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アニメキャラ・バトルロワイアルV
138
:
◆koGa1VV8Rw
:2019/06/02(日) 03:35:09 ID:NRf9D8VE0
二人はとりあえず森を抜けるために、一定の方向を変えないように意識して進んでいる。
どこへ向かうにしても、夜中にこんな森の中では遠くの様子が把握できない。
とりあえず地図には左上、右上、右下に森があるように描かれていおり、
現在地はそのどこかだとは考えられる。
建物か平原か街か、あるいは海か何処かに抜けられれば向かう場所の方針が立てられる。
「そういえばまだ聞いてなかったけど、
フーゴ君は私を保護したりしてその後はどうするつもりなの?」
「僕は……! その……」
方針というものから逃避していたフーゴは言葉に詰まってしまう。
それを見た曜が言葉を続ける。
「私はこの殺し合いに巻き込まれてとても怖い。
誰も殺したくないし、もちろん死にたくもない。
フーゴ君は色々教えてくれるけど、
それでも私のような普通の人間が生き残ることって難しいんだと思う」
フーゴはそんなことないと否定しかけるが、確かに事実なので口を挟めない。
「それでも出来るだけ誰も殺さず傷つけずに、みんなと会って一緒に頑張ってみる。
そして頭が良くて力もある脱出を目指す人たちに協力して、
一緒に脱出できるのが一番いいから、それを目指す」
曜はフーゴの方を向いて話す。
「それが駄目だったら、せめて生き残る人に私がここでどうしたのか、
生き様を伝えて憶えていてもらいたい。
そして出来ることなら殺し合いが終わった後に、
ここに来ていない私の仲間たちに私のこと、伝えてほしいと思う」
フーゴは自分がどう動くかも決断できないのに、
一般人の少女が既にどう動くかの決断を決めていたことにとても驚く。
「まあ、そのためにどうすればいいかはまだ考えられないんだけどね。
私って考えるのはそんなに得意じゃないけど、体が先に動いちゃうタイプだから。
さっきはいきなり銃を向けちゃって……ごめんね」
「……ああ。そのことは特に気にしてない。
僕も……そうだな。
ブチャラティとジョルノがどうしているかは、知りたいと思う。
だけれど、あれだけの大きな決断で離別した今、合わせる顔がない……」
「大丈夫、もし私がブチャラティさんやジョルノ君に会ったら、
フーゴ君のこと、また仲間に戻れるように頼んでみるよ」
「……ありがとう。
だが、もしもブチャラティ達と接触して協力していることが組織に知れたら、
僕まで反逆者の仲間入りとなってしまう。
組織の関係者が参加者にいる可能性がある以上、そうなってしまうのが怖いんだ……」
「でも……それなら私がフーゴ君とブチャラティさんやジョルノ君の間に入って、
伝達役になったりしたらどうかな?」
曜がフーゴの方をしっかり向いて言う。向き合う二人。
「確かにそれなら組織に知れずに話ができる可能性は高くなる。
だが、ばれてしまったら君の命までもが危険だ。
一般人の君にそんなことを任せるわけにはいかない」
「でも一般人だからこそ、疑われにくいという考え方もできるんじゃないかな?
それに私、フーゴ君に助けてもらっているし少しくらいは返せる事がしたい。
私のことも信頼して頼ってくれていいんだよ?」
「……君の言うとおりだな。
だがやはり出来るだけ君には危険を負わせたくない。
ブチャラティ達と合える目処が確実に立つまで、この話は保留とさせてくれ」
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