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おちゃめくらぶ掲示板

285御茶目菜子:2010/07/02(金) 13:13:23
すべての小中学生がPCを持ち歩く時代がやってくる!?
東芝とインテルが共同で学校教育用PCを作ったにょ。
ここで学校教育用のコンピュータというと工業高校などで導入されているポケコンを
イメージする人が多いかと思うけどこの「CM1」は何の変哲もないただのWindows PCにょ。
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/20100701_377929.html

すでに現行の教育指導要領ではPCを使った内容が盛り込まれているとはいえ、現場では
授業にPCを導入しているだけであり、PCを前提にした授業はされてないにょ。
PCを積極的に授業に導入できないのはPCの絶対数が足りないからにょ。
現在、公立の小中学校において最低でも各教室1台のPCとPCルームに1クラス分のPCが設置
されてはいるもののそれではPCがあることを前提とした授業カリキュラムを作りにくく
なっているにょ。

現在30〜40歳の人であれば「21世紀になれば学校ではPCが1人1台導入されるようになる」
と小中学生時代には考えていた人も多くいるのではないかと思うけど実際はそれにはほど
遠いにょ。
2010年4月現在では小中学校の生徒1人当たり0.16台(6人に1台)しかPCがないからね。
これは先進国では下位の方にょ。
しかし、昨年12月22日に総務省は2015年までにすべての小中学校生徒にでデジタル教科書を
配備するということを発表したにょ。
http://blogs.itmedia.co.jp/business20/2009/12/post-3f88.html
2015年といえばアニメ「新世紀エヴァンゲリオン」の設定と同じにょ。
舞台中では1人1台のPCが完備されていたけどそれと同じことが2015年には可能になると
いうことにょ。

しかし、問題は山積みにょ。
まずはデジタル教科書に必要なものとはどんなものなのかということから考えなくては
ならないし、そのための導入コストも考慮しなくてはならないにょ。

デジタル教科書教材協議会(DiTT)がデジタル教科書に必要としている項目は下記の10項目
となっているにょ。(以下10項目はDiTTのサイトより転載)
(1)小学一年生が持ち運べるほど軽く、濡らしても、落としても壊れにくい。
(2)タッチパネル
(3)8ポイントの文字がしっかり読めて、カラー動画と音楽が楽しめる。
(4)無線でインターネットにアクセスできる。
(5)学年別にすべての教科書が収まる。
(6)作文、計算、お絵かき、動画制作、作曲・演奏ができる。
(7)学校でも家庭でも使える。
(8)学校でも家庭でも手に入れやすい価格。
(9)電池が長持ちする。
(10)セキュリティ・プライバシー面で安心して使える。

これを簡単にまとめると軽くて丈夫で安くタッチパネル搭載で長時間駆動の端末という
ことになるにょ。(無線LAN接続必須とはいえ完全クラウド化ではなくローカルに教科書
データを保存可能であることも求められている)
これを見ると特にWindowsある必要はないにょ。
それはOSが問題ではなくそのデータが使えるかどうかというアプリ面の方が重要になる
からにょ。

上記の東芝製の学校教育用PC「CM1」をDiTTが要求している10項目で検討してみるにょ。
△(1)丈夫さは分からないけど重さ1.8kgは小学1年にとっては微妙。
○(2)タッチパネルは搭載されているので問題ない。
○(3)WXGA液晶ため情報量的には問題ない。(ルビを表示するには高解像度が必須)
○(4)無線LANは搭載されているため問題ない。
○(5)160GBのHDDを搭載であるため教科書用としては容量面の心配はない。
○(6)キーボード搭載で文章入力には問題ないしその他の用途は全く問題ない。
○(7)ランドセルに入れて自宅と学校への往復程度なら問題ない。
?(8)価格は非公表であるため評価不能。
△(9)駆動時間は公表されてないもののAtomであるためそれなりには持ちそう。
△(10)セキュリティ面ではWindowsであることがネックだけどStarterではなくProを搭載

これが学校教育用ではなくコンバーチブルタイプのネットブックであれば平凡な機種と
いうことで終わったのだろうけど学校教育用であるためメディアへの露出は多くなるにょ。
今まで様々なPCが試験的に学校に導入されており、その結果は各所で報告されている
からね。

かつてはOrigamiを導入した学校もあったにょ。
Origamiは当時のPCの中では軽くて小さいし、小型PCとしては安価であり、タッチパネルを
搭載ということで学校教育用としては適していたけれどやはり約10万円は高価だったし、
それよりも実駆動で2時間足らずではとても授業には使えないにょ。
全校生徒1人1つの電源コンセントを用意するなんていうのは無理であるため45分×6=
270分(6時間半)は実際に駆動できなければそれを前提とした授業を行うのは無理だと
思うにょ。

実駆動6時間半を実現するにはJEITA測定法では10〜12時間程度が必要になってくるにょ。
これはAtom Nを搭載のPCであれば6セルバッテリを搭載で可能になる数字にょ。
Atom Zならばさらに長時間駆動するとはいえやはりWindows7を使うのであればAtom Nの
方が安くて快適動作が可能になるからね。

では、この東芝のPC「CM1」はいくらくらいの価格になるのかということを考えてみるにょ。
定価ベースで考えるならば普通のネットブックで約6万円、タッチパネルとコンバーチブル
対応のコストが約1万円プラス、OSがStarterではなくProということで約2万円プラスと
仮定すると約9万円となるにょ。
大量導入ということで定価の6割くらいで納品すると考えても5〜6万円にょ。
この金額がユーザー負担になるのはさすがに厳しいので税金で賄うことになるにょ。
現在も義務教育においては教科書は税金で賄われているからね。

こんなコンバーチブルタイプのWindows PCは教科書用途にはオーバースペックと考える人も
いるかもしれないにょ。
最近各社から発表されているタブレット型の端末を使うという方がより良い選択肢とも
考えられるからね。
タブレット型の端末はコンバーチブルタイプよりも軽くなるというメリットがあるにょ。
コンバーチブルタイプだとキーボード搭載で文章入力が楽にできることとスタンド無しで
自立させることができるというのがメリットだけどそれより大きいのは持ち運ぶ際には
液晶を保護できるというメリットにょ。(液晶剥き出しだとハードケースが必須になる)
キーボードなんて大量に文字入力をしなければソフトウェアキーボードでもそれなりに
使えるし、軽ければ手に持って使えるため「起立して教科書を音読する」ということも
可能になるにょ。(コンバーチブルタイプでは重量の問題でそれは無理)
したがって、どちらが良いかというと判断は難しいにょ。
むしろ、教科書に適しているのはlibretto W100のような2つ折りタイプのタブレット型
端末ではないかと私は考えているにょ。

軽くするにはそもそもx86ではなくARMベースのCPUの方が有利なのだけど突き詰めていくと
液晶の消費電力もバカにならないにょ。(5月8日に書いたように消費電力が大きいとより
大容量のバッテリを搭載する必要があるため重くなる)
そうなると液晶の代わりにこのモニタを使うというのもありかもしれないにょ。
http://plusd.itmedia.co.jp/mobile/articles/1007/01/news067.html
小型機器用ということで大画面(10インチクラス)は実用化されてないものの安価に製造
できるようになれば選択肢の1つになりそうにょ。

猶予はあと5年あるためPCはさらに進化していくとはいえ、逆にいえば「たったの5年」
しかないにょ。
確かにここ5年でAtomやWin7の登場でPCは大きく変わったといえ、今後5年(実際は導入
準備期間が必要になるので来年度から進行させていく必要がある)でそれ以上の変革が
あるかというと微妙にょ。
とはいうものの5年後にはすべての小中学生がPCを持ち歩く時代になると考えるとようやく
21世紀になったということが実感できてしまうにょ(笑)




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