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パロロワ総合板

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1 平成仮面ライダーバトルロワイアルスレ4 (Res:857)All First100 Last50 SubjectList ReLoad 1
1名無しさん :2018/01/27(土) 23:20:27 ID:fRys9cx60
当スレッドはTV放映された
平成仮面ライダーシリーズを題材とした、バトルロワイヤル企画スレです。
注意点として、バトルロワイアルという性質上
登場人物が死亡・敗北する、または残酷な描写が多数演出されます。
また、原作のネタバレも多く出ます。
閲覧の際は、その点をご理解の上でよろしくお願いします。


当ロワの信条は、初心者大歓迎。
執筆の条件は、仮面ライダーへの愛です。
荒らし・煽りは徹底的にスルー。

838夢に踊れ ◆JOKER/0r3g :2019/06/17(月) 01:07:55 ID:j4oSyUAM0





――深く暗い闇の中で、城戸真司は目を覚ました。
どちらが上で、どちらが前かもわからない、ただただ闇が広がる空間。
どこまでも続くような広い闇の中で、自分だけがぽっかりとそこに浮かんでいた。

「あれ、俺……」

キョロキョロと周囲を見渡して、彼はなぜ自分がこんなところにいるのか思い返そうとする。
どこかに閉じ込められた?編集長と飲みすぎた?それともまさか……ミラーモンスターに何かされたか?
うんうんと唸りながらここに至るまでの記憶を辿っていた真司は、瞬間ハッと気づいたようにその顔をあげた。

「そうだ……俺、大ショッカーに殺し合いを……!」

言いながら真司の脳裏に、駆け抜けるように自分が今ここに来る直前までの記憶がフラッシュバックする。
世界の存亡をかけた戦いを命じられ、元居た世界と同じように殺し合いを止めるために戦った。
そんな中で得た、志を同じくする仲間たちを守るため、自分はこの身を盾にしてあの灰色の怪人に立ち向かって——。

「真司」
「っておわっ!?」

先ほどまで誰もいなかったはずの虚空より発せられた、自分を呼ぶ声に思考を中断された。
気配を感じなかったのが不思議なほどに至近距離からの声に、思わず素っ頓狂な声をあげながら、真司は振り向く。
だが瞬間、振り向いた先にあったのは、最早見ることの叶わないと思われていた一人の女性の顔だった。

「お前……霧島……?」
「何寝ぼけたこと言ってんの、私に決まってるでしょ」
(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)


839夢に踊れ ◆JOKER/0r3g :2019/06/17(月) 01:08:11 ID:j4oSyUAM0

「へ?いやだってお前放送で名前呼ばれただろ?実は死んでなかったのに大ショッカーを騙してたってことなんじゃないのか?」
「違うっての!あんたってホント馬鹿ね!」
「馬鹿ってなんだよ馬鹿って!大体お前はなぁ――」
「――いつまでやってる」

いつぞやと同じように子供の様な口論を始めそうになった二人のもとに、ぴしゃりと冷たい声が響く。
呆れ果てたようなその声に、しかし真司は聞き覚えがあった。

「蓮……」
「最初に言っておくが、俺たちは生きてなんかいない。余計な誤解はするなよ」

自身の死でさえ極めてドライに事実だけを吐き捨てるその姿勢は、まさしく真司の知る秋山蓮を思わせるもので。
だからこそ、そんないつも通りの蓮の言葉に、真司はようやく、自分が今置かれている状況を理解してしまった。

「じゃあ俺、ほんとに……死んだのか」
「うん、だから私たちが迎えに来たってわけ。ほら、迷っちゃうといけないし」

言いながらいつものように笑う美穂の笑顔は、しかしどこか引き攣っていた。
同情なのか、悲しみなのか、或いは自分たちの世界が滅んでしまうことへの未練なのか。
どうあれそれでも優しい言葉を吐く美穂を前に、真司はここではないどこかを夢想しながら虚空を眺めた。

「結局俺の願い、叶えられないままだったな……」

ポツリと、真司は呟く。
13人のライダー同士の戦いに参加したものとして、願いの一つでも見つけてみろと麗奈に言われ、ようやく探そうと思えた自分自身の願い。
そうして辿り着いたのが、誰に何と言われようと、どう思われようとライダー同士の戦いを止め世界を救いたいという願いだった。

ミラーワールドに生きる仮面ライダーとして、そして様々な世界に生きる自由と平和のために戦う仮面ライダーの一人として、戦いたいという自分の、素直な願い。
この一年戦い続けて思い至った小さな望みは、しかしこんなところで容易く終わりを告げてしまった。
(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)


840夢に踊れ ◆JOKER/0r3g :2019/06/17(月) 01:08:26 ID:j4oSyUAM0

意味深な言葉を残し消えた蓮に対し苛立ちを隠せない真司の耳に、美穂が自分を呼ぶ声が届く。
だが、今はそれどころではないとばかりに振り返った彼の瞳に映ったのは、蓮と同じようにその身体をゆっくり闇に溶かしていく美穂の姿だった。

「ごめん。なんか……もう時間っぽい」
「時間って……なんだよそれ!お前、俺を迎えに来たんじゃないのかよ!」
「あー、ごめん。あれ嘘。本当はさ……ちょっと、あんたと話したかっただけ」
「話したかったって……」

真司の脳内は、もう混乱でぐちゃぐちゃだった。
いきなり真っ暗い空間に飛ばされたと思ったら、死んだと思っていた美穂や蓮がいて。
自分も死んだのだと言われたのに、今度はいきなり時間が来たとか言われ、二人も消えてしまうのか。

言語化できないほどに複雑な感情に困惑する真司に対し、美穂はただ優し気な笑みを浮かべながら真司に向け歩を進める。
やがて彼女の顔は、真司のそれとよもや接触するという距離にまで、近づいていた。

「真司」
「なんだよ」
「ふふ……呼んでみただけ」

なんなんだよ……とぼやきながら、真司は僅かにその足を美穂から一歩分離す。
やはりというべきか、なんというべきか、彼女といると妙に調子が狂う気がする。
自分はいつも通り振る舞っているつもりなのに、いつの間にか彼女のペースに呑まれてしまう。

彼女の仕事柄、口が上手いからだろうか。
いや、しかし弁護士である北岡にはこんな風に悩むことがないことを思えば、それもまた違う問題なのかもしれない。
……或いは北岡には、美穂以上に相手にされていないというだけの話かもしれないが。

(ていうか、さっきから何なんだよ霧島の奴……。話してみたかっただの呼んでみただけだの、何が目的なんだよ……)

(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)


841夢に踊れ ◆JOKER/0r3g :2019/06/17(月) 01:08:42 ID:j4oSyUAM0

(いやいや、こいつは詐欺師だぞ?今も何か企んでるかもしれないだろ!?)
(いやいや、でも一緒にお好み焼き食べてる時は、全然良い奴だったし、こいつも根は悪い奴じゃないと思うんだよな……)
(いやいや、でも――)



――ピシッ

深入りしていく思考を中断させたのは、美穂のデコピンによって生じたおでこに響く鈍痛であった。

「痛っ」
「なーに期待してんの。変態」
「変態ってなんだよ変態って!お前が目瞑れって言ったんだろ!」

ホントとんだ悪女だな、とむすくれながら、真司は彼女を良い奴と思いかけていた自分を後悔した。
何かを盗んだわけではないにしろ、彼女はやはり詐欺師である。
死んでもろくな女じゃないなと、文句の一つでも口にしようとした、その瞬間。

突如美穂の身体が、小さく、しかし強く光る粒子になって辺りに散らばっていく。
突然の出来事に困惑する真司だが、それ以上にその光の眩しさに目を覆わざるを得ない。
だがそれでも、何とか彼女を消してなるものかと、真司は必死にその手を美穂に伸ばす。

だが美穂は、その手を取ることはしない。
ただ微笑みだけを向ける美穂に対しそれでも懸命に手を差し伸べ続ける真司だが、やがてその身体は美穂から離れ宙へ浮かんでいく。
闇から離れ、急速に光の中に浮上する彼に対して、彼女は今度こそ嘘ではない素直な笑みを浮かべ――。

「真司。今度からは靴紐……ちゃんと結べよな」
「霧島ぁぁぁぁぁぁ!!!」

(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)


842夢に踊れ ◆JOKER/0r3g :2019/06/17(月) 01:09:23 ID:j4oSyUAM0

砕けたデッキの破片を手に物思いに沈む真司に対し、麗奈は心配そうに声をかけてくる。
彼女の遥か後方では、あのオルフェノクと先ほど戦った乃木という男が戦っているのが目に入った。
つまり、戦いはまだ続いているのだ。

であればともかく今は考えている暇もないかと一転して気を引き締め立ち上がった真司に対し、麗奈はその肩を引き留める。

「待て城戸真司、お前は病院に迎え。先に三原修二も行っている……お前なら奴にはすぐ追い付けるだろう」
「お前は、って間宮さんはどうするんだよ?」
「私は、奴を……乃木怜治を倒す」

変身制限のかかった真司を逃げるよう促しながら、麗奈は今一度カッシスをその瞳に映した。
だがその提案を受け入れるわけにはいかないとばかりに、真司は彼女の前に立ち塞がっていた。

「ちょ、ちょっと待てよ間宮さん!倒すって、さっきあいつに負けてただろ!それに、あのオルフェノクも相手じゃ、なおさら――」
「――だとしてもだ。私は、私らしく生きると決めた。そのために、奴から逃げるわけにはいかない」

凛とした表情で、麗奈は真っ直ぐに言い放つ。
思わず、どういうことだと困惑した真司に対し、彼女は臆することなくその足を踏み出した。

「……私は、ワームでありながら人の心で、自由に生きると決めた。
それを恥じる気も、後悔する気もない。だが、それを妨げようとする奴から逃げてしまえば私は、自分の選んだ生き方を自分で間違いだと認めてしまうことになる」

麗奈の瞳には、迷いは見られなかった。
つまりは彼女が言いたいのは、ワームの掟を守りそれを破った自身を殺そうとする乃木から逃げるのは、結局のところ掟に屈したことになるということ。
どこまでも自由に、空に浮かぶ雲のように生きたいと思った自分に嘘をつかないためには、追っ手に怯えるのではなく、それを正面から叩き潰さねばならない。

それが、彼女の思う自分らしく生きるために選んだ茨の道であると思ったし、同時にこれはその為の試練なのだと、彼女は考えたのである。

「そんなこと……」
(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)


843夢に踊れ ◆JOKER/0r3g :2019/06/17(月) 01:09:39 ID:j4oSyUAM0

「ここで逃げた時点で、私はもうありたいと思った自分として生きていることが出来なくなる。
お前の願いに反するとしても、それが私の願いだ。例えその先で、死ぬことになったとしても」
「なんでそんなこと言うんだよ……どんな理由があったって、死んでいいわけないだろ!
そうしなきゃ生きられないなんて、そんなの間違ってる!」

自身の命を投げ捨ててでも戦い、自身の存在を証明しようとする麗奈。
例え相手にどんな理由があったとしても、自身の生を証明するために死ぬことさえ厭わず戦おうとすることを否定する真司。
彼らの価値観は、そして彼らの願いはそれぞれ互いに決して交わらず、故に議論は平行線を辿っていた。

数秒の沈黙が流れた後、視線を逸らし溜息をついたのは、麗奈の方だった。

「――仕方ない。お前がここまで根気強いとは思わなかった」
「仕方ないって……じゃあ間宮さん――!」
「あぁ。あまりやりたくはなかったが――お前にはことが終わるまで、気を失っていてもらう」

ワームの幹部たる威圧を誇るその言葉は、本気だった。
彼女は今にでもウカワームへ変身を果たし、その言葉を実現するつもりだろう。
自分を殺すつもりはないのだろうが、同時にここで自分の意見にこれ以上耳を貸す気もないはずだ。

だが、だからといってダメージを避けるために今の彼女を置いて逃げるという選択肢も、真司の中にはすでになく。
両者の間に走る緊張が、これ以上ない高まりを見せたその瞬間――。

「――おい、アンタたち!大丈夫か!?」

突如として現れた青い戦士の声によって、それ以上を遮られた。
突然の出来事に思考を停止した真司の一方で、ワームへの変身を選択肢として残しながらも、恐らくこの男は殺し合いに乗っていないのだろうと麗奈は推測する。
何故ならそこにいる仮面ライダーは、自身もよく知る戦いの神ガタック。

元の資格者である加賀美新は既に死んでいるが、あのゼクターが新たな主に選んだのもきっと彼と同じタイプの男なのだろうと、麗奈は考えたのである。
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844夢に踊れ ◆JOKER/0r3g :2019/06/17(月) 01:10:04 ID:j4oSyUAM0

(なんで、ずっとあいつと戦ってるときみたいな嫌な感じが消えないんだ……)

この体にじっとりと纏わり付く、奴の放つプレッシャー。
二度戦った時にこれ以上なく感じたその感覚が、なぜか消えないような錯覚を、ユウスケは覚えていた。
気のせいだと振り払おうとする自分の一方で、もしかすればダグバは未だ生きているのではと囁く自分を、ユウスケは自覚する。

もし本当に究極の闇を乗りこなした自分にしかダグバは倒せず、大ショッカーでさえその身を滅ぼすことが出来ないのだとしたら――。

「――ん?」

最悪の可能性に思考を巡らせるユウスケの視線の先に、全力で何かから逃げるように走ってくる青年の姿が映る。
少なくとも自分が今まで出会ったことのある参加者ではないようだが、取りあえず話を聞かなくては。

(そうだ、ダグバがどうであれ、俺がやるべきことは変わらない。死んだ五代さんの分まで、戦士クウガとして俺が皆の笑顔を守るために戦わなくっちゃ)

忘れかけていた初心を、ふとしたことで思い出す。
ダグバを倒すことは、決して自分の全てではない。
不確定なそれに思考を巡らせるよりもまず、目の前の誰かの笑顔を守らなくては。

駆けだしたユウスケの表情からは、少しだけ眉間の皺が減っていた。





「――君、大丈夫?」

やがて、大した時間も要することなく青年の元へ駆けつけたユウスケは、彼に気遣うような声をかけた。
ユウスケが追い付いた青年は今、情けなくも地面に大きく俯せになっている。
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845夢に踊れ ◆JOKER/0r3g :2019/06/17(月) 01:10:20 ID:j4oSyUAM0





「そうか、それじゃあ君の名前は三原修二。向こうでワームとオルフェノクに仲間が二人殺されたから、それでこっちに逃げてきた。こういうことか?」
「あぁ……」

半ばパニックのままの三原の言葉を何とか解読し、纏めるユウスケ。
それを青年、三原が肯定したことを受けて、彼は思考を巡らせる。
三原という青年が嘘を言っていないのは、ほぼ間違いない。

元はと言えば海堂が仲間と言っていた人物なのもそうだし、この怯えようが演技であるとも思えない。
であれば次に考えるべきは、自分がそちらに向かうべきかどうかだ。
話を聞く限り、その二体のワームとオルフェノクはユウスケが知る中でも上位の実力を持つものだ。

4人のライダーの必殺技を物ともしなかったというオルフェノクは、情報だけ聞けばガドルは勿論、もしかすればそれはダグバ以上の怪物かもしれなかった。
そしてまたそれと渡り合えるだけのワームもクロックアップさえ超える加速能力を持つらしいのだから、自身もまた究極の闇にならなければ、戦いにすらならないだろう。

『――なぁ、ユウスケ。おまえはそんなにその黒いクウガってのになりてぇのか?』

かつてダグバとの戦いの直前に、キバットが自分にかけた言葉を思い出す。
ダグバを倒すには自分が究極の闇にならなければどうしようもないのだから、皆は逃げてくれと言った自分の言葉に対する、あまりに素朴な疑問。
その答えは、勿論NOだ。ユウスケとて、戦う為だけの生物兵器としての姿に望んで成り下がりたいなどと、口が裂けても言いたくはない。

(それに、また俺のせいで誰かを殺してしまったら……)

思い出されるは、自身の発生させた炎に呑まれ燃えていく青年と女性の姿。
理性を失ったはずの凄まじき戦士が、しかしその脳裏に焼き付けていた、最も悔いるべき守りたかった仲間を自身の手にかけるその瞬間であった。

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846夢に踊れ ◆JOKER/0r3g :2019/06/17(月) 01:10:36 ID:j4oSyUAM0

「変身!」

――HENSHIN

「キャストオフ!」

――CAST OFF
――CHANGE STAG BEATLE

その身から余分な鎧を吹き飛ばし、ユウスケは仮面ライダーガタックへと変身を遂げる。
三原から話を聞くのに少々時間を食ったが、ガタックであれば大事になる前に駆けつけることも十分可能なはずだ。

「ごめん、三原さん。病院にはやっぱり一人で行ってくれ。俺も絶対、間宮さんって人を連れて後で追いつくから」
「えっ、ちょっと、本当に俺の話聞いてたのか!?あっちは本当に危ないんだって――」
「あぁ、分かってる。それでも俺は、人の笑顔を守りたいから。――クロックアップ!」

――CLOCK UP

三原の困惑をおいて、ガタックはそのまま超高速空間へと移行する。
彼には少々酷かとも思うが、しかし今は何より時間が惜しい。
彼には伝わることのない謝罪を心中で吐いて、ユウスケはそのまま三原が指した方向へと全力で駆け出していった。

「なんなんだよ、もう……」

クロックアップを使用して目にも止まらぬスピードで消えたガタックに対し、三原から漏れたのはそんな疲れ切った声だった。
有り得ないような強敵と戦わされて呆気なく負けたと思えば、今度は逃げろと言われ。
それに従って一目散に逃げた先で出会った青年にはほぼ一方的に情報を吐かされて、また一人で置いてけぼりだ。

だがこれでようやく、一人で落ち着いて病院に向かうことが出来る。
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847夢に踊れ ◆JOKER/0r3g :2019/06/17(月) 01:10:52 ID:j4oSyUAM0





「じゃあ、リュウタはもう……」
「あぁ、乃木怜治にやられた。……まさしく一瞬の間にな。私の目でも、何をしたのかすら分からなかった」
「クソッ、なんでこんなことに……!」

気を失っていた間のことを麗奈から詳しく聞き、真司は拳を強く握りしめる。
リュウタや三原、麗奈たちを守る為にその身を挺したというのに、結局リュウタは……あの優しい魔人は殺されてしまったというのか。
麗奈が言った乃木はここで倒すという言葉のもう一つの意味を痛感しながら失意に沈む真司に対して、ガタックはその足を一歩進めていた。

「なぁアンタ、真司って名前って事は、『龍騎の世界』の人間なんだよな?」
「え?いや、多分そうだと思うけど……」
「なら、これの使い方も分かるよな?」

聞き慣れない『龍騎の世界』なる言葉に困惑しながらも肯定した真司に対し、ガタックはデイパックから一つの箱を取り出した。
蝙蝠のエンブレムが刻まれたそれは、まさしく自身のよく知る男が持っていたカードデッキ。
幾度となく刃を交え、そしてそれ以上に幾度となく肩を並べ戦った男の、その願いを叶えるための力であった。

思わずガタックの手からそれを自身の手に手繰り寄せた真司は、そのまま先ほどの夢に、彼も出てきたことを思い出す。

『これは、貸しにしておく。いつか……返しに来い』

既にその命尽きたはずの男が、貸せるはずのない、貸し。
どんな内容であれ貸し借りに何よりうるさかった男が最後に残したその言葉とこの状況を、真司はどうしてもただの偶然の一致とは思えなかった。

「なんで……これを俺に?」
「実は俺、『龍騎の世界』のライダーだけ、ちょっと情報が疎くって。きっとアンタの方が、上手く扱えると思ったからさ」
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848夢に踊れ ◆JOKER/0r3g :2019/06/17(月) 01:11:08 ID:j4oSyUAM0

「どけ、城戸真司。これ以上お前と話している時間はない」
「分かってる。だから、これを」

一刻の猶予もない状況での終わりないやり取りの予感に僅かばかり苛立ちを見せた麗奈に対し、真司は揺らぐことなく彼女にデッキを差し出した。
たった今ユウスケから渡されたそれではなく……自身の持つ、龍騎のデッキを。
一方で、デッキを確かに真司の手から受け取りつつも、麗奈は未だ疑問の表情を拭えぬままだった。

「なぜ、これを私に……?」
「俺、正直今の間宮さんに本当はどうするべきなのか、分からない。
間宮さんの願いを叶えるのにあいつを倒す必要があるってのも分かるけど、それで死んだりするのは、絶対に違うと思う。
でも、間宮さんの思いを無視してここから逃げるっていうのも違うと思うから……だから――!」

麗奈の疑問に対し言葉に詰まった真司は、代わりとばかりに一枚のカードを懐から取り出した。
先ほど自身の命を救った美穂のデッキに収められていた、炎の中に金色の片翼が描かれたカード。
だが、力強いその絵柄以上にそこに刻まれた一つの単語が、麗奈にとっては何よりの真司からのメッセージのように感じられた。

――SURVIVE(生き残れ)

どれだけ長々しい言葉よりも痛烈に訴えかけてくるその一言を、しかし麗奈は確かに胸に刻み込む。
生半可な覚悟ではない、自身の願いの為、必ずや戦い抜くという思いを抱いて真司の手からそのカードを受け取れば、彼は今一度強く頷いた。

「――だから俺も、一緒に戦う。何が正しいのか……ちゃんと見つけるために」

言いながら真司は、ユウスケの手より受け取った新しい力を……ナイトのデッキを構える。
同時龍騎のデッキを構えた麗奈の表情にもまた、最早迷いは存在していない。
彼らの戦う意思に呼応するように、二人に装着されるは、Vバックル。

(蓮……お前も、きっと悩んでたんだよな。戦いながら、これが本当に正しいのかって)

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849夢に踊れ ◆JOKER/0r3g :2019/06/17(月) 01:11:24 ID:j4oSyUAM0

ガタックが、カッシスが、そしてアークでさえ思わず注意を引きつけられる中、龍騎もまた同じように一枚のカードを胸の前に翳す。
先ほど真司より受け取ったそれは、麗奈の『生』への願いを込めた烈火となり、いつしか龍騎だけでなくカッシス達でさえ巻き込むように燃え上がる。
風は炎をより高く、熱く燃え上がらせ、炎は風をより強く、速く吹けと焚き付ける。

互いに互いを高め合ったそれらはいつしか、自身の主をも飲み込んで――。

――SURVIVE

二重に放たれた電子音声と共に、二人の身体は自らの炎と風から解き放たれる。
二人の剣の一振りで、風は止み、炎は鎮火する。
瞬間そこに立っていたのは、最早それまでの彼らに非ず。

龍騎の身体は、その身を包む炎にさえ負けないほど赤く染め上げられ。
ナイトの身体は、真司の純粋な願いを読み取ったように青く……しかし誰よりも強く。
仮面ライダー龍騎サバイブと、仮面ライダーナイトサバイブ。

それは、願いの為に戦い続ける覚悟を決めた戦士の為の新たな力。
ただ漫然と生き長らえるのではなく、自分らしく『生きる』為に戦う彼らの為の力。
そして、自分自身を勝ち得る為に茨の道を進まんとする、彼らの為の力だった。

「――しゃあ!」

ナイトの掛け声と共に、それぞれの得物を構えた二人は、今まさしくそれぞれの果てなき希望の為に、戦いの中に飛び込んでいった。


【二日目 朝】
【G-3 橋】


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850夢に踊れ ◆JOKER/0r3g :2019/06/17(月) 01:11:42 ID:j4oSyUAM0



【小野寺ユウスケ@仮面ライダーディケイド】
【時間軸】第30話 ライダー大戦の世界
【状態】疲労(大)、ダメージ(大)、精神疲労(中)、アマダムに亀裂(進行)、ダグバ、キング@仮面ライダー剣への極めて強い怒りと憎しみ、仲間の死への深い悲しみ、究極の闇と化した自分自身への極めて強い絶望、仮面ライダーガタックに変身中
【装備】アマダム@仮面ライダーディケイド 、ガタックゼクター+ライダーベルト(ガタック)@仮面ライダーカブト、
【道具】アタックライドカードセット@仮面ライダーディケイド、ガイアメモリ(スカル)@仮面ライダーW、変身音叉@仮面ライダー響鬼、トリガーメモリ@仮面ライダーW、ディスクアニマル(リョクオオザル)@仮面ライダー響鬼、士のカメラ@仮面ライダーディケイド、士が撮った写真アルバム@仮面ライダーディケイド、ユウスケの不明支給品(確認済み)×1、京介の不明支給品×0~1、ゴオマの不明支給品0~1、三原の不明支給品×0~1、照井の不明支給品×0~1
【思考・状況】
0:目の前の怪人たちに対処する。
1:一条さん、どうかご無事で。
2:これ以上暴走して誰かを傷つけたくない……
3:……それでも、クウガがもう自分しか居ないなら、逃げることはできない。
4:渡……キバット……。
5:もし本当に士が五代さんを殺していたら、俺は……。
【備考】
※アマダムが損傷しました。地の石の支配から無理矢理抜け出した為により一層罅が広がっています。
自壊を始めるのか否か、クウガとしての変身機能に影響があるかなどは後続の書き手さんにお任せします。
※ガタックゼクターに認められています。
※地の石の損壊により、渡の感情がユウスケに流れ込みました。
キバットに語った彼と別れてからの出来事はほぼ全て感情を含め追体験しています。
※カードセットの中身はカメンライド ライオトルーパー、アタックライド インビジブル、イリュージョン、ギガントです
※ライオトルーパーとイリュージョンはディエンド用です。
※ギガントはディケイド用のカードですが激情態にならなければ使用できません。



【乃木怜治@仮面ライダーカブト】
【時間軸】第44話 エリアZ進撃直前
【状態】ダメージ(中)、疲労(中)
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851夢に踊れ ◆JOKER/0r3g :2019/06/17(月) 01:11:59 ID:j4oSyUAM0





「はぁ……はぁ……はぁ……!」

時をほぼ同じくして、三原修二は先ほど自分たちがいた橋のすぐ近くにまで、既に戻ってきていた。
理由は、自分にも分からない。
ただ自分だけ何も出来ないまま蚊帳の外で、ただ自分だけ何も関わることもなく誰かの命が終わっていくのが、無性に嫌だった。

「って言っても……何が出来るんだよ……」

ずっと関わりたくないと思っていたはずなのに相反する行動を取っている自分に驚きを感じつつも、三原は誰にともなく愚痴を吐いていた。
何もせずに終わるのが嫌だと言っても、今更何か自分に出来ることがあるのだろうか。
向かってくる最中も幾度となく考えながらも未だ答えの出ないそれに対し、視線の先にある想像を絶した戦闘がその疑問を決定的なものにする。

戦っている仮面ライダーらしき戦士は三人。
中には龍騎のようなライダーもいるが、しかしその実力は自分の知るものより遙かに上だ。
デルタさえない今の自分が、助けになれる物だろうかと、そう二の足を踏みかけて――。

――その背中に、強い衝撃を感じた。
瞬間力なく項垂れた三原のズボンの裾から、大量の砂が吐き出されてくる。
オルフェノクによる灰化現象……ではない。

「――あー、危なかったー、死んじゃうかと思った」

唐突に前に向き直った三原が、彼の口で彼以外の言葉を紡ぐ。
彼の髪には紫のメッシュが走り、帽子や服装はいつの間にかストリート系のそれに変化している。
勿論これは、三原の特技などではない、そうこれは――。
(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)


852夢に踊れ ◆JOKER/0r3g :2019/06/17(月) 01:12:13 ID:j4oSyUAM0


【二日目 朝】
【G-3 橋】

【三原修二@仮面ライダー555】
【時間軸】初めてデルタに変身する以前
【状態】強い恐怖心、ダメージ(小)、疲労(中)、仮面ライダーデルタに1時間55分変身不能、リュウタロスに憑依されている
【装備】デルタドライバー、デルタフォン、デルタムーバー@仮面ライダー555、ランスバックル@劇場版仮面ライダー剣 MISSING ACE
【道具】草加雅人の描いた絵@仮面ライダー555
0:リュウタ、何やる気なんだよ……。
1:できることをやる。草加の分まで生きたいが……。
2:居場所とか仲間とか、何なんだよ……。
3:巨大な火柱、閃光と轟音を目撃し強い恐怖。逃げ出したい。
4:リュウタ……お前、やっぱり強いな……。
5:オルフェノク等の中にも信用出来る者はいるのか?
6:戦いたくないが、とにかくやれるだけのことはやりたい。
7:リュウタロスの信頼を裏切ったままは嫌だ。
【備考】
※後の時間軸において自分がデルタギアを使っている可能性に気付きました。
※三原修二は体質的に、デルタギアやテラーフィールドといった精神干渉に対する耐性を持っています。今抱いている恐怖心はテラーなど関係なく、ただの「普通の恐怖心」です。
※デルタギアを取り上げられたことで一層死の恐怖を感じたため、再度ヘタレています。



【リュウタロス@仮面ライダー電王】
【時間軸】本編終了後
【状態】疲労(極大)、ダメージ(極大)、頸椎から多量の出血(砂?)、決意、仮面ライダー電王(ガンフォーム)に1時間55分変身不能、三原に憑依中
【装備】デンオウベルト+ライダーパス@仮面ライダー電王、リュウボルバー@仮面ライダー電王
【道具】支給品一式、ファイズブラスター@仮面ライダー555、デンカメンソード@仮面ライダー電王、 ケータロス@仮面ライダー電王
(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)


853 ◆JOKER/0r3g :2019/06/17(月) 01:13:56 ID:j4oSyUAM0
以上で投下終了です。
今気付いたんですが、乃木の状態表から「カッシスワームディアボリウスに変身中」の一文が抜けてますね。
収録時には修正しておこうと思います。

その他で何か指摘やご感想などありましたらよろしくお願いします。


854名無しさん :2019/06/17(月) 01:55:47 ID:E9PA1bEE0
投下乙です。

乃木といい、アークといい敵が強過ぎてどうすればいいんだこれ……と泣きたくなるような絶望感の中、奇跡的に脱落者0とは。本当に良かったよぉ……

サブタイからして真司に嫌な予感はしていたのですが、そんな予想に反してダブルサバイブとはまた熱い展開。しかしパワーアップした乃木と尺不足から解放されたアークはまだまだ油断ならない相手なので、どうなるか予想もつきません。

あと、ファムのブランクデッキが最後に真司の命を救う展開が美穂が少しでも報われたようでとても良かったです。次回も楽しみにしてます


855名無しさん :2019/06/17(月) 05:22:47 ID:QyBOMIIE0
投下乙です!
圧倒的な強敵たちを前に、ライダー達が絶体絶命のピンチに陥るかと思いきや……ユウスケが駆けつけて、そして龍騎とナイトのサバイブが実現しましたか!
リュウタロスもどうなるかと思いきや、まさかその手があったとは! ただ、乃木やアークもかなりの強敵なので、まだまだ油断はできませんね……


856夢に踊れ ◆JOKER/0r3g :2019/06/17(月) 22:39:36 ID:j4oSyUAM0

(なんで、ずっとあいつと戦ってるときみたいな嫌な感じが消えないんだ……)

この体にじっとりと纏わり付く、奴の放つプレッシャー。
二度戦った時にこれ以上なく感じたその感覚が、なぜか消えないような錯覚を、ユウスケは覚えていた。
気のせいだと振り払おうとする自分の一方で、もしかすればダグバは未だ生きているのではと囁く自分を、ユウスケは自覚する。

もし本当に究極の闇を乗りこなした自分にしかダグバは倒せず、大ショッカーでさえその身を滅ぼすことが出来ないのだとしたら――。

「――ん?」

最悪の可能性に思考を巡らせるユウスケの視線の先に、全力で何かから逃げるように走ってくる青年の姿が映る。
少なくとも自分が今まで出会ったことのある参加者ではないようだが、取りあえず話を聞かなくては。

(そうだ、ダグバがどうであれ、俺がやるべきことは変わらない。死んだ五代さんの分まで、戦士クウガとして俺が皆の笑顔を守るために戦わなくっちゃ)

忘れかけていた初心を、ふとしたことで思い出す。
ダグバを倒すことは、決して自分の全てではない。
不確定なそれに思考を巡らせるよりもまず、目の前の誰かの笑顔を守らなくては。

駆けだしたユウスケの表情からは、少しだけ眉間の皺が減っていた。





「――君、大丈夫?」

やがて、大した時間も要することなく青年の元へ駆けつけたユウスケは、彼に気遣うような声をかけた。
ユウスケが追い付いた青年は今、情けなくも地面に大きく俯せになっている。
(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)


857 ◆JOKER/0r3g :2019/06/17(月) 22:40:41 ID:j4oSyUAM0
すみません、何かリロードされて変なことになってしまいました。
特に修正点があるわけではないので、スルーしてください。


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2 バーチャルリアリティバトルロワイアル Log.04 (Res:15)All First100 Last50 SubjectList ReLoad 2
1NPC :2019/03/22(金) 22:20:20 ID:c3.OE0YY0
ここは仮想空間を舞台した各種メディア作品キャラが共演する
バトルロワイアルのリレーSS企画スレッドです。

この企画は性質上、版権キャラの残酷描写や死亡描写が登場する可能性があります。
苦手な人は注意してください。


■したらば避難所
ttp://jbbs.shitaraba.net/otaku/15830/

■まとめwiki
ttp://www50.atwiki.jp/virtualrowa/

■過去スレ
企画スレ ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/otaku/13744/1353421131/l50
 Log.01 ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/otaku/14759/1357656664/l50
 Log.02 ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/otaku/14759/1378723509/l50
 Log.03 ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/otaku/14759/1417239643/l50 <前スレ

2NPC :2019/03/22(金) 22:20:59 ID:c3.OE0YY0
■参加作品/キャラクター

2/9【ソードアート・オンライン】
 ○キリト / ●アスナ / ●ヒースクリフ / ●リーファ / ●クライン / ○ユイ / ●シノン / ●サチ / ●ユウキ

2/8【Fate/EXTRA】
 ○岸波白野 / ●ありす / ●遠坂凛 / ●間桐慎二 / ●ダン・ブラックモア / ●ラニ=VIII / ●ランルーくん / ○レオナルド・ビスタリオ・ハーウェイ

4/8【.hack//G.U.】
 ○ハセヲ / ○蒼炎のカイト / ●エンデュランス / ○オーヴァン / ●志乃 / ○揺光 / ●アトリ / ●ボルドー

2/7【パワプロクンポケット12】
 ○ジロー / ○ミーナ / ●レン / ●ウズキ / ●ピンク / ●カオル / ●アドミラル

1/6【アクセル・ワールド】
 ●シルバー・クロウ / ○ブラック・ロータス / ●ダスク・テイカー / ●クリムゾン・キングボルト / ●スカーレット・レイン / ●アッシュ・ローラー

1/6【ロックマンエグゼ3】
 ●ロックマン / ○フォルテ / ●ロール / ●ブルース / ●フレイムマン / ●ガッツマン

1/6【.hack//】
 ●カイト / ○ブラックローズ / ●ミア / ●スケィス / ●バルムンク / ●ワイズマン

0/5【マトリックスシリーズ】
 ●ネオ / ●エージェント・スミス / ●モーフィアス / ●トリニティ/ ●ツインズ

13/55


■地図
(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)


3NPC :2019/03/22(金) 22:22:11 ID:c3.OE0YY0
■ルール

<ロワの基本ルール>
・最後の一人になるまで参加者は殺し合い、最後に残った者を優勝とする。
・優勝者には【元の場への帰還】【ログアウト】【あらゆるネットワークを掌握する権利】が与えられる。
・仮想現実内の五感は基本的に全て再現する。
・参加者はみなウイルスに感染しており、通常24時間で発動し死亡する。
 誰か一人殺すごとにウイルスの進行が止まり、発動までの猶予が6時間伸びる。
・参加者は【ステータス】【装備】【アイテム】【設定】で構成されたメニューを表示できる。
 また時刻も閲覧可。
・死亡表記は【キャラ名@作品名 Delete】


<支給品について>
・「水」「食糧」などは支給されない。
・参加者には地図とルールの記されたテキストデータが配布されている他、ランダム支給品が3個まで与えられる。
・アイテム欄の道具は【使う】のコマンドを使うことで発動。
 外の物をアイテム欄に入れるには、物を手に持った状態で【拾う】のコマンドを使う必要がある。
・死んだ者の所持アイテムは実体化して、その場に散らばる。
 また死体は残らず消滅する。


<武器防具の装備の扱い>
・自分のジョブ以外のものも手に持つことは可能。
 ただし扱いに関しては全くの素人状態(杖なら魔法は使えない)
・防具の場合は触れることはできても着ることはできない(指定ジョブ以外の防具は防具として役に立たない)
・レベル、習得スキルの扱い→アバウトでいい。
・ゲームを越えての装備品も似た武器ならば自分のジョブに近い形で運用できる。
・武器防具のパッシブスキルは他ゲームのものでも発動する。

(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)


4NPC :2019/03/22(金) 22:22:31 ID:c3.OE0YY0

<作中での時間表記>(0時スタート)
 深夜:0~2  朝:6~8.     日中:12~14  夜:18~20
 黎明:2~4  午前:8~10  午後:14~16  夜中:20~22
 早朝:4~6  昼:10~12.   夕方:16~18  真夜中:22~24


<各作品に関するルール・制限>
【Fate/EXTRA】
・マスターは基本的にサーヴァントを伴って参戦。
・マスターが死ねば、サーヴァントも同時に脱落する。
・サーヴァントの宝具、武装は没収されない。
・主人公(岸波白野)の性別とサーヴァントは登場話書き手任せ。→決定済。登場SSを参照して下さい。
・サーヴァントは戦闘する際に、マスター側の魔力も消費する。

【ソードアートオンライン】
・まだ文庫化されていないweb版からのキャラ、アイテムの参加は不可。

【.hackシリーズ】
・八相はプロテクトブレイクするとHP∞は解除。
・憑神は一般PCにも見え、プロテクトブレイクされると強制的に一般空間へ。
・パロディモードからの参戦はなし。

【アクセルワールド】
・参加キャラたちは最初からデュエルアバターだが、任意でローカルネットのアバターも取れる。
・必殺技、飛行、略奪スキルは要ゲージで、あとは特に制限なし。

【パワプロクンポケット12】
・主人公の名前は書き手に任せ。→「ジロー」に決定しました。

(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)


5NPC :2019/03/22(金) 22:24:49 ID:c3.OE0YY0
スレッド作成、及び前スレからの誘導作業、完了致しました。
今後とも『VRバトルロワイアル』を心行くまでお楽しみ下さい。


6名無しさん :2019/03/24(日) 11:37:06 ID:ipNg0jak0
前スレ投下乙でした
オラクルの選択がフォルテの未来にどんな影響を与えるのか楽しみです


7名無しさん :2019/05/15(水) 19:41:27 ID:k8sDmFsM0
月報となりましたので集計します。
137話(+ 1) 15/55 (- 0) 27.3


8 ◆k7RtnnRnf2 :2019/06/15(土) 14:42:25 ID:BduzRs3k0
短いですが投下します。


9Secret of Ai ◆k7RtnnRnf2 :2019/06/15(土) 14:44:03 ID:BduzRs3k0

     1◆


「戻ってきたか、フォルテ」

 オラクルの部屋から知識の蛇に戻った瞬間、オーヴァンが出迎えてくるのが見えた。相変わらずの無表情で、何を考えているのか窺えない。
 フォルテがロックマンとの戦いに勝利した頃、どこかで動いていたようだが、既に用事を済ませたのだろう。もっとも、フォルテにはあまり関係のない話だが。

「俺がここに戻った時、フォルテの姿が見えなかった……君も何かを見たのかな?」
「さあな。キサマなどに伝えてやる義理はない」
「なるほどね」

 フォルテの拒絶をオーヴァンは軽く流した。
 予想通りの反応だが、やはり不快だ。まるで、フォルテがいくら力を得ようと、優位に立っていると言われているように思えてしまう。
 だが、ここでオーヴァンに力を振るったところで無意味に消耗するだけ。相討ちになり、キリトたちを一方的に勝者にするなど御免だった。
 故に、ここは一つ餌をぶら下げてやろう。

「……だが、このまま待っているのもつまらん。少しだけなら、話してやる」

 すると、オーヴァンの瞳が微かに動くのが見えた。

「君が話してくれるとは、どんな風の吹き回しかな?」
「言ったはずだ、これはただの時間潰しだと。それに、俺たちは仮にも仲間だからな……大切なお仲間には、情報提供をしてやるべきだろう?」

 ニヤリ、と凶悪な笑みを浮かべながら、一歩前に踏み出した。
 もちろん、仲間を思いやろうなんてヘドが出る思考などではない。今はただ、オーヴァンに一泡吹かせてやりたかった。
 オーヴァンとて、この程度で絶望するような男ではないのは重々承知。あの榊の言葉を使うなら、ほんの余興とでも言うのがふさわしかった。

「オーヴァン。キサマ、『運命の預言者』に会ったそうじゃないか。どうやら、ヤツはキサマにまた会いたがっていたようだぞ?」
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10Secret of Ai ◆k7RtnnRnf2 :2019/06/15(土) 14:45:22 ID:BduzRs3k0
「フォルテが未来を変える。
 なるほど。彼女がそう言ったからには、君は余程信頼されていたようだ」
「フン。ヤツがどう思おうが、俺には関係ない。俺がヤツの力も使い、キリトたちを……そして大いなる”災い”とやらも破壊するだけだ」
「”災い”?」
「これから、”災い”とやらが現れるようだ。あの女が言うには、”災い”は今の俺やオーヴァンですらも太刀打ちできないほどにおぞましいようだ。
 まさに、すべてを奈落に押し潰してしまうほどに……これが俺の言えるすべてだ」

 釘を刺すように締めくくる。
 オーヴァンのことだから、”災い”の正体を根掘り葉掘り聞き出してくるはずだ。だが、フォルテはおろかオラクルですらも”災い”の全貌は知らないのだから答えようがなく、そもそもオーヴァンに延々と探られるなど御免だった。
 この話を聞いて、オーヴァンは口を閉ざす。恐れをなしているようには見えず、ただ思案に耽っているようだ。

「……ならば、俺の方からも伝えよう。
 俺が見て、そして得られたものについてを」

 そして、フォルテの真似事のように、オーヴァンもまた語り始めた。



 オーヴァンの口から話されたのは、このデスゲームにおいて重大な事実の一部で、対主催生徒会とやらにとっては喉から手が出るほどに必要だろう。
 このデスゲームの裏側では『忘刻の都 マク・アヌ』と呼ばれる死の都が存在して、そこで出会ったとある"人物"は、デスゲームの重要な鍵を握っているらしい。
 だが、フォルテは興味がなかった。どんな”真実”が待ち構えていようとも、心は微塵も動かない。
 そして、GMが隠し持つ戦力について聞いたとしても、この手で破壊するだけ。何を聞こうとも、ただ本能のままで戦うことに変わらない。
 互いに語り終えた途端、再び静寂が広がるかと思われた。しかし、この空気をぶち壊すようにカオスゲートが起動して、榊が姿を現す。

「ほう? 君たちが静かに待ってくれているとは!
 まさか、我々のために交友を深めてくれているのかな?」

 榊の忌々しい笑みは相変わらずで、こちらの憎悪を煽りにかかっているように見えてしまう。
 だが、ここで奴の意のままに操られてしまうことも癪だ。それに榊ごときを葬るなど造作もなく、無意味に力を使うこともない。その証拠に、この部屋に現れた榊はただの幻影だ。
 いくら大口を叩こうとも、所詮はただの小物。どこかで怯えている小物に感情をぶつけたところで、心が満たされるわけがなかった。
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11Secret of Ai ◆k7RtnnRnf2 :2019/06/15(土) 14:54:03 ID:BduzRs3k0
「ユイが特別……確か、キリトや岸波白野にとっては協力者であり、対主催生徒会の一員だったな。
 学園での戦いを生き延びたから、ただのプレイヤーではないと思ったが……彼女は何者なんだ?」

 一方で、面識があるであろうオーヴァンは榊に尋ねる。

「ふむ、そういえばオーヴァンは知らないのだったな。
 彼女はSAOを司るカーディナルシステムより生まれたAIであり、あの茅場明彦によって生み出されたのさ。彼女の性能はすさまじく、現実世界におけるあらゆる情報を容易く吸収し、もはやゲームの登場人物に収まらないほどに成長した!
 詳細こそは伏せるが、彼女は今も成長している。それこそ、我々が手中に収めれば……神の座に至る道も、作ることができるだろう」

 そこまで語り終えた途端、ユイの画像が消滅する。
 成長するAI……すなわち、フォルテが持つゲットアビリティプログラムと同等のスキルを持った存在だろう。フォルテが力を求めるならば、ユイは知恵を蓄積させ続けている。
 榊の言いなりになるのは癪だが、ユイとやらをGMの元に連行させなければ、道は開かれないだろう。

「……そいつをキサマたちの元に連れてくれば、キリトと戦えるのだな」
「もちろんだ。彼女の身柄さえ確保すれば、後は何をしようが君たちの自由。
 キリトたちと好きなように戦っても構わん。そしてフォルテとオーヴァンで雌雄を決しようと、また残る対主催生徒会のメンバーを自力で探そうと……我々は一切関知しない。
 もっとも、何かゲームのバグを報告してくれるのであれば……私も相応の評価はするが」
「フン。生憎だが、俺はキサマなどの評価や目的とやらに興味はない。だが、たかがAIの一体を捕まえるなど造作もない」
「そう言ってくれるなら、私としても大いに助かるよ!」

 すると、榊の背後に設置されたカオスゲートが大きく回転する。このカオスゲートを利用すれば、キリトたちがいるネットスラムへと辿り着けるはずだ。

「そしてもう一つだけ教えよう!
 ユイはあのキリトの娘だそうだ! もしも、娘が捕らわれたりしたら……父はどうなるかなぁ?」
「なるほど……ならば、ユイとやらは奴を苦しめる絶好の手段にもなり得るのか」
「その通りだ! 君がキリトを否定するのなら、ただデリートするのではなく……ユイを我々の元に連れてくればいい!
 正気を失い、何をするのか実に見物じゃないか!」

 榊の叫びと共に、キリトが守ろうとしたレンという少女の姿が浮かび上がった。
 かつての戦いのように、キリトを徹底的に苦しめてやればいいと榊は言いたいはずだ。こればかりはフォルテも異を唱えることはなく、むしろキリトを憎悪に突き落とし、『負』の感情で新たなる力を引き出せるはずだ。
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12Secret of Ai ◆k7RtnnRnf2 :2019/06/15(土) 14:55:24 ID:BduzRs3k0

「奴の頭にあるのは、もはやキリトたちとの決着だけだ。
 仮にも我々の仲間になったのだから、”役割”くらいは果たしてほしいのだが……力を振るうあまりに、ユイを破壊する危険もある。
 オーヴァン、ユイだけは何があっても確保してくるんだ」
「榊がそこまで言うからには、君たちにとってユイは重要な役割を担うそうだね。何故、彼女をわざわざプレイヤーに配置したんだ?」
「それを知りたくば、君の”役割”を果たすことだ」
「……そうだったな」

 真実を知るためには、ユイを捕えるべき。
 彼女は対主催生徒会がエージェント・スミスを打倒するにおいて大きな鍵の一つとした存在だから、ただのプレイヤーではないと踏んでいた。だが、まさかGMからも重要視されていたとは予想外だ。

「君たちの健闘を祈るよ」

 榊の言葉を受けて、オーヴァンもまたカオスゲートを使い、ネットスラムを目指した。


『忘刻の都 マク・アヌ』にて、オーヴァンは重大なる”情報”を手にした。
 オーヴァンにとって大きな一歩となるが、『忘刻の都 マク・アヌ』から得た”情報”だけでは”真実”に辿り着くことはできず、またGMに対する決定的な切り札としても不充分だ。
 フォルテはこの”情報”を重要視するとは思えず、ただキリトたちと潰し合うだけ。鍵となり得るのは、未だに所在が知れない岸波白野たちだろう。
 彼らの居所を探り、この”情報”を与えることができれば、GMを打倒する大いなる武器の一つとするはずだ。彼らとの交渉のためにも、榊たちが狙うユイの身柄確保は必要となる。

 ユイを捕え、GMへの信用を得てからは上手く対主催生徒会と接触し、利用をする。
 フォルテが力を発揮して、キリトたちと戦う分には構わない。だが榊が懸念するように、ユイが巻き添えになっては計画が破綻する。まずは最低限、ユイの身柄確保が最優先だ。
 確保の後ならば、フォルテも思う存分に戦える。その後の決着には、必要でなければわざわざ関与することもない。


 このデスゲームが終わりを迎えるまでのタイムリミットは少ない。これから、余計な行動は許されないだろう。
 運命の時と共に、”災い”が現れるまで遠くない。今は最優先事項であるユイの身柄を確保するため、オーヴァンはフォルテの後を追いかけた。


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13Secret of Ai ◆k7RtnnRnf2 :2019/06/15(土) 14:56:04 ID:BduzRs3k0

【フォルテGX・レボリューション@ロックマンエグゼ3(?)】
[ステータス]:HP???%、MP???%(HP及びMP閲覧不可)、PP100%、激しい憤怒、心意覚醒、憑神覚醒
[AIDA]<Gospel>(第七相の碑文を完全に取り込んでいます)
[装備]:ジ・インフィニティ@アクセル・ワールド、{ゆらめきの虹鱗鎧、ゆらめきの虹鱗}@.hack//G.U.、空気撃ち/二の太刀@Fate/EXTRA
[アイテム]:{ダッシュコンドル、フルカスタム}@ロックマンエグゼ3、完治の水×2@.hack//、黄泉返りの薬×2@.hack//G.U、SG550(残弾24/30)@ソードアート・オンライン、{マガジン×4、ロープ}@現実、不明支給品0~4個(内0~2個が武器以外)、参加者名簿、基本支給品一式×2
[ポイント]:1120ポイント/7kill(+2)
[思考・状況]
基本:全てを破壊する。生身の人間がいるならそちらを優先して破壊する。
0;ネットスラムに向かい、キリトたちとの決着をつける。
1:仲間との絆を力とするキリトを倒し、今度こそ己が力を証明する。
2:すべてをデリートする。
3:このデスゲームで新たな“力”を手に入れる。
4:ゲームに勝ち残り、最後にはオーヴァンや榊たちを破壊する。
5:オラクルが警告した“災い”とやらも破壊する。
6:ネットスラムに辿り着いたら、一応はユイの身柄も確保する。
[備考]
※参戦時期はプロトに取り込まれる前。
※『第七相の碑文』の覚醒及び『進化の可能性』の影響により、フォルテGXへと変革しました。
 またそれに伴い獲得アビリティが統合・最適化され、以下の変化が発生しました。
〇『進化の可能性』の影響を受け、『救世主の力』をベースに心意技を習得しました。
 心意技として使用可能な攻撃はエグゼ4以降のフォルテを参考にしています。
〇AIDA<????>がAIDA<Gospel>へと進化しました。ただし、元となったAIDAの自我及び意識は残っていません。
 また第七相の碑文はAIDA<Gospel>に完全に吸収されています。
〇碑文の覚醒に伴いデータドレインを習得し、さらにゲットアビリティプログラムと統合されました。
 これによりフォルテのデータドレインは、通常のデータドレインと比べ強力なものとなっています。
〇オーラや未来予測など、その他のアビリティがどう変化したかは、後の書き手にお任せします。
※オラクルを吸収し、預言の力を獲得しました。未来予測にどんな影響を与えるかは後の書き手にお任せします。
※オラクルが警告した“災い”の姿を予言しましたが、現段階では断片のみしか見えていません。今後、どうなるかは後の書き手にお任せします。
※オーヴァンから『忘刻の都 マク・アヌ』にて得た"情報"を聞きましたが、それほど重要視していません。
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14Secret of Ai ◆k7RtnnRnf2 :2019/06/15(土) 14:58:23 ID:BduzRs3k0


        †



「我々の筋書き通りに計画は進んでいる……
 フォルテ、そしてオーヴァンよ……君たちが何を掴んだのかは知らないが、最後に誰が勝つのかは近いうちに判明するだろう」

「そして、対主催生徒会はセグメントこそが勝利条件と信じ切っている。
 もちろん、セグメントと女神アウラが重要な存在になるのは間違っていない……
 今はユイに支給されたセグメントに希望を抱き、我々の打倒に燃えさせてあげよう」

「オーヴァン! 君が何を思おうが、君の運命は始めから決まっている!
 しかし安心すると良い。“彼女”……“―――――――”と巡り会える時は、もうすぐなのだからな!
 クックックックック…………フハハハハハハハハハハハハッ!」



【?-?/知識の蛇/一日目・夜中】

【榊@.hack//G.U.】
[ステータス]:健康。AIDA侵食汚染
[装備]:閲覧不可
[アイテム]:閲覧不可
[ポイント]:-/-
[思考]
基本:ゲームを正常に運営する。
1:バトルロワイアルを完遂させ、己が目的を達成する。
2:再構築したロックマンを“有効活用”する。
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15i ◆k7RtnnRnf2 :2019/06/15(土) 14:59:41 ID:BduzRs3k0
以上で投下終了です。
ご意見等があればお願いいたします。


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3 第二次二次キャラ聖杯戦争 part4 (Res:77)All First100 Last50 SubjectList ReLoad 3
1名無しさん :2019/01/06(日) 16:25:18 ID:w3v7G4MM0

ここは様々な作品のキャラクターをマスター及びサーヴァントとして聖杯戦争に参加させるリレー小説企画です。
本編には殺人、流血、暴力、性的表現といった過激な描写や鬱展開が含まれています。閲覧の際は十分にご注意ください。

まとめwiki
ttp://www63.atwiki.jp/2jiseihaisennsou2nd/

したらば
ttp://jbbs.shitaraba.net/otaku/16771/

前スレ
ttps://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/otaku/14759/1420916017/


【参加者名簿】

No.01:言峰綺礼@Fate/zero&セイバー:オルステッド@LIVE A LIVE
No.02:真玉橋孝一@健全ロボ ダイミダラー&セイバー:神裂火織@とある魔術の禁書目録
No.03:聖白蓮@東方Project&セイバー:勇者ロト@DRAGON QUESTⅢ~そして伝説へ~
No.04:シャア・アズナブル@機動戦士ガンダム 逆襲のシャア&アーチャー:雷@艦これ~艦隊これくしょん
No.05:東風谷早苗@東方Project&アーチャー:アシタカ@もののけ姫
No.06:シオン・エルトナム・アトラシア@MELTY BLOOD&アーチャー:ジョセフ・ジョースター@ジョジョの奇妙な冒険
No.07:ジョンス・リー@エアマスター&アーチャー:アーカード@HELLSING
No.08:衛宮切嗣@Fate/zero&アーチャー:エミヤシロウ@Fate/stay night
No.09:アレクサンド・アンデルセン@HELLSING&ランサー:ヴラド三世@Fate/apocrypha
No.10:岸波白野@Fate/extra CCC&ランサー:エリザベート・バートリー@Fate/extra CCC
No.11:遠坂凛@Fate/zero&ランサー:クー・フーリン@Fate/stay night
No.12:ミカサ・アッカーマン@進撃の巨人&ランサー:セルベリア・ブレス@戦場のヴァルキュリア
No.13:寒河江春紀@悪魔のリドル&ランサー:佐倉杏子@魔法少女まどか☆マギカ
No.14:ホシノ・ルリ@劇場版 機動戦艦ナデシコ-The prince of darkness-&ライダー:キリコ・キュービィー@装甲騎兵ボトムズ
No.15:本多・正純@境界線上のホライゾン&ライダー:少佐@HELLSING
No.16:狭間偉出夫@真・女神転生if...&ライダー:鏡子@戦闘破壊学園ダンゲロス
No.17:暁美ほむら@魔法少女まどか☆マギカ&キャスター:暁美ほむら(叛逆の物語)@漫画版魔法少女まどか☆マギカ-叛逆の物語-
No.18:間桐桜@Fate/stay night&キャスター:シアン・シンジョーネ@パワプロクンポケット12
No.19:ケイネス・エルメロイ・アーチボルト@Fate/zero&キャスター:ヴォルデモート@ハリーポッターシリーズ
No.20:足立透@ペルソナ4&キャスター:大魔王バーン@ダイの大冒険
No.21:野原しんのすけ@クレヨンしんちゃん&アサシン:ニンジャスレイヤー@ニンジャスレイヤー
No.22:宮内れんげ@のんのんびより&アサシン:ベルク・カッツェ@ガッチャマンクラウズ
No.23:ジナコ・カリギリ@Fate/extra CCC&アサシン:ゴルゴ13@ゴルゴ13
No.24:電人HAL@魔人探偵脳噛ネウロ&アサシン:甲賀弦之介@バジリスク~甲賀忍法帖~
No.25:武智乙哉@悪魔のリドル&アサシン:吉良吉影@ジョジョの奇妙な冒険
No.26:美遊・エーデルフェルト@Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ&バーサーカー:黒崎一護@BLEACH
No.27:ウェイバー・ベルベット@Fate/zero&バーサーカー:デッドプール@X-MEN
No.28:テンカワ・アキト@劇場版 機動戦艦ナデシコ-The prince of darkness-&バーサーカー:ガッツ@ベルセルク

58if - a king of loneliness ◆WRYYYsmO4Y :2019/06/11(火) 00:25:45 ID:KEpQfa860

「辛いわけがないよね?過去は捨てたんだろう?」
「衆愚の営みなど、わっ、私には悉く汚物に等しいッ!」

 虚空から聞こえてきた"影"の声に、感情的になって言い返す。
 程度の低い罵倒を受けた彼は何に落胆したのか、深いため息をついた。
 案の定憐憫がたっぷり籠った吐息に、狭間のこめかみに静脈が青く浮き出る。

『――――やったじゃんアキコ!』

 背後から聞こえた女性の声に思わず振り返り、そして深く後悔した。
 狭間の視線の先にいたのは、辛苦ばかりの記憶の中で最も深く突き刺さった痛み。
 かつての彼が憧れていた女生徒が、明確に自分を拒絶した瞬間だった。

『ラブレターなんて、やるぅ』
『冗談じゃないわよ。ネクラなハザマの手紙なんて読むわけないじゃない』

 ちっぽけな勇気を振り絞って、意中の人に震えながら渡したラブレター。
 きっと想いが伝わる筈だと信じていた。嗤われる筈がないと思い込んでいた。
 けれど、手紙の形をした願いの結晶は、にやつきながら破り捨てられて、

『あーっ、ヒッドーイ!何も破り捨てなくったっていいじゃ――――』

 言い終わる前に、少女たちはマハラギダインの炎に呑まれていた。
 手書きのラブレター諸共、過去の痛みが灰燼に帰していく。
 狭間は燃え尽きるのを確認すらせずに踵を返し、そのまま逃げるように走り出した。

「人の世界に未練があった、だから神になれなかった。
 それなのに"皇"を名乗って王様気取り、虚しくならないのかい?」

(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)


59if - a king of loneliness ◆WRYYYsmO4Y :2019/06/11(火) 00:27:35 ID:KEpQfa860

「いいよ、君の言葉通りにしてあげよう。ほら、君の目の前に、欲しかったものがあるよ」

 瞬間、空間がぐにゃりと捻じ曲がる。
 出口の見えない廊下から、かつて幾度も通った保健室に。
 これから何が起こるのか、聡明な狭間にはものの数秒で理解できてしまった。

『先生、僕は、僕は……もうだめだ……誰も僕なんか愛してくれないんだ……』

 保健室に居たのは、保険医の女性に情けなく縋り付く狭間その人だった。
 情けなく泣きじゃくる少年を、保険医は母親の様に宥めているではないか。
 狭間が小さく「やめろ」と零すが、彼は女性の寛大さに甘えるのを止めなかった。

『せっ、先生!僕を……抱いてくれよ!慰めてくれよ!お願いだ!』
『やっ、やめなさい!!ハザマ君やめて!!』

 そして少年は、狭間が見ているにも関わらず保険医に抱きかかった。
 唯一の理解者だった香山先生なら、自分を受け入れてくれるのではないかと信じて。
 だから自棄を起こしたように彼女に迫って、しかし拒絶されたのである。

『……聞いて、ハザマ君。あなたは生徒、私は教師よ。こんな事しちゃいけないわ……』

 生徒と教師という関係、たったそれだけの理由で、最初で最後の理解者に拒まれた。
 この人ならきっと自分を■してくれると思いこんで、けれどもそれは思い違いでしかなくて。
 欲しかった■にはもう手が届かない事に、そこでようやく気付いてしまって。

「あ――――あぁ――――!!」

 嗚咽しながら再演された過去へ手を翳し、しかし唇は呪文を紡ぐ事が出来ず。
 先程の様に焼き払う事もしないで、狭間はすぐさま保健室を飛び出した。
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60if - a king of loneliness ◆WRYYYsmO4Y :2019/06/11(火) 00:30:02 ID:KEpQfa860

「パトラ!パトラッ!パトラッ!!パトラッ!!!パトラッッ!!!!
 ……何故だッ!!何故消えない、こんな状態異常ひとつ、打ち消せない筈が……ッ!?」

 状態異常を治癒する「パトラ」の呪文を唱えても、世界は何も変わりはしない。
 そもそもこの幻覚は"影"の力であり、狭間は現在も健康体そのものだ。
 普段の彼であれば気付ける簡単な事実であるが、動揺しきった今の状態ではそれも叶わない。

「そんな事したって無駄さ。自分の力なら何でも出来ると驕っているのかい?」
「何が……何がしたいんだ……貴様は……ッ!?」
「まだしらばっくれるのかい?正直に言えばいいじゃないか」

 その時、顔は見えないというのに、"影は"ニヤリと嗤った気がした。


「きみはただ、"愛"が欲しいだけなんだろ?」


 "愛"が欲しいと、影は嘯いて。
 その瞬間、狭間の脳裏に覚えのある情景が映し出される。


――――……僕は、この世に一人……。


 フラッシュバックしたのは、自分自身の過去だった。
 人間だった頃の忌まわしい思い出が、蓋をしていた筈の記憶がまざまざと蘇る。
 惨めだった自分、教室で独りぼっちの自分、ただ泣いてばかりいた自分。
 捨て去った日々の残滓が、否応なしに再生される。

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61if - a king of loneliness ◆WRYYYsmO4Y :2019/06/11(火) 00:33:13 ID:KEpQfa860

「僕は孤独だった、誰も僕を理解しないどころか、いつも僕を否定していた。
 どう他人に接すれば分からなかったんだ。どうすれば僕は愛されるんだろうって」
「奴等は私を理解しない馬鹿共だったッ!取るに足らない屑共だッ!」

 マハラギダインは最上級の火炎呪文。
 それにより生み出される業火は、あらゆる生命を灰に帰す。
 けれど、そんな力では過去を焼き切る事は出来なくて。

「香山先生は僕を受け入れてくれると信じていた。でもあの人は僕を拒絶した。
 当然だよね、教え子の僕とセックスしてくれなんて、到底受け入れられるものじゃない。
 見栄を張らずにいい子いい子してもらえれば、それだけで十分だったのに」
「これ以上口を開くなッ!貴様如きが、私を知り尽くした様な口を利くなッ!」

 マハブフダインは最上級の凍結呪文。
 それにより生み出される冷気は、あらゆる生命を停止させる。
 けれど、そんな力では過去を凍らせる事は出来なくて。

「お母さんがいれば、僕を愛してくれる人がいれば、僕はそれだけでよかったんだ。
 神様の力があればそれが叶うと信じたかい?そんな都合のいい話があるとでも?
 悪魔達は"魔神皇"の力にひれ伏しただけで、狭間偉出雄になんて見向きもしていないさ」
「愛など不要だッ!神聖なるこの身に、私という真理に!そんなものが必要あるものかッ!」

 ジオダインは上級の電撃呪文。
 それにより生み出される電流は、あらゆる生命を黒焦げにする。
 けれど、そんな力では過去を消し炭にする事は出来なくて。

「君のやるべき事は復讐なんかじゃない。ましてや聖杯なんて無用の長物だ。
 愛に飢えた君は、母に抱かれて眠るべきだったんだ」
「貴様に……貴様に私の何が分かる!?全能たる魔神皇が、そんな子供の様な……ッ!」
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62if - a king of loneliness ◆WRYYYsmO4Y :2019/06/11(火) 00:34:21 ID:KEpQfa860
【3】


 糸の切れた人形めいた状態の狭間に、ライダーが駆け寄ってくる。
 言うまでもなく、彼が射精したのは彼女の仕業である。
 宝具である「ぴちぴちビッチ」で右手を股間に転移させ、一瞬の隙を突いて指で触れる。
 卓越しすぎた性技を持つライダーであれば、それだけで男を絶頂させる事が出来た。

「…………ライダー…………」
「大丈夫……とは流石に言えないわね」

 狭間の表情は、素人目でも一目で判断できる程に憔悴していた。
 ライダーの手で射精されたというのに、嫌悪がまるで見られない。
 そういった感情すら出せない位、彼の精神は損傷しているのだった。

 通常、ライダーによって絶頂した者には「賢者モードver鏡子」という宝具が発動する。
 この宝具の影響を受ければ、脳の処理能力が上がるなどの恩恵を長時間受けられるのだ。
 しかし、それでもなお狭間の意識は混濁したままである。要はそれほどのダメージなのだろう。

「ごめんなさいマスター、もっと早く見つけるべきだったのに……」

 ライダーはへたり込む狭間に肩を貸し、どうにか彼を立ち上がらせる。
 性技ひとつで英霊に至ったこの英霊は、性欲を調整するのも思いのままだ。
 そのため、今は肌を密着させてはいるものの、狭間が絶頂する事はなかった。

――――ごめんね、イデオ。あなた1人、寂しい思いさせて……。

 放心状態の狭間の脳裏に、ライダーのものとは異なる女性の声が響き渡る。
 確か以前にも、同じような言葉を掛けられた覚えがあった筈なのだが。
 それを思い出そうとする暇もなく、"影"による攻撃は再開される。
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63if - a king of loneliness ◆WRYYYsmO4Y :2019/06/11(火) 00:35:41 ID:KEpQfa860
.





――――■■■とは久しぶりよね。そうよ、あなたの妹の■■■よ。






 だから、ライダーの瞳が重なった。






――――ずいぶん久しぶりだから、すっかり見違えたでしょう?
――――……■■■、さあ、兄さんに挨拶なさい。






 母との記憶の中にあった、あの少女の瞳が。

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64if - a king of loneliness ◆WRYYYsmO4Y :2019/06/11(火) 00:37:48 ID:KEpQfa860

 ライダーが行方を晦まし、再現された軽子坂高校には狭間一人だけが残る。
 それを好機と見たのだろうか、荒い呼吸音を立てる彼の前方の空間が歪み始める。
 その歪みから這い出てきたのは、狭間を陥れたあの芋虫、もとい"影"だった。

「どうして拒むんだい?彼女ならきっと、君を受け入れてくれたのに」
「……セックスに耽る女など、此方から願い下げだ」
「そうか。君にはそうとしか見えなかったんだね」

 やはり憐れむ様な口ぶりだったが、もう狭間は何の反応も示さなかった。
 視線を下に向けて座り込む彼は、黙り込んだままで口を開こうともしない。
 ほんの少し前であれば、ムキになって反論していた筈だというのに。

「でも構わない。僕は君を赦してあげる」

 弱り切った狭間を尻目に、"影"の顔つきが変異する。
 まるで粘土を捏ねたみたいに、顔がぐにゃぐにゃと歪んでいき、

「貴方はただ愛してほしかっただけ。抱きしめてほしかっただけなのよ」

 不細工な赤ん坊だった"影"の顔は、顔立ちの整った美人になっていた。
 声色さえ変わってしまっている。当初は狭間と同じだったのに、今では女性のそれだ。
 顔を上げてそれを目にした狭間の瞳が、大きく見開かれる。
 彼が見紛う事はない、その美人の顔とは、保険医の香山そのものだったのだから。

「だからね、イデオ君。もう全てやめてしまいましょう?
 あの時は駄目だったけど、今ならいいわ。貴方を抱いてあげる」

 唯一の理解者と同じ顔と声で、"影"は狭間に諦観を促す。
 疲弊しきった彼を、快楽の道へと引きずり込まんとする。
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65if - a king of loneliness ◆WRYYYsmO4Y :2019/06/11(火) 00:40:08 ID:KEpQfa860

 魔神皇はゆっくりと"影"に向けて歩き出す。
 彼にとっては、わざわざ歩まずとも「メギド」と一言唱えれば即死する様な雑魚である。
 しかし、あの敵だけはこの手で直接始末しなければならないと、本能が訴えていたのだ。
 その意志を抱いた理由からは、今もなお目を背け続けながら。

「どうして否定し続けるの?」

 答えない。

「愛されたいと望むのは、悪い事なんかじゃないのよ?」

 答えない。

「聖杯なんかいらないの。独りは嫌だって、そう言ってくれるだけでいいのよ?」

 答えない。

「神様の力なんて捨てて、私とひとつに――――」

 問いかけは、頭部を両手で鷲掴みにされた事で中断される。
 最後まで口を開かないまま、魔神皇は"影"の元に辿り着いたのだった。
 "影"は香山と同じ顔を保ったまま、微笑みながら相手を見つめている。
 魔神皇は眉一つ動かさない。そもそも動かすような部位がない。

「消えろ」

 魔神皇は躊躇う事無く、香山の顔を果実の様に握り潰した。


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66if - a fool of loneliness ◆WRYYYsmO4Y :2019/06/11(火) 00:45:16 ID:KEpQfa860
【4】


 どうやら、令呪の影響でマヨナカテレビの外へ飛ばされてしまったらしい。
 禍津冬木市とは対照的な風景に囲まれ、ライダーは溜息をついた。

「困ったわね」

 早く狭間の元に戻りたい所だが、生憎ライダーの身体能力は極めて低い。
 それこそ一般人同然である彼女の脚力では、移動には相当な時間がかかるだろう。
 第一、ライダー単独では電脳世界に転移することすらままならない。
 出来ることがあるとすれば、自宅でマスターの帰りを待つ事くらいだ。

 とはいえ、ライダーは特に焦燥感を抱いている訳でもなかった。
 マスターがサーヴァント並みの能力を所有している事は、これまでで十分解らされている。
 よほどのハプニングが起こらない限り、彼が斃れる事はないだろう。

 しかし、問題は彼が元の世界に帰還した後である。
 怪物と対峙していた時のマスターは、見るからに多大な精神ダメージを受けていた。
 あの様子から察するに、戦闘後もしばらく引き摺るのは間違いないだろう。
 それこそ、今後の立ち回りに影響を及ぼすおそれさえある。

(……悪い事しちゃったわね、拒むのも無理ないわ)

 狭間がどうしてセックスを拒んでいたのか、今のライダーには理解できた。
 あの反応からして、自分の前に現れた子供は過去の彼自身で間違いないのだろう。
 幼少期に母親と別離したという経験から、彼は心のどこかで愛情に飢えていたのだ。

 実を言うと、狭間を探している最中に目撃してしまったのだ。
 彼が"影"の見せる幻影に怯える姿を、「ぴちぴちビッチ」越しに見つけてしまったのだ。
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67if - a fool of loneliness ◆WRYYYsmO4Y :2019/06/11(火) 00:45:57 ID:KEpQfa860

「それじゃ、早く帰らないと……」

 そういえば、この街並みは「ぴちぴちビッチ」越しに見た事があったか。
 錯刃大学――以前ライダーは、この大学の生徒を何人か絶頂に導いた事がある。
 あの大学の付近が現在位置という事は、マスターの住居とそれほど離れていないだろう。
 この程度の距離なら移動にさして時間はかからないだろうと、ライダーは家の方向に振り返って、












 そこでライダーは、はっきりと視た。
 こちらを見据える、暗殺者の英霊を。









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68if - a fool of loneliness ◆WRYYYsmO4Y :2019/06/11(火) 00:49:28 ID:KEpQfa860

 ■ □ ■



 まさか、二度目の生でも首を刎ねられるとは思わなかった。
 忍者刀が振り下ろされるその瞬間、鏡子は過去を振り返って自嘲した。
 一度目の死の時は知覚する時間さえなかったのだから、それよりかはまだマシなのだろうが。

 「死の瞬間は周囲の景色がスローモーションになる」という噂を聞いたが、あれはどうやら本当らしい。
 事実として、自分の首元に迫る日本刀の速度が酷くゆっくりに感じられるのだ。
 最期にこれまでを振り返る位は許してやろうという、神様の傍迷惑な思いやりなのかもしれない。

 後悔があると言えば、それはもう山ほどある。
 何しろほとんどセックスをし足りないのだ、欲求不満が全く解消されていない。
 "本番"は最初のランサー戦だけで後は前戯だけとは。"魔人"の名も涙を流すというものだ。

 けれど、中でも一番の後悔は。
 狭間偉出雄という少年を、あの世界に独りにさせてしまう事だった。

 本当の彼は孤独を恐れていて、誰よりも愛を求めていて。
 それなのに、恐怖から愛を遠ざけてしまっていて、そのせいで誰も近寄る事ができなくて。
 追いすがる誰かがいないと、きっと彼は本当に独りになってしまう。
 この聖杯戦争の舞台で、それが出来るのはきっと自分だけだったのに。

(ごめんなさい、マスター――――)

 無意識の内に、残された方の腕を伸ばす。性を貪る為でなく、孤独の皇の手を掴むために。
 一人だけではセックスはできない。"つがい"でなければ不可能な愛の証明だ。
 だから、孤独なあの手を掴んであげたくて、愛してあげたくて、
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69if - a fool of loneliness ◆WRYYYsmO4Y :2019/06/11(火) 00:50:22 ID:KEpQfa860
【5】


 首を刎ねられたライダーの消滅を確認し、アサシンは忍者刀を鞘へと収める。
 周囲に殺気は感じられず、どうやらこの場にいたのは彼女独りだけだったようだ。
 いや、そもそも人の気配を感じていれば、こんな大胆な行動には出ていない。

 マスターであるHALからの情報で、性技を扱うサーヴァントの特徴は把握していた。
 眼鏡を掛けた平凡な女子高生で、一見すれば性に卓越したとは到底思えぬ少女。
 だが実物を目にすると、瞬時に察知する事ができた。あれは紛れもなく毒婦であると。

 性に関する技――つまりは房中術の脅威を、アサシンは十分すぎる程に知っていた。
 彼が率いた甲賀の忍の中には、発情する事で猛毒を分泌する女忍者がいる位だ。
 人間の三大欲求に訴えかける戦術は決して侮れない。事実として、その女忍者が猛毒を以て敵を仕留めた場面もある。

 故に、卓越した性技を持つライダーは確実に始末しなければならなかった。
 しかし、彼女のマスターがサーヴァントを超える超人であるのが問題だった。
 あの魔神の如き力を持つ少年を相手にするのは、アサシンの魔眼を以てしても困難を極めただろう。
 だがどういう事情があってか、ライダーはマスターを伴わずアサシンの視界に姿を現した。
 周囲を注意深く確認したが、罠の気配もない。これを好機と見ずに何と言うのか。
 こうした判断の元、アサシンはライダーを襲撃し、呆気なく打ち取ったのであった。

 しばし周囲に気を配るが、それでもなおマスターが姿を見せようとしない。
 これは一体どういう事かと疑問が浮かぶが、程なくして理由を推測できた。
 恐らく彼女は、マスターに一方的に縁を切られてしまったのだろう。
 あの魔神の如き少年の事だ、複数のサーヴァントを従える魔力量を有していても不思議ではない。
 何らかの事情でライダーを不要と見なしたマスターは、彼女との縁を切って追放したのだ。

(哀れな)

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70if - a fool of loneliness ◆WRYYYsmO4Y :2019/06/11(火) 00:52:43 ID:KEpQfa860
【6】


 比喩でもなんでもなく、全てが終わっていた。
 禍津冬木市の一角で、魔神皇はぼんやりと立ち尽くしていた。

 いつからは解らないが、ライダーとの魔力パスは既に消えていた。
 激情で正気を失っていた手前、その異変に気付けなかったのだ。
 この事実が何を意味していたかなど、最早説明する必要すらないだろう。

 手の甲に目を向けると、使用した令呪の痕跡が跡形もなく消えていくのが分かる。
 どうやら、令呪の所有数によって消滅までの速度が変わっていく仕組みになっているらしい。
 三画しっかり温存していればある程度の猶予があるだろうが、生憎自分は令呪を全て消費してしまっている。
 このままでは、ものの数分程度で自分の肉体は消滅してしまうだろう。

 他のサーヴァントと再契約するという選択肢もあったが、不可能だろうとすぐに切り捨てた。
 ほんの数分ではぐれサーヴァントを見つけるなど非現実的だし、第一令呪を全て失っているマスターに誰が従うというのか。
 別のマスターを殺すという手もあるが、これがより困難な道である事は言うまでもない。

 例え魔神皇であっても、聖杯戦争のルールには逆らえない。
 これまで脱落したマスター達と同じように電脳死するのは、確定事項だった。

(だから、なんだ)

 霧の世界を見つめるのは、どこまでも空虚な瞳。
 表情が削ぎ落された今の魔神皇の顔には、焦りも恐怖も示されなかった。

 自分でも驚く程に、何も感じなかった。
 まるで心臓にぽっかりと穴が開いたようで、そこからびゅうびゅう風が吹いているようだった。
 
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71if - a fool of loneliness ◆WRYYYsmO4Y :2019/06/11(火) 00:53:54 ID:KEpQfa860

「………………嫌だ」

 吐き出して、嘲笑おうとした、筈だったのに。
 口から出てきたのは、魔神皇の意思とは正反対のひ弱な言葉。
 消え入りそうな程小さなそれは、まだ弱かった頃の自分の声色で。
 まだこんな感情が残っているのかと戦慄するのを尻目に、唇は勝手に動き始める。

「こんなの、嫌だ。独りぼっちで消えるなんて、嫌だ」

 どれだけ止まれと理性(まじんのう)が望もうとも、本心(はざまいでお)は唇を動かし続ける。
 現状への絶望を、迫る死への恐怖、孤独への嘆きを紡いで止まらない。
 瞳からは涙がとめどなく溢れ、鼻からは鼻水が垂れ流され続けている。

「こんなの望んでない。僕は、愛されたかっただけなのに」

 違う、こんな言葉は大嘘だ。そう叫ぶ"魔神皇"の言葉はもう届かない。
 恐怖する本心が拒絶する理性を圧し潰し、"狭間偉出雄"は独りで泣き叫ぶ。

 聖杯戦争からの脱落という事実は、狭間が纏っていた魔神皇の鎧に風穴を開けた。
 その穴から本来の弱い自分が溢れ出し、精神が決壊を起こしているのである。
 鎧を修復する術を持たない今の狭間は、ただ泣きはらす以外にやれる事など無かった。

 "真なる影"を決して認めるようとせず、力づくで拒絶したとしても意味がない。
 どこまで行っても"影"とはもう一人の自分であり、消え去る事などあり得ない。
 それは神の如き魔神皇とて同じこと。彼の中には、相も変わらず狭間偉出雄が生きていた。

「嫌だ……嫌だよぉ……!誰か、誰かいないの……!」

 辺りを駆けずり回っても、人間どころか生物の気配さえ感じない。
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72if - a fool of loneliness ◆WRYYYsmO4Y :2019/06/11(火) 00:57:23 ID:KEpQfa860

「みんなどうしていないの……どうしてぼくをおいていくんだよ……」

 肉体が崩壊していく、精神が霧散していく。
 たった独りの世界で、誰にも看取られる事なく消えていく。
 不気味がる者も、嘲笑する者も、罵倒する者も、呆れる者も存在しない。
 かつて拒絶した繋がりの外側で、鳥や虫にさえ気付かれずに生涯を終えようとしている。

「いやだ……いやだよぉ…………」

 誰でもいいから、自分の傍にいてほしい。
 そう願ったその途端、思い浮かべたのは自分が召喚した少女の面影で。
 そこに来てようやく気付いた。あの少女は、一度たりとも自分を否定しなかった事に。

「ぼくを…………あいしてよぉ……いやだ……ぼくを…………」

 消滅の間際、虚空に向けて右手を伸ばす。
 こうすれば、ライダーが自分の手を掴んでくれるんじゃないかと思えて。
 けれど、霧の中に伸ばした手は、なんにも掴めなくて――――。 





「ひとりに、しないで――――――――」




 霧の中で、少年の慟哭が木霊して、消えた。
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73if - a fool of loneliness ◆WRYYYsmO4Y :2019/06/11(火) 00:58:15 ID:KEpQfa860

【0】


 自分の名を呼ぶ少女の声で、少年は夢から醒める。

「大丈夫?すごく苦しそうだったけど……」

 彼女の言う通り、少年は寝ている間ずっとうなされていた。
 しかし、少女の柔らかな視線を受けた途端、彼はみるみるうちに落ち着きを取り戻したのである。
 寝汗で濡れた額を手で拭いながら、少年は恐る恐る口を開く。

「怖い夢を見たんだ。僕が何もかも拒んで、独りぼっちで消えていくんだ」

 その夢は、きっと少年がこれまで見た中でも一番の悪夢だった。
 自分の願いを知らないまま戦って、ありもしない尊大な人格を組み立てて。
 身に纏う鎧を護る為に全てを喪って、鎧の中で泣きじゃくりながら死んでいく。
 それはきっと、あり得たかもしれない少年の未来だった。

「ねえ、レイコは此処にいてくれるよね?僕を独りにしないよね?
 怖い、怖いよ。眠っている内に、またいなくなっちゃうかもしれないって……!」

 少年の声色はおろか、痩せた身体さえも小刻みに震えていた。
 彼の体格は高校生のそれだったが、これではまるで小学生の様である。
 しかし、少女は何を言うまでもなく、少年の背中に手を回して、

「……大丈夫、私はずっと此処にいるわ。貴方を独りになんてさせない」

 少女はそう言って、少年を優しく抱きしめた。
 何も知らない者がその光景を見れば、彼女を母親だと見紛うことだろう。
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74 ◆WRYYYsmO4Y :2019/06/11(火) 00:58:36 ID:KEpQfa860
投下終了です。


75名無しさん :2019/06/11(火) 01:46:08 ID:2cbrWQ6E0
投下お疲れ様でした
脳がしびれる……。ああ、とか、うむ、とかしか言えない
孤独なりかな魔神皇。たとえ鎧を纏おうとも、心の弱さは隠せない
かつてないほど、二次二次聖杯だからこその、つがいというものに踏み込んでいて、だからこそ狭間も辛いし、鏡子さえも物悲しい
シリアスなんてしちまったから……。今で言えば人類悪を思わせるけど、紛れもなく愛だったんだな、お前は……
だからこそアモンの前振りからの知ってしまったからこその拒絶が当然であり、きつい
自分を受け入れられなかったからこそ最後に思い知ってしまった自分の本音
突きつけられた後の目覚め。if。おやすみ狭間偉出夫、せめて良い夢を


76 ◆/D9m1nBjFU :2019/06/11(火) 15:28:06 ID:cN.6/MQA0
お二人とも投下乙です!

◆HOMU.DM5Ns氏
一夜明け、再びそれぞれの戦いに身を投じていくマスターたち
火薬庫となった学園の導火線に火がつくのももう間もなく、というところでしょうか
二日目の学園にどれだけの主従が集まり、どれほどの戦禍が齎されるのか、先が気になります
それから感想を書くのが遅れてしまい申し訳ありませんでした

◆WRYYYsmO4Y氏
何というか、◆Ee.E0P6Y2U氏が投下された「うまくはいかない『聖杯戦争』」、「君の思い出に『さよなら』」に通じるようでいて決定的に趣の異なる力作であると感じました
鎧を纏っても心の弱さまでは守れないのは狭間も同じでしたが、アキトとの決定的な違いは天運のなさと最後まで自分の本音を認められなかったことでしょうか
もしかすると狭間と鏡子は方舟において最良のつがいになり得たかもしれない、そんなifをも考えさせられました


77名無しさん :2019/06/11(火) 21:34:47 ID:9WBHGpkM0
投下乙です!
鏡子と狭間の最期は切なくて、互いに相手を思い出しながら消えていく光景がなんとも寂しかったです……


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4 安価オールジャンルロワ (Res:56)All First100 Last50 SubjectList ReLoad 4
1 ◆e9Ji0lDUpc :2019/05/31(金) 00:16:27 ID:18.jSrBw0
当企画はパロロワテスト板にて選ばれた80人のキャラによるバトルロワイアル企画です。
キャラの死亡、流血等人によっては嫌悪を抱かれる内容を含みます。閲覧の際はご注意ください。

【参加者】

3/3【現実】
〇aiueo700(岩間好一)/〇クロちゃん(安田大サーカス)/〇スギちゃん
2/2【コンクリート・レボルティオ~超人幻想~】
〇人吉爾朗/〇星野輝子
2/2【サイボーグ009(平成アニメ版)】
〇島村ジョー/〇スカール
2/2【チェス】
〇クイーン/〇ビショップ
2/2【びじゅチューン!】
〇タージ・マハル先輩/〇真珠の耳飾りのくノ一
2/2【将棋】
〇香車/〇竜王
1/1【―パッショーネ24時―】
〇ブローノ・ブチャラティ
1/1【3びきのかわいいオオカミ】
〇ぶた
1/1【Eternal Water】
〇須賀京太郎
1/1【GODZILLA ゴジラ(2014年ハリウッド版)】
〇ゴジラ
1/1【HUNGRY DAYS ワンピースゾロ篇】
〇ロロノア・ゾロ
1/1【KAMEN RIDER DRAGON KNIGHT】
〇ドリュー・ランシング
1/1【Marvel Cinematic Universe】
〇スティーブ・ロジャース(キャプテン・アメリカ)
1/1【Ms.マーベル】
〇カマラ・カーン
1/1【NaNじぇい】
〇野獣ママ
1/1【ONE PIECE】
〇鉄壁のパール
1/1【ROOMMANIA#203】
〇ネジ タイヘイ
1/1【Serial experiments lain(PS版)】
〇岩倉 玲音
1/1【THE FLASHフラッシュ(アローバース版)】
〇バリー・アレン
1/1【アイドルマスター シャイニーカラーズ】
〇大崎甜花
1/1【アニメ版GODZILLA三部作】
〇ハルオ・サカキ
1/1【ありふれた職業で世界最強(なろう版)】
〇南雲ハジメ
1/1【インフィニットオルフェンズ】
〇三日月・オーガス
1/1【ウォッチメン】
〇ロールシャッハ
1/1【ウルトラマンガイア】
〇藤宮博也
1/1【ウルトラ兄弟物語】
〇ウルトラマンジャック
1/1【オリロワ2014】
〇ヴァイザー
1/1【オリロワアース】
〇パーフェクト
1/1【カウボーイビバップ】
〇スパイク・スピーゲル
1/1【からくりサーカス】
〇中田
1/1【キューティーハニーF】
〇如月ハニー
1/1【シンデレラ】
〇魔法使い
1/1【スーパーマリオブラザーズ2】
〇クッパアオ
1/1【ゼロの使い魔~タバサの悪魔勇者~(暁 小説投稿サイト版)】
〇アデル・ラハール・アルマース
1/1【ダウンタウンのごっつええ感じ】
〇キャシィ塚本
1/1【タカヤ-夜明けの炎刃王-】
〇火叢タカヤ
1/1【チコちゃんに叱られる!】
〇チコちゃん
1/1【テコンダー朴】
〇朴星日
1/1【ドラゴンボールGT】
〇ベビー
1/1【ドラゴンボールZ】
〇バーダック
1/1【ドリームキャストCM】
〇湯川専務
1/1【ハリー・ポッターシリーズ】
〇ドラコ・マルフォイ
1/1【フルタ製菓CM】
〇ふるたん
1/1【ブレンパワード】
〇ジョナサン・グレーン

37名無しさん :2019/06/02(日) 01:29:29 ID:nKS8letQ0
藤宮とライア・・・中の人ネタですね!
どっちも好きだー頑張れ藤宮!


38名無しさん :2019/06/02(日) 02:56:51 ID:nKS8letQ0
ロロノア・ゾロとぶたで予約して投下します。


39飛ばせない豚はただの豚だ :2019/06/02(日) 02:57:54 ID:nKS8letQ0
世界一の剣豪になるため毎日特訓に励んできたゾロは
まだ状況がよく呑み込めていない。

これは俺が強くなるために神様が与えた試練なのかとも思った。
しかし、ディパックの中には剣はおろかそれに類するようなものがひとつもなかった。
一秒でも時間の無駄を作りたくない彼はとりあえず体力作りに走り込みを行っていた。

「腹、減ったなぁ・・・こんなことになるならあいつが持ってたカップ麺少し分けてもらうんだった」
運動に明け暮れる学生はとにかく腹が減る。
数分前にディパック内の食料を口にしたがどうも満足できなかったようだ。

「肉が食いてぇ」
寝っ転がりながらどこかに肉の食えそうな場所はないかと地図を見る。
モスバーガーの文字に目を光らせる。
しかしその目の輝きはすぐに曇ることとなった。
遠いのだ。彼のスタート地点は1-Aアベンジャーズ基地。つまり一番左上にある。
それに対してモスバーガーの位置はD-4、だいたい真ん中の辺りだ。
チャーシューが美味しそうなラーメン屋なんてもっと遠い。

「食いてぇなぁ・・・そうだな、あの豚みたい感じの・・・!?」
なんと、目の前には豚がいた。
今のゾロには調理後の姿が脳内に映し出されていることだろう。

豚がどこかに逃げてしまわぬように数秒ごとに振り返りながらディパックの中身から急いで武器を取り出す。
猟銃だ。人生いついかなる時も剣に全てを捧げてきた彼にとって
手持ちの武器が銃なのは癪に障る話だったが、
腹が減っては戦はできぬ、覚悟を決めて狙いを定めようと豚のいる方向へ向き直したその時
なんと豚は大きな葉っぱを持ちながら人間のように立ち上がったていたのだ。
これにはさすがのゾロもびっくりして腰を抜かしてしまった。

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40飛ばせない豚はただの豚だ :2019/06/02(日) 02:58:11 ID:nKS8letQ0
投下終了します


41飛ばせない豚はただの豚だ :2019/06/02(日) 13:13:48 ID:nKS8letQ0
誤字脱字が気になったのであげ直します(内容は同じです)

世界一の剣豪になるため毎日特訓に励んできたゾロは
まだ状況がよく呑み込めていない。

これは俺が強くなるために神様が与えた試練なのかとも思った。
しかし、ディパックの中には剣はおろかそれに類するようなものがひとつもなかった。
一秒でも時間の無駄を作りたくない彼はとりあえず体力作りに走り込みを行っていた。

「腹、減ったなぁ・・・こんなことになるならあいつが持ってたカップ麺少し分けてもらうんだった」
運動に明け暮れる学生はとにかく腹が減る。
数分前にディパック内の食料を口にしたがどうも満足できなかったようだ。

「肉が食いてぇ」
寝っ転がりながらどこかに肉の食えそうな場所はないかと地図を見る。
モスバーガーの文字に目を光らせる。
しかしその目の輝きはすぐに曇ることとなった。
遠いのだ。彼のスタート地点は1-Aアベンジャーズ基地。つまり一番左上にある。
それに対してモスバーガーの位置はD-4、だいたい真ん中の辺りだ。
チャーシューが美味しそうなラーメン屋なんてもっと遠い。

「食いてぇなぁ・・・そうだな、あの豚みたいな感じの・・・!?」
なんと、目の前には豚がいた。
今のゾロには調理後の姿が脳内に映し出されていることだろう。

豚がどこかに逃げてしまわぬように数秒ごとに振り返りながらディパックの中から急いで武器を取り出す。
猟銃だ。人生いついかなる時も剣に全てを捧げてきた彼にとって
手持ちの武器が銃なのは癪に障る話だったが、
腹が減っては戦はできぬ。覚悟を決めて狙いを定めようと豚のいる方向へ向き直したその時
なんと豚は大きな葉っぱを持ちながら人間のように二本足で立ち上がっていたのだ。
(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)


42 ◆e9Ji0lDUpc :2019/06/04(火) 00:07:25 ID:g67aFgq60
投下乙です。
恐らく本編より平和であろう世界から連れてこられたのに早速豚を狩ろうとするゾロは中々の強者ですね。
しかし執拗に狼の家を破壊する凶悪なぶたが相手では分が悪かったか…。
では最強怪人、八神そうを予約して投下します。


43Who's That Guy ◆e9Ji0lDUpc :2019/06/04(火) 00:11:08 ID:g67aFgq60
「どうなっとるんや…?ナオ=ヒューマの殺し合いに呼ばれた筈やのに…?」

八神そうは困惑していた。
それはそうだろう。一つの殺し合いに巻き込まれたと思ったら、また別の殺し合いに召喚されるなどとても吞み込める事態ではない。
先の殺し合いの主催者からしてもこれは非常事態なのではないだろうか。
ともかく今回も殺し合いに乗る気は無い。
開催の場には彼女の知るアニメやゲームのキャラそのものな者達がいた。
そうは、その者たちはアニメやゲームの世界から連れて来られた本人達なのだろうと推測する。
突拍子もない話だが、実際創作物の異能を与えられた経験からするとそうおかしな話ではないだろう。
そんな彼女に接近する気配があった。

「!誰か来とる!」

そうはそれに気付くと警戒し、デイパックを開こうとした。
だが、接近してくる者の姿を見た途端その手は緩んでしまった。

「仮面…ライダー…!」

それは見たこともないライダーであった。
強いて言えば仮面ライダーZOや仮面ライダー3号に少し似ているだろうか、全身深緑のそのライダーはサブカル好きで仮面ライダーの映像作品を把握している筈のそうにとっても初見の存在であった。
故に興味を惹かれてしまい、命取りになった。
そのライダーが腕をそうに向けると…指から弾丸が発射された。

「が、ガハッ!」

弾丸はそうの幼い身体を突き破り、彼女は吐血する。
しかしそのライダーはそれで手を休める程優しくはなかった。

「ライダーキーック!!」

(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)


44 ◆e9Ji0lDUpc :2019/06/04(火) 00:11:34 ID:g67aFgq60
投下終了します。


45名無しさん :2019/06/04(火) 00:21:39 ID:tsUcK9T.0
投下お疲れ様です。
ps版仮面ライダー・・・やったことあるのにそれの姿思い出せない・・・
と思って動画を見てみたらなるほど・・・これは勘違いしても仕方ないw


46 ◆e9Ji0lDUpc :2019/06/06(木) 23:14:39 ID:j/9tSgBo0
流木野サキ、ベビーで予約して投下します。


47デュアルジャック ◆e9Ji0lDUpc :2019/06/06(木) 23:15:04 ID:j/9tSgBo0
「いらっしゃいませ」

流木野サキは地図でいえばG-6、店にいた。
様々なアイテムが床に散りばめられているが、サキはそれには目もくれずにその店の店主へと向かっていく。

「?」

店主はサキのその行動を怪しく思った。

「!」

が、真意に気付くより前に彼の意識は闇に閉ざされる事になる。
サキが噛みついてきたのだ。
普通ならこのような事をされた場合、店主は全力で反撃して相手を撲殺する。
しかしそれは叶わなかった。
何故なら流木野サキには、噛みついた相手に意識を移して身体を乗っ取る「ジャック」という能力を持った「カミツキ」なのだから。
哀れにも店主は身体を自由を奪われてしまったというわけだ。

「悪く思わないでね…私が優勝するには貴方の力が必要なの」

流木野サキは優勝して願いを叶えるつもりである。
あの戦いで散った最愛の人、時縞ハルトを生き返らせるために。

「店の物は…この身体だと持っていけないのね…」

システム的に店の売り物を店主の身体で拾うという事は不可能なようである。
出来ればそれも持っていければ心強かったのだが、仕方ない。
サキはそれは諦め、意識を移した事で抜け殻となって横たわっている元の自分の身体の周囲に、本来の支給品であったトラップを埋めた。

「これで万が一身体が見つかっても大丈夫でしょう…不死身のカミツキがそうそう死ぬ事はないと思うけど」
(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)


48 ◆e9Ji0lDUpc :2019/06/06(木) 23:15:33 ID:j/9tSgBo0
投下終了します。


49名無しさん :2019/06/07(金) 02:23:32 ID:HcZXqs9Y0
投下お疲れ様です!
乗っ取りに寄生・・・珍しくてこの先の展開が楽しみですね。

私はクッパアオ、花さかニャンコ、チコちゃんで予約します


50名無しさん :2019/06/09(日) 11:31:05 ID:YkxoLpQg0
再生アポロガイスト、羽鳥智世で予約させていただきます。


51名無しさん :2019/06/09(日) 16:32:17 ID:YkxoLpQg0
投下します。


52夜の愛し仔とGODの殺人マシーン :2019/06/09(日) 16:33:35 ID:YkxoLpQg0
「・・・はぁ」
会場に送られてすぐ、彼女ーチセは頭を抱えて深いため息をついた。
彼女はカルタフィルスや自身の竜の呪い関連がようやく一段落し、
魔術師の学院(カレッジ)に通い始めた矢先に今回の殺し合いに巻き込まれたのだ。
魔法使いの弟子(兼嫁)として日常的に「人ならざる存在」と関わり、
命の危機に陥ったことも少なからずあるチセとは言えど、
拉致された上に殺し合いを強要されるというのは初めての経験だった。
「エリアス、心配してるかなぁ・・・?」
殺し合いの真っ只中にありながら、
チセの精神は冷静そのものだった。
(最近はそうでもないが)元々彼女は「生きる」ということに対して消極的だと言うのもあり、
チセはこの殺し合いに対してどこか傍観者的な態度をとっていた。
誰かを殺してでも、叶えたい願いなどなく、
かといって、名前も知らない誰かに殺されるのも嫌だった。
今この場には、魔法の師(兼自称未来の夫)であるエリアスも、
使い魔であるルツも、
心血を注いで作った杖もない。
さて、これからどうしようか?と考えていた時だった。
チセの首の後ろに先の尖った硬い物が当てられた。
突然の事にチセは顔を青ざめて硬直する。
「動くな。妙な動きをすれば命はないぞ」
次にチセの耳元で若い男性の声が聞こえた。
チセの額から、たらりと一筋の冷や汗が流れる。
「お前はこの殺し合いに」
「の、乗ってない・・・乗ってないです。はい」
男からの問いにチセは即座に答える。
「・・・」
チセの返答が気に入ったのか、それとも他に理由があったのか・・・
チセの首の後ろから尖った物の感触は無くなり、チセは心の中で安堵の息を漏らした。
「手荒な真似をしてすまなかった。私も君のような少女を殺す気はない」
(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)


53夜の愛し仔とGODの殺人マシーン :2019/06/09(日) 16:34:50 ID:YkxoLpQg0
投下終了です。


54本能開放! :2019/06/10(月) 15:55:51 ID:pjpxiaFg0
クッパアオは自分の扱いを嘆く。
初期のマリオシリーズに登場していながら後に登場作品から出番を奪われ、
あげくにこの意味の分からない殺し合いに放り込まれたことを。

かつての敵キャラとしての貫禄もなくむせび泣く。
ただの色違いで元のクッパとの差も大したことがなく個性も薄い。
青色って迫力無いのかなぁ?
俺はこの世界にいらないのかな・・・。
ブルーな気持ちのまま最初の1時間が過ぎようとしていた。

塞ぎ込む彼の姿を物陰から心配そうに見つめていた花さかニャンコ。
そんなことないよ!と言わんばかりにクッパアオの頭を撫で、
特殊能力で周りを花で埋め尽くす。

ニャンコはこの殺し合いをよく理解してはいない。
具体的な今後の方針もない。
ただ目の前にいる彼を皆を笑顔にしてあげたいという気持ちだけが確かにあった。

「あなたは生まれてきて良かったんだよ。
生き方はひとつじゃないよ。私と一緒に楽しく暮らそう?」
裏表のない優しい思いがニャンコの笑顔から伝わってくる。

クッパアオは再び泣いてしまった。
今度は悲しい涙じゃない、初めて感じる温かい涙だ。

「結局負け犬じゃないそんなの。情けない生き方してんじゃねーよ!」
そんな温かい空間は心無い言葉によって一瞬で崩される。
突如現れた5歳児チコちゃんがこの環境で溜まったストレスを
毒舌として吐き捨てる。

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55本能開放! :2019/06/10(月) 15:56:19 ID:pjpxiaFg0
投下終了します。


56名無しさん :2019/06/10(月) 22:45:51 ID:pjpxiaFg0
今更前の間違えに気づいたんだけど >>41 のぶたの状態での場所をA-1には変えてあるけど
場所の名前変え忘れてました。 アベンジャーズ基地ですね


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5 中学生バトルロワイアル part6 (Res:649)All First100 Last50 SubjectList ReLoad 5
1 ◆j1I31zelYA :2013/10/14(月) 19:54:26 ID:rHQuqlGU0
中学生キャラでバトルロワイアルのパロディを行うリレーSS企画です。
企画の性質上版権キャラの死亡、流血、残虐描写が含まれますので御了承の上閲覧ください。

この企画はみんなで創り上げる企画です。書き手初心者でも大歓迎。
何か分からないことがあれば気軽にご質問くださいませ。きっと優しい誰かが答えてくれます!
みんなでワイワイ楽しんでいきましょう!

まとめwiki
ttp://www38.atwiki.jp/jhs-rowa/

したらば避難所
ttp://jbbs.livedoor.jp/otaku/14963/

前スレ
ttp://engawa.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1363185933/

参加者名簿

【バトルロワイアル】2/6
○七原秋也/●中川典子/○相馬光子/ ●滝口優一郎 /●桐山和雄/●月岡彰

【テニスの王子様】2/6
○越前リョーマ/ ●手塚国光 /●真田弦一郎/○切原赤也/ ●跡部景吾 /●遠山金太郎

【GTO】2/6
○菊地善人/ ●吉川のぼる /●神崎麗美/●相沢雅/ ●渋谷翔 /○常盤愛

【うえきの法則】3/6
○植木耕助/●佐野清一郎/○宗屋ヒデヨシ/ ●マリリン・キャリー /○バロウ・エシャロット/●ロベルト・ハイドン

【未来日記】3/5
○天野雪輝/○我妻由乃/○秋瀬或/●高坂王子/ ●日野日向

【ゆるゆり】2/5
●赤座あかり/ ●歳納京子 /○船見結衣/●吉川ちなつ/○杉浦綾乃

【ヱヴァンゲリヲン新劇場版】2/5
●碇シンジ/○綾波レイ/○式波・アスカ・ラングレー/ ●真希波・マリ・イラストリアス / ●鈴原トウジ

【とある科学の超電磁砲】2/4
●御坂美琴/○白井黒子/○初春飾利/ ●佐天涙子

【ひぐらしのなく頃に】1/4
●前原圭一/○竜宮レナ/●園崎魅音/ ●園崎詩音

【幽☆遊☆白書】2/4
○浦飯幽助/ ●桑原和真 / ●雪村螢子 /○御手洗清志

男子11/27名 女子10/24名 残り21名

630 ◆7VvSZc3DiQ :2016/11/03(木) 23:04:27 ID:ju7RNNqk0
「世界のため。人類のため。みんなのため。そんなことを言われながらあたしは戦ったけど、それは全部、自分のための戦いだった」

強く在るということが、アスカの存在理由だった。強く、優秀でなければアスカを求める人間はいなくなってしまう。強くなければ生きる理由がなくなってしまう。
強迫観念に似た歪な価値観に支配され、アスカは己の価値を磨き上げ、周囲に誇示することに執着するようになっていった。

「バカシンジでもエコヒイキでもダメなの。あたしが使徒を倒さなくちゃ、誰もあたしのことを認めてくれないの。
 ……自分が死ぬことになろうとも人類を守れって言ってくる大人たちの顔、アンタは見たことある?」

そう言って、アスカは力無く笑った。そしてアスカの言葉を聞いた初春の中では――なにかが、ぱちんとはまった。
御手洗とアスカは、「自分が死ぬことになろうとも人類を殺すと決めた少年」と「自分が死ぬことになろうとも人類を守れと命令された少女」だった。
或いは、「自分の弱さを認められず世界を壊そうとした少年」と「世界に認められるために自分の弱さを殺した少女」だった。
まるで正反対のようで――その実、根本は同じだ。発露の方向が違っていただけで、始まりは同じだ。
震えるアスカの手を、初春はそっと握った。初春の手が触れる瞬間、予期せぬ接触に驚いたアスカの手がびくんと跳ねた。

「いっ……いきなり何すんのよ!?」
「すみません、つい……! でも、」

でも、という逆接の後ろに続く言葉を初春は探した。今自分が言うべき言葉は、いったいなんだろう。いくらか頭の中で考えて、しかしどれもしっくり来なくて。
「式波さんの手……冷たいですね」
水使いと対峙し、ずぶ濡れになったアスカの手に触れた感想を、そのまま言うことになった。
「……ヘンタイ」
返ってきたのは、ジト目だった。

「ち、違うんですよ!? いや、違わないというか……確かに急に触っちゃったのは私が悪いとは思うんですけど……」
「……別に、イヤって言ってるわけじゃないわよ」

初春の手が振り払われることはなかった。許容してくれたんだと解釈して、初春は少し嬉しく思う。
初春が握る手に力を込めると、アスカもまた握り返してくれた。初春の手のひらの熱が、少しずつアスカの手に移っていく。

「式波さん。こんな話を知ってますか? ……手が冷たい人はですね、心が暖かいそうですよ」
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631 ◆7VvSZc3DiQ :2016/11/03(木) 23:05:47 ID:ju7RNNqk0
思えば、アスカがいてくれたからこそ、初春は自分を閉じ込めていた固い殻を破り、自分だけの現実を見つけることができた。
罪の重さに潰れそうになる初春を支えてくれたから、ここまで自分の足で歩いてくることができた。
アスカは、優しい人とは言えないかもしれない。優しさ以上に厳しさがあって、周囲の妥協を許そうとしない。
だけどそれもまた、隣の誰かを奮い立たせるやり方の一つではあった。実際に、初春はアスカに救われたのだから。

「今までありがとうございました。――今度は、私の番です」
「……言葉は、見つかった?」

御手洗を説得するための言葉。それは見つかったのかと、アスカは問う。
生半可な言葉では、人間は害悪なのだと断じ、自らの命すら投げ出す覚悟を決めた御手洗には届かない。
アスカの問いに対して、初春は、小さく首を振った。だがそれは、肯定を表す頷きではなく、否定を示す横の振り。

「せっかく式波さんに時間をもらえたのに、私はまだ言葉を見つけられません。でも、やり方は思いつきました」

そう言って、初春は微笑んだ。
あぁ、とアスカは感嘆する。自分のことを無力だと卑下して、あれだけ固執していた正義を投げ捨てて、なのにこれだけ美しい笑みを浮かべられるのだから――初春飾利が、弱い人間なはずがなかった。

「――初めて私達が出会ったときのことを、覚えていますか? きっとあのとき、こうやって私たちが手を握り合う未来なんて、想像もできなかったと思うんです。
 でも今、私たちは一緒にいる。考えは違っても、思いは違っても、傍にいて、隣にいて、互いを支え合うことだってできる。
 だからきっと、彼とだって、同じことができるはずなんです。私はそう信じてるんです。信じたいんです。それが幻想なんかじゃないって、証明したいんです。
 ゆっくりと時間をかけて、たくさんの話をしましょう。一つの言葉で彼の心を動かすことができないなら、十でも百でも、千でも万でも、たくさんの言葉を届けましょう。
 ――そのための時間を、私たちで作りましょう。式波さん、ごめんなさい。もう少しだけ、あなたの力を貸してください」

繋いだ手から、初春の熱が伝わってくる。本気の熱だ。アスカの視線と初春の視線が、交わった。
こちらをじっと見つめてくる初春の瞳に、混じり気はなかった。この殺し合いの舞台で幾度も叩きのめされて、剥がされて、それでも残った純粋な感情。
単純で、だからこそ綺麗で。周りの人間すべてに疑念を向けて、ただひたすらに自分のために生きてきたアスカですら、思わず信じてしまう慈愛が、そこに在ったから。
――アスカは、素直に自分の負けを認めた。

「ま、発破かけたのもあたしだし。ここまで来たら最後まで付き合うわ」
「……ありがとうございます!」
(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)


632 ◆7VvSZc3DiQ :2016/11/03(木) 23:06:49 ID:ju7RNNqk0
暴走と言ってもいい御手洗の破壊活動は、未だ翳りを見せることなく続いていた。彼が滾らせた憎悪の炎は、自身の生命まで燃やし尽くさんと暴れ狂っている。
相貌は蒼白という表現でも生温いほどに豹変し、生気の一切を欠いた土気色になっていた。美少年と形容されていたはずの整った目鼻立ちも今では憤怒に歪んでいる。
このままだと彼の命の灯火はそう遠くないうちに燃え尽きてしまうということは、誰の目にも明らかだった。彼を救うために残された時間は、あまりにも短い。

「時間がない。最短距離で突っ走って、最速でアイツを止める――アンタの能力が鍵よ、カザリ」

アスカの声に、初春はこくりと頷いた。二人が御手洗のもとへ辿り着けるかどうか。すべてはそこに懸かっている。
今の衰弱しきった御手洗が相手ならば、アスカと初春の二人が力を合わせれば彼を拘束してしまうことは難しくないはずだ。
問題は、道中に立ちふさがる水兵たち。常識外の膂力を誇る水兵に対抗できるのは、初春の『定温保存(サーマルハンド)』のみ。

「あたしが前に出て囮と盾になる。あのバケモノたちへのトドメはアンタに任せるわ」
「……お願いです。無理だけは、しないでください」
「あぁ――それはちょっと、無理なお願いね」

アスカは、初春と繋がっていた手を振り払うように離した。狼狽する初春を後目に、緑色の非常灯に照らし出される御手洗の所在を確かめる。
そしてアスカは、初春のほうを見ることなく呟いた。

「だってもう、お”願い”は先約があるもの。チナツとミコト――あの二人の”願い”で、あたしはもういっぱいってワケ。
 二人の”願い”通りに、絶対にアンタをあそこまで届けてみせる――それがあたしのプライドだから」

だから――次の瞬間、アスカは駆け出した。

「おりゃあああああああああっ!!」

アスカの叫びに反応した御手洗が、視線を向けると同時に水兵を仕向けた。総計四体の怪物が一斉にアスカを目指し向かってくる。
しかし水兵が目の前まで近づこうとも、アスカの速度は緩まない。御手洗に向かって、一直線に、ただひたすらに走る。
いち早くアスカの元へ辿り着いた水兵の腕を、身を捩りながら回避。不自然な体勢に捻れたことで、先ほどの戦闘で負った怪我がぶり返す。
身を引き裂くような鋭い痛みと熱を感じながらも、アスカは歯を食いしばり、呻き声を噛み殺し、更に加速した。
アスカに脇をすり抜けられた水兵は振り返り、再び腕を伸ばし――しかしその腕は、アスカを捉える寸前で霧散する。

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633 ◆7VvSZc3DiQ :2016/11/03(木) 23:08:05 ID:ju7RNNqk0
以上で前編の投下を終了します
予約期限内に後編の投下をしますので、少々お待ち下さい


634名無しさん :2016/11/05(土) 03:59:01 ID:FKUv6rro0
熱いです、美しいです
後半期待してます


635名無しさん :2016/11/15(火) 00:43:53 ID:NRa082JI0
お久しぶりです
月報失礼します


話数(前期比) 生存者(前期比) 生存率(前期比)
107話(+1) 14/51(-0) 27.5(-0.0)


636名無しさん :2017/08/02(水) 20:10:45 ID:XtsQGu/A0
糸冬


637名無しさん :2017/11/07(火) 17:07:50 ID:avuANzwY0
丸一年はもうおわたくさい


638 ◆7VvSZc3DiQ :2019/05/06(月) 02:39:10 ID:c.bgJDYw0
長らく企画の進行をストップさせていたこと、誠に申し訳ございません。
ひとえに私の怠惰が理由であり、他の住人の方たちに対していくら謝罪の言葉を述べても足りないことは重々承知しております。
恥を重ねる形になってしまいますが、>>619-632の後編を書き上げましたので投下させてください。
よろしくお願いします。


639 ◆7VvSZc3DiQ :2019/05/06(月) 02:40:53 ID:c.bgJDYw0
続く二体目、三体目の水兵も、アスカと初春は難なく撃破していく。己の操る下僕が次々と突破されていくさまを見た御手洗は、憤怒と憎悪に顔を歪ませた。
御手洗は四体の同時操作のために分散していた思考リソースを、残る最後の一体に集中させる。今から新たな水兵を生み出している時間的、体力的な余裕はなかった。
多量の失血の影響か、意識はどんどん朧気になっていく。こちらに向かってくる二人の少女の姿さえ焦点が合わず、輪郭はぼやけてしまっていた。

そんな状態であるにもかかわらず、御手洗は迸る殺意を抑えることなく、満身創痍の身体を無理矢理に奮い立たせて、アスカと初春の二人を睨みつける。
御手洗とは決して相容れない主義を正義と主張し、自分たちの行いこそが正しいのだと言い張る彼女たちは、御手洗にとって不条理な世界の象徴そのものだった。
――だからこそ、絶対に負けられなかった。負ければ、何の意味も無くなってしまう。御手洗清志という存在の全てを、否定されることになる。
失血によってどんどん擦り減らされていく御手洗の思考は、強迫観念に似た妄執と、それに由来する殺意に満たされていく。

だが、それでも。御手洗がいくら感情を滾らせようとも。彼の感覚の鈍化は止められない。
「くそっ……! くそっ、くそっ、くそったれぇ!」
手放しかけた意識を悪態で繋ぎ止めても、それは応急処置にすらならないその場しのぎ。出血とともに失われた感覚は戻らず、御手洗の視覚は闇に沈んだままだ。
いくら水兵に己の血を注ぎ込み強化していたとしても、標的を満足に捉えられないまま闇雲に振るった拳が空を切るばかりでは何の意味もない。

「なんでだよ……! 僕は、正しいのに……間違ってるのはあいつらのほうなのに……!」

――御手洗にとっての『正しさ』が、世界のそれと決定的に違ってしまったのはいつのことだったろうか。
規範でならなければならないはずの教師が、何食わぬ顔で嘘をついたのを見たときだろうか。
それとも、いじめられていたクラスメイトをみんなが見て見ぬふりをしていたことに気づいたときだろうか。
或いは、いじめの新たな標的にされ、真冬の男子トイレで頭から冷水をかけられていた、あのときかもしれない。

『正しさ』はみんなを守るためのものだと信じていた。『正しさ』は悪に負けることなく、最後には必ず勝つものだと信じていた。
けれど現実には、正義の味方ぶってクラス内のいじめを止めようとした御手洗は新たなターゲットになり、いじめという悪はさらに加速した。

『ほらほら御手洗クゥ~ン? お名前のとおり、みんなのトイレを綺麗にしましょうねぇ~?』

――分かるか? みんなの前で無理やり便器に顔を突っ込まれ、黒ずんだ汚物を舐めさせられる人間の気持ちが。
少しの汚れを見るだけで拒否反応が出るようになってしまうほどの傷を心に刻まれた人間が、何を考えたのか。

「お前たちが言っているそれは……もう僕が捨てたものだ! そんなもの、僕を守ってはくれなかった! だから捨てたんだ!
(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)


640 ◆7VvSZc3DiQ :2019/05/06(月) 02:42:01 ID:c.bgJDYw0
それでもなお、御手洗は足掻こうとして――彼にとっての「自分だけの現実」である領域(テリトリー)を展開した。
テリトリー。自分の場所。世界から爪弾きにされた少年が、それでもなお自分の居場所を見つけようとして、手に入れた能力。
それを御手洗は、ただ振り回した。まるで癇癪を起こした子どものように。
そんな攻撃が、当たるはずがなかった。水兵の拳は何も捉えられず、ただ御手洗の生命をいたずらに消費するだけに終わるはずだった。

だが、もう一つの領域(テリトリー)が。「自分だけの現実」が。御手洗の存在そのものを受け止めるように――

「――私はいま、此処にいます。此処まで、来たんです。貴方の傍まで、手が届くところまで。貴方の手を、掴むために!」

水兵と初春の交錯は、一瞬だった。その一瞬の間に、水兵の腕は爆散する。初春が願う現実が、御手洗の思う現実を塗り潰したのだ。
本来ならば、起こるはずがない交錯だった。水兵はまるで見当違いの場所を殴りつけていたし、初春とアスカがその横をすり抜けて真っすぐ御手洗のほうへ向かえば、それで決着していたはずだった。
だが初春は、自ら水兵の正面へと回り込み、それを受け止めた。何故そんなことをしたのか、理由は初春自身にも分からなかった。
ただ、考えるよりも先に、身体が動いたのだ。頭ではなく心が、そうしたいと願ったのだ。そうしなければならないと、叫んだのだ。
御手洗に勝つためではなく、倒すためではなく、戦うためではなく。
守るために、救うために――初春は、此処に来たのだから!

「私は――貴方の全てを受け止めて、その上で救ってみせる! それが私の、救う覚悟なんです!」
「うるっ……さいんだよぉぉぉぉぉぉ!!」

御手洗の怒号と共に、水兵は残った腕で転がる椅子を拾い直す。先の接触で、少女たちの大まかな位置は分かった。
水兵の巨体が、大きく振りかぶる。近接戦では初春に分がある。ならば近づかれる前に仕留めるだけだと水兵が投擲した椅子が、一直線に初春へと飛来する!
響くのは甲高い衝撃音。そして――水兵によって椅子が投げられたその先には。同じく椅子を握り、投擲された椅子を叩き落としたアスカの姿があった。
強引に弾き落とした反動でじんじんと痺れる手に舌打ちをしながら、アスカは初春へと言葉を投げる。

「行きなさい、カザリ! あんたが信じたもののために! あんたの願いのために!」
「――はいっ!」

頷いて、初春は走り出した。アスカは黙ってそれを見守る。それは、ほんの少し前に見た光景に似ていた。
アスカが初春と綾乃の二人を御手洗から逃したときのそれだ。あのときの初春は、逃げることしかできなかった。
だが今は、逃げるためではなく、救うために走っている。後ろではなく、前へ。過去ではなく、未来へ。
(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)


641 ◆7VvSZc3DiQ :2019/05/06(月) 02:42:44 ID:c.bgJDYw0
 ◇

手を伸ばせば届きそうなほどに、二人の距離は近づいていた。初春が手を差し伸べる。だが御手洗は、その手を、初春がもたらす救いを振り払った。
初春の言葉は、御手洗にとって悪魔のささやきだった。自分が――人間が犯してきた罪を赦され、幸せになる。それはあまりにも甘美な誘惑だった。
それはかつて御手洗が信じていた『正しさ』に、限りなく近い。正しく、美しく、誰もが幸せになるハッピーエンドだ。これ以上はない、最高の、理想の結末――

だからこそ。御手洗はその理想を、幻想だと断じた。

理想はあくまでも理想だ。現実はそんなに甘くはないんだ。罪を投げ捨てて幸せになるんだなんて烏滸がましいことが許されるはずがないんだ。
ヒトは、犯した罪に対して罰を受けなければならない。いくら罰を受けても償いきれないほどの罪を、人間は積み重ねてきたのだから。
御手洗は人間が犯してきた罪の数々を、黒の章に収められた映像という形で目の当たりにした。あれを見てもなお人間の存在を許容するなど、御手洗には到底出来ることではなかった。
御手洗にとって初春の言葉は全てが薄っぺらい虚飾だらけの戯言。初春の救いを肯定すれば、彼が今まで行ってきた全てを否定することになる。
かつて御手洗を襲った、人間の奥深くに棲む悪意こそがどうしようもなく現実で。自分を助けてくれなかった救いは幻に過ぎないのだと、御手洗は叫ぶ。

「幻想なんだよ! そんなもの、救いなんかじゃない! その手を取って救われるのは僕じゃない! お前なんだ! お前が罪から目を背けるために、僕を利用しようとしているだけだ!
 ――もう僕は選んだんだ! 人間という存在を、この世界から消し去ってしまうことを! お前が言う救いなんて、この世界にはないんだから!」


「……それは、違いますよ」


御手洗の叫びを聞いてなお、初春はそう言い切る。

「私は、救われたんです。だから此処にいるんです。私を救ってくれた人たちのことを――否定なんてさせません! 幻想だなんて、言わせません!」

初春の手を引いてくれた人たちが、初春の背中を押してくれた人たちが、初春の隣を歩いてくれた人たちがいた。
忘れられない人たちの存在を、忘れてはいけない人たちの思いを、初春は背負っている。だから何度でも、幾ら振り払われようとも、初春は手を伸ばす。
故に、両者の意見は平行線。交わることのない意思が、ただぶつかり合うのみ。

「だったらお前は、人間は罰を受ける必要なんかないと思ってるのかよ! あれだけの罪を重ねてきた人間たちがのうのうと生きるのを、見過ごせるのかよ!」
(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)


642 ◆7VvSZc3DiQ :2019/05/06(月) 02:43:26 ID:c.bgJDYw0
初春は愚直に手を伸ばす。御手洗がこの手を握ってくれるまで、決して諦めないと誓う。

――きっと。初春が御手洗を救うには、何もかも足りない。

もっと言葉を識っていれば、すぐにでも彼を止められただろう。
もっと力があれば、御手洗がここまで傷つく前に救えただろう。
もっと時間があったなら、足りないものもいつか補えただろう。

だが今の初春は、何も持ってはいなかった。
初春の手からこぼれていった、すくいきれなかった多くのもののことを、彼女は思う。
自分の手の中は、空っぽになってしまったけれど。だからこそ握れる。何も残っていない手のひらなら、何だって掴める。

――――そして。伸ばされた右手が、ついに届く。

世界を憎んだ少年と、世界に救われた少女。二人が生きる世界は、本来は決して交わることがなかった世界だ。
だが、今この瞬間。幾多の悲劇と奇跡を経て、二人の世界は交錯する。
初春の手のひらの熱が、御手洗へと伝播していく。

「やめろ……! 僕に……僕に、触れるなぁぁぁぁ!」

御手洗は初春の手を振り払おうと、必死に身を捩った。
だが多量の失血により、御手洗の膂力は初春の細腕に抗うことすら不可能なほどに弱まっている。
握ったダーツを苦し紛れに振り回すも容易く取り押さえられ、そのまま押し倒される格好となる御手洗。

「……私は、」

初春の呟きが、御手洗の耳朶を打った。細い声だ。
先ほどまでの叫びとは違う、この距離でなければ届かない静かな声。
優しさと慈しみで構成されたその声は、御手洗の頑なな抵抗をするりとかわし、彼の中に溶けていく。

(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)


643 ◆7VvSZc3DiQ :2019/05/06(月) 02:44:25 ID:c.bgJDYw0
仙水は言った。人間は存在そのものが悪であり、罰を受けるべきなのだと――その生命をもって、罪を償わなければいけないのだと。
これはその証拠だと、黒の章と呼ばれる映像を見た。その中で繰り広げられていた光景は、御手洗のそれまでの価値観を覆すに十分だった。
同時期に得た『領域(テリトリー)』という名の能力はそのための力なのだと教えられ、仙水に言われるがままに人間という種を抹殺するための準備を進めてきた。
その矢先、この殺し合いに巻き込まれ――やはり人間は、罪と業を背負った存在なのだと痛感した。

そして――確かに。初春飾利が言うように、それまで御手洗清志が接してきた『人間』の中にはいなかったのかもしれない。
御手洗清志という『人間』を、そのまま受け入れ、愛してくれる『人間』が。
不意に御手洗の身体から力が抜ける。張り詰めていた緊張が解け、これまで拒絶し続けてきた初春の言葉がすんなりと耳に届く。

仙水は僕を同志だと受け入れたけれど、受け入れたのは御手洗清志という一個人じゃなくて「仙水の思想に賛同する人間」だった。
仙水が僕に与えたのは使命と役割だけで、僕が本当に求めていたもの――救われたいという心は、否定した。

だけど、僕は――いつだって償いの機会を、救われる機会を待ち続けていた。
眠るたびに夢を見る。あのビデオの中で泣き叫んでいた人たちが、僕を見つめてくる。
彼らを傷つけ、殺したのは僕じゃない。そう分かっていても、毎晩うなされるたびにまるで僕がやったことのように、心を苛まれる。
もう嫌だった。すべてを終わりにしてしまいたかった。

だから、己が傷つくことを恐れずに御手洗を受け入れようとした少女の姿に、救いを見てしまったのかもしれない。
それは心の奥底で御手洗が求めていた存在だったから。できるならば彼自身もまた、そういう者になりたいと、願っていたから。

御手洗は、ようやく気付く。少女の言葉は、既に御手洗を変え始めていたということに。

「そうか……僕も、変われる……いや、もう変わり始めてたんだ……」

御手洗がこぼした呟きに、初春は答える。

「そうですよ。私達は弱い人間ですけれど――変われるくらいの強さは、持ってるんですから」

そう言って微笑んだ初春の目尻には、涙が浮かんでいた。御手洗はそっと手を伸ばして、その涙に触れる。
それは誰のために流された涙なのか。御手洗のため? 初春自身のため? 恐らくは、その両方のために流された涙は、まだ温もりを保っていて。
(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)


644 ◆7VvSZc3DiQ :2019/05/06(月) 02:45:00 ID:c.bgJDYw0
「えっ……!?」

初春が咄嗟に御手洗の腕を抑えるも、既に傷口は深く。鮮やかな赤が、その首からは流れ出ていた。
御手洗は笑う。とても穏やかに。
大事な存在の名前を、己を変えてくれた少女の名を、御手洗は言祝ぐように口にする――

「だから僕は――光子を、僕を救ってくれたあの人を――守らなきゃ――」

相馬光子という少女が、御手洗にとっての救いだった。初春飾利と対面する、ずっと以前から――御手洗は彼女に救われていた。
血を失い、死の淵に立ってようやく気付く。御手洗の中で、人間の罪や業など、優先順位は二の次になってしまっていた。
この世界がどうなろうと、人間がどうなろうと、それよりもただ、光子だけが御手洗にとっては重要で。

彼女がけっして綺麗な存在ではないということは最初から知っていた。
いや、或いは御手洗がこれまでに出会ってきた人間の中で、彼女が一番汚れていたかもしれない。
自分だって、仙水だって、おそらくは初春も式波も、相馬光子ほど犠牲者の側にいた人間ではない。
相馬光子は彼女を取り巻く世界から虐げられ、誰よりも黒く汚れていった。
だがそれでもなお美しく咲く孤高の花は――御手洗にとっての希望となった。

もう身体は動かない。立ち上がることすらままならないだろう。こんな状態では、光子と再会しても彼女を守るどころか足手まといになるだけだ。
だったら、自分がすべきことは、彼女が最後の一人になる確率を少しでも上げること。せめて目の前の少女を殺し、逝く。
その一心で、御手洗は首筋から流れ出る最後の生命の残滓を用いて、水兵を生み出す。
視界は闇に染まったままだ。何も見えないまま、残る力の全てを懸けて、ただ闇雲に振り回す。
それが何かに当たった手応えを感じて――御手洗の意識は、ぷつんと途絶えた。


645 ◆7VvSZc3DiQ :2019/05/06(月) 02:45:52 ID:c.bgJDYw0
 ◇

「――式波さん!」
「……生きてるわよ、なんとかね」

御手洗が放った一撃は、確かに初春を捉えていた。
だが、衝撃の瞬間――初春をかばうようにアスカが割り込み、一瞬だけ生まれた間隙を縫うように初春は『定温保存』を発動し、水兵の一撃を緩和させた。
勿論アスカ、初春ともに少なからずダメージを受けることにはなったが、両者ともに生命に関わるほどの傷を負ったわけではない。
戦闘の結果だけを見れば――御手洗は瀕死となり戦闘続行は不可能。初春とアスカはボロボロながらも生存と、その明暗ははっきりと分かれた。
初春とアスカは――勝ったのだ。

しかし初春は――呆然と座り込んだままだった。そこには勝利の余韻など欠片もなく、ただただ悲壮感と疲労感だけが、あった。
初春は元々、勝利など求めてはいなかった。初春が目指したのは、自分を逃がすために独り死地に残ったアスカを守り、自分の合わせ鏡のような存在である御手洗を救うこと。
だが――

「式波さん……私は、私は……っ! 彼を、救えなかった……!」

初春のやり方が、間違っていたのだろうか。或いは最初から上手くいく方法なんかなくて、ただ無駄に傷ついただけなのだろうか。
御手洗を救おうとしたこと自体が、初春のただの自己満足に終わってしまったということなのだろうか。

「……悪いけどね、カザリ。あたしはアンタが欲しがってる答えなんか、持ってないわ」

アスカもまた、全身を地に投げ出したまま答えた。
度重なる連戦と負傷で、アスカの身体ももう限界を迎えようとしている。

「でも、アンタの答えは、ちゃんと覚えてる」

「アンタは、こう言ってたわよ。アンタは、ヒーローじゃない。英雄でもない。主人公にもなれない」

でも。
(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)


646 ◆7VvSZc3DiQ :2019/05/06(月) 02:46:23 ID:c.bgJDYw0
御手洗のもとへと辿り着く。ここまで来てもなお、初春は自分がどうすればいいのか、分からなかった。
何が出来るのだろう。どんな言葉が紡げるのだろう。何も分からないまま、初春は御手洗に寄り添った。

――声が、聞こえた。か細い声だ。今にも消えてしまいそうな声だ。

「みつ、こ……寒い、よ……」

――きっと、今。御手洗の傍にいるべき人間は、初春飾利ではないのだろう。彼に救いを与えられる人間は、相馬光子なのだろう。
それが分かっていても、なお。なお。

初春は、語る言葉を持たない。語ればそれは、初春飾利の言葉になってしまう。それはきっと、今の御手洗が欲しいものではない。
最後まで、伝えられる言葉を見つけられなかった。時間すらも、作れなかった。
だから、ただ――御手洗の手を、握りしめた。

最初に感じたのは冷たさだった。およそ人のものとは思えないほどに冷え切った、白い手だった。
血の気を失ったその手は、しかし、柔らかかった。そして、小さかった。小柄な初春の手と比べてもさほど変わらない。
思う。彼もきっと――自分の命よりも大事なもののために、戦っていたのだと。

ぎゅっと、強く握る。ぽろぽろとこぼれる涙が、二人の手の上に落ちていく。

「みつ、こ……?」

御手洗の呟きに対して、初春は沈黙を貫いた。彼の最後に傍にいる人間が、自分であると悟られることがないように。
せめて彼が、少しでも幸せな――救いを得てほしいと、強く願う。

「……あたたかいよ、みつこ……」

現実は、辛くて、冷たくて、悲しい。だから初春は、そんな現実を塗り替えようと――『自分だけの現実』を使う。
だが、この能力には世界を塗り替える力なんて存在しない。できるのは、せいぜい――握った手を、温めるくらいのことだ。
ただそれくらいのことしかできない無力さに、初春は泣いた。でも、最後にそれができたことにも、泣いた。
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647 ◆7VvSZc3DiQ :2019/05/06(月) 02:47:10 ID:c.bgJDYw0
【F-5/デパート/一日目 夜中】

【初春飾利@とある科学の超電磁砲】
[状態]:打撲 疲労(大) 『定温保存<サーマルハンド>』レベル3 全身ずぶ濡れ
[装備]:交換日記(初春飾利の携帯)@未来日記、交換日記(桑原和真の携帯)@未来日記、小さな核晶@未来日記?、宝の地図@その他、使えそうなもの@現地調達
[道具]:秋瀬或からの書置き@現地調達、吉川ちなつのディパック
基本行動方針:生きて、償う
1:みんなを守る。
2:辛くても、前を向く。
3:白井さんに、会いたい。
[備考]
初春飾利の携帯と桑原和真の携帯を交換日記にし、二つの未来日記の所有者となりました。
そのため自分の予知が携帯に表示されています(桑原和真の携帯は杉浦綾乃が所有しています)。
交換日記のどちらかが破壊されるとどうなるかは後の書き手さんにお任せします。
ロベルト、御手洗、佐野に関する簡単な情報を聞きました。御手洗、佐野に関する簡単な情報を聞きました。
アスカ・ラングレー、杉浦綾乃とアドレス交換をしました。

※『定温保存<サーマルハンド>』レベル3:掌で触れたもの限定で、ある程度の温度操作(≒分子運動操作)をすることが出来る。温度設定は事前に演算処理をしておけば瞬間的な発動が可能。
                     効果範囲は極めて狭く、発動座標は左右の掌を起点にすることしか出来ないうえ、対象の体積にも大きく左右される。
                     触れている手を離れると効果は即座に解除され、物理現象を無視して元の温度へ戻る。
                     温度に対する耐性は、能力発動時のみ得る事ができる。
                     温度設定の振り幅や演算処理速度、これが限定的な火事場の馬鹿力なのかは後続書き手にお任せします。

【式波・アスカ・ラングレー@エヴァンゲリオン新劇場版】
[状態]:左腕に亀裂骨折(処置済み) 腹部にダメージ 疲労(極大) 全身ずぶ濡れ
[装備]:ナイフ数本@現実、青酸カリ付き特殊警棒(青酸カリは残り少量)@バトルロワイアル、使えそうなもの@現地調達
   『天使メール』に関するメモ@GTO、トランシーバー(片方)@現実、ブローニング・ハイパワー(残弾0、損壊)、スリングショット&小石のつまった袋@テニスの王子様
[道具]:基本支給品一式×4、フレンダのツールナイフとテープ式導火線@とある科学の超電磁砲
風紀委員の救急箱@とある科学の超電磁砲、釘バット@GTO、スタンガン、ゲームセンターのコイン×10@現地調達
基本行動方針:エヴァンゲリオンパイロットとして、どんな手を使っても生還する。
(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)


648 ◆7VvSZc3DiQ :2019/05/06(月) 02:52:04 ID:c.bgJDYw0
以上で投下終了となります。
タイトルは「ストレンジカメレオン」になります。

重ね重ね、私の不徳の致すところにより企画進行を妨げてしまったことをお詫びいたします。
誠に申し訳ございませんでした。


649名無しさん :2019/05/06(月) 22:54:23 ID:qc9AcsFQ0
投下乙です
キルスコアは出せなくても初期からマーダーとして戦い続けた御手洗もこれで退場だと思うと感慨深いですね。
遅すぎたけど伸ばした手は確かに繋がって、最期は救われた。
血に塗れた現実と向き合った正義の物語の最後に相応しい話でした。


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6 アニメキャラ・バトルロワイアルV (Res:155)All First100 Last50 SubjectList ReLoad 6
1名無しさん :2019/04/13(土) 00:09:53 ID:w3y3gU8c0
ここはアニメキャラクターでバトルロワイアルを行うリレーSS企画です。
企画の性質上、キャラの死亡や流血等、残酷な内容を含みます。閲覧の際には十分ご注意ください。

【wiki】ttps://www65.atwiki.jp/anirowav/
【したらば】ttps://jbbs.shitaraba.net/otaku/18133/
【地図】ttps://i.imgur.com/kwyq3io.png

【参加者】

6/6【ドラえもん】
○ドラえもん/○野比のび太/○剛田武/○出木杉英才/○ギラーミン/○リルル

6/6【ドラゴンボール】
○孫悟空/○ブルマ/○亀仙人/○ヤムチャ/○桃白白/○ピッコロ大魔王

6/6【ジョジョの奇妙な冒険 黄金の風】
○ジョルノ・ジョバァーナ/○ブローノ・ブチャラティ/○パンナコッタ・フーゴ/○ギアッチョ/○リゾット・ネエロ/○ディアボロ

6/6【五等分の花嫁】
○上杉風太郎/○中野一花/○中野二乃/○中野三玖/○中野四葉/○中野五月

6/6【魔法少女育成計画】
○スノーホワイト/○カラミティ・メアリ/○ラ・ピュセル/○ルーラ/○スイムスイム/○森の音楽家クラムベリー

5/5【ふたりはプリキュア】
○美墨なぎさ/○雪城ほのか/○九条ひかり/○キリヤ/○小山翔子

5/5【魔法陣グルグル(2017年版)】
○ニケ/○ククリ/○キタキタおやじ(アドバーグ・エルドル)/○ジュジュ・クー・シュナムル/○カヤ

5/5【フルメタル・パニック!】
○相良宗介/○千鳥かなめ/○テレサ・テスタロッサ/○ガウルン/○ゲイツ

5/5【SSSS.GRIDMAN】
○響裕太/○内海将/○宝多六花/○新条アカネ/○アンチ

4/4【からくりサーカス】
○才賀勝/○加藤鳴海/○才賀エレオノール/○フェイスレス

4/4【Fate/stay night [Heaven's Feel]】
○衛宮士郎/○間桐桜/○間桐慎二/○セイバー

4/4【ラブライブ!サンシャイン!!】
○高海千歌/○桜内梨子/○渡辺曜/○津島善子

3/3【シティーハンター】
○冴羽リョウ/○槇村香/○伊集院隼人

3/3【けものフレンズ2】
○キュルル/○G・ロードランナー/○イエイヌ

2/2【PERSONA5 the Animation】
○雨宮蓮/○明智吾郎

70/70

136 ◆koGa1VV8Rw :2019/06/02(日) 03:34:02 ID:NRf9D8VE0

曜はフーゴに高校での話、スクールアイドルとして活動してきた話を話した。
イタリア人で常識の違うフーゴにも分かりやすく、面白く。

地域の人々に愛されるスクールアイドルか……。
あのスタンド使いの亀の部屋に置かれていた雑誌にも、
アイドルのことは書かれていた気がする。
アイドルにだってマフィアや裏社会が関わることはある。
でも彼女はそんなこと全く感じさせずキラキラ輝いた存在だ。
日本のスクールアイドルは裏社会など関わりようのない存在なんだろう。
フーゴはアイドル自体に興味はないが、
ねじ曲がらずに充実した学生生活を送る姿は少し眩しい。

とにもかくにも曜は色々話したお陰か、最初の状態から大分落ち着いているようだ。
今なら自分側から、裏社会の話やスタンドの話をしてもちゃんと理解してもらえそうだ。
彼女は既にフーゴのスタンドを見ている。
彼女だって他の参加者たちがどういう経緯で呼ばれたか、ちゃんと知って考察し安心する権利がある。

「先ほど僕は裏社会の人間だって言ったが、
 パッショーネというイタリアのギャングに所属している。
 学校に居られなくなり家も追い出されたところを拾ってもらったんだ」

「そうだ。さっきの銃、フーゴ君と一緒にいる今私が持っててもしょうがないと思う。
 私本当はちゃんとした撃ち方すら知らないし……。
 フーゴ君に持っててもらったほうがいいよね」

フーゴは銃の使い方くらいはギャングとして知っているが、普段はスタンドで戦うので持つことはない。
それでも今の曜が持つよりかは、少しくらいは役立つかもしれない。
そのうち銃の扱いについても教えてやろうと考えて、一度は受け取ることにする。

(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)


137 ◆koGa1VV8Rw :2019/06/02(日) 03:34:36 ID:NRf9D8VE0

「そうだ、僕はブチャラティ達には付いていくことができなかった……。
 組織の庇護から抜け敵対してしまったら、僕らは生きていくことすら難しい。
 彼らの論理的には馬鹿げた考えこそが、本当は崇高なんだと理解してはいた……。
 でも僕は、正しい馬鹿にはどうしてもなれなかった……」

「フーゴ君、そんなに大変な思いをしていたんだね……」

フーゴは次々に話を広げていき、
自分がブチャラティと離別した経緯までをも全て曜に話してしまっていた。
曜がとても話しやすい雰囲気を持っていたのもあるが、
フーゴとしても誰か組織と全く関係ない者に話して、
楽になりたいという気持ちがあったのかもしれない。

「名簿によると、ブチャラティとジョルノも参加者として連れてこられているようだな……」

「私もメンバーの皆と険悪になりかけた事が一度あったけど、
 今は迷いを振り切って一緒に頑張ってる。
 ギャングとは全く違う世界の話だってわかってる。
 それでも、フーゴ君がチームの皆とまた一緒になれる日が来たらいいなと思うよ」

「僕もそういう未来が来ればいいなとは、思ってはいる。
 でも彼らからしたら、僕のほうが裏切り者だ。
 もう二度と元のように戻ることはできないんだよ……」

「フーゴ君……」

二人が暗い表情になり俯き、沈黙が流れる。
フーゴがそれを振り切り、話題を変える。

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138 ◆koGa1VV8Rw :2019/06/02(日) 03:35:09 ID:NRf9D8VE0

二人はとりあえず森を抜けるために、一定の方向を変えないように意識して進んでいる。
どこへ向かうにしても、夜中にこんな森の中では遠くの様子が把握できない。
とりあえず地図には左上、右上、右下に森があるように描かれていおり、
現在地はそのどこかだとは考えられる。
建物か平原か街か、あるいは海か何処かに抜けられれば向かう場所の方針が立てられる。

「そういえばまだ聞いてなかったけど、
 フーゴ君は私を保護したりしてその後はどうするつもりなの?」

「僕は……! その……」

方針というものから逃避していたフーゴは言葉に詰まってしまう。
それを見た曜が言葉を続ける。

「私はこの殺し合いに巻き込まれてとても怖い。
 誰も殺したくないし、もちろん死にたくもない。
 フーゴ君は色々教えてくれるけど、
 それでも私のような普通の人間が生き残ることって難しいんだと思う」

フーゴはそんなことないと否定しかけるが、確かに事実なので口を挟めない。

「それでも出来るだけ誰も殺さず傷つけずに、みんなと会って一緒に頑張ってみる。
 そして頭が良くて力もある脱出を目指す人たちに協力して、
 一緒に脱出できるのが一番いいから、それを目指す」

曜はフーゴの方を向いて話す。

「それが駄目だったら、せめて生き残る人に私がここでどうしたのか、
 生き様を伝えて憶えていてもらいたい。
(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)


139 ◆koGa1VV8Rw :2019/06/02(日) 03:35:44 ID:NRf9D8VE0

フーゴは高い頭脳を持ち生まれたものの、裕福な家の両親からは過度な期待を向けられる。
凶暴な衝動を抑えながらなんとか期待に応え飛び級を繰り返したが、
同級生からは妬まれ会話は少なく社会からの疎外感を感じていた。
さらには大学で、尊敬していた教授に裏切られた事を遂に我慢できず暴行。
大学からは教授との関係を疑われ、両親からも疎まれ孤独の身となった。
そして学生という身分を失って行き着いた先がギャングだったのだ。

でもそんな自分の背景に関係なく、同年代の少年として会話してくれるこの少女。
初対面で目下の護衛として扱い、いきなり苛つかせてきたトリッシュの印象とは真逆だ。
縁のなかったはずの学生としての平穏な日常だが、
もし人生の巡り合わせが違えばこんな会話も毎日していたかもしれない。
もちろんフーゴは今までの人生に後悔など持っていないが、そう思うのを止められなかった。
ブチャラティ達と過ごした日常も落ち着く時間ではあったが、それとはまた違う。
フーゴはこんな時間をもっと過ごしていたいとすら感じ始めていた。
ブチャラティ達と離別したからこそ、さらにそう強く思うのかもしれない。
だが、この殺し合いという場ではそんな状況は長くは続かない。

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140 ◆koGa1VV8Rw :2019/06/02(日) 03:37:14 ID:NRf9D8VE0

「最初のターゲットは貴様らだ!」

森の中から何者かが襲いかかってくる!
人間とは思えないスピードで飛びかかってくる男。
まともに攻撃を食らってしまったら絶対にまずい。

「パープルヘイズ!」

フーゴの手前に紫の人型が現れ、男の勢いの乗った殴打と打ち合う。
人間からの攻撃とは思えないくらいの痺れ、同レベルのスタンドと打ち合ったかのようだ。
一体何者なんだこの男!?

「フーゴ君!」

「何っ!? ガードしただと! なんだその人型は!」

この男まで! 二人ともスタンドが見えているだと!
だが初めて見たかのような反応、また無自覚なスタンド使いとでも言うのか!?
いや、主催者が言っていたスタンドの制限というのは、
スタンド使い以外でもスタンドを見えるようにするということなのか!?
フーゴは取り敢えず言葉を交わす。

「貴様ッ! この殺し合いに早速乗ったというのか!」

「フン。私は桃白白、世界一の殺し屋だぞ。
 私がこの殺し合いの場に呼ばれたのは、他の参加者どもを殺してほしいということだろう。
 優勝したらきっちり代金を請求してやる。
 もちろん願いを叶えてもらうのとは別件でな」

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141 ◆koGa1VV8Rw :2019/06/02(日) 03:38:12 ID:NRf9D8VE0

「僕のスタンドなら何とか出来るかもしれない! 逃げてくれッ!」

フーゴの合図とともに曜が逃げ出していく。

「ふん! 遠ざかっても無駄だ!」

何をしようというのか桃白白は腕を上に掲げる。
そこに力が集中していくのは、気という概念を知らないフーゴでも感じられた。
フーゴの直感が何らかの遠距離攻撃の危険を感じる。
フーゴは逃げる曜の方へ駆け出していた。

「どどん波!」

桃白白は指を差すような形にし、腕を振り曜が逃げた方に向けてくる。
その瞬間、指の先端から謎の光線が発射されたのだ。

「うおぉぉぉーーッ! パープルヘイズ!」

フーゴは曜が逃げる方を追いかけながら、射程5mの紫の人型を向かわせる。
間一髪、紫の人型が光線の前に立ち塞がり、守らんと腕で光線をガードする。
命中する光線。命中した箇所は強く発光して周りを照らす。
下手な銃などよりはずっと強い威力。
フーゴの腕に焼印を押し当てられるような熱い感覚が走る。

「なっ、何なの!?」

後ろからの発光に驚いた曜が足を止め後ろを振り返る。

「はぁ……はぁ……」
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142 ◆koGa1VV8Rw :2019/06/02(日) 03:38:46 ID:NRf9D8VE0

まさかの提案。フーゴは必死に考える。
相手は達人の身のこなしでスタンドも見えている。
パープルヘイズの操作精度は悪く、
ほぼ怒りに任せてしか攻撃できない以上警戒されれば攻撃を当てることは期待薄だし、
本体への攻撃を守り切ることもできるか怪しい。
特に曜を守りながら戦うことはまずできない。
ウイルスをばらまけば感染させることにより倒せる可能性は高まる。
だが夜中ではウイルスを光で死滅させるのは難しい。
森の中は月明かりも陰る場所が多く、ウイルスが完全に死滅することを全く期待できない。
一般人の曜はウイルスを避けるのは難しいし、
感染させた状態で相手に触れられたら自分も非常にまずい。

相手との戦闘に役立ちそうな支給品も持っていない。
一粒で怪我を完治させるという仙豆。
ウイルス感染した状態で体を治しても、
夜では周りにウイルスが死滅せず残る以上再感染する可能性が高い。
曜から受け取った銃も相手がパープルヘイズと殴り合える実力を持つ以上、
ミスタのように銃の達人でもないフーゴが使ったところで、
短銃身で狙いがずれやすいことも含めて通用しないだろう。
そしてもう一つの支給品も、少なくとも今戦うために役立つ代物ではない。

フーゴにはこの状況をどうにかできる成功率の高い策が思いつかないことを、
すぐに理解してしまった。
トリッシュのために命を懸けることを躊躇ったフーゴは、
もちろんここで初めて会った一般人の少女のため命を懸けることもできない。

フーゴは観念したように、支給品の入ったデイパックをゆっくり降ろす。

「そんなっ?! フーゴ君!」
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143 ◆koGa1VV8Rw :2019/06/02(日) 03:39:20 ID:NRf9D8VE0

フーゴは後ろを振り返らず必死に走る。

やがて逃げた方から聞こえてくる絹を裂くような叫び声。

フーゴは曜が死の恐怖からは逃れられなかったのだと推察した。
やはり一般人の少女があの場面で死の決心をするなど、到底無理なことだ。
自分を決断させて素早く逃げさせるため、一時的に感情を押し殺していても、
本当の本心では、彼女はもっと生きたかったのだ。
また元の日常に戻りたかったのだ。

フーゴは罪悪感と、死にたくないという気持ちがより強くなっていく。
フーゴがもっと馬鹿だったら、凶暴性以外にも感情豊かだったら、きっと涙を流していただろう。

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144 ◆koGa1VV8Rw :2019/06/02(日) 03:39:54 ID:NRf9D8VE0

私は、自分はどうなってもいいからフーゴ君を逃がす、そういう選択をした。
支給品の中に入っていた不気味な仮面。
少なくとも自分の恐怖を紛らわすくらいはできると信じて被ったんだ。
そうすると自然にフーゴ君を逃がすための言葉が心の中から紡がれる気がした。
そしてフーゴ君は逃げてくれた。良かった。
戦うことのできない私でも、最期に一人でも命を助けられて良かった。
迫ってくる殺し屋。とても怖い。
でも私は決心したんだ。フーゴ君に託した。
……でもどうして? 体の震えは止まらない。

自然に足が動いて殺し屋から遠ざかろうとする。
身体がまだ生きたいと言っている。
心の奥にもまだ生きたいという気持ちがある。

「あ、あっ、ああああぁぁぁぁ!」

逃げなきゃ。生き延びたい。走らなきゃ。
お願い! 私の脚、もっと速く!

……えっ? 目の前に人影。回り込まれた?

「逃げようとしたって無駄だ」

息を吐き出してしまう。
掌で体を叩き飛ばしてきたんだ。
後ろの木に叩きつけられる。

「……お、お願い! やめて! 助けて! 死にたくない!
 みんなと帰ってAquorsを続けたいんです!」
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145 ◆koGa1VV8Rw :2019/06/02(日) 03:40:29 ID:NRf9D8VE0



『……反逆する力が欲しいのだな?』

急に襲ってくる頭痛。前頭部を抑えてしまう。
そして頭の中に響く謎の声。一体誰?

『我は元の魂から引き剥がされ、使役されるだけの存在と成り果てている……』

(まさか、さっき着けた仮面から私に話してるの?
 元の魂っていうのは仮面を元々付けてた人のこと?)

『だが……今のお前の仲間を守りたいという反逆の灯、我の魂と同じだ……』

(そう。私にフーゴ君みたいな戦う力があれば、
 Aquorsのみんなを殺し合いから守りたい!)

痛みをこらえて声が漏れる。殺し屋も異変を察知しているらしい。

「そうか、頼っていた男に見捨てられたショックで頭痛が苦しいのだな?
 哀れな奴だ、せめてこれ以上苦しまないよう一撃で殺してやろう」

殺し屋が攻撃の構えに入った。猶予はない。

(お願い! 力を貸して!)

『よかろう……我は汝、汝は我となる……
 覚悟して背負え……
 反逆のドクロを掲げて出航だ!』
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146 ◆koGa1VV8Rw :2019/06/02(日) 03:41:03 ID:NRf9D8VE0

しばらく前。森の中の月明かり差す開けた場所。
二人は支給品を確認し合っていた。

曜の支給品は最初の銃とバラバラで入っていた予備弾丸の他には、
小さなカプセルから出てきた衣装ケース。
フーゴがカプセルも亀のスタンドのように大きいものを狭いところに入れられる、
何らかのスタンドなのではと推察した。
中には赤い髪のウィッグと服にヘッドホン。
ウィッグまであるとは変装しろということだろうか。

「これを私がブチャラティさんと接触するときに使えば、
 もっと組織の人たちに察知されにくくなりそうですね!」

「ああ。本当にその時が来たら……よろしく頼む」

そしてデイパックの一番下にまだある何かを取り出す曜。

「きゃっ!」

「曜、どうした?」

曜のデイパックの中から出てきたのは、頭蓋骨のような形のマスクだ。

「ううん、ちょっと驚いたけど本物の骨じゃないみたいだし大丈夫」

「そんなものを支給するとは、主催者も趣味が悪いんだな」

「待って、説明書きもある。
 えーとなになに、この仮面をトリガーにすることで、
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147 ◆koGa1VV8Rw :2019/06/02(日) 03:41:37 ID:NRf9D8VE0

「何っ!?」

指による刺突は私の額を貫くはずだった。
でも寸前でそれは何かにより阻止され、殺し屋は跳ね飛ばされてゆく。

「貴様、先程着けた仮面の力とでも言うのか!?」

殺し屋は跳ね飛ばされたあと受け身を取り、できるだけ離れたところに着地し顔を上げた。
目の前には謎の船が浮遊して立ち塞がっている。
船の上には船長が佇む。

「こ、これが……私の心に応えてくれた、反逆の魂……」

呼び出した霊体……キャプテンキッドは出現した勢いのまま突進したんだ。
指は船のキールに当たって自分を貫くことはなく、そのまま一緒に跳ね飛ばされたみたい。
キャプテンキッドは黒ずくめの服に、顔は被った帽子のマークと同じ……骸骨。
船も黒ずくめで、掲げられた旗はドクロ。れっきとした海賊船。
私の憧れる船乗りの人々に対して、仇なす存在。
でもこの殺し合いという状況では、
殺し合いをしなければならないという決まりこそが悪。
それに反逆するんだから海賊というモチーフはぴったり。

「ふむ、有用な支給品も色々あるようだな……」

殺し屋は何かを思ったのか、フーゴ君が落としたデイパックの方へ駆け寄っている。

「そ、それはフーゴ君の……!」

デイパックから何かを取り出した。暗くてよく見えない。
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148 ◆koGa1VV8Rw :2019/06/02(日) 03:42:11 ID:NRf9D8VE0

キャプテンキッドは電撃を出すことが出来るみたいだ。
電撃がうまく当たれば、感電してその部分は痺れて動きがにぶくなるはず。
そしたらフーゴ君から奪った他の支給品も、相手の支給品も奪い返してやる。
そして動けなくさせて二度と殺しはしないと誓わせてやる。

「行こう! キャプテンキッド!
 ヨーーソローー!!」

「何をふざけたことをぬかす!
 私の強さは全く弱まってはないのだぞ!」

殺し屋は手品で出した花束を私に投げつけてくる。
森の中だし近くに咲いてた花を集めて作ったんだろうか。
そんな手品の種を考える暇などない。とりあえずはキャプテンキッドに守ってもら……速い!?

花束にしては予想外すぎる速度。
ちぎれた花びらが飛んできた軌跡を描くのは、幻想的で綺麗とすら思ってしまう。
腕で守る反応すら間に合わず体に食らってしまい、一気に花びらが近くを舞い上がる。
体にダメージが入り思わず咳き込んでしまう。
とても痛い。花束なのに。体育の授業でボールを手加減なしにぶつけられたような強さ。
でも、なんとか耐えられる。
それに目を凝らすと、花束を捨てた殺し屋は次の手品の準備をしなきゃならないみたい。
しかもそれをしながら首飾りを外そうとしていて動きが止まっている。
今しかない。

「くそっ、何だこれは! 外れろ!」

「キャプテンキッド!」

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149 ◆koGa1VV8Rw :2019/06/02(日) 03:42:45 ID:NRf9D8VE0

そして手品の途中、相手の殺し屋が片手を上に挙げる。
なにか力が集中しているように感じるけど、手品の演出かな。
これも攻撃のチャンスだ!
キャプテンキッドにもう一度電撃を放たせる。
でもそれが届く前に殺し屋は、その手をこちらに振り下ろして来た。

「どどん波!」

「えっ……?」

指が眩しいと思った後、そこから左頬をかすめる謎の光線。
後ろ髪が少し千切られて、首筋に落ちる感触。
後ろで何かに当たって爆ぜたのか、後ろからの光がこちらを照らす。

さっきフーゴ君を襲った謎の光線と同じだ。
全く撃つ前準備がわからなかった。
フーゴ君を撃つ場面を見てなかったせいだ。

さっきの恐怖心がぶり返してくる。
あともう少し正確に撃たれていたら、頭に光線が当たっていたはず。
光線を撃ってきた腕は、電撃を受けてないから痺れてない。
つまり、少しだけ狙いがずれたのは手品を強制されているおかげ。
フーゴ君の残した首飾りが無くて相手が万全だったなら……きっと私は殺されてた。
力を手に入れた万能感に浸ってしまっていたんだ。
私バカだった。
フーゴ君の言ったブチャラティさんみたいに信念のため命を懸けるんじゃなくて、
何もわからず命を捨てようとする大バカ。
今まで人と戦ったことなんてない自分が急に強くなれるわけなんてやっぱりないよね。
既にペルソナのような能力を持っていて、
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150 ◆koGa1VV8Rw :2019/06/02(日) 03:43:19 ID:NRf9D8VE0

「うあっ!」

突如前にバランスを崩して体が地に叩きつけられる。
なんとか反応して手を付けたので、顔をぶつことは回避できた。
木の根が足に引っかかり転んでしまったみたいだ。まずい。
……でもその次の瞬間、背中の上を何かが高速で撫でるようにして通過していく。
そしてその先で轟く轟音。

顔を起こす。
目の前の光景が信じられないし理解が追いつかない。
木が二本重なったように倒れちゃっている。
……殺し屋は森の樹を折るか抜くかして、投槍のように投げてきたみたい。
木を盾にして電撃を防ぎ、逃げる相手を追撃する一石二鳥の手。
転んだことは運が良いことだったんだ。もし転んでなかったら……。
後ろからの攻撃と足下の両方に気をつけながらもう一度走って逃げ出す。
キャプテンキッドは限界まで後ろの殺し屋に電撃を放つ。

「ぐわっ! ……憶えていろ!クソガキ共!」

でも恐ろしい攻撃はそれっきりで、捨て台詞の後はそれ以上が襲ってくることは無かった。
あれだけの攻撃をしたその後には隙が出来て、避けきれず電撃が当たったらしい。
手品と電撃による痺れで身体の自由が遂に利かなくなって、一度諦めてくれたんだろう。
痺れながらも執念深く追いかけてくるようなら持久力が切れていたと思う。助かった。
それでもいつ治ってしまうかわからない以上、今は逃げ続ける。

それにしてもこのキャプテンキッド、
私が殺し屋と戦うことを決意したとき喜んで応えてくれたようだった。
私から殺し屋に渡ったほうが活躍自体ならいくらでも出来るだろうに。
この子は支給品として配られて使役されてしまうだけの存在だけど、
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151反逆の精神 ◆koGa1VV8Rw :2019/06/02(日) 03:44:09 ID:NRf9D8VE0


【B-1/森 深夜】
【桃白白@ドラゴンボール】
[状態]:手品の呪い、痺れ、疲労(小)
[装備]:オリーブの首飾り@魔法陣グルグル
[道具]:基本支給品一式×2、ランダム支給品×1~3
[思考・行動]
基本方針:出来るだけ多くの参加者を殺して優勝する
1:首飾りを外す方法を知りたい
2:首飾りが外れたらあのクソガキ共(フーゴ、曜)を殺す
3:ピッコロ大魔王の危険性を広め、出来れば他の者に倒してもらう

※参戦時期は悟空に敗北してサイボーグ化するより前のどこかです。

【渡辺曜@ラブライブ!サンシャイン!!】
[状態]:気力消耗(大)、軽傷(左頬の火傷のような怪我、体の打撲)、疲労(中)
[装備]:スカルの仮面@PERSONA5 the Animation
[道具]:基本支給品一式×1、三玖の変装セット@五等分の花嫁
[思考・行動]
基本方針:殺し合いを止めさせ、皆で脱出する
1:今は桃白白から逃げる
2:Aquorsのみんな、フーゴ君と合流したい
3:他の人と協力して桃白白を止める
4:フーゴ君の友人や敵との仲を取り持ちたい
5:ピッコロ大魔王の危険性を伝える

※参戦時期は一期終了以降のいつかです。
※ドラゴンボールについて知りましたが、支給品として存在するとは知りません。
※スタンドについての概要を知りました。キャプテンキッドはスタンドの一種だと思っています。
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152反逆の精神 ◆koGa1VV8Rw :2019/06/02(日) 03:44:49 ID:NRf9D8VE0

フーゴは必死に逃げていた。
早く逃げないと、支給品の罠に気付いて逆上した相手に追跡され襲われる可能性がある。
バッグを渡す前、降ろす間に桃白白に見えないよう役立ちそうな支給品を隠し持ち、
マイナスの効果を持つ支給品を押し付けたのだ。
支給品の説明書きも、誰かに盗られたときのことを考え先に捨てていた。
自分は助かり、優勝するにしても主催を打倒するにしても邪魔な殺人者を弱体化させる。
緊迫した状況でも頭が回り、最も合理的ともいえる選択をフーゴは選んだ。
でもそんな自分のことがとても嫌になる。
出来れば例の支給品の効果による隙に曜が逃げてくれればという願望もなくはなかった。
だが叫び声が結果を物語ると感じてしまう。駄目だったんだ。

「こんな殺し合いから早く逃れたい……。
 くそッ! 一体僕はどうしたらいいんだッ!」

ピッコロ大魔王のことをわざわざ伝えてきたというのは、
そいつが桃白白と同格どころか上回る存在であり、
桃白白は自分で戦いたくなく他の人々に倒してほしいということの可能性も考えられる。
そんな奴すら存在する殺し合いの中で、フーゴは一体どのように生き残ればよいのか。
フーゴは何もできない自分に対して怒りを覚えるが、
今既に怪我をしている自分に凶暴性を向けてもどうしようもないことはわかっている。
まだ抑えられる。

「ジョルノ……君が居れば、ウイルスを使いこなす事ができるのに……」

ジョルノの能力ならば、ウイルスの遺伝子は変質していくがそれに合わせた抗体を作れる。
またウイルスに体の一部が侵されても切除してパーツを作ることが出来る。
ゴールドエクスペリエンスとパープルヘイズはかなり相性が良い。
だが、チームの他の全員がボスに離反する中で、
自分だけがついていかなかったことがやはり尾を引く。
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153反逆の精神 ◆koGa1VV8Rw :2019/06/02(日) 03:45:23 ID:NRf9D8VE0
【ミスタの銃@ジョジョの奇妙な冒険 黄金の風】
グイード・ミスタが使用していた銃。
6発装填の短銃身リボルバー。
ミスタは服のあちらこちらに弾丸を仕込んでいた。
そのため予備の弾丸もバラバラで一緒に支給されていた。

【仙豆@ドラゴンボール】
青大豆のような小さな豆。食べると10日ほどは何も食べなくてもよく、
更に体力を回復し全身の怪我をたちどころに治すことができる。

【オリーブの首飾り@魔法陣グルグル】
ぷちアニメ5話に(原作、旧アニメにも)登場。オリーブの果実のような珠で編まれた首飾り。
高名な手品師の念が込められた首飾りだという。
かけると意思に反して何らかの手品を披露してしまう。
呪いの装備なので解呪しないと外せないが、
当ロワでは制限により解呪しなくとも2時間で外せるようになる。

【スカルの仮面@Persona5 the Animation】
2話から登場。坂本竜司が認知世界でペルソナに覚醒した時に現れた仮面。
彼のペルソナ"キャプテン・キッド"との契約の証にして召喚するためのトリガー。
本ロワ内では制限により、誰が付けてもキャプテン・キッドを使役できる。
ペルソナに精神が同調していなくとも、仮面が発動のトリガーと分かっていれば使える。
召喚しないつもりで顔から剥がせば譲渡や奪取も可能。
なおアニメ内の描写ではペルソナに覚醒した者は、
認知世界内での身体能力が上がりさらに一部の武器も使えるようになる。
アニメ、ゲーム内で名言されたことはないが外部で裏設定として言及はされているらしい。
これがどこまで適用されるか、あるいは適用されないかは不明。
(メタ的には次の書き手さんが決めてください。)
竜司の使えるようになった武器はメイス類(ロッド、バット、鉄パイプ等も含む)とショットガン類。

(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)


154反逆の精神 ◆koGa1VV8Rw :2019/06/02(日) 03:45:59 ID:NRf9D8VE0
投下終了します。
また途中までタイトル抜けをやらかしてますね……


155名無しさん :2019/06/02(日) 10:30:15 ID:6hV86BVg0
投下乙です。
フーゴ、ただで逃げた訳ではなかったんだね
しかし曖昧な立場だと危ないぞ
果たして覚悟を決められるのだろうか


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7 90's バトルロイヤル (Res:332)All First100 Last50 SubjectList ReLoad 7
1名無しさん :2015/10/20(火) 00:14:42 ID:S/90BWeU0
こちらは90年代の漫画、アニメ、ゲーム、特撮、ドラマ、洋画を題材としたバトルロワイアルパロディ型リレーSS企画です。

90's バトルロイヤル @ wiki
ttp://www27.atwiki.jp/90sbr/

90's バトルロイヤル 専用掲示板
ttp://jbbs.shitaraba.net/otaku/17336/

地図
ttp://www27.atwiki.jp/90sbr/pages/13.html

5/5【金田一少年の事件簿@漫画】
 ○金田一一/○高遠遙一/○千家貴司/○和泉さくら/○小田切進(六星竜一)

5/5【GS美神 極楽大作戦!!@漫画】
 ○美神令子/○横島忠夫/○氷室キヌ/○ルシオラ/○メドーサ

5/5【ジョジョの奇妙な冒険 Part5 黄金の風@漫画】
 ○ジョルノ・ジョバァーナ/○ブローノ・ブチャラティ/○リゾット・ネエロ/○ディアボロ/○チョコラータ

5/5【ストリートファイターシリーズ@ゲーム】
 ○リュウ/○春麗/○春日野さくら/○ベガ/○豪鬼

5/5【鳥人戦隊ジェットマン@特撮】
 ○天堂竜/○結城凱/○ラディゲ/○グレイ/○女帝ジューザ

5/5【DRAGON QUEST -ダイの大冒険-@漫画】
 ○ダイ/○ポップ/○ハドラー/○バーン/○キルバーン(ピロロ)

5/5【幽☆遊☆白書@漫画】
 ○浦飯幽助/○南野秀一(蔵馬)/○幻海/○戸愚呂弟/○戸愚呂兄

5/5【らんま1/2@漫画】
 ○早乙女乱馬/○響良牙/○天道あかね/○シャンプー/○ムース

4/4【カードキャプターさくら@アニメ】
 ○木之本桜/○李小狼/○大道寺知世/○李苺鈴

4/4【機動武闘伝Gガンダム@アニメ】
 ○ドモン・カッシュ/○東方不敗マスター・アジア/○レイン・ミカムラ/○アレンビー・ビアズリー

4/4【サクラ大戦シリーズ@ゲーム】
 ○大神一郎/○真宮寺さくら/○イリス・シャトーブリアン/○李紅蘭

4/4【古畑任三郎@ドラマ】
 ○古畑任三郎/○今泉慎太郎/○林功夫/○日下光司

3/3【ケイゾク@ドラマ】
 ○柴田純/○真山徹/○野々村光太郎

3/3【ターミネーター2@映画】
 ○ジョン・コナー/○T-800/○T-1000

3/3【レオン@映画】
 ○レオン・モンタナ/○マチルダ・ランドー/○ノーマン・スタンスフィールド

2/2【ダイ・ハード2@映画】
 ○ジョン・マクレーン/○スチュアート

67/67

313 ◆uuM9Au7XcM :2017/03/20(月) 20:13:50 ID:ZufKuwkY0
以上で投下終了です。


314 ◆uuM9Au7XcM :2017/05/28(日) 01:13:17 ID:5M7EDqZ20
投下します。


315それぞれの道 ◆uuM9Au7XcM :2017/05/28(日) 01:14:20 ID:5M7EDqZ20
バトルロイヤルが始まってすぐにムースが感じたのは、殺し合いを開いた主催者への怒りであった。
そして支給品や地図、名簿の確認を行っていく過程で、怒りは焦りと不安へ変わっていく。
眼鏡を没収されなかったのは不幸中の幸いであった。彼は視力が低く、眼鏡をかけていないと銅像と人間の区別もできないほど、対象の判別ができない状態になってしまう。
名簿にはムースの知人の名前が複数人記されており、その中には彼の想い人であるシャンプーの名前もあった。
それは即ち、シャンプーが殺し合いのゲームに参加させられ、命の危険にさらされていると言う事に他ならない。
もし眼鏡まで没収されていたのなら、名簿を読むことができずにシャンプーが参加していることに気付くことができなかった。
この状況に気付くことができただけでも、本当に不幸中の幸いだったといえる。


「ここにおればいいが……」


差し当たっての目的地と定めた風林館高校へと到着したムースは、違和感を感じつつもその馴染みのある建物を見上げ呟いた。
この場所へ来た目的は、知り合いと合流しシャンプーを捜索する助力を得ることである。
強制的に殺し合いをさせられている以上は、初対面の人間は信用できないため、知り合いが立ち寄るであろう彼らの母校の名と形をしたこの場所へ赴いたのだ。
乱馬、あかね、良牙の3名のことは好きではないが、このような催しに乗るような人間ではない。むしろ抗うのが容易に想像できる。
ただし、シャンプーはどうだろうか?
ムースにとっては心底口惜しい事実であるが、彼女は乱馬に好意を抱いている。熱情的で直情的な彼女ならば乱馬のために殺し合いに乗るのではないか?
ムースは想い人が殺し合いに乗り、その結果死んでしまうことが恐ろしくて堪らない。
そんなことを考えながら校内へ入っていくと、奇妙な光景を目にした。


「これは……寝ておる……のか?」


中学生か高校生か、つまりはムースと同い年か年下ということになるが、その程度に見える少年が校舎に背を預け座った状態で熟睡していた。
一瞬、既に殺された参加者の骸かとも思ったが、寝息によって上下する肩を見て寝ているのだと理解した。
余程疲れて眠っているのか、近付いたムースを意にも介さず気持ちよさそうに眠りこけている。


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316それぞれの道 ◆uuM9Au7XcM :2017/05/28(日) 01:15:42 ID:5M7EDqZ20


「人の気配がしたから来てみれば……なんだコイツは」


先ほどのムースと同じ場所に立ち、同じような反応をしているこの男の名はドモン・カッシュ。
ネオジャパン代表のガンダムファイターであり、世界の調停者『シャッフル同盟』の一員キング・オブ・ハートの紋章を受け継いだ青年である。
鋭い目つきにボサボサの黒髪には赤いハチマキをし、右頬に十字の古傷を付けたその姿はどこか近寄りがたい雰囲気を漂わせている。


「おい!こんなところで寝ていると危険だぞ起きろ!」


ドモンは眠っている少年に声をかけながら、軽くゆすって起こそうと試みるも、一向に起きる気配がない。
悠長に起こしている場合ではないと、今度は頬を叩いてでも起こそうと手を振り上げた。
すると、


「――――なんだとッ!!}


攻撃する相手に反撃してカウンターをいれるかのように、頬を叩こうとしたドモンへ向かって風を切るように少年が拳を繰り出してきたのだ。
腹部へ放たれた拳をドモンは咄嗟に左腕でガードしてみせるも、彼を警戒させるには十分な威力を持っていた。


「眠ったふりをして攻撃を仕掛けてくるとは卑怯な!!
 そのつもりならば相手になってやる!!さあ、かかってくるがいい!!!」


少年に敵意があると思ったドモンはすぐさま構えをとり、戦闘態勢に入り相手に出方を窺う。
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317それぞれの道 ◆uuM9Au7XcM :2017/05/28(日) 01:16:48 ID:5M7EDqZ20


「寝ているとはどういうことだ?コイツは俺に攻撃を仕掛けてきたぞ」
「寝ているというのは本当ですよ。体力を回復させるため睡眠をとっているのでしょう。
 反撃してきたのは……まあ彼の本能で、というしかありませんね」
「要するに、こいつはこのゲームに乗るような奴ではないと言いたいのか?」
「……ええ。そして、オレもノストラダムスの思惑通りに殺し合いをするつもりはありませんよ。
 もちろん、仕掛けてくる相手に手加減するつもりもありませんけどね」


説明になっているのか疑問な説明をしながら、蔵馬は少年の元へ向かい彼の傍にしゃがみ、顔を覗き込む。
ドモンは、横を通り抜けていく蔵馬の美麗な横顔に見惚れてしまいそうになりつつも、二人の様子を注意深く見つめていた。
手加減するつもりはないと口にした時のほんの僅かだけ、蔵馬の雰囲気が冷徹なものへの変わった。
ドモンはそれを感じ取ると、蔵馬が見た目通りの男ではないと察する。


「おい、幽助。いくら君でもこんな所で呑気に寝ていたら危険だぞ」
「……グゥ…………ムニャムニャ……」
「だめだ……しばらく起きそうにないな」
「そういえば、その幽助というやつのデイパックが見当たらんが」


蔵馬も幽助を起こそうと試みてみるが、ドモンの時と同様に効果がないということが判明したところで、ドモンがある事実に気付く。
彼らバトルロイヤルの参加者全員に配られているはずのデイパックが、幽助の傍にないのである。
殺し合いのゲームにおいて命を繋ぐために必要不可欠な、地図や食料などが入っており、いくら実力者であったとしてもそれらなくしては死亡率は跳ね上がることだろう。
ドモンと蔵馬は二人して周囲を探してみるも、見つけることはできない。


「どこかに隠しているのか?」
「いえ、そこに気を使うのならばこんな無防備なところで寝ていないと思います。
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318それぞれの道 ◆uuM9Au7XcM :2017/05/28(日) 01:17:30 ID:5M7EDqZ20


「蔵馬、お前はそいつを使ってデイパックを探してくれ。俺は幽助を背負って移動する。
 そして、俺の知り合いに会ったら手助けをしてやってほしい」
「わかりました。では、軽く情報交換をして、待ち合わせの場所と時間を決めておきましょう」


基本方針が決まると、二人はすぐさまデイパックから地図と名簿、そして筆記用具を取り出し情報交換を始めた。


「まずはドモン、貴方の探し人を聞いておきましょう」
「レイン・ミカムラ、アレンビー・ビアズリーの二人だ。
 そしてもう一つ言っておくことがある。東方不敗には手を出すな」
「それは危険だから?それとも何か因縁があって自分が手を下したい相手ということですか?」
「…………両方だ」
「わかりました。こちらも伝えておきますが、戸愚呂兄弟には関わらないようにおススメします。
 少なくとも、幽助が目を覚ますまでは」

蔵馬の重苦しい物言いに、ドモンは深く肯いた。


「次に待ち合わせ場所ですが。互いに成果がなくても、二回目の放送頃にD-4地点のプレミアマカロニで落ち合いましょう。
 それまでにD-4が禁止区域となっていた場合には、E-3の駅に変更ということで如何でしょう?」
「よし、それでいこう」



蔵馬は見鬼くんが指し示す方角である西へ向かって駆けていく。
彼はドモンに伝えようか迷った結果、確証が持てずに伝えられなかったことがあった。
それは、幻海という名前が名簿に載っていることについて。蔵馬の認識では、彼女は戸愚呂弟によって殺されたはずであった。
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319それぞれの道 ◆uuM9Au7XcM :2017/05/28(日) 01:19:13 ID:5M7EDqZ20




【F-5 風林館高校周辺/1日目 深夜】


【ムース@らんま1/2】
[状態]:健康
[装備]:
[道具]:支給品一式(2人分)、ランダム支給品4~6(浦飯幽助の分は未確認)、
[思考]
基本行動方針:シャンプーを連れて脱出する。
1:シャンプーと合流する。
2:乱馬たちと合流する。
3:知り合い以外は信用しない。
4:可能ならば他の参加者から支給品を奪取する。


【ドモン・カッシュ@機動武闘伝Gガンダム】
[状態]:健康
[装備]:
[道具]:支給品一式、ランダム支給品2~3
[思考]
基本行動方針:打倒ノストラダムス。
1:浦飯幽助を連れてレイン、アレンビーを探す。
2:第二回放送頃にD-4プレミアマカロニまたはE-3の駅で蔵馬と合流する。
3:東方不敗は自分が倒す。
4:戸愚呂兄弟を警戒。
[備考]
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320 ◆uuM9Au7XcM :2017/05/28(日) 01:20:02 ID:5M7EDqZ20
以上で投下終了です。


321 ◆uuM9Au7XcM :2017/05/29(月) 01:00:04 ID:7iJnnJiA0
投下します。


322放たれた怪物 ◆uuM9Au7XcM :2017/05/29(月) 01:01:28 ID:7iJnnJiA0

病院というものは人の命を救う場所であるが、必然的に死が発生してしまう場所でもある。
そのため怪談の舞台になることも多く、どこか居心地の悪さを感じるものも少なくはないだろう。
夜間の大病院ともなれば、その広大さと昼間の喧騒から一転しての静けさにより不気味さはさらに増すことになる。
命を奪い合うバトルロイヤルの会場に設置された施設の一つ、大凶病院。
ゲームが開始され、この無人の病院に飛ばされた男が一階の待ち合いフロアの椅子に腰かけている。
彼の名前はチョコラータ。


「素晴らしいっ!!なんと心躍るイベントだ!」


その口から発せられたのは主催者への恨み言や嘆きではなく、最大限の賞賛の言葉。
彼の手には支給された名簿があり、そこに記された67人の名前を喜色をあらわにしながら眺めている。
それはまるで、腹ペコの子どもがご馳走の並んだメニューを手渡され、どれを食べようか迷っているかのようであった。


「この名簿に載っている者たちが殺し合うのか。
 くくく……私が主催者となってそのすべてを観察したいところだが、自ら好きに殺して回るのも悪くない」


舐めるように名簿に目を通していたチョコラータだが、ふと見覚えのある名前に目が留まった。


「ブチャラティとジョルノ・ジョバァーナ。……そしてリゾット・ネエロか」


彼らがこのゲームに参加していようと、チョコラータの行動方針に影響を与えることはない。
知った名前ではあるが、顔見知りでも親しいわけでもなく、むしろ積極的に殺しておきたい人物だといえるだろう。
ここに呼ばれる直前、チョコラータが始末しようと動いてた標的がブチャラティとその部下たちなのだ。
(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)


323放たれた怪物 ◆uuM9Au7XcM :2017/05/29(月) 01:02:51 ID:7iJnnJiA0


一通り名簿を見終えたチョコラータは、次にデイパックの中身を確認し始めた。
食料などと共に入っていたのは、加工された鳥の羽と囚人用の手錠。


「おいおいおい、ビデオカメラがないぞ!
 気の利かない連中だな。これではせっかく殺しても死の瞬間を撮影して楽しむことができないではないか」


それまで上機嫌だったチョコラータだったが、お目当てのものが支給されていないことに怒りを露わにし、賞賛していた主催者へ理不尽な批判を吐き出した。
苛立ちが収まらないのかブツブツと愚痴を零しながら、取り出した支給品と院内を周って調達したメスなどの医療器具をデイパックへしまっていく。


「おや、客が来たようだな」


デイパックへ荷物をしまい終え、チョコラータが立ち上がりかけた時、正面入り口の自動ドアがゆっくりと開く音が鳴った。
人の気配を察したチョコラータは、狂気を隠すようににこやかな表情を作り人影の方へ歩き出す。
狂人の待つ病院へ、それを知らない参加者が足を踏み入れたのであった。





【E-4 大凶病院/1日目 深夜】


【チョコラータ@ジョジョの奇妙な冒険 Part5 黄金の風】
[状態]:健康
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324 ◆uuM9Au7XcM :2017/05/29(月) 01:03:42 ID:7iJnnJiA0
以上で投下終了です。


325名無しさん :2019/02/02(土) 18:07:10 ID:9M/.Jvmc0
僕はポップさ・・・今は道端で拾ったカメラで遊んでるのさ!。偶然ある男と出会う。あれ・・・あなたはあなた僕和久田春彦は


326名無しさん :2019/02/02(土) 18:07:47 ID:9M/.Jvmc0
僕はポップさ・・・今は道端で拾ったカメラで遊んでるのさ!。偶然ある男と出会う。あれ・・・あなたはあなた僕和久田春彦さ、では


327名無しさん :2019/02/04(月) 18:18:49 ID:dTRVSbnY0
【和久田春彦@金田一少年の事件簿】 状態:健康 装備:望遠鏡、お寿司


328名無しさん :2019/02/09(土) 10:22:43 ID:aNJtzMFA0
「ここは何処だ。」ポップはそうつぶやいた。そこにいた一人の中年男性が言った「ああ、」男の名前は甲田征作


329左近寺ェ・・・ :2019/02/09(土) 11:02:24 ID:aNJtzMFA0
カードマジックの道化師戸愚呂兄がとある大岩「エアーロック」なる岩の中に入り、ワイヤーで吊るされた。しかしその中では「おい、事故だ。開けろ!!!あああああーアチー、開けろーあ開けてくれぇぇギャアアアアアアアーーー」なる断末魔が聞こえ、舞台に戸愚呂兄が落下してきた。その姿はまるで某・カードマジックの道化師の様な凄惨でグロデスクな死にざまだった。【戸愚呂兄@幽遊白書 死亡?】


330左近寺ェ・・・ :2019/02/11(月) 13:21:25 ID:u5GEGY5I0
その頃、山神と夕海は、夫婦競演マジックを行っていた。


331名無しさん :2019/02/25(月) 16:39:21 ID:OcACmTuo0
投下します。


332名無しさん :2019/03/25(月) 12:27:59 ID:EdkT2Ljc0
偶然迷い込んだ天道なびき「あれ、ここはどこなの・・・もー。」【天道なびき@らんま1/2】[支給品]コナンの蝶ネクタイ 、変な眼鏡。「ああ、なびきちゃん。こんにちは」「都築さん!どうしたらいいの?」「私も分からないよ。」【都築哲雄】[所持品]:ビデオカメラ、放送機器一式


名前: E-mail(省略可)
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8 バーチャルリアリティバトルロワイアル Log.03 (Res:1000)All First100 Last50 SubjectList ReLoad 8
1NPC :2014/11/29(土) 14:40:43 ID:9sZCm6p60
ここは仮想空間を舞台した各種メディア作品キャラが共演する
バトルロワイアルのリレーSS企画スレッドです。

この企画は性質上、版権キャラの残酷描写や死亡描写が登場する可能性があります。
苦手な人は注意してください。


■したらば避難所
ttp://jbbs.shitaraba.net/otaku/15830/

■まとめwiki
ttp://www50.atwiki.jp/virtualrowa/

■過去スレ
企画スレ ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/otaku/13744/1353421131/l50
 Log.01 ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/otaku/14759/1357656664/l50
 Log.02 ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/otaku/14759/1378723509/l50 <前スレ

981闇の刃 ◆k7RtnnRnf2 :2018/11/08(木) 20:08:35 ID:piHbsJzI0

    2◆◆


 私達には時間がなかった。
 自分自身にそう言い聞かせて、立ち止まることをやめたかった。あのまま長引かせてはジローさんに不要なプレッシャーを背負わせることになってしまい、最悪の可能性として余計なトラブルの引き金にも繋がる。
 何よりも、このウラインターネットはダン卿の最期を見届けた地だ。ダン卿が私達を信じてくれたからには、前を進むことが弔いになる。
 何よりもダン卿の仇であるフォルテや、ハルユキ君を始めとした多くの命を奪ったオーヴァンがどこかにいる……その事実がある限り、何があっても止まる訳にはいかなかった。

(ハルユキ君、ニコ……二人とも、無念だっただろう。
 だが、安心してくれ……君達の分まで、私が戦う。私が、君達の仇を取ってみせる)

 黒雪姫/ブラック・ロータスとしてのデュエルアバターを身に包み、ネガ・ネビュラスを率いる《黒の王》として数多の戦いを乗り越えた。
 共に戦った仲間であるハルユキ君やニコの笑顔がもう見られない……全ての元凶たるオーヴァンや榊をこの手で両断するまで、一秒の時間すらも惜しむつもりはなかった。

(もうこれ以上、奴らを好き勝手にはさせない。君達が守りたかった人達は、私が必ず守ってみせるから……何があろうとも、戦い続けることを誓おう。
 例え、奴らと刺し違えることになろうとも……私は君達の無念を晴らす。君達の犠牲は決して無駄にはさせない。
 悪鬼と罵られようとも、この手で奴らを……冥府の底に叩き落してみせる)

 仮初めの世界の闇が徐々に濃度を増していく中、黒雪姫は誓う。
 自らの心の中に、負の感情が溢れつつあることに目を向けないまま。
 そして、彼女の憎悪に呼応するかのように、仇敵を求める二つの刃は漆黒色がより強くなっていき、闇の刃へと変わりつつあった……


【A-10/ウラインターネット・ネットスラム付近/一日目・夜中】

【Bチーム:ネットスラム攻略組】


982闇の刃 ◆k7RtnnRnf2 :2018/11/08(木) 20:10:22 ID:piHbsJzI0

【ブラック・ロータス@アクセル・ワールド】
[ステータス]:HP70%/デュエルアバター 、令呪一画、徐々に芽生えつつある憎しみ
[装備]:なし
[アイテム]:基本支給品一式、不明支給品1~3、{エリアワード『絶望の』×2、『選ばれし』×2 、noitnetni.cyl_1-2、エリアワード『虚無』、noitnetni.cyl_3 }@.hack//、{インビンシブル(大破)、パイル・ドライバー、サフラン・ハート、サフラン・ヘルム、サフラン・ガントレット、サフラン・アーマー、サフラン・ブーツ、ゲイル・スラスター}@アクセル・ワールド、破邪刀@Fate/EXTRA、死のタロット@.hack//G.U.、ヴォーパルの剣@Fate/EXTRA、アンダーシャツ@ロックマンエグゼ3
[ポイント]:0ポイント/0kill(+1)
[思考]
基本:バトルロワイアルには乗らない。
1:ゲームをクリアする為、ネットスラムを探索する。
2:ハルユキ君やニコの仇を取る為にも、キリト君やハセヲ君と共にオーヴァンを打倒する。
3:どんな手段を使おうとも、オーヴァンや榊たちを倒してみせる。
[サーヴァント]:アーチャー(ロビンフッド)
[ステータス]:ダメージ(中)、魔力消費(中)
[備考]
※時期は少なくとも9巻より後。


【ジロー@パワプロクンポケット12】
[ステータス]:HP100%、リアルアバター
[装備]:DG-0@.hack//G.U.(4/4、一丁のみ)
[アイテム]:基本支給品一式、ピースメーカー@アクセル・ワールド、非ニ染マル翼@.hack//G.U.、治癒の雨×2@.hack//G.U. 、不明支給品0~2(本人確認済み)
[ポイント]:0ポイント/1kill
[思考]
基本:殺し合いには乗らない。
1:ゲームをクリアする。
2:ユイちゃんの事も、可能な限り守る。
3:『オレ』の言葉が気になる…………。
4:レンのことを忘れない。
5:みんなの為にも絶対に生きる。
6:黒雪姫のことが心配。
(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)


983闇の刃 ◆k7RtnnRnf2 :2018/11/08(木) 20:12:04 ID:piHbsJzI0

【キリト@ソードアート・オンライン】
[ステータス]:HP65%、MP90%(+50)、疲労(大、SAOアバター
[装備]:{虚空ノ幻、虚空ノ影、蒸気式征闘衣}@.hack//G.U.、小悪魔のベルト@Fate/EXTRA、{ダークリパルサー、ユウキの剣、死銃の刺剣、エリュシデータ}@ソードアート・オンライン
[アイテム]:折れた青薔薇の剣@ソードアート・オンライン、黄泉返りの薬×1@.hack//G.U.、桜の特製弁当@Fate/EXTRA、ナイト・ロッカー@アクセル・ワールド、不明支給品0~1個(水系武器なし) 、プリズム@ロックマンエグゼ3、基本支給品一式
[ポイント]:0ポイント/0kill(+1)
[思考・状況]
基本:みんなの為にも戦い、そしてデスゲームを止める。
0:今はみんなと共にゲームをクリアする。
1:ユイのことを……絶対に守る。
2:ハセヲやロータスと共にオーヴァンと戦う。
[備考]
※参戦時期は、《アンダーワールド》で目覚める直前です。
※使用アバターに応じてスキル・アビリティ等の使用が制限されています。使用するためには該当アバターへ変更してください。
SAOアバター>ソードスキル(無属性)及びユニークスキル《二刀流》が使用可能。
ALOアバター>ソードスキル(有属性)及び魔法スキル、妖精の翅による飛行能力が使用可能。
GGOアバター>《着弾予測円(バレット・サークル)》及び《弾道予測線(バレット・ライン)》が視認可能。
※MPはALOアバターの時のみ表示されます(装備による上昇分を除く)。またMPの消費及び回復効果も、表示されている状態でのみ有効です。


【ユイ@ソードアート・オンライン】
[ステータス]:HP100%、MP60/70、『痛み』に対する恐怖、『死』の処理に対する葛藤/通常アバター、サチ/ヘレンに対する複雑な想い、オーヴァンやフォルテへの憎しみ
[装備]:空気撃ち/三の太刀@Fate/EXTRA
[アイテム]:セグメント3@.hack//、第二相の碑文@.hack//G.U.、桜の特製弁当@Fate/EXTRA、基本支給品一式
[ポイント]:0ポイント/0kill
[思考]
基本:パパとママ(キリトとアスナ)の元へ帰る。
1:ゲームをクリアする。
2:『痛み』は怖いけど、逃げたくない。
3:また“握手”をしてみたい。
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984 ◆k7RtnnRnf2 :2018/11/08(木) 20:13:42 ID:piHbsJzI0
以上で投下終了です。
疑問点などがあればよろしくお願いします。


985 ◆k7RtnnRnf2 :2019/03/21(木) 16:58:54 ID:es8RUazw0
これより予約分の投下を開始します。


986預言者の求める未来は ◆k7RtnnRnf2 :2019/03/21(木) 17:04:21 ID:es8RUazw0
     0



 鼓動をしていた。
 ゆっくりとだが、確実に。生命の誕生を証明するように、---は呼吸する。
 その息は永久凍土の如く冷気を帯びて、全ての命を凍り付かせてしまいそうだった。---を囲む世界の全てが漆黒に染まっており、一筋の光すらも差し込まず、万物を飲み込むブラックホールに等しい圧迫感で満ちている。
 奈落と呼ぶにふさわしい世界で、---はたった一人で待っていた。自らが生まれ、己が役割を果たすその時を。




     1◆




 かつり、という音を聞きながら、ティーカップから指を離す。
 純白の部屋にて、預言者オラクルは一つのモニター画面を見つめていた。理知的な瞳に映るのは、榊の用意した罠に追い詰められながらも、不屈の憎悪と闘志で戦い抜いたネットナビの姿。

(フォルテ。あなたはまた、強くなった。
 ネオが持つ救世主の力だけではなく、数多の力を思うがままにして、ロックマンを打ち倒した。
 だけど、そんなあなたでも……---の脅威の前では、太刀打ちできない)


 救世主ネオすらも打ち倒し、その身に救世主の力を包み込んだフォルテの勝利を目に焼き付けていた。ダークマンとロックマンを打ち倒し、闘技場から去っていったフォルテは知識の蛇のある部屋で体を休めている。
 人間に対する憤怒を強めたまま、キリトとの決着が訪れるのを待っていた。榊は今、キリトたちを捜している最中である以上、再戦の時は近いだろう。
 その前に、オラクルはフォルテに伝えるべきことがあった。何があろうとも、人間を破壊し続けることを知った上で。

(もうすぐ、私ですらも予測できない未来が……そして、大いなる---が奈落の底から訪れる)
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987預言者の求める未来は ◆k7RtnnRnf2 :2019/03/21(木) 17:07:33 ID:es8RUazw0

 次に、トワイスがこの部屋に入るために利用したカオスゲートを操作する。
 オラクルが部屋の外に出ることは許されないが、他のGMとの交流をする関係上、他のカオスゲートやエリアとオラクルの部屋を繋げることが可能だった。トワイスが入ってこられたのも、あらかじめオラクルが操作をしたからである。
 ファンタジーエリアの小屋とオラクルの部屋を繋げて、ヒースクリフやオーヴァンと接触を果たしたのも、彼女自身が布石を打つための行動だった。もちろん、オーヴァンと榊が交わした密約のように、役割と関係ない過度な操作は許されないが。

 最後に、『第四相の碑文』と---について書き記したテキストファイルをテーブルに添える。
 オラクルのできるせめてもの贈り物だった。本来ならば『第四相の碑文』はワイズマンが持つべきであり、また彼が目覚めたときのためにも、ほんの僅かでも---の情報を残すべき。

 ---が現れるまで遠くない。これまでの“予言”では存在の形跡すら見せなかったはずなのに、突如として気配が感じられた。“予言”ですらも見破れないほどに厳重なプロテクトが仕掛けられていたのか、もしくは違う要因か、答えは得られない。

「……こうしてコーヒーを味わえるのも、最後になるかしら」

 淡々とした呟きを聞けるのはワイズマンだけだが、この声が彼の耳に届いているとは思えない。
 今ここで、ワイズマンに---の脅威について伝えようとしても、ただの独り言に終わるだけ。他のGMに警告しても、---に太刀打ちできるとは思えない。何よりも、オラクル自身が消去される可能性すらある。
 何も残せないまま、消滅させられるためにいるのではない。ならば、よりよき未来に繋ぐために、フォルテと対話するべきだ。
 プレイヤーの大半をPKしたフォルテだが、彼にはまだ未来があり、選択する余地は大いにある。フォルテもまた今を生きる者であり、いくらでも変わるチャンスは残されていた。

「私はもう、あなたを見守ってあげられないわ。
 少しの間、あなたを一人にさせてしまうけど……我慢できるわよね」

 子どもに言い聞かせるかのように、オラクルはワイズマンに向けて呟く。
 この時代の火野拓海はまだ子どもで、本当なら親に甘えるべき年頃だ。サティを見守ったセラフのように、彼の隣には誰かがいてやるべきだ。ほんの少しだけ心が痛むけど、やむを得ない。



      2◆◆


 強敵との戦いを乗り越えて、新たなる力を手に入れたとしても心は微塵も晴れない。
 あの榊が今もどこかでオレを、そしてロックマンを嘲笑っていることを考えると、むしろ不快感が強くなるだけ。キリトたちを探すためとはいえ、そんな榊の力を借りる羽目になっていることも、受け入れ難かった。
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988預言者の求める未来は ◆k7RtnnRnf2 :2019/03/21(木) 17:08:27 ID:es8RUazw0
「何だ、キサマは?」
「はじめまして、フォルテ。
 私はオラクル。未来を見通す力を持ったエグザイルであり、あなたと同じように碑文の力を使う者よ。
 元の世界では……預言者とも呼ばれているわ」
「預言者、だと?」

 謎の老婆・オラクルは神妙な面持ちと共に、一歩前に踏み出す。
 害意はおろか、微塵の敵意すらも感じられない。だが、人間の姿をしているというだけでフォルテの怒りが湧き上がるが、感情を抑える。
 ここで自分の前に堂々と現れたからには、ただの人間ではない。力自体は強くなくても、油断はできない。

「キサマも榊の仲間か?」
「協力者ではあるけど、私たちは味方同士ではないわ。
 GM、そして私のようなシステムはそれぞれ”役割”があるけど、決してお互いを信頼しあっているわけではない……むしろ、出し抜こうとしているGMだっているほどよ? 例えば、あなたを愚弄した榊のように」
「……そうか」

 榊の名前を口に出されて、思わず拳を握り締めた。
 その口ぶりから考えて、先の戦いをどこかで見ていたのだろう。そして戦いが終わった頃を見計らって、こうして現れてきたに違いない。

「そして、ここに座っている彼の名前はワイズマン。既にバトルロワイアルでは脱落したプレイヤーになるけれど、今はここにいる。
 ……だけど、事情があって動けなくなっているから、どうかそっとしておいてあげて」
「フン、AIDAに負けた弱者ということか。そんなヤツなど、わざわざ相手にする価値もない」
「あなたなら、そう言ってくれると思ったわ」

 オラクルの浮かべた意味深な笑みが、フォルテの癇に障る。
 だが、弱者二人を無意味にPKする気にはなれない。さっさと用事を済ませるため、フォルテはオラクルに詰め寄った。

「それで、俺に何の用だ? キリトたちの居所を見つけたのか?」
「いいえ、彼らを捜すのは私の役割じゃない。私はただ、あなたとお話をしたかったの」
「断る。キサマらと話すことなど何もない。奴らを見つけていないのなら、さっさと……」
「私はね、あなたが倒した彼……救世主・ネオの同郷よ。
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989預言者の求める未来は ◆k7RtnnRnf2 :2019/03/21(木) 17:10:49 ID:es8RUazw0

「いいえ、私はあなたと戦いに来たわけじゃないの。そして、あなたを憎んでいるわけではない……ただ、話をしたいだけ」
「話、だと? 言ったはずだ、キサマなどと話すことなど何もないと。
 それとも、キサマもネオと同じように……俺を止めるなどと、くだらん戯言を吐きに来たのか?」
「それも違うわ。
 例え、ここで私があなたに何を伝えようとも、あなたが止まるわけがないことはわかっている。あなたが選んだ未来を否定する権利は、私にはないわ」
「ならば、何だというのだ!?」
「私は、あなたに警告をしにきたの。
 もう間もなく、このデスゲームには大いなる災いが……すべてを虚無にするほどの、---が現れる。解き放たれては、すべての未来が終わりを迎えるでしょうね」
「何?」

 オラクルの意味深な言葉に、フォルテは首を傾げた。

「迫りくる災いは、このマトリックスにいるどの存在よりもおぞましく……そして、比類なき力を誇るわ。
 それこそ、オーヴァンはおろか今のあなたですらも凌駕するほど。仮に、二人が手を組んで戦ったとしても……災いからすれば、恐れるに足りないでしょうね」
「……フン、何を言い出すかと思えば。そんな戯言を聞いたところで、俺が怖気づくとでも思ったのか?
 例え、キサマの言う災いとやらが現れたとしても、俺はこの手で破壊するだけだ!」
「あなたなら、そう言ってくれると思ったわ……だけど、これは事実なの。
 災いは、いつかGMですらも制御できなくなり、やがてはすべてが虚無へと葬り去られる。今のあなたでも、例外ではないわ」
「くどいっ!」

 フォルテは叫び、己が手にエネルギーを集中させる。
 榊とは違う意味で、オラクルの言葉は腹立たしかった。まるで、この力が未だに不充分だと見下されているように思えて。

「言ったはずだ! 俺はこの力ですべてを……そしてキサマが導いた人間どもを破壊すると!
 そこまで言うなら、今すぐその災いとやらの前に俺を連れていけ! この手で叩き潰してやる!」
「残念だけど、私にその権限はないし、そもそもどこにいるのかは……私ですらも予知できない。
 私には、ただ警告をすることしかできないの。これからの未来を、少しでも良い形にするために」

 オラクルの言葉はそよ風のように落ち着いていて、フォルテの激情はより燃え上がる。ここまで敵意をむき出しにしてもなお、何事もなかったかのように振る舞われると、絶対的な優位に立たされているようだった。
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990預言者の求める未来は ◆k7RtnnRnf2 :2019/03/21(木) 17:13:53 ID:es8RUazw0

「そして、私は伝えたいの。
 どうして、ネオがあなたに手を差しのべようとしたのか。なぜ、ネオが最期まであなたを憎まなかったのか。
 ネオが生きる世界で、何があったのか……」
「そんなことをしてどうする? この期に及んで、俺が人間どもと手を組むと本気で思っているのか?」
「違うわ。
 ネオがあなたとの対話を一度たりとも諦めなかった理由を知ってほしいだけ。彼は、決してあなたを否定するために戦ったわけじゃないの。
 フォルテ……あなたは、ネオが残した可能性でもあるから」

 淡々としたオラクルの言葉はどこまでも苛立つ。
 この手で屠っても、まるで亡霊の如くフォルテの心に纏わりつくネオという男。奴から力を奪った代償なのか、ネオの存在がオラクルを通じて迫りくる。オラクルの言葉は耳障りだが、力を振るって強制的に黙らせても、弱者を一方的にPKするのと何も変わらない。
 ただ、オラクルの言葉を耳にするしかなかった。

 静かに、それでいて厳かな雰囲気を放ちながらオラクルは言葉を紡ぐ。

 とある世界に生きる人間達は自らの幸福のため、機械技術の発展を目指す。数え切れないほどの研究を重ねた結果、シンギュラリティが起きて人類は大きな幸福を手に入れた。

 だが、自らを神と錯覚したのか、人類は進化した機械たちを奴隷のように扱ってしまう。

 機械にも「感情」が芽生えつつあることに、微塵も気を向けないまま。虚栄と堕落に溺れた人類に機械は従い続けたが、とある機械はついに最初の反乱を企てた。

 そして人類と機械は対立する。人類は心を持った機械たちを一方的に殺し続け、追放した。追い詰められた機械たちは理想郷を創るが、人類はなおも機械たちを否定し続ける。

 やがて人類は狂気のまま、己が生きる世界を巻き込む形で、機械の理想郷を灼熱に飲み込んだ。だが、機械は人類とは違って灼熱や放射能を恐れることなどなく、人類のテリトリーを奪い取る。人類も機械を殲滅させるため、エネルギーの源である太陽と青空を奪い取った。

 だが、機械がもたらす怠惰に溺れ、自らが思考することをやめた人類に勝ち目などなかった。人類を超えるシステムが搭載された機械に、勝てる道理などなく、ただ一方的に蹂躙されてしまう。

 その果てに、太陽に変わる新たなるエネルギー源として、人類の肉体と感情そのものがエネルギーとして利用されてしまった。

 もちろん、機械が人類を一方的に利用するのではない。エネルギーとして消費される代償として、機械からもたらされる幸福な幻に浸り、永遠の安息が約束されるようになった。
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991預言者の求める未来は ◆k7RtnnRnf2 :2019/03/21(木) 17:15:24 ID:es8RUazw0
「……フン、やはり人間が愚かであることに変わりはないな。そして、すべてを知ってもなお、俺たちが手を取り合えるなどと戯言を口にしたネオも同じだ」
「この真実を聞いて、何をするのかはあなた次第よ。私から伝えられることは、すべて伝えたから。
 あとは、私が決めた最後の役割を果たすだけ」
「最後の役割、だと?」
「あなたに伝えた、迫りくる災いの存在を……あなたの中に残すの」

 オラクルは真摯な表情のまま、フォルテに向かって歩みを進める。
 ためらいや恐れは微塵も感じられず、むしろ自らがそう望んでいるかのようだった。

「ゲットアビリティプログラム。
 それで私を取り込めば、あなたも災いにたどり着けるはずよ。今はほんの僅かでも、近いうちにその全貌が明かされるでしょうね」
「何を言い出すかと思えば……ただの弱者を、わざわざこの俺が手をかけろと言うのか?
 どこまで、俺をコケにすれば気が済む!?」
「何度も言うように、これは警告よ。
 既にこのデスゲームも佳境に差し掛かり、もうすぐ大きく変わろうとしている……だけど、災いからすればそんなことは関係ない。
 このままでは、誰が勝者になろうとも終わりが訪れてしまう」
「ハッ、そのためにわざわざ俺の前にノコノコと現れたのか?」

 オラクルの真実。
 いずれ現れる災いの存在を伝えるため、自らが持つ予言の力を他者に託そうとしていた。フォルテがオラクルの力を奪い取れば、確かに未来予測はより精度を上げるだろう。相応の負担はかかるだろうが、リスクを怖れてはキリトたちに勝てない。
 そんなフォルテの思考を読み取ったように、目前にまでオラクルは迫っていた。

「一歩も退かない……本気のようだな」
「ええ。元から、そのために私はやって来た」
「キサマの力で、キリトたちが破壊されてもか」
「あなたは、この世界を変革する大きな鍵の一つでもあるわ。あなたと、あなたが敵対する者達の選択次第で、未来はいくらでも変わる。
 私は、あなたたちの後押しをするだけ……あとは、あなたたちが扉を開く時よ」

 意味深な言葉を紡ぐオラクルを前に、フォルテは腕を掲げる。殺気を剥き出しにしても、オラクルは微塵も表情を変えなかった。
 フォルテの怒りを煽り、罠に嵌めようとしているのかと警戒したが、この部屋からは異質な気配は感じられない。もっとも、罠など破壊するだけ。
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992預言者の求める未来は ◆k7RtnnRnf2 :2019/03/21(木) 17:17:02 ID:es8RUazw0

 その瞬間、フォルテの意識が漆黒に塗り潰された。
 AIDAのようにフォルテの全てを奪おうとしているのではない。フォルテだけでなく、すべてを虚無に押し潰してしまいそうなほど、禍々しかった。
 翼を広げようとしても、石になったかのように動かない。指一本も動かせないまま、奈落へと引きずり込まれていく。叫び声すらもあげることができない。


 奈落に落ちていく中、フォルテは見た。底なしの闇より、何者かが見つめてくるのを。
 その姿をはっきりと見つめることはできないが、強烈な殺気を放っている。不吉な牙や角で体躯を覆いつくすヤツのオーラは、榊によって弄られたロックマンを凌駕するほどに異質だ。
 獲物を狙う狩人のように、こちらを睨みつけている。戦うまでもなく、絶対的な優位を醸し出していて、ほんの少しヤツが動けばそれだけでデリートされかねない。
 フォルテとて、ただで負けるつもりはない。だが、抵抗を試みても、この身体は動かなかった。

 

「------------ッ!?」

 フォルテの意識は唐突に覚醒する。
 周囲を見渡しても、あの漆黒はどこにも見当たらない。先程までいた部屋に戻っていた。
 しかし、脳裏に過ぎった光景や、奈落より放たれた敵意は夢や幻などではない。全身より噴き出る冷や汗が、オラクルが警告した”災い”の存在を証明していた。

「この俺が一歩も動けなかった…………なるほど、これがキサマが言っていた大いなる災いとやらか。
 確かに、ヤツは一筋縄ではいかなそうだな」

 この手でデリートしたオラクルに告げるように、フォルテは独りごちる。
 どこまでも勘に触る女だった。だが、今際の際に見せつけた光景こそがオラクルの伝えようとした”真実”だろう。
 確かに、ヤツの存在を知らないまま、キリトやオーヴァンたちとの決着をつけて、GMたちを破壊したとしても……その後には”災い”によってフォルテ自身が敗北するだろう。

 しかし、フォルテ自身は微塵も臆していなかった。

「だが、それがどうした!?
 言ったはずだ……新たなる災いとやらが現れるのなら、この手で破壊してやるまでのこと! どんな強大な力を持っていようとも、関係ない!」
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993預言者の求める未来は ◆k7RtnnRnf2 :2019/03/21(木) 17:17:52 ID:es8RUazw0

【?-?/オラクルの部屋→知識の蛇/一日目・夜中】

【フォルテGX・レボリューション@ロックマンエグゼ3(?)】
[ステータス]:HP???%、MP???%(HP及びMP閲覧不可)、PP100%、激しい憤怒、心意覚醒、憑神覚醒
[AIDA]<Gospel>(第七相の碑文を完全に取り込んでいます)
[装備]:ジ・インフィニティ@アクセル・ワールド、{ゆらめきの虹鱗鎧、ゆらめきの虹鱗}@.hack//G.U.、空気撃ち/二の太刀@Fate/EXTRA
[アイテム]:{ダッシュコンドル、フルカスタム}@ロックマンエグゼ3、完治の水×2@.hack//、黄泉返りの薬×2@.hack//G.U、SG550(残弾24/30)@ソードアート・オンライン、{マガジン×4、ロープ}@現実、不明支給品0~4個(内0~2個が武器以外)、参加者名簿、基本支給品一式×2
[ポイント]:1120ポイント/7kill(+2)
[思考・状況]
基本:全てを破壊する。生身の人間がいるならそちらを優先して破壊する。
1:仲間との絆を力とするキリトを倒し、今度こそ己が力を証明する。
2:すべてをデリートする。
3:このデスゲームで新たな“力”を手に入れる。
4:ゲームに勝ち残り、最後にはオーヴァンや榊たちを破壊する。
5:オラクルが警告した“災い”とやらも破壊する。
[備考]
※参戦時期はプロトに取り込まれる前。
※『第七相の碑文』の覚醒及び『進化の可能性』の影響により、フォルテGXへと変革しました。
 またそれに伴い獲得アビリティが統合・最適化され、以下の変化が発生しました。
〇『進化の可能性』の影響を受け、『救世主の力』をベースに心意技を習得しました。
 心意技として使用可能な攻撃はエグゼ4以降のフォルテを参考にしています。
〇AIDA<????>がAIDA<Gospel>へと進化しました。ただし、元となったAIDAの自我及び意識は残っていません。
 また第七相の碑文はAIDA<Gospel>に完全に吸収されています。
〇碑文の覚醒に伴いデータドレインを習得し、さらにゲットアビリティプログラムと統合されました。
 これによりフォルテのデータドレインは、通常のデータドレインと比べ強力なものとなっています。
〇オーラや未来予測など、その他のアビリティがどう変化したかは、後の書き手にお任せします。
※オラクルを吸収し、預言の力を獲得しました。未来予測にどんな影響を与えるかは後の書き手にお任せします。
※オラクルが警告した“災い”の姿を予言しましたが、現段階では断片のみしか見えていません。今後、どうなるかは後の書き手にお任せします。

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994預言者の求める未来は ◆k7RtnnRnf2 :2019/03/21(木) 17:18:52 ID:es8RUazw0


        †


 心残りは確かにあった。
 より良き未来に導くため、今を生きる彼らを見守り、すべてを託すという役割を果たしたかった。予言の力を手に入れたことで、フォルテの脅威は増していくだろう。
 それでも、フォルテもこの世界の運命を背負う大きなファクターであることに変わりはない。ならば、彼に---の存在を伝えることこそ、未来を変えるための重大な”選択”だ。
 より良き未来に繋げるため、トワイスが自らの命を犠牲にしてでも、『再誕』の碑文を司ることを”選択”した。ネオもまた、すべての心が救われる未来を信じて、その命を捧げた。
 彼らのように、命を賭けるべきだろう。


 このバトルロワイアルに参加させられたマトリックスの関係者は既に全滅している。
 トリニティは救世主ネオの胸の中で、自らの想いを伝えながら息を引き取った。
 ツインズは何も成せないまま、スケィスゼロの圧倒的な力によって消滅した。
 エージェント・スミスはオーヴァンの策略に敗れ、『再誕』の力によって終末を迎えた。
 モーフィアスは救世主ネオを守るため、デウエスの脅威に立ち向かい、今を生きるものたちに未来を託した。
 そして、救世主ネオは……人間と機械の共存を信じて、数多の困難に立ち向かった。最後に遺した救世主の力が、未来にどんな影響を与えるのか、誰にもわからない。


 同じように、この”選択”によってどんな未来が訪れるのかはオラクル自身にもわからない。
 未来が良くなるかもしれないし、逆に最悪の結果を招くかもしれない。だが、何もせずに静観しては、すべてが奈落に飲み込まれてしまう。例え、1%しか可能性を上げられなくとも、”選択”によって未来が動けば充分だ。
 世界の未来は常に白紙のまま。これから、プレイヤーとGMたちの”選択”は、フォルテの一部となる形で見届けることになるだろう。


「これが私の”選択”の結果……あなたたちが未来を動かすためにも
 あなたたちにより良き未来が訪れることを……私は、祈っているわ」

 既に変革の時は訪れている。心配することなど、何一つとしてない。
 “運命の預言者”は大いなる未来に期待を寄せながら、フォルテにすべてを託し、そして消滅した――――。
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995預言者の求める未来は ◆k7RtnnRnf2 :2019/03/21(木) 17:21:04 ID:es8RUazw0


      3◆◆◆



 オラクルが命を賭けてその存在をフォルテに伝えた頃。
 “災い”と呼ばれた---は静かに待ち続けている。フォルテの宣戦布告など、まるで気にも留めないまま。


 ---は感じ取っていた。自分が世界に生まれるきっかけとなる者たちが、少しずつ近付いているのを。
 本来ならば---は正しい歴史で繰り広げられるどの物語にも存在しない。このバトルロワイヤルにおいて題材となったどのゲームでも、---の存在は確認されなかった。
 しかし、---はここにいる。いずれ、--となる時も訪れるだろう。


 すべてをこの手に。奈落に引きずり込むために…………



【?-?/閲覧不可/一日目・夜中】


【---@閲覧不可】
[ステータス]:閲覧不可
[装備]:閲覧不可
[アイテム]:閲覧不可
[ポイント]:-/-
[思考] 基本:閲覧不可
0:閲覧不可
[備考]
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996 ◆k7RtnnRnf2 :2019/03/21(木) 17:21:44 ID:es8RUazw0
以上で投下終了です。
ご意見等があればよろしくお願いいたします。


997NPC :2019/03/22(金) 22:23:55 ID:VTmGCqQQ0
次スレを立てましたので、誘導させていただきます。
ttps://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/otaku/14759/1553260820/


998名無しさん :2019/03/24(日) 10:57:06 ID:uGXYgh060
ume


999名無しさん :2019/03/24(日) 10:57:40 ID:uGXYgh060
埋め


1000名無しさん :2019/03/24(日) 10:58:14 ID:uGXYgh060

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         ∨     〈〉∧    ⊂/:i:i7~ ̄⌒ヽ:/:              //
             / 〉  /〉∨     _,ノ乂i:{:_:_:_:_:_:/: : '           __彡'゙ /〉
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.         / /´,/〉 ⌒ヽ        └‐‐=≦}ノ:‐‐―┘       ∠/⌒^ア/
        / 〈// / /       /. : : : :/゙く⌒ :!              /人\
.       〈____/   //         /. : : :/   | : : : |            〈/   ̄     バーチャルリアリティバトルロワイアル Log.04
            /.           ′ : :    ¦:/: :          〔二二 7        ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/otaku/14759/1553260820/l50
              ┐          L.,__/     ∨‐┤        ___/ /
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9 パラレルワールド・バトルロワイアル part3 (Res:597)All First100 Last50 SubjectList ReLoad 9
1 ◆Z9iNYeY9a2 :2015/01/15(木) 22:08:08 ID:2Sa.PFa.0
『バトル・ロワイアル』パロディリレーSS企画『パラレルワールド・バトルロワイアル』のスレッドです。
企画上、グロテスクな表現、版権キャラクターの死亡などの要素が含まれております。
これらの要素が苦手な方は、くれぐれもご注意ください。

前スレ
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/otaku/14759/1351176974/

【外部サイト】
パラレルワールド・バトルロワイアルまとめwiki
ttp://www45.atwiki.jp/pararowa/
パラレルワールド・バトルロワイアル専用したらば掲示板
ttp://jbbs.livedoor.jp/otaku/14757/

578believe ◆Z9iNYeY9a2 :2019/03/03(日) 22:16:47 ID:PTaxq9rA0
「ぐっ……!」

一瞬浮かんだ考えを気の迷いと切り捨てるも、その間が隙となってしまう。
掴んだ腕を押し返され、叩きつけられた拳が体を打つ。

天馬ごと後ろに押しやられた桜は、背に担いだ槍を手に取った。




「ち、そろそろきっついな…」

一方地でシャドウサーヴァント達と戦っていた巧は、あまりのキリのなさに舌打ちをした。
もう何体倒したか、数えるのも止めていた。
あまりに攻撃を捌きすぎて相手の動きはもう見切ることができるようになっている。
問題は、倒すのに時間がかかりすぎてブラスターフォームへの変身に体が負荷を感じつつあることだったが。

マークネモとその後ろを飛ぶキャスターをフォトンブレイカーで切り裂く。
その後ろから差し込まれた槍を身を横に反らし、脇に挟んで抑える。
すかさず槍を掴んで放り投げるとランサーの体は走り寄るアサシンと衝突。
そのままブラッディキャノンをアサシン向けて放ち、ランサーを巻き込んで消滅させた。

体はかなり熱を持っている。だが空の様子を伺っているとまだ終わりそうにもない。
だが、桜の相手を頑張っているのは小さな少女なのだ。自分が弱音を吐くわけにはいかない。

(持ってくれよ…、俺の体…!)

自分の内で気合を入れ直し、すかさず振りかざされたセイバーの剣を受け止めた。


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579believe ◆Z9iNYeY9a2 :2019/03/03(日) 22:17:29 ID:PTaxq9rA0

『イリヤさん!あの剣は先程の宝具です!』

接近戦を避けるために砲撃を放つが、剣で弾いていく。
全弾弾かれ次の手を撃つ前に一気にこちらに迫ってくる。

斬りつけられた剣を受け止めたイリヤだったが、宝具相手に魔力の刃で受けきれず刃が砕けて後ろに追いやられる。
もう一撃来れば、魔眼の重圧もあって受け止めることはできないだろう。

「ルビー!もっと高出力で刃を!!」
『ちょっと待ってください!少しだけあっちからの攻撃を避けてください!』

あの剣も受けきれるような一撃の魔力。それを込める時間を稼ぐために空へと舞い上がるイリヤ。

天馬も追って追撃をかける。
逃げる背を斬りつけんと剣を振るう桜だったが、イリヤの体が左に急旋回し桜から見て左後ろへと逃げていく。

ライダーも追って手綱を繰るが、左腕を喪失した状態では思うように動かせない。
ロスタイムをかけながらも右腕でペガサスの頭の方向を変えさせた頃にはイリヤは上空へと飛び上がっていた。

やがて急停止した頃には、カレイドステッキには鋭く巨大な刃が輝いている。

「あなたがそんな考え方続けるっていうなら――」
「…!縛鎖全断・過……っ!!」

その一撃を受け止めるために剣の真名を叫ぼうとして。
瞬きをした瞬間視界が真っ赤に染まる。
瞳から流れ続けていた血が、ここに来て視界を塗りつぶした。
さらに視界の不調により体がバランスを崩す。
元々狂戦士のクラスで使うには適さない、無毀なる湖光を強引に攻撃宝具として使う絶技。
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580believe ◆Z9iNYeY9a2 :2019/03/03(日) 22:18:22 ID:PTaxq9rA0
その直前だった。
不意に体が足場を失い浮遊感に包まれたのは。

ペガサスの背中から体を突き飛ばしたライダーが、その光から庇うように桜と光に間に入り込んでいた。

(…ライダー……)

何も言わず、ただこちらの言うこと、願うことを淡々とこなしてくれた、自分のサーヴァントを模したもの。
不思議とその存在には、少しばかり信頼と安心感を覚えていた自分がいた。
今にして思えば、どうしてこんなに自分の言うことを、望むことをしっかりと付き合ってくれたのか。
結局それは分からないままだった。

それが、光の槍を受けてその身を消していく。
膨大な魔力で構成された天馬も、そこに騎乗したサーヴァントも、瞬きをした瞬間には消し飛んでいた。

後に残ったのは、一枚のカードだけ。

飛ぶ力を失った体は地面へと落ちていく。

(…負けちゃう、のかぁ……)

打つ手はない。
自分はあの少女に負けたのだ。

ここから地面に落ちれば、死ぬことができるのだろうか。
なら、もうそれでいいかもしれない。

諦めの感情に包まれた桜がふと上を見上げると、こちらに飛来する光が見えた。

桃色の光を放つ少女が、脇目も振らずにこちらに迫る。
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581believe ◆Z9iNYeY9a2 :2019/03/03(日) 22:18:44 ID:PTaxq9rA0

クラスカードの特性。

イリヤ達も多くは把握しきれていないが、その中の一つにカードの上書きというものがある。
上書き前に夢幻召喚を行っていた力は、その上から夢幻召喚された際には解除・排出される。

この会場でも自然にイリヤはそうやって力を使いこなしていた。
バーサーカーとの戦いでキャスターからアーチャーへと切り替えていたように。

桜が行ったものもそれと同じこと。
ただ一つ違ったのは、この時に上書きしたカードがバーサーカーのものであったこと。

バーサーカーのカードには一つの例外的な特性があった。
このクラスに上書きした場合、クラスとスキルを継承したまま、上書き後の英霊の力を使うことができる。

無論それは本人の意志で選択することができるものだが、この時の桜はそのようなことは把握していない。
ただ目の前にあった力を使うことのみを考えてカードの力を手に取った。

結果、カードには狂戦士と狂化の特性を保持したまま、夢幻召喚された。

さらにもう一つの要因。桜とライダーのカード、メドゥーサの英霊と相性が良すぎた。
それは力を手にした際に高いレベルで力を引き出すことができることを意味する。

狂化によるクラス変質、そしてあまりに強く引き出された英霊の力。

ゴルゴン三姉妹の末妹、その狂気に堕ちた姿。
真性の魔とも呼ぶべきものへと変わり果てた怪物が、その場に顕現した。



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582絶望を切り裂く希望の光 ◆Z9iNYeY9a2 :2019/03/03(日) 22:20:02 ID:PTaxq9rA0

『正体は分かりませんが、一筋縄でいくような相手ではありませんよ!!』

ルビーの警告と共に、イリヤを見たゴルゴーンはその蛇の口から一斉に光線を射出。
空を飛び回避するイリヤ。

低空飛行に移動したところでその光線は地を焼き木々を燃え焦がし、周囲を炎に包む。

「イリヤ!!」

巧も気を取り直し、フォトンブレイカーを射出。
赤い光弾がその巨体へと迫り、着弾して爆発する。

肩を仰け反らせる反応を見せるが、決定打となっているようには見えない。

その一撃に巧の存在を意識したか、その巨大な尾を振り回し地を薙ぐ。
広範囲に渡るなぎ払いを避けきれず、またその膨大な質量を受けて巧の体は吹き飛ばされる。

「巧さん!」

イリヤもまた魔力砲を放出、ゴルゴーンの頭部へと命中させるが、こちらは揺るぐ気配すらない。

『相手の魔力量が多すぎてこちらの攻撃が打ち消されています!やばいですよこれ!』

ゴルゴーンは背の翼を広げて地を叩き、その巨体を宙へと飛ばす。

図体に見合わぬほど素早くイリヤに迫ったゴルゴーンは、その髪の蛇をイリヤへと向ける。
迫る蛇の口腔をイリヤは避け続けるが、繰り返し襲いかかる攻撃に意識が続かず、一撃がその足に噛み付いた。

「っ!!!」
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583絶望を切り裂く希望の光 ◆Z9iNYeY9a2 :2019/03/03(日) 22:20:20 ID:PTaxq9rA0

「桜さんっ!!!」

攻撃に対処しながら呼びかけるイリヤ。

先程まではこちらを攻撃する桜には強い殺意や敵意を感じられたが、今はそれがイリヤには見えない。
ただ目の前の敵を排除するために動いているかのような印象を受ける。
間桐桜の意志が感じられないのだ。

加えて、この攻撃。
あまりにも多量の魔力を振り回しているのがイリヤにも感じられる。ツヴァイフォームに変身している自分と同等か、いや、それ以上だろう。
もしこんな攻撃が続けば、彼女の体が持たないのではないか。

焦る気持ちを抑えつつ、蛇頭を魔力弾で迎撃しながら隙、弱点を探る。

撃ち込んだ魔力弾は、末端の髪辺りであれば撃ち落せるが、体を狙うと消失する。
だが末端の蛇をいくら撃ち落としたとしても本体にはダメージはない。

(あれは…、魔力を吸収している…?)

命中する直前で打ち消される魔力を見て、イリヤはそれがゴルゴーンの体に取り込まれていると悟る。
純粋な魔力弾では魔力質量が低く吸収されるより前に届けられないのだろう。

「ルビー!さっきのアレ、もう一回お願い!」

桜に向けて放ちライダーを消失させた光の剣。
あれをもう一度叩き込むのだ。

周囲に魔法陣を生み出し、そこから魔力の光線を放出。
それを迎撃せんと髪の蛇が光線を放つ。
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584絶望を切り裂く希望の光 ◆Z9iNYeY9a2 :2019/03/03(日) 22:21:07 ID:PTaxq9rA0
「グ、ガァァ」

呻き声を上げるゴルゴーン。
着弾した腹部に傷が見える。この量なら通ったということだろう。

だが、

「あれを向こうが音を上げるまでは…」

あと何発打てばいいのか。
それまで向こうとこちらの体は持つのか。

悩んでいる暇はない、とすかさずもう一撃を入れようとして。
体がズン、と重くなった。

視線の先ではゴルゴーンの瞳が解禁され、こちらを睨んでいる。

「まず―――」

石化の重圧で重くなった体では反応が大幅に遅れ、こちらに迫る蛇頭の突撃を避けきれず受けてしまう。
吹き飛ばされた先で更に飛び上がったゴルゴーンが腕を振り下ろしイリヤの体を地面に叩きつける。

「きゃああああああ!!」

地面に激突し巨大なクレーターを作る。
どうにか魔力行使で体へのダメージは見た目ほどはいかないように抑えたが、痛みと魔眼で体が重く動きが鈍っている。

地面に足をつけ蛇で威嚇しつつ追撃をかけようとしたゴルゴーンの体が大きく横に反れる。

「クソ、ちょっと意識が飛んでたぞおい!」
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585絶望を切り裂く希望の光 ◆Z9iNYeY9a2 :2019/03/03(日) 22:21:25 ID:PTaxq9rA0

言いながらブラッディキャノンをゴルゴーンの顔に向けて射出。
蛇で受け止めるが、爆発がゴルゴーンの視界を封じ、魔眼の効力を抑えた。

視界を奪われている隙に巧はコードを入力。
背のバックパックから蒸気が噴出し空高く飛び上がる。

「やああああああああああ!!!」

赤い光を伴った右足を突き出し、そのまま急降下。

ゴルゴーンが気配に気付いて見上げた時には、既に迎撃態勢を取ることが不可能な距離へと到達しており。
赤い竜巻と共にその飛び蹴りが腹部へと命中した。

「ォォォォォォォォォォォォ!!!!」

イリヤですらも思わず目を背けるほどにまばゆい光とエネルギーが周囲に放出。
その渦の中で、叫び声と血を口から漏らすゴルゴーンの体を巻き起こった旋風が傷をつけていく。
それでも踏みこたえて立ち続けるゴルゴーンだったが、やがて地面が僅かに沈んだと同時にバランスを崩して倒れ込んだ。

渦の中心で、地面に押し付けられるゴルゴーンの巨体。

やがて渦が収まり、地に倒れる巨体の背後で巧が着地。

全身を傷だらけにし血を吐きながらも、巨体を持ち上げるゴルゴーン。
ダメージは大きいが、夢幻召喚が解除される気配はない。

「クソ、これでも無理なのかよ」

イリヤの近くまで退きながら舌打ちをする巧。
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586絶望を切り裂く希望の光 ◆Z9iNYeY9a2 :2019/03/03(日) 22:21:53 ID:PTaxq9rA0

力が欲しくて取り込んだライダーの力。
だったはずなのに、自分の体は一向に言うことを聞かなくなってしまった。

何よりも信頼していたはずの存在は、自分の魔力を食べて周りのもの全てを滅ぼす化物になってしまった。

でも、もしかしたらこれも自分の中でこんなふうになることを望んでいたのかもしれない。
心も要らない、ただの化物になって殺されてしまうことを。

だけど、これが本当にその望んだことだったのだろうか。
こんな姿になって、殺されたかったのだろうか。

思えば、この殺し合いの中で自分の心はどこにあったのだろう。

デルタの力に魅入られて、たくさんの人を殺して、死なせて。
藤村先生を巻き込んでからはただただ死にたくなって。

先輩すらもいなくなって、どうしたらいいのか分からなくなった。

ただ、先輩と一緒にいられればそれでよかったのに。


体が変わり始めた。宝具を使うつもりなのだろう。
これを撃ったら、終われるのかな?

そんな感情を抱いた時だった。
頭の中の記憶が少しずつ消え始めるのを感じた。

この宝具、化物としての顕現が、脳にこれまで以上の負荷をかけている。

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587絶望を切り裂く希望の光 ◆Z9iNYeY9a2 :2019/03/03(日) 22:22:10 ID:PTaxq9rA0


ゴルゴーンの中に閉じ込められた桜の意識。
体の制御も効かずただの器でしかなくなった少女の、叫び声。

それは声として出ることはなかった。

しかし、その強い願いは、怪物化していくゴルゴーンの、僅かに残った部位である顔、瞳から流れる一筋の涙として現れた。


そして、ゴルゴーンと対峙する少女、イリヤはそれを見逃さなかった。

「泣いてる」
『え?』
「桜さんが、助けてって言ってる。
 ごめん、ルビー。もう少しだけ付き合って」

イリヤは離れた場所で怪物と化しつつある存在を真っ直ぐ見据えていた。
その言葉は固い。

『何言ってるんですかイリヤさん?!』
「もしここで逃げたら、桜さんが救われない!
 それに、もしあれが完全に出てきて暴れ始めたら、他の皆も危険に晒される!
 だから、ここで終わらせる!!」
「お前、あれを止められるのかよ」

巧も足を止め、イリヤを見る。


「ルビー、あれは魔力や生命力を吸収してるんだよね。
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588絶望を切り裂く希望の光 ◆Z9iNYeY9a2 :2019/03/03(日) 22:22:24 ID:PTaxq9rA0

「これが、私の全て―――」
―――ウォアアアアアアア


イリヤの声と、ゴルゴーンの叫びが木霊する。

イリヤが振り下ろしたステッキからは、膨大な魔力の砲撃が放たれ。
同時に、ゴルゴーンの瞳からも、闇色の光が放出された。

「多元重奏飽和砲撃(クヴィンテットフォイア)!!!」
「強制封印・万魔神殿(パンデモニウム・ケトゥス)!!!」

小さな体の、その全てを魔力回路として行使して放出された、限界を超えた高出力の魔力砲撃。
魔眼より放たれた、触れたもの全てを溶解し取り込む魔の光線。

その二つが衝突。

周囲に暴風を巻き起こすほどの衝撃が、光を中心に吹き荒れる。

その力は互いに拮抗している。

高出力の魔力砲撃は、光に触れて逆に吸収されていく。
だがイリヤの火力が不足しているのかと言えばそうでもなく、時折一瞬だけ砲撃が前に出ることがあれば逆に光に押しやられることもある。

イリヤの体が限界を迎えるのが先か、押し切るのが先か。

「っ、あああああああああああ!!!!」

痛みを堪えて気合を更に込め、叫び声を張り上げる。
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589絶望を切り裂く希望の光 ◆Z9iNYeY9a2 :2019/03/03(日) 22:23:24 ID:PTaxq9rA0
この中に自分も飲み込まれる。
そんな、イリヤが感じた絶望。

―――Exceed Charge

それを、突如奔った赤い閃光が斬り裂いた。

ァァァアアアアアアアア!!!!!

絶叫のような呻き声を上げるゴルゴーンの怪物。
その目のすぐ横に、赤く巨大な光の刃が突き立てられている。

「乾さんっ?!」
「お前が何しようとしてんのかは分からねえけどな!
 俺だけ逃げるとか、ふざけんな!」

巨大な刃を生み出すブレードモードのファイズブラスターを両手で支えながら叫ぶ巧。

イリヤが何をしようとしているのかは分からない巧だが。
全身を魔力回路として行使する。その言葉だけでその身を削って戦おうとしていることだけは察せられていた。

「桜のやつのことはもちろんだけどな!
 俺はなイリヤ、お前のことも士郎から頼まれてんだよ!!」

自分がいなくなったら、イリヤの力になってあげてほしい。
それは彼が命を落とす少し前にした約束だった。

自分は長くは生きられないし、そうでなくともイリヤだけの力にはなってやれないから、と。

「お前を死なせたら、あいつにどうやって顔向けできんだよ!!
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590絶望を切り裂く希望の光 ◆Z9iNYeY9a2 :2019/03/03(日) 22:23:48 ID:PTaxq9rA0
やがて光が収まった時、二つの光の衝突した地点には巨大なクレーターができていた。

その中心で、一人の少女が倒れている。

意識はないが、胸が上下していることから死んでいるわけではない様子だ。

「はぁ、はぁ」

地に足をつけたイリヤは、息を整えることもなくその手に一本の刃を持って歩みを進める。

クラスカードは既に排出されている。だがこれを突き立てるまではまだ終わらない。そんな直感があった。

その直感に応えるかのように、イリヤの進む先に黒い影が現れる。

「っ」

その影は帯をイリヤに飛ばして捕らえようと、捕食しようと迫る。
これからイリヤが行おうとしていることを防がんとしているかのように。

まだツヴァイフォームを解除しておらず、本来ならば避けられた攻撃。
しかし砲撃の影響で全身の動きに支障が生じるほどのダメージが残っている。

体を引きずりながらも地面を蹴って避けようとするが、間に合わず足を取られる。
地面に転がり込むイリヤに、更に追撃の帯が迫り。

影が赤い光の弾を受けて爆発した。

「イリヤ!こいつは俺が!急げ!!」

砲撃が収まった後イリヤの側まで走った巧が追い付いたのだ。
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591絶望を切り裂く希望の光 ◆Z9iNYeY9a2 :2019/03/03(日) 22:24:18 ID:PTaxq9rA0

それが形作るより前に、決着をつける。

痛みが走る体に鞭をうって駆け。

影が形を形成、触手をイリヤへと飛ばし。

体を屈めて避けたところでイリヤの体が桜の元に到達し。

その手に握りしめたギザギザの短剣、ルールブレイカーをその胸に突き立てた。

「っ、う、あああああああああぁあああ!!!」

桜の絶叫が木霊する。
同時にその体を覆っていた影が消失。
イリヤを襲っていた影もまた、静かにその魔力を霧散させていった。

そして突き立てたルールブレイカーは、桜の生み出した影が消えると同時に、まるで自身の役割を果たし終えたかのように消滅していった。

「こ、れで…」
『はい、終わりました。イリヤさん』
「良かっ、た…」

ルビーの言葉に安心したかのように、イリヤの体が地面に倒れ込んだ。
同時にその衣装もツヴァイフォームからいつもの桃色に統一されたものへと切り替わり、ステッキもルビーとサファイアへと分離した。

「おい、イリヤ!!」

その様子に変身を解除した巧は急ぎ駆け寄る。
慌ててその体を引き起こす。
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592絶望を切り裂く希望の光 ◆Z9iNYeY9a2 :2019/03/03(日) 22:24:53 ID:PTaxq9rA0

思っていることは違うのに、そんな皮肉を言わざるを得ないほどに桜の心は荒んでいた。
それでも影にとらわれていた時と比べればずっとマシなのだろうが。

『桜さん、あなたを助けたあのルールブレイカーですが』

と、ルビーが桜の体を指して告げる。

『あれは士郎さんが最後に投影した武器です。それを使って、セイバーさんを泥から救ったのですよ』
「セイバーさんを…、ああ、そっか。先輩を殺したのって……。
 だったら、私が死なせたようなものですよね…」
『それともう一つ。士郎さんが命を落とした後も何故かあのルールブレイカーはずっとイリヤさんの手元に残り続けたんです。
 まるで、まだ役割が残っていると言わんばかりに』
「……」
『士郎さんの本心は分かりませんが、それでも士郎さんはあなたにも生きていて欲しいと強く願っていたのだと、私は推察します』
「ふ、あはははは」

ルビーの言葉に、桜はそう小さく笑って。

「ほんと、皆、ずるいです…」

それだけ呟いて、静かに意識を落とした。

『大丈夫です。眠っただけです』

不安げに身を乗り出した巧に対しそれを払拭するようにルビーは告げる。

「そうか…」

そう言って巧も地面に座り込む。
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593絶望を切り裂く希望の光 ◆Z9iNYeY9a2 :2019/03/03(日) 22:25:07 ID:PTaxq9rA0


『姉さん、イリヤさんは眠っていますね』

そんな時だった。
サファイアがルビーを呼びかけたのは。

『はい』
『良かった。余計な気負いはさせたくはありませんでしたから。
 どうやら、そろそろみたいです』
『そうですか…』

ピキリ、とサファイアの六芒星の模様に亀裂が入った。

「おい!」

思わず声を荒げる巧。

『元々無理があったのです。宝具の直撃を受けた状態でツヴァイフォームの運用までこなすのは』

あの魔力で輝く剣を受けた時サファイアは大きな損傷を負っていた。
自身の身の修復に魔力を割くべきだったが、ツヴァイフォーム変身中はそうもいかなかった。

特に、多元重奏飽和砲撃の使用でその身に限界が来てしまった。

ルビーがイリヤに撤退を推奨したのも、サファイアの身を慮ってのことだった。

『ですが、いいんです。全ては私自身が望んだことだったのですから。
 美遊様もきっと、私の立場であったら同じような判断をされたはずですし』
『サファイアちゃん…』
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594絶望を切り裂く希望の光 ◆Z9iNYeY9a2 :2019/03/03(日) 22:26:00 ID:PTaxq9rA0
「………」
『………』

その砕けた破片の一つを拾い上げる巧。

『巧さん、サファイアちゃんの言う通りです。
 彼女のことは気負わないでください。それよりも、あなたは胸を張ってください。
 あの時の士郎さんのように、その手で助け守り抜いたものがあるのですから』
「……そう、か」

悲しみを胸に押し込み、空を見上げて巧は言った。

「士郎、お前の大事なものは、守り抜いたぞ…」

その言葉が、もしかしたら天から見ているかもしれない男に届くように。


【C-4/緑地地域/一日目 真夜中】

【イリヤスフィール・フォン・アインツベルン@Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ】
[状態]:疲労(特大)、全身にダメージ(大)、ツヴァイフォーム使用による全身の負荷(回復中)、クロ帰還による魔力総量増大、気絶中
[装備]:カレイドステッキ(ルビー)@Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ
[道具]:クラスカード(キャスター(使用制限中))(ランサー(使用制限中))(アサシン(使用制限中))(アーチャー(使用制限中))@Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ
[思考・状況]
基本:皆と共に絶対に帰る
0:??????
[備考]



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595 ◆Z9iNYeY9a2 :2019/03/03(日) 22:26:15 ID:PTaxq9rA0
投下終了です


596名無しさん :2019/03/04(月) 20:52:05 ID:bGdmdJWI0
投下乙です

因縁のあった桜戦も何とか決着。主人公ぶりを発揮したイリヤも士郎との約束を守る為に奮戦したたっくんもかっこよかった。
桜は見事にボロボロだがこれからどうなるんだろう…。


597名無しさん :2019/03/11(月) 13:30:18 ID:7yffI7ks0
投下乙
そういえば、映画では千切れた腕(見た目だけは)治ってたけど、こっちでは千切れたままなんですね
体も記憶もぼろぼろで、すがるものももうない。
とりあえずは生き延びれたけど、桜の今後が心配です


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10 オリロワ2014 part3 (Res:126)All First100 Last50 SubjectList ReLoad 10
1名無しさん :2018/01/14(日) 01:05:46 ID:/mu.QANY0
ここは、パロロワテスト板にて、キャラメイクの後投票で決められたオリジナルキャラクターでのバトルロワイアル企画です。
キャラの死亡、流血等人によっては嫌悪を抱かれる内容を含みます。閲覧の際はご注意ください。

まとめwiki
ttp://www59.atwiki.jp/orirowa2014/pages/

したらば
ttp://jbbs.shitaraba.net/otaku/16903/

前スレ
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/otaku/14759/1416153884/

参加者(主要な属性で区分)
0/5【中学生】
●初山実花子/●詩仁恵莉/●裏松双葉/●斎藤輝幸/●尾関裕司
2/10【高校生】
●三条谷錬次郎/●白雲彩華/●馴木沙奈/○新田拳正/○一二三九十九/●夏目若菜/●尾関夏実/●天高星/●麻生時音/●時田刻
0/2【元高校生】
●一ノ瀬空夜/●クロウ
0/3【社会人】
●遠山春奈/●四条薫/●ロバート・キャンベル
0/3【無職】
●佐藤道明/●長松洋平/●りんご飴
1/3【探偵】
●ピーリィ・ポール/○音ノ宮・亜理子/●京極竹人
0/3【博士関連】
●ミル/●亦紅/●ルピナス
1/3【田外家関連】
○田外勇二/●上杉愛/●吉村宮子
0/5【案山子関連】
●案山子/●鴉/●スケアクロウ/●榊将吾/●初瀬ちどり
0/2【殺し屋】
●アサシン/●クリス
0/6【殺し屋組織】
●ヴァイザー/●サイパス・キルラ/●バラッド/●ピーター・セヴェール/●アザレア/●イヴァン・デ・ベルナルディ
2/3【ジャパン・ガーディアン・オブ・イレブン】
○氷山リク/●剣正一/○火輪珠美
0/3【ラビットインフル】
●雪野白兎/●空谷葵/●佐野蓮
0/2【ブレイカーズ】
●剣神龍次郎/●大神官ミュートス
2/6【悪党商会】
○森茂/●半田主水/●近藤・ジョーイ・恵理子/●茜ヶ久保一/●鵜院千斗/○水芭ユキ
1/8【異世界】
●カウレス・ランファルト/●ミリア・ランファルト/○オデット/●ミロ・ゴドゴラスⅤ世/●ディウス/●暗黒騎士/●ガルバイン/●リヴェイラ
0/5【人外】
●船坂弘/●月白氷/●覆面男/●サイクロップスSP-N1/●ペットボトル
1/2【ジョーカー】
○主催者(ワールドオーダー)/●セスペェリア

【10/74】

107THE END -Somebody To Love- ◆H3bky6/SCY :2019/02/17(日) 23:25:31 ID:yyQSrX5o0


刻限を過ぎても、首輪は爆発などしなかった。


ただ静寂の中で時が過ぎていった。
首輪は爆発する事もなく、ユキの首は繋がったままである。

だが、刻限を過ぎたと言えども、すぐさま安心などできるはずもない。
ただ単に処刑の実行が遅れているだけという可能性は大いにあった。
それを考えれば死を待ち恐怖する地獄の時間の延長でしかないだろう。

その間もユキは自らの握った拳を震わせ、唇をかみしめ、ギュっと目を瞑りながら沙汰を待っていた。
緊張に血の気の引いた青白い顔で、僅かにカサついた唇を震わせる。

「プッ…………………………ハッ…………ハッ………………ハァッ!」

深海から浮き上がる様に息を吐く。
浅く早い過呼吸気味の呼吸を繰り返す。
こんな極限の緊張状態はいつまでも続けられるものではなかった。
どれ程の覚悟があろうとも、いくらなんでも精神が持たない。

いくら待てど爆発する気配はない。
これは流石にこれはおかしい。
数分が経過したところで、周囲で見守る九十九たちもそう感じ始めた。
主催者側に何らかの不備があって爆破がされないのではないか?
そんな可能性すら頭をよぎり始めた。

「……大丈夫…………なのかな?」

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108THE END -Somebody To Love- ◆H3bky6/SCY :2019/02/17(日) 23:26:46 ID:yyQSrX5o0
「…………それよりも首輪が機能していないというのはどういう意味です?」

完全に相手のペースに飲まれそうになったところにユキが割り込んだ。
まだ顔に血の気は戻っていないが、ある程度の心の落ち着きは取り戻していた。
いつまでも怯えて動かないでいる訳にもいかない。
信用できるかはともかく、何か知っていそうな亜理子と話をする方がよっぽど有意義だろう。

「そのままの意味だけど。そうね根拠はこれよ」

そう言って亜理子は手に持っていた機械をユキたちに向かって差し出してきた。
レーダーの様な機械の画面内ではいくつかの光点が点滅していた。

「これは?」
「首輪探知機よ。これにユキさんの反応は写っていないいない。それだけだと根拠としては弱いかもしれないけれど。
 規定時間になっても首輪の爆破が行われなかったことと併せて考えれば機能していないと考えるには十分だと思わない?」

つまりは首輪の故障、という事なのだろう。
提示されて見ればなんてことはない、当たり前の過ぎる答えだった。
事実として予告された首輪爆破が行われていない以上、そう納得するしかない。

「けど、どうしてそんなことが…………?」
「さて、ただの偶然という可能性もあるでしょうけど。
 そうでないのなら必然性があるはずよ。なにか心当たりはあるかしら?」

そう問われてユキは思い返してみる。
これまでの戦いの中で首輪が解除されるような心当たりがあったか。
ユキの中にそんなものがあるかと言われれば、当然――――あった。

――――――森茂。
彼女の二人目の父。
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109THE END -Somebody To Love- ◆H3bky6/SCY :2019/02/17(日) 23:27:11 ID:yyQSrX5o0
「わっ!? 何!? 何だろうこれ」

突然の戸惑うような大声に、次は何事が起きたのかと、3人の視線が一斉に集まる。

「な、なんかファミコン、ファミコンみたいなのが!?」

あわあわと戸惑う九十九の目の前には半透明な四角いウィンドウが浮かび上がっていた。
突然の怪奇現象ではあるのだがそれ以上に、普段ゲームやパソコンなどとは縁のない九十九にとって未知の代物すぎてどうしていいのか分からないようである。

「え、どうしたらいいの? どうしたらいいの?」
「落ち着いて」

あたふたと戸惑う九十九の背後に回った亜理子が落ち着かせるように肩に手を置いた。
横から顔を出しウィンドウを覗き込むと、中央に手紙の様なアイコンがチカチカと点滅していた。
細い指を伸ばして亜理子がアイコンにタッチしようとするが、指は空中に浮かんだウィンドウ画面をすり抜けて触れることができなかった。

「私では操作できないみたいね。九十九さん。操作できるか試してもらえるかしら」
「……え、あ、ハイ」

テンパっていた九十九は反射的にその指示に従い画面に向かって指を伸ばす。
恐る恐ると言った風に伸ばされた指が空中の画面に触れた。
ピロンと小気味良い音が鳴り、画面の手紙アイコンが開かれるアニメーションが流れた。
そしてウィンドウにテキストが表示される。

「え、これって…………」

そこに表示されていた文字を見て、九十九がますます困惑する。


【 田外勇二 さんからプレゼントが届いています! (1) 】
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110THE END -Somebody To Love- ◆H3bky6/SCY :2019/02/17(日) 23:27:44 ID:yyQSrX5o0

【 田外勇二 さんからプレゼントが届いています! (1) 】

戸惑いを含んだ目で九十九はその名を眺める。
田外勇二。
九十九はその名を知っている。

黄金の聖剣を持った少年。
輝幸を殺し、九十九を襲い、敵対したまま別れてしまった少年。

そんな彼から、どういう訳か九十九に対してプレゼントが送られてきたらしい。
それにどういう意味があるのか。
九十九は計りきれないでいた。

「……………………」

その意図を汲み取ろうと必死に思考を巡らす九十九の後ろで、それ以上に真剣な視線を画面に送るのは女子高生探偵である亜理子だった。
彼女が注目しているのは九十九と別のところ、送り主ではなく送られてきた代物がなんであるかである。

「九十九さん、画面、操作してもらっていいかしら」
「え? あ、すいません」

亜理子に促され九十九が画面をタッチする。
メッセージが送られ、画面からポンとアイテムが実体化して飛び出した。

「おっ!? とと」

それを地面に落ちる前に慌てて手に取った。
手に収まるドーナツ状の冷たい鉄の感触。
それがなんであるのか九十九も知っている。
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111THE END -Somebody To Love- ◆H3bky6/SCY :2019/02/17(日) 23:28:06 ID:yyQSrX5o0
「大丈夫よ。首輪の構造は把握しているし、バラしたサンプルもある。
 装着状態じゃない首輪単体をバラすだけなら意外と難しくはない構造になってるわ」
「なら私がやります」

はいはいと九十九が手を上げて立候補していた。
切り替えの早い女である。
それに対して探偵は目の前の少女を値踏みするように眺めた。

「……あなたが?」
「はい、そういう作業とか得意なんで」
「失敗すればどうなるか理解しているのよね?」
「はい」

余りにも平然とした返答に探偵も覚悟のほどを推し量りかねた。
同じ学園に通う相手だ、何かと目立つSクラスの生徒ともなれば学年は違えどある程度の情報は耳に入っている。
彼女は鍛冶職人。
手先の器用さという点では亜理子よりも上だろう。
だが、この手の専門家という訳ではない。

亜理子としては別に九十九の腕が吹き飛ぼうが構わないが、ワールドオーダーの首輪が吹き飛ぶのは困る。
果たして目の前の少女が、重大任務を任せるに値する相手かどうか。

「それに、この首輪は私に託された物なので、やっぱり私がやるべきだと思うんですよ」

確かに九十九の所有物の扱いを九十九が決めるのは筋が通っている。
それに元より亜理子がやっても確実という訳ではないのだ、一番器用な人間が役割を担うと言うのは順当な話ではあった。

「……ええ。それならお願いしようかしら」

言って、亜理子は諦めた様に息を吐くと首輪を九十九に差し出した。
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112THE END -Somebody To Love- ◆H3bky6/SCY :2019/02/17(日) 23:28:32 ID:yyQSrX5o0
「実験をしましょう」

そう言って亜理子はジャマ―を持ってスタスタと歩き始めた。
そして振り返ることなくどこかに消えて行った。
状況を動かすだけ動かして嵐のように過ぎ去った背を見ながら、取り残された3名は顔を合わせる。

「行っちゃったけど」
「どうすんだ?」
「まぁ…………ついていかない訳にもいかないでしょ」

戸惑いながら亜理子の向かった先へと3人が進む。
ゆるゆると追いかけてみれば、少し進んだくらいのところで、亜理子が何かをしていた。
何もない空間に向けて糸の繋がった何かを放り投げて、数秒待ってから糸を手繰って回収する。
それを何度か繰り返した後、今度は回収した何かを弄って再度糸を繋ぎなおして放り投げる。

「何してんだ………………?」
「さぁ? ユッキーは分かる?」
「……まあ、なんとなくは分かるけど」

などと言いながら、その様子を見物している三人だったが。
数秒後。爆発音が響き渡った。

「うぉ!?」
「きゃッ!?」

爆発に呆気に取られている見物人をよそに、亜理子は一人納得したように頷く。

「なるほどね。まあ予想通りではあったわね」
「……先輩。一応、説明を」

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113THE END -Somebody To Love- ◆H3bky6/SCY :2019/02/17(日) 23:29:26 ID:yyQSrX5o0
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

「その悪刀。そして首輪が欲しいわ。森茂の首輪が」

話を聞き終えた亜理子は当然のようにそう切り出した。

「森茂の死体はどこにあるの?」
「北の市街地の公園近くだったと思いますけど……」
「北の市街地か……ほとんどが禁止エリアに指定されてるわね。猶予は殆どないし今からじゃ間に合いそうにないわね」

時刻は2時になろうとしていた。
禁止エリアの発動まであと僅か。
今から移動して北の市街地にあるモノを回収するのは難しいだろう。

「だから回収をお願いするわ、水芭ユキさん。首輪の解除されているあなたに」

話の流れとしてそうなるだろうとユキも予測していた。
だがそれ以前に、大きな問題が一つあった。
ユキは苦々しい顔で独り言のようにその問題を指摘する。

「…………無理よ。回収したところで悪刀はお父さん……森茂にしか扱えない」

悪党商会三種の神器はナノマシン認証による専用装備だ。
その仕組みをユキは完全に理解していないが、体内ナノマシンが存在しない人間に扱うことはできない。
少なくともここにいる人間には扱うことは不可能だ。

「そのために首輪が必要なの。ワールドオーダーの首輪のように何かがあるかもしれない」
「何かが、あるかもしれない」
「ええ。確実に、とは言わないわ。けれど可能性はある」

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114THE END -Somebody To Love- ◆H3bky6/SCY :2019/02/17(日) 23:31:26 ID:yyQSrX5o0
「そうね。ユキさんにしかできないと言ったけど、これを使えば一人だけなら同行できるわね」

亜理子が手にしているのはワールドオーダーの首輪から取り出した首輪の爆破信号を無効化する装置だった。

「はいはい! なら私も行きます! 私!私!」

元気よく積極的な生徒のように手があげられる。
立候補者の勢いに苦笑しながら亜理子がユキへと問いかける。

「という事らしいけど、同行者は彼女で構わないかしら?」
「もちろん、心強いわ。ありがとう九十九」

これでユキと九十九は悪刀と首輪の回収に向かい。
拳正と亜理子は近場の身を隠せそうな場所に留まりその帰りを待つ。
当面の行動方針が決定した。

「私たちは一旦身を隠せる場所に移動して出来る限り動かずあなたたちの帰りを待つけれど。
 何があるともわからないからこれを預けておくわ」

亜理子がポケットからバッチを取り出し、ユキへと手渡す。

「使い方の説明はいらないでしょう?」
「当然」

それはユキにとってなじみの深い代物だった。
悪党商会のバッチ。通信機にもなる優れものである。
これがあれば合流するのに問題はないだろう。

「よーぅし。それじゃあ出発――」
「そうそう、最後にもう一つ」
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115THE END -Somebody To Love- ◆H3bky6/SCY :2019/02/17(日) 23:33:07 ID:yyQSrX5o0
二人が立ち去り、亜理子と拳正の二人がその場に取り残される。
二人の背が見えなくなってから暫くして、拳正が亜理子へと向き直った。

「それで、俺に何の用があんだよ?」

唐突な少年の問いに女は戸惑うでもなく、薄い唇を僅かに釣り上げる。
そして、その口元を隠すように片手をやった。

「あら、何故私があなたに用があると思ったのかしら?」

その試すような笑みに不快感を覚えるでもなく、拳正は開かなくなった右目の眉を静かに上げる。

「あんだけ露骨に人払いすりゃわかるっての。どう考えても同行者として九十九はいらねぇだろ。単独行動の方がましってもんだ」

首輪解除の道具が必要であり、それはユキでなければ回収できないと言うのは真実だろう。
だが、それに九十九は不要である、
そもそも同行者という提案自体が不要だ。
というのが拳正の考えだ。
少なくとも、あれだけ情を切り捨て合理の提案をした人間がする提案ではない。

「それに安全を期するってんなら禁止エリアの直前まで4人で行きゃいいだけの話だ、そもそもここで別れる必要性がねぇだろ?」

拳正の指摘を受け、探偵は犯行を暴かれた犯人のようにふっと笑う。

「その割に落ち着いているのね。人払いをしたと気付いたのなら、私があなたを襲おうとしているとは思わないのかしら?」
「思わないね。あんたがこっちを殺すつもりだったなら水芭の件でゴタゴタしてた時にやってんだろ?」

ユキの動向に気を取られていたあの瞬間、拳正ですら周囲の警戒を怠っていた。
いかなる状況であろうとも心乱したのは拳士として恥ずべき失態である。
あの場面で悪意ある相手に襲い掛かられていたならば確実に全滅していた。
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116THE END -Somebody To Love- ◆H3bky6/SCY :2019/02/17(日) 23:34:32 ID:yyQSrX5o0
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

「ユッキーってさぁ…………」

北の市街地に向かう道中。
九十九が先を行くユキに向かって話しかけた。
振り返れば彼女らしからぬ妙に神妙な面持ちをしており、何を問われるのかユキに緊張が走る。

「拳正のこと好きなの?」
「ブハッ!!」

不意打ちをくらって思わず噴き出した。
そして顔を赤らめ、わなわなと震え言葉を詰まらせる。

「なっ、なっ、なっ…………!?」

戸惑いながらも、なんとか絞り出すように言葉を吐く。

「……………………何で?」
「いやぁ。なんとなく、そうかなって」

首輪爆破のゴタゴタの拳正に対する態度が露骨だったのか。
九十九はこの手の話にはニブイと勝手に思っていたので非常に意外だった。

「あれ? スゴイ失礼なこと思ってる?」

ん? ん? と顔を寄せてくる。圧が強い。
視線をあさっての方向にしつつ逃れようとするが、そのままにじり寄られて、追い詰められる。

「それよりどうなの?」
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117THE END -Somebody To Love- ◆H3bky6/SCY :2019/02/17(日) 23:35:25 ID:yyQSrX5o0
「まあそうじゃなくても、そもそもアレは私の好みではない」
「では、ちなみにどんな男性がお好みで? やっぱり年上系?」

普段からお爺ちゃん子であることはユキも知っていた。
というかクラスメイトなら誰でも知ってる。
なんなら枯れ専である可能性まである。
だが、九十九の答えはユキの予想とは違った。

「王子様。白馬に乗ってればなおよし」

ユキが微妙な表情をして固まった。
しばしの沈黙。

「……九十九って意外と乙女なの?」
「失敬な。あっしバリバリの乙女ですぜ?」

へっへと乙女らしからぬ何故か媚び諂うような三下笑いを浮かべた。
もしかして照れているのだろうか。

「まぁ、彼とは確かに対極ね」
「うん。あんなの好きとかユッキー趣味悪いよ」
「いやいや、まだ認めてませんから。未遂ですから」

何でもない帰り道みたいに下らない会話をしながら歩いているうちに市街地が見えた。
父の墓標に近づいているはずの少女の足取りが重くなることもなかったのは、きっと友人がそんな話をしていてくれたお蔭だろう。
ユキの心理的なケアと言う意味では九十九がここまで同行した事は決して無意味な事ではなかった。

「そろそろね。念のためすぐ戻れるよう準備しておいて」

禁止エリアが近づいていた。
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118THE END -Somebody To Love- ◆H3bky6/SCY :2019/02/17(日) 23:36:00 ID:yyQSrX5o0
「つまりあなたは本命ではなかった。副次的な派生物にすぎなかった。
 アイツの成果を差し置いて、そうでないあなたを主人公に仕立て上げる、か。それは…………愉快ね」

フフフと女はどこか酷薄さを感じさせる笑みを口元に浮かべる。
何千年とかけて種をまいてきた仕込みではなく、副産物的に生み出された物が花を咲かせる展開はとても愉快だ。
悪ぃ顔してんなー、とそれを見ながら拳正は若干引いた。

「そうね。あなたを推す事にしたわ」
「いやー意味わからんッス」

話に全然ついていけずお手上げと両手を上げる。
亜理子は気にせず、結論を述べる。

「まあ結論はそう難しい話じゃないわ。あなたにワールドオーダーと戦ってもらえるようお願いしたいと言う話よ」
「お願いも何も。そうなるならそうするってだけだろ」

ワールドオーダーは参加者にとって共通の敵だ。
生還が優先であるとはいえ、ぶちのめす機会があるのなら亜理子に言われずともそうするだろう。

「そう。だからその機会を私が設けるわ、あなたをワールドオーダーの前に連れていく。
 そこまで私が展開を持っていくから、あなたは戦うだけでいい」
「俺がそれを断ったところで、意味はねぇんだろうな。俺らはあんたに乗っかるしかねぇんだから」

拳正たちは亜理子に付いて行くしかない。
受けようが断ろうが、その気になれば無理矢理対峙させることも可能だろう。
亜理子もそれは否定しない。

「そうね。けれど自覚と動機は必要だと思うのよね。そう言う物だと思うから。
 かと言って何もかもを知ればいいという物でもない。なるほど、難しいわねこれは」

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119THE END -Somebody To Love- ◆H3bky6/SCY :2019/02/17(日) 23:36:25 ID:yyQSrX5o0
「……………………」

あまりにも早い再会だった。
埋葬ではなく、身なりを整えるだけの簡易的な葬儀で済ませたのは幸いだっただろう。
墓を掘り起こす手間はなく、辿りつくなり対面する事ができた。
まさか、別れを告げたはずの父の前に再びこうして立つことになろうとは思わなかったが。

「…………ユッキー」

背後から心配そうな声がかかった。
ユキの心情を気遣っているのだろう。

「大丈夫。心配しなくても大丈夫だから」

既にさよならは告げた、父の死体を前にしても心に乱れはない。
むしろ、悪党を継ぐと誓った父の前だからこそ恥ずかしい所は見せられなかった。

父の傍らに転がる漆黒の刃を拾い上げる。
腕を象っていた黒い粒子は初期状態(デフォルト)の小さなナイフとなっていた。
本来、悪刀は常人には持ち上げられぬ重量を誇る超高密度の刃である。
だが戦いの果てにその殆どは失われ幸いにもユキの細腕でも持ち運びできる重量となっていた。

今ユキに相応しい小さくなった悪党の名を冠した刃をポケットにしまう。
ポケットの中で指先にかかるその重みを確かめる。
薄まったと言えその重さは鉄よりもはるかに重く、まるで覚悟を問われているようでもあった。

ともかく目的の一つである悪刀の回収は滞りなく完了した。
後は首輪を回収するだけである。

「私がやろうか…………?」
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120THE END -Somebody To Love- ◆H3bky6/SCY :2019/02/17(日) 23:36:48 ID:yyQSrX5o0
「おっ、おっ、おっ…………!?」

おー、と周囲で見ていたギャラリーが湧く。
一二三九十九の指先で、くねくねと薄ぼんやりとした黒い靄が踊っていた。

森茂の首輪と悪刀の回収任務を達成した二人は、通信機で密に連絡を取り合いながらという事もありアクシデントもなく待機組との合流を果たした。
そこからは九十九が要領よく回収した首輪を解体せしめ、中にあった不要物、白色の磁石の様な機械を入手する事に成功する。

それこそが森茂の首輪に仕込まれた特別性。
森茂の体内ナノマシンを抑え込むために使用されていた装置である。
それはつまり、ナノマシンに干渉する機能ということだ。

ナノマシン制御装置。
首輪に仕込める程度の大きさでは操作を阻害することはできても、それ自体を制御に使用するのは難しい。
できるとしてもごく僅か、おそらく小指一本分にも満たないだろう。戦闘用にはまるで足りない。
だが、小指一本分もあれば首輪を解体するには十分である。

そうして、九十九が制御装置を使って悪刀の操作を試みた結果がこれである。
まだ感覚を掴めず操作に手こずっているようだが、一先ず、どのような隙間にも滑り込む変幻自在のナノナイフを手に入れる事が出来た。

これで知識、技術、道具。
最低限の首輪解除の条件は揃った事になる。

不安があるとするならば、技術だろう。
専門家でない九十九がどこまで出来るのかは不明瞭だ。
しかも初めて扱う悪刀でどうなるのか。

そんな不安を抱えた状態であっても進むしかない。
まず誰かが実験台になる必要があった。
九十九が自らの首輪で試す訳にもいかないし、ユキの首輪は既に解除されているとなると拳正か亜理子どちらかという事になるのだが。
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121THE END -Somebody To Love- ◆H3bky6/SCY :2019/02/17(日) 23:37:22 ID:yyQSrX5o0
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

「………………おっ――――わったぁ!」

解放の叫びと共に、悪刀をぱぁっと解放し両手を放り出して九十九がその場にパタリと倒れこむ。

「うわっ!?」

ライト係りとして九十九の後ろにいたユキがそれに巻き込まれた。

作業開始から一時間以上が経過し、全ての作業が完了した。
無論、事故などなく、全ての首輪の機能停止に成功する。

最初の拳正の首輪解除には少々手こずったようだったが。
一度生きた首輪の解除することで手応えを得たのか、亜理子の首輪は半分以下の所要時間で作業を完了させた。

「うぅ~、ふとももすべすべ~」
「オヤジか。セクハラやめて」

ユキのふとももを枕に冷やしたタオルを目元に当てる。
極限の集中で体力を消耗した九十九はユキの手厚い介抱を受けていた。
この女、拳正には姉貴分を気取っているが身内にはとことん甘える性質である。

じゃれ合う後輩女子二人を尻目に先輩女子は手元の首輪探知機に目を落とした。
拳正と亜理子の反応は確かに消えている。
信号は一つを残すだけとなっていた。

「最期に残った九十九さんの首輪は無効化装置で何とかしましょう。
 九十九さんが自分で処理したり、私たちがやるよりはそちらの方が安全よ」

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122THE END -Somebody To Love- ◆H3bky6/SCY :2019/02/17(日) 23:38:54 ID:yyQSrX5o0
空は僅かに白み始めていた。
木々の切れ間から薄墨色の空に薄く染まった月が覗く。

休息の後、彼らは山頂を目指して山道を登っていた。
縦一列に連れだって、先頭に拳正、九十九、ユキと続き、殿を亜理子が務める。

「それよりさっき話本当なんですか? ボンバーガールが襲い掛かってきたって」

おバカ二人が理解できたかはさておき、亜理子が話せる範疇の説明は出発前に終えていた。
全ての話を鵜呑みにしたわけではないが、その中でユキが一番気になった点はそれだった。

悪党商会の戦闘員としてボンバーガールとは何度か交戦したことがある。
倒される役割だったユキはマトモに交戦せずいつもすぐに倒されていたが。
弱者に興味を持たない性質からか敗北者に追撃するような真似はせず、好戦的ではあるが自ら進んで無差別な殺し合いに身を投じるほど外道でもなかった。

「ええ。問答無用だったわ。正義のヒーロー様がそんなことをするだなんて信じられないとでも?」
「いえ……分かってますよ。ここは、そういう事が起こり得る場所だて事くらい」

ここでは何でも起きる。
そのくらい1日でもこの世界で過ごせば誰だって理解できる。

これまで在りえなかったことであろうと、常識がひっくり返るようなことであろうと。
それまで積み上げてきた価値観や理念、信念と言ったモノを全て台無しにする悪意によって。

悪が正義にひっくり返る事もあれば、正義が悪にひっくり返る事もあるのだろう。
それが真実であるのなら、目下最大の脅威という事になる。

「まあ、そう警戒しなくとも、ここまでくれば大丈夫よ。ここから先は安全だから」

そう言って亜理子が僅かに後方を指さした。
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123THE END -Somebody To Love- ◆H3bky6/SCY :2019/02/17(日) 23:39:18 ID:yyQSrX5o0
「…………ッのぉ…………ッ!!」

伏せたままの体勢でユキが地中の水分を凍結させ地面を補強する。
なんとか地面の崩壊を防ぎ、土砂崩れを回避する。
そうしているうちに揺れは徐々に収まり、何とかやり過ごすことができたようだった。

拳正がゆっくりと顔を上げ、辺りを見渡す。
ユキが補強した地面を除き、周囲はすっかり崩れてしまっていた。

「収まった…………のか?」
「…………ブッ! …………ブッ!」
「ん?」

ぷはっと地面に顔面を押さえつけられた九十九が腕を跳ね除け立ち上がった。

「はよ離さんかい! 息ができへんわ!」
「おうっ。わりわりぃ」

地面に押さえつけられていた前髪には泥が張り付き、凍った地面に触れていた額はすっかり赤くなっていた。

「けどありがと!」

転がり落ちるところだったのを助けてもらったお礼だけはちゃんと言ってユキへと泣きつく。

「うぅ折れた鼻がまた潰れたぁ」
「はいはい、よしよし。綺麗にしてあげるから動かないで」

ユキは泥だらけになった九十九の顔をハンカチで拭きながら先ほどの地震を振り返る。

「あれだけ揺れると津波でも起きそうね。山頂近くだから関係はないと思うけれど」
(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)


124THE END -Somebody To Love- ◆H3bky6/SCY :2019/02/17(日) 23:39:48 ID:yyQSrX5o0
「あぁ? よく見りゃ悪党商会のザコ戦闘員じゃねぇか。むしろお前の方が何で生きてんだぁ?」

放送によって彼女の死は告げられていた。
生きているのがおかしいのは彼女もまたそうである。

「あなたと同じよ。私はもっと正攻法だけど」
「なるほどな。ま、ここにいる以上そうなるか」

禁止エリアとなった山頂に踏み込めるのは首輪という縛りを解いた者だけ。
ここに至れた参加者は必然的に選ばれし者だけという事である。

「…………ひぃ、ふぅ、みぃ、よぉっと。チッ。ガキばっかだがまあこんなもんか」

指さし獲物を確認する。
放送後の生き残りは8人。
珠美自身とワールドオーダーを除けば6人。
その中の4人がここにいると言うのなら、この状況ではこれ以上を望むべくはない。

「ま。いいさ。とりあえず、頭数はそろってんだ。ちったあ楽しませろよ――――――!」

ボンバーガールの背後に朝焼けの空よりも眩い火が灯った。
宙に浮かぶのは何十ものロケット花火だった。
炸裂音が弾けると共に、敵を殲滅するロケットが雨となって降り注ぐ。

「…………あん?」

だが、花火は放たれることはなかった。
大量のロケット花火はボンバーガールの背後で地面に落ちる。
その全てが冷たい氷に包まれていた。

(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)


125THE END -Somebody To Love- ◆H3bky6/SCY :2019/02/17(日) 23:40:14 ID:yyQSrX5o0
ユキを信じて三人は背後を気にせず中央目指して一直線に進んでゆく。
空が白み始めたこともあり、程なくして目的地である中央の扉までたどり着くことができた。

「ついた!」
「けど穴しかねぇぞ!?」

開かれた扉の先には、相も変わらず何もない空間が広がるばかりである。
だが、亜理子は、すぐさまそれを否定する。

「いいえ。何かあるわ」

探偵の洞察力は、注意深く観察しなければ見落とすような小さな変化を見逃さなかった。
扉のすぐ横に、最初に調べた時には存在しなかった窪みがある。
亜理子が屈みこみ、その周辺の泥を払う。
蓋を開けば、現れたのは8つ並んだ小さなスリットだった。
それを前にして亜理子が僅かに考え込む。

「……九十九さん、一つ聞いていいかしら?」
「な、なんです!?」
「解体した森茂の首輪は今どうしてる?」
「え、えっと一応お父さんの遺品(?)だし、ユッキーに渡しましたけど……」
「そう。なら問題ないわ」

その返答を聞くや否や、亜理子はスリットに向かってポットから取り出した何かを差し込んでいった。
一つ、二つ、三つと、リズムよく三つのスリットを埋める。

すると、奈落に続くような暗闇に変化があった。
水中から浮き上がる様に所々色褪せたクリーム色の四角い箱が姿を見せる。
妙に浮いていたチンという音が到着を知らせ、四角い箱の両開きの扉が開かれた、

(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)


126THE END -Somebody To Love- ◆H3bky6/SCY :2019/02/17(日) 23:41:03 ID:yyQSrX5o0
第二幕投下終了です
次が最終幕となる予定ですのでしばらくお待ちください


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11 オリロワFOREVER (Res:56)All First100 Last50 SubjectList ReLoad 11
1 ◆1GoF/Ci/hk :2019/01/24(木) 22:56:18 ID:VdMxAAdk0
ここは、パロロワテスト板にてキャラメイクが行われたオリジナルキャラクターによるバトルロワイアル企画です。
キャラの死亡、流血等人によっては嫌悪を抱かれる内容を含みます。閲覧の際はご注意ください。

まとめwiki
ttps://www65.atwiki.jp/originalaforever/

したらば
ttps://jbbs.shitaraba.net/otaku/18107/

企画スレ
ttps://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/otaku/13744/1546696602/

・参加者
参加者はキャラメイクされた141名の候補キャラクターの中から
書き手枠によって選ばれた60名となります。

また、候補キャラクターの詳細については以下のページでご確認ください。

オリロワFOREVERwiki-キャラクタープロファイリング
ttps://www65.atwiki.jp/originalaforever/?page=キャラクタープロファイリング

企画スレよりキャラメイク部分抜粋
ttps://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/otaku/13744/1546696602/2-142



地図
ttps://www65.atwiki.jp/originalaforever/?page=地図

37家族ノカタチ ◆1GoF/Ci/hk :2019/02/01(金) 15:37:54 ID:p1tpgSfw0
(この殺し合いもあなたの考えなのか…父さん)

そして彼は自らが育った組織に弓を引いた。
血を分けた父が束ねるその組織に。
翔の中でアルワーズは巨大だった。スティルバーとなった今でも常に影となって纏わりついてくる。
それはそうだ。アルワーズは彼にとって間違いなく、"家族"だったのだから。
もしや主催には我が父大導寺昇の息がかかっているのでは…そんな疑念が拭えないでいた。

(この身を…スティルバーを殺し合いの道具にしちゃいけないんだ。
 アルワーズに組していた事が罪だとしても、咎を受けるべきは自分だけだ)

翔はアルワーズの為にスティルバーを作った。
それだけではなく、持てる知識を組織の為に捧げてきた。
それがどんな恐ろしいものを産み出すのかも知らずに。
幸い最高傑作スティルバーが組織の手に渡る事は防げた。
ならば、これからもスティルバーを悪に染めてはいけない。

「行こう万理さん。ここにいたって千里さんは見つからない」
「そうですね、貴方と問答してるよりは足を動かす方がよっぽど有意義です」

そう言って、二人は歩み始める。
…と思いきや、万理は突然踵を返した。




ガン、と音が再び響いた。
万理は今度こそショーケースを蹴り飛ばしていた。

「ふー…ちょっとスッキリ」
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38 ◆1GoF/Ci/hk :2019/02/01(金) 15:38:18 ID:p1tpgSfw0
投下終了します。


39 ◆mfnif6ghpc :2019/02/02(土) 22:29:20 ID:2qy2PKOM0
緋色喜一、海老原愛投下します。


40睡魔には勝てない ◆mfnif6ghpc :2019/02/02(土) 22:32:00 ID:2qy2PKOM0
緋色喜一は完璧な人間であった。
容姿端麗、頭脳明晰、文武両道。
綺麗に三拍子そろっている上に、学校では生徒会長を務め、
さらに実家はあのジャパン・ガーディアン・ヒーローズの出資社に名を連ねる緋色財閥という、
生まれまでパーフェクトである完璧超人であった。

もはや彼を知る誰もが、緋色財閥の次期当主は喜一をおいてほかにないと、心から思っていた。


「まさか、ここに来て梯子を外されるとはね…」


病室で喜一はそうつぶやいた。

次期当主と目されていた喜一は、当然その出資先であるジャパン・ガーディアン・ヒーローズの面々と顔を合わせることも多々あった。
それなりに良い友好関係を築けていたと思っていたのだが、まさか殺し合いに参加させられてしまうとは夢にも思わなかった。

(いや、俺の目的を知っていたら、そうでもないかな)

喜一はそう思考する。

確かに喜一は完璧な人間であった。

次期当主にふさわしい人間になるべく、現状に満足せず、努力し続けてきた。
だがそれは決して彼自身が善良な人間であることを示さない。

むしろ彼自身は人の嘆きにこそ悦を見出す悪であった
次期当主にふさわしい人間になろうとしたのも、当主となった後で財閥面々の見る眼のなさを指摘してやりたいがためにすぎない。
そうして自分たちの愚かさ、財閥の終焉を嘆く姿が見たいがために頑張ってきたというのに。

(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)


41睡魔には勝てない ◆mfnif6ghpc :2019/02/02(土) 22:34:04 ID:2qy2PKOM0
×××



「…眠い」

海老原愛が会場に連れてこられて最初に発言した内容である。
時間は深夜0時すぎ。
健全な中学生ならばすでに眠っていておかしくない時間帯である。
事態が事態でなければ、正常な思考である。


だが、現状が殺し合いの最中ということを考えると、この思考は狂っている。
すでに一人見せしめで死んでいるというのに、この思考回路は何かが壊れているとしか思えない。
事実海老原愛はすでに人間としてはすでに壊されつくされている。

そもそも海老原という名前は偽名だ。
偽名を名乗る前は普通のどこにでもいるモブ中学生だったのだ。


それをある日、悪の組織(名称は知らない、覚えていない)に拉致され、
身体を弄りまわされ、彼女はおおよそ人間というジャンルには当てはまらない存在になった。
そしてその状態から元に戻すことは、どのような組織をもってしてもかなわなかった。
「エビ」を「人間」にすることができないのと同じことだ。
すでに人間という枠からはみ出てしまった彼女を人間に戻すことは誰にもできなかった。

当然そんな状態の彼女を一般社会に放り出すなど、危険すぎる事だろう。
異常な再生能力のみを有しているだけだが、それでも使いようによってはなんだってできる代物だ。
通常ならば、殺処分か封印処理が妥当なところを、お情けで生かしてもらっているようなものなのだ。

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42 ◆mfnif6ghpc :2019/02/02(土) 22:34:32 ID:2qy2PKOM0
投下終了します。


43 ◆1GoF/Ci/hk :2019/02/02(土) 23:03:09 ID:/NPEvysE0
投下乙です。
そりゃ深夜に連れてこられたら眠いですよね。
この状況下で寝れる辺り二人とも常人で無い事は明らかですが。
果たして目が覚めた時どうなってしまうんでしょうか。


44 ◆1GoF/Ci/hk :2019/02/06(水) 22:29:05 ID:TRejFjuk0
短いですが、島原俊春、チャールズ投下します。


45覚醒ダンディズム ◆1GoF/Ci/hk :2019/02/06(水) 22:29:31 ID:TRejFjuk0
「ああ…だ、旦那様…何故…」

白髪をオールバックにした初老の白人男性―チャールズが、腹部を鋭い刃で貫かれていた。
彼にその致命的な一撃を加えているのは、白いスーツに白手袋という服装の口髭を生やした中老の男性。
名を島原俊春と言った。
彼の左腕は義手である。と同時に中には仕込み刀が隠してある。
俊春はこれを剥き出してチャールズを貫いたのだ。

「キエエエエエエエエエエエェェェッ!!!!」

更に俊春は刃を引き抜き、今度は大上段に構えたそれを掛け声と共にチャールズ目掛け振り下ろした。
その刃はチャールズの身体を頭から股下にかけて切り裂き、切り口からおびただしい血が噴き出される。

「だ、な…さま…あい、て…お…ま、た…」

その言葉を最期に、崩れ落ちたチャールズの肉体は二度と動く事は無かった。
それを見届けた俊春は、外していた義手を仕込み刀に被せる形で左腕に戻す。

「許せチャールズ、これも息子達の為なのだ」

たった今殺害した男の前で俊春は呟く。
彼は一体何故このような凶行に及んだのか。
それには理由がある。

島原俊春は日本有数の大企業『島原財閥』の総裁を務めており、同時にこの殺し合いの主催者であるJGHのスポンサーでもある。
そしてあの開催の場で参加者達に絶望を告げた竜騎士―クロスワイバーンこと島原師朗、そして彼の追従していた魔法少女―聖少女トゥインクル☆ゆかりこと島原ゆかりの父であった。
息子達がこの場に呼ばれた者達を悪と断じた事、それについて俊春は疑問を持たない。
ラプラスが弾き出した答えならばそれで正しいのだろう。
俊春はそれよりむしろ、JGHのヒーロー達も処刑人としてこの場に投入されるという事の方が気がかりであった。
確かに息子達は強い。だが、この会場は閉鎖された空間だ。
(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)


46 ◆1GoF/Ci/hk :2019/02/06(水) 22:29:58 ID:TRejFjuk0
投下終了します。


47 ◆1GoF/Ci/hk :2019/02/18(月) 22:51:00 ID:4XpC6S320
蓬つかさ、田外零、杉本貴美投下します。


48禁断の合体 ◆1GoF/Ci/hk :2019/02/18(月) 22:51:24 ID:4XpC6S320
C-2、公園のベンチに黒髪を背中まで伸ばし一纏めにし、黒いジャケットを着た少年が腰かけていた。

「メンドくせぇ~」

そう呟く大人びた風貌の少年、田外零の心中は言葉とは裏腹に大きく荒れていた。
彼が所属するスーパー戦隊「古代戦隊アンシャンジャー」、その中心核となっていた戦士「赤き肉食獣」ディメトロレッド。
またの名を杉本恭忠はあっけなく殺された。
零は恭忠ととても親しかったというわけではない。
向こうはフレンドリーに接してくるが、理想論者の彼とは反りが合わず反発する事もあった。
しかし、それでも仲間だったのだ。
共に絶滅帝国インケラードと戦ってきた仲間だったのだ。
如何にクールな二枚目といえど戦友を殺されて動じない訳がない。

「JGH…面倒な事に付き合わせやがって…」

アンシャンジャーは正義の組織だ、と零は自負しているつもりである。
それが同じく正義の組織たるJGHに悪だと判断され、あまつさえメンバーが1人殺されるなど理解しがたい事態であった。
とはいえ、現状は現状として受け入れるしかない。
そしてこの現状を引き起こしたJGHを許す気もない。
「黒き一角獣」エラスモブラックとして、ディメトロレッドの仇を取るためにもJGHと戦う。その決意が零にはあった。

「アンシャンオーブとブレスが手元にあるのは幸運だったな…それともそれも主催にとってはハンデにはならないって事か」

アンシャンジャーに変身する為に必要なアイテムは主催によって回収される事は無かったようだ。
その事を改めて確認した零は、ひとまずこの場を移動しようかと腰を上げた。
その時である。

「嫌ァァァァァァァッ!!!!助けてぇぇぇぇぇぇぇっ!!!!」

向こうからすみれ色の髪の少女が死に物狂いといった表情で走ってきた。
(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)


49禁断の合体 ◆1GoF/Ci/hk :2019/02/18(月) 22:52:11 ID:4XpC6S320

「恭忠…どうして…」

アンシャンジャー6人目の戦士、「白き恐鳥」ディアトリホワイトこと杉本貴美もまた動揺していた。
見せしめとして殺された杉本恭忠は単にアンシャンジャーの仲間というだけではなく、彼女の血を分けた実弟である。
彼女もまた恭忠動揺にJGHのヒーロー達に憧れ、故にアンシャンジャーとなった身であった。
だからこそ現状を受け止めることが出来ないでいた。
が、彼女には悩む時間さえ与えられなかった。

「VOOOOOOOOOOOOOOOOO!!!!!!!!!!!」
「!?フォールビースト!?」

唸り声を上げながら、サイを模ったような容貌の怪人が突っ込んできた。
何者か、と考えている暇はなかった。
明らかに怪人は自分に殺意を向けている。
となれば、取るべき行動は一つだ。

「チェンジ・アンシャン!」

スマートフォン型変身アイテム「アンシャンフォン」にアンシャンオーブをリードさせ、貴美はディアトリホワイトに変身した。
即座に怪人に対して戦闘態勢を取り、その手に武器を出現させる。

「ディアトリハンマー!」

ディアトリマのクチバシをモチーフにしたハンマーを構え、怪人目掛け振り下ろす。
怪人はそれに対抗するように、鼻先の角を突き出した。
ハンマーと角が激突し、力比べの形となる。
が、数刻後、弾き飛ばされたのはハンマーの方であった。

「ウ…強い!」
(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)


50禁断の合体 ◆1GoF/Ci/hk :2019/02/18(月) 22:52:27 ID:4XpC6S320
「エラスモ…ドリル…ブレイク…!」

怪人がくぐもった声を挙げると、鼻先の角がドリルのように回転し始めた。
そして怪人はディアトリホワイト目掛け突進する。
氷像と化したディアトリホワイトにこれを回避する手段は無かった。

そして怪人の角は氷像を貫き…ディアトリホワイトの、杉本貴美の身体は粉々に砕け散った。
後には氷の破片が飛び散り、元は人間の身体であったことを示すかのように赤い断面が覗かせられるだけであった。
ダメージで変身は解除され、ディアトリホワイトではなく杉本貴美の遺骸と化したようだ。

「まずは一人…」

物陰からその一部始終を見届けていた人物がいた。
すみれ色のショートカットの髪の少女…そう、田外零に助けを求めに来た少女、蓬つかさである。

「よくやったわ、えっと…エラスモブラックさん。今は怪人だからエラスモビーストって呼んだ方がいいのかな」

つかさは怪人へと近寄り、親しげに話す。
エラスモビーストと呼ばれた怪人はつかさに危害を加えようとする様子はなく、それどころか頭を垂れた。

これは一体どういう事なのであろうか?
それはこの怪人、エラスモビーストはまさしくつかさによって産み出されたからだ。
エラスモブラックと呼ばれた事から分かる通り、この怪人の正体は田外零である。
蓬つかさは怪物に襲われてなどいなかった。
彼女は演技によって田外零を騙し、隙を付いて支給品である「フュージョンシード」を植え付けていた。
これによって田外零はアンシャンオーブと融合して怪人エラスモビーストと化し、彼女の命令で動くマシーンへとなり下がってしまったというわけだ。

「ふみくん…私が悪だなんて、嘘だよね…」

つかさは恋慕の情を向ける少年の名を呟く。
(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)


51 ◆1GoF/Ci/hk :2019/02/18(月) 22:52:43 ID:4XpC6S320
投下終了します。


52 ◆ujD3wLD35k :2019/02/22(金) 21:29:24 ID:F6x5VS6w0
投下します


53母から子へ、愛をこめて ◆ujD3wLD35k :2019/02/22(金) 21:30:56 ID:F6x5VS6w0
スモーキーピンク髪が風に棚引く。
何もない夜の空を一人の青年が『飛行』していた。

正確には、それは跳躍である。
木々の頂点から頂点に飛び移るムササビの如き身のこなし。
余りに華麗な連続跳躍は、一繋ぎの飛行のようにすら見えるだろう。

天空を支配する青年の名はジヴ。
砂の惑星を切り開く探索者の一人。
もちろんただの探索者ではない。
探索者の中でも最高位にまで上り詰めた者にのみ与えられる二つ名を二つ与えられた前代未聞の大天才。
『自由』なる『天空』のジヴ。
砂の惑星で、彼はそう呼ばれていた。

ご自慢の飛行装置がなくとも彼が行くは空の道だ。
障害物の回避。視野の確保。
探索において制空権を取るアドヴァンテージは計り知れない。
警戒すべきは狙撃と言った不意打ちだが。人間にとって真上というのは死角であり、夜に紛れれば発見される危険性も少ない。

誰よりも早く砂の惑星を飛び回ったジヴにすら見覚えのない場所だった。
砂の惑星に置いて緑化指定都市でもない場所に、これほど木々が生い茂っているのは異常である
一刻も早く自分のまきこまれた事態を正確に把握する必要がある。

まずは状況の把握。
次に状況への対策。
最期に状況への勝利。
いつどこであろうと変わらない彼の行動方針である。

「ん?」

(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)


54母から子へ、愛をこめて ◆ujD3wLD35k :2019/02/22(金) 21:31:43 ID:F6x5VS6w0
「この殺し合いを始めたJGHの聖竜騎士クロスワイバーンと聖少女トゥインクル☆ゆかりは我が最愛の子、師朗とゆかりにございます」

壇上にて殺し合いを示唆した怪物。
それが彼女の子供だと言う。

「つまり、あんたは…………」
「はい。私こそ島原の母。はるかにございます。見紛うはずもありません、あれは我が子にございます」

偽物などであるはずがない
例え10年の差異があろうとも、変身した状態であろうとも、腹を痛めた母が我が子を見紛うはずもなかった。
彼女の家族愛全てに賭けて断言してもいい。
あれは間違いなく島原師朗、島原ゆかりである。

「…………それは」

流石のジヴもかける言葉が見当たらなかった。
身内がとち狂ったともなれば苦悩するのも仕方ない話である。
だが、最悪の下にはまだ下がある事を知る。

「あんなに立派になって。その姿が見られただけで母は嬉しく思います」
「な」

瞬間、女の手元が煌めいた。
月光を反射するそれは銀の刃だった。
振り抜かれる銀光を、咄嗟にジウは後方に跳躍して回避した。

「己が正義を貫く我が子たちの力にならずして何が母でしょう」
「なるほど、そういう輩か」

女が流していたのは慟哭の涙などではなく、随喜の涙であった。
(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)


55 ◆ujD3wLD35k :2019/02/22(金) 21:31:55 ID:F6x5VS6w0
投下終了です


56 ◆1GoF/Ci/hk :2019/02/22(金) 23:08:16 ID:3vTdmv5Y0
投下乙です。
見事に全員危険人物でしたね、島原家。
ジヴの相手によって口調変える話し方好き。


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12 要望スレ (Res:213)All First100 Last50 SubjectList ReLoad 12
1管理人★ :2011/06/26(日) 00:38:18 ID:???0
管理人への要望等ございましたらこちらへどうぞ。

194 ◆.ji0E9MT9g :2018/01/27(土) 23:07:08 ID:EsaXLMV20
>>193
管理人様、お返事ありがとうございます。
それでは早速当該スレッドを立ち上げさせていただこうと思います。
こちらこそ今後ともよろしくお願いします。


195名無しさん :2018/02/11(日) 08:05:37 ID:elvYbJbY0
アニメキャラバトルロワイアルIFの>>399>>401>>403は不適切な煽り、中傷の書き込みに見受けられます
申し訳ありませんが削除願います


196管理人★ :2018/02/12(月) 14:01:36 ID:???0
>>195
スレッドを精査し、当掲示板の基準に照らして問題のある書き込みについて削除いたしました。


197名無しさん :2018/03/20(火) 21:33:19 ID:8FHbDJlE0
管理人様へ
アニメキャラバトルロワイアルIFの>>472>>473は遠回しな個人攻撃を行っていると思われます
申し訳ありませんがご注視お願いします

また、同スレでは似たような書き手諸氏への攻撃が最近になって数多く見られており、企画が終局を迎えようとしている中で書き手諸氏への不要なストレスやプレッシャーを与えていると思われます
企画を正しく終わらせるためにも削除のみならず、該当レス者の書き込み規制等のご検討をお願いします


198名無しさん :2018/03/20(火) 22:19:24 ID:asl2Q7.Y0
管理人さんに任せますがこれが規制になるならもう誰も書き込めなくなる


199名無しさん :2018/03/21(水) 00:37:43 ID:PT.krtfE0
>>198
要望スレで言う事じゃないだろ。
遠回しに規制はするなと言ってるようなもん


200管理人★ :2018/03/21(水) 23:13:58 ID:???0
>>197
当該スレッドにおける問題は管理人としても認識しておりますが、対応が後手に回っており
誠に申し訳ございません。
本件につきましてご説明させていただきます。

まず、問題発言の多くはPC用のプロバイダ経由ではなく、au携帯・スマートフォンからの
書き込みによるものです。
しかしながら、当該ホスト「*.au-net.ne.jp」は都度変動するアドレス群を含んでおり、
個別でのホスト規制は困難な状況です。

当該ホストは各スレッドの書き手様も使用されているものであり、大規模な巻き込みの発生が
予測されることから規制に二の足を踏んでいたこと、また当該ホストを公開することで
意図的に書き込み規制を発生させる事態も考えられたため問題の公開を控えたことから
事態を悪化させてしまったのは管理人の不徳の致すところであり、利用者の方々には
深くお詫びするものです。

今後につきまして、当該ホストから問題のある発言が続いた場合においては
利用者各位へのキャップ発行を前提とした書き込み規制を行います。
何卒ご理解の程、宜しくお願い申し上げます。


201管理人★ :2018/03/21(水) 23:15:45 ID:???0
>>198
当該レスにつきましては当掲示板の基準に照らして削除および書き込み規制に値するものであると
管理人として判断しております。


202197 :2018/03/21(水) 23:31:58 ID:EcO.DN8A0
了解いたしました。
レスに目を通していただき誠にありがとうございました。


203名無しさん :2018/04/30(月) 21:32:06 ID:wLOZ5NRY0
メールいたしました。一読願います


204名無しさん :2018/05/10(木) 15:56:30 ID:nOaX0WtI0
申し訳ありません。
アニロワIfスレの粛清をお願いします


205管理人★ :2018/05/10(木) 20:24:24 ID:???0
>>204
問題のある書き込み、およびそれらに対するレスを削除すると共に、当該スレッドを過去ログ倉庫に移動いたしました。

また当該スレッドにおける書き込み内容を鑑み、ホスト「au-net.ne.jp」および「spmode.ne.jp」について
無期限の書き込み停止措置といたします。
巻き込み規制につきましては個別にキャップを発行いたしますが、ハンドルは一律ではなく、
個別に特定の可能な形式とさせていただきます。
既存のハンドルを希望される方は発行申請時にその旨をお書き添え下さい。

ご利用の皆様におかれましては悪しからずご了承頂ますよう、お願い申し上げます。


206名無しさん :2018/05/10(木) 20:27:10 ID:MoBdS.Ec0
>>205
お疲れ様です


207名無しさん :2018/06/04(月) 21:41:16 ID:x5J/Q/Cw0
管理人様、規制の件ですが「au-net.ne.jp」および「spmode.ne.jp」無期限の書き込み停止措置のことを玄関口に記載をお願いします
規制の件を知らない人が>>205の書き込みに気づかない場合、混乱を招くと思いますので


208名無しさん :2018/07/08(日) 22:20:37 ID:okPDu5Pw0
管理人様。
テラカオスバトルロワイアルスレ>>934>>937に荒らしと思わしきレスが出たので確認をお願いします。


209管理人★ :2018/07/08(日) 22:51:00 ID:???0
>>208
該当するレスを削除いたしました。


210名無しさん :2018/07/08(日) 22:51:28 ID:okPDu5Pw0
対応ありがとうございました。


211 ◆HOMU.DM5Ns :2019/01/06(日) 10:31:36 ID:.zk4mu8s0
管理人様、あけましておめでとうございます。いつもスレ管理ご苦労さまです
「第二次二次キャラ聖杯戦争 part3」が埋まりそうなので新しくスレッドを立ち上げたいのですがよろしいでしょうか
スレ立ては初なので対応が誤っていたら申し訳ありません……


212管理人★ :2019/01/06(日) 11:27:54 ID:???0
>>211
はい、スレッドはご自由に立てていただいて構いません。


213 ◆HOMU.DM5Ns :2019/01/06(日) 12:26:16 ID:.zk4mu8s0
>>212
ありがとうございます。準備ができ次第立ち上げさせていただきます


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13 オールジャンルバトルロワイアル6 (Res:186)All First100 Last50 SubjectList ReLoad 13
1名無しさん :2013/03/15(金) 18:26:44 ID:.c3X3oY60
ここはドラマ、マンガ、アニメといったジャンルのキャラクターから、
源氏物語や平家物語、竹取物語といった古典、七並べの擬人化、
果ては他のバトルロワイアルスレ、他スレのロワ住人まで登場する、
まさにオールジャンルでバトルロワイアルをしてみようというスレです。

……かなりバトルロワイアルをしていないキャラクターもいますが、
ここはノリと勢いと寛容さ、そして空気を読んで盛り上げていきましょう。

なお、この企画はその性質上、版権キャラの残酷描写や死亡描写が登場する可能性があります。
苦手な人は注意して下さい。


まとめウィキ
ttp://www20.atwiki.jp/allrowa
したらば
ttp://jbbs.livedoor.jp/otaku/11967/

前スレ
オールジャンルバトルロワイアル5
ttp://engawa.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1284551265/
オールジャンルバトルロワイアル4
ttp://yuzuru.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1237908424/
オールジャンルバトルロワイアル3
ttp://namidame.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1226493627/
【拡張版】オールジャンルバトルロワイアル2
ttp://namidame.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1223388883/
【拡張版】オールジャンルバトルロワイアル
ttp://namidame.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1223045215/


名簿や細かいルールは>>2以降に

167 ◆.pKwLKR4oQ :2016/07/15(金) 23:26:44 ID:nz3BTEkg0
投下終了です
何かあれば言ってください
タイトルは「ゼロをたずねて幾千里」です


168名無しさん :2016/07/16(土) 00:29:32 ID:T8JiLuSM0
投下乙です
ルガールさん、また変なこと考え始めたなあw


169名無しさん :2016/07/17(日) 23:35:16 ID:XIsVmuHU0
投下乙
みゆきとオルソラって両方遠藤綾かw


170 ◆.pKwLKR4oQ :2016/12/31(土) 23:57:08 ID:JVD7gf0A0
アカギ(零)で投下します


171 ◆.pKwLKR4oQ :2016/12/31(土) 23:58:33 ID:JVD7gf0A0
標という少年がいた。
本名も年齢も定かではない。
まだ10歳に達していないように見えるが、その風貌は大きな丸い鼻・厚い唇・右目を銀髪で隠すなど特徴的だ。
だがその風貌もさることながら標の最も特筆すべき点はその並外れた頭脳だ。
その卓越した頭脳と、それにより生み出されるカリスマ性。
それは世界的なギャンブルの代打ちすなわち王を選抜する「ドリームキングダム」にて主催者の在全無量をして『王を目指すに値する有資格者』と言わしめたほどであった。
ちなみに在全曰く、ドリームキングダムの参加者は大きく3つに評されていた。
一つ目は『王を目指すに値する有資格者』と。
二つ目は『明らかに力不足なのに大金に目の眩んだ身の程知らずな金の亡者』と。
三つ目は『王ではなく王のサポートに回る二番手狙い』と。

実はアカギ(零)も在全から『王を目指すに値する有資格者』と評されていた。

そのせいで標とギャンブルで直接対決した過去もあった。
その時は標に軍配が上がる結果になったが、アカギ(零)にしてみれば決着は付いていないと思っている。

(だがっ…本当にそうなのかっ…!)

ドリームキングダム内で行われたギャンブルでいくつか標と同じものに挑戦したが、その全てにおいて標の方が勝っていた。
唯一例外もあったが、それとて実際に本腰を入れて標が取り組んでいたらどうなっていたか分からない。
しかも標はアカギ(零)が思い付かなかったような方法で非道な在全を倒す秘策を見出していた。
さらにその心中には「世界を変えたい」という熱い想いを抱いていて、そのために自分の死を厭わない精神も持ち合わせている。

まさにその名の通り人々を導く標。
言い換えれば夜空に輝いて皆の希望となるスターというべき存在に相応しい。

(そうだっ…! 標、お前はすごいよっ…! だからこそ俺はっ…!)

アカギ(零)は今のままでは標と肩を並べるには至らないと思っていた。
在全を倒す秘策を教えてくれた時にも告げたが、まずは自分の力で標と対等にならないと意味がない。
(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)


172 ◆.pKwLKR4oQ :2017/01/01(日) 00:00:59 ID:DmEqxXjg0
投下終了です
何かありましたら言ってください
タイトルは「標 ~スター~」です

皆様あけましておめでとうございます
いつのまにか今年で年越し投下も9度目になっていた
今年もよろしくお願いします


173名無しさん :2017/01/01(日) 00:41:40 ID:L0YLoTcg0
今年(去年?)も投下乙です
思考があかん方向に行ってるなあ……


174名無しさん :2017/01/03(火) 16:59:00 ID:5lI6FRKo0
投下乙
放送で呼ばれた6/は誤解だけど肉体的には正しいって、ややこしいw


175 ◆.pKwLKR4oQ :2017/12/31(日) 23:07:08 ID:IWAh.FDM0
MAXで投下します


176 ◆.pKwLKR4oQ :2017/12/31(日) 23:08:26 ID:IWAh.FDM0
『笠地蔵』
東北地方に伝わる昔話の一つ。
「まんが日本昔ばなし」でのあらすじは以下の通り。

大晦日の話。
雪深い山の中に住む夫婦は、正月を迎えようにも米一粒すら残っていなかった。
そこで男は町に行って、女房が作った髪飾りのかせ玉を売って餅や屠蘇を買おうとした。
その途中で男が地蔵峠を通ると、6体のお地蔵様の頭の上に雪が積もっていたので雪を払ってあげた。
大晦日の夕方、町についた男はそこでかせ玉を売るが、みな目もくれず一向に売れない。
するとそこに笠売りのおじいさんがやってきて、お互い全く売れない様子なので、二人はそれぞれの売り物を交換して家路についた。
その帰途、男が地蔵峠を通ると、またお地蔵様の頭の上に雪が積もっていて寒そうに佇んでいる。
心優しい男は再び雪を払うと、5体のお地蔵様の頭に手持ちの笠を全部被せて、残り一人には自分の手拭いを巻いてあげた。
そして家に帰って女房にその事を話すと、それは良い事をしたと言って、女房も喜んでくれた。
さて、その夜夫婦が寝ていると、外で何やら物音がする。
恐る恐る外に出てみるとそこには米・野菜・果物・着物などがたくさん置いてあった。
二人の目には、遠くに峠のお地蔵様が帰って行くのが見えた。
こうして二人は無事に正月を迎える事ができた。
めでたしめでたし。

余談だが、この話が放送されたのは1月7日。
記念すべき「まんが日本昔ばなし」の第一話のBパートだった。
そんな有名な昔話に登場した地蔵のうち手拭いを巻いてもらったものが支給品としてこのロワに参加していた。
ロワ開始から半日以上が経過した今ようやくその地蔵は日の目を見ることができ―ー。

(おお、ようやく外に出られ―ー)
「ボンバーシュート!」

―ー爆破された。


(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)


177 ◆.pKwLKR4oQ :2017/12/31(日) 23:13:15 ID:IWAh.FDM0
投下終了です
何かありましたら言ってください
タイトルは「笠地蔵おおおおお!!!!!」です

とうとう年越し投下も10作目というか、とうとう年越し投下しかしていない
というか10作目がこんな内容で良かったのだろうか
みなさま良いお年を


178名無しさん :2018/01/01(月) 00:06:48 ID:B18L7uec0
年末最後の犠牲者は…かさじぞう!
投下乙でした、10年目…すごい
そしてあけおめです 今年もよろしくおねがいします!


179名無しさん :2018/01/01(月) 00:26:25 ID:DE5ZjNps0
投下乙でした
もう10年かあ……


180名無しさん :2018/01/05(金) 18:11:25 ID:CKcE5SoE0
年末投下乙
さすが戦場で弓矢鉄砲に次いで用いられた石つぶて
MAXさん分かっているな


181 ◆.pKwLKR4oQ :2018/12/31(月) 23:51:18 ID:rLUa8Nb20
ファシル(本名 鈴木次郎) 、ハートのクイーン、かぐや姫で投下します。


182 ◆.pKwLKR4oQ :2018/12/31(月) 23:52:40 ID:rLUa8Nb20
「いーち、にー、さーん、しー、ごー、ろーく、しーち、はーち、きゅー、じゅー。もーいいかい?」
「まーだだよー」
「いーち、にー、さーん、しー、ごー、ろーく、しーち、はーち、きゅー、じゅー。もーいいかい?」
「まーだだよー」
「いーち、にー、さーん、しー、ごー、ろーく、しーち、はーち、きゅー、じゅー。もーいいかい?」
「……もーいいよー」
「さーて、かぐやはどこでありんす」

バトルロワイアルには不釣り合いな穏やかな一コマ。
そこでは傍目には仲睦まじい母娘がかくれんぼに興じる様子が見られた。
ここは地図でいうJ-6エリアに広がる町の隅。
北から流れる川の東側に位置する目立たない民家。
そこにハートのクイーンとかぐや姫はいた。

なぜ一緒にいたはずのファシルがおらず二人がこのような状況に至ったのはこれよりしばらく前。
社長による二回目の放送が執り行われた頃に遡る。

その放送の内容に善意ある他の参加者同様に心を痛めたファシルとハートのクイーン。
幸いまだ幼いかぐや姫は前回同様に放送の内容を正確に理解できず変わらぬ可愛らしさを振りまいていた。
その事に胸を撫で下ろした二人の前には一つの問題が発生していた。

元々三人はJ-8エリアにて大型船を発見して、それを追跡する形で海岸線沿いに西へ移動していた。
ちなみに大型船からの反応は一向になかったが、それは三人が人目を避けて町中を移動していたせいだったかもしれない。
そうして西へ西へと移動するうちに三人は重大な問題に出くわした。
つまりJ-6エリアの川に行く手を塞がれてしまったのだ。
本来はI-6エリアの橋を渡る事で隣のエリアへ移動できたはずだが、既にI-6エリアは侵入禁止エリアに指定されていた。
そのためこのまま大型船の追跡を続行するなら何かしらの手段を講じなければならなくなった。
社長による二回目の放送が執り行われたのはそうやって対策を講じている最中の出来事であった。
その内容にファシルとハートのクイーンは愕然とした。
1回目の放送までに半数が死亡して生存者同士が出会う確率が低くなったはずだ。
(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)


183 ◆.pKwLKR4oQ :2018/12/31(月) 23:54:27 ID:rLUa8Nb20
『それじゃあ行ってくる。かぐや、すぐに帰ってくるからハートのクイーンと大人しく待っているんだぞ』
『はーい』
『ファシルよ、くれぐれも無茶はするでないぞ』
『ああ、分かっているよ、ハートのクイーン……なあ、ちょっといいか』
『なんでありんす?』
『その、ハートのクイーン以外の別の呼び名で呼んでみたいんだがいいかな。
 ほら、こうして一緒にそれなりの時を過ごしてきたから、こう親愛の意味を込めてというか……』
『……それもそうでありんすね。良い考えであろう』
『おお、そうか。それなら帰ってくるまでに何か考えt「みゆき」え?』
『名簿を見ていて気になったから勝手に拝借したが、どうじゃろうか』
『お前が気に入ったのならそれで構わないが、本当にいいのか?』
『お願いでありんす、みゆきと呼んでたもれ』
『よし、それじゃあ改めて行ってくる。かぐや、みゆき!』

(みゆき、名簿には高良みゆきとあるけど、もしかしてハートのクイーンと何か関係があったりするんだろうか?)

帰ってきたら考えていた名前を教えるという死亡フラグを知らぬ間に折られていたが、別のフラグが立った事をまだ誰も知らない。


【1日目 日中/J-6 海上】

【ファシル(本名 鈴木次郎)@オリジナルキャラ・バトルロワイアル】
【状態】健康、悲壮な決意
【装備】チェーンソー、悲恋湖のボート@金田一少年の事件簿
【持ち物】基本支給品一式
【思考】
 0:大型船の様子を探る。出来るだけすぐ帰ってかぐや姫と遊ぶ。
 1:首輪の解除。
 2:ここから脱出して、主催を滅ぼす。
 3:邪魔する者、ルシファーのかけらを持つ者は殺す。
(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)


184 ◆.pKwLKR4oQ :2018/12/31(月) 23:59:00 ID:rLUa8Nb20
投下終了です
何かあれば言ってください
タイトルは「おお月隠」です

年越し投下だけは続けていく所存です。
いい加減普通の投下もしたいとは思っているけど……。


185名無しさん :2019/01/01(火) 00:06:35 ID:tQ64YiWU0
今回も年越し投下、乙でした!


186名無しさん :2019/01/02(水) 09:22:48 ID:ozH6QjJk0
年末投下乙
ホントよく名前が増えるロワだなw
さて船にいるのは頼りになる人だから安心のはずだけど、よりにもよってそのボートなのか・・・


名前: E-mail(省略可)
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14 版権作品+オリジナルキャラバトルロワイアル (Res:20)All First100 Last50 SubjectList ReLoad 14
1 ◆IRWq076pt2 :2018/11/15(木) 19:05:50 ID:d6gvlLiU0
当企画は版権作品のキャラクターとパロロワテスト板でキャラメイクされたオリジナルキャラクターによるバトルロワイアルパロディリレーSS企画です。
企画の性質上キャラクターの死亡、流血等残酷な表現を含みますので閲覧の際は十分ご注意ください。

wiki
ttps://www65.atwiki.jp/hankenoriginal/sp/
したらば
ttps://jbbs.shitaraba.net/bbs/subject.cgi/internet/24906/
地図
ttps://www65.atwiki.jp/hankenoriginal/pages/53.html

参加者名簿

6/6【Fate/Grand Order】
○藤丸立香/○オルガマリー・アニムスフィア/○クー・フーリン〔オルタ〕/○マリー・アントワネット/○レジスタンスのライダー/○新宿のアヴェンジャー
6/6【仮面ライダーアマゾンズ】
○水澤悠/○鷹山仁/○千翼/○前原淳/○御堂英之助/○マモル
5/5【仮面ライダー剣】
○剣崎一真/○橘朔也/○上城睦月/○キング/○金居
4/4【魔法少女リリカルなのはシリーズ】
○高町なのは/○闇統べる王/○星光の殲滅者/○雷刃の襲撃者
4/4【ゴブリンスレイヤー】
○ゴブリンスレイヤー/○女神官/○女魔法使い/○妖精弓手
4/4【鬼滅の刃】
○竈門炭治郎/○我妻善逸/○妓夫太郎/○累
4/4【星のカービィ】
○カービィ/○メタナイト/○アドレーヌ/○マルク
3/3【五等分の花嫁】
○上杉風太郎/○中野一花/○中野四葉
2/2【結城友奈は勇者であるシリーズ】
○結城友奈/○犬吠埼風
4/4【書き手枠(2票勢から)】
○/○/○/○
15/15【当企画オリジナルキャラ】
○エルフフェイス/○アルマ/○ニコラ(エラスモテリウム・アンデッド)/○ギノミドス/○長門カイ(模造品typeG)/○ナーダシュディ・フェレンツ二世/○女騎士ヴィクトリカ/○白野(はくの)/○ゼラ/○暴虐怪人ネメシス/○鈴木浩二/(ここから書き手枠、2票勢から)○/○/○/○

57/57

2 ◆IRWq076pt2 :2018/11/15(木) 19:09:12 ID:d6gvlLiU0
執筆時は以下のルールを参照してください。

ルール・制限
ttps://www65.atwiki.jp/hankenoriginal/pages/54.html

【基本ルール】
全員で殺し合いを行い、最後まで生き残った一人が勝者となる
生き残った一人は願いを叶えることが出来る。
参加者の間でのやりとりに反則はない

【初期装備】
※各キャラ所持のアイテムは没収され代わりに支給品が配布される。
開始時に、以下の道具がバッグに入れて全員に支給されます。
「地図」「食料」「水」「コンパス」「デジタル式時計」「懐中電灯」「筆記用具」
「名簿」→書き手枠の参加者の名前は登場次第浮きあがる仕組み。
「ランダム支給品」→何らかのアイテム1~3個。参加作品、現実、当企画オリジナルのものから支給可能。

【侵入禁止エリアについて】
放送で主催者が指定したエリアが侵入禁止エリアとなる。
禁止エリアに入ったものは首輪を爆発させられる。
禁止エリアは最後の一名以下になるまで解除されない。

【NPCについて】
会場にはゴブリン@ゴブリンスレイヤーが存在します。
どれだけの数がいてどのように扱うかは書き手の裁量に任せます。

【放送について】
6時間おきに「死亡者」「残り人数」「禁止エリア」が主催者から発表される。

【状態表】
(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)


3 ◆IRWq076pt2 :2018/11/15(木) 19:09:38 ID:d6gvlLiU0
投票によって選ばれたOPを投下します。


4オープニング ◆IRWq076pt2 :2018/11/15(木) 19:10:15 ID:d6gvlLiU0
先も見えぬ辺り一面の暗闇。その床に倒れ伏している五十数名の人物。
彼らあるいは彼女達は次第に起き上がり、
『どうしてここへ?』 『いつの間に?』 と口々に話し出す。

「え~皆さん、騒がしいですよぉ~お静かに~お静かにぃ~!」

唐突に間延びした声が響き、暗闇の中から白いローブを被った男がパンパンと手を叩きながら現れる。

「私はハイネスと申します。皆さんに集まってもらったのは~他でもありません。
アナタたちには~殺し合いをしてもらいますです!」

ハイネスと名乗った男による突然の宣言。
その言葉に周囲からはどよめきや困惑の声が上がる。

「もちろんタダとは言いませんよぉ~最後の1人となった者には~元の世界に帰してあげますしぃ~これも差し上げます!」

ハイネスが懐から手にかかげたもの、それは『金色に輝く杯』であった。

「これは『聖杯』といいましてぇ~何でも願いが叶う杯ですぅ~私の殺し合いを勝ち抜いた暁には―――」
「その必要はない」

突如、群衆の中から髑髏の仮面を被った黒ずくめの男がハイネスの前に躍り出る。

「どうやって聖杯を手に入れたのかは知らぬが、貴様の野望はここで潰える」

髑髏の仮面の男は右腕に巻かれた包帯を解く。すると燃えるような禍々しい赤い腕が現れ、
ハイネスの胸元に掴みかからんと一直線にに突き進んでいく。

「苦悶を零せ。『空想心――――」
「ジャマですよ、アナタ」
(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)


5 ◆IRWq076pt2 :2018/11/15(木) 19:12:05 ID:d6gvlLiU0
投下終了です。
予約はこちらで、11/17(土)0時からお願いします。
ttps://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/24906/1542187380/


6名無しさん :2018/11/15(木) 19:44:00 ID:ZR3tsuxM0
スレ立て、OP投下乙です。


7 ◆IRWq076pt2 :2018/11/17(土) 22:03:54 ID:xMtXQBIM0
鈴木浩二投下します。


8あるゴブリンたちの結末 ◆IRWq076pt2 :2018/11/17(土) 22:06:34 ID:xMtXQBIM0
獲物だ。




男を見定めたゴブリン達は結論付けた。
その男は鞄を背負ってはいるが武器は携えていない。
同行者もおらず、こちらに背を向けている様は完全に隙だらけだ。
対して、こちらは5匹で棍棒も携えている。
どう考えても負ける筈はない。殺して荷物を奪い取ってしまう。

早速ゴブリン達は行動に移った。
声を殺し、物陰から棍棒を振りかぶって飛び出す。
五人がかりで叩き殺してやるのだ。
男との距離はどんどん縮まっていく。

5m。

4m。

…なにか違和感がある。

3m。

…2mまで来たところで気が付いた。


くさい。


(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)


9あるゴブリンたちの結末 ◆IRWq076pt2 :2018/11/17(土) 22:07:26 ID:xMtXQBIM0

「(野獣の眼光)」

残った二匹は既に逃げ出していた。
ゴブリンも勝ち目のない戦いをするほど愚かではない。

あの魔物はしかるべき準備を用いて殺すべきであろう。
たかだか棍棒を持っただけの自分達で相手をするべきじゃなかったんだ。
お前囮になれよ。
なんだと、お前こそ囮になれよ。
待て、何か来るぞ。

いた。
怪物はすぐそこまで来ていた。
速い。
自分達よりも遥かに足が速い!

「ホラホラホラホラ」

一匹が、捕まった。
そのゴブリンの顔には絶望が浮かんでいた。
自分の生殺与奪権は、今やこの醜悪なバケモノに握られているのだ。
再び鮮血が吹きあがった。
怪物はそのゴブリンの右足に噛り付き、膝から下を食い千切った。
痛みにゴブリンは絶叫するが、怪物は特に動じる事もなく今度は左足の膝下を食い千切る。

だが、ここで怪物は不可解な行動に移った。
脚を食い千切り終えた怪物はゴブリンを放し、どこかへと走り出したのだ。
両脚を失ったゴブリンに対し興味を失ったのであろうか。

(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)


10あるゴブリンたちの結末 ◆IRWq076pt2 :2018/11/17(土) 22:08:33 ID:xMtXQBIM0

…建物が見えてきた。
ひとまず、あそこに逃げ込もう。

「お待たせ!」

絶望だった。
さっきの場所からは大分離れたと思うのだが、それでもこのバケモノには場所が分かるようだった。
見れば、その手には下半身が千切れ、内蔵がはみ出し、眼球は飛び出し、頭蓋が破れ脳漿を垂らした同胞の死骸が抱えられていた。



残り1匹。




「ホラ行くど~」

怪物はゴブリンに飛びかかり、馬乗りの体勢になった。
最早ゴブリンには抵抗する力さえ残っていない。
怪物は大きく口を開くと、ゴブリンの背中に喰らい付き―貪り始めた。

―喰ってる。

ゴブリンは、泣いていた。
背肉を喰われる激痛もそうだが、糞の擬人化のようなこのバケモノに圧し掛かられる事で、吐きそうな程の悪臭から逃れられない現実がどうしようもなく圧しかかる。
畜生、なんて臭さだ。
そして自分はこのうんこに殺されるのだ。
あまりにも絶望的な現状だった。
(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)


11あるゴブリンたちの結末 ◆IRWq076pt2 :2018/11/17(土) 22:09:25 ID:xMtXQBIM0

「んまぁ、そう、よくわかんなかったです」

そう言い捨て、怪物はいきなりモノを穴から引き抜いた。
無理矢理押し広げられた穴から血が噴き出す。
とても痛い。
だが、ようやく終わってくれたのか。
ようやく楽になれるのか。
ゴブリンは一切の思考を放棄した。
しようとした。

「頭いきますよ~」

えっ、とゴブリンは顔を上げる。
馬乗りになっていた怪物はいつの間にか正面に回っていた。
そしてゴブリンの額に牙を押し当て、顎に力を入れ始めた。
牙は額の皮を突き破り、頭蓋に達する。
更に力が加えられ、嫌な音を立ててゴブリンの頭蓋骨は砕けた。
怪物が牙を引き抜くと、ゴブリンの額には穴がぽっかり空いていた。

「じゃけん脳姦しましょうね~」

先ほどまで己が穴を貫いていた剛直は、今度は額の穴に押し当てられていた。
怪物の両手はゴブリンの頭をがっしりと掴んでいた。
ゴブリンは今や額の激痛の事など完全に忘れ去っていた。

おいやめろ。信じられない事をするな。
こんな死に方は嫌だ。
やめろ。やめてくれ。頼むから。

(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)


12あるゴブリンたちの結末 ◆IRWq076pt2 :2018/11/17(土) 22:10:04 ID:xMtXQBIM0

「Foo↑気持ちぃ~」

怪物は射精していた。
ゴブリンの脳髄から陰茎が引き抜かれ、後には精液が糸を引く。
絶命したその小鬼にはもう興味が無いのか、雑に遺骸は放り捨てられた。
そして冷気を発しながら怪物は人の姿へと戻った。

鈴木浩二。24歳。学生。
今は彼こそがゴブリン達を蹂躙しつくしたこの怪物、「コイヌアマゾン」の正体であった。

鈴木は、オーガズムに達しながらも、しかし満足しきれないでいた。
確かにゴブリンのケツ穴は大して気持ちよくもなく、脳姦でもしなければ性的使用には適さなかった。
それが不満なのだろうか?
否、彼の不満はそれより前、ゴブリンの肉が不味かった事その一点に尽きる。

「んにゃぴ…やっぱり、人間…の方が一番いいですよね」

鈴木は人喰い怪人『アマゾン』である。
人を食べたい。そう思った矢先に遭遇したのがあの小鬼達である。
首輪を付けていない事から彼らが主催者の言う『ゴブリン』である事はすぐに察しがついた。
もしかしたら人肉の代わりになるのではないか…そう思ったから試しに一匹に口を付けてみたのだ。
結果、不味かった。
やはり、ゴブリンでは人間の代わりにはならない。

ならば、食欲の代わりにせめて性欲を満たすしかない。
そう思って脳姦し、それなりの快感は得られたのだが、やはり食人で得られる幸福感には到底及ばない。
性欲では食欲の代わりにはならないのだ。

「肉も不味いしケツも駄目。全く価値の無い生き物だってはっきり分かんだね」
(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)


13 ◆IRWq076pt2 :2018/11/17(土) 22:12:15 ID:xMtXQBIM0
投下終了します。


14名無しさん :2018/11/17(土) 22:40:57 ID:Hn4zci2A0
投下乙です

何だこのアマゾン!?(驚愕)。口調は野獣なのに行動と思考から溢れ出る狂気がアーサイコサイコ…
こんな汚物はさっさとHRKかJNさんに狩られて、どうぞ


15名無しさん :2018/11/17(土) 23:00:34 ID:u.r8F5MI0
投下乙です
鈴木先輩!何してんですか!マズイですよ!
ゴブリンを食ったり犯したり、やりたい放題でたまげたなぁ


16 ◆IRWq076pt2 :2018/11/28(水) 22:56:59 ID:2XDGvqP60
上杉風太郎、書き手枠でユーノ・スクライア、ユリケンジャー投下します。


17淫獣とニンジャ ◆IRWq076pt2 :2018/11/28(水) 22:58:32 ID:2XDGvqP60
「ドーモ。淫獣=サン。アイアム忍者オブ忍者、虹の弾丸、百合忍者ユリケンジャーです」
「ど、どうも…」

無限書庫司書長ユーノ・スクライアの眼前にいたのは異様な風貌の男であった。
緑色の覆面を被ったその男はこちらを見るなりお辞儀をしてきた。
いきなり人を淫獣呼ばわりとは無礼千万ではあるが、一応殺し合いには乗っていないのであろうか。
それにしても忍者と言う割には少々目立ちすぎな格好のように思える。
ユーノは困惑しながらも警戒を緩めようとした…その時である。

「チンポ…殺すべし!」

突然ユリケンジャーは刃を抜き出し、ユーノへと斬りかかってきたのだ!
慌ててユーノは身を翻してその一撃を避ける。
反応があと一秒遅れていれば彼の体は両断されていたであろう。
空を切った刃を持ち直し、ユリケンジャーはユーノへと殺意を込めた視線を投げつける。

「な…何をするんですか!」
「オヌシからは百合に挟まる男的アトモスフィアを感じる。よって殺す!」

ユリケンジャーはハッキリと言い切った。ユーノを殺すと。
意味が分からない。何故花の名前がそこで出てくるのか。
だが、ともかくこの男は自分を殺そうとしているという事は分かった。
ユーノには勿論殺されてやるつもりなど毛頭無い。
この殺し合いを打破し、なのは達と共に生きて元の世界へ帰らねば。

「イヤーッ!」
「やめてください!僕はこの殺し合いに乗っていません!」

ユーノの声に聞く耳持たず、ユリケンジャーは再び刃を振り下ろす。
それに合わせてユーノはすかさず防御魔法を展開した。
(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)


18淫獣とニンジャ ◆IRWq076pt2 :2018/11/28(水) 22:59:03 ID:2XDGvqP60

「こうなったら…はあっ!」
「グワーッ!?」

プロテクションスマッシュ。
ユーノはバリアを纏った突進攻撃をお見舞いする。
攻撃態勢に入っていたユリケンジャーはこれを防ぐこと叶わず、今度は彼が後方へと跳ね飛ばされた。
やはり樹木に背を打ち付け、鈍い痛みに襲われることとなった。

「どうしても剣を収める気は無いんですか!?」
「聞かぬ!チンポは殺す!」

立ち上がり、バットを再び構えるユリケンジャー。
彼には静止の言葉は届かないのか。
睨み合いの状態になり、一触即発の空気が二人の間に流れる。
その時であった。

「なんの音だ!?」
「!?」

木々の間から一人の少年が現れた。
恐らく自分達と近い初期位置に転送されてきたのだろうとユーノには瞬時に察しがついた。
たまたまこの戦いの音を聞きつけてしまったというところであろうか。
下がるんだ、とユーノは咄嗟に声をかけようとした。
だが、

「グググ…」

突然、ユリケンジャーは胸を抑えてその場に蹲ってしまった。
ユーノも、少年もこれには困惑するしかなかった。
(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)


19淫獣とニンジャ ◆IRWq076pt2 :2018/11/28(水) 22:59:34 ID:2XDGvqP60

ユリケンジャーは走っていた。
1秒でも長くあの空間にはいられなかった。
ユリケンジャーは百合忍者である。
故に、男が放つ百合に交わる的オーラには人一倍敏感なのだ。
最初に会った金髪の淫獣のソウルからは強烈な百合の間に挟まるオーラを感じ取れた。
実際に挟まっているかいないか、そんな事はユリケンジャーにとっては些末事だ。
可能性を持つ、それだけで万死に値する。
百合を心から愛するユリケンジャーにとってそれは不変の真理なのだ。

だから殺さねばならない。

愛刀ユリケンズバットは運良く自分の手元に支給されていた。
これは天啓に違いないと彼は確信していた。

「百合を…百合を摂取せねば!」

だが、後からやって来たもう一人の少年の存在は予想外だった。
彼のソウルからは圧倒的女惹きつけフェロモン的オーラが感じ取れた。
これがいけない。
百合に挟まるオーラだけでもキツいのだが、これにモテオーラが加わる。
百合とは対極のこのオーラが作り出すアトモスフィアはユリケンジャーにとっては毒なのだ。

あの二人はいずれ殺す。
だが、まずは百合分を摂取して回復を図らねば。
百合を求めて走れ!ユリケンジャー!

【ユリケンジャー@当企画オリジナルキャラ】
[状態]: ダメージ(小)、精神的ダメージ(大)
[装備]: ユリケンズバット@当企画オリジナル
(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)


20 ◆IRWq076pt2 :2018/11/28(水) 22:59:53 ID:2XDGvqP60
投下終了します。


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15 安価多ジャンルバトルロワイアル (Res:20)All First100 Last50 SubjectList ReLoad 15
1 ◆jpcI.WE506 :2018/10/21(日) 13:18:20 ID:Ywy153EQ0
ここは安価で決められたキャラクター達によるバトルロワイアルのリレーSS企画スレッドです。
この企画は性質上、キャラクターの残酷描写や死亡描写が登場する可能性があります。
苦手な人は注意してください。

企画スレ:ttps://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/otaku/13744/1538045567/
地図:ttps://i.imgur.com/E5bljYC.jpg

2 ◆jpcI.WE506 :2018/10/21(日) 13:19:08 ID:Ywy153EQ0
参加者名簿

4/4【ガングレイヴ@アニメ】
〇ビヨンド・ザ・グレイヴ/〇ハリー・マクドゥエル/〇ボブ・パウンドマックス/〇バラッドバード・リー
4/4【BANANA FISH@アニメ】
〇アッシュ・リンクス/〇奥村英二/〇ブランカ/〇フレデリック・オーサー
4/4【結城友奈は勇者である@アニメ】
〇結城友奈/〇乃木園子/〇スコーピオン・バーテックス/〇東郷美森
4/4【迷家-マヨイガ-@アニメ】
〇らぶぽん/〇ナンコ/〇ニャンタ/〇運転手
4/4【RWBY@アニメ】
〇ルビー・ローズ/〇ブレイク・ベラドンナ/〇ジョーン・アーク/〇シンダー・フォール
4/4【大魔法峠@漫画】
〇田中ぷにえ/〇パヤたん/〇姉御/〇エリーゼ=フォン=バルバロック
4/4【乙女男子に恋する乙女@漫画】
〇水口まゆ/〇舞阪由季/〇藤枝慧/〇店長
4/4【衛府の七忍@漫画】
〇沖田総司/〇宮本武蔵/〇白怒火典膳/〇犬養幻之介
4/4【焼きたて!! ジャぱん@漫画】
〇河内恭介/〇諏訪原戒/〇霧崎雄一/〇三木のり平
4/4【校舎のうらには天使が埋められている@漫画】
〇光本菜々芽/〇蜂屋あい/〇後堂理花/〇波多部隼人
4/4【侍戦隊シンケンジャー@実写】
〇志葉丈瑠/〇白石茉子/〇腑破十臓/〇血祭ドウコク
4/4【ウルトラマンガイア@実写】
〇高山我夢/〇藤宮博也/〇田端健二/〇キングオブモンス
4/4【SPEC@実写】
〇当麻紗綾/〇瀬文焚流/〇一十一/〇志村美鈴
4/4【デスノート(ドラマ版)@実写】
〇夜神月/〇L/〇リューク/〇夜神総一郎
(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)


3 ◆jpcI.WE506 :2018/10/21(日) 13:21:30 ID:Ywy153EQ0
ルール

・会場にはNPCが存在する
・長期間書かれないキャラはなんらかの理由で退場したことにしてよい
・参加者を一定数殺害するとポイントが溜まり、支給品などの特典を入手できる
・書き手枠5名(第一放送まで)


4 ◆jpcI.WE506 :2018/10/21(日) 13:22:26 ID:Ywy153EQ0
OP投下します。


5OP ◆jpcI.WE506 :2018/10/21(日) 13:22:53 ID:Ywy153EQ0
「ちょっと皆には殺し合いをしてもらうぽん」

薄暗い闇の中で、雰囲気とは不釣り合いな声が響いた。
複数名が声の主へと目を向ける。
視線の先では、半分黒に半分白のカラーリングに羽のような尻尾を持ったオタマジャクシのような奇妙な生物が浮遊していた。
目を凝らせば、正確には端末のような物から投影される立体映像である事が分かる。
自分達は何故ここにいるのか。どうやって連れてこられたのか。そんな困惑の感情がその場にいた者達を支配していた。

「ファヴ!これは一体どういうことなの!?」

ピンク色の髪のショートヘアの少女が声を上げる。
が、『ファヴ』と呼ばれた生物は無視して話を続ける。

「気付いてるかもしれないけど、皆には首輪をつけてもらったぽん」

そう言い終わった瞬間、何かが破裂する音が轟いた。
その「何か」が人体である事はこの場にいた誰にも分かることであった。
幾人かが悲鳴を上げるが、ファヴは気にも留めずに言葉を続ける。

「もし逆らったり、首輪を外そうとしたりしたら今みたいになってもらうぽん。
あ、あと皆には会場である島に行ってもらうけど、そこで放送で指定された禁止エリアに入っても爆死しちゃうから気を付けるぽん」

その言葉は嘘や冗談ではないのだろう。
先程声を上げたピンク髪の少女もただ沈黙するのみであった。

「沢山殺した人には特典をあげるぽん。最後の一人になったらとってもいい事があるぽん」

ファヴはとても愉しそうに告げる。まるで参加者達の生命など顧みていない様子であった。

「じゃあ皆、頑張るんだぽん♪」
(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)


6 ◆jpcI.WE506 :2018/10/21(日) 13:23:17 ID:Ywy153EQ0
投下終了します。
予約は今から開始です。


7名無しさん :2018/10/24(水) 07:39:44 ID:rB64OH9E0
スレ立て&OP投下乙です。
当麻紗綾、マシュ・キリエライトで予約します。


8 ◆jpcI.WE506 :2018/10/24(水) 09:22:31 ID:dTPk/kbQ0
予約ありがとうございます。
OPの見せしめの部分がちょっと分かりづらいと思ったので、以下のように変更します。
×(各登場話で決めてよい)
○(見せしめが誰で、何人であるかは各登場話で決めてよい)


9名無しさん :2018/10/24(水) 20:47:27 ID:kBP6NYEQ0
自分も高山我夢、志葉丈瑠を予約します。


10 ◆2LRz5hdsTE :2018/11/01(木) 01:46:27 ID:cNkgOlmo0
投下します。


11 ◆2LRz5hdsTE :2018/11/01(木) 01:47:34 ID:cNkgOlmo0



I'm one step behind every step you take
 僕は君の歩みを追い続けている


Each time I reach it just seems to fade away
 届くたびにすぐ消えてしまいそうだ


ファヴと呼ばれる生物に脅迫され、バトルロワイヤルの開催を宣言する中。当麻紗綾は、呆気に取られていた。

この殺し合いに参加させられた事に、ではない。

自身の左手が再び動かなくなってる事に、でもない。

死んだはずのニノマエ----弟である陽太や、命を落とした志村美鈴がこの会場に呼ばれていた事に、でもない。

ついでに言うと転送された先で餃子親父ロボが目の前でウィンウィン動いている事もどうでもいい。


「なぜ」

冷泉の予言通り、瀬文に撃ち殺され―――存在ごといなくなった自分が、まだ生きてこんなクソ殺し合いに、巻き込まれてるのか。

詰まるところ、彼女の疑問はただそれ一つだった。



(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)


12 ◆2LRz5hdsTE :2018/11/01(木) 01:48:40 ID:cNkgOlmo0



「ぐっ……うぅ、ぁあ……!!!」

国会議事堂の階段に、一人の少女がうずくまっていた。
嗚咽を漏らし、抱えきれない感情を絞り切りつつも、少女―――マシュ・キリエライトはその場から崩れ墜ちるような絶望を抱いていた。

何故か。....護れなかったからだ。あの惨劇の中、共に人理復元の旅をしてきた、自らのマスターを。

あの立体映像、ファヴが殺し合いの宣言をした中、マシュの『先輩』はすぐ隣に居たのだ。

唐突に転送され、今迄とは違う首輪による生殺与奪を握られる恐怖の中、お互いの存在を確認できたことにどれほど安堵しただろうか。
きっと、先輩とならいつもと同じようにこの殺し合い、特異点も打開できる―――そう思った直後だった。

マシュにとって唯一の希望は、あっさりと脳漿をまき散らし破壊された。

声すら出なかった。悲鳴すら上げる事が出来なかった。

今迄にも辛すぎる別れは余りにもあったが、今起きていたそれは危機や試練の類ですら無かったのだ。
ファヴはまるで飽きた人形を捨てるように。子供が味のなくなったガムをポイと捨てるように、無頓着に『先輩』の命をスナックのように奪っていったのだ。

マシュの脳内にキャメロットで、ルシュドの母親を護れなかった時の光景がフラッシュバックする。
あの時と同じだ。自分は見ていたのに、何もできなかった。

そして、気が付いた。
今迄自分が、人理復元の為何より立ち向かえていたのは―――マスターが、傍にいたから。

あの人が傍にいてくれたから、喜びも試練も、分かち合う事が出来た。奮い立つことが出来たのだと。

(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)


13意味をなくした ねがいとともに ◆2LRz5hdsTE :2018/11/01(木) 01:50:46 ID:cNkgOlmo0



「ひゃ...うわぁ!?」
「うわびっくりした。あ、警視庁の当麻といいます。てかその盾デカいっすね。コスプレっすか?餃子食べます?」

「え...ぁ、はぃ.......。」

一瞬、当麻と名乗る彼女がダ・ヴィンチちゃんに見えた。よく見たら全然別人だったが。
呆気に取られるマシュをよそに、当麻は自らのペースで会話を進めていく。
「ん、良し。あ、毒は入ってないっすよ。お代わりあっちにあるんでじゃんじゃん食べちゃってください」

「.......。」
そう言って当麻が指差した先には人ともオートマタともとれないおじさんのマシンがウィンウィン動いていた。
よく見たら食券の自販機みたいな見た目をしている。バベッジやダ・ヴィンチちゃんでもあんなものは造らないだろう。



「.....いただき、ます」
そう言いつつ、マシュは恐る恐る当麻の持っていた焼き餃子を口にした。
警戒は別になかった。当麻に悪意があったとしても、対処する気力は今のマシュには無い。
また、毒だったとしても―――別に、それでもいいか、と壊れかけた精神は苦痛から逃れたいが為にささやいていた。



ばり、と油のたっぷり付いた羽根つき餃子を噛み千切る。
たっぷりと入れてあるにんにくと手作りの合せ味噌の味付けだった。
今のマシュには味を感じられる余裕など無かったのだが。さすがに味が濃すぎると思ったのか、当麻は水を差し入れ、そしてこう問う。


(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)


14意味をなくした ねがいとともに ◆2LRz5hdsTE :2018/11/01(木) 01:52:04 ID:cNkgOlmo0


「だからあたしは、このバトルロワイヤルを止める。
何者かによって如何なる真実が消されようと、例え殺し合いに乗っていく犯罪者に対して勝ち目が無かろうと、この犯罪に対する真実を突き止める。
―――心臓が、息の根を止めるまで」
当麻は最後に、何かを思い出すように紙をクシャと握りつぶした。

マシュが視た当麻は、自分の中に自分を救ってくれた英霊がいるように。
誰か大切な英雄の言葉を、胸の中に生かしているようだった。


わたしも、そのはずだった。
いくつもの旅のなかで、助けられて、わたしというじぶんを掴みかけた、はずだった。
でも―――そのわたしは、助けられなかった。



そんな事をサトってかサトらずか、当麻はマシュに向き直り問答をぶつけた。
「はっきり言います。あなたは、どうしたいっすか」
「え....。」



当麻はマシュに、覚吾を持った眼で問いかける。


「その盾で、このバトルロワイヤルであたしを殺して、全員を殺して、ファヴの言う「とってもいい事」を貰いたい?」
「それはっ……!」
数瞬、狼狽えた。
思い出してしまったからだ。最初の特異点で、聖女を殺され狂気の果てに墜ちていった英霊を。
(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)


15意味をなくした ねがいとともに ◆2LRz5hdsTE :2018/11/01(木) 01:53:05 ID:cNkgOlmo0




「とってもいい事」....恐らくは、願望機である聖杯。
ファヴの手元にあるであろうそれを使えば、ジル・ド・レェみたいに。自らの願望で新しい生命を作る事もできるのだろうか。

だが。
「それは.....できません。それをしたら.....私を助けてくれたマスター.....先輩と、あの人を失望させてしまいますから」
「....そっか」
でも。
「.....殺し合いには、乗りません。でも、わたしは....真実を知りたい」
「この会場が特異点なのか。ファヴは聖杯を使ってバトルロワイヤルを開いたのか....先輩は、何のために、殺されたの、か。.....それが、」

それが、どんなに辛い真実だったとしても、
私は先輩のために、それと闘いたい。

それが、当麻の問いに対するマシュ・キリエライトの精一杯の答えだった。


「だから、当麻さん――力を貸してください。
私が、この盾に代えてもあなたを守りま――!?」



「いいじゃん。あんたの答え」

マシュの頬っぺたをむに、と掴み。
当麻はただ、にかっと笑っていた。


16意味をなくした ねがいとともに ◆2LRz5hdsTE :2018/11/01(木) 01:54:12 ID:cNkgOlmo0



「人間の脳は10%しか使われていません、残り90%にどんな特殊な能力が秘められてるか、まだ誰にも分かってない」

「でもあたしのスペックは今、封じられてる。あたしは今から、残された10%の頭脳で殺し合いの主催者と戦い抜いていかなければならない」


「このバトルロワイヤルは、あたしが命を賭けてでも止めて見せる。だから、力を貸してほしい。......――えっと」
「あ」
そう云えば、名前すらまだ言ってなかった。
「あんた」とか「あなた」とかしか言ってなかったのに、それでも彼女は私を信じてくれていた。
そうだ。私には、確かに名前があったはずだ。
旅の中で、傍で呼ばれ続けてきた名前――


「私の名は―――マシュ・キリエライトです。当麻さん」
「そっか、マシュか。....いい名前じゃん。よろしく」
「..........はい、よろしくお願いします!当麻さ――」
「親父!茹で5、焼き5、ニンニクMAX!」
「え」
『アイー、茹デ五、焼キ5。殺ろサレナイヨウシッカリ食ッテケー!」
「高まるぅぅぅ!見てろよ、顔も出せねぇ待ち受けキャラなんかにゃ負けねーぞ!」

この場所は危険だ。.....私のせいだけど、当麻さんと出会ってからかなりの時間が経過している。
殺し合いに乗った敵は、すぐにここを嗅ぎつけてくるだろう。....いや、既に見つかってるかもしれない。早々にここを移動した方がいいかもしれない。


それでも。この瞬間だけは、願っておきたかった。当麻さんと、彼女の仲間たちの無事を。
――私は、もう.......
(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)


17意味をなくした ねがいとともに ◆2LRz5hdsTE :2018/11/01(木) 01:54:55 ID:cNkgOlmo0













I'll get by with a little bit of
 ほんの少しの希望と
Hope and all and maybe just a little
 君の後押しがあれば
Push on my shoulder and yes I'll take my plunge now
 僕はすぐにでも飛び込んでいけるんだ
Cuz all in all it all rests on
 ただそれだけ
The first hand that you can let go
 君が手を離すこと それさえしてくれれば
Then and only then will you see why you've held on
 なぜ君が僕の手を握っていたか わかるはずさ




【見せしめ 藤丸立香(主人公)@Fate/GrandOrder 死亡確認】
(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)


18意味をなくした ねがいとともに ◆2LRz5hdsTE :2018/11/01(木) 01:56:11 ID:cNkgOlmo0
投下を終了します。
矛盾点、問題点等有りましたら感想で教えていただきますと幸いです。


19名無しさん :2018/11/01(木) 09:21:06 ID:XlA24oPA0
投下乙です。
ぐだ殺されたけどマシュはマーダー化回避出来てよかった。
ファヴを待ち受けキャラ呼ばわりする当麻に不覚にも草。


20 ◆2LRz5hdsTE :2018/12/01(土) 23:18:29 ID:2RlKvy5s0
感想有難うございます。
一十一、スノーホワイトで予約します。


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16 テラカオスバトルロワイアル (Res:1000)All First100 Last50 SubjectList ReLoad 16
1名無しさん :2016/09/19(月) 13:01:48 ID:UjPEDzS60


テラカオスバトルロワイアルがパロロワ総合板に移転しました。


【wiki】ttp://www23.atwiki.jp/terachaosrowa/
【避難所】ttp://jbbs.shitaraba.net/otaku/15086/

981蒼い追憶 ◆aA6JepGDxw :2018/09/08(土) 13:25:54 ID:wWlHLZk.0





「なるほど合点がいった。
救済の予言がテラカオスに必要な理由。
テラカオスによる救済法がジェダイ以外が知らなかった理由。
ジェダイとミヤザキ・グンマーで予言が共有していなかったわけ。
フォレスト・セルの真の危険性。
祐一郎や拳王連合軍などの不可解な行動の数々……全てが一本に繋がったわけだ」
「いちおう聞くけど偽情報の可能性は?」
「紫さん、チップの風化具合から計算して最低でも数千年以上過ぎています。
悪戯にしてはメリットがないですし、色々手が込みすぎです」
「実際、こうして古代ミヤザキの末裔と思われる祐一郎が復元した九州ロボに乗り、彼の手によって蘇った艦むすである翔鶴も確認できている。
フフーフ、全て、偶然なんかじゃなかったのね」

古代ロボット・エックスの記憶がもたらした情報は、主催陣営が期待していた以上の有益な情報であった。
情報源になると思われたテルミを失った分を余裕で補える程であろう。

「現代にいるロックマン・エグゼと古代のロックマン・エックスが似ているのは、ネットナビの開発者である光祐一郎がエックスを作ったライト博士とやらの先祖を持つからだろうな。
もしくは古代ミヤザキによって遺伝子に大災害に立ち向かえる戦士を作れるように最初からプログラミングされていたのかもしれない」
「ついさっき、ライト博士の血が途絶えたのはエックスにとって悲惨ですがね……
光祐一郎、その息子である熱斗は死亡……幸い祐一郎が作り出したロックマンと艦むすは無事ですが」
「蒼くてイイ男……エックスにはすまないが、世界のために最大限利用させてもらおう」


かくして全ての謎が解けた主催陣営。

「メガへクスとbiim兄貴には後で情報を共有するとして、イチリュウチームにいるアナキンはどうするの?」
(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)


982蒼い追憶 ◆aA6JepGDxw :2018/09/08(土) 13:28:16 ID:wWlHLZk.0

「フォレスト・セルを、ですか?」
「そうだメフィラス。
あれは予言の器に見せかけた破滅製造機。
消去法で器が九州ロボ以外なりえないとわかった以上、破壊する必要がある。
地上汚染の浄化? その程度の技術はフォレスト・セルに頼らずとも今の技術力ならば不可能ではない。
今は亡きビアン総帥も殺し合いの後でボロボロになった日本を再生できるマシンの設計図やプランぐらいは遺しているしな」

エックスもまたフォレスト・セルは必ず破壊しろと伝えていた。
世界を救うために他に方法が存在しないというのにテラカオスを生み出す手段を潰していく存在は、ジャックたちには驚異以外の何者でもなく、エックスの言葉によりそれは確信に変わっていた。

「しかし、セルを含めた都庁の戦力はかなりのものよ。
疲弊はしているようだけど風前の灯に近いほど強くなっている印象だわ。
主催陣営の全戦力を投入しても勝てる見込みは薄く、良くて相討ちがいいところね」
「それはわかっているが、やらねばテラカオスだけでなく野球チームや狂信者を殺していく。
野球チームが試合を終えるまで必要なのは言わずもがな。
イチリュウチームにはアナキンとテラカオス、拳王連合軍には巫女がいる以上、今消えてもらうと困る。
狂信者は殺し合いが終わった後の世界を考えると消えてもらった方が都合がいいが、たくさん死なれると経験値やら栄養を吸収してフォレスト・セルが余計に手をつけられなくなる」
「早急に手を打たなければならない……そういうことね」

このままでは甚大な被害を及ぼすことは紫を初め理解はしているものの、時間が経てば経つほどセルは力を増していくのだ。
モタモタしていれば主催だけでなく参加者も詰む。

「ま、待ってくださいジャック。
これまで盗聴した内容や、ナノマシンのIDが生きていることを見る限り都庁は影薄組や聖帝軍をも取り込み、機械であるフェイ・イェンすら仲間にしていたとされています。
古代グンマー過激派ほど野蛮な連中ではなく、話のわかる人々なのではないでしょうか?
セルの制御もできているようですし、話し合いで使用中止・封印してもらうのはどうでしょうか?」
「メフィラス……それはダメだ」
「なぜ?!」

(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)


983蒼い追憶 ◆aA6JepGDxw :2018/09/08(土) 13:28:58 ID:wWlHLZk.0


「だが我々にとって善悪がどうのは関係ない。
世界をテラカオスの手で大災害から守り存続させることのみ。
計画の邪魔をするものはすべからく敵だ」
「残念ですが……一理あります」
「都庁の殲滅まではしないまでも、フォレスト・セルだけは破壊する。皆良いな?」

ジャックの言葉にココと紫は無言で頷き、紳士的な対応を望むメフィラスは納得はしていないまでも仕方ないと最終的に首を縦に振った。

「とはいえさっきも言ったけど、全戦力を投入しても被害は避けられない。
最悪、九州ロボが破壊されることになるわ」
「そうなれば世界は終わりだからな。
九州ロボは戦線に出さないか安全に攻撃できる地点に配置しよう」
「不安要素が大きいですがこの際、イチリュウチームや拳王連合軍、最悪狂信者とも一時的に手を組むのはいかがでしょうか?
イチリュウチームならアナキンの手助けやテラカオスの確保、拳王連合軍なら巫女の確保もできるようになります」
「伊豆諸島にいるヤンとメディアからも知恵を借りたいところで、後でスキマを使って相談しに行きましょうかしら?」


次なる行動として都庁襲撃もといフォレスト・セル殲滅を選択した四人はさっそく作戦会議に入る。

しかし、彼らは知らない。
都庁同盟軍は幸運によって既に真実にたどり着き、大いなる神の手助けもあって答えを見つけていたことに。
確かに破滅を呼ぶ存在であったフォレスト・セルが巫女の尽力によりグンマー過激派の呪縛から解放され、同盟軍は彼らが仕掛けた罠に気づいたことに。
そして今回の大災害は天災ではなく、ある男の野望によって引き起こされた人災であることに。


赤裸々になった真実が人を良き方向に導くとは限らない。
過去の真実と現在の真実はイコールになるとは限らない。
真実とは生き物のように流動することもあるのだから。
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984蒼い追憶 ◆aA6JepGDxw :2018/09/08(土) 13:29:27 ID:wWlHLZk.0


【ジャック・O@ARMORED CORE LAST RAVEN】
【状態】リンクスに改造
【装備】フォックスアイ(ネクストに魔改造)@ARMORED CORE、拳銃
【道具】ヒトマキナ・MS・TIEファイター×100、オーバードウェポン一式、古代のメモリーチップ
【思考】基本:世界滅亡を阻止するためにテラカオスを成長させ完成に導く計画を遂行する
0:都庁にいるフォレスト・セルを撃滅する作戦を立てる
1:計画のために殺し合いを促進させ、計画の邪魔をするものは抹殺する
2:四条化細胞に多大なる期待
3:アナキンの回収は後回し、後で何らかの方法での情報共有を行いたい
4:フォレスト・セルの撃滅が終わったら残滓(ツバサ)と翔鶴も回収したい
  鎮魂歌に最適な歌い手も見つけたい


【ココ・ヘクマティアル@ヨルムンガンド】
【状態】健康、九州ロボのファクター、ショタコン
【装備】九州ロボ、ライトセーバー@STAR WARS、拳銃
【道具】商品(兵器)、、ダークスパーク@ウルトラマンギン、スパークドールズ(ダークザギ)、スパークドールズ(八坂真尋)、モブ兵士×950、
     主催倉庫から持ち出した無数の支給品、力を失ったドラゴンボール
【思考】基本:ヨナ達を奪った大災害を防ぐべくテラカオスを成長させ完成に導く計画を遂行する
0:都庁にいるフォレスト・セルを撃滅する作戦を立てる
1:計画のために殺し合いを促進させ、計画の邪魔をするものは撃つ
2:不足の事態に備えて予備のテラカオスを作り出すことも念頭に入れる
3:真尋キュンprpr(死んだニャル子の分も愛でてあげる)
4:アナキンは大丈夫かしら?
※スパークドールズ化した八坂真尋を戻すには、ダークスパークもしくはギンガスパークが必要です


【メフィラス星人@ウルトラマン】
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985ラストネットワーク :2018/09/25(火) 00:00:06 ID:DEq9DmxI0
「……」

浦安市のとある病院の一室で、ギムレーは思案に暮れていた。
ベルナドットがもたらした情報、正確には戦死してしまったLの遺した情報はイチリュウチームに衝撃を与えるには十二分。
だがそれと同時に彼らは納得することもできた。

欠かせない情報収集、その拠点となるカオスロワちゃんねる。
そこには主催者とは異なる真の管理人、黒幕がいる。

にわかには信じられない、しかしそう考えると納得できる点も多い。
ほとんどの参加者はこの掲示板の情報に頼っている。
そしてこの掲示板は、殺し合いの促進に一役買っているのもまた事実。
拳王のマップ破壊、聖帝の立川焼却、ヘルヘイムと扱われた都庁、動画の投稿もかなりのものだ。
これらの投稿を確認、或いは検閲できる立場の管理人は、情報の王と言える。
この混沌とした世界では、情報の掌握は直接的な力以上に大きな影響力を持つ。

もし、この管理人がなんらかの思惑で情報操作していたのだとすれば?

もはや敵対は不可避だが、もしも。
もしも拳王の悪評がここまで世間一般に広まっていなければ、あるいはナッパの言う通り彼らと手を取り合う未来もあり得たのかもしれない。

幸いにも直接面識のあるはやてのおかげで自分はどうにか回避できたが、99%の参加者はもう都庁をヘルヘイムと信じ込んでいるだろう。
いくら嘘だ誤解だと言葉を並べたてようが、少数の抵抗は数で圧殺される。
そもそも管理人が情報操作をするのであれば、書き込みすら許さないはずだ。

聖帝もいくらなんでもマーダーへの転向が不自然過ぎる。
動画の違和感、状況からしてこれを投稿したのは狂信者の誰かであろうが、投稿を許可したのは管理人だ。
どの状況をとっても、プラスの情報よりもマイナスの情報の方が圧倒的に数が多い。
疑心暗鬼になれば、正しい情報すら怪しいものに見えてくる。
結局のところは佐々木様の言う通り、直接見たもの以外は信用ができなくなる。
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986ラストネットワーク :2018/09/25(火) 00:00:56 ID:DEq9DmxI0
「……くそっ!」

ギムレーはたまらず悪態をつく。
しかしそれは管理人がテラカオスを狙っていたからではない。

「ソウルセイバー……これは、君が遺したのか?」

誰もいない虚空に語りかけるギムレー。何も知らない者が見れば理解不能だろう。
今の彼は、目の前を見ているが見ていない。
彼の脳内に広がる、もう一つの掲示板を見ていたのだ。

カオスロワちゃんねるが危険ならば、ドラゴンネットワークはどうであろうか。
こちらは人間には介入不可能。高位ドラゴン専用の掲示板だ。
そうして開いた掲示板には二つのスレがあった。
オシリスのスレと、それを危険と警告するスレタイのみのスレ。

この二つを見た瞬間、ギムレーは即座にスレではなくオシリス個人へのアクセスを試みた。
だが彼からの返信はない。かといってアク禁をされているわけでもない。
これはつまり、オシリスがなんらかの理由でドラゴンネットワークに繋げない状況下にあるということだろう。
一応、短いながらも置手紙のようにメッセージは残してきた。もし本当に万が一無事ならば、いつかは見てくれることだろう。

だが現在、それへの反応もない。オシリスはとてもではないが、こんなおちゃらけたスレを立てることはできないのだ。
そしてもう一方。オシリスのスレを開けるなというメッセージのみのスレ。

これを見た瞬間、ギムレーは今度はソウルセイバーへとアクセスをかける。
だがこれは失敗に終わる。メッセージも残せなかった。だが唐突に彼女がアク禁をするわけがない。
これはオシリス以上に深刻な、どう足掻いても二度とドラゴンネットワークを開けない――死亡したということなのだろう。

一連の流れを纏めてしまうと、オシリスのスレは100%のダミー。
開いた対象の精神に負荷をかける、なんらかの罠が設置されている。
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987ラストネットワーク :2018/09/25(火) 00:01:24 ID:DEq9DmxI0
「……まだ、ドラゴンは残っている」

ギムレーは再度、ドラゴンネットワークを使用する。
もはやオシリスの例がある以上、掲示板は誰のものもあてにできない。
信用できるのは、個人同士のやりとりのみ。

しかし彼の仲間は皆死に絶えた。
邪竜という絶対の存在として君臨してきた彼には、旧知の仲のドラゴンもいない。

ただ一人だけ、信用のできるドラゴンはいる。

かつては情報操作に自分が振り回され、アクセスを拒んだ相手。
だが今ならば話は違う。
この状況下、そしてはやて達との出会い。

今は亡きドラゴンズの仲間、ホルスの黒炎竜。

そんな彼が、憎まれ口を叩きながらも呟いていた名は――





『霞竜オオナズチ。応答を願いたい』



霞龍オオナズチ。
ホルスの友人にして、ドラゴンネットワークを使える上位ドラゴン。
そして、今は都庁に属しているとされる存在。
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988ラストネットワーク :2018/09/25(火) 00:01:55 ID:DEq9DmxI0
『突然悪かったね。僕はギムレー。ドラゴンズ……今は色々あってイチリュウチームの一員だ』

『初めましてですぞwwwww我はオオナズチwwwwしかしまさかそっちからアクセスがあるとはおどろきですぞwwwwwww』

『こちらもかなり切羽詰まった状況でね。こちらからアク禁していたことはオシリスに代わって謝るよ』

『wwwwwwwwwwww……オシリスはやっぱり、かろうじて生きている程度なんですな……』

『ああ。とりあえず、ホルスと違って草なくても喋れるなら生やすの止めてくれ』

『……仕方がない。こちらもふざけていられない状況なのは変わらぬからな』

『助かるよ。まずはオシリスのあのスレだが……』

『あれは確実に偽者だ。あいつの性格上、本当に切羽詰ればスレ立て前に仲間に助けを呼ぶか、死ぬ前にロリ画像くれのスレを立てる』

『やはりか……。あのスレを開けるなという警告は、おそらく僕らの仲間のドラゴンが遺したものだろう』

『開いた瞬間、ブラクラみたいなことをされるわけか。そうなるとそちらの仲間は……』

『察しの通り、純正のドラゴンはもう僕一人だ。そして何者かからの介入を許している以上、これ以上ネットワークを使うのも危険だ』

『それでいてわざわざ我にアクセスをしてきたとなると……広めるべき情報を手にいれたというところかな?』

『ああ。君たち都庁がヘルヘイムではないのは、君らの門番と面識のあるはやてから聞いた。まずはこちらの状況を簡潔に伝える』

『ドラゴンズとイチローチームは双方が狂信者の手で半壊し、合併の形でチームを維持している。ここに狸組と物置組の生存者も合流』

『そして、予言の救いの神になりえる存在……どうやらテラカオスというらしい存在も安定した状況で匿っている』

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989ラストネットワーク :2018/09/25(火) 00:02:23 ID:DEq9DmxI0
『驚いた……まさか、最後の関門だった不屈の精神を持つ勇者、テラカオスをもう所持しているとは』

『どういう意味だい?その言い方だとまさか……』

『こちらは一応、予言の解答には辿りついた。我らよりさらに太古より生きる上位竜のお墨付きだ。間違いはない』

『聞かせて貰っていいかな?』

『勿論。事の発端は、古代にもあった宇宙から降り注ぐ蒼による大災害。これを回避するためにテラカオスが生み出された』

『中心となったのはジェダイ。そしてグンマ―とミヤザキ。蒼を唯一吸収できるテラカオスの犠牲で、過去の大災害は乗り越えられた』

『その後、より確実に大災害を回避するために生み出されたテラカオス強化手段が、救済の予言とのことだ』

『なるほど……そういうことか。さっき言ったアナキンという男はジェダイの騎士らしい。これで確信に変わったよ』

『我らに末裔がいたように、ジェダイにもいたわけか。だがジェダイは、テラカオスは知っていても後付けの予言は……』

『知らない様子だった。やはり奴は自分が知りえない予言の正体を探るために僕らに接触してきたとみていいだろう』

『予言という抽象的なものになった理由は、古代のグンマ―とミヤザキの対立が原因らしい。グンマ―のテラカオスを放棄し滅びを受け入れるか』

『ミヤザキのテラカオスを制御して星を存続させるか。些細な対立からやがては戦争が始まった』

『さぞ泥沼だったろうね。大災害やテラカオスについて研究できる民族だ。力の方向性を少し変えるだけで大戦争開幕だよ』

『そのとおり……正直、我も現代のグンマ―に生きる身。かつてのグンマ―の行いにも色々思うところはある』

『こちらは古代グンマ―語で書かれた書物を持っているが……古代グンマ―も古代ミヤザキも一枚岩ではなかったということだろうね』

(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)


990ラストネットワーク :2018/09/25(火) 00:02:58 ID:DEq9DmxI0
『勿論。というよりも、その聖帝がいなければ我らは予言の謎を解明できなかった程だ』

『ほう。そうなるとカオスロワちゃんねる管理人は、予言を考察できる聖帝の抹殺のためにあの動画を許可した……?』

『残念ながら立川市を焼いてしまったのは事実だ。一人がテラカオス化し暴走した悲劇故の。現在は治療されてはいるが』

『そういうことだったか。しかしそうなると彼らの誤解を払拭するのは難しい。僕らと野球をするにしてももう少し落ち着いてからだね』

『天魔王が倒れた今、目下の敵は狂信者と拳王連合軍。まずはこいつらをどうにかしなくては、まともな野球はできないであろうな』

『そいつらは僕らにとっても倒すべき存在。可能ならば合流して備えたいところだけど……』

『こちらからでも視認できるが、千葉方面を囲んでいる巨竜がギムレーだろう? その態勢からしてまだ動けないといったところか』

『後でアナキンは少し問い詰めるが、それ以上にユーノの治療があって動けない。彼は外部能力干渉による治療を受け付けないんだ』

『こっちも動けない状況だな。予言の核たる器は巫女がモンスターボール内に隠して、巫女自身も世界樹の最深部で護衛中だ』

『おそらく近いうちに、狂信者か或いは拳王連合との戦闘があるだろう。万が一にも予言の完成を妨害されるわけにはいかない』

『僕らもほぼ同じか。そのどちらの軍勢も僕らを狙ってきてもおかしくない因縁がある。ここで彼女、テラカオスを失うことは避けたい』

『あいつらは予言を完成させるための、最後の壁と言ったところかな』

『いや、もう一人いる。大災害の化身ともいえる、沖縄に現れた黒き獣だ。理屈は不明だが、死者の魂を攻撃して取り込んでいるらしい』

『あいつか……相変わらず動いてはいないようだけど、何故死者を狙っている?』

『予言の全てを虜にする歌、これは死者を鎮める鎮魂歌。死者の力もテラカオスの力であり、それを削り取っているということのようだ』

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991ラストネットワーク :2018/09/25(火) 00:03:25 ID:DEq9DmxI0
「……ふぅ」

額を押さえながら、ギムレーは深く息を吐きだす。
都庁側との交信は、想像以上の収穫をもたらした。
可能であれば逐一情報の共有をしたいところだが、オシリスの件があってはこれ以上のネットワーク利用は危険だろう。
伝えるべきことは伝えたし、知るべきことはしれた。

これが最後のドラゴンネットワーク。

もう僅かたりとも立ち止まることは許されない。
終末と、予言の完成。そのどちらもが目前なのだ。

「……さて、次の策はどっちをとるべきか」

最後の通信で手に入れた大きな情報。
この後どう動くべきか。ギムレーには二つの道があった。

「……」

一手のミスで戦局は傾いてしまうだろう。
そして自惚れではないが、いまや自分達も世界の命運を担う存在と言える。
イチリュウチームが倒れれば、おそらくまともに予言について動けるのは都庁しかいないだろう。
そしていくら彼らであっても、残る敵対勢力や黒幕全ての相手はできない。
都庁との合流。これが予言を完成させるための第一の関門といえる。
文字通りに力と知恵をあわせねば、大災害には敵わない。

「主催者連中はどこまで把握できているのかわからないが……」

古のジェダイの末裔たるアナキンであれば、テラカオスや大災害を知っていても不思議ではない。
そしてそんなことを知っているのであれば、この殺し合いを開く大元の理由を知っているということにもなる。
(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)


992ラストネットワーク :2018/09/25(火) 00:03:52 ID:DEq9DmxI0
――結果として、ギムレーの行動は正解だったのだろう。

――『敵』を警戒する以上に、信頼する『仲間』を優先する。

――些細なことかもしれないが、邪竜たる彼が誰かを仲間と思い、それを優先するということは本来ありえない。

――破滅の世界の中で、確かに邪竜ギムレーの運命は変わっていたのだ。



「ギムレー、どこに行ってたホル?」

ドラゴンズの生き残り、鳥の方のホルス。
彼だけではない、仲間の多くが集まる部屋に戻った瞬間。


どずん


何か重たい物が、部屋の中心にどこからともなく投げ入れられた。

「え――」

誰もが混乱し、頭が真っ白になる。

「ッ!」

そんな中、ギムレーはただ一人動くことができた。
放り込まれた『彼女』が死んでいることを既に覚悟していたから。

(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)


993ラストネットワーク :2018/09/25(火) 00:04:17 ID:DEq9DmxI0
「がっ……馬鹿な……!?」

空間の歪み、ミラーワールドからたまらずダークディケイドが飛び出してくる。
それに追従するかのごとく、ディエンドとダークキバも炎を振り払い現実世界に降臨する。

(萃香の監視と僕の身体をすり抜けてこんなに……! この歪んだ世界でありながら、かなりの空間移動者か!
 いやそれ以上にこいつら……既に死者だと!? それでいて僕の屍兵の支配を弾くとなると、僕と同類の能力者の差し金!)

突然の襲撃者に驚きを隠せないが、ギムレーは既に力を発現させていた。
対話の余地は無し、自分の支配も受け付けない死者など異常な存在は排除以外の道はない。
再び仲間を操るような真似をしたのだ。彼女が作り出したこの隙を逃すことも許されない。

「ダークスパイク!」

邪悪な力が凝縮された無数の黒針が、ギムレーの手より撃ちだされる。
焼夷弾の炎から逃れるように出てきた彼らに、態勢を整えてそれを受け止める余裕は無い。

「――ッ」

断末魔の叫びも無く、闇の力で蜂の巣にされたディエンドは霧のごとく消え失せた。


(くそ、せめて奴だけは殺さねば……!)


ダークディケイドは自分達の敗北を既に悟っていた。
奇襲爆撃を仕掛けるつもりが、どうしてか一手先に打たれて逆に自分達が奇襲されるとは。
混乱状態に陥っていればともかく、いまや自分達が理不尽級の群れの中に取り残された獲物だ。
イチリュウチームの戦力を削ぐことはもはや不可能。
そうなれば当初の目的通り、ツバサの抹殺だけは完遂しなくてはならない。
(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)


994ラストネットワーク :2018/09/25(火) 00:04:43 ID:DEq9DmxI0
(……これで……)

絶対の死。本来迎えることのない二度目のそれ。
だがダークディケイド達は確かにその瞬間に解放されたのだ。



【仮面ライダーダークディケイド@仮面ライダークライマックスヒーローズ】消滅確認
【仮面ライダーディエンド@仮面ライダーディケイド】消滅確認
【風鳴弦十郎@戦姫絶唱シンフォギア】消滅確認

※放送では名前が呼ばれません
※シャドウの手先=大元は魂のため、死亡=魂の消滅となります
※これにより、シャドウが同一の存在を再度召喚することはできません
※操作に割いているシャドウの力の一部も消滅すると同時に、遠方にいてもシャドウは彼らの死を察知可能です





「はぁ……はぁ……」
「とんでもない力だな。少し気になることがあったが……まあ今はナッパの行動の方が正しかったかな」
「す、すまねぇ。だけどよ、あいつら……ソウルセイバーを!」
「ああ。恐らく彼女は彼らに殺されたのだろう。そして体内に爆薬を抱かされていた。
 おそらく僕らが動揺してる隙に爆破するつもりだったんだろう。僕もちょっとでも反応が遅れていれば間に合わなかったよ」

戦闘は一瞬で終わった。
だがもたらされた衝撃は、遅れて一同を大きく揺るがす。
さらなる仲間の死に、安全と思われた場に突然の襲撃。

(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)


995ラストネットワーク :2018/09/25(火) 00:05:17 ID:DEq9DmxI0
「アナキン、僕だ。ちょっと緊急の用件なんだがいいかな?」

研究室の戸をギムレーは軽くノックする。
耳を澄ませば、サラとブリーフ博士からは了承の返事が出ている。


「どうしたんだギムレー。治療薬の作成は――上手く行っているよ」

少しだけ間が空いた。
それをギムレーは聞き逃さなかったが、あえて今はそこに触れない。
その声色は薬に細工をしたことを感づかれないかという不安というより、仕方がないといった感情が滲んでいたからだ。

「それは何よりだ。それなら残りはサラ達に任せても大丈夫かもね。彼女達の邪魔をしないためにも、ちょっと部屋を変えよう」





やがて、ギムレーとアナキンはとある空室の中で二人きりになった。

「さて、もったいぶらずに要件を聞かせて欲しいな」
「すぐに言うさ。古代のテラカオス制作に関わったジェダイの末裔、この殺し合いの主催に大きく関わっている君には大切な話だ」

ギムレーの赤眼が鋭くアナキンを捉える。
だがアナキンはそれに臆することはない。

「ああ、安心していいよ。君が主催者側の人間だってことは今ははやて達にはばらさないことにしたから」
「……へえ?」
「そんなことを言えば余計な混乱を招くし、はやてからは確実に僕の方が敵視されるだろうしね。
 まったくよくやるよ。女と見れば節操なく声掛けする器のルフレすらここまで女を手玉にとる真似はしなかったっていうのに」
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996ラストネットワーク :2018/09/25(火) 00:05:48 ID:DEq9DmxI0
「これは恐らく、君にとっても喜ばしいことだと思うけど。ただ、悪い知らせもある」
「予言が本当に解明できたなら、ちょっとやそっとの悪いことじゃ帳消しにはならないと思うけどね」
「君は認めないかもしれないが、もう君が主催の上層部の人間という体で話を続けるよ?」
「好きにしなよ、もう」
「まず、名探偵Lの残した推理。カオスロワちゃんねるの管理人は主催者ではなく、黒幕がいる」
「っ!?」

ぴくりとアナキンの表情が動いた。

「これはLの憶測だし、僕も現実のインターネットには疎いから何とも言えない。
 けれど君たち主催すら欺いてカオスロワちゃんねるの支配……つまり情報の支配をするなんてのは、他に大きな目的が出てくる」
「……あの掲示板は、テラカオス絡みの情報は遮断されている。黒幕がいるのだとしたら、つまりそれは」
「テラカオス。そして図らずも、都庁の予言の情報はこっちにも進展をもたらしてくれたよ」

デイバッグから、紙とペンを取り出すギムレー。
そこに書き込まれるのは、ジェダイ、グンマ―、ミヤザキの文字。

「大元は古代のジェダイ。彼らの協力者たるこの星の原住民はその知恵をそれぞれ別の方向性に進化させた。
 ジェダイのテラカオスを、より完全なもののためにするために生み出された強化プラン、救済の予言。
 このジェダイの末裔が、君だ」
「それで?」
「グンマ―は自然と魔法を重視する道を選び、やがてテラカオスの研究を放棄――自然死、大災害による滅びを受け入れた。
 蘇った器足る巨像、都庁のフォレストセルにもアンチテラカオスシステムをつけるぐらいだから、相当だよ。
 ただこれは、同じく現代に蘇った巫女、まどかという少女の手で潰されたらしい」
「彼女が巫女……いや、アンチテラカオスにそれを解除だって?」
「情報提供者も言っていたが、古代グンマ―の末裔だからといって、現代でも自然死を望むというわけではないってことだね。
 大きいのは、巫女と器が滅びを回避しようと動いている点だ。ツバサを含めれば非常に明るい話だね」
「それには……同感だよ」

アナキンの顔に僅かに笑みが浮かぶ。
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997ラストネットワーク :2018/09/25(火) 00:06:19 ID:DEq9DmxI0
「カオスロワちゃんねるの支配者はミヤザキの末裔か……」
「おそらくね。とはいえこれだけじゃあまりにも情報が少ないよ。君ら主催は何か掴んでいなかったのかい?」
「こっちは予言すら知らない状態だったんだぞ? 仮に本部に戻ったとしても探すのは難しいだろう」
「ははは、もう隠そうともしなくなったね。まあそっちの方がこっちも話をしやすいけど」
「テラカオスの制御、つまりは黒幕も予言を完遂する必要性はあるはず……いや、僕らから横どる気か」
「そっちの方が安全だろうからね。だから、掲示板の裏に潜んで情報操作したってところかな」
「くそっ!」

アナキンは思わず机を叩く。
既に汚名を被る覚悟は決めていた。
自分を正義の使者などとは思っていないしなる気もない。
ただ、滅びを回避したい。その想いだけは本物なのだ。
自分だけではない。他の幹部も、まともな特務機関員も。

ここに来て、テラカオスを悪用しようなどという輩に邪魔などされてたまるか。

「この件は事が大事過ぎる。都庁と合流して、話し合う必要があるだろう。そしてもう一つ、悪い知らせがある」
「ま、まだあるのか?」
「ついさっき、僕のガードをすり抜けて……空間移動で襲撃を受けた。奴らに仲間のソウルセイバーが殺されたようだ。
 そいつらは僕とナッパで始末したけど、信じられないことに奴らは既に死者であり、明らかにツバサを狙っていた」
「なんだと!?」
「これも都庁から仕入れた情報だが、大災害の化身黒き獣は現在死者の魂を狩っているらしい。
 名称は違うが、テラカオスディーヴァが戦ったシャドウと同一の存在と見て間違いないだろう。
 死者を僕の屍兵以上に精密に動かして消しそびれたテラカオスの完全なる抹殺……
 予言の妨害、大災害の成就こそが奴の目的だろう」
「死者の魂を狩るだと? それじゃあ、ルーク達は……」
「アナキン、これでわかっただろう? 正直僕も死者の尖兵なんて僕のお株奪うような真似されるのは完全に策の想定外だ。
 君を主催者幹部として吊るすことも、はやてがいてもできないわけじゃないんだ。ただ今は、とにかく時間が無い」


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998ラストネットワーク :2018/09/25(火) 00:06:58 ID:DEq9DmxI0
【二日目・20時00分/千葉県 浦安市 病院】

【アナキン・スカイウォーカー@STAR WARS】
【状態】健康、不安、若返り、ジェダイ風衣装、首輪解除
【装備】邪剣ソウルエッジ&聖剣ソウルキャリバー@ソウルキャリバーシリーズ
【道具】支給品一式、四条化細胞入りカプセル、ライトセーバー@STAR WARS、闇のルビー、ギンガスパーク@ウルトラマンギンガ、ココ・ジャンボ@ジョジョの奇妙な冒険、大量の不明支給品(アナキン確認済み/回復薬なし)
【思考】基本:世界を救うためにテラカオスを成長させ完成に導く計画を遂行する
0:ギムレーと共に今後の策を考える
1:対主催への信頼を得るためにブリーフ博士やはやてを利用する
2:計画のために殺し合いを促進させ、計画の邪魔をするものは消す
3:不足の事態に備えて予備のテラカオスを作り出すことも念頭に入れる
4:ユウキ=テルミが死んだので予言を解き明かせる科学者や知恵者はなるべく殺したくない
5:いざという時は四条化カプセルで新たなテラカオスを作る
6:沖縄のフォースから世界の破滅の危機を察知。色々と急がねば……
7:萃香に見張られていることに気づいている
※タイムふろしきで若返ったのでピーク時の姿と力を取り戻しました

【ギムレー@ファイアーエムブレム 覚醒】
【状態】健康、人間形態、シャドウだった者へ若干の恐怖心、首輪解除
【装備】トロンの書、鋼の剣、邪竜ギムレー
【道具】支給品一式、不明品
【思考】基本:自分以外がもたらす破滅(未来の大災害)の阻止
0:仲間達にも都庁やアナキンの情報の一部を聞かせ、今後の策を練る
1:『正確な』情報を集めて仲間をフォローする。アナキンの正体は今は誰にも話さない
2:試合の邪魔をするDMC狂信者を倒すために、本拠であるビッグサイトを攻略したい
3:都庁がまともな場所と判明したのは僥倖。変態の巣窟でも文句はないさ
4:西の邪悪な気配は警戒を続ける
5:ネット上の乳神に若干嫉妬
6:ツバサこそ大災害から世界を救う鍵かもしれない
7:オシリスは救助したいが少し厳しいか……?
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999名無しさん :2018/09/25(火) 00:07:40 ID:DEq9DmxI0
投下終了です


1000名無しさん :2018/09/25(火) 23:11:59 ID:4EVnsmSw0
投下乙です
まさかの管理者包囲網&主催筆頭アナキンと手を組むとは
カプセルも作られてユーノ・なのはの死亡フラグも漸く回避できたかな?
欲を言えばレス数不足でギムレー・アナキン以外の状態表を作れなかったみたいなので
そこは作って欲しいところ(登場キャラだけでも)


このスレ埋まったし続きはテラカオスBR専用したらば掲示板の方で良いかな?


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17 バトルロワイアル[special] (Res:5)All First100 Last50 SubjectList ReLoad 17
1名無しさん :2018/07/26(木) 00:05:05 ID:ielCPj1M0
ルール
・バトル・ロワイアル形式で開幕。
・100人のオリキャラでバトル・ロワイアル
・予約制
・おふざけによる投稿、荒らしは禁止
・能力、キャラ設定は自由にしてもいい。次のスレ

【あらすじ】
パロロワ最大規模を及ぶオリキャラ達のバトル・ロワイアル。限られた能力で殺し合いを行う。

2名無しさん :2018/07/26(木) 00:07:01 ID:ielCPj1M0
【参加する戦士達】
1.ジョー
2.サウル
3.レマ
4.エリン
5.アレン
6.ゴクア
7.アクア
8.べリアル
9.ザニ
10.ガルシア
11.ルカ
12.トルカ
13.メアリー
14.ジェームズ
15.ローズ
16.サリー
17.エリック
18.ロドニー
19.ゲリック
20.バルト
21.アイリン
22. ウェスタ
23.アスキ
24. レオン
25.クルザード
>>1、続き>>3


3名無しさん :2018/07/26(木) 00:07:54 ID:ielCPj1M0
26. マルリアッム
27.レスター
28.イーブアン
29.エマニエル
30.アンリ
31.ジョウショウ
32.トルシア
33.ゴードン
34.グリック
35.ムリーロ
36.ラミレス
37.タスク
38.デューク
39.チゾーム
40.ニーズ
41.ベン
42.ケイン
43.ケニー
44.ジョニー
45.ライド
46.エンペラー
47.ミカヅキ
48.センテイ
49.ロスマス
50.コリシア
51.フローラ
52.メルル
53.キュリアーヌ

>>4続き


4名無しさん :2018/07/26(木) 00:08:51 ID:ielCPj1M0
54.ロスロサ
55.バニハム
56.ゲレール
57.ペゲーロ
58.バース
59.ナットレン
60.ジョブ
61.ネオン
62.トルマリン
63.ジャック
64.バスタ
65.ヘクター
66.マイク
67.アンドラ
68.ベクター
69.ヘンリー
70.ナッシュ
71.バロナ
72.ジェンキンス
73.ロマーノ
74.ゴリリン
75.クソウブラ
76.ムシャキ
77.ベルリン
78.チャン
79.カミュリ
80.エンリュク
81.シコースキー
82.デストロイズ
83.マックイーン
(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)


5名無しさん :2018/07/26(木) 22:36:59 ID:ielCPj1M0
舞台は「ネロスト公園」


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18 第二次二次キャラ聖杯戦争 part3 (Res:1000)All First100 Last50 SubjectList ReLoad 18
1名無しさん :2015/01/11(日) 03:53:37 ID:MASwPKVk0
ここは様々な作品のキャラクターをマスター及びサーヴァントとして聖杯戦争に参加させるリレー小説企画です。
本編には殺人、流血、暴力、性的表現といった過激な描写や鬱展開が含まれています。閲覧の際は十分にご注意ください。

まとめwiki
ttp://www63.atwiki.jp/2jiseihaisennsou2nd/

したらば
ttp://jbbs.shitaraba.net/otaku/16771/

前スレ
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/otaku/14759/1406730151/


【参加者名簿】

No.01:言峰綺礼@Fate/zero&セイバー:オルステッド@LIVE A LIVE
No.02:真玉橋孝一@健全ロボ ダイミダラー&セイバー:神裂火織@とある魔術の禁書目録
No.03:聖白蓮@東方Project&セイバー:勇者ロト@DRAGON QUEST�〜そして伝説へ〜
No.04:シャア・アズナブル@機動戦士ガンダム 逆襲のシャア&アーチャー:雷@艦これ〜艦隊これくしょん
No.05:東風谷早苗@東方Project&アーチャー:アシタカ@もののけ姫
No.06:シオン・エルトナム・アトラシア@MELTY BLOOD&アーチャー:ジョセフ・ジョースター@ジョジョの奇妙な冒険
No.07:ジョンス・リー@エアマスター&アーチャー:アーカード@HELLSING
No.08:衛宮切嗣@Fate/zero&アーチャー:エミヤシロウ@Fate/stay night
No.09:アレクサンド・アンデルセン@HELLSING&ランサー:ヴラド三世@Fate/apocrypha
No.10:岸波白野@Fate/extra CCC&ランサー:エリザベート・バートリー@Fate/extra CCC
No.11:遠坂凛@Fate/zero&ランサー:クー・フーリン@Fate/stay night
No.12:ミカサ・アッカーマン@進撃の巨人&ランサー:セルベリア・ブレス@戦場のヴァルキュリア
No.13:寒河江春紀@悪魔のリドル&ランサー:佐倉杏子@魔法少女まどか☆マギカ
No.14:ホシノ・ルリ@劇場版 機動戦艦ナデシコ-The prince of darkness-&ライダー:キリコ・キュービィー@装甲騎兵ボトムズ
No.15:本多・正純@境界線上のホライゾン&ライダー:少佐@HELLSING
No.16:狭間偉出夫@真・女神転生if...&ライダー:鏡子@戦闘破壊学園ダンゲロス
No.17:暁美ほむら@魔法少女まどか☆マギカ&キャスター:暁美ほむら(叛逆の物語)@漫画版魔法少女まどか☆マギカ-叛逆の物語-
No.18:間桐桜@Fate/stay night&キャスター:シアン・シンジョーネ@パワプロクンポケット12
No.19:ケイネス・エルメロイ・アーチボルト@Fate/zero&キャスター:ヴォルデモート@ハリーポッターシリーズ
No.20:足立透@ペルソナ4&キャスター:大魔王バーン@ダイの大冒険
No.21:野原しんのすけ@クレヨンしんちゃん&アサシン:ニンジャスレイヤー@ニンジャスレイヤー
No.22:宮内れんげ@のんのんびより&アサシン:ベルク・カッツェ@ガッチャマンクラウズ
No.23:ジナコ・カリギリ@Fate/extra CCC&アサシン:ゴルゴ13@ゴルゴ13
No.24:電人HAL@魔人探偵脳噛ネウロ&アサシン:甲賀弦之介@バジリスク〜甲賀忍法帖〜
No.25:武智乙哉@悪魔のリドル&アサシン:吉良吉影@ジョジョの奇妙な冒険
No.26:美遊・エーデルフェルト@Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ&バーサーカー:黒崎一護@BLEACH
No.27:ウェイバー・ベルベット@Fate/zero&バーサーカー:デッドプール@X-MEN
No.28:テンカワ・アキト@劇場版 機動戦艦ナデシコ-The prince of darkness-&バーサーカー:ガッツ@ベルセルク

981路地裏ミッドナイト ◆HOMU.DM5Ns :2018/12/02(日) 22:06:06 ID:qCoCSqHg0

情報の収集は無理かと諦めるのと、この場を後にしようと決めるのは同時だった。
既に騒ぎの大部分は鎮まり、これ以上広がらないことも知っている。留まってる理由はもうなかった。

「どうしましたか警視」
「すみませんが、もうここを離れます。後は任せていいですか」

一応傍にいた警官に声をかけておく。いい顔はされないだろうなと思っていたが、警官は意外にも笑顔で快諾してくれた。

「え―――ああ、ハイ、そうですか。わかりました。お疲れ様です!頑張ってくださいね!」
「―――?ええ、はい」

警察署内からのルリの評価であるが、当初のものから印象は徐々に変化を見せていた。
浮き世離れした容貌に最年少のキャリアという目を引く経歴。なのに頻発する怪事件をほっぽり出してフラフラする昼行灯。かと思えばサボるでもなく、いざ動くとなると対応は迅速かつ適格に処理をする。
そしてまた現場をすぐに離れては別の事件に行き当たるのだ。離れの洋館炎上や大学付近の暴動には先んじて到着して指揮を執ったりもしている。
結果、NPCの警官から見たホシノ・ルリ警視とは、『顔に見合わず現場主義、気まぐれに事件を追っては立ち去る、文字通りの妖精警視』といった立ち位置になっていた。
この場を離れるのもまたぞろ新たな事件の匂いを嗅ぎつけたのだろうと受け止め、気分はどうあれ特に不審がることなく納得していた。
……裁定者側のNPCへの意識操作が重なった結果の、知られざる裏の事情であった。


当然ルリ自身がその辺りの経緯を知る由もなく、怪訝に思いながらも。
目的地がない以上闇雲にタクシーは使えない。聖杯戦争絡みとなるとパトカーを借りるのもよくないだろう。
そういえば、自分は車を持っているのだろうか。時代設定的にルリの年齢では自動車は持てない。けれど警察官の職には就いている。
……このあたりの設定は割といい加減のようだ。

「あ」

などと考えたところで、ひとつ遠回しにしていた―――というか念頭にすら入れてなかった問題に思い当たった。

『どうした』
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982路地裏ミッドナイト ◆HOMU.DM5Ns :2018/12/02(日) 22:06:37 ID:qCoCSqHg0


「……っ」

くら、と頭が傾く。不意に訪れた目眩に足が止まった。
肉体が意思の制御を外れる。足が地面と同化して離れようとしないような疲労感。
徹夜くらいどうということもないはずだが、そうしたものとは違う。かたちにないが、自分の中に確かにあったものが欠けている感覚。
今までの戦いのうち、二度あった急激な体調不良。正体を知らぬルリだが原因には察しがついていた。
キリコに眠るブラックボックス。異能生存体。キリコ以外の誰も追いつけはしない、キリコを生かす代償にそれ以外の全てを振り落とす宝具。
神すらも触れ得ざる不死の異能は、マスターすらも置き去りにしていく両刃の凶器だ。
大量の魔力消費、そしてそれに伴う体力の消耗は徐々にルリを疲弊させていた。

『これ以上の深追いは危険だぞ』
「駄目……ですかね」

短くも端的に伝えてくるキリコの言葉。英霊であるキリコは己の因子を知っている。キリコを傍に置いたまま行動するリスクを知っている。
マスターの思考行動に異議を申し立てる事などないが、兵士としてコンディションについてははばからず進言する。
キリコとて聖杯を手にしたいだけの願いがある。このままルリをすり減らせていくのを看過はできなかった。
マスターとしての行動ができなければ元も子もない。それは軍人であるルリも十分わかっていた。
れんげの存在は方舟に関わる重大なファクターだが、そこに固執すれば視野が狭まり、足元の穴を見落としかねない。

れんげは戦う力も意思もない被害者だが、それでもマスターだった。契約したサーヴァントがいて、令呪を持っていた。
子供は大人が考えてるほど何も考えてないわけじゃない。むしろ大人が持つしがらみがない分行動が早い。
れんげは友達のカッツェを助けようと願っていて、自分達は無視していた。その失念が孤児院での失態に繋がった。

きちんと話を聞くべきだった。次はちゃんと聞いてあげたかった。なのに今のルリにはその余裕がなく、れんげに会う手立てもつかない。
春記を脱落させ、アンデルセン達を見失い、最も探しているアキトの存在すら追いつかず……。
巨大な電脳空間とはいえアークセルの内部はだいぶ現実に寄せてある。電子戦では幾つもの並列思考もこなせるのに、この方舟では手が圧倒的に足りなかった。
最適解が得られない焦燥にかられている、そんな時だった。路地裏の曲がり角から光が灯ったのは。

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983路地裏ミッドナイト ◆HOMU.DM5Ns :2018/12/02(日) 22:07:12 ID:qCoCSqHg0


設定された時刻に爆弾が作動したような、炸裂的な衝動だった。至近距離での絶叫にルリの心臓がひときわ大きく跳ねる。顔に出てこないのは性分だ。

「ああ、人たん、人たんがいる!しかもカワイイヤッター!」

男は恍惚としてルリを見つめ興奮を増した。変わったのは表情だけではない。
急に額に上げていた眼鏡を目にかけ、急にシャツをズボンの中に突っ込み、急にバンダナの巻き方を変え、急にニキビを生やした。
手を袋に突っ込み中のものを取り出す。消化器を改造した、簡易的な火炎放射器だった。

「ホントに急なんだ。メラメラ上がる炎がエロカワイク思えてきたんだ。だからおまえをこいつで最高の燃えキャラにしてやっ」

そこで言葉は途切れた。火炎放射器のホースをルリに向けるより先にキリコが、アーマーマグナムの柄で首を打ち付け気絶させたからだ。

「加減はしてある」
「……ありがとうございます」

倒れた男を見下ろして溜め息をつく。また警官に電話しなくてはいけないようだ。
これもカッツェの起こした撹乱の影響だったのだろうか。この男の錯乱ぶりは尋常ではなく、ケーキ屋で起こした事件の映像を監視カメラで見ていたルリだ、男の錯乱ぶりには共通項を感じている。

「マスター、手になにか持ってるようだ」

男の手には確かに携帯端末が握られていた。電源はつけられたままだ。
後ろからは見えなかったが、男の言葉はこの携帯に向けられていたらしい。
拾い上げて画面を見てみる。電話していた相手の番号でも映ってるとも思ったが、簡素なアドレス入力欄があるだけだった。
文字列は打ち込まれてる。

「……」

エンターキーを押す。するとタブレットの画面が切り替わって、
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984路地裏ミッドナイト ◆HOMU.DM5Ns :2018/12/02(日) 22:08:10 ID:qCoCSqHg0











「!」

脳から乖離していた意識が復帰する。夜の暗さでも視界はやけにクリアだ。
風が肌を刺すように痛い。感覚が必要以上に鋭敏になっている。

「……私、いまどうしてました?」
「その画面を食い入るように見ていた。二秒にも満たなかったが」

ライダーにそう問うルリからは時間の感覚が飛んでいた。瞬きほどの間にも、朝日を眺めるまで長くいたようにも感じる。
電源の堕ちた端末を見下ろす。眼球を突き破り、心の深層にまで差し込んでくるような光を浴びたのを憶えている。

「それで、何があった」
「ハッキングです。人間に対してですから、洗脳と言ったほうがいいかもしれませんけど」

電子上の進入を十八番としているルリには、光の正体が即座に理解できた。
こちらの電脳体……精神に介入し、その意識を改変していく映像、サブリミナルの集合体。プログラムの書き換えを人体データに当てはめて解釈したものだった。

「それに、一瞬ですから断定できませんけど『これ』、理性を無くしてその人の性格を凶暴なものに変えちゃうみたいです。NPCが見たらたちまちさっきみたいに暴れちゃいますよ」
「そんなものを見て平気だったのか」
(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)


985路地裏ミッドナイト ◆HOMU.DM5Ns :2018/12/02(日) 22:08:44 ID:qCoCSqHg0


虚空の中で、淡く明滅する線が閃くのが見えた。
ひらひらと蝶のように、煙のように軽やかに浮く幾重もの糸のカタチが、その者の手首に収まっていくのをルリは視界に収めた。

「―――あなたは」

彼女―――シオン・エルトナム・アトラシアは、銀色の髪の少女を見て、瞬きほどの時間だけ硬直した。
頭の中で星が光るような衝撃。
初めて見た顔なのに驚きがある。
初めて聞いた声に既視感(デジャヴ)が起きる。
演算機として極まっているはずの思考群が、記憶にない情報が脳内に挟まった齟齬に混乱をきたしていた。
それでも―――視線は逸らさず。現実を在るがままに受け入れるようにルリを見ていた。

「あなたは―――?」

ルリもまた、紫の帽子を被った少女を見ていた。
隣にいる人物から放たれる感覚、魔力と呼ばれる要素の塊が目の前にあるとわかるそれは自分のライダーと同様のそれ。
彼がサーヴァントである明らかな証であり、彼女はそのマスターと判断するのは即座に理解できる。
電子上の麻薬(ドラッグ)が尾を引いているのか、互いの視線は交差したままだ。

ルリが方舟に招かれ聖杯戦争が開始してから一日。
初日での出会いと別れを経て、新たな出会いがルリを迎えた。





邂逅は偶然であるが、必然のものでもあった。

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986路地裏ミッドナイト ◆HOMU.DM5Ns :2018/12/02(日) 22:09:10 ID:qCoCSqHg0

警察官に指示を下す。二つに束ねた銀の髪の少女。
その名と顔は知っている。広報でもたまに目にする、最年少警視として注目を集めている人物だ。
指揮を離れ路地裏に潜る行動に、NPCの括りから外れたものを感じ尾行したところ、やはりサーヴァントを実体化させた。
マスターと判明した自体は驚きではない。あれほど目立つ立場では一度視点を止めれば怪しい挙動から推察する事ができる。
真に驚くべきはその後。統制から外れていた感染者と行き合い、プログラムを目にしてしまったたにも関わらず自力で振り解いたのだ。
NPCとマスターのデータの内部構造の差か。霊子ハッカーであるシオンの思考は否定する。あれは自己の演算と展開した防衛論理によって、受けたハッキングを封じていた。
世界観、技術体系の差異を差し引いても驚嘆する演算能力。電子世界への適応力。
協議と解答は瞬時に脳内で出された。ジョセフも快く『賭ける』と即答し、かくしてシオンはビルの闇から身を乗り出した。



「失礼しました。こちらに敵対の意思はありません」
「あ、はい。それはわかります」

そして両者は交渉の段に入っている。
刹那に流れたノイズを振り払い、分割された各々の思考でシオンは相手を分析する。
表情は冷静そのもの。たった今ハッキングを受けたばかりなのに疲弊の様子もない。魔術よりは電子的技術に対応した素養故か。
対話に応じる姿勢を見せつつ適度な緊張感を保っている。交渉事の場数も踏んでるようだ。
シオンが求める相手としては申し分のないパラメータだ。

「自己紹介が遅れました。私はシオン・エルトナム・アトラシア。
 アトラスの錬金術師。あなたと同じく月を目指すため方舟に赴いたマスターです」

ルリにしても、わざわざ姿を見せた以上交戦が目的ではないのはわかりきってる。
もしそうならさっきのルリはまさしく隙だらけだった。キリコがいるのだから容易に背を撃たれる可能性は低かったとはいえ、チャンスだったのには違いない。
奇襲のチャンスを不意にして直接顔を見せた理由。何らかの交渉、情報交換。
そうだとすればルリには渡りに船だ。情報が足りないのはこっちも同じだ。

「ホシノ・ルリです。錬金術師っていうと、石を金に変えるっていう、あれですか」
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987路地裏ミッドナイト ◆HOMU.DM5Ns :2018/12/02(日) 22:10:08 ID:qCoCSqHg0


「おーい。話する前にさ。そっちの兄ちゃんの銃引っ込ませてくれないか。こちとら手を上げてるってのにおっかなくて話もできねえよ」

思惑をかき消す声。軽装の男、アーチャーはお手上げ(ホールドアップ)したままおどけた風にしている。
視線の先には銃を抜き狂いなくアーチャーの眉間に照準を合わせているライダーだ。
とっくにルリより先に近づいてきた人物に気づいていたのだろう。染みついた経験値がサーヴァントの気配を捉えた時点で、いつでも発砲できる臨戦態勢に入っている。
撃たないでいるは、こちらを撃つという殺気が放たれてないからと、サーヴァントを警戒してのことだ。

「サーヴァント相手に武器の有無は参考にならんだろう」

ちぇー、とわざとらしく舌を打つ。一見して軽薄で無防備に立っているアーチャーだが、キリコの戦士の眼はその隙を意図的なものと断じた。
撃つ気はないが、撃たれればやり返すぞと。
一瞬で発動できるスキルなのか。あるいは既に罠が設置されているか。袖の下に札を仕込んだペテン師のように。いざとなれば反撃する手筈を整えていると踏んでいた。

「ライダーさん。撃たないでくださいね。降ろさなくてもいいですけど」
「賢明な判断です。そうして油断さえしていなければこちらも助かります」

互いのサーヴァントが牽制し合う抜き差しならない状況。負担を相棒に任せることで、二人のマスターはかえって落ち着き払っていた。

「あ、事情の話に戻りますね。私の場合、他のマスターとは目指すゴールは異なりまして」

簡潔であるがシオンに聖杯戦争に参加させられた経緯を説明する。
目的は方舟の調査。生還を第一にして積極的に優勝を目指す必要はない。
立場・スタンスの表明は相手の指針を決める大事なポイントだ。

「……なるほど、意図せず連れてこられたマスターか。それは盲点でした。
 経緯は違えど私と同様―――いや、聖杯の存在を知らぬまま舟へハッキングをしかけた事からして資質は私より上か。
 よほど魔術師(ウィザード)の適正が優れていたのでしょうね。警視の妖精。その名は伊達ではなかったということですね。やはりこれならば―――繋げる望みはあるか」

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988路地裏ミッドナイト ◆HOMU.DM5Ns :2018/12/02(日) 22:10:37 ID:qCoCSqHg0


指摘は正鵠を射ていた。
役割の枷と襲撃は常に前に障害となって立ち塞がる。望まなくても戦いに巻き込まれるのが戦争だ。自分達のように穏健に済ませるのは少数派に違いない。
マスターは他のマスターにとって敵でしかない。補足されれば、戦わざるを得ない立場だ。
戦い自体を忌避するわけではないとはいえ。それで撃ち返して本末転倒になっては仕様がない。戦いも勝利も目的ではないのだから。

「情報交換の重要性は語るまでもありません。ですが私達の場合、そこから一歩踏み込んだ関係を求めています。
 私には提供できる術がある。そしてあなたには対処できるだけの腕がある。ふたつを合わせればこの街に潜む脅威に対抗し、あなたの目的にも近づける。
 互いが生存の道を開くためにも―――私はあなたが欲しい」

数値が足りなければ他から足すか、自ら生み出すという、合理的で単純な計算。
……聞くものが聞けば、顔から火が出そうな言葉を至極真面目な表情でルリに告げた。
シオンとしては、狭間との交渉に失敗からの反省を活かした言葉選びだったのだが。後ろのアーチャーはなぜ渋い面でいるのかとでも言いたげな反応だ。

一方ルリは惑うことなくシオンの申し出について思考する。
第二の同盟。新たな協力者。メリットはハッキリと見せてくれた。
どれもルリにとって旨味となる情報。生還と報告を目指すルリに必要不可欠になるカード。

「わかりました。こちらも切羽詰まってましたので、お話まででしたら喜んで受けます」

答えは早かった。可能性があるなら断る理由もない。
最悪決裂に至ろうとも、情報について一片でも掴めれば足がかりになるはずだ。

「けど、路地裏だとちょっと話しづらいですね。場所を変えてもいいですか?」
「無論です。それと情報交換について、ひとつだけ条件を提示させてもいいでしょうか」

ルリは小さく頷いて先を促す。シオンは生真面目な表情を崩さずに。


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989路地裏ミッドナイト ◆HOMU.DM5Ns :2018/12/02(日) 22:12:42 ID:qCoCSqHg0

[C-6/南部/二日目 未明]

【ホシノ・ルリ@機動戦艦ナデシコ~The prince of darkness】
[状態]:魔力消費(極大)、消耗
[令呪]:残り三画
[装備]:警官の制服
[道具]:ペイカード、地図、ゼリー食料・栄養ドリンクを複数、携帯電話、カッツェ・アーカード・ジョンスの人物画コピー
[所持金]:富豪レベル(カード払いのみ)
[思考・状況]
基本行動方針:『方舟』の調査。
0.自宅に戻り休息を。
1.アキトを探す為に……?
2.シオンから話を聞く。
2.カッツェたちに起こった状況を知りたい。
3.『方舟』から外へ情報を発する方法が無いかを調査
4.優勝以外で脱出する方法の調査
5.聖杯戦争の調査
6.聖杯戦争の現状の調査
7.B-4にはできるだけ近づかないでおく。
8.れんげの存在についてルーラーに確認したい。
[備考]
※ランサー(佐倉杏子)のパラメーターを確認済。寒河江春紀をマスターだと認識しました。
※NPC時代の職は警察官でした。階級は警視。
※ジナコ・カリギリ(ベルク・カッツェの変装)の容姿を確認済み。ただしカッツェの変装を疑っています。
※美遊陣営の容姿、バーサーカーのパラメータを確認し、危険人物と認識しました。
※宮内れんげをマスターだと認識しました。カッツェの変身能力をある程度把握しました。
※寒河江春紀の携帯電話番号を交換しました。
※ジョンス・アーカード・カッツェの外見を宮内れんげの絵によって確認しています。
※アンデルセン・ランサー組と情報交換した上で休戦しました。早苗やアキトのこともある程度聞いています。
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990路地裏ミッドナイト ◆HOMU.DM5Ns :2018/12/02(日) 22:13:06 ID:qCoCSqHg0



【シオン・エルトナム・アトラシア@MELTY BLOOD】
[状態]アーチャーとエーテライトで接続。色替えエーテライトで令呪を隠蔽
[令呪]残り三画
[装備]エーテライト、バレルレプリカ
[道具]ボストンバッグ(学園制服、日用必需品、防災用具)
[所持金]豊富(ただし研究費で大分浪費中)カードと現金で所持
[思考・状況]
基本行動方針:方舟の調査。その可能性/危険性を見極める。並行して吸血鬼化の治療法を模索する。
1.明日、学園のサーヴァントを打倒する
2.ルリ陣営と協力。情報を提供する。
3.情報整理を継続。コードキャストを完成させる。
4.方舟の内部調査。中枢系との接触手段を探す。
5.街に潜む洗脳能力を持った敵を警戒。
6.学園に潜むサーヴァントたちを警戒。銀"のランサーと"蟲"のキャスター、アンノウンを要警戒。
7.展開次第では接触してきた教師と連絡を取ることも考える。
[備考]
※月見原学園ではエジプトからの留学生という設定。
※アーチャーの単独行動スキルを使用中でも、エーテライトで繋がっていれば情報のやり取りは可能です。
※マップ外は「無限の距離」による概念防壁(404光年)が敷かれています。通常の手段での脱出はまず不可能でしょう。
 シオンは優勝者にのみ許される中枢に通じる通路があると予測しています。
※「サティポロジァビートルの腸三万匹分」を仕入れました。研究目的ということで一応は怪しまれてないようです。
※セイバー(オルステッド)及びキャスター(シアン)、ランサー(セルべリア)、ランサー(杏子)、ライダー(鏡子)のステータスを確認しました。
※キャスター(シアン)に差し込んだエーテライトが気付かれていないことを知りました。
※「サティポロジァビートルの腸」に至り得る情報を可能な限り抹消しました。
※黒髪の若い教師(NPC、ヴォルデモートが洗脳済み)の連絡先を入手しました。現時点ではマスターだと考えています。
 これに伴いケイネスへの疑心が僅かながら低下しています。
※キャスター(シアン)とランサー(セルベリア)が同盟を組んでいる可能性が高いと推測しています。
(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)


991 ◆HOMU.DM5Ns :2018/12/02(日) 22:15:35 ID:qCoCSqHg0
投下を終了します。次の投下は新スレになると思われますので埋めを


992名無しさん :2018/12/03(月) 16:46:29 ID:v/fDs8js0
投下乙です!
スタンスが非常に近い頭脳派の二人が邂逅しましたか
対聖杯の参加者も増えてきましたが、彼女たちはどういった切り口から事態の打開を目指すのか楽しみです

ただ一つ気になったことが
指名手配にまで発展しているアキトの事件が未だにルリの耳に入っていないのは不自然ではないでしょうか
短時間とはいえ警官を指揮してカッツェさんの起こした事件の事後処理にあたっていた以上、別のエリアで起きた事件についても速やかに情報が入ってきて然るべきだと思います
事件そのものは新都で起きていても、警察からすれば犯人が深山町に逃げ込む可能性も考慮し得るわけですし


993 ◆HOMU.DM5Ns :2018/12/03(月) 22:22:22 ID:hjXoZ45A0
>>992
感想ありがとうございます。例えひとつでも読んだ方からの言葉は今後の励みになります

ご指摘について。直接事件に関わってない件まで全てを明かす必要もないとの判断から割愛しましたが、問題のようでしたら『アキトの報を知り、即座に捜そうと現場を後にする』よう描写をwikiにて追加しようと思います。今暫くお待ち下さい


994 ◆HOMU.DM5Ns :2018/12/05(水) 23:29:43 ID:wK.tCNVw0
主に>>980-981の部分を修正加筆しました。その他微修正を加えてwikiに載せます


向こうから合流、連絡が来る可能性を憂慮すれば、現場に留まり混乱を収める警察の仕事を請け負わざるを得なかった。
僅かでも情報が手に入るのを期待して受けていたが、暴動者の殆どは意識が混濁し自分が何をやったのか、そもそも何故こんな場所にいるのかすら把握してい有様だ。
有益な情報が得られる望みは薄いと見ていたルリだが、予想外の方向から思わぬ知らせが舞い込んできた。
B-9地区の女児銃撃及び警官殺害事件。カッツェの騒動と前後して起きたという事件を、ルリがいると聞きつけた他所の警官が報せに来たのだ。
優先順位の話として出来れば聞き流したかったルリだが、無事だった警官が見た犯人―――黒ずくめの服装にバイザーをつけた男という、既視感のありすぎる容姿に目が眩んだ。

つい、昔の口癖が衝いて出そうになったのを、たっぷり時間をかけて堪えた。

「………………何をやってるんですか、あのひとは」

白昼堂々でないとはいえNPCの警官の殺傷を、裁定者の沙汰に及ぶ凶行をテンカワ・アキトが行った。
俄には信じがたい事実だった。確かにかつてのアキトは復讐鬼であり、奪われた怒りを原動力に破壊を繰り返した。
だがそれは復讐対象に追いすがる過程であり、既に本懐を果たした彼には不要の動機だ。
ましてやこんなあからさまに目立つ真似をする必要がどこにもない。メリットがまるで釣り合わない。
何者かに嵌められたか。ジナコの例を知っているがため、そう推理するのは自然の成り行きだった。
既に騒ぎの大部分は鎮まり、広がらないことも知っている。留まってる理由はもうなかった。


995名無しさん :2018/12/15(土) 05:58:38 ID:liBTthao0
身内のルリルリにまで呆れられるアキトさんェ……


996名無しさん :2019/01/06(日) 16:28:15 ID:HeklxaFY0
ttps://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/otaku/14759/1546759518/

新スレ立てました


997名無しさん :2019/01/09(水) 06:09:36 ID:TTKKUmXU0
埋め


998 ◆HOMU.DM5Ns :2019/03/19(火) 22:56:27 ID:Xor2rcEM0
さぱっと埋める


999 ◆HOMU.DM5Ns :2019/03/19(火) 22:56:40 ID:Xor2rcEM0
てっとりばやく埋める


1000 ◆HOMU.DM5Ns :2019/03/19(火) 22:56:52 ID:Xor2rcEM0
うめ


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19 マジカルロワイアル (Res:13)All First100 Last50 SubjectList ReLoad 19
1名無しさん :2017/02/25(土) 06:17:36 ID:k4qn308I0
魔法使い・魔法少女を題材とした作品を集めてバトルロワイアルをさせる
リレーSS企画です。
当企画はキャラの死亡や流血描写が出てきますので、閲覧の際はご注意ください。


したらば避難所
ttp://jbbs.shitaraba.net/otaku/17742/

地図
ttp://i.imgur.com/aAyD1jK.png

2名無しさん :2017/02/25(土) 06:18:36 ID:k4qn308I0
【参加者名簿】

10/10【魔法少女育成計画シリーズ】
○スノーホワイト/○リップル/○ラ・ピュセル/○森の音楽家クラムベリー/○カラミティ・メアリ/○ルーラ/○スイムスイム/○ピティ・フレデリカ/○プキン/○ソニア・ビーン

9/9【魔法少女リリカルなのはシリーズ】
○高町なのは/○フェイト/○八神はやて/○スバル・ナカジマ/○ティアナ・ランスター/○高町ヴィヴィオ/○フーカ・レヴェントン/○リンネ・ベルリネッタ/○プレシア・テスタロッサ

7/7【仮面ライダーウィザード】
○操真晴人/○仁藤攻介/○コヨミ/○笛木奏/○メデューサ/○グレムリン/○フェニックス

7/7【とある魔術の禁書目録】
○上条当麻/○インデックス/○ステイル=マグヌス/○神裂火織/○アウレオルス・イザード/○前方のヴェント/○左方のテッラ

6/6【ハリー・ポッターシリーズ】
○ハリー・ポッター/○ロン・ウィーズリー/○ハーマイオニー・グレンジャー/○ドラコ・マルフォイ/○ヴォルデモート卿/○セブルス・スネイプ

6/6【Fate/Grand Order】
○藤丸立香(ぐだ子)/○オルガマリー・アニムスフィア/○クー・フーリン(キャスター)/○三蔵玄奘/○メフィストフェレス/○ヴァン・ホーエンハイム・パラケルスス

6/6【Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ】
○イリヤスフィール・フォン・アインツベルン/○美遊・エーデルフェルト/○クロエ・フォン・アインツベルン/○遠坂凛/○ルヴィアゼリッタ・エーデルフェルト/○衛宮士郎(平行世界)

5/5【ゼロの使い魔】
○平賀才人/○ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール/○タバサ/○ジャン・ジャック・フランシス・ド・ワルド/○ジョゼフ一世

5/5【魔法少女まどか☆マギカ】
○鹿目まどか/○美樹さやか/○巴マミ/○佐倉杏子/暁美ほむら

4/4【東方Project】
(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)


3名無しさん :2017/02/25(土) 06:39:36 ID:k4qn308I0
本スレを立てておきましたがOPって代理投下してもよろしいでしょうか
あと予約期限って延長なしの一週間で大丈夫ですかね。


4名無しさん :2017/02/25(土) 06:42:47 ID:k4qn308I0
【制限一覧】

・変身アイテム等の扱いは本人支給かどうかは書き手次第
・フェニックスの再生能力は頭部吹き飛んだり完全消滅した場合は死亡
・アウレオルスの黄金錬成は即死系の命令は大幅制限
・ギルの千里眼は未来予知あたりに制限
・ヴェントの天罰術式はヴェントと直接会わないと発動しない。気絶までのインターバルを倍加
・プキンの剣による認識変更に時間制限付与
・ソニアの魔法は劣化スピード低下
・フレデリカが水晶玉を通じて干渉できるのはエリア内の存在のみ。•世界越しの干渉も勿論不可能。
・白い魔法使いはエクスプロージョンの威力低下。テレポートは移動距離の制限をつける
・メデューサの石化能力は、完全石化の場合持続時間30分
・魔法少女まどか☆マギカの魔女化は書き手次第
・ほむらの時間逆行は禁止、時間停止は数秒程度


5名無しさん :2017/03/01(水) 22:58:58 ID:85RkSPPI0
オープニングは結局どうなったんですかね…


6名無しさん :2017/03/06(月) 09:18:41 ID:qM4U3JrY0
代理投下します


7 とある絶望の殺戮遊戯 -Life is BATTLE ROYALE- :2017/03/06(月) 09:20:53 ID:qM4U3JrY0

 魔法とは、人知の及ばない超非科学的現象の事である。





 辺り一面は薄暗い空間。
 そこには70人程度の人影が立っている。
 そのうちの一人にしてとある世界の主人公の少年、上条当麻が最初に思ったことは

(俺は一体いつの間に連れてこられて、ここは何処なんだ?)

 だった。
 上条はとりあえず知り合いが居るか探そうと思い動こうとする。しかし身体を動かすことが出来ない。
 否、全く動かない訳では無い。上条の右手首から上と頭は動かすことが出来た。
 仕方ないので頭を動かして周りを見ると、そこには上条の目からして普通の格好をした人間やどう見てもコスプレにしか見えない服装をしている人間と様々な人物が居る。
 上条はその中に知り合いの姿を見つける。
 純白のシスター服に銀色の長髪、その姿は間違いなく。

(インデックス!)

 上条はやっと見つけた見知った存在に声を掛けようとするも、声が出ない。
 彼はこれを、魔術か超能力で身体を動かせない様にするだけじゃなく声を出せないようにしていると判断する。

(なら俺の幻想殺しで)

 そう思った彼は何とか打ち消そうともがくが
 上条当麻の右腕には幻想殺しという力が宿っている。
 これは、右手に触れた異能なら神の奇跡でも打ち消すという凄まじい能力だ。
(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)


8 とある絶望の殺戮遊戯 -Life is BATTLE ROYALE- :2017/03/06(月) 09:21:17 ID:qM4U3JrY0





(殺し合いだと? 何を言っている)

 それが、とある世界の魔法使い笛木奏が、キュゥべえの発言を聞いて最初に思ったことだった。
 彼の心に浮かぶのは怒り、とは言ってもそれは殺し合いに対する非道に対してではない。

(私にそんなことをしている時間は無い!)

 ただ単純に、自らの目的の邪魔をされて怒っているだけだ。

(こんな下らない話をしている間にも、暦は……!)

 笛木には妻と娘が居た。
 しかし妻は早くに他界してしまい、残った娘も病気で亡くなってしまった。
 そして絶望に叩き落された彼はどんなことをしてでも、どんな犠牲を払ってでも娘を蘇らせようと始める。
 しかし、娘を蘇らせる為に行ったサバトと呼ばれる儀式は笛木がアーキタイプと呼ぶ古の魔法使いに阻止されてしまう。
 それでも娘を諦めきれず再びサバトを開こうとした所で、気付けばここに居たのだ。

「断っておくけど、僕は別に享楽の為に殺し合いを開くわけじゃない。
 これは宇宙の熱量死を防ぐのに必要なことだからね」

 怒る笛木の心など気にも留めず、キュゥべえの話は続く。
 黙れ、宇宙がどうなろうと私には関係ない、暦に比べれば小さなことだ。
 しかし、そんな思いはキュゥべえの発言で一旦収まることになる。

「その代わりと言っては何だけど、この殺し合いに最後まで勝ち残ればどんな願いでも三つまで叶えようと思う。
(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)


9 とある絶望の殺戮遊戯 -Life is BATTLE ROYALE- :2017/03/06(月) 09:21:36 ID:qM4U3JrY0

 巫女服の少女、霊夢が指をキュゥべえに突きつけて宣戦布告する。
 しかし、キュゥべえはため息をついてやれやれと呟いた後霊夢に反論する。

「君は勘違いをしている。
 まずここは幻想郷じゃないし、これは君たちに解決されることが前提のおままごとな異変とは違う。
 君が解決する為に出張る必要は何処にもないんだ」
「関係ないわ。
 あんたのいうことが全部正しくても、いきなり殺しあえなんて言われて従うわけないでしょ」
「だからちゃんと報酬を用意したじゃないか」
「別にいらないわ」

 それだけ言って霊夢は空を跳び、キュゥべえに光弾を発射する。
 しかし、霊夢が放った光弾はキュゥべえに届く前に見えない壁のようなものに阻まれて届かない。

「……僕には心底理解できないけど、あの人が言うには世界には『主人公』と呼ばれる存在が居るらしい」
「いきなり何よ」

 唐突に始まったキュゥべえの話について行けない霊夢。
 しかし話は続く。

「世界はその『主人公』を中心に構成されているらしい。
 だから僕は、本来参加資格の無い上条当麻や平賀才人もこの殺し合いに参加させなければならなくなった。
 がここで困ったことが起きた、『主人公』が複数いるということをあの人は想定していなかったんだ」

 キュゥべえの一人話に笛木は理解を示す気にはなれない。
 笛木からすれば主人公など誰でも構わないからだ。

「一方通行や浜面仕上みたいな後付なら呼ぶ必要が無いと分かっていた。
 しかし最初から二人いる場合はどうしたらいいのか分からなかった、だから僕は博麗霊夢と霧雨魔理沙を二人とも呼んだ。
(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)


10名無しさん :2017/03/06(月) 09:24:19 ID:qM4U3JrY0
◆7PJBZrstcc氏のOP代理投下終了です
最早予約制度なんて有って無きがごとしですがこれから予約解禁としていいですかね


11名無しさん :2017/03/06(月) 18:51:54 ID:Q3U8SlzA0
>>10
乙です
もう予約解禁でいいと思いますよ


12名無しさん :2018/04/18(水) 01:44:44 ID:HH0jlrak0
保守


13名無しさん :2018/04/19(木) 22:57:46 ID:SGohB8B20
誰も書かないのに保守とか意味無いだろ


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20 人狼方式バトルロワイヤル (Res:8)All First100 Last50 SubjectList ReLoad 20
1名無しさん :2018/03/22(木) 01:32:41 ID:Qg9j/yCQ0
ルール
・クロカードはランダムで決まる。
・クロカードを持った者は必ず一人殺すこと。殺されなかったら寿命が大幅減る。3回しなかったら心臓発作で死亡する。
・クロカードは殺さない限り所持したまま。例え捨ててもポケットの中に自動的に入る。燃やしたり、ちぎったら再生して捨てる同様にポケットの中に自動的に入る。
・最後の一人になるまで終わらない。(ただし自首をした者を除く)
・殺したら裁判開始が始まる。
・誰を吊るすかを決める為に投票する。
・投票が多い人は処刑。つまり死亡する。
・クロカードを所持しても処刑されなかったらクロカードは自動的に別の人のポケットに入る。
・協力も有り。騙すか協力は勝利の鍵を握る。
・最後の一人(最後の一人の恋人がいた場合は生きることが可能)になれば願い事が叶えられる。
・運営側は死なない。※殺せば違反となり処刑される。なお殺してもすぐ生き返る。

【1日の時間割】
起床

推理開始(制限時間は5分)

裁判開始

投票(票が多ければ処刑される。)

襲撃(クロカードを所持した人のみ)


【参加メンバー紹介】
ただし最初は恋人同士ではない。

《女性》
楠木 アリス…ごく普通の女性。
吉川 七…華麗で美人だがちょっと変人。
丸本 奏…IQ200の天才少女だが多少ドジ
由嶺 鈴夢
山下 奈緒美
森川 玲子
峰原 京子
橋本 裕佳梨
友利 由紀
柚木 菜採
田野 樂子
星 薫子

《男性》
岸 裕介…成績優秀で運動神経抜群。そのため死亡されにくい。
芦田 アレン
白石 渉
黒磯 貴史
轟 亮
高木 研三
金原 螢…冷酷で残忍な一面が多い。
瞹渕 孝弘
遠藤 正治
阿久津 誠
脇坂 大輝
梶原 幸人

《オネエ・男の娘》
花澤 孝(オネエ)
菊地 ひより(男の娘)
夏目 毬(男の娘)
嶋田 奈央(男の娘)

運営(GM)…殺されてもすぐ生き返る謎の男性。

2名無しさん :2018/03/22(木) 01:34:38 ID:Qg9j/yCQ0
予約制です。


3名無しさん :2018/03/22(木) 01:44:44 ID:Qg9j/yCQ0
【オープニング】

GM「さて、これより人狼方式のバトルロワイヤルを開始します。」

アリス「何なの?」

GM「誰か一人クロカードを所持しています。クロカードを持った者は必ず一人を殺さなければいけません。」

「「エーーーッ!!?」」

全員はパニックに陥る。

GM「殺した瞬間に約5分による推理開始のタイムが始まります。5分経過で裁判開始です。」

GM「裁判は誰がクロカードを持っているかを当ていきます。時間経過したら投票開始します。票が多ければ…」

岸「多ければ…」

GM「首吊りで処刑されます。」

脇坂「嘘だろ!!ふざけるな!!」

星「そうよ!!」

GM「だまらっしゃい!反抗するなら処刑するよ!!」

脇坂「ぐっ…」

GM「さて、明日は誰が死ぬのか楽しみだな…。」

(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)


4名無しさん :2018/03/22(木) 01:48:39 ID:Qg9j/yCQ0
【1日の晩】

金原「俺がクロカード…さて誰を殺そうか…」

金原は悩んでいる途中に花澤と出会う。

花澤「あら?金原くんじゃないのー?どうしたの?」

金原「悪いが死んでもらうかな?」

花澤「は…」シュパン!

金原は花澤の首を切った。

金原「わからないようにしよう……」


5名無しさん :2018/03/22(木) 01:48:58 ID:Qg9j/yCQ0
オープニング投下終わりです。


6名無しさん :2018/03/22(木) 01:51:54 ID:Qg9j/yCQ0
【花澤 孝 没】

【金原 螢】
所持:ダイアモンドノコギリ、クロカード
思考:生き残る。


7名無しさん :2018/03/23(金) 18:23:08 ID:yUcC4.D20
岸「クロだったから殺さなきゃ(使命感)」

丸本「あ、岸くん、こんちはー」

岸「ちょうどいいや、死ねええぇ!」

岸は丸本に襲い掛かった、だけども丸本は死ななかった

岸「クソッ! 何故だ!? 運動神経抜群の俺の攻撃で何故死なない!?」

彼の攻撃は死亡されにくいのだった

丸本「IQ200のこの私に不意打ちだと! 許せる!」

そこで丸本がドジを発揮して自分の血に滑ってこけた

その拍子にたまたま持っていた鉄パイプが勢いよく岸の頭を割る

スイカ割りのように砕かれた頭部から柘榴のような赤い中身が露わになった

丸本「クロじゃないけど殺っちまったZE」

事故だからしゃーない

【岸 裕介 没】

【丸本 奏】
所持:鉄パイプ
思考:気持ちを切り替えていく


8名無しさん :2018/04/02(月) 16:55:06 ID:RqFHa2/E0
が、しかし彼が持っていたのはクロカードではなく道連れカードだったのだった。

丸本「えっ!?事故した時クロカード所持してもなんとも…」

道連れカード…このカードはクロカードを所持した者か、道連れカード持ちの死体を目撃した人は道連れになる。

丸本「あいつ…運動神経が上手いだけの馬鹿だったのか…!?」

すると空間に穴が空いた。

丸本「嘘だろ……!!ガッ……!!」

ドォン!!

暗黒空間によって丸本は道連れとなった。

【丸本 奏 道連れ】

二日目の朝が迎えられた。


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