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おちゃめくらぶ掲示板
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OakTrail搭載機まで待つのがベスト・・・なのか?
ネットブックは世界的に見ればまだ伸びているのだけど少なくとも国内ではもう勢いが
無くなっている(私の近所の家電店においてはネットブックコーナーがついに無くなって
しまった)のに対してタブレット型の端末は各メーカーから多く発表されており今後の
期待が大きいにょ。
Atomはネットブックの想定以上の大ヒットによって大きな需要があったのだけど今後は
それが失われるのか・・・というとそうとはいえないにょ。
Atomには現在ネットブック用のAtom NとUMPCやMID用のAtom Zがあるのだけど今年後半から
来年にかけて両者ともリニューアルされるにょ。
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/event/20100602_371624.html
主なリニューアルポイントはこんな感じにょ。
Atom N → デュアルコア化
Atom Z → 省電力化
さて、ここで何度も書いているようにデュアルコア化はマルチスレッド対応のアプリを
動作させるのでなければ性能向上のためのものではなく性能が落ちにくくするためのもの
である性能面の向上に貢献するとは言い難いにょ。
特にAtomの最大の弱点はシングルスレッド性能の低さでありそれがデュアルコア化で
克服可能というわけではないからね。
とはいえ、OSやアプリのマルチスレッド化が大きく進んでいるためシングルスレッド性能の
低さも徐々に隠蔽可能になってきているのも事実にょ。(とはいえ、その分、OSやアプリが
重くなっているため絶対的なパワーが不足してしまうのだけど)
それならばすぐにデュアルコアモデルを投入すれば良い・・・となるのだけどそれが
できない理由は恐らくMSが定めているULCPCの条件にょ。
XPではAtomやC7等の特定の低速シングルコアCPUが対象となっていたけど7においてはこれは
同じで相変わらずULCPCの条件として「シングルコア」というのが必須になっているにょ。
ネットブックは「安い」ということが強力な武器になって大ヒット商品となったのだけど
その原動力の1つとなったのがOSの安さにょ。
ネットブックとCULVでは1.5〜3万円の価格差はあるもののそのうちの1万円弱がOS代の差と
いえばその影響の大きさが分かると思うにょ。
つまり、ネットブックでULCPC版(7でいえばStarter)を採用できなくなる時点で1万円
近い価格アップとなり最大のアドバンテージであった価格の安さが失われてしまうにょ。
したがって、ULCPCの条件が緩和されないとどうしようもないにょ。
とはいえ、その条件緩和はIntelの力だけではどうしようもないにょ。
ネットブックにおいては特定条件を満たすことでCPU&チップセットの価格を半分程度に
引き下げて提供しているもののOSに関しては完全にMS頼みだからね。
確かにLinux系を使うという方法もあるにょ。
最近はPCにおいてはUbuntuのシェアが伸びているとはいえまだまだWindowsとは比べ
ものにならないし、個人的使用ならともかくPCメーカーならばサポートが絡んでくる
から余計採用しにくいにょ。
それは複数のOSを採用するとなるとサポートにかかる負担が増大するからにょ。
Ubuntu搭載機が多くなれば1機種あたりの負担額は小さくなるものの安く済ませるために
1機種のみUbuntuにするという場合はトータルで見れば利益を削って販売しなくては
ならないため採用するメリットはないにょ。
サポートコスト増大分を価格に上乗せした場合ULCPC版のWindowsを使用したのと差は
なくなってしまうからね。
確かにデュアルコア版Atom N(Atom N5xx?)は望んでいる人はそれなりに多いだろう
けれど発売されても現時点では上記のようなOSの問題があるためさらにネットブック離れを
加速してしまうだけになりそうにょ。
ただでさえ家庭内モバイルに関してはネットブックは急速に増えつつあるタブレット端末に
かなり食われてしまいそうだからね。(ある程度の性能を持ったPCが必要であるならば
ネットブックより数倍性能に優れたCULVノートを買った方がいいわけだし)
デュアルコア版Atom Nと比べてAtom Zのリニューアル(プラットフォーム名:OakTrail)は
期待が大きいにょ。
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/column/ubiq/20100602_371610.html
やはり、現在のMenlowプラットフォーム(Atom Z+US15W)の一番のボトルネックはUS15W
だと思うにょ。
内蔵GPUであるGMA500の性能は低くドライバの改善によって当初よりは性能向上をしている
とはいえネットブックに使われている945GSE内蔵のGMA950の半分弱、高クロック化が
行われたUS15Xでさえ半分強という性能はAeroさえも快適には動作しないにょ。
それに現在のSSDの主流がSATAとなっているためにそれを使うには変換アダプタを使用
する必要があり無駄な電力消費があるだけではなく本来のSSDの性能も発揮できてない
状態にょ。
さらに130nmという旧世代の製造プロセスのためCPU以上に電力を消費しているからね。
それらはOakTrail(これはプラットフォームのコード名なのでCPUコード名はOakViewか?)
によってすべて改善されるにょ。
ポケットサイズPCにおいてはこれは革命的進化を遂げる可能性があるにょ。
ネットブックの場合はAtom N+945GSEがノースブリッジを統合したPineView(PineTrail
プラットフォーム)になっても多少省電力になった程度のメリットしかなかったからね。
それはネットブックの場合はサイズ自体が余裕がない(小さく作れない)というのでは
なくて需要の問題から大きなもの(ULCPCの規定限界サイズである10インチクラスの液晶に
タッチタイプが十分可能なフルキーボードを搭載のため)となっているからね。
しかし、ポケットサイズPCにおいては小さく作るということに関しては技術的な難易度が
高いにょ。
筐体サイズでいえば依然としてOQOが世界最小のWindows PCとなっておりPMやN5はOQOより
大きなものなんだけどOQOの小型化の要因としてはチップのパッケージサイズが小さい
というのが挙げられるにょ。
Atomそのものが小さくてもUS15Wが大きいため小型化そのものが困難にょ。
それにいくら低発熱(低TDP)とはいえそれは比較対象がネットブック用や一般PC向けの
プラットフォームであるためMenlowプラットフォームでも極端な小型化は難しいにょ。
軽くするにもPC向けとしては省電力なAtom Zとはいえ5月8日に書いたようにARMと比べて
電力消費が大きいためバッテリ容量を小さくしないと実用レベルにはならなくなるにょ。
そうなるとフットプリントはハガキや文庫本サイズが限界で重量も本体が200g台で
100g程度のバッテリを装着(使用時の重量は300g台)することで5時間程度の実駆動が
可能になるというのが現在のMenlowプラットフォームのポケットサイズPCのベスト
バランスだと思うにょ。
実際、PM、BX、N5はそうなっているからね。
PMのバッテリを3分の1にすれば夢の200g台Windows PCができあがるけど実駆動時間は
1時間少々となってしまうにょ。
筐体そのものを軽くするのは強度の問題で無理がある(コストをかけないと強度と
軽量化の両立は無理)わけだから軽くするにはバッテリ容量を小さくするしかないわけ
だからね。
カタログスペックで400g台(500gを切ること)に拘ったD4が標準バッテリでどれだけ
使えないかということを考えると一定以上のバッテリ容量は必要であり、それを減らす
ためにはプラットフォーム全体の省電力化が進まないと無理にょ。
ポケットサイズの小型PC・・・なんて現状ではニッチな層向けだし、それが将来的にも
あまり需要が伸びるとは思いにくいのだけどOakTrailは今後増えることが期待される
タブレット型の端末にも搭載される可能性が高いにょ。
タブレット型の端末は昨日も書いたようある程度画面サイズが大きいものが良いのだけど
両手に持って使う機会が多い端末であるが故に軽い方が良いにょ。
ネットブックを両手に持って使うなんて人はほとんどいないから1kgと1.2kgの200gの差
なんてほどんど誤差(バッグに入れればバッグの自重に200g加算されるだけであるため
重量差ほどの差は感じない)だけどタブレット型の端末のように両手に持って使うならば
重量差が直接体感重量の差となって現れてくるからね。
iPadが700gで10時間駆動が可能になったのは省電力CPUのお陰だしいくら頑張ったところで
現状のAtomでは10インチクラスの画面サイズで700gまで軽くすればバッテリ駆動時間が
極端に短い端末となってしまうにょ。
しかし、システム全体の平均消費電力が現在ネットブックの主流であるPineTrailと比べ
半分で済むと言われているOakTrailだと逆にいえば同じバッテリでも2倍の駆動時間が
確保できるため実用レベルの駆動時間を確保可能になるかもしれないにょ。
現時点では大きな需要となっているAtom N(Diamondville&PineView)だけど上記のような
理由でその需要は将来的にはAtom Z(Silverthone&Lincroft&OakView)に取って
代わられる可能性もあるにょ。
OakTrailに関してはまだ実際の搭載製品がなくMooestown以降のAtom ZはWindowsが
非サポートといっていたものから一転して急遽ラインナップに加わったものであるため
現時点のIntelをどこまで信頼して良いかは微妙な感じだけどUS15Wを45nmにシュリンク
してCPUに内蔵するだけでも相当の省電力化が可能なのは確かだし、SATAネイティブ
対応のメリットは間違いなくあるために期待しておいて問題はないと思うにょ。
ただ、登場するのが来年初頭ということでそれからすぐに製品の登場が可能になるという
わけではないため搭載される製品が入手できるようになるまでにはあと半年〜1年後くらい
かかりそうにょ。
完全に新設計だったMenlowとは異なりそのブラッシュアップ版(Atom N270+945GSEが
Atom N450になったようなもの)であるため製品が市場に登場するまでの期間はMenlow
よりも短縮が可能になると思われるので1年後には選択の余地があるくらいには多くの
製品が揃っているだろうと予想はできるもののさすがに1年も待つというのは大きいにょ。
OakTrail搭載機が出る頃には32nmにシュリンクしさらに省電力が進んだAtomの足音が
聞こえてくるだろうからそれが搭載されたものを買った方が良い・・・となり永遠に
買えなくなってしまうからね。
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