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オリロワFOREVER
54
:
母から子へ、愛をこめて
◆ujD3wLD35k
:2019/02/22(金) 21:31:43 ID:F6x5VS6w0
「この殺し合いを始めたJGHの聖竜騎士クロスワイバーンと聖少女トゥインクル☆ゆかりは我が最愛の子、師朗とゆかりにございます」
壇上にて殺し合いを示唆した怪物。
それが彼女の子供だと言う。
「つまり、あんたは…………」
「はい。私こそ島原の母。はるかにございます。見紛うはずもありません、あれは我が子にございます」
偽物などであるはずがない
例え10年の差異があろうとも、変身した状態であろうとも、腹を痛めた母が我が子を見紛うはずもなかった。
彼女の家族愛全てに賭けて断言してもいい。
あれは間違いなく島原師朗、島原ゆかりである。
「…………それは」
流石のジヴもかける言葉が見当たらなかった。
身内がとち狂ったともなれば苦悩するのも仕方ない話である。
だが、最悪の下にはまだ下がある事を知る。
「あんなに立派になって。その姿が見られただけで母は嬉しく思います」
「な」
瞬間、女の手元が煌めいた。
月光を反射するそれは銀の刃だった。
振り抜かれる銀光を、咄嗟にジウは後方に跳躍して回避した。
「己が正義を貫く我が子たちの力にならずして何が母でしょう」
「なるほど、そういう輩か」
女が流していたのは慟哭の涙などではなく、随喜の涙であった。
狂った子供たちに振り回される不幸な母などではない。
むしろ元凶。
この女がそう育てた。
こいつらは一族郎党とち狂ってる。
「愛すべき我が子が望むのであれば喜んで贄を捧げましょう。最後にはこの命すら捧げる事も惜しくありません」
刃を手にした鬼母が迫る。
赤い鮮血が夜空に散った。
「なっ………………え?」
「――――生憎だが『俺』は『俺』の敵に対して容赦はしない」
ムーンサルト。
縦回転したジヴの足先の刃がはるかの胸元を深く切り裂いた。
紳士然とした皮を剥げばその下にいるのは獰猛な獣である。
何が起こるか予測不能な未開の地を切り開く砂の星の探索者たち。
一つの判断ミスが死へとつながる世界で生き抜き、最高位まで上り詰めた探索者に油断などあるはずもなかった。
必要があれば殺すし、外見が幼子であろうとも容赦などしない。
「げっ…………ごぷっ」
傷口は肺にまで到達しているのか、血の塊を吐いた。
喉に血を詰まらせながらそれでも女は言葉を口にした。
「……愛す、べき………………我が子……たち、よ。思う………………が侭の……正、義……を」
コマのように回って、鋭い鞭のような斬撃で喉を切り裂く。
命を奪う事に躊躇いなど無いが、あまり苦しませるのは趣味ではない。
「いつか悪になる者たちか。ここにいるのはこんなんばっかなのかね」
銀のナイフ拾い上げながらぼやく。
あの言葉はあながち嘘ではないのかもしれない。
そう少しだけ考えた。
だが、その場合、自分はどうなるのか。
自分も果たして悪なのか。
「ま、そう言う事もあるだろう」
ジヴ正義が他者の悪という事も往々にしてある。
だが、それはジヴの正義を否定するものではない事も理解している。
これはJGHと正義とジヴの正義が相容れないだけの話だ。
そうであるのならJGHを叩き潰す。
JGHにとってジヴが悪であるように、ジヴにとってJGHは悪なのだから。
【島原はるか 死亡】
【G-3/森/一日目 深夜】
【『自由』なる『天空』のジヴ】
[状態]:健康
[装備]:仕込みシューズ
[道具]:支給品一式、不明支給品0〜2、銀のナイフ
[思考]
基本:JGHを潰す
1:状況の把握
2:状況への対策
3:状況への勝利
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