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第47回衆議院議員総選挙(任期満了2016年)スレ

1540チバQ:2014/11/30(日) 18:25:25
http://www.yomiuri.co.jp/local/kagoshima/news/20141126-OYTNT50124.html
【2区】自共の対決か 衆院選戦いの構図
2014年11月27日
■予想される顔ぶれ

2区 鹿児島市の一部、奄美市、指宿市など

 金子万寿夫 67 自民 前《1》
 祝迫光治 71 共産 新

 (白抜き数字は当選回数)

 4月の補欠選挙で初当選した自民前議員の金子、共産新人の祝迫による戦いとなる見通し。補選で次点だった無所属元議員の打越明司は衆院が解散した21日、出馬を見送る意向を表明した。

 解散後の3連休、金子は地元の奄美群島で支持を訴えた。「1年で2回目の選挙は大変だが、覚悟を決め、新たな決意で戦う」。24日の国政報告会で、そう声を張り上げ、県議を23年務めた経験も踏まえて「地方自治、奄美が政治の原点。地方創生の実現のため全力投球したい」と語った。

 補選では奄美群島で強さを見せ、打越に約2万票の差をつけて勝利した。だが、鹿児島市(谷山地区など)や指宿市では、打越に及ばなかった。安倍首相ら党幹部の相次ぐ来援を受ける一方、医療グループ「徳洲会」の公選法違反事件に絡んで元自民議員が辞職したことで「事件の影響も受けた」と陣営は分析する。

 陣営幹部は「今回は本当の意味で金子自身への評価になる」と知名度向上に力を入れている。

 対する祝迫は1998年の参院選鹿児島選挙区、2000年の衆院選鹿児島1区に続いて3度目の国政挑戦。この選挙区からの立候補は初めてとなる。

 街頭演説などでは、消費増税の中止や原発の再稼働反対といった党の政策を掲げる。さらに、奄美大島への自衛隊配備計画について、「TPP(環太平洋経済連携協定)を推進し、基幹産業をぶち壊しながら、景気浮揚のために自衛隊基地を作るというのは、島民の思いとは違う」と主張している。

 24日には鹿児島市谷山地区に事務所を構え、集まった支援者を前に、「暴走を続ける安倍内閣を打倒し、国民の声に応えるために全力を尽くす」と決意を述べた。

 補選で打越が獲得したのは約4万6000票。金子、祝迫両陣営とも、かつて打越が所属した民主の支持層や無党派層の動向を気にしながら、支持拡大を図っている。

 ただ、補選から8か月足らずの選挙に、戸惑う有権者もいる。打越を支持してきた指宿市の会社役員男性(64)は「経済が冷え切った状況で、選挙どころではない」とこぼした。

 補選では6人が論戦を交わしたのに対し、今回、立候補の動きを見せているのは2人。選択肢が少ないことが投票率に影響する可能性もある。

(敬称略)

2014年11月27日 Copyright © The Yomiuri Shimbun

1541チバQ:2014/11/30(日) 18:27:04
http://www.yomiuri.co.jp/local/kagoshima/news/20141127-OYTNT50253.html
【3区】ベテラン引退 情勢に変化 衆院選戦いの構図
2014年11月28日
■予想される顔ぶれ


3区 薩摩川内市、日置市、枕崎市など

 宮路拓馬 34 自民 新
 山口陽規 61 共産 新
 野間健 56 無所属前《1》

 (白抜き数字は当選回数)

 再選を目指す無所属前議員の野間に、自民新人の宮路、共産新人の山口が挑む構図になりそうだ。衆院議員を8期務めた宮路の父親が20日に引退表明し、次男に地盤を引き継いだことで、情勢が変わった。

 「世襲批判があるのは事実だが、サラブレッドはサラブレッドなんです」

 22日夜、さつま町で開かれた宮路の初めての演説会。応援に駆けつけた町議会議長の舟倉武則は約60人を前に語気を強めた。

 支持者らは父・和明の引退に驚きながらも、宮路の若さや総務省職員を務めてきた経験に期待する。一方、選挙区内には世襲を疑問視する声もある。

 宮路は出馬表明の記者会見で「批判を払拭できるくらい這はいつくばって頑張る」と強調した。「新しいことに果敢にチャレンジし、地方創生の鹿児島モデルを示していく」と意気込む。

 もう一人の新人、山口は選挙区内の薩摩川内市にある九州電力川内原子力発電所の再稼働反対を前面に掲げている。

 3連休最後の24日、南さつま市の街頭でマイクを握ると、「安倍内閣は原発を再稼働しようと暴走している。衆院選で再稼働をストップさせよう」と声を張り上げた。

 3区から国政に挑戦するのは初めて。原発に不安を抱く有権者らの受け皿になろうと、街頭演説を繰り返す。

 迎え撃つ野間にとっても今回は「新たな戦い」だ。

 「無所属なので大変なんです」。22日朝、いちき串木野市で行われたグラウンドゴルフ大会会場で、野間は一人ひとりに握手を求めていた。

 前回選は国民新党から立候補し、初当選した。その後、党は解党し、無所属で活動している。有権者からは「無所属のままでは地元の要望が国に届かない」と懸念する声も上がる。

 元郵政改革・金融相の松下忠洋(故人)から引き継いだ後援会は元々自民に近く、野間に自民入りを促す声もあった。だが宮路の出馬でその道はたたれた。今回は社民県連の支援、連合鹿児島の推薦を受ける。

 野間は23日の選対会議で、「草の根運動で戦おう」と呼びかけた。社会資本整備、新農業分野である薬草の実証栽培など、初当選後の実績も強調していく。(敬称略)

2014年11月28日 Copyright © The Yomiuri Shimbun

1542チバQ:2014/11/30(日) 18:28:37
http://www.yomiuri.co.jp/local/kagoshima/news/20141128-OYTNT50081.html
【4区】社民が名乗り三つどもえ 衆院選戦いの構図
2014年11月29日
4区 霧島市、姶良市、出水市など

 小里泰弘 56 自民 前《3》
 永田義人 65 共産 新
 野呂正和 63 社民 新 

 (白抜き数字は当選回数)

 自民前議員の小里、共産新人の永田に加え、27日に社民新人の野呂が名乗りを上げ、3人の戦いになる見通しとなった。前回選で落選した民主元議員の皆吉稲生は「選挙で戦える態勢を作ることが困難だ」として立候補の断念を表明している。

 「アベノミクスの効果は確かに出ている。日本経済を、確かな成長軌道に乗せようではありませんか」

 23日夕、霧島市で開かれた後援会の決起大会。小里は安倍政権の経済政策に理解を求めた。約250人が話に聞き入っていた。

 自民総務会長を務めた父、貞利の地盤を引き継ぎ、今回、4選を目指す。「後援会の再構築」を掲げ、環境副大臣に就任以降もこまめに地元に入った。後援会の数は2012年の約120から約250に増えた。災害に強い国土づくりや中小企業支援などを掲げる。

 対する野党。共産の永田は「アベノミクスの恩恵は地方に届いていない」と主張。「真っ向から自民と対決したい」と意気込む。

 4区から国政に挑戦するのは2回目。消費増税やTPP(環太平洋経済連携協定)参加の反対に加えて、水俣病で苦しむ人たちの全面救済などを政策に挙げる。知名度向上のため、前哨戦から街頭演説に力を入れている。

 一方の民主。皆吉は2009年の前々回で、小里に敗れたものの比例選で復活当選した実績がある。だが、今回は出馬を断念。突然の選挙に、県連幹部も「候補者を立てたいが、現時点では困難だ」と漏らす。

 こうした中、「参戦」を表明したのが、社民の野呂だ。出馬記者会見では、九州電力川内原子力発電所の再稼働阻止などを訴えた。「私が立つことで、投票先に迷っていた有権者の受け皿になりたい」と言う。

 社民県連が県内の衆院選小選挙区に独自候補を擁立するのは2003年以来となる。県連代表の北森孝男は「11年ぶりに戦うことができる。党全体で頑張りたい」と語る。民主県連が野呂の推薦を決めたのに続き、連合鹿児島も28日、支持すると決定した。

 前哨戦は熱を帯びつつある。(敬称略)

2014年11月29日 Copyright © The Yomiuri Shimbun

1543チバQ:2014/11/30(日) 18:29:17
http://www.yomiuri.co.jp/local/kagoshima/news/20141129-OYTNT50148.html?from=ycont_top_txt
【5区】自共同じ顔ぶれで対決 衆院選戦いの構図
2014年11月30日
■予想される顔ぶれ


5区 鹿屋市、曽於市、西之表市など

 森山裕 69 自民 前《4》
 野口寛 69 共産 新
 (白抜き数字は当選回数)

 5選を目指す自民前議員の森山に、共産新人の野口が挑む。2012年の前回選と同じ顔ぶれによる自民、共産の戦いになりそうだ。両陣営ともそれぞれの支持基盤を固めながら、無党派層などの新たな票の取り込みも図っている。

 「アベノミクスしか日本の景気浮揚とデフレ脱却の道はないことを訴え、有権者の理解を得たい」。24日に鹿屋市内で開かれた事務所開きで森山は語気を強めた。地元首長や議員を含む約300人がその話に聞き入る。森山は「消費増税の先送りは重い判断。政権与党として、正しい選択をしたのかについて国民に信を問うための選挙」と、突然の解散に理解を求めた。

 04年の補欠選挙で衆院選初勝利を挙げて以来、毎回10万票以上を集める強さを見せ、当選を重ねてきた。1次産業を中心とした地域振興策などを掲げている。

 対する野口は西之表市議を9期務め、地域の課題に向き合ってきた。初めて国政に挑んだ前回選では、県内全5選挙区の共産公認候補の中で最多の約2万2000票を獲得。翌13年の参院選鹿児島選挙区にも出馬し、落選したものの5万票余りを集めた。

 20日に鹿屋市内で開いた事務所開きでは「この2年間、各地を巡り、住民から安倍政権への不平不満を聞いた。消費増税や原発再稼働に真っ向から反対するなど党の政策を訴えたい」と声を張り上げた。共産関係者は「間違いなく票の上積みが期待できる候補」とエールを送る。

 前回選では、民主の前議員(当時)が衆院解散翌日に「国替え」を表明。民主空白区となり、この前議員を支援してきた連合大隅地域協議会が、5区の投票行動を「反自民、非共産」として周知することを申し合わせる事態になった。自民、民主など3人の戦いとなった09年の投票率が72・43%だったのに対し、前回は55・62%に落ち込んだ。

 選挙区内では、論戦の盛り上がりに期待する有権者がいる一方、「自共対決が繰り返されるだけでは投票率は上がりにくい。もう少し選択肢がほしい」との声も聞かれる。

(敬称略)

1544チバQ:2014/11/30(日) 18:30:35
長崎
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141127ddlk42010268000c.html
2014師走の決戦!!:衆院選の構図 1区 「自」「民」前職同士対決へ /長崎
毎日新聞 2014年11月27日 地方版

 「私たちはアベノミクスを掲げ、日本を動かし始めました」。衆院解散から一夜明けた22日、自民前職の冨岡勉氏は事務所に近い長崎市千歳町の街頭で訴えた。自民が政権に返り咲いた2年前、3回目の対決となった民主前職の高木義明氏を初めて破り、長崎1区を制した。

 前回、冨岡氏は高木氏に約1万票差で勝ったものの、高木氏に比例復活を許した。今回、労組の組織力に支えられた高木氏の巻き返しを警戒。24日の選対会議では、自民の金子原二郎参院議員が約150人の支援者らに「1区は厳しい。もうこれ以上のことはしないでもいい、というくらいまで手を打ってほしい」と訴えた。

 医師の冨岡氏は、医師連盟や商工連盟、企業などへの支援要請を急ぐほか、毎朝約1時間の街頭演説で、安倍政権の経済政策や再生医療推進に向けた法整備などの実績を強調。公明の国会議員らも出席した選対会議で「比例は公明」と呼びかけるなど、共闘する公明票固めにも懸命だ。

 一方、前回、初めて1区で敗北を喫した高木氏。選対事務局長の五輪清隆・長崎市議は「絶対負けられない。今回負ければ、今後、長崎1区ではもう勝てなくなる」との強い危機感を語り、高木氏の出身母体である三菱重工労組長崎造船支部(約5100人)や連合長崎などを中心に背水の陣を敷く。

 高木氏は前回、民主への強い逆風に苦しんだ。13万票近くを獲得し政権交代の一翼を担った前々回(2009年)から約4万7000票を減らした。労組幹部は「今も『民主へは任せられない』という声は根強いが、逆風は和らいだ」と語り、10万票前後を当選ラインとみて支持拡大を図る。

 公示前には、岡田克也・党代表代行の応援が予定されるほか、約2000人規模の決起集会を開く。22日、長崎市中心部の商業施設前で演説した高木氏は安倍政権による特定秘密保護法の制定などを批判し、「巨大与党に断固立ち向かい、国民のため、長崎のために闘っていかねばならない」と強調した。

 共産新人の中西敦信氏は、街頭演説などで支持拡大を図る。「アベノミクスは経済格差を広げる。集団的自衛権の行使容認と特定秘密保護法は憲法9条を壊す」と安倍政権を批判。「大企業や富裕層からより多く税金を取り、正規雇用を増やして国民の所得を上げる。被爆地・長崎から平和を願う思いを発信すべきだ」と若者にメッセージを発し、比例票の掘り起こしにも力を注ぐ。【樋口岳大、竹内麻子】

  ◇   ◇

 12月2日公示、14日投開票の衆院選で、県内4選挙区には今のところ、12人が立候補の動きを見せ激しい前哨戦を展開している。安倍政権の2年が問われる“師走決戦”。各選挙区の構図を探った。

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 ■立候補予定者■

 =敬称略
冨岡勉 66 自前(2)
高木義明 68 民前(8)
中西敦信 34 共新

〔長崎版〕

1545チバQ:2014/11/30(日) 18:31:00
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141128ddlk42010359000c.html
2014師走の決戦!!:衆院選の構図 2区 自民前職軸に波乱含み /長崎
毎日新聞 2014年11月28日 地方版

 自民前職の加藤寛治氏に対し、民主が2013年参院選で落選した前参院議員の大久保潔重氏を擁立し、議席奪還を狙う。前回、無所属で立候補し次点だった前雲仙市長の奥村慎太郎氏(60)の動向にも注目が集まり、波乱含みだ。

 加藤氏は26日、諫早市内で事務所開き。「アベノミクスは道半ば。地方が元気になって初めて日本が元気になる。地方再生をこれからも進めたい」とあいさつした。

 県議選島原市区で当選8回。元JA組合長で、島原半島を中心に農業、建設業など自民の強固な支持基盤に支えられ、2区内の自民県議8人が支援している。自民県連幹部からは「常識的に考えて、負けることはない」との声も上がる。ただ、大票田の諫早市への浸透が課題で、7月20日投開票の南島原市長選で保守系が3陣営に分かれた「しこり」を懸念する声もある。

 民主新人の大久保氏は昨年の参院選で落選し、出身地の諫早市を含む衆院長崎2区にくら替えした。40代の若さと新幹線西九州ルート着工認可などに取り組んだ参院議員1期の実績を訴える。

 「アベノミクスによる急激な円安で輸入品の価格が上がり、庶民の生活は厳しい」。安倍晋三首相が衆院解散を表明した翌日の19日、早朝から約40分間、諫早市内の国道交差点で街頭演説し、無党派層の支持獲得に向け、動き始めた。

 27日には民主党の福山哲郎政調会長が来県し、諫早市内3カ所で「大久保さんを再び国政に」と応援演説。30日には岡田克也代表代行も来県の予定だ。

 また、奥村氏は久間章生・元防衛相の元秘書で、県議4期、雲仙市長2期を務めた。保守分裂選挙となった前回は無所属で立候補し、加藤氏の9万3000票に次ぐ5万1000票を獲得。民主前職の3万6000票を上回った。

 ただ、昨年の参院選にも維新から比例代表で立候補したが落選するなど「国政選挙2連敗中」で、立候補見送りの公算が大きくなっている。

 大久保氏の陣営は「非自民票を奥村氏と共に掘り起こしたい」として、奥村氏との野党共闘を模索している。

 共産新人の矢崎勝己氏は、諫早市や地元の雲仙市を中心に党の市議らと街頭宣伝に回り「消費増税に断固反対」などと訴え、政権批判を繰り広げている。【古賀亮至、大場伸也】

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 ■立候補予定者■

 =敬称略

加藤寛治 68 自前(1)
大久保潔重 48 民新
矢崎勝己 64 共新

〔長崎版〕

1546チバQ:2014/11/30(日) 18:31:25
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141129ddlk42010461000c.html
2014師走の決戦!!:衆院選の構図 3区 自共が候補、民主は断念 /長崎
毎日新聞 2014年11月29日 地方版

 自民前職、谷川弥一氏と共産新人、石丸完治氏が立候補を表明し、自共対決となっている。前回まで谷川氏としのぎを削ってきた山田正彦元農相は今回不出馬。民主は一時、県議や元県議の名前が浮上したが、結局擁立を断念。前回は山田氏が民主を離党して出馬したため、2回続けて「不戦敗」となった。

 26日夜、大村市であった谷川氏の総決起大会。参議院議員や県議、大村市議らが顔をそろえ、口々に「投票率を上げ、圧倒的勝利を」と呼びかけた。谷川氏は「アメリカの力を借りるためには、集団的自衛権の見直しは必要。でなかったら、彼らは本気で日本に手を差し伸べてくれない」と訴え、さらにアベノミクスへの理解を求めた。

 取材に対し谷川氏は、来春の県議選にらみで「五島は4月ごろから動いている」と言い、「大村は市長選で頑張った。五島、大村は万全の態勢ができている」と話す。

 問題は、今選挙から編入された佐世保市の早岐・三川内・宮3支所管内(有権者数約3万2500人)。解散後、急きょ後援会5支部を組織。27日には地元選出県議や市議も出席して佐世保事務所開き。出席者は「今回は谷川弥一と書いて」と名前の売り込みに力を注いでいた。

 一方の石丸氏。26日、大村市の大型商業施設近くの街頭演説で「収入は上がらないのに、物価だけ上がる。『消費税10%』は先送りでなく中止させる選挙に」と声をからした。

 演説の準備中、脇を通りかかった車から女性ドライバーが窓を開けて声をかけた。「健全な野党がないと、日本はダメになります。頑張ってください」

 石丸氏は「ああいう人が増えている。全県的に反応がいいんです」と手応えを語った。今後も街頭演説やミニ集会を重ね、比例での得票増も目指し「集団的自衛権や沖縄の基地問題、原発、政治家と金の問題など、ひっくるめて明らかにしていきたい」と話す。【武内靖広】

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 ■立候補予定者■=敬称略

谷川弥一 73 自前(4)
石丸完治 65 共新

〔長崎版〕

1547チバQ:2014/11/30(日) 18:32:14
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141130ddlk42010247000c.html
2014師走の決戦!!:衆院選の構図 4区 区割り改定、影響注目 /長崎
毎日新聞 2014年11月30日 地方版

 自民前職の北村誠吾氏に対し、民主元職の宮島大典氏、共産新人の石川悟氏、生活新人の末次精一氏が挑む。佐世保市の早岐・三川内・宮の3支所管内(有権者数約3万2500人)が3区に編入する区割り改定がどう影響するか注目される。

 佐世保市中心部の国道35号沿いのビルに事務所を構える北村氏。駐車場を隔てた目と鼻の先のビルには宮島氏の事務所が入居し、互いをけん制するかのように昼夜明かりがついている。期せずして29日午前10時、事務所開きも一緒だった。

 6期目を目指す北村氏は解散から一夜明けた22日、地域の祭りやイベントに自らハンドルを握って奔走した。宮島氏とは今回で5度目の対決となるが、民主への逆風で圧勝した前回と異なり、「政治とカネ」に絡む閣僚辞任や「大義なき解散」との批判があり、北村氏は「自民にマイナスの風が吹いている。前回に劣らない態勢を構築する」と気を引き締める。

 副防衛相や衆院安全保障委員長の経歴を前面に押し出し「アベノミクス第2弾で津々浦々に好況の波を行き届かせる」と訴える。28日には出身地の小値賀島や宇久島などを行脚。これまで培った保守地盤を固めるため地域回りに力を入れる。

 宮島氏は2009年の当選後、約3年の民主党政権時代に党副幹事長や防衛政務官を経験した。2年前、民主大敗の渦に巻き込まれ“浪人生活”に。地域のボランティア活動などをしながら雪辱に向けて準備を進めてきた。

 21日に佐世保市内で開かれた選対会議で「アベノミクスは一部の人に恩恵をもたらしたが、大都市と地方、大企業と中小零細企業の格差は拡大している」と指摘。「政治の発想を大転換し、地方や庶民の暮らしを守る方向にかじを切らねばならない」と気勢を上げた。27日には民主党の福山哲郎政調会長が同市中心部のアーケードで応援演説。「思ったより早く宮島氏に国政に戻ってもらえるチャンスが訪れた」とエールを送った。

 石川氏は後援会を中心に支持拡大を図る。「安倍政権は暴走している」として、集団的自衛権、消費増税、原発再稼働、地元の課題の石木ダム事業などの反対票を狙う。

 末次氏は前回、日本未来の党公認で出馬したが、宮島氏と票を奪い合い共倒れとなった。今回も民主との調整が進められていた反自民共闘が頓挫した。安倍政権を「沈みゆく船」と批判。1日約50カ所の街頭演説で「国の仕組みを地域主権に変えないといけない」と訴え、無党派層の掘り起こしを目指す。このほか、無所属新人も立候補を検討している。【梅田啓祐、井上和也】=おわり

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 ■立候補予定者■

 =敬称略

北村誠吾 67 自前(5)
宮島大典 51 民元(2)
石川悟 62 共新
末次精一 51 生新

〔長崎版〕

1548チバQ:2014/11/30(日) 18:34:09
鹿児島
http://www.nishinippon.co.jp/feature/representatives_election_2014_kagoshima/article/129408
「短期決戦の構図」 鹿児島1区 風止まりせめぎ合い
2014年11月26日(最終更新 2014年11月27日 17時01分)

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 浮動票が多い都市部の鹿児島1区。24日正午すぎ、自民前職の保岡興治は鹿児島市中心部で街頭演説に立った。周りを固めるのは党の県議や鹿児島市議たち。党の地方議員との連携は、今回も盤石だ。町内会単位で網羅した後援会は、まとめ役だけで2千人いる。
 組織力で優位に立つ保岡だが、一つ懸念材料があった。解散直前、民主と維新が選挙区での競合を避けるため、候補の一本化に動いたのだ。2012年の前回選挙で2位だった民主元職の川内博史、3位だった維新前職の山之内毅の得票を足すと、当選した保岡を2千票余り上回る。「2人がそろって1区で出てくれて、ほっとした」。後援会幹部は胸をなで下ろす。
 残る不安は75歳の高齢と多選への批判だ。保岡もそれを意識し、21日の会合で「認知症のテストで問題なかった」と冗談を飛ばし、支持者を笑わせた。事務所には錦江湾横断遠泳を果たした自身の写真を飾り、健康ぶりをアピールする。
 山之内は前回、維新ブームに乗り、得票3位ながら比例で復活した。「風がなくなった今回が正念場」と自ら認めている。ただ、急な選挙戦で後援会の拡大は思うように進んでいない。民主との一本化をめぐっては、山之内の方が実家のある鹿児島4区に転出するとの観測まで流れた。
 こうした状況を打開するため、自民や民主の国会議員秘書を長く務めた人物を党の県組織に招いた。経営者らによる支援団体も設立した。親子ほど年齢が違う保岡を意識し、今回は「世代交代」を前面に掲げる。
 川内は民主党本部の公認決定に1年以上かかった。昨年の参院選東京選挙区で無所属の山本太郎を支援。民主候補が落選したため「反党行為」と批判を浴びたのだ。それでも「党執行部にもの申す立場は前回と変わらない」と言い切る。前回の落選後は、民家に張った5千枚のポスターを1軒ずつ張り替えてきた。
 党の支持率が相変わらず低迷する中、川内は照準を無党派層に絞り、解散直前に購入した自転車で選挙区を回る。政治家を志した二十数年前から続けている「山形屋」前でのつじ立ちも、回数を増やした。
 共産新人の山口広延は若者の貧困や就職難の解消を中心に訴えている。1区での立候補は3回目で、選挙区の課題は熟知している。原発再稼働反対票などの結集を目指す。 =敬称略

   ◆    ◆
 安倍晋三首相による突然の衆院解散で動きだした「師走選挙」。12月2日公示、14日投開票へ向け、立候補予定者たちは事実上の選挙戦に熱を入れている。鹿児島、宮崎の各選挙区で「短期決戦」の構図を追う。
=2014/11/26付 西日本新聞朝刊=

1549チバQ:2014/11/30(日) 18:34:38
http://www.nishinippon.co.jp/feature/representatives_election_2014_kagoshima/article/s/129610
「短期決戦の構図」 鹿児島2区 徳洲会票の行方焦点
2014年11月27日(最終更新 2014年11月27日 17時02分)


 「7カ月で2度も選挙をするとは思わなかった」。22日、党県連の会合に出た自民前職の金子万寿夫は繰り返した。鹿児島2区は、4月に医療法人徳洲会の選挙違反事件を受けて補選があったばかり。6人が乱立した補選とは一変し、今回の短期決戦は自共の一騎打ちになりそうだが、補選と同様に「徳洲会票」の行方が焦点になりそうだ。
 2区には今も「保徳戦争」のしこりが残る。徳洲会創設者の徳田虎雄は、今は鹿児島1区の自民前職保岡興治と1980〜90年代、衆院選のたびに選挙区を二分する激しい選挙を展開。徳洲会は職員を大量動員して徳田を支えた。2004年に徳田の次男毅に代替わりし、06年に毅が自民入りしても徳洲会を挙げての支援が続いた。
 補選では、かつて保岡の秘書だった金子に抵抗感を示す徳洲会支持層の一部が民主元職の打越明司を応援。棄権者も多く出て、投票率は過去最低の45・99%に落ち込んだ。金子の得票は、前回の徳田の得票から4万3384票減った。
 金子陣営はこの約4万票を「徳洲会票」とみる。今回、打越は「国民の理解を得られない選挙に参加する気持ちを持てない」と立候補を見送った。金子の後援会幹部は「徳洲会票を取り込む好機。ここで圧勝しないと強固な地盤はつくれない」と言い切る。
 金子は奄美大島出身で、補選での本土3市の得票はいずれも打越に及ばなかった。本土での集票力を高めようと、今回の金子の予定表には、本土の企業・団体への「あいさつ回り」がずらりと並ぶ。
 「無党派層がどちらに投票するかが鍵だ」。共産新人の祝迫光治は24日の事務所開きで強調した。党が川内原発再稼働に反対し、幅広い反自民勢力と共闘を続けてきたことから「政権批判の受け皿になれる基盤はできた」と言い切る。
 金子への反発から補選では棄権に回った「徳洲会票」にも秋波を送る。「投票所に行ってもらえれば、こちらにも勝機が出てくる」 =敬称略
=2014/11/27付 西日本新聞朝刊=

1550チバQ:2014/11/30(日) 18:35:04
http://www.nishinippon.co.jp/feature/representatives_election_2014_kagoshima/article/129861
「短期決戦の構図」 鹿児島3区 因縁対決、新たな局面
2014年11月28日(最終更新 2014年11月28日 03時00分)

 かつては自民の「コスタリカ方式」で選挙区と比例の議席を分け合いながら、2005年の郵政選挙でたもとを分かった宮路和明と故松下忠洋の因縁を引きずる鹿児島3区。衆院解散の前日に宮路は引退表明し、次男の拓馬を電撃的に後継指名。因縁対決は、新たな局面に移っている。
 「相手は東京から来たスポーツカー。小回りのきく軽トラとどちらが地域に必要かを問う選挙だ」。無所属前職の野間健は訴える。12年9月に松下の急死を受け、後を継いだ野間。郵政民営化に反対する国民新党の公認を受け同年10月の補選では宮路に5千票差で敗れたが、2カ月後の前回選挙で6千票差で雪辱した。
 13年3月の党の解党を受け、無所属で活動。この2年間で82回の国政報告会を重ね、知名度向上と松下から引き継いだ後援会組織の強化に努めてきた。
 陣営は高齢の宮路なら組みやすいとみていたが、34歳の拓馬との戦いに。「前回訴えた世代交代や若さをアピールできないのは痛い」と陣営幹部。固い結束で「松下党」と呼ばれた支持層を固めつつ、連合鹿児島の推薦を受け反自民票の掘り起こしを図る。
 懸念材料は郵政団体の自民回帰だ。3区の「郵政票」は七、八千票とされる。ただ、ある郵政関係者は「郵政民営化反対の約束をほごにした宮路は許せない。前面には出ないが、野間を支援する」と言い切る。
 「3区は落としてはならない選挙区」。自民党県連会長の森山裕は県連を挙げて新人の拓馬を支援する姿勢を強調する。自民に風が吹いた前回ですら選挙区を取りこぼした宮路の差し替えは、県連も望むところだった。後援会も世襲は織り込み済み。若手総務省官僚という拓馬の経歴を「フレッシュで手あかがついておらず、おやじより戦いやすい」(後援会幹部)と前向きにとらえる。拓馬は「世襲批判は正面から受け止める。その上で自分という人間を見て判断してほしい」と語り、自民の友好団体や選挙区内の首長へのあいさつ回りに余念がない。
 共産新人の山口陽規(はるき)は選挙区の薩摩川内市にある九電川内原発の再稼働阻止を訴えの中心に据える。「原発再稼働など、暴走する安倍政権に対峙(たいじ)できるのは共産党だけ」と自共対決をアピールする。 =敬称略
=2014/11/28付 西日本新聞朝刊=

1551チバQ:2014/11/30(日) 18:35:31
http://www.nishinippon.co.jp/feature/representatives_election_2014_kagoshima/article/130091
「短期決戦の構図」 鹿児島4区 社民擁立で自民厳戒
2014年11月29日(最終更新 2014年11月29日 03時00分)


 26日夕、自民前職の小里泰弘の全250の後援会支部にファクスが流れた。「油断せずに戦おう」。社民が急きょ新人の野呂正和を擁立するとの報道を受け、組織の引き締めを訴える内容だった。
 当初、共産新人永田義人との一騎打ちとみられた鹿児島4区。23日夜に霧島市であった決起集会では、参院議員の野村哲郎が「小里先生には1日でも激戦の1区と3区に入ってほしい」と呼び掛けるなど、楽勝ムードが漂っていた。突然の3人目の候補の出現で状況は一変、小里陣営には緊張がみなぎっている。
 小里は2009年選挙で冷や汗をかいた。政権交代の風に乗った民主元職の皆吉稲生に約2千票差まで迫られた。野呂は県内の反原発運動をリードする存在。「何が起きるか分からない」と支援者は警戒する。
 一方、後援会幹部は「勝ち方が重要だ」と強調する。農林水産政務官を経て9月の内閣改造で環境副大臣に就いた小里。続いて大臣への道を歩むためには、圧倒的な得票が鍵になる。10〜30人規模の車座形式の国政報告会を年に100回開き、労相などを務めた父貞利から継いだ後援会を維持してきた。今回も後援会中心の組織選挙を展開する。
 「再稼働阻止を前面に戦う」。反原発の市民団体で活動する野呂は公示5日前の27日、県庁で立候補を表明した。社民が県内で公認候補を擁立するのは11年ぶりだ。「党是の反原発の象徴として、再稼働目前の川内原発がある鹿児島でぜひ擁立を」と、党本部から強い要望があったという。4区は大規模工場が多いこともあり、伝統的に旧社会党などの革新系が強い地域。民主が擁立を断念したことで、一定の労組票の取り込みも見込めるという。
 4区には川内原発30キロ圏の4市町がある。野呂の地元の姶良市議会は再稼働反対と廃炉を求める意見書を可決しており、野呂は「姶良には(反原発の)大きな流れがある」と意気込む。ただ、元高校教諭の野呂にとって選挙活動は初めて。九州比例での惜敗率による復活当選もにらみながら、浸透を図っていく。
 共産の永田は党専従職員歴が長く、党支持層からの信頼が厚い。消費増税中止や川内原発再稼働阻止を掲げ、街頭演説を重ねていく。 =敬称略
=2014/11/29付 西日本新聞朝刊=

1552チバQ:2014/11/30(日) 18:36:02
http://www.nishinippon.co.jp/feature/representatives_election_2014_kagoshima/article/130275
「短期決戦の構図」 鹿児島5区 有権者 乏しい選択肢
2014年11月30日(最終更新 2014年11月30日 03時00分)

 自民前職の森山裕と共産新人の野口寛が名乗りを上げた衆院選鹿児島5区。民主は擁立できず、前回と同じ顔ぶれとなる見込みだ。
 「得票率全国1位を達成し、森山の名を全国にとどろかそう」。24日、鹿児島県鹿屋市での事務所開き。首長や県議が詰めかけた事務所に、威勢のいい声が上がった。
 参院から転身して以来、4選の森山。郵政民営化に反対して無所属で出馬した2005年の選挙も、自民が政権を失った09年の選挙も10万票以上を獲得。前回は全国2位の得票率8割を超す強さを見せつけた。支持者は「さらなる大勝で、大臣就任の弾みに」と期待する。合併前の旧市町全てに連絡所を設置して強固な体制を築く。党選対副委員長を務めるため、公示後の選挙区入りが6日程度となることだけが「若干の不安要素」(陣営)だ。
 西之表市議を9期務めた野口は20日、事務所開きで「おもしろい選挙になると思う」と笑顔を見せた。「原発再稼働や消費増税、集団的自衛権行使に反対する共産党の姿勢は民意と一致している」と野口。昨年、曽於市で共産党籍の市長が誕生したことなどを挙げ「前進する条件はそろっている」と意気込む。3回目の国政挑戦となる今回も、街頭演説を中心に支持を訴え、無党派層や反自民票の取り込みを図る。
 故山中貞則、故二階堂進ら有力保守政治家が覇を競った5区では、今も「自民王国」が健在だ。前回選挙では、衆院解散の翌日、民主前職(比例)だった網屋信介が「5区では勝つ見込みが薄い」と、浮動票が見込まれる神奈川18区への突然の選挙区替えを表明。民主を支援してきた連合などの労組員には今も「裏切られた」といった感情的なしこりが残る。
 そうした背景から行き着いた2回連続の無風の自共対決。有権者からは「選択肢があまりに少なすぎる」と嘆き混じりの声も聞かれる。 =敬称略
 =おわり
=2014/11/30付 西日本新聞朝刊=

1553チバQ:2014/11/30(日) 18:37:12
http://www.nishinippon.co.jp/feature/representatives_election_2014_miyazaki/article/129609
「短期決戦の構図」 宮崎1区 「野党競合」で本番へ
2014年11月27日(最終更新 2014年11月27日 17時06分)

 民主、維新、共産の野党3新人が自民前職に挑む宮崎1区。1強の自民に対抗する「野党共闘」の実現ができないまま選挙戦に突入しようとしている。
 解散風が吹いた11月中旬、自民前職の武井俊輔は、宮崎市内であったイベントで武者にふんして「この格好はまさに、常在戦場の姿」と笑みを浮かべた。
 元県議の武井は前回、党の公募に応じて初めて立候補。次点の民主候補者に3万票以上の大差をつけた。当選後、週末にはミニ集会を開くなど支持拡大を図り、任期半ばの解散にも「衆院ならあるもの」と冷静に受け止める。農業者などの各団体や公明の支援などを見据えて戦う。
 民主は急な解散の余波をまともに受けた。社民や連合宮崎との連携は急いで取り付けたが候補者が決まらず、解散の21日、新人村尾英俊の擁立をようやく決めた。村尾は米国で銀行や証券会社の勤務を経て、現在、東京で経済や政治を教える専門学校講師を務める。
 翌22日に宮崎市で開かれた連合の集会。空路駆けつけた村尾は緊張した表情ながらも「やる気は満々。安倍政権にストップをかけたい」と強調した。だが選挙も街頭演説の経験もない。連合の推薦は得たが、社民との具体的な支援態勢もまだ固まっていない。不安をかき消すように陣営幹部は「短期間でも、1人でも多くの有権者に浸透させていく」と語気を強めた。
 維新新人の外山斎(いつき)も党公認決定は21日で、党ののぼりも週明けに届いたばかり。それでも、参院初当選を含め国政に3度挑んだ経験から行動力を発揮する。繁華街や交通量の多い交差点に立った外山は「今回の解散に大義はない。自民の暴走を止める」とマイクを手に訴えた。
 共産新人の松本隆は前回に続く挑戦。消費増税反対や原発ゼロ社会の実現を訴え、支持を広げる構えだ。
 前回、比例復活した次世代の党の中山成彬(71)は今回、比例九州のみで戦う。当選7回のベテラン票の行方にも注目が集まる。 (敬称略)
=2014/11/27付 西日本新聞朝刊=

1554チバQ:2014/11/30(日) 18:37:43
http://www.nishinippon.co.jp/feature/representatives_election_2014_miyazaki/article/129860
「短期決戦の構図」 宮崎2区 民主不在で自民優位
2014年11月28日(最終更新 2014年11月28日 21時34分)

 1996年に小選挙区比例代表並立制が導入されて以来、宮崎2区は江藤隆美と長男の江藤拓の“指定席”状態が続く。政権が民主に移った前々回(2009年8月)の衆院選でも、江藤拓は自身最高となる12万票余を獲得して3選を決め、自民が政権復帰した前回(12年12月)も11万票余で4選を果たした。
 5選目を狙う自民前職の江藤は今回、元農水副大臣、元衆院農水委員長の要職を歴任した強みを発揮し、抜群の知名度を持って戦いを進める。他県候補の応援で選挙区を離れる可能性もあるが、かつて父隆美が選挙応援で地元を離れ、落選(1990年2月)した苦い経験もあり、できるだけ地元に密着する意向だ。
 衆議院が解散した21日夜、東京から戻った江藤は宮崎県高鍋町で国政報告会を開いた。千人の動員目標に来場者は700人ほど。後援会スタッフは「雨天ではこんなものでしょう」とつぶやきつつ、「投票率の低下が心配」と空席が目立つ会場を見回した。
 民主は27日現在、候補者を擁立できていない。このままなら、中選挙区制時代の旧民社党以来初めて、候補者不在となる。民主候補が獲得した前々回の8万票、前回の4万票の行方にも注目が集まる。江藤陣営は獲得票の上積みを狙うが、問題は投票率。「選挙戦が盛り上がらないまま獲得票を減らしたら面目が保てない」と危機感ものぞかせる。
 21日に立候補が決まった、2度目の挑戦となる共産新人の吉田貴行。民主候補不在の中で、江藤の無投票再選を阻止した格好だが、選挙準備はこれから。「アベノミクスで暮らしは悪くなり、景気は悪循環に陥った。今回の選挙は消費増税の先送りではなく、きっぱり中止させる絶好の機会」と自共対決を前面に押し出し、反自民票、無党派層への浸透を図る。 =敬称略
=2014/11/28付 西日本新聞朝刊=

1555チバQ:2014/11/30(日) 18:38:49
http://www.nishinippon.co.jp/feature/representatives_election_2014_miyazaki/article/130090
「短期決戦の構図」 宮崎3区 自共対決同じ顔ぶれ
2014年11月29日(最終更新 2014年11月29日 03時00分)

 2012年の前回選挙に続き、自民対共産の対決となる見通し。
 衆院解散翌日の22日、都城市に帰ってきた自民前職古川禎久は、後援会支部長との打ち合わせや、事務所開きなど3連休中、地元でフル稼働した。
 古川は前回選挙で約11万9千票、得票率8割を超えて圧勝。今回も13万票以上の獲得を目指す。強固な支持基盤を支えるのは、選挙区内すべての市町に置いた後援会組織だ。古川自身もこの2年間、週末ごとに帰郷し、こまめに各支部幹部と意見を交わした。
 今回選挙で陣営が心配するのは、他県候補の応援で全国を回らなければならず、選挙期間中に地元にいることができるのは4日間しかないこと。古川自身も「候補者として地元を離れるのはじくじたる思いだが、後援会を信じて任せたい」と話す。
 前回に続き、民主が候補者を擁立できず、社民も断念。「安倍政権の暴走に歯止めをかける」と訴え、名乗りを上げたのが共産新人来住一人だ。前回衆院選、参院選に続き3度目の国政挑戦となるが「今回ほど追い風が吹いている選挙はない」と手応えを感じている。
 県議選への立候補を予定していたため、この夏から街頭での演説に力を入れていた。有権者からの反応が前回以上にいいと語る。
 「消費税率引き上げの延期を決めたこと自体がアベノミクスの失敗を意味する。延期ではなく、断念にまで持ち込みたい」と党勢拡大に意欲を燃やす。
=2014/11/29付 西日本新聞朝刊=

1556チバQ:2014/11/30(日) 18:39:46
大分
http://www.nishinippon.co.jp/feature/representatives_election_2014_oita/article/130274
県都市長選にらみ火花 前哨戦はやヒートアップ 1区の自民、民主
2014年11月30日(最終更新 2014年11月30日 03時00分)

 衆院選大分1区に出馬予定の自民前職と民主元職の戦いが、大分市長選(来春)の前哨戦の様相を呈してきた。1区と市長選は選挙区がほぼ重なる上、予想される対決構図が類似するからだ。市長選は40年近く自民以外が当選する「非自民の牙城」。自民はその牙城を崩そうと1区で勝って勢いを付け、市長選の勝利も狙う。現職市長は進退を明らかにしていないが、有力支持組織が1区を「代理戦争」と位置づけて民主元職の支援を始めるなど水面下で火花を散らしている。
 「応援いただいている穴見先生を、全力でご支援申し上げたい」−。24日、市内であった自民前職、穴見陽一氏(45)の事務所開き。市長選に出馬予定の元中小企業庁次長、佐藤樹一郎氏(57)があいさつに立ち、声を張り上げた。
 穴見氏は2012年の前回衆院選で、1996年の小選挙区制導入後、自民候補として初の議席を得た。
 今回の衆院解散前、佐藤氏は穴見氏と一緒にあいさつ回りを続け、自民からの推薦も得た。28日に大分市であった安倍晋三首相の街頭演説では、衛藤晟一首相補佐官の紹介で首相に会い、激励されたという。
 街頭には穴見氏と佐藤氏のポスターが並び立つ。穴見氏の後援会幹部は「佐藤さんには言ったんだよ。穴見が倒れれば、あなたも倒れますよって。佐藤さんが自分の支持母体で穴見を推せば、こちらの票の上積みになる」と明かす。
 現職市長の釘宮磐氏(67)は進退を明らかにしていない。92年の参院選大分選挙区に自民公認で、00年の衆院選大分1区に民主公認で出馬し、ともに当選した経歴を持つ。関係者によると、今回の戦いを「見守るしかない」と周囲に漏らしているという。
 しかし、穴見氏と佐藤氏の共闘を目の当たりにして、釘宮氏の有力支持組織は民主元職、吉良州司氏(56)の支援に動き始めた。
 今月上旬にあった釘宮氏の支援組織の会合に吉良氏自らが出席し「頭を下げて、支援を求めた」(関係者)。元民主党衆院議員だった釘宮氏を推す組織は民主の吉良氏に対して、これまで自主的だった支援から一転、組織を挙げて取り組むことを決めたという。関係者の男性は「吉良さんが負ければ市長選に響く。だから、組織として吉良さんを通すために支援することになった。今回の1区は磐さんの選挙でもあるんだ」と解説した。
 大分1区には共産新人の山本茂氏(63)も立候補を予定している。
=2014/11/30付 西日本新聞朝刊=

1557チバQ:2014/11/30(日) 18:40:45
http://www.nishinippon.co.jp/feature/representatives_election_2014_kumamoto/article/130088
「短期決戦」 熊本1区 野党共闘に思惑交錯
2014年11月29日(最終更新 2014年11月29日 03時00分)

 衆院選の12月2日の公示が迫る。県内では五つの小選挙区に、自民党と維新の党、次世代の党、共産党、社民党の5党から計12陣営が立候補を予定。短期決戦に向けた準備を本格化させている。どのような戦いが繰り広げられるのか。各選挙区の直前情勢を探った。
 「いろんなことはのみ込んで、力を合わせて全力で頑張りたい」。22日、熊本市内であった維新の党前職松野頼久の選対本部立ち上げ式。民主党県連として「支持」を決めた直後、駆け付けた県連代表の言葉に、松野はほっとした表情を浮かべた。
 民主党公認で4連勝してきたが、前回衆院選では公示直前に離党した。同党が急きょ立てた独自候補と票を奪い合い、3度目の対決で初めて自民党前職木原稔に敗れ、比例復活した。
 4連勝時と同じ選挙構図が見込まれ、陣営関係者は民主党の支持団体、連合熊本の組織票を「最大限取り込みたい」と力を込める。ただ連合熊本は、松野の離党への反発が根強く、26日には「支持」よりも弱く、内部に選対をつくらない「協力・支援」を決めた。
 一方の木原は、野党共闘への危機感をあらわにする。前回の松野と民主党候補の票を合わせれば、わずかながらも木原を上回る。「かなり厳しい選挙になる」。木原が25日の事務所開きであいさつすると、陣営には緊張感が高まった。
 首相の安倍晋三と信条が近く、安倍も務めた自民党青年局長の役職を務める。全国から応援演説が求められる立場だが、党本部には「県外に出るのは控えたい」と要望し、地元に張り付く戦略だ。すでに小学校区ごとに後援会を組織し、党の友好団体など200以上に推薦願を出した。陣営幹部は「防衛大臣政務官などの要職を担った実績を広く訴えていく」と強調する。
 共産党新人高本征尚は「集団的自衛権の行使容認の閣議決定撤回」などを訴え、安倍政権への批判票の受け皿を目指す。
 熊本都市圏が区域の1区は、組織票を固めるだけでは勝てない。3陣営とも無党派層への浸透に懸命だ。 =敬称略
=2014/11/29付 西日本新聞朝刊=

1558チバQ:2014/11/30(日) 18:41:59
http://www.nishinippon.co.jp/feature/representatives_election_2014_kumamoto/article/130089
「短期決戦」 熊本2区 構図前回と様変わり
2014年11月29日(最終更新 2014年11月29日 03時00分)

 「熊本市長選の勢いに、そのまま乗りたい」。自民党前職野田毅の陣営は、直前の同市長選で大勝した同党推薦候補の事務所を転用し、余勢を駆って選挙戦に臨む構えだ。
 当選14回の党重鎮で、県選出の党国会議員団団長も務める野田。県議や市議など系列議員も多く、企業や各種団体の支援も受ける。公明党の推薦も決まり、組織は盤石だ。
 同じ2区を地盤とする自民党前職林田彪は「比例代表の名簿登載順位が納得できなければ出馬する」と明言。選挙準備を今も進めるが、順当ならば野田との協力に徹する方針。
 共産党新人広瀬由美は、消費税10%増税反対や特定秘密保護法の廃止などを掲げ、現政権との対決姿勢を前面に打ち出す。
 民主は擁立を模索したが断念。5人が争った前回とは様変わりした選挙戦になりそうだ。 =敬称略
=2014/11/29付 西日本新聞朝刊=

1559チバQ:2014/11/30(日) 18:42:55
http://www.nishinippon.co.jp/feature/representatives_election_2014_kumamoto/article/130271
「短期決戦」 熊本3区 自共一騎打ちの公算
2014年11月30日(最終更新 2014年11月30日 03時00分)

 「確実に票を伸ばし、圧倒的な勝利を目指す」。自民党前職坂本哲志の陣営は、地元の首長や同党県議が各地域の選対本部長となり、9万5千票以上を獲得した前回を上回る得票を目指し、支持拡大に取り組む。
 当選4回目の2年間で、総務副大臣や衆院農水委員長などの要職を経験。合併前の旧市町村レベルで組織する27の後援会が、活発に活動しているのも強みだ。
 共産党新人芋生よしやは、保育士の経験を生かし、教育や子育て支援などを訴える。国営立野ダム(大津町、南阿蘇村)建設に反対の立場も鮮明にする。
 民主党は当初、擁立を検討していたが断念。前回は4人での争いだったが、自共の一騎打ちとなる公算が大きい。 =敬称略
=2014/11/30付 西日本新聞朝刊=

1560チバQ:2014/11/30(日) 18:43:51
http://www.nishinippon.co.jp/feature/representatives_election_2014_kumamoto/article/130272
短期決戦」 熊本4区 次世代と共産が対決
2014年11月30日(最終更新 2014年11月30日 03時00分)

 当選9回の次世代の党前職園田博之は、前回衆院選で自主投票だった自民党との関係維持に腐心した。
 「できれば戻って頑張ってほしい」。天草市内で24日に開かれた選対会議では、園田を支持する首長や県議から自民党復党を望む声が聞かれ、園田自身も「与党に近いところで、これからの政治活動をしたい」と古巣への思いがにじむ。今回、自民党県連とアベノミクス推進などに最大限協力するとした政策協定を結び、推薦を得た。
 自民、民主の与野党第1党の公認候補が共にいない全国でも数少ない選挙区。共産党新人井芹栄次は「現職批判票の受け皿になりたい」と訴え、民主、社民支持層や浮動票の取り込みを目指す。 =敬称略
=2014/11/30付 西日本新聞朝刊=

http://www.nishinippon.co.jp/feature/representatives_election_2014_kumamoto/article/130273
「短期決戦」 熊本5区 自民対社・民の共闘
2014年11月30日(最終更新 2014年11月30日 03時00分)

 「ローカル・アベノミクス、すなわち地方創生のスタートの選挙だ」。25日、津奈木町であった自民党前職金子恭之の選対会議。験担ぎのとんかつ定食を平らげた金子は、芦北、津奈木両町長や県議、市議など約70人を前に必勝宣言した。
 逆風が吹いた2009年衆院選。議席は守ったものの、対立候補で現在の社民党県代表中島隆利に八代市では敗れ、比例復活当選を許した。陣営幹部は「12年の前回選挙同様、(今回から5区に編入された)美里町を含む全16市町村で勝利し、社民の比例復活を阻止する」と息巻く。業界団体に推薦を求め、徹底した組織戦を展開する構えだ。
 共産党新人橋田芳昭は、5回目の国政挑戦。積極的に街頭に立ち、支持拡大を急ぐ。
 社民党は、中島の後継として新人今泉克己を擁立。今泉は「反自民の受け皿になる」と強調する。連合熊本が推薦し、民主党県連も支持を決め、共産党を除く野党共闘態勢が整った。今泉は、連合傘下の労働組合などを精力的に回り、浸透を図る。ただ、地方選を含め立候補は初めてで、知名度不足の解消が課題となりそうだ。 =敬称略
=2014/11/30付 西日本新聞朝刊=

1561チバQ:2014/11/30(日) 18:46:04
http://www.nishinippon.co.jp/feature/representatives_election_2014_saga/article/130087
[選挙区の構図] 佐賀1区 動けぬ民主、危機感強く
2014年11月29日(最終更新 2014年11月29日 03時00分)


 市街地から離れた山間部。衆院解散から一夜明けた22日朝、自民前職の岩田和親(41)は神埼市脊振町の小さな集落にいた。消防団の詰め所で約30人の住民を前に、自らに言い聞かせるかのように語った。
 「アベノミクス(安倍政権の経済政策)は地方では実感できていないが、佐賀で良かったと思えるように働かせてください。まだまだ顔は売れていないが、脊振のために頑張りたい」
 衆院定数の「0増5減」で県内小選挙区は3から2に減った。山間部や農漁村が多かった旧2区はなくなり、新1、2区に分散編入。新1区の有権者数は約32万7千人で、岩田が現職だった旧1区から約9万人増えた。
 2012年の前回衆院選で旧1〜3区を独占した自民党の候補者調整は、誰が退くかをめぐって遅れていた。旧2区の今村雅弘(67)が比例九州に回り、岩田が新1区と決まったのは10月中旬。そこに衆院解散が降って湧いた。陣営が「今村氏に遠慮して回り切れていなかった」という旧2区は未開の地も同然だった。
 岩田は前回初当選。県議を3期務めたが、国政では1期の「安倍チルドレン」。05年の郵政選挙、09年の民主党による政権交代選挙。多くのチルドレンが生まれては消えた。
 師走の選挙に不満の声も届く中、陣営は分厚い地方議員のネットワークをフル活用し、約250の団体から推薦をかき集める。
   ■    ■   
 「大きなけがをして、まだ病院にいます。悔しくてなりません」
 ダークスーツに赤いネクタイ姿がスクリーンに映し出された。26日夜、佐賀市であった民主前職、原口一博(55)の後援会会合。8月に右脚を骨折して長期入院中の原口は、病院で撮影した約6分間の映像を通して、アベノミクス批判や雇用の安定を訴えた。
 小選挙区になった1996年以降、比例復活も含めて6期連続当選。テレビ出演多数で知名度抜群。だが、外出できないもどかしさの中で公示を迎える。
 前回は、消費税増税法案の採決棄権で党に背を向け「信用していいのか」(連合佐賀幹部)と身内からも批判を受けた。だが、連合佐賀は今回、早々と推薦を決定。前回は自主投票だった社民党県連合も26日に支持を決めた。
 「自民1強」の現状に多弱の野党が手を結ぶ。ただ「本人不在」の影響は大きく、党の支持率も低迷したまま。陣営幹部は「今までで最も厳しい選挙だ」とため息をつく。
   ■    ■   
 「今、若い人の働き方には悲惨な実態があります。佐賀にもあるブラック企業を是正したい」。26日、通勤客が行き交うJR佐賀駅前で共産新人の古賀誠(29)は声を張り上げた。
 手には演説用のメモ紙。「言いたいことを確実に言わないといけないから」
 共産党が古賀の公認を発表したのは衆院解散前夜の20日。選挙に立候補するのは初めてで、出遅れ感は否めない。
 それでも街頭で訴えを重ねる。「私もブラック企業で働いていたことがある。同じ思いをしている若者はたくさんいる。政治の力で世の中を変えたい」 (敬称略)
   ◇    ◇
 安倍首相が消費税の10%引き上げを見送り「信を問う」と断行した衆院解散、総選挙の公示が12月2日に迫る。佐賀1区、2区の直前の動きを追った。
=2014/11/29付 西日本新聞朝刊=

1562チバQ:2014/11/30(日) 18:46:59
http://www.nishinippon.co.jp/feature/representatives_election_2014_saga/article/130269
[選挙区の構図] 佐賀2区 自民と民主が“総力戦”
2014年11月30日(最終更新 2014年11月30日 03時00分)
 「知事選は3回戦っているが、衆院選は全く違う。ほとんど準備ができておらずチャレンジャー。しっかりとした訴えをする」
 26日未明の県庁記者会見室。深夜に及んだ県議会で知事辞職の同意を得た自民新人の古川康(56)は、満を持して衆院選佐賀2区からの国政挑戦を表明した。周囲には出遅れを懸念する声もあるが、水面下で自民党本部と着々と準備を進めてきた。
 党本部は同日、古川をすぐさま公認。党県連は古川の会見から10時間後には実動部隊となる2区内の市議ら60人を武雄市に集め、選対会議で組織や行動計画を次々と決めた。
 古川のそばには今回の衆院解散で政界を引退した旧3区の自民前職、保利耕輔が座った。新2区の有権者の3割を占める唐津市を中心に「保利党」とも呼ばれる強固な支持基盤を持つ実力者は「古川さんの出馬に感謝し、一丸となって頑張っていただく」と全面協力の意思を明言した。
 保利は27日、古川の出身地でもある唐津市で離島回りにも同行。神集島では「古川さんが(国会議員)バッジをはめることができなければ、私は死んでも死にきれない」と熱弁した。
 古川の任期途中での辞職に、野党は「県政投げ出し」批判を浴びせる。今回衆院選で比例九州に回る旧2区の自民前職、今村雅弘(67)の地盤の鹿島市では「今村さんは当選確実だから小選挙区は民主でいい」との声も聞かれる。陣営は「前知事といえども油断は禁物」と組織を締め直す。
   ■    ■
 衆院解散から一夜明けた22日朝、民主前職の大串博志(49)は唐津市街地の交差点で行き交う車に向かって、安倍政権のアベノミクスが景気後退を招いたと訴えた。「手を振っていて、思ったよりも知った顔が見えた。支持はそれなりに広がっていると思う」
 東京大学卒で財務省出身。旧2区で2度の比例復活を含めて当選3回。2005年の初当選以来、週末ごとに選挙区内に戻っては、小まめに地域の催しや会合に顔を出してきた。昨年夏以降は「力の大半を新たな選挙区に注ぐ」と、旧3区だった唐津市や伊万里市などにも足しげく通う。
 15日、唐津市で開いた時局講演会には首相補佐官として仕えた野田佳彦前首相が登壇。支持者約200人と気勢を上げ「後援会の会合を積み重ねてきて、ちょうどよい節目になった。(支持拡大は)決して雲をつかむような話じゃない」と手応えを口にした。
 フットワークが軽く、腰は低い。「電話一本で大串ひろし」−。どんなに少人数でも呼ばれれば駆け付けるという草の根の活動スタイルで、自民の厚い地盤を切り崩したい構えだ。
   ■   ■
 共産新人の御厨さとみ(33)は衆院解散2日後の23日に立候補表明。党から出馬要請を受けたのは、そのわずか3日前だった。
 「突然の解散で準備が遅れた」と党県委員会の今田真人委員長。
 知名度抜群の古川、大串に対し「大きなゾウにアリが挑む構図」(陣営幹部)となるが「若者や女性の代表として声を上げたい」と支持拡大を目指す。
 九州電力玄海原発(玄海町)を抱える2区で「再稼働反対」を訴え、反原発票の取り込みも狙う。 (敬称略)
=2014/11/30付 西日本新聞朝刊=

1563チバQ:2014/11/30(日) 18:49:34
>>1017 1区
>>1223 2区
http://www.nishinippon.co.jp/feature/representatives_election_2014_fukuoka/article/129400
《県内11選挙区直前情勢》 福岡3区 都市と農村 自、民が綱引き
2014年11月26日(最終更新 2014年11月27日 16時42分)



 福岡市西区、早良区の人口が集積する都市部と糸島市郊外の農漁村部が混在しており、無党派層、保守層への浸透が鍵を握る。
 23日、糸島市のJA糸島波多江支店の会議室。自民前職の古賀篤(42)は、来年春の統一地方選で実施される県議選で自民が公認予定の立候補予定者の決起大会に駆け付けた。「今回の衆院選は大変厳しい戦いだ」。古賀が危機感を募らせると、そばにいた元農相の太田誠一もうなずいた。
 古賀は2012年の前回初当選。引退した太田の後援会など地盤は引き継いだものの知名度は低く、週末ごとに選挙区入りし、地域のイベントや会合に顔を出してきた。「前回と比べ、明らかに浸透している」と陣営は手応えを語る。
 だが、自民の地盤とされる糸島地区でも安倍政権の農政には不満がくすぶる。環太平洋連携協定(TPP)交渉、農協改革…。「政権は農業に冷ややか。自民は好かん」と憤る地元JA幹部も。陣営は「古賀はTPP反対の立場。現場の声をくみ取り、足場を固めたい」と語る。
 一方、3区で6度目の選挙戦に挑む民主元職の藤田一枝(65)は政権交代を遂げた09年の前々回と同様、無党派に期待を寄せる。衆院が解散した21日には早速、早良区西新の街頭に立ち、「政権交代が可能なバランスの取れた政治に近づける。自民の一人勝ちはいけない」と声を張り上げた。
 民主が大敗北を喫した前回は「街頭ではやじを飛ばされるような逆風を感じた」(スタッフの一人)。だが、今回の風向きは「どう説明されようと解散に対する疑問は、党派にかかわらずある」と読む。陣営は「街頭での反応、支持者たちの意気込みは明らかに上向き。反自民の票を取り込み、接戦に持ち込む」と意気込む。前回、票が分散した「第三極」の出馬の動きがないことも好材料と受け止める。
 共産新人の川原康裕(33)は「自民との対立軸は明確」とし、TPP反対や消費増税中止、原発ゼロに加え、若者の雇用創出とブラック企業への規制強化を主張する。 (敬称略)
=2014/11/26付 西日本新聞朝刊=

1564チバQ:2014/11/30(日) 18:50:09
http://www.nishinippon.co.jp/feature/representatives_election_2014_fukuoka/article/129401
《県内11選挙区直前情勢》 福岡4区 民維共闘 受けて立つ自民
2014年11月26日(最終更新 2014年11月27日 16時43分)

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 「アベノミクスは地方に届かなかった。私たち維新にもう一度力を貸していただければ、必ず地方を元気にしていく」
 3連休初日の22日午後、福津市の大型ショッピングモール前で、維新前職の河野正美(53)は信号待ちのドライバーに訴えかけた。「短期決戦。直接有権者に顔を見せて、風を起こさなければならない」
 「第三極」が競い合った2012年の前回、福岡4区には6人が立候補した。民主を離党した未来前職とその対抗馬として民主が擁立した新人が票を奪い合う中、旧日本維新の会から出馬した河野は比例復活ながら初当選した。それから2年。後援会組織も整わないままの突然の解散に、陣営は危機感を募らせる。
 1強自民に、いかに立ち向かうか−。民主は前回福岡8区で立候補し落選した元職を4区に擁立する方針だった。しかし、維新との共闘を優先し、元職は福岡1区へ。河野は「野党統一候補」として再選に挑む。陣営は「前回と比べると逆風だが、共闘で少しだが追い風が吹き始めた」と意気込む。
 自民前職の宮内秀樹(52)は22日、宗像市日の里地区で、高齢化が進む大型団地再生のための住民会議に参加した。「親が建てた一戸建てに子どもが続けて住むケースはどれくらい?」「Uターンを呼び掛けては?」。有権者と交わった。
 党国土交通部会の副部会長。住民会議では臨時国会に議員立法で提案予定だった「無電柱化推進法」に触れ、「日の里を無電柱化のモデル地区に」と提案。政権党の実績と地域密着の姿勢をアピールした。
 「この2年間、週末はできる限り地元のイベントに顔を出した。負けは許されない」と陣営。同じ日には後援会の代表者200人が集まる選対会議を開き、態勢づくりを加速させた。
 共産新人の新留清隆(59)は4度目の立候補。3連休は福祉施設やイベント会場を訪問しつつ、国道沿いなどで演説。消費税増税について「他党は皆、先送り。反対をしているのは共産党だけだ」と対決姿勢を鮮明にする。 (敬称略)
=2014/11/26付 西日本新聞朝刊=

1565とはずがたり:2014/11/30(日) 18:50:30
>>1561
>8月に右脚を骨折して長期入院中
よっぽど大けがじゃないと4か月も入院しないっすよね。
ただの骨折ではないのでわ?!

1566チバQ:2014/11/30(日) 18:50:40
http://www.nishinippon.co.jp/feature/representatives_election_2014_fukuoka/article/129600
《県内11選挙区直前情勢》 福岡5区 「高齢」「復党」どうかわす
2014年11月27日(最終更新 2014年11月27日 16時44分)

 衆院解散翌日の22日、自民前職の原田義昭(70)は朝倉市甘木であったイルミネーションの催し会場を訪れた。一人ずつ「頑張ります」と声を掛けて握手を交わした。朝倉地区の別の会合に出席後、急きょ参加を決めたという。
 当選6回。文部科学副大臣などを歴任したベテランだが、2009年の前々回は「政権交代」の逆風にさらされた。陣営関係者は「落選を経験し、本人も地道な活動の大切さが身に染みた。最近は予定外の場所に本人の意志で行くことがよくある」。
 今回も公明や県農政連、企業の推薦を視野に組織を固めるが、「高齢多選」の批判もちらつく。原田を支持する地方議員は「地元で『辞めるんじゃなかったのか』と聞かれる」と明かす。原田自身は「政治家は経験、蓄積が大事。世の中もそういう人を必要としている」と強気の姿勢だ。
 原田と5回目の対決となる民主元職の楠田大蔵(39)。「野党統一候補として自民前職と真っ向から戦います」。連休中の23日、朝倉市から那珂川町まで催し会場を駆け回りながら、交差点や商業施設前で車を降り、演説を繰り返した。
 楠田は今年2月、民主を離党。解散直前の17日に復党願を出した。党内や支持労組には反発もくすぶる。地元自治体の労組幹部は「短期間に出たり戻ったり、理解できない」とため息をつく。後援会幹部は「ゼロからやり直すつもりで頑張るしかない」と話す。
 当選3回。前々回は小選挙区で初勝利したが、12年の前回は惨敗。民主への逆風に加え、「第三極」の候補が乱立し、票が分散した。今回は共産を除く「野党統一候補」として訴え、政権批判票の結集を図る。原田へ対抗するため「世代交代」を打ち出して自公支持層の取り込みも狙う。
 前回に続く挑戦となる共産新人の田中陽二(58)は党の街宣車に乗り「安倍政権の暴走にストップを」と訴える。第三極が候補擁立を見送る公算が大きいことから「民主も第三極も駄目。自公政権へ対抗できるのは共産しかない」と強調する。 (敬称略)
=2014/11/27付 西日本新聞朝刊=

1567チバQ:2014/11/30(日) 18:51:48
http://www.nishinippon.co.jp/feature/representatives_election_2014_fukuoka/article/129599
《県内11選挙区直前情勢》 福岡6区 首相応援団長に共産挑む
2014年11月27日(最終更新 2014年11月27日 16時44分)

 衆院解散直後の3連休。自民前職の鳩山邦夫(66)は連日、選挙区内のイベントに顔を出した。しかし、あいさつで選挙について触れる時間はわずか。24日の秋祭りの会場では「紅葉狩り万歳。選挙よろしく。終わり」と、40秒足らずでマイクを手放した。
 「選挙は始まる時に、もう終わっている」と淡々と語るように、ほぼ毎週、地元入りを重ね、浸透を図ってきた自信が垣間見える。
 一方で鳩山は、周囲にこう漏らす。「まだ相手が決まらない。戦いにくい」
 福岡6区に選挙区替えして4度目となる衆院選。過去3回は必ず民主候補がいたが、今回は擁立見送りを決めた。今のところ相手は、共産新人の金子睦美(53)だけ。このままいけば1996年の小選挙区導入以来、初の「自共対決」となる。
 民主は前回敗れたベテランが不出馬を表明し、後継探しが進まないまま解散を迎えた。野党第1党として存在感が問われる中、他の選挙区を地盤とする元職を候補とする案や、立候補を望む党外の人物からの売り込みもあったが、いずれも不調に終わった。
 首相安倍晋三の「信任投票」ともいわれる今回の衆院選。鳩山は、一度挫折した安倍の首相再登板を支えた「応援団長」を自任するだけに、安倍政権を真っ向から批判する民主にとっては格好の標的なのだが−。
 共産の金子は23日の集会で「自民の“大金持ち”に挑まずして議席を与えるようなことはしない」と、2度目の対決となる鳩山を挑発し、政権批判を展開する。ただ、他の野党が参戦しない状況に、陣営幹部は「もっと声を大にして信を問うべきなのに…。このままでは投票率が心配」と本音ものぞかせる。
 前回、鳩山が自民を離党していた影響で自民系の候補も立候補したが、今回はそうした保守分裂の気配はない。盤石と見える状況が固まる中、鳩山は選挙戦の期間中、全国へ応援に出向く調整を進めている。「基盤が安定しているわけではない若手もいる。懸命に応援しないとね」 (敬称略)
=2014/11/27付 西日本新聞朝刊=

1568チバQ:2014/11/30(日) 18:52:30
http://www.nishinippon.co.jp/feature/representatives_election_2014_fukuoka/article/129853
《県内11選挙区直前情勢》 福岡7区 民主不在、初の自共対決へ
2014年11月28日(最終更新 2014年11月28日 03時00分)


 「安倍(晋三)首相を討ち果たす」。22日夜、福岡市であった民主県連パーティー。壇上で意気揚々と衆院選への意気込みを語る党代表の海江田万里(65)を、7区関係者は複雑な思いで見上げていた。代表とともに並んだ各選挙区の公認候補予定者の中に「7区」の姿がなかったからだ。
 民主は2012年の前回衆院選で擁立した野田国義(56)が落選。野田は13年参院選で当選したものの、衆院の後継は決まっていなかった。そこに「寝耳に水」の解散。不戦敗を避けようと慌てて候補者を探したが、27日、擁立断念を発表した。「出馬を要請したい相手から探すマイナスのスタート。大義のない解散なんだから、候補者さえ出せれば勝負できる自信はあったが…。やるせないよ」と地元の民主系議員は吐露する。
 野党第1党の民主が不在の中で、名乗りを上げているのは自民前職の藤丸敏(54)と、共産新人の江口学(40)。このままいけば、小選挙区制が導入された1996年以来、初となる「自共一騎打ち」となる。
 藤丸は前回、当選10回を重ねた元自民幹事長古賀誠(74)の後継者として二人三脚で選挙区を回り、初当選。強固な地盤を引き継ぎ、古賀と並んだポスターの掲示を続けるなど、いまだに「2人はセット」のイメージが根強い。陣営側は「こんなに早い解散は想定外。藤丸の名前はまだ浸透しておらず、知名度の低さがネック」とみていた。
 しかし、自共対決となれば話は別。「古賀はほとんど応援には入らない」(陣営幹部)という。「独り立ち」を求める支持者の声も多いことから、今回をその好機ととらえ、本人の姿が見える選挙カーでの遊説に力点を置く作戦を練る。
 対する共産。2回目の立候補となる江口は、解散当日の夕方、いち早く大牟田市内で街頭演説した。「解散を先延ばしすれば、自分たちがずるずると追い込まれる。そんなよこしまな考えで解散に打って出た」と政権批判を展開。「共産はぶれない政党」と、自共対決を際立たせている。 (敬称略)
=2014/11/28付 西日本新聞朝刊=

1569チバQ:2014/11/30(日) 18:54:16
http://www.nishinippon.co.jp/feature/representatives_election_2014_fukuoka/article/129854
《県内11選挙区直前情勢》 福岡8区 自民の地盤さらに強固に
2014年11月28日(最終更新 2014年11月28日 03時00分)

 晴天に恵まれた23日、自民前職の麻生太郎(74)は地元飯塚市の事務所開きに出席した。副総理兼財務・金融担当相で派閥領袖(りょうしゅう)の麻生は多忙。今回の衆院選も12月2日の公示日以外は地元に戻れない見込み。「(2017年4月に)消費税が2%上がってもいいと思っていただける景気、経済対策をやっていく。なかなか地元に帰れませんが変わらぬご支援を」と訴えた。
 「この選挙は何か変な気がする。相手がおらんような、おるような」。あいさつで違和感を口にした選対幹部は「油断して票が出ないと大変。(麻生を)日本を代表する政治家にしていただきたい」と支援者にハッパをかけた。
 麻生は09年の衆院選で約7万票、12年は約10万票の大差で、民主の山本剛正を破った。圧倒的な強さ−。民主は山本を福岡1区に選挙区替えし、8区からは“撤退”した。民主空白は小選挙区になって初めてのことだ。
 麻生以外に立候補を表明しているのは共産新人の河野祥子(34)だけ。行き場をなくした民主支持票はどこへ行くのか。
 「今回の解散には大義がない。12月14日には賢明な投票行動を」。飯塚市・嘉穂郡選出の民主県議吉村敏男は25日に飯塚市で開いた活動報告会でそう訴えた。しかし講演前には「比例票の掘り起こしに頑張るが、小選挙区の候補がいないと気持ちが入らない」とこぼした。出席者からは「白票を入れる」「山本剛正と書く」との声も漏れた。
 民主撤退で投票率低下が懸念される。麻生陣営は「投票率が前回より下がらないように活動しなければ…。得票も1票でも前回を上回りたい」と気を引き締めている。
 共産は突然の衆院解散に急ピッチで対応した。河野が立候補を打診されたのは17日。過去に選挙に出たことはなく、解散した21日に初めて直方市で街頭演説し、「消費税10%はきっぱり中止を」などと訴えた。まだ選挙区の一部しか回っていないが、陣営幹部は「安倍首相の暴走政治にストップをかけるチャンス」と意気込む。 (敬称略)
=2014/11/28付 西日本新聞朝刊=

1570チバQ:2014/11/30(日) 18:54:45
http://www.nishinippon.co.jp/feature/representatives_election_2014_fukuoka/article/130085
《県内11選挙区直前情勢》 福岡9区 自、民の3度目対決が軸
2014年11月29日(最終更新 2014年11月29日 03時00分)


 「アベノミクスは北九州市の特色を生かした産業を興します」。26日早朝、通勤通学の市民が行き交う北九州市八幡西区のJR黒崎駅前。自民前職の三原朝彦(67)は市議ら約20人と2年ぶりの街頭演説に臨んだ。当選6回。ベテラン議員として党副幹事長などの役職を務め、その分、地元を留守しがちになった。陣営は「2年間、新しい支持を得る努力ができなかった」と嘆くが、これまで培った組織力で乗り切る構えだ。
 企業や団体にあらためて支援を要請しているほか、公明との選挙協力を進める組織「明朝会」も気合が入る。23日の事務所開きには自民の県議や市議に加え公明の元参院議員も招いた。
 三原と3度目の対決となる民主元職の緒方林太郎(41)。前回選挙では世論の逆風を受け、初当選時の得票から半分に減らし敗れた。「街頭だけでは浸透できない」と反省し、この2年間、重点を置いたのが地域回り。山奥まで足を運び、約1万5千人と会ったという。緒方は「一人一人の話を聞き、人口減少など街の課題と向き合うことができた」と自負する。
 24日には地元市議や支援者ら約40人を集めた選対会議を開催。翌25日には「基幹労連」と政策協定を結ぶなど支持固めにも余念がない。「これで全力で動く態勢が整った」。陣営幹部は意気込む。
 前哨戦が熱を帯び始める中、両陣営が気に掛けているのが来年1月の北九州市長選。三原のおい朝利(36)が出馬の予定だが、自民党本部が推薦したのは、かつて三原と議席を争った現職市長の北橋健治(61)。それだけに三原陣営の間からは「理屈に合わない」(長年の支援者)との不満も漏れる。
 北橋の後を継いだ緒方の陣営でも、他党に推薦を求めないとする自民の条件を北橋が受けたことに「一部の支援者が混乱している」(民主市議)といい、選挙戦への影響が気がかりだ。
 共産新人の真島省三(51)は3度目の立候補。住宅街や商業施設の前で、正規雇用の拡大や消費税増税の中止などを訴えている。 (敬称略)
=2014/11/29付 西日本新聞朝刊=

1571チバQ:2014/11/30(日) 18:55:52
http://www.nishinippon.co.jp/feature/representatives_election_2014_fukuoka/article/130084
《県内11選挙区直前情勢》 福岡10区 「指南役」に挑む民・共・無
2014年11月29日(最終更新 2014年11月29日 03時00分)

 「私と総理が手を携えて進めてきたアベノミクスを継続させてください」。24日、北九州市小倉北区のJR小倉駅前に立った自民前職の山本幸三(66)は通行人に訴えかけた。首相安倍晋三の経済政策を支え、「アベノミクスの仕掛け人」とも呼ばれる元大蔵官僚の山本。20分間の演説の大半を経済政策に費やした。
 11区が地盤だった山本は前回、10区に選挙区を替えた。当時は知名度不足が課題だったが、その後はミニ集会を重ね「地域に浸透してきた」(陣営)。2009年の前々回に自民公認で10区に立ち、前回比例代表に転じた前職の西川京子(69)は今回も比例で戦うことが決定。公明との連携も強め態勢づくりを急ぐ。
 気がかりはアベノミクス批判票。中小企業経営者から「恩恵は地方に及んでいない」との不満も伝わる。
 山本が演説した2日後の26日夜。民主元職の城井崇(41)もJR小倉駅前に立った。「北九州には景気回復の実感はない。アベノミクスの失敗を正す仕事をなしとげたい」。15分間の演説はほとんどがアベノミクス批判。城井は「国民の暮らしは改善していない。正攻法で戦う」と言う。
 前々回は政権交代への期待を追い風に12万票を超える得票で当選。だが、追い風が逆風に変わった前回の得票は半減、涙をのんだ。2年間の浪人生活。支持者回りを徹底し、朝立ちも続け、28日には連合福岡の推薦も受けた。陣営は「地方に安倍政権への不満はくすぶっている。相手陣営に切り込みたい」と意気込む。
 前回比例復活した無所属前職の佐藤正夫(59)は所属していたみんなの党が解党。いったん10区からの立候補断念を表明したが、25日に無所属で立つことを決めた。「自民でも民主でもない受け皿をつくる。しがらみのない政治を実現させたい」。消費税を5%から8%に引き上げたことなどを批判し、引き続き「第三極」として支持拡大を図る。
 共産新人の高瀬菜穂子(54)は街頭などで「アベノミクスは大企業と大金持ちだけがもうけを上げた」と批判し、原発再稼働反対も訴える。 (敬称略)
=2014/11/29付 西日本新聞朝刊=

1572チバQ:2014/11/30(日) 18:56:31
http://www.nishinippon.co.jp/feature/representatives_election_2014_fukuoka/article/130266
県内11選挙区直前情勢》 福岡11区 社民滑り込み論戦熱く
2014年11月30日(最終更新 2014年11月30日 03時00分)

 「安倍政権の暴走を止めたい一心で立候補します」。衆院選公示を4日後に控えた28日夜、社民新人の藤中寛之(40)は田川市内の労組関係者にあいさつして回った。その前日に立候補表明したばかりだ。
 前回、社民の候補者擁立は公示13日前。結果、得票数は前々回の3分の1以下に激減した。「今回はさらに1週間以上遅い」と陣営。28日は田川地区の市議や町議が市内に集まったほか、推薦した民主県連代表の大久保勉が社民田川総支部事務所を訪れ、「私を使ってください」と協力を誓った。公示日には社民党首の吉田忠智も来援予定だ。
 藤中があいさつ回りをしていたころ、自民前職の武田良太(46)は香春町や糸田町など4カ所で「拡大世話人会」を開き、それぞれ100人を超す支援者を前に声をからしていた。「5期目になれば本物の政治家として力を発揮できる。皆さんに恩返ししたい」
 25歳で初めて国政に挑み、3度落選した後に4回連続当選。選挙戦の厳しさを熟知しており幅広い団体や企業の推薦を受け、行政区ごとの「世話人」を通して地盤を固める。陣営は「次は大臣。それにふさわしい結果を」と圧勝を目指す。
 陣営関係者が「鍵を握る」と見るのが、かつて激しく議席を争い、前回から10区に替わった自民前職の山本幸三(66)の地盤の京築地区。前回出馬した維新新人は落選したものの京築地区で大きく票を伸ばしたほか、今年4月の県議補選(行橋市区)には自民県連の推薦で立候補し、対立候補の武田の秘書を破った。このため、武田陣営は26日に行橋市で開いた拡大世話人会に党地方創生実行統合本部長の河村建夫を招くなど、てこ入れに懸命だ。
 3度目の挑戦となる共産新人の山下登美子(61)は「これまでにない有権者の反応。京築地区では特にすごい」と手応えを語る。短期決戦の今回は「元気な姿を見せる」と20日から毎日街宣車で選挙区内を回っている。社民の参入で演説にも力が入る。「有権者にとっては選択肢が増えていいこと。お互いにしっかり戦いたい」 (敬称略)
 =おわり
=2014/11/30付 西日本新聞朝刊=

1573チバQ:2014/11/30(日) 18:59:05
http://www.nishinippon.co.jp/feature/representatives_election_2014_fukuoka/article/129851
古賀市長選とは距離 福岡4区の立候補予定者
2014年11月28日(最終更新 2014年11月28日 03時00分)

 史上最多の6候補が論戦を展開している古賀市長選。30日の投開票の2日後には衆院選公示を迎えるが、同市を選挙区にする福岡4区の立候補予定者たちは、市長選とは距離を置く姿勢を貫いている。別の選挙に便乗して、自らをアピールすることは、選挙では常とう手段の一つだが、6人による混戦の市長選に、4区の立候補予定者は「支持者の中でも、市長選では誰を支持しているのか分かれている。特定の候補を支援しにくい」と、積極的な関与を避けているようだ。
 市長選には、再選を目指す現職、返り咲きを狙う元職のほか、新人4人が立候補。1997年の市制施行後、最多の顔触れとなった。
 市内の幹線道路近く。4区に立候補予定の維新前職の後援会事務所から約500メートル離れた場所に、市長選の新人候補の選挙事務所がある。さらに約600メートル先に別の新人候補の選挙事務所が立つ。市長選候補の選挙カーともよく出くわすが、陣営幹部は「市長選はまれに見る混戦。時期が時期だけに、深入りしたら、こちらの印象にも影響する。『君子危うきに近寄らず』ですよ」と冷静だ。
 特に頭を悩ましているのは自民前職の陣営。「複数の市長選候補の支持者の中に、それぞれうちの後援会員がいる。特定の候補を応援すると、反発を招きかねない」。市長選告示日には、自民が推薦する候補の出陣式に出席したが、その後の選挙運動に合流する場面は今のところない。
 市長選のある陣営幹部は「市長選、衆院選と続くことで、有権者が選挙にうんざりしている感触がある」と話す。与党の一角である公明党も、市長選の複数の陣営から推薦願を受けたが、自主投票を決め、一定の距離を置いた格好だ。
 4区内では、12月21日告示、28日投開票の福津市議選(定数18)もあり、20陣営以上が出馬準備を進めているが、衆院選の立候補予定者たちは「まずは自分の選挙」と、短期決戦に向けた態勢づくりに躍起だ。
=2014/11/28付 西日本新聞朝刊=

1574とはずがたり:2014/11/30(日) 19:17:03
神奈川6・7だけでも統一せえや・゚・(ノД`)・゚・。

258 名前:無党派さん[sage] 投稿日:2014/11/29(土) 22:45:09.86 ID:CK7P8wv7
自民・接戦選挙区リストって感じかな?

732 名前:無党派さん[] 投稿日:2014/11/29(土) 21:49:49.24 ID:5Evo1FhB [1/3]
11月30日(日)安倍総裁遊説日程

10:10〜たまプラーザ駅北口
12:45〜小田急本厚木駅北口
14:30〜JR鎌倉駅北口
16:00〜相鉄二俣川駅北口
17:00〜小田急新百合ヶ丘南口デッキ

276 名前:無党派さん[] 投稿日:2014/11/30(日) 14:04:36.04 ID:gieIUM8s
>258
たまプラーザ駅北口           神奈川8区  福田峰之−江田憲司
小田急本厚木駅北口          神奈川16区 義家弘介−後藤祐一
JR鎌倉駅東口ロータリー       神奈川4区  山本朋広−浅尾慶一郎
相鉄二俣川駅北口           神奈川6区  上田勇−青柳陽一郎、 池田元久
小田急新百合ヶ丘駅南口デッキ上 神奈川9区    中山展宏−笠浩史、椎名毅

268 名前:無党派さん[] 投稿日:2014/11/30(日) 11:35:58.59 ID:t09m72cl

朝日横浜版
6区 ともに前職の公明上田と維新青柳が軸になると見られていたが、2区から民主元職の三村が国替えで
名乗りを上げて激戦の様相だ。
 上田は県内で唯一の公明選挙区候補者で、自民も支持
三村は「保土ヶ谷区は地元」と街頭で訴え、前原誠司元外相が現地入りするなど党全体で後押しする。
青柳は「既得権を打破する」として徹底した行政改革を主張する。  (以下共産略)

地元保土ヶ谷区民からは「なんで一本化しねえんだよバカ」の声を多く聴きます

275 名前:無党派さん[sage] 投稿日:2014/11/30(日) 13:20:49.66 ID:CaV67boF
神奈川で維新っていうのも微妙だと思う。
関西の地域政党というイメージもさることながら、
ロウアーミドル以下のイメージが、
見栄っ張りの神奈川県民にはウケが悪そう

1575とはずがたり:2014/11/30(日) 19:40:57
次世代が自民削るかどうかは民主でも自民でもどっちでも良い保守無党派層がどの程度居るかって事になるんだけど,どうなんかなぁ。

33 名前:無党派さん[] 投稿日:2014/11/20(木) 23:18:54.67 ID:Ftyakt7l
…次世代の党が出たら民主や維新へのアシストになりそう。
自民の票を削りそうだから。
特に1区、18区が元生活、12区は元社民→元未来では民主候補の票を割ることは期待できそうにない。
というか民主(非共産野党候補)が左派のところばかりだして自民の足引っ張るのが目的のように見えてしまう。

38 名前:無党派さん[sage] 投稿日:2014/11/21(金) 19:36:35.17 ID:t4HEiC/l
>>33
>というか民主(非共産野党候補)が左派のところばかりだして自民の足引っ張るのが目的のように見えてしまう。
野党が与党の票を削りに行くのは当然でしょ?今の政権政党は民主じゃないぞ。
つーか、自民だってそれくらい織り込み済みだろ。
それが嫌なら次世代と連立するなり選挙協力するなり手段はあったのだから。
選挙において最大の敵は、真っ向から主張が対立する相手ではなく、主張が近いにも関わらず選挙協力できない相手だよ。

安倍執行部は次世代をぶっ潰す気満々だし、平沼は今回の解散に激おこだよ。
党そのものが崩壊したみん党や生活を除けば、野党の中で一番解散に憤っているのが次世代だろう。
(橋下もかなり怒っているけど、あれはどちらかというと大阪での公明の態度に怒っているだけだしな)
まあ、次世代は表立っては自民票を徹底的に削りに行くだろうね。裏で民主をチクチク刺しながらかもしれないけど。

ただし、18区はちょいと事情が異なるので、もしかしたら自民票も民主票も本気で削りに行くかもだけどね。
中田の元の支持層は民主右派や非自民保守系無党派層だしな。
さすがに市長逃亡の前歴が加わった今の中田にかつての強さはもうないだろうから、
(前回網屋に投票したであろう)民主右派層がどれだけ中田に流れるのかは皆目不明だが、
解党に失望したみん党支持者票を拾い集めつつ、樋高を上回れる可能性が全くないとも言い難いんだよな。

いずれにしても、山際票を削りに行かなければ勝ち目はほぼゼロな上に、次世代の南関東比例議席獲得も絶望的なので、
中田本人に僅かでも勝つ気があるなら、メインターゲットが山際になるのは必然と思うが、
一回捨ててでも野党を整理したいなら、討ち死にすれば引退する可能性もある樋高をまず狙いに行く可能性もなきにしもあらず。
下手に山際を狙いに行くとボーダーが下がって樋高に比例復活の目が出てしまうので、中田にとっても痛し痒しなんだよな。

もっとも当人の思惑とは無関係に、中田が為す術なく負ける可能性もなきにしもあらず・・・だが。

1576チバQ:2014/11/30(日) 19:45:27
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141124ddlk34010277000c.html
2014衆院選:決戦の構図 1区 自民前職、強固な地盤 民主、間に合わず断念 /広島
毎日新聞 2014年11月24日 地方版

 「久しぶりに国政報告に立たせていただいております」。解散から一夜明けた22日夕、自民前職の岸田文雄氏が中区八丁堀でマイクを握った。2年前の外相就任後は公務に忙しく、地元での街頭演説は約1年ぶりという。

 祖父の代から続く強固な地盤を支えに、2012年の前回選では他候補を圧倒し7選。だが、「楽な選挙はない」と身を引き締める。幾人もの首相を送り出した派閥「宏池会」の会長、さらに外相として、選挙期間中の半分は他候補の応援に回るという。「経済と政治に推進力を与える選挙」と位置づけ、安倍政権の実績や今後の政策を訴える。

 09年衆院選では公認候補が岸田氏に約8000票差まで迫り、比例で復活を果たした民主党。今回も候補擁立を模索したが、22日開かれた県連幹事会で擁立しないことを決めた。県連代表の森本真治参院議員は「空白区は解消したかったが、突然の解散で(擁立は)厳しい」と説明した。

 民主が候補擁立を断念するなか、「空白区を作るのは与党を利する」と立候補表明したのは次世代の党新人、伊藤真二氏。22日に中区で事務所開きを行い、繁華街で街頭演説。元海上自衛官として国防政策や災害時の対応を訴え、「置き去りにされた人への思いやりや道徳を若い世代に伝えたい」と語る。

 共産新人の大西理氏は、解散前から街頭演説に力を入れ、消費増税中止のほか、集団的自衛権の行使容認や原発再稼働など安倍政権の批判を強める。「維新や次世代も自民党の補完勢力だと明らかになりつつある。対立軸が明確になった」と意気込む。

 維新は、新人で会社社長の白坂理香氏を公認、擁立の方針を決めた。【加藤小夜】

  ◇

 安倍晋三首相による衆議院解散を受けて、議員の任期を半分残して、総選挙が12月2日に公示される。県内では全7選挙区で、自民前職に野党の前職や元職、新人が挑む構図となりそうだ。各選挙区の構図と情勢を紹介する。

 ※維新新人の白坂理香氏は25日に出馬会見をするため、顔写真は26日に掲載します。

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 ◇予想される立候補者
岸田文雄 57 外相 (7)自 前

白坂理香 48 会社社長 維 新

伊藤真二 47 [元]海上自衛官 次 新

大西理 48 党地区委員長 共 新

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 ◇2012年開票結果
当 103689 岸田文雄 自前

   25429 野中幸市 民新

   21698 菅川洋 未前

   12444 大西理 共新

 ◇2009年開票結果
当 95475 岸田文雄 自前

比 87557 菅川洋 民新

   8945 藤本聡志 共新

   5438 上村好輝 社新

   2889 中村文則 無新

   1393 山本浩徳 諸新

1577チバQ:2014/11/30(日) 19:46:02
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141125ddlk34010339000c.html
2014衆院選:決戦の構図 2区 自・民2氏、2勝2敗 共産新人、差別化図る /広島
毎日新聞 2014年11月25日 地方版

 自民前職・平口洋氏と民主元職・松本大輔氏の対決は、今回で5回目。これまで2勝2敗と、その時々の政治状況を反映するように、勝者が入れ替わってきた。

 解散が告げられた21日午後1時すぎ、松本氏は西区のショッピングセンターへ向かう買い物客にビラ配りの最中だった。「今度は頑張ってくださいよ」。励ましを受けて、握手を交わす。

 政権与党として臨んだ2012年の前回選。党への逆風をもろに受けて、ビラさえ受け取ってもらえなかった。「2年前は握手してもらえることもほとんどなかった。今は激励も多く、期待に応えたい」と力を込める。

 一方の平口氏。前回勝利したとはいえ、「敵失」に助けられた面もある。第三極ブームの中、維新が新人を擁立。自身の票は落選した09年から横ばいだった一方、松本氏は得票が前回の約4割と、維新・共産候補に大きく票を食われた。今回は、現時点で第三極に大きな動きはなく、民主が失った票をどこまで獲得できるかがかぎとなる。

 実質的な選挙戦に突入した22日、平口氏の姿が前日の松本氏と同じショッピングセンターにあった。公明の街頭演説会で、中国ブロックの前職2人にはさまれて「3人4脚でやってきた」と、自公連立の実績を強調。公明の固い組織力に期待を込めた。

 共産・藤本聡志氏は、反増税など他党との違いを挙げて存在感をアピール。既に街頭演説もスタートさせ、「安倍政権は国民無視だ」と訴える。【高橋咲子】

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 ◇予想される立候補者
平口洋 66 [元]法務政務官 (2)自 前

松本大輔 43 [元]副文科相 (3)民 元

藤本聡志 60 党県地区役員 共 新

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 ◇2012年開票結果
当 109823 平口洋 自元

   61373 松本大輔 民前

   36979 辻康裕 維新

   12619 中森辰一 共新

 ◇2009年開票結果
当 149227 松本大輔 民前

  110238 平口洋 自前

    5458 宮内香織 諸新

1578チバQ:2014/11/30(日) 19:46:41
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141126ddlk34010483000c.html
2014衆院選:決戦の構図 3区 野党票、奪い合い回避 被災地対応もアピール /広島
毎日新聞 2014年11月26日 地方版

 「本当なんですか、その話は」。今月中旬、自民前職の河井克行氏は報道陣に2度、問い直した。2012年の前回選、同じ3区で日本維新の会から立候補し、比例中国ブロックで復活当選した中丸啓氏(現在は次世代の党)が4区に移ったことに驚きを示した。野党票の奪い合いの回避を狙ったくら替え。前回選の得票数を見ると、次点だった民主元職・橋本博明氏に中丸氏の票を加えると、当選した河井氏の票数とほぼ同じ。この「中丸票」の行方が選挙戦を左右するとみられる。

 3区には、8月の広島市北部の土砂災害で大きな被害が出た安佐南、安佐北両区が含まれる。候補者の事務所関係者は「被災者の方々に、軽々しく演説会に来て下さいとは言えない。慎重に、丁寧にやらないと。これまでとは違う」と語る。

 河井氏は土砂災害対策強化のプロジェクトチームで党の座長を務め、改正土砂災害防止法が成立した成果を強調。「国会において、復旧復興の先頭に立たせ続けてもらいたい」と力を込める。

 一方、09年に初当選しながら前回選では落選した橋本氏。解散後初の週末となった22日、中区の商店街で街頭に立った。「土砂災害復旧へ道半ばの中、なぜ政治空白を作るのか」と安倍首相を批判し、「政権の暴走について確認する選挙にする」と強調した。さらに災害直後から被災地に入り、泥出し作業などを手伝った経験もアピールの一つだ。

 共産・清水貞子氏も災害からの復興の重要性を訴える。「まだまだ被災地は途方に暮れている。生活再建できるように頑張りたい」と意欲を見せている。【大西岳彦】

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 ◇予想される立候補者
河井克行 51 [元]副法相 (5)自 前

橋本博明 44 党県副代表(1)民 元

清水貞子 67 党県委員 共 新

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 ◇2012年開票結果
当 87993 河井克行 自前

  51666 橋本博明 民前

比 36993 中丸啓 維新

  13875 藤井敏子 共新

 ◇2009年開票結果
当 133994 橋本博明 民新

   96065 増原義剛 自前

    5825 日高順子 諸新

1579チバQ:2014/11/30(日) 19:47:13
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141127ddlk34010447000c.html
2014衆院選:決戦の構図 4区 自民支持層票の行方 共産「消費税反対」で勝負 /広島
毎日新聞 2014年11月27日 地方版

 「本物の政治か、対案のないまま組む野合連合か。どっちが正しいのか有権者に問うていかなければならない」。衆議院解散翌日の22日、東広島市内で記者会見を開いた自民前職の中川俊直氏は、次世代の党前職の中丸啓氏の3区から4区へのくら替えを問われると、野党間の選挙区調整を批判した。民主党は今回、4区に候補者を擁立しない。

 中丸氏の参入で波風が立ちそうなのが自民支持層の票だ。中丸氏は元自民県議の蔵田義雄・東広島市長と姻戚関係にある一方、中川氏は2006年の市長選に出馬し、蔵田氏と対決した経緯がある。

 4区には、9月中間連結決算で過去最高益を上げたマツダの関連工場があり、東広島市の工業団地も分譲率が97%以上と好調だ。中川氏は企業をこまめに回り、アベノミクス効果をアピールする。

 中丸氏は「前回の3区のように三つどもえになれば与党を利するだけだ。勝てる可能性の高い選択をしなくては」と4区での出馬について説明した。課題は地元での知名度の低さで、党名も十分に浸透していない。「次世代の党より、中丸の名前の方がまだ知られている。個人名と同時に党名もPRしたい。前回選挙で第三極は全国で2000万票を集めた。今回もその受け皿に」と意気込む。

 自主憲法の制定など新保守路線を掲げており、民主支持層の票の行方も注目される。

 4回目の立候補となる共産新人の中石仁氏は、ストレートに「消費税反対」のワンフレーズで勝負する。「アベノミクスで恩恵を受けたのは一部の企業と株主だ」と批判。消費税8%にあえぐ有権者の心に訴える。【菅沼舞】

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 ◇予想される立候補者
中川俊直 44 [元]衆議員秘書 (1)自 前

中丸啓 51 党県支部会長 (1)次 前

中石仁 51 党県委員 共 新

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 ◇2012年開票結果
当 91606 中川俊直 自新

  53339 空本誠喜 民前

  13575 中石仁 共新

 ◇2009年開票結果
当 102435 空本誠喜 民新

比  97296 中川秀直 自前

    4003 沖ゆり 諸新

1580チバQ:2014/11/30(日) 19:47:42
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141128ddlk34010408000c.html
2014衆院選:決戦の構図 5区 自公前面“ドブ板”様に 民主断念 共産、反自民票結集狙い /広島
毎日新聞 2014年11月28日 地方版

 24日朝、JR呉駅前。「他党は対案を出さず、名前も変われば主張も変わる。信頼できるのは自公政権だ」。自民前職の寺田稔氏が公明党演説会で声を張り上げると、大きな拍手がわき起こった。

 妻の叔父、池田行彦元外相の急逝を機に「跡継ぎ」として担ぎ出されたが、主計官という大蔵官僚のエリート街道を歩んできただけに、後援会幹部は「当時は、泥臭い選挙のことをあまり知らなかった」と振り返る。引き継いだ地盤は、当初から強固だったわけではない。

 逆風下の2009年の衆院選では民主の三谷光男氏に敗北。この挫折が寺田氏を変えたと、関係者は見る。前回選で復帰後も、週末は地元に戻って街頭活動やミニ集会を重ねる“ドブ板”が様になった。2カ月に一度、各業界団体が集まる勉強会「新はちどり会」に自ら足を運び、支持拡大を図ってきた。

 一方、三谷氏は解散後初の週末、呉市蒲刈町の祭りで「なんとか私を押し上げてください」と支援を訴えた。解散当日には母の墓前に出馬報告。しかし、母の命日となる26日に出馬断念を表明した。翌日の記者会見で、三谷氏は「かつてから胸に違和感を覚えて受診したところ、労作性狭心症の症状が再燃した。熟慮の末の(立候補断念の)決断。誠に申し訳ありませんでした」と深々と頭を下げた。県連幹部は新たな候補について「打つ手がない」と、擁立は難しいとしている。

 21日に「民主は足腰が弱っている。対決軸は『自公』対『共産』」と、再出馬を表明した共産新人の尾崎光氏。一騎打ちの様相のなか、消費増税中止や集団的自衛権、原発再稼働阻止を訴え、共産党が躍進した参院選同様、反自民票の集約に全力をあげる。【吉村周平】

==============

 ◇予想される立候補者 
寺田稔 56 党国対副委長(3) 自 前

尾崎光 62 党地区委員長  共 新

==============

 ◇2012年開票結果
当 99842 寺田稔 自元

  49356 三谷光男 民前

   9126 尾崎光 共新

 ◇2009年開票結果
当 99770 三谷光男 民前

  93594 寺田稔 自前

  2738  塚本能照 諸新

1581チバQ:2014/11/30(日) 19:48:37
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141129ddlk34010444000c.html
2014衆院選:決戦の構図 6区 小島、亀井両氏 3度目対決 共産交えた三つどもえ /広島
毎日新聞 2014年11月29日 地方版

 自民が大勝した前回、県内で唯一議席を得られなかった6区。比例中国ブロックで復活当選した自民前職の小島敏文氏と、13選を目指す無所属前職の亀井静香氏の3度目の対決を軸に、共産新人の寺田明充氏を交えた三つどもえの戦いが見込まれる。

 「短期決戦。たとえ1票差でも小選挙区で勝って、堂々と議員活動したい」。小島氏は25日、地元・世羅町での事務所開きを前に力を込めた。

 この2年間は週末を使って地道に選挙区内を回り、知名度アップに努めてきた。亀井氏の地盤が厚い、課題の県北部での浸透を目指して三次市に後援会を立ち上げ、亀井氏に近い地方議員への働き掛けを強める。連立を組む公明支持層の取り込みも図る。「景気回復とアベノミクスの成功を目指し、地方が元気になる施策を訴えていく」

 一方、前回未来の党から立候補して議席を守った亀井氏は、初の無所属での戦いに「昔の自民党は弱者いじめはしなかったが、今は一部の大企業や富裕層に富が集まり、地方は切り捨てる。今回は一揆を起こす」と古巣への対抗意識を前面に押し出す。

 民主県連が初めて推薦し、連合系労組などの支援を期待する。有権者が多い県南部対策に、尾道が地盤の生活の前参院議員、佐藤公治氏を選対本部に迎え入れ、一心同体をアピールする。「富士山だってすそ野があるから山がある。中央は地方あってのこと。日本がだめにならないようがんばる」

 2003年に続き2度目の挑戦となる寺田氏は、消費増税の中止や脱原発、集団的自衛権行使容認の閣議決定撤回などを掲げる。「安倍政権の暴走にストップをかけるため、党の議席を増やしたい」と意気込み、地元三原を中心に街頭活動を繰り広げる。選挙区内の地方議員もそれぞれが街に出て、党の政策浸透を図っている。【高田房二郎】

==============

 ◇予想される立候補者
小島敏文 64 党副部会長(1)自 前

寺田明充 63 党県委員 共 新

亀井静香 78 [元]建設相(12)無 前

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 ◇2012年開票結果
当 91078 亀井静香 未前

比 78747 小島敏文 自新

  16046 花岡多美世 共新

 ◇2009年開票結果
当 137287 亀井静香 国前

   69808 小島敏文 自新

   17383 花岡多美世 共新

    3689 胡本協子 諸新

1582チバQ:2014/11/30(日) 19:48:59
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141130ddlk34010286000c.html
2014衆院選:決戦の構図 7区 前職2人、始動早く 3人が31、32歳 若さ前面に /広島
毎日新聞 2014年11月30日 地方版

 「寝耳に水」の解散ではあったが、「常在戦場」と福山市郊外に事務所を構えていた前職2人は、いち早く始動。共産、民主は新人を慌てて擁立し、結果的に前回とほぼ同じ構図の戦いになりそうだ。

 総選挙の日程が大きく報じられた週末の16日。自民前職の小林史明氏は、福山市の景勝地・鞆の浦であった駅伝大会に出場。選挙区と同じ最終7区を走った。汗をしたたらせながら、「追い風はない」と真顔で話した。

 参院に転身した宮沢洋一経済産業相の“後継”としてデビュー。28日の事務所開きには市議会(定数40)の半数を超える保守系市議が出席したが、「解散の大義など疑問や不満を持つ有権者に丁寧に話をしていく選挙です」と謙虚に語った。

 前回は日本維新の会から出馬、比例中国ブロックで復活した次世代の党前職の坂元大輔氏も16日、今月移転したばかりの事務所前で“第一声”を上げた。ヘッドセット型のマイクを着け、8月の分党で結成した党名のアピールに躍起だった。

 「前回は、橋下徹さん(大阪市長)らへの期待など維新への風があったのは確か。サカモト個人への支持にどれだけ変わったかが大事」と力説。「国政報告会27回、街頭演説150回以上」と2年間の活動を強調した。

 民主新人の村田享子氏は、柳田稔参院議員の公設秘書。党幹部らにくどかれ、立候補を決断したのは解散前日の朝だった。29日朝の事務所開きでは、時折、メモを見ながらあいさつし、「初々しさがいい」と陣営は自画自賛。2009年には推薦候補を当選させている連合福山地協の幹部は「自主投票は避けたかった」と安堵(あんど)の表情を浮かべていた。

 共産新人の小浜一輝氏は、小学校教員の妻が福山市出身という縁しかなかったが、「夜の鞆の浦は本当にすばらしい」とほれ込んだ様子。連日十数カ所のつじ立ちなどで党の政策を訴えている。

 国政選挙では異例といえる31、32歳の3人が並び立つ“若さ”も注目されている。小林、村田、坂元3氏とも異口同音に「若い人が政治に積極的に関わっていくことが大切」と前向きに捉え、闘志を燃やす。一方、ほぼ倍の年齢の小浜氏は「私は共産党員歴40年。エネルギーは負けない」と受けて立つ構えだ。【立石信夫】

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 ◇予想される立候補者
小林史明 31 党青年局次長(1)自 前

村田享子 31 参院議員秘書 民 新

坂元大輔 32 党副幹事長 (1)次 前

1583チバQ:2014/11/30(日) 19:50:17
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141129ddlk33010421000c.html
2014衆院選:1区 自維共、三つどもえ 組織固め、各陣営急務 /岡山
毎日新聞 2014年11月29日 地方版

 岡山1区は民主党が公認候補の擁立を見送ったが、自民前職と共産新人に続いて、元民主の元職が維新から出馬を表明。3人による選挙戦になる見通しが強まっている。

 10期目を目指す自民の逢沢一郎氏は、小選挙区制度導入以降、毎回10万票以上を獲得。選挙慣れした組織力を生かしたい。衆院解散前の16日、民主党が擁立見送りを表明。逢沢氏は「誰が出ようとも、自らの政策を訴えることに集中したい」と話していた。解散後の25日、維新が前々回選(2009年)に4076票差に詰め寄った高井崇志氏(当時民主)を擁立。3度目の対決が濃厚となった。

 逢沢陣営は27日、岡山市内で開かれた千人規模の拡大選対会議で、前回選(12年)の岡山1区の結果や「対立候補より、先手必勝の心がけ」と記した資料を配った。維新には地元出身のベテラン参院議員、片山虎之助氏がいる。逢沢陣営は「危機感を持って態勢を固めなければ」との雰囲気になり、逢沢氏は「いつも以上に結束し、緊張感と集中力を持って臨みたい」と話す。

 一方、高井氏は「民主時代から私が訴えてきた議員定数削減や行財政改革など、維新の政策と一致する」と立候補を決意したという。昨夏、民主を離党して参院選に挑んだ後、昨秋には岡山市長選に出馬。2007年参院選で当時自民の片山氏が民主候補に敗れていることもあり、支援者や関係者からは戸惑いの声もある。高井氏は「岡山を日本一住みやすい街にする目標のため、(出馬)反対の声も説得した」という。浮動票が多い岡山1区で、いかに「反自民」の受け皿になり得るかが焦点となる。

 共産新人の向谷千鳥氏も「安倍政権の暴走を止める」と、組織票だけでなく「反自民」の票を重ねたい。東京・武蔵野市議を務めた経験があり、「岡山1区は県の中心部でありながら、中山間地域もある。農業政策など幅広い視野を持ち、有権者の声に耳を傾けたい」と話す。党では地区の女性部長も務め「本当に女性が輝く社会を作るためには、共産党の躍進が必要」と、街頭演説で精力的に施策を訴えている。【前本麻有】

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 ◆岡山1区・予想される顔ぶれ

逢沢一郎 60 [元]党国対委長(9)自 前

高井崇志 45 IT会社社長(1)維 元

向谷千鳥 56 党地区役員 共 新

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1584チバQ:2014/11/30(日) 19:52:38
2区見つからず
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141127ddlk33010483000c.html
2014衆院選:3区 民主3万票どこへ 次世代、若者へ浸透課題 /岡山
毎日新聞 2014年11月27日 地方版

 3区は、民主党県連が公認候補の擁立を見送ったため、2012年の前回選で当選した次世代前職、比例代表で復活した自民前職、前回選にも立候補した共産新人の三つどもえとなる公算が大きい。支持者の高齢化や支援体制の変化に加え、前回選で民主党候補が得た3万弱の票の行方が鍵を握りそうだ。

 12期目を目指す次世代党首の平沼赳夫氏(75)は、今回は党が変わったものの、支持者は「『保守の国作り』という基本線は変わっていない」。安全保障制度の充実、公平な社会保障制度などを訴える。

 盤石と言われた平沼氏の後援会組織は、支持者の高齢化を懸念。後援会幹部は「『次世代』という名前と、その政策を浸透させることが大事」と気を引き締める。

 過去3回、比例中国ブロックで復活当選した自民の阿部俊子氏(55)は「相手は関係なく、私の政策を訴える」と強調し、雇用の創出を成長戦略に掲げる。第2次安倍改造内閣で副農相を務め、「小規模事業者対策を進め、新規事業を興す。第一線の農業者・林業者・漁業者の所得を倍増させたい」。

 一方、阿部氏の元秘書の小倉博俊氏が今年8月、新庄村長に返り咲いたが、小倉氏は「(首長の)立場上、表だって支援することは難しい」。自民が追い風を受けた前回選でも、阿部氏の得票は前々回(09年)と比べ1360票の上積みにとどまっており、支援体制に課題がありそうだ。

 前回選では民主党公認候補が2万9095票を獲得。この票の動向について、平沼、阿部両陣営ともに「棄権して投票率が下がるのでは」と推測している。ただ、浮動票が多いとされる備前、赤磐両市などの東備地域の状況などによって、情勢が変わる可能性もある。前回選で、平沼、阿部両氏を推薦したJA系の政治団体「県農政連盟」は「公示までに推薦の結論を出す」としている。

 前回も立候補した共産の古松国昭氏(69)は、県北地域を中心に巡回。原発再稼働やTPP(環太平洋パートナーシップ協定)の反対、消費増税の中止などを主張。「安倍政権は国民の願いに逆行している。正義の転換を」と訴え、支持拡大を図る。【原田悠自】

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 ◆岡山3区・予想される顔ぶれ

阿部俊子 55 副農相 (3)自 前

平沼赳夫 75 党首 (11)次 前

古松国昭 69 党県委員 共 新

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1585チバQ:2014/11/30(日) 19:53:16
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141128ddlk33010430000c.html
2014衆院選:4区 投票率が勝負左右 共産、比例重視の展開 /岡山
毎日新聞 2014年11月28日 地方版

 4区は、自民と民主の前職に、共産の新人が絡む公算が大きい。前回、候補を擁立した維新は今回、擁立を見送る方向だ。

 自民の橋本岳氏(40)と民主の柚木道義氏(42)のぶつかり合いは、連続4回目。初対戦の2005年の「郵政選挙」は、ともに10万票前後の激しい争いとなり、柚木氏が約6000票差の10万2000票余りで制し、岡山4区で初めて自民以外の当選者となった。橋本氏は比例中国で復活当選。次の09年の「政権交代」選挙は、全国的な民主への追い風を受け、柚木氏が13万4000票余りを獲得。橋本氏は自民への逆風の中、05年より1000票近く増やしたが落選。比例での復活当選もかなわず、祖父の龍伍元厚相、父の龍太郎元首相と3代続いた「橋本」の名が岡山政界から消えた。

 そして前回12年。民主への激しい逆風の中、柚木氏は6万票台と半減。橋本氏も落選時より6000票減らした(9万1000票余り)が当選し、小選挙区での3連敗を免れた。柚木氏は比例で復活した。

 同世代の2人の勝敗を決める要素について、両氏陣営関係者の見方は、ほぼ一致する。基礎票は「ともに約6万票」。そこに「(橋本氏には)公明票が加わる」。一方、柚木氏が勝った2回は、ともに岡山4区の投票率が60%を超えたが、前回は54・40%。柚木氏が初めて立候補し、龍太郎氏に挑んだ03年の衆院選も54・33%で、龍太郎氏の10万4000票余りに対し、次点の柚木氏は約6万6000票だった。

 4区の自公の協力が従来通りなら、投票率が大きなポイントとなる。このため、「50%前後」と予測する橋本氏陣営に対し、柚木氏陣営は「『なんでこの時期に選挙なのか』と解散を批判する声は多く、それが棄権ではなく、投票に結びつけば」と期待する。

 一方、岡山4区の共産候補は前回12年が約1万1000票。直近の5回の衆院選での最多得票約2万1000票(00年)からほぼ半減し、公認候補を擁立しなかった前々回09年を除けば、最も少なかった。今回、出馬予定の垣内雄一氏(50)の陣営幹部は「前回は反自民、反民主の票の一部が維新に流れるなどの影響があった」と振り返る。今回は昨年の参院選で同党の議席増もあり、「さらに飛躍させる好機」と意気込む。同党は比例中国での議席獲得を重視しており、「参院選時の勢いがあれば実現可能。ここで踏ん張り、来春の統一地方選にもつなげたい」。【小林一彦】

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 ◆岡山4区・予想される顔ぶれ

橋本岳 40 厚労政務官 (2) 自 前

柚木道義 42 党県代表 (3) 民 前

垣内雄一 50 党県常任委員 共 新

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1586チバQ:2014/11/30(日) 19:53:47
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141130ddlk33010299000c.html
2014衆院選:5区 保守基盤、揺るがず 自共、初の一騎打ちに /岡山
毎日新聞 2014年11月30日 地方版

 岡山5区は、自民前職と共産新人が立候補を表明。1996年に小選挙区制となって以来候補を出してきた民主が、今回は擁立を見送る方向のため、初の自共一騎打ちになりそうだ。

 自民は5選目に挑む加藤勝信氏(59)が立候補する。5区では過去6回の選挙で、自民候補が常に10万票を超え、投票の過半数を得てきた。自民への逆風が激しかった2009年でもそれは変わらず、保守基盤の分厚さが際立つ。

 1996〜05年の4回の選挙は村田吉隆・元国家公安委員長が、09年と12年は加藤氏が制した。加藤氏は05年の郵政選挙で村田氏と5区の公認を争った。だが、公認が得られず、公示直前まで無所属で出馬の構えを見せた。結局、小選挙区と中国比例で両氏が交互に出る「コスタリカ方式」とすることで決着した。

 前回12年は村田氏が5区で出馬予定だったが、解散直後に突然、引退を表明。比例中国で準備を進めていた加藤氏が急きょ5区に出た。過去の経緯もあり、村田氏支持層との“しこり”を指摘する声もあったが、5区で初めて投票率が60%を割る55・93%だったにもかかわらず、やはり10万票を超え、改めて自民の支持基盤の堅さを見せつけた。

 前回選では、支援する県議らが「(加藤氏に)国政で存分に活躍してもらえるよう、地元の基盤を揺るぎないものにしよう」と呼びかけて陣営を鼓舞した。加藤氏の事務所関係者も「選挙で、どんな風が吹いても無関係に当選を重ねられるようになるのが理想」と話す。安倍晋三首相側近の官房副長官として公務をこなしながらの選挙戦となる今回は、その「理想」実現に向け、どこに何が必要か、点検の場になるという。

 共産は、美見芳明氏(57)を擁立する。「日本民話の会」会長で、民俗・民話研究や語りの活動で知られる総社市の立石憲利さん(76)=共産党県西部地区後援会長=は「各地の文化活動関係者との集まりで、『今の自民は怖い』という話がよく出る」と話す。集団的自衛権や特定秘密保護法の問題などに「きな臭さを感じる」。

「消費税が上がって生活が良くなったという話は聞かない。今回の解散に疑問を持つ人は多い」。5区の共産候補の獲得票は、候補を擁立しなかった09年を除き、有効票の4〜7%の間だが、今回、美見氏は5区で反自民の唯一の選択肢となる可能性が大。「消費税率を上げる必要がない具体的政策があることや、憲法9条を守ることなどを訴え、10%以上の獲得を目指す」。【小林一彦】

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 ◆岡山5区・予想される顔ぶれ

加藤勝信 59 官房副長官 (4)自 前

美見芳明 57 党県委員 共 新

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1587チバQ:2014/11/30(日) 19:55:08
下見つからず
http://www.sanin-chuo.co.jp/tokushu/modules/news/article.php?storyid=549340216
選挙区リポート(上) 島根1区 島根2区
自民 目標高くし引き締め

野党 出遅れの挽回に必死


 衆院選の公示まで、1週間となった。山陰両県の4選挙区で議席を独占する自民党に対し、野党も候補を擁立し、追撃態勢に入った。各選挙区の情勢を探る。

 島根1区

 「得票率は65%」―。自民党前職の細田博之党幹事長代行(70)の陣営が22日に開いた選対会議。本部長の細田重雄県議は、圧勝した前回選の64・6%を超える目標を示した。

 前回選は、迷走が続いた民主党政権に対する批判が全国的な自民党への追い風となり、「政権奪還」の期待感があった。支持を固める「時間」もあった。

 しかし、今回は停滞する景気をはじめ、2年間の政権運営の審判を仰ぐ受け身の立場。民主、共産両党の候補擁立が遅れて危機感にも乏しい。あえて高いハードルを設け、集票の動機づけとする必要があった。

 守りの戦いだけに、組織のほころびは防ぎたい。選対会議では、農協改革への農家の不満を背景に「農業票対策をきちんとしてほしい」と注文する出席者もあった。細田県議は「投票率も下がる。難しい選挙になる」と気を引き締める。

 これに対し、本来は攻める側の民主党は解散直前にようやく、新人の和田章一郎党県連代表(67)の擁立にこぎ着け、出遅れた。社民党と連合島根の推薦を受け、態勢は整えたものの、大田選挙区選出の県議だけに「知名度不足」も否めない。

 連合島根が急きょ、経歴や政策を紹介した機関紙5千部を作製し、配布したのも単組回りや支持者カードで足場を固める時間がない裏返し。原田圭介事務局長は「組織内に浸透させるのは難しい」と吐露する。

 陣営は街頭演説に活路を求め、「反自民票」の掘り起こしを急ぐ。

 一方、共産党新人の上代善雄党県書記長(60)は、中国電力島根原発(松江市鹿島町片句)の稼働反対を前面に押し出す。

 4〜6月に松江、出雲両市で実施したアンケート調査で反対意見が7割を占めたとし、党県委員会副委員長の尾村利成県議は「有権者の根底に原発への不安はある」と説く。ただ、どこまで票に結び付くかは未知数。松江市内での街頭演説を強化し、ミニ集会も重ねて受け皿を目指す。

 島根2区

 自民党前職の竹下亘復興相(68)の陣営は2000年の初当選以来、最高となる得票率70%の獲得を目標に掲げた。

 13万5千票を得た過去2回の戦いを振り返ると、前々回選は党への強い逆風を危機感に変え、バネにした。前回選は追い風に乗った。

 対する今回は「なぜ、この時期に解散か」と支持者から疑問の声を受ける県議もいるが、他の選挙区同様、有権者の動向を測りかねているのが実情だ。短期決戦で支持者カードの配布、回収を見送らざるを得ず、強固な組織力が機能しているか点検も難しい。

 このため、高い目標を課し、佐々木雄三選対本部長は「大臣にふさわしい結果を」と引き締めに懸命だ。

 社民党新人の山本誉党県連2区支部連合代表(57)は民主党の推薦は受けたものの、原発政策の違いから、連合島根の推薦が得られず「支持」にとどまったのが痛手となる。

 福原宗男党県連代表は「単組ごとに考えは違う」とし、脱原発で共通する自治労を足場に支持拡大を図る考え。県西部に地盤があり、過去に共闘してきた亀井亜紀子元参院議員の支援者にも接触を試みる。

 共産党新人の向瀬慎一党県西部地区委員会副委員長(43)は、消費税増税反対や島根原発の即時廃炉、集団的自衛権の行使反対などを訴える。一方、社民党の候補擁立で「自共対決」のムードが薄れ、課題となっている。


 過去2回の衆院選結果

【1区】

 2012年(投票率64・32%)

細田博之氏(自民)112,605票
小室寿明氏(民主) 47,343票
吉儀敬子氏(共産) 14,173票

 2009年(投票率76・69%)

細田博之氏(自民)122,595票
小室寿明氏(民主) 80,789票
石飛育久氏(共産) 8,923票
池田健一郎氏(諸派) 2,060票

【2区】

 2012年(投票率67・02%)

竹下亘氏(自民)135,270票
石田祥吾氏(民主) 48,046票
向瀬慎一氏(共産) 16,442票

 2009年(投票率79・86%)

竹下亘氏(自民)135,296票
亀井久興氏(国民)108,192票
相浦慎治氏(諸派) 2,925票

('14/11/25 無断転載禁止)

1588チバQ:2014/11/30(日) 19:56:44
愛媛
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141126ddlk38010646000c.html
師走決戦えひめ:衆院選2014 現職閣僚に2氏挑む 1区、小選挙区導入後最少に /愛媛
毎日新聞 2014年11月26日 地方版

 突如吹き始めた解散風から、あれよという間に12月2日公示、14日投開票へとなだれ込んだ衆院選。各党、各陣営の擁立作業が急ピッチで進められ、県内4選挙区の顔ぶれが固まりつつある。各区の戦いの構図を報告する。

 愛媛1区では、自民前職で厚生労働相の塩崎恭久氏(64)▽民主元職で党県連代表の永江孝子氏(54)▽共産新人で党中予地区委員長の田中克彦氏(47)−−の3人が立候補を表明している。小選挙区導入後では最も少ない。2012年の前回選では日本維新の会(当時)が新人を擁立したが、今回維新の党は候補を立てていない。維新票の行方が注目される。

 ●塩崎氏

 前回選は11万票余りを得て圧勝。今回は閣僚として2氏の挑戦を受けるが、23日は中国出張、その後は他選挙区の応援と、閣僚ならではの制約も。急な解散に後援会内にも疑問の声はあるが、「増税を18カ月延期するという決断に審判を仰ぐ」と理解を求める。

 今月16日の松山市長選で推した新人が大敗し、求心力低下も懸念される。陣営幹部は「勢いは出しにくいが、支持者は『しっかり応援する』と言ってくれている」と強調する。

 ●永江氏

 議席を失った前回選後から毎朝、街頭演説を続けてきた。前回は日本維新の候補と共に4万票台で涙。今回は競合が回避され、「国民の声を聞かない安倍政権の批判の受け皿になる」と非自民票を結集しての捲土(けんど)重来を期す。22日夜には蓮舫参院議員の来援も受けた。連合愛媛の推薦を受ける。

 16日の知事選、松山市長選で民主県連は、いずれも再選された中村時広知事と野志克仁市長を推薦したが、両氏は自民県議らからも支援を受けたことから静観の構え。

 ●田中氏

 新人候補として戦った松山市長選から息つく間もなく転戦。「市長選で訴えてきた、消費増税反対や原発ゼロの主張は国政にも通じる。市長選の流れのままに戦う」と、意に介さない。

 解散後は直ちに街頭活動を始め、23日には事務所も開いた。

 前回選では約1万票を獲得した。林紀子・党県委員長は「自公政権に正面から対決する。比例代表で得票率10%以上を目指す」と比例票にも力を入れる考えだ。【伝田賢史】

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 ■愛媛1区 過去の構図

00年

  塩崎恭久   自民 108655

  宇都宮真由美 民主  52046

  林紀子    共産  17429

  永和淑子   社民  16512

  太田博之   自連   5485

03年

  塩崎恭久   自民 113516

  玉井彰    民主  43903

  林紀子    共産  14222

  永和淑子   社民  11653

  岡 靖    無属   4007

05年

  塩崎恭久   自民 138068

  玉井彰    民主  59985

  野口仁    社民  14380

  田中克彦   共産  12788

  岡靖     無属   3277

09年

  塩崎恭久   自民 130330

  永江孝子   民主 127562

  田中克彦   共産   8035

  谷村耕治郎  諸派   1666

  郡昭浩    無属    578

12年

  塩崎恭久   自民 115798

  永江孝子   民主  49382

  池本俊英   維新  48171

  田中克彦   共産   9902

  郡昭浩    無属    875

1589チバQ:2014/11/30(日) 19:57:36
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141127ddlk38010649000c.html
師走決戦えひめ:衆院選2014 急な参入、構図に変化 2区、前職2氏に新人2氏 /愛媛
毎日新聞 2014年11月27日 地方版

 愛媛2区では自民前職の元行革担当相、村上誠一郎氏(62)▽維新の党新人の県議、横山博幸氏(64)▽共産新人の党県常任委員、植木正勝氏(62)▽無所属前職の会社役員、西岡新氏(41)−−の4人が出馬予定だ。三つどもえの構図とみられていたが、党本部間で民主と選挙区調整を進める維新が25日、民主空白区を埋める形で横山氏を擁立、現新4氏の争いに急変した。

 ●村上氏

 10選を目指すリベラル派の重鎮。特定秘密保護法案衆院採決では途中退席、集団的自衛権行使容認にも自民党総務会で唯一反対した。「憲法改正が筋。正しいと思うことを説明し、支持をお願いするしかない」と選挙戦でも信念を訴える構え。

 前回2012年の得票は7万票台。昨今の言動で存在感が増す一方、政権批判に党支持者が反発する恐れもあり影響が注目される。東予と中予の事務所を拠点に企業、各種団体を回り支持を固める。

 ●横山氏

 県連会長を務めたみんなの党が解党を決めた1週間後、維新の党から電撃的に立候補を表明。「自民の政治に異論があった。対立軸を示す」と語る。記者会見に同席した小野次郎幹事長代理が、両党の政策の近さを伝え立候補を促したという。

 松山市・上浮穴郡選出の県議。主戦場の今治市には後援会組織がなかったが、「今治は中小零細企業が多い。しっかりと手当てをして地域経済活性化を図る」と政策面でアピールする考えだ。

 ●植木氏

 前回戦った3区から2区に選挙区を替えて挑戦。19日に立候補を表明した。高校時代は旧東予市から今治市に通って地域にはなじみがある。「この2年間ではっきりしたことは、安倍自公政権と正面から対決できるのは共産しかないということ」と対決姿勢を鮮明に打ち出す戦略だ。消費増税や原発再稼働への反対、アベノミクス批判を強調する。

 地域の党員や来春の統一地方選候補予定者らとも行動をともにし、支援を求める。

 ●西岡氏

 前回は日本維新の会から出馬し4万8000票余りを獲得、比例四国で復活当選した。しかし今夏の分党の際、「政局に左右され国会や地元活動をないがしろにするぐらいなら」と無所属を選んだ。

 党組織の後ろ盾はなくしたが、地元行事にまめに出席し地域浸透を図ってきた。前回連携した県議らの「愛媛維新の会」も25日に推薦を表明した。地域の景気回復、外交防衛、社会保障を3本柱に訴え、連日、街頭演説やあいさつ回りを重ねて再選を目指す。【松倉展人、伝田賢史】

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 ■愛媛2区 過去の構図

00年

 村上誠一郎 自民 113616

 梅崎雪男  社民  42673

 秋山勝美  共産  20952

03年

 村上誠一郎 自民 99208

 斉藤政光  民主 43553

 梅崎雪男  社民 15150

 田中克彦  共産 12206

05年

 村上誠一郎 自民 115297

 斉藤政光  民主  64874

 越智啓治  共産  14553

09年

 村上誠一郎 自民 94843

 岡平知子  社民 85299

 楠橋康弘  無属 12002

 森田浩二  諸派  5485

12年

 村上誠一郎 自民 77078

 西岡新   維新 48762

 友近聡朗  未来 28805

 竹中由美子 共産 10205

1590チバQ:2014/11/30(日) 19:59:47
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141128ddlk38010586000c.html
師走決戦えひめ:衆院選2014 自、民、共三つどもえ 3区 維新の転出、どう影響 /愛媛
毎日新聞 2014年11月28日 地方版

 愛媛3区は、自民前職で元日本青年会議所副会頭の白石徹氏(58)▽民主元職で党県連副代表の白石洋一氏(51)▽共産新人で党東予地区委員長の一色一正氏(64)−−が立候補を予定しており、三つどもえの戦いとなりそうだ。2012年の前回選で日本維新の会(当時)から立候補した森夏枝氏(33)は今回、維新の党公認で4区に転じた。党本部の調整で民主とすみ分けた形で、その影響も注目される。

 ●白石徹氏

 09年の前々回選では白石洋一氏に敗れたが、前回選では3万票近くの大差をつけて初当選した。安倍政権の支持率は安定しているが「経済政策は道半ば。『アベノミクスの効果が届いていない』と有権者の厳しい声を聞くこともある」と気を引き締める。

 解散後の25日からつじ立ちを始めた。企業なども精力的に回る。県議時代に3期連続トップ当選した新居浜市を地盤に、公明の協力も受け票固めを図る。

 ●白石洋氏

 前回の落選から2年間、選挙区内をくまなく回った。「党への強い反発は薄れてきた」と手応えを語る。突然の解散に「何のための選挙なのか憤りを感じる。怒りを原動力にしたい」と力を込める。

 初挑戦の09年は労組票などを基盤に党への追い風を受け10万票以上を獲得、県内小選挙区で初めて自民候補を破った。前回は一転逆風のうえ森氏と票を分け合い敗れたが、森氏と合わせた得票は白石徹氏と同等。非自民票を結集できるかが鍵だ。

 ●一色氏

 突然の解散を受け党から白羽の矢が立った。05年以来の3区出馬となる。選挙区内の後援団体を回り支持を呼び掛ける日々が続く。「消費税は延期でなく中止すべきだ。国内の第1党は無党派であり、政策を訴え抜けば勝機はある」と無党派層への浸透を狙う。

 街頭演説では、自民の経済政策批判だけでなく、原発問題や企業のブラック化も指摘する。「有権者の反応がこれまでとは違う。政治は動きつつある」と自信をのぞかせる。【高谷均】

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 ■愛媛3区過去の構図

00年

  小野晋也 自民 82345

  藤原敏隆 民主 35309

  藤田高景 社民 22601

  平本哲郎 共産 13607

03年

  小野晋也 自民 74160

  高橋剛  民主 41030

  藤田高景 社民 11757

  一色一正 共産 10931

  藤原敏隆 無属  8238

05年

  小野晋也 自民 92245

  高橋剛  民主 60937

  一色一正 共産 16224

09年

  白石洋一 民主 103431

  白石徹  自民  79924

  宮脇繁  諸派   2856

12年

  白石徹  自民 71033

  白石洋一 民主 42725

  森夏枝  維新 29695

  植木正勝 共産  7147

1591チバQ:2014/11/30(日) 20:00:42
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141129ddlk38010515000c.html
師走決戦えひめ:衆院選2014 4区 自、維、次、共、4党混戦 民主票の行方、焦点に /愛媛
毎日新聞 2014年11月29日 地方版

 南予全域に加え伊予市と内子町小田地区が加わった愛媛4区。8選を目指す自民前職で元副総務相の山本公一(67)▽維新の党新人で党県代表代行の森夏枝(33)▽次世代前職で党政調会長の桜内文城(49)▽共産新人で党南予地区委員長の西井直人(57)−−の4氏の混戦となった。

 日本維新の会が維新の党と次世代に分かれたことに加え、民主と維新の党が選挙区を調整したことで、かつて日本維新で仲間だった森氏と桜内氏が激突することに。過去2回の選挙では、桜内氏と民主の票を単純合算すると山本氏を上回るだけに、民主票の行方と森氏のくら替えがどう影響するか注目される。

 ●山本氏

 有権者に解散への疑問の声が残ることに戸惑いながらも、企業や団体回りを続ける。円高是正や株価上昇など、アベノミクス効果については一定の評価をしている。「まだ道半ばで成否を論じるには早い。地方創生による景気回復を実現して完成させるべきだ」と訴える。

 党地域支部や職域支部を通じた組織固めにも注力。公明の推薦も得た。「自民が軸の国家運営が一番正しい。安定政権を続けるかが争点だ」と意気込む。

 ●森氏

 前回は日本維新の会から地元3区で出馬し、落選。今回は維新の党と民主の調整で4区へ。南予には親戚もおらず「金も組織も知名度も全くない」戦いだが、「自民の党利党略選挙に勝利したい」と決意した。

 宇和島市での事務所確保は解散後。さらに法定ビラに証紙を張るスタッフがおらず、フェイスブックで募集を始めた。民主側の支援は「考えていない」と否定的。「日本を変えられるのは維新しかない」と刷新を訴える。

 ●桜内氏

 無所属、みんな、日本維新の会を経て、次世代に。党の政策のとりまとめ役である政調会長として討論番組出演もこなす。「第三極」ブームだった2012年の前回選では日本維新で比例復活できたが、今回は「小選挙区で勝つことが生き残りの条件」だ。

 アベノミクスの軌道修正と世代交代を掲げ、手薄だった北部地域で組織強化を目指す。公示後、石原慎太郎・党最高顧問や平沼赳夫党首が応援に駆けつける予定。

 ●西井氏

 「安倍政権の暴走政治に怒りがわき起こっている。国民の期待に応えられるのは共産党だけ」。前回選に続く戦いに力を込める。

 自宅は松山市だが党の方針で南予へ。所属議員や支援者と各地を歩き、党勢拡大に努めてきた。消費増税中止や原発廃炉、TPP交渉撤退などの訴えに、「共産に頑張ってもらわないと」との声が寄せられているという。「70、90年代に続く第3の躍進の時」と、議席獲得を目指して街頭演説に力を入れる。【渕脇直樹】

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 ■愛媛4区 過去の構図

00年

  山本公一 自民 142982

  徳内厚美 共産  28044

03年

  山本公一 自民 117252

  浜口金也 民主  37564

  徳内厚美 共産   9818

05年

  山本公一 自民 115501

  浜口金也 民主  52824

  山本弘志 共産  14654

09年

  山本公一 自民 73085

  高橋英行 民主 65578

  桜内文城 無属 44777

  露口礼子 諸派  1365

12年

  山本公一 自民 65744

  桜内文城 維新 51435

  高橋英行 民主 30322

  西井直人 共産  4899

1592チバQ:2014/11/30(日) 20:01:14
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141127ddlk29010476000c.html
票層深層:’14衆院選 1区 馬淵氏「原点に戻り挑む」 組織票の小林氏、谷川氏は街宣に力 /奈良
毎日新聞 2014年11月27日 地方版

 衆院選の公示(12月2日)まで1週間を切った。県内4小選挙区ではこれまでに計12人が立候補を表明している。「第三極」のうねりが起きた前回選(2012年)とは打って変わり、野党各党は自民の「1強」を打破するために限られた時間の中で連携を探り、激しい前哨戦を展開している。各選挙区の情勢を探った。

 馬淵氏が4連続当選し、県内の衆院選挙区で唯一、民主議席を守る選挙区。前回2012年衆院選では自民、民主、共産に加えて旧日本維新の会新人が参入する激戦となり、小林氏が次点で比例復活した。今回は再び自、民、共の三つどもえと予想され、都市部の浮動票の動向も含め、有権者の判断が注目される。

 馬淵氏は民主党政権下で国土交通相を務め、東日本大震災では首相補佐官として原発事故の対応にあたった。民主党への逆風で政権再交代が起きた前回選では、約5万票を減らしながらも当選し、勝負強さを発揮した。

 その源泉は地道な地盤作りにある。党公認から15年に及ぶ政治活動で年1万円の個人献金によるフラットな後援会組織を構築。4期目は党選対委員長として全国各地へ赴き、地元で過ごせる週末は半分ほどだったが、毎月の集会、地域の行事や葬祭など精力的に回り、自民支持層の切り崩しを図ってきた。今選挙はほぼ地元で活動する予定で「原点に戻り、挑むしかない」と必勝を誓う。

 小林氏は前回選で県議から鞍替えして出馬。組織票に押し上げられて当選した。奈良市議の祖父、県議の父と3代続く後援会組織があるが、「自分の知名度は大したことがなかった」と馬淵氏への敗北を率直に反省。当選後は主要駅での街頭活動や意見交換会を重ねてきた。住宅会社の経営者として奈良青年会議所理事長も務めた人脈も生かしたいところだ。

 前回同様、公明に推薦願いを出した。安倍政権への一定の支持率を背景に票の上積みも期待される。「地域の皆さんの力を借り、再び国政の場に」と県都の奪還を意気込む。

 谷川氏は衆院解散が固まった17日に出馬を表明。2013年参院選に続き、国政は2度目の挑戦になる。共産党県委員会の若手のホープとして、「ブラック企業」の実態調査や、脱原発の街頭活動など、小さな声を政治に届けようと動いてきた。

 街宣では「消費増税の中止」「戦争する国づくりに反対」などと他党との違いをアピールし、手応えを感じている。22日に奈良市で開かれた奈良赤旗まつりでは、市田忠義党副委員長が応援に駆けつけ、てこ入れを図った。比例代表での共産票掘り起こしも併せて図り、地区ごとの遊説や各種団体、支持者へのあいさつ回りを精力的に行っている。【松本博子、中津成美】

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 ◆立候補予定者

 ◇1区=12[民]09[民]
小林茂樹 50 [元]県議 (1)自前

馬淵澄夫 54 [元]国交相 (4)民前

谷川和広 36 党県書記長 共新

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 ◆前回選(2012年)の結果

当68712 馬淵澄夫 民

比61043 小林茂樹 自

 38791 大野祐司 維

 12954 伊藤恵美子 共

(投票率62.85%)

1593チバQ:2014/11/30(日) 20:01:53
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141128ddlk29010601000c.html
票層深層:’14衆院選 2区 高市陣営「閣僚らしい勝利を」 「批判結集」中村氏、若さPR和泉氏 /奈良
毎日新聞 2014年11月28日 地方版

 自民、共産、生活の三つどもえの構図が固まった。いわゆる「第三極」も含めて5人が争った前回の2012年衆院選とは様相が大きく変わりそうだ。民主は野党連携の一環で生活との候補者調整に応じ、結党以来初めて2区で独自候補の擁立を見送った。民主支持層、前回選で比例票が自民を上回った維新票(当時は日本維新の会)の動向も注目される。

 前回は候補の乱立にも助けられる形で大勝した高市氏。安倍晋三首相に近く、閣僚の一員として選挙を迎える。公務や他候補応援で地元に帰る機会は限られ、「政見放送と選挙公報が唯一の使えるツールになるかもしれない」と語る。27日には奈良市で後援会の集会を開き、協力を呼びかけた。

 高市氏は「郵政選挙」の2005年に1区から移って当選。民主が政権を獲得した09年は選挙区で敗れ、後援会活動を強化してきた。知名度を生かし、前回選の得票は自民、公明両党の比例合計票を約1万7000票上回った。非共産の対抗馬が統一されたことを警戒しつつ、陣営幹部は「閣僚にふさわしい勝利を」と表情を引き締める。

 民主で衆院2期、参院1期途中まで務めた中村氏。2年前に公約になかった消費増税に反対して離党し、旧日本未来の党から出馬して敗れた。大和郡山市に事務所を構え、月1回のニュース発行、平日朝の駅立ちを続けた。

 野党間の調整で民主の候補擁立見送りが決まって出馬を表明。「アベノミクスの失敗は明らかで、安倍政権の是非を問う選挙」と話す。民主、維新の党などに推薦を依頼する考えで、政権批判票を結集できる態勢作りを目指す。

 ただ、古巣の民主関係者の中村氏への反発は根強い。2区は大手電機メーカーの工場もあり、民主の主要支援組織である労組、連合の活動が活発だが、民主党県連幹部は「(中村氏への)支援の話は出ないと思う」と話す。擁立見送り以上の「協力」は困難な状況だ。

 和泉氏は来春の県議選生駒市選挙区の候補者に決まっていたが、解散を受けて急きょ出馬することになった。非正規雇用の現場で、不安定な働き方に苦しんだ自らの体験を踏まえ、「人を大切にする社会実現を」と街頭活動を中心に訴えている。

 消費税の10%引き上げ中止、原発再稼働の阻止、集団的自衛権の行使容認反対など党の政策の浸透を図りながら、「若い力で政治を変える」と力を込める。【熊谷仁志】

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 ◆立候補予定者

 ◇2区=12[自]09[民]

高市早苗 53 総務相 (6)自前

和泉信丈 31 党地区職員 共新

中村哲治 43 [元]参院議員 (2)生元

==============

 ◆前回選(2012年)の結果

当 86747 高市早苗 自

  45014 並河健 維

  22321 百武威 民

  19200 中村哲治 未

  12444 中野明美 共

 (投票率63・90%)

※「維」は日本維新の会、「未」は日本未来の党

1594チバQ:2014/11/30(日) 20:02:52
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141129ddlk29010550000c.html
 4選を目指す自民の奥野氏、共産の正木氏に加え、25日に維新が栗原氏の公認を発表した。民主は独自候補の擁立を見送り、自・維・共による三つどもえの構図がほぼ固まった。民主支持層の票の行方も注目される。

 奥野氏は民主政権が誕生した2009年衆院選で元法相の父誠亮氏の代から45年守った議席を失った。市町単位の集会を重ね、地方選を通じた首長との関係も培って臨んだ12年衆院選では、旧日本維新の会や民主などの候補を抑えて返り咲いた。今回は対抗馬が未知数の女性新人らという点も意識し、組織の引き締めを図る。

 27日に大和高田市で開いた集会で奥野氏は支持者に「アベノミクスで経済再生を」と訴えた。日産自動車役員も務めた経済人だけに「金融政策だけでなく二の矢、三の矢を徹底しなければ。政治にスピードを」と話す。

 栗原氏は維新政治塾の1期生。前回選挙で3区の旧維新候補の選対本部長を務めた。

 維新の党結成が9月で、今月に県総支部の体制が刷新されたばかり。公認発表は公示1週間前と準備不足は否めないが、懸命に選挙態勢を整える。

 旧維新は前回選でいわゆる「第三極」として注目され、比例では自民を上回る20万票余りを県内で獲得。今回も大阪府内に通勤する「奈良府民」らを意識し、浮動票の取り込みに重点を置く方針だ。栗原氏は「街頭演説や辻説法で改革を訴えたい」と言う。

 民主は28日の会合で候補擁立を断念。人選の難航に加え、前回選で民主、旧維新候補の合計票が奥野氏を上回ったものの結果的に票が割れて「共倒れ」した経緯も踏まえた。

 正木氏は05年衆院選以来、4度目の国政挑戦となる。17日に出馬を表明し、早朝の駅前での街頭演説などを精力的に続ける一方、支援者の集会へ足を運んでいる。

 閣僚辞任など“政治とカネ”の問題を取り上げて「日本の政治が金の力でゆがめられている。政治腐敗の根をたつ絶好の機会」と指摘し、「国民との約束を守る、うそのない政治を実現させる」と強調。消費増税の中止、原発ゼロなど党の政策を訴えて比例票の掘り起こしも図る。【山本和良】

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 ◆立候補予定者

 ◇3区=12[自]09[民]
奥野信亮 70 [元]副法務相(3)自 前

栗原絵里子 45 1級建築士 維 新

正木敦 43 党地区委員長 共 新

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 ◇前回選(2012年)の結果
当 76073 奥野信亮 自

  49928 西峰正佳 維

  35974 吉川政重 民

  14466 豆田至功 共

 (投票率62.27%)

 ※「維」は旧日本維新の会

1595名無しさん:2014/11/30(日) 20:03:07
何だこのコピペスレは

1596チバQ:2014/11/30(日) 20:03:20
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141130ddlk29010331000c.html
票層深層:’14衆院選 4区 自・民・共の3氏再び 「地方のアベノミクス効果」論戦 /奈良
毎日新聞 2014年11月30日 地方版

 県内小選挙区で最も面積が広く、農村や山間地が多い奈良4区。いずれも前回2012年衆院選に出馬した自民・田野瀬、民主・大西、共産・山崎の3氏が立候補を予定している。地方での「アベノミクス」効果などについて既に論戦が始まっている。

 00年以降は自民が約8万〜11万票を獲得し、5回連続で選挙区の議席を守る。一方、前回選では「定番」の自・民・共の構図に加えて維新(旧日本維新の会)の新人が立候補。次点に食い込んで注目された。

 田野瀬氏は前回選で、元自民党総務会長で衆院議員を6期務めた父良太郎氏の地盤を継いで初当選。この2年間、積極的に党内の勉強会などに出席し、地元に戻れば街頭に出るなど知名度の向上に努めてきた。

 今回の衆院選を「アベノミクスを今後も進めて良いか判断する選挙」と言う。県南部は「恩恵が表れていない」と分析した上で「地方創生の施策で、現在は大企業や都市部中心のアベノミクスの影響を地方に波及させたい」と話す。

 大西氏は民主が大敗した前回選で落選。駅前での演説、こまめな選挙区回りなどで支援者拡大に努めてきた。13年参院選にも出馬し、知名度もある。

 街頭演説などでは「物価は上昇し、実質賃金は低下した。地方は不満がたまっている」とアベノミクスを批判し、経済政策の転換、中間所得層の拡大を訴える。「2年前は有権者に避けられたが、今は演説に足を止めてくれる。変わってきた」と手応えを口にする。

 前回選で大西氏と旧維新新人の得票合計は7万1000票余りで、田野瀬氏の得票とは約1万票差。政権批判票を取り込み、票の積み増しを図る。

 山崎氏は2度目の国政挑戦だ。集団的自衛権の行使容認など安倍政権の強行的な政権運営を批判。アベノミクスは大企業、富裕層のための政策だとし、「国民の懐を温める政治を」と訴えている。

 橿原市に隣接した田原本町長選(今月16日投開票)で党推薦候補が現職相手に善戦したことなども「党勢拡大の弾み」と捉える。

 同党候補の4区得票は00年以降、1万票前後で推移する。固い支持層に加え、無党派層への浸透も狙い、街頭演説などに積極的に取り組む方針だ。【矢追健介】=おわり

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 ◆立候補予定者

 ◇4区=12[自]09[自]
田野瀬太道 40 保育園理事長 (1)自 前

大西孝典 58 党県副代表 (1)民 元

山崎タヨ 64 女性団体役員 共 新

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 ◇前回選(2012年)の結果
当 82125 田野瀬太道 自

  35969 松浪武久 維

  35636 大西孝典 民

   8723 山崎タヨ 共

 (投票率63.54%)

 ※「維」は旧日本維新の会

1597チバQ:2014/11/30(日) 20:04:00
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141128ddlk26010548000c.html
2014衆院選:師走決戦の構図 1区/2区 /京都
毎日新聞 2014年11月28日 地方版

 ◆1区

 ◇自共前職と維・新人、無元職 民主票の行方注目
 解散まで衆院議長を務めた自民前職の伊吹文明に、自民出身で維新府総支部代表の田坂幾太と、長く党の論客であり続ける共産前職の穀田恵二、一度は伊吹を破った無所属元職の平智之が挑む。民主は擁立を見送る公算が大きいため、多い時は10万、少なくても2万4000票を数えた民主票がどこに流れるかが注目される。

 財務相や党幹事長などを歴任した伊吹は常に6万票以上を確保。09年の「政権交代選挙」こそ自民への逆風で比例復活に回ったが、それ以外は安定した戦いを見せており、支持層を確実に固める。

 田坂は自民時代に府連幹事長も務め、北区を中心に強い地盤を持つ。民主票については「そこに期待をするような選挙はしない」と毎朝街頭に立つ。

 穀田は6回連続で比例復活。高い知名度から応援演説に駆り出されることも多いが、「自共対決」を前面に出して反自民票も狙う。

 平は09年に民主公認で10万票超で小選挙区を制したが、党の原発政策を批判して離党。前回選はみんなから出馬し、落選した。原発の即時廃止を訴える。

 ◆2区

 ◇7選民主に自共新人挑む 社民は擁立を断念
 政府や党の要職を歴任した民主前職の前原誠司に、いずれも新人で自民の上中康司、共産の原俊史が挑む。前回、前々回と候補を立ててきた社民は、擁立を断念した。

 前原は、逆風下の前回選でも約5割の得票率を誇り、自民候補に比例復活もさせない安定感を見せつけた。応援で選挙区を空けることも多くなりそうだが、後援会など支持層を固める。

 上中は公募候補として前回選が初挑戦。府内の自民候補として唯一議席を得られなかったが、2年間で後援会を組織し、地道に街頭に立ってきた。「アベノミクス効果を中小企業に」と訴える。

 原は、2区で5回連続の挑戦で、毎回2万5000票前後を得ている。集団的自衛権行使容認反対などを掲げ「安倍政権の暴走をやめさせる」と訴える。

     ◇

 師走の衆院選(12月2日公示、14日投開票)が迫ってきた。府内の6小選挙区では、顔ぶれ自体は前回選(2012年)と大きく変わらないものの、政党の存廃や協力関係の変遷などで、構図の変化も生まれている。21人(27日現在)が立候補の動きを見せている各選挙区の構図を紹介する。(敬称略)

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 ◇1区予想される顔ぶれ
 =12自09民

伊吹文明 76 [元]衆院議長 (10)自前

田坂幾太 62 [元]府議長 維新

穀田恵二 67 党国対委員長 (7)共前

平智之 55 大学嘱託講師 (1)無元

 ▽前回(12年)得票数

◎ 69287 伊吹文明 自

  47273 田坂幾太 維

○ 41349 穀田恵二 共

  24591 平智之 み

  24129 祐野恵 民

   1932 田部雄治 諸

 ※「◎」は小選挙区、「○」は比例復活の当選者。所属政党は当時

 ◇2区予想される顔ぶれ
 =12民09民

上中康司 52 NPO理事長 自新

前原誠司 52 [元]党代表 (7)民前

原俊史 47 党地区委員長 共新

 ▽前回(12年)得票数

◎ 72170 前原誠司 民

  42017 上中康司 自

  24633 原俊史 共

   7416 佐藤大 社

 ※「◎」は小選挙区の当選者。所属政党は当時

1598チバQ:2014/11/30(日) 20:04:38
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141129ddlk26010510000c.html
2014衆院選:師走決戦の構図 3区/4区 /京都
毎日新聞 2014年11月29日 地方版

 ◆3区

 ◇自民維の3前職ひしめく 見えない野党の連携
 前回わずか216票で競り勝った自民の宮崎謙介、5選を小選挙区でつかみ取りたい民主の泉健太、さらに元の地盤に戻った維新の清水鴻一郎という前職3人がひしめき、共産新人の石村和子が挑む。民主と維新の協力の形は見えないままで、威信をかけた各党候補の激戦になりそう。

 前回、公募で初挑戦ながら選挙区で当選を果たした宮崎は「アベノミクス成功のための解散には大義がある」とし、固めた自民票から支持層拡大を狙う。

 泉は、トップクラスの国会質問回数など実績を訴え「追い風も向かい風もない本当の実力が問われる選挙」とし、前回苦杯をなめた選挙区での当選を目指す。

 清水は2005年に自民で比例復活。10年にみんなから参院選に挑み、12年衆院選は6区で維新で比例復活した。「党は変わっても医療充実など政策は変わらない」と訴える。

 小選挙区制導入以降、府内で唯一共産が選挙区で議席を獲得(1996年)した実績がある3区。5度目の挑戦の石村は、原発即時ゼロや福祉充実を掲げる。

 ◆4区

 ◇再選狙う自、再起図る民 8人乱立から一転4人
 郵政選挙(05年)では自民、無所属、民主の候補が得票率1ポイント差内にひしめき、前回選は保守分裂で8人が乱立するなど激戦が多い4区。今回は再選を目指す自民前職の田中英之、捲土(けんど)重来を期す民主元職の北神圭朗に、維新新人の畑本久仁枝と共産新人の吉田幸一という顔ぶれが予想される。民主と維新の連携の動きは見えず、小選挙区で一時出馬の動きを見せた生活元職の豊田潤多郎は比例単独となった。

 田中は、京都市議選で4回当選した右京区を地盤に前回初挑戦で当選。自民の支持団体を手堅くまとめ、浮動票取り込みも狙う。

 北神は5回連続の挑戦で、これまで選挙区(09年)、比例復活(05年)で計2回当選。アベノミクス批判を展開し、再起を図る。

 畑本は、「前回のような維新の風はない」とする一方、公示直前に擁立が決まった前回とは異なり2年間の活動実績が問われる。

 吉田は3回目の挑戦。集団的自衛権行使容認反対や消費増税中止など、党の政策を訴える。

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 ◇3区予想される顔ぶれ
 =12自09民

宮崎謙介 33 党青年局次長 (1)自前

泉健太 40 [元]内閣政務官 (4)民前

清水鴻一郎 68 医師 (2)維前

石村 和子 64[元]小学校教諭 共新

 ▽前回(12年)得票数

◎ 58951 宮崎謙介 自

○ 58735 泉健太 民

  41996 山内成介 み

  26674 石村和子 共

 ※「◎」は小選挙区、「○」は比例復活の当選者。所属政党は当時

 ◇4区予想される顔ぶれ
 =12自09民

田中英之 44 [元]京都市議 (1)自前

北神圭朗 47 [元]首相補佐官(2)民元

畑本久仁枝 59 会社役員 維新

吉田幸一 40 党府委員 共新

 ▽前回(12年)得票数

◎ 73162 田中英之 自

  48934 北神圭朗 民

  36587 畑本久仁枝 維

  25276 吉田幸一 共

  13283 石田哲雄 み

  12505 中川泰宏 無

   9271 豊田潤多郎 未

   1745 和田美奈 諸

 ※「◎」は小選挙区の当選者。所属政党は当時

1599チバQ:2014/11/30(日) 20:05:07
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141130ddlk26010312000c.html
2014衆院選:師走決戦の構図 5区/6区 /京都
毎日新聞 2014年11月30日 地方版

 ◆5区

 ◇11選自民に挑む民共 舞鶴市議選の影響注目
 自民前職で当選11回の谷垣禎一に、前回の雪辱を期する民主元職の小原舞、共産新人の山内健が挑む。

 谷垣は9月の党幹事長就任後、選挙区にはほとんど戻らず、公示後も党の顔として各地を遊説するため“あるじ無き選挙戦”になりそう。知名度で圧倒するが「油断大敵」(陣営)と後援会組織がフル稼働で支持を訴える。

 小原は小集会や街頭演説を重ね、円安コスト高の影響を受ける中小企業経営者など不安を抱える自民支持層への食い込みを狙う。民主が政権奪取、自身が8万票を獲得して比例復活した前々回(09年)以来の再起を図る。

 初挑戦の山内は消費税増税、アベノミクスに伴う格差拡大、集団的自衛権行使容認など安倍政権の政策を批判。党地区委員長を務め、今月の舞鶴市議選で共産が1議席増やした勢いで支持拡大を目指す。

 ◆6区

 ◇自民共の三つどもえ 維新7万票の行方が鍵
 逆風をはねのけて前回に5選を果たした民主前職の山井和則に、約9000票差で敗れ比例代表で復活当選した自民前職の安藤裕、共産新人の上條亮一が挑む三つどもえの激戦になる見通し。前回選で約7万票を獲得した維新前職が今回は3区から立候補を予定しているため、維新票の行方が鍵を握る。

 山井は議員立法による過労死防止法成立や労働者派遣法改正案を廃案にした実績を強調。「人を大切にする政治」を掲げ、自民1強からの脱却を訴える。

 安藤は「自民の議員が育たない6区で勝つことで府南部の政治の歴史が変わる」と主張。「アベノミクスを成功させる」と訴え、選挙区での雪辱を期す。

 上條はブラック企業根絶や労働者派遣法改悪反対を街頭で訴えている。来春の統一地方選に立候補予定の共産府議や地元市議が支援する。(敬称略)

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 ◇5区予想される顔ぶれ
 =12自09自

谷垣禎一 69 党幹事長 (11)自前

小原舞 40 党府副会長 (1)民元

山内健 46 党地区委員長 共新

 ▽前回(12年)得票数

◎ 87879 谷垣禎一 自

  39009 小原舞 民

  19225 吉田早由美 共

   9434 沼田憲男 未

 ※「◎」は小選挙区の当選者。所属政党は当時

 ◇6区予想される顔ぶれ
 =12民09民

安藤裕 49 税理士 (1)自前

山井和則 52 [元]厚労政務官 (5)民前

上條亮一 28 党府委員 共新

▽前回(12年)得票数

◎ 89672 山井和則 民

○ 80990 安藤裕 自

○ 69691 清水鴻一郎 維

  26938 上條亮一 共

 ※「◎」は小選挙区、「○」は比例復活の当選者。所属政党は当時

1600チバQ:2014/11/30(日) 20:14:53
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141128ddlk28010384000c.html
政党奔流:2014年衆院選・兵庫/上 自・公 揺らぐ「1強」状態 /兵庫
毎日新聞 2014年11月28日 地方版

 ◇「野党協力」に危機感
 「県連や県議団、地元の支部に断りなく立候補を表明した。『反党』行為だ」

 安倍晋三首相が衆院解散を表明した記者会見前日の今月17日夕、神戸市中央区の自民党県連事務所の一室で急きょ開かれた党紀委員会は、重苦しい空気が支配した。来月2日公示の衆院選で、党所属の現職議員の擁立が決まっていた兵庫7区(西宮、芦屋市)に、党内の県議が突如、立候補を表明していたからだ。県連には事前に、現職が所属する派閥の会長・麻生太郎副総理から県議を除名処分とするよう、強い指示があったとされる。県議の除名処分が決まるまで、浜崎為司委員長をはじめ、その場のメンバーに笑顔が浮かぶ間はなかった。

 2012年の前回衆院選を野党で迎えた自民は、推薦をした公明党の候補者を含め、県内12選挙区のうち10議席を獲得。「再」政権交代への潮流は、県内でも大きなうねりを生み出した。それから2年の月日を経ても、安倍政権が各社の世論調査で5割近い内閣支持率を維持し、比例代表の投票先政党を尋ねても自民の「1強」状態が際立つなど、数字上の「楽勝ムード」の足元は実は揺れている。

 7区のような「保守分裂」に加え、自民「楽勝」を揺さぶるもう一つの要因が、民主党と維新の党を軸にした「野党協力」だ。

 「大変厳しい選挙だ。みなさんのご理解をいただきたい」

 兵庫1区(神戸市東灘区など)に立候補を予定する前職は解散後から連日、市内中心部の駅前で早朝からマイクを握る。前回衆院選で次点となったみんなの党の候補者との差は3000票弱。比例代表で復活当選し、維新にくら替えしたその候補とは、今回も1区で再び議席を争う。しかも野党間の候補者調整の結果、前回衆院選で候補者を立てた民主は擁立を見送った。党県連関係者は「単純に足し算にはならないだろうが……」と不安を拭い去れずにいる。

 安倍政権や自民への高支持率に反し、今回の衆院解散には「理解できない」「大義がない」と批判的な声が高まっている。残り2年間の安定政権が約束されていた安倍首相の「賭け」は功を奏するのか。山本敏信・党県連選挙対策委員長は一段と声を強めた。「正直、危機感を強く持っている」

   ◇     ◇ 

 「結党100年に向けてスタートした初陣の戦い。何としても負けるわけにいかない」

 今月26日夜、神戸市内で開かれた公明党県本部の「結党50年記念の集い」。斉藤鉄夫・党選挙対策委員長が声を張り上げると、支持者ら1000人超で埋め尽くされた会場は拍手がとどろいた。事実上の総決起集会に、ある県本部幹部は「結果的に良いタイミングでの集いになった。勢いがついた」と明かす。

 県内の公明関係者を勢いづかせたのが、隣の大阪の「事情」。大阪市長の橋下徹・維新共同代表が、大阪都構想を巡って決裂した公明に反発。公明が候補者を擁立する大阪の選挙区のみならず、前職を立てる兵庫2区(神戸市兵庫区など)と8区(尼崎市)にも、維新候補を擁立する方針を打ち出したからだ。

 維新の前身となる日本維新の会は、前回衆院選で2、8区の公明候補を推薦。今回も2区で立候補する公明前職には前回、橋下氏自らが応援に駆け付けた経緯もある。兵庫への思わぬ「飛び火」は、維新の候補者擁立の見送りで決着が付いたが、野口裕・党県本部代表代行は淡々と語った。「どちらにしろ『反公明』という勢力に負けないよう、しっかりとやっていくだけだ」【久保聡】

   ◆     ◆

 来月2日公示、14日投開票の衆院選が近づいてきた。異例の短期決戦の「奔流」にある県内の政党の今を追う。

〔神戸版〕

1601チバQ:2014/11/30(日) 20:15:31
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141129ddlk28010355000c.html
政党奔流:2014年衆院選・兵庫/中 民主、共産 「擁立劇」四苦八苦 /兵庫
毎日新聞 2014年11月29日 地方版

 ◇「勝てる選挙区なのに」
 「兵庫5区の公認内定を取り消す。全国レベルの話なので、了解してほしい」

 衆院解散の本会議が開かれた今月21日。水岡俊一・民主党県連代表の電話が着信を告げた。電話の相手は岡田克也・党代表代行。維新の党との「野党協力」で候補者調整を進める党の窓口役だった。「県連としては納得も承服もできない」。水岡氏は語気を強めたが結局、地元で準備を進めていた元職に公認が下りることはなかった。伊吹文明議長が解散詔書を読み上げたのは、電話からわずか30分程後だった。

 2012年の前回衆院選で政権の座から転落した民主が候補者を擁立したのは、県内12選挙区のうち5選挙区と半分以下にとどまる。5区(豊岡市など)など、維新との「野党協力」で擁立を見送ったケースもあるとはいえ、「前回、多くの仲間を失った。その穴を埋めるのに2年は短かすぎた」(県連幹部)と、候補者をそろえられずにいるのも実情だ。

 「誰に投票したらいいの?」

 兵庫10区(加古川市など)のある党所属地方議員の事務所は解散以降、こう尋ねる支援者の電話が増えた。選挙区内には支持団体の連合兵庫傘下の組合員も多く、民主元職が加古川市長に転じたこともあり、県連は「県内の最重要選挙区」(県連幹部)と位置づけ、候補者の擁立を模索。現職県議ら複数の名前は上がったものの、最終的には不調に終わった。ある県連幹部は「勝てる可能性のある選挙区なのだが……」と悔やむ。

 二転三転する候補者の「擁立劇」に、足元の現場から不満の声も漏れ始めている。維新との候補者調整が進んだ5区のある労組幹部は「比例代表は民主、小選挙区は自主投票だが、維新候補には絶対投票しない」とする機関決定を検討している。「大阪で労組つぶしをしている維新を選挙区で応援する選択肢はあり得ない」。言葉の端々に怒りがにじむ。

 今月下旬の3連休。買い物客で賑わう神戸市兵庫区の商店街で党の「顔」の一人、前原誠司・元外相がマイクを握った。「給料は確かに上がったが、物価はもっと上がった。アベノミクスを続けさせてはいけない」。演説に足を止め、前原氏と握手する人波の多さに、前回衆院選で議席を失った元職は「どん底だった前回とは、えらい違う」と、傍らで自然と口元を緩めた。

 野党に転落した民主への風向きは変わったのか。その風をつかみうる候補者さえそろえられない現状に、ある県連幹部は肩を落とした。「ただ残念としか言えない」

  ◇    ◇

 今月下旬、神戸市役所の一室。報道各社の写真取材を受けようと、来年4月の市議選の立候補予定者が集まった。撮影を待つ列の中で、共産党公認のある立候補予定者が苦笑いを浮かべた。実は今回の衆院選でも、県内のある選挙区から立候補する意向を既に表明していたからだ。

 突然の衆院解散に、党県委員会は「民主も維新も自民の“補完勢力”。有権者に選択肢を示さなければならない」と県内の全12選挙区に候補者を立てる方針を早々と決定。その結果、擁立した12人の候補者のうち、統一地方選など別の選挙の候補者を兼ねるケースは5人と過半数に迫る。「ベストの候補者を選ぼうと、統一地方選の立候補予定者も含めて検討した」(県委員会幹部)。短期決戦の「奔流」がうねりを強める。【久野洋、神足俊輔】

1602チバQ:2014/11/30(日) 20:20:24
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141130ddlk28010213000c.html
政党奔流:2014年衆院選・兵庫/下 維、み、次 「第三極」薄れる印象 /兵庫
毎日新聞 2014年11月30日 地方版

 ◇「受け皿」へ協力模索
 衆院解散前夜の今月20日夜。維新の党の江田憲司・共同代表の携帯電話が着信を知らせた。「兵庫の3区と7区、なんとかしてやって下さい」。電話口から党県総支部幹部の甲高い声が響く。「野党協力」を目指し、候補者調整を進めていた江田氏と岡田克也・民主党代表代行との会談が、同日夜に予定されていたからだ。

 維新前職が立候補を予定していた兵庫3区(神戸市須磨区など)と7区(西宮市など)には、民主も新人と元職を擁立する方針を既に決めていた。「事情はよく分かった」。淡々と答えた江田氏の言葉通り、3、7の両区は両党の候補者調整が見送られた。「野党の共倒れを避けるのが基本線。けれども、県レベルでは調整されているとは言えない状況だった」。ある県総支部幹部が打ち明ける。

 とはいえ、県内で存在感を強めてきた維新は急激に印象を薄れさせ、野党協力に頼らざるを得ない現状を突きつけられている。

 維新の前身となる日本維新の会は、前回衆院選の県内の比例代表票で「再」政権交代に成功した自民党を上回る約75万票を獲得。13年の参院選でも全国的な維新「退潮」ムードにも反し、民主現職から議席を奪い、初の参院議員を送り込む躍進を見せつけた。結いの党との合流でさらに2議席を加え、力を蓄えるべきはずにも関わらず、有権者の関心は急速に衰えている。

 ここ最近の報道各社の世論調査では支持率5%前後が“定位置”。大阪都構想を巡る攻防で維新の橋下徹・共同代表(大阪市長)らが衆院選への「くら替え騒ぎ」を演じるなど「大阪は都構想しか考えていない。冷めた感じだ」(党総支部関係者)と党内に微妙な空気も流れ始めた。「維新の看板に、前回のような求心力はないだろう」。ある陣営関係者が打ち明ける。

 衆院解散後の今月下旬の早朝。駅前で維新前職と一緒にビラを配る民主の県議の姿があった。「要請したわけではないし、あくまで個人的なつながり。彼(県議)は他の人に知られたら困るかもしれない」(維新前職)、「個人的に親しみを感じている」(民主県議)。短期決戦の「奔流」は、維新にも“渦”を生み出しつつある。

   ◇     ◇
 みんなの党が両院議員総会で解党を決めてから一夜明けた今月20日、党所属の地方議員に浅尾慶一郎代表から1件のメールが届いた。「解党について」と件名に書かれたメールは「これでみんなの党のアジェンダ(政策課題)が終わったわけではない」とつづられていた。「地方の議員が増え、ようやく中央と『神経』がつながってきていた。もったいないな」。ある地方議員が思わず漏らした。

 前回衆院選で2議席を比例代表の復活当選で勝ち取ったみんなは、県内各地の地方議員選でも議席を拡大するなど、県内政界の「一翼」を担ってきた。党内の路線対立に伴う結いの党の分裂騒ぎで議席を失ったとはいえ、「民主でも維新でもない受け皿を求めている有権者はいるはず」(元党所属の地方議員)と、比例票の積み上げを目指し、地方議員が街頭で呼びかける計画も用意されていた。

 今回の衆院選にも、みんな時代の“盟友”が党の「看板」を変えて立候補を予定しているが、ある地方議員はこう言い切った。「今は他の党の候補者。来春の統一地方選では、維新の候補とも相対することになる」

   ◇     ◇

 次世代の党は前職1人が立候補を予定しているが「他の候補を擁立する余裕はない」(党県連関係者)のも実情。与党でも野党でもない「第三極」を有権者に提示する試みは、県内政界の「奔流」に飲み込まれるのか。来月14日の投開票日が、その審判の日にもなる。【神足俊輔】

〔神戸版〕

1603チバQ:2014/11/30(日) 20:21:03
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141128ddlk16010209000c.html
2014衆院選:戦いの構図/上 1区 再選目指す自民 野党、議席へ2新人が挑む /富山
毎日新聞 2014年11月28日 地方版

 12月2日公示、同14日投開票の衆院選に向け、県内の小選挙区への出馬を表明した各立候補者は、事務所開きや街頭演説、業界団体へのあいさつ回りなど、衆院解散から1週間で既に選挙本番さながらの態勢を作り上げている。自民党が県内小選挙区の3議席を独占し「保守王国」を印象付けた前回選から2年。県内各区の戦いの構図を紹介する。

 前回選は、当時の与党だった民主党から自民党が議席を奪還し、国政の縮図が再現された形の富山1区。この議席を守り、再選を目指す自民前職の田畑裕明氏(41)に、維新新人の吉田豊史氏(44)、共産新人の高橋渡氏(51)が挑む三つどもえの様相となっている。

 前回選、田畑氏は知名度では民主前職の村井宗明氏(41)より劣ったが、ふたを開けてみれば3万票近い差を付けて初当選。政権奪還の追い風と長勢甚遠元法相から継承した地盤の力を見せつけた。

 23日の事務所開きで選対最高顧問の長勢氏は「緊迫感、緊張感を持ち、平成15(2003)年のような事が起こらないことが大事」と発破をかけた。村井氏が比例で復活当選した03年以降、選挙の度に票差が縮み、09年についに議席を奪還されたことを念頭に置いた発言だった。30日には自民党の稲田朋美政調会長が来県し、事務所前や中心市街地で遊説する予定で再選に向け、盤石を期す。

 一方の野党。解散風が吹き始めた当初、民主党県連は村井氏へ再挑戦を打診したが、村井氏は不出馬と政界引退を宣言した。野党同士の“共倒れ”を回避し、吉田氏に自民批判票を集中させたいとの狙いだ。村井氏に近い民主党の笠井和広県議は22日に砺波市内であった維新の党県連設立総会に出席し、「野党共闘が実って新しい政治の流れを」と激励した。

 元県議の吉田氏は県議2期目だった前回選、長勢氏の後継者選びで自民党富山市連からの擁立を受けられないと判断して同党を離党した。前回は日本維新の会とみんなの党(いずれも当時)が推薦した無所属候補だったこともあり、今回は維新の党公認で出馬。他の野党からも支援の声があり、小矢部市出身で同党の柴田巧参院議員は「議席を獲得しうる選挙区」と息巻く。

 「野党共闘」にくみしない高橋氏は「自民党政権に対する明確な対決軸がない中で集まっても、憲法観に違いがあって一緒にできるわけがなく、自民党にとっては痛くもかゆくもないと思う」と分析する。昨年の参院選や東京都議選での共産党の議席拡大などを追い風とし、票の積み重ねを狙う。

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 ◆立候補予定者

 ◇1区 12[自]09[民]
田畑裕明 41 [元]厚労委員 (1)自 前

吉田豊史 44 [元]県議 維 新

高橋渡 51 党県書記長 共 新

 ◆過去の衆院選投票結果◆

 ◇12年(前回)
田畑裕明(自民) 当 70268

村井宗明(民主)   43072

吉田豊史(無所属)  24370

山田哲男(共産)    7023

投票率56・30%

 ◇09年(前々回)
村井宗明(民主) 当 90377

長勢甚遠(自民) 比 82040

佐伯めぐみ(共産)   6974

吉田かをる(諸派)   1684

投票率70・00%

 ※当は当選、比は比例復活当選

1604チバQ:2014/11/30(日) 20:22:10
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141130ddlk16010362000c.html
2014衆院選:戦いの構図/中 2区 三つどもえの様相 前回と同じ、自・社・共に /富山
毎日新聞 2014年11月30日 地方版

 自民前職の宮腰光寛氏(63)、共産新人の平崎功氏(58)、社民新人の東篤氏(54)の3氏が争う三つどもえの様相を示す。自民、社民、共産3党の候補者が戦う構造は前回と同じで、その時は宮腰氏が7万票以上の大差をつけて圧勝。民主党が政権交代を果たした2009年でさえ、その差は3万票以上だった。

 宮腰氏は選対本部総括責任者に黒部市の堀内康男市長、選対本部長にベテラン県議の鹿熊正一氏を据える盤石の布陣で臨む。解散した21日に選挙区に戻り、早速、地元市議の後援会会合にも出席した。同日夜、報道陣の取材に応じた宮腰氏は「1区から3区まで協力体制を構築し、自民党一丸となって選挙に臨みたい」と県連会長としての意気込みを語った。

 ある陣営幹部は「突然の解散だったので、街頭演説に出る時間がなかなか取れない」とこぼすが、宮腰氏は支持者へのあいさつ回りに奔走し、支持を固めている。

 平崎氏は「本当に自分勝手過ぎる解散」と安倍政権を批判。「住民の怒りが高まっている今こそ共産党が頑張らなければならない。この選挙で大躍進したい」と意気込む。3氏の中では最も早く街頭演説に乗り出し、増税反対や原発再稼働反対を訴えている。

 「演説の際に声をかけられることが多くなった」と語る平崎氏。反自民票の受け皿を目指し、支持拡大を図る。

 生活の党と社民党による党本部レベルでの「すみ分け協議」を経て、自民、共産両党以外では唯一、出馬表明した東氏だが、強固な野党共闘体制の構築は難しいのが現状だ。生活の党県連は東氏支援に消極的。民主党も含めて、2区は自主投票となる公算が大きい。社民党県連の柴義治幹事長は「『候補者が出ない』ということが協力の形。具体的には難しい」と話す。

 それでも「自民党への批判は着実に高まっていると思う。批判票の受け皿となりたい」と柴幹事長は強調する。「自民対反自民」の対立軸で戦い、無党派層を取り込むことができるかが鍵だ。

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 ◆立候補予定者

 ◇2区12[自]09[自]
宮腰光寛 63 [元]副農相 (6)自 前

平崎功 58 党地区委員長 共 新

東篤 54 参院議員秘書 社 新

 ◆過去の衆院選投票結果◆

 ◇12年(前回)
宮腰光寛(自民) 当 102251

東篤(社民)      25396

高橋渡(共産)      8646

投票率56.22%

 ◇09年(前々回)

宮腰光寛(自民) 当 105828

藤井宗一(社民)    73597

小野彦治(諸派)     3579

投票率72.78%

 ※当は当選

1605チバQ:2014/11/30(日) 20:22:27
下(3区)がまだだった

1606チバQ:2014/11/30(日) 20:23:52
東海注目区
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141128ddq041010006000c.html
2014衆院選・東海:風なき戦い/上 三重1区 民主、苦渋の擁立断念
毎日新聞 2014年11月28日 中部朝刊

 ◇維新、反自民票取り込み期待
 津市で23日に開かれた連合三重の会合。居並ぶ民主党三重県連や連合三重の幹部の表情は厳しく、三重1区での独自候補擁立が幻に終わった無念さがにじみでていた。

 「これは維新との選挙協力ではなく、候補者調整だ」。会合後、芝博一・党県連代表代行は報道陣に強調。土森弘和・連合三重会長も「連合大阪が維新と大阪で戦っている。維新の候補者を応援することにはならない」と、選挙協力を否定した。

 安倍晋三首相が衆議院解散を表明した18日、民主の前参院議員、高橋千秋氏(58)が三重1区からの立候補を表明した。維新の党の新人、松田直久氏(60)も立候補を望んだ。維新との調整を委ねられた民主党本部は結局、高橋氏の公認内定を取り消した。党代表代行で県連代表の岡田克也氏は「直前に出ると言った高橋さんと、(前回衆院選以降の)2年間、維新でやってきた松田さんとの比較で、我々の思うような結論にならなかった」と苦渋の決断を語った。

 民主の擁立断念から一夜明けた24日。松田氏は三重県名張市で「責任は非常に重い。私に一本化していただいた民主党の大英断に対して、恥ずかしくない戦いをしなければならない」と街頭演説した。松田氏と民主との因縁は深い。2011年の知事選に民主推薦で挑み、惜敗した。前回衆院選は民主からの出馬要請を断り、日本維新の会(当時)から立候補した。民主が擁立した新人と票を奪い合い、自民の川崎二郎氏(67)に敗れた。

 過去の経緯もあり、民主関係者の反応は「支援できない」「かつての仲間なので、応援したい」と分かれる。松田氏陣営の幹部は「民主支持者も比例代表の投票に行く。小選挙区では自民や共産候補に投票する人は少ないはず」と、民主支持層の取り込みに期待する。

 田畑が広がる同県伊賀市で23日、川崎氏は「維新は大阪の党だからコメのことはどうでもいい。農村地域を守り抜くのは私だけだ」と訴えた。反自民票が分散しにくくなる事態に「大変な、厳しい選挙になった」と表情を引き締める。「アベノミクスで業績や給料が上がった会社や労働組合にも、私の考えを聞いてもらわなければ」と、民主支持層の切り崩しを示唆する。

 共産新人の橋本マサ子氏(68)は23日、津駅前で消費増税中止や原発再稼働反対を訴え、安倍政権との対決姿勢を打ち出した。「今回は頑張り次第で、票を伸ばすことができる」と意気込む。【田中功一、谷口拓未】

     ◇

 衆院選の公示が12月2日に迫った。突然の解散による選挙に、民意という風がどう吹くのか見えない。東海3県で激戦が予想される1区の戦いを追った。

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 ◇三重1区の立候補予定者
川崎二郎 67 [元]厚労相=自前(10)

松田直久 60 [元]津市長=維新

橋本マサ子 68 [元]名張市議=共新

1607チバQ:2014/11/30(日) 20:24:39
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141129ddq041010012000c.html
2014衆院選・東海:風なき戦い/中 愛知1区 減税「聖地」奪還へ躍起
毎日新聞 2014年11月29日 中部朝刊

 ◇河村氏の影と戦う他陣営
 「愛知1区は我々にとって聖地。奪還しなければならない」。名古屋市の河村たかし市長率いる地域政党・減税日本から愛知1区への挑戦を表明した新人の広沢一郎氏(50)が週末の22日、栄の繁華街で声を上げた。

 愛知1区は河村氏が中選挙区時代の1993年から5期連続当選。前々回(2009年)は減税副代表の佐藤夕子氏(51)が民主から立候補し大勝。党の中心人物2人が19年間にわたり議席を守った「聖地」だ。

 だが、佐藤氏は前回(12年)で議席を失った。前回選、日本未来の党と合流して臨んだ減税系の候補者16人は、前職6人を含む全員が落選し、国会議員はゼロに。所属地方議員の不祥事や離反は止まらず、党勢拡大の糸口さえ見えない。河村氏は「後ろを向いてやっとってもいかん。山が見えたら登っていくんですわ」と苦しい胸の内をさらす。

 それでも、他陣営にとって河村氏の知名度は脅威だ。「河村氏の人気を支えるのは高齢層で、保守票が食われる」との見方もあり、票の流れは読めない。

 23日、あいさつ回りに奔走する自民前職の熊田裕通氏(50)は「この選挙区に立つ以上、河村さんの影は常に感じる」と漏らした。元県議の1期生は地元に年150回以上戻り、集会などを回った。「地元に顔を出した回数は県議時代と変わらない。この戦いに勝利し、真の景気回復を実現する」とアベノミクスの成果を主張の中心に据える。

 前回選で佐藤氏に代わり、比例から回って落選した民主元職の吉田統彦氏(40)はこの2年、朝夕のつじ立ちを続けてきた。医師の視点で細菌性髄膜炎を予防するヒブワクチン無料化などに取り組んだ実績を訴え「本当にアベノミクスで生活は豊かになったのか。格差は広がった」と政権批判に力を入れる。23日、一緒に街頭を回ったスタッフは「解散後は反応が良くなった」と表情を緩めた。

 「問われているのは、増税するかどうか」と西区の駅前で23日に演説した共産新人の大野宙光氏(51)は、消費税増税反対を力説した。「税負担は能力に応じたものでなければ。(一律減税の)河村氏も消費税も、この大原則を無視している」と違いを強調する。

 公示まで1週間を切った26日、社民新人の平山良平氏(66)が「集団的自衛権行使容認の閣議決定は日本の良心に反する」と、次世代の党新人の身玉山宗三郎氏(41)が「憲法は改正すべきだ」と、相次いで立候補を表明し、にわかに激戦区の様相を呈してきた。【井上直樹、町田結子】

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 ◇愛知1区の立候補予定者
熊田裕通 50 [元]県議=自前(1)

吉田統彦 40 医師=民元(1)

身玉山宗三郎 41 行政書士=次新

大野宙光 51 党地区委員長=共新

平山良平 66 党県副代表=社新

広沢一郎 50 県議=諸新

1608チバQ:2014/11/30(日) 20:25:06
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141130ddq041010005000c.html
2014衆院選・東海:風なき戦い/下 岐阜1区 女性3人、論戦熱く
毎日新聞 2014年11月30日 中部朝刊

 ◇自民「解散反対」から一転
 岐阜市で24日開かれた自民前職の野田聖子氏(54)の後援会幹部会議で、党県連青年局長の長屋光征県議は「全国で最初に当確を決めましょう」と呼び掛け、県連の衆議院解散反対決議には触れず、あいさつを終えた。

 長屋県議ら50人が出席した県連常任総務会は15日、「(総選挙は)国民生活に与える影響を考えると異常。大義はない」と、解散に断固反対する決議を全会一致で採択した。21日に衆院が解散され、県連は「選挙になれば戦うだけ」と矛を収めた。野田氏の陣営関係者は「もう済んだ話。影響は全くない」と話す。長屋県議は取材に対し「決議のことを聞かれれば説明するが、そもそも聞いてくる人がいない」と答えた。

 野田氏は、前々回(2009年)の衆院選岐阜1区で、民主の柴橋正直氏に敗れ、比例復活した苦い経験がある。前回(12年)は柴橋氏に約3万5000票の差をつけて大勝したものの、陣営幹部は「楽観ムードが一番の敵」と引き締め、10万票を目標にする。野田氏はこれまで男性候補と戦う選挙が多かったが、今回は立候補予定者3人が全員女性という構図になった。野田氏は「かつての選挙では、女性より男性のほうが仕事をできそうに思われる男女差別を受けた。それがなくなってうれしい」と言う。

 「候補者が決まっていない」。突然の解散の動きに、民主は慌てた。離党して今年2月の岐阜市長選に挑んで落選した柴橋氏に、再び1区からの立候補を打診するも断られた。県連代表の小見山幸治参院議員の元秘書で、昨夏の参院選岐阜選挙区で落選した新人の吉田里江氏(48)の擁立を正式に決めたのは、解散翌日の22日。県連幹部は「自信を持って送り出した」と胸を張るが、出遅れは否めない。吉田氏は「象のように大きくライオンのように強い方にアリがぶつかっていく戦い。私は普通の主婦で大多数の女性の代弁者」と、野田氏との違いを打ち出す。

 25日の県議会議会運営委員会に、共産新人の大須賀志津香県議(55)が出席すると、自民のベテラン県議が次々に握手を求め、「お疲れさん」「頑張れよ」と声を掛けた。自民党県連の猫田孝幹事長も「存在感がある」と一目置く。東海3県で唯一の現職共産県議の大須賀氏は、岐阜市議を3期務め、県議2期目と知名度は高い。大須賀氏は「女性同士というのは気にしていない。政策は負けないし、ぶれない」と語る。

 女性3人はそれぞれの政策を掲げ、熱い論戦を繰り広げそうだ。【道永竜命】

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 ◇岐阜1区の立候補予定者
野田聖子 54 [元]党総務会長=自前(7)

吉田里江 48 [元]衆議員秘書=民新

大須賀志津香 55 県議=共新

1609チバQ:2014/11/30(日) 20:27:30
http://www.at-s.com/news/detail/1174144136.html
<静岡1区>民維2氏、出馬意思固く
(2014/11/23 09:18)

 「本人不在を前提に予定を組まなければ」

 衆院が解散した21日午後。自民前職上川陽子氏の後援会幹部は危機感を隠さなかった。法相の上川氏は公務や他選挙区の応援でお国入りの機会が限られそう。陣営は3連休中日の23日に事務所開きし、態勢づくりを急ぐ。

 上川氏自身も解散風が吹き始めて以降、週末になると選挙区に入り、自民、公明市議や団体関係者との接触に余念がない。26日に静岡市農協の推薦を、近く公明の支援をそれぞれ取り付ける考えだ。

 陣営が「最も怖い」と警戒する野党勢力の候補者調整は民主県連サイドが22日、事実上困難との見方を表明した。維新前職小池政就氏と民主元職牧野聖修氏の一本化を図ったが、両氏とも出馬意思が固く、21日で中央レベルの協議を終了した。

 民主関係者によると、維新側に他の非自民空白区で出馬する案などを打診したものの、不調に終わったという。前回選同様、自民候補に複数の非自民が挑む構図が固まりつつある。

 小池氏は野党合流などを経て現在が三つ目の所属政党になる。地元に支持基盤を構築する余裕のないまま今度の選挙を迎え、「組織らしい組織とは言えない選対本部」(後援会幹部)で臨む。

 日本維新の会(当時)の分党に合わせ7月に無所属となった市議ら旧知の人脈に今後、協力を仰ぐ。2年間でこまめに重ねた企業回りの浸透度合いにも期待する。

 「厳しい戦いだが、常に全力でやってきた」と小池氏。解散までにJR静岡駅前の事務所を押さえ、支援者は手弁当で最後まで支える方針を確認した。

 牧野氏は捲土(けんど)重来を期する。21日の解散当日は静岡市内の街頭演説で安倍晋三首相の政権運営について、「増税を先送りしてあえて信任を得ようという魂胆が透けて見える」と批判を強めた。

 既に後援会組織をフル稼働し、顔なじみの支援者をあらためて訪ねてきた。「有権者の不満も聞こえ始めた。2年前の逆風と一転している」と強気だ。

 現時点で支持基盤の団体関係者が「上部からまだ指示が下りていない」と様子見状態なのが課題。選対は「無党派層にどれだけ訴えを届けられるかが勝負」と戦略を練る。

 共産新人河瀬幸代氏は消費税の再引き上げの反対姿勢を前面に訴える。元静岡市議の経験を生かした街頭活動も重ねる。

 衆院が解散し12月2日公示、14日投開票に向けた事実上の選挙戦が始まった。準備期間が極めて短い中で“1強”状態の自民に野党が挑む構図に攻防は激しさを増す。県内各選挙区の動きを追った。

◇立候補予定者
上川陽子 61 自前(4) 法相
牧野聖修 69 民元(4) (元)経済産業副大臣
小池政就 40 維前(1) (元)財務金融委員
河瀬幸代 63 共新 (元)静岡市議

1610チバQ:2014/11/30(日) 20:27:48
http://www.at-s.com/news/detail/1174144393.html
<静岡2区>若手元官僚、政策で対決
(2014/11/24 08:49)

 安倍晋三首相による衆院解散表明から一夜明けた19日朝、民主新人の松尾勉氏はJR島田駅前に立ち、人生初の街頭演説を行った。

 「目の前の人に名前や人柄を知ってもらい、自分の思いを、少しでも届けたい」。知名度不足は認識している。それを少しでも補おうと、名前と顔を売り込み、通行人に大きく手を振った。

 群馬県出身で地縁は全くない。トランク一つで2区に入ったのは、解散風が吹き始めた直後の今月12日。知名度も、組織も、時間もない中で、陣営も苦しい戦いを覚悟する。

 そんな中でも「現場にこだわる」と各地を細かく回って街頭演説を重ねる。安倍政権を批判し「生まれ変わる民主党」を強調。2区の前任総支部長、津川祥吾元衆院議員の支援者をはじめ、民主系の市議、県議らの全面協力も受け、反自民の支持層への浸透を進める。環境省時代の経験を生かした環境政策を前面に出し、無党派層の取り込みも狙う。「残り3週間を一気に駆け抜けていく」と言葉に力を込めた。

 迎え撃つのは国土交通省出身で自民前職の井林辰憲氏。新人だった前回選では民主党で要職にあった津川氏を破り、2500回の街頭演説を重ねたフットワークと自民の底力を見せつけた。追われる立場の今回選では1期目の実績も問われる。

 「九段会館建て直しの法律が昨日成立しました」。解散の翌22日朝。島田市遺族会親善グラウンドゴルフ大会の会場で声を弾ませて報告した。解散の陰に隠れたが、21日の衆院本会議で九段会館の土地を遺族会に無償貸与し続けられる改正法(九段会館建替法)が成立していた。後援会幹部は「支援者の前でこうした具体的な話ができるのが前職の強み」と強調する。

 南海トラフ特措法や空き家対策特措法成立にも携わった。実績を引っ提げ、持ち前の機動力で大小問わず各地の催しや集会を駆け回り、支援者固めに励む。「前職だからこそ追う立場の意識で臨みたい。新人時代と変わらぬ思いで政局より政策や実績を訴えていきたい」。楽観ムードはない。

 共産新人の四ツ谷恵氏は組織票に加え、安倍政権への批判票取り込みに躍起だ。市議選の準備に入っている焼津市をはじめ、各地区の市議と連携してミニ集会を重ねる方針。藤枝市が拠点の井林、松尾両氏に対し地元島田市に事務所を構える。陣営は2年前の前回選から倍以上の上乗せを目標に掲げ、「党として比例に連動させたい」ともくろむ。

◇立候補予定者
井林辰憲 38 自前(1) 党環境副部会長
松尾 勉 30 民新 (元)環境省課長補佐
四ツ谷恵 62 共新 党地区副委員長

1611チバQ:2014/11/30(日) 20:28:08
http://www.at-s.com/news/detail/1174144568.html
<静岡3区>民維連携 自民に危機感
(2014/11/25 08:02)

 「維新との統一候補として戦うことになった。政党同士の決定に従って頑張る」。22日夜、民主元職の小山展弘氏は掛川市で開かれた民主支援者の打ち合わせで、こう報告した。

 その数時間前、県庁で臨んだ記者会見。同席した維新前職の鈴木望氏(65)が「政権を担える固まりをつくらなくてはいけない」と、自身の小選挙区出馬辞退と小山氏支援を明言した。両氏は前回選、自民候補も含めた事実上の三つどもえで激しく議席を争った。非自民の票は割れた。「同じ構図ならば再び自民に利する」。この危機感は民主、維新双方が持っていた。

 一本化の行方を見守ってきた連合静岡の幹部は「これでスタートラインに立てた」と評価する。23日に掛川市内を回る小山氏に「調整が付いて良かった」と声を掛け、握手を求める支援者もいた。

 ただ連携が思惑通り機能するかは未知数だ。理由の一つは鈴木氏が前面に掲げてきた中部電力浜岡原発(御前崎市佐倉)廃炉。小山氏は「現時点ではやめざるを得ない」と公約を受け継ぐとしているが、中電関係労組など「従来からの支持層が離れるリスクもある」(陣営関係者)。

 鈴木氏の支援者が一枚岩で小山氏を支えられるかも焦点。県庁での会見後、磐田市で経緯を説明した鈴木氏に、後援会からは「悔しい」「がっかりした」と落胆の声もあった。

 こうした野党の動きを横目に、前回選で両氏を抑えて初当選した自民前職の宮沢博行氏は、着々と基盤固めを進める。衆院が解散した21日の夜は掛川市内で選対組織の会議を開き、自民の市町支部の役員らに協力を要請した。3連休は選挙区内の農業関連行事などをはしごして支持層への売り込みに奔走。24日は甘利明経済再生担当相も出席しての緊急集会で気勢を上げた。

 陣営内には、民主・維新の候補一本化で「厳しい戦いになるのは間違いない」との見方が広がる。だが一方で「組織の引き締めにつながる」(選対関係者)と強気の声も少なくない。

 宮沢氏も「死に物狂いでやらなければいけない状況になったことで、逆に力強く戦いを展開することができる」と焦る様子は見せない。「対戦相手がどうであろうと、自分のやることは変わらない」と強調し、アベノミクスの継続の必要性を末端にまで浸透させると意気込む。

 共産新人の松浦敏夫氏は浜岡原発の再稼働反対や「中小業者の声を国会に届ける」と訴え、支持拡大を図る。

◇立候補予定者
宮沢博行 39 自前(1) 党経産副部会長
小山展弘 38 民元(1) (元)党政調会長補佐
松浦敏夫 62 共新 党県委員

1612チバQ:2014/11/30(日) 20:28:26
http://www.at-s.com/news/detail/1174144890.html
<静岡4区>実績を競い5度目対決
(2014/11/26 07:43)

 23日午前、静岡市清水区の由比漁港は海産物祭典の「浜の市」が盛況だった。

 オレンジ色のジャンパー姿で場内を回った田村謙治氏は「ここは民主党政権時代に施設の完成を早めた思い出の場所」とさりげなく実績をアピール。前後して物販ブースを歩いた望月義夫氏も、記者団に囲まれると「サクラエビのブランド化や漁港整備に力を入れてきた」と胸を張った。

 互いに譲らない「義夫さん」と「たむけん」。姓よりも名やニックネームで呼ばれるほど有権者に浸透した自民、民主の両者は5度目の対決を迎えた。「風はどちらでもない」「(政策の)中身が問われる」と両陣営。知名度十分な2人は、第2次安倍政権の実績への評価で真っ正面から対峙(たいじ)する。

 望月氏は衆院解散の21日、夕刻から静岡市清水区、富士宮市、再び清水区と巡った。大臣の公務に加え、今後は他選挙区へ応援に出向く役目もある。「時間だとか訴え方を集中してやらなければいけない」と寸暇を惜しんだ。

 候補者不在の選挙戦を覚悟する陣営に楽観はない。同日清水区で開いた後援会の会合で、村上光広会長は環境相の仕事を紹介するとともに「本人は厳しいスケジュールで動いている。容赦いただきたい」と頭を下げた。

 望月氏はこの2年間の雇用の改善状況などを挙げ、「安倍政権が立て直した経済を本当の意味で好循環させるため、われわれに力を与えてほしい」と訴える。対する田村氏は19日に清水区で開いた後援会の会合で「GDP速報値を見ても、経済政策がうまくいっていないのは明らか」とアベノミクスにノーを突き付けた。自民党議員の政治資金問題にも触れ、「当たり前の真面目な政治を実現する」と強調した。

 ただ、田村氏陣営は当初、総選挙を来秋以降と読んでいた。「走りながら態勢を築く戦い」(選対幹部)の中で、連合など党の支援組織との連携をどこまで深められるかが鍵になる。後援会の秋山浩史幹事長は「自公に今後4年間の白紙委任状は与えられない。チェック役の田村をどんな形でも国政に送る」と復活を期する。

 共産の杉田保雄氏は富士宮、富士の両市を政治活動の地盤にしてきた。2度の衆院選経験があるものの、いずれも5区で、清水区を含むエリアでの戦いは今回が初めて。党組織、市議などを足掛かりに消費増税の中止などを広く無党派層に訴え、比例東海での集票も目指す。

◇立候補予定者
望月義夫 67 自前(6) 環境相
田村謙治 46 民元(3) (元)内閣府政務官
杉田保雄 67 共新  党県委員

1613チバQ:2014/11/30(日) 20:29:19
http://www.at-s.com/news/detail/1174145208.html
<静岡5区>「大物」の壁に挑む若手
(2014/11/27 08:46)

 安倍晋三首相が衆院解散を表明した翌日の19日夜。民主前職の細野豪志氏は地元・三島市の豊岡武士市長の総決起大会にいた。

 「願わくば、お認めいただけるならば、私も…」。12月7日告示の市長選の再選を期す豊岡市長とともに細野氏が自身の支援を求めると、会場は大きな拍手に包まれ、「私も」の後のくだりは拍手でかき消された。

 終了まで約1時間半、舞台上に残った。その後も会場出入り口に立ち、来場者と雑談したり、若い女性たちと写真撮影に臨んだりして抜群の存在感と人気を誇示した。

 昨夏、党幹事長を降りて以降、積極的に地元の祭りや若手経営者との飲み会に参加。後援会や連合、地元有力企業に加え、商工関係といった自民系団体の支持も固い。

 ただ、陣営には懸念も。関係者は「今回も本人不在の選挙戦。『また帰ってこないのか』との声は支援者の間で増している」。不在理由は全国の若手や落選中の立候補予定者の応援。ことしに入り党内グループを立ち上げ若手育成に力を注ぐ。若手に少しでも好機をと比例名簿掲載を辞退し、小選挙区1本に絞る。

 対する自民前職の吉川赳氏は衆院が解散した21日以降、「重点区域」(後援会幹部)の富士市を中心にイベントに顔を出す。保守系市議の忘年会や親戚の会合にも出席予定で「距離が近く、いつでもどこでも誰とでも会える国会議員」(吉川氏)として細野氏との違いを鮮明にする。

 この2年、地元首長と中央官庁との橋渡し役を担ったり、地域の課題をテーマに県議や市議らによる勉強会を企画したりと「政権与党の議員だからできる仕事」(陣営関係者)を重ねた。ここで構築した人脈を生かし、選挙区の首長選や議員選では現職の支援を惜しまなかった。

 保守系県議は「若い人にも浸透している」と強調。太いパイプがある福祉関係を伝い、病院関係の切り崩しを図る。

 しかし「大物」の壁はまだ厚いという。陣営関係者は「もう少し時間が欲しい」と“想定外”の衆院解散を悔やむ。前回選の得票は約8万5千票で細野氏にダブルスコアで敗れ、比例区で復活当選した。別の保守系県議は「一気に追い越すのは相当なハードル。どれだけ差を縮められるかが鍵」とみる。

 共産新人で元函南町議の大庭桃子氏は前回選に続く出馬。街頭演説を中心にこなし原発再稼働反対などを訴え、前回得票(約1万5千)からの上積みを目指す。

◇立候補予定者
吉川赳 32 自前(1) 党青年局次長
細野豪志 43 民前(5) (元)環境相
大庭桃子 58 共新 (元)函南町議

1614チバQ:2014/11/30(日) 20:30:13
http://www.at-s.com/news/detail/1174145503.html
<静岡6区>民主の指定席狙う自民
(2014/11/28 07:37)

 「自民政権の力ずくのやり方にブレーキをかける。国会に緊張感を与えなければならない」。民主前職の渡辺周氏は24日に下田市で開いた国政報告会で、野党の存在意義を強調した。突然の解散を受けて急きょ計画されたにもかかわらず、会場には予想を上回る約150人が詰め掛け、熱気に包まれた。

 民主への逆風が吹いた前回選から2年。「民主への冷ややかな視線は和らいだ」と非自民の受け皿として期待を感じるという。前回選は自民の新人だった勝俣孝明氏に約1万2千票差に迫られ、比例当選を許した。さらに2009年の衆院選から約8万票も減らした。「新人候補にあれだけの僅差。相手を意識せざるを得ない」。陣営は危機感を募らせる。

 解散以降、後援会や連合などを通じて支持拡大を図り、精力的に支援者回りやつじ立ちに取り組む。地盤の沼津市や長泉、清水町を固め保守層が強い伊豆地域にも足しげく通う。陣営幹部は「必死に1票ずつ積み重ねる」と民主の牙城死守に気持ちを引き締める。

 一方、衆院解散から一夜明けた22日に開いた自民前職の勝俣氏の選対会議。党市町支部の代表者約70人を前に、沼津市選出の杉山盛雄県議が「比例復活でなく得票で勝つ」とげきを飛ばすと、勝俣氏は「2年間の活動に悔いはない。小選挙区で勝ち上がりたい」と深々と頭を下げた。

 前回選は公募で選ばれた後、準備期間は十分にあった。だが、今回は「常在戦場を肌で感じた」と話す。勝敗の鍵と見据える沼津地区を重点に約60回の小集会を重ねてきた。出席者わずか3人の時もあったが、対話を大切にしてきた。イベントにもできる限り顔を出した。

 地道な活動は、民主の“指定席”を切り崩すために、党組織とは別の後援会の設立が狙いだった。「もう少し時間が欲しかった」と言うものの、党派を超えた支援者が集まる後援会が清水町で誕生した。19日に急きょ臨時役員会を開き、支援体制を確認して動き始めた。陣営は自民友好団体への推薦依頼も出し、自民支持層の結集にも力を注いでいる。

 共産新人の佐藤龍彦氏は「アベノミクスにより格差が拡大した。労働者が未来に希望を持てない」と安倍政権批判を強め、若年層への支持拡大を目指す。
 伊東市内に開設した事務所が基盤。伊東市議を9期務めた母、美音氏の知名度を生かして地元票の上積みを狙う。選対関係者は「頼れる野党がいない中、政権批判票の受け皿になる」と言う。

◇立候補予定者
勝俣孝明 38 自前(1) 党青年局次長
渡辺周 52 民前(6) (元)防衛副大臣
佐藤龍彦 38 共新  党地区役員

1615チバQ:2014/11/30(日) 20:30:35
http://www.at-s.com/news/detail/1174145813.html
<静岡7区>有力前職に2新人挑む
(2014/11/29 07:41)

 衆院解散翌日の22日、自民前職の城内実氏は浜松市中区のホテルで選対会議に臨んだ。前回選は次点候補に3倍以上の大差で圧勝。集まった後援会幹部ら約200人を前に発した「日本一の後援会として活動を積み重ねてほしい」の言葉に自信がみなぎった。

 城内氏の動きは早かった。外遊中に解散風を察知すると、帰国と同時に選挙準備に取り掛かった。安倍晋三首相が解散を表明する3日前の16日には、選挙のための事務所を浜松市北区の国道沿いに確保し、その足で街頭演説もこなした。

 選挙期間中はアベノミクスの正当性と自身の外務政務官、外務副大臣としての実績を訴える。中小企業経営者や個人事業主の多い7区だけに、安倍政権による地方創生の実現を強調。有権者に訴えが届きにくいとされる外交分野は、浜名湖周辺への主要国首脳会議(サミット)誘致に向けた取り組みと絡めてアピールする。

 ただ、既に県内外の自民若手立候補予定者から応援依頼が相次ぎ、選挙期間中も選挙区を数日間、空けざるを得ない。本人不在中も信頼する後援会に地元を託すが、陣営の緩みが懸念材料だ。

 城内氏とは対照的に、対抗する立候補予定者2氏には出遅れ感が否めない。

 26日夜、湖西市で開かれた連合静岡湖西地域協議会の会合に、民主新人松本泰高氏の姿があった。選挙区の集会に足を運んだのはこれが初めて。廊下ですれ違う連合関係者に「ご迷惑をお掛けしますが、よろしくお願いします」と頭を下げた。

 21日に急きょ、出馬が決まった「落下傘候補」。個人後援会はなく、民主県連と地元の民主系市議、県議の支援が頼みだ。ようやく選挙事務所が決まり、本格的な活動はこれからとなる。

 民主は7区総支部長だった斉木武志氏が前回選で敗れた後、公認見送りとなり、総支部長が空席になっていた。支援団体からは「いざ選挙となると、これまでの総支部長不在が相当なマイナス」との嘆きが漏れる。

 期待は松本氏の弁論術。学生時代、多くの政治家を輩出した早大雄弁会に所属し、東日本学生弁論大会で優勝した経験を持つ。「広い7区を細かく回るのは難しい。論戦で存在感を高めたい」(選対幹部)と、反自公票の取り込みを狙う。

 共産新人の野沢正司氏は、地方選を含めて初めての出馬。若者の雇用環境改善や安倍政権の経済政策の転換などを訴える。党支持層を固めるとともに、精力的な街頭活動で浸透を図っている。

◇立候補予定者
城内実 49 自前(3)外務副大臣
松本泰高 67 民新 政治ジャーナリスト    
野沢正司 65 共新 党地区委員

1616チバQ:2014/11/30(日) 20:31:38
http://www.at-s.com/news/detail/1174146054.html
<静岡8区>土壇場、野党共闘消える
(2014/11/30 08:20)

 「できたてほやほやの8区の連合推薦候補を紹介したい」。衆院選公示が目前に迫った28日夜。浜松市中区で開かれた連合静岡浜松地域協議会の定期大会で、松浦信司同協議会議長の高揚した声が響いた。壇上に立ったのは民主の榛葉賀津也参院議員の東京後援会役員古橋和大氏。「民主の灯を消させない」と声を張り上げた。
 
 県内で民主公認候補不在は8区だけ。擁立作業が難航し、奔走する榛葉氏の姿にほだされ、27日に自ら出馬を切り出したという。

 党本部は維新との調整で8区の公認見送りを決め、古橋氏は党県連推薦も望み薄だ。厳しい選挙戦を承知で、地元民主関係者や連合静岡は独自候補にこだわった。「選挙区候補不在で、比例だけ『民主』と書いてもらうのは至難の業。小選挙区での不戦敗は次の国政選挙にも響く」

 土壇場での民主系候補擁立で、野党共闘の道筋も途絶えた。

 「野党がバラバラになれば自民を利する。反省すべきところは反省し力を尽くすので、どうか統一候補として戦わせてください」。安倍晋三首相が解散表明した19日の前後、維新新人源馬謙太郎氏は知己の地元議員らを訪ね、メモを残した。

 前回選8区の維新と民主候補の票を足せば自民票を上回る。民主関係者の一部に「源馬氏が無所属なら応援できる」との声もあったが、結果的に互いの距離は縮まらなかった。源馬氏が前回選で民主を離れ、維新公認で戦った経緯を理由に挙げる声は多い。

 29日、いつも通り街頭に立った源馬氏。4人目の候補の出馬表明については「残念だ」と淡々と述べた。

 自民前職塩谷立氏の陣営は、古橋氏の出馬を冷静に捉える。一報は28日夕の選対会議のさなかに舞い込んだ。選対幹部は「自分たちの選挙を地道にやるだけだ」と話し、「連合の素の力が分かる」とも指摘した。

 塩谷氏は党支部や県議、市議のネットワークを生かし、業界、団体回りを中心とした選挙戦を展開する。衆院解散した21日には後援会関係者約600人が集まり、支援固めを確認した。選対幹部は来春に控えた統一地方選の前哨戦と位置付け、「きっちり勝っていかないと」と引き締めを図る。塩谷氏自身、統一地方選に出馬予定の現職県議のパーティーに足を運んで「解散の大義」を語り、来場者に支持を求めた。

 共産新人の落合勝二氏は、浜岡原発再稼働反対や雇用問題を訴え、党組織を基盤に選挙に挑む。

◇立候補予定者
塩谷立 64 自前(7) (元)文部科学相
源馬謙太郎 41 維新 (元)県議
落合勝二 70 共新 (元)浜松市職員
古橋和大 38 無新 貿易業

1617チバQ:2014/11/30(日) 20:32:11
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141125ddlk20010010000c.html
2014衆院選:1区の情勢 篠原氏に3氏が挑む /長野
毎日新聞 2014年11月25日 地方版

 衆院選(12月2日公示、14日投開票)に向けて、県内の各政党や立候補予定者が事実上の選挙戦に入った。県内の5小選挙区では24日現在、5党の18人が立候補を予定し、活動を活発化させている。各選挙区の対決構図と情勢を追う。【衆院選取材班】

 民主党前職の篠原孝氏に、いずれも2012年の前回衆院選で比例代表で復活当選した自民党の小松裕氏と次世代の党の宮沢隆仁氏の前職2人と、共産新人の武田良介氏が挑む構図だ。

 小松氏は初挑戦の前回選で篠原氏に約9500票差で敗れており、選挙区初当選を目指す。諏訪市出身で前回、公募で公認されたことから、後援会などの組織固めや街頭演説などで知名度向上に取り組んできた。今回の選挙を「有権者がこの2年間を判断する選挙」と位置付ける。スポーツ庁創設などを訴えている。

 5期目を目指す篠原氏は初当選した03年以降、小集会を約700回開くなど地道な活動を続けてきた。副農相を務めた経験から、環太平洋パートナーシップ協定(TPP)交渉参加に反対する。今回の衆院戦を「安倍政権継続の是非を問う選挙だ」と強調し、小集会を中心に支持を訴える方針という。

 前回選で日本維新の会から出馬し、初当選した宮沢氏は、戸別訪問や小集会などで有権者の声に触れてきた。自身が個人や団体からの献金を受けていないことを強調し、今回衆院選を「政治とカネ問題の決着選挙」と捉える。消費税については「景気回復が遅れているなら下げることも選択肢の一つ」と訴える。

 前回に続き2回目の挑戦の武田氏。安倍政権の特定秘密保護法や集団的自衛権行使容認を批判。3人の子供の父親として「戦争ができる国にしてはならない。命や暮らしを守るために語っていきたい」と、反戦平和を強調する。長野1区では最も若い35歳。街頭で訴え、若い世代を中心に幅広い層への浸透を図る。

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 <立候補が予想される顔ぶれ>

 ◇1区=12年民・09年民
小松裕 53 党国対委員 (1)自前

篠原孝 66 [元]副農相 (4)民前

宮沢隆仁 59 脳神経外科医(1)次前

武田良介 35 党県常任委員 共新

 (区名の後は前回、前々回の選挙区当選者の所属政党、年齢は12月14日現在)

=長野市(旧信州新町、豊野町、大岡村、戸隠村、鬼無里村、中条村を除く)、須坂市、中野市、飯山市、上高井郡、下高井郡、下水内郡

1618チバQ:2014/11/30(日) 20:32:42
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141126ddlk20010047000c.html
2014衆院選:2区の情勢 4氏が立候補へ準備 /長野
毎日新聞 2014年11月26日 地方版

 2012年の前回選で、初当選した自民前職の務台俊介氏と民主元職の下条みつ氏、比例で復活当選した維新前職の百瀬智之氏、さらに共産新人の清沢達也氏の4人が立候補の準備を進めている。

 務台氏は前回選後、選挙区の16市町村すべてに30を超す後援会を設け、地盤固めや地域課題の把握に力を入れてきた。アベノミクスによる経済再生の実績を掲げる一方で、生活実感の改善に至っていないことを意識して「恩恵が地方に及ぶように具体策を示して地方創生、地域経済振興を図る」と訴える。

 09年の前々回選まで3期連続当選だった下条氏は2万9000票差で落選後、選挙区内を回って現場の声に耳を傾けると共に、後援会の態勢強化のため若返りを進めたという。各地で個人集会を開き、街頭演説では「景気がいいのは一部の大企業だけ。物価は上がり生活は良くならない」とアベノミクス批判に力を入れる。

 百瀬氏は当選後も「新しい政治スタイルを」と後援会組織を作らず、地方活性化など国会などで取り組む課題や活動を載せたチラシを2、3カ月ごとに2区内のほぼ全戸に配布し、週末には街頭演説をしてきた。「活動内容や人物で選ばれるようにしたい」と強調し、安倍政権の経済政策を巡って「地方に恩恵がない」と訴える。

 東京都出身で長野市在住の清沢氏は、街頭演説で「消費税の再増税は先送りではなく中止に」と訴え、小集会を重ねて知名度向上と党への支持拡大に努める。若い世代の雇用、特にいわゆる「ブラック企業」問題に取り組んできた実績を掲げ、ソーシャル・ネットワーキング・サービスを積極的に活用して情報発信をする。

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 ◆立候補が予想される顔ぶれ

 ◇2区=12年自・09年民
務台俊介 58 神奈川大教授(1)自 前

下条みつ 58 [元]防衛政務官(3)民 元

百瀬智之 31 党県共同代表(1)維 前

清沢達也 40 党県准委員 共 新

 (区名の後は前回、前々回の選挙区当選者の所属政党、年齢は12月14日現在)

 =長野市(旧信州新町、豊野町、大岡村、戸隠村、鬼無里村、中条村)、松本市、大町市、安曇野市、東筑摩郡、北安曇郡、上水内郡

1619チバQ:2014/11/30(日) 20:33:01
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141127ddlk20010088000c.html
2014衆院選:3区の情勢 寺島氏に挑む自、維、共 /長野
毎日新聞 2014年11月27日 地方版

 羽田孜元首相の後継者として前回(2012年)初当選した民主前職の寺島義幸氏に、比例代表で1期務めた自民前職の木内均氏、同じく維新前職の井出庸生氏、共産新人の唐沢千晶氏が挑む。前回に続き、選挙区議席を巡って激戦が予想される。

 木内氏は佐久市出身。学生時代に政治を志して松下政経塾で学び、佐久市議、県議を経て、前回は自民の公募に応じて立候補した。この2年で中部横断道整備など「与党として着実に実績を残した」と強調。「経済政策のアベノミクスで信を問うのは大義がある」と訴える。来春の県議選と連動する形で組織の整備も進めてきた。

 羽田氏の秘書を経て県議を務めた寺島氏は立科町出身。前回は元首相の長男・雄一郎参院議員の後継断念で急きょ、元首相後援会「千曲会」の指名で立候補して激戦を制した。今回も千曲会と自身の後援会、連合長野を基盤に臨む。「政権延命の解散総選挙」と自民を批判し、「中央のために地方を犠牲にするな」と訴える。

 元NHK記者の井出氏は10年参院選で落選後、前回衆院選で2位に食い込んだ。祖父が井出一太郎元官房長官という政治家の血を引く。みんなの党から結いの党、維新の党と所属政党を替えたが、「自分の信条を通してきた」と自信を示す。「政権延命の色が濃い与党とは一線を画す」と主張。ネット戦術も駆使して戦う。

 昨年の参院選に立候補した唐沢氏は次期参院選にも出馬が決まっていたが、急な解散総選挙に伴って衆院選に参戦する。出身は千曲市。「安倍政権で私たちの暮らしは悪くなるばかり。国民の声が通る政治をつくろう」と呼び掛ける。陣営は「前職と張り合える党のエース」とし、選挙区と連動して比例代表票の上積みも目指す。

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 ◆立候補が予想される顔ぶれ

 ◇3区=12年民・09年民
木内均  50 党3区支部長(1)自前

寺島義幸 61 党県副代表 (1)民前

井出庸生 37 党県共同代表(1)維前

唐沢千晶 44 党県常任委員 共新

 (区名の後は前回、前々回の選挙区当選者の所属政党、年齢は12月14日現在)

 =上田市、小諸市、佐久市、千曲市、東御市、南佐久郡、北佐久郡、小県郡、埴科郡

1620チバQ:2014/11/30(日) 20:33:18
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141128ddlk20010199000c.html
2014衆院選:4区の情勢 後藤氏に2氏が挑む /長野
毎日新聞 2014年11月28日 地方版

 5選を目指す自民前職の後藤茂之氏に、返り咲きを狙う民主元職の矢崎公二氏と衆院5度目の挑戦となる共産新人の上田秀昭氏が挑む構図だ。アベノミクスや安全保障など安倍政権2年間の是非が争点になる。

 民主が政権を取った2009年選挙で矢崎氏に惨敗した後藤氏は、その反省から地元に軸足を置き後援会を再構築。12年の前回選で雪辱を果たした。急ピッチで態勢固めした各後援会や職域支部にあいさつ回りし、29日には諏訪市で事務所開きをする。「地域を元気にするため道半ばの成長戦略をしっかりと進める」と訴える。

 09年の10万票超での初当選から一転、前回選で後藤氏に敗れた矢崎氏は、この2年間朝のつじ立ちや人通りの多い場所での街頭演説を重視してきた。「手応えを感じる」と言う。茅野市にある後援会と支援グループによる少数精鋭で短期決戦に挑む。「連合長野の推薦も決まり、働く者の思いを実現したい」と訴える。

 上田氏は、街頭演説が中心。アベノミクス効果は諏訪地方では実感がないとするほか、消費増税、集団的自衛権行使容認、沖縄基地などの問題について、「国民の多くが反対にもかかわらず安倍政権はごり押しをしている」と厳しく批判。「お年寄りも子供も安心して暮らせる社会の実現を」と訴える。党は比例票の獲得に重点を置いている。【衆院選取材班】

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 ◆立候補が予想される顔ぶれ

 ◇4区=12自09民
後藤茂之 59 党県会長 (4)自 前

矢崎公二 55 党県副代表 (1)民 元

上田秀昭 60 党地区委長 共 新

 (区名の後は前回、前々回の選挙区当選者の所属政党、年齢は12月14日現在)

 =諏訪市、岡谷市、茅野市、塩尻市、諏訪郡、木曽郡

1621チバQ:2014/11/30(日) 20:33:35
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141129ddlk20010044000c.html
2014衆院選:5区の情勢 宮下氏に挑む2新人 /長野
毎日新聞 2014年11月29日 地方版

 4選を目指す副財務相の自民前職、宮下一郎氏に対し、ともに30代の民主新人、中嶋康介氏と共産新人、水野力夫(ちかあき)氏が議席奪取を狙う。

 国の経済政策に関わる立場になった宮下氏は「アベノミクスの着実な成果」を強調したうえで、「地方から日本を再生していこう」と訴える。解散後に上伊那、下伊那地区で後援会役員会や町村議員連盟総会を開催。市町村単位の選対設置の会合には1日に数カ所ずつ顔を出している。2009年の落選後に始めたブログの更新も続ける。

 松本市出身の民主新人、中嶋氏は4区の民主元職、矢崎公二氏の元秘書。急きょ、出馬することになり飯田市に転居した。「落下傘批判」は覚悟のうえだが、街頭演説や連合傘下の労組を含むあいさつ回りで、「間違っていない」という民主の政策と本人を売り込む。27日に伊那市であった労組選対の事務所開きでは「人を大事にする」と訴えた。

 共産新人の水野氏は来春の県議選飯田市選挙区の候補予定者だった。陣営幹部が「知名度向上」を課題に挙げる上伊那地区をはじめ、街頭演説や支援者宅などでの「囲む会」、市部の決起集会で安倍内閣を強く批判し、「消費税は中止に追い込む」と主張する。雇用政策では、大卒後の就職先がブラック企業だったという体験も交えて語る。【衆院選取材班】

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 ◆立候補が予想される顔ぶれ

 ◇5区=12自09民
宮下一郎 56 副財務相(3)自 前

中嶋康介 37 [元]衆議員秘書 民 新

水野力夫 34 党地区副委長 共 新

 (区名の後は前回、前々回の選挙区当選者の所属政党、年齢は12月14日現在)

 =飯田市、伊那市、駒ケ根市、上伊那郡、下伊那郡

1622チバQ:2014/11/30(日) 20:35:50
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141128ddlk03010008000c.html
’14衆院選:選挙区事情 1区 自民前職、実績を強調 「生活」擁立見送り、民主に勢い /岩手
毎日新聞 2014年11月28日 地方版

 「超短期戦」といわれる衆院選は12月2日に公示、14日に投開票され、立候補予定者は慌ただしく準備を進めている。民主が大勝した2009年、自民が力を示した12年、そして今回は? 県内4小選挙区の動きを追った。

 

 「安倍内閣で環境政務官を拝命した。日本を代表して会議に出席し、貴重な経験をさせてもらった」

 衆院選岩手1区に立候補予定の自民前職、高橋比奈子(ひなこ)氏(56)は、盛岡市のホテルで24日開かれた党支部選対会議で“実績”をアピールした。1期目ながら重職に起用された自信をにじませた。支持者へのあいさつ回りでも肩書を売り文句にし、ポスターでも強調する。

 一方、公務を外せない日もあり、選挙準備の足かせになっている面も否めない。だが、それ以上に今回の選挙を苦しくさせそうなのが、生活の党の候補者擁立の見送りだ。

 前回の2012年は、民主党の階(しな)猛氏(48)、民主から分裂した日本未来の党の達増(たっそ)陽子氏(49)と事実上の三つどもえの戦いとなった。民主党の流れをくむ票は階氏と達増氏に分かれた結果、高橋氏は次点ながら惜敗率が高くなり、比例復活を遂げた。

 だが今回、未来から変わった生活が「野党乱立によって自民を利する」事態を避けるため、1区に候補者を立てないことにした。こうなると高橋氏にとって小選挙区当選もそうだが、比例復活も容易でない。ある選対幹部は「階(氏)を見るんじゃない。党内の戦いだ」と語る。比例東北ブロックで惜敗率が何番目に入るか。既にそんな計算もしている。

 階氏は民主前職として4選を目指す。22日の国政報告を兼ねた後援会拡大役員会には150人が集まった。NTT労組OB(67)は「2年前の選挙より勢いを感じた」と話した。党関係者は「前回分かれた票を集め直す。09年の政権交代時の11万6000票獲得も現実味がある」と強気だ。「圧勝、完勝してみせる」とまで言ってみせる党関係者もいる。

 共産新人の吉田恭子氏(33)は3歳児の母。同じ子育て世代への支援や、脱原発を掲げる。党所属の盛岡市議の協力を受けて支持者回りや集会を重ねる。陣営は「自民との対立軸がはっきりしており、有権者の反応はこれまでになく良い」と手応えを強調する。
 
 社民からは新人の細川光正氏(65)が出る。党は社会党時代から県内で一定の勢力を保ってきたが、最近は衰退を余儀なくされている。巻き返しに向け盛岡市議の職を辞し、支持団体の平和環境県センターと連携して護憲や脱原発を訴える。【浅野孝仁】

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 ◇立候補予定者
高橋比奈子 56 環境政務官 (1)自 前

階猛 48 党副幹事長 (3)民 前

吉田恭子 33 党県常任委員 共 新

細川光正 65 党県幹事長 社 新

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 ◇2012年岩手1区の得票◇
当 階猛(民)    55909

比 高橋比奈子(自) 44002

  達増陽子(未)  41706

  伊沢昌弘(社)   9922

  八幡志乃(共)   9473

 ※比は比例復活当選

1623チバQ:2014/11/30(日) 20:36:49
>>1622 4区がまだだったので明日はります

1624チバQ:2014/11/30(日) 20:40:54
栃木
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141128ddlk09010144000c.html
師走決戦:2014衆院選・各党の布陣/上 自公にも危機感 アベノミクス評価、予想外に厳しく /栃木
毎日新聞 2014年11月28日 地方版

 公示を目前に控えた衆院選。県内5小選挙区には27日現在、14人が立候補を表明している。師走の選挙戦へ向けて慌ただしく走り出した各党の事情を紹介する。【田内隆弘、長田舞子、猪飼健史】

 風はどちらに吹いているか。自民党の各陣営は慎重に見極めている。

 安倍晋三首相の決断によって事実上の選挙戦は突然、火ぶたが切られた。動揺する野党を横目に5小選挙区で前職候補を擁立し、着々と準備を整えているかのように見える。すでに約70の団体から推薦を獲得し、最終的には約150に達する見込み。27日には連立を組む公明党との選挙協力を発表し、目標を「小選挙区での自民党候補者全勝利、比例代表北関東ブロックでの公明党3議席確保」と定めた。自身も5区から出馬する茂木敏充県連会長は「政治の安定が経済の発展につながる。自公以外に安定した政権を作ることはできない」と力を込める。

 しかし50%近い内閣支持率にもかかわらず、陣営に楽勝ムードはうかがえない。公明党県本部の山口恒夫代表はこの日、1区を例に「前回はみんなと民主が別々に立候補したが、この二つが一緒(候補者を一本化)になったら船田元さんの票を超える。決して安泰ではない」と危機感を示した。船田氏自身も、弱い逆風を感じているという。「アベノミクスに対する評価が思った以上に厳しい。今回の解散理由がよく分からないという意見も相当ある。なぜ今か、きちんと説明しなければ」

 風が行き場を決めかねる中、各候補は自身の足元を固めることに懸命だ。4区・佐藤勉氏陣営は「国対委員長という立場で(他候補の)応援要請は断りにくいが、できれば行かせたくない」と明かす。野党の選挙協力を警戒しつつ「後援会をしっかりと固め、今まで通りの票を取れれば」と戦略を練る。

 現職農相として臨む2区・西川公也氏は順風の選挙になるはずだった。本人は「実績を残し、全国的なイメージになった。祭りに行っても(有権者)皆が集まって物珍しそうに見てくれる。感触が今までと違う」と笑う。

 しかし、陣営関係者は「厳しい選挙を想定している」。入閣後、西川氏が代表を務める党支部が親族企業に事務用品代などとして支出をしていたことなどが指摘され、説明に追われた。西川氏は「影響はない。近くの人はよく分かっている」と強調するが、選挙戦前半は応援に出ず地元にとどまる予定だ。

1625チバQ:2014/11/30(日) 20:41:22
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141129ddlk09010120000c.html
師走決戦:2014衆院選・各党の布陣/下 「降ってきた」候補者 みんなの党解体で、民主歓迎 /栃木
毎日新聞 2014年11月29日 地方版

 「初心に帰り、裸一貫となることを積極的に選択した」。26日、みんなの党元代表の渡辺喜美氏(62)=3区=は、模索していた新党の設立を断念し、無所属での立候補を地元・那須塩原市の事務所で正式に表明した。強気な言葉とは裏腹に、表情は終始硬かった。

 結党は前々回の衆院選直前の2009年8月。元代表の押し出しの強さから「渡辺党」「よしみ党」と言われることもあったが、存在感は次第に増し、一時は衆参両院に計36議員を擁して「政権のキャスチングボートを握る第三極」を自任するまでになった。「党発祥の地」の栃木でも前回衆院選では5区すべてに候補者を立て、盤石の前代表に加え、柏倉祐司氏(45)=2区=の比例復活当選で力を示した。潮目が大きく変わったのは今春。化粧品会社会長からの8億円借り入れ問題で渡辺氏が代表辞任に追い込まれると、路線対立が激化し、解散風とともに急転直下の解党に至った。

 党という求心力を失った結果、元代表の同志らが移った先は民主党だ。前回4区で苦杯をなめた後も地元で活動を続けてきた渡辺氏の元秘書、藤岡隆雄氏(35)はくら替えし、柏倉氏は1区に国替えまでした。元代表は「残念だが、選挙を目の前にしたら、どう勝ち残るかは誰しも考えること」と唇をかんだ。

 その民主党にとっても、解散直前までは前職の福田昭夫氏(66)=2区=以外に候補者を立てられない恐れがあった。00年と09年の衆院選で「風」に乗って自民候補を破る「1区現象」を起こした選挙区での不戦敗は避けたかったが、元職の水島広子氏は05年の落選後は政治の世界を離れて東京でテレビ出演などをこなし、同じく元職の石森久嗣氏も12年に落選した後は政治活動から身を引いた。

 そこで目を付けたのが、2区で福田氏と競合する柏倉氏だった。解党騒ぎの前から水面下で進んでいた民主とみんなの選挙協力は、みんなの解党で一変。2区からの出馬にこだわっていた柏倉氏も民主党入り後は「党の調整に従うのは当然」と国替えを決断した。

 衆院が解散した21日、民主党本部で柏倉、藤岡両氏と固く握手を交わした枝野幸男党幹事長(50)は「故郷の栃木に、若く実績のある有力な候補を迎えることができてうれしい」と破顔して歓迎。皮肉にも独自候補の擁立が難航した結果、土壇場で他党から候補者をすんなり迎え入れることができた。

 ただ、有権者にも受け入れられるかは別だ。海江田万里代表(65)が県内入りした27日、立ち止まって街頭演説を聴く人の中からは「それで、今度出る人はどの人なの?」と尋ねる声も漏れた。みんな解党で図らずも“降ってきた”2人の立候補予定者。党の都合が前面に立った候補者調整が吉と出るかどうか、公示後が正念場となる。

     ◇

 共産党は県内5選挙区すべてに候補を擁立。前回衆院選で日本未来の党から4区に出馬した生活の党の元職、山岡賢治氏(71)は不出馬を表明している。【藤田祐子、柴田光二、花野井誠】

1626チバQ:2014/11/30(日) 20:45:00
2区谷古宇勘司は出馬断念

http://senkyo.mainichi.jp/news/20141126ddlk11010159000c.html
衆院選:各選挙区の情勢/1 /埼玉
毎日新聞 2014年11月26日 地方版

 (敬称略)

 衆院選(12月2日公示、同14日投開票)が目前に迫っている。郵政民営化や政権選択が争点となった直近3回の総選挙と異なり、今回は「風」が読みづらく、激しい選挙戦になることが予想される。県内15選挙区の構図を紹介する。

 ◇1区−−自民に民主、共産、社民挑む
 自民圧勝の追い風に乗って前回初当選した自民・村井に、惜敗して比例復活した民主・武正、共産・松村、社民・松本が挑む構図。

 村井は、前回選で大差をつけた岩槻区に事務所を構え、県議や市議も動員し、組織戦で臨む。

 強固な後援会組織をもつ武正は前回選後、国政での地元貢献をアピールし、地元回りも強化してきた。

 前回擁立のみんなが解党。同党の支持層や無党派層へ、松村や松本も浸透を目指す。【西田真季子】

 ◇2区−−民主元職不出馬、情勢大きく変化
 自民・新藤と6度にわたる激しい議席争いを続けた民主元職が1月、次期衆院選への不出馬を表明し、情勢は大きく変わった。

 新藤は前回選以降、総務相を務めるなど着々と実績を積み上げた。地元に帰る機会が少ないが、強固な基礎票に加え、保守支持層の掘り起こしを急ぐ。

 民主空白区に維新・谷古宇が3区から「国替え」。出遅れを挽回し、民主票など自民批判票をどこまで取り込めるかが焦点。

 共産・奥田は2回目の出馬。3月の県議補選で当選するなど知名度を上げている。【鴇沢哲雄】

 ◇3区−−今回も自民・民主対決構図
 今回も自民・民主の対決構図。前回選では自民・黄川田が勝利。民主・細川が返り咲けるかが注目される。

 黄川田は追い風の前回と違い、政権党としての批判を警戒。駅立ちで若さと行動力をアピール、前職としての実績を訴える。

 当選7回で、元厚生労働相の細川は高い知名度と長年培った固い地盤が強み。「アベノミクスは失敗」と自民批判を強める。

 共産・宮川は「安倍政治暴走ノー」と支持基盤の拡大を図る。

 2区へ回る維新の支持層にどこまで浸透できるかがポイントとなる。【飯嶋英好】

 ◇4区−−自民、民主、共産 前回同じ顔ぶれ
 自民・豊田、民主・神風、共産・桜井と、2年前の前回選とほぼ同様の顔ぶれが立候補する見通し。

 豊田は福祉と医療に精通した元厚労省職員の実績をアピール。アベノミクスへの信任を訴える。

 元防衛政務官の神風は候補者擁立を見送った維新支持層への浸透を図り、非自民の受け皿を目指す。

 元志木市議の桜井は4度目の挑戦。消費増税や集団的自衛権行使への反対を掲げる。【衛藤達生】=つづく

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 予想される顔ぶれ 

◆1区 

村井英樹34 自前(1)
武正公一53 民前(5)
松村敏夫40 共新
松本翔29 社新

◆2区 
新藤義孝56 自前(5)
谷古宇勘司63 維新
奥田智子45 共新

◆3区 
黄川田仁志44 自前(1)
細川律夫71 民元(7)
宮川雅之39 共新

◆4区 
豊田真由子40 自前(1)
神風英男53 民元(3)
桜井晴子58 共新

1627チバQ:2014/11/30(日) 20:45:45
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141127ddlk11010130000c.html
衆院選:各選挙区の情勢/2 /埼玉
毎日新聞 2014年11月27日 地方版

 (敬称略)

 ◇5区−−民主・枝野に自民、共産が挑戦
 党幹事長を務める民主・枝野に、4度目の挑戦となる自民・牧原と共産・新人の山本が挑む。

 枝野は、幹事長として他候補の応援で全国を遊説。前回以上に地元での活動がままならないが、週2回のつじ立ちなどで支持固めを図る。

 前回比例復活の牧原は地元在住で、地域との絆を強調。毎朝のつじ立ちで子育て支援の充実など若い世代へ支持を訴える。

 共産の山本は、消費増税反対などを訴え、支持拡大を狙う。【川畑さおり】

 ◇6区−−自民、民主対決に共産・戸口が絡む
 連続4回目となる自民・中根と民主・大島の対決に、共産・戸口が絡む。

 前回初めて小選挙区で当選した中根は、教育委員会制度改革など2年間の取り組みを強調。戸別訪問やミニ集会を開いて、こまめに選挙区内を回る。

 前回比例復活の大島は民主政権下で副総務相などを歴任した実績をアピール。JR上尾駅など主要駅を中心につじ立ちを重ね、支持を訴える。

 共産の戸口は前回に続き2度目の挑戦。脱原発などを訴える。【川畑さおり】

 ◇7区−−自民・神山に民、次世代、共挑む
 前回初当選の自民・神山に、生活から民主に復党した小宮山と次世代・根本、共産・長沼が挑む。

 レジャー施設会社を経営する神山は経済政策の重要性を掲げ、大票田の川越市などで組織固めを狙う。

 小宮山は前回選で比例復活。4期11年の経験を生かし、後援会強化を図る。

 根本は国際競争力の強化などを掲げ、前職2人を追い上げる。

 長沼は3度目の挑戦。原発ゼロなどを訴え、支持拡大を目指す。【大島英吾】

 ◇8区−−自民、民主激戦区 共産支持拡大へ
 前回、前々回と風向きで自民と民主の勝敗が入れ替わる激戦区。柴山と小野塚が3たび正面からぶつかる展開に共産・辻が絡む。

 柴山は前回、公明から推薦を得られずに伸び悩んだが、何とか8万票台を得て雪辱。今回も公明への浸透が課題となる。

 前々回は11万票以上を集めて圧勝した小野塚は前回、第三極候補と票を分け惨敗。今回は野党候補の一本化で非自民の結集を図る。

 連続立候補となる辻は比例での共産議席増を目指し、前回以上の得票を目指す。【海老名富夫】=つづく

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 ◇予想される顔ぶれ
 ◆5区
牧原秀樹 43 自前(2)
枝野幸男 50 民前(7)
山本悠子 62 共新

 ◆6区
中根一幸 45 自前(2)
大島敦 57 民前(5)
戸口佐一 64 共新

 ◆7区
神山佐市 60 自前(1)
小宮山泰子 49 民前(4)
根本千裕 55 次新
長沼チネ 64 共新

 ◆8区
柴山昌彦 48 自前(4)
小野塚勝俊 42 民元(1)
辻源巳 43 共新

1628チバQ:2014/11/30(日) 20:47:35
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141128ddlk11010141000c.html
衆院選:各選挙区の情勢/3 /埼玉
毎日新聞 2014年11月28日 地方版

 (敬称略)

 ◇9区−−固い保守地盤、自に維・共挑む
 固い保守地盤を手堅くまとめつつある自民・大塚に、4区から転出して立候補する維新・青柳と、共産・広森が挑む。

 大塚は前々回の敗戦を反省。地元にも重点を置き、行事などに小まめに顔を出すなどして自民支持拡大を図ってきた。

 前々回は15万票獲得するも前回は5万票に届かなかった民主は候補擁立を断念。青柳は非自民と民主支持層の受け皿を目指す。

 狭山市議連続8期の広森は比例区の共産議席増を目指し党勢拡大を図る。【海老名富夫】

 ◇10区−−民・生が擁立せず、野党共闘がカギ
 6期目を目指す自民・山口と、前回は小選挙区で敗れたものの比例復活で初当選した維新・坂本、共産・石井が立候補を表明。民主と生活は公認候補を擁立せず、野党共闘の成否がポイントになる。

 山口は雪害対策などの実績を強調し、選挙区内の後援会を軸に地域再生などを訴える。

 坂本は「大義なき解散」を批判、「しがらみや既得権益にとらわれない政治」を掲げる。

 石井は「消費税増税の中止」などの党政策を訴え、支持拡大を図る。【中山信】

 ◇11区−−前回同様顔ぶれ、2自民系と共産
 自民系2候補と共産が前回と同じ顔ぶれで出馬表明。明確な争点が見つからず前職の信任投票になりそう。

 比例で復活当選し、2期目を狙う自民・今野は街頭やミニ集会などで2年間の実績をアピールし、短期決戦に備える。

 共産・柴岡は即時原発ゼロなどを訴え、若さを売りに無党派層の取り込みを目指す。

 前回、全得票数の6割を獲得し、次点に大差を付けた小泉は広大な選挙区を網羅する後援会を軸に更なる地盤固めを図る。【橋本政明】

 ◇12区−−前回のみんな票巡り激戦の予想
 解党で候補擁立を見送ったみんなが前回獲得した3万5500票を巡り、激しい選挙戦が予想される。

 2期目を狙う自民・野中は加須市を基盤に支持を固め、今春には熊谷市にも事務所を設置し知名度アップに躍起だ。

 野中に議席を譲り渡した民主・本多は党、政府の要職を務めた実績を訴え、返り咲きを狙う。

 前回無所属で出馬し次点に泣いた森田は今回次世代から出馬。地元・熊谷以外で票を伸ばし初当選を目指す。

 9年ぶり3度目の挑戦の共産・鈴木は党勢拡大を目指す。【橋本政明】=つづく

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 ◇予想される顔ぶれ
 ◆9区
大塚拓 41 自前(2)
青柳仁士 36 維新
広森すみ子 66 共新

 ◆10区
山口泰明 66 自前(5)
坂本祐之輔 59 維前(1)
石井祐一 63 共新

 ◆11区
今野智博 39 自前(1)
柴岡祐真 30 共新
小泉龍司 62 無前(4)

 ◆12区
野中厚 38 自前(1)
本多平直 49 民元(2)
森田俊和 40 次新
鈴木千賀子 59 共新

1629チバQ:2014/11/30(日) 20:48:13
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141129ddlk11010155000c.html
衆院選:各選挙区の情勢/4止 /埼玉
毎日新聞 2014年11月29日 地方版

 (敬称略)

 ◆13区

 ◇みんなから民主、山内参戦で混戦
 自民・土屋と次世代・中村の議席争いに、共産・秋山がどう絡むかが当初、注目された。しかし、解党するみんなから民主に移った山内の参戦で混戦模様になった。

 土屋は解散前日、後援会幹部らを早朝に集め緊急会議。組織体制を確認し戦闘態勢に入った。

 「落下傘候補」の山内はみんなと民主の支持層をまとめられるかがカギ。

 中村は維新から次世代に移り再挑戦。自主憲法制定など党の政策を街宣する。

 秋山は市議31年。知名度もあり党の支持拡大を図る。【栗原一郎】

 ◆14区

 ◇2保守系前職軸、共産が絡む展開
 ともに再選を狙う自民・三ツ林と維新・鈴木の両保守系前職を軸に、共産・苗村が絡む展開になりそう。

 南北に延びる選挙区で、三ツ林は地盤の幸手市など北部を中心に組織固めを急ぐ。追い風が吹いた前回と異なり、今回は南部に浸透できるかがカギ。

 鈴木は県議4期の知名度を生かし、前回は大票田の三郷、八潮両市で得票が三ツ林を上回った。反自民票の分裂を防ぐため、野党共闘にも期待を寄せる。

 福島出身の苗村は反原発などを訴え、支持拡大を目指す。【夫彰子】

 ◆15区

 ◇自・田中と民・高山、4度目の対決へ
 自民・田中と民主・高山の4度目の対決。これまで田中の2勝1敗で、前回敗れた高山にとっては背水の陣。共産・田村も浮動票の獲得争いに参戦する。

 田中は忙しい合間をぬって、こまめに地元の集会にも顔を出してきた。3選へ向け地元・蕨市に加え、大票田のさいたま市南部へ浸透を図る。

 高山は前回、民主党への逆風で敗れた。組織に頼らず、小集会やつじ立ちで訴え、議席奪還を期す。

 田村は、党の支持基盤から票の上積みを狙う。【鴇沢哲雄】=おわり

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 ◇予想される顔ぶれ
 ◆13区
土屋品子 62 自前(5)
山内康一 41 民前(3)
中村匡志 37 次新
秋山文和 67 共新

 ◆14区
三ツ林裕巳 59 自前(1)
鈴木義弘 52 維前(1)
苗村光雄 58 共新

 ◆15区
田中良生 51 自前(2)
高山智司 44 民元(3)
田村勉 66 共新

1630チバQ:2014/11/30(日) 20:49:38
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141127ddlk12010329000c.html
2014衆院選:県内選挙区の情勢/1 /千葉
毎日新聞 2014年11月27日 地方版

 安倍政権の経済政策「アベノミクス」を最大の焦点とし、12月2日公示、同14日投票の衆院選に向けた戦いが既に始まっている。野党間の候補者調整もあり、前回の12年衆院選よりも立候補者数が大幅に減少する見込みで、22人少ない44人が出馬準備を進めている。

 前回、政権を奪い返した自民党は、県内の全13小選挙区に候補者を擁立し、全勝を目指す。対する野党は、民主党に逆風が吹く中、「第三極」を目指す日本維新の会(現維新の党)、みんなの党などの候補者が乱立し、多くが共倒れした前回の教訓から、候補者を調整。民主、維新の競合区はゼロとなり、解党が決まったみんなの出身者からの出馬もない見込み。一方、調整がつかなかった生活の党は3区で擁立、共産党は全選挙区に候補者を立てる予定だ。

 県内の小選挙区情勢を各区ごとに報告する。

 ◆1区

 ◇みんな票の行方が鍵
 前職3人に共産の新人を加えた4人が立候補を予定する。前回衆院選では民主の田嶋要氏が当選したが、自民の門山宏哲、次世代の田沼隆志(当時は日本維新の会)の両氏も比例で復活当選を果たすなど接戦。解党したみんなの党の獲得票の行方が大きなポイントとなりそうだ。

 前回7000票差で次点だった門山氏は「アベノミクスを確かなものにし、景気回復を日本の津々浦々まで行きわたらせる」と訴える。地元後援会の会合などにこまめに出席。街頭演説を行い、票の掘り起こしを狙う。

 5選を目指す田嶋氏は前回、民主大敗の中で小選挙区の議席を死守した。実質賃金の減少などを指摘し「アベノミクスは失敗」と強調。地域行事を積極的に回り、支援団体の労働組合もフル回転。支持拡大を図る。

 維新の会が解散・分党した次世代の田沼氏は、発足4カ月という党の知名度不足を補うため、千葉市議時代の地盤の稲毛区を中心に街頭演説。「集団的自衛権などに取り組む。我々はぶれない第三極だ」と訴える。

 共産新人の吉田直義氏は、県内小選挙区の立候補予定者のうちで最年少の27歳。若さをアピールし、「若者の雇用をまもる」と訴える。【円谷美晶】

 ◆2区

 ◇自民現職に維新挑む
 自民が圧勝した05年の「郵政選挙」でも比例復活を果たすなど民主の強い地盤と言われていたが、前回は野党擁立が相次ぎ票が分散した結果、自民が抜け出す格好となった。今回は民主の前回の候補者が出馬を辞退。野党調整の結果、民主が擁立を見送った。

 再選を目指す自民前職の小林鷹之氏は地元市議と連携し、街頭演説などに注力し支持拡大に努める。「(経済状況の悪化で)逆風が吹きつつある」と危機感を募らせ、「経済はこれからよくなる」と気を引き締める。

 藤巻健史参院議員の長男で秘書の維新新人、藤巻健太氏は衆院解散日に公認が発表された。知名度向上のため支援者などをこまめに訪問。「歳費削減など議員が身を切る改革が必要」などと訴え、無党派への浸透を図る。

 共産の小松実氏は県議7期の知名度を生かしながら「消費増税を断固中止」と訴え、積極的に街頭演説などを行う。

 生活元職の黒田雄氏は出馬に向けて動きをしていたが、複数の関係者によると、維新側との調整の結果、26日、立候補を断念した。【円谷美晶、渡辺暢】

 ◆3区

 ◇野党の候補調整ならず
 長く、自民前職の松野博一氏と生活元職の岡島一正氏の「2強」が競り合い、議席を交互に獲得してきたが、前回、岡島氏が民主を離党して構図が一変。第三極が入り乱れ、民主支持層の票が分散し、松野氏が混戦を一歩抜け出す格好になった。このため今回、野党による候補者調整が注目されたが、共産を除く一本化はならず、民主と生活の両党が擁立を決めた。

 6選を目指す松野氏は「デフレ脱却を優先させた判断は妥当」と、株価を上げた安倍内閣の実績を強調。大小100超の後援会の組織固めを急ぐ。

 前回、落選した民主新人の青山明日香氏は「大義のない総選挙、国民生活を考えていない政府に憤りを覚える」と強調。唯一の女性候補をアピールする。

 共産新人の椛澤洋平氏は震災後、子供たちを放射能から守る市民運動に取り組み、それがきっかけとなり入党。「子育て世代の声を代弁したい」と語る。

 岡島氏は「消費増税延期は解散しなくてもできた。他に狙いがある」と、安倍内閣の原発再稼働などの動きを警戒。「それに待ったを」と訴える。【阿部義正】=つづく

1631チバQ:2014/11/30(日) 20:50:13
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141128ddlk12010171000c.html
2014衆院選:県内選挙区の情勢/2 /千葉
毎日新聞 2014年11月28日 地方版

 ◆4区

 ◇野田・前首相に3新人挑む
 県内唯一の自民空白区。前首相で民主前職の野田佳彦氏が強い地盤を持ち、00年から連続5回当選している。自民は過去3回、選挙区出身でない「落下傘候補」を擁立し敗北。今回は地元県議で新人の木村哲也氏で挑む。このほか、共産新人の斉藤和子氏、00年に自民公認で出馬した経験を持つ無所属新人の西尾憲一氏が出馬。今回から船橋市の北部が千葉13区に移る区割り変更があり、その影響も注目される。

 自民は、県議2人や国会議員が意欲を見せたが、「地元がまとまる候補」として木村氏に一本化。地元議員らが総力で支える環境が整った。木村氏は街頭演説や個人演説会を行い、「地方からの経済再生」などを訴え、96年以来18年ぶりの議席を目指す。

 野田氏は、首相就任などで中断していた駅頭のつじ立ちを昨年、復活させた。地元での露出を増やし、知名度を生かした選挙戦を展開。「格差が拡大し二極分化しているアベノミクス(安倍政権の経済政策)は根本的に誤っている」などと訴え、支持拡大を図る。

 斉藤氏は「首相の思いだけで憲法解釈を変えた安倍政権は許せない」として、街頭演説などで浸透を図る。西尾氏も、集団的自衛権の行使容認阻止と原発再稼働反対を中心に訴えて支持拡大を狙う。【市村一夫】

 ◆5区

 ◇「第三極」票の行方に注目
 自民前職の薗浦健太郎氏と民主元職の村越祐民氏が03年から5回連続で対決する。これまで2勝2敗の因縁の勝負に、共産新人の浅野史子氏らが加わる構図。前回は「第三極」が乱立したが、今回は野党の候補者調整などで、維新などは擁立しない。前回の「第三極」3候補で集めた8万以上の票の行方が注目される。

 薗浦氏は、街頭演説などで、過労防止法などの議員立法に取り組んだ実績や「人材立国」の持論などを展開。後援会や地方議員の組織を基盤に精力的に各地を回り、保守票を固めるほか、三極票の取り込みも狙う。

 「できうる手段で(三極の)票を集めるのが勝負」という村越氏。26日には蓮舫参院議員とともに街頭演説。ツイッターなどを生かし「アベノミクスで生活が圧迫された多数の人たちに目を向けた政治をする」と訴える。

 前回から引き続き出馬する浅野氏は「消費増税や集団的自衛権などの問題を訴え、自・民の戦いに風穴を開けたい」と意気込む。無所属新人の石田和男氏も出馬を表明し、自転車で街を回る選挙をするという。【市村一夫】

 ◆6区

 ◇前回出馬の4人で争う
 過去5回にわたって争ってきた自民の渡辺博道、民主の生方幸夫の現職2氏に加え、前回は「第三極」が乱立、6人の争いとなり、票が割れた。今回は野党の候補者調整により、維新と解党が決まったみんなの党は擁立しない。一方、前回、維新(旧日本維新の会)公認で出馬し、3位に食い込んだ元職の遠藤宣彦氏が次世代から立候補する。前回出馬した同じ4人で争う構図で、維新とみんなの両党の票をどこがつかむかが鍵となりそうだ。

 渡辺氏は「前回よりも野党票が割れない」として警戒。地域イベントへの参加やミニ集会の開催などを積極的に行い、「雇用の創出や暮らし満足度を高める」などと訴え、支持固めを急いでいる。

 生方氏は、街頭演説などを積極的に実施。「(今回の解散は)大義がないが、これまでの安倍政権にノーを突きつけるチャンスだ」と訴え、反自民票を取り込み、支持の拡大を図っている。

 遠藤氏の公認が発表されたのは23日。遅れを取り戻すため、政策ビラの作成などを急ぎ、「安心して子供たちが暮らせる社会の実現」を訴える。共産新人の三輪由美氏は消費増税に反対、「安倍政権の暴走にストップをかけよう」と支持を訴える。【橋口正】=つづく

1632チバQ:2014/11/30(日) 20:50:42
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141129ddlk12010177000c.html
2014衆院選:県内選挙区の情勢/3 /千葉
毎日新聞 2014年11月29日 地方版

 ◆7区

 ◇自・維・共・社4人の争い
 「第三極」を目指す政党が乱立した前回は、7人の候補者が立つ乱戦を自民前職の斎藤健氏が1人抜け出し、大差で当選した。今回は、野党の候補者調整やみんなの党の解党により、民主などが候補者擁立を見送る一方、維新新人の石塚貞通氏が出馬。自民、維新、共産、社民4人の争いの構図となりそうだ。

 斎藤氏は後援会をフル回転させて支持固めを進め、環境政務官などを務めた実績などを強調。「アベノミクス(安倍政権の経済政策)を完遂しないと、経済が悪化し、全てがだめになる」と訴え、支持拡大を図る。

 石塚氏は前回はみんなから出馬し5位。その後、結いの党に参加し同党が維新に合流した。「民主やみんなの票をどう取り込むかが鍵」といい、「つじ立ち一日30カ所」を課して各地を回り脱原発、脱官僚などを訴える。

 前回に続き出馬する共産新人の渡部隆夫氏は、福島出身であることから原発ゼロなどを強く訴えるほか、消費増税中止などを主張。社民新人の阿部治正氏は流山市議。「貧困を拡大するアベノミクスに歯止めを」と訴え、地盤がある流山を中心に支持拡大を図る。【橋口正】

 ◆8区

 ◇民主支持層の動き焦点
 自民前職の桜田義孝氏と民主元職の松崎公昭氏が議席を争い、これまで2勝2敗。前回は、みんななど「第三極」も参入し民主支持層の票が分散し、桜田氏が大差で返り咲いた。

 松崎氏は「70歳を超えた」ため引退を決意したが、後継が決まらず、党本部主導で「野党調整区」に。民主ではなく、維新元職の太田和美氏が出馬することになった。ただ、太田氏が民主を離党した経緯もあり、民主県連の抵抗感は強く、民主支持層がどう動くかが焦点となる。

 桜田氏は「株価が倍になり、経済は明るくなってきた。アベノミクスを前進させるため、安定政権を」と主張。副文部科学相として東京五輪の準備を進めてきたことも強調する。野党の候補者調整に「政策に責任を持てるのか」と強気で、後援会を固め、街頭で無党派層取り込みも図る。

 太田氏は柏市出身。06年衆院7区補選で民主候補として初当選したが、福島2区に国替え後、離党。昨年の参院選は生活の党から千葉で出馬し落選した。今回も「故郷で再出発」と決意。「消費増税先送りを認めるなど、政策で今の民主と垣根はない」と訴え、野党の団結を呼びかける。

 共産新人の小野里定良氏は柏市議を1期務めるなど地域での活動に約20年携わってきた。「集団的自衛権など危険な安倍内閣に対決できるのは共産党」と強調、党勢拡大を目指す。【武田良敬】

 ◆9区

 ◇前職3人と新人が激戦
 前回初当選した自民の秋本真利氏と、民主への逆風の中、地力を見せて比例復活した民主の奥野総一郎氏、同じく比例復活した次世代の西田譲氏(前回は日本維新の会公認)の前職3人に加え、共産新人の鴨志田安代氏が名乗りを上げる激戦区。解党したみんなの党幹事長で、かつて自民から9区で出馬していた参院議員の水野賢一氏を支持する層の動きが注目されている。

 秋本氏はイベントにこまめに顔を出すなど精力的に地元を回り、基盤固めを図る。持論の再生可能エネルギーの積極導入にも「党が委員会を立ち上げた」と実現性を強調。「今がデフレ脱却の最後のチャンス」とアベノミクスの推進を訴える。

 9区は佐倉市などで市民活動が活発で民主支持層が一定の厚みがあるものの、奥野氏は「民主への不信感は今も残る」と危機感は強い。毎朝続ける駅頭立ちで呼びかけを徹底。「安倍政権では肝心の成長戦略が進められない」と訴える。

 西田氏は前回、維新での当選だが、陣営は「(関西が本拠地の)維新への風は強く吹いていなかった」と分析し、西田氏本人が浸透しつつあると強調。積極的に会合などを回り「安全保障政策を引っ張る」と主張し、保守票取り込みを図る。

 鴨志田氏は「アベノミクスによる貧困層増加、格差拡大を止めなければ」と強調、支持拡大を目指す。【渡部暢】=つづく

1633チバQ:2014/11/30(日) 20:51:13
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141130ddlk12010163000c.html
2014衆院選:県内選挙区の情勢/4止 /千葉
毎日新聞 2014年11月30日 地方版

 ◆10区

 ◇自民前職に挑む民共
 前回立候補した4人のうち3人が再び、出馬。自民前職の林幹雄氏に民主、共産が挑む構図となった。特に林氏と民主元職の谷田川元氏は5回連続の対決。これまで林氏の3勝1敗で、敗れた前々回の2009年衆院選でも比例で復活した。

 8期目を目指す林氏は「元気な地方を取り戻す」と景気対策を前面に訴え、アベノミクス推進を主張。東日本大震災の津波被害からの復興や国土強じん化などを掲げる。街頭演説はほとんどしないが、支持者や団体にあいさつ回りを徹底。従来からの支持層固めを進める。

 谷田川氏は前回落選後、地元に張り付き「地域のために最も仕事をするのは自分」と訴えて回った。今回、「アベノミクスの恩恵は地方に届いていない」と批判。駅立ちや地元のイベント回りなどを積極的に行い、無党派層への浸透も狙うほか、野田佳彦前首相らが応援に入っている。

 共産は党北部地区委員長の新人、笠原正実氏を前回に続いて擁立。「消費税引き上げは先送りではなく中止すべきだ」などと訴える。【早川健人】

 ◆11区

 ◇民主空白、自生共の争い
 民主の空白区。前回と同じ自民前職の森英介氏、共産新人の椎名史明氏、生活元職の金子健一氏の3氏が争う構図となっている。

 9選を目指す森氏は、政権交代した前々回、当時民主の金子氏に約4000票差に追い上げられた反省から、県議らを中心に17市町村の組織を立て直し、盤石な態勢作りを急ぐ。今回は党の新人候補への応援遊説が予定される傍ら、街頭演説などを精力的に行う。

 椎名氏は、アベノミクスの失敗や沖縄の基地問題などを訴え、精力的な街頭活動を展開。党勢拡大を狙う。

 金子氏は民主を離党し前回、日本未来の党から出馬し敗北。突然の解散で選挙準備が整っていないが、「地域の声を国政に伝えなければ」と立候補を決めた。街頭演説などで安倍政権を「アベノミクスで所得格差が増大する」などと批判、非自民票の取り込みを狙う。【吉村建二】

 ◆12区

 ◇自共が初の一騎打ち
 小選挙区が導入された1996年の衆院選以来、初めて自・共の戦いとなりそうだ。

 自民前職の浜田靖一氏は、2年前に亡くなった父幸一氏が育てた強固な地盤を引き継ぎ、これまで盤石の強さを発揮してきた。自民の候補者調整で比例に回った00年衆院選を含め、7期連続当選。今回も公示後は県外遊説に追われそうだが、「どんな選挙も楽な選挙はない」と陣営を引き締める。積極的に街頭に立つなどアベノミクス完遂や成長戦略の遂行などを訴える。

 共産新人の米本展久氏は前回に続き2度目の挑戦。「安倍政権は消費増税とアベノミクスで国民の格差を広げ、戦争をする国作りを推し進めている。暴走は許せない」と対決姿勢を鮮明にする。

 民主は前々回の09年衆院選で中後淳氏が比例当選したが、離党。前回も中後氏が未来から出馬して落選した。以来、「自民1強」を崩す野党共闘の展望すら描けない情勢が続く。【中島章隆】

 ◆13区

 ◇自民共三つどもえ
 「1票の格差」是正を目指した区割り変更で、4区の一部(船橋市北部、有権者数約5万7000人)が編入される注目の選挙区。前職3人がひしめき、激烈な争いが予想されたが、野党の選挙区調整で前回、約4万票を獲得した維新前職が大阪2区に国替え。自民と民主の前職に、共産新人を加えた三つどもえの構図になった。

 前回、新人の落下傘候補で当選した自民の白須賀貴樹氏。この2年間で小規模の座談会を200カ所でこなすなど、若さのアピールと名前の売り込みに力を入れてきた。支部組織をフル回転させて支持層固めを急ぐ一方、「雇用と所得が増え、景気回復を実感できるようにする」と強調。人口減少社会に対応した長期的な政策を訴え、票の掘り起こしに懸命だ。

 民主の若井康彦氏は前回、逆風にさらされ、比例で復活。今回は「経済は良くなっていない」と政権批判を強め、「地方に景気回復が波及するよう経済政策の見直しが必要だ」と訴え。反自民票の受け皿として得票増を目指す。特に、今回から編入される野田前首相の地元、船橋市を最重点地区と位置づけ、区割り変更を周知させて野田票の獲得を狙う。

 共産の中川勝敏氏は、地元の白井市などを中心に「安倍政権の暴走ストップ」と訴え、得票率10%超を最低目標に比例票の上積みを目指す。【橋本利昭】=おわり

1634チバQ:2014/11/30(日) 20:52:10
http://www.tokyo-np.co.jp/article/kanagawa/20141125/CK2014112502000114.html
衆院選 各区の顔ぶれ<1>

2014年11月25日


写真
 衆院選の公示(十二月二日)まで一週間余となった。急な解散で立候補予定者の動向に流動的な面を残すが、現段階の主な顔ぶれを紹介する。 (敬称略)
◆<1区>花の1区 各党乱立
 松本純 64 (元)官房副長官 自前<5>
 篠原豪 39 横浜市議 維新 
 横田光弘 56 (元)県議 次新 
 明石行夫 55 党地区委員 共新 
 岡本英子 50 (元)厚労委理事 生元<1>
 元官房副長官で党政調会長代理などを務める自民前職松本に、野党が入り乱れて挑む構図。県庁所在地の象徴的選挙区だけに、各党とも独自色の打ち出しに意欲を見せる。
 民主は地元からの独自候補擁立を断念し、党本部主導で模索する。維新は衆院解散当日に新人篠原の擁立を発表。次世代は前回、旧維新の会で比例単独候補だった新人横田が参戦する。生活は、前回3区で破れた元職岡本が選挙区を移って挑戦する。社民も検討している。
 共産は新人明石が前回に続いて立候補する。
◆<2区>民主転出 一騎打ち
 菅義偉 65 官房長官 自前<6>
 三輪智恵美 60 党県委員 共新 
 官房長官として安倍晋三内閣を支える自民前職の菅が、これまで以上に存在感を高めて七選を狙う。
 菅はかつて民主候補と激戦を展開し、二〇〇九年は民主新人に約五百票差まで迫られたが、前回は圧勝。全国行脚でほとんど地元を不在にするとみられるものの、固い組織で地盤を固める。民主は今回、立候補を準備していた元職を6区に転出させ、独自候補は空白に。他の党にも目立った動きはない。
 過去に県議二期を務めた共産新人の三輪は、消費増税反対や脱原発を訴え、批判票の取り込みを期す。
◆<3区>乱戦一転 三つどもえ
 小此木八郎 49 (元)経産副大臣 自前<6>
 勝又恒一郎 51 (元)法務委理事 民元<1>
 木佐木忠晶 30 党地区常任委員 共新 
 六党の候補者が乱立した前回は野党の票が分散し、保守票を中心に手堅くまとめた自民前職の小此木が制した。今回は生活元職が1区に転出、立候補予定だった維新の新人も取りやめ、三つどもえの様相だ。
 県連会長も務める小此木は二〇〇九年の落選後、親子三代にわたって継いできた地元を細かく回り、後援組織を強化。民主元職の勝又は、前回出馬した落選者で唯一、今回も続けて参戦する。街頭演説などで二年間訴えた主張をさらに浸透させ、議席を狙う。共産は若手の新人木佐木をぶつけ、政権批判を強める。
 【記事の見方】
 ◆選挙区
 名前 年齢 肩書(1)(2)(3) =(4)
 ※掲載順は国会の勢力順。(1)は届け出予定党派。(2)は前職、新人、元職の区分。(3)は当選回数。(4)は推薦、支持政党。党派は自=自民、民=民主、維=維新、公=公明、次=次世代、共=共産、み=みんな、生=生活、社=社民、太=太陽、諸=諸派、無=無所属

1635チバQ:2014/11/30(日) 20:52:30
http://www.tokyo-np.co.jp/article/kanagawa/20141126/CK2014112602000138.html
衆院選 各区の顔ぶれ<2>

2014年11月26日


写真
(敬称略)
◆<4区>4氏が無党派争奪戦
 山本朋広 39 文部科学政務官 自<前><2>
 加藤勝広 70 (元)NTT社員  共新 
 浅尾慶一郎 50 党代表     み前<2>
 荻原隆宏 44 (元)横浜市議     無新 
 無党派層の動向が大きく情勢を左右する選挙区。解党するみんな代表の前職浅尾と、自民前職の山本を軸に、共産新人の加藤と無所属新人の荻原が絡む。
 浅尾は高い知名度があるが、党解党の引き金を引いた形になったことの影響が注目される。別の政党に属するのか無所属になるのか態度は明らかにしていない。京都から移って4区で二度目となる山本は、固い党支持層以外への幅広い浸透を目指す。
 加藤は前回に続き挑戦。荻原は民主党総支部長だったが、党の公認見送り方針を受けて離党した。
◆<5区>自民前職に3氏挑戦
 坂井学 49 (元)国交政務官  自前<2>
 水戸将史 52 (元)参院議員   維新 
 横山征吾 43 党県委員    共新 
 後藤田弥生 48 団体役員    無新 
 自民前職の坂井は、地道な活動で築いた支持基盤を基に、党への信任を訴える。野党側は維新と共産の新人が名乗り。さらに一人が出馬の準備をしている。
 引退した民主の田中慶秋元法相が六回の当選を重ねた地域だが、党逆風の前回は同氏の不祥事もあり惨敗。民主は後継候補の選定が難航し、独自候補見送りの公算となった。
 維新は元民主参院議員の水戸、共産は前回と同じ横山が挑戦する。田中元法相の後継として民主公認を目指す元衆院議員秘書の後藤田は、非公認でも無所属で参戦する構え。
◆<6区>自公協力の象徴地域
 三村和也 39 (元)海賊特委理事 民元<1>
 青柳陽一郎 45 党県代表    維<前><1>
 上田勇 56 (元)財務副大臣  公前<6>
 北谷真利 52 (元)会社員    共新 
 自民が県内選挙区で唯一、公認候補を立てない自公協力の象徴地域。公明前職の上田と維新前職の青柳を中心とした構図に、急きょ2区から「国替え」となる民主元職の三村が絡む。
 前々回までは上田と民主候補の競り合いだったが、前回はみんな(当時)から青柳が参戦。事実上の三つどもえを上田が制して青柳も比例復活当選し、民主は候補予定者不在の空白区となっていた。野党の候補者調整が取りざたされていたが、民主が衆院解散の二十一日に三村の公認を発表した。共産は新人女性の北谷が挑む。
 【記事の見方】
 ◆選挙区
 名前 年齢 肩書(1)(2)(3)
         =(4)
 ※掲載順は国会の勢力順。(1)は届け出予定党派。(2)は前職、新人、元職の区分。<前>は前回比例代表での当選者。(3)は当選回数。(4)は推薦、支持政党。党派は自=自民、民=民主、維=維新、公=公明、次=次世代、共=共産、み=みんな、生=生活、社=社民、太=太陽、諸=諸派、無=無所属

1636チバQ:2014/11/30(日) 20:52:57
http://www.tokyo-np.co.jp/article/kanagawa/20141127/CK2014112702000124.html
衆院選 各区の顔ぶれ<3>

2014年11月27日


写真
◆<7区>自民前職に4氏挑戦
 鈴木馨祐 37 (元)党総務    自前<2>
 中谷一馬 31 県議      民新 
 豊田有希 39 (元)横浜市議   維新 
 松田学 57 党政調会長代理 次<前><1>
 大山奈々子 51 党県委員    共新 
 自民前職の鈴木に、四党の前職・新人が挑む。無党派の多い選挙区で、当選者の入れ替わりが激しい。
 鈴木は落選後に返り咲きを目指した前回、五党乱立の中で次点に大差をつけて当選した。今回は顔ぶれが変わり、民主は県議の中谷、維新は元横浜市議の豊田と、若手を擁立。次世代は、旧維新の会の比例単独候補として当選した前職松田を立てる。
 共産は元教員の新人大山で自公政権に異議を唱える。前回民主から出馬し落選後、離党した元職首藤伸彦は無所属で立候補を目指したが、取りやめた。
◆<8区>維新前職に迫れるか
 福田峰之 50 党遊説局長   自<前><2>
 江田憲司 58 党共同代表   維前<4>
 若林靖久 29 党地区常任委員 共新 
 無党派層が多く、常に非自民が強さを見せてきた地域。維新共同代表の前職江田の牙城とされる中、自民前職の福田がどこまで迫るかが焦点。
 江田は政策面に加え、みんなを離党して結いの党、維新の党結成など政局的な流れの中でも注目を浴び、知名度は抜群。福田は比例復活当選した前回、当選枠の最後の一つに滑り込んだ。自民支持層を固めて上乗せを目指したいところ。
 民主は過去、推薦候補を含めて常に擁立してきたが、今回は見送る方針。共産は二十九歳の若手新人の若林でアピールする。
◆<9区>民主牙城 挑む自維共
 中山展宏 46 (元)衆院議員秘書 自<前><1>
 笠浩史 49 (元)文科副大臣  民前<4>
 椎名毅 39 弁護士     維<前><1>
 堀口望 38 党県委員    共新 
 前回は逆風の中、県内で唯一小選挙区の民主議席を守った前職の笠に、比例復活した自民中山と維新椎名、共産新人の堀口が挑む。前回と同じ顔ぶれになりそうだ。
 前回は民主の牙城を死守した笠だが、初当選して議員として実績を積んだ中山と椎名に危機感を持ち、支持固めに加え無党派層の掘り起こしを狙う。雪辱を期す中山は民主支持層の切り崩しを図り、公示直前には安倍首相が応援に入る予定だ。椎名はフットワークの軽さで細かく地元を回って支持を広げる。堀口は駅頭を中心に政権批判を展開する。
 【記事の見方】
 ◆選挙区
 名前 年齢 肩書(1)(2)(3)
         =(4)
 ※掲載順は国会の勢力順。(1)は届け出予定党派。(2)は前職、新人、元職の区分。<前>は前回比例代表での当選者。(3)は当選回数。(4)は推薦、支持政党。党派は自=自民、民=民主、維=維新、公=公明、次=次世代、共=共産、み=みんな、生=生活、社=社民、太=太陽、諸=諸派、無=無所属

1637チバQ:2014/11/30(日) 20:53:33

http://www.tokyo-np.co.jp/article/kanagawa/20141128/CK2014112802000156.html
衆院選 各区の顔ぶれ<4>


2014年11月28日


写真
◆<10区>前・元の激しい争い
 田中和徳 65 (元)環境副大臣 自前<6>
 城島光力 67 (元)財務相 民元<4>
 中野智裕 56 党地区委員長 共新
 0増5減の区割り変更により川崎市中原区の一部が18区へ移った。縮小した選挙区で前職と元職の激しい争いに、新人も名乗りを上げる。
 民主政権への批判を力に前回圧勝した田中は、党組織運動本部長で全国に目配りしつつも、時間をつくって街頭に立ち、安倍政権への信任を目指して野党を迎え撃つ。
 ともに「大義なき解散」を批判する野党側。城島は第三極に擁立の動きがなく、競合を避けられたことも追い風に、国政復帰を目指す。中野は自共の対立軸を強調しながら、組織を生かして戦いを挑む。
◆<11区>盤石自民に共産挑む
 小泉進次郎 33 内閣府政務官 自前<2>
 瀬戸和弘 62 党地区副委員長 共新
 圧倒的な知名度と人気がある自民前職の小泉に、共産新人の瀬戸が挑む。瀬戸は小泉の父・純一郎元首相が仕掛けた二〇〇五年の郵政選挙でも立候補しており、親子二代に挑戦する。民主など他党は擁立を見送る方向。
 小泉は全国の応援に走り回り、選挙期間中はほとんど選挙区を不在にすることが確実。だが、日常的に地元を小まめに回るなど支持者をつかんでおり、留守を預かる陣営の士気は高い。瀬戸は原発ゼロや、米軍横須賀基地を拠点にする原子力空母への反対を訴え、自公政権に対する批判票の取り込みに全力を挙げる。
◆<12区>自・民前職軸に2新人
 星野剛士 51 (元)県議 自前<1>
 阿部知子 66 (元)厚生労働委員 民<前><5>
 甘粕和彦 31 (元)衆院議員秘書 次新
 味村耕太郎 25 党准県委員 共新
 アベノミクス加速を前面に出す自民前職の星野と、民主入りした前職阿部を軸に、次世代の甘粕、共産の味村の両新人が挑む。
 前回は初挑戦だった星野が五党の乱戦を制し、当時未来に所属していた阿部が比例復活。この時落選した民主の中塚一宏元金融担当相は今回、自らの意志で再参戦を取りやめ、脱原発で政策が一致する阿部が民主で戦う。甘粕は前回の旧維新の会からの出馬に続く挑戦で、食い込みを期す。平成生まれの味村は消費税の10%への引き上げ中止などを訴える。
 【記事の見方】
 ◆選挙区
 名前 年齢 肩書(1)(2)(3)
 ※掲載順は国会の勢力順。(1)は届け出予定党派。(2)は前職、新人、元職の区分。<前>は前回比例代表での当選者。(3)は当選回数。党派は自=自民、民=民主、維=維新、公=公明、次=次世代、共=共産、み=みんな、生=生活、社=社民、太=太陽、諸=諸派、無=無所属

1638チバQ:2014/11/30(日) 20:53:52
http://www.tokyo-np.co.jp/article/kanagawa/20141129/CK2014112902000127.html
衆院選 各区の顔ぶれ<5>

2014年11月29日


写真
◆<13区>重要閣僚に迫れるか
 甘利明 65 経済再生担当相 自前<10>
 伊藤優太 29 座間市議    維新 
 高久良美 60 (元)大和市議   共新 
 安倍晋三政権の重要閣僚、経済再生担当相の甘利が安定感を増して臨む。民主は前回落選して再起を目指していた元職が、来春の大和市長選に出馬する意向を示し空白区に。そんな中、維新は新人の伊藤を擁立し与党との対決姿勢を鮮明にした。共産新人も政権批判でアピールする。
 甘利は全国遊説で選挙区の滞在はわずかとなるが、固い組織が留守を預かる。伊藤は野党が共同提案した「同一労働同一賃金」を訴え、野党勢力の結集を期待。共産の高久は、米軍厚木基地の騒音問題解消などを掲げて戦う。
◆<14区>1勝1敗の自・民激突
 赤間二郎 46 総務政務官   自前<2>
 本村賢太郎 44 (元)文科委理事  民元<1>
 中本太衛 49 (元)外務委員   次元<1>
 中野渡旬 66 党地区常任委員 共新 
 自民前職の赤間と民主元職の本村が激しくぶつかる。過去二回の対戦は一勝一敗。ともに地道に支持層固めに努めてきた成果を競う。次世代の中本、共産の中野渡もくさびを打とうと支持を訴える。
 赤間は県議から転身した二〇〇五年、民主の重鎮・藤井裕久元蔵相を破り初当選。〇九年は藤井元蔵相の元秘書で県議だった本村が引き継いで雪辱し、前回は赤間が制した。安倍政権路線を有権者がどう評価するかがカギになりそう。
 中本は保守層へ、中野渡は革新系支持層へ浸透を図る。
◆<15区>人気の前職に2新人
 河野太郎 51 (元)法務副大臣  自前<6>
 沼上徳光 28 党地区委員   共新 
 池田東一郎 53 (元)蔵相秘書官  無新 
 自民党内で脱原発を訴えるなど独自色が持ち味の前職河野は、前回は全国最多得票で当選するなど地元の人気は高い。共産新人の沼上と無所属新人の池田がどこまで崩せるか。
 河野はデフレ脱却や有効求人倍率の改善などアベノミクスの成果を挙げつつ、「民間活力による通常の経済状況に戻さなければ」とも。前回5区でみんなの党から出馬した池田は、かつて新進党公認で15区で挑戦した。今回は「しがらみのない政治」を掲げて挑む。
 茅ケ崎で生まれ育った沼上は労働環境改善などを訴える。
【記事の見方】
 ◆選挙区
 名前 年齢 肩書(1)(2)(3)
 ※掲載順は国会の勢力順。(1)は届け出予定党派。(2)は前職、新人、元職の区分。<前>は前回比例代表での当選者。(3)は当選回数。党派は自=自民、民=民主、維=維新、公=公明、次=次世代、共=共産、生=生活、社=社民、諸=諸派、無=無所属
(敬称略)

1639名無しさん:2014/11/30(日) 20:54:09
http://www.tokyo-np.co.jp/article/kanagawa/20141130/CK2014113002000112.html
衆院選 各区の顔ぶれ<6>

2014年11月30日


写真
◆<16区>自・民の両前職が激突
 義家弘介 43 (元)文科政務官  自前<1>
 後藤祐一 45 党政調副会長  民<前><2>
 池田博英 52 党地区委員長  共新 
 自民前職の義家と、比例復活当選の民主前職の後藤が再び激突。共産新人の池田も前回に続く挑戦で、票の上積みに力を注ぐ。
 「ヤンキー先生」として知られる義家は前回、参院議員からのくら替えで参戦。今回はアベノミクスの成果や、地元の道路整備への貢献などを訴える。選挙区への浸透度が試される戦いになりそう。
 前回、惜敗率約92%だった後藤は「アベノミクスは庶民の生活をほったらかしだ」と批判、地元出身の豊富な人脈を生かして小選挙区議席の奪還に執念を燃やす。
◆<17区>自・前職と民・元職が軸
 牧島かれん 38 党女性局次長  自前<1>
 神山洋介 39 (元)安保委理事  民元<1>
 吉田福治 59 (元)会社員    共新 
 五党の候補者が立った前回と一転、自民前職の牧島と民主元職の神山を軸に、共産新人の吉田の三人が争う。
 河野洋平元自民党総裁の「指定席」だった地域だが、河野氏引退後の二〇〇九年、神山が非自民で初めて小選挙区当選。後継の牧島は前回一二年に議席を自民へ奪い返したが、第三極が複数擁立する中での勝利だった。今回は「責任ある政治の実現が使命」と訴え、二年間の成果を有権者に問う。神山は安倍晋三政権に「大義なき解散」と批判を強め、返り咲きを期す。
◆<18区>経産副大臣に4人挑む
 山際大志郎 46 経済産業副大臣 自前<3>
 北村造 31 投資顧問会社員 維新 
 中田宏 50 党国対委員長  次<前><4>
 塩田儀夫 64 (元)東芝社員   共新 
 樋高剛 48 (元)環境政務官  生元<3>
 0増5減の区割り変更で中原区の一部が加わった。経産副大臣として安倍政権の経済政策を担う自民前職の山際に、維新、次世代、生活を軸に共産を含め四人が挑む。
 比例からくら替えする次世代前職の中田は宮前区がかつての地盤。前回落選した元環境政務官の生活樋高は連日駅頭で広く支持を訴えてきた。共産は元東芝社員の塩田を擁立した。解散後の二十五日に急きょ維新が擁立した新人の北村は、アベノミクスに疑問を投げかける。みんなの党で前回次点だった船川治郎氏は解党の影響などで出馬を見送った。
【記事の見方】
 ◆選挙区
 名前 年齢 肩書(1)(2)(3)
 ※掲載順は国会の勢力順。(1)は届け出予定党派。(2)は前職、新人、元職の区分。<前>は前回比例代表での当選者。(3)は当選回数。党派は自=自民、民=民主、維=維新、公=公明、次=次世代、共=共産、生=生活、社=社民、諸=諸派、無=無所属
  =おわり


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