オールジャンルバトルロワイアル６

207： ◆.pKwLKR4oQ：2023/01/01(日) 00:00:32 ID:KvyWojig0: だがそれは全て杞憂に終わった。

（――いくら甘言を弄しようと、私はそのような思惑には乗れぬな）

先程の放送での社長からの答えで邪鬼の方針は決まった。
それはずばりこの殺し合いを仕組んだ者達の一掃だ。
他の参加者ならいざ知らず、邪鬼は先程の放送でなぜ急に最後の一人について言及されたか知っていた。
だからこそ憤りを感じずにはいられなかった。
あのような内容であればもっと早く、それこそ最初の段階で提示されておくべきだ。
殺し合いの現実を認識した者が多くなったなど、ただの詭弁でしかない。
しかもこの期に及んで権利に留めて確約を避ける始末。
忍びの者として生きてきた邪鬼からしても少々秘密主義に過ぎるものだ。
それに加えて最後の一人になって元の世界へ戻ったとしても、またいつ同じように殺し合いに参加させられるとも限らない。
それゆえの主催者一味の一掃だ。

もしも先程の放送の内容がもう少し別の内容、例えば邪鬼に重きを置くものものだったなら方針もまた別のものになったいただろう。
だが社長は邪鬼ではなく他の参加者を焚き付ける方を選んだのだ。
ただ本気で邪鬼も残りの参加者全員よりも自身が優れているとは思っていない。
もしも社長がそこまで自分に慮るのであれば吝かではないという話だ。
もっとも既に結果が出た以上詮無き話だ。

（さて、もう少し待って誰も来なければ追いかけるとしようか。それにしても後半の放送を担当していた社長は……）

実は社長に関して1つ気になる事があった。
今まで邪鬼が存在を確認した社長は程度の差はあれど、そこまで恐れるような気配は感じなかった。
だが件の『答え』を口にした社長だけは底知れぬ不気味さを僅かに感じていた。
放送の機械を挟んで、しかもそこまで長い時間ではなかったので定かではないが、あれが社長を束ねる黒幕だとしたら――。

（……阿魔野邪鬼一人反旗を翻そうと痛くも痒くもない。そう思っていたのかもしれんな）

【１日目　日中／E-6　怪しい洞窟最深部　電話ボックスの間】

【阿魔野邪鬼＠伊賀の影丸】
【服装】羽織姿の武士
【状態】健康
【装備】太刀＠現実、脇差＠現実
【持ち物】基本支給品一式、『贄殿遮那』＠灼眼のシャナ、ランダム支給品（地虫十兵衛のもの1～3）
【思考】
　１：主催者の一掃を目指す。
　２：もうしばらくここで他の参加者が来ないか潜んでおく。。
【備考】
※「由比正雪の巻」後の参戦です。
※再生能力は制限されています。制限に少し気付きました。
※社長が複数いる事に気づきました。黒幕（キングハート）の存在を感じ取りました。

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