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おちゃめくらぶ掲示板

209御茶目菜子:2010/04/26(月) 12:12:36
フルHD動画を再生するには・・・
昨年8月11日にPenMとCoreSoloのHD動画再生能力比較としてH.264コーデックの720pの動画
と1080pの動画を再生してCPU負荷や再生フレームレートを比較したにょ。
その時の結果はこんな感じだったにょ。(すべてGOMプレイヤーを使用)

 《720pの動画を再生時のCPU負荷》1280x720 H.264 平均ビットレート約2Mbps
 http://ww5.tiki.ne.jp/~ochame/test/720p-h264.jpg
 CF-R3 最低55%、最高99%、概ね60〜80% ・・・ PenM1.1GHz   855GME
 B8200 最低35%、最高91%、概ね50〜65% ・・・ PenM1.2GHz   915GM
 CF-R5 最低33%、最高82%、概ね45〜60% ・・・ CoreSolo1.2GHz 945GMS

 《1080pの動画を再生時のフレームレート》1920x1080 H.264 平均ビットレート約5Mbps
 CF-R3 最低12fps、最高26fps、概ね14〜19fps
 B8200 最低14fps、最高30fps、概ね18〜23fps
 CF-R5 最低15fps、最高30fps、概ね22〜27fps
      ※3機種とも常時100%近いCPU負荷

1080p(フルHD)はさすがに3機種どれも再生は厳しかったにょ。
この3台の中で最も速いR5でさえ、ほぼ常時コマ落ち状態でとても鑑賞できるレベルでは
ない感じだったにょ。(映像面は平均で20fpsを越えているためあまりコマ落ちは気に
ならないけれど映像と音声を同期させようとするためか音声が途切れ途切れとなって
しまい聴けたものではない)

ところが、Atom N270搭載のネットブックでもあまりコマ落ちすることなく1080pの動画を
再生できると某所で書かれていたのでその方法を試してみたにょ。

《スムーズにHD動画(H.264コーデック)を再生する方法》 ※すべて自己責任で
ここからcodec8.3.exeダウンロード後に実行しCoreAVC Vodeo Codecをインストールする。
  http://www.free-codecs.com/download/Codec.htm
次にMedia Player Classic(以下「MPC」)をダウンロードし展開する。
  http://not.s53.xrea.com/xite/memo/mpc/mpc6491c.html

この方法は一部の間ではポピュラーな方法だけど後述のように昔低スペックのPCで再生
実験したらMPCよりもGOMの方がスムーズだったことやすでにCoreAVCのアルファ版を入れて
いるためにコーデックパックの中に含まれるフリー版CoreAVCではそれほど効果アップには
ならないだろうと考えていたから試したことはなかったにょ。(CoreSoloを搭載のR5では
GOM内蔵デコーダでもH.264、720pの動画はほぼコマ落ち無く再生できるけどPenMを搭載の
R3では内蔵デコーダではコマ落ちが激しかったので両者にCoreAVCを導入していた)
コーデックパックの中には胡散臭いものも見かけるし、既存導入しているデコーダと競合
することもあるためというのも試していなかった理由となっているにょ。
しかし、かなり効果が大きいという情報を得たので今回試してみることにしたにょ。

さて、これによってどの程度の効果があったかというと昨年8月に実験したのと全く同じ
動画を再生することで比較をしてみるにょ。

まずは、デコーダであるCoreAVC 2.0の影響を見るために導入後のGOMプレイヤーで再生
して前回の結果と比較したにょ。(今回のテストは前回の3機種の中からR5だけで試した)

 《使用PC CF-R5》
  720p 最低30%、最高70%、概ね40〜50%
     3% DOWN 12% DOWN       ※このDOWN分は比率計算ではなく比較対象の
                      CPU使用率から単純に差し引いたもの
 1080p 最低24fps、最高30fps、概ね27〜30fps
     9fps UP  EVEN
 CPU負荷 最低71%、最高100%、概ね85〜95%

720pの方は低負荷時は3%(比率では9%)しか下がってないけどピーク時の負荷は12%
(比率では14%)も下がっており全体的に見た場合明らかにCPU負荷が下がっているのが
実感できるにょ。
ただし、それはタスクマネージャを見て実感したというだけの話であって元々スムーズに
再生できていたわけだから見た目では変わってないにょ。

1080pの方は見た目だけでCPU負荷軽減効果の影響が分かるくらい変わったにょ。
このCoreAVCを入れる前はほぼ常時100%のCPU負荷だったのに対して、入れた後は100%の
負荷になるのは全体の1割くらいの時間に軽減されたにょ。
しかも、負荷の大きな部分は15fpsまで落ち込んでいたのが24fpsまでアップしたために
コマ落ちがほとんど気にならなくなったにょ。
とはいえ、依然として若干CPUパワー不足であり負荷の大きな部分のみ音飛びが見られる
ため1080pでは再生が厳しい感じにょ。(映像のみならほとんど気にならないレベル)

次はプレイヤーの影響を見てみるにょ。
同じ動画を今度はMPCで再生してみたにょ。(すでにCoreAVCが入った状態)

 《使用PC CF-R5》
  720p 最低19%、最高51%、概ね35〜45%
 対GOM 11% DOWN 19%DOWN

 1080p 常時ほぼ30fps
 CPU負荷 最低51%、最高100%、概ね60〜75%
 対GOM  20%DOWN  EVEN

720pの方を見てみるとGOMと比べて負荷は激減したにょ。
特に負荷の高い部分においては70%→51%ということで19%(比率では27%)も低減して
いるにょ。
低負荷時は30%→19%ということで11%の低減に止まるとはいえ、率にしたら37%ダウン
となるので高負荷時よりも低減率は大きいくらいにょ。
CoreAVCを入れて軽くなったGOMと比べても圧倒的に軽いためプレイヤーのみの影響で
ここまで軽くなっているにょ。

1080pの方も負荷は激減したにょ。
ピーク時こそ100%だけどこれは重い部分で一瞬100%に達したというだけであって大半の
部分は90%にも達しないにょ。
極端に高い部分と低い部分を除けば60〜75%の負荷に収まっているくらいにょ。
CPU負荷が100%に達しているためコマ落ちがゼロとは言い難いけど音飛びや音ずれもなく
見た感じで分かるレベルのコマ落ちはなく「ほぼコマ落ち無く再生できている」と
言っても過言ではないと思うにょ。

ここまでの効果があるとは予想以上にょ。
今までは1080pの動画はR5を含め手持ちのノートPCすべてにおいて再生が厳しいために
720pの動画と両方ダウンロードしていたけどこれならば1080pの方だけでいいかもしれ
ないにょ。
もっとも、R5で再生する場合は、モニタがXGAだから再生時の品質はどちらの動画も
ほとんど変わらないんだけどね(笑)
1080pの動画がほぼコマ落ちなく再生できるといってもこれはYouTubeなどの動画サイトで
公開されている程度のビットレートの動画であり、それよりも高ビットレートの動画
(AVCHDなど)に関しては全く歯が立たないので過信は禁物にょ。(AVCHD、1080/60p、
28Mbpsの動画を再生してみたらMPCを使っても10秒の動画の再生に32秒かかったため話に
ならない)

私が動画プレイヤーにGOMを使い始めたのは当時モバイル用に使っていたセレロン300MHzの
FMVはVGAサイズのDivX動画がコマ落ちしまっていたので軽いプレイヤーがないか探して
いたらMPCとVLCとGOMの3つから最もスムーズに再生できたのがGOMだったためにょ。
そして、YouTubeが登場し、それに標準で用いられたFLV形式に標準対応したのもGOMが最初
だったということでそれ以来ずっとGOMのみを使ってきたにょ。

GOMは標準で対応しているコーデックが多いしそこそこ軽いけどやはりプレイヤーとして
見るとMPCの方が軽いというのは確かにょ。
ただ、昔私が試した動画に関してはGOMが一番スムーズに再生できたということを考えると
やはりプレイヤーとコーデックの相性も大きいのではないかと考えるにょ。
DivXに関してはGOMは標準でDivXデコーダを持つのに対してMPCは内蔵されておらずDivXの
純正デコーダを使用していたためプレイヤーの負荷軽減効果があってもトータルでは
軽いデコーダを使用した方が有利になったと思われるにょ。(もしも当時ffdshowのような
軽量コーデックパックを使っていたら状況は変わっていただろうけど)
しかし、デコーダを統一した際には今回の実験の結果のようにプレイヤーの軽さが
そのまま再生に影響されるにょ。

重くてコマ落ちしまくりの動画もこのようにプレイヤーやデコーダを変えることで
別物といっていいレベルまでスムーズに再生が可能になるというのがこれで分かると
思うにょ。
だからYouTubeなどのHD動画の再生が重いのはFlashプレイヤーのせいだといえるにょ。
ただ、Flash動画を一旦ダウンロードして別のプレイヤーで再生というのも手間がかかるし
それなりの知識(フリーウェアの導入程度の基礎知識だけとはいえ、ダウンロードには
著作権法が絡んでくるので厄介)が必要になるにょ。
そういう手間を掛けたくないという人は素直にハイスペックなPCを使うのが一番にょ。
とはいえ、YouTubeのフルHD動画をまともに再生するには再生支援機能が無ければCore2Duo
2GHzクラスのCPUが欲しいところだし、コマ落ち無しで再生したいならば2.5〜3GHz程度が
必要になるにょ。
もっとも、Flash10.1と再生支援機能付きGPUを使えばCPUはAtomでもフルHDの動画は再生
できるから再生支援機能があればいいだけの話だけどね。
ローカルに保存した動画を再生する場合でも再生支援機能があれば低負荷で再生が可能に
なるためメリットは大きいにょ。(現行品であればAtom Nを搭載した安価なネットブック
以外はすべてHD動画の再生支援機能を搭載しているため選択肢は非常に多い)

足りない物を知識で補うか機械で補うかは人それぞれだけど補えるものに限りがある
から難しいところにょ。
いくら工夫してもスペックが極端に足りなければHD動画の再生は諦めるしかないし、
機械で補おうにもノートPCの場合は本体の買い換えが必要になりHD動画再生のためだけに
買い換えが出来る人なんて限られるからね。
とはいえ、これから買い換えよう(もしくは新規にPCを購入しよう)という時ならば
動画再生性能を条件に含めて候補を選択するというのはありだと思うにょ。
私も一昨年に自作PCを組んだときにはどんなプレイヤーを使おうが、どんなコーデックを
使おうが(つまり、再生支援機能が働かなくても)高ビットレートのフルHD動画が再生
可能な性能を得るためにCore2Duo E8400(3GHz)を選択したからね。
フルHDを越える解像度の動画が主流になることは今後しばらくないので現状でフルHDの
動画が再生できれば当分は安心できるにょ。




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