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おちゃめくらぶ掲示板
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デュアルコアならば快適になるとは限らない!?
4月15日にはネットブック用のデュアルコアAtomが登場しそうということを書いたのだけど
そのスペックがリークされた模様にょ。(リークであるため正しい保証はないけど)
http://northwood.blog60.fc2.com/blog-entry-3751.html
上記リンク先の情報を見ると1.5GHzのデュアルコアでTDPは8.5Wになるとのことにょ。
現行のネットブック用のシングルコアAtomとしては最速ののAtom N470(1.83GHz)は
TDP6.5Wであり、これはAtom N270、N280(ともにTDP2.5W)よりもTDPは高くなっているけど
チップセットの945GSE(TDP6W)を内蔵したからね。(N450、N470に内蔵のGMA3150は
945GSEに内蔵のGMA950よりクロックが上がっていることを考えると内蔵することによる
TDPの減少効果はかなり大きいことが分かる)
さらにコアが1つ増えれば単純計算で2.5W増えるわけであり、2Wの上昇に止まっている
というのはうれしいにょ。
ただ、問題なのはクロックが下がってしまうことにょ。
Atomはシングルスレッド性能が低いのをHTTで埋めている状態であり、クロックを下げて
(つまり、シングルスレッド性能を下げて)デュアルコア化を行うというのは本当に
良いことなのか疑問に感じてしまうにょ。
ここで何度も書いているようにデュアルコアというのは基本的に速度を速くするための
ものではなく速度が遅くなりにくくするためのものだからね。
確かに昨今はマルチコアに対応したアプリも増えてきてはいるもののPCにおいては依然
としてマルチスレッドに非対応のアプリが多いからね。
特にゲームに関してはマルチコア対応が難しいのでシングルスレッド性能が高い方が
有利となるにょ。
Atom搭載のネットブックでゲームなんて・・・とはいっても、ネットに繋がるPCがあれば
軽いゲームをプレイする機会なんていくらでもあるからね。
ゲームをプレイするのが目的でPCを選ぶならばいくら安くてもネットブックは最初から
おすすめできないにょ。
まぁ「ネットブックで動作するようなゲームしかやらないからOK」という人ならば問題
ないけど多くの人はゲームの必要スペックに対してネットブックが十分な性能であるか
どうかの判断さえできない(つまり、プレイしてみてカクカクになった場合にそこで
ようやくスペック不足と認知できる)と思われるにょ。
これはGeForceを搭載のIONならば多少は改善できるけどAtomのシングルスレッド性能不足が
ボトルネックとなっていることが多いため根本的な解決にはならないにょ。
ゲームだけでなくOSの動作もシングルスレッド性能が重要にょ。
シングルコアでそのOSが十分快適に動作するレベルのCPUであればデュアルコア化に
よってさらに快適に動作するけどシングルコアでは不十分ではそれが遅くなりにくいと
いうだけで動作が快適になるというわけではないにょ。
これはメモリが多ければPCが快適動作するとは限らないのと同じことであり、快適動作を
求めるならばボトルネックになっている部分を底上げすることが最も効果的になるにょ。
WinXPであれば私の経験上PenM600MHzあれば快適動作するためシングルスレッド性能が
PenMの半分であるAtomであれば1.2GHzあれば十分快適に動作すると思われるにょ。
Atom1.5GHzあればシングルコア、HTTなしであっても十分快適に動作するためにデュアル
コアAtom1.5GHzはかなり有用だけど7においては十分とは言える状態ではないからね。
もし、デュアルコアAtom1.5GHzと同一TDPにおいてシングルコアAtomで2.5GHzが実現可能
ならば(10%の動作電圧アップで2.5GHzの動作が可能ならばこのTDPは実現できるので
それほど実現が難しいものではない)シングルコアの方が快適に7を動作させられるの
ではないかと思うにょ。
Atom2.5GHzでもシングルスレッド性能はCoreSolo1.2GHzやセレロン723(1.2GHz)程度の
性能だからWin7を快適に動作させられる下限(快適と感じるか感じられないかが分かれる
ボーダーライン付近)だと思われるにょ。
もっとも、この性能差を持ってしてもバックグランドでアンチウイルスソフトが動作
したりするとそのシングルスレッド性能のアドバンテージは薄れるため必ずしも
シングルスレッド性能が高い方が快適とはいえないけどクロック差が1.5倍以上あれば
「クロックの高いシングルコアAtomの方がクロックの低いデュアルコアAtomより快適な
場面が多い」と思われるにょ。
とはいえ、大人の事情でAtomのシングルスレッド性能を高めることはできないにょ。
だから、無い物ねだりをしても仕方がないということでデュアルコアAtomは有用にょ。
上記では2.5GHzのシングルコアAtomの方が多くの場合1.5GHzのデュアルコアAtomより快適に
動作することだろうと予想しているけどそんな高クロックのAtomは存在しないし、当分
(少なくとも1、2年内には)発売されるとは思えないにょ。(1年でクロックがワンランク
高くなっていくと考えると単純計算では4年後になる)
したがって、比較すべきは3月に登場した1.83GHz(Atom N470)にょ。(ほぼ年に1回しか
クロック上昇してないため恐らく年内にこれを越えるクロックのモデルは投入されないと
思う)
N470が登場前に1.5GHzのデュアルコアAtomが登場していたら比較相手がN450(1.66GHzの
シングルコア)となり、1.5GHzのデュアルコアが負けてしまう場面というのはマルチ
スレッド非対応のベンチを実行時に限られたと思うにょ。
しかし、先月登場したN470(1.83GHzのシングルコア)が比較対象でよほどマルチコアに
最適化されてないアプリは負けてしまう可能性があるにょ。
IntelもAMDもコア数が2倍のCPUの場合、クロックが0.8倍で同一価格帯というのを見ると
平均的に見て1.2倍以内のクロック差であればコア数が2倍多い方が有利になると考えて
いるのだろうからね。
そういう点から考慮すればN470と1.5GHzのデュアルコアAtomは得手不得手を考慮すれば
ほぼ互角の性能と考えることができるにょ。
ただ、同一TDPであればコア数が少なくてもクロックが高い方が有利になる場面は多い
と思われるにょ。
Core i7のターボブーストもその考えで高性能化を実現しているわけでCore i7-620UMは
デュアルコア動作時は1.06GHzだけどシングルコア動作時は2.13GHzまでクロックが上がる
わけだからね。(どちらもTDPは同一となる)
さて、現状のネットブックで不満に感じる場面が多いのはやはり動画サイトの閲覧では
ないかと思うにょ。
今まではFlash動画の再生にはCPU性能だけが必要だったけどFlash10.1からはGPUの再生
支援機能に対応したためそれに対応したGPUを搭載したPCやWeb閲覧端末であれば
HD動画もスムーズに再生が可能になるにょ。
もしも、CPUパワーだけで再生するならばYouTubeのフルHD動画を再生するにはCore2Duo
2.5GHz以上が必要になるからね。
それがその半分にも満たない性能のCULVノート(セレロンSU2300&GS45)で再生可能
というのはいかに再生支援機能が重要かということが分かるにょ。
しかし、現状のネットブック用のAtomに内蔵されているGMA3150は旧世代のネットブックの
945GSE内蔵のGMA950と同じく再生支援機能は有してないにょ。(来年には再生支援機能を
内蔵したAtomが登場する予定になっているけどまだ正式決定ではない)
したがって、CPUパワーだけで再生するしかないのだけどいくらFlash再生において7や
Vistaよりも有利となるXPを搭載していてもAtomでは720pでさえ激しいコマ落ちを起こして
しまうにょ。
XPであれば480pは問題なく再生できるけど7を使用時には480pでさえシングルコアAtomでは
コマ落ちを起こしてしまうくらいにょ。
しかし、すでにマルチスレッド対応となっているFlashにおいてデュアルコア化の影響は
大きい(シングルコアAtomがシングルスレッド性能で劣るULV PenMに対してFlash再生が
同レベルを実現できているのはHTTによってマルチスレッド性能が高められているお陰)
ということで、多少クロックが下がってもコマ落ちの頻度は大きく減ると思われるにょ。
とはいえ、クロック維持でデュアルコアならばほぼコマ落ち無く720pが再生できそうだと
期待していたので少しとはいえクロックがダウンしてしまったのはやはり残念にょ。
もっとも、動画再生を重視するならばIONや再生支援ボード付きのネットブックを買えば
いいのだけど選択肢が少ない上に高価というのがネックにょ。
というわけで、デュアルコアAtomは多少クロックが落とされているのが最大の懸念
ポイントであり、それはマルチスレッド非対応のアプリを実行時にはクロックが落ちた分の
性能ダウンとなり、マルチスレッド対応のアプリでは多少のクロック差はデュアルコア化で
十分にプラスに働くだろうと思われるにょ。
ただ、デュアルコアで快適に動作するかというとAtomではシングルスレッド性能が
ボトルネックになることが多いためそれがボトルネックにならないXPではシングルコアの
段階で快適動作が実現できているとはいえ7ではシングルスレッド性能が足りない分を
デュアルコアによって補えるかどうかは現物を動作させてみないと判断は難しいと
思われるにょ。(D510をダウンクロックすれば判断は可能だけど)
7はOS自体がマルチスレッド化が進んでいるというのがプラス材料になるけどね。
しかし、ネットブック以外に選択の余地がないという人を除きネットブックで性能不足を
感じている人は予算が十分にあればCore i7のモバイルノート、予算があまりないならば
CULVノートを買うというのが現時点でのベターな選択だと思うにょ。
今のCULV(SU2300)並の性能を持つAtomを搭載のネットブックなんて今後数年間に登場する
可能性はゼロといっても過言ではないためそれを待つというのは得策ではないからね。
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