識が戻ったのは、室内の一角にある機器にうっすら灯りがついたのを見た時だった。

ふと気づくと、戦艦の移動速度が落ちている。
どこか別の施設にたどり着いたということなのだろうか。

端末に目をやると、到達したのは衛宮邸という施設。
どうやら数十分に近い時間を呆けてしまっていたらしい。

意識を奮い立たせて操縦機器に向かおうとして。
踏み出した足が何かを踏んだ。

下を見ると、そこにあったのはパズルのピース。
ニアにとっての好物であり、暇さえあればまるで習慣のように弄っていたもの。おそらく支給品に入っていたのだろう。
ニアの好みにあったものが入っていたことを幸運と思うか、このような場所で支給されたものがただのパズルだったことを不幸と思うか。

周囲を見回すと、いくつかのピースは確認できるが、それは全てのピースには程遠い数。かき集めたとして十数ピース程度だろう。
(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)


381届かない星だとしても ◆Z9iNYeY9a2 :2017/10/09(月) 21:35:13 ID:xXOraiZ.0

チラリ、と一瞬後ろを見たメロ。

「さて、俺の持ってる情報でどれだけのことができるようになるのか」

基盤の前に座り、キーボードに手をやる。


えるしっているか死神は○○○しかたべない
死神の好物。シドの言葉を思い出すにそれ自体が本当ではないだろうが、穴埋めとしての正解はりんごだ。

ピーという電子音が鳴り、文字列が表示される。

”迎撃装置を解禁しました”

すぐさま別の基盤に目を移し、斑鳩の武装状態を確認する。
先程までは残数が0であった単装砲、ミサイル、そして戦艦下部に備え付けられたリニアカノンの弾数が増加しているのを確認した。

「なるほどな。答えを入力する度に武装や操縦手段が解禁されていくってわけか」


表示枠の中に明らかにもう一つ何かがあると言わんばかりの空欄が残っていることが気がかりだったが。
ともあれ、本来なら戦闘機を撃ち落とすための戦艦の単装砲やミサイルなど、人間相手で考えれば普通に考えればそれだけでも十分すぎるほどだろう。
だがLはいわゆる重武装バイクによる砲撃を難なく捌いたオルフェノクと会っている。これでもまだ足りない参加者がいるのかもしれない。

緊張で頬に伝う汗を拭い、別の設問に目をやる。
魔法少女は魔力を回復するために○○の落とした○○○○○○○を用いる。

織莉子との情報交換が助かった、と思った。
魔法少女が魔力回復にグリーフシードなるものを使うことは知っていた。おそらくそれ自体は魔法少女が求めていることから推測はできるだろう。
(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)


382届かない星だとしても ◆Z9iNYeY9a2 :2017/10/09(月) 21:37:53 ID:xXOraiZ.0

ビーッとエラーを示すような電子音が響く。
身構えたメロ。しかし何も起きない。
画面を再度開き問題を出そうとする。
「この問題は4時間後に入力可能です」

どうやら間違えた場合はタイムスパンが必要になるということらしい。
短いようでいて、この移動速度なら4時間もあれば会場のほとんどを回れる。その間多くの参加者とも出会うだろう。解禁された時に無事でいられる可能性も高くはない。

だが、これなら問題ない。

先程の問題。ラッキークローバーの構成員の人数。
数は、4。

正解だったらしく、画面に表示された情報。
”戦艦”アヴァロン”との連絡回線が解禁されました”

どうやら、正反対の位置にあるもう一つの戦艦との通信が解除されたらしい。

内心で手を打つメロ。
キーボードをうち、連絡回線にメールとしてニアと自分の考察をまとめたものを打ち込む。
内容はポケモン城についてのもの。

メールにした理由は単純だ。今向こうに誰かが載っているかどうかが分からない。
通話であれば出る相手がいなければ終わりだが、メールならどのタイミングであれ送った情報が残る。

送信を選択。メールが送られたことを確認する。
これでいい。最低限の仕事は果たせた。
アヴァロン側でも同じような機能はあるようだが、いずれ向こうに乗った何者かの目には届くだろう。

(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)


383届かない星だとしても ◆Z9iNYeY9a2 :2017/10/09(月) 21:41:03 ID:xXOraiZ.0


そうして残された背後からの接近者、ゲーチスは地面にころんだ状態から起き上がったスーツ着用者、草加雅人を冷たい目で見下ろす。

「全く、もう少ししっかり働いてもらわないと困りますよ」

病院から離れたゲーチスは、しかし警戒と更なる戦力の安定も兼ねて戦艦の収集へと動いていた。
移動に用いたのは草加雅人の持っていたバイク。変形・飛行機能を持っていたのは尚役立つものだった。

戦艦が視認できる場所まで移動したゲーチスは、一定速度で動くそれに対しサザンドラとバイク、オートバシンでの飛行で空中から取り付いた。
移動速度は決して遅くはなかったが、瞬間的な速度で追いつくことは不可能ではない。
最も、中に入ったのはそこから停船し内部への侵入口が開いてからだったが。

さっそく艦橋にたどり着いた時、扉は開いており人の気配があった。
相手は単独。特徴は以前夜神月に聞いたメロなる者に一致した。
すぐに殺そうと思ったが、何やら解析作業に取り掛かっている様子であったこともありしばらくの様子見に徹していた。
まさか気付かれていたとは思わなかったが。これはこちらの失敗だ。

「戦艦にかかったロックですか。なるほど、武装とその使用権が解除されている。私の力とするには十分ですね」

建造中のプラズマフリゲートにも劣らぬ戦艦。あとは操縦権だけどうにかできれば完璧だが。

逃げたメロのことは追うべきか。
戦艦が手に入った今あんな人間一人のことなど些事だが、もし放置して戦艦への破壊活動をされてはことだ。あとこの顔に僅かに残る痛みの礼もある。

ふと部屋の中央に転がる死体に目をやる。
こちらも夜神月から聞いた情報だが、彼と敵対していたニアという人物のそれと一致する。

ゲーチスの顔が、何かを思いついたようにニヤリ、とつり上がった。

(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)


384届かない星だとしても ◆Z9iNYeY9a2 :2017/10/09(月) 21:41:30 ID:xXOraiZ.0

Burst Mode

電子音と共にニアが手にした何かから光線が発され、メロの腹部を貫いた。

「がっ……!!」

足に力が入らなくなり、膝から崩れ落ちる。
先程銃で撃たれたそれとは比べ物にならない量の血が流れ出て足元を濡らしている。

視線を前に向けると、目の前にいたニアの姿が歪んでいき、先に突破した強化服を纏った誰かの姿があった。

「今度はよくやりました」

廊下の奥から姿を見せたのは、顔の半分を隠すような仮面を被った壮年の男。
一瞬見ただけだがおそらくさっき部屋の入り口に陣取っていた男だろう。

「あなたのことはさる人物から聞いていたので少し遊ばせてもらいましたが、まさかここまでとは」

こちらの傷、そして絶望の表情を見るその顔からは愉悦から来る笑いが抑えられてはいない。

「おま、え…」

メロはその表情からこの男の狙いに気付く。
こいつはただ楽しむためだけにニアの姿を敢えて使って遊んだのだ。
ただ殺すのではなく、弄んで苦しめて殺すように。

「その傷では長くは生きられないでしょうね。
 最期の言葉くらいは聞いてあげましょうか?何か言い残すことはありますか?」

(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)


385届かない星だとしても ◆Z9iNYeY9a2 :2017/10/09(月) 21:42:08 ID:xXOraiZ.0

戦艦から放られて落ちていくメロを内部のカメラから見ながら、ゲーチスは艦長席に座る。

「それにしてもゾロアークの幻影だけでも十分かと思いましたが、スーツの変身機能だけでもなかなかのものですね。
 合わせることができれば戦闘なら更なる撹乱に使えるでしょう」


ゲーチスは戦略家ではあるが、戦術家ではない。
策を練って行動することは得意だが、場の状況に合わせて最適な形で動くことはできないわけではないが彼自身の性格もあり若干劣ったものだ。
人を見下し、他者が苦しむ姿を楽しむ。そのような性根は隙を生み出す。

かつてはゲーチスの側にはダークトリニティという優秀な側近がおり、実際の戦術面でもフォローすることはできたが、ここに彼らはいない。

「しかし、あの青年が首に触れた時何かが当たった気がしましたが、……ふむ、何ともないですね。気の所為ですか」

ゲーチスは気付かない。
メロが最後に叩きつけた呪詛の意味に。
その首の、主催者により与えられた刻印付近につけられた、また別の紋様の存在に。

メロの呪い、痛覚共有の刻印の存在に。

【E-7南部/斑鳩内/一日目 夜中】

【ゲーチス@ポケットモンスター(ゲーム)】
[状態]:疲労(中)、肩に切り傷(処置済み)、精神不安定、強い怒りと憎悪と歓喜、痛覚共有の呪い発動(共有対象:なし)
[装備]:普段着、ベレッタM92F@魔法少女まどか☆マギカ、サザンドラ(健康)@ポケットモンスター(ゲーム)
[道具]:基本支給品一式、病院で集めた道具(薬系少な目)
羊羹(1/4)印籠杉箱入 大棹羊羹 5本入 印籠杉箱入 大棹羊羹 5本入×4 、きんのたま@ポケットモンスター(ゲーム)
デザートイーグル@現実、流体サクラダイト@コードギアス 反逆のルルーシュ(残り1個)、デザートイーグルの弾、やけどなおし2個@ポケットモンスター(ゲーム)
[思考・状況]
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386 ◆Z9iNYeY9a2 :2017/10/09(月) 21:42:34 ID:xXOraiZ.0
投下終了です


387名無しさん :2017/10/09(月) 22:30:24 ID:vN.Ryz0k0
投下乙です

メロはやっぱりニアを意識し過ぎたのが自分の首を絞める原因になったのかなぁ
戦力を増強させたゲーチス。火力だけなら参加者中トップになったか


388名無しさん :2017/10/13(金) 15:25:05 ID:rJnwBuGY0
投下乙
ニアと合流できてれば、或いは道中で同行者を見つけてれば何か変わったのかもしれない


389名無しのフレンダ信者さん :2017/10/14(土) 18:53:28 ID:z6IASp.w0
投下乙でした。

メロはやはりニアの死を克服できていなかったのが原因かな……
最後に送ったメールが、アヴァロンにいるライトに届いたのが何とも皮肉。
ライトからLに届けばいいんだけど。


390 ◆Z9iNYeY9a2 :2017/11/03(金) 23:12:58 ID:nrgFkZg60
投下します


391待ち人ダイアリー ◆Z9iNYeY9a2 :2017/11/03(金) 23:14:30 ID:nrgFkZg60
日も暮れ、空の青が暗色へと変わっていく。
しかし周囲には多数の電光が煌めき、夜の闇を照らしている。

遊園地には夜にもイベントを行うものもあるらしく、別に不自然というわけではない。
しかし閉店時間は存在するだろう。そして閉店すればいずれ光も落ちる。
ではこの場においては果たして電気が消える時は存在するのか。

おそらくはないだろうというのがLの見解であり、だからこそここを一旦の拠点としても問題ないということで留まっている。

そしてセイバーは、その遊園地内の建造物の中でも、観覧車を除く最も高いものの上で周囲を見回していた。
大まかとはいえ居場所が判明した桜を探しに行くという、自身の最優先事項を他の人に任せてまでここに残るという分担を受け入れたのだ。
自分の役割、つまりここで待ち続けるLとまどかの警護。それが今の自分のしなければならないことだ。

しかし、頭でそう思ってはいても、どうしても気は逸る。本来であれば、桜のことは自分が解決すべき案件なのだ。
ならば、何故イリヤスフィールのここに残ってほしいという指示を受け入れたのか。

理由は2つ。

まずこれは彼女やステッキに言われたことだが、現在の桜の状態は不明瞭、敢えていうならむしろ悪い方に寄っている可能性が大きい。
そんな状態で桜に会い、自身が手にかけた士郎のことで刺激してしまえばどうなるか。決して良くはならないだろう。
逃げるわけではない。しかし現状が想定以上に悪い方向に向かっている。できれば

もう1つの理由、これはこちら側でのこと。
セイバーの中でイリヤスフィールに対する認識が代わりつつあったこと。

そもそもセイバーにとってのイリヤスフィールとはマスターの一人にして聖杯戦争のために調整を受けたホムンクルス。
しかしその宿命から解き放たれた彼女は、言ってしまえばただの普通の少女のはず。
魔法少女として戦ってこそいるが、魔術師としての宿命もなくアインツベルンの宿願をその小さな背に負わされることもない、善良な一般人だ。
そう思ったからこそ士郎は彼女を戦いに巻き込むべきではない守るべきものと思ったのだろうし、自分もそう思っていた。

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392待ち人ダイアリー ◆Z9iNYeY9a2 :2017/11/03(金) 23:15:27 ID:nrgFkZg60



意識を視界に戻す。
暗い空にうっすらと光る、それなりに大きな光がある。
ここから見れば小さく見える浮遊する何か。しかしアーチャーほどではないが、形を目に止めることくらいはできる。
巨大な城が浮いているとでも表現したくなるその巨体。おそらくあれがアヴァロンなる戦艦なのだろう。

アヴァロン。ゼロがあの時自身が呼び出した巨人をガウェインと呼んだことといい、どうにも縁を感じてしまう名前だ。

ともあれ、あれほどの巨体、実際に制御できるならばこの上ない力になるだろう。例えアーチャークラスのサーヴァントの狙撃であっても安々とあの装甲を穿けはしないだろう。
しかし未だそれがこちらへと向かってくる気配はない。
やはり今しばらくは待機の時ということか。

周辺を再度見回し近寄る人の気配がないことを確認した後、電光の灯りと夜の闇の混じった空間に背を向けた。
見張ることも大事ではあるが、やはり守る対象は近くにいた方が守りやすいのも確か。
まどかとLのいるはずの部屋へと向かった。


「あ、セイバーさん…」
「……Lはどうしたのです?」
「その、ちょっと気になることがあるって外に…」

部屋に戻ったセイバーは、先程の自身の気遣いが無用に終わったことにため息をついた。

「それで、Lさんはセイバーさんにはここでしばらく待っていてほしいって…」
「待っていてほしかったのはこちらなのですが……、まあ言ってても仕方ありません」

室内に入ったセイバーは、机の近くにあった椅子に座る。
物置と作業部屋が入り混じったかのような室内は、不自然に広い空間――おそらく本来置かれるモノがあったのだろう――と広めの机が置かれている。
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393待ち人ダイアリー ◆Z9iNYeY9a2 :2017/11/03(金) 23:15:47 ID:nrgFkZg60

かつての、黒に染まった自分であったらどうしただろうか。
仮にこの殺し合いの場でなく、影に縛られることもなく、ある程度の自由が認められていたならば。
すぐには殺しはしないだろう。だがもし彼女の決意が変わらないと判断したなら、切り捨てたかもしれない。

「もしあなたのことを受け入れられないと言ってしまうならば、私はかつて友とも言えた人の想い人を斬らねばならなくなる」

だが、今の自分にはそれはできないだろう。
手にかけてしまった士郎の、最後の願いだ。叶えるためならあらゆる手を尽くすだろう。

今になってかつてのマスターの気持ちが少しだけ理解できたような気がした。
多くの人間を救うという決意の裏にあった、おそらく彼を縛っていただろう呪縛。

「オリコのような選択を生き方としていた人を、私は知っています。
 もし彼であれば、多数の人の安全のために躊躇いなくあなたを殺したかもしれません」
「……」
「そして、その罪を背負い続け決して忘れることなく苦しめられ続けたでしょう」

セイバーの知る彼はきっとそういう男だった。
幾度も選択肢、切り捨て、その度に彼は何を思っていったのか。
もはや想像することしかできないが、その果てにいたのが自分の知る衛宮切嗣だったのだとしたらそれは哀しいことではないかと。

幸福な世界で、切嗣すらも欠けていない家族の中で生きるイリヤスフィールを見ると改めてそう思ってしまう。

「もしかしたらLも似た人を見たことがあったのかもしれません。だからマドカ、あなただけではなく織莉子にも手を差し伸べようとしたのです。
 人の命は、そしてマドカ、あなたの命もあなた自身が思っている以上に重いものなのですよ」

それはまどか自身だけの問題ではない。彼女を殺そうとする織莉子にとっても同じこと。
例えまどかがどのような存在であろうと、まどかが鹿目まどかである限りは決して動かないもの。

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394待ち人ダイアリー ◆Z9iNYeY9a2 :2017/11/03(金) 23:16:03 ID:nrgFkZg60

しばらく時間が経過した頃、Lが戻ってきた。
気になること、遊園地内のある一角について気になったことがあったから調べていたという。

単独行動を責めるセイバーの声も受け流し、二人を連れてやってきた場所。
しかしそこは何の変哲もない、遊園地の一角。
舗装された地面、草木の並ぶ植え込み。10メートルほど先に建物がある。おかしな場所はない。


「そうですね、順を追って説明しましょう。これが遊園地の地図です。まあよくあるパンフレット的なもの程度ですが」

どこにどういった施設があり、どういうルートで向かえば良いかなどが記された地図。
地図としてみれば正確なものではないだろうが、そもそも客に向けた遊園地の施設配置図になどそこまで正確さは求められない。

「で、位置的に私達が立っているこの辺りの位置ですね。下に通路があるみたいなんです。この地図には記されていませんが」
「Lはそれが怪しいと?」
「いえ。中はアトラクション用の電力の発電機など、客には解放されない設備が置いてあっただけです。ですから怪しいといっても不自然なものではないのですが」

と、Lは言葉を区切って歩き始めた。

「お二人のいる場所からここまで。だいたい15メートルくらいの間ですか。
 ちょっと地下を調べた時に歩数を地上とでそれぞれ数えてみたのですが、地下側の通路の歩数が地上側と比べて明らかに少ないのです。
 まるで数メートルは切り取られているかのような」

歩数をメートルに直すと4,5メートルほどだろう。
明らかに不自然だが、L自身気を抜いていたら見落としてしまいそうだったという。

「私の知る魔術にも一般人の人払いのために認識阻害を行うものもあります。
 しかしそうであれば、私達のようなサーヴァントには効果は現れないはずですが」
「もしかするとそういったものとは別の、もっと強い力で認識を防いでいるのかもしれません。
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395待ち人ダイアリー ◆Z9iNYeY9a2 :2017/11/03(金) 23:16:18 ID:nrgFkZg60

「そういえばL。あなたの支給品の中に確か矢がありましたね」
「ええ。しかし弓がないので正直持っているだけ無駄なものですね」
「あれは聞いたところによるとイリヤスフィールの姉が投影したものということらしい。つまりは魔力の塊だ。
 そして我々サーヴァントは、戦いにおいて本当に最後の手段として、自身の武器をたった一度きりの使い捨ての爆弾として使う手段を備えている」
「言いたいことは分かりました。つまりセイバーさんがあの矢をその爆弾として使用することでこの地面を切り開くことができるかを確かめようということですね」

Lが取り出した矢を受け取るセイバー。
しばらく手で触れて構造を確認してみた後、セイバーはLとまどかに離れて物陰に隠れるように促す。

二人が身を隠した後、セイバーは小さな小屋の屋根に飛び乗り。
その腕に風をまとわせた後、大きく振りかぶってその矢を地面の印に向けて投げつけた。
自身の風王結界をまとわせた矢による、簡易的な壊れた幻想。


風を切る音が身を潜めた二人の耳にも届き、一瞬後には地面と矢がぶつかり合う音が鳴り響く。

次の瞬間、激しい熱と爆音が周囲に撒き散らされた。
強い威力はないが、目の前で爆発を受ければ人体は吹き飛ばされるだろうというほどには火力があった。
幸いにして周囲に可燃物がなかったため火はすぐに収まり、黒い煙と地面に残った僅かな炎がチロチロと揺れている程度になるまでに時間はかからなかった。

しかし、地面には小さな穴が空いているだけで、下の様子が見えるようにはならなかった。

「…おおよその硬さは掴めました。おそらくこの地面は、バーサーカーの戦闘にも耐えうる硬度を持っています。
 長期間ここで地面を破壊することを目的とした攻撃を続けた場合は分かりませんが、並大抵の攻撃では破壊は困難でしょう」

少なくとも偶然によって壊れることはかなりの低確率でなければ起こらないだろう。
例えばだが、空中を飛ぶあの戦艦アヴァロン。あくまでも見た認識からの判断となるがあの装甲を打ち砕くほどの力は最低でも必要だ。


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396 ◆Z9iNYeY9a2 :2017/11/03(金) 23:16:43 ID:nrgFkZg60
投下終了です


397名無しさん :2017/11/04(土) 08:48:47 ID:YauJC8Ag0
投下乙です

少しだけどまどかが持ち直せて良かった
徐々に近付くアヴァロン。月とLが会うのはもう少し先かな?


398 ◆Z9iNYeY9a2 :2017/11/06(月) 22:39:21 ID:KGkwYNmc0
予約スレで告知させてもらいましたがこちらでも一応
本日から予約期間を基本1週間+延長1週間という形に伸ばさせてもらいますのでよろしくお願いします


399名無しさん :2017/11/07(火) 20:31:18 ID:uACB/uGM0
投下乙でした。
近づいてくるアヴァロン、
武装も大事だけどLにとっては今一番必要としている月が乗船している。
二人の再会が楽しみです。


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7 バーチャルリアリティバトルロワイアル Log.03 (Res:906)All First100 Last50 SubjectList ReLoad 7
1NPC :2014/11/29(土) 14:40:43 ID:9sZCm6p60
ここは仮想空間を舞台した各種メディア作品キャラが共演する
バトルロワイアルのリレーSS企画スレッドです。

この企画は性質上、版権キャラの残酷描写や死亡描写が登場する可能性があります。
苦手な人は注意してください。


■したらば避難所
ttp://jbbs.shitaraba.net/otaku/15830/

■まとめwiki
ttp://www50.atwiki.jp/virtualrowa/

■過去スレ
企画スレ ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/otaku/13744/1353421131/l50
 Log.01 ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/otaku/14759/1357656664/l50
 Log.02 ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/otaku/14759/1378723509/l50 <前スレ

887Last Recode ◆7ediZa7/Ag :2017/11/04(土) 05:48:28 ID:jjGXgrck0

「――ちっ、向こうからも来やがるか」

ハセヲが悪態を吐く。後方から三人のエージェントに追われる最中、差しかかった曲がり角でもエージェントがいた。
このままでは接触は必至。こうなるとかなりきつい状態になる。

『解析終了。三ブロック先に隠し通路があります。左に行ってしばらく待機してみてください』

レオのメッセージが表示される。
ハセヲと揺光は駆ける。そして三ブロック先の壁に――思いっきり飛び込んだ。
ふわり、と身が浮く錯覚が起きた。壁を超えた虚空の世界。だがそこには確かに“床”があった。

『アリーナでよく見た奴だな。アレのおかげでマップをコンプするのが面倒だった』

レオの後ろで見ているのか、紅い方のアーチャ―の声が聞こえてきた。経験者は語るということらしい。

そして隠し通路に逃げ込んだハセヲと揺光を――四体のエージェントは無視して進み出した。
しばらくは近くをうろうろしていたが、数十秒後に元の徘徊ルートへと戻っていく。

シンボルエンカウントの雑魚キャラかよ、とハセヲは内心でこぼす。
あのエージェントの動きは、いかにもゲーム的で、言ってしまえばチャチな動きだ。
スミスらの同族とはいえ、彼らは所詮NPCとしてデータを複製された存在に過ぎないのだろう。

「……やり過ごせたのか?」
『ええ、どうやらご丁寧にもこのダンジョン、安全地帯が用意されてるみたいですね。バランス調整という奴でしょうか』
「本当、丁寧なこった。殺し合いの方はバランスもクソもねえ環境だったってのに」

スミスを筆頭に、トンデモないチートPCがゴロゴロいた“表のゲーム”のことを思い出さざるを得ない。
あれに比べればこのダンジョンはよほどゲームとして成立していると言えそうだ。

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888Last Recode ◆7ediZa7/Ag :2017/11/04(土) 05:48:50 ID:jjGXgrck0

『まぁまぁ落ち着いてください、ハセヲさん。
 どうやらそこに隠し通路があるみたいなので、ひとまずそこに隠れてください』

レオの声に従い、ハセヲと揺光は壁の向こうへと逃げ込んだ。
エージェントたちは通路まで止まった。そう、止まった。
隠し通路になだれこんでくることこそなかったが、しかし今までのようにどこかに消えるということもない。
“よし出てくるのを待ってやるぜ”と言わんばかりに無数のサングラスエネミーが壁の向こうにいた。

「……これも罠か」
『そうみたいですね』
「かくれても待たれるのって、The Worldでもたまにあったよね。
 シンボルエンカウントがあんまり意味ないよねって、アタシ思ってた」

揺光の愚痴に頷きながら、ハセヲはさてどうするかを考えた。
壁の向こうに待つ無数のエージェント。あれらを蹴散らすことはできるが、しかしどうしても“戦闘”になってしまう。

『おそらくここの正攻法は、一人を囮として使うことでしょう』

レオが言った。

「囮?」
『ええ、このゲームの参加条件が一名じゃなく二名ということからもそれが伺えます。
 一人がヘイト稼ぎとしてあのエージェントたちにつかまり、誘導。
 その間にもう一人がゴールを目指す、という行動ですね。
 平たく言えば、ここは俺に任せて先にいけ! をしろという訳ですね』
「そりゃあ……」

ハセヲは戸惑いの声を上げる。
レオの作戦ならば確かにうまくいくかもしれなかった。というよりそれがクリアの道なのだろう。
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889Last Recode ◆7ediZa7/Ag :2017/11/04(土) 05:49:10 ID:jjGXgrck0






レオの作戦を聞いた二人は、一瞬戸惑うも所定についた。
どちらがどちらの役割を負うかは少し揉めたものの、結局ハセヲが少し“痛い”方の役目に就くことにした。

「じゃあ、行くよ」
「ああ、何時でも来てくれ、揺光」

そうして揺光は剣を抜く。
モーフィアスが持っていた双剣を使い、アーツ“天下無双飯綱舞い”発動。
その対象は――ハセヲである。

「私は――」

アーツを発動した揺光がハセヲにまず切りかかり、ドン、とその身体を吹き飛ばす。

「一途で――」

そして揺光は己を鼓舞するように声を張り上げなら、ハセヲへと襲い掛かった。

「――しつこいぞっ!」

そして空に舞ったハセヲのPCに揺光が勇ましく飛び上がり、ザクザクザクザク! と派手な効果音を立てながら斬り裂いていく。

――このダンジョンのルールは“エネミーとの戦闘禁止”である。

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890Last Recode ◆7ediZa7/Ag :2017/11/04(土) 05:49:29 ID:jjGXgrck0






「ひ、ひでえ目にあった」

ぼやきながら、ハセヲは立ち上がった。
揺光がバツの悪そうな形でこちらで気遣う声を投げかけてくるので、大丈夫だと返す。
実際、どちらかを危険に晒すよりもよほどマシな方法だったのは間違いない。
まさにルールの穴を突くやり方で、HP的にも問題なさそうなのは見えていた。

『いや、ハセヲさん。グッジョブです!
 匠のバスケないしコンボを見せてもらいました!』

爽やかに言ってくるレオには一言言いたくなったが、そこはぐっとこらえた。
これが最良だった最良だった。そう言い聞かせてこの場は我慢しておこう。

「なんでもいいから、次はボス戦だろ。とっとと行くぞ」

首をこきこきならしながらハセヲは先へと進む。
この先に第五層のフロアボスが待ち構えているはずだ。それを倒せば、こんな場所とはおさらばだ。
ちなみに先ほど受けたダメージは、揺光の持っていたアイテムで既に回復済みだ。

「ええと、今度は二人で戦えるんだね」
「ああ、もうバスケはごめんだ。普通に戦いたい」

言いながら二人は次の階層に降りる。
実際、単なる戦闘ならば負ける気はしなかった。
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891Last Recode ◆7ediZa7/Ag :2017/11/04(土) 05:49:56 ID:jjGXgrck0
ひとまず投下終了です。
残りは明日投下いたしまs。


892名無しさん :2017/11/04(土) 06:24:07 ID:4wK/zcSU0
投下乙です!
ダンジョン攻略がどんどん進んでいく中、知恵と工夫でルールの穴を突いて行く攻略組は凄いですね!
そしてフロアボスにまさか司とカールが登場するとは……ハセヲにとっては因縁深い相手と、どう立ち向かうのか?


893Last Recode ◆7ediZa7/Ag :2017/11/05(日) 03:35:29 ID:3PjGK87o0
続き、投下いたします


894Last Recode ◆7ediZa7/Ag :2017/11/05(日) 03:35:49 ID:3PjGK87o0



「あの方たちは……」

生徒会室にてモニタリングしていたミーナが声を上げた。
フロアボスとして現れた二人のPCの名を、つい最近見た覚えがあったからだ。

司とカール。
彼らの名はレオによって共有された番匠屋淳ファイルに記載されていた。
その素性は共にモルガナ事件の“未帰還者”ではなかっただろうか?

「司って、あの司が?」

隣で見ていたブラックローズが声を上げていた。
そうか、とミーナは内心頷いていた。彼女はあの事件の当事者だったのだ。

「ブラックローズさん、貴方はあの人たちを知っているんですか?」
「ええと、女の人の方はよく知らないんだけど、あっちにの呪紋使いの男の子は知ってるわ」

ブラックローズはだがどこか少し歯切れ悪く、

「でもそんなに深く知り合ったって訳じゃないの。
 ミアたちとの事件で、昔何かあったとは聞いているけど。
 ヘルバに呼ばれて行った先で会ったときには、もう全部解決してるみたいだったから」

同じ事件であっても、その全容を把握している者は少ない。
事態が複雑化すればするほど、その傾向は強まる。
そう考えるとブラックローズと彼らの関係は、直接は関係ないが同じ事件に巻き込まれた者、というところだろうか。

(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)


895Last Recode ◆7ediZa7/Ag :2017/11/05(日) 03:36:37 ID:3PjGK87o0

三の月想海のフロアボスとの戦闘は、二対二のタッグマッチの体を成しているらしかった。
ハセヲと揺光はボスの二人と相対していた。

「思い出すね」

不意に揺光が声を漏らした。

「こうしてハセヲとアリーナみたいな場所に立っているとさ、
 昔、ハセヲたちと一緒にさ、碧聖宮トーナメントに挑んだときのこと」
「……ああ、そうだな」

AIDAに感染し、おかしくなってしまった天狼を元に戻すため、ハセヲと揺光は初めて手を組むことにした。
数か月も経っていないことのはずなのに、それがひどく昔のことのように思い出された。

そう、思い出す。
ハセヲはこの場に立ちながら、強烈な既視感を覚えていた。
呪紋使いと重斧使い。彼らは共に、The World R:1のジョブの衣装をまとっている。
そしてそれをハセヲは――知っているのだ。

ハセヲは無言でウィンドウをいじる。
【設定】から【使用アバターの変更】を引っ張り出し、そこに示された“楚良”の名をじっと見つめる。
そのプロテクトは既に解除されている。スケィスゼロをデータドレインしたことで、既に自分は取り戻した。

「ハセヲ?」

ハセヲは揺光に言った。

「ちょっとさ、その双剣貸してくれないか?」
「え?」
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896Last Recode ◆7ediZa7/Ag :2017/11/05(日) 03:36:50 ID:3PjGK87o0

楚良はこの司という少年(記録によるとリアルでは少女らしい)に対して、おおむね敵対するような、はた迷惑な行動を取っていたらしい。
モルガナに与するような真似をして、司に対して迷惑をかけ続けた。

「そのさ、あんときはいろいろ迷惑かけたな」

ハセヲは流れゆく過去のことを思い出しながら、一言そう謝っておく。
無論、PCの向こうにプレイヤーなどはいないだろう。そのうえで伝えたいことを伝えておく。

「っ!」

接近してくるハセヲに対し、司が焦ったような声を漏らす。
司単体での戦闘能力は、ほぼあのガーディアン頼りである。
あのガーディアンが、かつてように仕様外の存在としていたのならば話は別だろうが、
ここにいるのはあくまで再現された存在。

動きを知っているハセヲにしてみれば、攻略することは容易かった。

二人の身体が交錯する。
“最後の裏切り”。
ハセヲが握る剣のその銘は、かつての己の行いにぴったりと合致している。

司にまつわる事件の終盤に至るまで、楚良はモルガナに与していた。
だが最後の最後――土壇場で彼女を裏切り、司たちを逃がすに至った。

そしてその罰として、自分はスケィスにデータドレインされ、ネットに囚われることになったのだ。

「ごめん、そんでその――ありがとな」

本体にダメージを受け、倒れ伏す司に対しハセヲは声をかけた。
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897Last Recode ◆7ediZa7/Ag :2017/11/05(日) 03:37:19 ID:3PjGK87o0





揺光とカールの戦闘もまた終わろうとしていた。

「――っ!」

銀の髪が揺れ、重斧使いの少女が膝をつく。
その顔は苦痛に歪んでおり、受けたダメージの大きさを示していた。

対人戦、場所は闘技場で、ほぼ対等の条件のタイマン。
この状況において、揺光が負ける要素はない。ハセヲの予想通り、彼が司を攻略する頃にはもう、決着はつこうとしていた。

しかしトドメを前にして彼女の手は止まっていた。
勝利を確信したからではないだろう。ソラ――そう言って、ハセヲに手を伸ばすカールの姿に少し感じ入るものがあったからだろう。
揺光がハセヲの方を見上げていた。「どうするの?」と彼女は静かに尋ねてきた。

ハセヲはどこか戸惑った顔を浮かべながら、カールと向き合った。

「ソラ――」
「俺はもう楚良じゃない」

ハセヲはそう言い放ったのち、ふっと顔を緩めた。

「俺は――正直お前のことを思い出せない。
 楚良としての記憶は、正直ぼやっとしたままだし、夢みたいなものだ。
 つうか、そもそも、7年も昔の小学生時代の記憶なんて、何もなくても曖昧なもんだ」

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898Last Recode ◆7ediZa7/Ag :2017/11/05(日) 03:37:39 ID:3PjGK87o0






「……やはり、妙ですね」

ダンジョンクリアをモニタリングしていたレオは、一人ぼそりと呟いた。
第五層をクリアできたことは問題ない。時間的にも順調の一言だ。
ハセヲや揺光といった特にゲームに詳しい人間が攻略を担当しているのだ。
多少難易度が上がろうが、ダンジョン踏破については何も心配はしていなかった。

だが気になるのは今しがた現れた二人のフロアボスだ。
いや正確に言えば―― 一つ前の階層に現れたブラックローズの弟、カズのことも気になる。
これらのボスの共通点は挑んだプレイヤーに深いかかわりのある者たちだ。
しかもカズに至っては、かなり濃い自我のようなものまで持ち合わせているような振る舞いを見せていた。

「気になりますか、レオ」とガウェインが言う。
「ええ。僕が攻略していたときは、変な言い方ですが、そりゃもう適当な敵がマッチアップされてたものですが。
 途中からプレイヤーを意識した構成になっている。特に今回のハセヲさんのそれはかなり露骨ですよ。
 ハセヲさんが楚良としてのデータを取り戻した直後に、その関係者をぶつけてくるなんて」

その事実から導きだれることは一つだ。
第四層あたりから、GM側はかなりこのダンジョンに“力”を入れている。
それも難易度を上げるとかそういう形でなく、こちらを探るような動きを見せている。

GM側にとっての勝利条件は、自分たちをただ打ち負かすことではないだろう、と。
バトルロワイアルという形式をわざわざ取ったことからも、彼らは自分たちのことを知りたがっている。
だがそれは何だ。自分たちの過去をわざわざ再構成/Recodeするような真似をして、それを何に活かそうとしている。
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899Last Recode ◆7ediZa7/Ag :2017/11/05(日) 03:37:59 ID:3PjGK87o0

「順調、とでも思っているのでしょうか?
 VR018“ハセヲ”」
「っ!」

後ろから突如としてかけられた言葉にハセヲは振り返る。
そしてその先にエリア転移の光を伴って、一人の騎士が現れていた。
舞い散る美しい色をした髪に、流麗な造形の鎧。 そして腰に挿した金木犀の剣。
見たことのない少女アバターが、そこにはいた。

彼女は悠然と佇みながら、ハセヲと揺光を眺めている。

「何だ、まだフロアボスがいたのか? いいぜ、だったら」
『いえ、違います。ハセヲさん』

レオが今までと打って変わって神妙な口ぶりで通信を投げてきた。

『ダンジョンは既にクリア判定となっています。
 それに今しがた現れた彼女に対してコードキャストをぶつけてみたんですが、禁則処理として弾かれました。
 その際に表示されたエラーコードは“VRGMユニット”です』
「なっ! じゃあつまりコイツは!」

ハセヲと揺光は突如として現れた存在に対して警戒を強める。
レオの言葉を信じるならばこの騎士はGM、NPCなどでなく確かな自分たちの敵ということになる。

「何を驚くことがあるのです。
 ここはいわば道なのです。中枢、モルガナ様へ至る回廊。
 であればその“盾”たる私がここに現れるのも当然でしょう」

少女騎士はそう切り捨てるように言った。
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900Last Recode ◆7ediZa7/Ag :2017/11/05(日) 03:38:30 ID:3PjGK87o0

『……なるほど、そういうこともできるのですね』

開かれたウィンドウからレオの言葉が響いた。

『やられたました、ハセヲさん。
 どうやら奴らもまた、ルールの穴を突いてきたようです』
「ルールの……穴?」
『“GMはプレイヤーを理由もなく攻撃することはできない”
 僕は正直、このルールがある限り、ダンジョン踏破まではGMからの妨害はあり得ないと踏んでいた。
 ですが、これをどうにかすることは簡単です。GMであることを放棄すれば、奴らはこちらを攻撃できる』

レオの言葉を一拍遅れてハセヲは理解する。
先ほどの“鬼ごっこ”の縛りと同じだ。GMとプレイヤーの戦闘を縛っているだけで、それ以外の戦闘は何も問題はなかった。
そして敵が呟いた《システムコール》というGM権限と思しきコマンド。
それに続いた言葉を考えれば、奴は一時的にGMであることを放棄し、適当なユニットとしての属性を自らに付与した、ということだろう。

『その証拠に先ほどは通じなかったコードキャストが通っています。
 その結果出たユニットの名前は――“アリス”』

アリス。その名を噛みしめながら、ハセヲは大鎌を構えた。
死ヲ刻ム影。手に馴染む巫器を手に、新たな敵と相対していた。
一時的であろうとはいえ、いまこの敵はGMであることを放棄している。
ならばプレイヤーと同じく、こちらの攻撃通じる筈だ。

「今回は警告です」

そう思い敵意を向けるハセヲを制するように言いながら、アリスはその剣をゆっくりと納刀した。

「私がいる限り、妙な真似はさせるつもりはありません。
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901Last Recode ◆7ediZa7/Ag :2017/11/05(日) 03:38:58 ID:3PjGK87o0



【第五層/三の月想海 クリア】

【ダンジョンクリアまで残り2層】


[?-?/生徒会室エリア/一日目・夜中]

【チーム:黒薔薇の対主催騎士団】
[役員]
会長 :レオ・B・ハーウェイ
副会長:ブラック・ロータス
書記 :ユイ
会計 :蒼炎のカイト、キリト
庶務 :岸波白野
雑用係:ハセヲ、ジロー、ブラックローズ、揺光、ミーナ


[チームの目的・行動予定]
基本:バトルロワイアルの打破。
1:理想の生徒会の結成。
2:ウイルスに対抗するためのプログラムの構築。
3:GMへのジャミングが効いているうちにダンジョンを攻略
4:ネットスラムの攻略
[現状の課題]
0:ダンジョンを攻略しながら学園を警備する。
1:ウイルスの対策
2:危険人物及びクビアへの対策
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902Last Recode ◆7ediZa7/Ag :2017/11/05(日) 03:39:17 ID:3PjGK87o0

【Aチーム:ダンジョン【月想海】攻略隊】

【ハセヲ@.hack//G.U.】
[ステータス]:HP40%、SP75%、(PP100%)、3rdフォーム
[装備]:{光式・忍冬、死ヲ刻ム影、蒸気バイク・狗王}@.hack//G.U.
[蒸気バイク]
パーツ:機関 110式、装甲 100型、気筒 100型、動輪 110式
性能:最高速度+2、加速度+1、安定性+0(-1)、燃費+1、グリップ+3、特殊能力:なし
[アイテム]:基本支給品一式、{雷鼠の紋飾り、イーヒーヒー}@.hack//、大鎌・首削@.hack//G.U.、フレイム・コーラー@アクセル・ワールド、{FN・ファイブセブン(弾数10/20)、光剣・カゲミツG4}@ソードアート・オンライン、式のナイフ@Fate/EXTRA、ダガー(ALO)@ソードアート・オンライン、???@???、{H&K MP5K、ルガー P08}@マトリックスシリーズ、ジョブ・エクステンド(GGO)@VRロワ
[ポイント]:0ポイント/2kill
[思考]
基本:
1:ゲームをクリアする。
[備考]
※時期はvol.3、オーヴァン戦(二回目)より前です。
※設定画面【使用アバターの変更】の【楚良】のプロテクトは解除されました。


【揺光@.hack//G.U.】
[ステータス]:HP100%、強い決意、Xthフォーム
[装備]:最後の裏切り@.hack//、あの日の思い出@.hack//、PGMへカートⅡ(7/7)@ソードアートオンライン
[アイテム]:不明支給品0~2、癒しの水@.hack//G.U.×2、ホールメテオ@ロックマンエグゼ3(一定時間使用不能) 、基本支給品一式×3、ネオの不明支給品1個(武器ではない)、12.7mm弾×100@現実
[ポイント]:194ポイント/0kill
[思考]
基本:この殺し合いを止める為に戦い、絶対に生きて脱出する。
1:ハセヲ達を助ける為に前を走る。
2:いつか紅魔宮の宮皇として、シンジと全力で戦って勝利する。
[備考]
※Vol.3にて、未帰還者状態から覚醒し、ハセヲのメールを確認した直後からの参戦です
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903Last Recode ◆7ediZa7/Ag :2017/11/05(日) 03:39:35 ID:3PjGK87o0

【ブラックローズ@.hack//】
[ステータス]:HP60%
[装備]:紅蓮剣・赤鉄@.hack//G.U.、カズが所持していた杖(詳細不明)
[ポイント]:0ポイント/0kill
[アイテム]:基本支給品一式、{逃煙連球}@.hack//G.U.、ナビチップ「セレナード」@ロックマンエグゼ3、ハイポーション×3@ソードアート・オンライン、恋愛映画のデータ@{パワプロクンポケット12、ワイドソード、ユカシタモグラ3、デスマッチ3、リカバリー30、リョウセイバイ}@ロックマンエグゼ3
[思考]
基本:バトルロワイアルを止める。
1:ゲームをクリアする。
※時期は原作終了後、ミア復活イベントを終了しているかは不明。

【レオナルド・ビスタリオ・ハーウェイ@Fate/EXTRA】
[ステータス]:HP100%、MP45%、令呪:三画
[装備]:なし
[アイテム]:{桜の特製弁当、番匠屋淳ファイル(vol.1~Vol.4)@.hackG.U.、{セグメント1-2}@.hack//、基本支給品一式
[ポイント]:0ポイント/2kill [思考・状況]
基本行動方針:会長としてバトルロワイアルを潰す。
0:バトルフィールドを破壊する為の調査をしながら、指令を出す。
1:ゲームをクリアする。
2:ハーウェイ家の党首として、いずれトワイスも打倒する。
[サーヴァント]:セイバー(ガウェイン)
[ステータス]:HP70%(+50%)、MP100%、健康、じいや
[装備] 神龍帝の覇紋鎧@.hack//G.U.
[備考]
※参戦時期は決勝戦で敗北し、消滅した後からです。
※レオのサーヴァント持続可能時間は不明です。
※レオの改竄により、【神龍帝の覇紋鎧】をガウェインが装備しています。
※岸波白野に関する記憶があやふやになっています。また、これはガウェインも同様です。
※ガウェインはサチ(ヘレン)の身に起きたことを知りました。
※蒼炎のカイトの言語を翻訳するプログラムや、通信可能なシステムを作りましたがどれくらいの効果を発揮するかは不明です。
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904Last Recode ◆7ediZa7/Ag :2017/11/05(日) 03:40:41 ID:3PjGK87o0
投下終了です。
あと.hack//G.U. Last Recodeも好評発売中です!


905名無しさん :2017/11/05(日) 07:16:31 ID:WqxqAU3I0
投下乙です!Last Recodeの発売に合わせたかのように、ハセヲの過去と向き合ったのは見事です!
司たちとの決着をつけた矢先にアリスもいよいよプレイヤーの前に登場して、これからどうなっていくのかが本当に読めませんね……


906名無しさん :2017/11/06(月) 19:20:13 ID:NgWfcH7o0
投下乙でした

司とカール….hack//ZEROはもう諦めた方がいいんですかね…いや、新約無印小説出てるしワンチャン


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8 第二次二次キャラ聖杯戦争 part3 (Res:935)All First100 Last50 SubjectList ReLoad 8
1名無しさん :2015/01/11(日) 03:53:37 ID:MASwPKVk0
ここは様々な作品のキャラクターをマスター及びサーヴァントとして聖杯戦争に参加させるリレー小説企画です。
本編には殺人、流血、暴力、性的表現といった過激な描写や鬱展開が含まれています。閲覧の際は十分にご注意ください。

まとめwiki
ttp://www63.atwiki.jp/2jiseihaisennsou2nd/

したらば
ttp://jbbs.shitaraba.net/otaku/16771/

前スレ
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/otaku/14759/1406730151/


【参加者名簿】

No.01:言峰綺礼@Fate/zero&セイバー:オルステッド@LIVE A LIVE
No.02:真玉橋孝一@健全ロボ ダイミダラー&セイバー:神裂火織@とある魔術の禁書目録
No.03:聖白蓮@東方Project&セイバー:勇者ロト@DRAGON QUEST�〜そして伝説へ〜
No.04:シャア・アズナブル@機動戦士ガンダム 逆襲のシャア&アーチャー:雷@艦これ〜艦隊これくしょん
No.05:東風谷早苗@東方Project&アーチャー:アシタカ@もののけ姫
No.06:シオン・エルトナム・アトラシア@MELTY BLOOD&アーチャー:ジョセフ・ジョースター@ジョジョの奇妙な冒険
No.07:ジョンス・リー@エアマスター&アーチャー:アーカード@HELLSING
No.08:衛宮切嗣@Fate/zero&アーチャー:エミヤシロウ@Fate/stay night
No.09:アレクサンド・アンデルセン@HELLSING&ランサー:ヴラド三世@Fate/apocrypha
No.10:岸波白野@Fate/extra CCC&ランサー:エリザベート・バートリー@Fate/extra CCC
No.11:遠坂凛@Fate/zero&ランサー:クー・フーリン@Fate/stay night
No.12:ミカサ・アッカーマン@進撃の巨人&ランサー:セルベリア・ブレス@戦場のヴァルキュリア
No.13:寒河江春紀@悪魔のリドル&ランサー:佐倉杏子@魔法少女まどか☆マギカ
No.14:ホシノ・ルリ@劇場版 機動戦艦ナデシコ-The prince of darkness-&ライダー:キリコ・キュービィー@装甲騎兵ボトムズ
No.15:本多・正純@境界線上のホライゾン&ライダー:少佐@HELLSING
No.16:狭間偉出夫@真・女神転生if...&ライダー:鏡子@戦闘破壊学園ダンゲロス
No.17:暁美ほむら@魔法少女まどか☆マギカ&キャスター:暁美ほむら(叛逆の物語)@漫画版魔法少女まどか☆マギカ-叛逆の物語-
No.18:間桐桜@Fate/stay night&キャスター:シアン・シンジョーネ@パワプロクンポケット12
No.19:ケイネス・エルメロイ・アーチボルト@Fate/zero&キャスター:ヴォルデモート@ハリーポッターシリーズ
No.20:足立透@ペルソナ4&キャスター:大魔王バーン@ダイの大冒険
No.21:野原しんのすけ@クレヨンしんちゃん&アサシン:ニンジャスレイヤー@ニンジャスレイヤー
No.22:宮内れんげ@のんのんびより&アサシン:ベルク・カッツェ@ガッチャマンクラウズ
No.23:ジナコ・カリギリ@Fate/extra CCC&アサシン:ゴルゴ13@ゴルゴ13
No.24:電人HAL@魔人探偵脳噛ネウロ&アサシン:甲賀弦之介@バジリスク〜甲賀忍法帖〜
No.25:武智乙哉@悪魔のリドル&アサシン:吉良吉影@ジョジョの奇妙な冒険
No.26:美遊・エーデルフェルト@Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ&バーサーカー:黒崎一護@BLEACH
No.27:ウェイバー・ベルベット@Fate/zero&バーサーカー:デッドプール@X-MEN
No.28:テンカワ・アキト@劇場版 機動戦艦ナデシコ-The prince of darkness-&バーサーカー:ガッツ@ベルセルク

916狂い咲く人間の証明(後編) ◆WRYYYsmO4Y :2017/02/20(月) 01:03:34 ID:ZcbxchO20
 ◇◇◇


 アーカードは、少々どころかかなり特異なサーヴァントである。
 何しろこの吸血鬼は、座からではなく現世から召喚されているのだ。
 しかも、丁度自分の中の魂を殺し続けている真っ最中に、だ。

 その時点でのアーカードは、"生きてもないし死んでもいない"虚数でしかない。
 言ってしまえば、この世界に漂う大気と大差ない状態にあるのだ。
 生者として存在を視認する事も出来ず、死者として座に登録する事さえままならない。

 だがアークセルは、この問題を簡単に解決する手段を有していた。
 予めアーカードの零基を造っておき、その中にアーカードという名の虚数を流し込んだのだ。
 即ち、零基で存在を固定させる事で、サーヴァントとして現界したように見せかけたのである。

 零基という器を以てして、ありもしないモノを無理やり召喚した存在。
 それこそが、弓兵のサーヴァント・アーカードの正体だった。

 そして、アーカードの零基が消滅した現在、彼は"生きてもないし死んでもいない"状態に戻っている。
 確かに彼は敗退して生きていないが、しかし決して死んでいるという訳ではない。
 生と死が曖昧になっている今、契約も曖昧ながら継続されているのだ。

 つまり、宮内れんげとアーカードの間で繋がっているパスは、未だ生きている。
 そしてそれ故に、この少女はアークセルからの排除を免れているのだった。

 本人であるれんげはおろか、ルーラーであるジャンヌさえ知らない事実。
 この奇怪な奇跡を目にして、ジャンヌも疑問符を浮かべずにはいられなかった。

「お姉さん誰?」

(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)


917狂い咲く人間の証明(後編) ◆WRYYYsmO4Y :2017/02/20(月) 01:03:58 ID:ZcbxchO20

 それを聞いて、ただ絶句する他なかった。
 この子供は、アーカードが帰ってくると信じ込んでいるのだ。
 その男は、もうこの冬木から消え去ってしまったというのに。

「あっちゃん達、ここで待ってたらカレー食べさせてくれるって言ってたのん。
 だからうちここで待ってるん……ねえお姉さん、あっちゃんいつ戻ってくるん?」

 もう戻らない男達を待ち続ける少女に、何と答えればいいのか。
 彼等はもういないのだとありのままに伝えるのは簡単だ、しかしそれはあまりに残酷すぎる。
 聖処女は嘆きを心中に押し込み、いつもと変わらぬ優しい顔で、

「彼等は皆、少しばかりこの街を後にするようです。
 数日後にまた戻ってくるから、その時まで待っていてほしいと」

 ジャンヌは、この聖杯戦争で初めての嘘をついた。
 それは人を傷つけない為の、優しくて悲しい嘘。

「……それほんとなん?」
「ええ、本人達がそう伝えてほしいと」

 それを聞いたれんげは、不機嫌そうに俯いた。
 確かに不服だろうが、今はそれを信じてもらう他ない。

「"あっちゃん"でしたか。彼がしばらくは私と行動してほしい、と」
「分かったのん。でもうち、どこで寝ればいいのん?」
「それなら教会へ行きましょう。あの場にいれば安全です」

 ひとまずは、彼女を教会に連れていくとしよう。
 あの場所であれば、この子が他者に襲われる心配もない筈だ。
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918狂い咲く人間の証明(後編) ◆WRYYYsmO4Y :2017/02/20(月) 01:04:26 ID:ZcbxchO20

 
【D-9/森林付近/二日目 未明】

【ルーラー(ジャンヌ・ダルク)@Fate/Apocrypha】
[状態]:健康
[装備]:聖旗
[道具]:???
[思考・状況]
基本:聖杯戦争の恙ない進行。
 0.れんげを教会で保護する。
 1.???
 2.その他タスクも並行してこなしていく。
 3.聖杯を知る―――ですか。
[備考]
※カレンと同様にリターンクリスタルを持っているかは不明。
※Apocryphaと違い誰かの身体に憑依しているわけではないため、霊体化などに関する制約はありません。
※カッツェに対するペナルティとして令呪の剥奪を決定しました。後に何らかの形でれんげに対して執行します。
※バーンに対するペナルティとして令呪を使いました。足立へのペナルティは一旦保留という扱いにしています。
※令呪使用→エリザベート(一画)・デッドプール(一画)・ニンジャスレイヤー(一画)・カッツェ(一画)
※カッツェはアーカードに食われているが厳密には脱落していない扱いです。
 サーヴァントとしての反応はアーカードと重複しています。

【宮内れんげ@のんのんびより】
[状態]ルリへの不信感、擦り傷
[令呪]残り1画
[装備]なし
[道具]なし
[所持金]十円
[思考・状況]
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919狂い咲く人間の証明(後編) ◆WRYYYsmO4Y :2017/02/20(月) 01:05:08 ID:ZcbxchO20


 ◇◇◇


『この森を抜けた先に、恐らく子供が独りで待っている』
『狂信者の俺には最早叶わんが、どうかあの子に寄り添ってはくれないか』

 アンデルセンは、最期にルーラーにそう頼んでいた。
 あの生真面目な少女の事だ、きっと頼みを聞き入れてくれるだろう。

 アーカードという真祖が消えた今、宮内れんげはただの少女に過ぎない。
 そして主を喪った今、彼女は数時間の内に消滅する運命にある。
 つい昨日までか弱い子供に過ぎなかったれんげに、孤独な最期はあまりに酷であろう。
 かつて彼女を拒絶した自分には無理でも、ルーラーならば寄り添える筈だ。

 アレクサンド・アンデルセンは、異端狩りの狂信者だ。
 けれども同時に、子供達の善き父親代わりでもあった。

 ヴラドを喪った今、アンデルセンの死はもう避けられない。
 他のサーヴァントと再契約を結べば生き長らえれるが、もう聖杯戦争に関わる気もない。
 かつて廃教会があったこの廃墟で、最期の時を過ごすとしよう。

 そう、これでよかったのだ。
 死者の舞踏は太陽と共に姿を晦まし、生者の時間が再び始まる。
 地獄へ堕ちる背信者は、ここで役目を終えるべきなのだ。

 けれど、その前にやるべき事がある。
 一介の神父として、誇り高き人間を弔わねばならない。

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920狂い咲く人間の証明(後編) ◆WRYYYsmO4Y :2017/02/20(月) 01:05:30 ID:ZcbxchO20


……



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921狂い咲く人間の証明(後編) ◆WRYYYsmO4Y :2017/02/20(月) 01:06:00 ID:ZcbxchO20
 自分の中にいる数百万もの魂を、ただひたすらに殺し続けてきた。
 血の一滴も飲まずに、逃げ惑う腰抜けな魂を狩って裂いて千切ってきた。

 逃げ続ける腰抜けの魂を狩るのは、堪らなく退屈だ。
 そして、その退屈しのぎに思い出すのが、かつての記憶だった。

 それは、人として生き続けたヴラド三世との、己の存在を賭けた一騎打ち。
 人間である事を誇り、そしてそれを尊いものとしたあの男の信念は、身震いする程美しくて。
 ただの人間が見せてくれたあの輝きは、しっかりとこの眼に焼き付いている。

 そして、その度に痛感するのだ。
 やはり人間は、化物なんかより遥かに素晴らしいのだ、と。

 やたらと髪の赤い長身の男を仕留めると、自分の中の魂は一人と一匹になった。
 それは即ち、アーカード本人の魂と、生と死の狭間を飛び交う確率世界の猫の魂。
 これでようやく、自分は"どこにでもいれて、どこにもいない"状態になれたのである。

 虚数の塊となったあの日から、きっと数十年は経っている筈だ。
 いつになったら帰ってくるのだと、主はきっと酷く腹を立てているだろう。
 あれから小皺はいくつ増え、どれだけ美しく老いたのか、見物である。

 ああ、それにしても喉が渇いて仕方がない。
 飲まず食わずで数十年は、流石に堪えるものがあるか。
 挨拶を先に済まそうと思ったが、これでは土壇場で血を吸いかねない。
 本人を肉眼で捕えた途端、吸血衝動が膨らまなければいいのだが。

 もう邪魔する者はどこにもいない。
 自分はもう何処にもいないし、何処にだっていれる。
 三十年前に閉じた瞳を、もう一度開く時が来た。

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922狂い咲く人間の証明(後編) ◆WRYYYsmO4Y :2017/02/20(月) 01:06:36 ID:ZcbxchO20









「おかえり、伯爵」



「ただいま、伯爵」








【アーチャー(アーカード)@HELLSING 帰還】


923 ◆WRYYYsmO4Y :2017/02/20(月) 01:07:04 ID:ZcbxchO20
以上で投下終了となります。


924名無しさん :2017/02/20(月) 01:26:49 ID:JXeZXMP.0
投下乙です。
二次二次の名簿が決定された時から誰もが一度は妄想したこの勝負。お見事の一言です。
男は帰るべき場所のために幼き少女と約束を交わす。これから起きる戦闘前最後のささやかな日常。
互いの従者が敗北するなど思わず主は黙ってその戦いへ見送るのがかっこいい。彼らには彼らの戦場があって誰にも邪魔されたくない戦いがそこにはあった。

吸血鬼同士の決戦は血で血を洗うようなに最初から全開でどんどん惹き込まれました。
お約束の台詞回しから遂に対峙した余と私。一つ一つの文が凝っていて続きが早く読みたくなる。
アーカードの声一つで一斉に動き出す影、死の河がどれだけ増幅しようがあいつはこんなところで終わらないと。
勢いがありつつ終焉の時にはどこか儚い切なさすら感じる幕切れ。完全燃焼、その胸は空洞なんかじゃなくていっぱいの満足と共に消えたでしょう。

それはジョンスも同じで、最後まで己から目を背けずに生命を燃やす。馬鹿だけどかっこいい。
最後の最後まで己を貫き通す人間は馬鹿で、かっこよくて、最高だ。
作品も最後の最後まで目が離せない。これがHELLSINGとして最高の終わり方でした!
なんか感想っぽくありませんが改めて投下乙です!


925名無しさん :2017/02/20(月) 01:42:06 ID:mfmjgy/Q0
投下乙です!
ヴラドVSアーカード、人間VS吸血鬼。己でありながら己とは最もかけ離れた存在との闘いはやはり熱い!死の河を突き進んでくる「人間」ヴラドの姿は読んでいるこちらにも眩しく映る…
そしてやはり、その結末は「化物」を「人間」が討ち取るという、ある意味では互いに望んでいたかもしれない幕引き。
>「人間とはやはり、いいものだな」
>「……当たり前だ」
この掛け合いも、やはり「人間」と「人間に憧れた化物」、両者の最期の会話として最高のものだったと感じました
そして、ほぼ死に体ながら、それでも「安いプライド」の為に立ち上がらずにはいられなかったジョンス。アーカードも感じたように、何処か先のヴラドにも重なるところのあるその姿は、神父も認めた通りまさしく「人間」。
その神父はといえば、人間の王に神父としての弔いを送り消える…だけでなく。「子供」であるれんちょんをジャンヌに託すのは、なるほどこの人が誰より適任だ。
約束は守られることなく、その存在すらも知らない消失へのカウントダウンをただ進むれんちょんと、そこに並び立つジャンヌの姿は儚い。れんちょんに幸あれ…!
…そして、最後のアーカード。参戦時期の都合からこうして帰還し、そして原作ラストへと繋がるとはなんともニクい演出。ヴラドに投げかけた最期の言葉、「さよならだ、伯爵」はここに掛かってたのか…!
総じて、まさしくタイトル通り「立ち向かう人間」の美しさをこれでもかと感じられた話でした。大作をありがとうございました!


926名無しさん :2017/02/20(月) 01:50:51 ID:BP.iYyQY0
投下お疲れ様でした。鮮血の伝承、ここに、終幕。
よくネタにされてたたったひとつしかスキルのないヴラドだけど、この話はそれすらも、ただの人間としての在り方のように書いていて凄かった。
零号による領土の上塗りを前に、領土がなければ自分の身体からしか杭を出せないのを、なればこそこの身こそが最後の領土、護るべき人間そのものと言い切ったのもそう。
極刑王の串刺しにしたという追撃を活かしたことだってそう。
このヴラド三世の、無辜の怪物を、鮮血の伝承を手放せた、ランサーであるヴラド三世を、設定も絡めまくって人間として書ききった作品だった。
誰よりも人間に倒されることを望んだ化物が、誰よりも化物を滅ぼすことを望んだ人間に倒される。
これはそんな物語。
そして共にヴラド三世だからこそ、最後にヴラドも評価を改めたように、ヴラドとアーカードはそこに通じるものがあったという最後もまた美しい。
アーカードに想起させた安いプライドを最後まで貫いたジョンス。
神父として人間を弔い、子どもたちの幸せを祈ったアンデルセン。
果たされぬ約束を待ち続けるれんげ。彼女の残った理由もあの時期から呼ばれたアーカードならではで。
どれもこれも素敵な物語だった。
でも、何よりも、「さよならだ、"伯爵"」が好き。さよならだ我が主やおかえり伯爵を思い出させた。
その上でそのおかえりとただいまな最後に持ってくのもまたこれ以上無い〆でした。


927名無しさん :2017/02/20(月) 02:19:36 ID:frFlRs2Q0
投下乙!

みんなが考えていたヴラド三世VSヴラド三世
これは予想できるありふれたカード、という意味ではない
参加者を見た時点で誰もが考えるカードであり、『やらねばならない』カードである
たとえば実在する格闘家をモチーフとする異種格闘漫画に、馬場と猪木をモデルとしたキャラが出てきたとして――そいつらが、試合しないでいいワケがねェだろォォォォッッ!
というくらいには、誰もが『あるだろう!』と予想するカードであり、だからこそハードルが高かったカードである

それを! 誰もが期待して、誰もが楽しみで、誰もが心のなかに高いハードルを築いていたカードを! 予約し――書き切っている
冒頭から今回はその話しだぜって感じで始めて、その上で書き切っている
それだけで感動でしょう。それだけで十分でしょう。しかし『それだけ』ではない
なにせ、二人のヴラド三世を『書いた』一作ではなく、『書き切った』一作であるのだから

自分と自分であり、化物と人間であり――いられなかったヴラド三世と、あり続けたヴラド三世
本来、その時点で勝ち目は決まっている
片方がヘルシングという作品のアーカードであるのなら、もうそれだけで勝敗はわかってしまう
ヘルシングを読んだ全員がわかる。わからないのは読んでいない全員であり、わかるのは読んだ全員である

『それを選んだ』ヴラド三世であれば、『それから逃げた』ヴラド三世に夜明けを見せねばならない

――のだが、それはあまりに難しい。
なんと言っても、吸血鬼は力が強い。ただの人間では到底敵わぬほどに、力が強い

しかし、しかし――だからこそ、吸血鬼の胸に杭を立てるのは、いつだって――――

アーカードは英霊の座から召喚されたサーヴァントではなく、己のなかの人間を殺し切り、あとは犬を殲滅していただけの化物だ
安いプライドなき犬を殲滅する作業に明け暮れていたアーカードは、安いプライドに引き寄せられ、そして安いプライドでもって打倒される
安いプライドだ。安いプライドがあれば、なんとだって、化物とだって戦えるんだ
そんなヤツらに会うために、彼はここに来たのだ。そんなヤツらがもういないところから、彼はここに来たのだ
そして、打倒されてなお、しかしアーカードは敗北した化物として帰還する
(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)


928名無しさん :2017/02/20(月) 02:23:01 ID:5N/FkU160
投下お疲れ様でした
期待の大一番ヴラド対決ここに決着ッ……!
終わってみればさもありなん、化け物に勝つのはいつだって人間だ
正しく血で血を洗う激闘は収まるところに収まったとも言えますが、それだけに熱い物語になっていたと思います!
特にカズィクルベイを死の川で塗りつぶす、領土を侵すクロスオーバーは見事と感じ入りました
決着の果てを良い夢だったと表するヴラド3世の言葉にもグッとくる
征服王イスカンダルは王とは諸人を魅せ、共に夢を見る者と言っていましたが、そういう意味でも極刑王と不死王の主従ら素晴らしい王と従者だったなと
まさしく王道の傑作でした
こんな作品を書けるなんてやはり人間は素晴らしい


929名無しさん :2017/02/21(火) 23:40:18 ID:yuOUQQME0
投下、お疲れ様です
ヴラド同士の対決、決着ッ……!
このロワが始まってからずっと、この戦いを待ち望んでおりました。
何年も経過した末の決着、本当に満足です。素晴らしい。


930名無しさん :2017/03/09(木) 10:36:47 ID:9v8IPpGI0
乙です
英霊のコピーであるサーヴァントにとっては、聖杯戦争はただ一晩の夢なんだよね
でもその一晩の夢に己のプライドと願いを掛け本気で戦うのが儚くて熱い
そしてなんてことだ。二次二次はヘルシング最終回の前日譚だったのか


931名無しさん :2017/03/21(火) 21:10:38 ID:G0THNzsI0
FGOに人が持っていかれつつある中、どう動くか


932名無しさん :2017/09/24(日) 13:17:23 ID:gy9hhBmM0
ついに動き止まったな


933名無しさん :2017/09/27(水) 05:21:00 ID:5MVNp3NY0
くっだらねえこと書き込んで一々ageるのやめろ


934名無しさん :2017/10/06(金) 13:09:41 ID:CxJPDtyI0
次回最終回と聞いて……あれ?


935名無しさん :2017/10/06(金) 13:34:59 ID:a1RPKXNQ0
それトキワの方や


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9 アニメキャラ・バトルロワイアルIF part4 (Res:1000)All First100 Last50 SubjectList ReLoad 9
1 ◆BEQBTq4Ltk :2016/04/09(土) 18:16:28 ID:Hx7oCY020

アニメキャラでバトルロワイアルをする企画、アニメキャラバトルロワイアルIFのSS投下スレです
企画の特性上、キャラの死亡、流血等の内容を含みますので閲覧の際はご注意ください。

【したらば】ttp://jbbs.shitaraba.net/otaku/17138/
【wiki】ttp://www7.atwiki.jp/animelonif/
【前スレ】ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/otaku/14759/1448217848/
【地図】ttp://i.imgur.com/WFw7lpi.jpg


【参加者】
2/7【ジョジョの奇妙な冒険 スターダストクルセイダース】
●空条承太郎/●ジョセフ・ジョースター/●モハメド・アヴドゥル/●花京院典明/ ● イギー/●DIO/ ● ペット・ショップ
2/6【クロスアンジュ 天使と竜の輪舞】
●アンジュ/●サリア/●ヒルダ/ ● モモカ・荻野目/○タスク/○エンブリヲ
2/6【ラブライブ!】
○高坂穂乃果/ ● 園田海未/ ● 南ことり/●西木野真姫/ ● 星空凛/○小泉花陽
2/6【アカメが斬る!】
○アカメ/●タツミ/○ウェイブ/ ● クロメ/●セリュー・ユビキタス/●エスデス
2/6【とある科学の超電磁砲】
○御坂美琴/○白井黒子/●初春飾利/ ● 佐天涙子/●婚后光子/●食蜂操祈
2/6【鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST】
○エドワード・エルリック/●ロイ・マスタング/○キング・ブラッドレイ/●セリム・ブラッドレイ/●エンヴィー/●ゾルフ・J・キンブリー
2/5【PERSONA4 the Animation】
○鳴上悠/●里中千枝/ ● 天城雪子/ ● クマ/○足立透
1/5【魔法少女まどか☆マギカ】
●鹿目まどか/●暁美ほむら/●美樹さやか/○佐倉杏子/ ● 巴マミ
2/5【アイドルマスター シンデレラガールズ】
○島村卯月/●前川みく/ ● 渋谷凛/○本田未央/●ロデューサー
3/5【DARKER THAN BLACK 黒の契約者】
○黒/○銀/ ● 蘇芳・パブリチェンコ/●ノーベンバー11/○魏志軍
3/4【寄生獣 セイの格率】
○泉新一/○田村玲子/○後藤/ ● 浦上
1/4【やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。】
● 比企谷八幡/○雪ノ下雪乃/●由比ヶ浜結衣/●戸塚彩加
1/3【Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ】
○イリヤスフィール・フォン・アインツベルン/ ● 美遊・エーデルフェルト/●クロエ・フォン・アインツベルン
0/2【PSYCHO PASS-サイコパス-】
●狡噛慎也/●槙島聖護
1/2【ソードアート・オンライン】
●キリト(桐ケ谷和人)/○ヒースクリフ(茅場晶彦)


26/72

【基本ルール】
最後の一名以下になるまで殺しあう。
その一名になった者は優勝者として如何なる願いも叶えることができる。(「死者蘇生」「巨万の富」など)
参加者のやり取りに反則はない。

【スタート時の持ち物】
※各キャラ所持のアイテムは没収され代わりに支給品が配布される。
1.ディバック どんな大きさ・物量も収納できる。以下の道具類を収納した状態で渡される
2.参加者名簿、地図、ルールブック、コンパス、時計、ライトの機能を備えたデバイス。(バッテリー予備、及びデバイスそのものの説明書つき)
3.ランダム支給品 何らかのアイテム1~3個。
 ランダム支給品は参加作品、現実、当企画オリジナルのものから支給可能。
 参加外、およびスピンオフの作品からは禁止。
(とある科学の超電磁砲のスピンオフ元である、とある魔術の禁書目録からアイテムを出すなどは禁止)
4.水と食料「一般的な成人男性」で2日分の量。

【侵入禁止エリアについて】
・放送で主催者が指定したエリアが侵入禁止エリアとなる。
・禁止エリアに入ったものは首輪を爆発させられる。
・禁止エリアは最後の一名以下になるまで解除されない。

【放送について】
6時間ごとに主催者から侵入禁止エリア・死者・残り人数の発表を行う。

【状態表】
キャラクターがそのSS内で最終的にどんな状態になったかあらわす表。

生存時
【現在地/時刻】
【参加者名@作品名】
[状態]:
[装備]:
[道具]:
[思考・行動]
基本方針:
1:
2:
※その他

死亡時
【参加者名@作品名】死亡
残り○○名

981ゲームセット(前編) ◆ENH3iGRX0Y :2017/07/27(木) 19:41:26 ID:2UNmXSLg0

「最後だ」

左手に火球を作り出す。
極小サイズの太陽、広川の言うそれが人であるのならば容易に消し炭へと変えてしまう。
8人の中から佐倉杏子が真っ先に飛び出し、剣を構えその名を叫ぶ。

インクルシオを開放し竜の鎧を纏った杏子と太陽が激突する。
その灼熱の炎は摂氏という宇宙規模の大熱量を誇るが、インクルシオもまたあらゆる環境に適応しその担い手も既に人の形をした異形だ。
閃光と巨大な火柱と共に一人と一つの球体は飲まれ、轟音が炸裂した。

杏子は地面に打ち付けられながらも健在。残る七人はエンブリヲを筆頭し、彼が展開するシールドのような物に身を潜める。
太陽が消滅し、白に包まれた空間が暗闇を取り戻した時、黒とタスクが躍り出る。
ノーモーションの錬金術でもほんの僅かにその前兆たる現象がある。術者の目線の動き、錬成光の予兆などだ。
黒は瞬時に術を見切り、お父様が繰り出す柱の数テンポ先に身を翻し距離を詰める。
その右腕に刃が届く。後藤、魏、御坂といった強者の戦いの中一切の刃こぼれも傷も受けず、黒を支え続けた業物友切包丁。
それはお父様が地面を錬成し、展開した盾すらも容易に両断した。しかし、右腕を庇うように乗り出したお父様に対し黒は軌道を修正した。
刹那、切り落とされたのは首だった。

「――――!」

その顔は誰でもない。御坂美琴が望んだ。最愛にして最大の男のもの。
しかし、それは皮だけである。
何故なら、首元から溢れだすその血は人のそれとは違っていた。赤い真紅の血ではなく、漆黒の闇に染まったかのように血だった。
滝のように流れ出した血は生物のようにうねり出し、触手のようにしなる。
黒の左腕に巻き付き、取り込むかのようにその身を引きずり込む。
その背後から、雷鳴が轟き雷光が振り下ろされた。
黒ごと雷はお父様を呑み込み、その破壊の閃光と共に肉体を焼き尽くして行く

雷光から黒は飛び出し、その前方に燃え盛るお父様を凝視する。
(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)


982ゲームセット(前編) ◆ENH3iGRX0Y :2017/07/27(木) 19:41:38 ID:2UNmXSLg0

「遊んでいるな」

服に着いた砂鉄と埃を払い、エンブリヲは忌々しく呟く。
やろうと思えば一息に全員殺せるはずだ。それをしないのは、力の使い方をテストしているのだろう。
あるいは前倒しで手に入れた力を馴染ませるという目的もあるのだろうが、どちらにしろ我々は奴と同じ土俵に立ててすらいない。

「まあいい。それもこれまでだ。決めてしまえ、タスク」

お父様の視界に影が飛び込む。それはアヌビス神を構えたタスクのものだった。
気配を消し、全員の攻撃に意識を囚われたその隙まで好機を伺っていたのだろう。殺意を込めた瞳が交差した時、既にお父様の懐へと飛び込んでいた。
だが、そこまでしても尚お父様の動きは俊敏かつ的確だ。剣が右腕に触れるより早く、その顔面を掴む。
ミシミシと頭蓋が軋む音が鼓膜を打ち、顔を圧縮される激痛がタスクを襲う。

「お、まえ……なん、かに……」

「まさか、これが切り札なのか?」

黒が杏子が御坂がエンブリヲが足立がエドワードが絶望し打ちひしがれているのを見て、お父様は呆れた声で話す。
何らかの対策か秘策を用いるだろうとは思ったが、この程度の浅知恵しかないとは。なりふり構わず、敗北覚悟でこちらに挑んできたのだろう。
所詮、人間だ。以前の国土錬成陣の時のような時間を与えさえしなければ取るには足らない。
歴史より学び、進化したホムンクルスの敵ではない。

「驕っているわね。人数も数えられないなんて」

ザンという音が耳に着いた。
消失感と共にお父様の右腕より先の感触が消えていく。
痛みはない。元より、そのようなやわな作りではない。それよりも驚愕の方が上だった。

タスクの手から零れ落ちたアヌビス神は砕け散り、そして何も手にしていない筈の雪乃が何故かお父様の背後を取り、異能のごとくアヌビス神を召喚し右腕を切り落としていたのだ。
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983ゲームセット(前編) ◆ENH3iGRX0Y :2017/07/27(木) 19:42:03 ID:2UNmXSLg0

「何、やってんのよ……」




御坂が苛立ち、声を荒げる。




「まだなのか……」



黒の目はまだ死んではいなかった。



「エドワード・エルリック!!」



そして、奴は今なんと言った?



何故奴の名が出る? 今更あれに何が出来る?


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984ゲームセット(前編) ◆ENH3iGRX0Y :2017/07/27(木) 19:42:35 ID:2UNmXSLg0


時はわずかに戻る。

「だが、お父様も馬鹿じゃない。大佐が一度倒したってことは逆に言えば、そこから学んで改良しているはずだ」

その推測を打ち立て、見事証明したエドワード本人が自ら否定するように言葉を紡ぐ。
しかし、彼の言う通りお父様が一度敗北した以上、国土錬成陣のようなカウンターへの対策もなければおかしい。
ここから錬成陣を弄ったところで、果たしてそれが有効打につながるかは分からない。エドワードとしては恐らく無意味だとも考えている。

「じゃあ、お前どうすんだよ。わざわざ勿体ぶって言ってたくせに結局駄目なのかよ」

「……俺という一つの人間を一個のデータとして錬成し直すということは、可能だろうか?」

足立の野次にエドワードは疑問で返した。当然、足立は意味が分からず硬直する。
その意味に気付いたエンブリヲは足立を押しのけ、エドワードの眼前に立つ。

「また力を貸せということか」

「そうだ。俺とお前は首輪を外す時、そしてお父様が神を手に入れた時、同じタイミングで扉を開けた。精神はより混雑し密接とは言わないものの交じり合っている可能性が高い。
 俺に必要なのはお前のネットといった未来の知識だ。もう一度、あの時のように精神から意識を繋いで、必要な知識を引きずり出し錬成に利用する」

「それって普通にネット弄って、錬成陣とかいうのを何とかするのと何の違いがあるんだ?」

杏子の言うように彼女からしてみれば、違いが分からない。そもそもエドワード自身が電脳世界に飛び込む必要性が理解できない。

「簡単だ。俺自身がその場に立ち会うことで、臨機応変に錬成陣に対応できる。奴のカウンターに対する対策の更なるカウンターになりうるってことだ」

「ようは、アンタがウィルスになるってことよね」

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985ゲームセット(前編) ◆ENH3iGRX0Y :2017/07/27(木) 19:42:47 ID:2UNmXSLg0

「俺という一個の情報をデータ化させる。消えるわけじゃない、肉体という質量すらも情報として組み替える」

手を合わせ、そして消失していく肉体と意識。だが不思議と恐怖はない。
これは無謀でも何でもない。ネットと呼ばれる、将来エドワードの世界でも開発されるであろう技術を100年の時を飛ばして今利用しているに過ぎない。
何も変わらない。ただ、質量に縛られた世界から別の方式で成り立つ世界へ飛び立つだけだ。

「イメージしろ、そこにあるのが当然だ。ないものねだりじゃない。新しい法則(ルール)に沿って俺を俺へ錬成し直すだけだ――」







986ゲームセット(前編) ◆ENH3iGRX0Y :2017/07/27(木) 19:42:58 ID:2UNmXSLg0





「なn」


呂律が回らない。
体の感覚に異常があり、意識を保てない。錯乱するなか、お父様は攻撃を中断し、内から溢れ出るなにかを必死に抑え込み繋ぎ留める。
気付けば体はノイズが走り、崩壊していく。



「待たせたな」



―――奴の声だ。勝ち誇ったあの笑顔とあの声だ。

―――しかし、その身体には私が付けた傷はない。何故だ? 回復でもしたのか? いやそもそもアイツが二人いる?

「ガイアファンデ―ションだよ。自分が支給した玩具も覚えていないのか」

―――見れば、血を抑えたエドワードが次第にエンブリヲの分身へと姿を変えた。有り得ない。見た目は変えられてもその能力まではコピーできない筈だ。

「残念だが、私は真理を見た。貴様が開けた扉、その末端程度だが十分すぎる真理を理解したよ」

―――そうだ。あの時、奴は……奴らは確かに扉を開けた。それでも、あの強引な開き方で得る扉の情報では手合わせ錬成を得ることは不可能だ。

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987ゲームセット(前編) ◆ENH3iGRX0Y :2017/07/27(木) 19:43:10 ID:2UNmXSLg0



「なるほど」

呆れたように広川は笑う。
やはり、人間は殺しにおいてはあらゆる生物を退ける。
闘争に向かぬ貧弱な肉体でありながら、その脳裏にはあらゆる殺害方法を画策し張り巡らせる。

それに対し神としての視線で挑んだ時点でフラスコの中の小人は誤っていたのだろう。
一度目で既に負けているのに対し、やはり二度目もそのプライド故、敗北したのだ。
ネットワークを使い錬成陣を会場内に引くという発想は悪くないが、それを人間が更に利用するという発想に至らなかった。否、神としての領域に人間が踏み入れるはずがないという決めつけがあったのだ。
しかし結果は御覧の有様だ。エドワードは瞬時に機転を利かせ、全てを突き崩してしまった。

「だが、三度目ともなれば学習はするようだ」

地鳴りが響き渡った。空間そのものを震わすような巨大な地鳴りだ。

神としてのプライドと驕りがあったのは事実だ。しかし、お父様も最悪を想定していない訳ではなかった。
もしも、自らが神として成り上がるより早く、参加者による反乱が成功してしまえばという懸念はあった。故にそれ相応の“奥の手”を用意するのは必然だ。

自壊していくお父様がその寸前で辛うじて、形を取りとめている。上条当麻としての姿はすでに微塵もなく、切り捨てられた腕からは本来現れるはずの竜は現れない。
神上へと至るはずの己を否定するその現象にお父様は憤怒を抱いた。そして、眼前に広がる人間たちに対する憎しみも。

一度目の敗北の時、お父様はある一つの可能性に気付いた。感情とやらを切り捨てたからこそ、自らは敗北したのではという疑念だった。
考えた自分本人ですら愚かしいと思った仮説だが、存外間違っていないのだと自嘲する。

本当に万が一という時に備え、お父様は自らが追い込まれた時に切り捨てた自らの“感情”をもう一度インプットするよう仕込んでいた。

皮肉にもそれはお父様を救い、支えていた。本来は自戒的ないわば負ければ人間と同レベルという意味合いだったが、よもやまさか感情により沸いた執念がこの肉体を形あるものとして留めてくれているのだ。
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988ゲームセット(前編) ◆ENH3iGRX0Y :2017/07/27(木) 19:43:22 ID:2UNmXSLg0

「早く、扉を開けろ!!」

真っ先にすべてに気付き叫んだのはタスク。
彼には、この場で目の前の脅威に対し最も近しく、かつ理解があった。
大雑把に言えば巨大ロボットという、SFの極みに対し常日頃より接していたためにそういった類を瞬時に連想しやすい。
だが、エドワードは所詮オカルト側の人間だ。それに気づくのが遅れたのは無理もない。
すぐに我に返り、手を合わせるが既に時は遅い。巨大な人影が生存者たちを覆い、そして影は一瞬で光へと変貌した。











最強とは何か。
あるスタンド使いは強い弱いの疑念はないと言いながら、自らを最強と自称等していたりもしたが、実際その定義は難しい。
契約者も錬金術師も超能力もパラサイトもパラメイルも魔術も帝具も魔法少女もペルソナも物事には一長一短があり、その場に適した能力もあるため最強とは言い難い。
しかし、至高という意味ではこれに勝るものなど他にはないだろう。
始まりにして至高の帝具。

「帝都守護……否、神に相応しき名はやはりこちらだろう。―――護国機神シコウテイザー」




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989ゲームセット(前編) ◆ENH3iGRX0Y :2017/07/27(木) 19:43:41 ID:2UNmXSLg0




エドワードは完全に死を覚悟していた。エドワードだけではなく全員だ。
圧倒的破壊に成す術もなく、塵に還る筈だったが結果はまだ生きていた。
全員が扉を潜りあの玉座から、帰還してきていた。

「なんでだ」

誰が発したか、その疑問に答えるように巨大なもう一つの人影が全員を覆う。お父様が繰り出したものとは数段サイズで劣るが、それもまさしく機甲兵器の類。
それ一つで一国など軽く蹂躙せしめるであろう威圧感を放っていた。
何より、その方に鎮座する男こそ他の誰でもない。唯一にして無二の調律者に他ならない。

「私が君たちを救ってやったということだ」

エンブリヲはヒステリカの頬を撫でながら微笑む。そこにあるのは調律者としての威厳と余裕だろうか。

「雪乃、君には無様な姿を見せたが……これが本当の私だよ」
「なにg「おいやめろ!!」

足立は悪態を吐こうとする雪乃の口を両手で覆い抑え込む。
既に彼はこの場のヒエラルキーを理解したのだ。今この場でもっとも強いのはあの男だ。逆らえば命はない。全面降伏しかないのだ。
どんなにペルソナを使おうが、あんなモノに勝てるわけがない。

(クソが……ふざけんなよ……)

足立はあの刹那の一部始終を見ていたのだ。

(あのバカでかいロボットの光線を……こいつのロボットが相殺しやがった……)
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990ゲームセット(前編) ◆ENH3iGRX0Y :2017/07/27(木) 19:43:55 ID:2UNmXSLg0

「まあ、良く分からないけど。ヒースクリフは生きてて、この変なの連れて増援に来てくれたったことだろ?」
「……生きてねえよ……全然違う。ヒースクリフは死んだんだ。あれは生前のヒースクリフを元に作ったプログラムを再現したアバターに過ぎない」
「え?」
「さっきも言ったが、別に気にする必要はないよエドワード君。元々、記憶人格を電脳化させるつもりだったんだ。
 エンブリヲの手を借りたとはいえ、それが可能であったと立証出来たことは非常に「そういう問題じゃねえよ!」

地面に鋼の拳を打ち付け、エドワードは叫ぶ。

「確かに、命はそんなに軽々しく扱うべきものではない。君の言いたいことは正しい」
「はあ? おまえ、このクソゲー作ったの誰だと思ってんだ!!」

足立は頭を抱える。
ヒースクリフと話を聞いていると頭が狂いそうだった。
今になって思えば、卯月も生き延びたいという点は理解できたし、エスデスのS趣味も苛めが楽しいのは分かるし、セリューのように正義と称して暴れるのだって非常に爽快だろう。
後藤のバトルジャンキーぷりも、喧嘩の強いガキ大将が調子に乗っていると思えば可愛いものだ。エンブリヲなど、男なら皆共通する下半身に率直なだけだ。
しかし、ヒースクリフの言い分は理解できない。一切として共感出来る部分がない。

(こいつマジで何言ってんだ……)

「……ヒースクリフさん、でしたよね。俺は貴方の事を良く知らないけど、貴方は一体何がしたいんですか」

「私は――」

ヒースクリフの声が掻き消される。全員がいるゲートの反対側の古代の闘技場あたりからだ。
巨大な真理の扉が現れ、それをこじ開け地響きと共に巨神兵は現れた。

「あいつ、こっちまで来れるようになったのか」

エドワードは驚嘆する。その全長は何メートルだろうか、少なくともこの浮遊島からは下半身は見えない。
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991ゲームセット(前編) ◆ENH3iGRX0Y :2017/07/27(木) 19:44:32 ID:2UNmXSLg0

「痒いな」

その漆黒の巨体を引き締め、シコウテイザーもまた光を放つ。ヒステリカは攻撃を中断し瞬時に遥か後方へとジャンプする。
数秒置き、先に響く爆発音と燃え盛り炎上する浮遊島。シコウテイザーはたったの一撃でこの会場の半分を消し炭へと変えたのだ。
ヒステリカの肩からエンブリヲも口笛を吹く。シールドも貼らずに一撃でも貰えば、あそこで煙を上げる残骸の仲間入りだ。

「なるほど、神を自称するだけはある。ならば、私は世界を滅ぼして見せよう」

はるか上空にいるエンブリヲの声をタスクは聞いたわけではなかった。しかし、敵として彼と対峙した経験から次の一手を瞬時に把握する。
エンブリヲはもうこの箱庭に囚われるゲームの駒ではなく、世界を掌握し人々の命を玩具のように弄ぶ調律者に他ならない。
故にあの男はやるだろう。この会場、いやこの世界そのものごと目の前の神の紛い物を葬り去る事ぐらい、ハエを払うような手つきで。

「みんな逃げるんだ! ずっと遠くへ!!」

それが無意味であることはタスクは理解していた。
物理的に逃げられる代物ではない。そんなものであれば、リベルタスなど起きてはいない。




「幾億数多の―――命の炎、滑り落ちては星に―――――――――――」


この空間全てに響き渡る調律者の歌声、その美声に聞き惚れる間もない。
両肩の外装が外れ、衝撃波が集中する。エネルギーが集約した二つの波動は世界を一つ終わらせることなど造作もない。



「強く―――強く―――天の金色と煌く」
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992ゲームセット(前編) ◆ENH3iGRX0Y :2017/07/27(木) 19:44:47 ID:2UNmXSLg0




「何?」




「どうやら、新世界には貴様は不要らしい。なあ、調律者よ」




しかし、光が明けたその先にシコウテイザーは健在。世界どころか会場一つ消すことすらかなわない。
ヒステリカには世界を終わらせ、新たに作り上げる力が備わっている。忌々しい制限も解かれ、調律者の力は完全に開放された筈だ。
だが、現実は調律者に無常を突きつける。忌々しい、虫けらの生存者達はおろか、目の前の神擬きすら壊す事も叶わない。

「確か……粛清モードだったか」

シコウテイザーの騎士のような装甲は剥がれ落ち、体の各部に眼球を備えた歪な異形が眼前に立ち尽くしていた。

本来ならば、シコウテイザーは皇族の血が必要だ。そうお父様にこれを駆ることは不可能なのだ。
故に調整を施した。その過程で別の世界線のシコウテイザーに搭載されていたこの機能をさらに同じ錬金術を用いて強化したうえでお父様は搭載した。
その威力規模は精々が一国程度滅ぼすしかなかったシコウテイザーが、世界そのものを滅ぼすヒステリカを相手取り、優勢であるほどだ。

「チィッ!!」

エンブリヲから余裕が消えた。
シコウテイザーの巨拳から振るわれたラッシュを捌きながら、ヒステリカは転移し距離を取る。
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993ゲームセット(前編) ◆ENH3iGRX0Y :2017/07/27(木) 19:45:01 ID:2UNmXSLg0



「勝てる訳ないだろ。あんなの!!」

足立は地上から神々の戦いを見上げ絶望していた。もうペルソナ程度では相手にもならない。
あれと見比べれば、後藤やエスデスなんてまだ戦えるだけマシだったのだと思える。いや、実際のところ万に一つの勝ち目があるだけまだマシだったのだ。

「ふざけんなよ、あのツンツン頭形態のがまだ良かったよ!! あんなの反則だろうがクソが!!」

足立は喚き、走り出す。もうこの場から一刻も早く逃げ出したい。
こんなことなら、捕まってずっと刑務所にいたほうが遥かに安泰で安心で幸せだった。
それもこれも全てあいつが悪い。もう何もかもあのガキ共とここにいるクソガキ共と変態と真っ黒すけが全て悪い。

「やってられるかよォ!! 畜生ォ畜生ォ!!」

「ばっ! 足d―――」

エドワードが目を見開き、手を伸ばそうとするのを黒が襟首を掴み引き戻す。その奇妙な光景に戸惑いながら足立は周囲の景色がやけに遅く流れていることに気付いた。
今走っているのに止まっているかのように緩やかな時間を感じている。そして、異様に眩しい光が足立を覆っていた。

「あっ……」

足立は消し飛んだ。
それは偶然会場に被弾した流れ弾だったが、人一つ分の人体なら容易く無に帰す程の火力を秘めていた。

「無意味に動いたアイツの自業自得だ」
「……また、かよ」

立ち上る黒煙を見つめながらエドワードは無力さに打ち震えた。
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994ゲームセット(前編) ◆ENH3iGRX0Y :2017/07/27(木) 19:45:19 ID:2UNmXSLg0

「ただ、エンブリヲが全力を出した一撃をアイツは無力化した。例え一か所だけだとしてもかなり厳しい」
「いやそれ以前の問題だ。杏子、お前本当に死んじまうぞ」
「え?」

タスクは目を丸くし杏子を見つめる。
咄嗟に右腕を隠そうとする杏子を、エドワードは無理やり引き寄せる。
そこには、鱗でおおわれた痛々しい皮膚が広がっていた。

「ドラゴン……?」

タスクが普段見慣れたドラゴンに近いが、杏子はあちらの住人とは無関係の筈だ。

「あの鎧か?」

猫がティバックから顔を出す。
彼は生前のウェイブと最後に出会った時、明らかに戦闘以外でのダメージを負っていることに薄々気づいていたが、あの鎧もドラゴンを模した物だった。
そう考えれば後は合点がいく。

「インクルシオのデメリットだ……。察しが良すぎると思ったんだ。あのロボットにデメリットがあるって考えも、お前がこの鎧に蝕まれてるからこそだろ?」
「これぐらい、どうってことないさ。こう見えてもゾンビみたいな体だからね」
「馬鹿言うな。ウェイブの奴が死んだのも……きっとその鎧の反動もあったはずだ。
 恐らく、力を出せば出すほど反動は増すって具合にな。あの木偶の坊とやり合ったりなんてしたら、ただじゃすまない」

魔法少女が人並外れた肉体なのは分かるが、それを加味しても杏子の体が耐えきれるとは思えない。
ソウルジェムが仮に無事でも、肉体が限界を迎えればその先にあるのは普通の人間と同じ死であるはず。
これ以上、杏子に負担は掛けられない。

「俺がそいつを使う」
「無理だよ。これには相性がある。多分、今残った面子じゃ私以外誰も使えない」
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995ゲームセット(前編) ◆ENH3iGRX0Y :2017/07/27(木) 19:45:30 ID:2UNmXSLg0

「話は聞いてたよな、御坂」

沈黙を貫いていた御坂に杏子は語り掛ける。

「何よ」
「いや、そういやアンタとは決着ついてないなと思ってさ」
「そう……じゃあ後で白黒着けましょうか」

言っていて、御坂は自嘲した。
まるでこの言い方じゃ杏子に生きて帰ってこいと言っているようなものだった。
互いに思う所がない訳じゃないのかもしれない。もしかしたら、違う形で会えば―――

「……そうだ猫」
「なんだ?」
「やるよ」

杏子は思い出したようにティバックからカマクラを取り出した。
新たに登場した新ネコに猫は何を考えてこんなものを支給したのか、主催の勝機を疑い始める。

「その子確か、比企谷君の……カマクラよね」

カマクラはようやく見知った顔に出会えたのか、トテトテと走りながら雪乃へと駆け寄る。
誰一人として知ることもないが、凛の手を離れてからはエルフ耳に所持されたり、穂乃果と卯月たちの険悪なムードに挟まれたりとこのネコも少なくない修羅場を目撃し潜り抜けてきた。
雪乃と再会しその安堵から甘えだしても不思議ではない。

「そうね……貴方も帰してあげないとね」
「ニャー」

雪乃はカマクラを優しく抱き上げてから背中を撫でてやった。
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996ゲームセット(前編) ◆ENH3iGRX0Y :2017/07/27(木) 19:45:47 ID:2UNmXSLg0



「ヒースクリフさん」

意を決しタスクはヒースクリフへと詰め寄る。

「俺は一応この殺し合いの優勝者です。願いを叶えてもらう権利は今俺にあって、貴方はそれを叶える立場にあるんじゃありませんか?」
「……確かに私は一応このゲームの製作者だ。もっとも、全ての権限は奪われてしまった“元”だが」
「俺が今一番望むのは力だ。貴方なら俺が望む力を持っている……違いますか」

ヒースクリフは不敵な笑みを見せてから、懐に手を滑らせた。
そこから見えたのは銀の光を放つ指輪だった。
タスクにとってはなじみ深く見覚えのあるものだ。それこそが他でもないラグナメイルを呼び出し操る鍵となる。

「やっぱり……」

タスクはヒースクリフから手渡された指輪を強く握りしめる。

「何時気づいたのかな」
「エンブリヲと裏で組んでいたという話を聞いた時、あいつは必ず貴方を殺すだろうと思ってました。
 それを分からないような人が、こんなゲームを作る筈がない。何か、対抗策を用意しなければおかしいはずだ」
「良く分かっている」
「親の仇ですから」
「……先に言っておこう。ヴィルキスだけは手に入らなかった。恐らく破壊されているのかもしれない」
「そうですか……」

指輪を握りながらタスクは遥か彼方、上空にて行われる戦いを見つめた。
自分のパイロット技術でどこまで通用するか。如何にラグナメイルといえどあの戦いに介入できるか。
不安要素はある。むしろ、それしかないといっていい。だが、杏子にだけ全てを任せるよりはずっとマシだ。
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997ゲームセット(前編) ◆ENH3iGRX0Y :2017/07/27(木) 19:46:01 ID:2UNmXSLg0





光の濁流が爆ぜては消え、更に閃光が瞬いては潰えゆく。
調律者が駆るヒステリカは迫る光線をシールドで弾き、その翼を広げ上空へと飛翔する。
シコウテイザーの頭上、脳天から光粒子の剣を展開し重力と機体そのものの加速を載せた刃を振り下ろす。

「チッ」

その巨腕をクロスさせ、シコウテイザーは剣を受け止めた。
並みの戦艦、ラグナメイルであれで一瞬で沈める程の武装だが、シコウテイザーからすればかわすまでもない。
両目が光りシコウテイザーが光線を放つ。肉薄したヒステリカに避ける時間はない。
剣を翳し盾代わりに受け流しながら、シールドを広げ機体へのダメージを最小限へと留めていく。

「ぐ、ゥ……おの、れェ……!!」

シールドへ走った亀裂からビームの一部が漏れ、エンブリヲの頬を過ぎり、赤い線を刻み込む。
更に機体にビームが直撃しヒステリカは体制を崩し、浮遊体制を保てず落下していく。

「邪魔だ。消え失せろ、調律者」

足を振り上げ、身動きが取れないヒステリカへと踏み下ろす。
これでようやく一人だ。残るは7人、いやヒースクリフの人影もあったが為に8人か。
しかし、どうでもいいことだ。重要なのは奴の始末、鋼の錬金術師を一刻も早く抹殺し勝利することだ。

そこまで考えた時に、お父様は目的を見失っていることに気付いた。

神となる手段にエドワードがあった筈が、今や奴を始末することが目的になっているではないか。
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998ゲームセット(前編) ◆ENH3iGRX0Y :2017/07/27(木) 19:46:13 ID:2UNmXSLg0

「マジかよ……!」

竜と魔法少女の力を上乗せした鉄拳が炸裂する。優に百は超える連打を叩き込んだ上でシコウテイザーの攻撃を避け、ターンを決めてさらに攻撃を入れる。
見事なまでのヒットアンドウェイを繰り返しながら、杏子には焦りしかなかった。
全ての攻撃が全くと言っていいほど手応えを感じないのだ。確実に拳を入れたという感触はあるが、恐らくダメージはない。

「ちょっと……不味いな」

シコウテイザーのボディを覆う無数の目が杏子を嬲るように視線を送る。
まるで嘲笑っているかのようでもあった。
タスクがテオドーラを駆り、この機体が特化する遠隔射撃能力を最大限フル活用しビームライフルを連射する。
ビームはシコウテイザーへと降り注ぎ、光の渦にシコウテイザーの姿は隠れて見えない。
しかし、タスク本人もこれが聞いているとは微塵も思わない。そもそもかわす必要がないから、避けないだけだ。

その予想通り、シコウテイザーは大地を揺るがしながら歩を進め、手を伸ばす。
後方へ加速しながら、テオドーラは手から逃れ更に射撃を続けていく。

「小賢しい蠅が増えたか」

シコウテイザーは足を軸に上半身を180℃回し光線を放った状態で薙ぎ払う。
二機と一人は回避に専念し、その隙を突きシコウテイザーは一人を捉えた。
シコウテイザーはインクルシオをその手で握りしめ、杏子はその圧力で鎧の下で目を見開き苦痛に喘ぐ。
インクルシオの防御力を以てしても尚、ただの握力でここまで圧倒されるとは。見積もりが甘すぎたと少し前の自分に腹が立つ。

「調子に、のんじゃ……ねェ……!!」


その両腕に張り裂ける程の魔力を回し、鎧に秘められた竜の力を最大限開放する。
シコウテイザーの拳は緩みその中央にあるインクルシオは一気に飛び立ち、シコウテイザーの眼前へと迫った。
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999ゲームセット(前編) ◆ENH3iGRX0Y :2017/07/27(木) 19:46:26 ID:2UNmXSLg0

「―――ゴッォ!?」

声にもならない呻き声を上げ、シコウテイザーの裏拳に煽られテオドーラは吹き飛んでいく。
ヒステリカ同様素早さではテオドーラがシコウテイザーを上回っていた。タスクも目では動きを追えていた。
問題はタスクの肉体だった。
ブラッドレイ戦での負傷、足立戦での疲労、あらゆる負担がここにきて膨れ上がり暴発した。

「こんな、時に……!!」

痛みが沸き上がり、血が止まらない。
考えうる限り、最悪のタイミングだ。
まだ何も成せていない。自分がここで朽ちれば、残された仲間はどうなる?

必ず道を繋ぐと約束した。

彼らと生きて帰り、もう一度集まると約束した。

アンジュの騎士としても一人の男としても、俺は……まだ何もしていない。

「きょ、うこ……」

薄れゆく景色をカメラ越しに見つめながら、共に戦っていた仲間を見つめる。
彼女も巨大なクレーターの中心で血に塗れながら、力なく横たわっていた。
助けに行きたい。そうは思っても、動かない。
タスクの意思に反し、肉体は限界を超えそれでも尚動いて、もう残された全てを使い果たしたのだろう。

「あ、ァ……悪い。エド」

横たわる杏子が少しだけ顔を動かし、シコウテイザーに集まる光を見て呟く。
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1000ゲームセット(前編) ◆ENH3iGRX0Y :2017/07/27(木) 19:46:40 ID:2UNmXSLg0



『なんじゃあ、もう諦めるのか?』



とても懐かしい声だ。
というより、つい数時間前まで行動を共にしていた男の声だ。
DIOの戦いで散っていた波紋戦士、ジョセフ・ジョースターのその人の声。
何故、彼の声が聞こえてきたのか不思議だ。彼に対して敬意の念はあるし、彼があって杏子はここまで来れたのも事実だ。
けれども、死ぬ間際に真っ先に思いつくほど親交が深い訳ではないというが、正直なとこだ。

「ごめん、私さ……助けてもらった命……無駄にしそうだわ」

不思議ではあるが、杏子本人はどうでもいいことだった。
ただあるのは申し訳なさと、言いようがない言葉にならない気持ちだけだ。
嫌に世界が静かな気がした。また走馬灯かと思う。何度もこの場で似たようなものを体感してきたからか、ある意味走馬灯のプロフェッショナルみたいになってしまった。





『でもさ、逃げ切ることが出来そうにも無いんだよ……悔しいけどあいつは馬鹿みたいに強い』


『それも知っておる。だからワシが時間を稼ぐ間にお前だけでも逃げろ』


あの激戦が鮮明に浮かぶ。
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10 アニメキャラ・バトルロワイアル4th part4 (Res:124)All First100 Last50 SubjectList ReLoad 10
1名無しさん :2017/03/05(日) 07:40:57 ID:ngLuRqqY0
ここはアニメキャラクターでバトルロワイアルを行うリレーSS企画です。
企画の性質上、キャラの死亡や流血等、残酷な内容を含みます。閲覧の際には十分ご注意ください。

したらば
ttp://jbbs.shitaraba.net/otaku/17204/

避難所
ttp://jbbs.shitaraba.net/otaku/17220/

地図
ttp://imgur.com/wm3q2BI

チャット
ttp://anirowa4.chatx2.whocares.jp/

【参加者名簿】

0/7【Fate/Zero】
×衛宮切嗣/×セイバー/×言峰綺礼/×ランサー/×雨生龍之介/×キャスター/ ×間桐雁夜
2/7【銀魂】
×坂田銀時/×志村新八/×神楽/×土方十四郎/○桂小太郎/×長谷川泰三/ ○神威
3/6【ジョジョの奇妙な冒険 スターダストクルセイダース】
○空条承太郎/×花京院典明/×ジャン=ピエール・ポルナレフ/×ホル・ホース/ ○ヴァニラ・アイス/○DIO
2/6 【神撃のバハムート GENESIS】
×ファバロ・レオーネ/×カイザル・リドファルド/×リタ/×ジャンヌ・ダルク/○アザゼル/○ラヴァレイ
1/5 【ご注文はうさぎですか?】
×保登心愛/×香風智乃/○天々座理世/×宇治松千夜/×桐間紗路
2/5【デュラララ!!】
○セルティ・ストゥルルソン/×園原杏里/×折原臨也/○平和島静雄/×ヴァローナ
1/5【ラブライブ!】
×高坂穂乃果/×南ことり/×矢澤にこ/ ○絢瀬絵里/×東條希
1/5 【結城友奈は勇者である】
×結城友奈/×東郷美森/×犬吠埼風/×犬吠埼樹/ ○三好夏凜
2/5【キルラキル】
○纏流子/○鬼龍院皐月/×満艦飾マコ/×蟇郡苛/×針目縫
0/4【グラップラー刃牙】
×範馬刃牙/×ジャック・ハンマー/×範馬勇次郎/×本部以蔵
2/4【selector infected WIXOSS】
○小湊るう子/×紅林遊月/×蒼井晶/○浦添伊緒奈
0/3【咲-Saki- 全国編】
×宮永咲/×神代小蒔/×池田華菜
1/3 【魔法少女リリカルなのはViVid】
×高町ヴィヴィオ/×アインハルト・ストラトス/○コロナ・ティミル
2/3 【のんのんびより】
○宮内れんげ/○一条蛍/ ×越谷小鞠
1/2 【グリザイアの果実シリーズ】
○風見雄二/×入巣蒔菜
20/70

105 ◆WqZH3L6gH6 :2017/08/19(土) 07:56:46 ID:IRpsYeII0
感想と指摘ありがとうございます。
修正スレの328に修正文を投下したので確認をお願いします。

ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/otaku/17204/1438784746/328


106名無しさん :2017/08/20(日) 21:56:52 ID:H6eB8/cs0
>>104
アンチは消えて、どうぞ


107名無しさん :2017/08/20(日) 22:02:53 ID:1mXBeVOc0
そんな悲しいこと言うなよ


108名無しさん :2017/08/21(月) 14:15:20 ID:PTnsCU6I0
ごめんなさい。
こういう時どんな顔すればいいか分からないの。


109 ◆D9ykZl2/rg :2017/09/29(金) 19:46:49 ID:2eumFbQg0
遅れましたがこちらにも。昨夜したらばの方で仮投下をしてきました


110 ◆NiwQmtZOLQ :2017/09/30(土) 20:22:55 ID:wNw./RFs0
本投下します。


111 ◆NiwQmtZOLQ :2017/09/30(土) 20:24:46 ID:wNw./RFs0
 
足取りは、思っていたより重くなかった。
人間、もうどうにでもなれと一度思ってしまえば、とことん楽になれるらしい。
重荷も責任も、全て投げ捨てて歩んでいるのだから、当然といえば当然か。
そんな無意味な自嘲が頭に浮かび、そしてその度に理世は乾いた溜息で己の中の澱を吐き出していた。
一つ一つ、身体の内側にあったものを廃棄していくように。

「……はは」

その内、理世の顔には段々と笑いが込み上げてくる。
嗄れた笑い声が、森の騒めきに掻き消されて隠されていく様は、彼女にとっては何処か痛快にすら感じられていた。
まるでそれは、自分が消えていくようだったから。
最早どうしようもない人間となってしまった自分など、消えてしまってもいいのかもしれない。
それでもそうしないのは、やはりただ申し訳が立たないからだった。
彼女を守ってくれた空条承太郎、そして銃の撃ち方、心構え、ここまで生きてくるためにしがみついていた縁をくれた風見雄二。
せめて彼等に謝って、そして、その後は──どうしようかな、と、楽観的にすら思える予想を始める。
ああ、こんなことを考えてしまう自分は、なんて酷いヤツなんだろう。
そんな退廃的な自虐の笑みを浮かべながら、理世はただ歩き続けていた。


退廃的な行軍は、彼女が広場を見つけたことで停止した。
精神の摩耗とは別に、肉体も着実な疲労を溜め込んでいたことを、そこでようやく彼女は思い出した。
このままあてのない歩みを続け、その結果倒れるというのは、格好がつかない──というより、無様に過ぎる。
とりあえず一度、腰を下ろして水分でも摂ろうと、茂みを掻き分け広場に出た。

「誰だ」

──と。
そこで、唐突に声が聞こえた。
ビクリ、と肩を震わせるが、声そのものに対する聞き覚えがあった為にすぐに恐怖は無くなった。
(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)


112Girls Murder License ◆NiwQmtZOLQ :2017/09/30(土) 20:27:51 ID:wNw./RFs0
 
「……何があった」

やがて、僅かな静寂の後、承太郎はそんな簡潔な言葉を投げてきた。
どこから話すか迷ったものの、結局は気付いたら別れてからここに至るまでの過程を全て打ち明けていた。
追いかけてきた遊月との対峙。平和島静雄と一条蛍。肉の芽で操られている可能性のある二人。向けた銃口。飛び出してきた彼女──。

「──なるほど」

すべて語り終えた時には、少なくとも先よりは幾分か重圧は和らいでいた。
尤も、それでも此処に来る前までの理世なら恐怖で動けなくなっていただろうが。
ともあれ、幾分かは和らいだ雰囲気に、理世も下げていた頭を漸く上げる。
見上げてみれば、承太郎は、神妙な顔をして佇んでいた。

「一条や平和島についても気になることはあるが──」

そう言いながら、承太郎は背後を振り替える。
彼の視線の先へと理世も目を向けようとして、それが遮られる。
そこに突如として現れたのは、何度か見てきた彼のスタンド、スタープラチナ。
なぜ突然それを出現させたのか、理世が問おうとした次の瞬間──


「オラァ!」

──めきり、と音を立てて、『承太郎と理世の方向へ飛来した樹』が、拳に弾かれ飛んでいった。
空を舞い、その後轟音と共にそれが着地して、理世は始めてその現実を正しく認識する。
あれだけの質量がもし直撃していたら、即死とはいかないまでも甚大なダメージを受けることは疑いようもない。まして、これを投げてきた、悪意があるとしか思えない相手を、その状態で相手取るなど不可能に等しい。
そして、そもそもこんな芸当ができるような人間で、こちらに殺意を向けている存在といえば──

「──オイオイオイ、気付いてんじゃねーか。それで無視してるたぁ随分とデカい態度でいるもんだなぁ?」
(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)


113Girls Murder License ◆NiwQmtZOLQ :2017/09/30(土) 20:29:47 ID:wNw./RFs0
 
大砲にも似た轟音が響く。
拳と拳の衝突が生み出した衝撃が、木々を、大地を、理世の臓腑を震わせる。
数分にすら感じられる一瞬がすぎ、ギチリ、と、肉の擦れる音が続いて──その直後、承太郎が僅かに後退する。
セイバーとの戦いで流した血の多さは、流子程の実力を持つ相手ではやはり誤魔化しきれない。寧ろ、そこまでの傷を負っていながら応戦できる程のスタープラチナと承太郎の精神力の強さが窺い知れる。
だが、この場に於いて試されるのは一時の強さであることには変わりはない。

「ハッ、想像以上に酷えみてえだな!大丈夫かよオイ!」

押すべきタイミングを見逃す流子ではなく、即座に取り出した縛斬の刃で畳み掛けんとする。
辛うじて踏みとどまり、斬撃を受け流すスタープラチナ。しかし、純潔の圧倒的な膂力が齎す熾烈な連撃を受ければ受ける分だけ、スタンドも承太郎自身も余裕は無くなっていく。
弾き、弾き、受け流し──その直後に飛来した大鎌のような左足の一撃で、流石に後退を余儀なくされる。
その勢いを逆に利用し、幾らか距離を置こうとするも、それすら純潔は認めない。
獣が喰らい付くかのような踏み込みの後に、承太郎のウィークポイント、左半身へと一気に攻勢を仕掛ける。
必然、そのカバーに回らざるを得ない承太郎だが、それは同時により大きな隙を作るという意味だ。
より鋭く、より強かに、より荒々しく。加速度的に激しさを増す猛攻に、如何に承太郎といえども反撃の隙を見出す事が出来ずにいた。
その間にも、流子の手が休まる事はなく──遂に、承太郎のガードが甘くなったその瞬間を流子が射止めた。
辛うじて受身を取り着地した承太郎だが、その隙はあまりにも大きく。
再び瞬時に間合いを詰めた流子が、止めとばかりに縛斬を閃かせる。
だが、承太郎の次の行動を見て、流子も流石にその動きを止めた。
スタープラチナが持ち上げ、構えたそれは──先程流子が投げつけ、承太郎が殴り飛ばした一本の樹。
真下から抉るように放たれたフルスイングが、辛うじてガードを間に合わせた流子の体を強かに打ち据える。
角度がついた放物線を描いて吹き飛ぶも、流子も為されるがままとはいく筈もない。
冷静に純潔を飛行形態に変え、追撃に留意して距離をとりつつ着地した。

「認めたくはねえが、どうやらそうみてーだな」

それに対し、承太郎は深追いすることもなく、戦闘中に流子が吐き捨てた台詞に律儀にも言葉を返す。
その内容は、現状を的確に認識した上での判断だった。
──空条承太郎はクレバーな男だ。
(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)


114Girls Murder License ◆NiwQmtZOLQ :2017/09/30(土) 20:31:24 ID:wNw./RFs0
■  



「──じょ、承太郎さん!」
「なんだ、天々座」

森の中、木々を蹴って飛び続ける承太郎に対し、いきなり連れ去られたに等しい理世は只管に混乱していた。
そのまま吹き飛んでいく景色に気を取られそうになるが、辛うじて理性を取り戻した彼女は承太郎に呼びかける。

「逃げる、って、アイツはまだ──!」

そう、承太郎は流子を完全に、何ら制約をすることもダメージを与えることもなく放置したまま離脱したのだ。
これまで見てきた彼のスタンスとはあまりにかけ離れた行動。流子をそのまま放置すれば、被害が出続ける事は予想出来る。
それに、彼女は智乃の仇でもある。願わくば相応の報いを受けさせたい、という気持ちも全くなくなった訳ではない。

「安心しな」

しかし、そんな理世の言葉を奪うように、承太郎が呟く。
その言葉に込められたのは、確かな力強さ。
聞くものすらも立ち上がらせるような勇気を底に秘めた、ジョースター家の男の言葉。

「ヤツを放っておく気はさらさら無え。キッチリと、俺とスタープラチナでブチのめさせてもらうぜ」

──ジョセフ・ジョースターに曰く、戦闘から逃げたことはあっても、戦闘そのものを放棄したことは一度も無い。
それと同じく、承太郎もまた、纏流子との戦いそのものを放棄してなどいない。
彼の胸に宿った正義の光は、彼女を見逃すなどということを許すつもりはさらさらないのだ。

「じゃあ、何で……」

(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)


115Girls Murder License ◆NiwQmtZOLQ :2017/09/30(土) 20:34:01 ID:wNw./RFs0
 






──と、そこで。

「──ところが、そういうワケにもいかないんだよなあ?」

響く筈のない声が、『前方から』聞こえた。
な、と両者が呆気に取られると同時に、正面から伸びるのは二本の白い槍。
神衣純潔の肩部が変形したそれを前に、一瞬二人の思考は完全に停止した。

「──オラァ!」

それでも、承太郎は無理矢理意識を引き戻してスタンドの拳を振るう。
迫ってきた二本のそれを理世を抱えていない方の手で弾くと、そのまま進行方向の障害となる木や枝を殴り飛ばす。
地に足を着けてブレーキをかけ、立ち止まろうとして──そこで、初めて承太郎は気付く。

「──よお、死ね」

その場所、ちょうど両脇にゲートのように生えた木の間に立っている、先程まで戦っていた化物に。
何故彼女が先回り出来たか──それは、彼女が持つ遠見の水晶玉によるもの。
細かい作業が苦手故に一度は使用を諦めたが、反対に単純な操作なら十分に利用できるということ。
流子自身が飛び上がって目立つ位置に陣取り、山頂の城と見比べて方角を確認。その後ズームアウトし、二人が動いている方向を察知する──程度の使用なら、どうにか彼女にも使用出来た。
彼女が振り上げている刃が、無慈悲にも止まることの出来ない彼等へと降り注ぎ──

「──スタープラチナッ!!」
(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)


116Girls Murder License ◆NiwQmtZOLQ :2017/09/30(土) 20:35:47 ID:wNw./RFs0
 
「……やめ、ろ」

と、そこで。
余りにも頼りなく、か細い声が、流子の耳に届いた。
それと同時に、立ち塞がるように現れたのは──紫の髪の、少女だった。
先程承太郎に守られていた、如何にも何も出来ない一般人ですと書いてあるかのような外見の少女。

「あァ?何だテメェ、テメェから先に殺されてえのか?」

鐵の切っ先を突きつけながら、嘲るように言葉を放つ。
下らない義憤とやらでここまでやるというのは大したタマだが、しかしこうして目の前に死を提示してやってもそれが保つものか。
惨めに引き下がって後で殺すか、さもなくば両断してやろうか──そう思いながら、ゆっくりと歩み寄っていく。

「……そうだ。殺すなら、先に私を殺せ」

それでも尚、理世が退くことはなかった。
ほぼ無駄な行為だろうと理解しているだろうに、無様な立ち姿を続けていた。
その哀れにすら見える様に、

「その胆力だけは認めてやるよ。わざわざゴミが出しゃばりやがって、何で死に急ぐかねえ」

──それは、問いかけですら無かった。
答えなど求めていない、ただ独りごちることと何ら変わらない言葉。
けれど、それに確かに、天々座理世は反応して。

「──私は、人を殺したから」

ぽつり。
唐突に零れ出たそんな言葉に、流子は不意に立ち止まる。
(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)


117Girls Murder License ◆NiwQmtZOLQ :2017/09/30(土) 20:37:03 ID:wNw./RFs0
 


「テメーはただ、許してほしいだけだろうがよ」



──時間が、止まった気がした。
ざわめく木々の葉の音も、ただ頬を撫でる風も、何一つ彼女の脳に届くことはなかった。

「……ちが、う」

ほぼ、何も考えずに出てきた言葉だった。
気付けば、自然とそんな否定が口から零れ落ちていた。
──無論、それは致し方ないことでもあっただろう。
だって彼女は、所詮ただの一般人、高校生の少女に過ぎないというのに。
人を殺して、その罪を背負う、なんてことが、そう簡単にできるわけがないのだから。
それも、自分の寄る辺を全て失っているような状態でなら、尚更。
天々座理世が、誰かに許してもらう、あるいは殺されることで、「楽になりたい」と思うのは、やはり仕方ないというべきことでもあったのだろう。
そして──例えば、「遊月の知り合いの誰か」の存在、とりわけ彼の弟──いわば彼女にとっての智乃に対しての想像を避けるのも、またしかり。
だが、そんな深層心理、卑怯とも言える本性を理性的に認められるかは、別の話で。

「違う、違う違う違う!!私は、そんな事を思ってなんか──」

いない、と言おうとしたところで、首を持つ位置が乱暴に持ち上がる。
ぐ、という呻き声を漏らした彼女のその位置からは、いつの間にか俯いていた流子の表情は見えない。
だが、その陰に隠れた表情に、恐らくは先程から変わっていない表情に、先程以上にどうしようもなく恐怖を感じる。
──いや、恐怖ではない。
それは、きっと。
どうしようもなく人間らしい、悔やむかのような表情を。
(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)


118Girls Murder License ◆NiwQmtZOLQ :2017/09/30(土) 20:37:59 ID:wNw./RFs0
 



「──随分とお喋りなのは、治ってはいないようだな」



──銃声が、澱んだ空気を切り裂いて走る。
顔面を狙ったそれを、流子は空いていた左手で弾き飛ばす。
尚も断続的に放たれる弾丸に対し、流子は理世を盾にしようとするが──その一瞬を突いて、飛び出してきた男が思いきり地面を蹴る。
一気に肉薄し、すれ違い様に理世を持つ右腕に弾丸を撃ち込む。
咄嗟に理世を手放し腕を引く流子、放り出された理世を拾うのは、乱入者──風見雄二の右腕。

「…よぉ。わざわざ来やがったか」
「あれだけ喚いていれば、近くに来れば来ないやつはいないさ」

縛斬を再び抜刀して雄二へと向き直る流子に対し、雄二は姿勢を立て直しつつ油断なく周囲に気を配る。
少し離れたが、流子よりは近い位置に承太郎がいるのを確認すると、再び立ち上がって銃を突きつけ直す。

「随分と癇癪を起こしていたようだが、何か気に入らないことでもあったか?」
「うっるせぇんだよ…テメエには関係ねえ」

その声に籠る怒気は、先程とは比べ物にならない程のもの。
理世に向けていた感情を薪にして、猛々しく燃え上がるがごとき怒りの炎を滾らせた獣が、雄二へと狙いを定めていた。

「理世」

そんな彼女を冷静に観察しながら、雄二は理世に対して言葉を飛ばす。
へたりこんでいたままの彼女が、それでものろのろと顔をあげて反応したのを見て、僅かに安心したかのような表情を浮かべる。
(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)


119Girls Murder License ◆NiwQmtZOLQ :2017/09/30(土) 20:40:38 ID:wNw./RFs0

【Gー4(中心部)/真夜中】

【纏流子@キルラキル】
[状態]:全身にダメージ(中)、左肩・左太ももに銃創(糸束で処置済み)、疲労(中)、精神的疲労(極大)、
    数本骨折、大激怒、説明しきれない感情(恐怖心?)、理世に対する嫉妬
[服装]:神衣純潔@キルラキル(僅かな綻びあり)
[装備]:縛斬・蛟竜@キルラキル
[道具]:腕輪と白カード、赤カード(19/20)、青カード(17/20)
    黒カード:番傘@銀魂、生命繊維の糸束(一割消費)@キルラキル、遠見の水晶球@Fate/Zero、
         花京院典明の不明支給品0〜1枚(確認済み) 、ジャンヌの不明支給品1枚(確認済み、武器とは取れない)
[思考・行動]
基本方針:全員殺して優勝する。最後には繭も殺す
   0:雄二を殺す。承太郎と理世も追って殺す。
   1:次に出会った時、皐月と鮮血は必ず殺す。
   2:神威を一時的な協力者として利用する……が、今は会いたくない。
   3:消える奴(ヴァニラ)は手の出しようがないので一旦放置。だが、次に会ったら絶対殺す。
   4:針目縫は殺す。    
   5:純潔の綻びを修繕したい。
   6:マコの事を忘れたい。

[備考]
※少なくとも、鮮血を着用した皐月と決闘する前からの参戦です。
※DIOおよび各スタンド使いに関する最低限の情報を入手しました。
※満艦飾マコと自分に関する記憶が完全に戻りました。
※針目縫に対する嫌悪感と敵対心が戻りました。羅暁への忠誠心はまだ残っています。
※第三放送を聞いていません。
※肉体のダメージは前の話よりは良くなっています。
※現在自動車爆弾はネオアームストロングサイクロンジェットアームストロング砲にへ向かって移動しています。
 そのまま行けば一定時間後に標的の砲台は爆破されます。誘爆し爆発範囲が広がる可能性があります。
(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)


120Girls Murder License ◆NiwQmtZOLQ :2017/09/30(土) 20:43:36 ID:wNw./RFs0
 




表情を動かす余裕すらも、もう残っていなかった。
自分がどれだけ醜いか、少し考えただけでも本当に嫌になるのに、それでも歩みを止めるわけにはいかないという呪いだけが自分を縛っている。
千夜に会えばきっと蔑まれ、他の人間にも人殺しと呼ばれるだろうという悲観的な未来以外に、この先の見通しなんてもう一つも見えなくて。
今はただ、背負っている承太郎の命が、歩みを止めるなと彼女を詰る。
すぐに死に至るような傷こそ追っていないが、気絶から目覚めるまではまだ時間がかかる。それまでに襲われるようなことがあれば、二人ともどうしようもない。
雄二に逃がしてもらっておいて、このまま倒れるということは嫌だ──そんな気持ちが、今は唯一の原動力だった。
一歩一歩、己の体が前に進んでいる感覚だけを頼りにして。
吐き出した息は、じっとりと身体に纏わり付いて離れない。
今の自分の酷すぎるであろう表情も、誰にも見られたくなかった。

「……わた、しは」

もう、吐き出すものは何一つなくて。
最早余計なものとなった思考をそれでも巡らす度に、どうあっても取り除けない己の愚かさに辟易するしかなく。
自分の中に残された醜さと約束が、何よりもずっしりと体を重くする重りとなって。
今はもう、苦痛でしかない行軍をただ進んでいくしかなくて。
足取りは、ただ只管に重かった。

──理世は、未だに知る事は無い。
紅林遊月の死に対し、衝撃を受けるであろう存在の内の一人はは、すぐそこにいるという事に。
承太郎が理世と出会ったとき、咄嗟にカードに戻しておいたルリグ『花代』。
未だ真実を知らぬ彼女との相対の時が、何を生むのか、それもまた──



(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)


121 ◆NiwQmtZOLQ :2017/09/30(土) 20:45:24 ID:wNw./RFs0
本投下を終了します。理世と承太郎の位置を前話から変え忘れていた為に修正してあります。


122名無しさん :2017/10/02(月) 07:18:18 ID:GTVlaIi.0
さよなら雄二、君のことは忘れない


123名無しさん :2017/10/02(月) 13:35:22 ID:xm8U8tKg0
投下乙くらい付けろよバカが


124名無しさん :2017/10/02(月) 14:12:44 ID:7UaCQH9.0
お前の方が馬鹿だおー


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11 オリロワアース (Res:478)All First100 Last50 SubjectList ReLoad 11
1名無しさん :2015/05/06(水) 16:45:35 ID:pYFZnHTQ0
ここは、パロロワテスト板にてキャラメイクが行われた、
様々な世界(アース)から集められたオリジナルキャラクターによるバトルロワイアル企画です。
キャラの死亡、流血等人によっては嫌悪を抱かれる内容を含みます。閲覧の際はご注意ください。

まとめwiki
ttp://www9.atwiki.jp/origin2015/

したらば
ttp://jbbs.shitaraba.net/otaku/17154/

前スレ(企画スレ)
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/otaku/13744/1428238404/

・参加者
参加者はキャラメイクされた150名近い候補キャラクターの中から
書き手枠によって選ばれた50名となります。

また、候補キャラクターの詳細については以下のページでご確認ください。

オリロワアースwiki-キャラクタープロファイリング
ttp://www9.atwiki.jp/origin2015/pages/12.html

企画スレよりキャラメイク部分抜粋
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/otaku/13744/1428238404/109-294



地図
ttp://www9.atwiki.jp/origin2015/pages/67.html

459みつどもえ ◆F3DFf2vBkU :2016/01/30(土) 00:13:12 ID:ptTP.aTw0
全身に揺さぶりを感じて、目を覚ます。
すでに日は昇っていた。
視界に入る少女は確か――柊麗華。
そして、どぎついピンク――ピンク?

「そう睨むな、睨むな。妾の名は卑弥呼。お主……えんま、じゃったか?お主の師匠探しを妾も手伝ってやるぞ」

そう言って、ピンク色の髪の少女は微笑んだ。

「安心せえ。妾はお主らのような可愛い女の子の味方じゃ」

えへへ、と麗華は照れたように頭を掻いた。
エンマはそんな二人を無表情に見つめる。

「協力してくれるの?」
「うむ。妾にどーんと任せい」

薄い胸をどんと叩く。
エンマはこの卑弥呼と名乗る少女をチームにいれたメリット、そしてデメリットを考える。
が、今まで損得についても深く考えなかった少女にとって、これは中々難しい仕事だった。
数秒ほど、眉を歪めて額に手を当てた後、エンマは卑弥呼に結論を言った。

「二人かついで逃げると、両手使えなくて困るから」
そこで一度、言葉を切る。
卑弥呼の目を見つめ、続ける。
「もしもの時は、お前は、追いて逃げるから」

卑弥呼は可笑しそうに笑った。
「かまわんよ、妾はジープを持っとる」

(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)


460みつどもえ ◆F3DFf2vBkU :2016/01/30(土) 00:14:08 ID:ptTP.aTw0


時は数分ほど遡る。
未だ早乙女エンマが眠りについている時。
吸血鬼、柊麗華は昇る太陽の光を体に浴びながら、エンマの寝顔を見つめていた。
(可愛いなあ)
それは肉体の強度的な意味でも、顔かたちのことでも、両方の意味でである。
柊麗華は自分の外見を気に入っている。
気に入ったからこそ、彼は「柊麗華」を皮にして、彼女になったのだ。
しかし、気に入っているといっても、毎日見ていればさすがに飽きる。
この体で小学校に通っている彼女にとって同年代の女子は珍しいものではないが、それでも早乙女エンマは十分に上玉だった。

そして、ジルに追いかけられた恐怖やエンマの持つ暴力に対する畏怖も、数時間経ったことで、収まっている。
(ちょっとならイタズラしても、バレないよね)

思えば、こういう油断や甘さが彼を一度人生からドロップアウトさせた要因なのだが、残念ながらこれは人外になっても治らなかった。

頬に手を触れる。ぷにぷにとして柔らかい。
髪に手を伸ばす。砂で多少汚れているが、それでも口にいれたいほどきめ細かい。

未だエンマが目覚める気配はない。
そっと、麗華は自分の顔をエンマに近づける。

(さすがに唇同士はまずいよね)
でも頬を舐めるくらいなら大丈夫、とエンマは心の中で呟く。

「おお、何と何と!ロリっ子同士の百合じゃと!いいのう、いいのう。妾はそういうのも大好物じゃ!」

突如聞こえた邪悪な声に、麗華ははっと顔を上げた。
自分の目の前にいるのは、一匹の烏。
(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)


461みつどもえ ◆F3DFf2vBkU :2016/01/30(土) 00:14:44 ID:ptTP.aTw0


「怪獣ティアマト」
エンマは静かに呟く。
「うむ、妾も二人、同行者をそやつに殺された。今でこそ縮んで怪人と呼べるほどの大きさになっておるが、それでも参加者にとっては十分な脅威じゃな」
「そ、そんなのまでいるんだ……」
と、怯えた声を出して麗華はエンマを見た。
「でも、エンマちゃんなら、勝てるんじゃない。さっきもあんなでっかい虎を簡単に倒しちゃったし」
「ほう、虎をか。そいつはすごいのう。三国志でも虎に勝てそうな奴はそういないというのに」
「……怪獣はわかんないけど、それくらいの大きさの怪人なら、師匠と一緒に倒したことある。だから、たぶん勝てる」
「ならば、討伐に向かうか。妾も微力ながら協力するぞ。かたき討ちじゃ」
じろり、とエンマは卑弥呼を睨んだ。
「まずは、師匠を探したい。方針は、その後考える」

「うむ、ロリは父親と一緒にいるのが一番じゃ。背徳的なロリも好きじゃが、無邪気に父親と戯れるロリも好きじゃよ、妾は」
「じゃあ、とりあえず北上しませんか。人を探すんでしたら、端より中央のほうがいいと思いますし」
「しかしティアマトに出会ったらどうする?」
「なんとかジープで逃げ切りましょう。卑弥呼さんもさっきそれで逃げ切れたんですし、私達が二人増えても問題ないはずです」
なるほど、と卑弥呼は腕を組んだ。
「それでいいよね、エンマちゃん」
と麗華はエンマを見て、あれっと首を傾げた。
どうにも機嫌が悪そうな表情だった。
「別に、出会って、襲い掛かられたら、倒すけど」
どうやら、麗華の言葉でエンマはヒーローとしてのプライドを傷つけられたようだ。
ごめんごめん、と麗華は大仰に頭を下げる。
そういう顔も可愛いいのう、と卑弥呼はよだれを垂らす。
殺し合いの最中とは思えない、どこかふわふわとした空気が流れた。



(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)


462みつどもえ ◆F3DFf2vBkU :2016/01/30(土) 00:15:14 ID:ptTP.aTw0


柊麗華は高位の吸血鬼ではない。
エクソシストや退魔師、陰陽師と戦闘になれば、なすすべなく退治されてしまう存在である。
柊麗華は天才ではない。
人間であったころは典型的なダメ人間だった。吸血鬼になってからも抵抗の少ない女子供ばかりを襲った(性癖の関係もあったが)

では、柊麗華は同行者二人、二人の少女に対して、何のアドバンテージもないのか。

否、麗華には、二人に対抗する一つの武器があった。

それは。
(限界を知ること)

柊麗華は知っている。
ヒーローや怪人が入り混じるアースHを生きる早乙女エンマよりも。
同じアース出身で、しかし化物としての格で圧倒的に負けている卑弥呼よりも。

彼女は、自分の強さの限界を知っている。
そして、自分より強い者の存在を知っている。

(確かに二人と直接やりあったら勝てない。でも、状況を見極める力なら、この中で私が、いや、『俺』が一番だ)

柊麗華は知っている。
自分を吸血鬼にした真祖の吸血鬼、そのでたらめぶりを知っている。
自分が格下の人外であることを知っている。

だから強者に助けを求める。
だから無力な少女のフリをする。
だから強者の服従を誓う。
(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)


463 ◆F3DFf2vBkU :2016/01/30(土) 00:15:59 ID:ptTP.aTw0
投下を終了します


464 ◆F3DFf2vBkU :2016/02/06(土) 15:43:42 ID:LjUNzr.g0
裏切りのクレア、高村和花、投下します


465桜の意図 ◆F3DFf2vBkU :2016/02/06(土) 15:45:27 ID:LjUNzr.g0
魔法少女とヒーロー、どちらが強いかだって?

そりゃあお前、キャラによるだろ。
最弱の魔法少女と最強のヒーロが戦えばヒーローが勝つ。
最強の魔法少女と最弱のヒーローが戦えば魔法少女が勝つ。
最強の魔法少女と最強のヒーローが戦えば……。

ああ、だめだ。どのキャラが最強かだなんて、ファンそれぞれで違うからなあ。
やっぱあれだ、キャラクターで判断しようぜ。

じゃあとりあえず。異端対決ということで。

元ヒーロー、裏切りのクレア。混血の魔法少女、マイルドフラワー。

強いのは、どっち?



服従か、死か。
裏切りか、死か。
8歳の少女に突きつけられた厳しい選択。

マイルドフラワー、高村和花の瞳は絶望で揺らめいた。

「どうした、さっさと選ぶんだ。私はあまり気が長いほうじゃないよ」

両手を広げ、口を三日月に歪めるその女、裏切りのクレアはマイルドフラワーには悪魔にしか見えなかった。
正義の魔法少女はそこに、確かに悪が在ることを認識する。
だから。

(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)


466桜の意図 ◆F3DFf2vBkU :2016/02/06(土) 15:45:57 ID:LjUNzr.g0


「いやはや、たいしたものだよ」

ぱちぱち、とクレアは大仰に手を叩きながら、敗者、マイルドフラワーへと歩みよる。

「その歳で、その矮躯で、そのファンシーな格好で。まさか私に9割出させるとは」

マイルドフラワーは動かない。うつ伏せに倒れこみ、魔法少女としての変身も解除された高村和花は、すでに意識は無かった。

クレアは彼女の首根っこを掴むと片腕で持ち上げ、その胸に耳を当てる。

「ふむ、まだ息はある」

そう言って、クレアは和花を背負った。

「どうやら、思った以上に面白い子みたいだな、君は」

あの時。

クレアの正拳突きが『サクライト』を消し飛ばし、和花を蹂躙した時。
彼女は、恐怖と絶望に顔を歪ませながら。
それでも、確かに。

「笑っていた。安心したように君は笑ったんだ」

あの笑みの理由は何なのか。
クレアはその答えを知っている。

「君は悪に屈しなかった。決して挫けず、自分の最高の攻撃をぶつけ、それでも――届かなかった。だが、誰が君を責められよう。これ以上、君に何を望もう。ここまで頑張ったんだ、けどどうしようもなかったんだ」
(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)


467 ◆F3DFf2vBkU :2016/02/06(土) 15:46:55 ID:LjUNzr.g0
投下を終了します


468名無しさん :2016/02/07(日) 00:55:30 ID:K3weBxjA0
久々に見てみたら投下来てた
投下乙です。素手でビーム消し飛ばせるとかヤバい(確信)


469 ◆aFyiCU5AH6 :2017/05/28(日) 03:00:31 ID:MLe/DFvQ0
巴竜人
道神朱雀
ライリー
投下します


470 ◆aFyiCU5AH6 :2017/05/28(日) 03:00:53 ID:MLe/DFvQ0
巴竜人と道神朱雀は他の参加者の捜索を続けていた。
朱雀の他人格を警戒しつつも、先のような惨劇は避けねばならない。

「やっぱりこの首輪がネックになるか…」

竜人は自身の能力を発揮するにおいての枷に対する苛立ちを漏らす。

「すまんね、巴やん。私の知識でもこれの構造は分からへんわ。せめてサンプルでもあればちゃうんやけど…」
「サンプル、か…」

生きている自分達の首輪が外せない以上、それはすなわち死体から得たものを指すという事になる。
考えたくはないが、そうした事をする必要もあるかもしれない、と竜人は考える。
だがそもそも、首輪を解析しようとする行為自体が主催に対する反逆行為とみなされる可能性もある。
首輪を得ようとしたら自分の首輪が爆破されるなんて笑い話にもならない。
ともかく今は不確定要素が多すぎるので、首輪に関しては今は保留にしようと二人は決めた。




471 ◆aFyiCU5AH6 :2017/05/28(日) 03:01:35 ID:MLe/DFvQ0
「そう警戒しないでくれよ竜人クン、僕は別に君と事を構えるつもりはないんだ」
「悪いがアンタに対していい話は聞いていないんだ。…青竜の事もあるしな」
「あの馬鹿と一緒くたにされちゃうのは心外だなぁ、戦ったってなんにもならない事くらい分かってるつもりだよ」

そう言って朱雀は…正確には朱雀の別人格の一人、"白虎"は竜人に見せるようにして首輪の「G」の文字の部分をトントンと叩いた。

「だってこれ、チーム戦でしょ?青竜は理解してなかっただろうけど、別に僕一人で勝つ必要なんてないさ」

それを聞き、竜人の目つきは険しくなる。
  、、、
「冗談だよ、そういうのを止めたいってのが君の願いだろ。敵に回せばどんな痛い目にあうかって分かってるさ、危うく朱雀君も死にかけたしね。おっと、青竜だったか」

と、皮肉っぽく言う白虎に対し、竜人はバツの悪い表情を浮かべた。

「それにこの体質はどうしようもないしね、そういう動きをするには不利すぎるよ。いつ入れ替わるかは僕にだって分からない。朱雀君や玄武は止めるだろうし、青竜は何しでかすか分かったもんじゃない」
「まあな。分かってても慣れないな、その人格変化」
「精々気をつけてくれよ、僕が死ぬって事は朱雀君や玄武まで死ぬって事なんだからさ。そりゃ君だって避けたいだろ?…っと、誰か来たみたいだね」

二人の視界に入ったのは、金色の長髪が目を惹く少女の姿であった。




472 ◆aFyiCU5AH6 :2017/05/28(日) 03:02:23 ID:MLe/DFvQ0
「待ってくれ、俺たちは殺し合いには乗っていない」

竜人と白虎を前にし、明らかに警戒した様子の少女に諭すように竜人は声をかけた。
だが、少女はまるで一切の接触を拒絶するかのような強い口調で叫んだ。

「人間を信用など出来るか!帰れ!!!」
「…人間?」

その、自分は人間ではない、とでも断定するような口調に白虎はいささかの違和感を覚えた。

「さっさと帰れ!醜い人間と話す舌なんて無い!」
「話を聞いてくれ!俺は巴竜人。こっちは道神朱雀、…今は白虎か。話すと長くなるんだが…」
「ちょっと待って竜人君、うん、これはもしかして…」

竜人の発言を遮って白虎は前にズイと出る。そして少女に対しこう尋ねた。

「君の言う人間っていうのはさ…所謂他人を指す代名詞的な意味での"人間"かい?それとも種族そのものを指すって意味かい?」
「はぁ?何言ってんだ、人間は人間だろうが!」
「ふむ、やっぱりか…」

白虎は一人納得した様子で頷き、そしてこう言う。

   、、、、、、、、、
「君…中身は人間じゃないだろう?」


それを聞いて少女―――ライリーは狼狽えた。

「なんでそれを…そんな事どうだっていいだろ!」      、、、、、、、、、
「いやいやどうでもよくない。何故なら僕も…僕達もこう見えて中身は人間じゃないからね」
(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)


473 ◆aFyiCU5AH6 :2017/05/28(日) 03:02:42 ID:MLe/DFvQ0
【F-1/町/1日目/朝】

【巴竜人@アースH】
[状態]:健康
[服装]:グレーのジャケット
[装備]:なし
[道具]:基本支給品一式、ランダム支給品1~3
[思考]
基本:殺し合いを破綻させ、主催者を倒す。
1:次の現場を探す。
2:自身の身体の異変をなんとかしたい。
3:クレアに出会った場合には―
4:青龍、白虎、ライリーに警戒
[備考]
※首輪の制限により、長時間変身すると体が制御不能になります。

【道神朱雀@アースG】
[状態]:健康、白虎の人格
[服装]:学生服
[装備]:なし
[道具]:基本支給品、ランダム支給品1~3
[思考]
基本:殺し合いを止めさせる。
1:竜人とともに付近を捜索する。
2:他人格に警戒、特に青竜。
(青竜)
基本:自分以外を皆殺しにし、殺し合いに優勝する
(玄武)
基本:若者の行く末を見守る
(白虎)
(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)


474 ◆aFyiCU5AH6 :2017/05/28(日) 03:03:01 ID:MLe/DFvQ0
投下終了します


475 ◆aFyiCU5AH6 :2017/05/28(日) 11:45:33 ID:MLe/DFvQ0
タイトルは「人でなし達の宴」で


476名無しさん :2017/05/28(日) 14:20:38 ID:TRjQxWJg0
まさか投下がくるとは


477名無しさん :2017/05/30(火) 01:26:40 ID:an5ZT6JY0
投下乙です
ライリー思ったより扱いやすい……のか?
青竜という爆弾抱えてるし、ライリーとも一瞬即発だし、巴は今後も大変そうですねえ


478名無しさん :2017/06/03(土) 11:46:30 ID:QFVzEDBM0
投下乙


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12 90's バトルロイヤル (Res:324)All First100 Last50 SubjectList ReLoad 12
1名無しさん :2015/10/20(火) 00:14:42 ID:S/90BWeU0
こちらは90年代の漫画、アニメ、ゲーム、特撮、ドラマ、洋画を題材としたバトルロワイアルパロディ型リレーSS企画です。

90's バトルロイヤル @ wiki
ttp://www27.atwiki.jp/90sbr/

90's バトルロイヤル 専用掲示板
ttp://jbbs.shitaraba.net/otaku/17336/

地図
ttp://www27.atwiki.jp/90sbr/pages/13.html

5/5【金田一少年の事件簿@漫画】
 ○金田一一/○高遠遙一/○千家貴司/○和泉さくら/○小田切進(六星竜一)

5/5【GS美神 極楽大作戦!!@漫画】
 ○美神令子/○横島忠夫/○氷室キヌ/○ルシオラ/○メドーサ

5/5【ジョジョの奇妙な冒険 Part5 黄金の風@漫画】
 ○ジョルノ・ジョバァーナ/○ブローノ・ブチャラティ/○リゾット・ネエロ/○ディアボロ/○チョコラータ

5/5【ストリートファイターシリーズ@ゲーム】
 ○リュウ/○春麗/○春日野さくら/○ベガ/○豪鬼

5/5【鳥人戦隊ジェットマン@特撮】
 ○天堂竜/○結城凱/○ラディゲ/○グレイ/○女帝ジューザ

5/5【DRAGON QUEST -ダイの大冒険-@漫画】
 ○ダイ/○ポップ/○ハドラー/○バーン/○キルバーン(ピロロ)

5/5【幽☆遊☆白書@漫画】
 ○浦飯幽助/○南野秀一(蔵馬)/○幻海/○戸愚呂弟/○戸愚呂兄

5/5【らんま1/2@漫画】
 ○早乙女乱馬/○響良牙/○天道あかね/○シャンプー/○ムース

4/4【カードキャプターさくら@アニメ】
 ○木之本桜/○李小狼/○大道寺知世/○李苺鈴

4/4【機動武闘伝Gガンダム@アニメ】
 ○ドモン・カッシュ/○東方不敗マスター・アジア/○レイン・ミカムラ/○アレンビー・ビアズリー

4/4【サクラ大戦シリーズ@ゲーム】
 ○大神一郎/○真宮寺さくら/○イリス・シャトーブリアン/○李紅蘭

4/4【古畑任三郎@ドラマ】
 ○古畑任三郎/○今泉慎太郎/○林功夫/○日下光司

3/3【ケイゾク@ドラマ】
 ○柴田純/○真山徹/○野々村光太郎

3/3【ターミネーター2@映画】
 ○ジョン・コナー/○T-800/○T-1000

3/3【レオン@映画】
 ○レオン・モンタナ/○マチルダ・ランドー/○ノーマン・スタンスフィールド

2/2【ダイ・ハード2@映画】
 ○ジョン・マクレーン/○スチュアート

67/67

305竜は再び昇る ◆uuM9Au7XcM :2017/01/11(水) 00:19:41 ID:ftIs30W60

「女帝ジューザだと……あいつは俺たちが倒した……そう、たしかに死んだはず」


名簿の記入ミスか?
いや、殺し合いを催すような組織がそんなくだらないミスをするだろうか?
これがミスではないのだとしたら、ジューザが実は生きていたことになる。
もしくは――――


「生き返ったということなのか……?」


ノストラダムスは言っていた。
『このゲームの勝者には、商品としてどんな願いでも一つだけ叶えてやろう。不老不死、巨万の富、死者蘇生……あらゆる用意もある』と。


そして、
「『その証拠を持つ者とは、生きてさえいればいずれ証人に会えるだろう』とも言っていたな」


ジューザがノストラダムスの言う証拠を持つものなのかはわからない。
ただし、その可能性は高い。ということはリエを生き返らせることも可能であるということだ。

名簿を隣の席の上に置き、支給された食料であるパンをデイパックから取り出し豪快に噛り付く。
そのまま味わうこともなく咀嚼し、水で流し込んでいく。
腹が減っては戦はできぬというように、戦うためにはエネルギー補給が必要だ。
そう―――俺は再び戦うことに決めた。
リエを生き返らせることができるという確証はないが、希望を持つことはできる。彼女のためになら、俺は鬼にでもなってみせる。
考えるのはこれで終わりにしよう。
(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)


306 ◆uuM9Au7XcM :2017/01/11(水) 00:23:49 ID:ftIs30W60
投下終了です。

申し訳ありません、場所を記載ミスしていました。
正しくは【A-7 映画館/1日目 深夜】です。


307名無しさん :2017/02/01(水) 19:07:15 ID:9bcabzDA0
乙です。
林ナチュラルに悪党やなあ……猫箱の中の猫になった紅蘭のその後は如何に。
竜は……不安定な精神状態な時に連れてこられたから、仕方ないかな。
どちらも納得して楽しめる話でした。状態表の満腹にほっこり。


308 ◆uuM9Au7XcM :2017/03/20(月) 20:08:46 ID:ZufKuwkY0
投下します。


309さくらとあぶない刑事さん ◆uuM9Au7XcM :2017/03/20(月) 20:10:03 ID:ZufKuwkY0
「バトルロイヤルねえ……。まったく……面倒なことに巻き込んでくれたもんだ」


暗闇に包まれた草原に座り込んでいるスーツ姿の男――――真山徹は面倒そうに、しかし苛立ちを含んだ物言いで呟いた。
その声はすでに疲労を感じさせ、息遣いも荒く肌には汗が滲んでいる。
すでに殺し合いに乗った者と戦闘をした後―――
というわけではなく、バトルロイヤルが始まる以前にある事情から警察に追われ、銃撃を受け負傷しているのである。


(殺し合い……もしかして……朝倉の仕業か?)


真山は刑事として数年間働いてきたが、数十人を拉致して殺し合いをさせることができる人物などそうそういるわけがない。
どこかの国のイカれた独裁者か、刺激を欲した金持ちの道楽か。
考えを巡らせても、そんなぼんやりとした可能性しか浮かばないなか、具体的な人物として思い至ったのが朝倉裕人。
真山徹の妹を同級生たちに輪姦させ自殺に追い込み。
大沢麻衣子を洗脳し自殺させ。
真山の同僚の谷口剛までも操って死に至らしめている。
真山徹が最も憎み、殺したいとさえ思っている凶悪犯罪者だ。

朝倉は何人もの人間を自分の都合のいいように操り、弄んできた男である。殺し合わせるなんてものを催したとしても不思議ではない。
だが、いくら朝倉でもここまで大規模なことをできるだろうか。
それに説明を受けた場所で死んだワニの化物はいったいなんなのか。
などといったいくつもの疑問点が湧き、朝倉の仕業だと想定したくとも確信できない現状に、思わず頭を掻き毟る。

しばらくそのような考えに頭を悩ませていた真山だったが、纏まらない考察は後回しにしようと決め、ランタンを草の茂った地面へ広げた名簿に掲げ視線を落とす。
そこにはよく知る名前が載っていた。
柴田純と野々村光太郎。

二人とも警視庁捜査一課弐係の同僚で、今年配属されたばかりの新人とどこか抜けている係長である。
(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)


310さくらとあぶない刑事さん ◆uuM9Au7XcM :2017/03/20(月) 20:11:07 ID:ZufKuwkY0

「おいッ!そこから動くなよ」

「は、はいっ!!」


真山はすかさず支給品のサブマシンガンを構え、少女に銃口を向けると、その場で静止するように警告する。


「あ、あの……わたし、木之本桜っていいます。
 ノストラダムスって人の言いなりになって、おじさんを殺すつもりなんてあ、ありませんからっ」
「……悪いけどな、初対面の人間をはいそうですかとすぐに信用できるようなお人よしじゃないんだわ、俺」
「そんな……」


拒絶する真山の返答に、桜と名乗った少女は残念そうに肩を落とす。
真山とて、目の前の少女が自分を害するために近づいてきたと決めつけているわけではない。
だが、同僚の谷口剛ですら豹変して襲ってきたのだ、年端もいかない少女とはいえ簡単に信用しろというのは無理な話である。
しかも出会ったのが殺し合いを強制されている場所だ。
人間というものは己が死ぬかもしれないとなったら何でもやるものだ。
たとえそれが人殺しとは無縁に見える子どもであったとしても。


「それでも、……桜ちゃんだっけ?君みたいな女の子殺すのも寝覚めが悪いからさ。
 さっさとどっか行ってくんない?」


信用できなくても殺すことは躊躇われる。
そう桜に告げ、この場から立ち去ることを促す。

(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)


311さくらとあぶない刑事さん ◆uuM9Au7XcM :2017/03/20(月) 20:12:07 ID:ZufKuwkY0


「その子たちは友達か?」
「……ええ、そうです。
 とっても大切なお友達なんです。」


桜は少し驚いた表情に変わるが、振り返らずに一歩踏み出した体勢のまま止まる。


「……そうか、会えるといいな」


それだけを言うと、小さな声で「行け」と再び促すようにして言葉を締めくくった。
次に驚くのは真山の方であった。
真山から遠ざかるように歩き出すと思っていた桜が突如反転、しかも猛然と走ってきたのである。
予想外の事態に身体に力が入ったのか、左腕の傷が痛み、構えていたサブマシンガンを手放してしまう。
慌てて右手で拾い上げ顔をあげるも時すでに遅し、桜は至近距離まで迫っており、気が付くと草原に押し倒されていた。


「おい、何のつもりだよ」
(くそっ……信用しないとか言いながら油断してどうすんだよ……)


眼前には先ほどの怯えた表情と違い、意志の強さを感じさせる瞳。
押し倒されたドサクサで、真山が構えていたサブマシンガンも桜の手にある。
後悔を胸に抱きつつ、返答を期待せずに問いかけた。


「ハァ……ハァ…………やっぱりおじさんは……悪い人じゃないって……思ったから」
(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)


312さくらとあぶない刑事さん ◆uuM9Au7XcM :2017/03/20(月) 20:13:03 ID:ZufKuwkY0
桜が病院へ行って真山の左腕を治療するべきと主張し、じゃあ歩いていくかと真山は応じた。
そして、その必要はないと桜が言い出したのが数分前。
歩いて行かなきゃどうするんだ、車でも出してくれるのかと馬鹿にした物言いで真山が吐き捨て、それに桜がムッとしたのが数十秒前。
桜がペンダントを取り出し、何やら呪文のようなものを唱えると急にピンク色の杖が出現。
それを見て、真山が狐に化かされたような顔になったのがつい先ほどである。

真山の混乱はまだ続く。
次に桜が取り出したのは1枚のカード。そこには鳥の絵が描かれているのがチラリと見えた。


「クロウの創りしカードよ。
 我が鍵に力を貸せ。
 カードに宿りし魔力を
 この鍵に移し我に力を!」


取り出したカードを宙に投げたかと思うと、桜がそのカードに向かって杖の先端部分を叩きつける。
すると叩きつけた杖に翼が生え、桜は当然のようにその杖に跨ると、ゆっくりと宙へ浮かび箒に乗った魔女のように真山の周りをくるりと華麗に1周してみせた。


「さあどうぞ!おじさんも後ろに乗ってください。
 これで一緒に病院へ行きましょう」

「……おじさんじゃない。真山さんと呼びなさい」


何が起こったのか理解できない真山は、とりあえずずっと気になっていたおじさん呼びを改めさせることにした。



(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)


313 ◆uuM9Au7XcM :2017/03/20(月) 20:13:50 ID:ZufKuwkY0
以上で投下終了です。


314 ◆uuM9Au7XcM :2017/05/28(日) 01:13:17 ID:5M7EDqZ20
投下します。


315それぞれの道 ◆uuM9Au7XcM :2017/05/28(日) 01:14:20 ID:5M7EDqZ20
バトルロイヤルが始まってすぐにムースが感じたのは、殺し合いを開いた主催者への怒りであった。
そして支給品や地図、名簿の確認を行っていく過程で、怒りは焦りと不安へ変わっていく。
眼鏡を没収されなかったのは不幸中の幸いであった。彼は視力が低く、眼鏡をかけていないと銅像と人間の区別もできないほど、対象の判別ができない状態になってしまう。
名簿にはムースの知人の名前が複数人記されており、その中には彼の想い人であるシャンプーの名前もあった。
それは即ち、シャンプーが殺し合いのゲームに参加させられ、命の危険にさらされていると言う事に他ならない。
もし眼鏡まで没収されていたのなら、名簿を読むことができずにシャンプーが参加していることに気付くことができなかった。
この状況に気付くことができただけでも、本当に不幸中の幸いだったといえる。


「ここにおればいいが……」


差し当たっての目的地と定めた風林館高校へと到着したムースは、違和感を感じつつもその馴染みのある建物を見上げ呟いた。
この場所へ来た目的は、知り合いと合流しシャンプーを捜索する助力を得ることである。
強制的に殺し合いをさせられている以上は、初対面の人間は信用できないため、知り合いが立ち寄るであろう彼らの母校の名と形をしたこの場所へ赴いたのだ。
乱馬、あかね、良牙の3名のことは好きではないが、このような催しに乗るような人間ではない。むしろ抗うのが容易に想像できる。
ただし、シャンプーはどうだろうか?
ムースにとっては心底口惜しい事実であるが、彼女は乱馬に好意を抱いている。熱情的で直情的な彼女ならば乱馬のために殺し合いに乗るのではないか?
ムースは想い人が殺し合いに乗り、その結果死んでしまうことが恐ろしくて堪らない。
そんなことを考えながら校内へ入っていくと、奇妙な光景を目にした。


「これは……寝ておる……のか?」


中学生か高校生か、つまりはムースと同い年か年下ということになるが、その程度に見える少年が校舎に背を預け座った状態で熟睡していた。
一瞬、既に殺された参加者の骸かとも思ったが、寝息によって上下する肩を見て寝ているのだと理解した。
余程疲れて眠っているのか、近付いたムースを意にも介さず気持ちよさそうに眠りこけている。


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316それぞれの道 ◆uuM9Au7XcM :2017/05/28(日) 01:15:42 ID:5M7EDqZ20


「人の気配がしたから来てみれば……なんだコイツは」


先ほどのムースと同じ場所に立ち、同じような反応をしているこの男の名はドモン・カッシュ。
ネオジャパン代表のガンダムファイターであり、世界の調停者『シャッフル同盟』の一員キング・オブ・ハートの紋章を受け継いだ青年である。
鋭い目つきにボサボサの黒髪には赤いハチマキをし、右頬に十字の古傷を付けたその姿はどこか近寄りがたい雰囲気を漂わせている。


「おい!こんなところで寝ていると危険だぞ起きろ!」


ドモンは眠っている少年に声をかけながら、軽くゆすって起こそうと試みるも、一向に起きる気配がない。
悠長に起こしている場合ではないと、今度は頬を叩いてでも起こそうと手を振り上げた。
すると、


「――――なんだとッ!!}


攻撃する相手に反撃してカウンターをいれるかのように、頬を叩こうとしたドモンへ向かって風を切るように少年が拳を繰り出してきたのだ。
腹部へ放たれた拳をドモンは咄嗟に左腕でガードしてみせるも、彼を警戒させるには十分な威力を持っていた。


「眠ったふりをして攻撃を仕掛けてくるとは卑怯な!!
 そのつもりならば相手になってやる!!さあ、かかってくるがいい!!!」


少年に敵意があると思ったドモンはすぐさま構えをとり、戦闘態勢に入り相手に出方を窺う。
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317それぞれの道 ◆uuM9Au7XcM :2017/05/28(日) 01:16:48 ID:5M7EDqZ20


「寝ているとはどういうことだ?コイツは俺に攻撃を仕掛けてきたぞ」
「寝ているというのは本当ですよ。体力を回復させるため睡眠をとっているのでしょう。
 反撃してきたのは……まあ彼の本能で、というしかありませんね」
「要するに、こいつはこのゲームに乗るような奴ではないと言いたいのか?」
「……ええ。そして、オレもノストラダムスの思惑通りに殺し合いをするつもりはありませんよ。
 もちろん、仕掛けてくる相手に手加減するつもりもありませんけどね」


説明になっているのか疑問な説明をしながら、蔵馬は少年の元へ向かい彼の傍にしゃがみ、顔を覗き込む。
ドモンは、横を通り抜けていく蔵馬の美麗な横顔に見惚れてしまいそうになりつつも、二人の様子を注意深く見つめていた。
手加減するつもりはないと口にした時のほんの僅かだけ、蔵馬の雰囲気が冷徹なものへの変わった。
ドモンはそれを感じ取ると、蔵馬が見た目通りの男ではないと察する。


「おい、幽助。いくら君でもこんな所で呑気に寝ていたら危険だぞ」
「……グゥ…………ムニャムニャ……」
「だめだ……しばらく起きそうにないな」
「そういえば、その幽助というやつのデイパックが見当たらんが」


蔵馬も幽助を起こそうと試みてみるが、ドモンの時と同様に効果がないということが判明したところで、ドモンがある事実に気付く。
彼らバトルロイヤルの参加者全員に配られているはずのデイパックが、幽助の傍にないのである。
殺し合いのゲームにおいて命を繋ぐために必要不可欠な、地図や食料などが入っており、いくら実力者であったとしてもそれらなくしては死亡率は跳ね上がることだろう。
ドモンと蔵馬は二人して周囲を探してみるも、見つけることはできない。


「どこかに隠しているのか?」
「いえ、そこに気を使うのならばこんな無防備なところで寝ていないと思います。
(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)


318それぞれの道 ◆uuM9Au7XcM :2017/05/28(日) 01:17:30 ID:5M7EDqZ20


「蔵馬、お前はそいつを使ってデイパックを探してくれ。俺は幽助を背負って移動する。
 そして、俺の知り合いに会ったら手助けをしてやってほしい」
「わかりました。では、軽く情報交換をして、待ち合わせの場所と時間を決めておきましょう」


基本方針が決まると、二人はすぐさまデイパックから地図と名簿、そして筆記用具を取り出し情報交換を始めた。


「まずはドモン、貴方の探し人を聞いておきましょう」
「レイン・ミカムラ、アレンビー・ビアズリーの二人だ。
 そしてもう一つ言っておくことがある。東方不敗には手を出すな」
「それは危険だから?それとも何か因縁があって自分が手を下したい相手ということですか?」
「…………両方だ」
「わかりました。こちらも伝えておきますが、戸愚呂兄弟には関わらないようにおススメします。
 少なくとも、幽助が目を覚ますまでは」

蔵馬の重苦しい物言いに、ドモンは深く肯いた。


「次に待ち合わせ場所ですが。互いに成果がなくても、二回目の放送頃にD-4地点のプレミアマカロニで落ち合いましょう。
 それまでにD-4が禁止区域となっていた場合には、E-3の駅に変更ということで如何でしょう?」
「よし、それでいこう」



蔵馬は見鬼くんが指し示す方角である西へ向かって駆けていく。
彼はドモンに伝えようか迷った結果、確証が持てずに伝えられなかったことがあった。
それは、幻海という名前が名簿に載っていることについて。蔵馬の認識では、彼女は戸愚呂弟によって殺されたはずであった。
(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)


319それぞれの道 ◆uuM9Au7XcM :2017/05/28(日) 01:19:13 ID:5M7EDqZ20




【F-5 風林館高校周辺/1日目 深夜】


【ムース@らんま1/2】
[状態]:健康
[装備]:
[道具]:支給品一式(2人分)、ランダム支給品4~6(浦飯幽助の分は未確認)、
[思考]
基本行動方針:シャンプーを連れて脱出する。
1:シャンプーと合流する。
2:乱馬たちと合流する。
3:知り合い以外は信用しない。
4:可能ならば他の参加者から支給品を奪取する。


【ドモン・カッシュ@機動武闘伝Gガンダム】
[状態]:健康
[装備]:
[道具]:支給品一式、ランダム支給品2~3
[思考]
基本行動方針:打倒ノストラダムス。
1:浦飯幽助を連れてレイン、アレンビーを探す。
2:第二回放送頃にD-4プレミアマカロニまたはE-3の駅で蔵馬と合流する。
3:東方不敗は自分が倒す。
4:戸愚呂兄弟を警戒。
[備考]
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320 ◆uuM9Au7XcM :2017/05/28(日) 01:20:02 ID:5M7EDqZ20
以上で投下終了です。


321 ◆uuM9Au7XcM :2017/05/29(月) 01:00:04 ID:7iJnnJiA0
投下します。


322放たれた怪物 ◆uuM9Au7XcM :2017/05/29(月) 01:01:28 ID:7iJnnJiA0

病院というものは人の命を救う場所であるが、必然的に死が発生してしまう場所でもある。
そのため怪談の舞台になることも多く、どこか居心地の悪さを感じるものも少なくはないだろう。
夜間の大病院ともなれば、その広大さと昼間の喧騒から一転しての静けさにより不気味さはさらに増すことになる。
命を奪い合うバトルロイヤルの会場に設置された施設の一つ、大凶病院。
ゲームが開始され、この無人の病院に飛ばされた男が一階の待ち合いフロアの椅子に腰かけている。
彼の名前はチョコラータ。


「素晴らしいっ!!なんと心躍るイベントだ!」


その口から発せられたのは主催者への恨み言や嘆きではなく、最大限の賞賛の言葉。
彼の手には支給された名簿があり、そこに記された67人の名前を喜色をあらわにしながら眺めている。
それはまるで、腹ペコの子どもがご馳走の並んだメニューを手渡され、どれを食べようか迷っているかのようであった。


「この名簿に載っている者たちが殺し合うのか。
 くくく……私が主催者となってそのすべてを観察したいところだが、自ら好きに殺して回るのも悪くない」


舐めるように名簿に目を通していたチョコラータだが、ふと見覚えのある名前に目が留まった。


「ブチャラティとジョルノ・ジョバァーナ。……そしてリゾット・ネエロか」


彼らがこのゲームに参加していようと、チョコラータの行動方針に影響を与えることはない。
知った名前ではあるが、顔見知りでも親しいわけでもなく、むしろ積極的に殺しておきたい人物だといえるだろう。
ここに呼ばれる直前、チョコラータが始末しようと動いてた標的がブチャラティとその部下たちなのだ。
(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)


323放たれた怪物 ◆uuM9Au7XcM :2017/05/29(月) 01:02:51 ID:7iJnnJiA0


一通り名簿を見終えたチョコラータは、次にデイパックの中身を確認し始めた。
食料などと共に入っていたのは、加工された鳥の羽と囚人用の手錠。


「おいおいおい、ビデオカメラがないぞ!
 気の利かない連中だな。これではせっかく殺しても死の瞬間を撮影して楽しむことができないではないか」


それまで上機嫌だったチョコラータだったが、お目当てのものが支給されていないことに怒りを露わにし、賞賛していた主催者へ理不尽な批判を吐き出した。
苛立ちが収まらないのかブツブツと愚痴を零しながら、取り出した支給品と院内を周って調達したメスなどの医療器具をデイパックへしまっていく。


「おや、客が来たようだな」


デイパックへ荷物をしまい終え、チョコラータが立ち上がりかけた時、正面入り口の自動ドアがゆっくりと開く音が鳴った。
人の気配を察したチョコラータは、狂気を隠すようににこやかな表情を作り人影の方へ歩き出す。
狂人の待つ病院へ、それを知らない参加者が足を踏み入れたのであった。





【E-4 大凶病院/1日目 深夜】


【チョコラータ@ジョジョの奇妙な冒険 Part5 黄金の風】
[状態]:健康
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324 ◆uuM9Au7XcM :2017/05/29(月) 01:03:42 ID:7iJnnJiA0
以上で投下終了です。


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13 アニメキャラ・バトルロワイアルGO (Res:657)All First100 Last50 SubjectList ReLoad 13
1名無しさん :2016/06/17(金) 00:00:13 ID:EdILi.9c0
ここはアニメキャラクターでバトルロワイアルを行うリレーSS企画です。
企画の性質上、キャラの死亡や流血等、残酷な内容を含みます。閲覧の際には十分ご注意ください。

したらば
ttp://jbbs.shitaraba.net/otaku/17236/

投票所
ttp://jbbs.shitaraba.net/anime/10770/

wiki
ttp://www65.atwiki.jp/anirowago/

地図
ttp://imgur.com/aYmPt1v.jpg

【参加者名簿】

6/6【名探偵コナン】
○江戸川コナン/○毛利蘭/○灰原哀/○安室透/○赤井秀一/○ジン
6/6【うしおととら】
○蒼月潮/○とら/○秋葉流/○引狭霧雄/○斗和子/○紅煉
6/6【ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない】
○東方仗助/○広瀬康一/○虹村億泰/○岸辺露伴/○片桐安十郎/○吉良吉影
6/6【機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ】
○三日月・オーガス/○オルガ・イツカ/○ビスケット・グリフォン/○アイン・ダルトン/○ガエリオ・ボードウィン/○マクギリス・ファリド
6/6【迷家-マヨイガ-】
○光宗/○スピードスター/○ヴァルカナ/○らぶぽん/○美影ユラ/○ナンコ
5/5【おそ松さん】
○松野おそ松/○松野カラ松/○松野チョロ松/○松野一松/○松野トド松
5/5【東京喰種トーキョーグール】
○金木研/○霧島董香/○月山習/○ヤモリ/○真戸呉緒
5/5【オーバーロード】
○アインズ・ウール・ゴウン/○アルベド/○シャルティア・ブラッドフォールン/○デミウルゴス/○クレマンティーヌ
5/5【うたわれるもの 偽りの仮面】
○ハク/○クオン/○ネコネ/○オシュトル/○ヴライ
4/4【ニンジャスレイヤー フロムアニメイシヨン】
○ニンジャスレイヤー/○ダークニンジャ/○ヤモト・コキ/○シルバーカラス
4/4【ストライクウィッチーズ】
○宮藤芳佳/○リネット・ビショップ/○サーニャ・V・リトヴャク/○エイラ・イルマタル・ユーティライネン
4/4【がっこうぐらし!】
○丈槍由紀/○恵飛須沢胡桃/○若狭悠里/○佐倉慈
4/4【この素晴らしい世界に祝福を!】
○佐藤和真/○アクア/○めぐみん/○ダクネス
3/3【ガールズ&パンツァー】
○西住みほ/○西住まほ/○逸見エリカ
3/3【THE IDOLM@STER】
○天海春香/○如月千早/○星井美希

72/72

638佐藤和真ですが、戦車内の空気が最悪です ◆QkyDCV.pEw :2017/02/19(日) 21:04:31 ID:BEYVrFpk0
「うん」
仗助もみほも、闇雲にただ戦うような真似はしない。何処何処までも諦めず考え抜いて、勝ちの目を引き寄せようという努力を怠らない。そんな仗助が口にし、みほが頷くからこそ、この言葉は若気の至りだのといったものとは一線を画するのだろう。
そうした理屈を理解しているわけでもないのだが、宮藤芳佳もまた戦いを前に怯え引き下がるような者ではない。
「私も、もちろんそのつもりだよ。だって私、ウィッチなんだから」
カズマはそんな三人のノリに少し釣られている自分を自覚しながらも、まあ仕方ないか、と置かれた環境を鑑み自分を納得させる言い訳とする。
「おーおー、三人共かっこいいねえ。俺は真っ向からやりあうなんて柄でもないし、セコくコスくやらせてもらうけどな」
冗談めかしてそう言ったのだが、何故かみほにも仗助にもこの言葉は大層好評であった。
みほはぽんと手を叩く。
「はい、そういうので行きましょう。相手が強いという事だけははっきりしてるんですから、こちらは手間暇をかけてこそこそーって感じで」
始めて、嘲笑とかではなく楽しげにカズマに笑いかける仗助。
「そうだな、あんだけふざけた連中だ、おちょくってやるぐらいがちょうどいいだろ。おめえはそういうの得意そうだしアテにしてるぜ」
一人落ち込んだ気配の芳佳。
「わ、私はあまり頭を使うのは……で、でもセコくズルく、だね。頑張るよ。と、とりあえずはお夕飯のおにぎりの具をわさび漬けに変える所から……」
速攻でカズマが突っ込む。
「俺達にセコくしてどーする。後それ多分食ったら美味いぞ」
「だ、だって美味しくないもの食べるとかあんまりだし。でもちょっとした刺激っていうかびっくりをね」
「だから俺達にそーしてどーすんだよ」
二人のやり取りを見て、仗助とみほは同時に安堵の息を漏らす。それに気付いた二人はお互い顔を見合わせる。
何とか芳佳が元気を取り戻してくれて良かった、そんな事を二人が同時に考えていて。二人は同時に噴き出すと穏やかな笑みを浮かべる。
思いっきり笑い合える程精神状態は安定しているわけではない。それはひたすら冷静であろうとし続けているみほであってもだ。
ただそんな苦しい中であっても、ほんの少しなら笑う余裕を持てた。そして、自分でそうしてみて始めて、無理して作った笑みにも、心を安らげる効果があるのだと二人は知ったのであった。





【E-7/朝】

【東方仗助@ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない】
[状態]:
(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)


639 ◆QkyDCV.pEw :2017/02/19(日) 21:05:15 ID:BEYVrFpk0
以上で投下を終了します。


640名無しさん :2017/02/20(月) 10:21:26 ID:uunHKq4E0
投下乙
やっぱり異世界&蘇生体験済みのカズマが居るとこういう時話進のが早いな
ふわっとしてるところはみほと仗助で埋めたりいいパーティーだ


641名無しさん :2017/03/04(土) 18:27:32 ID:UDFa.h560
こいつらの掛け合い楽しいなあ
カズマさんもだけど仗助みほがいい


642 ◆QkyDCV.pEw :2017/03/29(水) 18:51:31 ID:VD0IupEk0
広瀬康一 松野カラ松 赤井秀一、投下します。


643納鳴村の見え方 ◆QkyDCV.pEw :2017/03/29(水) 18:52:18 ID:VD0IupEk0




最初の定時放送を聞き終えた後、松野カラ松は川を流れていくトド松の姿を思い出していた。
再び体に震えが来た。カラ松にはその震えの理由がわからなかったが、怖くて震えているというのだけは自分でもわかる。
悲しむよりも、怒るよりも、まず先に怖いとカラ松は思ったのだ。
助けを求めるようにカラ松は共に行動する広瀬康一に目を向ける。そこで、彼の見せた変貌っぷりに目を見張る。
怒髪天を突くとは正にこの事だろう。髪が逆立って見える程、康一は激怒していた。
康一は、声だけは平静なままで言った。
「ねえ、カラ松さん。例えば、ですよ。自分の大切な友達を、ロクに彼の事を知りもしないクソ野朗が、ざまあ見ろって言わんばかりに死んだとかぬかしたら、どう思います?」
「え? ええと……」
「ムカッ腹、立ちません? もし目の間にソイツが居たなら一発入れてやらなきゃ収まらないぐらい、頭に来ませんか? もし、親切心で言ってますーなんて戯言抜かしたら、起き上がれなくなるまで殴りたいって、思っちゃいますよね」
「お、おう。でもそれ俺じゃないからな、おーけい? 俺チガウ。俺コウイチの敵チガウ」
「わかってますよ。見境無く暴れたりなんてしません。けど、コレ、間違いなく、僕、怒っていいですよね? こんな事抜かすクソ野朗見かけたら、思い知らせてやっていいですよね?」
「うん、うん、怒っていいと思うぞー。でも俺じゃないからな、俺には怒らないでください、プリーズ」
滅茶苦茶怖いらしく、つい敬語になってしまうカラ松。
康一は自らのこめかみを手で抑え、三回、呼吸を行い心を整える。
「……ごめん、もう大丈夫。億泰君はまだ、きっと生きてる。だから……」
そこで言葉を区切って康一はカラ松をまじまじと見つめる。
カラ松の目の縁が小刻みに揺れている。さっきの放送で、カラ松の弟の名前が呼ばれたのは康一も知っている。その弟の死体を、カラ松は目にしているのだ。動揺も無理も無い話だろう。
康一はそんな彼に負担をかけるのは、心苦しいと思えた。
今の康一はもう、とにかく隠れてやり過ごすといった思考はない。こちらからも積極的に動いていって人を探し、敵と味方を見極めつつ味方を増やそうと考えている。
そんな道行きにカラ松を連れて行ったものか、と悩んだのだ。
カラ松はこの村に置いて、自分のみが動き回るというのが良さそうな考えに思えたのだが、康一は何故かそれを実行に移す気になれなかった。
彼を一人残していくのが心配だ、というのもある。ただ、危険さで言うのなら探索に共に出る方が絶対に危険だ。何せ人が居たらこちらから接触を取ろうというのだから。
カラ松は勇敢な青年だが、だからとスタンドも持たぬ彼では先のような人外相手では足手まといにしかなるまい。ましてやそんな相手に蛮勇を振るったならば結果は火を見るより明らかだろう。
ならば隠れられる場所に隠れていた方がいい、と思うのだが、やはり何度考えても、康一はカラ松をココに置いていくのは良くないと思えてしまうのだ。
「康一ボーイ?」
カラ松が不思議そうにこちらを見返してくる。
(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)


644納鳴村の見え方 ◆QkyDCV.pEw :2017/03/29(水) 18:53:15 ID:VD0IupEk0
いや、ここから出ていく、それもあの殺人者達の居る方向とは別の方に向かうというのであれば、見送っても問題が発生する可能性は低いと考えられる。
この村で、赤井は生き残る算段をつけなくてはならない。それは、敵を倒す事と同義だ。
殺人者が徘徊している土地に放り込まれた多数の無力な人間達を、如何に救うのが一番効率的か。簡単だ、殺人者を全て駆逐しきってしまえばいい。
放送内容を信じるのであれば、先に出会った二人組の殺人者ではとても殺しきれないだろう数の死者が出ている。それはきっと、あの二人以外にも人殺しがいるという事だ。
赤井には効率的に手際良く、殺人者を始末していく事が求められる。では、どうするか。
この村を、殺人者にとってのキリングフィールドにしてやればいい。
武器? 無いなら作ればいい。必殺の殺し間をこの村の各所に用意し、殺人者を招き寄せて殺す。
幸い、ここは村で、幾つかの面白そうな道具も見つけてある。また和風家屋である為、軒下や天井裏も入りやすく、今康一とカラ松を見張っているように隠れ潜む事も容易だ。
これらを活用すれば、有効な武器も作る事が出来るだろうし、待ち伏せやら仕掛けやらにも向いている場所だろう。武器は、とりあえず弓辺りを赤井は考えている。
そんな危険な場所となるこの村には、彼等は居ない方がいいだろう。
或いは、殺人者であろうとこれを殺す事に忌避感のある者も居るかもしれない。だから、赤井がやるのだ。
何でもそうだ。出来る者がするのが、一番効率が良い。ここにどんな者が集められているのかはわからないが、殺人の訓練を受けている赤井がそうするのは至極理に適った行為であろう。
故に赤井は二人を見送る。彼等が悪意を持って赤井の情報を洩らすとは考え難いが、必殺の殺し間をより磐石のものとする為には用心に用心を重ねるべきだ。
あのバーボン、安室透ですら不覚を取る場所なのだから、ここは。

村から離れた所で、康一はこんな事をカラ松に訊ねた。
「ねえカラ松さん。あの村さあ、何か変な感じがしたとかそういうのあった?」
「え? いや、俺はそういうのは無かったぜ……」
そっか、といい、康一はこれ以上この話題を続けはしなかった。
康一が村を離れたのには、れっきとした理由がある。
それは康一が、あの村をかつて入り込んでしまった杉本鈴美の居る場所と、似ていると感じたからだ。
人が全く居ない町並みといった表面的な類似ではなく、もっと別の、肌にまとわりつくような、空気が違うとでもいうような、感覚だ。
以前に感じたその不思議な空気と、今この山中の村を取り巻く空気が似通っている、と康一には思えてならなかったのだ。
あくまで勘の範疇であり、理論的に云々なんて話ではないので、これを普通に話してカラ松を納得させるのは困難だろう。だから康一はああ言ったのだ。


645納鳴村の見え方 ◆QkyDCV.pEw :2017/03/29(水) 18:53:42 ID:VD0IupEk0
夜が明けたとはいえ、山中の移動は困難を伴うだろうし、木々が乱立する最中を歩く事になるのであるから、不意打ちへの警戒も難しかろう。
それでも康一は、あまりあの場所に居るのはよろしくないと感じていたのだった。



【C-6/朝】
【広瀬康一@ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない】
[状態]:健康
[装備]:なし
[道具]:支給品一式、ランダム支給品1~3
[思考・行動]
基本方針:殺し合いに反対。
1:ここに居るらしい仗助と億泰を探す。
2:ヤモリ、クレマンティーヌから逃げる。
3:カラ松を守る。
4:吉良吉影の危険性を伝え、捕まえる。
※本編終了後より参戦
※スタンドのことは「どうせ見えないだろう」と隠しています。

【松野カラ松@おそ松さん】
[状態]:健康
[装備]:H&K USP(13/15)
[道具]:予備弾薬30、支給品一式、ランダム支給品0~2
[思考・行動]
基本方針:帰る。
1:康一に引っ張られて移動する
※トド松の死体を見ました。
※康一のスタンドも見ましたが、その事を康一に確認する時間的余裕はありませんでした。

【C-6納鳴村/朝】
(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)


646 ◆QkyDCV.pEw :2017/03/29(水) 18:54:06 ID:VD0IupEk0
以上で投下を終了します。


647 ◆QkyDCV.pEw :2017/03/29(水) 18:55:13 ID:VD0IupEk0
シャルティア・ブラッドフォールン ダークニンジャ ヴライ 月山習、投下します。


648 ◆QkyDCV.pEw :2017/03/29(水) 18:55:48 ID:VD0IupEk0



どうやらここはシャルティア・ブラッドフォールンの全く見知らぬ土地であるらしい。
とっ捕まえた戦士から聞き出した話から考えるに、ここはネオサイタマという場所の近くと思われるが、そいつも拉致されて来た口で本当にそうなのかの確証も得られなかった。
シャルティアが見つけた人間は全部で四人居た。内二人は殺してしまったので残る二人を追ったのだが、どうにも見失ってしまったようだ。
眷属まで使っての捜索に全く引っかからなかったのだから、かなり高速で移動したのだろう。最早周辺には居ないと考えるべきだ。
とにかくここが何処かがわからなければどうにもしようがなく、シャルティアは特にアテもなく人の居そうな場所を目指し歩いてみる。
この町、人の住居と思しきものは所狭しと建ち並んでいるのに、人の気配はまるでない。
建築様式も何処かで見た事あるような無いような、な感じで。それなりに進んだ文化と技術を持った国だとわかる程度だ。
高いところに上がってみても、人の気配は無い。時折、妙な違和感があって集中して気配を探ってはみるものの、やはり何も引っかからない。
よほど人が居ない土地なのだろう。いや、人は居たのだが、何処かへ消えてしまったというのがより正確な気がする。
「流石に、参りましたでありんす」
もう一度、シャルティアは現状を整理する。
恐らくシャルティアは何者かに拉致された。もしくは強制テレポートの類で吹っ飛ばされた。
その際、身につけていた装備品を悉く奪われているので、そういった魔法の罠の類でもなければ、やはり拉致されここに放り出されたと見るべきか。
「まったく、これではまるで迷子にでもなった気分でありんす」
少し考えて、シャルティアは頭を抱えてうずくまった。
「まるでじゃないしっ! まるっきり迷子そのものだしっ! ああああああああああ、なにこれなにこれ、わざわざ人をさらっておいてそのまま放置って何かの特殊プレイでありんすか!? 幾らなんでもこんな現状に性的興奮をもよおすとか難度高すぎでありんしょう!」
創造主にエロゲ設定を山盛り詰め込まれたシャルティアさんにも、流石にコレは無理らしい。
遊んでいる場合ではなかったのである。
てっきり、ここにシャルティアを拉致した者から何らかの接触があるものと思っていたのだが、見つけられたのは同じように捕まって来た者ばかりである。
確認したのは一人だけであるが、シャルティアを相手にロクに前に立つ事すら出来ぬような輩がシャルティアを拉致出来るなどとは考えられないので、アレ等も先に捕えた者と同様であろうと判断した。
ここまで接触が無いのなら、恐らくシャルティアを拉致した何者かはシャルティアと会うつもりはないのであろう。
つまり、接触して来た時にそいつから直接拉致の理由を問い質そう、というシャルティアの考えは実行出来ぬという事で。
もちろんそれでは帰る方法もわからぬままだ。転移系の術は全て、この地に結界だか封印だかがなされているらしく使用不能。伝言の魔法も駄目。小憎らしい程に、シャルティアには何も出来ない状況である。
よよよ、とその場に崩れ落ちる。
「どうして何時もわたしだけがこんな目に……この前も気がついたらアインズ様に……あああああああああああああぁぁ、またこの前のような失態を晒したらきっと……」
その時のアインズの様を想像したのか、シャルティアの全身を怖気が走る。
「いやっ! 絶対に嫌でありんす! そうよ、今回は意識がなくなってるなんて事もないのだし、わたしにもまだどうにかする目があるはずっ!」
(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)


649 ◆QkyDCV.pEw :2017/03/29(水) 18:56:21 ID:VD0IupEk0
実に馬鹿丸出しなザマであるが、これは彼女のみに原因があるわけではない。
エロゲのような設定を詰め込まれているシャルティアであるが、設定とは趣味嗜好であったり、性質だったりを定めたもので。
趣味嗜好が、戦闘に有利云々ではなくそれ以外の方向に突き抜けていったような内容であるのなら、好き嫌いは概ね当人にとっての弱点にしかなりえない。
性質にした所で、冷静沈着で常に最善の判断を下せるような性格を形成するような要素は、そのほとんどが可愛いといった要素と相反する。つまり、こちらも設定を盛られれば盛られる程立ち回りが不利になっていくものだ。
シャルティア・ブラッドフォールンはそれ以外、つまり能力的な面で言えばかなりのガチ仕様であり、総合的にはナザリック守護者達の中でも最強の部類に入ろう。
スキルや能力のバランスも良く、戦闘の際の大きな弱点もない。アインズがこれと戦うと言い出した時は、残る守護者全員が止めに入った程だ。
そういった能力の高さを活かす為の頭脳に、彼女は制限が加えられているという事。さながらガンダムの阿頼耶識を通した強力なフィードバックを、安全装置が防いでいるかのよう。いや別に、シャルティアに能力を発揮したらフィードバック食らって死ぬなんて設定は無いが。
結局、シャルティアは放送を耳にしていながら聞き逃すという素敵な失態を晒す事に。
まあ主たるアインズ・ウール・ゴウンも後半聞き逃していたようなので、きっと責められるような事は無かろうが。

シャルティア・ブラッドフォールンの能力はいずれかに特化しているわけではなく、故に様々な事態に対応出来るようになっている。
ならばこうした予測も出来ぬ緊急事態の対処において、彼女程相応しい存在はあるまい。
実際、様々な術への耐性を備え、耐久力や回復力も高い、索敵能力が少々劣るも、完全な不意打ちを食らったとしても一撃でシャルティアを打倒しきるのは至難の業だ。
そしていざ攻撃に移ったとなれば、物理、魔法、双方をバランス良く行使出来、スキルも充実している為ほとんどの防御手段への対応策をその手にしている。
彼女を殺すのは極めて難しく、彼女に殺せぬ敵はほとんど居ない。そんな存在である。
挙句、初見殺しも多数所持していて、魅了の術も数多揃えている為、敵を倒した後の情報収集も万全。スキルと能力だけ見るなら、アインズよりよほど彼女の方がこの地に向いているだろう。
また装備が奪われた現状でも、彼女はアンデッドである為疲労とは無縁で、当人が手を止めるか、行動不能になるまで何時まででも戦闘力が落ちぬままに継続戦闘が可能だ。
これまでに打倒された二人の守護者、これを倒した者達ともしシャルティアが戦うとなれば、恐らくまた別の結果になっていたであろう。
アルベドでは殺しきれなかった斗和子も、シャルティアならばすり潰す事が可能だ。デミウルゴスが耐え切れなかったオシュトルの斬撃もシャルティアならば堪えきり回復再生、しかる後反撃が可能であったろう。
斗和子やオシュトルならば、シャルティアの弱点である血の狂乱発動まで戦いきる事が出来るだろう。だが、血の狂乱はただのバーサークではない。魔法やスキルの行使も可能な、暴虐の嵐であるのだ。如何な双勇であろうとこれを耐え切るのは難しかろう。
この地に招かれた事で、計らずもシャルティアは守護者最強の証明を為し得る事となろう。当人がそれを望んでいるかどうかはさておき。



月山習、一生の不覚。
とばかりに頭を抱え、おろおろとその場でふらつく喰種月山習。
放送を聞いた結果である。そりゃ、アテにしていた喰種の二人の内の一人、霧島董香の死亡をいきなり聞かされてしまえばショックも受けよう。
習がこれまでに出会ったのは四人。学生らしき少女が二人、奇特な格好をした忍者紛いが一人、少女の容姿をしたバケモノが一人。
実に半数が人外である。これほどの者が居るというのならば霧島董香程の喰種が殺されるのも理解は出来る。
彼女とは面識もあるし、それなりに気にはかけている。一度殺されかけた相手でもあるし。ただ、彼女以上に、彼女が死んだ事で衝撃を受けるだろう人物、金木研の事が気になる習だ。
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650最凶のバケモノ達 ◆QkyDCV.pEw :2017/03/29(水) 18:57:14 ID:VD0IupEk0
ふと、何かに気がついた習は、今居るビルの屋上から隣にビルへと飛び移る。音も無く着地をし、滑るように走る。再び跳躍、ビル端のフェンスの上に一足で飛び乗り、再び次のビルへと飛ぶ。
こんな派手なムーブ、もし他人に見られたらと思うと何時もの町ではそうそう出来ないだろう。習は少し気を良くしながらビルの屋上を飛び移りながら移動を続ける。
が、突然足が止まる。
『何っ!?』
驚いたなんてものではない。
それまでアホみたいに騒ぎ喚き、挙句隠す気配すらない死臭を漂わせながらゆっくりと移動していた対象が突然消滅したのだ。
習の鼻は喰種ならではの鋭敏さを持ち、その索敵範囲は彼が追っているゴスロリバケモノ少女の索敵範囲を軽く超えている。
別の臭いで上書きしただのでは断じてない。突如、臭いそのものが消失したのだ。
かなり壁の厚い建物にでも入ったか。いや、臭いのみならず、習の肌にひりつくように漂ってきていた死の気配までが、綺麗さっぱりなくなるというのはありえない。
だが、そうなった原因らしきものはわかるので、習は細心の注意を怠らぬままに、追跡を続けた。



ダークニンジャは流れて来た死者を告げる放送に、思う所があったのか表情を引き締める。
呼ばれた名に聞き覚えは無いが、ダークニンジャのニンジャ第六感が言っているのだ、呼ばれた名の中にも恐るべき使い手が居たであろうと。
それは直前に姿を見かけた、ニンジャならざる圧倒的脅威の存在故の事だろうか。否である。
アレの存在もまたダークニンジャが警戒を強める原因ではあろうが、だからと言ってダークニンジャのニンジャ第六感の感性にブレが生じる事は無い。
何処までも冷静に、冷徹に、現状がどうであるかを受け止める為のセンサーとしての役割に、乱れが生じる事は無いのだ。
故にこそ、ダークニンジャはこの地に複数の絶大なる脅威が存在する事を知る。
例えば江戸川コナンであっても、シャルティアのような規格外は特別である、と考えているフシがあった。
もちろん彼の知能ならばアレクラスのバケモノが複数存在する可能性にも当然思い至っているだろうが、まずはアレを対処すべしと全力をそちらに傾けてしまっている。
だがダークニンジャは違う。ニンジャならではの独特かつ超越した感性により、更なる強敵の存在をコナンよりも確かなものとして感じているのだ。
ダークニンジャは町を走る。
前述の理由により、常ならぬ警戒を周囲に張り巡らし、四方にカラテを向けながら。
そしてダークニンジャの優れた感知能力は、手にしたキルリアン感知器よりも早く、その存在をダークニンジャに教えてくれた。
これもまた、ダークニンジャがまるで出会った事のない類の気配であった。
少ししてキルリアン感知器も反応を示すが、その数値はあのバケモノはもちろん、ダークニンジャよりも大きく劣るものであった。だが、だからこそ、ダークニンジャはこの数値が戦闘力の高さではないと察する。
ダークニンジャのニンジャ第六感は、この気配の主の並々ならぬ脅威度を感じ取っていたのだ。
だがダークニンジャは今度の相手には遠くから様子を見るのではなく、自身をその脅威の前に晒しだす。
まず、ダークニンジャを前にした相手の反応を確かめる。
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651最凶のバケモノ達 ◆QkyDCV.pEw :2017/03/29(水) 18:58:27 ID:VD0IupEk0
ヴライと名乗った大男は、その一言と共に、巨大な長棒を振り下ろして来た。

何たる豪腕、何たる威力か。
ヴライの振り下ろした長棒は叩き付けた大地を深く抉り、跳躍し距離を取ったダークニンジャを吹き上げた土砂が襲う。
ダークニンジャ、叩き付ける土砂を厭わずじっとブライから目を離さない。
当たり前にヴライはこの土砂の中を突っ込んで来た。攻撃はまたしても単純明快な、振り下ろしの一撃。
だがその振り下ろしに、珠玉の技が込められている事をダークニンジャは見てとった。
あれほどの威力。筋力だけで為し得るものではあるまい。いや、技のみでも不可能だ。類稀な鍛え抜かれた筋力を、膨大な経験に基づいた術理により運用し、早く、強くを何処までも極め尽くして初めて至る戦人の境地の一つであろう。
実際ダークニンジャも、飛んでかわさねば危うい。ギリギリでかわしあわよくば反撃などという甘えた行為の一切を拒否する、鋭さを備えた攻撃であるのだ。
太い棍棒をそのまま長くしたような、常識外の膂力でもなくば振り回せぬ武器を軽々と振り回すヴライ。だがそれは彼の戦闘力のほんの一部に過ぎない。
ダークニンジャが注視しているのは、その長棒を大地に叩き付けた動き、そのものだ。
最初の一撃は敢えて大地を叩いた。だが、次の一撃は大地に付く直前で棒先がぴたりと制止していたのだ。
それはダークニンジャの飛び道具による反撃を警戒しての事であろう。もしスリケンなどで仕掛けていても、あの長棒が跳ね上がり容易く弾かれていた。
たったこれだけのやりとりでもわかる。この大男ヴライは、ただの力自慢などでは断じてない。もちろん、ニンジャソウルを手にした事で有頂天になってしまうような浅薄な輩とも違う。
己を厳しく律し、何時でもより強くならんと切磋琢磨し続けて来た者の持つ、重厚な土台が感じられる。
これを一言で言い表すならば、見事なカラテ、であろう。
ヴライの足は止まらない。後退したダークニンジャに向かって、三度目の振り下ろし。
『否っ!』
ダークニンジャは前二度と全く同じモーションのヴライに対し、脅威は上ではなく前と感じ、その直感を信じ動く。
果たしてヴライの振るった長棒は振り下ろす挙動から一瞬で切り替わり、奥深くへと伸びていく突きとなる。もし後ろに下がる事でかわそうとしていたならば、この突きに追いすがられ致命的な一打を許したであろう。
だがヴライが稀有な武人であると言うのなら、ダークニンジャもまた古今稀に見る優れたニンジャだ。
突きの気配を感じ取り、後退ではなく左方への跳躍に切り替えこれをかわす。
ヴライの突きの威力は周辺の大気をすら巻き込み伸び行くもので、渦を巻いた風がダークニンジャを引きずりこまんと吹き付けるが、ダークニンジャはニンジャ脚力で大地を踏みしめこれを堪える。
更に、この突きの風圧で動きを制したヴライは、三種目の攻撃、薙ぎを繰り出す。
これぞ必殺の一撃であろう。前方の空間全てを削ぎ取る回避不能の剛撃だ。
地上には物理的にこれを回避する空間が存在しない。何処に居ようと薙ぎの範囲内であり、この範囲から一足で飛べる距離を、ヴライが長棒を振るう速度を越えて稼ぐのはさしものダークニンジャにも叶うまい。
それでも、ダークニンジャは歴戦を潜り抜けてきた勇士。出来ぬをこなしてこその超一流であろう。
先程大地を深く踏みしめたのは、風圧を堪えるのみが目的ではなかった。
次撃を薙ぎと予想したダークニンジャは、深く沈みこむ事で跳躍に必要な脚力を溜め込んでいたのだ。
一瞬でヴライの頭上を取るダークニンジャ。そして、何たる妙技か。空中で一回転し、ヴライの頭部を蹴り飛ばしにかかる。
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652最凶のバケモノ達 ◆QkyDCV.pEw :2017/03/29(水) 18:59:38 ID:VD0IupEk0
並のニンジャであればそのままヴライに足を掴まれていたであろう。ヴライのウケの強さを見てとったダークニンジャは咄嗟に、ケリを振りぬくケリではなく弾くケリに切り替えたが故のこの結果なのである。
さしものヴライも、片腕のみではダークニンジャ着地までの間に長棒を振るう事は出来ず、両者にとってあまり本意ではない形で交錯は終わる。
表面的に見えた動きは、ブライが振り下ろし、振り下ろし、突き、薙ぐ。これをダークニンジャが下がり、下がり、横に飛び、上に飛んで反撃するも受けられる。のみである。
これのみでも実にアクロバティックで迫力のあるやりとりであったのだが、これらの動きにはそれぞれ常人では踏み込みえぬ深い鍛錬と技術が詰め込まれており、両者の実力の程が知れようものだ。
現時点ではいずれに有利が付くといった風でもない。
だが、ここでダークニンジャは動きを変化させて来た。
戦場を広い道路上から、建物の中へと切り替えてきたのだ。
確かに、長物は建物内では不利であろうし、ヴライの得物を封じる意図でそう行動するのは正しい選択であろう。
建物の中へと走るダークニンジャを、そうとわかっていて平然と追うヴライ。
背の高いビルの一階ロビー、ここに入り込んだダークニンジャであったが、一階ロビーは上二階まで吹きぬけた広い空間になっており、ヴライが長棒を振り回すに充分なスペースがあった。
ダークニンジャは仕方が無いとでも思ったか、ロビーにそそりたつ巨大な柱を背負って構える。ヴライはやはり気にした風もなく長棒を振り下ろす。
そう、ヴライが構わず建物内に入ったのは、中に鉄筋が入ってようと大理石で覆われていようと、叩き砕く自信があったからである。
斜めに振り下ろされたヴライの長棒は、柱を袈裟に叩き斬ってしまう。その抉られた柱の傷跡は、明らかに長棒の長さよりも深い。
少し計算が外れたか、と柱の後ろに回りこんだダークニンジャは、これに同じく袈裟に手刀を叩き込む。こちらもヴライに負けじと中の鉄筋ごと深々と柱を抉り取る。
上にだけでなく、ヴライのドウジマを振り回しても問題ないぐらいに横にも広いフロアであるという事は、つまり、支えとなる柱にその重みが集中しているという事で。
ただの一本が支えたらず崩れるだけで、フロア全体の天井が細かく揺れ始めたではないか。
フロアの構造を一瞬で把握し、最適の柱に目をつけこれをヴライの力すら用いて破壊する。
ただ強いだけのニンジャには絶対不可能な戦い方だ。当然仕掛けた方のダークニンジャは即座にビルの外へと脱出。轟音と共に崩れ落ちてきた天井に、ヴライは避難が間に合わない。
だが、とりたてて彼は慌てる様子もなく、手にした長棒を深く後ろにまで引き構え、コンクリートの塊がヴライの頭上に至った瞬間、弧を描き長棒がこれを粉砕する。
細かな瓦礫は流石に避けようが無かったが、問題になるような大きな塊は全てその一閃で砕いたヴライは、頭上や肩に乗った瓦礫を払いもせずのそりとビルから出る。
ビルの外では、両腕を組んだダークニンジャが道路に立っていた。まるでヴライが出てくるのを待ち構えて居たかのように。
しかしヴライは外に出てもダークニンジャから目を離し、頭上高く、自らが入っていた十数階のビルを見上げている。
ヴライの知る建築では、ここまでの大きな破壊があれば建物全体に影響を及ぼす事必至であったのだが、このビルは一層の底が抜けた程度ではビクともしないようだ。
それを確認し、戦闘の最中だというのに何処か感心したような顔になる。
完全に無視された形のダークニンジャであるが、そもそもこの男、激情とは最も縁遠い男。怒りを顕に襲い掛かるような真似はしない。
そんなダークニンジャをせせら笑うヴライ。わかりやすいぐらいわかりやすく隙を見せてやったというのに、お互い引っ込みがつかなくなるような必殺の間合いへは決して踏み込んで来ようとしないダークニンジャの腰抜けっぷりを笑ったのだ。
「つまらん男だな。殺し合いをする気は無いか?」
本来のダークニンジャならば、敵が何をほざこうと黙殺するのであるが、どうしたものか、ダークニンジャはヴライの言葉に返事を返してやる。
「……ニンジャでもない、かといって人間でもあるまい。お前は一体何者だ」
ヴライの眉根が怪訝そうに寄る。
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653最凶のバケモノ達 ◆QkyDCV.pEw :2017/03/29(水) 19:00:06 ID:VD0IupEk0
「ふむ、それだけの暴威を持ちながらニンジャを知らぬか。貴様、ネオサイタマの者ではあるまい。ヤマトと言ったか、事によれば、日本の外の者か?」
ヴライにはまるでわからぬ単語ばかりだ。それにこの男の動きは、ヴライも見た事が無いと思える程独特のものであった。
この踏み込み過ぎぬ戦い方こそがこの男の戦いで、ヴライが致命的な隙を見せるのを待ち構えている、といったヴライが最初に抱いた予測は実際に隙があったにも関わらず踏み込まなかった事で外れであったとわかった。
だが同時に、この男は隙があっても攻めない、つまり今の時点ではヴライにリスクを負ってまで大きな損害を与えようと思っていない、とも考えられる。
即ち、この男の狙いは時間稼ぎ。
ならば付き合う事もあるまい、と踏み込みかけたヴライ。その足が止まる。
ダークニンジャはそちらの気配に注意を向けながら、心の中で呟いた。
『我が策、成れり』
「あー、もうっ。この魔法、気配も消してくれるのはいいんでありんすが、こっちに気付いてもらえないのは面倒この上無いっ。あー、そこの二人、今からわらわの質問に答えなんし。その後でそっちの覆面は顔を見せて見た目が良かったらもう少し生かしておいてやりんす。そっちの不細工は自殺でもしなんせ」
周囲の大気が歪んで見える程に明白な強者気配を相手に、この超が付く見下し台詞を平然と吐けるのはこの会場広しと言えど、ギルド、アインズ・ウール・ゴウンはナザリックの階層守護者、シャルティア・ブラッドフォールン以外におるまいて。



「うん、やっぱりあの音の所に行ったのか。さて、僕はどうしたものかな」
月山習は三者が遭遇する様を、少女、シャルティアの索敵範囲外、更にダークニンジャやヴライからも察知されぬ距離を取りながら観察していた。
漂う匂いは間違いなく戦いの匂い。あの三人がどんな会話を交わすかはわからないが、結果として戦闘は起こるだろう。
あの少女の能力を見ておきたい、出来れば実際に手合わせも、と考えていた習には願ってもない好機。しかも先程出会った忍者装束の男までヤる気でいるのだ。その上、足の遅そうな、逃げる時の囮に出来そうな者までいてくれる。
「んー、ここは僕もお邪魔するとしようか」
こきりこきりと手首を鳴らしながら、習もまた、かの人外戦場へと足を進めた。



【E-8/朝】
【シャルティア・ブラッドフォールン@オーバーロード】
[状態]:健康
[装備]:
[道具]:
[思考・行動]
基本方針:人を探す
1:人を見つけ、ここが何処か等の基本情報を入手する。
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654 ◆QkyDCV.pEw :2017/03/29(水) 19:01:16 ID:VD0IupEk0
以上で投下を終了します。


655名無しさん :2017/03/29(水) 19:13:31 ID:O/SMd8U60
投下乙です

康一もカラ松も何とか平常心を保てたか、ひと安心。
赤井は慎重だな。…まぁトラウマがあるし仕方ない。

シャルティアはやっぱシャルティアだなw
しかし不穏な空気…戦闘突入なるか?


656名無しさん :2017/04/01(土) 11:55:40 ID:aAV8MTuY0
投下乙です

どちらかが脱落すればよし
どちらも消耗してくれれば両方討ち取れて尚良
ダークニンジャ恐るべし…

しかし早くも最上級危険人?物が遭遇とか先が読めませんね
放送後に登場してない奴らも気になりますし
これは今後益々目を離せなくなりますね


657名無しさん :2017/04/05(水) 00:46:11 ID:a7tVttyg0
投下乙です。

正直シャルティアが負けるところが、想像出来ない。


名前: E-mail(省略可)
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14 アニメキャラ・バトルロワイアル4th part2 (Res:1000)All First100 Last50 SubjectList ReLoad 14
1名無しさん :2016/02/12(金) 19:24:17 ID:cZpkR.8k0
ここはアニメキャラクターでバトルロワイアルを行うリレーSS企画です。
企画の性質上、キャラの死亡や流血等、残酷な内容を含みます。閲覧の際には十分ご注意ください。

したらば
ttp://jbbs.shitaraba.net/otaku/17204/

避難所
ttp://jbbs.shitaraba.net/otaku/17220/

地図
ttp://imgur.com/wm3q2BI

【参加者名簿】

3/7【Fate/Zero】
○衛宮切嗣/○セイバー/○言峰綺礼/×ランサー/×雨生龍之介/×キャスター/ ×間桐雁夜
4/7【銀魂】
○坂田銀時/×志村新八/○神楽/×土方十四郎/○桂小太郎/×長谷川泰三/ ○神威
4/6【ジョジョの奇妙な冒険 スターダストクルセイダース】
○空条承太郎/×花京院典明/×ジャン=ピエール・ポルナレフ/○ホル・ホース/ ○ヴァニラ・アイス/○DIO
4/6 【神撃のバハムート GENESIS】
○ファバロ・レオーネ/×カイザル・リドファルド/○リタ/×ジャンヌ・ダルク/○アザゼル/○ラヴァレイ
3/5 【ご注文はうさぎですか?】
×保登心愛/○香風智乃/○天々座理世/○宇治松千夜/×桐間紗路
3/5【デュラララ!!】
○セルティ・ストゥルルソン/×園原杏里/○折原臨也/○平和島静雄/×ヴァローナ
2/5【ラブライブ!】
×高坂穂乃果/×南ことり/×矢澤にこ/ ○絢瀬絵里/○東條希
4/5 【結城友奈は勇者である】
○結城友奈/○東郷美森/○犬吠埼風/×犬吠埼樹/ ○三好夏凜
4/5【キルラキル】
○纏流子/○鬼龍院皐月/×満艦飾マコ/○蟇郡苛/○針目縫
2/4【グラップラー刃牙】
×範馬刃牙/○ジャック・ハンマー/×範馬勇次郎/○本部以蔵
3/4【selector infected WIXOSS】
○小湊るう子/○紅林遊月/×蒼井晶/○浦添伊緒奈
0/3【咲-Saki- 全国編】
×宮永咲/×神代小蒔/×池田華菜
2/3 【魔法少女リリカルなのはViVid】
×高町ヴィヴィオ/○アインハルト・ストラトス/○コロナ・ティミル
2/3 【のんのんびより】
○宮内れんげ/○一条蛍/ ×越谷小鞠
1/2 【グリザイアの果実シリーズ】
○風見雄二/×入巣蒔菜
41/70

981New Game ◆WqZH3L6gH6 :2017/02/22(水) 00:58:53 ID:nkVZ1xE.0


【アザゼル、セルティ、絵里、夏凜補足】
※小湊るう子と繭、セレクターバトルについて、緑子とアザゼル(タマ)を通じて結構な情報を得ました。
※大まかにですが【キルラキル】【銀魂】【魔法少女リリカルなのはVivid】【のんのんびより】
【結城友奈は勇者である】【ラブライブ!】【selector infected WIXOSS】の世界観について知りました
※チャットの書き込み(発言者:D、Iまで)に気づきました。
※墓場に地下道出入口が開通したことを知りました。
※三好夏凛のスマートフォン、東郷美森のスマートフォン、宮内ひかげの携帯電話にそれぞれの電話番号が登録されています。

・支給品説明

【螺湮城教本(プレラーティーズ・スペルブック)@Fate/Zero】
蒼井晶に支給。
人間の皮で装帳されたキャスターの魔道書の宝具。
この本自体が魔力炉となっており、所有者の魔力と技量に関係なしに深海の水魔の類を召喚し使役できる。
ただ召喚数は制限されており、それほど巨大なサイズの海魔も通常では召喚できない。細かいところは書き手様任せ。
以上の能力に加え海魔を召喚、使役していなければ少々の治癒能力を発揮できる。
効力は当ロワ内の言峰綺礼の治癒術と同程度で、回復速度は遅め。

【弓と矢@ジョジョの奇妙な冒険 スターダストクルセイダース】
ホル・ホースに支給。
DIOの宝物。アニメでは42話に登場。鏃そのもの成分が一種の隕石で遅行性の毒(ウイルス)がある。
ジョジョの奇妙な冒険出典以外のキャラに使用しても基本的にスタンド能力は発現しない。
外見はひどく古びた弓矢。


【ジャック・ハンマー御用達薬品セット@グラップラー刃牙】
カイザル・リドファルドに支給。
ジャックのドーピング薬セット。大きな袋3袋分。
(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)


982 ◆WqZH3L6gH6 :2017/02/22(水) 01:01:18 ID:nkVZ1xE.0
投下終了です。


983<削除> :<削除>
<削除>


984<削除> :<削除>
<削除>


985 ◆WqZH3L6gH6 :2017/03/02(木) 15:40:49 ID:JRgKZP4I0
今から投下を始めます。


986運命の廻り道 ◆WqZH3L6gH6 :2017/03/02(木) 15:42:21 ID:JRgKZP4I0
――点滴までは望めないか。
赤カードは参加者が手に持ち念じればイメージした食事をそのまま具現させる事ができる。
浦添伊緒奈――ウリスがやったように食器もろとも。だが点滴を具現させることは無理だったようだ。
内臓のダメージを用心しての判断だったが仕方がない。
鬼龍院皐月は赤カードからのど飴を現出させ、一口舐めた。

「……」

唾液に混じった飴成分が喉を通し胃に落ちたが痛みはない。
安心した皐月は残った飴をれんげに渡した。

針目縫との決戦の後、宮内れんげの治療を受け休憩を取っていた。

そして一息つけた皐月達はやがて針目の遺品の回収を始める事にする。
皐月とれんげ、そして皐月の衣服――神衣鮮血と、れんげの守護精霊――木霊の4者は
針目が斃れた場所へ進み、目的のものを早々に見つけ出した。

紫色の刃――片太刀バサミ
他に支給品は落ちてないようだ。

皐月の亡父、纏一身こと鬼龍院装一郎が開発した対生命戦維用武器 断ち切りバサミの片割れ。
針目に強奪され、この場に置いても悪用されていた紫色の片刃を皐月は拾い上げるべく手を伸ばす。
元は赤色だった片刃が未だ紫色である事に、針目の影響を危惧し微かな警戒を抱きながら、皐月が柄の部分を掴んだ。

「!」

片刃は瞬く間に元の赤色へと変化した。
れんげが「おお、色が変わったん!」と感嘆に近い声を上げる。
鮮血はそれを感慨深げに見つめた。

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987運命の廻り道 ◆WqZH3L6gH6 :2017/03/02(木) 15:43:07 ID:JRgKZP4I0
れんげが軽く皐月の腕を掴み、東の角を指差す。
4者は指された方へ向かい、盛り上がった土と数本の髪の毛、そして参加者の白カードを発見する。
髪の毛はウェーブがかかった栗色の長髪で目立ち、カードは月光を微かに反射に目に付きやすかった。
白カードを見る。彼女らはそこは死した参加者が埋葬された場だと理解した。
皐月はまたも白カードを見る。映し出された少女の顔は喜怒哀楽をほぼ出していない普通の表情をしていた。
そこからは人間性や最期の感情を読み取ることはできない。

皐月はふと針目が斃れた方へ向いた。そのまま無言でそっちへ向かう。
眉をちょっとしかめながら。

「…………」

先程の戦いをする前なら、気にも留めなかっただろう。
彼女はこれまで死した参加者の白カードを何枚も見てきている。
それらはどれも同じ表情をしていた。
皐月の直感と経験が針目縫の白カードを拾わせるべく脚を動かさせる。
そして拾った。

「……それがお前の本当の貌か?」

その呟きには納得の色が含まられていた。
対外的には針目はほとんどを笑顔で過ごしていた。口調も戦闘時以外は陽気そのものので。
しかし白カードに映し出せれている表情はそれとは全然違うものであった。

痩せ衰えた狂犬のような、余裕のかけらもない愛らしさとは無縁の表情。
目元に隈があると錯覚してしまいそうなギョロっとした両眼。
開くとすれば歯よりも牙が似合うであろう口元。眼帯が無い以外は髪型等に変化はない。
だが皐月にはそれは私情を抜きにして、無理やり着飾られた頭のネジが飛んだ肉食獣に見えた。

れんげがすたすたとこちらに近づいて来るのが解る。
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988運命の廻り道 ◆WqZH3L6gH6 :2017/03/02(木) 15:44:43 ID:JRgKZP4I0
「電話は通じないのか」
「ああ。チャットは可能なんだが、他の電話を確保しなければな」

鮮血の問いに皐月は軽く緊張感の含んだ声で返す。
勇者スマホ同士での通話ができないのは元からであり、皐月達もそれは存じていた。

「心配か?」

皐月は黙って頷く。
――絢瀬絵里
ここで出会った志を同じくとした皐月と同年代の仲間。
彼女は先の放送で名を呼ばれ無かったが、同行者の坂田銀時は呼ばれていた。
絢瀬の現況は不明だが、善意の参加者に保護されているなんて楽観ができる状況でもない。
一般人である彼女をそのままにしておくのは拙い。
仲間との連絡がまともに取れない以上、皐月は分校に到着次第放送局に向かいたい心境だ。
だが皐月は焦る気持ちを己を縛る前に心の何処かに置き、れんげの横に並んだ。

「ほんとにいいん?」
「疲れたら休むさ」

皐月は笑った。
旭丘分校までは少々遠く、遮蔽物がない道も通る。
時間が惜しく、ゲームに乗った者の情報も多くない現状、早々に向かう必要がある。
れんげは走る。勇者の力を得て常人離れをしたスピードで。
皐月も走る、れんげと同じ速度で。
走りながら皐月はちらりと針目の腕輪を見た。

「……」

母であり、人類の大敵である生命戦維の地球上の実質的な首魁である鬼龍院羅暁の3人目の子供――針目縫。
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989運命の廻り道 ◆WqZH3L6gH6 :2017/03/02(木) 15:45:34 ID:JRgKZP4I0
2人とも何事もなくそのままでいると考えていた訳ではない。
ある程度の惨状は覚悟していたが、それはあんまりな光景だった。

建物は半壊状態で、血のようなものが分かりやすく飛び散っている。
死者が埋められたと思しき2つ隆起がある。
そして極めつけは遠くから見ても解る草むらに隠れている何か。
それらの異常が合わさり、夜というのを差し引いてさえなお、
旭丘分校はれんげが知る学び舎とは程遠い雰囲気の戦場跡となっていたのだ。

れんげは両手を頭に当て、あーあーと途方に暮れたように呻いた。
皐月は注意をはらいながら草むらに隠れている何かへと近づく。
その行動にれんげは我に返り、少し離れて皐月の後に続いた。

何かは一人の成人男性の死体と、顔立ちが整った生首だった。
皐月は手で、精霊はれんげの目の前に塞がることで直視させないように動いた。

「……」

致命傷と思しき刺傷と無数の傷を負った死体――衛宮切嗣。
皐月は彼の遺体を調べる。
最初に遭った仲間、間桐雁夜に僅かに似ていると皐月は思った。
格好からして堅気でもなく、肉体の造りと人相からして善良とは程遠い人物と推測できる。
れんげが両目を指で隠しながらじりじりと近寄ってくるのがわかった。
息を呑む声がする。皐月はなぜか違和感を感じたがそれに作業を中断させず次を行く。
皐月は生首――ランサー ディルムッドを両手で抱えた。

「…………」

ここで皐月は何故れんげが息を呑んだか理解した。
れんげが言った。
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990運命の廻り道 ◆WqZH3L6gH6 :2017/03/02(木) 15:46:44 ID:JRgKZP4I0
なら自分にできる事は何か……。

「……埋めるか」

れんげ達は即座に同意した。

-------------------------------------------------------------------------------------------------

切嗣とランサーの遺体を弔った後、2人はスマホと建物の周囲を一通りチェックし休憩している。
そして今、2人はチャットに書き込みをしていた。

I:『犬吠埼樹さんのスマホから書き込んでいます。
   鮮血とアスクレピオスは目的地に到着しました。
   途中針目縫と交戦し倒しました』

――次の連絡待ちか

皐月は他のチャット文を見ながら緊張した面持ちで息を吐いた。
れんげも少々だが顔色を悪くしている。

『一番目のMと、五番目のD。今夜、地下闘技場で話がある』

頭文字Dは強敵DIOしか該当する者はおらず、書き込んだ参加者も死去した樹を別にすれば遭遇さえしていない。
拙いのは場所、ルートからして絢瀬は地下闘技場付近にいるかも知れないから。
DIOの言動から察するに誘いに乗る可能性も高いと推測できた。
銀時の死を知らぬれんげからしても悠長に構えていられる状況ではない。
だがれんげは蛍とまだ再会していない。そのジレンマがれんげの元気を徐々に奪ってゆく。

「行こう」

(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)


991運命の廻り道 ◆WqZH3L6gH6 :2017/03/02(木) 15:47:18 ID:JRgKZP4I0
れんげはそれを拾って白カードを利用して読むと、いつものポーカフェイスながら喜色の含んだ声を上げた。

「ほたるん無事なん。無事なん!」

手紙を読みながら皐月は柔らかく微笑み頷いた。

-------------------------------------------------------------------------------------------------

『れんちゃん無事ですか?お元気ですか?
 私は承太郎さんや平和島さん達のおかげで何とかがんばっています。
 これから私達はラビットハウスに向かいます。
 もし禁止エリア指定などで行けなくなった場合は放送局に行こうと思います。
 あとここに使っている電話の番号を書きましたので
 できれば連絡をしてくれるとうれしいです。待ってます
   
                           ほたるんより』



職員室に電話はなく、所持しているスマホも通話はできなかった。
れんげは教室の中に入っている。電灯はどの教室も点けられない。
友奈達のスマホ以外の電話での通話はれんげが変身を解けば使えるかも知れないが、完全に癒えていない以上それは未だできなかった。
皐月は拾った鉛筆2本を仕舞い、今後どうするか思考する。
とにかく絵里や一条蛍と連絡を取れる機器が必要だ。
だがその機器がありそうな施設は近くにない。
皐月がれんげに声をかけようとした瞬間、教室に青白い光が溢れた。

「「れんげ?!」」

すぐさま皐月は教室へ駆ける。そこには青白い光の帯があった。
(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)


992運命の廻り道 ◆WqZH3L6gH6 :2017/03/02(木) 15:48:46 ID:JRgKZP4I0
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

【B-2/本能字学園・校庭/夜中】
【鬼龍院皐月@キルラキル】
[状態]:疲労(小)、全身にダメージ(中)、袈裟懸けに斬撃(回復中)
[服装]:神衣鮮血@キルラキル(ダメージ小)
[装備]:体内に罪歌、バタフライナイフ@デュラララ!!
[道具]:腕輪と白カード、赤カード(5/10)、青カード(8/10)
    黒カード:片太刀バサミ@キルラキル
    白カード:針目縫
    針目縫の腕輪、鉛筆2本
[思考・行動]
基本方針:纏流子を取り戻し殺し合いを破壊し、鬼龍院羅暁の元へ戻り殺す。
0:宮内れんげと共に駅へ向かう。 北西か南どちらに向かうか。
1:絢瀬絵里が心配。
2:ネオアームストロングサイクロンジェットアームストロング砲を調べてみたい。
3:鮮血たちと共に殺し合いを破壊する仲間を集める。
4:襲ってくる相手や殺し合いを加速させる人物は倒す。
5:纏流子を取り戻し、純潔から解放させる。その為に、強くなる。
6:神威、DIOには最大限に警戒。また、金髪の女(セイバー)へ警戒
7:針目縫の魂(白カード)を最後を迎えるまで監視する。
[備考]
※纏流子裸の太陽丸襲撃直後から参加。
※【銀魂】【ラブライブ!】【魔法少女リリカルなのはVivid】【のんのんびより】【結城友奈は勇者である】の世界観について知りました。
※ジャンヌの知り合いの名前とアザゼルが危険なことを覚えました。
※金髪の女(セイバー)とDIOが同盟を結んだ可能性について考察しました。
※罪歌を支配しました。支配した場合の変形は身体から実際の刀身以上までの範囲内でなら自由です。
※ヴァニラ・アイス(I)の書き込みまでチャットを確認し、自身も書き込みました。

【宮内れんげ@のんのんびより】
(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)


993 ◆WqZH3L6gH6 :2017/03/02(木) 15:49:16 ID:JRgKZP4I0
投下終了です。


994名無しさん :2017/03/03(金) 03:40:59 ID:s.wf/WVw0
投下乙です
ケリィ、自分が殺した女の子の友達に埋葬されるとは…


995名無しさん :2017/03/03(金) 15:47:48 ID:1Ysu.Tmw0
投下乙です
まさか、このタイミングでワープさせられることになるとは。
思い通りに行かないのが運命ってことなんだろうか。
駅に行くと言ってるけど、もう一回鮮血で飛ぶこともできるよなぁ、なんて思ったり。
書き込みや電話番号も得た二人が、どう動くかで戦況もだいぶ変わる…のかな?

一つ指摘ですが、これまでの話で鮮血のセリフは二重のカギかっこ→『』で書かれていたと思うので、そこは統一したほうが、分かりやすいのではないかと思います。


996名無しさん :2017/03/03(金) 16:29:49 ID:ajOxa4roO
投下乙です
まさかのワープ…しかも周囲にはほぼ誰もいない場所という
このロスが致命的にならなければいいが

一つ気になったのですが、勇者スマホでもあくまで基本の機能のうち通話機能にだけ使用に支障がある、というのはどうかと
絵理に連絡が通じなかったことに関しては、そもそも絵理自身は携帯を持っていないので連絡のしようがない、というのもありますし、わざわざ制限する必要は無いように感じました


997 ◆WqZH3L6gH6 :2017/03/04(土) 03:18:03 ID:FMVNFCuk0
感想とご指摘ありがとうございます。
問題の部分は今日に修正スレで訂正させていただきます。


998 ◆WqZH3L6gH6 :2017/03/04(土) 15:29:56 ID:FMVNFCuk0
『運命の廻り道』修正版を修正スレに投下しました。
ご確認をお願いします。
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/otaku/17204/1438784746/300-306


999名無しさん :2017/03/04(土) 18:08:08 ID:Le1vg/x60
修正乙です
そろそろ次スレ建てた方がいいか


1000名無しさん :2017/03/04(土) 18:43:40 ID:bGKTzbW.0
うめ


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15 マジカルロワイアル (Res:11)All First100 Last50 SubjectList ReLoad 15
1名無しさん :2017/02/25(土) 06:17:36 ID:k4qn308I0
魔法使い・魔法少女を題材とした作品を集めてバトルロワイアルをさせる
リレーSS企画です。
当企画はキャラの死亡や流血描写が出てきますので、閲覧の際はご注意ください。


したらば避難所
ttp://jbbs.shitaraba.net/otaku/17742/

地図
ttp://i.imgur.com/aAyD1jK.png

2名無しさん :2017/02/25(土) 06:18:36 ID:k4qn308I0
【参加者名簿】

10/10【魔法少女育成計画シリーズ】
○スノーホワイト/○リップル/○ラ・ピュセル/○森の音楽家クラムベリー/○カラミティ・メアリ/○ルーラ/○スイムスイム/○ピティ・フレデリカ/○プキン/○ソニア・ビーン

9/9【魔法少女リリカルなのはシリーズ】
○高町なのは/○フェイト/○八神はやて/○スバル・ナカジマ/○ティアナ・ランスター/○高町ヴィヴィオ/○フーカ・レヴェントン/○リンネ・ベルリネッタ/○プレシア・テスタロッサ

7/7【仮面ライダーウィザード】
○操真晴人/○仁藤攻介/○コヨミ/○笛木奏/○メデューサ/○グレムリン/○フェニックス

7/7【とある魔術の禁書目録】
○上条当麻/○インデックス/○ステイル=マグヌス/○神裂火織/○アウレオルス・イザード/○前方のヴェント/○左方のテッラ

6/6【ハリー・ポッターシリーズ】
○ハリー・ポッター/○ロン・ウィーズリー/○ハーマイオニー・グレンジャー/○ドラコ・マルフォイ/○ヴォルデモート卿/○セブルス・スネイプ

6/6【Fate/Grand Order】
○藤丸立香(ぐだ子)/○オルガマリー・アニムスフィア/○クー・フーリン(キャスター)/○三蔵玄奘/○メフィストフェレス/○ヴァン・ホーエンハイム・パラケルスス

6/6【Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ】
○イリヤスフィール・フォン・アインツベルン/○美遊・エーデルフェルト/○クロエ・フォン・アインツベルン/○遠坂凛/○ルヴィアゼリッタ・エーデルフェルト/○衛宮士郎(平行世界)

5/5【ゼロの使い魔】
○平賀才人/○ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール/○タバサ/○ジャン・ジャック・フランシス・ド・ワルド/○ジョゼフ一世

5/5【魔法少女まどか☆マギカ】
○鹿目まどか/○美樹さやか/○巴マミ/○佐倉杏子/暁美ほむら

4/4【東方Project】
(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)


3名無しさん :2017/02/25(土) 06:39:36 ID:k4qn308I0
本スレを立てておきましたがOPって代理投下してもよろしいでしょうか
あと予約期限って延長なしの一週間で大丈夫ですかね。


4名無しさん :2017/02/25(土) 06:42:47 ID:k4qn308I0
【制限一覧】

・変身アイテム等の扱いは本人支給かどうかは書き手次第
・フェニックスの再生能力は頭部吹き飛んだり完全消滅した場合は死亡
・アウレオルスの黄金錬成は即死系の命令は大幅制限
・ギルの千里眼は未来予知あたりに制限
・ヴェントの天罰術式はヴェントと直接会わないと発動しない。気絶までのインターバルを倍加
・プキンの剣による認識変更に時間制限付与
・ソニアの魔法は劣化スピード低下
・フレデリカが水晶玉を通じて干渉できるのはエリア内の存在のみ。•世界越しの干渉も勿論不可能。
・白い魔法使いはエクスプロージョンの威力低下。テレポートは移動距離の制限をつける
・メデューサの石化能力は、完全石化の場合持続時間30分
・魔法少女まどか☆マギカの魔女化は書き手次第
・ほむらの時間逆行は禁止、時間停止は数秒程度


5名無しさん :2017/03/01(水) 22:58:58 ID:85RkSPPI0
オープニングは結局どうなったんですかね…


6名無しさん :2017/03/06(月) 09:18:41 ID:qM4U3JrY0
代理投下します


7 とある絶望の殺戮遊戯 -Life is BATTLE ROYALE- :2017/03/06(月) 09:20:53 ID:qM4U3JrY0

 魔法とは、人知の及ばない超非科学的現象の事である。





 辺り一面は薄暗い空間。
 そこには70人程度の人影が立っている。
 そのうちの一人にしてとある世界の主人公の少年、上条当麻が最初に思ったことは

(俺は一体いつの間に連れてこられて、ここは何処なんだ?)

 だった。
 上条はとりあえず知り合いが居るか探そうと思い動こうとする。しかし身体を動かすことが出来ない。
 否、全く動かない訳では無い。上条の右手首から上と頭は動かすことが出来た。
 仕方ないので頭を動かして周りを見ると、そこには上条の目からして普通の格好をした人間やどう見てもコスプレにしか見えない服装をしている人間と様々な人物が居る。
 上条はその中に知り合いの姿を見つける。
 純白のシスター服に銀色の長髪、その姿は間違いなく。

(インデックス!)

 上条はやっと見つけた見知った存在に声を掛けようとするも、声が出ない。
 彼はこれを、魔術か超能力で身体を動かせない様にするだけじゃなく声を出せないようにしていると判断する。

(なら俺の幻想殺しで)

 そう思った彼は何とか打ち消そうともがくが
 上条当麻の右腕には幻想殺しという力が宿っている。
 これは、右手に触れた異能なら神の奇跡でも打ち消すという凄まじい能力だ。
(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)


8 とある絶望の殺戮遊戯 -Life is BATTLE ROYALE- :2017/03/06(月) 09:21:17 ID:qM4U3JrY0





(殺し合いだと? 何を言っている)

 それが、とある世界の魔法使い笛木奏が、キュゥべえの発言を聞いて最初に思ったことだった。
 彼の心に浮かぶのは怒り、とは言ってもそれは殺し合いに対する非道に対してではない。

(私にそんなことをしている時間は無い!)

 ただ単純に、自らの目的の邪魔をされて怒っているだけだ。

(こんな下らない話をしている間にも、暦は……!)

 笛木には妻と娘が居た。
 しかし妻は早くに他界してしまい、残った娘も病気で亡くなってしまった。
 そして絶望に叩き落された彼はどんなことをしてでも、どんな犠牲を払ってでも娘を蘇らせようと始める。
 しかし、娘を蘇らせる為に行ったサバトと呼ばれる儀式は笛木がアーキタイプと呼ぶ古の魔法使いに阻止されてしまう。
 それでも娘を諦めきれず再びサバトを開こうとした所で、気付けばここに居たのだ。

「断っておくけど、僕は別に享楽の為に殺し合いを開くわけじゃない。
 これは宇宙の熱量死を防ぐのに必要なことだからね」

 怒る笛木の心など気にも留めず、キュゥべえの話は続く。
 黙れ、宇宙がどうなろうと私には関係ない、暦に比べれば小さなことだ。
 しかし、そんな思いはキュゥべえの発言で一旦収まることになる。

「その代わりと言っては何だけど、この殺し合いに最後まで勝ち残ればどんな願いでも三つまで叶えようと思う。
(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)


9 とある絶望の殺戮遊戯 -Life is BATTLE ROYALE- :2017/03/06(月) 09:21:36 ID:qM4U3JrY0

 巫女服の少女、霊夢が指をキュゥべえに突きつけて宣戦布告する。
 しかし、キュゥべえはため息をついてやれやれと呟いた後霊夢に反論する。

「君は勘違いをしている。
 まずここは幻想郷じゃないし、これは君たちに解決されることが前提のおままごとな異変とは違う。
 君が解決する為に出張る必要は何処にもないんだ」
「関係ないわ。
 あんたのいうことが全部正しくても、いきなり殺しあえなんて言われて従うわけないでしょ」
「だからちゃんと報酬を用意したじゃないか」
「別にいらないわ」

 それだけ言って霊夢は空を跳び、キュゥべえに光弾を発射する。
 しかし、霊夢が放った光弾はキュゥべえに届く前に見えない壁のようなものに阻まれて届かない。

「……僕には心底理解できないけど、あの人が言うには世界には『主人公』と呼ばれる存在が居るらしい」
「いきなり何よ」

 唐突に始まったキュゥべえの話について行けない霊夢。
 しかし話は続く。

「世界はその『主人公』を中心に構成されているらしい。
 だから僕は、本来参加資格の無い上条当麻や平賀才人もこの殺し合いに参加させなければならなくなった。
 がここで困ったことが起きた、『主人公』が複数いるということをあの人は想定していなかったんだ」

 キュゥべえの一人話に笛木は理解を示す気にはなれない。
 笛木からすれば主人公など誰でも構わないからだ。

「一方通行や浜面仕上みたいな後付なら呼ぶ必要が無いと分かっていた。
 しかし最初から二人いる場合はどうしたらいいのか分からなかった、だから僕は博麗霊夢と霧雨魔理沙を二人とも呼んだ。
(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)


10名無しさん :2017/03/06(月) 09:24:19 ID:qM4U3JrY0
◆7PJBZrstcc氏のOP代理投下終了です
最早予約制度なんて有って無きがごとしですがこれから予約解禁としていいですかね


11名無しさん :2017/03/06(月) 18:51:54 ID:Q3U8SlzA0
>>10
乙です
もう予約解禁でいいと思いますよ


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16 ニコニコ動画バトルロワイアルγsm3 (Res:748)All First100 Last50 SubjectList ReLoad 16
1名無しさん :2013/04/07(日) 12:38:07 ID:6NYUY/JY0
春です。



本日はニコニコ動画バトルロワイアルに 御アクセス頂き、 ありがとうございます。



ここはニコニコ動画の人気キャラを用いてバトルロワイヤルをするというリレー小説のスレッドです。
大変申し訳ありませんが、 この企画はフィクションであり実在の団体・人物等とはまったく関係ありません。
ルールさえ守っていただければ誰でも参加可能です。



またの御アクセスをお待ちしております。

wiki ttp://www34.atwiki.jp/niconico3nd/
前スレ ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/14759/1336579927/
したらば ttp://jbbs.livedoor.jp/otaku/15395/

729名無しさん :2015/04/13(月) 03:40:58 ID:5CwCrtvo0
投下乙
個人的にはこっちでもいいけどな


730名無しさん :2015/04/14(火) 20:57:30 ID:zIOAUAm.0
投下乙
グレーだが悪くないと思うぞ


731名無しさん :2015/04/15(水) 23:39:01 ID:1XLVfnLE0
乙です
青鬼と阿部さんが合わさって最強に見える


732<削除> :<削除>
<削除>


733名無しさん :2015/04/16(木) 22:44:03 ID:7Uhd/PFM0
偶然でしょ(適当)


734名無しさん :2015/04/16(木) 22:57:25 ID:4ad421aw0
認定兄貴オッスオッス!
そういえば放送後でまだ動いてないのってジャギとカズマだけ?


735名無しさん :2015/06/12(金) 02:32:15 ID:Mkb9WLJI0
保守


736 ◆J/0wGHN.4E :2015/07/04(土) 22:21:18 ID:.s2iTrvs0
投下します


737 ◆J/0wGHN.4E :2015/07/04(土) 22:26:46 ID:.s2iTrvs0



「…そう、みんな生き返らせてしまえばいいんDA」

それは、他でもないさやかにとって救いの光であった。


「みんな…生き返らせる…」

さやかは星君の吐いた言葉を呟く。
なおも星君は続ける。

「うん、始めのあのとき主催者は『優秀者には何でも一つ願いを叶える』と言っていただろう?」

だが、同時にそれはある種の悪魔の囁きのようにも感じられた。

「君や僕たちが、優勝して願いを『生き返らせてみんなを元の世界に返してほしい』と言えばこの殺し合いは実質無かった事にできるんDA」

「そうすればあの遊星やらを殺す事になっても、少しの間『痛い思い』をしてもらう程度の感覚で済む」

ムラクモが付け加える。

「痛い…思い…」

さやかは与えられた情報を反芻するのが精一杯であった。
それだけ、さやかの心理的葛藤は大きいのだ。

「で、でも…本当に願いを叶えるなんて…」

(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)


738現人乱舞 ◆J/0wGHN.4E :2015/07/04(土) 22:34:44 ID:.s2iTrvs0



ーー





時は少し過ぎ、現在3人は北に向かっていた。

協力関係も築けた事なので情報交換でもすべきかとと思ったが、そうもいかない。
自分達の居るエリアであるG-04は23時から禁止エリアに指定される。
そして現在時刻は10時になろうかという時である。故にまず此処から離れなければならなかった。



「…いいのか?」

歩きながら星君がムラクモに問う。

「ああ、姑息的手段とは言え表向きは対主催を装っていた方が動きやすい。

 元より先ほどの騒動のせいでかなりの数の参加者が固まってしまった。

 故にこの周辺で参加者を殺して回るのは分が悪い」

「敢えて考えるならはっきり孤立していると言えるのは海東くらいだろうな。無論生きていればの話だけど」

星君が口にした海東という孤立した存在。
(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)


739現人乱舞 ◆J/0wGHN.4E :2015/07/04(土) 22:35:55 ID:.s2iTrvs0


【f-4 南部/一日目・真夜中】


【ムラクモ@アカツキ電光戦記】
[状態]:貧血、疲労(中)、ダメージ(中)、右足に刺し傷(処置済)、身体が十二歳程になっています 首輪解除
[装備]: 六〇式電光被服@アカツキ電光戦記、十六夜咲夜のスカート
[道具]:基本支給品(一食分消費)、マッド博士の整形マシーン、ポラロイドカメラ、
[思考・状況]
基本:主催も含めて皆殺し。
1:さやかには対主催を装い、一時的に利用する。
2:星君と一先ず組む。
3:海東とは合流すべきか、だが……。
4:無力な少年を装うのはあくまで一時しのぎ
5:怪我の回復にも専念する。
6:オリーブオイルはもう要らないか
7:もこみちざまあwwwwwwwwwwwww
8:早苗はいずれ殺す。
※権兵衛の考察メモを読みました。
※早苗が現人神である事、奇跡を起こす程度の能力の一部を知りました。


【星君@チャージマン研!】
[状態]:疲労(中)、首輪解除
[装備]:金属バット@現実 、キリン装備@モンスターハンター、地の石@仮面ライダーディケイド
[道具]:基本支給品(一食分消費)、双子シグナーカードセット@遊戯王5D's、謎の白い液体@THE 世界遺産、王宮内で手に入れた食料と武器、フランクのカメラ@デッドライジング、
   射命丸のカメラ(30/30)@東方Project、士のカメラ(30/30)@仮面ライダーディケイド、
   射影機(30/30)@零~zero~、カメラのバッテリー@現実×2、十四式フィルム(30/30)@零~zero~×2、フィルム@現実(30/30)×3
   カブドボーグとチャ-ジマン研のDVD、早苗のフィギュア
(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)


740 ◆J/0wGHN.4E :2015/07/04(土) 22:39:10 ID:.s2iTrvs0
投下完了です


741名無しさん :2015/07/05(日) 06:35:12 ID:6XOfOqEs0
投下乙


742名無しさん :2015/07/20(月) 08:57:30 ID:0EW0jglw0
乙です
星君とショタクモの利害関係コンビ好き


743名無しさん :2016/03/25(金) 17:52:21 ID:lbnKIO0k0
1年近く更新なし・・・
読み手としては辛いなあ
どうしようか、このスレ


744<削除> :<削除>
<削除>


745名無しさん :2016/05/13(金) 22:11:05 ID:LMtJGL/QC
続き待ってます・・・


746名無しさん :2016/05/14(土) 00:58:36 ID:wlHYriY60
一々ageんなよ


747名無しさん :2016/06/08(水) 22:44:34 ID:cpy60POs0
あら懐かしい


748<削除> :<削除>
<削除>


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17 中学生バトルロワイアル part6 (Res:637)All First100 Last50 SubjectList ReLoad 17
1 ◆j1I31zelYA :2013/10/14(月) 19:54:26 ID:rHQuqlGU0
中学生キャラでバトルロワイアルのパロディを行うリレーSS企画です。
企画の性質上版権キャラの死亡、流血、残虐描写が含まれますので御了承の上閲覧ください。

この企画はみんなで創り上げる企画です。書き手初心者でも大歓迎。
何か分からないことがあれば気軽にご質問くださいませ。きっと優しい誰かが答えてくれます!
みんなでワイワイ楽しんでいきましょう!

まとめwiki
ttp://www38.atwiki.jp/jhs-rowa/

したらば避難所
ttp://jbbs.livedoor.jp/otaku/14963/

前スレ
ttp://engawa.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1363185933/

参加者名簿

【バトルロワイアル】2/6
○七原秋也/●中川典子/○相馬光子/ ●滝口優一郎 /●桐山和雄/●月岡彰

【テニスの王子様】2/6
○越前リョーマ/ ●手塚国光 /●真田弦一郎/○切原赤也/ ●跡部景吾 /●遠山金太郎

【GTO】2/6
○菊地善人/ ●吉川のぼる /●神崎麗美/●相沢雅/ ●渋谷翔 /○常盤愛

【うえきの法則】3/6
○植木耕助/●佐野清一郎/○宗屋ヒデヨシ/ ●マリリン・キャリー /○バロウ・エシャロット/●ロベルト・ハイドン

【未来日記】3/5
○天野雪輝/○我妻由乃/○秋瀬或/●高坂王子/ ●日野日向

【ゆるゆり】2/5
●赤座あかり/ ●歳納京子 /○船見結衣/●吉川ちなつ/○杉浦綾乃

【ヱヴァンゲリヲン新劇場版】2/5
●碇シンジ/○綾波レイ/○式波・アスカ・ラングレー/ ●真希波・マリ・イラストリアス / ●鈴原トウジ

【とある科学の超電磁砲】2/4
●御坂美琴/○白井黒子/○初春飾利/ ●佐天涙子

【ひぐらしのなく頃に】1/4
●前原圭一/○竜宮レナ/●園崎魅音/ ●園崎詩音

【幽☆遊☆白書】2/4
○浦飯幽助/ ●桑原和真 / ●雪村螢子 /○御手洗清志

男子11/27名 女子10/24名 残り21名

618 ◆7VvSZc3DiQ :2016/11/03(木) 22:51:22 ID:ju7RNNqk0
投下します
予約スレにも書きましたが、投下時間が長くなってしまいそうなので、ひとまず前編を投下し、期限内に後編の投下を予定しています


619 ◆7VvSZc3DiQ :2016/11/03(木) 22:52:09 ID:ju7RNNqk0

私はずっと、何かになりたかったんだと思う。伏し目がちな自分とは全然違う、周囲の注目と期待を浴びて、どんな壁も一気に飛び越えてしまうような、誰かに。
それは、御坂美琴だった。あるいは、白井黒子だった。彼女たちが持つ能力が、理想を叶える力が、羨ましかった。
だけど私は彼女たちとは違う。私は、私にしかなることができない。そんな当たり前のことに気付くまでに、取り返しのつかないことをたくさんしてしまった。
これから行おうとしていることが、それらの罪に対する贖罪になるだなんて思ってはいない。私はこれから、罪を背負って生き続けなければならない。
だからこれは、最初の一歩。風紀委員(ジャッジメント)という肩書きや低能力者(レベル1)という評価を全て取り払って、最後に残った初春飾利という無力な少女が踏み出す、第一歩だ。

瞳を閉じて、深く、とても深く息を吸う。自分の身体を確かめるために。自分の存在を感じるために。
スプリンクラーからまき散らされた水はそこら中を水浸しにするだけじゃ物足りなかったのか、小さな分子の集合になって空気の中に溶け込んでいる。
じっとりと湿っていて冷たくて、どこか重いその空気を一息に吸った。怯えながら走り回って、たくさんの汗を流しているうちに渇いてしまった喉が、少しだけ潤う。
肺の奥まで飛び込んできた空気。そこから酸素を取り込んで、熱が生まれる。胸の奥で生まれた熱が全身を巡って、力になっていく。
拳を握った。濡れそぼって冷たくなっていた指先は、もう温かい。手のひらの熱は、行き場を探している。
水の怪物から逃げ出すときには恐怖に震えていた足で、地面を踏む。今度は逃げ出すためではなく、真っ直ぐ向かうために。
大丈夫。私の身体は、もう震えていない。

ゆっくりと目を開くと、夜のとばりに包まれた薄暗い世界が、視界に広がった。視界の端で、緊急用の誘導灯が青白く光っている。放水を止めたスプリンクラーから、ぴちょんぴちょんと滴が垂れている。
フードコートに設置されていたテーブルと椅子は、水の怪物が暴れ回ったせいでパステルピンクとライムグリーンの残骸の集合体になっていた。
見える。見えている。私には今、世界がはっきりと見えている。視界と世界を狭めていた恐怖や混乱は、もう何処かへ消え去ってしまっていた。
一緒に、消えてしまったものあるけれど。けっして短くないあいだ少女の中心に在った正義は、この世界の無法や不条理に晒されて見失ってしまったけれども。
それで私が、空っぽになったわけじゃない。殉じていた法がなくなろうとも、信じていた正義を失おうとも、残ってくれたものがある。

この世界で見つけた自分だけの現実と、昔からずっと抱き続けていた小さな想い。
それを貫き通すための、黴臭い古鉄のような意思。
身体の奥、心の底。初春飾利の核心にこびりついて剥がれないそれが在る限り、私は闘える。

「――私は貴方を、救います。貴方が何を言おうと。何を思おうと。それが私のやりたいことですから。絶対に譲れないことですから」


620 ◆7VvSZc3DiQ :2016/11/03(木) 22:53:11 ID:ju7RNNqk0
初春は、自分に言い聞かせるように決意の言葉を口にする。
もしもここが騒がしい都会の片隅だったならば、誰にも届かないまま消えていたような、けっして大きくはない声。
だけどここでは、それで十分だった。小さいけれど感情と意思が込められた初春の声は、届けるべき相手に確かに届いた。
――その相手が初春の言葉をどう捉えるのかは、また別の問題なのだけれど。

初春と相対する少年は、身を包むカナリアイエローのレインコートの下で、身体を震わせていた。
初春の言葉によって揺さぶられた感情が、彼の身体を迸っている。それは怒り。そして憎悪だ。
御手洗清志は初春飾利の言葉を受け入れない。否定する。醜悪な人間の業など、認めてやるものかと拒絶する。

「さっきから五月蠅いんだよ……僕がどう思おうと関係ないだって? やりたいことをやるだって? だったら僕も、お前に同じことをしてやるよ!
 お前が何をしようとしているかなんて関係ない! 僕はお前たちを殺して、他のヤツらも全員殺して、人間という人間を全て殺し尽くしてやる!
 止められるなら止めてみろ! 救いたいなら救ってみせろ! どうせそんなことできやしないんだ、人間はそういう風にできてるんだからなァ!
 ……来いよ、偽善者。お前が自分勝手に押し付けている理想ってやつが、まったく現実に即していないただの幻想だってことを教えてやるよ。

 ――その理想<げんそう>ごと、殺してやる」

御手洗は、己に支給された鉄矢を握りしめた。鏃が御手洗の手のひらに突き刺さり、裂かれた皮膚から血液が流れ出るのを感じる。
共に感じるのは、鋭い痛み。これまでにも領域(テリトリー)の能力を使うたびに御手洗が感じてきた痛みだった。
さらに強く、鉄矢を握る。握りしめた拳の隙間から真っ赤な血がこぼれ落ちて床の水たまりを赤く染めた。
そして御手洗の膨れ上がる憎悪に呼応するように水たまりから巨大な手が生まれ、続いて腕が、肩が、胴体が形成される。
御手洗の能力は、己が血が混入した液体を意のままに操る能力だ。巨人、あるいは獣の形を取る自らのしもべを、御手洗は「水兵(シーマン)」と名付けた。
水兵の中こそ御手洗の領域――いわば、彼にとっての「自分だけの現実」。醜悪な現実を塗りつぶすための、ただ一つの武器。

御手洗のそばで、彼の数倍の巨躯を持つ水の怪物が唸りをあげる。
先ほどまで使役していた水兵をも大きく上回る巨体。ちょうど人間と異形の中間に位置するような造形をした水兵だった。
だが、これでもまだ足りないと、御手洗は矢を握る手に力を込める。より強く。より深く。刻まれた傷から、水兵の力の源になる血液が流れ出る。
御手洗の手からしたたる血液が床に落ち、二体目、三体目の水兵が続けて生み出された。


621 ◆7VvSZc3DiQ :2016/11/03(木) 22:54:10 ID:ju7RNNqk0
血色を失い青白くなった腕をだらりと上げて、御手洗は初春を指さした。腕が、重い。血を流しすぎている。
脳に回る血液も足りていないのか、いつもより思考が鈍い。ただでさえ光が足りなくて薄暗い視界が、さらに霞んでいた。
だが、逆に好都合だと御手洗は口の端を歪めた。余計なことを考える必要が無い。余計なものを見る必要も無い。
人間<てき>を殺し尽くす。ただそれだけできればいい。アイツを殺せ、と水兵に命令を下した。

巨体に似合わぬ俊敏な動きで、水兵は初春に接近する。水兵の内部は御手洗の絶対領域だ。
もしも水兵に捕まり、その中に取り込まれてしまえば、そこから脱出することは不可能である。
――しかし、何事にも、例外というものがある。
本来ならば御手洗清志が進んでいたはずの未来において、桑原和真が次元を切り裂く能力に覚醒し、水兵と外部を隔てる領域の壁を突破して脱出を果たしたように。
本来ならば「低能力者<レベル1>」のまま一生を過ごしていたはずの初春飾利もまた、この世界の現実に打ちのめされることで、水兵の天敵といえる能力に目覚めていた。

近づく水兵に向かって、初春は右の手のひらをかざす。重要なのは、確信だ。自分の力は世界を塗り替えられると、妄信ともいえる確信を持つことだ。
初春はこの世界で、たくさんのものを失った。それは肩書きだった。それは信念だった。それは正義だった。それは親友だった。
奪われ続けて、ようやくここまでたどり着いた。奪われなければたどり着けない場所だった。
世界は優しいだけじゃない。くそったれ、と柄にもなく汚い言葉で罵りたくなるくらいに、許せないことばかりがあった。
だからこそ、思うのだ。
自分ばかりが奪われ続けるのは不公平だ。自分だって、世界にちょっとばかりの仕返しをしたっていいじゃないか。
我が儘に、あるがままに、自分を世界にぶつけてしまおう。それこそ、世界を自分の思うがままに塗り替えてしまうくらいの強さで。

「こういうのも、開き直りっていうんですかね、式波さん」

呟きとともに、自然と笑みがこぼれた。世界を塗り替えるだなんて大それたことは、今までの初春では考えたとしても実行はしなかっただろう。
臆病で、気弱で、鈍くさくて、そんな自分が世界を変えるだなんてできるはずがないと決めつけていた。それが初春の限界だった。
だけど、今ならば――!

初春の右手が、迫り来る水兵の拳を受け止めた。水兵の剛腕によって振るわれた打撃は、初春の小柄な肉体では到底受け止めきれないはずだった。
だが、打ち勝ったのは初春のほうだった。初春を吹き飛ばすはずだった水兵の腕は、肘から先が霧散し消滅していた。
これこそが、初春が見つけた自分だけの現実。彼女が世界を塗り替えるための能力。
『定温保存<サーマルハンド>』――物質の温度、ひいては物質の分子運動を操作する初春の能力は、御手洗の領域に干渉し得る強度にまで成長したのだ。

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622 ◆7VvSZc3DiQ :2016/11/03(木) 22:55:34 ID:ju7RNNqk0
「これで……どうですかっ!?」

しかし、初春の叫びも虚しく。一瞬にして消し去るはずだった水兵は、両腕を無くしながらも未だ屹立していた。
驚愕と混乱を表情に浮かべながら、初春は自分の計算通りに水兵を消滅させることができなかった理由を探し始める。
最初に考えたのは、自分の能力が想定していたよりも低出力だったのではないか、ということだった。
初春は元々、学園都市における序列では最下層に位置する低能力者<レベル1>の一人にすぎない。
劇的な進化を果たしたといえども、せいぜい強能力者<レベル3>といったところだろう。
まして覚醒を果たしたばかりでは能力が不安定であるのかもしれない。しかし――初春側だけの問題ではないと、彼女は直感していた。

「カザリ、後ろ! ボーッとしてんじゃないわよ!」

御手洗の操る水兵によって重傷を負い、未だ動けず二人の戦いを見守ることしかできなかった式波・アスカ・ラングレーの怒号が、初春の思索を強制的に途切れさせた。
危機的な状況であると知っても、それを確認する余裕はなかった。後ろに振り返ると同時に、両手を突き出す。だが、間に合わない。
いつの間にか初春の後方へ回り込んでいた二体目の水兵の一撃が、初春を吹き飛ばした。

「ぐ、うぅっ!」

骨まで軋むような痛みが、初春の全身を苛んだ。ごろごろと床を転がって、フードコートに設置されていたテーブルの足に背中をしこたま打ち付けて、ようやく止まる。
痛みを我慢して起き上がろうとしたが、折れたテーブルのささくれが初春のセーラー服の襟に引っかかって、そのまま転んでしまう。
早く立ち上がらなければいけないと頭では考えていても、身体のほうが言うことを聞いてくれなかった。全身からSOS信号が出されている。
水兵の攻撃が正確に初春を狙っていたために、急所だけは守った『定温保存』によって威力を軽減することはできた。
衝撃の完全相殺には間に合わず、防御をした上でなお水兵の重い打撃は初春の身体を吹き飛ばすに十分だったわけだが。

容易く御手洗の水兵を霧散させていた初春の『定温保存』が不発に終わったのは、ひとえに御手洗の執念の賜物だった。
水兵にとって天敵ともいえる初春の能力だが、かの『幻想殺し』のように御手洗の領域そのものを無効化していたわけではない。
分子運動操作に特化した能力によって御手洗の領域を上書きするように水兵を操り、瞬時に爆散・蒸発させていただけに過ぎないのだ。
いわば、能力の強度差をもって強引に打ち負かしていただけ。しかも手のひらで直接触れなければ発動できず、一瞬で操作できる液体の量にも限界がある。

対する御手洗の能力は、彼の血液を媒介に液体を操るものだ。そして混入された血液が多ければ多いほど、使役される水兵はより巨大に、より強靱に、より精密に行動するしもべとなる。
御手洗は、初春飾利を殺害するというただ一点の目標のために、多くの血を流した。御手洗の血を吸い肥大化した水兵は、初春の干渉に対する抵抗力を高めていたわけだ。
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623 ◆7VvSZc3DiQ :2016/11/03(木) 22:56:56 ID:ju7RNNqk0
「ハッ、いいザマだな。どうだ、これで分かっただろう? お前のいう『救い』なんて、ただの幻なんだよ」

御手洗が歯を剥き出しにして、フロア中に響き渡る大きな声で笑い始める。大量の血を失ったことで青ざめながらも、その表情は喜びに歪んでいた。
床に転がったまま立ち上がることすらままならない初春の姿は、御手洗の目にはとても無様なものに見えた。
大言壮語を吐いた少女は、口にした言葉を何一つ実現させることができずに地に這いつくばっている。溜飲が下がるとは、まさにこのことをいうのだろう。

「苦しいか? 苦しいだろうなぁ! 僕が憎いか? 憎くないはずがないよなぁ!
 それでいいんだよ。人間なんてそんなものなんだよ。ただ生きているだけで他の生物を苦しめて、自分勝手に欲を満たそうとする薄汚いけだものさ!
 なぁ。顔を上げてみろよ。いつまで俯いてるつもりだ? さっきまでの威勢の良い啖呵はどうした? お前が貫きたい意地ってのは、そんな簡単に折れるような薄っぺらいものなのかよ!」

最後には、絶叫になっていた。御手洗はぺろりと唇を舐める。血を失うということは水分を失うということと同義だ。唇はかさかさに乾いて、割れていた。
霧のような空気をいくら吸っても喉の渇きは満たされなかった。身体の芯まで焼き尽くすような憎悪の炎は、言葉を吐けば吐くほどに勢いを増していった。

「おい。なんとか言ってみろよ。――この、人殺し」

ふらつきながら懸命に立ち上がろうともがいていた少女に向かって、御手洗は吐き捨てる。御手洗の言葉を聞いた初春は、身体をびくりと震わせた。
動揺を隠せない初春の様子を見た御手洗はほくそ笑み、そのまま次々と言葉を重ねていく。その言葉には重みがあった。呪いと言い換えてもいい。
御手洗と初春という、本来なら交わることがなかったはずの二人を結ぶ共通項。それは、黒の章という人間のありとあらゆる暗黒を、罪を撮影した映像。

「人を殺しておいて、よくもそんな綺麗事が言えたもんだな。お前の両手は、もう血と罪に染まってる。そんな手で誰かを救おうだなんて笑わせるぜ。
 お前もあのビデオの中で笑っていた屑どもと同じさ。外面だけはいかにも善人のふりをしておいて、その中身はあいつらのように膿んでやがる。
 お前は、本当は誰かを救いたいんじゃない――救われたいんだ! お前は悪くない、悪いのはこんな殺し合いをやらせる人間のほうだって言ってもらいたいだけだろう!
 ――甘えてるんだよ。あのビデオを見て、それでもなお自分のことを省みようともせず、犯した罪を自分勝手な理屈で責任転嫁して、赦されようだなんて思うなよ!
 思い出してみろよ。お前が殺してきた人間の、最期ってやつをな。きっとそいつらも、あのビデオの中の被害者と同じ表情を浮かべていただろうさ」

御手洗の糾弾に対して、初春は反射的に反論をしようとした。そんなことはない。御坂美琴は最期まで常盤台のエースの名に恥じない姿を初春に見せてくれた。
初春がこちら側に戻ってこれたのだって、美琴が自らの命を懸けて初春を救ってくれたからだった。彼女はきっと、絶望になんか屈しないまま、逝った。
吉川ちなつもそうだった。アスカから聞いたちなつという人物は、この殺し合いに順応できるようなタイプの人間ではなかった。
きっと、かつての初春以上に殺し合いに怯え、恐怖していたはずだ。その彼女だって、殺し合いに抗ってみせた。アスカを救ってみせた。
美琴は死に際に、最弱だって最強に勝てるくらい人間は強いんだと言ってくれた。ちなつはきっと、美琴の言葉通りの強さをアスカに見せてくれた。
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624 ◆7VvSZc3DiQ :2016/11/03(木) 22:57:59 ID:ju7RNNqk0
代わりに口をついたのは、初春がこの場所に来て初めて出会った人物の名前だった。桑原和真と名乗った、とても未成年には見えない老け顔の少年の名だ。
初春が初めて彼を見たとき、やけに慣れた手つきでホームセンターの品物を根こそぎバッグに詰め込もうとしていたことを思い出す。
強面でガサツで、非常事態なら多少の犯罪行為だって大目に見てもらえるだろうという適当な倫理観を持っていて、けっして善人だといえるような人物ではなかったけれど。
不安を隠せなかった初春にかけてくれた彼の言葉の端々には、いかつい外見には似合わない優しさが見え隠れしていた。勘違いされやすいだろうけれど、根は悪人じゃないだろうなと感じていた。

「桑原? もしかして、桑原和真のことか? ……そうか、お前が桑原を殺したのか」
「っ……!」

そうだ。初春飾利は、桑原和真を殺した。それも、もっとも苦痛に満ちた死に方の一つと言われる焼死によって。
初春に支給された火炎放射器から発射された炎は、一瞬で桑原の頭部にまとわりついた。彼がごろごろと転がって火を消そうとしても、炎の勢いは衰えることがなかった。
やがて激しく暴れ回っていた桑原の身体はびくんびくんと痙攣をし始めて、最後に一度だけ大きく跳ねて、それっきり動かなくなった。
炎に反応して作動したスプリンクラーがわずかに残っていた火を消し止めて、真っ黒になった桑原の頭部が露わになった。そこには、何の表情も浮かんではいなかった。

初春はあの陰惨な光景を忘れることができない。映像だけではない。肉が焦げるあの臭いも、耳をつんざくような桑原の叫びも、何一つとして忘れ去ることなどできやしなかった。
いや、忘れてはいけない。初春飾利は桑原和真を殺したという罪と共に、あの光景も一生背負っていかなければならないのだから。

「あなたは……桑原さんのお知り合いだったんですか?」

だから、訊かなければならない。もしも目の前の少年が桑原和真の知り合いだったとしたら、初春は彼に謝らなければならない。
今にも機能停止しそうな身体を奮い立たせて、初春は立ち上がった。痛い。痛すぎる。もしかしたら骨の一本や二本は折れているかもしれない。
だけど、寝転んだままでいるわけにはいかなかった。痛みを懸命に堪えながら、初春は毅然とした視線を御手洗へ向け、自らの罪を告白する。

「あなたの言うとおりです。――私が、桑原さんを殺しました」
「……お前が思っているとおり、僕は桑原のことをよく知っている」

初春の告白を聞いた御手洗は、やっぱりな、と吐き捨てた。その視線に込められていたのは軽蔑。
御手洗の目に射竦められたように感じて、初春は身体を強張らせた。続けなければいけないはずの言葉が浮かんでこなくなった。
初春がいくら言葉を重ねたところで、桑原和真を殺したという事実は覆らない。桑原和真が生き返るわけでもない。かえって御手洗の神経を逆撫でするだけかもしれない。
それでも、御手洗が桑原のことをよく知る人物であったというならば。言わなければならない言葉がある。

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625 ◆7VvSZc3DiQ :2016/11/03(木) 22:58:51 ID:ju7RNNqk0
「いったいどうやってアイツを殺したんだ? 醜悪な中身を隠すように無害な振りをして、外面だけ取り繕ってアイツに近づいたのか?
 あぁ、そういえばアイツは女には滅法弱いって調査結果も出てたっけなぁ。その貧相な身体で桑原を誑かして、鼻の下を伸ばしたところで殺したのかもなぁ!
 違うか? 文句があるなら言ってみろよ! お前がいくら否定しようと、誤魔化そうと、人を殺したっていう事実は変わらないけどな!!」

御手洗は己自身の言葉に激昂し、熱くなり、汗を撒き散らかしながら喉が枯れんばかりに叫んだ。初春は何の反論もできず、ただ俯いた。
だが――御手洗の言葉を遮るように、声が、水浸しのフードコートに響いた。それは、これまでずっと二人の対決を見守っていた少女の声だった。

「アンタ、バカぁ?」

式波・アスカ・ラングレー。御手洗の操る水兵に取り込まれ、酸欠により戦闘不能に陥っていた少女が、遂に立ち上がる。

「――さて、アンタたちが長々とおしゃべりしてくれてたおかげでようやく動けるようになったわけだけど」
「おいおい、起きて早々に人をバカ呼ばわりかよ。死にかけの身体で苦し紛れの抵抗でもするつもりか? 黙って寝ていれば、苦しまずに殺してやったのにな」
「ハッ、冗談! 誰がアンタなんかに殺されるもんですか。それに、バカって言ったのはアンタに対してじゃないわ」

アスカは御手洗から視線を切ると、初春を指さしながら彼女に向かってもう一度「バカ」と呟いた。
「アンタに言ってんのよ、カザリ。このバーカ」
「式波さん……」
「ほらもう、そこですぐ黙ろうとする! すーぐ自分が悪いんだっていうような顔をする! それもうやめなさいって言ったでしょうが!」
「は、はい! すみません……」
「だから謝るなっちゅーの!」

眉間に思い切り皺を寄せ、苛々とした様子を隠そうともしないアスカは、苦々しい顔をしながらこぼした。
「答え、見つけたんじゃなかったの? それともアンタの答えは、あんななよなよした男にちょっとつつかれたくらいで見えなくなっちゃうような、曖昧なものだったワケ?」
「――違います!」

アスカの言葉を聞いた初春は、咄嗟に反論する。
アスカはあの階段で、こう訊いた。この世界に、この空の下に、この地面の上に、人の間に、正義はあるのだろうか、と。
それは気丈に振る舞うアスカが見せた、ほんの少しの弱音のようなものだったんだと、初春は思った。
だから即答できなかった。初春の中ではその答えは自明で、初春は自分自身の中にも、世界の理の中にも、確かな正義が存在していると考えていたけれど。
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626 ◆7VvSZc3DiQ :2016/11/03(木) 22:59:45 ID:ju7RNNqk0
なりたかったものは、沢山あった。それこそアスカが言う法の番人は風紀委員として皆を律する白井黒子そのもので、正義のヒーローとは御坂美琴を表現するのにもっとも相応しい単語で。
初春が彼女たちに抱いていた憧憬は、けっして嘘偽りではなかった。彼女たちのように強くなれればと、そう思って初春なりに努力を重ねてきた。
けれど、初春は弱かった。能力の開発は進まず、基礎体力でも到底追いつけない。それでも彼女たちは初春に優しくしてくれた。友達だと、言ってくれた。
それでいいと思っていた。強さを彼女たちに任せて、弱さを初春が預かって、せめて彼女たちの支えになれれば、それでいいと。
だけど今は、それだけでは足りない。

「私は、強くなんかないです。だからきっと、英雄にも主人公にもなれない」

そっと瞳を閉じて、胸に手を当てる。御坂美琴や白井黒子の顔が脳裏に浮かんで、すぐ消えた。初春は彼女たちのような強い人には、きっとなれない。
代わりに浮かんできたのは、親友の――佐天涙子の向日葵のような笑顔だった。いつも隣にいてくれた、初春にとって一番大切な友人。
彼女の優しさに、初春はいつも救われてきた。彼女がいてくれたからこそ、背中を押してくれたからこそ、初春は後ろを振り返ることなく正義を信じることができた。

「私は――いつも誰かのそばにいてあげられる、やさしい人になりたい。法の番人でも主人公でもない、ただの初春飾利として誰かの隣に立ってあげたい。
 その人の悲しみも弱さも、全部受け止められるように、なりたいんですっ!」

眉間から力を抜いたアスカが、小さく笑った。お人好しの考えだ、と初春の言葉を受け止めながらも、その笑みに嘲りの意味は込められてはいなかった。
やりたいことをやれる限りやってみせる。以前のアスカなら、努力の足りない甘ったれた考えだと一刀両断にしていただろう。
だがアスカは、訓練も経験も積んでいない一般人の吉川ちなつに救われてしまった。だったらそれを否定するわけにはいかない。

「アンタは十分優しいわよ。こっちが辟易するくらいにね。だけどマジメすぎ。だからあんなヤツの言うことまでいちいち真に受けちゃって反論もできなくなるワケ。
 ま、日本人は本当の議論ってものを知らないからしょうがないか。だから――アンタがゆっくり考える時間を、あたしが作ってあげるわ」

アスカは支給品の特殊警棒を強く握りしめながら、御手洗を睨みつける。
――今の自分では御手洗に勝つことはできないと、アスカは理解していた。あくまで一般常識の範囲に収まる能力しか持たないアスカでは、御手洗の操る水兵に対抗することは難しい。
勝つためには互いの手の内を隠したまま駆け引きに持ち込み不利を跳ね返すしかなかったが、今となっては不可能な話だ。今のアスカにできるのは、せいぜい時間稼ぎ程度だろう。
本当のことを言えば、立ち上がるだけで精一杯だった。一度酸欠状態になった脳は、まだ完全には回復していない。ぐわんぐわんと視界は歪み、鈍痛が全身を苛んでいる。
それでも――意地があった。アスカの生来の気性が、このまま何もせずに初春任せにすることをよしとしなかった。立ち上がれるなら、歩けるはずだ。歩けるなら、闘えるはずだ。

「リターンマッチよ、ワカメ頭」
「――来いよ、アバズレ女。今度こそ叩き潰してやる」


627 ◆7VvSZc3DiQ :2016/11/03(木) 23:00:29 ID:ju7RNNqk0
御手洗の周囲を囲むように、三体の水兵が音もなく出現した。そのうちの一体は御手洗を守るように彼の前に鎮座し、残る二体はアスカに狙いをつけ、拳を振り上げながら迫り来る!
アスカが取れる手段は、回避の一択だ。もしも水兵の指一本でもアスカの身体を掠めれば、そのまま水兵の内部に捕らえられてしまう。

「……チッ! やっぱり厄介ね!」

にゅるりと伸びた水兵の腕をなんとか回避するアスカ。不定形の存在である水兵は、そのリーチも動きも自由自在だ。人間を相手にするように回避していてはいずれ捕まってしまう。
故に、アスカは水兵から大きく距離を取るような回避を選択せねばならなかった。当然、御手洗との距離も縮めることはできず。

「どうした!? 逃げ回ってるだけじゃ僕には勝てないぜ!!」

御手洗の挑発に青筋を立てながら、アスカは状況を再確認する。
まず、アスカの第一目的は何なのか。アスカが最低限こなさなければならないのは、初春が回復するまでの時間稼ぎだ。
アスカが見る限り、初春が能力を十全に発揮できれば御手洗の水兵はほぼ無力化できる。経験豊富なアスカが初春をサポートしながら二対一の状況を作り出すことができれば、こちらの有利は確定的だろう。
――そしてそのことは、御手洗も気付いているはずだ。そうなる前にアスカか初春のどちらかを戦闘不能にしてしまえば、能力差を数の有利で覆しうる御手洗が勝利に大きく近づくことになる。
勝負の鍵は、初春が戦線に復帰するまでの時間をアスカが稼げるかどうかにかかっている。

「ったく、まさかこのあたしが前座だなんてね。まぁいいわ。――こっちはね、アンタにも言いたいことがたくさんあるんだから!」

アスカが現在所持している武器は特殊警棒とナイフの二種類。あとは壊れた拳銃に即席のスリングショット。遠距離から御手洗を攻撃できる武器はない。
ならば戦闘によって御手洗を打ち負かすのはほぼ不可能と言っていい。だったら――今のアスカが取れる最善手は、舌戦で御手洗の動揺を誘うこと。
そして、そういった打算を抜きにしても。アスカは御手洗に対して、思うところがあった。言いたいことがあった。

「あたしはカザリみたいに優しくないからはっきり言わせてもらうわ。――人間舐めるのもいい加減にしなさいよ、このクソガキッ!
 自分だけが不幸で可哀相で、自分だけが人間の真実を知ってるだなんて勘違いして、無茶苦茶なこと言って他人を巻き込もうだなんて――ふざけんじゃないっての!!」

一気呵成に吐きだした。そうだ。アスカは最初から、気にくわなかった。御手洗が否定した『人間』とは――アスカたちエヴァンゲリオンパイロットが、命を賭して守ろうとしていた存在だ。
アスカだって人間がそんなに素晴らしい生き物だなんて思ってはいない。それこそ御手洗が言うように、自分たちの繁栄のために他の生物を蔑ろにして環境を汚しているという側面だってある。
だが、だからといって――すべてを否定されれば、腹が立つ。そんなもののために命を懸けているお前は大馬鹿者だと蔑まされているような気にもなる。

「お前は、あのビデオを見ていないからそういうことが言えるんだよッ!」
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628 ◆7VvSZc3DiQ :2016/11/03(木) 23:01:48 ID:ju7RNNqk0
エヴァンゲリオンパイロットでなければ知り得なかったはずの世界。そこには多くの思惑と策謀と暗躍があった。世界を揺るがす秘密があった。
各々の目的のために動く大人たちの行いに子どもたちは振り回され、傷つけられた。それはけっして、「優しい世界」だなんて言えないものだった。
その中でアスカは、辛酸を舐めながら生き抜いてきたのだ。自分の価値を守るために。己の意味を見つけるために。

「不幸自慢なんて趣味じゃないからやらないけどね。あたしが生きてきた世界だって、アンタには想像もつかない世界だったってことよ!
 あたしはそこで、強くなきゃいけなかった! 弱さなんて誰にも見せられなかった! 他の誰でもなく、あたしが、あたしであるためにッ!
 だから――自分の弱さを正当化するために他人を言い訳の道具にして、ガキの癇癪を叫び散らすばっかりのアンタみたいなヤツに、あたしは、負けらんないのよ!」

アスカが否定したのは、御手洗の弱さだった。いや、正確に言えば、弱さを理由に身勝手な正義を振りかざして自らの矮小さを誤魔化そうとする、その在り方だった。
弱さを他者に見せないように隠すでもなく、それも己の一部なのだと受入れることもせず。弱くて何も持っていない自分は、虐げられる自分は悪ではなく正義の側にいるのだと主張して。
それが甘えでなくて、なんだというのだ。認めない。受け入れない。初春飾利ならばそんな御手洗清志さえも救済の対象としたかもしれないが、式波・アスカ・ラングレーは違う。
御手洗が己を改めるつもりがないのならば、アスカの全身全霊をもって御手洗清志という存在を否定する。それが、アスカの中に残るプライドが出した答えだった。

「五月蠅い……五月蠅い五月蠅い五月蠅いッ!」

御手洗の怒号と共に、水兵が再び動き始める。水兵が掴んだのは、フードコートに散らばる無数の椅子。
二体の水兵がそれぞれアスカと初春に狙いをつけ、椅子を力任せに投擲する。

「――カザリっ! 避けなさい!」

初春の能力が無効化できるのは、あくまで御手洗の領域能力のみ。水兵の投擲によってもたらされる物理的ダメージに対して、初春は無力だ。
水兵が投げつけた椅子が初春の小柄な身体にぶつかる寸前、初春は身体をよじってすんでのところで回避。
転がる初春のもとへ駆けつけたアスカが、初春の手を握り物陰へと強引に引っ張り込んだ。そのまま姿勢を低くして、御手洗から隠れるように場所を変えていく。
水兵を操るには御手洗の目視が必要だということはわかっている。暗闇に紛れてしまえば、ある程度の時間稼ぎにはなるだろう。

「カザリ、大丈夫?」
「ええ、どうにか。式波さんこそ、傷のほうは……」
「このぐらいなら、まぁなんとかね。多少の無茶は承知の上よ。とにかく今は、アンタがあたしたちの生命線なんだからしっかり自覚すること! 分かった?」
「……はい!」

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629 ◆7VvSZc3DiQ :2016/11/03(木) 23:02:56 ID:ju7RNNqk0
「向こうだってそのことには薄々気付いてるでしょうね。だから怪物に直接殴らせず、椅子や机を武器代わりにし始めたってところかしら」
「最初に私が怪物を消し飛ばしたときに比べて、抵抗力も上がってる気がします。時間をかければ無力化は可能だと思いますが……」
「気付いてる? ……多分、アイツが能力を使うには……」

アスカが何を訊こうとしているのか察して、初春は頷いた。御手洗の能力の条件についてだろう。
御手洗との戦いの中で、彼が明らかに不自然な――本来ならば必要が無いはずの行動を取っているのを何度か目にした。
彼は自分の身体を傷つけ、その血を水に垂らしていた。おそらく御手洗の能力は、己の血を媒介に水を操る能力なのだとアスカと初春は推測する。

「これはあくまで予想ですが、血が能力の源なら、注ぎ込む血液の量を増やせば能力の強度も上がると考えるのがセオリーです」
「だからカザリの能力も効きにくくなったし、怪物自体の大きさやパワーも上がってるってわけね」
「ですが、それだけ彼は――」

二人が移動しながら小声で会話を続ける間にも、御手洗は当てずっぽうに水兵を暴れさせ、フードコート内のすべてを壊さんという勢いで破壊を続けていた。
人間に対する呪詛を撒き散らかしながら破壊の限りを尽くしている御手洗の相貌は――蒼白に染まっている。
領域の過度の行使による体力の消耗、水兵を操るための多量の出血。その両方が少年から生を奪い、死に近づけている。

「カザリ。例のビデオとかいうのを見たっていうアンタに訊くわ。――アイツは、自分が死ぬことになろうとも、人間を殺そうとすると思う?」

アスカの質問に対して、初春は咄嗟に答えを返すことができなかった。それに答えようとすれば、自分の記憶を遡ることになる。思い出したくない殺人の記憶を辿ることになる。
これが初春の傷を抉るような質問だということに、アスカは気付いているだろうか? 初春が顔を上げると、真っ直ぐにこちらを見つめてくるアスカと、視線が交錯した。
アスカの瞳の中に、出会ったばかりのころのような高圧的なそれは、なかった。初春が頑なに正義を謳っていたときに見下すような目を向けてきたアスカは、ここにはもういない。

ようやく認められたような気がした。そして、同時に気付く。初春を信頼してくれているからこそ、アスカは初春に訊いたのだと。
だから、初春も答えなければならない。桑原を殺したときのことを、ちなつを殺したときのことを、美琴を殺したときのことを思い出して。
黒の章という悪意に呑まれ、人間という種をこの世界からなくしてしまおうと彷徨い歩いていた、あのときに考えていたことを。

「……きっと。きっと、あの人も――自分が死ぬことになろうとも、その行いを止めようとはしないでしょう。
 だって、彼が殺そうとしている『人間』には、彼自身も含まれているから。自分が死ぬことすら、彼にとっては贖罪の一つなんです」

はぁ、とアスカは大きなため息をついた。理解ができないわと呟きながら、かぶりを振る。
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630 ◆7VvSZc3DiQ :2016/11/03(木) 23:04:27 ID:ju7RNNqk0
「世界のため。人類のため。みんなのため。そんなことを言われながらあたしは戦ったけど、それは全部、自分のための戦いだった」

強く在るということが、アスカの存在理由だった。強く、優秀でなければアスカを求める人間はいなくなってしまう。強くなければ生きる理由がなくなってしまう。
強迫観念に似た歪な価値観に支配され、アスカは己の価値を磨き上げ、周囲に誇示することに執着するようになっていった。

「バカシンジでもエコヒイキでもダメなの。あたしが使徒を倒さなくちゃ、誰もあたしのことを認めてくれないの。
 ……自分が死ぬことになろうとも人類を守れって言ってくる大人たちの顔、アンタは見たことある?」

そう言って、アスカは力無く笑った。そしてアスカの言葉を聞いた初春の中では――なにかが、ぱちんとはまった。
御手洗とアスカは、「自分が死ぬことになろうとも人類を殺すと決めた少年」と「自分が死ぬことになろうとも人類を守れと命令された少女」だった。
或いは、「自分の弱さを認められず世界を壊そうとした少年」と「世界に認められるために自分の弱さを殺した少女」だった。
まるで正反対のようで――その実、根本は同じだ。発露の方向が違っていただけで、始まりは同じだ。
震えるアスカの手を、初春はそっと握った。初春の手が触れる瞬間、予期せぬ接触に驚いたアスカの手がびくんと跳ねた。

「いっ……いきなり何すんのよ!?」
「すみません、つい……! でも、」

でも、という逆接の後ろに続く言葉を初春は探した。今自分が言うべき言葉は、いったいなんだろう。いくらか頭の中で考えて、しかしどれもしっくり来なくて。
「式波さんの手……冷たいですね」
水使いと対峙し、ずぶ濡れになったアスカの手に触れた感想を、そのまま言うことになった。
「……ヘンタイ」
返ってきたのは、ジト目だった。

「ち、違うんですよ!? いや、違わないというか……確かに急に触っちゃったのは私が悪いとは思うんですけど……」
「……別に、イヤって言ってるわけじゃないわよ」

初春の手が振り払われることはなかった。許容してくれたんだと解釈して、初春は少し嬉しく思う。
初春が握る手に力を込めると、アスカもまた握り返してくれた。初春の手のひらの熱が、少しずつアスカの手に移っていく。

「式波さん。こんな話を知ってますか? ……手が冷たい人はですね、心が暖かいそうですよ」
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631 ◆7VvSZc3DiQ :2016/11/03(木) 23:05:47 ID:ju7RNNqk0
思えば、アスカがいてくれたからこそ、初春は自分を閉じ込めていた固い殻を破り、自分だけの現実を見つけることができた。
罪の重さに潰れそうになる初春を支えてくれたから、ここまで自分の足で歩いてくることができた。
アスカは、優しい人とは言えないかもしれない。優しさ以上に厳しさがあって、周囲の妥協を許そうとしない。
だけどそれもまた、隣の誰かを奮い立たせるやり方の一つではあった。実際に、初春はアスカに救われたのだから。

「今までありがとうございました。――今度は、私の番です」
「……言葉は、見つかった?」

御手洗を説得するための言葉。それは見つかったのかと、アスカは問う。
生半可な言葉では、人間は害悪なのだと断じ、自らの命すら投げ出す覚悟を決めた御手洗には届かない。
アスカの問いに対して、初春は、小さく首を振った。だがそれは、肯定を表す頷きではなく、否定を示す横の振り。

「せっかく式波さんに時間をもらえたのに、私はまだ言葉を見つけられません。でも、やり方は思いつきました」

そう言って、初春は微笑んだ。
あぁ、とアスカは感嘆する。自分のことを無力だと卑下して、あれだけ固執していた正義を投げ捨てて、なのにこれだけ美しい笑みを浮かべられるのだから――初春飾利が、弱い人間なはずがなかった。

「――初めて私達が出会ったときのことを、覚えていますか? きっとあのとき、こうやって私たちが手を握り合う未来なんて、想像もできなかったと思うんです。
 でも今、私たちは一緒にいる。考えは違っても、思いは違っても、傍にいて、隣にいて、互いを支え合うことだってできる。
 だからきっと、彼とだって、同じことができるはずなんです。私はそう信じてるんです。信じたいんです。それが幻想なんかじゃないって、証明したいんです。
 ゆっくりと時間をかけて、たくさんの話をしましょう。一つの言葉で彼の心を動かすことができないなら、十でも百でも、千でも万でも、たくさんの言葉を届けましょう。
 ――そのための時間を、私たちで作りましょう。式波さん、ごめんなさい。もう少しだけ、あなたの力を貸してください」

繋いだ手から、初春の熱が伝わってくる。本気の熱だ。アスカの視線と初春の視線が、交わった。
こちらをじっと見つめてくる初春の瞳に、混じり気はなかった。この殺し合いの舞台で幾度も叩きのめされて、剥がされて、それでも残った純粋な感情。
単純で、だからこそ綺麗で。周りの人間すべてに疑念を向けて、ただひたすらに自分のために生きてきたアスカですら、思わず信じてしまう慈愛が、そこに在ったから。
――アスカは、素直に自分の負けを認めた。

「ま、発破かけたのもあたしだし。ここまで来たら最後まで付き合うわ」
「……ありがとうございます!」
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632 ◆7VvSZc3DiQ :2016/11/03(木) 23:06:49 ID:ju7RNNqk0
暴走と言ってもいい御手洗の破壊活動は、未だ翳りを見せることなく続いていた。彼が滾らせた憎悪の炎は、自身の生命まで燃やし尽くさんと暴れ狂っている。
相貌は蒼白という表現でも生温いほどに豹変し、生気の一切を欠いた土気色になっていた。美少年と形容されていたはずの整った目鼻立ちも今では憤怒に歪んでいる。
このままだと彼の命の灯火はそう遠くないうちに燃え尽きてしまうということは、誰の目にも明らかだった。彼を救うために残された時間は、あまりにも短い。

「時間がない。最短距離で突っ走って、最速でアイツを止める――アンタの能力が鍵よ、カザリ」

アスカの声に、初春はこくりと頷いた。二人が御手洗のもとへ辿り着けるかどうか。すべてはそこに懸かっている。
今の衰弱しきった御手洗が相手ならば、アスカと初春の二人が力を合わせれば彼を拘束してしまうことは難しくないはずだ。
問題は、道中に立ちふさがる水兵たち。常識外の膂力を誇る水兵に対抗できるのは、初春の『定温保存(サーマルハンド)』のみ。

「あたしが前に出て囮と盾になる。あのバケモノたちへのトドメはアンタに任せるわ」
「……お願いです。無理だけは、しないでください」
「あぁ――それはちょっと、無理なお願いね」

アスカは、初春と繋がっていた手を振り払うように離した。狼狽する初春を後目に、緑色の非常灯に照らし出される御手洗の所在を確かめる。
そしてアスカは、初春のほうを見ることなく呟いた。

「だってもう、お”願い”は先約があるもの。チナツとミコト――あの二人の”願い”で、あたしはもういっぱいってワケ。
 二人の”願い”通りに、絶対にアンタをあそこまで届けてみせる――それがあたしのプライドだから」

だから――次の瞬間、アスカは駆け出した。

「おりゃあああああああああっ!!」

アスカの叫びに反応した御手洗が、視線を向けると同時に水兵を仕向けた。総計四体の怪物が一斉にアスカを目指し向かってくる。
しかし水兵が目の前まで近づこうとも、アスカの速度は緩まない。御手洗に向かって、一直線に、ただひたすらに走る。
いち早くアスカの元へ辿り着いた水兵の腕を、身を捩りながら回避。不自然な体勢に捻れたことで、先ほどの戦闘で負った怪我がぶり返す。
身を引き裂くような鋭い痛みと熱を感じながらも、アスカは歯を食いしばり、呻き声を噛み殺し、更に加速した。
アスカに脇をすり抜けられた水兵は振り返り、再び腕を伸ばし――しかしその腕は、アスカを捉える寸前で霧散する。

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633 ◆7VvSZc3DiQ :2016/11/03(木) 23:08:05 ID:ju7RNNqk0
以上で前編の投下を終了します
予約期限内に後編の投下をしますので、少々お待ち下さい


634名無しさん :2016/11/05(土) 03:59:01 ID:FKUv6rro0
熱いです、美しいです
後半期待してます


635名無しさん :2016/11/15(火) 00:43:53 ID:NRa082JI0
お久しぶりです
月報失礼します


話数(前期比) 生存者(前期比) 生存率(前期比)
107話(+1) 14/51(-0) 27.5(-0.0)


636名無しさん :2017/08/02(水) 20:10:45 ID:XtsQGu/A0
糸冬


637名無しさん :2017/11/07(火) 17:07:50 ID:avuANzwY0
丸一年はもうおわたくさい


名前: E-mail(省略可)
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18 仮面ライダーオーズバトルロワイアル Part4 (Res:351)All First100 Last50 SubjectList ReLoad 18
1名無しさん :2015/01/10(土) 19:56:27 ID:lo8EFRkE0
当企画は、仮面ライダーオーズを主軸としたパロロワ企画です。
企画の性質上、版権キャラの死亡描写や流血描写、各種ネタバレなども見られます。
閲覧する場合は上記の点に注意し、自己責任でお願い致します。

書き手は常に募集しております。
やる気さえあれば何方でもご自由に参加出来ますので、興味のある方は是非予約スレまで。

したらば
ttp://jbbs.livedoor.jp/otaku/15005/

まとめwiki
ttp://www18.atwiki.jp/ooorowa/

332交わした約束と残した思いと目覚めた心(前編) ◆z9JH9su20Q :2016/08/21(日) 18:07:48 ID:UHAKG6eE0

「それより今は、あんたの力を貸して――仮面ライダークウガ」
 故にさやかは、ユウスケに助力を乞うた。
「悔しいけど、あたしだけじゃまだアポロガイストには敵わない」
 立ち上がり、再び武器を構えた赤い怪人と向き合いながら、エターナルは微かに声を震わせる。
 先程の短い攻防で痛感した。いくら同じ祈りを理由に彼の力を継いだからって、自分はまだまだ亡き師匠に追いつけていない。
 しかし絶望する気も、意地を張る気もさやかにはない。そんな必要はないのだと、克己と過ごした時間の中で学んでいたから。

「克己との約束を果たすには……あんたの力が必要なんだ」
 あの悪を、克己の仇を一人で倒せる力が――ないわけではないのに、使い熟せない自分のことは確かに悔しい。
 それでも祈りを忘れることなく。さやかは素直に、出会ったばかりの同志に共闘を申し込めた。

「……わかった。大道さんには悪いけど、俺も今は一人じゃあいつを倒せそうない……」
 そんな新たなエターナルの言葉を受けて、クウガも落としていた視線を眼前の敵手に向け、少女の隣に並び立つ。
「だから、君の力を貸してくれ……仮面ライダーエターナル」
「オーケー、望むところっ!」
 弾むような声で頷き、エターナルはクウガに背中を預けて得物を構える。

「……ちぃ、小癪な仮面ライダーどもめ」
 その様を見て、忌々しそうにアポロガイストは舌打ちした。
「二人がかりとはいえ、弱体化したクウガに中身が小娘となったエターナル……貴様ら程度、このハイパーアポロガイストの敵ではないのだ!」
「……やっぱりやってみせなきゃわかんないみたいだね、あんたみたいなバカには」
 構えを解かぬまま、エターナルは最早怒りですら無い闘志を胸に、アポロガイストの言葉を否定する。
「それにあんたの敵は、二人だけじゃない――!」
「ふん……今更アンク達が、何の力になると言うつもりだ!?」
 少女の啖呵をアポロガイストが嘲笑い、それにさやかは笑い返す。
「だからわかってないって言ってんのよ、あんたには!」
 今――ここにさやかを立たせているのは、さやか一人の力ではない。
 さやかに勇気をくれるのは、ユウスケやアンク、ネウロ達だけではない。
 こんな自分を認めてくれた、忘れ得ぬ仲間達が今も、この胸にいるのだから。
(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)


333交わした約束と残した思いと目覚めた心(前編) ◆z9JH9su20Q :2016/08/21(日) 18:10:57 ID:UHAKG6eE0

 しかし……それはただ、発動するだけのコストの話。
 いざ攻撃に転用できる状態――即ち召喚の完了まで、体感に基づき推測すれば、千秒近い時間を要求されていたのだ。

 仮面ライダー達は二人がかりで戦線を支えているが、方や未熟、方や疲労困憊となれば、今のアポロガイストを相手に戦力が足りているとは言い難い。
 数の差で粘れば勝ちの目もあるかもしれない。しかしこのままでは奴を倒しきる前に、エターナルとクウガのメダルは底を突くだろう。遠からず、少なくとも十五分は保たずに。
 そうなればアポロガイストに抗し得る戦力など残されておらず、“二次元の刃”による攻撃が可能となる前にネウロ自身も殺害されて終わってしまう。

「……手が足りん」
 精彩を欠いて、あるいは未熟ゆえに攻撃を捌かれ、焔に押されて後退する二人の姿を目にしたネウロは、苦々しくそう吐き出した。
 勝ち筋は見えている。だがそこに到るまでの道を崩され、間に合わない。今のままでは勝機はない。
 何か、もう一手。その欠損を埋めるだけの何かを見出さなければ……

「おい」

 そんな思考を遮る声が届くまで、ネウロは彼の接近に気づくことができなかった。
 魔力の枯渇と身体的ダメージによる精神消耗と、”二次元の刃”の召喚に意識を割いていた間に――身を隠していたはずのアンクが再び、その姿を現していた。
 アンクはその険しい視線をネウロの右手に向けたまま、口を開く。

「今呼び出してるそいつが、コアを砕ける能力か」
「……気づいていたのか」
 微かな驚嘆を胸に覚えながら、ネウロは婉曲な肯定を返した。
 そしてそれ以上の――喜悦にもよく似た、ある意味先程さやかに感じた物にも近しい感情に満たされていくのを自覚しながら、アンクの姿を睨めつける。

「それは単にコアを砕くだけじゃなく……奴を倒すのに使えるのか?」
「ああ。完成すれば魔界王にも防げない……あのアホ一匹に使うには豪勢に過ぎるが、確実に無力化できるだろうな」
「……なら、何でさっさと叩き込まねえ。何が足りないんだ」
「間合いもそうだが……これは呼び出すのに時間が掛かる兵器なのだ。完了までまだ500秒近くは必要だろう」

 ネウロの返答に、仮面ライダーの健闘も限界が近いことを見取っていたアンクは、苛立ちを隠そうともせず舌打ちした。
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334交わした約束と残した思いと目覚めた心(前編) ◆z9JH9su20Q :2016/08/21(日) 18:12:14 ID:UHAKG6eE0

 今、彼を殺してメダルを奪う余力すらネウロには残っていない。しかしアポロガイストを撃退しなければ先がないのは、おそらくは他の誰よりアンク自身だ。
 この危機的状況において協力を拒まれることはないと、ネウロは踏んでいたのだ。
 但し。

「……何枚だ」
「さあ。先程は十枚ほどの追加で一割は短縮できたが、この先も同じ比率とは限らん。そもそもが我が輩が干からびるほど燃費の悪い兵器であることを考えれば妥当なところなのだろうが……さてアンクよ、今は何枚余裕がある?」

 そう――そもそもアンクが提供できる限界値に達していれば、話は変わって来てしまう。
 未だに体を維持できているのなら、枯渇しているということはないはずだ。
 だがそこに余裕が無いのであれば。アンクに延命のために血肉を削る覚悟はあれど、それで死んでしまうような愚は犯すまい。

「……貴様のコア、アポロガイストに奪われているのだろう? あの虫頭ではない貴様は、どこまで保つ?」
「……さあなァ。少なくとも、今すぐ撃てるほど貸してやれそうにはない」

 案の定のアンクの返答に、しかしネウロも引くことはできない。
 限界があるなら、限界まで絞り取る――それがネウロの考え方であり、やり方であり、そしてこの場における唯一の活路である以上、譲歩することなどあり得ない。
 そんな風にネウロの意志が固まる横で、再びアンクが口を開いた。

「……だが、そいつを完成させるまで、おまえは使い物にならないんだったな?」
 溜息と共に漏れた言葉には、諦念――というよりはそれを装った何か別の感情が潜んでいる気もしたが、あいにくネウロはその手の機微には疎かった。

「あいつらだけじゃ手が足りないんなら、出し惜しみしたって俺まで死ぬだけだ」
 もう少し難儀するかと思ったが、意外にもあっさりと、アンクも覚悟を決めたようだ。
 いや、そもそもネウロに声をかけてきた時点で、アンクとてこの展開は予想していたのだろう。ならば覚悟など、とっくの昔に決まっていたに違いない。
 奥の手を見透かされていたことといい、ネウロはこの人外への評価を改める必要があると認識した。
 微かに愉悦の滲んだ笑みを漏らしていることを自覚しながら、ネウロはアンクに告げた。

「どの程度短縮できるのかはわからんが、使い物にならない者を徒に増やしても仕方あるまい。献上は意識の消える寸前で止めても許してやろう」
「てめぇ、状況が状況だからってなァ……後で覚えてろ」
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335交わした約束と残した思いと目覚めた心(前編) ◆z9JH9su20Q :2016/08/21(日) 18:13:14 ID:UHAKG6eE0

 苦い思いを噛み潰しながら、ユウスケはその足で走り出す。ナイフによる一撃をまたも楯に阻まれ、その隙に連撃を受けて防戦一方となったエターナルの元に駆けつけると、体当たりでアポロガイストを引き剥がそうとする。
 ……だが、ここに至っても、まるで神経や筋組織に異物が潜り込んでいるかのように、思うような力が出せない。

「ぬるいわ!」
 そうして手間取っている間に、アポロガイストの振り下ろした剣の柄で強かに背中を打たれ、更に崩れた先を膝で迎え撃たれる。
「ユウスケっ!」
 蹴り上げられたまま転がっているところを、守るべき少女の変身したエターナルに受け止められる不甲斐なさに、クウガは再び拳を握り締める。

「言っただろう。地の石に抗った反動と、矛盾した命令でアマダムの混乱した今の貴様では、私に勝つことなど不可能! 大人しく死を受け入れるのだ!」
「――っ、誰が!」
 反発して立ち上がるが、鈍った反動ではアポロガイストが構えた銃口から逃れきれず、放たれた炎弾に呑まれて再び後方へと身を運ばれる。

 地に叩きつけられるまで追撃がなかったのは、その間にエターナルがアポロガイストに突貫し、クウガの隙を庇ったからだ。

 だが、またしてもコンバットナイフによる攻撃は日輪の楯に食い止められ、その影から突き出された刃が肩口を掠める勢いのままにエターナルは後退する。
 後は繰り返しのように、広がった翼がエターナルを打ち据えるだけ――かと思われたが、アポロガイストは舌打ちを残し、その翼を停滞させた。

 ――同じ攻防の繰り返しの中で、しかしさやかは消耗より早く学習していたのだ。
 クウガが不調である分まで補おうとする気持ちと、残されたメダル量への焦燥が、彼女の攻め気を高め過ぎていることは、ユウスケにも見て取れていた。
 しかし初めての変身、慣れない武器で防御より攻撃を優先して勝てるほど、アポロガイストは甘くない。
 だから、彼女はかつて我武者羅なだけの攻めを諌められたことを思い出し――敢えて踏み込みを浅くして、反撃に備えたのだ。
 ここまでのパターン通りに、その追撃として翼が振り抜かれれば、更なる反撃としてそれを切って捨てられるように。

 しかし相手もさるもので、アポロガイストは寸前にそれに気づき、逆に距離を取られてしまった。
 再び火炎の嵐に見舞われるエターナルの元に駆け出そうとして、しかしクウガは一度冷静に立ち返る。

 居ても立ってもいられないのはさやかも同じだ。ユウスケよりも、目の前で大道克己を喪った彼女の方が、心に受けた傷も大きいはずだ。
 なのに、自分が耐えられないからと、我武者羅に飛び込むばかりで一体どうする。
 本当にそれしか手段がないなら仕方ない。だが、ひたすらに突撃を繰り返すしか本当に打てる手段はないのか、もう一度よく考えろ。
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336交わした約束と残した思いと目覚めた心(前編) ◆z9JH9su20Q :2016/08/21(日) 18:14:39 ID:UHAKG6eE0

 しかし、アポロガイストの繰り出す怒涛の攻めは、なおもエターナルを仕留めるには及んでいなかった。
 変身者である美樹さやかの、ゾンビ故の再生力は疾うに把握している。何度攻撃を浴びせたところでその動きに陰りは見られず、その持久力は間違いなく厄介であるとアポロガイストも認めていた。

 ――だが、それだけではないのだ。要因は。

 アポロガイストの一撃を、エターナルはローブで捌く。
 そう、捌く。
 正面から万全の防御として受け止めるのではなく、最低限の接触でメダル消費を抑えながら、攻防の転換のラグを最低限に抑えることができるように。
 それでも彼女の刃は未だアポロガイストに届くことはないが、徐々に、しかし着実に、その喉笛までの距離を縮めつつあった。

 ――最早美樹さやかのそれは、殺し合いが始まった直後の交戦時のように、自らの弱点を晒すような素人丸出しの戦い方とは違う。
 挙動に緩急をつけ、時には反撃のための誘いの隙を見せるなど……ほんの数分前と比べてみても、格段に戦士として成長しているのだ。
 変身直後の、感情に振り回された初撃はともかく。既に彼女を本気でド素人と罵ることはできまいと、アポロガイストも内心では認めていた。

 素人ではなくとも、未だ歴戦の精鋭とはとても言えないだろう。だがこの短時間で成長していく彼女のセンスを軽視することは決してできない。

 こちらがこれだけの好条件を揃えていても、変身者があの大道克己のままならば、おそらくエターナルはアポロガイストの呼吸を読んで喉笛を狙うこともできていただろう。
 もちろん経験の不足している今の美樹さやかに、繊細な洞察力があってこその大胆さを要求される技術を発揮することはできないが――この少女は、その大道克己の指南を受けた後継者なのだ。

 持久戦に持ち込めば、不死身のゾンビだろうと先にメダルが尽きるのは仮面ライダー達の方だ。
 だが逆を言えば、持久戦ではメダルが切れるまでこちらも彼らを仕留めることはできない……その短いはずの猶予で、エターナルが真の意味で復活することをアポロガイストは恐れていた。

「気味の悪いゾンビぶりだが、いつまで続くか見ものなのだ!」
 だからこそ。そんな焦りはおくびにも出さないまま、敢えて舌先に載せる言葉は実際の認識とは真逆のものを選んでいた。
 全てはさやかの油断を招き、焦燥を煽り、感情に惑わされた末に生まれる、勝負を決める隙を作らせるために。
 今この瞬間は安全であっても、成長の余地を与え窮鼠が猫を噛みかねない長期戦に持ち込むのではなく、急所の宝石を早々と打ち砕いてその芽を詰むために。

「……だったら!」
 そんな狙いを秘めながらも、表面的に続けるのは延々と距離を保つような消耗戦。それにエターナルも痺れを切らしたのか、ローブを前面に展開して再びの突貫を開始する。
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337交わした約束と残した思いと目覚めた心(前編) ◆z9JH9su20Q :2016/08/21(日) 18:15:43 ID:UHAKG6eE0

 勝負を終わらせるつもりで構えていたアポロガイストの隙を突き、最早防御の間に合わないところにまで翠の閃光と化した拳が肉薄していたのだから。

「やぁあああああああああああっ!!」
《――MAXIMUM DRIVE!!――》
「おぐぅっ!?」
 エターナルの繰り出した一撃は、咄嗟に身を捻るぐらいしかできなかったアポロガイストの横面を思い切り捉えた。
 首が取れるかと錯覚する一撃。兜が拉げ、左側の飾りが折れ、そして身体が宙を舞うで、しかしアポロガイストもただでは転ばない。
「舐めるなっ!」
 防御が間に合わないと悟った時点で、アポロガイストは既に反撃に意識を割いていた。結果として照準できたマグナムショットは、ローブを手放し、攻撃後の微かな隙を突いてエターナルを確かに捉えた。
 起死回生の博打に精魂を一度絞り尽くしていたエターナルは、焔を纏った着弾にもんどりを打って倒れ、そしてその白い装甲を消失させた。
 
「……小娘なりによく頑張ったと褒めてやりたいところだが、これで終わりなのだ!」

 今の攻防で、遂にメダルが枯渇したのだろう。あるいはそれ故の捨身だったのか。
 駆け引きに敗北しようとも、どんな形であれ生き残った者こそが勝利者――ベルトに触れることなく生身を晒した美樹さやかを目にした己にそう言い聞かせながら、アポロガイストは再びマグナムショットの銃口を向ける。

「――さやかァッ!」
 銃爪を引く一瞬前、アンクの絶叫が耳に入り、アポロガイストは微かに視線だけをそちらに向ける。
 見ればアンクが、またガイアメモリらしき長方形の物体と――気配でわかる、奴に残されていた最後のコアメダルを、さやか目掛けて投擲したのが確認できた。

(哀れな奴なのだ)
 いや、それとも幸運なのだろうか。
 コアの放出によって瞬く間に失われていくアンクの気配、結果として崩れて行く躯の様子を目にしながら――そこまでして救おうとした相手が吹き飛ぶのは、最早避けようがないことなのだと、アポロガイストは嘲笑とともに銃爪を引ききった。
 勝負は決まった。コアメダルの到達より、ハイパーマグナムショットの弾丸がさやかを砕く方が早い。それを見届けることすらできず、自らの感情を宿したコアメダルを間抜けにも死体の前に転がし、そのままアポロガイストの糧となる愚か者の無念を想像するのに浸ろうとして――

 突然、目の前が金色の闇で染まった。

「――っ!?」
「おぉりゃあっ!」
(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)


338交わした約束と残した思いと目覚めた心(前編) ◆z9JH9su20Q :2016/08/21(日) 18:17:40 ID:UHAKG6eE0

 そこでアポロガイストの脳裏を、一つの仮説が閃いた。

「貴様――まさか、地の石を取り込んだのかっ!?」

 究極の闇から零れ落ちたのゲブロンの破片を取り込んだグロンギや、二つのキングストーンを揃えた創世王のように。
 あれらの霊石が持つ、他の霊石と同調する能力を持って――地の石の残骸を、アマダムが取り込んだとすれば。
 二つの石が等しく小野寺ユウスケの物となれば、反発していたはずの霊石の力まで合一して取り込むことで、肉体の負担さえも緩和される。

 しかし……口は災いの元だったと悔やむとともに、本当にそれだけでライジングアルティメットに大ショッカーが埋め込んでいたセーフティが突破されたのだろうかと、微かな疑問がアポロガイストの脳裏を掠める。
 筋は通っている。しかしそれだけで、果たして消耗に回復が追いつくのだろうか。
 あるいは他にも、何か。地の石以外にも、彼奴のアマダムに影響を与えた何かがあるのではないかと。

 先程までの闇色とは異なり、金色に輝くアマダムの様子に気づいたアポロガイストはそんなことを考えたものの、それ以上悠長に構えては居られなかった。

「行くぞ!」
「く――っ!?」
 微かな思考の彷徨から帰還する前に、クウガは肉薄を開始していた。
 距離を詰めさせまいとするマグナムショットの一撃。しかしそれが、この凄まじき超戦士に通じないことは先刻証明されている――!
 当然のように、灼熱の弾丸を無造作に叩き落としたクウガは足を止めることなく懐に潜り込む。発砲の反動でやや跳ね上がっていた銃身を容易く掴み上げられ、アポロガイストは手首ごと持って行かれるかという悪寒を覚え、しかしすぐにそれを杞憂と悟った。
 何故なら代わりに、金属が爆ぜる不快な音が響いていたことに喫驚するハメとなったのだから。

「き、貴様――っ!」
 愛銃を奪い取るよりも早く、掴んだ勢いのまま軽々と握り潰された畏怖に声を震わせるアポロガイストは、続く一撃を咄嗟にガイストカッターで受け止め、切れなかった。楯を構えることは間に合っても打撃の威力に押され、そのまま胸と顔面にガイストカッターを減り込ませてしまっていたからだ。

 目の奥で散る火花が視界を封じて、一瞬の暗転。後頭部と脚部に感じる鈍い感覚は、それぞれを一度ずつ打っていた証左だろう。
 勢いのまま後方に一回転して、偶然にも元通り立ち上がった状態に戻れていたアポロガイストは、痺れが残る左腕を持ち上げるのが間に合わないのを直感的に理解して、空いた右手にアポロフルーレを握り込んだ。
 ――握り込んだ時には、やはりクウガは眼前に出現していた。

「っ!」
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339交わした約束と残した思いと目覚めた心(前編) ◆z9JH9su20Q :2016/08/21(日) 18:18:20 ID:UHAKG6eE0

「……メダルを切らしおったな、馬鹿めがっ!」
 罅割れた仮面の下の表情は、未だ余裕がなく凍結したまま固まっていても。本来ならばこの体そのものを砕かれていた一撃が届く前に、生身を晒してしまった小野寺ユウスケを狙って、アポロガイストは火球を飛ばす。

《――ETERNAL!!――》

 しかし逆転のための一撃は、夜闇を切り裂いて現れた、蒼白い光に遮られる。
 それを為したのが何者であるかなど、最早考えるまでもない。
 アンクから与えられたコアメダルを使って再変身した美樹さやか――仮面ライダーエターナル。
 先程己がクウガに救われたように。今度はエターナルが、メダルを得たことでその真価を取り戻したあの絶対防御のマントで以て、グリードの放つ猛火を完全に防ぎきっていた。

「小娘……っ!」
「――これで、終わりだ!」

 目前の勝利を阻まれる――その再演を歯噛みするアポロガイストに、今度は仮面ライダーが勝利宣言を叩きつけた。

《――ETERNAL!! MAXIMUM DRIVE!!――》

 マキシマムドライブ――名前の通り最大出力に達したガイアメモリのエネルギーが、エターナルの全身へと伝播されて行く。
 そしてエターナルが一度に発動できるマキシマムは、一本だけではない。

《――JOKER!! MAXIMUM DRIVE!!――》
 アンクが投げ渡していた新たなガイアメモリもまた、エターナルの手でその真の力を起動する。
 全身に拡散していたエターナルの蒼白いエネルギーが、ジョーカーの放つ紫電によって導かれ、エターナルの足元へと帯雷して行く。

「だぁああああああああああああああっ!!」

 討つべき悪を目指し、吹き荒れる雷嵐を従えて、エターナルが宙に跳ぶ。高々と、力強く。
 それはまるで、左翔太郎と大道克己――同じく風都の希望たる仮面ライダーでありながら、在りし日に相容れることは遂になかった二人の力が今ここに合わさったかのような、ツインマキシマムのライダーキック。
 悪を駆逐するそれを名付けるならば、そう――死神の鎮魂歌(ジョーカーレクイエム)。
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340交わした約束と残した思いと目覚めた心(後編) ◆z9JH9su20Q :2016/08/21(日) 18:19:44 ID:UHAKG6eE0





 ――――その瞬間、アポロガイストは己の身に起きた全てを悟り、歓喜した。

(――ならばその永遠、今この場で断ち切ってくれるのだ、美樹さやか!)
「な――っ!?」

 ハイパーアポロガイストの肉体が爆発したと同時、飛び出したコアメダルは明らかに爆風に煽られたのとは異なる機動を見せた。
 それもそのはずだった。今となってはそのクジャクのコアメダルこそが、悪の大幹部アポロガイストの意識を宿した、本体と呼ぶべきものだったのだから。
 明らかに死したはずの男の声を聞き、流石に動揺を隠せないでいるエターナル目掛けて、クジャクコアと化したアポロガイストは飛翔する。

(貴様の肉体を奪い、直ちに復活してくれる!)
 アポロガイストは、自らの肉体が滅び、コアメダルのみとなったことにより、グリードとしての性質を理解した。
 グリードの肉体は欲望の塊であるオーメダルで構成される。
 しかし自分がハイパーアポロガイストへと変じてみせたように、人間の身体もまた、メダルの代用品として機能する欲望の塊なのだと。
 そしてグリードの身体はコアが抜ければそれを形作る結合力を失い、ただのメダルの集まりへと解けてしまうが――アンクのコアメダルが全て抜けた後も、あの体は残っていたことを爆発の直前、確認していた。

 故に肉体が破壊されながらも残された自意識は、即ちその意味すること――グリードは人間の肉体を奪い、活動できる事実を知った。
 消滅することのないコアメダルに意識を宿し、何度でも肉体を新たにできる――自らがあれほど恐れた死の支配を、完全に克服した巨悪となったのだと!

(やはり私は――貴様らにとって大迷惑な存在なのだっ!)



「――まったくだな。だからここでご退場願おう」


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341交わした約束と残した思いと目覚めた心(後編) ◆z9JH9su20Q :2016/08/21(日) 18:21:01 ID:UHAKG6eE0

「……気にすることはない。奴にトドメを刺したのは我が輩だ」

 それが事実とはいえ、この状況下においてはいっそ間抜けですらあるようなさやかの呟きに、しかし意外にもネウロは真摯な様子で応えた。

「そして我が輩、実は極力『殺人』は避けている。どんな人間であれ、生きてさえいればまた『謎』を作るかもしれんからな」

 ネウロは足元に転がる、かつてハイパーアポロガイストの肉体を構成していたメダルを拾い上げ、それを指先で弄びながら続ける。

「だが奴は既にグリード……本性はただのメダルだった。大道克己とは違う、本当にただの『物』でしかない害悪だった。だから排除したに過ぎん」
「それは……そうだけどさ」

 時折間抜けな姿を見せることはあっても、自らを悪と謳い我欲に生きるアポロガイストは徹頭徹尾、もしかすれば、魔女以上に邪悪だった。
 奴は自分達を殺そうとして来て、事実克己の命を奪った。そのことについて憎しみも恨みもあり、それを忘れる必要だってどこにも在りはしない。
 改心させることなど不可能だった。ここで殺してでも止めなければ、この先もっと大勢の犠牲者が出ていたことも疑いようはない。

 ――それでも、人の形をした、意思疎通の可能な相手に対し、一線を越えたことは初めてだったのだ。

 間違ったことをしたつもりはない。だとしても、正しいと信じることを押し通すために暴力に訴え、時には相手の生命を絶たねばならないということ。
 それが、存外、堪えるものなのだということを――さやかは漸く、実感していた。
 かつて、佐倉杏子との戦いを殺し合いなどとまどかに語っていたが、あの時はきっとこんな痛みなど、わかってはいなかっただろう。

「ヤコもそうだったが……難儀だな、ニンゲンという種族は」

 今度はアポロガイストの遺した首輪を回収しながら、やれやれとネウロが嘆息した。

「しかし、そこまで似た姿形をした物を壊すのが気に病むというのなら……まぁ、まず我々の余裕ができてからの話だが」
「――うん、考えておく」

 ネウロが言わんとすることを察して、先んじてさやかは首を斜めに振った。
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342交わした約束と残した思いと目覚めた心(後編) ◆z9JH9su20Q :2016/08/21(日) 18:21:45 ID:UHAKG6eE0

「えっと……『全て遠き理想郷(アヴァロン)』だっけ。衛宮切嗣って人が治療に使ってるの」

 ユウスケに散らばったメダルを集めろ、と命じたネウロ自身は、今この場には居ない。
 コアメダルを一枚渡したところで、確認することがあるから引き続きメダルを回収しながら暫く待っていろと言い残し、早々に南東の方へと向かってしまったのだ。
 何をしているか気になるが、さておき。結果今は、気絶したアンクを除けばさやかと一対一。故に簡潔に留めた内容だったが、その中からもさやかは必要な情報を取捨選択し、必死に思考を束ねていた。

「どんな傷でも治せる伝説のアイテム……それがあれば」
「ああ、もし今のアンクが大変な状態だとしても、元に戻せるかもしれない」

 言い終えると共に、ユウスケは腰掛けた自分達の間に横たわったアンクに視線を向ける。
 さやかを助けるために、その身を削った――キバの世界に生きる多くのファインガイア同様、人間と共に生きる怪人に。

 彼に対しても、操られる以前からユウスケは酷いことをしてしまった。目覚めれば居心地の悪さが増してしまうだろうが、逃げるわけにはいかない。
 しかし、さやかの窮地に託したメダルが、彼の持つ最後のコアメダルだったようで……彼らにとっての生命そのものであるメダルを一度全て吐き出したアンクの意識は、今も戻ることがなかった。

 色が抜けるのとは逆に、金から黒に染まっているのだが――髪の色が変わるほど衰弱しているのは只事ではないと、グリードをよく知らないユウスケにも予想できた。
 グリードの血肉がオーメダルだというのなら、一度バラバラにされた物を戻されたところで果たして治癒できるのかは定かではないが、そこは怪人の生命力を信じるしかない。

 本当なら手持ちのメダルを全て彼に渡したいところだが、この状況では彼の護衛も含め、戦闘用にメダルを確保しておく必要がどうしてもあった。
 改めて忌々しい制限だと、ユウスケは臍を噛む。

「あっ、いや……それはそうなんだけど……そうじゃなくて」

 しかし、何故かさやかは言い淀み、視線を泳がせた。
 アンクを心配していない、というわけではないだろうし、そう思われたいわけでもないはずだ。
 理由を推察する前に、さやかは一つ小さく咳払いする。

「とにかく。ネウロが戻ったらあたし達もそっちにお邪魔しても良いかな、ユウスケ。ネウロが何考えているかわかんないけど、元々行く宛もなかったし」

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343交わした約束と残した思いと目覚めた心(後編) ◆z9JH9su20Q :2016/08/21(日) 18:23:21 ID:UHAKG6eE0

「ところでインキュベーターよ」
「何だい?」
「ウヴァはディケイドとやらに倒された際、全身がメダルと化してバラバラになったのか?」

 更に別件として。先程目にしたアポロガイストの最期を思い返しながら、ネウロはインキュベーターに問いかける。

「そうだけど、それがどうかしたのかい?」
「こちらのことだ」

 そのように返答しながら、ネウロはもう一人のグリード――“全てのメダルを吐き出しながら”人型の肉体を形成したままの個体を思い返す。

「なるほど。だからウヴァの情報を売ったわけか」

 それが意味するところを、ネウロとの交渉材料にする際、即理解を促すことができるように。
 手に持ったキュゥべえにも聞こえないほど小さな声で呟いた後、ネウロは目当ての物を見つけていた。
 左手でインキュベーターを捕らえたまま。空いた右手で必要な操作を行い、目当ての画面を呼び出す。

「ふむ。やはりルールブックに記載がなかったとおり、認証する首輪はその状態を問わないようだな」

 呟くネウロの右手に握られていたのは、アポロガイストが身に着けていた首輪。
 彼の全身がメダルに解けた際に脱着できたそれをネウロは回収し、ATMと認証させていたのだ。
 先程口に出して確認したとおり、ルール上では首輪は参加者が装着しているかどうか、生存しているかどうかをATMとの認証条件に含んでいなかった。

「貯金はない、か……まぁ計画性のなさそうな男だったからな」

 まずはアポロガイストの残高を確認してみたが、残念ながら回収できるメダルはなかった。
 とはいえ、口に出したとおり想定の範囲内であり、本命はそれではない。

 ネウロがここに立ち寄った真の目的は、殺害数ランキングの閲覧にあった。
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344交わした約束と残した思いと目覚めた心(後編) ◆z9JH9su20Q :2016/08/21(日) 18:24:31 ID:UHAKG6eE0

 故に、可能であればグリードへのトドメはネウロ自身が身を削るより、他に存在するコアの破壊者達に委せる方が好ましいと、ネウロは考えていたのだ。

 だがそこで問題となるのは、アンクの言が正しければ、確実にコアを破壊できる存在だという火野映司は殺し合いに乗っているということであり。
 もう一人のコアの破壊者として有力な候補である門矢士もまた、伊達明を殺している事実を、どう受け止めるべきかということだろう。

 得られた情報から考察を進めながら、画面をスクロールしていったネウロは――その表情を一瞬にも満たない刹那、硬直させた。
 そしてそれを緩やかに歪め、嗜虐的に嗤う。

「おやおや。さてこれは……」

 弄ぶように思案する、ネウロの視線の先にあるのは――ランキングに記載された、『アンク』の名前と。
 彼のスコアとして並んだ、左翔太郎とアストレア――火野映司の手によるものだと、アンクが語っていた犠牲者二人の名前だった。






      ○○○      ○○○      ○○○      ○○○      ○○○       ○○○






「……起きないね、アンク」

 ネウロの帰りを待つ間。ユウスケとのある程度の情報交換が終わってしまえば、気まずさから互いの口数が減ってしまったことに耐えかねたさやかは、何度目かになるアンクの話題に挙げていた。

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345交わした約束と残した思いと目覚めた心(後編) ◆z9JH9su20Q :2016/08/21(日) 18:26:01 ID:UHAKG6eE0

「俺は……泉、信吾です」

 さやか達の知らぬ名を、その口から名乗り上げていた。






【二日目 深夜】
【F-3(北東端) 市街地】



【美樹さやか@魔法少女まどか☆マギカ】
【所属】青
【状態】健康、決意、杏子への複雑な感情、Xへの強い怒り
【首輪】30枚:0枚
【コア】シャチ(放送まで使用不可)、ワニ(放送まで使用不可)
【装備】ソウルジェム(さやか)@魔法少女まどか☆マギカ、NEVERのレザージャケット@仮面ライダーW、T2エターナルメモリ+ロストドライバー+T2ユニコーンメモリ+T2ジョーカーメモリ@仮面ライダーW
【道具】基本支給品、克己のハーモニカ@仮面ライダーW、ライダーベルト(ガタック)の残骸@仮面ライダーディケイド、克己のデイパック{基本支給品、NEVERのレザージャケット×?-3@仮面ライダーW、カンドロイド数種@仮面ライダーOOO}
【思考・状況】
 基本:克己の祈りを引き継ぎ、正義の魔法少女として悪を倒す。
  0.泉、信吾……?
  1.ネウロが戻ったら、情報交換をしながら教会を目指したい。
  2.アンク達と一緒に悪を倒し、殺し合いを止める。
  3.佐倉杏子のことは……
  4.克己やガタックゼクターが教えてくれた正義を忘れない。
  5.T2ガイアメモリは不用意に人の手に渡してはならない。
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346交わした約束と残した思いと目覚めた心(後編) ◆z9JH9su20Q :2016/08/21(日) 18:32:31 ID:UHAKG6eE0
【小野寺ユウスケ@仮面ライダーディケイド】
【所属】無所属(元・赤陣営)
【状態】疲労(大)、精神疲労(大)、克己を殺めてしまった罪悪感、さやかへの負い目
【首輪】30枚:0枚
【コア】クワガタ(次回放送まで使用不能)、カンガルー(次回放送まで使用不能)
【装備】龍騎のカードデッキ@仮面ライダーディケイド
【道具】なし
【思考・状況】
基本:みんなの笑顔を守るために、真木を倒す。
 1.ネウロが戻ったら、B-4に戻って千冬、切嗣達と合流する。
 2.井坂、士、織斑一夏の偽物を警戒。 士とは戦いたくないが、最悪の場合は戦って止めるしかない。
 3.千冬さんは、どこか姐さんと似ている……?
 4.大道克己の変わり様が気になる。
【備考】
※九つの世界を巡った後からの参戦です。
※ライジングフォームに覚醒しました。変身可能時間は約30秒です。
 しかし千冬から聞かされたのみで、ユウスケ自身には覚醒した自覚がありません。
※ライジングアルティメットクウガへの変身が可能になりました。
 但し地の石の破片を取り込んだことや、他に何らかの影響があるためか、ライジングアルティメットに変身した際のアマダムの色が黒ではなく金になっています。
 通常のライジングアルティメットとのその他の具体的な変化については後続の書き手さんにお任せします。



【脳噛ネウロ@魔人探偵脳噛ネウロ】
【所属】黄
【状態】ダメージ(大)、疲労(大)、ボロボロの服
【首輪】55枚:0枚
【コア】コンドル:1(放送まで使用不可) 、タカ(十枚目・放送まで使用不能)
【装備】魔界777ツ能力@魔人探偵脳噛ネウロ、魔帝7ツ兵器@魔人探偵脳噛ネウロ
【道具】基本支給品一式×2、弥子のデイパック(桂木弥子の携帯電話+あかねちゃん@魔人探偵脳噛ネウロ、ソウルジェム(杏子)※黒ずみ進行度(中)@魔法少女まどか☆マギカ、 衛宮切嗣の試薬@Fate/Zero)赤い箱(佐倉杏子) 、キュゥべえ@魔法少女まどか☆マギカ、首輪(アポロガイスト)
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347交わした約束と残した思いと目覚めた心(後編) ◆z9JH9su20Q :2016/08/21(日) 18:34:05 ID:UHAKG6eE0



【全体備考】
※「二次元の刃」により、クジャク(感情:アポロガイスト)が破壊され消滅しました。
※キルスコアランキングでは、作中の名簿同様アンクとアンク=ロストの表記に区別がありません。
※アポロガイストが自律行動するための肉体を破壊したのは美樹さやかであるため、キルスコアは彼女の物として計上されていますが、少なくともネウロが閲覧した時点ではまだ第二回放送までの情報しかランキングには反映されていません。


348 ◆z9JH9su20Q :2016/08/21(日) 18:35:20 ID:UHAKG6eE0
以上で投下を完了します。
仮投下を通してはありますが、何かご指摘がございましたら気軽にご指導頂ければ幸いです。
よろしくお願いします。


349名無しさん :2016/08/21(日) 18:50:24 ID:q86Df91gO
投下乙です

アンクの感情コアがお兄ちゃんの体から離れても死亡認定されないってことは、アンクの生死はお兄ちゃんの体が死んだかどうかで判断するのかな
首輪してるのはお兄ちゃんだし


350 ◆z9JH9su20Q :2016/08/21(日) 21:44:19 ID:UHAKG6eE0
ご感想ありがとうございます。
本投下後に申し訳ありませんが、全体備考欄に以下の事項を記載し忘れていたので、wiki収録時に追加させて頂きますことをここにご報告します。

>※アンクが一度泉信吾の体内から全てのコアメダルを放出したため、深夜の時間帯に赤陣営が一時的に消滅しました。現在のリーダー代行は泉信吾です。

大変失礼いたしましたが、ご了承くださいますようお願いいたします。


351名無しさん :2017/10/09(月) 23:19:51 ID:P7YHwu4A0
オーズ&アンクオリキャスで復活記念


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19 複数ジャンルバトルロワアルR2 (Res:47)All First100 Last50 SubjectList ReLoad 19
1名無しさん :2016/07/15(金) 10:32:45 ID:bma5ZPlU0
当企画は2014/1/06に企画され、1/18にパロロワ総合板にてスタートした『複数ジャンルバトルロワイアル』のリスタート企画です。
企画の性質上、キャラの死亡や流血等、残酷な内容を含みます。閲覧の際には十分ご注意ください。

執筆時は以下のルールを参照してください。
ルール
ttp://www65.atwiki.jp/fsjrowa_two/?page=%E3%83%AB%E3%83%BC%E3%83%AB

制限一覧
ttp://www65.atwiki.jp/fsjrowa_two/?page=%E5%88%B6%E9%99%90%E6%A1%88%E4%B8%80%E8%A6%A7

【基本ルール】
全員で殺し合いをし、最後まで生き残った一人が優勝者となる。
優勝者のみ元の世界に帰ることができる。
ゲームに参加するプレイヤー間でのやりとりに反則はない。
ゲーム開始時、プレイヤーはスタート地点からテレポートさせられMAP上にバラバラに配置される。
プレイヤー全員が死亡した場合、ゲームオーバー(勝者なし)となる。


【スタート時の持ち物】
プレイヤーがあらかじめ所有していた武器、装備品は基本的には全て没収。
ただし、義手など体と一体化している武器(覇者の剣や艦装等)、装置はその限りではない。
また、衣服とポケットに入るくらいの雑貨、アクセサリー、身分証明証・財布などは持ち込みを許される(特殊能力のある道具を除く)。
ゲーム開始直前にプレイヤーは開催側から以下の物を支給され、「デイパック」にまとめられている。
1.ディバック どんな大きさ・物量も収納できる。以下の道具類を収納した状態で渡される
2.参加者名簿、地図、ルールブック、コンパス、時計、ライトの機能を備えたデバイス。(バッテリー予備、及びデバイスそのものの説明書つき)
3.ランダム支給品 何らかのアイテム1~3個。
ランダム支給品は参加作品、現実、当企画オリジナルのものから支給可能。参加外、およびスピンオフの作品からは禁止。
4.水と食料「一般的な成人男性」で2日分の量。

【侵入禁止エリアについて】
・放送で主催者が指定したエリアが侵入禁止エリアとなる。
・禁止エリアに入ったものは首輪を爆発させられる。
・禁止エリアは最後の一名以下になるまで解除されない。

【放送について】
6時間ごとに主催者から侵入禁止エリア・死者・残り人数の発表を行う。

【状態表】
キャラクターがそのSS内で最終的にどんな状態になったかあらわす表。

生存時
【現在地/時刻】
【参加者名@作品名】
[状態]:
[装備]:
[道具]:
[思考・行動]
基本方針:
1:
2:
※その他

死亡時
【参加者名@作品名】死亡
残り○○名

49 ◆neIGTsycrM :2016/07/19(火) 15:58:27 ID:FTsiJxV20
投下終了です。
タイトルは「想い想い」です。


50 ◆AOioqVcMTw :2016/07/19(火) 23:23:37 ID:DIDKuHMw0
投下乙です

風先輩は成程この時期から来たか、中道にしてどちらにも触れやすい。
そして、姉妹と未来を掴もうとする妙高姐さんは頼もしいですね
自分も投下します


51 ◆AOioqVcMTw :2016/07/19(火) 23:24:18 ID:DIDKuHMw0

それはまさに死闘だった。
天の頂に最も近い場所で繰り広げられるぶつかり合い。
肉を砕き、骨を軋ませ、歯を噛みしめながらの殴り合い。
勇者と大魔王。
そう呼ばれる者達が行う闘争としては、余りにも泥臭く、清廉さに欠けると言わざるを得ない殺し合い。
己の肉体と闘気のみに全てを篭めた魂の削り合い。

彼の騎士をまぎれもなく今わの際まで追い詰め、神が鍛えし剛剣すらへし折り、
それでも。それでもなお、彼は敗れた。

その身に残されたなけなしの闘気を全開放し、飛翔する勇者。
それを追う鬼眼の魔獣。
魔獣が求めてやまなかった太陽を背に、勇者が身を翻す。
直後、正しく急転直下の勢いで魔獣に迫り―――、

(さよなら…大魔王バーン…)

そして、ユメは終わる。
その身を二つに分かたれ、石となり朽ち逝く彼が聞いた、それが最後の言葉だった。


52 ◆AOioqVcMTw :2016/07/19(火) 23:26:16 ID:DIDKuHMw0

「ヴェルザーめ…魔界で石になりながら横たわる膨大な時間に何をしていたかと思えば、こんな蠱毒の計画を進めていたとはな」

雲の切れ目に浮かぶ月に照らされながら、独りの偉丈夫が立ち尽くしていた。
高貴さを示すような洗練されたローブに身を包み、鬼すら慄く二本の角を生やした銀髪の美青年。
大魔王バーンと呼ばれた魔族の、全盛期の姿がそこに在った。

「元よりヤツが余の首と地上を狙っているのは知っていたが、ダイ達とこういった形で共倒れを狙うとは、まったくもって喰えぬ竜よ
………あるいは、それに留まらぬ別の目的があるのか」

バーンの脳裏に浮かぶは石の彫像になってなお畏れられ、魔界に置いて唯一自分と並びうる実力者。
この殺し合いの裏に居るであろう冥竜王ヴェルザーの姿だった。

「まるで狗の如く余に首輪などを嵌めたのは業腹ではあるが……
この大魔王すらチェスの駒としようとするその野心は流石余と魔界の覇権を争った者と言わざるを得んな」 

二度、三度と、朽ちたはずの自分の躰の感触を確かめるように掌を握りしめる。
その手からは暗黒闘気が漏れ出し、彼の力の強大さを表していた。
だが、

「鬼眼に力を感じぬ…余の力を制限するために不完全な復活にしたのはこのためか」


53 ◆AOioqVcMTw :2016/07/19(火) 23:27:51 ID:DIDKuHMw0

含み笑いが漏れ出す。

「フフ…良いだろう、ヴェルザー。余を復活させた義理は果たそう。
しばらくはお前の狂宴に一口乗ろうではないか」

元より、弱肉強食を至上とする彼に、力を誇示することへの躊躇は無い。
そう、今の彼にとって人間とは路上の石ころでは無く、滅ぼすべき敵なのだ。
矮小な割に閃光の様に、鮮烈で、それでいてひどく醜く悍ましい。
魔族とは決して相容れぬ種族。
それを、黒の核晶の爆破を巡る戦いで彼は知った。
故に侮りは存在しない、あの歪な種族が居る限り、魔族に繁栄は無い。
生ある限り『勝利』の二文字を、太陽を、天を目指す。
大魔王としての矜持を捨て、称号を捨て、肉体を捨て魔獣となった経験を経て『勝利』への渇望はより強くなったと言える。

何より、ここにはあの宿敵が―――、

「ダイよ…竜の騎士よ。余は一度お前に敗れたが、それはお前も同じ事。
 生ある限り、殺し合うのが余と貴様の定めよ」

きっとダイもこう思う事は確信している。
もし。ダイが、アバンの使途が此処に居なければ、
バーンは自身に首輪などと言う汚らわしい物を付けたヴェルザーの意思に反し、ゲームに逆らう道もあったかもしれない。

だが、勇者が居る以上、彼は大魔王として相対する。しなければならない。
勝利、その二文字のためならば、この首輪の戒めも、屈辱も耐えて見せよう。

ここには、悠久の時を生きた自分にすら知り得ない“何か”がある。
或いは竜の騎士すら脅かすかもしれないそんな確信じみた予感を彼は感じていた。

(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)


54大魔王の挑戦 ◆AOioqVcMTw :2016/07/19(火) 23:34:10 ID:DIDKuHMw0
投下終了です

また、現在位置が抜けていたので追記を
【H-6/橋上/1日目・深夜】


55名無しさん :2016/07/20(水) 00:57:43 ID:nMDzjO3QO
投下乙です!
バーン様は真の姿か…制限にもよりますが、やはり対主催の大きな壁になりそうですね

一つだけ指摘を
この前の作品「想い想い」と場所が被ってしまっていますので、それだけ修正が必要かと思われます


56 ◆AOioqVcMTw :2016/07/20(水) 08:01:27 ID:fWy2n53M0
失礼しました
現在位置を【G-7/1日目・深夜】に修正します


57 ◆TE.qT1WkJA :2016/07/22(金) 06:19:43 ID:6/32u1/w0
予約分を投下します


58勝たなきゃすぐに崖っぷち ◆TE.qT1WkJA :2016/07/22(金) 06:20:28 ID:6/32u1/w0
遮蔽物一つない平原の真ん中で、長身の女性が苦渋に歪んだ顔をして蹲っていた。
普段の彼女を知る人物ならば、大層驚くことであろう。
彼女は妙高型重巡洋艦3番艦、足柄なのだから。

「提督…」

声を震わせながら、目の前でその命を散らした青年の呼び名を呟く。
艦娘の中でもとりわけ活発で好戦的な部類に入る足柄とて、敬っていた上官の死を何とも思わないわけではない。
むしろ、深い悲しみが足柄を覆っていた。

「死んだ…?あの人が?」

信じたくない。嘘であってほしい。
だが、あの時に起こったことは全て事実だと理性では理解していた。
現に、自分の首を覆う忌まわしき鉄塊と見知らぬ場所に飛ばされたことがそれを示している。

「誰も、あの道化師に勝利できなかった…」

深海棲艦との戦いの日々において、足柄は『勝利』の二文字にこだわっていた。
戦場を求め、次々と出撃していたのも全ては勝利を得るためだ。
無論、そのための鍛錬を怠らない。練度は姉の妙高がさらに上を言っていたこともあり、己の強さを求める姿は一部の艦娘の手本にもなっている。
時には、今は亡き提督に次の作戦をせがんだり、「勝つ」こととかけてカツカレーを鎮守府の皆に振る舞ったこともあった。

「……っ」

今一度、自分達を嘲笑っていた道化師とピエロの姿を思い返す。
憎い。この手で殺してやりたい。提督を葬ったあの主催者の顔を浮かべるだけで心に憎悪の炎が宿る。
だがそれ以上に、足柄の心には大きな風穴が穿たれていた。故に、その場から動けずにいた。

「もうあの人に勝利を捧げることができないなんて…」
(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)


59勝たなきゃすぐに崖っぷち ◆TE.qT1WkJA :2016/07/22(金) 06:21:11 ID:6/32u1/w0





「そのままではお前は蹂躙されるだけだ」

足柄の背後に、ザクザクと砂利と雑草を踏みつぶす音と共に男の声がかけられる。
軍人の職業柄か、足柄はバッと効果音をつけて振り返り、支給された艤装を構えて臨戦態勢を取る。
赤いシャツに黒いロングコートを着た青年が、いつしかそこに立っていた。
腹のあたりには黒いベルトのようなものをつけている。足柄からすれば民間人の部類に入るだろうか。
だが、鋭い目つきと発される威圧的なオーラから、ただ街角で遊び歩いているような若者ではないとすぐにわかった。

「戦う気概くらいはまだ残っているようだな。…あの時、飛び出した白い軍服の男――提督と言ったか。お前の知り合いだろう。
お前と同じような服を着た気の弱そうな女が声を上げているのを見た」
「羽黒…」

思えば、提督の死を目の当たりにしたのは足柄だけではない。
あまりプライベートに踏み込んだことがない大井や北上はともかく、他の妙高型の姉妹がそれをどう受け取るかはある程度察しがつく。
その中でも特に心配なのが羽黒だ。気弱な一方で芯の強い妹だが、その芯の強さが間違った方向へ行きそうな気がしてならない。
殺し合いに乗っている可能性は…いや、考えるのはよそう。
自分のことで手一杯なのに、身内とはいえ他者のことを考えるほどの余裕は今の足柄にはない。
問題は、目の前にいる青年への対処だ。

「あなたは…『乗っている』の?」
「もしそうだとしたら、どうする?」
「あなたを倒すわ」
「自分が何をすればいいのかも分からないのにか?」
「…!」

(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)


60勝たなきゃすぐに崖っぷち ◆TE.qT1WkJA :2016/07/22(金) 06:21:53 ID:6/32u1/w0

「じゃあ、この首輪はどうするの?生殺与奪を握られている限り、勝利は限りなく遠いわよ」
「いずれ首輪を外す力も、全てを超える強さも手に入れる。こんな巫山戯たゲームなどで俺は死なん!あんな卑劣な手を使う奴が強いなど、俺が認めるか!」

青年はこんなに力強く話しているというのに、自分は随分と弱気をことを言う、と足柄は内心で自嘲する。提督を失ったせいか。
こんな空っぽな自分でなければ、首輪が何だと言って勝利を求めて東奔西走していたかもしれないのに。
対して、この青年はキルバーンの取った行動に対して強い怒りを示しているようだった。
まるで、卑怯な手を使う者は弱い奴しかいないのだと言わんばかりに。

「――けど、『助けない』のね?」

だが、足柄は男の表情からその言葉に『弱者を助ける』という意味合いが含まれていないことを悟っていた。
この男は、所謂一般人を助ける気など毛頭ない。最初から、このゲームの主催者を見据えているのだ。

「この世界のルールは弱肉強食だ。弱い奴が消え、強い奴だけが生き残る。殺し合いなら尚のことだ。
信じられるのは己の力だけ…。戦うことを放棄した者は、生きている資格などない」

もし青年の言葉を聞いている者が他の艦娘だったとしたら、大抵は反発されたことだろう。
だが、足柄はそれを不快とは感じなかった。
この青年は、自身が負けるとはこれっぽっちも思っていない。
そこには、勝利やそのための力を貪欲に求め、卑怯な手を使うでもなく真正面から敵に向かっていく強さがあった。
首輪をつけられても、圧倒的な差を見せつけられても、本気で『力』を以てキルバーンを倒そうとしているのが見て取れる。
自身の限界を認めておらず、いかなる相手に叩きのめされようとも屈服しないのだろう。

――まるで、狼みたいね。

青年の垣間見せた強さに、足柄は心のどこかで共感と高揚を感じていることを自覚し、戸惑う。
同時に、この感覚がかつての提督に抱いていたものと同じだと気付くのに、時間はかからなかった。

――この男なら、あるいは。
(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)


61 ◆TE.qT1WkJA :2016/07/22(金) 06:22:14 ID:6/32u1/w0
以上で投下を終了します


62名無しさん :2016/07/23(土) 00:22:57 ID:u9wBajr20
投下乙です

かんむすは個性に沿ったスタンスの取り方だなぁ
個人的には別の意味で足柄さんが飢えてなくてほっとしました
戒斗さんはバーン様とある意味通じる可能性が微レ存…?


63名無しさん :2016/07/23(土) 10:51:29 ID:GOhR5VGA0
投下乙です、足柄さんが婚期に飢えてないだと!!


64 ◆uwJySQdXGI :2016/07/23(土) 15:31:21 ID:5CIKJngA0
投下します


65一人戦車道-Lonely&Panzer- ◆uwJySQdXGI :2016/07/23(土) 15:31:59 ID:5CIKJngA0
「むう」

西住まほは考えていた。四次元ディバッグとかいう胡散臭いブツを開けたら
ゴロリと音を立てて転がり落ちてきた、この巨大な金属の球体についてである。
なんかどこかで見たことがある。いや、自分は知っている。
この前、エリカと二人で海へ遊びに行った時に、確かこいつと同じ形をした
バレーボールをドヤ顔で持っていたのを覚えている。名前は確か――。

「……で、私にこれに乗って戦えという事か?」

まほは名簿を確認する。妹のみほの他大洗女子学園の生徒が4人拉致されているらしい。
黒森峰女学園から、というか他の学園から連れて来られているのは自分一人である。
一 体 な ん の 嫌 が ら せ だ。
やや憤慨した後、まほは寂しそうに笑う。本来戦車は数人のチームで運用する物。
幾ら西住流戦車道の後継者とはいえ一人っきりではこの戦車が精一杯なのだろう。
疲れたまほは深く溜息を尽き、諦めたように謎の金属球をポンポンと叩いた。

「まさか本当に実在したとはな。一応ドイツ製らしいが履歴、戦歴の記録が一切残されていない幻の兵器。
 まあいい、これも何かの縁だ、私と一緒に初の戦歴とやらを作ってみるか?」

そう言いながらまほは球体のハッチを開け、他に支給されていた機関銃と共に内部へと乗り込んだ。




「会長ぉぉぉ~~どこですかぁぁぁ~~!!!」

大洗女子学園生徒会広報、河嶋桃は半泣きになりながら静まり返った学園艦の街を一人彷徨っていた。
冷静沈着で生真面目そうな外見とは裏腹に、人並み外れたレベルで小心者で臆病で逆境に弱い彼女が
理不尽な殺し合いに放り込まれるなどといった異常な状況に精神が耐えられるはずもない。
(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)


66一人戦車道-Lonely&Panzer- ◆uwJySQdXGI :2016/07/23(土) 15:32:20 ID:5CIKJngA0

「おい待てキミ!!しまった、私としたことが……」

クーゲルパンツァーの内部でグロスフスMG42機関銃のグリップを握っている西住まほは
いきなり発砲されたので思わず威嚇射撃を行ってしまったことを悪手だったと反省した。
まずハッチを開けて顔を出すべきだったか?だがあの状態ではいきなりヘッドショットを
かまされていた可能性も否定できない。あの制服は大洗女子学園のものだ。
とうことはあのメガネ娘はみほの友達の可能性が非常に高い。
放置していては危険だ。何とか保護しなくては。

「仕方がない。路地裏にでも追い込んで捕獲して落ち着かせるか」

そう判断したまほはクーゲルパンツァーを起動して全力疾走する桃ちゃんを
轢かない程度の速度でゆっくりと追いかけ始めた。

「ひいいい!!!追って来たぁぁ!!!殺されるぅぅぅ!!!」

学園艦の誰も居ない静かな市街の道路を女子高生と球体が直列に並んで走る。
規模は小さくなったがこれもまた一つの戦車道なのだ。




【D-5・学園艦/一日目・深夜】
【西住まほ@ガールズ&パンツァー】
[状態]:健康
[装備]:クーゲルパンツァー、グロスフスMG42機関銃
[道具]:基本支給品一式、MG42の予備弾薬
[思考・行動]
基本方針:西住みほを保護する
(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)


67名無しさん :2016/07/23(土) 15:32:44 ID:5CIKJngA0
終了です


68名無しさん :2016/07/23(土) 16:02:01 ID:u9wBajr20
投下乙です
桃ちゃんのこのダメダメっぷり、実に桃ちゃんだw
まほ姉が嫌がらせか?と自問する所で二度笑わせてもらいました


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20 少女漫画キャラバトルロワイアル 第二巻 (Res:62)All First100 Last50 SubjectList ReLoad 20
1名無しさん :2013/05/30(木) 21:45:38 ID:eKlMnmjk0
このスレは少女漫画のキャラクターによるリレーSS企画、少女漫画キャラバトルロワイアルの本スレです。
クオリティは特に求めません。話に矛盾、間違いがなければOK。
SSを書くのが初めての方も気軽にご参加ください。

企画の性質上残酷な内容を含みますので、閲覧の際には十分ご注意ください。
また、原作のネタバレが多々存在しますのでこちらもご注意ください。

前スレ
少女漫画キャラバトルロワイアル
ttp://engawa.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1284816080/

【避難所】ttp://jbbs.livedoor.jp/comic/5978/
【まとめWiki】ttp://w.livedoor.jp/girlcomic/
【参加者名簿】ttp://w.livedoor.jp/girlcomic/d/%bb%b2%b2%c3%bc%d4%cc%be%ca%ed
【ルール(書き手ルール含む)】ttp://w.livedoor.jp/girlcomic/d/%a5%eb%a1%bc%a5%eb

64激走! トマランナー! ◆F9bPzQUFL. :2013/10/10(木) 00:57:19 ID:lhe/urCI0



しばらくして。
森田とよい子のみんな達は火事の現場から大きく離れることには成功した。
――――森田の体力という(すぐに蘇る)犠牲を伴って。
全身から噴き出している汗、上半身全てを動かして行われる呼吸。
「はーっ……はーっ……あ"あ"あ"あ"疲れたぁぁぁぁ!!」
最後に、叫び。
言ってしまえば40〜50kgを片手ずつに抱えて全力疾走したのだ。
本物の火事から逃げるために必死になっていたために、いろいろとトんで居たが、落ち着いてみればそれらが瞬時にのしかかってくる。
ばたりと倒れ込んだ森田はぴくりとも動く気配を見せない。
「あ、あの」
「ごめん無理会話する気力もない今から寝るから後で起こして」
「えっ」
声をかけようとした紗南の言葉を遮り、一息で吐いた言葉を皮切りに気絶した。
その間、コンマ数秒。
「何なの、この人……」
「さ、さあ……」
あまりの事態に何がどうなっていて、何をどうすべきなのか分からずにいる二人。
けれどまあ、このままほったらかしにしておく訳にも行かないし、亢宿の傷の手当てもある、ということでその場に残ることにした。

気がつけば、足が震えている。
怖い、怖いのだ。
先ほど直面した、死の恐怖。
初めて味わう感覚が、こんなにも怖いものだなんて。

……また、あれを味わう羽目になるのだろうか。

この場所には、人を殺すことを何とも思わない人間がいる。
(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)


65激走! トマランナー! ◆F9bPzQUFL. :2013/10/10(木) 00:57:30 ID:lhe/urCI0
【B-5/森林/昼】
【ペルソナ@学園アリス】
[状態]:左腕遺失、軽い火傷
[装備]:ゾラキ 925(22/25)
[道具]:基本支給品、不明支給品(1〜5、棗の物を含む)
[思考]
基本:人を殺す

【C-5/キャンプ場/昼】
【森田忍@ハチミツとクローバー】
[状態]:め っ ち ゃ 疲 れ た 、気絶
[装備]:無効化のアリスストーン@学園アリス
[道具]:基本支給品、不明支給品(0〜2)
[思考]
基本:正義のヒーローとして振舞う
1:寝
[備考]
※バトルロワイアルのことをよく理解していないです
※というかピーター・ルーカスの映画撮影だと思ってます

【倉田紗南@こどものおもちゃ】
[状態]:健康、困惑
[装備]:制服(私物)
[道具]:基本支給品、不明支給品(0〜1)
[思考]
基本:とりあえず生き残る
1:どうしよう
[備考]
※参戦時期は本編終了後

(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)


66名無しさん :2013/10/26(土) 23:15:27 ID:HsEjXxcM0
遅くなりましたが投下乙乙。
いやー森田さんが自重しないなーwおまえさーまじさー…w睡眠でどんだけ時間使うんだwwww
ペルソナさん勝手に誤解して退散したけど結果的に双方よかったのかもしれないと思わせる森田さんぱない
亢宿が徐々に覚悟を決めてきているがはたしてどうなるか期待


67 ◆F9bPzQUFL. :2013/11/15(金) 00:45:45 ID:wJ76rJhQ0
月報集計お疲れ様です。
少女漫画. 39話(+ 1) 33/40(- 0) 82.5(- 0.0)


68 ◆F9bPzQUFL. :2016/06/11(土) 15:45:47 ID:D2U2vMHA0
投下します


69魂の迷い子 ◆F9bPzQUFL. :2016/06/11(土) 15:46:16 ID:D2U2vMHA0
 自分が目覚めたのがデパートであったのは、不幸中の幸いだった。
 ドライバーを始めとした工具は、日用品レベルのものなら手に入るからだ。
 工具さえ手に入ってしまえば、あとはこっちの物だ。
 デパートの一角に置かれた家電とパソコンを、片っ端から分解していく。
 あらかたの家電とパソコンを部品に戻した所で、いざ、と言いたいが。
 手元にある工具は、あくまで日用品レベルだ。
 本格的にモノを作るのだとすれば、これでは少し心細い。
 だから、まずは"工具"を生み出していく。
 ひとつ、ひとつ、またひとつと組み合わせていくことで、急ごしらえの"工具"を作っていく。
 一つ工具ができれば、作れるものの幅が広がる。作れるものの幅が広がれば、作れる工具も増えていく。
 ひとつ、ひとつ、けれど確実に進めていくことで、可能性は広がっていく。
 可能性が広がれば、それは自分の力になる。

「よし、と」

 一息つき、汗を拭う。
 気がつけば、このデパートにあった殆どの家電を分解していた。
 これほどまでに集中できたのは、やはり殺しあいという異常事態だからだろうか。
 生み出した工具の数もさながら、数時間の時を経て完成したそれは、なかなかの力作だ。
 見た目こそ不思議な生き物だが、その正体は即興のパワードスーツだ。
 予想よりも出来が良くなったのは、近年の家電が高性能化しているおかげだろう。
 それに感謝をしつつ、蛍は出来上がったそれを見上げる。
 珍しく考えこむポーズを取り、しばらくした後、何かを閃いたかのように口を開く。

「モゲ太……そうね、これの名前は、モゲ太よ」

 そう、それはなんとなしに付けた名前だった。
 家電からパーツをもいで作ったから、モゲ太。
 そんな単純な理由だった。
 よもや、それと同じ名前のキャラクターが居ることなど知るわけもなく。
(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)


70魂の迷い子 ◆F9bPzQUFL. :2016/06/11(土) 15:46:38 ID:D2U2vMHA0
 


「くそっ、見失った……」

 脱兎の如く逃げ出した少女を追って、由希はデパートへと足を踏み入れた。
 一階に広がっていたのは、婦人用のファッション用品の数々。
 展示された宝石、無数のマネキンたちと、綺麗な服が多数かけられたハンガーラック。
 少女一人が隠れる分の隙間は、いくらでもある。
 途方も無いことだとは思うが、探していくしか無い。
 せめて、何か手がかりがあればいいのだが。
 そう思いながらも、一つ一つ物陰を探し始めた時だった。

「うぎゃーーーーーーーーーーーーっ!?!?」

 別の階で響いたの、叫び声。
 間違いない、さっきの少女の声だ。
 どうやらこのデパートには、先客が居たようだ。
 そして、別の階に逃げ込んでいた少女は、その先客と鉢合わせした。
 願わくば、その先客が"そういう人間"で無いことを祈りながら。
 階段を駆け登った先、そこで由希が見たもの、それは。

「えっ……」

 思わず、そんな言葉が漏れる。
 いや、声を漏らさずにいられる訳がなかった。
 何故も何もない、そこに立っていたのは。

「モゲ……太……?」

(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)


71魂の迷い子 ◆F9bPzQUFL. :2016/06/11(土) 15:46:54 ID:D2U2vMHA0



 予想通り、といえば予想通りだった。
 怪我をしている少女というのは、先ほど由希を見て一目散に逃げ出していった、あの少女のことだった。
 聞けば、モゲ太は蛍が作ったパワードスーツ(なんて言葉を使うとは思っていなかったが)らしく、それの動作確認をしていた時に、少女と鉢合わせてしまったらしい。
 自分の顔を見るや否や逃げ出すほど追い詰められていた少女が、傍から見れば怪物にも見えるそれを見て、気を保っていられるわけもなく。
 気を失ってしまった少女を見て、どうするべきかと悩んでいた時に、由希が現れたのだという。
 それから、モゲ太を作ったのは蛍であること、アリスと呼ばれる超能力の話を含め、由希は蛍の話を聞いていた。
 超能力なんて信じてはいなかったが、目の前で見せられては流石に信じざるを得なかった。

「由希さんは、これからどうするんですか」

 デパートの一角の薬局から拝借してきた薬を掛けあわせ、一通り治療が終わった所で、蛍は由希へと語りかける。
 答えは分かりきっている、今更という気持ちもあるが、それでも蛍はちゃんと聞いておきたかった。
 少しの沈黙を経て、由希はゆっくりと蛍へ語る。

「決めたんだ。僕はこの殺し合いに抗う、誰も殺したくないし、死にたくもない。みんなで生き残りたいんだ」

 今は眠る、少女の姿を見て決めたこと。
 天秤をひっくり返す、日常を取り戻す。
 誰かを傷つけること、ましてや人を殺すことなんて、出来るわけもなかった。

「本当に、そんなことが出来ると思いますか」

 その答えを聞いた蛍が返したのは、そんな言葉だった。

「……こんな小さな子が追いつめられて、気を失ってしまうくらいだというのに。
 それでも由希さんは、"その気"の人間まで殺さずにいられますか」

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72魂の迷い子 ◆F9bPzQUFL. :2016/06/11(土) 15:47:14 ID:D2U2vMHA0
 
【F-2/デパート内・家電売場/昼】
【今井蛍@学園アリス】
[状態]:健康
[服装]:学園の制服
[装備]:スタンガン、自作パワードスーツ(モゲ太型)、癒しのアリスストーン@学園アリス
[道具]:基本支給品、不明支給品0~1(本人確認済み、自分の発明品・工具は無い)
[基本行動方針]:人殺しには乗らずに蜜柑(たち)と生き残る、ルールには乗らない
[思考]
基本:殺し合い以外で助かる方法を模索する
1:由希と行動、少女(はぐみ)が起きるまで待つ。
2:蜜柑、棗と合流する。
3:ペルソナ、小泉月の危険度を教える。
[備考]
※参戦時期は16巻終了直後です
 ・小泉月のアリスが人を操れること、蜜柑に盗みのアリスが潜在していることを知っています

【草摩由希@フルーツバスケット】
[状態]:左手負傷(手当済み)
[装備]:ウィンチェスター M1887(5/5、予備弾10)@現実
[道具]:基本支給品、アリス学園高等部制服@学園アリス、「水の館」の台本@こどものおもちゃ
[思考]
基本:絶対に生き残る。
1:蛍と行動、少女(はぐみ)が起きるまで待つ。
[備考]
※参戦時期は本編終了後

【花本はぐみ@ハチミツとクローバー】
[状態]:気絶、恐怖
[装備]:
(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)


73名無しさん :2016/06/13(月) 21:56:50 ID:AP39A43Q0
投下乙―!
蛍の能力はロワでも利便性高いなあ。っていうか、モゲ太……w
こういうクロスオーバーもロワの花だよね!
一方での由希君も、ロワではある種定番の悩みにぶち当たり、さて。
定番だと思う反面、大事な人、大切な人がいる舞台での取捨選択も少女漫画っぽくていいよなあ。
由希君だけでなく、蛍も、そしてはぐみも。


74束の間の休息 ◆F9bPzQUFL. :2016/06/16(木) 23:57:08 ID:sqxrrFNA0
 何度も何度も、飽きるほどに毎日聞いた、良く知った声。
 当たり前に聞けると思っていた、日常の欠片。
 何気ないそれが、日常が崩れ去った今は、この上なく嬉しい。
 だが、そんな感傷に浸っている時間はない。
 そうしているうちにも火は燃え上がり、次々に木々を飲み込んでいく。

「とにかく、ここはヤバイ。逃げるよ!!」

 再会を悠長に祝いあっている時間はない。
 ここでそんなことをしていれば、あっという間に丸焦げ死体が二体出来上がりだ。
 燃え上がる炎を背に逃げるなんて、映画でしか見たことがなかったが、まさか自分がそんな状況に陥るとは考えもしなかった。
 こんなにも熱いのならば、一度限りで御免被りたいものだ。
 そんな事を考えながらも、走りだしていた光の耳に、少し弱々しい声が届く。

「待っ、ひか……待っ……」

 そうだ、藤岡ハルヒという人間は、運動音痴が服を着て歩いているような、運動神経の持ち主だ。
 自分の全力の走りになんて、着いてこれるわけもない。
 いつもなら「トロいやつだな」と馬鹿にする場面だが、今はそんなことを言っていられない。

「ああっ、もうっ!!」

 半ば自棄になりながら、光はハルヒの体をひょいと抱える。
 正直、軽くはないが、見捨てることになるより、何倍もマシだ。
 人間追いつめられたら、普段の何倍もの力が出るとは聞いたことがあるが、多分これもその一種なのだろう。

「捕まってろよ!!」

 彼女を救うのは、キングの仕事だろう。
 そんな事を思いながら、光は一目散に走りだした。


75束の間の休息 ◆F9bPzQUFL. :2016/06/16(木) 23:57:37 ID:sqxrrFNA0



「はあっ……はあっ……はあっ……」

 途切れ途切れの上がりきった息と、水が静かに流れる音。
 体力の限界を迎え、あたりに構わず倒れ伏した光を、ハルヒは心配そうに見つめている。
 そんなハルヒに対し、光はにっと笑顔を作る。

「……ありがとう」
「気に、すんなよ」

 途切れ途切れの息では、会話も難しいか。
 こんな他愛もない会話をこなすのが難しいくらいには、疲れているということか。
 それでも、光は会話ができることが嬉しかった。

「おい、泣く奴が、あるかよ」

 ふと、ハルヒの顔を見て気がつく。
 そう、彼女は自分の顔を見つめたまま、ぼろぼろと大粒の涙を流していたのだ。

「だって、だってッ……」

 拭っても拭っても、涙が止まらない理由、それは。

「怖かった、怖かったんだよ!!」

 恐怖。
 殺し合いという異常な事態の中で、少し弱っていた精神には、火事という現象はいつもよりも怖く見えた。
 それは、少女の心を少し壊すには、十分すぎる恐怖だった。
(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)


76 ◆F9bPzQUFL. :2016/06/16(木) 23:58:14 ID:sqxrrFNA0
投下終了


77錯綜する、心 ◆F9bPzQUFL. :2016/06/18(土) 01:59:57 ID:5PiEMPPc0
 雨は降っていないのに、ざあざあとノイズが響く。
 時が凍りついたかのように、何も動かない。
 一つの死体を挟んで向かい合う、二人を除いて。

「何やってんねんって、聞いてんねん」

 今の状況を理解するのは簡単だが、理解したくないという感情が勝っている。
 当たり前だ、知っている人間が"殺人"に手を染めているなど、認めたいわけがない。
 だから、風花は両手を赤に染めている直澄に問いかける。
 再び沈黙が続き、空気が次第に重くなっていく。
 少しの間を置いて、直澄はゆっくりと口を開く。

「……突然この人が現れて、それで、死んだ」
「そんなん、信じろって言うんか」

 直澄がようやく振り絞った言葉を、風花は即座に切り捨てる。
 この殺しあい自体が、信じられないような現象であるのは確かだ。
 しかし、だからといってそんなマジックのような話を、おいそれと信じられる訳も無かった。

「そうとしか、僕からは言えないよ」

 だが、直澄からすれば、それが事実なのだ。
 まるでアニメや漫画のような話だと、自分でも思う。
 けれどそれが現実なのだから、そう語るしか無いのだ。

「せやったら、証明してや」
「え……?」

 半ば諦めていた直澄に突き刺さる、風花の言葉。
 どういうことだ、といった表情を浮かべる直澄に、風花は表情を変えずにそのまま続ける。
(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)


78錯綜する、心 ◆F9bPzQUFL. :2016/06/18(土) 02:00:10 ID:5PiEMPPc0

「はっ、そういう事かいな」

 だがその答えは、この場においては最悪の事態を招く。
 風花からしてみれば、武器を手放すつもりがないということは、人殺しであると認めたことにも等しい。
 だから、風花は蔑むような目で、直澄を見つめる。
 お前は人殺しだ、自分とは違う、と言い聞かせるように。

「ち、違う! 本当に僕じゃない!!」
「近寄んな人殺し!!」

 弁明しようと声を上げる直澄に、風花はついに刀を向ける。
 風花にとっては、今の直澄は人殺しとしてしか映らなくなっていた。
 もし、普段の彼女であれば、もう少しまともな判断が出来たかもしれない。
 だが、直澄は知らない、知る由もない。
 間接的にとは言え、彼女が既に一人の人間を殺していることを。
 その事実が、彼女の精神を摩耗させきっていたことを。

「うちはアンタとは違う! 人殺しなんてまっぴら御免や!!」
「分かってる、僕も同感だ」

 自分は人殺しだと認めたくない、だから人殺しに近寄られたくない。
 認めたくない、認めたくないから、近寄られたくない。
 だから、風花は拒絶するように、刀を振るう。

「来んな!! 来んなって言ってんねん!!」

 型もへったくれもなく、ぶん、ぶんと大振りに振るう。
 女子のそれとはいえ、鋭利な刃物が振るわれているのは怖い。
 だから近寄れず、少し遠くから風花の様子を見ていた。
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79錯綜する、心 ◆F9bPzQUFL. :2016/06/18(土) 02:00:23 ID:5PiEMPPc0

「え」

 するり、と風花の手から滑って抜けた刀が。

 直澄の胸に、深々と突き刺さっていた。

「あ――――」

 はっきりと映ったその光景は、風花の意志を崩壊させるには十分で。

 声にならない声を絞り出しながら、風花はその場から逃げ出した。

「あ、っちゃ…………」

 ごふり、と血を吐き出しながら、直澄はその場に倒れこむ。
 投げ飛ばされた勢いも相まって、刀は思っていたよりも深く突き刺さっている。
 手当すれば間に合うかもしれないが、そんな人間なんてどこにも居ない。
 そんなことを考えているうちにも、血は流れていくし、感覚はどんどんと失われていく。
 少しずつ、体の自由が奪われていく感覚が、はっきりと分かる。
 演技でもなく、欺瞞でもなく、本当の"死"という感覚。

「……怖い、な……」

 初めて味わうそれを、しっかりと噛み締めながら。
 直澄は、ゆっくりと目を閉じた。

【加村直澄@こどものおもちゃ 死亡】
【残り32人】

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80錯綜する、心 ◆F9bPzQUFL. :2016/06/18(土) 02:00:33 ID:5PiEMPPc0
投下終了です


81第一回放送 ◆F9bPzQUFL. :2016/06/18(土) 02:29:08 ID:5PiEMPPc0
「儀式に招かれし贄達よ、定刻だ。
 死者と禁止エリアを告げる、一度しか言わぬ故に聞き逃すことのないようにな。
 まず、禁止エリアを告げる。

 14:00 B-3、D-7
 16:00 C-1、E-2
 18:00 F-1、G-2

 以上、六ヶ所だ。
 次に、この六時間の間に捧げられた、贄達の名を告げよう。

 草摩依鈴
 竹本祐太
 小椋迅八
 草摩夾
 日向棗
 笠間春彦
 山田あゆみ
 加村直澄

 以上、八名だ。
 ふむ……首尾は順調のようだな。
 だが、用意された椅子は一つ、夢々忘れることのないようにな」



「慊人様。時間ですので、報告に参りました」

 放送を終え、心宿は個室で休んでいる慊人に同じ内容を報告する。
 禁止エリアには興味を示していなかったが、死者の名前を読み上げている時、慊人は笑っていた。
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82 ◆F9bPzQUFL. :2016/06/18(土) 02:29:33 ID:5PiEMPPc0
投下終了です。
禁止エリアは独断で決めました、問題ありそうなら対応します。


83 ◆F9bPzQUFL. :2016/07/15(金) 00:41:03 ID:trjlr7FU0
月報集計お疲れ様です。
少女漫画  43話(+ 4) 32/40 (-1) 80.0 (-2.5)


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