レス数が1スレッドの最大レス数(1000件)を超えています。残念ながら投稿することができません。
おちゃめくらぶ掲示板
-
Viliv N5の弱点
5月28日に書いたViliv N5だけど先日ようやく発売されレビューが掲載されているので
それを見てみることにするにょ。
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/column/hothot/20100628_376863.html
ライバルとなるのはPM、BXといったポケットサイズのPCとなるにょ。(VAIO Pはギリギリ
ライバルと言えるかどうかというサイズ)
上記のレビューではPMとVAIO Pとの比較がされているためそれらの機種とN5のどれを買う
べきかを比較検討している人には役立ちそうにょ。
では、PCの基本スペックから見てみるにょ。
比較となるのはPCMark05のうちPMでスコアが出ているCPU、Memory、HDDに関してにょ。
Viliv N5 PM VAIO P(店頭モデル)
PCMark05
CPU Score 1178 787 1369
Memory Score 1969 1411 2215
HDD Score 6080 2113 3311
これを見るとN5とPMはCPUスコアが1.5倍も異なるのに気が付くと思うにょ。
この要因はHTTの有無と動作クロック(N5が1.33GHz、PMが1.1GHz)にあるにょ。
AtomのHTTは0.6コア分くらいの影響力があるためベンチスコアはコア数に比例するような
HDBenchやCrystalMarkなどではHTTの有無によって1.6倍のスコア差が発生するにょ。
PCMark05ではそのような単純計算によるベンチではなく実際にマルチスレッド対応アプリ
での動作速度を計測しているため同じアーキテクチャであればデュアルコアがシングル
コアの2倍のスコアになるなんてことはなく1.4倍くらいしかスコアが上がらないにょ。
つまり、4割アップとなり、その0.6倍分である2.4割分がPCMark05のCPUスコアにおける
スコアアップになるにょ。
それに加えてクロックが約1.2倍異なるため1.24×1.2≒1.5倍の差になっているわけにょ。
さすがに1.5倍の差となると体感が可能なレベルにょ。
VAIO Pのクロックは1.6GHzでありN5とはクロック分の約1.2倍しか差はないにょ。
ちなみに私が普段持ち歩いているR5に搭載のCoreSolo 1.2GHzは1900〜2000くらいの
スコアとなるためN5のAtom 1.33GHzはCoreSolo換算だと(マルチスレッド対応アプリを
実行時において)700〜800MHz程度の性能といえるにょ。(逆に言えばCoreSolo並の性能を
得るためには2GHzオーバーのAtomが必要)
メモリスコアを見てみるとまたPMとN5の差は1.4倍となり誤差とはいえないレベルの差が
付いているにょ。
これはFSBの違いが影響しているにょ。
PMのAtom 1.1GHzはFSB400なのに対してN5のAtom 1.33GHzはFSB533だからね。
しかし、同じFSBのVAIO PがN5を上回っているにょ。
これは誤差にしてはやや大きいのでメモリN5のアクセスがやや遅いといえるにょ。
逆に言えばPMはN5と比べてFSBは1.33倍遅いのにスコアが1.4倍悪いのはN5よりもさらに
メモリアクセスが遅いせいだといえそうにょ。
次にHDDスコア(といっても全機種SSDだけど)を見てみるにょ。
見ての通りN5がダントツでNo.1にょ。
VAIO Pとは約2倍、PMとは約3倍の差が開いているにょ。
つまり、それだけSSDの速度が速いということにょ。
それがどの程度かというとCrystalDiskMarkを見てみるとはっきりするにょ。
N5のシーケンシャルリードの71.87MB/sというのはこのようなポケットサイズPCに搭載の
SSDとしてはそこそこ速い(最新の2.5インチHDD並)のだけどこれはN5が速いのではなく
PMが遅すぎるということにょ。
SSDで一番気になるのはプチフリだけどこれはランダムライトが大量発生する場合に
起きるにょ。
特に大きいのは4Kのランダムライトにょ。
N5は1.594MB/sなのに対してPMは0.040MB/sしかなくその差は何と40倍になるにょ。(N5で
0.5秒の処理がPMでは20秒かかるということが考えられるため体感で明かな差となる)
ちなみにPMの速度は概ねMLCのNANDフラッシュを何の工夫もなく2chアクセスした場合の
速度と同レベルにょ。(つまり、デュアルchのMLCのUSBメモリ並の速度しかない)
では、N5の方が40倍速いNANDフラッシュを搭載しているのかというとそういうわけではなく
コントローラやDRAMキャッシュによってそれが隠蔽されているだけだと思われるにょ。
しかし、この隠蔽化によりプチフリはかなり軽減できるにょ。
DRAMキャッシュを備えていないSSDの場合はメインメモリをキャッシュ代わりとして使用
することで体感的に速度を上げることはできるけどメインメモリが512MBしか搭載されて
いないPMでそれを行うのはスワップする頻度を高めるために良い方法とはいえないにょ。
またファイルシステムを変更することでプチフリは軽減可能にょ。
XPの場合はOSがSSDを考慮していないためNTFSではファイル書き換えが頻繁に発生し
それがプチフリを増長しているにょ。
これはFAT32でフォーマットすることで軽減できるとはいえ、最善の方法はWin7を使う
ことにょ。
しかし、メモリ512MBではWin7はスワップが多発しとても快適には使えないにょ。
したがって、PMはXP+FAT32で妥協して使うしかないにょ。
その点、N5はプチフリの心配はあまり気にせず使用できそうにょ。
さらにN5はZIFソケットを有しているためユーザーが自分の手でSSDを交換が可能にょ。
これはSSDが基板直付けであるためユーザーによる交換が不可能なPM、PA、BXとは大きく
異なる点にょ。
では、バッテリ駆動時間を見てみるにょ。
Viliv N5 PM VAIO P(店頭モデル)
BBench 4時間44分 4時間35分 4時間17分、
これを見ると3機種ともほぼ互角といっていいけどその中でもN5が首位になっているにょ。
これで十分かどうかは人によるだろうけど私は普段の使用においてモバイル環境下では
最大でも3時間程度しか使用しないため「実駆動3時間」を最低要求ラインとしているにょ。
そういう点からすると私の基準では3機種とも合格といえるにょ。
ちなみに私が普段持ち歩いているR5は輝度中では互換バッテリということで6時間くらい
となっているにょ。(純正バッテリであれば7〜8時間動作)
ということで残量半分あれば普段の使用において困ることはないといえるにょ。
もう1つのモバイルPCであるVAIO UXは実駆動2時間程度となっているにょ。
そのため実駆動3時間を確保するためには予備バッテリが必須といえるにょ。
仮にN5を買った場合、UXの置き換えとなるため本体+予備バッテリの600g超が388gに
なるというのは大きいにょ。
さらに言うとUXはキーボードが駄目すぎるためR5を毎日持ち歩いている状態であるため
もしも、R5ではなくN5を使用すればそこからさらに1kgの軽量化ができるにょ。
R5はキーピッチにやや不満がある(実際はピッチよりもキートップ縦横比が異なるという
のが原因)けれどN5のキーボードがR5並に使えるかどうかがR5の置き換えが可能になるか
どうか決まるにょ。
変態配列だし、キーピッチもあまり広くないためR5の使用頻度を落とすことは可能になる
というレベルで完全に置き換えは難しいだろうけどね。
N5はリアルサイズのポケットサイズPC(強引に突っ込まなくても入るレベル)としては
性能面では十分なレベルであるため現時点では最高の選択肢といえるのだけどやはり
5月28日に書いたように価格面が唯一の問題点といえそうにょ。
取扱店がほとんど無い(ハンファの直販店かブルレーでしか手に入らない)ということで
価格的には量販店に取扱のある製品よりも割高となってる(さらに実物を見る機会もない)
からね。
それに比べてPMはすでに実売価格は最安店だと34K円になっており(ソフマップは数量限定で
29800円だった)、BXも最安店では45K円となっているにょ。
N5はSSD16GBのXPモデルでさえ62800円、SSD32GBの7Starterモデルは67800円〜77800円と
なっており、その差はかなり大きいといえるにょ。(ヘタするとPMの2倍の価格)
そうなると現在実売価格が下がっているPMやBXをあえて買うというのも選択肢としては
悪くないと思うにょ。
N5は現時点では量販店での取扱がないため値崩れは期待できず、PM、BXが安価になっている
せいで相対的な割高感はかなり増しているにょ。
確かに価格差分の性能差はあると言えるけれどVAIO Pの実売価格とあまり変わらないと
なるとN5を選ぶのはPMでは性能で不満があり、VAIO Pではサイズに不満があるという
人に限られそうにょ。
|
|
掲示板管理者へ連絡
無料レンタル掲示板