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おちゃめくらぶ掲示板

1御茶目菜子:2009/09/12(土) 15:33:12
現在大阪オフ中にょ
現在大阪オフにょ。
昼食を12時に済ませ現在3時のおやつ休憩にょ。
昼ご飯を食べてから現在までいろいろ買い物をしたけどもう3万円くらい使っているにょ。
めぼしいものは大体買えたけどそろそろ資金が尽きるにょ。


マリモーマさんへ
>今日は 大阪オフだけど 関西は 雨が降ってたよ

さっきは結構降っていたにょ。
また詳しくは明日書くにょ。

201御茶目菜子:2010/04/19(月) 12:03:03
ポケットサイズPCにおけるポインティングデバイスのあり方について
iPadの画面サイズは指での操作を考えるといい感じなんだけど持ち歩いて気軽に取り出して
使うには大きいと感じるため電車やバスといった移動中に使用することが多い端末であれば
個人的にはポケットサイズの端末が望ましいと考えているにょ。
座ってじっくり使うならばある程度は大きい方が使い勝手がいいのは確かだけど立った
状態で使うならば小さい方が良いからね。
といっても小さすぎると使い勝手は悪くなるために使いやすいサイズというのは用途に
よって粗方決まってくるにょ。
ポケットサイズを求めるならば一昨日に書いたように画面サイズは5〜6インチクラスが
最大となるにょ。(これくらいなればWSVGAでも十分実用になる)
その時に問題となるのがキーボードとポインティングデバイスにょ。
キーボードはキーピッチの問題があるためポケットサイズのような小型のPCでは物理的な
制約が大きいけどそれに比べたらポインティングデバイスの制約は小さい(キーボードと
比べてどれでも大差はない)と考える人もいるのではないかと思うにょ。
しかし、本当にそうなのかを考えていくことにするにょ。

PCにおけるもっとも普及しているポインティングデバイスはマウスだけどノートPC本体に
ついているポインティングデバイスとなると人気(?)のタッチパッド、実力(?)の
トラックポイント(などのスティック型デバイス)が主に挙げられるにょ。

◎タッチパッドのメリット
 ・コストが安い
 ・メインテナンスフリー
 ・指先の移動距離と画面上での移動距離が比例関係にあるので慣れなくてもすぐ使える

◎スティック型デバイスのメリット
 ・ホームポジションから手を離さずに使える
 ・指先の移動距離が短くて済む
 ・画面の端から端まで素早く移動できる

どちらが良いかは結論を出すことはできないけどタッチパッドは「万人向けで安い」
スティック型は「使い勝手が良いけど慣れが必要」というのだけは確かにょ。
ただし、これらはテーブルや膝の上などに置いて使うことが前提となるために上記の
ようなポケットサイズのデバイス用としては適しているとは言い難いにょ。
「ポケットサイズのPCならばタッチパネルが付いているからそれでいいのでは?」と
考える人もいるけどマウスボタンの配置も重要となるし、タッチパネル以外のデバイス
との共存も重要となるにょ。

というわけで、ポケットサイズのPCにおいてポインティングデバイスはどのようなもので
あるべきかを考えてみることにするにょ。(今回は種類ではなく位置について重点を置いて
考えてみる)
Windowsでは古くからタッチパネルを採用したPCはあり、Win95 for PenServiceのように
ペン入力に対応したものも存在するにょ。
やはり、タブレット型がメジャーになったのはOSレベルでペン入力をサポートした
XP Tablet PC Edition 発売以降だと思われるにょ。
ただTablet PC EditionはProの上位SKUということで高価なタブレットPCにしか採用
されなかったにょ。(安価なタッチパネル採用機はポインティングデバイスとして
タッチパネルが使用可能というだけだった)
しかし、VistaではHome Basic以外のすべてのSKUでタブレット機能をもち7ではマルチ
タッチに対応するなどタッチパネル採用機はXP時代と異なり安価でかつ実用的に
なってきているにょ。

そういうことで、Win7ならばほぼすべての操作がペン(タッチパネル)で可能になった
わけだけどポケットサイズの端末ではスペック的に7は辛いし、XPならば快適に動作する
とはいってもXPのTablet PC EditonではなくHome Edition(のULCPC版)であるため
タブレット機能は有してないにょ。
したがって、たっちパネルはポインティング操作にしか利用されない機種も多くそのため
タッチパネルによる操作と既存のポインティングデバイスの共存が重要になってくるにょ。
PMのようにXPであるにも関わらずポインティングデバイスはタッチパネルのみでマウス
ボタンも付いてないというのはさすがに辛いからね。

ポケットサイズPCにおけるポインティングデバイスに関しては一昨年の5月17日に書いた
けれどどのようなPCが欲しいということから全般的に考えたためあまり詳しくは追求
していなかったということもあり今回はさらに掘り下げて考えてみることにするにょ。
本来ならばWin7で考えるべきなのだけど上記のようにWin7がまともに動作するポケット
サイズPCというのが皆無であるため今回はWinXPに限定して考えるにょ。(タッチパネルの
扱いが別物であるため7が主流になる頃には改めて考え直そうと思う)
というか、私自身がWin7をまともに使ってないので間違った考えをしている可能性もある
わけだしね。

さて、XP搭載のポケットサイズPCだけど上記のようにほぼすべての機種がタッチパネルを
搭載しているにょ。
そのタッチパネルは主にポインティングデバイスとして使用され一部の例外を除き
タッチパネル以外のポインティングデバイスも用意されているにょ。
そこで問題となるのはそのポインティングデバイスの種類と配置にょ。
XP(Home Editon)では基本的にタッチパネルだけで完結させるのは難しいために他の
ポインティングデバイスとの併用を考慮する必要があるにょ。

では、まず普通にポインティングデバイスを使う場合を考えてみるにょ。
ポケットサイズのPCであるということは立ってことが可能というのが重要になるにょ。
しかし、立って使う場合(両手に持って使う場合)と座って使う場合(テーブルや膝の上に
置いて使う場合)では使いやすいポインティングデバイスも変わってくるにょ。
座って使うならばなるべくホームポジションからずれないように真ん中にポインティング
デバイスがあることが望ましいのだけど立って使う場合はそうではないからね。

では、立って使う場合にはどのような位置にあるのが望ましいのか・・・?
立った状態でポインティングデバイスを操作するということはそのPCを安定した状態で
支えた上で使用することになるのでまずはどのように支えて使うのかということから
考えないといけないにょ。
そうなると考えられるのは2つにょ。

(1)片手で支えてもう片手でポインティングデバイスを操作する場合
(2)両手で支えてその支えた状態でポインティングデバイスを操作する場合

まずは(1)から考えていくと片手でホールディングできる重量や形状であるということが
必須条件となるにょ。
この時点で1kgに達し、片手で十分にホールディングできない普通のモバイルノートは
アウトにょ。(駅弁スタイルで使用するならば両手がフリーになるけどそういう使い方を
使用するというのはさすがに考慮しなくていいだろうからね。)
それがあるから、最初に「ポケットサイズ」という条件を入れておいたわけなので
ポケットサイズという条件を満たしている機種であればこの必須条件をほぼ満たせるの
ではないかと思うにょ。(薄くて1枚板のピュアタブレット型のPCであれば片方の腕で
支えることが可能ということでiPadのようなサイズでも立った状態で使えるけど)

ホールディングと一言で言ってもどのように持つかということも重要になるにょ。
片手で支えるとなると底面から鷲掴みにするのかサイドから鷲掴みするのかという2通りが
考えられるにょ。
サイドから支える場合にはよほど軽くて小さい機種でないと安定性が乏しいにょ。
重量が500gを越えればサイドから支える場合は重く感じるため筐体にグリップを設ける
といった感じの工夫が必要になるにょ。
ある程度のサイズや重量があれば底面から支えざるを得ないと思われるにょ。
このような片手ホールディングの場合は片手がフリーだからポインティングデバイスは
どこにあっても問題ないと考えられるけど安定性が重要となるためにポインティング
デバイスの位置はある程度限定されてくるにょ。
どの位置が良いかというと筐体の中心よりは支えている手の逆側、つまり、ポインティング
デバイスを操作する手の側にある方が良いと思われるにょ。

また、その際にマウスボタンの位置も重要になるにょ。
片手で支えるためにポインティング操作とマウスボタンの操作を支えてない方の手で
やらないといけないため片手で操作できるような位置に持っていく必要があるにょ。
ポケットサイズというにはやや大きいけど立って使うことを考慮した初期のリブレット
(Crusoeモデルではない方)は親指でポインティングデバイスであるリブポイントを
操作し、そして逆側(天板側)についているマウスボタンを中指、人差し指で操作
可能となっているにょ。
このようにマウス操作が片手ですべてできることが片手ホールディングにおいては
重要といえるにょ。(分散して行ってもいいけど自由が効かないホールディングしている
方の手でマウス操作をすべて行うというのは無理がある)

次に(2)を考えていくと(1)とは完全に異なることが分かるにょ。
というのも両手でホールディングをすると手の可動範囲に著しく制約ができるからにょ。
つまり、ホールディングした状態で指が届く位置にポインティングデバイスとマウス
ボタンを設置する必要があるからね。
両手持ちを普通に行えば両手とも親指のみがPCの上面に出てあとの4本はPCを支えるのに
使っていると思われるにょ。

したがって、ポインティングデバイスは片手の親指で、マウスボタンはもう片手の親指で
操作するという選択肢以外には考えられないにょ。(片手が完全にフリーになる片手持ち
とは異なり片方の手でマウス操作をすべて行うのは難しい)
底面にマウスボタンを設置すればこの限りではないけどそれだと両手持ちスタイル
以外では使用できないという問題が出てくるからね。(上面に普通にマウスボタンを
用意して、テーブルに置いて使う場合には底面のマウスボタンが無効化できる仕組みに
すれば良いだけの話だけどそこまで無駄なコストをかける意味は感じられない)
つまり、(1)は片手操作、(2)は両手操作が基本となり操作方法が異なるためどちらが
絶対的に良いというものではなく筐体形状(サイズ、重量)によって大きく左右されて
しまうにょ。

さて、次はいよいよタッチパネルを使用する場合のことについて考えることにするにょ。
普通は片手でペンを持ち片手で支えるという感じになると思うにょ。
そうなると右利きの人が使用するには左手一本で十分にホールディングできるような
形状と重量ということが重要になるにょ。(これは上記の片手持ちホールディングと
同じだけど)
あとは形状だけでなく重心の問題もあるにょ。(画面を押さえつけることになるため
それに耐えられる必要がある)
そうなると片手持ちスタイルで使用可能な機種が有利かというとそうでもないにょ。

まず考えないといけないのはなるのはペン1本でマウスボタンの機能を持つかどうかと
いうことにょ。
これはドライバでどうにでもなることだけどマウスの右ボタン、左ボタンに相当する
機能をペン1本で使えない機種もあるわけだし、すべてペン操作で行うよりもハード
ウェアであるマウスボタンによる操作の方が使い勝手がいい場合が多いからね。
そうなると既存のマウスボタンとの併用使用が快適にできるかどうかということが重要に
なってくるにょ。

とはいうもののペンを持った状態でマウスボタンの操作なんてできないので実質的に
支えている方の手でマウスボタンを操作することになるにょ。
片手持ちスタイルの機種だと片方の手のみでマウスボタンやポインティングデバイスを
操作するように作られている機種もあるため支えている方の手の側にはマウスボタンは
付いていない場合もありペンとマウスボタンの併用というのが出来ないこともあるにょ。
たとえば、初期のリブレットのように片手のみでマウス操作を行うPCにタッチパネルを
付けた場合はタッチパネルのみで操作を完結させる必要があるということにょ。

つまり、どのような配置にするのが良いのかというのはどのようにそのPCを使うのかという
ことで変わってくるというわけにょ。
だから、そのPCの使い方(どのように手に持って、どのように操作するのか)をあらかじめ
想定しないと良いか悪いかは判断ができないにょ。
ベストな使い方を想定するのが難しい場合は開発者が想定した使い方をされず、ユーザー
から批判を浴びることになるわけだから筐体を見てどのようにホールディングして
どのように操作するのが良いかということがユーザーに伝わるかどうかも重要となって
くるにょ。

私が使っているVAIO UXはキーボードやバッテリ駆動時間には不満を感じているけど
ユーザーにどのように使って欲しいかというメーカーの考えは良く伝わっている機種だと
思うにょ。
筐体形状を見ただけで両手持ちスタイルで使うのが明白だし、ポインティングデバイスも
右手でポインティング操作を行い左手でマウスボタンを操作できる(タッチパネルを
使用時は右手でタッチパネルを用いてポインティング操作を行い左手で同様にマウス
ボタンを操作できるというのが見ただけで分かってしまうからね。
縦横入れ替え時でも[+][−]キーがマウスボタンの代わりになるため上記の操作方法が
変わらないためポインティングデバイスとボタンの配置はかなり絶妙に感じるにょ。
これはUXの前身であるtype Uでも同じことがいえるにょ。

Viliv S5はそれらとは左右が逆であるため左手でペン操作するかマウスボタンを使わずに
ペンのみで操作を完結する必要があるにょ。
このようにポインティングデバイスとマウスボタンの位置によってどのように持って使う
のが良いかということが粗方判断が可能になってくるけどそうではない使い方をして
(つまりわざわざ使いにくい使い方をして)「位置が悪い」と言うのは正しいとは言えない
のではないかと思うにょ。(ユーザーにより良い使い方というのを上手く伝えることが
できなかったメーカーにも責任がないとはいえないけど)

今回はポインティングデバイスのみで考えたけど立って使う場合にはキーボードを使用
したときにどのように持ち方が変わるかも重要となり、キーボードを両手持ちで打つことを
想定した機種だと両手持ちホールディングを想定したポインティングデバイスの配置の方が
ベターといえるにょ。
片手持ちホールディングの機種だと持ち替えが頻繁に発生してしまうから立って使うことを
前提にして考えると良いとは言えないと私は考えているにょ。
この辺は「立った状態ではキーボードは操作しない」「片手でタイピングすれば問題ない」
「持ち替えが発生しても苦にならない」という人もいるだろうからあくまで私の個人的な
考えだけどね。
モバイルはどのように使うかで優劣が大きく変わってしまう上に自分に合うか合わないか
ということが重要になるため絶対的に優れた物というものは存在しないにょ。
したがって、良い、悪いを判断するときに製品の方向性を考慮せず、自分の価値観のみで
批判を行うようなこと(例えば「ポメラはテキスト入力しかできないけどせめてWeb閲覧
機能くらいないと駄目だろう」など)は正しいとは言えないと思うにょ。

202御茶目菜子:2010/04/20(火) 12:40:35
ARM機は小さくて軽いからこそ意味がある
キーボードレスになったNetWalker PC-T1発表
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/20100419_361829.html
http://plusd.itmedia.co.jp/pcuser/articles/1004/19/news023.html
http://plusd.itmedia.co.jp/pcuser/articles/1004/19/news033.html
昨年登場したNetWalker PC-Z1はubuntuを搭載し、ザウルス後継のLinux端末として期待は
されたものの本体サイズや重量が大きいということに不満点を感じる人もいたし、何より
キーボードのシーソー方式のタッチには不満を抱く人は多かったにょ。
ということで、その不満を排除すべく不満だったキーボードを取り除きさらに薄型化、
小型化することで軽量化にも成功しているにょ。
iPadの人気にあやかってピュアタブレット型(キーボードレス)にした・・・なんてことは
たぶんないと思うにょ。
企業ユーザーだとクラムシェル型よりもタブレット型の方が良いという意見もあるみたい
だからその声を元に作られた模様にょ。
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/column/gyokai/20100420_362331.html

さて、気になる大きさだけど幅も奥行きも1cm以上短くなっているにょ。
厚さも薄くなっているため私が「ポケットサイズの端末」として定義している
「奥行き+厚さが14cm以内」という条件を余裕で満たす11cmとなっているにょ。
14cmは私の実験上でギリギリのサイズであり、富士通では13cmをポケットサイズとして
定義しているようにポケットによってサイズは異なるのだけど11cmならばほとんどの
ポケットにすんなり収まるサイズといえるにょ。(これでも3桁型番のリナザウよりは
大きいけど)
ケースに入れてサイズが2cmプラスになったとしてもポケットサイズに収まるにょ。

個人的にはキーボードはせめてスライド式でも良いからハードウェアとして用意して
もらいたかったところだけどキーボードレスでこの厚さだとキーボードを付けたらまた
中途半端な大きさになるということを考えるとやむを得ないところか・・・。
何せPC-Z1はキーボード付きのWindows PCであるPMよりも大きく重く厚かったからね。
サイズを重視するならばPC-Z1よりもPMの方が有利となっていたにょ。
しかし、この新型のPC-T1は大きさ重さ厚さともにPMよりも優れているにょ。
Windows(もしくはx86CPU)やハードウェアのキーボードが必須という人でないならば
このPC-T1はかなり良い選択肢になるにょ。

PMの重量は345gに対してPC-T1の重量は280gにょ。
もしもPMがキーボード内蔵でなければPC-T1並の厚さや重量は十分に実現が可能とはいえ
現状で存在しない以上はただの机上の空論にすぎず、300gを切る重さというのは小型化、
軽量化が容易なARM端末ならではといえるにょ。(PC-Z1はそういう意味では中途半端な
サイズ、重量だった)

難点を言えば価格とバッテリ駆動時間にょ。
価格は国内メーカー品ということで韓国、台湾メーカーの同じような製品と比べて
高めになっているけどそれはNetWalkerだけの話ではなくネットブックや他のジャンルの
製品でもいえることなのでここであえて批判するようなことではないにょ。
ただ、標準で辞書を12個内蔵しているということを考えるとコストパフォーマンスは
それほど悪いというわけではないにょ。(辞書は数が重要ではなく使えるかどうかが
重要だけどね))
さすがに発売から時間が経っている初期モデルのPC-Z1は実売で3万円台と安くなっている
わけだし、辞書を7つ内蔵した後継機のPC-Z1Jでも4万円台だからPC-T1の47000円という
予定価格はそれらと比べて割高感はあるものの初物価格であるということを考慮すれば
それほど割高とはいえないにょ。(半年前に発売のPC-Z1も当初は5万円くらいだったわけ
だしね)

バッテリ駆動時間の6時間は実駆動ではなくメーカー公称値なのでさすがに厳しいにょ。
JEITA測定法による駆動時間だから普通に使えば公称値の半分程度しか動作しないからね。
公称6時間ということは実駆動だと3〜4時間と予想できるにょ。
これがバッテリ大食いのWindows PC(AtomであってもARM CPUよりも消費電力が大きいし
CPUよりもさらにチップセットの方が消費電力が大きいため)であればこのサイズという
ことを考慮した場合に十分健闘しているといえるけどARMだけにもう少し頑張って
欲しかったところにょ。
512MBの標準メモリではOSだけで半分以上消費されているためメモリは1GB欲しかったけど
これはバッテリ駆動時間を考えれば512MBで妥協するとしてもそのバッテリ駆動時間が
短くなってしまったわけだからね。
PC-Z1が7.4V、1620mAh(12Wh)のバッテリなのに対してPC-T1が3.7V、2300mAh(8.51Wh)
ということでバッテリ容量が減った分だけ駆動時間減になっているにょ。(バッテリは
本体重量に与える影響が大きいために軽量化のため削られてしまったと思われる)

ただ、バッテリが交換可能になったのは大きいにょ。
前モデルのPC-Z1は公称10時間駆動でも交換不可だったために長時間駆動が必要な場合や
バッテリがへたってきた場合にはどうしようもなかったけど交換可能であれば予備の
バッテリを使用することで解決ができるからね。
これはiPadでも同じであり、交換不能なバッテリを搭載しているため容量の大きいもの
(24.8Wh、148g)を搭載しているわけだけど実駆動10時間を確保するために重量が犠牲に
なっているからね。

このPC-T1はVAIOでいうとUシリーズがtype Uになったくらい別物だから改善ととらえるか
改悪ととらえるかで意見が分かれそうにょ。(PC-Z1はしばらく併売されるので自分の
好みの方を買えば良いだけだし)
それでも、BT内蔵は改善だと思うにょ。(できればWWANやWiMAXも内蔵して欲しかった
ところだけど)
スマートフォンなどと差別化するためには5インチ、WSVGAクラスの液晶の搭載が必須
(スマートフォンはその筐体サイズから液晶は最大でも4インチとなり、WSVGAの搭載は
さすがに実用面で厳しい)だし、キーボード内蔵も差別化には有用ということでここ
でもポケットサイズのPCの有用性に関しては幾度も述べたところだけどやはりそういう
面においてはキーボードがないというのは薄型軽量化のメリットがあってもマイナスに
なってしまうと思われるにょ。
しかし、iPadは大きすぎるという人でAPPLE製品へのこだわりがない人にとっては悪くない
選択肢だと思うにょ。
そもそも、iPadで大きすぎるという人は(480x320という解像度に不満が無ければ)iPod
touchを使うという選択肢があるためNetWalkerはAPPLE製品を買おうとしているユーザーの
選択対象にはならないだろうしね。

個人的にはもしPC-T1がサイズを維持したままスライド式キーボードを内蔵していたら
とは思うもののキーボードが無くても「PC-Z1よりは欲しい」ものになっているにょ。
PC-Z1はその筐体サイズや重さを考えると同じクラムシェル型であるPMを買った方がいい
と感じていたくらいだからね。(上記のようにPMの方が小さくて軽いため)
PC-T1は比較対象といえば同じタブレット型のViliv S5だけどS5よりも明らかに小さく軽い
からそれだけでもPC-T1は十分なアドバンテージがあるにょ。
もっとも、Viliv S5が重いのは約23Whの大容量リチウムポリマーバッテリを搭載している
からで、Windows PCなのに約400gで実駆動6〜7時間を確保しているにょ。
PC-T1もPC-Z1と同容量のバッテリを搭載していれば同程度の駆動時間は確保できるとは
いえそれだと300gを越えてしまうのは確実だからね。(それでもViliv S5より軽いけど)
やはり、PDAとして使う(片手で支えて使うのが前提の端末)ならば300gが1つの目安に
なると思われるにょ。
だからサイズ面、重量面の妥協点としてはPC-T1はいい感じだと思うにょ。

203御茶目菜子:2010/04/21(水) 12:13:58
ネットブックに7を導入する意味はあるのか・・・?
4月18日にはネットブックは約300万台売れているけど外で使っているのを見かけないのは
持ち歩き用ではなくメインPCとして購入する人が多いせいということを書いたのだけど
それと同じようなことをマイクロソフトの人も言っているにょ。
http://plusd.itmedia.co.jp/pcuser/articles/1004/20/news066.html
2月現在で277万台のネットブックが市場に出回っているとのことだけど私の予想では
約300万台といことでそれが間違いではなかったということで少し安心したにょ(笑)
私はPCにおけるノートPCの販売割合、ノートPCにおけるネットブックの販売割合から
大ざっぱに計算したものだけどもそもこの数大きく違っていたら根本から話にならない
ところだったからね。(プラスマイナス20%程度の誤差はあることを覚悟していたという
ことで250万〜350万の間には収まると思っていたけど)

WinXP搭載PCは一昨年の6月30日で販売終了(在庫販売のみ)となったのだけどネット
ブックではVistaの動作は重いということで特例としてネットブック(ULCPC)に限り
XP Homeの提供が継続されて現在に至っているにょ。
これも7が発売から1年で終了ということで今年の10月でXP搭載のネットブックは販売が
終了してしまうにょ。
XPは発売当初こそ「重い」と酷評だった(快適に使うには当時のハイエンドPCが必要
だった)けどそれはPCのスペックアップとともに克服されたにょ。
ネットブックはXP発売当時のハイエンドデスクトップPC並の性能を持つのでXPならば快適に
動作するにょ。
それにバグが多くNT系の割りには不安定というのも今となっては枯れたOSとなったため
問題ないにょ。
さらに普及している分だけ周辺機器やアプリの対応からも外されることは実質2世代前の
OSとなった現状あってもしばらくは安心というのもあるにょ。(9年前に発売開始のOSを
搭載PCが新製品として店頭に並んでいるというのはWinXPが発売後にWin3.1搭載PCが
新製品として並んでいるくらいのすごいこと)

しかし、このままXPを永続サポートをするのは難しいためにマイクロソフトは7への
アップグレードを推進しているにょ。
確かに7はVistaと比べると全般的に動作が速くなっているためにVistaからの乗り換えで
あれば有用だけどXPからだと微妙にょ。
起動もXPと大差ないし、終了も少し速い程度であり手間とコストをかけて行うべきか
というと微妙にょ。

私の場合は、コールドブートなんて基本的にやらないから起動や終了が多少速くなっても
それは関係ないにょ。
というか、上記リンク記事で7と比較しているXPはシャットダウンに30.96秒もかかって
いるけど私の所持PCではどれも10秒程度で終了するにょ。(ちなみに私のR5は13秒で
終了できた)
一体どの機種を使えばこんなに遅くなるのやら・・・。
まぁPCは使えば使うほど遅くなるからあり得ない数字ってわけでもないけどあまりフェアな
比較とは思えないにょ。
それを言ったら休止ならばメモリ使用量が少ない分だけXPの方が7より有利になってしまう
ことになるにょ。
もっとも、7はVistaと同様にスリープモードがあり、これだと休止よりも圧倒的に
速いにょ。
XPでもスタンバイがあるけどXPのスタンバイは電源が保持されている必要があるからね。
デスクトップPCでは常用はできないにょ。

ノートPCならばスタンバイを常用するのは問題ないけどスタンバイ中のバッテリ消費は
無視ができないレベルだし、うっかりバッテリ残量がゼロになってしまった時のことを
考えると常用してない人も多いことかと思われるにょ。
スタンバイだとどれだけバッテリが持つのかとか、PCのバッテリ残量がどれくらいかを
把握しておかないと常用は難しいからね。(私のR5はフル充電からならスタンバイ状態で
10日以上持つのでスタンバイを常用しても全く問題ないけど一般的なネットブックだと
1〜3日放置でフル充電であってもバッテリが空になってしまう)
スリープでは万一バッテリ残量がゼロになっても休止からの復帰と同じ扱いになるだけ
であるため心配はないにょ。

とはいえ、外出時であれば結局スタンバイと同じくバッテリ残量がゼロになれば使えなく
なってしまうためバッテリ消費のほとんどない休止にしてしまう人も多いと思うけどね。
そう考えると休止とスタンバイを使い分けるのが面倒もしくは難しいという人で無ければ
XPでも全く問題ないといえるにょ。
というか、休止やスタンバイ(スリープ)というものがどのようなものか知らないで
毎回シャットダウンで終了させるという人が大半ではないかと思われるにょ。(だから
「PCは起動が遅い」と思ったり速度比較でコールドブートの時間を重視したりする)
またPCは使い続けることで常駐物が増え、レジストリにゴミが溜まりブートやシャット
ダウンが遅くなっているからそういう意味ではXPと7のどちらを選択するのかではなく
OSをクリーンな状態にするのがベストといえるにょ。(OSのクリーンインストールするか
XP、7を問わず新しいPCに買い換える)

やはり、ネットブックでよく行うであろうことで重い作業といえばYouTubeなどののHD動画
再生だと思うにょ。
Flashは10.1からGPUの再生支援機能に対応したとはいえ、ネットブックに内蔵のGPUで
あるGMA950やGMA3150は再生支援を持ってないためにCPUパワーのみで再生する必要が
あるにょ。
ただ、残念ながらAtom NのCPU性能ではHD動画を再生することはできないにょ。
一旦ダウンロードした後にGOMプレイヤーなどの再生負荷が小さいプレイヤーで再生する
ならばネットブックでも720pまでは再生できるけどWebブラウザ上で再生するならば
Atom換算で2〜2.5GHzに相当する性能を持つCoreSolo1.2GHzでさえ不足するからね。
スマートフォンであれば480pや360pで再生できれば十分だけどWSVGAのネットブックで
あってもPCである以上は720pくらいは普通に再生できて欲しいからね。

さらにOSのオーバーヘッドも馬鹿にはならないにょ。
私は一昨年の3月26日に同じPCでWin98とWin2Kで動画再生比較をしてみたところ明らかに
Win2Kの方がコマ落ちが酷かったにょ。
これと同じことがXPと7の間でも言えるにょ。(具体的な違いは私が7を導入した後に
実験を行ってみたいと思う)
特にこのようなオーバーヘッドは再生ギリギリの環境下においては大きな差となって
表れてくるためにネットブックに7を導入するということは動画再生性能を自ら落とすと
いうのと同じにょ。
これが再生支援機能を内蔵しているGS45を搭載しているPCだとXPでは再生支援が働かない
ために7を導入した方が圧倒的に有利になるんだけどね。

このようにネットブックにおいては7を導入するメリットがほとんど見あたらないにょ。
すでにメインPCが7の人であれば同じ7の方が使い勝手がいいだろうし、ネットブックが
メインではなく別途高性能なPCを所持しているならばネットブックにそんなに高い
ものを求める必要も無くなるわけだしね。(不満ならばメインPCの方を使えばいい)
とはいえ、ネットブックをメインPCとして使っている人にとっては本当に7化が正しいか
と言われると考えさせられてしまうにょ。
確かにサポート期間の面からするとXPはあと3年でサポートが完全に終了してしまうため
一般的には5年サイクルの買い換えが多いだろうということを考えると今更XPというのも
微妙にょ。

それに、現時点ではネットブックで使用されている現役OSということで周辺機器やアプリは
大半がXPに対応しているけど半年後にはネットブックへの提供が無くなりXPは急速に終息に
向かうのではないかと思われるにょ。
そもそも、XPはVistaや7とはドライバモデルも異なるし、DirectXも9までの対応となって
いるためにXPをサポートするということ自体がベンダーの負担になってしまっている
わけだからね。
だから、サポート終了前にXP非対応の周辺機器やアプリが増大することが予想されるにょ。
Win98/Meの最終サポートは2006年の6月末だったわけだけどそれよりも前に98非対応の
ものはすでに多く存在していたからそれと同じようなことがXPでも起こると思われるにょ。

そういうことで、ネットブックは完全に追いつめられた状態となっているにょ。
唯一の希望は「来年登場する次世代AtomはHD動画の再生支援が付く予定になっている」
ということくらいにょ。(ただし、まだ確定情報ではない)
そのAtomが半年以内に登場するならばかなり状況は変わってくるのだけど現在のスペック
そのままで7を導入してもサポート期間が伸びるということくらいのメリットしかないにょ。

204マリモーマ:2010/04/22(木) 07:51:03
ただいま出勤中ナウ
のどかでps1・ps2のエミューが普通に動いたよ
コントローラーは 普通のpc用のだから
変換するのを買わないと やりにくいよ

205御茶目菜子:2010/04/22(木) 12:07:23
自分の意見を書くということは簡単だけど難しい
さて、ここではほぼ毎日私が雑記を書いているのだけど結構長文になることも多いし
まともに読んでくれる人がどれだけいるのかは私も気になるところにょ。
カウンタをつけたお陰で1日にどれくらいの人が読んでいるかが分かるようになった
(掲示板への1日のアクセスは60〜70くらいでトップページの30〜40アクセスよりも多い)
ということで、全く読んでいる人がいないというわけではないということが分かり
安心したにょ(笑)

ここは私、個人が好き勝手にやっているサイト(の掲示板)であるが故に主観でどんどん
書いているけれど掲げているスタンスは下記の2つにょ。

(1)自分の言葉で書く
(2)否定意見は意見ではない

(1)は簡単明白にょ。
例えば新機種が発売されたということを書きたいときに「最新機種が発売されたよ」
で終わるのかそうでないかという違いにょ。
それで終わりでも構わないけど私はわざわざ書く以上はその機種がどのような面で有用か
ということまで書く必要を感じているからにょ。
これが新製品情報ならいいけど「○○したい場合は△△で十分」(例えばL版プリント
ならば200万画素で十分など)とか書く場合はそれなりに実体験がないと自分の言葉で
書くのは難しいにょ。
そのため私がここで書いているものは極力自分で確かめたもののみを書いているにょ。
それができない場合はWeb上で十分な情報を集めたのちに書いているにょ。
十分な情報がない場合は、「〜らしい」という感じで言葉を濁しているにょ。

あと自分の言葉で書く(=自分で考えて書く)ということによりダブルスタンダード化も
防げるにょ。
人間だからその場によって自分の都合のいいように基準を変えるというのは仕方がない
ことだけどそれは読む側とすればその人の信頼性を損ねるものになりかねないにょ。
しかし、自分の中でしっかり固定化された基準点(絶対的基準)を用意することで
それはかなり軽減可能になるにょ。
とはいえ、長期的なスパンで見ると基準点は変化するのは仕方ないにょ。
「PCに求める性能」というのはその端的な例にょ。
しかし、それはどうしてそのように変わったのかを書くことで理解は得られると思って
いるにょ。

ただ、一旦変えた基準を再び元の基準に戻す場合にはそれ相応の理由がないと読んで
いる人はとても納得ができないと思うにょ。
長期的ならばまだいいけど短期間で(最悪の場合、1日のレスの中において)基準が
ころころ変わっている場合はどんな素晴らしい文章を書いていても全く説得力がないと
私は思うにょ。(「この人は感情でころころ意見が変わる人」としか思えなくなる)
物事を相対的基準で考えるのではなく絶対的基準で考えることができれば基準が変わる
なんてことは起こるはずがないからね。
確かに後付け設定で何とでも「言い訳」はできるけどそんなのは逆効果にょ。
それが分かっているならば最初から理由を書いておくか、紛らわしいようなものは
書かないというのがいいにょ。(個人サイトならば個人の信頼性だけの問題となるため
「自分に対する信頼性なんて気にしない」という人ならば自由に書いてもらっていい
けどね)

(2)否定する場合にはそれ相応の理由が必要になるはず(全面肯定やどうでも良いという
場合はその限りではない)だからなぜ否定に至るのかを書く必要があるにょ。
それがあってはじめて「意見」と呼べるものになるにょ。
「これは変だ!(これは違う!)」で終わったらただの感情論になってしまうにょ。
まぁ個人サイトならばただの感情論でも構わないんだけどね。
「何だか分からないけど個人的に気に入らないもの」というのもあるのは確かだけど
それは意見ではなく感想だと思うにょ。
だから「否定意見」ではなく「否定感想」というのならば理由はなくても問題ないにょ。

わざわざWeb上で書いているということは「人に見せたいから」というのが最大の理由
だと思うにょ。
ただ感情をぶつけたいのならばそれでもいいけど人に見せるならば「自分の言葉」と
して書くべきだと私は思うにょ。
要するに結果的には(1)と同じになるわけだけどね。

また、人に読んでもらおうとするならばそれなりに工夫は必要にょ。
私がしている工夫は下記の2つにょ。

(a)できるだけ分かりやすく
(b)なるべく堅くならないように

(a)は読んでいて分かりやすくするために括弧をつけ極力その都度注釈をいれながら
書いているにょ。(文章構成上、括弧内の文章は読み飛ばしても問題ないようになって
いるため最初は読まずに進めて分かりにくいところだけ括弧を読んでもらえたらいい)
括弧内に入れているのは専門用語とかそういったものが多いけど私自身の意見として
入れる場合があるにょ。
読んでいて分かりやすくというのは内容もだけど私がどのような意図や基準で書いて
いるのかということも分かるようにしているからにょ。
(1)で書いたようなダブスタを防ぐためにも有用にょ。

「この程度行間から読んでくれ」と言わんばかりの一見さんお断りなものにはしたくない
ために私が書きたい真意が伝わりにくい部分はどんどん注釈を入れまくっているにょ。
毎日隅から隅まで読んでくれているような人には釈迦に説法のようなことだけどね。
これがWebコンテンツならば他のページに注釈リンクを貼るとかポップアップで注釈を
表示するということも可能であるためそこまでやる必要はないけど掲示板という旧世代の
Web媒体を使用しているためそこで完結する必要があるにょ。
誤解を招くような文章にしたくない、始めてここに来る一見さんでも少しでも分かりやすく
確実に伝わるようにしたいということで私も最善の努力をした結果にょ。

したがって、書いてある内容に対して意見などがない(レスがない)というのは私が
書いていることが正確に伝わっている証拠だと受け止めているにょ(笑)
だから、分からない点やここは違うのではないかという点は遠慮無く書いてもらえると
助かるにょ。
「ちゃんと言ってくれないと分かんないよ」by えりか@ハトプリ第9話

(b)はどうしても、長文になりがちであるし、あまりまじめな話ばかりになってしまうので
語尾に「にょ」とか付けてフランクな感じにしているにょ(笑)
これによってどれだけの効果があるかは分からないけど「あまりに堅物すぎる人物だ」
とは受け取られないのではないかと私は思っているにょ。
たまにギャグやネタを入れることもあるけどそんなネタを毎回用意する余裕はないし
そういうのは外したときに寒いからね(笑)

とはいえ、あまりに長すぎるのもやはり考え物か・・・?(笑)
最近一番長かった4月9日に書いたものを短く分かりやすく書き直してみるにょ。

http://6407.teacup.com/ochame/bbs/2393
http://6407.teacup.com/ochame/bbs/2392
=======================================
TX1はレンズが悪いから1000万画素では全然解像しないんだよね。
だから300万画素モードでいつも撮影しているけどそれなら300万のデジカメで十分
というわけではないよ。
今のデジカメの主流となっているのがベイヤー配列センサーというのが理由だよ。
ベイヤー以外にはFoveonセンサーというのがあり、こいつはすごい解像力を持っている
けどクセがあるし、シグマのデジカメしかないからとりあえず除外して考えるね。
TX1はレンズ性能が低いから300万画素で撮影してもあまり変わらないけどレンズ性能が
それなりにあればやっぱり変わってくるよ。
http://www.42ch.net/UploaderSmall/source/1270822059.jpg
ほらね。デジタル一眼のK200Dではずいぶん違うでしょ?
ベイヤー配列では1画素で1つの色情報しかないので欲しい画素数よりもたくさんの
画素数が必要だよ。
だからといって多ければいいってことはなく多すぎても駄目だよ。
=======================================

さて、なるべく分かりやすく書いたけど果たして私の真意は伝わるかどうか・・・。
できれば長い原文と見比べて欲しいにょ。

上記簡略文の方は書きたいことを書いたはずなのに何だか書き足りないような気が
するにょ(いや私がそう感じているというだけの話でこれで十分に真意が伝わるという
人も中にはいるだろうけど)

比較的短め(?)だった昨日のものを今度は簡略化して書き直してみるにょ。
=======================================
ネットブックは特例としてXPを搭載した状態で売っているけどマイクロソフトは7を
入れて売りたがっているみたい。
でも、ネットブックはXPだからこそ快適に動作するのにわざわざ7を入れる意味を
私には感じられないんだよね。
確かにサポートのことを考えると7の方がいいと思うけどさ。
=======================================

あまりに略しすぎて何を書きたいのか第三者には分からないのでは?と感じるにょ。
何が良くて何が悪いのかということが第三者に伝わらないと書いている意味がない
からね。(ただ、独り言を言いたいだけならばそれでも良いけど)
最近流行のTwitterであればそういう独り言を書くのが目的であるためそれで全く問題ない
けどわざわざこうやって書いている(つまり第三者に見せるのが目的で書いている)のに
伝わらない文章というのも私としては納得ができないにょ。

ネットブックがXPであれば全く問題がないかというとそうではないという点、7は
どういうメリットがあるけどそれがネットブックにおいては本当にメリットになるのか
という点を書かないと上記のような文章では個人の感想でしかないからね。
それにはネットブックがどのような立ち位置になっているということから語らないと
駄目にょ。
その辺の考察においては随時書いているため毎日読んでいる人ならば問題ないけど
上記のように一見さんにも分かるように伝えようとするならばやはり昨日レベルの量は
書かないと私の考えは伝わらないのではないかと判断しているにょ。

これに関しては最近になって始まったことではなくおちゃめくらぶを立ち上げた時から
やっていることだけどね。
OPASにしろOMPにしろALICEにしろ他の似たような物と比較して何が良くて何が駄目なのか
ということを明確に書くことにより、それがどのようなものかということが第三者にも
分かるようになっていると思うにょ。(詳細は各ページを参照)
作った背景とか理由をやたら書いているのはそのせいにょ。
PSSに関してはその辺の理由をあまり詳しく書いてないせいで「よく分からないもの」
と考える人もいたくらいだからね。(それでも全く理由を書いてないというわけではなく
それなりには書いているつもりだけど)
BASICの高速化に関してもそうにょ。
ドキュメントに「BASICだから遅い」というようなことを書いている人に限って、処理に
無駄が多いプログラムとなっているためそれを作り直せば実際に平均3倍程度の高速化が
可能という実体験を繰り返したために「BASICでも工夫次第ではまだ速くなる」という
主張をしたけどそれが言葉では伝わりにくいためにそれをまとめたものを書いたという
わけにょ。

自由に好き勝手書くことができる匿名掲示板は個人的な中傷以外は何を書いても別に
構わないけど個人サイトの場合でも最初に否定から入る人は少なくないにょ。
ちゃんと自分で否定する理由が書けていれば人に見せる文章としては意味はあるけど
そうでなければ独り言と変わらないにょ。
だから、否定をするということは簡単だけど人に見せる文章として否定から入って
書くというのは非常に難易度が高いものと言えるにょ。(「意見」ではなくただの
個人的感情を書いて終わっているものも少なくない)
私がここで書いている文章は否定と肯定が入り交じっているため良く読まないと分からない
ものになっているにょ。(全否定、全肯定はよほどのことがない限りは行わないため)

よってこんな「長文読む気がしない」というならばタイトルだけで判断するというのも
ありかもしれないにょ。
私の場合はタイトルにある程度の規則性があるためそれを結論として否定しているのか
肯定しているのかはタイトルだけで判断可能な場合も多いにょ。

 「○○?」というタイトルの場合  「弱い否定or弱い肯定」
 「○○!?」というタイトルの場合 「肯定+否定の半々」
 「○○!」というタイトルの場合  「強い肯定」
 (「○○ない!」というタイトルの場合「強い否定」)
 「○○・・・」というタイトルの場合「否定、肯定どちらでもないもの」
                   もしくは「本文を読まないと分からないもの」

《例》タイトル名から否定部分・肯定部分を合わせたトータル的な結論を判断すると・・・
 こんな長文で良いのか・・・?
  (結論:長文は少し良くない、or、長文も少しは良いところもある)
 こんな長文で良いのか!?
  (結論:長文は良い面もあるし悪い面もある)
 こんな長文は良い!
  (結論:長文は良いよ)
 こんな長文で良いのか・・・
  (結論:長文は良いのか悪いのか判断に悩む)

たまに例外があったりするけど概ねこんな感じでタイトルを見れば結末の文章がどうで
あっても書いている真意はそんな感じにょ。
タイトルだけ見て興味がありそうな内容ならばとりあえず最後のセンテンスを読んでみる
といいにょ。
それで、なお内容が気になるならば本文の括弧で書かれた部分以外を全部読むといいにょ。
基本的に括弧はただの注釈や補足なので読まなくても内容が分かるようになっている
ため私がなぜそう考えたのかとか分からない時だけ読めばいいと思うにょ。

とはいうのものの初めて来た人はさすがに面食らってしまうのも否定できないので初めて
来た人用のページを(サイト開設10年経過して)ようやく作ったにょ。
http://ww5.tiki.ne.jp/~ochame/new_customer.htm
私の基本方針は上記の通りであり、こんな長い私の個人的考えなんか読みたくないけど
私の感想だけは見たいという人のためにmixiに登録したにょ。
mixiの方は私が買ったものや新製品に対する私の感想だけを書く予定なので長文が嫌な
人はそちらを見てにょ(笑)
今後どっちをメインにするかは気分次第だけど当面はそうやって使い分けていく予定にょ。

mixiの日記とこの掲示板はどちらも同じ内容(詳細版と簡略版)というわけではなく
異なる内容のものになるかもしれないにょ。
ここでの雑記は1日分を書くのに概ね2〜3日(場合によっては1週間)かけているけど
2〜3日分を平行作業することで毎日ここに書くことが可能になっているにょ。
したがって、ものによってはやはりタイムラグが出てしまうにょ。(新製品に関して
書く場合にはそちらを最優先して仕上げるようにはしているけど)
書くためにはある程度のデータを集めたりという作業も必要になるし、場合によっては
実験の準備をしないといけないからね。
mixiの方はそこまではやるつもりはないので安心してにょ(笑)



マリモーマさんへ
>のどかでps1・ps2のエミューが普通に動いたよ

それは良かったにょ。
PS1の方は動作が軽いからネットブックくらいの性能でも余裕で動作するけどPS2は
重いから現行のミドルクラスの性能は必要だからね。
だから「普通に動く」というのはすごいことだと思うにょ。(動かないPCの方が
圧倒的に多いわけだし)

>コントローラーは 普通のpc用のだから
>変換するのを買わないと やりにくいよ

変換アダプタは安い奴だと1000円以下で入手可能だけど性能が低い奴(1秒間のボタン
入力数が低い奴)は追従性が悪いため格闘ゲームやシューティングゲームなどで
1フレーム単位での動作を要求する人には向かないにょ。
私はそこまでのテクニックや反射神経がないので安物を買ったけどね(笑)
もしも、そういうのを気にするならば1秒間に60回のボタン入力に対応した変換アダプタを
買うといいにょ。

206御茶目菜子:2010/04/23(金) 12:34:39
デュアルコアならば快適になるとは限らない!?
4月15日にはネットブック用のデュアルコアAtomが登場しそうということを書いたのだけど
そのスペックがリークされた模様にょ。(リークであるため正しい保証はないけど)
http://northwood.blog60.fc2.com/blog-entry-3751.html
上記リンク先の情報を見ると1.5GHzのデュアルコアでTDPは8.5Wになるとのことにょ。
現行のネットブック用のシングルコアAtomとしては最速ののAtom N470(1.83GHz)は
TDP6.5Wであり、これはAtom N270、N280(ともにTDP2.5W)よりもTDPは高くなっているけど
チップセットの945GSE(TDP6W)を内蔵したからね。(N450、N470に内蔵のGMA3150は
945GSEに内蔵のGMA950よりクロックが上がっていることを考えると内蔵することによる
TDPの減少効果はかなり大きいことが分かる)
さらにコアが1つ増えれば単純計算で2.5W増えるわけであり、2Wの上昇に止まっている
というのはうれしいにょ。

ただ、問題なのはクロックが下がってしまうことにょ。
Atomはシングルスレッド性能が低いのをHTTで埋めている状態であり、クロックを下げて
(つまり、シングルスレッド性能を下げて)デュアルコア化を行うというのは本当に
良いことなのか疑問に感じてしまうにょ。
ここで何度も書いているようにデュアルコアというのは基本的に速度を速くするための
ものではなく速度が遅くなりにくくするためのものだからね。
確かに昨今はマルチコアに対応したアプリも増えてきてはいるもののPCにおいては依然
としてマルチスレッドに非対応のアプリが多いからね。
特にゲームに関してはマルチコア対応が難しいのでシングルスレッド性能が高い方が
有利となるにょ。

Atom搭載のネットブックでゲームなんて・・・とはいっても、ネットに繋がるPCがあれば
軽いゲームをプレイする機会なんていくらでもあるからね。
ゲームをプレイするのが目的でPCを選ぶならばいくら安くてもネットブックは最初から
おすすめできないにょ。
まぁ「ネットブックで動作するようなゲームしかやらないからOK」という人ならば問題
ないけど多くの人はゲームの必要スペックに対してネットブックが十分な性能であるか
どうかの判断さえできない(つまり、プレイしてみてカクカクになった場合にそこで
ようやくスペック不足と認知できる)と思われるにょ。
これはGeForceを搭載のIONならば多少は改善できるけどAtomのシングルスレッド性能不足が
ボトルネックとなっていることが多いため根本的な解決にはならないにょ。

ゲームだけでなくOSの動作もシングルスレッド性能が重要にょ。
シングルコアでそのOSが十分快適に動作するレベルのCPUであればデュアルコア化に
よってさらに快適に動作するけどシングルコアでは不十分ではそれが遅くなりにくいと
いうだけで動作が快適になるというわけではないにょ。
これはメモリが多ければPCが快適動作するとは限らないのと同じことであり、快適動作を
求めるならばボトルネックになっている部分を底上げすることが最も効果的になるにょ。
WinXPであれば私の経験上PenM600MHzあれば快適動作するためシングルスレッド性能が
PenMの半分であるAtomであれば1.2GHzあれば十分快適に動作すると思われるにょ。
Atom1.5GHzあればシングルコア、HTTなしであっても十分快適に動作するためにデュアル
コアAtom1.5GHzはかなり有用だけど7においては十分とは言える状態ではないからね。

もし、デュアルコアAtom1.5GHzと同一TDPにおいてシングルコアAtomで2.5GHzが実現可能
ならば(10%の動作電圧アップで2.5GHzの動作が可能ならばこのTDPは実現できるので
それほど実現が難しいものではない)シングルコアの方が快適に7を動作させられるの
ではないかと思うにょ。
Atom2.5GHzでもシングルスレッド性能はCoreSolo1.2GHzやセレロン723(1.2GHz)程度の
性能だからWin7を快適に動作させられる下限(快適と感じるか感じられないかが分かれる
ボーダーライン付近)だと思われるにょ。

もっとも、この性能差を持ってしてもバックグランドでアンチウイルスソフトが動作
したりするとそのシングルスレッド性能のアドバンテージは薄れるため必ずしも
シングルスレッド性能が高い方が快適とはいえないけどクロック差が1.5倍以上あれば
「クロックの高いシングルコアAtomの方がクロックの低いデュアルコアAtomより快適な
場面が多い」と思われるにょ。

とはいえ、大人の事情でAtomのシングルスレッド性能を高めることはできないにょ。
だから、無い物ねだりをしても仕方がないということでデュアルコアAtomは有用にょ。
上記では2.5GHzのシングルコアAtomの方が多くの場合1.5GHzのデュアルコアAtomより快適に
動作することだろうと予想しているけどそんな高クロックのAtomは存在しないし、当分
(少なくとも1、2年内には)発売されるとは思えないにょ。(1年でクロックがワンランク
高くなっていくと考えると単純計算では4年後になる)
したがって、比較すべきは3月に登場した1.83GHz(Atom N470)にょ。(ほぼ年に1回しか
クロック上昇してないため恐らく年内にこれを越えるクロックのモデルは投入されないと
思う)
N470が登場前に1.5GHzのデュアルコアAtomが登場していたら比較相手がN450(1.66GHzの
シングルコア)となり、1.5GHzのデュアルコアが負けてしまう場面というのはマルチ
スレッド非対応のベンチを実行時に限られたと思うにょ。
しかし、先月登場したN470(1.83GHzのシングルコア)が比較対象でよほどマルチコアに
最適化されてないアプリは負けてしまう可能性があるにょ。
IntelもAMDもコア数が2倍のCPUの場合、クロックが0.8倍で同一価格帯というのを見ると
平均的に見て1.2倍以内のクロック差であればコア数が2倍多い方が有利になると考えて
いるのだろうからね。
そういう点から考慮すればN470と1.5GHzのデュアルコアAtomは得手不得手を考慮すれば
ほぼ互角の性能と考えることができるにょ。

ただ、同一TDPであればコア数が少なくてもクロックが高い方が有利になる場面は多い
と思われるにょ。
Core i7のターボブーストもその考えで高性能化を実現しているわけでCore i7-620UMは
デュアルコア動作時は1.06GHzだけどシングルコア動作時は2.13GHzまでクロックが上がる
わけだからね。(どちらもTDPは同一となる)

さて、現状のネットブックで不満に感じる場面が多いのはやはり動画サイトの閲覧では
ないかと思うにょ。
今まではFlash動画の再生にはCPU性能だけが必要だったけどFlash10.1からはGPUの再生
支援機能に対応したためそれに対応したGPUを搭載したPCやWeb閲覧端末であれば
HD動画もスムーズに再生が可能になるにょ。
もしも、CPUパワーだけで再生するならばYouTubeのフルHD動画を再生するにはCore2Duo
2.5GHz以上が必要になるからね。
それがその半分にも満たない性能のCULVノート(セレロンSU2300&GS45)で再生可能
というのはいかに再生支援機能が重要かということが分かるにょ。

しかし、現状のネットブック用のAtomに内蔵されているGMA3150は旧世代のネットブックの
945GSE内蔵のGMA950と同じく再生支援機能は有してないにょ。(来年には再生支援機能を
内蔵したAtomが登場する予定になっているけどまだ正式決定ではない)
したがって、CPUパワーだけで再生するしかないのだけどいくらFlash再生において7や
Vistaよりも有利となるXPを搭載していてもAtomでは720pでさえ激しいコマ落ちを起こして
しまうにょ。
XPであれば480pは問題なく再生できるけど7を使用時には480pでさえシングルコアAtomでは
コマ落ちを起こしてしまうくらいにょ。

しかし、すでにマルチスレッド対応となっているFlashにおいてデュアルコア化の影響は
大きい(シングルコアAtomがシングルスレッド性能で劣るULV PenMに対してFlash再生が
同レベルを実現できているのはHTTによってマルチスレッド性能が高められているお陰)
ということで、多少クロックが下がってもコマ落ちの頻度は大きく減ると思われるにょ。
とはいえ、クロック維持でデュアルコアならばほぼコマ落ち無く720pが再生できそうだと
期待していたので少しとはいえクロックがダウンしてしまったのはやはり残念にょ。
もっとも、動画再生を重視するならばIONや再生支援ボード付きのネットブックを買えば
いいのだけど選択肢が少ない上に高価というのがネックにょ。

というわけで、デュアルコアAtomは多少クロックが落とされているのが最大の懸念
ポイントであり、それはマルチスレッド非対応のアプリを実行時にはクロックが落ちた分の
性能ダウンとなり、マルチスレッド対応のアプリでは多少のクロック差はデュアルコア化で
十分にプラスに働くだろうと思われるにょ。
ただ、デュアルコアで快適に動作するかというとAtomではシングルスレッド性能が
ボトルネックになることが多いためそれがボトルネックにならないXPではシングルコアの
段階で快適動作が実現できているとはいえ7ではシングルスレッド性能が足りない分を
デュアルコアによって補えるかどうかは現物を動作させてみないと判断は難しいと
思われるにょ。(D510をダウンクロックすれば判断は可能だけど)
7はOS自体がマルチスレッド化が進んでいるというのがプラス材料になるけどね。
しかし、ネットブック以外に選択の余地がないという人を除きネットブックで性能不足を
感じている人は予算が十分にあればCore i7のモバイルノート、予算があまりないならば
CULVノートを買うというのが現時点でのベターな選択だと思うにょ。
今のCULV(SU2300)並の性能を持つAtomを搭載のネットブックなんて今後数年間に登場する
可能性はゼロといっても過言ではないためそれを待つというのは得策ではないからね。

207御茶目菜子:2010/04/24(土) 13:01:08
DAPは小型、軽量、お手軽なのが一番!
私がいつも使っているDAPのMP320(トランセンド製)がお亡くなりになったにょ。
USBに挿した場合ちゃんと認識するし、音楽も聴けるので有機ELモニタが死亡しただけ
なんだけどね。
う〜ん・・・コタツの中に入れていたのがまずかったのかも・・・。
というか、コタツ自身が異常高温で死亡したにょ。
以前に異常高温になったときは足がやけどしただけで済んだけど今回は煙まで出てきたので
本格的にやばかったにょ。
発見がもう数秒遅れてたら発火してたかもしれないにょ。
もしも、うたた寝してたら私自身が死亡していた可能性が・・・(笑・・・えない)

コタツはGW前半を乗り切れば半年先まで不要になるとはいえ、さすがにDAP無しという
のは寂しいにょ。(この時期にコタツが必要とは今年は一体どうなってるの?)
MP320は画面が見えないというだけで動作はちゃんとするのでシャッフル再生オンリーと
して使えば問題ないけどさすがにそれは辛いため「でっかいUSBメモリ」として再利用
しようと思うにょ。

さて、買い換えするとなると候補はある程度限定されるにょ。
MP320は3980円だったために壊れてもまた買い直すのは簡単だけどそこまでお気に入りと
いうわけではないから同じ機種というのも考え物にょ。
遊ぶならばiPod touchが魅力的だけど個人的にiPodは下記理由(5)によりあまり好きでは
ないのに加えて高価というのが難点にょ。
私が求めるDAPというのは下記のような感じにょ。

(1)最低8GB、できれば16GBの容量
(2)実駆動で最低10時間、できれば20時間以上
(3)小型・軽量
(4)曲名やアルバム名が確認できるくらいの画面解像度
(5)エクスプローラからD&Dで転送可能
(6)フォルダ管理が可能
(7)ストレスを感じさせない操作性
(8)予算は最大で2万円(できれば1万円以内)

(1)に関してはすでに楽曲データが5GBに達しており、MP3化してないCDが50枚以上あると
言う状況を考えると8GBでギリギリとなるため買い換えるとしたら16GBのものが欲しい
ところにょ。
現在は128Kbpsでエンコードしているけど余裕があれば192Kbpsでエンコードしたいという
のもあるしね。(私は自分自身でブラインドテストしてみた結果192Kbpsまでは音の
違いを聞き分けることができたけどそれ以上はほとんどできないため192Kbpsあれば
個人的には十分となる)

(2)は私は最長でも1日10時間程度しか使わないため10時間駆動すれば私の使い方で困る
ことはないにょ。
20時間駆動するのならば1、2年間使用し続けてバッテリが半分にへたっても10時間は駆動
するというメリットがあるにょ。
小型DAPは基本的にバッテリ交換ができなない機種がほとんどであるということを考えると
やはり実駆動20時間くらいは欲しいところにょ。(有償で交換してくれるということも
あるけどカセットテープやMDプレイヤーのようにユーザーが自分で電池を交換できる機種は
ほぼ皆無)
ということを考えると使い捨て感覚で買う必要がある)
普段はせいぜい2、3時間しか使用しないため20時間駆動するのならば新品時には1週間
充電不要となるにょ。
メーカー公称の駆動時間はバッテリが長持ちする条件下で行っているためイコライザを
使用したり高ビットレートで聴いたりといった負荷を与えると公称値より短くなってしまう
機種が大半であり公称値を元に機種選択をするならば欲しい実駆動時間の1.5〜2倍の
公称値が必要になるにょ。

(3)はあくまでDAPとして欲しいため許容サイズは(縦横ともに)カードサイズ以下、重さは
50g以下が望ましいにょ。(胸ポケットに入れても重量感や圧迫感を全く感じさせないもの)
iPodで言えば許容サイズを満たしているのはnanoのみにょ。(縦が若干カードサイズより
大きいけど横は圧倒的に短いし、厚さが薄いのでサイズ的には問題ない)
touch、classicはサイズ面、重量面ともに希望のものを越えてしまうにょ。
私はPCは500gと1kgでは別物と考えているのと同じくDAPは50gと100gでは別物と考えている
からね。
音楽も聴ける動画プレイヤーとしてならば100〜300g程度まではOKだけどDAPの代わりには
ならないにょ。
要は常に持ち歩くならばケータイよりも小型・軽量でないと駄目ということにょ。

(4)は12ドットフォントの場合、160x120くらいあれば問題はないにょ。(MP320は
128x64で許容ギリギリラインという感じだった)
QVGAあれば十分すぎるくらいのレベルにょ。
基本的にDAPで動画は見ないから大画面は不要にょ。
(3)で小型・軽量であるものを求めているために動画のために大画面の機種を選択する
というのは本末転倒だしね。
動画を見るなら最低でも液晶サイズは3.5インチくらいが欲しい(ケータイよりも小さい
画面ではさすがに別途動画用として持ち歩く魅力がない)けどそれだとサイズ面の条件を
満たすことができないにょ。
カセットテープ時代はメディアのサイズや機械系の部分からある程度の大きさ、重さは
必要だったけどNANDフラッシュを使うDAPにおいてははサイズ、重量を左右しているのは
液晶とバッテリとなっているからね。

(5)は専用ソフトを使わないというのが個人的にはメリットに感じるということにょ。
iTunesさえも使用していないという状況だからね。
何せ昔QuickTimeで嫌な思いをしただけに勝手にQuickTimeがインストールされるという
だけでiTunesは使う気になれないにょ。
かといって、他の転送ソフトでiTunesよりも出来が良いものというものは聞いたことが
ないにょ。
それならば、いっそのことD&Dが最も問題が少ないベストな方法だろうと判断している
というわけにょ。
あと万一PCのHDDが壊れたとか時のためにDAPから楽曲データを書き戻せるように暗号化
転送は行うものは避けたいにょ。(実際過去にそれで救われたこともあるし)
というか、自分の持っているCDをMP3化して暗号化して転送しなくてはならないという
方がどう考えてもおかしいからね。(DRMが付いた楽曲を購入した場合は別だけど)

(6)はPCでフォルダ管理をしているためDAPでも同様の管理が望ましいということにょ。
現時点での私の楽曲データは約2000曲であり、この曲数だと管理するのにフォルダ管理
では難しいという人も中にはいるけど私は現時点ではまだ辛いと感じてないために
いけるところまでフォルダ管理でやってみるつもりにょ。
フォルダ管理はプレイリストなんか作らなくても今日聴きたい曲を1つのフォルダに
放り込むだけでいいのでお手軽だしね。
要するに手間を掛けたくないからフォルダ管理を希望しているわけにょ。
未だにこんな旧石器時代のような管理をしている人はほとんどいないと思うけど(笑)

(7)は非常に難しいところにょ。
何せスペック表では分からないので実際に使ってみる必要があるからね。
操作性自体は店頭でも把握できるとはいえ、フォルダ管理で数千曲転送すると遅くて
使い物にならない機種が多いにょ。
聴くまでに10数秒待たされてしまうならばとても使えたものではないからね。
現状のMP320でも5、6秒かかり快適とはいえない状況だったのでこれ以上遅い機種は
いくら上記の条件を満たしてもパスしたいところにょ。(事実上フォルダ管理を諦めざる
を得なくなる)

(8)は非常に重要にょ。
いくら魅力的な機種があってもDAPに2万円以上は払うつもりはないからね。
過去に買った音楽プレイヤーではカセットテープのウォークマンが約3万円したけど
それ以外はどれも安価にょ。(最高値がRioの13800円でそれを除けば平均5K円程度)
DAPに関しては安価に収まるようにメモリはカード式のものを選んでいたにょ。(最初に
入手したFleshMusic、次に買ったKANA2000はCF対応だし、PDAをDAP代わりにしていたことも
一時期あった)
最近はカード式のものは無かったり、あっても機能面や性能面で制約が多い機種がある
ためにそこまでカード式(micro SDHC対応など)に拘ってはいないにょ。
それなりに使える容量(8GB)のフラッシュメモリを搭載の機種が安くなったというのが
やはり大きいにょ。
(2)で書いたようにバッテリの関係で使い捨て感覚になっているということを考えれば
高価な機種(2万円以上)を買うのはさすがにもったいないからね。(本来ならばDAPは
機械的駆動部分がない分だけ壊れにくいから長く使えると考えそうだけど・・・)

さて、以上から候補を選ぶと・・・見つかったのがウォークマンSシリーズにょ。
ウォークマンは昨年の新モデルからはD&D転送&フォルダ管理に対応しているみたい
だからね。(ただ、現行のSは操作性が悪いらしい・・・)
直販価格(ソニスタ価格)では8GBモデル(S644)が11800円、16GBモデル(S645)が
14800円となっており予算内で買える金額となっているにょ。(買うとすれば地元の家電店
になるだろうけど平常価格はソニスタ価格とほぼ同価格となっている)
近所のヤ○ダ電機のポイントが8000ポイントくらい溜まっているのでそれを使えば
16GBモデルでも1万円以下で買えそうにょ。

機種はこれでほぼ決まりだけど問題は色にょ。
個人的に一番気に入った色はミルフィーユピンクにょ。
http://www.jp.sonystyle.com/Special/Audio/Walkman/S740/originalmodel.html
色はいいけどこれはソニスタ限定ということと8GBモデルしかないということに加えて
価格も2000円アップというのが難点にょ。
原色系でない、派手すぎないピンクは個人的に好きな色でDSもLiteのノーブルピンクが
一番のお気に入りになっているにょ。(ケースもストラップもみんなピンクで統一)

ヤ○ダで買えば溜まったポイントを使用することでこの8GBモデルよりも6000円くらい
安く16GBモデルが買えることを考えると色だけで選ぶというのも・・・。
まぁどっちにしろ今月来月は金欠で買えそうにないけどね。
予備のDAPが無いわけではないのでそれを使うことにするにょ。
2ヶ月前に買って1度使っただけで「これは使えない!」と封印してしまったそのDAPだけど
ついにその封印を解いて後日レビューを行うとするにょ。
というか、そのDAPは、どこにしまったっけ?(笑)

208御茶目菜子:2010/04/25(日) 13:34:00
さらばFD・・・
国内最大手、ソニーがFDの販売終了へ
http://www.asahi.com/digital/pc/TKY201004230411.html
80年代〜90年代はFD無しでPCを使うことは出来なかったけど近年はFDの必要性がかなり
失われているから生産終了も仕方がないか・・・。
FDはかつてはどのPCに内蔵されていたということあり、お手軽なリムーバブルメディアと
して広く普及したにょ。
というか、OS自体がFDから起動していた時代であるためFD無しのPCというのはまず
考えられなかったにょ。

今の感覚だとFDは「遅くて容量が小さい」けれど80年代前半までは大容量のメディアであり
高価だったにょ。
したがって、デファクトスタンダードなものはなくFDも様々な種類があったにょ。
サイズは8インチに始まり、5インチ(正確には5.25インチ)、3.5インチというメイン
ストリームになったものの影では2インチ、3インチ、4インチと様々なサイズがあるけど
どれも標準にはなれなかったにょ。(2インチFDはビデオ用として発売されたためPCでは
普及してなくてもやむを得ないけど)

あと、FDは安価というイメージがあるけど80年代は前半はまだ高価だったからね。
容量が小さい代わりに安いクイックディスクもあったにょ。
クイックディスクはファミコンのディスクシステムにも採用され、シャープのポケコン
用ではポケットディスクとしてクイックディスクと同様のドライブが採用されたにょ。
クイックディスクは容量が少ないというだけではなくランダムアクセスができないと
いう点ではFDとは別物にょ。(あと裏面を読むにはディスクを手動で裏返す必要がある)

さて、80年代後半に入り、FDでは徐々に容量不足、速度不足を感じるようになったにょ。
PCではすでにHDDを内蔵しているものが主流となってきているためシステム用のドライブ
としてFDDが使われる機会はどんどん減ってきたけどFDに代わるものが無いというのが
難点だったにょ。
1D、2D、2DD、2HD(2HDは日本では1.2MB、海外では1.4MBのフォーマットだった)と容量を
増やしていったFDだけど2HDを越える規格のもので業界の標準規格となったものは存在
しないにょ。

確かに独自拡張で10MBにした2TDのFD(PC-88VAに採用)やスーパーディスク(120MB)の
ようにFD置き換えを狙ったもの(従来の2HDのディスクが使えるドライブ)もあるけど
高価だったため普及しなかったにょ。
いくら、従来FDとの互換性があっても高価では普及は見込めないからね。(後に登場した
PDもCD-ROMとの互換性を持たせたけれど高価であるため普及しなかった)
ZIPドライブは比較的安価ということで海外ではそれなりに普及したけど国内ではPCへの
採用機種がほとんど無かったにょ。
それは国内ではZIPが登場前によりもMOがある程度普及していたせいにょ。(MOは耐久性に
優れるため未だに一部のユーザーに需要がある)
ZIPが大容量ドライブの中では安い方といってもさすがに高価なのには変わらないし、
大容量の記録メディアを欲していた人はすでにMOを持っていたからZIPが安くて速い
というアドバンテージがあってもMOユーザーが買い換えるほどのものではなかったにょ。

海外では一時期ZIPが国内では一部用途にMOが普及したというだけであってFDのような
爆発的普及はなかったにょ。
FDはPCに標準搭載されることで量産化で安価になっていったからね。
90年代にはもう相対的に大容量とは言えなくなっていたものの1枚当たり100円程度になって
いたFDはバックアップ記録メディアというより気軽に書き込んだり、そして書き込んだ
メディアを気軽に配布できるようというメリットがありさらに普及を加速したにょ。
そのためにソニーもFDの生産が2000年にピークを迎えたのだと思われるにょ。

あと、ブート用のドライブとしてWin98まではFDからが基本となっていたためにFDDは
PCにとって必要不可欠であり、MOやZIPドライブ搭載は単純にそれに追加するだけなので
コストアップ要因となったにょ。
FDは90年代はドライブ、メディアともに安価だったためワープロ専用機など非PCにも
広く使われていたためさらに量産効果で安くなっていったからなおさらそれらの
ドライブが高価に感じられたにょ。

FDを脅かす存在になったものといえばやはりCD-Rにょ。
90年代後半から徐々に普及してきたCD-Rだけど2000年頃にはPCでほぼ標準でCD-Rドライブ
もしくはDVD-ROM機能を持つコンボドライブとして搭載されるようになりほぼすべての
PCにおいて使用が可能になったためドライブもメディアも価格が急速に下落したのが
大きいにょ。
ドライブが標準搭載されればメディアも安価になっていくから標準搭載されるかどうかと
いうのは非常に大きいにょ。
それに、CD-Rの場合CD-ROMドライブがあれば基本的に読み込みが可能というのがやはり
重要なポイントにょ。(ZIPやMOは読むだけでも別途ドライブが必要であるためFDよりも
大容量とはいっても渡す相手が読めるかどうか確認してからでないと使えない)
80年代末期からPCへのCD-ROMドライブ搭載は進んでおり、90年代前半にはほとんどの
PCにCD-ROMドライブが搭載されているということがその普及を助ける大きな要因に
なったと思われるにょ。(読み取り専用でも安価なROMドライブが普及していたという
ことが高価なRドライブを徐々に普及させていくことができ、それはDVDでも同様なことが
いえたけどBlu-rayはBD-ROMとDVDマルチとのコンボドライブが高価であるため未だに
普及には至っていない)
CD-Rは1回書き込んで終わりというのがFDに対してネックとなっていたけど何度も繰り返し
使えるCD-RWやパケットライト方式の記録で空き容量を有用に使えるようになったため
そのデメリットは徐々に薄れていったにょ。

ただ、依然としてネックだったのはCD-Rは書き込むためには専用ソフトが必須ということ
だったにょ。
それはWinXPでCD-Rへの書き込みがOSレベルでサポートされたため大きいにょ。
CD-Rは容量面、価格面でFD代替のメディアとしては十分なものになった(BIOSの書き換え
とかRAID導入などにはFDが必要になることがあったけど)ためPCにおいてFDD搭載の
理由は徐々に薄れていったにょ。(最近でもまだFDを業務に使っている会社はあるけどね)
自作においてはFDは大きな意味を持っていたにょ。
DSP版のWindowsはOSと一緒に買ったパーツにライセンスが与えられるためそのOSを
長く使おうとするならば長く使えるパーツと一緒に買うのがベストとなるからね。
「FDは規格変動がない」というのがそういう面ではかえってメリットになったにょ。

さて、CD-Rが万能かというとそうではないにょ。
WinXPでは標準でCD-R書き込みがサポートされたけどワンクッション多く必要になった
ためお手軽とは言い難いし、容量も徐々に不足しがちになったし、メディアそのものの
大きさもやはり気になるからね。
かつてのFDのようなお手軽記録媒体として登場したのがUSBメモリにょ。
2K/MeからはUSBストレージクラスとして認識されるためUSB接続のHDDと同様にOSレベルで
標準サポートされておりドライバ要らずというメリットがあるし、USBコネクタ自体Win98
以降のPCであればすべてのPCに標準搭載されているということでどのPCでも読み書きが
できるというメリットがあるし、そしてコンパクトというメリットもあるにょ。
NANDフラッシュメモリの価格下落もあって2000年代後半からはどんどん普及していき
最近はネットブックなど光学ドライブを搭載していないPCも多いためにお手軽記録用
メディアとしてデファクトスタンダードな存在となったにょ。
BIOSアップデートなどどうしてもFDが必要な場合用にFDエミュレーション機能(ブート
対応)があるUSBメモリがあるともはやFDの出番はないにょ。(最近はOS上からBIOSの
アップデートが可能なものもありその場合はFDが必要になる機会は皆無となる)

USBメモリは確かに便利だけど単価を考えると配布用には使いづらいにょ。
だけどそういう場合はCD-RやDVD-Rと使い分けることで問題はないにょ。
USBメモリでは小さすぎて逆に無くしたりとか落としたりとか心配という人は最近は
Webストレージのサービスもあるのでそれを利用するという手もあるにょ。
「これ1つあれば完璧」というものはないけど少なくとも今となってはPCを使用する上で
FDが入り込む余地がどこにもないのは事実にょ。
古いPCやワープロ専用機を依然として使っている人であればまだFDのお世話になっている
と思うけどそうでなければ私のようにここ数年間一度も使ったことがないという人の方が
多いのではないかと思うにょ。

以上、私の記憶を元にして書いてみた(私のイメージで書いている部分もあるため
「これは違うよ」という点があれば指摘してもらえるとうれしい)けどFDが無くなると
いうのはさすがに寂しいにょ。
国内最大手のソニーが生産終了するというだけであってすぐに市場から消えるという
わけではないけど消えるのは時間の問題だからね。(需要がそれなりにあれば細々と
生き残っていくだろうけどそうなると安価かつお手軽メディアではなくなる)
東芝も白熱電球の生産終了をアナウンスしたように古くから使われてきて馴染みのある
ものがどんどん無くなっていくのは需要と供給で成り立っているからやむを得ないけどね。
ポケコンも需要が減り今では学校教育用のみとなっているけどこれもいつ生産終了するか
分からないにょ。
需要があればシャープがザウルスを終了させたけどスマートフォンやNetWalkerのような
Web端末として復活するという感じで別の形として復活する可能性はあるけどね。

209御茶目菜子:2010/04/26(月) 12:12:36
フルHD動画を再生するには・・・
昨年8月11日にPenMとCoreSoloのHD動画再生能力比較としてH.264コーデックの720pの動画
と1080pの動画を再生してCPU負荷や再生フレームレートを比較したにょ。
その時の結果はこんな感じだったにょ。(すべてGOMプレイヤーを使用)

 《720pの動画を再生時のCPU負荷》1280x720 H.264 平均ビットレート約2Mbps
 http://ww5.tiki.ne.jp/~ochame/test/720p-h264.jpg
 CF-R3 最低55%、最高99%、概ね60〜80% ・・・ PenM1.1GHz   855GME
 B8200 最低35%、最高91%、概ね50〜65% ・・・ PenM1.2GHz   915GM
 CF-R5 最低33%、最高82%、概ね45〜60% ・・・ CoreSolo1.2GHz 945GMS

 《1080pの動画を再生時のフレームレート》1920x1080 H.264 平均ビットレート約5Mbps
 CF-R3 最低12fps、最高26fps、概ね14〜19fps
 B8200 最低14fps、最高30fps、概ね18〜23fps
 CF-R5 最低15fps、最高30fps、概ね22〜27fps
      ※3機種とも常時100%近いCPU負荷

1080p(フルHD)はさすがに3機種どれも再生は厳しかったにょ。
この3台の中で最も速いR5でさえ、ほぼ常時コマ落ち状態でとても鑑賞できるレベルでは
ない感じだったにょ。(映像面は平均で20fpsを越えているためあまりコマ落ちは気に
ならないけれど映像と音声を同期させようとするためか音声が途切れ途切れとなって
しまい聴けたものではない)

ところが、Atom N270搭載のネットブックでもあまりコマ落ちすることなく1080pの動画を
再生できると某所で書かれていたのでその方法を試してみたにょ。

《スムーズにHD動画(H.264コーデック)を再生する方法》 ※すべて自己責任で
ここからcodec8.3.exeダウンロード後に実行しCoreAVC Vodeo Codecをインストールする。
  http://www.free-codecs.com/download/Codec.htm
次にMedia Player Classic(以下「MPC」)をダウンロードし展開する。
  http://not.s53.xrea.com/xite/memo/mpc/mpc6491c.html

この方法は一部の間ではポピュラーな方法だけど後述のように昔低スペックのPCで再生
実験したらMPCよりもGOMの方がスムーズだったことやすでにCoreAVCのアルファ版を入れて
いるためにコーデックパックの中に含まれるフリー版CoreAVCではそれほど効果アップには
ならないだろうと考えていたから試したことはなかったにょ。(CoreSoloを搭載のR5では
GOM内蔵デコーダでもH.264、720pの動画はほぼコマ落ち無く再生できるけどPenMを搭載の
R3では内蔵デコーダではコマ落ちが激しかったので両者にCoreAVCを導入していた)
コーデックパックの中には胡散臭いものも見かけるし、既存導入しているデコーダと競合
することもあるためというのも試していなかった理由となっているにょ。
しかし、かなり効果が大きいという情報を得たので今回試してみることにしたにょ。

さて、これによってどの程度の効果があったかというと昨年8月に実験したのと全く同じ
動画を再生することで比較をしてみるにょ。

まずは、デコーダであるCoreAVC 2.0の影響を見るために導入後のGOMプレイヤーで再生
して前回の結果と比較したにょ。(今回のテストは前回の3機種の中からR5だけで試した)

 《使用PC CF-R5》
  720p 最低30%、最高70%、概ね40〜50%
     3% DOWN 12% DOWN       ※このDOWN分は比率計算ではなく比較対象の
                      CPU使用率から単純に差し引いたもの
 1080p 最低24fps、最高30fps、概ね27〜30fps
     9fps UP  EVEN
 CPU負荷 最低71%、最高100%、概ね85〜95%

720pの方は低負荷時は3%(比率では9%)しか下がってないけどピーク時の負荷は12%
(比率では14%)も下がっており全体的に見た場合明らかにCPU負荷が下がっているのが
実感できるにょ。
ただし、それはタスクマネージャを見て実感したというだけの話であって元々スムーズに
再生できていたわけだから見た目では変わってないにょ。

1080pの方は見た目だけでCPU負荷軽減効果の影響が分かるくらい変わったにょ。
このCoreAVCを入れる前はほぼ常時100%のCPU負荷だったのに対して、入れた後は100%の
負荷になるのは全体の1割くらいの時間に軽減されたにょ。
しかも、負荷の大きな部分は15fpsまで落ち込んでいたのが24fpsまでアップしたために
コマ落ちがほとんど気にならなくなったにょ。
とはいえ、依然として若干CPUパワー不足であり負荷の大きな部分のみ音飛びが見られる
ため1080pでは再生が厳しい感じにょ。(映像のみならほとんど気にならないレベル)

次はプレイヤーの影響を見てみるにょ。
同じ動画を今度はMPCで再生してみたにょ。(すでにCoreAVCが入った状態)

 《使用PC CF-R5》
  720p 最低19%、最高51%、概ね35〜45%
 対GOM 11% DOWN 19%DOWN

 1080p 常時ほぼ30fps
 CPU負荷 最低51%、最高100%、概ね60〜75%
 対GOM  20%DOWN  EVEN

720pの方を見てみるとGOMと比べて負荷は激減したにょ。
特に負荷の高い部分においては70%→51%ということで19%(比率では27%)も低減して
いるにょ。
低負荷時は30%→19%ということで11%の低減に止まるとはいえ、率にしたら37%ダウン
となるので高負荷時よりも低減率は大きいくらいにょ。
CoreAVCを入れて軽くなったGOMと比べても圧倒的に軽いためプレイヤーのみの影響で
ここまで軽くなっているにょ。

1080pの方も負荷は激減したにょ。
ピーク時こそ100%だけどこれは重い部分で一瞬100%に達したというだけであって大半の
部分は90%にも達しないにょ。
極端に高い部分と低い部分を除けば60〜75%の負荷に収まっているくらいにょ。
CPU負荷が100%に達しているためコマ落ちがゼロとは言い難いけど音飛びや音ずれもなく
見た感じで分かるレベルのコマ落ちはなく「ほぼコマ落ち無く再生できている」と
言っても過言ではないと思うにょ。

ここまでの効果があるとは予想以上にょ。
今までは1080pの動画はR5を含め手持ちのノートPCすべてにおいて再生が厳しいために
720pの動画と両方ダウンロードしていたけどこれならば1080pの方だけでいいかもしれ
ないにょ。
もっとも、R5で再生する場合は、モニタがXGAだから再生時の品質はどちらの動画も
ほとんど変わらないんだけどね(笑)
1080pの動画がほぼコマ落ちなく再生できるといってもこれはYouTubeなどの動画サイトで
公開されている程度のビットレートの動画であり、それよりも高ビットレートの動画
(AVCHDなど)に関しては全く歯が立たないので過信は禁物にょ。(AVCHD、1080/60p、
28Mbpsの動画を再生してみたらMPCを使っても10秒の動画の再生に32秒かかったため話に
ならない)

私が動画プレイヤーにGOMを使い始めたのは当時モバイル用に使っていたセレロン300MHzの
FMVはVGAサイズのDivX動画がコマ落ちしまっていたので軽いプレイヤーがないか探して
いたらMPCとVLCとGOMの3つから最もスムーズに再生できたのがGOMだったためにょ。
そして、YouTubeが登場し、それに標準で用いられたFLV形式に標準対応したのもGOMが最初
だったということでそれ以来ずっとGOMのみを使ってきたにょ。

GOMは標準で対応しているコーデックが多いしそこそこ軽いけどやはりプレイヤーとして
見るとMPCの方が軽いというのは確かにょ。
ただ、昔私が試した動画に関してはGOMが一番スムーズに再生できたということを考えると
やはりプレイヤーとコーデックの相性も大きいのではないかと考えるにょ。
DivXに関してはGOMは標準でDivXデコーダを持つのに対してMPCは内蔵されておらずDivXの
純正デコーダを使用していたためプレイヤーの負荷軽減効果があってもトータルでは
軽いデコーダを使用した方が有利になったと思われるにょ。(もしも当時ffdshowのような
軽量コーデックパックを使っていたら状況は変わっていただろうけど)
しかし、デコーダを統一した際には今回の実験の結果のようにプレイヤーの軽さが
そのまま再生に影響されるにょ。

重くてコマ落ちしまくりの動画もこのようにプレイヤーやデコーダを変えることで
別物といっていいレベルまでスムーズに再生が可能になるというのがこれで分かると
思うにょ。
だからYouTubeなどのHD動画の再生が重いのはFlashプレイヤーのせいだといえるにょ。
ただ、Flash動画を一旦ダウンロードして別のプレイヤーで再生というのも手間がかかるし
それなりの知識(フリーウェアの導入程度の基礎知識だけとはいえ、ダウンロードには
著作権法が絡んでくるので厄介)が必要になるにょ。
そういう手間を掛けたくないという人は素直にハイスペックなPCを使うのが一番にょ。
とはいえ、YouTubeのフルHD動画をまともに再生するには再生支援機能が無ければCore2Duo
2GHzクラスのCPUが欲しいところだし、コマ落ち無しで再生したいならば2.5〜3GHz程度が
必要になるにょ。
もっとも、Flash10.1と再生支援機能付きGPUを使えばCPUはAtomでもフルHDの動画は再生
できるから再生支援機能があればいいだけの話だけどね。
ローカルに保存した動画を再生する場合でも再生支援機能があれば低負荷で再生が可能に
なるためメリットは大きいにょ。(現行品であればAtom Nを搭載した安価なネットブック
以外はすべてHD動画の再生支援機能を搭載しているため選択肢は非常に多い)

足りない物を知識で補うか機械で補うかは人それぞれだけど補えるものに限りがある
から難しいところにょ。
いくら工夫してもスペックが極端に足りなければHD動画の再生は諦めるしかないし、
機械で補おうにもノートPCの場合は本体の買い換えが必要になりHD動画再生のためだけに
買い換えが出来る人なんて限られるからね。
とはいえ、これから買い換えよう(もしくは新規にPCを購入しよう)という時ならば
動画再生性能を条件に含めて候補を選択するというのはありだと思うにょ。
私も一昨年に自作PCを組んだときにはどんなプレイヤーを使おうが、どんなコーデックを
使おうが(つまり、再生支援機能が働かなくても)高ビットレートのフルHD動画が再生
可能な性能を得るためにCore2Duo E8400(3GHz)を選択したからね。
フルHDを越える解像度の動画が主流になることは今後しばらくないので現状でフルHDの
動画が再生できれば当分は安心できるにょ。

210御茶目菜子:2010/04/27(火) 12:09:33
1.5倍速が2倍速よりも速く感じることがある!?
昨日はCoreSolo1.2GHzという現在ではネットブックと大差ない性能(Atom N270と比べても
2〜5割程度の差)のCPUでH.264のフルHD動画がほぼコマ落ちなく再生可能ということを
書いたけどスタート段階(つまり昨年の8月11日の再生比較)ですでにCoreAVCの
アルファ版を入れていたためGOMの内蔵デコーダを使用して再生している人にはどの程度の
効果があるのか分かり辛いと思ったので補足をしておくにょ。

R5を使用してGOMの内蔵デコーダで昨日の比較につかったものと同じ動画(720p)を再生
するとCPU負荷は最小時に42%、最大時に98%になったにょ。
デコーダとプレイヤーの変更に伴うCPU負荷をまとめると次のようになるにょ。

GOM+内蔵デコーダ    最小時42%  最大時98%
             ↓1.27倍   ↓1.2倍 ←初期状態(GOM+内蔵デコーダ)
GOM+CoreAVCアルファ版 最小時33%  最大時82%  からの比較したもの
             ↓1.4倍    ↓1.4倍
GOM+CoreAVC 2.0    最小時30%  最大時70%
             ↓2.21倍   ↓1.92倍
MPC+CoreAVC 2.0    最小時19%  最大時51%

これを見るとコーデックパックの中に入っているCoreAVC2.0を入れた段階で約1.4倍負荷が
下がったことが分かるにょ。
その状態でMPCを使用することでトータルでは2倍前後負荷が下がったことになるにょ。
プレイヤーだけの違いでみるとGOMからMPCに変えただけで約1.5倍になっているにょ。
シングルコアCPUにおいて同じ作業を行いCPU負荷を半減させるにはクロックを2倍にする
必要があるにょ。
言い換えればGOM+内蔵デコーダを使用している人がMPC+CoreAVC 2.0に変更することで
CPUのクロックが2倍になった(CPU性能が2倍になった)だけの効果が得られるわけにょ。
そう考えるとCoreSolo1.2GHzで昨日書いた方法を使ってH.264、フルHDの動画を再生した
場合の負荷はGOM+内蔵デコーダを用いてCoreSolo2.4GHzで再生した場合と同じレベルと
いうことになるにょ。(PC-500用のBASICプログラムを3倍速にできた場合は2.3MHzの
PC-E500を7MHzにクロックアップさせたのと同様の効果というのと変わらないことであり
CPUそのものが速くなったわけではないため「一部用途において」という制限付きのもの
だけど)

もっとも動画の種類(コーデック、解像度、ビットレート)によって得られる効果は
変わるために「今回試した動画に関して」という前提条件はあるもののコーデックが
H.264であればそこまで極端には変わらないと思われるにょ。
とはいえ、プレイヤーを変えるだけでも1.5倍の効果が得られるというのはかなり大きいと
思うにょ。

というのもギリギリの環境下であれば2〜3割の速度差でさえかなり大きくなるという場合も
あるからにょ。
例えば同じPenMでBaniasコアとDothanコアはあまり変わらないと思われがちだけどHD動画
再生においては2007年9月3日に書いたように同クロックであってもBaniasとDothanでは
3割程度の差が発生することがあるにょ。(純粋にCPUの差ではなく855GMと855GMEという
チップセットの差を込みのものだけどDothanコアで855GMとかBaniasコアで855GMEと
いう機種はほとんど存在しないし手元にないため純粋にCPU性能だけで比較しようがない)
私のテストにおいてはDivXであればPenM(Banias)1GHzでも1280x720(720p)の動画は
問題なく再生できるけどこれが1440x810であればコマ落ちしまくるにょ。(GOM+内蔵
デコーダを使用時)
しかし、PenM(Dothan)1.1GHzであればBanias換算1.4GHz相当のHD動画再生性能がある
ためコマ落ち無く再生が可能だったにょ。
だからその動画を再生する上では約4割の性能差というのはかなり大きい差といえるにょ。

その場合でも720pで再生比較をすると元々Banias1GHzでコマ落ちなく再生できていたの
だからDothan1.1GHzではCPU負荷が下がるだけで見た目で変わらないにょ。
その点については昨日も書いたけどすでに十分なレベルに達している場合はそこから
多少上がったところで違いは見られない(仮にCPUが2倍速になってもその動画を再生する
限りは違いを見分けることはできない)けど上記のBaniasとDothanでの1440x810の動画
再生比較のように元が不十分な状態でそれが性能アップで改善されるのであればその差が
あまり大きいものでない場合(2〜3割程度の性能差)であっても見た目で明かな差となって
表れてくるにょ。

しかし、性能差があっても「見た目で変わらない」という場合において、CPU負荷が下がる
ことに意味がないわけではないにょ。
負荷が下がれば発熱や消費電力が減るからね。
高性能なCPUを搭載していれば再生支援は無意味になるというわけではなく負荷が下がる
ことで他の作業を行う余力ができるというメリットもあるにょ。
もっとも、マルチモニタではない限り、HD動画再生中に別の作業を行うなんてことは
あまりないだろうけどね。(エンコなどモニタを使用せずに行える作業もあるけど)

話を元に戻すとやはり「見た目や体感で差が出る」というのが重要だと思うにょ。
特に動画においては「十分か否か」というのがはっきりしているからね。
単純にコマ落ちがなければ十分な性能といえるにょ。
とはいえ、十分と不十分には明確な境目はないにょ。
それは、鑑賞する上でどの程度のコマ落ちが許容できるかどうかが人それぞれだからにょ。
十分と不十分の間には「人によって十分とも不十分とも考えられる領域(許容ライン)」
というものががあるからにょ。

昨日書いたHD動画の再生において考えてみるにょ。
MPC+CoreAVCではAtom270搭載のネットブックで720pの動画はコマ落ちなく再生可能だけど
フルHDの動画に関してはフレームレートが平均27fpsになる(90秒の動画再生に99秒かかる)
らしいにょ。
720pの動画を再生できれば十分という人はAtomで十分といえるにょ。
この場合はAtom N搭載のネットブックとセレロンSU2300を搭載のCULVとでは(CPU負荷
以外の)差が出てこないにょ。
しかし、平均1割のコマ落ちを許容できるという人でない限りは1080pの動画を再生したい
という人には不十分となるにょ。

動画であれば「コマ落ち無く再生できれば十分な性能」という明確な基準があるにも
かかわらずこのように個人差による「許容ライン」によって大きく変わってくるにょ。
「1フレームのコマ落ちも許さない」という人と「鑑賞に困らない程度(数フレームのコマ
落ち)は問題ない」という人が相成れることはないからね。
OSの動作や一般アプリの実行速度などはその「十分なライン」そのものが個人差による
ものであるためさらに許容ラインの個人差もさらに大きくなると思うにょ。
私は「PenM600MHzであればXPが快適動作」と思っているけど「それでは不足」、「もっと
低くても快適」など人それぞれだろうからね。
その「十分なライン」の基準が人によって異なるため同じPCから2倍速くても「大して
変わらない」と感じる人はいるだろうし、3割とか5割程度の差でも「明らかに速い」と
感じる人がいると思うにょ。

個人差だけではなく別の理由もあるにょ。
遅さが気になるものとあまり気にならないものがあるからね。
この辺は私も昔はPJやベーマガに掲載のポケコンゲームの高速化改造をしていたから
よく分かるけど1.5倍速で別物になったゲームもあれば2倍速でもそれなりにしかならない
ものもあるにょ。
「求めるものが違う」というのがその理由にょ。

BASICで作られたアクション系のゲームがあり、そのゲームが4cpsだったとするにょ。
ポケコンBASICによるゲーム制作講座の第3章を見ての通り、そのゲームがあまり反射神経を
要求しないタイプのゲームであれば1.5倍速改造で6cpsに達するために推奨速度を得る
ことができるけど連射を要求するゲームであれば2倍速になっても8cpsであるため必須速度
にさえ達しないにょ。

これを動画に置き直して考えると1.5倍速になることでコマ落ちが無くなるような動画や
そういうスペックのPCを使っている人にとっては「1.5倍速で十分な効果」となり2倍速に
なってもなおかつ大きなコマ落ちや音飛びがあるならば「2倍速では不十分」となるにょ。
こういう感じで動画に置き換えれば上記のように十分なラインは明確であるため客観的に
みてもそんなに大きな違いはないけどBASICの速度基準は「私の主観的基準」であるため
この基準そのものが人によって大きく変わってくることは否定できないにょ。
ただ、元が不十分な場合は処理の効率化を図ることで十分なラインに近づくもしくは
十分なラインを越えるということが可能になることだけは確かにょ。(効果の大小がある
というだけの話で1.5倍速が2倍速よりも効果が大きい場合が存在するということ)

それは、ソフトウェアによる効率アップではなくハードウェアによる高性能化(CPUやVGA
カードの換装やPCそのものの買い換え)であっても同じことにょ。
買い換えたけど十分な性能が得られない場合は(その人、その用途において)意味のない
買い換えとなるからね。
結局重要なのは「○倍の性能アップ」ではなく(その人、その用途において)十分な
性能を得られるかどうかということにょ。
したがって、上記動画の例で挙げたように2倍速になったからといって十分になるとは
一概には言えず、別の状態からでは1.5倍速でも十分になる可能性はあるということにょ。

211御茶目菜子:2010/04/28(水) 12:11:52
コア数が増えても性能がアップするとは限らない
低価格6コアCPU「PhenomIIX6」登場
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/column/kaigai/20100427_364107.html
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/column/tawada/20100427_364109.html
さて、CPUは何コア必要かというと対応アプリの問題もあるし、一度にどれだけのアプリを
動作させるかで決まってしまうとはいえ失うものがない限りはコア数は少ないよりは
多い方がいいにょ。
実際はクアッドコアでさえようやくデスクトップPCにおいてようやく普及の兆しが見えて
きたというレベルであり、ノートPCでは普及どころかハイエンドにしか搭載されていない
感じにょ。

というのもノートPCにおいてはTDPの問題がある(ノートPCに搭載するならばTDP50W以下に
抑えないと厳しいし、普及させようとするならば35W程度に抑える必要がある)から
コア数は簡単には増やせないし、デスクトップPCにおいてはTDPの問題は45nmへの移行で
緩和された(デスクトップPCならばTDP100Wを切れば搭載は難しくない)ということで
普及は進んでもおかしくないけど価格が高価であるということに加えてクアッドコアの
メリットが薄いというのが理由だと思われるにょ。

AMDのCPUであればすでにAthlonIIX4 630(2.8GHz)は1万円前後で購入可能なのだけど
IntelのCPUであれば現行品で最安のCore i5-750(2.66GHz)では1.9万円程度となって
おり、これは現状で1〜2万円のもの(5年くらい前だとPCが今より高価だったために
1.5〜3万円のものだった)メインストリームPC用のCPUになっているということを考えると
高価な部類といえるにょ。(Core2Quad Q8400の方が安いけど現行とは言い難いために割愛)
メーカー製PCの多くがIntel製のCPUを採用という現状を考えるとクアッドコアCPUは
ミドルクラス〜ハイエンドクラスのPCへの搭載に止まるにょ。
ショップブランド系であればPhenomIIX4やAthlonIIX4でローエンドクアッドコアモデルも
あるけどね。

これは、クアッドコアCPUのメリットが現状では薄いということがあるにょ。
最初に書いたようにクアッド対応のアプリが増えたり、重いアプリを複数同時に動作させる
という人であればクアッドコアが有用になるけどそうでなければデュアルコアと大きな
差はないからね。
シングルコアとデュアルコアではアンチウィルスソフトが動作しただけでその違いが
明確に分かるくらいの差があるけどデュアルコアとクアッドコアでは普通に使う上で
体感できるほどの差はないにょ。
むしろ、デュアルコアで高クロックのものならばそちらの方がクアッドコアよりも
メリットが大きいくらいにょ。

私は一昨年に自作PCを組んだ時はクアッドコアにするかデュアルコアにするかで少し
悩んだものの同じ予算でコア数を2倍にしたらクロックが0.8倍になってしまうという
ことを考えるとよほどクアッドコアに特化した処理をしないとデュアルコアの方が高速に
なるために当時最もコストパフォーマンスが高かったCore2Duo E8400(3GHz)を選択
したにょ。
1コアもしくは2コアまでしか使わないような使い方がメインとなるとCore2Duo E8400と
同レベル性能を発揮できるクアッドコアCPUはCore2Quad QX9650(3GHz)となり予算は
一気に5倍も必要になってしまったからね。

依然としてゲームはマルチスレッド非対応のものが多いし、マルチコア対応といっても
せいぜいデュアルコアに対応している程度のものばかりでクアッドコア以上のコア数を有効
活用しているようなゲームはごく一部にとどまるにょ。
したがって、Intelはターボブーストテクノロジによってシングルスレッド動作の場合は
TDPの範囲内によってクロックが上昇するようになったにょ。
PenrynコアのCore2でも「ターボモード」が導入されたもののそのモードに入るための
条件が厳しい上にたった1段クロックが上がるだけなのであまりメリットはなかったけど
Core i7ではかなり効果的に使えるようになったにょ。
ULV CPUのCore i7-620UMではターボブーストでクロックは定格の1.06GHzが2.13GHzになり
クロックが倍増するにょ。(ただ、従来ならば片コアがアイドルになることで消費電力が
抑えられていたのがその消費電力分1つのコアに集中するため1コアでも2コア分の消費電力
となりターボブーストをONの状態で使用するとモバイルノートの場合は駆動時間が短く
なるという弊害もあるけどそれによって処理時間が短縮されるならばその限りではない)

4月23日に書いたようにコア数が増えてもクロックが下がったら魅力は失われるという
ことで(ネットブック用と思われる)デュアルコアAtomが1.5GHzへとクロックが下がった
ことはやや懐疑的なのだけどそれでもターボブーストのようなものが搭載されるので
あればまた変わってくるにょ。
1.5GHzのデュアルコアであればシングルコア動作では同一TDPでも2.5GHz程度が可能になる
と私は予想しているため性能面で失うものは何もないからね。

そういうことを念頭に置いて6コアのPhenomIIを見てみるにょ。
まず、6コアの必要性についてはクアッド以上にユーザーや使用方法を選んでしまうにょ。
そのためにIntelではフラッグシップにしか現状では採用されてない状況にょ。
しかし、AMDは6コアCPUをIntelのクアッドコアCPUの価格帯(下位モデルは2万円少々、
上位モデルで3万円台)で発売したにょ。
つまり、ユーザーにとってはどちらを選択すべきかというのかを考える必要が出てくるにょ。
価格帯が異なれば予算だけで6コアと4コア(クアッド)のどちらかを選べば良かったけど
コア数が異なるCPUだと使用状況によって有利・不利が発生してしまうからね。
これは同じ価格帯でシングルコアとデュアルコアが並んでいる場合、および、デュアル
コアとクアッドコアが並んでいる場合と同じなんだけど上記のようにクアッドでさえ
コア数を持てあましている場合が多いとなるとこのPhenomIIX6の恩恵があるという人は
かなり限られてきそうにょ。(Core i7の4コア/8スレッドの方が快適になる可能性が高い)

しかし、この新型PhenomからはIntelのターボブーストと似たターボコアが採用されている
というのが大きいにょ。
6コアであるPhenomIIX6 1090Tは定格3.2GHzということで4コアで最上位となるPhenomIIX4
965BEの定格3.4GHzより下がっているため性能ダウンする場合が懸念されるところだけど
このTDP内における自動オーバークロック技術によって性能ダウンする場合が皆無となる
からね。
というのもIntelのターボブーストがシングルスレッド動作か否かということでターボ
ブーストが有効かが決まっていたけどAMDのターボコアでは3コア単位で制御しているため
PhenomIIX6 1090TがPhenomIIX4 965BEに負けるのは4コアに特化しているアプリのみと
なるにょ。
3コアまでしか使用しなければ定格3.2GHzが3.6GHzで動作するために定格クロックが低く
ても高速化されるからね。
もちろん、5コア、6コアを使うような場合は0.2GHzのマイナスを楽に跳ね返してしまう
ため負けることはないにょ。

さすがにいくら速くてもシングルコアCPUはメインでは使えないと個人的に思っている
ためデュアルコア程度でシングルスレッド性能をどんどん高めてもらえるのが一番なの
だけどCPUのマルチコア化が進んでいる現状ではそれは難しいにょ。(それに無理に
クロックを高めるとリーク電流の割合が増えるため電力効率が劣るので無理にクロックを
高めないマルチコアの方が電力効率では有利に働く場合が多い)
しかし、コア数がいくら増えようがそのコアを有効活用できるアプリが少ないし、そこ
まで重いアプリを一度に動作させる機会も少ないということでTDPの範囲内で自動的に
オーバークロックさせる技術は今後非常に重要になってくるにょ。

しかし、これは現状では一種のプレミアム機能であるため低価格CPU(Intelでいえば
Core i3や同じコアがベースのPentium G6950など)には採用されていないにょ。
当然のことながら価格優先のAtomに採用されるなんてことは恐らくないにょ。
とはいえ、昔はプレミアム機能だったVTやSpeedStepテクノロジがセレロンSU2300に搭載
されるようになったということを考えるとそのテクノロジが普及もしくは必要不可欠に
なれば廉価CPUにも搭載されるようになると思うにょ。

マルチコアにシフトしてきたのはアーキテクチャを改善してもx86命令の並列動作に限界が
あり、ポラックの法則通りトランジスタ数の平方根分の性能向上ができなくなってきている
からにょ。
要するにいくらリッチなCPUコアを作っても現在よりシングルスレッド性能を大きく高める
ことが出来なくなったというのが最大の理由だけどアムダールの法則がある以上はコア数を
増やしても実効性能向上には限界があるからね。
少なくとも現在の一般的なPCにおいてはデュアルコアが最も有効なコア数(同一TDPとなる
CPUを設計した場合に最も快適にPCを動作させられるのがデュアルコアだけど実際は
クアッドコアよりもTDPが低く設計されているモデルばかりなので現実的にはデュアルコア
CPUはクアッドコアCPUよりも性能が劣る場合が大半)でありそれより増やした場合には
一部の用途を除き性能向上が見られないと思うにょ。
そうなるとクロックを下げてマルチコア化するというのは性能アップにはならない場合も
多くなり、性能ダウンの場合の方が多くなるという可能性さえあるにょ。
そういう時でもこのような技術があればコア数が増えても失うものが少なくなるにょ。

212御茶目菜子:2010/04/29(木) 12:59:26
ついに念願のPocket WiFiを手に入れたぞ!
ついにイーモバのPocket WiFiを買ったにょ。
価格は新にねんで15580円だから別に安くはなかったけどね。
これでようやくAIR-EDGEとオサラバできるにょ。

現在私はAIR-EDGEで新つなぎ放題プランに入っておりそれが来月末で2年縛りが解ける
ということでAIR-EDGEから何に乗り換えるかずっと考えていたにょ。
(2年前に)2年縛りに入ったのもあと2年間は何も変わらないと思ったからにょ。
当時はイーモバはいつ地元がエリア内に入るのか分からない状態だったし、モバイルWiMAX
なんて計画中だったので選択肢にさえ入らなかったにょ。(意外に私の地元がエリア内に
入りびっくりしたくらい)

さて、問題はキャリア選択だけどドコモはプロコトル制限もあるし、何より予算的に無理
なので最大でも月額5000円以下できれば現在のAIR-EDGE(3880円)よりも安いものが
望ましいにょ。
候補として挙がったのが4月12日に書いたモバイルWiMAXとイーモバ、そして4月13日に
書いたドコモのMVNOとなる日本通信のb-mobile SIM U300くらいにょ。
価格最優先で考えると私の現在の使用状況であればb-mobile SIM U300が最も安上がりと
なりそうなのだけど問題は帯域制限にょ。
回線が空いている時ならば公称値である300Kbpsに余裕で達するのだけど混んできたり
ストリーミングなどで断続的なパケットの流れがあると一気に速度が落ちAIR-EDGEより
遅くなるという始末にょ。(48Kbpsのラジオでさえ全然聴けないらしい)
安定して50Kbps以上は出ているAIR-EDGEでも遅くて耐えられないのにそれよりも遅くなる
ケースがあるとなると少々考え物にょ。(Webアクセスだけならばそこまで酷い帯域制限は
ない模様だけど)

そうなるとイーモバかモバイルWiMAXの二択になるにょ。
速度を考えると断然モバイルWiMAXなんだけど問題はまともに繋がるかどうかにょ。
私の自宅はエリア内に入っているとはいえモバイルWiMAXはその周波数帯の問題で建物内に
電波が浸透しにくいということで自宅は問題なくても部屋の中で使えるか微妙になるにょ。
自宅で使うならば窓際に端末をおいてそこから延長ケーブルでPCにつなげば問題ないとは
いえモバイル環境下でもそれと同じことをするには無理があるにょ。

そういうわけで無難にイーモバにしようかと考えたにょ。
イーモバも昨年ようやく私の地元がエリアに入ったということでエリアマップ上での
カバーエリアはモバイルWiMAXと大差ないレベルとはいえ、周囲の状況を受けやすい
モバイルWiMAXよりイーモバの方が通信可能になる機会が多いだろうからね。
ほぼ全域をカバーしているはずの23区内でさえ繋がらない場所があるということなので
地方だとなおさらにょ。(いくら速くても繋がらなくては意味がない)
電波状態さえ良ければ10〜20Mbps程度出るみたいなので自宅のCATVの回線よりも速くなる
かも・・・ということで一時期はモバイルWiMAXにしようかと思ってたんだけどね(笑)

さて、キャリアが決まったら問題は端末とプランにょ。
イーモバを選ぶならばやはりPocket WiFiを選択したいところにょ。
わざわPCに物理的に接続するという手間が要らないし、WiFiで接続されるためPCのみ
ならぬ無線LANを内蔵した端末(iPod touchなど)やDSやPSPといったゲーム機でも
通信が可能になるというメリットもあるにょ。
VAIO UXでは1つしかない貴重なUSBを潰さずに済むというメリットがあるにょ。
他のPCとのデータのやりとりはUSBメモリを使っているからね。
それに出っ張らないのがいいにょ。(USBメモリは5mmしか出っ張らないものを使って
いるため全く気にならないけどUSBタイプの通信アダプタでそんなに小さなものはない)

単体で無線LANルータとして機能しているため一度に最大5機種まで通信可能という
メリットも大きいけどバッテリ駆動であるためPocket WiFiのバッテリが無くなると通信が
できないという問題もあるにょ。
公称4時間の駆動時間は決して長いものではなく使わない時にはこまめに電源を切る必要が
ありそうにょ。(非通信の待ち受け状態であれば公称100時間だけど公称時間通り動作する
と仮定しても丸1日何もせず電源を入れていたら約4分の1消費してしまうし、ポケットの
中など電波状態の悪い場所に入れておいたらなおさら多く消費してしまう)
それでも厳しいようであればUSB給電も可能なのでPCから給電するかエネループを用いて
USB給電可能な装置(エネループモバイルブースター)などを使用すれば問題ないにょ。
http://jp.sanyo.com/eneloop/lineup/booster.html
とはいえ、今まではCFカード端末のみで済んでいたのがPocket WiFiだけでも負担増となる
のにUSB給電装置まで持ち歩くのはさすがに負担増になるけどね。(給電ではなく充電を
するには電源を切るか付属の専用ACアダプタを使う必要がある)

プラン選択も少し悩んだにょ。
現状のAIR-EDGEでは1ヶ月10MB程度の通信量と予想しているけどいざ回線が速ければ
たくさん使うかもしれないということで無難にスーパーライトデータプランにしたにょ。
これならばあまり使わないならばAIR-EDGEの3880円より安くなる可能性があるし、多く
(通信量1GB超)使ってもギガデータよりは安くなるからね。
コンスタントに1GB弱ならばギガデータが一番お得なんだけどね。(ギガデータの上限が
4980円ならばギガデータを選んだと思う)

プランだけではなくあとは契約方法も選べるのでさらに複雑にょ。
イーモバの場合は、プランの数×契約方法の数で実質32通りの契約プランがあり、さらに
7M端末用と21M端末用で料金が異なるのでデータ通信だけで64通りの契約プランとなって
いるからね。
この複雑さに耐えられないというときはソフトバンクから同じ端末が出ているので
それを使用するといいにょ。(SIMが2枚ついてくるので定額制のイーモバの回線と完全
従量制のソフトバンクの回線とで好みの方のSIMを挿して使える)
スーパーライトデータプランに相当するプランしかないし、購入方法は分割購入の
スーパーボーナスか、一括購入の2つしかないのでイーモバの64通り(端末が7Mならば
32通り)の選択肢より遙かに少ない2通りで考えればいいだけの話だからね。

問題のプランはスーパーライトデータプランの場合は「ベーシック契約」では端末代が
39580円と高価だし毎月の使用料は2000〜5980円と高価となっている代わりに縛りがない
というメリットがあるにょ。(というか、それしかメリットはない)
「にねんM」契約だと二年縛りがあるけど月に1400円〜5380円となるにょ。
「新にねん」だと「にねんM」よりも端末代は9600円高価だけど月に1000〜4980円という
ことで月々400円安くなりトータルでは変わらないにょ。
量販店で購入する場合は最初の端末代が9600円高価な分だけポイントも9600円分余分に
ゲットできる分だけお得になると考えることはできるけどね。

「にねんMAX」はネットブックなどを購入時にセットで1円とか100円とかになるのが
魅力だけど「新にねん」と比較して月々1900円余分にかかってしまうため24ヶ月で
45600円余分に支払うことになりネットブックを分割で買っているのと変わらないにょ。
また、「にねんMAX」は2年で自動更新された場合は「ベーシック」への移行となるため
「年とく割」に自動移行する「新にねん」や「にねんM」よりも2年以降の支払額が
月に1000円割高となってしまうため長期契約を考えている人にはお勧めできないにょ。
そういうことで2年以上は使用するという人であれば手持ち金額が少ないという人は
「にねんM」、そうでなければ「新にねん」という感じになると思うにょ。
それで、私は「新にねん」を選んだにょ。

というわけで接続テストをしてみたにょ。
最初にやるべきことはWEPキーの変更だけどテストということでデフォのキーを使うことに
したにょ。
このPocket WiFiはモバイルすることを考えているせいか、個別にキーが異なるにょ。
あらかじめPocket WiFiと悟られないようなSSIDを設定するか、SSIDステルスをしておけば
問題ないんだけどね。
デフォでは機種名であるD25HWがSSIDに設定されているためにデフォのWEPキーが統一されて
いた場合は「タダ乗りしてください」というのと同じにょ。
WEPキーを変えずに使う人も少なくないだろうからね。

今回のテストに使用したのはPocket WiFi(D25HW)とAIR-EDGE(AH-H403C)にょ。
市内ショッピングセンターの建物内、駅前、自宅の3カ所で測定してみたにょ。

《 市内ショッピングセンターの建物内 》
◎Pocket WiFi
------ BNRスピードテスト (ダウンロード速度) ------
測定サイト: http://www.musen-lan.com/speed/ Ver3.5001
--------------------------------------------------
1.NTTPC(WebARENA)1: 110.04kbps(0.11Mbps) 13.68kB/sec
2.NTTPC(WebARENA)2: 135.963kbps(0.135Mbps) 16.85kB/sec
推定転送速度: 135.963kbps(0.135Mbps) 16.85kB/sec

◎AIR-EDGE
------ BNRスピードテスト (ダウンロード速度) ------
測定サイト: http://www.musen-lan.com/speed/ Ver3.5001
--------------------------------------------------
1.NTTPC(WebARENA)1: 64.278kbps(0.064Mbps) 8kB/sec
2.NTTPC(WebARENA)2: 72.605kbps(0.072Mbps) 9.04kB/sec
推定転送速度: 72.605kbps(0.072Mbps) 9.04kB/sec

《 駅 前 》
◎Pocket WiFi
------ BNRスピードテスト (ダウンロード速度) ------
測定サイト: http://www.musen-lan.com/speed/ Ver3.5001
--------------------------------------------------
1.NTTPC(WebARENA)1: 198.002kbps(0.198Mbps) 24.63kB/sec
2.NTTPC(WebARENA)2: 371.963kbps(0.371Mbps) 46.13kB/sec
推定転送速度: 371.963kbps(0.371Mbps) 46.13kB/sec

◎AIR-EDGE
------ BNRスピードテスト (ダウンロード速度) ------
測定サイト: http://www.musen-lan.com/speed/ Ver3.5001
--------------------------------------------------
1.NTTPC(WebARENA)1: 50.283kbps(0.05Mbps) 6.26kB/sec
2.NTTPC(WebARENA)2: 72.846kbps(0.072Mbps) 9.03kB/sec
推定転送速度: 72.846kbps(0.072Mbps) 9.03kB/sec

《 自 宅 》
◎Pocket WiFi
------ BNRスピードテスト (ダウンロード速度) ------
測定サイト: http://www.musen-lan.com/speed/ Ver3.5001
--------------------------------------------------
1.NTTPC(WebARENA)1: 321.018kbps(0.321Mbps) 39.87kB/sec
2.NTTPC(WebARENA)2: 124.651kbps(0.124Mbps) 15.56kB/sec
推定転送速度: 321.018kbps(0.321Mbps) 39.87kB/sec

◎AIR-EDGE
------ BNRスピードテスト (ダウンロード速度) ------
測定サイト: http://www.musen-lan.com/speed/ Ver3.5001
測定日時: 2010/04/28 15:33:12
回線/ISP/地域:
--------------------------------------------------
1.NTTPC(WebARENA)1: 80.963kbps(0.08Mbps) 10.03kB/sec
2.NTTPC(WebARENA)2: 91.636kbps(0.091Mbps) 11.36kB/sec
推定転送速度: 91.636kbps(0.091Mbps) 11.36kB/sec

◎CATV回線(12Mbpsプラン) ※参考のため測定
------ BNRスピードテスト (ダウンロード速度) ------
測定サイト: http://www.musen-lan.com/speed/ Ver3.5001
--------------------------------------------------
1.NTTPC(WebARENA)1: 8625.524kbps(8.625Mbps) 1077.64kB/sec
2.NTTPC(WebARENA)2: 8204.195kbps(8.204Mbps) 1025.46kB/sec
推定転送速度: 8625.524kbps(8.625Mbps) 1077.64kB/sec

AIR-EDGEは4Xの端末ということで理論値が128Kbpsであり、50〜90Kbpsというのはそんなに
悪い数字ではないにょ。
AIR-EDGEは安定してこれくらいの速度を出してくれるので移動中で無ければ56Kのモデムで
通信するよりは快適にょ。(とはいえ、56Kモデムが現役の頃よりWebそのものが重くなって
いるため当時の56Kモデムよりは体感では遙かに遅いけど)
しかし、問題はPocket WiFiの方にょ。
理論値7.2Mbpsの端末でなぜこんなに遅いのか・・・?
ショッピングセンターの建物内で遅いのは仕方がない(恐らくモバイルWiMAXでは通信さえ
できないと思う)けど天井のない駅前でさえ理論値の20分の1の速度というのはさすがに
解せないにょ。
ベストエフォート方式であるが故に規格値通りの速度は出せないのは当然だけどあまりに
格差があるからね。

アンテナは3本立っていてその速度しか出ないので電波状況が悪いというわけでもないにょ。
Pocket WiFi自体が通信速度が遅いというのも考えられるけど1〜2Mbpsという報告例は
たくさん見かけるにょ。
したがって、ここまで遅いのは端末のせいとは言い難いにょ。(個体差という可能性も
なきにしもあらずだけど)
そうなると考えられるのは地元の基地局の問題か・・・。
大元がボトルネックになっているとすれば改善にはかなりの時間がかかりそうにょ。
やはり、地方の10万人都市レベルではまだイーモバは快適には使えないということか?
それともスーパーライトデータプランだから帯域を絞りまくっているのか?(プランに
よる絞りがイーモバにあるなんて私は聞いたことないけど)
この辺は三大都市圏(東名阪)で使ってみれば明らかになると思うにょ。
そういうわけで、今度実験してみるにょ。

何はともあれ、どこでも無線LANで通信ができるという環境は非常に便利だと感じるにょ。
後日、まだ未検証のバッテリ駆動時間について考えてみようと思うにょ。
公称時間通り4時間動作するならば使わない時に電源を切っておけば日常生活で困ることは
あまりないんだけどね。(私はモバイル時に4時間も通信するような日はほとんどない)
しかし、こまめに電源を切るのは面倒だし、OFFの状態から無線LANが使用可能な状態に
なるまで20秒程度かかるのがネックになるにょ。
だから、iPod touch+Pocket WiFiでiPhoneの代わりにはならないような気がするにょ。
使用可能になるまでの約20秒というのはモバイル時にはかなり大きいからね。
あと、Pocket WiFiについての使用感などを聞いてみたい人はここでもいいしmixiの方でも
いいので遠慮無く言ってにょ。

213御茶目菜子:2010/04/30(金) 12:50:58
新型VAIO P・・・?それともiPad対抗PCか・・・?
「VAIO New Ultra Mobile」のティザー広告開始
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/20100428_364465.html
新型VAIOの登場が予告されているけどUltra MobileということからするとVAIO Pの後継
機種と思われるにょ。
VAIO Pは昨年1月に登場し各所で話題になったにょ。
やはりインパクトが大きいのはポケットに入れて歩くというCMにょ。
実際はポケットに入れるというのはかなり無謀なサイズなんだけどね(笑)
私の「ポケットサイズPC」の定義だと奥行き+厚さが14cm以内となり、VAIO Pはそれを
ギリギリ満たせるのでポケットに入るサイズというのは間違いではないけどポケットに
入れた場合はみ出す量が多すぎるということでポケットサイズとは言い難い面もあるにょ。

また、8インチながら1600x768という超ワイドな高解像度液晶もインパクトがあったにょ。
ドットピッチこそ5.6インチWXGAのLOOX Uの方が細かいけどWXGAオーバーというのは
液晶サイズ10インチ以下のPCではかつて無かっただけにインパクトも大きいにょ。
このようにVAIO Pはインパクトこそあったけど中身は普通だったにょ。
普通というのはVAIOとしては普通ということにょ。

かつてのC1シリーズのように必要十分なキーボードサイズを備えて限界までコンパクトな
VAIO Pはメールやブログの更新などでテキスト入力を頻繁に行うユーザーにはかなり
有用だと思うけどいくら小さくても立って使うことが考慮されたデバイスではないため
私がリナザウ後継機種選びとしてVAIO Pを候補には入れたけど選考落ちとなったにょ。
それでVAIO Pの発表後にVAIO UXの中古を買ったにょ。
もしもVAIO Pが立った状態でも使えるようなものであったならばVAIO Pを買っていたかも
しれないにょ。

個人的には自分の用途を満たせるかどうかの基準としてモバイルランクに照らし合わせて
VAIO Pは購入に至らなかったのだけど一般的に考えるといくら1kgで長時間駆動する
モバイルノートであっても「1kg」という重さの時点で持ち歩くのを躊躇ってしまう
だろうし、サイズもB5になると「使わないかもしれないけど持ち歩こう」という人は
かなり減ると思うにょ。
そういう意味では十分実用レベルのキーピッチを確保しなが一般的なモバイルノートでは
実現できないサイズ、重量のVAIO Pは「PCを持ち歩く」という層を増やすのに貢献した
のではないかと思うにょ。
もっともいくら小型・軽量であってもそれはモバイルノートと比較した場合だし、上記の
ように立って使うことを考慮されたようなPCではないのであくまで喫茶店や公園のベンチ
など座って使う機会がある人専用だけどね。

この新型VAIO(新型VAIO P?)で気になるのはサイズ、重量とプラットフォームにょ。
VAIO P対抗として富士通はLOOX Uをデザインをクラムシェル型に一新して、VAIO Pより
一回り小型で軽量でマルチタッチ対応の液晶を搭載したからね。
この新型VAIOはその富士通の動きを見て発表(といっても新型LOOX Uの正式発表後から
開発を開始したのではこの時期には出せないのでいくつか考えた試作品の中からベスト
と思われるものを発表すると思う)ということで期待は高まるにょ。

VAIO Pはタッチパネルでないことが一部ユーザーに残念がられたけど私はクラムシェル
型ではタッチパネルはそれほど操作しやすいとはいえない(片手でホールディングしにくい
上にペンで力を加えたら液晶が動いてしまう)ということでタッチパネルを重視するなら
LOOX Uも旧タイプのようなコンバーチブルの方が良かったにょ。
まぁせっかく7でタッチパネルに対応したのだからメインとして使えるレベルではなくても
マルチタッチ対応にした方がユーザーへの訴求力が高まると思うから搭載するような
気がするけどね。

サイズ面はPはある意味限界だったのであれより小さくするということは確実にタイプ
しやすさは減少してしまうにょ。
小さいPCとして割り切って使用するならばいくらでもタイピングできるけどその分
ユーザーも選んでしまうにょ。
8.9インチEee PCのような小型なネットブックが市場からほぼ消滅したのもそれが原因
だろうからね。(VAIO Pはフットプリントはこそ小さいけど10インチクラスのネット
ブックと同程度のキーピッチとなっている)
そういう意味ではPはあれで完成されているため筐体形状を大きく変えにくいにょ。
これはLet'snote Rシリーズでもいえ、10インチクラスの液晶と円形タッチパッドを
搭載した場合あのサイズが限界だからね。
したがって、Rシリーズでワイド液晶を搭載するというのは単純に筐体サイズアップだけ
となってしまうためある意味ワイド化は鬼門といえるにょ。

とはいえ、個人的にはUシリーズの復活も期待したいところなんだけどね。
PMやBXといった小型のPCは昔だったらソニーが積極的に行うようなジャンルだったと
思うんだけどね。
しかし、あそこまで小型化すると一般人相手だとスマートフォンと明確な差別化をする
のが難しいためにどうしてもユーザーを選んでしまうという問題があるにょ。
mbook系(PM、BX)のような小型なPCは一定の需要があるけどネットブックのように
無難に(普通に)使えるようなものではないためにパイ自体が大きくないにょ。
それは、過去のUシリーズでソニー自身が一番実感していると思うにょ。

そうなると案外Slate PCだったりして・・・。
iPadは非常に人気が高いためアップル社をライバル視(?)しているソニーは無視が
できないだろうからね。
10インチ程度(もしかすると7〜8インチ)の液晶を搭載したピュアタブレットPCと
いう可能性は十分にあるにょ。
可能性から言えば、1位VAIO Pの後継、2位Slate PC、そして大きく離されて3位がポケット
サイズPCといったところか・・・。

すでにPの新モデルらしきものの情報があるのでこれとは別に用意しているのなければ
無難に考えれば新型VAIO Pとなるにょ。
http://japanese.engadget.com/2010/04/01/vaio-p-fcc/
オレンジ色のクリップ状のマークが何を意味しているのかを考えると答えが見つかりそう
だけど「クリップ=薄型(Slate PC)」という発想ではなくクリップ状に見えるあの
マークは3つに折りたたんで使えるというのを意味しているのかもしれないにょ(笑)
使いやすいかどうかは別にしてそれならばかなり斬新にょ。
これも無難に考えれば閉じたときの新型VAIO Pを横から見た形だろうけどね(つまり
筐体形状はかなり丸みを帯びてるということか?)
ただのVAIO Pの新モデルでティザー広告を行うということは考えにくいので新しい
何かを用意しているだろうけどね。

次はプラットフォーム(CPUやチップセット)について考えてみるにょ。
現在の小型のPC(UMPC)はすべてMenlowプラットフォーム(Atom Z+US15W)なのだけど
これはそれ以外に選択の余地がないからにょ。
次世代となるOak Trailは今年の後半の登場(当初「半ば」とアナウンスされたのが
「後半」となったので7月に登場というのは考えにくい)となっておりまだ当分先になる
と思われるにょ。(今回は現行プラットフォームで登場し、半年後のモデルチェンジで
新プラットフォームになるという可能性が最も高そう)
Baniasコアのセレロンはセレロン600AMHzとして正式発表前にVAIO U101に搭載された
という過去の実績があるもののそれはすでにPenMが発表された後であり新プラット
フォームではないにょ。

数ヶ月後に正式発表予定のプラットフォームを採用されるとはさすがに考えにくいので
可能性があるとしたらせいぜい未発表のクロックのCPUくらいにょ。
現在のAtom Zは2GHzのZ550が最高だけど未発表のZ560(2.13GHz?)が搭載されるという
のであれば十分に可能性はあるにょ。
本来であれば2GHzで打ち切りの予定だったけどそれよりも高いクロックのものが登場する
ということが示唆されたからね。
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/column/ubiq/20100217_349391.html

Atom Z550で出てから早1年・・・。
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/20090408_110547.html
その間Atom Zは全く進化してなかったから高クロック化を待望の人は多いと思うにょ。
GMA500はAeroを十分に動かすだけの性能がないためAeroを切って使うのが基本となる
けれとそれはCPU負荷増大を招き少しでも高速なCPUを使わないとWin7は快適には動作
しないにょ。
特にAtomはシングルスレッド性能が低いからね。
XPを動作させるならばAtom 1.6GHzでも十分な性能があるけど7を動作させるならば少し
でも高クロックなものが望ましいにょ。

とはいえ、クロックを上げるということは消費電力、TDPアップに繋がるにょ。
TDPが同じでも消費電力は同じではないので設定されたTDPに余裕があればクロックを
どんどん上げることが可能になるけどそうでなければクロックを上げにくいにょ。
恐らくZ550でTDPの2.4Wギリギリの消費電力になっているためにそれ以上のものが登場
しなかったのだと思われるにょ。
したがって、ステッピング変更などで消費電力の低減がなされないと登場が難しかったの
だと思われるにょ。

あともう1つの可能性はPineTrail採用にょ。
PineView(Atom N450/N470)ではCPUにチップセットを搭載することで最も大きかった
チップセットが別途必要では無くなったため小型化が可能になったからね。
とはいえ、ネットブックでは上記のように小型化どころかULCPCの規定上限までの
大型化が進んでおりPineViewは駆動時間増加程度しか恩恵がない状態にょ。
しかし、このチップのパッケージサイズの小型化の効果によってVAIOにPineViewを搭載
するということも十分可能になってくるにょ。

しかし、それには2つの点で問題があるにょ。
(1)TDPの問題
(2)動画再生問題

(1)は昨年12月23日にも書いたことなのだけどPineTrailがプラットフォーム全体で大きく
TDPが小さくなった(Atom N470+NM10でTDP8W)とはいえそれはAtom N+945GSE+ICH7M
(合計TDP11.8W)が高かったというだけの話にょ。
Atom Z550+US15Wの合計TDPは4.7WでPineTrailのTDPである8Wの方がプラットフォーム全体
では3.3Wも高くなるにょ。
VAIO PはファンレスであるためAtom Z+US15Wでさえギリギリだったわけなのでそれよりも
TDPが大きくなってしまえばファンレスでは冷却は無理にょ。
もっともファンを付ければ問題ないけど薄型化をするのに非常にコストがかかってしまう
という問題が出てくるにょ。

しかし、Atom Z+US15Wで7を動作させる場合問題となっていたAeroを動作させられる
性能がないということやPATA(ATA100)しか対応していない点はPineTrailを採用に
よって克服可能というメリットがあるにょ。
CPUこそAtom N470(1.86GHz)はAtom Z550(2GHz)より低速だけど上記の理由でシステム
全体としては確実に上回るからね。
それくらいUS15Wは低TDPというのを除けば魅力はないにょ。(あと後述の動画再生支援
機能搭載というメリットはあるけど)

(2)の動画再生に関して考えてみるにょ。
VAIO PはUS15W内蔵のGMA500の動画再生支援機能をフルに使い高ビットレートのH.264、
フルHDの動画でさえ再生が可能になるにょ。
4月26日、27日に書いたようにCoreSolo1.2GHzでもH.264、フルHDの動画はほぼコマ落ち
無しで再生が可能になったとはいえ、これは低ビットレートのものに限られるし、H.264
以外はそこまで大きく改善はされないにょ。(低ビットレートであれば他のコーデック
であってもフルHDは再生のものが再生は可能だけど)

その点、VAIO PではCoreSolo1.2GHzより大きく劣るAtom Z520(1.33GHz)でさえ高ビット
レートのフルHD動画が再生可能になるにょ。(ただし、再生支援の働かないDivXに
関しては720pでもコマ落ちしまくる)
そうなるとOSがWin7の場合同じCPUではXPよりも動画再生性能が劣るため再生支援機能が
ないPineTrailではVAIO Pのウリの1つを無くしてしまうことになるにょ。(XP搭載の
ネットブックよりも動画再生性能が落ちてしまう)
6月に登場が予想されているネットブック用のデュアルコアAtomを採用するという方法も
あるけどクロックが下がったデュアルコアAtomではAVCHDの再生なんて不可能にょ。

そうなると考えられるのはIONを搭載するということにょ。
これならばウリとしてはかなり大きくなるけどただでさえ厳しかった発熱問題がさらに
大きくなるという問題があるにょ。
TDPでいえばセレロンSU2300+GS45とあまり変わらないレベルに達してしまうため
IONではなくCULVという可能性さえ出てきてしまうにょ。
VAIO UXにCoreSoloを入れたとはいえ、さすがにVAIO PサイズのCULVノートは無理と
思われるにょ。
無難なところでPineTrail+再生支援チップというくらいか。
これならばファンを付ければ十分可能になるにょ。

そういうことで、この新型VAIOの私の予想は、筐体はVAIO Pと同レベルのサイズ(奥行きは
維持だけど横幅は1cmくらい短くなる)でCPUは未発表のAtom Z560を採用、マルチタッチ
対応の液晶という無難なものにょ。
あとは重量はVAIO Pと同レベルを維持してバッテリ駆動時間を2〜3割伸ばすという
くらいか・・・。(公称5時間、実駆動3時間弱を達成?)
大穴は上記のようにPineTrail+再生支援チップ搭載にょ。
IONやCULVはVAIO Pのサイズを維持する限りは至難の業なのでさすがに無理にょ。
とはいえVAIO PサイズでIONだったらちょっとそそられるものがあるにょ。
私はちっちゃくて高性能なものに目がないからね(笑)

214御茶目菜子:2010/05/01(土) 12:27:28
SIMロック解除で縛りが大きくなる!?
今使っているケータイは購入して3年経ちそろそろバッテリがやばくなってきたにょ。
何せ寝る前に十分残量があっても起きたら空っぽになっていたということさえあったくらい
だからね(笑)
今月は出費が多くなりそうなのでしばらくケータイの買い換えは難しいということで先日
予備バッテリを買いケータイの買い換えはしばらくガマンすることにしたにょ。
すごく欲しい端末があれば無理をしてでも買っただろうけどそんな端末は今のソフトバンク
にはないからね。(iPhoneは少し惹かれるけどメインで使うケータイでは不満も多いし
サブ機なら問題ないけどそれでは今よりコストアップになってしまう)
ただ、ケータイを買い換えるならばソフトバンクの場合は4月27日までがチャンスだった
かもしれないにょ。

現在私はVodafone時代の旧プランを維持しているため新しい端末を買おうとするとプラン
変更の必要性が出てくるからにょ。
現在のプラン維持するためには端末購入に支払う金額は後述の月月割を考慮した実質金額
ではなくではなく端末代金の全額を負担をする必要があるからね。
試算で毎月200〜300円程度安くなるからホワイトプランではなく旧プランを使っている
というのに数万円単位(最大48000円)で負担金が増えるのは本末転倒にょ。
そうなるとホワイトプランに加入すればいいだけの話に聞こえるかもしれないけど厄介
なのは4月27日からホワイトプランが2年縛りになったことにょ。
http://k-tai.impress.co.jp/docs/news/20100419_362350.html

基本料金980円で(一部の時間帯を除き)ソフトバンク同士は通話料無料なのに縛りがない
ということで新規加入者を急増させるきっかけになったホワイトプランだけどそれは
ソフトバンクユーザーが少ないからこそ可能であってユーザーが増えてくればコスト
アップに繋がるにょ。
それが今回の2年縛り導入の理由らしいけど果たしてそれが本当の理由なのか・・・?
ホワイトプランの月額980円というのが維持するのが厳しいというのならば縛りを付ける
というのではなくホワイトプラン自体を廃止(新規加入を終了)して別のプランにすべき
だろうからね。

さて、端末の割賦販売が主流になったため今は契約の縛りと端末の縛りが存在するにょ。
端末の場合は縛りというよりも分割払いに近いけどね。
特にソフトバンクの場合は完全に割賦販売となっているために例えば72000円の端末を購入
する際には月々3000円ずつ支払う形となり、途中で解約や機種変更をした場合には
その割賦の残債が発生するにょ。(72000円という端末はソフトバンクの場合では平均
レベルであり決して高価な端末ではない)
18ヶ月支払ってから解約した場合には3000円×6=18000円分の残債を支払う必要がある
ため目先の「実質負担金」の安さに惹かれて短期間で解約するのは非常に危険にょ。

では「実質負担金」とは何なのかというとソフトバンクの場合は、上記のように割賦
購入で毎月の支払いの一部をソフトバンクが負担してくれるというものにょ。
それは「月月割」と言われ端末にもよるけど最大2000円まで負担してくれるにょ。
つまり、3000円の支払いのうち2000円は支払う必要がないため残り1000円を支払えば
いいにょ。
1000円×24=24000円となり、72000円の端末の実質負担金は24000円となるにょ。(旧
プランでは月月割が適用されないためもしも私が旧プランのまま新端末を購入したら
72000円全額を支払う必要がある)

ただし、この支払いにも注意しないといけないにょ。
最大2000円ソフトバンクが負担してくれるといってもそれは毎月の使用料金が2000円に
達してないとそこまで負担してくれないということにょ。
その「使用料金」とは基本料金とコンテンツ使用料を除いたものなので要するに通話料と
パケット使用料とオプション使用料となるにょ。
それらが仮に1500円しかない場合は1500円しか月月割はないということにょ。
実は、昨年8月19日までは基本料金も月月割の対象内だったにょ。
http://k-tai.impress.co.jp/docs/news/20090717_303192.html

したがって、ホワイトプラン(月980円)に加入し、通話はソフトバンク相手のみで通話は
無料で済ませパケット定額に加入し最低の1029円内で収めているような人でも月月割の
上限である2000円の割引を受けることができたにょ。
しかし、今は基本料金が対象外となったため1344円分(パケット定額の1029円+ドコモで
いうiモード料金に相当する315円=1344円)の割引しか受けることができないにょ。
パケット通信を全くしない、オプションにも加入しないという人は月月割を一切受けられず
端末代金を全額ユーザーが支払う必要があるにょ。(待ち受け専用か、通話相手がソフト
バンクユーザーのみの場合

あと月月割は1契約につき1つなので現在使っている端末の支払いが完了する前に機種変更を
した場合には後から購入した端末のみ月月割を受けられて支払いが残っている端末に
関しては残債が発生してしまうにょ。(月に4000円以上使用している場合であっても
2000円の月月割を2機種分受けられるというわけではない)
したがって、現在使っている端末の支払いが終わる前に新たに72000円の端末を購入したら
3000(旧端末代)+3000(新端末代)-2000(月月割)=4000円となり、端末代は月額
4000円支払う必要があるにょ。

それと当然のことながら解約した場合には毎月の支払い分(上記の例だと毎月3000円×
残り支払い月分となり月月割を適用後の1000円×残り支払い月分ではない)がそのまま
残債となるにょ。
WILLCOMもソフトバンクと同じ方式を採用しているにょ。
auとドコモはここまで割賦販売を表には出してないものの2年以内の解約では違約金を
支払う必要があるにょ。

契約の縛りについてはドコモの「ひとりでも割」、auの「誰でも割」などどのキャリア
でも導入され、2年間継続して使うことを約束することでどのプランに加入していても
50%程度(ドコモの場合は使用年数によって37〜50%)の割引を受けることが可能に
なるにょ。
ジャスト2年以外で解約する(自動契約更新となるためそのタイミングを逃すとさらに
2年後となる)と9975円の解約金が発生するとはいえ、月5000円のプランの人であれば
4ヶ月使用すればその解約金の元は取れるし、月1万円のプランの人であれば2ヶ月使用
すれば元は取れるので積極的に加入して損はないし、それが嫌なら2年縛りに加入しない
という選択肢があるにょ。

しかし、この新たに導入されたホワイトプランの2年縛りは非常に厄介にょ。
2年縛りになって価格が安くならないのならば一方的な改悪だけど1年間使えば2ヶ月間が
タダになるというため要するに1年当たり10ヶ月分の料金で済むためお得のように見える
かもしれないにょ。
一見するとVodafone時代の「ハッピーボーナス」に近いような感じに受け取れるけど
そこには落とし穴があるにょ。
ハッピーボーナスは加入・非加入の選択の余地があるし2ヶ月の無料月以外にも毎月の
基本料金も15%(長期利用すれば割引率は最大40%に達する)されるということで
無料月を考慮すれば割引率は最大で50%に達するにょ。(auの「誰でも割」と同じ率)

この新しいホワイトプランは2年間の縛りがあるにも関わらず割引率は最大時(ソフト
バンクを永続的に使用する場合)で計算しても2割にも満たないにょ。
それでも「安くなるならいいのでは?」と考えるかもしれないけどどれだけ使えば
安くなるかをシミュレーションしてみるにょ。

 使用期間 基本料金 旧ホワイトプランとの比較
   1ヶ月 980円   -9975円
   2ヶ月 980円   -9975円
  (中略)
  12ヶ月 980円   -9975円
  13ヶ月  0円   -8995円 ※契約した月から2ヶ月間は基本料金無料
  14ヶ月  0円   -8015円  (5月に契約したら1年後の6月、7月が無料になる)
  15ヶ月 980円   -8015円
  (中略)
  24ヶ月 980円   +1960円 ※解約金発生無し
  25ヶ月 980円   -8015円
  (中略)
  36ヶ月 980円   -8015円
  37ヶ月  0円   -7035円 ※契約した月から2ヶ月間は基本料金無料
  38ヶ月  0円   -6055円  (5月に契約したら1年後の6月、7月が無料になる)
  39ヶ月 980円   -6055円
  (中略)
  48ヶ月 980円   +3920円 ※解約金発生無し

こうしてみると24ヶ月単位で解約しない限りは確実に損をしてしまうにょ。
永続的にソフトバンクを使用する場合(解約をしない場合)はプラスにしかならないけど
それならば他のキャリアも同じことにょ。
ホワイトプランがキャリア間の通話定額を除いた場合でさえ他のキャリアと比べて
安上がりといえたのは縛りがなく月980円だったということにょ。
したがって、この新ホワイトプランは現行プランからの置き換えプランとして考えた場合
改悪と言ってもいいにょ。

auの「誰でも割」は数ヶ月使用するだけで解約金を払ってもプラスになるのだけどこの
新ホワイトプランでそうならないのは割引率の低さとホワイトプランの場合は基本料金
そのものが安いせいにょ。(要するに割り引き金額そのものが小さいせい)
何せ24ヶ月使っても1960円の割引だからね。
割引率で言えば8.3%にょ。
これは同じ2年縛りで50%の割引率である「誰でも割」とは雲泥の差があるにょ。
この高い割引率のお陰で高価な料金プランに入っていれば解約金の元が簡単に取れてしまう
わけにょ。
ホワイトプランの場合は通話料金が半額になるWホワイトがあるけどそれはオプション
扱いとなるために割引の対象外にょ。
Wホワイトの加入を前提として考えるならば割引率はたったの4.1%となるにょ。
これが簡単に元が取れない(ユーザーにとってプラスにならない)理由となるにょ。
解約金を払ってもマイナスにならないようにするためには最低74ヶ月使用しなくては
ならないにょ。
今後74ヶ月は解約を絶対にしないという人ならばこの新ホワイトプランは歓迎すべき
だろうけれどそのような人はごく一部にとどまると思うにょ。
したがって、現在ホワイトプランに入っている人が「1年で2ヶ月無料分」という餌に
釣られてこの新ホワイトプランに変更するのは気を付けた方がいいにょ。

上記の月ごとの比較表を見ただけでは素直に2年単位の契約更新月に解約すれば解約料が
発生しないと思うけどそうではないにょ。
それは前述の端末2年縛りがあるからにょ。
両方2年縛りなのだから問題ないと思いそうだけど端末の支払いは2ヶ月遅れでやってくる
から厄介にょ。
割賦金を完済するには26ヶ月必要となりホワイトプランの24ヶ月の契約更新月に解約した
場合には端末の2ヶ月分の残債を支払う必要があるにょ。

上記の表は旧ホワイトプランと比較してどうなのかということを書いたわけだけど今度は
端末の割賦金を加えて解約時に必要になる金額を書いてみるにょ。(端末の価格は例で
使用した72000円の端末を月に3000円ずつ支払うと想定した)

 使用期間 端末の割賦残債 解約時に支払うべき金額
   1ヶ月  72000円     81975円(9975円の解約金を含む)
   2ヶ月  72000円     81975円(9975円の解約金を含む)
   3ヶ月  69000円     78975円(9975円の解約金を含む)
  (中略)
  24ヶ月   6000円      6000円 ※ホワイトプラン解約金無し
  25ヶ月   3000円     12975円(9975円の解約金を含む)
  26ヶ月    0円      9975円(9975円の解約金を含む)
  (中略)
  46ヶ月    0円      9975円(9975円の解約金を含む)
  47ヶ月    0円      9975円(9975円の解約金を含む)
  48ヶ月    0円       0円 ※ホワイトプラン解約金無し

このように解約時に解約金が発生しないのは24ヶ月後ではなく48ヶ月後になるにょ。
しかもその間に機種変更を行った場合にはその機種の割賦金を完済した後にホワイト
プランの2年縛りが解けるまで待たないといけないにょ。(4年間機種変更をしないという
人にとっては大きな問題ではないけど)
旧ホワイトプランがまだ残りこの新ホワイトプランとどちらを選ぶかという選択の余地が
あるのなら何も問題はないのだけどこの新ホワイトプランしか選択の余地が無くなり
端末の2年縛りと合わせて事実上の4年縛りといっても過言ではないこの縛りを加えて
得られるものは4年(48ヶ月)で6760円分(6ヶ月分の基本料金)の値引きだけにょ。
上記のように他のキャリアと比較してもこの縛りの割に合うとは到底思えないにょ。

この改悪の背景にあるのは総務省が提案しているSIMロック解除があると思われるにょ。
本来であれば端末の2年縛りがあるのだからホワイトプランの縛り付ける必要性なんて
ないからね。(端末の2年縛りも新規即解をするユーザーの負担を長期ユーザーが補うと
いう理不尽さを無くし端末に必要な代金はそのユーザーから回収するというのが目的)
適正な端末代金を各ユーザーが支払うことで基本料金を抑えることが可能になって登場
したのがホワイトプランにょ。

それなのに縛りを付けるというのはSIMロック解除によって端末代金を支払ってすぐに
キャリアを去ってしまうユーザーの増加を懸念しているのかもしれないにょ。
端末2年縛りに加えて契約2年縛りがあると上記のように事実上の4年縛りになるからね。
その間に新しい端末を買えば再びそのキャリアに止まる可能性が高くなるにょ。
さすがに4年間新しい端末を買わないという人の方が少ないだろうからね。
SIMロック解除はユーザーに端末とキャリアの両方の選択の余地が与えられるという
メリットは確かにあるもののキャリアにとってはユーザーを逃がさないように今回の
ソフトバンクの改悪のように縛りをさらに厳しくするという可能性が高いにょ。

もっとも縛りは強いけどより魅力的(安価)なオプションというのであればそれは
それで長期ユーザーにとっては歓迎すべきことだけど今回の新ホワイトプランでは選択の
余地無し、かつ、メリットよりもデメリットの方が大きいから問題となるわけにょ。
せめて、「新Wホワイト」ということで現行のWホワイト(ホワイトプラン980円+W
ホワイトオプション980円の合計1960円)が2年縛りで980円になるというのであれば
ユーザーにとっても魅力的になっただろうけどね。
解約金の金額の高さ(基本料金の10倍以上)というのを考えると10ヶ月(初年度は12ヶ月)
払ったら2ヶ月無料ではなく2ヶ月払ったら10ヶ月無料でないとバランスがとても取れない
と思うにょ。
そこまでするのはどう考えても無理だろうし、基本料金とのバランスが取れるくらい
解約金を安く(例えば1000円とか2000円くらいに)したら縛りも弱まってしまうので縛る
意味が無くなるので難しいところにょ。

総務省はキャリアに対してSIMロックを解除するように求めていたのだけどSIMロック解除は
4月28日の発表で義務化ではなくキャリアによる選択制に決まったにょ。
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1004/28/news029.html
4月10日に書いたように現状の端末ではSIMロック解除によってユーザーにメリットがある
とは言い難いので「ロックがかかっている(=制限がかかっている)からそれがなくなる
というのは良いことだ」とは単純には言えないにょ。

同じ周波数帯を利用しているドコモとソフトバンクであれば互いの端末が使えるという
メリットがあるとはいえ、キャリア独自サービスを受けることができなくなってしまう
というデメリットがあるにょ。(将来的には両対応端末もできるだろうけど割り高になる
と思われる)
しかし、スマートフォンでは元々キャリア独自サービスは重視されていないためにSIM
ロック解除によってキャリア間の移行は問題なくなるにょ。
同じ端末でソフトバンクとドコモで同じように使えるのならばインフラ面でドコモを選択
するというユーザーが大勢いると思われ230万台のヒットとなりソフトバンクの純増数に
大きな貢献をしたiPhoneユーザーもドコモへと流れる可能性があるにょ。
しかし、上記のように4月28日にSIMロック解除はキャリア選択制となったのでその心配は
要らなくなったにょ。
今回(4月27日から)のホワイトプランの改悪がこのSIMロック解除に関係しているとすれば
それは勇み足だったと言わざるを得ないにょ。

215御茶目菜子:2010/05/21(金) 02:49:25
備えあればうれしいな
ケータイのバッテリがヤバイということで予備バッテリを買ったのだけどそのついでに
PC用のバッテリも買ったにょ。(どっちがついでなのやら・・・)
とはいっても、両方とも安価な互換バッテリなんだけどね。
さすがに純正品は高価であるため予算の都合で買えなかったにょ。

そういうことで、新しく買ったバッテリで駆動時間を確かめてみたにょ。
使用したPCはLet'snote R5(メモリ1.5GB)で測定に使用したソフトはBBenchにょ。
いつものようにキーストローク出力あり、Web巡回ありで内蔵無線LANを使用した場合の
駆動時間を計測したにょ。

まずは輝度最大にして測定したにょ。

 95%   984秒
 90%   2064秒
 85%   3150秒
 80%   4220秒
 75%   5301秒
 70%   6357秒
 65%   7402秒
 60%   8422秒
 55%   9465秒
 50%  10480秒
 45%  11489秒
 40%  12497秒
 35%  13494秒
 30%  14482秒
 25%  15485秒
 20%  16463秒
 15%  17243秒
 10%  17341秒
  5%  19423秒

結果は約5.4時間だったにょ。
公称11時間の駆動時間であるためその半分しかないにょ。
リチウムイオンバッテリは新品時には数回の充放電を行わないと十分な能力を発揮できない
とはいえ、ここまで短いのは互換バッテリということでセル容量が小さいせいだと
思われるにょ。
純正が2600mAhのセルを使用しているのに対して互換バッテリの方は2200mAhだからね。
つまり、84%の容量しかないわけで、純正品を使えば単純計算ではこれよりも駆動時間は
18%増えると思われるにょ。
そうなると純正バッテリだと単純計算で6.37時間くらいになりそうにょ。

続いて輝度最小で測定したにょ。
 95%   1307秒
 90%   2722秒
 85%   4139秒
 80%   5536秒
 75%   6903秒
 70%   8249秒
 65%   9612秒
 60%  10923秒
 55%  12238秒
 50%  13534秒
 45%  14815秒
 40%  16102秒
 35%  17396秒
 30%  18668秒
 25%  19923秒
 20%  21177秒
 15%  22136秒
 10%  22358秒
  5%  24999秒

6.94時間ということで輝度最大よりも約1.3倍になったものの輝度最小で使用しても公称
駆動時間の63%しかないとは・・・。
上記のようにリチウムイオンバッテリの性能が十分に発揮できていないということも
考えられるため1、2週間後にまた改めて測定してみたいと思うにょ。

さすがに輝度最小では真っ暗闇以外ではまともに使えないので輝度をある程度あげる
必要があるにょ。
私は直射日光の入り込まない室内で使用する時には(21段階中)下から5、6番目の輝度で
使用することが多いけど直射日光が入り込む電車やバスの中など明るい場所で使用する
場合はそれでは厳しいので真ん中まで上げることも多いにょ。
輝度を真ん中でまで上げた場合、上記の測定結果を足して2で割ったものとほぼ同じになる
と思うので常用可能な輝度でWeb閲覧程度ならば6.2時間くらい使用可能といえそうにょ。
純正バッテリならばその1.18倍で単純計算を行うと7.3時間となるにょ。
実際に他所でのベンチ結果を見てもR5のバッテリ駆動時間は7〜8時間程度となっている
ためこの単純計算とそれほど違わないと思うにょ。(輝度を落とせば8時間オーバーも可能)

予備バッテリを買ったのはケータイと同じく現状で使っているバッテリが実用レベルでは
無くなったらかというわけではないにょ。
実は、現状で使っているバッテリは先日測定したら輝度最大で14293秒(約3.9時間)動作
したくらいだからね。
輝度最大で3.9時間の動作ということは今回の最大→最小の時間の伸びを考えると輝度最小
であれば5時間以上は動作するだろうし、輝度真ん中でも4時間半は動作するにょ。
私はモバイル時の平均使用時間は1日1時間程度なのだけど普段は多く使う日でも3時間程度
ということで実駆動3時間あれば困ることはないにょ。

それでは、なぜ予備バッテリを買ったかというと5月4日、5日に大阪に行くからにょ。
昨年までは8〜9月に行っていたのだけど今年は都合により早まったにょ。(たぶんこれが
最後になるかも)
新幹線を使って往復6時間程度、さらに現地で1時間使うと考えても7時間動作すれば十分と
いえるにょ。
新幹線の中でずっと使いっぱなしというわけではないけどやはりその7時間の7〜8割程度は
PCを起動しているだろうからね。
最近は新幹線にACを完備しているとはいえ旧型では一部の車両でしかACが使えないわけだし
最新のN700系では全車両でACが使えるとはいえ使える座席は窓側に限られるためバッテリ
駆動を考慮する必要があるにょ。
昨年はバッテリが輝度最大で5.3時間、輝度最小で8.4時間動作していたということで予備
バッテリ無しでも十分だったとはいえ、そのバッテリが当時の3分の2程度まで劣化して
いるからさすがに予備無しでは厳しいと感じたにょ。

しかし、今回は日帰りではなく2日の予定だからね。
ホテルに泊まるならばそこで充電すればいいだけの話だけどまだ泊まり先を決めてない
ということで電源がある場所に泊まれるという保証はないからね。(GW中ということで
ホテルが満席ならば一晩どこかで過ごすしかない)
今回買ったバッテリがあれば輝度最大でも合計で9時間以上使用でき輝度最小ならば
12時間程度使用可能になると思われるにょ。
これならば1泊2日(というか0泊2日?)程度ならば充電せずとも何とかなるか・・・?

10年前に東京に行った時は公称10時間駆動のパワーザウルス+予備バッテリ2個で何とか
持ちこたえたにょ。
http://ww5.tiki.ne.jp/~ochame/CLUB/C58REPO.HTM
しかし、せっかく買った2個の予備バッテリはその時以来使用することは無かったにょ。
というのもバッテリがへたって使えなくなる前にメインPDAをMI-E1に変えたからにょ。
ただ、E1はパワザウと同じく公称10時間とはいえ、バッテリ容量がパワザウの半分なのに
最大消費電力はパワザウよりも大きいにょ。
無負荷でフロントライトを消していれば10時間使えるけど大きな負荷を与えたりライトを
付けていたら極端に動作時間は短くなるにょ。(パワザウのバックライトは消せないので
パワザウの方はライトを付けた状態で最大10時間使用できる)
輝度最大で動画再生をしたら実駆動は45分程度だったので予備バッテリ無しではまともに
使えないレベルだったにょ。(フロントライトそのものが暗いので輝度を最大にしないと
暗い室内以外ではよく見えない)

R5は現状では予備バッテリは要らないとはいえ、バッテリは消耗品なのでR5を長く使用
するならば確実いつかは買う必要があるにょ。
それが早まったというだけの話だからね。
普通に使えば1〜2年で初期の半分程度の駆動時間になるため今6時間駆動が可能であっても
私が要求する「実駆動3時間」を満たせるのは1〜2年の間に限られるにょ。

あとバッテリを長持ちさせるために意図的にフル充電をしないモードもR5にはあるからね。
Let'snoteでは「エコモード」と呼ばれるこの機能は80%の充電に止めて使用する代わりに
バッテリの寿命を2倍に延ばすことが可能になるにょ。
VAIOでは「いたわり充電モード」という同様の機能があるにょ。
この機能を使えばフル充電で6.2時間(=輝度真ん中でR5を使用した際の予想駆動時間)
であってもその8割の5時間程度の駆動時間まで落ちてしまうにょ。
だから、これはバッテリ駆動時間が長い機種であるが故にその余力を生かしたものと
いうことがいえるにょ。

R5で不満を感じていた(ローカルに保存した)H.264、フルHD動画に関しては克服できた
ためにXPが使えなくなるまでは延命できそうな気がしてきたにょ。
もう数年頑張ってもらうためには予備のバッテリは必要になるので無駄な買い物ではないと
思うにょ。
純正より2割程度駆動時間の短い互換バッテリとはいえ、価格は半額以下であるため
コストパフォーマンスという面では優れているしね。(というかコストパフォーマンスで
劣る互換バッテリなんて純正の入手が困難なものでない限り買う価値はないけど)

216御茶目菜子:2010/05/03(月) 12:23:17
決戦は明日
昨日も書いたけど明日、明後日に大阪に行くためにその準備をしなくてはならないにょ。
Pocket WiFiも本来ならば今月末までに入手すれば良かったのだけど先月末に入手した
というのはそれが一番の理由にょ。
今となってはAIR-EDGEではろくにネットサーフィンができないから1泊2日の間かなり
不自由な状態になってしまうからね。
Webサイトがブロードバンド前提の作りとなっているのでストレスなくネットサーフィンを
行うならば最低でも1Mbpsは欲しいところにょ。
モバイルということで妥協をしても常時300kps程度は欲しいにょ。
そういう面ではPocket WiFiは速い時で許容最低ラインギリギリというので予想以上に
遅かったのは残念なところだけどね。
しかし、都合の良いことに大阪行きが決まっているのでその原因が基地局にあるのかを
試すことができるにょ。

さて、今回はとりあえずモバイルランクC装備+デジタル一眼レフという感じで行こうと
思うにょ。
モバイルランクC装備は日帰り程度であれば困ることがない装備だけど1泊2日となると
予備バッテリやACアダプタもあった方がいいかもしれないにょ。
R5は先日購入の予備バッテリを持っていけばACアダプタ無しでも十分かもしれないけどね。
ただ、問題はPocket WiFiにょ。
まだバッテリ駆動時間の測定をしてないのでどれだけ駆動するかは未知数にょ。
公称時間通り4時間駆動としてもさすがに心許ないにょ。

というわけで、エネループ&モバイルブースターを持っていく予定にょ。
エネループは8本くらいあればいいかな・・・?(部屋の中からかき集めれば20本以上は
出てくると思うけどさすがにそこまでは要らないと思う)
Pocket WiFiに使われているバッテリは3.7V、1500mAh(約5.6Wh)となっているにょ。
エネループが1本1.2V、1900mAh(約2.3Wh)なので8本あれば理論上Pocket WiFiを3回
フル充電可能になるにょ。
実際は充電効率100%は不可能であるためフル充電回数が2回と考えても合計で12時間は
通信が使用可能になるにょ。
これはR5の予備バッテリを含めた最大駆動時間(昨日書いた輝度最小での駆動時間)と
同じであるため常時通信をしていてもAC無しに持ちこたえることが可能になるにょ。
エネループモバイルブースターがあればケータイの充電もできるので便利だしね。

次はデジタル一眼か・・・。
手元にあるのは2台(K200DとD50)だけどどちらを持っていくのか迷うところにょ。
画質面や手ぶれ補正機能があるという面ではK200Dの方が有利だけどレンズの選択が難しい
からね。
さすがに50mmの標準レンズ1本というわけにはいかないにょ。
手元のレンズの中では最も明るく画質面では有利だけどAPS-Cだと中望遠といっていい
画角となってしまうため被写体が画面に収まらない可能性も高いにょ。
ワーキングディスタンスを自由に移動できれば問題ないけど風景や室内撮影となると
限界があるからね。
それにMFでじっくり撮影する時間はないので厳しそうにょ。

そうなるとD50の方がいいかもしれないにょ。
D50の標準ズームは18-135mmということで35mmカメラ換算で27-202mmとなりこれだけの
画角があれば大抵の被写体で困ることはないからね。
旅行で1本だけ持っていくならばやはり高倍率ズームが一番無難にょ。
K200D+標準ズームでもいいけどこっちは18-55mmということで望遠が弱めにょ。
何を撮るのかが決まっていればそれにマッチした機材を持っていけばいいけどそれが
事前に分からないからこそ1本に絞るのが難しいということにょ。(さすがに複数の
レンズを持っていっても重いし、嵩張るし、レンズ交換なんかしている余裕もない)

バッテリは・・・フル充電をしてれば大丈夫か?
K200Dを持っていくならばエネループが使えるし、1回(4本)でフラッシュを使わない
ならば1000枚くらいは撮影できるので余裕にょ。
D50の方はリチウムイオンバッテリが少々へたっているとはいえ、2、300枚くらいなら
問題なく撮影できるにょ。(以前試した時にはバッテリ残量が1目盛りになってから60枚
くらい撮影可能だった)
まぁ新品バッテリならば3000枚くらい撮影可能な大容量のバッテリだからね。
むしろ、バッテリに関してはデジタル一眼よりもコンデジのTX1の方が心配にょ。
何せ動画を撮影していたら1時間も持たないからね。
まぁ所詮は1泊2日でデジタル一眼も持っていくわけだからそんなに撮影する機械が多い
とは思えないので心配は要らないと思うけどね。

あと持っていくものと言えば、暇つぶし用のワンセグメディアプレイヤーとDAPにょ。
動画プレイヤーは5980円だったということで昨年衝動買いしたのだけどそれまでPSPで
再生していたMP4形式の動画がそのまま見れるということで意外に重宝しているにょ。
サイズもPSPより圧倒的にコンパクトだしね。(おまけにワンセグも見れるし)
DAPは先月不慮の死を遂げたMP320の代わりに部屋の中からようやく見つけたMP860を
持っていくにょ。
MP860は安かったから買ったものの私のDAPに求めているものを満たせないということで
1回使ったお蔵入りしていたのを復活させたにょ。(レビューは書いてなかったので後日
書くとする)

そういうわけで、今晩、機材を一斉にフル充電する予定にょ。(エネループは時間が
かかるのですでに8本充電済みだけど)
とりあえず、切符も買ったし後は忘れ物をしないようにしないといけないにょ。
最悪、現金と切符とケータイさえあれば後は何とでもなるんだけどね。

217御茶目菜子:2010/05/04(火) 13:52:10
聖地巡礼
ただ今、かえるさんと2人で京都方面に向かう電車の中にょ。
午前中は某聖地を訪れたにょ。
他に何もない田舎なのに休日ということで結構見物する人も多かったにょ。

とりあえず十分堪能できたのはいいけどさすがにおなかが減ってきたにょ。
京都に着いたらまずは食事にょ。
その後は京都の観光をするにょ。
京都はほとんど行った経験がないので楽しみにょ。

PocketWiFiのおかげで快適にネットが楽しめるのはいいけどずっと電源を入れていたら
さすがにバッテリがやばくなったのでエネループモバイルブースターで充電中にょ。
それにしても結構田舎なのにイーモバが普通に使えたにもかわらず私のケータイはずっと
圏外だったにょ。
やっぱり、ソフトバンクは街中でしか使えないってことか・・・。

218御茶目菜子:2010/05/05(水) 15:22:21
そろそろ体力の限界にょ!?(笑)
昨日は昼食を食べてから清水寺などに行ったにょ。
さすがに歩きが多かったので疲れたにょ。
そして、たまたま大阪に遊びに来ていた鈴原さんと合流し3人でPCやポケコンやデジカメ
などの談義を交えたにょ。
リアルでこういう話をする機会は乏しいので非常に楽しめたにょ。
最近はネットで何でもできるし気軽に話すこともできるけどやはりリアルで顔を合わせて
話をするというのは非常に重要なことだと思ったにょ。
特に掲示板やメールといったテキストだけのやりとりではお互いの考えは良く理解できない
こともあるからね。
そのあと温泉に入ってリフレッシュしたにょ。

ホテルは予約してなかったのでかえるさんの自宅に泊まったけどそれならばR5の予備
バッテリは不要だったかも・・・?(笑)
まぁ私の装備は0泊2日を想定したものだったからね。
かえるさんの自宅に着いたときR5は30%、UXは50%しかバッテリを消費してなかったにょ。
それぞれ予備バッテリを持ってきたのでACが無くても十分もちこたえられそうにょ。
バッテリがやばくなったのはPocketWiFiとケータイだけだったにょ。
これらはエネループモバイルブースターを使えばUSB経由で充電できるので全く問題
ないにょ。

さて、今日は神戸に行ってきたにょ。
神戸の街中を散策して中華街で食べ歩き港方面のメリケンパークまで行ってきたにょ。
さすがにずっと歩き回っていたので足がガクガク状態にょ。
現在は神戸から大阪方面に向かっている電車の中にょ。
次は日本橋を散策予定にょ。

219御茶目菜子:2010/05/06(木) 13:52:46
最後の大阪オフ
一泊二日の大阪オフ会&京阪神観光は無事終了したにょ。
さすがに2日目は足が限界を迎えたし、お金も尽きたにょ。
この程度でガタがくるなんてもう歳か!?
いや(自称)16歳なんだけどね(笑)

今回は往復の交通費を除いて約32K円使ったにょ。
いつもは往復の交通費を含めて6〜7万円使っているということで今回は5万円以内に抑え
ようと思っていたものの結局57K円となってしまったにょ。
今回も日本橋でのオタ系ショップでの支出が大半だったにょ。
それさえ無ければ12K円だからね。
欲しい物が目の前にあったら買いたくなってしまうのが悲しいにょ。
それが我慢できないから貯金もろくにできないわけなのだけど・・・。

今回大活躍をしてくれたのはやはりPocketWiFiにょ。
かえるさんがiPod touchを持っていたからそれでGoogleMapなどで検索したりしたにょ。
Pocket WiFiはバッテリ駆動時間がややネックだけどこまめに電源を切るかエネループ
モバイルブースターなどのUSB電源供給が可能なものを使えばバッテリ切れを気にせず使用
することができるにょ。
ちなみに2日間でのデータ通信量は受信約50MB、送信約6MBだったにょ。

あと2日間で撮影した写真の枚数は一眼(D50)で145枚、コンデジ(TX1)で83枚の合計
228枚だったにょ。
連射はなく1枚ずつ撮影したのでこんなものかもしれないにょ。
特にデジタル一眼では画質劣化が気になるためできるだけ低感度で撮影したいためISO
オートに設定せず手ぶれをしないギリギリの感度まで下げていったので枚数自体は多く
なくても仕方がないかも・・・。
F5.6のズームレンズでは厳しい場所での撮影も少なくなかったからね。
とはいえ、デジタル一眼を持っていくことでTX1のバッテリ節約にもなったにょ。
TX1は画質優先するためにすべて手もち夜景モードで撮影したために1枚撮るのに6連射
する必要があり、バッテリ消費量も格段に大きくなってしまうからね。
そのために公称撮影枚数250枚の3分の1に相当する83枚しか撮影してないにもかかわらず
バッテリ残量が4目盛り中1目盛りになってしまったくらいにょ。

さて、今回で恐らく大阪オフ会(?)は最後になると思われるにょ。
かえるさんには今回もお世話になったけどそれもこれで最後と思うと残念にょ。
いや、大阪以外の場所で会えばいいだけの話なんだけどね。

220マリモーマ:2010/05/07(金) 00:18:47
次は 大阪オン?
>>京都はほとんど行った経験がないので楽しみ
僕の家から 京都までは近いけど あまり行かないよ 寺は あまり興味がないよ
実は無宗教だよ
http://www.google.co.jp/imglanding?q=%E3%83%89%E3%83%A9%E3%82%AF%E3%82%A8%20%E6%95%99%E4%BC%9A&imgurl=http://island.geocities.jp/radin_ms/img/DQ5/DQ5_102.png&imgrefurl=http://uenok1.blog4.fc2.com/blog-entry-29.html&usg=__Z7GLnzwWvU1IuZe-PQexDSOLO4M=&h=239&w=256&sz=7&hl=ja&itbs=1&tbnid=lop43kximok5vM:&tbnh=104&tbnw=111&prev=/images%3Fq%3D%25E3%2583%2589%25E3%2583%25A9%25E3%2582%25AF%25E3%2582%25A8%2B%25E6%2595%2599%25E4%25BC%259A%26hl%3Dja%26newwindow%3D1%26safe%3Doff%26gbv%3D2%26tbs%3Disch:1&newwindow=1&safe=off&gbv=2&tbs=isch:1&start=0#tbnid=lop43kximok5vM&start=0
>>そのあと温泉に入ってリフレッシュした
想像図を張ってみる
http://www9.plala.or.jp/a-ya/Dq1_youseinohue.gif
>>ホテルは予約してなかったのでかえるさんの自宅に泊まった
夜は いろんな意味で楽しかったかもね
http://www.k5.dion.ne.jp/~gogon/LOVELOG_IMG/95P82F08Fh89AE82C998A82EA8D9E82F182C582DD82BD82E8.jpg
>>往復の交通費を除いて約32K円使った
結構 金がかかったね この分だと夏には来れそうもないだろうね
>>日本橋でのオタ系ショップでの支出が大半
とらのあなとか パソコンショップの誘惑は 大きいからね
前もって買うものを決めておかないと出費だけで赤字になるかもね
>>今回で恐らく大阪オフ会(?)は最後になると思われる
大阪まで来るのが大変だからね 無理して来てもしんどいだけかも
>>大阪以外の場所で会えばいいだけの話
みんなで山口県に行けたらいいけど 金と時間の都合で なかなか実現できないかも
誰かが車を運転して連れて行ってくれたらいいのにね

http://liv0.com

221御茶目菜子:2010/05/07(金) 12:09:05
帯に短し襷に長しのAtom Zだったけど・・・
Atom Z6xxシリーズ発表
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/20100506_365603.html
Atomは省電力が大きなウリだったけど現行の第1世代のAtomは省電力というよりも安さのみ
メリットになっている状態にょ。
それはネットブックを見れば明らかでAtom NがCore2よりも省電力であろうとCPUの電力差
というのはPC全体からたかが知れている(ULVのCPUはCore2でさえ負荷を掛けなければ消費
電力は1W程度であるため動作時の消費電力の1割程度にすぎない)ということでCPU以外の
省電力化というものの方がCPUよりもよほど重要になるにょ。(Atomでフルパワーが必要な
処理を行う場合消費電力は2.5W程度になるけどULV Core2Duoならば余力があるため10Wの
電力は消費せずせいぜい3〜4Wとなり、負荷時でもAtomと大きな差はない)
実際にAtom N搭載ネットブックはCore2を搭載のモバイルノートと比べた場合、バッテリ
容量あたりの駆動時間で勝てるどころか負けている製品ばかりだしね。

ただ、ポケットサイズPCにおいてはAtom Zは有用にょ。
それはTDPが重要だからにょ。
Core2がいくらアイドル時には1W程度の消費電力とはいえ、TDPは10Wとなっているにょ。
それに引き替えAtom Zは2〜2.4Wとなっているにょ。(Z500は0.6WだけどWindowsを
サポートしたUS15Wと組み合わされた製品がないし仮に組み合わせたとしてもUS15Wの
TDP2.3Wに合わせて設計しないといけないため除外して考える)
Atom ZがあったからこそPMやBXのようなmbookをベースとしたPCも簡単に作れるようになり
なおかつ安価で販売が可能になったにょ。

ただ、これもXPならばそれなりに快適に動作するもののVistaや7では快適とはいえない
ためXPのOEM提供が終わる半年後からはかなり苦戦してしまうことになるにょ。(高速な
SSDを使えばWin7もかなり快適には動作するけれど現状でまともな速度のSSDはSATAでしか
用意されておらずPATAしかサポートされてないUS15Wではそれはネイティブで使用できない)
したがって、AtomがARMを駆逐するというのは現状では絵空事にすぎず、PCの価格低下に
貢献できているといった程度にすぎないにょ。

しかし、この第2世代のAtomとなるLincroftからはそれが大きく変わるにょ。
今までは単なる「安いPCのためのCPU」だったAtomもいよいよPC以外の小型端末用として
使用可能になるからね。
この新型Atomは開発コード「Mooestown」と呼ばれているプラットフォームであり現行の
Menlowプラットフォームとは異なり、CPUにノースブリッジ機能などが内蔵されたSoCが
採用されているにょ。

プラットフォーム名とCPU名を混在して書いているため分かりやすくまとめてみたにょ。

  第1世代                   第2世代
 CPU名(コードネーム) プラットフォーム名  CPU名     プラットフォーム名
Atom N(Diamondville)+945GSE       → Atom N4xx(PineView) PineTrail
Atom Z(Silverthorne)+US15W    Menlow → LincroftベースCPU   OakTrail
Atom Z(Silverthorne)+US15L/11L Menlow → Atom Z6xx(Lincroft) Mooestown

MenlowプラットフォームにおけるCPU部分のSilverthorneは純粋にCPUのみだったけど
今回のLincroftはGPUや動画再生支援機能など(要するにPCでいえばノースブリッジに
相当する部分)もCPUに内蔵しているにょ。
すでにネットブック用のPineViewではそのようなSoCが採用されているし、古くは
MediaGXでも採用されているようにCPUに周辺回路を統合するというのは決して新しい
ものではなく古くから省電力化が必要なものにおいて活用されているにょ。
特に省電力が要求されているARM系のCPUはCPUコア単体にその端末に必要な周辺回路を
内蔵するということは当たり前のようになっているにょ。(だからARM CPU単体での
価格や消費電力にはあまり意味を持たない)
そのようなハードウェア支援があるからこそARM系CPUはCPU単体の性能が低くても
トータルでは快適な動作が期待できるにょ。
iPadではメインメモリさえも内蔵したARMベースの「A4」CPUが採用されており、これに
よって大幅な省電力化が実現されているにょ。

現行Atomが省電力といってもそれは既存のPC向けのCPUと比べてという話であって組み込み
用途などに使われているARM系のCPUと比べたらその差は歴然としているにょ。
しかも、AtomはCPUはそれなりに省電力とはいえチップセットがCPUの数倍の消費電力と
なっているためARMとは比較するのが可哀想なくらいの電力大食いシステムとなっていた
ためスマートフォンなどに採用するのは絶望的だったにょ。
実際、大々的に発表されたWILLCOM D4は駆動時間公称1.5時間というのも問題外だったけど
公称8時間の待ち受け時間(スリープ時)というものの方がもっと問題外だったにょ。

このコードネーム「Lincroft」と呼ばれるAtom Z6xxシリーズはアイドル時で50分の1の
消費電力、動作時で1/2〜1/3の消費電力となっているにょ。(この消費電力の差の基準は
分からないけど恐らく基準はAtom Z+US15Lの消費電力だと思われる)
これをもしもD4にそのまま使用した場合、単純計算をすれば公称駆動時間は3〜4.5時間に
なり、待ち受け時間は400時間になるにょ。(単純計算通りにはいかないけど)
これならばARM系CPUと比べて大きく劣ることはないにょ。

ただし、今回発表されたAtom Z6xxはWindows PC用のCPUではないにょ。
したがって、フルバージョンのWindowsが使えるというD4のメリットを生かすことは
できなくなってしまうにょ。
その代わりLincroftをベースとしたOakTrailが今年の後半に登場予定となっているにょ。
LincroftからはWindows PC用のSKUは用意されないと早い段階からアナウンスされていた
もののやはり需要がそれなりに大きかったため別途追加したのだと思われるにょ。

気になるのはOakTrailがどのようになるのかだけどCPUコア部分はLincroftと同等になる
と思われるにょ。
それなのにわざわざPC向けを別途用意する理由はPCで動作させるということを前提に
設計すると組み込み向けとして考えた場合には無駄が多くなってしまうからにょ。
逆に組み込み向けとして設計した場合にはPC用としては性能面で不足を感じてしまう
ことになるにょ。

組み込み用として設計されたのをWindowsに対応させた現行のAtom Z5xx+US15Wだけど
US15Wは当初はWindows PCで使用させることを考慮しているとは思えないような仕様にょ。
PATAのみの対応だし、GPUコア部分はDirectX性能が極端に低いものとなっているために
Aeroさえ満足に動作しないという問題も抱えているしね。
これは内蔵されているGMA500の性能が低いのではなくAeroを使用するためにGPUが設計
されてないからにょ。
実際同じクラスのPowerVR系のGPUでも他のスマートフォンでは高速な描画ができている
わけだからね。(GMA500は頂点演算性能は高いけどフィルレートが低く高いフィル
レートが要求されるAeroとは要求しているものが異なる)

これをもってしてGMA500の性能が低いとはいえないけどWindowsが要求している性能と
方向性が異なるのは明かだと思われるにょ。
とはいえ、本来の数分の1〜10分の1の性能しか出せていなかったGMA500もドライバが熟成
してきており現行の7搭載機に関しては登場当初よりはマシなものとなっているにょ。
まぁVistaはOS自体がアレだったし、XP用のドライバは当初は作る予定が無かったのを
間に合わせで作ったようなものだったからというのもありそうだけどね。
ということで、LincroftでWindowsをサポートする予定がないと言っている以上は
仮に今後方針が変わったとしてもまともに使えるレベルにはならないと思われるにょ。

そういうことでWindowsをどうしても使いたい人はLincroftをベースとしたOakTrailの
登場を待つしかないにょ。
Menlowプラットフォームにおいては当初からWindows(ただしVistaのみ)をサポートした
US15Wとスマートフォンなどの組み込み系(Linux系のOS)に使用されることを前提と
したUS15L、US11Lがあったものの結局多くの製品が発売されたのはUS15Wだったにょ。
消費電力の面でいくらAtomの中で低TDPになるZ500を使っても最も低性能なUS11Lでさえ
チップセットだけでTDP1.6Wとなり、熱設計の面からも消費電力の面からも一般的な
スマートフォンへ搭載するのは難しかったから当然の結果にょ。
今回のAtom Z6xxはAtom Z5xx+US11Lの後継モデルということになり、Windowsはサポート
される予定はなかったけど上記のようにUS15W搭載機が多かったためにその後継モデルと
して当初予定さえ無かったOakTrailが加わったわけにょ。

Atom Z5xxは最大動作クロックが2GHzなのに対して今回発表されたAtom Z6xxは最大でも
1.9GHzとなっており一見すると性能がダウンしたようにも見える(CPUコアは省電力
部分以外は大きな改良はなくGPUを含めたチップセットがCPUに統合されただけなので
CPU性能そのものはクロックが低くなれば性能ダウンといっても過言ではない)けれど
それは比較対象が異なるために本質的は間違っているにょ。
Atom Z550(2GHz)にUS11Lを組み合わせた製品というものがないからね。

OakTrailがどれだけの性能かはまだ未知数だけど動作クロックは2GHzを越えるという
ことはすでに示唆されているし、「(US15Wに内蔵されている)GMA500でAeroは十分な動作
速度は出ない」というのが分かっている状態で開発されているわけだから少なくとも
現在のMenlowプラットフォーム(Atom Z+US15W)よりはマシなものになるはずにょ。
MenlowプラットフォームはWin7を動作させるには物足りず、スマートフォンなどで使用する
にはオーバースペック(特に消費電力の面で)ということでどうしても今ひとつ感が
あった(XPならば実用レベルだけどせっかくの動画再生支援機能が有効活用できないと
いう問題がある)けれどそれが克服されていて、なおかつ省電力面で本当に優れている
ならばかなり期待が持てそうな感じにょ。
とはいえ、短期間の間に別コアのGPUを用意できるとは思えないのでLincroftと比べて
GPUコアクロックが高いものが内蔵されているというだけのような気もしないでもないけどね。



マリモーマさんへ
>僕の家から 京都までは近いけど あまり行かないよ

近いからといってそんなに行くわけでもないからね。

>結構 金がかかったね この分だと夏には来れそうもないだろうね

昨年まで8〜9月だったのが今年は5月に早まっただけだしね。

>とらのあなとか パソコンショップの誘惑は 大きいからね

地元にそういう商品を扱っている店はないわけではないけど所詮地方都市ということで
ろくに置いてないにょ。
取り寄せしてまで欲しいかというと考えてしまうけど現物を見たら欲しくなるからね。

>前もって買うものを決めておかないと出費だけで赤字になるかもね

あらかじめ予算設定していたにも関わらず今回は予算オーバーしてしまったしね。
絶対に予算オーバーしない方法はそれだけしかお金を持っていかないことにょ。
本当に必要な場合に困ってしまうけどね。

222御茶目菜子:2010/05/08(土) 12:38:41
省電力だから軽くなる!?
米国では早くも販売台数が100万台を突破し需要に供給が追いつかない状態が続いていた
iPadの日本を始めとする米国外での発売が5月28日に決まったにょ。
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/20100507_365870.html
人気のiPadだけど持ち歩いて使うとなると約680gという重量は軽いとはいえないにょ。
というのもモバイルノートやネットブックとは違い両手持ちで使う端末だからね。

モバイルノートであればカバンに入れて持ち歩くのが前提であるし、使用時はテーブル
などにおいて使うことが必須となるために1kgまでは個人的には許容ができるにょ。(100gや
200g程度の違いだとカバンの重量で相殺されるためモバイルノートの重量の多少の差に
拘るならば、まずはカバンの重さから拘るべき)
しかし、両手に持って使う端末ならば最大500g、片手に持って使う端末ならば最大300gと
いうのが許容上限となるにょ。(500g程度の機種というとVAIO UX、新型LOOX U、300g程度の
機種というとリナザウ、NetWalker PC-T1などが挙げられるのでそれらを使った場合を考えて
もらえばイメージしやすいと思う)
この辺の許容上限には個人差があるため何ともいえないけど私は仮にiPadを買ったとしても
この許容上限重量を越えることを考えると持ち歩いて使うことはないと思うにょ。

では、iPadが「重い」かというとこれは「筐体サイズを考えれば軽い」と思うにょ。
というのも、Atomなどのx86CPUを搭載すればこれよりも重くなってしまうだろうからね。
CPUそのもののの重量差なんて大したことがないとはいえ、小型化、軽量化にはTDPや
実消費電力が大きく関わっているためにょ。

TDPが高いCPU(およびチップセット)だとファンを付けるか筐体を大型化するしかないし
実消費電力が大きいと同じ時間駆動させるのにバッテリ容量を大きくする必要があり
それは本体重量に大きく影響してくるにょ。
iPadは実駆動で10時間が可能と言っているけどそれをx86CPU、つまりAtom搭載機で実現
するならばiPadより格段に重くなってしまうにょ。
では、どの程度変わってくるかを考えてみるにょ。

私が多くの機種の搭載バッテリ容量と実駆動時間を調べて駆動中の消費電力を計算した
結果概ね下記のような感じになったにょ。

 ARM搭載機   ・・・ 実消費電力 2〜2.5W
 Atom Z搭載機  ・・・ 実消費電力 3.5〜5W
 Atom N搭載機  ・・・ 実消費電力  7〜10W

これは液晶は実用レベルの輝度を確保し、無線LANを使用して軽いWeb巡回を行ったときの
もの(端的に言えばBBenchでの駆動時間)となっているにょ。
私が調べてない機種の中に例外があるかもしれないけどほぼすべての機種が上記の
範囲内に収まっていると思われるにょ。(つまり、上記3つのプラットフォームは消費電力
のみに注目すればクロスオーバーせずに有利、不利がはっきり分かれてる)

先日発表されたNetWalker PC-T1のバッテリ容量は8.51Whなので上記に当てはめると
2.8〜4.2時間の実駆動時間と予想できるわけにょ。
バッテリ駆動時間が短いということで有名になってしまったWILLCOM D4だけど標準
バッテリでは公称1.5時間、実駆動50分と非常に短い駆動時間となっているにょ。
D4の標準バッテリは7.4V、960mAh(約7.1Wh)ということで本来であれば1.4〜2時間の
実駆動時間を確保できるはずだけどそれができてないというのはまだチューニング
不足だったためといえるにょ。(つまり、今設計すればバッテリ容量が同じであっても
それくらいの駆動時間が確保可能になる)
チューニング不足に加えてバッテリ容量そのものが小さいためにモバイルPC史上最低の
駆動時間(標準バッテリにおける実駆動時間)となってしまったわけにょ。

さて、上記の実消費電力目安を見ると同じAtomであってもAtom ZとAtom Nでは大きな
開きがあるにょ。
これはCPUがC6ステートまで対応のAtom ZとC4ステートまで対応のAtom Nという違い(TDP
でいえば2〜2.4Wと2.5Wの違い)というだけではなくチップセットの違い(TDPはUS15Wが2.3W
945GSE+ICH7Mが9.3W)、標準的な画面サイズの違い(Atom Z搭載機は5インチクラスが
主流だけどAtom N搭載機は10インチクラスが主流)があるからにょ。
それに加えて、駆動時間をあまり重視してないためチューニング不足もあるにょ。
Atom N搭載のネットブックはコスト削減のためかそれほどのチューニングは行われて
おらず、同じメーカー間で比較してもAtomよりも遙かに大きな消費電力のCPUを搭載の
モバイルノートと比較してもバッテリ容量当たりの駆動時間が短くなっている機種が多い
くらいにょ。

ちなみに私がいつも持ち歩いているR5はバッテリ容量は7.4V、7800mAh(57.72Wh)と
なっているけどこれで実駆動7〜8時間であるためそれから逆算すると実消費電力は7〜8W
といえるにょ。(mobile meterで見てみるとアイドル時には5W程度、負荷を与えて
10W程度なので逆算値とも整合性がとれる)
これは、チューニングがフルに行われたネットブックと同じくらいの駆動時間であるため
R5と同じ駆動時間を実現するにはその省電力化が進んだネットブックでR5と同じ6セルの
大容量バッテリを搭載している必要があるにょ。

R5はアンダーB5サイズ、アンダー1kgのPCとしては発売から4年経った今でもトップレベルの
駆動時間を誇るけど同じ重量であればViliv S5の方が格段に長時間駆動できるにょ。
本体が約400gのS5は標準バッテリ1本だけで6〜7時間というR5より少し劣るくらいの駆動
時間が確保できるけどR5との重量差である約600gに収まる分だけバッテリを持ち歩けば
R5の数倍の駆動時間が確保できるからね。
4月17日に重量は同じバッテリ駆動時間で比較しないと駄目(=バッテリ駆動時間は
同じ重量で比較しないと駄目)ということを書いたけどそれと同じように駆動時間を
ベースに重量を考えている人は私以外にもいるにょ。
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2009/0309/kai_2.jpg
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2009/0309/kai58.htm

とはいえ、さすがに4.8インチのViliv S5と10.4インチのR5を比較するのはフェアではない
という人もいると思うにょ。
Vilivシリーズの10インチモデルとなるとViliv S10があるけどこちらは本体(+標準
バッテリ)だけで1.2kgに達してしまうため上記条件ではR5の不戦勝というわけで
R5より一回り小さな7インチモデルであるViliv S7で比較すると本体800gだから別売り
バッテリをもう1本買えばR5並の重量でR5を越える駆動時間となるにょ。
液晶サイズが10インチ程度となるとネットブックが思い浮かぶけど(コストの制約が
ある)ネットブックはほとんどの機種が1kgを越えるということでR5の不戦勝になって
しまうにょ。(重さだけではなく重量当たりの駆動時間を見ても1.2kg程度のネットブック
では3セル程度のバッテリしか搭載してないのでR5の方が3倍くらい優れている)

R5より大きなインチ数の液晶で軽量な機種というと(B5用紙サイズを越えてしまうけど)
VAIO Xがあるにょ。
VAIO Xの標準バッテリではややR5に劣る駆動時間だけど重さは圧倒的に軽いためもう
1本バッテリを用意すればR5の駆動時間を簡単に超えられるにょ。
重量当たりのバッテリ駆動時間を伸ばすには確かにプラットフォームが重要になる
(Atom NではなくAtom Zの方が有利)とはいえ、本体そのものを軽量化しないとその差は
簡単に相殺されてしまうわけにょ。(R5はバッテリを除けば680gしかないため重量
当たりの駆動時間で優れている)

アンダー1kgかつ10インチクラスの液晶搭載機では現在でもトップレベルの駆動時間を誇る
R5でさえ6セルバッテリ(約310g)を搭載で7〜8時間程度の実駆動時間であり、それを
上回る重量当たりの駆動時間を達成できる10インチクラス、もしくはそれより上のサイズ
といえばVAIO Xくらいしかないからね。
そんな軽量化を行ったVAIO Xでさえ実駆動10時間に達するためにはXバッテリを装着する
必要があるけど実駆動12〜13時間程度を確保できる代わりに重量が1045gになるにょ。
LバッテリとXバッテリの中間容量があれば実駆動10時間で1kgを切れそうなのでそこから
キーボードを取り除いてタブレット型のPCに仕上げても900g程度が限界と思われるにょ。
これが現時点でのx86の限界レベルにょ。(画面サイズを小さくすればViliv S5のように
さらに軽量化できるけど)

それに対してiPadは680gで実駆動10時間を確保しているにょ。
Slate PCがVAIO X並にコストをかけても同じ実駆動10時間ならば上記の理由で900g程度が
精一杯だと思われるためそこにARMとx86の差が出ていると思うにょ。
その約200gの差はどこから来ているのかというとバッテリにょ。
VAIO XのXバッテリが545g、Lバッテリが245gでその中間容量だと350〜400gとなるにょ。
iPadのバッテリが148gなので200g少々バッテリが重いことになるにょ。
つまり、軽量化を行うにはバッテリサイズを削ることが最も簡単ということにょ。
ネットブックでも軽いモデルは軒並みバッテリが3〜4セルとなっており、いくらAtomを
搭載とはいえ、それでは長時間駆動は期待できないにょ。

しかし、バッテリ容量を削ればそれは駆動時間減に直結してくるにょ。
仮に現状のMenlowプラットフォームでWin7を動作させた場合iPadと同じ重量を実現したら
本体を限界まで軽量化しても実駆動2〜3時間の端末になってしまうにょ。
その駆動時間で十分という人にとっては問題ないと思うけどモバイル前提と考えるならば
多くの人にとって不十分ではないかと思われるにょ。
だからこそ省電力のプラットフォームが有用であり、さらに省電力化のチューニングも
重要となるにょ。
昨日書いたAtom Z6xxをベースとしたOakTrailでは現状のMenlowプラットフォームよりも
大幅に省電力化が可能であるため筐体サイズが小型化可能というだけではなく軽量化にも
非常に有用に働くと予想されるにょ。

iPadはx86より省電力で有利なARM系のコアを採用しCPUコアとGPU部分を1つのパッケージに
まとめただけではなくメインメモリとなるDRAMまでパッケージングした「A4」CPUによって
かなりの省電力化を実現しているにょ。
だからこそ680gで実駆動10時間が実現できたと思われるにょ。(とはいえ、長時間手に
持って使うならば680gでも重すぎるわけだし、現状より大幅に軽くするには本体サイズ
そのものを小さくするしかない)
それでも、バッテリを除いた重量は10インチクラスの液晶(実際は9.7インチだけど)を
採用しているにもかかわらず530g程度を実現しているわけだから省電力だけではなく
本体の軽量化も重要になってくることが分かるにょ。(ARM系よりも発熱が大きいAtomを
搭載しているVAIO Xはヒートシンクや冷却ファンを使用しているためコストをかけて軽量化
しているのだけどそれが容易なiPadではあまりコストをかけずにVAIO X並の軽量化が実現
できている)

逆にいえば省電力のチューニングや本体の軽量化をしないと重量当たりの駆動時間では
ARM機(つまり、省電力のプラットフォーム)のアドバンテージが無くなるため魅力が
失われてしまうということにょ。
つまり、Atom Z機よりも重いARM機、Atom N機よりも重いAtom Z機には魅力がないにょ。
それと同じくOakTrail採用機も現状のMenlow採用機よりも大きかったり重かったりしたら
魅力がなくなってしまうにょ。

223御茶目菜子:2010/05/09(日) 12:18:32
ポケコン談義(補足)
先日行われたオフ会でのポケコン談義の中からその場に居合わせてなかった人のために
ポケコン談義で私の口から出たものを2つだけピックアップして書いてみるにょ。
とはいえ、その場で録音していたわけでもないし直接相手に話すのとテキストによって
不特定多数に伝えるのでは異なるためにいつものように補足を多めにしているにょ。
また、その場に居合わせていた人であってもあれはこういう意味で言ったのかと感じ
取ってもらえれば幸いにょ。

(1)ポケコンゲームは妥協の産物である
(2)雑誌掲載は難しくない

以上2点について書いていくことにするにょ。


(1)ポケコンゲームは妥協の産物である

ポケコンはCPUの演算性能、画面表示性能が低くメモリも少ないしということで一般的な
PC用でのゲーム作りとかなりかけ離れているにょ。
スペック的にはシャープに置けるPC-E500シリーズやG800シリーズは80年代の家庭用の
主流だった8ビットパソコンと同レベルであるためプログラミングの考え方もそれと似た
ようなものなのだけど画面サイズが小さく色も基本的には白黒二値だし、デフォルトでは
和音演奏もできないということでゲームにおける表現力は80年代の8ビットパソコンと
比べて大きく劣るにょ。
したがって、ポケコンゲームには妥協が必要不可欠となるにょ。

しかし、「妥協」というとネガティブなイメージを浮かべる人も多いのではないかと
思うにょ。
十分に高いスペックのポケコンがあれば自分が作りたいものをそのまま具現化することは
可能なのだけど現実的にそんなものは存在しないし、高いスペックをフルに活用するには
高い技術力も必要になるため個人でできる範囲のことを越えてしまう場合が多いにょ。
したがって、「スペックが低い」ということは逆にハードルを下げてくれるのに有用とも
言えなくはないにょ。
もっとも、高いスペックをフル活用しない場合、言い換えれば今のハイスペックなPCで
ポケコン並のゲームを作る場合はメモリや速度のことを考えずに作れるため逆にハードルは
下がるだろうけどね。

ただ、ポケコンの場合そのメモリの少なさや性能の低さにチャレンジするという行為、
つまりゲームを作るという行為そのものがゲームといっても過言ではないにょ。
しかし、メモリの少なさや処理速度の遅さは簡単には克服できないにょ。
もっともこれはマシン語である程度はどうにかなる(マシン語であっても速度は有限で
あるためBASICよりは桁違いに速いというだけにすぎない)わけだしBASICの高速化も有用
といえるにょ。

メモリに関しては私は無駄にグラフィックに凝らないことやメインルーチン以外はメモリ
消費量優先のプログラミングを行うことで改善しているにょ。
無駄にグラフィックに凝らないというのはグラフィックそのものがウリとなっている
ゲームでない場合は、そのゲームの本質的おもしろさが分かるレベルのものを用意する
ということにょ。
特にゲームの本質とは全く関係ないタイトル画面でグラフィックを使いまくるというのは
そういう私の方針からは外れてしまうにょ。

実際に私が作ったゲームにおいて見てみると「シュプール」の場合、プレイヤーの
グラフィックは正面、右、左の3通りしか用意してないにょ。
OPASを使っているためグラフィック数をもっと増やして人物がなめらかに動くようにする
ということはいくらでも可能なのだけどそれをやらなかった理由は単にそこまでしても
ゲーム内容そのものは変わらないからにょ。
人物は5度単位で29パターンの角度で動作しているので最大29枚のグラフィックが必要と
なるにょ。
1枚が12x16ドットで48バイトとなり、現行の3パターンと比べると26パターンの増加と
なるために48x26=1248バイトとなるにょ。
このシュプールのリストは約8KBであるためそれだけで15%サイズが大きくなってしまう
ことになるにょ。
それだけのグラフィックを用意するのも私自身が面倒だというのもあるけどそれ以上に
入力する方も面倒だと私は考えているにょ。

確かにグラフィックパターン数が増えれば動きはなめらかになるけど内部の当たり判定も
それに伴う必要があるにょ。
とはいえ、実際はキャラグラフィックが3パターンだけど当たり判定(ポールとポールの
通過判定)は29パターンで処理しているので問題はないにょ。
だから、グラフィックパターン数が増えたからといって判定そのものを変える必要性は
ないにょ。
しかし、逆に言うとグラフィックが変わったのに当たり判定は変わってない(緻密に
なってない)ともいえるにょ。
そうなると単純計算で実質29通りを判断するのではなく個別に29通りの判定を行う必要が
あるけどそこまで緻密な動作を要求するゲームではないので問題はないにょ。

また、パターン数が増えれば移動方向が分かりやすくなるというメリットはあるけど
このシュプールの場合は背景を1ドット単位で多重スクロールさせることで速度や進行
方向は分かりやすくなっているためそこまでのプレイヤーキャラのパターン数は不要と
考えたにょ。
それでも3パターンは少ないので5パターンくらいあった方がいいかなとは思っている
けどね。

音楽に関してはゲーム性に影響を与えるものでないから無くてもいい・・・けれどそれも
プレイしていて寂しいのでOMPのような簡易音階演奏ルーチンを組み込むのがいいと
思うにょ。
直接BEEP命令を連ねていってもいいけど数音くらいならまだしも10音や20音ともなると
リストそのものが長くなるし、入力する方も嫌になるからね。
別にOMPに拘らなくても自分のオリジナルのものでいいんだけどね。

私がOMPを作る前に多用していたオリジナル音階演奏ルーチンはこんな感じにょ。

*MUSIC FOR I=1TO LEN M$:Z=ASC MID$ (M$,I,1)-25:BEEP 1,Z,20000/(90+4*Z):NEXT :RETURN

これは短くて便利なルーチンなのだけど汎用性が極めて乏しいのが難点にょ。
ドの音(BEEP 1,39)を出すためには39+25=64でアスキーコード64の「@」をM$に入れる
という方法で音楽データを作っていくわけだけどこの方法だと全部計算しないといけない
からね。
一覧表をあらかじめ作っておけば解決・・・だけど普通に入力できる文字には限りがある
ために「-25」というのはあくまで一例でプログラムによって変える必要があるにょ。(直接
入力できない文字を使用していれば入力の負担軽減のメリットが無くなってしまう)
当然、テンポもその都度変える必要があるのでせっかく作った音楽データを流用する
ことができないにょ。
したがって、速度を重視しつつ汎用性を高めたOMPを作ったにょ。
上記簡易演奏ルーチンは実質1オクターブ+αしか演奏できないのに対してOMPならば
3オクターブ+α演奏できる上に異なる機種であっても音楽データも共用できるにょ。

あと難しいのは速度面の妥協にょ。
グラフィック面を妥協することでメモリの問題はかなり改善されるとはいえ、速度面では
BASICを使う限りは厳しいのは確かにょ。
それでもBASICに拘るのならばやはり高速化をすべきにょ。
ポケコンBASICによるゲーム制作講座 第3章で書いたように作りたいゲームがあっても
それを実現するためには速度が必要になるからね。

速度を稼ぐための妥協として「ピーチバレー」ではキャラそのもののアニメーションはなく
1パターンの立ち絵(+ジャンプ絵)のみとなっているにょ。
これはキャラを背景として処理することでOPASのスクロール機能を使って1つのPRINT文で
敵、味方合わせて4キャラを同時に動かしているからにょ。(背景として表示しているため
書いて消すという移動動作のうち「消す」という作業が要らなくなるというメリットがある
のと同時に表示のちらつきもなくなるというメリットもある)
もっともOPASを使えばスクロールしながらアニメーションもできなくはないけど2パターン
しかないアニメでもデータ数が2倍になってしまうにょ。
「シュプール」の場合は必要最低限の3パターンだったけど「ピーチバレー」の場合は
1パターンでも問題ないからそうしているにょ。(その上パターン切り替え操作をするため
には10m秒以上遅くなってしまうためBASICの限界まで高速化をした意味もなくなる)

幸いPC-E500系は元々ポケコンの中では速い方だし、高速化のためのテクニックは多数ある
ためにポケコンの中では最も高速化の恩恵が多い機種ではないかと思われるにょ。
そのテクニックに関しては「E500BASICの高速化のすべて」に主要なものはまとめている
けどオフ会のときにとりあげたのはGOTOによるテーブル処理にょ。
これによって「シュプール」の複雑な操作、「ピーチバレー」(2人対戦ができるビーチ
バレーゲーム)のように複雑な対戦型ゲームのキー入力判定もGOTO命令1つだけでで
まかなえてしまうにょ。

あとその恩恵で速度ペナルティゼロでどこでもポーズ機能が可能になったにょ。
一般的なPCやコンシューマゲームではポーズ(一時停止)ができるのは当然なのだけど
ポケコンゲームの場合は余分なIF文が必要になるため使われないことが多いにょ。
またただのポーズではなくポーズ中は自動電源OFFにも対応しているのが私のゲームの特徴
となっているにょ。(これはWAIT設定を解除するというだけの初歩的なテクニック)

それに加えて私のゲームで特徴的なのはメインルーチン内でIF文を使わないことにょ。
実は大抵の場合、論理式よりもIF文の方が速いのだけどそのIF文よりもFOR〜NEXTを用いた
方が速いにょ。
無理にIF文を使わないようにすればかえって遅くなるけど「シュプール」ではポール内の
通過判定のみ「ピーチバレー」では敵の思考ルーチンのみIF文を用いておりあとは使わ
ないでも済むような構成にしているお陰にょ。

このように「妥協=ネガティブ」という意味で使用しているわけではないことが分かると
思うにょ。
すべての面において妥協するのではなく別の面では妥協をしないで限界にチャレンジして
みたり、バランスを最重視するということをやっているなどのポジティブ思考で妥協を
行うことがポケコンゲームには重要になってくるにょ。
それが私の場合は主に高速化にシフトしているというだけにょ。

確かに高速化はポケコンでは恩恵が大きいにょ。
PCゲームならば遅いゲームでも速いPCを使えば問題ないため高速化なんて無意味になる
場合もあるけどポケコンの場合(特にPC-E500系の場合)そういうわけにもいかないにょ。
とはいえ、G850系はポケコンの中でもトップレベルに速くOPASを使い画面表示は5倍、
トータルでも(他の高速化を合わせて)3倍近く速くなった「ピーチバレー」もG850で
作れば労せずそれと同等の速度が出せてしまうかもしれないにょ。(G850のGPRINTはE500
よりも4〜5倍速い上に演算速度も2倍程度速いため)
しかし、最初から諦めていたら「シュプール」「ピーチバレー」といったゲームを作る
ことはできなかったにょ。

だからこそ、ポジティブな意味で妥協を行う(理想に達することはできないけどより高い
ものを目指している)ということは重要になると思うにょ。
端的に言えばトレードオフが重要ということにょ。(トレードオフだと「何かを捨てて
何かを得る」というイメージがあるけど私は何も捨ててないと思っている場合もあるため
「ポジティブな妥協」というオリジナルワードで表現している)


(2)雑誌掲載は難しくない

さて、今ではネット上で不特定多数の人へ簡単に自分が作ったゲームを公開できさらに
その反応もネット上で見ることができたけどネットが普及する前はそういうわけには
いかなかったにょ。
確かにパソコン通信(ポケ通)などでは可能だったけどそのためのハードルは高いにょ。
したがって、雑誌に投稿してそれが掲載されるということを目標としている人も大勢
いたにょ。
ポケコンソフトを掲載している月刊誌は私が記憶している限りでも専門誌のPJを除けば
ベーマガ、I/O、Pio、プログラムポシェット、The BASICなどがあったにょ。

さて、問題はそれらに投稿して掲載されるかということだけどPJとベーマガにしか投稿
経験がない私だけどそれほどハードルは高いものではないと感じていたにょ。
とはいえ、私自身100%の掲載率を誇っていたわけではないのでやはりボツになったもの
というのはあるにょ。
ただ、工夫次第ではいくらでも掲載率を高めることは可能にょ。

まず最低限必要なのは必要事項が抜けてないことを確認したりテープにちゃんと記録
されているか照合することにょ。
そしてゲームの場合重要なのは致命的なバグがないことを確認することにょ。
普通にプレイして発生するバグがあるようなものは論外にょ。
ここまでは必ずやっておくべきことにょ。

そしてこれからがようやく本題にょ。
「ドキュメントは簡潔に分かりやすく書くこと」「プレイしておもしろいと思ったものを
投稿すること」が重要にょ。
前者に関して言うとあまり長いものだと誌面の都合で掲載できなくなることもあるし
あまりに簡潔すぎて内容が分からないようだと編集部でテストプレイしても面白さが
伝わらない可能性があるからね。
したがって、私はたいてい編集部用に投稿ゲームの攻略本(冊子の場合もあるし1枚紙の
場合もあるけどものによっては20ページ、イラスト入りというものもあった)を作り
それで内容を分かりやすくしていたにょ。

後者に関してはいくら技術的にハイレベルであっても遊んでいてつまらないものだったら
掲載は無理だからね。
ポケコンBASICによるゲーム制作講座 第5章で書いたようにテストプレイを行うことが
重要となるにょ。
完成した喜びでそのまま投稿してしまうというパターンもあるけど喜びによって客観的に
そのゲームを判断できてない場合も多くなってしまうにょ。
本来なら作った本人ではなく友達などにプレイしてもらい感想を聞くのが一番なのだけど
それが難しいならばせめて自分がプレイして楽しいかどうかを見るのが重要にょ。(ただ
パズルゲームやアドベンチャーゲームのように最初から答えが分かっていたら楽しめない
ゲームの場合はそれができないけど)

そのためにも完成してしばらく様子見をするのも重要になるにょ。(しばらくしてみたら
「つまらない」と自分で気づきそのままお蔵入りしてしまうこともあるかもしれないけど
そんなゲームだと投稿してもボツになるだろうし)
また、アクション系のゲームの場合速度によって面白さが変わることもあるため(1)で
書いたように速度では妥協をしない(マシン語を使う、BASICの限界に挑戦する)という
のも1つの方法にょ。

あと私の場合はそれに加えて入力する人のことを考えて同じゲーム内容であればリストを
なるべく短くなるような措置をとっているにょ。
これは(1)で書いたようにグラフィックに関しては妥協をするというのも1つの方法と
なるにょ。
あと雑誌投稿時代には間に合わなかったけどALICEのようなチェックサムを使うというのも
雑誌等の紙媒体で公開(もしくはテキストによる公開)においては有用といえるにょ。

以上簡単に書いたけど何も工夫をしなければ採用されるかは運次第にょ。(たまたま
投稿数が少ない月で他に掲載可能なものがないならば必要最低限のものさえ守られていれば
掲載されてしまうかも)
しかし、工夫をしていけば掲載率はかなりアップさせることは可能になるにょ。
したがって、雑誌掲載そのものは難しいことではないのはそのせいにょ。


という感じでオフ会でのポケコン談義で出てきた一言にに大幅な追記をしてみたにょ。
実際顔を合わせて1対1で話すならばここまで書かなくても分かる人には分かるけどね。
そういうことで、ポケコンBASICの話題ならいくらでも出せるのでもしも私とリアルで
ポケコン談義がしたいという奇特な人がいれば言ってにょ。
もしかするとそこで(2人だけの?)オフ会が開催されるかもしれないにょ。

224御茶目菜子:2010/05/10(月) 13:57:32
プラス指向ノススメ
昨日、ポケコンゲームを作るのに「ポジティブな妥協」をするのが重要と書いたのだけど
私はこのようなオリジナルワードを使用することが多いのでここでの文章を読む際には
注意が必要となるにょ。
これは私の語彙数が少ないというのに起因しているのだろうけど私が伝えたいことを
1つの単語では伝えられない場合は複数の単語を組み合わせてオリジナルな言葉として使用
しているからね。
したがって、私は書く際には国語辞典が欠かせないにょ。
まぁWebに接続されている環境であればWeb辞書が使えるのでPCに国語辞典はなくてもいい
わけだけどポメラのようなテキスト入力専用機の場合は別途国語辞典を持ち歩かないと
まともに文章が書けないにょ。

私は「間違ったことを相手に伝えないように」と考えているので重要となるキーワードは
辞書で意味を調べて誤用ではないのか確かめてから使用するようにしているにょ。
さすがにすべての語句は無理なのでキーワードとなる重要な単語のみだけどね。
会話の場合はいちいち辞書で調べるなんて無理なのでその場しのぎとなっているとはいえ
これは相手と1対1だから前後の内容から相手もうまく分かってくれるだろうけどテキスト
のみで書かれた文章ではそれはうまく伝えるのは難しいにょ。
文字通りの意味しか受け取ってくれない人も多いだろうからね。
昨日も「妥協」について書こうと思って辞書で調べたら私が思っていたような意味が
記されてなかったにょ。
そういうわけで、「ポジティブな妥協」というオリジナルワードを作ることになったにょ。

結局「ポジティブな妥協」って何なのかというと具体例を昨日書いたけど普通の「妥協」の
イメージでは「出来ないから諦める」というネガティブなイメージがあるのに対して
「ポジティブな妥協」では「プラスにならないからやめる」という感じにょ。
つまり、それに似合うだけの効果があるのかということが重要になってくるにょ。
スペックが限られているポケコンだから何かを犠牲にして別の何かを得るということが
必要になるけど失うものと得られるもののバランスを考えないと駄目にょ。
したがって、等価交換によるトレードオフではなく同じ犠牲を払ってもより効果の高い
ものが求められてくるにょ。

それは昨日挙げたシュプールのキャラグラフィックでもう一度考えてみれば分かるにょ。
現在のシュプールではキャラグラフィックは3パターンなのだけどこれは1パターン、
つまり固定グラフィックと比べると明らかに表現力は上だと思うにょ。
これは2パターン増やして5パターンになると3パターンよりは上になるにょ。
しかし、27パターンから29パターンに増えた場合を考えてみると同じ2パターン分の増加
だけどほとんど変わらないものになるにょ。
このように同じだけの犠牲(この場合はメモリ消費増)を払っても得られる効果というのは
一定のラインを越えるとどんどん少なくなっていくにょ。

確かに多くのメモリを使えばグラフィックは向上し表現力も上がるのだけどメモリが
限られており、手入力によるリスト入力がメインとなるポケコンにおいてはメモリを
多く使う(リストが長くなる)というのはマイナス要因となるにょ。
それに対するプラス効果というのは徐々に減ってくるので「明らかなプラス」には
ならないようなラインがあるにょ。
このラインはゲーム制作者の主観によるものとはいえ、プラスにならないものに犠牲を
払うというのはさすがに得策とはいえないからね。(100円払って300円相当の価値があると
思っているものが買えるならば買うべきだろうけど50円という安い金額でも10円相当の
価値の物しか買えないのであれば支払うのが勿体ないというのと同じ)

「BASICの限界の速度」と豪語している私のポケコンゲームだけどそれでも真の限界速度
ではないにょ。
実はまだまだ高速化が可能だったりするにょ。
しかし、IF文を1つ減らすためにメインルーチンが倍増するというのを考えるとさすがに
いくら速度優先とはいえその効果による代償が大きすぎるにょ。
私の場合は、速度を上げてなおかつリストを短くというのをポリシーとしているにょ。
速度上昇率が大きければ多少リストが長くなるのは許容できるものの上記のように
わずかな速度アップでリストが大幅に長くなるようなものはさすがに許容ができないにょ。

リスト短縮と高速化は必ずしも二律背反にはならないにょ。
したがって、上記のように高速化かつリスト短縮ができる場合もあるのだけど表現力
アップとリスト短縮はほぼ二律背反になってしまうので厄介にょ。
PB-100だとメモリの都合で多くの場合二律背反になってしまうと思われるけどメモリを
最低32KB搭載しているPC-E500系の場合は本格的なゲームを作らない限りはメモリが
足りなくなることはほとんどないにょ。
したがって、表現力を高めるのにメモリをどんどん使用するというのは可能なだけに
効果の大きさを考え払う犠牲に対する効果がプラスになるくらいでやめるということが
必要になってくるにょ。
妥協を許さないということで派手な演出をし、32KBのフルメモリを使ったミニゲームも
悪くはないけどそれがベターとは思えないにょ(演出がウリのゲームならばそれもアリと
いうだけの話)

しかし、そんなPC-E500系も速度面はBASICであれば十分とは言い難いにょ。
確かにポケコンの中では速い部類だけどPC-G850Vと比べれば圧倒的に遅い(特にGPRINTは
完敗)ということでアクション系のゲームを作るならば工夫が必要になるにょ。
したがって、各種の高速化テクニックが有用になってくるにょ。
表現力とは異なり速度はリストの長さと二律背反とならないことが多いため速度アップを
目指すのは払う犠牲があまりない・・・と言いたいけど今度は時間が犠牲になるにょ。

「ポケコンに楽をさせる(=処理を速くする)ためには人間が楽をしてはいけない」と
いうのが私の持論なのだけど同じゲームを作るのにコーディングにかかる時間は圧倒的に
長くなってしまうという問題があるにょ。
これは「リストの長さ」ではなく「時間」を犠牲にすると考えた場合にはフォント書き
換えやOPASを使用するなどコーディングにかける時間と速度上昇率を考慮して効率の
よいもののみを選択すべきとなるにょ。
そう考えるとほぼ限界の速度に挑戦している私の方法はベターなものとはとても言えない
と思われるにょ。
ポケコンゲーム作りにおいて「コーディングにかかる時間」というのを無視した場合に
おいて最善策をとっているというだけにすぎないからね。

(コーディングにかかる)時間と(ゲームが実行する)速度の関係は上記の通りだけど
これも時間を掛ければ掛けた分だけ速くなるというわけでもなくすぐに対時間効率は
悪くなってしまうにょ。(限界まで速度アップするならばすべての変数の値の確率まで
考えないといけなくなる)
したがって、効率よく速度アップさせるにはグラフィック表示(GPRINT)はやめテキスト
表示(PRINT)にするとか敵キャラの数を減らすとかそういうゲーム内容の変更を
迫られることになるにょ。
そうなるとそれに対する効果が十分かどうかを考えて選択する必要があるにょ。
多少遅くても敵キャラは3キャラの方がいいのか速さ重視で2キャラ、もしくは1キャラに
すべきかというのは通常の二律背反であり、それを選択する行為が通常のトレードオフ
といえるにょ。

しかし、敵キャラが1キャラの場合、2キャラの場合、3キャラの場合で速度が変わるだけ
ではなく敵キャラが変動することでゲーム性が変わってしまうことが懸念されるにょ。
速度が上がることが重要であれば1キャラがベストとなるけど単純にそういうわけでは
ないわけにょ。
ここで、このゲームに関しては3キャラと2キャラではあまりゲーム性が変わらず速度の
上昇効果が大きいとなれば2キャラにすることがプラスとなり、それがポジティブな意味で
2キャラに妥協したということになるにょ。
2キャラにすると大きくゲーム性が落ちてしまうけど速度に不満があるので2キャラに
したとなるとそれはネガティブな意味での妥協となるにょ。

結果として両者とも2キャラには変わりがないけどそこに至るまでの過程や意識の違いは
まるで異なるにょ。
同じようなゲームを作っても「ポケコンだからこの程度で十分」と考えて作ったものと
「こうするのが良い」と考えて作ったのでは大きな差になるということにょ。
要するに「より良くしたい」と考えなければ「良いゲーム」は出来ないということにょ。

225御茶目菜子:2010/05/11(火) 12:37:57
新型VAIO P発表
先日よりティザー広告をしていたNew Ultra Mobileがようやく発表されたにょ。
予想を裏切ることなく発表されたのは新型のVAIO Pだったにょ。
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/20100510_364129.html
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/column/hothot/20100510_364130.html
オレンジ色のクリップの模様は予想通り新型VAIO Pを横から見たものだったにょ。
http://pc.watch.impress.co.jp/img/pcw/docs/366/170/html/DSCN1928.JPG.html

さて、これを4月30日に書いた私の予想と照らし合わせてみるにょ。

未発表のAtom Z560を搭載 → ○ 当たり
チップセットは変わらない → △ GPUクロックが上がったUS15Xも選択可能に
筐体サイズはほぼ同じ → ○ 当たり
公称駆動時間が5時間にアップ → △ 公称5.5〜6時間にアップ
マルチタッチ対応液晶 → × モバイルグリップスタイル搭載

まずまずの的中率だけどこれはPCのニュースサイトをこまめにチェックしていれば誰でも
できるようなレベルの予想なので決してすごくはないにょ。

2GHzで打ち止めとされていたAtom Zだけど2GHz以上のものが投入されるということが示唆
されていたのが今回ついに搭載モデルが発売されることになったにょ。
とはいえ、Atom Z560(2.13GHz)はまだ正式発表前ということもあり、このCPUはソニスタ
限定となっているのだけどそれも納期は7月となっているにょ。
この辺は未発表ということが影響してそうにょ。
すでに発表され、量産状態になっているCPUだとここまで納期が遅れることはないからね。
クロックが上がった分だけ単純に消費電力が上がっていると考えられるけどそういうわけ
でもなさそうにょ。
というのもZ560モデルだけ公称6時間(他は5.5時間)となっているからにょ。

ステッピング変更で消費電力を維持したままクロックが上がったというのならば分かるけど
駆動時間を伸ばせるほど消費電力を下げるというのは難しいのでそのZ560モデルにのみ
組み合わせが可能なUS15Xに秘密がありそうにょ。(Atom Zはアイドル時の消費電力は
100〜200mWとなっておりこれから多少下がったところで動作時の駆動時間にはほとんど
影響を与えない)
このUS15Xは従来のUS15Wと比べてGPUクロックが200MHz→266MHzとなったモデルであり
約3割とはいえ大きなボトルネック部分が改善されたのは大きいにょ。(ボトルネック
部分であれば3割の性能アップは体感できるレベルの差となる)

しかし、これもGPUクロックが上がった分だけ性能がアップしたのはいいけど消費電力
アップも気になるにょ。
そもそもMenlowプラットフォームにおいてはCPUよりもこのチップセット(コントロール
ハブ)であるUS15Wの方が消費電力が大きいというアンバランスなものだったからね。
もしもUS15Xの消費電力がUS15Wよりも抑えられているというのであれば駆動時間アップの
説明が簡単にできてしまうにょ。

ではクロックが上がっているのに消費電力低減が本当に可能なのか・・・?
それはまだUS15Xの詳細が発表されてないけどプロセルルールが変わったのならば容易に
説明がつくにょ。
現在のUS15Wは130nmプロセスで作られており、45nmプロセスのAtomと比べると3世代前の
ものといえるにょ。
約2年で1世代新しくなっているため6年前の技術で作られた物といっても過言ではないにょ。
これでは性能の割りに消費電力が大きいものになっているのは無理がないにょ。

これがAtomと同じ45nmは無理としても65nmくらいで作られているならば単純計算でダイ
サイズは4分の1となりクロックアップ分単純に消費電力がアップしてもトータルでは
3分の1に低減可能にょ。
90nmであっても3分の2に低減可能にょ。
そこまで理想通りに低減するとはいえないけど駆動時間の0.5時間アップに相当するくらい
省電力化は容易に実現できてしまうにょ。

ただ、問題なのは半年後にOakTrailが控えているということにょ。
単純なシュリンクであっても莫大なお金がかかるわけだし、今の時期に中途半端な
製造プロセスで作るとはとても思えないにょ。
そうなると無駄に多かったアイドル時の消費電力がステッピング変更などによって低減
しただけという可能性が高いにょ。
何にせよ公称駆動時間がZ560+US15Xだけ異なるというのはアイドル時の消費電力が
下がったというのを意味するのはほぼ確定といえるにょ。(TDPは発表されてないので
負荷時の消費電力は上がっているかもしれない)
負荷時の消費電力(≒発熱)が上がっていてもこの新型Pは放熱設計が見直されているとの
ことなので安心して使えそうにょ。

Win7においてはCPUはシングルスレッド性能が低いAtomでは十分とはいえないため快適に
動作させるには少しでも高いクロックのモデルを選択したいところであり、2GHzオーバーの
Z560の登場は喜ばしいにょ。
CPUが1ランク高い物が登場したお陰で店頭モデルもクロックが1ランク上がったにょ。
VAIOにおいて店頭モデルはベーシックとなるモデルであり快適動作を期待するならば
ソニスタでオーナーメイドというのが基本だけど従来のZ520(1.33GHz)からこの新型
ではZ530(1.6GHz)となり2割の性能アップは大きいにょ。
初登場時のPは搭載OSがVistaだし、クロックは低いZ520に加えて遅い1.8インチHDDだった
ということで体感的に耐えられないくらい遅く店頭モデルはまともに使える物ではなかった
けど新型Pは店頭モデルであってもそれなりに使えるレベルになってそうにょ。

基本性能(CPU、GPU)アップというだけではなくやはりバッテリ駆動時間アップも良い
感じにょ。
従来の公称4時間のバッテリは実駆動で2時間少々ということで私が求めている実駆動
3時間という基準に達することが出来ず日常使用においてもLバッテリもしくは予備バッテリ
必須となっていたのだけどこの駆動時間アップによって標準バッテリでもヘビーな
使い方をしなければ十分そうな感じになったにょ。
上記レビューでも標準バッテリで4時間17分の駆動時間となっているにょ。
これはバッテリ容量が2100mAhから2500mAhに増えたというだけではなくチューニングに
よって平均消費電力が低減したお陰だと思われるにょ。
従来モデルはMenlowプラットフォームの割りには平均消費電力が大きかったためこれで
ようやくMenlowプラットフォームとしての完成品となったという感じにょ。

個人的にやはり最も気になる点はモバイルグリップスタイル採用にょ。
要するに立った状態で使えるということにょ。
私はモバイル端末にはモバイルランクを設定しているけどこれはPCにおいてはモバイル
ランクCはカバンに入れていつも持ち歩けるサイズ、重量であり、モバイルランクBは
ポケットに入るくらいのサイズに加えて立った状態で使えるものを求めているにょ。
従来のVAIO Pは辛うじてポケットに入るサイズだったとはいえ、立った状態で使える
ようなポインティングデバイスではなかったため私の基準ではモバイルランクCとなり
いくら小さくても競合相手は普通のモバイルノートだったにょ。

しかし、この新型VAIO Pはこのモバイルグリップ採用によって辛うじてランクBになる
ことができそうにょ。
この狭いタッチパッドが使いやすいかどうかは疑問だけどないよりは遙かにマシにょ。
VAIO UXの使えないレベルのキーボードでも無いよりはマシだからね(笑)
タッチパネル搭載でないのは残念だけどクラムシェルとタッチパネルは相性が悪いし
このサイズだと片手で保持して片手でペン操作というのも厳しいからそこまでタッチ
パネルに拘る必要はないしね。

リーク情報から新型Pというのがほぼ確定していたのだけどティザー広告があったので新型
Uなどを期待していた人にとってはただの新型Pというのはやや残念に思うかも知れないにょ。
しかし、この新型Pは製品としてみるとかなり洗練されているにょ。
せめて小型化して欲しいと思う人もいるかもしれないけど元々Pはタッチタイプが可能な
実用レベルのキーボードを備えた最小PCとして作られているためさらなる小型化というのは
商品の設計思想に反してしまうからこれはこれでいいと思うにょ。
個人的には限界まで小型化したUシリーズを見たかったけどそれはOakTrailが登場してから
期待することにするにょ。
半年後のOakTrail登場でPはさらなる薄型化、そして新型Uの登場か・・・(妄想)

226御茶目菜子:2010/05/12(水) 12:11:25
ちっちゃいことは良いことにょ
世界最小のレンズ交換式デジタルカメラ「NEX-5」「NEX-3」
http://dc.watch.impress.co.jp/docs/news/20100511_366237.html
以前よりその存在が明らかになっていたソニーのミラーレスカメラがついに正式発表
されたにょ。
スペックは事前にリークされた情報通りにょ。
APS-C1400万画素センサー採用にも関わらずマイクロフォーサーズ搭載のPENやGF1より
小型軽量なのはすごいと思うにょ。
ちなみにNEX-3とNEX-5の差は上位機種のNEX-5の方がより小型化、軽量であることと
動画が720pまでのNEX-3に対してNEX-5はフルHD(AVCHD)に対応しているという程度の
違いにょ。(あとはカラーバリエーションの違い)
これで実売価格差15K円は大きいと見るか、小さいと見るか・・・。

私はモバイル機器にはモバイルランクを設定しているけどデジカメにおいてはコンデジで
あるTX1がランクB、デジタル一眼のK200DやD50はランクDとなっているにょ。
ランクBのTX1は常に持ち歩き、ランクDのデジタル一眼の両機種は必要な場合のみ(つまり
撮影目的で出かけるときのみ)持ち出しているにょ。
少なくともTX1が手元にあるため写真撮影において困ることはないのだけどやはりTX1は
記録用写真として使う程度であり、それ以上の物を求めるのは少々無理があるにょ。
したがって、一眼レフ並のクオリティで撮影でき、手軽に持ち出せるミラーレスカメラと
いうのは魅力的に感じるにょ。
要するに私のモバイルランクでいえば、「ランクC」に相当するデジカメとなるわけにょ。

このNEXは従来のαマウントと互換性はないにょ。
ただし、マウント変換アダプタを介してα用のレンズを使用することは可能ににょ。(現状
では装着が可能というだけであってAFさえも効かないため今後のファームアップに期待)
その際はレンズに手ぶれ補正機能がない限りは手ぶれ補正を使用することはできないにょ。
ソニーはペンタックスと同じくボディ側に手ぶれ補正機能を付けているため純正レンズは
手ぶれ補正がないからね。
NEXは小型化によってボディ側に手ぶれ補正を組み込むことができないためにこのような
ことになっているにょ。

また小型化の影響でボディ側にはフラッシュなし、EVFなしとなっているにょ。
フラッシュはそれほど頻繁に使う必要はないため無くても問題はないとはいえいざと
言うときにはあった方が便利にょ。
しかし、小型のフラッシュが同梱されているため心配は無用にょ。
ただ、フラッシュを装着するアクセサリーシューが独自形式なのは困りものにょ。
メーカー問わず使える汎用フラッシュ等を装着することもできないからね。
あとEVFはないけど光学ビューファインダーは用意されているにょ。
ただ、レンズの焦点距離によってファインダーの交換をする必要があったり、視野率や
パララックスを考えると無いよりはマシというレベルになりそうにょ。

現在、発表されているNEX用のEマウントレンズは3本にょ。
http://dc.watch.impress.co.jp/docs/news/20100511_366257.html
広角レンズである16mmF2.8(換算24mm)、標準ズームである18-55mmF3.5-F5.6
(換算27ー82mm)、高倍率ズームである18-200mmF3.5-6.3(換算27-300mm)のうち本体と
同時発売なのは広角レンズと標準ズームだけにょ。
APS-Cサイズのセンサーということで35mmカメラ換算の画角はその1.5倍となっているにょ。
望遠レンズが欲しいという人は秋発売の高倍率ズームが発売されるのを待つしかないと
いう状況にょ。
確かにレンズ交換式でここまで小型化されたというのは大きな価値があるけど使いたい
レンズがないと話にならないわけであって、そのためにもレンズラインナップの拡充を
早急に図って欲しいにょ。

それならばαマウントと互換性を保ったまま小型化すれば良かったのでは?という意見も
ありそうだけど互換性を保ったまま小型化するというのは理論上不可能であるからそう
いうわけにはいかないにょ。
レンズ交換が可能な一眼レフは広角レンズから望遠レンズまでさまざまな焦点距離の
レンズが装着できるようにしなくてはならないためある程度余裕を持たせた設計となって
いるにょ。
レンズのマウントから後ろに飛び出た部分である「バックフォーカス」と呼ばれる距離が
ある程度必要になってくるということにょ。

さらに一眼レフではミラーがあるため厄介にょ。
レンズの後ろの部分で結像するのではなくセンサー(もしくはフィルム面)までの距離は
ミラーがある分だけ長目になっているにょ。
このマウント面からセンサーまでの距離はフランジバックと呼ばれているのだけどレンズに
互換性を持たせるためにはミラーの有無にかかわらずこのフランジバックを確保しないと
結像自体ができないにょ。
したがって、αマウントのレンズをそのまま使用させるためには本体の厚さは従来の
αマウントのデジタル一眼と同じ厚さになってしまうわけにょ。
マイクロフォーサーズ搭載のPENやGF1が薄型化できたのはフォーサーズマウントから
フランジバックを短くしたマイクロフォーサーズ用としてレンズを設計しているからにょ。

そういうわけでこのNEXがここまで薄型化できたのはフランジバックをかなり短く設計
しているからと思われるにょ。
ただ、フランジバックが短いというのはメリットもあるにょ。
これはマイクロフォーサーズ機でもいえるのだけどフランジバックが短いために他社の
交換レンズをアダプタ経由で使用可能になるからね。
これがフランジバックが長い機種だとアダプタを介した場合、フランジバックが代わって
しまい焦点が合わなくなってしまうにょ。
そのため1.4倍や2倍テレコン機能を持たせ結像距離そのものを変えるしか方法はないにょ。
したがって、NEX用のEマウントもマイクロフォーサーズのようにマウントを介して
他社のレンズを使用可能になるかもしれないにょ。(AFとかは使えないけどね)

Eマウントはマイクロフォーサーズよりもフランジバックが短いのでマイクロフォーサーズ
用のレンズでさえ使用可能になりそうにょ。
ただし、センサーサイズが異なるためイメージサークルの問題でマイクロフォーサーズ用
レンズだと周辺部分がけられてしまう可能性が高いにょ。
これは、APS-C用のレンズをフルサイズのデジタル一眼に装着した場合と同じような感じ
だけどクロップ機能(センサーの一部をトリミングする機能)が今後のファームアップで
可能になれば周辺部分がけられることなくマイクロフォーサーズ用レンズが装着可能に
なるにょ。
実際ニコンはFX(フルサイズ)フォーマットのカメラでDX(APS-C)フォーマット用の
レンズを装着した際には(純正レンズでは)自動的にクロップ機能が働くため本来で
あれば使えないはずのレンズが普通に使えてしまうからね。(ただ、トリミングとなる
ために使用できる画素数は減ってしまう)

問題は画質だけどこればかりは現物を見ないとなんともいえない・・・とはいえ、センサー
自体はα550などと使われているものと同じだろうし、画像処理エンジンも同じだろうから
ある程度予想はできるにょ。(あとはレンズの性能次第)
マイクロフォーサーズのGF1やPENは確かにコンパクトなのだけどいくらコンデジより
大きなセンサーとはいえ、APS-Cよりも小さいセンサーであることが起因して暗所性能は
あまり高くないにょ。
私の判断ではISO800が常用限界に感じるにょ。
その点、NEXはAPS-CということでISO1600も十分に常用できると予想できるにょ。

このサイトの撮影サンプルでは同じISO3200でもマイクロフォーサーズ機とは比べ物に
ならないくらいの差があるにょ。
http://sonyalpharumors.com/wp-content/uploads/2010/05/NEX5-EPL1-GF1-GH1.jpg
これはセンサーサイズだけの問題ではなくソニー製のセンサーはかなり暗所性能が高い
ことやAPS-Cは新規センサーの開発が盛ん(性能に優れた新設計のセンサーがどんどん
登場している)というのも理由にょ。
ペンタックスでいえばK-xにはソニー製センサーが採用され、上位機種にはサムスン製
センサーが搭載されているけど暗所性能は明らかに下位機種であるK-xの方が上にょ。

こうしてみるとレンズラインナップが乏しいということ以外はかなり良好でライバルと
なると思われるマイクロフォーサーズ搭載機種よりも大きなアドバンテージがあるけど
必ずしもそうとはいえないにょ。
センサーサイズが大きいということはレンズも大きくなることを意味するからね。
APS-Cのイメージサークルを確保する以上はフランジバックを短めに設計することで
カメラ本体は薄型化できてもレンズのサイズは従来のAPS-C用レンズよりはコンパクトに
することは難しいにょ。

特に望遠系のレンズ装着時はせっかく本体はマイクロフォーサーズ搭載のライバル機よりも
薄型というのに逆転されてしまうからね。
換算焦点距離が同じ場合、センサーサイズが大きい分だけ長い実焦点距離が必要となる
APS-Cの方が不利なのは当然にょ。(換算200mmとか300mm相当のレンズを搭載のコンデジが
非常に小型なのはセンサーサイズが小さいお陰)
それでも、パンケーキとなる広角レンズや標準ズームは比較的コンパクトサイズに抑え
られておりレンズの最大径や全長や重量を比較した場合、マイクロフォーサーズの同
クラスのものとと比較しても互角の小ささにょ。

パンケーキ装着時のGF1とのサイズ比較
http://www.imaging-resource.com/PRODS/NEX5/ZCOMPGF1FRONT.JPG
http://www.imaging-resource.com/PRODS/NEX5/ZCOMPGF1TOP.JPG

16mm(換算24mm)のレンズは風景などではなかなか使い勝手が良さそうだけど万人向け
とはいえずこれを常用できるのはある程度写真を撮り慣れた人に限られそうにょ。
ただでさえレンズのラインナップが乏しいため標準ズームと焦点距離が被らないように
するためにパンケーキを広角レンズにしたのだろうけどスナップ等で気軽に使うなら24mm
(換算36mm)か28mm(換算42mm)くらいのパンケーキレンズの方が良かった気がするにょ。

NEXの問題点は一眼系のカメラ(デジタル一眼や「マイクロ一眼」と呼ばれている
ミラーレスのマイクロフォーサーズ機など)においてはモードダイヤルと電子ダイヤルが
あるのにNEXにはそれがないということにょ。
これはサイバーショットのUIを搭載しているからにょ。
コンデジであるサイバーショットのUIということで、細かいマニュアル設定(1枚ごと
シャッター速度や絞りを変えたり)を行うのは少々面倒そうにょ。
基本的にはオートで使うカメラと思えば問題はないけど個人的にはモードダイヤルと
電子ダイヤルは欲しかったにょ。

しかし、サイバーショットからの継続された機能として「人物ぶれ軽減モード」や「手持ち
夜景モード」が搭載されているのは魅力的にょ。
手持ち夜景モードに関してはTX1のレビューでも書いたように6枚連写しそれを1枚に上手く
重ね合わせることで高感度時でもノイズが極めて少ない画像を得られるというものにょ。
これによってTX1は1/2.3インチという小型のセンサーながら高感度時のノイズは一昔前の
APS-Cセンサー搭載のデジタル一眼に近いレベルの低ノイズを実現しているにょ。
このNEXは通常でもISO1600でも低ノイズ、厳しく見なければ上記のようにISO3200でも十分
常用可能というセンサーを搭載しているのにこの手持ち夜景を使えば一体どれだけ
低ノイズの写真が撮れるのか非常に楽しみなところにょ。
フルサイズで1200万画素ということでISO6400さえも常用可能なD3sをもしのぐような
レベルになる可能性さえあるにょ。(ISO12800が常用可能になるかも?)

上記のように少々問題はあるものの「モバイルランクC」として使えそうなレンズ交換式
カメラの選択肢が増えたことには歓迎したいにょ。
特に「マイクロフォーサーズ機では性能面で・・・」という人には待望の機種だろう
からね。
個人的にはマイクロフォーサーズ機がもう少し暗所性能が高ければ不満はないのでぜひ
買いたいところだけど現状ではセンサーを作っているメーカーが限定されるため今後
大幅な性能アップができるとも思えないにょ。
その点、APS-Cであればデジタル一眼用のセンサーがそのまま使い回しができるため
最新のセンサーを安く使うことができ性能面でも価格面でも有利になるにょ。
工業製品においてはスケールメリットは大きいし、ボディ価格数万円のデジカメにおいて
いえばセンサーの価格が占める割合は非常に大きいだろうからね。
NEXの評価は多くの場所でのレビュー結果を見て改めて行うことにするけどコスト
パフォーマンスはかなり優れた機種だと思うにょ。

227御茶目菜子:2010/05/13(木) 12:09:16
せっかくの自作なんだから資料を残しておかないとね
5月9日に私は雑誌投稿した自作ポケコンゲームにはすべて攻略本を作っていると書いたの
だけどそれは具体的にどんなものなのかというのを見せたくて部屋の中を発掘したけど
見つからない・・・。(発行部数が1桁というレアな本だけど自分用に1冊は残しておいた
はずなのだが・・・)
ということで、唯一見つかったのは自作の「PJ増刊96」(発行部数40〜50冊程度)と
「おちゃめ通信」(発行部数50〜60部程度)くらいだったにょ。
せっかくなので、そのおちゃめ通信で書かれていた「ピーチバレー開発日記」をここで
公開するにょ。(「PJ増刊96」を見ると当時私が「スレ○○ーズ」にはまっていたのが
良く分かってしまう・・・)

※基本的に当時の原文そのままだけどけんちゃんの名前は実名掲載をしていたために
 そこだけ変えている
========================================
 これはE500用のゲーム「ピーチバレー」を作成したときのノンフィクションドキュメント
ストーリーです。以前書いたのはいいですが、なかなか発表する機会がないのでここに
掲載することにしました。

1997年5月
御茶目菜子(以下「お」):おちゃめソフトの今月の新作は何にしようか。
けんちゃん(以下「け」):バレーボールとかどう?
お:でも、BASICじゃあ速度の都合上キャラクタは2人くらいがやっとだね。
け:ならビーチバレーにすればいいんじゃない。
お:それいいね。

 ということで「ビーチバレー(仮)」というタイトルで開発を開始したのである。
 翌日キャラクタ表示部分のサンプルを作ってみたが、OPASを使用してもキャラクタ4人
(もちろん2人×2チーム)を表示するだけで160m秒もかかってしまう。OPASを使用しな
ければ軽く200m秒を越えていたことであろう。実は数年前にもこのような2人制のバレーは
考案したのだけどこのキャラクタの表示の遅さがどうしても解決できずに制作を断念
しているのだ。バレーボールのゲームといえばE500では7年前のベーマガに掲載された
「だいちゃんの日記〜バレーボール編〜」くらいしか思い当たらないが、このゲームは
1人対1人にもかかわらずメインルーチン1回当たりの実行速度は300m秒くらいかかって
いたのである。最終目標は秒8コマ(120m秒程度)である。現時点ではこの目標にかなり
近いように思えるが、ここからキー入力判定や当たり判定、ボールの表示などを入れたら
少なくとも2倍は遅くなることが考えられるので、目標には遠く及ばないことになる。
まだこれ以上速くする余地が多く残されているので開発を継続することにした。

 とりあえず、キー入力判定(左右移動のみ)を入れてみたら、190m秒になってしまった。
せっかくOPASを使うのだから少しはグラフィックに凝りたいのでコートを立体的にして
みる。(ちなみにコートはフォント書き換えで選手はOPASのスクロール機能を用いて
表示している。GPRINTなどと違ってキャラクタの消去処理が不要なので表示のちらつきは
皆無なのである。)これにより、見た目は大幅にグレードアップしたが、処理速度は
ほとんど遅くなっていないのだ。
 しかし、これには問題があったのだ。選手にスクロール機能を用いて表示しているので
スクロールの範囲外(コートの外)には移動できないのである。これは、意外に簡単に
解決した。要はコートの外にレシーブしたボールが飛ばないようにすればよいのである。
 次にいよいよボールの表示と当たり判定(この時点ではまだネットの当たり判定は
入れていない。これが後に以外に面倒なことを引き起こすのだが・・・)を入れてみる。

お:とりあえず、動くようになったけどやってみて。
け:これって難しくない?

 それもそのはず、この時点では落下予測ポイントの表示がなかったのだ。ゲーム
バランス調整は後からでもできるので、まずはゲームの開発を進めることにした。
 とりあえず、2人用は形になったので次は対コンピュータのプログラムを作ることに
した。まず、問題となったのは思考ルーチンで、ただでさえあまり速くないプログラムを
これ以上遅くならないようにするために簡単かつ強いものを考えなければならないので
ある。
 構想の段階でコンピュータの強さは5段階(3段階では強さの差が大きすぎるし、7段階
ではあとでPFキーを使って難易度設定するかもしれないのでそのときに困るから5段階
というのがちょうどよいと思った。)に設定できるようにしていたのだが、難易度の
設定はあとからやることにしてとりあえず対コンピュータを作ってみた。

お:コンピュータとの対戦ができるようになったよ。
け:どれどれ貸してみい。
  (しばらくプレイして)
け:あ〜!今、ボールがネットを突き抜けていったぞ!
お:何かの見間違えじゃない?
け:ほら!ほら!
お:うっ・・・。本当だ・・・。

 ネットとボールの当たり判定はポピュラーなボックスタイプ(ネット、ボールがともに
長方形であると仮定し、それが重なっているかどうかで判定する)をしているのだが、
ちょっと(1ドット)でも重なっていたら当たったと見なしているのでボールがネットを
突き抜けるのは考えられないことである。唯一考えられるとしたらボールがネットに
重ならずに相手コートまで行くことだけなのだが、本当に起こり得るのだろうか。
当たり判定の範囲は8ドットでボールの移動速度も理論上の最高が8ドットのはず・・・
なのだが、実は乱数の値によっては8ドットをわずかに越えてしまうことが判明したので
ある。
 これは困った。簡単に対処するにはネットとの当たり判定を大きくするのが一番
なのだが、現時点で限界の大きさなのでこれ以上大きくするとネットに当たってないのに
跳ね返ってしまうことさえあり得るのだ。移動距離を小さくするという手段もあるのだが
そうするとボールの飛ぶ距離が短くなるためにコートも小さくしなくてはならなくなる。
 やはり、当たり判定の方法そのものを変えるのが一番手っ取り早いと思われる。
ポピュラーな方法なのだが、直線の方程式を使った判定(ボールの1ターンの軌道を直線で
表しネットの中心線との交点を求めその交点がネット上にあるのかどうかで判定する。
このゲームではそれをさらにカスタマイズして使用している)を行うことにした。これに
より問題が解決したばかりでなく、以前よりも自然にネットの跳ね返りが表現できている
気がしてきた。

 これで当たり判定は完璧なのだが問題は異常なほどの難易度の高さである。これも簡単に
解決してしまった。コンピュータが利用しているボールの落下地点の概算場所を人間に
分かるようにしただけである。やっぱり、コンピュータだけが知っているのはズルい
からね。これによりようやく普通にプレイできる難易度になったのであった。
 あとは、コンピュータの難易度を選択できるようにするだけである。
 コンピュータの難易度の調整は硬直時間とスパイクの確率で行うことにした。硬直時間が
長くなるほど落下地点に移動するのが遅れるのでレシーブが乱れるのである。しかも、
こちらがスパイクを打ったら反応もできないので「弱い」という感じが表現できた(
単純に弱くするのなら一定の確率でレシーブしないように設定すればよいのだが、それ
だけだと一見してワザとミスをしているように見えるため複数の設定を組み合わせている
のである)と思う。
 問題は強い方である。先ほども書いたように速度とメモリという2つの規制の中で最も
効率のよいものを考えなくてはならないのだ。一番の問題はコンピュータがスパイクを
打つときの処理である。トスの角度が一定ではないため何ドット手前でジャンプすると
いう設定ができないのだ。きちんと逆算を行えばこんな処理は楽勝なのだが、それを
やらなかったのは速度とメモリの都合もあるが、こんな完璧なコンピュータでは全く
おもしろくないからである。機械のように正確にジャンプし正確にねらった場所に
スパイクする。こんなコンピュータが相手では負けても全然悔しくならないであろう。
 落下予測地点にしてももっと正確な場所は計算できるのだがあえて概算地点を求めて
いる(速度、メモリ面において有利)のだ。仕方ないのでジャンプのタイミングは落下の
何ターンか手前で行うことにする。具体的に何ターン手前にするのかはデータを取って
いき最もスパイク成功率の高いところに設定することにした。

 ところが、ここで問題が発覚したのだ。ボールが人間をすり抜けることが起こり得る
のである。先ほどのネットの当たり判定とは違い今度は理論上の最高速度が8ドットに
遠く及ばない(速いボールはスパイクしないようにしているため)のだ。原因は至って
簡単であった。それはボールが斜めに移動しているからなのである。
 これを完全に修正するには先ほどの直線の方程式を用いた当たり判定をするしかない
のだが、実は、単純に判定を行う(ネットの時と同様に体の中心線で判定を行う)と
ボールの跳ね返りが不自然になるのである。体の中心ではなく前と後ろの2カ所に
分けて行えば不自然さは無くなるのだが、速度面でもメモリ面でも大幅に無駄が増えて
しまう。もっと簡単に直すには落下位置をもっと正確に求めるとよいのだが、ファジー
だった動き(簡単にファジーさを出すには乱数を用いるのが一番なのだが、そうすると
弱くなってしまうのだ。乱数による影響を極力弱くしてファジーさを出すというのは
強いものを作るよりかえって難しいのだ。)が機械っぽくなってしまうので却下した。
 ここは「ネットではないのだから100%跳ね返らなくて当たり前(考えてみればそうで
ある。ボールが人間の手前か奥にあると思えばよいのだ。)」と自分を納得させて
すり抜け現象が最も起こらないような位置をひたすらテストプレイを繰り返して見つける
ことにした。

 ほぼ完成し、そろそろ正式タイトルを決めたいところである。

お:何かいいタイトルはないかい?
け:ボールを桃の形に変えてから「ピーチバレー」というのはどう?
お:それいい!ナイス!

 こうして正式タイトル「ピーチバレー」が決定したのだ。ボールを桃の形にするのは
結構簡単にできた。速度もFOR〜NEXTを駆使しているためボールのアニメーション処理を
行っても少し遅くなっただけである。このときまでにかなり高速化をしていたため
処理速度は1人用で秒6コマ程度(約160m秒)、2人用で秒8コマ程度(約120m秒)と
かなり目標に近い値になった。(ともにキー入力を行ってない状態の速度)
 十分な速度といっても過言ではないだろう。

お:さすがにレベル5には勝てないじゃろ〜!
け:あっ!コンピュータがサーブを落としたぞ!
お:そんな馬鹿な!

 レベル5は単純なレシーブミス(落下ポイントで待ちかまえていたにも関わらずボールを
落とすという初歩的なミス、言い換えれば「ファミスタ」のエラーなしの設定で野手が
手を挙げているのにボールを落とすようなものである)は100%しないようになっている
のだ。なのに確かにサーブを取れないのだ。これは理論上ありえないことである。もし
あり得るとしたら・・・そう、例のすり抜け現象がスパイク以外にも起こっているので
ある。普通では絶対に起こらないのだが、ある方法でサーブを打つとすり抜け現象が
かなり高い確率で起こるのだ。

け:これは「桃尻サーブ」と名付けよう

 こうして、伝説(?)の「桃尻サーブ」が誕生したのだ。これを起こらないようにする
には先ほど書いたように当たり判定を根本からやり直さなくてはならないし、それに
より速度低下は免れないのである。仕方ないので「桃尻サーブ禁止令」を出しこのサーブの
使用方法は封印されたのだ(笑)
 ここまでかかった日数は25日、テストプレイは何百回行ったことだろう。この間に
会得したテクニックについてはこのガイドブックに詳しく書いてあるのでぜひ読んで
ほしい。レベル5のコンピュータと対等(またはそれ以上)に戦えるようになればきっと
このゲームの奥深さが分かってもらえるだろう。

                             97/11/22 御茶目菜子
========================================
初出:「ピーチバレー」ガイドブック(97年11月22日発行、と思う)
再掲:おちゃめ通信 第5号(98年8月6日発行)、第6号(98年10月2日発行)

これを読めば5月10日に書いた「ポジティブな妥協」というのがどういうものなのかと
いうのが分かると思うにょ。
様々な制約のもとどっちが良いのか天秤にかけるということがあるのだけど「良い」と
思った方を積極的に選択している・・・と思っているにょ。
ちなみに「桃尻サーブ」に関しては後日のバージョンアップで桃尻サーブ対応の思考
ルーチンに改良したために完全に使えなくなったにょ。
しかし、その新バージョンはRAMカードの故障とともに消えてしまったにょ。

というわけで、このピーチバレーをOMPやALICEやPSSに対応させた新バージョンを作り
近いうちにサイト上に掲載予定にょ。(上記のようにそれに対応したバージョンが消えて
しまったためベーマガに掲載されたver.1.0からもう一度バージョンアップし直すことに
なってしまう)
とはいえ、当時のプログラムの解析作業から入らないといけないので時間がかかりそう
だけどね(笑)

228御茶目菜子:2010/05/14(金) 12:42:29
新しく来る人が増えるのは良いことだけど・・・
ここ数日なぜか掲示板のヒット数が急増しているにょ。
少し前までならば1日60ヒットくらいだったのが1日100〜150ヒットになったにょ。
mixi経由で来ているという予想もできるけどmixiの方は1日10ヒットくらいなのでそれも
考えにくいにょ。(「聖地巡礼」について書いた昨日の日記のみ約20ヒット)
ということは余所から来ていると思われるにょ。
トップページはあまり増えてないのでどこかに掲示板が晒されているのかも・・・?
まぁ「来るモノは拒まず」が主義の私にとってそれは別に関係ないことだけどね。
誰も見ないよりも多くの人が見ている方がモチベーションも上がるしね。

私は毎日、一見さんが見ても分かるようにということを念頭に入れて詳しく書いているにょ。
とはいえ、私のオリジナル用語などが頻発するので厄介にょ。
ここでしか使われてない、もしくは一般的な使い方ではない言葉も多いため「分からな
ければぐぐれ」という訳にもいかずそれならば・・・ということで用語集を作ったにょ。

http://ww5.tiki.ne.jp/~ochame/ochamewords.htm

とりあえず、過去に使ったことがある用語を片っ端から書いてみたけどこれでも相当の
抜けがあると思うにょ。
用語は随時追加予定なので抜けがあったものや新用語が誕生する毎に追加していくにょ!

これで、多少は雑記が短くなるかも・・・?
特にモバイルランクに関しては過去に何10回と説明してきたからね。
普通の人とは違う私の独自のやり方であるため言葉だけでは理解してもらうのが大変だから
どうしても毎回説明することになってしまっていたにょ。
用語集はトップページとこの掲示板の上部にリンクを張っているので簡単に見ることが
できるにょ。

229御茶目菜子:2010/05/15(土) 12:43:35
SIMロックがかかったiPadは本当にお買い得なのか・・・?
さて、5月10日に予約が開始されたiPadだけど予約開始日には予約だけのためにアップル
ストアに100人もの行列ができるほどの騒ぎとなったにょ。
しかし、これは「予約」というだけであって発売日に買えるという保証をしているわけ
ではないにょ。
発売日には予約優先の販売になるというだけであるため予約をしていても並ばないと買え
ないかもしれないにょ。(初回入荷数が予約数より少なければ全く安心できない)

この騒ぎによって同じ日に発表されたVAIO Pはややインパクトが薄れてしまったにょ。
まぁこのVAIO Pは完成度が高まったということで悪くはないけどティザー広告によって
余計な期待を持たされてしまった人が多かったということで「がっかり感」を感じて
いる人も少なくないにょ。
iPadの予約開始日と重ならなければもう少しは盛り上がったかもしれないけど・・・。

ということで、米国ですでに100万台を越える大ヒットとなり日本でもその片鱗を見せて
いるiPadだけど残念なことにSIMロックがかかっているにょ。
iPadのSIMロックに関しては不満の意見を述べている人も少なくないにょ。
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/column/mobile/20100514_366695.html
確かに予約開始直前になって「SIMロックあり」と発表されたからね。

なぜSIMロックを掛けるのかというと国内メーカーの端末においてはキャリアが端末
メーカーに対して開発補助金を出しているし、端末1台あたり4万円程度のインセンティブを
支払うことでユーザーが手に入れるために必要な金額を安くしているからにょ。
その補助金やインセンティブはユーザーからの使用料によって回収しているにょ。
したがって、SIMロックを解除した場合はキャリアがその金額を回収できないため端末の
価格上昇に繋がるというわけにょ。

しかし、iPadの場合は全面的にアップル社が開発し、ソフトバンクは販売をしていると
いうだけに止まっているにょ。
だから、強いて挙げるならばインセンティブの回収の問題しかないにょ。
インセンティブの金額は端末によっても大きく変わってくるためiPadではどれくらいか
というのが分からないけど月月割が1500円に設定されているため最大に見積もっても
インセンティブは1500x24=36000円となるにょ。
つまり、端末価格が36000円高くなるならばSIMロックをかける必要性は無くなるにょ。

では、本当に36000円も値上がりするのか、日本のiPadの価格を海外のiPadの価格と比べて
みることにするにょ。
国ごとの価格をユーロ換算しているサイトがあったのでそれを参考に検証してみるにょ。
http://wiredvision.jp/news/201005/2010051121.html
同じユーロ換算だと諸外国と比べて米国がダントツで安いのだけどその米国と比べても
日本の方が安いにょ。
米国は州によって税率が異なるため金額は一律ではないものの上記の表では最下位モデル
であるWi-Fi版16GBは545ドル(428ユーロ)となり、日本では48800円(418ユーロ)である
ため10ユーロ安く買えてしまうにょ。
36000円にはほど遠いけど日本が世界で一番安いのだけは確かにょ。

ただし、これには通信料金が含まれてないにょ。
日本では3GはソフトバンクのSIMロックが掛けられているためソフトバンクの通信料金を
見てみると1ヶ月(30日)&1GBあたり4410円のプリペイドの他にiPad専用の定額プランが
用意されているにょ。
専用プランの方は4410円だけど2年縛りによって月月割1500円が適用されるため実質
月に2910円で使い放題となるにょ。(ただし、縛りのある最初の2年間だけ)
これは諸外国と比べて圧倒的に安いにょ。

また、日本においては定額プランとプリペイドプランでは端末の価格も異なるにょ。
3G付きの最下位モデル(16GB)は61800円だけど定額プランに加入すれば58320円になって
しまうにょ。
上記では端末代は日本が一番安かったのにさらにそれよりも安くなるということにょ。
米国では3Gの有無によって端末代が142ドルも差があるわけだけど日本では定額プランを
利用することで16GBモデルの場合9520円の差(64GBモデルの場合8480円の差)しかない
ということを見ると3G付きの方は一段と安くなっているにょ。
端末代も安く通信料金も安いのであればSIMロックがかかっているということが必ずしも
デメリットとはいえないにょ。

ただ、いくら安くてもソフトバンクのインフラを疑問視する意見もあるにょ。
人口カバー率は高いけど市街地をメインに基地局を設置しているため郊外では繋がりにくい
という問題があるし、速度そのものも遅いというのがあるにょ。
FOMAはほとんどの地域で3.6Mbpsや7.2Mbpsに対応したHSDPA(3.5G)をカバーしているのに
対してソフトバンクは未だに3G(384Kbps)しかカバーされてない地域が大半だからね。
したがって、ドコモで1Mbps出る場所でソフトバンクだと100Kbps台ということもざらにある
模様にょ。(HSDPAカバーエリアでも1M出るような場所は皆無だし)
実際アンケート結果でもSIMロックが解除されればドコモのSIMでiPhoneを使いたいという
人が25%もいるくらいだしね。
http://k-tai.impress.co.jp/docs/news/20100514_366684.html

そういうことを考えると多少高くなってもSIMフリーになることを望んでいるユーザーも
多いのではないかと思われるにょ。
安いのは良いことだけど安かろう悪かろうでは意味がないからね。
特にiPadはコンテンツプレイヤーとしては優秀であるため通信回線が遅ければ使い勝手を
損ねてしまうことになりかねないにょ。
私もソフトバンクのケータイを使っているけどソフトバンクのインフラが優れていると
思ったことは一度もないにょ。(むしろ、WILLCOMやイーモバが圏内の場所で圏外になり
唖然としたことがあるくらい)

そういう時に便利なのがPocket WiFiなどのモバイルルータ機能を持った通信端末にょ。
イーモバのエリアに不安があるという人は近日に日本通信からSIMフリーのモバイルルータが
発売されるのでそれを利用すると良さそうにょ。
http://k-tai.impress.co.jp/docs/news/20100514_367075.html
SIMフリーといってもW-CDMAという時点でauは対象外なので事実上ドコモ専用といっても
いいけどね。

とはいえ、ドコモの回線が使えるならば多少高価だけどエリアは広いしソフトバンクよりは
回線速度が速いというメリットがあるにょ。(というか、ソフトバンクはPC接続の定額
通信サービスを行ってない)
価格を抑えたいならば最大300Kbpsだけど同じく日本通信から発売されたb-mobile SIMを
使うという手もあるにょ。(これならば月2000円台で定額使用可能になる)
こういう端末さえあれば安価な3G無しモデルを買って使えるし、回線もモバイルPCと
共用できるため結果として割安となるにょ。
SIMロックがであることが確かにメリットとなる場合があるけどそれができない以上は
このような方法によって運用していくのがベストではないかと思われるにょ。

ドコモがiPad用のSIMを発売すると宣言していたのは海外ではSIMフリーであったという
こともあるし、総務省がSIMロックを解除する方向にキャリアに働きかけていたという
のもあるにょ。
これは4月28日の発表で義務ではなく選択制(解除するかどうかはキャリアの判断に
任せる)へと決まったためのSIMロック解除は実現できなかったにょ。
孫社長も「戦いの武器は渡せない」と言っているくらいにょ。
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1005/14/news036.html
これはSIMロック解除が義務ではなく選択制になった時点で自分たちの大きな武器を生かす
ためにも会社としては当然の判断でこの行為(SIMロック)を責めることはできないにょ。

とはいえ、SIMロック解除の方向に進んでいたためかソフトバンクは4月27日からホワイト
プランが2年縛りの改悪となってしまったけどね。
それによって5月1日に書いたように端末の2年縛り(割賦販売)が2ヶ月がずれている影響で
実質4年縛りとなってしまっていたにょ。
この問題に関してはホワイトプランの解除月に余裕が持たされたために実質4年縛りが
端末縛りと同じ2年縛りに改善されたにょ。
http://k-tai.impress.co.jp/docs/news/20100513_366718.html
これもSIMロック解除が義務化で無くなったお陰かも・・・。
改善といっても改悪されたものが多少マシになっただけなんだけどね。

さて、iPadに話を戻すと多く存在するモデルの中からどれを買うのが一番お得なのかは
個人の使い方によって変わるにょ。
http://trendy.nikkeibp.co.jp/article/column/20100513/1031767/
3G対応モデルを買う場合でも定額プランとプリペイドプランの2通りの方法があるし、3Gの
ないWi-Fiのみモデルを買うという方法、SIMフリーの海外の3G対応版を購入するという
方法もあるにょ。

iPadを買って3G通信を行うつもりならば無難に定額プランで買うのが一番にょ。
プリペイドプランはいつでも解約できるという点以外は全くメリットがないにょ。
端末も定額プランと比べて高価だし、通信料金も割高になるからね。
そういう意味では定額プランの3G対応モデルかWi-Fiモデルの二択となるにょ。
公衆無線LANが充実しているから3Gは不要もしくはPocket WiFiなどの3G通信対応のモバイル
ルータを持っているので本体が3G対応である必要はないという人であればWi-Fiモデル
一択となるにょ。

3G通信が必要という人は3Gモデルを買うことになるけどそうなるとSIMフリーの海外の
3Gモデルも気になると思うにょ。
ただし、海外版は輸入品となり手数料の分だけ端末代金そのものが国内版よりも割高に
なるだろうし認可されてない無線LAN端末を屋外で使用すると電波法に抵触するおそれが
あるにょ。
「3Gしか使わない」なおかつ「ソフトバンクの回線は嫌」という人ではそれでも欲しいかも
しれないけど問題は対応SIMがないことにょ。
国内iPadにSIMロックがかかっているためドコモもmicro SIMカードの販売をを断念して
しまったからね。
SIMカードを削ってmicro SIMにするという方法もあるけどSIMはキャリアからの貸与品で
あるためこういう行為を行うというのはさすがにお勧めはできないにょ。
http://www.ytsuboi.org/wp/archives/1687

総務省がSIMロック解除を「キャリアの選択制」にした時点で人気商品がSIMフリーで
販売されることはなくなったのでiPadにSIMロックがかかっていると正式発表されるよりも
前にある程度は予想はついていたことにょ。
これは孫社長の発言を見ての通りSIMロック解除が義務化されるまでは変わらないと予想
できるためiPadは欲しいけど「ソフトバンクの回線は嫌」という人はWi-Fiモデルを買う
のが一番といえるにょ。
今データ通信カード(USB端末)を使っている人はそれを解約してPocket WiFi等の
モバイルルータを買ってくればすべて丸く収まるにょ。
ドコモ派の人は上記の日本通信のモバイルルータを買うという方法もあるしね。

もしも国内版のiPadがSIMフリーならばどれくらい割高になるのかというとインセンティブや
アップル社との交渉条件が分からないので何ともいえないけど米国で687ドルで16GBの
3Gモデルが買えるということを考えると高く見積もっても1ドル120円と計算して8.2万円で
買えることになるにょ。
SIMフリーになっても「最大で3.6万円も価格が上がる」なんてことはなく最大に見積もって
2万円程度の上昇に止まると思われるにょ。(日本国内に拠点をおいているメーカーならば
1ドル100円計算だろうから68700円となりSIMロックがかかっている現状より1万円アップ
程度になると予想される)
さて、仮に2万円高くなるとしてSIMフリーを望むかそれとも現状の価格を望むかという
のは、なかなか難しい選択肢となるけど私は別にドコモにこだわりがないので端末代は
安ければ安い方がいいにょ。
持ってて良かったPocket WiFi(笑)

・・・べ、別にiPadを買うと決まったわけじゃないんだからね!

230御茶目菜子:2010/05/16(日) 14:22:14
iPadによってモバイル市場が拡大される・・・?
米国ですでに100万台が販売されiPadだけどこれによる他の端末への影響も少なくない
模様にょ。
http://www.gizmodo.jp/2010/05/ipad_50.html
iPadを買わなかったら何を買っていたかというアンケートではノートPCという人が44%、
iPod touchという人が41%、電子ブックリーダという人が28%、デスクトップPCという
人が27%、家庭用ゲーム機という人が17%ということでかなり影響が出ているにょ。

しかし、iPadがデスクトップPCの代わりになるのか・・・・?
これは「○○を買わなかったら△△を買った」というだけであってこれが代替商品になる
というわけではないにょ。
要するに限られたお金を何に使うかというだけの話だろうからね。
上位には入ってないけどTV、冷蔵庫、エアコンという回答もあったかもしれないにょ。
さすがにiPadが冷蔵庫の代わりにはならないけどね(笑)

iPadの影響はネットブックにも出ている模様にょ。
昨年の7月には前年比641%アップという恐ろしい成長をしていたネットブックは今年の
4月には前年比5%となっているにょ。
前年から売上がダウンしたわけではないけど前年比7倍売れていた物が前年並みになれば
相対的に見ればかなりダウンと言えなくもないにょ。
日本でもピーク時にはノートPCのうちネットブックが占める割合が3割に達していたけど
今は1割程度まで落ち込んでいるからね。

これは4月17日に書いたようにiPadが直接影響しているというわけではないにょ。
「欲しい人に粗方行き渡った」「Windows7搭載による影響」「CULVノートの登場」など
多くの理由が関係しているためiPadの影響だけではないにょ。
少なくともiPadの影響は上記3つの影響よりは小さいと思われるにょ。
ただし、限られたお金に何に使うかという点においては競合してしまうためiPadの売上
台数100万台分の金額はどこかにしわ寄せが来ているのは確実でそれがネットブックである
という可能性は否定できないにょ。

金額的なものだけの話ではないにょ。
iPadを持ち歩くならばカバン内シェアの問題でネットブックの優先順位が下がっても
仕方がないにょ。
結局持ち歩けるものには限りがあるわけだからね。
ネットブックを持ち歩いている人がそんなに多いというわけではないけど持ち歩き目的で
ネットブックを買おうとしていた人の何割かはiPadへと流れる可能性があるにょ。
ネットブックは平均的なもので1.2kg程度とPCとしては軽い方(日本では1kg前後の
モバイルノートを各社が販売しているためにネットブックは安いPCでしかなかったけど
海外では日本ほど軽量なモバイルノートは普及していない)とはいえ、700g弱のiPadと
比べれば重いし、10時間駆動可能なiPadと比べると4セル程度のバッテリしか搭載して
いないネットブックではiPadの半分くらいの駆動時間しか確保できないにょ。
iPadが直接ネットブックと競合するということはないけど間接的には影響する場面が
多いということにょ。

ネットブックとiPadが競合(どちらを持ち歩くのかを取捨選択)すること自体ありえないと
思う人も中にはいるかもしれないにょ。
OSがマルチタスクに対応していない現行のiPadでPCと同じようなことをやろうとしても
苦労してしまうしね。
まして、仕事で使うならば普段使っているアプリが動作しないというのは致命的にょ。
ただ、個人が普通に使う分にはOSとかアプリとかが問題ではなく何ができるのかという
ことが重要になってくるにょ。
確かにWindows PCであることは選択の幅を広げてくれるという意味では有用だけど5月8日に
書いたようにそれに拘るとサイズ、重量、バッテリ駆動時間のいずれかが犠牲になって
しまうことになるにょ。

したがって、ネットブック(Windows PC)でないと出来ないことをするのでなければ
iPadをネットブックの代わりに持ち歩くというのは十分考えられるということにょ。
iPadで問題のない用途に使用するならばスペックの割りに快適動作だしね。
そういうことを加味すればiPadがネットブックやノートPCの市場を侵食するというのは
一概に間違いではないにょ。
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1005/11/news048.html
ただし、それで問題ないのはiPadで何ができ何ができないのかというのが分かっている人
だけにょ。

最初に書いたように金銭的な問題でPCを買うために取っておいた予算で買うというのは別に
問題はないけどiPadがPCの代わりになると思って買うと失敗してしまいかねないにょ。
適材適所といえばそれまでだけどiPadはiPadでありそれ以上でもそれ以下でもないにょ。
PCの置き換えとして問題ないという人もいればそんなことはないという人もいるだろうし
単にでっかいiPad touchという認識の人も多くいると思うにょ。

私はカバン内シェアを考えると仮にiPadを買っても持ち歩くことはないかもしれないにょ。
普段からPCを持ち歩いているけどiPadでそれを置き換えが可能になるかというととても
そうは思えないからね。
それと同じように普段からPCを持ち歩いている人であればiPadの居場所がないと考える
人がいても不思議ではないにょ。
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/column/config/20100514_366738.html

iPadがノートPCよりも高い優先順位の人であればこの辺はまた変わってくるので軽量な
モバイルノートを持っていてもiPadの方を持ち歩くという人もいると思うにょ。
すでにモバイルノートやネットブックを持ち歩いている人であればカバン内シェアを抜きに
すればサイズ的に持ち歩けないこともないけどiPadはスマートフォンを大きく越えるサイズ
でありポケットに入らないほど大きなモバイル端末を持ち歩くという習慣はほとんどの人
にはないということの方が問題かもしれないにょ。
しかし、それがiPadによって多くの人に根付くならばiPadがモバイル端末市場(ノートPC、
ネットブック、電子ブック等)に与える影響はかなり大きなものになるといえるにょ。
現状でノートPCを持ち歩くという習慣のある人はそれほど多いとは思えないので市場が
単に侵食されるというのではなく市場そのものが大きくなるということだからね。

231御茶目菜子:2010/05/17(月) 12:28:08
iPadのライバルは折りたたみ式傘!?
iPadは米国ではすでに100万台の大ヒットとなり、日本では今月28日に発売予定だけど
その予約のために行列ができるというくらいの人気ぶりを見せているけどこれは一過性の
ものなのかそうでないのかというのはまだ現時点では判断ができないにょ。
それはiPadのサイズが本当に多くの人に許容されるかどうかがが問題となるからにょ。
9.7インチXGAモニタは4インチクラスが主体のスマートフォンと比べて視認性は格段に上
だけど筐体サイズも別物だからね。
厚さは16mmということで(VAIO Xなどごく一部の例外を除き)PCよりは薄いもののサイズは
24.3cm×19cmということでほぼB5用紙並のサイズとなっているにょ。
Eee PC900シリーズやLet'snote Rシリーズより一回り大きなサイズとなるにょ。

私は普段からモバイルノートであるLet'snote R5を持ち歩いているにょ。
これはアンダーB5サイズ、アンダー1kgということでモバイルノートの中では小型・軽量の
部類にょ。(RシリーズはAtom搭載機を除けば現在市販されているPCでは最小になる)
しかし、持ち歩くためにはバッグが必需品となるにょ。
ちなみに私が普段持ち歩いているバッグに入れているものはこんな感じにょ。
http://ww5.tiki.ne.jp/~ochame/test/mobile-c.jpg

このバッグはB5用紙までが入るサイズとなっており、R5以外ではハンカチ、折りたたみ傘、
外付けHDD、折りたたみ式バッグなどが入っているにょ。
これが私のモバイルランクC装備となっているにょ。(このバッグに収まらないような
ものを持ち歩く時はリュックを使っている)
これに加えてモバイルランクB装備として別にポーチを持ち歩いているにょ。
そしてさらにポケットの中にはモバイルランクA装備が入り普段外出する際にはA+B装備
もしくはA+B+C装備で出歩いているにょ。(といっても、ほとんどA+B+Cなのだけど)

しかし、普通の人はここまでの装備を持ち歩くことはしないと思うにょ。(私でもB5が
限界サイズでありそれよりも大きな12.1インチクラスのモバイルノートだとさすがに
持ち歩く気がしない)
ネットブックを持ち歩く人が少ないのは別途バッグが必要となるからというのが大きな
理由だろうからね。
それに平均的な機種で1.2kg、軽い機種でも1kgという重量も普段持ち歩くには無視できない
重さと思われるにょ。

昔だったらそれでもWindows PCでないと出来ないことも多かったために1kg程度の重量の
小型ノートPCを持ち歩くだけの価値はあったけど今はそうでもないからね。(Win95時代
にはチャンドラ互換でA5ファイルサイズというコンパクトで当時としては安価なノートPCが
多数発売されていた)
ケータイやスマートフォンがあれば大抵のことはできてしまうのでネットブックは国内だけ
でも300万台近く売れているにも関わらず持ち歩くという習慣を付けるということは成功
しなかったにょ。
結局PCを持ち歩きたいけどモバイルノートは高価という人だけががネットブックを持ち
歩いているだけだと思うにょ。
そのためネットブックは持ち歩く人が少ないために実用性アップのために初期の物よりも
大型化されてしまったくらいだからね。

サイズだけの問題でネットブック等のWindows PCを持ち歩かないのであればポケットサイズ
PCがどんどん発売されていけばWindows PCを持ち歩く人がどんどん増えそうだけど恐らく
そうではないような気がするにょ。
上記のようにWindows PCがないと困ること昔と比べて減ったのが原因ならばスマートフォン
並の小型のWindows PCが発売されてもそれを喜んで受け入れるのはWindows PCを使いたい
という人に限られてしまうにょ。

メーカー的にマイナーで扱ってない店も多い工人舎のPMやオンキヨーのBXはそれほど売れて
いるとはいえないけれど小型のUMPCの中ではVAIO Pは売上ランキングでも上位に入って
おり使っている人は非常に多いと思われるにょ。
それでも(スマートフォンならば買ったならば確実に持ち歩くだろうけど)VAIO Pのサイズ
であっても買ったものの普段から持ち歩くことはないという人も少なくないのではないかと
思うにょ。

これは、サイズだけの問題ではなくWindows PCの優先順位が低いからにょ。
PCは起動が遅いとかバッテリ駆動時間が短いとかの問題を挙げている人もいるしね。
しかし、私がR5を使う際には常時スタンバイで運用しているせいで4秒で起動するため
そういった問題点を感じさせることはほとんどないにょ。(「起動が遅い」というのを
理由にしている人は持ち歩かないための後付け理由かスリープやスタンバイの存在を
知らないかのどちらかといえそう)

さらに言うとサイズ、重量だけではなく回線の問題もあるかもしれないにょ。
今時ネット接続できないようなPCは魅力半減以下だしね。
身の回りに公衆無線LANが使える場所が非常に多く通信環境に困らないという人を除けば
別途3GやモバイルWiMAXなどに契約する必要があるにょ。
そうなればコストもかかってしまうにょ。
その点、スマートフォンならば端末で完結しているため余分な費用がかからないし多くの
場合、定額プランの料金もPC接続プランよりも安上がりになるにょ。

そういう点を踏まえてiPadが本当に多くの人が持ち歩くデバイスとなり得るのかという
ことを考えると微妙になるにょ。
サイズ面だけの問題だけではなく通信環境の問題もあるからね。
3G定額プランに入れば実質月額2910円というのは破格とはいえ、それは最初の2年間だけ
だし、一昨日も書いたようにソフトバンクのインフラそのものを疑問視している人も多い
からね。

Pocket WiFiなどのモバイルルータを使うという解決法も充電管理が面倒だし、コスト
的に考えて不利になる場合が多いにょ。
無線LANが使える複数の機器を持ち歩いておりスマートフォンでも無線LANを使いパケット
料金を節約するなどの明確な目的があればコスト面で有利になる場合もあるもののそう
いう人は一部に限られるにょ。(最近は無線LANが付いたケータイもあるけど公式
コンテンツやキャリアのメールを受信できないという制約があるものが大半であるため
結局ケータイもパケット定額に加入せざるを得ない)

iPadを持ち歩くのはアップル製品が好きな人、アップルストアのコンテンツが好きな人
だけに限られてきそうな気がするにょ。
700g程度が持ち歩けるかどうかのボーダーラインであり、画面サイズが10インチクラスの
ものが必要という人であればネットブックを持ち歩いてない人でもiPadを持ち歩くという
ことは十分考えられるけどそういう人はごくわずかだと思うにょ。
そうなると買ってからすぐは話題性もあり人気商品ということでファッション感覚で持ち
歩くかもしれないけどしばらく時間が経てば外出するときも家に置いたままという状態に
なってしまいそうにょ。

私がR5を持ち歩いているように「使わないかもしれない」けれど1kgのものを持ち歩ける
という人はごくわずかだと思うにょ。
それが700gになったとしても多少許容できる人が増えるとはいえ極端には増えないにょ。
(厚みは違うけど)サイズが同じである以上はそれが入るサイズのバッグに入れて持ち
歩くという必要性があることには変わりがないからね。
それくらい「普段から持ち歩く」ということに対しては心理的な壁は大きいにょ。(旅行
とか特別な場合においてはまた別の話だけど)

逆にいえば、もしもiPadでその壁が崩せるとすれば昨日書いたようなモバイル端末市場の
拡大が起きてしまうにょ。
最初は「使わないかもしれない」と思ってても毎日持ち歩いて実際に使う機会が多くなれば
「無いと安心ができない」というレベルに達することになるとはいえそれまでの道のりは
かなり長いにょ。(コンデジをいつも持ち歩いている私でさえデジタル一眼は使う機会が
少ないという理由だけで必要時のみ持ち出しているわけだし)
腕時計やケータイも普段それほど使わないと言う人でも長年持ち歩いていたら無いと不安に
感じる人は多いと思うにょ。

電子ブック市場が盛り上がってこないのはコンテンツの問題もあるけど端末側の問題も
大きいにょ。
文庫本ならば軽量コンパクトだけど電子ブックリーダはそういうわけにいかないため常時
端末を持ち歩くという心理的な問題は大きいというわけにょ。
多少大きく重くなってもたくさんの本を持ち歩く場合はリアルの本よりは軽いけどDAPを
ジュークボックス的に使うのとは異なり本をそのようにはできないからね。
人間は音楽をバックグランドで鑑賞できメインの作業は別にこなせるけど本を読むことを
バックグランドで行い別途メインの作業を行うということは不可能にょ。
つまり、本を読む場合は「本を読むという作業」がメインになるというわけにょ。

それに、DAPは筐体サイズが小さくても問題ないけど電子ブックは画面を見て使う以上は
サイズの大きさが使い勝手に大きく影響するため小さいものが良いとも一概には言えない
からね。
読まない雑誌を常にカバンに入れて持ち歩いているような奇特な人を除けばカバンの
重量は少しでも軽くしたい、もしくはカバンを持ち歩く必要がないならば持ち歩きたく
ないと思っているのではないかと思うにょ。

多くの人はケータイやスマートフォン以外の何かを持ち歩くというのは非常に困難にょ。
もはやケータイは必需品だけどiPadなどは必需品ではないというのもあるしポケットに
入らないようなサイズというのはそれだけで持ち歩きのハードルが高くなるからね。
私のモバイルランクでいえば、モバイルランクAとモバイルランクBの間にある壁みたいな
ものといえるにょ。
では、iPadがポケットに入るくらい小さければいいのかというとそうなると今度は
iPhoneで十分となってしまうため難しいにょ。

それでも、もしみんなのカバンの中に常にiPadが入っているという状態になれば業界に
パラダイムシフトが起きてしまうにょ。
あくまで「iPadを持ち歩く」という習慣がみんなに根付いた場合の話であって現時点の
私の考えだとそれは非常に難しいと思うけどね。
それが出来ているならばネットブックを持ち歩く人ももう少しは増えているだろうし
8.9インチのネットブックも10インチクラスのものに淘汰されることは無かっただろう
からね。

せめて、iPadが折りたたみ式傘のように「普段は使用しなくても無かったら困ることが
ある」ためにバッグに忍ばせるというようなことになればいいけど折りたたみ式傘でさえ
嵩張ると考えている人がいる以上はそれさえもできないにょ。
iPadが普段から持ち歩かれるためにはカバン内シェアの問題でまずは折りたたみ式傘に
勝つ必要があるということにょ。

232御茶目菜子:2010/05/18(火) 12:52:26
失敗をしないと自分に合ったモバイル機器は見つけられない
私が普段使っていたDAPのMP320が1ヶ月前に急に壊れてしまい部屋の中にあるはずである
予備のDAP(MP860)の発掘作業をしGWの大阪オフの時に持っていったにょ。
このMP860は2ヶ月前に購入したものの一度使って放置状態になっていたにょ。
そのまま部屋の中に埋まっていたのを何とか見つけ出したということにょ。

しかし、一度使ってそのまま放置にしていたというのはそれなりに理由はあるにょ。
今更ながら普通にレビューしてみるというのも何なのでその理由を中心に今回書いていく
ことにするにょ。
MP860は2.4インチQVGAのカラー液晶、microSDHCスロット搭載で4980円だったので思わず
買ってしまったけどメインのDAPになれずそのまま埋もれてしまった理由は下記の3つにょ。

(1)筐体サイズ、重量
(2)動作速度
(3)曲順管理

筐体サイズは50mm×92mm×12mmということでクレジットカードと比べると縦が若干長く
横が若干短いサイズとなっているにょ。
動画機能を搭載しているDAPの中では格別大きいというわけではないけど私が過去に
使ってきたDAPの中ではFleshMusicに次ぐ大きさにょ。
最近はウォークマンで言うならばスティックタイプのEシリーズに相当するような機種
ばかり使ってきたというのが大きく感じる理由だからね。
しかし、「これくらいなら何とかなるかな・・・」と思い買ってみたにょ。

せっかく買ったのでとりあえず使ってみようと思い普段のように胸ポケットに入れて
持ち歩いていたらしゃがんだ拍子に見事落下・・・。
シリコンジャケットが標準でついていたためそれを装着していたので致命傷こそ逃れた
もののやはりこの重量(62g)だとストラップは必須と感じたにょ。(最近は30〜40gの
DAPばかり使っていたせいか落下の危険性を完全に失われていた)
今はMP860と同じようなサイズのPocket WiFiを持ち歩いてるけどそういうことがあった
ために買ってからすぐにストラップを付けたにょ。
胸ポケットのない服を着ている時は入れる場所がないためにこの大きさでは厳しいにょ。

(2)は今までに買った機種でも何度か感じたことはあるけど特にこの機種では強く感じた
のはやはりmicroSDHCに対応しているせいにょ。
私が買ったモデルは4GBなのだけど本来であれば楽曲ファイルサイズより小さなものは
買う気が起きなかった(昔はその日に聴く分だけ持ち出していたけど数GBのものが
手軽に買えるようになってからは手持ちの楽曲ファイルをすべて持ち出すようになった
ため)けれどこのmicroSDHCに対応しているのが大きいにょ。
以前動画用に買った16GBのmicroSDHCがあるためそれを使えば16GB(本体容量を合わせると
20GB)のDAPとして使用できるからね。(動画用は8GBのものに戻した)

そういうわけでmicroSDHC転送(エクスプローラでコピーしただけ)してみたけどそこで
問題が露呈したにょ。
というのも起動にかかる時間がとてつもなく長いからにょ。
まず、電源OFFの状態から立ち上がるまで10秒、そこからmicroSDHCを認識するのに2秒、
そして「音楽再生モード」を選びさらに楽曲を選択するけどその選択に30秒待たされて
しまうにょ。(つまり、最初の曲を選択するのに1分近くかかる)
MP320もレスポンスのよいDAPではなかったけどMP860はレスポンスとかそういう次元の
問題ではないにょ。
これは毎回再生可能なファイルをデータベース化しているから起きているにょ。
この問題に関しては全曲再生をやめフォルダ内再生に設定すれば緩和されるにょ。
2000曲microSDHCに入っていても聴いているフォルダの曲のみがデータベースとして構築
されるだけだからね。
ただし、それでも起動にかかる10秒+2秒を縮めることができないためこの起動時間が
妥協できるかがこのMP860を使う上で重要となるにょ。

あと問題は曲選択にょ。
今まで使ってきたDAPのほとんどが電源を切ったあと再び入れた場合、起動と同時に自動的に
最後に聴いていた楽曲が再生されたのだけどこのMP860は自分でその曲を選択しないと
いけないにょ。
起動した後に音楽再生モードを選択し「再生可能な音楽ファイル」という項目を選択した
場合は最後に聴いていた曲が入っているフォルダが開く(上記でフォルダ単位の再生を
設定した場合)ということでそこから選択すればいいにょ。
文章で書くと長くなるけど最後に聴いた曲にカーソルが来ているので起動後に決定
カーソルボタンを動かさず決定ボタンのみを3回押せばいいだけにょ。
しかし、このモードで再生した場合別のフォルダへの移行をするために「戻る」ボタンを
押して「microSDカード」を選択して楽曲を入れているフォルダを選択し、それから
ようやくアルバム選択が可能になるにょ。

過去フォルダ管理できるプレイヤーでは1ボタンで上の階層に戻ることができるもの
ばかりだったのでこれではとても気軽に聴きたいアルバムの曲を聴くということが
できないにょ。
あと私が買ってからすぐに使わなくなったDAPにKana CLがあるけどこれも聴いていた曲
とは別のアルバム(別のフォルダ)の曲を聴くにはメニューからフォルダ管理モードを
まずは選択しようやくアルバム選択が可能になったけどこのMP860は戻るたびにルート
まで戻ってしまうためKana CLよりも手間がかかってしまうにょ。
とはいえ、これは上記の最後に聴いていた楽曲から選択した場合のみであり一旦
普通に楽曲ファイルを選択すればカーソルボタンでフォルダの階層が移動できるため

頻繁にアルバム選択をするならばKana CLの方が面倒にょ。
したがって、このKana CLも買ってすぐに使わなくなってしまったにょ。
もっとも、Kana CLは操作性もだけどバッテリ駆動時間が公称5時間、実駆動だと4時間
程度ということでとても私の実用レベルには達してないし、画面表示文字数も横6文字
だったため視認性が悪かったというのもあるにょ。

(3)はフォルダ管理する上では致命的な問題にょ。
名前順に並んでいれば100フォルダあっても検索は容易に可能だけどそれがバラバラと
なれば2、30でも厳しくなるにょ。
しかし、これはUMSsortというフリーウェアを使えば解決できるにょ。
http://www.geocities.jp/umssort/

ただ、楽曲を転送するたびにソートをするのはさすがに面倒にょ。
ちなみにこのソフトを使ってソートするのに私の環境では5分46秒かかったにょ。
エクスプローラでD&Dオンリーですぐ聴けるというのが最大のメリットだったため転送する
たびにこのような方法でソートするのであればメリットが失われるにょ。

肝心の音質だけど極端に気にする人で無ければ十分に聴けるレベルにょ。
付属のヘッドホンはほとんど使い物にならないけど2、3000円クラスのヘッドホンを
別途使えば実用レベルにはなるにょ。
個人的にはMP860よりMP320の音の方がいいように感じるけど大差はないにょ。

あと動画再生機能についても少しレビューしておくにょ。
対応しているのはXvidコーデックのAVIとFLVにょ。
いつも使っているPSP形式のMP4が再生できないためこのプレイヤー専用にエンコードする
必要があるにょ。
わざわざエンコードするのは面倒だけどYouTubeのFLVファイルがそのまま再生できると
いうのは便利かもしれないにょ。
しかし、これもQVGAのものに限られるので最低ラインが360pとなっている今は使えない
機能にょ。
ただ、YouTubeのファイルのダウンロードにCraving Explorerを使っている人ならば
COWON D2形式で保存すればこのMP860で再生できる形式(Xvid)のAVIになるにょ。

対応ファイルについては上記の通りCOWON D2などの韓国、台湾メーカーのプレイヤーを
すでに持っているならば問題ないにょ。
モバイルムービーの形式にはデファクトスタンダードといえるものが存在しないから
どの形式がベストかというのは個人が過去に使っていた機器に左右されるにょ。
私がPSP形式のMP4に拘っているのはケータイ(905SH)、DS&プレイやん、PSP、ダイナ
コネクティブのワンセグマルチメディアプレイヤーで再生できるからであってすでに
再生できるプレイヤーを所持しているというだけだからね。(それ以前は音声にG.726
コーデックを使用したasfファイルがメインだったのだけど元のケータイであるV601SH、
MI-E1、リナザウ、GBA&プレイやんで再生できたため)

ただ、MP860の再生機能を見てみると「早送り」と「先頭に戻る」しかないにょ。
しかも、早送りは1回押すごと3秒となり押しっぱなしで5倍速相当の早送りができるものの
それ1つしかないためにショートクリップの再生以外には使えそうにないにょ。
これがPSPやDSならば早送り速度は複数選べるので使い勝手は全然違うにょ。
よって、このプレイヤーを私が動画再生用に使うことはないにょ。
レジューム機能があるから使えなくはないけどうっかり最初に戻してしまったら25分の
動画でも5分もかけて早送りをする必要があるからね。

あと試してない機能としてはFMラジオ、ボイスレコーダ、テキストリーダ、画像ビューア
機能があるけどどれも私はあまり使うことは無さそうにょ。
それぞれの機能は決して高性能でもないし、使い勝手が良いとはいえないけど価格を
考えればすごく多機能なプレイヤーなので5000円程度の予算しかないけど音楽だけでは
なく動画など多目的に楽しみたいという人が買うのは悪くないと思うにょ。
廉価なDAPとしては液晶の発色もそこそこきれいだしね。

そういうことで、以上のことをまとめるとちょっと大きさ、重さが大きいというのと起動
(&microSD認識)に12秒かかりそこから曲を選択して聴かなくてはならないという点、
D&D転送で完結ができない(ソートの必要性がある)という点で不満は大きいにょ。
したがって、DAPとしても動画再生用としてもメインとして使い続けるのは私にはできない
と感じたため買って一度使ったもののそのまま放置状態になったというわけにょ。
このことが影響して私が求めているDAPは4月24日に書いたような感じになってしまった
ということにょ。

モバイル機器においてどこまで許容できるかは実際に使ってみないと分からないにょ。
使わずにスペックだけで否定するというのはやはり良いこととはいえないにょ。
逆に言えば使ってから駄目と感じたらそこではっきりと線引きが出来てしまうにょ。
普段持ち歩いているモバイルノートがB5用紙サイズより小さいものを求めているのも
11.3インチのLet'snote CF-S51で「大きすぎる」と感じたのが影響しているにょ。
この辺は個人差や過去の経験に大きく左右されるためあくまで私個人の主観的なものと
なるわけだけどね。

233御茶目菜子:2010/05/19(水) 12:37:03
ケータイがあればコンデジは要らない!?
ソフトバンクモバイル2010年夏モデル発表
http://plusd.itmedia.co.jp/mobile/articles/1005/18/news039.html
現在使っているケータイが3年経つということでそろそろ買い換えを検討したいところ
だけどこの夏モデルの中に私が萌えた機種はないにょ。
全機種twitter対応となっているけど私はtwitterをやってないしね。
ソフトバンクの弱点であった標準ブラウザの300KB制限も夏モデルからようやく一部の
機種において500KBへ緩和されることになったのは良いことにょ。
http://k-tai.impress.co.jp/docs/news/20100518_367787.html
あとFlash Lite3.0やAjaxに対応しようやく他のキャリアに追いついた感じにょ。
Web関係は905SHは古い機種なので辛いけど私はいつもVAIO UXを持ち歩いているのでそれと
併用すれば問題ないにょ。
905SHの死にかけていたバッテリも予備のものを買ったので急いで新機種を買う必要もなく
なったしね。

さて、この夏モデルではさらにカメラの画素数が増えているにょ。
「画素数なんて飾りです」ということでコンデジも1000万画素オーバーは不要と考えている
私だけどコンデジよりも劣るレンズを持つケータイにおいて1200万画素や1300万画素は
とてもメリットがあるとは思えないにょ。
300万画素程度しか解像しないレンズであってもその3倍くらいの画素数であればオーバー
サンプリングによる画質の向上は期待できるのだけどそれでも1200万画素となるともう
向上はほとんど期待できず画素数の差の性能はないにょ。(ケータイのレンズの場合は
300万画素をまともに解像できるようなさえ皆無だから画素数の増加はファイルサイズの
増加でしかない)
トリミングにおいても解像していないから意味がないにょ。
とはいえ、これはごく最近のケータイにおける比較であって、ケータイのカメラ性能は
数年前と比較した場合には格段に性能向上しているんだけどね。

1200万画素センサーにおいて1200万画素が必要・不要は別にして画素数以外の要素も
カメラにおいて重要となるにょ。
最新のセンサーを搭載というのはそれだけカメラ性能において有利になるからね。
http://www.digimonostation.jp/qanda/qas/29
上記リンク先の回答も画素数増加に関してはスルーされているけどそれ以外の内容に
おいては納得できる内容となっているにょ。

ケータイのカメラ性能向上による影響はコンデジにも現れているにょ。
国内においてはコンデジの販売台数はピークを過ぎて現在は減少傾向にあるにょ。
それは「手ぶれ補正機能」「顔認識」などユーザーに大きくアピールできる買い換え
要素を提示できないからという理由もあるだろうけど「ケータイのカメラで十分」と感じて
いる層も少なくないからと思われるにょ。
実際、私もケータイで撮影する人というのを非常に多く見かけるからね。
桜の撮影に行った時も一眼レフよりもコンデジよりもケータイで撮影している人の方が
多かったくらいにょ。

ケータイのカメラの画素数は10年で100倍になったにょ。
http://www.itmedia.co.jp/promobile/articles/1004/21/news003.html
ケータイで写真といえば、「写メール」という言葉を普及させたJ-SH04(2000年発売)が
元祖だと私は感じるにょ。(実際は旧DDIポケットからJ-SH04に先駆けてカメラ付きモデルが
発表されたけど普及には至らなかったためJ-SH04が元祖と考える人も多い)
11万画素ということで画質以前のレベルだったけどそれでもケータイ単体で撮影して
メールで添付できるというシステムは広く普及し、後にドコモやauでも同様のサービスを
始めるきっかけとなったからね。
普及してからは高画素化がどんどん進んだにょ。
あっという間に当時のトイデジカメ並の35万画素に達し、2003年にはケータイとしては
初のメガピクセル(100万画素)のJ-SH53が登場し、同年のV601SHでは200万画素に
達したにょ。
300万画素、500万画素の時代で高画素化は足踏みをしていたけどここ最近はそれが無くなり
一気に増えているというのが上記リンク先のグラフから見て取れると思うにょ。

そもそも本体液晶での鑑賞が前提の写メにおいてQVGAが最大だった当時のケータイでは
35万画素(VGA)でさえ写メ用として考えるならばオーバースペックだったにょ。
当時のPDC(2.5G)端末では最大容量となっていたJ-SH53やV601SHでも添付ファイルは30KB
までだったからね。(ちなみにJ-PHONE/Vodafoneでその2機種を除くとハイエンドモデル
でさえ15KBで普及モデルは6KBまでしか対応していなかったので写メは基本的にQVGAの
4分の1の画素数である160x120だった)
100万画素や200万画素というのは明らかに写メ用ではないのは分かるにょ。
そうなると考えられるのがプリント用にょ。
L版印刷をまともに行うならば300dpiで印刷するとして150万画素がボーダーラインであり
200万画素モデルであればL版印刷において問題無いレベルということになるにょ。

それ以降もどんどん画素数が増えて現在に至っており、7年前はケータイとしては前人
未踏の画素数だった200万画素も今ではローエンドのケータイでも実現されているにょ。
つまり、L版印刷程度であればならば現在はどのケータイを買っても問題なく行えるという
ことにょ。
したがって、ケータイを持っていればコンデジを買うという必要性は数年前と比べて
かなり下がったといえるにょ。

それでも依然としてコンデジのアドバンテージはあるにょ。
というわけでそれぞれのメリットをまとめてみたにょ。

 ◎カメラ付きケータイのメリット
  (1)ケータイ以外に何も持ち歩く必要がない
  (2)撮ったその場でメールに添付できる

 ◎コンデジのメリット
  (1)画質で有利
  (2)(ほぼすべての機種が)光学ズームを搭載している
  (3)フラッシュを搭載している
  (4)(ほとんどの機種が)光学式手ぶれ補正機能を搭載
  (5)レスポンスが良い

カメラ付きケータイの(1)(2)のメリットは説明不要だと思うのでコンデジのメリットが
本当にメリットかどうかだけ考えてみるにょ。

(1)は実際に確かめてもらうのが一番にょ。
ケータイはカメラ重視モデルだとセンサーは一般的なコンデジと同等のものが使われて
いるためにレンズ性能の違いくらいしか画質の差はないにょ。
そのため最新ハイエンドケータイは最新のローエンドコンデジに近い画質を持つといっても
過言ではないにょ。(ただし、このレンズ性能の差が無視できないレベルとなるため
画素数だけでコンデジ並みの画質を期待すると肩すかしを食らう危険性がある)

これはかつて私が使っていたV601SH以降変わってないと思われるにょ。
当時(2003年)のケータイの中ではハイエンドのV601SHと同年発売のコンデジの中では
ローエンドのDiMARGE X20は同じ200万画素同士ということで日中屋外という好条件下で
あれば両者にそれほど大きな画質の違いは無かったからね。
当時は「ケータイのカメラもここまで来たか!」と少し感動できたにょ。

しかし、これはカメラ重視モデルだからこその話であり、標準レベルのカメラ付き
ケータイは同世代のコンデジと比べると明かな差があるにょ。
それが自分にとって十分かどうかは撮影サンプルなどから判断してもらうしかないにょ。
ちなみに私が現在使っている905SHはV601SHの3年後のモデルだけどカメラ機能はあまり重視
されてないモデルということでありV601SHと同じく200万画素だし、画質に至ってはV601SH
よりも劣っているのは非常に残念にょ。(コンデジを持ち歩いているため買う際にはカメラ
機能は重視してなかったので別に気にしてないけど)

(2)は昨今のケータイはFWVGA(854x480)の機種が多いけど画面でドットバイドットで
全体表示を行うならばVGAサイズまでになるために仮に1200万画素のカメラを搭載して
いればトリミングを行うことで6倍ズームに匹敵する拡大率を得ることが可能にょ。
ケータイ単体で完結するならばそれで困ることはないとはいえ、さすがにVGAサイズでは
寂しいし、元の1200万画素でまともに解像できてないのにそれをトリミングしてVGA
サイズにした場合はVGAサイズで撮影した写真と比べると画質面で大きく劣るにょ。
また、そのトリミングしたものを拡大補間したデジタルズームはとても原寸大で見れた
ものではないにょ。(「デジタルズーム」はズームと考えない方が良い)

光学ズームの場合は最大画素数のまま無劣化で拡大が可能というのがメリットであるため
1200万画素で光学5倍ズームであれば5倍に拡大した状態であっても1200万画素の画質を
保つことが可能にょ。
したがって、後からトリミングを行う場合は光学ズームのズーム比が重要になってくる
ということにょ。
光学3倍ズームであってもデジタルズームと比べるとその二乗である9倍も有利になるわけ
だからね。(光学5倍ズームならば25倍有利となる)
もっとも、光学ズームが全くの無劣化というわけではなく実際は多少の劣化を伴うの
だけど拡大率の二乗に劣化するデジタルズームと比較した場合には劣化具合は無視できる
レベルとなるにょ。

どれくらいの倍率が欲しいかは用途次第だけど光学ズームが付いているということは
プリントする場合には非常に大きなメリットとなるにょ。
過去に光学式ズームを搭載の機種は存在しているけど薄型のものが主流になった今と
なっては搭載が難しくなってきているにょ。
画素数が多いからデジタルズームで何とかなると思っている人もいるだろうし、カメラの
ためにケータイそのものが大きくなってしまえば本末転倒にょ。

(3)はケータイで暗所で撮影する場合、LEDライトが内蔵されているから問題ないと
考える人もいるかもしれないけどLEDライトは撮影不可能な明るさの場所で辛うじて
撮影可能にできるというだけのものにすぎないにょ。(フラッシュと比べると明るさは
格段に劣る)
暗所では室内の蛍光灯の明るさよりも暗いために画質面で劣るだけではなく手ぶれを
防ぐことができないにょ。

フラッシュ(LEDライトによるものを「LEDフラッシュ」と呼んでいる機種もあるけどここ
では一般的なキセノンフラッシュを示す)は明るいというだけではなく閃光というのも
大きいにょ。
光るのが一瞬(数100分の1〜数千分の1秒)だけであるためそのような超高速シャッターを
切ったのと同じくらい手ぶれを防ぐことができるにょ。

(4)は(3)で出てきた手ぶれを防ぐ効果としてフラッシュを使わない場合において有用に
なってくるにょ。
方式によって差はあるものの概ね2〜4段(シャッター速度でいえば4〜16倍)の効果が
あるからね。

手ぶれ限界のシャッター速度は「焦点距離分の1秒」と良く言われているけど換算35mm
程度の広角レンズで撮影した場合には1/35秒よりも速い1/60秒程度でシャッターを
切ることが必要になるにょ。
もしも手ぶれ補正機能が最大の4段分の効果があるとすれば16倍の補正効果があり、
シャッター速度1/4秒で手ぶれを防ぐことが可能になるにょ。(実際は広角側よりも
望遠側の方が補正効果が大きい場合が多いためここまでの補正効果があるかは疑問だけど)
これならばF3.5くらいのズームレンズを搭載している場合でも感度をあまり上げること
なく蛍光灯で照らされた室内でのノンフラッシュの手持ち撮影が可能になるにょ。

ケータイでも一部の機種で手ぶれ補正を内蔵しているもののその多くが電子式である
ために補正効果はあまり期待できないにょ。(スペック表に「光学式」手ぶれ補正採用と
書いてない限りは電子式と思っておいた方がいい)
静止画における電子式手ぶれ補正はデジタルズームと同じく「光学式」とは全くの別物
だからね。

(5)は専用機であるが故に当然だけど私のTX1で試したら1000万画素モードで撮影時に
シャッターを押して3秒足らずで次の撮影が可能だったにょ。
ただし、これは私が使っているMS Duoの書き込み速度がボトルネックになっているため
あまり参考にならないかもしれないにょ。
1000万画素で撮影時には1枚で5MB近くに達するけどシーケンシャルライトでさえ2MB/sに
満たないという遅いメディアということでそれから計算すると書き込みだけで3秒近く
かかってしまうことになるからね。
だから、高速なメディアを使えばほぼ待ち時間は無くなる(1秒以下)と思うにょ。
ちなみにデジタル一眼だとバッファメモリ搭載のため最高画質での撮影だろうと連写以外で
待たされることは全くないにょ。

ケータイのカメラの場合は機種にもよるけど最大画素数で撮影したら撮影間隔は5〜10秒
程度となるにょ。(消費電力の関係でコンデジとは画像処理エンジンの速度が違いすぎる
ため仕方がないけど)
かつて私が使っていたV601SHは当時最高の200万画素モードで撮影した場合には約15秒
待たされたため実用には耐えられなかったにょ。
いくらコンデジに近いレベルの画質が確保されてもレスポンスはコンデジと比べたら大きく
劣る機種がほとんどにょ。

というわけで、メリットを書いてみたけど晴天時の日中屋外の撮影を行いトリミングを
行うことはない(ズームは不要)という場合においては高性能なカメラ付きケータイを
使用すればローエンドコンデジとそれほど大きな差はないにょ。
しかし、それらの条件が1つでも欠けてしまうとその差は大きくなってしまうにょ。
そうなるとそのデメリットが許容できるか、コンデジがあることのメリットよりも
「コンデジを別途持ち歩く必要性がない」というメリットの方が大きいかどうかが
コンデジ不要かどうかのポイントとなるにょ。(コンデジは安い機種だと1万円前後で
買えるためカメラ重視でハイエンドなケータイを選ぶ場合においてコンデジを買わなくて
済むからコスト的に有利とはならない。カメラはおまけでありそのハイエンドなケータイを
選んだ理由が別の部分にあるという場合ならば話は変わるけど)

持ち歩かなくても必要なときだけ持ち出すというのであればケータイのカメラと比べて
性能面でメリットも多いコンデジが不要になるというわけではないけどね。
もっとも持ち歩かない場合はサイズがそれほど重要にはならないため画質を重視するならば
コンデジではなくデジタル一眼を使うという選択肢もあるにょ。
デジタル一眼は今となっては4〜5万円から購入が可能となってきているからね。
国内においてはコンデジの売上がダウン傾向にあるけどデジタル一眼に関しては依然として
高い成長率を保っているのはデジタル一眼の価格下落によって購入のためのハードルが
下がったというのが大きいと思われるにょ。(銀塩時代にはあり得ないくらい一眼レフが
売れている)

センサーサイズを不等号で表すとこんな感じになるからね。(不等号1つが1.5倍の差)

 フルサイズデジタル一眼>>APSデジタル一眼>>>>>>>標準的コンデジ≧ケータイ

つまり、上記のコンデジのメリットもケータイのカメラと比較した場合の話にすぎないと
いうわけにょ。(センサーサイズと性能が比例するわけではないけどここまでの極端な
差があると追いつくのは不可能)
銀塩時代のコンパクトカメラは同じフィルムを使う関係上、画質において一眼レフと
明確な差は無かったけど今のコンデジは画質という面においてのポジションはデジタル
一眼とケータイの中間というよりもかなりケータイに近いポジションとなっているにょ。
画質はレンズ性能で多少優れるというのと上記のメリットにある光学ズーム、手ぶれ補正、
フラッシュ内蔵、レスポンスくらいしかないからね。(画質で大差はないとはいえ、
これだけの差があるとやはり大きいのも事実)

画質で選べばデジタル一眼以外に選択の余地はないのだけど「デジタル一眼は大きくて
重いから」と購入を躊躇している人に関してはミラーレスのマイクロフォーサーズ機や
先日ソニーから発表されたNEXのような選択肢もあるにょ。
「コンデジでは物足りない」という層をターゲット(コンデジからのステップアップや
デジタル一眼愛用者のサブ用)としているからね。
近年コンデジが動画機能を強化しているのはコンデジの差別化機能として動画が有用と
なるからにょ。(デジタル一眼の場合、センサーサイズやAFの方式の問題で動画機能を
強化するのは容易ではない)
3月18日にも書いたけどコンデジはお手軽動画によってその活路を見いだしているにょ。
あとは10倍クラスの高倍率ズームを搭載したコンパクト機もコンデジならではにょ。

私の場合は、画質を求める場合はデジタル一眼レフを持ち出すようにしているにょ。
それに、毎日コンデジを持ち歩いている前提条件があるため「コンデジを別途持ち歩く
必要性がない」というメリットそのものが存在しないためにケータイのカメラの優劣は
純粋にコンデジとの比較となってしまうにょ。
私が普段持ち歩いているのは最近のコンデジの中では最低レベルに位置する画質のTX1とは
いえ、これを上回る画質のケータイはほとんどなく画質面以外では専用機であるTX1の圧勝
となるにょ。(これで負けたら専用機の意味はないけど・・・)
したがって、ケータイにおいてはカメラ機能はプリント出来るレベルを求めることは無く
せいぜい画像メモに使えるレベルの画質であれば問題ないため昔とは異なりカメラの
優劣でケータイを選ぶことは今となってはなくなってしまったわけにょ。
世間の流れとは真逆の方向性になっているわけだけどね。

234御茶目菜子:2010/05/20(木) 12:40:52
この夏はソフトバンクよりドコモの方が上か・・・
ソフトバンクモバイルの夏モデルは個人的に気になる機種は無かったけどauやドコモの
方がそういう面では良さそうに感じてしまうにょ。
やはり、この夏モデルでのトレンドは防水機能だと思うにょ。
auは何せ全機種防水機能内蔵だからね。
http://k-tai.impress.co.jp/docs/news/20100517_367117.html
個人的にも(いつもコンデジを持ち歩いているということもあるので)カメラ機能よりも
防水機能の方が魅力に感じるにょ。
ソフトバンクモバイルの夏モデルのテーマであるtwitterは私がやってないといこともあり
特に興味がないしね。

といことで、ソフトバンクユーザーの私だけどドコモの夏モデルで気になった機種を挙げて
みるにょ。

インパクトだけならばN-08Bが大きいにょ。
http://k-tai.impress.co.jp/docs/news/20100518_367510.html
その外見からしてまさにモバイルギアが現在に復活にょ。
使うところを周りから見られてもとてもケータイとは思えないにょ。
しかし、これはスマートフォンではなく中身は普通のiモード端末となっているにょ。
それがやや残念なところか・・・。
このキーボードでまともな日本語変換機能が付いていればテキスト入力にはもってこい
なんだけど編集可能なのがたったの5000文字だとポメラにさえ劣ってしまうにょ。
少なくとも私の実用レベルには達しないにょ。

とはいえ、このケータイは同社のLuiと同じくPCのリモートコントロールが可能というのが
大きなメリットとなるにょ。
さすがに3G回線だと帯域で厳しそうだけどこの機種は無線LANを搭載であるため無線LANを
積極活用していけば問題ないにょ。(むしろ、3G回線によって無線LANが使えない場所で
多少辛いながらもリモートコントロールが可能というのがメリットだと思う)
またこの無線LANはアクセスポイント機能を備えているためPocket WiFiと同じくPCや
ゲーム機で無線LAN経由の通信も可能にょ。
非常に便利そうなケータイではあるけどいかんせんサイズがサイズだけにどれだけの
需要があるのかは謎だけどね。

N-08BだけではなくQWERTYキーボード搭載機種が多いのもドコモの特徴にょ。
http://k-tai.impress.co.jp/docs/news/20100518_367511.html
http://k-tai.impress.co.jp/docs/news/20100518_367512.html
http://k-tai.impress.co.jp/docs/news/20100518_367513.html
オバマ大統領も愛用しているBlackBerryを始めすでにauで発売済みのAndroid端末のドコモ
版などストレートタイプ、スライド式、クラムシェルとバリエーション豊かなQWERTY配列
キーボード搭載モデルがそろっているにょ。
ソフトバンクモバイルにはそういう選択肢がないにょ。
だからインターネットマシン(922SH)が発表されたときには少し興味を惹いたけどね。

私はどうもケータイの文字入力方式に馴染めないにょ。
このような文字入力法は電子手帳というものが出回る前に存在していたカナメモ(ひらがな
4文字のマンガとは無関係)で使っていたために実は使用年数からいえばポケコンとあまり
変わらないくらいの年数(言い換えればQWERTYキーボード歴とあまり変わらない)使って
いるため使用年数による問題ではなく個人的な問題にょ。
だから同じ文字数打つにもケータイで打つよりも史上最悪のQWERTYキーボードを搭載の
VAIO UXの方がマシに思えてしまうにょ。

先日は日本通信からSIMフリーのモバイルルータが発表されたのだけどついにドコモからも
モバイルルータ「ポータブルWi-Fi」が発表されたにょ。
http://k-tai.impress.co.jp/docs/news/20100518_367821.html
携帯ゲーム機やiPadなど無線LAN搭載端末が急増しているのに対して公衆無線LANが使える
場所というのは極めて限定的であり地方に至ってはまったく使えるレベルではないものと
なっているだけにこういうモバイルルータは非常に存在価値が大きいにょ。
私はすでにPocket WiFiを購入済みだけどポータブルWi-Fiは通信時間が公称6時間という
ことでPocket WiFiよりは長いことだけが魅力に感じるにょ。
ドコモの回線ということでエリアが圧倒的に広いというのもメリットだけど反面通信料金も
高いしね。

日本通信のモバイルルータ「b-mobile WiFi」は5月24日に発売が決定したけどSIMフリー
とはいえ事実上ドコモユーザー向けだったので上記のポータブルWi-Fiの発表で苦戦を
してしまいそうにょ。
http://k-tai.impress.co.jp/docs/news/20100519_367971.html
ドコモショップでも取扱が予定されている「ポータブルWi-Fi」とは異なりマイナーな
存在の「b-mobile WiFi」だけどこちらの方が小型軽量だけにあえてこちらを選択すると
いう人もいるかもしれないけどね。

そのネックだった通信料金の高さもパケホーダイダブルの値下げによってデメリットが
緩和されたにょ。
http://k-tai.impress.co.jp/docs/news/20100518_367858.html
上限が13650円だったのが10395円に値下げをしたためケータイでパケット料金の上限を
使っているユーザーならば実質PC接続定額契約が5985円となり縛りなしの単体契約よりも
お得になったにょ。
上限が128kbpsの場合は5985円なので同じくパケホーダイを上限まで使っている人ならば
1575円でPC接続できてしまうにょ。
そうなるとAIR-EDGEで(2年縛りなのに)3880円も払うのは馬鹿らしいと感じるにょ。

ケータイ、PCともに定額の通信を行うのにフルスピードで10395円、上限が128Kの場合
5985円というのは確かに安いけど私が乗り換えたいかというとまた別問題にょ。
何せ私はコスト削減のため通信は極力PCでやるようにしているからね。
ケータイの方はパケット定額の下限にほぼ収まっているためイーモバのスーパーライト
データの上限4980円を支払ったとしても6000円程度で済んでしまうにょ。(ただし今月は
AIR-EDGEの最終月と重なるため合計するとモバイル通信だけで約1万円になってしまう)

端末のバリエーションやサービス面の充実面を考えるとドコモへの移行も考慮すべき
かもしれないにょ。
iPhoneがあるのがソフトバンクモバイルの強みだけどケータイとしての魅力は感じない
ためにiPod touchで十分に感じる(Pocket WiFiがあるので通信も問題ない)ためそれが
メリットにならないからね。(6月22日に発表が噂されているHD対応のiPhone 4Gは気に
なるのでそれをベースとしたiPod touchが発売されたらそっちの方の購入を検討して
みたいと思う)
昨今の改悪が今後も続くならば本気で考えるにょ。
昔(J-PHONEの頃)はサービス(というか価格)では一番、端末も一番だったんだけどね。

235御茶目菜子:2010/05/21(金) 12:23:18
NEX-5はただの高感度番長・・・?
すでに海外では実写レビューが公開されているソニーのミラーレスカメラNEX-5だけど
ほとんど試作機での評価だったのに対して国内サイトで製品版の実写レビューが公開された
ので見てみることにするにょ。
http://dc.watch.impress.co.jp/docs/review/special/20100520_368000.html

NEX-5は5月12日に書いたようにレンズ交換式カメラとしては世界最小、最薄なのだけど
これがセンサーサイズが小さなフォーサーズよりも一回り大きなAPS-Cで実現されている
というのはすごいこといえるにょ。
とはいうものの画質というのはセンサーサイズだけで決まるものではないからね。
APS-Cがフォーサーズよりも大きいとはいえ、面積比ではわずか1.7倍となっており、一般
的なコンデジ(1/2.3インチ)とフォーサーズの面積比である9倍と比べて圧倒的に小さい
ものとなっているにょ。

本来ならばセンサーサイズだけで考えると3分の2段差となりせいぜいISO感度では1段差
程度の差くらいしか出ないと思われるけど実写性能を見てみるとGF1と比べると2段以上の
差があるにょ。
これはセンサー面積の問題ではなくセンサーそのものの性能や画像処理エンジンも画質に
影響しているということにょ。
同じフォーサーズセンサーを採用しているGF1とE-PL1でも1段分くらいの差を感じてしまう
からね。

NEX-5はISO3200でも十分使い物になるというのはAPS-Cセンサーを採用した影響が大きいの
だけどISO3200でここまでノイズが少ないのは最新のセンサーを採用というだけではなく
ノイズリダクションが効果的に働いているからに過ぎないにょ。
夜景ではノイズが少ないのでごまかせているけど日中での撮影サンプルを見るとISO3200は
かなりディティールが損なわれているのが分かるにょ。
それでもE-PL1のISO1600くらいの性能はあるんだけどね。

確かにISO3200だけで見るとNEX-5はトップレベルの描写力を誇っているけど感度が低く
なるとそのアドバンテージも徐々に失われているのが分かるにょ。
ノイズの少なさ(レビューの夜景の写真参照)とディティール描写(レビューの日中の写真
参照)を総合した私の主観的判断だとISO3200、1600、800では下記のような感じになって
いるにょ。(不等号1つだとじっくり見比べて分かる程度の差で3〜4個だと一目で分かる
くらいの差)

 ISO3200 NEX-5>Kiss X4>>>>E-PL1>>>GF1
 ISO1600 Kiss X4>NEX-5>E-PL1>>GF1
 ISO800  Kiss X4>E-PL1>NEX-5≒GF1

これはNEX-5がかなり高感度寄りにチューニングしてあるというのが理由だと思われるにょ。
それに加えて標準のレンズ性能の低さも影響しているにょ。
高感度であればディティール損失が大きいためレンズの解像力不足がボトルネックには
ならないけど低感度であればレンズの解像力が非常に重要になるからね。
これは私が普段持ち歩いているTX1でも実感しており、低感度ではレンズがボトルネックに
なりまくってISO125では1000万画素ではまともに見れたものではなく300万画素にリサイズ
してようやく鑑賞できるレベルになっているのだけどこれはISO1600で撮影時にはかなり
ディティールの損失があるためにレンズがボトルネックにはなっておらず相対的に見て
TX1は高感度と低感度では画質の差が少ないものとなっているにょ。

では、次に低感度であるISO400、200について見てみるにょ。(ISO100はNEX-5が対応して
いないため割愛)

 ISO400 Kiss X4≒E-PL1>GF1>NEX-5
 ISO200 E-PL1>Kiss X4≒GF1>>NEX-5

フォーサーズはセンサーサイズが上記のようにAPS-Cセンサーと比べ1/1.7の面積しかない
けれどその分レンズの解像力は高いため低感度における描写性能は一般的なAPS-C搭載の
機種と比べて劣る物ではないにょ。
もっともAPS-Cでフォーサーズ以上の解像力を持つ高性能レンズを使用時にはまた話は
変わるけど標準のキットレンズではそこまでの性能はないからね。
Kiss X4も1800万画素ということで高解像力のレンズを使用時にはすさまじい描写力を
発揮するもののキットレンズでは1800万画素をまともに解像できておらずセンサーサイズ、
画素数ともに劣るフォーサーズセンサー採用機と比べて有利になっているとはいえない
状態にあるにょ。

あとE-PL1の画質が優れているのは補正が効果的に働いているというのも大きそうにょ。
コンデジがあれだけ小さなセンサーで結構まともに描写できているのも画像処理エンジン
によって相当の補正が加えられているからにょ。
最近はデジタル一眼においても補正が加えられているためJPEG画像だけで判断すると
センサーやレンズ性能は正確には分からない状態となっているからね。(倍率色収差も
RAW現像すればある程度補正が可能だし)

これらの比較はあくまで上記レビューでの実写サンプルのみで比較した主観的なもの
とはいえ、NEX-5は高感度時は低ノイズの描写を行えるけど低感度時にはレンズが大きな
ボトルネックになっておりセンサー性能が生かされてないというのは他所でのサンプルで
あっても言えたのでこれは基本的に変わらないと思われるにょ。

これらはすべて標準ズームにおける評価だけど同時発売のパンケーキ広角レンズ(16mm)
ではさらに辛そうにょ。
本来であれば単焦点ということでズームレンズよりも優れた描写を期待するのだけどレンズ
そのものが無理な小型化のためF11でも周辺部は解像していないからね。
デジカメの場合、センサーにほぼ垂直に光が入らないと解像できないのだけどフランジ
バックが短いにも関わらず換算24mm相当のレンズでしかもF2.8で設計さいたために相当の
無理があるレンズだと思われるにょ。

あくまでレンズ性能が低いというだけであってNEX-5の本体性能そのものが低いというわけ
ではないけど現時点でその2本のレンズ以外に選択の余地がないのが厄介にょ。
すでにレンズシステムが整っているカメラであれば付属のキットレンズが駄目でも別の
レンズを買う(レンズセットではなくボディのみ買って別のレンズを装着する)という
方法も取れるけどNEX-5ではその方法を取ることはできないにょ。
これは新マウントのカメラである故の宿命だけどあまりにラインナップに乏しいからね。
かといってαマウントのレンズを装着するにもマウントアダプタ経由での使用では現時点
においてAFが働かない上にNEX-5の最大のメリットである小型、軽量であるということが
失われてしまうという問題があるにょ。

しかし、レンズの解像力不足が小型化に起因しているのならば今後も望みが薄そうにょ。
一般的にはセンサーサイズでレンズサイズが決まってしまうからね。(今後可能なのは
いかにうまく画像処理エンジンで補正をするかということくらいか)
フランジバックが短くなったことで本体が小型、薄型化できたもののAPS-Cセンサー採用
という時点で従来のAPS-C用レンズよりは大幅な小型化は困難にょ。
無理な小型化はこのキットレンズのように解像力低下を招いてしまうからね。
解像力低下を極力抑えた小型化というのは非常に困難であり開発するのは並大抵のこと
ではないにょ。
現時点でソニーがEマウントレンズにそこまで投資をするとは思えないにょ。
レンズの解像力不足による画質低下が大きいといってもコンデジからのステップアップ層
から見れば十分な性能なわけだしね。
不満の声を上げているのはデジタル一眼のサブ機として購入を検討している層であり
せっかく良さそうなセンサーを採用しているにも関わらずそれが生かされてないので
不満が出るのはやむを得ないにょ。

NEX-5発表によって盛り上がりを見せているミラーレスのレンズ交換式デジカメだけど
NEX-5、GF1、E-PL1を見るとカメラとしての使い勝手を考えるとGF1が良いけど高感度に
弱いという問題があるし、E-PL1は低感度においては一回り大きなAPS-Cセンサー搭載機にも
負けない描写力を持っているけどAFが遅く、電子ダイヤルがないという問題があるし、
NEX-5は高感度時には抜群の性能を見せるけどレンズが駄目、EVFが用意されてない、
ダイヤルの類がないためすべてメニュー画面から行う必要があるという問題があるにょ。

高感度命という人ならばNEX-5の一択なんだけど日中の描写力を見ると現在のレンズでは
コンデジ以上であれば良いと妥協できる人以外はおすすめできるレベルではないにょ。
ISO3200の画質に拘らなければ暗所での撮影をする場合はボディ内手ぶれ補正のあるE-PL1に
AFが速いPanasonicの20mmF1.7を装着するという選択肢もあるからね。(オリンパス
純正のパンケーキよりも画質で上だし)
マイクロフォーサーズをNEXのEマウントに変換するアダプタがあればフォーサーズの
高解像力レンズと高感度を兼ね揃えた最強カメラになるけどEマウントのフランジバックが
いくら短いからといっても2mmでマウントアダプタを作るのは無理だろうし、周辺部が
蹴られてしまうためにクロップ機能は必須になるから無理にょ。
サイズや価格に制約があるが故にやむを得ないのだけどどの機種を買っても失敗はない
というエントリー向けAPS-Cのデジタル一眼レフとは異なりミラーレスのレンズ交換式
デジカメは自分の使用スタイルに合わせた選択をする必要性がありそうにょ。

236御茶目菜子:2010/05/22(土) 12:26:35
タブレット端末に正解はない
iPadの人気にあやかってというわけでもないけど今年はタブレット端末が非常に多く発売
されそうな感じにょ。
その中の1つがこのJooJooにょ。
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/20100521_368525.html

タブレット端末が過去に無かったわけではなく単に売れないからあまり作らないという
だけの話にょ。
これは1月29日に書いたことだけどXP Tablet Editionを搭載のタブレットPCは高価だった
ので売れなかったわけだし安価なタブレット型PCであるOrigamiもただのキーボードの
無いPCでしかなくすぐに消えてしまったにょ。
同じく非Windowsの大型タブレット端末もいくつも出ては消えていき業務用以外では売れた
試しがないにょ。
それらを見ていると大型(ポケットに入らない)のタブレット型の端末は売れないという
結論に至ってしまうにょ。
その私の固定観念を崩してくれそうなiPadには期待しているけどさすがにiPadが売れたから
といってもそれは大型のタブレット型の端末が世間で受け入れられたと断言することは
できないにょ。
そのためにもiPad以外のタブレット型端末も売れてもらわないとね。

ということで、このJooJooに話を戻すと海外の新生企業ながら日本でも売れる気満々なの
だけど売れるかどうかはかなり微妙にょ。
Atom1.6GHz&ION&WXGA液晶ということでシステムドライブが4GBしかないということを
除けば44990円という予定価格はかなり安いにょ。(部材コストはiPadより高そうなのに
価格はiPadよりも安い)
もう少しSSDの容量が大きくてWindows搭載ならば私も少し興味を惹かれるところだった
けど4GBではXPを入れるにも厳しいしね。

x86&Windowsを求める理由は普段使っている環境をそのまま使えるということにょ。
つまりどっちが欠けても駄目でネットブックがヒットした要因も「安いPC」というのが
最も大きかったからね。
とはいえ、5月17日にも書いたように徐々に「Windowsでないと出来ないこと」というのは
減りつつあるのは事実だし特定のアプリが使えないと駄目という人以外はまともな
WebブラウザがあればOSを気にする必要はなくなりつつあるにょ。

しかし、Webブラウザさえ使えれば問題ないというというのならば逆にAtom等のx86CPUは
不適当なCPUとなるにょ。
5月8日に書いたようにCPU(というかプラットフォーム)の省電力化は小型化や軽量化に
おいて非常に重要となるからね。
約700gのiPadは確かに両手持ち端末として考えれば重いけどサイズやバッテリ駆動時間を
考えると十分軽いといえるにょ。
このJooJooはWeb閲覧で5時間駆動ということでWeb閲覧や動画再生で10時間駆動可能な
iPadと比べると半分の駆動時間にょ。
それでいて重量は1.1kgにょ。
12.1インチの液晶を搭載しながら1.1kgはコストが掛けられるモバイルノートではないため
「かなり頑張った」と思うけどiPadでさえ運用重量は重いのにそれより400gも重いのは
さすがに厳しいにょ。
Atom+IONということを考えれば軽いけどWeb閲覧や動画再生できればいいという人に
とってCPUやGPUは問題ではなくどんな体験ができるのかというのが重要になるにょ。

Web体験でいえばひたすらFlash搭載を拒んでいるiPhone、iPadとは逆にWeb上のフル機能を
サポートしているというのをウリにしているにょ。
そういう点からすると「Flash非対応だからiPadは買わない」という人にとっては良い
選択肢になるかもしれないにょ。
ただし、これはAtomでないとできないというわけではないにょ。
100%フル体験であれば現時点ではWindows&IE&WMPというのが必要不可欠だからそこまで
拘るならばやはりWindowsを搭載すべきだったにょ。(独自OSで最新のプラグイン等に
どこまで対応していけるのかは微妙)
そうなると価格面の高騰によって逆に売れなくなるという可能性もあるけどね。

iPadの魅力はWebと動画だけではなくアプリ等のコンテンツが大きいにょ。(それに加えて
最近影響力があるのはブランドか)
したがって、「Webと動画がウリ」という程度ならば多少iPadより安くても売れないにょ。
Windowsが売れているのは優れたOSだからではなくそれだけの資産(ハードやソフト)が
あるからだしね。
ブランドも資産もないというならばよほど安くないと売れないと思うにょ。
Webアプリ、Webコンテンツがメインになってきたら過去の資産の価値も薄れるけど
そうなると価格、使い勝手、デザイン、ブランドなどが重要になってくるにょ。

とりあえずタブレット端末を使ってみたいからひたすら安いのがいいという人ならば
こういう端末もあるにょ。
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20100515/etc_eken.html
http://gigazine.net/index.php?/news/comments/20100428_eken_m001/
Android1.6搭載で1万円程度(日本でも安い店ならば1万円を切っている)という破格値が
魅力となっているにょ。
下手な独自OSならばメーカーのサポート具合で長く使えるかどうか決まってしまうけど
Androidならば今後はソフトウェア資産もどんどん増えていきそうだからね。

最新の2.2では大幅にパフォーマンスが上がっているし、Flash10.1をサポートしている
というのは大きいにょ。
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1005/21/news021.html
とはいえ、安価なEKEN M001でAndroid2.2が動作するのかは謎だけどね。
さすがにメモリ128MBで2.2を動作させるのは厳しそうにょ。

大きなタブレット端末はモバイル性や重量面で疑問を感じるけど画面サイズが大きいため
指だけで操作可能でありスタイラス要らずというメリットがあるし文字入力でキーボードが
ないというデメリットに対して大きな画面だとタッチタイプが可能なサイズのソフトウェア
キーボードが使えるというメリットもあるにょ。(そもそも反応の良い静電容量方式の
タッチパネルだとスタイラスは使えないし)
とはいえ、どの程度の画面サイズであれば使い勝手が良いのかというと現時点では最適解が
ない状態であるため難しいにょ。
ネットブックからキーボードを取り除けば良いかというとそういう問題ではないにょ。
PCであれば使いやすいキーボードサイズの下限があるためにそれによってサイズに制限が
出てくる(一定以上の小さな物は売れない)けれどその基準はタブレット型の端末の場合は
明確なものがないからね。
サイズだけでこれなのだからOS、UIなどを考えると最適解なんてあるわけないにょ。
むしろ、タブレット端末がポピュラーになったらPCのように異なるサイズのものを使い
分けていくという状態になるかもしれないにょ。

NECやソニーなど国内大手メーカーも年内にはタブレット型の端末を発売予定となって
いるにょ。
ポケットサイズという上限があるスマートフォンとは異なりタブレット端末は現時点では
上記のように正解がないために各社ともまだサイズ面は手探り状態だけどそれ故に画一化が
進んで面白みが無くなったネットブックよりは期待ができそうにょ。(IntelやMSの思惑は
あるけど画一化することで量産効果で安くなり成功したのは事実でありそれ自体は否定
できない)
大きなタブレット端末は売れないという過去の前例を覆すことができるかは今後の
メーカーの努力次第にょ。

237御茶目菜子:2010/05/23(日) 13:03:45
久々にポケコンコーナーを更新
更新ネタはワンポイントテクニックにょ。

PC-E500シリーズのキー入力便利法
http://ww5.tiki.ne.jp/~ochame/E500/TECH/key.htm

これは需要がどれだけあるのか分からないけどあれば便利だからね。
しばらくポケコンを使って無くて久々に使うなんて時にもBASICの命令の意味は覚えて
いてもこういうキー操作に関しては覚えてないことは十分考えられるにょ。
これ以外にも過去にはBEEP音階表やマシン語エリアの確保方法など説明書を見れば
書いてあるけど見なければ分からない(説明書を見ても見ても分かりにくい)という
人のためのものを作っているにょ。
他にもこういうのがあると便利だよというものがあればご意見待っているにょ。

あともう1つ更新したのはこちらにょ。

ゲームに一時停止を導入する
http://ww5.tiki.ne.jp/~ochame/E500/TECH/TECH029.HTM

これは基本レベルのものとはいえ大阪オフのポケコン談義の時には驚いてもらえたにょ。
というか、私自身もオールBASICのポケコンゲームでポーズ機能が付いているものなんて
私自身が作った物以外に記憶にないから珍しいと感じてしまうのは当然か・・・?

BASICだと中断するにはBREAKキーを押せばいいしCONTで再開できるとはいえCONTでは電源を
切った場合には再開できないにょ。(上記便利法の[CTRL]+[OFF]を使えば可能だけど)
また再開できても表示状態まで元の状態には戻せないにょ。
メインルーチン内ですべての表示を書き換えているというわけではなくゲーム開始前に
アウトラインを表示してメインルーチン内では必要最小限のものしか書き換えないという
ものが大半だからね。
したがって、CONTでまともに再開できるゲームはほとんどなくBREAKはゲームの一時終了
ではなく事実上の完全に終了となってしまうにょ。

また同時キー入力を行っているゲームの場合はキー割り込みが無効化されているために
そもそもBREAKさえもできないにょ。
したがって、そういうゲームはリセットボタンを押さないとゲームの中断もできないという
状態になってしまうにょ。(BEEPが鳴っている時のみは割り込みが有効になっているため
BREAKキーは働くけどキー割り込みそのものが有効ではないためBREAKした状態から先に
進むことができない)
だから、そういうゲームはポーズ機能がない場合はせめてリセットボタンを押さなくても
済むように強制終了モードくらい付けてもらいたいものにょ。

ポーズのためにIF文を1つ費やすのは馬鹿らしいかもしれないけど速度低下無しに付ける
ことはいくらでも可能だからね。
とはいえ、必要ならば簡単に改変できるBASICなんだから各自で勝手に付ければいいだけと
いう意見もあると思うにょ。
確かにそれはごもっともなのでオールBASICのポケコンゲームでポーズ機能が欲しい人は
簡単に付けられるので自分で付けるのが一番かもしれないにょ。

238御茶目菜子:2010/05/24(月) 13:13:13
公衆無線LANよりモバイルルータ・・・?
3G通信機能などを内蔵する小型の無線LANアクセスポイント(以下「モバイルルータ」と
記す)はPHS300やどこでもWi-Fiが発売されると同時に一部の間のユーザーで大きく受け
入れられ最近ではイーモバからも従来のモバイルルータよりも小型軽量なPocket WiFiが
発売されドコモ(FOMA網)でも使いたいという人のために日本通信からはSIMフリーの
モバイルルータ、BUFFALOからはドコモから公式に認可されたモバイルルータも発売される
ことになったにょ。

このようにここ最近になって人気が高まっているモバイルルータだけどその要因として
考えられるものは下記の3つにょ。

(1)各キャリアがPC接続定額制を導入した
(2)無線LAN搭載機器が急増した
(3)公衆無線LANが不十分

(1)に関していうとPHSで定額サービスを行っているWILLCOMは別としてケータイのキャリア
として新規参入のイーモバイルがいきなりPC接続定額サービスを始めたことによりドコモや
auも定額サービスを導入することになったのは大きいにょ。
ソフトバンクは自社回線が乏しいこともあってイーモバのMVNOによって定額サービスを
開始したにょ。
これによって現在は全キャリアがPC接続定額サービスを行っているにょ。
パケット量に応じて課金される従量的な方式では必要な時のみ接続するという方法を
取らないと非常に高額な金額を請求されるハメになるためこのようなモバイルルータと
いうものは考えられなかったにょ。(つまりモバイルルータの人気には定額制の導入が
必要条件となる)

(2)に関していうと2年前から急増したネットブックのような安価なPCにおいても無線LANは
付いているのが当然となっているにょ。
ネットブックは拡張性はあまり考慮されておらずUSBでのみ可能となっているにょ。
USB接続の通信端末を使えばいいのでモバイルルータが必須というわけではないけどね。
しかし、ゲーム機など非PCでは他の通信手段は選択の余地がないからね。
当たり前のように無線LANが搭載されている昨今の小型機器(携帯ゲーム機やiPodなど)に
おいて無線LANで通信する以外には選択の余地がないにょ。
このような無線LAN搭載機器の増加はここ1、2年の話ではなくそれよりも前からのことだけど
それらが後押ししているというのは確実にょ。

(3)に関していうと昨今は徐々に使える場所は増えてきているとはいえ増えているのは
都市部に限られるにょ。
需要の少ない地方では採算の問題かほとんど増えないにょ。
その都市部(大都市圏)であっても「どこでも使える」というレベルには達してないから
こそこのようなモバイルルータが盛り上がっているのだと思われるにょ。

(1)(2)は分かるとして(3)は実際のところどうなのかということをさらに具体的に書いて
いくことにするにょ。
そのためにもまずは公衆無線LANにおいて地方の現状を書いてみるにょ。

最初にJRやマクドナルドが主になっているホットスポットで考えてみるにょ。
http://www.hotspot.ne.jp/area/
私が住んでいる地方都市(イーモバおよびモバイルWiMAXのエリア内なので極端な田舎
というわけではない)で上記から検索するとたったの4カ所しか存在しないにょ。
20km四方の市であるためそれぞれの間隔は想像がつくと思うにょ。(JRの駅は3つあるのに
その3駅のどこもホットスポットは設置されてない)

今度は別の団体が運営しているフリースポットで考えてみるにょ。
http://www.freespot.com/
こちらも私の住んでいる都市ではたったの2つしかないにょ。
人口密度でいえば全国平均を上回る都市なのにこの程度・・・。(人口密度から考えた
場合には軽く10カ所を越えないと計算が合わない)
つまり、人口密度の高い大都市圏に相当数密集しているということがいえるにょ。
人口密度当たりの数が少ないということは、面積当たりで考えると地方と大都市圏では
指数関数的な数量差があるといえそうにょ。

大都市圏ならば町中では数100m置きに公衆無線LANのポイントがあるため月額数100円程度
ならば払って損はないサービスだと思うにょ。
少なくとも現在の3G通信よりは速いだろうしコンスタントにモバイル通信をしない人に
とっては3G通信による月額5000円程度のPC接続定額サービスはかなり割高だから公衆無線
LANで済ませるということも可能になるだろうしね。

しかし、地方在住だと大都市圏と比較して使える場所が極端に少ないため月額料金を
払ってまで使いたいというサービスではないにょ。
「少し使いたい」という場合に数km〜10数km移動しないといけないというのはとても
使えるものではないからね。
地方在住だと大都市圏へ頻繁に出張するビジネスマンもしくは移動圏内が極めて小さく
しかもその圏内に公衆無線LANのスポットが含まれているという特例の人くらいしか支払う
だけの価値はないと思われるにょ。
お金を払うだけの価値があるとは思えないため絶対的な利用者が少ない地方ではサービス
ポイントが増えないという負のスパイラルとなっているにょ。
したがって、今後も大きく改善される見込みは無さそうにょ。

このように地方であれば「公衆無線LANは使えないサービス」となっているのだけどこれが
大都市圏であれば地方よりは桁違いに快適とはいえそれでも不十分に感じている人が
多いのではないかと思うにょ。
そうでないとこのようなモバイルルータは地方で売れているというだけではなく大都市圏で
あっても売れているという現状と矛盾してしまうからね。

公衆無線LANが3G通信並の広いサービスエリアを確保するというのは不可能であるため
「公衆無線LANがあれば十分」と感じている一部の人を除けばこのようなモバイルルータの
需要は今後もさらに大きなものとなりそうにょ。
公衆無線LANはPC接続を前提としたサービスなので携帯ゲーム機などでは使えない可能性も
あるのでPC以外での機器での使用を考えるといくらサービスポイントが増えようとも
「公衆無線LANがあれば十分」というわけにはなかなかいかないにょ。

iPadにSIMロックがかかっているということも相まってモバイルルータの需要は急速に
伸びそうだけど今後はモバイルルータの機能はケータイに内蔵されていく可能性もあるにょ。
すでにこの夏の新モデルでは内蔵されている機種もあるからね。
データ通信専用の端末の購入および通信契約を別途行うというのはモバイル通信をある程度
行うモバイラーに限られ一般人にとってはやはりハードルが高いのは否めないにょ。(SIM
カードを共用すれば良いというものではなく差し替える手間を考えると通信用と通話用の
端末は別々に契約した方が利便性が高い)
それがケータイに内蔵されることで引き下げられ使う人はさらに多くなっていくと思うにょ。
この便利さは使ってみないと分からないからね。

239なかむら:2010/05/25(火) 01:58:01
re:NEX-5はただの高感度番長・・・?
 センサーサイズ、ISO感度、レンズ、3つのパラメータがきれいに整理されてて、とても参考になったにょ。ありがとね。

240御茶目菜子:2010/05/25(火) 12:20:10
世界最小(?)のポケコン用シーケンスソフト
さて、先日も書いたように13年前に作った自作のPC-E500ゲーム「ピーチバレー」を
リニューアルしようと思っているけどようやくどうしたいのかの方向性が決まったにょ。

(1)難易度の低いモードを追加する
 ボールが来る瞬間(1フレームずれても駄目)に攻撃ボタンを押すという動作は慣れれば
 簡単とはいえ、ゲームを始めたばかりの人にとっては結構難しいものだったため。
(2)ボールの挙動変更
 速度は改善が難しいけどボールの動きは改良の余地有りと感じたため。
(3)コンピュータの思考ルーチン改良
 (2)の変更をすると思考ルーチンの変更は不可欠になる。
(4)ALICE、PSS、OMPなどに対応
 それらを普及させようとたくらんでいるのに自分で使わないのはさすがに・・・(笑)

さて、せっかくOMPに対応させるならば曲も新しく作り直そうと考えているにょ。
ピーチバレーで使っている音階演奏ルーチンは私が20年前から使っている旧世代のもの
であり、音楽データもそれに特化したものになっているからね。(OMPも登場して10年
経つけど・・・)
ここで問題なのは曲作成方法にょ。
OMPは独自MMLということで曲データを作るのは決して簡単ではないからね。
そういう時に便利なのはrupisさんが作ったWindows用のフリーウェアPBMSにょ。

Pocke'con Beep Music Studio 0.7β
http://www.rupis.net/ws_pbms.php

MIDIファイルや通常のMMLファイルをOMP形式のデータに変換してくれるという便利もの
だけどその別途MIDIファイルやMMLファイルを作るのが私は面倒だからいうことで自分に
とって使いやすい機能を満載したOMP Editorを作ってそれを使っていたにょ。
しかし、そのOMP EditorはRAMカードの故障とともに消失したにょ。

また同じようなものを作ってもいいけどピーチバレーで必要な曲はたったの4曲
(オープニング、勝利、敗北、エンディング)ということでそのために高機能なものは
不要にょ。
そういうわけで速攻で超簡易版のOMPデータ作成ソフトを作ったにょ。
このOMP Editor miniはかつてのOMP Editorに搭載されていた機能のなかから最小限必要な
機能を実装しているためとりあえず実用にはなるにょ。
2LINEオルガンをベースにしたために簡単にできたにょ。(むしろ今日の雑記を書く方が
よほど時間がかかっている)

《「OMP Editor mini」 プログラムリスト》
1 ' OMP Editor mini
2 ' OCHAME soft 10/05/25
3 '
10 O=2,P=0,T=12,Q=25,B=2^RCP 12,F=220*B^(O*12+P-10),M$="2":DIM A(&FF),B(&FF),C$(&FF)
20 FOR I=1TO 25:F=F*B,A=ASC MID$("AWSEDFTGYHUJKOLPZXCVBNM,;",I,1),A(A)=64000/F-22,B(A)=F/Q:C$(A)=CHR$ (52+O*12+P+I):NEXT
30 CLS :INPUT "TEMPO=";T:LOCATE 30,0:PRINT "V":PRINT M$
40 K=ASC INKEY$:BEEP 1,A(K),B(K):IF A(K)LET L=K:GOTO 40
50 N=LEN M$:IF K=13AND L AND N<31LET M$=M$+C$(L),L=0:LOCATE 0,1:PRINT M$ ELSE IF K=32 AND N<32KEY 0,M$:LOCATE ,1:INPUT M$:GOSUB *OMP
60 IF K>240IF K<246KEY K-235,M$:BEEP 1ELSE 30
70 IF K=23 IF H-23IF N LOCATE N-1,1:PRINT " ":M$=LEFT$ (M$,N-1)
80 H=K:GOTO 40

※「OMP Editor mini」を使用するには別途「OMP」本体(下記リスト)が必要。
1000 *OMP FOR I=&1TO LEN M$:Z=ASC MID$ (M$,I,1):IF Z>64LET X=6.13*TEN (0.02508*Z):BEEP 1,64000/X-22,X*Y/T ELSE IF Z>47LET Y=Z-48ELSE IF Z=36LET T=VAL RIGHT$ (M$,LEN M$-I)ELSE IF Z=42 FOR J=&1TO 730*Y/T+20:NEXT
1010 NEXT :RETURN

《使い方》
キーボードの操作方法に関しては2LINEオルガンの説明ページを参考にしてにょ。
オクターブ変更と音の高さの変更も2LINEオルガンと同様にできるのであらかじめOとPの
値は自分の好みの値に設定してにょ。

RUNをしたら最初にOMPデータで使用するテンポを入力にょ。([RETURN]を空打ちすれば
デフォ値の「12」になる)
後は適当に音を奏でながら[RETURN]を押して1音ずつ音を入力していくだけにょ。
間違えて入力した場合は[BS]キーで消去可能にょ。
なおOMPのMMLのルールに従い曲データの最初には必ず音の長を設定する必要があるにょ。
(デフォ値は「2」になっている)

[SPACE]を押せば編集モードに入るにょ。
この編集モードでは1音ごとの音の長さ調節や休符入力が行えるにょ。
編集モードで[RETURN]を押せば決定となり、自動的にその曲のテスト再生が行われるにょ。
テスト再生のみしたい場合は編集モードで[RETURN]を空打ちすればいいにょ。
また編集モード時にはそのままの状態で電源をOFFにできるので安心にょ。

なおメインモード時に[√]を押せばテンポの再設定が行えPFキーを押せばそのPFキーに
そのデータが記録される(PF6〜PF10に記録される)のでPFキー経由でデータのやりとりが
可能となるにょ。(データ容量削減のためテンポはデータに含まれないため実際に曲
データをゲーム内で使用する場合には別途テンポ指定をする必要がある)
PFキーを使用する都合上データの最大サイズは31バイト(「V」が表示されている場所
まで)となっており多少文字数制限は厳しいけど分割編集をすれば何とかなるはずにょ。
少なくとも私が今回必要としているものはこれで十分にょ。

ちなみにこのレベルの長さではALICEは不要だと感じたのでALICEは付けてないにょ。
というか、いくら小さいALICEとはいえこの長さに対しては大きく感じてしまうしね。
あと一部の設定に関してはプログラムを直に書き換えることで実現しているためPSSの
ガイドラインを満たすことはできないにょ。
もともとPSSは十分な長さのプログラムにおいての規定だからこのようなショート
プログラム(概ね1KB以下)に関してはそこまで明確に遵守するつもりはないからね。

このminiのは昔作ったOMP Editorの3〜4分の1くらいのサイズだけどそれはPSSなどに対応
していないせいというだけではなく編集やファイル操作機能をかなり削減しているのが
やはり大きいにょ。
データのやりとりはPFキーのみに制限し編集も[BS]のみをサポート(しかも削除は末尾の
もののみ)だけどINPUTにおけるE500が本来持っている編集機能を使うことで何とか
実用レベルのものは保たれていると思うにょ。

絶対音感のある人であればこのようなソフトは無しでBEEP音階表とにらめっこするだけで
OMPデータは作れるのだけど私はそんなものがないので楽器(楽器演奏ソフト)が必要に
なるにょ。
でも、これだと2LINEオルガンの機能を有しているしポケコン単体で作れるため作った
あとの再利用も簡単に行えるにょ。(実際に音を奏でながら楽曲データを作ることが
できるシーケンスソフトとしては最小レベルのサイズかも)
音楽もグラフィックもポケコン単体のみで作れるため真のスタンドアローン開発環境と
なっているにょ。

そういうことでまずは曲だけ作ったにょ。(OPは31バイトを越えたため分割制作した)

ピーチバレー ver.2
◎OPテーマ
 $12:1RRQO*T**QQOM*R**OOMK*Q*O*Q*3R1O4R
◎勝利の曲
 $12:1OROR*KK*MQMQ*JJ*QQMMOOQQ3R1M4R
◎敗戦の曲
 $12:2MRPOPOPOM*6M
◎コンピュータがミスした時の音
 $12:1TY
◎自分がミスした時の音
 $12:1M3M

あとはエンディングの曲だけにょ。
まぁまだ曲しか作ってないのでまだまだこれからだけどね。
それは時間を見て少しずつやっていくにょ。



なかむらさんへ
>センサーサイズ、ISO感度、レンズ、3つのパラメータがきれいに整理されてて、とても参考になったにょ。ありがとね。

参考になって何よりにょ。
ただし、総合評価はあくまで私の主観なのでもしも購入を検討する場合はレビュー等で
実際に自分の目で撮影サンプルを見て判断されるのが一番にょ。

241御茶目菜子:2010/05/26(水) 12:42:13
次世代CULVノートは買いなのか・・・?
Core iシリーズの超低電圧版CPU発表
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/20100525_369246.html
すでにULVのCore iシリーズはCore i7-640UM/620UM/520UMの3モデルがあるもののいずれも
ミドルクラス〜ハイエンドの高価なPC向けのものであり低価格のPCに搭載するのは難しい
価格となっているにょ。
かつてはULVのCPUというのは主に日本でのモバイルノートでよく使われたのだけどIntelが
Core2シリーズのULVのCPUを安価にPCベンダーに提供することで低価格のスリムPCや
低価格のモバイルノート、いわゆるCULVノートが発売されることになったにょ。

CULVノートはAtomとは別格の性能(安価なセレロンSU2300であっても1.6GHzのAtom N270
と比べて2〜3倍の性能)となっているにょ。
この性能差は逆に言うとセレロンSU2300搭載PCとCore2Quad搭載のデスクノートPCとの
性能差に匹敵するくらい大きなものにょ。(AtomとCULVが大した差ではないと思っている
人ならばCULVとハイエンドデスクノートの差も大したことはないということになる)
そのCULVノートがネットブックにプラス1〜2万円程度で買えるということでCPU性能や
GPU性能(HD動画再生支援の有無)や画面解像度に不満があるネットブックユーザーの
乗り換えも少なくはないにょ。
CULVノートに1〜2万円追加しても2.5GHz前後のクロックのクアッドコアCPU搭載のモバイル
ノートPCは買えないから相対的に見てもお買い得感が非常に高いからね。(価格面もだけど
そんなクアッドコアCPU搭載ノートはTDPを考えるとモバイルノートに載せるのは困難である
ために現時点ではあり得ない選択肢)

さて、今回発表のCore iシリーズは次世代のCULVノートに搭載される可能性が極めて
高いにょ。
普通にベンダーへの提供価格は上記リンク先の通りだけど現行のCULVノートに使用されて
いるCPUと同じく一定の条件を満たすことでAtomのような値引き販売が行われると想定
されるために実売5万円クラスのCULVノートにも十分搭載可能だと思われるにょ。
もっとも5万円クラスのものに搭載されるのは最下位となるセレロンU3400だろうけどね。

ただ、問題は本当に性能が上がるかという点にょ。
Core i7はCPUコア自体の性能に関していうとCore2と比べて大幅なジャンプアップという
ほどの性能差はないからね。
CPUコアの演算性能に関してはCore i7はCore2と比べて同クロックでは1割も性能差がない
くらいにょ。
メモリ帯域ではデスクトップPC用(LGA1366)のCore i7は非常に高い性能を持っているし
大容量のL3キャッシュゲームなどではかなり有用に働いているためにCPUのコア演算
性能だけでは語れないにょ。

とはいうものの32nm世代のGPU内蔵Core iシリーズ(Arrandale)ではそのウリだった
メモリ性能は大幅にダウンしているにょ。
というのも従来と同じくメモリコントローラはCPUのパッケージ内に内蔵されている
それは、CPUと同じパッケージに収められたノースブリッジにメモリコントローラが内蔵
されているせいにょ。
コアとメモリコントローラが直結していたNehalemとは構造がまるで異なるにょ。
つまり、従来のCore2と比べてCPUコアとメモリコントローラの物理的な距離は大幅に
縮まったけれど結局別のダイにアクセスするというのは変わってないためCore iで
大幅なアドバンテージがあったメモリ性能はArrandaleにはないというわけにょ。

メモリ性能だけがウリではなくターボブーストやHTTもCore iシリーズのウリとなって
いるにょ。
ゲームなどでは未だにマルチスレッドに対応していないものも多いのだけどターボ
ブーストでTDPの範囲内ながら大幅な高クロック化が行えるのでマルチスレッド非対応の
アプリは高速で実行できマルチスレッドに対応したアプリならばHTTによって1〜4割
程度の高速化が実現できるということでエンコなどでは絶大な効果を発揮しているにょ。
それによってCore2と同クロック、同コア数のCore i7はCore2よりも2〜6割程度の高速化が
実現されているにょ。

とはいえ、それはあくまで同クロックの話にょ。
モバイル向けであるArrandaleベースのCore iのクロックは同価格帯のCore2と比べて
クロックが引き下げられているにょ。
その中で特に顕著なのがULVのArrandaleにょ。
1.6GHzのCore2Duo SU9600と1.06GHzのCore i7-620UMではどうなのか・・・。
http://plusd.itmedia.co.jp/pcuser/articles/1001/25/news059_3.html

上記リンク先のベンチ結果を見るとこんな感じにょ。(クロックあたりの性能はR8の
性能を1として考えたもの)

        R8(Core2Duo 1.6GHz) R9(Core i7 1.06GHz) クロックあたりの性能
 PC Mark05 CPU    4202         4490         1.61
 3D Mark06 CPU    1457         1503         1.56
 CineBench R10
  Multiple CPU    3307         3542         1.61
 ?? Single CPU    1841         2218         0.90(?)

これらのベンチはCineBenchのSingleがシングルスレッドベンチである以外はすべてマルチ
スレッドに対応したベンチとなっているにょ。
これを見てのようにクロックで大幅に負けていてもCore i7はCore2と比べて大幅に上回る
ことになりこれをクロック当たりで見ると概ね6割程度という大きな性能差になっている
ことが分かるにょ。
さすがにこれだけのクロック差があるからクロック当たりで大幅な性能向上があっても
かなり相殺されているけどね。

シングルスレッド性能を測っているベンチがマルチスレッド性能を測っているベンチと
比べて性能アップ率が高いのはターボブーストが効いているためと思われるにょ。
Core i7-620UMは通常1.06GHzだけどターボブースト中は最大2.13GHzまでクロックが上昇
するからね。
しかし、その最大クロックで動作していると考えた場合にはクロックあたりのシングル
スレッド性能は0.9倍になりCore2よりも1割ダウンとなっているにょ。
どこのベンチを見てもCore i7がCore2よりクロック当たりでここまで下がるというものは
見たことがないためこの結果は恐らく熱によって最大の2.13GHzまでクロックが上がって
いないと想定されるにょ。

ここまで見ると次世代のCore i(Arrandale)ベースのCULVノートはかなり期待が持てる
ような気がしているけど果たしてどうなのか・・・?
U3400のベンチ結果はまだ公開されてないため不明にょ。
しかし、コア自体の性能は分かっているためにある程度は判断が可能にょ。
そういうことでCore2(Penryn)ベースのセレロンSU2300(1.2GHz)とCore i(Arrandale)
ベースのセレロンU3400(1.06GHz)を比べてみることにするにょ。

さて、ここで問題になるのはウリであったターボブーストもHTTもセレロンU3400には搭載
されてないということにょ。
上記のR8とR9での比較においてCore i7はクロックが下がっても性能アップに繋がるという
ことが分かったとはいえその原動力となった機能が搭載されてないわけだからね。
そうなるとCPUコア性能だけでクロックが下がった分を埋めないといけないにょ。
SU2300とU3400のクロック差は13%・・・。
さすがにコア性能のアップだけで埋めるのは厳しいという感じにょ。

しかし、L2容量とL3の有無という違いがあるにょ。
SU2300は共有L2が1MBだけどU3400各コアに256KBのL2(計512KB)に加えて共有L3が2MBあり
合計2.5MBとなるにょ。
L2とL3を合計することには全く意味はない(Intelの場合はL2、L3が排他的なAMDのCPUとは
異なりL3にL2に含まれている情報がそのまま入っておりL2の容量がどれだけだろうと実質
L3の容量の分しか情報量がないため)けれどこれだけの差があればL2が少ないというのを
埋めてなおかつCPU性能の性能不足を補えるだけの差は発生すると思われるにょ。
とはいえ、多くのアプリではSU2300のL2、1MBでもそれほど不足はないためゲームなど
重量級アプリを動作させてようやく明確な違いが出るくらいの差といえるにょ。

つまり、現行のSU2300を搭載のCULVノートも次世代のU3400を搭載のCULVノートも大きな
性能差はないということにょ。
ベンチによってお互い勝ったり負けたりという感じになると思われるにょ。
Pen3世代のセレロンは「性能が低い」「バッテリ駆動時間が短い」などの不満点が多く
見られたもののPenM世代のセレロンMからは性能面でほとんど劣ることはなくなったにょ。
性能面ではL2が減っただけであり、その減らされたL2も512KB〜1MBということで当時の
一般的なアプリを使うには十分な容量(Pen3よりも多い)があり同クロックのPenMと比べ
1割程度の性能差しかなかったにょ。

セレロンMは性能こそ悪くはなかったけどバッテリ駆動時間(平均消費電力)で差別化を
していたにょ。
モバイル向けということでバッテリ駆動時間は重要なものだからCPU性能の差は無くても
かなり大きな差となっていたにょ。
セレロンSU2300ではSpeedStep機能となるEISTが搭載されたために「セレロンだから駆動
時間が短い」という問題も解消され同クロックのCore2Duoとの差は極めて小さいものと
なったにょ。(歴代のセレロンの中でもお買い得感が最も高いものの1つ)
しかし、Arrandale世代のU3400では上位モデルからHTTやターボブーストというウリの
機能が削られているために上位CPUとはクロック以外でも明確な差別化が行われており
性能面でも現行のSU2300と比べ性能アップがほとんどないという自体が起きてしまうことに
なるわけにょ。

モバイルということで大きな影響を与える駆動時間に関してはArrandaleはPenrynと
比べて平均消費電力が上がっており多くの機種で駆動時間が下がっているためSU2300の
現行モデルのCULVノートではなくU3400搭載の次世代CULVノートを待ってから買うという
意味はほとんどないにょ。
したがって、安価なCULVノートが欲しいという人は今のSU2300搭載モデルを安く買うと
いうのが最善の選択肢となりそうにょ。
CULVノートとしては上位(10万円弱)になるであろうCore i3やi5を搭載したモデルを
狙っているというのであれば現行のCore2Duo SU9400(1.4GHz)を越える性能になる
可能性が高いために待つのもありだけどね。
とはいえ、欲しい時が買い時だしそれほど性能も極端に変わるわけではないからあえて
待つという必要はないと思うにょ。
半年前のネットブックと同じようなものであえてPineView(Atom N450)搭載モデルが発売
されるのを待って買うというほどでもなかったのと同じような感じにょ。



あと昨日書いたOMP Editor miniは正式にコンテンツに加わったにょ。
http://ww5.tiki.ne.jp/~ochame/E500/SOFT/ompeditor.htm
トップページ→ポケコン→ソフトウェアライブラリでたどり着くことができるにょ。
ピーチバレーver.2は来月中には公開したいところにょ。
シュプール2は2001年5月28日にベータ版を公開して約9年間放置状態だから勢いに
任せて一気に公開しないと永遠に完成しないおそれがあるにょ。
締め切りはないからと思ってどんどん後回しにしてしまうからね(笑)

242御茶目菜子:2010/05/27(木) 12:42:11
モバイルルータのネックは価格と駆動時間
さて、いよいよiPadの発売は明日になったにょ。
問題は通信手段をいかに確保するかということだけどこれは3Gモデルを買うかWi-Fiモデルを
買うかで変わってくるにょ。
3Gモデルならばソフトバンクとの3G通信契約を行うのでそれを利用するという手もある
けれどWi-Fiモデルを買った場合はモバイル時には少し前までならば公衆無線LANを使うしか
選択の余地がなかったにょ。

しかし、ここ最近注目を集めているモバイルルータがあるにょ。
http://k-tai.impress.co.jp/docs/news/20100526_369649.html
5月24日にも書いたように公衆無線LANは利用できるエリアが極めて限定され地方においては
実用にはほど遠いのだけどモバイルルータであれば3G通信対応モデルならば3G通信が
できる場所であればどこでも無線LANによる通信が可能になるというメリットがあるにょ。

モバイルルータが便利なのは確かだけど価格やサイズや駆動時間が気になるにょ。
現時点でUSBの3G通信端末を使用している人であれば通信料金はいいとしても端末を
購入するなら端末代がかかるし、モバイルルータはPCとは別に電源管理をする必要がある
(USB端末ならばそんな心配は不要)ということでその分のハードルは高いにょ。

さて、まずは端末本体を見てみるにょ。
私が使っているPocket WiFiは2年縛りの新規契約だと基本料金が最も安くなる新にねんで
契約しても15580円程度かかってしまうにょ。(にねんMだと端末価格はさらに9600円
安くなるけど基本料金に400円上乗せされているだけでトータルでは変わらない)
縛り無しで購入した場合には39580円程度となるためすぐに解約するという場合を除き
2年縛りの新規契約が最もお買い得といえるにょ。

しかし、2年縛りは嫌とかイーモバはエリアが狭いとかすでにデータ通信契約をしている
他キャリアのSIMがあるからなどの理由がある場合はPocket WiFiがいくら便利とはいえ
そこまで強くはお勧めできないにょ。
そういう人にはやはり日本通信のSIMフリーのモバイルルータ「b-mobile WiFi」がお勧め
となるにょ。
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/column/mobile/20100526_369311.html
SIMフリーであるためどこのキャリアでも使えるとはいえ通信方式と周波数帯を考えた場合
国内で使用するならば実質ドコモ専用になりそうだけどね。

やはり、このb-mobile WiFiの最大の魅力は価格にょ。
19800円という金額は安価とはいえないけど縛りなしでこの金額は十分に安いにょ。
上記リンクのレビューにも書いてあるように中国国内で売られている安価な端末と比べた
場合とあまり差がないくらいの価格だからね。(USBの通信端末であれば白ROMが数千円で
入手可能ということを考えれば19800円は割高という人もいるかもしれないけど)
したがって、端末をこれより安く手に入れるためには2年縛りなどがないと無理になって
くるにょ。

しかし、まだ他にも選択肢があるにょ。
すでにフレッツに加入している人向けに月315円で端末のレンタル行うということが発表
されたからね。(あくまで315円というのは端末のみの価格で通信費は別)
http://k-tai.impress.co.jp/docs/news/20100525_369372.html
この「光ポータブル」という端末は発表されたばかりのBUFFALOの「ポータブルWi-Fi」が
ベースとなっているにょ。
http://k-tai.impress.co.jp/docs/news/20100525_369357.html

このポータブルWi-Fiは普通に買えば37000円ということでPocket WiFiと同じく高価な端末
なのだけどそれが(恐らく)縛り無しで月315円となると非常にお買い得感は高いにょ。
315円を1年間払った場合には3780円となり37000円出して普通に買えるだけのお金があれば
約10年分のレンタルできてしまうにょ。
さすがに通信方式の問題や機器の故障の問題やバッテリ問題で同じ端末を10年も使う人は
ほとんどいないと思うのでレンタルが利用できる環境の人であればレンタルの方が圧倒的に
お得となるにょ。
上記の安価な日本通信の「b-mobile WiFi」が比較対象であっても5年半以上同じ端末を使い
続けない限りレンタルよりはお得にならないにょ。

さて、モバイルルータも安価な「b-mobile WiFi」を購入するとか2年縛りでの購入を行う
ことやレンタルを活用することで安価に入手可能ということでそのハードルは下がりつつ
あるけどやはりUSB接続の通信端末と異なり注意しなくてはならないのがバッテリ問題にょ。
モバイルルータはバッテリ内蔵でスタンドアローン動作しているだけにバッテリが無く
なった場合はその機能が完全に失われてしまうからね。

Pocket WiFiの場合は公称連続通信は4時間で実駆動も公称値と同じくらいにょ。
私も実際に正確に測定したわけではないけど感覚的にはそれに近いレベルはあると思うし
他所の測定結果も4時間を切っているというものはほぼないためよほどの個体差がない
限りは「新品バッテリであれば連続4時間以上通信可能」というのはほぼ確実にょ。

この4時間というのが長いか短いかは人によると思うにょ。
モバイル環境下において4時間も連続通信を行う機会なんて滅多にないからね。
というか、私の場合でもせいぜい連続1時間程度なので4時間動作すれば遠出を行う場合を
除いて余裕にょ。
とはいえ、充電管理の問題はあるにょ。

毎日こまめに充電する人であれば「1日に使う時間>端末の実駆動時間」である限りは
困ることはないけど私の場合はケータイでさえもある程度減ってから充電しているからね。
いつも持ち歩いているPCのR5は普通に使って6時間程度は駆動するため充電を行うのは
バッテリ残量が半分とか3分の1になってからにょ。
これで普段の使用において困ることはないにょ。

私の場合、「ある程度減ってから充電を行う」ということをしているのは使用している
機器を毎日充電するのは現実的ではないからにょ。
ほぼ毎日持ち歩いている機器だけを見ても5台分あるからね。
あまり持ち歩かないけど使用頻度の高い機器を含めると軽く2桁の台数となるにょ。
これを毎日充電管理するのは現実的な選択肢とは思えず必然的にある程度減ってから
充電という選択肢を選んでしまうにょ。
とはいえ別にすべての機器を毎日充電するなんてことはする必要がなくバッテリ駆動時間の
短い端末を優先的に充電すれば良いだけの話なんだけどね。

さて、連続通信4時間ならば多くの人にとって十分な駆動時間・・・と思えるけどそこには
落とし穴があるにょ。
それは非通信時の駆動時間にょ。
Pocket WiFiのカタログスペックを見てみると待機時は100時間となっているにょ。
これはケータイの待ち受け時間と同じようなもの(圏内にあるかどうかということしか
見てない)であり参考にならないにょ。
通信をしなくても無線LANルータとしての機能を果たさない状態の駆動時間では全く意味が
ないからね。
Pocket WiFiは一定時間通信がない場合には自動的にこの待機モードになるようにデフォ
状態で設定されているけどこのモードに入ると使用する前にわざわざ無線LANの機能をONに
するという手間が必要になってくるにょ。
その手間を無くすには無線LAN機能を常時ONに設定してやるしかないにょ。

その状態での駆動時間を測定したレビューがあるので見てみると14時間とのことにょ。
http://trendy.nikkeibp.co.jp/article/pickup/20091210/1030539/?P=4
つまり、14時間は無線LANルータとして機能するということにょ。
それなら1日中電源を入れていても大丈夫・・・と思いがちだけどそうではないにょ。
あくまでこれは非通信時の駆動時間だからね。
通信時の駆動時間が4時間(上記レビューでは実測5時間となってるけど5時間動作している
というサイトはここだけであり大抵は4〜4.5時間程度なので4時間として考える)非通信時が
14時間という2つのデータを元にすると下記のような結果になるにょ。

 ◎Pocket WiFiの駆動時間
 通信時間    通信時、非通信時を含めたトータルでの駆動時間
  0時間      14 時間
  1時間     ??11.5時間
  2時間       9 時間
  3時間       6.5時間
  4時間       4 時間

1日2時間通信をするという人は待機時を含めても9時間しか駆動しないために朝からずっと
電源を入れておいたら2時間しか通信してないにも関わらず夕方にはバッテリが無くなって
しまうという計算になるにょ。(これはあくまで新品バッテリの話であり1〜2年使用した
場合には半分程度の駆動時間となる可能性が高い)
つまり、実際に使用する通信時間が4時間よりも短いからバッテリ駆動時間は十分という
問題ではなくその駆動時間を確保するためにはこまめに電源を切るという動作が必要に
なってくるにょ。(切った場合には当然付けるという動作も必要になる)
しかし、モバイルルータの場合は基本的に電源を入れっぱなしで使用するという方法を
取ることでいつでもどこでも常にネット接続環境が保たれるというのがUSB端末と比べて
最大のアドバンテージとなっているのにそれが失われてしまうことになるのがネックにょ。

それに、モバイルルータの場合は一旦電源を落とすと再び使用可能になるには電源を入れて
からかなりの時間がかかってしまうにょ。
Pocket WiFiでは20秒程度で済むけど機種によっては1分以上かかるものもあるからね。
こまめに電源を切るということが駆動時間のアップに繋がるとはいえこれはやや不便にょ。
さらにモバイルルータをバッグの中に入れている場合はバッグの中から取り出すという
動作が必要になるためそれよりも長い時間が必要になってしまうにょ。
こまめに電源を切ることで駆動時間をアップさせたいという人はモバイルルータは簡単に
取り出せる場所に置いておくという方法を取るのが一番にょ。

将来的には1日中電源を入れっぱなしでも問題がないレベルに省電力化されたものが登場
するかもしれないけど現在はそんな選択肢がないからね。(BUFFALOのポータブルWi-Fiが
長時間駆動できそうなのでレビューが楽しみ)
現時点では常時無線LAN機能をONで十分な駆動時間を確保するにはUSB給電(充電)可能な
端末を使用し、USB給電可能なエネループモバイルブースター等の機器を使用するという
方法でしのぐしかないにょ。

243御茶目菜子:2010/05/28(金) 12:15:26
期待のViliv N5ついに登場
いよいよ待っていたViliv N5の国内発売が決定したにょ。
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/20100527_369632.html
このような安価なポケットサイズのUMPCは韓国UMID社のmbookが先駆けとなった(高価な
ものはOQOですでに実現済み)わけだし国内においてもmbook m1ベースのPMが工人舎から
m2ベースのBXがオンキヨーから発売になったけどN5をそれらと比べてみるにょ。

         OS    CPU    メモリ SSD  サイズ   重量
        液晶サイズ・解像度 公称駆動時間 価格(今日現在の価格com最安値)
◎N5(XPモデル) XP Home Atom1.33GHz  1GB 16GB 172x86.5x25.5 388g
 ※ハンファ取扱 4.8インチ 1024x600  6時間 62800円
◎N5(7モデル) 7 Starter Atom1.33GHz  1GB 32GB 172x86.5x25.5 388g
 ※ハンファ取扱 4.8インチ 1024x600  6時間 67800円
◎N5(7モデル)7Home Premium Atom1.33GHz 1GB 64GB 172x86.5x25.5 388g
 ※ブルレー取扱 4.8インチ 1024x600  6時間 79800円

 S5       XP Home Atom1.33GHz  1GB 32GB 154x84x24   394g
         4.8インチ 1024x600  7時間 66800円
 PM       XP Home Atom1.1GHz 512MB 16GB 158x94.2x22  345g
         4.8インチ 1024x600  7時間 47400円
 PA       XP Home Atom1.33GHz 512MB 32GB 161x111x26 ??400g
         4.8インチ 1024x600  7.5時間 59800円
 BX       XP Home Atom1.2GHz 512MB 32GB 161x96.5x29  370g
         4.8インチ 1024x600  7時間 52400円

 《参考》LOOX UとVAIO Pは店頭モデル
 LOOX U G90 7Home Premium Atom1.33GHz 2GB 30GB 204x106.5x23.8 495g
         5.6インチ 1280x800  4時間 69660円
 VAIO P  7Home Premium Atom1.6GHz  2GB 64GB 245x120x19.8  619g
         8インチ  1600x768  5.5時間 76790円

※N5、S5の駆動時間はメーカー独自の実測値で残りの機種はJEITA測定法よる計測値
 N5に関してはまだハンファとブルレーしか取扱がないためそこでの価格を記載

PMやBXなどに対するN5のメリットは下記のようなものにょ。
 (1)メモリが1GBある
 (2)SSDが交換可能(かも)
 (3)小型軽量である
 (4)バッテリ駆動時間が長い
 (5)(変態配列だけど)まともそうなキーボードが搭載されている
 (6)(主観的問題だけど)デザイン

このうち(1)〜(4)について書いてみることにするにょ。

PMやBXはXPを搭載のPCとしては驚くべき小型、軽量でありAtomを搭載ということで安価で
ファンレスというのも良いのだけどネックとなるのはメモリにょ。
OSがXPであっても今となっては512MBでは不十分だし、ディスクアクセスの負担軽減の
ためにもメモリが多いに越したことはないにょ。
特にこのようなポケットサイズのPCは全体的に低スペックとなっているためメモリが
ボトルネックにならないようになるだけでも体感速度の低下を防ぐことが可能になるため
その恩恵が大きいにょ。
このN5はすでに発売されているキーボードレスのS5と同様にメモリは1GB搭載しているので
XPならば十分快適な動作が期待できるにょ。

メモリが十分にあれば一時ファイルをメモリ上に置くことで体感速度の向上が図れるだけ
ではなく廉価なSSDにありがちなプチフリを軽減するにも非常に有用となるにょ。
プチフリの主な原因は小サイズのランダムライトの大量発生によるものだからね。
NANDフラッシュの特性で小サイズ(4KB)のランダムライトというのはHDDよりも大きく
劣ってしまうのだけど昨今のSSDに多く採用されているMLCのNANDフラッシュではそれが
かなり顕著になっているにょ。(MLCのNANDフラッシュはHDDの数10分の1の性能しかない)

昨今のSSDはコントローラの改善やDRAMキャッシュの搭載によって4KBのランダムライトは
目に見えて性能向上しているにょ。
あくまでベンチ上は速くなったというだけであって実際にチップレベルで見ると変わって
ないのだけどベンチ上で速くなった分だけ実際に効果があるわけだから問題はないにょ。
しかし、このような安価な製品に使われているSSDはコントローラ性能も低くDRAM
キャッシュなんて搭載してないためユーザーの手による工夫が必要になるにょ。
そのためにもメモリが十分必要になってくるというわけにょ。

またUS15W内蔵のGMA500は動画再生支援機能を持っているけどこれはVistaや7では十分
活用できるとはいえXPでは問題も多く残されているにょ。
初期の頃に見られた拡大時にスムージングが行われないため全画面再生ではまともに
見れたものではないというものは今は改善されたもののメモリが十分にないとフリーズ
してしまうという問題があるにょ。
これは、開発向けに用意されているIEGDドライバを使用すれば改善される(約100MB
メモリを節約できる)のだけどこれを使用するにはハードルが高いし、今度は別の問題点
(動作が不安定、3D性能で劣る)も発生してしまうので万全な対策とはいえないにょ。
結局メモリが十分にないと何も改善はできないということにょ。
スペックが低いPCだからこそ十分なメモリが必要というわけにょ。(メモリが増えれば
消費電力が大きくなるというのはネックだけどN5は長時間駆動が可能であるため問題ない)

mbook m1/m2では「メモリ1GBモデル」を用意すると言いつつ全くその気配がないので
ユーザー側がそれをガマンして使う(XPならばせっかくハードウェアに備わっている
動画再生支援機能は使わない、など)しか方法はなかったにょ。
このN5ではメモリ1GBモデルの登場によってようやく「XPであれば」十分快適になると
期待されるにょ。

しかし、問題はXP搭載モデルはSSDが16GBしかないということにょ。
OSだけならば16GBあれば十分とはいえ、リカバリ領域や今後のWindows Updateなどで
使用される領域を考えると実際にユーザーが使用できる容量はごくわずかとなるにょ。
Web閲覧用、テキスト入力用として割り切り不要なアプリやデータを入れないのならば
それでいいけどせっかくのWindows PCとしての魅力も半減にょ。
Windows PCを使うのはそれでしか使えないアプリやデータがあるからだからね。
私の場合は最小限必要なアプリとデータで8GBくらいなのでユーザーが自由に使える
領域は8GB以上は必要にょ。

したがってXPとはいえ、まともにPCとして使用するにはシステムドライブの容量は30GB
程度は最低欲しいところにょ。(16GBモデルだとギリギリだと思う)
N5には32GBのSSDを搭載したモデルが用意されているけどそれはXPではなく7となるにょ。
7であれば32GBでも心許ないし、何よりCPUもZ520(1.33GHz)ではやや辛いにょ。
ただでさえ、AeroがないStarterということでCPUにかかる負担はHomeよりも大きいのに
CPU性能は一般的な7搭載PCと比べて格段に劣るからね。
それにXPであればメモリ1GBあればOSの動作には十分であり一部をキャッシュに利用して
問題なく使用できるとはいえ7であれば1GBでも十分とはいえず体感速度のためにメモリの
一部をキャッシュとして使用したらメモリ不足でスワップが多発しさらに体感速度が
ダウンしかねないにょ。

7の場合は安価なStarterを提供するための条件としてメモリが1GB、SSDが32GBまでと
なっておりこれを越える場合はStarterではなくHome Premium搭載するしかないのだけど
そうなれば価格に大きく影響してくるにょ。
このStarterの提供条件はULCPC用のXPと同じになっておりこの条件を満たす範囲内で
あればXPの方が遙かに快適に動作するにょ。

「SSDが32GBでは足りない」という人はブルレーでもN5を扱うのでここで64GBモデルを買う
という選択肢があるにょ。
価格はハンファよりも12000円高い79800円となっているけどOS代だけで1万円アップとなる
上にSSDの容量が32GB多いため1GB単価で200円と考えても6400円アップになるわけだから
割安感さえあるにょ。

過去の例から言えば同じスペックでもブルレーの場合は他所で買うより1〜2割高めの価格
付けが行われていたので9〜10万円の価格でも「ブルレーならばこんなものだろう」と
思ってしまうのだけどそれを考えればかなり安いにょ。
OSはStarterというのが気に入らないけどHome Premiumのために1万円払えるかというと
微妙にょ。
http://japan.cnet.com/sp/windows-7/story/0,3800101284,20402035,00.htm
OSの差だけで1万円の金額差があったらStarterでガマンするだろうけどSSDの容量アップ
というおまけがつくならばブルレーの64GBモデルは悪くないにょ。

ただ、79800円となるとVAIO PやLOOX Uも買えてしまう価格というのがネックにょ。
発売されたばかりの新製品であり扱っている店がほとんどない製品とすでに発売され
取扱店が多く価格競争が続いているような製品とで直接的な比較はできないけどね。
多少性能で劣る(7であればメモリ1GBと2GBの差は大きいと思う)とはいえ、筐体サイズが
小さく軽くバッテリ駆動時間が長いというのがLOOX UやVAIO Pと比べてアドバンテージと
なっているのでそれがアドバンテージと感じない人ならば素直にLOOX UやVAIO Pを買う
方が賢明にょ。

何せ、このN5はBXより横幅が1cm程度大きいものの奥行きは1cm小さいためフットプリントは
BXと同レベルだし厚さに関してはBXよりも薄いためにBXよりもコンパクトサイズといっても
いいにょ。(感覚的には初代PSPに近いサイズ)
重量も388gなのでBXよりも軽量だしね。(これより薄型、軽量となるとPMしかない)
この重量は同社のS5(最軽量モデルで394gで他は400g少々)よりも軽量でありキーボードを
付けたにも関わらず軽量化できたというのには恐らく2つの理由があると思われるにょ。

1つはS5が汎用的な1.8インチHDDを採用しているのに対してN5は(恐らくSandiskの)
モジュールタイプの廉価なSSDを採用してそうにょ。(PMやBXのように基板直付けであれば
異なる容量のものを用意することが困難であるためモジュールタイプであると想定できる)
それともう1つはバッテリ容量を小さくしたせいだと思われるにょ。
S5は筐体に似合わず大容量バッテリを搭載していたからね。

バッテリが小さくなったのならば駆動時間の低下が予想されるけどS5は実駆動で6〜7時間
(ベンチによっては9時間)という長時間駆動をしていたためにそれよりもバッテリ容量が
3割近く小さくなっていることを考慮しても実駆動で5時間程度は確保できるにょ。(JEITA
測定法での測定結果が記されている国内メーカーのPCとは異なり実際の動作に即した測定値
であるため実駆動はS5も公称値に近い時間だけ駆動しているためにN5も使い方によっては
公称値の6時間程度実際に動作するかもしれない)
N5は公称6時間、動画再生時で4時間と謳っているのだけど国内メーカーの場合は公称
バッテリ駆動時間はJEITA測定法が使用されているためWeb閲覧程度で駆動時間は公称値の
6〜7割、動画再生だと半分以下の駆動時間しかないにょ。
つまり、N5はJEITA測定法でいえば8時間クラスはありそうな感じにょ。(S5はJEITA測定法
であれば10時間クラス)

私がポケットサイズのPCを使用する上で気にしているのは動作時の駆動時間だけではなく
サスペンド時の駆動時間も重視しているにょ。
昨日はモバイルルータにおいて非通信時の消費電力が馬鹿にならないとかいたけどこれと
同じことがPCにもいえるからね。
使わない時はモバイルルータと同じく電源を切るなんてことをしていたら利便性は大きく
ダウンしてしまうにょ。

PCをモバイルしていてすぐに使用できるためにはサスペンド(スリープ)での使用が
必然となるにょ。
サスペンドからの起動時間を実際に測定してみたところR5は約4秒、VAIO UXは約5秒と
なっており、N5は公称で5秒となっているにょ。
使わないときはいつも休止をシャットダウンしている場合は「PCの起動は遅い」と感じる
けれどXP以降はサスペンドで常用しても困ることは無くなったにょ。(Win98の頃は時々
再起動してやらないとOSが不安定になっていたけど)

このサスペンド中の消費電力は機種によってまちまちであり、R5はサスペンド時の消費
電力が小さい上に6セルのバッテリを搭載しているということで1日(24時間)当たり8%の
消費量となっており丸3日(72時間)放置してもバッテリは4分の3の容量が残るにょ。
つまり、R5は約300時間はサスペンド状態を保つことができるということにょ。(この
サスペンド時のバッテリ保持時間の長さがあるからこそ私がR3から買い換える際にネット
ブックではなくR5を選択することになった)
逆にUXはR5よりも消費電力が大きい上に2セルバッテリであるため1日あたり62%の消費
量となっており40時間しかサスペンド状態を保てないにょ。

これを昨日のPocket WiFiのように駆動時間を当てはめて考えるとUXは連続使用だと実駆動
2時間程度なのだけど常時サスペンド運用を行った場合には実駆動は40分程度となって
しまうにょ。
これは最低限必要なレベル(実駆動1時間)さえに達しないにょ。(そのためやむを得ず
休止で運用している)
それくらいサスペンド時の消費電力は重要となるにょ。(しかし、多くの場合はサスペンド
中のバッテリ保持時間は全く記載されていない)
ケータイのカタログに待ち受け時間が記載されておらず、その待ち受け時間が実際に
買って使ってみれば丸1日とか2日しかないというのと同じ状態がPCでは当たり前のように
起こっているにょ。(だからそういうPCを買ってしまった人は「サスペンドは使えない」
と感じてしまう)

それを踏まえてN5を見てみるとこちらはサスペンド時は公称150時間となっているにょ。
サスペンド時の動作時間を明らかにしているというPCはほとんどないためこれが長いのか
短いのか分かりづらいけど上記のように6セルバッテリを搭載し、業界でもトップレベルの
動作時間を誇るR5でさえ実測で約300時間相当であるということを考えるとこれはかなり
すごい数字だといえるにょ。
Atom機ではVAIO Pの標準バッテリでは50時間程度だからね。

それでもN5はバッテリ容量が小さくなったため公称200時間のS5よりは短くなっているの
だけど公称値の150時間が実際に達成できるのであればUXの約4倍の時間となるにょ。
仮にN5が実駆動5時間であるとした場合に常時サスペンドで運用しても4.3時間使用できて
しまうため十分実用レベルに達するにょ。
これがサスペンドで50時間というスペックだったら実駆動時間の5時間PCでも実際の使用に
使用における実駆動は3時間になるにょ。

実駆動時間というのは運用方法によって大きく異なり常時サスペンドで運用するためには
サスペンド時のバッテリ消費が実駆動時間に大きな影響を与えることが分かるにょ。
したがって、実用レベルの駆動時間を得られるかどうかは昨日のモバイルルータと同様に
動作時の駆動時間、サスペンド時の保持時間を合わせたもので判断しないと駄目という
ことになるにょ。
そういう意味ではこのN5は私の求める実駆動時間を満たしてくれるものでありレビューが
楽しみにょ。(S5はバッテリ残量が10%刻みの表示となっていたり、サスペンドから
復帰した場合、無線LANやBTなどが繋がらないこともあるという問題点もあったのでこれが
改善されているといいのだけど)
私が買うとすればSSD16GBでは厳しいので予算的に考えて7の32GBモデルか・・・。
いざとなれば手持ちの余っているXPをインストールするという方法もあるからね。

244御茶目菜子:2010/05/29(土) 13:16:55
モバイル機器は使うことが最大の愛情表現
昨日iPadがついに発売されたにょ。
http://plusd.itmedia.co.jp/pcuser/articles/1005/28/news034.html
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/20100528_370154.html
iPadには個人的に興味があるのでお金があればぜひ欲しいところだけどiPadを買うだけの
お金があれば昨日書いたViliv N5を買うと思うにょ。(XPの32GBモデルがないのが少々
ネックだけど)
N5があってもiPadとは完全には競合しなのでN5を買ったあとさらにお金があればiPadを
買うと思うにょ。

むしろ、iPadよりも先に買うならばiPod touchか・・・。
6月22日の発表が予想されているiPhone 4Gと同じく高解像度&マルチタスクに対応した
iPod touchが出るならば欲しいからね。(Pocket WiFiを買ったお陰で俄然買う気が出て
きてしまった)
iPadはiPod touchとは競合しないと考えるのでiPod touchを買った後でも欲しくなるだろう
からiPadよりも先にiPod touchを買いそうにょ。
iPadを買うとしたらその後かも(笑)

個人的にはiPadの優先順位は上記ような感じなのだけどそれでもやはり興味があるのは
間違いないし予算が十分にあれば欲しい製品にょ。
Atom搭載のポケットサイズPCと同じようなことがより快適にできるからWindowsでないと
駄目とかハードウェアのキーボードを内蔵してないと駄目というので無ければiPadで
十分だと思うにょ。(現状のiPhone OS搭載機をまともに活用するためには別途PCが
必要になるためPCを持ってない人にとってiPadがPCの代わりになるとは思えないけど)

ただ、iPadを含めたiPhone OS搭載機ではFlashをサポートする予定がないというのは
ネックに感じている人がいるかもしれないにょ。
サポートしない最大の理由はFlashの仕様をアップル社がコントロールできないからにょ。
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/column/hot/20100527_369179.html
これは4月10日にも書いたけどコンテンツにDRMを組み込み囲い込みを行うことによって
大きな利益を得ているにょ。
ここ数年で大躍進したのはハードウェアのお陰だけではなくそれに対応したコンテンツが
あったからこそだからね。
その影響でアップル社はついにマイクロソフト社を抜き株式の時価総額においてIT企業
ではトップ(全業種の中でも米国2位)に躍り出たにょ。
http://japanese.engadget.com/2010/05/27/apple/

アップル社の躍進やコンテンツの囲い込みは別に使用者にとっては関係ないにょ。
iPadは「使いたいから買うという」人が大半だと思うにょ。
中には「話題性が高いから(流行に乗り遅れないために)買う」という人もいるかもしれ
ないけどね。
iPadはPCとして買うと出来ないことがあるために不満を感じるかもしれないけど新しい
端末として考えると使い方次第で何でもできることが分かるにょ。
http://plusd.itmedia.co.jp/mobile/articles/1005/26/news021.html
http://k-tai.impress.co.jp/docs/review/20100528_370240.html
逆に言えば合ってない使い方をすれば「使えない端末」となってしまいかねないという
ことにもなるけどね。

iPadはコンテンツプレイヤーとして一般の人が注目しているだけではなく専門分野からも
注目を集めているにょ。
特に医療や製造現場では今後大きな需要が発生しそうにょ。
http://journal.mycom.co.jp/news/2010/02/09/088/index.html
それは長時間駆動可能なことタブレットPCと比べて安価で軽量なこと特定業種であれば
マルチタスクに対応していないことがデメリットにならないというのが理由だと思うにょ。
5月8日に書いたように実駆動10時間で700gのPCは現時点では実現が不可能だからね。

というわけで個人向けとしても業務用としてもかなり期待が大きいiPadだけど結局の
ところ何に使いたいのかという明確な目的がないと買ったのはいいけどすぐに使わなく
なってしまうにょ。(まぁ買った後で目的を探してもいいけど)
その際にもやはり問題となるのは通信にょ。
自宅でPCから転送したコンテンツだけを再生するというのもいいけどiPad単体で通信を
しないとその魅力は半減にょ。
自宅だけで使用するもしくは公衆無線LANで使えれば十分という人であれば問題ないの
だけどそうでない人は一昨日にも書いたモバイルルータを導入するか3G版を購入する
必要があるにょ。

ただし、3G版は貧弱なソフトバンクのインフラがネックにょ。
エリアが狭い(FOMAでは800MHz帯を使ったFOMAプラスによって山間部でも通信が可能と
いうだけではなく同じ2GHz帯であってもカバーエリアが狭いために郊外では圏外になる)
ということに加えてHSDPAに対応しているのは大都市圏に限られる(FOMAはほぼすべての
都市が対応している)ということで多くの地域では下り最大384KbpsのW-CDMA方式と
なっているのが理由にょ。
それに加えて基地局の数もドコモよりも少ないために混雑している地域では速度の落ち方が
激しいからね。

それもあってソフトバンクでは大量の通信を行えば帯域制限が課せられてしまうために
注意が必要にょ。
http://k-tai.impress.co.jp/docs/news/20100527_369854.html
iPad専用の定額通信プランではスマートフォンと同じく月間1000万パケット(1.2GB)を
越える通信を行えば翌々月から通信に速度制限が課せられてしまうにょ。
帯域制限が嫌ならば割高になるけれどプリペイドプランにするという選択肢もあるにょ。
http://k-tai.impress.co.jp/docs/review/20100527_369825.html
PCのようにガンガン通信していけば1.2GBなんてすぐに達してしまうからね。
回線速度の遅いソフトバンクでそこまで大量通信をするかどうかは微妙という人もいるかも
しれないけど・・・。
この大量通信における帯域制限はドコモの場合も同様にあるのでエリアや回線速度では
ドコモが優れているとはいえガンガン通信していけば規制対象になってしまうため
ほどほどにしておく必要があるにょ。
ちなみにイーモバイルは現時点ではそのような規制はないにょ。

自宅のブロードバンド回線(無線LAN)でのみ通信を行えばそんな心配は全く無用だけど
やはりモバイル機器は持ち歩いてこそ価値があるからね。
PCやスマートフォンと競合する中どこでiPadの出番があるのかはその人次第にょ。
PCがあるから要らないという人もあればスマートフォンで済んでしまうからでかい端末は
持ち歩かないという人もいるだろうしね。
あと持ち歩く場合には画面剥き出しのタブレット端末はクラムシェルのネットブックなど
と異なり画面が傷ついたり割れたりするのが心配でカバンの中に気軽に放り込むなんて
できないというのがネックになるにょ。(ハードケースに入れればいいけど薄型軽量な
iPadの魅力を損ねてしまい持ち歩くのが億劫になってしまうなら意味はない)

キズ付くのが嫌という人もいるのに対して世間には全く逆で新製品を壊して楽しむ人も
いるにょ。
http://getnews.jp/archives/54403
これも愛情の表れ・・・か?
好きだから虐めたい・・・という気持ちは分からなくもないけど・・・。
まぁ好きで好きでたまらないから愛機に名前を付けて一緒に添い寝をするなんてことも
やはりやりすぎだろうけどね(謎)

結局モバイル機器は自宅内モバイルでもいいので使って初めてその意味があるにょ。
買ってからケースに入れて飾っておく(傷つかないために大事に押入にしまっておくという
のは真の愛情ではないにょ。
ブームに乗せられて買ってしまったギターや高価なヘッドホンと同じくブームに乗せられて
iPadを買ってしまったという人も末永く使ってあげて欲しいにょ。
使うことが最大の愛情表現だからね。

245御茶目菜子:2010/05/30(日) 12:10:21
1+1=2・・・ではない
奇しくも同時期の発売となってしまった新型VAIO PとiPadだけど両方とも競合するもの
ではないとはいえ両方とも欲しいけど資金的な問題で片方しか買えないという人もいる
ことだと思うにょ。
両方とも所持している幸運な人はこの度のアップグレードによってVAIO PがiPadの外付け
キーボード(?)に変身するにょ。
http://plusd.itmedia.co.jp/pcuser/articles/1005/29/news009.html
これは本来はVAIO PをBT経由でPS3の外付けキーボードとして使用するものだけどBT経由
であるため機種を選ばないということでiPadでも使えるというだけの話にょ。
iPadにはソフトウェアキーボードが備わっており画面サイズが大きいため何とかタッチ
タイプできるくらいのキーピッチは確保されているもののクリック感のないソフトウェア
キーボードとハードウェアキーボードではその差は歴然にょ。

ソニーも想定してなかった画期的ともいえるこの使い方だけどそもそもVAIO PはWindows
PCであるため単体でテキスト編集が可能でありわざわざiPadの外付けキーボードとして使う
意味は皆無であるということにょ。
それに両方ともバッテリを消費してしまうというデメリットもあるにょ。
上記の記事のまとめにも書いているように「遊び」としては楽しそうにょ。

とはいえ、もしもVAIO PにWindowsを起動しなくてもBTキーボードとして使える機能が
備わっているならばその意味は大きく変わってくるにょ。
普段はバッテリ駆動時間の長いiPadを使いWindows PCが必要になればVAIO PをWindows PC
として活用すればいいだけの話だからね。
似たようなことができるモバイル機器を複数持ち歩いても意味がないとはいえず場合に
よってはそれが効果的になることもあるにょ。

上記のVAIO PをiPadの外付けキーボードに使うというのは(少なくとも現時点では)
あまりメリットがないことだけどモバイル機器を複数使い分けお互いの弱点を補い合えば
1+1=2ではなく3にも4にもなるということは言えると思うにょ。
すべてにおいて万能なモバイル機器なんてないわけだからその弱点を知りつつ使うと
いうことは重要であり、その弱点を補う方法を知っておくのも重要となるにょ。
それが分かればWindows PCがあればiPadのような端末は不要とは一概には言えないし、
iPadがあればPCが不要とも言えないということも自ずと分かってくると思うにょ。

246御茶目菜子:2010/05/31(月) 12:28:40
OPASの解説は果たして需要があるのか・・・?
ピーチバレーver.2を作ろうと13年前に作ったピーチバレー(初期型)の解析をしている
けれどやはりこのゲームはOPASがあってこそ・・・とはいえOPAS依存度はシュプールや
パネルQよりも圧倒的に低いにょ。
ピーチバレーは表示部分に関してはGPRINT比で5倍速を実現しているとはいえGPRINTが
速いG850VとかならばOPASが使えなくてもPC-E500のピーチバレーと同レベルの速度は実現
できそうにょ。
ということでピーチバレーをOPASのサンプルゲームとして考えていたけどあまり相応しく
ないことに気が付いたにょ。(といってもニューバージョンを作るのをやめるということ
ではないけど)

シュプールは確かにOPASをフル活用しているもののフル活用しすぎていてこのような使用は
あまりお勧めはできないしパネルQはOPASならではといってもいいけどOPASの基本的な活用
しかしてないのであえて解説するまでもないにょ。

そういうことでOPASならではというゲームはピーチバレーとは別に作ることにしたにょ。
2LINEゲームならば時間があまりかからずできそう(あまりグラフィックに凝らなくても
良いというメリットがある)けれど2LINEにおさめるというのが逆に難しいという問題も
あるにょ。
ゲーム内容はできるだけシンプルに・・ということで出来たのが「2LINE UFO GAME」にょ。
要は酔っぱらい系ゲーム(「ドットよけゲーム」といってもいいけどフラフラした動きが
特徴で横長のポケコンではメジャーなジャンルの1つ)の亜種なのだけどこれが異なるのは
上記のようにOPASを用いてドット単位で横スクロールしているという点にょ。

今回、ポケコンを持ってないという人のために実際に動作している様子を動画でも公開した
ので見てみてにょ。(無駄に720pに対応している)
http://www.youtube.com/watch?v=q5iaU2pH0Vg

ポケコンBASICでゲームを作った経験のある人であればこの数の隕石を動かしてこの速度が
実現できているというのはすごいと思ってもらえるに違いないにょ。(もっとも隕石を
動かしているのではなくドット単位でスクロールさせているだけなんだけどそれでも
オールBASICでここまでの速度が出せるのはOPASが使えるPC-E500シリーズだけ)

《「2LINE UFO GAME」プログラムリスト》
1 CLS :CLEAR :Y=&B,A$="タチツテトナニヌネノ↓←←←←←←←←←←カキクケコサシスセソ↓←←←←←←←←←←アイウエオカキクケコ↓←←←←←←←←←←サシスセソタチツテト":INPUT Z$:IF Z$ LET Z=RND -1,A=&BFA66:FOR I=A TO A+406:POKE I,0:NEXT :FOR I=40 TO406:I=I+RND 1500/I+&4,B=&2^RND &5/&2:POKE A+I,6*B,&D*B,&F*B,&6*B:NEXT
2 OPEN "SCRN:"FOR OUTPUT AS &1:FOR I=&TO &FF:X=X-(INKEY$="")*2-1,Y=Y+X:POKE &BFC93,I,&FA,&B:LOCATE E,E:PRINT #1,A$:Z=POINT (4,Y-3):GCURSOR (E,Y):GPRINT "70E87C2A3A2A7CE870":BEEP 1,Y*6,5:LOCATE &F,E:PRINT #1,I:IF Z BEEP 1ELSE BEEP &3:PRINT "CLEAR!"

《注意》
1行目に用いられている矢印は制御文字なのでこれは下記のようにすれば入力できるにょ。
(1) RUNモードにする
(2) A$=CHR$31 [RETURN]
(3) FOR I=0 TO 9:A$=A$+CHR$29:NEXT [RETURN]
(4) A$=A$+A$+A$ [RETURN]
(5) PROGRAMモードにする
(6) A$ [RETURN][+/-]
(7) 行番号その他を挿入する

また、このプログラムはOPASを使用しているためマシン語エリアを確保する必要があるにょ。
BFA66h〜BFBFFhの410バイト以上すでに確保している人は問題ないけど確保してない人や
確保の仕方が分からない人は下記のようにすればいいにょ。

POKE &BFE03,&1A,&FD,&B,&9A,1,0 [RETURN]
CALL &FFFD8 [RETURN]」

《使用方法》
RUNでゲームが開始されるにょ。
開始したらゲームのステージデータを新たに作るかどうか聞いてくるので初めてプレイ
するときは何でも適当な文字を入力してにょ。(データ作成は数秒で完了する)
2回目以降のプレイでデータを作る必要が無いときは[RETURN]を空打ちすればすぐに開始
できるにょ。
開始したら画面左端のUFOを操作するのだけどUFOは何かキーを押せば上昇し押さなければ
下降するので右から迫り来る隕石群に当たらないようにうまく避けなおかつ画面外に出ない
ようにして255ドット進めばクリアという単純なものにょ。
当たり判定はUFOの中央部1ドットのみなので見た目でかすっていても当たったことには
ならないため狭い隙間も通り抜けられるにょ。

このゲームは慣性もあるので後半になると画面に埋め尽くされる隕石を避けるのは並大抵な
ことではいかないにょ。
コツとしては後述のプロトタイプのZEROをプレイすれば分かるけど動きが曲線であるという
ことを認識することにょ。
2つの隕石の間に進む場合はその隕石の位置関係で下りの曲線か上りの曲線のどちらが良い
のかが決まるにょ。
この辺の選択とあとは真横へ移動する際も曲線であることを認識さえすればあとは何とか
なるにょ。

ちなみに自己最高は228点にょ。(200点を超えたのは1回だけであり、作った本人もまだ
クリアしてない)
70点付近が最初の壁なのでそれを超えたら100点くらいは出せるようになるけど先に進めば
どんどん難しくなるのでクリアするのは至難の業にょ。
このゲームが難しすぎる(簡単すぎる)という人は1行目の「I=I+RND 1500/I」の1500を
変えてにょ。(大きくすれば隕石の数が減り、小さくすれば増える)
またパターンが同じで飽きたという人は同じく1行目の「Z=RND-1」の-1を別の数(ただし
負の数に限る)へ変更すればいいにょ。
「Z=RND-1」の変わりにRANDOMIZEを入れるというのもありにょ。
これで毎回別のステージでプレイできるにょ。
なお、プログラムを書き換えてもゲーム開始時にステージデータ作成をし直さないと
ステージは変わらないので注意してにょ。

これって昔「PJ CLUB通」に掲載された「宇宙戦艦ナデツコ」の簡易版か・・・という人が
いたら相当の御茶目菜子マニアにょ(ってそんな人いるのか?)
ナデツコはラインごとにスクロール速度が異なるし左右方向へも慣性のある移動ができた
ためにこのUFO GAMEよりもさらに難しかったにょ。
その上このUFO GAMEよりも速かったしね。
序盤の隕石の出現数こそ少なかったけど隕石のグラフィックが大きかったので隙間をすり
抜けるというのは困難であり多重スクロールを利用して隙間の多い地点に移動すると
いうことが要求されてくるにょ。
そういう意味ではゲーム性は異なるかもしれないにょ。(このUFO GAMEはゲーム性自体は
ただの「ドットよけゲーム」と同じだなので)

確かにこのUFO GAMEを作る段階ではナデツコはかなり意識をしたにょ。
OPASの依存度が高い上にちょっとひねった使い方をしている上にシステムは単純という
ことでOPASの解説用のサンプルゲームとしてナデツコは悪くない感じだったからね。
ただし、単純な内容を考えればプログラムはもう少し短い方がいい(ピーチバレーも
速度面だけではなくプログラムが長すぎるためにOPASのサンプルゲームとしてはあまり
良くはない)ということで短いものを新たに作る必要があったにょ。
「ナデツコのシステムを簡易化すれば2LINEでできそう」として作ったわけなのでこの
UFO GAMEは「2LINEナデツコ」といってもいいけど元々某アニメのパロディタイトルなので
ナデツコという名前を今更使うというのもさすがに考えものにょ。
だから単純にグラフィックをUFOにしてから「UFO GAME」というタイトルにしたにょ。

さて、このゲームはOPASを使用したので6cpsの処理速度が実現できBASICで作られた
アクションゲームとしては必須ラインの5cpsを超えているためそれなりに快適にプレイが
できるにょ。
ちなみに音とスコアの常時表示をやめればさらに1.5倍の9cpsになるにょ。(2行を下記の
ように変更すれば良い)

2 POKE &BFC94,&FA,&B:OPEN "SCRN:"FOR OUTPUT AS &1:FOR I=&TO &FF:X=X-(INKEY$="")*2-1,Y=Y+X:POKE 785555,I:LOCATE 0,0:PRINT #1,A$:Z=POINT (4,Y-3):GCURSOR (0,Y):GPRINT "70E87C2A3A2A7CE870":IF Z LOCATE 15,0:PRINT I:BEEP 1ELSE BEEP &3:PRINT "CLEAR!"

この速度はOPASを使用したからこそ実現できるにょ。(演算速度がE500の2倍くらい速く
GPRINTにおいてはE500と比べて4〜5倍という圧倒的に速いPC-G850VでもBASICでこの速度は
無理だと思う)
実際にGPRINTを用いて同じ物を作ったら高速化を駆使しても1.3cpsだったからね。(この
速度ではさすがにプレイは耐えられない)
表示部分が10倍以上速くなったことでゲーム全体の処理速度が約5倍速になったにょ。

そのGPRINTを使用した物だけど馬鹿正直に隕石を全部動かしたらとてつもなく遅くなる
(理論上は画面内に60個の隕石が出てくるわけだし、ゲーム内でも実際に画面内に30個
程度出てくるため1回の表示に1秒以上かかってしまう)ということでGPRINTを用いて
スクロールするわけだけどここで問題となるのは文字列配列は254バイトまでしか格納
できないということにょ。
これはGPRINT形式のデータにおいては横127ドット分しかないにょ。
このゲームは横406ドットのデータを少しずつずらしながら使用することで315ドット×4行
として使用しているのだけどこれをGPRINTで同様の処理を行うためには最低でも406ドット
分、つまり812バイト分のデータを扱う必要があるにょ。

そのためには分割処理する必要があるにょ。
ただ、分割する場合、処理速度が大幅に落ちてしまうというのを避けるため速度優先で
データに冗長性を持たせることにしたにょ。(メインルーチン1回あたり4行分表示する
必要があるためメインルーチン内でRIGHT$とLEFT$を用いて表示エリアである60ドット分の
データを取り出す作業なんてしていたら遅くなって仕方がないのでMID$1回で済ませるため)
スクロールに必要な分と画面表示(横60ドット)を合わせて127ドット分に抑える必要が
あるということでスクロールに用いることができるのは最大で66バイトにょ。
406ドット(812バイト)=58ドット(116バイト)×7ということで分割データの1つを
60ドット+58ドット=118ドット(236バイト)としたにょ。
あとは簡単でラインごとにどれだけずらすかを事前に配列変数に入れておきあとは進んだ
距離を58で割ったものを元に使用するデータを順次変えていくだけにょ。
そのデータの60ドット分(120文字分)をMID$を使って表示すればOKにょ。

下記のものがそのリストにょ。

《「UFO GAME GPRINT版」プログラムリスト》
10 CLEAR :DIM A$(6),B(3):A=&BFA66:INPUT Z$:IF Z$ LET Z=RND -1:FOR I=A TO A+406:POKE I,0:NEXT :FOR I=40 TO406:I=I+RND 1500/I+&4,B=&2^RND &5/&2:POKE A+I,6*B,&D*B,&F*B,&6*B:NEXT
12 FOR I=0TO 6:FOR J=0TO 118:A$(I)=A$(I)+RIGHT$ ("0"+HEX$ PEEK (A+J),2):NEXT :A=A+58:NEXT :B(0)=90,B(1)=30,B(2)=0,B(3)=60:OPEN "SCRN:"FOR OUTPUT AS &1
15 CLS :X=0,Y=11:FOR I=0TO 255:FOR J=0TO 3:P=I+B(J),Q=P/58,R=P-INT Q*58:GCURSOR (0,J*8+7):GPRINT MID$ (A$(Q),R*2+1,120):NEXT
20 X=X-(INKEY$="")*2-1,Y=Y+X:Z=POINT (4,Y-3):GCURSOR (0,Y):GPRINT "70E87C2A3A2A7CE870":BEEP 1,Y*6,5:LOCATE 15,0:PRINT #1,I:IF Z BEEP 1ELSE BEEP &3:PRINT "CLEAR!"

GPRINT用のステージデータを配列変数に確保するのに約40秒かかるにょ。
毎プレイごとに40秒待つのは大変なのでRUNではなくGOTO 15[RETURN]で開始するといいにょ。

というわけで最初は2LINEに収まるか心配だったOPAS版だけど結果としてはGPRINTを使用した
ものよりリストが短くなったので2LINEに抑えることができたにょ。
この辺の1バイト単位での省メモリ化は昔は当たり前のようにやっていたけど最近はやって
なかっただけに2LINE化は慣れが必要にょ。

GPRINTを使用するならば無理に横スクロールさせるのではなくオーソドックスなタイプの
固定画面の方がよさそうにょ。

《「2LINE UFO GAME ZERO」プログラムリスト》
1 CLS :CLEAR :Y=11:Z=RND -1:FOR I=1TO 30:P=RND 226+10:Q=RND 28+3:LINE (P,Q)-(P+3,Q+3),&F66B,BF:NEXT :FOR X=0TO 231
2 Z=POINT (X+8,Y-3):W=W-(INKEY$ ="")*2-1:Y=Y+W:GCURSOR (X-1,Y-W):GPRINT "000000000000000000":GCURSOR (X,Y):GPRINT "70E87C2A3A2A7CE870":IF Z PRINT "SCORE";S:BEEP 1ELSE BEEP 1,6*Y,5:NEXT :BEEP 3:PRINT "CLEAR!"

画面の端から端まで行ったら終わりということ以外はOPAS対応版と同じにょ。
ただし当たり判定は真ん中1ドットではなく先頭部分の1ドットとなっているにょ。
UFOの表示にGPRINTを使用しているので移動によって障害物が削られてしまうため当たり
判定が真ん中だと当たったことにならないからね。(複数箇所で判定すればいいけど
あくまで脳内映像を具現化しただけということなので判定が重要というではなくどんな
動きかというのがイメージできるかが重要だし、厳密な当たり判定を行えば難しくて
ゲームにならない)
このふわふわした動きはUFOっぽいと思うにょ。(私は本物を見たことがないのであくまで
私の妄想に出てくるUFOだけど)

このZEROにおいて「W=W-(INKEY$ ="")*2-1」がこの動きの元になっているのでここを
「W=-(INKEY$ ="")*2-1」として単純に上下に動作するものにして動きの違いを見比べて
見ればその「UFOっぽさ」というものの違いが分かって貰えると思うにょ。
どちらが良いかはゲーム次第だけどこのふわふわっぽさを私が求めたので最初から
「慣性を付ける」ということしか考えてなかったにょ。

プロトタイプであるZEROを元にOPAS対応で横スクロールを行ったUFO GAMEができたにょ。
まぁ正確にはZEROは脳内で作っただけで実際に作ったのは上記のOPAS版が先だけどね。
脳内で動きがイメージできない人はZEROのように実際にプログラムを作って値を変えながら
試してみるのが一番にょ。
ZEROはまだ1行に収まる量に余裕があるのでさまざまな要素を追加するのもいいかも
しれないにょ。
ステージ端から端まで行ったら終わりではなく次のステージを用意したり様々なボーナス
ポイントを用意したり上記問題点として出てきた当たり判定の改善など工夫の余地は
いくらでもあるにょ。

OPASは便利であるもののPJ最終号で発表したためか利用者が多いとは思えないにょ。
しかし、使ってみればその便利さが分かるといってもGPRINTを使った方がお手軽と考えて
いる人もいるのではないかと思うにょ。
とはいえ今回作ったUFO GAMEのようにOPASを使った方がGPRINTより速いだけではなくお手軽
というものもあるにょ。
まぁOPAS以前にポケコンゲーム(特にPC-E500系)を作っている人自体が最近はほとんど
いないだろうけどね。

ということでこの2LINE UFO GAMEは早速サイトの方で公開したにょ。
http://ww5.tiki.ne.jp/~ochame/E500/SOFT/SHORTP.HTM#UFO
GRPINT版の解説についてはもう一度まとめなおして近日中にテクニックコーナーの方で
OPASの具体的活用例として解説したページを作る予定にょ。
これは「中級アクションゲーム制作講座」で書こうと思っていた内容だけど初級どころか
入門講座でさえまだできてない状態だから何年後になるか分からないからね(笑)

247御茶目菜子:2010/06/01(火) 12:55:32
ポケットサイズPCでWin7が快適動作するのは当分先か・・・?
先日発売された新型VAIO Pだけどやはり気になるのは従来のAtom Z550(2GHz)+US15W
(GPUクロック200MHz)よりもクロックが高められたAtom Z560(2.13GHz)+US15X(GPU
クロック266MHz)の存在だと思うにょ。
数値差こそ小さいけど果たしてどの程度の効果があるのか・・・。
http://plusd.itmedia.co.jp/pcuser/articles/1005/31/news039.html
IT mediaはベンチ結果への直リンク(画像への直リンク)は不可であるため上記のレビュー
からZ560+SSD256GB、Z550+SSD256GB、Z530+SSD64GBの3モデルのベンチ結果だけを抜き
出してみたにょ。

まずはCPUとシステムドライブという基本的な性能の比較にょ。

             Z560+SSD256MB Z550+SSD256MB Z530+SSD64GB
      チップセット    US15X      US15W      US15W
◎Windowsエクスペリエンスインデックス
  プロセッサ         3        2.9       2.2
  メモリ           4.4       4.3       4.3
  グラフィックス       4.6       4.5       4.4
  ゲーム用グラフィックス   2.6       2.4       2.4
  プライマリHDD        6.1       6.2       5.2
◎PCMark05
  PCMark           1537      2470      1018
  CPU            1883      1775      1335
  Memory           2612      2527      2214
  Graphics          251       228       218
  HDD            11942      12046      3026
◎CrystalMark2004R3
  Mark           33220      32039      24327
  ALU            7480      6653      5382
  FPU            5293      5260      4766
  MEM            4581      4671      4140
  HDD            13066      12755      7616
  GDI            1640      1535      1339
  D2D             799       826       806
  OGL             361       352       278
◎CrystalDiskMark2.2
  シーケンシャルリード   83.11MB/s    83.44MB/s    56.20MB/s
  ランダムリード512KB    78.55MB/s    79.02MB/s    54.03MB/s
  ランダムリード4KB     8.74MB/s    8.25MB/s    3.95MB/s
  シーケンシャルライト   62.12MB/s    63.90MB/s    36.35MB/s
  ランダムライト512KB    54.12MB/s    58.78MB/s   ??1.53MB/s
  ランダムライト4KB     10.60MB/s    10.72MB/s   ??2.36MB/s

エクスペリエンスインデックスの結果を見るとZ560だけが3に到達しているにょ。
3がまともに使えるボーダーラインとされているためZ560はWin7がそれなりにまともに
動作しそうにょ。
とはいえ、Z550も2.9であるためその差は0.1にょ。
これは誤差の範囲内にょ。(同じ構成でも0.1の差は生じることがある)
CPUを見てみるとPCMarkのCPUスコアではZ550とZ560は誤差というには大きな差が生じて
いるにょ。
この6%のスコアの差はCPUのクロックの差である6%と一致するにょ。
つまり、クロック上昇分だけ速くなったというだけにょ。

CoreSolo1.2GHzでCPUスコアは1900程度なのでZ560はマルチスレッド対応のアプリにおいて
CoreSolo1.2GHz並の性能があるといえそうにょ。
1.6GHzのAtom N270やZ530はCrystalMarkのような単純計算のみのマルチスレッド対応
ベンチに関してはCoreSolo1.2GHz並のスコアは出せても実アプリにおいてはやはり明らかに
性能差があるものだったからZ530とZ560の差はかなり大きいといえるにょ。

CrystalMarkにおいてGDIスコアはZ560>Z550>>>Z530となっているけどこれはチップ
セットの差ではなく単純にCPUの差となるにょ。(チップセットの差が大きく影響して
いるのであればZ560>>>Z550>Z530とならなければおかしい)
Vistaや7ではGDIはGPUに内蔵のGDIアクセラレータを使用していないためにCPUで描画
されるからね。
そのためCPUの性能がシステム描画性能に大きな影響を与えるにょ。
実際GDIスコアを見てもZ560とZ550の差は6%となっておりこれは上記のようにCPUの
クロック差と一致するにょ。

CrystalMarkとPCMarkのHDDスコアを見てみるとZ530モデルだけ極端に低いことが分かるにょ。
これはCPUクロック・・・ではなく単純にドライブ性能の差にょ。
CPU経由で転送されるのではなくDMAとなっているためドライブのアクセス速度はCPUの
影響がほとんど無くなっているからね。(CPUを100MHz以下にクロックを落としたら
多少は影響があるだろうけどこの程度のクロック差では誤差程度の差でしかない)

そのドライブ性能はCrystalDiskMarkを見れば一目瞭然にょ。
リードは64GBモデルは結構頑張っているとはいえ、ライトが極端に遅いにょ。
リードが遅いのはアクセスチャンネル数の問題だろうけどライトが遅いのはコントローラ
とDRAMキャッシュの問題と思われるにょ。
ここまで遅いとなると64GBモデルはDRAMキャッシュを搭載してないのではないかと
思わせてしまうにょ。

次はいよいよ3D性能の比較にょ。

             Z560+SSD256MB Z550+SSD256MB Z530+SSD64GB
      チップセット    US15X      US15W      US15W
◎3DMark05
  3DMark           138       112       111
  SM2.0           1908      1675      1555
◎FF XIベンチ3
  LOW             887       766       743
  HIGH            470       431       431

ここまであまり効果がなかったUS15Xだけどさすがに3D性能は上がっているにょ。
3DMark05ではZ550+US15Xと比べて23%のスコアアップにょ。
ただし、CPUも6%アップしているのですべてチップセット(内蔵GPU)の恩恵というわけ
ではないにょ。
とはいえ、チップセットが同じでCPUクロックが25%速くなっているZ550とZ530を比較
すると3DMarkのスコア差は1%(ほぼ誤差の範囲内)ということで6%のCPUのクロック差が
与える影響というのは極めて低いというのが分かると思うにょ。

次にFFベンチを見てみるとLOWで16%、HIGHで9%のスコアアップとなっているにょ。
FFベンチはCPUの影響力が大きいために昨今のPCにおいてはGPU性能を測るベンチとしては
不適なのだけどHIGHの方を見るとZ550とZ530で同一スコアとなっておりGPUが完全に
ボトルネックとなっていることが分かるにょ。
CPUの影響力が大きいといってもこのようにGPUがボトルネックになった状態であれば
CPUの性能差はほぼ無関係であるためGPUの性能差がそのままスコア差へと繋がるにょ。

Atom Z530と同一のCPU性能を持つAtom N270を搭載のネットブックにおいてFFベンチ3は
LOWで1400程度のスコアとなるためUS15Xの性能をもってしてもまだGPU性能がボトル
ネックの状態にあるといえそうにょ。
US15Xでさえ945GSEの半分強の3D性能しかなわけでゲーム目的で買うというのはとても
おすすめができないにょ。(945GSEとほぼ3D性能を持つ945GMS搭載のR5ではCPU性能で
N270よりも優れるためFFベンチ3はLOWで2000を超える)

US15Wより3D性能が1割でも速くなればいいという人にとっては意味があるけどほとんど
すべての要素において性能アップの恩恵が得られるCPUとは異なり高々1〜2割程度のGPUの
性能差は極めて限定的な影響力しかないからね。
もっとも7の場合はシェーダ性能が上がった分だけAeroが少しだけまともに動作するように
なるという面ではOSの動作レベルでもGPUの性能向上の影響はあるかもしれないにょ。

             Z560+SSD256MB Z550+SSD256MB Z530+SSD64GB
      チップセット    US15X      US15W      US15W
◎Windows7の各種動作時間
  起動(ようこそ)      26.9秒     28.6秒     30.5秒
  起動(デスクトップ表示)  34.1秒     36.1秒     37.7秒
  スリープへ移行        4.2秒      3.9秒      5.2秒
  スリープから復帰       2.8秒      3.0秒      3.2秒
  休止状態へ移行       22.2秒     22.0秒     31.9秒
  休止状態から復帰      20.3秒     20.4秒     25.3秒
  シャットダウン       19.5秒     20.7秒     29.8秒

多少の誤差の影響はあるもののやはりスペックが高い構成の方が全体的な動作が速いにょ。
これはCPUの影響もあるけど休止に関してはシステムドライブの影響が非常に大きいにょ。
Z530モデルが極端に遅いのは最初に書いたようにSSDの書き込み速度が遅いというのが
大きな理由と思われるにょ。
起動やシャットダウンや休止を頻繁に使う人はシステムドライブ速度を重視した構成に
すべきということにょ。
スリープがメインであればそこまで大きな差は開かず若干の影響はあるけど誤差を考えた
場合は有為的な差はわずかといえるにょ。(上記データからZ550がZ560モデルよりも
スリープへの移行が速いと断言はできず個体差や測定の誤差だと思われる)

次は駆動時間の比較にょ。

             Z560+SSD256MB Z550+SSD256MB Z530+SSD64GB
      チップセット    US15X      US15W      US15W
◎バッテリ駆動時間テスト
  BBench、輝度40%     3時間52分    4時間03分    3時間43分
  HD動画再生、輝度100%   2時間14分    2時間16分    2時間12分

さて、問題となるのはスペックがいくら高くても駆動時間がマイナスになってしまう
ならば良いとはいえないということだけど駆動時間テストを見る限りではZ550モデルが
1位となっているにょ。
この理由は・・・難しいにょ。
HD動画再生のように誤差が1〜2%ならば単純に個体差といってもいいけどBBenchの方は
1割以上の差が付いているからね。
Z530モデルはSSDに関して言えばSATA→PATA変換アダプタが不要な分だけ消費電力が低い
はずだからもしもZ530モデルが1位ならばそれが理由だろうし、Z560+US15Xが1位ならば
選別品であるため低電圧でも動作し、それにによってアイドル時の消費電力が軽減された
という理由が考えられるけれどZ550が1位になる理由がないからね。
これは保留とさせてもらうにょ。(恐らくこれはたまたま個体差が大きなものだったとしか
思えない)

肝心の駆動時間そのものだけど動画再生に関しては2時間あまりということで公称5.5時間
となっている駆動時間の半分以下だけどこれは仕方がないにょ。
公称駆動時間の測定に使われているJEITA測定法そのものが現実的な使い方と剥離している
わけだからね。
BBenchの方が実際の駆動時間(現実的な駆動時間)といっても良さそうにょ。
これだと公称駆動時間の7割程度なので納得のいく範囲内にょ。

前モデルのZ550+SSD256モデルはBBenchで3時間1分ということでこの新型は3割程度
駆動時間が延びているにょ。
これはバッテリセル容量のアップだけではなく省電力化も優秀になったためにょ。
バッテリ容量自体は2100mAhだったのが2500mAhということで2割弱しか増えてないからね。
これで十分かどうかは人それぞれだけど3時間使えれば十分という人であれば従来だと
標準バッテリでは心許なかったけど新モデルでは標準バッテリのみで済むようになった
という恩恵は大きいにょ。
Lバッテリ装着で2倍の駆動時間が確保できるとはいえ、重さも100g以上重くなるからね。

とはいえ、この駆動時間も常時スリープで運用するならば十分かどうかは見直す必要が
あるにょ。
というのも5月28日に書いたようにスリープ(サスペンド)中のバッテリ消費も無視でき
ないからね。
使用時以外は常にスリープさせておくと考えた場合、スリープでのバッテリ保持時間が
50時間と仮定した場合実駆動4時間のPCは実駆動2.5時間になってしまうにょ。
それで良いならば問題ないけど買ってから思った以上に長く使えないという場合には
この「未使用時間のバッテリ消費」を計算に入れてないからにょ。

この未使用時間のバッテリ消費を重視するためにスリープではなく休止で運用した場合
復帰にかかる時間の20秒と3秒は大きいにょ。
仮にこれが許容できても休止中であってもバッテリ消費はスリープよりも小さいとはいえ
ゼロではないにょ。
さすがにスリープよりは消費電力は小さいので極端に気にする必要はないけどね。(D4の
初期ロットのように休止で10数時間しかバッテリが持たないPCも中にはあるけど)

上記結果からZ560&US15Xの最強構成は確かに性能向上に貢献しているというのが分かった
けれどそれが価格面に似合うかどうかは別問題にょ。
昨年1月の初登場時のモデルのように店頭モデル(Z520、1.8インチHDD)でVistaというのは
とても実用レベルに達しているとは言い難かったけれど新VAIO Pの店頭モデル(Z530&64GB
SSD)であればそれなりにはまともにWin7は動作可能だろうからね。
最強構成であればその店頭モデルとなる最小構成よりは快適に動作するというのが今回の
ベンチ結果から明らかだけどその分価格も2倍近いものになってしまうにょ。

それにベンチ結果から単純に判断すると最強構成のVAIO Pであっても私がいつも持ち歩いて
いるCoreSolo1.2GHzのR5と比べてCPU性能は同レベルでGPU性能は半分程度となっているにょ。
もっともPCにおいてはシステムドライブ性能が重要でそれがシーケンシャルリードで
30MB/s程度の速度しか出ないR5の内蔵HDDと比べて圧倒的に速いVAIO PのSSD速度を考えた
場合には体感速度ではR5を上回りそうにょ。
これはあくまで同じOSを使った場合だけどね。

WinXPであればAtom N270+メモリ1GBのネットブックでも十分快適に動作するけどWin7で
これと同レベルの快適性を得るならばセレロンSU2300+メモリ2GBのCULVノートが必要だろう
と私は考えているにょ。
Atom N270とColeSolo1.2GHzとの性能差は3〜5割程度なのに対してセレロンSU2300との性能
差は2〜3倍となっているにょ。
Atomがここまでの性能向上をすることは遠い将来は別として今後数年内にはあり得ないにょ。
したがって、Atomを搭載する限りはある程度の性能で妥協するしかないにょ。

R5と同程度のCPU、GPU性能で良いと考えればAtom Z560+US15XというVAIO Pの現在の最強の
構成でGPUが少し弱いレベルとなるためAeroの快適動作はあまり期待できないけど速度的に
大きな不満は無さそう(描画が遅くてもシステムドライブが速いから上記のように体感では
有利に働く場面も多い)だからね。
しかし、価格と発熱は無視できないにょ。
安価なのがウリのAtomとはいえ、現在の最高性能、SSDは高速かつ256GBの容量ということで
15万円以上の金額になっているにょ。
それにクロックが上がった分だけ発熱も上がったみたいでファンレスであるということも
影響して底面は部分的には53℃に達するにょ。
これはファンレス時代のLet'snoteと同等かそれ以上にょ。

そうなると、たとえVAIO Pの最強構成ならばWin7をまともに動作可能といってもそれを
ポケットサイズのPCに求めるのは発熱面でも価格面でも無理があるにょ。
実売5万円程度となると価格面だけを考えると最下位もしくは下位から2番目程度のCPUである
必要があるし、発熱面でも高クロックのものは採用しにくいにょ。(TDPも2GHz未満のものが
2Wなのに対してそれ以上が2.4Wとなっている)
またシステムドライブに関してもWin7はXPと比べて占有量が多く現在はドライブ内に
リカバリ領域があるものがほとんどであるためXPと7では必要な容量に大きな差が出るにょ。
XPであれば8〜9GBの占有量となるため32GBのSSDであれば20GB以上の空きができるけど7搭載
であればディスク占有量が少ないStarterであっても13GB(N5の32GBモデル)の空きしかない
からね。
それを考えるとXPでは32GBあればそれなりに使えるけど7で32GBはやや心許ないため64GB
程度は欲しいにょ。

実売5万円程度のポケットサイズPC(BXやN5、もしくはそれ以下のサイズ)で新型VAIO Pの
最強構成並の性能を得るにはAtomの基本的なアーキテクチャが変わらない以上は現在よりも
クロックが数段上にならないと難しいにょ。(基本的に1ランク上のCPUが登場すれば価格
面でいえば1ランク下へとスライドされるため3段階高いCPUが登場すれば現在より3段高い
性能のものを同一価格で得ることができる)
そのためにも微細化が進まないと難しいにょ。
廉価機への64GBのSSD搭載はNANDフラッシュの大幅下落がない限りは実現は困難でこれも
微細化に影響しているにょ。
今年末〜来年に登場が予想されるOakTrail採用機ではかなり改善されそうだけど発熱面や
価格面(Starterの提供条件の緩和)を考えるともうしばらくかかりそうにょ。

248御茶目菜子:2010/06/02(水) 12:43:12
モバイル機器だからモバイル用・・・とは限らない!?
さて、iPadの影響もあり今年はタブレット型のPCが急増しそうな感じだけど大手PCパーツ
ベンダーであるASUSとMSIがタブレット型のPCを発表したにょ。
http://plusd.itmedia.co.jp/pcuser/articles/1006/01/news021.html
http://plusd.itmedia.co.jp/pcuser/articles/1006/01/news043.html

Wind Pad 100はPineViewを搭載して800g、8時間駆動ということでスペック面は悪く無い
感じにょ。
このようなx86CPU&Windowsは5月8日に書いたようにどうしてもARM系のCPUを搭載した
機種よりも重量や駆動時間の面において不利になりがちだからね。
800g、8時間というのは700g、10時間というiPadよりは劣るもののネットブック用に
使われているAtom Nということを考えれば悪くない妥協ラインにょ。
これがAtom Zであればこの重量、駆動時間は達成が可能だろうけど価格面や性能面で
不利になってしまうからね。

昨日も書いたようにAtom Z(Menlowプラットフォーム)であればWin7をまともに動作させる
ためにはそれなりに高価格となってしまうにょ。
PineViewに内蔵のGMA3150は決して性能が高いGPUではないけどシェーダ性能はそれなりに
高く、945GSEに内蔵のGMA950の1.5倍くらいの性能があるにょ。(US15Wに内蔵のGMA500と
比べると3〜4倍程度の性能)
そのためWin7であればAeroをONにすることでCPU負荷を軽減させることでよりクロックの
高いAtom Zと同レベルの体感性能を得られるだけではなくSATAに対応しているため
高速なSSDや安価で大容量な2.5インチHDDを使用することも可能になるにょ。
ただし、PineViewのTDPは5.5W〜6.5Wであり、Atom Zの2〜2.4Wよりも格段に大きなもの
(CPUだけではなくプラットフォームでの比較であればPineTrailが最大8Wなのに対して
Menlowは4.7Wとなる)ということで熱設計の面で無理があるのと同時に平均消費電力でも
不利になるためポケットサイズPCという小さな筐体ではPineViewの採用は難しいにょ。

しかし、それなりに筐体サイズが大きいタブレット型のPCであれば熱設計においては
PineTrailで問題ないし消費電力面もMenlowよりは不利とはいえそれは工夫次第で何とか
なるにょ。
両者にはTDPでは2.3Wの差がるとはいえ常時フルパワー動作しているわけではなく
アイドル時の時間が長いため省電力のチューニングをすることで両者の駆動時間の差は
大幅に縮まるからね。
PineTrailではHD動画の再生支援がないというのがネックとはいえ価格さえ安ければ
それなりにヒットしそうにょ。

とはいえ問題は本当にユーザーがタブレット型の端末を求めているかということにょ。
発売からすでに200万台を売り大ヒットとなったiPadだけどこれもユーザーの需要によって
生まれたわけではないからね。
何度も書いているように過去にタブレット型の端末は多く登場しているけどどれもが
ユーザーに受け入れられず業務用以外では消滅してしまったということを考えると
「タブレット型だから売れる」というのは浅はかな考えと言わざるを得ないにょ。

iPadがヒットしたのは「タブレット型の端末だから」というわけではないにょ。
やはり、ブランド力やコンテンツによるものが大きいにょ。
ただ、5月16日、5月22日に書いたようにiPadが売れることで同種の端末も売れる可能性が
出てくる可能性は否定できないにょ。
ネットブックは国内だけで約300万台、世界では1000万台単位で売れたもののそれを持ち
歩いている人はほんのごく一部の人だけにょ。
確かにタブレット型の端末はそのネットブックよりも軽量とはいえ、その差はわずかで
あり、スマートフォンと比べたらモバイル性は大きく劣るためにそれを持ち歩くという
人がネットブックよりも大幅に増えることは考えにくいにょ。
カバン内シェアを考えると5月17日に書いたように折りたたみ式傘以上の存在になる必要が
あるからね。

しかし、「モバイル機器だから持ち歩く」という前提が間違っているという可能性も
出てきたにょ。
ネットブックも多くの人が家庭内モバイルで使用しておりタブレット型の端末は持ち歩く
ものではなくネットブックと同じく家庭内モバイルで使用するという可能性があるからね。
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/column/nishikawa/20100531_371130.html
http://k-tai.impress.co.jp/docs/column/stapa/20100531_371132.html
私はiPadのような大型のタブレット型の端末がヒットするのは不可解に感じたけどこれ
ならば納得がいくにょ。
ライトなWeb閲覧やエンターテイメント用途であればiPadで十分だからね。
むしろ、それに特化したコンテンツが多いiPadの方がヘタなPCよりもエンターテイメント
用途において有利といえるかもしれないにょ。(クリエイティブな用途やビジネス用途
にはさすがにPCの方が有利だと思うけど)

私自身も仮にiPadを買ったとしても持ち歩くことはなく自宅内などで使用するに止まる
だろうと考えているけど主に自宅で使用したまに持ち出して使うというのであればB5
サイズ、700gというのはそれほど問題にはならないにょ。
頻繁に持ち歩いて立った状態で使うというのであればこのサイズ面は微妙だし、重量も
500gを切ってもらわないと重すぎると思うけど現状でそれを求めている人がそれほど
多くはないだろうからね。
立って使うのが目的ならばスマートフォンを使う方が格段に快適であるため大型の
タブレット型の端末とは使い分けが重要になるにょ。
iPhoneやiPod touch+モバイルルータを使うという選択肢があるからね。

そういうことを考えるとiPadは大きすぎるからもう少し小さいタブレット型の端末の方が
良い・・・とは一概にはいえなくなってしまうにょ。
ポケットに入らないレベルの中型(?)タブレット型の端末というのはモバイル性では
スマートフォンに劣り自宅内モバイルがメインであれば小さすぎるということで中途
半端なサイズとなりどこで使うのか良いのかが謎な端末になってしまうからね。
普段から持ち歩きたいけどiPadのサイズは持ち歩くには大きいけどスマートフォンでは
サイズで物足りないというニッチな需要になってしまうにょ。

電子ブック用途であれば4インチ程度の画面サイズでは小さすぎるため画面が文庫本
サイズ(6〜7インチ)で軽量、長時間駆動駆動のできる端末が良いと思うけど電子ブック
専用端末は少なくとも日本国内では出ては消えの繰り返しだからそれは難しいにょ。
本体が売れないとコンテンツの供給もされないしコンテンツがないから本体が売れない
という負のスパイラルに陥っているからね。
そういう点にはおいてはiPadは本だけではなくマルチに使えるコンテンツビューアと
して優秀にょ。

とはいえ、日本ではiBookストアがまだオープンしておらず電子ブック用途に関しては
iPadの真価は発揮されてないにょ。
それを克服するためにソフトバンクが母体となって新聞や雑誌を配信するビューンを立ち
上げたにょ。
http://k-tai.impress.co.jp/docs/news/20100531_371251.html
しかし、開始初日からアクセス過多でいきなりサーバダウンしたにょ。
http://k-tai.impress.co.jp/docs/news/20100601_371398.html
それなりに電子ブックとしての需要は大きいということがいえそうにょ。(最初の1ヶ月は
無料というのも効いてそうだし)

iPadをはじめとする大型(9〜12インチ)のタブレット端末が本当に世間の生活の間に
とけ込むかどうかはもうしらばく様子を見る必要がありそうにょ。

249御茶目菜子:2010/06/03(木) 12:38:34
OakTrail搭載機まで待つのがベスト・・・なのか?
ネットブックは世界的に見ればまだ伸びているのだけど少なくとも国内ではもう勢いが
無くなっている(私の近所の家電店においてはネットブックコーナーがついに無くなって
しまった)のに対してタブレット型の端末は各メーカーから多く発表されており今後の
期待が大きいにょ。
Atomはネットブックの想定以上の大ヒットによって大きな需要があったのだけど今後は
それが失われるのか・・・というとそうとはいえないにょ。

Atomには現在ネットブック用のAtom NとUMPCやMID用のAtom Zがあるのだけど今年後半から
来年にかけて両者ともリニューアルされるにょ。
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/event/20100602_371624.html
主なリニューアルポイントはこんな感じにょ。
Atom N → デュアルコア化
Atom Z → 省電力化

さて、ここで何度も書いているようにデュアルコア化はマルチスレッド対応のアプリを
動作させるのでなければ性能向上のためのものではなく性能が落ちにくくするためのもの
である性能面の向上に貢献するとは言い難いにょ。
特にAtomの最大の弱点はシングルスレッド性能の低さでありそれがデュアルコア化で
克服可能というわけではないからね。
とはいえ、OSやアプリのマルチスレッド化が大きく進んでいるためシングルスレッド性能の
低さも徐々に隠蔽可能になってきているのも事実にょ。(とはいえ、その分、OSやアプリが
重くなっているため絶対的なパワーが不足してしまうのだけど)

それならばすぐにデュアルコアモデルを投入すれば良い・・・となるのだけどそれが
できない理由は恐らくMSが定めているULCPCの条件にょ。
XPではAtomやC7等の特定の低速シングルコアCPUが対象となっていたけど7においてはこれは
同じで相変わらずULCPCの条件として「シングルコア」というのが必須になっているにょ。

ネットブックは「安い」ということが強力な武器になって大ヒット商品となったのだけど
その原動力の1つとなったのがOSの安さにょ。
ネットブックとCULVでは1.5〜3万円の価格差はあるもののそのうちの1万円弱がOS代の差と
いえばその影響の大きさが分かると思うにょ。
つまり、ネットブックでULCPC版(7でいえばStarter)を採用できなくなる時点で1万円
近い価格アップとなり最大のアドバンテージであった価格の安さが失われてしまうにょ。
したがって、ULCPCの条件が緩和されないとどうしようもないにょ。

とはいえ、その条件緩和はIntelの力だけではどうしようもないにょ。
ネットブックにおいては特定条件を満たすことでCPU&チップセットの価格を半分程度に
引き下げて提供しているもののOSに関しては完全にMS頼みだからね。
確かにLinux系を使うという方法もあるにょ。
最近はPCにおいてはUbuntuのシェアが伸びているとはいえまだまだWindowsとは比べ
ものにならないし、個人的使用ならともかくPCメーカーならばサポートが絡んでくる
から余計採用しにくいにょ。

それは複数のOSを採用するとなるとサポートにかかる負担が増大するからにょ。
Ubuntu搭載機が多くなれば1機種あたりの負担額は小さくなるものの安く済ませるために
1機種のみUbuntuにするという場合はトータルで見れば利益を削って販売しなくては
ならないため採用するメリットはないにょ。
サポートコスト増大分を価格に上乗せした場合ULCPC版のWindowsを使用したのと差は
なくなってしまうからね。

確かにデュアルコア版Atom N(Atom N5xx?)は望んでいる人はそれなりに多いだろう
けれど発売されても現時点では上記のようなOSの問題があるためさらにネットブック離れを
加速してしまうだけになりそうにょ。
ただでさえ家庭内モバイルに関してはネットブックは急速に増えつつあるタブレット端末に
かなり食われてしまいそうだからね。(ある程度の性能を持ったPCが必要であるならば
ネットブックより数倍性能に優れたCULVノートを買った方がいいわけだし)

デュアルコア版Atom Nと比べてAtom Zのリニューアル(プラットフォーム名:OakTrail)は
期待が大きいにょ。
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/column/ubiq/20100602_371610.html
やはり、現在のMenlowプラットフォーム(Atom Z+US15W)の一番のボトルネックはUS15W
だと思うにょ。
内蔵GPUであるGMA500の性能は低くドライバの改善によって当初よりは性能向上をしている
とはいえネットブックに使われている945GSE内蔵のGMA950の半分弱、高クロック化が
行われたUS15Xでさえ半分強という性能はAeroさえも快適には動作しないにょ。
それに現在のSSDの主流がSATAとなっているためにそれを使うには変換アダプタを使用
する必要があり無駄な電力消費があるだけではなく本来のSSDの性能も発揮できてない
状態にょ。
さらに130nmという旧世代の製造プロセスのためCPU以上に電力を消費しているからね。

それらはOakTrail(これはプラットフォームのコード名なのでCPUコード名はOakViewか?)
によってすべて改善されるにょ。
ポケットサイズPCにおいてはこれは革命的進化を遂げる可能性があるにょ。
ネットブックの場合はAtom N+945GSEがノースブリッジを統合したPineView(PineTrail
プラットフォーム)になっても多少省電力になった程度のメリットしかなかったからね。
それはネットブックの場合はサイズ自体が余裕がない(小さく作れない)というのでは
なくて需要の問題から大きなもの(ULCPCの規定限界サイズである10インチクラスの液晶に
タッチタイプが十分可能なフルキーボードを搭載のため)となっているからね。

しかし、ポケットサイズPCにおいては小さく作るということに関しては技術的な難易度が
高いにょ。
筐体サイズでいえば依然としてOQOが世界最小のWindows PCとなっておりPMやN5はOQOより
大きなものなんだけどOQOの小型化の要因としてはチップのパッケージサイズが小さい
というのが挙げられるにょ。
Atomそのものが小さくてもUS15Wが大きいため小型化そのものが困難にょ。
それにいくら低発熱(低TDP)とはいえそれは比較対象がネットブック用や一般PC向けの
プラットフォームであるためMenlowプラットフォームでも極端な小型化は難しいにょ。
軽くするにもPC向けとしては省電力なAtom Zとはいえ5月8日に書いたようにARMと比べて
電力消費が大きいためバッテリ容量を小さくしないと実用レベルにはならなくなるにょ。

そうなるとフットプリントはハガキや文庫本サイズが限界で重量も本体が200g台で
100g程度のバッテリを装着(使用時の重量は300g台)することで5時間程度の実駆動が
可能になるというのが現在のMenlowプラットフォームのポケットサイズPCのベスト
バランスだと思うにょ。
実際、PM、BX、N5はそうなっているからね。
PMのバッテリを3分の1にすれば夢の200g台Windows PCができあがるけど実駆動時間は
1時間少々となってしまうにょ。
筐体そのものを軽くするのは強度の問題で無理がある(コストをかけないと強度と
軽量化の両立は無理)わけだから軽くするにはバッテリ容量を小さくするしかないわけ
だからね。
カタログスペックで400g台(500gを切ること)に拘ったD4が標準バッテリでどれだけ
使えないかということを考えると一定以上のバッテリ容量は必要であり、それを減らす
ためにはプラットフォーム全体の省電力化が進まないと無理にょ。

ポケットサイズの小型PC・・・なんて現状ではニッチな層向けだし、それが将来的にも
あまり需要が伸びるとは思いにくいのだけどOakTrailは今後増えることが期待される
タブレット型の端末にも搭載される可能性が高いにょ。
タブレット型の端末は昨日も書いたようある程度画面サイズが大きいものが良いのだけど
両手に持って使う機会が多い端末であるが故に軽い方が良いにょ。
ネットブックを両手に持って使うなんて人はほとんどいないから1kgと1.2kgの200gの差
なんてほどんど誤差(バッグに入れればバッグの自重に200g加算されるだけであるため
重量差ほどの差は感じない)だけどタブレット型の端末のように両手に持って使うならば
重量差が直接体感重量の差となって現れてくるからね。

iPadが700gで10時間駆動が可能になったのは省電力CPUのお陰だしいくら頑張ったところで
現状のAtomでは10インチクラスの画面サイズで700gまで軽くすればバッテリ駆動時間が
極端に短い端末となってしまうにょ。
しかし、システム全体の平均消費電力が現在ネットブックの主流であるPineTrailと比べ
半分で済むと言われているOakTrailだと逆にいえば同じバッテリでも2倍の駆動時間が
確保できるため実用レベルの駆動時間を確保可能になるかもしれないにょ。

現時点では大きな需要となっているAtom N(Diamondville&PineView)だけど上記のような
理由でその需要は将来的にはAtom Z(Silverthone&Lincroft&OakView)に取って
代わられる可能性もあるにょ。
OakTrailに関してはまだ実際の搭載製品がなくMooestown以降のAtom ZはWindowsが
非サポートといっていたものから一転して急遽ラインナップに加わったものであるため
現時点のIntelをどこまで信頼して良いかは微妙な感じだけどUS15Wを45nmにシュリンク
してCPUに内蔵するだけでも相当の省電力化が可能なのは確かだし、SATAネイティブ
対応のメリットは間違いなくあるために期待しておいて問題はないと思うにょ。

ただ、登場するのが来年初頭ということでそれからすぐに製品の登場が可能になるという
わけではないため搭載される製品が入手できるようになるまでにはあと半年〜1年後くらい
かかりそうにょ。
完全に新設計だったMenlowとは異なりそのブラッシュアップ版(Atom N270+945GSEが
Atom N450になったようなもの)であるため製品が市場に登場するまでの期間はMenlow
よりも短縮が可能になると思われるので1年後には選択の余地があるくらいには多くの
製品が揃っているだろうと予想はできるもののさすがに1年も待つというのは大きいにょ。
OakTrail搭載機が出る頃には32nmにシュリンクしさらに省電力が進んだAtomの足音が
聞こえてくるだろうからそれが搭載されたものを買った方が良い・・・となり永遠に
買えなくなってしまうからね。

250御茶目菜子:2010/06/04(金) 13:09:18
NEXの最大のネックは・・・
昨日ついにソニーのミラーレスカメラNEX-5が発売されたにょ。
5月21日にはライバル機種との比較レビューより高感度番長(高感度画質のみライバル
より優れる)という結論を下したにょ。
バランスの良さも大事だけどこういうストレートにウリとなる部分があるというのは
悪いことではないにょ。
とはいえ、画質(要はレンズの性能)に関してはかなり残念だったのは確かにょ。
ただ、個体差や被写体によっても印象は変わってくるため1つのレビューだけで判断を
するというのは良いことではないにょ。

ということで他のレビューも見てみることにするにょ。
http://camera.itmedia.co.jp/dc/articles/1005/24/news025.html
http://camera.itmedia.co.jp/dc/articles/1005/25/news031.html
実際に作例を見るとレンズ性能の悪さはそんなに気にならないにょ。
まぁ上手く撮っているからそう感じさせるというのかもしれないけどね。
ここで私が特に大きな期待を寄せている手持ち夜景の写真もあったにょ。
http://camera.itmedia.co.jp/dc/articles/1005/24/news025_4.html
リンク先のページの最下部、右側の写真がその手持ち夜景モードに相当するけどこの
写真を見る限りISO6400で撮影したというのは信じられないレベルにょ。

手持ち夜景モードはソニーのCMOSセンサー採用のコンデジで広く使われているのだけど
複数枚連写をしそれを重ね合わせることで高感度時でもノイズの少ない写真にすることが
可能になるというものにょ。
特に高感度に強い裏面照射センサーと組み合わせた場合には効果は絶大でありISO1600で
ほとんど気にならないノイズとなるにょ。
私が実際にTX1を使い比較した結果、通常モードのISO400で撮影したものと同レベルの
ノイズと感じたにょ。
つまり、手持ち夜景モードを使うことで画質を維持した状態で約2段分の高感度が得られる
ということになるにょ。

1/2.3インチという極めて小さなセンサーを搭載したコンデジでここまでの効果が得られる
というのならばそれよりも桁違いに大きな(約13倍)の面積を持つAPS-Cサイズのセンサー
であればすごい結果が得られるというのは至極当然のことにょ。
NEX-5でもISO6400でありながらISO1600並の低ノイズの写真が撮れているからね。
元々NEX-5はAPS-Cの中でも1、2を争うくらい高感度画質に優れているのだけどそれから
さらに2段分となるとフルサイズさえも凌駕するのではないかという感じにょ。
その仮説が正しいかどうかを判断するためにもISO12800での手持ち夜景モードの結果も
見てみたいものにょ。

もっとも手持ち夜景モードは万能なものではなく連写したものを重ね合わせをすることで
低ノイズを実現するために被写体は静物に限られるということにょ。
そして、重ね合わせがうまくいくように手ぶれをしないことが重要となるにょ。
ぶれてしまえばノイズもあまり減らないだけではなくディティールの甘い写真になって
しまうからね。

NEXといえば姉妹機であるNEX-3が1週間遅れの6月10日に発売されるにょ。
そのレビューがあったので見てみるにょ。
http://dc.watch.impress.co.jp/docs/review/newproduct/20100601_371489.html
5と3の違いはサイズ、重量、動画くらいにょ。
5の方が小型軽量であり動画はフルHDに対応しているのに対して3は720pまでとなって
いるにょ。
フルHDが要らなければ安価なNEX-3でも何ら問題はないと思うにょ。

上記レビューでは当初に発売される2本のレンズの撮影比較があるのでまた見てみるにょ。
まずは16mmF2.8の広角パンケーキレンズ方を見てみるにょ。
このレンズは風景には良さそうなレンズだけど解像感がまるでないという小さいだけの
レンズというイメージだったけど今回の比較ではそれなりに使えそうだというイメージに
変わったにょ。
さすがに開放では酷いけどF5.6まで絞れば中央部はそこそこ解像するしF8まで絞れば
あまり不満がないレベルになるからね。

 開放(F2.8) http://dc.watch.impress.co.jp/img/dcw/docs/371/489/html/p001.jpg.html
 F8      http://dc.watch.impress.co.jp/img/dcw/docs/371/489/html/p004.jpg.html

とはいえ、それはあくまで中央部の話にょ。
周辺部はF11まで絞っても甘いままにょ。
やはり無理をせず24mm(換算36mm)くらいで設計しておいた方が良かったのでないかと
思わせられるにょ。

標準ズームの方は16mmの広角パンケーキよりはマシな感じにょ。
広角側(18mm)はさすがに開放では甘いけど使えないこともないレベルだしF8まで絞ると
周辺部もそこそこ解像してくれるにょ。

 開放(F3.5) http://dc.watch.impress.co.jp/img/dcw/docs/371/489/html/p008.jpg.html
 F8      http://dc.watch.impress.co.jp/img/dcw/docs/371/489/html/p011.jpg.html

望遠側(55mm)は広角側よりは解像感で劣るけどF11まで絞れば十分使えるレベルには
なっていると感じるにょ。

 開放(F5.6) http://dc.watch.impress.co.jp/img/dcw/docs/371/489/html/p015.jpg.html
 F11      http://dc.watch.impress.co.jp/img/dcw/docs/371/489/html/p017.jpg.html

標準ズームの方は良くはないけどとりわけ悪いというレベルではないにょ。
広角側だけ見れば現在の平均的な標準ズームよりはやや下という感じくらいにょ。
やはり前回の作例が悪すぎたというだけかも・・・。
しかし、広角パンケーキの方はさすがに辛いにょ。

NEXの小型軽量を生かすならば広角パンケーキがベストだけどこの描写力だとせっかくの
大型センサーの価値は微妙だからね。
日中屋外での撮影ならばGRDIIIなどの高画質コンデジの方が上に感じるにょ。
もっともISO400くらいでその差はなくなりISO1600まで上げればNEXの圧勝だろうから
暗所で撮影する機会が多ければNEXのメリットは大きいにょ。

さて、NEXでネックになるのは広角パンケーキの解像力ではなくやはり操作性にょ。
コンデジからのステップアップとして高画質&高感度で撮影できる機種を探しているの
ならばいいけどデジタル一眼のサブとして使用するならばすべてメニュー画面から階層を
たどって設定しなくてはならないという煩わしさはストレスとなるかもしれないにょ。
何せNEX-5ではカードをフォーマットをするという操作だけでも28ステップの操作が必要
みたいだからね。
http://digicame-info.com/2010/05/nex-5-1.html
ちなみに私が使っているコンデジのTX1でフォーマット操作を行うためには下記のような
5ステップで済むにょ。

 MENUボタン→設定ボタン→メモリースティックツール→フォーマット→OK

一体どのような操作方法だと28ステップになるのか全く想像ができないにょ。
まぁTX1の場合はタッチパネルだからこそステップ数が減っている(カーソル操作の
ステップが必要ないため)というのもあるけどね。

NEX-5に関しては昨日発売ということで今後はユーザーサイトやブログでどんどん作例や
レビューが公開されるだろうけどやはりパンケーキレンズの解像力と操作性(撮影における
操作ではなく設定の操作)をネックに挙げる人が多そうな気がするにょ。
まぁオート専用と割り切ればいいのだろうけど無理に本体を小型化したせいでヘタな
コンデジよりも操作性がダウンしているからね。(あとはあまりレビューに上がってない
けどAF速度もネックになるかも・・・)
恐らくそれが気になる人は今後発売されるであろう上位モデルとなるNEX-7(?)を
買えというメーカーの考えなのかもしれないけどね。

251御茶目菜子:2010/06/05(土) 13:10:39
フルサイズが古サイズになる日がやってくる・・・?
レンズ交換式デジカメではやはりNEXが今一番の話題だけどもう1つの話題となるとPENTAX
645Dにょ。
発売日延期になっていたけどいよいよ来週(6月11日)に発売されるにょ。
http://dc.watch.impress.co.jp/docs/review/newproduct/20100604_371978.html
やはり、この645Dの最大のウリは価格にょ。
実売価格はたったの約80万円にょ!

安い・・・とはとても言えないけど中判デジカメとして考えれば破格の安さにょ。
同クラスのセンサーを採用機は200万円、300万円が当たり前の世界だからね。
その価格を引き上げている要素の1つがプロ専用のサポートにょ。
それによって数10万円分は価格が引き上げられているのは確実でいくらカメラ本体の
コストがかかっているからといってその価格で販売しないと利益がでないというわけ
ではないからね。

そういう面で645Dはハイアマチュアをターゲットとしプロ専用のサポートは行わないことで
低価格を実現しているにょ。
しかし、それによって価格が大幅に安くなるならば歓迎する人も多くいると思うにょ。
カメラで80万円というのは馬鹿みたいに高価に感じる人が大勢いるかもしれないけど
価格でいえば他社のデジタル一眼レフの最上位モデルとそれほどの差は無い価格だからね。
それらと大きな違いが出せるくらいの画質があればそれらを買おうとしている人に
とっては十分に選択肢に入るにょ。(私はいくら性能が良くても価格的に買えないけど)

さて問題は本当にそれだけの性能があるのかということにょ。
画素数でいえば4000万画素・・・といっても個人的には不要なレベルにょ。
私は1000万画素のデジタル一眼レフ(K200D)を600万画素で使っているくらいだからね。
これは所持レンズが1000万画素で十分に解像しないというのもあるけど私の場合はほぼ
JPEGで管理しているから少しでも軽い方がいいということにょ。

軽い方が良いからといっても200万や300万画素ではせっかくのデジタル一眼の性能を
十分に発揮できないし、最大でもA4サイズのプリントくらいしかしないので600万画素
あれば十分というのもあるにょ。
それに1000万画素センサーで600万画素で撮影することで1画素あたりの性能が上がるし
ペンタックス独自のファインシャープネスはJPEGでしか活用できないというのもある
からね。
http://ascii.jp/elem/000/000/122/122328/index-2.html

このファインシャープネスは通常のシャープネスと異なり線が太くならないというのが
うれしいにょ。
つまり、単純に解像感を増してくれるというわけにょ。
これによって600万画素モードでは素晴らしい性能を発揮してくれるにょ。(元が1400万
画素のK20Dよりは劣るけど1000万画素のK200Dでもかなりの効果を得られる)
とはいえ、基本的には普通のシャープネスと同じため高感度で撮影すると暗所ノイズが
増えてしまうという難点があるにょ。
あとは処理に数100ミリ秒の時間がかかるためレスポンスが少し悪くなるということだけど
連写をしなければこれは問題ないにょ。

さて、話を645Dに戻すとこれが必要という人は4000万画素を必要としているということに
なるにょ。
とはいえ、画素数で比較するのも無意味と感じる人もいるかと思うにょ。
しかし、645Dのセンサーサイズはフルサイズと比べて1.7倍、APS-Cと比べたら4倍という
大きさとなっており、画素ピッチでいえばAPS-Cで1000万画素と同レベルにょ。
きちんと解像するのならば画素数が少ないよりは多い方がいいわけだし、4000万画素解像
するのであれば2000万画素のフルサイズのデジタル一眼で撮れないようなものを撮ることが
可能になるにょ。
特に風景に関しては画素数はいくらあっても足りないからね。

極小センサーを搭載のコンデジで「1000万画素では多すぎる」という人は私を含めて
大勢いることだろうけどAPS-Cセンサーで「1000万画素では多すぎる」という人はほぼ
いないのではないかと思うにょ。
肝心のレンズ性能も画素ピッチが広いということもあってそこそこ解像力のあるレンズ
ならば4000万画素で解像してくれそうにょ。(単純計算ではAPS-Cで1000万画素と同じ
レベルの解像力で済むため)

しかし、作例を見てみるとどうも解像感がないにょ。
http://dc.watch.impress.co.jp/img/dcw/docs/371/978/html/040.jpg.html
これはカメラ内で生成されたJPEG画像というのが原因みたいにょ。
RAWデータ(DNG)を現像してみるとかなり解像感が高くなったにょ。
http://dc.watch.impress.co.jp/img/dcw/docs/371/978/html/041.jpg.html

入門機であればJPEG生成で十分な画質が得られるのが望ましいということで各メーカー
とも補正しまくり「(見た目が)キレイな写真」を生成してくれるのだけどこの645Dは
あくまでJPEGはおまけでRAW現像をしないとその価値はあまり無くなってしまうという
ことがいえそうにょ。

中判カメラということでイメージサークルが大きい分だけレンズの解像力を上げるのは
難しいけど解像感を意図的に落としているローパスフィルターがないため性能の高い
レンズを使用した際にはフルサイズセンサーを搭載のデジタル一眼レフと比べても大きな
差を見せつけてくれるにょ。
その差はAPS-Cとフルサイズとの差と同等かそれ以上に感じるにょ。

画素数が多いだけではなく解像感も素晴らしいのだけどさすがに高感度だけはAPS-Cと
比べても4倍のサイズがあるのにも関わらずそれほど優れてはいないにょ。
むしろ、APS-Cよりも低感度からの落ち込みは大きいのではないのかと思ってしまうにょ。

ISO100 http://dc.watch.impress.co.jp/img/dcw/docs/371/978/html/051.jpg.html
ISO800 http://dc.watch.impress.co.jp/img/dcw/docs/371/978/html/054.jpg.html

センサーや画像処理エンジンで最新のものがどんどん使えるAPS-Cが有利というのが
その原因だと思われるにょ。
やはり、低感度でじっくり撮るというのがベストだと思うにょ。
フィールドカメラということで中判でありながら防塵・防滴を謳っている645Dだけど
中判ということもあってレスポンスもそんなに良くはないみたいだからね。
RAWだと1カットで100MBを越えるためSDカードでは荷が重いにょ。
この辺は高速なSDXCカードに対応してもらいたいところにょ。

しかし、別格の描写力を持つ中判カメラでここまでやってしまうとレスポンスや高感度
性能を重視する人でなければ35mmフルサイズのセンサーを搭載したプロ向けのデジタル
一眼レフを買う人はかなり減りそうにょ。
スポーツとかの動体撮影がメインの人ならば中判だからガマンできるレベルの遅さ(銀塩
中判でも連写でどんどん撮るようなカメラもないし、ブローニーフィルムでそんなことを
すれば1本をあっという間に使い終わってしまう)ということでいくら高画素、高解像感で
あろうと中判デジタルがフルサイズのデジタル一眼を置き換えるようなものではないにょ。

もっとも大きな価格差があるAPS-Cのデジタル一眼レフだと価格の問題で中判デジタルの
影響はほとんどないだろうけどね。
むしろ、APS-Cセンサーの性能向上や価格下落などによってフルサイズは中判ではなく
APS-Cに食われてしまいそうな勢いにょ。
まぁプロ機に関してはフルサイズはしばらく残ると思うけどね。

やはり、この645Dは未だに銀塩が多い銀塩中判からの移行がメインか・・・。
レンズ交換式カメラの場合はレンズは資産となってるからね。
デジタル時代になってからはカメラ本体の資産的価値は下がる一方にょ。
銀塩ならば古い製品は高い価値が未だにあるし、最新のフィルムを使えばそれに応えて
くれるけどデジカメの場合はセンサーはPCのCPUと同じく古いものは古いだけの性能しか
発揮できないにょ。

そういうことを考えればすでにデジタル一眼でレンズシステムを構築している人がそれを
代替するために645Dを買うということはさすがによほどお金に余裕がある人以外は
考えられないので現時点でペンタックスの銀塩645を使っている人がメインターゲット
となりそうにょ。
私は一眼レフで銀塩からデジタルに乗り換えた時にはキヤノンのMF用旧規格であるFD
マウントのレンズを使っていたために今ではマウント互換性がなくどのメーカーの機種
(どのマウント)でも関係無かったけど銀塩とマウントが共通であるEOSを使っていたの
ならばそれが使えるキヤノンにしただろうけどね。

252御茶目菜子:2010/06/06(日) 12:08:33
需要があるかどうかは謎だけど・・・
ようやくアクションゲーム制作講座の入門編を書いたにょ。
第1回 http://ww5.tiki.ne.jp/~ochame/E500/LECTURE/action_e1.htm
第2回 http://ww5.tiki.ne.jp/~ochame/E500/LECTURE/action_e2.htm
第3回 http://ww5.tiki.ne.jp/~ochame/E500/LECTURE/action_e3.htm
半年前に半分以上は書いていたのだけどようやく公開にこぎ着けたにょ。
これで少しは安心にょ。
私は企画倒れになって終わるということも少なくないからね(笑)

これは所詮、入門編でありここに書いていることを理解したからといってすぐにアクション
ゲームが作れるようになるというわけではないけどポケコン(BASIC)の初心者にとっては
自分がやりたいことをコードで書く(プログラムリストとして形にする)ということが
最初の壁になるからね。

この講座では入門者がミスしやすいであろうポイントでわざとミスをすることでその
間違いの問題点を体感できるというのが大きなポイントとなっているにょ。
最初から1つの答えに向かってが一本道で書いていけばこれより格段に短く書くことが
可能になるけどそれだと応用性が無くなってしまうからね。
あえてミス(悪い例)を最初に持ってくることで何が悪いのかどうしてそれが悪いのか
というのが分かるようにしておくことで初級や中級になった時に自力で解決する力を身に
つけられるようになると思うにょ。

もっともあえて一本道で簡略化して書くことで入門者に余分な知識を与えないというのも
1つの方法論としては正しいのだけどそれは問題解決能力をつけることを先送りしている
だけにすぎないにょ。
この辺はその講座で何を身につけて欲しいのかというのが重要となるのでどれが正解と
いうのは実際には客観的な判断はできないにょ。
ターゲットとしているユーザー層も異なるだろうしね。

次はいよいよ初級編・・・と思ったけどその前に先日作った2LINE UFO GAMEにおける
OPASの使用テクニックを書く予定にょ。

しかし、ここで問題が・・・。
思った以上に書く量が多くなりそうというものにょ。
現在のままではプレーンテキストで軽く20KBを越え30〜40KBくらいになりそうな勢いにょ。
というのも本来であればOPASの応用編で書こうと思っていた内容だからね。
これはテキスト量で言えばテクニックコーナーの「IF文を制する者はBASICを制す」全6章を
越え「E500BASIC高速化のすべて」全9章に匹敵するくらいのレベルにょ。

 「IF文を制する者はBASICを制す」・・・タグ込みで35.9KB
 「E500BASIC高速化のすべて」・・・・・タグ込みで60.8KB

私の場合はタグによって3割くらいサイズアップしているのでプレーンテキストで30KBなら
タグ込みで40KBくらいになるにょ。(40KBならばタグ込みで50KBオーバーとなる)

応用編では多重(多ライン)同時スクロールやアニメーションとスクロールの同時使用に
ついて書く予定にょ。
それを使いこなせば先日作った2LINE UFO GAMEもここまでできるにょ。
http://www.youtube.com/watch?v=TNTkpnJbVn0
このゲームの詳細は下記のページを見てにょ。
http://ww5.tiki.ne.jp/~ochame/E500/SOFT/ufogame2.htm

将来的にその応用編を書く場合今回書こうとしている内容とかなりダブってしまうことに
なるにょ。
そうなると先にOPAS応用編を書いた方がいいような気がしてきたにょ。
それを書かないとUFO GAMEで使用しているテクニックの説明ができないからね。
逆にいえばそれさえ書いておけば簡単に説明が済んでしまうにょ。(簡単といっても
プレーンテキストで10KBは越えるだろうけど)
やはり、順序通りやっていかないと難しいということか・・・。

253ミッピュ:2010/06/06(日) 21:43:03
『NEXT :』
2LINE UFO GAME
プログラムリスト
行番号2『BEEP 3』の前の『NEXT :』が抜けています。



…手入力ですからね (σ´д`)

254御茶目菜子:2010/06/07(月) 12:34:59
戦闘機を撮るのは難しい
地元の航空祭に行ってきたにょ。
何があっても対応できるようにデジタル一眼2台、レンズも所有している6本をすべて
持っていったにょ。
航空祭に行くのは10数年ぶりということでデジカメで撮影するのは今回が初めてという
ことになるにょ。

晴れているということもあり会場内は人で溢れていたにょ。
毎年来ている人ならば絶好の撮影ポイントがどこなのかとか知っているだろうし、どの
程度のレンズを使えば良いのかということも把握しているだろうけど何せブランクが
長すぎて何ともいえないにょ。
とはいえ、最近は情報サイトが多くあるのでそれを見て事前に勉強しておけば何ら
問題はないにょ。

やはり、今回は普段使用しない望遠系のレンズが活躍してくれるだろうということが
期待されていたにょ。
特に中古で買った400mmF5.6(35mmカメラ換算で600mm)という超望遠レンズは普段はまず
使うことがない焦点距離だからね。(20数年前に発売されたMFの旧レンズとはいえ
400mmF5.6が1000円だったから買ったわけだし)
まさに、この日のために買ったようなものにょ。
とはいえ、MFで戦闘機が追えるかどうか・・・ということが最大の懸念材料だったにょ。
カメラがK200Dを使うのであればそのレンズ以外には望遠となると50-200mmのズームしか
持っておらず、換算300mmだとさすがに短いためMFで何とか頑張ってみるにょ。

普段は静物写真がメインなのにぶっつけ本番で戦闘機がMFで撮れる自信がないために
保険としてD50も持っていくことにしたにょ。
こちらは70-300mmのレンズ(換算105mm-450mm)があるためにAFで撮影するならばK200D
よりは有利になるし、5年前に発売のカメラとはいえAFは2年前に発売のK200Dよりも速い
からね。
それと記録用にコンデジのTX1も持っていったにょ。
こちらは日記代わりのものなのであくまで記録用に止まるにょ。
しかし、手持ちのデジタル一眼では動画が撮れないため記録用の静止画のみならず動画用
としてはメインの存在になるにょ。

機材といえば白レンズ(キヤノンの大口径の高級レンズ)を使っている人も非常に多く
見られたにょ。
サンニッパ(300mmF2.8)、ゴーヨン(500mmF4)、ロクヨン(600mmF4)という私が
買うことはまずないであろう超高価な大砲を目の前にしてますます自信を喪失してしまい
かけたにょ。(どれも50万円〜100万円する超高価なレンズ)
お飾りでそんなレンズを使ってるという人は中にはいないとは言えないだろうけどやはり
そういう高価な機材を使っている人が相手だと戦意が喪失してしまうにょ。
私の隣で撮影していた人もD3(ニコンのプロ機)を2台持ちにょ。
他人が何を使っていようが自分は自分の撮影に集中すればいいのだけどそれがなかなか
できなかったにょ。
自分に自信さえあれば他人を気にすることはないけど不安面が多かったからね。

さて、いざ航空祭が始まってみれば私の不安は的中にょ。
MFの400mmF5.6では全くピント合わせが追いつかないにょ。
慣れない画角であるためフレーム内に入れること自体が困難でそれでなおかつピント
合わせをするなんてとてもできないにょ。
遠くを飛んでいるのだから無限遠にあらかじめピント合わせをしておけばでいいのでは?
という考えも無くはないだろうけど400mm(換算600mm)クラスになると数100mという距離は
無限遠ではない(無限遠にピントを合わせておいたら被写界深度に収まらない)にょ。
(後から気づいたのだけどあらかじめどの程度のサイズで撮れるというのが分かっていれば
無限遠ではなく400mとか500mの位置にあらかじめピント合わせをしておけば解像力が低い
レンズであるためそれほどピント合わせにシビアになる必要は無かったかも知れない)
ということでまともにピントが合わせられたのはホバリング飛行中のヘリくらいにょ。

http://www.42ch.net/UploaderSmall/source/1275879204.jpg
カメラK200D、レンズSIGMA400mmF5.6、1/125 F19

ちなみに戦闘機の撮影はシャッター速度は1/1000秒以上で撮るのがぶれを防止するのに
良いけれどヘリは1/125以下で撮影するのがベターにょ。
ヘリを1/1000で撮影したらプロペラが止まってしまい躍動感が無くなるからね。
ただし、超望遠レンズで1/125以下となると手ぶれが問題になるにょ。
その点ペンタックスだとボディ内に手ぶれ補正機能がついているために20数年前に発売の
MFレンズ(400mmF5.6)であっても手ぶれ補正が有効に働いているということがAFが
ないというデメリットこそあるけど十分に使えるにょ。(手ぶれ補正がないとこのレンズを
1/125で撮る自信はない)

そういうことでK200DとD50を2台持ちで交互に撮影してきた(RAW連写だとバッファメモリの
関係で一度に3枚しか撮影できないため1カットごとに持ち替えるのはデメリットには
ならない)けれどさすがにMFで戦闘機を撮影するのは私の技術では無理と判断して途中で
K200Dで撮影することを断念してD50一本に絞ることにしたにょ。(後述のように広角を
カバーする標準ズームを付けていればK200Dの出番はあったのだけど)

http://www.42ch.net/UploaderSmall/source/1275879976.jpg
http://www.42ch.net/UploaderSmall/source/1275880696.jpg
http://www.42ch.net/UploaderSmall/source/1275881477.jpg
カメラD50、レンズTAMRON70-300mmF4.5-5.6、1/1000、F5.6

D50は5年前のデジタル一眼ということで決して高性能ではないけれどC-AFで十分捕らえる
ことができるのでK200DをMFで撮影するよりは格段に楽だったにょ。
タムロンの70-300mmはAF自体は遅いのだけどとC-AFならばシャッターを半押ししていれば
ピントを合わせ続けてくれたにょ。
C-AFと連写モードは動体撮影においては必須要素となるにょ。
S-AFでは1回1回ピントを合わせ直すわけだし、連写モードに設定してない場合もそれと
同様にょ。(連写に設定してない場合はもう1枚撮影しようとしたらシャッターボタンを
押し直す必要があるためその際に再びピント合わせをし直すためC-AFと連写はペアで設定
しないと効果はない)

C-AFに設定することで予測駆動ができるというのもポイントにょ。
予測駆動はα-7700iで最初に導入されたものだけど動体撮影する場合にはピントをいくら
合わせ続けてもシャッターボタンを押してから撮影が開始されるまでの数10m秒〜100m秒の
間に被写体が動けばピンぼけになってしまうからね。
その被写体の動きを速度から割り出して自動的に誤差を修正してくれるのがこの予測駆動
フォーカスにょ。
このお陰で高速な被写体でもC-AFを使う限りはピントを合わせ続けることができるのだけど
キヤノンやニコンのプロ機はC-AFによる動体追従性は別格の性能を持っているにょ。
AF速度に優れたキヤノンであれば入門機でも高い動体追従性を持っているのだけど他社の
入門機はさすがにそこまでは高くないにょ。
ちなみにK200DではC-AFが使い物にならないくらい追従性がない(純正の望遠レンズを使用
して辛うじて歩いている人にピントを合わせられるくらい)ということで動体撮影には
全く向いておらず仮にD50と同じ焦点距離のAF対応レンズを使っていたとしてもD50の方を
選択したと思うにょ。(K200Dを使う限りはAFレンズであろうと戦闘機はMFで撮るしかない)
K200Dは静物専用カメラといっても過言ではないにょ(笑)

ただD50で注意しなくてはならないのはAFの測距ポイントにょ。
昨今は入門機でも10ポイント以上の測距ポイントがありK200Dでも11点の測距ポイントが
あるのだけど被写体を常にそのポイント上に置かないといけないということでどうしても
構図に制約ができてしまうにょ。
これが51点測距のD300ならば普通にファインダー内に収めておけばほぼ問題がないレベル
だけど5点しかないD50ではそれはできずAFも速くないためにできれば1点で測距したい
ところにょ。
ということであらかじめ測距ポイントは手動選択しておいてそれに合わせた構図を撮る
ということで解決したにょ。
恐らく1点測距でないとAFの遅いタムロンのレンズでは追従してくれなかったと思うにょ。

ようやく撮影は軌道に乗ってきて無事に航空祭は閉幕したにょ。
ということで、今回撮影してみてやはりアップで捕らえるには換算600mmは最低限欲しい
感じだったにょ。
D50での作例を見ての通り低空飛行であっても換算450mmではやや寂しいからね。
ただし、アップで撮るにはAFであっても技術や経験が必要となるにょ。(まぁこれは連写で
カバーすればたくさん撮った中で1枚くらいは良い構図のものがあるだろうから1枚あたりの
コストがタダ同然のデジタル一眼においては大きな問題ではない)
それと、ブルーインパルスで全体撮影をするためには広角レンズ(換算20〜28mm程度)も
欲しいにょ。(ブルーインパルスはアクロバット飛行にプラスしてその戦闘機から放たれる
煙で描く模様も必見だからね)
広角レンズに換えるヒマが無かったのでとっさにポケットから取り出したTX1だけど
換算35mmでは全体はフレーム内に収まらなかったにょ。

http://www.youtube.com/watch?v=3Sy0DoYJjTQ
(2機が曲線を描きハート模様を作りさらに別の機体がそのハートを射抜くシーン)

そういうことで片方のカメラには望遠レンズ、片方のカメラには広角レンズという2台
持ちがベストといえるにょ。
私のように望遠ズームと望遠レンズという組み合わせではせっかくの2台持ちの効果は
あまり発揮されないにょ。(上記のようにRAW連写が3枚しかできないという点においては
メリットとなるけど持ち替えるタイムロスを考えると微妙)

普段は静物撮影がメインとはいえたまにこうやって動体を撮ると新鮮みがあってなかなか
いい刺激になるにょ。(私はC-AFは普段は使わないし連写も普段は使わない)
頭の中ではこうやって撮影すれば良いというのが分かっていても実際その場で行うと
なるとなかなかできないからね。
そのせいか一眼レフを使い始めてから23年経つけど腕前はこの程度のレベルだしね(笑)



ミッピュさんへ
>行番号2『BEEP 3』の前の『NEXT :』が抜けています。

ご指摘どうもにょ。
早速修正しておいたにょ。

255御茶目菜子:2010/06/08(火) 12:08:33
上記の続き
確かにWindows PCの自由度は非常に高いにょ。(OS自体の自由度はLinux系の方が高いけど
それは自分で必要なものを見つけたり再ビルドができるレベルの人にとってというだけで
あってWindows PCよりはハードルが高いのは否めないし再ビルド前提であればx86に
拘る必要性さえない)
その反面x86というのがボトルネックになるにょ。
上記のように軽くするためにはバッテリ容量を減らすのが簡単な方法だけど5月8日に
書いたようにプラットフォーム(CPUやチップセット等)によって消費電力が大きく異なり
Atomがどれだけ優れていてもARMよりは重量面で不利になるのは否めないからね。

これは必要駆動時間当たりの重量が不利になるということにょ。
「別にモバイルなんてしないから1時間駆動すれば十分」という人ならば全く問題はない
ことだけどそういう人が大半であればOrigamiがあそこまで失敗することがなかったわけ
だからね。
したがって、多くの人がそれなりに納得できるであろう駆動時間を確保する必要があるにょ。
1時間程度しか駆動しないPCといえばWILLCOMのD4があるけどこちらは500gを切るという
国内メーカー製のPCとしては当時最軽量であったことやLバッテリ(プラス100g)で2時間
半の駆動が可能になるということで標準バッテリでの駆動時間の短さはそれほど気にしない
という人もいたにょ。(駆動時間の短さよりもおもらしを気にする人が多かった)

問題の重量だけどARM系の自社製CPUである「A4チップ」を搭載のiPadは実駆動(無線LANを
使用しての連続Web閲覧)で10時間となっているにょ。
JEITA測定法による公称駆動時間で10時間ならばモバイルノートやネットブックではそれを
越える機種はたくさんあるけど実駆動10時間となるとごく一部の機種に限られるにょ。
公称15時間駆動のLet'snote T5でようやく達成できるくらいの数値だからね。
重量が700gということでARM系のCPUを採用している割りには重いと感じるiPadだけど
Windows PCと比べれば「キーボードがないから軽い」というわけではないことが分かると
思うにょ。
単純にキーボードを取り除いたとしてもせいぜい100g程度しか軽くならないし、上記の
ように十分な強度を確保しようとするならばそのキーボードが減った分が簡単に相殺されて
しまうからね。

ただし、ユーザーの手によるバッテリ交換が不可能なiPadでは多くのユーザーが満足する
レベルの駆動時間を確保しなくてはならないのに対してバッテリを交換可能にしておけば
多くのユーザーにとって最低限必要なレベルを確保さえできていればそれで不満な人
だけ予備バッテリを使うという選択肢を用意することが可能になるにょ。
だから、実駆動10時間は必要かと言われたら必ずしもイエスとは言えないものの長い方が
良いのは確かでありかといってそれを達成するために重くなってしまえば良いとは言えなく
なってしまうので難しいところにょ。

(Atom搭載)ネットブック VS (ARM搭載)スマートブックは現状ではネットブックが
圧勝でありそれほど重量面が気にならないためWindowsが廃れない限りは今後もこの状況は
変わらないと思われるにょ。(現状で価格的にもスマートブックに大きなアドバンテージが
あるとも思えない)
スマートフォンにおけるAtom VS ARMはMooestownによってようやくAtomが同じ土俵に立てる
ようになったというレベルであり当面はARMが圧倒的に優勢だと思われるにょ。
ただし、ある程度のサイズがあるのに重量面ではシビアとなるタブレット型の端末では
AtomとARMでは熾烈な争いがくり広がられそうにょ。
省電力では不利でありその影響で重量面でも不利になっているAtomだけどOakTrailに
よってそれはどれだけ緩和されるのかというのが今後は大きく期待されるところにょ。

256御茶目菜子:2010/06/08(火) 12:34:11
タブレット端末で戦争勃発!?Atom vs ARM
今まではAtomはデスクトップ用(ネットトップ用)を除けばAtom N(主にネットブック用)
とAtom Z(主にUMPC用)の2つしかなかったけどMooestown登場によってスマートフォン用の
ものが加わり3つになったにょ。
それは5月7日にここで書いたけど下記リンク先の記事にそれらのカテゴリー別に新旧すべて
合わせたものがまとめられているのでそれを見れば分かりやすいにょ。
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/column/ubiq/20100607_372660.html
これを見てのように「Atom」と一口で言ってもさまざまな種類があるということが分かると
思うにょ。

Atomは低TDPかつ安価ということで小型PCの価格引き下げに大きな貢献をもたらしたのは
紛れもない事実だけどAtomが低TDPといってもそれは「PC向けのx86CPUの中で」という
条件付きにょ。
そもそもAtomはx86でありながらスマートフォンや組み込み市場を狙えるということが
最大の武器だったからね。
IntelはかつてはXScaleというARM系のCPUを作っていたものの部門ごと他社に売却したのも
Atomに自信があったからと私は思っているにょ。

しかし、現状のAtomではARMと競うなんてとてもできるレベルにないにょ。
もっともIntelも最初の世代でいきなり競おうなんて思ってないにょ。
最初はPC向け低TDPのCPUとして売り出したところネットブックが予想以上のヒットを
もたらしそれによってAtomはネットブック用CPUとしての知名度は高まったにょ。
Atomがネットブック用といってもそれはあくまでAtom N(Diamondville)の話にょ。

Atom Z(Silverthone)はAtom Nよりも低TDPかつチップのパッケージサイズも小さいと
いうことで従来では難しかったポケットサイズのWindows PCを安価に作ることが可能に
なったという恩恵があるにょ。
しかも、PMやBXのように400g弱で実駆動4〜5時間確保できるというのもAtomがあってこそ
だからね。(ポケットサイズのPCはそれまでも存在していたけど高価だったり実駆動が
1〜2時間しかなかったりした)

さて、先月発表されたMooestownによっていよいよAtomがスマートフォンに搭載される
ということが現実味を帯びてきたのだけどこれが可能になったのはCPUが省電力化した
というだけではなくチップセットの機能をCPUに内蔵したのが大きいにょ。
Menlowプラットフォーム(現行のAtom Z)においてのチップセットとなるUS15Wはチップ
セット単体でのTDPが2.5WもありCPUよりチップセットの方がTDPが高いという非常に
アンバランスな状態だったにょ。
TDPだけではなく平均消費電力も高くチップのパッケージサイズもCPUよりも大きかった
ためにそれが大きなボトルネックとなりいくら低クロックのAtom Zであろうとスマート
フォンレベルのサイズに抑えるのは無理だったにょ。
さらにAtomではアイドル時の消費電力が大きいために待ち受け時間が数10時間レベルの
端末となってしまうからね。

このスマートフォン向けAtomとなるMooestownの技術を使ったOakTrailによってAtomは
さらに進化を遂げようとしているにょ。
6月3日にも書いたけどタブレット端末でそれはかなり有用になってくるにょ。
今年後半から来年にかけて登場する新Atomを加えて考えると3つのカテゴリーに分けられる
Atomの使用用途は下記のような感じになるにょ。

 CPU名         Atom N        Atom Z
 プラットフォーム名  PineTrail   OakTrail    Mooestown
 ネットブック      ◎
 タブレット端末     ○       ○
 UMPC                  ◎
 スマートフォン                     ◎
        (※◎最適、○適)

Mooestownがスマートフォンで◎となっているのはいいとして低TDPなんだから他の用途に
使えば良いと考える人もいるかもしれないにょ。
しかし、PC向けに必要なものとスマートフォン向けに必要なものでは異なるために
Mooestownではスマートフォン向けでは十分な性能を持つけどPC向けとしては十分な性能
(機能)を持たないために他の用途には適さないにょ。(スマートフォンでは十分なもの
と割り切ることで低消費電力を実現している)
PineTrailがUMPCに適さないのはここで何度も書いているようにTDPの問題があるからにょ。

やはり、上記の分類表を見て気づく点といえばタブレット端末だと思うにょ。
ネットブックに関しては当初の7〜8.9インチ搭載のものよりも大型化が進んでいるため
あえて低TDPではあるけどコスト面で不利になるOakTrailを搭載する意味はないのに
対してタブレット端末はそうではないからね。
これは5月22日に書いたようにタブレット型の端末において現時点でサイズに正解はない
からにょ。
薄型軽量タイプを求めるならばOakTrailがベストだけどそうでないならばコスト的に有利
となるPineTrailで問題ない(デュアルコアのものが近日中に登場するためそれなりに
性能を重視する場合はOakTrailよりも有利となる)からね。

さて、タブレット型の端末といえば最近流行のiPadが真っ先に思い出されそれ以降に登場
したタブレット型の端末はiPadもどき(iPadのパクリ)などと言われることも多いけど
実際は個人向けとして登場したのはWindows PCの方が早いにょ。(見た目がiPadそっくりな
製品をパクリ扱いするなら分かるけど似ても似つかないのにタブレット型の端末という
だけでパクリ扱いしている人さえいる)
個人向け低価格タブレット型の端末といえばOrigamiにょ。(Origamiよりも2年早く登場
したキーボードレスのVAIO type Uもあるけどこちらは小型軽量を重視したモデルであり
Origamiとは基本的にコンセプトが異なるため除外する)

Origamiは当時としては安価であり2台目需要(すでにメインPCを持っている人が2台目と
して購入したり、家族共用のPCしかない人が自分専用として購入)ということが期待
されたのだけどそれは商業的には失敗に終わってしまったにょ。
このOrigamiのコンセプトは気づいてのようにネットブックそのものにょ。
それなのにOrigamiは失敗しネットブックは成功したにょ。
その差は一体何なのか・・・?

「ネットブックはOrigamiよりも安いから」というのを理由に挙げる人もいることだと
思うにょ。
しかし、それは正しくはないにょ。
それはPCがデジタル機器であるが故に性能をほぼ維持した場合には価格が安くなって
当たり前だからね。(Origamiは初期のネットブックと同等以上の性能があった)
確かにネットブックがOrigamiと同じ価格だったらそこまで売れなかっただろうけど
それは失敗しなかった理由であって成功した理由ではないにょ。(Origamiが発売当時に
5〜6万円の実売価格で抑えられるくらいにスペックを抑えたら売れたかということを
考えれば価格だけが問題でないと分かる)

確かにネットブックが売れたのは安価なPCというのが最大の理由というのには間違いない
と思われるにょ。
それに加えてネットブックはネット程度ならば十分に使える性能であり無線LAN環境が
急速に整いしかもイーモバイルを筆頭として3GでのPC接続定額サービスが開始されたことが
大きいにょ。
そのような通信環境の変化もネットブックの成功を支えたにょ。

非力なCPUであるAtomだけどXPならば快適動作する性能があった(XPのサポートや提供を
打ち切っていればネットブックがここまでの成功を収めることは無かった)わけだし、
ネットブックの低解像度の画面だからこそ快適に動作するというのもあるし、その解像度の
制約も画面サイズの制約によって生まれたものだからね。
ネットブックの成功はあらかじめ予想できたものではなくベストバランスによって生み
出されたレアなケースといえるにょ。

ネットブックの成功はこのようなバランスの良さによって生まれた偶発的なものとはいえ
それがOrigamiの失敗と直接的に繋がるというわけではないにょ。
確かに価格面を見ればIntel、MS双方の協力によって大幅に低価格化されたネットブック
とは異なりMSのコンセプト主導でありながらあまり低価格化に貢献ができなかった
Origamiは価格面でネットブックほどの魅力が無かったからね。
PCベンダーの力だけではこれはどうにもならなかったにょ。(CPUやOSの価格は普通の
ノートPCと大して変わらないために作りをチープにして価格を下げるしか無かった)

とはいえOrigamiも小型PCとして考えるならばOrigamiは当時の20万円クラスのモバイル
ノートよりも安い10万円前後という価格や1kg程度の重量は魅力だったにょ。
しかし、PCとして考えるならばキーボードがないというのはマイナス要素だったにょ。
もしも、「キーボードがない」ということがマイナス要素に感じないものになっていれば
恐らくOrigamiはあそこまで失敗することは無かったと思われるにょ。
「iPadはキーボードがないから使えない」という人がほとんどいないように要はOSや
アプリがそのように作られているか、また主要使用用途がそのようになっているかという
ことが大きな影響を与えているにょ。

Windows PCをPCとして使用するためにはキーボードが必須だからね。
特定用途専用であれば問題なく実際に業務用ではタブレット型のWindows PCが多く使用
されているけれど個人向けにはほとんどないのはそれが理由にょ。
Origamiは確かに標準でソフトウェアキーボードが入っておりそれで問題がないという
人にとってみればキーボードがないということはマイナス要素にはならないもののそれは
ごく一部の人だけだと思うにょ。
それで十分という人が本当に多かったのならばiPadが発売される前に多くのPCはキーボード
レスになっているはずだからね。(Vistaでは標準でタブレット機能が備わっているので
キーボードレスのOrigamiで十分ならば使い勝手の面で問題はないはず)
それくらい「PCとして使用する」ためにはキーボードが必要不可欠なものといえるにょ。

Origamiにモバイルノート代わりに使用するには別途キーボードを持ち歩く必要性があり
モバイルノートと比べ重量面ではデメリットが大きくなり使い勝手が劣ってしまったにょ。
それにバッテリ駆動時間も短すぎたしね。(これはタブレット型の端末ということで
重量を1kg以下に抑えるためにはやむを得ないとはいえ消費電力の割りにバッテリ容量が
小さすぎた)
Windows PCということでPDAでは物足りないという人には良かったけど帯に短し襷に長し
ということでOrigamiは多くの人の需要を満たせるような製品ではなかったにょ。
この辺のことは4年前に何度も書いたし今更書くまでもないことだけどね。

それらをまとめるとこんな感じにょ。

 ◎Origami 失敗の要因・・・歯車が噛み合っておらず失敗は必然的だった
  ・キーボードがなくPCとして使うのに不便だった
  ・小型PCとしては(当時は)安かったけどビューア目的に使うには高価だった
  ・バッテリ駆動時間が短かった
  ・モバイルネット環境が不十分だった

 ◎ネットブック成功の要因・・・うまく相乗効果が働き偶然的に成功した
  ・小型のPCとしてだけでなくPCとして安価で2台目、個人向けとしての需要を喚起させた
  ・XPの継続提供によってPCとして普通に使うのに困らない性能であった
  ・Intelが安価で低消費電力のAtomを提供、MSが安価なULCPC版Windows提供したこと
  ・モバイルネット環境が整ってきた

では、最近やたらタブレット型の端末が多く発表されている理由は何なのか・・・?
それはiPadが大きな影響を及ぼしているのは否定できないけどそれだけではないにょ。
Webや動画などのコンテンツプレイヤーとしての使用であればキーボードの必要性はあまり
高くないし、安価でもキーボードが必須であればもうネットブックやCULVノートという
代用端末があるからね。(ビューアがメインであればキーボードの必要性はあまりない)
つまり、タブレット型の端末というのはすべてのPCを置き換えるようなものではなくすでに
PCを持っている人がより便利もしくは快適に使うための選択肢でしかないにょ。
ネットブックを買ったけど動画やWebしか見てないという人であればキーボードレスに
マイナス要素を感じることはないだろうからね。
だから、「ネットブックが十分売れた」ということがタブレット型の端末の需要を生み
出す大きな要因になったにょ。(だからiPadのせいでネットブックが売れなくなるのでは
なくネットブックが売れたお陰でiPadが売れると考えられる)

それを考えるとOrigamiの時とはかなり状況が異なるのが分かると思うにょ。
あとVista以降タブレット機能がOS標準装備になったことやWindows7でマルチタッチに対応
したこともプラスに働いているにょ。
それに加えてOrigamiとは大きく異なるのはやはりバッテリ駆動時間にょ。
「Origamiが使えないもの」というイメージを与えてしまったのはそのバッテリ駆動時間の
短さがあったからね。
それはAtom登場によって容易に克服されたにょ。
しかし、タブレット型の端末に立ちふさがるもう1つの壁と闘う必要があるにょ。
それは重さにょ。

基本的にテーブルや膝の上で使うであろうネットブックやモバイルノートとは異なり
タブレット型の端末は両手に持って使う(もしくは片手で持って片手で操作する)という
機会が非常に多いためその重量はネットブック以上に重要となるにょ。
ネットブックは初期のモデルは小さすぎて使いにくいという問題があったためかULCPCの
規定である範囲内の上限まで大型化され量産効果を得るためにどこも回れ右でそれに
乗ってきたのだけどそのために持ち歩いて使いたいという人にはメリットが徐々に
薄れてきてしまったにょ。
とはいうものの4月18日にも書いたようにネットブックを持ち歩いて使うという人は
少ないために問題はないにょ。(ネットブックの大型化は上記のように需要の大きな
方へとスライドしてしまったせいだし)

では、重量は軽くすれば良いと簡単に言えるものではないにょ。
大きな1枚板であるタブレット型の端末は強度が少なくなれば故障が簡単に起きてしまう
ためにネットブックよりも強度に気を遣う必要がある(ネットブックからキーボードを
外せばいいという単純なものではない)ということでコストと軽量化のバランスは
非常に難しいわけだし、軽くするには最も有用なバッテリ容量を減らすということは
モバイル機器として考えるのであれば致命的になるにょ。
それこそOrigamiの失敗を再び繰り返すだけだからね。
タブレット型の端末を作ること自体は容易だけどそれを受け入れる市場があるのかどうか
という不安要素も大きかったしOrigamiの失敗があったからこそWindows搭載のタブレット
型の端末はここ最近になって急増してきたにょ。

ただ、問題となるのは5月17日にも書いたようにWebが主体になればWindows PCである
必要性が薄れてくるということにょ。
それが、数年前では予想もできなかったiPadのヒットの理由だけどそれ以外の大きな
理由としては6月2日に書いたようにコンテンツやブランド力の影響も大きいにょ。
端末というハードウェアのみならぬOSやコンテンツの配布まで自前で用意できるという
ことが非常に大きな武器になっているからね。
これによって囲い込みがあるから自由な他のOSを使いたいと思うかそれで十分楽しめる
からiPadで全く問題ないと思うかは人それぞれであり優劣が付けられる問題ではないけど
iPadが成功しているということはそれらを総合してみて良いと判断している人が多いと
受け取ることができるにょ。

(下記へ続く)

257御茶目菜子:2010/06/09(水) 12:28:28
iPhone 4は最強のスマートフォンか!?
ついにiPhone 4が発表されたにょ。
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/event/20100608_372820.html
http://k-tai.impress.co.jp/docs/news/20100608_372818.html
さんざんリークされているから驚きは薄いけどやはり一番の注目はその液晶にょ。
画面サイズは3.5インチと変わらないけど4倍のピクセル数となる960x640という非常に
高精細なものが搭載されているにょ。
今時のスマートフォンの中では低解像度だった3GSだけど4になって逆に最も高解像度な
ものになったにょ。

解像度でいえばiPadの方が上だけどiPhoneの方が圧倒的に画面サイズが小さいために
326ppiに達するにょ。
これは国内で販売されているケータイの中では最大解像度を誇るハーフXGA(1024x480)
搭載機種を越えている超高精細なものにょ。
解像度が高ければGoogleマップやWeb閲覧などでも拡大縮小を繰り返すという頻度が
圧倒的に減るために個人的には大いに歓迎したいにょ。
キーボードがありテーブルに置いて使うタイプのPCとは異なり高精細であろうと顔に
近づければ細部まで見えるからね。
とはいえ、人間の目の分解能は300ppi程度だからもう限界レベルに達しているにょ。

ただ懸念されるのは体感速度の低下にょ。
PDAやケータイもQVGAが主流からVGAが主流になった時には急激にもっさり感が増したにょ。
私が使っている905SHはWQVGAということで現在主流のFWVGAの4分の1以下のピクセル数と
なっているわけだけど体感速度は快適だからね。
当時は904SHというVGA機種も選択肢にはあったもののこちらはかなりもっさりしたもの
だったにょ。
さて、問題はiPhone 4が高解像度になってどうなるのかということだけど現時点では
全く問題はないという感じにょ。
速度が気になるならば720x480くらいの解像度に抑えるという手段もあったけどこれだと
従来アプリを使用する際に互換性に問題があるからね。
画面解像度が縦横2倍になっていれば速度面の問題さえ克服できていれば互換性を気にする
必要は無くなるというメリットがあるので960x640は理にかなっているにょ。
XGA液晶搭載のiPadと同じスペックだろうから960x640で速度面で問題ないのは当然といえば
当然かも・・・。

iPhoneはOSやアプリはともかくとしてハードウェアに関しては他のスマートフォンより
劣るというのがまずは画面解像度において克服されたにょ。
それだけではなくカメラも従来の300万画素というローエンドクラスのものがから500万画素
裏面照射センサーへと変わったにょ。
ケータイのカメラでは画素数が増えても無意味とはいえ、さすがによほどしょぼいレンズ
ではない限りは300万から500万画素へと増えるのはマイナス要素にはならず、裏面照射
センサーによって暗所に強くなっているだろうということが予測できるにょ。
それにLEDフラッシュが付いたためにカメラに関しては3GSより圧倒的に上だと思われるにょ。
動画に関しても720pのHD動画が撮れるしこれならばコンデジが無くてもiPhoneで十分という
人が増えそうにょ。

メインとなるCPUもiPadと同じA4チップが搭載されiPhoneが低スペックなんていうことは
無くなったわけだけどこれだけハードウェアを強化しているにもかかわらず重量はほぼ
維持で厚さが薄くなり、バッテリ駆動時間が延びているというのはすごいことにょ。
スペックアップをするというのは別に難しいことではないけどその代償で筐体サイズが
大きくなったり駆動時間が短くなったりすることが多いからね。
そういったデメリットのない高性能化は大歓迎にょ。
唯一進化しなかったのはフラッシュメモリの容量くらいか・・・。
これはNANDフラッシュの価格が高値を維持しているためにやむを得ないとことにょ。

ハードウェアだけではなくOSも進化したにょ。
「iPhone OS 4」改め「iOS 4」の最大のウリはマルチタスクへの対応だと思われるにょ。
iPhoneをスマートフォンとして捉えた場合これは他のOSと比べて最も劣っていた部分
だからね。
この最大のネックが解消できたのはいいことだけど問題はメモリか・・・。
従来はシングルタスクでなら困らなかった256MBのメモリもマルチタスクに対応することで
ネックになってきてしまう機会が出てくるにょ。
まだ分解報告がないためメモリが256MBという確証はないけどね。

ハードウェアが強化、OSが強化・・・ということであとはコンテンツにょ。
アプリに関しては上記のように解像度が単純に縦横2倍になったということで従来アプリ
との高い互換性は維持されているだろうから問題ないとして、次はiPhone4専用の高解像度
アプリに期待したいところにょ。
ただし、解像度面でiPhone4専用となってしまうために3G、3GSでは動作しないというのが
ネックとなるにょ。
iPadでもiPhone4アプリが動作するようにアップデートで可能だろうからそうすれば対応
機種は増えるけどね。

こうなると9月に発売されるであろう次世代iPod touchはいやがおうでも期待が高まって
くるにょ。
このiPhone4ベースとなるだろうからね。
個人的にはiPhoneは今使っているケータイの置き換えとなると不便な面が多いと感じるし
2台持ちにすると維持コストの面で問題があるためにiPhoneはスルーしてiPod touchを
使いたいにょ。
iPhone4の白ROMがiPod touch並の価格で入手可能であればそれでもいいけどiPhone4の
方が確実に高値になるだろうからね。

まだソフトバンクモバイルからいくらで発売されるという価格は提示されてないものの
3GS(32GB)の価格はトータルで57600円(実質負担額11520円〜23040円)なのに対して
iPod touch(32GB)の実売価格は26800〜29800円だからね。
3G通信だけではなくカメラやGPSもないということでiPod touchの方が安くなっているの
だろうけどそれがないことに問題が無ければiPod touchの方がいいにょ。
まぁケータイをiPhoneに置き換えるという人であればパケットし放題フラットに加入する
ことで実質負担額が1万円少々になりiPhoneを買った方が安上がりになるけどね。(段階
課金である通常のパケットし放題だと端末の割賦金が毎月480円増えるため上限まで達する
機会がどの程度までいくのかでプラン選択をする必要がある)

私はモバイルルータ(Pocket WiFi)を4月末に買ったので通信には困らないけど
iPod touchを買う場合モバイル通信環境があるのとないのとでは大きく使い勝手に影響する
ために今から通信環境を整えるという人はiPhoneにするかiPod touch+モバイルルータに
するかという選択は非常に悩むところだと思うにょ。
私の場合はPCでも通信したいためにモバイルルータにしたけど普段はiPhoneだけ持って
外出するという人であればiPod touch+モバイルルータよりもiPhoneの方が遙かにお手軽
であるため普通にiPhoneを買うというのがベターな選択にょ。
モバイルルータを別に買う場合は結局そちらの方でも通信料金を支払わないといけない
わけだからね。

258御茶目菜子:2010/06/10(木) 12:08:20
上記の続き
iPadはタブレット型の端末(タッチパネルを搭載)であるということに関して言えば
革新性は何もないということは何度も書いた通りにょ。
マルチタッチによる操作もWindows7にも取り入れられたのでアドバンテージも低くなって
しまったしね。
大きいのはA4チップ搭載によってもたらされた実駆動10時間でありながら約700gという
軽量であるということにょ。(これも革新的かというと微妙だけど)
700gという重さも手に持って使う端末として考えると重いからね。

iPadで最も革新的といえるのは「一般には売れない」という大型のタブレット型の端末に
おいて、「2ヶ月で200万台以上売れた」ということにょ。
これは多くの人に受け入れられたということであり、「売れない」という固定観念を
崩すという面では革新的そのものにょ。(2ヶ月で200万台を「少ない」というのであれば
「多い」というのはどれくらいなのか明確となる客観基準を提示してもらいたい)

iPhoneは日本ではスマートフォンは(一部のマニア以外に)売れないという固定観念を
崩して国内だけでも200万台以上売れたにょ。(3番手キャリアであるソフトバンクだし
通信インフラでも上位2キャリアと大きく引き離されているということを考慮すれば
キャリアを度外視で端末を選んでいるかが分かる)
iPhone 4もそれと同じように売れると思われるにょ。
それは単純なスペックアップだけが理由ではなく地道な改善があってこそにょ。
http://internet.watch.impress.co.jp/docs/yajiuma/20100609_372922.html

確かにiPhone4の個々のスペックアップは革新的と呼ぶには弱い面も多いにょ。
しかし、それでもスペック的には他のスマートフォンと比べて劣っていたものが互角
もしくは上回るものとなっており、弱点と呼べるものが非常に少なくなったということが
やはり大きいと思うにょ。
カタログスペックだけがウリのガラケーと比較すればそれでも個々のスペックで負けて
いる部分も無くはないにょ。
それで負けているから駄目というのはそれは「全勝しなければ負けと同じ」というのと
変わらないにょ。

勝ち負けなんて用意する項目や観点でいくらでも変わってくるからね。
「Atom VS Core2Duo」で性能比較をすれば誰が見てもCore2Duoが上だと思うけどTDPの
低さとワット当たりのパフォーマンスはAtomの方が上だからね。
したがって、その2項目のみの比較であればAtomの方がCore2Duoよりも上ということに
なるにょ。

iPhone4は電話機としてみれば決して優れているとはいえないにょ。
それにスマートフォンとして考えると自由度が低くアップル社の囲い込みの中で行う
しかないにょ。
自作アプリもアップルストア経由でないとインストールもできないからね。
脱獄ツール(詳しくは「脱獄」でぐぐって)を導入して勝手アプリを自由にインストール
するという方法もあるけどこれはPSPでCFWを導入するのと同じく完全に自己責任となり
保証も無くなるというデメリットがある行為にょ。
iPhoneをモバイルガジェットとして使っている人ならば万一の際はまた買い直せば済む
問題だけど電話機代わりとして使っている人にとってはこれは手を出しづらく誰にもお勧め
できるものではないにょ。

あとこれはキャリアの問題だけど国内のiPhone4を使うとなるとソフトバンクと契約して
使うというのがネックになるにょ。
ソフトバンクは繋がりにくく通信速度も遅いため私自身が使っているとはいえ他の人にも
お勧めはなかなかできないにょ。(一番のお勧めだったホワイトプランも改悪されて
しまったし)
そうなるとキャリア批判から矛先が代わり「iPhoneのSIMロックを解除しろ!」という
方向に向かうのは自然の流れにょ。

とはいえ、SIMロックに関しては総務省から解除を義務化するという話は4月28日の発表で
キャリアの選択制になったにょ。
つまり、「SIMロックをかけてもかけなくてもいい」という状態であるためソフトバンクの
一番の稼ぎ頭であるiPhoneにSIMロックがかけられるのは当然の成り行きにょ。
iPhoneにSIMロックがかかっているということを批判するならばXperiaにSIMロックを
かけているということも批判すべきにょ。
キャリア批判をSIMロックということにすり替えているのにすぎないにょ。
すべてのキャリア、端末でSIMロックを批判しているという人であればiPhoneのSIMロック
批判も納得がいくけどそうでないならばまずは何を批判したいのかということを自分の
頭の中で考えて欲しいものにょ。

確かにSIMロックはあるよりはない方が良い・・・といっても現状から無くなることが
決して良いことかというとそれは違うにょ。
5月1日にも書いたようにSIMロックがあることで縛りが緩くなっている面があるからね。
SIMロックという足かせが無くなり自由に行動できると思ったら行動そのものが制限
されているというオチが待ちかまえているにょ。
見た目だけの「自由」(SIMロック解除)なんて何の意味もないからね。

というわけで端末に関して議論する際にはキャリア、SIMロック批判は切り離して行うことが
重要になるにょ。
例えて言うならば、コンシューマゲームにおいてそのゲームが面白いかどうかを議論する
際にそのゲームのコンソールを持ち出して議論する(「Xbox360というだけで論外だな」
など)というのはどう考えてもおかしいのと同じにょ。
ゲームというソフトの話をしたければソフトだけハードの話をしたければハードだけ
サービス全体で見るならば総合的に判断しないと駄目にょ。(ハードの話をするのに
「Cellの性能が生かされているソフトはないからCellの性能は低い」というのも筋違い)

仮にiPhone5が超高性能量子コンピュータ内蔵、太陽光発電によってバッテリ不要、
1Tbpsの超高速通信が可能・・・などの厨スペックを満載だったとしてソフトバンク
だからとかSIMロックだからということで否定するのか・・・?
それだったら端末がどれだけ進化しようが、本当に革新的な進化を遂げようが否定されて
しまい端末の進化を議論する(意見する)ということの本質から外れてしまうにょ。
結局は否定するための理由を探しているとしか思えないにょ。
確かにケータイとして使うためにはキャリアとは切っても切れないとはいえ、上記のように
否定を前提で書いてしまうと目の前にあるものでさえ見えなくなってしまうにょ。(同じ
ことを何度も繰り返して書いているけど結局本質的にはこれが一番大事)
上記のライターも「iPhoneを買って失敗した」と感じたから否定先行の考えになりあの
ような意見を書いてしまったのだと思われるにょ。

259御茶目菜子:2010/06/10(木) 12:09:37
革新的・・・って何なのさ
一昨日には「タブレット型の端末はPadのパクリ」という一部の風評は正しくはないという
ことを書いたにょ。
タブレット型の端末は古くから存在しているとはいえ、大型(7インチ以上)のピュア
タブレット型の端末というと個人向けではあまり売れておらず、MSがそれなりに力を
入れていたOrigamiでさえ惨敗に終わったということを考えれば発売から2ヶ月で200万台も
売れたiPadはすごいことだと思うにょ。
ただし、それは端末が革新的だからというわけではないのは一昨日にも書いた通りにょ。
売れる下地がありそれで売れたというだけの話にょ。
では、「革新的」というのは一体何なのか・・・?

昨日書いたようにiPhone4はiPhone3(3GS)から大きな進化を遂げたにょ。
ハード、OSともに大きな進化を遂げたのは事実だけど果たしてそれは革新的と呼べるもの
なのかというと人によって意見が分かれるところだと思うにょ。

そういうことである1人のライターの意見はこんな感じにょ。
http://news.livedoor.com/article/detail/4817450/

以下上記リンク先記事より転載
========================================
1.プロセッサがCortex-A8からApple A4にアップ!
 速くなりましたね。おめでとうございます。

2.ディスプレイが480×320ピクセルから960×640ピクセルに!
 細かいところまで見れますね。ところで前述のApple A4のメモリって3GSと同じ256MB
 ですよね? それでこの4倍の表示領域の処理をカバーできるんですか?

3.カメラが300万画素から500万画素に!
 よりキレイな写真が撮れますね。来年のiPhone 5では1000万画素ですか? ガラケー
 といい勝負ですよ。

4.背面にLEDライトを搭載!
 これで暗闇でもキレイな写真が、そして物を探すのに役立ちますね。iPhone、ついに
 フラッシュに対応(笑)。

5.前面にカメラを搭載!
 LenovoがそんなAndroidケータイを出してましたね。パクりですか?

6.ビデオ撮影が720pに!
 カメラが500万画素なのに720pですか。YASHICAの乾電池で動くデジタルカメラと同じ
 ですね。

7.動画の編集ができるように!
 それはiPhone 3GSでもアプリを買えばできました。純正アプリなのがイイところ
 ですね。Appleに全部お金が入ります。

8.デュアルマイクでノイズキャンセル
 音も声もキレイに撮れるようになりました。やったー。

9.ネットワークが3バンド HSPAから5バンド HSPAに
 ソフトバンク限定だから関係ありません。

10.Wi-Fiが802.11nにも対応
 これでWi-Fi時の安定性が高まりますね。その調子で3G接続時の安定性も高めて
 ください。お願いします。

11.3軸ジャイロスコープに対応
 やった! iPhoneがWiiリモコンになる! アプリガタノシミダナア。

12.ビデオ通話ができます
 テレビ電話がどうしました?

13.SIMがマイクロSIMに
 これでSIM発行手数料が取れますね!

14.バッテリー駆動時間が動画再生を除いてすべてアップ!
 長時間の再生が可能に? ボクは朝家を出かけて夜家に帰るまでにバッテリーが半分
 でも残るようになれば幸せです。現状どこかで充電しないとiPhoneが死んでしまうので。

15.重量が135gから137gにアップ
 塩や砂糖じゃあるまいし、携帯電話の重量が2gアップしたところでまあ何も変わりません。デメリットにもならないでしょう。

16.サイズが115.5×62.1×12.3mmから115.2×58.6×9.3mmに小さく!
 薄くなっただけで別にそれは革新的じゃないですよね? ペラペラで折り曲がるとなれば
 革新的だと思いますが。
========================================
(転載終了)

さて、それぞれを私の主観で検証してみることにするにょ。
上記の意見と同意のものに○、同意できないものには×を付けたにょ。
(※上記の意見に対してのものであり製品への評価ではない)

1.A4チップ搭載に関して・・・×
 A4チップの最大の魅力は速さではなくDRAMやGPUを統合してチップのパッケージサイズを
 小さくしたことや省電力化したことに意味があるにょ。
 これにメリットを感じないのであればMenlowとOakTrailも変わらないということになって
 しまうにょ。

2.ディスプレイサイズが960x640に・・・×
 確かにメモリが変わらず解像度アップとなると不安に感じる人がいてもおかしくはない
 けれどiPhone4よりも高解像度のiPadで問題なく動いているという事実が完全に欠落
 しているにょ。
 むしろ、メモリで問題なのはマルチタスク対応してから足りるかということであり
 解像度とメモリ搭載量はほとんど関係がないにょ。

3.カメラが500万画素に・・・×
 iPhone3GSのカメラは決して良いものではなかったからこの変更は嬉しい限りとはいえ
 ガラケー(=「ガラパゴスケータイ」の略で日本独自の進化をしたケータイの総称)が
 1200万画素とか1300万画素とかいってもその数字には何の意味もないにょ。(レンズが
 ボトルネックになるため1000万画素以上はただファイルサイズを大きくするという
 くらいの意味しかない)
 むしろ、裏面照射センサーをどこよりも早くケータイに採用したということがいいにょ。
 まともなフラッシュ(一般的なカメラに使用されているキセノンフラッシュ)を搭載
 していないために室内ではぶれやすいため高感度である裏面照射センサーはコンデジ
 以上にケータイでは有用となるためアップル社の判断は的確にょ。

4.背面にLEDライト・・・○
 これはカメラを重視するならば当然の措置にょ。
 フラッシュ対応(笑)というジョークは私も嫌いではないにょ(笑)

5.前面にカメラを搭載・・・×
 カメラを付けただけでパクリ扱いのはタブレット端末を何でもiPadのパクリ扱いするのと
 変わらないにょ。
 何でもかんでもパクリ扱いするというのは自分の引き出しの少なさをアピールしている
 のと同じなのに・・・。

6.ビデオ撮影が720pに・・・×
 フルHDの専用機(ビデオカメラ)でも静止画は500万画素に満たないものはあるのに・・・。
 静止画の画素数と動画の画素数は何の関係もないにょ。
 あの書き方だとHD動画を撮影するのに静止画の画素数が500万画素では足りないと
 思われても仕方がないからね。

7.動画の編集ができるように・・・×
 AEやプレミアを買えば動画編集ができるからWindowsムービーメーカーは不要というのと
 変わらないにょ。
 やはり、純正の標準添付というのはそれだけで魅力にょ。
 そのソフトを作っているメーカー擁護ならば話は別だけど・・・。

8.デュアルマイク・・・○
 まぁこれは音声をキレイに入力するためのものだからそれ以外にないにょ。

9.ネットワークが5バンドに・・・×
 iPhone4は日本で売られているだけではないのに・・・。
 キャリアのスペックと端末のスペックは切り分けて考えなくてはならないにょ。
 これがソフトバンクからの発表で孫氏の口から出てきたものならば「それならば
 SIMロックをかけるな!」と一蹴するだけにょ。

10.Wi-Fiがnに対応・・・×
 Wi-Fiがそうだというだけであって3Gのつながりやすさは無関係にょ。
 9.と同じくキャリアのスペックと端末のスペックは切り離さないと駄目にょ。
 TVを「○×電器店」で買ったらサポートが悪かったからこのTVは駄目だという人が
 居たら駄目なのはTVではなく販売店であるというのは分かると思うけどこのライターは
 それと同レベルの話をしているわけだからね。

11.3軸対応・・・○
 生かせるアプリが出来たときにはその価値が高まるにょ。
 搭載したというだけではその価値があるとはいえないにょ。
 とはいえ、それはしばらく様子をみないと判断はできないにょ。

12.ビデオ通話・・・×
 TV電話なんてガラケーならほぼどれでもできるけど異なるのは無線LANで無料通話が
 できるという点にょ。(ガラケーでできる機種はあったっけ?)
 もっともこれはカメラ付きのスマートフォンならばどれでもできる可能性があるから
 それほどすごいというものではないけどね。

13.SIMがマイクロSIMに・・・×
 マイクロSIMは小型化が最大のポイントであり、その小型化はバッテリ容量増へと
 繋げているにょ。
 マイクロSIMだと他の端末とのSIMの差し替えができないというデメリットがあるため
 個人的にはこれを進化と呼ぶのは疑問だけど非公式でアダプタ(ただのプラスチック
 製の枠だけ)を経由して使うという方法もないこともないにょ。
 また、他の機器といってもiPad所有であればお互いマイクロSIM同士で抜き差しして
 使用できるから気分に応じて画面サイズ(iPhone 4とiPad)を変えて使うというのも
 アリかもしれないにょ(笑)

14.バッテリ駆動時間アップ・・・×
 長くなるならば歓迎すべきにょ。
 ガラケーでも1日中使っていてバッテリが途中で無くならない機種なんて存在しないため
 アップル社が魔法でも使わない限りそれは不可能にょ。
 それかサイズ度外視のバッテリを装着するくらいか。

15.重量が2gアップ・・・×
 重量がアップしたことを進化項目に挙げていること自体が×としたにょ。
 何でもかんでもアップすれば良いというものではないからね(笑)

16.サイズが小さく・・・×
 幅の4mmの差は大きいし厚さの3mm差はすごく大きいと思うにょ。
 iPhoneはガラケーと比べて幅が広かったからこれで通話時に持ちやすくなったし、
 ガラケーでも厚さ9mmの機種なんて存在しないから幅の広さを相まってその薄さは
 すごいと感じられるにょ。
 これも薄くなってもあまり意味がないという人にとっては大きな意味を持たないけどね。

というわけで16項目のうち同意が3個、同意できないものが13個だったにょ。
結局「革新的」というものの基準が人それぞれであるというのがこれで分かると思うにょ。
私の意見も「客観的にみて正しい」なんてことはなくこれもただの主観にすぎないにょ。

では、iPhone4は革新的ではないのか・・・?
というか、そもそも革新的というのは何なのか・・・?

辞書的な意味で「革新」を見るとこのようになるにょ。
http://dictionary.goo.ne.jp/leaf/jn/32351/m0u/%E9%9D%A9%E6%96%B0/
>〔「革」はあらためる意〕古くからの習慣・制度・状態・考え方などを新しく変えようと
>すること。特に、政治の分野で社会体制・政治組織を新しく変えること。また、変えよう
>とする勢力。

最も判断がしやすい1.のCPUに関してみてもどの程度まで進化すれば革新と呼べるのかと
いうと誰が見ても革新と呼べるレベルとなると現在のノイマン型コンピュータが量子
コンピュータになるくらいのレベルでないと無理にょ。
他社より5倍とか10倍速ければ革新と呼んでもいいけどアップル社だけが時代を大きく
先行しているわけではなく同じような製造プロセスで作っている(というかアップルは
ファブレスであるため製造委託をしている時点で余所と同じプロセスで作るしかない)
したがって、同一TDPで極端(5〜10倍)に性能が良いものを作るというのは無理にょ。

省電力に関しても同じにょ。
ただし、省電力の場合は製造プロセスだけの問題ではない(性能を上げるには多くの
トランジスタ数を搭載する必要があるけど製造プロセスが同じであれば同一ダイサイズに
搭載できるトランジスタ数には差が有為的な差は生まれない)ため工夫の余地があるにょ。
省電力化を進めるにはSoCによるものが最もポピュラーとはいえ、すでにARMの世界では
SoCが当たり前となっておりそれで差別化をするのは難しいにょ。
A4チップはGPU機能だけではなくDRAM(メインメモリ)も同一パッケージ内に収めたのが
省電力化においてかなり効いているにょ。

これはPCのような汎用コンピュータでは絶対にマネができないことだからAtomがどれだけ
頑張ってもメモリの消費電力を合算すればA4チップよりも圧倒的に劣ってしまうにょ。
コア自体はCortex-A8ベースであると推測されるためCPUコアそのものはクロック分だけ
3GSが800MHzだったのが4では1GHz(推定)になったから2割程度しか変わらないことに
なるにょ。

とはいえ、CPU内にメインメモリがあるというのは実効速度の面で圧倒的に有利になる
というのは間違いないにょ。。
Core i7に4GBのL4キャッシュを内蔵したらコアがそのままでも実効速度はかなり速く
なるだろうからね。(現在の平均的なPCのメインメモリの搭載量が4GBであるため)
もしもそんな大容量L4を搭載すれば革新的進化と呼んでも良さそうにょ(笑)
A4チップを搭載するということはそんなアホみたいなCore i7と同列であるということを
考えると革新的な進化と言っても過言ではないにょ。
A4チップのようにDRAM内蔵ARM系CPUは別に作るのが難しいというわけではないけど用途に
よって必要なメモリ量が異なるために数100万個単位でのオーダーが可能なA4チップだから
容易に実現ができるというだけにょ。

革新の基準が人によって異なるとはいえ「革新ではない」ということを前提に評価をした
場合には何を評価しても革新ではなくなるというのが上記の記事内容を私が総合的に
判断した結果にょ。
かといって、盲目的に「これは革新的だ!」と思えと言っているのでもないにょ。
ここで何度も書いているように否定から入ると正しいものが見えなくなってしまうからね。

(下記へ続く)

260ミナト:2010/06/11(金) 01:13:49
はたして革新的?
興味深い記事を見かけたのでお初ですが書き込みさせていただきます。

ウチはだいたいリンク先の筆者さんの意見と同じですね。
3GSに無かったものがインカメラ等が搭載されて利便性が上がるのは理解します。
(たぶん筆者の方もそれは解ってると思います。)
ただ、その進化って散々Apple信者が嫌ってたガラケーと同じ方向への進化ですよね。
って皮肉りたかったんじゃないかと思いますよ?

記事内最後の「以上がiPhone 3GSからiPhone 4になってスペックがあがった全てになります。何か革新的なところ、ありましたか? 小っちゃくなって、速くなって、カメラの解像度があがって……、あれあれ? この進化、どこかで聞いたことがありますよ? そうです、アップル信者さんたちが声高に叫んでいる“ガラパゴスケータイ”と同じですね。」
これが筆者さんの言いたいことの全て何じゃないかな、と。


あ、あとキャリアは端末を語るなら絶対切り離せないと思います。
SIMロック自体が云々ではなく、キャリアによってネットワークへの接続自体の安定性が変わります。ネットワークに頻繁に接続する端末にとってソレは致命的な差であると言えます。
声高らかに5バンドHSPAになったと言われても、SoftBankしか選択肢がない日本では無駄なのですから。

ウチとしては、iPhone4Gは日本色に変化してきたけれど、まだまだ欲しいとは到底思えない。といった評価です。

261御茶目菜子:2010/06/11(金) 12:17:22
レス
ミナトさんへ
>興味深い記事を見かけたのでお初ですが書き込みさせていただきます。

はじめまして!

>ウチはだいたいリンク先の筆者さんの意見と同じですね。

革新的に感じるかどうかというのは昨日書いた通りで人によって異なるからね。
ただ、私はあのライターさんの意見内容においてはほとんど同意できなかったものの
それら1つ1つが革新的であるかと言われたら微妙なものばかりに感じているにょ。
私がiPhoneで革新的と感じたのは昨日も書いたように売上台数(スマートフォンとは無縁の
存在であったような人までスマートフォンへ機種変更させる力)だけにょ。
それはすでにiPhone 3G(3GS)で達成されているから4では革新レベルのものは期待できない
だろうけどね。

>ただ、その進化って散々Apple信者が嫌ってたガラケーと同じ方向への進化ですよね。
>って皮肉りたかったんじゃないかと思いますよ?

メーカー発表の「革新的」というのは大抵は「少し機能・性能が上がった程度のこと」を
大げさに言っているだけだからね。
そもそも昨日も書いたようにアップル社だけが技術レベルで大きく抜きんでているという
わけではないため誰が見ても感じるような革新的な進化なんてできるはずがないので
「少し機能が上がった程度のこと」を革新的と捉えられるかどうかというだけのことにょ。
だから、人によってその評価は大きく分かれるにょ。
私はiPadもiPhone4もすごいとは思うけど革新的なものとは感じてないにょ。

ただ言えるのは、小さくなってカメラの画素数が上がることがガラケーと同じというので
あれば「タブレット端末はiPadのパクリ」という人と何ら代わりはないということにょ。
ガラケーというのはそれが他の国の端末にはない独自なものであり、小さくなることや
カメラの画素数が上がるというのは日本独自でも何でもないからね。
ガラケーとか全く関係なくよりコンパクト&スタイリッシュにするというのは進化として
十分考えられるし、CPUやカメラのスペックアップも時代の流れや利便性を考えると当然の
ことでガラケーとは無関係にょ。

だから私はこの最後の締めの部分が一番同意できなかったにょ。

>あ、あとキャリアは端末を語るなら絶対切り離せないと思います。

確かにこれは一番難しい部分であり間違った評価をしがちなところにょ。

私自身がソフトバンクユーザーであるためその繋がりにくさや通信速度の遅さは痛いほど
実感しているにょ。
しかし、それだとソフトバンクからどれだけ良い端末、真に革新的な端末が出てもそれが
ソフトバンクというだけで正当に評価されないにょ。

「切り離す」というのは無視をするというのではなく端末は端末としてキャリアはキャリアと
して評価すべきということにょ。
あのライターさんは無線LANの項目で3Gについて批判する(切り離しができてない)という
のはどうだろうかと感じたにょ。
例えばあるRPGのグラフィック面での批評をする場合に「このゲームは前作と比べて
グラフィックのクオリティは格段に向上した。シナリオのクオリティもこれくらい上げて
欲しいものだ。」と書くようなものにょ。
評価項目(評価趣旨)と剥離した評価内容を書いているライターの意見は信頼性に乏しく
感じてしまうにょ。

別にキャリアについての不平、不満は最後のまとめでいくらでも書けるのに・・・。
キャリアだけが駄目と感じているならば「端末そのものは良いがキャリアがすべて駄目に
している」と書けばいいだけの話であって特別難しい内容を書く必要は全くないにょ。

>SIMロック自体が云々ではなく、キャリアによってネットワークへの接続自体の安定性が変わります。

SIMロックの話を持ち出したのはiPhoneやiPadの話になるとキャリア批判ではなく
SIMロックに関して批判している人が非常に多いからにょ。
「ソフトバンクだから駄目だ」というならば私も納得するけど「SIMロックがかけてある
から駄目だ」というのは完全に筋違いだろとしか私には思えないにょ。

>ウチとしては、iPhone4Gは日本色に変化してきたけれど、まだまだ欲しいとは到底思えない。といった評価です

私もモバイルガジェットとしてiPhone4は使ってみたいけどケータイ代わりに使いたいか
というと「使いたくない」という気持ちの方が圧倒的に大きいにょ。
日本人にとって使いやすくするために日本色に変化させるというのはガラケー化すると
いうのにほぼ等しいからそれが良いことなのかというのは微妙だけど・・・。

私はアップル信者ではなくヘタをすれば中立よりもアンチよりかもしれないにょ。
DAPとしてiPodは絶対使いたくないというレベルなので・・・。
そんな私の目から見ても「何だかなー」と感じさせる記事内容だったのであのライターさん
には悪いけどここでのネタにさせてもらったにょ。
「良い部分」「悪い部分」を分けて書くのが私のスタンスだからね。

262御茶目菜子:2010/06/11(金) 12:18:32
キーボードレスだからこそ薄い(軽い)ものが良い
iPadはいいけれどやっぱりキーボードがないと・・・という人もいると思うにょ。
iPhoneはガジェットマニアからするとスペックが低い(特に画面解像度)というのが不満
だったけれどiPhone4ではスマートフォンの中では最強クラスのスペックになったため
その点では問題なくなったにょ。
とはいえ、やはりキーボードがないということを気にしている人も多いのではないかと
思うにょ。
確かにないよりはあった方が絶対にいいからね。

私は根っからのキーボード派にょ。
QWERTYキーボードはポケコン以来ということで26年使っているにょ。(当時はマイコンは
非常に高価だったので持っている家の方が少なかった)
しかし、96年に買ったPDAはキーボードレスのザウルス(PI-6500)にょ。
これはシャープのカナメモ、電子手帳・・・という流れをきて同じシャープのザウルスを
選択しただけであってキーボードレスに魅力を感じたから選択したというわけではないにょ。
むしろ欲しかったのはHP200LXだったけど高価だし使えるようにするためにはハードルが
高すぎたので安価で済むザウルスにしたにょ。
またBASICカードを挿せばポケコンにもなったしね(アーキテクチャはPC-E500シリーズを
踏襲し、CPUはE500の倍速であるため演算速度も倍速だった)

次に買うPDAはキーボード付きのWinCE機か・・・と思っていたのだけど買ったのはザウルス
カラーポケット(MI-310)とパワーザウルス(MI-610)にょ。
これに外付けキーボードを付けることで長文を書くことが可能になったにょ。
とはいえ、キーボードの出来はお世辞にも良いものではなく日本語変換も2文節変換で
AI辞書や学習機能が無しということで事実上単文節変換で入力していたにょ。(単文節
変換でないと候補が10通り×10通りあった場合は最大100回変換キーを押す必要がある)
それでもおちゃめくらぶのサイト立ち上げ時には大いに役立ってくれたにょ。

その次に買ったザウルスはMI-E1で初代のスライド式キーボードモデルにょ。
キーピッチが狭いだけでなくキーが固く押すのにかなり力が必要ということで微妙だった
けれどパワザウのキーボード専用端子が削られたのでそのキーボードを使うしかなかった
からね。
さらにその次にかったリナザウ(SL-C750では普通に使えるレベルのキーボードを搭載
だったにょ。
そうなるとやはり、日本語変換がボトルネックになってきたにょ。

確かにキーボードがあるということは重要とは思うけど本質的なことはそこにはないにょ。
要はストレス無く手軽に文字入力が可能かということであり、キーボードと遜色ない
レベルに入力可能であれば問題ないわけだからね。
キーボードレスとなるとやはり真っ先に思いつくのが手書き入力にょ。
ザウルスの手書き入力は文字認識率が非常に高かったとはいえ100%でもないし、私は結構
くせ字であるため急いで書いたら上手く認識されず修正の方に手間取るということも多々
あるため丁寧に書く必要があり、その分入力速度は著しく遅くなってしまうにょ。

ザウルスで通常の手書き入力では認識速度、精度ともに不満で入力速度を最重視するとき
には使えなかったけどそういう時には手書き文字をベクターデータとして保存するインク
ワープロが便利だったにょ。
PIザウルスではそのベクターデータは再利用が不能だったけどMIではそのインクワープロ
で書かれたベクターデータを後からテキストデータに変換(文字認識)させるという方法も
可能であり大きくその価値を高めてくれたにょ。
ただ変換精度がイマイチだったので個人的には使う機会はそれほど多くはなくインク
ワープロ参照機能用(インクワープロモードでのテキストデータは他のどのモードでも
使用することができるためWeb閲覧中にオフラインで書いたテキストファイルを開ことが
この参照機能を使用によってのみ可能だった)として使うのがメインだったにょ。

しかし、リアルタイムでテキスト入力したいという場合には速度面でキーボードには遠く
及ばないからね。
速度だけで言うならばザウルスの手書き認識よりもPalmのGraffitiの方が認識速度や
精度において圧倒していたにょ。
ただし、Graffitiは英数字だけということで日本語入力をする場合には結局日本語変換
という手間が加わるためキーボードには速度面で及ばなかったにょ。

では、ソフトウェアキーボードはどうなのかというと画面サイズがある程度ないと押し
にくいわけだし、ハードウェアのキーボードと比べて入力のフィードバックがないため
速度面でも不利になるにょ。
やはり、同じQWERTY配列という時点でソフトウェアキーボードがハードウェアキーボードに
勝てるはずがないにょ。
というわけでハードウェアによるQWERTY配列キーボードが最強という当たり前の結論に
なってしまったにょ。

さて、最近はQWERTY配列のキーボードを搭載したケータイが増えている(ソフトバンク
からは現行品の中にないのが残念)とはいえやはりメインはテンキーを使っている機種
だと思うにょ。(ガラケーではごく一部の機種を除きほぼ100%がこれである)
この[1]を押すごとにア→イ→ウ→エ→オと変化する文字入力法は使ったことがない人は
いないくらいのおなじみのものだけど私はシャープのカナメモで初体験したにょ。

この文字入力は達人レベルになれば並の人がQWERTY配列キーボードで入力するよりも速い
とはいえ、私はその域に全く達してないにょ。
1秒間に16回ボタンを押せる達人であればカナベースで1分に最大300文字程度入力可能
だと計算される(ア段だと1回、オ段だと5回のボタン入力が必要なので平均は3回となる
けれど濁音、半濁音は別途押さないといけないし、同じ行のカナだとカーソルを押さないと
いけないため平均だと1文字あたり3ボタンよりも大きくなる)ため私がフルキーボードで
タイプする速度と互角の速度となるにょ。
私の打鍵速度は平均よりやや上というレベルでありとても速いとはいえないレベルなので
同じ達人同士を比較した場合はテンキー入力はQWERTY配列キーボード入力には到底及ば
ないにょ。

ケータイには予測変換があるからPCよりも日本語入力において有利だという人もいるかも
しれないけどそれを言ったらPC向けでも予測変換があるためにそれはアドバンテージでも
何でもないにょ。
やはり、純粋に文字入力が速い方が日本語入力も速くなるにょ。(むしろ使えない
予測変換搭載の機種だとケータイの方がかえって遅くなる)

達人の話をしても仕方がないので私自身の話でいうとケータイのボタン入力速度は最大
でも1秒間に3〜4回程度ということでカナベースで1秒に1文字程度、1分で約60文字という
レベルにょ。
これはPC史上最凶のキーボードだと私が思っているVAIO UXで私自身が入力する速度に
さえ劣るにょ。
つまり、私にとってケータイのテンキー入力はVAIO UXのキーボード以下ということに
なるわけにょ。
これは経験を積めば1.5倍くらいには速くなるだろうけど同じテキストをフルキーボードで
書けば5倍は速く入力できるということを考えるとPCで入力ができないケータイでの
ショートメール以外にはケータイで文字入力するという機会がほとんど無くなってしまい
言い換えれば経験を積むという機会もないわけにょ。

ソフトウェアキーボードはハードウェアキーボードに大きく劣るとQWERTY配列キーボード
においてはいえるのだけどテンキーでもそれはいえ、ソフトウェアテンキーではとても
満足な速度で文字入力ができるとは思えないにょ。
ただし、それはテンキーで普通に入力した場合の話にょ。
iPhoneではフリック入力で文字が入力可能というのが大きいにょ。

フリック入力では文字をフリックによって入力するというものにょ。
フリック入力そのものを知らない人のために説明すると、か行を入力する場合は[か]を
押して上方向にフリックすれば「く」が入力されるというものにょ。
これによって、文字入力に必要なボタン入力回数は3分の1程度に減らせるため仮にテンキー
入力よりも打鍵速度が半減しても時間あたりの入力文字数は1.5倍に増えるにょ。
テンキーを達人レベルに使いこなしている人を除けばフリック入力をすることで文字
入力速度は上がるということにょ。
これはiPhoneだけではなくAndroid端末でも可能であり、ドコモのXperiaも最新のアップ
デートでフリック入力が可能になったにょ。
http://k-tai.impress.co.jp/docs/news/20100609_373169.html

したがって、タッチパネルによる文字入力はハードウェアによるキーボード(ボタン)
よりも入力速度の面で劣るとはいえ、それはあくまで文字入力システムが同一の場合に
限られるというわけにょ。
また、VAIO UXのような出来が非常に悪いキーボードの場合は同じキーピッチのQWERTY
配列によるキーボードソフトウェアキーボードにも劣る可能性があるためハードウェア
キーボードに絶対的な優位性があるというわけではないにょ。
私のVAIO UXも木工用ボンドによる加工をしてからようやく多少はまともに使えるレベルに
なったわけだしね。
http://ww5.tiki.ne.jp/~ochame/test/ux_bond.jpg

ということでまとめると日本語変換効率が同程度の場合は日本語入力速度に優劣をつける
とすれば下記のようになるにょ。(フリック入力はあまり経験がないため上記のように
ボタン入力速度の半分の打鍵速度として考えた)

 十分なキーピッチのQWERTY配列キーボード >>>>>
   十分なキーピッチのQWERTY配列ソフトウェアキーボード >>
       キーピッチが小さなにスライド式QWERTY配列キーボード >>
              フリック入力のソフトウェアテンキー >>
                 ハードウェアテンキー >> ソフトウェアテンキー

 (※私個人における入力速度の差であり、>が1つで20%程度の速度差を想定)

つまり、十分に使えるQWERTY配列キーボードがダントツで1位ということは確実なのだけど
それはケータイやスマートフォンでは望めないにょ。
上記の中からケータイやスマートフォンだけを取りだして考えた場合には

 QWERTY配列キーボード搭載機>>フリック入力対応スマートフォン>>通常のガラケー

ということになりガラケーで主体となっているテンキー入力ではどても入力速度でガマン
できないレベルだけどスマートフォンでは満足・・・とはいかなくてもガマンができる
レベルで入力が可能になりそうにょ。

この辺は人によってどの程度の差があるかが異なるだろうし、私の入力速度の優劣比較
とは順位そのものが異なる人もいると思うにょ。
私はテンキーとフリック入力の間に「越えられない壁」を感じるけどこれも人によって
壁の場所や有無が変わってくると思うにょ。
これがiPadクラスの大型タブレット型端末であればソフトウェアキーボードに越えられない
壁を感じており、なおかつ大量の文字入力をするような人はキーボードレスのタブレット
型の端末を選べば失敗してしまうだろうけどそうでなければタブレット型の端末というのは
そんなに悪い選択肢ではないにょ。

それは多くの場合、タブレット型の端末では別途外付けキーボードが使えるけどハード
ウェアキーボード搭載の場合はそれを外して軽量化や薄型化はできないからね。(外付け
キーボードだと角度調整が難しいため別途スタンド等が必要だったり膝の上では使えない
ということがあるためサイズ、重量面以外の問題も発生してしまうけど)
だから、文字入力速度の低下を天秤にかけるだけではなく重量やサイズ(薄さ)も天秤に
かけて判断する必要があるにょ。
だから、重くて厚いキーボードレスのタブレット型の端末は魅力がなく軽くて薄いもので
ある必要があるわけにょ。

それと同じことがiPhoneにも言えるにょ。
東芝のT-01Bはスライド式キーボードを搭載にも関わらず12.9mmの薄型ボディを実現して
いるにょ。
キーボードレスのメリットは上記のようにキーボードがない分だけ薄型化が可能になる
ということなので「キーボードがない」ということを「メリットに昇華」させるためには
キーボード内蔵型では実現できないような薄型化を実現する必要があるにょ。
iPhone 4は12.3mmの3GSから9.3mmへと3mmほど薄型化されたにょ。
キーボードレス端末にとってはこの3mmは小さくて大きなものにょ。

263御茶目菜子:2010/06/12(土) 12:40:57
料金定額プランは使い放題ではない
イーモバイルがついに帯域制限を8月24日から開始するにょ。
http://k-tai.impress.co.jp/docs/news/20100610_373358.html
現状では事実上の帯域制限がない唯一のキャリアだったからね。

現在も事実上の帯域制限がないに等しいというだけであって現時点では帯域制限が導入
されていないというわけではないにょ。
1ヶ月で300GBがボーダーラインとなり1日あたりだと10GBが帯域制限のラインとなるにょ。
1日10GBというのはP2Pをやっている人を除けばほぼ達することはないラインにょ。
私は自宅のCATVの回線(12Mbpsのベーシックな契約で実効下り速度8Mbps程度)でも1日
当たり数GBしか通信をしていないくらいだからね。
それよりも遅いイーモバの回線では1日あたり10GBに到達することはまずありえないにょ。

私は自宅にいる時間(12〜14時間)はPCは常時ネットに繋がった状態になっているし、
寝ている時間や風呂に入っている時間を除いても6〜8時間となるにょ。
もしも24時間通信しっぱなしということで計算すればその制限値に達する可能性は十分に
あるにょ。(とはいえ毎日寝ずにそんなことをするのはP2P以外には考えられないけど)
計算すると理論値の7.2Mbpsで1日24時間(86400秒)フルに通信をした場合には1日に77GBに
なり月間では2.3TBに達するにょ。
したがって、理論値でフルに通信をした場合は1日当たり3時間しか使えないにょ。

ところが理論値で通信するなんて不可能にょ。
24時間通信しっぱなしという同一条件で1日10GBに達するための実効速度を求めると
926Kbpsとなるにょ。
これくらいならば可能か・・・?とはいえ、さすがに24時間連続通信ということ自体が
ほぼ考えられないにょ。
1.9Mbpsコンスタントに出るような場所であれば12時間通信しっぱなしで1日あたり10GBに
達するため月間300GBは達成が出来ないレベルとは言わないけどほぼないといっても
いいレベルだと思うにょ。
ちなみに私の自宅、およびその周辺地域では300Kbps程度しかでないため1日あたり
72時間連続で通信しない限りはその月間300GBという帯域制限に引っ掛かることはない
からいくら使っても全く問題がなかったにょ。

ところが、上記のように8月24日から大幅に規制されるにょ。
今まで月間300GB(1日当たり10GB)というのがボーダーラインだったのが1日当たり
300万パケット(約366MB)へと27倍も制限が厳しくなってしまうにょ。

これを上記の計算と同じ方法で試算し直すにょ。
単純に27倍時間が短くなるというわけなので7.2Mbpsの理論値で通信ができた場合で7分で
到達するにょ。
理論値で計算しても仕方がないけど実効約300Kbpsという遅い私の地域でも2.7時間となるし
1Mbps出ているような地域であれば1時間足らずでその基準値に達してしまうにょ。
モバイル時のみの回線として考えれば常時通信で1時間程度使えればそれほど困らない
とはいえ、ネットブックとのセット販売でイーモバイルに加入してインターネットデビュー
したような人(イーモバがメイン回線となっている人)であればこれは少し厳しいにょ。

とはいえ、時間課金ではなくパケット課金(通信量に対する課金)であるため別の方法で
計算し直すとYouTubeの720pの動画が1分半当たり20MB少々であるため合計25分程度の動画で
366MBに達するにょ。
フルHDであれば合計12分程度にょ。
HD動画を正式サポートしてないニコニコでも高画質なものならば30分で100MB程度にょ。
それでも合計2時間弱の動画で366MBに達するにょ。

これだけ見たらメイン回線としては使えないような感じだけど通常のWeb閲覧程度であれば
1ページ平均300KBと想定すると1000ページ分は閲覧できるためライトな使用でればその
制限値に達することはあまりないにょ。
もっとも1ページ300KBというのはテキスト+静止画で構成されたシンプルなサイトであり
昨今のフラッシュ使いまくりサイトの場合は1ページ数MBというのはザラだからそれを
考えるとライトなWeb閲覧でさえもメイン回線として使うならば微妙にょ。
それくらい月300GBから1日366MBへと制限が強化されたのは大きいにょ。(従来は一旦
制限値に達したら1ヶ月制限されっぱなしだったのに対して制限値が低くなった分だけ
数時間の制限に止まるからペナルティ自体は小さくなっている)

しかし、同じモバイル回線で考えてみると他のキャリアであればドコモは3日で300万
パケット(約366MB)ということでイーモバの3倍厳しいし、ソフトバンクに至っては
1ヶ月300万パケット(366MB)、スマートフォン向けプランで1000万パケット(1.2GB)
ということで改正されるイーモバよりもさらに10〜30倍厳しいにょ。
とはいえ、帯域制限といってもどの程度のものが行われるのかというのは分からないにょ。
ドコモもトラフィックが混んでいる時のみ制限がされるというだけだしね。

ソフトバンクは繋がりにくく帯域制限も他のキャリアよりも非常に大きいということで
通信用としては最も薦めにくいキャリアでありそれがiPadやiPhone購入希望者にとって
大きな問題点になっているのは確かにょ。
しかし、モバイルルータを使うという選択肢があるにょ。
その際はエリアと実効速度重視でドコモを選ぶか、帯域制限が緩くプロコトル制限もない
イーモバを選ぶかという二択になるにょ。(auは対応するモバイルルータがないし、断続
的な通信に対する帯域制限が大きいため選択肢にはない)
あとは、ピーク速度重視でモバイルWiMAXという選択もあるけどエリアが狭いだけではなく
建物内や建物の影ではほとんど通信できないというのがネックなのでその辺が許容できるか
ということが重要になるにょ。

このような帯域制限はモバイル回線に限ったことではないにょ。
据え置き型のADSLやFTTHにおいても制限が大きなものになっているにょ。
それはここ最近はP2Pに対する規制が厳しくなっているからにょ。
確かに一部ユーザーのそのような使い方によってトラフィック量が大幅に増大するという
のは他の大多数のユーザーにとってはデメリットとなるためそのようなユーザーに対する
制限は仕方がないところにょ。
FTTHはADSLやCATVと比べ上りが速いというのが最大のメリットであり、そのような規制に
よって上りの量に制限が設けられているにょ。
プロバイダにもよるけど1日あたり15〜30GB程度という制限値を設けているプロバイダも
少なくないにょ。(P2P規制ではなくただの転送量規制)
これは理論値で100Mbps、実効値でも30〜70MbpsのFTTHであれば簡単に到達するラインにょ。

P2Pソフト使用時の帯域制限は当然とるべき措置だけどそれ以外の帯域制限はせっかくの
FTTHの利便性を損ねてしまうことになるにょ。
私は現状のCATVでは下りはそれほど不満はないとはいえ、上りはさすがに1Mbps程度と
いうのは不満があり、上り帯域が必要になるときにはFTTHに乗り換えを考えているけれど
このようなP2P以外での大きな帯域制限があるならば事前によく調べた上でプロバイダ選びを
したいところにょ。
料金定額というのはいくら使ってもそれ以上は課金されないという安心感があるが故に
どんどん使っていく人も多いけどそれはプロバイダにとっては望ましいものではないわけ
だからね。(ソフトバンクの繋がりにくさはホワイトプランによる影響も大きいと思う)
そのうち規制量に応じて同じ速度プランであっても3000円コース、5000円コース、1万円
コースと分かれるような日が訪れるかもしれないにょ。(例えば、3000円コースは月5GB、
5000円コースは月50GB、1万円コースは月500GBで規制という感じ)

264御茶目菜子:2010/06/13(日) 12:13:18
今となってはそんな時代ではないけど・・・
さて、そろそろOPASに関するページを作ろう・・・と思ったけどその前にワンポイント
テクニックの更新をしたにょ。

ANDで剰余の演算をする
http://ww5.tiki.ne.jp/~ochame/E500/TECH/TECH030.HTM

このテクニックは先日発表したUFO GAME 2でも使われているにょ。
というか、UFO GAME 2での使用があったから思い出したにょ。
私が頻繁に使うようなテクニックは(OPAS応用編などの一部応用的なテクニックを除き)
すでにテクニックコーナーで網羅しているとはいえまだ不完全だからね。
だから、こうやって気づいたときに随時追加していくにょ。

ちなみにUFO GAME 2でこのテクニックをI AND 7ではなく7AND Iとして使用しているのは
理由があるにょ。
前者ではIとANDの間にスペースが必須なのに対して後者の方は7とANDの間にスペースが
不要だからにょ。
これで1文字分節約できるとはいえ、1行にたくさん押し込まないといけない1LINEや2LINEの
ゲームではないからそこまで拘る必要はないんだけどね(笑)
容量の小さなポケコンだと1文字、1バイトの節約テクニックは非常に重要だったけど
ポケコンの中では比較的メモリの多いPC-E650ではそこまでする人もあまりいないのでは
ないかと思うにょ。
まして、PCでプログラミングするならば1文字を節約するためにソースを見づらくするという
のは逆に駄目なものとされているくらいだしね。

265御茶目菜子:2010/06/14(月) 13:11:37
本当にiPhone4の液晶は人間の目を越えているのか・・・?
iPhone 4のウリの1つは3.5インチながら960x640の高精細液晶を採用していることにょ。
326ppiという高密度であり一般的に人間の目の分解能とされている300ppiを越えている
ためにもアップル社はこれを「網膜ディスプレイ」と呼んでいるにょ。
しかし、それに関しては専門家は「誇大広告」と言っているにょ。
http://wiredvision.jp/news/201006/2010061122.html
一般的には300ppiと言われているけど上記専門家の意見では477ppiとなっているからね。

確かにメーカー発表は大げさに発表することが多いし、少し性能や機能が上がっただけで
あっても「革新的な進化」と言うことも少なくはないけどそれが本当に間違いであれば
問題としかいえないにょ。
そもそも、この300ppiが人間の目の分解能というのが正しいのかというのが疑問になって
くるにょ。
その際に問題となるのは300ppiの出所にょ。
これは「視力1.0の人の分解能が1分(の角度)」であることから計算されておりそれから
計算すると30cmの距離だと約300ppi(約0.09mm)になるというわけにょ。

ただ、実際にドットが見分けられるかどうかをチェックしてみればその300ppiというものが
正しいかどうか疑わしくなってくるにょ。
目の分解能が(30cm離れて)300ppiならば120ppiの液晶モニタを使用した場合には75cm
離れたら見分けわれるかどうかの限界に達し、それよりも大きく離れたら見分けることが
出来なくなってしまうにょ。
ところが、私のR5(123ppi)で白地に黒の線(線幅1ピクセル)を表示してみたところ
分解能の4倍となる3m離れてもその線を十分に識別可能だったにょ。
別の例を挙げると空気中に漂っているホコリだけどこれは0.09mmよりも遙かに小さいにも
関わらずその存在が目に見えてしまうことは多々あるにょ。

これはなぜかというと4月11日に書いたように人間の目には色彩を感知する錐体細胞が
600万個程度なのに対して明暗を感知する桿体細胞は1億個以上あるからにょ。
つまり、明暗差(コントラスト)の大きなものはこの錐体細胞によって識別され本来の
性能を遙かに超えた認知力を発揮されるにょ。
だから人間の目はコントラストが高い輪郭線を認知する力は極めて高いものとなっている
ためにピーク時には300ppiを遙かに大きく越えることが可能になるわけにょ。

私は昨年3月16日にデジカメで撮影した写真を比較したにょ。
その際には150dpi、200dpi、250dpi、300dpi、350dpi、400dpiでプリントしたものを
無作為に取り出しその優劣を見分けられるかというテストだけど300dpiを越えるものは
ほとんど見分けることができなかったにょ。
それ故に300dpi(300ppi)という基準はそれほど大きな間違いとは思えないけどプリント
した写真の場合はプリンタ側がボトルネックとなり、実効印刷解像度で300dpiを大きく
越えるのは難しいということを考えなくてはならないにょ。
インクジェットプリンタは誤差拡散方式であるためプリント解像度と実効解像度には
大きなずれがあるからね。(1ドットでフルカラーを表現できているわけではない)

では、人間の目の分解能が300ppi程度というのは正しいのかどうかをここではっきり
させようと思うにょ。
そういうことで実効ppiがはっきり分かっているPCモニタ上で改めてチェックしてみよう
と思ったにょ。(そもそも発端がプリントではなく液晶モニタに関してだからね)
200ppi〜600ppiくらいまで20ppi刻みくらいでたくさんの液晶モニタを持っている人で
あればそんなその液晶モニタを30cmの距離から離れて見て自分の目の分解能がどれくらいか
というのが分かるだろうけどそのようなモニタを多数持っているなんていう人はまず居ない
と思うので1つのモニタに対して距離から逆算するしかないにょ。

ここで気を付けないといけないのはどのような環境で測定するかにょ。
フルカラー(RGB256階調)で表示する場合には黒(0,0,0)と白(256,256,256)を比較した
場合においては明暗差が大きいために高い分解能が発揮されるけど実際に画面を見る場合は
カラーの方が圧倒的に多いからね。
では、その実際の使用時におけるRGBの輝度差というのはどれくらいの差で考えれば良い
のかというと難しいところだけど平均的に見れば隣同士のピクセルにおけるRGBそれぞれの
輝度差は64くらいだろうと予測してその輝度差のドットを識別できるかというのをセルフ
チェックしてみることにしたにょ。

そのために速攻で作ったソフトがこの「c-test1(C力測定)」にょ。
http://www1.axfc.net/uploader/Sc/so/123631.zip
これは視力検査と同じように一定距離を離れてそれが見えているかどうかを調べるもの
となっているにょ。
測定に必要なものはWindows PC&液晶モニタ(もしくはノートPC)、長目の物差しもしくは
巻き尺にょ。

まず簡単にソフトの使い方を説明するにょ。
c-test1.exeをダブルクリックで起動すると画面上に色が付いた四角形とその中に3x3
ピクセルの小さな四角形(外側の四角形とはRGB64階調差)が表示されているけどその
四角形の4辺のどこかに1カ所だけ欠けている部分があるのでそれがどこなのかを選択肢し
正解ならば「○」、不正解ならば「×」が表示されるという単純明快なものにょ。(5回に
1回は欠けてない四角形が表示されるのでその際には「無」を選択する)
右クリックをすれば次の問題に進むにょ。
ゲーム性は全くないためそのテストの繰り返しとなるにょ。

テスト方法はまずは十分にドットが見える近い位置からスタートしていき2問連続正解
したら適当に少しずつ離れていき(2問連続にしたのは「たまたま正解する」という可能性が
20%あるけど2問連続ではればそれが4%へと軽減されるため)1問でも外した時点で終了と
なりそこから画面までの距離を物差し等を使って計測するにょ。(同じ64の輝度差でも
色によって人間の目は分解能が異なるため複数回チャレンジした方が良いと思う)
そしてresult.exeを使って液晶の大きさと解像度と距離を入力すれば結果(30cm離れた
地点での分解能)が分かるにょ。(距離に「30cm」を入れるとその液晶のドットピッチが
分かる)
ちなみに私の測定結果はR5(10.4インチXGA)で295、VAIO UX(4.5インチWSVGAで308と
なったため一般的に言われている300dpiはそれほど間違ってないことがいえそうにょ。

このテストは高精細の液晶モニタを使用した方が正しい計測結果が得られると思うにょ。
距離が長くなってしまえばただの視力検査になってしまうからね。(1m以上の計測結果に
なる場合は測定誤差が大きいため高精細の液晶モニタを推奨)
視力0.1の人が視力1.0の人と比べて10分の1の分解能しかないなんてことはなくきちんと
ピントが合う範囲内ならば視力に10倍の差があろうと分解能に大きな差は生まれないにょ。
近視の人が分解能で劣る(視力検査表の大きなランドルト環しか識別できない)というのは
その距離では水晶体のピント調節の範囲外となっているためでありカメラで言うとピントが
合ってない状態で撮影しているようなものにょ。
その状態で「レンズ性能が低い」と判断するのは間違いであることが分かると思うにょ。

また分解能を測るのであれば2本の線が正しく見分けられているかというので測定することが
多いと思うにょ。(特にカメラのレンズの解像力チェックによく用いられている)
それは2本の線を引いてその間隔がゼロか否かというのをチェックするという方法だけど
それだと二択になってしまい95%以上の正しさを求めるためには同じ距離で5回テストを
する必要があるため(たまたま5回連続正解する確率は1/32)テスト時間がより長くかかって
しまうにょ。
そのテスト方法であるc-test2も用意したので興味がある人は試してみるといいにょ。
隙間が空いていれば「有」空いてなければ「無」を選択していくというだけにょ。

ただc-test2ではc-test1より高めの測定結果になるにょ。
これはドットではなく線ということで認知しやすいためにょ。
視力検査のランドルト環はそのようなことがないように太さと隙間の幅は同じになるように
設定されているにょ。
したがって、このc-test2は人間の目の分解能を測定するのには適したテスト方法とは
言い難いにょ。
コントラストの低下によって線の間隔の有無を判断するのではなく線がはっきり見えるか
どうかという判断で行えばまた異なるだろうけどその基準が難しいからね。

まc-test1とc-test2の測定結果の違いというのは点か線かというサイズの問題というのも
あるけど形状の問題も大きいにょ。
例えば数100m先の電線は見えるけどその電線の太さと同じ大きさの物体(電線が1cmと
すれば1cm角の立方体)は見えないというのは人間の目は図形を見る認識能力に優れて
いるからにょ。(距離300mで太さ1cmの電線が識別可能な場合、30cm離れて300ppiのものが
識別可能という分解能の9倍、つまり視力9.0相当となる)
これが最初に出たモニタ上に線を引いた場合にかなり離れていても線が認識可能な理由と
なっているにょ。

ということで私の測定結果を下記にまとめてみたにょ。
使用したPCはR5(10.4インチXGA)が123ppi、UX(4.5インチWSVGA)が264ppiにょ。
ちなみに私の視力は左右ともに0.9(ただし矯正)にょ。

  《 測定結果 》
       c-test1   c-test2   c-test1-bw  c-test2-bw
  R5      295    測定不能    377    測定不能
  VAIO UX   308     659     387    測定不能

 ※距離が1mを越えたものは誤差が大きいため「測定不能」とした
  すべてのテストは「ドットがはっきり見える」というラインではなく「ドットもしくは
  線の想定できるという条件下での測定値
  各3回テストしてもっとも良いものを記載した

同じ測定アルゴリズムでも少し条件を変えただけのc-testとc-test2では結果が明らかに
異なるというのを見ればいかに測定方法で結果が左右されるのかが分かるように条件に
よって大きな差が出るテストであるということは認識しておいて欲しいにょ。
図形として線を認識するのではなくドットがはっきり見える距離という条件で測定すれば
c-test1とc-test2では今回のような大きな測定結果の差はなくなると思う)

また、c-testではRGBの輝度差は64で計測したけど上記のように輝度差256(つまり白と黒)
ではそれよりも遙かに大きな測定結果が残せるからね。
実際このテストの白黒版を先に作った(ファイル名の最後にbwが付いているもの)のだけど
隙間が空いているのかどうかがはっきり見えなくてもコントラスト低下によって隙間の
あるものとないものに差ができてしまうため簡単に区別がついてしまうのが厄介にょ。
c-test2-bwではVAIO UXでさえも測定不能のレベル(1000ppi以上)となったにょ。

そもそも人間の目はデジカメとは根本的に作りが異なるため単純に「分解能」という言葉で
表すことはできないにょ。
しかし、326ppiの液晶モニタは(30cm離れて見たときに)「フルカラー画像のドットは
ほとんど見えない」というレベルになっているのは私の測定結果から間違いではないにょ。
あくまでこのテストは30cm離れて見た場合における推定分解能なので15cm(多くの人が
ピントが合うであろう最短距離)ならばさらに2倍になるため画面に近づけば326ppi程度
ではドットが目で見えると思われるにょ。

それもフルカラーで64の輝度差というのが前提条件であるため輝度差の大きいもので
あれば余裕で識別可能だからね。
c-test1-bwではUXでも387ppiに達していているにょ。(視力0.9の私だけど近接時には視力
1.3相当になるということ)
最初に書いたリンク先の専門家の意見では人間の目の分解能は477ppiに達するというのも
考えられない数字でもないにょ。(言い換えればピント調節というボトルネックが無ければ
平均的な人の視力は1.5〜1.6相当になるということ)
仮にその477ppiが正しいとしたら15cmまで近づいてみれば954ppiまでドットの有無が識別
可能といえるにょ。(私自身の測定結果でも15cmならば774ppiまで識別可能)
したがって、1000ppiクラスであれば完全に人間の目(網膜)を越えたといっても問題は
ないけどiPhone4の326ppi程度で「網膜ディスプレイ(人間の目を越えた液晶)」という
のはやはり過剰表現であることが否めないにょ。

266御茶目菜子:2010/06/15(火) 12:57:45
iPhone 4のライバルはニンテンドー3DS!?
iPhone 4は本日より予約開始となったにょ。
http://k-tai.impress.co.jp/docs/news/20100614_374335.html

32GBモデルの場合は月々の割賦金は2400円ということで24回払いの総額57600円となり3GSと
同じ金額にょ。(16GBモデルは46080円)
そこから1440円(段階制定額の「バリュープラン」加入時)〜1920円(固定金額の「標準
プラン」加入時)の月月割が行われるため実質負担額は毎月480円(標準)〜980円
(バリュー)となり割賦金の総額は11520円(標準)〜23520円(バリュー)となるにょ。

標準プランとバリュープランは端末代の実質負担金は1万円以上の差がついているけれど
どっちがお得かはパケット使用料が上限の4410円に達する機会がどれくらいあるかで
変わってくるにょ。
ほとんど上限に達しないような使い方をするのであれば端末代が1万円以上高価になっても
バリュープランの方がトータルとして安くなる可能性があるにょ。
とはいえ、iPhoneで通信を極力抑えた使い方というのはそのアドバンテージがあまり発揮
されないからね。(通話メイン、もしくは通話・通信以外がメインならばガラケーの方が
便利)

もっとも、ソフトバンクの通信そのものが嫌とか、PCでも使用したいからということで
モバイルルータを別途持っているという人であれば極力それを活用すればパケット代を
節約することは可能にょ。
ガラケーにおいても最近はWi-Fi対応の機種は多いけどガラケーの場合はWi-Fi時には
出来ることにかなり制限ができてしまうからね。(フルブラウザの通信にはWi-Fiは使える
けど標準ブラウザを使用したり、メールの受送信にはパケット代がどうしてもかかって
しまう)

したがって、iPhoneは「iPhpneが欲しい(もしくはスマートフォンが欲しい)」という人
にはお勧めできるけど「ガラケーとどっちにするか迷っている」という人(ガラケーと
優劣を比較している人」であれば素直にガラケーを買った方が失敗は少ないのではないか
と思われるにょ。
カタログスペックでいえば何だかんだでガラケーは高いし、日本のユーザーが欲している
ようなサービス面や機能が充実しているからね。

しかし、スマートフォンが欲しいという人の中には「iPhoneはスペックが低い」というのを
ネックに感じている人も少なくなかったにょ。
これはiPhone 4になって6月9日に書いたように大幅にスペックアップし、今まで
低スペックがネックでiPhoneを買わなかったという人にとっては朗報といえるにょ。
iPhoneのライバルといえばキャリアは異なるものの国内端末ではドコモのXperiaだと
思うにょ。
http://trendy.nikkeibp.co.jp/article/pickup/20100611/1032077/
Xperiaは今年の4月になって発売開始されてわずか1ヶ月でドコモのスマートフォン史上で
最高の売上台数に達するほどの人気ぶりにょ。(別キャリアでの比較が対象にならない
ならばiPhoneと同じソフトバンクのAndroid端末であるDesireを対象にすると良い)

そのXperiaだけどiPhoneとは好対照になっているにょ。
カテゴリー的には両者ともスマートフォンに位置するもののiPhoneはアップル社の囲い
込みが大きいのに対してXperiaの方はその自由度が高いにょ。
これは特にアプリにおいてもいえ、iPhoneでは基本的にアップル社の認証済みのものしか
インストールできない(脱獄することで使用可能とはいえそれは非保証となる行為である
ため推奨できない)のに対してXperiaの方はLinuxをベースとしたAndroid OSによって
そのような縛りは一切ないにょ。

アップル社の認証が必要であるが故に作れないアプリというのもあるにょ。
その1つがWebブラウザにょ。
Xperiaの方は標準のWebブラウザが気に入らなくても他のWebブラウザをインストールする
ということがいくらでも可能なのに対してiPhoneにはその選択肢さえ用意されないからね。
確かにiPhoneはアプリの数が多いし、一カ所にすべてまとまっていることや支払いのための
システムが確立しているなどのメリットがあるためアプリだけを見ればiPhoneの方が優勢
だけど自由度を求めるという人にはあまり向いている端末ではないにょ。(したがって
スマートフォンの最大のメリットは自由度にあるという人にはiPhoneはお勧めできない)

Xperia vs iPhone 3GSであれば液晶解像度やCPU性能など基本スペックでiPhoneが劣って
いることが使い勝手に大きな影響を与えていたけどiPhone 4ではスペック面では互角
以上となったためその足かせは無くなったにょ。
これは後発だから当然とはいえ、iPhone 3GSは発売時点でもハイスペックとはとても
いえなかった機種だったために基本スペックの底上げを望んでいた人も多かっただろう
からね。

そして、やはりOSがマルチタスクに対応したことも大きいにょ。
Webで調べものをしながらGoogleマップを使用し、そしてWeb閲覧に戻るという簡単なこと
さえ満足にできなかったということでiPhoneはシングルタスクでの操作性に優れていても
スマートフォンとしてみれば使い勝手が良いとはいえなかったけどマルチタスク対応で
それも改善されたにょ。
Xperia vs iPhone 3GSでは多くの面でiPhoneが負けていたけどそれもiPhone 4ではほとんど
無くなったにょ。
http://xperia-fan.jp/special/vsiphone

個人的には「ケータイとしてiPhoneは使いたくない」「通信用のサブとして使うには毎月の
維持費が馬鹿にならない」という理由で6月9日にも書いたようにiPhone 4は見送る予定
だけどスペック面やアプリには興味があるので同等のスペックのiPod touchが発売されたら
購入するかもしれないにょ。
でも、秋まで待つならニンテンドー3DSも発売されるだろうからね。(日本時間の今夜未明に
E3で3DSの発売時期や価格が発表される予定)
ジャンルこそ違うけどエンターテイメント用途に使用するのモバイル端末ということで
個人的には用途が被ってしまうからね。
まぁ同時に買うことはなく買う時期をずらして両方買うことになるだけだろうけどね(笑)

267御茶目菜子:2010/06/16(水) 12:44:15
ニンテンドー3DSは「奇抜」ではなく「堅実」なDS後継機
3月に名称だけ発表されていた任天堂の次世代携帯ゲーム機であるニンテンドー3DSが
E3で発表されたにょ。
http://game.watch.impress.co.jp/docs/news/20100616_374648.html
http://game.watch.impress.co.jp/docs/news/20100616_374649.html
私は日本時間で本日午前1時〜2時半に行われたE3での任天堂の基調講演は生で見たにょ。
過去のヒット作品が軒並み最新シリーズとして登場するため会場は拍手喝采の連発だった
けれどやっぱり一番の目玉となったのはニンテンドー3DSにょ。

その3DSの中での一番のウリとなる要素は3D液晶にょ。
上が3.5インチ400x320の3D液晶(実際は800x240で左右用の画像を用意するため解像度が
半分になる)、下がタッチパネル付きの3インチQVGA液晶にょ。(上のみワイドになると
いうのは開発基板の画像データが流出してすでに分かっていたことだけどね)
上の方はワイド液晶搭載だからWVGAかと期待されていたけど1ピクセルが縦長の800x240
というものになったにょ。(バランスを考えればこんなものだろうけどこれだと3Dは
横持ち専用になってしまいそう)

下の方には3D液晶を搭載しなかったのはやはりインターフェイスの問題が大きいからでは
無いかと思うにょ。
公式見解ではタッチによって画面が汚れるからということなんだけど私は実際にはそう
ではなく3月24日に書いたように3Dだと左右の像がずれるためタッチペンでの操作ができなく
なってしまうことが原因に思うにょ。(誤差が大きいためゲームでは使えない)
正確なインプットを求めるならば、タッチペンそのものにセンサーを内蔵して空中で
認識させる必要があるにょ。

3Dは確かにインパクトはあるけど目に負担がかかってしまうという問題があるにょ。
それに人によって3Dの見え方が異なるしね。
それは調整機能によって克服されているにょ。
3D液晶を搭載機器だと3D機能のONとOFFくらいしかできないものばかりだけど3DSの場合は
3D効果を自由に調整できる(強くしたり、弱くしたり、OFFしたりできる)ということで
ボリューム調整で簡単にその強さが変えられるというのはまるで魔法のようなものという
感じらしいにょ。(実機を触った記者の感想)

3DTVやBlu-ray 3Dなど3Dは話題性が高いものの問題はコンテンツにょ。
わずか数タイトルのためだけに数10万円出して機材の買い換えができるという人はほとんど
いないだろうからね。(ちょうどTVやBlu-rayの買い換えをしようとしている人であれば
予算に少しプラスαするだけで買えるけど)
しかし、3DSではコンテンツ面の心配はないにょ。
3DS用タイトルは恐らくすべてが3Dとなるからにょ。

それに加えて3D液晶というのを生かし、カメラが外側に2つ付いているので3D写真も
撮れるようになったにょ。(3月24日の私の予想通り)
VGAカメラであるためとても印刷には耐えられないけど3DSの実効400x320の画面で見るなら
十分なレベルにょ。
あと3D液晶を生かして3D映画の配信サービスも行われるにょ。
3Dは体感しないと分からないだけにほぼ確実に数1000万台規模の売上台数が予想される
3DSは3D映画の配信サービスとして最も適しているからね。(すべてのPS3で3D映画が再生
できたとしても3D視聴環境が整っている人はその中のごく一部に過ぎない)

3Dゲーム(紛らわしいので以下「ポリゴンゲーム」と記す)はプレステ、サターン登場して
以来ポピュラーなものとなったにょ。
確かにポリゴンゲームは自由に視点が変えられるということやモデリングの強化や
モーションキャプチャ導入によってリアルな表現が可能になったのだけどゲームとしては
1つの壁があるにょ。
それは距離感がつかめないということにょ。

人は左右の目の視差を利用して距離を把握しているために横スクロールや見下ろし画面で
展開するゲームを無理矢理プレイヤー視点(プレイヤーの後方視点)のポリゴンゲームに
した場合にはプレイができないレベルまで難度が高まることがあるにょ。
しかし、表示が3Dであれば距離感がつかめるためポリゴンゲームが生きてくるにょ。
3Dは見た目のインパクトや流行だけではなくポリゴンゲームをプレイしやすくするための
重要なファクターといえるにょ。

しかし、ゲームをするには表示だけでは駄目にょ。
入力デバイスも重要だからね。
入力デバイスの進化(コントローラの進化)はそのままゲームの進化へと繋がってきて
いるにょ。
コンシューマゲーム機で初めてアナログ操作を導入したニンテンドー64以来アナログ
スティックがコンシューマゲーム機においても標準的な存在となっているけど残念ながら
DSには採用されなかったにょ。

そのためDSは入力デバイスがボトルネックになったため3Dゲームが遊びやすいゲーム機
とはいえない状況だったにょ。
しかし、この3DSでは360度アナログ入力が可能なスライドパッドが搭載されたにょ。
使い勝手は未知数だけどこれによりDSが抱えていた問題点の1つが解消される可能性が
出てきたにょ。

あと話題性は3D液晶が持っていった感じがあるけど実はすごいのは通信部分にょ。
ドラクエIXではすれ違い通信で累計1億人突破というギネスブック記録になったのだけど
このすれ違い通信は特定ソフトをスリープさせている人同士に限られたにょ。
いくら、DSの普及台数が多くてもドラクエIXをプレイしてスリープ状態でいる人という
のは限定されるし、ドラクエIXにおけるデータ交換しかできないにょ。

しかし、3DSではそれと似た機能をハードウェアレベルでサポートしているにょ。
つまり、すべての3DSが常時無線ネットワークで繋がれた状態にあるということにょ。
実際は3DSの無線LAN出力が弱いいので「すべて」というわけにはいかないけどこれは
3D液晶以上の革新的な変革をもたらす可能性があるにょ。
これは3G通信内蔵のケータイやスマートフォンでは簡単に実現可能なものだけど3DSでは
通信費用がかからないというのが大きいにょ。
システムができても何に使うのかというのが問題だし、スリープ中の消費電力増に繋がる
という可能性もあるから現時点ではこれがそれほど有益であると判断はできないけどね。

CPUやGPUというハードウェアのスペックがどれくらいかということを気にしている人も
いるだろうけど少なくともDSよりは桁違に上であると感じるにょ。
PSPをも越えているだろうし、クオリティという面ではプレステ2を越えGC並にょ。
http://www.nintendo.co.jp/n10/e3_2010/3ds/kid_icarus/movie.html
解像度が足りないためにGCのゲームをベタ移植するのは厳しいけど容量的にも十分ある
から難しくはないにょ。
3DSのカートリッジは現時点で最大2GB(16Gbit)までサポートされているのでDS発表時の
256MB(2Gbit)の8倍のサポート容量だからね。
2GBあればよほど動画を使いまくりのゲームでない限りは容量不足になることはないと
思われるにょ。(PSPのUMDも1.8GBを使い切っているものは一部のタイトルに限られる)

さて、ここまで見てきてやっぱり「3Dは奇抜だから売れない」と判断している人もやはり
いるのではないかと思うにょ。
確かに過去には失敗作品はあった・・・というか成功した例がないにょ。
それは上記のようにコンテンツが無かったからにょ。
卵が先か鶏が先か・・・というわけでもないけどコンテンツ無くしてハードの普及はない
からね。

とはいえ、コンテンツがあればハードが売れるのかとなるとまた一概には言えないにょ。
それは使用スタイルや価格も影響するからにょ。
いくら映画が3Dで供給されても高価な3D液晶搭載のTVを買い専用メガネを付けて鑑賞する
というスタイルは限定されるにょ。
3DSは小さい画面、基本的に1人しか見ない画面、ほぼ一定の距離を保ってプレイするで
あろうことが想定される(携帯ゲーム機であるために持ちやすい位置というのは各自で
決まっている)ということで裸眼で3Dは苦もなく実現できたというだけの話だからね。

ゲーム機として成功するかどうかはコンテンツと価格が大きいにょ。
コンテンツは世界最強のソフトベンダーである任天堂が中心となっているし、多くの
サードパーティの参入が決定しているということもあるけどDSとの下位互換性が保たれて
いるというのは最大の強みにょ。
国内だけでシリーズ累計3000万台、世界では1.3億台売れたDSとの互換性があるという
だけで買い換え需要だけでも相当数が望めるからね。

新世代機においては当初はどうしてもコンテンツ不足になりがちであるためこの互換性が
非常に重要となってくるにょ。
互換性保たれていればそのシェアを新世代に引き継げるためトップシェアのゲーム機は
新世代でもトップシェアを保てる可能性が高いにょ。
任天堂の場合はかつてはファミコン→スーファミ→64→GCとずっと互換性無しでやって
きたけどスーファミでのトップシェアは64でその座を失ってしまったにょ。

その最大の理由はサード離れだけどスーファミとの互換性があればここまで極端に減少
することはなかったにょ。
同じ任天堂でも携帯ゲーム機ではGB→GBカラー→GBアドバンス→DSと少なくとも1世代前
までは互換性は保たれているからね。(DSiではGBA互換は切ってしまったけどこれは
十分にDSが普及しているから妥当な判断ともいえる)
それくらい過渡期においては互換性は重要となるにょ。

しかし、それを持ってしてもプレステ3はプレステ2でのトップシェアを守ることができな
かったのは価格の問題があったからにょ。
Blu-rayプレイヤーとして見れば決して高価ではなかったとはいえ、ゲーム機としては
高価なのは否めない価格であったためプレステ2互換はプレステ3の売上の後押しをする
ことはできなかったにょ。
そのため後発の40GBモデルではその互換性を切ってコストダウンを行ったにょ。

さて、そうやって考えると任天堂は過去にバーチャルボーイで3D(立体視)ゲーム機では
失敗したという前例があるもののそれは3DSにはまったく当てはまらないことが明白と
いえるにょ。
VBはあのプレイスタイルやGBとの互換性がないためコンテンツに乏しかったなどの敗因が
あるにょ。
3DSはVBのような奇抜なものではなく私は堅実なものに感じるにょ。
すでに普及しているDSを順当に進化させたものであり「3D液晶」というのはその付加機能に
すぎないということにょ。

「3Dだからすごい」と感じるのは最初だけにょ。
ポリゴンゲームに慣れてない人がポリゴンでの表現をすごいと感じるのと同じようなもの
だからね。
結局ゲームとして考えるならば「3Dをウリにする」のではなくゲームそのものをウリに
していかないと駄目にょ。
実際現時点でのラインナップを見てみると有名タイトルが勢揃いしているもののこれが
3DSの3D液晶を使わないと成立しないものなのかというと微妙にょ。

VBのゲームは単体で見ればグラフィック(見た目)も内容もそれほどすごいというわけ
ではないけど実際に覗いてみればすごいと感じさせたにょ。(実際にプレイしてみないと
VBのすごさは分からない)
3DSはスクリーンショットを見ただけでもDSとは明かな差を感じるためそういう面に
おいてはVBよりも遙かに売りやすいにょ。
それでいてなおかつ3Dというおまけが付くわけだからね。

とはいえ、やはり3Dということが大きなプラス要素になっているのは否めないので雑誌
などの2D媒体でその3DSのすごさをアピールするのは非常に難しいにょ。
どのように見えるか・・・なんて口で言っても分からないからね。
まぁ雑誌掲載のスクリーンショットは交差法などで立体的に見えるようにするという
方法もあるけどね。(VB発売当時もこのような方法で紹介している雑誌もあった)

現時点では3DSが失敗する要素は何もないにょ。
とはいえ、プレステ3のように価格次第では失敗の可能性もあるけどDSiやLLの価格改定を
考えると3DSの価格は2万円程度になるのではないかと予想しているにょ。
この価格で発売されれば間違いなくDSに続いてトップシェアの携帯ゲーム機になると
思うにょ。

268御茶目菜子:2010/06/17(木) 12:14:53
3D(立体視)液晶は将来的には当たり前のものになる!?
3D(立体視)液晶は最近になってやたらと注目を集めているものの立体視に関しては
映画や写真の世界では古くから存在するにょ。
それなのに最近になって注目されている理由は、コンテンツを作るにも鑑賞するにも特別な
機器が必要になるからにょ。
3D写真の場合はステレオカメラによって撮影された2枚の写真を平行法もしくは交差法で
見ることで3Dに見えるし、映画もそれと同じく2台のカメラを並べたもので撮影しそれを
専用のメガネを見て3Dで見ることができるにょ。
昨年話題になった映画「アバター」もフルCGということ以外はそれらと基本的には違いは
ないにょ。
要は左右の視差を利用して立体に見せているだけだからね。

なぜ最近になって注目を集め出したのかというと1つにはコンテンツがあると思うにょ。
YouTubeも昨年7月から3Dに対応になったからね。
コンテンツがないと対応したハードの普及も望めないし、対応ハードがないとコンテンツの
普及も望めないのだけど上手く両者が絡み合ってきているにょ。
それが出来るのも3D鑑賞に必要なコストが昔と比べて格段に下がったことが大きいにょ。
ブラウン管TVではアクティブシャッター方式が使えないためアナグリフ(赤青メガネ)で
しか3Dを再現できなかったけど最近は120Hz(倍速)や240Hz(4倍速)という高速駆動が
できる液晶モニタ、液晶TVが安価に作れるようになったということが3D化の普及に貢献して
いるにょ。

それは確かに新規に購入するならば大きな負担になるけどちょうどTVや液晶モニタを
買い換えようとしている人であれば少しプラスαするだけで3D対応のものが買えてしまう
ためそれほど大きなものではないにょ。(元々ミドルクラス以上の製品を買うつもりなら
今となっては多くの機種が対応しているためそれほど高価というイメージはない)
別に3Dは要らないという人であっても倍速、4倍速駆動であれば高品位となっているため
3D不要の人であってもメリットはあるにょ。
そうやって、3D対応の高速駆動のTVを買う人が増えていけばいつの間にか3D液晶TVが家庭に
普及しているというシナリオが完成するにょ。(だから、3D対応のコンテンツがないから
3D液晶TVは売れないというのは正しくない)

むしろ、割高に感じるのはTVや液晶モニタ側ではなくメガネの方だと思うにょ。
これは3Dコンテンツを楽しみ場合には必要不可欠なオプションだからね。
アクティブシャッター方式であれば1台で2万円程度かかってしまうにょ。
しかし、円偏光方式のメガネを使い安価にするという選択肢もあるにょ。
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/column/gyokai/20100609_372928.html
富士通もこの夏モデルでは円偏向メガネを採用により普及クラスのPCを3D対応にしてきた
けどこのように3D採用の機種が増えれば増えることコンテンツの拡充も加速化されるにょ。

問題のコンテンツだけど昨年末にBlu-ray 3Dはようやく規格が定まりあとは対応する製品
(対応するプレイヤー)の登場を待つだけにょ。
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0912/18/news030.html
すでにBlu-rayプレイヤーを持っている人であれば買い換えが必要になる(3Dに非対応の
プレイヤーでも2Dモードで再生は可能)だけどプレステ3の場合はアップデートで対応可能
なので買い換えることなしにBlu-ray 3Dが鑑賞できるにょ。

プレステ3の場合は4月のアップデート(ver.3.30)でプレステ3用ゲームソフトは3Dで
プレイできるようになったにょ。
http://av.watch.impress.co.jp/docs/series/rt/20100422_362973.html
原理的にはすべてのゲームが対応可能だけど実際は処理速度の面で対応ができないにょ。
両目用の映像を720/60pで再生しなくてはならないために負荷が増大するので現時点で
コマ落ちしている(60fpsに満たない)ようなゲームや両目用の映像を作り出すことで
60fpsに満たなくなるようなものは3D化できない(メガネのアクティブシャッターと
タイミングが合わない)ために実質的には3Dを前提として作り直す必要があるにょ。
その3D対応ゲームは6月10日にようやく配信がスタートしたにょ。
http://game.watch.impress.co.jp/docs/news/20100531_371199.html

その点はPCゲームの場合は自由度が高いにょ。
nVidiaのGPUを使用していれば3D Visionによって3Dでプレイできるからね。
http://game.watch.impress.co.jp/docs/series/pcgaming/20090917_315956.html
PCの場合はハイスペックなPCを使うことで60fpsを確保可能だし、そこまでできないと
いう人であっても設定を落とすことで60fps確保できればいいわけなのでハードルはかなり
低いにょ。(プレステ3の場合はハードウェアの性能をユーザーの手によって上げることは
できないしすでに最適化されている状態なので設定を落とすこともできない)

ただ、3Dは奥行き感が増し映画では迫力が増すというメリットがあるのだけど問題となる
のはコスト面だけではないにょ。
3Dは疲れやすいというのが一般的になっているからね。
ある実験データでは「3Dによって3倍疲れた」という結果も出ているにょ。
http://www.j-cast.com/2010/04/20064948.html
とはいえ、たまたまその実験ではそうなったというだけであって必ずしも「3倍」とは
いえないのだけど実際に疲れやすいのも事実・・・。
では、なぜ3Dは疲れやすいのかを考えてみるにょ。

そのためには3D(立体視)の基本から見直さなくてはいけないにょ。
最初に書いたように右目で見る映像と左で見る映像が異なっているから3Dに見えるのだけど
本来であればただのずれた映像でしかないにょ。
それが3D(立体)に見えるのは脳がうまく画像処理をしてくれるからに他ならないにょ。
逆にいえば1つの映像だけでは立体的な処理はできないということにょ。

例えば話題となったこの「反重力滑り台」を見てみるといいにょ。
http://www.youtube.com/watch?v=hAXm0dIuyug
この反重力というのは1つの映像だけでは距離感がないいわゆるだまし絵状態になって
いるから実現が可能になっているにょ。
もしも、この反重力滑り台を実際に目の前に置いてみたらこの映像と同じ視点であっても
一発でこれが反重力でも何でもないことに気が付くと思うにょ。

左右の目から異なる映像を入力し、それを脳で処理をすることではじめて3Dに見えると
いうことは分かったと思うけどここで重要となるのはその映像にょ。
左右の目の視差を考えて異なる映像を表示・・・というのはいいとして左右の目の間隔
なんて当然ながら人によって変わってくるにょ。
それが人によって同じ映像を見ても立体視できたりできなかったりする理由となるのに
加えて疲れやすさにも影響を与えているにょ。

なぜ疲れるのかというと脳で無理矢理見えるように認識するからにょ。
人間の脳は左右の目から入った異なる映像を特に意識することなく脳によって立体的な
映像として処理されているけどこれは多少の誤差があっても自動調整してくれるため
上記のような目の間隔の個人差の問題は立体視においてあまり影響はないにょ。
しかし、普段行わないような調整は脳に大きな負荷を与えているにょ。

これはメガネをかけている人であれば分かると思うけど視力が悪くなったから度数の
大きなメガネに買い換えた場合最初の数日間は疲れやすくなった経験があると思うにょ。
これは普段行わない補正処理(度数が上がったことで微調整が必要になる)ために発生して
いるにょ。
例えばアバターを見たら3倍疲れる人が居たとするにょ。
その人が1日中アバターを見るという生活を繰り返し行った場合には脳がその補正量に
慣れてしまいそれが普通になってしまうことも十分に考えられるわけにょ。

あともう1つ問題となるのは映像内で物体が目に近づいてくるような処理をする場合にょ。
人間の場合は遠くのものが急に近寄ってくる場合には寄り目になるのだけどこの寄り目
というのは実質的には左右の目の距離が縮まるのと同じことにょ。
つまり、映像を立体的に見せたいがためにこのような処理を多用するとそれは疲れやすさ
へと繋がってくるにょ。
それが、「3D映画は疲れやすい」という風評を産んでしまう原因となっているにょ。

人間は生まれた瞬間からそのような立体視ができるわけではないにょ。
乳児期、幼児期の経験によってそれが徐々にできるようになっていくからね。
そのような幼児に立体視映像を見せ続けていると正確な立体視ができなくなるおそれが
あるにょ。
ただでさえ、個人差によって疲れやすさが変わってくるわけだしね。

とはいえ、立体視映像を与えるのが悪いから平面映像のみにした方が良いというわけでは
ないにょ。
立体視は経験で会得するものだからね。
最近はTVゲームの影響で立体視がうまくできないという子供が増えてきているという報告も
あるにょ。
http://www.rui.jp/ruinet.html?i=200&amp;c=600&amp;t=6&amp;k=0&amp;m=206819
これはTVゲームだけの問題ではないけどTVゲームの場合は画面の一点に視点を集中する
機会が大きいからその影響が大きいというだけであってTVを鑑賞する場合でも長時間の
鑑賞はやはり良くないことには代わりないにょ。

では、子供がプレイする可能性があるコンシューマゲーム機において3D(立体視)ゲームは
害になるのか・・・?
確かに発達途上における幼児期においてはあまり相応しくないという専門家の意見に
間違いはないと思うにょ。
ただ、これは概ね6歳くらいでほぼ確立化されるため小学生以上であればそれほど気にする
必要はないにょ。
むしろ時間やプレイ環境が重要にょ。

3D映像は上記のように疲れやすいというのは確かだし、プレイ環境によってそれはさらに
増大されるからね。
基本的に3D映像は正面からまっすぐ見た場合を想定して作られているために斜めから
見たり寝ながら見るというのは上手く立体視できないばかりか疲れを増大する原因と
なってしまうにょ。
「うまく立体視できない=脳に余分な負担を与える」と考えれば分かりやすいと思うにょ。

そういう面を考えてみるとニンテンドー3DSに付いている3Dボリュームはすごく画期的な
ものにょ。
自分にとって最も見やすい位置に調整できるということは逆にいえば最も疲れにくい位置に
調整できるということだからね。
そういう面から考えるとアクティブシャッター方式の3D液晶TVで見るよりも疲れにくい
という可能性もあるにょ。(3D液晶TVでも3Dボリュームはぜひ採用してもらいたい)
3D液晶TVで3D映像を見たり、3Dゲームを遊んだりする場合には従来の非3D(立体視では
ないもの)よりも環境(TVから離れて正面からまっすぐ見る)が重要となってくるわけ
だからね。

今後は3D(立体視)液晶での視聴(プレイ)環境はどんどん増えていくと思うにょ。
その際にはどの方式が良くてどの方式が悪いというのは画一的なものではなくそれぞれに
短所や長所があるのと同時に視聴する際には上記に書いたような注意ポイントが多く
存在するにょ。
それさえ守っていれば3Dは映像に関してはプラスの効果があるし、ゲームにとっては
昨日書いたように見た目が3Dではなく真の意味での3Dゲーム(距離感が分かる)となり
プラス効果は非常に大きいにょ。
これは現時点では目新しさとかブームによる影響が大きいけど将来的にはそれが標準と
なっていくものだと思うにょ。
例えるならば、白黒TVからカラーTVへ変わったときのようなものにょ。

269御茶目菜子:2010/06/18(金) 13:14:54
もうMS-Officeを買う必要なんてない・・・とはいえ・・・
Office2010日本語版が昨日より販売開始されたにょ。
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/20100617_375023.html
私は現在MS-Officeは2000、XP、2003を所持しているけどすでに2000はサポート終了して
しまっているにょ。
サポート期間は下記のような感じにょ。

      メインストリームサポート 延長サポート
 Office 2000  2004年6月30日    2009年7月14日
 Office XP   2006年7月11日    2011年7月12日
 Office 2003  2009年4月14日    2014年4月 8日
 Office 2007  2012年4月10日    2017年4月11日

サポートが終了したからといって使えなくなるというわけではなく新しいセキュリティ
パッチが提供されないというだけなのでセキュリティにさえ気を付けていて、なおかつ
機能に不満が無ければ継続使用は可能にょ。

私は現在のOffice 使用頻度が多いR5には所持している最新のものである2003を入れている
ためにサポート期間はあと4年弱残っており、現時点では2010が出たからといってすぐに
乗り換えるなんて考えてはないにょ。
というか、2003で不満なく使えているわけだしね。
あえて高いお金を出して買う気はないにょ。(2007はそれに加えてリボンUIが気に入らない
ということで購入には至らなかった)

Officeソフトは必要な人には必要だけどあまり使わないという人にとってはMS-Officeは
高価すぎるにょ。
仕事で使うためどうしてもMS-Officeでないと困るというのでなければOoOでも十分と
いうことで最近はMS-Officeを使用しているユーザーは減っているのではないかと思うにょ。
官公庁をはじめ法人関係でも脱MSも徐々に進んでいるわけだしね。

OoOってフリーウェアだから機能も貧弱とか互換性に乏しそう・・・という偏見を持つ
ユーザーも中にはいると思うけど古いMS-Office(特にOffice97以前)では機能面ですでに
OoOと比べて著しく劣っているし、互換性という面でも十分に確保できないためにあえて
MS-Officeを使っているというアドバンテージは無くなっているにょ。

自宅PCでMS-Office形式のファイルを編集したいというならばOffice Web appを使うという
方法があるにょ。
これは無料で使えるWebアプリにょ。
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1006/09/news012.html
現在はまだ英語版のみのリリースだけど日本語版も登場予定なのでそれができれば高い
お金を出してOffice 2010を買うという必要性もないにょ。
Office Web appはOffice 2010をベースとしているために互換性という面では古いMS-Officeを
使うよりも優れているからね。(機能面はかなり削られているみたいだけど)
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/column/mobile/20090716_302575.html

とはいうもののOffice Web appはオンライン専用となっているためにどこでも使えるという
わけでもないし、快適さは回線速度に依存するにょ。
高速なブロードバンド回線が使える自宅PCであれば問題はないけど数100Kbps程度の速度
しかでないようなモバイル回線では快適に使えるとは言い難いし、ネット接続環境がない
場所では使用自体無理になるにょ。
したがって、Office Web appがあるからパッケージソフトであるOffice 2010が要らなく
なるかというとそうではないにょ。

MSとしてはメインはパッケージ版と無料のWeb版はそれぞれを補完し合うものと考えている
模様にょ。
Office 2010を所持しているすべてのPCの台数分のライセンス数購入するというのは難しい
けどWeb版であればネット回線さえあればどのPCでも使えるし、Webストレージに保存されて
いるため他のPCで編集し保存したファイルもそのまま開くことが出来るからね。
これはOoOを牽制する役割も果たしているにょ。

Office Web appがどの程度使いものになるのかは日本語版が出てから確かめてみることに
するにょ。
Web版で十分使い物になるならば個人的には機能面では2003で十分と考えてるため
オフライン時もしくは高速通信できない場合の緊急時のためにあえてパッケージ版の
2010を買うこともないかもしれないにょ。
とかいって、2003ではWeb版との互換性に乏しいから2010を買うハメになったりして(笑)
やはり、タダで使えるということによって間口が広がればパッケージ版の売上にもプラスに
働く可能性を考えるとMSの戦略は悪く無さそうにょ。

270御茶目菜子:2010/06/19(土) 12:51:04
上記の続き
さて、もう1つのライバルといえばiPhoneをはじめとするスマートフォンやケータイにょ。
こちらは直接的には3DSと争うことはないとはいえ、無視できなくなってきているにょ。
実際、利益ベースで考えるとすでにゲームだけを見てもiPhoneアプリははPSPのソフトを
金額的に越えているくらいだからね。
http://journal.mycom.co.jp/news/2010/03/24/056/index.html
だから「ゲーム機とケータイが競合するはずがない」という固定観念で否定することは
もうできないレベルにょ。
空き時間を埋めるものという観点からすれば両者は完全に競合するものと考えられるにょ。

iPhoneの脅威はやはり単体でネット機能を有しているという点と個人がアプリを世界に
向けて販売できる(販売はアップル社がApp storeを提供している)というのが大きいにょ。
個人が作った素性の分からないアプリというのは利用が厳しいし支払いの問題もある
けれどApp storeという公式的な販売ルートがあるお陰でそれは大幅に緩和されているにょ。

ガラケーも9年前に登場した503iシリーズよりJAVAアプリ動作機能が導入され、当初は
容量制限が10KBということもありゲーム内容はファミコン以下というレベルのものだった
ためにとても携帯ゲーム機を脅かすものではなかったけど昨今の機種はすでにプレステを
越える性能を有しているにょ。
したがって、プレステや64レベルのゲームであればケータイで十分に遊べる時代になって
いるにょ。

DSがいくら大ヒットしたとはいえ国内で高々3000万台にょ。
PSPと合算しても携帯ゲーム機市場は5000万台にも満たないにょ。
それに加えてケータイは国内だけで1億台に達しているにょ。
それらですべてアプリ機能を有しているというわけではないけどほぼすべてが有している
というのは間違いないし、それらでゲームをするという人はさらに絞られるとはいえ
それを言ったら特定ゲームのためだけに1万〜2万円出してゲーム機を本体ごと買うと
いう人はさらに限られてしまうにょ。
ケータイやiPhoneのアプリで十分と考えている人も少なくないだろうからね。

しかも、アプリの価格も無料〜数100円というものが中心であり、携帯ゲーム機では1本
あたり実売でも4000〜5000円となっているためにその価格差は大きいにょ。
本格的に遊べるゲームならばその金額を払う価値はあるけれどその価格に似合ったものは
一部のものに限られるにょ。
それゆえ、値崩れを待つとか中古で購入するとかすでに持っているゲームソフトを売却
して新しいゲームソフトを購入する等の方法を使っている人が非常に多いと思われるにょ。

逆にいえばケータイのアプリやiPhone用アプリは無料、もしくは数100円程度のものが
当たり前というのが一般的になっているせいで数千円の本格的なゲームというのはユーザー
心理の面からいっても売りにくい状況となっているにょ。
したがって、利益ベースでは無視できないとはいえゲーム内容(というか価格帯?)に
よって十分棲み分けができていると思うにょ。
しかも、そのライトなゲームに関してはDSならばDSi以降はダウンロード販売によって
低価格なシンプルゲームというものを売り出すことでケータイやスマートフォンに対抗
しているにょ。

性能面ではコンシューマゲーム機は高い性能を持つと考えられるけれコンシューマゲーム
機の場合は製品のサイクルが5〜6年置きになってしまうため性能面ではすぐにスマート
フォン等に追いつき、追い越されてしまうにょ。
3DSの性能がDSより桁違いに高いとはいえ、それは現在では安価、かつ省電力で実現
可能なレベルだからCPUやGPUの性能面においてスマートフォンにアドバンテージがある
とは思えないにょ。
PSPも登場当時は携帯ゲーム機としては異例の高性能だったけどiPhone 3GSにさえ劣る
性能であり、iPhone 4と比べれば完全に劣っているにょ。

しかし、コンシューマゲーム機の場合はケータイやスマートフォンとは異なりゲーム向け
として設計できるというのがアドバンテージとなっているにょ。
ボタン入力に関しては餅は餅屋ということでケータイがいくら高性能になろうと激しい
アクションゲームやシューティングゲームはとても快適にはプレイできないからね。
あと、ゲームに必要と思われるデバイスもそれ専用であるがために搭載が可能になるにょ。
iPhoneアプリはiPhone用であるため各種センサーを使ったアプリは多数登場しているけど
ガラケーの場合はそういうことをすればその機種専用となってしまうからね。
コンシューマゲーム機では基本的に使用はすべて同じである(DSであればどのモデルでも
2画面とタッチパネルは搭載している)ということでそれを生かしたゲームができるにょ。
それは、一種の強みともいえるにょ。

特に3DSで大きいのは3D(立体視)液晶にょ。
ケータイやスマートフォンではそれがデファクトスタンダードになるということは
考えにくいからね。(映像を見るのが主体であればいいけどそうでなければ搭載する意味が
あまりない)
特定機種にのみ搭載されてもそれを生かすにはその機種専用となりコンテンツの提供は
十分に行われないにょ。(一昨日も書いたようにコンテンツとの相乗作用がないと普及は
難しいため)
仮にiPhone 5で3D液晶が標準搭載されればその影響はかなり大きいだろうけど少なくとも
それまでは3D液晶というのは3DSの大きなアドバンテージになるにょ。

これらの理由により3DSはPSP2に負けることはまずありえず、現在大幅にシェアを拡大して
いるケータイやスマートフォンと比べても棲み分けが十分できるといえるにょ。
3D液晶が標準搭載ということですべてのソフトが3D対応するというのはコンテンツが
ないために普及しないという負のスパイラルを避けるという面でも非常に有用となって
くるにょ。

やはり、標準で使えるということが非常に重要にょ。
プレステ3の3D機能はVer.3.30で本体側が対応しても過去のソフトでは手直しが必要だし、
今後登場するソフトも家庭用TVにおいて3D液晶TVの普及割合が乏しいためにサードも
3Dを考慮したゲーム作りはしないだろうからね。
プレステ3用Moveがレイテンシが少なく精度も非常に高いといってもそれがオプション
であるため性能や精度は低くてもWiiリモコンのように標準装備というのは非常に大きい
からね。
逆にWiiでは標準的なコントローラであるクラコンがオプションであったために従来型
ゲームを作るというのが作りにくいという状況にあるというデメリットがあったにょ。
3DSには「従来のDSでできて3DSではできない」というものがないためその点においては
弱点がないにょ。

唯一の懸念材料は最初に書いたように価格だけにょ。
これは実際に発表されるまでは単なる憶測にすぎないけどこの価格付けさえ間違うことが
無ければ3DSのトップシェアは揺るぎないものといえそうにょ。

271御茶目菜子:2010/06/19(土) 12:54:30
ニンテンドー3DSは「最強」のゲーム機なのか!?
ニンテンドー3DSはDS同様トップシェアになるのは確定だと私は考えているにょ。
むしろ、発売前における予想ではGBA→DSへの移行よりもさらにトップシェアの確実性が
増していると思うにょ。
というか、過去の任天堂のゲーム機においてここまで「売れるのが確実」と私が思った
ものはないにょ。

その理由は以下の6つにょ。

(1)トップシェアを持つDSとの互換性があること
(2)そのDSの正統型な後継機種であること
(3)DSと比べて見て目で分かる性能向上があること
(4)3D液晶をマイナスではなくプラス要素にしていること
(5)DS Lite並の小型軽量ボディを実現していること
(6)サードパーティが積極参入していること

(1)に関しては説明不要だと思うにょ。
シェアトップのゲーム機との互換性があることで買い換えの際にはその高いシェアが
有効に働くからね。

(2)は何を持って正統型というのかは難しいけど従来機と比べて大きな変化(奇抜な
変化)がないことが重要になるということにょ。
Wiiは従来型のゲームをプレイするにはオプションであるクラシックコントローラが
必要であり基本的にはリモコン操作となるため「正統型」とはあまり言えない例と
いえそうにょ。
それに対してPS→PS2、GB→GBAなどは正統型の典型例にょ。

(3)は買い換えを促すにはかなり重要な要素にょ。
目に見える違いがあるというのはライトなユーザー層だけではなくコアユーザー層に
関しても有効に働くにょ。
これは「グラフィックがキレイになった」「高解像度になった」というだけではなく
「従来ではできなかったDVD(Blu-ray)の再生ができるようになった」というのも
含めるにょ。(3DSでは立体写真が撮れるということも1つの要素かもしれない)

(4)は非常に重要な要素にょ。
一昨日書いたように3D(立体視)液晶はポリゴンゲームにおいては非常に有用なのだけど
「疲れる」とか「別売りオプション(専用メガネ等)が必要」という問題点があるからね。
それに関しては3DSではオプション不要で3Dで見れることや携帯ゲーム機ということで
プレイしやすい距離は自由に調整できなおかつ3Dボリューム調整機能付きということで
マイナス要素がなくプラス要素のみになっているということにょ。

(5)はいくら高性能化しようとも携帯ゲーム機にとってはサイズは非常に重要だからね。
大きすぎるのが駄目というのと同様にGBミクロのように小さすぎるのも駄目にょ。
あと液晶サイズも従来のDSi並を維持しながらDSiよりフットプリントが小さいDS Lite
並のサイズを実現しているのは大きいにょ。

(6)は挙げた順番こそ最後になったけどこれはゲーム機にとっては最大のポイントにょ。
ファミコン、スーファミとトップシェアだった任天堂が64でその座を渡したのも
サードパーティの参入を制限したというのが一番の理由だからね。
世界最強のゲームソフトメーカーといっても過言ではない任天堂だけどやはりサード
パーティが多く参入し多彩なゲームが登場する(任天堂以外の大作ゲームが登場する)
ということがハードの売上を高めるのに重要となるにょ。
プレステvsサターンにおいてサターンが優勢だったにも関わらずFF7がプレステで登場
ということだけでそのシェアが逆転したというのを考えてもサードパーティの参入状況は
大きな影響を与えるにょ。
DSが販売時にはDSの特異性からかサードはまだ積極参入しておらずそれでもPSP相手に
互角の争いをしていた(DSはスタートダッシュで売れたけれどそれ以降は伸び悩んだ)
くらいだからね。

3DSの唯一の懸念材料は価格にょ。
私が予想している2万円程度の価格であればDSに続いてトップシェアを維持するのは確定
だろうけどこれが高価であれば上記のようなメリットがあっても厳しくなるからね。
価格が29800円くらいでも相当鈍くなるだろうし、(あり得ない金額だろうけど)5万円
くらいになれば自爆する可能性さえあるにょ。
それくらいユーザーは価格に敏感にょ。
携帯機であれば2万円以内、高性能ということを考慮しても3万円以内が上限だからね。
アーリーアダプター層が数10万人いるから多少高価でも魅力的ならば数10万台は売れる
けど普及が開始(200〜300万台)となると据え置き型でさえも3万円切ったあたりから
となるにょ。(それに据え置き型よりも携帯型の方が安いという固定観念がある以上は
携帯機ならば2万円程度でないと普及は難しい)

元々玩具・遊具メーカーである任天堂はPC、家電メーカーとは違い価格には敏感である
ため一部のアナリストが言っているような「3DSは高価になり、普及はしない」という
ような事態にはならないと思うにょ。
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2010&amp;d=0617&amp;f=business_0617_107.shtml
任天堂のゲーム機においては過去に最高でも25000円だからいくら3DSが高価であっても
それを越えることは考えにくいにょ。(私の予想では本命2万円、対抗が2.5万円)

そもそも任天堂はパーツ屋ではないため内製率(構成する部品の自社製品割合)がかなり
低いからね。
ソニーのように内製率が高い場合は長期的に見てコストダウンが計れるため年数を重ねて
最新技術で作ることで部材コストを抑えることが可能になるけど任天堂はそれができない
ということで、最初からある程度安めの価格設定にする必要があるにょ。
したがって、そういう面からも発売当初に高価な価格付けというのは考えられないにょ。
量産効果による値下がりよりも最初に想定した売価を元にパーツ構成を考えているわけ
だしね。(言い換えれば時間が経てば黒字転換するということを考慮にいれ最初は
「逆さや」で販売するという考えでは厳しい)
DSがヒットしたことで液晶をはじめパーツメーカーとは強気の取引が可能となっただろう
から高性能になった分だけ高価になるというものではないにょ。

では、仮に2万円程度で3DSが出た時に果たして3DSを脅かすライバルは登場するのか?

やはりライバルといえば筆頭はPSPの後継機種(以下「PSP2」と記す)だと思うにょ。
PSPは国内では売上台数が1500万台近くに達しておりすでにGBアドバンスに少し劣る程度
であるため本来であればトップシェアを取ってもいいレベルにょ。
DSの国内3000万台という売上が異常ともいえるレベルだからね。
ソフトに関してもDSでは任天堂ソフトの圧倒的強さを発揮したにょ。
DSでは1位のNEWスーパーマリオの580万本を筆頭に9本が300万本を突破しているにょ。

プレステ2に参入しているソフトベンダーの多くがPSPに参入しているということで当初
よりサードパーティに恵まれたPSPはその高性能さも相まってGBA互換を有するDSよりも
有利という見方をする人も多かったにょ。
しかし、PSPではキラーソフトと呼べるようなタイトルはモンハンくらいしか登場しない
というのがDSの後塵となったと思われるにょ。
そのモンスターハンター2nd Gはベスト版を含めて300万本突破しているもののそれに
継ぐタイトルが不在だったからね。

しかも、海外ではそのモンハンでさえあまり売れてないせいでハードはそれなりに売れても
ソフトが売れないため小売り泣かせの商品にょ。(ハードはほとんど小売りにとっては
利益が泣くソフトが売れないと利益にならないため)

ソフトが売れないということに関してはやはり違法ダウンロードをしている人が多いと
考えているのではないかと思うにょ。
音楽に関してはすでにCDというパッケージ販売は一部のマニア相手の商売になりつつあり
ダウンロードの方が主流になっているのだけどその際に無視できないのが違法ダウンロード
だからね。
従来であればダウンロードはグレーゾーンだったのだけど著作権法が改正され今年の1月
からはダウンロードも違法となったにょ。(違法と知りつつダウンロードした場合に限る)

そういうわけで違法ダウンロード数というのがどの程度あるのかを見てみるにょ。
http://www.cesa.or.jp/uploads/2010/ihoufukusei.pdf
上記リンク先のまとめからワースト5を抜き出すとこんな感じにょ。

 PSPソフト違法ダウンロード数
 1位 ディシディア ファイナルファンタジー     528万回
 2位 ファンタシースターポータブル2        467万回
 3位 真・三國無双 MULTI RAID           207万回
 4位 モンスターハンターポータブル 2nd G     182万回
 5位 クライシスコア -ファイナルファンタジーVII- 122万回
    PSPソフト合計               2325万回

これはさすがに多いと思うけど相対的に考えてPSPだけが多いのかということを見るために
DSの方も見てみるにょ。

 DSソフト違法ダウンロード数
 1位 ポケットモンスター プラチナ         200万回
 2位 ポケットモンスター ダイヤモンド       186万回
 3位 ドラゴンクエストIX 星空の守り人       155万回
 4位 マリオパーティDS              147万回
 5位 New スーパーマリオブラザーズ        145万回
    DSソフト合計                1935万回

こうしてみるとPSPはDSより本体の売上台数が半分しかないのに違法ダウンロード数は
多いという由々しき事態となっているにょ。
この理由はDSでは違法DLしたソフトをプレイするには通称「マジコン」が必要なのに
対してPSPでは誰でも無料で入手可能なCFWさえ入れれば使用可能になるというのが影響
していると思うにょ。
DSが本体、ソフトでマジコン対策を行っているのと同様にPSPもCFW対策を行っている
とはいえそれを突破するユーザーによっていたちごっこが続いているにょ。(CFWや
マジコンが悪いということではなくそういう使い方をしているユーザーが多いというのが
問題となる)

吸い出しをすれば事実上コピーフリーになってしまう現状のパッケージソフトよりは
DRMでしっかり管理されたダウンロード販売であれば逆にコピー対策には有効に働く
ために現状の問題点を打開するためにはPSP2はダウンロード販売オンリーでいくという
のがベストとなるにょ。
しかし、それが商業的に成功するかは別問題にょ。
試金石として用意されたPSP goはとても成功したとはいえないからね。
PSP2をダウンロード販売オンリーでいくという計画がもしもあったとしてもユーザーの
PSP goに対する反応を見てそれは白紙に戻されたと思うにょ。

では、いずれ登場するであろうPSP2が3DSにシェアで勝つためにはどのような形にすべきか
ということを考えてみるにょ。
現行モデルでいえばPSPのDSに対するアドバンテージはやはりスペックの高さだと思うにょ。
DSがN64クオリティーのゲームなのに対してPSPはPS2クオリティーのゲームだからね。
これは誰の目から見ても明らかな差となっているにょ。
同じような価格であればスペックが低いよりは高い方がいいというのはほとんどの
ユーザーが感じることだからね。
それでもDSが勝った理由はGBA互換があったというのもあるけどやはり新規ユーザーの発掘
と上記の任天堂ソフトの強さによるものが大きそうにょ。

ソフトで任天堂に勝つというのは難しいのでPSP2が3DSに勝つためには現在のPSPの長所を
より生かしていく必要がありそうにょ。(自作アプリの動作を公式に認めるという方法も
あるけどそれは上記のような違法コピーを増進するだけなのでメーカーにとっては論外の
ものとなる)
PSPを好んで買うという人はやはりグラフィック性能の高さを重視する人となるにょ。
確かにDSとPSPでは目に見えて分かるレベルの差はあったけど3DSによって性能が底上げ化
された影響で目に見えてその差を感じるレベルにするのは難しいにょ。

3DSもDSよりは高解像度になったとはいえPSPにまだ負けているけど3D(立体視)液晶に
なればあまりドットが気にならなくなる(400x240とはいえ実際は800x240の情報量がある
わけだし立体視によるアンチエイリアスが働くためあまりドットが目立たなくなる)から
多少の解像度で優れているというレベルであればPSP2には勝ち目はないにょ。
目に見えるくらいの大きな違いを出すにはPSPの4倍となる960x540ドットくらいの液晶
パネルを搭載する必要がありそうにょ。
それで、PS3クオリティのゲームが遊べるならばハイエンド指向の人は飛びつきそうにょ。
ただし、その高解像度で3DSを完全に超えるクオリティーとなると消費電力も馬鹿には
ならないにょ。

問題は記録メディアにょ。
PSPとの互換性を保つことはシェアを現状よりも落とさないための必須条件であるため
UMDドライブは必須となるにょ。
しかし、現状のUMDドライブは1.8GBしかないにょ。
現行PSPの解像度であればそれほど困る機会はないとはいえ上記のように4倍になれば
足りなくなる機会も多くなりそうにょ。

3DSに関しては現状で2GB(16Gbit)までのカートリッジをサポートしているにょ。
現行DSは発売当初は2Gbit(256MB)までしかサポートしておらず、当初は512Mbitが最高
だったので問題はなかったけど2007年発売の「アルカイック・シールド・ヒート」で
その最高の2Gbitに達したにょ。(あくまで2GbitというのはDS発表当時の技術限界であり
光学メディアとは異なりそれがが限界ではない)
それ以降は2Gbit使用したソフトは多数登場し、7月1日に発売予定の「イナズマイレブン3」
ではついにその限界を突破した4Gbitに達するにょ。

ROMカートリッジは時代によって進化するために末期には当初のサポート容量を越えると
いうのは珍しくないにょ。
1Mbit ROMでさえディスクシステムを越える大容量ということで大きな話題となった
ファミコンで最終的には8Mbitのもの(「メタルスレイダーグローリー」「信長の野望
武将風雲録」)が登場するなんて当初では考えられなかったしね。
したがって、3DSも現状では2GBというだけであり、末期(5、6年後くらい)には4GBや8GBの
容量のソフトが登場する可能性は十分にあるにょ。
だから、「ROMだから容量が小さいのがネック」とはならないにょ。
製造プロセスの改善を考えると2年あたり2倍程度の容量アップは期待できるため5〜6倍の
ハンデがあったとしても6年程度で逆転可能になるからね。
両面で896Kbitの(当時としては)大容量であったディスクシステムがすぐにROMカート
リッジに容量で逆転されたのを覚えている人も多いのではないかと思うにょ。

むしろ容量でネックなのは最大で1.8GBしかないPSP用のUMDにょ。
かといって、全く別のドライブを採用するわけにはいかず、Blu-rayの技術を使った高密度
UMDを新規に作るしかないにょ。
しかし、それを搭載するにはコスト面での制約上かなり厳しいものとなるにょ。
あまりコストを増やさず容量アップさせるには現在の2層式から4層式にするということ
くらいか・・・。
PSPで独自の光学メディアを採用したという時点で厳しくなってしまったにょ
互換性を残すためにはドライブを残す必要があるし、ネットでのダウンロードに関しては
goでユーザーの反発が多かったからそれをメインに据えるのは難しいからね。

またスペックアップのためにPSP2がTegra2を採用するという方法を取った場合、PSPとの
互換性が無くなるため従来のMIPS系CPUも別途搭載しなくてはならないのでさらにコスト
面で不利になってしまうにょ。
3DSより見た目で明らかに性能を上回るレベルにするというのは技術的にはたやすい
ことだけどコストの面と消費電力の面を考えるとかなり難しいものといえるにょ。

3DSの価格がいくらかはまだ発表されてないので分からないけど仮に3DSが2万円だとしたら
29800円でPSP2を販売すれば台数で3DSに勝てる見込みは全くないにょ。(スペック面で
ハイエンド層を取り込んだとしてそれだと現状のPSP vs DSと同じであるため3DSから
シェアを奪うことはできない)
そうなるとかなり戦略的(というか無謀)な価格付けをする必要があるため大幅な逆ざやに
なってしまうにょ。
3DSより圧倒的に高性能かつ圧倒的に安価というならば話は別だけどそれは無理にょ。
そこまでの逆ざやはSCE自身が耐えられないし、ハイスペックになるとソフトの開発費
高騰を招いてしまいそれはソフトの価格に反映されてしまうからね。
よって、PSP2は3DSには絶対に勝てないにょ。(ハイエンド層だけではシェアに大きな
影響を与えるのは難しい)
だからSCEも3DSが発表されたからすぐにそれに追従しようとは考えてないみたいにょ。
http://av.watch.impress.co.jp/docs/series/rt/20100617_375056.html
上記リンク先のインタビューより開発中なのは間違いないけどそれがまだ世間に発表できる
段階にはないということはしばらくDSおよび3DSの一人勝ち状態が続きそうにょ。

(下記へ続く)

272御茶目菜子:2010/06/20(日) 10:33:28
OPASを使う人が増えるとイイナ
以前から言っていたOPASの応用編についてようやく書いてみたにょ。
といっても、長くなるので今回は前半のみだけどね。

OPAS応用編1 多ライン同時スクロール
http://ww5.tiki.ne.jp/~ochame/E500/TECH/opas_1.htm

OPASはPJの最終号で発表してから14年、Web上で発表してから11年ということで長い年数
経っているけどほとんど使う人がいないというのはポケコンユーザー(特にPC-E500系
ユーザー)がここ10年で激減してしまったというのもあるけどOPASの使いどころがよく
分からないという人もいるのではないかと考えているにょ。

PJで発表したのは最も基本となる部分だけだし、10年前にWebで発表したものも基本的な
アニメーションとスクロールだけだからね。
アニメーションだけでも「パネルQ」のようなゲームはできてしまうけどそれ以外の用途
というのは思い浮かばないという人が多いのではないかと思うにょ。
それにスクロールも1ラインのみでありこちらも使いどころが難しいからね。
OPASは使える用途がほとんどないと思われてしまうけど実際はフォント書き換え並に使い
どころは多いからね。(オールBASICでアクションゲームを作りたいという人でなければ
さすがにOPASの出番はないけど)

今回の応用編1となる前半では、まずはスクロールが1ラインだけではなく多ラインで
行うということに関して書いているにょ。
これにより、OPASの活用範囲が大きく広がる・・・けれどまだまだこれだけだと不十分
と思うにょ。
応用編とタイトルに書いているのだけど基本編の延長にすぎないからね。

そういうことで後半となる応用編2こそが真のOPAS活用方法にょ。
私のOPAS対応ゲームは「パネルQ」を除きすべてがその応用編2で書く予定の使い方を使用
しているからね。
パネルQの解説ページでOPASの実践的活用法を書いているように私はOPAS対応のゲームに
関してはその都度OPASがどのように活用されているかを書くつもりにょ。
シュプールに関してはOPAS応用編を書いてからにしようと思っていたしまだ完成版では
ないために実践的活用法のページはまだ書いてないにょ。

OPAS応用編の後編は来週か再来週あたりに公開予定にょ。
一応書くネタは決まっているので楽しみにしておいてにょ。

 OPAS応用編2
 (1) 1領域でスクロールさせながらアニメーション表示
 (2) スクロールの制限を無くす
 (3) 縦スクロール

273御茶目菜子:2010/06/21(月) 12:27:22
3D液晶の最大の問題点は・・・
一昨日にはニンテンドー3DSはライバル不在の最強のゲーム機ということでトップシェアは
確定的であるということを書いたにょ。
確かにそれは間違いではないと思うけど最大のウリである3D液晶には問題要素がないとは
いえないにょ。

6月17日に書いたように3D液晶には「疲れやすい」という問題点があるもののそれは立体視
には個人差があるというのが最大の理由にょ。
「アバター」のような映画ではその個人に合わせて個別の映像を流すなんていうのは
不可能だけど携帯ゲーム機であればそれは可能になるにょ。

また、3D映画のようにメガネ要らずだし、ポリゴンゲームにおいては距離感がつかめる
というメリットがあるものの同時にデメリットも発生してしまうにょ。
3DSにおいては下記のようなデメリットがあるにょ。

(1)立体視できない場合がある
(2)立体視調節は難しい
(3)ジャイロとの相性が悪い
(4)縦持ち3D不可
(5)3D画面をタッチできない

これらについて順に詳しく書いていくことにするにょ。

(1)に関しては視差バリア方式であるというのが理由となるにょ。
立体視は左右の映像の視差によって発生するのだけど裸眼立体視が可能になっているのは
要するに右目のみ見える(左目からは見えない)映像、左目のみ見える(右目からは見え
ない)映像があることで実現しているにょ。
しかし、これは一定以下の距離の場合視差が大きくなりすぎて現状の視差バリア方式では
左右の目のみではなく両目から目視できる状態になってしまうために立体視ができなく
なってしまうにょ。

また、見るのが正面からではなく左右どちらかから傾けてしまうと片方の映像しか目視
できなくなり左右の映像の視差が発生しないために立体視ができなくなってしまうにょ。
つまり、立体視を行うためには一定の距離の範囲内で液晶に対してまっすぐ見る必要が
あるということにょ。
この制約はメガネタイプの立体視ではあまり発生しない(極端に斜めから見ると左右の
補正量に差が出てしまう)ということで複数の人が1つの画面に対して同時に見る場合には
裸眼による立体視は良いものではないにょ。

他人がプレイしているのを横からのぞき見るという場合にはこれまでのDSではできていた
ことだけど3DSで3Dゲームをプレイしている場合には他人からは立体ではなく2重像でしか
見ることはできないにょ。
あくまで携帯ゲーム機であり、プレイする人本人が画面を見る場合のみという制約が
科せられてしまうにょ。

(2)3Dボリュームは3DSの1つのウリ機能となっているけれどこれが意外な落とし穴になり
かねないにょ。
立体視を楽しもうとしてボリュームを最大にしてしまいがちだけど(それでぴったり
当てはまるような人を除き)それだと立体視効果が大きくなりすぎる(左右の視差が
大きくなりすぎる)ために目や脳に無理な負担がかかってしまうから疲れてしまうにょ。

ならば、弱くすれば良いのかというとそれも微妙にょ。
その弱い状態で無理に立体視しようとするとそれも負担になるからね。
ベストなポジションに調整するのが一番にょ。
しかし、そのベストなポジションというのは個人差や液晶モニタまでの距離に大きく影響
されてしまうためにどこが良いというのは客観的には分からないにょ。

(3)3D(立体視)液晶というのは何度も書いているように左右映像の視差によって実現
しているもののこれには縦方向のずれは厳禁となるにょ。
左右のずれはベストなポジションではなくても脳内で自動調整してくれるから大抵の場合
立体視が可能になる(ベストなポジションから大きくずれている場合は疲れも大きくなる)
けれど人間の目には上下方向のずれを修正する機能はないからね。
そのため縦方向のずれがあると疲れが大きくなるだけではなく映像に違和感が出てしまう
ことになるにょ。
そのため3D液晶TVでは寝ころんでの鑑賞は厳禁となるにょ。

3DSではジャイロセンサー搭載で本体の傾きを感知してそれを画面に反映させることが
可能になるにょ。
レースゲームでいえばハンドルを左右に切る容量で本体を左右に傾けるというプレイ
方法をとることができるにょ。
ただし、それは上記のような縦方向のずれを産んでしまうにょ。
そのずれを無くすには持った手の角度は維持したまま体ごと傾けるという方法を取る
しかないにょ。

もう1つの方法はジャイロセンサーの感知によって生じた斜めのずれを液晶画面に
映し出す左右の視差に反映するというものにょ。
この方法をとれば斜め方向に傾けた場合であってもちゃんと3Dに見えるにょ。
ただ、視差バリア方式で斜め方向から見た場合に左右の映像がちゃんと分離できるのかは
よく分からないけどね。
シャッター方式のメガネを使用する3D液晶TVであれば左右の分離はできるからこの方法を
とれば寝ながら3D鑑賞もできるけど精度の高いセンサーを搭載する必要があるし、リアル
タイムレンダリングではないので左右視差を斜め方向に発生させるというのは恐らく無理
だと思われるにょ。

(4)は恐らくコストと液晶の鮮明さを優先したためだと思われるにょ。
すでに縦横両方で3D(立体視)が可能なモバイル液晶は発表されているものの視差バリア
方式で立体視を行うには基本的に解像度が半分になってしまうにょ。
QVGA以上の解像度を確保するためにはVGA以上の3D液晶が必要になるにょ。
ケータイやスマートフォン向けのFWVGA液晶ならば問題はないものの2万円程度の金額が
予想される端末に搭載するというのはコスト的に割が合わないにょ。

一昨日に書いたように任天堂は価格優先でスペックを考えているためにこれは賢明な判断
だと思うにょ。(だからこそ3DS本体が2万円台後半以上の価格になるのは考えにくい)
ただ、DS用ソフトには液晶を縦で使うものが多数存在するにょ。
その際に3Dが使えないというデメリットが発生してしまうにょ。
「縦で使えない」というわけではなく「3Dが使えない」というだけとはいえ、ウリの1つが
失われてしまうわけだからね。

(5)はかなり残念に思っている人がいるのではないかと思うにょ。
とはいえ、これは何度も書いているようにタッチペンで厳密なポインティング操作が
できないからにょ。
3D液晶は左右に違う映像を表示することで立体視が可能になっているのだけどその異なる
映像のどちらに当たり判定を用意するかで大幅に変わってしまうからね。
どちらでもOKにしてしまうと当たり判定はヘタをすると数10ドットになってしまい当たり
判定は破綻してしまいかねないにょ。

また、液晶画面にピントがあるということを前提に視差を計算されているため目のピントが
タッチペンに合ってしまうと立体視そのものが出来にくくなるという問題が発生して
しまうにょ。(多少の誤差は脳内で修正可能だけど10cm以上手前にピントが合ってしまうと
ほぼ間違いなく左右の映像が融合できず破綻する)
これは視差バリア方式だけに止まらず視差を利用している現行の3D映像すべてに当てはまる
問題となっているためこれは根本的に解決できないにょ。(つまり、iPhoneのような
タッチパネルオンリーの端末は3Dゲームには向かない)


視差バリア方式による裸眼3Dだから発生する問題とシャッター方式のメガネを使用する
3D液晶TVで発生する問題はちゃんと分けて考えるべきだけど裸眼3Dだから発生する問題と
いうのは実は(1)だけにょ。(左右の視差による立体視はすべての方式に共通に発生する
問題であっても裸眼3Dのみに発生する問題と誤解している人が非常に多い)
あとはメガネを使った3D液晶TVでも起こる問題にょ。
モバイル型だからこそ回避手段が用意されているというものがあるけど固定型の3D液晶TV
では回避することもできないという問題も含まれているため裸眼3Dがシャッター方式の
3Dよりも劣るとは一概には言えないにょ。(それだけ裸眼による3D液晶の進化が大きい
ので数年前の製品の印象で評価するのは良くない)

任天堂もVBで失敗した3D(立体視)ゲーム機を3DSで再び作ったのはただ3Dブームに乗った
というわけではなくようやく社内基準で裸眼3Dに耐えうる性能を持つ液晶が登場したと
いうのが大きいと思われるにょ。
実際、VB失敗後も3Dの研究は随時進められておりゲームキューブでも3Dの実験を行って
いたみたいだからね。
しかし、上記のような多くの問題点を持っているために携帯ゲーム機に3D液晶を搭載する
というのは必ずしも良いとはいえないにょ。

とはいえ、3D液晶にはポリゴンゲームをプレイしやすくするというメリットがあるし
疲れやすいというのも調整の仕方でいくらでも解決可能だからすでに大きな問題点では
なくなっているにょ。(素人が考えそうな問題点はすでに対策が取られていると思われる)
(2)で書いたような3D効果最大でプレイして問題が起きる場合は暗い場所で携帯ゲーム機の
画面を長時間見つめて目が悪くなったり、ヘッドホンで大きな音を聴いて耳が悪くなった
というのと同じようなレベルだからね。
3D液晶に関してはすでに安全のためのガイドラインが制定されているので3D液晶そのもの
には問題はないのだけど上記のヘッドホンなどのように安全を考えずに使用する人が
まれにいるからね。(まだ現在では普及製品ではないためこのガイドラインも十分とは
いえず、すでに大きな普及している普通のTVでさえも「ポケモンショック」によって
ガイドラインの見直しがされたように実際に多くの人が使い特殊な状況になって初めて
発覚するという問題点もまれにある)

もしも体調が悪いと感じたらすぐにプレイをやめる(再調整をする)ということは必ず
心掛けるべきだと思うにょ。
液晶TVであれば見やすい位置まで離れてみるという調整方法を取ることができるけど
携帯ゲーム機の場合は持ちやすい位置というのはほぼ固定的であるため画面から離したり
近づけたりという手段をとることはできないにょ。
それゆえ、3DSで搭載された3Dボリュームは非常に大きな意味を持つにょ。
3Dボリューム機能がない携帯ゲーム機は明るさやコントラストが調整できない液晶モニタ、
音量が調整できないスピーカーを搭載しているのと同じようなものだからね。

何度も繰り返すようだけど3D液晶というのはその方式に関わらず左右の目から異なる映像を
見せて立体視させているにすぎないし、スイートスポットが狭い小さな画面で裸眼による
3D液晶の場合は自分に合った調整は必要不可欠となるにょ。
ほとんどの人はその調整をせずに短絡的に「裸眼による立体視は厳しい」と判断している
からね。(端的に言うと「自分の使い方が駄目」なのに「液晶が駄目」と判断している)
将来的には網膜キャリブレーションによる自動調整ができるようになるかもしれないけど
現状では調整機能がある3DSを除けばすべての市販製品において調整機能そのものがない
ために調整機能がある3DSのアドバンテージは大きいにょ。

ただ問題なのは3D液晶に関してはまだ普及しておらずその注意点を認知している人は
ほとんど居ないということにょ。
したがって、任天堂はユーザーに対して十分に注意点を促すべきだと私は思うにょ。
3DSは一昨日書いたようにトップシェアは間違いないと私は判断しているのでそうなると
国内だけで2000万〜3000万台は売れる可能性があるにょ。
それだけ売れたらいくら注意を促しても相当数の人が誤った使い方をするだろうしそれに
よって問題を起こすということがあり得るにょ。

「蒟蒻畑」のようにたまたまそれによって死亡者が出たから製造中止になったように
たまたまそういう人身事故が起こった場合にそれが3DSのせいにされてしまうことは十分に
考えられるにょ。
それだけが一番の気がかりな点にょ。
ゲームというのはまだ世間で認められたものというものではないからね。
同じ死亡事故でも世間に認められてない蒟蒻畑は製造中止になり、世間に認められている
お餅はそれより何十倍も死亡事故が多いにも関わらず製造中止にはならないからね。
http://gigazine.net/index.php?/news/comments/20081001_chissoku/
問題が起きた数が多いというだけではなく特異的なものによって起きた場合にはより目立つ
ものになってしまうからにょ。

ゲームそのものがまだ世間で認められていない状態(趣味が「読書」なら普通の人は気に
止めないけど趣味が「ゲーム」ならば偏見の目で見る人が未だに多いくらい)だし、
おまけに3D液晶は上記のようにまだ一般的に普及しているとはとても言える状態ではない
から問題があったら3DSは格好の餌になってしまうにょ。
100%トラブルを無くすというのは不可能であるため任天堂には出来る限りの企業努力を
してもらいたいにょ。
それが先駆者としての役目にょ。

274御茶目菜子:2010/06/22(火) 12:26:32
新型Librettoは真の「libretto」になった!?
東芝の夏モデルPCはアグレッシブな製品ばかりだけどその中でも異彩を放っているのが
このLibretto W100にょ。
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/20100621_375378.html
http://plusd.itmedia.co.jp/pcuser/articles/1006/21/news033.html
U100以来5年ぶりのLibrettoブランドの製品だし、筐体サイズも小型であった初代モデルの
Libretto 20に近いサイズまで小さくなっているにょ。
それでいて、ArrandaleベースのデュアルコアPentium搭載というのはすごいにょ。
このクラスだとAtom搭載が当たり前だからね。

Pentium U5400はHTTもないし、ターボブーストもないので1世代前のCULVノートに多く採用
されていたセレロンSU2300と比べてもキャッシュメモリが多いということを除けばそこまで
高性能なものではないけれどAtomと比べれば別格の性能だからね。(N270との比較であれば
3倍程度の性能)
しかも、Atomであってもここまで小さいのはAtom Z採用機に限られAtom N採用機では
ここまで筐体サイズが小さいものは存在しないにょ。
それだけを見るとすごいと思うけどデュアルコアCPUでこのクラスのサイズを実現したPCと
いうのは過去に存在するにょ。
それはEVERUN NOTEにょ。

EVERUN NOTEはデュアルコアのTurionを搭載しているわけだし、搭載されているチップ
セットのRS690は統合型としては極めて高い3D性能を有していたにょ。
http://ascii.jp/elem/000/000/186/186632/
すでにAtom搭載機が市場に溢れていく中、このEVERUN NOTEはその筐体サイズからは
考えられない性能によって一部のファンの注目を集めたにょ。
ただし、性能が高い分だけバッテリ駆動時間が短いという問題があったにょ。

このLibretto W100も同じような問題を抱えてそうにょ。
何せバッテリ駆動時間は公称2時間だからね。
これだと実駆動は1〜1.5時間くらいか・・・?
それでも、小ささと性能の両方が欲しいという人には選択肢がないからこれを買うという
人も大勢いそうにょ。
現在国内で普通に入手可能なデュアルコアCPU搭載ノートPCだと最小のものはLet'snote
R9だからね。
ほぼB5用紙サイズに940gという重量は一般的なモバイルノートよりは小型軽量とはいえ
やはり嵩張るし重いという人もそれなりにいることだと思うにょ。

さて、このLibretto W100はデュアルコアCPU搭載なのに小型・軽量というのはウリの1つ
だろうけど最大のウリはダブルタッチスクリーンにょ。
これによってこのW100の方向性は大きく従来のLibrettoと比べて変えられたにょ。
タッチパネルが2画面ある代わりにキーボードを廃することになったわけだからね。
これで文字入力を大量に行う人には向かない端末となったにょ。
とはいえ、クラムシェル筐体であるためスタンド無しに自立することができるため一般的な
ピュアタブレット端末よりもソフトウェアキーボードを使用するにも使い勝手は良さそうな
感じにょ。
静電容量式のマルチタッチであるため感圧式の非マルチタッチの端末よりは同じソフト
ウェアキーボードでも格段に使い勝手は良いだろうし、ソフトウェアキーボードという
メリットを生かしてさまざまなタイプのキーボードが用意されているのも魅力にょ。

W100は7インチWSVGAというのは液晶サイズはいいとして解像度はやや物足りないにょ。
169ppiということでテーブルや膝の上に置いて使うのが前提であれば実用限界だと思う
(カラー表示における人間の目の分解能は6月14日に書いたように距離30cmでの使用時に
300ppi程度であり膝の上で使うならば50〜60cmの距離となるため150〜180ppiが限界と
なる)けれど小型ということを生かして両手に持って使うのであれば30〜40cmまで近づけて
使用できるため200〜300ppiでも十分に使えるから解像度が高くて困ることはないにょ。
しかし、このW100では2画面あるのでWSVGA1画面の端末とは比べモノにならないくらい
使い勝手は良さそうにょ。

2画面液晶は普通にSVGAのデュアルモニタとして使えるだけではなく1つのモニタとして
使うことができるからね。
その際は普通に使えば1024x1200(600x2)となり、90度傾けて使用すれば1200x1024と
して使うこともできるにょ。
概ね10インチSXGA(1280x1024)と同レベルの情報量表示できるということにょ。
これならばそれほど困ることはないような気がするにょ。

W100では2画面というのを有効活用するために180度本体が開くようになっているにょ。
この状態では1枚板のピュアタブレット端末と同じような使い方が可能になるにょ。
逆に考えるとこのW100は折りたたみができるピュアタブレット端末にょ。
これがノートPCと考えるから「奇抜なもの」と考えてしまうけど折りたたみ式のピュア
タブレット端末として考えれば急にすばらしいものに感じるから不思議にょ(笑)

ピュアタブレット端末というのはある程度の情報量を得ようとすると大画面になり
(小画面だとソフトウェアキーボードが使いものにならない)そうなると筐体サイズ
(フットプリント)がどうしても大きくなるし、持ち運びの際は液晶破損が怖いので
ハードケースに入れる必要性が出てくるにょ。
これが折りたたみ式であればそういう持ち運びの際の心配は要らないし、2画面合算の
情報量であれば筐体サイズを小さくしても十分な量を確保可能になるからね。

それに電子ブック用途であればなおさら有効にょ。
7インチ液晶というのは概ね文庫本サイズということで本を読むという用途に関して言えば
必要十分なレベル(これより小さいとさすがにやや辛い)となるわけだし、筐体サイズ
そのものも新書版よりも一回り大きいレベルだから持ち歩けないレベルでもないにょ。
iPadがいくら薄くてもおよそB5サイズという段階で持ち歩いたり電車の中での読書には
抵抗が出てくるにょ。(だから大型タブレット端末は常時モバイルには適さないと私は
考えていた)

ピュアタブレット端末としては理想型に近いものといえそうだけど大きく残念なのは
バッテリ駆動時間にょ。
公称2時間ではとても話にはならないにょ。
大容量バッテリでさえも公称4時間(JEITA測定法によるものだから軽負荷での実駆動は
この5〜7割程度の時間と予想される)だし、大容量バッテリだと800gを越えてしまうのが
ネックにょ。
そもそもデュアルコアCPUで標準699gというのが異例の軽さであり、大容量バッテリ
搭載時の819gでさえモバイルノートとして考えれば軽い部類だけど両手持ちをする機会が
多いピュアタブレット端末においては重量は非常に重要な要素だからね。

5月8日に書いたように10インチクラスの液晶を搭載のWindows PCはバッテリを除いた本体
重量は700g程度が限界(ちなみにR5は680g)と考えているのでそれからキーボードがない
分だけ100gマイナスして、それをバッテリに充てていると考えるとバッテリ込みで699gと
いう重量はそれほどすごいというわけではないけど100g程度(丸形セルだと2セル相当)の
バッテリではAtom Z採用PCならまだしも普通のモバイルノート並の消費電力を持つPCでは
さすがに駆動時間が短くなっても当然にょ。

これがピュアタブレット端末ではなく普通にキーボードを搭載したミニノートPCであれば
VAIO U101やInterlinkなどのPenM世代の機種を未だに使い「Atomでは非力だから」という
理由で昨今のUMPCを買い控えCore系のデュアルコアCPU搭載のものを期待していた人に
とってはかなりの朗報になっていたにょ。
しかし、あえてそういうマニアの要望に応えることなく今注目度が高くなっている
タブレット型の端末にしたということが幅広い層に売ろうとしている東芝の意気込みが
考えが伝わってくる感じにょ。(タブレット端末時代はまだまだこれからだし2つ折り
というのは現状ではニッチな需要とも言えなくはないけど)

ただ、Librettoというブランド名からすると従来のようなミニノートをイメージする人が
多いためにこれを普通のミニノートではなくタブレットPCの一種として売り出す方が
売れそうな気がするにょ。
ならば、ブランド名を変えるべきだったのか・・・?
折りたたみ式のスタイルで両手持ちで使用する場合はまさに「本」の感覚なのでブランド
名ではなく「libretto(歌劇の台本)」という言葉のイメージからすればこのW100は
より「librettoのイメージに近づいた」とも言えなくはないけどね。

今はキワモノ扱いされそうなこのLibretto W100だけどタブレット端末が増えればこの
ように折りたたみ式のものが増えるだろうからその時は草分け的存在としてW100の名が
挙げられるようになりそうにょ。
MSのCourierは試作したものの製品化はされないことが発表されたから製品化までこぎ
つけたW100の功績は大きいにょ。
http://japanese.engadget.com/2010/04/29/2-courier/
少し前までならばLibretto W100は試作品の段階で終了するようなイメージの端末だからね。

275御茶目菜子:2010/06/23(水) 12:49:21
PSPはあと4年間戦えるのか・・・?
ニンテンドー3DSに採用されているGPUが明らかになったにょ。
http://game.watch.impress.co.jp/docs/news/20100621_375911.html
http://gigazine.net/index.php?/news/comments/20100621_nintendo3ds_pica200
国内のベンチャー企業ディジタルメディアプロフェッショナル社によるチップであり性能は
どの程度のクロックが採用されるかによって大きく異なるため一概にはいえないものの
PSPと比較した場合、ピクセル描画性能に関しては概ね1.3〜3倍となっているにょ。
3割だと体感できるほどの性能差はないとはいえ、DSはPSPと比べて5〜10倍性能が劣って
いたためにDSからの性能アップは体感できるレベルの差はあるにょ。

頂点演算性能はPSP(3300万ポリゴン/秒)、PS2(6600万ポリゴン/秒)より劣る可能性が
高いけど頂点演算性能がボトルネックになることはまずあり得ないためPS2、PSPでは実効
性能はそれより1桁小さいものになっていたにょ。(PS1でさえカタログスペックは150万
ポリゴン/秒だったので理論上の最高性能なんて全く参考にならない)
実効性能はPS1やDSが10万、PS2が300万、PSPが100万、GCが600万程度だから恐らく3DSの
実効性能はPS2とGCの中間あたりになるのではないかと思われるにょ。
そうなると3DSはPSPの3倍以上の実効性能となるわけだけど総ピクセル数がPSPの2倍である
ため単純計算ではピクセル当たりだと1.5倍くらいの性能となり見た目で大きな差は出ないと
思われるにょ。

むしろ、PSPとは異なりシェーダ機能を持っているというのが大きいにょ。
それによって見た目では大きな差を感じることができると思うにょ。
グラフィックでは「よりリッチな表現ができる」わけだからね。
3DSに使われているチップを使ったリアルタイムレンダリングの例だけどこれを見れば
携帯機としては十分な性能を持っていることが分かると思うにょ。
http://www.youtube.com/watch?v=3A-xxUyJvQQ
http://japan.gamespot.com/videos/story/0,3800076101,20415519,00.htm
表現力という観点からするとシェーダ機能をハードウェアでは持たないGCやWiiを越えて
いるとも考えることができるにょ。

とはいえシェーダ機能といってもプログラマブルではなく固定シェーダとなっているにょ。
PC向けでいえば概ねDirectX6〜7世代くらいの機能+固定シェーダということで同じ
モバイル向けのTegraなどと比べると世代的には新しいとはいえず表現力で優れているか
どうかは微妙なことろにょ。
プログラマブルシェーダ搭載のTegraではなくあえて固定シェーダのPICA2000を選択した
背景にはプログラマブルシェーダはトランジスタ数が多くなるため(同じような処理を
するにはトランジスタ効率が悪くなるため)消費電力の点で不利になるからにょ。
あとはPICA2000は基本仕様こそ固定だけどシェーダ機能はオプションであり任天堂が
必要な機能を実装できるため無駄がないということも採用の理由となっていると思うにょ。

据え置きゲーム機であれば3Dを実現するにはシャッター方式では常時120fpsを確保する
必要があるために高い性能が必要になるけどそれが視差バリア方式の裸眼3Dならば30fps
以下に落ち込んでも3Dとして認識可能になるわけだからね。(シャッター方式での処理
落ちはちらつきが目立つため裸眼3Dと比べると致命的な問題となる)
また求められる速度もだけど解像度も3DSとHDの据え置きゲーム機では大きくことなるため
単純計算では720pのプレステ3は3DSの14倍の実効性能でようやく釣り合いが取れる計算に
なるにょ。(表現力そのものが無視して考えた場合)

プレステ3はプレステ2と比べて格段に性能が向上しているけどそれは表現力アップと
画面解像度でほとんど相殺されているわけだからね。
上記のような制約があるため3D対応ゲームを作る際には3Dを前提とした効率化を行う必要が
あるにょ。
それを考えると3DSがDSから大きく高性能化しても解像度アップと3Dで相殺されているため
3DSは高性能化をした「任天堂らしくないゲーム機」ではなくその性能は十分必要なもの
といえると思うにょ。

3DSが携帯ゲーム機としては十分な性能を持つとはいえ、iPhone 3GSのPower VR SGX535で
さえすでにPSPを越えた性能となっており、iPhone 4のPower VR SGX545はさらに高性能化
しているため3DSの性能はモバイル機器として考えた場合であっても決して高い性能とは
いえないにょ。(プレステ3が高性能といっても登場して5年目だからそれと携帯機の最新
である3DSを比較して画面解像度を考慮した場合に十分な性能と言っても説得力に欠ける)

ぶっちゃけPSPクラスの性能があれば携帯ゲーム機としてはそれほど不満はないわけ
だからそれと同等以上の性能を持つ3DSならば現在の携帯ゲーム機としては十分な性能と
いえるにょ。(これから5、6年戦うとなると旧DSのように末期にはスペック不足を
感じてしまうだろうけどリッチな表現をするために開発コストの増大を考えると3DS
クラスでもう十分といえるかもしれない)
したがって、よほど3DSと差別化できるくらいハイスペックなものでない限りはPSP2を
出してもあまり意味はないといえそうにょ。

したがって、SCEが米国で「PSPは10年戦える」と宣言したことは決して間違いではない
といえるにょ。
http://playstationlifestyle.net/2010/06/19/john-koller-believes-psp-has-10-year-life-cycle/
3DSがシェーダ機能によってPSPよりもリッチな表現ができるよいうになったとはいえ、
基本的な性能においては差別化できるほどの差はないわけだからね。
無理にハイエンド仕様にしたところでコスト面の割が合わないし液晶の3D化に関しては
難しいからね。

PSPが10年戦えるということは言い換えれば「あと4年以内には次世代機を出す」という
ことになるにょ。
現時点ではSCEの社内基準を満たす裸眼3Dの液晶はないためにすぐにPSP2を出すならば
3D液晶は非搭載という形になるにょ。
しかし、ゲームにおいて3Dが重要という認識がユーザーの間に広まった際にすぐにPSP2で
3D液晶を搭載するわけにはいかずPSP3まで待つ必要があるにょ。
裸眼3Dの液晶に関してはここ数年で急速な進歩があるため4年の猶予があればかなり改善
可能になると思われるにょ。
まぁそうなった場合には3DSも途中で液晶を改善したモデルが登場するだろうから心配
しなくていいと思うにょ。

現時点でもコスト度外視であれば3DSは圧倒的に高性能化をしたりさらに良い液晶を
搭載可能だけど携帯ゲーム機にはやはり価格は大きなファクターとなるからね。
それに性能アップによって消費電力が増えればそれで無意味になるにょ。
DSは昨今のケータイと同レベルのバッテリ容量となっているけどそれで6〜10時間程度の
実駆動を確保しているにょ。
ケータイでもそれくらい動作するものは珍しくないけどCPUとGPUをフル稼働させた
ゲームでそんな長時間駆動するものは皆無にょ。
つまり、DSではケータイよりも省電力なチップを求められているということにょ。
だから、最新のケータイやスマートフォンと比べて性能が劣るというのはコスト面だけ
ではなく消費電力の面から考えてもやむを得ないところにょ。

それはPSPにも当てはまると思うにょ。
3DSと十分差別化できるくらいの高性能なPSP2を現時点で作れば価格高騰、消費電力増大と
なってしまうからね。
その上、3D液晶は非搭載となれば3DSと比べて厳しい戦いを強いられてしまうにょ。
「ゲームに3Dは要らない」という方針ならばそれでもいいけどすでにプレステ3では3D化を
進めているし、Wiiも次世代では3Dに対応するという状況下ではそういう方針ではない
というのが分かるにょ。
SCEも3DSそのものを咎めている(携帯機には3Dは不要)というのではなく現在の裸眼3D
液晶が不十分といっているだけの話だからね。
仮に3D液晶を搭載するつもりが全くないならば3D以上のユーザーの興味を惹く要素を用意
する必要があるにょ。

数年後に登場するであろうPSP2への期待度は高いけど現時点では何の音沙汰もないため
多くのサードパーティは3DSへの移行を行いつつあり、それを引き戻すとうのはかなり
大変なことだと思うにょ。
任天堂も64で失ったサードをGCでは取り戻せず、Wiiでようやく戻しつつあるという
レベルだからね。
現時点でさえPSPはDSと比べてサードパーティの差と性能差によってようやくまともに
戦えている(ライバルと見なせている)という状態だけどこれが3DSへと世代交代して
しまえばそのPSPのアドバンテージがなくなってしまうからね。

しかも、PSP2の登場がもうしばらく先(4年以内)となるとそれまでに3DSがかなり普及
してそうにょ。
海外でプレステ3がXbox360に対して大きな苦戦をしたのも発売が遅れすでにXbox360が
普及しはじめていたというのが理由の1つになっているからね。
大きく出遅れた場合はいくら高性能だろうと厳しい戦いを強いられるにょ。
仮にPSP2が4年後に登場した場合、DSが6年サイクルで発売されるならばPSP2発売2年後には
3DSの後継機と戦う必要があるからね。
その後継機を大きく上回るだけの性能や魅力があれば十分戦えるだろうけどそれは非常に
難しいにょ。
国内1500万弱、世界で5000万台売れたPSPだから4年後も恐らくゲームソフトの供給は
続いているだろうけど発売から3年以上経過した3DSとすでに1.3億台売れているDSを
相手にするのは少々厳しいと思うにょ。

276御茶目菜子:2010/06/24(木) 12:32:49
上記の続き
iPadは1枚板であるため折りたたみ式が良いというのであれば現在は選択肢がないけど
タブレット端末が大ヒットして折りたたみ式の要望が大きいならば中国あたりのメーカーが
激安端末を作りそうにょ。
7インチ液晶を2枚ならばこの9980円のAndroid端末を2つ組み合わせて19800円くらいで
販売可能だろうからね(笑)
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20100619/etc_tablet.html
汎用OSが動作すれば十分と考えるならばこれは十分選択肢になりうるにょ。
ただし、格安だったM001は動作が不安定でバッテリ駆動時間が短いし動作がもっさりと
不評だったのと同じくこの9980円Android端末も同じような感じだろうからそれを2枚
合わせたところでもっさりが倍増されるだけとなり実用になるかどうかは微妙だけどね。

実用性を求めるならばW100はユーザーを選んでしまうにょ。
CPUはデュアルコアが必須(Atomは嫌)、サイズはVAIO Pクラスでないと嫌(一般的な
CULVノートやモバイルノートでは大きすぎるor重すぎる)、キーボードは無くても構わない、
駆動時間は短くても良いという人には最適だけどね。
しかし、Atom機であってもさらに言うと非x86、非Windowsであってもこのような2つ折り
タッチパネル端末は発売されてないためにそれに惹かれるという人であれば使い勝手に
難があっても購入する価値はあると思うにょ。

タブレット端末が需要が拡大すればこのような2つ折り端末はそのうち登場するだろう
けれどMSのCourierが発売中止をしたくらいでありすぐには出ないからね。(すでに
いくつかのメーカーが試作品を作っているもののいつ発売されるかは全く不明)
それに性能とサイズの両方を取ったW100のような端末はよほどタブレット市場が拡大
しない限りは登場しないと思うにょ。
もしも、タブレット端末ブームがあと5年くらい続けば東芝のPC30周年でW100の後継機種が
発表されるかもしれないし、その頃には2つ折りタブレット端末というのはそれほど珍しい
ものではなくなっている可能性があるにょ。(現状の市場を考えるとW100はU100のように
1代で終了する可能性が極めて高い)

タブレット端末がブームの兆しを見せている今、iPadはすでに売上台数を300万台に
伸ばし本格的な普及に一歩ずつ進み始めているにょ。
http://k-tai.impress.co.jp/docs/news/20100623_376223.html
W100がiPadを意識していないといえばウソになると思うけど重量や液晶の合計サイズの
面でiPadと同クラスのタブレット型の端末でありながら「iPadと対極となる存在」に
なっているからね。
そういう意味ではこのW100のコンセプトは極めて明瞭にょ。
iPadがモバイルコンピューティングの進化の1つだとするとW100はそれよりもさらに
一歩前進させたものといえるにょ。
ただし、それを時代(今の一般ユーザー)が求めているか、時代に合っているかというと
別問題にょ。

4年前に登場して失敗してしまったOrigamiだけどこれは時代が追いついてなかったのが
1つの失敗要因となっているにょ。
それは技術的な問題(より省電力なCPUが必要だった)もあるし、売れるための下地が
無かったということが理由にょ。
2つ折りタブレット端末は電子ブックの普及があれば大きな後押し要因になるしタブレット
端末の普及でキーボードの重要性が薄れてくれば同じ情報量の液晶モニタを搭載時に
よりコンパクトにできるメリットがあるからね。
それに持ち歩く際の液晶破損の心配もかなり減るというメリットもあるにょ。

そういう意味ではタブレット端末の今後の行方次第では2つ折りがブームになるという
可能性を秘めているもののW100はさすがに時期尚早だったかもしれないにょ。
コンセプトカーと同じく将来のPCの進化の仕方の1つを提示したにすぎないとはいえ
タブレット端末が普及した後のバリエーションモデルとしては非常に有用なものという
わけだからね。
タブレット端末が普及していない現状ではW100の優位性もほとんどの人には伝わることが
ないにょ。
これではOrigamiの二の舞か・・・。

ただし、Origamiは同クラスのCPUを搭載のPCと比べてサイズや重量のアドバンテージは
それほど無かったというのが成功できない理由ともなっていたにょ。(一般的なモバイル
ノートより安価だったけど重量はキーボード無しにもかかわらず軽量なモバイルノートと
同レベルだった)
しかし、W100にはそれがあるためOrigamiよりは期待が持てそうにょ。
ただし、小型化、軽量化のために高コストとなってしまったからそれが普及へのマイナス
要因となっているけどね。
かといって中途半端なサイズ、重量にしてCPUのグレードを下げそこそこ安価というものが
良かったかというと微妙にょ。
W100はコンセプト優先で実用性(というかバッテリ駆動時間)を重視していない端末
だけどそのコンセプト自体を不明瞭にしてしまうと根本部分が破綻してしまうにょ。
コンセプトモデルをそのまま市販化したようなPCだからね。

277御茶目菜子:2010/06/24(木) 12:34:00
コンセプトは明瞭だけど時代を先取りしすぎ・・・?
一昨日に書いたlibretto W100だけど人によって大きく評価が分かれているにょ。
私は駄目だと感じるのはバッテリ駆動時間くらいでコンセプトは明瞭だし他の端末には
ない魅力を感じるにょ。
手に持って使う端末として考えた場合にやや重いとか高価とかいうのも難点だけどこれは
ArrandaleベースのデュアルコアCPUを搭載しているということを考えれば大健闘のレベル
だと思うにょ。
では、本当にそうなのかを考えていくにょ。

重さについてだけどこれは5月8日に書いたような駆動時間あたりの重量とその本体の絶対
重量の2通りがあるにょ。
前者は重量と駆動時間を一元的に扱う場合には有用な考えだけどどうしても主観が入って
しまう(人によって必要な駆動時間が異なる)ということもあるしすでにバッテリ駆動
時間に関しては最初の段階で駄目出しをしているためここでは後者の絶対重量(要するに
一般的な考えにおける重量)について考えてみるにょ。

では、699gという重量は軽いのか?重いのか?
「重い」とか「軽い」とかいうのは主観がどうしても入ってしまうけど他の製品と相対
比較をすることでその立ち位置が分かるにょ。
体重100kgが軽いか重いかという場合に自分自身の体重より重いか軽いかというので判断
してしまったら自分の体重が120kgの人ならば「100kgの人は軽い」となってしまうにょ。
しかし、多くの人は「100kgの人は重い」と判断するのではないかと思うにょ。
それは自分の体重と比較しているのではなく平均的な人の体重と比較しているからだと
思われるにょ。

ただ、ここで問題なのはその「平均的な人(製品)」というものにょ。
すでにPMやBXなどの300〜500gクラスのAtom搭載機が多く登場しているために699gというのは
重いと判断してしまうかもしれないけどそれは正しいものではないにょ。
それは製品のクラスが異なるからにょ。
先ほどの体重100kgという人もこれが関取だと知ったら軽いと感じる人は多いと思うにょ。
それと同じようにPCでもクラスを合わせる必要があるにょ。
そうでないと「スマートフォンならば200gもないのにiPadは700gもあるから駄目だ!」
というのと同じだからね。(絶対重量はiPadは決して軽くはないけど相対重量は軽いと
私は思っている)

分かりやすくするためにもっと極端な例を挙げるならば「置き時計は腕時計より重いから
駄目だ!」というのと同じにょ。
使用する目的を理解しないで単純に重さだけで比較してしまうと最終的には「大画面HD
TVはポータブルワンセグTVより重いから駄目だ!」となってしまうにょ。
ここまでくればさすがにおかしいことに気が付くと思うにょ。
これが同じ42インチ液晶TVが2台あり片方のTVが20kg、もう片方のTVが40kgならばそれらは
重量を比較することに意味が出てくるにょ。

クラス分けをする基準を考えた場合にはCPUもしくは液晶サイズが挙げられるにょ。
CPU性能は主にTDPで分類されるけど一般的にいって高性能なCPUはTDPも高く消費電力も
大きいものになっているため軽量化は非常に難しいからね。
したがって、CPUによって重いか軽いかのクラス分けをするのは十分に意義があるにょ。
CPUでいえばW100はCULVノートが相手にょ。
CULVノートは軽いものでも1.38kg程度であり11.6インチ液晶搭載モデルならば概ね1kg
半ばといった感じにょ。(東芝のCULVノートは1.48kg)
それと比べたら2倍のアドバンテージがあるにょ。
価格を考えない場合はLet'snoteR9(930g)やRX2(SSD+軽量バッテリで858g)もある
もののそれらと比べても100〜200gのアドバンテージがあるにょ。

液晶サイズでクラス分けをした場合はW100は7インチが2画面ということで10インチ相当の
面積を持つためにそれと同レベルのもので比較する必要があるにょ。
10インチとなるとネットブックが思い浮かぶと思うけどネットブックの重量は1〜1.4kg
(平均的なもので1.2kg程度)となっており、それと比べると2倍近いアドバンテージが
あるにょ。
軽量ノートPCとなると忘れてならないのがVAIO Xの存在にょ。
11.1インチでありながら標準バッテリで765g、軽量バッテリだと655gでありほぼ互角と
なっているにょ。(液晶サイズを考えると若干VAIO Xが優勢か)
10インチクラスとなるとWindowsではないものの話題のiPadと比較すると3Gモデル(730g)
よりは軽いけどWi-Fiモデル(680g)よりは重いのでこれも互角といってもいいと思うにょ。

以上より、重量に関しては液晶サイズを考慮すればVAIO Xには若干負けるとはいえ、CPUを
考慮すれば同クラスのPCの中ではトップに位置するものといっても過言ではないにょ。
何せ現行の非AtomのWindows PCの中では最軽量だからね。
要するに同クラスにおいて世界最軽量といえるわけにょ。(軽量なAtom機は液晶サイズが
4.8インチ程度ということでW100の4分の1の面積しかないけどさすがに4倍も液晶サイズが
異なるものを同クラスとして考えるのはどう考えてもおかしいと思う)

とはいえ、これは絶対重量であり、必要駆動時間あたりの重量で考えるとその優位性は
一気に失われてしまうにょ。
公称(JEITA測定法)で8時間の駆動時間が欲しい場合は、W100に大容量バッテリを装着時
では819gとなるわけだけどこれで公称4時間であるため予備として予備としてもい1本
大容量バッテリが必要になるにょ。
その重量が明らかではないけど標準と大容量の駆動時間が2倍で重量差が120gということを
元に逆算して1本240gと仮定した場合には819+240=1059gとなるにょ。
これがVAIO Xであれば標準バッテリで達成できるため765gだし、RX2は標準バッテリで
達成できるためSSDモデルならば978gとなるにょ。

したがって、W100がクラス最軽量というのには間違いはないけどそれはあくまで標準
バッテリ(公称2時間)のみで運用可能な人にとってという場合であり、予備バッテリが
必要な人ならばその前提が変わってくるにょ。
とはいえ、このような小型のPCやダブレット型のPCの場合は両手持ちで使うという機会が
通常のモバイルノートと比べて圧倒的に多くなるにょ。
モバイルノートであればテーブルや膝の上において使うため100g程度の重量差はほとんど
気にならないのだけど手に持って使用する場合にはその差は非常に大きいため公称
2時間程度とはいえ、絶対重量が軽いというのは非常に有用にょ。
これが10時間駆動可能だけど1kgの端末であったら必要駆動時間あたりの重量は軽くなる
ものの絶対重量が重くなるため使用時の重量は重くなってしまうからね。

次に価格を考えてみるにょ。
予価12万円という価格は安いのか?それとも高いのか?
これもまたクラス分けをしないといけないにょ。
重量比較と同じように絶対的な安さというのと相対的な安さがあるからね。
重量と同じようにCPU性能と画面サイズでクラス分けをすればいいのかというとそういう
わけではないにょ。
例えばセレロンP4500(1.86GHzデュアルコア)搭載デスクノートはCore i7-640UM(1.2GHz
デュアルコア)搭載のモバイルノートよりも高速だけどこれが同じ価格であれば前者の
方がお買い得かというとそうとはいえないからね。

普通に考えれば同価格でCPU性能が異なる2機種を比較した場合にはCPU性能が高い方が
お買い得になるわけだけどそれは同サイズもしくは同重量であった場合のみにょ。
据え置きとして使うからサイズ、重量が気にならないという人ならば単純にCPU等の
スペックでお買い得かどうかを比較すればいいけれどそうでないならば他の要素を加味
しないとお買い得かどうかは分からないにょ。
したがって、単純にCPUだけではなくCPU+筐体サイズ(もしくは重量)ということで
お買い得かどうかの判定をしてみることにするにょ。

しかし、困ったことに同クラスには比較相手が居ないにょ。
そういうことで少し基準を緩めて重量は無視して同クラスのCPUを搭載PCで比較するか
CPUは無視して同クラスの筐体サイズのPCで比較することにするにょ。
同クラスのCPUとなるとやはり挙げられるのはCULVノートにょ。
とはいえ、CULVノートに使われているCPUはほとんどがセレロンだから単純比較はできない
わけだし、メーカーが異なるとその場合でも単純比較ができないにょ。
「東芝製のPCの価格」という事象と「W100の価格」という事象は完全に独立したものでは
ないために分けて考える必要があるにょ。(例えばAspire 1410と比べて高価といっても
W100が高価なのか東芝製PC全般が高価なのかが分からない)
そのためにもメーカーを統一する必要があるにょ。(絶対的な価格において安いか高いかを
判断する場合はこの限りではない)

先日発売になった東芝製のCULVノート(11.6インチ)の夏モデルには下記の2機種(MX/34と
MX/36)があるにょ。

 dynabook MX/34 セレロンU3400(1.06GHz)
  http://kakaku.com/item/K0000120886/
 dynabook MX/36 Core i3-330UM(1.2GHz)
  http://kakaku.com/item/K0000120883/

 libretto W100 Pentium U5400(1.2GHz)
  http://kakaku.com/item/K0000123227/

これらと価格を比較すれば良いのだけど問題はまだLibretto W100が発売されてないという
ことにょ。
価格com上位の安売りショップは発売後に大きな値引き合戦を行うから発売前の現時点での
価格は何の参考にもならないにょ。
参考になるとすれば比較的価格変動が少ないと思われる大手量販店の価格にょ。
例えばソフマップ.comの価格を見てみるとdynabook MX/34が89800円、dynabook MX/36が
109800円、libretto W100が124800円となっているにょ。
同じCULVとはいえ、CPUのグレードはCore i3>Pentium>セレロンなのにも関わらず
価格はW100>MX/36>MX/34となっておりW100の割高感は否めないにょ。

では、MX/34やMX/36を基準においた場合にW100はどの程度割高と言えるのかを考えて
みるにょ。
セレロンU3400はIntelからの提供価格は134ドルとなっているもののPentium U5400や
i3-330UMの価格は非公表となっているにょ。
これはほぼCULVオンリーとなるために条件によって大きな変動があるということを意味する
と思われるにょ。
セレロンU3400も134ドルだけど条件次第ではその半値程度までは下がるだろうからね。
したがって、CPUからはいくらの差が発生するのかが分からないにょ。

とはいえ、PCにおいては部材コストは概ね価格の半分程度であるためそれでおよその
目安は付くにょ。
MX/34とMX/36の価格差が2万円でその半分となると1万円が部材コストの差(つまり
セレロンU3400とi3-330UMの価格の差)と言えるわけにょ。
Pentuimの価格は分からないけど両者の中間としてi3-330UMより5000円安いと考えた
場合にはその2倍が価格に反映されるためMX/36よりも1万円安くなるといえるにょ。
そうなるとW100の価格は99800円が妥当となるにょ。

しかし、他の違いもあるにょ。
大きな価格差が出てきそうなものといえばOfficeの有無とシステムドライブの差にょ。
Officeは有無によって概ね2万円の価格差が発生するためOffice無しのW100はさらに
2万円安い79800円が妥当な価格になるにょ。
MX/34、MX/36に使用されている320GBのHDDは価格が4000円前後、64GBのSSDはメーカーに
よって大きく価格が異なるものの1〜2万円にょ。
大ざっぱに言って価格差は1.2万円程度と考えるにょ。
仕入れ原価はその価格の8割程度と考えると1万円程度の価格差であり、そうなると部材
コストの2倍が価格に反映されると考えたらW100は99800円が妥当な価格になるにょ。
実際はタッチパネル等の価格上昇もあるためこんなに単純なものではないと思うけど
本体のスペックを考えれば10万円程度が相場であり、それよりも2万円以上割高となって
いるにょ。(2面あるタッチパネルや基板の小型化でこの価格差が発生している)

では、次は筐体サイズを元に価格を考えてみるにょ。
ほぼ同レベルのサイズとなるVAIO Pがあるので非常に都合がいいにょ。

 VAIO P Atom Z530(1.6GHz)
  http://kakaku.com/item/K0000109565/

ここで上記と同じくソフマップ.comの価格を見てみると99800円となっているにょ。
このVAIO Pは夏モデルからは店頭モデルもSSDが64GBになったためにそのまま単純比較が
できるにょ。
やはり、ここでも上記と同じく2万円以上W100が割高となっているにょ。
ただし、CPUの性能はW100が圧倒的に上(2〜3倍)となっているにょ。

そういうことで結論を書くならばlibretto W100は重量でいえば同クラスに敵なしだけど
必要駆動時間当たりの重量でいえば予備バッテリが必須になる人の場合は重量面で必ず
しも有利とはいえないということにょ。(それでも本体が軽いため予備バッテリを持ち
歩いてもそこそこ軽いけど)
価格はCPU性能や筐体サイズのみを考えた場合には2万円程度は割高の設定となっている
もののCPU基準では同クラスのCULVノートと比べて半分の軽さ筐体サイズ基準では
同クラスのVAIO Pとくらべて2〜3倍の性能ということを加味すれば決して割高とは言え
ない価格となっているにょ。

ただし、これらの結論はモバイルノートとして考えた場合にょ。
これはOrigamiが失敗した原因の1つといえる部分にょ。
PCであるのにキーボードがないためにPCとして使用するにはかなり制限が出てくるという
ことが理由にょ。
キーボードがないということは大量に文字入力をする人にとっては大きなマイナス要素に
なるのは確かにょ。

ソフトウェアキーボードは用途に応じて様々な種類のものが選択可能ということで標準で
ついているものと差し替え不能なノートPCにおいては逆にメリットとなるのだけどキー
そのものが平坦で打鍵感がないという難点があるにょ。
しかし、W100ではフィードバック対応のタッチパネルによって打鍵感を獲得している
模様にょ。

フィードバック対応のタッチパネルに関しては下記の動画を参考にしてもらえば分かる
けど東芝情報システムが開発したものにょ。
http://www.youtube.com/watch?v=mBfflLidkmQ
W100に採用されているのはこれと同じものかは分からないけどソフトウェアキーボード
だから打鍵感が全くないということは無さそうにょょ。
とはいえ、いくら頑張っても所詮はソフトウェアキーボードであり打鍵感はハードウェア
キーボードに追いつくことは不可能にょ。

W100はあくまでタブレット端末として考えた場合には上記のお買い得感の計算はまた
変わってくるにょ。
別にWindowsにこだわりがない場合はiPadではW100と同じSSD64GBモデルであっても68800円
であるためにほぼ半値で買えてしまうからね。
16GBで用が足りるという人ならば48800円で済んでしまうにょ。
タブレット型だからビューア用途に便利とはいってもビューアメインの使い方をするので
あればW100は2万円どころでは済まないほどの割高感があるにょ。

(下記へ続く)

278御茶目菜子:2010/06/25(金) 13:19:20
iPhone 4があればコンデジは要らない!?
昨日ついにiPhone 4が発売されたにょ。
http://k-tai.impress.co.jp/docs/news/20100624_376410.html
北米では初日だけで予約が60万台を突破しサーバダウンをしてしまったのだけど国内でも
予約初日は行列ができたにょ。
発売日といってもほぼ予約完売状態であるため並ぶ意味はあまりないのだけど少しでも
早く手に入れたいという心理が働いているのだと思うにょ。

さて、iPhoneのウリの1つである960x640の網膜ディスプレイは6月14日に書いたように
人間の網膜の限界(目に見えないくらいの高密度)とはいえないものの十分な高解像度
といえそうにょ。
もっとも昨今のガラケーのFWVGAも概ね300ppi前後あるためそれに慣れてる人ならば大した
ことはないだろうけどフルカラー対応のIPS液晶というのは並のガラケーを越えていると
思うにょ。(ただ、液晶が黄色っぽいというトラブル報告が続出しているらしい)
4の液晶に慣れたら3GSには戻れないかも・・・。

またiPhone 4では最新のiOS4が搭載されているけどこれはマルチタスクが一番のウリと
なっているにょ。
従来はシングルタスクOSということで一旦終了しないと次のアプリを使えなかったけど
マルチタスク対応になったのでアプリを動作しつつ別のアプリを使えるようになったにょ。
とはいえ、別のアプリを起動してバックグランドに回ったアプリは自動的に一時停止して
しまうにょ。
これは限られたリソースを有効活用するためにょ。(メモリは512MBへと倍増されたため
マルチタスクで動作させることによるメモリ不足の心配は薄れた)
ラジオなどバックグランドで動作させたいというものは新規に追加されたAPIを使い
バックグランド動作させる必要があるにょ。(つまりアプリ側がiOS4に対応する必要が
ある)

とはいえ、現物を使ってない(見てもない)のでこの辺にしておくにょ。
詳しくは他のサイトやブログ等を参考に・・・。

さて、今回はiPhone 4のカメラ機能について書いてみようと思うにょ。
カメラであれば撮影された写真を元に評価可能だしね(笑)
3GSでは300万画素だったのが4では500万画素に増えたり、720pの動画が撮れるようになった
ということで大幅なスペックアップとなったわけだけどやはりこのカメラで注目すべきは
「裏面照射CMOSセンサー」を採用しているということにょ。
これは恐らくケータイとしては世界初採用だと思うにょ。

私は昨年末に裏面照射CMOSセンサー搭載デジカメとしては最初の世代となるCybershot
TX1を買ったにょ。
それに関しては1月3日、5日にレビューを書いたにょ。
今年になってからはTX1の後継となるTX7が登場し、ソニーからだけではなく各社から
どんどん登場し始めたにょ。
そういうことで、まずは裏面照射センサー搭載デジカメの現状を見てみようと思うにょ。

この春に発売されたコンデジは裏面照射センサーをウリにしたものが多かったにょ。
http://camera.itmedia.co.jp/dc/articles/1004/16/news033.html
http://camera.itmedia.co.jp/dc/articles/1004/23/news019.html
なぜ裏面照射センサーが良いのかというと今更説明するまでもないことだけど同一面積で
あれば受光量が2倍以上に増えるからにょ。
これはセンサーサイズが小さければ小さいほどより高い効果を発揮するためにセンサー
サイズの小さなコンデジやケータイのカメラにとっては裏面照射センサーというのは
非常に大きな武器となるにょ。

なぜ同じ面積で受光量が倍増するのかというと一般的なCMOSセンサーというのは各画素の
周辺に配線が必ず必要になるからにょ。
田んぼでいえばその周辺には必ずあぜ道が必要なのと同じにょ。
田んぼが十分に広ければあぜ道のことはほとんど考えなくてもいいけど1つの田んぼが
1m四方のサイズしかなければ全体に占めるあぜ道の存在は無視できないレベルになる
というのは分かると思うにょ。(構造上そのあぜ道を小さくすることはできない)
それはあぜ道が田んぼのあるのと同じ面にあるからで逆方向の面にある場合(用はあぜ
道を地下道に変えるようなもの)は一面をほぼ全部田んぼに変えることができるため
面積あたりの田んぼの割合、つまり、受光面積が増えるということにょ。

裏面照射センサーにはもう1つ大きな意味があるにょ。
それはデジカメのセンサーというのは従来は上記のようにあぜ道状の配線で囲まれた
中にマイクロレンズで覆われた受光素子が入っているのだけどその配線というのは立体的
配置となっているため画素ピッチが小さくなった今となればとてつもなく大きなものにょ。
あぜ道と田んぼの高低差が10mくらいあるという状態を想像してもらえたらいいにょ。
イメージしずらければあぜ道に囲まれた田んぼではなく井戸を想像するといいにょ。
それくらい実際に受光するのはセンサーの奥深くにあるということにょ。

井戸の底に光を当ててもよほどまっすぐ上から当てないと底まで届かないように通常の
センサーではなかなか思うように受光できなかったにょ。
これが十分な画素ピッチであれば許容角度が大きくなるために気にならないけどコンデジ
みたいに極小ピッチのセンサーだとそれは致命的になるにょ。
したがって、その受光部分がセンサーの上部(受光側)に設置されている裏面照射センサー
というのは極めて理にかなった高効率のセンサーといえるにょ。
受光面積が広がるだけでなく受光割合も増えるわけだからね。

ある程度センサーサイズや画素ピッチが大きければそのメリットは小さくなるとはいえ
コンデジでは非常に有用だけどデメリットもかなりあるにょ。

(1)製造コストが高い
(2)熱ノイズにより日中屋外での写真に解像感がない
(3)従来センサーより発色傾向が異なるため色再現性が悪い

(1)は高いとはいえ何倍も高価というわけではないために量産すれば量産効果によって
価格下落が起きるためそれほど大きな問題ではないにょ。
当初は製造が難しいという理由でTX1やWX1はそれが価格に反映されていたけど今は量産
効果でプレミアム価格的なものは無くなったと思われるにょ。

(2)は少々厄介にょ。
熱ノイズは防ぎようがないからにょ。
したがって、画像処理エンジンでいかに誤魔化すかというのがポイントとなるにょ。
元々コンデジは画像データを修正しまくることで極小センサーであってもそれなりに
高い描写力を持っているために誤魔化すこと自体は問題ではないにょ。
ただノイズを消す(ノイズリダクションを行う)ということは解像感を損ねる原因と
なるためそのバランスが難しいにょ。

(3)は最初の世代であるTX1、WX1では顕著だったにょ。
まだノウハウが無かったため日中屋外での描写に関しては彩度が低くとても高画質な
ものとはいえなかったからね。
それに加えてオーバー側にダイナミックレンジが狭いという問題があるため白飛びが
非常に多くなってしまうにょ。

それらに関しては採用機種増加によって量産効果で価格が下がり、画像処理エンジンの
改善によって(2)、(3)は徐々に改善の方向に向かいつつあるというのは上記リンク先の
レビューでも分かると思うにょ。
これらのメリットがあるからこそセンサーを自社生産しているキヤノンでさえもIXYの
最新モデルでは裏面照射センサーを採用しているくらいだからね。(恐らくソニー製の
センサーを採用か)
http://dc.watch.impress.co.jp/docs/review/newproduct/20100610_373064.html
高感度に強い裏面照射センサーにプラスしてF2.0の明るいレンズを採用しているために
暗所に非常に強いコンデジに仕上がっているにょ。

これである程度iPhone 4のセンサーの素性は分かってきたと思うにょ。
裏面照射センサーの弱点部分もそれが弱点になるかどうかは画像処理エンジンによって
裏面照射センサーは現在量産されているものはソニー製の1/2.3インチ1000万画素のもの
しかないにょ。
しかし、iPhone 4では裏面照射センサーだけど500万画素になっているにょ。
果たしてこれはどこから来たものなのか・・・?
iPhone 4の特注センサーなのか・・・?

センサーサイズは分からないけど画素ピッチは1.75μmと公表されているにょ。
これは昨今の1000万画素オーバーのコンデジやケータイのカメラと比べて画素ピッチが
広いものの極端に広いというレベルでもないにょ。
単純に画素ピッチを計算すると1/2.3インチで800万画素クラスのものと同レベルになって
いるにょ。
また画素ピッチから逆算するとiPhone 4のセンサーサイズは1/3インチ程度にょ。
画素ピッチが広い方が有利になるというのは確かだけど重要なのは上記のように田んぼと
あぜ道のような関係があるので同ピッチであれば裏面照射センサーの方が有利になるのは
間違いないからね。

センサーがどんなものかというのはこれくらいにしておいて所詮は極小サイズである
ためにレンズと画像処理エンジンが重要となるので実際に撮影されたものを見てみるにょ。
http://plusd.itmedia.co.jp/pcuser/articles/1006/24/news017_3.html
これを見ると3GSよりは格段にアップしているのが分かるにょ。
画素数が増えて解像感が増しただけではなく裏面照射センサー採用によって室内でも
それなりに見れるレベルで撮れるようになったにょ。
TX1は「手持ち夜景モード」という連写をしてそれをうまく重ね合わせることで低ノイズの
写真を生成するモードがあるけどiPhone4にはそれがないみたいなのでさすがに極小サイズ
センサーの限界を感じてしまうけどね。
画像処理エンジンでうまく補正されているとはいえ、裏面照射センサーということで
日中屋外ではやはりノイズが発生してしまっているにょ。(ノイズリダクションをかけると
解像感が失われるため難しいところ)

とはいえ、レンズ性能はTX1より上かも・・・と思わせてしまうにょ。
TX1は1000万画素センサー搭載だけど1000万画素モードで撮影した写真は見るに耐えられ
ないくらいの解像感であるため私は300万画素モードを常用しているにょ。
1000万画素超が珍しくないガラケーでもここまでの描写力のある機種は一部の機種に
限られてしまうにょ。
ほとんどが「画素数増加がファイルサイズの増加にしかなってない」という機種ばかり
だからね。(TX1の1000万画素よりもさらに見るに耐えられないレベル)
そういう意味では500万画素に抑えることでその画素数なりの描写力を維持できている
iPhone4は実用度は高いにょ。

画素数は1000万画素だけど300万画素までリサイズしてようやくまともに見えるレベルだと
ファイルサイズの無駄としかいえないにょ。
これは最高画素数ではなく実用画素数で撮影すれば良いだけの話だけど大容量のメディアが
安価に買えるようになった今、ファイルサイズを節約するために少ない画素数で撮影する
という人も少ないだろうからね。
それに実際はファイルサイズが大きくなるというだけの問題ではなくメディアの速度や
端末の処理速度がボトルネックになり、画素数が増える(ファイルサイズが増える)場合
には画像を開くのが遅くなるという問題もあるからね。
無駄な高画素は「百害あって一利なし」ということにょ。

5月19日に書いたように昨今はケータイのカメラ機能が向上しコンデジの必要性はかなり
薄れてきているけれどiPhone4くらい撮れれば光学ズームが必要な人を除けばコンデジの
必要性はなくなりそうにょ。
確かにガラケーの中にはiPhone4よりも画質で上回る機種はあるものの1000万画素クラスの
センサーを採用機種の多くは500万画素のiPhone4と比べて勝っているとは言い難いため
やはり画素数で単純に優劣を決めるというのはいかに無意味なことかが分かるにょ。

一般的に画素数が少ないデジカメより多いデジカメの方が高画質というのは少ない画素数の
デジカメは設計が古い(センサーが古い、画像処理エンジンが古い)ため画素数だけの
比較になってないからにょ。
画素数で優劣が決まるのは十分に高性能なレンズ(物理的な面で理想的なレンズ)を
搭載してセンサーも画素数以外の要素は同一(同一メーカー、同一世代)であり、画像
処理エンジンもそのレンズやセンサーに最適化されたもの(もちろん比較する場合は
同じ画像処理エンジン採用の機種同士)という場合に限られるにょ。
最新のセンサーでありながら500万画素という少ない画素数のiPhone4は画素数至上主義
となる多くの人に与える影響は大きいと思うにょ。
6月10日に書いたようにトイデジカメに使われている旧世代500万画素センサーと画素数が
同じだから同じような写りしかないないだろうと判断している人もいるくらいだからね。

279御茶目菜子:2010/06/26(土) 12:22:39
キーボードは本当に必要なのか?
iPadがヒットしタブレット型の端末の市場が拡大を見せつつあるのだけどタブレット端末を
買おうとしている人にとって一番の問題はキーボードがないということだと思うにょ。
6月8日にも書いたようにネットブックというキーボード付きの端末が市場に溢れることに
よってキーボード無し、つまりタブレット型の端末が売れるための下地ができたと私は
判断しているにょ。
キーボードが必要ならばすでに存在するキーボード付きのネットブックやCULVノートや
スマートブック(東芝の名称では「クラウドブック」)を買えばいいだけの話だしね。

タブレット端末は「キーボードが無い」ということをデメリットに考えている人も多い
けれど6月11日に書いたように「薄くなる」「軽くなる」というメリットもあるから
一概にはデメリットとは言い難いにょ。(薄くもなく軽くもないという端末に関しては
デメリットしかないけど)
確かにキーボードに強く依存している人であれば必要不可欠だけどそうでなければPCに
おいてハードウェアとしてキーボードが必要不可欠なものかどうかということから考える
必要があるにょ。
現在のPCにおいて旧世代の遺産ともいえるのがキーボード(QWERTY配列のキーボード)
だからね。

QWERTY配列のキーボードは19世紀末に英文タイプで考案されたものだから百数十年の
歴史があるにょ。
歴史があるから変えにくいとはいえ、それが万人にとってベストといえるかというと
そうではないと思うにょ。
30代以上ならばQWERTY配列が重要だろうけど若者の多くはQWERTY配列よりもケータイの
テンキーの方が慣れているからね。
逆に高年齢だとキーボード自体に抵抗がある人も多く存在するにょ。

文章書きを生業としている人やプログラマにとって高速にタイピングできるキーボードは
必要不可欠とはいえそうでなければその必要性は昔(80年代〜90年代)とは異なりかなり
薄れているのではないかと思われるにょ。
つまり、キーボードは一般向けではなく専門家向けに徐々に変化しているというわけにょ。
キーボードが無しで売れなかったOrigamiに対してキーボードが付いたネットブックが
売れたのはキーボードのお陰だけどこれはWindowsというOSがキーボードとマウスを使う
ことを前提として設計されているせいにょ。(特にXPまではそうだった)
しかし、キーボードレスのタブレット端末であればソフトウェアキーボードによって自分
好みの配列のキーボードを選べるし手書き入力もできるし、選択の幅はかなり広がる
というメリットがあるにょ。

ただし、ソフトウェアキーボードに関して言うと6月11日に書いたようにハードウェアの
キーボードと比べると入力速度では遠く及ばないのも事実にょ。
それだけではなく下記のような問題もあるにょ。

(1)クリック感がない
(2)同時押しができない
(3)誤動作をする

(1)は平面である液晶画面だからやむを得ないことだけどフィードバック対応のタッチ
パネルによってそれは改善しつつあるにょ。
全くゼロではないというレベルだろうけど押したか押してないのか分からないので不安に
なるというのは少し緩和できると思うにょ。

(2)はマルチタッチ対応のタッチパネルによって改善可能になったにょ。
もっともあくまでソフトウェアキーボードはアプリケーションだからOS自体が落ちている
ときは使えないけどね。

(3)はタッチパッドをあまり好まない人(スティック型のポインティングデバイスを好んで
いる人)の理由の1つにもなっているものにょ。
反応がよいタッチパネルを使うほど簡単に反応してしまうため誤動作をしてしまうわけ
だからね。(しっかり押さないと反応しないようなタッチパネルだと誤動作は少なくなる
ものの今度は「押したのに反応しない」という問題に置き換えられるだけのこと)
そのためタイピングしたもの(意図的に押されたもの)か、ただ触れただけのもの(意図
的ではないもの)かを判断するような仕組みを導入する必要があるにょ。
これはキー入力判定のアルゴリズムを変更するだけなのでいくらでも対応できるにょ。

つまり、速度を重視する人でなければ出来の良いソフトウェアキーボードならば
ハードウェアキーボードに拘る必要はないということにょ。
では、その速度差はどこから出てくるのかというと反応が悪いため高速にタイプしても
それが反映されないことやフィードバックが無いためそんなに高速では不安になるという
ことが理由だと思うにょ。
出来の良いソフトウェアキーボード&フィードバック対応のタッチパネルであればその
問題は解決可能であるためソフトウェアキーボードとはいってもかなりの速度でタイプ
可能になり、速度を極端に重視する人を除けばソフトウェアキーボードでも十分という
時代がやってくるかもしれないにょ。

とはいえ、ソフトウェアキーボードを使う場合はキーピッチが重要になるにょ。
やはりまともに使うならば大画面(10インチクラス)が必要になるにょ。
そういう意味ではW100の7インチ液晶2枚はソフトウェアキーボードには不向きなものに
なりそうにょ。(これは横位置使用して2画面にまたがるソフトウェアキーボードを用意
すればいいだけのことだけど)
当然のことながらiPhoneクラスのサイズではソフトウェアキーボードはとても使い勝手が
良いものではなくこのサイズで使いにくいからソフトウェアキーボード全般が駄目と
判断するのは正しいとはいえないにょ。
ただし、W100の場合キーピッチはやや狭めであるもののスタンド無しで自立させられる
ということで1枚板の大画面タブレット端末とは異なり膝の上やテーブルの上に置いて
使えるというメリットがあるにょ。

それとソフトウェアキーボードは立った状態で両手持ちタイプ(つまり親指タイプ)する
場合にも有用にょ。
ハードウェアキーボードの場合はその筐体サイズ(筐体の横幅)によって両手持ちタイプが
可能かどうか決まるからね。
両手持ちタイプであればよほど手が大きい人を除けば横幅15cm〜17cm程度が望ましいにょ。
そうでないと中央に指が届きにくいので無理なホールディングをしないといけないにょ。
それを避けようとするならばM704のように中間を開けて両端に配置する必要があるにょ。
http://www.tsukumo.co.jp/gigabyte/note/m704.html
しかし、このような配列は両手持ちならばいいけどそうで無い場合にはデメリットと
なるにょ。
ソフトウェアキーボードであれば両手持ち用、テーブルに置いてタイピング用と
キーボードを選べるメリットがあるにょ。

タブレット端末が大画面である方がメリットがある理由としては上記のようなソフトウェア
キーボードの問題だけではなくここで何度も書いているスマートフォンとの棲み分けの
問題もあるにょ。
スマートフォンの多くがFWVGAだし、iPhone 4に関しては960x640という高解像度になって
いるため大画面のWSVGAクラスの端末はそれらと比較してもサイズ分の恩恵があるとは
いえない状況下にあるにょ。
これが今後さらに解像度が増えればWXGAクラスの解像度を持つ大画面タブレットを脅かす
かというとそうはならないにょ。
というのも実用情報量がそれほど多くないからにょ。

というのも30cm程度の距離で使用した場合、カラー表示において私の実験上では人間の目の
分解能はせいぜい300ppiくらいしかないからにょ。
つまり、3〜3.5インチの液晶でFWVGAを大きく越える解像度の液晶パネルを搭載しても
その恩恵はほとんどないということにょ。(アンチエイリアスがかかったようになって
画像のエッジが目立たなくなるくらいの恩恵はあるけど)
つまり、XGA以上の解像度がある大型タブレット端末があれば実効解像度において
スマートフォンと十分棲み分けが可能になるということにょ。(スマートフォンは
電話機としての役割があるため大型化はできないので解像度を高めるには高ppiの液晶を
使用するしかない)

大型液晶を搭載のタブレット端末はGUIを指で操作可能というのがポインティングデバイス
とした場合には非常に有用となるにょ。
直感的に操作可能なのはタッチパネルの恩恵が大きいにょ。
ただし、タッチパネルを前提として作られたiOS(旧名「iPhone OS」)とは異なり上記の
ようにWindowsはマウスとキーボードを前提として作られているにょ。
それ故タッチパネルがベストなポインティングデバイスかと言われると微妙な面もあるけど
Vista以降は徐々にタッチパネルとの親和性を高めているためにその問題はどんどん
薄れてきているにょ。

それならばタブレット型のPCだけではなくノートPCやデスクトップPCにもどんどんタッチ
パネル対応のものが登場するかというとそうではないにょ。
コストアップの要因になるからといのも1つの理由だけどキーボードとタッチパネルの
相性があまり良くないというのも理由となっているにょ。
ポインティングデバイスとしてタッチパネルを常用する場合にはキーボードがホーム
ポジションから大きく移動してしまうからにょ。
つまり、連続してタイピングするか、連続してポインティング操作するかという場合を
除けばポインティングデバイス代わりとしてタッチパネルを操作するのはどうしても
無駄が多くなるにょ。
その点はソフトウェアキーボードであればホームポジションという絶対座標は無くなる
ためにタッチパネルにおいてはハードウェアキーボードは無い方が好ましいにょ。
ポインティング動作をする際にはかえって邪魔になることさえあるからね。

キーボードが無いというのは目に見える位置に無いという意味にょ。(キーボードを使用
することを前提に考えているためキーボード付きの端末はタッチパネル使用時には重心が
変わってしまう)
キーボードがいつでも引っ込められるスライド式やコンバーチブルタイプであれば
タッチパネル使用時にキーボード付き端末にどうしても発生してしまうデメリットは発生
しないにょ。
ただし、コンバーチブルタイプの場合は可動部分が多くなるため壊れやすくなったり
重くなったり、奥行きが長くなったりというデメリットがあるにょ。(それ故、価格面
でも高価になる場合が多い)
タブレット型の端末としても使えキーボードを備えた普通のPCとしても使えるという
メリットもあるもののそのようなデメリットを考えると必ずしもベストな選択肢とは
いえないにょ。(リナザウはそのコンバーチブルなところが良かったけどこれは300gも
なかったからそれほど重量は気にならなかった)

以上をざっとまとめると大型タブレット端末が今後普及するかはハードウェアとしての
キーボードの有無がどの程度重要視されているかということが重要なポイントとなるにょ。
スマートフォンと明確な差別化をするためにはある程度の画面サイズや解像度が必要に
なるけどそうなるとどうしても重量増が気になるにょ。
確かにハードウェアキーボードの方が文字入力速度においては有利だけどタッチパネルとの
相性が悪いことや重量アップを考えるとハードウェアキーボードのメリットは薄れるにょ。
ソフトウェアキーボードも今後はどんどん改善されていくためにハードウェアキーボードに
拘らない人はソフトウェアキーボードでも十分と感じる人は増えていくと思われるにょ。

280御茶目菜子:2010/06/27(日) 13:15:11
ブームは自ら起こさなければ起きることはない
6月24日に書いたようにlibretto W100は時代を先取りしすぎているため現状ではユーザーに
そのメリットを理解させるのは難しいにょ。
それに時代を先取りしすぎてコンセプト優先で実用性に欠ける(特に駆動時間が短すぎる)
と感じている人もいるかもしれないにょ。
同時に発表されたdynabook AZ(Tegra搭載のAndroid端末)と中身を変えた方が良かった
という人も中にはいるからね。
では本当にそうなのかを考えてみるにょ。

dynabook AZは870gで7時間駆動のAndroid端末であるけど確かにそのスペックのCULV
ノートならば魅力だし、W100の短い駆動時間もTegraを搭載すれば3倍くらいに伸びて
十分実用レベルになるかもしれないにょ。
何だかいいことだらけのようだけどそれには大きな間違いがあるにょ。

AZはTegra搭載だから870gという重量と7時間駆動が実現できたわけだからね。
5月8日に書いたようにARM端末だと容易に軽くできるためにょ。
これでもしもArrandaleベースのデュアルコアCPUとWindows7を搭載してこの重量を維持
した際にはW100のような短い駆動時間となってしまうにょ。
それに価格面でも割高になるにょ。

6月24日に書いたように東芝のCULVノートはセレロン搭載のMX/34がで約9万円、Core i3
搭載のMX/36が約11万円だからね。
そのCULVノートは1.48kgもあり軽量化にはほとんどコストをかけてないのだけどAZを
ベースにCULVノートを作ってしまえばそれよりも高価なものになってしまうにょ。
TDPがまるで異なるため大幅な設計のし直しも必要になるし、Windows7を搭載するならば
SSDは60GB程度は必要になるからね。
その辺のコストをかけないように作ったら・・・Dynabook MXになってしまうにょ。
それだとAZなんて作る必要なんてないにょ。

AZは何なのかというと要するにネットブック代替となる廉価端末にょ。
ネットブックとは異なりWindowsこそ動作しないけどAtom NからARMにすることで大幅に
省電力化ができるため軽量かつ長時間駆動が可能になったにょ。
それに現状のネットブックではできないスムーズなHD動画の再生もTegraに内蔵のGPUで
可能になるにょ。
シャーシや液晶モニタはネットブック用として用意されたものを流用可能であるため
コストダウンができるしタッチパネルを搭載していないのもコスト削減のためと考えた
場合に説明が付くにょ。
iPadでも最も高額なパーツはモニタ&タッチパネルであり、まともに使える大型タッチ
パネルを搭載した場合それだけど大きなコスト増となってしまうにょ。
なぜネットブックにタッチパネルを搭載しないのかはこういう理由があるからにょ。

今度はW100にTegraを搭載した場合を考えてみるにょ。
バッテリ駆動時間も延びるし、コスト面で割高な8層基板を使う必要がないため価格面
でも有利になるにょ。
こちらはAZの中身をCULVにするよりはまともになりそうにょ。
AZでdynabookブランドでAndroidを搭載しているわけだからlibrettoブランドでAndroidを
搭載してももう驚くことはないにょ。

それをやらなかったのはガワが高コストとなっているためTegraを搭載してもあまり安価
にはならないということがありそうにょ。
あとW100の液晶とタッチパネルは消費電力が大きそうなのでTegraを搭載しても想定して
いるような長時間駆動ができないというのがあるかもしれないにょ。
120gのバッテリで(公称)2時間しか動作できない理由を考えるとこれしか思い浮かばない
からね。
いくら丸形セルよりも重量あたりの容量が劣るとはいえ、丸形であれば2セル相当の
重量のバッテリならばいくらバッテリ消費量の大きなArrandaleベースのCPUとはいえ
公称3時間くらいは達成できるからね。

あとはこのスタイルを生かして電子ブック用途に使うという方法が考えられるけどまだ
日本においてデファクトスタンダードとなる形式はないにょ。(Kindleも売られてないし
iBooksもスタートしてない)
そうなると現状では無難にWindowsを搭載するのが一番となるにょ。
Windows7を快適に動作させるにはCULVノートクラスの性能が必要となるためW100の
中身(CPU)をCULVノートと同じにしたのだと考えているにょ。
それでなくてもタブレット操作はマウス&キーボードよりも高いスペックが要求されるわけ
だからAtomではWin7のタブレット操作を快適にこなすことはできないにょ。

さらにWindowsに拘った理由を考えると電子ブックに止まらず汎用性を重視したという
ことにょ。
これはiPadとはまるで逆の方向性となるにょ。
iPadは制約を入れることでユーザーには使いやすくしているのだけどその反面制約が
あるということを嫌っている人も多いのはないかと思うにょ。
制約があるから脱獄する人もいるにょ。

つまり、W100はそういう人向けの端末にょ。
これでストレートなタブレット型にしてTegraを搭載したらそれこそ世間ではiPadの
パクリ呼ばわりされたと思うにょ。
それは東芝のPC25周年モデルとしては相応しくないにょ。
iPadに対抗するためにiPadと違うやり方でタブレット端末を作ったらW100になったと
いうことだと思うにょ。
「iPad対抗」ではないとしてもiPadとは異なる進化の1方向を示したものといっても
良いかもしれないにょ。
ただ、問題は後述のように「方向性を示して終わり」になっていることにょ。

AtomではなくArrandaleベースのCPUにしたのは上記の理由でAtomでは力不足というのも
あるし技術力誇示というのもあるだろうけどやはりCPU以外の部分にコストがかかっており
安価にはできないからCPU性能を上げてプレミアム性を持たせたということも考えられ
なくもないにょ。
CPUが安価になっても価格ダウンはせいぜい1〜2万円だけど10万円以上もするAtom機は
さすがに高価だからね。(VAIO XはAtom搭載で10万円オーバーというぼったくりネット
ブックと考えている人も多いくらいだし)

ここでW100を小型化、軽量化を行わずAtom Nで安価に作ること優先した場合にどうなるか
というのを考えてみるにょ。
パネルサイズはネットブックの主流である10.1インチWSVGAパネルを2枚使用するにょ。
要するにネットブックのキーボードを取り除きそこにタッチパネルを装着した液晶パネルを
埋め込みOSは7StarterではなくHome Premiumを採用するというだけの話にょ。
ただし、W100とは異なり公称8時間(実駆動だと4〜6時間レベル)を確保してみるにょ。

dynabook UXは6セルバッテリで公称10時間となっているにょ。
2画面になることで8時間を確保するのは厳しいけどUXはAtom N280であるためこれをN450に
変えれば6セルで公称8時間を確保は可能だと思われるにょ。
UXで6セルバッテリ使用時の重量は1.33kgにょ。
キーボードよりも10.1インチ液晶の方が重いだろうから重量は1.4kg程度になるのでは
ないかと思うにょ。
価格に関してはほぼ液晶1枚分のコストアップがタッチパネル込みで販売価格で1万円分、
OSがXP Homeから7 HomePremiumになるコストアップが1万円と考えるとUXよりも2万円
高価になると思われるにょ。
UXが発売時に約6万円だったので2画面液晶のタブレット端末だと発売時の価格は8万円
程度になるにょ。
確かにW100よりも4万円安価で駆動時間も十分あるもののAtom N、1.4kgという性能と
重量を加味して果たして売れるのか・・・?

それならばTegra+Androidの方がいいかもしれないにょ。
上記ではW100をベースにした場合には高価になるから意味がないと書いたのだけどAZを
ベースにして考えるならば1kg、6万円で作れそうにょ。
これならば価格的にはiPadのライバルになれそうにょ。
ただし、サイズや重量で大きく劣ってしまうにょ。
それだと小型化、高性能化を得意としている日本企業の製品としては相応しいとはいい
難いものになるにょ。(Windows PCというアドバンテージもなくなるわけだし)

それにiOS vs Androidでは自由度においてAndroidが勝っているだけであとは厳しいからね。
ネットメインであればiOSとAndroidの差はなくむしろFlashに対応している分だけAndroidの
方が良いという人もいるだろうけどコンテンツを総合的に考えた場合にはまだAndroidは
iOSの相手にさえなってないにょ。
しかし、ネットの利用がメインとなるAZは言葉通りの意味としての「ネットブック」の
役割は果たせるのでネットブックの後継となるクラウドブックでAndroidを搭載するのは
問題はないけどW100ではそれはできないにょ。

新型VAIO Pはティザー広告のVAIO New Ultra Mobileという文字によって過度の期待を
した人も多く現れVAIO Pのブラッシュアップモデルが登場した際にはがっかりした人も
多かったにょ。
あれはあれでブラッシュアップされており悪くはないのだけど今までに見たことがない
ような新しいUMPCやiPadとは違う方向性でiPadに対抗できるタブレット端末を期待して
いた人もいると思うにょ。
そういう意味ではこのW100の方こそNew Ultra Mobileに相応しいものになっているにょ。
2画面タッチパネル搭載PCは世界初だからね。
「世界初」が欲しいSONYだろうけどこれでiPad対抗で同じようなPCを作っても二番煎じに
なってしまったにょ。
それくらいこのW100が与えたインパクトは大きいにょ。

ただ問題はW100のコンセプト通りの時代がいつ来るのかということにょ。
実際タブレット端末は各社こぞって発表しているものの現時点で実際に売れているのは
iPadだけだからね。
もっともまだほとんどの端末が発表されたままであり発売には至ってないから今後売れる
可能性はあるもののタブレット端末市場が拡大するというのは現時点ではあくまで希望的
観測にすぎないにょ。

iPadも発表された時点でヒットすると予測していた人はそれほど多く無かったにょ。
過去に大型タブレット端末は業務用を除き成功した試しがないからね。
それでもアップルブランドを信頼して成功を予測した人はいたにょ。
確かにiPadの成功はアップル社のブランド力によるものが大きいけど一番のポイントは
端末だけではなくOS、アプリ、コンテンツを自社で用意できることが挙げられるにょ。
「時代が来るのを待つ」のではなく「時代を作る」ことができるということにょ。
要はブームを自らの手で作り出すことが可能ということにょ。

それができることがアップル社の強みであり、iPadの成功の原動力ともなっているにょ。
そのレベルに一番近い位置にあるのはマイクロソフト・・・ではなくGoogleにょ。
ただし、現状ではまだアップル社には遠く及んでいないと思うにょ。
大半のメーカーはブーム(波)に乗ることはできてもその波を作り出すことはできない
からね。

ただし、それは一社だけでできることには限界があるということにすぎないにょ。
他社と提携したり他社が始めたサービスをうまく利用するなどいくらでもやりようはある
ため傍観するしかないということではないにょ。
むしろ、自らの手で何とかしようとしないと何も始まらないにょ。
そういう意味ではどんなことであってもブームというのは偶然起こるというものではなく
何らかの働きによって起こる必然性のあるものといえるにょ。

W100は2つ折りにできるためiPadと比べるとカバンに気軽に入れることができるし、2画面
液晶は本を読むのに最適にょ。(短すぎる駆動時間を除いた場合)
ならば、ここで大手出版社となぜ提携して電子ブックの配信をしないのか?
W100を使えばこんなことができるというものを実際に提供するのとしないのとでは雲泥の
差があるにょ。
確かに電子ブックの配信は現在は国内のどの出版社も懐疑的でありケータイやPSPなどの
端末を用いて配信はしているもののそれは極めて限定されているにょ。
Kindleで読める書籍数と比べると圧倒的に少ないにょ。

日本の書籍の利権関係が複雑であるため米国のように単純にはネット配信サービスが
行えないというのが一番の理由だけどいずれは国内の大手出版社も重い腰を上げるときが
くると思うにょ。
iBooksが日本で配信されるようになったときには手遅れにょ。(iBooksは個人相手でも
契約できるため出版社単位ではなく個人単位で契約されれば出版社は利益を大きく失う
ことになってしまう)
もっとも、Windows PCであればiBooksのサービスを利用することができるためそうなれば
W100も電子ブック用として活用が可能になるけどそういう受け身で果たして良いのか?

ただのコンセプトPCだからといえばそれまでだけどやはりそれでは成功には至れないにょ。
確かにタブレット市場が大幅に拡大し、電子ブック売り上げが紙の書籍を越えるような
時代がやってくれば放っておいても売れるだろうけどそんな時代は当分やって来ない
からね。(そんな時代になれば2画面端末は珍しくなくなっているからW100の注目度は
今よりずっと小さいだろうけど)

東芝的には「こんな変わったPCを作りました。ユーザーの皆さん自らの方法で使ってね」
という感じでユーザーの動向を模索するというのも1つの目的でありW100が大ヒットする
なんて考えてないのかもしれないにょ。(SCEでいえばPSP goのような感じだけどこちらも
試金石として導入したけどただの実験ではなく100万台単位の売上を見込んでいた模様)
それでも折りたたみ式の2画面端末に萌える人、小さいPCが欲しいけどCULV以上の性能が
欲しい人には売れるだろうからそれなりには売れるとは思うにょ。
こういうのはオンリーワンというのが強みだからね。(Origamiにはそのオンリーワン的な
要素さえなかった)

確かにW100は2画面2つ折りのタブレットという今では珍しいタイプのPCであり、その筐体に
CULV並の性能を収めたということで話題性はあるにょ。
しかし、「Origami?そういえばそんなものがあったね」というのと同じようにタブレット
端末市場が将来大幅に拡大し2つ折り端末の人気が出始めた頃に当時(2010年)の迷機と
して一部の人の記憶に残るだけの存在となりそうにょ。
そうならないためには何らかの手段を講じる必要性がありそうにょ。

281御茶目菜子:2010/06/28(月) 12:25:07
ファンレスノートは不安れす
現在モバイル用として使っているPCであるLet'snote R5を中古で買って1年経ったにょ。
ファンレスノートということもあり、やはりこれからの季節は厳しくなるにょ。
何せ動画再生でCPU負荷100%の状態が続くとCPU温度は80度に達するからね。
さすがにこれは少々心配にょ。

ということで買ったのが、冷却用のクーラーにょ。
http://ww5.tiki.ne.jp/~ochame/test/cooler.jpg
最近はネットブックのお陰で小型のものが入手しやすくなっているのはR5ユーザーの私
だけど歓迎したいにょ。

こんなものを使うなんてファンレスノートの意味がない・・・と思うかも知れないけど
そもそもそんな高負荷状態の長時間稼働(動画再生)で使うのは自宅のみだからね。
自宅外で使う際には動作音には気を配りたいのでファンレスもしくは静音ファンを搭載
したPCを使いたいところだけど動画再生しているときに多少のファンの音は気にならない
ので問題ないにょ。(GeForce GTX480クラスの轟音ファンならば問題外だけど)
ちなみに私がモバイルノートにファンレスを望んでいるのはファンは消耗品であり壊れ
やすい上に汎用製品ではないためパーツ単位での購入が可能なThinkPadを除けば自前修理も
難しいからにょ。(私のPCの故障箇所は「液晶<HDD<ファン」でありファンが最も多い)

実際にこのクーラーを使ってみたところ高負荷状態で1時間動作させていたらCPU温度が
80度だったのが76度に下がったにょ。
小さなファンが1つだけということで目に見えた効果はないもののCPU温度が4度下がって
いるのならばケース内は10度くらい下がっていてもおかしくはないにょ。(そもそも
ファンで冷却しているのはケースでありCPUではないわけだし)

私は過去にモバイルノートを何度も買い換えているけど中古ばかり買っているということも
あるとはいえ1年使えた試しがないにょ。
それはカバンにラフに突っ込んだ状態でそのカバンを頻繁にぶつけたり落としたりして
いるからね。
別に意識してそんなことをやっているというわけではないけど意識してないからこそ
そうなるにょ。
常に「精密機器がカバンの中に入っている」と意識しておけば良いのだけどそれだと持ち
運びだけで神経を使ってしまうからね。
Let'snoteを使い始めてからはそれで壊れたことはないためその点は非常に楽にょ。
衝撃等で今まで何台のノートPCを壊してきたことか・・・。
すでにR5も筐体にへこみ等が多数あるけど「これはやばいかも」という場合でも無事に
耐えることが出来ているにょ。

ただ、そんなLet'snoteも熱には弱いにょ。
一般的にHDDやコンデンサは温度が10度上がるごとに寿命が半分になると言われているにょ。
それを考えれば10度温度が下がるということは熱による寿命が倍増するのを意味するにょ。
Let'snoteは頑丈であり、少々の衝撃で壊れることはないけど熱に関してはどうすることも
できないからね。(この辺はファンレス設計が完全にネックとなっている)
R3はそんなラフな使い方をしているにも関わらず3年弱故障知らずだったけどさすがに
そろそろHDDの方が限界に近づいてそうに感じていたのでメモリ搭載量に不満を感じてくる
ようになったのをきっかけでR5に買い換えたにょ。

ただ、個体差の問題もあるだろうけど私の所持個体では負荷時のCPU温度はR3よりもR5の
方が負荷時のCPU温度が高くなっているのが少々厄介にょ。
それが、このクーラーで多少は安心ができそうにょ。
さすがにCPU温度が80度に達するのを見るとこれですぐに壊れることはないにしてもあまり
精神衛生上良くないからね。

予算の都合もあり、R5はあと2、3年は使いたいところにょ。
恐らく先に買い換えるとすればネット用のノートPC(ネット専用ではなく雑用全般の
要するにメインPC)の方かも・・・。
そのネット用ノートPCはPenM1.73GHz、メモリ2GBということで今は何とか使えるために
問題はないけど昨年ファンが壊れてしまったにょ。(ファンレスノートは音が静かという
だけではなく壊れやすいファンが無いということもメリットとなっている)
それ以降はこのようなクーラーを下に敷いて使っているけどそれまでは熱によって頻繁に
OSごと落ちていたけどクーラーを敷くことで普通に使えるために延命できているにょ。
あとはポケットサイズのPCもVAIO UXから買い換えたいけど予算的に厳しいにょ。

282御茶目菜子:2010/06/29(火) 12:49:23
Viliv N5の弱点
5月28日に書いたViliv N5だけど先日ようやく発売されレビューが掲載されているので
それを見てみることにするにょ。
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/column/hothot/20100628_376863.html
ライバルとなるのはPM、BXといったポケットサイズのPCとなるにょ。(VAIO Pはギリギリ
ライバルと言えるかどうかというサイズ)

上記のレビューではPMとVAIO Pとの比較がされているためそれらの機種とN5のどれを買う
べきかを比較検討している人には役立ちそうにょ。

では、PCの基本スペックから見てみるにょ。
比較となるのはPCMark05のうちPMでスコアが出ているCPU、Memory、HDDに関してにょ。

          Viliv N5  PM     VAIO P(店頭モデル)
 PCMark05
  CPU Score    1178     787     1369
  Memory Score   1969    1411     2215
  HDD Score     6080    2113     3311

これを見るとN5とPMはCPUスコアが1.5倍も異なるのに気が付くと思うにょ。
この要因はHTTの有無と動作クロック(N5が1.33GHz、PMが1.1GHz)にあるにょ。
AtomのHTTは0.6コア分くらいの影響力があるためベンチスコアはコア数に比例するような
HDBenchやCrystalMarkなどではHTTの有無によって1.6倍のスコア差が発生するにょ。
PCMark05ではそのような単純計算によるベンチではなく実際にマルチスレッド対応アプリ
での動作速度を計測しているため同じアーキテクチャであればデュアルコアがシングル
コアの2倍のスコアになるなんてことはなく1.4倍くらいしかスコアが上がらないにょ。
つまり、4割アップとなり、その0.6倍分である2.4割分がPCMark05のCPUスコアにおける
スコアアップになるにょ。
それに加えてクロックが約1.2倍異なるため1.24×1.2≒1.5倍の差になっているわけにょ。

さすがに1.5倍の差となると体感が可能なレベルにょ。
VAIO Pのクロックは1.6GHzでありN5とはクロック分の約1.2倍しか差はないにょ。
ちなみに私が普段持ち歩いているR5に搭載のCoreSolo 1.2GHzは1900〜2000くらいの
スコアとなるためN5のAtom 1.33GHzはCoreSolo換算だと(マルチスレッド対応アプリを
実行時において)700〜800MHz程度の性能といえるにょ。(逆に言えばCoreSolo並の性能を
得るためには2GHzオーバーのAtomが必要)

メモリスコアを見てみるとまたPMとN5の差は1.4倍となり誤差とはいえないレベルの差が
付いているにょ。
これはFSBの違いが影響しているにょ。
PMのAtom 1.1GHzはFSB400なのに対してN5のAtom 1.33GHzはFSB533だからね。
しかし、同じFSBのVAIO PがN5を上回っているにょ。
これは誤差にしてはやや大きいのでメモリN5のアクセスがやや遅いといえるにょ。
逆に言えばPMはN5と比べてFSBは1.33倍遅いのにスコアが1.4倍悪いのはN5よりもさらに
メモリアクセスが遅いせいだといえそうにょ。

次にHDDスコア(といっても全機種SSDだけど)を見てみるにょ。
見ての通りN5がダントツでNo.1にょ。
VAIO Pとは約2倍、PMとは約3倍の差が開いているにょ。
つまり、それだけSSDの速度が速いということにょ。
それがどの程度かというとCrystalDiskMarkを見てみるとはっきりするにょ。
N5のシーケンシャルリードの71.87MB/sというのはこのようなポケットサイズPCに搭載の
SSDとしてはそこそこ速い(最新の2.5インチHDD並)のだけどこれはN5が速いのではなく
PMが遅すぎるということにょ。

SSDで一番気になるのはプチフリだけどこれはランダムライトが大量発生する場合に
起きるにょ。
特に大きいのは4Kのランダムライトにょ。
N5は1.594MB/sなのに対してPMは0.040MB/sしかなくその差は何と40倍になるにょ。(N5で
0.5秒の処理がPMでは20秒かかるということが考えられるため体感で明かな差となる)
ちなみにPMの速度は概ねMLCのNANDフラッシュを何の工夫もなく2chアクセスした場合の
速度と同レベルにょ。(つまり、デュアルchのMLCのUSBメモリ並の速度しかない)
では、N5の方が40倍速いNANDフラッシュを搭載しているのかというとそういうわけではなく
コントローラやDRAMキャッシュによってそれが隠蔽されているだけだと思われるにょ。
しかし、この隠蔽化によりプチフリはかなり軽減できるにょ。

DRAMキャッシュを備えていないSSDの場合はメインメモリをキャッシュ代わりとして使用
することで体感的に速度を上げることはできるけどメインメモリが512MBしか搭載されて
いないPMでそれを行うのはスワップする頻度を高めるために良い方法とはいえないにょ。
またファイルシステムを変更することでプチフリは軽減可能にょ。
XPの場合はOSがSSDを考慮していないためNTFSではファイル書き換えが頻繁に発生し
それがプチフリを増長しているにょ。

これはFAT32でフォーマットすることで軽減できるとはいえ、最善の方法はWin7を使う
ことにょ。
しかし、メモリ512MBではWin7はスワップが多発しとても快適には使えないにょ。
したがって、PMはXP+FAT32で妥協して使うしかないにょ。
その点、N5はプチフリの心配はあまり気にせず使用できそうにょ。
さらにN5はZIFソケットを有しているためユーザーが自分の手でSSDを交換が可能にょ。
これはSSDが基板直付けであるためユーザーによる交換が不可能なPM、PA、BXとは大きく
異なる点にょ。

では、バッテリ駆動時間を見てみるにょ。

          Viliv N5  PM     VAIO P(店頭モデル)
  BBench     4時間44分  4時間35分  4時間17分、

これを見ると3機種ともほぼ互角といっていいけどその中でもN5が首位になっているにょ。
これで十分かどうかは人によるだろうけど私は普段の使用においてモバイル環境下では
最大でも3時間程度しか使用しないため「実駆動3時間」を最低要求ラインとしているにょ。
そういう点からすると私の基準では3機種とも合格といえるにょ。
ちなみに私が普段持ち歩いているR5は輝度中では互換バッテリということで6時間くらい
となっているにょ。(純正バッテリであれば7〜8時間動作)
ということで残量半分あれば普段の使用において困ることはないといえるにょ。
もう1つのモバイルPCであるVAIO UXは実駆動2時間程度となっているにょ。
そのため実駆動3時間を確保するためには予備バッテリが必須といえるにょ。

仮にN5を買った場合、UXの置き換えとなるため本体+予備バッテリの600g超が388gに
なるというのは大きいにょ。
さらに言うとUXはキーボードが駄目すぎるためR5を毎日持ち歩いている状態であるため
もしも、R5ではなくN5を使用すればそこからさらに1kgの軽量化ができるにょ。
R5はキーピッチにやや不満がある(実際はピッチよりもキートップ縦横比が異なるという
のが原因)けれどN5のキーボードがR5並に使えるかどうかがR5の置き換えが可能になるか
どうか決まるにょ。
変態配列だし、キーピッチもあまり広くないためR5の使用頻度を落とすことは可能になる
というレベルで完全に置き換えは難しいだろうけどね。

N5はリアルサイズのポケットサイズPC(強引に突っ込まなくても入るレベル)としては
性能面では十分なレベルであるため現時点では最高の選択肢といえるのだけどやはり
5月28日に書いたように価格面が唯一の問題点といえそうにょ。
取扱店がほとんど無い(ハンファの直販店かブルレーでしか手に入らない)ということで
価格的には量販店に取扱のある製品よりも割高となってる(さらに実物を見る機会もない)
からね。

それに比べてPMはすでに実売価格は最安店だと34K円になっており(ソフマップは数量限定で
29800円だった)、BXも最安店では45K円となっているにょ。
N5はSSD16GBのXPモデルでさえ62800円、SSD32GBの7Starterモデルは67800円〜77800円と
なっており、その差はかなり大きいといえるにょ。(ヘタするとPMの2倍の価格)
そうなると現在実売価格が下がっているPMやBXをあえて買うというのも選択肢としては
悪くないと思うにょ。
N5は現時点では量販店での取扱がないため値崩れは期待できず、PM、BXが安価になっている
せいで相対的な割高感はかなり増しているにょ。
確かに価格差分の性能差はあると言えるけれどVAIO Pの実売価格とあまり変わらないと
なるとN5を選ぶのはPMでは性能で不満があり、VAIO Pではサイズに不満があるという
人に限られそうにょ。

283御茶目菜子:2010/06/30(水) 12:12:16
動画撮影と通信機能の親和性
6月25日にはiPhone 4クラスの性能のカメラ機能を備えたケータイであればコンデジが
不要になるかもしれないということを書いたにょ。
では、動画に関してはどうなのか・・・。

コンデジにおいて3年前から急速に増えてきたHD動画撮影機能だけどこれにはHDTVの普及や
YouTubeのHD対応が大きいにょ。
つまり、撮った動画を「見る環境」と「公開する環境」が整ったということにょ。
それに加えてH.264エンコードチップの量産効果による低価格化がそれをさらに後押し
しているにょ。
いくらHD動画が撮れてもその機能で3万円アップとか、5万円アップとかになればとても
普及は見込めないからね。

今となっては入門機以外のコンデジの大半でHD動画撮影機能を持っているにょ。
YouTubeのHD対応で盛り上がっている動画メインのカムコーダだけどこちらは1万円以下で
HD対応のものが入手可能になっているにょ。
http://av.watch.impress.co.jp/docs/news/20100611_373765.html
つまり、コンデジの世界ではHD動画は決して高い付加価値を持つものではなく光学式
手ぶれ補正のように搭載しているのが当たり前の機能の1つになりつつあるということにょ。

では、ケータイに関して見てみるにょ。
国内で最初にHD動画撮影機能が搭載されたのは1年前に発売のWooo携帯にょ。
http://av.watch.impress.co.jp/docs/news/20090525_170018.html
それから1年経ちまだコンデジのようにHDは当たり前の機能には達してないけど徐々にHD
動画撮影機能搭載機種は増えているにょ。

ここで「ケータイの画面で見るならばVGAの動画で十分」と思うかもしれないにょ。
それならば静止画もVGAで十分であり何百万画素も要らないし、1000万画素なんて完全に
不要にょ。
ケータイのカメラとしてVGAを超えるものが有意義であるという理由は静止画と同じく
VGAをそのまま見るよりも縮小して見た方がキレイに見えるというのもあるけれどむしろ
本当の理由はケータイでの使用に止まらないということだと思うにょ。
これは静止画でいえばPCで見たりプリントしたりするのに相当するにょ。
ケータイのカメラで撮影したものであってもそれを見る側は必ずしも撮るのに使った端末を
用いるとは限らないからね。

ケータイ向けコンテンツに使用するのあればVGAで十分だけど今の他の視聴側の環境を
考えるとHD(720p)は最低欲しいところにょ。
これは例えるならば静止画においてPCでの鑑賞やL版プリントであっても200〜300万画素は
最低でも欲しいというのと同じことにょ。
昔(YouTubeがサービスを開始した当時)であれば720pの再生はハードルが高かったけど
今となってはネットブックであっても何とか再生可能なレベルだからね。(再生支援機能を
持たないネットブックで720pの動画をまともに再生するにはWebブラウザ上からではなく
一端ローカルに保存する必要がある)

それではiPhone 4の動画撮影性能を見てみるにょ。
http://plusd.itmedia.co.jp/mobile/articles/1006/29/news041.html
これを見るとHDビデオカメラ並とはとても言えないもののHD(720p)で撮影できるコンデジ
と比較してもそんなに劣っているようには見えないにょ。
私は720pで撮影できる機器はXacti HD2とTX1を持っているけどそれらと比べても同レベル
くらいだからね。

さて、iPhoneをはじめとするケータイでHD動画が撮れるということは通信環境を内蔵して
いるためにその場でアップロード可能ということを意味するにょ。
ここで問題なるのは編集機能にょ。
最近は静止画においては簡単な編集作業をケータイの内部で完結できる種も多いけど動画に
関してはまだまだにょ。
iPhoneはiMovieを使うことでHD動画を撮影→簡単な編集→アップロードという一連の流れを
PCレスでこなせるというメリットがあるにょ。
これはコンデジでは実現ができないケータイならではのメリットにょ。

確かにそれぞれ専用機(専用PCソフト)を用いて作業するのが一番良い結果が得られるの
だけど必ずしもみんながPCを持ち歩いているわけでもないし、HD動画を撮影できるビデオ
カメラやコンデジを持ち歩いているわけではないからね。
さらにそれに加えてケータイ以外の通信環境(データ通信カードや3G通信対応のモバイル
ルータなど)を常に持っているというわけではないからね。
だからケータイ(iPhone 4)で完結できるというメリットは非常に大きいにょ。
写真を撮る場合にも一眼レフを使うのがベストといってもそれをWeb上で公開するのが目的
であるならば必ずしもベストと言えないのと同じにょ。

284御茶目菜子:2010/07/01(木) 12:46:39
プリンタはクラウド化に適している!?
ネットワーク上に接続された機器であればOSが何であろうと(印刷機能の有無は関係なく)
プリントできるプリンタが発表された模様にょ。
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/column/mobile/20100630_377654.html
これはある意味画期的なものにょ。
プリンタというのはPCの周辺機器である以上はPCにドライバを組み込んでそれを利用する
ためにドライバが用意されているPCでしか利用できないからね。(プリンタが常時ネットに
繋がったPCと接続されているならばネットワークの共有を使うという方法もあるけど)

これはPCに止まらず、iPhoneやiPadという本来であれば印刷機能を持たない機器でプリント
できるというのが大きなポイントとなるにょ。
制約はあるもののこれは画期的なものといえるかもしれないにょ。
ただ、そこに大きな需要があるのかというと少し考えてしまうにょ。
少なくとも個人(プライベート)用途においては最近はプリンタの使用頻度はかなり
落ちているからにょ。

実際に私自身で考えてみるとプライベートでプリンタを使うというのはデジカメで撮影
した写真のプリントと年賀状印刷で大半を占めるにょ。
多くのユーザーがこれと似たようなものであると思われるにょ。
しかし、それではプリンタを買う意味は半減にょ。
デジカメプリントにしろ年賀状印刷にしろプリンタを買わなくてもお店でやってもらえる
からね。

確かに自分でやった方が安上がり・・・という考えもあるけどデジカメプリントの場合は
一概に安くなるともいえないにょ。
一般的なインクジェットプリンタだとL版印刷にかかるコストは1枚当たりインク代が
10〜15円、用紙代が5〜10円ということでランニングコストは1枚当たり15〜25円となる
わけにょ。
これだとキタムラなどに置いているセルフプリントと大して変わらない金額にょ。

確かにL版プリントではあまりお得ではない(Web上の激安ショップだとL版プリントが1枚
5〜10円という店もあるのでそれを利用すればプリンタを使うよりも安い)のだけど
A4サイズでプリントした場合は自宅でプリンタを使用した場合には用紙代+インク代で
1枚100〜200円で済むためこれはお店で注文するのと比較して半分以下となりお得感は高く
なるにょ。
プリンタを使用する場合には面積に比例して高くなるけどお店でプリントしてもらう場合
一定以上のサイズだと面積あたりの金額は高価になっていくからね。(これはL版が需要が
大きいために薄利多売でやっているせい)

しかし、そんなに大きなサイズのプリントを頻繁に行う人でないとプリンタ本体の元を
取るのは難しいので自宅でプリントできるということに価値を見いだせる人でないと
プリンタを買うというのは無さそうにょ。
それが最近複合機を急増させている理由にもなっていると思うにょ。
プリンタやスキャナは使用用途が限られるけどそれらが1台になれば場所を取らないと
いうだけではなくPCレスでコピー機能等が使えるということが大きいにょ。

このPCレスというのがこのhpが新しく発表したプリンタの最大の特徴となるにょ。
「PCを使ってプリントすれば良い」と考えればこのようなプリンタは生まれないにょ。
また、iPhoneなどで画面で表示できないような特殊形式のものには対応していないため
それならばあまり意味がないと考える人もいるかもしれないにょ。
確かに端末上で表示できるものであればWebストレージに保存していれば他の端末からでも
見れるわけであってそれをわざわざ紙媒体で残す必要もないわけだしね。

この辺はデジタルデバイドも関係しているし、紙媒体の方が良いという場合もあるからね。
デジタルデバイドは簡単には解消できるものではないし、文字閲覧という用途からすれば
依然として紙媒体を越えるものはないにょ。
スマートフォンのような小型液晶では1画面内に表示できる情報量が小さいし、ヒットの
兆しを見せている大型タブレット端末でもドットピッチが大きいため情報量は紙よりも
劣るにょ。
10インチで300ppiクラス(2560x1600)の画面解像度を持ち目に優しい端末が安価で発売
されない限りは紙を越えることはできないにょ。

プリンタのクラウド化はこのように十分有用なものと言えるけどそれならば昨日書いた
ように動画編集もクラウド化すれば良いだけ・・・となるとそうもいかないにょ。
動画をサーバ上で編集するには一旦その生動画をサーバに転送する必要があるからね。
例えば9MbpsのHD動画であれば10分であっても675MBに達するにょ。(YouTubeでもサーバ
上での編集機能を持つけどまずはアップロードを完了しないと何もできない)
現在の通信インフラを考えるとこれは実用的ではないにょ。
したがって、PCレスで動画編集をする場合には端末内で処理する方が適しているにょ。

それと比べるとプリントデータというのは小さいにょ。
しかも、データ量に関して言えば「元データ<<<<プリントイメージデータ」だからね。
プリンタを使用する場合は一旦PC内でプリントイメージを生成してそれをプリントする
わけだけどこれは低速なパラレルポートだとボトルネックになることがあったにょ。
しかし、それが印刷したい元データを転送しプリンタ内でプリントイメージを生成する
というのであればそのボトルネックは発生しないからね。
プリンタのクラウド化というのは通信帯域を考えると理にかなったものといえそうにょ。

285御茶目菜子:2010/07/02(金) 13:13:23
すべての小中学生がPCを持ち歩く時代がやってくる!?
東芝とインテルが共同で学校教育用PCを作ったにょ。
ここで学校教育用のコンピュータというと工業高校などで導入されているポケコンを
イメージする人が多いかと思うけどこの「CM1」は何の変哲もないただのWindows PCにょ。
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/20100701_377929.html

すでに現行の教育指導要領ではPCを使った内容が盛り込まれているとはいえ、現場では
授業にPCを導入しているだけであり、PCを前提にした授業はされてないにょ。
PCを積極的に授業に導入できないのはPCの絶対数が足りないからにょ。
現在、公立の小中学校において最低でも各教室1台のPCとPCルームに1クラス分のPCが設置
されてはいるもののそれではPCがあることを前提とした授業カリキュラムを作りにくく
なっているにょ。

現在30〜40歳の人であれば「21世紀になれば学校ではPCが1人1台導入されるようになる」
と小中学生時代には考えていた人も多くいるのではないかと思うけど実際はそれにはほど
遠いにょ。
2010年4月現在では小中学校の生徒1人当たり0.16台(6人に1台)しかPCがないからね。
これは先進国では下位の方にょ。
しかし、昨年12月22日に総務省は2015年までにすべての小中学校生徒にでデジタル教科書を
配備するということを発表したにょ。
http://blogs.itmedia.co.jp/business20/2009/12/post-3f88.html
2015年といえばアニメ「新世紀エヴァンゲリオン」の設定と同じにょ。
舞台中では1人1台のPCが完備されていたけどそれと同じことが2015年には可能になると
いうことにょ。

しかし、問題は山積みにょ。
まずはデジタル教科書に必要なものとはどんなものなのかということから考えなくては
ならないし、そのための導入コストも考慮しなくてはならないにょ。

デジタル教科書教材協議会(DiTT)がデジタル教科書に必要としている項目は下記の10項目
となっているにょ。(以下10項目はDiTTのサイトより転載)
(1)小学一年生が持ち運べるほど軽く、濡らしても、落としても壊れにくい。
(2)タッチパネル
(3)8ポイントの文字がしっかり読めて、カラー動画と音楽が楽しめる。
(4)無線でインターネットにアクセスできる。
(5)学年別にすべての教科書が収まる。
(6)作文、計算、お絵かき、動画制作、作曲・演奏ができる。
(7)学校でも家庭でも使える。
(8)学校でも家庭でも手に入れやすい価格。
(9)電池が長持ちする。
(10)セキュリティ・プライバシー面で安心して使える。

これを簡単にまとめると軽くて丈夫で安くタッチパネル搭載で長時間駆動の端末という
ことになるにょ。(無線LAN接続必須とはいえ完全クラウド化ではなくローカルに教科書
データを保存可能であることも求められている)
これを見ると特にWindowsある必要はないにょ。
それはOSが問題ではなくそのデータが使えるかどうかというアプリ面の方が重要になる
からにょ。

上記の東芝製の学校教育用PC「CM1」をDiTTが要求している10項目で検討してみるにょ。
△(1)丈夫さは分からないけど重さ1.8kgは小学1年にとっては微妙。
○(2)タッチパネルは搭載されているので問題ない。
○(3)WXGA液晶ため情報量的には問題ない。(ルビを表示するには高解像度が必須)
○(4)無線LANは搭載されているため問題ない。
○(5)160GBのHDDを搭載であるため教科書用としては容量面の心配はない。
○(6)キーボード搭載で文章入力には問題ないしその他の用途は全く問題ない。
○(7)ランドセルに入れて自宅と学校への往復程度なら問題ない。
?(8)価格は非公表であるため評価不能。
△(9)駆動時間は公表されてないもののAtomであるためそれなりには持ちそう。
△(10)セキュリティ面ではWindowsであることがネックだけどStarterではなくProを搭載

これが学校教育用ではなくコンバーチブルタイプのネットブックであれば平凡な機種と
いうことで終わったのだろうけど学校教育用であるためメディアへの露出は多くなるにょ。
今まで様々なPCが試験的に学校に導入されており、その結果は各所で報告されている
からね。

かつてはOrigamiを導入した学校もあったにょ。
Origamiは当時のPCの中では軽くて小さいし、小型PCとしては安価であり、タッチパネルを
搭載ということで学校教育用としては適していたけれどやはり約10万円は高価だったし、
それよりも実駆動で2時間足らずではとても授業には使えないにょ。
全校生徒1人1つの電源コンセントを用意するなんていうのは無理であるため45分×6=
270分(6時間半)は実際に駆動できなければそれを前提とした授業を行うのは無理だと
思うにょ。

実駆動6時間半を実現するにはJEITA測定法では10〜12時間程度が必要になってくるにょ。
これはAtom Nを搭載のPCであれば6セルバッテリを搭載で可能になる数字にょ。
Atom Zならばさらに長時間駆動するとはいえやはりWindows7を使うのであればAtom Nの
方が安くて快適動作が可能になるからね。

では、この東芝のPC「CM1」はいくらくらいの価格になるのかということを考えてみるにょ。
定価ベースで考えるならば普通のネットブックで約6万円、タッチパネルとコンバーチブル
対応のコストが約1万円プラス、OSがStarterではなくProということで約2万円プラスと
仮定すると約9万円となるにょ。
大量導入ということで定価の6割くらいで納品すると考えても5〜6万円にょ。
この金額がユーザー負担になるのはさすがに厳しいので税金で賄うことになるにょ。
現在も義務教育においては教科書は税金で賄われているからね。

こんなコンバーチブルタイプのWindows PCは教科書用途にはオーバースペックと考える人も
いるかもしれないにょ。
最近各社から発表されているタブレット型の端末を使うという方がより良い選択肢とも
考えられるからね。
タブレット型の端末はコンバーチブルタイプよりも軽くなるというメリットがあるにょ。
コンバーチブルタイプだとキーボード搭載で文章入力が楽にできることとスタンド無しで
自立させることができるというのがメリットだけどそれより大きいのは持ち運ぶ際には
液晶を保護できるというメリットにょ。(液晶剥き出しだとハードケースが必須になる)
キーボードなんて大量に文字入力をしなければソフトウェアキーボードでもそれなりに
使えるし、軽ければ手に持って使えるため「起立して教科書を音読する」ということも
可能になるにょ。(コンバーチブルタイプでは重量の問題でそれは無理)
したがって、どちらが良いかというと判断は難しいにょ。
むしろ、教科書に適しているのはlibretto W100のような2つ折りタイプのタブレット型
端末ではないかと私は考えているにょ。

軽くするにはそもそもx86ではなくARMベースのCPUの方が有利なのだけど突き詰めていくと
液晶の消費電力もバカにならないにょ。(5月8日に書いたように消費電力が大きいとより
大容量のバッテリを搭載する必要があるため重くなる)
そうなると液晶の代わりにこのモニタを使うというのもありかもしれないにょ。
http://plusd.itmedia.co.jp/mobile/articles/1007/01/news067.html
小型機器用ということで大画面(10インチクラス)は実用化されてないものの安価に製造
できるようになれば選択肢の1つになりそうにょ。

猶予はあと5年あるためPCはさらに進化していくとはいえ、逆にいえば「たったの5年」
しかないにょ。
確かにここ5年でAtomやWin7の登場でPCは大きく変わったといえ、今後5年(実際は導入
準備期間が必要になるので来年度から進行させていく必要がある)でそれ以上の変革が
あるかというと微妙にょ。
とはいうものの5年後にはすべての小中学生がPCを持ち歩く時代になると考えるとようやく
21世紀になったということが実感できてしまうにょ(笑)

286御茶目菜子:2010/07/03(土) 12:35:31
重要なのは見せかけの性能ではなく実効性能
6月25日、30日に書いたようにiPhone 4はカメラ機能が格段に向上したにょ。
http://plusd.itmedia.co.jp/mobile/articles/1007/02/news057.html
これはカタログスペック(画素数)の面ではハイエンドなガラケーには劣っていても実際の
写りを見ればそれらに負けていないという非常に優秀なものにょ。
カタログスペックではなく実効を優先したこのような手法は個人的には好感が持てるにょ。

ただし、その逆もあるにょ。
3GSよりも大幅に電波感度が増した4だけど4は特定の持ち方をすると電波感度が悪くなって
しまうとのユーザー報告が多数現れたにょ。
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1006/25/news052.html
この問題はアップル社でも認めているのだけど特定の持ち方をしなければ良いという
見解となっているにょ。

しかし、外周の金属部分がアンテナになっており、それを触れずに持つなんていうのは
極めて難易度が高いにょ。(というか、もはや「普通の持ち方」ではない)
確かに一般的なケータイでも本体にアンテナが内蔵されている関係上持つ位置によって
微妙に感度が変わるものの剥き出しではないために極端に影響を与えるものではないにょ。
4は3GSと比べてデザインを一新してアンテナを外周に配置したということが裏目に出て
いるわけにょ。

このアンテナ問題は海外では集団訴訟にまで発展したにょ。
http://www.itmedia.co.jp/promobile/articles/1007/02/news020.html
アンテナに関しては設計段階で分かるレベルのものにょ。
実効性能の高いカメラ機能とは異なりアンテナはいくら電波感度が強くてもデザイン優先で
実効感度は低くなっているわけにょ。
これに関しては純正ケースの「バンパー」を使用するという選択肢もあるにょ。
従来型のケースではなく側面保護のバンパーを用意したのはアンテナに直接触れることで
感度が悪くなることを事前に認識していたのではないかと思うにょ。

これはソフトウェアのアップデートで問題無くなるということだけどそれは感度自体を
変えるのではなく単に表示されるアンテナ本数を現状と変えるだけのものにょ。
http://japanese.engadget.com/2010/07/02/iphone-4/
例えるならばPCにおいてWindowsのタスクバーに表示されるバッテリ残量は100%→
66%→33%で表示が変わってくるけどこれが一般的なケータイのように100%→20%→
5%にすれば残量が少なくなってもまだ十分残量があるように見えるからね。
つまり、このソフトウェアのアップデートはアンテナ本数だけで感度低下が分かりにくく
なるというだけのものにょ。

従来のアップル社の自社基準による計算式からAT&Tが推奨する計算式に変えるという
ことで他のケータイとの比較はしやすくなるとはいえ、それは3GSと比べて変えるという
ことになり、事実上、実効感度の低下を隠蔽するのと変わらないといえるにょ。(確かに
アップルの主張通りアンテナ自体の感度が高くなっているのかもしれないけどここで重要
なのは「普通の持ち方」をした場合の実効感度となる)
アンテナ本数が少なくなっても使えないわけないから問題ないというのは分からなくは
ないけど感度向上を謳っている以上はそれが実現されてないと偽りとなってしまうにょ。
画素数が大きく増え「カメラ性能が大幅にアップ!」と謳っていて実際に撮影したら
画素数の少ない前モデルの方が圧倒的に画質が上だったら「謳い文句はウソだった」と
感じる人は多いと思うにょ。
それでも、画素数が増えたから気にならないという人もいるかもしれないにょ。

ただ、感度に関しては唯一の「見える情報」がアンテナ本数だけというのが厄介となって
いるにょ。(カメラの場合は撮影してみればある程度の客観的判断は可能になる)
それ以外は「繋がる」か「繋がらない」かという二択しかないからね。
だから、電波感度が弱かろうと繋がれば不良ではなくなるということにょ。
ただし、「不良品」として交換や返品をする場合にはその場での確認が必要にょ。
ソフトウェアアップデートによって見た目のアンテナ本数の減少はほとんど無くなり
ショップに持っていってもそこで繋がれば従来では使えた場所で使えなくなっても不良
として認めて貰えなくなるにょ。
したがって、このようなソフトウェアのアップデートで隠蔽するやり方は余計に一部
ユーザーの反発を買うことになるにょ。(電波強度の強い場所でしか使ってない人は
このソフトウェアのアップデートによって「4の感度はすごく高い」と錯覚しそう)

これが4は「持ち方によって従来機よりも感度が落ちる場合があります」とか「感度の
低下が気になる方は別売りのバンパーをご使用ください」と事前に告知があったならば
訴訟問題にまで発展しなかったのだろうけど今となってはもう遅いにょ。
個人的には多少感度が低かろうと自分の使用圏内でちゃんと繋がれば問題はないと思う
けれど事実に反するものやあまりに苦しい言い訳やその事態を隠蔽しようとする行為には
あまり感心はできないにょ。

確かに「より良い」と思って作ったものが「結果として悪くなってしまう」ということは
無くもないにょ。
例えばニンテンドー64ソフト「マリオパーティ」においてTVCMで手のひらで3Dスティックを
回しながらプレイする様子を放送したけどそれによって手を痛めてしまうという問題が
出てきたにょ。
その際に「CMでのプレイ方法は間違っている」とプレイ方法を否定するのではなく手を
痛めないように64ユーザー全員に手袋を配布したにょ。
iPhone4もユーザーの持ち方が間違っていると言う前にせめてバンパーの無償配布を
すべきだったにょ。
しかし、これは今となっては手遅れにょ。(訴訟になって損害が大きくなる前に対策を
するという面ではまだ間に合うけど)

訴訟大国アメリカにおいては「謝ったら負け」という考えもあるものの中途半端な誤魔化
しで余計に傷口を大きくするのではなく「謝るべき場所で謝る」ということも重要になって
くるにょ。
iPhone 4はすごく魅力的な製品であるが故にこのような「人によっては些細なこと」で
あってもそれが元で駄目な製品として感じられてしまうようになるからね。
実際、ケータイにおいて「電波問題」を重視する人がコアユーザーには特に多く存在し、
国内でも「iPhoneはソフトバンクだから駄目な機種」と感じている人(キャリアと端末を
別評価できない人)も多いにょ。
特に今回のはキャリアの問題ではなく端末側の問題であるため更に厄介にょ。(というか
国内では端末問題とキャリア問題のダブルパンチになってしまうわけだけど)

287御茶目菜子:2010/07/04(日) 13:21:48
2ヶ月半mixiを使ってみて
私は今年の4月からようやくmixiを始めたのだけど先日777ヒットに達したにょ。
mixiを始めた理由は詳しくは4月22日に書いているのだけど要するにここでの文章が
長すぎて読むのが辛いという人のために始めたわけにょ。

基本的にこことmixiの日記は似たようなことを書いているわけだけどmixiの方が半日分
公開が早いことや不必要に長い私の考察や補足がないという分だけmixiの方が読みやすく
なっていると思うにょ。
また、同じ内容(単純に簡略化したもの)ではなくて、まとめ方そのものを変えたり
扱っているもの自体を変えている日もあるにょ。(mixiの方では最近は天使ちゃんに
ついて書いているしね)
こっちはこっち、あっちはあっちで楽しんで貰えると個人的に嬉しく思うにょ。

さて、問題は人の流れにょ。
mixiを始めることでこっちからmixiへ人が移るのか、逆にmixiからこっちに新たな人が
やってくるのかそれとも変化無しなのか、それはmixiを始めた時からの最大のポイント
だったにょ。
個人的には一人でも多くの人に見て貰いたいため招待制のSNSであるmixiはあまり好みでは
無かったし、mixi独自の足跡機能も不用意に閲覧のハードルを高めていると感じているにょ。
mixiでは「読み逃げ」に対して嫌悪感を抱いている人もいるからね。
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0703/20/news042.html
私はコメントを残したいと思えば残すし、残したくないと思えば残さないのでそれを
書き手が強要するような所にはわざわざ行きたくはないにょ。(逆にコメントが書いて
あるとそれに対してのレスは確実にするように心掛けている)

私がmixiを嫌っていた理由はこんな感じだったけど「招待制」に関しては昨年3月より
廃止されて自由登録が可能になったにょ。
これには賛否両論があるけど1人でも多くの人に利用してもらいたいというのであれば
これは良いことだと思うにょ。(例えば友達を作りたくてmixiに加入しようとしても
友達からの招待がないと入れないというのであれば本末転倒)

また、読み逃げ禁止をしている人の日記を見る場合にも足跡を消す機能があるために
それは防げるにょ。
ただし、足跡を消せるのは月に10回までなのでやはり制約は大きいにょ。
もっとも、「コメント必須」などを明記しているような所には二度と行かないため足跡を
消す機能は私は使ったことはないけどね(笑)

しかし、「コメント必須」を掲げているような人だと公開範囲をマイミク限定にして
いるため一見さんからは読むことはできないにょ。
せっかくネット上で全世界へ向けて公開しているのに会員制のSNSの中でのさらに一部の
人向けにしか公開しないのは・・・と思ってしまうけど公開範囲が限定されることで
書けるようなプライベートなこともあるからそれ自体は否定できないにょ。
全体公開、マイミク限定など使い分けることも重要になりそうにょ。

というわけで事前に知っていたmixiの知識だけではなく実際に使ってみて少しは心境の
変化はあったもののやはり私がここではなくmixiの方をメインに据えることは無さそう
と感じるにょ。
もしも、こっちよりもmixiのヒット数の方が多くなれば考え方を改めたと思うけど
現状ではそれは無いからね。

777ヒットに至るまでにかかった日数は72日ということで1日10.8ヒットとなっているにょ。
スタート時はヒット数が1桁だったために単純に日数では割るのも正しくはないけど最近
でも1日10〜14ヒット程度だからね。
ちなみにこっちは最近1週間(7日間)のヒット数だけで1115ヒットとなっているにょ。
これは1日当たりだと159ヒットとなるにょ。
1日に数回アクセスする人がいるのでこれがユニークユーザー数とはいえないけどここまで
mixiの方と差があるのであればこっちは見ていてmixiの方は見ていないという人が相当数
居そうな気がするにょ。
これは「登録が嫌」「足跡が付くのが嫌」と考えている人が多いのではと感じているにょ。

アクセス数の推移を見てみると毎日統計をまとめているわけではないけど大ざっぱに言うと
mixiを始めてからのここのヒット数は減るどころか微増状態にょ。
mixi経由で人が増えたというよりも検索エンジン経由で人が増えたと考えるのが妥当だと
思われるにょ。
現在、mixiの足跡を見ると1日のアクセスにおいて概ね半分がリピーターで半分が新規と
いう感じにょ。
その新規ユーザーがそのまま全員こっちに流れても1日当たり5ヒット程度だからね。
こっちは概ね1日120〜180ヒットであるため5ヒット程度ならば誤差の範疇にょ。

ここもmixiの方も他所での宣伝行為は行ってないために新規閲覧者はリンク経由(mixi
ならばマイミク経由)もしくは検索エンジン経由でたまたま来る人だと思われるにょ。
こことmixiの10倍以上のヒット数の差はパイの大きさの違いと単純には言えず、10年以上
続けているおちゃめくらぶとわずか2ヶ月半のmixiで単純に比較ができないということも
いえそうにょ。(最近は掲示板の雑記がメインということでおちゃめくらぶのトップ
ページのヒット数はピーク時の1日300ヒットから15〜20ヒットへと減っているけどその
反面、掲示板のヒット数は60〜70だったのが今は倍増している)

そういうわけで「mixiで書いても見てくれる人が少ない」と言うのは長期間(ほぼ)毎日
書き続けてようやく言えることなのでまだここでは結論を下すのはやめておくにょ。
コンスタントに書き続けることまた読みたくなるものを書くということが重要だから
それを続けることで結果は後から付いてくると思うにょ。
それ以前に自分が書きたいことを書くということが最も重要となるにょ。
興味がないけどヒット数を伸ばすために書き続けるなんてことは私にはできないからね。

288御茶目菜子:2010/07/05(月) 13:37:45
水平撮りの最終兵器
デジタル水準器(ベルボンから発売されている「Action Level」)が近所のキ○ムラで
在庫処分価格となっていたので思わずを買ってみたにょ。
http://www.amazon.co.jp/dp/B0019OQ4UQ/
ちなみに売価3980円からさらに3割引だったので2786円だったにょ。

さて、このデジタル水準器だけど要するに傾き検知をするものにょ。
別に高度なものではなく最近のゲーム機やiPhoneなどに内蔵されているジャイロセンサーの
一種だと思われるにょ。
最近のデジタル一眼だと一部機種にこういったデジタル水準器は内蔵されているものの
私が持っているK200は2年前の機種、D50は5年前の機種ということでそんな機能は内蔵して
いないにょ。

水準器は建物や風景を撮るときに特に便利になるにょ。
風景の場合は意図的に傾けたものでない限りは水平がちゃんと出ているものの方が見た
感じがいいからね。
自分の目では水平にしたつもりでも5度くらい傾いていることは日常茶飯事であるため
このような水準器は便利な存在にょ。

このデジタル水準器は左右に5つ並んだLEDで傾きを知らせるのだけど1番左の赤いLEDが
点灯していれば左に傾き過ぎの状態で2番目の黄色いLEDが点灯していればやや左に傾いた
状態で真ん中の緑のLEDが点灯したら水平になっているにょ。(右の黄色と赤のLEDも
左と同様)
つまり、左右の傾きを微調整しながら真ん中の緑のLEDが点灯するような位置に持って
いけば良いということにょ。
http://ww5.tiki.ne.jp/~ochame/test/Action_Level.jpg

これは横だけではなく縦位置撮影でも働き、縦に構えると自動的に縦の水平が出ているか
ということを検知してくれるにょ。
なおセンサー精度は5段階調整できるため極めて高い水平精度が欲しい場合は最高精度に
設定するといいにょ。
とはいえ、最高精度に設定したら少し手が動いただけでも反応してしまうので水平を維持
するのが難しいレベルだけどね。
またLEDの輝度も5段階に調整できるために屋外でもそれなりの視認性を保てるにょ。

ただ、ここで1つ問題が発生したにょ。
このデジタル水準器はアクセサリーシューに取り付けることで使用するわけだけど水平を
出そうとしたらファインダーから目を離さないといけないということにょ。
ファインダーを覗いてない方の目で確認できないこともないけどさすがに辛いにょ。
ファインダーを覗いてみて水平が出ているかどうかを見るために一旦ファインダーから
目を離したらその時点でカメラが動いてしまい水平で無くなってしまうにょ。
それならば三脚を使えば良いというだけのことだけど所持している三脚にはデジタルでは
ないものの水準器は付いているためこのようなデジタル水準器は不要にょ。
そもそも三脚を使わない状態で水平が出せるのがこのような単体水準器のメリットで
あるため三脚を使わない場所で使わないとその意味は半減してしまうにょ。(水準器が
備わってない三脚を使う場合には役立つけどね)

恐らくこの製品はライブビューでの使用が推奨だと思われるにょ。
デジタル一眼に内蔵されているデジタル水準器機能もライブビューで使うことを前提に
考えられているためライブビュー非搭載でデジタル水準器を内蔵したデジタル一眼は
ないからね。
だから、ライブビューを搭載したデジタル一眼、もしくはアクセサリーシューを搭載の
コンデジでこの製品は真価を発揮できると思うにょ。
ライブビュー機能のないK200DやD50しか持ってない私には使い勝手が良いか悪いかという
ことや実際に手持ち撮影してこの製品の有無によってどの程度の効果があるのかという
レビューはできそうにないにょ。
あとで調べてみたら水平になったら自動的に音が出る上位モデルもあるみたいなので
ライブビューではない機種用だとそちらを買った方が良さそうにょ。

実はこのデジタル水準器で一番驚いたのはボタン電池が「4個付属」していることにょ。
パッケージを開ける前は電池を4個使うのだろうと思っていたら実際に使うのは2個にょ。
しかも、最初から2個内蔵しているため「実質6個付属」しておりパッケージ内に別途
あった4個のボタン電池は「電池交換2回分の予備」として付いているというわけにょ。
普通に考えれば最初の1回分、もしくは予備交換1式程度がせいぜいだろうけど交換用の
予備が2回分ついている製品は初めて見たにょ。
確かにボタン電池は昔と比べて安くなったから金額的には大したことはないのだけど
すごい太っ腹に感じてしまうのは私だけではないと思うにょ(笑)

289御茶目菜子:2010/07/06(火) 13:02:49
致命的な問題があっても「仕様です」と言えば解決か・・・?
7月3日にはiPhone 4のアンテナ問題はソフトウェアのアップデートで済ませるということを
書いたにょ。
これは、単に電波強度の表記(アンテナの本数)を変えるというだけであり持ち方によって
大きく電波強度が下がるという問題を解決するものではないにょ。

では、iPhone 4が本当にそこまで持ち方によって変わるのかということはAnandTechによって
調べられたにょ。
http://wiredvision.jp/news/201007/2010070423.html
上記記事から4と3GSの持ち方による電波強度の減衰状況を転載すると下記のような感じに
なっているにょ。

     しっかり包み持つ 自然に握る 手のひらにのせる ケースに入れて自然に握る
iPhone 4     24.6      19.8       9.2       7.2
iPhone 3GS    14.3       1.9       0.2       3.2

3GSも持ち方によって落ちるというのは分かるけどここで注目すべきは自然に握った状態で
あっても19.8も落ちているということにょ。
ただし、単位は「%」ではなく「db」にょ。
したがって、10変わると10倍、20変わると100倍変わるにょ。

「db」から「%」へと変えると下記のような感じになるにょ。(最高の状態で100%)

     しっかり包み持つ 自然に握る 手のひらにのせる ケースに入れて自然に握る
iPhone 4      0.3%      1%      12%       19%
iPhone 3GS     3.7%     64%      95%       48%
  差      10.7倍    61.6倍      7.9倍      2.5倍

自然に握っただけで電波強度が約100分の1になってしまうPhone 4は3GSと比べて61.6倍
という非常に大きな落ち込みとなっているにょ。

とはいえ、それだけの電波強度の差が実用の差として現れるかどうかはまた別問題にょ。
電話機として通話用に使用するならば繋がるか繋がらないかという二者択一だからね。
今まで使えていた場所で使えれば電波強度が落ちても問題視する人はいないにょ。
やはり、問題視する人の絶対数が多いのは通信速度だと思うにょ。
しかし、20db(100分の1)程度の減衰量というのはADSLをイメージすれば大したことは
ないにょ。
HSDPA方式はADSLとは有線、無線という違いもあるし、周波数帯、変調方式の違いが
あり、20dbの減衰量が多いのか少ないのかは実際に確かめてみないと分からないにょ。

実際に所有者が試している動画はYouTubeにたくさんアップロードされているにょ。
例えば下記の動画を見てみるにょ。
http://www.youtube.com/watch?v=lroQsTrAuzM
外周のアンテナに触れないで持つと2.4Mbps出るような場所で使用時もアンテナの問題と
なる付け根部分(デッドスポット)に触れると通信がストップするというのはこの動画を
見れば一目瞭然となっているにょ。(開始2分くらいの場所を見ると分かりやすい)
この場合でも外周を保護するバンパーを付けていれば通信速度は3分の2程度に落ちる
ものの普通に通信は可能となっているにょ。

これは測定する場所によってもかなりの影響があるにょ。
http://www.gizmodo.jp/2010/07/why-apples-iphone-4-update-wont-fix-your-reception-problem.html
100分の1に落ちても元々十分な強度があれば普通に通信が可能にょ。
仮に1つの中継局のアンテナで5kmカバー可能だとするとアンテナから5kmの位置で通信
するのと500mの位置で通信するのとでは単純計算で100倍の差が生じるからね。
だから十分電波強度の強い場所で通信するならば100分の1に減衰したとしてもそれほど
影響は受けないにょ。

そこで最初に書いたアンテナ本数の修正プログラムの出番となるにょ。
従来は電波強度から計算したアンテナ本数よりも多めに表示していたのをそれ相応に
表示し直すことで十分に電波強度の強い場所なのに通信、通話が途切れるという問題点を
解決可能になるにょ。
途切れるような場所は元々それほど電場強度が強い場所ではなかったということだからね。
そういう意味ではこの修正プログラムは案外ユーザーにとっては有用になるにょ。
もっとも、100分の1に減衰するならばまともに使えるエリアは100分の1になるのと同じ
だから単に使えない場所が分かるようになったというだけに過ぎないにょ。(アンテナ
5本立っているのに通信、通話ができないという事態は防げる)

普通に持っただけで100分の1に減衰してしまうという問題点は設計上の問題だからこの
プログラムでは何の解決にもならないためまともに解決するならばもう1度アンテナの
場所から設計のし直しが必要になるにょ。
それならば、バンパーを標準添付品にしてしまうのが最も簡単な解決方法にょ。
バンパー使用時にはAnandTech調査では未使用の3GS比で61.6倍のダウンだったのが2.5倍の
ダウンで済んでいるし、上記の動画でも少し通信速度が落ちる程度で済んでいるのが分かる
と思うにょ。

確かにアップルも「設計問題」なんて認めたくはないと思うにょ。
実際にアンテナそのものの感度はやはり4の方が3GSよりも上ということが上記リンクの
記事にも書いてあり、すべての場合に4が3GSに劣っているとは言えないわけだからね。
アンテナを外周部分に配置していることが受信強度のピーク性能を高めているとはいえ
実際に使用時においては桁違い(AnandTech調査では61.6倍の差)に3GSよりも低くなって
いるのも間違いではなくユーザーからの報告でもその調査を裏付けているためにピーク
性能の違いではなく実効性能で考えなくてはならないにょ。

なぜ、実効性能を無視してピーク性能をとるような設計にしたのか・・・?
それはテストが十分に行えず気が付かなかったのかもしれないにょ。
私がiPhone4の開発現場の様子を妄想したものをゲーム開発に置き換えて書いてみたにょ。

(1)ゲーム開発者A「画期的なゲームを考えた」
(2)ゲーム開発者B「いいじゃん!よし、それでいこう」
(3)ゲーム発売開始
(4)ユーザー「こんなゲームはプレイできねぇよ」
(5)ゲーム開発者A「それはプレイ方法が悪い」

(2)と(3)の間に重要なものがあるにょ。
それは「テストプレイ」にょ。
特にゲームの場合は開発者によるテストプレイだと仕様が分かっているからこそ問題点に
気が付きにくくなるからね。
これは開発者兼テストプレイヤーとなる機会が多い個人制作のゲームに特に多く見ることが
できるにょ。

ゲーム制作においてテストプレイというのは主にバグチェックにょ。
RPGだとひたすら壁にぶつかって進みすり抜けられる箇所がないかどうかをチェックしたり
そういった「一般的ではない」使用法ををすることが多いけどここでは事前に予備知識が
ない人がそのゲームをどのようにプレイするかということが重要になるにょ。
開発者視点では「このゲームは○○を△△すれば簡単にプレイできる」とはいっても
それがユーザー相手に通じる保証はどこにもないにょ。
これが多くのテストプレヤーがテストしていたらユーザーとの認識にギャップがあると
いうことが事前に気づいたのだろうけどね。

iPhone 4においては開発者がテストをする段階では外部流出を防ぐため少数精鋭で行った
と想像できるけどその際には全員が右手に持って通話・通信をしていたため例のデッド
スポットに触ることは無かったから気が付かなかったと思われるにょ。
いや、発売前には気づいていたかもしれないにょ。
ただし、その頃にはアンテナの設計変更が間に合わないレベル(ゲームでいえばマスター
アップ直前)まで来ていたと思われるにょ。
それは従来のケースとはとは異なるデザインであるバンパーを用意しているから想像が
できるにょ。

設計の段階では最も感度が高くなるように外周に設置するという手法は間違いではないにょ。
だから正確に言えば「設計ミス」ではないにょ。
しかし、恐らくテストプレイ不足のため開発者の使用方法こそが普通の使用方法と剥離して
いると思われるのにユーザーの使用方法が間違っていると言ってしまうのは正しいことだ
とは思えないにょ。
ユーザーとしては従来の方法でプレイしようとするわけだからね。

仮にユーザーの使用方法(プレイ方法)が仮に間違いだとするにょ。
その場合でも普通に使用した際に4と3GSの電波強度の差は61.6倍になっていたのがなるべく
外周に触れずに持った場合は7.9倍に縮まるというだけにょ。
「持ち方によって改善が可能」というアップルの主張に間違いはないのだけど持ち方を
変えても依然として7.9倍3GSの方が有利となり「改善」ではなく「最悪の事態が防げる」
というだけに過ぎないにょ。

確かに特定の方法以外の進め方をしたらゲームが途中から先に進めなくなったり、セーブ
データが消えたりするというゲームはどんな形であれそれを回避できる方法さえあれば
致命的な問題であっても「仕様です」で済ませることができるにょ。(もしくは「こちら
では確認されていません」という場合もある)
それを考えれば3GSより61.6倍も感度が劣るのは「仕様です」で済ませるということは
いくらでも可能にょ。(実際コンシューマゲームの場合は絶対にクリア不能なゲームで
なければどれだけプレイ続行が困難なゲームでも基本的に回収や交換になることはない)
ただし、iPhone 4がそんな致命的な問題があるゲームと同次元の争いになってしまうと
いうのは果たして良いことなのか・・・?

290御茶目菜子:2010/07/07(水) 13:29:16
SIMロック解除は本当にユーザーにとってメリットなのか・・・?
ドコモが来年の4月から全端末SIMロック解除にする模様にょ。
http://plusd.itmedia.co.jp/mobile/articles/1007/06/news054.html
SIMロックに関してはかかってない方が良いと単純に考える人も多いと思うけど実際はSIM
ロックがあることによるメリットを現状で受けているということに気が付いてないだけ
だからね。
「出来て当たり前のことが出来なくなる可能性もある」ということにょ。

さて、ここで問題となるSIMロックに関してだけど実際はドコモとソフトバンク以外は
蚊帳の外の状態にょ。
というのもイーモバは周波数帯が異なるため現状のイーモバ端末SIMフリーになった
ところでドコモやソフトバンクのSIMカードを挿しても使用できないし、auに関しては
そもそも通信方式自体が異なるために使用不可能にょ。
したがって、SIMロック解除というと好きな端末で好きなキャリアを選べるように考えて
いる人がいるかもしれないけど実際はソフトバンクの端末をドコモで使用(もしくはその
逆)しか行えないにょ。

全面SIMロック解除(SIMフリー)にするユーザーにとってのメリットはこれだけしかない
けれどデメリットは以下のようなものがあるにょ。

《 SIMロック解除のデメリット 》
(1)キャリア独自のサービスが利用できなくなる
(2)端末代金の価格高騰
(3)ユーザーの混乱を招く

(1)は、キャリアメールを使用したり、フルブラウザではなく標準ブラウザを使用する
場合に著しく制限が加わるということにょ。
標準ブラウザを使用した有料コンテンツの利用には端末側の認証があってようやく使用が
可能になるけどこれはキャリアが代金回収を代行しているのが理由にょ。
コンテンツプロバイダはキャリアと契約することで料金を回収できているわけにょ。
したがって、その端末に他のキャリアのSIMを挿した状態では使用できなくする必要が
ある(=SIMロックをかける必要がある)ということにょ。

またキャリアメールもそれと同様にょ。
キャリアメールのメールサーバの維持費はユーザーの基本料金から賄われているにょ。
したがって、他のキャリアのSIMカードを挿した状態では使用ができないにょ。
それに、メールアドレスそのものもキャリアと紐付けされているためソフトバンクの
端末でドコモのSIMカードを挿した場合、メールアドレスはdocomo.ne.jpしか使えない
けれど端末側がsoftbank.ne.jpしか使えないためキャリアメールは使用不可になるにょ。
これが容易に解決できるのであればMNPが始まった段階で解決できている問題にょ。

(2)は端末代金というのはインセンティブ(販売報奨金)によって価格が抑えられている
というのが大きいからにょ。
それによってかつては新機種でさえ2〜3万円で購入が可能な状態にあったにょ。
1端末当たりのインセの平均額は4万円程度と言われているけどそれを考えると端末を
普通に購入すれば当時でさえ6〜7万円になっていたということにょ。
その4万円というのはどこで回収するのかというとユーザー負担になるにょ。
概ね2年間かけて回収していくように計算されているけどこれはすべてのユーザーを対象に
行われているにょ。

頻繁に機種変更する人と長期使用する人が同じように基本料金から目に見えないインセ分を
支払っているというのは不公平であるということで総務省は端末価格と通話料を分離する
ように指示をしたにょ。
そして、近年はケータイは分割払いで購入するということが当たり前になったにょ。
かつては型落ち端末は1円とかになっていたけどこの方式の導入によって1円ケータイは
ほぼ全滅したにょ。

それならば今はインセが無くなったかというとそうではないにょ。
単に明らかに見えるような形ではなくなったというだけに過ぎないにょ。
ソフトバンクのスーパーボーナスやWILLCOMのW-VALUE SELECTのように端末代と割賦金を
明確にしているようなキャリアだけではないから依然として価格はインセが含まれた
ものになっているにょ。
ソフトバンクもしくはWILLCOMで端末を割り引き無しで一括購入した場合にはほぼインセが
含まれない価格といえそうだけどそうでもないにょ。
そもそも、ソフトバンク端末であれば「Yahooボタン」を付けることで端末開発補助金が
キャリアから端末メーカーに対して出ているわけだからね。
それを何らかの形で回収する必要があるにょ。

したがって、SIMロック解除を望む人はソフトバンクもしくはWILLCOMの一括払いの価格と
同等もしくはそれ以上の価格になるということをまずは認識しておかないといけないにょ。
また、将来的に複数のキャリアで使い回しができるような端末が出来た場合にはその分の
価格がさらに端末価格に上乗せされてしまうにょ。
ただし、この場合は端末が他キャリアで使い回しができるから量産効果で安くなるから
単純に他キャリアで使える分だけ高価になるとは言えないけど少なくとも現状のSIMロックが
かかった状態よりは端末価格が上昇するのは100%確実にょ。

(3)は過渡期においては特に問題となるにょ。
全キャリアが一斉に既存端末を含めてSIMロックが解除されるのであれば問題はないのだけど
そんなことはまずあり得ないからね。
キャリアによっての実施時期の差もあるし、キャリア内でもSIMロック解除対応の端末
(デフォでSIMフリーにするのか、何らかの手続きを必要とするのかは現時点ではまだ
不透明な状態)だけではなくそうでないものも平行して販売されるからね。
だから、SIMロック解除とは何なのか、どの端末が対応しているのかということを誰でも
分かる形で提示しておく必要があるにょ。

恐らくユーザーの大半はSIMロックというのもまともに理解してないだろうし、SIMロックが
無ければ「キャリアが自由に選べる」というレベルの認識しかない人であれば通信方式や
周波数帯の違いでauやイーモバは選択できず、事実上ドコモとソフトバンクしか選べない
ということも知らないのではないかと思うにょ。
したがって、販売する場合にはドコモショップでは「ソフトバンクのSIMカード対応」と
明確に提示する必要があるし、ソフトバンクショップではその逆を行う必要があるにょ。
auショップでは「他のSIMカードは使えない」ということを提示する必要があるにょ。

さらに問題となるのはサポートにょ。
ソフトバンク端末でドコモのSIMカードを使って通信、通話が出来なくなった場合には
どこがサポートしてくれるのかということが非常に重要となるにょ。
現在は端末とキャリアがセットであるためその心配は無用だけどSIMロックが解除されて
他のキャリアのSIMカードが自由に使えたら問題が発生するにょ。
「SIMカードを差し替えたらサポート対象外です」なんてことになったらSIMロック解除
なんて建前だけのものになってしまうからね。
本来ならばサポートすべきはドコモでもソフトバンクでもなく端末メーカーにょ。
シャープの端末であればシャープがサポートすべき問題にょ。
それを行うのは端末メーカーの負担が増えさらなる端末コストの上昇を招いてしまうにょ。


現在SIMロック解除に積極的になっているドコモだけど3年前はSIMロック解除には否定的
だったにょ。
http://plusd.itmedia.co.jp/mobile/articles/0702/02/news108.html
これが今では積極的になったのはスマートフォンのヒットが挙げられるにょ。
スマートフォンはキャリア独自のサービスに頼っている部分が少ないからね。
仮にキャリアを移動しても使えない機能というのは限られるためユーザーにとっても
デメリットは小さいにょ。

特にスマートフォンといえばiPhoneの存在が大きいにょ。
「スマートフォン利用動向調査報告書2010」においてiPhoneのシェアは46%となっている
くらいにょ。
http://www.impressrd.jp/news/091210/smartphone2010
ソフトバンクのシェアが2割程度であり、その中のわずか1端末(前モデルとの合算たから
正確には2端末になるけど)で全キャリアの46%のシェアを獲得しているということは
いかにすごい状態かが分かるにょ。

ユーザーアンケートでもauやドコモのユーザーの過半数が契約キャリアからiPhoneが出たら
買うと答えているくらいにょ。
http://www.itmedia.co.jp/promobile/articles/1002/26/news038.html
言い換えればiPhoneが他キャリアで使えるようになればその過半数はキャリア変更される
可能性があるということにょ。
実際キャリア移動可能なのはソフトバンク→ドコモだけであり、SIMロックが解除される
ことで100万契約以上がソフトバンクからドコモへと流れることを意味するにょ。

通信網が弱くほとんど端末人気だけで契約数を増やしているソフトバンクにとっては
SIMロック解除は非常に大きな問題となるにょ。
実際、孫社長もiPadにSIMロックをかけている理由に関して「他社に戦いの武器は渡せない」
とコメントしているにょ。
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1005/14/news036.html
これはスマートフォンがポピュラーになればなるほど有利に働くドコモとは対照的になって
いるにょ。
これが総務省がSIMロック解除のガイドラインとして「各社の自主的な取り組みに任せる」
と記したにも関わらずドコモが積極的でソフトバンクが消極的な理由になっているにょ。

ドコモはSIMロック解除に積極的であり、蚊帳の外であるイーモバとauは大きく否定する
理由もないためそういう状況になればSIMロック解除をするだろうけどそうなった時に
ソフトバンクだけは「ウチはSIMロック解除をしません」なんて出来るはずもなく必然的に
SIMロック解除の方に進行していくと思われるにょ。
つまり、ドコモが動き出した時点で事実上ソフトバンクがSIMロック解除を迫られたという
ことになるわけにょ。

確かに、一部ユーザーが待望していた国内向けiPhoneでドコモのSIMカードが使えるという
ことが行えるようになるのは時間の問題であり、これは該当するユーザーにとっては
大きなメリットといってもいいけどそうでない人にとって現状においてSIMロック解除は
上記のようにソフトバンクの端末をドコモのSIMカードで使える(もしくはその逆)しか
ないにも関わらずデメリットの方は非常に多くなっているにょ。
少なくとも現状においてSIMロック解除はイメージしているほど良いものではないにょ。

しかし、将来的には変わるにょ。
次世代通信方式であるLTEはauも採用を決定しているわけなので4キャリアがすべて同じ
通信方式を採用するために真の意味での自由なキャリア選びが可能になるにょ。
複数のキャリアのサービスに対応したも端末が登場する可能性も十分に考えられるにょ。
つまり、海外と同じくキャリアではなく端末メーカー主導になっていくことでSIMロック
解除のメリットがようやく出てくるというわけにょ。

そうなると力(資本力、開発力)のない端末メーカーは淘汰されてしまうにょ。
実際将来を見越して富士通と東芝は携帯電話事業を統合したくらいだからね。
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1006/17/news037.html
少ないパイで多くの端末メーカーが存在していた日本においてはキャリアの力無くして
新端末を投入するのは難しかったけれど今後はより大きなシェアを獲得するためには
スマートフォンに力を入れ海外市場も狙っていく必要があるわけにょ。

1機種当たりの販売台数が増えれば1台当たりの開発コストも軽減されるためそれは価格
低下に影響するにょ。
SIMロック解除は短期的に見ると価格の高騰を招いてしまうけどそれは長期的に見ると
必ずしもそうとはいえないということにょ。
ただし、「実質負担金」というまやかしに慣れてしまった人にとっては将来的にも現在
より価格を抑えるのは難しいけどね。
現時点ではSIMロック解除はぶっちゃけ「iPhoneがドコモで使える」というくらいしか
メリットしかなくデメリットの方が大きいけれどそれは将来的にはデメリットは徐々に
失われていくために問題はないにょ。
あとは、キャリアと端末メーカーのがんばり次第にょ。

291御茶目菜子:2010/07/08(木) 12:37:59
CULVノートは旧製品の方がお買い得・・・?
Alienware M11xがCalpellaプラットフォームにリフレッシュしたにょ。
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/column/gpl/20100706_378811.html
M11xはCULVノートにGeForce GT335Mを搭載という高性能なGPUを搭載しているのが特徴と
なっているにょ。
このGT335MはVAIO Zに搭載の330Mの1ランク上のモデルであり、このクラスのノートPCと
しては極めて高い3D性能を持っているにょ。

今回はGPUはそのままでプラットフォームが一新されたにょ。
それにより、CPUも従来のPenrynベースのものからArrandaleベースのものになったにょ。
CULVというのはIntelが従来はモバイルノート向けに高価に販売していた超低電圧版(ULV)
CPUを特定条件を満たすことで格安で提供し、それによって低価格の薄型、小型ノートPCを
可能にしたものにょ。
Atom搭載のネットブックと用途が被っているけど性能面は2〜4倍の性能を持つために
Atomでは性能面で物足りない層に人気が高いにょ。

CULVノート用のCPUというのは主に下記のようなラインナップになっているにょ。(CULV用
としては高価なものやシングルコアモデルや明らかに価格レンジがダブっていると推測
されたものは省いた)
これを見ての通り、PenrynベースのものからArrandaleベースのものへと現在移行中という
わけにょ。
すでにArrandaleベースのCULVノートは多くのメーカーから発表されているにょ。

《 PenrynベースのCULVノート用のCPU 》
         クロック  L2  TDP
 Core2Duo SU9600 1.6GHz  3MB  10W
 Core2Duo SU9400 1.4GHz  3MB  10W
 Core2Duo SU7300 1.3GHz  3MB  10W ← 旧M11xに採用
 Pentium SU4100  1.3GHz  2MB  10W
 Celeron SU2300  1.2GHz  1MB  10W

《 ArrandaleベースのCULVノート用のCPU 》
        クロック TB時クロック HTT   L3   GPU   TDP
 Core i5-540UM 1.2GHz  2.13GHz  あり  3MB  内蔵  18W
 Core i5-430UM 1.2GHz  1.73GHz  あり  3MB  内蔵  18W
 Core i3-330UM 1.2GHz   無し   あり  3MB  内蔵  18W ← 新M11xに採用
 Pentium U5400 1.2GHz   無し   無し  3MB  内蔵  18W
 Celeron U3400 1.06GHz   無し   無し  2MB  内蔵  18W

同じCULVノート用のCPUでもPenrynベースとArrandaleベースでは大きく変わっているにょ。
まずはGPUを含むノースブリッジ機能をCPUと同一パッケージ上に収めた(パッケージ内に
別々にダイが存在するため「統合した」とは言い難い)というわけでTDPは従来の10Wから
18Wへと上がっているもののこれはノースブリッジ分のTDPがそのまま加算されただけで
あるためプラットフォーム全体からすると上がっているわけではないにょ。

あと異なるのはPenrynベースの方はクロック以外はL2の違いしか無かったのだけど
Arrandaleベースの方はクロック以外にTBの有無とHTTの有無が存在するにょ。
TBはシングルスレッドアプリ(マルチスレッド非対応アプリ)で有用、HTTはマルチ
スレッド対応アプリで有用ということで両方あるのが望ましいけどそれは上位モデルに
限られるにょ。
つまり、Penrynベースの時よりも上下の性能差は大きくなっているということになるにょ。

そういうわけで、それぞれのベンチ結果を見てみるにょ。
ベンチ結果の中からCPUの影響力の大きなものだけをピックアップしてみたにょ。

 PCMark 05    新M11x   旧M11x
  CPU       3299    3114   5.9%アップ
 PCMark Vantage
  TV and Movies  2155    2020   6.7%アップ
  Gaming      2055    2503   17.9%ダウン
  Music      2783    3311   16.0%ダウン
  Communicatons  2451    2652   7.6%ダウン
  Productivity   2476    2285   8.4%アップ

こうやって見ると同じランクに位置するPenrynベースのCULVとArrandaleベースのCULV
だけど必ずしも新しい方が性能向上しているとはいえないことが分かるにょ。
むしろ、劣っている面の方が多いくらいだからね。
これは、PCMark05のCPUスコアがCPUの演算性能のみを測定してしたのに対してVantageの
方はより総合ベンチとしての役割が強くなっており、HDD性能等を考慮した測定結果が
出ているからにょ。
HDD性能を見ると新M11xの方が28%も性能が低くなっており、これがそれぞれのスコアを
大きく下げる要因となっているにょ。
HDDの影響力をあまり受けないTV and Movies(動画再生)とProductivity(テキスト編集)
だけは実際にアップしているわけだからね。

そういうことでCPU性能だけを見ると実性能で概ね6〜8%アップといったところにょ。
クロックが1.3GHzから1.2GHzに下がってなおかつ実性能が上がっているのはやはり
アーキテクチャ変更によるものにょ。
あとHTT対応も大きいけどこの結果を見る限りはHTTの影響力はAtomほどは大きくない
と感じるにょ。
AtomのHTTはその有無により実性能で20%程度(ベンチならば最大6割程度)の差が生じる
からね。

この1機種のベンチ結果でArrandaleベースのCULVノートはPenrynベースのCULVノートと
大差はないと断言することはできないけどやはりクロックダウンした分をアーキテクチャで
埋めるのが精一杯で大幅な性能向上は期待できそうにないにょ。(逆に言えばHTTがない
U3400はSU2300を上回る性能になるとは思えないためSU2300の方が高速になる場合が多い
と推測される)
やはり、HTTとTBの両方が備わったCore i5以上のものを選択してようやくPenrynベースの
ものよりクロック低下分を跳ね返して明確な性能アップになると思われるのだけどその場合
CULV用としては上位となるため価格的なメリットは少なくなってしまうにょ。

というわけでCULVノートは新旧の性能差があまりないために5月26日に書いたように新製品
と旧製品と比べて旧製品の方が安ければ旧製品を買うというのはありだと思うにょ。
Arrandaleに内蔵のGPUはGS45に内蔵されたGMA X4500Mよりも高性能だし、メモリもDDR3に
対応しているということで将来的に8GBへと増やしたい人は有利になるからCPU以外の面を
考慮するとまた難しくなるけどね。

292御茶目菜子:2010/07/09(金) 12:40:46
TX1は早くも2モデル型落ちか・・・
TX9が発表されたにょ。
http://dc.watch.impress.co.jp/docs/news/20100708_379038.html
私が昨年末に買ったTX1はこれで2モデル型落ちとなってしまったにょ。
まぁTX1を買ったのは後継機種であるTX7が出る直前だったし、年2回のモデルチェンジを
しているため半年あまりで2モデル型落ちになるのは想定されたことだけどね。

さて、問題はこのTX9がTX7と比べて何が変わったのかということにょ。
TX7はTX1と比べて広角に対応(逆に言えば望遠が弱くなった)、フルHD動画に対応、
SDHC対応(ファームウェアアップグレードでSDXCに対応)という変化があったけどTX9は
TX7と比べて主に3つの変化があるにょ。

(1)新開発の1220万画素裏面照射CMOSセンサー搭載
(2)スイングパノラマ機能が3Dに対応
(3)背景ぼかしモード機能を追加

(1)に関しては画素数が1000万から1200万に増えた意味ははあまりないにょ。
しかし、裏面照射センサーというのはまだ熟成されたセンサーではないため新開発の
センサーが搭載されるというのはかなり大きいにょ。
現行の裏面照射センサーは確かに高感度ノイズが少ないというメリットはあるものの
日中屋外でノイズが発生し、それにより解像力の大幅な低下があったり、色再現性に
難があったりするからね。
それらは画像処理エンジンで改善されつつあるけど本質的にはセンサー側の問題である
ために大きな改善は難しいにょ。

また、裏面照射センサーはその6月25日にも書いたように構造上一般的なCMOSセンサーと
比べて面積効率で有利になるからね。
一般的なCMOSセンサーだと画素数が増えれば配線数も増え1画素当たりの面積は画素数の
増加分とは反比例ではなくそれを大きく下回るためにトータルでは受光量が減ってしまい
画素数が増えても高画質には繋がらないのだけど配線の影響を受けない裏面照射センサー
であれば画素数が増えてもトータルでの受光量が減らず画素数増加の恩恵を得ることが
できるにょ。(ただし、レンズの方がボトルネックになるため画素数増加の効果はあまり
期待できない)

(2)はTX9の一番のウリとなっている機能にょ。
3D写真が撮れるデジカメ「FinePix READ 3D W1」が昨年富士フイルムから発売されたけれど
単眼式では世界初の3Dとのことにょ。
3D写真は左右の視差で立体視することで実現しているのだけど単眼だとそれはできない
からね。
ではどうやるのかというと従来のソニーのデジカメに搭載されているスイングパノラマ
機能を使って実現しているにょ。

スイングパノラマ機能はカメラを構えて回転させながら撮影することでパノラマ撮影が
できるというモードにょ。
従来であれば少しずつずらしながら撮影した複数の写真をいくつか合成することによって
得ることができたパノラマ写真をカメラ本体でリアルタイムで生成するということで
お手軽パノラマ機能として重宝しているにょ。

3D写真が撮れるデジカメはREAD 3D W1が初めてだけど立体視写真であればそれよりも前に
撮れる機種はあったにょ。
私が持っている初代Optio S(2003年発売)でも3D写真モードを備えているからね。
これはどうやって実現しているのかというと要するに超基本的な立体カメラの原理である
2台並べて撮影と同じく1枚の写真で2回撮影し1回目の写真と少しずらした位置で2回目の
撮影をすることでその視差によって立体視写真を実現しているものにょ。
Optio Sでは交差法、平行法の両方をサポートしているものの問題はその「ずらす」という
のはカンが便りになる(上下ずれが起きたらうまく立体視されないためグリッド表示を
活用して上下にずれないようになおかつ左右視差が撮影距離に応じた適切な量ずらしていく
必要がある)ということできれいに立体視できる写真を撮影するというのは簡単なもの
ではなかったにょ。

しかし、このTX9の3Dスイングパノラマ機能ではカメラを回転する(左右に振る)ことで
撮影の最初と最後では視差が発生することを利用しそれにより3D写真を実現しているにょ。
これはOptio Sで行っていたことがすべてカメラ任せで実現できるというだけにょ。
とはいえ、カンに頼っていたものがオートで出来るようになったというのは大きいにょ。
しかも、鑑賞する人が交差法をマスターしておく必要があるのに対してMPO形式の3D写真
フォーマットで撮影できるためそれに対応したフォトフレームであれば3Dで鑑賞することが
できると思われるにょ。(ソニー独自の形式で保存している可能性もあるけど)
そういう点ではREAD 3D W1と同等といえるにょ。(視点数からいえば15視点であるため
2視点であるREAD 3D W1を越えるものになる)

単眼であればREAD 3D W1のように2つのレンズユニットとセンサーを使う必要がないため
コスト削減に大きく役立つにょ。
それに左右視差を利用するために二眼式だと左右サイズを一定以下に小さくできないけど
単眼であればその制約もないからね。
しかし、スイングパノラマモードでしか3D写真が撮れないという非常に大きな制約がある
ためあくまで簡易的な機能であることは否めないにょ。
二眼式であればすべてのモードで3D写真が撮れるし、動画も3Dで撮れるからね。
だから、単眼式で必要以上に「3D」をアピールすると購入後にユーザーをがっかりさせる
ことになりかねないにょ。

(3)は非常に興味深い機能にょ。
デジタル一眼がコンデジに比べてアドバンテージとなっているのは画質もだけどやはり
絞りのコントロールが大きいにょ。
ボケの大きさはレンズの換算焦点距離ではなく実焦点距離が影響するためセンサーサイズが
小さいコンデジの場合は実焦点距離が短くなるためボケを生かした写真を撮ることは非常に
難しいにょ。(逆に言えば誰が撮ってもピンぼけになりにくいというのはメリットになる
場合があるけど)

ハードウェアの面でうまくぼかせないならばソフト的に行うという選択肢もあるにょ。
すでに背景ぼかし機能はオリンパスから発売されたSP-590UZに搭載されているからね。
http://plusd.itmedia.co.jp/lifestyle/articles/0902/05/news074.html
これはあらかじめ指定された枠内に被写体を入れておくことでそれから外れた部分は
ぼけるというものだけど上記リンク先の画像を等倍(800x600ピクセル)で見ての通り、
非常に不自然なものとなっているにょ。
これは輪郭抽出のアルゴリズムに問題点があるのと背景に距離情報がないためにガウス
ぼかしのように均一アルゴリズムでぼかしているのが理由にょ。

TX9では高速なCMOSセンサーということを有効活用して距離情報だけの写真を別途撮影し
それを合成することで背景ぼかしを実現しているとのことだけどそれでSP-590UZと比べて
どれだけ自然なものになるのかというのは非常に楽しみでもあるにょ。
画像合成といえば手持ち夜景モードのように高感度ノイズを大幅に減らしたり、HDR
(ダイナミックレンジ拡大)によって暗所潰れや白飛びを軽減したりという大きな
成果を上げているけどそれと同じくらい使えるものであれば歓迎したいところにょ。
SP-590UZとあまり変わらないレベルであれば要らないけどね(笑)

このTX9はレビューが楽しみにょ。
これだけ進化しているならばTX1からの買い換えも検討したいけど予算的に難しいから
さすがに無理にょ。
私のデジカメの買い換え周期は2〜4年であるためTX1にはあと2、3年頑張ってもらうにょ。

293御茶目菜子:2010/07/10(土) 13:26:56
CULVノートは「買い」ではない!?
一時期は大ブレイクをしたネットブックだけどある程度の売れ一般層に普及するにしたがい
ネットブックに搭載のAtomでは不満を覚える人が多くなった(YouTubeのHD動画がまともに
再生できないなど)というのとWSVGAという解像度も一般的なノートPCよりも低く不満に
思う人も多くなったにょ。
これは低価格を実現するためにはやむを得ないことだけど安かろう悪かろうでは意味がない
からね。

もっとも、それで「十分」と感じている人にとっては「あえてネットブックを買う」と
いうことはお金の節約の面で有用にょ。
ただし、PCに詳しくない一般人の場合は「安くても最新のものだから高性能なのだろう」
と感じるだろうし、そういう買い方であれば恐らく買った後で「こんなはずではなかった
のに・・・」と感じることになると思われるにょ。
そういう意味ではCULVノートの意味は大きいにょ。
何せネットブック用のAtom N450と比べても2〜3倍程度の性能があるからね。
価格差を考えるとこの性能差は非常に大きいためCULVノートが登場することによってネット
ブックを購入することが馬鹿らしくなる感じにょ。

そんなCULVノートはネットブックの代替としてバカ売れしているのかと思いきやここ最近
売れ行きがあまり芳しくない模様にょ。
http://trendy.nikkeibp.co.jp/article/column/20100628/1032222/
安価なセレロンSU2300モデルであってもネットブックより1〜2万円高価とはいえ、ネット
ブックの2〜3倍のCPU性能があり、HD動画の再生支援機能もあり、画面解像度もネット
ブックの主流であるWSVGAではなくWXGAであるためどう考えてもCULVノートの方がお得感
という観点では上であるためもう少し売れても良さそうなものにょ。

それには下記の3つの理由が考えられそうにょ。

(1)PCの買い換えは壊れた時に行う
(2)使いたいソフト、周辺機器が使えなくなった時に買い換える
(3)CULVノートが中途半端な存在になってしまった

(1)はPCマニアではなければ当然のことにょ。
他の電化製品で考えてみれば分かるけど壊れずに使えているのにわざわざ新しいものに
買い換える人はいないからね。
仮にネットブックを買ってからCULVノートに買い換えるとなるとわずか1〜2年で買い換え
となり、これは一般人ではあり得ないものにょ。
いくらネットブックが安いからといってそんなに壊れるものでもないし、ネットブックに
CULVノートの金額を合算すればそれなりの金額になってしまうためネットブックが動作
するならばそちらを使うという人が多くいると思うにょ。(お買い得だから買い換える
なんてしていたらお金がいくらあっても足りないどころか結果的には高く付く)

(2)一般人はPCが壊れたら買い換えるとはいえ、それ以外の需要もあるにょ。
それはPCでやりたいことが出来なくなったときにょ。
使いたいアプリ、周辺機器が手元にあるWin95(Win98)搭載のPCで使えなくなった場合に
やむを得ずXP搭載のPCを買ったという人は多くいると思われるにょ。
ネットブックの多くはXPであり、CULVノートは基本的にWin7であるためXPには対応せず
7なら対応というアプリ、機器が多く出てきたら買い換えに繋がるのだろうけど現状で
そんなものはほとんどないからね。
XP以前のOS(98、Me)搭載のPCからであれば十分買い換え需要があるとはいえ、XPが登場
してもう9年経つため多くの人はすでにXPへと買い換えを済ませていると思われるにょ。

ネットブックではYouTubeのHD動画がまともに再生できないという問題もそのために安く
見積もっても4〜5万円のCULVノートを買うという理由にはならないにょ。(ネットブック
だけに限らず初期のXP搭載ノートであればHD動画はまともに再生できないけどそれでも
360pや480pならば再生できるためHD動画のためだけに買い換えられるという人は少ない)
HD動画再生支援機能を持たないネットブックであっても一旦ローカルに保存して軽快に
動作する動画プレイヤー(MPCなど)で再生した場合には720pまではスムーズに再生
できるとはいえ、そこまでして再生する人はすでに一般人のレベルを超えているにょ。

(3)は少々厄介な問題にょ。
ネットブックは登場当初は軽量コンパクトで多くの貧乏モバイラーに受け入れられたにょ。
ただし、そのネットブックも大型化が進んでしまいどんどんモバイル用途には向かなく
なってきてしまったにょ。
CULVノートはその大型化されたネットブックより一回り大型であり、大型化した分だけ
重量も増しているにょ。
高価なモバイルノートにおいては少しでも薄型化や軽量化をするためにコストをかけて
いるのだけど低コストでそこそこの性能を実現したCULVノートにおいてはそれは難しい
からね。
そうなると軽量化にはバッテリ容量を減らすしか方法はないにょ。

ただし、それを行うと駆動時間の短縮に直結するにょ。
ネットブックも当初は重量優先の3〜4セルバッテリ搭載モデルと駆動時間優先の6セル
バッテリ搭載モデルがあり、大型化で重量が増したためにバッテリ容量を削り6セル
バッテリを搭載の機種はほとんどなくなったのだけどPineViewによって駆動時間が延びた
ために4セルでも実用レベルの実駆動時間(4〜6時間)を確保可能になったにょ。
でも、CULVノートはそうはいかないにょ。
従来は6セルバッテリ主流だったのが4セルバッテリが主流になりつつあるけどこれは
ネットブックがDiamondville→PineViewで平均消費電力の大幅な低減が可能になったのに
対してPenryn→Arrandaleでは平均消費電力の低減どころか逆に微増状態であるために
プラットフォーム変更でバッテリセル容量を減らすという行為は単純に駆動時間短縮で
しかなくなったにょ。

家庭内モバイルがメインでバッテリ駆動時間を気にしない人であればいいけどそれならば
そもそもCULVノートが適しているとは言い難いにょ。
同程度の金額で光学ドライブを搭載のオールインワンノートが買えてしまうからね。
性能面でもULVではなく通常版のCPUを搭載のオールインワンノートノートは廉価なもので
あってもセレロンSU2300搭載のCULVノートより1.5〜2倍も高性能にょ。
その代わり1kg程度重くなるけど家庭内モバイルであればほとんど問題ないにょ。

4月18日にも書いたようにCULVノートより一回り小型、軽量であるネットブックでさえ
持ち歩いている人は少ないくらいだからね。
それならばCULVノートをモバイルメインとして買う人は限られて当然にょ。
CULVノートをモバイル用として買う人というのは予算面から通常のモバイルノートは
買えず、1kg台半ばという重量まで許容できる人であり、性能面でネットブックには不満が
あるという人に限られてしまうにょ。
確かにそれに合う人であればCULVノートは良い選択肢となるものの全体的にみればそれは
ごく一部であるためCULVノートの売れ行きが大したことはないのではないと思われるにょ。

ネットブックが売れた背景には「小型・軽量」というメリットだけではなくWindows PCと
して「絶対的な安さ」があったからね。
しかし、CULVノートにはそれがないにょ。
ネットブックに対しては性能面の大きなアドバンテージがあるもののそれを目的として
CULVノートを買うというのはある程度PCに詳しい人だけに限られるにょ。
そして、コアなモバイラーになると駆動時間や重量の面で今度はCULVノートは選択外に
なってしまいかねないにょ。
CULVノートを軽くしようとしても上記のようにバッテリ容量を減らしてしまえば駆動時間が
減ってしまうわけだしコストをかけて軽量化してしまえば価格アップに繋がるためこれも
良い選択肢とはいえないにょ。
あくまでCULVノートは「それに合うユーザーにとってはベスト」というだけに過ぎない
からね。

しかし、Arrandaleの次世代となるSandy Bridge世代になると現行よりも省電力になる
と予測されるためバッテリ駆動時間にプラスに働きそうにょ。
そして、XPに非対応のアプリ、機器が増えることで7への需要が高まりネットブックを
買ったユーザーの買い換え需要も拡大されると思われるにょ。
ただし、iPadに始まった大型タブレット端末のブーム(今でもまだ私自身本当にiPadでは
なく大型タブレット端末がブームになったかは疑問視しているけど)によって次世代の
CULVノートではなくそういったタブレット端末の方にユーザーが移ってしまう可能性も
否定できないにょ。

CULVノートが軽量かつ安価になってしまえば、今のものより魅力になるけどモバイル
ノートを作っているメーカーとしては自社製品が喰われてしまう危険性があるからね。
差別化のためそれを作らないという選択肢があり、それによって「CULVノートは中途半端」
というイメージが深く根付いてしまうにょ。(WXGA液晶、B5用紙サイズ、1kg以下で
実駆動8時間程度のCULVノートが5万円程度で発売されたら私はぜひ欲しい)
というか、そもそもユーザーには「ネットブック」ほど「CULVノート」なんて名称は
根付いてなく単なるネットブックより高性能だけど高価な小型ノートPCというイメージ
しかないだろうからね。
ユーザーにとって価格に似合うだけのものがあると感じればそれは売れるだろうし、
そうでなければ売れないというだけにょ。

294御茶目菜子:2010/07/11(日) 12:24:35
ケータイをコンデジ代わりに使うならばHD動画は必須か・・・
5月19日にはケータイのカメラ機能とコンデジとの比較においてコンデジのアドバンテージが
5つあるということを書いたにょ。
 (1)画質で有利
 (2)(ほぼすべての機種が)光学ズームを搭載している
 (3)フラッシュを搭載している
 (4)(ほとんどの機種が)光学式手ぶれ補正機能を搭載
 (5)レスポンスが良い

この中で(1)の画質だけど「高画素=高画質」ではないことはここで幾度も書いた通りにょ。
PCで鑑賞をするならば1000万画素は必要ではなく200〜300万画素で十分だからね。
それならば昨今のケータイであればほとんど問題ないとはいえ、PC画面で全画面表示して
不満を感じるならばそれは十分ではないということにょ。(昨今のコンデジならばフルHDの
モニタに全画面表示を行いそれで不満を感じるような機種は皆無)

しかし、問題があるとすれば動画の方にょ。
XGAモニタでもVGA動画の全画面鑑賞では拡大補間の影響が大きいけど720pのHD動画であれば
十分キレイに見えるにょ。
昨今はノートPCでも事実上WXGAが最低ラインであるためやはり720p以上であることが
望ましいと私は思うにょ。
これが静止画では300万画素くらいに相当すると思うにょ。(720pだと92万画素だけど
静止画の場合は静止している関係上細部まではっきり見えてしまうためベイヤー配列
ということを考慮してその3倍は欲しいため)

6月30日に書いたようにコンデジにおいてはエントリーモデルを除きほとんどの機種に搭載
されているHD動画撮影機能だけどケータイにおいてはまだ一部の機種に止まるにょ。
http://camera.itmedia.co.jp/dc/articles/1007/06/news030.html
このレビューを見て「意外に良く撮れる」と思うか「まだまだ物足りない」と思うかは
意見が分かれるだろうけどHD動画撮影機能は現状ではほとんどコストアップにならなく
なってきているため(H.264エンコーダを内蔵する場合、SD対応とHD対応ではほとんど
価格差はない)HD対応によるデメリットはないと思うにょ。

ただ、上記レビュー見ての通り現状では720pがベストな選択肢だと思われるにょ。
無理に1080p(フルHD)に対応していても720pよりも解像感が増しているとは言えない
わけだし、フレームレートが低ければそちらの方がかえって気になるからね。
720pであってもWXGAまでのモニタであればドットバイドットで表示できるし、再生に
必要なPCのスペックも低くなるしね。(ULV PenM以上であれば再生可能)

昔だったらWebで公開用ならばQVGAやQQVGA(160x120)で動画撮影できる機種がベター
だったにょ。
私が持っているXacti HD2は1ボタンでHD(720p)とSD(VGA、QVGA)の切り替えができる
ために720pとQVGAの撮影を交互に行うことも簡単にできてしまうにょ。
これは購入当初は非常に良い機能だと思ったけどしばらくしてこの機能は使うことが
無くなったにょ。
すべての動画をHDで撮るようになったからね。
YouTubeで公開する場合にはHDでアップロードしても見る人の環境で解像度が選択できる
ためにHDで撮影したから鑑賞が無駄に重いということもないにょ。(これがアップロード
した解像度しか選択できないのであればVGA以下で撮影することも考慮が必要だけど)

ちょっとした動画メモだからQVGAで十分という人もいるかと思うけどやはりそれでは
後から見てもう少し高解像度で撮れば良かったと思う場合もあるからね。
画像メモだからということで1000万画素対応のデジカメをVGAモードで撮影する人も
今となっては皆無だと思うにょ。(無加工でWebで使うならばVGAモードでもありだけど)
確かに高解像度で撮影すると記録容量も増えるというデメリットがあるもののそれは
十分な量のSDカードを使うことで解決可能にょ。

720pであれば高ビットレート(9Mbps)で撮影しても16GBで4時間弱撮影できるわけだから
Motion JPEGのVGA動画と同程度の時間が撮影できるにょ。
したがって、高解像度で撮影すると多くの容量が必要というわけではなく動画形式の方が
重要であることが分かるにょ。(標準の6Mbpsだと720pでも6時間撮影できるわけだしね)
それにXacti HD2のように1ボタンでSD、HD切り替えが可能であっても結局HDで撮ってしまう
ということを考えるとメニューから撮影解像度を選択するような機種では普段使っている
解像度以外のものを使うことはほとんどないと思うにょ。
容量を節約で撮影の度に解像度変更するなんていうのは実際に行う人はほどんどないために
iPhone 4でも動画の撮影解像度は720pだけになったのだと思うにょ。

コンデジにおいてはほとんどの機種にHD動画撮影機能が搭載されているためにHD動画が
付いていないことがマイナス要素になることがあってもついていることがプラス要素に
なることは今となってはほとんど無くなっているにょ。
だから、HD動画といっても「720pかそれともフルHDか」「保存形式は何か」「撮影中の
光学ズームが可能か」ということがプラス要素になってくるにょ。
しかし、ケータイの動画撮影可能な機種は現時点ではまだ一部にとどまっているにょ。
「ケータイがあるからコンデジは要らない」という人であればやはりケータイはHD動画
撮影が可能なものを選択したいところにょ。
「ケータイのカメラなんて300万画素も要らん。100万画素でもお釣りが来る」というような
人であればHD動画は不要だろうけどね。

295御茶目菜子:2010/07/12(月) 13:07:18
三脚をモバイルする
写真を撮るならば三脚の重要性は非常に高いけど私はあまり三脚を使わない方にょ。
暗所撮影も可能な限りは手持ちで行っているわけだからね。
とはいえ、全く使わないというわけではなく部屋の中には5、6脚の三脚があるにょ。

 メイン   SLIK U7700
 サブ    SOLID KP-1700
 モバイル  KINGポケット三脚(型番不明)

残りの2、3脚は部屋の中に埋まっているにょ(笑)
三脚に限らずあまり使わないものは私の部屋では埋まってしまうというのは珍しいこと
ではないにょ。
したがって、必要な時に改めて買うことが多いにょ。
もっともそういうのがあるから安物しか買ってないけどね。

上記3脚のうちメインとなるのは三脚が必要とあらかじめ分かっている撮影用にょ。
サブはレンズ一式を大型のカメラバッグに入れて持ち歩く場合にそのバッグに収まる
程度のサイズの三脚も入れているというだけにょ。(三脚が必須でない場合でも念のため
持ち歩いている程度)
あとは、室内の小物撮影でもこの三脚は役に立っているにょ。(レンズ一式を持ち出す
ことは滅多にないためこっちの方がメイン用途)
モバイル用のは旅行やちょっとした撮影用でデジタル一眼(+レンズ1本)を単体で持ち
歩く際に持ち歩いているものにょ。
このポケット三脚はデジタル一眼で使用することを考慮されてないけれど意外に安定性が
高いため(足の開く角度が調整出来るので開くことで安定性がアップする)それなりには
使える品にょ。
それに足を最大限に開けば地面すれすれにできるため超ローアングルでも使えるしね。

さて、ここで問題となるのは私は普段からデジタル一眼を持ち歩いているというわけでは
ないということにょ。
基本的にデジタル一眼はモバイルランクでいえばランクD相当であるため必要な時(撮影
したいものがある時)のみ持ち出しており、普段からは持ち歩いてはいないにょ。
ランクC不在のデジカメにおいて私が普段から持ち歩いているのはランクBのTX1のみと
なっているにょ。

そうなると三脚選びも少々考えてしまうにょ。
上記のモバイル用三脚として設定しているKINGポケット三脚もTX1であれば余裕で使える
とはいえ、そのサイズは大きすぎるにょ。
私は普段から三脚をあまり使わない方なのにわざわざカメラ本体よりも嵩張るような
三脚を持ち歩きたくないにょ。(TX1が薄型軽量であるため一般的なポケット三脚では
三脚の方が嵩張ってしまう)

そういうわけで以前100円ショップでポケット三脚を購入したにょ。
この三脚はそれなりに小型なのはいいけどやはり100円という安価なせいか作りが雑で
小型軽量なTX1を乗せただけで安定性があまり良いものではないにょ。
それでも使えないわけではないレベルだったけど致命的に感じたのは自由雲台ではなく
角度調整はストッパーによるものだったということにょ。
ストッパー式であるため一定の角度(約15度)ごとしかアングルを変えることができない
というものにょ。
上記の安定性の無さもこのストッパー式であることが理由となっていてストッパーによって
角度調整しているため雲台の遊び部分が非常に大きいせいにょ。

そもそもなぜ三脚が必要なのかということを考えなくてはならないにょ。
私が三脚を使うのは手持ち撮影が不能な超スローシャッター(1/4秒より長いもの)を
使用時に限られるにょ。
安定させるだけならば地面に直に置けばいいにょ。
それだとあまりにローアングルで地面ばかりが映ってしまうにょ。
ポケット三脚程度の高さで良いのであればブロックでも何でもその辺にあるものを利用
すればいくらでも何とかなるにょ。
しかし、角度を微調整するというのはその辺にあるものを利用して簡単にできるという
ものではないにょ。

その角度の微調整がどの程度重要なのかを具体的な数字を挙げて書いてみるにょ。
一般的なコンデジの広角側(換算35mm)で10m離れた被写体を撮影すると仮定するにょ。
35mm相当のレンズの垂直画角は約38度であるため10m離れた被写体は上下6.5mの範囲を
写すことができるにょ。
ここで15度単位でしか角度調整できない場合であれば10m離れた被写体で2.6mも変わって
しまうにょ。
6.5mの被写体に対して2.6mというのは人間が被写体であれば全身がファインダー内に
収まっている状態から1段階角度を調整しただけで胸から上が一気にファインダーの外に
外れてしまうレベルにょ。
これならば「角度調整は全く出来ないけど安定性が高いもの」の方が三脚としては使い
勝手がよほど良くなるにょ。

つまり、安定度は最低レベルであり、角度の微調整ができないという時点でいくら小型
軽量であっても持ち歩くには値しないものになってしまうにょ。
その辺にあるものを利用するのも大変なことがあるため無いよりはマシとはいえ、あまり
使わない(使えない)ということを考えれば嵩張りすぎるという難点があるにょ。
いくら小さくてもあくまで一般的なポケット三脚よりも小さいというレベルでしかない
からね。
利便性とサイズを天秤にかけて結局「三脚は持ち歩かない」という選択をしたにょ。

しかし、気になるポケット三脚もないわけではないにょ。
その気になっていたポケット三脚をカメラ店の店頭で見かけたので買ってみたにょ。
http://www.etsumi.co.jp/catalogue/spec.cgi?id=E-2079
ちなみに近所のキ○ムラでは480円で売っていたにょ。
エツミから発売されているこの「Keypod」は軽量コンパクトというのがウリとなって
いるにょ。
このサイズであればあまり使い物にならなくても邪魔にならないからいつも持ち歩いて
いて損はなさそうと感じたからにょ。
http://ww5.tiki.ne.jp/~ochame/test/tripod.jpg
上記写真の上からKINGポケット三脚、100円ショップの三脚、そして今回かったエツミの
Keypodとなっているにょ。(比べればいかに小さいかが分かる)


それでは早速使ってみたにょ。
これがコンパクトサイズとしては驚くほど安定性に優れているにょ。
雲台も100円ショップのポケット三脚のようにストッパー式ではなく自由雲台となっている
ために上下方向に関しては無段階調整可能にょ。
ネジをきつく締めればTX1の重量であれば全く問題ないにょ。(三脚の足の1つが雲台を
固定するためのネジとなっている)

そうなると欲が出てきてしまうにょ。
一体どこまで耐えられるかということを実験してみたにょ。
幸いにして部屋の中にはコンデジがたくさん転がっているからね。
結果としては公称耐荷重は300gとなっているものの手元のコンデジの最重量である公称
390gのCoolpix990までは耐えることができたにょ。
http://ww5.tiki.ne.jp/~ochame/test/keypod.jpg

しかもこのCoolpix990は仕様上は390gとなっているけどこれはメディアとバッテリを
含まない重量にょ。
メディアはCFだし、バッテリは単三電池4本ということで運用時の重量は軽く500gを
越えてしまうという超重量級のコンデジにょ。(卓上秤では実測550gだった)
この重量に耐えられるのであれば耐えられないコンデジはないにょ。
とはいえ、Coolpix990を乗せた状態ではさすがにギリギリ倒れないというレベルであり
超スローシャッターではぶれてしまいそうだけどね。

重量的にはCoolpix990で耐えられるのであればOlympusのPENやPanasonic GF1やSONYの
NEXのように軽量ミラーレスカメラ+標準ズームくらいならば使えそうだけど三脚が小型
であるということが原因で三脚穴が重心にないカメラでは重量的には大丈夫でも使える
というわけではないにょ。
私の手元にあるデジタル一眼であるK200Dで試してみたところレンズを付けた状態であれば
重心が前にありすぎるために簡単に倒れてしまったにょ。
そういうことを考えるとNEXのように小型軽量なものでもレンズ装着時には重心が変わる
ために厳しそうにょ。

とはいえ、公称である300gまでのコンデジならばそこそこ安定しそうな感じにょ。
コンデジの場合はレンズ交換ができないために三脚穴は重心に付けられることが多いわけ
だからね。
Coolpix990もほぼ重心に三脚穴がある(上記写真では重心からかなり外れているような
感じるかもしれないけど大型グリップ部分に単三電池を4本収納しているためこの位置で
ほぼ重心となっている)お陰でKeypodで何とか使える状態にあるにょ。
もっともデザイン優先の薄型、小型のコンデジの場合は重心なんて考えれない機種も多い
けど300gより圧倒的に軽量であれば多少重心から外れても問題はないので大丈夫にょ。
実際私のTX1も三脚穴は重心にはなく構えた状態でかなり左側に重心があるからね。

そういうわけでこのKeypodは非常にコンパクトサイズな割りにはそれなりに使える製品
といえるにょ。
だから、いつもコンデジを持ち歩いており、三脚の使用頻度は低いけど常備したいという
人にはお勧めの製品にょ。
私も普段は三脚を使わない主義なので別に三脚は無くてもいいと考えてはいるもののいざ
という時にはあった方が助かるからね。
その保険程度であればこのサイズは非常に魅力となるにょ。

296iphone4:2010/07/12(月) 18:29:51
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297御茶目菜子:2010/07/13(火) 13:38:54
YouTubeが4Kに対応する必要は本当にあるのか・・・?
6月30日に書いたようにYouTubeがHDに対応したことによってHD動画撮影機能を搭載した
コンデジやカムコーダの普及が加速したにょ。

(1)動画を作る環境
(2)動画を見る環境
(3)動画を公開する環境

この3つのどれか1つが欠けてもスムーズな普及は難しいにょ。

(1)の作る環境というのはもちろん動画撮影機能を持つ機器を示すにょ。
TV番組などがソースであればあれば録画機器もこれに含めるにょ。
「作る」と書いたもののゼロから作るというわけではなく要はデジタル保存環境にょ。
90年代にはすでにあったHDビデオカメラだけど当時は業務用で何百万円もしていたにょ。
HDでなければデジタルビデオカメラそのものはすでに90年代末期には10万円を切るまで
安くなったもののDV形式をPCで扱うためにはハードルが高かったにょ。

昨今はコンデジでさえ720pもしくは1080p(フルHD)の動画撮影機能を持っている機種が
大半であるためこの作る環境というのは十分に普及期に達していると思われるにょ。
7月11日に書いたようにケータイでさえHD動画撮影機能を搭載した機種が出始めており
価格下落によって実現が可能になったために将来的には今のコンデジと同じくHD動画が
撮れるのはケータイにおいても「当たり前の機能」(ローエンド以外の機種に標準搭載
される機能)になると思われるにょ。

(2)の見る環境はPCでいえば再生に必要なスペックや液晶モニタの解像度を示すにょ。
720pのHD動画を再生するためにはローカルに保存したものを軽量プレイヤーで再生すると
してもULV PenMもしくはAtom搭載のネットブッククラスの性能は必要になるにょ。
フルHDであればULVであればデュアルコアが必須となるにょ。
4月26日にはCoreSolo1.2GHzでYouTubeのフルHD動画が再生可能と書いたもののこれは
限界まで軽量という条件を組み合わせてようやくギリギリ再生できるというものであり
これをもって「普通に再生できる」とは言い難いにょ。

ローカルに保存せずWebブラウザ上のFlashプレイヤーで直接再生する場合にはそれより
さらに高いスペックが必要になるにょ。
Flash10.1からはGPUによる再生支援機能に対応したためCPU性能はそれほど多くは必要に
ならなくなったとはいえ再生支援が効かない機種であれば720pでさえCoreDuo以上が
必要になるにょ。(ピーク時のビットレートが高くない動画であればPenM2GHzくらいでも
コマ落ちなく再生できるけど)
フルHDであればCore2Duo 2〜2.5GHzくらいが必要にょ。
今となってはハイスペックではなくなったもののモバイルノートであれば再生支援機能が
ないと現在もなお厳しいレベルにょ。

あとPCのスペックだけではなく表示環境(液晶解像度)も重要にょ。
WSVGAのネットブックで仮にフルHDの動画がコマ落ち無く再生できたとしてそれでは720pの
動画と有為的な差はないからね。
その動画に似合った解像度のモニタがあって初めて役立つにょ。
とはいえ、720pの動画ならばWXGAのモニタ、フルHDの動画ならばフルHDのモニタがあれば
十分であり、現時点ではそれほどハードルが高いものではないにょ。
モバイルノートでさえ今となってはWXGAが当たり前(Atom機以外でWXGAに満たないものは
XGAのLet'snote Rくらい)だし、フルHDのモニタも1万円台から購入が可能になっている
からね。

アナログ放送終了に向けてTVの買い換えが急速に進んでおり家庭用のHDTVの普及率も
かなり高くなっているにょ。
HDに対応しているのはPC用のモニタだけではないということにょ。
これにより、HDビデオカメラやHD動画撮影機能を搭載したデジカメで撮影した動画も
大画面TVで気軽に鑑賞できるようになったにょ。

(3)は動画の普及という面では大きいにょ。
昔だったら自分の撮った動画を他人に見せる場合には機材を持ち寄ってどこかの家で
鑑賞会を開く必要があったにょ。
友人同士であればこれでいいけど不特定多数に見せる場合は鑑賞会の会場を確保すると
いうのは金銭的な負担も大きいしそれを見に来る人というのも限られたにょ。
しかし、これはインターネットとブロードバンドによって変わったにょ。

インターネットであれば世界中の不特定多数の人に向けて公開が可能であり、ブロード
バンド普及によって鑑賞側のハードルがかなり緩和されたにょ。
そんな中登場したのがYouTubeをはじめとする動画共有サイトにょ。
動画共有サイトというとTV番組を録画したものを公開する違法サイトとしてネガティブな
イメージを持つ人も中にはいるかもしれないけど不特定多数の人に自分の動画を簡単に
公開できるようにしてくれた功績は大きいにょ。
従来であれば公開する人はサーバをレンタルしてそこにアップロードする必要があり
鑑賞する人はそのファイルを一旦ローカルに落とした後にその動画が再生可能な
プレイヤーで再生するという必要があったにょ。

これはPCに慣れた人ならば他愛もないことだけどアーカイブファイルの解凍さえまともに
できない人も中にはいるわけだからね。
それにWindowsであれば基本的にどんな動画でも再生できるけどMacやLinuxでは再生が
難しいという形式の動画もあり公開する側はどんなコーデックを用いるかということで
頭を悩ます必要があったにょ。
動画を身近にしたインターネットビューカムやその技術を使ったeggyは動画撮影の
楽しさを教えてくれたけど映像MPEG4、音声G.726というasf形式の動画はデフォで再生
可能な環境というのは存在せず、再生するためにはG.726コーデックのインストールは
必須であり必ずしも万人向けではなかったにょ。

様々なコーデック、形式の動画のうちWebで公開するならばどれがベストかというのを
考えていたらいつの間にかFlash動画がデファクトスタンダードになっていたにょ。
やはり、見る側の環境を選ばず再生ボタンを押すだけで再生可能になるというのが
大きいと思うにょ。
YouTubeが登場した当時はQVGAだったし、ブロックノイズもひどくて「所詮はWeb動画」
と思っていたけどそれはエンコーダの改善で大きく変わり、H.263コーデックによる
FLVからH.264コーデックによるMP4に変わり同一ビットレートにおける画質も大きく
改善されたにょ。

HQ(fmt=18、H.264、MP4)に対応してからはYouTubeが低画質という認識も薄れたけれど
やはりそれよりもインパクトが大きかったのは一昨年9月のHD対応にょ。
Web動画でありながらPCの全画面表示でもそれほどアラのない画質だったからね。
すでに国内サイトではzoommeがHDに対応していたけどこちらは(当時は)ビットレートの
制限によって720pではブロックノイズが出まくるため1024x576が実用限界だったにょ。
それと比べればYouTubeの720pは圧倒的にキレイだったにょ。(昨年zoomeのビットレート
制限が緩和されHDでも十分高画質で公開可能になった)
そして昨年11月にフルHDに対応し、誰もが気軽にHD動画を公開可能な環境が整ったにょ。

このように今はフルHDの動画でも撮影、公開、閲覧のハードルはかなり低くなったわけだし
720pであれば気軽に可能になったといえるにょ。
しかし、この度YouTubeは4K映像に対応したにょ。
http://av.watch.impress.co.jp/docs/news/20100712_380168.html
フルHDのハードルはかなり低くなったとはいえ、4K(4096x2304)というのは別次元の
ものにょ。
上記(1)〜(3)のうち(3)の一部だけを満たすにすぎないからね。
なぜ一部だけかというとフルHDよりもビットレートが大幅に高くなっているせいにょ。
ブロードバンド回線であれば720p(約2.3Mbps)であればリアルタイム鑑賞は容易に可能
だけど回線速度の関係上4K動画をリアルタイム鑑賞するにはFTTHのような高速ブロード
バンドが必須になるからね。
日本ではFTTHの普及率は高いものの世界的に見ればまだ普及しているとは言い難いにょ。

さらに(1)、(2)においては現時点では絶望的にょ。
(1)に関しては4K映像が撮影できる機器なんて現時点では業務用の中でもハイエンドな
モデルに限られるにょ。
業務用は現時点ではまだフルHDが主流だからね。
現時点では数100万円する4Kカメラだけど個人レベルで購入可能となると20〜30万円程度
まで価格を下落、普及させようとするならば10万円を切ることが重要だし、当たり前と
いうならば2、3万円のデジカメに導入される必要があるにょ。
フルHDの下落を考えると個人の手の届くレベルまで来るまでまだ5、6年はかかりそう
だし、普及までは10年近くかかりそうにょ。
当たり前のレベルに来るまではあと10数年はかかるにょ。

今となっては3万円クラスのコンデジにも搭載されているHD動画だけどビデオカメラ
として普及し始めてからは5年程度しか経ってないにょ。
発売時の実売価格で20万円を切ったHRD-HC1が登場したのが今から5年前だからね。
その5年前には数100万円していたようなものがわずか数年で驚くほど価格下落をしたのは
やはり需要もあったからと思われるにょ。
32インチのTVでもはっきり分かるくらいSDとHDの差は大きかったからね。
4Kのアドバンテージを生かすには30〜40インチでは全然足らないため家庭用に50〜60
インチの大型TVが普及するかプロジェクタが普及しない限りはフルHDからの大きな買い換え
需要は期待できないにょ。
スーパーハイビジョン放送に合わせた買い換えは期待できるけど実験放送が2015年から
本放送が2025年からの予定となっており本格的な普及は10数年後になるにょ。

(2)の再生環境に関しては上記のようにここ数年以内にはTVでは期待できないもののPCで
あれば需要があればどんどん高解像化されるためにTVよりも早い段階で4Kに対応が進むと
思われるにょ。
現時点ではフルHDを越えるものというと需要が少ないので圧倒的に高価になるものの
2560x1600のモニタも普通に入手可能だからね。
しかし、PC用のモニタとなると30インチを越えるものは普及するとは言い難いにょ。

30インチ4096x2304のモニタであれば156ppiに達するにょ。
人間の目の分解能の問題で1フィートで300ppiが使用限界であるため156ppiならば
2フィートが限界となるにょ。
しかし、限界値のドットピッチでは長時間の使用は厳しいにょ。
長時間使用が前提であるならばその8割程度(120ppi)となると30インチであれば3072x1728
程度が適切といえるにょ。
4096x2304という解像度を優先するならば40インチくらいが必要だけどさすがにそれは
使用環境を選んでしまうためPC用モニタとして普及は難しいにょ。

確かにVista以降は解像度の考え方も大きく変わったにょ。
XPであればアプリとの関係上高解像度すぎたらかえって使いづらかったけどVistaでは
dpiの調整が可能になったため高解像度であることのデメリットはかなり薄れたにょ。
したがって、解像度が高ければ高い方が良いという考えもあるにょ。
IBMも22.2インチでありながら3840x2400という超高解像度モニタを製造したにょ。
http://www-06.ibm.com/systems/jp/x/monitor/t221/
204ppiに達するために2フィートの距離からではドットが認識できないレベルにょ。
これはあくまで業務用だけどこのクラスのものが普及してくれば4K映像の再生できる
という意味がようやく出てくるにょ。
現在のフルHDのモニタで4K映像を再生してもWSVGAのネットブックでフルHDの動画を再生
するくらい無意味なことだからね。

4K映像を再生するならばPCのスペックも圧倒的に高い性能が要求されるにょ。
フルHDでCore2Duo 2〜2.5GHzならば単純にその4倍の解像度で4倍の性能が必要と考えた
場合にはCore2Duo 8〜10GHz相当の性能が必要になるからね。
とはいえ、Flashのマルチスレッド対応が進んでいるし、CPUもマルチコア化しているため
コア数が今よりも増えればそれよりずっと低いクロックのCPUでも再生可能にょ。
それに今はフルHDまでしか対応していないGPU内蔵の動画再生支援機能もその頃には4Kに
対応するだろうからPCのスペック側の問題はモニタの問題よりは低いと思われるにょ。

ということで、現時点では4K映像に対応しても720pやフルHD対応の時のようにユーザーに
とっては大きなメリットはないにょ。
それを享受できるのはごく一部の人に限られるからね。
CoreAVCがver2.0で4Kに対応したためにハイエンド自作機であればPC側のスペックは
何とかなるとしてもモニタに関しては個人で調達するのは難しいにょ。(IBMの22.2
インチ超高解像度モニタも中古であれば39800円くらいで売られていたりするけど)
これは時間が解決してくれる問題にょ。
スーパーハイビジョンの本放送が開始されれば4K対応のモニタの価格下落は急速に進む
だろうからね。
その頃にはPCのスペックも上がっているので再生のハードルは今よりもずっと低くなって
いると思うにょ。
したがって、今は意味があるとはあまり思えないYouTubeの4K対応だけど将来的には確実に
有用になってくるにょ。
しかし、4Kが身近になるのは10数年後の話だろうけどね。

298マリモーマ:2010/07/14(水) 12:21:02
大雨
大雨で山口県でも避難してるけど大丈夫かな?

http://liv0.com

299御茶目菜子:2010/07/14(水) 13:10:25
Win2Kが終了したら次はXPの番か・・・
本日(米国時間で7月13日)ついにWindows2000のサポートが完全に終了するにょ。
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1007/13/news073.html
6月18日にはMS-Officeのサポート期間について書いたけどWindowsに関しては下記のように
なっているにょ。

 メインストリームサポート終了日 延長サポート終了日
 Win2K   2005年6月30日     2010年7月13日
 WinXP   2009年4月14日     2014年4月 8日
 Vista   2012年4月10日     2017年4月11日 ※Home、ultimateは延長サポートなし
 Win7    2015年1月13日     2020年1月14日 ※Starter、Home、ultimateは
                           延長サポートなし

メインストリームサポートを終了した場合にはサポートはオンラインサポートのみと
なり、新機能は追加されずセキュリティの更新のみとなるにょ。
延長サポートが終了すればそれさえも無くなるにょ。
サポートが終了したらOSが使えなくなる・・・というわけではないけどセキュリティの更新
終了によってネットの利用は危険性が高くなるにょ。
それにサポート終了したOS用にはアプリ、周辺機器も対応がされなくなってしまうにょ。

サポート期間が終了したからといってすぐに対応が終了するというわけではなく終了が
近づいたら徐々に対象から外されてしまうため新しいアプリ、機器を使うのが困難になる
というだけの話にょ。
実際2Kはウイルスバスター2007までしか対応していないしね。(2007のサポートはすでに
終了しており2Kで使えるセキュリティソフトの選択肢はかなり狭まっている)
対応しているものを選択すれば良いというだけの話になるけどメインとしては使えなくなり
これは事実上の終了といってもいいにょ。

さて、そうなると現在2Kを使っている人はXPもしくはそれ以降のOSに乗り換えが必要に
なってくるにょ。
XPならば2014年まで使えるので予算が無ければ1万円以下で買える安い中古PenMノート
(OS付き)を買うのがベターにょ。
VistaならばXPより長く使えるからお得か・・・というとそうとも限らず現時点では
Home BasicやHome Premiumに関してはXPのサポート終了よりも早い2012年となっている
ためにもしもVista搭載PCを中古などで買う場合はBussinesを搭載モデルにすべきにょ。

私は2Kのメインストリームサポートが終了した2005年より徐々に手元のPCのXP化を進めて
いき普段使っている5台のPCに関してはすべてXPになっているにょ。(下記5台以外にも
予備機があるけどそれにはWin2Kや98を搭載したものもある)

        スペック(CPU、メモリ、GPU)     主要用途
 自作PC    Core2Duo3GHz   4GB RADEON HD4850 ゲーム、エンコなどの重作業用
 FMV-7130MG  PenM1.3GHz   1.5GB 855GM     TV録画用
 FMV-S8305   PenM1.73GHz    2GB 915GM     ネットなど軽作業用
 Let'snote R5 CoreSolo1.2GHz 1.5GB 945GMS     モバイル&自宅サブ用
 VAIO UX90S  CoreSolo1.2GHz 0.5GB 945GMS     モバイルサブ用

XPはまだ4年弱延長サポート期間が残っているとはいえここにも問題があるにょ。
2Kと同じくXP SP2もサポートが終了してしまうからにょ。
2014年までサポートされるのはXP SP3なのでまだSP3へとアップデートしてない人はすぐに
アップデートする必要があるにょ。

普段使用のPCのXP化は昨年1月にVAIO UXを購入して完了したとはいえ、そろそろ次を
考える必要があるにょ。
XPへの移行も2005年に開始して終了したのが2009年だったからね。
終わる頃になったら買い換えれば良い・・・といっても台数が多いしそれは難しいにょ。
したがって、徐々に買い換える必要があるにょ。
その際にVistaか7かとなるけど今更Vistaを選ぶ理由はないため7がベストにょ。(Vista
初期の安い中古PCを買うというのもありだけど上記のようにBussinesを搭載機でないと
XPよりもサポート期間が短い上に初期のVista機はXP中期〜末期のモデルと比べて体感速度で
不利になる)

もっとも、OSだけ7にするという方法も無くはないにょ。
その際に問題となるのは7の動作状況にょ。

         7への対応度
 自作PC ・・・・・ ◎ 性能面では十分問題なし
 FMV-7130MG ・・・ × GPUが動作環境を満たせず
 FMV-S8305 ・・・・??×   同 上
 Let'snote R5 ・・ ○ 一応動作環境は満たすもののメーカーの正式対応はなし
 VAIO UX90S ・・・ × メモリが動作環境を満たせず

こうしてみると自作PCはすぐに7を導入しても問題なく使えるし、R5は恐らくVista用の
ドライバで動くと思うけどそれ以外は7の機能が十分に使えなかったり、満足いく速度で
動作しなかったりというものばかりにょ。
ガマンして7を導入して使うという方法もあるけどあと4年弱あるので徐々に買い換えていく
という方法もあるにょ。
どうせあと4年も壊れないなんてことはないだろうから次に壊れた時に7対応のものに
買い換えれば良いというだけにょ。
ただし、これも先ほどのVistaと同じくHomeやStarterでは現状においては延長サポートが
ないためにXPより1年長くなるだけという点はやはり気になるにょ。
それが気になるならばProを搭載したものを買えば良いというだけにょ。

ネット用のS8305はファンが壊れてファンレス状態であるため冷却台に乗せて辛うじて
使えているという状態であるため早急に買い換えたいし、7130MGもアナログ放送終了
までには何とか買い換えたいにょ。(地デジ再生は性能的に厳しいため)
VAIO UXからの買い換え候補としてはは性能面で落ちてしまうもののAtom搭載機がいくつか
あるけどここで問題があるにょ。
XPであれば十分な性能だけど7では微妙な性能ということにょ。
ネットショップでは現在44800円(+4480ポイント)で買えるオンキヨーのBXは魅力だけど
メモリが512MBということでデフォのXPを使い続けるならば問題ないけど7は厳しいからね。

VAIO UXはバッテリ駆動時間とキーボードに大きな不満があるもののこれはR5をメインで
使うことで何とかガマンできているにょ。
あと数年ガマンして7がもう少しまともに動くレベルになったら買い換えるという方法も
あるけどAtomにそこまで望むのは難しいにょ。
来年初頭に登場するOakTrail採用機は現行のものよりやや高速になるだろうけどどちらか
というと省電力に割り振りされているため性能面の向上はあまり期待できないにょ。
ネックとなっているGPU性能の倍増やSATAへの対応は大きいけどね。
もっとも、今買って2014年(もしくはその近辺)でまた買い換えればいいというだけの話
だけどね。大きな不具合や不満がなければ買い換えるのも金銭的に厳しいにょ。

私は2003年から2K化移行を開始し2005年からXP化移行を開始したので今年からはそろそろ
7への移行を開始しようと思っていたにょ。
しかし、XPで大きな不満がないというのが7への移行を積極的に行わない理由となって
いるにょ。(要は投資に対する効果が小さい)
躊躇ったところであと猶予は4年弱しかないのでそれまでに何とかする必要があるけど
今後XP非対応のものが増えてくればXPを使い続けることがデメリットとなるため相対的に
7の価値が高まり移行の効果が大きくなるにょ。



マリモーマさんへ
>大雨

私の近所は今のところ大丈夫にょ。
市内ではすでに土石流の被害が出ている箇所はあるけどね。

300御茶目菜子:2010/07/15(木) 13:17:51
XPは滅びぬ、何度でも蘇るさ
昨日はWindowsのサポート期間について書いたにょ。
延長サポートが2014年4月までのあと4年弱残っているXPにおいては現状ではVista Home
よりもサポート期間が長いためリプレイスするのであれば7の方が良い(7もHomeでは
2015年までなので長く使うならばProが望ましい)ということにょ。
確かにXPは現状ではまだ大きな不満がなく使えるOSだからね。
したがって、「XPではできないけど7ではできる」というものが多く登場しそれがその
人にとって重要なものでない限りはXPで十分であるといえるにょ。

ただ、そんなものがあるのかということにょ。
これに関してはVista以降はカーネルに手を加えられたために互換性が取りにくくなって
いるため十分起こり得る問題にょ。
特にDirectXに関してはXPまでとVista以降では大きく扱いが変わっているためXPは
サポート期間終了前に対応から外されるアプリも少なくないと思われるにょ。(ゲームに
おいてはDirextX10以降が必須になればXPは事実上終了となる)
この辺は7の普及速度にも影響しているけどね。
Vista+7のユーザー数がXPのユーザー数を大きく越えればXPを除外したとしてもメーカー
としては商売が成り立つにょ。(XPをサポートしないことでコストダウンにも繋がる)
ただし現時点ではネットブックにXPが搭載されている関係上、台数ベースではXPのシェアが
依然として高いものとなっているにょ。(これはULCPC用のXPは7発売後1年で終了するため
今年の10月以降は7のシェアが急増すると思われる)

PC Watchのユーザーアンケートでは発売して1年にも満たない7がすでにXPを越えるという
結果になっているにょ。(これは各自がメインとして使っている1台のPCに使用している
OSだから台数ベースではXPはまだ過半数を占めていると思われる)
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20100703/enquete201006_10.html
アンケート結果では7の使用割合は47.6%となり、XPの36.8%を越えているにょ。
これはXPユーザーが7に乗り換えたというだけではなくVistaユーザーの乗り換えもある
というのが大きく影響しているにょ。
Vistaは昨年の31.1%から11.1%へと大幅に減っているからね。

7は先進の機能を搭載しながらVistaよりは軽いということでユーザーからは大きな支持を
得ているもののカーネル自体はVistaベース(NT6ベース)であるためVistaで動作しなかった
アプリが7で動作するということはほぼあり得ないにょ。
逆にいえばVistaで動作するアプリはほぼ7でも動作するため当初はXPベースで作られていた
アプリで動作しないためVistaは互換性で非難されたけどVistaベースで作られたアプリが
増えた今となっては互換性問題はかなり緩和されたにょ。

どうしても、7でXP用のアプリ(NT6.xで正常動作しないアプリ)を動作させたいという
場合にはXPモードがあるもののあくまでこれはVirtual PCであり、DirectXを使った
ゲームなどは動作しないにょ。
もっとも、XPモードは法人ユーザー等で互換性が重要なものを要求する場合のために用意
なるというだけであり、そのような用途は想定していないにょ。
だからゲームができないことを理由にXPモードを非難はできないにょ。
しかし、高い互換性を求めるのであればXPそのものを搭載するしかないということには
変わりがないにょ。

さて、XPはすでにOEM提供は終了しており、ネットブック(ULCPC)用としては7の
発売から1年後まで提供ということでもうすぐXPの提供は完全に終了するにょ。
では、それ以降はXP搭載PCの販売ができないかというとそうではないにょ。
OSのダウングレード権があるからそれを行使することで可能となるにょ。
ダウングレードはそのOSのライセンスで旧OSを使うというもので元々法人向けとなる
Pro(Bussines)には備わっていたライセンス形態だけどVistaではその互換性の問題や
要求スペックの高さからXPへとダウングレードするユーザーも多くそれ故ダウングレード
というものの知名度はVista以降急激に高まったにょ。

ただし、7のダウングレード権は7の発売から1年半もしくはSP1提供で終了予定となって
いたにょ。
ところが、この度そのダウングレード権を7のサポート期間終了まで延長されたにょ。
http://journal.mycom.co.jp/news/2010/07/13/075/index.html
ダウングレード権が使えるProは2020年1月まで延長サポートがあるためそこまでXPの
提供が可能にょ。
要するにこれは2020年1月までXP搭載PCを入手可能ということを意味するにょ。
これは法人ユーザーにとっては朗報にょ。
上記リンク先に書いてあるように法人ユーザーは未だに74%がXPを使っているからね。

さて、XPの終了に関しては今まで何度もあったにょ。
2008年6月に店頭販売が終了となったXPだけど後継となるVista登場が遅れたために普及
しすぎておりHomeのサポートを2009年で打ち切るのはやめProと同じく2014年の延長
サポートされることになったにょ。
これによりネットブックに搭載されるULCPC版は7の発売から1年後まで提供されることに
なりネットブックの普及に大きく貢献したにょ。
あとは、互換性問題で移行が進まないユーザーに関しては7へのXPモード搭載で克服する
というのもできずダウングレード権を行使するというパターンが未だに多いにょ。
そのため7 SP1もしくは7の発売から1年半の早い方で終了予定だったXPへのダウングレード
だけどSP1もベータ版が配布され正式にSP1が配布されるのも時間の問題にが迫ったために
ダウングレード権終了をさせるのができず今回7のサポート終了までXPへのダウングレードが
可能になったのだと思われるにょ。

以上をまとめるとこんな感じにょ。

 2008年6月30日  XPのパッケージ版、OEM版の出荷終了
 2009年1月31日  XPのDSP版の出荷終了
 2009年4月14日  XPのメインストリームサポート終了日
           ※本来はここでHomeのサポートは終了だったけどProと同じく5年延長
 2010年4月    7のダウングレード権終了日1(7発売前に発表されたもの)
           ※当初は「7発売から半年」と発表されていた
 2010年10月    ULCPC版XP出荷終了
           ※「7の発売から1年」と発表されている
 2011年4月(最長) 7のダウングレード権終了日2
           ※SP1もしくは7の発売から1年半とされていたけど今回延長された
 2014年4月8日   XPの延長サポート終了日
 2020年1月14日  7の延長サポート終了日=ダウングレード権終了日3

これを見てのようにXP搭載PCの販売終了は一般的には2008年6月30日だったけどダウン
グレード権によって2020年1月14日までは可能ということになったにょ。
ところが、その前に2014年のXPのサポート期間終了が訪れるにょ。
これは昨日2Kで書いたように事実上XP搭載PCを第一線で使えるのが終了を意味するにょ。
したがって、2020年に店頭にXP搭載PCが新品として並ぶことはあり得ないことだけど
セキュリティよりも互換性を重視する法人ユーザー向けとしては出荷が可能というわけにょ。

ダウングレード権はOSに含まれている権利であるため個人であっても7proのライセンスを
持っていればXP proへのダウングレードは可能にょ。(インストールディスクに関しては
MSからの提供がないために個人でXPのメディアを所有している必要がある)
とはいえ、これは互換性を重視する人でないとあまり意味はないにょ。
XPのサポート終了が近づいてくればXP非対応のアプリ、機器が増えるだろうから
セキュリティは問題ないという人であっても徐々に使えなくなってしまうにょ。
今使っているアプリ、機器のみをずっと使い続けるというのならば問題はないけどそうで
なければ「使えない」と判断したときにはその人にとってXPが終了となるにょ。




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