したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | |
レス数が1スレッドの最大レス数(1000件)を超えています。残念ながら投稿することができません。

おちゃめくらぶ掲示板

279御茶目菜子:2010/06/26(土) 12:22:39
キーボードは本当に必要なのか?
iPadがヒットしタブレット型の端末の市場が拡大を見せつつあるのだけどタブレット端末を
買おうとしている人にとって一番の問題はキーボードがないということだと思うにょ。
6月8日にも書いたようにネットブックというキーボード付きの端末が市場に溢れることに
よってキーボード無し、つまりタブレット型の端末が売れるための下地ができたと私は
判断しているにょ。
キーボードが必要ならばすでに存在するキーボード付きのネットブックやCULVノートや
スマートブック(東芝の名称では「クラウドブック」)を買えばいいだけの話だしね。

タブレット端末は「キーボードが無い」ということをデメリットに考えている人も多い
けれど6月11日に書いたように「薄くなる」「軽くなる」というメリットもあるから
一概にはデメリットとは言い難いにょ。(薄くもなく軽くもないという端末に関しては
デメリットしかないけど)
確かにキーボードに強く依存している人であれば必要不可欠だけどそうでなければPCに
おいてハードウェアとしてキーボードが必要不可欠なものかどうかということから考える
必要があるにょ。
現在のPCにおいて旧世代の遺産ともいえるのがキーボード(QWERTY配列のキーボード)
だからね。

QWERTY配列のキーボードは19世紀末に英文タイプで考案されたものだから百数十年の
歴史があるにょ。
歴史があるから変えにくいとはいえ、それが万人にとってベストといえるかというと
そうではないと思うにょ。
30代以上ならばQWERTY配列が重要だろうけど若者の多くはQWERTY配列よりもケータイの
テンキーの方が慣れているからね。
逆に高年齢だとキーボード自体に抵抗がある人も多く存在するにょ。

文章書きを生業としている人やプログラマにとって高速にタイピングできるキーボードは
必要不可欠とはいえそうでなければその必要性は昔(80年代〜90年代)とは異なりかなり
薄れているのではないかと思われるにょ。
つまり、キーボードは一般向けではなく専門家向けに徐々に変化しているというわけにょ。
キーボードが無しで売れなかったOrigamiに対してキーボードが付いたネットブックが
売れたのはキーボードのお陰だけどこれはWindowsというOSがキーボードとマウスを使う
ことを前提として設計されているせいにょ。(特にXPまではそうだった)
しかし、キーボードレスのタブレット端末であればソフトウェアキーボードによって自分
好みの配列のキーボードを選べるし手書き入力もできるし、選択の幅はかなり広がる
というメリットがあるにょ。

ただし、ソフトウェアキーボードに関して言うと6月11日に書いたようにハードウェアの
キーボードと比べると入力速度では遠く及ばないのも事実にょ。
それだけではなく下記のような問題もあるにょ。

(1)クリック感がない
(2)同時押しができない
(3)誤動作をする

(1)は平面である液晶画面だからやむを得ないことだけどフィードバック対応のタッチ
パネルによってそれは改善しつつあるにょ。
全くゼロではないというレベルだろうけど押したか押してないのか分からないので不安に
なるというのは少し緩和できると思うにょ。

(2)はマルチタッチ対応のタッチパネルによって改善可能になったにょ。
もっともあくまでソフトウェアキーボードはアプリケーションだからOS自体が落ちている
ときは使えないけどね。

(3)はタッチパッドをあまり好まない人(スティック型のポインティングデバイスを好んで
いる人)の理由の1つにもなっているものにょ。
反応がよいタッチパネルを使うほど簡単に反応してしまうため誤動作をしてしまうわけ
だからね。(しっかり押さないと反応しないようなタッチパネルだと誤動作は少なくなる
ものの今度は「押したのに反応しない」という問題に置き換えられるだけのこと)
そのためタイピングしたもの(意図的に押されたもの)か、ただ触れただけのもの(意図
的ではないもの)かを判断するような仕組みを導入する必要があるにょ。
これはキー入力判定のアルゴリズムを変更するだけなのでいくらでも対応できるにょ。

つまり、速度を重視する人でなければ出来の良いソフトウェアキーボードならば
ハードウェアキーボードに拘る必要はないということにょ。
では、その速度差はどこから出てくるのかというと反応が悪いため高速にタイプしても
それが反映されないことやフィードバックが無いためそんなに高速では不安になるという
ことが理由だと思うにょ。
出来の良いソフトウェアキーボード&フィードバック対応のタッチパネルであればその
問題は解決可能であるためソフトウェアキーボードとはいってもかなりの速度でタイプ
可能になり、速度を極端に重視する人を除けばソフトウェアキーボードでも十分という
時代がやってくるかもしれないにょ。

とはいえ、ソフトウェアキーボードを使う場合はキーピッチが重要になるにょ。
やはりまともに使うならば大画面(10インチクラス)が必要になるにょ。
そういう意味ではW100の7インチ液晶2枚はソフトウェアキーボードには不向きなものに
なりそうにょ。(これは横位置使用して2画面にまたがるソフトウェアキーボードを用意
すればいいだけのことだけど)
当然のことながらiPhoneクラスのサイズではソフトウェアキーボードはとても使い勝手が
良いものではなくこのサイズで使いにくいからソフトウェアキーボード全般が駄目と
判断するのは正しいとはいえないにょ。
ただし、W100の場合キーピッチはやや狭めであるもののスタンド無しで自立させられる
ということで1枚板の大画面タブレット端末とは異なり膝の上やテーブルの上に置いて
使えるというメリットがあるにょ。

それとソフトウェアキーボードは立った状態で両手持ちタイプ(つまり親指タイプ)する
場合にも有用にょ。
ハードウェアキーボードの場合はその筐体サイズ(筐体の横幅)によって両手持ちタイプが
可能かどうか決まるからね。
両手持ちタイプであればよほど手が大きい人を除けば横幅15cm〜17cm程度が望ましいにょ。
そうでないと中央に指が届きにくいので無理なホールディングをしないといけないにょ。
それを避けようとするならばM704のように中間を開けて両端に配置する必要があるにょ。
http://www.tsukumo.co.jp/gigabyte/note/m704.html
しかし、このような配列は両手持ちならばいいけどそうで無い場合にはデメリットと
なるにょ。
ソフトウェアキーボードであれば両手持ち用、テーブルに置いてタイピング用と
キーボードを選べるメリットがあるにょ。

タブレット端末が大画面である方がメリットがある理由としては上記のようなソフトウェア
キーボードの問題だけではなくここで何度も書いているスマートフォンとの棲み分けの
問題もあるにょ。
スマートフォンの多くがFWVGAだし、iPhone 4に関しては960x640という高解像度になって
いるため大画面のWSVGAクラスの端末はそれらと比較してもサイズ分の恩恵があるとは
いえない状況下にあるにょ。
これが今後さらに解像度が増えればWXGAクラスの解像度を持つ大画面タブレットを脅かす
かというとそうはならないにょ。
というのも実用情報量がそれほど多くないからにょ。

というのも30cm程度の距離で使用した場合、カラー表示において私の実験上では人間の目の
分解能はせいぜい300ppiくらいしかないからにょ。
つまり、3〜3.5インチの液晶でFWVGAを大きく越える解像度の液晶パネルを搭載しても
その恩恵はほとんどないということにょ。(アンチエイリアスがかかったようになって
画像のエッジが目立たなくなるくらいの恩恵はあるけど)
つまり、XGA以上の解像度がある大型タブレット端末があれば実効解像度において
スマートフォンと十分棲み分けが可能になるということにょ。(スマートフォンは
電話機としての役割があるため大型化はできないので解像度を高めるには高ppiの液晶を
使用するしかない)

大型液晶を搭載のタブレット端末はGUIを指で操作可能というのがポインティングデバイス
とした場合には非常に有用となるにょ。
直感的に操作可能なのはタッチパネルの恩恵が大きいにょ。
ただし、タッチパネルを前提として作られたiOS(旧名「iPhone OS」)とは異なり上記の
ようにWindowsはマウスとキーボードを前提として作られているにょ。
それ故タッチパネルがベストなポインティングデバイスかと言われると微妙な面もあるけど
Vista以降は徐々にタッチパネルとの親和性を高めているためにその問題はどんどん
薄れてきているにょ。

それならばタブレット型のPCだけではなくノートPCやデスクトップPCにもどんどんタッチ
パネル対応のものが登場するかというとそうではないにょ。
コストアップの要因になるからといのも1つの理由だけどキーボードとタッチパネルの
相性があまり良くないというのも理由となっているにょ。
ポインティングデバイスとしてタッチパネルを常用する場合にはキーボードがホーム
ポジションから大きく移動してしまうからにょ。
つまり、連続してタイピングするか、連続してポインティング操作するかという場合を
除けばポインティングデバイス代わりとしてタッチパネルを操作するのはどうしても
無駄が多くなるにょ。
その点はソフトウェアキーボードであればホームポジションという絶対座標は無くなる
ためにタッチパネルにおいてはハードウェアキーボードは無い方が好ましいにょ。
ポインティング動作をする際にはかえって邪魔になることさえあるからね。

キーボードが無いというのは目に見える位置に無いという意味にょ。(キーボードを使用
することを前提に考えているためキーボード付きの端末はタッチパネル使用時には重心が
変わってしまう)
キーボードがいつでも引っ込められるスライド式やコンバーチブルタイプであれば
タッチパネル使用時にキーボード付き端末にどうしても発生してしまうデメリットは発生
しないにょ。
ただし、コンバーチブルタイプの場合は可動部分が多くなるため壊れやすくなったり
重くなったり、奥行きが長くなったりというデメリットがあるにょ。(それ故、価格面
でも高価になる場合が多い)
タブレット型の端末としても使えキーボードを備えた普通のPCとしても使えるという
メリットもあるもののそのようなデメリットを考えると必ずしもベストな選択肢とは
いえないにょ。(リナザウはそのコンバーチブルなところが良かったけどこれは300gも
なかったからそれほど重量は気にならなかった)

以上をざっとまとめると大型タブレット端末が今後普及するかはハードウェアとしての
キーボードの有無がどの程度重要視されているかということが重要なポイントとなるにょ。
スマートフォンと明確な差別化をするためにはある程度の画面サイズや解像度が必要に
なるけどそうなるとどうしても重量増が気になるにょ。
確かにハードウェアキーボードの方が文字入力速度においては有利だけどタッチパネルとの
相性が悪いことや重量アップを考えるとハードウェアキーボードのメリットは薄れるにょ。
ソフトウェアキーボードも今後はどんどん改善されていくためにハードウェアキーボードに
拘らない人はソフトウェアキーボードでも十分と感じる人は増えていくと思われるにょ。




掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板