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おちゃめくらぶ掲示板
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CULVノートは旧製品の方がお買い得・・・?
Alienware M11xがCalpellaプラットフォームにリフレッシュしたにょ。
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/column/gpl/20100706_378811.html
M11xはCULVノートにGeForce GT335Mを搭載という高性能なGPUを搭載しているのが特徴と
なっているにょ。
このGT335MはVAIO Zに搭載の330Mの1ランク上のモデルであり、このクラスのノートPCと
しては極めて高い3D性能を持っているにょ。
今回はGPUはそのままでプラットフォームが一新されたにょ。
それにより、CPUも従来のPenrynベースのものからArrandaleベースのものになったにょ。
CULVというのはIntelが従来はモバイルノート向けに高価に販売していた超低電圧版(ULV)
CPUを特定条件を満たすことで格安で提供し、それによって低価格の薄型、小型ノートPCを
可能にしたものにょ。
Atom搭載のネットブックと用途が被っているけど性能面は2〜4倍の性能を持つために
Atomでは性能面で物足りない層に人気が高いにょ。
CULVノート用のCPUというのは主に下記のようなラインナップになっているにょ。(CULV用
としては高価なものやシングルコアモデルや明らかに価格レンジがダブっていると推測
されたものは省いた)
これを見ての通り、PenrynベースのものからArrandaleベースのものへと現在移行中という
わけにょ。
すでにArrandaleベースのCULVノートは多くのメーカーから発表されているにょ。
《 PenrynベースのCULVノート用のCPU 》
クロック L2 TDP
Core2Duo SU9600 1.6GHz 3MB 10W
Core2Duo SU9400 1.4GHz 3MB 10W
Core2Duo SU7300 1.3GHz 3MB 10W ← 旧M11xに採用
Pentium SU4100 1.3GHz 2MB 10W
Celeron SU2300 1.2GHz 1MB 10W
《 ArrandaleベースのCULVノート用のCPU 》
クロック TB時クロック HTT L3 GPU TDP
Core i5-540UM 1.2GHz 2.13GHz あり 3MB 内蔵 18W
Core i5-430UM 1.2GHz 1.73GHz あり 3MB 内蔵 18W
Core i3-330UM 1.2GHz 無し あり 3MB 内蔵 18W ← 新M11xに採用
Pentium U5400 1.2GHz 無し 無し 3MB 内蔵 18W
Celeron U3400 1.06GHz 無し 無し 2MB 内蔵 18W
同じCULVノート用のCPUでもPenrynベースとArrandaleベースでは大きく変わっているにょ。
まずはGPUを含むノースブリッジ機能をCPUと同一パッケージ上に収めた(パッケージ内に
別々にダイが存在するため「統合した」とは言い難い)というわけでTDPは従来の10Wから
18Wへと上がっているもののこれはノースブリッジ分のTDPがそのまま加算されただけで
あるためプラットフォーム全体からすると上がっているわけではないにょ。
あと異なるのはPenrynベースの方はクロック以外はL2の違いしか無かったのだけど
Arrandaleベースの方はクロック以外にTBの有無とHTTの有無が存在するにょ。
TBはシングルスレッドアプリ(マルチスレッド非対応アプリ)で有用、HTTはマルチ
スレッド対応アプリで有用ということで両方あるのが望ましいけどそれは上位モデルに
限られるにょ。
つまり、Penrynベースの時よりも上下の性能差は大きくなっているということになるにょ。
そういうわけで、それぞれのベンチ結果を見てみるにょ。
ベンチ結果の中からCPUの影響力の大きなものだけをピックアップしてみたにょ。
PCMark 05 新M11x 旧M11x
CPU 3299 3114 5.9%アップ
PCMark Vantage
TV and Movies 2155 2020 6.7%アップ
Gaming 2055 2503 17.9%ダウン
Music 2783 3311 16.0%ダウン
Communicatons 2451 2652 7.6%ダウン
Productivity 2476 2285 8.4%アップ
こうやって見ると同じランクに位置するPenrynベースのCULVとArrandaleベースのCULV
だけど必ずしも新しい方が性能向上しているとはいえないことが分かるにょ。
むしろ、劣っている面の方が多いくらいだからね。
これは、PCMark05のCPUスコアがCPUの演算性能のみを測定してしたのに対してVantageの
方はより総合ベンチとしての役割が強くなっており、HDD性能等を考慮した測定結果が
出ているからにょ。
HDD性能を見ると新M11xの方が28%も性能が低くなっており、これがそれぞれのスコアを
大きく下げる要因となっているにょ。
HDDの影響力をあまり受けないTV and Movies(動画再生)とProductivity(テキスト編集)
だけは実際にアップしているわけだからね。
そういうことでCPU性能だけを見ると実性能で概ね6〜8%アップといったところにょ。
クロックが1.3GHzから1.2GHzに下がってなおかつ実性能が上がっているのはやはり
アーキテクチャ変更によるものにょ。
あとHTT対応も大きいけどこの結果を見る限りはHTTの影響力はAtomほどは大きくない
と感じるにょ。
AtomのHTTはその有無により実性能で20%程度(ベンチならば最大6割程度)の差が生じる
からね。
この1機種のベンチ結果でArrandaleベースのCULVノートはPenrynベースのCULVノートと
大差はないと断言することはできないけどやはりクロックダウンした分をアーキテクチャで
埋めるのが精一杯で大幅な性能向上は期待できそうにないにょ。(逆に言えばHTTがない
U3400はSU2300を上回る性能になるとは思えないためSU2300の方が高速になる場合が多い
と推測される)
やはり、HTTとTBの両方が備わったCore i5以上のものを選択してようやくPenrynベースの
ものよりクロック低下分を跳ね返して明確な性能アップになると思われるのだけどその場合
CULV用としては上位となるため価格的なメリットは少なくなってしまうにょ。
というわけでCULVノートは新旧の性能差があまりないために5月26日に書いたように新製品
と旧製品と比べて旧製品の方が安ければ旧製品を買うというのはありだと思うにょ。
Arrandaleに内蔵のGPUはGS45に内蔵されたGMA X4500Mよりも高性能だし、メモリもDDR3に
対応しているということで将来的に8GBへと増やしたい人は有利になるからCPU以外の面を
考慮するとまた難しくなるけどね。
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