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バーチャルリアリティバトルロワイアル Log.04
127
:
宵闇
◆k7RtnnRnf2
:2020/07/03(金) 20:13:35 ID:mqM5Fyzc0
「【noitnetni.cyl】を探してくれると、彼は言ってくれた」
「【noitnetni.cyl】……これのことか?」
少女に導かれるまま、黒雪姫はウインドウを操作して三つの拡張子をオブジェクト化した。
ネットスラムで用意されたクエストで入手したアイテムであり、エリアが崩壊した今となっては用途がなくなったように思える。
けれど、【noitnetni.cyl】をオブジェクト化させた瞬間、リコリスはようやく表情を動かしてくれた。
「ありがとう」
【noitnetni.cyl】を見て、少女は笑みを浮かべる。陽の光のような暖かさが込められており、絶望に満ちた世界を照らしてくれそうだ。
「…………これで、いいのか?」
少女に導かれるまま、黒雪姫はリコリスに3つの拡張子を渡そうとして。
「…………プレイヤーナンバー026、ジロー。
そしてプレイヤーナンバー040、ブラック・ロータス。
まさか、お前達がこのエリアに流れ着いていたとは」
だけど、黒雪姫の善意を踏みにじるように、敵意に満ちた鋭い声が響き渡った。
「誰だ!?」
俺は反射的に振り返る。
見ると、金色の甲冑を纏った少女が、俺達のことを睨んでいた。いや、甲冑だけでなく腰にまで届く長髪も金色で、リコリスとは違う意味で、灰色の世界で存在感を放っていた。
『ジローさん! 彼女の名はアリス……GMの一人です!』
「GMだと!? じゃあ、あの榊の仲間か!」
レオからアリスと呼ばれた少女を前に、俺は反射的に銃を構える。
当然ながら、アリスは微塵も臆することはないが、露骨に不快感を露わにしていた。
「……確かに、表向きでは同盟を結んでいます。しかし、あの男と同類に見られるのは不本意ですね。
もっとも、あなた達には関係のない話ですが」
そう言いながら、アリスは剣を構える。
殺意を乗せた刃の輝きを前に、俺は身震いする。彼女は俺達をここで殺そうとしていた。
まともに戦っても勝てる訳がない。だけど、やるべきことは一つあった。
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