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オリロワFOREVER

41睡魔には勝てない ◆mfnif6ghpc:2019/02/02(土) 22:34:04 ID:2qy2PKOM0
×××



「…眠い」

海老原愛が会場に連れてこられて最初に発言した内容である。
時間は深夜0時すぎ。
健全な中学生ならばすでに眠っていておかしくない時間帯である。
事態が事態でなければ、正常な思考である。


だが、現状が殺し合いの最中ということを考えると、この思考は狂っている。
すでに一人見せしめで死んでいるというのに、この思考回路は何かが壊れているとしか思えない。
事実海老原愛はすでに人間としてはすでに壊されつくされている。

そもそも海老原という名前は偽名だ。
偽名を名乗る前は普通のどこにでもいるモブ中学生だったのだ。


それをある日、悪の組織(名称は知らない、覚えていない)に拉致され、
身体を弄りまわされ、彼女はおおよそ人間というジャンルには当てはまらない存在になった。
そしてその状態から元に戻すことは、どのような組織をもってしてもかなわなかった。
「エビ」を「人間」にすることができないのと同じことだ。
すでに人間という枠からはみ出てしまった彼女を人間に戻すことは誰にもできなかった。

当然そんな状態の彼女を一般社会に放り出すなど、危険すぎる事だろう。
異常な再生能力のみを有しているだけだが、それでも使いようによってはなんだってできる代物だ。
通常ならば、殺処分か封印処理が妥当なところを、お情けで生かしてもらっているようなものなのだ。


(だからヒーローが「悪」として私を連れてきたなら、それはそれで構わない)


海老原自身は別にここで殺されようとも文句はない。
別にヒーローたちの言うことを全肯定するつもりはない。
だが世間が自分の扱いに困っていたことは事実だ。
ならここで人知れず死ぬというのもありではないかと考えていた。

(ま、でもそれはそれとして今凄く眠い)


路上で寝る事も考えたが、流石にそれは女の子的に憚られる。
幸い近くに病院があるようなので、そこで寝ることにしよう。


×××


「…なんでこの人寝てるの?」

病院を見つけてすぐに入った病室。
気持ちよさそうにベッドで寝ている喜一を見つけて、
さっきまで寝ようとしていた海老原は、自分を棚にあげてそうつぶやいた。



【G-2/病院/一日目 深夜】
【緋色喜一】
[状態]:健康、無気力、睡眠中
[装備]:なし
[道具]:支給品一式、不明支給品1〜3
[思考]
基本:協力できる者を探す
1:とりあえず眠いので寝る。後の事は起きてから考える。

【海老原愛】
[状態]:健康、眠い
[装備]:なし
[道具]:支給品一式、不明支給品1〜3
[思考]
基本:別に殺しまわるつもりもないけど、脱出する気もない
1:…すでに寝ている人がいるとは…どうしよう。
2:眠い。


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