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平成仮面ライダーバトルロワイアルスレ5
171
:
加速せよ、魂のトルネード
◆JOKER/0r3g
:2020/09/06(日) 16:32:18 ID:6c9iHJDY0
先の放送で大ショッカー幹部としてその姿を見せた自身の父、花形。
ずっと会いたかった彼との予想外の再会は、しかし修二に新たな戦う理由を与えていた。
会って、話をしてみたい。
今までの色んな事や、真理や草加のことも。
もし父が自分の知るような彼とはもう違っているのだとしても、それでも。
子供が父に会いたいと思うことに、理由など必要なかった。
「だから、俺は戦わなきゃいけないんだ。その答えを、知るまでは」
言うが早いか、いつの間にか立ち上がっていたデルタの姿に、イクサは呆気に取られる。
彼は本当に、自分が考えていたよりずっと逞しくなった。
それもきっと良い師匠がついていたからだろうな、と名護は思う。
彼を支えた存在が自分ではなく、あの無邪気な魔人であることに、少しばかり悔しさを覚えながら。
二人に負けているわけにはいかないと、イクサは勢いよく地に二本の足を突き立てた。
「これで分かったか、俺達は決してお前達に屈しはしない。それが、仮面ライダーの答えだ」
「……ぐっ」
呻いた声は、地のエルのもの。
きっとこいつがこの答えを理解することは永遠にないに違いない。
だがそれでいい。
不可解で気紛れで名状しがたい行動を平然と取る、それこそが人間の心なのだから。
これまでにないほど誇り高く、人であることに胸を張りながら、イクサは大きく息を吸い込んだ。
「悪魔の集団大ショッカー!世界を、そしてそこに生きとし生けるもの全てを、貴様らに滅ぼさせはしない。イクサ、爆現……!」
――R・I・S・I・N・G
イクサの純白の鎧が弾け飛び、その姿を青く染める。
それは、22年の月日を経て生まれた人類の英知の結晶、彼が守るべき素晴らしき青空の化身。
ライジングイクサの名を持つ最強形態へと変身を遂げたイクサの姿が、そこにはあった。
――IXA RISER RISE UP
電子音を受けて、チャージを開始するイクサライザー。
さしもの地のエルと言えど、その直撃を真正面から受けるわけには行かぬと察したか。
イクサに向けて手を翳し、塵を放つことでそれを妨げようとする。
「ヌウ……ッ!」
だが刹那彼に突き刺さった白い三角錐状のエネルギーが、その挙動すら押し止める。
ふと見ればそこにあるのは銃口を向けるデルタの姿。
不味い、と打開の策を講じようとした瞬間には既に、デルタは大きく宙に向け飛び上がっていた。
「だああああぁぁぁぁぁ!!!」
絶叫にも等しい雄叫びと共に、ルシファーズハンマーの一撃が地のエルの身体を貫通する。
だが彼に、今まで味わったことのない猛毒に悶える時間が与えられることはなかった。
「ハァッ!」
掛け声一つ吐いて、イクサがトリガーを引く。
それを受け解き放たれた巨大なエネルギー弾は、為す術無い地のエルを焼き大きく吹き飛ばす。
大きく弧を描いて地に落ちた彼はその身から煙を上げ、まさしく満身創痍の風体。
しかし未だ健在である以上は負けを認めるわけには行かぬと、彼は立ち上がる。
……或いは、立ち上がってしまった、と言うべきかも知れないが。
――FINAL VENT
轟いたエンジン音に思わず振り向いた地のエルの目に映るのは、自身に向けて突撃せんとする一騎の巨大な鉄の馬。
それは、自身と契約モンスターたるダークレイダーが一体となって敵を貫くナイト最強の必殺技、疾風断。
その身をマントに包みなお速度を上げ続けるその膨大な質量の塊を避けるだけの体力は、もう彼には残されていなかった。
「ぐうぅああああぁぁッ!」
都合三発の必殺技の連発は、強化された地のエルと言えど到底耐えきれる威力で収まる物ではない。
絶叫を上げ爆散する敵の肉体を見やりながら、彼らは大きく安堵の息を吐いた。
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