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12
:
あるゴブリンたちの結末
◆IRWq076pt2
:2018/11/17(土) 22:10:04 ID:xMtXQBIM0
「Foo↑気持ちぃ〜」
怪物は射精していた。
ゴブリンの脳髄から陰茎が引き抜かれ、後には精液が糸を引く。
絶命したその小鬼にはもう興味が無いのか、雑に遺骸は放り捨てられた。
そして冷気を発しながら怪物は人の姿へと戻った。
鈴木浩二。24歳。学生。
今は彼こそがゴブリン達を蹂躙しつくしたこの怪物、「コイヌアマゾン」の正体であった。
鈴木は、オーガズムに達しながらも、しかし満足しきれないでいた。
確かにゴブリンのケツ穴は大して気持ちよくもなく、脳姦でもしなければ性的使用には適さなかった。
それが不満なのだろうか?
否、彼の不満はそれより前、ゴブリンの肉が不味かった事その一点に尽きる。
「んにゃぴ…やっぱり、人間…の方が一番いいですよね」
鈴木は人喰い怪人『アマゾン』である。
人を食べたい。そう思った矢先に遭遇したのがあの小鬼達である。
首輪を付けていない事から彼らが主催者の言う『ゴブリン』である事はすぐに察しがついた。
もしかしたら人肉の代わりになるのではないか…そう思ったから試しに一匹に口を付けてみたのだ。
結果、不味かった。
やはり、ゴブリンでは人間の代わりにはならない。
ならば、食欲の代わりにせめて性欲を満たすしかない。
そう思って脳姦し、それなりの快感は得られたのだが、やはり食人で得られる幸福感には到底及ばない。
性欲では食欲の代わりにはならないのだ。
「肉も不味いしケツも駄目。全く価値の無い生き物だってはっきり分かんだね」
ゴブリンについてはもういいだろう。
それより他の参加者を探さなくては。
何故?決まっている。
喰い殺すためだ。
「じゃけん皆殺しにしましょうね〜」
今の自分は性欲よりも食欲の方が上回る存在になってしまった事は鈴木も認めている。
前々からレイプしようと計画していた水泳部の後輩、『七夜先打』を睡眠薬で昏睡させて地下室に連れ込み、事に及ぼうとした瞬間に犯すよりも食べたいという衝動が湧き上がり、今のアマゾンとしての姿を得た。
一体何が原因だったのか。そんな事はどうでもよかった。
七夜を喰い殺した時の満足感と幸福感は、今まで食べたどんな食材よりも、今までしてきたどんな自慰行為よりも、ずっとずっと遥かに素晴らしいものだったのだ。
ならばこの殺し合いの場において鈴木が取るべき行動は一つ。
喰らう事だ。
「(負ける気は)ないです」
鈴木には勝ち残る自信があった。
先程ゴブリンを全滅させたことで分かったが、やはり怪物となった自分は強い。
この怪物の力と空手があれば負ける相手などいる筈がないと思えた。
優勝した暁には、主催者に一生分の食用人間を注文すると鈴木は決めていた。
「(人のいる場所に)ホラ行くどー」
ゴブリンの追跡にも使ったコイヌアマゾンの嗅覚でなら他参加者を探すのも容易いだろう。
クソハゲキモステロイダーは、ゴブリンの死体を一瞥もせずに歩き出した。
【D-1 ふれあい動物パーク跡地/一日目 深夜】
【鈴木浩二@当企画オリジナルキャラ】
[状態]: 健康
[装備]: 無し
[道具]: 基本支給品一式、不明支給品×1〜3
[思考・行動]
基本方針:全員喰い殺して優勝する。
1:ゴブリンは襲ってきたら殺す。不味いので食べない。
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