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おちゃめくらぶ掲示板
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コンセプトは明瞭だけど時代を先取りしすぎ・・・?
一昨日に書いたlibretto W100だけど人によって大きく評価が分かれているにょ。
私は駄目だと感じるのはバッテリ駆動時間くらいでコンセプトは明瞭だし他の端末には
ない魅力を感じるにょ。
手に持って使う端末として考えた場合にやや重いとか高価とかいうのも難点だけどこれは
ArrandaleベースのデュアルコアCPUを搭載しているということを考えれば大健闘のレベル
だと思うにょ。
では、本当にそうなのかを考えていくにょ。
重さについてだけどこれは5月8日に書いたような駆動時間あたりの重量とその本体の絶対
重量の2通りがあるにょ。
前者は重量と駆動時間を一元的に扱う場合には有用な考えだけどどうしても主観が入って
しまう(人によって必要な駆動時間が異なる)ということもあるしすでにバッテリ駆動
時間に関しては最初の段階で駄目出しをしているためここでは後者の絶対重量(要するに
一般的な考えにおける重量)について考えてみるにょ。
では、699gという重量は軽いのか?重いのか?
「重い」とか「軽い」とかいうのは主観がどうしても入ってしまうけど他の製品と相対
比較をすることでその立ち位置が分かるにょ。
体重100kgが軽いか重いかという場合に自分自身の体重より重いか軽いかというので判断
してしまったら自分の体重が120kgの人ならば「100kgの人は軽い」となってしまうにょ。
しかし、多くの人は「100kgの人は重い」と判断するのではないかと思うにょ。
それは自分の体重と比較しているのではなく平均的な人の体重と比較しているからだと
思われるにょ。
ただ、ここで問題なのはその「平均的な人(製品)」というものにょ。
すでにPMやBXなどの300〜500gクラスのAtom搭載機が多く登場しているために699gというのは
重いと判断してしまうかもしれないけどそれは正しいものではないにょ。
それは製品のクラスが異なるからにょ。
先ほどの体重100kgという人もこれが関取だと知ったら軽いと感じる人は多いと思うにょ。
それと同じようにPCでもクラスを合わせる必要があるにょ。
そうでないと「スマートフォンならば200gもないのにiPadは700gもあるから駄目だ!」
というのと同じだからね。(絶対重量はiPadは決して軽くはないけど相対重量は軽いと
私は思っている)
分かりやすくするためにもっと極端な例を挙げるならば「置き時計は腕時計より重いから
駄目だ!」というのと同じにょ。
使用する目的を理解しないで単純に重さだけで比較してしまうと最終的には「大画面HD
TVはポータブルワンセグTVより重いから駄目だ!」となってしまうにょ。
ここまでくればさすがにおかしいことに気が付くと思うにょ。
これが同じ42インチ液晶TVが2台あり片方のTVが20kg、もう片方のTVが40kgならばそれらは
重量を比較することに意味が出てくるにょ。
クラス分けをする基準を考えた場合にはCPUもしくは液晶サイズが挙げられるにょ。
CPU性能は主にTDPで分類されるけど一般的にいって高性能なCPUはTDPも高く消費電力も
大きいものになっているため軽量化は非常に難しいからね。
したがって、CPUによって重いか軽いかのクラス分けをするのは十分に意義があるにょ。
CPUでいえばW100はCULVノートが相手にょ。
CULVノートは軽いものでも1.38kg程度であり11.6インチ液晶搭載モデルならば概ね1kg
半ばといった感じにょ。(東芝のCULVノートは1.48kg)
それと比べたら2倍のアドバンテージがあるにょ。
価格を考えない場合はLet'snoteR9(930g)やRX2(SSD+軽量バッテリで858g)もある
もののそれらと比べても100〜200gのアドバンテージがあるにょ。
液晶サイズでクラス分けをした場合はW100は7インチが2画面ということで10インチ相当の
面積を持つためにそれと同レベルのもので比較する必要があるにょ。
10インチとなるとネットブックが思い浮かぶと思うけどネットブックの重量は1〜1.4kg
(平均的なもので1.2kg程度)となっており、それと比べると2倍近いアドバンテージが
あるにょ。
軽量ノートPCとなると忘れてならないのがVAIO Xの存在にょ。
11.1インチでありながら標準バッテリで765g、軽量バッテリだと655gでありほぼ互角と
なっているにょ。(液晶サイズを考えると若干VAIO Xが優勢か)
10インチクラスとなるとWindowsではないものの話題のiPadと比較すると3Gモデル(730g)
よりは軽いけどWi-Fiモデル(680g)よりは重いのでこれも互角といってもいいと思うにょ。
以上より、重量に関しては液晶サイズを考慮すればVAIO Xには若干負けるとはいえ、CPUを
考慮すれば同クラスのPCの中ではトップに位置するものといっても過言ではないにょ。
何せ現行の非AtomのWindows PCの中では最軽量だからね。
要するに同クラスにおいて世界最軽量といえるわけにょ。(軽量なAtom機は液晶サイズが
4.8インチ程度ということでW100の4分の1の面積しかないけどさすがに4倍も液晶サイズが
異なるものを同クラスとして考えるのはどう考えてもおかしいと思う)
とはいえ、これは絶対重量であり、必要駆動時間あたりの重量で考えるとその優位性は
一気に失われてしまうにょ。
公称(JEITA測定法)で8時間の駆動時間が欲しい場合は、W100に大容量バッテリを装着時
では819gとなるわけだけどこれで公称4時間であるため予備として予備としてもい1本
大容量バッテリが必要になるにょ。
その重量が明らかではないけど標準と大容量の駆動時間が2倍で重量差が120gということを
元に逆算して1本240gと仮定した場合には819+240=1059gとなるにょ。
これがVAIO Xであれば標準バッテリで達成できるため765gだし、RX2は標準バッテリで
達成できるためSSDモデルならば978gとなるにょ。
したがって、W100がクラス最軽量というのには間違いはないけどそれはあくまで標準
バッテリ(公称2時間)のみで運用可能な人にとってという場合であり、予備バッテリが
必要な人ならばその前提が変わってくるにょ。
とはいえ、このような小型のPCやダブレット型のPCの場合は両手持ちで使うという機会が
通常のモバイルノートと比べて圧倒的に多くなるにょ。
モバイルノートであればテーブルや膝の上において使うため100g程度の重量差はほとんど
気にならないのだけど手に持って使用する場合にはその差は非常に大きいため公称
2時間程度とはいえ、絶対重量が軽いというのは非常に有用にょ。
これが10時間駆動可能だけど1kgの端末であったら必要駆動時間あたりの重量は軽くなる
ものの絶対重量が重くなるため使用時の重量は重くなってしまうからね。
次に価格を考えてみるにょ。
予価12万円という価格は安いのか?それとも高いのか?
これもまたクラス分けをしないといけないにょ。
重量比較と同じように絶対的な安さというのと相対的な安さがあるからね。
重量と同じようにCPU性能と画面サイズでクラス分けをすればいいのかというとそういう
わけではないにょ。
例えばセレロンP4500(1.86GHzデュアルコア)搭載デスクノートはCore i7-640UM(1.2GHz
デュアルコア)搭載のモバイルノートよりも高速だけどこれが同じ価格であれば前者の
方がお買い得かというとそうとはいえないからね。
普通に考えれば同価格でCPU性能が異なる2機種を比較した場合にはCPU性能が高い方が
お買い得になるわけだけどそれは同サイズもしくは同重量であった場合のみにょ。
据え置きとして使うからサイズ、重量が気にならないという人ならば単純にCPU等の
スペックでお買い得かどうかを比較すればいいけれどそうでないならば他の要素を加味
しないとお買い得かどうかは分からないにょ。
したがって、単純にCPUだけではなくCPU+筐体サイズ(もしくは重量)ということで
お買い得かどうかの判定をしてみることにするにょ。
しかし、困ったことに同クラスには比較相手が居ないにょ。
そういうことで少し基準を緩めて重量は無視して同クラスのCPUを搭載PCで比較するか
CPUは無視して同クラスの筐体サイズのPCで比較することにするにょ。
同クラスのCPUとなるとやはり挙げられるのはCULVノートにょ。
とはいえ、CULVノートに使われているCPUはほとんどがセレロンだから単純比較はできない
わけだし、メーカーが異なるとその場合でも単純比較ができないにょ。
「東芝製のPCの価格」という事象と「W100の価格」という事象は完全に独立したものでは
ないために分けて考える必要があるにょ。(例えばAspire 1410と比べて高価といっても
W100が高価なのか東芝製PC全般が高価なのかが分からない)
そのためにもメーカーを統一する必要があるにょ。(絶対的な価格において安いか高いかを
判断する場合はこの限りではない)
先日発売になった東芝製のCULVノート(11.6インチ)の夏モデルには下記の2機種(MX/34と
MX/36)があるにょ。
dynabook MX/34 セレロンU3400(1.06GHz)
http://kakaku.com/item/K0000120886/
dynabook MX/36 Core i3-330UM(1.2GHz)
http://kakaku.com/item/K0000120883/
libretto W100 Pentium U5400(1.2GHz)
http://kakaku.com/item/K0000123227/
これらと価格を比較すれば良いのだけど問題はまだLibretto W100が発売されてないという
ことにょ。
価格com上位の安売りショップは発売後に大きな値引き合戦を行うから発売前の現時点での
価格は何の参考にもならないにょ。
参考になるとすれば比較的価格変動が少ないと思われる大手量販店の価格にょ。
例えばソフマップ.comの価格を見てみるとdynabook MX/34が89800円、dynabook MX/36が
109800円、libretto W100が124800円となっているにょ。
同じCULVとはいえ、CPUのグレードはCore i3>Pentium>セレロンなのにも関わらず
価格はW100>MX/36>MX/34となっておりW100の割高感は否めないにょ。
では、MX/34やMX/36を基準においた場合にW100はどの程度割高と言えるのかを考えて
みるにょ。
セレロンU3400はIntelからの提供価格は134ドルとなっているもののPentium U5400や
i3-330UMの価格は非公表となっているにょ。
これはほぼCULVオンリーとなるために条件によって大きな変動があるということを意味する
と思われるにょ。
セレロンU3400も134ドルだけど条件次第ではその半値程度までは下がるだろうからね。
したがって、CPUからはいくらの差が発生するのかが分からないにょ。
とはいえ、PCにおいては部材コストは概ね価格の半分程度であるためそれでおよその
目安は付くにょ。
MX/34とMX/36の価格差が2万円でその半分となると1万円が部材コストの差(つまり
セレロンU3400とi3-330UMの価格の差)と言えるわけにょ。
Pentuimの価格は分からないけど両者の中間としてi3-330UMより5000円安いと考えた
場合にはその2倍が価格に反映されるためMX/36よりも1万円安くなるといえるにょ。
そうなるとW100の価格は99800円が妥当となるにょ。
しかし、他の違いもあるにょ。
大きな価格差が出てきそうなものといえばOfficeの有無とシステムドライブの差にょ。
Officeは有無によって概ね2万円の価格差が発生するためOffice無しのW100はさらに
2万円安い79800円が妥当な価格になるにょ。
MX/34、MX/36に使用されている320GBのHDDは価格が4000円前後、64GBのSSDはメーカーに
よって大きく価格が異なるものの1〜2万円にょ。
大ざっぱに言って価格差は1.2万円程度と考えるにょ。
仕入れ原価はその価格の8割程度と考えると1万円程度の価格差であり、そうなると部材
コストの2倍が価格に反映されると考えたらW100は99800円が妥当な価格になるにょ。
実際はタッチパネル等の価格上昇もあるためこんなに単純なものではないと思うけど
本体のスペックを考えれば10万円程度が相場であり、それよりも2万円以上割高となって
いるにょ。(2面あるタッチパネルや基板の小型化でこの価格差が発生している)
では、次は筐体サイズを元に価格を考えてみるにょ。
ほぼ同レベルのサイズとなるVAIO Pがあるので非常に都合がいいにょ。
VAIO P Atom Z530(1.6GHz)
http://kakaku.com/item/K0000109565/
ここで上記と同じくソフマップ.comの価格を見てみると99800円となっているにょ。
このVAIO Pは夏モデルからは店頭モデルもSSDが64GBになったためにそのまま単純比較が
できるにょ。
やはり、ここでも上記と同じく2万円以上W100が割高となっているにょ。
ただし、CPUの性能はW100が圧倒的に上(2〜3倍)となっているにょ。
そういうことで結論を書くならばlibretto W100は重量でいえば同クラスに敵なしだけど
必要駆動時間当たりの重量でいえば予備バッテリが必須になる人の場合は重量面で必ず
しも有利とはいえないということにょ。(それでも本体が軽いため予備バッテリを持ち
歩いてもそこそこ軽いけど)
価格はCPU性能や筐体サイズのみを考えた場合には2万円程度は割高の設定となっている
もののCPU基準では同クラスのCULVノートと比べて半分の軽さ筐体サイズ基準では
同クラスのVAIO Pとくらべて2〜3倍の性能ということを加味すれば決して割高とは言え
ない価格となっているにょ。
ただし、これらの結論はモバイルノートとして考えた場合にょ。
これはOrigamiが失敗した原因の1つといえる部分にょ。
PCであるのにキーボードがないためにPCとして使用するにはかなり制限が出てくるという
ことが理由にょ。
キーボードがないということは大量に文字入力をする人にとっては大きなマイナス要素に
なるのは確かにょ。
ソフトウェアキーボードは用途に応じて様々な種類のものが選択可能ということで標準で
ついているものと差し替え不能なノートPCにおいては逆にメリットとなるのだけどキー
そのものが平坦で打鍵感がないという難点があるにょ。
しかし、W100ではフィードバック対応のタッチパネルによって打鍵感を獲得している
模様にょ。
フィードバック対応のタッチパネルに関しては下記の動画を参考にしてもらえば分かる
けど東芝情報システムが開発したものにょ。
http://www.youtube.com/watch?v=mBfflLidkmQ
W100に採用されているのはこれと同じものかは分からないけどソフトウェアキーボード
だから打鍵感が全くないということは無さそうにょょ。
とはいえ、いくら頑張っても所詮はソフトウェアキーボードであり打鍵感はハードウェア
キーボードに追いつくことは不可能にょ。
W100はあくまでタブレット端末として考えた場合には上記のお買い得感の計算はまた
変わってくるにょ。
別にWindowsにこだわりがない場合はiPadではW100と同じSSD64GBモデルであっても68800円
であるためにほぼ半値で買えてしまうからね。
16GBで用が足りるという人ならば48800円で済んでしまうにょ。
タブレット型だからビューア用途に便利とはいってもビューアメインの使い方をするので
あればW100は2万円どころでは済まないほどの割高感があるにょ。
(下記へ続く)
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