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おちゃめくらぶ掲示板
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1.5倍速が2倍速よりも速く感じることがある!?
昨日はCoreSolo1.2GHzという現在ではネットブックと大差ない性能(Atom N270と比べても
2〜5割程度の差)のCPUでH.264のフルHD動画がほぼコマ落ちなく再生可能ということを
書いたけどスタート段階(つまり昨年の8月11日の再生比較)ですでにCoreAVCの
アルファ版を入れていたためGOMの内蔵デコーダを使用して再生している人にはどの程度の
効果があるのか分かり辛いと思ったので補足をしておくにょ。
R5を使用してGOMの内蔵デコーダで昨日の比較につかったものと同じ動画(720p)を再生
するとCPU負荷は最小時に42%、最大時に98%になったにょ。
デコーダとプレイヤーの変更に伴うCPU負荷をまとめると次のようになるにょ。
GOM+内蔵デコーダ 最小時42% 最大時98%
↓1.27倍 ↓1.2倍 ←初期状態(GOM+内蔵デコーダ)
GOM+CoreAVCアルファ版 最小時33% 最大時82% からの比較したもの
↓1.4倍 ↓1.4倍
GOM+CoreAVC 2.0 最小時30% 最大時70%
↓2.21倍 ↓1.92倍
MPC+CoreAVC 2.0 最小時19% 最大時51%
これを見るとコーデックパックの中に入っているCoreAVC2.0を入れた段階で約1.4倍負荷が
下がったことが分かるにょ。
その状態でMPCを使用することでトータルでは2倍前後負荷が下がったことになるにょ。
プレイヤーだけの違いでみるとGOMからMPCに変えただけで約1.5倍になっているにょ。
シングルコアCPUにおいて同じ作業を行いCPU負荷を半減させるにはクロックを2倍にする
必要があるにょ。
言い換えればGOM+内蔵デコーダを使用している人がMPC+CoreAVC 2.0に変更することで
CPUのクロックが2倍になった(CPU性能が2倍になった)だけの効果が得られるわけにょ。
そう考えるとCoreSolo1.2GHzで昨日書いた方法を使ってH.264、フルHDの動画を再生した
場合の負荷はGOM+内蔵デコーダを用いてCoreSolo2.4GHzで再生した場合と同じレベルと
いうことになるにょ。(PC-500用のBASICプログラムを3倍速にできた場合は2.3MHzの
PC-E500を7MHzにクロックアップさせたのと同様の効果というのと変わらないことであり
CPUそのものが速くなったわけではないため「一部用途において」という制限付きのもの
だけど)
もっとも動画の種類(コーデック、解像度、ビットレート)によって得られる効果は
変わるために「今回試した動画に関して」という前提条件はあるもののコーデックが
H.264であればそこまで極端には変わらないと思われるにょ。
とはいえ、プレイヤーを変えるだけでも1.5倍の効果が得られるというのはかなり大きいと
思うにょ。
というのもギリギリの環境下であれば2〜3割の速度差でさえかなり大きくなるという場合も
あるからにょ。
例えば同じPenMでBaniasコアとDothanコアはあまり変わらないと思われがちだけどHD動画
再生においては2007年9月3日に書いたように同クロックであってもBaniasとDothanでは
3割程度の差が発生することがあるにょ。(純粋にCPUの差ではなく855GMと855GMEという
チップセットの差を込みのものだけどDothanコアで855GMとかBaniasコアで855GMEと
いう機種はほとんど存在しないし手元にないため純粋にCPU性能だけで比較しようがない)
私のテストにおいてはDivXであればPenM(Banias)1GHzでも1280x720(720p)の動画は
問題なく再生できるけどこれが1440x810であればコマ落ちしまくるにょ。(GOM+内蔵
デコーダを使用時)
しかし、PenM(Dothan)1.1GHzであればBanias換算1.4GHz相当のHD動画再生性能がある
ためコマ落ち無く再生が可能だったにょ。
だからその動画を再生する上では約4割の性能差というのはかなり大きい差といえるにょ。
その場合でも720pで再生比較をすると元々Banias1GHzでコマ落ちなく再生できていたの
だからDothan1.1GHzではCPU負荷が下がるだけで見た目で変わらないにょ。
その点については昨日も書いたけどすでに十分なレベルに達している場合はそこから
多少上がったところで違いは見られない(仮にCPUが2倍速になってもその動画を再生する
限りは違いを見分けることはできない)けど上記のBaniasとDothanでの1440x810の動画
再生比較のように元が不十分な状態でそれが性能アップで改善されるのであればその差が
あまり大きいものでない場合(2〜3割程度の性能差)であっても見た目で明かな差となって
表れてくるにょ。
しかし、性能差があっても「見た目で変わらない」という場合において、CPU負荷が下がる
ことに意味がないわけではないにょ。
負荷が下がれば発熱や消費電力が減るからね。
高性能なCPUを搭載していれば再生支援は無意味になるというわけではなく負荷が下がる
ことで他の作業を行う余力ができるというメリットもあるにょ。
もっとも、マルチモニタではない限り、HD動画再生中に別の作業を行うなんてことは
あまりないだろうけどね。(エンコなどモニタを使用せずに行える作業もあるけど)
話を元に戻すとやはり「見た目や体感で差が出る」というのが重要だと思うにょ。
特に動画においては「十分か否か」というのがはっきりしているからね。
単純にコマ落ちがなければ十分な性能といえるにょ。
とはいえ、十分と不十分には明確な境目はないにょ。
それは、鑑賞する上でどの程度のコマ落ちが許容できるかどうかが人それぞれだからにょ。
十分と不十分の間には「人によって十分とも不十分とも考えられる領域(許容ライン)」
というものががあるからにょ。
昨日書いたHD動画の再生において考えてみるにょ。
MPC+CoreAVCではAtom270搭載のネットブックで720pの動画はコマ落ちなく再生可能だけど
フルHDの動画に関してはフレームレートが平均27fpsになる(90秒の動画再生に99秒かかる)
らしいにょ。
720pの動画を再生できれば十分という人はAtomで十分といえるにょ。
この場合はAtom N搭載のネットブックとセレロンSU2300を搭載のCULVとでは(CPU負荷
以外の)差が出てこないにょ。
しかし、平均1割のコマ落ちを許容できるという人でない限りは1080pの動画を再生したい
という人には不十分となるにょ。
動画であれば「コマ落ち無く再生できれば十分な性能」という明確な基準があるにも
かかわらずこのように個人差による「許容ライン」によって大きく変わってくるにょ。
「1フレームのコマ落ちも許さない」という人と「鑑賞に困らない程度(数フレームのコマ
落ち)は問題ない」という人が相成れることはないからね。
OSの動作や一般アプリの実行速度などはその「十分なライン」そのものが個人差による
ものであるためさらに許容ラインの個人差もさらに大きくなると思うにょ。
私は「PenM600MHzであればXPが快適動作」と思っているけど「それでは不足」、「もっと
低くても快適」など人それぞれだろうからね。
その「十分なライン」の基準が人によって異なるため同じPCから2倍速くても「大して
変わらない」と感じる人はいるだろうし、3割とか5割程度の差でも「明らかに速い」と
感じる人がいると思うにょ。
個人差だけではなく別の理由もあるにょ。
遅さが気になるものとあまり気にならないものがあるからね。
この辺は私も昔はPJやベーマガに掲載のポケコンゲームの高速化改造をしていたから
よく分かるけど1.5倍速で別物になったゲームもあれば2倍速でもそれなりにしかならない
ものもあるにょ。
「求めるものが違う」というのがその理由にょ。
BASICで作られたアクション系のゲームがあり、そのゲームが4cpsだったとするにょ。
ポケコンBASICによるゲーム制作講座の第3章を見ての通り、そのゲームがあまり反射神経を
要求しないタイプのゲームであれば1.5倍速改造で6cpsに達するために推奨速度を得る
ことができるけど連射を要求するゲームであれば2倍速になっても8cpsであるため必須速度
にさえ達しないにょ。
これを動画に置き直して考えると1.5倍速になることでコマ落ちが無くなるような動画や
そういうスペックのPCを使っている人にとっては「1.5倍速で十分な効果」となり2倍速に
なってもなおかつ大きなコマ落ちや音飛びがあるならば「2倍速では不十分」となるにょ。
こういう感じで動画に置き換えれば上記のように十分なラインは明確であるため客観的に
みてもそんなに大きな違いはないけどBASICの速度基準は「私の主観的基準」であるため
この基準そのものが人によって大きく変わってくることは否定できないにょ。
ただ、元が不十分な場合は処理の効率化を図ることで十分なラインに近づくもしくは
十分なラインを越えるということが可能になることだけは確かにょ。(効果の大小がある
というだけの話で1.5倍速が2倍速よりも効果が大きい場合が存在するということ)
それは、ソフトウェアによる効率アップではなくハードウェアによる高性能化(CPUやVGA
カードの換装やPCそのものの買い換え)であっても同じことにょ。
買い換えたけど十分な性能が得られない場合は(その人、その用途において)意味のない
買い換えとなるからね。
結局重要なのは「○倍の性能アップ」ではなく(その人、その用途において)十分な
性能を得られるかどうかということにょ。
したがって、上記動画の例で挙げたように2倍速になったからといって十分になるとは
一概には言えず、別の状態からでは1.5倍速でも十分になる可能性はあるということにょ。
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