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おちゃめくらぶ掲示板

208御茶目菜子:2010/04/25(日) 13:34:00
さらばFD・・・
国内最大手、ソニーがFDの販売終了へ
http://www.asahi.com/digital/pc/TKY201004230411.html
80年代〜90年代はFD無しでPCを使うことは出来なかったけど近年はFDの必要性がかなり
失われているから生産終了も仕方がないか・・・。
FDはかつてはどのPCに内蔵されていたということあり、お手軽なリムーバブルメディアと
して広く普及したにょ。
というか、OS自体がFDから起動していた時代であるためFD無しのPCというのはまず
考えられなかったにょ。

今の感覚だとFDは「遅くて容量が小さい」けれど80年代前半までは大容量のメディアであり
高価だったにょ。
したがって、デファクトスタンダードなものはなくFDも様々な種類があったにょ。
サイズは8インチに始まり、5インチ(正確には5.25インチ)、3.5インチというメイン
ストリームになったものの影では2インチ、3インチ、4インチと様々なサイズがあるけど
どれも標準にはなれなかったにょ。(2インチFDはビデオ用として発売されたためPCでは
普及してなくてもやむを得ないけど)

あと、FDは安価というイメージがあるけど80年代は前半はまだ高価だったからね。
容量が小さい代わりに安いクイックディスクもあったにょ。
クイックディスクはファミコンのディスクシステムにも採用され、シャープのポケコン
用ではポケットディスクとしてクイックディスクと同様のドライブが採用されたにょ。
クイックディスクは容量が少ないというだけではなくランダムアクセスができないと
いう点ではFDとは別物にょ。(あと裏面を読むにはディスクを手動で裏返す必要がある)

さて、80年代後半に入り、FDでは徐々に容量不足、速度不足を感じるようになったにょ。
PCではすでにHDDを内蔵しているものが主流となってきているためシステム用のドライブ
としてFDDが使われる機会はどんどん減ってきたけどFDに代わるものが無いというのが
難点だったにょ。
1D、2D、2DD、2HD(2HDは日本では1.2MB、海外では1.4MBのフォーマットだった)と容量を
増やしていったFDだけど2HDを越える規格のもので業界の標準規格となったものは存在
しないにょ。

確かに独自拡張で10MBにした2TDのFD(PC-88VAに採用)やスーパーディスク(120MB)の
ようにFD置き換えを狙ったもの(従来の2HDのディスクが使えるドライブ)もあるけど
高価だったため普及しなかったにょ。
いくら、従来FDとの互換性があっても高価では普及は見込めないからね。(後に登場した
PDもCD-ROMとの互換性を持たせたけれど高価であるため普及しなかった)
ZIPドライブは比較的安価ということで海外ではそれなりに普及したけど国内ではPCへの
採用機種がほとんど無かったにょ。
それは国内ではZIPが登場前によりもMOがある程度普及していたせいにょ。(MOは耐久性に
優れるため未だに一部のユーザーに需要がある)
ZIPが大容量ドライブの中では安い方といってもさすがに高価なのには変わらないし、
大容量の記録メディアを欲していた人はすでにMOを持っていたからZIPが安くて速い
というアドバンテージがあってもMOユーザーが買い換えるほどのものではなかったにょ。

海外では一時期ZIPが国内では一部用途にMOが普及したというだけであってFDのような
爆発的普及はなかったにょ。
FDはPCに標準搭載されることで量産化で安価になっていったからね。
90年代にはもう相対的に大容量とは言えなくなっていたものの1枚当たり100円程度になって
いたFDはバックアップ記録メディアというより気軽に書き込んだり、そして書き込んだ
メディアを気軽に配布できるようというメリットがありさらに普及を加速したにょ。
そのためにソニーもFDの生産が2000年にピークを迎えたのだと思われるにょ。

あと、ブート用のドライブとしてWin98まではFDからが基本となっていたためにFDDは
PCにとって必要不可欠であり、MOやZIPドライブ搭載は単純にそれに追加するだけなので
コストアップ要因となったにょ。
FDは90年代はドライブ、メディアともに安価だったためワープロ専用機など非PCにも
広く使われていたためさらに量産効果で安くなっていったからなおさらそれらの
ドライブが高価に感じられたにょ。

FDを脅かす存在になったものといえばやはりCD-Rにょ。
90年代後半から徐々に普及してきたCD-Rだけど2000年頃にはPCでほぼ標準でCD-Rドライブ
もしくはDVD-ROM機能を持つコンボドライブとして搭載されるようになりほぼすべての
PCにおいて使用が可能になったためドライブもメディアも価格が急速に下落したのが
大きいにょ。
ドライブが標準搭載されればメディアも安価になっていくから標準搭載されるかどうかと
いうのは非常に大きいにょ。
それに、CD-Rの場合CD-ROMドライブがあれば基本的に読み込みが可能というのがやはり
重要なポイントにょ。(ZIPやMOは読むだけでも別途ドライブが必要であるためFDよりも
大容量とはいっても渡す相手が読めるかどうか確認してからでないと使えない)
80年代末期からPCへのCD-ROMドライブ搭載は進んでおり、90年代前半にはほとんどの
PCにCD-ROMドライブが搭載されているということがその普及を助ける大きな要因に
なったと思われるにょ。(読み取り専用でも安価なROMドライブが普及していたという
ことが高価なRドライブを徐々に普及させていくことができ、それはDVDでも同様なことが
いえたけどBlu-rayはBD-ROMとDVDマルチとのコンボドライブが高価であるため未だに
普及には至っていない)
CD-Rは1回書き込んで終わりというのがFDに対してネックとなっていたけど何度も繰り返し
使えるCD-RWやパケットライト方式の記録で空き容量を有用に使えるようになったため
そのデメリットは徐々に薄れていったにょ。

ただ、依然としてネックだったのはCD-Rは書き込むためには専用ソフトが必須ということ
だったにょ。
それはWinXPでCD-Rへの書き込みがOSレベルでサポートされたため大きいにょ。
CD-Rは容量面、価格面でFD代替のメディアとしては十分なものになった(BIOSの書き換え
とかRAID導入などにはFDが必要になることがあったけど)ためPCにおいてFDD搭載の
理由は徐々に薄れていったにょ。(最近でもまだFDを業務に使っている会社はあるけどね)
自作においてはFDは大きな意味を持っていたにょ。
DSP版のWindowsはOSと一緒に買ったパーツにライセンスが与えられるためそのOSを
長く使おうとするならば長く使えるパーツと一緒に買うのがベストとなるからね。
「FDは規格変動がない」というのがそういう面ではかえってメリットになったにょ。

さて、CD-Rが万能かというとそうではないにょ。
WinXPでは標準でCD-R書き込みがサポートされたけどワンクッション多く必要になった
ためお手軽とは言い難いし、容量も徐々に不足しがちになったし、メディアそのものの
大きさもやはり気になるからね。
かつてのFDのようなお手軽記録媒体として登場したのがUSBメモリにょ。
2K/MeからはUSBストレージクラスとして認識されるためUSB接続のHDDと同様にOSレベルで
標準サポートされておりドライバ要らずというメリットがあるし、USBコネクタ自体Win98
以降のPCであればすべてのPCに標準搭載されているということでどのPCでも読み書きが
できるというメリットがあるし、そしてコンパクトというメリットもあるにょ。
NANDフラッシュメモリの価格下落もあって2000年代後半からはどんどん普及していき
最近はネットブックなど光学ドライブを搭載していないPCも多いためにお手軽記録用
メディアとしてデファクトスタンダードな存在となったにょ。
BIOSアップデートなどどうしてもFDが必要な場合用にFDエミュレーション機能(ブート
対応)があるUSBメモリがあるともはやFDの出番はないにょ。(最近はOS上からBIOSの
アップデートが可能なものもありその場合はFDが必要になる機会は皆無となる)

USBメモリは確かに便利だけど単価を考えると配布用には使いづらいにょ。
だけどそういう場合はCD-RやDVD-Rと使い分けることで問題はないにょ。
USBメモリでは小さすぎて逆に無くしたりとか落としたりとか心配という人は最近は
Webストレージのサービスもあるのでそれを利用するという手もあるにょ。
「これ1つあれば完璧」というものはないけど少なくとも今となってはPCを使用する上で
FDが入り込む余地がどこにもないのは事実にょ。
古いPCやワープロ専用機を依然として使っている人であればまだFDのお世話になっている
と思うけどそうでなければ私のようにここ数年間一度も使ったことがないという人の方が
多いのではないかと思うにょ。

以上、私の記憶を元にして書いてみた(私のイメージで書いている部分もあるため
「これは違うよ」という点があれば指摘してもらえるとうれしい)けどFDが無くなると
いうのはさすがに寂しいにょ。
国内最大手のソニーが生産終了するというだけであってすぐに市場から消えるという
わけではないけど消えるのは時間の問題だからね。(需要がそれなりにあれば細々と
生き残っていくだろうけどそうなると安価かつお手軽メディアではなくなる)
東芝も白熱電球の生産終了をアナウンスしたように古くから使われてきて馴染みのある
ものがどんどん無くなっていくのは需要と供給で成り立っているからやむを得ないけどね。
ポケコンも需要が減り今では学校教育用のみとなっているけどこれもいつ生産終了するか
分からないにょ。
需要があればシャープがザウルスを終了させたけどスマートフォンやNetWalkerのような
Web端末として復活するという感じで別の形として復活する可能性はあるけどね。




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