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マジカルロワイアル
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:
とある絶望の殺戮遊戯 -Life is BATTLE ROYALE-
:2017/03/06(月) 09:20:53 ID:qM4U3JrY0
魔法とは、人知の及ばない超非科学的現象の事である。
◆
辺り一面は薄暗い空間。
そこには70人程度の人影が立っている。
そのうちの一人にしてとある世界の主人公の少年、上条当麻が最初に思ったことは
(俺は一体いつの間に連れてこられて、ここは何処なんだ?)
だった。
上条はとりあえず知り合いが居るか探そうと思い動こうとする。しかし身体を動かすことが出来ない。
否、全く動かない訳では無い。上条の右手首から上と頭は動かすことが出来た。
仕方ないので頭を動かして周りを見ると、そこには上条の目からして普通の格好をした人間やどう見てもコスプレにしか見えない服装をしている人間と様々な人物が居る。
上条はその中に知り合いの姿を見つける。
純白のシスター服に銀色の長髪、その姿は間違いなく。
(インデックス!)
上条はやっと見つけた見知った存在に声を掛けようとするも、声が出ない。
彼はこれを、魔術か超能力で身体を動かせない様にするだけじゃなく声を出せないようにしていると判断する。
(なら俺の幻想殺しで)
そう思った彼は何とか打ち消そうともがくが
上条当麻の右腕には幻想殺しという力が宿っている。
これは、右手に触れた異能なら神の奇跡でも打ち消すという凄まじい能力だ。
だが今、幻想殺しは何にも触れることが出来ず宙を舞うのみ。
ここで少し疑問が生まれる。
上条当麻が普通に立っているのなら右手で自分の体を触れることが出来るのではないか。
その答えは簡単。何故なら彼の右腕は斜め下に付きだしている状態だから。
(なんだよこの中途半端に前ならえしたみたいな体勢!?)
ちなみに左腕は普通である。
上条はこの状況に色んな意味で苛立つ。理由は分かる、分かるけどこんな微妙な体勢は嫌だ。
そんな思いが上条を支配していたその時。
「よっと」
いきなり上条の前方が明るくなり、その明るくなった場所にはどうみても人間じゃない生物が居た。
白くて耳が長く可愛らしい、例えるなら魔法少女のマスコットみたいな姿をした生物だ。
そのマスコットは淡々と話しはじめる。
「僕の名前はキュゥべえ。
一部例外が居るとはいえ、この場に魔法使いや魔法少女である君達を集めたのは僕だ。
そして何で集めたかというと」
そこで上条は姿からは想像もできない言葉をキュゥべえから聞くことになる。
「いきなりで悪いんだけど、君達には一人になるまで殺し合いをして欲しいんだ」
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