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オリロワ2014 part3

177自己否定・進化とは枯れていくことなり ◆VJq6ZENwx6:2019/11/02(土) 23:37:23 ID:/TXTX7c60
ハァ、ハァ、と息を切りながら路地裏を走る。
カイザルに撃たれた脇腹から血が滲む。
あの男、もう長くはないはずだったがまさかご丁寧に鉛弾を届けに来る元気があったとは驚きだ。

「…う…あ…」

世界を改変しようとしてせき込む。
ご丁寧に喉を潰された、自分<ワールドオーダー>がアンナをやった事、
自分<ワールドオーダー>の能力を殺し屋組織にリークした人間がいる。

どうやら自分<ワールドオーダー>は終わったようだ。

無念も絶望もない。ただ虚無だけがある。
なのに自分はなぜ逃げているのだろう。
思考がそこに差し掛かったところで目の前に巨大な影が射す。
影の手に持っているカメラがカシャリとシャッター音を立てた。
自分はその顔を覗き込み、見知った顔に少し安堵した。

「き、みは…」

黒いコートを纏った覆面の巨漢、覆面男だ。
なるほど、確かに彼の設定ならあそこでの生死にかかわらず、復活できる可能性があるだろう。
そう納得した次の瞬間、僕は驚愕した。

「すみませーん、取材いいですかぁ」

誰の声だと一瞬思ったが、その声は間違いなく目の前から聞こえた。
覆面男が喋った。
バカな、そんなハズはない、そんな設定はしていないはずだ。
虚無だった自分の心を走った驚愕、その勢いのままに腕が動き、覆面を弾き飛ばした。

「り、ヴぇいら…?」


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