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自民党スレ

7214チバQ:2021/09/15(水) 07:43:56
https://news.yahoo.co.jp/articles/78f020add62d6537bee3d3664c0c1f1370606949
岸田氏「四番バッターを3人も…」河野氏陣営に対抗心
9/14(火) 21:27配信

産経新聞
岸田文雄前政調会長(春名中撮影)

自民党総裁選(17日告示、29日投開票)への出馬を表明している岸田文雄前政調会長は14日、BSフジ番組に出演し、総裁選で対決する河野太郎ワクチン担当相に、世論調査で人気の高い石破茂元幹事長と小泉進次郎環境相が支援に回る方向となったことについて「四番バッターを3人もそろえたということだが、相手がどうでも自分自身が何を訴えるかが大事だ」と述べ、対抗心をにじませた。


その上で「相手の動きは気になるが、自らの戦いを進めていく。このことに専念するという思いを強くしている」と語った。

7215チバQ:2021/09/15(水) 08:25:00
https://news.yahoo.co.jp/articles/f2c3eab4ee9b8c0e9ec2143b3a203ccc1be9fc62
自民総裁選、5派閥が自主投票に…竹下・二階・石原派も
9/14(火) 22:07配信

読売新聞オンライン
自民党本部

 自民党総裁選(17日告示、29日投開票)は、党内7派閥のうち、細田派、麻生派、竹下派、二階派、石原派の5派閥が事実上の自主投票にする方向となった。大半の派閥が支持候補の一本化を見送る異例の展開となっている。立候補を模索していた石破茂・元幹事長は15日の石破派の総会で不出馬を表明する見通しだ。

 これまで総裁選には、岸田文雄・前政調会長、高市早苗・前総務相、河野太郎行政・規制改革相が出馬を表明している。

 党内最大派閥の細田派は14日、国会内で臨時総会を開き、事実上の自主投票とすることを決めた。会長の細田博之・元幹事長が高市氏と岸田氏を派として支持する方針を示しつつ、実際の投票行動は「それぞれの議員の判断を尊重する」との考えを示した。

 竹下、二階、石原各派は16日に会合を開き、支持候補の一本化を見送る方針を確認する。派内から河野氏が出馬する麻生派も16日の総会で、河野氏と岸田氏を「基本的に支持」するとした上で、どちらに投票するかは所属議員の判断に委ねる方針が示される見通しだ。

 岸田派は岸田氏支持を決めており、石破派は15日の臨時総会で対応を協議する。

 かつて自民党の派閥は領袖(りょうしゅう)を総裁に押し上げるために総裁選を結束して戦った。所属議員は領袖に忠誠を誓う代わりに「ポストとカネ」の配分を受けてきた。だが、1990年代の一連の政治改革で、政党交付金制度や、中選挙区制だった衆院選に小選挙区比例代表並立制が導入されたことで、資金やポストの差配は党執行部に移り、所属議員は派閥からの恩恵が薄れる結果となった。今回は、直後に衆院選を控えており、選挙基盤の弱い中堅・若手を中心に派閥の意向よりも、党員や有権者の声を優先する動きが強まっている。党幹部は「派閥議員を強引に締め付けると、造反が続出し、派閥の崩壊につながりかねない」と語った。

 一方、石破氏は総裁選に立候補せず、河野氏を支持する方向だ。13日には河野氏と国会内で会談し、河野氏から「当選したあかつきには、挙党態勢を作りたい」と協力要請を受けていた。石破派内で、出馬に慎重論が高まっていたこともあり、最終決断した。

7216チバQ:2021/09/15(水) 13:25:30
https://news.yahoo.co.jp/articles/eacc99b566e0454df172fef7c5fea41440ca6539
石破氏、追い込まれ離脱…河野氏支援で主流派入り狙う?
9/15(水) 10:18配信

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西日本新聞
自民党本部

 自民党の石破茂元幹事長が5度目の党総裁選への出馬を断念した。世論の人気は高いが国会議員票の支持が広がらず、これまでも総裁の椅子にたどり着けなかった石破氏。派閥内での求心力も低下し、悩んだ末の撤退の決断。河野太郎行政改革担当相の支援に回る考えで、「河野総裁」が誕生した場合、長年の“冷や飯食い”から脱却し、主流派入りできるとの思惑もあるとみられる。ただ河野氏にとっても、石破氏と反りが合わない安倍晋三前首相らの反発を招くなど、ハレーションが生じる懸念も残る。

【画像】自民党総裁候補らの関係図

 「総理総裁になった暁には挙党態勢を築きたい」「水月会(石破派)の力を最大限に生かしたい」

 13日夕、議員会館の石破氏の事務所。面会に訪れた河野氏は、石破氏が不出馬の場合、自身の支援に回るよう要請した。面会時間は20分。閣僚業務の合間にテレビ出演やあいさつ回りを続ける河野氏にとって、異例の長さだった。

 石破氏は面会後、「非常に意義のある時間だった。面会は出馬の判断の大きなポイントになる」と評価。14日も「(出馬の可否の)最終決定はしていない」としたが、関係者によると、一部議員に不出馬、河野氏支援を伝えたという。

   ◇   ◇

 昨年9月の総裁選で大敗を喫した石破氏。石破派は解体含みの騒動に発展。所属議員は17人まで減り、総裁選での20人の推薦人確保さえ厳しい状況に。石破派重鎮も「今回は一回休み。敗れたら後がない」と出馬に慎重姿勢だった。

 ただ、出馬しなければ総裁候補としての存在感も薄れる。勝機が見えない中、浮上したのが河野氏の支援だった。「河野氏を支援しよう」。7日の石破派の会合で、所属議員が声を上げた。石破氏と河野氏は、政治姿勢で共鳴できる部分が多い。河野氏支援を訴える石破派議員は「国民の人気が高く、改革派の河野さんと石破さんが組めば、古い権力構造は変わる」。2人を衆院選の「顔」として打ち出せば、若手・中堅議員の支持も集めやすいとの狙いもあるという。

   ◇   ◇

 河野氏にとっても、石破氏の支援は追い風だ。共同通信社が4、5両日に行った世論調査で、次期首相に誰がふさわしいか尋ねたところ、石破氏は26・6%。河野氏(31・9%)に次ぐ2位だった。石破氏の支援が得られれば、世論に近い党員・党友票の支持拡大に期待できるというわけだ。

 ただ、石破氏の支援がデメリットになる恐れも。石破氏は安倍政権時代、森友学園問題などで批判を続けた。安倍氏、麻生太郎副総理兼財務相と折り合いが悪く、“石破色”が濃くなれば、安倍氏が影響力を持つ最大派閥の細田派や麻生派にとって遠心力が働く可能性もある。

 細田派は14日、事実上の自主投票を決めたが、支持対象は高市早苗前総務相と岸田文雄前政調会長に絞った。細田派の若手は河野氏と石破氏の連携について「相当な抵抗感がある」と強調。「(細田派の決定は)石破さんと組んだ河野さんを応援することはない、というメッセージだ」と明かした。

 派閥の締め付けの動きを警戒する石破氏は記者団に「私も総裁選で誰に入れようか迷い、派閥と自分の意思が異なったことが何度かある」と述懐。若手・中堅議員に呼び掛けるようにこう語った。「そのときには選挙区に帰り、長年苦労をともにしてきた方々と意見交換し、自分の態度を決めてきた」

(井崎圭、前田倫之)

7217チバQ:2021/09/15(水) 13:26:27
https://www.nishinippon.co.jp/item/n/798486/?utm_source=yahoo_relation&utm_medium=external_delivery&utm_campaign=ver01
たたき上げ首相の誤算 会食で「生の声」聴くスタイル、コロナで不可
2021/9/10 6:00 (2021/9/10 11:47 更新)
 新型コロナウイルス対策の4度目の緊急事態宣言は9月末まで延長が決まり、菅義偉首相は持論の「防疫と経済の両立」を実現できぬまま、政権に終止符を打つことが確実となった。昨秋の就任から約1年。コロナ対応は時に迷走し、結果として全般的に後手に回り、命運を託したワクチン接種は一定の前進を見たものの、一度傷ついた国民との信頼関係はついに回復を見なかった。 

【関連】首相「コロナ専念で総裁選出馬せず」 退陣表明後、初の会見

 「10月から11月の早い時期には、希望者全員のワクチン接種が完了する予定です。それに向けて宣言などの地域であってもワクチンの接種証明や検査の陰性証明を活用し、制限を緩和していきます。認証制度も使って飲食、イベント、旅行など社会経済活動の正常化の道筋を付けてまいります―」

 事実上の退陣記者会見となった9日夜、首相はコロナの「出口戦略」に特に力を込めた。その言葉はとりもなおさず、就任時に高らかに掲げた、感染拡大抑止と社会経済活動の両立がかなわなかった冷徹な事実を示していた。

 昨年9月に政権が船出した時、たたき上げの首相に国民は好感を寄せ、支持率は共同通信の世論調査で66%を超えた。だが、継承を誓った安倍晋三前政権と同じく、感染の波を抑え込めなかったことが政権の命脈を大きく縮めた。

 10月に入ると感染再拡大の様相が見えたが、専門家の諫言(かんげん)を受け入れず、自ら旗を振った観光支援事業「Go To トラベル」の継続に固執した。感染者は全国で増え続け、12月に支持率が急落し、トラベルは停止に追い込まれた。

 今年1月には小池百合子東京都知事らから突き上げられる形で、2度目の緊急事態宣言を発出。「1カ月後には必ず事態を改善させる」と大見えを切ったが、解除は3月下旬を待たねばならなかった。ゴールデンウイーク期間中の「短期集中」と銘打った3度目の宣言も、7月の東京五輪開幕前に「先手先手の予防的措置」として東京に出した4度目も、首相の決意はことごとく空転。感染を制御できず、支持率は低迷し、回復基調に戻ることはなかった。

      ■     

 一方で、トップダウンで加速させたワクチン接種には評価が寄せられた。

 河野太郎行政改革担当相をワクチン担当に任命。5月には「1日100万回接種」の号令を発し、総務省を通じて自治体の尻をたたくことで6月に達成させた。全人口に占めるワクチン接種率は9月8日時点で、1回目を終えた人が61・4%、2回目まで完了した人が49・4%。1日の接種回数も120万回程度をキープしている。

 米英の先行事例では、国民の4割が1回目のワクチン接種を終えれば新規感染者数は減少に転じるとされていた。だが、感染力の強いデルタ株による「第5波」に直面し、五輪中の8月上旬に1回目の接種率が4割を超えた後も感染爆発は止まらなかった。

 「国民の命と健康を守る」と決意を繰り返し、それを守れず説明につまずくたびに国民の心は離れていき、衆院選を間近に控えた自民党から“引導”を渡された。官房長官時代に危機管理能力を存分に発揮し、「鉄壁」と言われた首相はなぜ、感染症対応に失敗したのか。周辺は「朝や夜の会食を通じて多くの人の話を直接聞き、官僚の説明とのギャップを埋めるのが首相のやり方だった。コロナ禍で(会食が)できなくなり、国民感覚とずれが生じてしまったのかもしれない」と嘆いた。 (久知邦)

7218チバQ:2021/09/15(水) 13:51:00
https://www.jiji.com/jc/article?k=2021091401027&g=pol
「河野・石破連合」で圧勝狙う 安倍・麻生氏と亀裂も―自民党総裁選
2021年09月15日07時24分

自民党の河野太郎規制改革担当相(写真左)と石破茂元幹事長(同右)
自民党の河野太郎規制改革担当相(写真左)と石破茂元幹事長(同右)


 自民党総裁選で、「ポスト菅」候補として世論の人気を二分してきた河野太郎規制改革担当相(58)と石破茂元幹事長(64)の「連合」が成立する可能性が出てきた。河野氏の協力要請を受けて石破氏が出馬を見送り、手を携えて党員・党友投票で圧勝を狙う。ただ、石破氏は安倍晋三前首相や麻生太郎副総理兼財務相の政治路線に一貫して否定的で、河野氏と安倍、麻生両氏の間に亀裂が走ることも予想される。
自民総裁選、石破氏不出馬 三つどもえ、ほぼ固まる―細田・麻生派は自主投票

 河野氏は13日、衆院議員会館に石破氏を訪ね、「『河野総理』が誕生したら力を貸してください」と打診。石破氏は即答を避けたが、総裁選には出馬せず、河野氏を支援する意向を固めた。
 河野、石破両氏は報道各社の世論調査で、「次の首相」としてトップを争う。石破氏は過去4回立候補した総裁選でも高い党員人気を見せつけてきた。各派の投票行動が見通せない中、河野氏は石破氏を取り込んで党員票を固め、国会議員票の比重が大きい決選投票に持ち込ませることなく、1回目の投票で決着をつけたい考えとみられる。
 河野氏からの支援要請は、総裁選対応を決められずにいた石破氏にも「助け船」となった。昨年の総裁選で惨敗し、石破派会長の辞任を余儀なくされた上、休会や退会の形で離反者が続出。20人の推薦人確保もままならないとみられていた。「河野政権」で要職に起用されれば、将来の総裁候補として芽を残すことができる。
 だが、河野氏にとり、石破氏との連携はもろ刃の剣だ。最大派閥・細田派に影響力を持つ安倍氏と、河野氏が所属する第2派閥・麻生派会長の麻生氏が首相在任中、石破氏は政権批判の急先鋒(せんぽう)となった。石破氏は今なお「河野氏ならこれまでの自民党政治の継承にならない」と漏らし、従来路線の転換を目指している。
 このため、麻生派幹部は「河野氏と安倍、麻生氏の関係は悪くなる」との見方を示す。河野氏が、数を握る安倍、麻生両氏を遠ざけるのは得策とは言えず、仮に首相の座を勝ち取っても政権運営の不安定要因になりかねない。
 「河野・石破連合」の行方を、岸田文雄前政調会長(64)も注視している。岸田氏は、党内で「異端児」扱いの河野氏に国会議員票で優位に立っていると踏んでいただけに、周辺は「流れが変わりそうな気がする」と警戒。同時に、安倍、麻生両氏の支援を当て込んで「うちにとっていい方向に変わるかもしれない」と期待も示す。
 石破氏は14日、党本部で二階俊博幹事長と面会。二階氏の元にはこの後、菅義偉首相も会談に訪れた。首相は就任時、「安倍政治の継承」を掲げたが、今回は河野氏を支持する意向とされ、二階氏は自身の党運営を問題視してきた安倍、麻生両氏と緊張関係にある。菅、二階、石破3氏が河野氏支援で連携し、安倍、麻生両氏と対立する構図も浮かぶ。

https://www.jiji.com/jc/article?k=2021091500535&g=pol
谷垣グループは原則岸田氏支持 自民総裁選
2021年09月15日12時15分

中谷元・元防衛相=8日、東京都千代田区の衆院議員会館
中谷元・元防衛相=8日、東京都千代田区の衆院議員会館


 自民党の谷垣グループは15日の会合で、党総裁選(17日告示、29日投開票)への対応に関し、岸田文雄前政調会長(64)を支持する方針を決めた。ただ、メンバーが岸田氏以外の候補を支援することも容認する。代表世話人の中谷元・元防衛相は「岸田氏は地方重視と格差の是正で経済を成長させるという王道の経済政策を持っている」と語った。

7219チバQ:2021/09/15(水) 16:28:47
https://news.yahoo.co.jp/articles/500230535363ec5e526e1bbc3b6f88bf330e06d5
野田聖子幹事長代行、総裁選出馬の可能性高まる 推薦人確保めどがたつ
9/15(水) 13:51配信
日刊スポーツ
自民党の野田聖子氏(19年4月撮影)

野田聖子幹事長代行が15日、自民党総裁選(17日告示、29日投開票)に出馬する可能性が高まった。


野田氏は、出馬に必要な国会議員20人の推薦人の確保に難航していたが、この日までに「確保するめどが立った」ことを関係者が明らかにした。

野田氏は、16日にも出馬会見を予定している。

総裁選には岸田文雄前政調会長、高市早苗前総務相、河野太郎行革相の3氏が、すでに出馬を表明しており、野田氏が出馬表明すれば、4氏乱立による混戦となる。

7220チバQ:2021/09/15(水) 19:06:12
https://news.yahoo.co.jp/articles/46302b20fb537a7fd02f2baea2579510228d4876
石破氏が不出馬 “三つどもえ”一転 各派閥に動き
9/15(水) 17:30配信

テレビ朝日系(ANN)

All Nippon NewsNetwork(ANN)

 自民党総裁選を巡り、野田聖子幹事長代行(61)が出馬に向けて最終調整に入りました。

 17日に告示を迎える自民党の総裁選挙。顔ぶれが固まってきました。

 15日午後4時ごろから派閥の総会を開いた石破元幹事長(64)は、正式に立候補しない意向を表明。すでに立候補を表明している河野行政改革担当大臣を支援する考えです。

 一方、立候補に意欲を見せている野田幹事長代行。周辺によりますと、立候補に必要な20人の推薦人の確保が見えてきたとのことで現在、最終調整を行っています。

 野田氏のブログから(14日):「やはり私自身が動く必要性を強く感じ、残された期間で準備に入る覚悟をしたところです」

 現職の大臣としてただ1人、立候補を表明している河野行革担当大臣(58)は公務の合間を縫ってコロナ禍で苦境に立たされている飲食店経営者と意見交換した後、テレビ番組に出演。他の候補者との違いをアピールしました。

 自民党麻生派・河野行革担当大臣:「ワクチン接種、1741の市区町村の皆さんの声を聞きながら、ここまで引っ張ってきましたので多分、政治家のなかで今、実行力、突破力と調整力、一番あるのが河野太郎だと思って頂いていいんだと思います」

 一方、岸田前政調会長(64)は「しっかり話を聞いて、そして対話をし、信頼関係を作って、そして協力をお願いする。私は、そういったリーダーを目指す。私こそ、そういったリーダーにふさわしい」とアピールしました。

 去年の総裁選挙で敗因の1つ、地方票が少なかった岸田前政調会長は今回、党員・党友票の支持拡大に力を入れ、今月15日もリモートによる対話集会を行いました。

 14日に開いた選対本部立ち上げ集会に約40人の議員が集まった高市前総務大臣(60)。「ファイト・オン・サナエ・フォー・ジャパン」と書かれたサナエタオルを掲げ、決意を新たにしました。

 自民党無派閥・高市前総務大臣:「勝たねばならぬ…そう思っております。一生懸命、戦います」

 15日も党所属の国会議員の事務所を回り、支持を呼び掛けました。

 自民党無派閥・高市前総務大臣:「(候補者の)人数が多いほど色んな議論ができるので良いことだと思います。非常に幅広い議論ができるチャンスでございますので、1人でも多いといいですね」

 党内最大派閥の細田派は14日、その高市前総務大臣と岸田前政調会長の2人を支援することを決定。現状、7派閥のうち岸田派を除く6派閥が事実上、自主投票になる見通しの今回の総裁選挙。票読みが難しくなると予想されるなか、若手議員に影響力を持つ小泉環境大臣は河野大臣支持を表明しました。

 自民党無派閥・小泉環境大臣:「河野さんが総理、総裁になれば日本も自民党も変わりますよ。これは戦ですから。この総裁選、絶対勝つんだと。この総裁選を必ず勝ち抜いて新しい自民党、新しい日本をつくり上げるんだということがまず今、考えるべきことだと思っています」

 世論調査で人気の高い河野、石破、小泉の3氏が連携することで総裁選挙にどんな影響が出るのか…。

 一方、野党は総裁選挙に神経をとがらせています。

 立憲民主党・長妻副代表:「今、自民党総裁選真っ盛りでコロナ対策が手薄になってはいませんか?」

 田村厚生労働大臣:「総裁選ですか、それに合わせて手を抜いているだとか、絶対あり得ない話でございます」

 来月上旬に召集される菅総理の後任を選ぶ臨時国会で、新しい総理大臣のもとで予算委員会を開くよう求める方針です。

テレビ朝日

7221チバQ:2021/09/15(水) 19:14:07
https://news.yahoo.co.jp/articles/fdb9fc0a9033a45e4f90640a1285bd8a5171a5aa
今の自民党は、まるで昔の民主党 衆院選の「顔」求め右往左往
9/15(水) 7:32配信
 ここ半月の政界の動きはかまびすしい。8月22日、菅義偉首相の地元・横浜市の市長選で、閣僚を辞めてまで出馬した首相側近の小此木八郎氏が、立憲民主党が推薦した事実上の野党統一候補、山中竹春氏に惨敗。自民党内で「菅首相では秋の衆院選を戦えない」との声が吹き荒れた。菅首相は党役員人事や衆院解散の先行などの奇策をもくろんだが奏功せず、9月3日に自民党総裁選への不出馬、つまり事実上の退陣表明に追い込まれた。現在は17日の総裁選告示に向け、党を挙げて「誰が勝ち馬か」の品定めに余念がない、というところだろう。

 そんなわけで永田町は自民党の動きにくぎ付けだが、ここまでの一連の流れを見ていて、筆者はある種の懐かしさを感じた。こういう光景をかつて何度も見たことがある。今はなき民主党(民進党)である。

 今回の自民党総裁選は、政権与党たる自民党が、党内ガバナンスが効かず国民の失望を招いたかつての民主党・民進党のレベルに落ちていることを、白日のもとにさらすイベントになるのかもしれない。(ジャーナリスト 尾中香尚里)

横浜市長選で当選を決め、花束を受け取る山中竹春氏(左)=8月22日夜、横浜市

 ▽バラバラにならないはずが

 かつての民主党・民進党は、何かにつけて「寄り合い所帯」「党内バラバラ」とやゆされていた。民主党は1990年代半ば、自民党、新進党という「保守2大政党」の構図にあらがう形で、いわゆる民主・リベラル勢力を中心として誕生した政党だったが、その後新進党の解党に伴い、保守系の議員が大勢なだれ込み、さらに選挙区事情もあって、自民党からの出馬が困難だった新人も民主党にはせ参じた。

 当時は小選挙区制中心の選挙制度に対応するため、野党は自らの生き残りのために、合従連衡によって無理やり規模を拡大して「2大政党」の体裁を作らざるを得なかった。結果として民主党は「どこを目指しているのか分からない」政党になってしまった。

 こうした党の成り立ちは、党内が常に「選挙に勝てるかどうか」で右往左往し、無駄に代表交代を繰り返して党の体力を消耗する状況を生んだ。歴代執行部の力不足もあったのだろうが、何かにつけて「解党的出直し」を叫び、自ら党を支える努力をしない中堅・若手のフォロワーシップの欠如も、国民の失望を招いた。その最たるものが前回衆院選(2017年)の「希望の党」騒動。間近に迫った衆院選におびえ、代表交代どころか、民進党を事実上解体させてしまった。

 野党を好意的にみていた筆者でさえ、こんな状況の繰り返しには、心底うんざりしたものだ。

 そんな野党の比較対象として存在していたのが自民党だった。2020年9月、菅義偉氏が新総裁に選出された前回の総裁選。有力派閥の支持表明で雪崩を打つように「菅氏当選」の流れが安定的につくられていくさまには、今でもこんな風に組織のガバナンスが効くものか、と驚いた。

 安倍晋三前首相や菅義偉首相に異論の一つも上がらない「官邸1強」の在りようを、筆者は決して評価していたわけではない。だが、少なくとも民主党・民進党の、政権にあった時でさえ党内で足の引っ張り合いを繰り返すさまに失望した国民は、こういう姿の自民党を、ある種の安心感を持って受け入れるのかもしれない、という思いも抱いた。実際、民主党・民進党関係者から「自民党は批判すべき点は多々あるが、党をバラバラにしない。ガバナンスについては学ぶ点もある」という話を、過去に何度も聞いた。

自民党の新総裁に決まり、拍手に応える菅官房長官=2020年9月14日午後、東京都内のホテル

7222チバQ:2021/09/15(水) 19:14:32
 ▽派閥が無力化

 だが、菅内閣の支持率が大きく低迷する中で、党総裁選と衆院選の時期が限りなく近づき、新総裁と「選挙の顔」が直結した途端、あれほどの強固な党内ガバナンスを誇った自民党が、あっという間にここまで「民主党化」したことには、こちらが驚いた。

 総裁選においては強い影響力を行使できていた派閥が、今回全く機能していない。自ら「宏池会」を率いる岸田文雄前政調会長が出馬を表明し、派閥に支えられて選挙に臨むさまは従来型の総裁選をほうふつとさせる。だが、その他の派閥はいまだ対応が定まらない。昨年の前回総裁選まで普通にみられた「派閥の領袖(りょうしゅう)が担ぐ候補を決め、一致結束してその候補を推す」という形が作れずにいる。

 従来型の党内力学で動く派閥領袖に対し、選挙基盤の弱い中堅・若手は派閥に関係なく「選挙の顔」を強く求める。派閥領袖が決めた候補で結束を保つことが難しくなり、結果として派閥領袖たちは、自身も「勝ち馬」を探し始める。麻生派トップの麻生太郎副総理兼財務相が、派内から出馬を表明した河野太郎行政改革担当相を支援するのかしないのか、態度をはっきりできないのが良い例だ。

 なぜか党内で今なお強い影響力を持つとされる細田派出身の安倍晋三前首相が、高市早苗前総務相の支援を表明しても、細田派所属議員の支持候補は分散しそうで、安倍氏が十分な求心力を持っているようには見えない。

 結束力の強さでは党内随一とみられた二階派も同様で、そもそも菅首相が退陣を表明する前、二階俊博幹事長がいち早く菅首相支持を打ち出したにもかかわらず、派内から公然と異論が出たのは記憶に新しい。

 間近に迫る衆院選を前に、個々の議員がバラバラになり始めた。衆院当選3回以下を中心とする中堅・若手議員が派閥横断の新グループを結成し、総裁選について「派閥にとらわれずに個人の意思で投票する」ことを訴えた。

 ▽いつかみた風景

 きっとこんなグループが出てくるだろうと思っていた。かつての民主党で見飽きた光景だからだ。「党風一新の会」というグループ名自体、いかにも民主党っぽい。

 評判の悪い自民党長老とは距離を置いていることを有権者にアピールし、自らの生き残りを図りたいのかもしれない。もし今回の総裁選で、安倍前首相が石破茂氏を決選投票で逆転した2012年総裁選のような事態が起きれば、彼らはその後の首相指名選挙で党の総裁に投票せず、造反さえしかねないのではないか。

記者会見で自民党総裁選への立候補を正式表明する河野行革相=9月10日午後、国会

 もっとも、今になって「党改革を通じた政治改革を断行する」などと強調されても「では『モリ・カケ・サクラ』で党が信頼を失っていた時に、あなた方は何をやっていたのか」という思いしかないのだが……。

 自民党の唯一の「褒められて良い点」だった党内ガバナンスの崩壊を目の当たりにして、筆者は過去の民主党の残念な姿を、まざまざと思い起こした。

 ▽野党はどうあるべきか

 さて、「現在の」野党である。

 民進党の崩壊に伴い、2017年の衆院選で戦後最小の野党第1党となった立憲民主党。その後は選挙を通じて徐々に党勢を拡大。「中小野党のどんぐりの背比べ」状態から「野党の中核」として頭一つ抜け出すと、今度は国会で野党の統一会派を組んで政党間の信頼関係を高めながら「綱領に基づき個々の議員が集まる」形を取ることで「寄り合い所帯ではない」野党議員の糾合を目指してきた。共産党などとの選挙協力も徐々に進み、この1年は大きな与野党対決型の選挙で連勝している。

7223チバQ:2021/09/15(水) 19:14:56
 枝野幸男代表ら立憲民主党の執行部は、かつての失敗を繰り返すまいと、ここまでは慎重な行動を重ね、それが奏功していると言える。

 ところが、菅首相の退陣で自民党総裁選に注目が集まる中、それにあおられて浮足立つ野党の若手議員の存在が、報道などで指摘されている。実際は浮足立っているひまもないはずだが、もし報道が事実であれば、非常にもったいない。

 せっかく、過去の民主党の「最大の欠点」を、自民党が引き取ってくれているのである。ここで野党側が再び過去の「民主党」に逆戻りする必要はないし、すべきでもない。奇をてらうことなく、淡々と誠実に政策を訴えて選挙区を回り、有権者と対話を重ねればいい。自民党にはもはや見られない「安定感」は今や野党にこそある、と有権者にアピールして安心感を勝ち取る。これこそが、衆院選に向けて、立憲民主党をはじめとする現在の野党が、なすべきことであろう。

7224とはずがたり:2021/09/15(水) 20:13:14
野田聖子氏 総裁選の出馬なるか カギは石破氏
https://www.sankei.com/article/20210913-TJY2YP4ZRBJ47OLDEJYNVTVA44/
2021/9/13 20:11
市岡 豊大

自民党総裁選(17日告示、29日投開票)への立候補に意欲を示す野田聖子幹事長代行が正念場を迎えている。ライバルの高市早苗前総務相が先行する中、20人の推薦人集めが難航し出馬を断念した過去3回の総裁選と同様に、今回も出馬へのハードルは高い。ただ、党内ではベテランを中心に待望論があるのも事実だ。カギを握るのは、同じく出馬を模索している石破茂元幹事長の動向だ。

「ちょっとずつ積み上げていかないと。(他の派閥候補と違って)中小企業みたいなもんだから」

野田氏は周囲にこう語り、無派閥で議員の支持が広がらない自身を自虐的に語りつつ、意欲をみなぎらせた。野田氏は二階俊博幹事長のもとにも日参している。二階派(志帥会、47人)は総裁選で独自候補を出さないため、推薦人の提供を受けたい考えだ。

野田氏は7日に菅義偉(すが・よしひで)首相、8日には青木幹雄元参院議員会長とそれぞれ面会した。首相は約40人の無派閥グループ、青木氏は竹下派(平成研究会、52人)の参院議員(20人)に影響力を持つとされる。

野田氏は「初の女性首相を目指す」との看板を掲げ、過去3回の総裁選で出馬を目指したが、いずれも推薦人の壁に阻まれた。今回は同年代の高市氏が出馬表明し、野田氏は焦りを募らせている。

ただ、野田氏を支持するベテラン議員には「タカ派色が強い高市氏の対抗馬として党の多様性をアピールできる」との声がある。ある議員は「383の党員・党友票のうち100は取れる」とそろばんをはじく。


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野田氏がスタートラインに立つうえで、重要となるのが石破氏の動向だ。13日には、国会内で石破氏と面会した。石破氏の支持者を自陣に取り込み、出馬の可能性を広げる狙いがあり、野田氏に近い議員は「石破氏との連携も選択肢だ」と語る。(市岡豊大)

7225チバQ:2021/09/15(水) 20:13:16
https://news.yahoo.co.jp/articles/e78f89a564a0d8ae79357df4dd0e40b982e071f0
派閥の多くが自主投票へ 3氏が争う構図、野田聖子氏は立候補を模索
9/15(水) 19:57配信

朝日新聞デジタル
報道関係者が詰めかけた自民党本部=2020年6月18日午後0時16分、東京・永田町、杉本康弘撮影

 自民党総裁選は17日に告示される。岸田文雄前政調会長、高市早苗前総務相、河野太郎行政改革相の3氏が争う構図だが、派閥の多くが支持候補を一本化できない異例の選挙戦となる見通しだ。石破茂元幹事長が正式に不出馬表明し、野田聖子幹事長代行はなお立候補に向けて最終調整を続けた。

■石破氏は不出馬表明 野田氏、推薦人確保へ奔走

 石破氏は15日、国会内で記者会見を開き、立候補を見送り、河野氏を支援する考えを明らかにした。「自民党を変えてほしい。政治を変えてほしい。この多くの国民の声に応えるためには、改革を志す勢力が二分することなく一致すべきだ」と、不出馬に至った理由を語った。

 また、森友学園への国有地売却をめぐる公文書改ざん問題について、「一番悲しんでいる人の思いに寄り添わなくて、私は政治の名に値すると思わない」とし、再調査の必要性に言及。13日に石破氏が河野氏と会談した際にも、こうした考えを伝えたと述べた。

 会見に先立って開かれた石破派(17人)の臨時総会で石破氏は、所属議員に対し、派閥として投票先を拘束はしないと説明。同派代表世話人の鴨下一郎元環境相は総会後、記者団に「派閥として意見をとりまとめることはしないが、(石破氏と)方向性は一致している」と語った。

 河野氏については、小泉進次郎環境相も14日、支持を表明している。石破氏の会見を受け、河野氏は15日、記者団に「一人でも多くの方々にご支援をいただけるのは、ありがたいことだ」と語った。

 一方、野田氏は15日も党本部などで推薦人の確保に向けて活動した。野田氏を支援する閣僚経験者は、立候補の要件である「20人」まで迫っているとし、「あと少しだ」と述べた。

 総裁選をめぐっては、石原派(10人)が15日、幹部会合を開き、自主投票の方針を決めた。すでに最大派閥の細田派(96人)が高市氏と岸田氏の支持を決定。河野氏が所属する第2派閥の麻生派(53人)は16日に緊急総会を開く予定で、河野、岸田両氏を支持する方向だ。ただ、所属議員の投票を拘束することはせず、岸田氏が会長の岸田派(46人)以外は、事実上の自主投票となりそうだ。

朝日新聞社

7226チバQ:2021/09/15(水) 20:47:17
https://news.yahoo.co.jp/articles/54d4edcf64112b05c04e48d51ab77fab48214882
存在感かけた総裁選に悩む最小派閥・石原派
9/14(火) 21:28配信

産経新聞
石原伸晃会長(寺河内美奈撮影)

自民党総裁選(17日告示、29日投開票)は、最小派閥の石原派(近未来政治研究会、10人)にとって浮沈をかけた戦いとなる。7派閥の中でいち早く菅義偉首相(党総裁)の再選支持を表明したが、首相の不出馬により白紙となった。小所帯だけに選択を誤れば埋没しかねず、同派を率いる石原伸晃元幹事長は難しいかじ取りを迫られている。


「アイドルの人気投票ではない。軽率な行動を取らず、しっかりと協力していこうということで話は終わった」。9日に開かれた派閥会合後、石原氏は記者団に候補者の政策を見極めた上で、派の方針を決定することを明らかにした。

石原派は昨年9月の総裁選では首相の出馬表明前、主要3派に先んじる形で支持を組織決定した。その効果もあってか、菅政権発足後の人事では森山裕国対委員長の続投に加え、坂本哲志氏が1億総活躍担当相に就任し、久しぶりに閣僚を出した。

ただ、最近は派を暗い影が覆う。緊急事態宣言中の今年1月、田野瀬太道衆院議員が深夜に東京・銀座のクラブを訪れたことが発覚し、その後に離党。6月には冨岡勉衆院議員が次期衆院選への不出馬を表明した。総裁選で衆院選の「顔」選びを誤れば、勢力はさらに後退しかねない状況だ。

同派幹部は「10人の小所帯。石原会長の下、一致結束して総裁選に臨みたい」と語るが、現時点では他派と同様に意見は割れている。9日の派閥会合では、岸田文雄前政調会長や河野太郎ワクチン担当相を推す声が上がった。最高顧問を務める山崎拓元副総裁が態度を鮮明にしていなかった石破茂元幹事長の背中を押しているとの情報も流れ、派閥幹部は「ひっかきまわさないでほしい」と頭を抱える。

一方、今回は岸田氏、河野氏、高市早苗前総務相と有力者が競い合う総裁選となるため、所属議員は「わずか10人の石原派さえ、まとまるのが難しい。他派が自主投票なら、それに倣えとなるかもしれない」と語った。

石原氏は、同い年の岸田氏や石破氏と関係が深い。平成24年の総裁選では岸田氏が幹事長だった石原氏の推薦人を務めた経緯もある。首相や二階俊博幹事長の信頼を得て党内で存在感を示してきた森山氏の意向なども派の意思決定に影響しそうだ。(今仲信博、児玉佳子)

7227チバQ:2021/09/15(水) 20:49:57
https://news.yahoo.co.jp/articles/5c3f5273e33e1e4441c11640a0d30c0e2125618e
岸田氏陣営選対本部長に遠藤氏、顧問に甘利氏
9/15(水) 20:26配信

産経新聞
岸田文雄前政調会長(春名中撮影)

自民党総裁選(17日告示、29日投開票)への出馬を表明している岸田文雄前政調会長を支持する陣営の選対本部長に谷垣グループ(有隣会)代表世話人の遠藤利明元五輪相が就任することが分かった。麻生派(志公会)に所属する甘利明税調会長は顧問に就く。15日、関係者への取材で分かった。


遠藤氏は前回総裁選でも選対本部長を引き受けた岸田氏の盟友。谷垣グループとしても同日、岸田氏を支持することを決めた。甘利氏も当初から岸田氏を支援する考えを示していた。

https://news.yahoo.co.jp/articles/a75889d722a4f7a9832a3ea118aae102dc6e9fe1
河野太郎氏も一転ピンチの可能性 史上初女性2人含む4人乱立で票分散
9/15(水) 20:23配信

日刊スポーツ
河野太郎行革相(2021年9月10日撮影)

自民党の野田聖子幹事長代行が15日、党総裁選(17日告示、29日投開票)への出馬に向け、最終調整に入ったことが明らかになった。必要な国会議員20人の推薦人の確保に難航していたがこの日までに、めどが立った。すでに岸田文雄前政調会長、高市早苗前総務相、河野太郎行革相が出馬を表明し、史上初の女性2人を含めた4人による乱立が濃厚となり、決選投票にもつれれば、河野氏の不利も予測されれる。

   ◇   ◇   ◇   

菅義偉首相の後継を争う戦いは、告示2日前に大きく動いた。野田氏が、最大の課題だった国会議員の推薦人20人確保のハードルをクリアしたことを関係者が明らかにした。16日にも出馬表明を予定している。高市氏と史上初となる女性2人を含めた乱立で構図は一変する様相だ。

野田氏は推薦人確保に手応えを得た前日14日、自身のブログを更新し、「やはり私自身が動く必要性を強く感じ」などと出馬予告したものとみられている。同じ無派閥の三原じゅん子厚労副大臣らから支持する動きが広がっている。初の女性候補2人を含む本格的な総裁選となれば、多様性を持った党としての改革のアピールになり、コロナ対策などで国民の批判にさらされている流れを変える一手にもなる。

河野氏は「次期衆院選を戦える新しい顔」として派閥を横断した支持を拡大させている。この日、石破茂元幹事長から支持表明を受け、追い風を得たが、候補の乱立で票の分散が現実味を帯び、一転してピンチに陥る可能も出てきた。

総裁選は国会議員383票、党員・党友383票の計766票によるフルスペックで行われ、トップが過半数に達しなかった場合には上位2人による決選投票となる。決選投票では国会議員383票と、都道府県連各1票の計47票、合計430票で争われ、国会議員票の重みが増す。仮に河野氏、岸田氏による決選投票となった場合、国会議員票は岸田氏に流れる可能性が高い。

河野氏が所属する麻生派(53人)も河野氏支持で一枚岩ではなく、高市氏を支援する安倍晋三前首相も河野氏には警戒感を示す。安倍氏の出身である最大派閥の細田派(96人)「自主投票」としたが、この日、細田派を中心とする原発推進グループの会合で、出席者の大半が、出馬を機にトーンダウンしたとはいえ「脱原発」を訴えてきた河野氏への不信感をあらわにし、岸田氏支持を伺わせた。他派閥も割れる意見に配慮して自主投票としているが、決選投票となれば、今後の人事、処遇などをにらみ、現実的で冷徹な派閥の論理で「勝ち馬」に乗る動きが決定的になる。野田氏が投じる一石が、政界に大きな波紋を広げることなりそうだ。【大上悟】

7228チバQ:2021/09/15(水) 20:50:45
https://news.yahoo.co.jp/articles/30a2ca54e6894ce72a518ee102c26d100bfb08f6
負ければ冷や飯…自民総裁選、推薦人にも「覚悟」
9/15(水) 20:19配信

産経新聞
東京・永田町の自民党本部

自民党総裁選(17日告示、29日投開票)を前に、各陣営は15日、立候補に必要な20人の推薦人名簿の作成を進めた。告示日に公開される推薦人名簿は、候補者の党内基盤を示し、投票権を持つ党員・党友へのアピールにもつながる。推薦人は候補者が当選すれば人事などで優遇が期待できる一方、負ければ冷や飯を食うリスクを抱えるだけに、運命共同体とも言われる。

「これだけ集まってくれたんだから、ちゃんと扱わないといけない」

立候補を表明している高市早苗前総務相の選対幹部は15日、前日の選対本部発足式に出席した議員から優先的に推薦人を選ぶ方針を示した。名簿は衆参両院、当選回数、男女などのバランスを考慮した上で派閥横断的な議員による構成にし、党内の幅広い支持基盤を示した上で、支持拡大につなげたい考えだ。

推薦人制度は、候補者の乱立を防ぐため、田中角栄氏が勝利した昭和47年の総裁選で「推薦人10人」の要件を設けた。派閥の影響力が増すにつれ、推薦人は52年に20人、中曽根康弘内閣が誕生した57年は50人まで引き上げられた。しかし、議員定数削減などで徐々に要件は緩和され、現在の20人に至っている。

推薦人になる最大のメリットは、論功行賞で内閣や党の役職を得やすいことだ。昨年9月の前回総裁選では、菅義偉首相の推薦人に河野太郎ワクチン担当相をはじめ、平沢勝栄復興相、坂本哲志地方創生担当相、山口泰明選対委員長らが名前を連ねていた。一方、首相と争った岸田文雄前政調会長の推薦人では上川陽子法相のみが入閣し、石破茂元幹事長の推薦人からの入閣はゼロだった。

今回は、推薦人となることに慎重な議員も少なくない。主要派閥が首相支持に雪崩を打った前回とは異なり、支持候補を一本化しない派閥が相次ぎ、「勝ち馬」を読みにくいためだ。

総裁候補がいない二階派(志帥会)の議員は「2陣営から推薦人を頼まれたが、どちらに行けばいいのか。こんなに読めない総裁選は珍しい。推薦人になるにも覚悟が必要だ」と吐露した。(広池慶一)

7229とはずがたり:2021/09/15(水) 20:54:12
参院が反小沢に回って衆院側を抑えた小沢が結局党を飛び出さざる得なかった時を思い出す。今回も河野を抑える形になるのかな?

https://twitter.com/52311597a939434/status/1438101928181858309
芋松
@52311597a939434
@鹿児島県の民放各社より

>野村哲郎氏、尾辻秀久氏、宇都隆史氏が所属する参議院竹下派は、(参議院)岸田派と『兄弟派閥』とも言われていて、3人とも態度を明らかにはしていないが、岸田さんを支持する可能性が高いとみられている。
午後8:26 ・ 2021年9月15日・Twitter for Android

7230チバQ:2021/09/15(水) 20:55:16
https://news.yahoo.co.jp/articles/55f4780a77b9fbd4450dfbd3d4f92cd08608b2b3
三原じゅん子氏、SNSに「見事なまでの罵詈雑言」が殺到し嘆き…野田聖子氏推し発言で
9/15(水) 12:59配信
スポーツ報知
三原じゅん子氏

 自民党の三原じゅん子厚生労働副大臣が15日、自身のツイッターを更新。自民党の野田聖子幹事長代行についてつづった。

 三原氏は、14日、野田氏が総裁選の候補者について「残念な事に誰ひとり『子ども・女性・障がい者・介護政策、貧困の格差等』に触れている候補者が居なく、私としてはとても残念な気持ちになりました」「このコロナ禍で女性たちが抱える孤独感や困難に寄り添うことから始めたい。菅政権でやっと動き出した『こども庁』を一日も早く動かさなければならない。そう考えたら、やはり私自身が動く必要性を強く感じ、残された期間で準備に入る覚悟をしたところです」などとつづった投稿を引用したうえで、「思想・信条は確かに違う。でも何故?子どもの『こ』の字も誰も言わない。何だろう、この違和感。ずっとそう思ってた。そして、今やっと分かった。#変えるなら野田聖子」と投稿した。

 この投稿には15日12時半現在、2300件以上のコメントが寄せられている。このコメントを受け三原氏は「まぁ!見事なまでの罵詈雑言!!」「私が誰推しであろうが、真の保守である事は変わらない。変わる筈がない。どんどん皆んなで議論を闘わせればいい。良い総裁選になりますよ、きっと。」と記した。

報知新聞社

7231チバQ:2021/09/15(水) 21:38:39
https://news.goo.ne.jp/article/sankei/politics/sankei-_politics_situation_UN33QJPHIJK7TCDTCGC6AX2ONY.html
二階派の若手衆院議員約10人が河野氏支持
2021/09/15 18:53産経新聞

二階派の若手衆院議員約10人が河野氏支持

ぶら下がり取材に応じる河野太郎ワクチン担当相=15日午後、東京・永田町の衆院第二議員会館(松井英幸撮影)

(産経新聞)

自民党総裁選(17日告示、29日投開票)をめぐり、二階俊博幹事長率いる二階派(志帥会、47人)の若手議員らが15日、党本部で二階氏と面会し、総裁選で同派の若手衆院議員約10人が河野太郎ワクチン担当相を支持する考えを伝えた。

二階氏は「首相を選ぶ大事な選挙だ。それぞれがしっかりと考えて、活動しなさい」と了承したという。複数の派閥関係者が明らかにした。

7232とはずがたり:2021/09/15(水) 21:56:53

「河野・石破連合」で圧勝狙う 安倍・麻生氏と亀裂も 自民党総裁選
9/15(水) 7:09配信
https://news.yahoo.co.jp/articles/254aefba612501b4f3939b6116ad7e9436961610
時事通信

 自民党総裁選で、「ポスト菅」候補として世論の人気を二分してきた河野太郎規制改革担当相(58)と石破茂元幹事長(64)の「連合」が成立する可能性が出てきた。

 河野氏の協力要請を受けて石破氏が出馬を見送り、手を携えて党員・党友投票で圧勝を狙う。ただ、石破氏は安倍晋三前首相や麻生太郎副総理兼財務相の政治路線に一貫して否定的で、河野氏と安倍、麻生両氏の間に亀裂が走ることも予想される。

 河野氏は13日、衆院議員会館に石破氏を訪ね、「『河野総理』が誕生したら力を貸してください」と打診。石破氏は即答を避けたが、総裁選には出馬せず、河野氏を支援する意向を固めた。

 河野、石破両氏は報道各社の世論調査で、「次の首相」としてトップを争う。石破氏は過去4回立候補した総裁選でも高い党員人気を見せつけてきた。各派の投票行動が見通せない中、河野氏は石破氏を取り込んで党員票を固め、国会議員票の比重が大きい決選投票に持ち込ませることなく、1回目の投票で決着をつけたい考えとみられる。

 河野氏からの支援要請は、総裁選対応を決められずにいた石破氏にも「助け船」となった。昨年の総裁選で惨敗し、石破派会長の辞任を余儀なくされた上、休会や退会の形で離反者が続出。20人の推薦人確保もままならないとみられていた。「河野政権」で要職に起用されれば、将来の総裁候補として芽を残すことができる。

 だが、河野氏にとり、石破氏との連携はもろ刃の剣だ。最大派閥・細田派に影響力を持つ安倍氏と、河野氏が所属する第2派閥・麻生派会長の麻生氏が首相在任中、石破氏は政権批判の急先鋒(せんぽう)となった。石破氏は今なお「河野氏ならこれまでの自民党政治の継承にならない」と漏らし、従来路線の転換を目指している。

 このため、麻生派幹部は「河野氏と安倍、麻生氏の関係は悪くなる」との見方を示す。河野氏が、数を握る安倍、麻生両氏を遠ざけるのは得策とは言えず、仮に首相の座を勝ち取っても政権運営の不安定要因になりかねない。

 「河野・石破連合」の行方を、岸田文雄前政調会長(64)も注視している。岸田氏は、党内で「異端児」扱いの河野氏に国会議員票で優位に立っていると踏んでいただけに、周辺は「流れが変わりそうな気がする」と警戒。同時に、安倍、麻生両氏の支援を当て込んで「うちにとっていい方向に変わるかもしれない」と期待も示す。

 石破氏は14日、党本部で二階俊博幹事長と面会。二階氏の元にはこの後、菅義偉首相も会談に訪れた。首相は就任時、「安倍政治の継承」を掲げたが、今回は河野氏を支持する意向とされ、二階氏は自身の党運営を問題視してきた安倍、麻生両氏と緊張関係にある。菅、二階、石破3氏が河野氏支援で連携し、安倍、麻生両氏と対立する構図も浮かぶ。

7233チバQ:2021/09/15(水) 22:24:46
https://news.goo.ne.jp/article/sankei/politics/sankei-_politics_situation_6SKOZEC3ZVOLNCHRC4QUQUQ2ZE.html
安倍・麻生氏側にしこり 仇敵・石破氏の河野氏支持方針
2021/09/14 20:52産経新聞

安倍・麻生氏側にしこり 仇敵・石破氏の河野氏支持方針

(産経新聞)

自民党総裁選(17日告示、29日投開票)で、石破茂元幹事長が立候補を見送る方向となった。石破氏は協力要請を受けた河野太郎ワクチン担当相の支持に回るとみられることから、石破氏と反目してきた安倍晋三前首相や麻生太郎副総理兼財務相に近い議員の間に反発が広がる。河野氏は知名度の高い石破氏や小泉進次郎環境相らの後押しで党員・党友票の上積みを狙うが、国会議員票を減らす展開もありうる。

安倍氏の出身派閥で最大勢力の細田派(清和政策研究会、96人)は14日の会合で、河野氏を支持しない方針を決めた。同派からは柴山昌彦幹事長代理らが河野氏支持を鮮明にしたが、河野氏支持の議員に対する罰則までは検討していない。

とはいえ、派として「河野氏以外」の決め手となったのは、政策の違いだった。

事務総長の松野博一元文部科学相は会合後、記者団に、エネルギー政策について河野氏の持論が「脱原発」であることを念頭に「わが派の過去の議論において、合意できるものではないということだ」と説明した。高市早苗前総務相を支持する高鳥修一衆院議員は「清和研の政策は保守的な政策が多く(高市氏と)共通点が多い」として、派の決定を歓迎した。

また、安倍氏に近いベテラン議員は「石破氏が河野氏を支持するならば『石破氏と足並みをそろえる河野氏を支持していいのか』と議員や党員に訴えやすくなる」と話す。「河野-石破」連合が好都合というわけだ。

背景には、安倍氏側の忘れられない過去がある。石破氏は第1次安倍政権下の平成19年参院選で自民党が大敗した際、首相の安倍氏に対し「『私か(当時の)小沢一郎民主党代表かの選択だ』と訴えたのに、どう説明するのか」と暗に退陣を促した。安倍氏側からすれば、石破氏は「後ろから鉄砲を撃つ人」との受け止めが強い。

一方、安倍氏の盟友の麻生氏が率いる麻生派(志公会、53人)は支持候補の一本化を見送り、それぞれ若手とベテランに支持の多い同派所属の河野氏、岸田派(宏池会、46人)の岸田文雄前政調会長を「基本的に支持」する方向だ。

石破氏に対しては、麻生氏にも苦い過去がある。麻生氏に近い麻生派の薗浦健太郎衆院議員は13日のBS―TBS番組で、21年の麻生内閣末期に「急先鋒(せんぽう)で『麻生おろし』を始めたのが石破氏だった」と指摘した。結果的に麻生氏率いる自民党は衆院選に大敗し、民主党に政権を奪われた。麻生、石破両氏の溝もまた深い。

石破氏が河野氏の支持に回る場合について、麻生派議員は「石破氏がついた河野氏は、派閥の候補といえなくなるのではないか」と懸念を示す。河野氏は13日のTBS番組で石破氏からの支援の可能性について問われると「どなたでも1票を入れていただきたい」と語ったが、今後は石破氏との距離が焦点となりそうだ。(沢田大典、今仲信博)

7234チバQ:2021/09/16(木) 08:31:18
https://news.yahoo.co.jp/articles/a7b2396ef8815fd442fc2256cff246059f25fc88
外堀埋められた石破氏 求心力低下、再浮上保証なし
9/15(水) 23:09配信

産経新聞
自民党総裁選への出馬を断念し河野太郎行政改革担当相への支持を表明する石破茂元幹事長=15日午後、国会内(春名中撮影)

自民党の石破茂元幹事長が15日、総裁選(17日告示、29日投開票)への出馬断念を表明し、河野太郎ワクチン担当相を支持する考えを示した。一時は立候補を模索したが、自身が創設した石破派(水月会、17人)からも慎重論が相次ぎ、外堀を埋められた。再浮上に向けて総裁選では地方で根強い「石破人気」を見せつけたいところだが、世代交代の流れにあらがうのは難しいとの見方もある。


「改革を志す勢力が二分するのは好ましいことでない」。石破氏は15日の記者会見で、出馬を見送った理由をこう説明した。同時に「安全保障などへの見識を述べなくていいのかと随分悩んだ。自分が出るべきでないかという思いがあった」と割り切れない思いも吐露した。石破氏は15日午前まで出馬の可能性を探っていたという。

各派閥の締め付けが緩んだ今回の総裁選は、国会議員票の伸び悩みが過去の敗因だった石破氏にとって好機だった。ところが、肝心の石破派内から慎重論が続出し、告示直前に撤退に追い込まれた。

求心力の低下は、派内の慎重論を振り切って菅義偉首相に挑み、惨敗した昨年9月の総裁選で決定的になった。国会議員票は首相の獲得票の10分の1に満たない26票にとどまり、石破氏は派閥会長を引責辞任。石破派は石破氏を慕う議員と、距離を置く議員が混在する「仮面家族」(石破派幹部)に陥った。

結束力は回復せず、総裁選を前に派内では河野氏を推す声が高まり、側近として石破氏を支え続けた平将明元内閣府副大臣までが公然と河野氏陣営に加勢。事実上の領袖(りょうしゅう)の背中を押す雰囲気は醸成されなかった。

派内には今回の撤退が、安倍晋三前首相との対立に起因する長年の冷や飯生活にピリオドを打つきっかけになるとの期待もある。地方行脚などで培った人気を生かし、党員・党友票の積み増しで河野氏の当選に貢献することができれば、主流派として復権する芽が出てくるとにらんでいるからだ。派のベテラン議員は「『勝ち馬づくり』に貢献できればいい」と語る。

一方で悲観的な見方もある。石破氏をよく知る閣僚経験者は「河野氏がこけたら石破氏も一蓮托生(いちれんたくしょう)だ」と指摘。石破派関係者も「世代交代が一気に進み、石破氏が総裁選に出る機会がなくなるのではないか」と懸念を口にする。果たして決断は吉と出るか、凶と出るか。(奥原慎平)

7235チバQ:2021/09/16(木) 10:03:06
https://news.yahoo.co.jp/articles/9a20029214de9db0bfa565453ddb5601baf0a756
父親として居ても立ってもいられず…悲願成就へ河野洋平氏、かつての「参院のドン」訪問
9/16(木) 6:59配信
読売新聞オンライン

 自民党総裁選に出馬する河野太郎行政・規制改革相にとって、首相の座は父の河野洋平・元衆院議長(84)、祖父の河野一郎・元農相(故人)と、河野家3代にわたる悲願といえる。


 洋平氏は15日、都内の青木幹雄・元参院議員会長の事務所を訪れた。青木氏はかつて「参院のドン」と呼ばれ、参院竹下派に影響力を残す。洋平氏は太郎氏の支持拡大に協力を求めたとみられる。周辺は「父親として居ても立ってもいられないようだ」と解説する。

 祖父の一郎氏は1964年、池田勇人首相の有力な後継候補とされたが、池田氏は佐藤栄作氏を指名した。洋平氏は野党時代の93年に党総裁に就き、95年の総裁選で出馬断念に追い込まれた。

7236チバQ:2021/09/16(木) 11:38:06
https://news.yahoo.co.jp/articles/b0c9d10f5e63cffec4dd9455a5ad34d0e55a22cb
「小石河連合」石破氏との連携はもろ刃の剣…河野氏陣営に党員票では追い風、議員票は離反も
9/16(木) 7:29配信
読売新聞オンライン
(写真:読売新聞)

 自民党総裁選に出馬表明した河野太郎行政・規制改革相の陣営に、石破茂・元幹事長と小泉環境相が名を連ねることになった。3氏は世論調査で高い支持を集めるだけに、党員・党友票争いでの追い風が見込める。一方、石破氏と対立する安倍前首相や麻生副総理兼財務相に近い国会議員の反発を招くおそれもある。

 「過去、何度も総裁選を経験した。支持してくれる有権者を持っている。そういう方々に話し、そのもとに総裁選をやっていきたい」

 石破氏は15日、石破派(17人)の臨時総会後に記者会見し、河野氏の勝利に向けて党員票獲得に力を尽くす考えを強調した。

 総裁選に4回挑み、いずれも敗れた石破氏は今回も出馬の可能性を探っていた。しかし、勝算は低いとみて、河野氏を押し上げることで自らの存在感を残す道を選んだ。

 小泉氏は14日の記者会見で河野氏支持を表明した際、最大派閥・細田派(96人)への対抗心をむき出しにした。派が岸田文雄・前政調会長と高市早苗・前総務相を支持する方針を示したことを引き合いに、「そのこと一点をもってしても、誰が、党、日本を変えられるリーダーか明らかではないか」と訴えた。

 今回の総裁選は、国会議員の383票と、同数の党員・党友票の計766票を争う。「次の首相」を問う読売新聞社の世論調査(4〜5日)で、河野氏は首位(23%)となり、石破氏が21%で続く。小泉氏は4位(11%)だ。この3氏が組めば、世論動向が反映されやすい党員票争いで有利に立てると見る向きが多い。

 総裁選後には衆院選が迫る。これまでの国政選では、河野、石破、小泉3氏には選挙応援の要請が絶えなかった。石破派中堅は、3氏の頭文字から「小石河連合」と呼び、「オールスターだ。『選挙の顔』を求める若手議員も引き寄せられる」と期待する。

 ただ、懐疑的な見方も根強い。細田派幹部は「3氏が手を結んでも、支持率の足し算にはならない。敬遠する議員も増える」と語る。石破氏は、党内で影響力を持つ安倍氏と麻生氏との確執があり、議員票の「河野離れ」を招く可能性がある。小泉氏が派閥をやり玉に挙げるのは、派閥幹部の締め付けで河野氏を支持する議員票が伸び悩むことを懸念しているためとも言える。

 麻生派に属する河野氏の立場は複雑だ。河野氏は15日、石破氏からの支持について記者団に問われると「一人でも多くの方々に支援を頂けるのはありがたい」との模範解答にとどめた。

7237チバQ:2021/09/16(木) 11:38:40
https://news.yahoo.co.jp/articles/b304dd04b5467173dfddf3b6494b69e833bf442a
原発巡り3氏主張割れる 自民党総裁選
9/16(木) 11:10配信

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北海道新聞
河野氏 核燃サイクル見直し言及 高市、岸田氏 再稼働進める方針
原発・エネルギー政策を巡る3氏の主張

 3氏が立候補を表明している自民党総裁選は、原発・エネルギー政策も焦点になっている。河野太郎行政改革担当相は持論の「脱原発」を封印しつつも、原発政策の土台となっている核燃料サイクル政策を否定し、長期的には脱原発を目指しているとの見方もある。岸田文雄前政調会長と高市早苗前総務相は原発を維持する方針だ。今回は第2次安倍晋三政権以降の原発回帰路線の是非を問う総裁選にもなりそうだ。

 河野氏は10日の出馬会見で、脱炭素社会実現のためには「省エネルギーや再生可能エネルギーを最優先し、それでも足りなければ、原発再稼働が現実的」と再稼働を当面容認する考えを表明。党内の原発推進派に配慮して持論を「封印」したのではと報じられた。

 一方、11日には、原発から出る使用済み核燃料を再処理しプルトニウムを再利用する核燃サイクル政策について「一日も早くやめた方がいい」と見直しに言及。「使用済み燃料は再処理せずに(そのまま地中に埋める)『直接処分』をする」と述べた。

 大手電力は、青森県六ケ所村にある再処理工場(稼働時期未定)での再処理を前提に、使用済み燃料を原発敷地内の燃料プールに保管している。核燃サイクル政策をやめれば、近い将来プールは満杯になり、原発の稼働は続けられなくなる。そうなれば、結果的に「いずれ原子力(発電所)もなくなっていく」(河野氏)可能性が高い。

北海道で進む「核のごみ」の最終処分場選定調査にも影響
 後志管内寿都町と神恵内村で進む、高レベル放射性廃棄物(核のごみ)の最終処分場選定調査にも影響が出そうだ。核のごみは「再処理で出るガラス固化体」と法律で定められているためだ。

 経産省幹部は「もし直接処分となれば、法改正も必要かもしれない。(道内の)最終処分場の文献調査も続けられるか現時点では不明」と話す。

 岸田氏は、脱炭素社会の実現へ再生エネの必要性を認めつつ、8日の記者会見で「再生エネの『一本足打法』では課題が残る。原発を含め複数の選択肢を維持することが大事」と強調。原発の新増設には慎重な姿勢を示すが、再稼働は進める考えだ。

 高市氏も既存原発を再稼働させる方針。再生エネ割合の大幅引き上げを盛り込んだ新しいエネルギー基本計画案では「日本の産業は成り立たない」と13日に指摘し、同計画案を修正する意向を示した。中長期的に原発を維持するため、小型炉や核融合炉といった次世代型原子炉の研究開発を進める必要性も訴える。

7238岡山1区民:2021/09/16(木) 11:45:00
https://www.sanyonews.jp/article/1175951?rct=syuyo
【記者が行く】自民総裁選(上)投票するなら 河野氏トップ36.4%
記者が行く

地域話題

【記者が行く】自民総裁選(上)投票するなら 河野氏トップ36.4%
【記者が行く】自民総裁選(上)投票するなら 河野氏トップ36.4%
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 菅義偉首相の後継を決める自民党総裁選が17日に告示されるのを前に、山陽新聞社が通信アプリのLINE(ライン)を使って誰を望むか尋ねたところ、河野太郎行政改革担当相が36・4%でトップとなった。立候補を表明している3氏を含む計5氏の中から選んでもらった。以下、石破茂元幹事長が17・9%、岸田文雄前政調会長が16・3%、高市早苗前総務相が12・8%、野田聖子幹事長代行が2・2%で続いた。自民党支持層に限ると、河野氏に次いで高市氏が2位に上昇した。

 「記者が行く みなさんの声を聞かせてください」のアンケート取材の一環で、LINEのアカウント登録者を対象に13〜15日に実施。計453人から回答を得た。

 河野氏は回答者のうち、特に支持している政党がないとした「無党派層」でも首位。次いで、岸田氏、石破氏、高市氏、野田氏の順だった。

 世代別の支持傾向をみても、河野氏は各世代でトップに。50代以上では石破氏が2位に入ったが、30、40代では岸田氏が石破氏らを上回った。

 ただ、回答の受け付け終了後、石破氏は総裁選への不出馬を正式表明したため、同氏を支持した人たちの今後の動向が実際の投票や次の政権を巡る世論の形成に影響を与えそうだ。

 各氏を支持する理由(複数選択)では、河野氏は「発信力に期待できる」や「リーダーシップに期待できる」が目立った。菅内閣では行財政改革に加えて新型コロナウイルスワクチン担当としても露出・発言の機会が多いほか、ツイッターで国会議員の中で最多級の240万人を超えるフォロワーを抱えていることなども期待度の高さにつながっているとみられる。

 岸田氏は「人柄に期待できる」や「政策に期待できる」、高市氏は「政策に期待できる」や「政治理念に共感できる」を挙げた回答者が多かった。

 党を問わず次の首相になってほしい政治家を挙げてもらう質問では、各党の党首や代表らのほか、小泉進次郎環境相や安倍晋三前首相の名前が多く寄せられた。小池百合子東京都知事、吉村洋文大阪府知事ら知事の名も複数あり、岡山県内の市長の名前を記した回答者もいた。
(2021年09月16日 05時00分 更新)

7239チバQ:2021/09/16(木) 16:37:39
https://news.yahoo.co.jp/articles/7a506f077281a1b935169e44c106079456e4d944
河野太郎氏、選択的夫婦別姓と同性婚に「賛成」。グループインタビューで答える【自民党総裁選】
9/16(木) 11:30配信

ハフポスト日本版
グループインタビューに応じる河野太郎氏

自民党総裁選に立候補する河野太郎氏が9月16日、グループインタビューに応じ、選択的夫婦別姓と同性婚の制度化について「賛成」と述べ、「国会で広く議論して結論を出すのが大事」との見解を示した。

選択的夫婦別姓制度をめぐっては、自民党内で慎重派と賛成派の拮抗が続いている。河野氏はハフポスト日本版から制度導入についての考えを問われると、「賛成です」と回答。

また、同性婚制度についても「賛成」と述べた。一方で、「憲法上の問題をどうするのかというところは当然ある」と指摘した。

さらに、「こういう価値観が問われる問題については、国会で党議拘束をやめて、広く議論いただくのが良いのではないかと思っている」と述べ、国会で議論するべきだとの見解を示した。

生田綾、小林豪 / HuffPost Japan

https://news.yahoo.co.jp/articles/1f489da3ac09cceae713705d29a9b461a5d945bd
岸田氏が夫婦別姓導入に意欲「議論しなければ」 自民党総裁選
9/16(木) 0:21配信


毎日新聞
自民党の岸田文雄氏

 自民党総裁選(17日告示、29日投開票)に出馬する岸田文雄前政調会長(64)=岸田派=は15日のBS-TBS番組で、選択的夫婦別姓制度について「導入を目指して議論をすべきだ」と述べ、導入に意欲を示した。


 岸田氏は「必要とされている方、困っている人がいるわけだから議論はしなければならない」と指摘。そのうえで「社会全体として受け入れられなければならない。国民が認識を共有する雰囲気も必要だ」と述べた。

 岸田氏は、安倍晋三前首相が影響力を持つ細田派(96人)の支援を期待しているが、安倍氏は選択的夫婦別姓の導入には慎重だ。

 司会者から政策が安倍氏に引っ張られているように見えるとの指摘を受けたが、岸田氏は「当たっていない。所得を引き上げようとする経済政策も出しているので、すり寄っているというのはどの部分なのか」と反論した。【小田中大】

7240チバQ:2021/09/16(木) 19:18:24
https://news.yahoo.co.jp/articles/2bb07fb6e0308618b5310deb0a23d6011457af6c
野田聖子氏が総裁選立候補を表明 「主役になれなかった」層を意識
9/16(木) 18:04配信

毎日新聞
自民党総裁選への立候補を表明する野田聖子幹事長代行=東京都千代田区の同党本部で2021年9月16日午後5時32分、竹内幹撮影

 自民党総裁選(17日告示、29日投開票)への出馬を検討してきた野田聖子幹事長代行(61)=無派閥=は16日、党本部で記者団に対し、立候補する意向を表明した。立候補に必要な推薦人20人を確保したとしている。

 野田氏は記者団に「次の日本をつくるため、これまで主役になれなかった女性、子ども、高齢者、障害者が社会の中で生きていける保守の政治を、自民党の中でつくり上げていきたい」と決意を述べた。

 総裁選には岸田文雄前政調会長(64)=岸田派=と高市早苗前総務相(60)=無派閥、河野太郎行政改革担当相(58)=麻生派=が既に立候補を表明しており、野田氏を加えた4氏が争う構図が固まった。【田中裕之、李舜】

7241チバQ:2021/09/16(木) 19:19:58
https://news.yahoo.co.jp/articles/1c19f00bfd83c793fcab6ab94bc6ef6fde8004fe
ついに石破氏が河野氏支持へ
河野太郎ワクチン担当大臣[Photo by gettyimages]

 自民党総裁選で長らく悩んだ石破茂元幹事長が、ついに出馬断念を発表した。石破氏は9月15日に会見を開き、「自民党を変えてほしい、政治を変えてほしい、この多くの国民の皆様のお声に応えるためには、改革を志す勢力が二分することなく一致すべきである、そのような思いに基づきこの決断に至ったものであります」と述べ、「改革の志」が一致し、政治理念や国家に対する危機感、国家国民に対する使命感を共有するとして、河野太郎ワクチン担当大臣を支援することを表明した。

【写真】麻生太郎のスピーチに「ブチギレ」の河野太郎…何が起きたのか?

 これで河野陣営には、9月14日に河野支持を表明した小泉進次郎環境大臣に続き、世論調査で人気が高い3人が揃うことになる。

 実際に日本テレビが9月11日と12日に自らを自民党員・党友と答えた1019人に対して行った世論調査では、「次期自民党総裁選に出馬を表明あるいは検討している人」のうち河野氏が25%で1位を占め、2位が21%の石破氏となっている。ならばこの2人が手を組めば計46%で最強となるはずだが、世の中はそんなに単純にいくものなのか。

「こんなに不人気だと思わなかった」
世論調査では人気が高い河野太郎ワクチン担当大臣[Photo by gettyimages]

 「こんなに河野さんが不人気だと思わなかった」

 早々と河野氏を支持する議員から悲鳴が上がっている。自民党を改革するには河野氏が総裁になるしかないと思って応援を決意し、それが国民に浸透していると信じていた。そもそも総裁選の要となるのは職域団体票だが、その職域団体に河野氏は良く思われていないようだ。

 「長らく権益を守ってきた職域団体は、その既得権益を守ってもらうべく自民党との関係を重視してきた。だがその既得権益を否定してきたのが河野太郎。河野氏には自民党の秩序を破壊する“壊し屋”のイメージが定着しているようだ」(同上議員)

 とりわけ反発を喰らっているのは「脱原発」の封印で、経済界の反発は相当なもの。ある経済関係者は怒りを込めてこう言った。

 「2050年までにカーボンニュートラルを実現するとなると、原発の利用を認めなくては必要なエネルギーが追いつかない。『自然と原発はなくなっていく』などという甘い考えで解決できるものではない。日本経済に『死ね』と言っているに等しい」

 河野氏の「上から目線ぶり」も総裁選運動の足かせになっているようだ。たとえば出馬会見で河野氏が「手柄話」として得意げに語ったワクチン供給だが、そのワクチンを接種すべき“かかりつけ医”の間では評判が芳しくない。

 9月7日の会見で河野氏は、予約されていないワクチンがかなり残っており、かかりつけ患者のみならず接種を希望する一般人に広く接種すべきと主張した。しかし自治体から医療機関に供給されて冷蔵庫に保管されているワクチンの使用期限は1か月で、医療機関は計画をたてて発注しているため、通常は残ることはありえないというのが接種を担当する現場の医師側の主張だ。

 こうしたことが災いし、現場の医師たちの反発が河野陣営に跳ね返る。

 「そもそも医師側も一生懸命にやっているので、もう少し“お願い調”ならともかく、ああいう風に言われると、カチンとくるらしい」

 誤解を生じやすい性格というべきか、それとも「人徳のなさ」というべきか。いずれにしても党員票を逃がしているが、石破氏を抱えることでさらに議員票を失うことになりかねない。

7242チバQ:2021/09/16(木) 19:20:43
着々と支持を広げる岸田・高市両氏
真っ先に出馬を表明した岸田文雄前政調会長[Photo by gettyimages]

 一方で8月26日にいち早く出馬会見した岸田氏は、すでに党員票の多くを取り込んでいるようだ。昨年9月の総裁選に出馬した岸田氏は、この時に党員リストを入手しており、早くから政策パンフレットなどを作成して全国の党員に発送した。

 同時に電話での働きかけなども進んでおり、「連絡をとってみたら、もう岸田側から連絡が入っていた。出馬表明が遅かった我が陣営は太刀打ちできない」と河野陣営は悲鳴を上げる。

 岸田陣営ばかりではない。高市早苗前総務大臣もネットで支持を伸ばすなど、着々と一般党員への働きかけを進めている。そのひとつの戦術が「手書きの手紙」だ。筆まめの高市氏はメールでのやりとりが一般的になった現在でも、直筆の手紙で支持者とのコミュニケ―ションを欠かさない。受け取った人は感動し、好感を抱かないはずがない。

 しかも9月14日夕方に議員会館で開かれた「選対立ち上げ会」には、秘書の代理出席を含めて計約70名が参加した。高市陣営は「当初はせいぜい20名程度しか集まらないだろうと言われていたが、予想外に多かった」と胸をなでおろしたが、そこには高市氏が頼りとする安倍晋三前首相の姿はなかった。

 安倍前首相が大きな影響力を持つと言われる細田派は党内最多の96名で、前回の総会で「高市・岸田」に投票することを決定した。実はその数はすでに振り分けられていて、高市氏に対する票数より岸田氏に対する票数の方がかなり多いという。

 にもかかわらず、細田派から代理出席も含めて多数の議員の参加があったのは、おそらくは安倍前首相から猛烈な働きかけがあったからと思われる。というのも、安倍前首相は今年7月、衆議院長崎県1区の公認候補として自身の政策秘書の初村滝一郎氏を押し込んだという“前科”があるからだ。

 初村氏のルーツは2区にあるが、2区には細田派の現職・加藤寛治衆議院議員の長男で、安倍事務所で2年間秘書として勤務した竜祥氏が出馬する予定だった(9月12日に長崎県連が擁立を決定)。そこで石原派の冨岡勉氏の1区を狙ったわけだが、初村氏の公認を得るために安倍前首相は多数の長崎県連関係者に直接電話をかけ、頼み込んだと言われている。

 加えて高市氏の立ち上げ会には、他派閥からも参加者もかなりいて、今回の総裁選の見通しが簡単ではないことをうかがわせる。

7243チバQ:2021/09/16(木) 19:20:55
野田氏も出馬意欲を見せているが…
推薦人確保に奔走していると見られる野田聖子幹事長代行[Photo by gettyimages]

 そうした状況をチャンスとし、出馬の意欲を見せているのが野田聖子幹事長代行だ。野田氏はこれまで何度も総裁選にチャレンジしようとしたが、その都度「20人の推薦人の壁」に阻まれてきた。しかし岸田派を除く派閥が縛りを緩めた今こそ、最大で最後のチャンスに違いない。

 もっとも今年4月に夫の文信氏が週刊誌との裁判で「反社会的勢力」に属していたことが認定されたことは、野田氏の大きな足かせとなっており、出馬しても当選の可能性は皆無だ。実際に野田氏に近いとされるある議員に「20人の推薦人確保の見通しはついてるのか」と聞くと、以下のような返答が返ってきた。

 「野田さんは(推薦人)20人は集まるかもしれないが、(議員票)20票が入るとは限らない」

 ただし野田氏の参戦によって総裁選が1度で決まらず、決選投票になる可能性は高くなる。2012年9月の総裁選でも、第1回目の投票で2位だった安倍前首相が決選投票で勝利し、まさかの復活を果たしている。今回の総裁選はさらに高度な方程式になるだろうから、より慎重に解いていきたい。

安積 明子(政治ジャーナリスト)

7244チバQ:2021/09/16(木) 19:55:52
https://news.yahoo.co.jp/articles/e40fb3783bc64b71eb404b6953bb5ad46e5fa4eb
河野陣営「1回で決める」 鍵握る地方票、過熱する争奪戦
9/16(木) 9:59配信

西日本新聞
自民党本部

 地方創生担当相として全国を飛び回った経験もあり、自民党員・党友から一定の支持を誇っていた石破茂元幹事長が15日、総裁選不出馬を正式表明。これを受け、地方票の奪い合いが激しくなりそうだ。石破氏が支援を明言した河野太郎行政改革担当相は、地方票を固めて1回目の投票で過半数を獲得し、一気に勝負を決したい構え。これに対し、他陣営は決選投票に勝機を見いだそうとの狙いで地方票の切り崩しに熱を入れる。 (前田倫之)


 今回の総裁選は、党所属国会議員(計383票)と、地方票と呼ばれる党員・党友(計383票)の合計766票を争う。1回目の投票で誰も過半数の384票に届かなければ、上位2人による決選投票に移る。決選投票では、国会議員383票と、都道府県連に1票ずつ割り振られた47票を合わせた430票を争奪するため、1回目と比べると地方票の重みが減り、国会議員の支持をどれだけ集められるかが勝敗の鍵を握る仕組みだ。

 共同通信社が9月に行った世論調査で、次期首相にふさわしい人の1位となった河野氏。2位の石破氏に加え、知名度の高い小泉進次郎環境相の支持表明も追い風に、1回目の地方票争奪戦で圧倒的な勢いを示し、国会議員にプレッシャーをかけて雪崩的に勝利をつかむシナリオを描く。河野氏の改革志向に対する党内の拒否感は根強く、「国会議員票の比重が増すと厳しくなる」(陣営関係者)からだ。

 逆に、立候補表明している岸田文雄前政調会長と高市早苗前総務相の陣営は、決選投票に持ち込もうとの戦略とみられる。実際に、安倍晋三前首相が石破氏を下した2012年総裁選をはじめ、1回目投票では2位以下だった候補者たちが一本化し、決選投票で逆転した事例がある。

 そのためにも、河野氏の地方票を引き剥がして味方に付けておくことが欠かせない。地方重視の姿勢をアピールしたい岸田氏は業界団体との意見交換を繰り返し、安倍氏が強力にバックアップする高市氏もテレビ番組に精力的に出演して、支持の裾野を広げようとしている。また、推薦人20人の確保にめどが立って野田聖子幹事長代行が出馬する展開になれば、一定の地方票が流れることが予想され、3陣営は神経をとがらせる。

7245チバQ:2021/09/16(木) 21:00:39
https://news.goo.ne.jp/article/nikkansports/nation/f-so-tp0-210916-202109160000917.html
河野太郎氏、告示日前日に逆風「決起集会」出られず 身内に岸田支持の動き
2021/09/16 19:47日刊スポーツ

河野太郎氏、告示日前日に逆風「決起集会」出られず 身内に岸田支持の動き

河野太郎行革相がグループインタビューに応じ、自らの主張や発言を説明した(撮影・大上悟)

(日刊スポーツ)

自民党総裁選(17日告示、29日投開票)に出馬を表明している河野太郎行革相は告示日前日から逆風に見舞われた。16日午前に派閥を横断して河野氏を支持する議員会合に出席し、小泉進次郎環境相から「派閥の力学でできた政権が、難しい課題を国民の理解と共感の下に進められるとは思えない」と熱いエールを送られた。そして、午後1時30分から都内のホテルで、支持を表明した石破茂元幹事長、小泉氏の3者で会談し、結束をアピールするシナリオだった。

しかし、正午から所属する第2勢力麻生派(53人)の会合が設定され、河野氏は「決起集会」への欠席を余儀なくされた。石破、小泉の両氏の元にはビデオメッセージが届けられただけ。総裁選へ向けた最高の演出のはずが、身内に出ばなをくじかれた格好だ。

さらに、出席した麻生派の会合では、これまで通り全面支持は得られず、自主投票が決定した。派内には甘利明税調会長ら一部から河野氏に対する根強い反発があり、岸田文雄前政調会長を支持する動きが顕在化し、名ばかりの自主投票となる可能性が出てきた。

さらに野田聖子幹事長代行が出馬を表明し、4氏による選挙が確実となった。乱立によって票が分散する可能性は高く、決選投票にもつれれば、河野氏の不利も予測される。野田氏出馬の報に「野田さん、出るんだ」と驚きは示さなかった。報道陣から「派閥の動きがあったのでは」との問いに「そうでしょうね」と淡々と応じた。派閥を横断して河野支持に回った中堅議員は「乱立で流れは変わる」と、情勢の急変を危惧した。

河野氏は持論の「脱原発」を大きくトーンダウンさせ、「森友学園を巡る問題」、「政治とカネの問題」など安倍晋三前首相や党幹部のアキレス腱(けん)となりかねない「負の遺産」を封印するかの発言を続けており、配慮を伺わせる。

それでも安倍氏は警戒を強め、政治信条が近いとされる高市早苗前総務相を支援する。この日、岸田氏は安倍氏の出身で最大派閥の細田派(96人)の細田博之会長と国会内で会談し、支援を要請した。細田派の動き次第で他派閥も同調する可能性もある。いよいよ、先の読めない乱立の公示を迎える。【大上悟】

7246とはずがたり:2021/09/16(木) 22:49:13
>>7245
麻生もえげつないことするなあw
>正午から所属する第2勢力麻生派(53人)の会合が設定され、河野氏は「決起集会」への欠席を余儀なくされた。

7247とはずがたり:2021/09/16(木) 23:59:32

今の自民党は、まるで昔の民主党
衆院選の「顔」求め右往左往
https://nordot.app/810158812668690432
2021/9/15 07:00 (JST)9/15 18:54 (JST)updated
c株式会社全国新聞ネット
尾中 香尚里 ジャーナリスト

 ここ半月の政界の動きはかまびすしい。8月22日、菅義偉首相の地元・横浜市の市長選で、閣僚を辞めてまで出馬した首相側近の小此木八郎氏が、立憲民主党が推薦した事実上の野党統一候補、山中竹春氏に惨敗。自民党内で「菅首相では秋の衆院選を戦えない」との声が吹き荒れた。菅首相は党役員人事や衆院解散の先行などの奇策をもくろんだが奏功せず、9月3日に自民党総裁選への不出馬、つまり事実上の退陣表明に追い込まれた。現在は17日の総裁選告示に向け、党を挙げて「誰が勝ち馬か」の品定めに余念がない、というところだろう。


横浜市長選で当選を決め、花束を受け取る山中竹春氏(左)=8月22日夜、横浜市
 そんなわけで永田町は自民党の動きにくぎ付けだが、ここまでの一連の流れを見ていて、筆者はある種の懐かしさを感じた。こういう光景をかつて何度も見たことがある。今はなき民主党(民進党)である。

 今回の自民党総裁選は、政権与党たる自民党が、党内ガバナンスが効かず国民の失望を招いたかつての民主党・民進党のレベルに落ちていることを、白日のもとにさらすイベントになるのかもしれない。(ジャーナリスト 尾中香尚里)


立民・枝野氏「自民は旧民主党化している」
https://www.sankei.com/article/20210915-G3J2422GB5JMZE3UGIOOORWHGY/
2021/9/15 16:12

立憲民主党の枝野幸男代表は15日、菅義偉(すが・よしひで)首相に代わる「衆院選の顔」を決める総裁選を実施する自民党について、平成24年に政権を失った旧民主党の姿に重ね合わせた。東京都内で記者団に「自民党はこの2、3カ月、あのときのような民主党化している。こちら(立民)がむしろ、安定と安心感を示してきている」と述べ、衆院選への自信をのぞかせた。

旧民主党勢力が結集した立民は15日、結党から1年を迎えた。枝野氏はこの1年の成果について「新型コロナウイルス対策の決定的な判断ミスや遅れをはじめ、政権の問題点を問いただした。菅政権を事実上の退陣に追い込むことができた」と成果を強調した。

7248とはずがたり:2021/09/17(金) 00:03:37
2847 名前:チバQ[] 投稿日:2021/09/16(木) 20:57:09
なぜ埼玉県で人気?
https://news.yahoo.co.jp/articles/7afb3c422a05df9dd0ff5903505ddd4dbd03a257
自民総裁選 埼玉県議が岸田氏支援組織 20人超参加か
9/16(木) 19:54配信

産経新聞
自民党総裁選(17日告示、29日投開票)に向け、党所属の埼玉県議らが、出馬を表明している岸田文雄前政調会長の支援組織を設立することが16日、分かった。県議会最大会派・自民党議員団の小島信昭団長が明らかにした。関係者によると、会派所属議員49人のうち少なくとも二十数人が参加する見通しという。

支援組織は小島氏が呼び掛け人代表を務め、18日にさいたま市内のホテルで決起大会を開催する。小島氏は「党員票の上積みを目指して活動する」と話した。

自民党埼玉県連所属議員では、岸田派(宏池会)に所属する村井英樹衆院議員(埼玉1区)が岸田氏を支持し、菅義偉首相を支えてきた無派閥議員グループ「ガネーシャの会」の黄川田仁志衆院議員(埼玉3区)は高市早苗前総務相を支援すると決めている。(中村智隆)

7249とはずがたり:2021/09/17(金) 01:09:34

原子力ムラの天敵、「変節」太郎 一挙手一投足に経済界は戦々恐々
https://mainichi.jp/articles/20210915/k00/00m/020/189000c
深掘り 浅川大樹 岡大介 古屋敷尚子
毎日新聞 2021/9/15 22:44(最終更新 9/16 10:03) 有料記事 3455文字

 出馬表明した3氏の動きが活性化する自民党総裁選。中でも経済界の視線は1人の人物に注がれる。自民党議員でありながら「脱原発」を掲げてきた河野太郎行政改革担当相だ。出馬に際しては当面の原発再稼働を容認する考えを表明。原子力ムラの「天敵」は変節したのか? 発言をひもとくと、ライバルの岸田文雄前政調会長との明確な違いが浮かび上がってきた。

原子力政策を真っ向から批判してきた過去
 「やはり河野さんも保守の一員。個人の考えで動くことはできないのでしょう」。ある大手電力幹部は、河野氏が出馬表明した記者会見に胸をなで下ろした。原発は「いずれゼロになる」としつつも、菅義偉首相が掲げた2050年の温室効果ガス排出量実質ゼロ(カーボンニュートラル)達成に向け、「再稼働が現実的」という姿勢を見せたからだ。

 自民党はこれまでの国政選挙でも再稼働を度々公約してきた。それを踏襲する発言をしただけで、ここまで反響を呼ぶのは、河野氏が日本の原子力政策を真っ向から批判してきた過去があるからだ。1996年の初当選以降、脱原発路線を貫き、福島原発事故後の12年には超党派議員による「原発ゼロの会」を結成。自身のブログ「ごまめの歯ぎしり」で政権与党の政策を批判する姿勢も人気を博し、永田町では「異端児」扱いされてきた。

 ただ、安倍前政権下の15年の内閣改造で行政改革担当相として初入閣を果たし、外相、防衛相と重要閣僚を歴任する中で、かつての鋭さは影を潜めていく。脱原発の考えを問…

7250チバQ:2021/09/17(金) 12:17:37
https://news.yahoo.co.jp/articles/139a9bbcc0b11231ba738840c077696f5c198d8f
総裁選、鳴りを潜める“派利派略”…異例の展開のワケ
9/17(金) 10:26配信

西日本新聞
自民党本部

 17日告示、29日投開票の自民党総裁選で「派閥支配」が薄らいでいる。党内7派閥のうち、戦線に立つ岸田文雄前政調会長が率いる岸田派を除く、6派閥が事実上の自主投票とする方向。党最大の権力闘争で数の力を示し、人事で優遇を勝ち取る“派利派略”は鳴りを潜める異例の展開だ。直後に衆院選を控え、支持者らの声を無視できない議員個々人の事情を考慮せざるを得なかった上、本命不在で「勝ち馬」の見極めが難航したことが背景にある。


 16日、麻生派は河野太郎行政改革担当相か岸田氏を基本的に支持し、高市早苗前総務相への投票も容認することを決定。会合で麻生太郎副総理兼財務相は「まとめて一本にやろうとすれば会派が成り立たない。それはそれでいいんじゃないかと思っていたが、(一本化)するなという意見が大変多かった」と、トップとしての苦悩をにじませた。

 菅義偉首相が不出馬を表明した3日以降、麻生氏は派所属の河野氏か、ベテランに推す声のある岸田氏かで着地点を探ってきた。将来のリーダーとして河野氏に目をかけてきた麻生氏だが、当初はカードを温存したい構えも見せていた。予測不能な新型コロナウイルス禍で立ち往生する安倍晋三、菅両政権を支えた経験から「本格政権を担うにはまだ早い」(麻生氏周辺)との思いもあったという。

 ただ抜群の知名度を誇る河野氏に、自らの衆院選再選を託す中堅・若手の期待は想定以上だった。最終的に「やるからにはしっかりやれ」と送り出した麻生氏。16日も河野氏を推す若手らを念頭に「負けたら冷や飯を食う。やる以上は腹を決めて勝つつもりでやらなきゃいかん」と忠告も交えつつ「終わったらまとまるのがルールだ」と“戦後”の再結束も念押しした。

 最大派閥の細田派(96人)は既に高市、岸田両氏を支持すると決定。派内に影響力を残す安倍氏自ら電話をかけ、高市氏への流れをつくる一方、中堅以上には派を飛び出した高市氏への忌避感があった。派内のバランス維持に苦慮した派幹部は「俺の仕事もここまでだ」と解放感を漂わせる。

 「情勢が見えづらい。様子見で多方向に布石を打つ必要がある」。ある派閥幹部は、5派閥が首相支持で雪崩を打った昨秋の総裁選と比べ、立ち位置を鮮明にする難しさを吐露する。二階派、石原派は16日、支援候補の絞り込みを断念。石破派は、不出馬表明した石破茂元幹事長が河野氏を支援するが、派としては議員個人の対応を拘束しないことを決めた。竹下派も自主投票を選択する見込みだ。

 当選3回以下の衆院議員でつくる「党風一新の会」が従来の派閥支配に反発する場面も目立つ。各派閥が、多数を占める中堅・若手を無視できなくなっており情勢をも左右しつつある。

 とはいえ、1回目の投票で決まらず、上位2人で行う決選投票は、党員票の比重が減り、議員票が一気に重みを増すため「派閥の論理」が復活し、主導権を取り戻すと見る向きもある。

 無派閥の小泉進次郎環境相はこの日、河野氏を支援する派閥横断の会合でこうくぎを刺した。「党員の声は国民の声だ。国民の声が、国民とはかけ離れた党内力学や派閥の力学によって覆されるようなことがあってはならない」 (河合仁志、前田倫之、井崎圭)

7251チバQ:2021/09/17(金) 12:23:16
https://news.yahoo.co.jp/articles/23905a47f12acb22ff7bb5697bfb0af49a0e07c8
小石河連合、「反安倍」前面 「古い自民と決別」訴え 自民総裁選
9/17(金) 7:06配信


時事通信
「河野太郎の総裁選必勝を期す会」に出席し、あいさつを交わす自民党の石破茂元幹事長(手前左)と小泉進次郎環境相(同右)=16日、東京都港区

 自民党総裁選で、河野太郎規制改革担当相(58)の陣営が「反安倍」色を強めている。

【写真】「河野太郎の総裁選必勝を期す会」に出席した議員ら

 主導しているのは、小泉進次郎環境相と石破茂元幹事長。3氏による「小石河連合」は、長期政権を築き、退任後も隠然たる影響力を振るう安倍晋三前首相を「古い自民党」の象徴と見立て、安倍氏との対立軸を前面に「改革派」を印象付ける狙いだ。

 「古い自民党と国民との戦いだ。派閥が横行する党を変えよう」。石破氏は16日、河野氏を支援する派閥横断の「必勝会」でこう強調。小泉氏も「派閥の力学ではなく、説明を尽くし、国民の理解と共感を得て共に歩む政権をつくらなければならない」と足並みをそろえた。

 「古い自民党」が安倍氏を指すのは明白だ。石破氏はこの後、自身が要職を務めた安倍政権の前半と、役職を退いた後半以降では「(党が)変わってきた」と記者団に指摘。森友学園問題などのスキャンダルが相次いだことを念頭に、「国民の納得と共感は得られていない」と断じた。安倍氏が誇る歴代1位の長期政権の価値も「野党が駄目だから自民が選ばれた」と否定した。

 小泉氏は、安倍氏が実質的なオーナーと目される最大派閥の細田派に矛先を向けた。14日の記者会見で、同派が岸田文雄前政調会長(64)と安倍氏が推す高市早苗前総務相(60)の支持を打ち出したことに触れ、「最大派閥は『河野太郎は絶対に駄目』ということ。党風一新の点からも全力で応援したい」と語った。

 小泉氏らの脳裏には、同氏の父、純一郎元首相が選挙戦を「改革勢力」と「抵抗勢力」の対立構図に持ち込み、党員の圧倒的な支持を背に大勝した2001年総裁選の再現もあるようだ。

 総裁選の裏の構図も見えてきた。二階俊博幹事長と気脈を通じる森山裕国対委員長は16日、河野氏支持を表明。菅義偉首相も河野氏を支える意向だ。安倍氏とその盟友、麻生太郎副総理兼財務相は、二階氏の幹事長交代を探っていたとされる。二階氏らは、総裁選を機に安倍氏の力をそぐ思惑のようだ。冷遇されてきた石破派議員は「安倍氏の影響力を断ち切る」とリベンジを誓った。

 ただ、河野氏自身は16日のフジテレビ番組で、安倍氏らと「決別する必要はない」と述べた。国会議員の支持が物を言う決選投票にもつれ込んだ場合に備えて自身は旗色を鮮明にせず、小泉氏らと役割分担をしている可能性がある。所属する麻生派会長の麻生氏への配慮もあるとみられ、河野氏は必勝会には出席せず、ビデオメッセージを寄せるにとどめた。

 安倍氏側は小泉氏に強い不快感を示している。周辺は「党内を分断している。純一郎氏が首相になれたのは森派(現細田派)が結束して支えたからだ」と派閥の力を指摘。竹下派若手も「政策論争を期待したのに権力闘争になった。小泉氏にはがっかりだ」と漏らした。

 ◇野田氏出馬で目算狂う
 ただ、野田聖子幹事長代行(61)が土壇場になって出馬表明し、河野氏らの目算は狂いが生じた。候補者が4人となり、いずれも過半数を得られず決選投票となる可能性が高まったためだ。党員の支持が厚い3人が組んだ小石河連合で、1回目の投票で勝ち切る戦略は修正を迫られそうだ。

7252チバQ:2021/09/17(金) 12:24:43
https://news.yahoo.co.jp/articles/4019098e0e1ff47c142119cc51047f1da7a5df4b
河野氏「決選投票回避」に黄信号 野田氏出馬で
9/16(木) 21:32配信


産経新聞
河野太郎ワクチン担当相=16日午前、東京都千代田区(佐藤徳昭撮影)

自民党総裁選(29日投開票)の告示前日となる16日に出馬表明した野田聖子幹事長代行は、土壇場まで立候補に必要な20人の推薦人確保に腐心した。支持を見込んでいた石破茂元幹事長に近い議員から協力を拒否されたが、他の陣営から支援を受ける動きが広がった。背景には、野田氏の出馬で票を分散させ、党員票で有利とみられる河野太郎ワクチン担当相の勢いにブレーキをかけたいという他陣営の思惑もありそうだ。

【表でみる】識者に聞いた、次期首相にふさわしいのは?

「一度くらいはスタートラインに立たせてあげたいのが本音だ」

別候補の陣営で役員を務める閣僚経験者は、こう打ち明ける。野田氏は過去3回の総裁選で出馬への意欲を見せたものの、無派閥の影響などで推薦人をまとまって集めることができず、いずれも断念してきた。

今回の総裁選では、推薦人として衆院初当選同期や地元岐阜県選出など野田氏と縁の深い議員だけでなく、独自候補を立てない二階派(志帥会、47人)や竹下派(平成研究会、52人)に所属する議員が目立つ。

野田氏の陣営は当初、石破氏が率いる石破派(水月会、17人)の取り込みを狙っていたが、石破氏は15日に自身の不出馬と河野氏への支持を表明した。水面下では側近らに野田陣営に流れないよう求めた。

ただ、党内では野田氏と親しい議員がいる二階、竹下両派だけでなく、総裁選に出馬表明している岸田文雄前政調会長の陣営でも、野田氏の支援を模索する動きが広がった。野田氏が出馬し、高市早苗前総務相と岸田氏、河野氏を交えた4人で争う構図となれば、総裁選の勝敗にも大きな影響を与えるからだ。

今回の総裁選は、国会議員票と党員・党友票をそれぞれ383票ずつ、合計766票で争われる。過半数を獲得した候補がいなければ、上位2人が国会議員票と47都道府県連に1票ずつの合計430票による決選投票で当選者を決める。

河野氏は自身の知名度と地方人気の高い石破氏の協力を武器に党員票を集め、初回の投票で過半数を得る戦略を描いていた。岸田氏や高市氏を支持する勢力は河野氏への忌避感が強く、決選投票となれば逆転される可能性があるからだ。

野田氏は選択的夫婦別姓に賛成するなど、河野氏と主張が近い傾向もある。「野田氏の出馬で、河野氏が一番割を食う」(閣僚経験者)との見方は強い。

高市氏も「女性初の首相」という目標が野田氏と重なるだけに、陣営では影響を慎重に分析している。(市岡豊大)

7253チバQ:2021/09/17(金) 12:26:01
https://news.yahoo.co.jp/articles/78929dc806358d07ab4fe137afa383e4dce342be
自民総裁選、岸田・河野・高市3氏が競り合う…国会議員調査
9/17(金) 5:01配信

読売新聞オンライン
 菅首相の後継を選ぶ自民党総裁選(29日投開票)は17日告示される。野田聖子幹事長代行(61)が16日、立候補を表明し、岸田文雄・前政調会長(64)、高市早苗・前総務相(60)、河野太郎行政・規制改革相(58)の4氏による争いが固まった。読売新聞社が行った党所属国会議員の支持動向調査では、岸田、河野、高市の3氏が競り合っている。約3割の議員が態度を決めておらず、情勢は流動的だ。


野田氏も出馬表明
(写真:読売新聞)

 野田氏は16日、党本部で記者団に対し、出馬に必要な推薦人20人を確保したと述べた上で、「女性、子ども、高齢者、障害者が、しっかりと社会の中で生きていける保守の政治を作り上げていきたい」と語った。具体的な政策は17日以降に発表するという。

自民党本部

 野田氏は、衆院岐阜1区選出で当選9回。37歳で郵政相に起用され、総務相や党総務会長を歴任した。過去3回の総裁選は、推薦人が足りずに出馬を断念した。女性が複数立候補するのは初めてとなる。

 一方、支持動向調査は6日から実施し、衆参両院の議長を除く同党国会議員383人のうち、95%にあたる363人の意向を聞き取りなどにより確認した。16日現在、岸田氏と河野氏が約2割、高市氏は約15%の支持を得た。16日に出馬を表明した野田氏は約10人の支持を集めている。

 岸田氏は、自ら率いる岸田派(46人)のほとんどの支持を受けているほか、細田(96人)、麻生(53人)両派のベテランや参院議員に支持を広げている。河野氏は所属する麻生派の3割強が支持すると答えた。二階(47人)、石破(17人)両派の中堅・若手に加え、菅首相に近い無派閥の衆院議員グループの大半も河野氏支持だ。

 安倍前首相が支持する高市氏は、安倍氏が影響力を持つ細田派の約4割が支持する意向を示したほか、無派閥の保守系議員も支持している。4割弱の議員が「未定」「答えない」としており、今後の動向が勝敗に影響を与えそうだ。

 総裁選は、衆参両院の議長を除く国会議員票(383票)と、同数の党員・党友票(383票)を合わせ計766票で争われる。1回目の投票で過半数を得た候補がいなかった場合は、上位2人で決選投票を行う。

7254とはずがたり:2021/09/17(金) 15:04:26

まあ当選はないので好き勝手云う役割やわね。

野田氏、森友問題の再調査に言及
2021/9/17 14:35 (JST)
c一般社団法人共同通信社
https://nordot.app/811471001054052352

 野田氏は演説会で、森友学園問題の再調査に言及した。財務省の決裁文書改ざんを批判し「総裁になったら党に解明チームをつくり、必要に応じて調査する」と語った。

閣僚の半分は女性登用したいと野田氏
2021/9/17 14:33 (JST)
c一般社団法人共同通信社
https://nordot.app/811470544568664064?c=39550187727945729

 野田聖子幹事長代行は所見発表演説会で、首相に就任した場合、閣僚の半分は女性を登用したいとの意向を示した。

7255とはずがたり:2021/09/17(金) 15:42:44
>>5254
追加

野田氏、女系天皇は選択肢
2021/9/17 15:26 (JST)
c一般社団法人共同通信社
https://nordot.app/811483717839388672?c=39550187727945729

 自民党総裁選に立候補した野田聖子幹事長代行は17日の記者会見で、安定的な皇位継承策に関し、女系天皇は選択肢の一つに含まれるとの見解を示した。

7256チバQ:2021/09/17(金) 16:18:18
https://news.yahoo.co.jp/articles/9fa5a449770af31e4e7a528728af4d7f012e8a12
4候補の推薦人から見えるのは 前首相の影響、確保に苦労の痕跡
9/17(金) 12:18配信

朝日新聞デジタル
自民党総裁選の届け出順を決めるくじを引く推薦人=2021年9月17日午前10時17分、東京・永田町、関田航撮影

 29日投開票の自民党総裁選に立候補した河野太郎行政改革相、岸田文雄前政調会長、高市早苗前総務相、野田聖子幹事長代行は届け出に必要な20人の推薦人名簿を提出した。名簿からは各陣営の狙いや思惑が透ける。

【アーカイブ動画】自民党総裁選候補者による所見発表演説会

 河野氏の推薦人は、若手・中堅が中心となった。6派閥から推薦人が名を連ね、菅義偉首相に近い議員も目立つ。

 無派閥からは菅首相側近として知られる園田修光参院議員が名簿に載った。ほかの無派閥推薦人も菅氏を支援してきた面々が主だ。石破茂元幹事長の支援を受けることもあり、他陣営の名簿にはない、石破派からの推薦人も確保した。当選4回以下の衆院議員が11人を占め、党改革を意識した布陣といえそうだ。

 岸田氏は昨年の総裁選とは対照的に幅広い支援を受けていることをアピールする。

 昨年の推薦人は岸田派(16人)と谷垣グループ(4人)だけだったが、今回は岸田派と谷垣グループは各2人にとどめ、細田派、麻生派、竹下派、無派閥から各4人が名を連ねた。ベテラン・中堅・若手のバランスにも配慮している。昨年は菅首相支援に回った梶山弘志経産相が名を連ねたのも特徴の一つだ。

 高市氏の推薦人は、支援を表明している細田派出身の安倍晋三前首相の影響が色濃く表れている。

 細田派からは、選択的夫婦別姓に慎重な山谷えり子元拉致問題相ら最多の7人が推薦人になった。二階派の衛藤晟一前沖縄北方相、無派閥の古屋圭司元拉致問題相など安倍氏側近の議員も多く、皇統維持を重視する議員を並べた。

 告示日前日に推薦人確保のメドがついた野田氏。推薦人は、過去の総裁選でも野田氏擁立を目指してきた浜田靖一元防衛相など野田氏の個人的な人脈が中心だ。小泉政権下で郵政民営化に反対した野田氏らしく、元全国郵便局長会会長で柘植芳文参院議員の名前もある。

 一方で推薦人集めに苦労した跡もにじむ。無派閥で衆院議員の野田氏だが、参院議員が他候補と比べて多く、さらに特徴的なのは、幹事長代行として仕えた二階俊博幹事長が率いる二階派の推薦人が最多の8人を占めたことだ。二階派は、二階氏の幹事長続投を事実上否定した岸田氏以外の3候補に推薦人を送っている。

 ◆河野太郎氏の推薦人は以下の通り

 〈推薦人〉

 【細田派】穴見陽一(3)、義家弘介(3)【麻生派】阿部俊子(5)、高橋比奈子(3)、中西健治(2)参【竹下派】野中厚(3)、宮崎政久(3)、山下雄平(2)参【二階派】伊藤忠彦(4)、岡下昌平(2)【石破派】古川禎久(6)、平将明(5)【石原派】坂本哲志(6)、石原宏高(4)、上野賢一郎(4)【無派閥】伊藤達也(8)、田中良生(4)、武村展英(3)、島村大(2)参、園田修光(1)参

 ◆岸田文雄氏の推薦人は以下の通り

 〈推薦人〉

 【細田派】高木毅(7)、吉野正芳(7)、森雅子(3)参、宮本周司(2)参【麻生派】鈴木俊一(9)、山際大志郎(5)、猪口邦子(2)参、今井絵理子(1)参【竹下派】渡辺博道(7)、西銘恒三郎(5)、鈴木隼人(2)、二之湯智(3)参【岸田派】根本匠(8)、堀内詔子(3)【谷垣グループ】加藤鮎子(2)、本田太郎(1)【無派閥】土屋品子(7)、石田真敏(7)、梶山弘志(7)、大野敬太郎(3)

 ◆高市早苗氏の推薦人は以下の通り

 〈推薦人〉

 【細田派】馳浩(7)、西村康稔(6)、高鳥修一(4)、佐々木紀(3)、山谷えり子(3)参、佐藤啓(1)参、山田宏(1)参【竹下派】木原稔(4)、小野田紀美(1)参【二階派】山口壮(6)、小林鷹之(3)、小林茂樹(2)、衛藤晟一(3)参、片山さつき(2)参【谷垣グループ】黄川田仁志(3)【無派閥】古屋圭司(10)、江藤拓(6)、城内実(5)、石川昭政(3)、青山繁晴(1)参

 ◆野田聖子氏の推薦人は以下の通り

 〈推薦人〉

 【竹下派】百武公親(1)、渡辺猛之(2)参、元栄太一郎(1)参【二階派】福井照(7)、大岡敏孝(3)、神谷昇(2)、出畑実(1)、鶴保庸介(4)参、三木亨(2)参、清水真人(1)参、岩本剛人(1)参【石原派】宮路拓馬(2)【谷垣グループ】川崎二郎(12)【無派閥】浜田靖一(9)、渡海紀三朗(9)、木村弥生(2)、山田俊男(3)参、柘植芳文(2)参、三原じゅん子(2)参、徳茂雅之(1)参

朝日新聞社

7257チバQ:2021/09/17(金) 16:51:32
https://news.yahoo.co.jp/articles/57ca29d53e2de44847ec3afc1135ed2327134b18
石破氏・小泉氏を「二枚看板」に…河野氏陣営の「役割分担」
9/17(金) 10:43配信

読売新聞オンライン
 自民党総裁選に出馬表明した河野太郎行政・規制改革相の陣営は16日、発信力を期待できる石破茂・元幹事長と小泉環境相を「二枚看板」として前面に出す戦略を鮮明にした。安倍前首相と安倍氏の出身派閥・細田派(96人)への対抗も軸に据える構えだ。党改革を旗印に、党員や、世論動向に敏感な中堅・若手議員の支持獲得を狙う。


■「古い自民党」

 「石破さんや小泉さん、皆さんと一緒に、次の時代の自民党に改革し、前へ進む国を作っていきたい」

 河野氏は16日、都内のホテルで石破、小泉両氏が中心で開いた派閥横断の決起集会にビデオメッセージを寄せ、党改革への意欲をにじませた。

 壇上には石破、小泉両氏が並んだ。石破氏は「古い自民党と国民との戦いだ。派閥が横行する党を変えようと若い皆さんが立ち上がってくれた」と訴えた。小泉氏は「派閥の力学ではなく、国民、党員の支持のもとに歩む政権を作らないといけない」と同調した。

 両氏が意識する派閥とは、最大派閥・細田派にほかならない。念頭には同派に影響力を行使する安倍氏があるとみられる。石破氏は、森友学園問題への対応で批判を繰り返すなど、安倍氏と長く対立する。小泉氏も、「安倍1強」と称された第2次安倍内閣以降、政権に物言う姿勢で存在感を示した。

■役割分担か
 河野氏は、議員の支持基盤が盤石と言えないなか、党員を含む国民の支持を集め、態度未定の議員も取り込みたい考えだ。

 そもそも細田派には、河野氏のエネルギー政策などに警戒感を抱くベテランが多い。同派は岸田文雄・前政調会長と高市早苗・前総務相を支持する方針を掲げた。河野陣営では「細田派に配慮しても多くの票は見込めない。徹底して戦う姿勢を見せた方が党員にアピールできる」(無派閥議員)との声が力を増していた。

 とはいえ、河野氏陣営には、安倍氏や細田派との対決路線への傾斜は「議員票を減らしかねない」(河野氏周辺)と危ぶむ向きもある。河野氏自身は対決路線と距離を置いている。河野氏は16日のフジテレビの番組で、安倍氏や、自らが属する麻生派を率いる麻生副総理兼財務相と決別する覚悟があるかを問われ、「別に決別する必要もない」と語った。攻撃的な発言は、石破、小泉両氏に委ねる役割分担の側面もありそうだ。

 集会には麻生派と竹下派、二階派、石破派、石原派、無派閥の中堅・若手ら28人、代理が29人参加した。

7258チバQ:2021/09/17(金) 19:18:44
https://news.yahoo.co.jp/articles/8ba30f2683ac4fa6cc37587ee7c1863f5197fbf6
総裁選ドキュメント 若手、女性、保守…推薦人名簿から透ける各陣営事情
9/17(金) 16:50配信
産経新聞
【自民党総裁選2021】候補者共同記者会見を前に記念撮影に臨む(左から)河野太郎ワクチン担当相、岸田文雄前政調会長、高市早苗前総務相、野田聖子幹事長代行=17日午後、東京・永田町の自民党本部(春名中撮影)

自民党総裁選に立候補した4候補の推薦人20人の顔ぶれをみると、各陣営の支持層や選挙戦術がみえる。


河野太郎氏の推薦人は、当選3回以下の衆院議員や当選2回以下の参院議員の若手が半数を超えた。「長老支配」「派閥支配」など党運営に不満を持つ若手の受け皿を狙っているようだ。衆院選の「顔」を求める若手の支持も当て込む。

岸田派を除く党内6派に加え、菅義偉首相に近い無派閥議員も推薦人として配置し、現政権の後継色が濃い。

岸田文雄氏の推薦人には、細田派、麻生派、竹下派の主要派閥の議員が4人ずつ、谷垣禎一元幹事長に近い議員グループと、自ら会長を務める岸田派の議員が2人ずつ入った。当選回数別では「老壮青」の幅広い支持がみえる。女性の推薦人が4候補の中で最多の3割に当たる6人おり、「女性活躍」でリードした形だ。

菅首相に近いが、河野氏の「脱原発」路線には距離を置く梶山弘志経済産業相もおり、河野氏への警戒心がみえる。

無派閥の高市早苗氏は保守色を前面に出した。安倍晋三前首相の出身派閥である細田派から7人が入った。山谷えり子元拉致問題担当相ら保守の論客をそろえ、「唯一の保守系候補」として党員・党友票の上積みを図る。一方、麻生、岸田、石破、石原各派の議員がおらず、横断的な支持が課題といえそうだ。

同じく無派閥の野田聖子氏の推薦人には、二階俊博幹事長率いる二階派の議員が8人並んだ。野田氏が告示前日の16日になって滑り込みで出馬表明にこぎつけたのは、二階氏の助力があった可能性がある。加えて、元夫の鶴保庸介参院議員ら個人的なつながりのある推薦人が目立ち、ぎりぎりかき集めた上での出馬だったことがうかがえる。

全体でみると、二階派は岸田氏以外の3候補に推薦人を出した。ある閣僚は二階氏の思惑について「岸田氏包囲網だ。岸田氏が決選投票に残れば、『岸田氏以外』にまとめるのではないか」と話している。(沢田大典)

7259とはずがたり:2021/09/17(金) 22:18:46
大手メディアは報じない総裁候補4人「自民党内でのホントの評判」
9/12(日) 10:02配信
https://news.yahoo.co.jp/articles/9bd2cf0d5acb26d065034fffd4ed49708f1fc2c2
FRIDAY

東京・永田町の自民党本部。総裁選を前に、警備がいっそう厳しくなっている。自由に出入りできるのは大手メディアの記者クラブ…記者たちが報じない、政局の本当の姿は 撮影:TEN

ニュースは自民党総裁選ばかり。暗躍する党内各派の思惑が入り乱れる「報道」が興味深い。

次期総裁への期待は、世論調査によると、河野太郎が31.9%でトップ(共同通信)。一方、本誌が既報し、政治関係者が注目した「自民党員・党友調査」によると、石破茂が29%で1位だ。(史上最熱の総裁選。石破、河野、岸田の激戦舞台裏 ))

河野と石破の人気には、唯一最大の共通項がある。安倍、麻生、二階との「ディスタンス」だ。この距離感こそが、権力におもねらない、志のある政治家としての石破、河野の評価に繋がっている。しかしというか、それだけに、自民党内の声は微妙だ。

◆河野と石破。自民議員の「本音」を聞いて歩いた

「河野太郎は今、権力を目前に猫をかぶっているだけ。総裁になったら、制御不能になる。脱原発、女帝容認の方向を明確にするだろう。党の方針なんて無視。トランプさながら『官邸発河野ツイッター』を炸裂させる。河野は、いわば日本のトランプ、リトル小泉純一郎なんだ」(細田派議員)

「河野は安倍政権で初入閣。このとき、父・河野洋平元自民党総裁が官房長官時代に発した、従軍慰安婦問題に関する『河野談話』を否定したじゃないか。つまり、踏み絵だ。同時に、脱原発ブログも閉鎖して権力におもねった。状況に応じてそういう変節が平気でできる。信用できるわけがないじゃないか」(無所属議員)

一方、国民人気No.1の石破だが、党内の声は手厳しい。

「石破茂の正論は、相手に逃げ道を作らせてやらないから、聞いていて息苦しくなる。しかも回りくどい口調が鼻につく。間違ったことは言わないが、あの調子で安倍・麻生批判をしたので嫌われた。顔も怖いし、なぜ世論がいつも『次の首相にふさわしい政治家』のトップに選ぶのか、ちっとも分からない」(麻生派議員)

「石破のように、野党と一緒になって体制批判をすればそりゃ人気は出るでしょう。外にいい顔しすぎて、自民党内では友達が少ない。派閥が大きくならないことが石破と党の関係性を如実に物語っているんですよね」(安倍周辺)

これが、世論から最も支持されている「自民党2トップ」の党内評判と現実だ。

主に若年層が支持する河野、実年層以上に人気の石破と支持層は明確に分かれる。逆にいえばこの2人で全世代をカバーしている。それなら、間近に迫った衆議院総選挙をこの2トップで挑めば、全世代対応で自民不人気の失地は挽回できるのではないか。だが、そうは簡単にいかないのが、自民党という政党だ。どちらも総裁には選出されないだろうと大方は見ているのだ。

7260とはずがたり:2021/09/17(金) 22:19:05
>>7259
◆高市はなぜ…?

では「女性初」の看板をもち最大派閥の細田派と安倍前首相が後ろ盾となった高市早苗が優勢なのか。

「高市は、野田聖子が総裁選に出馬したときの対立軸という役まわり。それに加えて、安倍が、支持団体の日本会議に向けて党として送ったメッセージという役割です。なんにしても、ツールに過ぎない」(中堅議員)

「女性初」が、リベラル寄りの野田聖子では、自民党コア支持層が離れてしまうという理屈らしい。哀れである。

◆結局「ふにゃふにゃ」の岸田は安倍の顔色最優先

そして岸田文雄。自民党有力代議士が解説する。

「岸田は、外相時代に安倍本人から政権禅譲というニンジンをぶら下げられ、総理の椅子を強く意識するようになった。そのとき、岸田派の名誉会長として隠然たる力を持っていた古賀誠元幹事長が目障りだった麻生が、『古賀切り』を条件に禅譲をちらつかせた。昨年暮れ、岸田はついに古賀を放逐して、今回の総裁選を迎えたんです」

どっぷり保守の安倍と麻生は、古賀にコントロールされている岸田派が安倍らに敵対する勢力になることを警戒した。そのため、根こそぎ排除したのだ。伝統の派閥「宏池会」の長老政治家を裏切り追いやった岸田には、総理の座が転がり込んでくるはずだったが…。

モリカケ、桜、河井夫婦への政治資金など解明されないまま放置されている安倍前政権の疑惑の数々。なかでもモリカケ問題について岸田は、BS番組で「さらなる説明をしないといけない」と発言。これが安倍の逆鱗に触れ、安倍と細田派は高市全面支持へと舵を切ることになったのである。

「岸田が安倍に謝った」(関係者)

直後に流れた怪情報とともに、岸田は「再調査は考えていない」と発言を一変させ、今度は「安倍の靴を舐めた」と世論からバッシングを受ける。波紋は拡大するばかりだ。

「総裁選は、どの候補者も過半数に達しないのがミソだ。決選投票で大派閥が票の流れを作る事になるだろう。おそらく、1回目の投票とはまったく違う結果がでることになる」

自民党の幹部は、含み笑いでそう言った。が、しかし、である。

党員票「383票」の大半を、河野なり石破がごっそりとかっさらい、万が一にも過半数に近い得票だったとき、世論はどのように反応するだろうか。

◆国民の声が反映されない総裁選を注視する

「党員・党友の声は、国民の声に近いのですから、本来なら反映されてしかるべきなんですが…」(関係者)

態度を保留している石破がもし不出馬を決めれば、党員票は河野に集中すると見られている。その後の決選投票で、議員票が他の候補に集中して党員投票の結果が覆されたら「自民総裁選は公正な選挙ではなく大派閥による数の力学、単なるセレモニーだった」と断罪されるだろう。国民は懐疑の目を向けるに違いない。もちろん、中堅若手が立ち上げるという「党風一新の会(仮称)」にも、同じ目が向けられることは言うまでもない。

「若手議員のなかには、迷いに迷っている者も少なくない」(ベテラン議員)

「派閥は一致結束して主流派を獲り、党四役のポストを獲るべしと言います。けど、僕らはとにかく、まずは選挙に勝てる総裁を選びたい。まずは議員バッジが必要なんです」(自民若手議員)

自民総裁選に一般の国民は投票権をもたないが、自民総裁は総理になるのだ。まるごと自民党の、すべての振る舞いをしっかり見届けるべき総裁選挙だ。この国のリーダーが決まる選挙なのだから。

取材・文:永田タイラ

7261チバQ:2021/09/18(土) 00:08:10
https://news.goo.ne.jp/article/mainichi/politics/mainichi-20210917k0000m010339000c.html
総裁選、渦巻く期待と不安 自信深める陣営も「もし負けたら…」
2021/09/17 22:36毎日新聞

総裁選、渦巻く期待と不安 自信深める陣営も「もし負けたら…」

自民党総裁選の候補者所見発表演説会に臨む(左から)河野太郎行政改革担当相、岸田文雄前政調会長、高市早苗前総務相、野田聖子幹事長代行=東京都千代田区の同党本部で2021年9月17日午後1時1分、竹内幹撮影

(毎日新聞)

 17日告示の自民党総裁選に立候補した4氏の陣営は「初日が肝心」とばかりに党所属国会議員や党員へのアピールに躍起になった。混戦が予想される中、総裁の座へ期待と不安を抱える各陣営からは、悲喜こもごもの声が聞かれた。

 「リスクを取って誰よりも早く行動を起こす『ファーストペンギン』は、紛れもなく岸田さんだ。後から改革を言うのは誰でもできる」。岸田文雄前政調会長を支持する甘利明税制調査会長は17日の会合で、菅義偉首相の退陣表明前に「挑戦」を表明した岸田氏を後押しした。「極寒の地で微動だにせずに卵を守る(ペンギンの)ように、コロナの中で国民に寄り添う」と持ち上げる一方で、「永田町以外では知らない人が多い」と課題の発信力不足も指摘した。

 オンラインの出陣式で気勢を上げた河野太郎行政改革担当相には、ワクチン担当閣僚として登用した菅首相が17日に支持を明言した。石破茂元幹事長と小泉進次郎環境相の支持で党員人気に自信を深める陣営だが、4候補の出馬で「先行逃げ切りは難しい」との声も増える。陣営幹部の一人は勝利への戦略を練り直しつつ、「これで負けたら地下に2〜3年こもる。(安倍政権で冷遇された)石破さんの気持ちが分かるなあ」と苦笑した。

 安倍晋三前首相ら保守系議員に支援される高市早苗前総務相。支援する細田派の高鳥修一衆院議員は所見発表演説会後、「(高市氏が)国旗に一礼してから話を始めたのは好印象」と満足げだった。安倍氏が影響力を持つ細田派で岸田氏を支持するある議員は「安倍さんに『岸田さんをやるの? 困るなあ』と言われた」と明かす。高市氏の勢いに自信を示す陣営幹部が多い一方、「今日の陣営会合に代理が出席した議員は、岸田氏支持との両にらみではないか」(別の同派議員)との見方も漏れる。

 野田聖子幹事長代行は、告示前日に「滑り込み」で総裁選出馬を表明した。選対幹部の渡辺猛之副国土交通相は「野田氏が悲願の舞台に立ったのが心からうれしい」と高揚した様子だった。別の選対幹部は「ある党幹部が昨夕、推薦人を翻意させようと電話をかけていた。(闘志の)ロケットに火がついた」と息巻く。ただ事前の準備不足は陣営の多くが認めるところで、届け出順で野田氏が4番目になると、支持議員の一人は「(現時点で最も劣勢という)順番通りじゃないか」とぼやいた。【東久保逸夫】

7262チバQ:2021/09/18(土) 00:10:13
https://news.goo.ne.jp/article/kyodo_nor/politics/kyodo_nor-2021091701001713.html
野田氏「ブロックしない」 SNS発信、河野氏に皮肉
2021/09/17 22:38共同通信

 自民党の野田聖子幹事長代行は17日のフジテレビ番組で、ツイッターで意見の合わない相手をブロック(遮断)している河野太郎行政改革担当相を皮肉った。会員制交流サイト(SNS)などでの発信力を問われ「私はブロックしない。どんな嫌なことも受け止めて、逆に返すように努めている」と述べた。

 番組には総裁選に出馬した4人が勢ぞろい。河野氏は口を真一文字にして聞いていた。


https://news.goo.ne.jp/article/jiji/politics/jiji-210917X231.html
都市封鎖法制化、3候補前向き=自民総裁選
2021/09/17 23:04時事通信

 自民党総裁選に立候補した河野太郎規制改革担当相、岸田文雄前政調会長、高市早苗前総務相は17日夜のテレビ朝日の番組で、新型コロナウイルス対策の一環として、ロックダウン(都市封鎖)を可能にする法整備に前向きな考えを明らかにした。野田聖子幹事長代行は慎重な姿勢を示した。

 河野氏は「将来どういう感染症が入ってくるか分からない。法整備が必要だ」と指摘。高市氏も「一刻も早く法整備しなければ手の打ちようがなくなる」と述べた。岸田氏は「ワクチン証明や陰性証明を組み合わせた日本型ロックダウンをしっかり考えなければいけない」と語った。

 これに対し、野田氏は「もっと科学的にやるべきことはある」と強調した。 





 高市早苗前総務相は「河野氏のツイッターの(フォロワーの)数には全然及ばないが、記者会見などでは誠実に、最後まで答える」と語った。

7263チバQ:2021/09/18(土) 00:10:40
https://news.goo.ne.jp/article/sankei/politics/sankei-_politics_situation_OFI5CECC2ZPR7HFSEQOJKZH3ZA.html
総裁選を追う…改革派は誰か 首相の座かけ乱戦開幕
2021/09/17 21:54産経新聞

総裁選を追う…改革派は誰か 首相の座かけ乱戦開幕

【自民党総裁選2021】所見発表演説を行う河野太郎ワクチン担当相=17日午後、東京・永田町の自民党本部(春名中撮影)

(産経新聞)

17日に告示された自民党総裁選。主要5派閥が首相の菅義偉支持を決めた昨年から一転、結末が予想できない乱戦が始まった。

■「異端児の強い個性を」午前9時、河野陣営

ワクチン担当相の河野太郎の出陣式はオンライン形式で行われた。

「広く国民のご支援をいただき、戦いに勝っていきたい」。河野は笑みを一切浮かべずに語った。陣営の選挙対策本部長の元金融担当相、伊藤達也は「異端児とも呼ばれる河野さんの強い個性を私たちが支えていこう」と呼び掛けた。

河野は元幹事長の石破茂と組んだ。石破は今回の総裁選を「古い自民党と国民の戦い」と位置づけ、前首相の安倍晋三や副総理の麻生太郎の政敵でもある。国会議員票が盤石とはいえない河野の言葉には、国民人気を武器に、衆院選を控えた国会議員の票を獲得したいとの思いがにじむ。

■「やっとスタートラインに」9時、野田陣営

党本部の一室で行われた幹事長代行の野田聖子の出陣式は安堵(あんど)感が漂った。過去3度、出馬を目指したものの推薦人が集まらずに断念したからだ。

選対本部長の厚生労働副大臣、三原じゅん子は「やっとスタートラインに立たせていただくことができた」。野田は「無謀だ、やめろと何度も言われたが、チャレンジし続けてきた」と感無量の様子で語った。

■「日本を守るために」11時、高市陣営

「日本を守るために、誰が一番ふさわしいか。高市を応援しているグループは結束力は一番ある!」。国会内の大会議室で開いた前総務相、高市早苗の出陣式で、選対本部長の元拉致問題担当相、古屋圭司が叫んだ。保守色の強い議員が多く参加した。

高市は「こういう国家経営を行うべきだという政策に賛同していただいた最も強い同志だ」と強調した。背後には国会議員約60人が陣取り、その言葉に拍手や声援を送った。熱気は4陣営で一番だった。

■「後から改革を述べるなら…」11時半、岸田陣営

国会内のホールで前政調会長、岸田文雄の出陣式が始まった。「後から(党の)改革を述べることは誰にだってできます」。こうあいさつしたのは選対顧問の税調会長、甘利明だ。麻生派(志公会)の後輩でもある河野への批判がにじむ。役員任期制限を打ち出し、幹事長の二階俊博を標的にしたと党内を騒がせた岸田こそが、党改革派だというわけだ。

岸田は「時代が求めているリーダーは私だ」と自信たっぷりにアピールした。煮え切らない、話がつまらないと評されてきたが、元防衛相の小野寺五典は「力強く、首相のイメージで見えた」と語った。

■「自民を変えてくれ」午後2時半、河野陣営

河野が、国会内の会議室に駆け付けた。陣営が開いた激励の会合。にこやかに出迎えたのは石破と環境相の小泉進次郎だった。

「国民の支持をバックに…」。河野が改めて決意を語ると、石破は「自民党を変えてくれ、日本を変えてくれ(と願う)国民とともに勝利する」と応じた。その後、3人は報道陣の前に並んでガッツポーズを披露した。安倍に近い議員の一人は「河野さんは完全にあちら側に行ってしまったのかな」と首をかしげた。

朝から沈黙を守っていた菅は、午後6時に首相官邸を退邸する際、記者団の取材に応じた。

「新型コロナウイルス対策は継続が極めて大事だ。河野さんを支持します」。安倍、麻生、甘利と盟友関係を築いていた男の朴訥(ぼくとつ)としながらも明確な表明は、政界への小さくない波紋となる。=敬称略(田中一世)

7264チバQ:2021/09/18(土) 00:11:38
https://news.goo.ne.jp/article/tokaitv/region/tokaitv-20210917-2131-11815.html
推薦人集まったけど…自民党総裁選に野田聖子氏出馬 地元の票固めも雲行き怪しく 重鎮県議「戸惑いある」
2021/09/17 21:31東海テレビ

推薦人集まったけど…自民党総裁選に野田聖子氏出馬 地元の票固めも雲行き怪しく 重鎮県議「戸惑いある」

自民党総裁選に立候補した野田聖子自民党幹事長代行

(東海テレビ)

 自民党幹事長代行の野田聖子さんが、総裁選への立候補を表明し、お膝元の岐阜では期待の声が上がっていますが、支持拡大は厳しい道のりとなりそうです。

野田聖子幹事長代行:
「次の日本をつくるために、これまで主役になれなかった女性、子ども、高齢者、障害者が、しっかりとこの社会の中で生きていける、そして生きる価値があるんだという保守の政治を、自民党の中で作り上げていきたいと思います」

 16日の会見で野田さんが語ったのは「社会的弱者への支援」。その背景にあるのは、重度の障害がある長男・真輝くんの存在です。

 3年前の総務大臣の時には、人工呼吸器の調整など24時間ケアが必要として、海外出張に真輝くんを同行させていました。

野田聖子総務相(当時):
「私は女性活躍や働き方改革を推進しております。今回の出張が一つのモデルとして、同様の悩みを抱える方々の参考になることを願っています」

 当時、働く女性のモデルケースになればとも話していました。今回の野田さんの出馬に地元・岐阜の人たちは…。

山県市の19歳女性:
「誇らしいというのはありますね。会社とかで上の立場にいる人が女性が少ないなと思うので、ちゃんと女性の価値を見出してその人の力に合わせた職を」

羽島市の80代女性:
「私もちょっと足が悪いもんで、そういう道(福祉政策に)に力を入れてもらえればと思います」

美濃加茂市の60代男性:
「4回目かな、やっと出られて、ぜひ頑張っていただきたいですね。今はとにかくコロナを何とかしてほしいだけですよね」

「新総裁に」と期待が上がる一方、支援拡大は容易ではありません。

自民党岐阜県連の村下幹事長:
「県連としては機関決定していないので、県連として一本化は当然無理ということで」

 野田さんが会長を務める岐阜県連は、特定の候補を支持せず自主投票としています。

 保守分裂となった2021年1月の岐阜県知事選で、野田さんと対立した岐阜の自民党の重鎮・猫田県議は…。

猫田岐阜県議:
「長年の夢だったので、良かったのは良かったんだけどタイミングとしては遅すぎたという感じがするね。県議会の議員の仲間でも戸惑いもあるし、僕は僕なりに考えて動きます」

 岐阜県内の国会議員で野田さんを支持するのは、推薦人にも名を連ねた渡辺猛之参院議員のみになる見通しで、地元・岐阜の票固めも雲行きは怪しくなっています。

7265チバQ:2021/09/18(土) 00:19:52
https://news.yahoo.co.jp/articles/b2fbe150e46340a7f0e881f3f374ef4720e6e5af
岸田氏の出陣式が大盛り上がり、派閥横断で支持広がる 河野氏には逆風 
9/17(金) 20:12配信


日刊スポーツ
候補者共同記者会見に臨む岸田文雄前政調会長(撮影・江口和貴)

菅義偉首相の後継を決める自民党総裁選(29日投開票)は17日告示され、河野太郎行革相(58)、岸田文雄前政調会長(64)、高市早苗前総務相(60)、野田聖子幹事長代行(61)の4氏が立候補した。女性2人の出馬は史上初で、乱立選は必至の状況。河野氏が所属する麻生派の重鎮らが、岸田氏の選対顧問に就任するなど、選挙戦初日から岸田氏と河野氏の明暗がくっきり浮かび上がった。


    ◇    ◇    ◇

ポスト菅を巡る乱立の争いは幕開けから岸田氏の支持拡大、河野氏の苦境が浮かび上がった。岸田氏は出陣式で「今の時代が求めているリーダーは私なんだ」と力強く宣言した。岸田派、麻生派、最大派閥の細田派、竹下派、石原派、谷垣グループなどから計107人(議員63人、代理人15人、オンライン29人)が出席して気勢を上げ、その熱気は他陣営を圧倒した。

河野氏が所属する麻生派(53人)からは、甘利明税調会長、鈴木俊一元五輪相、森英介元法務相の3重鎮が出席し、岸田氏の選対顧問に就任した。甘利氏は「明日から総理ができるような幅広い政策がある」などと岸田氏を高く評価し、反河野を打ち出した。

他派閥からも同調の動きだ。石原派の石原伸晃元国交相、谷垣グループの代表世話人の中谷元元防衛相、細田派の塩谷立元文科相や竹下派の船田元氏も選対顧問に就任するなど、派閥横断した支持を拡大させている。会場には他候補者の関係者も姿を見せ、模様を動画で撮影するなど警戒感をあらわにした。

河野氏はオンラインで出陣式を行い、派閥を横断した82人(議員65人、代理人17人)が出席した。だが、次期衆院選へ向け、盤石な選挙基盤を構築できていない若手議員も少なくない。中堅議員は「岸田さんの動きに引き寄せられてしまう可能性も」と危惧した。

河野氏は前日16日の決起集会で後ろ盾である石破茂元幹事長、小泉進次郎環境相との、そろい踏みを狙ったが、麻生派の会合出席によって、引き剥がされた。そこで、この日は党本部での所見発表演説会後に車で移動し、議員会館内で石破、小泉両氏と、わずか数分間で3ショット撮影を行って共同記者会見へ、とんぼ返りと奔走した。

共同会見では森友学園を巡る問題について河野、岸田、高市の3氏は再調査には否定的だった。中でも河野氏は「公文書の管理が、しっかり行われるのは非常に大事なこと」としたが、会見の度にトーンダウンしていく印象を強めた。

河野氏は、報道各社の調査で「次の総理にふさわしい」ランクで票を集め、トップの評価を受けた。それでも、国民世論と自民党内の情勢は別世界。実績も兼ね備えた人気者が、まさかの逆風にさらされての船出となった。【大上悟】

7266チバQ:2021/09/18(土) 05:43:52
https://news.yahoo.co.jp/articles/b5d22b2019604220a421b4dba9cf3b929f2734bd
自民党総裁選 推薦人名簿から透けて見える二階幹事長の奇策、“河野推し”なのになぜ野田陣営に8人?
9/18(土) 5:30配信

スポニチアネックス
共同記者会見前に写真に納まる、左から河野太郎行革相、岸田文雄前政調会長、高市早苗前総務相、野田聖子幹事長代行

 菅義偉首相の後継を決める自民党総裁選が17日、告示され、河野太郎行政改革担当相(58)、岸田文雄前政調会長(64)、高市早苗前総務相(60)、野田聖子幹事長代行(61)の4氏が立候補を届け出た。共同記者会見では早速火花を散らせるなど、議員票と党員・党友票の計766票の争奪へ論戦をスタートさせた。一方、各陣営が提出した推薦人名簿。二階派の不気味な動きが投影されているようで、関心を集めている。

 寝業師と言われる二階俊博幹事長がどう動くか読み切れない中、注目が集まった推薦人名簿。ふたを開けてみれば、二階派は第4派閥ながら最多の計15人が名前を連ねた。

 野田陣営8人、高市陣営5人、河野陣営2人…。混戦を見越し「保険をかけた」(二階派幹部)との解説も聞かれ、まんべんなく配置したと思いきや、有力候補の岸田陣営はゼロだった。首相が再選に向けてやる気満々だった8月26日に真っ先に出馬を表明、二階氏続投を封じる党改革案をぶち上げた岸田氏。首相不出馬の着火点となった。再選支持をいち早く唱え主導権確保を狙った二階氏の野望をも打ち砕いた張本人だけに、恨み骨髄ぶりが表れた分かりやすい対応だ。

 対峙(じ)してきた安倍晋三前首相が全面支援する高市陣営への割り振りは保守系もいる関係とされるが、「岸田総裁 絶対阻止」のアナウンス効果アップも見込まれる。岸田、高市両氏を推すわけにいかず、乗るとされる河野陣営に関しては、改革派を標ぼうしている手前、世間受けの悪い二階色を薄めるため2人にとどめたとの見方も出ている。

 最も分かりにくいのが推薦人集めが難航した野田陣営への8人。知名度の高い野田氏出馬で河野票は食われるなどして分散、河野陣営が目指す第1回投票で決着させる戦略は崩壊寸前だ。自身を支えた幹事長代行への支援では説明がつかない。

 そこで指摘されているのが二階氏と「小石河連合」との新たな主導権争い。小泉進次郎環境相、石破茂元幹事長が前面に出て発足させた派閥横断的な「河野太郎の総裁選必勝を期す会」。3人の頭文字から「小石河連合」と称されるが、総裁選が3人の争いのまま勢いに乗せると、二階氏の出る幕もなく第1回投票で「河野総裁」が誕生、権勢を振るう余地などない「小石河連合」の天下となる。それを防ぐため目指すのが決選投票。二階派は決選投票では結束して行動する方向で調整。他派閥にはない塊感で河野氏当選の流れをつくり、選挙後に甘い汁を吸おうとの算段だ。

 総裁選の行方を注視する政府関係者は「今のポストに居座るのはほぼ無理だろうが、それでも暗躍する二階さんを一つの軸として政局を見極める必要がある」とし、キープレーヤーの一人であり続けるとの見方を示した。

7267チバQ:2021/09/18(土) 05:48:07
https://news.yahoo.co.jp/articles/dad15c1788753b5de2b3fa1ca4b76e551fdcbe30
宮腰氏、出陣式で喫煙 自民総裁選、オンライン出席中 禁煙の議員会館執務室
9/18(土) 5:01配信

北國新聞社
北國新聞

 自民党の宮腰光寛衆院議員が総裁選に立候補した岸田文雄前政調会長の出陣式にオンラインで出席中、衆院第2議員会館内の執務室で喫煙していたことが17日、分かった。喫煙の様子が会場のスクリーンに映し出された。改正健康増進法では議員会館は原則屋内禁煙となっており、宮腰氏は取材に対し「申し訳ありません。気を付けます」と陳謝した。


 出陣式は衆院第1議員会館で行われ、会場に設置されたスクリーンには、オンラインの出席者の映像が映し出されていた。宮腰氏の画面には時折、煙のようなものも映し出された。

 改正健康増進法が施行された昨年4月から、議員会館は喫煙専用室を除いて屋内禁煙で、悪質な違反者には罰則もある。議員会館には各階に喫煙専用室が設置されている。宮腰氏は普段は専用室を利用しているとし「長時間だったので。すいません」と話した。加熱式たばこを吸っていたとみられる。

 宮腰氏は岸田派で事務総長も務めたベテラン。会場にいた岸田派の議員は「(喫煙には)気付かなかったが、もっと気を引き締めて、緊張感を持ってもらいたい」と苦言を呈した。

7268チバQ:2021/09/18(土) 21:33:43
https://news.goo.ne.jp/article/kanagawa/region/kanagawa-20210918204000.html
【自民党総裁選】石破氏、他派閥の動きもちくり 河野陣営が農業関係者と交流
2021/09/18 20:40神奈川新聞

【自民党総裁選】石破氏、他派閥の動きもちくり 河野陣営が農業関係者と交流

神奈川新聞

(神奈川新聞)

 自民党総裁選に立候補している河野太郎行政改革担当相(衆院15区)を支援する小泉進次郎環境相(11区)と石破茂元幹事長は17日夜、オンラインで農業関係者らと意見交換した。業界の現状や新型コロナウイルスの影響などを聞き取り、河野氏への支持を求めた。

 河野氏は公務などで活動が限られるため、河野氏を支持する派閥横断の有志議員グループ「総裁選必勝を期す会」(必勝会)が企画した。中心メンバーの小泉、石破両氏はそれぞれ国会内の事務所から参加した。

 やりとりでは、総裁選で動向が注目されている「派閥」についての質問も。石破派を率いる石破氏は派閥の意義を認めつつ、水面下で締め付けを強める他派閥の動きを念頭に「派閥の親方の言うことを聞けというのはおかしい。有権者の気持ちに反するような集団ならない方がいい」とちくり。

 一方、無派閥の小泉氏は「派閥の力学で政権をつくってしまったら、安定した政治はできない。派閥ではなく、国民から支えられる政権をつくらなければいけない」と応じ、河野氏への支持を呼びかけた。


https://news.goo.ne.jp/article/asahi/politics/ASP9L6KBCP9LUTFK010.html
河野氏に質疑が集中、「改革」に異論が相次ぐ 自民党総裁選の討論会
2021/09/18 20:40朝日新聞

河野氏に質疑が集中、「改革」に異論が相次ぐ 自民党総裁選の討論会

自民党総裁選の候補者討論会の冒頭、色紙を手に記念写真に納まる、(左から)河野太郎行政改革相、岸田文雄前政調会長、高市早苗前総務相、野田聖子幹事長代行=2021年9月18日午後1時57分、東京都千代田区、藤原伸雄撮影

(朝日新聞)

 自民党総裁選に立候補した河野太郎行政改革相(58)、岸田文雄前政調会長(64)、高市早苗前総務相(60)、野田聖子幹事長代行(61)の4氏が18日、日本記者クラブ主催の討論会に臨んだ。「改革」を唱える河野氏に対し、他候補から異論が相次ぐなど、政策論争が本格化した。

 討論会では冒頭、新型コロナウイルス対策や今後の社会像が問われた。

 ワクチン接種の担当閣僚を務める河野氏は「ブースター(ワクチンの3回目接種)にも必要量は確保している」と説明したが、政権のコロナ対応をめぐる自身の責任には触れなかった。岸田氏は数十兆円規模の経済対策を進めるとしたほか、高市氏は危機管理投資の必要性を訴えた。野田氏は希望すれば11歳以下でワクチン接種できるようにすべきだとの認識を示した。

 候補者同士の討論では河野氏に質疑が集中。最低限の年金を保障する河野氏の年金改革について、岸田氏と高市氏が財源をただすと、河野氏は「資産・収入が一定以上ある人には(最低保障の)その分はお出ししない」などと説明した。

 河野氏が唱える「核燃料サイクル政策」の見直しについては岸田氏が疑問を呈し、河野氏は、高速増殖原型炉「もんじゅ」の廃炉に触れ、サイクル政策が事実上行き詰まっているとの考えを強調。「核のごみ」について、「現実的な処分方法をどうするのかをテーブルに載せて議論した方がいい」と述べた。

7269チバQ:2021/09/18(土) 21:34:31
https://news.yahoo.co.jp/articles/adbb585021a6be8e9443362d2f3b946f9ac62293
自民総裁選は「関ケ原」 安倍VS菅、代理戦争(時事通信解説委員長 高橋正光)
9/18(土) 8:13配信

時事通信
◆党員票で圧倒狙う―河野陣営(東軍)
自民党総裁選候補者の共同記者会見を前に、撮影に応じる(左から)河野太郎規制改革担当相、岸田文雄前政調会長、高市早苗前総務相、野田聖子幹事長代行=9月17日午後、東京・永田町の同党本部

 自民党は17日、菅義偉総裁(首相)の任期満了に伴う総裁選を告示し、河野太郎規制改革担当相(58)、岸田文雄前政調会長(64)、高市早苗前総務相(60)、野田聖子幹事長代行(61)の4氏が立候補を届け出た。長期政権を誇った安倍晋三前首相と、安倍政権で官房長官を務め安倍氏の支持も得て就任した菅首相は、それぞれ別の候補を支援、「代理戦争」の様相だ。選挙後、両氏と麻生太郎副総理兼財務相の3人が権力の中心を占めてきた自民党内の支配構造の転換は必至。実力者の生き残りを賭けた「関ケ原の戦い」がスタートした。

【図解】自民総裁選の構図

 再選出馬を断念した菅首相は、河野氏支持を親しい議員に伝達済み。総裁選で河野氏を担ぐのは09年以来、2回目だ。その菅首相が河野氏と同様に目を掛けてきた小泉進次郎環境相も14日、河野氏支持を表明。安倍、麻生両氏の政敵・石破茂元幹事長も陣営に加わった。河野、石破、小泉の3氏は「次期首相候補」の世論調査で上位を占めており、「国民的な人気」を武器に、党員・党友投票による「地方票」で他候補に大差をつけ、1回目の投票での過半数獲得を目指す。

 ただ、野田氏の出馬で波乱要因が増えたと言え、河野氏の地方票が一定程度食われるのは避けられない。「軍師」として総裁選を何回も戦ってきた菅首相は新型コロナウイルス対応の傍ら、河野氏らに戦い方を指南しているだろう。菅、河野、小泉の3氏とも神奈川県を地盤にしており、関ケ原に例えれば「東軍」だ。

 「言い換えれば、河野太郎は絶対ダメだということ」。小泉氏は会見で、岸田、高市両氏の支持をにじませつつ自主投票とした最大派閥・細田派をやり玉に挙げ、「この一点をもってしても、誰が自民党、日本を変えられるかは明らかだ」と対決姿勢をむき出しにした。石破氏も細田派や同派に強い影響力がある安倍氏を念頭に「派閥が横行する党を変えよう」と「古い自民党」の改革を訴える。

◆「2位、3位」連合で勝利目指す―岸田、高市陣営(西軍)

 細田派出身で小泉氏らの攻撃を受ける安倍氏は、保守的な政治信条が同じ高市氏を全面支援。16日にはツイッターで、高市氏の政策や国家観に触れ「支持します」と表明した。とはいえ、総裁選初挑戦の高市氏は、知名度で河野、岸田両氏に劣っており、議員や党員にどこまで浸透するかは未知数。このため、1回目の投票で河野氏の過半数獲得を阻止し、岸田氏との決選投票に持ち込む。そして、高市氏を支持した議員が岸田氏支持に回る「2位,3位連合」で岸田氏を勝利させる。安倍氏はこんな戦略を描いているとされる。安倍氏周辺からは「党を分断するものだ」と、小泉氏への怒りの声が漏れる。

 もし、高市氏が決選投票に残れば、親しい関係の岸田氏の協力を得る「2位、3位連合」で高市氏の勝利を目指す。細田派が総裁選対応について、高市、岸田両氏の名前を挙げて自主投票としたのも、決選投票を意識したからなのは明らかだ。

 一方、人気で河野氏に及ばない岸田氏も当然、決選投票を視野に入れており、「勝利の方程式」に安倍氏の支援は欠かせない。岸田氏が森友学園問題での国民への説明に関し、再調査を否定するなどトーンダウンしたのも、安倍氏の支援を念頭に置いたものだろう。安倍氏の地元は山口県、岸田氏は広島市、高市氏は奈良県。「岸田・高市連合」はさしずめ「西軍」だ。

7270チバQ:2021/09/18(土) 21:34:52

東西どちらを支持?―麻生氏
衆議院本会議で、麻生太郎元首相(右)と話す安倍晋三元首相=2012年9月7日午後

 そもそも、12年9月の総裁選で渋る安倍氏を説得し、出馬を決意させたのは菅氏。安倍氏を全面支援し、勝利の原動力となったのが麻生氏だ。こうした経緯から、同年12月の衆院選で自民党が大勝。安倍氏が首相に復帰すると、麻生氏は副総理兼財務相、菅氏は官房長官にそれぞれ就任。以降、安倍氏が昨年9月に退陣するまで、同じポストにとどまり「安倍1強」体制を支えてきた。また、前回総裁選で安倍、麻生両氏は菅氏を支持し、菅政権誕生に貢献。菅氏は「安倍路線」の継承を表明し、政権に就いた。安倍政権の後半からは、二階俊博幹事長の影響力も増したが、自民党が政権奪還して以降の9年近く、安倍、麻生、菅の3氏が権力の中枢を構成してきた。

 河野氏の所属する麻生派は、河野、岸田両氏の支持を前提にした自主投票の方針。麻生氏は自身の1票について、安倍氏との盟友関係を重視しての岸田氏、自派の河野氏のどちらに投じるかは明確にしていない。しかし、麻生氏が最終的にどちらを支持しようとも、3氏の行動が割れることに変わりはない。河野氏が勝利すれば、安倍氏の影響力が、岸田氏か高市氏が勝てば菅首相の影響力が、それぞれ低下するのは必至。麻生氏は、勝ち馬に乗れなければ同様だ。今回の総裁選の結果、党内の権力構造が大きく転換。天下分け目の「関ケ原」と言えるゆえんだ。

◆昔は「ニッカ」「サントリー」も

 政党のトップ選びは、公職選挙法の対象外で、自民党総裁選の歴史を振り返ると、かつては多数派工作で実弾(現金)が飛び交った。酒造会社に例え、2陣営に投票を約束して受け取る議員を「ニッカ」、3陣営から受け取る議員を「サントリー」と称した。さすがに、金銭のやり取りはなくなったと思われるものの、各陣営から執拗(しつよう)に支持を求められ、やむなく複数陣営に投票を約束する議員もいるだろう。

 実際の「関ケ原」は、東軍の主力・徳川秀忠軍が戦いに間に合わないミスを犯しながらも、石田三成を中心とする西軍の有力武将・小早川秀秋の寝返りで、徳川家康率いる東軍が勝利した。自民党版「関ケ原」の勝者は誰になるのか。権力を握ってきた安倍、菅、麻生の3氏が「勝ち組」と「負け組」にどう分かれるのか。今回は直後に衆院選が控えており、東西の優劣は不明。ぎりぎりで出馬にこぎつけた野田氏がどの程度、得票するかも見物だ。結果は、29日午後に判明する。

7271チバQ:2021/09/18(土) 21:36:57
https://news.goo.ne.jp/article/fuji/politics/fuji-pol2109180003.html
菅首相、総裁選で「河野氏支持」の吉凶 衆参・地方選挙と就任以来ことごとく敗北 鳩山元首相まで揶揄する弱さ
2021/09/18 17:05夕刊フジ

菅首相、総裁選で「河野氏支持」の吉凶 衆参・地方選挙と就任以来ことごとく敗北 鳩山元首相まで揶揄する弱さ

菅首相はどこまで影響力を及ぼせるのか

(夕刊フジ)

 自民党総裁選が17日告示され、河野太郎行革担当相(58)と、岸田文雄前政調会長(64)、高市早苗前総務相(60)、野田聖子幹事長代行(61)が立候補した。29日の投開票に向けて政策論争が始まったが、国民と国家を守り抜く安全保障政策は特に注目だ。こうしたなか、菅義偉首相が「河野支持」を明言した。重要選挙で連敗しているだけに、「吉」と出るか、「凶」と出るか…。

 中国の軍事的覇権拡大は深刻で、総裁選告示日も沖縄県・尖閣諸島周辺に海警局船を侵入させた。北朝鮮は15日、日本海に向けて短距離弾道ミサイル2発を発射し、日本の排他的経済水域(EEZ)内に落下させた。

 河野氏は所見発表演説で、「コロナ禍で、国際秩序が分断されようとしている」「価値観を共有する国々と連携して、私たちが大切に思う価値観を守っていく」と語ったが、防衛相経験者らしい具体性はなかった。

 岸田氏は「海上保安庁の能力強化や自衛隊との連携強化、ミサイル防衛力の強化、国家安全保障戦略の改定、インテリジェンス機能の充実などに全力で取り組む」などと詳細に語った。

 高市氏は「国の究極の使命は、国民の生命と財産、領土・領海・領空・資源、国家の主権と名誉を守り抜くこと」「(中国の)海警法に対応できるよう海上保安庁法の改正に取り組む。敵基地の無力化を可能とするための法制度整備や、防衛関連予算の増額を行う」と強い意欲を見せた。

 野田氏は「ICT(情報通信技術)の活用、外交力の強化で、サイバーテロなど国際社会の危機に対応する」などと語った。

 共同通信が、国会議員の支持動向を取材したところ、岸田、河野、高市3氏が接戦だという。

 混戦模様のなか、菅首相は17日、「新型コロナ対策の継続が極めて大事だ」として、河野氏を支持すると表明した。

 菅首相といえば、昨年9月の就任以来、今年3月の千葉県知事選や、4月の衆参3選挙、6月の静岡県知事選、8月の横浜市長選などで、自身や自民党が推した候補がことごとく敗北している。

 「史上最低の宰相」と呼ばれた鳩山由紀夫元首相にまで「菅総理、あなたがなぜ選挙に弱いかお分かりですか」とツイッターで揶揄(やゆ)されるほどだ。河野氏の「選挙運」に影響するのか。

7272チバQ:2021/09/18(土) 21:38:36
https://news.goo.ne.jp/article/asahi/nation/ASP9L4JYLN41UTFK03N.html
竹下亘衆院議員が死去、74歳 竹下派会長、食道がんを公表し療養
2021/09/18 14:12朝日新聞

竹下亘衆院議員が死去、74歳 竹下派会長、食道がんを公表し療養

竹下亘氏

(朝日新聞)

 自民党の竹下亘衆院議員が死去したことが18日、わかった。74歳だった。19年1月に食道がんを公表。同党竹下派の会長職を続けながら、治療に当たっていた。今年7月に体調不良を理由に次期衆院選に出馬せず、政界を引退する意向を表明していた。

 NHK記者、兄である故竹下登元首相の秘書を経て、2000年に兄の政界引退表明を受けて衆院島根2区の地盤を引き継ぎ、初当選した。当選7回。党総務会長や国会対策委員長のほか、第2次、第3次安倍内閣で復興相を務めた。

 18年4月には、兄が立ち上げた「経世会」を源流に持つ「平成研究会」を額賀福志郎元財務相から引き継ぎ、竹下派の会長に就任。同年9月の党総裁選では、安倍晋三首相(当時)の対立候補となった石破茂元幹事長支持で派閥の一本化をめざしたが、衆院側で安倍氏を支持する議員が大勢となり、事実上の自主投票となった。

 19年1月に入院治療後に同年11月に復帰したが、体調が十分に戻らず、今年5月以降は国会や派閥の会合を欠席していた。


https://news.goo.ne.jp/article/yomiuri/politics/20210918-567-OYT1T50223.html
総裁選の票数、竹下氏の死去で計764票に減
2021/09/18 20:25読売新聞

総裁選の票数、竹下氏の死去で計764票に減

竹下亘氏 【読売新聞社】

(読売新聞)

 自民党衆院議員の竹下亘氏の死去に伴い、29日に投開票される党総裁選の国会議員票は、383票から382票に減少する。総裁公選規程に基づき、国会議員票と同数の党員・党友票も382票となる。

7273チバQ:2021/09/18(土) 21:39:30
https://news.goo.ne.jp/article/nikkangendai/life/nikkangendai-767405.html
自民党総裁選を「野田聖子票」が撹乱 論戦で他候補をグサリ、安倍・麻生・岸田連合はビクビク
2021/09/18 13:40日刊ゲンダイDIGITAL

自民党総裁選を「野田聖子票」が撹乱 論戦で他候補をグサリ、安倍・麻生・岸田連合はビクビク

「聞かせる力」のネックは夫の過去(C)JMPA

(日刊ゲンダイDIGITAL)

「ポスト菅」を決める自民党総裁選(29日投開票)は4候補が立つ乱戦で、勝敗の行方が分からなくなってきた。推薦人20人を確保し、滑り込みエントリーした野田聖子幹事長代行は遠慮ない物言いで論戦を撹乱。党員票に一定の影響を与えそうだ。世論人気の高い石破茂元幹事長や小泉進次郎環境相らの支持を前面に打ち出し、一発勝負で決めたい河野ワクチン担当相の目算はもろくも崩壊。決選投票にもつれ込む公算大だ。

 ◇  ◇  ◇

 総裁選告示日の17日、4候補は党主催の所見発表演説会や共同記者会見などに出席。ひときわ異彩を放ったのが野田氏だ。

 安倍前首相の子飼いの高市早苗前総務相はさておき、岸田文雄前政調会長も河野氏も最大派閥の細田派に影響力を持つ安倍氏や、第2派閥の麻生派を率いる麻生財務相の顔色をうかがって持論を封印。つまらない展開になる中、野田氏は唯一、森友問題の再調査に踏み込んだ。

「公文書の隠蔽、偽造、改ざん、廃棄。絶対にあってはならないこと」「多くの国民が納得していない」とハッキリ主張。安倍氏をイラ立たせようがお構いなし。他候補がそろって反対する女系天皇についても「議論を閉ざしてはいけない。さまざまな選択肢のひとつに女系天皇は含まれると理解している」と明言した。

 “ブロック太郎”の異名を持つ狭量な河野氏に対し、「私は決してブロックはしない。どんな嫌なことも受け止めて、それを逆に返せるように努めている」とグサリ。選挙候補者の一定比率を女性にするクオータ制導入を巡っても、「自民党では候補者選定をする段階で男性しかいない」「国民は半分が女性。政策のバランスを取るためには必要だと思う」と否定的な高市氏をやり込めた。

「女性初の首相候補」といわれてきた野田氏だが、過去3度の挑戦は推薦人が集まらず、今回が初出馬。今年3月出演のテレビ番組で「私が総裁選で推薦人を20人集めて全力で演説すれば、(女性首相誕生は)最短で今年の可能性はある」と言っていたぐらいだから、「聞かせる力」に、よほど自信があるのだろう。

「場数を踏んでいるだけあって話がうまい。顔と名前が売れているし、ジェンダー問題に関心の薄いタカ派の高市さんよりも親近感がある。女性に期待する党員・党友票は野田さんにだいぶ流れるんじゃないか。若手時代から夫婦別姓を訴えており、安倍さんらを意識して選択的夫婦別姓に消極的になった岸田さんの票も食うかもしれません」(自民党関係者)

■推薦人の6割が二階派と菅グループから

 もっとも、野田氏には「夫の過去」を報じた週刊誌との民事訴訟で、問題の夫が「元暴力団員」と認定された問題がくすぶる。幅広い支持を得られるかは微妙だ。

「野田陣営は推薦人代表と選対本部長くらいしか決めておらず、勝ち抜けるとは考えていない。だからこそ、開き直って論陣を張れる面があるし、『女性総裁候補』になるだけでも十分なハク付けになる。野田氏がカキ集めた推薦人は半数が参院議員なのも特徴ですが、二階派と菅グループが6割を占めている。告示ギリギリの出馬表明は、決選投票をにらんだすり合わせに時間を要したからでしょう。最終的には岸田・安倍・麻生連合vs“小石河”+野田連合の戦いになりそうです」(中堅議員)

 野田氏の撹乱で波乱の展開となるか。

7274チバQ:2021/09/19(日) 08:40:29
https://news.goo.ne.jp/article/dailyshincho/politics/dailyshincho-777012.html
「小石河連合」は意外とうまく行っていないところが「河野太郎」のアキレス腱に
2021/09/19 06:00デイリー新潮

「小石河連合」は意外とうまく行っていないところが「河野太郎」のアキレス腱に

「小石河連合」と呼ばれて

(デイリー新潮)

「次の首相にふさわしい候補」だけでは…
「次の首相にふさわしい候補」の上位3人が団結すれば圧倒的勝利へ……と見るムキも少なくなかったかもしれないが、コトはそう単純ではないようだ。自民党総裁選に立候補し、当選最右翼と目される河野太郎行政改革担当相(58)の支援者として、世間の人気者・小泉進次郎環境相(40)、石破茂元幹事長(64)が名を連ね、それぞれの頭文字を取って「小石河連合」を謳うものの、それがどうもプラスに働いておらず、逆にアキレス腱ではないかという声が上がっている。

 野田聖子幹事長代行(61)が出馬することで、総裁選は岸田文雄前政調会長(64)、高市早苗元総務相(60)、河野氏と合わせて4人での戦いでスタートした。当初想定された3人という設定に野田氏が割って入った格好だ。

「野田さんは最後まで推薦人20名の確保に追われていました。推薦に関して口約束だけで文書で残していない議員が数人いたこともあって、彼女はとても焦っていたようです」

 と政治部デスク。勝利はおぼつかないが、過去に出馬を訴えて断念すること3度。ようやくスタート地点に立つことができたというわけだ。

「知名度のある野田さんが出馬することで主に党員・党友票が割れ、決選投票の可能性が高まってきたのは事実です」

 と、全国紙の政治部デスクは解説する。

支持会見の評判が悪い進次郎氏
 デスクが続ける。

「野田さんのリベラル寄りの政策がカブる河野さんの票が削られるとか、唯一の女性首相候補とアピールできなくなった高市さんから野田さんに票が少し流れるとか、あれこれ言われていますが……正直、今回は本当に見えない選挙です。1週間後も見えていないかもしれませんね」

 それでもこのデスクが言うのは、「1週間前と比べて河野さんが伸びていないですね」とのこと。

「色々と分析してみたところ、河野さんを勢いづかせるはずの小泉・石破両氏が支持を表明したことで、逆に河野さんの支持率の足かせになっていると見ています。まず小泉さんから触れると、河野さんへの支持会見の評判がことのほか悪いですね」

 小泉氏は14日の会見で河野氏支持を表明した際に、その理由について〈これだけ日本も世界も変わる時に自民党も変わらなければならない。この時にだれが党風一新できるのか、答えは明らかだ〉と話した。

 さらに、最大派閥の細田派が高市、岸田両氏の支持を発表したことについて、
〈最大派閥の方から高市さんと岸田さん支持すると発言があったと聞き及んでいる。これは言い換えれば河野太郎は絶対だめだということ。そのこと1点をもってしても誰が自民党、日本を変えられる新しいリーダーかは明らかだ〉と語った。

エネルギー政策が仇に
 さらにエネルギー政策についても言及し、〈河野さんはいろいろ攻撃されていますが、なぜ攻撃されるかというと最大の既得権益と戦っているから。カーボンニュートラル(脱炭素社会の実現)は産業構造も転換しなくてはならない。そこに負けないようにするには国民、党員の支持を基盤にした改革への挑戦を続けなければならない〉と訴えていた。

「父・純一郎首相ばりに安倍・麻生連合を旧勢力、抵抗勢力と見立て、自分たちが改革派だと言ってのけたわけですが、裏返せばそれくらい敵を作って『小石河劇場』を演出し、世論を喚起しなければならないほど永田町では人気がなく、議員票が望めないということなんですよね」

 と、自民党のある閣僚経験者。

「河野さん自身がその後、テレビ番組に出演した際に、“(安倍・麻生両氏と)別に決別する必要はない”と言っていましたが、小泉発言でかなりハレーションが起こっていますね。エネルギー政策についても脱原発が革新的だと訴え続けていますが、“電力の安定供給なしに経済成長なし”というのは自明のこと。現状、その最適解は原発なわけで、河野さんのエネルギー政策は原発を抱える各地の党員・党友、そして議員に影響を及ぼしつつあります」

 実際、東奥日報は14日付で《核燃サイクル河野氏発言が青森県内で波紋》というタイトルで、〈自民党総裁選の有力候補の一人、河野太郎氏の核燃料サイクル政策は止めるべきだとする発言が青森県内で波紋を広げている。再処理工場をはじめ関連施設が集中立地する青森県の関係者らは総裁選の動向を注視。青森県の自民党国会議員からは「支持できない」と反発の声もある〉と報じている。

7275チバQ:2021/09/19(日) 08:40:49
河野さんのような劇薬は要らない?
 続いて石破氏については、

「石破さんに手下が50人いたら話は別ですがそうではない以上、“出馬したくてもできなかったんでしょ、仲間が少なすぎて”というのが見え透けている。麻生さんとの確執について、報道とは言えないような番組で語っていましたが、あれも不評でしたね。“あんなこと言わなきゃいいのに”とか“なんだかんだ言った割に謝ってないよね”とか、まぁ散々な言われようでした。国民の人気は高いかもしれませんが、アンチ安倍・麻生票を期待するとして、そういった党員・党友がどれくらいいるのか、というのはなかなか未知数だと見ています」(先の閣僚経験者)

 前出・デスクに総括してもらうと、

「今のところ、守旧派vs改革派の二項対立で総裁選を捉えようという傾向があるように感じますが、そんな単純なものではないと思います。二階幹事長のクビに鈴をつけたのは岸田さんであって、そういう意味では一番の改革者と言えるかもしれませんし……」

 加えて、自民党の支持率自体は下がっていないことに注目し、

「これが下がっているなら“自民党に革命を!”などと言って、河野さん的なショック療法が求められるのでしょうが、このまま推移すれば、来る総選挙で自民党はそんなに議席を減らさずに済みそうだと見られています。つまり、追い風で当選してきて逆風を経験していない3回生以下の約100人もそこそこ助かりそうだとなった時に、河野さんのような劇薬は要らないということになるのかもしれません」

デイリー新潮取材班

2021年9月19日 掲載

7276チバQ:2021/09/19(日) 08:43:29
https://news.goo.ne.jp/article/sankei/politics/sankei-_politics_situation_BPLJ32J6NVMDVOT4WPWNNWVAUU.html
評伝 地方と派閥の復興を思い続けた竹下亘氏
2021/09/18 21:22産経新聞

評伝 地方と派閥の復興を思い続けた竹下亘氏

竹下派新会長として合同インタビューに答える竹下亘氏=2018年4月20日午後、東京都千代田区(宮川浩和撮影)

(産経新聞)

中国山地の山間。古い街道沿いに民家が並ぶ掛合(かけや)町(島根県雲南市)の小さな集落が、17日に死去した竹下亘(わたる)元復興相の生まれ故郷だ。その高台に、兄で元首相の登氏が眠る竹下家の墓がある。

平成28年11月、自民党国対委員長だった竹下氏の墓参に同行した。「兄貴はこの景色を見ていたんだよな」。ぼそっと話した後、墓地から見渡せる集落を眺め、たばこを吸う竹下氏の姿が、今も印象に残っている。登氏は昔、この景色を前に地方の発展を誓って政治家を志し、宰相に上り詰めたという。

後を継いだ竹下氏も、兄と同じ「ふるさと創生」を政治信条とした。「水、食糧、エネルギー、生きることは田舎が支えている」という言葉を何度か聞いた。

墓参の日の夜。移動の車中で私の家のルーツに話題が及ぶと「なんだ、田中君も所詮、僕と同じ田舎者じゃないか」と笑った。竹下氏は高校時代から東京暮らしだが「田舎者」を自称し、それを誇りにしていた。無愛想で口数が少なく記者の名前を覚えようとしない人が、初めて私を名前で呼んだのは、この時だったと記憶している。

昨年の自民党総裁選では菅義偉首相の支持を表明。決起集会では「菅さんは立っているだけで田舎の匂い。これが日本の匂いなんです」と食道がんの影響でかすれた声を振り絞った。

登氏が旗揚げした経世会の流れをくむ平成研究会(竹下派)の会長に就任したのは30年4月。登氏から数えて3人の首相を輩出した名門派閥の「鉄の結束」復活を目指した。同年9月の総裁選では石破茂元幹事長の支持に動いたが、安倍晋三首相(当時)の再選を支持する派内の声に押されて事実上の自主投票となった。「一本化したかったが私の力不足だった」とうなだれる姿が痛々しかった。

この時、竹下氏の動きは安倍氏への反旗だなどと評されもしたが、実際は本人にそうした思惑はなかった。安倍氏が圧倒的優勢に立つ中で「自民党に対する地方の声は厳しい。派閥同士の活発な政策論争を国民に見せないといけない」。それが一貫した思いだった。

この挫折を経て、以前にも増して「うちのムラ(派閥)から総理・総裁を出さないといけない」と語るようになった。

一緒に食事した際、私が「最大派閥(細田派=清和政策研究会)の支持が重要ですよね」と話すと「軍門に下るつもりはない」と珍しく語気を強めた。平成研こそが日本を真ん中で支えてきたという自負。もしかしたら、兄が作り上げた名門派閥の力をそいだ「反・経世会(平成研)」の小泉純一郎元首相と清和研に対する複雑な感情もあったのだろうか。

最期の病床でもふるさと創生と「うちのムラから総裁を」の思いを抱き続けていたに違いない。(田中一世)

7277チバQ:2021/09/19(日) 08:56:07
https://news.yahoo.co.jp/articles/9b7d8afb0a51ef95d61e72f4708901e854b0b4d6
「衆院選の顔」本命不在 決選投票視野に多数派工作 自民総裁選〔深層探訪〕
9/18(土) 8:32配信

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時事通信
 自民党総裁選が告示され、目前に迫る衆院選の「顔」選びの号砲が鳴った。衆目の一致する本命候補は不在だ。いずれの候補も1回目の投票で過半数を得るのは困難とみられ、各陣営は決選投票も見据えた多数派工作を激化。9年近くに及んだ「安倍・菅政治」の総括が焦点となり、国民への説明の在り方や党改革への姿勢が問われそうだ。

 ◇2位―3位連合
 「間違いなく決選投票になる」。最大派閥、細田派の中堅議員は17日、4氏の顔触れを前にこう予想した。

 選挙戦は、河野太郎規制改革担当相(58)と岸田文雄前政調会長(60)の争いが軸との見方がもっぱらだ。河野氏は「異端児」としてベテランの間で忌避感が強い一方、各種世論調査の「次の首相」ではトップの常連。党員人気の高い小泉進次郎環境相と石破茂元幹事長が二枚看板で、選挙基盤の弱い中堅・若手が中心となって支援する。

 岸田氏は自身が率いる岸田派に加え、細田派や第2派閥の麻生派の一部から支援を受ける。河野氏と比べ、安定感を評価する声が目立つ。安倍晋三前首相と細田派の一部が支える高市早苗前総務相(60)は保守派に依拠し、土壇場で初出馬にこぎ着けた野田聖子幹事長代行(61)は弱者に寄り添うリベラルな政策で活路を探る。

 野田氏の参戦が計算外だったのは河野氏だ。4人の争いとなったことで、国会議員票と党員票が同数の1回目の投票では過半数確保へのハードルが上がった。小泉氏らは安倍氏を頂点とする派閥支配を批判し、党改革を主張するが、国会議員主体の決選投票にはマイナスとなる。「厳しい戦いだ」と陣営幹部はうめき、河野氏周辺は「一発で決めたいが、影響が読めない」と漏らした。

 逆に、岸田、高市両陣営は野田氏を歓迎している。岸田陣営の幹部は「2位に入ればチャンスはある」と強調。高市氏を推す細田派議員は「決選投票に持ち込めば派閥の力を示せる」と語った。両陣営は、決選投票での「2位―3位連合」を水面下で調整中とされる。

 ただ、党員の多数の支持を得た候補を決選投票で逆転すれば、衆院選や来年夏の参院選を前に、世論に好ましくない印象を与えると懸念する声は少なくない。河野氏を支持する重鎮は、同氏の高い支持率を指摘し、「これで河野氏にならなかったら、『派閥の論理』と言われて自民党が駄目になる」と岸田氏らをけん制した。

 ◇安倍氏との距離感
 4候補は早速、所見発表演説会と共同記者会見で舌戦を交わした。喫緊の課題である新型コロナウイルス対策では、ワクチン接種の促進や給付金拡充を含む経済対策を異口同音に訴えた。だが、安倍長期政権の「悪弊」が指摘された森友学園問題への対応では、違いが際立った。

 野田氏は会見で「公文書の隠蔽(いんぺい)、改ざん、廃棄は絶対にあってはならない」と主張。「多くの国民が納得せず信頼がなくなった」と断じ、再調査が必要だと言い切った。

 これに対し、岸田氏は財務省が調査報告を公表し、係争中だとして、「国民に納得感が足りないなら丁寧に説明したい」。高市氏も「遺族側が国を提訴しているのでコメントすべきではない」と、いずれも再調査には消極姿勢を示した。

 河野氏も「再調査の必要はないと思う」と歯切れが悪かった。陣営内で再調査を強く訴えている石破氏とは一線を画した形だ。岸田派中堅は「党員には、安倍氏に日和っていると映る」とほくそ笑む。「キングメーカー」とも称される安倍氏との距離の取り方は、改革姿勢の本気度を試す指標と見なされている。

7278チバQ:2021/09/20(月) 08:58:35
https://news.yahoo.co.jp/articles/35a511da925212912ef1ce3eb8a08843d5990746
キングメーカー誇示 「安倍砲」SNSでさく裂 高市氏支援再アピール 真の狙いは「岸田政権」誕生
9/20(月) 5:30配信


スポニチアネックス
SNSで高市早苗氏をバックアップする安倍元首相(安倍晋三ツイッターから)

 自民党総裁選に立候補した河野太郎行政改革担当相、岸田文雄前政調会長、高市早苗前総務相、野田聖子幹事長代行は19日、フジテレビとNHKの番組で論戦を展開。地方組織とオンラインで会合を開くなど、連休中も支持拡大に腐心した。こうした中、安倍晋三前首相が高市氏支援の動きを加速化。勢力図にどのような影響を与えるか注目される。

 安倍氏はこの日投稿したツイッターで、18日に行われた日本記者クラブ主催の公開討論会に触れ、「高市早苗候補の冷静で的確な応答振りを賞賛する声が多数寄せられています。」と高市氏を絶賛。続けて、「彼女の外交安全保障に於(お)ける見識を示されたら困るのか、彼女をスルーする見識無き質問者まで出る始末(笑)。」とつづった。

 クラブ側による代表質問では河野、岸田両氏に質問が集中。ネット上では「高市外し」などの投稿が相次いでいた。

 ツイッターには自身と高市氏の顔写真が並んだ新しい「2連ポスター」も掲載。保守で政治信条が近く、「この国を守る。」と大書きされている。

 安倍氏のツイッターのフォロワー数は、政界屈指の河野氏の242万人に迫る228万人。「党員・党友票の獲得は告示後、数日間が勝負」とも言われており、支持拡大へ連休中にアクセルを強く踏み込んだ格好だ。

 安倍氏の意向は菅義偉首相の不出馬表明翌日の4日に表面化。告示を翌日に控えた16日にツイッターで正式に表明した。その後、高市氏支持の岸信夫防衛相、片山さつき参院議員らの投稿をリツイート。この日も秘蔵っ子の稲田朋美元防衛相が支持表明したツイッターを引用し紹介した。

 立候補に必要な推薦人20人の確保が課題とされた高市氏だが難なくクリア。安倍効果もあってか、議員のほか、党員・党友の間でも支持を広げている。

 「安倍氏のテーマは影響力の誇示」(党関係者)とも言われる総裁選。具体的には、第1回投票で高市氏に一定程度の票を集め自身の力を見せつけ、決選投票で岸田・高市連合を結成。敵対する石破茂元幹事長が全面支援する河野氏を撃破し、「岸田政権」を誕生させるというもの。総選挙後に細田派から安倍派へ代替わりするとされており、キングメーカーとしての地位確立へ、安倍氏にとっても負けられない戦だ。

7279チバQ:2021/09/20(月) 08:59:53
https://news.yahoo.co.jp/articles/00581cf4982445bdf4145f3d3d6339b087540c88
河野・岸田氏が接戦 高市氏猛追、野田氏出遅れ 議員支持動向調査・自民総裁選
9/20(月) 7:12配信

時事通信
自由民主党本部=東京・永田町

 自民党総裁選について、時事通信は党所属国会議員の支持動向を調査した。

 それによると、河野太郎規制改革担当相(58)と岸田文雄前政調会長(64)が競り合い、高市早苗前総務相(60)が激しく追っている。出遅れた野田聖子幹事長代行(61)は挽回に懸命。ただ、2割程度が態度を決めておらず、党員・党友票の行方を含め、情勢は流動的だ。

 竹下亘衆院議員の死去を受け、総裁選は国会議員票と党員・党友票各382票の計764票で実施される。国会議員票の投開票は29日。

 調査は13〜19日に議員からの聞き取りなどにより実施した。河野、岸田両氏は党所属議員の25%前後の支持を固め、高市氏も約2割の支持を得て2人を猛追し、告示前日に出馬表明した野田氏は約5%にとどまっている。

 岸田派を除く6派閥が事実上の自主投票とする中、河野氏は岸田派以外の中堅若手を中心に支持を広げ、所属する麻生派(53人)では約半分の支持を獲得。石破派(17人)の半数以上も固め、二階派(47人)、石原派(10人)、無派閥にも浸透する。岸田氏は自身が率いる岸田派(46人)をまとめ、細田派(96人)、麻生派、無派閥からもベテランや参院議員を中心に支持を取り付けた。

 安倍晋三前首相が後押しする高市氏は、安倍氏が影響力を持つ細田派の中堅若手に浸透。麻生派、竹下派(51人)、二階派にも食い込みを図る。野田氏は推薦人20人からの上積みが課題だ。

 ◇地方幹部は岸田氏
 一方、47都道府県連の幹部を対象に時事通信がアンケート調査を実施したところ、岸田氏支持が12人で最多だった。河野氏支持は3人、高市氏支持は2人、野田氏支持はいなかった。ただ、河野氏の地元神奈川、野田氏の地元岐阜を含む29都府県連が支持候補を回答しなかった。

 岸田氏支持は福島、石川、広島、福岡などの幹事長ら。河野氏支持は北海道、青森、鳥取、高市氏支持は滋賀、奈良の幹事長らだった。党員の支持動向も尋ねたところ、支持候補にかかわらず、河野氏優位との回答が目立った。

 総裁選を通じた世代交代について聞くと、25府県連が「全面的に」「多少は」を含めて「世代交代を進めるべきだ」と回答。津田健児三重県連幹事長は「若い力で党や国を変えていく必要がある」とした。

7280チバQ:2021/09/20(月) 09:09:35
https://news.yahoo.co.jp/articles/4ad64e16e41f8126d248249a4b701f822bad3a98
自民総裁選、国会議員票は岸田、河野、高市氏に三分 決選投票も視野
9/19(日) 18:48配信

産経新聞
自民党総裁選立候補者討論会でポーズをとる(左から)河野太郎ワクチン担当相、岸田文雄前政調会長、高市早苗前総務相、野田聖子幹事長代行=18日午後、東京・内幸町の日本記者クラブ(代表撮影)

自民党総裁選は29日の投開票日を見据え、4陣営が熾烈(しれつ)な票の争奪戦を展開している。産経新聞の調べでは、国会議員票の支持動向は岸田文雄前政調会長、河野太郎ワクチン担当相、高市早苗前総務相に三分。これを野田聖子幹事長代行が追い、未定は約3割となっている。党員・党友票は河野氏が優位とされるが、他候補も支持拡大に躍起となっている。本命なき混戦だけに決選投票も視野に入れた駆け引きが続きそうだ。

竹下亘元復興相の死去に伴い、党所属国会議員票と党員・党友票各382票の計764票を争う。産経新聞の取材では、岸田氏は国会議員票の4分の1近くを固め、河野、高市両氏もそれに迫る勢い。野田氏は推薦人20人から大きな上積みができていない。

岸田氏は自身が率いる岸田派(宏池会、46人)を固め、細田派(清和政策研究会、96人)や麻生派(志公会、53人)、旧竹下派(平成研究会、51人)という主要派閥のベテランに浸透。17日の出陣式には代理を含めて107人が出席した。態度未定の中では来年の参院選を見据え、安定感を重視する参院議員の間に岸田氏を支持する動きがある。

河野氏は、菅義偉(すが・よしひで)首相ら現政権の中枢幹部に加え、「選挙の顔」や世代交代を求める中堅・若手が支持する。17日にオンラインで行われた出陣式には代理を含め約80人が出席した。知名度の高い石破茂元幹事長、小泉進次郎環境相らの支援も受け、世論を背景に議員心理に訴える戦略だ。

保守層の期待が高い高市氏は細田派衆院議員の7割超から支持を得る。同派出身の安倍晋三前首相が支持する影響が大きく、19日には稲田朋美元防衛相がツイッターで高市氏支持を表明した。17日の出陣式には代理を含め93人が出席した。陣営幹部は「世論調査で支持も上がっている。議員票は100を超える」と語った。野田氏は現時点で支持が広がっていない。

共同通信が17、18両日に行った党員・党友に対する支持動向調査では河野氏が48・6%と最多で、総裁選の仕組みに沿って換算すると、党員・党友票のうち河野氏は210票を超えた。今のところ河野氏が優位とされるが、岸田、高市両氏陣営も手応えを感じており、情勢は流動的だ。

4候補の出馬により、1回目の投票で過半数を得る候補がおらず、上位2人による決選投票に進むとの見方が強い。その場合、国会議員票の比重が高まるだけに、各派閥の合従連衡が想定される。(沢田大典)

おことわり 自民党竹下派の竹下亘会長が死去したことに伴い派閥名称を「旧竹下派」とします。

7281チバQ:2021/09/20(月) 09:18:33
https://news.yahoo.co.jp/articles/48ab52d8fa3ebd2e2c21c864cad672003670f5a3
“公開票読み” 自民党総裁選 SNS表明も続々…あの候補者を支持しているのは誰?
9/18(土) 17:41配信

日本テレビ系(NNN)
“公開票読み”自民党総裁選SNS表明も続々

17日に告示された自民党総裁選挙。各候補の推薦人や、SNSなどで支持を明らかにしている議員を一覧にまとめました。今後もアップデートしていきます。

一覧に掲載したのは、各候補の推薦人、会見やSNSなどで特定の候補者を支援する考えを明らかにしている議員、各候補の選挙対策本部のコアメンバーに名を連ねている議員らです。(9月18日午前時点/衆参のあとは当選回数)

国会議員票382票の行方は…?

●河野太郎氏 61人
<細田派>4人
柴山昌彦 衆6
越智隆雄 衆4
義家弘介 衆3参1
穴見陽一 衆3

<麻生派>20人
岩屋毅 衆8
棚橋泰文 衆8
原田義昭 衆8
井上信治 衆6
阿部俊子 衆5
永岡桂子 衆5
御法川信英 衆5
赤間二郎 衆4
鈴木馨祐 衆4
井出庸生 衆3
井林辰憲 衆3
工藤彰三 衆3
高橋ひなこ 衆3
長坂康正 衆3
務台俊介 衆3
大隈和英 衆2
船橋利実 衆2
高野光二郎 参2
中西健治 参2
中西祐介 参2

<竹下派>5人
井野俊郎 衆3
鈴木憲和 衆3
野中厚 衆3
宮崎政久 衆3
山下雄平 参2

<二階派>7人
櫻田義孝 衆7
鷲尾英一郎 衆5
伊藤忠彦 衆4
伊東良孝 衆4
佐藤ゆかり 衆3参1
小倉將信 衆3
岡下昌平 衆2

<石破派>5人
石破茂 衆11
古川禎久 衆6
平将明 衆5
赤澤亮正 衆5
齋藤健 衆4

<石原派>4人
森山裕 衆6参1
坂本哲志 衆6
石原宏高 衆4
上野賢一郎 衆4

<無派閥>16人
伊藤達也 衆8
菅義偉 衆8
小泉進次郎 衆4
坂井学 衆4
田中良生 衆4
山本朋広 衆4
秋本真利 衆3
大串正樹 衆3
武村展英 衆3
星野剛士 衆3
三谷英弘 衆2
穂坂泰 衆1
島村大 参2
三宅伸吾 参2
朝日健太郎 参1
園田修光 参1

7282チバQ:2021/09/20(月) 09:18:48

●岸田文雄氏 72人
<細田派>6人
衛藤征士郎 衆12参1
塩谷立 衆9
高木毅 衆7
吉野正芳 衆7
森まさこ 参3
宮本周司 参2

<麻生派>6人
甘利明 衆12
森英介 衆10
鈴木俊一 衆9
山際大志郎 衆5
猪口邦子 参2衆1
今井絵理子 参1

<竹下派>6人
船田元 衆12
渡辺博道 衆7
西銘恒三郎 衆5
平口洋 衆4
鈴木隼人 衆2
二之湯智 参3

<岸田派>45人
竹本直一 衆8
根本匠 衆8
宮腰光寛 衆8
山本幸三 衆8
小野寺五典 衆7
金子恭之 衆7
北村誠吾 衆7
平井卓也 衆7
上川陽子 衆6
三ツ矢憲生 衆6
左藤章 衆5
寺田稔 衆5
葉梨康弘 衆5
木原誠二 衆4
盛山正仁 衆4
岩田和親 衆3
古賀篤 衆3
國場幸之助 衆3
小島敏文 衆3
小林史明 衆3
武井俊輔 衆3
辻清人 衆3
藤丸敏 衆3
堀内詔子 衆3
村井英樹 衆3
渡辺孝一 衆3
大西宏幸 衆2
吉川赳 衆2
畦元将吾 衆1
金子俊平 衆1
国光文乃 衆1
西田昭二 衆1
深澤陽一 衆1
松山政司 参4
水落敏栄 参3
藤井基之 参3
金子原二郎 参2衆5
宮沢洋一 参2衆3
磯崎仁彦 参2
古賀友一郎 参2
馬場成志 参2
森屋宏 参2
足立敏之 参1
小鑓隆史 参1
藤木眞也 参1

<石原派>1人
石原伸晃 衆10

<無派閥>8人
中谷元 衆10
遠藤利明 衆8
石田真敏 衆7
梶山弘志 衆7
土屋品子 衆7
大野敬太郎 衆3
加藤鮎子 衆2
本田太郎 衆1

●高市早苗氏 47人
<細田派>28人
馳浩 衆7参1
西村康稔 衆6
鈴木淳司 衆5
中山泰秀 衆5
宮下一郎 衆5
関芳弘 衆4
高鳥修一 衆4
土井亨 衆4
岸信夫 衆3参2
池田佳隆 衆3
大西英男 衆3
小田原潔 衆3
佐々木紀 衆3
長尾敬 衆3
根本幸典 衆3
細田健一 衆3
宮澤博行 衆3
簗和生 衆3
上野宏史 衆2参1
杉田水脈 衆2
谷川とむ 衆2
和田義明 衆2
高木啓 衆1
山谷えり子 参3
赤池誠章 参2
佐藤啓 参1
松川るい 参1
山田宏 参1

<麻生派>3人
安藤裕 衆3
中村裕之 衆3
有村治子 参4

<竹下派>3人
木原稔 衆4
宇都隆史 参2
小野田紀美 参1

<二階派>6人
山本拓 衆8
山口壯 衆6
小林鷹之 衆3
小林茂樹 衆2
衛藤晟一 参3
片山さつき 参2衆1

<無派閥>7人
古屋圭司 衆10
安倍晋三 衆9
江藤拓 衆6
城内実 衆5
石川昭政 衆3
黄川田仁志 衆3
青山繁晴 参1

●野田聖子氏 20人
<竹下派>3人
百武公親 衆1
渡辺猛之 参2
元榮太一郎 参1

<二階派>8人
福井照 衆7
大岡敏孝 衆3
神谷昇 衆2
出畑実 衆1
鶴保庸介 参4
三木亨 参2
岩本剛人 参1
清水真人 参1

<石原派>1人
宮路拓馬 衆2

<無派閥>8人
川崎二郎 衆12
渡海紀三朗 衆9
浜田靖一 衆9
木村弥生 衆2
山田俊男 参3
柘植芳文 参2
三原じゅん子 参2
徳茂雅之 参1

7283チバQ:2021/09/20(月) 11:45:17
こんな感じ?


   河野 岸田 高市 野田 未定 合計
細田 04 06 28 00 58 96
麻生 20 06 03 00 24 53
竹下 05 06 03 03 34 51
岸田 00 45 00 00  1 46
二階 07 00 06 08 36 47
石破 05 00 00 00 11 16
石原 04 01 00 01 04 10
無派 16 08 07 08
合計 61 72 47 20

7284チバQ:2021/09/20(月) 12:02:16
https://news.goo.ne.jp/article/jiji/politics/jiji-210919X311.html
「つまらない男」でもリーダーに=岸田文雄前政調会長―自民党総裁選
2021/09/19 14:23時事通信

 「岸田の話はつまらない」。昨年の自民党総裁選で敗北を喫した後、こんな声が投げ掛けられたという。「しかし、私の特長は聞く力。今の時代に求められているリーダーは私だ」。岸田文雄前政調会長は総裁選が告示された17日、衆院議員会館で開いた選対本部の出陣式でこう訴えた。

 安倍晋三前首相の下で、外相や政調会長といった要職を担い、「ポスト安倍」の最右翼とみられていた。ただ、安倍氏からの後継指名は得られず、党内7派閥のうち五つが支援に回った菅義偉首相に大差で敗れた。

 今回の総裁選では、新型コロナウイルスの感染収束が見通せない中とあって、岸田派名誉会長を務めた古賀誠元幹事長を含め、岸田氏の出馬には難色を示す向きもあった。しかし、「今回こそ首相になる」との決意を胸に出馬に踏み切った。

 真っ先に打ち出した「自民党の信頼回復」の目玉は、党役員の1期1年連続3期までの任期制限。在任期間が長期にわたる二階俊博幹事長を念頭に「権力の集中と惰性を防ぐ」と力強く宣言。これが、菅首相の退陣に至る一連の政局につながった。

 温和な人柄のイメージが強い岸田氏だが、周辺からは「目の色が変わった」「戦う姿勢が前面に出るようになった」との声が漏れる。

 出馬表明以来、新型コロナ対策、経済政策、外交・安全保障とテーマごとに記者会見に臨んでいる。「小出し」との批判もあるが、今後も地道に政策を訴え続ける考えだ。

 今やトレードマークとなった「岸田ノート」には、全国各地で直接聞いた有権者の声が書きためてあるという。17日の演説会では広島弁も交えて自らの「聞く力」をアピール。「丁寧で寛容な政治」を体現するリーダーを目指す。

7285とはずがたり:2021/09/20(月) 20:05:16
共産「暴力革命」認識変わらず 上川法相
2021年09月17日12時33分
https://www.jiji.com/jc/article?k=2021091700568&g=pol&utm_source=top&utm_medium=topics&utm_campaign=edit

 上川陽子法相は17日の記者会見で、共産党の「敵の出方論」に立った暴力革命の方針をめぐり、「現在においても共産党の方針に変更はないものと認識している」と述べた。

7286チバQ:2021/09/20(月) 21:58:48
https://news.goo.ne.jp/article/dailyshincho/politics/dailyshincho-777375.html
【総裁選】高市早苗が2位?岸田陣営に衝撃 「お公家集団」宏池会の悲劇は繰り返されるか
2021/09/20 17:01デイリー新潮

【総裁選】高市早苗が2位?岸田陣営に衝撃 「お公家集団」宏池会の悲劇は繰り返されるか

岸田文雄氏、高市早苗氏

(デイリー新潮)

 泡沫、噛ませ犬、安倍と森の操り人形……

 高市早苗前総務大臣が自民党総裁選に意欲を示し始めた9月初旬、永田町では多くが彼女のことをこのように軽んじていた。

 タカ派の高市は右の論客やネット民からは威勢良く支持されているが、国民の多くの支持は得ていないと判断され、見くびられていた。

 ところが……。

 共同通信が17、18日に行った自民党員を対象にした世論調査では、1位の河野太郎行政改革担当大臣が48.6%だった。驚いたのはそのあとだ。

 岸田文雄前政調会長が18.5%に対し、高市が15.7%……その差は3ポイントもない。選挙戦が始まってみれば、調査結果を見る限り高市は2位の岸田に肉迫。大方の予想を裏切る健闘だ。

 これを受けて、高市陣営の気勢は上がっている。安倍晋三前総理は19日に更新したTwitterで高市をベタ褒めし、ツーショットポスターの写真を貼り付けた。

 また、高市サイドからは「選挙は追い上げる方が強い」「岸田の背中をとらえた、いや追い抜いたかもしれない」と自信を示すコメントも聞かれる。

 一方、追われる側の岸田陣営はどうか?

「これはヤバい」。岸田陣営の一人はうめいた。「地元で聞かれるのも高市さんのことばかりだ。まあ、高市さんの方は熱狂的で、岸田さんの支持者はおとなしいから」。岸田の安定感を強調したいが、派手な高市に押されているといったところか。先の議員は祈るように言う。「猛追だけで終わってくれればいいが」

岸田側近と高市側近で水面下の打ち合わせ
 高市は当初、20人の推薦人さえ集められるか不透明な状態だった。後見人の森喜朗元総理が安倍に対して推薦人集めを依頼し、その安倍が清和会の親しい議員たちに声をかけ始めた頃でさえ、ここまでの追い上げは多くの党所属議員も予想していなかった。

 そして迎えた9月18日の日本記者クラブでの候補者討論会。

 候補者同士が質問をぶつけ合う討論で、岸田が高市に質問する、あるいはその逆がなかったのだ。これはどういうことか?

「2位3位連合」を視野に入れ、政策の違いを際立たせないための両者の配慮が垣間見える。

 メディアの世論調査を見ると、党員党友票を含む一回目の投票で河野の一位は動かないものの、どの候補も過半数は取れないという予測だ。河野は一発目で過半数を得て勝負を決めたい。河野支持を鮮明にした現職総理の菅義偉は、地方議員や元議員に電話をかけて河野への投票を呼びかけている。自らの不出馬宣言ではコロナ対策に専念する、総裁選と両立できないと言っていたが、内実は両立ばかりかコロナ対策より総裁選に熱心なようだ。

 誰も過半数を取れなければ決選投票は上位2候補で行われる。このような場合、3位4位となりそうな候補の支持議員は、決選で上位2候補のどちらに入れるか事前に決めておくものだ。

 岸田側は今回、総裁選での敵は河野と考えて戦略を練ってきた。そして、当初の目論見では3位の高市を大きく引き離し、3位以下の陣営には決選投票でこちらに投票をお願いしますと言うだけでなびいてくるだろうという計算だった。

 ところが、高市がかなりの票数を稼ぐ可能性が浮上し、お願いだけでは済まず、高市の政策にすり寄る必要が出てきた。告示から数日という今のタイミングが、岸田側近と高市側近で水面下の打ち合わせを始める潮時だろう。高市サイドは現在の善戦を背景に、自らの政策を飲むよう岸田サイドに迫る。岸田の今後の発言を見ていけば、どの辺りで折り合いを付けたのかも分かってくるはずだ。

 岸田が会長を務める宏池会は、今も名前が残るという意味では最古参の派閥だ。池田勇人に始まり、大平正芳、鈴木善幸、宮澤喜一と4人の総理を輩出した。一方で「お公家集団」と呼ばれ、政策に強いが権力闘争には弱い。例えば、政界のプリンスと呼ばれた第6代会長の加藤紘一。2000年の加藤の乱で森政権に反旗を翻したが、当時の森総理や野中広務幹事長という党人政治家に鎮圧され、総理になる道を断たれた。

7287チバQ:2021/09/20(月) 21:59:18

高市2位の可能性
 人格者として知られた谷垣禎一は、下野して意気消沈の自民党を総裁として支えたが、政権復帰する前にその座から引きずり降ろされている。

 さかのぼると、第2代会長の前尾繁三郎も二回最高権力者の座に手をかけたが、一度は総裁選に落ち、一度は「人事の佐藤」と呼ばれた佐藤栄作総理の計略にはまって無念の涙をのんだ。

 宏池会の歴史を見ると、政治は畢竟、権力闘争であるという厳しい現実に否応なしに気付かされる。

 その上、いまの高市の勢いを見ていると、高市2位、岸田3位という可能性も出てきた。毎日新聞が18日に行った世論調査では、自民党支持層のうち高市支持が25%、岸田支持が14%となり、高市は岸田を大きく引き離している。こうなると、一回目投票での岸田票は決選投票で高市に流れることになり、先輩の加藤・谷垣よろしく総理の座に手が届かない可能性が出てきた。

 岸田陣営のうち岸田派以外の議員からは「これだから宏池会は……、ユルむってのが宏池会らしいよな」と、お公家集団への苦言も出てきた。

 火事は最初の一分、選挙は最後の一分との言葉がある。

 岸田が少しでも気を緩めると、猛追する高市の軍門に下る可能性がある。

 またしても、最も総理に近い男が煮え湯を飲まされる宏池会の歴史が繰り返されるのだろうか。

武田一顕(たけだ・かずあき)
元TBS北京特派員。元TBSラジオ政治記者。国内政治の分析に定評があるほか、フェニックステレビでは中国人識者と中国語で論戦。中国の動向にも詳しい。

2021年9月20日 掲載

7288チバQ:2021/09/20(月) 22:02:27
https://news.goo.ne.jp/article/sankei/politics/sankei-_politics_situation_Q5URWWZLFFP5PF3WOXDCL6HIKI.html
自民総裁選 吉か凶か「菅&石破&小泉」の河野氏支援
2021/09/20 20:30産経新聞

自民総裁選 吉か凶か「菅&石破&小泉」の河野氏支援

(産経新聞)

自民党総裁選(29日投開票)をめぐり、河野太郎ワクチン担当相が知名度の高い石破茂元幹事長と小泉進次郎環境相の支持を得て〝小石河連合〟で勝利を目指している。党内の無派閥議員に影響力がある菅義偉(すが・よしひで)首相も河野氏支持を表明、世論調査では他の3候補を圧倒する。ただ、石破氏らの支援には党内の遠心力も働いており、河野氏にとって吉と出るかは見通せない。

「議論を通じ国民にいろいろなことを聞いてもらった。さらに数字が伸びるように頑張りたい」。河野氏は20日、報道各社の世論調査で自身の支持率がトップを独占していることを記者団から問われ、こう胸を張った。産経新聞社とFNNの合同世論調査でも「新総裁にふさわしい人物」で52.6%を占めた。河野氏自身の知名度に、石破、小泉両氏らの人気が加わったとみられる。

河野氏は支援に対し「ありがたい」と謝意を口にするが、石破氏らは党内に確執も抱えており、議員票獲得にはマイナスとなる可能性もある。最大派閥の細田派(清和政策研究会、96人)に影響力を持つ安倍晋三前首相や第2派閥の麻生派(志公会、53人)を率いる麻生太郎副総理兼財務相らにとって、石破氏は政敵といえる。ある中堅議員は「石破氏が乗ることで、河野氏を支持できないという議員も出てくるのではないか」とみる。

小泉氏に対しても党内には不満がある。環境相としてエネルギー政策を「脱原発」の方向に進めたことに加え、河野氏支持を表明した記者会見では細田派に牙をむいた。同派が岸田文雄前政調会長、高市早苗前総務相の支持を打ち出したことに触れ「最大派閥は『河野太郎は絶対にダメ』ということ。党風一新の点からも全力で(河野氏を)応援したい」と語った。仮想敵を自らつくり注目を集める「劇場型」の政治手法に、党内からは「父親の純一郎元首相そっくりだ」と冷ややかな声も上がる。

菅首相の支援が〝逆バネ〟となる可能性もある。8月の横浜市長選では、小此木八郎前国家公安委員長を応援したが惨敗を喫した。新型コロナウイルス対応などをめぐり世論の批判が強まる中、首相の支持が足を引っ張ったとの見方もある。ある閣僚経験者は首相の河野氏支持表明に「横浜市長選で失敗しているのに」と語った。(奥原慎平)

7289チバQ:2021/09/21(火) 14:52:47
https://news.yahoo.co.jp/articles/c433970663d56866f9f629b9f390512bfd9e88ec
山本元環境相、自民党総裁選「棄権」 体調不良が理由
9/21(火) 10:52配信

TBS系(JNN)
(写真:TBS系(JNN)

 自民党の総裁選挙をめぐり、山本公一元環境大臣が投票を棄権することが分かりました。

 山本元環境大臣は現在、体調を崩して入院していて、総裁選の投票を棄権することを周囲に伝えたということです。山本氏は前日までに認められている不在者投票も行わないとしています。

 山本氏は愛媛4区選出で、次の衆議院選挙には立候補せず、引退することを表明しています。(21日10:42)

7290とはずがたり:2021/09/21(火) 18:31:50
まともに質問に答えも出来ない癖に更問い可とか笑わせんな〜

河野氏「再質問ありだと思う」 「更問い」遮られがちな首相会見に
自民党総裁選2021自民
https://www.asahi.com/articles/ASP9P41Z4P9PUTFK004.html?iref=comtop_7_03
2021年9月21日 12時27分コメント

 自民党総裁選に立候補している河野太郎行政改革相は21日の閣議後の記者会見で、首相になった場合の会見での対応について、記者からの再質問に応じる考えを示した。菅義偉首相の記者会見では、首相が明確に答えなかった場合の再質問を司会の内閣広報官が遮る場面が目立っている。

 会見で河野氏は「丁寧に説明させて頂きたいと思っているので、再質問もありだと思う」と説明。「限られた時間の中で、再質問をどんどんやっていくのがいいのか、多くの人から質問を受けられるようにしたほうがいいのかは議論があるのではと思うが、(自分は)今も再質問をやっているのでいいんではないか」と話した。

 現在、首相官邸での会見は、内閣記者会加盟の常勤幹事社19社からと、地方紙やフリーの記者ら抽選で選ばれた10人の計29人が参加。従来は100人以上が参加できたが、「感染防止のため」として安倍前政権下の昨年4月から制限が続いている。これについて、河野氏は「コロナが終われば、人数も増やせるのではないかと思う」と話した。

7291チバQ:2021/09/21(火) 20:14:31
https://news.goo.ne.jp/article/sankei/politics/sankei-_politics_policy_TLN2367GIFK55IXIRDOTNIDMFA.html
新首相、外交空白回避なるか 国際会議目白押し
2021/09/21 19:45産経新聞

菅義偉(すが・よしひで)首相が自民党総裁選(29日投開票)への不出馬を表明したことは、秋の外交日程にも影響を与えている。首相は米ニューヨークで21日に始まった国連総会の一般討論演説にビデオメッセージで参加する予定だが、10月後半以降はイタリアで20カ国・地域(G20)首脳会議(サミット)、英国で国連気候変動枠組み条約第26回締約国会議(COP26)などが行われる。次の衆院選の最中に国際会議が重なる可能性も現実味を帯びてきた。

首相は24日にワシントンで開かれる米国、オーストラリア、インドとの首脳会議に出席するため23日から訪米する。ただ、28日までの「国連総会ハイレベル・ウイーク」中の演説や関連会合は事前録画のビデオメッセージで対応する。バイデン米大統領はじめジョンソン英首相、文在寅(ムン・ジェイン)韓国大統領も現地で演説に立つ予定で、日本の存在感低下が不安視される。

首相が総裁選不出馬を表明した3日は、ロシア極東ウラジオストクで国際会議「東方経済フォーラム」が開かれている最中だった。外務省は「招待されなかった」というものの、安倍晋三前首相は例年参加していただけに、首相の欠席は平和条約交渉の行き詰まりを改めて印象付けた。

今後の政治日程も、外交上は障害となる可能性が高い。10月30〜31日はイタリアでG20サミットが対面で開催され、11月1〜2日には英国でCOP26の首脳会合が行われる見込みだ。

新首相が出席する場合、「10月26日公示、11月7日投開票」であれば外遊と選挙期間が重なるほか、「11月2日公示、14日投開票」でも公示日は外遊中になる。外務省では「心配しても選挙日程は考慮してくれない」(幹部)との声が漏れる。

「国民の安全と財産を守るのは国家の責任で、その責任を任期中、全うしていく。そして次の政権にしっかり継承していく」

北朝鮮が弾道ミサイルを発射した15日、内閣が変わる端境期に外交が十分にできるか問われた加藤勝信官房長官はこう強調した。(田村龍彦)

7292チバQ:2021/09/21(火) 20:15:43
https://news.goo.ne.jp/article/dot/politics/dot-2021092100028.html
河野太郎氏「小石河連合」結集で党内勢力図に大異変 決選投票で勝つのは…
2021/09/21 18:24AERA dot.

河野太郎氏「小石河連合」結集で党内勢力図に大異変 決選投票で勝つのは…

総裁選への立候補を表明する河野太郎行革相(C)朝日新聞社

(AERA dot.)

 次の首相は誰か。9月17日に告示された自民党総裁選が混迷を深めている。安倍晋三前首相ら“キングメーカー”の動向に注目が集まるなか、河野太郎行政改革相は長老たちに“ケンカ”をふっかけた。はたして、激戦の行方は──。

 安倍政権を厳しく批判し、それゆえに党内で冷遇されてきた政治家が“戦場”に戻って来た。

 石破茂元幹事長は16日、自民党総裁選(29日投開票)に出馬した河野太郎行政改革相を支持する派閥横断のグループ「必勝を期す会」の設立総会に出席。すでに河野氏支持を表明している小泉進次郎環境相らと一緒に壇上にあがり、こう呼びかけた。

「古い自民党、派閥が横行する自民党を変えよう」

 この日、出席した国会議員は代理も含め57人。河野氏本人は公務のため欠席したが、ビデオメッセージでこう訴えた。

「石破さんや小泉さん、みなさんと一緒に、次の時代の自由民主党に改革し、前へ進む日本の国を作っていきたい」

「小石河連合」とも呼ばれる小泉氏、石破氏、河野氏の連携。狙いは党の運営に不満を持つ若手・中堅議員の支持の獲得だ。

 今回の総裁選では、党内7派閥のうち6派閥が候補者を一本化できず、自主投票となる見込み。これも、河野氏を支持する中堅・若手議員が中心となって派閥の会合などで長老議員の密室談議で総裁選が決まることを批判した結果、引き寄せた流れだ。自民党の中堅議員は言う。

「安倍政権になってからは官邸の意向で政策が決まり、党はただの追認機関になってしまった。党で政策をまとめても『官邸の方向性に合うようにしてくれ』と言われたこともある。そういった“党風”を変えるのが、今回の総裁選だ」

 自民党関係者は言う。

「河野さんや石破さんらが言う党改革とは、つまるところ『安倍支配からの脱却』。総理を辞めた後も党内で強い影響力を持つ安倍さんの存在そのものが、今回の総裁選の最大の争点です」

 派閥の縛りが弱まった異例の総裁選。その思わぬ結果として、自民党内の勢力図の再編成が起きている。

 14日、永田町に衝撃が走った。この日、今回の総裁選で安倍氏が支持を表明している高市早苗前総務相が、選対本部の発足式を開いた。驚くべきは会に駆け付けた人の数で、国会議員は代理も含め71人にのぼった。

 総裁選では、陣営関係者が開催する会に議員や代理人が参加することは、支持の表明と受け取られる。総裁選で投票権を持つ党所属の国会議員は382人。高市氏は、告示前の段階で党内議員の約2割の票をまとめたことになる。

 当初は“泡沫候補”と見る向きもあったが、今ではそう考える人はいない。他候補の選対関係者は「高市票はまったく読めない。投票日までに議員票だけで100票に届くかも」と警戒する。

 高市氏の選対本部長には、安倍氏に近い古屋圭司元国家公安委員長が就任。発足式終了後に出回った参加議員の名簿を見ても、安倍氏の政治信条に近い党内タカ派議員の名が目立つ。永田町では「事実上の安倍派の立ち上げだ」との声も漏れる。

7293チバQ:2021/09/21(火) 20:15:59
 一方、最も早く立候補を表明した岸田文雄前政調会長は、党内の穏健保守派を中心にベテラン議員の票を固めている。告示前日の16日には野田聖子幹事長代行が“すべり込み”で出馬を表明。野田氏は二階派や竹下派からも支援を受けており、情勢はさらに混沌としてきた。

 総裁選は、1回目の投票で1位が有効票の過半数に届かなければ、上位2人による決選投票になる。1回目の投票では議員票と党員・党友票は同じ382票だが、決選投票では、議員票382票と各都道府県連が各1票の計429票で決まる。国会議員の意向がより強く反映される仕組みだ。

 4氏が立候補を表明したことで、決選投票に進む確率が高くなった。すでにその時の投票を見据えた動きも始まっている。

 政治ジャーナリストの野上忠興氏は言う。

「安倍氏は、決選投票に高市氏が残れなくても、岸田氏を支援することで河野氏に勝てると考えているはずです。今後は、各陣営が河野氏になびいている中堅・若手に、選挙の公認権や人事などをちらつかせるなど、多数派工作が熾烈化していくことになるでしょう」

 現状では、相手が岸田氏にせよ高市氏にせよ、決選投票になれば河野氏が不利になるとの見方が強い。それでも、河野陣営関係者は党員票に望みをかけている。

「1回目の党員票で圧倒したのに、国会議員票でその結果をひっくり返したとなると、自民党は大きな批判にさらされる。それは危険なことだ。まずはそこに訴えて、党員票で圧倒的な差をつける」

 党員の間で人気が高い小泉氏と石破氏の相乗効果で、1回目の投票でどれだけ票をとれるかが焦点になりそうだ。一方、河野氏を支援する国会議員は「安倍さんと麻生(太郎・財務相)さんに敵対してきた石破さんに協力要請したのは大きなバクチだった」と話す。

 麻生氏は、総裁選で自主投票が広がっている現状を、こう警告した。

「負けたら冷や飯を食う。覚悟を決めた上でやってもらうことを期待する」

 仁義なき“総裁選アウトレイジ”の結末は、まだ見えていない。

(本誌・西岡千史、亀井洋志/今西憲之)

7294チバQ:2021/09/22(水) 09:48:58
https://news.yahoo.co.jp/articles/485fa904c77159470027c0f5086017ebe9022ed1
高市氏「善戦」、安倍氏が猛烈支援 岸田陣営、決選投票へ焦り 自民総裁選
9/22(水) 7:06配信

時事通信
日本記者クラブ主催の自民党総裁選討論会で発言する高市早苗前総務相=18日、東京都千代田区

 自民党総裁選で高市早苗前総務相(60)が、国会議員票と党員・党友票の双方で善戦している。


 討論会などで幅広い政策課題をよどみなく語っていることに加え、安倍晋三前首相が「本気モード」(若手)で支援しているためだ。決選投票の可能性が高いと見て、1回目に2位以上を死守したい岸田文雄前政調会長(64)の陣営は、焦りを募らせている。

 日本記者クラブ主催の18日の討論会。候補者同士の質疑で高市氏は「恐縮ですが、河野候補にお願いします。国民年金(基礎年金)を全額税金でというアイデアはかなりの増税になると思うのですが」と下馬評で優位とされる河野太郎規制改革担当相(58)に年金改革で真っ先に切り込み、存在感を示した。

 報道各社の情勢調査で、高市氏の国会議員票は、河野氏と岸田氏に次ぐ。党員・党友票に関する調査でも、河野氏が優勢だが、岸田氏に迫っている。選挙戦の軸と目された両氏の間に割って入る勢いだ。

 要因の一つが高市氏の弁舌だ。討論会やテレビ番組で、外交・安全保障や皇位継承など「得意分野」だけでなく、新型コロナウイルス対策や社会保障、経済についても自身の考えをすらすらと説明する場面が目立つ。党関係者は、笑顔と関西弁を交えた語り口が「ソフトな保守派に見える」と評した。

 もう一つの要因は安倍氏の「猛烈なサポート」だ。態度未定の閣僚経験者によると、「高市氏は話がうまい」という安倍氏の電話に「そうですね」と相づちを打っただけで数時間後に知人から「先生は高市氏支持なんですね」との問い合わせがあったという。また、支持を決めかねていたベテランは、安倍氏からの電話で自身が高市陣営の役職に就いたことを知ったと明かした。

 安倍氏がここまで高市氏に入れ込むのは、自身が基盤とする保守層をつなぎ留め、「キングメーカー」としての立場を強化・誇示する狙いがあるとみられる。ただ、党内には「高市氏が伸びているのは細田派だけ」との見方もある。

 岸田陣営は危機感を強めている。21日の選対会議では、出席者が「複数の議員が岸田氏支持から高市氏に変わった」と報告した。中堅は「高市氏の2位もあり得る。脅威だ」と語った。岸田陣営の複数の細田派議員によると、安倍氏から高市氏支援を求める電話が何度もかかっている。

 高市氏が1回目で2位に入ると、「2位―3位連合」で河野氏の勝利を阻もうという岸田、高市両陣営のもくろみは揺らぐ。岸田陣営にはタカ派色を敬遠する向きも少なくなく、決選投票で高市氏支援に回る保証はない。高市陣営幹部は「河野総裁になるかもしれない」と語った。

7295チバQ:2021/09/22(水) 09:49:55
https://news.yahoo.co.jp/articles/403336596d770e4e96e10bf4b6336a1c69c027b8
河野太郎の「まるで野党」な政策を支える軍師2人 「異色・経産官僚」と「内閣府の政策参与」
9/22(水) 6:02配信
デイリー新潮
「うらやましい」と感想を語った
政策は野党寄り?

 自民党総裁選を有利に進めるとされる河野太郎行政・規制改革担当相(58)。脱原発などのエネルギー政策、年金改革など、目玉政策を後押しする2人の参謀がいる。経産省をはじめとする霞ヶ関の省庁幹部は、その存在に警戒を強めているという。

【写真】軍師2人とは?

 参謀の1人めが、内閣府の政策参与でシンクタンク「構想日本」の伊藤伸・統括ディレクター(43)。河野氏の出馬会見にも顔を見せていた。昨年10月から河野氏に請われ、内閣府政策参与となった。

「講演なんかでは、“1日の仕事の9割を河野さんと過ごしている”と話しています。これまではワクチン政策を主として担っていたようです。河野氏をレクなどで訪ねると、たいてい伊藤さんがそばにいるという状況だと聞きました」(政治部デスク)

 伊藤氏は毎日新聞(2020.12.17)の「ひと」欄に登場し、こう紹介されている。

〈大学卒業後、国会議員秘書をしながら構想日本の事業仕分けを手伝ううちに、住民や有識者が地方自治体の個々の事業を点検し、無駄や改善を議論する手法に魅力を感じた。構想日本の常勤スタッフに転じ、民主党政権で内閣府参事官に起用された〉

〈手がけた事業仕分けは、丁々発止の公開議論が注目を集めた。当時野党議員として視察した河野太郎氏は「うらやましい」と感想を語った〉

異例の育休官僚
 18日に行われた総裁選の公開討論会では河野氏の持論である「全額税方式による最低保障年金の創設案」をめぐって、財源や、そのために必要となる消費増税アップ率を問う声が相次いだ。

「最低保障年金創設を中心とする改革案については河野さんの持論で、民主党政権時代に枝野さん(幸男・現民主党代表)などと共に発表したものです。民主党政権時代といえば事業仕分け、つまり伊藤さんの存在とつながってくるので、霞ヶ関の省庁幹部は警戒を強めていると聞きます」(同)

 そしてもう1人が経産官僚の山田正人氏だ。彼が異色と呼ばれるのは課長補佐だった2004年、キャリア官僚としては異例の1年の育児休業を取ったことだった。妻は同期入省のキャリアで最初の子は男女の双子で、妻が1年の育休を取った。2年後、次男が生まれる前に、「モーレツ仕事官僚」は自ら育休を買って出た。その後に経緯を著書にまとめている。

「河野さんはその頃から注目していたようですね。山田さんは育休を取ることになる04年、資源エネルギー庁の若手官僚らと共に、『19兆円の請求書─止まらない核燃料サイクル』という資料を作成したことがあります。当時は原発推進派が巻き返しましたが、今回の総裁選で河野さんが核燃料サイクルの白紙化を訴えていることで、約20年前のリベンジを2人でやっているようにも見えますね」(同)

リーク合戦の様相? 
 山田氏はその“前科”もありエネルギー政策から遠ざけられてきたわけだが、河野氏は行政・規制改革担当相になるにあたり、〈内閣府規制改革推進室・河野大臣直轄チーム参事官〉に指名した。そして、河野氏が昨年12月に立ち上げた「再生可能エネルギー等に関する規制等の総点検タスクフォース」の事務局で山田氏は仕切り役を務めている。

「育休や件の資料によるハレーションは大きく、出世は遅れた印象はありますが、河野氏が浮上することで脚光を浴びた印象はありますね。参事官就任後もエネルギー政策をめぐって、資源エネルギー庁の幹部とやりあったりするなど歯に衣着せぬスタンスが、特に経産省内で警戒されています」(同)

 そんな山田氏に絡む報道があった。週刊文春は、8月24日に行われたオンライン会議の場で、河野氏が資源エネルギー庁の幹部職員にパワハラを行った疑いがあることを報じたのだった。

 会議には河野氏のほか、資源エネルギー庁の山下隆一次長、小澤典明統括調整官、そして山田氏の3名が参加。約28分間にわたる音声では、河野氏が山下氏と小澤氏を大声で怒鳴りつける様子が収録されていたという。

「記事はもちろん河野氏に打撃を与えることを意図していたわけですが、そこまでの効果は得られていないようです。それよりも、出身官庁を経産省とする3人が集った中でリークが行われたことが霞ヶ関では注目されています。リークしたのは誰か、菅さんの後をめぐった代理戦争ではないかというふうに見る人も少なくありません」

 いずれにせよ、軍師2人の今後は、この総裁選にかかっている。

デイリー新潮取材班

2021年9月22日 掲載

7296チバQ:2021/09/22(水) 09:50:31
https://news.yahoo.co.jp/articles/f8b66812b5a706c6284597d028334b0437b784f9
総裁選で焦る若手 候補者を「面接」 冷ややかな声も
9/21(火) 22:13配信

産経新聞
党風一新の会との意見交換会に臨む(右手前から)福田達夫氏、岸田文雄前政調会長、武部新氏=21日午後、東京・永田町の自民党本部(春名中撮影)

自民党総裁選(29日投開票)を通じた党改革を求める衆院当選3回以下の議員でつくる「党風一新の会」(代表世話人・福田達夫衆院議員)は21日、党本部で4人の候補との意見交換会を開催した。自民に逆風が吹く大政局の度に「選挙の顔」を求めて若手議員の動きが活発化するのは永田町の風物詩ともいえるが、具体的な改革にはつながらないことが多い。今回も党内からは「選挙目当てだ」と冷ややかな声が聞こえてくる。

「各候補の政治への基本姿勢や政党運営の考え方を掘り下げたい」

意見交換会の冒頭、福田氏がこうあいさつすると、岸田文雄前政調会長は「誰よりも早く党改革を掲げ、この総裁選に名乗りをあげた」と応じた。

意見交換会は、岸田氏を含め河野太郎ワクチン担当相、高市早苗前総務相、野田聖子幹事長代行の4候補が、30分ずつ個別に同会のメンバーから質問を受ける形式で行われた。

今月10日に発足した同会には党内全7派閥から90人が入会。同会がまとめた緊急提言は、平成24年12月の政権奪還以降続く安定政権の中で「強引ともとられる政権運営や、国民意識と乖離(かいり)した言動も散見される」と指摘し、党改革を求めた。

自民党の衆院議員は現在、当選3回以下の議員が126人で45%を占める一大勢力だが逆風下の選挙の経験がないため、選挙基盤が弱い議員が多い。また、若手の多くは「魔の3回生」と呼ばれた不祥事が相次いだ世代で、党内でも批判を浴びてきた。今回の総裁選で7派閥中6派閥が、支持する候補の一本化を見送った背景には「選挙で勝てる顔」を求める若手の危機感も影響している。

自民党では大政局の度に「勝てる顔」を求めて若手が動きを活発化してきた。

12年、森喜朗政権下では当時若手だった石原伸晃元幹事長らが「自民党の明日を創る会」を結成して党執行部を批判。21年の麻生太郎政権下でも中堅・若手議員が支持率低迷にあえぐ麻生氏の下での衆院解散・総選挙を回避するため総裁選の前倒しを求めた。当時の細田博之幹事長は「ほとんどの時間を地元で過ごして票を掘り起こしてほしい」とクギを刺している。

党改革自体は否定しないが、派閥に所属してポストや資金面での恩恵を受けつつ、総裁選では自分の意志を尊重しろというのは虫がいいとの見方もある。入会していない当選3回の若手は「党風が気に入らないなら普段から言うべきだ。選挙は地元を歩いて固めるものだろうよ」と顔をしかめた。(長嶋雅子)

7297チバQ:2021/09/22(水) 16:29:23
https://news.yahoo.co.jp/articles/aa9a91e389e264f80a5e013db7c6813a54d9c9e9
総裁選 動向が見えない二階幹事長と二階派の行方
9/22(水) 13:02配信


ニュースソクラ
【小塚かおるの政界メモ】ワンポイントで「菅派」への移行があるのか?
CC BY /Joe Jones

 河野太郎ワクチン担当相、岸田文雄前政調会長、高市早苗前総務相、野田聖子幹事長代行の4人が立候補した自民党総裁選(29日投開票)は、安倍晋三前首相が高市氏を全面支援し、麻生太郎財務相は自派閥の河野氏を冷たく突き放すことはないものの、実態は岸田氏支持だ。

 議員票と党員票の比率が同じ最初の投票で河野氏が1位になったとしても、4人の混戦の中で過半数を獲得するのは難しく、決戦投票となれば、2位・3位連合で河野氏勝利を阻止――。盟友関係の安倍・麻生両氏はそんな思惑だ。中堅・若手の抵抗もあり、各派閥が自主投票になったと言っても、相変わらずの長老支配の構図が続いている。

 一方で、よく見えないのが、もう1人の長老・二階俊博幹事長の動向である。

 二階派は推薦人を、河野氏、高市氏、野田氏の3陣営に分散。岸田氏には推薦人を出さず、「岸田NO」だけはハッキリしている。岸田氏が出馬表明した最初の記者会見時に、党改革として「役員任期の1期1年、連続3期まで」を掲げ、事実上の二階幹事長外しを打ち出したことが、根深い恨みになっていることが分かる。

 告示日前日ギリギリになって野田氏が出馬にこぎ着けられたのは、二階派が8人もの推薦人を出したことが大きい。これについては、「二階派が河野氏の一発勝利(決選投票なし)を阻止した」という解説が多いが、ならば二階派は決戦投票の結果、岸田氏が勝利してもいいのか、という矛盾が生じる。

 いつも真っ先に勝ち馬に乗り、勝者を見定める嗅覚がバツグンの二階派が、今回ばかりはどうやって勝ち馬に乗るつもりなのか、どうにも見えてこないのである。

 二階氏個人について、聞こえてくるのは、河野氏が党本部で立候補の決意を報告した際に「頑張れ」と応じたとか、党改革をめざす若手・中堅の「党風一新の会」の福田達夫衆院議員らが面会した際に「自民党は若い人が新しいことをやる党だ。どんどんやれ」と激励したというもの。まるで好々爺のごとし、なのだ。

 そこで、こんな見方が上がる。

7298チバQ:2021/09/22(水) 16:29:40
 「今回の総裁選は、二階さんが二階派を主導しているようには思えない。二階派は権力闘争においては、これまでどの派閥よりも一致結束した行動を取ってきた。今回は、二階さんの最側近である林幹雄幹事長代理や武田良太総務相がそれぞれの判断でそれぞれに動いている。二階さんは元気をなくしてしまったのか、旗を振っていないのではないか」(二階派関係者)

 82歳の二階氏については、依然、引退説が燻り続けている。選挙区のある和歌山県は、人口比に合わせた区割り変更の実施が確実な次々回の衆院選(今秋ではなく)で、定数が現在の3議席から2議席に減る見通し。二階氏の意中の後継者は秘書をしている三男とされるが、議席を譲るなら定数減となる前の今秋がチャンスで、解散前後など選挙直前になって引退を表明する可能性がまだ残る。

 総裁選での二階派の“迷走感“に、こうした背景があるとすると、では、二階氏という重しがなくなったら、二階派はどうなるのかだが、実はウルトラCとして、ワンポイントで「菅派」への移行という観測が浮上している。

 武田氏は派閥領袖を目指して、派内の若手の面倒を見るなど着々と準備を進めている。ただ、53歳でまだ「次」は早いうえ、派内には異論もある。そこで、ワンポイントとして72歳の菅義偉首相が退陣後に二階派に合流し、一旦、「菅派」になる。菅氏は武田氏とは良好な関係。無派閥の菅グループはかつてより人数が減ったとはいえ、20〜30人を連れて合流すれば、二階派拡大にもつながる――というものだ。

 総裁選では菅氏は河野氏支持を公表した。武田氏も河野氏支援で実際には動いている。

 つまり、結局はやはり、「岸田・高市を支援する安倍・麻生VS河野を支援する菅・二階(武田)」というキングメーカー争いの構図になっているということ。

 立候補した4人の論戦は、テレビ討論などを見ると白熱している。自民党の次世代人材や政策の分厚さなどをアピールする格好の場となっているが、その裏には変わらぬ派閥政治と長老支配が横たわっている。

 次期総裁は次期首相とはいえ、あくまで自民党という一政党のコップの中の権力闘争。110万人の党員・党友にしか投票権はない。自民党員ではない約99%の有権者にとっては、この後、10月か11月に必ず実施される衆院選が意思表示の場だ。総裁選のお祭り騒ぎには、冷静な目を持ちたい。

■小塚かおる(日刊現代第一編集局長)
1968年、名古屋市生まれ。東京外国語大学スペイン語学科卒業。関西テレビ放送、東京MXテレビを経て、2002年から「日刊ゲンダイ」記者。その間、24年に渡って一貫して政治を担当。著書に『小沢一郎の権力論』、共著に『小沢選挙に学ぶ 人を動かす力』などがある■

7299チバQ:2021/09/22(水) 16:31:20
https://news.yahoo.co.jp/articles/f9d3cb725d823cd466e80733d9107b0a56e83378
前代未聞!派閥から3人候補推し「キングメーカー」二階幹事長の評判 地元の「引退勧告」もどこ吹く風〈dot.〉
9/22(水) 10:34配信
 今回は大島理森衆院議長や二階派でもある伊吹文明元衆院議長、塩崎恭久元官房長官など大物が次々と高齢を理由に引退を表明している。だが、82歳の二階氏はどこ吹く風。次期衆院選への出馬意向は変わらないという。和歌山3区の地方議員は地元の「二階離れ」をこう語る。

「二階先生は昔から口癖のように『副総裁とか、そういうのはやらん』と言っていた。要するに名誉職はイヤ、幹事長のように権力がないとダメということです。次、誰が首相になっても二階先生が幹事長になることはない。引退にはいいタイミングと地元ではささやかれている」

 和歌山3区は「一票の格差」問題で、いずれ選挙区が2つになり、定数減となる公算が大きい。そうなれば、選挙区が広くなり、より幅広い活動が必要になってくる。和歌山3区では圧倒的な強さを誇る二階氏も、油断できない情勢だ。

 二階氏の地元、御坊市の市長選では16年に二階氏の長男が立候補。二階氏の威光もあって小泉進次郎環境相まで応援にやってきたが、大差で敗れた。この敗北が二階氏の後継問題に大きな影響を与えているという。

「今の感じでは二階先生の秘書の三男が後継でしょう。しかし、二階後援会を地元で仕切っているのは長男で、選挙に出たがっている。二階先生もなかなか、後継を決めることができない感じですよ」(前出・地方議員)AERA dot.
逆風の二階俊博幹事長(C)朝日新聞社

9月29日に投開票の自民党総裁選は折り返し点を迎え、終盤戦に突入した。河野太郎ワクチン担当相、岸田文雄前政調会長、高市早苗前総務相、野田聖子幹事長代行が火花を散らす。メディア各社では投票権がある自民党の党員に対しての世論調査も実施された。

【写真】二階幹事長のライバルに浮上したのは、この人物

 集計された数字をみると、河野氏がダブルスコアで岸田氏を引き離し、次いで高市氏、野田氏という順番だ。この数字を見て、ご機嫌なのが二階俊博幹事長だという。

「河野氏が大差リードと聞かされて『これでいい』『河野でいける』と嬉しそうに二階氏は話しています。キングメーカーが続くと夢見ているんでしょうかね」(二階派の国会議員)

 二階派は今回の総裁選で派閥で特定候補者は推さずに自主投票となった

 推薦人を出したのは、河野氏に2人、高市氏へ3人、野田氏には8人だ。出馬会見で党役員人事の改革案を発表し「二階外し」に打って出た岸田氏にはゼロというわかりやすい対応だ。

 自民党の幹事長になって5年以上、在任記録を更新し続ける二階氏。菅義偉首相が辞めると同時に、二階氏も幹事長の座から降りることになる。二階氏の存在は一気に小さくなっているというのだ。

 野田氏に8人もの推薦人を出したのは、推薦人集めに汗をかいた二階派の幹部・鶴保庸介参院議員が野田氏の元夫という背景もある。しかし、あまりに突出している。

「野田氏に推薦人を多く出したことで、高市氏を推す安倍前首相に女性票が分散すると不評を買っています。二階氏は河野氏が優勢と喜んでいるのですが、派閥内ではあまり反応がありません。総裁選後、二階氏は幹事長という大きな権力を手放すわけで、派閥内では2人寄れば、今後は誰が派閥を仕切るのか、という話題ばかりですよ」(前出・二階派の国会議員)

 二階氏には派閥内でも冷たい風が吹きつつある。それは二階氏の地元、衆院和歌山3区でも同様だ。10月に衆院議員の任期は満了となり、総選挙が行われる。

7300チバQ:2021/09/22(水) 16:31:35
 また、参院和歌山選挙区には衆院への転出が噂される世耕弘成・自民党参院幹事長がいる。

「世耕氏は参院のライバル、林芳正氏が衆院山口3区に転出することになり、いろいろと考えることもあるようです。無派閥の高市氏が総裁選に出馬し、所属する派閥・清和会を率いる安倍晋三前首相が熱心に推している状況もある。世耕氏がもともと強い地域は和歌山3区です。二階氏本人がいる間は我慢するでしょうが、世襲で息子が出るとなれば、考えるでしょう。二階氏も心配で仕方ないでしょう。また地元では『陳情は世耕氏に』という二階離れの流れになりつつありますね」(自民党幹部)
 総裁選でリードしている河野氏がそのまま総裁、首相になった際、二階氏は菅義偉首相の時と同様に、キングメーカーとして振る舞えるのか?河野陣営の国会議員は冷淡な評価だ。

「二階派の支援はありがたいが、寝技師、権謀術数的な派閥で河野氏のカラーとは相いれない。推薦人を出してもらっているので、無下にできないが、菅首相の継承と言っても、二階派を厚遇とはいかないでしょう。キングメーカーもあり得ない。それに野田氏へ推薦人を8人も出してあまりに風見鶏じゃないですか。党員票が分散するので、河野氏の形勢が不利になった。うちが負けたら、勝つのは岸田氏じゃないのかな。二階派はいったい、何をやりたいのか…」

 安倍前首相、菅首相と長く勝ち馬に乗り続け、キングメーカーとして権勢を振るってきた二階氏。だが、今回は永田町、地元で強烈な逆風にさらされているようだ。総裁選後、新たなキングメーカーとして誰が君臨するのか。(AERAdot.編集部 今西憲之)

7301チバQ:2021/09/23(木) 23:05:58

https://news.yahoo.co.jp/articles/97d5c1d94b4055d91c4b9f833d7f8b9bd7df0925
党員票圧倒の河野陣営に募る焦り 議員浸透に苦戦、「小石河連合」へのアレルギーも
9/23(木) 9:31配信

西日本新聞
29日の投開票まで1週間

 29日の投開票まで1週間と迫った自民党総裁選を巡り、河野太郎行政改革担当相の陣営が焦りの色を濃くしている。世論調査で他候補を引き離すものの、国会議員への浸透に苦戦しているからだ。党内きっての知名度を誇る石破茂元幹事長、小泉進次郎環境相との「小石河連合」も党内に遠心力を生んでいる。上位2人による決選投票になれば、議員票を着々と固める岸田文雄前政調会長や、2人を猛追する高市早苗前総務相に逆転を許す展開も想定される。


 共同通信社が17、18両日に行った全国の党員・党友支持動向調査では、「ポスト菅」にふさわしいと回答したのは河野氏が最多で48・6%を占め、2位の岸田氏(18・5%)らを圧倒した。それでも河野陣営幹部は「まだ五分五分。勝敗は見えない」と余裕はない。

 選挙コンサルタント会社「ジャッグジャパン」によると総裁選への態度を表明した国会議員は22日午後9時現在258人で、内訳は岸田氏が91人、河野氏80人、高市氏66人、野田聖子幹事長代行21人の順だった。

 党員票に比べて河野氏の国会議員支持が拡大しない理由は、「脱原発」や「女系天皇容認」など保守派の反発を買ってきたこれまでの主張に加え、石破、小泉両氏の反作用があるからだ。石破氏は安倍晋三前首相を公然と批判してきた経緯があり、麻生太郎副総理兼財務相とも不仲で知られる。麻生派の河野氏が石破氏と組んだことで、「同じ派閥の議員が何人か離れた」と麻生派中堅は言う。

 小泉氏も、最大派閥の細田派が岸田、高市両氏の支持を決めたことに「河野氏は絶対に駄目ということ。その一点で誰が新しいタイプのリーダーか分かる」と敵意をむき出しにする。これに対し、安倍氏は周囲に「党を分断するようなことを言うのはどうかと思う」と不快感を示したという。

 菅義偉首相も河野氏を支持するが新型コロナ対応での批判は根強く、首相個人でどこまで河野票を広げられるかは不透明だ。

 投票1回目で勝負を決めるには国会議員票と党員・党友票の合計764票の過半数が必要だが、河野陣営は「そう簡単ではない」と決選投票を早々に視野に入れる。ただ決選投票では、河野氏が強みとする党員票が合計で47票に減るだけに危機感を隠さない。河野氏を支援する石破派議員は「民意を反映できない総裁選になれば衆院選で手痛い目に遭う。中堅、若手にはそれを訴えるしかない」と語った。 (井崎圭)

西日本新聞社

7302チバQ:2021/09/23(木) 23:06:46
https://news.yahoo.co.jp/articles/229652b6d4602a057c41a5285c36a47752f41cc9
自民総裁選、決選投票の公算大 河野氏4割強 党員票動向調査
9/23(木) 20:02配信

毎日新聞
自民党総裁選の候補者所見発表演説会で発言する(左から)河野太郎氏、岸田文雄氏、高市早苗氏、野田聖子氏=東京都千代田区の同党本部で2021年9月17日、いずれも竹内幹撮影

 毎日新聞は自民党総裁選の29日の投開票を前に、全国の同党地方組織の幹部らを取材し、党員・党友票の動向を分析した。河野太郎行政改革担当相(58)=麻生派=がトップで4割強を集め、次いで岸田文雄前政調会長(64)=岸田派=が3割弱、高市早苗前総務相(60)は2割強で追い、野田聖子幹事長代行(61)は1割未満の獲得にとどまる情勢だ。国会議員票の動向調査も踏まえると、1回目の投票で河野氏がトップになるものの全体の過半数に達するのは難しい状況で、上位2人による決選投票に持ち込まれる可能性が高いとみられる。

 今回の総裁選は、国会議員票382票と党員票382票の計764票で争われる。党員票は全国の党員・党友計110万4336人(16日現在)による投票結果を党本部で全国集計し、ドント方式で各候補に配分される。

 毎日新聞は告示日の17日から22日にかけて自民各都道府県連の幹部や関係者に取材し、党員・党友の投票動向を分析した。

 その結果、河野氏は地元・神奈川や東京など都市圏のほか、河野氏を支援する石破茂元幹事長の地元・鳥取など31都道府県で優勢の情勢と見込まれる。

 岸田氏は地元・広島に加え、岸田派議員や岸田氏の推薦人の地元の茨城や山梨、静岡など8県で優位な状況だ。高市氏は地元・奈良のほか、福井や滋賀などで善戦している。野田氏は地元・岐阜で得票が見込まれるが、ほかの地域でどう浸透を図れるかが課題だ。

 毎日新聞が19日までに実施した国会議員票の動向調査では、岸田氏が3割強、河野氏が2割台半ば、高市氏が約2割、野田氏が1割未満の支持を集めている。

 これに今回の党員票の動向も加味して分析すると、現段階では29日の1回目の投票では、1位河野氏、2位岸田氏、3位高市氏、4位野田氏――となる可能性がある。ただ、仮に河野氏がトップになっても過半数の得票に達するのは難しい状況だ。

 1回目の投票で過半数に達した候補者がいない場合は、上位2人による決選投票となる。国会議員票(382票)と都道府県票(47票)で争われ、都道府県票は、2人のうちその都道府県の党員投票結果が多かった候補に自動的に投じられる。1回目よりも国会議員票の比重が増すため、決選投票も見据えた各陣営の駆け引きが激しさを増しそうだ。【まとめ・木下訓明】

https://news.yahoo.co.jp/articles/3244a3e78060229bbff2114569095ce7bb568721
野田聖子氏ぶった斬り「派閥の縛りある。二択三択に野田聖子は入ってない」
9/23(木) 21:11配信

日刊スポーツ
ライブ配信番組で大胆発言を連発した野田聖子幹事長代行(右)と三原じゅん子厚労副大臣(撮影・大上悟)

菅義偉首相の後継を決める自民党総裁選(29日投開票)に立候補している野田聖子幹事長代行が23日、ライブ配信された党のインターネット特番に出演した。「総裁選の裏側」と題して、推薦人代表の三原じゅん子厚労副大臣とともに総裁選をぶった斬りにした。


三原氏から今回の総裁選について「派閥の縛りというものがなくなって」とされると、野田氏は「あるよ、実際は」とばっさり。「派閥の縛りは、1つの派閥が(例えば)三原じゅん子と決めること。今回の縛りは二択、三択。その中ならいい。そこに野田聖子、入ってないみたいなのよ」と笑い飛ばした。報道各社による議員票の「票読み」予測についても「ここからは、このぐらいの票と、前提にしているから、分かっているから。縛ってなかったら、絶対に読めない」などと辛口で指摘した。

また、総裁選に「4度目の正直」で初挑戦に至った野田氏は、これまで出馬に必要な国会議員20人の推薦人確保に難航し、断念を続けた。無派閥の悲哀を味わった野田氏は誰でも手を挙げられる「予備選方式」を提案し、「どうしても推薦人がいる、となると派閥に頼るのが一番楽。若い人たちにチャンスを与えるのに20人はハードルが高い」と主張した。

また、野田氏はこの日午前のネット番組では当選者を問われ「私以外の誰かだろうと思う」と語った。

河野太郎行革相は「街頭戦略」の第2弾を行った。20日の都内の畜産農家訪問に続き、この日は世田谷区の商店街を視察。コロナ禍でテレビやネットなどが主戦場となる中で、河野氏だけは街に飛び出している。

高市早苗前総務相は、オンライン会談が中心の1日で、高市氏を訪問した自民党大阪市議らからエールを受けた。岸田文雄前政調会長はリモート会議が中心だった。4氏は一般からの質問にライブで答える党のネット番組にも出演した。【大上悟】

7303チバQ:2021/09/23(木) 23:07:43
野田聖子は村上誠一郎ポジションにつきたいのか!?

https://news.yahoo.co.jp/articles/8d74df9e8b411d8c34c348afba48e7750d6bdd36
自民総裁選の勝者は「私以外の誰か」 野田氏、ネット番組で問われ
9/23(木) 20:54配信
 自民党総裁選(29日投開票)に立候補している野田聖子幹事長代行(61)=無派閥=は23日、実業家の堀江貴文氏のユーチューブ番組に出演し、誰が勝つのかを問われた際、「まだわからない。私以外の誰かなんだろうなって思っている」と答える一幕があった。

 野田氏は推薦人の確保が難航し、出馬表明は告示前日の16日と、4人の候補者の中で最も遅かった。ほかの3候補者が支持拡大に向けた動きを加速する中、出遅れにより浸透に苦慮しているとみられ、野田氏陣営から「正直すぎる」との声も漏れている。【李舜】

7304チバQ:2021/09/23(木) 23:13:21
https://news.yahoo.co.jp/articles/1f74870f64bfe7e6ac1e0dbeee3b99aba9733158
自民総裁選、決選投票濃厚に 議員票重み、逆転も
9/23(木) 7:10配信


時事通信
日本記者クラブ主催の自民党総裁選討論会を前に、記念撮影をする(左から)河野太郎規制改革担当相、岸田文雄前政調会長、高市早苗前総務相、野田聖子幹事長代行=18日、東京都千代田区

 自民党総裁選(29日投開票)は、4候補で争う1回目の投票では決まらず、上位2人による決選投票にもつれ込むとの見方が強まってきた。


 決選投票は国会議員票の比重が大きく、陣営間の合従連衡が勝敗を左右する。ただ、党員票の多数を得た候補を議員投票で逆転すれば「衆院選でしっぺ返しを食らう」(若手議員)との懸念も漏れる。

 総裁選は382人の議員票と、4候補が得た党員票を得票率に応じ比例配分する382票の計764票で争う。過半数を得た候補がいなかった場合は決選投票となり、382の議員票と、都道府県連ごとに得票最多の候補が1票を得る47票の計429票で勝負を決する。

 河野太郎規制改革担当相(58)は党員人気で他候補を引き離し、所属する麻生派(53人)の約半数や選挙基盤の弱い派閥横断の中堅・若手を中心に支持を得る。河野氏は22日、記者団に「1回目で勝てるよう頑張る」と強調。陣営は「衆院選で民意の支持がなくていいのか」と、世論受けのいい「選挙の顔」を望む議員心理に訴えている。

 ただ、決選投票となれば、河野氏には不利との見方がもっぱらだ。政府・与党の従来方針に反する年金や原発政策を掲げていることや、根回しを軽視する政治手法に根強い反発があるためだ。議員票を呼び込むため、陣営の閣僚経験者は「党員票で6割を取りたい」と語った。

 岸田文雄前政調会長(64)は、自身が率いる岸田派(46人)のほか、最大派閥の細田派(96人)と第2派閥・麻生派のベテランが主な支持基盤だ。決選投票に残り、高市早苗前総務相(60)の陣営との「2位―3位連合」による逆転を想定する。

 だが、高市氏の予想外の猛追に、岸田氏陣営は危機感を募らせる。てこ入れのため、1人当たり最低5議員に呼び掛けることを確認した。岸田氏ではなく高市氏が決選投票に残った場合は、「高市氏には乗れない」「政策的には河野氏の方が近い」との声が陣営には少なくない。

 高市氏は細田派出身の安倍晋三前首相から全面支援を受け、保守系議員らに浸透。党員の反応も悪くないことから、陣営幹部は「かなりの手応えだ」と語る。ただ、高市氏が2位に入るとタカ派色を敬遠して他陣営が河野氏に流れるとの見方もあり、勝算は立っていない。野田聖子幹事長代行(61)は一定の知名度を背景に、多様性を訴えて支持拡大を急ぐ。

 岸田派を除き事実上の自主投票で臨む6派閥でも、閣僚・党役員人事を見据え、決選投票では「結束すべきだ」との声が高まる。旧竹下派(51人)や二階派(47人)などは投票日までに対応を協議する予定だ。

 ◇おことわり
 自民党竹下派の竹下亘会長が死去したことを踏まえ、今後は同派の呼称を「旧竹下派」とします。

7305チバQ:2021/09/23(木) 23:14:51
https://news.yahoo.co.jp/articles/ae44c02a6245d0c28253f79f85d57b935b6f3f92
岸田氏、さらなる説明求める考え 1・5億円支出で
9/23(木) 21:23配信

産経新聞
【自民党総裁選2021】タウンミーティング「国民の声に応える政策討論会」に臨む岸田文雄前政調会長=23日午後、東京・永田町の自民党本部(春名中撮影)

自民党総裁選に立候補している岸田文雄前政調会長(衆院広島1区)は23日、同党の柴山昌彦幹事長代理が令和元年参院選広島選挙区の買収事件をめぐり、党本部が河井案里元参院議員=公選法違反罪で有罪確定=の陣営に投入した1億5千万円は買収の原資ではないと説明したことについて、「幹事長室としては現状把握している内容を報告したということだと思う」と述べた。さらなる説明が必要との考えを示した形だ。

https://news.yahoo.co.jp/articles/94e4f37df328acdf172da94b735d22ae2752770f
岸田氏、自民説明十分か言及せず 案里氏陣営に1.5億円投入で
9/23(木) 21:46配信

共同通信
2019年参院選広島選挙区の買収事件について、報道陣の取材に応じる自民党の岸田前政調会長=23日夜、東京・永田町の党本部

 自民党の岸田文雄前政調会長は23日、2019年参院選広島選挙区の買収事件を巡り、河井案里氏陣営に投入した1億5千万円は買収原資ではないとした党本部の説明が十分かどうかについて言及を避けた。党本部で記者団の取材に応じた。

 河井氏の政治資金収支報告書などが総務省に提出され「添付書類も明らかになる。それをもって国民に理解してもらうということだろう」と語った。党対応に関しては「現状把握していることを報告したということだ」と述べるにとどめた。

7306チバQ:2021/09/24(金) 09:42:06
https://news.yahoo.co.jp/articles/62052d0c3dbc195744b8c16cc6e012060ef5792f
安倍元総理の“本命”は岸田文雄氏? 参謀に元安倍側近の今井尚哉氏か
9/24(金) 5:59配信

デイリー新潮
変貌のカゲに策士あり

 話題先行で足並みの揃わない河野太郎氏、保守票に留まらず世論の支持を集める高市早苗氏。各陣営の情勢が明らかになるにつれ、漁夫の利ながら、総裁の椅子に近づいているのが岸田文雄氏である。


 そんな岸田氏を陰で支えているとされるのが、

「第2次安倍政権で政務担当秘書官を務めた、今井尚哉内閣官房参与です。経産省出身の今井氏は、安倍前総理の最側近として数多くの政策を主導してきました。しかし、菅総理は官房長官時代から、自分を通さず頭越しで話を進める今井氏を快く思っていなかった。そのため、菅氏の総理就任からまもなく、今井氏をはじめとする経産省出身の官邸官僚は政権中枢から放逐されたのです」(政治部記者)

 その後、コロナ対策の失敗などに批判が集まり、世論が“反菅”に傾くなか、

「菅総理は、今井氏が岸田陣営に出入りしているとの情報を知った。そして、表向きは“菅さんを支える”と言い続ける安倍氏が、自分を見切って岸田支持に動いたのではないかと疑念を募らせていきました」

 結局、菅総理は安倍氏への不信感を払拭できないまま、退陣へと追い込まれる。

安倍元総理の本命は岸田氏? 
 他方、今井氏が岸田陣営に深く喰い込んでいると語るのは、先のデスクである。

「というのも、岸田氏の選挙戦術が、安倍氏の総理時代と似通っているからです。たとえば、岸田氏は出馬表明会見で自民党が下野して以来、書き留め続けてきたという“岸田ノート”を披露しました。安倍氏も、持病の悪化によって第1次政権を中途で投げ出してからの雌伏の5年間、反省点や次なる戦略について“安倍ノート”に綴っていた。常に政権構想を練り続けていたことをノートに象徴させる“演出”は、いかにも策士の今井氏らしい」

 他にも、今井氏の影響は見受けられ、

「岸田さんは8月26日にノートを掲げて出馬表明演説に臨みました。その後、9月2日にコロナ対策をテーマに会見を開き、医療難民ゼロを目指す方針や、数十兆円規模の経済対策をアピール。続けて8日に経済政策として“令和版所得倍増計画”を提唱し、13日には外交・安保について持論を展開した。耳目を引く政策を断続的に打ち出す手法は、安倍政権の“一億総活躍社会”や“アベノミクス三本の矢”などを彷彿させます」(同)

 自らの参謀を当選請負人として差し向けたのなら、やはり安倍氏の“本命”は岸田氏ということになろう。

 岸田氏本人はいまも安倍氏に秋波を送り続け、周辺には「(モリカケ問題を)“再調査されたら困るから頑張ってね”と言ってほしいよ」と本音をこぼしている。

 勝利へのカギは水面下で安倍・岸田両氏をつなぐ“軍師”の存在にあった。

「週刊新潮」2021年9月30日号 掲載

新潮社

7307チバQ:2021/09/24(金) 19:47:44
https://news.yahoo.co.jp/articles/21d20345fdd7b14aa470fa0d26840663dd50365d
二階派が高市氏「全面支持」の仰天情報! “2位・3位連合潰し”で岸田総理誕生を絶対阻止
9/24(金) 14:30配信
 岸田氏だけは許さないということか――。残り1週間を切った自民党総裁選(29日投開票)は、河野ワクチン担当相と岸田前政調会長が国会議員票で先行している。候補者3人に推薦人を出しながら岸田氏にだけは出さなかった二階派が、岸田氏勝利を阻止しようと、あっと驚くウルトラCを“画策”しているという話が広がっている。

 総裁選は国会議員票382票と、党員・党友票382票で争われ、どの候補者も過半数を獲得できなかった場合、国会議員票382票と、都道府県連票47票で決選投票が行われる。今回、決選投票にもつれる可能性が高い。

 1回目の投票は1位河野氏、2位岸田氏、3位高市前総務相との見方が大勢だ。決選投票になった場合は2位・3位連合で岸田氏が逆転勝利すると予測されている。

 しかし、岸田氏を敵視している二階派は、この構図をひっくり返すつもりだという。「役員任期は1期1年、連続3期まで」とブチ上げ、露骨な二階幹事長“外し”に動いた岸田氏に対し、二階派はいまでも「岸田だけは絶対、許さない」とカンカンだ。

■河野推しでキングメーカーに

「まことしやかにささやかれているのが、二階派による高市氏全面支持です。二階派は支持を一本化せず、最初の投票を自主投票にしていますが、イザとなったら高市さんに票を集め、岸田さんを3位に沈めるつもりなのではないか、とみられています。二階派は47人なので、全員が高市さんに流れたら、岸田さんとの逆転はあり得る。岸田さんは決選投票に進出できない。河野さんと高市さんの決選投票になったら、二階派は結束して河野さんを支持する。河野さんを総理に担ぎ、最終的にキングメーカーとして影響力を残すシナリオを描いているといいます」(自民党関係者)

 要するに、二階派は安倍前首相が支持する高市を支援することで、岸田氏を潰す“高等テクニック”に打って出ようというのだ。

「岸田さん以外の各陣営に推薦人を出して恩を売り、最後には笑う。岸田さんを蹴落とし、安倍・麻生の影響力を完全に排除しようとする二階幹事長の面目躍如だなんて声もあがっています」(永田町関係者)

 その答えはもうすぐ出る。

7308チバQ:2021/09/25(土) 22:59:21
https://www.yomiuri.co.jp/politics/20210925-OYT1T50055/
敵基地攻撃論を「ピント外れだ」と河野氏、高市氏は「先に無力化した方が勝ち」…深層NEWS
2021/09/25 07:16
自民党総裁選2021
 自民党総裁選に立候補している河野太郎行政・規制改革相(58)、岸田文雄・前政調会長(64)、高市早苗・前総務相(60)、野田聖子幹事長代行(61)が24日、BS日テレの「深層NEWS」に出演し、安全保障などを巡って議論を交わした。

総裁選候補者の共同記者会見に出席した(左から)河野氏、岸田氏、高市氏、野田氏(17日)
 敵のミサイル発射基地などを自衛目的で破壊する「敵基地攻撃能力」の保有について、河野氏は「ミサイルを撃ち落とすことは、技術が高度化すると難しくなってくる。相手がミサイルを撃つことをためらう抑止力を日米で高めなければいけない」と主張し、敵基地攻撃論を「ピント外れだ」と批判した。


 岸田氏は「北朝鮮は日本に届くミサイルだけで500〜600発持っている。第2撃への備えとして(保有も)一つの選択肢だ」と主張した。発射位置の特定が難しいという指摘に対しては、「日米で位置を確認するための技術開発を行う」と強調した。

 高市氏は「敵基地を先に無力化した方が勝ちになる。対抗手段をしっかり持ち、日本を守るための最善の努力をする」と語り、保有に前向きな姿勢を示した。

 野田氏は「どこが敵か、どんな状態か、議論されないまま言葉だけが進むのは怖い。外交が最善の安全保障だ」と訴えた。

 閣僚・党役員人事を巡り、安倍前首相や麻生副総理兼財務相を要職に起用するかどうかを聞かれたのに対し、河野氏は「総裁選を戦っているさなかに、人事についてぺらぺらしゃべるほど、不謹慎な男ではない」と言及を避けた。岸田氏は「『この人は除きます』と排斥するような議論はしてはならない」と述べるにとどめた。

7309とはずがたり:2021/09/25(土) 23:50:28

この辺,ホントなのか嘘なのか。ホントだとしたらそれは珍しいのか政治家関連の企業なら良くある事なのか,その辺誰か詳しい方いないのかな?

中国も自由化はしてるので時系列的に当時としてはどうなのかという検証も必要でややこしいが

自民党総裁選:無視できない河野太郎氏と「日本端子」の関わり【朝香豊の日本再興原論 No69】
公開日:2021年9月21日 更新日:2021年9月21日
https://web-willmagazine.com/politics/M7rcb

いわゆる「主流メディア」では全くといって報道されないが、河野太郎氏および河野家と日本端子という企業の関わりがウェブメディアを中心に問題視されはじめた。すなわち、同企業があまりに中国と"濃い"関係にあるというものだ。また、太陽光発電システムに必要な製品も製造しており、河野氏が打ち出すエネルギー政策との深い関連も垣間見える。「経済活動は自由」であるかもしれないが、日本のリーダーとなるかもしれない人物が関連する企業が中国と濃すぎる関係を有していることは、日本の将来を考えるにあたって、大いに議論すべき問題であろう。ここに事実を整理し、お伝えする―


 日本端子は中国との関係が深く、早くも1995年に北京東方電子集団(現在の北京東方科技集団)との合弁で北京日端電子を設立している。外資系企業が中国に進出する場合には、中国の現地企業が51%以上の資本出資となるのが通例であるのに対して、北京日端電子は中国側の出資は40%にとどまり、日本側の出資が60%にも達していることがわかっている。ここには河野洋平氏の政治力が大きく影響していることが想像される。


 もう一つ注目したいのが昆山日端電子である。同社は江蘇省の昆山(すなわち香港ではなく、中国本土内)に設立されたものだが、日本資本が100%で、中国資本が入っていないという破格の特別扱いを受けている。

7310とはずがたり:2021/09/26(日) 00:00:16
負ければ冷や飯…自民総裁選、推薦人にも「覚悟」
2021/9/15 20:17
広池 慶一
https://www.sankei.com/article/20210915-5LJFJPBAJBPRVB5TBKVZBPSI4I/
自民党総裁選(17日告示、29日投開票)を前に、各陣営は15日、立候補に必要な20人の推薦人名簿の作成を進めた。告示日に公開される推薦人名簿は、候補者の党内基盤を示し、投票権を持つ党員・党友へのアピールにもつながる。推薦人は候補者が当選すれば人事などで優遇が期待できる一方、負ければ冷や飯を食うリスクを抱えるだけに、運命共同体とも言われる。

「これだけ集まってくれたんだから、ちゃんと扱わないといけない」

立候補を表明している高市早苗前総務相の選対幹部は15日、前日の選対本部発足式に出席した議員から優先的に推薦人を選ぶ方針を示した。名簿は衆参両院、当選回数、男女などのバランスを考慮した上で派閥横断的な議員による構成にし、党内の幅広い支持基盤を示した上で、支持拡大につなげたい考えだ。

推薦人制度は、候補者の乱立を防ぐため、田中角栄氏が勝利した昭和47年の総裁選で「推薦人10人」の要件を設けた。派閥の影響力が増すにつれ、推薦人は52年に20人、中曽根康弘内閣が誕生した57年は50人まで引き上げられた。しかし、議員定数削減などで徐々に要件は緩和され、現在の20人に至っている。

推薦人になる最大のメリットは、論功行賞で内閣や党の役職を得やすいことだ。昨年9月の前回総裁選では、菅義偉首相の推薦人に河野太郎ワクチン担当相をはじめ、平沢勝栄復興相、坂本哲志地方創生担当相、山口泰明選対委員長らが名前を連ねていた。一方、首相と争った岸田文雄前政調会長の推薦人では上川陽子法相のみが入閣し、石破茂元幹事長の推薦人からの入閣はゼロだった。


今回は、推薦人となることに慎重な議員も少なくない。主要派閥が首相支持に雪崩を打った前回とは異なり、支持候補を一本化しない派閥が相次ぎ、「勝ち馬」を読みにくいためだ。

7311とはずがたり:2021/09/26(日) 00:13:08

こういうことを平気で云える穢らしい心の持ち主が河野太郎って訳だ。

森友問題で心の痛みに向き合うと河野氏
2021/9/18 15:18 (JST)9/18 15:35 (JST)updated
c一般社団法人共同通信社
https://nordot.app/811844334006730752

 河野氏は公開討論会で、森友学園問題で自殺した元職員の遺族への対応を巡り「心の痛みに向き合わなければいけない。お目にかかって話を聞くなど政治の責任が残っているかもしれない」と述べた。

7312とはずがたり:2021/09/26(日) 00:14:08

こういう恥知らずを平然と付ける穢らしい…(以下略

野田聖子氏「夫を信じている」…週刊誌の「元暴力団員」報道に事実無根と説明
2021/09/20 18:41
https://www.yomiuri.co.jp/politics/20210920-OYT1T50092/

 自民党総裁選に出馬した野田聖子幹事長代行は20日、地方議員とのオンライン会議で、自らの夫が「元暴力団員」などと週刊誌に報じられたことについて「夫を信じている。歯を食いしばって頑張りたい」と述べ、事実無根だと訴えた。

7313とはずがたり:2021/09/26(日) 00:27:04
えっ?もう落選・引退やろ。

引きずり下ろされた菅首相の逆襲が始まる「河野内閣」で官房長官で復活説も
9/21(火) 7:05配信
https://news.yahoo.co.jp/articles/190fa2de9c3345eea965df80cd3d4ca0327a6b40
NEWSポストセブン

 自民党総裁選が本番を迎える中、退陣を待つばかりのはずの菅義偉・首相が俄然、行動的になっている。このまま引き下がる男ではない──。

 後手後手だと批判されたコロナ対策では、「ワクチン・検査パッケージ」という出口戦略を発表。希望者にワクチンが行き渡る「今年11月頃」から、飲食店の営業時間やイベント人数制限を緩和し、県をまたぐ移動の自粛を解除して国内旅行を解禁する方針を打ち出した。

 外交面でも、首相は9月下旬に訪米して日米豪印の4か国首脳会議(クアッド)に出席する予定だ。

「新型コロナ対策に専念したい」

 その言葉を実践しているように見えるが、菅首相の心象風景は全く違う。官邸の菅側近が言う。

「総理を突き動かしているのは安倍晋三・前首相と麻生太郎・副総理の2Aに対する怒りだ。総理の座から引きずり下ろされた仕打ちは絶対許せないと復讐に燃えている」

一度は蟻地獄に落ちたが
「仕打ち」とは、菅首相があがけばあがくほど“蟻地獄”に落ちた羽虫のように追い詰められ、権力を奪われていったプロセスを指している。

 最初の仕掛けは二階俊博氏の幹事長外しだった。岸田氏の出馬表明で劣勢に立たされた菅首相のもとに、閣僚など複数のルートを通じて、「安倍さんと麻生さんは二階幹事長を交代させることが総裁選で総理を支持する条件と言っている」という情報が入る。それを鵜呑みにした首相は、二階氏を官邸に招いて交代の方針を告げた(8月30日)。

 それは菅-二階を離間させる2Aの計略だった。

 二階氏を交代させる方針を決めても、麻生派、細田派では若手が菅首相の再選に反対し、2Aの「首相支持」の約束は守られなかった。

 目論見が外れた菅首相は、総裁選を先送りしようと「9月中旬解散」を決意する。だが、党内に反対論が噴き出し、菅首相は安倍氏から電話で、「『総裁選は予定通り実施すべきだ。いま解散すべきではない』と強く反対され、解散権を封じ込められた」(前出・菅側近)。

 進退窮まった菅首相は、最後の賭けに出る。内閣改造・党役員人事を行なって河野氏を幹事長など要職に横滑りさせ、求心力を回復しようとした。

 そこに立ち塞がったのが麻生氏だった。菅首相の要請に、河野氏起用を頑として認めなかった。

 万事休す。完全に孤立した首相は、翌日、退陣(総裁選不出馬)を表明するしかなかった。

 二階派幹部の河村建夫・元官房長官は9月11日の地元の支援者集会で、菅首相が二階氏を外そうとしたことについて、「菅首相が生まれたのは誰のおかげだったのかという声が出てきた」と指摘し、「自ら墓穴を掘った」と苦言を呈したと報じられている(共同通信)。

 しかし、そこから菅首相の逆襲が始まる。

7314とはずがたり:2021/09/26(日) 00:27:22
逆に離間の計を仕掛ける
「河野が出馬すれば支持するつもりだ」

 菅首相は自分の不出馬を表明すると、周辺にそう語って麻生派の河野氏に出馬を促した。

「総理はハンコ廃止などの規制改革やワクチン接種で指示を忠実に実行してきた河野さんを後継首相にすることで、菅改革を受け継がせようとしている」(同前)

 コロナ対策や外交で退陣後のレールを敷いているのはそのためだ。

 総裁選では、今度は逆に菅首相が2Aの足元に「離間の計」を仕掛ける番だった。

 麻生派では幹部の甘利明氏らベテラン組に岸田氏を支持する声が強く、麻生氏も「河野はまだ早い」と出馬を認めていなかったが、菅首相に背中を押された河野氏は出馬に動く。河野氏は連日、麻生氏と会い、9月9日には3時間にわたって会談した。麻生氏は折れ、「出馬は止めないが、支持はしない」という立場から、「やるなら、しっかりやれ」と容認する。

 自民党の掟では、派閥領袖の麻生氏のお墨付きを得たことで、河野氏は派内の中堅若手に公然と支持を求めることができるようになった。麻生派は岸田支持のベテラン組と、河野支持の中堅若手に大きな亀裂が入った。

 菅首相は麻生氏に一矢報いたのだ。

 さらに安倍氏の出身派閥・細田派でも若手の“クーデター”が起きた。

 安倍氏は総裁選で無派閥の高市氏を支援しているが、細田派内には派閥を退会した高市氏への反発が強い。そこに福田康夫・元首相の長男で「細田派のプリンス」と呼ばれる達夫氏が派閥談合や長老支配を批判して自民党の当選1〜3回生90人が参加する派閥横断的な「党風一新の会」を旗揚げした。

 安倍氏の権力基盤とも言える細田派から16人が参加し、大揺れとなっている。「河野支持派」の二階派幹部が語る。

「党風一新の会には、菅グループのガネーシャの会からも4人が参加している。若手を河野支持でまとめ、細田派にも亀裂を促す。菅さんは本気で2A支配の構造を崩壊させようとしている」

 そのうえで、菅首相が目指すのは自らの復権だ。

 河野氏が総裁選に勝利すれば、国会の首相指名選挙の後、河野内閣の組閣が行なわれる。

 新内閣の顔触れが総選挙シフトになるのは間違いない。

7315とはずがたり:2021/09/26(日) 00:27:48
>>7313-7315
 河野氏は9月13日に2Aのもう1人の政敵である石破氏と会談して「当選したあかつきには挙党態勢をつくりたい」と協力を求めており、自民党内には“河野政権”ができれば石破氏を幹事長、小泉進次郎・環境相を官房長官などに抜擢するという見方が浮上している。

 政治ジャーナリスト・野上忠興氏はそうした若手中心の組閣案に菅首相の出番が隠されていると指摘する。

「若い河野首相-進次郎官房長官コンビでは総選挙の看板にはなっても、官僚組織を動かして改革路線を実行していくのは難しい。そこで菅氏は“影の官房長官”として官僚組織に睨みをきかせ、河野官邸を裏から支えるつもりではないか。そうすれば2Aの影響力を排除することができる」

 それどころか、「菅さんは総理としては失敗したが、官房長官としては実績がある。安倍前首相が総選挙に大敗した麻生さんを副総理にしたように、河野首相・菅官房長官の組み合わせもないとは言えない」(閣僚経験者)との声まである。

 では、河野氏が総裁選で負けた場合はどうなるか。その時は岸田内閣が誕生し、自民党は2A支配が続く。菅首相は完全に失脚し、菅改革路線も転換されるはずだ。

 菅首相と安倍・麻生ラインの潰すか、潰されるかの“怨念のシーソーゲーム”はこれから最後の決戦を迎える。

※週刊ポスト2021年10月1日号

7316チバQ:2021/09/26(日) 08:37:16
総裁選終わったら即解散(総理選出せず菅総理、新総裁で選挙)にしたほうが自民は圧勝できるのでは?
緊急事態宣言解除もあわせてお祭りムードで圧勝できそうなのに。

7317チバQ:2021/09/26(日) 14:11:22
https://news.yahoo.co.jp/articles/86258981ac94bbf7d4519a135183e222b9dee82f


「軍師」安倍氏が高市氏てこ入れ 自民総裁選、キングメーカーの思惑?

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9/26(日)��10:12配信

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服装、メークに口出し 「露出もっと」

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地元支援者の前であいさつする安倍晋三前首相=2020年11月01日午後、山口県長門市

 自民党総裁選(29日投開票)に立候補した高市早苗前総務相を、安倍晋三前首相が強力にてこ入れしている。国会内の自身の事務所にこもり、党所属議員に電話をかけて応援を依頼し、高市氏の好感度を上げる演出にまでもの申す「軍師」ぶりだ。迫る衆院選に向けて保守層をつなぎ留め、次期政権下でも影響力を保とうとする思惑が明らかで、他の陣営は警戒を隠さない。  
選挙戦中盤の22日。安倍氏からどんな激励を受けているか記者団に問われた高市氏は、「折に触れ、アドバイスをいただいている」と話した。例えば、人前に出る服装やメークも、違和感を覚えた点を安倍氏は容赦なく「ダメ出し」しているのだという。告示前、訴えていく政策の草稿作りにのめりこんでいた高市氏に対し、むしろ露出を増やした方がよいと、安倍氏が忠告する一幕もあった。  
「女性リーダーは世界から注目されるし、何より国家観が共通している」。安倍氏は高市氏をこう評し、いち早く支持を打ち上げた。もう一段、深掘りすれば「唯一の純粋保守候補だから」(安倍氏に近い自民中堅)との理由になる。1年前に憲政史上最長政権に幕を引いた後も、安倍氏はたびたび靖国神社を参拝するなど、自らの岩盤支持層への目配りに心を砕いてきた。出身派閥であり最大派閥である細田派を中心に今も保持し続ける「力」の源泉が、そこに脈々と息づいている。  今回の総裁選。当初、推薦人20人の確保さえ不透明とみられていた高市氏だが、安倍氏のバックアップを得ると保守層の「受け皿」と認知され、短期間のうちに勢いを急伸させた。安倍氏は連日、細田派の若手らの携帯電話を自ら鳴らし、周囲にはこう語気を強める。「首相時代、どれだけ選挙の応援に行ったか。(向こうから)裏切られるようなことがあったら、こっちから縁を切る」。警告のメッセージは、じわじわ党内に伝わっていく。       
■   
その一方で、高市氏への度を越した傾注は、あくまで党員票で優位に立つ河野太郎行政改革担当相を勝たせないがため、その支持を分散させることが安倍氏の真意、と見る向きもある。どういうことか。  自らを指導者と仰ぐ者たちの数を見せつけ、衆院選後に細田派復帰、会長就任を果たし、「キングメーカー」として君臨する-。  こうした安倍氏の戦略は、不倶戴天(ふぐたいてん)の敵である石破茂元幹事長、党内の既得権益への対抗意識を隠さない小泉進次郎環境相と組んだ「河野政権」下にあっては、画餅に帰してしまう。安倍路線の継承者だった菅義偉首相が、河野氏支持を表明したことも安倍氏の心中に影を落としている。その以前に、当選3回以下の「安倍チルドレン」が衆院選に不安を覚え、「選挙の顔」を求めて河野氏に軸足を移していくような事態は、安倍氏にとってマイナスでしかないのだ。  
仮に、河野路線に沿う形で世代交代が進めば、保守層の間に待望論がある安倍氏の首相「再々登板」も遠のく。当の安倍氏は、周囲を「桂太郎も、3回目(の首相)をやってから評判が落ちたからね」とけむに巻き、待望論を歯牙にもかけない姿勢を見せてはいるが…。  
安倍氏の本命はかつて、「意中の人」と語った当選同期の岸田文雄前政調会長とされた時期があった。最近実施された報道各社の調査の中には、国会議員票では岸田氏が河野氏をしのぎ、高市氏も河野氏に迫りつつあるとの結果も出ている。いわば「詰み」の展開が視野に入ってきたのか、24日、いよいよ終盤戦に突入した総裁選の感想を安倍氏はこう漏らしたという。「河野氏の主張は迷走している。私だったら、もっとたたかれているよ」  (河合仁志)

西日本新聞

7318チバQ:2021/09/26(日) 14:12:39
https://news.yahoo.co.jp/articles/0fc8f2b2a4d499436e5a09e317702cf150d74640
総裁選ドキュメント 河野氏「フェイクニュースだ!」 フジ番組解説に抗議

9/26(日)��12:31配信

タウンミーティング「国民の声に応える政策討論会」に臨む、河野太郎ワクチン担当相=23日午後、東京・永田町の自民党本部(春名中撮影)

自民党総裁選(29日投開票)に立候補した4候補が出演した26日午前のフジテレビ番組で、決選投票を想定した党内情勢に関する番組側の解説に対し、河野太郎ワクチン担当相が「ひどいフェイクニュースだ!」と抗議する場面があった。
番組冒頭、解説者が「気になる動きを見せているのは河野氏の陣営だ」と切り出し、「河野氏と岸田文雄前政調会長の決選投票になると、岸田氏が議員票で逆転する可能性があるという考え方が一般的」と指摘。そのため、河野氏の陣営が1回目の投票で一部票を高市早苗前総務相に回し、高市氏を2位にしようとする動きがあると伝えた。 すると、「するわけないですよ、そんなこと! 冗談はよしてください!」などと河野氏の荒らげた声が流れた。解説者は「そういった意見も出ているということで聞いているが…」と目線を横に向けると、スタジオ脇で待機する河野氏らの姿が映し出された。
4候補の出演後、解説者は番組後半で「自民党総裁選の情勢を伝える中で、河野陣営の一部が高市陣営に票を移すべきだとの意見が出ていると伝えた。これに対して、出演した河野氏はこうした動きを否定している」と改めて説明した。

7319チバQ:2021/09/26(日) 14:22:12
>>7307
二階派が高市氏「全面支持」の仰天情報! “2位・3位連合潰し”で岸田総理誕生を絶対阻止


これですね。
1位河野.2位岸田だと岸田総理の可能性が高いけど
1位河野.2位高市だと河野総理の可能性が高まるからなあ

7320チバQ:2021/09/27(月) 00:42:24
https://news.goo.ne.jp/article/kyodo_nor/politics/kyodo_nor-2021092601000696.html
総裁選4氏、同性婚に賛否 討論会が最終回
2021/09/26 20:49共同通信

総裁選4氏、同性婚に賛否 討論会が最終回

自民党総裁選のオンライン討論会に臨む(左から)河野行革相、岸田前政調会長、高市前総務相、野田幹事長代行=26日午後、東京・永田町の党本部

(共同通信)

 自民党総裁選に立候補した河野太郎行政改革担当相、岸田文雄前政調会長、高市早苗前総務相、野田聖子幹事長代行は26日、党主催のオンライン討論会に臨んだ。同性婚を巡り、河野、野田両氏が賛成、高市氏は慎重姿勢を示した。岸田氏は賛否を留保した。4氏は憲法改正に意欲を示した。討論会はこの日が最終回。

 河野氏は同性婚について賛意を示した上で「党議拘束なしで議論し、国会が結論を出すのが望ましい」と表明。野田氏も「息苦しさのない日本をつくりたい」と賛意を示した。高市氏は「今は婚姻はできないし、難しい」と語った。岸田氏は「個人的に結論に達していない」とした。

7321チバQ:2021/09/27(月) 00:43:31
https://news.goo.ne.jp/article/sankei/politics/sankei-_politics_policy_6NU36LJXW5O3ROXGSFJU25C63E.html
旧竹下派、岸田氏支持へ 議員票先行 自民党総裁選終盤情勢
2021/09/27 00:13産経新聞

旧竹下派、岸田氏支持へ 議員票先行 自民党総裁選終盤情勢

(産経新聞)

産経新聞は26日、自民党国会議員や都道府県連幹部らへの取材に基づき、総裁選(29日投開票)の終盤情勢を探った。旧竹下派(平成研究会、51人)が岸田文雄前政調会長を事実上支持することが新たに判明し、議員票は岸田氏が先行している。党員・党友票は河野太郎ワクチン担当相が優位とみられるが、1回目の投票で過半数を得る候補がおらず決選投票に進むことが確実視されており、多数派工作が激化しそうだ。

総裁選は党員票と議員票の各382票、計764票を争う。議員票は岸田氏を河野氏と高市早苗前総務相が追う展開で、野田聖子幹事長代行は伸びを欠く。議員の約1割が態度を明らかにしていないか未定な上、党員らの投票は続いており、情勢は流動的だ。

岸田氏は岸田派(宏池会、46人)を固め、細田派(清和政策研究会、96人)や麻生派(志公会、53人)のベテラン、来年の参院選に向け安定感を求める参院議員らが支持する。旧竹下派からは35〜40人程度が支持に回る見通しで、岸田氏は3割超の120票を固めた。旧竹下派はこれまで具体的な支持候補を示してこなかったが、派内では一定の方向性を求める意見が複数出ていた。

序盤情勢で岸田氏と競っていた河野氏は伸びが鈍っている。「選挙の顔」や世代交代を求める岸田派以外の6派の中堅・若手、菅義偉首相に近い約30人らの支持を得て3割をうかがう。当初は河野氏支持だったが、離れた議員もいる。

高市氏は2割を超えた。高市氏を支持する安倍晋三前首相の出身派閥である細田派の6割超のほか、麻生派、旧竹下派、二階派(志帥会、47人)や保守系無派閥議員に一定の支持がある。

党員票では河野氏が47都道府県のうち30前後でリードし、全体で4割を超える勢いで、岸田、高市両氏が追う。ただ、議員票の情勢を踏まえると、河野氏が第1回投票で当選するには党員票で6割超の得票が必要で、岸田氏か高市氏のどちらかが河野氏と争う決選投票となる公算が大きい。決選投票の党員票は各都道府県1票の計47票となり、議員票の比重が高まる。

7322チバQ:2021/09/27(月) 00:44:36
https://news.goo.ne.jp/article/jiji/politics/jiji-210925X927.html
議員支持、岸田氏一歩先行=河野氏猛追、高市氏追い上げ―自民総裁選
2021/09/25 18:02時事通信

 29日投開票の自民党総裁選の情勢を探るため、時事通信は党所属国会議員の終盤の支持動向を調査した。議員票では岸田文雄前政調会長(64)が一歩先行し、河野太郎規制改革担当相(58)が猛追。高市早苗前総務相(60)が激しく追う展開になっている。野田聖子幹事長代行(61)は支持が広がっていない。党員・党友票を加えた合計で、いずれも過半数に達せず、総裁選は上位2人による決選投票にもつれ込む公算が大きい。

 調査は25日までに、直接聞き取るなどして実施した。議員の約15%は態度を明らかにしておらず、情勢はなお流動的だ。

 議員票(382票)で、岸田氏は自身が率いる岸田派(46人)をまとめた。さらに、細田派(96人)、麻生派(53人)、旧竹下派(51人)のベテランや参院議員を中心に浸透しており、支持する議員は3割台に到達。1週間前の2割台半ばから伸ばした。

 1週間前に首位を争っていた河野氏は岸田氏に比べて伸び悩んでおり、支持議員は岸田派以外の6派閥と無派閥の中堅・若手を中心に2割台後半。政策決定過程での党の役割を軽視したとも取れる発言が反感を招いたとの見方もある。

 高市氏の支持議員は2割超。支援を受ける安倍晋三前首相の出身派閥である細田派の5割以上を固め、麻生派、旧竹下派、二階派(47人)でも支持を広げつつある。

 野田氏は推薦人20人からの上積みに苦しんでいる。当選するのは「私以外」と弱気を漏らしたことも響いた可能性がある。

 党員票(382票)は、各陣営や地方組織への取材を総合すると、河野氏がリードし、岸田、高市両氏が追っている。これらを加味すると、総裁選は(1)河野氏と岸田氏(2)河野氏と高市氏―のいずれかの組み合わせによる決選投票となる可能性が高い。

 決選投票では、議員票が382票に維持される一方、党員票は各都道府県連に1票の47票に圧縮されるため、議員票の比重が高まる。週明け以降、決選投票での合従連衡をにらみ、各陣営や各派閥の駆け引きが本格化しそうだ。

7323チバQ:2021/09/27(月) 00:47:30
https://news.yahoo.co.jp/articles/c9ed46156f332c6a224158bce386049d76a4e284
総裁選の議員票、岸田氏と河野氏が競る 高市氏追う、情勢なお流動的
9/26(日) 20:06配信
朝日新聞デジタル

 自民党総裁選(29日投開票)で、朝日新聞社が党所属国会議員(382人)の支持動向を調査したところ、岸田文雄前政調会長(64)が110人超、河野太郎行政改革相(58)が100人超の支持を集め、議員票で競り合っていることがわかった。高市早苗前総務相(60)は80人超の支持で追う。野田聖子幹事長代行(61)は推薦人の20人から大きな上積みが見られない。


 26日までに、議員本人や周辺などへの取材で381人の意向を確認した。態度を明らかにしないなどの議員も60人超いるため、情勢はなお流動的な面もある。党内では、1回目の投票で地方票を含めて過半数を得る候補がおらず、上位2人による決選投票となる公算が大きいとの見方が強まっている。

7324チバQ:2021/09/27(月) 00:47:51
https://news.yahoo.co.jp/articles/e8dc318c873eba298e93742635ec88feee12eaea
厚労省を分割? 省庁再編も争点に 自民党総裁選
9/26(日) 6:00配信

朝日新聞デジタル
分割案が浮上している厚生労働省

 自民党総裁選で、各候補者が中央省庁の再編案を次々と打ち出している。コロナ禍への対応などで課題が多い厚生労働省を分割する案や、新たな省庁で経済安全保障やこども政策を強化する案などがある。しかし、過去に立ち消えになった再編案も多く、その費用対効果や実現への道筋が重要だが、議論は深まっていない。


 厚労省の分割を主張しているのは、河野太郎行政改革相だ。厚生、労働の旧2省の統合で生まれた厚労省は担当業務が幅広く、コロナ対応でさらに仕事量が拡大。機能不全で感染抑止が遅れたとの批判もある。

 河野氏は22日のテレビ番組で、「いまの厚労省ではもう無理だ」と指摘。厚労省を医療分野と労働・年金分野に分割するか、特命担当大臣をもう一人置く私案を披露した。そのうえで、目玉政策である基礎年金の見直しなど、社会保障改革を進めると訴えている。

 これに対し、岸田文雄前政調会長は「単に分ければいいというものではない」と河野氏の分割案とは一線を画す。自らは感染症対応の司令塔として強い権限を持つ「健康危機管理庁」の新設を掲げる。

 高市早苗前総務相は「令和の省庁再編に挑戦したい」と意気込む。「環境問題とエネルギー問題は不可分」として、「環境エネルギー省」の新設を主張。経済安保政策を強めるため、サイバー攻撃への対応などに備える「情報通信省」やその外局の「サイバーセキュリティー庁」の創設も打ち出す。米国をモデルに、対外的な通商交渉の窓口を一本化した「通商代表部」や「対日外国投資委員会」の設置にも前向きだ。

 少子化対策に力を入れる野田聖子幹事長代行は、こどもに関する政策を一元化する「こども庁」の設立を訴えている。

 各氏とも、再編案を自身の目玉政策と結びつけ、強力に推し進める姿勢をアピールする狙いがみえる。いまの菅義偉首相がデジタル化の推進を掲げ、デジタル庁を新設したような形だ。

朝日新聞社

7325チバQ:2021/09/27(月) 00:52:18
https://news.yahoo.co.jp/articles/3850a0336ee3147084b6227d5648813b4ef1f840
原潜保有、河野・高市氏前向き 岸田・野田氏は否定的 自民党総裁選
9/26(日) 11:02配信


時事通信
米海軍の原子力潜水艦「オハイオ」=2011年7月、神奈川県横須賀市(米海軍提供)

 自民党総裁選の4候補は26日、フジテレビの討論番組にそろって出演した。

 河野太郎規制改革担当相(58)と高市早苗前総務相(60)は日本の防衛力を強化するため、自衛隊による原子力潜水艦の保有を検討すべきだとの考えを明らかにした。岸田文雄前政調会長(64)と野田聖子幹事長代行(61)は否定的な見解を示した。

 原潜をめぐっては、米英両国が対中国の観点からオーストラリアと新たな安全保障の枠組み「AUKUS(オーカス)」を創設し、豪州の建造に協力することで合意している。

 河野氏は番組で日本の取り組みを問われ、自治体の母港受け入れの可能性や運用能力、コストを検討する必要はあるとしつつ、「能力的には日本が原潜を持つことは非常に大事だ」と強調。高市氏は「今後の国際環境を考えると、長距離に対応できるものはあってもいい」と述べた。

 岸田氏は「日本の安保体制を考えた場合にどこまで必要なのか」と指摘。野田氏は「保有するつもりはない。非核三原則を堅持する国だと明確にしたい」と明言した。

 番組では核燃料サイクルの是非も議論になった。岸田、高市、野田各氏が継続を主張したのに対し、河野氏は「なるべく早く方向転換する必要がある」と表明。「(使用済み核燃料の中間貯蔵施設の建設が進む)青森県と話し合い、しばらく中間貯蔵してもらい、その間にどこで最終的に直接処分するか決めなければならない」と語った。

7326チバQ:2021/09/27(月) 00:54:00
https://news.yahoo.co.jp/articles/02ddaab856559d1bd4a5f013b2b566fbc4af7493
選択的夫婦別姓、河野氏・野田氏「賛成」岸田氏「整理ついてない」高市氏「反対」
9/26(日) 5:00配信

読売新聞オンライン
自民党総裁選候補者の(左から)河野太郎氏、岸田文雄氏、高市早苗氏、野田聖子氏

 自民党総裁選では、選択的夫婦別姓の導入をめぐる4候補の主張が大きく食い違う。党内でも賛否が割れ、これまで先送りを重ねてきた「難題」だけに、党の分断につながりかねないと危ぶむ声も出ている。

 導入賛成を明言するのは、河野太郎行政・規制改革相と野田聖子幹事長代行だ。河野氏は25日のインターネット番組の収録で、「党議拘束をかけずに議論し、賛成か反対かは自分で決める形にするのがいい」と主張した。野田氏も「自由意思で名字が選べるように進めるべきだ」と訴えている。

 岸田文雄・前政調会長は、3月に発足した党有志による議員連盟「選択的夫婦別氏制度を早期に実現する議連」の呼びかけ人に野田氏とともに名前を連ねた。ただ、今回の総裁選では、子どもの姓の扱いなどで「整理がついていない」として賛否を明らかにしていない。

 高市早苗・前総務相は導入反対の立場だ。選択的夫婦別姓を導入すれば、「夫婦が子どもの氏(姓)を取り合う」と懸念する。夫婦別姓にしなくても旧姓の通称使用を広げれば、改姓による不利益は解消できるとしている。

7327チバQ:2021/09/27(月) 01:09:14
https://news.yahoo.co.jp/articles/de1e366cb1204d49b522e835dc7865a55e2be492
総裁選終盤情勢 党員票は河野氏優勢 「失速」の声も
9/27(月) 1:02配信

産経新聞
自民党総裁選(29日投開票)の党員・党友票の動向は、産経新聞が同党国会議員や各都道府県連幹部らへの取材に基づいて分析した結果、河野太郎ワクチン担当相が優位に立つ情勢となった。ただ、持論とする「脱原発」や年金制度改革をめぐる主張を疑問視する声も目立つ。2位以下は、政策面でバランスの取れた岸田文雄前政調会長を、保守層への浸透を図る高市早苗前総務相が追う展開で、野田聖子幹事長代行の巻き返しは難しい状況だ。

「河野氏の改革マインドに期待する声は大きい」

河野氏支持の理由について大阪の市議はこう強調する。動向分析では、河野氏は地元・神奈川や東京など首都圏のほか、大阪や兵庫といった都市部、河野氏を支援する石破茂元幹事長の地元・鳥取など幅広い地域で支持を集める。

ただ、河野氏は「脱原発」を封印して当面の原発再稼働を容認する一方、核燃料サイクル事業を停止すべきだと明言した。サイクル事業関連施設が立地する青森では国会議員3人が岸田氏支持を打ち出す。

原発立地県での河野氏への警戒感も強く、宮城県連関係者は「河野、岸田、高市の3氏の接戦」とみる一方、「河野氏は何をいい出すのか分からない」と語る。福島も岸田氏率いる岸田派(宏池会)事務総長の根本匠元厚生労働相ら国会議員の多くが岸田氏支持を呼びかけ、福井県連関係者は「岸田氏か高市氏が優勢」とみる。

党関係者によると、東京は現段階で河野氏40%、岸田氏30%、高市氏10%台後半、野田氏5%程度の割合で票が分散しているという。河野氏優位だが、ベテラン国会議員は「思ったほど伸びていない」と話す。河野氏が全額税方式による「最低保障年金」の導入を提唱したことを「失速の原因」(宮崎県連関係者)とみる向きもある。

河野氏を追う岸田氏は、地元・広島のほか自身が率いる岸田派所属議員がいる山梨や長崎などで優位に立つ。岸田氏の推薦人となった梶山弘志経済産業相が県連会長を務める茨城では県議会最大会派が岸田氏推薦を決定。ベテラン県議は「岸田氏リードに持ち込みたい」と意気込む。

安倍晋三前首相の支持で勢いづく高市氏の陣営は地元・奈良で「6割は確実」とみる。安倍氏の地元・山口や、安倍氏の出身派閥、細田派(清和政策研究会)の影響力が強い石川などで支持を広げる。野田氏は出足の遅れも響き、地元・岐阜以外の地域での支持拡大が課題となる。

今回の総裁選は、衆参両院議長を除く国会議員票382票と党員・党友計110万4336人(16日現在)による投票結果を党本部で一括集計し、ドント方式でそれぞれの候補者に配分する。1回目の投票で過半数に達した候補者がいない場合、上位2人による決選投票が行われる。国会議員票382票と都道府県票47票で争われ、都道府県票は決選投票に残った2人のうち、1回目の都道府県の党員投票結果が多かった候補に自動的に投じられる。

7328チバQ:2021/09/27(月) 08:59:28
https://news.yahoo.co.jp/articles/2d14f864c7e07e2880a48e2b5722b13d31a03991
河野太郎氏が総裁選票読みで伸び悩み決選投票へ 自民党支持率が回復し、まさかの大逆転劇も〈dot.〉
9/27(月) 8:45配信
 自民党総裁選は全国の自民党の党員・党友の投票の締め切りが9月28日、国会議員の投開票が29日と迫ってきた。マスコミの各種世論調査では、河野太郎ワクチン担当相が40%以上の支持を得ている。岸田文雄前政調会長が2番手で追い、小差で高市前総務相、少し離れて野田聖子幹事長代行という構図となっている。


 総裁選は全国の党員票(382票)と国会議員票(382票)を足した計764票のうち、1回目で1位の候補者が過半数を獲得すれば、当選となる。だが、過半数に届かない場合、1位と2位の候補者で決戦投票となる。

「党員票に強い、河野氏が1位になるのは間違いないでしょう。2位は岸田氏が優勢だが、高市氏も競っており、予断を許さないという見方が大勢です」(自民党幹部)

 総裁選終盤に入り、それぞれの派閥などでは党員票と議員票の「票読み」をしているという。会長の岸田氏自身が出馬している岸田派の国会議員によれば、議員票150票、党員票140票で計290票を固めたという。

「河野氏の議員票は120票、党員票は180票で計300票以上は取るでしょう。かなりの接戦になる。高市氏は議員票と党員票を合計して130票前後かなと予測している」(岸田派国会議員)

 だが、岸田氏が二階俊博幹事長に「党人事改革案」を迫り、「二階外し」のきっかけを作ったとして怒り心頭の二階派は、違う読みをしている。二階派幹部はこう解説する。

「岸田氏が議員票で140票、党員票では110票で計250票。河野氏が議員票130票、党員票200票で計330票とかなり優位になっている。高市氏は議員票と党員票150票ぐらいだろう」

 岸田派と二階派は立場の違いこそあるが、共通しているのは、議員票では岸田氏、党員票では河野氏がリードしているという認識だ。そして1回目の合計で河野、岸田両氏は過半数をとれず、決戦投票となる可能性が高い。

 昨年の総裁選では菅義偉総理に敗れた岸田氏。前出の岸田派国会議員は自信を見せる。

「前回の反省を生かして、岸田派だけでなく、派閥やそれを超えて幅広い支援を得ている。また、課題とされた党員票も全国の組織、個人を含めてアプローチ。党員票は前回の10倍は獲得できるはず。世論調査などでトップを走る河野氏にも肉薄し、決戦投票には持ち込めると思う」

 一方、岸田氏以外の3候補に推薦人を出す、二階派幹部はこう分析する。

「党員票で河野氏と岸田氏は大差がつくはずだ。だが、議員票は岸田氏へという流れがあり、河野氏も一回目で過半数までは取れない。決戦投票にもつれるだろう」

 だが、共通の懸念は高市氏の票が読めないことだ。

「高市氏の票読みをしているが、すごい勢いで日々、伸びている。どれぐらい取るのか、最後まで予断を許さない」(二階派幹部)

 河野陣営が当初、想定していた必勝パターンは、決戦投票ではなく、党員票で圧倒的優位に立ち、1回目で過半数を取り、逃げ切るシナリオだった。しかし、河野陣営の国会議員はこう語る。

「1回目で勝つというのは、かなり難しい情勢。今は決戦投票を想定して作戦を考え、動いている」

 決選投票にもつれ込み、河野氏と岸田氏が争うという構図になるのか?そこへ高市氏が割って入るのか?

 今回の総裁選は、会長の岸田氏が出馬している岸田派以外、各派閥は自主投票となっている。だが、麻生太郎副総理兼財務相が率いる麻生派の国会議員はこう語る。

「自主投票は1回目だけでしょう。決戦投票は違います、どの派閥も一致結束しての投票となるのは同じです。麻生派の一部は一回目の投票で岸田氏へ票を回します。決選投票になれば、誰に票を回すのか…」

 河野氏が1位で岸田氏が2位となれば、安倍晋三前首相が推す高市氏が3位となる公算が大だ。決戦投票では、安倍氏が率いる最大派閥「清和政策研究会(清和会)」の96票の行方がポイントとなる。また、安倍氏と盟友の麻生氏が河野氏に対し、決戦投票でどう対応するのか、も注目されている。

7329チバQ:2021/09/27(月) 08:59:46
 また高市氏が2位になり、河野氏との決戦投票となれば、岸田派の票の行方が気になるところ。河野陣営の国会議員がこういう。

「岸田氏との決戦投票になると、清和会の大半は岸田氏に流れそうだ。河野氏に確実に票が来るのは二階派と菅総理に近い無党派だけでしょう。決選投票では他の派閥はまとまると言っているが、票がバラける可能性もあると思う。正直、議員票で勝負となれば、河野氏は苦しい展開になる。しかし、高市氏が2位なら清和会の票はそちらに集中するが、保守的な主張に嫌気をさしている議員が多い岸田派の票は河野氏へくると聞いている。うちとしては高市氏が2位になってくれた方がやりやすい」

 一方、岸田派の国会議員は決選投票に持ち込めば、勝利が見えてくると語る。

「決戦投票になると、二階派以外の派閥の支援を得られやすいのは、うちだ。そこまで持ち込めればいける」

 次の総理官邸の主が決まる総裁選の行方を見守る官邸は各候補者の情勢をこう分析している。

「終盤になり、河野氏の票が伸び悩んでいるという話を聞きます。理由は各メディアの世論調査で自民党の支持率が大幅に回復していること、立憲民主党の支持率が総選挙前にも関わらず相変わらず1桁台で低迷していることもあります。“選挙の顔”として、劇薬でもある河野氏を支持していた若手議員の一部が、この先を冷静に考えて岸田氏支持にベクトルを移しつつある、という話も聞こえてきます。河野VS岸田で決選投票になった場合、河野氏が勝つためには、1回目の高市票から麻生派分を剥がし、加えて二階派47票も上乗せするとギリギリで勝てないことはない、という票読みもあります」

 総裁選が決戦投票となった2012年―-。安倍氏と石破茂元幹事長が争い、1回目は石破氏がリードしたが、決戦投票で安倍氏が逆転し、総理の座をつかんだ。

 自民党で20年以上、政務調査会の調査役を務めた政治評論家の田村重信さんはこう解説する。

「党員票は郵送ですから、ほぼ終わった。今、どの陣営も熾烈な国会議員の票を切り崩している真っ最中。『あちらこちらから○○に入れろと電話がきて大変』と相談してきた議員も数人いました。今回は河野氏と岸田氏に、高市氏が加わって三つ巴。3陣営が最後まで争うという総裁選は近年なかった。本当に読めませんね。順当なら、1位が河野氏で過半数にやや届かない45%前後の得票で、2位は岸田氏かな。ドラマはここからでしょう。3位の高市氏の票が河野氏か岸田氏のどちらに流れるか。決選投票は派閥間の駆け引き、引きはがし工作がより熾烈になるでしょう」

 各候補者が党員に配っている政策集は、おのおののキャラがよく現われているという。

「河野氏はナルシストで目立ちたがり。政策は改革派を標榜しつつも、実は至ってフツーの内容です。岸田氏は冒頭の手書きの文章からくそマジメで面白味がない。政策は自民党王道です。高市氏は『安倍カラー』『超保守』を前面に出し、資料のデザインまで 昔ながらの自民党です(笑)。野田氏の政策は少し野党的ですね。29日の投票直前に各候補者の最後の演説が行われますが、その内容も結果に大きな影響を与えると思います」(前出の官邸関係者)

 29日の投開票では、どんなドラマが見られるのだろうか。

(今西憲之 AERAdot.取材班)

7330チバQ:2021/09/27(月) 09:33:19
https://news.yahoo.co.jp/articles/0e1635342e1fabd362300a8057c514c3c4f5414b
自民総裁選の中で細田派に不満のマグマ 若手が安倍氏に世代間闘争仕掛ける
9/27(月) 7:05配信

NEWSポストセブン
若手議員たちの不満続出?(写真/共同通信社)

「総選挙の顔」を選ぶはずの自民党総裁選。出馬した4人は、今後の日本を占う上で重要な役割を担うが、現実的には4人の候補より安倍晋三・前首相と麻生太郎・副総理という2人のキングメーカーのほうが政治的存在感を発揮している。

【写真】ややシャープな顎の福田達夫氏。他、眉間にしわを寄せる麻生太郎・副総理

 とくに安倍氏はツイッターで高市早苗・前総務相との2連ポスターを公開したり、議員に電話を掛けまくるなど自分の総裁選以上の熱の入れようで、「高市が票を伸ばしていることに上機嫌」(安倍側近)なのだという。

 安倍・麻生の2Aが取ったのが「3股作戦」だ。安倍氏の出身派閥・細田派は高市氏と岸田文雄・前政調会長を支持、麻生派は河野太郎・規制改革相と岸田氏への支持をそれぞれ打ち出し、「誰が勝っても2Aの権力は残る」(安倍側近)という計略をめぐらせた。だが、そうした計略が、逆に2Aの権力基盤を脅かしている。自民党で繰り返されてきた派閥の“世代間闘争”を呼び起こしたからだ。

「安倍さんのやり方は田中角栄・元首相に似ている。闇将軍になるつもりなら細田派は危うい」

 そう語るのは同派の長老だ。こう続けた。

「かつて最大派閥・田中派を率いた田中氏は、総裁選では自分の派閥から総裁候補を出さず、数の力で大平正芳氏、鈴木善幸氏、中曽根康弘氏らを順番に首相に据え、キングメーカーと呼ばれた。しかし、派内の不満がたまって最後は子分だった竹下登・元首相にクーデターを起こされた。安倍さんも同じ道を辿ろうとしている」

 たしかに自分の派閥から総裁候補を出馬させないという手法は似ている。安倍氏は前回の総裁選で無派閥の菅義偉・首相を支持し、今回もわざわざ無派閥の高市氏を担ぎ出した。細田派では安倍側近の下村博文・政調会長が出馬を希望していたにもかかわらず、安倍氏は後押ししようとはしなかった。細田派から総裁候補が出馬すれば、派内の世代交代が進んで実権を失う。派閥の後継者をつくらないのはキングメーカーの常套手段と言っていい。

 そうした手法は細田派内に大きな“不満のマグマ”を生み、ついに若手議員の“決起”を招いた。福田康夫・元首相の長男で「細田派のプリンス」と呼ばれる達夫氏が“長老支配打破”を掲げて派閥横断的な若手グループ「党風一新の会」(約90人)を旗揚げし、細田派からも1〜3回生議員16人が参加した。

 達夫氏は衆院当選3回とまだ若手だが、安倍氏にとってはキングメーカーとしての地位を脅かす存在だ。細田派は達夫氏の祖父の福田赳夫・元首相がつくった福田派がルーツで、いわば派閥のオーナー家と言える。3代目の達夫氏も、祖父、父に続く「将来の総理・総裁候補」の呼び声が高い。党内では、小泉進次郎・環境相の“兄貴分”としても知られる。

「安倍家と福田家には3代にわたる確執がある」と指摘するのは両家に詳しい政治ジャーナリスト・野上忠興氏だ。

「派閥の創立者である福田赳夫さんは、安倍氏の父・晋太郎さんが初めて総裁選に出馬したとき、子飼いの中川一郎氏を出馬させてわざと晋太郎さんの票を削った。晋太郎さんに後継者として力をつけさせないためだった。2代目の康夫氏と安倍氏も肌が合わず、小泉政権時代に官房長官と副長官として北朝鮮政策をめぐって激しく対立した。

 因果はめぐるで、いまは攻守所を変えて安倍氏が派の実権を握っているが、派閥を奪い返されないために福田家の3代目に絶対に力をつけさせたくないはずです」

 一方の達夫氏は安倍氏が派閥に君臨している限り、自分の出番を邪魔されることが分かっているから、この機会に若手を結集して安倍氏に世代間闘争を仕掛けた。最大派閥の細田派では、達夫氏に近い若手と父・康夫氏シンパの中堅・ベテランが一定の勢力を占めており、安倍氏に対抗する力もある。

 危機感を募らせた安倍氏は派内を猛烈に引き締めに出たという。

「達夫の旗揚げを聞いて安倍さんの目の色が変わった。それまでは高市応援といっても総裁選は高みの見物だったが、自分の力を見せつけようと、総裁選に深く介入していった」(前出・安倍側近)

 派内は安倍系と福田系とに大きな亀裂が入った。安倍氏のキングメーカーとしての力の源泉は、最大派閥・細田派の「数の力」だ。細田派が分裂状態になれば、誰が総裁選に勝利しようと、安倍氏の力は衰退に向かう。

※週刊ポスト2021年10月8日号

7331チバQ:2021/09/27(月) 11:18:57
https://news.yahoo.co.jp/articles/5dd364821b4daa50783802fb5feb7712332445df
岸田氏2位なら河野氏不利?「2位3位連合」なるか
9/27(月) 0:59配信

産経新聞
自民党総裁選(29日投開票)は、4候補が1回目の投票で過半数を得られず、上位2人による決選投票に進むとの見方が強まっている。有力視されるのは1回目の投票で河野太郎ワクチン担当相が1位となり、決選投票が①河野氏と岸田文雄前政調会長②河野氏と高市早苗前総務相-となるケースだ。岸田、高市両陣営の「2位-3位連合」による逆転が可能か否かが焦点となっている。


「ひどいフェイクニュースだ」。河野氏は、4候補が出演した26日のフジテレビ番組で、こう声を荒らげた。番組出演者が「河野氏と岸田氏の決選投票になると、岸田氏が逆転する可能性があるという考え方が一般的」とした上で、河野氏陣営の議員が1回目の投票で高市氏に投票し、高市氏を2位にしようとする動きがあると伝えた。河野氏は否定し、猛反発した。

だが、この想定を裏書きするように、党内では決選投票に向け有力者が電話などで腹の探り合いを始めている。背景には、決選投票の仕組みと、岸田、高市両氏の支持層の違いがある。

決選投票は議員票382票と党員・党友票47票の計429票で争い、第1回投票に比べ議員票の重みが増す。①のケースは河野氏不利との見方がある。河野氏の「脱原発」や年金制度改革、党の部会を軽視する発言などに反発が広がっているためだ。

一方、岸田氏は新たに旧竹下派(平成研究会)の支持を得るほか、安倍晋三前首相や麻生太郎副総理兼財務相とも関係が良好だ。決選投票で安倍氏が支持する高市氏の票が乗りやすい環境といえる。

②の場合は複雑だ。高市氏は主に保守系議員の支持を受ける。岸田派(宏池会)をはじめ岸田氏に近い議員はリベラルな考えが多く「高市氏には乗れない」(岸田派幹部)との声も多い。野田聖子幹事長代行の票も多くが河野氏に流れる公算が大きい。

一方で高市氏が2位の場合は党員票を想定以上に多く獲得したことになり、「選挙の顔」とみた議員が高市氏支持に多く流れることもあり得る。河野氏が所属する麻生派(志公会)会長の麻生氏が「高市氏を推す」との情報もある。

河野氏の陣営は「党員票の多数を得た候補を決選投票で逆転すれば、批判されて衆院選で痛い目にあう」と牽制(けんせい)する。これに対し閣僚経験者は「河野氏の党員票が5割以上なら逆転は許されない雰囲気になるが、5割未満なら『反河野』が半数以上いることになり、逆転は許される」と話す。決選投票の場合でも、1回目の党員票の行方がかぎを握ることになりそうだ。

投票の形式は異なるが、自民党総裁選では過去4回、決選投票が行われた。第1回投票で2位だった候補が逆転した例は、安倍氏が勝利した平成24年を含め2回ある。

7332チバQ:2021/09/27(月) 21:49:45
良い総裁選だと思います、今回
https://news.yahoo.co.jp/articles/13d9a6b82b88020e4851d4de4bae6860d3d16ccc
総裁選 政策を競う 岸田・高市氏 同姓婚に慎重 河野・野田氏は「別姓」賛成
9/27(月) 20:17配信

産経新聞
自民党総裁選(29日投開票)では選択的夫婦別姓やLGBT(同性愛者など性的少数者)など社会の多様性に関する課題も争点となっている。河野太郎ワクチン担当相や野田聖子幹事長代行が時代の変化に応じた柔軟性を求める一方、高市早苗前総務相は日本の伝統や文化に根差した家族制度の原則を崩すことに慎重な姿勢を示している。

夫婦で同じ姓にするか、婚姻前の姓を名乗るかを選ぶ選択的夫婦別姓をめぐっては、伝統的家族制度を破壊するとの観点から自民党内でも賛否が大きく分かれている。党ワーキングチームは6月に論点整理を行い、①夫婦同姓の意義②旧姓使用の拡充策③子供に不利益が生じないよう配慮された制度か否か―など10項目の論点を挙げている。

選択的夫婦別姓への反対を明言するのは高市氏だ。自民党が旧姓の通称使用拡大を公約に盛り込んできたことを指摘し、「まず公約を最大限実行することに全力を注いでいく」と述べた。実際に高市氏は総務相在任中に中央省庁や企業などでも通称が使用できるよう制度改正するなど柔軟な運用に尽力してきた実績もある。

岸田文雄前政調会長は3月に発足した党の「選択的夫婦別氏制度を早期に実現する議員連盟」の呼びかけ人に名を連ねたが、総裁選では「議論はすべきだ」と述べつつ、慎重な立場を崩していない。岸田氏は夫婦間での議論については理解を示すが、子供の姓の決め方などについては「国民の中でも十分に整理ができていない」と指摘し、乗り越えるべき多くの課題を抱えている現状を強調した。

同性婚に関し、岸田氏は「議論はあってもいいが、現状では認めるところまでは至ってない」と語り、慎重な姿勢を示す。高市氏も同じ立場だ。

一方、野田氏は積極的に選択的夫婦別姓の実現を目指すとともに、同性婚にも理解を示す。

野田氏は総裁選で、他の3候補と差別化するために「多様性社会」の必要性を前面に打ち出しており、選択的夫婦別姓についても「原則として自由意思で名字が選べることを進めていくべきだ」と主張した。野田氏は平成8年に法制審議会が選択的夫婦別姓の導入を答申したにもかかわらず、今も実現していないことについて「非常にじくじたる思いだ」と語っている。

河野氏も選択的夫婦別姓について、今月25日の党のインターネット番組で「夫婦別姓にしたいという人がいる。そう望んでいる人に反対する理由はない」と述べ、個人の自由を尊重する姿勢を強調した。同時に党内保守派に根強い反対意見があることも意識し、「党議拘束をかけずに議論し、本会議で賛成か反対か自分で決めてくださいという形にするのがいいのではないか」と語った。

河野氏はまた、同性婚を実現するには「婚姻は両性の合意のみに基づく」としている憲法24条が障壁になるとし、憲法改正も含めた議論の必要性を指摘している。(千田恒弥)

7333チバQ:2021/09/27(月) 21:53:39
https://news.yahoo.co.jp/articles/91c97df54ef35f1c8fa16200a54e4e84875a3e92
総裁選ドキュメント 岸田陣営、決選投票「河野-高市氏」なら高市氏支援
9/27(月) 19:07配信

産経新聞
遠藤利明氏

自民党総裁選(29日投開票)に出馬している岸田文雄前政調会長を支援する陣営は27日、国会内で選挙対策本部会合を開いた。本部長を務める遠藤利明元五輪相は冒頭のあいさつで「何としてもみなさんの力で岸田新総裁を誕生させてほしい」と訴えた。

出席者によると、決選投票で河野太郎ワクチン担当相と高市早苗前総務相が対決する場合、高市氏の支援を回ることを確認したという。

https://news.yahoo.co.jp/articles/e612455a61143e4cabfeb678a527f7b0d90944e0
河野、岸田氏決選の公算大 国会議員票が勝敗左右
9/27(月) 19:19配信

共同通信
河野太郎氏(左)、岸田文雄氏(右)

 自民党総裁選は29日午後に投開票され、菅義偉首相の後任となる第27代総裁が選出される。共同通信社が調べた国会議員の支持動向に党員・党友票の情勢を加味すると、トップには河野太郎行政改革担当相が立つものの過半数に届かず、2位の岸田文雄前政調会長と決選投票に進む公算が大きくなった。高市早苗前総務相が追い、野田聖子幹事長代行は票が伸びていない。

 国会議員の支持動向調査は、27日までに議員本人や周辺などへの取材で確認した。議員票は、岸田氏が130票台半ばを固めてリード。河野氏は100票台に乗せ、高市氏は90票台後半、野田氏20票超と続く。

https://news.yahoo.co.jp/articles/0ec70733c1b2447aa348296684c498a40dabd4f7
総裁選ドキュメント 旧竹下派、岸田氏支持に 茂木氏「派内の声多い」
9/27(月) 18:52配信
自民党旧竹下派(平成研究会、51人)会長代行の茂木敏充外相は27日の派閥会合で、党総裁選(29日投開票)について「ベテランから若手まで『分厚いオール自民党』の体制を誰だったら築けるか(派内の)意見を聞いた。現状では岸田文雄前政調会長を支持したいという声が多い」と述べた。その上で「1回目の投票はもちろん、特に決選投票では、できる限りまとまって対応していきたい」と訴えた。

同派では35〜40人程度が岸田氏支持に回る見通しで、茂木氏の発言は事実上の支持表明といえる。

7334チバQ:2021/09/27(月) 21:56:18
https://news.yahoo.co.jp/articles/6b1f3f43bfab5e34a4ae6321dc9e6800dfe2731d
総裁選ドキュメント 小泉氏ら「四志の会」、縁起物で河野氏を激励
9/27(月) 18:56配信

産経新聞
高齢者と語り合う河野太郎ワクチン担当相(右)と小泉進次郎環境相=27日午前、東京都新宿区(奥原慎平撮影)

自民党総裁選(29日投開票)に出馬した河野太郎ワクチン担当相は27日、国会内で小泉進次郎環境相や斎藤健元農林水産相、橘慶一郎、伊東良孝両衆院議員の激励を受けた。

小泉氏ら4人は平成21年衆院選で初当選した同期で「四志(しし)の会」というグループを結成している。4人は鈴木貫太郎元首相が座右の銘とした「奉公十則」の直筆のコピーや日本酒「勝駒」など縁起物を河野氏に贈っていた。

民主党(当時)に政権交代を許した平成21年の衆院選で初当選した4人がそろって河野氏支持を訴える形になる。小泉氏は「総裁選後の衆院選も(野党転落の)危機感を持っているからこそ、リーダーは河野氏だ」と強調した。

斎藤氏も「自民党と国民の乖離(かいり)がまた生じているのではないか。それを埋めるのは河野氏だ」と語った。

河野氏も記者団に「自民党が国民の気持ちと乖離すると政権を託されない」と述べ、「国民一人一人が望むものに手が伸ばせる国を作りたい」と意気込んだ。

https://news.yahoo.co.jp/articles/3ea5b6ca29edf941b072c456a92a9fa80a86153b
山本元農相が石破派を退会 16人に、昨年から休会
9/27(月) 13:09配信

共同通信
 自民党石破派(水月会)は27日、山本有二元農相(衆院比例四国、当選10回)が同派を退会したと発表した。17日付。石破派は16人となった。山本氏は昨年12月から休会中だった。事務総長の鴨下一郎元環境相に退会届を提出し、了承された。

 山本氏は派閥の会長代行を務めるなど、石破茂元幹事長の側近として活動。石破氏が立候補した昨年の総裁選では、選対本部長を務めた。

7335チバQ:2021/09/28(火) 07:41:41
https://news.yahoo.co.jp/articles/453bc2945e7d2dddd31b33cd4b5429e65a218b68
自民総裁選 岸田氏、議員票130超か 全体首位は河野氏
9/27(月) 19:40配信

毎日新聞
オンラインで行われた「オープンタウンミーティング」で、参加者の質問に答える(左から)河野太郎氏、岸田文雄氏、高市早苗氏、野田聖子氏=東京都千代田区の自民党本部で2021年9月26日、いずれも宮間俊樹撮影

 29日に投開票される自民党総裁選について、毎日新聞は終盤情勢を探った。国会議員票(382票)は岸田文雄前政調会長(64)=岸田派=が130票超を固め、河野太郎行政改革担当相(58)=麻生派=と高市早苗前総務相(60)=無派閥=が追う。国会議員票と同数の党員・党友票を加味すると、河野氏が3割台半ばを占めて首位をうかがうが、当選に必要な過半数には達しない見通しで、上位2人による決選投票が実施されるのが確実な情勢だ。

 国会議員票の動向については、27日までに国会議員本人や秘書らを取材して確認した。130票超の岸田氏に対し、河野氏が100票超、高市氏が80票超で続いた。野田聖子幹事長代行(61)=無派閥=は約20票を獲得する見込みだ。

 岸田氏は自身が会長を務める岸田派(46人)を固め、竹下派(51人)の半数以上から支持を受ける。細田派(96人)や麻生派(53人)にも浸透する。竹下派は態度決定を先送りしてきたが、27日の派閥総会で事実上、岸田氏支持を確認した。ただし、他3候補を支持することも容認する。

 河野氏は麻生派の約5割、石破派(16人)や石原派(10人)の多くから支持を受け、二階派(47人)の約4割にも浸透。高市氏は支持を受ける安倍晋三前首相が強い影響力を持つ細田派の半数以上を固め、野田氏は苦戦している。

 17〜22日に都道府県連幹部らへの取材を基に分析した党員票の動向も加味すると、河野氏が全体の3割台半ばを獲得しそうだ。岸田氏は3割強の見込みで、両氏が競り合っている。高市氏は2割強、野田氏は1割未満の情勢だ。ただし、国会議員のうち1割程度は態度未定・不明で情勢はなお流動的な要素も残る。

 河野氏は27日、東京都内で記者団に「国民の広い支持をいただいて、それをもとに勝ち抜いていく戦略に変わりはない」と訴えた。岸田氏は「最後の最後まで結果は分からない。緊張感を持って戦い抜きたい」と強調。高市氏は「手応えはとても良くなってきている」と述べ、野田氏は「最後まで走り抜く」と述べた。【まとめ・高橋恵子】

 ◇29日の自民党総裁選スケジュール

午後1時     投開票開始(東京都内のホテル)

午後2時20分めど 投票結果発表

※過半数獲得の候補がいなければ上位2人で決選投票

午後3時40分めど 決選投票結果発表

夕以降      新総裁記者会見(党本部)

7336チバQ:2021/09/28(火) 07:54:31
https://news.yahoo.co.jp/articles/6be01e0deca372180cf1fb66b43f8f074021eed4
自民総裁選、6派閥が支持候補を一本化せず…決選投票にらみ思惑交錯
9/28(火) 5:00配信
読売新聞オンライン


(写真:読売新聞)

 自民党総裁選(29日投開票)で、各派閥は上位2人による決選投票を見据えた戦略を巡らせている。1回目の投票について、岸田文雄・前政調会長が率いる岸田派を除く党内6派閥が支持候補の一本化を見送った。各派は、実施確実な情勢となった決選投票は国会議員票の比重が高まるため、派閥の力を示す好機とみている。


 第3派閥の竹下派(51人)は27日、党本部で会合を開き、事実上の自主投票を確認した。会長代行の茂木外相は同派所属議員の意向について「現状では、岸田氏を支持したいという声が多かった」と報告した。ただ、河野太郎行政・規制改革相と高市早苗・前総務相、野田聖子幹事長代行を支持する議員もいたとして、「最大限尊重する」と明言した。

 同時に、茂木氏は「決選投票では、できる限りまとまって対応したい」と強調した。茂木氏は、決選投票に岸田氏が残った場合は派の大半を岸田氏支持でまとめるシナリオを描く。

7337チバQ:2021/09/28(火) 08:50:15
河野政権だと、石破幹事長、小泉官房長官
として。

岸田政権だと、甘利か茂木幹事長ですかね。ポスト岸田狙いで林芳正官房長官?(それか根本匠?)高市も重要ポストが必要だな

7338とはずがたり:2021/09/28(火) 20:00:36
甘利が前懸かってるので甘利が2Aの名代として幹事長なんじゃないでしょうかね。高市副総裁とか!?出世するなあ。。

7339とはずがたり:2021/09/28(火) 20:22:35
まあべつに凄い事を云った訳では無くて派閥ってのは本来こういうものである。

二階幹事長「対応したくない人は出て行ってもらう」 総裁選の決選投票、派閥で結束する方針
2021年9月28日 13時40分
https://www.tokyo-np.co.jp/article/133533

 自民党の二階俊博幹事長は28日の会見で、総裁選が決選投票にもつれ込んだ場合の二階派の対応について、「(派閥でまとまった)対応したくない人は出て行ってもらうよりしょうがないよね。ちょっと愚問じゃないかな。こういうプロの世界では」と述べ、二階派としてまとまって行動する考えを示した。
 記者が「若手から派閥一任ではなく自分の判断で投票する 環境を作ってほしいと要望があり、自主投票の派閥が多い」と質問すると、二階氏は「地域の期待を背負って出てきているわけですから。見識を持って自信を持って自らの信ずる所を、投票行動を行っていただきたい」と、個人の判断を尊重する考えを示した。
 ただ1回目の投票で決着がつかず、上位2人による決選投票となった場合は、「対応したくない人は出て行ってもらうよりしょうがないよね」などと述べ、二階派で結束する考えを示した。派としてだれに投票するかについては「まだそこはよく相談をして対応したいと思います」と述べるにとどめた。

7340チバQ:2021/09/28(火) 22:09:43
https://news.goo.ne.jp/article/mainichi/politics/mainichi-20210928k0000m010327000c.html
自民総裁選、29日投開票 決選投票なら「岸田氏優位」の見方も
2021/09/28 20:26毎日新聞

自民総裁選、29日投開票 決選投票なら「岸田氏優位」の見方も

オンラインで行われた「オープンタウンミーティング」で、参加者の質問に答える(左から)河野太郎氏、岸田文雄氏、高市早苗氏、野田聖子氏=東京都千代田区の自民党本部で2021年9月26日、いずれも宮間俊樹撮影

(毎日新聞)

 菅義偉首相の後継総裁を決める自民党総裁選は29日、投開票される。1回目の投票でいずれの候補も過半数に届かず、河野太郎行政改革担当相(58)=麻生派=と、岸田文雄前政調会長(64)=岸田派=が決選投票に進んだ場合、党内では国会議員票で優勢な岸田氏が有利との見方が出ている。ただ、高市早苗前総務相(60)=無派閥=が追い上げるなど各陣営の争いは激しさを増している。

 総裁選には野田聖子幹事長代行(61)=無派閥=も立候補している。

 総裁選は382票の国会議員票と同数が党員・党友票に与えられているため、党員票でリードする河野氏は1回目の投票で1位になる可能性が高いとみられるが、勝利に必要な過半数の獲得は難しい状況だ。

 岸田氏は1回目の投票で2位に入り、上位2人による決選投票で逆転勝利するシナリオを描いている。決選投票は382票の国会議員票と都道府県票47票で行われるため、国会議員の動向が大きく左右する。岸田氏の陣営は高市氏陣営に対し、どちらかが河野氏に続いて2位になった場合は決選投票で協力する「2位3位連合」に向けた調整を進めている。ただ、高市氏も支持拡大を進め、両氏の2位争いは激しさを増しており、岸田氏は28日の岸田派会合で「開票が終わるまで予断は許されない。結果が出るまで戦い続ける」と引き締めを図った。

 これに対し、河野氏は28日の記者会見で「国民の声にきちんと耳を傾けた総裁選が行われるものと信じている」と述べ、「2位3位連合」の動きをけん制した。陣営は決選投票にもつれ込むことを見越して国会議員への働きかけを強めている。

 高市氏は28日、東京都千代田区の日枝神社を参拝し、記者団に「今日までいい選挙戦を戦わせてもらったことにお礼を申し上げた。人事を尽くして天命を待つ」と語った。野田氏は国会内で開いた陣営の会合で「最後まで一番を目指して頑張り抜く」と強調した。【堀和彦、小田中大】

7341チバQ:2021/09/28(火) 22:11:19
https://news.goo.ne.jp/article/jiji/politics/jiji-210928X218.html
「勝ち馬」乗って結束腐心=人事で処遇期待―自民派閥
2021/09/28 19:55時事通信

 29日投開票の自民党総裁選で、二階派など独自候補不在の派閥は決選投票にもつれ込んだ場合、できるだけ結束して対応しようと躍起となっている。「勝ち馬」に乗って勝利に貢献したとアピールし、その後の党役員・閣僚人事での処遇を期待しているためだ。

 二階派は28日の総会で決選投票での対応を協議し、1回目の投票と同様、自主投票を確認した。ただ、会長代行の河村建夫元官房長官は出席者に「迷った場合は会長や幹部に相談いただきたい」と念押しした。

 同派には全4候補の支持者が混在しているため、特定候補へ強引に集約すればあつれきが生じかねない。それでも「相談」を促すのは、総裁選後の人事をにらんで派の大半をまとめ、「勝ち馬に乗って党4役の一角を押さえたい」(幹部)との狙いがあるとみられる。

 実際、会長の二階俊博幹事長は総会に先立つ記者会見で決選投票でまとまった対応を取るか問われ、「(まとまって)対応したくない人は出ていってもらうしかない。愚問じゃないか、プロの世界では」とどう喝とも取れる答弁。若手からは「会長の意向を忖度(そんたく)しろということなのか」と戸惑う声が出た。

 二階氏はこれまで支持候補を表明せず、同日の会見でも「まだ決めていない」と述べた。この後、候補者の高市早苗前総務相(60)と河野太郎規制改革担当相(58)の訪問をそれぞれ受けたが、「頑張れ」と激励しただけだった。幹事長として政局を切り回してきた二階氏の沈黙に、党内からは「不気味だ」(細田派中堅)と警戒する向きもある。

 一方、同じく候補不在の旧竹下派は、会長代行の茂木敏充外相が会見で「大半が岸田氏支持でまとまった」と強調。勝ち馬を岸田文雄前政調会長(64)と見る同派幹部は決選投票に関し、所属議員51人のうち45人以上が岸田氏に投票するとの見方を示した。石原派は臨時総会で、会長の石原伸晃元幹事長が「一致協力して当たろう」と呼び掛けた。 

https://www.jiji.com/jc/article?k=2021092801019&g=pol
「2-3位連合」焦点 自民総裁選、決選投票確実―29日投開票
2021年09月28日20時32分

【図解】自民総裁選の仕組み
【図解】自民総裁選の仕組み


 菅義偉首相の後継を選ぶ自民党総裁選は29日、党所属国会議員による投票が行われ、郵送などで投じられた党員・党友票と合わせて開票される。4候補とも1回目で過半数を獲得する勢いはなく、上位2人の決選投票に進むのは確実。「2-3位連合」の成否が焦点だ。
 議員や陣営への取材を基に最終盤の情勢を探ると、党員票では河野太郎規制改革担当相(58)、議員票では岸田文雄前政調会長(64)が先行し、党員票でも議員票でも高市早苗前総務相(60)が迫る。河野氏が1回目でトップに立つとみられるが、過半数には至らず、「河野氏と岸田氏」か「河野氏と高市氏」の組み合わせの決選投票となる公算が大きい。
 岸田、高市両陣営で「2-3位連合」を組み、決選投票で河野氏を追い落とそうという動きが出る中、河野陣営からは「厳しい情勢」(坂本哲志地方創生担当相)との声が漏れた。河野氏は閣議後の記者会見で「自民党が国民の声に耳を傾ける政党だと衆院選前に世の中に知らしめることが大事だ」と「2-3位連合」をけん制した。
 一方、岸田氏は岸田派の会合で「着実に支持を積み上げてきたと手応えを感じている」と強調。同時に、「開票が終わるまで決して予断は許されない。一つのミスが大きく勝敗に影響する」と述べ、緊張感を保つよう呼び掛けた。
 高市氏は国会近くの神社で必勝を祈願した後、記者団に「すがすがしい気持ち。人事を尽くして天命を待つ」と語った。これに先立ち、支持候補を明らかにしていない二階俊博幹事長を党本部に訪ねた。
 野田聖子幹事長代行(61)は選対本部の打ち上げ式で、「最後まで1番を目指して頑張り抜く」と強調した。
 党員投票は28日に締め切りを迎えた。29日は東京都内のホテルで午後1時に国会議員の投票が始まり、決選投票になれば同3時40分ごろに結果が判明する見通し。
 1回目は議員票と党員票各382票の計764票で争われる。党員票は各候補の得票数に基づいてドント方式で配分される。決選投票では議員票は382票のまま、党員票は都道府県各1票の計47票に圧縮される。上位2人のうち得票数が多かった方が各都道府県の1票を獲得する方式だ。

7342チバQ:2021/09/28(火) 22:12:38
https://news.goo.ne.jp/article/fuji/politics/fuji-pol2109280003.html
「政治のプロ」に聞く新政権人事予想! 高市新総裁で「岸田幹事長」、岸田総裁なら「高市官房長官」、河野新総裁なら「石破幹事長、小泉官房長官」か 自民党総裁選あす投開票
2021/09/28 17:05夕刊フジ

「政治のプロ」に聞く新政権人事予想! 高市新総裁で「岸田幹事長」、岸田総裁なら「高市官房長官」、河野新総裁なら「石破幹事長、小泉官房長官」か 自民党総裁選あす投開票

石破氏

(夕刊フジ)

 自民党総裁選はあす29日、投開票が行われる。河野太郎行革担当相と、岸田文雄前政調会長、高市早苗前総務相が激しく競り合い、野田聖子幹事長代行が追いかけている。事実上、上位3人の三つどもえだが、新総裁・新首相次第で、政権中枢の布陣は大きく変わりそうだ。中でも、党の「人事とカネ」を握る幹事長と、政権のスポークスマンである官房長官の人事は注目される。果たして、自民党は一致結束して衆院選に突入できるのか。永田町をウオッチする「政治のプロ」に聞いた。

 ◇

 「誰が総裁になっても、かなり難しく悩める人事になるだろう」

 政治評論家の小林吉弥氏はこう語った。すでに幹事長と官房長官については、さまざまな名前が取り沙汰されている=別表。

 まず、河野氏が新総裁・新首相になった場合だが、「あくまで新政権は『選挙管理内閣』だ。国民的人気の高い石破茂元幹事長が幹事長、小泉進次郎環境相が官房長官になれば、衆院選も勝てるだろう」(若手議員)などとそろばんを弾く。

 だが、小林氏は「面白い考えだが、絵の描いた餅だ。その組み合わせでは、政権そのものが機能しないだろう」と指摘した。

 背景には、麻生太郎副総理兼財務相や安倍晋三前首相を中心とする、石破氏への強烈なアレルギーがある。石破氏は麻生政権末期、現職の農水相でありながら麻生氏に直接退陣を迫った。安倍政権下でも「後ろから鉄砲」を撃つような言動が目立った。党内不満が爆発するとの見立てだ。

 では、誰なら適任か。

 小林氏は「挙党体制を築くには、岸田氏がいいだろう。総裁選で激突した相手だが、総裁と幹事長は別の派閥という『総幹分離』の慣例に沿い、一致結束の姿勢を示すことになる。麻生氏も、将来の『大宏池会』構想をにらんで納得するはずだ。ただ、二階俊博幹事長が『岸田幹事長』に断固反対する可能性がある。そうなると、河野氏と同じ麻生派だが、安倍氏に近く、総裁選で岸田氏を推していた甘利明税調会長もある」と語った。

 岸田氏は、党役員の任期に「1期1年、3期まで」という党改革を打ち出し、事実上、二階氏続投を認めない流れをつくった。

 進次郎氏については、河野氏が21日、党内若手議員でつくる「党風一新の会」主催の意見交換会で、「党改革をするなら、幹事長は、はっちゃけていい」と、サプライズ登用も匂わせていた。

 小林氏は「進次郎氏に、390人近い国会議員や全国の地方組織をまとめる幹事長職は無理だ。現実的には、あくまで『選挙の顔』として官房長官に起用するくらいが妥当だろう」と語った。

 では、「岸田政権」の場合、人事はどうなりそうか。

 政治評論家の伊藤達美氏は、幹事長には、麻生派の甘利氏や鈴木俊一氏、細田派の塩谷立氏の名前も挙げ、「甘利氏は、麻生派のベテラン勢が総裁選で『岸田支持』に回る流れをつくった。鈴木、塩谷両氏は地味だが、実直な党運営が期待でき、党内融和も図れる」と語った。

 官房長官には、「高市氏が適任だ。総裁選で明確になったが、政策通で説明能力にもたけている。高市氏は、決選投票での『2位3位連合』での連携がささやかれる」と語った。

 高市氏が新総裁・新首相になれば、どうなりそうか。

 伊藤氏は「高市氏が総裁になれば、逆に、岸田氏の幹事長もあり得る。岸田氏には『聞く力』もあるし、適任だ」と語った。

7343チバQ:2021/09/28(火) 22:12:51
 ■高市政権ならば安倍氏「副総理兼外相」も

 政治ジャーナリストの安積明子氏は、あえて西村康稔経済再生相を幹事長に登用する可能性を示し、「高市氏を強力に支援してきた安倍氏にも、細田派の事実上のオーナーである森喜朗元首相にも近く、信頼も厚い。失言に気を付ければ務まるだろう」と語った。

 官房長官には今回、高市選対事務総長として汗をかいた城内実元外務副大臣を予想した。城内氏は、元外務官僚で、父は警察庁長官を務めるなど霞が関にも人脈を誇る。

 伊藤氏も「城内氏は弁が立ち、説明能力が高い」とした。

 このほか、注目の人事はありそうか。

 伊藤氏は「高市政権ならば、安倍氏が『副総理兼外相』などの立場で再び、国際舞台に出ていくことも考えられる。すぐにではなく、新総裁任期3年の間ではないか」と分析した。

7344チバQ:2021/09/28(火) 22:13:56
>>7339とは違いますね
https://news.goo.ne.jp/article/sankei/politics/sankei-_politics_situation_TEWRZPHZJBPZHPYYCF4QBEUM6Q.html
総裁選ドキュメント 二階派、決選投票も自主投票
2021/09/28 17:39産経新聞

総裁選ドキュメント 二階派、決選投票も自主投票

自民党役員会に臨む二階俊博幹事長=28日午前、東京・永田町の自民党本部(松井英幸撮影)

(産経新聞)

自民党総裁選(29日投開票)をめぐり、二階俊博幹事長率いる二階派(志帥会、47人)は28日の会合で、決選投票になった場合も自主投票とする方針を確認した。会合後、河村建夫元官房長官が「気持ちは一つだが、それぞれの立場を尊重したい」と記者団に語った。

二階派は、1回目の投票は自主投票とし、決選投票は結束して行動することを目指していた。しかし、若手議員を中心に河野太郎ワクチン担当相を推す声が強い一方、高市早苗前総務相を支持する議員もいるため、意見集約が難しい状況となっていた。

7345チバQ:2021/09/28(火) 22:17:39
https://news.yahoo.co.jp/articles/2c55773b625519c3786f87e21d565ad6539db5e8
麻生太郎氏が恐れる「河野家への大政奉還」 総裁選後に麻生派空中分解も
9/28(火) 7:05配信


NEWSポストセブン
麻生太郎・副総理が懸念することとは…(写真/共同通信社)

 まもなく投開票の日を迎える自民党総裁選。この国の舵取りを担うトップを決める選挙であるはずなのに、クローズアップされるのは候補者本人ではなく、「どの“重鎮”が誰を推しているか」ということばかりだ。麻生太郎・副総理は総裁選でテンションが上がりすぎてコロナをめぐる”舌禍事件“まで起こした。


「外で飯を食うな、人に会うな等々、制限をいつまでされるおつもりなのか、その根拠は何なのか、本当にそれが必要で効果があったものなのか」(9月21日の記者会見)

 副総理の立場にありながら、政府のコロナ対応をそう批判。国民にすれば、“お前が言うのか”と呆れる無責任ぶりだが、この人、“コロナは俺の仕事じゃない”とばかりに、総裁選での河野太郎・規制改革相潰しに本気も本気になっていた。

「学級委員の選挙と訳が違う。これは権力闘争だ」

 派閥の緊急総会でそのように檄を飛ばし、他の総裁候補ではなく、派閥会長の座を脅かす身内の河野氏との権力闘争に突入した。

 これまでも麻生氏は河野氏の総裁選出馬にことごとく“待った”をかけてきた。昨年9月の総裁選では、出馬に動いていた河野氏を呼び出し、

「おまえの父親は首相になれなかった総裁だ。俺も首相は1年で終わった。焦らないほうがいい。必ず良い機会は来る」

 そう説得して断念させたとされる。

 河野氏は過去1度、麻生内閣が総選挙に大敗して自民党が野党に転落した2009年総裁選に出馬したが、このときも「麻生さんは出馬にいい顔をせず、河野さんに推薦人を出して応援したのは菅(義偉)さんのグループだった」(麻生派議員)。

 それもこれも、「河野家への大政奉還」を恐れているからだ。麻生氏は河野氏の父・洋平氏(元自民党総裁、元衆院議長)から引き継いだ弱小派閥に、旧山崎派の甘利明グループ、旧谷垣派の佐藤勉グループ、旧山東派を合併させて細田派に次ぐ党内第2派閥へと拡大した。“俺が派閥のオーナー”という意識が強い。

 しかし、“創業家”出身の河野氏が総裁選に出馬すれば、麻生派は「河野派」へと世代交代し、派の実権を奪われかねない。権力を維持するために、80代の麻生氏は、60歳に近い河野氏に「まだ早い」「時期を待て」と言い続けてきたのだ。それが今回、河野氏の出馬で派閥は大混乱に陥った。麻生派の中堅議員が語る。

「派内は岸田支持に回った甘利さんと河野さんとの事実上の跡目争いになっている。こうなっては麻生会長も収拾できない。河野さんが勝てば河野派に衣替えして外様の一部の議員が離脱し、負けたら河野さんのほうが派を割って出るだろう」

 こちらも権力基盤の麻生派が総裁選後に空中分解を起こしそうだ。

※週刊ポスト2021年10月8日号

7346チバQ:2021/09/28(火) 22:18:18
https://news.yahoo.co.jp/articles/d41c8afe1955056d1c9c52972b6d1b281ca2dd82
「決選」へ河野氏包囲網か 岸田・高市陣営歩み寄り 自民総裁選
9/28(火) 7:07配信


時事通信
自民党の甘利明税調会長(写真左)と安倍晋三前首相

 自民党総裁選は最終盤に入り、決選投票を見据えた駆け引きが激化した。

 河野太郎規制改革担当相(58)がリードしているとみて、岸田文雄前政調会長(64)を推す甘利明党税調会長と、高市早苗前総務相(60)を支援する安倍晋三前首相が「2位―3位連合」を視野に会談。「河野氏包囲網」とも取れる動きに対抗しようと、河野陣営に加わる二階派の一部が1回目の投票で高市氏に票を回す「奇策」も浮上している。


 「岸田さんはしっかりしてきた。たくましくなった」。安倍氏は27日、衆院議員会館で甘利氏と向き合い、こう伝えた。岸田陣営は、決選投票に進んだ場合の支援についても「好感触」(幹部)を得たという。甘利氏はこの後、所属する麻生派の会長、麻生太郎副総理兼財務相と面会した。安倍氏との会談内容を報告したとみられる。

 安倍氏は、保守的な政治信条が重なる高市氏を全力で押し上げてきた。自らの支持基盤である保守層へのアピールに加え、岸田氏が告示前、森友学園問題について「国民が納得するまで説明する」と発言したことへの反発もあったとされる。

 だが、高市氏が決選投票に残った場合、岸田氏率いる岸田派(46人)は高市氏のタカ派的な政策と相いれず、河野氏支援に流れるとの見方がある。安倍氏が岸田氏への態度を和らげたとすれば、「政敵」である石破茂元幹事長を取り込んだ河野氏の当選阻止に傾いている可能性もある。

 岸田氏は国会議員票で優位に立つが、「党員人気」では河野氏に遠く及ばない。このため、議員票の比重が大きい決選投票に進んで逆転する戦略だ。岸田氏支持が6割を占める旧竹下派の会長代行、茂木敏充外相は27日の同派会合で「決選投票はできる限りまとまりたい」との意向を示し、岸田陣営では結束しての支援に期待が高まる。

 高市氏も勝負を諦めてはいない。安倍氏の「しつこい」とまで言われる電話を使った多数派工作を背に議員票で岸田氏を猛追しており、党員票次第で2位に入る可能性も取り沙汰される。陣営は岸田氏を支持する議員の7割確保を目標に、決選投票で高市氏に投票するよう呼び掛けている。

 一方、河野陣営は議員票が伸び悩み、決選投票に不安が拭えない。こうした中、河野氏を支持する二階派議員が1回目に高市氏へ投票する動きがあると党幹部らが明かす。岸田氏をはじき出して、高市氏を相手にした方が勝算があると踏んでいるためだという。同派幹部は27日に党本部で対応を協議。28日には派閥会合を開く。

 ただ、同派会長の二階俊博幹事長は自身の対応も明言していないとされ、派閥の方針とは言えない。河野氏は26日のフジテレビ番組で、高市氏に票を回そうとしている動きを司会者が伝えると「ひどいフェイクニュースだ」といら立ちをあらわにした。周辺も「票を流す余裕はない。2位にすら入れなくなる」と否定した。

 野田聖子幹事長代行(61)は27日、記者団から決選投票への対応を問われ「一番目指して頑張るのみだ」と語った。

7347とはずがたり:2021/09/28(火) 23:30:04


山本有二元農相が石破派退会 昨年から休会、石破派は16人に
[2021年9月27日13時24分]
https://www.nikkansports.com/general/news/202109270000409.html

自民党石破派(水月会)は27日、山本有二元農相(衆院比例四国、当選10回)が同派を退会したと発表した。17日付。石破派は16人となった。山本氏は昨年12月から休会中だった。事務総長の鴨下一郎元環境相に退会届を提出し、了承された。

山本氏は派閥の会長代行を務めるなど、石破茂元幹事長の側近として活動。石破氏が立候補した昨年の総裁選では、選対本部長を務めた。(共同)

山本有二氏が石破派休会 退会せず「距離置き活動」
https://www.sakigake.jp/news/article/20201216CO0108/
2020年12月16日 掲載

 自民党石破派(水月会、19人)の山本有二元農相(比例四国)が同派に「休会届」を提出し、受理されたことが16日、関係者への取材で分かった。退会はしない。山本氏は周囲に「派閥と距離を置き、自由な立場で活動したい」と説明している。休会期間は未定で、会合などの派閥活動には参加しないという。

 休会届は15日、鴨下一郎事務総長に提出した。9月の党総裁選に敗北し、会長を引責辞任した石破茂元幹事長にも報告した。会長不在が続く石破派は、17日の会合で複数の世話人による「集団指導体制」への移行決定を目指している。

自民・山本氏が石破派退会
9/27(月) 12:29配信
https://news.yahoo.co.jp/articles/449a66ccf93cf55d0e1fb54f7c644ee5e4d8cb42
時事通信

 自民党石破派は27日、休会中だった山本有二元農林水産相が退会したと発表した。

 山本氏は17日付で鴨下一郎事務総長に退会届を提出していた。これにより、同派は16人となる。

7348とはずがたり:2021/09/28(火) 23:32:02
三原じゅん子氏、SNSに「見事なまでの罵詈雑言」が殺到し嘆き…野田聖子氏推し発言で
9/15(水) 12:59配信
https://news.yahoo.co.jp/articles/55f4780a77b9fbd4450dfbd3d4f92cd08608b2b3

7349とはずがたり:2021/09/29(水) 00:05:50

河野氏「派閥まとめる必要ない」
2021年09月11日00時30分
https://www.jiji.com/jc/article?k=2021091100022&g=pol

 自民党総裁選への立候補を表明した河野太郎規制改革担当相は10日夜のTBS番組で、自身が所属する麻生派の対応が割れていることについて「派閥をまとめることは全く必要がない」と明言した。河野氏は「国のリーダーを選ぶわけだから、議員一人一人が誰がいいかを決めて投票するのが筋だ。グループでまとまって誰を選べというのは民主主義ではない」と語った。

麻生派支持割れ「私の不徳」 河野氏
2021年09月15日16時58分
https://www.jiji.com/jc/article?k=2021091500873

 自民党総裁選に出馬する河野太郎規制改革担当相は15日のテレビ朝日の番組で、所属する麻生派が自らへの支持で一致していないことについて、「私の不徳の致すところはある」と述べた。まとまらない原因に関し「明らかに河野さんと政策が違うと言われたことがある」と説明した。

「ひどいフェイク!」 河野氏、フジ司会者に抗議―自民総裁選
2021年09月26日18時14分
https://www.jiji.com/jc/article?k=2021092600344

 「ひどいフェイクニュースですよ」。自民党総裁選に出馬した河野太郎規制改革担当相が26日のフジテレビの番組で、最終盤の動きに関する司会者の解説に割り込み、こう抗議する一幕があった。
河野氏「メディアは反省して」 「政治家としてどうか」と野田氏

 司会者は番組冒頭、上位2人による決選投票では岸田文雄前政調会長より高市早苗前総務相と争った方が河野氏の勝利につながりやすいとの計算から、河野陣営の中で票の一部を最初の投票で高市氏に振り分けようとする動きが出ていると説明し始めた。
 これに対し、河野氏は発言を遮り、「するわけないですよ、そんなこと。冗談はよしてくださいよ」などと声を荒らげた。

7350チバQ:2021/09/29(水) 06:31:21
https://news.yahoo.co.jp/articles/a165cd706eeb6d73908da680f0fe6b4ba8e5df66
岸田氏 二階幹事長の奇策に警戒 高市氏との「2位―3位連合」で逆転なるかが焦点
9/29(水) 5:30配信


スポニチアネックス
岸田前政調会長

 自民党総裁選は29日に投開票され、菅義偉首相の後任となる第27代総裁が選出される。4人の候補者と各陣営は28日、電話で国会議員の支持固めを進めるなど最後の追い込みに全力を挙げた。

 河野太郎行政改革担当相は閣議後会見で新型コロナウイルス対応に関し「できるのは私しかいない」と強調。岸田文雄前政調会長は岸田派会合で「全てを懸け結果が出るまで戦い続ける」と訴えた。高市早苗前総務相は国会近くの日枝神社で必勝祈願。野田聖子幹事長代行は会長を務める生殖補助医療の在り方を考える超党派議員連盟の会合に出席した。

 総裁選は河野氏が党員票の半数以上を確保も過半数には届かないとみられ、最終盤に入り決選投票を見据えた駆け引きが激化。第1回投票は(1)河野氏(2)岸田氏(3)高市氏(4)野田氏の順になるとみられ、「2位―3位連合」で岸田氏の逆転がなるかが焦点となっている。高市氏全面支援の安倍晋三前首相は“河野派”の中心にいる石破茂元幹事長と敵対しており、岸田陣営との河野包囲網構築へ動きを加速させたようだ。

 一方、岸田陣営が警戒するのが河野氏支持とみられている二階俊博幹事長の奇策。二階派は自主投票としているが、河野票を多少減らしても高市氏を2位に押し上げ、決選投票で河野氏を勝たせるという算段だ。河野氏支持の同派議員が高市氏に乗り換えたとの動きも伝えられている。27日の岸田陣営の会合で、岸田氏と高市氏のどちらが2位になっても「協力し合うことが前提」との発言も出たが、リベラルな考えが多い岸田派では「タカ派色が強い高市氏では乗れない」との声も強く、河野、高市両氏が争う決選投票になれば、野田票に加え、岸田票の一定程度も河野氏に流れるとの皮算用だ。

 当の二階氏はこの日の会見で、誰を支持するかについて「まだ決めていない」と相変わらず明言を避け、決選投票での二階派の対応に関しては「(まとまって)対応したくない人は出ていってもらうしかない。ちょっと愚問じゃないかな。こういうプロの世界では」と結束力に自信を見せた。同派はその後の会合で決選投票も自主投票で臨む方針を大筋で了承したが、額面通り受け取っていいか、いぶかる声も出ている。

 最後まで不気味さを醸し出す「寝業師」がキャスティングボートを握ることになるのか、腹の探り合いは決選投票直前まで続く。

7351チバQ:2021/09/29(水) 06:32:07
https://news.yahoo.co.jp/articles/0bb9bcd1c53f600e4d5da55bd40f903f780b3363
<独自>決選投票での共闘 岸田、高市両陣営が正式合意
9/29(水) 5:00配信

産経新聞
(左から)岸田文雄前政調会長、高市早苗前総務相(宮崎瑞穂撮影)

自民党総裁選に立候補している岸田文雄前政調会長と高市早苗前総務相の両陣営幹部が28日夜、東京都内で会談し、決選投票で岸田氏と高市氏のどちらかが河野太郎ワクチン担当相と対峙(たいじ)することになった場合、両陣営が協力することで正式に合意した。両陣営の関係者が明らかにした。

総裁選をめぐっては、3氏と野田聖子幹事長代行のいずれも1回目の投票で過半数を得られず、上位2人による決選投票に進むとの見方が強まっている。

関係者によると、岸田氏と高市氏の両陣営幹部は、河野氏の年金政策やエネルギー政策などが不安定だという問題意識を共有した。総裁選後に控える衆院選や来年の参院選に向け、「政権の安定性」を重視する観点から共闘することを決めた。

7352チバQ:2021/09/29(水) 12:12:14
事実か把握してませんが
下記のままいけば岸田ですね
https://twitter.com/kabusamu/status/1443046250643787779?s=19
【総裁選速報】党員・党友票※午前11時20分時点
1位:河野氏(5万8000票)
2位:岸田氏(4万2000票)
3位:高市氏(2万5000票)

7353とはずがたり:2021/09/29(水) 12:33:28
「決選」へ河野氏包囲網か 岸田・高市陣営歩み寄り―自民総裁選
2021年09月28日10時22分
https://www.jiji.com/jc/article?k=2021092701011&g=pol

 自民党総裁選は最終盤に入り、決選投票を見据えた駆け引きが激化した。河野太郎規制改革担当相(58)がリードしているとみて、岸田文雄前政調会長(64)を推す甘利明党税調会長と、高市早苗前総務相(60)を支援する安倍晋三前首相が「2位―3位連合」を視野に会談。「河野氏包囲網」とも取れる動きに対抗しようと、河野陣営に加わる二階派の一部が1回目の投票で高市氏に票を回す「奇策」も浮上している。

 「岸田さんはしっかりしてきた。たくましくなった」。安倍氏は27日、衆院議員会館で甘利氏と向き合い、こう伝えた。岸田陣営は、決選投票に進んだ場合の支援についても「好感触」(幹部)を得たという。甘利氏はこの後、所属する麻生派の会長、麻生太郎副総理兼財務相と面会した。安倍氏との会談内容を報告したとみられる。
 安倍氏は、保守的な政治信条が重なる高市氏を全力で押し上げてきた。自らの支持基盤である保守層へのアピールに加え、岸田氏が告示前、森友学園問題について「国民が納得するまで説明する」と発言したことへの反発もあったとされる。
 だが、高市氏が決選投票に残った場合、岸田氏率いる岸田派(46人)は高市氏のタカ派的な政策と相いれず、河野氏支援に流れるとの見方がある。安倍氏が岸田氏への態度を和らげたとすれば、「政敵」である石破茂元幹事長を取り込んだ河野氏の当選阻止に傾いている可能性もある。
 岸田氏は国会議員票で優位に立つが、「党員人気」では河野氏に遠く及ばない。このため、議員票の比重が大きい決選投票に進んで逆転する戦略だ。岸田氏支持が6割を占める旧竹下派の会長代行、茂木敏充外相は27日の同派会合で「決選投票はできる限りまとまりたい」との意向を示し、岸田陣営では結束しての支援に期待が高まる。
 高市氏も勝負を諦めてはいない。安倍氏の「しつこい」とまで言われる電話を使った多数派工作を背に議員票で岸田氏を猛追しており、党員票次第で2位に入る可能性も取り沙汰される。陣営は岸田氏を支持する議員の7割確保を目標に、決選投票で高市氏に投票するよう呼び掛けている。
 一方、河野陣営は議員票が伸び悩み、決選投票に不安が拭えない。こうした中、河野氏を支持する二階派議員が1回目に高市氏へ投票する動きがあると党幹部らが明かす。岸田氏をはじき出して、高市氏を相手にした方が勝算があると踏んでいるためだという。同派幹部は27日に党本部で対応を協議。28日には派閥会合を開く。
 ただ、同派会長の二階俊博幹事長は自身の対応も明言していないとされ、派閥の方針とは言えない。河野氏は26日のフジテレビ番組で、高市氏に票を回そうとしている動きを司会者が伝えると「ひどいフェイクニュースだ」といら立ちをあらわにした。周辺も「票を流す余裕はない。2位にすら入れなくなる」と否定した。
 野田聖子幹事長代行(61)は27日、記者団から決選投票への対応を問われ「一番目指して頑張るのみだ」と語った。

7354チバQ:2021/09/29(水) 14:12:57
https://news.yahoo.co.jp/articles/97631f265deb5036571d85221875f0b84acc20e7
高市氏支援のアベノフォン鳴らず、”小石河連合”包囲網で逆転劇「議員票星取表」入手〈dot.〉
9/29(水) 9:22配信
 自民党総裁選の投開票がいよいよ9月29日、行われる。世論調査などでは、河野太郎ワクチン担当相が先行し、岸田派会長の岸田文雄前政調会長が2番手、高市早苗前総務相と野田聖子幹事長代行が追う展開だ。

 郵送の党員投票は28日に締め切られ、残すは国会議員投票のみだ。昨年9月の総裁選では、菅義偉総理をいち早く推した、二階俊博幹事長と安倍晋三前総理、麻生太郎副総理兼財務相がキングメーカーとして存在感を示した。安倍氏は今回、高市氏支持を表明しているが、麻生派と二階派は自主投票。1回目の投票で過半数を獲得する候補者がなく、決戦投票となる可能性が高い。

「派閥の駆け引きが、水面下で火花を散らしている。2回目の決戦投票で誰がキングメーカーになるのか。総理の椅子同様に激しいね」

 こう話すのは、自民党の閣僚経験者だ。その手にはどの候補者に票を投じるか、個別の国会議員の名前が明記された「星取表」があった。

 見せてもらうと、調査ではトップを走る河野氏は約110票、岸田氏が約140票、高市氏が約90票、野田氏が22票という数字が出ていた。議員票の総数は382票、まだ30人ほどの議員が態度保留という。

 「星取表」には、「T」と「K」というマークが議員ごとに手書きされている。「T」は河野氏で「K」は岸田氏を意味するそうで、決戦投票でどちらに投じるかという票読みだという。

「1回目の投票は1位が河野氏、2位が岸田氏でほぼ確定。高市氏が2位に食い込むという下馬評もあったが実際は厳しい」(前出の閣僚経験者)

 こうした結果が出て総裁選のキングメーカーたちの動きも慌ただしくなった。

「安倍氏が高市氏の支援を依頼する電話、“アベノフォン”をここ数日はやめたそうだ。高市氏はどうやっても2位には入れないと悟り、周囲にブレーキをかけはじめた。星取表を見ても、高市氏を推すと言っていた議員が急に岸田氏に流れている。当初、星取表では高市氏支持だった人数が100人とされたが、90人を切るまで落ちている」(前出・自民党の閣僚経験者)

 安倍氏が事実上、率いる派閥「清和政策研究会」(清和会)所属の国会議員は総裁選がはじまり、何度か安倍氏の議員会館の事務所を訪れたという。

「安倍氏は高市氏本人にも電話を入れて『記者会見での目線は…』などと指導。部屋の外に声が聞こえるのもお構いなしでした。それを知って、マスコミ関係者もよく部屋の前に集まって聞き耳を立てていた。だが、安倍氏のアベノフォンは最近、鳴りを潜め、周囲にも『ちょっと届かないな』と言葉少なに呟き、『決戦投票でどう派閥が結束するかだ』とも言っていたそうです」

 安倍氏とこれまで対立してきた石破茂元幹事長が今回は河野氏を支援。また河野氏を推す小泉進次郎環境相が「清和会批判」発言をし、河野氏支持へと一時、傾いた安倍氏が高市氏を全面的に推すきっかけとなった。

 盟友の麻生氏も石破氏との仲が芳しくない。麻生派所属の多くは同じ派閥の河野氏ではなく、岸田氏に投じると「星取表」で記されていた。「星取表」を見ると、清和会や麻生派所属の議員には「K」のマークが打たれている。2回目は岸田氏に投票という意味だ。

「決戦投票は清和会、麻生派は岸田氏推しでまとまるとみられている。竹下派も決選投票では岸田氏という方向です」(閣僚経験者)

 そして、もうひとりのキングメーカー、二階氏は今回の総裁選では、3候補に推薦人を出したものの、影が薄い。二階派は9月24日、これまで延期されていた政治資金パーティーを東京都内のホテルで開催。

7355チバQ:2021/09/29(水) 14:13:12
 だが、来場者はわずかで基本的にはリモート配信での政治資金パーティーになった。

「緊急事態宣言でパーティーは延期かと思っていたが、二階氏が総裁選で二階派結束するため、幹事長在任中にやりたいとなり、決行した。だが、国会議員の参加もリモートなので寂しい感じでしたね。それに会場ではマスコミ関係者も入れず、司会が何度も『写真撮影、録音はご遠慮ください』と繰り返しアナウンスしていた。SNSで拡散してイメージが悪くなるのを警戒していました。二階氏は挨拶で『派閥というと、古臭いニュアンスですが…』と自虐的に言い、かなり気にしていました」(二階派の国会議員)

 肝心の二階派は総裁選で結束できるのか?二階派幹部はこう言う。 

「これまで副総裁など名誉職的なものは『一切いらない』と断言してきた二階氏。しかし、菅総理から総裁選前に党役員人事の改選について話があった時に、『副総裁かそれに準ずるポスト』の約束があり、応じた。今のところ二階派は自主投票ですが、裏を返せば、二階氏にポストを確約すれば、決戦投票では誰かにつくこともある。二階外しを言い出した岸田氏だけは、許せんと派閥の皆は怒っている。だが、二階氏の処遇を了承すれば、決戦投票のウルトラCで岸田氏もあり。幹事長交代で影響力が落ちている上、キングメーカーでなくなれば、二階派はやばいです」

 自民党で20年以上、政務調査会の調査役を務めた政治評論家の田村重信さんはこう解説する。

「河野氏と岸田氏で決戦投票になるだろう。決選投票では岸田氏優勢との見方だが、党員票の情勢次第では河野氏もありえる。そして、安倍、麻生、二階のキングメーカーの動向が判然としないので、最後まで競る展開だと思う」

(AERAdot.編集部 今西憲之)

7356チバQ:2021/09/29(水) 15:39:12
https://news.yahoo.co.jp/articles/afed0aa4bdbbd89febdedd9fec71360dc61c4088
自民党新総裁に岸田文雄氏 決選投票で河野太郎氏を制す
9/29(水) 15:03配信

中国新聞デジタル
自民党の新総裁に選出され拍手に応える岸田氏

 自民党総裁選は29日、東京都内のホテルで投開票され、岸田文雄前政調会長(64)=広島1区=を第27代総裁に選出した。1回目の投票で岸田氏が1位になったものの過半数に達せず、2位だった河野太郎行政改革担当相(58)との上位2人による決選投票を実施。岸田氏が257票を獲得して170票だった河野氏を上回り、勝利した。


 10月4日召集の臨時国会で菅義偉首相(72)の後継となる第100代首相に指名される。岸田氏が首相に就任すれば、広島県からは1991年の宮沢喜一氏以来30年ぶり4人目。広島市では戦前の加藤友三郎氏以来、被爆後は初となる。

 総裁選には高市早苗前総務相(60)、野田聖子幹事長代行(61)を含め4人が立候補。1回目の投票は国会議員1人1票と、党員・党友票382票の計762票で行った。岸田氏256票、河野氏255票、高市氏188票、野田氏63票だった。

 決選投票は国会議員1人1票と、都道府県単位で党員・党友票の得票が多かった候補者へ1票を配分する都道府県連票47票で実施した。

 岸田氏の総裁選挑戦は昨年に続き2度目。党役員任期を1期1年、連続3期までとする党改革で権力の集中と惰性を防ぐと強調。「令和版所得倍増」を掲げ、経済成長の適切な分配による格差是正を訴えた。

 総裁任期は24年9月末までの3年間。岸田氏は党役員人事に着手し新執行部を発足させる。間近に迫る衆院選に向け挙党態勢の構築を急ぐ。

中国新聞社

7357チバQ:2021/09/29(水) 15:39:36
https://news.yahoo.co.jp/articles/80d05092844bc31bf96dfc45f4c34127717819b1
河野太郎氏、まさかの1回目投票2位 決選投票でも敗れて一家の悲願ならず 自民党総裁選
9/29(水) 15:04配信

スポーツ報知
河野太郎氏(ロイター)

 菅義偉首相の後任を選ぶ自民党総裁選が29日、投開票され、岸田文雄前政調会長が決選投票の末に河野太郎行政改革担当相を破り、第27代自民党総裁に選出された。

 事前予想では、国会議員票、党員票各382票による第1回目の投票で1位になるとみられた河野氏だが、投票箱を開けてみると議員票86票、党員票169票の計255票にとどまり、議員票146票、党員票110票の計256票を獲得した岸田氏に1票差で敗れる波乱が起きた。

 なお、3位は高市早苗前総務相で議員票114票、党員票74票の計188票を獲得。4位は野田聖子幹事長代行で議員票34票、党員票29票の計63票だった。

 国会議員票382票と都道府県連票47票で議員票のウエートが上がる決選投票では勝ち目は薄く、高市氏支持票をより多く取り込んだ岸田氏に敗北した。

 国民が「次の首相」として最も期待を寄せた河野氏は今秋に行われる衆院選の顔として期待する若手・中堅から推されたが、党全体に支持を広げるには至らなかった。

 祖父の一郎氏は副総理、父の洋平氏は自民党総裁になったが、首相の座をつかめなかった。3代にわたる河野家の悲願はまたしてもかなわなかった。

報知新聞社

7358チバQ:2021/09/29(水) 15:41:11
https://news.yahoo.co.jp/articles/e5356a9638a2f9e80f834ddbe05340137e7eb8aa
河野太郎氏は直前に負けフラグ 決起集会に人集まらず…変わり者3人「小石河連合」がアダ
9/29(水) 15:03配信

東スポWeb
投票する河野氏(ロイター)

 自民党の総裁選が29日投開票され、河野太郎行革相(58)は決選投票で岸田文雄前政調会長(64)に敗れ、新総裁の座を逃した。地方票ではリードしたものの議員票では大きく水をあけられた。党内では「やっぱり小石河連合が…」と悲嘆の声も出た。


 1回目の投票では岸田氏が議員票146票、党員票で110票だったのに対し、河野氏は議員票86票、党員票で169票。党員票では59票もリードし、地方、党員、党友からの〝国民的人気〟を集めたが、議員票の支持は伸びないまま。決選投票でも涙をのんだ。

〝変人〟と評される河野氏は長老、ベテラン勢から「何をしでかすかわからない。年配議員は冷や飯を食わされる」と警戒された。さらに河野氏を援護したのが小泉進次郎環境相(40)と石破茂元幹事長(64)の2人。〝小石河連合(小泉・石破・河野)〟を結成したが、「変わり者が3人集まって、より何をしでかすかわからない」と当初の勢いはなくなり、支持も頭打ちとなった。

 総裁選直前に行われた決起集会でも〝敗戦ムード〟が事前に伝わり、出席した議員は数十人にとどまった。

「勝つぞーコール」の音頭を取った小泉氏は「いろんな事情で『河野さんだよ』『河野さん頑張れ』と声をあげられない議員が1人、2人ではなかった。あげられなかった声があがることを信じて、最後まで必勝を期したい」と挨拶した。大手を振って応援できない議員がいることが、河野陣営の苦しい事情を物語っていた。

東京スポーツ

7359チバQ:2021/09/29(水) 15:42:42
野田聖子が思ったより取りましたね
1回目の安心感で、河野⇒野田に流れた?


https://news.yahoo.co.jp/articles/5e621337d02ec1152dda1745a565862b31a2c391
【自民党総裁選】1回目で河野氏がまさかの2位、岸田氏が1票差でトップ
9/29(水) 14:24配信
日刊スポーツ
総裁選の投票結果。岸田氏と河野氏の決選投票へ

自民党総裁選は29日、都内のホテルで投開票され、午後1時から所属国会議員による投票が行われた。


国会議員票と、28日に締め切られた党員・党友票の合計で争われるが、第1回投票で、岸田文雄前政調会長(64)がトップに立った。

事前の予想では河野氏がトップになるとみられたが、河野氏は岸田氏より1票少なく、まさかの2位だった。議員票で、河野氏は高市早苗前総務相にも敗れ、3位だった。

各候補の得票は、

◆岸田文雄前政調会長(64)が議員票146票、党員票110票の計256票

◆河野太郎行革担当相(58)が議員票86票、党員票169票の計255票

◆高市早苗前総務相(60)が議員票114票、党員票74票の計188票

◆野田聖子幹事長代行(61)が議員票34票、党員票29票の計63票という結果になった。

過半数となった候補がおらず、上位の岸田、河野両氏による決選投票となった。

なおこの日の有効投票数は議員票380票、党員票382票の計762票で、過半数は382票。


https://news.yahoo.co.jp/articles/b08bc93dc43d19def578f4d7596878ef9c135aab
米、外交継続に安心感 台湾、経済政策を重視 自民総裁選
9/29(水) 15:33配信

時事通信
 【ワシントン時事】自民党新総裁に岸田文雄前政調会長が選出されたことを受け、米政府関係者らの間には日米同盟を基軸に据えた安倍、菅両政権の外交政策が継承されると一定の安心感が広がっている。

 一方、覇権を強める中国と対峙(たいじ)する上で、同盟国の日本がいかに安定政権を維持できるかが最大の関心事となっている。

 米国では、菅義偉首相が1年で交代を迫られたことで日本政治の不安定化に対する懸念が再燃している。米政府関係者は「首相が『回転ずし』のようにくるくる代わるのは悪夢だ」と吐露。カーネギー国際平和財団のジェームズ・ショフ上級研究員は、岸田氏が主要派閥の支持を得ているものの、「河野太郎規制改革担当相の支持者が岸田氏を支えるとは限らない」と懸念を示した。

 「民主主義対専制主義」を掲げるバイデン大統領は、対中国で同盟国との協力を重視。日米外交筋は「台湾有事を想定した日米の連携強化は重要な課題だ」と指摘し、日本の役割拡大に期待を示した。外相経験のある岸田氏に「冷え切った日韓関係の改善に踏み切ってほしい」とも語った。

 一方、ショフ氏は「米政府は日本が経済的に強くなることを求めている」と分析。菅氏が推進したデジタル改革や、新たな在留資格「特定技能」制度による外国人労働者の受け入れなど、日本の生産性と競争力を高める経済政策を岸田氏が継続するかを注視していると述べた。

7360チバQ:2021/09/29(水) 15:51:49
https://www.yomiuri.co.jp/politics/20210929-OYT1T50159/
自民党新総裁に岸田文雄氏…決選投票で河野太郎氏破る
2021/09/29 15:09
自民党総裁選2021
 菅首相の後継を選ぶ自民党総裁選は29日午後、東京都内のホテルで投開票を行い、岸田文雄・前政調会長(64)を第27代の新総裁に選出した。岸田氏は国会議員票と党員・党友票による1回目の投票でトップに立ち、決選投票でも257票を獲得し、170票だった河野太郎行政・規制改革相(58)を上回った。


 岸田氏は、10月4日召集の臨時国会で第100代首相に指名され、新内閣を発足させる。岸田氏の任期は2024年9月末まで。

 1回目の投票では、党員票で河野氏が169票を獲得し、岸田氏が110票で続いた。高市早苗・前総務相(60)は74票、野田聖子幹事長代行(61)は29票だった。国会議員票は岸田氏が146票で最も多く、高市氏が114票、河野氏が86票、野田氏が34票だった。

 これにより、1回目の投票では、岸田氏が256票でトップに立ち、河野氏が255票、高市氏が188票、野田氏が63票となった。いずれも過半数を獲得できず、岸田氏と河野氏による決選投票が行われた。

 総裁選は国会議員票382票と同数の党員・党友票の計764票で争われた。決選投票では、国会議員票は382票のままだが、党員票は都道府県連各1票の47票に圧縮された。

7361チバQ:2021/09/29(水) 16:02:15
河野は固めたはずの議員票からも逃げられてますね
>>7335
>130票超の岸田氏に対し、河野氏が100票超、高市氏が80票超で続いた。野田聖子幹事長代行(61)=無派閥=は約20票を獲得する見込みだ。
岸田;130票超⇒146票
河野;100票超⇒ 86票
高市; 80票超⇒114票
野田; 20票 ⇒ 34票

7362岡山1区民:2021/09/29(水) 16:19:25
自民党内で生理的に嫌われてる石破氏と、世間から生理的に嫌われてる菅総理と手を組んだ時点で河野氏は詰んだんでしょうね

7363チバQ:2021/09/29(水) 17:06:55
https://news.yahoo.co.jp/articles/bab1b8f972270ebf46e68b3f7d78e485d61d84e7
総裁選ドキュメント 岸田新総裁「全員野球で衆院選、参院選に臨む」
9/29(水) 15:37配信

産経新聞
【自民党総裁選2021】自民党総裁選で新総裁に選出された岸田文雄前政調会長=29日午後、東京都港区(三尾郁恵撮影)

自民党新総裁に選出された岸田文雄氏は29日、総裁選後のあいさつで「衆院選、参院選に臨まなければならない。生まれ変わった自民党を国民にしっかり示し、支持を訴えなければならない。総裁選は終わり、ノーサイドだ。全員野球で自民党が一丸となって衆院選、参院選に臨んでいこう」と訴えた。

岸田氏は「わが国の未来に関わる重大な課題が山積している。早速、今日から全力で走り始める。ぜひ一緒に走っていただきたい」と呼びかけた。


https://news.yahoo.co.jp/articles/0b8f8508e16492e28967f7cad25a47858450280f
河野陣営「議員票ここまで少ないとは…」 最後は“大差”で岸田新総裁 河野氏完敗の舞台裏は
9/29(水) 16:06配信
自民党総裁選で、岸田新総裁が誕生したことを受けて、党内の反応について、国会記者会館から鹿嶋豪心記者が中継で伝える。

敗れた河野陣営からは、「議員票がここまで少ないとは思わなかった」という驚きの声も上がっている。

もともと河野氏の陣営は、党員票で圧倒すれば議員心理に影響するとみて期待を寄せていた。

ただ、1回目の投票で、党員票と議員票あわせて2位に甘んじたことで、戦略上のミスを認めざるを得ないという声が上がっている。

また当初、河野氏支持とみられた議員票が、岸田、高市、野田の3氏に流れたとの見方があり、「最後は二階派の票が大きく動いた」という指摘が多く聞かれる。

一方、連立を組む公明党の幹部からは、「右や左に振れ過ぎない岸田氏が総裁になってよかった」と、岸田新総裁の誕生を歓迎する声が上がっている。

岸田氏は、30日に行われる党役員人事に向けた検討に着手するが、岸田カラーを打ち出せるかどうか、早速問われることになる。

7364チバQ:2021/09/29(水) 17:08:47
>>7362
コロナ感染者が増え続けていたら≒菅政権支持率が低いまま≒自民党衆院選大敗リスクがあったら
河野の勝利だったと思います。
菅と河野がワクチン頑張ったから、岸田勝利になったのだと思います。

7365チバQ:2021/09/29(水) 17:14:57
誰の記事かと思えば宮崎謙介か
https://news.yahoo.co.jp/articles/4b069df5a5b2289c63e2c7f668489360cc324aba
「岸田文雄・新総裁」誕生へ、その3つの勝因とは
9/29(水) 6:01配信

ダイヤモンド・オンライン

● 大混戦となった 自民党総裁選挙

 自民党総裁選挙が本日、投開票となります。

 きっと業界の界隈で「次期総裁は岸田文雄氏だ」と誰よりも早くから言い切っていたのは私ではないでしょうか。政治ジャーナリストの田崎史郎氏や他のコメンテーターの方々でも明言されていませんでしたが、ようやく終盤になって、「岸田じゃないか?」とつぶやく声が増えてきました。

 この記事を書いているのは総裁選挙の投開票前ですが、新総裁は岸田氏で確定でしょう。未来の田崎史郎氏を目指し、岸田氏の勝因を分析したいと思います。

 今回の総裁選挙は、大混戦でした。近年まれに見る盛り上がりだったのではないでしょうか。そして、政策論争が極めてきちんと行われました。これはコロナの影響です。

 従来の総裁選挙では、候補者が全国行脚をして街宣車の上で順番にマイクを持って10分くらい演説をするという光景が見られました。

 ですが、コロナ禍でそれができない分、オンラインを通しての意見交換や討論会が多く開かれていたため、従来のような「10分の演説だけ逃げ切れば勝ち!」というようなものではなく、とことん深掘って細かい政策まで言及することになりました。テレビや新聞やネット記事を読んで政治に詳しくなった若者も増えたのではないでしょうか。

 さあ、その混線だった総裁選を勝ち抜くとみられる岸田氏は何が違ったのか。勝因を分析すると、3つのことが挙げられると思います。

7366チバQ:2021/09/29(水) 17:15:15

● 岸田陣営を支えた 3人のブレーン

 一つ目はなんといっても「反二階勢力の取り込み」に成功したことです。絶大な権力と存在感を持っている二階俊博幹事長に切り込むことで、菅義偉総裁陣営の出ばなをくじいたところから岸田氏の今回の戦いは始まっていました。

 これは先日の記事(「次期自民党総裁は岸田文雄氏」と言い切れる理由、宮崎謙介元議員が解説)でも書きましたが、永田町に激震が走りました。「岸田さん、気合入ってるな」という声をよく耳にしました。そこで菅首相の出馬を断念へと導き、大混戦の土俵を作り出し、最後の最後まで、二階陣営を敵に回しながらも、反二階勢力を取り込むことに成功したのです。

 二つ目はブレーンの若返りです。今回の総裁選での岸田陣営の最側近は、若き優秀な政治家である木原誠二氏、村井英樹氏、小林史明氏の3人です。

 村井氏と小林氏は私の当選同期でもあり、よく知っています。小林氏はイケメンなことはさておき、河野太郎ワクチン担当相の右腕としても大活躍しており、その分、今回の総裁選挙では村井氏が大きく貢献していたとのことです。

 村井氏は東大、財務省、ハーバード大学大学院の経歴で文句なしの天才です。その財務省時代の採用担当だったのが木原誠二氏です。木原氏と村井氏はともに財務省出身のスーパーエリートです。

 木原氏は私の議員時代の先輩でもありますが、兄貴肌で後輩思いのアツい方です。議員ではなくなった私をご自身の誕生会に呼んでくださったときにはグッときました。

 話がそれましたが、岸田氏は、こうした優秀な若手たちに政策を練らせて、前回の総裁選からずっと地道に準備をしてきました。だからこそ、今回の岸田氏にはどこか新しい風が感じられたのです。

 個人的に特にすごいと思ったのは「中間層の底上げ」を明言した経済政策です。

 たとえば、賃金が公的に決まるにもかかわらず仕事内容に比べて報酬が十分ではない看護師、介護士、保育士などの賃金を引き上げるために「公的価格評価検討委員会(仮称)」を設置して公的価格を見直すなど、経済政策の中身も非常に具体的でした。

 これは「Japan as No.1」と言われた1980年代頃の日本を思い出させます。当時の日本経済の強みはどこにあったのかというと、分厚い中間層です。

 岸田陣営はどこを強くすれば日本が再びよみがえるのかということを分析し、きちんと絵を描けていると、個人的に感じられました。

● 河野対策より 高市対策が奏功

 そして三つ目として挙げられるのは総裁選挙のシナリオです。選挙戦を戦っている中で、岸田陣営はまず、決選投票に持ち込めるかということを入念に調べていました。

 そして、野田聖子氏が出馬することが決まった瞬間から決選投票のシナリオは濃厚だと想定されていたことは間違いなく、熾烈(しれつ)な2位争いが繰り広げられてきました。

 高市早苗氏との戦いが実際の岸田総裁誕生へ向けてのカギとなることを早期から考えていたからこそ、岸田陣営は後半に向けて河野対策よりも高市対策に力を入れていました。

 そして最終的に河野氏と高市氏が正反対のような政策を打ち出してくれたおかげで、決選投票となれば、高市票が岸田氏へと流れることになるのです。

 派閥力学の及ばなかった今回の総裁選挙は、基本的に「人間関係」と「政策」の2つで決まることになるでしょう。

 総裁選挙の1回目の投票で自分たちの「推し」が落選してしまった陣営の票は、決選投票において、もちろん人間関係の近い候補者を支持することはあり得ますが、政策的により近い候補者に流れていくでしょう。つまり、高市陣営は河野陣営と考え方がかなり対極にありますので、高市陣営が岸田氏へと流れることになるのです。

 これらの3つが岸田氏勝利の要因です。

 いずれにせよここからは衆院選に突入です。

 今回の衆院選はこの総裁選フィーバーの熱が冷めないうちに行われ、結果として自民党が大勝するだろうと予想しています。

 さらには来年夏の参議院選挙もありますが、安全運転の岸田内閣は参議院選挙も乗り切ることでしょう。

 総裁選挙で見せた新しい岸田氏による政権運営の手腕に期待したいと思います。

 (元衆議院議員 宮崎謙介)

宮崎謙介

7367チバQ:2021/09/29(水) 17:16:16
https://news.yahoo.co.jp/articles/0c0d33c8c38adbb864ade3d8a9adaa9226299de8
自民党・岸田新総裁誕生までの「仁義なき多数派工作」 ポストをエサに裏切りと脅迫が横行した醜悪
9/29(水) 16:15配信

日刊ゲンダイDIGITAL
自民党の新総裁に選出された岸田文雄前政調会長(C)共同通信社

 2週間に及んだ自民党総裁選は29日、やっと決着した。

 事前予想では議員票、党員票各382票による1回目投票で1位になるとみられた河野太郎氏だが、議員票86票、党員票169票の計255票でまさかの2位。議員票146票、党員票110票の計256票を獲得した岸田文雄氏に1票差で敗れる波乱。そして決選投票の結果、257票の岸田氏が170票の河野氏を破り、第27代総裁に選出された。

本気で改革する気なら今でしょ! 自民党総裁選4候補こぞって“脳内お花畑”のウンザリ

 選挙戦最終盤、各陣営は政策そっちのけで議員票382票を奪い合う多数派工作を展開。寝返りを誘う“人事案”が飛び交い、脅迫まがいの引きはがしも行われた。まさに文字通りの「国民不在」だった。

  ◇  ◇  ◇

「高市さんを応援して欲しい」「でないと衆院選の応援は難しいな」

 高市前総務相の支援に回った安倍前首相は、党内若手議員の携帯を鳴らしては、こう迫っていた。脅迫めいた多数派工作に、若手議員は震え上がったという。

「選挙が弱い若手は、もちろん安倍さんの応援が欲しい。それ以上に、裏切ればマークされかねないから、とても断れません。実際、議員の間では『安倍総理は裏切りを許さないだろう』と言われていた。突然の直電を受けた若手は『ここまでするのか……』と、戦々恐々としていました」(自民党関係者)

 えげつない多数派工作を展開したのは安倍前首相だけではない。日本テレビの報道によると、高市陣営は、「表向きは河野のままでいいからこっちにこいと言っている」「寝返りそうな人には高市本人にピンポイントで電話をかけさせている」とロコツな引きはがしをやっていたという。

 よほど、各陣営の切り崩しが激しかったのか、河野陣営で選対事務総長を務めた坂本哲志1億総活躍担当相はきのうの会見で、議員票を巡って「(支持を)ひっくり返されたり、ひっくり返したりの連続だ」と吐露していた。

「終盤にさしかかるほど、『○○が他陣営に寝返った』『△△は裏切ったようだ』と疑心暗鬼が拡大。『どうせ、決選投票になる。1回目の投票は野田幹事長代行に入れ、様子見しよう』などと漏らす議員もいたようだ。河野応援団からは、決選投票で優位に立つための情報が流された。決選投票になった場合、47票ある都道府県票のうち40前後が河野支持に回るとの情報です。『世論を無視するのか』と議員を揺さぶる“材料”になったはずです」(永田町関係者)

「自由に投票できたのは地盤が固い世襲議員だけ」
決選投票で岸田文雄前政調会長(右2)が新総裁に(C)共同通信社

 ポストをチラつかせた多数派工作も過熱。選挙戦終盤では、真偽不明の“人事情報”が飛び交った。

「まことしやかに囁かれたのは“岸田政権”の人事です。安倍前首相の出身派閥・細田派の支持を固めるためでしょう。幹事長として同派の萩生田文科相の名前が浮上。また、竹下派を取り込む狙いから、派内で将来の総裁候補とされる小渕優子元経産相も幹事長として名前が挙がった。一方、“河野政権”の人事も飛び交ったが、『本当にポストを約束してもらえるのか』と疑問の声が上がっていた」(前出の自民党関係者)

「誰なら選挙に勝てるか」「誰を支持すればポストにありつけるか」と思惑が渦巻いた総裁選だった。高千穂大教授の五野井郁夫氏(国際政治学)はこう言う。

「安倍前首相ら重鎮の意向が働いた今回の総裁選で、自由に投票できたのは地盤が固い世襲議員だけではなかったか。多くの議員が勝ち馬に乗ることに右往左往し、各陣営も多数派工作にかまけていた。国民不在はもちろん、『党を良くしたい』という思いも見えてこなかった。公職選挙法が適用される選挙ではないので仕方ありませんが、ちょっと醜悪な選挙でした」

 国民はだまされず総選挙で鉄槌を下すべきだ。

7368チバQ:2021/09/29(水) 17:19:15
https://news.yahoo.co.jp/articles/08d6f17d6cbf792e129980167f1dc8232e04f0bd
【自民党総裁選】河野太郎氏が国会議員票3位「うわあ〜」報道陣驚きの声
9/29(水) 14:57配信

日刊スポーツ
自民党総裁選投開票直前に行った決起集会の壇上で最後の決意を明かす河野太郎行革相(撮影・鎌田直秀)

自民党総裁選は29日、都内のホテルで投開票され、午後1時から所属国会議員による投票が行われた。

国会議員票と、28日に締め切られた党員・党友票の合計で争われたが、第1回投票で岸田文雄前政調会長(64)がトップに立った。

事前の予想では河野太郎行革相(58)がトップになるとみられただけに、会場の様子を見守るホテル内のプレスルームでは、集まった100人以上の報道陣から「ええっ」と、驚きの声が上がり、騒然となった。

特に、国会議員票で高市早苗前総務相(60)が114票と、河野氏の86票を上回ったことが分かった際には、「うわあ〜」などと特に大きな驚きの声が上がった。

7369チバQ:2021/09/29(水) 19:30:42
https://news.yahoo.co.jp/byline/oohamazakitakuma/20210929-00260629
岸田自民党新総裁が誕生、事前予想と党員・党友票の地域別偏りを検証

大濱崎卓真選挙コンサルタント・政治アナリスト
9/29(水) 16:


 自由民主党総裁選挙は9月29日、議員票の投開票ならびに党員票の開票が行われ、決選投票の結果、岸田文雄前政調会長が第27代新総裁に選ばれました。

 早速、この総裁選の総括と議員票の当初予測の事後分析、ならびに都道府県別の党員・党友票について解説をしていきます。

議員票は予想より河野氏↓高市氏↑、その理由は
 議員票については、自らがどの候補に投票するかを明らかにした集計「自民党総裁選2021_議員票動向」によれば、投票が始まる直前の状況で河野氏89票、岸田氏101票、高市氏69票、野田氏21票、(不明102票)でした。

 また、各種報道などによれば、議員票については岸田氏が約145票、河野氏が約125票、高市氏が約90票、野田氏が20票程度との観測が多くみられました。

 一方、最終的な結果は、岸田氏は146票とほぼコンセンサス通りでしたが、河野氏は86票、高市氏は114票、野田氏は34票となり、河野氏が議員票予想から40票程度減らした一方、高市氏が25票程度、野田氏が15票程度増やしました。

 投票日前日には河野氏・高市氏が相次いで二階幹事長を訪問したほか、二階幹事長はその日の会見で決選投票における二階派の動きについて「(派閥拘束に)対応したくない人は、出ていってもらうしかしようがない。ちょっと愚問じゃないかな。プロの世界では」と述べるなど、二階派での結束が予測されていました。

 河野氏は決選投票で岸田氏と戦うと不利とみて高市氏に票を回すという観測について「ひどいフェイクニュースだ」「するわけないですよ、そんなこと。冗談はよしてください」と述べていました。最終盤では高市氏の伸びが想定より少ないことからこの作戦は実際に行われなかったとみられますが、結果的に票の流れがこのようになったことは、河野氏(陣営)の意思とは別のところで、議員票を回す動きがあったとの考え方もあるでしょう。

党員・党友票の地域別偏りはどうだったか

 各候補の都道府県別党員・党友票占有率を地図で可視化しました。(拡大した画面はこちら)

 NHKによれば、岸田氏は自身の出身である広島県だけでなく、岸田派が強いと呼ばれる都道府県など想定を上回る都道府県で有利になったことも最終的な票が伸びたことの理由となったことでしょう。河野氏は全体的に党員・党友票を伸ばすことができましたが、それでも地域差が出ました。高市氏は都市部に強く、また野田氏も一部の都道府県で健闘した結果がうかがえます。

7370チバQ:2021/09/29(水) 19:35:49
https://news.yahoo.co.jp/articles/67d7b5dd551bd0e4b311df83aa4143133f18d063
「勝ち馬」乗って結束腐心 人事で処遇期待 自民派閥
9/28(火) 20:33配信
時事通信
記者会見する自民党の二階俊博幹事長(右)=28日午前、東京・永田町の同党本部

 29日投開票の自民党総裁選で、二階派など独自候補不在の派閥は決選投票にもつれ込んだ場合、できるだけ結束して対応しようと躍起となっている。

 「勝ち馬」に乗って勝利に貢献したとアピールし、その後の党役員・閣僚人事での処遇を期待しているためだ。

 二階派は28日の総会で決選投票での対応を協議し、1回目の投票と同様、自主投票を確認した。ただ、会長代行の河村建夫元官房長官は出席者に「迷った場合は会長や幹部に相談いただきたい」と念押しした。

 同派には全4候補の支持者が混在しているため、特定候補へ強引に集約すればあつれきが生じかねない。それでも「相談」を促すのは、総裁選後の人事をにらんで派の大半をまとめ、「勝ち馬に乗って党4役の一角を押さえたい」(幹部)との狙いがあるとみられる。

 実際、会長の二階俊博幹事長は総会に先立つ記者会見で決選投票でまとまった対応を取るか問われ、「(まとまって)対応したくない人は出ていってもらうしかない。愚問じゃないか、プロの世界では」とどう喝とも取れる答弁。若手からは「会長の意向を忖度(そんたく)しろということなのか」と戸惑う声が出た。

 二階氏はこれまで支持候補を表明せず、同日の会見でも「まだ決めていない」と述べた。この後、候補者の高市早苗前総務相(60)と河野太郎規制改革担当相(58)の訪問をそれぞれ受けたが、「頑張れ」と激励しただけだった。幹事長として政局を切り回してきた二階氏の沈黙に、党内からは「不気味だ」(細田派中堅)と警戒する向きもある。

 一方、同じく候補不在の旧竹下派は、会長代行の茂木敏充外相が会見で「大半が岸田氏支持でまとまった」と強調。勝ち馬を岸田文雄前政調会長(64)と見る同派幹部は決選投票に関し、所属議員51人のうち45人以上が岸田氏に投票するとの見方を示した。石原派は臨時総会で、会長の石原伸晃元幹事長が「一致協力して当たろう」と呼び掛けた。

7371チバQ:2021/09/29(水) 19:37:51
https://news.yahoo.co.jp/articles/9d0e07d7e5cf2b0a334c8eefa33608f77e0dec1a
【総裁選】「逆バネ」ウワサ本当だった? 菅氏に抱きつかれた候補また敗戦
9/29(水) 17:30配信

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日刊スポーツ
自民党総裁選投開票、自民党総裁選で投票する菅義偉首相(撮影・小沢裕)

菅義偉首相が支持を表明した河野太郎氏が議員票で大差をつけられ、完敗した。

永田町では菅首相の支持は「逆バネ」になり、足を引っ張る可能性があるとウワサされていた。


菅氏が支援を表明した候補は総裁選で分が悪く、橋本龍太郎氏の後継を決める1998年の総裁選では、菅氏は1回生ながら派閥に反旗を翻し、梶山静六氏に出馬を要請。梶山氏とともに平成研究会(当時小渕派)を離脱し、選対事務局次長として戦ったが、小渕恵三氏225票、梶山氏102票、小泉純一郎氏86票で、ダブルスコアで敗れた。

麻生太郎氏の後任を選ぶ2009年の総裁選でも当時所属していた宏池会(当時谷垣派)を離脱し、河野太郎氏を擁立したが、谷垣禎一氏300票、河野氏144票、西村康稔氏54票で、ダブルスコアで完敗している。

菅首相は8月の横浜市長選で市長選では異例の支援を明かし、小此木八郎前国家公安委員長を応援したが、逆に新型コロナ対応など政府への不満を呼び込み、惨敗を喫したばかり。菅氏に抱きつかれた候補は敗れるというジンクスが生まれてしまった。

7372チバQ:2021/09/29(水) 19:38:55
https://news.yahoo.co.jp/articles/f0c012c8bbefa76278e166b095c7c5d5ad760f0f
圧勝で 岸田新総裁が誕生「幹事長は高市氏、野田氏は初代こども庁長官?」どうなる小石河連合〈dot.〉
9/29(水) 18:39配信


AERA dot.
岸田文雄新総裁の瞬間(C)朝日新聞社

 自民党総裁選の投開票が9月29日、行われたが、「想定外」の展開となった。1回目で岸田文雄前政調会長が256票を獲得しトップ。1位と呼び声高かった、河野太郎ワクチン担当相が255票で2位だった。高市早苗前総務相が188票、野田聖子幹事長代行が63票だった。

【写真】注目の新幹事長は?

 しかし、全体の過半数を獲得した候補者がおらず、決戦投票となった結果、岸田氏が257票で170票の河野氏を破り、自民党総裁の座につくこととなった。

 当選が決まり、挨拶に立った岸田氏は「ノーサイド、全員野球で一丸となって衆院選、参院選に臨んでいこうではありませんか」と晴れ晴れとした表情で語った。岸田派幹部も破顔でこう喜びを語る。

「決戦投票になるとは思っていたが、1回目から岸田氏が1位になれるとは驚き。当初、想定された高市氏との2位3位連合にならなくてよかった」

 下馬評では、1回目はトップ通過が確実視されていた河野氏だったが、岸田氏に1票差で2位という結果だった。河野氏陣営の国会議員はガックリした表情でこう話す。

「議員票では1回目で高市氏に負けて3位、これがすべてです。決戦投票では主要派閥である清和会や麻生派などが岸田氏に流れることはわかっていた。岸田氏から“二階外し”を突き付けられた二階派ですが、わだかまりを捨て、完全に岸田氏に乗りましたね。いくら党員票で強くても、議員に人気がなければ、勝てません。小石河連合を組んだことが議員票では逆効果でしたね」

 首相官邸も新しい主が決まり、胸をなでおろした様子だ。

「ここまで岸田氏が圧勝したことには一様に驚きの声があがりました。安定的な政権基盤の下に新総裁が誕生したことに安堵しているスタッフが多い。岸田さんについては、総裁選を通じ、温厚な人柄と力強さが増し、リーダーとしての覚悟が見て取れたと高評価でした。順当な結果と見る意見が多いです。他方で河野さんは惨敗と言っていいでしょう。切れやすい性格などと報じられてきましたが、リーダーとしての器の差が出た、という声もあります」(官邸関係者)

  岸田氏が1回目からトップに立ち、決戦投票でも大差で勝利したことから自民党で20年以上、政務調査会の調査役を務めた政治評論家の田村重信さんはこう予測する。

「党員票では河野氏が上回ったが、トータルでは2回とも岸田氏が勝った。他から雑音が入らないので岸田氏は組閣、人事がやりやすくなりますね」

 今後の焦点は、岸田政権の党幹部人事と組閣だ。岸田氏は総裁選中、自身が当選した暁には、候補者を要職につけると話していた。また、岸田氏は当選後の挨拶で、「衆院選、参院選がある」と繰り返していた。

「まずは選挙に勝てる人事になると思います。選挙で人気なのは、河野氏と小泉進次郎環境相。この2人が選挙の顔になる人事になると思う」(前出・岸田派幹部)

 そこで、注目されるのが幹事長だ。2012年の総裁選では、安倍晋三前首相は決戦投票で争った石破茂氏を幹事長につけ、直後の政権交代となった衆院選挙に大勝した。幹事長には河野氏が有力視されているという。だが、安倍氏が率いる最大派閥、清和会の国会議員はこう語る。

「河野氏が議員票で3位、高市氏は2位。岸田氏が当選した裏には安倍氏のサポートがあったことは明らかだ。高市氏が女性として初の幹事長になれば、斬新さをアピールできる」

7373チバQ:2021/09/29(水) 19:39:16
 河野氏はこれまで党三役の経験がないことから、政調会長という声もあるそうだ。そして、もうひとり注目されるのが、麻生太郎副総理兼財務相だ。

 麻生氏は派閥の一員である河野氏でなく、岸田氏を最初から支持したという。麻生氏の信頼厚く、岸田選対の顧問でもあった、甘利明税調会長を財務相に起用という見方もある。

「岸田氏が一番、頭を悩ませるのが麻生氏だろう。甘利氏を財務相に据えて、麻生氏には副総理にプラスなんらかの肩書で処遇することになるのではないか。二階幹事長も5年あまり続けた幹事長の椅子から去る。いつまでも麻生氏が副総理兼財務相で動かないというのもちょっとね」(前出・岸田派幹部)

 また、総裁選では「こども庁創設」が何度も議論されてきた。

「一番、熱心だった野田氏をこども庁の初代長官か、少子化担当相に起用しそうだ。そうなれば、推薦人を8人も出したうちのメンツも保てるよ」(二階派所属の国会議員)

 党人事については、30日にも決まる見込み。組閣は国会での首班指名後の10月4日となる。当選後の挨拶でも「私の特技は人の話をよく聞くこと」と語った岸田氏。

「岸田氏のよさはバランス感覚ですね。安倍氏、麻生氏にも配慮しながらうまく党人事や組閣をまとめると思います。“二階外し”でぶつかった二階派も最後は結果をみれば、勝ち馬の岸田氏に乗ったでしょう。複雑な思いは水に流して、きちんと二階氏の顔を立てますよ。私も岸田氏と何度か一緒に仕事をさせてもらいましたが、そういう気配りができる人。選挙がすぐですから、顔になる河野氏、小泉氏に加え、人気が出た高市氏らをうまく配置するでしょう。せっかく総裁選で盛り上がったのに、党人事、組閣でもめると選挙に勝てなくなりますから」(前出・田村氏)

 岸田新総裁の手腕はいかに。

(AERAdot.編集部 今西憲之)

7374チバQ:2021/09/29(水) 19:39:47
https://news.yahoo.co.jp/articles/042b2e7a797c1055d1c958eeb312aaa9b91ae7c5
崖っぷちから頂点に 不出馬・敗北、糧に奮起 岸田自民新総裁
9/29(水) 18:03配信

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時事通信
 2018年の前々回は不出馬を選択、昨年は敗北を喫し、総裁候補として崖っぷちに立たされていたが、岸田文雄氏は自らを奮い立たせ頂点に上り詰めた。

 
 18年は自ら率いる岸田派内の主戦論と慎重論のはざまで揺れ、結局は出馬を見送った。自民党内では「優柔不断」との冷ややかな声も漏れた。昨年は意を決して立候補したが支持は集まらず、大差を付けられ2位に沈む。「岸田は終わった」と言われたことも一度ではない。

 それでも諦めず、機会をうかがった。菅内閣支持率が急降下する中、真っ先に出馬に名乗りを上げた。主要各派の支持を取り付けていたわけではない。ただ、ここで見送れば自らの総裁候補としての賞味期限が切れかねない―。政治生命を懸けて勝負に出た。

 出馬表明の記者会見では、長期にわたり権力を握ってきた二階俊博幹事長の交代を念頭に、党役員の若返り策を大胆に提示。腹を据えた岸田氏への評価は高まり、菅義偉首相の総裁選不出馬のきっかけにもなった。

 選挙戦では、「決意」「覚悟」を何度も口にした。「最後まで分からない」。決選投票が不可避の情勢の中、ぎりぎりまで自ら電話で支持をお願いし続けた。

 動画サイトのライブ配信にも積極的に挑戦。秘書を務める長男や妻も動員し、「一家総出」で親しみやすいイメージづくりに努めた。実直で生真面目な性格は「地味で発信力に欠ける」とも指摘される。課題の「発信力」強化は道半ばだ。

 広島が地元で核軍縮がライフワーク。若い頃の夢は小説家だ。全国有数の進学校として知られる開成高出身として初の総裁でもある。

7375とはずがたり:2021/09/29(水) 20:08:19
高市氏「結果受け止める」
議員票2位に自信も
https://nordot.app/815901571060613120
2021/9/29 20:01 (JST)
c 一般社団法人共同通信社

 自民党の高市早苗前総務相は29日、総裁選で敗れたことに関し「結果は重く受け止める。党員票が足りなかったのは、全て私の不徳の致すところだ」と自身の陣営会合で述べた。議員票が岸田文雄新総裁に次ぐ2位だったことには「私の政策に賛同していただいた」と自信をにじませた。

 会合後の記者会見で、安倍晋三前首相の支援について「政策は自由にやらせていただいた。電話などで足りないところをカバーしてもらった」と強調。次期総裁選を巡っては「政策を磨き、次に向けて力を蓄えたい」と語った。

7376チバQ:2021/09/29(水) 21:35:33
https://news.yahoo.co.jp/articles/1d5cfdac866b744b5702ad59d3ce7265bbad8313
河野氏・高市氏と甘利氏の要職起用が浮上…岸田新総裁「老壮青バランス、中堅・若手登用が必要」
9/29(水) 21:11配信

読売新聞オンライン
総裁選の健闘をたたえ合う(左から)野田氏、菅首相、岸田新総裁、高市氏、河野氏(29日)

 自民党の岸田文雄新総裁は29日、党役員・閣僚人事に着手した。10月1日に党四役などの役員人事を正式に決め、新執行部を発足させる考えだ。総裁選で党員票トップの河野太郎行政・規制改革相、1回目投票の国会議員票で2位につけた高市早苗・前総務相を重要ポストで処遇する案が浮上している。

 岸田氏は29日の記者会見で、人事について「老壮青のバランス、中堅・若手の登用が必要だ」と語った。総裁選で戦った河野、高市、野田聖子3氏の処遇を問われ「党内で能力を発揮してもらえるようなことを考えていきたい」と述べた。

 岸田氏の陣営顧問を務めた甘利明党税制調査会長の要職起用も取りざたされている。

https://news.yahoo.co.jp/articles/e036683afaafa2ac56692166b875ba3c157d2be8
党員・党友票は河野太郎氏44%で根強い人気 岸田文雄氏は28.9%
9/29(水) 21:02配信

毎日新聞
自民党の総裁室の椅子に座る岸田文雄前政調会長=東京都千代田区の同党本部で2021年9月29日午後6時47分、竹内幹撮影

 菅義偉首相の自民党総裁任期満了に伴う総裁選は29日、投開票された。岸田文雄前政調会長(64)=岸田派=が決選投票で河野太郎行政改革担当相(58)=麻生派=を破り、第27代総裁に選出された。

 全国の党員・党友票は、河野太郎行政改革担当相が得票率44・1%(33万5046票)で、岸田文雄前政調会長の28・9%(21万9338票)を上回った。1回目の党員投票結果を都道府県ごとに集計し、2人のうち得票数がより多い候補が1票を得る都道府県票(計47票)も、河野氏が39票と岸田氏の8票を大きく上回り、河野氏の根強い党員人気をうかがわせた。

 都道府県別では、河野氏が関東1都6県や京都、大阪、兵庫など37都道府県で最多得票。うち12県の得票率は50%を超えた。岸田氏は地元・広島に加え、青森、山形、山梨、島根、山口、香川、熊本の各県でトップ。高市氏が最多だったのは70%超を得票した地元・奈良のみ。野田氏が最多だったのは36%超の得票を占めた地元・岐阜のみだった。【木下訓明】

7377チバQ:2021/09/29(水) 21:36:53
https://news.yahoo.co.jp/articles/c59dea6d478cbf66998e0624cf12279c84a4ed33
岸田氏、総裁選3候補を役職に起用へ 二階幹事長は交代の方針
9/29(水) 20:17配信

毎日新聞
記者会見する自民党の新総裁に選ばれた岸田文雄前政調会長=東京都千代田区の同党本部で2021年9月29日午後6時24分、竹内幹撮影

 自民党の岸田文雄・新総裁(64)は29日、党本部で記者会見し、党役員・閣僚人事の方針について「総裁選を通じて党が多彩な人材を持ち、中堅・若手をしっかり登用すると言ってきた。老・壮・青のバランスが必要だ」と述べた。総裁選を戦った河野太郎行政改革担当相(58)=麻生派=や高市早苗前総務相(60)=無派閥、野田聖子幹事長代行(61)=無派閥=の起用が焦点となる。在任5年を経過した二階俊博幹事長(82)=二階派=は交代させる。


 岸田氏は、総裁選の3候補について「一緒に政策論争をする中で素晴らしい能力を実感した」と評価し、何らかの役職に起用する考えを示した。総裁選で提唱した幹事長以下の党役員任期を「1期1年、連続3期まで」とする案については「党改革に対する思いは1ミリたりとも後退していない」と述べ、堅持する考えを示した。二階氏の後任幹事長については「大変重要な役職だ。まだ具体的な名前が確定したものではない」と述べるにとどめた。

 党役員任期は30日までだが、「できるだけ急ぎたいが明日1日はやはりかかるのではないか」と述べた。新旧役員は、10月1日にも交代する。

 二階氏の後任幹事長には、萩生田光一文部科学相(58)=細田派=や甘利明税調会長(72)=麻生派、茂木敏充外相(65)=竹下派、高市氏などの名前が挙がっている。【野間口陽】

https://mainichi.jp/articles/20210929/k00/00m/010/010000c?inb=ys
刷新か派閥均衡か 岸田文雄新総裁を待ち受ける人事の試練
中田卓二

毎日新聞 2021/9/29 15:05(最終更新 9/29 16:33) 有料記事 1213文字

 自民党総裁選は29日投開票され、岸田文雄前政調会長(64)=岸田派=が当選した。10月4日召集の臨時国会で新首相に選出される見通しだ。新総裁はさっそく党役員人事に着手する。11月投開票が有力な衆院選に向け刷新感を出すか、今後の党運営を重視して主要派閥に配慮するか、早くも手腕が試される。

 現在の党役員の任期は30日まで。新総裁は幹事長、政調会長、総務会長、選対委員長の党四役の人選を急ぐ。さらに10月4日召集の臨時国会で首相に選出された後、直ちに組閣する運びだ。

 岸田氏は総裁選への立候補を表明した際、党役員の任期制限を提起した。在任が5年を超えていた二階俊博幹事長に対するけん制で、これが一連の菅義偉首相退陣劇の起点になった。それだけに岸田氏の人事に注目が集まる。

 総裁選中、4人の候補はいずれも、自身が勝利したらほかの3候補を党や内閣の要職で起用するという考えを示し、選挙後の「挙党一致」をアピールした。野田聖子幹事長代行(61)=無派閥=が「非常にいい競争をしながら、協力するときは協力する」と述べるなど、新型コロナウイルス禍の中、権力闘争色を極力薄める思惑も透ける。

 焦点の新幹事長は…

7378チバQ:2021/09/29(水) 21:37:39
https://news.yahoo.co.jp/articles/0aa3e99bf0ef55d91d0acba6f00d6a070eff15eb
【総裁選】安倍氏も暗躍「岸田・高市連合」誕生  派閥分裂再編へ引き金
9/29(水) 20:53配信

日刊スポーツ
決戦投票の末に自民党新総裁となった岸田文雄前政調会長は(手前から)野田聖子幹事長代行、高市早苗前総務相から健闘を称えられ手を挙げて応える(撮影・小沢裕)

菅義偉首相の後継を決める自民党総裁選の投開票が29日行われ、岸田文雄前政調会長(64)が第27代総裁に選出された。本選では優位と予想された河野太郎行革相(58)を岸田氏が1票上回ってトップに立ち、高市早苗前総務相(60)と野田聖子幹事長代行(61)が脱落。過半数を獲得に至らず、上位2人による決選投票では、岸田氏が257票で170票の河野氏を圧倒した。岸田氏が多くの議員票を集めた背景には、高市氏との好連携が大きく影響した。新総裁は10月4日召集の臨時国会で首相指名選を経て、第100代首相に就任する。


   ◇   ◇   ◇

岸田新総裁の誕生は「岸田・高市連合」が産声を挙げた瞬間でもあった。投開票会場で新総裁と3候補、菅首相の記念撮影が行われた。撮影前に岸田氏は高市氏と笑顔でグータッチを交わした。岸田氏は「総裁選は終わった。ノーサイドです。全員野球で自民党が一丸となって次期衆院選に臨む」と党内融和を唱えた。その岸田氏の報告会に高市氏がサプライズ登場。「4人でツアーのようにテレビ局を一緒にまわっていると、だんだん愛情が沸いて来て(笑い)、離れがたい気持ちになってきた」と、蜜月をアピールした。

決選投票へ向けて両陣営は前日28日午後からトップレベルの調整を進めた。岸田氏が決選投票に駒を進め、高市氏が敗れた場合に決選投票で高市陣営は岸田氏支持で合意し、本選で高市氏が獲得した議員票114の大半は岸田氏に流れた。

選挙戦の最終盤で、高市氏陣営は支持を決めかねている議員の切り崩しに成功した。対象議員の個別データを基に高市氏自身が電話でアプローチする戦術を展開した。用件は留守番に一切残さずに、相手が根負けするまで直接対話で説得した。これが功を奏し、本選で河野氏が議員票86票で、まさかの3位にも「想定よりも減ったが驚きはない」(高市陣営)と言い切った。

高市氏は本選で計188票と2強に迫った。その裏にはフィクサーを目指す安倍晋三前首相の暗躍があった。安倍氏は高市氏支持を表明し、20人の推薦人確保に影響力を発揮した。総裁選中に当選3回以下の若手議員が中心で派閥横断した約90人が「党風一新の会」を立ち上げたが、中堅議員は「安倍さんが動いている」と語った。

自主投票を掲げる若手グループの幹部に対して、立候補者の1人が支持を打診すると「実は、もう派閥で決まっている」と語ったという。本選では派閥を横断した自主投票が主流とされ、河野氏を支持する動きが脚光を浴びた。だが、実際には本選から従来の派閥の力学で支配され、最終的に安倍氏の影響下にある高市氏と岸田氏によるタッグが誕生した。

党改革を巡って役員任期を「1期1年、最長3年」と公約に掲げた岸田氏に対し、二階俊博幹事長は反発した。だが、二階派も最後は岸田支持と河野支持で割れた。退任する二階氏の求心力低下で「空中分解だ」(元閣僚議員)と指摘されている。今後、焦点の役員人事を含め、総裁選を引き金に派閥は分裂再編へ動きだそうとしている。【大上悟】

7379チバQ:2021/09/29(水) 21:48:21
https://news.goo.ne.jp/article/mainichi/nation/mainichi-20210929k0000m040300000c.html
「冷や飯」の大阪自民安ど 「政権、親維新ではなくなる」
2021/09/29 20:59毎日新聞

「冷や飯」の大阪自民安ど 「政権、親維新ではなくなる」

自民党総裁選で党員・党友票の開票作業をする大阪府連の関係者ら=大阪市中央区で2021年9月29日午前9時35分、望月亮一撮影

(毎日新聞)

 野党の日本維新の会は、約9年に及んだ安倍晋三、菅義偉両政権と蜜月関係を築く一方、維新と対立する自民党大阪府連は政権から冷遇されてきた。岸田文雄新総裁の誕生で維新は政権中枢とのパイプが断たれることになり、自民府連には安堵(あんど)感が広がる。維新にとっては2025年大阪・関西万博やカジノを含む統合型リゾート(IR)で国との連携が欠かせず、新政権との関係構築に向けて出方をうかがう構えだ。

 「これまでは府連と官邸との風通しが悪く、政権与党の優位性が全くなかった。総裁が代わり、環境の変化に期待している」。自民府連の多賀谷俊史幹事長は新総裁誕生を歓迎した。

 12年12月に第2次政権を発足させた安倍氏と官房長官だった菅氏は憲法改正で維新の松井一郎代表(大阪市長)と意気投合。橋下徹氏も含めた4人で定期的に会合を持つなど、与野党の立場を超えて太いパイプを持った。万博は安倍、菅両氏の強力なバックアップが誘致実現の決め手となり、菅政権でも良好な関係は続いた。

 政権は維新との関係をよそに、身内であるはずの自民府連とは距離があった。府連は、大阪市を廃止・分割する維新の看板政策「大阪都構想」に反対してきたが、都構想への賛否を問う15年と20年の2度の住民投票ではいずれも、党本部から明確な支援は得られなかった。府連幹部は「今までみたいに維新と近い政権ではなくなり、府連にとってプラスであることは間違いない」と期待を寄せる。

 ◇松井氏「岸田さん、何やりたいか見えない」

 これに対し、松井氏は29日、記者団に「最後は永田町の派閥の論理で決まった。与党や政府と是々非々で対峙(たいじ)するのは変わらない」と淡々と受け止めた。そのうえで、「岸田さんが何をやりたいのか、今は見えない」と話し、新政権の出方を注視する考えを示す。

 維新内部には菅氏の首相退陣に伴い、政権中枢とのパイプが失われることへ危機感が強く、所属国会議員は29日、「当然、影響があるに決まっている」と話した。また、ある維新関係者は「岸田さんになったからといってマイナス面は特にない。これまでプラス面が大きすぎたので、フラット(普通)に戻るだけだ」と懸念を払拭(ふっしょく)した。

 間近に迫る衆院選への影響も必至だ。維新と自民は次期衆院選で府内19小選挙区のうち、14選挙区で対決する公算が大きい。

 ある自民候補は「不人気だった菅さんが交代し、新しいリーダーの下で選挙を迎えられる。政権が発足すれば、さらに岸田さんの人柄が受け入れられるのでは」と期待する。

 一方、維新候補の一人は「河野(太郎)さんが勝っていたら、改革イメージが維新と重なるので岸田さんの方が戦いやすい」と指摘。別の維新候補は「衆院選のために総裁選を利用し、自民の追い風になっている」と警戒した。【石川将来、野田樹、田畠広景、鶴見泰寿】

7380チバQ:2021/09/30(木) 01:09:06
https://news.goo.ne.jp/article/sankei/politics/sankei-_politics_situation_55TPM7ORFNJ7NEA223YLOMWPLI.html
甘利氏の党四役での起用案浮上 岸田自民党新総裁
2021/09/30 00:23産経新聞

甘利氏の党四役での起用案浮上 岸田自民党新総裁

甘利明税調会長(春名中撮影)

(産経新聞)

自民党は29日、菅義偉首相の任期満了に伴う総裁選を行い、第27代総裁に岸田文雄前政調会長(64)を選出した。岸田氏は1回目の投票で1位だったが過半数に至らず、決選投票で2位の河野太郎ワクチン担当相を下した。岸田氏は10月4日召集の臨時国会で行われる首相指名選挙で第100代首相に選出される予定。組閣、認証式などを経て岸田内閣が発足する。

岸田氏は幹事長を含む党役員人事に着手した。岸田氏を支援した麻生派(志公会)の甘利明税調会長の党四役での起用案が浮上している。岸田氏は総裁選で争った河野氏や高市早苗前総務相らを要職で処遇する意向を示した。10月1日にも決定する。岸田氏の総裁任期は令和6年9月末まで。

岸田氏は総裁選出後のあいさつで「総裁選は終わった。ノーサイドだ。全員野球で一丸となって衆院選と参院選に臨んでいこう」と呼びかけた。また、新型コロナウイルス対策に尽力する考えを示し「数十兆円規模の経済対策を年末までにしっかりと作り上げなければならない」と強調した。

岸田氏はその後、記者会見に臨み、コロナ対策について「全てを懸けて必死に取り組む」と強調。他の3候補について「ぜひ党内で能力をしっかり発揮していただけるようなことを考えていきたい」と語った。

11月までに行われる衆院選の勝敗ラインは「自公両党で過半数」だと明言した。衆院解散については「今後、臨時国会が開かれる。政治条件をしっかり見極めた上でしかるべき時期を判断していきたい」と述べた。衆院議員は10月21日に任期満了を迎えるが、衆院選は11月7日か14日投開票の日程が想定されている。

総裁選は国会議員票と、「ドント方式」により議員票と同数になるよう各候補に割り当てられた党員・党友票の合計で争われた。岸田氏は1回目の投票で256票を獲得し、河野氏(255票)を1票上回った。3位は高市氏で188票、4位は野田聖子幹事長代行で63票だった。決選投票では、257票を獲得した岸田氏が勝利した。

7381チバQ:2021/09/30(木) 01:10:33
https://news.goo.ne.jp/article/asahi/politics/ASP9Y7VZ5P9YUTFK00Q.html
要職起用に萩生田氏・甘利氏・高市氏浮上 岸田新総裁、党人事に着手
2021/09/30 00:12朝日新聞

要職起用に萩生田氏・甘利氏・高市氏浮上 岸田新総裁、党人事に着手

総裁室で席に着く自民党新総裁の岸田文雄氏=2021年9月29日午後6時46分、東京・永田町、内田光撮影

(朝日新聞)

 菅義偉首相の後任を選ぶ自民党総裁選は29日、東京都内のホテルで投開票され、岸田文雄前政調会長(64)が決選投票で河野太郎行政改革相(58)を破り、第27代総裁に選出された。総裁任期は3年。10月4日召集の臨時国会で、岸田氏は第100代首相に選ばれる。

 岸田氏は党役員人事に着手。細田派の萩生田光一文部科学相(58)や、麻生派幹部の甘利明税調会長(72)、総裁選で争った無派閥の高市早苗前総務相(60)らの要職起用が取りざたされている。

 総裁選では、国会議員票(382票)と党員・党友票(地方票、382票)の計764票で争う1回目の投票で、岸田氏は議員票でトップの146票で計256票を獲得。一方の河野氏は、議員票は3番目の86票だったが地方票でトップの169票を取り、計255票で岸田氏と1票差だった。高市氏は議員票114票で計188票。野田聖子幹事長代行(61)は議員票34票で計63票。また議員票は棄権1、白票1だった。

 ただ岸田氏は過半数に達しておらず、2012年以来の上位2人による決選投票に入った。国会議員票が全体の約9割を占める決選投票では、岸田氏が議員票249票で計257票を獲得し、議員票131票で計170票の河野氏に大差をつけて勝利した。

 岸田氏は29日夕、党本部で記者会見し、コロナ禍で国民の協力を得るため「年内に数十兆円規模の経済対策を策定する」と説明。「新しい資本主義を構築していきたい」とし、「成長と分配の好循環を実現し、全国津々浦々、成長の果実をしっかり届けたい。できるだけ幅広い国民の皆さんの給与を引き上げる経済政策をとっていきたい」と強調した。

https://news.goo.ne.jp/article/kyodo_nor/politics/kyodo_nor-2021092901001426.html
高市氏、要職起用も 官房長官に上川氏取り沙汰
2021/09/29 23:19共同通信

高市氏、要職起用も 官房長官に上川氏取り沙汰

高市早苗前総務相、上川陽子法相

(共同通信)

 自民党の岸田文雄新総裁は29日、政権運営の要となる幹事長など人事の検討に入った。麻生派の甘利明税制調査会長、細田派の萩生田光一文部科学相の起用案が浮上。岸田氏と総裁を争った高市早苗前総務相の要職登用のほか、上川陽子法相の官房長官起用も取り沙汰されている。複数の関係者が明らかにした。

 岸田氏は総裁就任後、初の記者会見で人事に関し「若手だけを登用するのではなく、老壮青のバランスが大事だ」と述べた。

 甘利氏は総裁選で岸田氏陣営の選対幹部を務めた。甘利、萩生田、高市各氏は安倍晋三前首相との関係が近い。

7382チバQ:2021/09/30(木) 01:11:32
https://news.goo.ne.jp/article/mainichi/politics/mainichi-20210929k0000m010353000c.html
幹事長・官房長官に甘利氏、萩生田氏が浮上 河野氏の処遇も焦点
2021/09/29 23:13毎日新聞

幹事長・官房長官に甘利氏、萩生田氏が浮上 河野氏の処遇も焦点

記者会見する自民党の新総裁に選ばれた岸田文雄前政調会長=東京都千代田区の同党本部で2021年9月29日午後6時24分、竹内幹撮影

(毎日新聞)

 岸田氏は29日、党本部で記者会見し、党役員・閣僚人事に関し「総裁選を通じて党が多彩な人材を持ち、中堅・若手をしっかり登用すると言ってきた。老・壮・青のバランスが必要だ」と説明した。在任5年を超えた二階俊博幹事長(82)=二階派=の交代は確実。後任幹事長と官房長官には甘利明税調会長(72)=麻生派=や萩生田光一文部科学相(58)=細田派=らが取り沙汰されている。岸田氏と総裁選で争った河野、高市、野田3氏の処遇も焦点だ。

 岸田氏は、総裁選の3候補について「一緒に政策論争をする中で素晴らしい能力を実感した」と評価し、何らかの役職に起用する考えを改めて示した。今の党役員の任期は30日までで、岸田氏は「(人選を)できるだけ急ぎたいが、明日1日はやはりかかるのではないか」と述べた。新旧役員は、10月1日にも交代する見込みだ。

 総裁選で提唱した幹事長以下の党役員任期を「1期1年、連続3期まで」とする案については、「党改革への思いは1ミリたりとも後退していない」と堅持する考えを表明した。二階氏の後任幹事長は「大変重要な役職だ。まだ具体的な名前が確定したものではない」と述べるにとどめた。【野間口陽】

7383チバQ:2021/09/30(木) 01:12:12
https://news.goo.ne.jp/article/sankei/politics/sankei-_politics_situation_JQIJAHBH5BOWHIZ2ZTKIMFFMAM.html
総裁選を追う 捲土重来の岸田氏「ノーサイドで衆院選へ」
2021/09/29 22:37産経新聞

29日の自民党総裁選は、昨年大敗した前政調会長の岸田文雄が捲土重来(けんどちょうらい)を果たし、第27代総裁に選ばれた。4候補による熾烈(しれつ)な戦いの終幕を追った。

■「支持率2%からの出発」 午前11時、高市陣営

高市は午前11時、陣営が国会内で開いた「必勝送り出し式」に姿を見せた。

「支持率2、3%からの出発だったが、多くの政策を訴えた。皆さんと政策を(首相として)実現できる日を心待ちにしている」。出席議員は総立ちで拍手を送った。派閥に属さない高市は、主義主張に賛同する保守の議員が支援した。当初はマスコミに泡沫(ほうまつ)扱いされたが、日を追うごとに議員の支持が増えた。

終始劣勢だった幹事長代行の野田聖子も11時、国会内の会合で支持議員に感謝の言葉を述べ、拍手喝采で送り出された。

■「山口が取れた!」 正午、岸田陣営

11時20分、岸田は国会近くの衆院議員宿舎を出る際、記者団に「後は天命を待つだけ。勝利を確信している」と強調した。青いネクタイは、役員任期制限を打ち出して「幹事長の二階俊博切り」と波紋を呼んだ8月26日の出馬表明記者会見と同じ。「総裁選の原点である覚悟を思い返し、臨みたかった」と語った。

正午、決起集会が始まり、表情をこわばらせた岸田は「岸田コール」に迎えられて会場入りした。

開会直前には、党員・党友票の都道府県別の集計結果が随時、会場に伝わった。河野圧勝とする事前報道が多かったが、一部で岸田が1位に。陣営関係者が「山口が取れた!」「青森が勝った」と会場で叫ぶと、出席議員が歓声と拍手。岸田自身も周囲に「想定外のところが取れている」とつぶやいた。

■「河野の応援は大変なこと」 正午、河野陣営

同じく正午、総裁選の会場でもある東京都港区のグランドプリンスホテル新高輪内で、河野の決起集会が始まった。

元防衛相の岩屋毅は「党員票はほとんどの県で1位。国民の声、党員の声は河野太郎さんにあります」と強調した。党員票で圧勝し、それをテコに議員票も上積みするのが陣営の戦略だ。ただ、総裁選中の年金制度改革の主張や失言などで「危なっかしい」との議員の声が増した。突破力と発信力が売りの河野だが、決起集会では神妙な面持ちで語った。

「(所属する麻生派=志公会会長の)麻生太郎さんから『総裁選で特に河野太郎を応援するのは大変なことだ。それをやってくれる皆さんのことは、これから何があっても体を張って守れ』といわれた」。出席者の一人が「そうだ!」と叫んだ。河野はスピーチ後に3度、深々と頭を下げた。

環境相の小泉進次郎は「『いろいろな事情で声をあげられないが(本心は)河野さんだよ』という人が1人、2人ではない」と強調。「隠れ支持」の議員がいると指摘し、議員票の伸びに期待した。

■岸田1位にどよめく 午後2時、投開票会場

総裁選管理委員長の野田毅が午後2時、4候補の得票数を読み上げた。党員票と議員票の合計は河野が255、岸田が256-。

会場がどよめいた。1回目は河野がトップに立つとの見方が大勢だったからだ。河野の決起集会に出席した議員は、代理出席も含めて92人。ところが議員票は86どまり。小泉の思いと裏腹に多かったのは「隠れ不支持」だったのか。

3時過ぎ、河野との決選投票の末、岸田が新総裁に選出された。岸田はマスクを着けたまま自席から立ち上がり、笑顔は見せなかった。「ノーサイドです。一丸となって衆院選、参院選に臨んでいこう」。演説後、現首相の菅義偉や他の3候補と壇上で並んで記念撮影に応じた際に、ようやく笑った。

■岸田の報告会で一丸誓う 4時過ぎ、高市

各陣営はその後、それぞれ結果報告会を開いた。

4時前、高市の報告会。表舞台には出なかった前首相の安倍晋三が姿を見せ「私たちの論戦で、離れかかっていた多くの自民党支持者が戻ってきてくれたのではないか」と説いた。議員票に限れば河野を上回り、陣営幹部は「次は最有力候補だ」と意気込んだ。

高市は4時過ぎ、決選投票で共闘した岸田陣営の報告会に顔を出し、岸田と笑顔でグータッチ。「一丸となって直近の衆院選、来年の参院選を勝ち抜く決意だ」と誓った。

岸田は就任後の記者会見で、総裁選で戦った3候補について「一緒に政策論争をする中で素晴らしさを実感させていただいている。党内において能力を発揮していただけるようなことを考えていきたい」と語り、新政権で処遇する考えをにじませた。夜はテレビ出演を見送り、人事構想を練った。(敬称略)

(田中一世、永原慎吾)

7384チバQ:2021/09/30(木) 01:22:29
https://news.yahoo.co.jp/articles/c3123c49796c5b88b8d242e12a6d244b8d401db6まさかの議員票3位の衝撃! 河野太郎氏が「二代目石破茂」襲名のピンチ
9/29(水) 18:29配信
東スポWeb
誤算だった河野氏(東スポWeb)

 自民党総裁選で岸田文雄前政調会長が29日、新総裁に選出された。

 国民的な人気が高いとされる河野太郎規制改革相は、岸田氏と決選投票にもつれこんだものの、87票差もの大差をつけられて惨敗した。

 今回、あらわになったのは、河野氏の国会議員票の想像以上の少なさだ。

 1回目の投票でトップに立ったのは岸田氏の146票。2位に続いたのは高市早苗氏の114票で、河野氏は86票しか獲得できなかった。これほど自民党内で不人気ならば、党員・党友票でリードしても、国会議員票が重みを持つ決選投票で勝てるはずがない。

 そのため、ツイッター上では、河野陣営についた〝党内不人気の筆頭〟石破茂氏になぞらえ「石破化(常に有力候補にはなるけど結局なれない)していきそう」「二代目石破茂」「石破化して総理の目が消滅」などと揶揄されている。

東京スポーツ

7385チバQ:2021/09/30(木) 01:30:18
https://news.yahoo.co.jp/articles/e52189dbd8426a6b3be6217a130107d396c1bd7f高市・野田両陣営に手応え 河野氏陣営は想定外の伸び悩みに衝撃
9/29(水) 20:39配信
毎日新聞
自民党総裁選を終え壇上でたたえ合う(左から)野田聖子幹事長代行、菅義偉首相、岸田文雄前政調会長、高市早苗前総務相、河野太郎行政改革担当相=東京都港区で2021年9月29日午後3時25分、梅村直承撮影

 29日投開票の自民党総裁選では、岸田文雄・新総裁(64)=岸田派=だけでなく、1回目の投票で健闘した高市早苗前総務相(60)、野田聖子幹事長代行(61)=共に無派閥=も手応えを強調し、岸田新総裁の下での「結束」を誓った。一方、党員・党友票で1位となりながら議員票が伸び悩み、決選投票で敗れた河野太郎行政改革担当相(58)=麻生派=を支援した議員からは党員と議員の「意識のズレ」を問題視する声も上がった。

 「投開票を待っている間にもメールが来て『姿勢が悪い』と指導をいただいた」。岸田氏は自身の選対報告会で、笑いを誘いながら支援への謝意を繰り返し語り、総裁選で掲げた「聞く力」を実践していく姿勢を強調した。

 知名度で河野氏に劣る岸田氏は、1回目の投票で2位につけ、決選投票での逆転勝利を目指してきた。ところが、結果は1回目から1票差で首位に。そのまま決選投票でも河野氏を突き放した。「2、3位連合じゃなく、(1回目で)1位の候補になれた。これは大きい」と支援した議員は声をはずませた。

 また、1回目の投票で3位となった高市氏も選対の結果報告会で「本当に身に余る結果を得ることができた」と晴れ晴れした表情で語った。高市氏の議員票は、86票だった河野氏を上回る114票。高市氏を支援した安倍晋三前首相も「確固たる国家観を示した。私たちの論戦によって、はがれかかっていた多くの支持者が自民党に戻ってきてくれたのではないか」と保守層のつなぎとめに一役買ったと誇ってみせた。

 得票数が最少だった野田氏も、20人の推薦人数を大幅に上回る34の議員票を得た結果に満足そうな表情を浮かべた。野田氏は総裁選後、記者団に「しがらみのない、極めて自立した国会議員の方に私を支持していただいた」と強調。「私が出なければ、総裁選の争点に子どもや女性、社会的弱者は出なかったと思う。一定の役割、考え方の転換を伝えることができた」と胸を張った。今後について「応援してくれる人に不自由をかけないためにも、ある一定のグループの中でしっかり活動できたら良い」と派閥結成に含みを持たせる発言もした。

 一方、河野氏の陣営は、想定外の議員票伸び悩みにショックを隠せない。「人事で干されても文句は言えない」と意気消沈して話した。石破茂元幹事長は民放番組の中継で「党員票と議員票(の結果)がなんでこんなに離れたか。自民党の根本問題かもしれない」と指摘。「このズレを直していかないと、いつまでたっても『自民党は国民の意思と違うよ』ということを引きずってしまう」と警鐘を鳴らした。

 小泉進次郎環境相も「なかなか国民の皆さんからは分からない票の動き、議員の動きがあった」と記者団に語り、「全力でやって負けましたから。今回の学びや教訓を生かし、次に向けて進んでいけるよう一層努力したい」と話した。【宮島寛】

7386チバQ:2021/09/30(木) 01:33:05
https://news.yahoo.co.jp/articles/f36392845cf130d7e1df94f162697929f1985918岸田新総裁 改憲、皇位継承…保守系との距離感課題
9/30(木) 0:04配信
産経新聞
【自民党総裁選2021】自民党総裁選を前に決起集会に臨んだ岸田文雄前政調会長。左は裕子夫人=29日午後、東京都港区(桐山弘太撮影)

自民党総裁選で岸田文雄氏が新たな総裁に選出された。昨年秋の前回総裁選は菅義偉首相に大敗を喫したが、「闘志」を前面に出してトップの座をつかんだ。ただ、前途には新型コロナウイルス対策に加え、新政権の試金石となる衆院選など数々の難題が待ち受ける。党内の支持基盤も盤石とは言えず、勝利の余韻に浸る間はなさそうだ。

「さっそく今日から全力で走り始める。ぜひ一緒に走っていただきたい」

岸田氏は総裁選で勝利を収めた直後のあいさつに立つと、決意に満ちた表情で同僚議員にこう語りかけた。岸田氏は8月26日にいち早く立候補を表明した。前回の経験とスタートダッシュが奏功し、他の3候補を振り切った。また、5年以上幹事長を続ける二階俊博氏を念頭に党役員任期の改革案を発表するなど、「地味な男」から「闘う男」への脱皮も求心力を高める一因になった。

そんな岸田氏の最初の関門は目前に迫る衆院選だ。大幅に議席を失い「党の顔」に疑問符がつけば、来年夏の参院選に向け「岸田おろし」を招きかねない。

新型コロナ対策も待ったなしとなる。特別措置法に基づく緊急事態宣言は30日で全面解除となるが、10月から始まる行動制限の緩和を着実に進め、社会経済活動を軌道に乗せることが求められる。

ただ、ワクチン接種が進んでいるとはいえ、冬場に向け「第6波」の到来を予想する専門家は多い。新規感染者数が低水準で推移している間に公約に掲げた「医療難民ゼロ」の実現に向け、臨時医療施設や宿泊療養施設、医療従事者の確保を急ぐ必要がある。

一方、保守層の信頼が厚い安倍晋三前首相の後押しを受けた高市早苗前総務相との共闘で決選投票を制した経緯から、保守系が重視する憲法改正や皇位継承の男系維持などへの取り組みも問われる。

岸田氏は8日の産経新聞のインタビューで、総裁任期中に憲法改正を目指すと強調。皇位継承は「『女系天皇』以外の方法で考えるべきだ」と明言した。安全保障分野では弾道ミサイルを相手領域内で阻止する「敵基地攻撃能力」の保有を主張し、安倍氏と歩調を合わせる。

とはいえ、岸田氏はリベラル色が強いとされる岸田派(宏池会)の領袖(りょうしゅう)。岸田派内には、こうした安保政策に懸念の声があり、保守勢力が警戒する選択的夫婦別姓への賛成論も根強い。対応を誤れば総裁選勝利の原動力となった保守勢力が離れる可能性がある。

岸田氏は周囲に「誰もが長期政権にしたいと思って動き始めるだろう」と語るが、党内第5派閥の岸田派は46人にとどまる。まずは10月24日投開票の参院静岡、山口両選挙区の補欠選挙、そして11月までに行われる衆院選を勝利に導き、総裁選での訴えを着実に実現し、支持基盤を盤石にすることが急務となる。ある重鎮はこうつぶやいた。

「今はまだ仮免許。衆院選を勝って初めて本免許だ」

(永原慎吾)

7387チバQ:2021/09/30(木) 08:36:33
https://news.yahoo.co.jp/articles/8879e37256233d80745af488e5f111eea52e7584
岸田文雄新総裁 政治家3代目 東大受験3回失敗も
9/29(水) 23:13配信
産経新聞
昨年9月の総裁選で菅義偉首相に大敗し、スポットライトが当たらない不遇の日々を過ごしてきたが、1年で捲土(けんど)重来を果たした。


平成5年の衆院選で初当選。祖父も父も衆院議員を務めた政治家一家に育ち、24年には名門派閥・宏池会の会長に就任した。「エリート」とみられがちだが、学生時代には親族のほとんどが卒業した東大の受験に3度も失敗するという挫折も経験。小説家を目指した時期もあったが、「全部ものにならなかった」と振り返る。

政界屈指の酒豪として知られ、30〜40代の頃には「記憶がなくなるまで飲んだ」という失敗談も。「広島の酒が一番だ」と地元愛ものぞかせる。

家族は妻の裕子さんと息子3人。裕子さんがつくる広島風お好み焼きに目がない愛妻家でもある。総裁選では裕子さんや秘書でもある長男の翔太郎さんが岸田氏とともにインスタグラムのライブ配信に出演するなど家族一丸で戦った。

尊敬する人物は、宏池会を創設した広島県出身の池田勇人元首相。宏池会は長らく首相を輩出できなかったが、故宮沢喜一氏以来、約30年ぶりに宰相の座をつかみ取ることになった。

7388チバQ:2021/09/30(木) 09:38:07

広島 地元
青森 原発
山形 遠藤利明. 加藤鮎子
山梨 堀内詔子
島根 原発 細田・竹下 
山口 林芳正
香川 平井卓也
熊本 金子恭之

7389チバQ:2021/09/30(木) 10:15:37
https://news.yahoo.co.jp/articles/55ada974b402d0f86c242d3c5ddba3b7b6872074
再起の賭けに敗れた石破氏、地元「見ていられなかった」
9/29(水) 22:43配信


山陰中央新報
支持した河野太郎行政改革担当相が敗れたことについて、受け止めを話す石破茂元幹事長=東京都港区、グランドプリンスホテル新高輪

 自民党総裁選で石破茂元幹事長(衆院鳥取1区)は再起の賭けに敗れた。河野太郎氏の支持に全力を傾けることで総裁(首相)へと導き、自身と石破派(16人)の復権につなげるシナリオは崩れた。昨年の総裁選以降の求心力低下に今回の敗戦が重なり「ポスト首相」候補からの後退は避けられない状況だ。

 記者団の取材に応じた石破氏は「自分としてできるかぎりのことはやった。残念だ」と述べた。党員票で上回りながらも国会議員の支持動向が選挙結果を決めた構図は、自身が安倍晋三前首相に敗れた2012年総裁選と同じ。「暮らしに苦しんでいる人と国会議員の実感に差がある。そうでないと説明がつかない」と悔しさをにじませた。

 足場となる石破派は浮上のきっかけがつかめない。惨敗した昨年総裁選以降は退会が相次ぎ、27日にさらに1人の退会を発表した。

 告示直前まで対応を「白紙」とし続けた石破氏には地元で不満の声も上がった。党米子市住吉支部の山垣格市支部長(83)は「出ても勝てないから出なかったように映り、見ていられなかった。どう処遇されるか分からないが、再び総裁を狙うのはきびしいと思う」と冷ややかだった。

7390チバQ:2021/09/30(木) 10:16:46
https://news.yahoo.co.jp/articles/536e18ed04715863bfeb6d406016edecc345d877
自民各派は「論功行賞」に期待…細田派は「岸田氏を勝たせた最大の功労者だ」と自負
9/30(木) 9:51配信

読売新聞オンライン
(写真:読売新聞)

 自民党の新総裁に岸田文雄・前政調会長が就任し、焦点は党役員・閣僚人事に移った。岸田氏は自派の岸田派に加え、細田派や麻生派、竹下派のベテランに支持を広げており、各派は「論功行賞」に期待を寄せる。党員・党友票でトップだった河野太郎行政・規制改革相や、決選投票で協力を得た高市早苗・前総務相の処遇も注目される。

【図表】自民党総裁選の開票結果

 「人事については早急にたたき台を作り、しっかり確認していきたい」

自民党総裁選が終わり、岸田新総裁(左)とあいさつを交わす河野行政・規制改革相(29日午後、東京都港区で)=源幸正倫撮影

 岸田氏は29日、党本部で行われた総裁就任記者会見で、速やかに人事に着手する考えを示した。

 岸田氏は総裁選で、党役員の任期を「1期1年、連続3期まで」とする改革案を掲げた。この公約を踏まえ、在職日数が歴代最長の5年を超える二階幹事長を交代させ、麻生派の甘利明税制調査会長を起用する方向で調整している。

 麻生派(53人)からは河野氏が出馬したが、派閥としては「基本的に河野、岸田両氏を支持」とする戦略を取った。岸田氏の選挙対策本部顧問として尽力した甘利氏は岸田氏の勝利後、「どういうご下命があるかわからないが、そのポジションで全力を尽くしたい」と記者団に述べ、要職起用に期待感をにじませた。

 最大派閥の細田派(96人)では「幹事長か官房長官のどちらか」を求める声が上がる。同派の中堅・若手は、安倍前首相が全面支援した高市氏支持が多かったが、会長の細田博之・元官房長官らベテランは岸田氏を支持した。決選投票では岸田氏に支持を集約し、「党員票で劣勢の岸田氏を勝たせた最大の功労者だ」(ベテラン)と訴える。

 一方、自主投票とした二階派(47人)は一部が岸田氏支持に回った。1回目は河野氏に、決選投票で岸田氏に投票した同派中堅は「影響力を行使するためだ」と狙いを語った。ただ、菅首相誕生の流れを作った時のような存在感を発揮することはできなかった。

 対立候補の扱いにも関心が集まる。河野氏は世論調査で高い支持を得ており、直後に衆院選を控える中で「河野氏を人事で冷遇すれば、国民から批判を招きかねない」(岸田派中堅)と危惧する声もある。

 決選投票で岸田氏と協力した高市氏の要職起用も浮上している。高市氏は投開票後、岸田陣営の結果報告会に駆けつけ、「一丸となって岸田総裁を支える」と協力姿勢をアピールした。

 ただ、対立候補の陣営からは「党三役になれば、次の総裁選に出馬しにくくなる」(高市氏周辺)として無役になるべきだとの声もある。岸田氏は3候補の処遇に前向きな姿勢を示しているが、「挙党態勢」の見せ方に頭を悩ませそうだ。

7391チバQ:2021/09/30(木) 10:20:17
https://news.yahoo.co.jp/articles/62206e72457e236b5f22100af0ec12b81ceab71d
「石破氏と組んだことがすべて」河野氏1回目でまさかの2位「完敗だ」
9/30(木) 10:01配信

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西日本新聞
自民党の両院議員総会を終え、降壇する河野太郎行革相(右端)。左奥から2人目は岸田文雄新総裁=29日午後3時27分、東京都内のホテル(撮影・中村太一)

 河野太郎行政改革担当相は、国民人気を背景に決選投票を経ずに1回目の投票で勝ち抜くシナリオを描いたが、頼みの地方票でさえ過半数に届かなかった。議員票も岸田文雄前政調会長、高市早苗前総務相の後塵(こうじん)を拝し、まさかの3位。自ら提起した政策や発言の危うさが目立ち、遠心力を強める結果になった。陣営からは「完敗だ」との声が漏れた。

【写真】開成高時代、硬式野球部で汗を流した岸田氏

 「私の力不足以外の何物でもありません」。29日午後、会場となった都内のホテルで報道陣の取材に応じた河野氏は淡々と語った。

 報道各社の世論調査で「次の首相にふさわしい人」の首位を独走した河野氏。知名度が高い石破茂元幹事長や小泉進次郎環境相とタッグを組んで地方票で他候補を圧倒し、衆院選を間近に控えた議員心理に影響を与えて1回目で雌雄を決する戦略を描いた。

 だが、実際は地方票は169票と4割強を固めるにとどまり、議員票では岸田氏だけでなく、高市氏にも大きく離された。直前の総決起大会には90人超の議員が出席したにもかかわらず獲得できた議員票は86票。その結果、岸田氏に1票差の2位で決選投票となる大誤算を招いた。

 敗因について河野氏が所属する麻生派議員は、最大派閥の細田派に影響力を持つ安倍晋三前首相や麻生太郎副総理兼財務相と不仲の「石破氏と組んだことがすべて」と話す。議員票の「切り崩し」が加速し、想定外の支持離れを招いた。小泉氏は「国民から分からない議員の動き、いろんなものがあった」と話す。

 河野氏自身の失策も大きい。大幅な消費増税が想定される年金制度改革の提唱や、党の部会の議論を「ぎゃーぎゃーやっている」とやゆしたことで「河野氏の政策や発言は危なっかしい」と批判を浴びた。支援した石破派幹部は「空中戦ばかりやっている感じで議員票の詰めが甘い」と陣営を批判した。

 とはいえ、新型コロナウイルス禍で衆院選と来夏の参院選を迎える次期政権が、難しいかじ取りを迫られるのは間違いない。政権が行き詰まれば、国民人気が高い河野氏待望論が高まる可能性がある。

 「麻生さんからすれば岸田がこければ次は河野というカードを確実に持っている。河野は次に備えておけばいいんだ」。麻生氏周辺はそう語った。

 (久知邦、井崎圭)

7392チバQ:2021/09/30(木) 10:46:37
選対委員長だれやるんだろ?茂木か?
https://news.yahoo.co.jp/articles/135b74352d81e1002d31344b839c856132f35381
甘利氏を幹事長で最終調整 高市氏も重要ポスト起用へ
9/30(木) 9:15配信

産経新聞
自民党の岸田文雄総裁は、二階俊博幹事長の後任に麻生派(志公会)の甘利明税調会長を起用する方向で最終調整に入った。総裁選で戦った無派閥の高市早苗前総務相は党四役や重要閣僚への起用を検討する。30日、関係者への取材で分かった。10月1日にも役員人事を決定し、新執行部を発足させる。

甘利氏は安倍晋三前首相や麻生太郎副総理兼財務相とともに、「3A(スリーエー)」と呼ばれる党内の実力者。今回の総裁選では岸田氏の支援にいち早く名乗りを上げ、選挙対策本部の顧問を務めた。

岸田氏は安倍、麻生両氏と意思疎通ができ、若手からの信頼も厚い重鎮の甘利氏を起用することで、党運営を軌道に乗せ、次期衆院選や来年の参院選に臨みたい考えだ。

また、岸田氏は総裁選の決選投票で「1・3位連合」を組み、勝利の立役者となった高市氏も重要ポストで処遇する。30日中にも政調会長や総務会長などの人事の検討も進め、新執行部の骨格を固める方針だ。

7393チバQ:2021/09/30(木) 10:49:44
https://news.yahoo.co.jp/articles/45bd32b177c8785437c383c30ddcf9c70d7a91c3
次期ファーストレディー 英語堪能な裕子夫人 岸田氏とはお見合い婚
9/30(木) 5:30配信

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スポニチアネックス
16年、平和記念公園の原爆慰霊碑前で献花する、岸田外相(当時)の裕子夫人(中央)(代表撮影)

 ◇自民党総裁選

 岸田氏を支える妻の裕子(ゆうこ)さん(57)が次期ファーストレディーとなる見込みだ。岸田氏より7歳年下で、選挙区の広島県出身。実家は県内の旧家で、1988年にお見合い結婚した。

【写真】この笑顔!今井絵理子氏のインスタライブに出演した岸田氏(インスタから)

 県で屈指の進学校である広島女学院高から東京女子大に進み、英語が堪能な国際派。岸田氏が外相時代の2016年には、G7広島外相会合も経験。英国、フランス、イタリア、カナダの外相夫人を平和記念公園に案内したり、各国の駐日大使夫人とのお茶会を主催するなど、外交面でのサポートはバッチリだ。

 私生活では3人の息子を持つ。岸田氏と2人の息子が東京で同居しており、裕子さんは地盤の広島と行き来する生活。これまでメディアにはあまり出演しなかったが、昨年の自民党総裁選では議員宿舎での岸田氏の夕食風景などを公開。庶民的なメニューやエプロン姿で食事を見守る光景が話題になった。

7394チバQ:2021/09/30(木) 11:16:56
https://news.yahoo.co.jp/articles/0a7228000af2d6e18b5e85e907464fa9f6d8312a
自民幹事長に甘利氏起用で調整 官房長官は萩生田氏浮上
9/30(木) 10:39配信
共同通信
岸田新総裁(右)の報告集会であいさつする自民党の甘利税調会長=29日午後3時57分、東京都内のホテル

 自民党の岸田文雄総裁は30日、幹事長に甘利明税制調査会長を起用する方向で調整に入った。複数の関係者が明らかにした。

 また、官房長官に萩生田光一文部科学相を充てる案が浮上した。官房長官起用が取り沙汰された上川陽子法相は重要ポストで処遇する構え。

https://news.yahoo.co.jp/articles/3263094b0a85bc54b0558639ae53a75890178dbd
誤算、自滅、不発…河野太郎氏惨敗 これだけの理由
9/30(木) 10:04配信

スポニチアネックス
総裁選を終え、壇上でグータッチを交わす(左から)野田聖子幹事長代行、菅義偉首相、岸田文雄新総裁、高市早苗前総務相、河野太郎行革相(代表撮影)

 自民党は29日、総裁選の投開票を行い、決選投票で岸田文雄前政調会長(64)を第27代総裁に選出した。大方の予想を覆し、第1回投票で1票差の1位となったが、過半数に達せず、2位の河野太郎行政改革担当相(58)を決選投票で大差で破った。総裁任期は2024年9月末までの3年間。10月4日召集の臨時国会で、退陣表明した菅義偉首相の後継となる第100代首相に指名される。河野氏は誤算が相次いだ上、自滅した場面もあり、惨敗を喫することになった。


 菅首相の不出馬表明を受けて「待ってました!」とばかりに手を挙げた閣僚の河野氏。「選挙の顔」選びの様相が濃くなる中、派閥横断的に若手・中堅の支持を集め、序盤では先頭を走っていたが、終わってみれば惨敗。記者団に「私の力不足だ。多くの仲間がここまで支えてくれたことに改めて感謝したい」と敗者の弁を述べた。

 誤算に次ぐ誤算、そして、自滅が招いた惨敗劇だった。正式出馬表明前から脱原発などの持論を封印、ぶれた印象を与えた河野氏。多くの支持を得ていた要因の「らしさ」をかなぐり捨てて選挙戦に突入した。それとは矛盾するように唱え続けたのは「争点は国民の支持」。議員票の比重が増し不利となる決選投票を回避、党員票で圧勝し第1回投票での決着を目指した。しかし、ふたを開けてみれば半数を下回る169票(得票率44%)。下馬評を大きく下回った。

 河野陣営は経済関係など票田である各種の自民党支持団体に投票呼び掛けを訴えたが、名門・宏池会を母体とする岸田陣営が既に回った後で大方刈られた状態だった。

 国民の支持が高い石破茂元幹事長と小泉進次郎環境相を陣営の中心メンバーに据えた「小石河連合」も不発。河野氏が火の粉をかぶらないよう、石破、小泉両氏が派閥政治の悪弊を指摘するなど役割分担。しかし、麻生、安倍両政権への批判が過ぎた石破氏に対するアレルギーは強く、支持は広がらず。組織に縛られない浮動票と言える一般党員への浸透が期待された“小泉神話”も効果は出なかった。

 陣営が注力したのは河野氏が得意のインターネットを駆使した戦術。党員票獲得を狙ったものだが、裏を返せば、河野選対は実力者との交渉、多数派工作、切り崩しなどの汚れ仕事を担える陣容ではなかった。自派議員以外に忌憚(きたん)ない意見交換ができる同僚がいないとされる石破氏、若手のリーダー格を自任する当選4回の小泉氏には荷が重い役回りだった。

 武器である発信力があだとなった舌禍事件もあった。90人が名を連ねる若手グループ「党風一新の会」との意見交換会で、政策決定プロセスに関連して「部会でギャーギャー」と発言。「党の役割を軽視」との反発が広がった。小泉氏が「党風一新」と口にし「世代間抗争」を演出するなど、同会メンバーの多くは河野シンパとみられていたが、同会は党より官邸の意向が強く働く「政高党低」の改革も旗印の一つ。若手の離反を招いた。

 自民党関係者は「会中心メンバーが河野さんでは動かなかった」と明かし「これは大誤算」と指摘。「党の支持率も回復傾向にある中、実力者らによる切り崩しも進んだ。選挙優先とはいえ、若手は逆らうリスクと天びんにかけた。元々、河野さんに恩があるわけでもない」と解説した。

 討論会では発信力を発揮するどころか、“あやうさ”があぶり出された。消費税率大幅アップ必至の年金制度改革案や、原発再稼働を容認する一方、核燃料サイクルを止める矛盾を他候補から狙い撃たれ、効果的な反論もできなかった。

 記者団に「またチャンスがあれば、しっかりやっていきたい」と3度目の立候補に意欲を見せた河野氏。しかし、異名である「壊し屋」よろしく、「改革派」という河野像を自身で壊した感のあった総裁選。次があるか微妙と言えそうだ。

7395チバQ:2021/09/30(木) 11:17:39
https://news.yahoo.co.jp/articles/fd758e012aa89d51ac44dc246c6e4f1d435f2d99
安倍氏「あとは人事だね」…周到に準備されていた“岸田・高市連合”
9/30(木) 10:58配信

西日本新聞
自民党総裁選を終え開かれた両院議員総会で、あいさつする岸田文雄新総裁(手前)=29日午後3時22分、東京都内のホテル(撮影・中村太一)

 29日、岸田文雄新総裁を選出した自民党は、急進的な変化でなく安定感を、いわば「守り」を優先した。事前の調整通り、1回目の投票で3位だった高市早苗前総務相の陣営が、決選投票でこぞって岸田氏に乗る戦術「岸田・高市連合」が実現。その改革志向で世論の人気を博していた河野太郎行政改革担当相を包囲し、封じ込めた。党内派閥、実力者の駆け引きを基とした「内輪の論理」による決着は、迫る衆院選にどんな副作用をもたらすのか。


 「河野太郎君、255票。岸田文雄君、256票…」

 午後2時すぎ。1回目の投票結果を野田毅・総裁選挙管理委員長が読み上げた瞬間、国会議員で埋め尽くされたホテルの会場をどよめきが包んだ。大方の予想を覆し、河野氏が首位を取れなかったからだ。党員・党友票で頭一つ抜け出し、議員票も手堅く3桁に乗せるはずが、議員票は86票と伸びを欠き、114票の高市氏にも後れを取った。

 「これで誰も文句は言えないだろう」。1回目を何とか2位でしのぎ、決選投票で逆転する展開を思い描いていた岸田氏の陣営幹部が独りごちる傍らで、隣席の党幹部は「うわっ、こんなことがあるのか」。思わず、声を上ずらせていた。事実上、軍配が岸田氏に上がった瞬間だった。

 約2時間後。完勝の歓喜に沸く岸田氏の勝利報告会に突如、高市氏が姿を現した。「離れがたい『チーム』だ。一緒に力を合わせて党を盛り上げていきましょう!」。自身の善戦もあってか、張りのある声が響いた。

 対河野の「岸田・高市連合」は、周到に準備されていた。

 大規模な経済対策、憲法改正、外交方針…。高市氏の陣営幹部によると、両幹部間で政策のすり合わせも済ませ、決選投票は「岸田氏一元化での協力」を確認し、「計算通り」に事は運んだ。高市氏をバックアップしてきた安倍晋三前首相も「あとは人事だね」と周囲に漏らし、出身派閥・細田派の処遇要求をにおわせ、つまり暗に“岸田首相”にかじを切っていたという。

 「ずいぶん、切り崩したからね」。原発政策や皇室問題などで相いれないだけでなく、自身に盾突く石破茂元幹事長、小泉進次郎環境相と組んだ河野氏の進撃をストップさせた安倍氏。会場から帰途に就く際は達成感も漂わせた。

     ■ 

 昨秋の総裁選。優柔不断で頼りなげな雰囲気を拭えず、菅義偉首相に完敗した岸田氏自身もしたたかに「脱皮」した。

 「一匹おおかみ」の河野氏の手が届きにくい業界団体にアプローチし、党員・党友票を積み上げて河野氏に抵抗。最大派閥と保守層に影響力を保つ安倍氏、その盟友で第2派閥を率いる麻生太郎副総理兼財務相へ秋波を欠かさず送り、決選投票では抵抗なく議員票が流れ込むような素地を整えた。

 来夏に参院選を控え、政策的な「冒険」をしない穏健政権を希求する参院議員の心理にも意を用いた。根回しなく、持ち前の「突破力」で唐突な方針転換もいとわない河野氏と異なり、安倍氏の長期政権下で7年8カ月、外相と政調会長を無難に務め上げた「安定の岸田」を最大限、売り込んだ。「たくましくなったよね」。当選同期の友人である安倍氏もようやく、正面から岸田氏を認めた。

      ■ 

 とはいえ、河野氏が1回目の投票で獲得した党員・党友票はトップの169票、得票率は約44%。39の都道府県で1位を確保し、抜群の知名度を裏付けた。国民全体の民意により近いとされる党員・党友の投票行動が、党内の権力闘争の帰結である議員票によって覆される逆転現象。岸田新総裁が踏みしめる土壌は盤石ではない。

 今回、河野氏の応援に回る形で安倍氏と対峙(たいじ)した石破氏はこの日夕、こうくぎを刺すのを忘れなかった。「党員の判断と、国会議員の判断のずれは、間違いなく衆院選で問われることになる―」

 (河合仁志、前田倫之)

7396チバQ:2021/09/30(木) 11:18:29
https://news.yahoo.co.jp/articles/d9c1568567c0924fea3e5ccaf79f2876a8bb269f
総裁選 1位・3位連合で「河野包囲網」
9/30(木) 7:45配信

産経新聞
自民党総裁選の勝敗を決めたのは、1回目の投票で僅差で1位となった岸田文雄新総裁と3位の高市早苗前総務相の両陣営による「1位・3位連合」の協力だった。両陣営は「河野太郎首相」の誕生だけは避けたいという思惑で一致していた。

岸田氏陣営で顧問を務める甘利明税調会長は、27日に高市氏を後押しする安倍晋三前首相と会談。さらに両陣営幹部が28日夜に会談し、河野氏を相手に決選投票となった場合は、初回で3位となった候補が協力することを確認していた。

実際、決選投票では岸田氏が国会議員票で249票を獲得し、1回目から103票を上積みした。高市氏は1回目で114の議員票を獲得しており、この大半が岸田氏に流れたとみられる。

岸田、高市両氏の陣営では、河野氏が総裁選の論戦で言及した年金制度改革や原発政策に対する考え方などへの批判が渦巻いていた。特に高市氏陣営では、選択的夫婦別姓や同性婚に賛成したり、首相としての靖国神社参拝を公然と否定したりしていた河野氏への懸念があり、決選投票でスムーズに岸田氏を支持することができたとみられる。

一方、河野氏は決選投票で131票の議員票を獲得し、1回目から45票を積み増した。河野氏への包囲網を察知していた陣営関係者は「決選投票では30票程度しか上積みできないと思っていたが、思ったより乗った」と振り返った。

4位となった野田聖子幹事長代行を支持した勢力や、「初回の投票で河野氏から高市氏に投票先を変えるよう圧力を受けていた細田派(清和政策研究会、96人)の一部議員らが決選投票で戻ってきた」(閣僚経験者)との見方もある。

新首相の下でのポスト獲得などを念頭に、決選投票でまとまって行動することを目指す派閥も多かった。ただ、河野氏が決選投票で議員票全体の34%を得たことを踏まえると、一定数は派の意向に関係なく支持先を決めた実態も浮かぶ。これから岸田氏が河野氏を支持した勢力とどう向き合うかも、党運営を占う試金石ともなる。(水内茂幸)

7397チバQ:2021/09/30(木) 11:19:05
https://news.yahoo.co.jp/articles/3b4d9effd828109791daa8672f009aa80738bab5
幹事長説も 甘利明氏が河野・菅・小泉追い落とし「神奈川のドン」へ
9/30(木) 7:05配信

NEWSポストセブン
岸田文雄・新総裁誕生の最大の功労者と言われる甘利明氏(時事通信フォト)

 岸田文雄氏を新総裁に導いた最大の功労者と言われているのが、自民党税調会長の甘利明氏である。河野太郎氏が所属する麻生派でありながら岸田陣営の選対顧問を務め、麻生派から河野票を引きはがすことに成功した。自民党中堅議員が語る。


「甘利さんは次期幹事長の有力候補と言われています。幹事長でなくても、党の要職か主要閣僚に就けるのは間違いないでしょう。甘利さんにとっては、河野さんが総裁になれば麻生派の中で立場がなくなり、政治家として“一丁上がり”になってしまうところだった。

 今回の勝利で、麻生派を継げる可能性も高まりました。原発推進派の代表として、河野氏の脱原発路線を食い止めることにも成功した。総裁選で最も大きな果実を得たのは甘利さんでしょう」

 もう一つ、甘利氏にとって大きな利を得ることになるのは自民党神奈川県連での立場だ。神奈川県連では、これまで菅義偉首相をトップとして、河野太郎氏、小泉進次郎氏が世襲で引き継いだ盤石の地盤をバックに強い影響力を築いてきた。今回、その主流派が軒並み河野支持でまとまった結果、一敗地にまみれてしまったのだ。

 これにより、神奈川県連では傍流だったはずの甘利氏が、一気に覇権を握る可能性が出てきた。自民党神奈川県連関係者は言う。

「神奈川県連では、横浜の菅氏、平塚の河野氏、横須賀の進次郎氏と、海沿いエリア選出の議員が力を持ってきたのに対して、内陸である厚木選出の甘利氏は力が弱かった。盟友だったはずの菅氏に弓を引き、岸田氏を支援するという行動に出た背景には、県連内でのパワーバランスを変えたいという気持ちもあったはずです。

 今回も神奈川の党員票では河野氏が圧倒しましたが、敗れてしまったことで県連では失望感が広がっている。菅氏は首相を退いた上、盟友だった小此木八郎氏は横浜市長選に敗北、次期総裁に推した河野氏も敗れたとなれば求心力が失われるのは必然。甘利氏が菅氏に代わって“神奈川のドン”として君臨することになるかもしれません」

 菅政権で官房副長官を務めた自民党横浜市連会長の坂井学氏は、総裁選後のツイッターで「私が支援し、党員票も多くいただいた河野太郎候補は残念ながら及びませんでしたが、今後も自民党を、そして日本を前に進めていくため、政府与党の一員として共に頑張ってまいります」と無念さをにじませた。

 対照的に甘利氏は総裁選後の報告会で「本当にうれしい。日本が、世界が待っているリーダーになってほしい」と喜色満面。麻生派ながら甘利氏について岸田氏の推薦人に名を連ねた川崎エリア選出の山際大志郎氏は、〈会場で甘利氏から労をねぎらわれ〉〈県内議員の多くが河野氏支持に回る中での活動だったが、「自分なりの信念で動き、こうした結果になって良かった」と話した〉(神奈川新聞デジタル版9月29日付)という。

 総裁選後にパワーバランスが変わるのは、永田町だけではないということだ。

7398チバQ:2021/09/30(木) 14:49:06
https://news.yahoo.co.jp/articles/05d7efcfeb27fee17f9d059ee37d3cbdff1ec87f
「あいつは偉くなるぜ」つぶやいた麻生氏 “終わった政治家”から起死回生の一打
9/30(木) 11:20配信

西日本新聞
自民党の新総裁に選出された岸田文雄前政調会長=29日午後3時11分、東京都内のホテル(撮影・中村太一)

 「岸田は終わった」「派閥の長として持たないのではないか」。7年8カ月の長期政権を担った安倍晋三前首相が退いた昨年9月の自民党総裁選。岸田文雄氏(64)は、安倍氏とは当選同期の間柄で、安倍政権で要職も歴任。禅譲狙いとされたが、安倍氏が後継に選んだのは菅義偉首相だった。大差で敗れ、無役となった岸田氏に対し、永田町で広がったのは容赦ない声だった。

【写真】開成高時代、硬式野球部で汗を流した岸田氏

 試練は続く。2019年参院選広島選挙区を巡る大規模買収事件を受けた今年4月の再選挙。総裁候補としての復活を懸け、地元に張り付いて全力で支援した自民新人候補は、「政治とカネ」の逆風に沈んだ。

 地元広島での信頼失墜。岸田氏は日々の思いをしたためてきた手のひらサイズのノートに危機感を書き殴った。「党への不信感」「衆院選は苦しくなる」…。

 そして今回の総裁選。菅内閣の支持率が低迷する中、退路も、確かな勝算もなく名乗りを上げた。立候補表明の記者会見で打ち出したのは、党役員の任期を限る大胆な党改革。百戦錬磨の二階俊博幹事長に退任を迫る乾坤一擲(けんこんいってき)の大勝負は、二階氏だけでなく、菅首相にまで引導を渡す結果に。

 起死回生の“ホームラン”に自信を深め、総裁選の出陣式では鬼気迫る表情で訴えた。「時代が求めるリーダーは私だ」

 だが、森友学園問題で安倍氏の不興を買うとすぐさま修正して配慮。とがった主張という印象を与える河野太郎氏を敬遠する空気も広がり、全方位外交で気を配る岸田氏が結果的に「勝ち馬」となった。

 決選投票で河野氏を破り、総裁に選出された岸田氏。硬い表情で壇上に上がると、会場を見回しながら声を張り上げた。「岸田文雄の特技は、人の話をしっかり聞くということであります」

口数は控えめ、守ったセカンド
 白球がグラブをはじき、バットが空を切る―。夕日が差す東京都内の高校の運動場で、青年は土まみれで黙々と動いた。走り込みをサボる部員を尻目に、倒れ込むまで全力で駆けた。

 「線は細くても真面目だった。本当にたくましくなった。人は変わるんだな」。開成高野球部で先輩だった半田常彰さん(66)=千葉県浦安市=は、テレビの中でフラッシュを浴びる岸田文雄氏(64)に半世紀近く前の面影を重ねた。

 技量を補うひたむきさを買われ、主にセカンドを守った。口数は控えめ。練習から帰る道中、仲間の意見や冗談に「うんうん」と笑顔で耳を傾けた。

 東大合格者数が40年連続トップの私立の名門校。当時、父の文武氏は通産省官僚、親族に首相となる宮沢喜一氏がいた。3度の東大受験に失敗し「俺に価値はあるのか」と悩んだ。

 1978年に早稲田大に入学。夏目漱石やドストエフスキーを読みあさり、大学ノートに小説を書いた。米国で暮らした幼少期には、白人の女の子に握手を拒まれ、人種の壁を感じた。内向的な一面は「正義や理不尽の意味を考えた」という体験と無縁ではなかった。

 人生を導いたのは“まつりごと”の熱気だった。日本長期信用銀行(現新生銀行)に就職後も広島に帰省し、自民党衆院議員に転身した父の選挙を支えた。老若男女が事務所に集い、時に任侠(にんきょう)の世界とおぼしき住人が押しかけた。1票を懸けて生身の人間が激しく交錯する世界。29歳で父の地元秘書になった。

「あいつは偉くなるぜ」つぶやいた麻生氏
 自民党総裁選でアピールした「聞く力」の原点は、若手時代にさかのぼる。

7399チバQ:2021/09/30(木) 14:49:20
 父が亡くなった翌年、35歳で地盤を継いで臨んだ93年の衆院選で初当選。祖父から続く3代目の国会議員となった。

 毎週末、広島市に戻ると、目抜き通りの交差点に置いたビールケースの上でマイクを握った。路面電車の中からも視線を集め、タクシー運転手は「また岸田が立っとる」と話題にした。

 「あいつは偉くなるぜ」。後援会長の伊藤学人さん(72)は当時、同じ派閥の先輩だった麻生太郎副総理兼財務相がその姿を見てつぶやいたのを覚えている。

 閣僚になってもできる限り地元に戻った。15人ほどの親子が集う催しが公園であると知るや、「顔を出すのは当たり前だ」と秘書を諭し、駆け付けて握手して回った。「凡事徹底」で9回連続の当選を重ねた。

「敵をつくらない」堅実に要職歴任
 早くに権力闘争の恐ろしさを肌で知り、永田町きっての“慎重居士”になった。

 2000年の「加藤の乱」。池田勇人元首相から続く名門派閥・宏池会の“プリンス”だった加藤紘一氏が主導したが土壇場で尻込み。「なぜやめるんですか」。岸田氏らが血気盛んに迫っても覆らなかった。

 加藤氏は総裁の芽を断たれた。「絶対に負け戦はしてはいけない」。心に刻んだ岸田氏。「敵をつくらない」とされる性分で堅実に要職を歴任していく。

 12年には派閥を率いた。第2次安倍政権で外相や政調会長も担うと「ポスト安倍」の最右翼に浮上。しかし、「与えられた役割を全力でこなし、首相は目指してこなかった」(岸田氏周辺)。安倍晋三氏の顔色をうかがう「禅譲路線」に、「優柔不断」「戦えない男」の評価がまとわりついた。

 長年の後見役である元広島県議会議長の林正夫さん(80)に岸田氏は「政治の世界に禅譲なんて絶対にないんです」。脱皮を模索しているようだった。

 雌伏の末にようやくつかんだ総裁の座。「政治にとっては決断力が大変重要だ」。記者会見で自らに言い聞かせるように表情を引き締めた。

 (大坪拓也)

7400とはずがたり:2021/09/30(木) 17:03:58

自民選対委員長に遠藤元五輪相氏起用へ
2021/9/30 16:57 (JST)
c 一般社団法人共同通信社
https://nordot.app/816218028430671872?c=39550187727945729

 自民党の岸田文雄総裁は30日、選対委員長に遠藤利明元五輪相を起用する意向を固めた。関係者が明らかにした。

自民党 政調会長に高市前総務相 岸田新総裁が起用の意向固める
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210930/k10013284301000.html
2021年9月30日 16時43分

自民党役員人事で、岸田新総裁は政務調査会長に、みずからと総裁選挙を争った、無派閥の高市早苗・前総務大臣を起用する意向を固めました。

自民党の岸田新総裁は、10月1日に党役員人事を決定することにしていて、人選を進めています。

そして、岸田氏は、政務調査会長に、みずからと総裁選挙を争った、無派閥の高市早苗・前総務大臣を起用する意向を固めました。

高市氏は、衆議院奈良2区選出の当選8回で、60歳。無派閥です。

平成5年の衆議院選挙で無所属で初当選し、旧新進党などに所属したあと、平成8年に自民党に入党しました。

安倍前総理大臣と保守的な政治信条が近いことで知られ、平成18年の第1次安倍内閣では沖縄・北方担当大臣として初入閣しました。

その後、第2次安倍内閣の発足に伴い、政務調査会長に就任し、総務大臣などを歴任しました。

そして、今回の総裁選挙に立候補し、安倍氏の支援を受けて、岸田氏と争いましたが、1回目の投票で3位となり、敗れました。

決選投票では、高市氏を支持した議員の多くが、岸田氏に票を投じたものとみられ、岸田陣営と連携し、岸田氏の勝利に貢献しました。

岸田氏としては、みずからと総裁選挙を争った高市氏を政務調査会長に起用することで、党内融和を図るとともに、高市氏が安倍氏と近いことから、政権運営の安定を図るねらいもあるものとみられます。

7401とはずがたり:2021/09/30(木) 17:04:44

自民国対委員長に高木氏起用へ
2021/9/30 16:58 (JST)
c 一般社団法人共同通信社
https://nordot.app/816218056773681152

 自民党の岸田総裁は30日、国対委員長に高木毅衆院議員運営委員長を起用する方針を固めた。関係者が明らかにした。

7402チバQ:2021/09/30(木) 17:04:57
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210930/k10013284301000.html
自民党 政調会長に高市前総務相 岸田新総裁が起用の意向固める
2021年9月30日 16時43分

自民党役員人事で、岸田新総裁は政務調査会長に、みずからと総裁選挙を争った、無派閥の高市早苗・前総務大臣を起用する意向を固めました。

自民党の岸田新総裁は、10月1日に党役員人事を決定することにしていて、人選を進めています。

そして、岸田氏は、政務調査会長に、みずからと総裁選挙を争った、無派閥の高市早苗・前総務大臣を起用する意向を固めました。

高市氏は、衆議院奈良2区選出の当選8回で、60歳。無派閥です。

平成5年の衆議院選挙で無所属で初当選し、旧新進党などに所属したあと、平成8年に自民党に入党しました。

安倍前総理大臣と保守的な政治信条が近いことで知られ、平成18年の第1次安倍内閣では沖縄・北方担当大臣として初入閣しました。

その後、第2次安倍内閣の発足に伴い、政務調査会長に就任し、総務大臣などを歴任しました。

そして、今回の総裁選挙に立候補し、安倍氏の支援を受けて、岸田氏と争いましたが、1回目の投票で3位となり、敗れました。

決選投票では、高市氏を支持した議員の多くが、岸田氏に票を投じたものとみられ、岸田陣営と連携し、岸田氏の勝利に貢献しました。

岸田氏としては、みずからと総裁選挙を争った高市氏を政務調査会長に起用することで、党内融和を図るとともに、高市氏が安倍氏と近いことから、政権運営の安定を図るねらいもあるものとみられます。

7403とはずがたり:2021/09/30(木) 17:06:19
https://twitter.com/Nao_Maeda_Asahi/status/1443486121866891269

前田 直人 (THE ASAHI SHIMBUN)
@Nao_Maeda_Asahi
【速報】自民党の岸田文雄総裁は萩生田光一文科相を官房長官に充てる方針を固めた (17:00)

7404チバQ:2021/09/30(木) 17:14:33
www
https://news.yahoo.co.jp/articles/8fdcfb2fa13ff9a37999e7913617798aaf5bde3e
自民党広報本部長に河野行革相起用へ
9/30(木) 17:05配信

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共同通信
 自民党の岸田総裁は党広報本部長に、総裁選を争った河野太郎行政改革担当相を充てる方針を固めた。関係者が明らかにした。

7405チバQ:2021/09/30(木) 17:15:07
https://news.yahoo.co.jp/articles/e17862853a7a8e52e21f350dd4f51ad74b3ef7be
自民・古川氏、石破派を退会へ 勢力は15人に
9/30(木) 16:20配信

産経新聞
古川禎久氏(斎藤良雄撮影)

自民党の古川禎久元財務副大臣が石破派(水月会)を退会する意向を固めたことが30日、分かった。古川氏は同日、同派で事務総長を務める鴨下一郎元環境相に退会届を提出した。退会が認められれば、石破派は15人となる。複数の関係者が明らかにした。

古川氏は平成27年9月の石破派創設から30年12月まで事務総長を務めていた。

7406チバQ:2021/09/30(木) 17:16:41
https://news.yahoo.co.jp/articles/cc01c0dd8e91b028b5b70d6d7c009787a28b9a36
岸田氏のお好み焼き、ソースが「賞味期限切れ」だった 総裁選後ツイートに思わぬ注目
9/30(木) 13:38配信

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J-CASTニュース
自民党の岸田文雄新総裁。お好み焼きのツイートが話題だ

 自民党の岸田文雄前政調会長が2021年9月29日に投開票された総裁選を制し、ツイッターのプロフィールにも「第27代自民党総裁」の1行が加わった。この日夜には、妻の裕子さんが作ったお好み焼きの写真を投稿し、「今日は、一生忘れられない美味しさでした」と感慨深げだった。

【画像】話題の岸田氏のツイート

 この写真をめぐって、一部のネットユーザーが、ソースの賞味期限が切れていることを発見。庶民派ぶりを表すエピソードだと受け止める向きもあるようだ。

■もやしやキャベツの上に大量のソース

 岸田氏は総裁選出後、総裁室の椅子に座った写真とともに、総裁選を競った3人の候補者に対して「建設的な政策論争ができたこと、心から感謝申し上げます」とツイート。支援者にも

「チーム岸田 の皆さまのご支援、本当にありがとうございました。今日から新しい自民党がはじまります」

と感謝した。

 その次のツイートでは、もやしやキャベツの上に大量のソースがかけられたお好み焼きの写真とともに、妻の裕子さんにも感謝した。

「帰宅すると、妻の裕子がお好み焼きを作ってくれていました。インスタライブで私が、『妻の作ってくれるお好み焼きが大好きです』と言っていたからです。いつも最高に美味しいけど、今日は、一生忘れられない美味しさでした。ありがとう」

賞味期限切れは珍しくないので「好感度高い」「まあ仕方ない」
 大阪のお好み焼きは、小麦粉の生地と肉やキャベツなどの具を混ぜ合わせるのに対し、広島のお好み焼きは、生地の上に具を重ねていくのが特徴。ツイートされたのは、岸田氏の地元、広島のお好み焼きだ。

 お好み焼きの写真には、ソースの容器も映り込んでいる。ソースは「ミツワ お好みソース 420g」だとみられ、賞味期限の欄を拡大して期限切れを指摘する声も出た。賞味期限切れのソースを使うのは必ずしも珍しくないとの声もあり、「好感度高い」「まあ仕方ない」といった声も。庶民派ぶりを印象づけるエピソードとして受け止められているようだ。

 岸田氏は9月9日のJ-CASTニュースのインタビューで、SNSの活用法について

「プライベートの話は、これも関心がある方もおられますので、少しずつ発信しますが、何と言っても政策だと思っています」

などと話していた。

(J-CASTニュース編集部 工藤博司)

7407とはずがたり:2021/09/30(木) 17:51:19
おっと,最長3期3年縛りで鈴付けにきたっ!

まあもういい加減その前にくたばれよなあとは思うけど,矍鑠でなりよりですな。

自民党副総裁に麻生太郎氏を起用へ
https://mainichi.jp/articles/20210930/k00/00m/010/210000c
毎日新聞 2021/9/30 17:33(最終更新 9/30 17:35) 53文字

 自民党の岸田文雄総裁は30日、麻生太郎副総理兼財務相(81)=麻生派=を党副総裁に起用する方針を固めた。

7408チバQ:2021/09/30(木) 18:04:18
https://news.yahoo.co.jp/articles/f4f19dbf494723553812a5873528ea08042bee25
【速報】自民総務会長に福田達夫氏起用 細田派 若手議員と議員連盟設立
9/30(木) 17:24配信
自民党の総務会長に、当選3回の福田達夫氏を起用することが固まった。

岸田新総裁は、総務会長に、細田派の福田達夫衆議院議員を起用する意向を固めた。

福田氏は当選3回で、今回の総裁選に際して、若手議員らと議員連盟を設立し、党改革を訴えていた。

福田氏の祖父は、赳夫元首相、父は康夫元首相。

一方、選対委員長には遠藤利明元五輪相の起用が固まった。
https://news.yahoo.co.jp/articles/b71edde580a74d5bf7856743ec91876ae0f1b925
小渕優子氏を党組織運動本部長に起用へ
9/30(木) 17:12配信

読売新聞オンライン
小渕優子氏

 自民党の岸田文雄総裁は30日、党組織運動本部長に小渕優子・元経済産業相を起用する意向を固めた。

7409チバQ:2021/09/30(木) 18:05:29
https://news.yahoo.co.jp/articles/88d51a372445c9b4fed33b22f1191567b39c7203
官房長官に萩生田文科相、自民党政調会長に高市前総務相 岸田氏方針
9/30(木) 17:12配信

朝日新聞デジタル
会見する萩生田光一文部科学相=2021年9月28日午前10時48分、東京・霞が関の文科省、伊藤和行撮影

 自民党の岸田文雄・新総裁は30日、新しい党執行部の陣容を固めた。幹事長に甘利明税調会長、政調会長に高市早苗前総務相、総務会長に当選3回の福田達夫衆院議員を起用する。政府の要となる官房長官には萩生田光一文科相を起用する方針だ。


 党四役の選挙対策委員長には遠藤利明元五輪相、国会運営を仕切る国会対策委員長には高木毅元復興相を充てる。総裁選の決選投票で争った河野太郎行政改革相は党広報本部長に、小渕優子元経産相は党組織運動本部長に就任する。

朝日新聞社

https://www.asahi.com/articles/ASP9Y6RP5P9YUTFK00W.html?oai=ASP9Z5Q4KP9ZUTFK01R&ref=yahoo
沈む二階氏、岸田氏の背後で復権する「3A」 手腕試される船出に
有料会員記事自民党総裁選2021自民

岡村夏樹、野平悠一2021年9月30日 6時00分コメント
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総裁室の席に着く自民党新総裁の岸田文雄氏=2021年9月29日午後6時47分、東京・永田町、内田光撮影
写真・図版写真・図版写真・図版写真・図版

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 自民党は秋の衆院選の顔となるリーダーに岸田文雄前政調会長を選んだ。菅義偉首相の突然の総裁選「離脱」から3週間余り。混戦模様の選挙戦を議員票で圧倒した背景には安倍晋三前首相ら党重鎮の力添えがあった。「生まれ変わった自民党」を実現できるか、さっそく手腕が試される船出となる。

 29日午後の東京都内のホテル。決選投票の結果がアナウンスされると、岸田氏は目をつぶり、天をあおいだ。そして、壇上で訴えたのは刷新感だった。

 「私たちは、生まれ変わった自民党をしっかりと国民の皆さんに示し、支持を訴えていかなければなりません」

 しかし、勝敗の行方を左右した背景には、2012年からの第2次安倍政権で党内を差配し、長期政権を築いてきた安倍氏らの姿があった。

「岸田さんのところには手を出さないようにしている」
 「高市氏をやらなければダメだ」。17日の総裁選告示直前、安倍氏は高市早苗前総務相の支援を渋る側近議員の説得にかかるなど活発な動きを見せていた。出身派閥である細田派の名簿にチェックを入れながら、中堅・若手を中心に電話で支援を呼びかけた。


 高市氏は当初、立候補に必要…

7410チバQ:2021/09/30(木) 18:07:23
https://digital.asahi.com/articles/ASP9Y6VR0P9YPITB00M.html?pn=9&unlock=1#continuehere
「良いことがない」広島から岸田首相誕生へ、地元が寄せる期待と視線
会員記事自民党総裁選2021自民

大久保貴裕、比嘉展玖、宮城奈々2021年9月30日 6時00分


岸田文雄新総裁の誕生を祝い、万歳する広島の支援者ら=2021年9月29日午後3時42分、広島市中区、上田潤撮影
写真・図版写真・図版写真・図版写真・図版
 29日投開票の自民党総裁選で、岸田文雄氏(64)=衆院広島1区選出=が新総裁に選出された。10月4日にも開かれる衆参本会議で、広島から戦後3人目となる「第100代内閣総理大臣」に指名される見通しだ。被爆地を選挙区とする初の首相ともなる。(大久保貴裕、比嘉展玖、宮城奈々)

【速報中】岸田文雄氏、あす党人事を固める意向 「具体的な名は…」
 広島からの新総裁誕生を見つめながら、県連幹部が繰り返したセリフがある。

 「なに一つ良いことがない。つらい、厳しい、悔しい日々だった」

 河井克行元法相夫妻による買収事件で政治不信がうねりとなり、4月の参院再選挙で敗北。2019年参院選をめぐって夫妻側に提供された1億5千万円の詳しい説明を求めても、党本部はまともに取り合わない。そのなかで迫る衆院選に、県連内には無力感すら広がっていた。「ダメなことをダメと言えない自民党。今日がそれを変えるスタートだ」。幹部はこう息巻いた。

 この日、県連の地方議員や岸田氏の後援会幹部ら約200人は、広島市中区のホテルに集合。大型モニター越しに東京で行われている開票の様子を見守った。

 午後2時ごろ、1回目の投票で岸田氏が首位に立った時は互いに拳を挙げて静かに喜び合ったが、午後3時半に決選投票の結果が発表されると、会場内には大きな歓声と拍手がわき起こった。

 特別な思いで岸田氏の姿を見つめる人もいた。自民の公認候補として再選挙を戦った西田英範さん(40)。朝日新聞の取材に「あの時は岸田氏と二人三脚で走ったが、有権者から『信頼できない』との生の声をたくさん聞いた。本当に苦しかった」と振り返った。「でも、すぐに『説明責任が大事だ』と訴え、動いたのが岸田さんの強さ。国民に近い政治を実現してくれるはずだ」

後援会長「頑張ったね、とは言わない」
ここから続き
 新首相となる岸田氏は早速、いくつもの「壁」に直面することになる。

 河井夫妻側に提供された1億5千万円など安倍・菅両政権時代から積み残された問題の説明責任をどう果たすのか、今年1月に発効した核兵器禁止条約に被爆地選出の首相としてどう向き合うか――。文雄氏の父・文武氏の時代から岸田家を支えてきた後援会長の伊藤学人さん(72)はあえてこうクギを刺した。

 「『よく頑張ったね』とは言わない。これまでうたってきた政策を着実に実行してほしい。総理になるのは、過程にすぎない」

県内得票、「最低9割」の目標届かず
 県内の党員・党友による投票では、岸田氏が全体の8割超を固め、ほかの3候補を突き放した。県選出国会議員や県連が総出で支持拡大に動き、全国平均29%を大きく上回る票を獲得したものの、県連幹部が目標としていた「最低9割」までには届かなかった。

 党発表によると、1位は岸田氏で2万902票(84%)。2位の河野太郎氏が1922票(8%)、3位の高市早苗氏が1696票(7%)、4位の野田聖子氏が320票(1%)と続いた。県内の有権者数は2万7391人で、有効投票は2万4840票。投票率は90・79%に上った。

 ただ、県連内では「限りなく100%近く。最低でも9割」との目標を立てていた。昨年の総裁選の予備選でも岸田氏は県内票の8割を獲得。この数字を念頭に「いまの勢いならさらなる上積みが可能」(県連幹部)とみていたが、「政治とカネ」をめぐる岸田氏の最近の発言が一部支持者の反発を招くなどしたため、固めきれなかった。

 開票結果を受けて、県連幹部は記者団に「(県内の党員は)いままでつらい、悔しい思いをしてきた。その反動が岸田氏への期待に変わったたまものだ」と指摘。「8割という結果が不満ではない。これだけ岸田色に染まった投票行動はない」と胸を張った。

 県連の開票作業は午前8時40分、広島市中区にあるホテルでスタート。県議ら5人が立会人を務め、スタッフ約30人が、集まった投票はがきを約3時間にわたって数えた。

7411チバQ:2021/09/30(木) 18:58:47
https://news.yahoo.co.jp/articles/9fbc8c10ba5b40e2418618f318a4a4771cb99bb6
官房長官に松野博一元文科相起用へ
9/30(木) 18:27配信

産経新聞
松野博一氏

自民党の岸田文雄総裁は30日、10月4日に発足する予定の新内閣の官房長官に松野博一元文部科学相(59)を起用する方針を固めた。松野氏は最大派閥の細田派に所属している。

7412名無しさん:2021/09/30(木) 19:39:42

■細田派
下村博文 1954年 当選8 選対委員長 文科相 官房副長官 幹事長代行
稲田朋美 1959年 当選5 防衛相 特命相 政調会長 幹事長代行
松野博一 1962年 当選7 文科相

西村康稔 1962年 当選5 経済財政相 官房副長官
萩生田光一1963年 当選5 文科相 官房副長官 幹事長代行 

世耕弘成 1962年 当選参5 官房副長官 経済産業相 参院幹事長
柴山昌彦 1965年 当選6 文科相

派閥外
高市早苗 1961年 当選8 政調会長 総務相 特命相


■麻生派
河野太郎 1963年 当選8 特命相 国家公安委員長 外務相 防衛相 
 
■竹下派
茂木敏充 1955年 当選9 選対委員長 政調会長 特命相 経済産業相 経済財政相 外務大臣   
加藤勝信 1955年 当選6 総務会長 官房副長官 特命相 厚労相 官房長官
小渕優子 1973年 当選7 特命相 経済産業相

■岸田派
岸田文雄 1957年 当選9 政調会長 特命相 外務相 防衛相 
林芳正  1961年 当選参5 経済財政相 防衛相 農水相 文科相
小野寺五典1960年 当選7 防衛相

■二階派
武田良太 1968年 当選6 特命相 総務相
派閥外
野田聖子 1960年 当選9 特命相 総務相 幹事長代行

■石原派
■石破派
■谷垣G

7413とはずがたり:2021/09/30(木) 19:42:49
事務担当の官房副長官に北村氏起用を検討
2021/9/30 19:21 (JST)9/30 19:39 (JST)updated
c 一般社団法人共同通信社
https://nordot.app/816254013995368448

 自民党の岸田総裁は、事務担当の官房副長官に北村滋前国家安全保障局長を起用する方向で検討に入った。関係者が明らかにした。

7414とはずがたり:2021/09/30(木) 21:00:29

自民・古川氏、石破派を退会へ 勢力は15人に
2021/9/30 16:17
https://www.sankei.com/article/20210930-LZ2TPYT2DZOHHAPNIGUAE5H2QQ/

自民党の古川禎久元財務副大臣が石破派(水月会)を退会する意向を固めたことが30日、分かった。古川氏は同日、同派で事務総長を務める鴨下一郎元環境相に退会届を提出した。退会が認められれば、石破派は15人となる。複数の関係者が明らかにした。

古川氏は平成27年9月の石破派創設から30年12月まで事務総長を務めていた。

7415チバQ:2021/09/30(木) 21:55:09
3A内閣って言われそうな役員人事だなあ

副総裁  麻生太郎(麻生派)
幹事長  甘利明 (麻生派)
政調会長 高市早苗(無派閥 実質安倍派)
総務会長 福田達夫(細田派)
選対委員長遠藤利明(谷垣G)

国対委員長高木毅 (細田派)
広報本部長河野太郎(いちおう麻生派)
組織運動本小渕優子(竹下派)

官房長官 萩生田光一

7416チバQ:2021/09/30(木) 21:56:01
https://news.goo.ne.jp/article/sankei/politics/sankei-_politics_situation_7VVDJVHVGRORPNUXID77Y24QIA.html
自民役員人事骨格固まる 甘利幹事長、福田総務会長
2021/09/30 20:15産経新聞

自民役員人事骨格固まる 甘利幹事長、福田総務会長

自民党麻生派の会合で談笑する麻生太郎副総理兼財務相(右奥)と甘利明税調会長(左奥)。左手前は河野太郎ワクチン担当相=30日午後、東京都千代田区(春名中撮影)

(産経新聞)

自民党の岸田文雄総裁は30日、党役員人事の骨格を固めた。党四役では党運営の要となる幹事長に甘利明税調会長(72)を起用し、総務会長に衆院当選3回の福田達夫議員(54)を抜擢(ばってき)。政調会長に高市早苗前総務相(60)、選対委員長に遠藤利明元五輪相(71)をそれぞれ登用する。首相就任後の組閣では、官房長官に松野博一元文部科学相(59)を起用する方向で検討している。

党役員では、広報本部長に河野太郎ワクチン担当相(58)、組織運動本部長に小渕優子元経済産業相(47)、国対委員長に高木毅衆院議院運営委員長(65)、幹事長代行に梶山弘志経済産業相(65)をそれぞれ充てる方針も決めた。10月1日に決定し、新執行部を発足させる運びだ。

甘利氏は安倍晋三前首相や麻生太郎副総理兼財務相とともに「3A(スリーエー)」と呼ばれ、総裁選では岸田氏の支援にいち早く名乗りを上げた。岸田氏は党内に影響力を持つ安倍、麻生両氏と良好な関係を築き、若手とも意思疎通ができる甘利氏を幹事長に起用することで党運営を軌道に乗せ、衆院選に臨みたい考えだ。

また、総裁選で争った高市、河野両氏を処遇することで挙党態勢をアピールする。岸田氏は29日の総裁選勝利後、「ノーサイドだ。一丸となって衆院選、参院選に臨んでいこう」と呼びかけていた。福田氏の起用は、岸田氏が掲げてきた「中堅・若手の大胆な登用」を実行した形といえる。福田氏の父、康夫氏と祖父の赳夫氏はともに元首相。

岸田氏は10月4日召集の臨時国会で菅義偉(すが・よしひで)首相の後継となる第100代首相に指名される見通し。その後、組閣に着手し、皇居での首相任命式と閣僚認証式を経て、新内閣を発足させる。
https://news.goo.ne.jp/article/sankei/politics/sankei-_politics_situation_7VVDJVHVGRORPNUXID77Y24QIA.html
官房長官に松野氏=副総裁・麻生氏、幹事長・甘利氏―3役に福田氏抜てき、高市氏も―新執行部1日発足
2021/09/30 21:00時事通信

 自民党の岸田文雄総裁は30日、幹事長に麻生派の甘利明党税調会長(72)、官房長官に細田派の松野博一元文部科学相(59)を充てる人事を固めた。麻生太郎副総理兼財務相(81)を副総裁で処遇する方向。総務会長には細田派で当選3回の福田達夫衆院議員(54)を抜てきし、総裁選を争った無派閥の高市早苗前総務相(60)は政調会長、麻生派の河野太郎規制改革担当相(58)は広報本部長とする。

 選対委員長には谷垣グループの遠藤利明元五輪担当相(71)を起用。国対委員長は細田派の高木毅衆院議院運営委員長(65)、組織運動本部長は旧竹下派の小渕優子元経済産業相(47)、幹事長代行は無派閥の梶山弘志経産相(65)とする。総裁選候補のうち、残る野田聖子幹事長代行(61)の処遇も焦点となる。

 これにより、新政権の骨格が固まった。総裁選で支援を得た最大派閥・細田派と第2派閥・麻生派を手厚く処遇し、政権基盤の安定を図るとともに、若手や女性の起用で清新さをアピールする布陣だ。岸田氏は10月1日に新執行部をスタートさせ、同4日の首相指名後直ちに組閣し、新内閣を発足させたい考えだ。

 甘利氏は衆院当選12回。安倍晋三前首相や麻生氏と近く、3人の頭文字を取って「3A」と呼ばれる。総裁選では岸田氏支持をいち早く打ち出し、選対顧問を務めた。松野氏は衆院当選7回で、細田派事務総長を務める同派の中核メンバーだ。

 岸田氏は30日、東京都内で開かれた岸田派の会合に出席し、「日本、自民党にとって正念場を迎えている。国難を乗り越えるべく、力を合わせて努力していきたい」と強調した。

 岸田氏は麻生氏と都内のホテルで会談。甘利氏や自らに近い岸田派の木原誠二衆院議員(51)と党本部で協議し、人事の調整を進めた。木原氏は官房副長官起用が取り沙汰されている。事務の官房副長官には北村滋前国家安全保障局長(64)の名前が挙がっている。

 一方、参院自民党は30日の特別総会で、任期を迎えた世耕弘成参院幹事長の再任を決めた。残る参院政審会長などの人選は、岸田氏による党役員・閣僚人事の顔触れを見た上で決定する。

7417チバQ:2021/09/30(木) 21:57:07
間違えた
官房長官は松野博一か

7418チバQ:2021/10/01(金) 04:48:18
https://news.yahoo.co.jp/articles/44add1b7d1be2c07a6836afed366f5a09299df1e岸田総裁、「3A」取り込み 衆院選へ党内基盤強化
9/30(木) 23:36配信

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産経新聞
派閥の会合で発言する麻生太郎副総理兼財務相。左は甘利明税制調査会長=2021年9月16日午後、東京都千代田区(春名中撮影)

自民党の岸田文雄総裁が甘利明税調会長を幹事長に、麻生太郎副総理兼財務相を副総裁にそれぞれ起用するのは、岸田氏を支える意向の安倍晋三前首相を含めた「3A」を取り込んで盤石ではない党内基盤を確立し、目前に迫った衆院選に万全を期す狙いがある。

【イラストでみる】岸田新総裁はこんな人

岸田氏は、総裁選勝利に貢献した甘利氏について、早い段階から幹事長への起用を思い描いていた。総裁選の決選投票で岸田氏に多くが加勢した最大派閥の細田派(清和政策研究会)が幹事長ポストを求める動きもあった。しかし、最終的に側近らからの「幹事長は意中の人を据えるべきだ」との進言を受け入れた。

安倍、麻生、甘利の3氏は姓の頭文字から「3A」と呼ばれる。麻生氏は菅義偉政権も含め8年9カ月の長期にわたり政権の中枢を担ってきた。甘利氏は第2派閥の麻生派(志公会)に所属し、安倍政権でアベノミクスの推進や環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)の交渉に携わった。

甘利氏は選対委員長として令和元年参院選を指揮した経験もあり、首相就任後ただちに衆院選に臨む岸田氏には心強い。甘利氏側近は「他派閥の領袖(りょうしゅう)クラスと渡り合えるのは甘利氏以外にいない」と語る。

ただ、不安要素もある。甘利氏は平成28年に金銭授受疑惑で経済再生担当相を辞任。今も与野党から「疑惑は晴れていない」との声があがる。岸田氏側は疑惑は清算されたと踏むが、総裁選で岸田氏と戦った陣営のベテラン議員は「甘利氏の説明に世間が納得するかどうかだ」と懸念を示す。

一方、岸田氏は衆院選の公約づくりを担う政調会長に政策通の高市早苗前総務相を起用する。総裁選で安倍氏は高市氏を支援し、決選投票で「1位・3位連合」を組んで岸田氏を後押しした。岸田氏の陣営関係者は「総裁選で高市氏の政策への理解力とコミュニケーション能力は圧倒的だった。岸田氏との政策の乖離(かいり)も感じない」と話す。

官房長官に安倍氏の出身派閥の細田派から松野博一元文部科学相を登用することにも安倍氏への配慮がにじむ。総裁選を争った河野太郎ワクチン担当相は党広報本部長とし、発信力の高さを活用したい意向だ。

現段階で党や政権中枢に岸田氏が率いる岸田派(宏池会)の議員は見当たらない。岸田氏は、自派よりも他派閥を尊重する「挙党態勢」の人事を背景に衆院選を制したい考えだ。(千田恒弥、永原慎吾)

7419チバQ:2021/10/01(金) 04:49:16
https://news.yahoo.co.jp/articles/8c0eef4a6462b99b117948fe1d88e96031420835総裁選各陣営、人事にやきもき 河野氏側は冷や飯も
9/30(木) 20:25配信

産経新聞
派閥の例会に臨む河野太郎ワクチン担当相=30日午前、東京都千代田区(春名中撮影)

自民党の岸田文雄総裁は30日、党役員や閣僚の人事の検討を本格化させた。9月29日の総裁選後、岸田氏は挙党態勢の構築を強調している。ただ、人事権を握った者が自身を支持した議員は論功行賞として厚遇し、対立陣営の議員には冷や飯を食わせる場面は多い。各陣営はやきもきを続けている。

【写真】グータッチをする新総裁の岸田氏と河野ワクチン担当相

「30年ぶりに宏池会が総裁派閥となった。責任の大きさをかみしめなければならない」。30日、東京都内で開かれた岸田派(宏池会)会合に出席した岸田氏は拍手で出迎えた所属議員にこう呼びかけた。同派は高揚感に包まれているが、重要ポストの多くを、総裁選で支援を受けた他派閥に譲るとの見方が大勢だ。

最大勢力の細田派(清和政策研究会)では、すでに固まった人事のほかに塩谷立元文部科学相の起用が取り沙汰されている。総裁選終盤に事実上の岸田氏支持を決め、岸田氏優位を決定づけた旧竹下派(平成研究会)では、茂木敏充外相の続投や、待機組の初入閣を求める声がある。

高市早苗前総務相の陣営では政調会長に起用される高市氏以外の要職起用への期待感がある。総裁選の決選投票で「岸田-高市連合」を結成し、岸田総裁誕生に貢献したからだ。高市氏を支持した安倍晋三前首相に近い萩生田光一文科相や、選対本部事務局長を務めた木原稔首相補佐官を推す声がある。また当選3回の小林鷹之衆院議員が若手の有望株として浮上している。

決選投票で敗れた河野太郎ワクチン担当相の陣営は冷や飯食いが濃厚だ。石破茂元幹事長や石破派(水月会)の議員、佐藤勉総務会長らベテラン組、小泉進次郎環境相も重用されない見通しだ。野田聖子幹事長代行は党や国会関連の役職に就く可能性があるが、陣営の議員にポストが回るかは不透明だ。(沢田大典)

7420チバQ:2021/10/01(金) 04:52:18
https://news.yahoo.co.jp/articles/efda8b23eeced99804e6b0fce609f37ad0755528自民党新人事 「論功行賞」の色強く 高市氏と河野氏明暗分ける
9/30(木) 21:57配信

毎日新聞
自民党総裁選から一夜明け、記者団の質問に答える岸田文雄総裁=東京都千代田区の同党本部で2021年9月30日午前10時31分、竹内幹撮影

 自民党の岸田文雄総裁は30日、幹事長に甘利明税制調査会長(72)=麻生派、政調会長に高市早苗前総務相(60)=無派閥、総務会長に福田達夫国対副委員長(54)=細田派=を起用する方針を固めた。第2次安倍内閣の2012年12月から副総理兼財務相を務めている麻生太郎氏(81)=麻生派=を副総裁に充てる調整をしている。10月1日の臨時総務会を経て新執行部を発足させる。官房長官には、松野博一元文部科学相(59)=細田派=を充てる。


 党三役以外では、選対委員長に遠藤利明元五輪担当相(71)=無派閥▽国対委員長に高木毅衆院議院運営委員長(65)=細田派▽組織運動本部長に小渕優子元経済産業相(47)=竹下派▽広報本部長に河野太郎行政改革担当相(58)=麻生派=を起用する方針を固めた。

 甘利氏は総裁選でいち早く岸田氏支持を打ち出し、選対顧問を務めた。岸田氏が後ろ盾とする安倍晋三前首相や麻生氏とのパイプ役を果たした。安倍政権だった16年、金銭授受問題で閣僚を辞任している。

 高市氏も、決選投票で互いに協力する「1・3位連合」を形成して岸田氏当選に貢献。選対本部長を務めた遠藤氏や高木氏、小渕氏ら岸田氏への支持を明確にした顔ぶれが多く、「論功行賞」の色が強く出た人事となった。総裁選で決選投票まで争った河野氏と、党三役で重用された高市氏とは明暗を分けた。

 福田氏は当選3回の若手で、総裁選を機に「党風一新の会」を設立させ、候補者に党改革の必要性などを申し入れたことで注目を集めた。

 岸田氏は10月4日召集の臨時国会で菅義偉首相の後任の新首相に選出される見通しで、新内閣発足に向けた閣僚人事も進める。麻生氏が副総裁に就任するのは新内閣発足後となる見通しだ。

 岸田氏は30日の岸田派会合で「総裁に就任してから、まずは態勢を整えなければならない」と人事を急ぐ考えを示した。そのうえで、その後に控える臨時国会や衆院選などの日程に触れ、「党にとって正念場だ。それに向けてやらなければならないことが本当にたくさんある」と述べた。【田中裕之、小田中大】

7421チバQ:2021/10/01(金) 04:53:18
https://news.yahoo.co.jp/articles/9b0b9e8742239677cd4e1c811af0a25cb9db5e7c「小石河連合」で玉砕!石破茂氏が1日に地元・鳥取で緊急会見 重大発表か
9/30(木) 23:36配信
東スポWeb
バックアップした河野氏は惨敗した

 自民党の石破茂元幹事長(64)が1日に地元・鳥取県庁の県政記者室で会見を開くことが分かった。


 その中身は、石破氏が再起を賭けて小泉進次郎環境相(40)と〝小石河連合〟として応援した河野太郎行革担当相(58)が敗れた総裁選の総括、岸田文雄新総裁(64)のもとで行う任期満了に伴う衆院選の対応についてだ。

 永田町では石破氏が開く緊急会見について「衆院選に出馬しないのでは?」「派閥を解散するのでは?」など、様ざまな臆測が飛びかっている。

 石破氏の総裁選をめぐっては、河野氏を総理総裁にすることで、自身と石破派の復権につなげるシナリオを描いたが、岸田氏の勝利でものの見事に崩れ落ちた。

 昨年の総裁選で惨敗した以降の石破氏は、派閥メンバーの退会が相次ぐ不幸に見舞われ、苦しい立場に追い込まれていたという。

「今回の総裁選で石破氏は、告示直前まで出るか出ないか悩んだ結果、出馬を断念しています。地元では『再び立候補しても勝てる見込みがない』と厳しい視線が注がれていました」(自民党関係者)

 石破氏は会見で出処進退について触れるのか。

東京スポーツ

7422チバQ:2021/10/01(金) 08:04:41
https://news.yahoo.co.jp/articles/0892c74d742dfe8a9df95a8f00af5250362e38dd
【独自】財務相に鈴木・前総務会長を起用へ…麻生氏は党副総裁に
9/30(木) 23:58配信

読売新聞オンライン



 自民党の岸田文雄総裁は30日、党役員人事と新内閣発足に向けた選定を進め、党四役を固めた。幹事長に甘利明税制調査会長(72)、総務会長に福田達夫衆院議員(54)、政調会長に高市早苗・前総務相(60)、選挙対策委員長に遠藤利明・元五輪相(71)を内定した。麻生副総理兼財務相は副総裁に充てる。10月1日に決定する。

 閣僚人事では、麻生氏の後任の財務相に鈴木俊一・前総務会長(68)、官房長官に松野博一・元文部科学相(59)を起用する方針だ。

(写真:読売新聞)

 甘利氏は安倍前首相や麻生氏に近く、安倍政権の中枢を担った。3人の頭文字を取って「3A」とも称される。総裁選では、岸田氏支持をいち早く打ち出し、選対本部の顧問を務めた。

 福田氏は福田康夫・元首相の長男で、当選3回。衆院当選3回以下を中心とする派閥横断の「党風一新の会」の代表世話人に就き、総裁選で党改革を求めていた。当選3回以下の総務会長就任は初めて。岸田氏は総裁選で若手の登用を掲げており、抜てきとなった。

 高市氏は総裁選に立候補し、第1回投票で国会議員票では2位となった。決選投票では、安倍氏ら高市氏の陣営の多くが岸田氏支持に回った。

河野太郎氏

 岸田氏は30日、麻生氏と東京都内のホテルで会談し、人事について意見交換した。岸田氏は、最大派閥の細田派、第2派閥の麻生派の議員を主要ポストにつけることで、政権基盤を安定させる狙いがあるとみられる。

 党役員人事ではほかに、総裁選を戦った河野太郎行政・規制改革相(58)を広報本部長、小渕優子・元経済産業相(47)を組織運動本部長、高木毅衆院議院運営委員長(65)を国会対策委員長に内定した。幹事長代行には梶山弘志経産相(65)を起用する。

 新内閣の閣僚人事で、官房長官に内定した松野氏は細田派の事務総長を務め、他派閥との人脈も深い。政策決定が首相官邸主導で進む「政高党低」に党内の不満が高まっていることから、党との調整役として適任だと判断したとみられる。官房副長官には木原誠二衆院議員(51)、政務の首相秘書官には嶋田隆・元経済産業次官(61)を充てる。

 岸田氏は、10月4日召集の臨時国会で行われる首相指名選挙で首相に選ばれる。同日中に岸田新内閣が発足する見通しだ。

7423チバQ:2021/10/01(金) 08:21:59

https://news.yahoo.co.jp/articles/d891373d6665eb7d8a82878785b2bd79316edd57
背後に亡霊が…岸田新総裁 3Aの意向「聞く力」政権?“安倍カラー”反映の人事
10/1(金) 5:30配信


スポニチアネックス
岸田新総裁をめぐる相関図

 自民党総裁選から一夜明けた30日、岸田文雄新総裁は幹事長に岸田選対で顧問を務めた麻生派の甘利明税制調査会長を起用する方針を決めた。安倍晋三前首相が全面支援した高市早苗前総務相は政調会長で登用し、河野太郎行政改革担当相は広報本部長。一方、官房長官には安倍氏が高く買う細田派の松野博一元文部科学相を起用する方針を固めた。「聞く力」をアピールしてきた岸田氏。安倍、麻生両氏の意向をくみ取ろうとする「聞く力政権」になると皮肉る声が上がりそうだ。


 この日午前、党本部に入る際、記者団に「打ち合わせをいろいろ検討している」と話した岸田氏。党本部を後にして真っ先に会談したのは麻生太郎副総理兼財務相だった。人事を巡り協議したとみられる。

 麻生派は自派の河野氏が出馬する中、派としての対応について岸田氏との“二股作戦”を展開。甘利氏は安倍、麻生両氏に近く3人の頭文字から「3A」と呼ばれる麻生派の重鎮。いち早く岸田氏支持を打ち出し、安倍、麻生、岸田各氏の間に堅牢(けんろう)な橋を渡し、議員票上積みに貢献した。

 政権運営の要となる幹事長への甘利氏起用で「3A」が岸田政権で主導権を握るのは確実。麻生氏はこの日の麻生派会合で、自派の存在意義に関連して「従来通り政権のど真ん中できちんとやっていく」などと言及した。

 麻生氏自身は副総裁に起用される方向。続投なら13日に財務相在任期間が3214日となり、歴代2位の高橋是清蔵相と並ぶはずだった。続けたいとの意向を持っていたというが、今後は副総裁としてにらみを利かせる。

 一方、安倍氏の支援で議員票を大幅に伸ばした高市氏。事前予想で100票規模と伝えられたことにより、決選投票では「岸田・高市連合」で河野氏を上回るのは確実視され、「派閥横断的な岸田氏支持の流れを決定付けた」(自民党関係者)。論功行賞の側面とともに、保守路線を重視する安倍カラーが色濃く反映された人事だ。

 永田町でもっとも注目されたのが官房長官。「岸田派が死守する」(政府関係者)としていたポストで、上川陽子法相の横滑りか、岸田派事務総長で選対を取り仕切った根本匠元厚生労働相の起用が有力視されていた。

 しかし、一転して、細田派が重要ポストでの処遇を求めていたとされる萩生田光一文部科学相を充てる案が浮上。言わずと知れた安倍氏の側近中の側近。最終的に松野氏に落ち着き、安倍氏の“キングメーカー”ぶりが如実に表れた。

 松野氏は2016年8月、第3次安倍再改造内閣で文部科学相として初入閣。安倍氏が早くから目を付けていた存在で、6月発売の月刊誌のインタビューで細田派の「ポスト菅」候補として名前を挙げていた。現在は同派の事務総長を務める。

 関係者は「細田派は具体的ポスト名まで出していないと聞いている。岸田さんが安倍さんの意向を忖度(そんたく)したのだろう」と話した。

 《4日召集臨時国会、解散13or14日か》政府、与党は4日召集の臨時国会について、会期を14日までの11日間とする日程で最終調整に入った。8日に新首相の所信表明演説、11日から3日間で衆参両院の各党代表質問を実施する方向。複数の与党幹部が30日、明らかにした。野党は代表質問のほか予算委員会の開催も求めている。代表質問終了後の13日か14日に衆院を解散した場合、衆院選の投開票日として有力視される11月7日、14日のいずれも選択可能となる。解散せずに会期末で国会を閉じると、公選法の規定で11月7日投開票が決まる。

7424チバQ:2021/10/01(金) 08:22:15
https://news.yahoo.co.jp/articles/a257d6fe112ba166bba8dfe3edecb092d0e88cb8
岸田氏 広報本部長・河野氏を“冷遇”、党関係者「降格。いくら負けたと言ってもひどい話」
10/1(金) 5:30配信

スポニチアネックス
河野太郎氏

 ◇自民党総裁選一夜明け

 自民党の岸田新総裁と総裁選を争った河野太郎氏は広報本部長に登用されることになった。外相や防衛相を歴任し首相候補として階段を駆け上がってきただけに、事実上の降格人事となる。広報本部長はメディアへの情報発信やネットメディア対策を中心に、選挙対策や政策チラシの作成を担う。政界随一のツイッターフォロワー数を抱える河野氏の起用で、衆院選に向けて発信力を強化する狙いがあるとみられる。


 ただ役職の格としては、副総裁、幹事長、総務会長、政調会長、選対委員長の党五役に次ぐ役員ポスト。幹事長、財務相と並ぶ重要ポストと言われる外相経験者の河野氏だけに、党関係者は「普通に考えたら降格。いくら負けたと言ってもひどい話だ」とこぼした。

 同じく総裁選を争った高市氏は、陣営が決選投票で岸田新総裁誕生をお膳立てし、政調会長に重用された。それに比べると、河野氏は無役ではないものの冷遇された感がある。同関係者は「河野氏を登用したという事実は残る。河野氏にとっても打診を断れば干されるのは明らかで断れない状況だったのではないか」と指摘。「党内で足かせをはめることで、幹事長として仕切る甘利氏のにらみも利きやすい」と見立てた。総裁選を争った候補者では、野田聖子幹事長代行も要職起用が取り沙汰されている。

 河野氏の処遇はインターネット上でも物議を醸した。自らの発信内容に批判的なフォロワーを次々とブロックしている対応を巡り「岸田内閣にブロックされた河野氏」「自民党の悪口言ったらブロックされる」「ブロック本部長」などと揶揄(やゆ)する声が相次いだ。一方で、あくまで衆院選対策で選挙後にすぐ要職に戻ってくるとの期待感もあり、新たな立場でも存在感は放っていきそうだ。

7425チバQ:2021/10/01(金) 09:56:02
https://news.yahoo.co.jp/articles/02d64a0920e8f80fb2b660df49b45e0589f937d6
自民・岸田文雄新総裁がサプライズ人事 祖父、父が首相「プリンス」福田達夫氏を総務会長に抜てき
10/1(金) 6:00配信

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スポーツ報知
自民党・岸田文雄新総裁

 自民党の岸田文雄新総裁(64)は30日、党役員人事に着手。総務会長に祖父、父が首相を務めた衆院当選3回の福田達夫議員(54)=細田派=を抜てきした。一方で、政権運営の要となる幹事長には、麻生太郎財務相(81)、安倍晋三前首相(67)と並び「3A」と呼ばれる甘利明税制調査会長(72)を起用。官房長官には安倍氏側近の松野博一元文部科学相(59)、政調会長には総裁選で安倍氏が後押しした高市早苗前総務相(60)が内定。「3A」の影響力が色濃くにじむ主要ポスト人事となった。

 異例の大抜てきだ。岸田新総裁は幹事長、総務会長、政調会長、選挙対策委員長の“党四役”に、わずか当選3回の福田氏を起用するサプライズ人事を決めた。

 福田氏は、祖父の赳夫氏、父の康夫氏がともに首相を務めた“政界のプリンス”。康夫氏が官房長官を務めていた2000年に父の臨時の秘書となり、康夫氏が首相に就任した07年には政務秘書官で政界に本格進出。17年には小泉進次郎環境相(40)から自民党農林部会長に指名を受け、農地をめぐる法制度の変更などの土地改革政策、いわゆる農政改革で実績を残し、政策通として一目置かれるようになった。

 今回の総裁選では、党内中堅若手の有志による「党風一新の会」を9月10日に設立し、代表世話人として、派閥にとらわれない総選挙を訴えてきた。設立と同時に「党改革を通じた政治改革」や「国民政党としての信頼回復」を求める提言をまとめ、党執行部などに申し入れることを決定。自主投票を呼び掛け「派閥一任で総裁選の行方を決めないことはほぼ達成できた」と手応えを口にしていた。

 岸田氏は、総裁決定時の9月29日の記者会見で「中堅、若手の思い切った登用が必要だと申し上げてきた」と述べていた。福田氏の抜てきで一応“公約”は果たした形だが、安倍氏の影響下にある細田派が主要ポストを獲得することになり、党関係者からは「安倍氏への配慮以外ない」との声も上がった。

 1日午後に党本部で開く臨時総務会で、甘利氏ら党四役人事を諮り正式決定。新四役は役員会に出席後、そろって記者会見する。

 岸田氏は4日召集の臨時国会で、菅氏の後継となる第100代首相に指名される。就任後、岸田氏は組閣に着手し、皇居での首相任命式と閣僚認証式を経て、新内閣を発足する。11月7日か14日投開票が有力視される衆院選で野党との対決に臨む。

 ◆福田 達夫(ふくだ・たつお)1967年3月5日、東京都生まれ。54歳。慶大法学部を卒業後、米ジョンズ・ホプキンズ大研究員を経て、三菱商事に入社。2012年に父・康夫元首相の引退表明を機に、衆院選に立候補し、初当選。17年に防衛相政務官兼内閣府大臣政務官(第3次安倍第3次改造内閣)に就任。21年に「党風一新の会」の代表世話人に就任。当選3回。群馬4区。

 ◆総務会長 自民党の最高意思決定機関で総務会の議長を担う。総務会では人事、法案など重要な政策方針を打ち出す時に、承認を得なければならない。ここでの決定事項は、全て党の意思決定とみなされる。総務会では全会一致が慣例で、党内での根回しができるベテラン議員が務めることが多い。過去には佐藤栄作、中曽根康弘、森喜朗の各氏らが後に首相となった。

報知新聞社

7426チバQ:2021/10/01(金) 11:00:20
https://news.yahoo.co.jp/articles/66a33c3649030fa20cec2f61a4ca561171dc28f5
岸田新総裁、河野氏を党4役ではない党広報本部長で冷遇 3A影響力拡大
10/1(金) 9:16配信

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日刊スポーツ
岸田文雄氏(2021年9月17日撮影)

岸田文雄新総裁が、総裁選勝利から一夜明けた9月30日、党役員人事に着手した。午後6時20分すぎに党本部を離れた岸田氏は「まだ作業中です」としたが、党運営の中心を担う幹事長、総務会長、政調会長、選挙対策委員長の「党4役」人事は固まり、総裁選で決選投票を戦った河野太郎行革相は「党4役」から除外する事実上の冷遇となった。

【一覧表】起用が固まった自民党新執行部の顔触れ

党運営の要となる幹事長には、甘利明税制調査会長(麻生派)が内定した。幹事長は党内の人事権を掌握し、金庫番として党資金を管理、選挙の公認などにも強い権限を持つ。これに先だって岸田氏は麻生太郎財務相と会談し、党人事を巡って協議した。総裁選では甘利氏ら麻生派の重鎮が派閥所属の河野氏ではなく、いち早く岸田氏を支持。中でも甘利氏は岸田氏の選対顧問を務め、他派閥の議員票の切り崩しに尽力した。

一方で岸田氏は総裁選を戦った3候補の登用を明言し、「ノーサイド、全員野球だ」と党内融和を明言したが、河野氏が内定したのは広報本部長。兼務するワクチン担当相として最前線を担ったが、再任されることもなくなった。

論功行賞の人事が浮き彫りになった。総務会長には当選3回の福田達夫衆院議員(細田派)を抜てき。福田氏は約90人の若手グループ「党風一新の会」の代表世話人として自主投票による党改革を訴えた。同会の仕掛け人は安倍晋三前首相と言われ、福田氏は当初から岸田氏支持を表明し、貢献した。

安倍氏が擁立し、決選投票で岸田氏支持に回った高市早苗前総務相は政調会長、岸田陣営の選対本部長を務めた遠藤利明元五輪相(谷垣グループ)は選挙対策委員長に内定。注目の官房長官には松野博一元文部科学相(細田派)を起用する方針。

岸田氏を新総裁に押し上げた「3A」と言われる安倍氏、麻生氏、甘利氏の影響力は急拡大し、総裁選協力の見返り要求にあらがえない岸田氏の立場が、党人事に色濃く反映された。新総裁の初仕事から、組閣人事でも、3A忖度(そんたく)内閣が誕生する可能性が高まってきた。【大上悟】

7427チバQ:2021/10/01(金) 13:05:46
https://news.yahoo.co.jp/articles/45aad6c4d7f0fdfa595c829de48f30b772d28b8a
早くも3Aに飲み込まれた岸田文雄新総裁 当選3回福田達夫氏〝厚遇〟に不満の声
10/1(金) 11:50配信

東スポWeb
早くも言いなり!?(ロイター)

 3A(安倍、麻生、甘利)の独壇場だ。自民党の新総裁に就任した岸田文雄氏(64)が30日、党役員人事に着手し、大筋で固まった。要職となる幹事長には、甘利明氏(72)、官房長官に松野博一元文部科学相(59)を起用し、総裁選を争った高市早苗氏(60)は政調会長、若手の意見を集約した福田達夫氏(54)を総務会長に抜てきした一方、河野太郎行革相(58)は広報本部長に“降格”。党内は「3Aの言いなり」「閣僚人事では秘策がある?」と疑心暗鬼に包まれている。党改革について「若返り」を主張した岸田氏は自分を出せるのか? 

【写真】21年前…見事なおみ足の高市早苗氏

人事の内定情報が伝わるたびに党内にはどよめきが走った。フタを開けてみれば、論功行賞&3Aの威光が如実に表れた。

 甘利氏は総裁選で、麻生太郎財務相(81)とともに岸田氏を支えた。安倍晋三前首相(67)の支援を受けた高市氏とその支持勢力は、決選投票では岸田氏に一本化。福田氏は福田康夫元首相の息子で、総裁選が始まると当選3回以下の議員を集めた「党風一新の会」を結成。脱派閥の投票を訴えたが、自身は岸田氏を支援していた。

「甘利氏は金銭授受疑惑で大臣を辞め、不起訴処分となったが、スネに傷がある身。せっかくの新総裁の門出で、なぜ幹事長に起用したのか。高市氏は政調会長経験があり、新鮮味がないし、福田氏に至ってはまだ当選3回。総務会長はベテラン議員が務めるところで、SP(警護)付きの特別な役職ですよ」と党内からは不満の声が漏れる。

 また、麻生氏も副総裁に内定しているとあって、「金庫番を安倍、麻生両氏が抑えた。岸田氏は『聞く力』を売りにしていたが、自身の岸田派からは誰も党役員に入っていない。3Aの言うことを聞き過ぎで、収拾がつかなくなっている」(党関係者)

 3Aと対立した二階派からの起用はなく、河野氏も冷や飯を食わされたことで、報復人事にも映るが、閣僚人事はこれから。果たして岸田氏はこのまま3Aにのみ込まれるのか。それとも独自のカラーを出せるのか。

 人間の個性を60分類のキャラクターに細分化した「個性心理學」を1997年から展開する「一般社団法人個性心理學研究所」総本部の弦本將裕理事長が分析した。

 個性心理學の分析によると、岸田氏はバランスの良いキャラクターの持ち主だ。

 岸田氏は生涯リズムが「学習」(将来の実りに期待を込めて準備を開始している時期)、年運も「学習」と名誉運に恵まれた上、9月は「成果」(全ての物事が順調に発展する時)の月で勝負運も最高だったという。

 弦本氏は「1957年7月29日生まれの岸田氏は、今回がラストチャンスだったと思います。67歳からは『整理』(収穫する種をまく大地を掘り起こし、耕す時期)の生涯リズムに入りますから。晩年運は最高なんですけどね。『夢とロマンの子守熊』なので、国民に夢を与えてもらいたいと思いますね。数字にも強いし、思ったことは本音で話ができるので、国民にも分かりやすい政治をしてくれると期待しています」と語る。

「夢とロマンの子守熊」とは、正直な人で感じたことをそのまま口にする。おとなしい印象だが、付き合っていくうちに活発で元気のいい面が出てくる。苦労にも耐え、創意工夫の精神が旺盛で実行力も兼ね備えているという。

 個性診断カルテによれば、岸田氏の行動パターンは、何ごとも目標を決めてからでないと行動できない。期限を決められないと弱いものの、決められた目標はキッチリ達成するタイプだそう。本音を言うことで、人間関係を築き上げていくという。

 弦本氏は「岸田政権は3年は持ちます。2023年は『浪費』(体調もすぐれず、気力も衰える時期)の年になりますから苦労するでしょう。生涯リズムが67歳から『整理』に入りますので」と分析しているが、果たして…。

東京スポーツ

7428とはずがたり:2021/10/01(金) 13:42:32

小石河連合,自民党内の人望無し連合を露呈。

河野氏支持の石破氏を直撃 87票差“完敗”どう分析?「党員票と議員票のずれは自民党の根本的な問題」
https://www.fnn.jp/articles/-/246093
2021年9月29日 水曜 午後4:40

自民党総裁選は決選投票が行われた結果、岸田文雄前政調会長が河野太郎規制改革相を87票差で破り、新しい総裁に選出された。

総裁選の投票を終えたばかりの石破元幹事長が、会場から生出演。

加藤綾子キャスター「まず、岸田さんが新総裁に選出されましたが、今、どのようなお気持ちでしょうか」

石破元幹事長「それはもう、こう決まったんだから、新総裁のもと、自民党が一致して国のために働ける。選挙はその結果なのでね。そこへ向けて努力をしていくということです。あれこれ言っても始まりません。みんなで一緒にやります」

松山俊行解説委員「石破さんは、出馬するかどうかかなり迷われていた時期があって、最終的には政策できちんと実現できるという方向性で河野さん支持ということを表明されたわけですが、実際にそれで戦われてみて、結果として、きょう1回目の投票で、予想よりもおそらく議員票も党員票も少なかったんじゃないかなと思いますが、その数字を見た時にどういう印象を持たれましたか?」

石破元幹事長「党員票は、彼も一生懸命頑張ったんだけども、よくこれだけ出たなと思います。ほとんどの地域で1位ですからね。これはありがたかったと思います。これと議員票が、何でこんなに離れたんだろうかということが自民党の根本の問題かもしれません。このずれを直していかないと、いつまでたっても自民党は国民の意思と違うよということを引きずっちゃうので、ここは何とかしなければならないですね」

松山解説委員「このあと総選挙があるわけですけれども、今回の党員票が1回目の投票では河野さんが1位だったにもかかわらず、決選投票で負けているということが、自民党にとって非常に大きいダメージとして出てくるのかどうか。この辺りはどう見ていますか?」

石破元幹事長「それはもう、あとひと月くらいしかないわけですよね。小細工を弄(ろう)したってどうなるわけでもない。判断するのはやはり、主権者である国民ですよ。この人たちは自分たちの意思と違うことをやっているな、違う行動をするなということになれば、支持が得られない。そういうことです。このひと月の間に、どれだけそれを埋めていくか。それぞれの地域の党員の意向、それは、その地域の人々の意向と言ってもいいでしょうね。それと違う判断をした人たちが、なぜこういう判断をしたのか。なぜこれが国のためなのかということをきちんと説明して、ご理解をいただくということが大事だと思っています」

松山解説委員「岸田さんは、ノーサイド、全員野球ということを最後、強調していましたが、そういった意味では、河野陣営からもきちんと幹部に起用してという、総体として自民党は当たっていくべきだと、そういうお考えですか?」

石破元幹事長「それは、人事権者は総裁だから、われわれがあれこれ言うべきじゃないが、派閥にこだわらずに有能な人は登用していく。それが国のための自民党というものです」

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7429とはずがたり:2021/10/01(金) 13:45:31
テレビの取材から40票も少なかった河野。総裁選で党の支持率上がったら用済み程度の存在だったようだ。

「河野さんと飯食ったのは1回だけだったな」“大差”で敗退した河野氏 国会議員の支持広がらず
9/29(水) 22:06配信
https://news.yahoo.co.jp/articles/f1e37e68436e36c60698c94e9b88980b3f4508e1
FNNプライムオンライン

岸田氏が256票、河野氏が255票。自民党総裁選の1回目の開票結果が発表されると、会場がどよめいた。「1回目の投票では河野氏は1位になるだろう」という下馬評が覆された。党員票ではトップに立ったものの、議員票では岸田氏の146票、そして高市氏の114票に次ぐ86票と3位。この結果を見た時、河野陣営の議員の一人は「完敗だ」と悟ったという。迎えた決選投票では岸田氏が257票を獲得し、170票の河野氏は敗れた。議員票不足は明らかだった。

「河野さんと食事したのは1回だけ」
陣営幹部の一人は選挙期間中、何度もこう語っていた。

「なかなか議員票が伸びない」

これまでの歯に衣着せぬ物言いなどから、河野氏が自民党内で支持が広がらないことは予想されていた。

河野氏が所属する派閥のトップ・麻生副総理は「河野は大事な志公会(麻生派)の総裁候補だから」と周囲に話し、麻生氏の周辺議員らもかつては河野氏と他の議員の食事会をセットするなど人脈作りに汗をかいていた。しかし、あるベテラン議員は「河野さんと飯を食ったのは1回だけだったな」とこぼす。河野氏は総裁選前から「仲間作り」に苦戦していた。

所属する麻生派の全面支援得られず
菅首相が総裁選不出馬の意向を伝えた9月3日の正午前、河野氏は、周辺の議員に連絡し出馬の準備に入った。午後2時過ぎ、河野氏は麻生副総理のもとを訪れた。麻生氏は河野氏に「まずは派閥内をまとめろ」と伝えたが、「政策の不一致」を理由に、麻生派のベテラン議員らは軒並み河野氏支援に難色を示した。

それでも河野氏は国会内の議員事務所を訪問し、協力を求め続けた。しかし最終的に麻生派は「河野か岸田の支持を原則」とした。河野氏は所属する麻生派の支持を全面に得ることができなかった。

若手議員の支持獲得に失敗
「今回の決断は自分1人で悩んで決めたんではない。大勢の仲間の皆さんと一緒にいろいろと考え、いろいろと議論し、皆さんと一緒に決めたそういう決断だ」

河野氏は総裁選最中、陣営の会合で声を張り上げた。

若手中堅議員の「永田町に地殻変動を起こさないといけない。河野さんが日本を前に進めて欲しい」という声に押された河野氏は、岸田派を除き、原則自主投票となったことで、派閥横断の「仲間」を作り、議員票獲得の突破口を見出そうとした。

派閥に一任せず、個々の意志で投票すべきだと主張する、若手議員90人による「党風一新の会」の動きにも期待を寄せた。河野陣営からは「党風一新会の大多数が支持してくれば」と考え、派閥を超えて各議員に個別のアプローチを続けた。

「今の時代40〜50代は企業であれば幹部だ。なぜずっと自民党の『上』は変わらないのか。今、自民党は変わらないといけない」(自民党中堅議員)

そうした声は多くの若手中堅議員が賛同するところなのかもしれない。

しかしそこに壁としてたちはだかったのが、安倍前首相だった。安倍氏が強い影響力を持つ最大派閥・細田派は、多くの“安倍チルドレン”と言われる若手議員を抱えている。安倍氏が高市氏の全面支援を表明した結果、最大派閥から「若い仲間」を増やすことは叶わなくなった。

さらに党内第三派閥の竹下派も多くは河野氏支援にまわらなかった。国会議員への支持拡大も次第に手詰まりとなっていった。そして、総裁選最終盤、当初は河野氏を支持するとみられていた二階派内からでさえ、岸田氏を支持する動きが起きた。河野氏の「仲間作り」は絶望的な状況となった。

決選投票での議員票は131票
河野氏の周辺は、「正式な出馬表明の前から派閥の外から支援の動きがあり、それが却って麻生派内の溝を生んでいた。一方で、派閥を重視すれば“改革”イメージを損なってしまう」と苦しい胸の内を明かす。

総裁選終了後、記者団に次の総裁を目指すか問われ、「チャンスがあればしっかりやっていきたい」と語った河野氏。決選投票で獲得した議員票は131票。今回得た「仲間」の期待を背負い続け、さらに「仲間」を増やすことができるか。河野氏はこれから試されることとなる。

(フジテレビ政治部)

7430とはずがたり:2021/10/01(金) 14:23:23
再起の賭けに敗れた石破氏、地元「見ていられなかった」
9/29(水) 22:43配信
https://news.yahoo.co.jp/articles/55ada974b402d0f86c242d3c5ddba3b7b6872074
山陰中央新報
支持した河野太郎行政改革担当相が敗れたことについて、受け止めを話す石破茂元幹事長=東京都港区、グランドプリンスホテル新高輪

 自民党総裁選で石破茂元幹事長(衆院鳥取1区)は再起の賭けに敗れた。河野太郎氏の支持に全力を傾けることで総裁(首相)へと導き、自身と石破派(16人)の復権につなげるシナリオは崩れた。昨年の総裁選以降の求心力低下に今回の敗戦が重なり「ポスト首相」候補からの後退は避けられない状況だ。

 記者団の取材に応じた石破氏は「自分としてできるかぎりのことはやった。残念だ」と述べた。党員票で上回りながらも国会議員の支持動向が選挙結果を決めた構図は、自身が安倍晋三前首相に敗れた2012年総裁選と同じ。「暮らしに苦しんでいる人と国会議員の実感に差がある。そうでないと説明がつかない」と悔しさをにじませた。

 足場となる石破派は浮上のきっかけがつかめない。惨敗した昨年総裁選以降は退会が相次ぎ、27日にさらに1人の退会を発表した。

 告示直前まで対応を「白紙」とし続けた石破氏には地元で不満の声も上がった。党米子市住吉支部の山垣格市支部長(83)は「出ても勝てないから出なかったように映り、見ていられなかった。どう処遇されるか分からないが、再び総裁を狙うのはきびしいと思う」と冷ややかだった。

7431チバQ:2021/10/01(金) 15:06:29
https://news.yahoo.co.jp/articles/74c8988a70c195da4b1ccb18f7893aeb1f7efe95
河野太郎氏「総裁選完敗→広報本部長」格落ちの元凶か 進次郎氏の“軍師気取り”に広がっていた嫌悪
10/1(金) 13:50配信

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日刊ゲンダイDIGITAL
河野太郎必勝会での小泉進次郎環境相(C)日刊ゲンダイ

 自民党の岸田文雄総裁(64)が新政権発足に向けた骨格作りを着々と進めている。

 内閣の要となる官房長官に松野博一元文部科学相(58)、政調会長に高市早苗前総務相(60)、総務会長に当選3回の福田達夫衆院議員(54)を抜擢し、選対委員長に遠藤利明元五輪担当相(71)がそれぞれ就く予定だ。

小泉環境相「46放言」の謎解き “坂道”と地元“市外局番”説

 一方、各メディアで「冷や飯食い」などと報じられているのが、総裁選を戦った河野太郎規制改革担当相(58)だ。衆院選の発信力強化を期待――などを理由に「広報本部長」に就く見通しだが、党の要職とはいえ「格落ち感」は否めない。

 少し前まではメディアで「次期総裁の大本命」と持ち上げられ、総裁選の共同会見では記者から「1回目で決まる(決める)のか」と問われた際に「はい」と自信満々で答えていた河野氏。総裁選後、敗戦の理由について「力不足」を連呼していたが、「広報本部長」で満足するわけがないだろう。河野氏が負けた要因は何だったのか。自民党関係者がこう言う。

■「進次郎が嫌だから岸田さん」

「ズバリ、最大の敗因は小泉進次郎さんでしょう。石破元幹事長と組んで『小石河連合』などともてはやされ、まるで河野陣営の軍師気取り。こういう小泉さんのスタンドプレーを苦々しく思っていた若手は少なくなかった。若手の間では『河野さんを応援したいが、進次郎が嫌だから岸田さん』と言っている人がたくさんいましたよ。

 対照的なのが総務会長に就く福田さんです。福田さんは変に前に出ることをせず、それでいて二階幹事長ら重鎮にも臆することなく『定年制を遵守しろ』と迫った。『党風一新の会』に若手議員約90人が集まったのが人望が厚い証左でしょう。今回の総裁選で、党内では『本当の敗北者は進次郎』とささやかれています」

<総裁選では河野さんよりも進次郎さんが目立っていたような……>

<後ろ盾の菅首相もいなくなり、総裁選に負けちゃってどうするの。進次郎さん>

 ネット上でもこんな声が広がっている小泉氏。記者から敗因を問われ、「戦わなければ見えてこないものが多く見えた」などと振り返っていたが、「自分」とは言えなかったのか、それとも言いたくなかったのか……。

7432チバQ:2021/10/01(金) 16:33:09
https://news.yahoo.co.jp/articles/7e3199341ba7dd6f739d7e5dd9e5dda024e6e694
「今回の起用は冒険だ」安倍、麻生氏への“恩返し”人事
10/1(金) 10:00配信

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西日本新聞
岸田文雄前政調会長が自民党の新総裁に決まったことを伝えるテレビ=9月29日午後3時26分、福岡市(撮影・帖地洸平)

 自民党の岸田文雄総裁が進める党役員・閣僚人事は、総裁選で後押しを受けた主要派閥に要職を割り振る「恩返し」色が鮮明となった。中でも安倍晋三前首相に近い議員の登用が目立ち、自ら党改革を掲げた割に刷新感は乏しく、「傀儡(かいらい)」の懸念が強い。目玉人事である幹事長に内定した甘利明税制調査会長は「政治とカネ」の問題が付きまとい、党内からは迫る衆院選への不安も漏れる。

【写真】起用が固まった自民党執行部の6人

 新総裁就任翌日の30日午前11時。岸田氏は都内のホテルで真っ先に麻生太郎副総理兼財務相と面会した。

 その約3時間後だった。岸田氏が麻生派である甘利氏を党本部の総裁室に呼び込むと、幹事長内定の一報が永田町を駆け巡った。

 総裁選で岸田陣営の選対幹部を務め、岸田総裁誕生の立役者となった甘利氏は、党内の実力者である安倍、麻生両氏との連携の強さから「3A」と称される。

 政権運営の要となる幹事長に甘利氏を据える狙いについて、「安倍、麻生、岸田各氏のコーディネート役ができる」(麻生氏周辺)ことから、党内基盤の安定化を図る思惑がある。甘利氏を、これまで権勢を誇ってきた二階俊博幹事長の後釜とすることは、二階氏と対立する安倍、麻生両氏への「恩返し」を象徴するというわけだ。

 岸田氏が、自ら掲げた「老壮青のバランス」に目配りしているのは確かだ。主に重鎮クラスが起用されてきた党三役の総務会長に、衆院当選3回の福田達夫氏(細田派)を抜てき。旧竹下派の小渕優子元経済産業相を組織運動本部長に内定するなど、各派閥に配慮した「全方位外交」に腐心する。

 とはいえ、「また安倍、麻生の傀儡と言われかねない」(中堅議員)布陣なのも事実だ。細田派の松野博一元文部科学相を官房長官、総裁選で争った無派閥の高市早苗前総務相を政調会長とするなど安倍氏の側近で固め、さらには麻生氏を党副総裁に起用するなど、総裁選で強調してきた党改革への期待は早くもかすみがちだ。

 甘利氏の起用は、「政治とカネ」でつまずいた安倍政権の負の側面まで踏襲するとの印象を世間に与えかねない。

 甘利氏は経済再生担当相として環太平洋連携協定(TPP)交渉を取り仕切っていた2016年1月、口利きを依頼してきた建設会社から現金を受け取ったことの責任を取ってポストを退いた。だが疑惑についての十分な説明は果たされておらず、野党からの追及は必至だ。

 衆院選を控え、ご祝儀相場の支持率上昇を期待する党内に水を差しかねないと懸念する閣僚経験者は声を潜めた。「今回の甘利さんの起用は冒険だ」

 (前田倫之、大坪拓也)

7433チバQ:2021/10/01(金) 17:05:26
https://news.yahoo.co.jp/articles/122004c4db64e125e2273fc2383df7daf9730543
“高市封じ”岸田人事の激震! 「意外性」なく高揚感に欠ける顔ぶれ…一方で“小石河連合”大粛清も 有本香氏「選挙意識なら重要閣僚の選択肢あった」
10/1(金) 16:56配信

夕刊フジ
高市氏

 自民党の岸田文雄総裁は1日午後、臨時総務会を党本部で開く。党運営の要となる幹事長には甘利明税制調査会長(72、麻生派)を起用するなど党四役人事を正式決定。4日召集の臨時国会で首相指名を受け、同日中にも「岸田内閣」を発足させる。ただ、固まってきた政権の顔ぶれを見ると、党内実力者への配慮や、総裁選の信賞必罰、老壮青のバランスなどは感じられるが、「意外性」がなく高揚感に欠ける。総裁選で大躍進した高市早苗前総務相(60、無派閥)を2度目の政調会長に登用することには、「高市封じ」という見方もある。 

【写真】岸田文雄新総裁はこんな人

 「ノーサイドだ。一丸となって衆院選、参院選に臨んでいこう」「老壮青のバランスが大事」「中堅・若手の思い切った登用が必要だ」

 岸田氏は9月29日の総裁選で勝利した後、注目される党役員・閣僚人事について、こう語っていた。

 党四役では、幹事長に麻生派で安倍晋三前首相にも近い甘利氏、政調会長には総裁選で安倍氏が強く推した高市氏、総務会長には当選3回の福田達夫衆院議員(54、細田派)を抜擢(ばってき)、選対委員長に遠藤利明元五輪相(71、無派閥)を登用する。

 また、麻生太郎副総理兼財務相(81、麻生派)を党副総裁に、首相就任後の組閣で、官房長官に松野博一元文科相(59、細田派)を起用する方向で検討している。

 岸田氏としては、甘利氏と麻生氏、細田派出身の安倍氏という「3A」を取り込んで、党内基盤を盤石にする狙いがありそうだ。

 いずれも「無難」で「地味」なうえ、高市氏の政調会長起用は微妙だ。党の政策を取りまとめ、衆院選の公約づくりを担う重要な立場だが、高市氏には「重要閣僚での起用」も期待されていたからだ。「高市封じ」と見る向きもある。

 ジャーナリストの有本香氏は「今回の総裁選で、高市氏の政策やビジョンに共鳴した人々は多かった。重要閣僚を十分任せられる人物であり、過去に経験のある政調会長への起用は、やや残念だ。衆院選で動きにくくなる可能性もある。選挙を意識するのであれば、重要な閣僚ポストに起用してインパクトを与えるなどほかの選択肢もあったのではないか。岸田氏が、高市氏が外相や官房長官などで経験を積み、力をつけることを嫌ったのではないかという、うがった見方もできる」と語った。

7434チバQ:2021/10/01(金) 17:05:38

 一方、広報本部長には、総裁選の決選投票で敗れた河野太郎行革担当相(58、麻生派)を充てる方針という。河野氏は、外相や防衛相などの重要閣僚を経験しているだけに「格落ち」というしかない。

 河野氏は今回の総裁選で、持論の「女系天皇容認」「脱原発」を封印したうえ、「パワハラ問題」や「年金改革による消費税大増税」「親族企業と中国との関係」などが次々と発覚した。

 知名度のある小泉進次郎環境相(40、無派閥)と、石破茂元幹事長(64、石破派)との「小石河連合」が注目されたが、結果は「全力で河野さんを応援して負けました。完敗に近い」(進次郎氏)だった。

 今後、「小石河連合」はどうなりそうか。

 政治評論家の伊藤達美氏は「河野氏は総裁選の討論を通じて、欠点が浮き彫りとなった。そうした背景も反映された人事だろう。ただ、メディアに露出して自民党の意見を発信する広報本部長は、河野氏の欠点をカバーするいい機会ではないか」といい、進次郎氏と石破氏について続けた。

 「進次郎氏はこれまで、もてはやされてきたが期待に応えられなかった。総裁選で負けた立場としての処遇を受けるだろう。石破氏は今回出馬を見送ったことで、次の総裁選に出馬する見込みは低まったはずだ」

 このほか、党役員人事では、組織運動本部長に小渕優子元経産相(47、竹下派)、幹事長代行に梶山弘志経産相(65、無派閥)を据える。

 ◆伊藤氏「老壮青のバランスが取れた」

 閣僚人事については、麻生氏の後任の財務相に鈴木俊一前総務会長(68、麻生派)が浮上しているほか、茂木敏充外相(65、竹下派)の続投が取り沙汰されている。

 総裁選で、河野氏を推した菅義偉首相(72、無派閥)や、歴代最長となる幹事長在職5年超で自派優遇に不満の声が出ていた二階俊博幹事長(82、二階派)の周辺については、1日朝時点で、目立った起用はない。

 まさに、「信賞必罰」を感じるが、現時点での岸田人事をどう見るか。

 前出の伊藤氏は「自民党の伝統的な『老壮青のバランスが取れた人事』という印象を受ける。菅政権で重用された菅首相や二階氏の周辺は、岸田政権での起用は減りそうだ。衆院選を見据えれば、知名度のある人物を積極的に起用して、もっと派手にする選択肢もあるかもしれないが、選挙は最終的には候補者自身の努力が結果を左右するものだ」と語っている。

7435チバQ:2021/10/01(金) 19:06:13
https://news.goo.ne.jp/article/yomiuri/politics/20211001-567-OYT1T50088.html
総裁選で割れた二階派「党四役」逃す…政局の主導権握れなかった二階氏
2021/10/01 09:47読売新聞

総裁選で割れた二階派「党四役」逃す…政局の主導権握れなかった二階氏

読売新聞 【読売新聞社】

(読売新聞)

 自民党の二階幹事長率いる二階派(47人)は、30日に顔ぶれが固まった党新執行部で「党四役」ポストを逃した。二階氏は幹事長を務めた5年間、党総裁選や人事のたびに党内の影響力を高めてきた。今回の総裁選では派としての支持候補の絞り込みもできず、存在感を示せなかった。

 「大きな行事が終わった。衆院選で全員当選できるよう頑張ろう」

 二階氏は30日、東京都内で開かれた二階派の会合で、所属議員をこう鼓舞した。同派会長代行の河村建夫・元官房長官も「今回は皆さん色々な考えがあったと思う。岸田総裁はノーサイドと言われた。一致結束していこう」と呼びかけた。

 二階氏は2016年8月に幹事長就任後、政局の節目で主導権を握ってきた。17年2月には当時の安倍首相の党総裁連続3選の支持をいち早く打ち出し、流れを作った。総裁の連続3選を可能にする党則改正も、二階氏が主導したものだ。昨年の安倍氏退陣表明後も、官房長官だった菅氏支持を打ち出し、菅政権誕生を引っ張った。

 だが、今回は、二階氏は守勢に回った観もある。

 8月26日にいち早く出馬表明した岸田氏は、党役員の任期を「1期1年、連続3期まで」とする改革案を打ち出し、菅首相が二階氏の交代を決断する引き金となった。二階派内では、岸田氏に対し「二階氏への露骨な攻撃だ」(幹部)と反発が広がった。

 菅氏の退陣表明後、二階氏は当初、石破茂・元幹事長と面会を重ねるなど、岸田氏の対抗馬として石破氏を支持する選択肢もちらつかせていた。だが、肝心の石破氏が出馬せず、二階派として推す候補が不在のまま、総裁選を迎えた。

 二階派は、4人の立候補者のうち、岸田氏以外の河野太郎行政・規制改革相、高市早苗・前総務相、野田聖子幹事長代行の3陣営に推薦人を出し、自主投票を決めた。

 決選投票では派として結束する方針だったがまとまりきれず、一部の議員は最後に岸田氏に回ったものの、すでに細田派や麻生派、竹下派のベテランが岸田氏支持を打ち出し、岸田総裁誕生の流れはできていた。

 10月4日には新内閣の発足も控えるが、二階派からは「この5年間のような人事での優遇はもう期待できない」(中堅)と悲観的な声も漏れている。

7436とはずがたり:2021/10/01(金) 22:08:05
河野太郎氏「年金の最低保障部分は消費税で」 インタビュー要旨
https://mainichi.jp/articles/20210916/k00/00m/010/223000c
毎日新聞 2021/9/16 18:38(最終更新 9/16 19:56) 590文字

 河野太郎行政改革担当相は16日、報道各社のインタビューに応じた。要旨は以下の通り。

   ◇

 自民党が国民に耳を傾ける政党であり続けるのか、何か余計に耳を傾けなければいけないものがあるのか、それが一番問われてしまっている。

 政策では、少子化という現実に対して有効な手立てができたか、もう一度目を向ける。年金、医療、介護や子育てなど社会保障分野の改革をしっかりやるのが最大のテーマだ。


 年金で、少なくとも最低保障部分というのは保険料ではなく、税でやるしかない。消費税で最低保障をやるのがいい。

 (同性婚と選択的夫婦別姓の制度化について)いずれも賛成だ。こういう価値観が問われる問題は、国会で党議拘束をやめて広くご議論いただくのがいい。


 (候補者や議席の一定数を女性に割り当てる「クオータ制」導入については)今の段階で一気に数字を決めるのがいいのか、疑問を持っている。

 (安倍・菅政権の継承について)2050年のカーボンニュートラル(温室効果ガス排出量実質ゼロ)や行政デジタル化は続ける。領土問題を解決して日露平和条約を締結する安倍内閣の方針はこのままやっていきたい。拉致問題を早期解決するにはトップ会談しかない。

 アベノミクスは残念ながら成長戦略につなげる部分が完全に点火しきれなかった。労働分配率を高めたところは法人税特例を設けるなどして、目指すは賃金(上昇)だとはっきりさせる。

7437とはずがたり:2021/10/01(金) 22:49:40
「誰が菅を支えてきた」怒りぶちまけた二階氏 政権は崩壊に向かった
有料会員記事自民党総裁選2021
https://www.asahi.com/articles/ASP995H4JP98UTFK01N.html?pn=6&unlock=1#continuehere
明楽麻子、岡村夏樹2021年9月9日 17時27分コメント

 菅義偉首相が反転攻勢を期した人事が、政権崩壊の引き金だった。首相が自民党総裁選への立候補を断念し、事実上の退陣へと追い込まれる背景には、二階俊博幹事長の交代をめぐる首相の誤算があった。

「冷や飯」の岸田氏 二階氏と会談後、目の色が変わった
 8月30日午後、首相官邸を訪れた自民党の二階俊博幹事長、林幹雄幹事長代理と向き合った首相は「人事を刷新したいと思います」と告げた。1年前、安倍晋三前首相が退陣の意向を表明して動揺する党内で、いち早く「菅支持」を打ち出した二階氏。以来、首相と二人三脚で政権内ににらみを利かせてきた。

 ただ、二階氏は前政権から5年にわたり幹事長に座り続け、その強権ぶりは党内外の強い反発も招いていた。政権失速の危機に直面した首相は、二階氏を切り自らの推進力を得ようとした。

 二階氏は首相の唐突な通告に「どうぞ遠慮せずにやってください」と二つ返事で応じた。首相は新たなポストを用意し、党本部に専用の部屋を作る考えも伝えたという。快諾を得たと受け止めた首相は「二階さんはすごい政治家だ」と周囲に安堵(あんど)の色を見せた。

「立ち止まって考えるべきだったな」
 しかし、二階氏は納得したわ…

7438とはずがたり:2021/10/01(金) 22:50:21
戦略見直し、迫られる野党 「政権の失敗、白紙に」衆院選に焦り 菅首相退陣へ
会員記事
https://www.asahi.com/articles/DA3S15032362.html
2021年9月4日 5時00分
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菅首相退陣への野党党首の反応

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 菅義偉首相が3日、今月の自民党総裁選に出馬せず、退陣する意向を示したことで、野党は次期衆院選への戦略見直しを迫られている。政権支持率が低迷する菅政権を相手に、新型コロナ対策の失敗を攻撃する構えだった。野党からは「『我らの』菅さんが……」という本音も漏れた。

 「国民生活への喫緊の対応が政治に求め…

7439とはずがたり:2021/10/01(金) 22:53:42
甘利明氏の資金問題再燃で岸田文雄新総裁、いきなり大ピンチ!?党内からも「ひどい人事だ。安倍政権そのものだ」などと不満
https://johosokuhou.com/2021/10/01/51873/

7440とはずがたり:2021/10/01(金) 22:55:16
河野太郎氏「総裁選完敗→広報本部長」格落ちの元凶か 進次郎氏の“軍師気取り”に広がっていた嫌悪
10/1(金) 13:50配信
https://news.yahoo.co.jp/articles/74c8988a70c195da4b1ccb18f7893aeb1f7efe95
日刊ゲンダイDIGITAL

 自民党の岸田文雄総裁(64)が新政権発足に向けた骨格作りを着々と進めている。

 内閣の要となる官房長官に松野博一元文部科学相(58)、政調会長に高市早苗前総務相(60)、総務会長に当選3回の福田達夫衆院議員(54)を抜擢し、選対委員長に遠藤利明元五輪担当相(71)がそれぞれ就く予定だ。

小泉環境相「46放言」の謎解き “坂道”と地元“市外局番”説

 一方、各メディアで「冷や飯食い」などと報じられているのが、総裁選を戦った河野太郎規制改革担当相(58)だ。衆院選の発信力強化を期待――などを理由に「広報本部長」に就く見通しだが、党の要職とはいえ「格落ち感」は否めない。

 少し前まではメディアで「次期総裁の大本命」と持ち上げられ、総裁選の共同会見では記者から「1回目で決まる(決める)のか」と問われた際に「はい」と自信満々で答えていた河野氏。総裁選後、敗戦の理由について「力不足」を連呼していたが、「広報本部長」で満足するわけがないだろう。河野氏が負けた要因は何だったのか。自民党関係者がこう言う。

■「進次郎が嫌だから岸田さん」

「ズバリ、最大の敗因は小泉進次郎さんでしょう。石破元幹事長と組んで『小石河連合』などともてはやされ、まるで河野陣営の軍師気取り。こういう小泉さんのスタンドプレーを苦々しく思っていた若手は少なくなかった。若手の間では『河野さんを応援したいが、進次郎が嫌だから岸田さん』と言っている人がたくさんいましたよ。

 対照的なのが総務会長に就く福田さんです。福田さんは変に前に出ることをせず、それでいて二階幹事長ら重鎮にも臆することなく『定年制を遵守しろ』と迫った。『党風一新の会』に若手議員約90人が集まったのが人望が厚い証左でしょう。今回の総裁選で、党内では『本当の敗北者は進次郎』とささやかれています」

<総裁選では河野さんよりも進次郎さんが目立っていたような……>

<後ろ盾の菅首相もいなくなり、総裁選に負けちゃってどうするの。進次郎さん>

 ネット上でもこんな声が広がっている小泉氏。記者から敗因を問われ、「戦わなければ見えてこないものが多く見えた」などと振り返っていたが、「自分」とは言えなかったのか、それとも言いたくなかったのか……。

7441とはずがたり:2021/10/01(金) 23:00:02
総裁選各陣営、人事にやきもき 河野氏側は冷や飯も
9/30(木) 20:25配信
https://news.yahoo.co.jp/articles/8c0eef4a6462b99b117948fe1d88e96031420835
産経新聞

自民党の岸田文雄総裁は30日、党役員や閣僚の人事の検討を本格化させた。9月29日の総裁選後、岸田氏は挙党態勢の構築を強調している。ただ、人事権を握った者が自身を支持した議員は論功行賞として厚遇し、対立陣営の議員には冷や飯を食わせる場面は多い。各陣営はやきもきを続けている。

「30年ぶりに宏池会が総裁派閥となった。責任の大きさをかみしめなければならない」。30日、東京都内で開かれた岸田派(宏池会)会合に出席した岸田氏は拍手で出迎えた所属議員にこう呼びかけた。同派は高揚感に包まれているが、重要ポストの多くを、総裁選で支援を受けた他派閥に譲るとの見方が大勢だ。

最大勢力の細田派(清和政策研究会)では、すでに固まった人事のほかに塩谷立元文部科学相の起用が取り沙汰されている。総裁選終盤に事実上の岸田氏支持を決め、岸田氏優位を決定づけた旧竹下派(平成研究会)では、茂木敏充外相の続投や、待機組の初入閣を求める声がある。

高市早苗前総務相の陣営では政調会長に起用される高市氏以外の要職起用への期待感がある。総裁選の決選投票で「岸田-高市連合」を結成し、岸田総裁誕生に貢献したからだ。高市氏を支持した安倍晋三前首相に近い萩生田光一文科相や、選対本部事務局長を務めた木原稔首相補佐官を推す声がある。また当選3回の小林鷹之衆院議員が若手の有望株として浮上している。

決選投票で敗れた河野太郎ワクチン担当相の陣営は冷や飯食いが濃厚だ。石破茂元幹事長や石破派(水月会)の議員、佐藤勉総務会長らベテラン組、小泉進次郎環境相も重用されない見通しだ。野田聖子幹事長代行は党や国会関連の役職に就く可能性があるが、陣営の議員にポストが回るかは不透明だ。(沢田大典)

7442とはずがたり:2021/10/01(金) 23:06:59
岸田陣営、決選投票「河野-高市氏」なら高市氏支援
2021/9/27 19:02
https://www.sankei.com/article/20210927-M2SVZY452RLTTFOXFUZVLDIYBE/

自民党総裁選(29日投開票)に出馬している岸田文雄前政調会長を支援する陣営は27日、国会内で選挙対策本部会合を開いた。本部長を務める遠藤利明元五輪相は冒頭のあいさつで「何としてもみなさんの力で岸田新総裁を誕生させてほしい」と訴えた。

出席者によると、決選投票で河野太郎ワクチン担当相と高市早苗前総務相が対決する場合、高市氏の支援を回ることを確認したという。

7443チバQ:2021/10/01(金) 23:16:56
https://news.yahoo.co.jp/articles/0af23ff0cb9dd3e28dedafb85b9525cee2ff6e59
財務相に鈴木氏、山際氏初入閣へ 自民は新体制始動
10/1(金) 22:07配信

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産経新聞
自民党の岸田文雄総裁は1日、新しく発足させる内閣で財務相に鈴木俊一元五輪相(68)を起用する方針を固めた。山際大志郎元経済産業副大臣(53)の初入閣も内定した。茂木敏充外相(65)は再任する。自民党は甘利明税制調査会長(72)の幹事長就任など党役員人事を正式決定し、新体制がスタートした。

岸田氏は党人事や組閣をめぐり記者団に「党の一体感と、ともに衆院選に臨もうという強い思いを感じてもらえるようにしたい」と語った。総務会長には当選3回の福田達夫衆院議員(54)を抜擢(ばってき)した。政調会長には総裁選を争った高市早苗前総務相(60)、選対委員長に遠藤利明元五輪相(71)を充てた。

新内閣の官房副長官には木原誠二衆院議員(51)、磯崎仁彦(よしひこ)参院議員(64)をそれぞれ起用する方針を固めた。木原、磯崎両氏は岸田氏が会長を務める岸田派(宏池会)に所属している。

官房長官には松野博一元文部科学相(59)が内定している。岸田派の堀内詔子(のりこ)環境副大臣(55)の初入閣も取り沙汰されている。政務担当の首相秘書官には嶋田隆・元経産事務次官(61)を充てる。岸田氏は4日召集の臨時国会で首相指名を受け、新内閣を発足させる。

党役員人事では麻生太郎副総理兼財務相(81)の副総裁就任が内定している。組織運動本部長には小渕優子元経産相(47)が就いた。広報本部長に河野太郎ワクチン担当相(58)、幹事長代行に梶山弘志経産相(65)が就任することも決まった。森山裕国対委員長の後任は高木毅・元復興相(65)が就くが、高木氏は衆院議院運営委員長を務めているため、臨時国会中は森山氏が続投する。

自民党が参院憲法審査会長に中川雅治元環境相(74)を充てる方針を固めたことも判明した。これまで林芳正元文部科学相が務めていたが、次期衆院選に出馬する林氏が参院議員を辞職したため、空席となっていた。

一方、森山氏と立憲民主党の安住淳国対委員長は1日に会談し、臨時国会の会期を14日までとする日程で合意した。岸田氏は8日に所信表明演説に臨み、その後、衆参両院で代表質問が行われる。岸田氏は14日までに衆院を解散するとみられ、その場合、衆院選は「26日公示-11月7日投開票」の日程が有力となる。

7444チバQ:2021/10/01(金) 23:18:06
https://news.yahoo.co.jp/articles/0df78853b6789c656fbf1d4762de80b9811b8fc5
官房副長官に木原誠二元副外相、磯崎仁彦元副経産相
10/1(金) 19:57配信

毎日新聞
木原誠二氏=須藤孝撮影

 自民党の岸田文雄総裁は1日、官房副長官に木原誠二元副外相(51)=岸田派、磯崎仁彦元副経済産業相(64)=同=を起用する方針を固めた。政務担当の首相秘書官には嶋田隆元経産事務次官(61)を充てる方針。

7445チバQ:2021/10/02(土) 06:45:28
https://news.yahoo.co.jp/articles/22eb3f4b58c796d0a93a21fc4fe25299d000e554
党四役に岸田派ゼロ、優遇批判回避で派内に不満…官房・財務相も他派閥
10/2(土) 5:00配信

読売新聞オンライン
自民党の臨時総務会に臨む岸田文雄総裁(1日、東京都千代田区の自民党本部で)=源幸正倫撮影

 自民党の岸田文雄総裁は、1日に決めた党役員人事で、自身が率いる岸田派(宏池会、46人)からの登用を見送った。4日に発足する新内閣でも、政権の骨格となる官房長官や財務相には他派閥の議員を充てる考えだ。「身内優遇」との批判を意識したとみられるが、「宏池会政権」誕生に沸く派内からは不満が漏れている。

 「人事は作業のさなかだ。全体の人事の中で、党の一体感を感じてもらえるように進めていきたい」

 岸田氏は1日、新たな党執行部の発足を受け、記者団にこう強調した。今回の党役員人事に対し、岸田氏を支持した一部の派閥に配慮した「論功行賞だ」という指摘に反論したものだ。

 この日は、党四役と組織運動本部長、広報本部長の6人を決定し、国会対策委員長と幹事長代行の2人を内定した。8人の内訳は、最大派閥の細田派(96人)が2人、第2派閥の麻生派(53人)は2人、第3派閥の竹下派(51人)は1人で、無派閥が3人だった。総裁選を戦った高市政調会長、河野太郎広報本部長を除けば、残る6人全員が総裁選で岸田氏を支持した。

 ただ、総裁選で岸田氏を結束して支えた岸田派からは、一人も入らなかった。岸田氏周辺は「今回は他派閥に最大限、気を使うことが大事だ。来夏の参院選が終わるまで、岸田派には我慢してもらう」と解説する。

 今回の人事には、他派閥から「安定した政権運営に配慮は不可欠だ」と歓迎する声が出るが、岸田派内には不満がくすぶる。

 宏池会は、過去に6人の総裁を生んだ名門派閥だが、首相の誕生は1991年の宮沢喜一氏以来となる。菅内閣では、総裁選で敗れた岸田氏が無役になるなど、岸田派内には「冷や飯を耐えしのんできた」との思いがあるだけに、人事への期待が高まっていた。同派ベテランは「こんな顔ぶれでは、宏池会政権とは言えない」と憤るが、他派閥からは「岸田氏が起用したいと思う人材が少ないのではないか」とみる向きもある。

 一方で、宏池会の流れをくむ麻生派と谷垣グループから、党四役に甘利幹事長と遠藤利明選挙対策委員長が起用されたことから、自民党内では「将来的な『大宏池会』を見据えた布石」との見方が出ている。

7446名無しさん:2021/10/02(土) 06:55:08
https://news.goo.ne.jp/article/mainichi/politics/mainichi-20211001k0000m010268000c.html
岸田氏 「論功行賞」色濃い人事 二階派などから党七役起用なし
2021/10/01 20:11毎日新聞

岸田氏 「論功行賞」色濃い人事 二階派などから党七役起用なし

連立政権の合意文書に署名した自民党の岸田文雄総裁(中央右)と公明党の山口那津男代表(同左)=国会内で2021年10月1日午後3時24分、竹内幹撮影

(毎日新聞)

 自民党は1日、党本部で臨時総務会を開き、幹事長に甘利明税制調査会長(72)=麻生派、政調会長に高市早苗前総務相(60)=無派閥、総務会長に福田達夫国対副委員長(54)=細田派、選対委員長に遠藤利明元五輪担当相(71)=無派閥=がそれぞれ就任する人事を決定した。

 岸田文雄総裁(64)は4日発足する新内閣の官房長官に松野博一元文部科学相(59)=細田派、財務相に鈴木俊一前総務会長(68)=麻生派、経済産業相に山際大志郎政調会長代理(53)=麻生派=を起用する方針だ。茂木敏充外相(65)=竹下派=と公明党の赤羽一嘉国土交通相(63)は再任で最終調整。自民党の末松信介参院国対委員長(65)=細田派=の入閣も浮上している。

 岸田氏は4日召集の臨時国会で行われる衆参両院の首相指名選挙で、第100代首相に選出される見通しだ。その後、公明党との連立による新内閣を発足させる。官房副長官には木原誠二元副外相(51)=岸田派、磯崎仁彦元副経産相(64)=同=を起用する方針を固めた。政務担当の首相秘書官には嶋田隆元経産事務次官(61)を充てる。

 岸田氏は甘利氏の起用について、記者団に「(幹事長は)400人近い(党所属)国会議員を束ねる人間力、胆力、人望がなければならない。十二分に力を発揮し、次期衆院選でも陣頭指揮を執ってほしい」と期待を示した。

 国対委員長には高木毅衆院議院運営委員長(65)=細田派、副総裁に副総理兼財務相の麻生太郎氏(81)=麻生派=が内定している。また臨時総務会では、組織運動本部長に小渕優子元経産相(47)=竹下派、広報本部長に河野太郎行政改革担当相(58)=麻生派=の起用を決定。幹事長代行に梶山弘志経産相(65)=無派閥=が内定した。

 甘利氏は記者会見で「岸田総裁が掲げる、活力ある開かれた党運営の理念をしっかり支えて、党を率いていきたい」と述べた。

 一連の人事では甘利氏や遠藤氏ら、党総裁選で岸田氏を支持した議員が多く起用され、細田、麻生両派を中心に「論功行賞」が色濃い人事となった。二階派や石破派、石原派から党七役への起用はなかった。

 その後、岸田氏は公明党の山口那津男代表と国会内で会談。新型コロナウイルスと経済への対策充実▽2030年度の温室効果ガス削減目標達成▽当選無効となった議員の歳費返納などを義務づける法改正の実現▽衆参両院の憲法審査会の審議促進――などの連立政権合意文書に署名した。【小田中大、飼手勇介

7447チバQ:2021/10/02(土) 07:00:12
https://www.asahi.com/articles/ASP9Z7F3XP9ZUTFK024.html?iref=com_rnavi_arank_nr04「安倍カラー」脱せぬ岸田総裁 官房長官の人選、急きょ練り直し
有料会員記事自民

2021年9月30日 22時54分コメント
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自民党本部を出る岸田文雄総裁(中央)=2021年9月30日午後6時26分、東京・永田町、内田光撮影

 自民党の岸田文雄・新総裁が、新たな党執行部の布陣を固めた。党運営の要である幹事長には、安倍晋三前首相に近い甘利明税調会長を起用。党三役に若手議員を登用するなど「改革」をアピールする狙いものぞくが、「安倍カラー」がにじむ人事配置となった。

 総裁選から一夜明けた30日午前、岸田氏は記者団に党役員らの人事を急ぐ考えを言葉少なに語った。

 「日程もかなり窮屈な状況ですので、大変めまぐるしく活動を始めている」

 本来なら総裁決定後の翌日には党役員人事を決めるのが通例で、党側も30日に党四役による記者会見を開く準備を進めていた。ところが、幅広い党内の派閥から支援を得た岸田氏は29日に初めて開いた総裁会見で「人事については早急にたたき台を作り、しっかりと確認をしていきたい」と述べるにとどめ、調整が難航している様子をうかがわせた。

 岸田氏の姿勢には自身が率いる岸田派内からも「優柔不断ぶりが出ている。時間がたつほどいろんなことを言ってくる人が増える」と不満の声が漏れるほどだった。

 その岸田氏が、早々に内定したのが幹事長ポストに甘利氏を起用することだった。

 甘利氏は安倍氏や、自身が所属する派閥会長の麻生太郎副総理兼財務相と親しく、3氏の頭文字をとって「3A」とも称される。総裁選では、岸田氏陣営の顧問に就任。高市早苗前総務相を全面支援する安倍氏と、麻生氏の連絡役を果たし、岸田氏の勝利に貢献した。

 岸田氏にとっては、党内最大派閥の細田派に影響力のある安倍氏と、第2派閥の領袖(りょうしゅう)である麻生氏とそれぞれつながりの太い甘利氏の存在は大きい。複数の関係者によると、甘利氏は幹事長就任に意欲を示していたといい、岸田氏は総裁選後すぐに起用に向けて最終調整に入ったという。

 甘利氏はさっそく30日午前、国会内で麻生氏と会談した。岸田氏が検討する政権構想などを麻生氏に伝達。この会談で人事などについて大枠で一致したという。午後には、党本部で岸田氏と改めて面会。その後、新たな役員人事について、政調会長に決まった高市氏らに、岸田氏ではなく、甘利氏が電話を次々にかけ、早くも「新幹事長」として振る舞った。

 ただ、党内には甘利氏の重用ぶりに不満の声も漏れる。

 第1次安倍政権で経済産業相…

7448チバQ:2021/10/02(土) 07:01:13
>>7423
>永田町でもっとも注目されたのが官房長官。「岸田派が死守する」(政府関係者)としていたポストで、上川陽子法相の横滑りか、岸田派事務総長で選対を取り仕切った根本匠元厚生労働相の起用が有力視されていた。
官房長官を自派閥で出せなかったのは痛いですね

7449チバQ:2021/10/02(土) 15:36:26
https://news.yahoo.co.jp/articles/6a5fb316da55c1476dab2e3f998ad540a31bac85
「安倍支配」岸田新総裁の党役員人事にドン引き 「衆院選で苦戦」と心配の声〈dot.〉
10/2(土) 11:45配信

AERA dot.
(左から)遠藤利明選対委員長、福田達夫総務会長、岸田文雄総裁、甘利明幹事長、高市早苗政調会長(C)朝日新聞社

 自民党の岸田文雄新総裁(64)が党役員人事を決めた。甘利明幹事長(72)、福田達夫総務会長(54)、高市早苗政調会長(60)、遠藤利明選対委員長(71)の「4役」がそろって会見したが、4人の平均年齢は64.25歳。さらに内閣の要、官房長官には、松野博一元文科相(59)が内定した。自民党の閣僚経験者がこう指摘する。


「安倍さんのひとり勝ちでしょう。幹事長の甘利さんは盟友だし、総務会長の福田氏も同じ派閥(清和会)の後輩だし、政調会長も自分が推した高市さん。当初、官房長官は腹心の萩生田文科相を押し込むとみられていたが、土壇場で松野氏に替えられたようだ。松野さんも清和会です」

 安倍晋三元総理が支援した、高市氏は当初の予想を覆し、一回目の議員票では、河野氏を上回る2位になった。決選投票では、高市氏の票を岸田氏に集めて、岸田氏を総理総裁に導いた。

 昨年9月、菅義偉総理が勝った総裁選では、二階俊博前幹事長、麻生太郎氏、安倍氏と3人のキングメーカーがいた。

 二階氏は幹事長を退任し、麻生太郎氏も財務相兼副総理から自民党副総裁となる予定だ。財務相の後任には、麻生氏の義弟、鈴木俊一元環境相が有力視され、中枢からは一歩、引いたような印象だ。菅氏も推していた河野太郎氏が敗れたので、政権に影響力を残すのは厳しいようだ。

 そんな中、岸田総裁は安倍氏、麻生氏とともに「3A」と称される甘利氏を幹事長に抜てき。安倍氏が推した高市氏、松野氏も引き立てた。安倍氏は総裁選の終了後、高市陣営の会合で「高市さんを通じて自民党がどうあるべきかをしっかりと訴えた。一体となって岸田新総裁の下、衆議院選挙を勝ち抜こう」と上機嫌で語った。

「岸田政権も安倍政治の継承のようで、組閣にも安倍氏の側近が起用されるでしょう。岸田次期総理の上に、最高顧問として安倍氏がいるような党の幹部人事だね。党内はドン引き状態です」(前出・自民党の閣僚経験者)

 一方、決選投票で敗れた河野氏は内閣から去り、自民党広報本部長に「左遷」という感が否めない。小泉進次郎環境相も閣外に出るという。

 自民党で20年以上、政務調査会の調査役を務めた政治評論家の田村重信さんはこう語る。

「河野氏は外相、防衛相にワクチン担当相と長く閣内の要職にいた。広報本部長は明らかに格下ですよね。小泉氏も閣僚から外れるなら、岸田政権では河野陣営にいた議員には冷や飯を食わせると見られても仕方ないですね。岸田総裁も安倍氏の顔色をうかがい、遠慮があるのかな…」

◆開成OBの元官僚らが岸田官邸入り

 また、官邸関係者の一人もこう落胆した。

「岸田総裁は、外相を4年務め官僚との関係も良好。それこそ特技の”人の話をよく聞く”タイプです。ただ、麻生氏が副総裁として党に戻る上、幹事長の甘利氏も麻生派で、安倍氏とも近い。総裁選では官邸が党よりも強い発言権、決定権を有する『政高党低』が正しいかという論議もあった。岸田総裁は「政高党高」を目指すと語っていたが、人事を見ると、党主導になりかねず、やりにくいです」

 岸田新総裁は都内の名門、開成高校OBで、同窓会が今回の総裁選でも支援。開成出身の元官僚が相次いで官邸入りするという。 

「安倍政権の懐刀で『官邸のアイヒマン』と呼ばれた警察庁OBの北村滋さんが岸田官邸でも副長官として戻ってきます。岸田総裁と同じ開成OBなので想定されていたこととはいえ、反対論もあるようです。総理秘書官として官邸に入る嶋田隆元経済産業省次官も開成OBで安倍氏と近い。今後は開成人脈が目立つようになる」(政府関係者)

 11月7日投開票とみられる衆院選挙を本命視された人気の高い河野氏ではなく、岸田総裁で戦う自民党。前回の2017年では圧勝だった自民党だが、今回の衆院選は「苦戦する」という声も自民党内でも少なくない。立憲民主党の幹部がこう語る。

「知名度が高い河野氏が勝てば衆院選は厳しいと思っていた。岸田氏は自民党の議員に人気があっても選挙という点では河野氏に軍配が上がる。岸田氏の党の役員人事は安倍氏のコピーですよ。野党の批判のターゲットになりやすく、勝算も見えてきた」

「安倍支配」の批判が強まる中、岸田総裁はどのように総選挙を戦うのだろうか。

(AERAdot.編集部 今西憲之)

7450チバQ:2021/10/02(土) 15:38:50
https://news.yahoo.co.jp/articles/1dc98115a3fb521ebbd8cfff01442ee622c661c0
小林氏初入閣へ 野田・萩生田氏も起用 岸田内閣、4日発足
10/2(土) 15:33配信

時事通信
 自民党の岸田文雄総裁は4日発足の岸田内閣に、二階派で衆院当選3回の小林鷹之元防衛政務官(46)を初入閣させる意向を固めた。

 目玉の経済安全保障担当閣僚への抜てきが取り沙汰されている。総裁選で争った無派閥の野田聖子元総務相(61)、細田派の萩生田光一文部科学相(58)の起用も内定した。複数の党関係者が2日、明らかにした。

 岸田氏は4日召集の臨時国会で第100代首相に指名された後、直ちに組閣に着手し、岸田内閣を発足させる。 

https://news.yahoo.co.jp/articles/1f399e20e1695cb702e0e644e212e2e6d44c60e1
赤羽国交相の続投浮上 二之湯氏初入閣で調整
10/2(土) 11:54配信

 自民党の岸田文雄総裁は2日、二之湯智元総務副大臣(77)を初入閣させる方向で調整に入った。公明党の赤羽一嘉国土交通相(63)の続投論も浮上。既に政権の要となる官房長官に松野博一元文部科学相(59)を起用し、財務相に鈴木俊一元環境相(68)を充てるほか、茂木敏充外相(65)の続投を決定している。午後に党本部などで残る閣僚の人選の検討を加速する。党役員人事と同様に「老壮青」のバランスを配慮した陣容となるかどうかに注目が集まる。

7451チバQ:2021/10/02(土) 15:39:29
https://news.yahoo.co.jp/articles/43790cf45d800fb7b4444f686046965a26e0b9ce
岸田氏、甘利氏を重視 要求通らぬ安倍氏、人事に不満 清新さ乏しく・自民〔深層探訪〕
10/2(土) 8:32配信

時事通信
会見後、写真に納まる(右から)遠藤利明選対委員長、福田達夫総務会長、甘利明幹事長、高市早苗政調会長=1日午後、東京・永田町の同党本部

 自民党新執行部が1日発足した。調整が続く閣僚・党役員人事から透けるのは、岸田文雄総裁が甘利明幹事長を重視していることだ。同氏と近い議員のポストが早々に決定。一方、安倍晋三前首相には配慮を見せつつ、言いなりにはならないとの姿勢もうかがえる。安倍氏は不満を漏らしているとされ、新執行部が党の結束を固めて船出できるかは不透明感も漂う。

 ◇幹事長が人事伝達
 「党を束ねるため力を発揮してほしい」。岸田氏は1日、甘利氏への期待を記者団に語った。

 甘利氏が所属する麻生派からは、鈴木俊一氏の財務相と田中和徳氏の幹事長代理、山際大志郎氏の入閣が早々に固まった。このうち、田中、山際両氏は甘利氏と同じ神奈川県が地盤。特に山際氏は甘利氏の下でエネルギー政策などに取り組んできた。幹事長代行の梶山弘志氏(無派閥)も甘利氏に近く、岸田氏がこれらの人事について甘利氏の意向を受け入れたのは明らかだ。

 甘利氏は先の総裁選で岸田陣営幹部を務め、勝利に貢献。岸田氏は閣僚や党幹部を歴任して培った交渉力や調整力に対しても高く評価している。

 甘利氏は9月29日に議員宿舎、翌30日は党本部で岸田氏と協議。関係者によると、麻生太郎副総理兼財務相の言動がたびたび世論の反発を買ったため、閣内から党副総裁に移して政権へのダメージを軽減することを相談しながら決めたという。さらに、起用が内定した議員には総裁が連絡することが多いが、今回は甘利氏が電話で伝えた。

 甘利氏の重用には、細田派から早くも「甘利氏がやりたいようにやっている内閣みたいだ」とやっかみが漏れる。甘利氏は閣僚時代の「政治とカネ」の問題を今も引きずり、1日の記者会見では「事情を全く知らされていない」などと釈明に追われた。野党は検証チームを設置し、国会での説明を求めていく構えだ。

 ◇「高市幹事長」見送り
 岸田氏は、安倍氏が総裁選で支援した高市早苗氏を政調会長に起用するなど、表向きは安倍氏への配慮も示す。内閣の要である官房長官には、安倍氏の出身派閥、細田派の松野博一氏を起用。福田達夫総務会長と国対委員長に内定している高木毅氏も細田派だ。

 ただ、安倍氏は岸田氏に「高市幹事長」と、側近の萩生田光一文部科学相の官房長官就任を求めたとされる。これに対し衆院当選5回の萩生田氏起用には、細田派内から反発が上がり、岸田派でも「安倍色が強過ぎる」との意見が多く、岸田氏は要求に応じなかった。

 また、細田派でも松野氏や高木氏は安倍氏と距離があることで知られる。安倍氏と福田氏の父、康夫元首相は小泉内閣の正副官房長官の時代に対立した。複数の関係者は、安倍氏が一連の人事に「いら立ちを募らせている」と明かす。萩生田氏は1日の記者会見で人事の感想を問われ、「期待している」とだけ語った。

 安倍氏は「キングメーカー」の立場を確立し、党内への影響力維持を狙うが、森友学園や「桜を見る会」をめぐる疑惑が障害になりかねない。岸田氏は、安倍、麻生、甘利氏の「3A」との関係について、安倍、麻生氏とは良好な関係を保ちつつ、甘利氏に「緩衝材」としての役割を期待しているとみられる。

 一方、3Aを意識した布陣は清新さに乏しいとの声は党内に少なくない。党関係者は、岸田氏が総裁選出から党役員決定まで1日空けたことに触れ「いろいろ言われて自分の人事ができなくなった。これは全員野球ではない」と指摘。党内では菅義偉首相の退陣表明で衆院選への危機感が和らいでいたが、中堅議員は「これでは大変なことになる」と漏らした。

7452とはずがたり:2021/10/03(日) 02:08:43
>甘利氏が所属する麻生派からは、鈴木俊一氏の財務相と田中和徳氏の幹事長代理、山際大志郎氏の入閣が早々に固まった。…、岸田氏がこれらの人事について甘利氏の意向を受け入れたのは明らかだ。

>起用が内定した議員には総裁が連絡することが多いが、今回は甘利氏が電話で伝えた。甘利氏の重用には、細田派から早くも…やっかみが漏れる。

>安倍氏は岸田氏に「高市幹事長」と、側近の萩生田光一文部科学相の官房長官就任を求めたとされる。これに対し…岸田氏は要求に応じなかった。

>また、細田派でも松野氏や高木氏は安倍氏と距離があることで知られる。安倍氏と福田氏の父、康夫元首相は小泉内閣の正副官房長官の時代に対立した。複数の関係者は、安倍氏が一連の人事に「いら立ちを募らせている」と明かす。

UR甘利の暴走と安倍の苛立ち。暗雲しか立ち籠めてない

岸田氏、甘利氏を重視 要求通らぬ安倍氏、人事に不満 清新さ乏しく・自民〔深層探訪〕
10/2(土) 8:32配信
https://news.yahoo.co.jp/articles/43790cf45d800fb7b4444f686046965a26e0b9ce
時事通信

 自民党新執行部が1日発足した。調整が続く閣僚・党役員人事から透けるのは、岸田文雄総裁が甘利明幹事長を重視していることだ。同氏と近い議員のポストが早々に決定。一方、安倍晋三前首相には配慮を見せつつ、言いなりにはならないとの姿勢もうかがえる。安倍氏は不満を漏らしているとされ、新執行部が党の結束を固めて船出できるかは不透明感も漂う。

 ◇幹事長が人事伝達
 「党を束ねるため力を発揮してほしい」。岸田氏は1日、甘利氏への期待を記者団に語った。

 甘利氏が所属する麻生派からは、鈴木俊一氏の財務相と田中和徳氏の幹事長代理、山際大志郎氏の入閣が早々に固まった。このうち、田中、山際両氏は甘利氏と同じ神奈川県が地盤。特に山際氏は甘利氏の下でエネルギー政策などに取り組んできた。幹事長代行の梶山弘志氏(無派閥)も甘利氏に近く、岸田氏がこれらの人事について甘利氏の意向を受け入れたのは明らかだ。

 甘利氏は先の総裁選で岸田陣営幹部を務め、勝利に貢献。岸田氏は閣僚や党幹部を歴任して培った交渉力や調整力に対しても高く評価している。

 甘利氏は9月29日に議員宿舎、翌30日は党本部で岸田氏と協議。関係者によると、麻生太郎副総理兼財務相の言動がたびたび世論の反発を買ったため、閣内から党副総裁に移して政権へのダメージを軽減することを相談しながら決めたという。さらに、起用が内定した議員には総裁が連絡することが多いが、今回は甘利氏が電話で伝えた。

 甘利氏の重用には、細田派から早くも「甘利氏がやりたいようにやっている内閣みたいだ」とやっかみが漏れる。甘利氏は閣僚時代の「政治とカネ」の問題を今も引きずり、1日の記者会見では「事情を全く知らされていない」などと釈明に追われた。野党は検証チームを設置し、国会での説明を求めていく構えだ。

 ◇「高市幹事長」見送り
 岸田氏は、安倍氏が総裁選で支援した高市早苗氏を政調会長に起用するなど、表向きは安倍氏への配慮も示す。内閣の要である官房長官には、安倍氏の出身派閥、細田派の松野博一氏を起用。福田達夫総務会長と国対委員長に内定している高木毅氏も細田派だ。

 ただ、安倍氏は岸田氏に「高市幹事長」と、側近の萩生田光一文部科学相の官房長官就任を求めたとされる。これに対し衆院当選5回の萩生田氏起用には、細田派内から反発が上がり、岸田派でも「安倍色が強過ぎる」との意見が多く、岸田氏は要求に応じなかった。

 また、細田派でも松野氏や高木氏は安倍氏と距離があることで知られる。安倍氏と福田氏の父、康夫元首相は小泉内閣の正副官房長官の時代に対立した。複数の関係者は、安倍氏が一連の人事に「いら立ちを募らせている」と明かす。萩生田氏は1日の記者会見で人事の感想を問われ、「期待している」とだけ語った。

 安倍氏は「キングメーカー」の立場を確立し、党内への影響力維持を狙うが、森友学園や「桜を見る会」をめぐる疑惑が障害になりかねない。岸田氏は、安倍、麻生、甘利氏の「3A」との関係について、安倍、麻生氏とは良好な関係を保ちつつ、甘利氏に「緩衝材」としての役割を期待しているとみられる。

 一方、3Aを意識した布陣は清新さに乏しいとの声は党内に少なくない。党関係者は、岸田氏が総裁選出から党役員決定まで1日空けたことに触れ「いろいろ言われて自分の人事ができなくなった。これは全員野球ではない」と指摘。党内では菅義偉首相の退陣表明で衆院選への危機感が和らいでいたが、中堅議員は「これでは大変なことになる」と漏らした。

7453チバQ:2021/10/03(日) 12:12:42
https://news.yahoo.co.jp/articles/28e2dc40773a63a59bb00d1863a39704be1c54b8
77歳 二之湯智氏 「思い出」初入閣? 来夏参院選出馬せず今期限りで引退表明なのに…
10/3(日) 5:30配信

スポニチアネックス
初入閣の方向で調整が進む二之湯智氏

 新内閣発足を4日に控え、閣僚の人選を加速させている自民党の岸田文雄総裁は2日、参院議員の二之湯智元総務副大臣(77)を初入閣させる方向で調整に入った。二之湯氏は現在3期目。改選を迎える来夏参院選に出馬せず今期限りで政界を引退する意向を既に表明している。

 党役員人事と同様に「老壮青のバランス」に配慮した陣容となるか注目が集まる中で駆け巡った77歳初入閣の情報。高齢議員では、2019年9月の安倍改造内閣で78歳だった竹本直一衆院議員がIT・科学技術担当相に就任した例がある。

 二之湯氏は旧竹下派で、総裁選では岸田氏の推薦人に名を連ねた。同派は「まとまって対応する」とのスタンスで決選投票に臨み、多くは岸田氏に投票。とりわけ、結束力が強い同派参院議員は総裁選当日の会合で岸田氏支持の方針を確認。こうしたことから、論功行賞で会長代行の茂木敏充外相(65)の続投に加え、「参院枠」で二之湯氏の入閣案が浮上したようだ。

 慶大法学部卒業後、衆院議長だった故前尾繁三郎氏の秘書を務めるなどした二之湯氏。1987年に京都市議会議員に初当選し5期務めた後、2004年参院選に京都府選挙区から出馬した。

 総務政務官、総務副大臣などを歴任し、昨秋の「菅義偉総裁」誕生で党参院政審会長に就任。6月に政界引退を表明した。「政治の活性化」を理由に挙げる一方、「残された人生のエンジョイ」などと言及していた。

 党京都府連は既に参院選候補について京都市議会議員に決定。引退を撤回しない限り、参院選までに二之湯氏の勇退に的を絞った小幅の内閣改造が想定され、インターネット上では「思い出入閣」「引退の花道」などの書き込みが見られた。

 入閣候補としてはこの他、野田聖子元総務相(61)が浮上。安倍晋三前首相の側近である細田派の萩生田光一文部科学相(58)の残留が固まり、同派の岸信夫防衛相(62)も閣内に残る方向で調整に入った。公明党の赤羽一嘉国土交通相(63)の続投案も浮上している。

https://news.yahoo.co.jp/articles/eba3cc66086405eb86bae3134452dfe09eb4e2be

国交相に公明党・斉藤鉄夫氏の起用固まる
10/3(日) 9:36配信

日本テレビ系(NNN)
国交相に公明党・斉藤鉄夫氏の起用固まる

4日の組閣に向け自民党の岸田総裁は、赤羽国土交通大臣の後任として、公明党の斉藤鉄夫副代表を起用する意向を固めました。斉藤氏は69歳、当選9回の衆議院議員で、環境大臣や公明党幹事長を歴任しています。

7454チバQ:2021/10/03(日) 12:33:15
https://news.yahoo.co.jp/articles/e367c37882f8b25c17991f4f08bf06c2f5db6922
岸田派、熱気の裏で「我慢」 重要ポスト献上
10/3(日) 0:16配信

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産経新聞
自民党本部をあとにする岸田文雄総裁(中央)=2日午後、東京都千代田区(鴨志田拓海撮影)

4日に召集される臨時国会で第100代首相に就任する自民党の岸田文雄総裁が領袖を務める岸田派(宏池会、46人)が30年ぶりの首相誕生を目前に沸き立っている。ただ、岸田派は党内第5派閥で、党内基盤を盤石なものにするためには細田派(清和政策研究会、96人)や麻生派(志公会、53人)との連携が欠かせない。重要ポストを他派閥に献上するなど「やせ我慢」も強いられており、一層の結束が試されそうだ。

「われわれ宏池会、国難を乗り越えるべく、力を合わせて努力していこう」

先月30日、東京都内で開かれた岸田派会合に出席した岸田総裁がこう呼びかけると、所属議員から大きな拍手が湧き起こった。ナンバー2の座長を務める林芳正元文部科学相は「いろいろな目がわれわれに注がれている。実れば実るほど穂は垂れるということで頑張ろう」と総裁を生んだ派閥としての自覚を促した。

結党間もない昭和32年に池田勇人元首相が創設した宏池会は党内最古の派閥だ。池田氏以降、大平正芳、鈴木善幸、宮沢喜一の各元首相を輩出したが、その後は平成12年の「加藤の乱」などの分裂劇を繰り返した結果、所属議員の数が減った。あるベテラン議員は「感無量だ。ようやく先輩たちに顔向けができる」と胸をなで下ろす。

ただ、今後は第5派閥ならではの難しい政権運営に直面することになる。今回の総裁選でも岸田派単独での勝利は難しく、細田派や麻生派の支援に頼った。岸田氏が1日に実施した党役員人事には「お返し」の意味も込められており、麻生派や細田派、旧竹下派(平成研究会、51人)のメンバーが要職につく一方、岸田派からは1人も入らなかった。

総裁選では古賀篤、村井英樹両衆院議員ら政策通の若手も岸田氏を支えた。閣僚経験者は「うちの若手は粒ぞろいだ。岸田カラーを出すため人材を送り込みたい」と話すが、岸田氏の総裁任期中にどれほど重要ポストが回ってくるかは不透明だ。

出身派閥の失望を招き、「内助の功」まで失うことになれば、岸田氏が目指す長期政権の実現は絵に描いた餅になりかねず、新総裁は難しいかじ取りを余儀なくされそうだ。(永原慎吾)

7455チバQ:2021/10/03(日) 12:33:38
https://news.yahoo.co.jp/articles/f13930250ec7f123e4ff7ad53708d03172b40ddf
力が大きくなりすぎた・強権的…「官邸官僚」退任へ、「霞が関力学」に影響も
10/3(日) 5:01配信

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読売新聞オンライン
(写真:読売新聞)

 岸田内閣が4日に発足するのに伴い、安倍・菅両政権で9年近く務めた杉田和博官房副長官(80)と和泉洋人首相補佐官(68)が退任する見通しだ。首相官邸主導を支え、「官邸官僚」と称される両氏の交代は、霞が関の力学にも影響を及ぼしそうだ。

【動画】菅首相の似顔絵入り湯飲み、寄せられた注文数は何と…!

 警察庁出身の杉田氏は、内閣危機管理監などを経て第2次安倍内閣が発足した2012年12月に官僚トップである事務担当の官房副長官に就いた。

 菅首相の信頼が厚く、平成の天皇陛下の退位に伴う一連の行事や安定的な皇位継承策に関する議論を仕切った。東京五輪・パラリンピックでは、テロ対策などの陣頭指揮を執った。

 17年8月からは、省庁の幹部人事を統括する内閣人事局長を兼務し、霞が関ににらみをきかせた。政府による日本学術会議の会員候補6人の任命拒否は、杉田氏主導とされ、「強権的だ」との声もあがった。

 高齢による健康不安もささやかれたが、今年7月には歴代最長の在職日数を更新し、4日時点では3205日となる。杉田氏は周囲に「政治が決めた方向を実現すべく懸命にやった」と振り返る。

 一方、和泉氏は国土交通省の技官出身で、13年1月に首相補佐官に就任した。菅首相の官房長官時代からの懐刀で、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の名護市辺野古への移設工事などの特命事項や新型コロナウイルス対策も担当した。菅首相は周辺に「省庁横断で役所を動かすのは和泉だ」と語るなど、その手腕を評価したが、省庁からは「権限が集中して、力が大きくなりすぎた」との指摘もある。

 自民党の岸田総裁は杉田氏の後任に、栗生俊一・元警察庁長官を起用する方針を固めた。政府内では、「これまで省庁をおさえていた重しがとれることで、官邸の力は弱まるのではないか」(首相周辺)との見方も出ている。

7456チバQ:2021/10/03(日) 20:36:57
https://news.yahoo.co.jp/articles/1cbb6c769e139706b3f60358cee7ff125687493d
勝ち馬に乗れず…自民・二階派「冬の時代」
10/3(日) 19:23配信


産経新聞
自民党の二階俊博前幹事長が率いる二階派(志帥会、47人)が長年対立関係が目立っていた岸田文雄新総裁の誕生に伴い、冬の時代を迎えつつある。これまで党内では絶大な影響力を誇ってきたが、今回の総裁選では勝ち馬に乗ることができず、二階氏は退任。主要ポスト争いでも苦戦している。

【イラストでみる】岸田新総裁はこんな人

「どうも、ありがとうございました」

二階氏は新執行部が正式に発足した1日、5年以上を過ごした自民党本部の幹事長室を退出する際、メディア関係者らに頭を下げた。党本部前には秘書が運転する私用車が待機。冷たい雨が降りしきる中、寂しげに車に乗り込んだ。

二階氏は幹事長として安倍晋三前首相と後継の菅義偉首相を支えた。二階派は昨年9月の総裁選で菅首相の支持をいち早く表明し、党内で第4勢力ながら、武田良太総務相など重要なポストを獲得した。

今回は一転して、幹事長はおろか、党4役のポストを得ることはできなかった。岸田内閣の組閣では、環境相や新設する経済安全保障担当相のポストを確保したが、二階派の閣僚経験者は「どこが挙党態勢なのか」と不満を募らせる。

苦境を招いた原因は、総裁選での戦略ミスとの指摘が多い。二階派は、岸田氏以外の3候補の陣営に推薦人を出し「岸田包囲網」を構築した。岸田氏が二階氏の交代を念頭に示した「総裁を除く党役員は1期1年、連続3期まで」とする党改革案への反発だった。

しかし、決選投票の末に勝ったのは岸田氏。総裁選の終盤には派内が河野太郎ワクチン担当相を推す声と「岸田氏と高市早苗政調会長の連合体が決選投票で逆転する」とみる意見に分裂した。投開票日には、河野陣営に回っていた複数の二階派議員が、第1回目の投票で野田聖子元総務相に流れるなど迷走も目立った。ベテラン議員は「勝ち馬に乗ってきた二階派が今回は読み誤った。代償は小さくない」と語る。

二階派にとって、選挙区調整にも携わる幹事長ポストを手放したことは、次期衆院選への逆風となりかねない。党山口県連は1日、衆院山口3区の公認候補として、岸田派(宏池会)の林芳正元文部科学相を党本部に申請することを決めた。同区の現職は二階派の河村建夫元官房長官だ。

二階派は他の選挙区でも他派と公認争いを繰り広げるが、求心力の低下はこの行方にも影響を与える可能性がある。(広池慶一)

7457チバQ:2021/10/03(日) 20:39:16
https://news.yahoo.co.jp/byline/azumiakiko/20211003-00261262
岸田体制に潜む「安倍排除」の萌芽 本当に岸田氏は「安倍の傀儡」なのか?

安積明子政治ジャーナリスト
10/3(日) 8:04
岸田総裁誕生
 河野太郎氏、岸田文雄氏、高市早苗氏、野田聖子氏の4名が熱戦を繰り広げた自民党総裁選は、9月29日の党大会で岸田氏が選出された。岸田氏は1回目の投票で議員票146票、党員換算票110票の計256票を獲得し、議員票が86票と伸び悩んだ河野氏の255票を抑えて1位となった。そして上位2名による決戦投票では、河野氏が都道府県票を39票獲得したものの、議員票が131票と伸び悩み、議員票249票と都道府県票8票を獲得した岸田氏が勝利した。

 総裁選は9月17日に告示されたが、実際の戦いは選挙日程が公表された8月26日に始まった。この日の午後に岸田氏が出馬表明し、「党役員の任期は1期1年3期まで」としたため、二階俊博前幹事長が激怒。支持率低下の不利な状況を衆議院解散で一変しようとした菅義偉首相が解散権を封じられるなど、永田町は一気に「自民党政局」に染められた。

安倍氏の暗躍
 中でも注目されたのが、安倍晋三前首相の動きだ。昨年8月に首相を辞任した時は、官房長官だった菅氏と二階氏に先んじられ、後継指名を封じられた。かねてから安倍氏の“本命”は岸田氏と言われていたが、その応援もままならなかった。

 だが今回は違う。そもそも安倍氏の本命は思想の面で一致する高市氏だった。高市氏は8月に文藝春秋に「政権構想」を発表。「美しく、強く、成長する国へ。」を9月初旬に出版した。いずれも春頃から準備しなくては実現が難しいものだ。そして高市氏の総裁選出馬を最初に報じたのが、安倍氏に近いとされる元TBS記者の山口敬之氏。総裁選に高市氏が名乗り上げるまでのストーリーが綺麗に作られている。

 総裁選に入ると、票の引き剥がしが凄まじいものだった。主なターゲットになったのが、安倍氏にとって古巣になる細田派だ。首相在任中は派閥を離れていた安倍氏だが、いずれは細田派に戻って会長に就任することになっている。実は今年1月にも復帰するはずだったが、日大事件などでとん挫したと言われた。

 だが細田派内では、町村派時代に派閥を離脱した高市氏への投票を拒む者も少なくなく、表向きは自由投票とされていたが、当初の割り振りは岸田票が多かった。たとえば参議院では、35人中の30人が岸田で5人が高市と決められたという。

 しかし結果は大きく浸食された。高市陣営のある議員は「参議院では26名を引きはがした」と胸を張ったが、これには安倍氏と自民党参議院幹事長を務める世耕弘成氏の激しい攻防戦が存在した。抵抗する世耕氏に、安倍氏は世耕氏が切望する衆議院和歌山3区への転出を阻むことまで持ち出したという噂まで流れたのだ。

「撃ち方止め」の現実は?
 そして27日頃には動きが止まる。その理由として 日刊ゲンダイは9月28日号で「高市肩入れ一転 停戦指令」と報じた。高市氏支持が広がり過ぎて、岸田氏が3位になれば、決選投票は河野対高市となり、河野勝利になる可能性が出てきたことを理由にしている。

 一方で26日のフジテレビの番組では、解説者が「河野陣営が票の一部を高市氏にまわして、高市氏を2位にする動きがある」と紹介。これに河野氏が「フェイクニュースだ」と激怒した。

 現実には個人票はともかく組織票の掘り起こしに苦慮する河野氏側から高市氏側に票を回すのはありえず、またそれまでなりふりかまわず票を剥がしてきた安倍氏がいきなり「撃ち方止め」も説得力はない。むしろここで総裁選の混乱ぶりを収めるべく、“長老”が出てきたことに注目すべきだろう。

 たとえば9月27日には伊吹文明氏の仲介によって二階氏と岸田氏が面会しており、関係が修復された。そして世耕氏が安倍氏に迫られた件は、清和研の長老である森喜朗氏に届いているはずだ。だからこそ、3回生の福田達夫氏の総務会長抜擢が実現したのだろう。

清和研の本流は福田家
 細田派である清和政策研究会は岸派の十日会をその前身とするゆえに、安倍氏の祖父である故・岸信介元首相を始祖と解する向きもある。しかし戦後から赤坂で料亭「佳境亭」を経営し、田中角栄や三木武夫といったそうそうたる大物政治家を顧客とした故・山上磨智子さんは、筆者にこう教えてくれたことがある。

「現在の派閥の基礎を作ったのは佐藤栄作さん。佐藤さんは次の時代も考えて、田中(角栄)さんには竹下(登)さん、福田(赳夫)さんには安倍(晋太郎)さん、三木(武夫)さんには河本(敏夫)さんを付けました。これが派閥の始まりです」

7458チバQ:2021/10/03(日) 20:39:41
 要するに清和研のオーナーは福田家であり、その“嫡男”は福田氏ということだ。

2012年に初当選の福田氏は現在54歳。これまでのポストは2017年8月に防衛大臣政務官兼内閣府大臣政務官くらいで、御曹司にすれば目立たなかったが、今回の総裁選では同期の武部新氏らと「党風一新の会」を立ち上げ、代表世話人に就任した。同会のメンバーは90人ほどと言われているが、ある自民党関係者は「実際にはもっと多い。あえて匿名希望の会員を入れると、140名ほどにのぼる」と述べる。もしそうなら、最大派閥の細田派よりも多くなり、党内最大の勢力となる。

 その福田氏は総裁選後のぶら下がりで「1回目も2回目も、投票したのは岸田さん」と述べた。よって福田氏の総務会長抜擢は、党も派閥も支配しようとする安倍氏に対する強烈なパンチであると筆者は見ている。

幹事長ポスト、官房長官ポストを取り逃がす
 また党の要となる幹事長や官邸のまとめ役の官房長官のポストについても、安倍氏を封じ込めようとする岸田氏の意思が伺える。

 幹事長には総裁選でいち早く岸田氏支持を打ち出した甘利氏が就任したが、安倍氏は高市氏を押し込もうとしていたという。幹事長は300億円とも言われる党の資金を動かし、公認権などを掌握する。その権限をあますことなく行使したのが故・田中角栄元首相と二階氏で、その暗躍振りは周知の事実。ましてや11月に行われると見込まれる衆議院選や来年の参議院選を控え、公認権は絶大な威力を発揮する。キングメーカーとして君臨するには、欠かせない権限だ。

 官房長官についても、総裁選で高市氏に投じた萩生田光一氏の就任が一部で報じられたが、松野博一氏に決着した。このように明確な“安倍離れ”ではないが、岸田氏は微妙な点で安倍氏と距離をとっているといえる。

 しかも右腕とする総理の政務秘書官に就任するのは、岸田氏の開成高校の後輩で経済産業省事務次官だった嶋田隆氏。その評価は安倍政権で政務秘書官を務めた今井尚哉氏を上回る。

 岸田政権は10月4日に発足するが、初めから高支持率は期待できないにしても、堅実に政治を進めていくのではないか。総裁選では「いろいろな人の声を聞く」と何度も述べた岸田首相には、是非その声を生かした政治の実現を期待したい。


安積明子
政治ジャーナリスト
兵庫県出身。姫路西高校、慶應義塾大学経済学部卒。国会議員政策担当秘書資格試験に合格後、政策担当秘書として勤務。テレビやラジオに出演の他、「野党共闘(泣)。」「“小池”にはまって、さあ大変!ー希望の党の凋落と突然の代表辞任」(ワニブックスPLUS新書)を執筆。「記者会見」の現場で見た永田町の懲りない人々」(青林堂)に続き、「『新聞記者』という欺瞞ー『国民の代表』発言の意味をあらためて問う」(ワニブックス)が咢堂ブックオブイヤー大賞(メディア部門)を連続受賞。2021年に「新聞・テレビではわからない永田町のリアル」(青林堂)と「眞子内親王の危険な選択」(ビジネス社)を刊行。姫路ふるさと大使。

7459チバQ:2021/10/03(日) 20:41:58
https://news.yahoo.co.jp/articles/02a07e12ba8027f20a4277b40535d154f57fb554
岸田内閣、4日発足 後藤厚労、野田少子化相
10/3(日) 19:18配信

自民党本部に入る岸田総裁=3日午後、東京・永田町

 自民党の岸田文雄総裁は4日に発足させる新内閣の陣容を固めた。厚生労働相に後藤茂之元法務副大臣、経済再生担当相に山際大志郎党政調会長代理、経済安全保障担当相に小林鷹之元防衛政務官を充てる。いずれも初入閣。経済産業相に萩生田光一文部科学相を横滑りさせ、岸信夫防衛相は再任する。国土交通相に公明党の斉藤鉄夫副代表を起用。総裁選で争った野田聖子氏を地方創生担当相とし、少子化、男女共同参画、子ども庁も担当させる。複数の関係者が3日、明らかにした。

 岸田氏は4日召集の臨時国会での首相指名後、直ちに組閣に着手。皇居での首相任命式と閣僚認証式を経て新内閣を発足させる。

 ほかに固まった初入閣の人事は、ワクチン担当相に堀内詔子環境副大臣、総務相に金子恭之元国土交通副大臣、国家公安委員長に二之湯智元総務副大臣、デジタル相兼規制改革・行政改革担当相に牧島かれん元内閣府政務官、沖縄北方担当相兼復興相に西銘恒三郎元経済産業副大臣。さらに、環境相に山口壮元外務副大臣、文部科学相に末松信介元国土交通副大臣、万博相に若宮健嗣元防衛副大臣、法相に古川禎久元財務副大臣、農相に金子原二郎参院議員を初入閣させる。

 既に財務相に鈴木俊一元環境相を充てる人事が内定。茂木敏充外相の再任も固まっている。

https://news.yahoo.co.jp/articles/3bdb5921c695407fc2d467ffa52586357a5d830d
経済安保・小林氏、ワクチン・堀内氏 岸田内閣、4日発足
10/3(日) 17:56配信

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時事通信
小林鷹之氏

 自民党の岸田文雄総裁(64)は、4日召集の臨時国会で第100代首相に指名され、同日中に新内閣を発足させる。

 岸田氏は3日、組閣に向けて大詰めの調整を進め、全閣僚の顔触れを固めた。新設する経済安全保障担当相に二階派で衆院当選3回の小林鷹之元防衛政務官(46)を抜てき。新型コロナウイルス対策を担う厚生労働相に無派閥の後藤茂之政調会長代理(65)、ワクチン担当相に岸田派の堀内詔子環境副大臣(55)を起用する。総裁選で争った野田聖子元総務相(61)は少子化担当相に充てる。

 岸田氏は3日、党本部入りし、官房長官に就任する松野博一元文部科学相(59)ら首相官邸メンバーと協議した。

 安倍晋三前首相の実弟で細田派の岸信夫防衛相(62)は再任。安倍氏側近で細田派の萩生田光一文部科学相(58)は経済産業相に横滑りさせる。

 総務相に岸田派の金子恭之元国土交通副大臣(60)、法相に無派閥の古川禎久元財務副大臣(56)、文科相に細田派の末松信介参院国対委員長(65)、農林水産相に岸田派の金子原二郎元参院予算委員長(77)、環境相に二階派の山口壮元外務副大臣(67)が就任する。

 デジタル相に麻生派の牧島かれん党青年局長(44)、復興相に旧竹下派の西銘恒三郎元経産副大臣(67)、国家公安委員長に旧竹下派の二之湯智参院政審会長(77)、経済再生担当相に麻生派の山際大志郎元経産副大臣(53)、万博担当相に旧竹下派の若宮健嗣前外務副大臣(60)が就く。

 公明党の赤羽一嘉国交相を交代させ、後任に同党の斉藤鉄夫副代表(69)を起用する。

 事務担当の杉田和博官房副長官を代え、栗生俊一元警察庁長官(62)を後任に充てる人事も固まった。杉田氏は9年近く在任。栗生氏は福田内閣で首相秘書官を務めた経験がある。

 閣僚人事をめぐっては、松野氏に加え、旧竹下派の茂木敏充外相(65)の再任、麻生派の鈴木俊一元総務会長(68)の財務相起用が既に決まっている。

 4日は菅内閣が午前の臨時閣議で総辞職。岸田氏が午後の衆参両院本会議で首相に指名される。岸田氏は与党党首会談後、首相官邸に組閣本部を設置。松野氏が閣僚名簿を発表する。岸田内閣は皇居での首相親任式と閣僚認証式を経て夜に発足。この後、岸田氏は記者会見で政権運営の基本方針を国民に説明し、初閣議で閣僚に今後の取り組みを指示する見通しだ。

7460とはずがたり:2021/10/03(日) 21:40:42
甘利税調会長、支持した岸田氏祝福「世界のリーダーに」
https://www.kanaloco.jp/news/government/article-694629.html
政治・行政 | 神奈川新聞 | 2021年9月29日(水) 21:29


自民党総裁選で岸田氏(右)を選対本部顧問として支え、勝利の報告会であいさつする甘利氏=東京都内のホテル
 自民党総裁選で岸田文雄氏陣営の顧問を務めた甘利明税制調査会長(衆院神奈川13区)は勝利直後の報告会で「本当にうれしい。日本が、世界が待っているリーダーになってほしい」と満面に笑みをたたえた。

 投票に先立つ出陣式で「岸田さんが挫折を通じて強くたくましく大きくなって帰ってきた。日本という国が世界の『ファーストペンギン』(挑戦者)となれるよう岸田総理総裁を誕生させよう」と鼓舞。報告会では「妻から『あなた、岸田さんを応援したいんでしょ』と荒波に蹴落とされたファーストペンギンが私」と笑いを誘った。

岸田陣営の当選報告会後、選挙戦を振り返りながら山際氏(左)の労をねぎらう甘利氏=東京都内のホテル
 記者団の取材に「1回目の投票で1位になったことが決選投票での勝利にずいぶん貢献した。1票差だったので神様の采配かと思った」と感慨深げ。今後の人事について問われると「私をどう使うかは新総理・総裁が決めること。どんなポジションでも全力を尽くしたい」と語った。

 会場で甘利氏から労をねぎらわれていたのは現場で奔走した山際大志郎氏(18区)。「これでノーサイド。チーム一丸となって日本のために働こうということ」と冷静に受け止めた。県内議員の多くが河野氏支持に回る中での活動だったが、「自分なりの信念で動き、こうした結果になって良かった」と話した。

7461チバQ:2021/10/04(月) 08:13:45
https://news.yahoo.co.jp/articles/2ce083d73103d9e2a7968c70e15bd29e58f41158
第4派閥ゆえに…寂しい岸田派 入閣3人止まり「派の不満がたまるだろう」
10/4(月) 5:30配信

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スポニチアネックス
岸田文雄氏

 岸田派から入閣するのは3人。金子恭之元国土交通副大臣の総務相、金子原二郎参院議員の農相という“ダブル金子”に加え、堀内詔子環境副大臣のワクチン担当相で、いずれも初入閣。

 宏池会からの首相輩出は1991年の宮沢喜一氏以来30年ぶり。重要ポストとされる財務相、外相、官房長官ポストの獲得に期待がかかったが、沸き立った派内とは対照的に寂しい人事となった。

 象徴と言えるのが「岸田派が死守する」(官邸関係者)としていた官房長官。上川陽子法相の横滑りが有力視されたが、登用されたのは細田派の松野博一元文部科学相。岸田氏はこの日、政務担当の官房副長官に衆院から木原誠二元外務副大臣、参院から磯崎仁彦元経産副大臣を起用する人事を内定。ともに岸田派だが、官邸関係者は「副長官を何人取ろうが、長官とは雲泥の差。派の不満がたまるだろう」と話した。

 別の重要ポストでの処遇が検討されていた上川氏だが、パワーゲームで他派閥に抑えられ、はじき出された。岸田派の入閣待機組の扱いも影を落とした。

 岸田派は党役員人事でも自派からの登用を見送り。党関係者は「岸田派は第4派閥。安定政権とするには仕方ない」と突き放した。

7462チバQ:2021/10/04(月) 08:30:06
https://news.yahoo.co.jp/articles/4d3c2269cf4c0825bfbd8ab2ab7eb9ed9ed72c1c
「小石河連合」不発で苦境の石破氏、退会者相次ぐ派閥内で「役割終わった」の声も
10/3(日) 21:25配信

読売新聞オンライン
 自民党の石破茂・元幹事長が苦境に陥っている。総裁選では出馬を断念し、河野行政・規制改革相の支援に回ったが、敗北を喫した。石破派からは退会者も相次ぎ、再浮上に向けた展望は開けていない。

【写真】14日解散、来月7日総選挙へ…岸田氏は公示直後に異例の外遊も

総裁選や次期衆院選について語る石破氏

 「党員票で過半数を大きく上回る支持をいただき、議員票に反映させる計画は十分な効果を上げなかった。残念な思いだ」

 石破氏は1日、地元・鳥取市で記者会見に臨み、総裁選を総括した。

 河野陣営は、河野氏と石破氏に、小泉環境相を加えた「小石河連合」を前面に出し、党員票で圧倒する戦略を描いた。だが、1回目の党員票(382票)のうち、河野氏の得票は約44%の169票で、最低目標とした5割に届かなかった。

 1回目の国会議員票は86票で3位。安倍前首相ら多くの重鎮と折り合いが悪い石破氏の合流によって「議員票離れが加速した」との見方が広がった。

 石破派では、総裁選の前後に山本有二・元農相や、事務総長経験者の古川禎久衆院議員が退会届を提出。所属議員は15人に減った。

 石破氏は1日の記者会見で派閥の解散や他派閥への合流を否定。今後、総裁選に挑む可能性について「未来永劫(えいごう)やりません、と言うほど無責任ではない」と述べ、排除しなかった。ただ、石破氏は過去4回挑み、いずれも敗れただけに、派内では「石破氏を首相にするという石破派の役割は終わった」との声さえ出ている。

7463チバQ:2021/10/04(月) 08:40:42
https://news.yahoo.co.jp/articles/93eead4da214f44cff2dba266c0be97c5e7240a5
岸田内閣閣僚20人内定 「小石川連合」形なし冷や飯人事 小泉進次郎氏閣僚ポスト得られず 
10/4(月) 5:30配信


スポニチアネックス
小泉進次郎氏

 自民党の岸田文雄総裁は3日、4日に発足させる新内閣で入閣させる全20人の顔触れを固めた。総裁選で河野太郎氏を全面支援した無派閥の小泉進次郎環境相は閣僚ポストを得られず、はじき飛ばされた。党役員ポストもなく、冷や飯を食わされた格好だ。

【写真】岸田総裁瓦せんべい 早くも完売!

 党内政局を間近で見てきた自民党関係者は小泉氏の処遇について「人気もあり総選挙での利用価値が少しはあると思っていたが…あれだけやれば、当然でしょうね」と話した。

 “あれだけ”というのは総裁選における派閥攻撃。中でも安倍政治に対する批判だ。

 安倍晋三前首相と敵対関係にある石破茂元幹事長らとともに、派閥横断的に河野氏を応援する「必勝を期す会」を立ち上げた小泉氏。その頭文字から「小石河連合」と称された。

 石破氏が「古い自民党と国民の戦い」と言えば、「派閥の力学ではなく、国民の理解を得る政権」と声高に訴えた小泉氏。長期政権を築き、退陣後も大きな影響力を誇示し続ける安倍氏を意識したものだった。

 政府関係者は「安倍さんは石破さんだけではなく、小泉さんに対しても快く思っていなかった」とし、安倍氏の影響力が強く残った岸田政権での“小泉氏冷や飯人事”は当然の帰結だと強調した。

 総裁選を争った高市早苗氏は政調会長に就任。野田聖子氏は地方創生担当相として入閣。河野氏は外相、防衛相経験者としては降格に値する党の広報本部長。高市、野田両氏と比べれば、格下人事の印象は否めない。

 党関係者は石破氏について「干されるのは自明の理」と指摘。激しくやり合った権力闘争で敗れ散った「小石河連合」。今後もその力はそぎ落とされていきそうだ。

 《初入閣13人 派閥はバランス重視》新内閣の閣僚に内定した20人の顔触れを見ると、初入閣は13人で、2019年の第4次安倍再改造内閣と並ぶ多さとなった。中堅、若手議員を積極登用し、ワクチン担当相を任せる堀内詔子氏(岸田派)、経済安全保障担当相の小林鷹之氏(二階派)、デジタル相に内定した牧島かれん氏(麻生派)はいずれも衆院当選3回。小林、牧島両氏は40代だ。女性は菅内閣より1増の3人となる。派閥別に見ると、細田派と旧竹下派が4人、岸田派と麻生派は3人、二階派2人とバランスに腐心した格好。無派閥から3人が入り、石破派、石原派はゼロだった。官房長官に内定した松野博一元文部科学相が拉致問題担当相も兼務する。

7464チバQ:2021/10/04(月) 08:53:05
https://news.yahoo.co.jp/articles/f4d6bfc0099586a5ee053156435f1ad8027e837c
岸田内閣 13人の初入閣&派閥バランスも意識 4日発足
10/4(月) 5:59配信

デイリースポーツ
 岸田文雄氏

 自民党の岸田文雄総裁は4日に発足させる新内閣の陣容を固めた。

 経済安全保障担当相を新設し、46歳の小林鷹之元防衛政務官を抜てき。デジタル相兼規制改革・行政改革担当相にも44歳の牧島かれん元内閣府政務官をあてるほか、法相の古川禎久元財務副大臣など、初入閣が13人とフレッシュさをアピールした。また子ども政策を統括する「こども庁」創設に向け、総裁選で争った野田聖子元総務相(61)を担当相に起用する。

 その一方で、安倍晋三前首相が所属する最大派閥・細田派から4人、旧竹下派から4人、麻生派から3人と総裁選で協力を得た派閥から満遍なく登用するなど、バランス型の内閣を構成する。近く行われる衆議院議員総選挙までは自らのカラーを抑え、選挙勝利という信任を得てから“岸田色”を濃く出していく方針と見られる。

 岸田氏は4日召集の臨時国会での首相指名後、直ちに組閣に着手。皇居での首相任命式と閣僚認証式を経て新内閣を発足させる。

 また、政府は、組閣当日の首相官邸での新閣僚による就任記者会見の開催を見送り、各省庁での会見だけにする方針を決めた。会見終了が深夜から未明に及ぶとの批判があり、昨年9月の菅内閣発足時、河野太郎行政改革担当相は官邸での就任会見で「大臣が各省でやればすぐに終わる。前例主義の最たるものだ」と会見の見直しを訴えていた。

7465チバQ:2021/10/04(月) 10:18:47
https://news.yahoo.co.jp/articles/8c0eef4a6462b99b117948fe1d88e96031420835
総裁選各陣営、人事にやきもき 河野氏側は冷や飯も
9/30(木) 20:25配信

産経新聞
派閥の例会に臨む河野太郎ワクチン担当相=30日午前、東京都千代田区(春名中撮影)

自民党の岸田文雄総裁は30日、党役員や閣僚の人事の検討を本格化させた。9月29日の総裁選後、岸田氏は挙党態勢の構築を強調している。ただ、人事権を握った者が自身を支持した議員は論功行賞として厚遇し、対立陣営の議員には冷や飯を食わせる場面は多い。各陣営はやきもきを続けている。

【写真】グータッチをする新総裁の岸田氏と河野ワクチン担当相

「30年ぶりに宏池会が総裁派閥となった。責任の大きさをかみしめなければならない」。30日、東京都内で開かれた岸田派(宏池会)会合に出席した岸田氏は拍手で出迎えた所属議員にこう呼びかけた。同派は高揚感に包まれているが、重要ポストの多くを、総裁選で支援を受けた他派閥に譲るとの見方が大勢だ。

最大勢力の細田派(清和政策研究会)では、すでに固まった人事のほかに塩谷立元文部科学相の起用が取り沙汰されている。総裁選終盤に事実上の岸田氏支持を決め、岸田氏優位を決定づけた旧竹下派(平成研究会)では、茂木敏充外相の続投や、待機組の初入閣を求める声がある。

高市早苗前総務相の陣営では政調会長に起用される高市氏以外の要職起用への期待感がある。総裁選の決選投票で「岸田-高市連合」を結成し、岸田総裁誕生に貢献したからだ。高市氏を支持した安倍晋三前首相に近い萩生田光一文科相や、選対本部事務局長を務めた木原稔首相補佐官を推す声がある。また当選3回の小林鷹之衆院議員が若手の有望株として浮上している。

決選投票で敗れた河野太郎ワクチン担当相の陣営は冷や飯食いが濃厚だ。石破茂元幹事長や石破派(水月会)の議員、佐藤勉総務会長らベテラン組、小泉進次郎環境相も重用されない見通しだ。野田聖子幹事長代行は党や国会関連の役職に就く可能性があるが、陣営の議員にポストが回るかは不透明だ。(沢田大典)

7466チバQ:2021/10/04(月) 13:24:46
https://news.yahoo.co.jp/articles/1e4e34e7ea6f1a17ff12fb793f161a145f83894f
岸田政権、実行力が疑われ早くも流れる短命説…最大のがっかり人事は「松野官房長官」
10/4(月) 11:31配信

デイリー新潮
岸田新首相

「生まれ変わった自民党の姿をしっかりと国民に示す」

 総裁選勝利の直後、自民党議員の前で高らかに宣言した岸田新総裁。この言葉の本気度と実行力を測る試金石となるのが、内閣と党役員人事です。いわずもがなですが、政治は総理大臣一人ではできません。全体の布陣を見ることで、その姿勢が明らかになるのです。【青山和弘/政治ジャーナリスト】

【写真】おとなしくて温厚で目立たない…なぜ松野氏なのか

色濃い安倍氏麻生氏の影響力
 今回の人事では当選3回から福田達夫総務会長をはじめ、デジタル担当相に牧島かれん氏、ワクチン担当相に堀内詔子氏、経済安全保障担当に小林鷹之氏など、若手を登用した目玉人事も散見されます。また総裁選で主張していていた二階前幹事長の影響力を削いだことは確かです。

 しかし党の要・幹事長に安倍元首相、麻生前財務相側近の甘利明氏、党の政策を握る政調会長に高市早苗氏、内閣の要・官房長官に安倍氏の出身派閥・細田派の松野博一氏を起用するなど、政権中枢から自らの派閥を排し、安倍氏、麻生氏の影響力が色濃く残る布陣となったことは間違いありません。政権運営の姿勢や方向性が、今までを踏襲したものになるのは避けられないでしょう。ある自民党の中堅議員はこう語っています。

「今回の人事は、自民党は変わりませんというメッセージとしか取りようがない。」

 そして立憲民主党の枝野代表は私にこうこぼしました。

「この人事は、我々が舐められているってことかな」

政権の浮沈を決める官房長官
 特に注目すべきは、官房長官の人事です。官房長官は首相を最も近くで支え、政策実現に向けて官僚組織をグリップし、内閣のスポークスマン役を果たすポストです。官房長官と首相の二人三脚は極めて重要で、足並みを揃えてこの3つの役割をきちんとこなさないと、政権の屋台骨が揺らいでしまうのです。

 歴代政権でも官房長官が浮沈のカギを握ってきました。2001年から5年5か月政権を担った小泉純一郎首相は、福田康夫氏、細田博之氏、安倍晋三氏と3人の官房長官を任命しましたが、必ず自派閥から登用しました。「聖域なき構造改革」を掲げて郵政民営化、道路公団民営化など党内の抵抗が強い政策を遂行するためには、官房長官は絶対の味方でなければならなかったからです。そして郵政解散の前には幹事長までも、自ら「小泉首相の偉大なるイエスマン」と言ってはばからない武部勤氏に代えて、法案採決で反対した議員を党から除名した上で総選挙で刺客を送り込み、大勝しました。

安倍元首相は失敗して学んだ
 一方、2006年に小泉首相の後を受けた安倍首相は、他派閥で当選同期(当時4回)の塩崎恭久氏を官房長官に抜擢しました。塩崎氏は政策通でしたが、霞が関はおろか官邸内もうまくまとめられず、「お友達内閣」と揶揄されて第一次安倍政権の躓きの原因となりました。

 捲土重来を期した安倍氏はその反省を活かして、2012年の第二次政権では盟友でありかつ実務能力があり、官僚にも睨みが利く菅義偉氏を官房長官に据えて、安定政権を作り上げたのは皆さんご存じの通り。安全保障関連法案も森友・加計問題も菅官房長官が霞が関を抑えつつ首相を徹底的に守らなければ、良くも悪くも7年8か月もの長期政権にはならなかったでしょう。

7467チバQ:2021/10/04(月) 13:25:06
菅政権 挫折の教訓
 その菅氏は昨年自らが首相になると加藤勝信氏を官房長官に起用しました。これは加藤氏を引き上げたい安倍総理への配慮と、答弁の隙のなさを買った人事で、政策の調整能力や菅氏への忠誠心は重視しませんでした。

 そこに襲い掛かったのがコロナウイルスの感染再拡大です。加藤官房長官は政府対応の取りまとめ役として機能せず、菅首相がすべてを決める事態に陥りました。そのため判断が遅れた上に偏って、コロナ対策は後手後手にまわりました。閣僚の一人は「官房長官がもうちょっと菅首相と連携して政権のために汗をかいていれば、こんなことにはならなかった」と嘆きます。

疑問符が付く松野氏の起用
 こうした過去の事例や菅政権挫折の教訓がありながら、岸田新首相は官房長官に自派閥の側近議員ではなく、細田派から松野元文科相を起用しました。松野氏はおとなしくて温厚な性格で、これまでさほど目立たず当選7回を重ねてきた政治家。松野氏を良く知る自民党議員はこう評します。

「バランス感覚があるいい人だけれども地味。申し訳ないけど、発信力とか霞が関をグリップする能力とかはないよ」

 岸田首相はなぜそんな松野氏を登用したのか。それは総裁選での勝利に貢献した細田派から「幹事長か官房長官」を要求されたからです。幹事長には安倍氏・麻生氏の盟友で総裁選勝利の最大の功労者・甘利氏を充てるため、官房長官を差し出すしかなくなった。細田派の中では当選回数も手ごろで、岸田氏が政調会長時代に政調会長代理を務めて少しは気心が知れた松野氏が選ばれたというわけ。つまり消去法です。

 しかしこんな消去法で最重要ポストの官房長官を決めていいんでしょうか。政権運営では国家的な危機に直面したり、スキャンダルで窮地に追い込まれることもある。そんな時、細田派の松野官房長官が自らが集中砲火を浴びても岸田首相を守るでしょうか。自民党内に岸田おろしの動きが起こったときに、体を張って鎮圧に乗り出すでしょうか。未知数と言わざるを得ません。

岸田カラーとは何か
 もう一つ重要なのは、岸田首相が望む政治の姿を実現できるのかです。岸田政治の方向性を一言で集約すると、総裁選直後の記者会見で語った「丁寧で寛容な政治で、国民の一体感を取り戻す」ということでしょう。

 これは「丁寧さに欠け、狭量で、国民を分断させた」安倍・菅政治を修正するということで、まさに岸田氏が率いる派閥・宏池会的です。岸田氏は著書「岸田ビジョン」の中で「宏池会は結成されてから今日まで、その名の通り、リベラルで自由な社会を目指し、権力には謙虚に向かい合ってきた」と語っています。

 私は2014年に、当時安倍内閣の外務大臣だった岸田氏とひざ詰めで将来のことを語り合う機会を得ました。その時、岸田氏が「今は安倍政権を支える身だが、いずれ宏池会的な政治が求められる時が来る。その時に向けて準備する」と、静かに闘志を燃やしていたことが強く印象に残っています。

 今回の人事ではデジタル化の推進や経済安全保障といった、岸田首相が力を入れる政策に有能な若手を抜擢したのはいいのですが、自派閥の宏池会から政権中枢に一切登用せず、岸田氏がこれまで目指し、総裁選でも約束した政権運営ができる態勢になっているのか。チームとして足並みを揃えていけるのかが、今後問われることになるでしょう。

 安倍氏、麻生氏への強い配慮は、岸田首相の「弱さ」なのか、「したたかさ」なのか、岸田派幹部の一人にストレートに聞きましたが、「今回の総裁選はいろんな方にお世話になりました。すべて岸田さんに任せています」と言葉少なに話すのみでした。

総選挙での審判に向けて
 衆議院総選挙まであと1か月あまり。短い期間ですが国民は、岸田首相の本気度をしっかり見極める必要があります。そしてこれから訪れるかもしれない日本の危機にきちんと対応していく実行力があるのか。コロナ後の日本をどの方向に導こうとしているのかきちんと問い、審判を下さなければなりません。

青山和弘(あおやま・かずひろ)政治ジャーナリスト
1968年、千葉県生まれ。東京大学文学部卒。92年、日本テレビ放送網に入社し、94年から政治部。野党キャップ、自民党キャップを歴任した後、ワシントン支局長や国会官邸キャップ・解説委員を務める。与野党を問わず幅広い人脈を持つ。本年9月からフリーの政治ジャーナリスト。

デイリー新潮取材班編集

2021年10月4日 掲載

新潮社

7468とはずがたり:2021/10/04(月) 18:27:22

都市部で最悪の総理だったと烙印押されると落選したいしないかなぁ。。

小此木など港湾系も熱心には推せないだろうし。

菅前首相に「政界引退説」が漏れ始める 自民党内で力失い、慕う議員ゼロ…霞が関官僚もソッポ
公開日:2021/10/04 14:50 更新日:2021/10/04 14:51
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/295570

7469とはずがたり:2021/10/04(月) 18:33:10

監禁されて人事の因果含められててテレビにも出れず新総裁が来ないとNHKとかちょっと騒いでたらしい。

岸田新総裁、夜にホテル訪問
2021年09月29日23時43分
https://www.jiji.com/jc/article?k=2021092901328&g=pol

 自民党の岸田文雄新総裁は29日夜、東京・赤坂の衆院議員宿舎にいったん帰った後に再び外出し、東京都内のホテルに約50分間滞在した。岸田氏は記者団に面会相手を明かさず、「いろんな方と打ち合わせした。人事もいろいろ打ち合わせをしなければならない」と語った。閣僚・党役員人事に向け、関係者と構想を話し合ったとみられる。

7470チバQ:2021/10/04(月) 19:18:26
https://news.goo.ne.jp/article/jiji/politics/jiji-211004X801.html
岸田内閣、平均年齢61.8歳=女性3人、若手は3人―新政権
2021/10/04 15:38時事通信

 岸田内閣の閣僚20人の平均年齢は、岸田文雄首相を含め61.8歳で、菅前内閣発足時の60.4歳を上回った。女性閣僚は3人で、衆院当選3回の若手が3人起用された。

 内訳は、初入閣が13人で、再入閣4人、再任2人、横滑り1人。民間からの登用はなかった。最年長は77歳の金子原二郎農林水産相と二之湯智国家公安委員長。最年少は44歳の牧島かれんデジタル相だった。

 女性の入閣は、牧島氏と堀内詔子ワクチン担当相、首相が総裁選で争った野田聖子少子化担当相の3人。

 衆院当選回数別に見ると、最多は首相と同じ当選9回で、鈴木俊一財務相、茂木敏充外相、斉藤鉄夫国土交通相、野田氏の4人。最少は当選3回で、牧島、堀内両氏と小林鷹之経済安全保障担当相が抜てきされた。

 参院からは末松信介文部科学相、金子、二之湯両氏の3人が入閣した。

 自民党の派閥別では、最大勢力の細田派と旧竹下派がそれぞれ4人。麻生派と岸田派、無派閥が各3人で続き、二階派は2人、石破、石原両派はゼロ。公明党は斉藤氏の1人だった。

 官房副長官は衆参それぞれ、岸田派の木原誠二衆院議員と磯崎仁彦参院議員。官僚トップとなる事務の副長官には、歴代最長の在職日数を務めた杉田和博氏の後任に、元警察庁長官の栗生俊一氏が就いた。

7471チバQ:2021/10/04(月) 19:20:15
https://news.goo.ne.jp/article/yomiuri/politics/20211003-567-OYT1T50143.html
岸田新内閣の全容固まる…13人が初入閣、衆院当選3回の若手3人抜てき
2021/10/04 06:31読売新聞

岸田新内閣の全容固まる…13人が初入閣、衆院当選3回の若手3人抜てき

自民党本部に入る岸田総裁(中央)(3日午後4時29分、党本部で)=守谷遼平撮影 【読売新聞社】

(読売新聞)

 自民党の岸田文雄総裁(64)は4日召集の臨時国会で第100代首相に指名され、同日中に岸田内閣を発足させる。新内閣の全容は固まり、いずれも衆院当選3回の牧島かれん・党青年局長(44)をデジタル相、堀内詔子環境副大臣(55)をワクチン担当相、小林鷹之・元防衛政務官(46)を新設する経済安全保障担当相に、それぞれ抜てきする。

 全20閣僚中、13人が初入閣となる。若手を登用する一方、「老壮青」のバランスを重視したのが特徴だ。

 政権の要である官房長官に最大派閥・細田派の松野博一・元文部科学相(59)、財務相には麻生派の鈴木俊一・元総務会長(68)を起用。竹下派の茂木敏充外相(65)と細田派の岸信夫防衛相(62)は再任させ、安倍前首相に近い細田派の萩生田光一文科相(58)は経済産業相に横滑りさせる。重要ポストを主要派閥で固め、政権基盤の安定を図る狙いがある。

 総裁選で戦った野田聖子・元総務相(61)は少子化相として再入閣させる。岸田氏が設置を目指すこども庁や女性活躍なども担当する予定だ。

 新型コロナウイルス対策を担う厚生労働相には後藤茂之政調会長代理(65)が決まった。党側で野党との交渉にあたり、新型インフルエンザ対策特別措置法の改正案をまとめた実績があり、適任と判断した。経済再生相に就く山際大志郎・元経産副大臣(53)がコロナ担当も兼務する。

 金子恭之・元国土交通副大臣(60)が総務相、古川禎久・元財務副大臣(56)が法相、民主党出身の山口壮・元外務副大臣(67)が環境相、西銘恒三郎・元経産副大臣(67)が復興相でそれぞれ初入閣する。西銘氏は沖縄・北方相も兼ねる。衆院当選4回の若宮健嗣・元防衛副大臣(60)は万博相で初めて入閣する。

 参院からは、末松信介参院国会対策委員長(65)が文科相、二之湯智参院政審会長(77)が国家公安委員長、金子原二郎・元参院予算委員長(77)が農相で起用される。

 連立を組む公明党からは、国交相に斉藤鉄夫副代表(69)を起用する。斉藤氏は次期衆院選で広島3区から与党統一候補として出馬する。入閣を選挙戦の追い風にしたい公明党の意向を踏まえた。

 4日は午前の臨時閣議で菅内閣が総辞職。岸田氏が午後の衆参両院の本会議で首相に指名され、同日中に皇居での首相親任式、閣僚認証式を経て新内閣を発足させる。岸田氏は初閣議で経済対策の策定を指示する見通しだ。

7472チバQ:2021/10/05(火) 08:28:19
https://news.yahoo.co.jp/articles/65336fe39514210d29e3d3264f5158f8a0cc4056
挫折を経験、名門派閥トップ 「酒豪」の逸話も 岸田新首相はこんな人
10/5(火) 7:07配信
 党政調会長としては、新型コロナウイルス感染症を受けた経済対策の取りまとめに奔走。事業者への賃料支援創設などを主導する一方、国民への現金給付をめぐっては、岸田氏が提案した「困窮世帯への30万円給付」案が「一律10万円給付」に覆り、手腕に疑問符が付いたこともあった。

 初挑戦となった昨年の総裁選で菅義偉氏に敗れた後は無役となった。党内では「岸田は終わった」との見方が広がったが、虎視眈々(たんたん)と再挑戦に向けて準備を進めた。

 宏池会には官僚出身者が多く、政局に弱い「お公家集団」ともやゆされる。今回の総裁選では、岸田氏が党役員任期を「1期1年連続3期まで」とする改革案を掲げ、二階俊博前幹事長に交代を迫ったことが菅氏の首相退陣につながり、名誉を挽回した形となった。

 政界随一の「酒豪」としても知られる。若手時代に台湾の政治家との飲み会で、酒に弱かった日本側の同席者の杯を一手に引き受けた逸話がある。外相時代には、ロシアのラブロフ外相とウオッカを酌み交わし、対等に渡り合ったこともある。

 大の広島カープファン。普段は温厚で感情を表に出さないタイプだが、大学時代の同級生の一人は「カープが負けているときは、子どものような一面が見える」と話す。

7473チバQ:2021/10/05(火) 09:01:06
https://news.yahoo.co.jp/articles/b5d11dc5ce05a8808b9f4d9a8806ffcb810ed2c8
デジタル改革の具体化急務 汚名返上、試される力量 岸田新政権
10/5(火) 7:13配信

時事通信
 新型コロナウイルス禍であらわになった行政のデジタル対応への遅れの挽回は、岸田新政権にとって急務だ。

 菅前政権の遺産といえるデジタル庁は9月に発足したばかり。同庁として12月に初めて策定する重点計画などを通じて、改革の具体策を示し、「デジタル敗戦」の汚名返上の道筋を付けられるかどうか新政権の力量が試される。

 行政のデジタル化が進まなかったのは各省庁間の縦割りや前例踏襲主義の影響が大きい。デジタル庁が主導する業務の抜本的見直しには反発も予想される中、霞が関との対決をいとわないという岸田文雄首相の覚悟が問われそうだ。

 岸田氏は総裁選で、高速大容量規格「5G」などのインフラの全国展開を柱とする「デジタル田園都市国家構想」を訴えたが、その内容の具体化はこれからだ。岸田氏の目指す未来の社会像を国民に分かりやすく提示する必要もある。

 一方、平井卓也前デジタル相らがNTTから接待を受けていた問題は、赤石浩一デジタル審議官が懲戒処分を受ける事態に発展。民間との距離感という中央省庁の基本的な在り方で最初からつまずき、国民からの信頼が揺らぐ同庁の立て直しが迫られている。

7474チバQ:2021/10/05(火) 09:03:25
https://news.yahoo.co.jp/articles/0ba426e1da65a39160cb43af63a07bb9b5a97843
経済安保相に抜擢の小林鷹之氏 地元・千葉に期待
10/4(月) 21:41配信

産経新聞
認証式を終え官邸に入る小林鷹之経済安保相=4日午後、首相官邸(川口良介撮影)

新設の経済安全保障担当相に就任した衆院千葉2区(千葉市花見川区、八千代市、習志野市)選出の小林鷹之氏(46)は、オレンジ色のネクタイを締め、緊張の面持ちで官邸入り。「非常に身の引き締まる思い。経済安全保障の内外の情勢は非常に流動的で日本は厳しい状況に置かれており、経済面から国益を確保していく」と強調した。

千葉県八千代市の事務所には、午前8時ごろから電話が鳴りやまず、約100件を超える祝福の声が寄せられ、スタッフ総出で対応した。電報が約40通、胡蝶蘭などの鉢植えも20鉢以上届けられた。

小林氏は、岸田首相と同じ開成高校卒。東大法学部に進学し、卒業後は、大蔵省(現・財務省)に入省、退職後の平成24年の衆院選で初当選し3期目。これまで防衛政務官や自民党では経済安保戦略を策定した党の新国際秩序創造戦略本部で甘利明座長をサポートする事務局長を務めた。

小林氏の八千代市後援会長を務める綱島照雄さん(68)は「議員になる前から知っているが、その頃から本当にまじめで誠意のある人だ」とし、「財務省出身で、防衛政務官を務めた経験もあるので、(経済安保は)得意な分野だと思う。能力を発揮してこれからの活躍の第一歩にしてほしい。今日は本当にうれしい一日」と喜びを語った。

地元事務所によると、小林氏はこれまで国会へ電車通勤だった。4日朝も八千代緑が丘駅前で活動後、電車で永田町に。事務所近くで青果店を営む畑中収治さん(71)は「腰が低くて気さくな人。ゆくゆくは首相になってほしい」と期待を込めた。

7475チバQ:2021/10/05(火) 09:04:30
https://news.yahoo.co.jp/articles/28c7ed3c2d02aaa30c93deb0e3aa403cdda8e985
首相拾った火中の栗 コロナで疲弊 つかめぬ世論
10/4(月) 21:41配信

産経新聞
初の首相会見を行う岸田文雄首相=4日午後、首相官邸(矢島康弘撮影)

新型コロナウイルスが猛威を振るい始めてから3人目の首相が誕生した。岸田文雄政権でもコロナ対策が最優先課題となる。首相は感染防止対策だけでなく、コロナ禍で疲れ切った民心とも向き合わなければならない。

「わが国の民主主義そのものが危機にある」

首相は先月29日の記者会見でこう述べた。なぜ民主主義は危機に直面しているのか。首相は「国民の声が政治に届かない、政治の説明が国民の心に響かない、こうした厳しい切実な声があふれていた」と説明する。

安倍晋三元首相は国民を鼓舞する呼びかけで危機を乗り越えようとした。菅義偉(すが・よしひで)前首相は「弁舌よりも結果だ」と思い定め、実績を積み重ねることで国民の納得を得ようとした。これに対し、首相は「聞く力」で政権のかじ取りを担おうとしている。では、首相が耳を傾けようとしている民意はいかなる民意なのか。

欧米諸国と比べれば、日本の感染者と死者は低い水準で推移している。ワクチンも世界屈指のスピードで米国の接種率を追い越した。それでも世論の納得は得られず、菅氏は思い半ばで退陣を余儀なくされた。

結果そのものが失敗だったという評価もある。感染防止と経済の両立に腐心するあまり対策が後手に回り、ワクチン接種でも混乱したことが内閣支持率の低迷を招いたというわけだ。

それが本当ならば、自民党総裁選で繰り広げられた光景を説明するのは難しい。世論調査では、菅内閣でワクチン担当相を務めた河野太郎党広報本部長が圧倒的な支持を得たからだ。

菅内閣が出した成果にそっぽを向いた世論は、河野氏の巧みな弁舌、改革者のイメージに喝采を送った。印象論が先行し、結果は二の次となるのであれば、日本はまさに民主主義の危機に直面していることになる。

首相が世論の求める指導者像に合致しているとは言い難い。首相の話が退屈なのは、永田町では秘密でも何でもない。自著の中でも「元来、口下手です」と告白している。首相が総裁選で勝てたのは、河野氏の原発政策や年金改革案が党内で危険視されたからだ。

だが、自民党の国会議員に評価されたとしても、世論の荒波を乗り切ることができるとはかぎらない。就任直後には衆院選で信が問われ、来夏には参院選を控えている。この間に感染再拡大の「第6波」が到来する可能性もある。

その時、口下手な首相が懸命に政策を訴えても、世論は聞く耳を持たないかもしれない。首相が国民の声に耳をそばだてようとしても、世論は捉えどころがないかもしれない。首相はそのような「民主主義の危機」の中で火中の栗を拾った。(杉本康士)

7476チバQ:2021/10/05(火) 09:13:50
https://news.yahoo.co.jp/articles/d21df729485712f9937185db8504026986a9ccdf
人権・経済安保で中国対抗 日米基軸、安倍・菅路線を踏襲 新内閣の課題・外交
10/4(月) 20:34配信

時事通信
岸田文雄首相

 岸田文雄首相は、安倍、菅両政権の外交路線を基本的に踏襲し、基軸に据える米国との同盟関係の深化を目指す。

 人権や経済安全保障を旗印に、影響力を拡大する中国に対抗する構えだ。

 首相は、安倍政権で4年7カ月にわたって外相を務めており、「自由で開かれたインド太平洋」実現などの基本方針は引き継ぐ。菅政権が注力した日本、米国、オーストラリア、インド4カ国(通称クアッド)の枠組みも重視。欧州や東南アジア諸国連合(ASEAN)などとも協力し、「民主主義同盟のネットワーク化」を図ると訴えている。

 中国とは対話を探りつつ、競争の環境整備も急ぐ。経済安保担当の閣僚ポストを新設。半導体をはじめとする戦略物資のサプライチェーン(供給網)確保に向け、国際共同開発の推進などを提唱する。

 香港や新疆ウイグル自治区の人権状況などを念頭に、人権問題担当の首相補佐官の設置も表明。日中国交正常化50年の来年は、先送りされた習近平国家主席の国賓来日や、ボイコット論がくすぶる北京冬季五輪への対応が課題となる。

 韓国との関係は、元徴用工問題で日本企業の資産現金化の動きが進行するなど、悪化の一途をたどっている。首相は、自身が外相として主導した慰安婦問題に関する日韓合意の着実な履行を求める考えだが、韓国側に応じる気配はない。

 北朝鮮による日本人拉致問題や核・ミサイル開発、ロシアとの北方領土問題は、安倍、菅両政権でも進展しなかった。今後、首相の外交手腕が試されることになる。

 衆院選が「19日公示―31日投開票」の日程となったことで、本格的な首脳外交デビューは11月以降になりそうだ。首相はバイデン米大統領と早期の対面会談を模索。首脳間の信頼関係を築き、外交の基盤固めを図りたい考えだ。

7477チバQ:2021/10/05(火) 09:14:17
https://news.yahoo.co.jp/articles/a2f211d4d4f04c901c65c468adbf1ba31cacf89c
安倍・菅政権の「官邸官僚」2氏が退任 霞が関との関係に影響か
10/4(月) 19:02配信

毎日新聞
記者会見を終え、会見室を出る菅義偉首相(左端)。右端は杉田和博官房副長官=首相官邸で2021年9月28日午後8時5分、竹内幹撮影

 岸田内閣発足に伴い、安倍・菅政権を通じて事務方トップを務めた杉田和博官房副長官(80)と、菅義偉前首相の官房長官時代からの側近として知られた和泉洋人首相補佐官(68)が4日、退任した。省庁に多大な影響力を持ち「官邸官僚」と呼ばれた両氏の退場で、官邸と霞が関の関係が変化する可能性もある。

【岸田内閣】入閣が固まった20人の顔ぶれ

 警察庁出身の杉田氏は、2012年12月の第2次安倍政権発足時に官房副長官に就任し、在職日数は歴代最長の3205日だった。上皇さまの生前退位や新元号「令和」の選定、東京オリンピック・パラリンピックの警備を検討する調整会議などの実務面を取り仕切った。各省庁の幹部人事を握る内閣人事局長を兼務し、霞が関で畏怖(いふ)された。日本学術会議の会員候補6人の任命拒否は杉田氏が主導したとされ、菅氏とともに「強権」と批判された。

 国土交通省出身の和泉氏は、13年1月から首相補佐官を務めてきた。米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の名護市辺野古移設や観光振興など、「菅氏主導の案件には全て関わっている」(政府関係者)とされた。新型コロナウイルス対応では、マスクなど医療資源の確保に奔走した。一方、加計学園の獣医学部新設問題では、文部科学省に開学手続きを急ぐよう迫ったとされ、本人は否定したが批判を浴びた。

 杉田氏の後任の副長官には、同じ警察庁出身の栗生俊一氏(62)が就任した。しかし「官邸の守護神」「首相の影武者」などと恐れられた杉田、和泉両氏が退任することで、「以前ほど霞が関に官邸のにらみが利かなくなるのではないか」(省庁関係者)との見方も出ている。

 一方、8人体制の首相秘書官は、防衛省出身の中嶋浩一郎氏を除いて一新された。菅政権で秘書官を送り込んだ厚生労働省からの登用は見送られた。【李舜】

7478チバQ:2021/10/05(火) 09:16:09
https://news.yahoo.co.jp/articles/946c74a536df8f891689c92c05881b2752295b8c
自民幹事長代理に左藤章、田中和徳両氏を起用へ
10/4(月) 15:32配信
産経新聞

岸田文雄首相(自民党総裁)は4日、党幹事長代理に岸田派(宏池会)の左藤章元防衛副大臣、麻生派(志公会)の田中和徳元復興相をそれぞれ起用する方針を固めた。甘利明幹事長を補佐し、党運営を支える。複数の関係者が4日、明らかにした。

7479チバQ:2021/10/05(火) 09:30:59
https://news.yahoo.co.jp/articles/89075f2e62a0e62a099b706243a0c86818aebf3d
ワクチン大臣・堀内詔子は “天皇陛下のお妃候補” …最後に食べたいのは「ペヤング」のスーパーお嬢
10/4(月) 21:54配信

SmartFLASH
写真・時事通信

 10月4日、自民党の岸田文雄総裁が、第100代首相に指名された。岸田内閣の顔ぶれも発表され、初入閣した議員は13人にのぼった。


 今回、新たにワクチン担当大臣に任命されたのは、初入閣となった堀内詔子(のりこ)議員だ。入閣を知らされた堀内議員は、記者団に対し、「非常に重い責任を感じている。国民のなかには、ワクチンを2回受けられていない人がまだいる。希望する人が2回の接種を完了できる体制をつくりたい」と語っている。

 2012年、山梨2区から自民党公認で出馬し、政界入り。2016年には安倍内閣で厚労大臣政務官を、2020年の菅内閣では、環境副大臣兼内閣府副大臣を務めてきた。実はこの堀内議員、経歴をたどると「明治の元勲」大久保利通の直系という、正真正銘のお嬢さまなのだ。

「詔子さんは、“影の財界総理” と呼ばれた『財界四天王』のひとり、初代・日本開発銀行総裁だった小林中さんのお孫さんにあたります。

 お父さんはフコク生命の元社長で、上皇陛下と同窓です。お母さんは学習院大学の元教授で、伯爵家の血を引いているそうです。

 詔子さん自身も、学習院大学で秋篠宮さまと同級生で、天皇陛下のお妃候補と報じられたこともあります。

 大学卒業後、現在、富士急行の社長を務める堀内光一郎さんと結婚。光一郎さんの父である光雄さんは、通産大臣などを歴任した政界の超大物です。

 堀内家に嫁入りした詔子さんは、光雄さんの地盤を引き継いで政界入りしたのです」(政治ジャーナリスト)

 堀内議員は、自身の公式HPでも、立候補の経緯を語っている。

《平成2年の衆院選では義父である堀内光雄(元通産大臣)選挙活動を一生懸命手伝いました。絶対大丈夫と言われた選挙でしたが落選、非常に悔しかったのを覚えています。

 平成24年、義父が引退することになり、後継者はなかなか決まりませんでしたが、私が地元で父の選挙応援をしていたときの様子がたまたま新聞記事にとりあげられており、それを見た女性部の方々から「もう男なんかに任せてはおけない」と後継者に推薦されました。》

「詔子さんは、小学校の卒業文集で『女性代議士になりたい』と書いたそうです。中1から大学卒業までテニスに打ちこみ、中学時代は主将として関東大会に出場したことも。趣味は料理とのことですが、プロフィール欄には『人生の最後に食べたいものはペヤング』とあります」(前出・政治ジャーナリスト)

 生粋のお嬢様にもかかわらず、味覚は庶民派のようだ。

写真・時事通信

7480チバQ:2021/10/05(火) 11:40:36
https://news.yahoo.co.jp/articles/d2825911e707a2b048f5c7f9b1c5f4ac21f8f7dd
岸田文雄首相の親族、連なる政治家たち 宮沢喜一元首相も
10/5(火) 10:10配信

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中国新聞デジタル
岸田首相の関係図

 岸田文雄首相は、祖父の正記氏、父の文武氏の後を継ぎ、3代続けて衆院議員になった。父方の叔母の夫は元広島県知事で参院議員、法相を務めた宮沢弘氏。弘氏の兄が元首相の喜一氏に当たり、広島県政界きっての政治家人脈を築いている。

【年表】岸田首相の歩み

 文雄氏の著書「岸田ビジョン」などによると、正記氏は今の東広島市(旧広島県西志和村)出身。1928年に衆院議員となり、今の中国・大連で百貨店を経営した。公職追放とその解除後、53年の衆院選に旧広島1区で自由党から出て当選。しかし、55、58年と続けて落選した後、立候補していない。

 通産省(現経済産業省)官僚で中小企業庁長官などを歴任した文武氏は79年、旧広島1区に自民党新人で立って初当選し、連続5期務めた。派閥「宏池会」(現岸田派)に所属し、党経理局長などを担ったが、病に倒れた。

宮沢家との縁の始まり
 文武氏の妹の玲子さんが衆院議員だった宮沢裕氏の次男の弘氏と結婚し、岸田、宮沢家の縁を結んだ。弘氏と玲子さんの長男は県選出の自民党参院議員の洋一氏で、大蔵省(現財務省)官僚から喜一氏の秘書を経て政界入り。岸田派に所属し、2014年に経済産業相で初入閣した。政策通として知られており、いとこの政権運営を支えることになりそうだ。

 文雄氏が「政治の師」と仰ぐのが喜一氏だ。宏池会を率い、91年に首相へ就任した。当時は金権スキャンダルが相次いで政治不信が高まり、政治改革が最大の課題だった。実現に向けた混乱の中、93年に衆院で内閣不信任決議案を可決されて衆院を解散。自民党は過半数を割り、下野した。

 喜一氏は権力に懐疑的でできるだけ使わない方がいいという考えだった。「リーダーには『徳』がないと国民は従わない。その徳とは、みんながベストを尽くせるような状況をつくり出すために権力を使う、ということに思える」と中国新聞のインタビューに言い残している。「宏池会のプリンス」から首相へ駆け上がった文雄氏は、これをどう受け継ぐのだろうか。

中国新聞社

7481チバQ:2021/10/05(火) 11:43:40
https://news.yahoo.co.jp/articles/c2c058881968b0a354e8f139d7d76eb739770341
安倍元首相「岸田氏の考え方が表れた人事だ」…周囲には「細田派の枠が少ない」と漏らす
10/5(火) 11:12配信

読売新聞オンライン
(写真:読売新聞)

 4日に発足した岸田内閣の閣僚人事では、自民党の各派閥で明暗が分かれた。総裁派閥となった岸田派と、総裁選の勝利に貢献した竹下派の枠が増加したが、石破、石原両派はゼロだった。

 内閣の顔ぶれを派閥別で見ると、最多は各4人が入閣した細田派と竹下派で、各3人の麻生派、岸田派が続いた。

 総裁選で大半が岸田首相を支持した竹下派は、菅内閣時代に続き主流派の地位を固めた。同派会長代行の茂木外相は昨年9月の菅内閣発足時から1人増の計3人を要望し、参院枠を含む計4枠を得た。派内からは「満額回答以上だ」と歓喜の声が上がった。

 麻生派も「勝ち組」だ。総裁選では、同派の河野太郎広報本部長の支持に一本化せず、幹部の多くは岸田氏を支持した。党役員人事でも、甘利幹事長に加え、同派会長の麻生太郎氏が党副総裁に決まった。他派閥からは「優遇されすぎ」(細田派ベテラン)とのやっかみも出た。

 岸田派からは、衆院当選3回の堀内ワクチン相の抜てきもあり、「首相はきちんと目を配ってくれた」(中堅)との声が広がった。

 細田派では、同派出身の安倍元首相が岸田氏に、幹事長か官房長官のポストを求め、事務総長の松野博一氏が官房長官に就いた。実弟の岸防衛相の再任も推薦し、実現した。

 安倍氏は4日、仙台市内で「老壮青のバランスをとりながら、世代交代を進めていく。首相の考え方が表れた組閣、党役員人事だ」と記者団に語った。ただ、同派からの入閣数は1減となった。安倍氏は同派会長の細田博之・元官房長官による働きかけが不十分だったとみて、周囲に「細田派の枠が少ない」と漏らした。

 二階派は、山口環境相と小林経済安全保障相の初入閣で、面目を保った。派閥事務所から拍手で送り出された山口氏は「同志の力のお陰だ」と涙ぐんだ。

 一方、総裁選で河野氏を全面支援した石破茂・元幹事長は4日、石破派からの入閣がなかったことに関して「できれば登用してもらいたかった」と嘆いた。

7482チバQ:2021/10/05(火) 13:43:25
https://news.yahoo.co.jp/articles/2a0f5791ef9a980456a86c267d552d5a4aebd802
「あれは甘利氏の一本釣り」岸田内閣発足、自民内から懸念の声も
10/5(火) 11:47配信
西日本新聞
自民党総裁選を終え開かれた両院議員総会で、あいさつする岸田文雄新総裁(手前)=9月29日午後3時22分、東京都内のホテル(撮影・中村太一)

 岸田文雄政権は、総裁選で掲げた「若手の抜てき」を前面に出し、実務能力に定評がある中堅やベテランを主要派閥から登用するなど手堅い布陣となった。「老壮青」のバランスを取り、内閣の刷新感や党内融和の強調といった「岸田カラー」の発揮に腐心した様子がのぞく。一方、「安倍、菅政権」で築かれた官邸主導より、党重鎮らの実権が強まる「党高政低」の流れが加速する可能性もある。岸田流は貫けるのか―。

【写真】高校時代の岸田氏

 「私の内閣は新時代をともにつくる新時代共創内閣だ」。4日夜、首相として初めて臨んだ記者会見で岸田氏は、そう胸を張った。

 目玉の一つが、衆院当選3回の若手の登用だ。当選5回が入閣の目安とされる中、新設の経済安全保障担当相に小林鷹之元防衛政務官(46)、デジタル相に牧島かれん青年局長(44)、ワクチン担当相に堀内詔子環境副大臣(55)の3氏を抜てき。若手や女性だけでなく、中堅やベテランも含め13人が初入閣となった。

 総裁選の決選投票で実質的に支持を受けた主要派閥への配慮も際立った。最大派閥の細田派と旧竹下派からは各4人、第2派閥の麻生派と、岸田派からは各3人を入閣させた。総裁選で打ち出した党役員の任期制限を巡り、亀裂が入った二階派からも2人登用し、融和を演出した。

 ただ派閥均衡に努めた結果、地味な顔触れも否定できない。新型コロナの担当閣僚を全員交代したことへの懸念の声も出ているが、首相周辺は「実務能力が高い人を選んだ。総裁選を通じて支持率回復につながり、人気取りのような人事をせずに済んだ。長期を見越した布陣だ」と強調する。

 公明党からは、斉藤鉄夫副代表を国土交通相に起用。河井克行元法相夫妻による選挙買収事件に揺れた衆院広島3区で、斉藤氏が与党統一候補となることから、目配りを忘れなかった。

 一方、自民内では甘利明幹事長の台頭を懸念する声が強まっている。小林氏の起用が最たる例だ。経済安保がテーマの党組織で甘利氏の下、事務局長を務めた小林氏は、党内でも政策通として頭角を現していた。「あれは甘利氏の一本釣り。人事も、いろいろ仕切っているようなものだ」。岸田派幹部は声を潜める。

 副総裁に就く見通しの麻生太郎氏、安倍晋三氏の両首相経験者とともに「3A」と称され、党内に影響力を誇ってきた甘利氏。首相が得意とする「聞く力」がもろ刃の剣となって3Aの意向を優先してしまえば首相が思い描く政権のかじ取りができるかは不透明だ。

 この日の会見で、「分配なくして成長なし」として、「新しい資本主義の実現」をあらためて強調してみせた首相。周辺は「アベノミクスの要だった甘利さんは、分配より成長重視派。麻生さんの力を背景に甘利さんの力が強くなりすぎると、政策の主導権を握られてしまう」と警戒する。

 (久知邦、大坪拓也)

7483チバQ:2021/10/05(火) 15:14:06
https://www.jiji.com/jc/article?k=2021100401075&g=pol
首相秘書官に嶋田氏ら8人 安保補佐官は木原副長官兼務
2021年10月04日21時06分

 政府は4日、岸田文雄首相の秘書官計8人の人事を決めた。筆頭は嶋田隆・元経済産業事務次官が務める。岸田事務所の山本高義氏を起用し、防衛省出身の中嶋浩一郎氏を留任させる。財務省からは2人を登用し、厚生労働省からは見送った。


 木原誠二官房副長官は国家安全保障担当の首相補佐官を兼務する。その他の首相秘書官は以下の通り。(敬称略)
 宇波弘貴(財務)、荒井勝喜(経産)、中込正志(外務)、中山光輝(財務)、逢阪貴士(警察)。

7484チバQ:2021/10/05(火) 15:15:10
https://www.jiji.com/jc/article?k=2021100500002&g=pol
内閣広報官に四方氏
2021年10月05日00時01分


政府は4日の閣議で、小野日子内閣広報官の後任に外務省の四方敬之経済局長を充てる人事を決めた。小野氏は同日付で同省経済局長に就いた。


https://www.jiji.com/jc/article?k=2021100500015&g=pol
内閣人事局長に栗生氏
2021年10月05日00時18分


 政府は4日、内閣人事局長に事務担当の栗生俊一官房副長官を充てると発表した。また、同日付で内閣官房参与の人事を決定。飯島勲、今井尚哉、岡部信彦、熊谷亮丸、宮家邦彦、村井純、岡村健司、山崎重孝の8氏をそれぞれ再任した。

7485チバQ:2021/10/05(火) 15:18:53
https://www.jiji.com/jc/article?k=2021100400654&g=pol
「気さくな人柄」裕子夫人 地元にファン多く―ファーストレディーはこんな人
2021年10月05日07時06分

 岸田文雄新首相のファーストレディーとなった裕子夫人(57)をよく知る周囲は「気さくな人柄で、岸田さんとは似た者夫婦」と評する。


 裕子さんは岸田氏と同じ広島県出身。1988年に秘書時代の岸田氏と結婚した。初デートは当時はやりのディスコだったという。
 岸田氏が衆院議員となってからは広島を拠点に活動を支えた。誰とでも仲良くなる性格から「地元ではファンが多い」(後援者)。英語が得意で、岸田氏が外相を務めていた2016年の先進7カ国(G7)外相会合では各国の外相夫人をもてなした。母として、3人の息子も育てた。
 岸田氏が自民党総裁選に勝利した9月29日の夜は岸田氏の好物のお好み焼きを作って帰りを待った。岸田氏はツイッターにお好み焼きの写真を添えてこうつづった。「いつも最高においしいけど、きょうは一生忘れられないおいしさでした。ありがとう」。

7486チバQ:2021/10/05(火) 15:37:40
https://news.yahoo.co.jp/articles/42c326f51f475e4d542f5780cd6b43ec08b78046
岸田首相、真相は「一目惚れ」 見合い結婚の妻裕子さん「夫人外交」経験
10/4(月) 13:49配信

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中国新聞デジタル
G7外相会合の参加国の外相夫人と宮島を訪問した裕子さん(手前右端)。地元の観光親善大使らの見送りを受けた(2016年4月11日)

 新たなファーストレディーになった岸田文雄首相の妻裕子さん(57)は英語が堪能で、マツダの重役秘書を務めた経歴を持つ。外相時代は外遊に同行し、2016年4月には地元広島市であった先進7カ国(G7)外相会合で「夫人外交」の経験もある。関係者は「役割をしっかりと果たせるはず」と太鼓判を押す。

【年表】岸田文雄氏の歩み

 裕子さんは三次市出身。十日市小で同級生だった三次商工会議所会頭の佐藤明寛さん(56)は「おとなし目。勉強はよくできた」と振り返る。6年生のとき、児童会会長になり、裕子さんも児童会役員に。「よく気が付き、側面でしっかりと支えるタイプ」と話す。

 広島女学院中・高(広島市中区)に進み、寮生活を6年間送った。同級生によると「水泳部に入り、練習に打ち込んでいた」。東京女子大を卒業後、マツダに入社した。

 1988年、岸田氏とお見合いし結婚。長年の支持者によると、衆院議員だった父文武氏の秘書として企業回りをしていた岸田氏が裕子さんに「一目惚れ」したのが真相で、儀礼的に見合いの場が設けられたのだという。岸田氏の秘書で長男翔太郎さん(30)ら3人の息子を広島で育てた。

 政界で存在感を高めるにつれ地元になかなか戻れなくなった岸田氏に代わり活動。女性後援会「イーグル・レディース」の前京子さん(74)=中区=は「選挙では、彼女が一人でいろいろな所を回っていた。演説も上手になった」と話す。

 広島でのG7外相会合では岸田氏が議長を務め、裕子さんは英国、フランス、イタリア、カナダの外相夫人を厳島神社(廿日市市)などに案内。平和記念公園(中区)の原爆慰霊碑へ一緒に花を手向け、原爆資料館も見学した。

 食事の面でも夫を気遣う。岸田氏が自民党総裁に選ばれた9月29日の夜は、好物のお好み焼きを作って祝ったという。

中国新聞社



https://www.chugoku-np.co.jp/local/news/article.php?comment_id=797406&comment_sub_id=0&category_id=256
岸田文雄氏こんな人 愛称は「キッシー」 指折りの酒豪、ダンベルで日々鍛錬
2021/10/3 17:23

 自民党の岸田文雄氏が地元広島に向けて胸を張る政治実績がある。2016年、現職米大統領では初となるオバマ氏の被爆地訪問に尽力したことだ。第2次安倍政権の外相として米中枢と粘り強く交渉。当時の駐日大使だったキャロライン・ケネディ氏と馬が合ったのも大きかった。

【プロフィル】岸田文雄氏

 政界でも指折りの酒豪とされる。語り草なのはロシアのラブロフ外相との会談だ。喉が焼けそうなほど強いウオッカをワーキングディナーで出されても、平気な顔で酒杯を重ねた。「向こうが途中で白ワインを頼んだので、俺の勝ちということだな」と振り返る。

7487チバQ:2021/10/05(火) 22:25:34
https://news.goo.ne.jp/article/asahi/politics/ASPB56FY7PB5UTFK015.html
菅氏を「他山の石」に? 初会見、手元のメモ見なかった岸田首相
2021/10/05 20:30朝日新聞

菅氏を「他山の石」に? 初会見、手元のメモ見なかった岸田首相

会見を終え、会見場を後にする岸田文雄首相=2021年10月4日午後10時1分、首相官邸、上田幸一撮影

(朝日新聞)

 岸田文雄首相が4日夜、首相官邸での記者会見に初めて臨んだ。「聞く力」と「丁寧な説明」を掲げる首相は、手元のメモを見ずに質問に答える場面が多かったが、具体性を欠く言葉も目立った。前政権は「国民との対話」が課題となっただけに、今後もその姿勢が問われる。

 「信頼と共感が得られる政治が必要だ。そのため国民との丁寧な対話を大切にしていく」。首相は会見の冒頭発言でこう語った。

 午後9時に始まった会見時間は約1時間。冒頭あいさつでは菅義偉前首相同様、プロンプター(原稿映写機)を使用したが、記者との質疑ではほとんど手元のメモを見ずにやりとりをこなした。

 会見終盤では、司会の内閣広報官から日程を理由に「あと2問」とのアナウンスが入ったが、記者側の求めに応じて1問追加して回答。その後も挙手は続いたが、会見は終了した。朝日新聞の記者は、挙手を続けたが指名されなかった。官邸報道室によると、午後9時35分から閣僚らへの「辞令交付」の予定があり、会見が延長したことで30分程度後ろ倒しになったという。この日、再質問に及んだ記者はいなかった。

 菅氏の場合は、メモを棒読みしたり、質問に正面から答えなかったりする質疑が目立った。司会の内閣広報官が再質問を遮ったり、会見を打ち切ったりもした。指名する社などにも偏りがあった。説明責任に後ろ向きとの批判を浴び続けた。

 岸田氏は総裁選の期間中、菅氏の対応を「丁寧に説明する。この部分に課題があった」と指摘。4日に閣議決定した政権の「基本方針」では、「第一に、国民の声を丁寧に聞き、政策に反映させていく」と記した。菅氏を「他山の石」として意識している様子がうかがえる。

7488名無しさん:2021/10/05(火) 23:49:56
https://www.asahi.com/articles/ASPB46R99PB4UGTB001.html?ref=goonews
優先順位低くなった?復興相の「兼務」は10人目で初、被災地は複雑
会員記事

笠井哲也、福地慶太郎、飯島啓史、関根慎一、古庄暢、上田真仁、佐々木達也2021年10月5日 9時22分

 岸田内閣が4日発足し、復興相には初入閣で、沖縄・北方担当相を兼ねる西銘(にしめ)恒三郎氏が就いた。復興庁によると、復興相が他省庁の担当を兼任するのは10人目にして初めて。東日本大震災と原発事故から10年が過ぎ、風化が懸念される中、福島県内では新しい復興相への不安と期待が交錯した。


 西銘氏は衆院沖縄4区選出の5期目で、総務副大臣や経済産業副大臣を歴任する。復興庁は震災後、民主党政権のもとで発足し、復興相はほぼ1年ごとに入れ替わり、初入閣も西銘氏を含めて9人目だ。

 復興相が兼務となることに、浪江町の住民らが国と東京電力を訴えている原発ADR集団訴訟で原告団長を務める鈴木正一さん(71)は「福島の復興が軽視されている」と憤った。「家もふるさとも失い、10年経っても暮らしが戻らない人がいる。国や東電の賠償も終わっていない。原発政策を推進した国には、そうした実態を意識してほしい」と訴えた。

 須賀川市の会社員吉田健吾さん(55)は「復興というテーマが軽くなった印象だ」とし、「震災から10年が経ち、政府の優先順位が低くなってきたのでは。今後も必要な復興予算がつくのか」と心配した。南相馬市の佐々木公夫さん(70)は、沖縄選出の西銘氏が沖縄・北方担当相としての仕事に力を入れ、復興相としての仕事がおろそかにならないかと危惧する。「まずはこっちに来て住民の声を聞いてほしい」と求めた。

 双葉町から避難し、いわき市…


https://www.asahi.com/articles/ASPB45G42PB4UTFK00W.html?iref=pc_extlink
バランス重視の岸田内閣 「私でいいの?」と漏らす閣僚も 迫る審判
有料会員記事2021衆院選岸田政権発足へ自民

与党担当キャップ・池尻和生2021年10月4日 17時30分

 菅内閣の後継となる岸田内閣が発足する。次期衆院選を控え、岸田文雄首相が選んだのは、総裁選で自らを支援した自民党の主要派閥に配慮する一方、自らの独自色をにじませるバランス重視の布陣だった。

 初入閣は13人で、昨秋に発足した菅内閣の5人よりも多く配置。そのうち当選3回の若手が3人で、牧島かれん衆院議員ら2人が40代だった。当選回数9〜3回までの議員をまんべんなく登用し、安全保障の要である外相と防衛相は留任。岸田氏は総裁選で「老壮青のバランス、中堅・若手の登用が必要だ」と訴えており、「刷新」と「安定」を狙った意図は明らかだ。

 総裁選で支援を求めてきた安倍晋三・元首相や麻生太郎・前財務相の影を薄めようと腐心した跡もうかがえる。財務相に約8年9カ月にわたって在任した麻生氏を党の副総裁に交代。官房長官では、安倍氏に近い細田派の萩生田光一・前文科相ではなく、同派の松野博一元文科相を選んだ。

 また、岸田氏が目玉政策に据える「新しい資本主義の構築」を担う経済再生相に山際大志郎・元経産副大臣を初入閣させ、新設ポストの経済安保相には46歳の小林鷹之・元防衛政務官を抜擢(ばってき)。岸田流の人事を強くにじませた。

主要3派閥から均等に 配慮のあまり…
 ただ、今後の政権運営には自…

7489チバQ:2021/10/06(水) 08:56:05
https://news.yahoo.co.jp/articles/3d9232b2039b7a82f6b5e63972cf106899cab429
新内閣は派閥バランス重視 最高齢77歳、最年少44歳
10/5(火) 19:47配信

産経新聞
岸田文雄内閣の閣僚20人の顔ぶれは、ベテラン・中堅・若手の「老壮青」や自民党の派閥勢力のバランスを重視したことがうかがえる。一方で若手の抜擢(ばってき)を含め初入閣は13人に上り「岸田カラー」を演出した。

堀内詔子(のりこ)ワクチン担当相、小林鷹之経済安全保障担当相、牧島かれんデジタル相は衆院当選3回。最年少は44歳の牧島氏で、小林氏含め40代は2人となった。小林氏は二階派(志帥会)所属だが、甘利明幹事長に近い。牧島氏は麻生派(志公会)に所属し、総裁選で河野太郎広報本部長を支えた。首相が「挙党一致」の意図を持ち一本釣りしたとみられる。

女性は前内閣から1増の3人で、総裁選で敗れた野田聖子少子化担当相も入閣した。最高齢は77歳の金子原二郎農林水産相で、二之湯智国家公安委員長も同い年。初入閣組では金子恭之総務相、古川禎久法相、後藤茂之厚生労働相、山口壮環境相、山際大志郎経済再生担当相ら衆院当選5回以上の「待機組」も目立った。

安倍晋三元首相の出身派閥・細田派(清和政策研究会)からは、平成24年総裁選で安倍氏ではなく町村信孝元官房長官を支持した松野博一官房長官を起用した。一方で安倍氏最側近の萩生田光一経済産業相は横滑りさせ、安倍氏の実弟の岸信夫防衛相を再任して計4人が入閣し、安倍氏への配慮がにじんだ。

麻生派会長の麻生太郎前副総理兼財務相の信頼が厚く、義弟でもある鈴木俊一財務相の登用は、同職を長く務めた麻生氏を外す「交換条件」(首相周辺)の意味合いもある。総裁選で首相勝利の流れを作った旧竹下派(平成研究会)は会長代行の茂木敏充外相に加え同派が推した3人を含め計4人が入閣し、同派幹部は「満額回答だ」と述べた。

7490とはずがたり:2021/10/06(水) 09:56:31

石破・れいわ・国民民主党辺りはオワコンだな。。

「小石河連合」不発で苦境の石破氏、退会者相次ぐ派閥内で「役割終わった」の声も
https://www.yomiuri.co.jp/politics/20211003-OYT1T50136/
2021/10/04 06:43

 自民党の石破茂・元幹事長が苦境に陥っている。総裁選では出馬を断念し、河野行政・規制改革相の支援に回ったが、敗北を喫した。石破派からは退会者も相次ぎ、再浮上に向けた展望は開けていない。

 「党員票で過半数を大きく上回る支持をいただき、議員票に反映させる計画は十分な効果を上げなかった。残念な思いだ」

総裁選や次期衆院選について語る石破氏
 石破氏は1日、地元・鳥取市で記者会見に臨み、総裁選を総括した。


 河野陣営は、河野氏と石破氏に、小泉環境相を加えた「小石河連合」を前面に出し、党員票で圧倒する戦略を描いた。だが、1回目の党員票(382票)のうち、河野氏の得票は約44%の169票で、最低目標とした5割に届かなかった。

 1回目の国会議員票は86票で3位。安倍前首相ら多くの重鎮と折り合いが悪い石破氏の合流によって「議員票離れが加速した」との見方が広がった。

 石破派では、総裁選の前後に山本有二・元農相や、事務総長経験者の古川禎久衆院議員が退会届を提出。所属議員は15人に減った。

 石破氏は1日の記者会見で派閥の解散や他派閥への合流を否定。今後、総裁選に挑む可能性について「未来 永劫えいごう やりません、と言うほど無責任ではない」と述べ、排除しなかった。ただ、石破氏は過去4回挑み、いずれも敗れただけに、派内では「石破氏を首相にするという石破派の役割は終わった」との声さえ出ている。

7491チバQ:2021/10/06(水) 10:15:39
https://news.yahoo.co.jp/articles/9199c61e96fd38219b12bd83d2ce9af2fa8288a4
“麻生副総裁”起用の真の狙いは? 甘利氏「首相と麻生氏の関係だと…」
10/6(水) 10:01配信
西日本新聞
麻生太郎財務相

 約8年9カ月にわたり、安倍晋三、菅義偉両政権で副総理兼財務相を務めた麻生太郎氏が8日、自民党副総裁に就任する。麻生派所属の甘利明幹事長は5日の記者会見で、起用に込めた岸田文雄首相の狙いを代弁。麻生氏の登板で、「政高党低」と言われてきた官邸と党との力関係に変化が生じるとの見方も出ている。

「つまらないプリンス」が会見で見せた「らしくない」顔

 5日、党本部に姿を見せた麻生氏は、甘利氏らと面会。今後の党務や人事などについても意見を交わしたとみられる。これに先立つ会見で甘利氏は「党で不協和音がある場合、大所高所から説得して抑えてもらいたい場面が出てくる。そういう時にお出ましいただいて、頼りない幹事長を助けてほしい」。人事の意図するところをこう説明した。

 当初は、巨大IT企業など多国籍企業の税逃れを防ぐ「デジタル課税」の導入に意欲を見せ、「続投を前提にしていた」(周辺)という麻生氏。だが、党役員の任期制限を掲げた首相に対し、「閣僚は制限しなくていいのか。新しくスタートを切った方がいい」と自ら切り出し、戦後最長の3205日に及んだ在任期間に終止符を打ったという。

 党内では副総裁を「上がりポスト」と見る向きもあり、「体よく閣外に出てもらうために首相が用意した椅子だ」(党関係者)との声も交じる。実際、甘利氏は3日のフジテレビの番組で「首相と麻生氏の関係だと、指示するというより、指導を仰ぐということに精神的にはなってしまう」と発言し、暗に“麻生外し”をにおわせてもいた。

 それでも首相経験者、党内第2派閥の領袖(りょうしゅう)として、盟友の安倍氏と共にキングメーカーをうかがう麻生氏が、党内でにらみを利かせる意味は小さくない。安倍、菅両政権の代名詞となっていた「官邸1強」にも風穴があくのかどうか。

 「薬が効きすぎて、首相が主導権を奪われないといいが…」(岸田派ベテラン)。永田町も霞が関も、その挙動に目を凝らしている。

 (河合仁志)

7492とはずがたり:2021/10/06(水) 10:16:00

若手をだまくらかして総務会長に納まった漢がなんかいうとるでw

総裁選ドキュメント 党風一新の会・福田達夫氏「派閥の力ではなかった」
9/29(水) 17:28配信
https://news.yahoo.co.jp/articles/1f97bd94fc580af80ff5901814236df1f947cd21
産経新聞
【自民党総裁選2021】岸田文雄前政調会長と河野太郎ワクチン担当相の決選投票となった自民党総裁選=29日午後、東京都港区(三尾郁恵撮影)

自民党の党改革を掲げる衆院当選3回以下の若手議員のグループ「党風一新の会」の代表世話人を務める福田達夫衆院議員(細田派)は29日、同日投開票された党総裁選について記者団に「われわれが求めた開かれた総裁選は、ほぼ完全な形でできた」と語った。

同会は、派閥が所属議員の投票行動を締め付けることを否定してきたが、福田氏は岸田文雄新総裁が当選した結果について「派閥の力ではなかったと理解している。個々の議員がそれぞれ支援する候補者のために働いた」と述べた。自身は1回目の投票と決選投票ともに岸田氏に投票したことも明らかにした。「一番初めに名乗りを上げ、改革を挙げた。支えがいがある」と理由を説明した。

7493とはずがたり:2021/10/06(水) 10:45:05

変節し過ぎで国民にも議員にも信用されてない現実だったという

河野氏のキャッチコピーは「自民を変える」
2021/9/10 12:21 (JST)9/10 12:39 (JST)updated
c一般社団法人共同通信社
https://nordot.app/808900621436862464?c=39550187727945729

 河野行革相は10日夕の総裁選出馬表明会見で「日本を前に進める」「自民党を変え、政治を変える。日本の危機に全力で」とのキャッチコピーを掲げる。関係者が明らかにした。

7494とはずがたり:2021/10/06(水) 12:33:13
まぁ別に適法だからいいんだけど,河野が綺麗事云えるのも結局これってこった。

河野太郎ワクチン相 “ファミリー企業”から6700万円の献金を受けていた
「週刊文春」編集部2021/09/21
source : 週刊文春 2021年9月30日号
https://bunshun.jp/articles/-/48752

 自民党総裁選に立候補した河野太郎ワクチン担当相(58)。河野氏の政治団体が、父・河野洋平元自民党総裁が大株主で、弟・河野二郎氏が社長を務める企業など“ファミリー企業”から、少なくとも6700万円の献金を受け取っていることが、「週刊文春」の取材でわかった。

2012年12月4日付で、100万円を献金
 当該の企業は、河野氏の選挙区・神奈川県平塚市に本社を置く「日本端子」。祖父・河野一郎氏が創業し、主に車載用端子などの設計・製造を手掛けている。2020年度の売上高は約170億円で、中国に傘下の子会社を持つ。

「河野氏も富士ゼロックス退社後の1993年から約9年間、同社の取締役を務めていました。現在は洋平氏が約30%の株を保有する大株主で、河野氏と二郎氏もそれぞれ2%の株を保有している。いわば、河野家の“ファミリー企業”です」(事務所関係者)

 河野氏が代表を務める「自民党神奈川県第15選挙区支部」の政治資金収支報告書によれば、日本端子は2012年12月4日付で、100万円を献金。この日は、自民党が政権復帰を果たした衆院選の公示日だった。同社は2014年にも計250万円、他の年にも数百万円の単位で献金している。

「また、日本端子は、河野氏の資金管理団体だった「新政フォーラム」にも毎年のように、100万円を超える献金を重ねてきた。」

7495とはずがたり:2021/10/06(水) 12:35:44
>>7479
Willだからどこまで信用出来るのかわからんけど

自民党総裁選:無視できない河野太郎氏と「日本端子」の関わり【朝香豊の日本再興原論 No69】
公開日:2021年9月21日 更新日:2021年9月21日
https://web-willmagazine.com/politics/M7rcb

7496チバQ:2021/10/06(水) 13:24:02
https://news.yahoo.co.jp/articles/ec119aa037b3f1f16300f44a3314e120dced06f1
衆院選宮城1区に春藤氏、4区早坂氏 維新が擁立発表
10/6(水) 11:16配信

河北新報
春藤沙弥香氏

 次期衆院選で、日本維新の会は5日、仙台市内で記者会見を開き、宮城1区に新人で元会社員の春藤(しゅんどう)沙弥香氏(39)、宮城4区に新人で元仙台市議の会社員早坂敦氏(50)を擁立すると正式発表した。

 春藤氏は五所川原市出身、弘前大卒。記者会見でシングルマザーとして子育てに携わり、子どもの貧困支援活動に関わってきたことを説明。「現場を知らない人が法律を作る立場におり、必要な支援が当事者に届いていない。自分がパイプになる」と訴えた。

 早坂氏は仙台市出身、東北高卒。会社員を経て2011年から仙台市議を1期務めた。15年県議選で青葉選挙区に維新公認で立候補し、落選した。会見で「維新が掲げる議員や公務員の『身を切る改革』を実行し、新型コロナウイルス対策や教育無償化に充てたい。既成政党とは違う」と主張した。

 1区では自民党現職の土井亨氏(63)、立憲民主党現職の岡本章子氏(57)=比例東北=が、4区では自民党現職の伊藤信太郎氏(68)、共産党新人で元仙台市議の舩山由美氏(53)が立候補を予定する。

河北新報

7497チバQ:2021/10/06(水) 16:05:12
石破派(河野推薦人)⇒無派閥⇒竹下派

https://news.yahoo.co.jp/articles/03d9f529515472c8f3070911f3726ef1ca099eec

自民旧竹下派、麻生派に並ぶ第2派閥に 古川法相ら入会で53人
10/6(水) 14:30配信


産経新聞
自民党旧竹下派(平成研究会)会長代行の茂木敏充外相は6日の派閥会合で、古川禎久法相が入会したと発表した。5日には石崎徹氏の衆院議員辞職に伴い繰り上げ当選した小松裕衆院議員も派閥に復帰した。所属人数は53人となり、党第2勢力の麻生派(志公会)に並んだ。

茂木氏はあいさつで「数だけを競うものではないが、党内第2グループになる。それだけ自民党や政権において大きな責任を担うという緊張感をもって臨みたい」と述べた。

7498チバQ:2021/10/07(木) 09:15:56
https://news.yahoo.co.jp/articles/cc9d5b038d557c99dac5099ab1cdab192e6672cb
派閥バランスに配慮 副大臣・政務官を決定 新政権
10/6(水) 20:40配信
時事通信
副大臣と記念撮影する岸田文雄首相(前列左から3人目)。同2人目は鈴木貴子外務副大臣=6日午後、首相官邸

 政府は6日の臨時閣議で、副大臣26人・政務官28人の人事を決定した。

 起用は自民党の派閥勢力をほぼ反映し、各派のバランスに配慮した。

 副大臣を自民党の派閥別で見ると、安倍晋三元首相の出身派閥で最大の細田派が6人。麻生派は5人、旧竹下派は3人、二階派と岸田派は各2人だった。閣僚起用がなかった石破派と石原派からは、冨樫博之復興副大臣、鬼木誠防衛副大臣がそれぞれ入った。

 無派閥は、菅義偉前首相を支持するグループに所属する黄川田仁志内閣府副大臣ら3人。公明党も横山信一復興副大臣ら3人だった。女性は鈴木貴子外務副大臣1人だった。

 政務官で女性は公明党の鰐淵洋子文部科学政務官ら4人が登用された。派閥別では無派閥が7人で最も多く、細田派と二階派各6人、岸田派3人、麻生派2人、旧竹下派1人で、石破派と石原派はゼロだった。公明党は3人。

 岸田文雄首相は首相官邸で開いた副大臣会議で、「官僚との適切な信頼関係の下、各省の力が十分発揮できる環境づくりに取り組んでほしい。全力を尽くしていただきたい」と語った。

7499チバQ:2021/10/07(木) 18:39:01
https://digital.asahi.com/articles/ASPB75VB6PB6UTFK014.html?_requesturl=articles%2FASPB75VB6PB6UTFK014.html&pn=4権勢振るった自民・二階派が苦境に 「しばらく冷や飯」の声も
権勢振るった自民・二階派が苦境に 「しばらく冷や飯」の声も
会員記事自民党総裁選2021自民

野平悠一2021年10月7日 18時06分

 自民党の二階俊博前幹事長が率いる二階派(47人)が苦境に立たされている。菅政権では幹事長派閥として権勢を振るったが、岸田政権で状況が一変。党幹部への登用はなく、派内からは「しばらくは冷や飯だ」との声も漏れる。

 「先生方のご指導のおかげでいま私はこの立場に立っています」。新内閣が発足した5日、経済安全保障相に就任した小林鷹之衆院議員(46)は、所属する二階派の事務所に集まった同僚議員らの前でマイクを握り、深々と頭を下げた。

 経済安保相は岸田文雄首相肝いりの新設ポスト。そこに抜擢(ばってき)されたのが当選3回の小林氏だった。ただこの人事は、岸田氏が政調会長時代に立ち上げた党の新国際秩序創造戦略本部(座長・甘利明幹事長)で小林氏が事務局長を務めており、岸田、甘利両氏による「一本釣り」との見方が強い。

 二階派からは、民主党政権で外務副大臣などを務めた「移籍組」で、派閥事務総長だった山口壮環境相(当選6回)も初入閣を果たした。総裁選では、小林氏と山口氏はいずれも安倍晋三元首相が推す高市早苗政調会長の推薦人に名を連ねた。

 こうした人事について、二階派内には衆院当選5回以上の「入閣待機組」も複数控えていただけに、議員たちの心中は複雑だ。二階派議員の1人は「期待した人選とは異なるが、2人が入閣しただけでも良しとしないといけない」と語る。

 今回、二階派は幹事長職を失うなど、党役員人事で冷遇される立場となった。

 昨年の安倍氏の辞任に伴う総裁選では、二階氏は他派閥に先がけて当時の菅義偉官房長官の支持を表明。菅政権発足の立役者となったことで幹事長続投を勝ち取り、側近の林幹雄幹事長代理も留任した。ほかにも党の財政を担う経理局長、副幹事長25人を束ねる筆頭副幹事長も二階派が握るなど影響力を高めた。

 一方、今回の総裁選は、菅氏が不出馬を表明後、二階氏は誰を支持するか明言しなかった。このため幹部の1人は二階氏の心中を推し量り「情勢をギリギリまで見極めたうえで勝ち馬に乗るという戦略だ」と語っていた。だが、投開票前日の派閥幹部会では、決選投票にもつれ込んだ場合に誰に投票するかで意見が割れた。二階氏も特定の支持を最後まで口にすることはなく、決選投票も自主投票が決まった。

 総裁選の投開票が行われた9月29日夕、党総裁に選出されたばかりの岸田氏が党本部にある総裁室に初めて入った。同じフロアのすぐ手前にある幹事長室には二階氏らがいたが、岸田氏が立ち寄ることはなかったという。

 二階派は、二階幹事長時代に野党議員出身者らを自派に入れるなど拡大路線を取ったことで、他派閥の議員と公認を争う競合区が各地で生まれた。総裁派閥となった岸田派と調整がついていない選挙区もあり、党の新執行部から「しっぺ返し」を食らうとの懸念も派内でくすぶっている。

 二階派関係者は、同派が「冬」の季節に入ったと認め、こう語った。「『冬来たりなば春遠からじ』という言葉がある。いまは冬だが必ずまた春は来る」(野平悠一)

7500チバQ:2021/10/07(木) 18:40:51
https://www.asahi.com/articles/ASPB75F0CPB7UTFK00F.html
石破派が正念場 「河野氏支援」も失敗 離脱者・退潮とまらず
2021衆院選自民党総裁選2021自民

山下龍一2021年10月7日 16時20分

石破派の総会で険しい表情を見せる自民党の石破茂元幹事長=2021年10月7日午後0時3分、国会内、山下龍一撮影

 自民党の石破茂元幹事長が顧問を務める石破派(15人)が、党内での孤立を深めている。党総裁選で石破氏が支持した河野太郎前行政改革相が敗れ、派閥は組閣などで再び冷遇。所属議員の退会やベテランの引退もあり、退潮に歯止めがかからない状況だ。

 7日、総裁選後初めて開かれた石破派の総会で、事務総長の鴨下一郎元環境相が「仲間だった古川(禎久)先生が法務大臣になった」と報告。改めて結束を確認する総会の出席者は10人にとどまり、国会内の会場には空席が目立った。

 総裁選で石破派は、石破氏の意向も受けて、所属議員の大半が河野氏の支援に回った。その結果、岸田内閣で閣僚の起用はゼロだった。一方で2015年の石破派創設メンバーだった古川氏は、総裁選の投開票翌日の先月30日に派閥を退会し岸田内閣で法相に起用。古川氏は今月6日、竹下派に入会した。

 古川氏のほか、派閥ナンバー2の会長代行を務めた山本有二元農林水産相が退会し、派閥のメンバーは15人に減少。さらに派閥運営の要となる事務総長の鴨下氏は次期衆院選に出馬せず引退するが、後任の事務総長は決まっておらず、運営態勢の見直しも迫られている。

 石破氏はこれまで4度、総裁選で敗北し、今回の総裁選への出馬は断念した。石破派は安倍・菅政権下で非主流として冷遇を受けた。今回の総裁選では国民的な人気が高い河野氏の支援にまわり、河野氏を勝利させることで主流派への返り咲きを狙っていた。ところが河野氏は敗北し、その目算が外れた。派内からは「冷や飯食いに疲れた」との声も漏れる。

 石破氏は当面、派閥所属議員の衆院選勝利に向けた応援に注力する構えだが、石破氏の先行きは見通せない。他派閥の幹部は「石破派は解体した方がいい」と冷ややかにみる。(山下龍一)

7501とはずがたり:2021/10/07(木) 23:44:57

めっちゃいいこといってるやん。

「威張る奴は選挙区へ聞こえていく」 二階氏が派閥引き締め
https://www.sankei.com/article/20211007-T7TY3HLI3RI6LKSTYODTTQVL6Q/
2021/10/7 14:45
2021衆院選

自民党の二階俊博前幹事長が率いる二階派(志帥会)は7日の会合で、間近に迫った衆院選(19日公示-31日投開票)に向けて引き締めを図った。

二階氏は、先の党役員・閣僚人事でポストに就いた議員に対し「役所は威張りに行くところではなく、役人ができないことを代わってやってあげることだ」と指摘。「ボヤっとして威張り散らしている奴はバカにされ、伝説のごとく語られる。やがて選挙区へ聞こえていく」と訓示した。

伊吹文明元衆院議長は「選挙になると、つじつまの合わない言動が多くなるので、注意してやってほしい。後で必ず落とし前をつけさせられる」と述べた。

伊吹氏はまた、立憲民主党が公約に「時限的な5%の消費税減税」「年収1千万円程度を下回る人の所得税ゼロ」を掲げていることに言及し、「(減収が見込まれる)22兆円を一体どうするんだと。社会保障や防衛費をみんな削っちゃうのか。それとも借金で垂れ流すのか。そういう話が全くないまま選挙は行われるので心してやってほしい」と語った。

中曽根弘文元外相は「岸田文雄内閣の支持率も50何%ということで、必ずしも菅義偉内閣発足のときのようにいっていない。衆院選も厳しい選挙だと思ってしっかり頑張って、またここでみんなでお会いしたい」と激励した。

7502チバQ:2021/10/07(木) 23:54:17
https://news.yahoo.co.jp/articles/766ca3dd6ccef6beb1265a0c7797bc04660f26d0
「二階俊博」失脚で放り出される3人の二階派議員 あのサラブレッド三世も流浪の民に
10/7(木) 17:01配信

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デイリー新潮
細野豪志元環境大臣

 陰の総理と呼ばれ、5年にわたって自民党幹事長として暗躍した二階俊博が失脚した。それでも岸田内閣に山口壮環境大臣と小林鷹之経済安保大臣の2人を送り込んだ影響力には感服するばかりだが、派閥の地盤沈下を見てさすがに意気消沈したのか、来週の解散直前に政界を電撃引退するのではないかという噂まで出回っている。二階派にさえいれば選挙に有利になるのでは……そう考えていた47人の議員は、突然の失脚に慌てふためいている。

【写真3枚】この記事の写真を見る

 そしてこの中の3人がいま、裸のまま放り出された流浪の民となっている。

 一人目は中曽根康隆、39歳。祖父は中曽根康弘元総理、父は中曽根弘文元外務大臣。群馬では福田・小渕と並ぶ名家で、慶應法学部卒・米コロンビア大学修士と学歴も申し分ない。そんなサラブレッドも、二階派ゆえ流浪することになってしまった。前回選挙で康隆は群馬1区での出馬を模索したが、党の裁定により単独比例で出ることに。小選挙区と比例では重みがまったく違う。永田町でも霞が関でも、小選挙区当選者は「城持ち大名」として扱われる一方、比例当選者はほとんどが小選挙区落選を経ての復活であることから「ゾンビ」などと陰口を叩かれる。康隆も今度こそ群馬1区で出馬したい。しかし、群馬1区の現職城持ち大名は清和会所属の尾身朝子。つまり安倍の推しがある。二階が幹事長であったならば、どちらも公認せず、当選した方を自民党所属議員とするような離れ業をやってくれたかもしれないが、安倍に気を遣う岸田や甘利が康隆を厚遇する保証は無くなった。隣の選挙区で連続当選している福田家のプリンス・達夫は今や総務会長。将来の総理候補なのに、かたや康隆は選挙区も決まらない。さすらいながら気をもむ日々が続くだろう。

 二人目は、長島昭久、59歳。旧民主党ではタカ派議員だったが、希望の党を経て自民党に入党し、二階派に入会した。野党生活に見切りをつけて自民入りしたのと引き換えに、自分の小選挙区は奪われ、代わりにあてがわれたのは東京18区。吉祥寺を中心とする地域で、相手はなんと菅直人元総理。かつて自民党政権を倒すために手を携えた人物と激しく戦う羽目になるとは、想像もしていなかっただろう。そして敵は元総理。名声地に落ちたとはいえ、腐っても鯛だ。二階が幹事長なら陰に陽に手助けしてくれたかもしれないが、今の自民党の体制では、勝手にやれ」(他派閥自民党議員)と言われてしまう状況である。

 三人目は、細野豪志元環境大臣、50歳。前回の衆院選で女帝・小池百合子に騙され、希望の党の中心人物となってしまった。自らは静岡5区で当選したが、選挙の最中から希望の党はすでに瓦解状態。紆余曲折を経て、来るもの拒まずの二階に拾われた。ただし、民主党時代に自民党を批判し続けたため、未だに入党できず、無所属の二階派特別会員と言う位置付けだ。選挙にめっぽう強かったものの、民主党から希望の党、無所属を経て自民党入りを目指す姿に地元での評価は芳しくなく、頭を下げて回る日々だ。細野自身も「政策の軸は変えていない、ひたすら地元を回って説明する」と語っている。そんな細野は希望の党時代の前回選挙で、自民党候補だった吉川赴を比例復活できないまでに叩きのめした。ところが1年半後、別の議員が辞職したため、吉川が繰り上げ当選した。この吉川はまさかの岸田派。つまり細野は今回、入りたい自民党の総裁派閥候補とガチンコ勝負することになってしまったのだ。なお、吉川は選挙に弱く、過去3回の総選挙とも小選挙区では落選している。自民党のルールに従えば、比例との重複立候補はできない。しかし今回は総裁派閥と言うことで、吉川を自民お得意の「例外扱い」で重複立候補させる可能性もある。細野はあらゆる意味で人生最大の厳しい戦いを強いられる見込みだ。

 二階派は長く権勢を誇ってきただけに、凋落ぶりも激しい。元々は二階が無理をして派閥拡大に突っ走ってきたツケとも言える。選挙当選だけを信じて派閥のパーティー券を懸命に売ってきた議員たちはいま、何を思うのだろうか。一方で、こうした権力闘争をくぐりぬけていくことこそ自民党の力の源泉ともいえる。野党のぬるま湯につかって総理になる覚悟が見られない立憲民主党の枝野代表は、二階の爪の垢でも煎じて飲んだ方がいい。

武田一顕(たけだ・かずあき)
元TBS北京特派員。元TBSラジオ政治記者。国内政治の分析に定評があるほか、フェニックステレビでは中国人識者と中国語で論戦。中国の動向にも詳しい。

デイリー新潮取材班編集

2021年10月7日 掲載

7503とはずがたり:2021/10/08(金) 19:47:58
河野陣営から“塩対応”、石破氏も不出馬情報でキングメーカー・二階幹事長が迷走〈dot.〉
9/13(月) 7:00配信
https://news.yahoo.co.jp/articles/6db89ad1b2e3907dd39c649d1e59d55df0b6b2e8
AERA dot.

「うちはどうなるんだろう」

 こう漏らしたのは、二階派の国会議員だ。
昨年9月の自民党総裁選では、真っ先に菅義偉首相の立候補を後押ししてキングメーカーとなった二階俊博幹事長。だが、今回の総裁選では存在感を示せない状況だ。

 岸田派会長の岸田文雄元外相、高市早苗前総務相、河野太郎ワクチン担当相の3人がすでに出馬表明している。だが、二階派はまだ誰を推すか態度をハッキリさせていない。

 菅首相の退任表明後、二階氏が接触したのは元幹事長の石破茂衆院議員だ。総裁選に意欲を燃やす石破氏はグループだけでは推薦人確保が難しく、二階幹事長に支援を要請した。

「二階氏がサポートを打診し、石破氏もありがたいお話だと応じたそうです。今回は石破推しと聞いていた」(前出・二階派の国会議員)

 しかし、河野氏が出馬表明し、石破氏のグループが揺れ、平将明衆院議員らが河野氏支援を表明した。総裁選に出馬するための推薦人は20人必要だ。石破氏のグループは全員で17人、ただでさえ足りなかったのに、さらに窮することになった。石破氏のグループの国会議員は、天を仰ぐ。

「河野氏出馬で石破派の議員7人ほどが出てしまった。これまで安倍、菅政権で徹底的に干されて大臣の椅子もなかなかまわってこない。残ったのは10人ほど。これで立候補となった場合、推薦人の半分を二階派に頭を下げて借りる形になる。石破氏はプライドが高いですからね。河野氏と政策協定を結んで総裁選は出馬しないとグズグズ言い出している」

 だが、河野氏の陣営は石破氏との連携については、こう突き放す。

「河野氏は所属する派閥のボス、麻生太郎副総理兼財務相とその盟友である安倍晋三前首相に軸足を置いて出馬表明している。2人が嫌って遠ざけている石破氏と政策協定を結んでも意味がないでしょう。勝手連で応援してくれるならいいかな」

 石破氏が不出馬という情報もあり、二階派もますます対応に苦慮している。

石破氏がダメなら野田聖子幹事長代行という話も浮上しているが、「野田氏はいろんな問題がありすぎて」との声が多い。流れる公算が大という。

 これまでの総裁選では、いち早く勝ち馬に乗る形で、自民党幹事長在任5年以上という歴代最高記録を更新した二階氏。今回の総裁選では最初に出馬表明した岸田氏が党役員改革案を訴え、「二階外し」を公言し、流れが変わった。

7504とはずがたり:2021/10/08(金) 19:48:21
>>7503
「岸田が言ったからどうしなきゃいかんって、そんなことない」

 こうブチ切れた二階氏は、岸田氏だけは許せないとの思いがあるという。二階派幹部は記者に「内緒だけと…」と総裁選の票読みを見せてくれた。総裁選は、全国の党員、党友による「党員票」と国会議員の「議員票」がそれぞれ383票、合計766票で争われる。

「11日時点で党員票は河野氏が180票プラス?、岸田氏は120票プラス?、高市氏60票ぐらい。議員票は態度未定の国会議員が多く流動的だが、現段階で河野氏は50人、岸田氏は70人、高市氏は20人と予測されている」(同前)

 二階派(約47人)は派閥として誰を推すのか、決める方針だ。前述した票読みには二階派の票は入っていない。自民党閣僚経験者はこう話す。

「河野氏が勝つ方程式は、人気をバックに党員票で圧勝し、そのムードで議員票も取り込むこと。だが、もう一人、誰かが総裁選に出馬して、党員票を河野氏に集中させないよう、分散しなければダメだ。国民的人気が高い河野氏が党員票で岸田氏に差をつければ、議員票も同じ結果になる恐れがある。しかし、”ダークホース”が出て岸田氏が河野氏に党員票で肉薄し、議員票でも接戦となれば、最後までもつれる。党員に人気が高い石破氏が出馬すれば、面白くなるのだが…」

 複数の自民党の国会議員に聞くと、「6〜7割が河野氏の勝つのではないか」と予測しているようだ。そうなると、勝ち馬に乗りたい二階派としては河野氏に乗りたいところ。だが、肝心の河野氏陣営は「塩対応」だという。

「河野氏はすがすがしいイメージが売りですよ、二階派は合わないじゃないですか。石破氏にしても組んでもメリットは少ない。ただ、二階派、石破派の勝手連的なご支援がありがたいです」(河野氏を支援する議員)

 二階派で総裁選対応を最前線でやっているのは、武田良太総務相だという。

「河野氏に乗ろうとしているが、話が進まないとも派内で聞こえます。対応の遅れは、岸田氏の党改革案のため、菅首相に裏切られ、幹事長を交代させるとなり、二階氏がカッとなってしまった。そのゴタゴタのため、派閥としての総裁選への対応が遅くなったと指摘する人もいます。10月には任期満了で、衆院選になります。どの候補について、政局をしかけるのか。早く決めてほしい」(前出の二階派の国会議員)

 昨年の総裁選では二階氏が電光石火の対応で菅首相を担ぎ、安倍前首相や麻生財務相を出し抜き、キングメーカーとなった。しかし、1年後には迷走。政治は一寸先が闇である。

(AERAdot.編集部 今西憲之)

7505チバQ:2021/10/10(日) 08:16:49
https://news.goo.ne.jp/article/yomiuri/politics/20211008-567-OYT1T50252.html党運営の中心は二階派から麻生派に…副総裁に就任の麻生氏、「重し役」としてにらみ?
2021/10/08 22:04読売新聞

党運営の中心は二階派から麻生派に…副総裁に就任の麻生氏、「重し役」としてにらみ?

麻生太郎氏 【読売新聞社】

(読売新聞)

 自民党は8日の総務会で、副総裁に麻生太郎・前副総理兼財務相を充てる人事を了承した。麻生氏は、麻生派の甘利幹事長とともに「重し役」として党内ににらみをきかすことになりそうだ。5年以上幹事長を務めた二階俊博氏が率いる二階派の勢いが衰え、麻生派が存在感を高めるなど、党内力学の変化が浮き彫りとなっている。

 「(副総裁のポストに)重みをつけていただく。ご指導いただきながら、安定的な党運営ができればいい」

 福田総務会長は8日、総務会後の記者会見で、こう期待感を示した。

 岸田首相(党総裁)の党内基盤は第5派閥の岸田派(46人)だ。このため、重鎮の麻生氏と甘利氏の起用で、党運営の安定を目指す。麻生氏は第3派閥の麻生派(52人)を率いるほか、最大派閥・細田派(96人)に影響力を持つ同派出身の安倍元首相とも盟友関係で、党内で大きな力をもってきた。首相経験者が副総裁に就任するのは初めてだ。

 一方、二階派出身の党四役はゼロとなった。

 甘利氏は、麻生氏について「党で不協和音がある時に説得にお出ましいただきたい」と語る。衆院選に向け、自民は10程度の選挙区で候補者が競合するが、各派閥の利害が絡み、解決の糸口が見いだせていない。調整役を期待しているとみられる。

 ただ、副総裁の役割は曖昧だ。党則は「総裁を補佐」と定めるが、具体的な権限を記していない。過去には様々なタイプの副総裁が存在した。

 麻生氏の前任の高村正彦氏は安全保障関連法案の取りまとめに奔走し、実務型とされた。実力型の代表格は、金丸信・元副総裁だ。最大派閥の竹下派会長として、絶大な力をふるった。

 麻生氏が党運営にどのようにかかわるかは不透明だ。二階氏は老練な政治手腕で党内を安定させたが、強権的で異論を差し挟みにくいとの不満も出た。党内からは「『二階支配』が『麻生・甘利支配』に変わるだけなら、首相の掲げた党改革の機運がしぼむ」(中堅)と危惧する声もある。

◆「べらんめえ」口調は健在

 副総理と戦後最長の財務相として、8年9か月にわたり安倍、菅両政権の屋台骨を支えた。7月の主要20か国・地域(G20)の会議で、国際課税の新ルール作成を主導し、国際社会でも存在感を発揮した。81歳となった今も毎朝散歩をこなし、体力維持に余念がない。安倍元首相とは「盟友」だ。「べらんめえ」口調は健在だが、失言を懸念する向きもある。祖父は吉田茂・元首相。(自民、麻生派)

7506チバQ:2021/10/10(日) 08:27:26
https://www.jiji.com/jc/article?k=2021100800516&g=pol
首相補佐官に村井氏 岸田派の元財務官僚
2021年10月08日11時05分

 政府は8日の閣議で、国内経済と特命事項を担当する首相補佐官に村井英樹元内閣府政務官(41)を起用することを決めた。8日付。村井氏は衆院当選3回で自民党岸田派所属。財務省出身の政策通で知られ、先の党総裁選でも「新しい日本型資本主義」など岸田文雄首相の政策づくりを主導した。
 松野博一官房長官は8日の記者会見で、「村井氏は国内経済をはじめとした幅広い知識と経験を有しており、適任だと首相が判断した」と起用の理由を説明した。

https://www.yomiuri.co.jp/politics/20211007-OYT1T50248/
【独自】首相補佐官に岸田派の村井英樹氏…財務省出身の政策通
2021/10/08 05:00
 岸田首相は7日、国内経済と特命事項を担当する首相補佐官に、村井英樹・元内閣府政務官(41)を内定した。8日に正式決定する見通しだ。

 岸田派所属の村井氏は財務省出身の政策通で知られる。総裁選では格差を是正し、中間層拡大を目指す「新しい日本型資本主義」や新型コロナウイルス対策などの政策作りを主導した。

 村井氏は衆院当選3回で、岸田氏が重視する若手登用も意識した人選だ。財務省出身で岸田派の木原誠二官房副長官とも近い。首相は、側近2人を首相官邸に置き、省庁横断の案件などで調整役を担わせるとみられる。

 国家安全保障に関する首相補佐官は、木原氏が兼務している。

7507チバQ:2021/10/10(日) 08:30:33
https://www.sankei.com/article/20211008-GBOUBZLMONPJLH74VNJML5R7UI/経済安保、デジタル…重要政策「甘利人事」くっきり
2021/10/8 20:38
長嶋 雅子


岸田文雄政権で、自民党の甘利明幹事長に近い議員が党役員や閣僚に抜擢(ばってき)されている。甘利氏が打ち込んできた経済安全保障やデジタルといった重要政策で立案能力が高い若手の起用が目立つが、党内からは「甘利人事だ」との声も渦巻いている。(長嶋雅子)

「私の人事じゃありませんから」。甘利氏は8日、自身が代表の派閥横断の政策グループ「さいこう日本」(37人)の会合で党役員・閣僚人事に話題が及ぶと、こう謙遜した。


閣僚には麻生派(志公会)所属の甘利氏が推した同派の山際大志郎氏が経済再生担当相に、二階派(志帥会)の小林鷹之氏が経済安保担当相として入閣した。甘利氏が座長を務める党の経済安保戦略を議論する新国際秩序創造戦略本部で山際氏が幹事長、小林氏が事務局長を務めた。特に小林氏は政府への提言とりまとめに奔走するなど汗をかいてきた。

甘利氏は以前から若手の登用に積極的だった。甘利氏が座長を務め、9月に発足したデジタル庁創設に向けた議論を行った党デジタル社会推進本部は「甘利スクール」の様相だ。岸田派(宏池会)の小林史明氏が同本部事務総長から河野太郎前ワクチン担当相の補佐官に抜擢され、今回の人事ではデジタル副大臣に就任。牧島かれんデジタル相と小林鷹之氏も同本部で小委員長を務めた。


ただ、「行き過ぎた甘利氏主導」(閣僚経験者)の人事は波紋を広げた。6日の副大臣・政務官人事を控えた5日の記者会見で「小林経済安保担当相を支える副大臣に(党側の)チームのメンバーを充てたい」と述べた。

党内から「政府の人事に口を出すのか」と疑問視する声が出たが、結果的に「さいこう日本」のメンバーで甘利氏に近い大野敬太郎氏が就任。松野博一官房長官や梶山弘志幹事長代行らも「さいこう日本」に所属する。

甘利氏は最大勢力の細田派(清和政策研究会)に影響力のある安倍晋三元首相、麻生派会長の麻生太郎副総裁とのパイプが太く、それぞれの頭文字から「3A」といわれる。首相は党内基盤を盤石にするため甘利氏を幹事長に据えたが、甘利氏が突出すれば3Aのバランスにも影響しかねない。党幹部は「首相は頼りにしているが、甘利カラーが出すぎるのはよくないな」とクギを刺した。

7508チバQ:2021/10/10(日) 08:33:10
さいこう日本

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%95%E3%81%84%E3%81%93%E3%81%86%E6%97%A5%E6%9C%AC



甘利明(麻生派)(11回、神奈川13区)
林幹雄(二階派)(8回、千葉10区)
渡海紀三朗(8回、兵庫10区)
平沢勝栄(二階派)(7回、東京17区)
田中和徳(麻生派)(7回、神奈川10区)
梶山弘志(6回、茨城4区)
松野博一(細田派)(6回、千葉3区)
石田真敏(6回、和歌山2区)
高木毅(細田派)(6回、福井2区)
平井卓也(岸田派)(6回、香川1区)
金子恭之(岸田派)(6回、熊本5区)
坂本哲志(石原派)(5回、熊本3区)
平将明(石破派)(4回、東京4区)
山際大志郎(麻生派)(4回、神奈川18区)
齋藤健 (石破派)(3回、千葉7区)
義家弘介(細田派)(2回・参院1回、比例南関東)
佐藤ゆかり(二階派)(2回・参院1回、大阪11区)
中山展宏(麻生派)(2回、比例南関東)
(計18名)

参議院議員

金子原二郎(岸田派)(2回・衆院5回、長崎県)
(計1名)

7509チバQ:2021/10/10(日) 08:35:46
https://news.yahoo.co.jp/articles/fa8b9285219591f8cf1f5aaca65946e3d2fa4216
「派閥の力に屈したように見せかけて…」岸田内閣は実力重視の“策士内閣”か? デジタル3人衆、抜擢人事、甘利氏起用の意図
10/9(土) 15:10配信
ABEMA TIMES
 新聞社などが「岸田内閣の支持率は歴代内閣の発足時より低調だ」と世論調査の結果を報道したことについて6日、岸田総理がコメントした。


 記者から世論調査の受け止めを聞かれた岸田総理は「各社によってだいぶ幅があるとも受け止めている。それぞれ質問のあり方等も違うのかなと想像する」と回答。その上で「いずれにせよ、この低い数字も含めしっかり受け止め、自分自身をしっかり振り返りながら、これから選挙に向けてしっかり取り組んでいきたいと考えている」と述べた。

岸田内閣は実力重視の“策士内閣”か? デジタル3人衆、抜擢人事、甘利氏起用の意図

 今回の岸田内閣で全20閣僚のうち初入閣は13人。平均年齢61.8歳、女性の入閣は3人だった。デジタル大臣のポストには、当選3回で40代の牧島かれん議員を起用。デジタル副大臣には小林史明議員、デジタル大臣政務官には山田太郎議員を起用した。

 公共政策に詳しい東京工業大学准教授の社会学者・西田亮介氏は、今回の岸田内閣の党役員人事について「真の仕事師内閣、策士内閣だと面白い」と語る。

東京工業大学准教授の社会学者・西田亮介氏

「特に印象に残ったのは、デジタル関係の人事だ。これまでは『本当にデジタル推進したいのか?』『むしろデジタル利権に敏いのでは?』という印象があった。しかし今回のデジタル大臣、副大臣、政務官の人事を見ると、本当にデジタルに強く、実績がある詳しい人たちが担当している。デジタル大臣に任命された牧島議員は、修士と博士の学位をお持ちで、自民党のデジタル政策を取り仕切ってきた実績もある。副大臣の小林議員は通信社出身で、自他共に認めるデジタル分野に詳しい方。山田議員も2010年代前半からインターネットを使った選挙運動に取り組んでいて、強力な支持基盤がない中、しっかり当選してきた。本当の意味で仕事をしてくれる人事ではないか」

 また、今回岸田内閣では総務会長のポストに福田達夫議員を起用。福田議員について、西田氏は「小泉進次郎前環境大臣の“懐刀”と言われてきた。福田議員の方が年齢は上で、『小泉進次郎と福田達夫』(田崎史郎、文春新書)という2人の対談で作られた本もある」とコメント。

「また、商社に務めた経験もあり、外国語も堪能。実力派だ。総務会長は、ベテランが担うことが多い難しい役割だが、小泉前環境大臣が自民党の農政改革をやっていたときに、裏方を取り仕切っていたのが福田議員だと言われている。農水行政は複雑なパワーバランスで成り立っているといわれが、そこに切り込んでいった。なかなかの“策士”であり、派閥の微妙なバランス、政策の調整などの場面で手腕を発揮することが期待されているのではないか。『党風一新の会』(当選3回以下の“若手”衆議院議員約90人で作られた派閥にとらわれない衆院議員有志)をまとめてきた仕掛け人の一人で、まさに抜擢人事といえる」

 さらに、西田氏は幹事長に起用された甘利明氏に言及。甘利氏は2016年、金銭授受問題の疑惑で閣僚を辞任。記者会見では「秘書には政治資金収支報告書に記載するよう指示したが正しく記載されなかった」と述べ、捜査の結果、検察庁は甘利氏を不起訴とした。

「岸田総理はあえて甘利氏を幹事長に起用したのなら面白い。派閥の力に屈したかのように見せかけて、政府ではなく党で周囲の目につきやすい幹事長のポストにあえて甘利氏を起用したのかもしれない。実際に甘利氏は週刊誌などから直撃取材も受けている。世間に照らして、派閥の論理だけではもたないことを知らしめ、岸田色と求心力を強めていきたいと思っていたとすればなかなかの策士だ」 (『ABEMAヒルズ』より)

7510チバQ:2021/10/10(日) 08:45:24
https://news.yahoo.co.jp/articles/3bd65491fc7eb140db26770c5665ace4365f3023岸田総理、勝利の背景に“SNSコンサル” 担当者は「短歌や俳句のようにツイートを熟考」と評価
10/9(土) 5:57配信

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デイリー新潮
「加藤の乱」を経験
岸田文雄内閣総理大臣

 解散を決断し、自信に満ち溢れた表情を見せた岸田文雄新総理。勝利の背景には、SNS戦略に広報のプロを採用するなど入念な準備があったのだという。

【写真2枚】この記事の写真を見る

 ***

 大学受験では3度、東大に不合格となり、早稲田大学へと進学。卒業して日本長期信用銀行に入行後、5年の勤務を経て、父である岸田文武衆議院議員の秘書として働くことになる。

 31歳の時、地元広島のマツダで役員秘書をしていた裕子夫人とコタツを囲んでお見合いし、結婚。3人の息子に恵まれた。

 1993年、まだ中選挙区時代の旧広島1区から出馬し、初当選。2000年には、当時の派閥領袖だった加藤紘一元幹事長による「加藤の乱」を経験する。若手議員だった岸田総理らは内閣不信任決議案に賛成しようとし、森喜朗総理に退陣を迫るも、党本部の切り崩しで鎮圧されてしまうのだ。

 岸田総理と同じ派閥(宏池会)に所属し、総理とは縁戚関係にある広島県選出の宮沢洋一参院議員は、

「岸田さんの加藤さんについていこうという気持ちは私より遥かに強かったと思います。加藤さんは熱病を患っていたような感じだった。加藤さんが“桶狭間だ!”と言って走り出しても、桶狭間がどこかわからなかったと言っていた議員もいました。当時はとにかく、加藤さんが突っ走って、周りはそれについていくのに精いっぱいだったんです」

 この戦いを通じて岸田総理は「負け戦をしてはならない」という教訓を得たとされている。

アドリブでの炎上が多かった河野氏に対して岸田氏は……
 12年、古賀誠元幹事長から宏池会会長の座を継承するも、権力の椅子にはなかなか手が届かず。18年には総裁選出馬を断念。安倍総理からの禅譲を期待しているとその“腰砕け”ぶりも報じられた。20年の総裁選では菅前総理に敗北し、「岸田は終わった」と陰口を叩かれた。ではなぜ今回の総裁選で勝利できたのか。実にフシギだが、宏池会の議員はこう分析する。

「結局、入念に準備できていたのがうちの会長だったということでしょう。政策も会見の原稿も議員を含めて打ち合わせをし、しっかり準備してきました。河野太郎さんはテレビや会見の質疑応答でアドリブも多く、炎上してしまった感がありましたよね]
俳句や短歌のようにツイート内容を熟考
 確かに敵失という僥倖もあった。さらに、前回の敗戦から今回に至るまで、外部からアドバイスしてきたのが、共同PR総研所長の池田健三郎氏である。

 その池田氏によれば、

「私は昨年8月頃からこの総裁選まで岸田さんの広報戦略のアドバイザーを務めていました。岸田さんはそれまで発信力が課題で、昨年からプロをつけてしっかり取り組もうと岸田陣営から依頼を受けたのです。この1年で注力してきたのはテレビ、新聞、雑誌における目線や立ち居振る舞いなどで、SNSを中心に全般的なアドバイスをしてきました」

 特にツイッターに関して、こう言う。

「実は岸田さんがツイッターアカウントを開設したのは去年の4月のことなんです。人気商売である政治家が、つい最近までツイッターをやっていなかったというのは正直驚きでした。岸田さんは非常に真面目な方で、ツイッターを始めるにあたり、トランプ大統領のツイッターの使い方を気にされていました。“ツイッターを始めるとやめられなくなるのでは”“トランプ大統領のように不穏当なツイートをして、拡散してしまうのでは”という思いを抱いていたようです。それもあり、ツイッターを始めるときには、周辺の人からも説得をしたようです」(同)

 真面目さが一周回って、周囲から笑いすら起きてしまいそうな話だが、総裁を目指す以上、プライベートを見せる覚悟を決めなければと、家族とのエピソードの発信にも踏み切った。

 池田氏が続ける。

「政治家の中にはツイートを秘書に任せている人も多い中、岸田さんは文面をご自身で練られています。まるで、俳句や短歌を考えるように言葉を吟味し、熟考しているのです。岸田さんのツイートは“AではあるがBの面もある”というような多面的な視点から作られた文面が多く、深みを感じさせます」

「週刊新潮」2021年10月14日号 掲載

新潮社

7511チバQ:2021/10/10(日) 08:54:54
https://news.yahoo.co.jp/articles/0baed0c13194a552aa0eb2b60add7ee8698afcf8麻生前財務相を外し、安倍元総理の意向を“無視”… 岸田総理の人事への評価は
10/10(日) 5:56配信

デイリー新潮
「麻生さんを外したことを見てほしい」
岸田文雄内閣総理大臣

 解散を決断し、自信に満ち溢れた表情を見せた岸田文雄新総理。党役員と官僚人事に透けて見える思惑とは――。


***

 いよいよ、船出となった岸田総理は周囲に、

「来年の参院選までは大変だ。うちの派閥は人数が少ない。すぐに好きな人事はできないだろう」

 と「弱い派閥」ゆえの苦悩を漏らしている。1982年、田中角栄の後押しで誕生した中曽根康弘内閣も、官房長官や重要ポストを田中派に譲り、融和を図った歴史がある。「田中曽根内閣」と揶揄された所以だ。

 実際、今回も官房長官と幹事長ポストは自派閥で出さず、党役員と閣僚人事も岸田陣営の勝利に貢献した派閥に配慮されている。ただし、中でも岸田総理は、

「麻生さんを外したことを見てほしい」

 と強調しているという。今回の人事で「3A」の一人である麻生太郎前財務相は閣内から外れ、党の副総裁に就任した。歴代3位、約8年9カ月に及んで安倍政権、菅政権を支えた重鎮の首に岸田総理が鈴をつけたのだ。自分は与党実力者の傀儡(かいらい)ではないと強調したかったのか、さらに、もう一人の「A」に対しても――。

安倍元総理の要望を無視
「安倍元総理の要望は受け入れられませんでした」

 と、囁くのは細田派(清和研)関係者。

「安倍さんは出身派閥の細田博之会長に対し、何度も電話して“高市早苗を幹事長に”と要望していました。さらに、官房長官は萩生田光一さんにという希望も持っていた。ただ、派内には安倍さんの高市幹事長案について、二人とも派に属していないことから、“部外者が部外者を推すようなもの”と怒る人も出た。そこで調整能力に長けている松野博一さんを官房長官に据えるべく細田さんは岸田さんに直談判しました。岸田さんは安倍さんに連絡をとっておらず、人事の結果に安倍さんは不満を募らせていました」

 しかし、もう一人の「A」にはおんぶにだっこなのだから、皮肉という他ない。

 政治部デスクが解説する。

「党役員人事は幹事長となった甘利明さんの独壇場ですよ。幹事長代理には同じ神奈川選出で、盟友である田中和徳元復興相を起用し、国対委員長には甘利さんが主宰するグループに参加する元復興相の高木毅さんを起用する意向です」
下着泥棒の過去がある高木毅氏が党幹部に
 本誌(「週刊新潮」)は6年前、高木氏の “下着ドロボー”の過去を報じている。かいつまんで概要を説明すると、約35年前、30歳前後だった高木氏が地元、福井県敦賀市の一軒家の合鍵を作って侵入。なんと20代女性のパンツを盗んだのである。本誌は被害者の妹の証言を紹介し、それを受けて国会でも大問題となったが、当の高木氏はシラを切り通した。

「国会であまりに騒ぎになったんで、県連の費用で調査したんです」

 と振り返るのは、当時の県連会長で高市政調会長の元夫、山本拓衆院議員だ。山本氏は本誌報道の翌々年、県連で「下着ドロ」を調査した結果、「高木氏は窃盗で現行犯逮捕されていた」と記者団に語っていた。

「でも、その調査内容をすべて発表するとややこしくなるんで、発表はしなかったんです。あんまり言えないけど、高木は実質、(下着ドロボーを)認めたんですよ。だから、表に出さず、不問に付したんです。発表していたらとんでもないことになったね。でもあれは事実だから。余罪もあったし」

 しかし、もうすでに“とんでもないこと”になっている。まさかの“元パンツ大臣閣下”が党幹部へご就任なのだから……。

7512チバQ:2021/10/10(日) 08:55:26
干された二階派
 その甘利氏の意向は閣内にも反映されている。経済再生担当大臣に就任した山際大志郎衆院議員である。

「山際さんも神奈川県選出で甘利さんと同じタイミングで4年前に麻生派に加入するなど、直系の議員です。組閣にあたり、甘利さんは山際さんに“大臣の希望はあるか”と尋ねています。すると山際さんは“経産大臣でお願いします”と言ったのでその線で進んでいたのですが、事前に報じられ、他派閥からハレーションを呼んだ。そこで経済再生相に就くことになりました。コロナ対策担当でもあり、いずれにしても重要なポジションです。ただ、山際さんは目上の人にも直言したり、陰口を叩くことも多く、“上手くやれるのか”という声が出ています」(官邸関係者)

 抜擢されれば、干される派閥も。二階派である。派幹部がため息をつく。

「党役員には一人も入らなかったな。それを知ったうちの最高顧問の伊吹(文明)さんが岸田さんに“どうなっているんだ!”と電話したんだよ。でも岸田さんから“うちの派閥も出していない。お察しください”と言われてしまったそうだ。まあ、閣内に2人の大臣、特に3期生の小林(鷹之)が入って良かったけどな……」
地味な陣容の行く末は……
 権勢を振るった前幹事長派閥も形無しである。その小林氏は経済安保担当大臣に。しかし、抜擢の理由は「二階派だから」ではない。

 前出・官邸関係者の談。

「小林さんは政策通で甘利さんから絶大な信頼を置かれる一方、開成高校出身でもあります。永田町における開成のつながりは太く、官僚を含めた同窓会組織・永霞会もあります。自民党の開成出身議員は岸田さん含め8名いて、総裁選では必ずしも全員が岸田さんを応援していないのですが、コロナ前は開成出身者の官僚と頻繁に飲んでいました。昨年にはその8人で飲み会を開き、最後は校歌を歌って結束を確認したそうです」

 気心の知れた若手を抜擢し、意気揚々の岸田総理。だが、その陣容は「地味」の一言に尽きる。

 政治アナリストの伊藤惇夫氏は、

「松野官房長官が鉄壁で官邸を守れるか、未知数ですし、甘利幹事長も、自身の“政治とカネ”の問題があり、選挙にはマイナスとなります。実務型の菅前総理が世論に受け入れられなかったのは、岸田さんもよくわかっていて、いま一生懸命柔らかいキャラクターを作ろうとしている。ただ、わざとらしく見えることもあるので、そのあたりを有権者がどう受け止めるか、でしょう」

「週刊新潮」2021年10月14日号 掲載

新潮社

7513チバQ:2021/10/10(日) 09:08:09
https://www.sankei.com/article/20211009-6YPFDCC4HBM4RNIHLDOCVLTGTA/自民若手の「党風一新」、代表世話人に武部新氏
2021/10/9 23:01

自民党改革を求める衆院当選3回以下の議員でつくる「党風一新の会」は9日、武部新衆院議員を代表世話人に選任した。福田達夫総務会長が務めてきたが、党役員への就任に伴って交代する。


武部氏は取材に「(岸田文雄首相は)若手・中堅の登用を果たし、党改革の一歩を実行している」と評価。そのうえで「党改革をサポートし、足りない部分は声を上げなければならない」と強調した。

7514チバQ:2021/10/10(日) 17:23:35
https://news.yahoo.co.jp/articles/7002eda951e92656e7694263381d3e198ee38dfd
菅前首相の支持、裏目に出た河野太郎氏の落とし穴
10/10(日) 15:52配信


毎日新聞
閣議に向かう河野太郎行政改革担当相=首相官邸で2021年10月1日、竹内幹撮影

 自民党総裁選が終わった。党員の人気が高かった河野太郎氏が失速し、岸田文雄氏が新総裁に選出され、10月4日召集の臨時国会で、第100代の首相に選出された。菅義偉前首相の迷走に始まった今回の政局。河野氏の敗因と岸田内閣の今後を考えてみたい。

 ◇「七・三の構え」

 河野氏は今回、所属する麻生派の麻生太郎会長(現副総裁)らの慎重論を振り切って、出馬に踏み切った。麻生氏は「今はまだ出馬の時期ではない」と諭したが、河野氏は「いや今です」と振り切った。

 河野氏の心象風景を考えると、自分の国民的人気が高い今こそ、河野一族の悲願である首相の座を勝ち取る時期だと判断したのだろう。祖父一郎氏は農相、建設相、副総理格国務相、父洋平氏は副総理・外相、自民党総裁と首相まであと一歩のところで、挫折した。太郎氏には「今回を逃せば、チャンスは巡ってこない」という焦りが色濃くあったと思われる。

 河野氏をコロナ対策でのワクチン担当相に任命した菅前首相の期待感もあり、若手の代表格、小泉進次郎前環境相、国民的人気のある石破茂元幹事長の支持も取り付け、自信満々だったのではないか。

 しかし災いの種は、太郎氏自身の中にあった。「独りよがりで、自意識過剰」「すぐに官僚をどなりつけるパワハラ体質」との批判は、霞が関や経済界で根強くあった。こうした指摘は、祖父の一郎氏の人物評と酷似している。

 太郎氏が模範とすべきだったのは、河野一族でただ一人、目的を成就した太郎氏の大叔父である河野謙三元参院議長の姿勢ではなかったか。謙三氏は一郎氏の弟。1971(昭和46)年、佐藤栄作長期政権を支えた重宗雄三参院議長による「参院の重宗王国」を倒して、参院議長に上り詰めた。

 河野謙三氏は議長として与野党間の対話を重視し、野党に配慮しながら議事運営をするような人だった。野党7、与党3の比重で行けば、参院での強行採決はなくなり、ひいては参院改革につながるとの考えを持っていた。これを「七・三の構え」と呼んだ。

 今回は総裁選であり、与野党間の折衝とは違う。しかし、考えの違う相手の立場をおもんばかる姿勢は、成熟した政治家の資質とみなされるだろう。少し気に食わないと切れたり、しかりとばすようでは、政権運営も国会対策もおぼつかない。

 これに対し、岸田氏は「自分の特技は人の話をよく聞くことだ」とアピール。コロナ禍ですさんだ世相も踏まえ、他人とぎすぎすしやすい河野氏との違いを見せつけた。

 ◇退陣する首相の「後継指名」

 また、総裁選後半の河野氏不振の最大の理由は、9月17日の菅首相(当時)の河野氏への支持表明だったと言えるだろう。菅氏の退陣は、4月の衆参補選での与党連敗、菅氏のお膝元、横浜市長選(8月22日)の惨敗などによって菅氏への反発が強まったからだ。

 自らの失政で辞めていく首相が首相官邸での記者団ぶら下がりで、事実上の後継指名をしたのは、愚の骨頂だったというほかない。今の時代、辞めていく首相が後継指名することは無理がある。

 菅氏とよく似たたたき上げの首相だった田中角栄氏は74(昭和49)年自らの金脈スキャンダルで退陣したが、後年の闇将軍的な姿は見せず、後継については一切言及しなかった。当時の椎名悦三郎自民党副総裁が田中氏の政敵である三木武夫氏を総裁(首相)に指名しても、沈黙を守った。

 菅氏は総裁選の先送り、内閣改造・党役員人事、9月中の衆院解散を策したが、不発に終わり、退陣するのだから、ぐっと耐え忍ぶべきではなかったか。

 菅氏の支持表明、さらには国民的な人気は高くても党内に敵の多い石破氏の河野氏支持は、河野支持の数を急速に減らしたとみて間違いない。麻生氏が河野氏に言ったとされる「政治の世界は足し算が引き算になる」という言葉を地で行ったものと言えるだろう。

7515チバQ:2021/10/10(日) 17:23:51
 ◇岸田氏の人事とは

 総裁となった岸田氏は早速、党役員・閣僚人事に着手し、党の要の幹事長に甘利明党税制調査会長(麻生派)を起用、約9年間、副総理兼財務相の地位にあった麻生氏を党副総裁に充てた。政調会長は総裁選で争いながらも、決選投票では連合を組んだ高市早苗氏を起用、総務会長には衆院当選3回の福田達夫氏を大抜てきした。河野氏は党広報本部長に甘んじた。

 閣僚人事では財務相に麻生氏の義弟、鈴木俊一元環境相(麻生派)、外相は茂木敏充氏(竹下派)、防衛相は岸信夫氏(細田派)の再任、経済産業相は萩生田光一文部科学相(細田派)が横滑り、内閣の要となる官房長官には松野博一氏(細田派)が起用された。

 早速、「安倍・麻生内閣」だという批判が出ているが、現実の総裁選で安倍晋三元首相と麻生氏の影響力が強かったのは事実であり、岸田氏はそれを受け入れたと言える。

 82年11月、当時の自民党田中派の声援で首相に上り詰めた中曽根康弘氏は「田中曽根内閣」と呼ばれるほどの田中派偏重内閣を作り上げた。

 党幹事長は田中派会長の二階堂進氏、官房長官は田中角栄氏の懐刀だった後藤田正晴氏、蔵相(現財務相)には同派のニューリーダーと呼ばれた竹下登氏らを起用、田中氏が刑事訴追されたロッキード事件対策として、無派閥ながら田中氏と極めて親しかった秦野章氏を法相とした。

 実際、組閣の過程で田中派の二階堂氏らが中曽根氏に「いくらなんでもやり過ぎだ。考え直した方がいい」と再考を促したが、中曽根氏は「いや変えません。このまま行きます」と、断固押し切ったという。

 そのうちに中曽根氏は次第に田中氏と距離を置くようになり、田中派内で台頭してきた竹下氏と、竹下氏と親戚関係にあった金丸信氏を重用、田中氏が85年2月に病気で倒れると、最高権力者然として振る舞うようになる。

 岸田氏の場合、総裁選の論功行賞色を強めつつ、老壮青バランスを取り入れる人事をやってのけた。しかもなかなか芸の細かな人事もある。例えば、デジタル・規制改革・行政改革担当相には河野氏の父洋平氏の選挙地盤を引き継いだ牧島かれん氏(衆院当選3回)を充て、河野太郎氏が菅政権で担当していた規制改革、行政改革を引き継がせた。

 こうした岸田内閣の人事が国民に受け入れられるかどうかは、岸田新首相が就任早々直面する衆院選の結果でわかるだろう。

 岸田首相は国会での代表質問の後、衆院を解散、衆院選を10月19日公示、31日投開票の日程で行う方針だ。ゆえに第100代首相(第1次岸田内閣)は必然的に短命である。衆院選で与党(自公)が勝利すれば、改めて特別国会が召集され、岸田氏が再び首相に指名され、第101代首相(第2次岸田内閣)が誕生することになる。

 総裁選、その直後の内閣改造(組閣)から衆院解散までの日数が1カ月以内という事例は佐藤栄作内閣の黒い霧解散の時だ。佐藤首相は66(昭和41)年12月1日の総裁選で再選され、同月2〜3日に党役員人事・内閣改造、同月27日に衆院解散、翌67年1月29日衆院選(自民党は277議席)、2月17日閣僚全員再任で第2次佐藤内閣発足というスケジュールとなった。ちなみに佐藤首相は66年12月の内閣改造・党役員人事で、選挙直前にもかかわらず、幹事長を田中角栄氏から福田赳夫氏に交代させ、内閣の要の官房長官は他派閥(宏池会)の福永健司氏を起用している。岸田首相の場合とよく似ている。【中川佳昭】

7516チバQ:2021/10/10(日) 17:24:35
https://news.yahoo.co.jp/articles/47b172d5d8ebceb3ea85bda7993569d656c48ea1
金融所得課税見直し 岸田首相「当面触らない」 株価影響を考慮か
10/10(日) 11:59配信
毎日新聞
岸田文雄首相

 岸田文雄首相は10日のフジテレビの番組で、株式譲渡益や配当益に一律20%の税率を課す金融所得課税の見直しについて「当面は触ることは考えていない」と明言した。所得税と異なり、金融取引で得た利益がどれだけ多くても税率が変わらない金融所得課税には「金持ち優遇」と批判があり、岸田首相は国民への分配強化策の一環として税率引き上げの検討を表明してきたが、株式市場や次期衆院選への影響を考慮して軌道修正したとみられる。

【写真】岸田内閣の新閣僚たち

 首相は番組で、経済成長なくして分配強化もないと強調し、賃金の引き上げなどの施策を優先させる考えを示した。「成長がまずあってこその分配だ。私が自民党総裁選で挙げた選択肢の一つ(金融所得課税)が注目を集めて、独り歩きしている」と説明した。

 金融所得課税の強化を巡っては、株式市場への資金流入を鈍らせるとして経済界から懸念が根強い。首相は政権発足以降、株価下落の傾向が続いたことについて「(課税強化を)すぐにやるんじゃないかと誤解が広がっている。仮に私の考え方が影響しているとしたなら、誤解は解かなければいけない」とも語った。【李舜】

7517チバQ:2021/10/10(日) 20:17:29

https://news.yahoo.co.jp/articles/bab01010f9d9f1016623cb8cf91d445be16dd9ee【点描・永田町】菅首相にみる「仕事師」の“けじめ”
10/10(日) 18:31配信


時事通信
首相官邸に入る菅義偉前首相=4日、東京・永田町

メディアジャックが際立った自民党総裁選を横目に、菅義偉首相が退任際まで存在をアピールし続けたことが波紋を広げた。

【図解】内閣支持率の推移

 「辞めていく首相は、『立つ鳥跡を濁さず』の格言通り、淡々と残務処理に徹する」のがこれまでの永田町の“おきて”。しかし、菅首相は退任直前に訪米して日米首脳会談や日米豪印4カ国首脳会談をこなした上、9月28日には新型コロナウイルス対策の核心となる緊急事態宣言などの全面解除を決めた。「次の内閣に負担をかけない」との理由だが、「退任後の影響力保持が狙い」(周辺)との見方も多く、政界だけでなく国民の間でも「仕事師」としての“けじめ”のつけ方に賛否が交錯している。

 1年前、「国民のために働く内閣」を掲げて歴代3位とされる高支持率でスタートした菅政権。携帯電話料金値下げなど身近な改革から、未来を見据えた「2050年カーボンニュートラル」宣言、さらには反対論を押し切っての東京五輪・パラリンピック開催まで、「1年間で成し遂げた仕事は歴代政権以上」(官邸筋)なのは間違いない。にもかかわらず、コロナ禍への拙劣な対応で国民の不信を買い、迫りくる衆院選を前に「菅さんでは選挙に負ける」との自民党内の“ダメ出し”で、「無念の退陣表明に追い込まれた」(自民長老)のが実態だ。 それなのに菅首相は、総裁選が終盤戦を迎えた9月23日から26日まで訪米し、4カ国首脳会談など極めて重要な外交行事をこなし、初対面から馬が合っていたとされるバイデン米大統領とは「政権が変わっても日米関係は揺るぎない」ことを世界にアピールしてみせた。政界やメディアからは「卒業旅行」などとやゆする声が噴き出す一方、「最後まで仕事一筋は立派」(自民幹部)との評価も。しかも、菅首相は後継者が決定する前日の28日に、緊急事態宣言とまん延防止等重点措置の全面解除を決め、「お別れ会見」で自らの指導力を誇示した。
◇「河野氏支持」で総裁選に積極関与
 そもそも、最近の政権移行では、現職首相(総裁)が退陣表明した場合は、総裁選を経て3週間前後で後継者が新政権を発足させてきた。しかし、今回は9月3日の退陣表明から10月4日の新政権発足まで1カ月余の移行期間があり、仕事師を身上とする菅首相は「やるべきことをやるのは当然」(側近)と判断したとみられる。こうした「菅流の身の処し方」の中で、永田町で賛否が渦巻いたのが「菅後継」を目指して総裁選に挑んだ河野太郎氏への支持表明だった。総裁選が告示された9月17日、菅首相は総裁選と並行してワクチン担当をこなす河野氏について「国難の中で大きな成果を挙げてくれた。コロナ対策は継続が極めて大事だ」とあえて河野氏支持を明言し、個別議員にも働き掛けたとされる。

 過去に長期政権を築いた中曽根康弘、小泉純一郎両元首相や安倍晋三前首相は、党内への強い影響力を背景に「後継指名」を実践した。しかし、菅首相のように自らの力不足でわずか1年で退陣表明に追い込まれたのに、総裁選で特定の候補を支持するのは「宰相道に反する行為」(首相経験者)との批判も根強い。このため党内では「手勢を率いて二階派を継承する」「河野政権での院政狙い」などのうがった見方も飛び交った。菅首相自身は最終会見などで次期政権での入閣や菅グループの派閥化を否定した上で、「(退任後も)掲げた政策の実現に取り組んでいきたい」と政治活動への強い意欲を示した。このため、11月衆院選後や来夏の参院選に向けた政局混乱も想定される中、菅首相の退任後の動きが、自民党内の権力闘争とも絡んで、永田町の注目の的となりそうだ【政治ジャーナリスト・泉 宏/「地方行政」10月4日号より】。

7518チバQ:2021/10/11(月) 09:28:35
コタツ記事の香りしかしないけど

https://news.yahoo.co.jp/articles/f5ecadcff57c9b7fb6591958b25578ee1883780d
「二階派が菅派に衣替え」の衝撃 「河野太郎氏の合流」もあるか
10/11(月) 7:05配信
NEWSポストセブン
二階氏はどうなる

 つい最近まで「自民党の最高実力者」と呼ばれて権勢をふるった二階俊博・前幹事長が、総裁選の負け戦と岸田内閣の発足で権力の座から真っ逆さまに転落した。


「次の衆院選に私が立候補するのは当たり前のことだ」──二階氏は総裁選後の10月2日、地元・和歌山で報道陣にそう語って引退を否定した。だが、二階氏の“衆院選出馬”がニュースになるほど、自民党内には依然として引退説が根強い。

「二階さんは82歳、年齢的にみても復権は難しい。選挙準備だけしておいて、総選挙直前に体調を理由に引退を表明、急遽、後継者の三男を出馬させるのではないか」(細田派幹部)との見方もあるほどだ。

 これまでポスト面で“我が世の春”を謳歌してきた二階派は、総裁選の対応で河野支持、高市支持、野田支持に割れた挙げ句、大きな亀裂が入って分裂の危機にある。二階氏が派内でも威信低下を露呈したのは、総裁選前日の同派会合だった。

「対応したくない人は(派閥を)出て行ってもらうよりしょうがないね。ちょっと愚問じゃないかな、こういうプロの世界では」

 そう語って派閥の対応一本化に強い決意を示したものの、河野支持派と高市―岸田連合支持派が反目してまとまらない。その結果、総裁選本番では“二階切り”を掲げて出馬した政敵の岸田文雄氏に二階派からもかなりの票が流れたとみられている。子分たちが勝ち馬に乗ろうと寝返ったのだ。

 岸田内閣の組閣を見ても、二階派から入閣した山口壮・環境相と小林鷹之・経済安全保障担当相はいずれも高市氏の推薦人。「決戦投票で二階派が河野太郎氏に一本化することを防いだ論功行賞」(同前)と見られている。

 二階派ベテラン議員が語る。

「二階さんを支え続けた林幹雄(前幹事長代行)さんくらいは今回の人事で処遇されてもよかったのに、入閣したのは岸田―高市連合に走った2人だけ。二階さんの意向は全く配慮されなかった」

 派閥領袖の力は子分の議員に「ポスト」を配分することで保たれる。総裁選で派内を切り崩され、ポスト配分権も失った二階氏にはもはや派閥を維持する力さえ残っていない。

 注目したいのは二階派の跡目をめぐる動きだ。党内では“負け組派閥の後継者問題など些事”と関心が薄いようだが、ことの成り行き次第では自民党に再び波乱が起きる呼び水になるかもしれない。

7519チバQ:2021/10/11(月) 09:29:13
 二階派の有力な後継者候補の1人が武田良太氏。防災相、総務相を歴任したことで急速に力をつけ、派内で頭角を現わした。総裁選ではまず石破茂氏擁立に動き、石破氏が出馬断念すると河野支持に転じて負け組となったものの、若手に一定の支持がある。

「武田に近い若手議員たちは、派閥を草刈り場にされないために武田を総裁選に担ぎ出そうとしたが、世代交代を怖れた二階会長が野田聖子に推薦人を貸したためにうまくいかなかった。だが、その二階会長は力を失い、重鎮として支えていた最高顧問の伊吹文明(元衆院議長)さんも引退する。いまや派内はバラバラで、このままでは空中分解に向かう。二階会長が派閥を譲らないのであれば、武田は中堅若手を引き連れて派閥を割る決断をするのではないか」(同派中堅)

 注目すべきはその先、武田氏らの受け皿になるとみられているのが菅義偉・前首相のグループなのだ。

 もともと二階氏は「引退後は二階派と菅グループの無派閥議員を合流させ、菅さんに後事を託すつもりだった」(二階側近)とされる。菅氏も二階派議員を人事で厚遇し、それに呼応する姿勢を見せていたが、総裁選前に菅氏が二階氏を幹事長から降ろそうとしたことで2人の関係が悪化、合流構想はご破算になったと見られている。

 しかし、二階派の議員たちにすれば、負け組は人事で干されるうえ、派閥が空中分解すると総選挙でも支援が受けられない。菅氏の側近たちも事情は同じだ。武田氏が菅グループとの合流を目指せば、総選挙前に「菅派」旗揚げ構想が復活する可能性が高い。興味深いのは、それを引き金にもっと大きな「負け組連合」形成につながることだ。

 菅内閣の閣僚経験者が言う。

「岸田総理や安倍さん、麻生さんのやり方は党内に深い恨みを残した。一番、雪辱に燃えているのは強引に総理を引きずりおろされた菅さんだろう。菅派をつくるときは安倍―麻生に切り崩されて存続の危機にある石破派にも合流を呼びかけるだろうし、岸田人事で広報本部長に格下げされて屈辱にまみれた河野太郎や冷や飯組に転落した小泉進次郎とも連携をはかるはずだ」

 二階派分裂という小さな動きが、菅派の結成につながり、それが自民党内に「菅+小石河」という反主流派連合勢力の結成を促す。

 反主流派は議員の勢力では細田派、麻生派、岸田派の主流派には遠く及ばないが、岸田首相より国民の支持が高い河野氏、進次郎氏、石破氏らが党内で生き残る足場ができることが大きい。仮に、10月31日投開票の総選挙で岸田自民党が敗北した場合、攻守逆転する番になるからだ。

 岸田政権で「我が世の春」を謳歌している安倍氏や麻生氏が、菅派結成の動きを「しょせんは負け組互助会」と侮っていると、足を掬われかねない。

7520チバQ:2021/10/11(月) 11:51:05
https://news.yahoo.co.jp/articles/a515f816ab9cc5294617b2cf4c55f1cf6d7de404
岸田新内閣に「不気味なほど特徴がない」その根本背景
10/11(月) 10:02配信

FRIDAY
堂々たる顔ぶれ!と言いたいところだが…(写真:AFLO)

10月4日にお披露目となった岸田内閣が、さっそく一年前の菅政権と同じフレーズで揶揄されている。


「安倍のいない安倍内閣」

岸田派は46名で、自民党内にある7つの派閥の中で、5番目の勢力だ。中小派閥のトップである岸田氏が総裁選で大勝できたのは、最大派閥の細田派の実質的なリーダーの安倍晋三元総理と、第二派閥の麻生派の麻生太郎副総裁や甘利明幹事長の協力があったからこそだ。

そのため、人事でも細田、麻生、竹下と主要3派閥を優遇した布陣にならざるをえず、結果、新味はゼロに等しくなった。

ただ、総裁選で掲げた「若手の登用」は実行した。

デジタル相に衆院当選3回の牧島かれん氏(44)、経済安全保障相に小林鷹之氏(46)、経済再生・コロナ対策相に山際大志郎氏(53)を抜擢するなど、40代・50代の大臣が6名となった。これは大きな変化だ。

「山際氏は麻生派で甘利氏の右腕的存在。小林氏も二階派ながら、甘利氏の議連の常連です。金融政策は甘利氏の人脈で、彼らを中心に金融課税を実施しそうなことが見えてくると、内閣が発足した2日後の10月5日の日経平均は622円も下げ2万7822円になってしまった」(政治部記者)

自民党役員人事でも若返りが進んだ。衆院当選3回の福田達夫氏(54)を総務会長に抜擢。福田氏は当選3回以下の議員90名が名を連ねる「党風一新の会」の代表世話人だ。同会には河野氏支持者が多く、総裁選では河野陣営と連携して動くかに見えた。

「福田氏がぶら下がりで河野支持を明言し、河野候補もそれに応じる流れができていましたが、総裁選終盤、河野陣営の議員がいくら電話を鳴らしても福田氏は電話に出なくなってしまい、結局支持はうやむやになってしまったようです」(同記者)

7521チバQ:2021/10/11(月) 11:51:25
福田氏は総裁選後、二度とも岸田氏へ投票したことを明かした。総務会長はその行動への論功行賞といえよう。しかし、当初の人事では政策に明るい福田氏を政調会長にするプランだったが、安倍氏が難色を示したという。細田派の参議院議員が解説する。

「達夫さんは安倍さんと距離のある福田康夫元首相の長男で、父を尊敬している。さらに安倍さんと距離のある林芳正元文科相も尊敬する政治家として挙げており、安倍さんからすると肌感覚が合わない。

政調会長は政策・法案を打ち出す要職なので、抜擢されれば、党内外での見せ場がある。目立つ存在になるのは確実です。

その点、総務会長は党の意思決定を行うのが役割で、当選3回では結局追認するだけとなり、見せ場が作れない。なった瞬間が注目のピークともいえる役職だ。安倍さんは達夫さんを見せ場の多い政調会長にはしたくなかったのでしょう」

今回の閣僚人事で再任されたのは、防衛相の岸信夫氏と外務相の茂木敏充氏の2人のみ。言い添えるまでもないが、岸氏は安倍氏の実弟だ。もう一人の茂木氏には、留任に際してのこんな噂がある。

総裁選の最中の9月17日、竹下派の竹下亘会長が食道がんで亡くなった。岸田氏が候補者の中で誰よりも先に弔問に駆けつけたことで、「竹下派は岸田」とまとまった…と言われている。

「弔問に駆けつけるには身内からの連絡がなければ知りえない。その後、茂木さんが、『まっさきに会長に手を合わせたのは誰だ』と岸田支持の雰囲気を作った。そのことがあってかどうか、結果的に茂木さんは留任した」(竹下派記者)

完全に意向を無視されたのが、二階俊博前幹事長が率いる二階派だ。人事案発覚後、二階派からは「岸田だけは許さない」との言葉が飛び交った。彼らにも一応、「最終的には総裁選で岸田支持に方針を変えたのに」という言い分がある。

「二階派の重鎮の伊吹文明さんが、二階会長に対して、『アンタ、何やってるんだ。河野じゃないだろ。岸田をやるんだ』と進言し、土壇場で二階派による岸田大勝の流れをつくるように変わった。『決選投票は岸田で』と言われ、理由を尋ねたら『岸田に流れができた。流れを決めたのは二階派だ、と思わせ、影響力を保つためだ』との説明でした」(二階派衆議院議員)

見え見えの戦略がかえって岸田氏を刺激してしまったのだろうか。結果的に小林氏の他は山口壮氏が環境相で入閣しただけで、二階派によいポジションは回ってこなかったのだ。

12日間の総裁選の最中、水面下では権謀術数が巡らされていたことが、これらの話からも伺えよう。分断から協調へ――そう掲げた岸田新総理。国民がどう受け取ったかはともかく、自民党の中に「なにが協調だ」と漏らしている人々がいることは間違いなさそうだ。

取材・文:岩崎大輔

FRIDAYデジタル

7522チバQ:2021/10/11(月) 23:21:38
半年前の記事
https://news.yahoo.co.jp/articles/c321df1800f51613fdffd16fd46e09d36a27df9b「二階俊博を『おとっつぁん』と呼ぶ男」菅政権の重要閣僚・武田良太総務相(53)の知られざる素顔
5/6(木) 6:12配信

文春オンライン
総務相・武田良太(左)と武田が「おとっつぁん」と呼ぶ自民・二階俊博党幹事長 ©️共同通信社/©️️️️️️️️️️️️️️️️文藝春秋

「大事なのは、おとっつぁんがどう考えとるか、いうことや」

 父親を意味する「おとっつぁん」という言葉を令和の永田町で使うのは、この人物だけかもしれない。その名は総務相・武田良太(53)。武田が「おとっつぁん」と呼ぶのは自民党幹事長の二階俊博(82)のことだ。


 二階派の一員である武田。もちろん二階を前にしては居住まいをただし、「幹事長」と呼ぶが、自らの配下である若手議員などの前では二階との近さをアピールするためか二階を「おとっつぁん」と呼ぶ。

 二階の威光を背景に、安倍政権において二階派枠で国家公安委員長として初入閣した武田。続く菅政権でも重要ポストの総務相に横滑りした。首相・菅義偉肝いりの携帯電話料金の値下げや、NHK受信料の値下げといった課題に総務相として取り組み、その都度ニュースになっていたから、最近になって武田の知名度は俄然上がった。

 だがその人となりは、世間ではあまり知られていないのが実情だ。昨年から突如としてスポットライトを浴び始めた武田良太とは一体どんな政治家なのか。

永田町で「Tアラート」と呼ばれているのは…
「“Tアラート”が来てしまいました。すみません。ちょっと行かないと……」

 まだコロナ禍になる以前のある夜。二階派の若手議員が、会食の相手にすまなそうにそう言い残して席を中座した。“Tアラート”とは武田からの「飲み」の呼び出しのことだ。二階派若手議員の間では、北朝鮮のミサイル発射の警告「Jアラート」になぞらえて、武田からの呼び出しが“Tアラート”と呼ばれていた。

「コロナ禍以前、武田大臣は毎晩のように若手議員を夜の街に呼び出していました。もちろん代金は全て武田大臣が支払います。そんな席で武田大臣は二階幹事長のことを『おとっつぁん』と呼び、二階幹事長との距離の近さをことさらにアピールしました。

 若手議員を呼び出したところで、何か差し迫って話すべき話題があるわけではありません。しかし、毎晩のように顔を合わせることが大事だと大臣は考えておられるのでしょう。今は自民党と言えど少なくなった面倒見がいい議員と言えます」(自民党関係者)

「二階派に入れば大臣になれる」
 そもそも武田は、昭和の大物政治家の一人で、自民党政調会長などを歴任した田中六助を伯父に持つ名門の家の出。しかしながら、国政を目指した1993年、1996年、2000年の衆院選ではいずれも落選。2003年の衆院選でようやく当選したが、もし93年に当選していれば前首相・安倍晋三と同期だったし、96年に当選していれば現首相・菅と同期だったのだ。当選後も、2005年の郵政選挙では郵政民営化に反対したため、党の公認が得られないなかで選挙を戦わざるを得なかった。苦労人なのである。

「二階派に入れば大臣になれる」

 2014年秋に、第二次安倍政権のもとで二階が自民党総務会長に返り咲いて以来、永田町ではそんな風説が流れ始めた。事実、額賀派(現竹下派)だった今村雅弘や桜田義孝、岸田派だった福井照、石原派だった平沢勝栄らは、みな二階派入会後に初入閣を果たした。

 武田はもともとは元・自民党副総裁の山崎拓が率いる山崎派所属だったが、その後は無派閥議員となり、二階が党総務会長として権勢をふるいだしてほどなく、二階派に入会した。

「武田氏が入閣を目指して二階派入りしたのは、言うまでもないでしょう。ただ当初は、外様で、上昇志向を隠さない武田氏に対し、河村建夫氏以外の二階派幹部の警戒心は強かった。それを察知したのか、武田氏はそれから二階派の若手議員の面倒をよく見るようになったのです」(自民党二階派議員)

7523チバQ:2021/10/11(月) 23:21:56
野党議員から「『古き良き自民党』を体現」と評されたことも
 二階派は、二階のカリスマだけで成り立っているようなもので、幹部が若手議員の面倒を見る文化はあまりなかったという。武田は、そのすき間を埋めるべく若手の面倒を甲斐甲斐しく見た。そのことで派閥幹部、特に二階からの信頼を得ようとしたのだと見られている。

「それだけではないのです。元小泉チルドレンの佐藤ゆかりが二階派入りを希望した際、地元大阪の選挙区の支持者らとの訴訟問題があり、それを片付けない限り入会は認められないという条件がつけられました。それを伝え聞いた武田氏は、佐藤の選挙区の訴訟の当事者と向き合い、あっというまに訴訟問題を片付けたのです。

 また、二階幹事長が可愛がった長崎幸太郎が、2017年の総選挙で落選後に山梨県知事選に立候補した際は、足しげく山梨に通って長崎を応援し、現職知事を打ち倒して、当選に導いたということもありました」(同前)

 4月1日の衆議院本会議では、普段は舌鋒鋭く政権批判することで知られる立憲民主党の本多平直ですら、武田をこう評した。

「今の自民党には少なくなった、野党の立場も一定理解できる『古き良き自民党』を体現している方」

総務省幹部は「武田大臣でよかった」と洩らしたが…
 武田は、次第に二階や二階派幹部の信頼を勝ち取り、2019年に二階派枠で安倍政権の国家公安委員長・防災担当相としてついに初入閣を果たした。

 そんな武田は、2020年秋には、菅政権で総務相という重要閣僚に抜擢された。当初は、携帯電話料金やNHK受信料の引き下げで、脚光を浴びたが、2021年に入ると、総務省の利害関係者にあたる東北新社問題の矢面に立たされる。同社に勤める菅首相の長男らによる総務省幹部への高額接待問題が国会で問題となったのだ。

 役人の問題について責任を背負わされながらも、武田は総務省幹部の過ちを率直に認めて、大臣として詫びた。武田は事務方を責めることなく、むしろ、対応に当たる事務方の負担を心配するなどして、その姿勢は当初、総務省内外から評価されていた。

「総務省は武田大臣でよかった。組閣時に一部で報道されていた河野太郎総務相だったら、総務省内の混乱は目も当てられないほどだったろう」

 総務省幹部の一人はそうつぶやいた。武田の政治家としての、いつもの巧みさが表れていた。

急転直下……武田自身がNTT社長と会食していた
 しかし、ことは直線的には進まない。今度は武田自身が、総務相就任後に、総務省の利害関係者の筆頭ともいえるNTT社長と会食していた問題が、「週刊文春」で報道されるに至った(3月25日号「武田総務大臣もNTT社長と会食していた」)。

 自らにも疑惑の目が向けられ、国会でも連日批判される武田。翌年度予算案審議の舞台が参議院に移るころには、いつもの余裕はなくなった。

「国民の疑念を招く会食はしていません」

 NTTとの会食の有無を問われた武田は、会食の有無を明言せず、国会答弁では、ひたすら定型句を繰り返すようになった。

不仲の麻生太郎は「仲が良くないので黙っておきました」
 当然、野党は武田の答弁に対し、日増しに批判のボルテージを上げるが、武田への批判は閣内からも飛び出した。

「何回も(同じ答弁を)言っているので、まあこんなのをテレビで見ていたら、どういうふうにとられるのだろうなあと思いながら、武田にちょっと言おうかなと思ったんですけど。あんまり仲が良くないので黙っておきました」

 3月16日、総務相たる武田に対し、閣内にありながら国会答弁で歯に衣着せぬ批判を浴びせたのは副総理兼財務相の麻生太郎だ。自民党福岡県連の主導権をめぐって長年不仲で知られる二人だが、麻生は野党・前原誠司からの質問に対して、武田の答弁ぶりを閣内から批判してみせた。

7524チバQ:2021/10/11(月) 23:22:08
猜疑心を隠さず「俺には情報は全部入ってくるんだ」
「精神的に追い込まれたのか、この頃の武田さんは恨み節を口にすることもあり、“菅政権を中心的に支える政権幹部の一人”について、不平を言っています。猜疑心を隠さず、『俺には情報は全部入ってくるんだ』とも言っていました」(別の自民党関係者)

 そんな武田の気質は、以前も現れたことがあった。自らに降りかかった疑惑を、番記者に釈明させたのだ。

「その一端が垣間見えたのが、2020年7月に週刊文春が報じた『記者との飲み会疑惑』にまつわる対応です(7月23日号「武田防災大臣 豪雨被害の最中に“記者と飲み会”疑惑を聞くと……」)。

 文春の記者が疑惑について武田氏に電話で直撃取材した直後、なぜかNHKの二階派担当記者から文春記者へ電話があり、疑惑について釈明したのです。ここに武田氏の人品骨柄が表れているのではないでしょうか。この一件は永田町関係者の間でもウワサになりましたよ」(同前)

 菅政権の中でも期待値の高い大臣の一人である武田。だが、彼がいかなる政治家なのか、その仕事ぶりとともに、その人物評についても取材を深めていきたい。政治は理屈ではなく、それを動かす政治家の人間性が左右するものだからである。(敬称略)

赤坂 春鷹/Webオリジナル(特集班)

7525チバQ:2021/10/12(火) 11:25:37
https://news.yahoo.co.jp/articles/137e93161785e1630cb3300a1e70e573418bfb65
岸田派VS二階派VS麻生派VS石破派「仁義なき」自民党の公認争い【西日本編】〈dot.〉
10/12(火) 11:12配信


AERA dot.
地元の会合で目もあわせない河村建夫元官房長案(左)と林芳正元農相(C)朝日新聞社

 自民党は10月11日、第一次公認候補を発表した。だが、公認争いで保守分裂に発展している山口3区、長崎4区、徳島1区、福岡5区などの選挙区では結論が先送りとなった。西日本での「仁義なき」公認争いをルポする。


 現在、参院山口県選挙区の補欠選挙の真っ只中の山口3区。自民党は参院比例区選出だった北村経夫氏を擁立する。だが、10月7日の選挙戦初日は不穏な空気に包まれたという。

 北村氏の出陣式に公認争いをしている二階派で現職の河村建夫元官房長官と参院から鞍替えの岸田派・林芳正元農相がともに挨拶に立ったのだ。

「衆院選の日程も決まり、公認争いも佳境でどうなるかとハラハラでした。お互い目も合わせずそっぽ向いたままでしたよ」(自民党の県議)

 長崎4区では現職の北村誠吾前地方創生担当相(岸田派)ではなく、前県議会議長で県議の瀬川光之氏を地元県連が公認候補としての推薦を党本部に求めたことで、騒動となっている。

 地元県議によると、県連での投票で瀬川氏が北村氏より上回ったことと、「大臣時代のあまりに情け無い答弁は県民の不評を買っている」との理由だという。

 北村氏は「現職優先」だとして公認されるべきと主張したが、第一次公認では名前は発表されなかった。

 北村氏が岸田派に属しているので陣営は「岸田首相になったので、現職優先という原則から県連決定は覆るはず」と強気を崩さない。

 一方、高知2区は現職の山本有二元農相(石破派)の地盤だが、前高知県知事、尾崎正直氏(二階派推薦)が公認に決定した。

「山本氏が対応を県連に一任したことが大きい。二階氏が幹事長時代に尾崎氏の出馬を宣言していたので、あまり揉めなかった」(二階派の国会議員)

 10月19日スタートの衆院選まであとわずかだ。岸田文雄新首相のデビュー戦でもある。岸田派の国会議員がこう内情を語る。

「まだ就任したばかりで、国会もある中、正直、頭を悩ませています」


いくつもの小選挙区で未だに候補者調整がつかず、保守分裂となっているからだ。その中で注目されるのが、徳島1区だ。

 今年5月、自民党徳島県連幹部たちは党本部に7回当選の後藤田正純衆院議員(石破派)を衆院選では「非公認」とするように要請する「申し入れ書」を提出した。

◆後藤田氏に「堪忍袋の緒が切れた」と県連

「申し入れ書」では、後藤田氏の言動に「堪忍袋の緒が切れた」として公認しないようにと訴えている。そこには、自民党の徳島県議23人の手書き署名もついていた。

「今もって、申し入れ書の回答が党本部から来ません。どうなっているのか」

 地元の自民党県議は憤懣やるかたない口調でこう語る。逆に自民党本部も対応に苦慮しているようだ。

 しかし、県連が推していた徳島県の飯泉嘉門知事は10月1日、次期衆院選に徳島1区から出馬しないと県議会で表明した。

 飯泉氏の出馬が有力視されていたことも徳島県連の「後藤田おろし」の背景にあったという。

「飯泉氏が出るものとばかり思っていた。その時、自民党に推薦願もくるので、どう対応すればいいのか、と考えていたのですが…」(自民党幹部)

 地元の世論調査では、後藤田氏と無所属で出馬する仁木博文元衆院議員の支持ポイントはほぼ横並びだが、飯泉氏はやや下回っていたという。

「飯泉氏は9月末まで『衆院選に出馬予定』と周囲に挨拶をしていた。それが自民党県議団から世論調査の数字などの説明を聞いて断念となった。世論調査で差はあるが、自民県連が一丸になればまだひっくり返せる数字だった。ポスターの撮影までしていたそうですよ。それが出馬断念でますます混乱しています」(前出・自民党県議)

 県連からNOを突き付けられている後藤田氏だが、自民党県連との対立についてこう訴えている。

「自分のことを考えたら(地元の)政治家と仲よくした方がいい。見て見ぬふり、長いものに巻かれたらいい。しかし、私は県民、国民のために政治をやっている」

7526チバQ:2021/10/12(火) 11:25:56
今回は飯泉氏が出馬せず、後藤田氏が公認された。だが、情勢は過去2回、後藤田氏は仁木氏に勝利しているが、世論調査ではほぼ互角。

「仁木氏は医師で、自分のクリニックではコロナのワクチン接種をしていることで評判がいい。世論調査にあるように、今回は互角の戦いで後藤田氏も厳しい。しかし、県議は誰も後藤田氏の応援はしませんよ」(前出・自民党県議)

◆福岡5区は麻生派VS岸田派 紙爆弾が飛び交う

福岡5区は原田義昭元環境相(麻生派)が9期目を目指す。しかし、待ったをかけているのが、福岡県議会議長の経験もある、栗原渉県議だ。

 原田氏は現職優先だと、立候補の構えを崩していない。一方、地元の自民党支部は栗原氏を推しており、混沌としている。

「岸田首相となったことで、ますます混乱しています」

 地元の自民党県議はこう打ち明ける。原田氏は麻生派で、甘利明幹事長となったことで公認が得られると見込む。だが、栗原氏は若い時から太田誠一元農相と秘書となり、県議へと歩んだ。太田氏は岸田派、宏池会の会長代行まで務めたこともあり、栗原氏は岸田派の支援を得ている。岸田派と麻生派の代理戦争の様相を呈しているのだ。

 原田氏は支援団体に向けて、<自由民主党としても、すでに「公認」の決定を頂いており、私もその責任と誇りの上であらゆる努力を傾注している>と見解を述べた。

「岸田首相誕生に大きく貢献した麻生派から甘利氏が幹事長。現職優先ですし、うちの公認はゆるぎない」(原田陣営の地方議員)

 だが、栗原氏もあきらめていない。選挙戦に向けて決起大会も準備。地元の関係者には<私の決意>という書面を発送した。

<私は国と福岡5区の課題に対し、皆さまと一緒に取り組ませていただきたい。その一心で国政参画を「決意」しました>(栗原氏文書より)

「岸田首相となったから、期待している。事実、地元では福岡5区にある7つの支部のうち5つが栗原氏の推薦を決めている。地元の声を必ずや岸田首相は聞いてくれるはず」(栗原氏陣営)

 そんな中、地元では原田氏、栗原氏を中傷するチラシや記事がまかれるようになった。

「福岡5区は紙爆弾が飛び交い大変だ。岸田首相と麻生氏のトップ同士で話し合ってもらうしかない。ただ今回は総裁選直後とあって、世話になった麻生氏に岸田氏が譲る可能性もある」(自民党幹部)

◆大阪3区は自民VS公明VS維新に?

 大阪3区では政権与党の自民党と公明党に亀裂が入りかねない状況だ。公明党の現職、佐藤茂樹氏の地盤に自民党の元府議で大阪市長選にも出馬した、柳本顕氏が無所属で出馬表明したのだ。

 柳本氏は自民党大阪市議団の幹事長も経験し、大阪都構想に真っ向から反対してきた。だが、公明党は山口那津男代表が大阪入りまでして、大阪都構想を支援。そのしこりが残る。

 また、柳本氏は2019年の参院選に大阪選挙区から自民党公認で国政進出が決まっていた。だが、大阪都構想の是非をめぐる大阪府知事と大阪市長のダブル選挙が行われ、柳本氏は大阪市長選挙に立候補。敗れたことで、国政への道が断たれた。

「柳本氏は今も大阪都構想のことを蒸し返すがもう終わった話です。大阪都構想も否決されてしまった。なぜ、選挙直前に出馬なんて言い出すのか理解できません」

 公明党の幹部はこう怪訝そうに話す。自民党の大阪選出の国会議員は内情を打ち明ける。

「当初、柳本氏は10月8日に出馬会見を設定。それを党幹部が説得して待ったをかけた。柳本氏が言うことも理解できるが、自民党と公明党は政権与党です。特に大阪は日本維新の会の力が強く、自民党も公明党も厳しい状況。柳本氏が無所属でも出馬となれば、公明党から猛反発をくらい政権与党で共倒れ、維新を利することになる」

 まだ大阪3区には柳本氏の<国を動かす大阪の底力 新起動>というポスターが複数の場所で貼られている。

「柳本氏は打倒維新のために火中の栗を拾ってくれたのは事実。ただ、自公政権の枠組みをはみ出すようなことは考え直してほしい。今、比例もしくは来年の参院選で処遇することで調整しているそうだ。なんとか聞き入れてほしい」(自民党幹部)

 自民党の「仁義なき公認争い」の結末はいかに。

(AERAdot.編集部 今西憲之)

7527チバQ:2021/10/12(火) 11:34:22
https://news.yahoo.co.jp/articles/c394bd383d9b5da98f8d818d4145522599c9a9f5
財務次官の「バラマキ批判」寄稿が波紋、与党内には不快感示す声も…首相は静観
10/12(火) 0:33配信

読売新聞オンライン
 財務省の矢野康治次官が8日発売の月刊誌「文芸春秋」に衆院選や自民党総裁選を巡る経済対策などの論争について、「バラマキ合戦」と寄稿したことが波紋を広げている。岸田首相らは静観しているものの、衆院選を直前に控える中の財務省事務方トップの異例の発信に、与党内からは不快感を示す声も出ている。

 「議論として、色んな考え方、意見は当然あっていい。いったん方向が決まったら、しっかりと協力してもらわなければならない」

 首相は10日のフジテレビの番組でこう述べた。松野官房長官も11日の記者会見で「財政健全化に向けた一般的な政策論について私的な意見を述べたものだ」と受け流した。

 4日に発足した岸田内閣は、新型コロナウイルス禍で「必要な財政支出はちゅうちょなく行う」と訴え、衆院選後にまとめる経済対策で、事業者や子育て世帯などに給付金を支給する方針を打ち出している。矢野氏の寄稿は、これら衆院選のアピール材料に冷や水を浴びせた形となった。

 矢野氏は寄稿で、日本の財政状況を「(沈没した英国の豪華客船)タイタニック号が氷山に向かって突進しているようなもの」と表現し、将来的な財政破綻に警鐘を鳴らした。首相が総裁選で掲げた「数十兆円規模の経済対策」にも触れ、「まるで国庫には、無尽蔵にお金があるかのような話ばかりが聞こえてくる」と指摘した。

 矢野氏は主税、主計両局長を歴任した後、今年7月に一橋大出身者として初めて財務次官に就任した。12〜15年には、当時官房長官だった菅前首相の秘書官も務めた。省内きっての厳格な財政再建論者として知られ、「政治家が相手でも直言できる人物」と評される。

 自民党の高市政調会長は10日のNHKの番組で「大変失礼な言い方だ。基礎的な財政収支にこだわって本当に困っている方を助けない。これほどばかげた話はない」と批判した。自らの政権で積極財政を唱えてきた安倍元首相も「あの論文は間違っている」と周辺に語った。

 公明党の山口代表は「財政を維持する観点からの一つの見識だ」と理解を示す一方で、高校3年生まで10万円相当を給付する同党の衆院選公約に関して「財源の制約も考え、配慮している」と反論した。

 財務省内の反応は様々だ。「堂々と名前を出して厳しい財政の現状を訴えた」と評価する声がある一方、「なぜ、衆院選を前に混乱を招くような行動を取るのか」と、異例の発信に首をかしげる者もいる。

 自民党幹部は「政府内で主張すればいい話だ。対外的に発信すれば、政権の統治能力が疑われる。役人ののりをこえている」と指摘した。

7528チバQ:2021/10/13(水) 08:16:16
https://news.yahoo.co.jp/articles/298f46047526e8ce19b8fe6c5946b3c26ce015a1
自民公約「党高政低」浮き彫り 「岸田カラー」薄く
10/13(水) 7:12配信


時事通信
記者会見で衆院選公約を発表する自民党の高市早苗政調会長=12日午後、東京・永田町の同党本部

 自民党は12日、衆院選公約を発表した。

 岸田文雄首相が党総裁選で掲げた「デジタル田園都市国家構想」などを盛り込む一方、抜け落ちた目玉政策も少なくなく、「岸田カラーが薄い」との声が漏れる。作成過程を通じて、政府と党の力関係が安倍・菅政権時代の「政高党低」から「党高政低」に変化しつつあることも浮き彫りとなった。

【図解】岸田首相の所信表明演説ポイント

 「公約はあくまでも党としての公約だ。抜けているものも多少あると思うが、内閣でしっかりと進めて(もらえばいい)」。自民党の高市早苗政調会長は12日、公約発表の記者会見で、首相の総裁選公約を完全には採り入れていないと認めた。

 党公約は首相が訴える「新時代共創内閣」を反映し、「新しい時代を皆さんとともに」がキャッチフレーズだ。首相の総裁選公約に沿って「新しい資本主義で分厚い中間層を再構築する」と宣言。具体策として、賃上げに積極的な企業への税制支援や看護師や介護士らの所得向上を明記した。

 しかし、首相自身が発言を後退させた「令和版所得倍増」や金融所得課税見直しだけではなく、分配政策の柱に据えた子育て世帯の住居費・教育費支援が脱落。健康危機管理庁創設や科学技術顧問設置も盛り込まれなかった。党内の根強い反発を受け、役員任期の3年制限を柱とする党改革も完全に抜け落ちた。

 一方、公約では高市氏や安倍晋三元首相が主張する保守的な政策が目立った。高市氏の持論である「危機管理投資・成長投資」を冒頭に掲げ、核融合開発の推進を明記。敵基地攻撃能力の保有を含めた抑止力向上も記した。憲法改正に関しては「時代の要請に応えられる憲法を制定するために力を尽くす」とした。

 党関係者によると、公約の作成過程では首相官邸と党の間で激しいせめぎ合いがあった。公約策定に当たった党政務調査会には、古屋圭司会長代行ら保守系議員が多い。首相に近い官邸幹部が素案に「赤ペン」を入れて党に戻すと、政調幹部が「出入り禁止だ」と激高する場面もあったという。

 党高政低への変化をうかがわせるのは公約だけではない。副大臣・政務官人事には甘利明幹事長が大きな影響力を及ぼしたとされる。首相に近い閣僚経験者の一人は「甘利氏、高市氏、安倍氏が力を持ち、首相は単なるお飾りになりかねない」と懸念を漏らした。

 高市氏は12日の記者会見で、衆院選公約にない政策は内閣として推進すればいいと指摘しつつ、首相にこうくぎを刺すのも忘れなかった。「内閣で進める前には、自民党でしっかりと徹底的に審査を行わせてもらう」。

7529とはずがたり:2021/10/14(木) 08:54:12

解散権は岸田が行使した(日程を1週間前倒しにした)が,人事権も政策決定権もないやん。

自民、公約の夫婦別姓検討を削除
慎重派に配慮か
https://nordot.app/820627586070626304?c=39550187727945729
2021/10/12 21:00 (JST)10/12 21:17 (JST)updated
c 一般社団法人共同通信社

 自民党が12日に発表した衆院選公約の政策集で、選択的夫婦別姓制度を巡り、原案に記されていた「夫婦の氏に関する具体的な制度のあり方についてさらなる検討を進める」との一文が削除された。制度導入を巡っては党内で意見の隔たりが大きく、慎重派に配慮した可能性がある。

 高市早苗政調会長は記者会見で「公約が後退したわけでは決してない」と強調。旧姓を通称として使用拡大する考えを重ねて示した上で「国民の間にさまざまな議論がある。納得感を得られるよう丁寧に議論したい」と語った。

岸田首相、金融所得課税「当面触ること考えていない」 成長と分配好循環は「まず成長」
https://www.tokyo-np.co.jp/article/136027
2021年10月10日 19時01分

 岸田文雄首相は10日、株式売却益など金融所得への課税強化を先送りする意向を自民党本部で記者団に示した。これに先立つフジテレビ番組では、金融所得課税を「当面は触ることは考えていない」と明言。自民党総裁選では格差是正策の検討課題としていたが、株価の下落傾向や投資の冷え込み懸念を踏まえ、衆院選(19日公示、31日投開票)を前に軌道修正した格好だ。成長と分配の好循環に関し「成長なくして分配はない。まず成長をしっかり考えていく」と強調した。
 首相は4日の就任記者会見で、具体的な分配政策として「金融所得課税(の見直し)も考えてみる必要がある。さまざまな選択肢の一つ」と説明。総裁選の論戦でも、富裕層を含めて一律20%の税率を見直すことに前向きな見解を示していた。
 10日は党本部で記者団の質問に答え「分配政策の順番を考えた場合、まずは賃上げ税制、下請け対策、看護・介護・保育の公的価格の見直しから始めるべきだ」と述べた。番組では「そこばかり注目され、すぐやるんじゃないかとの誤解が広がっている。金融所得課税を考える前に行うことはいっぱいあると言っていた」と釈明した。(共同)

岸田首相「成長なくして分配はない」成長戦略優先の考え示す
[2021年10月10日11時58分]
https://www.nikkansports.com/general/news/202110100000353.html

岸田文雄首相は10日のフジテレビ番組で、自身が掲げる「成長と分配の好循環」に関し「成長なくして分配はない。まず成長をしっかり考えていく」と述べ、成長戦略に優先して取り組む考えを示した。分配の財源に掲げる株式売却益などの金融所得課税強化について「当面は触ることは考えていない」と明言した。

衆院選(19日公示、31日投開票)をにらみ、株価下落や投資の冷え込みといった経済の先行き不安を回避する狙いがあるとみられる。

労働者の給与を引き上げた企業に対する優遇税制を推進する考えを重ねて表明。柔軟な働き方を可能にするセーフティーネット(安全網)の整備や正規と非正規の格差対策を実施した上で、労働市場の規制緩和に着手する考えも示した。(共同)

7530チバQ:2021/10/14(木) 10:13:31
https://news.yahoo.co.jp/articles/d71d638a045442f10a576e97d959589ae587d483
「健康危機管理庁」トーンダウン 宙に浮くコロナ司令塔 政府
10/14(木) 7:13配信

時事通信
自民党総裁選に出馬し、新型コロナウイルス感染症対策の「岸田4本柱」を発表した岸田文雄氏=9月2日、衆院議員会館

 岸田文雄首相が先の自民党総裁選で掲げた「健康危機管理庁」設置の見通しが不透明になってきた。

 感染症対策の司令塔と銘打つものの、具体像はほとんど明らかになっていない。既存の府省庁との役割分担など課題は多く、政府内では早くも「中長期的な課題と位置付けるべきだ」との声が出ている。

 「これまでの対応を分析し、司令塔機能などを抜本的に強化する」。首相は8日の所信表明演説でこう述べつつも「健康危機管理庁」設置には触れなかった。松野博一官房長官は12日の記者会見で改めて設置方針について問われ、「所信表明の中では明確に述べていない」とトーンダウンした。

 「健康危機管理庁」は総裁選での首相の目玉公約。今年に入り新型コロナウイルスの感染再拡大で自宅療養の患者が死亡する事例が続出。政府や自治体、医療機関の連携不足も要因との指摘が出ており、当初は担当閣僚が地方を含めた感染症対応を統括することをイメージしていた。

 ただ、設置に向けたハードルは低くない。病床確保や都道府県との調整、緊急時の行動制限の検討といった役割は各省庁にまたがる。今回の新型コロナ対応以外の業務も担っていることから、強引に統合すれば行政機能に支障が及ぶ可能性がある。一方で、「一から組織をつくるのは人材確保を含め非現実的」(政府関係者)だ。こうした事情を背景に、衆院選の自民党公約でも「健康危機管理庁」設置の明記は見送られた。

 今月以降、新型コロナ感染の減少傾向は顕著だが、冬場にかけて再拡大するとの懸念は根強い。内閣官房幹部は「当面は事前の病床確保などに努めて『第6波』に備える。組織論はじっくり検討した方がいい」と語った。

7531チバQ:2021/10/14(木) 21:18:28
https://news.goo.ne.jp/article/dot/politics/dot-2021101300014.html
岸田政権を短命化させる「三つの鬼門」 “クーデター”、冷や飯組、選挙ラッシュ
2021/10/14 07:00AERA dot.

岸田政権を短命化させる「三つの鬼門」 “クーデター”、冷や飯組、選挙ラッシュ

新しく首相に就任した岸田文雄氏 (c)朝日新聞社

(AERA dot.)

 総選挙1週間前倒しという奇襲で先手を打った岸田文雄新政権に、早くも暗雲が漂う。財務省は政権に反旗を翻し、冷や飯組は反転攻勢を狙う。さらに国政選挙が訪れる。三つの「鬼門」を突破できなければ、岸田内閣は短命に終わる。

*  *  *

 岸田文雄新首相の“初陣”は、上々のようだ。

 岸田政権初の国政選挙となる参院静岡・山口両選挙区の補欠選挙(10月24日投開票)が7日に告示された。衆院選(19日公示、31日投開票)の前哨戦という位置づけで、与野党ともに初日から大物政治家が応援に駆け付けた。岸田氏も静岡入りし、首相就任後初の街頭演説でこう訴えた。

「この選挙で岸田に任せるかどうかをご判断いただかなければなりません!」

 朝日新聞の世論調査では、岸田内閣の支持率は45%。1年前の菅義偉内閣発足時の65%に比べると低調なスタートだが、菅首相の退陣表明前の28%からは大きく回復した。党内では楽観的な見方が広がる。岸田氏周辺は言う。

「参院補選静岡選挙区の情勢調査は、野党候補の分裂もあって自民候補が野党候補に20ポイント近くの差をつけて圧勝の勢い。自民王国の山口も勝てるだろう。参院補選で2勝できそうなのは大きい」

 選挙に勝てば政権の求心力は高まる。だが、順調な船出の裏で、岸田政権を短命化させる“鬼門”も見え始めている。

 党総裁選では、岸田氏は数十兆円規模の財政出動を公約に掲げた。補正予算の審議が始まるのは衆院選後だが、「20兆〜30兆円あたりのイメージ」(岸田派幹部)だという。

 これに政府内で公然とかみついた人物がいる。財務省の矢野康治事務次官だ。

 矢野氏は月刊誌「文藝春秋」11月号に寄稿した論文で、党総裁選などで繰り広げられた経済政策を念頭に「バラマキ合戦のよう」と批判。財政再建をしなければ「将来必ず、財政が破綻(はたん)するか、大きな負担が国民にのしかかってきます」と警告した。

 現役の事務次官が、政権の政策に異論を唱える論文を公表するのは異例だ。だが、矢野氏の寄稿について、鈴木俊一財務相は8日の閣議後の記者会見で「問題だという思いは持っていない」と述べるにとどめた。財務省からの“クーデター”に、お墨付きを与えた形だ。

 矢野氏は、18年に森友学園問題に関連して財務省の公文書改ざんが発覚した時の官房長だった。論文でも当時について「あの恥辱を忘れたことはありません」と回想。その上で「(政権には)『勇気をもって意見具申』せねばならない」と書いている。

 アベノミクスの「生みの親」の一人で、安倍政権で内閣官房参与を務めた本田悦朗・前駐スイス大使は、矢野氏が主張する財政再建論は「政策を誤った方向に誘導する危険性がある」と指摘する。

「新型コロナウイルスの影響で、2020年の日本の国内総生産(GDP)は4.8%減という異常な状態です。たしかに、アベノミクスで長期金利をゼロ近くに固定したことで金融政策の効果は弱くなっているが、財政出動の効果は高まっている」

 財務省が狙うコロナ禍の緊縮財政に、本田氏はこう警告する。

「コロナの終わりが見え始めて消費が回復しようとしている時に、緊縮財政でブレーキを踏むことはしてはならない。今こそ、財政と金融を一体的に活用して経済の苦境を乗り切り、デフレを脱却し、持続的な成長につなげるべきです。経済成長なくして財政健全化は不可能。矢野氏の論文は基本的な誤りが多く、国民に誤解を与えるものです」

7532チバQ:2021/10/14(木) 21:18:46
「最強」官庁からの宣戦布告に、岸田氏はどう対決するのか。政権の命運を占う戦いが、衆院選後に始まる。

 総裁選では「冷や飯」という言葉が流行語になった。敗れた者は人事で痛い目にあう。それが永田町のルールだ。

 決選投票で敗れた河野太郎氏が、党広報本部長という「格下げ人事」を食らったのが象徴的な例だが、なかには冷や飯すら与えられなかった人もいる。

 菅政権では、閣僚と民間人の有識者が参加する「成長戦略会議」が経済政策の決定に強い影響力を持っていた。その中心となっていたのが、民間人有識者に名を連ねていたパソナグループの竹中平蔵会長や小西美術工藝社のデービッド・アトキンソン社長らだ。

 だが、岸田氏は同会議を廃止。竹中氏に近い慶応大の岸博幸教授も、内閣官房参与を退任した。国土交通省関係者は言う。

「竹中氏は関西空港などの運営を手がけるオリックス社の社外取締役を務めていますが、同会議では、羽田・成田の両空港を統合し、所有権は国などに残したうえで長期間の運営権を民間に売却する『コンセッション方式』の導入を主張していました。その計画も、岸田政権の誕生で消える可能性が出てきました」

 利害関係者である竹中氏が同会議で空港政策について発言していることに、批判も出ていた。政府関係者は言う。

「羽田と成田の運営権を民間企業が受託すれば、巨額の利益が出ます。同会議では、空港という社会インフラをどう運営するかというのではなく、ビジネスとしていかに空港運営がもうかるかという議論が多かった。確実に利益の出る空港のコンセッションだけが狙われていました」

 与党内では、竹中氏が政権の中枢から去ったことを歓迎する声も多い。ある自民党中堅議員は「選挙を経た国会議員でもない民間人が、政策決定に持つ影響力が大きすぎた」と話す。

 ただ、このままで終わるとは限らない。

「規制改革は巨大なカネが動くビッグビジネスの側面もある。規制改革を求めて政治家に巨額の寄付をしている民間人もたくさんいる。今回、政権の中枢から外された規制改革推進派は、いずれ巻き返しを狙うだろう」(前出の政府関係者)

 こういった抵抗をはね返すには、政権の求心力を保つことが重要だ。それにはまずは選挙で勝つことが重要となる。政治ジャーナリストの田中良紹氏は言う。

「菅内閣が退陣したことで有権者の受け止め方が変わり、次の衆院選で与党が過半数割れする可能性はかなり低くなった。ただ、来年7月には参院選がある。それが本当の意味での決戦です」

 仮に参院選で立憲民主党などの野党が大きく勝利し、与野党の議席数が逆転すれば「ねじれ国会」になる。岸田政権は国会運営の主導権を失い、レームダックに陥る。そうなれば短命政権で終わる。自民関係者も「来年の参院選が岸田政権にとって『鬼門』になる」と見る。派手な立ち振る舞いを好まない岸田氏にとって、選挙こそが最大のリスクだ。

 とはいっても、現時点では野党が政権短命化を招くほどの脅威にはなっていないのも事実だ。

 次期衆院選の公示日は19日だが、立憲と共産党はまだ70程度の小選挙区で競合している。さらに、立憲の枝野幸男代表の不人気ぶりも顕著になっている。

 埼玉大の松本正生名誉教授(政治意識論)が、東京都議選があった7月に実施した調査によると、立憲支持者の約61%は60歳以上だという。これは、自民の38%に比べてはるかに高い数字だ。前出の田中氏は言う。

「今の若い世代は、政治に関心が出始めた年頃に民主党政権の失敗を経験しています。にもかかわらず、枝野氏をはじめ、野党幹部は民主党政権の中枢にいた人たちばかり。それが続く限り、若い人たちは野党に投票する気にはならないのではないか」

 岸田政権を短命に導くリスクの中で、実は、野党の存在こそが岸田氏の最大の味方なのかもしれない。選挙に奔走する自民党議員の秘書は、こんな本音を漏らした。

「枝野さんが『野党の顔』で居続けてくれることはありがたいよ」

(本誌・西岡千史/AERA dot.編集部・今西憲之)

※週刊朝日  2021年10月22日号

7533チバQ:2021/10/15(金) 07:41:03
https://news.yahoo.co.jp/articles/e6f6284ac696f4a77cc8f48a5e3c677baa73621f
政府高官も「青天の霹靂」、「最速選挙」決断の舞台裏…首相「最後は自分一人で決めた」
10/15(金) 5:00配信
読売新聞オンライン
 衆院が14日に解散され、31日の衆院選投開票に向け、決戦の火ぶたが切られた。岸田首相は「11月7日投開票」案との間で揺れ動きつつ、「最速日程」を決断した。舞台裏を検証する。


■充実感
(写真:読売新聞)

 「11日間、大変濃密なスケジュールだった。しかし、不思議と疲れを感じていないし、気持ちは大変充実している」

 岸田氏は14日朝、首相官邸で記者団に対し、首相就任以来の日々をこう振り返った。首相周辺は「4日の内閣発足と同時に意表を突く選挙日程を打ち出し、決断力を示せたことが充実感につながっている」と解説する。

 首相就任前日の3日夜、岸田氏は自民党本部で、官房副長官に内定した木原誠二衆院議員、首相秘書官への就任が決まっていた嶋田隆・元経済産業次官らと選挙日程について協議した。主要20か国・地域(G20)首脳会議(10月30〜31日)などとの兼ね合いが議論され、その時点では11月7日投開票が軸となった。

 「11月14日」案や、「選挙準備がぎりぎり間に合う日程」として「10月31日」案も話題に挙がったが、出席者の一人は「31日は早すぎ、14日は遅すぎる。基本は7日案しかないという感じだった」と明かす。

 ただ、そこでは結論は出ず、持ち帰った岸田氏が31日投開票を最終的に選んだ。岸田氏は「色んな意見を聞いて、最後は自分一人で決めた」と周囲に語る。「4日朝に31日投開票を初めて知らされ、青天の霹靂(へきれき)だった」。岸田氏に近い政府高官は振り返る。

■伏線
 岸田氏の決断には伏線があった。

 9月29日、自民党総裁選で勝利を収めたばかりの岸田氏は、党本部総裁室で森山裕国会対策委員長らと向き合った。森山氏は10月21日の衆院議員任期満了から投開票日までの時間は短くすべきだとして、「31日投開票も選択肢の一つだ」と伝えた。「解散から公示まで時間がないと準備が大変ではないか」。岸田氏が尋ねると、森山氏は「就任記者会見で前もって選挙日程に触れれば、問題ありません」と応じた。

 森山氏の助言通り、岸田氏は4日の記者会見で衆院解散や衆院選の日程を表明。地方自治体などは19日の公示までに準備を進める余裕が生まれた。

 選挙日程の前倒しは、内閣発足の勢いを維持する狙いがある。自民党が今月上旬に行った情勢調査では、獲得議席数は250程度(現有276)。逆風が強かった菅内閣末期の調査よりも、十数程度改善した。

 しかし、自民党内では「旋風、熱風なき選挙で盛り上がりに欠ける」(閣僚経験者)との警戒感が強い。新たな調査でも計40議席が当落線上にあり、岸田氏の「賭け」が成功するかどうかは予断を許さないのが実情だ。

7534チバQ:2021/10/15(金) 07:41:49
https://news.yahoo.co.jp/articles/d3fa2f9c374d550c9f90830292de2d9b2289333e
河村氏 小選挙区出馬を断念、山口3区で林氏との公認争い敗れ…政府関係者「二階派崩壊の始まり」
10/15(金) 5:30配信

スポニチアネックス
山口区の選挙区事情

 ◇衆院選2021 19日公示、31日投開票

 山口3区で11期目の当選を目指していた二階派会長代行の河村建夫元官房長官(78)。首相の座を目指し参院議員を辞職、鞍替え出馬する岸田派座長の林芳正元文部科学相(60)との激しい公認争いに敗れた。解散当日に、重鎮議員が小選挙区での出馬断念の意向を固めたと伝えられる異例の事態となった。


 将来的に秘書で長男の建一氏(45)に地盤を継ぐため、「命を懸けた最後の戦い」として3区公認死守へ強い覚悟で臨んできた河村氏。事務所の数を増やしたほか、選挙区内をこまめに回る「どぶ板」活動も展開。異例とも言える「つじ立ち」まで決行した。

 力の入れようは二階派会長の二階俊博前幹事長も同様。林氏が鞍替えの意向を固めたと報じられた直後の昨秋、山口県宇部市で開かれた河村氏の総決起大会に二階派議員約20人を引き連れて乗り込み、「売られたケンカって言葉あるでしょ?挑んでこられるなら受けて立つ」とすごんだ。

 しかし、事実上の二階氏切りを公言していた岸田文雄総裁が誕生。選挙を仕切る幹事長には麻生派重鎮の甘利明氏がおさまった。

 現職優先の原則がある中、山口県連は今月1日、林氏推薦を決め党本部に申請。河村氏は最後まで徹底抗戦を続けたが「幹事長職にとどまることができなかったのは大きい。もはや、二階さんに押し切る力はなかった」(自民党選対関係者)。河村氏公認となっても林氏の強行出馬は既定路線で、「ダブルスコアで林氏勝利」の情勢分析もなされていた。73歳定年制の原則に従えば、比例代表での復活も望めない。

 そうした中、解散前日の13日になって甘利執行部は「引導として」(同関係者)河村氏に3区出馬の見送りを要請。長男を比例代表で優遇する案も提示した。「蹴れば河村氏の名前が消えるだけ」(同関係者)の状況で、最後は甘利裁定を前に涙をのむほかはなかった。同日夜、遠藤利明選対委員長に受け入れる考えを伝えた。

 長男の比例出馬となれば、河村氏は引退するとみられる。14日に予定されていた会見は行われず、長男の比例名簿順位などを巡り調整が難航しているとの見方も出ている。自民党関係者は「解散日までもつれるのは極めてまれ。ギリギリの攻防だったことを物語っている」と話した。

 党内政局の行方を注視する政府関係者は「長く権勢を誇った二階さんだが、力がそがれていくのを強く感じる。主流派からさらに遠ざかる決定的な一件。総選挙を経て勢力を減らすなら二階派崩壊の始まりになるかもしれない」と話した。

 《次回総選挙から小選挙区4→3に》早ければ次回総選挙から山口県の小選挙区は4から3に減少。2020年の国勢調査の人口に基づき各都道府県に議席を割り振るため。自民党が全区を独占する山口県。1区が高村正大氏(麻生派)、2区が岸信夫防衛相(細田派)で、4区には細田派から安倍派への代替わりが進むと目されている安倍晋三元首相がおり、難しい調整となるのは必至。河村家が次回、小選挙区で公認を得るには今回の3区公認は最低条件。首相を目指す林氏も事情は同じで、互いに引けない状況だった。

7535とはずがたり:2021/10/15(金) 12:24:25
総裁選、支持候補明言せず 加藤官房長官
2021年09月12日09時47分
https://www.jiji.com/jc/article?k=2021091200166&g=pol

 加藤勝信官房長官は12日のフジテレビ番組で、菅義偉首相の後継を選ぶ自民党総裁選に関し、「党主催の討論会などで(各候補の主張を)しっかり聞いて、判断していきたい」と述べ、支持候補を明らかにしなかった。所属する竹下派の対応については、「『まとまる』というのは、同じ人ということだけではない。仮に(支持候補が)違っても、お互い理解し合いながら進んでいこうという、かなり幅広い意味だ」と語った。

7536チバQ:2021/10/15(金) 16:53:56
https://news.yahoo.co.jp/articles/376e11b5cd85c95fa255d9f0ca35e84cab1cb88b
渋沢栄一の玄孫も起用…岸田首相が提唱の「新しい資本主義」実現会議、メンバーに女性7人
10/15(金) 11:48配信

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読売新聞オンライン
渋沢栄一の玄孫の渋沢健氏

 山際経済再生相は15日、岸田首相が提唱する「新しい資本主義」の具体策を話し合う「実現会議」のメンバーを発表した。有識者には、「日本の資本主義の父」と言われる渋沢栄一の玄孫(やしゃご)で投資運用会社会長の渋沢健氏ら15人を起用し、女性が7人を占めた。月内にも初会合を開き、来春をめどに構想を取りまとめる。

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(写真:読売新聞)

 有識者はほかに、経団連会長の十倉雅和氏や三村明夫・日本商工会議所会頭、連合会長の芳野友子氏、ネット上で資金を集めるクラウドファンディング(CF)のサービス提供会社「レディーフォー」代表取締役の米良はるか氏ら。人選は岸田首相の意向で、年齢や性別のバランスを重視したという。

 これまでの「成長戦略会議」を衣替えして実現会議を設けた。議長は首相が務め、関係閣僚も参加する。担当は山際経済再生相で、実務を担う実現本部事務局を15日、発足させる予定だ。

 首相は、成長と分配を両輪とする「新しい資本主義」の実現を掲げている。経済を成長させ、子育て世帯の支援や看護、介護、保育の現場で働く人の所得引き上げといった分配機能を強化する考えだ。

7537とはずがたり:2021/10/15(金) 21:08:19

山口3区公認争い最終調整(山口県)
10/13(水) 12:10配信
https://news.yahoo.co.jp/articles/6aeb0db6d594b12b076117b3ff2eeca12299efd9
tysテレビ山口

林芳正さんの参議院からのくら替えに伴う衆議院山口3区の自民党の公認問題で現職の河村建夫さんと林さんが、13日、党の遠藤選挙対策委員長と会談しました。けさ、自民党本部を訪れた衆議院山口3区の現職、河村建夫さんが党の遠藤利明・選挙対策委員長と会談しました。山口3区をめぐっては、参議院議員だった林芳正さんがくら替えして出馬することを表明し、河村さんが強く反発しました。地元の自民党県議団が林さんを支援していて自民党県連は今月、林さんを公認候補にするよう党本部に推薦しました。自民党本部は、11日に、衆院選の1次公認を発表し山口1・2・4区は現職を公認しましたが山口3区は「調整が必要」として結論を出していませんでした。河村建夫さんは「結論は別に出ておりません。提案がありましたので持ち帰って」と話しました。きょうは、林さんも選対委員長と会談。取材に応じました。林芳正さんは「地元の事情を説明してくれということですので、私のほうから地元の事情を説明させて頂きました」と話しました。林さんによると、選対委員長から、具体的な提案はなかったということですが、速やかに結論を出したいと話したいうことです。山口3区には、ほかに立憲民主党の坂本史子さんが立候補を予定しています。

7538とはずがたり:2021/10/15(金) 21:09:25
「二階派が菅派に衣替え」の衝撃 「河野太郎氏の合流」もあるか
2021/10/11 07:05
|https://www.msn.com/ja-jp/news/world/%e3%80%8c%e4%ba%8c%e9%9a%8e%e6%b4%be%e3%81%8c%e8%8f%85%e6%b4%be%e3%81%ab%e8%a1%a3%e6%9b%bf%e3%81%88%e3%80%8d%e3%81%ae%e8%a1%9d%e6%92%83-%e3%80%8c%e6%b2%b3%e9%87%8e%e5%a4%aa%e9%83%8e%e6%b0%8f%e3%81%ae%e5%90%88%e6%b5%81%e3%80%8d%e3%82%82%e3%81%82%e3%82%8b%e3%81%8b/ar-AAPlOAe?ocid=st

 つい最近まで「自民党の最高実力者」と呼ばれて権勢をふるった二階俊博・前幹事長が、総裁選の負け戦と岸田内閣の発足で権力の座から真っ逆さまに転落した。

「次の衆院選に私が立候補するのは当たり前のことだ」──二階氏は総裁選後の10月2日、地元・和歌山で報道陣にそう語って引退を否定した。だが、二階氏の“衆院選出馬”がニュースになるほど、自民党内には依然として引退説が根強い。

「二階さんは82歳、年齢的にみても復権は難しい。選挙準備だけしておいて、総選挙直前に体調を理由に引退を表明、急遽、後継者の三男を出馬させるのではないか」(細田派幹部)との見方もあるほどだ。

 これまでポスト面で“我が世の春”を謳歌してきた二階派は、総裁選の対応で河野支持、高市支持、野田支持に割れた挙げ句、大きな亀裂が入って分裂の危機にある。二階氏が派内でも威信低下を露呈したのは、総裁選前日の同派会合だった。

「対応したくない人は(派閥を)出て行ってもらうよりしょうがないね。ちょっと愚問じゃないかな、こういうプロの世界では」

 そう語って派閥の対応一本化に強い決意を示したものの、河野支持派と高市―岸田連合支持派が反目してまとまらない。その結果、総裁選本番では“二階切り”を掲げて出馬した政敵の岸田文雄氏に二階派からもかなりの票が流れたとみられている。子分たちが勝ち馬に乗ろうと寝返ったのだ。

 岸田内閣の組閣を見ても、二階派から入閣した山口壮・環境相と小林鷹之・経済安全保障担当相はいずれも高市氏の推薦人。「決戦投票で二階派が河野太郎氏に一本化することを防いだ論功行賞」(同前)と見られている。

 二階派ベテラン議員が語る。

「二階さんを支え続けた林幹雄(前幹事長代行)さんくらいは今回の人事で処遇されてもよかったのに、入閣したのは岸田―高市連合に走った2人だけ。二階さんの意向は全く配慮されなかった」

 派閥領袖の力は子分の議員に「ポスト」を配分することで保たれる。総裁選で派内を切り崩され、ポスト配分権も失った二階氏にはもはや派閥を維持する力さえ残っていない。

 注目したいのは二階派の跡目をめぐる動きだ。党内では“負け組派閥の後継者問題など些事”と関心が薄いようだが、ことの成り行き次第では自民党に再び波乱が起きる呼び水になるかもしれない。

 二階派の有力な後継者候補の1人が武田良太氏。防災相、総務相を歴任したことで急速に力をつけ、派内で頭角を現わした。総裁選ではまず石破茂氏擁立に動き、石破氏が出馬断念すると河野支持に転じて負け組となったものの、若手に一定の支持がある。

「武田に近い若手議員たちは、派閥を草刈り場にされないために武田を総裁選に担ぎ出そうとしたが、世代交代を怖れた二階会長が野田聖子に推薦人を貸したためにうまくいかなかった。だが、その二階会長は力を失い、重鎮として支えていた最高顧問の伊吹文明(元衆院議長)さんも引退する。いまや派内はバラバラで、このままでは空中分解に向かう。二階会長が派閥を譲らないのであれば、武田は中堅若手を引き連れて派閥を割る決断をするのではないか」(同派中堅)

 注目すべきはその先、武田氏らの受け皿になるとみられているのが菅義偉・前首相のグループなのだ。

 もともと二階氏は「引退後は二階派と菅グループの無派閥議員を合流させ、菅さんに後事を託すつもりだった」(二階側近)とされる。菅氏も二階派議員を人事で厚遇し、それに呼応する姿勢を見せていたが、総裁選前に菅氏が二階氏を幹事長から降ろそうとしたことで2人の関係が悪化、合流構想はご破算になったと見られている。

 しかし、二階派の議員たちにすれば、負け組は人事で干されるうえ、派閥が空中分解すると総選挙でも支援が受けられない。菅氏の側近たちも事情は同じだ。武田氏が菅グループとの合流を目指せば、総選挙前に「菅派」旗揚げ構想が復活する可能性が高い。興味深いのは、それを引き金にもっと大きな「負け組連合」形成につながることだ。

7539とはずがたり:2021/10/15(金) 21:09:50
>>7538
 菅内閣の閣僚経験者が言う。

「岸田総理や安倍さん、麻生さんのやり方は党内に深い恨みを残した。一番、雪辱に燃えているのは強引に総理を引きずりおろされた菅さんだろう。菅派をつくるときは安倍―麻生に切り崩されて存続の危機にある石破派にも合流を呼びかけるだろうし、岸田人事で広報本部長に格下げされて屈辱にまみれた河野太郎や冷や飯組に転落した小泉進次郎とも連携をはかるはずだ」

 二階派分裂という小さな動きが、菅派の結成につながり、それが自民党内に「菅+小石河」という反主流派連合勢力の結成を促す。

 反主流派は議員の勢力では細田派、麻生派、岸田派の主流派には遠く及ばないが、岸田首相より国民の支持が高い河野氏、進次郎氏、石破氏らが党内で生き残る足場ができることが大きい。仮に、10月31日投開票の総選挙で岸田自民党が敗北した場合、攻守逆転する番になるからだ。

 岸田政権で「我が世の春」を謳歌している安倍氏や麻生氏が、菅派結成の動きを「しょせんは負け組互助会」と侮っていると、足を掬われかねない。

7540チバQ:2021/10/18(月) 21:36:02
https://news.yahoo.co.jp/【点描・永田町】岸田政権の「3Aシフト」に不安
10/17(日) 18:31配信

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時事通信
会見に臨む岸田文雄首相=4日、首相官邸

 大激戦の自民党総裁選を受けた岸田文雄新政権が、4日召集の臨時国会冒頭での首相指名と組閣を経て、同夜に発足した。

 岸田新首相は8日の所信表明演説、11日からの衆参両院での各党代表質問終了後の14日に衆院解散を断行し、投開票日は31日とする方針を表明。その上で4日夜の記者会見では新内閣を「新時代共創内閣」と命名し、「信頼と共感の政治」を掲げつつ、当面はコロナ対策に全力投球する方針を力説した。ただ、新政権の党・内閣人事を見ると、総裁選での岸田氏勝利に貢献した安倍晋三元首相と麻生太郎前副総理兼財務相への配慮が目立ち、新たに党を仕切る甘利明幹事長も加えた3氏の頭文字からの「3Aシフト」とやゆされている。「適材適所の挙党態勢とは名ばかりの布陣」(自民長老)で、甘利氏の金銭授受問題も含め、「不安だらけの船出」となるのは確実だ。

 新政権で党運営を仕切る党4役は、甘利幹事長の他、福田達夫総務会長、高市早苗政調会長、遠藤利明選挙対策委員長。さらに、内閣で首相を支えるのは松野博一官房長官という陣容だ。甘利氏は麻生派最高幹部で安倍氏とも親しく、高市氏は安倍氏側近で、松野氏は安倍氏が事実上支配する最大派閥・細田派の事務総長。加えて、麻生氏は9年近く務めた副総理兼財務相から党副総裁に立場を替え、新政権ににらみを利かせる構えだ。このため、野党だけでなく多くのメディアも「党改革どころか、権力闘争の果ての“安倍・麻生忖度(そんたく)政権”」と批判する。
◇“安倍かいらい”修正も「国民不在」は変わらず
 ただ、首相も唯々諾々と安倍、麻生両氏の要求に従ったわけではない。「安倍氏は当初、高市幹事長と萩生田光一官房長官を求めた」(首相周辺)が、首相はこれに抵抗し、高市政調会長、松野官房長官に差し替えた。「保守派のマドンナ」として総裁選で健闘した高市氏は、政策立案責任者の政調会長にすることで言動を封じ込める狙いがありあり。さらに、いずれも安倍氏とは距離があるとされる松野氏の官房長官起用と福田氏の総務会長への大抜擢は「安倍かいらい政権との批判を交わす思惑」(同)がにじむ。早速、安倍氏サイドからは「安倍さんは思惑が外れ、いら立っている」(周辺)との声が噴き出し、主要メディアも「首相の意地」を指摘して安倍・麻生シフトに疑問符を付ける方向に軌道修正した。

 そもそも今回の総裁選は、当初大本命だった河野太郎氏を推す菅義偉前首相、二階俊博前幹事長と、「反河野」で岸田氏を支持して逆転を狙う安倍、麻生両氏による「キングメーカー争い」の構図だった。その結果、細田、麻生両派に旧竹下派も連携しての大派閥主導の多数派工作で、「決選投票で岸田氏圧勝」のシナリオが実現したのが実態だ。だからこそ党・内閣人事では、いわゆる菅グループと二階派の中軸は「ポストからの排除」が際立った。自ら「完敗」を認めた河野氏が、党7役の末席ともされる広報本部長への降格を受け入れざるを得なかったことも、「権力闘争に負ければ冷や飯」(麻生氏)との自民党の“おきて”を象徴する。

 ただ、こうした結果は「まさに永田町の論理そのもの」。首相が安倍氏主導に抵抗してみせても、「国民不在の権力闘争」という本質を覆い隠すことはできない。国民の自民不信の原因だった「菅・二階体制」が「岸田・3A体制」に置き換わっても、「自民党は全く変わっていない」(枝野幸男立憲民主党代表)との批判は当然だ。「ご祝儀相場狙いの選挙日程前倒し」(同)が奏功するのかどうかも不透明で、首相にとって衆院選での実質的な勝敗ラインとされる自民単独過半数確保も、容易ではないのが実態だ【政治ジャーナリスト・泉 宏/「地方行政」10月11日号より】。 articles/ed0ffd52f0c6dc997146e68cf8914e80e50ae3c5

7541チバQ:2021/10/21(木) 15:10:48
https://news.yahoo.co.jp/articles/83d1921b58a00f4959dca390919c39dbbed3af64
動く菅前首相 影響力維持狙い? 岸田首相へ言及なし
10/21(木) 11:23配信

北海道新聞
第一声で「今回ほど危機感を持っている選挙はない」と語る菅前首相=19日、横浜市

 菅義偉前首相(72)の動きが、退陣直後にもかかわらず活発だ。衆院選の応援で地方を回り、20日は沖縄で街頭演説した。影響力の維持が狙いとみられるが、岸田文雄首相への言及はほとんどなく、現政権との距離も露呈する。

 菅氏は19日、地元横浜市での第一声で、看板政策だった携帯電話料金の値下げについて誇らしげに語った。「私の家内も変えました。どのメーカーとは言わないが、8千いくらだったのが3千円ぐらいになった」

 新型コロナウイルスへの後手の対応に国民への説明不足が重なり、支持率低迷で退陣表明を強いられたのが9月3日。続く自民党総裁選で河野太郎前行政改革担当相を担いだが、かつて菅氏を支えた安倍晋三元首相、麻生太郎副総裁が岸田氏支持に流れ、敗れた。官邸筋は「菅氏の求心力低下は否めない」と認める。

 「退任後は一定期間、蟄居(ちっきょ)謹慎するのが常識」(自民党関係者)との声がある中、最近は三重、兵庫両県で新人や自らを支持する無派閥議員グループの前職を応援。在任中に自重していた靖国神社参拝も行った。活動を控える様子はない。

 一方、コロナ対策の反省や謝罪の弁は聞かれない。岸田政権の公約の訴えや現体制への支持呼び掛けもない。菅氏は周囲に「岸田氏は全然、改革と言わない」と不満を漏らす。周辺は「河野氏や小泉進次郎前環境相ら『改革勢力』と挽回の機をうかがっている」と解説する。

7542チバQ:2021/10/25(月) 14:21:25
https://news.yahoo.co.jp/articles/d0265c9d21474df47dc3631551a163d9c3032d8e
岸田政権に激震 参院補選でまさかの敗北「衆院選の結果いかんで政局になる」〈dot.〉
10/25(月) 9:03配信

AERA dot.
若林洋平氏の応援に入った岸田文雄首相 参院静岡補選(C)朝日新聞社

 まさかの敗北で岸田政権に激震が走っている。 



【全国289選挙区当落予測はこちら】

 衆議院選挙の前哨戦として注目された参議院静岡選挙区と同山口選挙区の補欠選挙が10月24日に行われた。山口選挙区は元産経新聞政治部長で前職の北村経夫氏が当選を決めたが、静岡選挙区では、自公が推した前御殿場市長の若林洋平氏が立憲民主党や国民民主党が推した無所属の新人、山崎真之輔氏に敗れる波乱の展開となった。

岸田文雄首相が就任後、初めての国政選挙に臨み、与野党1勝1敗の痛み分け。だが、痛い黒星となった。

「官邸に激震が走っています。岸田首相が2回も静岡に入り、勝負して負けた訳ですから…。とりわけ、無党派層の7割が野党候補に投じた、という事実は重い」(官邸関係者)

自民党幹部もこう落胆する。

「世論調査や出口調査で、芳しくない数字が続いていた。しかし、衆院選も公示となり相乗効果で投票率などから自公の組織票で若林氏が抜け出せるとみていたが、逆転されてしまった」

衆院選の投開票は31日と目の前に迫っている。立憲民主党は共産党、社民党、れいわ新選組と野党共闘し、統一候補を100以上の小選挙区で擁立。自公と一騎打ちの構図となっている。

しかし、今回は立憲民主などが推した山崎氏が勝利した参議院静岡選挙区では、共産党も候補者を擁立し、野党共闘にはなっていない。それなのに自民党が敗北した。

 参院の静岡補選の票の動向を分析すると、衆院選でも自民党はかなり苦戦するという。

「衆院選で静岡県内の小選挙区は、情勢調査などで自民党候補の多くは苦戦と分析されている。今回の参議院の補選でも静岡3区、5区と6区、8区などで票が伸びなかった。特に静岡市や浜松市という大票田でダメだった。衆院選では小選挙区だけでなく、比例の当落にもかかわってくるだろう。どうなってんだ。まったく。とんだ計算違いをした」(前出・自民党幹部)

 一方、劣勢かとみられた野党は意気が上がる。

「候補者を1本化した野党共闘でなくとも勝てたので、衆院選はかなり期待できる」(立憲民主の幹部)

 今回の補選勝利の立役者の一人は、地元で絶大な人気を誇る川勝平太・静岡県知事だ。

 川勝知事は山崎氏への応援に何度も入り、7月の熱海市土石流災害を例にあげ、岸田政権をこう批判していた。

「熱海の土石流の体験を無にしてはならない。大都市をつくり、効率をあげるというのが自民党であります。本当に許していいのか」

「岸田さんは首相就任のご祝儀で支持率はあがるはずが、現在40%台。相場が下がってきた。静岡県の自民党の国会議員には大臣もいない。役に立たない。みなさんでお灸をすえましょう」

 山崎氏も「岸田さんが首相になって、国交相にリニア(新幹線)の整備を指示した。驚天動地だ」と自民党批判を展開した。

 山崎氏のポスターには「私も応援します、川勝平太」というステッカーが終盤で貼られるようになったのも追い風になったという。前出の立憲民主幹部はこう語る。

「川勝知事が自民党にNOを突き付けたことが大きな後押しになった。それが山崎氏の逆転につながった」

 痛い黒星となった参院の静岡選挙区の補選。しかし、原動力となった川勝知事は衆院選で立憲民主党など野党に積極的な支援表明をしているわけではない。衆院選で野党に風が吹くとは言い難い状況だ。前出の官邸関係者はこう語る。

「衆院選への影響と動揺を最小限にすべく、『静岡はリニア問題というドメスティックな争点があったからで、影響は限定的』と冷静を装う声が相次いでいます。しかし、岸田政権は民意を真摯に受け止める必要があります。選挙責任者たる甘利明幹事長の手腕への疑問符も出はじめています」

7543チバQ:2021/10/25(月) 14:21:40
 自民党で20年以上、政務調査会の調査役を務めた政治評論家の田村重信さんはこう分析する。

「衆院選を控え、静岡の補選で油断があったと感じている。初陣で負けるというのは、トップも部下も意気消沈する。衆院選の真っ最中にあった補選でのまさかの敗北は、岸田政権にとって痛すぎる。静岡は別だという考えなら、衆院選も危うい。まさに直結しかねない」

 発足以来、支持率が伸び悩む岸田内閣。

 総裁選で論議された森友学園の問題、桜を見る会の問題、河井元法相の1億5千万円問題などの「負の遺産」についてもまったく審議されていない。

「安倍元首相、麻生副総裁、甘利幹事長に頭が上がらない岸田首相の指導力のなさが、静岡の補選敗北の要因の一つではないか。衆院選では強固な指導力が必要です。今の岸田首相にはそれが見えない。演説に人は集まるも心に響かない。衆院選の終盤はより厳しいものになるのではないか」(前出の自民党幹部)

 岸田首相は衆院選の勝敗ラインを公示前の自民党勢力(276議席)から大幅減となる「自公で過半数」(233議席)と低めに見積もっている。前出の田村氏は続ける。

「当初は衆院選も楽勝というムードは自民党の仲間から漏れ伝わってきた。そういう小選挙区もあるだろうが、野党が急上昇してびっくりして相談してくる自民の候補者もいる。昔から政治の世界は、一寸先は闇と繰り返し言われる。前回の2017年より激戦区が増えているのも、マスコミ報道などで明らかだ。岸田政権の戦い方いかんでは、すぐに政局となる」

(今西憲之 AERAdot.編集部)

7544とはずがたり:2021/10/26(火) 18:21:46


安倍政権の作り上げた構造は,岸田には勿論,安倍・菅に迎合する形で脱原発を封印する形で閣僚に重用された河野でも結局打破できなかったような気がする。

裏切って好き勝手やり出す可能性は確かに岸田より高くてそれ故に選ばれなかったとも言えるけど。更に云うと次は河野的な改革・ぶっこわしより安定よりに振りそうでもある。

“静岡ショック”で露呈した自民党の構造的危機とは何か? 総選挙をどう変えるのか?
木下ちがや 政治学者
https://webronza.asahi.com/politics/articles/2021102500007.html?page=1
2021年10月26日
参院補選|自民の構造的危機|衆院総選挙|野党共闘|静岡ショック

7545チバQ:2021/10/27(水) 02:21:36
"岸田首相が仕掛けた最大派閥の分断 人事と歴史から見えてくる狙いとは : まつりごと点描 : Webコラム : 読売新聞オンライン" https://www.yomiuri.co.jp/column/matsurigoto/20211012-OYT8T50077/amp/

 岸田文雄首相が自民党役員人事と組閣でみせた流儀に対し、「安倍晋三元首相の言いなり」ではないことを示し、「岸田��傀儡かいらい��政権」説を覆したとの受け止め方がある。自らの「弱い」イメージから脱却を図るだけでなく、「膨らみすぎたバブルは破裂する」という法則を用い、大派閥をバックに安倍氏が強い影響力を持つ党内バランスを変える意図も感じられる。

「福田系」を「安倍系」より重用

����岸田首相
 岸田氏の人選で永田町を驚かせたのは、福田達夫・自民党総務会長と松野博一官房長官の起用だった。
 両氏とも、97人を擁する最大派閥・細田派(清和政策研究会)の所属だ。
 9月29日の自民党総裁選で細田派のメンバーの多くは、事実上のオーナーである安倍氏の意向で、かつて同派に籍を置いていた無派閥の高市早苗・元総務相(現・自民党政調会長)を支援し、決選投票では岸田氏の支持に回った。
 高市氏の善戦は、世論調査では人気の高かった河野太郎・前行政・規制改革相(現・自民党広報本部長)が一般党員票と国会議員票の比重が同じ第1回投票で一気に過半数を獲得する展開を妨げた面がある。このため、「安倍氏の本命は、初めから岸田氏だった」との受け止め方が専らだ。
����記者会見を行う松野博一官房長官����自民党総務会長に抜擢された福田達夫氏(左から3人目)
 岸田氏が自ら率いる岸田派(宏池会)ではなく、細田派に党三役の一角と内閣の要である官房長官を明け渡したのは、これからも最大派閥の支援が欠かせないと考えての論功行賞にも見えるし、福田氏の��抜擢ばってき��には、総裁選で党改革を訴え、若手の登用を主張していた岸田氏が約束を実行に移したようにも映る。
 問題は、一連の人事を安倍氏が歓迎していないと見られていることだ。
 安倍氏の祖父、岸信介元首相(在任1957年2月〜60年7月)に源流を持つ細田派には、二つの系譜がある。
 岸元首相や、その女婿で有力な総裁候補だった安倍氏の父、安倍晋太郎元外相から連なる「安倍系」と、岸元首相に次いで清和会(清和政策研究会の旧称)出身の宰相となった福田赳夫元首相(同76年12月〜78年12月)を支えた「福田系」だ。
 派閥はもともと、総裁候補を擁し、その人物の政策や理念に共鳴する仲間が集まり、その政権を目指す集団だった。当然、誰が総裁候補かによって、集う仲間の顔ぶれも違えば、政治思想も微妙に異なる。
 同じ名称と伝統を継承した集団だからといって、総裁候補の交代とともに自動的に忠誠心まで継承されるわけではない。とりわけ、宏池会や清和会のような伝統派閥には、そうした難しさがついて回る。

7546チバQ:2021/10/27(水) 02:22:08
浮き上がった細田派のミシン目

 細田派では、自民党が野党だった時の2012年の総裁選で、それが表面化した。
 清和政策研究会(当時は町村派)会長だった町村信孝・元外相が立候補したにもかかわらず、同じ派閥の安倍氏が出馬したことで、町村派は二つに割れた。
 安倍氏は派閥横断の運動を展開し、総裁の座に復帰するものの、町村派内では福田系と安倍系の間のミシン目がくっきりと浮かび上がった。
 松野氏はその総裁選で、町村氏の側に立った。福田康夫元首相を父に、福田赳夫元首相を祖父に持つ福田達夫氏も、安倍系ではない。
 岸田氏が安倍氏の言いなりなら、こんな人事はしなかったはずだ――。両氏の関係を心配する声は、やがて、「優柔不断で決断力がない」といった岸田氏の評価を見直す声に変わった。
 岸田氏は自身のイメージチェンジのため、あえて安倍氏が眉をひそめる人事を行ったという見方にとどまらず、最大派閥の細田派を分断し、党内のバランスを変えることで、党改革を進めやすくする攻撃的な狙いがあったとの分析もある。
 官房長官人事では、安倍氏に近い細田派の萩生田光一経済産業相が有力候補に擬せられていたが、岸田氏周辺は「首相は初めから、松野氏の起用を決めていた」と証言する。松野官房長官、福田総務会長という配置は、忘れられかけていた同派のミシン目の存在を、再び意識させる効果があった。

7547チバQ:2021/10/27(水) 02:22:52
大きくなり過ぎて分裂する歴史

����(左から)佐藤栄作、田中角栄、福田赳夫の各元首相(1972年)
 ミシン目が大きな集団にできやすいことは、自民党の歴史が物語っている。大きくなり過ぎた派閥は、時にバブルがはじけるように分裂する。
 例えば、最盛期には100人を超えるメンバーを抱えていた佐藤栄作元首相(在任1964年11月〜72年7月)率いる佐藤派(周山会)は、後継の総理・総裁を決める場面で佐藤元首相が、佐藤派ではない他派閥の福田赳夫元首相を考えていたため、佐藤派にあって「ポスト佐藤」を��虎視眈々こしたんたん��と狙っていた田中角栄元首相(同72年7月〜74年12月)との間にミシン目が入った。
 結局、佐藤派からは、田中元首相を支持した多くの議員が独立・分裂する事態となった。
 田中元首相が退陣後もキングメーカーとして君臨する土台となった田中派(木曜クラブ)も100人を大きく超える膨張を遂げ、総理・総裁の座を目指した竹下登元首相(在任87年11月〜89年6月)が分裂含みの動きを見せた。田中元首相が病気で倒れて竹下元首相が大勢を掌握すると、一部のベテラン議員らは竹下派への衣替えを潔しとせず、��袂たもと��を分かった。
 やはり100人超の大派閥となった竹下派(経世会)は、実権を握った金丸信・元自民党副総裁のヤミ献金事件を機に分裂し、羽田孜元首相(在任94年4〜6月)と小沢一郎・元自民党幹事長(後に民主党代表、自由党代表などを歴任)のグループが派閥のみならず自民党からも飛び出して、新生党を結成した。
 大きな派閥が分裂を繰り返すのは、人数が多過ぎてメンバー同士の意思疎通が難しくなることが要因の一つだろう。派閥トップが総理・総裁を務め終えたのに、衆目が一致する後継者がいなかったり、有力者が複数いて一本化が困難だったりすると、遠心力はどんどん大きくなっていく。
 宏池会は、池田勇人元首相(在任60年7月〜64年11月)、大平正芳元首相(同78年12月〜80年6月)、鈴木善幸元首相(同80年7月〜82年11月)、宮沢喜一元首相(同91年11月〜93年8月)を輩出した名門派閥だ。かつて所属していた麻生太郎元首相(現・自民党副総裁)や菅義偉前首相を数に入れなければ、宏池会出身の首相は岸田氏が約28年ぶり5人目となる。
 宏池会も、宮沢政権だった92年頃には竹下派に次ぐ80人を超える大所帯になっていて、宮沢内閣の退陣後、後継者をめぐる派内の対立が顕在化した。
 98年に宏池会の会長が宮沢元首相から加藤紘一・元自民党幹事長に交代することが決まると、反発した麻生氏らが派閥を離脱し、宏池会で加藤元幹事長とライバル関係にあった河野洋平・元衆院議長のもとで河野グループ(大勇会)として独立した。大勇会は、現在の麻生派(志公会)の原点となった。
 その後も宏池会は、加藤元幹事長らが森喜朗内閣に対する野党提出の不信任決議案に賛成しようとした2000年の「加藤の乱」が失敗に終わったことで、加藤元幹事長に対する支持、不支持をミシン目に再分裂した。

7548チバQ:2021/10/27(水) 02:23:32
衆院選の結果が左右する遠心力

 大派閥や伝統派閥には、遠心力が働きやすい。
 今の自民党の7派の中で、その懸念がある規模と伝統を誇るのは、細田派だけだ。
 しかも、12年総裁選ではっきりと見えたミシン目に加え、2本目の新たなミシン目もできている。
 安倍政権の復活から退陣までの8年近くの間に、総裁派閥に加入するのが自分の選挙にも有利と考えた、選挙の弱い若手議員の作ったミシン目だ。
 「魔の3回生」と呼ばれる12年衆院選の初当選組は、21年衆院選の公示前の時点で党内に80人以上も残っていて、そのうち20人以上が細田派に在籍している。
 「福田系VS安倍系」のしがらみこそ経験していないが、衆院選が目前に迫る中で菅前首相が退陣に追い込まれる逆風を前に、派閥に対する忠誠心よりも「人気のあるリーダー」を求める焦りが勝った。このため、先の総裁選では、「高市氏を支持する」という安倍氏の呼びかけも、若手には浸透しにくかった。
 ミシン目に外から力が加わると、そこから裂ける。細田派の2本のミシン目は、自民党の最大派閥を二分裂、三分裂させることにもつながる境界線だ。
 岸田氏の「福田系」重用は、ミシン目に外から働く力となった。それを意識的に行って最大派閥の力を減じようと考えたとすれば、岸田氏もなかなか、したたかだ。徐々に「岸田カラー」を発揮していくための布石を打ったのかもしれない。
 ただ、細田派の消長は、10月31日投開票の第49回衆院選で、どれだけ若手が生き残るかによっても変わってくる。
 首相が菅氏から岸田氏に交代した後、自民党の政党支持率は上昇傾向にある。ほとんどの若手が再選を果たせば、細田派は大きいまま推移する。
 規模の大きさゆえの遠心力を求心力に転換するには、将来の総裁候補を早く固めることが早道だ。もっとも過去には、最高権力者の座を降りながらキングメーカーとして君臨し続け、後継者を育てたり、伸ばしたりすることを嫌う派閥トップもいて、分裂劇を招いた事例もある。安倍氏がこの道をたどらないとも、限らない。
 逆に、衆院選で新政権に対する「ご祝儀」が期待ほどには増えず、野党共闘の方が効果をあげるようだと、もともと選挙が弱かった若手の再選は難しくなる。その場合、若手を多数抱えている細田派への打撃は大きくなる。
 発足時の岸田内閣の支持率が5割前後にとどまる「人気不足」を考えると、こちらの展開になることも十分にあり得る。
 その場合、規模が小さくなることで遠心力が弱まることもあるだろう。むしろ、長い目でみると、その方が細田派の結束力を高めるかもしれない。
 その意味では、第49回衆院選の結果は自民党の派閥像を変え、党内力学に変化をもたらす可能性がある。
����安倍元首相
 岸田政権の誕生に、安倍氏が大きな役割を果たしたことは間違いない。岸田氏と安倍氏が友情で結ばれているとしても、打算も働く。
 安倍氏が逆襲に出れば、岸田政権の基盤は不安定になる。
 岸田氏が安倍氏への配慮や遠慮で自分のカラーを出せなければ、政権に対する漠然とした期待はすぐ、失望に変わりかねない。
 有権者とは直接関係のない自民党というコップの中の駆け引きに思えても、政権の安定は政策の推進力にもかかわってくる。
 当分、岸田、安倍両氏の関係から、目が離せない。

プロフィル

伊藤 俊行(��いとう・としゆき��)

 編集委員。1988年読売新聞入社。金沢支局を振り出しに、93年から政治部で政党、選挙、外交・安全保障を取材、96〜97年にハーバード大学国際関係センター日米関係プログラム研究員、2003〜05年にワシントン特派員。調査研究本部主任研究員、国際部長、政治部長を経て20年から現職。

7549チバQ:2021/10/29(金) 16:02:46


3948 :チバQ :2021/10/29(金) 16:02:18
https://news.yahoo.co.jp/articles/74d1e70ad3a87da3ff4103539cccdedb4e311d55
山崎拓氏が辻元清美氏を応援 自民大阪、除名を上申
10/28(木) 19:15配信

共同通信
山崎拓・元自民党副総裁

 自民党大阪府連は28日、山崎拓元副総裁が衆院選大阪10区に立候補している立憲民主党の前職辻元清美副代表の応援をしたとして、自民党本部に除名処分とするよう上申した。10区には自民前職の大隈和英氏が出馬しており、府連は「他党の応援に行くことは後ろから弓を引く行為で、許されない」と説明している。

 山崎氏は27日、大阪府高槻市で辻元氏の応援演説に立ち「小選挙区は絶対に辻元。必ず当選させてほしい」と呼び掛けた。自社さ政権下で安全保障を巡り辻元氏と議論を交わしたと紹介し、親密ぶりもうかがわせた。

https://nordot.app/826104825867190272
山崎拓氏「小選挙区は辻元清美、比例は自民」に維新・松井代表「大阪の選挙は不思議な事がしばしば」
2021/10/27 23:43 (JST)
 自民党で幹事長、副総裁を歴任し、2012年に政界を引退した山崎拓氏(84)が27日、衆院選で大阪10区に立候補している立憲民主党・辻元清美氏の応援演説を行った。

 同選挙区には自民党の大隈和英氏、日本維新の会の新人・池下卓氏が立候補し、大激戦が伝えられている。

 辻元氏は自身のツイッターで山崎氏が「最後に『小選挙区は辻元清美、比例区は自民党』と申し上げまして私の応援演説といたします」などと訴える動画を投稿し、ツイートとともに拡散した。


 ネット上では“小選挙区は立民・辻元氏、比例は自民”との応援演説が取り上げられ、ザワつくと、日本維新の会代表の松井一郎大阪市長は「大阪の選挙は不思議な事がしばしばあります。」とツイートしていた。

7550とはずがたり:2021/10/30(土) 18:32:09

ナルシスト甘利,錯乱の度合いを強めつつ最終日,やべえ。

甘利幹事長まさかの落選危機で錯乱状態!「私がいなくなれば大変なことになる」と絶叫演説
10/30(土) 14:40配信
https://news.yahoo.co.jp/articles/e33d0639bd70d8d1566ebde65c629b350b61601f
日刊ゲンダイDIGITAL

 まさかの落選危機に周章狼狽のようだ。

 同志の応援に飛び回る立場のはずが、選挙最終盤で神奈川13区に引きこもってしまった甘利幹事長。29日も選挙区内を回って支援を訴えた。

自民長老候補21人が“討ち死に”危機! 大臣経験者3人は負ければ「無職」に転落確定

■UR口利き疑惑に恨み節

 白ジャンパーに名前入りのタスキをかけ、ビールケースに乗って始まった演説は、URをめぐる“口利きワイロ疑惑”について、「卑劣な誹謗中傷戦。これはもう犯罪です!」と泣き言から始まった。「後ろ指をさされるようなことは何ひとつしていない」「私が知らないところで起こった」というのだ。誹謗中傷は「絶対に許すことはできない」とヒステリックに叫んでいたが、足を止める人はいなかった。

 経済安全保障に話が及ぶと「私は未来を見通せる」と言いだし、「その私がいなくなれば大変なことになる」「未来は変わっちゃう」と訴えた。最後は「私の手の中には日本の未来が入っている」「私の妨害をしたら、これは国家の行く末を妨害しているのと同じことなのであります!」と絶叫。ほとんど錯乱状態だ。

 甘利幹事長がここまで焦っているのは、立憲の太栄志候補の猛追に加え、公明党との関係が良くないため思うように票固めができないからだ。

「“政治とカネ”の問題にシビアな学会女性部に敬遠されている。地元では、日頃の不遜な態度も不評を買っています。弱り切った甘利幹事長は、公明とのパイプが太い菅前首相に『なんとかしてもらえないか』と泣きついたようです。プライドの高い甘利さんが“政敵”に頭を下げなければならないほど追いつめられているのです」(自民党関係者)

■「洞察力ある重厚な政治家」

 演説後のぶら下がり取材で、選挙終盤に突然、ポスターを変えた理由について聞かれると、「日本を代表する政治家としてのコンセプト」「洞察力のある重厚な政治家というイメージ」で当初はモノクロにしていたが、「ニコニコ明るい甘利さん、我々の甘利さん」という地元の声があってカラーポスターに直したと説明していた。

 自民党幹事長が落選なんてことになったら大変なことだ。甘利幹事長は自分の未来を見通せているのか。

7551とはずがたり:2021/10/31(日) 10:54:32
7月の記事。

>数少ない盟友の小此木八郎前国家公安委員長は国政を離れる決断

>一国のリーダーを目指すには指導力を欠いているとの声が上がる。その象徴が党岐阜県連会長として臨んだ今年1月の県知事選だった。

>かつて後押しを受けた野中広務元官房長官は30年に死去し、親密だった古賀誠元幹事長も表舞台を去った。

>幹事長代行として仕える二階俊博幹事長も首相の再選支持を明らかにしており、二階氏周辺は「二階氏が野田氏を推すことはない」と断言する。

>女性の衆院議員で最多の当選9回を誇る野田氏には「知名度が高い」「姉御肌で頼れる」との評価もある。

残る後ろ盾は二階さんぐらい。既にフリーハンドを得ている。
野田さんはなんと選挙戦終盤に和歌山3区入りしてる。今日の衆院選で惨敗でもあると野田首相の目もあるんじゃ無いかと思ってるが。

野田聖子氏 遠のく女性初首相 地元混乱、盟友去り
https://www.sankei.com/article/20210707-RFVOKWNJCJIWFAJHFEXPOREKWA/
2021/7/7 20:29
内藤 慎二
広池 慶一

女性初の首相を目指す自民党の野田聖子幹事長代行=衆院岐阜1区=が難局に直面している。指導力不足との指摘に加え、数少ない盟友の小此木八郎前国家公安委員長は国政を離れる決断を下した。菅義偉首相の党総裁任期は9月末に満了を迎えるが、次期総裁選出馬への環境は整っていない。

「党内でもう少し好かれなければいけない」

野田氏は7日、福岡市内で行った講演でこう述べ、総裁選出馬に必要な推薦人20人の確保に努める考えを示した。ただ、一国のリーダーを目指すには指導力を欠いているとの声が上がる。その象徴が党岐阜県連会長として臨んだ今年1月の県知事選だった。

野田氏は保守分裂となった知事選で混乱を招いた責任を共有しようと自身を含む執行部全員の辞任を提案したが、県議らが反発。3日の県連大会で執行部続投が決まった。党重鎮は「地元の内紛をまとめられず評価を落としている。相手を正面から本気で説得する気概を欠く」と手厳しい。

総裁選に挑む上で長年の課題である推薦人確保のめども立っていない。

平成27年は当時の安倍晋三首相サイドの切り崩しで出馬を断念。30年は自身が絡む情報公開請求の漏洩(ろうえい)問題も影響し、出馬回避を余儀なくされた。

かつて後押しを受けた野中広務元官房長官は30年に死去し、親密だった古賀誠元幹事長も表舞台を去った。加えて陰に陽に野田氏を支えてきた初当選同期の小此木氏は8月の横浜市長選出馬を表明。幹事長代行として仕える二階俊博幹事長も首相の再選支持を明らかにしており、二階氏周辺は「二階氏が野田氏を推すことはない」と断言する。

女性の衆院議員で最多の当選9回を誇る野田氏には「知名度が高い」「姉御肌で頼れる」との評価もある。一方、無派閥ゆえの基盤の弱さは変わっておらず、党ベテランは「政治は権力闘争だ。推薦人は見返りを求めている。ただ、『選挙に出ます』と言っているだけで、ついてきてくれるわけがない」と苦言を呈する。(内藤慎二、広池慶一)

7552チバQ:2021/11/01(月) 07:30:33
https://www.jiji.com/jc/article?k=2021102700846&g=pol
【点描・永田町】「完敗」小石河連合の“三者三様”
2021年10月31日18時30分

記者団の質問に答える河野太郎広報本部長=10月11日、東京・永田町の同党本部
記者団の質問に答える河野太郎広報本部長=10月11日、東京・永田町の同党本部

後任の山口壮環境相に事務引き継ぎ後、幹部職員にあいさつする小泉進次郎前環境相(中央)=10月5日、東京・霞が関
 史上初ずくめの10・31衆院選が終盤戦を迎える中、永田町では先の自民党総裁選で本命視されながら岸田文雄首相(総裁)に「完敗」した河野太郎広報本部長と、河野氏を支援した小泉進次郎前環境相、石破茂元幹事長による、いわゆる「小石河」連合の“次”を見据えた政治行動が注目の的だ。衆院選の結果次第では11月以降の政局混迷も想定され、その場合は河野氏ら3人の動向が「新たな党内権力闘争のカギを握る」(自民長老)とみられているからだ。
 河野、小泉、石破3氏は、長期にわたった「安倍・菅政権」下の各種世論調査での「次の首相候補の人気番付」で常にトップを争い、岸田首相は下位低迷が続いていた。それだけに「人気トリオが手を組めば負けるはずがない、との思い込みによる安易な総裁選戦略」(自民幹部)が、個別議員に対する多数派工作の手抜きにつながり、「人気者故の上から目線」(若手)が、大派閥幹部をはじめとする多くの議員の反発と離反を招いた末の「完敗」だった。その後の3氏は、河野氏が党7役末席の広報本部長、小泉、石破両氏は「無役」で、実質的な“冷や飯食い”生活だ。もちろん、それぞれの立場で未来を見据えるが、「政治的には三者三様」(閣僚経験者)というのが実態だ。
 河野氏は岸田政権発足後の世論調査でも「次期首相候補」のトップを独走し、選挙応援でも引っ張りだこで「ポスト岸田の本命」(同)の立場を確保。一方、国民的大スターだった小泉氏は人気低落が目立ち、「最強の応援弁士」の評価も失われつつある。さらに石破氏は「可能性がある限り(総理総裁への)挑戦は続ける」と執念は見せるものの、石破派からの離脱者続出などで「もう終わった人」(自民長老)との見方が広がるなど、3氏の間でも明暗が分かれている。
◇選挙結果次第で「冷や飯組の反転攻勢」も
 岸田首相は党・内閣人事で、総裁選を争った河野、高市早苗、野田聖子の3氏を広報本部長、政調会長、内閣府特命担当相(地方創生、少子化担当など)と、それぞれ一定の要職に起用した。河野氏が所属する麻生派を率いる麻生太郎副総裁は「まず、雑巾掛けに徹すること。それが次につながる」と叱咤(しった)激励。河野氏も「どんな仕事が与えられても全力で務める」と早速、全国を駆け巡っている。「次」を目指す河野氏にとって、最大の課題は自民党内での求心力獲得だけに、国民的人気をてこに各議員との個人的信頼関係構築に腐心する構えだ。
 一方、小泉氏は5日の環境相退任時に、見送る職員を前に目を潤ませた。菅義偉前首相の退陣表明の際に続く「涙のパフォーマンス」だったが、党内からは「リーダーを目指すのなら涙は禁物」(自民長老)との批判が相次ぎ、「完全にメッキが剥がれた。次どころか、次の次も怪しい」(自民長老)との厳しい声も広がる。さらに石破氏は「党内の壁が厚いのなら、もっと頑張らないと」と再挑戦への意欲をアピールしたが、党内では「もはや石破氏は総理総裁候補たり得ない」(同)との厳しい声が支配的だ。
 岸田政権では「小石河」連合に加え、菅前首相、二階俊博前幹事長の冷遇が際立つため、永田町では「冷や飯グループの反転攻勢で、二階派と菅グループが合流し、小石河連合も取り込む」との物騒なうわさも飛び交う。「そのこと自体が冷や飯組の立場の厳しさの表れ」(麻生派幹部)ではあるが、首相の前途も「決して平たんではない」(同)。それだけに衆院選の結果次第では、その直後から「ポスト岸田への新たな党内権力闘争が始まる」(自民幹部)と予測する向きも少なくない【政治ジャーナリスト・泉 宏/「地方行政」10月25日号より】。

7553チバQ:2021/11/01(月) 07:30:51

https://www.jiji.com/jc/article?k=2021103100855&g=pol
自民堅調、安堵の声 甘利氏辞意、岸田首相は立て直し急ぐ【21衆院選】
2021年11月01日02時28分
 自民党は衆院選で議席減の見通しとなったが、事実上の「勝敗ライン」と目された単独過半数233を確保し、党内に安堵(あんど)の声が漏れた。ただ、岸田文雄首相(党総裁)は小選挙区で敗れた甘利明幹事長から辞意を伝えられ、態勢の立て直しを迫られる。


 「国民に認められた。しっかり政権運営、国会運営をしていく」。首相は1日未明、自民党本部で記者団にこう強調した。
 党内では、9月末の総裁交代を受けて逆風は和らいだとの見方が大勢を占めると同時に、野党の候補一本化を踏まえて公示前勢力(276)から一定の議席減は織り込んでいた。
 首相周辺は「大崩れせず、よく持ちこたえた」と指摘。党関係者は「単独過半数はびっくりだ。これが実力ということになる」と手放しで喜んだ。
 議席減に対しては、安倍政権時代に起きた森友・加計学園問題など長期政権の弊害と言える不祥事を理由に挙げる向きが党内に多い。菅政権でも新型コロナウイルス対応に関する説明不足が批判された。
 総裁選後の人事も要因とみられている。刷新感を出すよりも、安倍晋三元首相や麻生太郎副総裁への配慮を優先。人気者の河野太郎前規制改革担当相ら「小石河連合」の要職起用を見送った。党中堅は「首相は安倍・菅政権を継承したと受け止められた」と指摘した。
 甘利氏は現金授受問題を引きずり幹事長に就任。自身の苦戦情報を受け、終盤は地元に張り付いた。党関係者は「こんな幹事長は見たことがない」とあきれ顔で、岸田派議員は「失敗人事だった」と語った。
 首相に対しては、就任から間もないこともあり、現段階で責任論は強くない。ただ、来年夏に参院選を控え、党の「顔」として疑問視する見方は残っており、参院側から「何をやりたいのか分からず、有権者に支持されていない」(若手)との危機感が漏れた。

7554チバQ:2021/11/01(月) 07:33:15
自民は負けなかったけど、AAAが負けたってことできっしー的には良かったのでは
https://news.yahoo.co.jp/articles/b2cd7d7217d398f29ec202a3a1ef7260f1ced6b8
甘利明氏、負けた 自民現職幹事長として初の敗北…比例で復活も辞意伝える
11/1(月) 6:00配信

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スポーツ報知
当選確実の花が付かなかった甘利明幹事長(左)と岸田文雄総裁(代表撮影)

 小選挙区289議席と比例選176の計465議席を争う第49回衆議院選挙が31日に投票、即日開票された。自民党は公示前の276議席から減らす見通しだが、単独で定数465の過半数を確保した。公明党と合わせて絶対安定多数を確保、岸田政権は継続する。ただ、神奈川13区で甘利明幹事長(72)=比例復活=が1996年の小選挙区比例代表制導入以降、現職幹事長として初めて敗北、辞任する意向を党幹部に伝えた。立憲民主党と共産党などの野党は候補者を一本化したが、伸び悩んだ。日本維新の会は30超の議席を得て野党第2党に躍進した。

【写真】甘利明を囲む会で加藤紗里&三原じゅん子2ショット

 「政権選択選挙において、大変貴重な信任を頂いたということになると思う」。最初のヤマ場を終え、岸田文雄首相は党本部で語った。党本部で候補者の名前が書かれたボードに、バラの造花をつける際、ほとんど笑顔はなかった。自公で絶対安定多数は確保したが、岸田氏が幹事長に抜てきした甘利氏が小選挙区で立民の新人・太栄志氏(44)に敗北。比例で復活当選したものの、辞任する意向を固め、党幹部に伝えた。

 甘利氏は「政治とカネ」の問題を最後まで払拭することができなかった。2016年1月、週刊文春が道路工事の補償を巡って都市再生機構(UR)とトラブルになった千葉県の建設会社から現金100万円を受け取ったと報じた。甘利氏は現金授受を認め、経済再生担当相を辞任した。東京地検の捜査で不起訴となったが「説明責任を果たしていない」との批判が根強く残ったまま、甘利氏は衆院選に突入した。「政治とカネ」を巡る甘利氏の姿勢に有権者の厳しい目が注がれ、逆風になったとみられる。

 この日、午後8時に開票作業が始まり3時間が経過しても、甘利氏の「小選挙区勝利」の報はないまま。同じ神奈川県を地盤とする小泉進次郎前環境相、河野太郎党広報本部長、菅義偉前首相らの当選が相次いで伝えられる中、甘利氏は党本部で時折、疲れ切った表情を見せた。

 TBS番組では、爆笑問題の太田光から「戦犯ですね?」「ご愁傷さまでした」などの厳しい質問を浴び、進退については岸田氏と相談すると応じていた。約4時間後には小選挙区敗北の報が流れ、甘利氏は厳しい表情のまま無言で帰路についた。比例で復活したものの、幹事長の交代は不可避となった。

 銀座クラブ訪問問題で自民党を離党した松本純元国家公安委員長が落選し、石原伸晃元幹事長、桜田義孝元五輪相らベテラン議員が小選挙区で敗北するなど衝撃もあった。甘利氏の地元では落選運動も勃発。元東京地検特捜部で弁護士の郷原信郎氏は手作りの夕刊紙風ビラを作り、甘利氏の落選運動を展開。甘利氏は不快感を示したが、郷原氏は取材に「甘利氏からも党からも落選運動について抗議は来ていない。ぜひ直接、公開の場で討論しましょう」と呼びかけた。

 岸田氏は経済政策「アベノミクス」からの転換を掲げ、「新しい資本主義」などを打ち出していたが、発足時の支持率は50%台半ばと低調だった。自公で絶対安定多数は維持する見通しだが、幹事長を失う厳しい結果を突きつけられた。

報知新聞社

7555チバQ:2021/11/01(月) 09:42:10
https://news.yahoo.co.jp/articles/8a1125cd07c69a0b4ba75bbbad80bbd8c76105b8
岸田首相、甘利幹事長を交代させる方向で検討…現職幹事長の小選挙区敗北は初
11/1(月) 1:25配信
 自民党の甘利幹事長(神奈川13区)が小選挙区で敗れた。比例復活当選したものの、岸田首相は交代させる方向で検討に入った。党関係者によると、現職幹事長が小選挙区で敗北するのは初めて。甘利氏は31日夜、フジテレビの番組で「進退は(岸田)総裁にお預けする」と語った。

7556チバQ:2021/11/01(月) 09:58:40
https://news.yahoo.co.jp/articles/02287fc1b293cc98eab0c2f90d94ea48066acb61
甘利幹事長が小選挙区敗北で辞任へ 「安倍」「小石河連合」の”逆襲”が始まる
11/1(月) 0:05配信

デイリー新潮
幹事長がまさかの小選挙区落選

 前代未聞の事態である。政権与党の幹事長が小選挙区で落選してしまった。午前0時頃、NHKが神奈川13区に出馬していた甘利明幹事長の小選挙区敗北を伝えた。比例復活できたものの甘利氏の幹事長辞任は必至であり、発足1カ月の岸田政権にとって大打撃となる。岸田政権発足で割りを食ったと言われる安倍晋三元首相、さらには菅義偉前首相や小泉進次郎氏ら「小石河連合」がこの機に乗じて、巻き返しを図る可能性がある。

【写真8枚】お気に入り新人女性候補・高橋舞子氏の応援に駆けつけ選挙カーで演説する甘利氏と、「記者だったとは思えない」と地元県連を騒然とさせた高橋氏の”公募作文”

 ***

お気に入り女性候補とともに敗北
「甘利が危うい」

 1週間くらい前から、永田町ではこんな声が出回り始めていた。日を追うごとにそれは真実味を増していく。各社の情勢調査でも「接戦」から「劣勢」へ。公示後は、ゴリ押しして公認させたと言われる大分1区の高橋舞子候補の応援に駆け付けるなど全国行脚していた甘利氏であったが、ここ数日は地元に張り付き、駅頭で声を枯らしていた。ちなみに高橋氏も、早々に小選挙区で落選確実となった。

 公示前は決してそんな空気ではなかったという。

「もともと甘利さんは選挙に強い。2017年の前回選挙では、今回当選した立民の太栄志氏(当時は希望の党)をダブルスコアで破っています。しかも前回は、UR(都市再生機構)をめぐる口利き疑惑が出た直後の選挙でした。今回も圧勝すると見られていたのですが……」(政治部記者)

創価学会から総スカン
 岸田政権が発足し、幹事長に就任したことが裏目に出てしまったのだ。

「もともと甘利氏は、安倍・菅の両政権においても、カネの問題が理由で要職からは外されていました。記者に囲まれなければならないような職には、あえて就けないようにしていたわけです。しかし、岸田さんが幹事長に据えてしまったため、完全に過去がぶりかえされてしまった。『文春オンライン』が甘利氏の幹事長就任後に再掲載した疑惑の記事は、ネット上でかなり読まれていたと言います」(同前)

 今回は野党共闘が実現し、共産党が候補を立てなかったことも逆風となった。前回、共産党候補が獲得した3万6000票の大部分が立民候補に流れてしまったわけだ。さらには“味方”であるはずの公明党の動きも鈍かった。

「公明党は甘利氏に3次推薦を出していますが、まったく動かなかったと言います。もともと選挙の実働部隊である創価学会の婦人部は、カネの問題にうるさい。甘利氏は日頃から公明党に対してぞんざいな態度を取っていたとも言われ、意趣返しだった可能性もあります」(同前)

後任は高市氏か森山氏か? 
 幹事長とは、党のカネを一手に握り公認候補を定めるなど選挙を取り仕切る立場である。甘利氏はTBSの開票速報番組で厳しい状況が伝えられるなか、もし小選挙区で敗北したら「総裁に身柄を預けないといけないと思う」と述べた。比例復活できたとはいえ、辞任は不可避とみられる。当然、任命した岸田首相の責任問題にも発展する。

「今回の選挙では、仮に岸田さんが苦戦したとしても、菅さんという“前のピッチャー”が悪かったということで責任を問われない公算でした。実際のところ、自民党は単独で過半数を維持できそうな情勢。しかし、甘利さんたった一人の敗戦で窮地に立たされてしまった」(政治部デスク)

 では、後任の幹事長は誰になるのだろうか。

「『官房長官に萩生田光一氏、幹事長に高市早苗氏』を要求していた安倍元首相は、岸田人事にかなり不満を持っていると言われています。高市氏を政調会長から幹事長に横滑りさせるよう要求してくる可能性もあるのではないか。有力議員が総じて閣僚入りしている事情を考えると、バランスを考えて森山裕前国対委員長もありうる。総裁選で負けて反主流派になってしまった小泉進次郎氏、石破茂氏、河野太郎氏からなる『小石河連合』も巻き返しに動いてくるでしょう。来年7月には参院選も控えており、党内は波乱含みです」(同前)

 昨日まで「3A」と呼ばれていた実力者の失脚。選挙とはつくづく恐ろしいものだ。

デイリー新潮取材班

2021年11月1日 掲載

新潮社

7557チバQ:2021/11/01(月) 13:08:30
https://news.yahoo.co.jp/articles/d68c792030b8e1715a93419711c5a3a9906fcc99
「4年間の評価」首相、笑顔硬く 高揚感なき政権継続
11/1(月) 10:22配信

西日本新聞
当確者の名前にバラを付ける自民党総裁の岸田首相(左から6人目)=31日夜、東京・永田町の党本部(撮影・中村太一)

 有権者の迷いが色濃くにじんだ。31日の衆院選で、自民党は公示前から議席を減らしたが、単独過半数を維持。場当たり的なコロナ対応、政治とカネ…。安倍、菅両政権下で増幅した国民の政治不信は、党幹部や派閥領袖(りょうしゅう)らを敗北に追い込んだが、急ごしらえの野党共闘は失速。発足から間もない岸田文雄政権の「ご祝儀相場」もかすみ、行き場を失った民意は「第三極」を掲げた日本維新の会に流れた。高揚感なき政権の継続。コロナ禍のかじ取りを託された首相は、感染再流行への備えや経済再生などの重要課題にどう向き合うのか。

「つまらないプリンス」が会見で見せた「らしくない」顔

 「自民が議席を減らすことが今後の政権、国会運営にどう影響するか、考えていきたい」。午後10時すぎ、自民党本部の開票センターでテレビ中継に臨んだ岸田文雄首相は、慎重に言葉を選んだ。

 候補者名が書かれたボードに当選確実の赤いバラを付ける際も、表情は硬いまま。空白が残るボードの前に座って開票速報のモニターを見つめ続け、カメラを向けられてようやく笑顔を見せた。

 テレビ中継でキャスターに戦況について問われると、与党で過半数を得たことを挙げて「信任をいただいた」と強調。一方、閣僚経験者や党幹部の苦戦が相次いだことを「4年間の積み重ねをそれぞれの有権者が評価した結果だ」と素直に受け止めた。出演者から「選挙で『岸田カラー』を引っ込めた」と質問され、「引っ込めたことはない」と強い口調で反論する場面もあった。

 首相は、10月4日の就任から1カ月内に衆院解散、総選挙を行う超短期決戦に打って出た。就任直後の「ご祝儀相場」を最大限利用する戦略だった。

 説明責任を果たさず、強権的だと批判された安倍晋三、菅義偉両政権との違いの演出に腐心。特技と自負する「聞く力」をアピールし、街頭演説では国民から聞き取った悩みや提案をつづった「岸田ノート」を掲げて訴えた。佐賀県武雄市では、豪雨の被災者らと車座集会を開き、災害対策の強化を訴える参加者の話をノートに書き込んだ。

 一方で、選挙戦で安倍、菅政権で相次いだ「政治とカネ」を巡る問題に触れることは、ほぼなかった。公文書改ざんを招いた森友学園問題の再調査も否定するなど、前政権の「負の遺産」に向き合おうとする姿勢は見せなかった。

 党首討論で、かつては前向きだった選択的夫婦別姓を導入するための法案提出に賛成するか問われた際には、9党首の中で唯一、挙手しなかった。安倍氏らへの配慮が強くにじむ姿勢は、野党から「長老たちの声を『聞く力』だけはあるようだ」とやゆされた。

 首相が焦りの色を濃くしたのは、10月24日の参院静岡選挙区補欠選挙での自民候補の敗北。後手に回った新型コロナウイルス対策を含め、「これまでの安倍、菅政治への反発が予想以上に大きい」(政府関係者)との見方が広がった。野党候補の一本化も進み、無党派層の動向も読めない。首相は25日夜、ツイッターに「大変厳しい情勢。力を与えてください」と切実な思いを書き込んだ。

 来夏の参院選のかじ取りも首相に託される。「議席を減らしたのは事実。このままでいいということはないだろう」。自民関係者は不安を口にした。

 (井崎圭)

7558チバQ:2021/11/01(月) 14:44:15
https://news.yahoo.co.jp/articles/8dd1bfa9138e72bade60d8169564b8025a306da2
自民党に安堵感の一方、敗北の甘利幹事長後任候補に高市氏や河野氏も
11/1(月) 12:01配信


選挙結果を受け、与野党双方に新たな動きが出ている。

与党側の最新情報について、自民党本部前からフジテレビ政治部・瀬島隆太郎記者が中継でお伝えする。

自民党内には、単独で「絶対安定多数」を確保したことに安堵(あんど)感が広がる一方、政権の要である現職幹事長が選挙区で破れたことに、大きな衝撃が走っている。

辞任の意向を固めた甘利幹事長の処遇について、「よくお話をします。最後は私が決めます」と述べた岸田首相は、現在、党本部で臨時役員会に出席し、麻生副総裁らとともに、選挙結果の総括や今後の政権運営などについて協議を行っている。

遠藤選挙対策委員長「かなり苦戦した戦いだと思っていたので、すごくうれしいです。(甘利幹事長敗北について)最大の努力をされたうえでということですから、それでもまさに残念に思っています」

甘利幹事長の敗北や石原伸晃元幹事長の落選について、党内からは、「世代交代が進んだ結果だ」との声が上がる一方、「前代未聞だ。総理の右腕として、さまざまな決断をしていた甘利氏の後任選びは難しい」との厳しい見方も出ている。

甘利氏の後任について、党内からは、選挙応援で全国を回った高市政調会長や河野広報本部長などを推す声が上がっている。

岸田首相は午後、記者会見に臨む予定で、1日にも後任人事を判断するものとみられる。

https://news.yahoo.co.jp/articles/d0151da82a30a39481bc3748bc6c09345c56b4ef
焦点は甘利氏の後任人事 盤石勝利も自民に緊張感
11/1(月) 11:52配信
 絶対安定多数を維持した自民党ですが、選挙の責任者の甘利幹事長が辞任の意向を固めていて、岸田総理大臣が後任を検討しています。

 (政治部・大石真依子記者報告)
 岸田総理は周辺に1日、再度、甘利氏と協議したうえで、最終的に判断すると話しています。

 岸田総理は、2日早朝に国際会議に出席するためイギリスに向かう予定で、限られた時間のなかでの判断を迫られています。

 自民党関係者によりますと、後任には現在、幹事長代行を務める梶山氏が取りざたされているほか、茂木外務大臣の名前も挙がっていますが、甘利氏を慰留する可能性も残っています。

 一方で自民党内からは、今回の選挙結果について事前の予想を上回る結果に安堵(あんど)の声が上がってはいますが、幹事長やベテラン議員が小選挙区で相次いで負けたことに大きな衝撃が走りました。

 来年夏に控える参議院選挙を前に、党内からは「立て直しが必要だ」といった厳しい声も上がっています。

テレビ朝日

7559チバQ:2021/11/01(月) 14:56:14
同意
https://news.yahoo.co.jp/articles/6e334f823d31450eea6f17f8937375a8ca9b4b7c
田崎史郎氏 議席減の立憲民主党に「共産党と組んで左の方に振れてしまったことが失敗の原因」
11/1(月) 11:34配信

スポニチアネックス
フジテレビ社屋

 政治ジャーナリストの田崎史郎氏が1日、フジテレビの情報番組「めざまし8(エイト)」(月〜金曜前8・00)に出演。衆院選の全465議席の当選者が確定し、自民、公明の与党は計291で国会運営を主導できる絶対安定多数(261)を上回ったことに言及した。

 自民党は公示前から17減らしたものの、261で単独過半数(233)となり、安定多数(244)も得た。立憲民主党は公示前110から14減の96。日本維新の会は公示前の11から41まで大きく伸ばし、衆院第3党に躍進した。公明党は3増の32、共産党は2減で10。国民民主党は3増の11だった。

 田崎氏は「立憲、共産にとって惨敗ですよ」と言い、その理由を「なぜ立憲が負けたかっていうのは、僕は共産党と組んで左の方に振れてしまったことが失敗の原因だと思うんですね」と指摘。

 そして「民主党が政権取るまでっていうのは保守層も詰め込むような形で支持を集めて政権が取れて、それで政権運営に失敗して引いたわけですけれど。だから今の左寄りの路線を立憲が続けていくのかどうか、それをしっかり議論しないと再生はないんじゃないかと」と分析した。

7560とはずがたり:2021/11/01(月) 17:24:56

甘利幹事長の後任に茂木外相検討
2021/11/1 17:20 (JST)
c 一般社団法人共同通信社
https://nordot.app/827819914420092928?c=39550187727945729

 岸田文雄首相は1日、衆院選の小選挙区で敗北し辞任する意向を固めた甘利明幹事長の後任に茂木敏充外相を充てる方向で検討に入った。関係者が明らかにした。

7561チバQ:2021/11/01(月) 20:06:55
細田派 97→89 -08
竹下派 54→46 -08
麻生派 53→48 -05
二階派 47→37 -10
岸田派 46→41 -05
石破派 16→13 -03
石原派 10→07 -03 


https://news.goo.ne.jp/article/sankei/politics/sankei-_politics_election_JJQ34IKZOVOFBPVVNXFXZM7YXQ.html
自民各派閥とも勢力減 麻生派が第2派閥に
2021/11/01 19:20産経新聞

衆院選で自民党の全7派閥は、いずれも人数を減らす結果となった。

最大派閥の細田派(清和政策研究会)は97人から89人となった。参院議員を自動失職して出馬した高階恵美子氏が当選したが、中山泰秀元防衛副大臣らが落選した。

第2派閥だった旧竹下派(平成研究会)は54人から46人に減らし、53人から48人となった麻生派(志公会)に抜かれた。旧竹下派では当選8回の三原朝彦氏が落選。厚生労働副大臣などを務めた渡嘉敷奈緒美氏らも及ばなかった。麻生派では元環境相の原田義昭氏らが落選した。

最も勢力を減退させたのは二階派(志帥会)で、47人から37人となった。伊吹文明元議長、河村建夫元官房長官が不出馬だったことに加え、元沖縄北方担当相の福井照氏、当選8回の山本拓氏らが落選した。

岸田文雄首相(党総裁)率いる岸田派(宏池会)は、衆院にくら替えして当選した林芳正前参院議員を含め41人で、5人減となったが、結果的に二階派を抜いて第4派閥となった。ただ、宮腰光寛、竹本直一、三ツ矢憲生各氏が引退したほか、山本幸三元地方創生担当相、左藤章幹事長代理が落選し、ベテラン・中堅が去る形となった。

石破派(水月会)は鴨下一郎元環境相が引退し、2人落選して16人から13人となった。10人の最小派閥・石原派(近未来政治研究会)は、会長の石原伸晃元幹事長や、当選16回だった野田毅元自治相ら3人が落選。無所属から追加公認となった田野瀬太道氏を加えても7人にとどまった。

すでに初当選組の入会が内定している派閥もあるが、所属未定の新人をめぐる争奪戦が繰り広げられる可能性もある。

7562チバQ:2021/11/01(月) 21:06:19
岸田考えたな
https://news.yahoo.co.jp/articles/1a6d39ca0f295a8f4bb31e8ebe6e5f64851bd894
自民幹事長に茂木氏起用 後任外相に林芳正氏浮上
11/1(月) 20:53配信

産経新聞
インタビューに応じる茂木敏充外相=1日午後、東京都千代田区(鴨川一也撮影)

岸田文雄首相(自民党総裁)は1日、衆院選の選挙区で敗北し、辞任の意向を固めた甘利明幹事長(72)の後任に茂木敏充外相(66)を充てる方針を決めた。党本部で茂木氏と会談して幹事長就任を打診し、茂木氏は受諾した。4日の総務会で正式に決定する。首相は10日召集の特別国会で第101代首相に指名され、第2次岸田内閣を発足させる予定。茂木氏の後任の外相には、衆院山口3区で当選した林芳正・元文部科学相(60)が浮上している。


首相は茂木氏との会談で「衆院選で国民から多くの信任を得た。しっかり応えていかなければいけない」と述べ、新型コロナウイルスや経済対策のとりまとめのほか、首相が意欲を示す党改革の推進を要請した。来年の参院選への対応も指示した。

茂木氏は記者団に「国民の信頼に応えられる自民党をつくることが重要だ。非常に重い責任なので、しっかりと果たしていきたい」と語った。「ワンチームでさまざまな問題に取り組む」と挙党態勢で党運営に臨む考えを強調した。

茂木氏は衆院栃木5区選出で当選10回。党政調会長や選対委員長、経済再生担当相などを歴任し、令和元年9月から外相を務め、岸田政権でも再任された。先の総裁選では旧竹下派(平成研究会)会長代行として派の取りまとめに奔走。首相支持を最終盤で表明し、勝利に貢献した。首相は茂木氏起用の理由について、安倍晋三元首相、麻生太郎副総裁、甘利氏の「3A」との関係が「良好だ」と周囲に語った。

甘利氏は衆院選で神奈川13区から立候補したが、立憲民主党の新人に敗北。重複立候補した比例代表南関東で復活当選を果たしたが、首相に辞任の意向を伝えた。首相は「できるだけ早く対応を決定する」として後任選びを進めていた。

7563チバQ:2021/11/01(月) 21:10:46
https://news.yahoo.co.jp/articles/6aa2d8be61ae5276f60dcc0921a45feb11e2eb15
衆院議長に細田氏調整 自民
11/1(月) 20:14配信

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時事通信
自民党の細田博之元幹事長=2020年9月、東京都千代田区の衆院議員会館

 自民党は、大島理森前衆院議長の後任に細田博之元幹事長(77)を推す方向で調整に入った。

 複数の関係者が1日、明らかにした。10日に召集される特別国会で選出される見通しだ。

 細田氏は島根1区選出の当選11回で党の幹事長や総務会長のほか、官房長官、衆院憲法審査会長などを歴任した。党内最大派閥である細田派の会長も務めている。

7564チバQ:2021/11/01(月) 22:57:12
https://news.goo.ne.jp/article/sankei/politics/sankei-_politics_election_XTQZQJEB5JJZTMMJLR6NBEFZFA.html
自民・山崎拓元副総裁、立民応援空振り
2021/11/01 21:23産経新聞

自民・山崎拓元副総裁、立民応援空振り

選対本部長の言動に波紋が広がる中、個人演説会で支持を訴える鬼木誠氏=10月28日

(産経新聞)

「小選挙区は辻元、比例は自民党」-。自民党の山崎拓元副総裁が衆院選終盤に、こう支援を呼び掛けた大阪10区の立憲民主党、辻元清美氏は選挙区で敗れ、比例復活もできず、応援は空振りに終わった。山崎氏は地元の福岡2区で辛勝した自民、鬼木誠氏の選対本部長を務めており、選挙戦へ悪影響も懸念された。

山崎氏は10月27日、大阪入りし、「自社さ連立政権」時代から親交のある辻元氏を応援したことで自民内や支持者から批判が巻き起こった。「敵に塩を送る行為」が明らかになると、自民大阪府連は党本部に山崎氏の除名を求めた。

辻元氏の落選に陣営関係者は「(応援への反発の)影響がなかったとはいえない」と漏らす。比例近畿ブロックの自民候補者は、鬼木氏に批判の矛先を向け「まずは鬼木氏が山崎氏を選対から外すべきだ。士気が下がる」と言い放った。

激戦の中、想定外の方向から矢が飛んできた形の鬼木氏は「私のまったくあずかり知らない所で起こったこと。選対のことなので私一人で決められるものではない」と戸惑いの表情を浮かべた。結果的に山崎氏は「謹慎」(選対幹部)として、露出を自発的に控える形に。鬼木氏は辛くも4選を決め、陣営関係者も胸をなで下ろした。

7565チバQ:2021/11/01(月) 23:04:59
>幹事長に就任する茂木外相を除く閣僚は、原則として再任する方針だ。

https://news.goo.ne.jp/article/yomiuri/politics/20211101-567-OYT1T50282.html
第2次岸田内閣、10日に発足…大型経済対策は今月中旬策定へ
2021/11/01 22:49読売新聞

第2次岸田内閣、10日に発足…大型経済対策は今月中旬策定へ

衆院選の結果を受け、記者会見する岸田首相(1日午後、自民党本部で)=源幸正倫撮影 【読売新聞社】

(読売新聞)

 第49回衆院選は1日、全議席が確定し、自民党が国会を安定的に運営できる絶対安定多数の261議席を獲得した。岸田首相(自民党総裁)は党本部で記者会見に臨み、大型経済対策を今月中旬に策定する考えを表明した。衆院選の小選挙区で敗れ、辞任の意向を示していた自民党の甘利明幹事長の後任に、茂木敏充外相を起用することを決めた。

 政府は1日、首相指名選挙を行う特別国会を10日に召集すると与党に伝えた。岸田首相は第101代首相に指名された後、ただちに組閣し、第2次内閣を発足させる。幹事長に就任する茂木外相を除く閣僚は、原則として再任する方針だ。

 首相は記者会見で、大型経済対策を盛り込んだ2021年度補正予算案について、「年内のできるだけ早期に成立させる」と述べた。経済対策には、非正規雇用や子育て世代などへの給付や、地域や業種を限定しない事業者向けの支援策などが盛り込まれ、数十兆円規模になる見通しだ。

 首相は、政府の観光支援策「Go To トラベル」について、「安全、安心な形に見直した上で再開を検討していく」と語った。賃金の引き上げにも意欲を示し、「(首相が議長を務める)『新しい資本主義実現会議』の場で、労使の代表と向き合い、賃上げに向けた議論を主導していく」と強調した。

 新型コロナウイルス対策では、首相は「第6波」に備え、対策を強化する考えを改めて示した。今月前半に病床確保策を軸とする全体像を国民に示し、「確実に入院できる体制を11月末までに整備する」と語った。感染症の危機管理を担う司令塔組織の創設に取り組む考えも示した。

 会見後、首相は党本部で茂木氏と会談し、幹事長への起用を伝えた。茂木氏は会談後、記者団に「非常に重い責任だ。責任を果たしていきたい」と述べた。後任の外相には、林芳正・元文部科学相らが取り沙汰されている。

 また、首相は1日、公明党の山口代表と国会内で会談し、経済再生や憲法改正など10項目の連立政権合意に署名した。山口氏は会談後、記者団に「謙虚な姿勢で、 真摯しんし な政権運営に努める原点を確認した」と語った。

首相会見のポイント

 ▽大型経済対策を今月中旬に策定
 ▽新型コロナウイルス対応の全体像を今月前半に提示
 ▽これまでの新型コロナ対応を徹底的に検証し、感染症危機管理の司令塔の創設に意欲
 ▽賃上げに向けた議論を主導

7566チバQ:2021/11/01(月) 23:06:58
https://news.goo.ne.jp/article/jiji/politics/jiji-211101X961.html
衆院選、自民絶対安定多数=幹事長に茂木氏起用へ―10日に第2次岸田内閣発足【21衆院選】
2021/11/01 20:06時事通信

 10月31日投開票された第49回衆院選は1日、全議席が確定し、自民党は国会を安定的に運営できる絶対安定多数の261議席を獲得した。岸田文雄首相(同党総裁)は「国民の信任を得た」と表明。選挙区での敗北を受けて首相に辞意を伝えていた甘利明幹事長を交代させ、茂木敏充外相(66)を後任に起用する人事を固めた。

 衆院選を受けた特別国会は10日に召集され、首相指名選挙を経て、第2次岸田内閣が同日中に発足する。首相は閣僚を含む政務3役人事を茂木氏の後任補充など最小限にとどめ、第1次内閣の陣容を大枠で維持して政権運営を本格化させる。

 首相は1日、党本部で記者会見し、選挙結果について「岸田政権の下で未来をつくり上げてほしいとの民意が示された」と表明。「限定的な閣外協力」を掲げた立憲民主、共産両党がいずれも議席を減らしたことから、「(自公の)枠組みが選択された」と強調した。その上で「一票一票の重みを胸にスピード感を政策実行の面で発揮していく」と語った。

 首相はこの後、茂木氏と党本部で会談し、幹事長起用を伝達。来年夏の参院選の準備に当たるとともに「党改革を具体的に大胆に進めてほしい」と指示した。4日の総務会で正式決定する。幹事長がわずか1カ月で交代するのは異例だ。

 首相は公明党の山口那津男代表とも国会内で会い、連立政権の継続を確認した。政府・与党は特別国会の会期を3日間程度にとどめ、大型経済対策を盛り込む2021年度補正予算案を処理する臨時国会を改めて年内に召集する方針だ。

 衆院選は、自民党が過半数(233)を単独で確保できるかが焦点とみられていた。結果は公示前の276議席を割り込んだものの、追加公認した2人を含め261議席を獲得。公明党は選挙区候補9人全員の当選を果たし、公示前の29議席を32議席に伸ばした。

 一方、政権交代を訴えた立民は共産党、国民民主党、れいわ新選組、社民党と野党共闘を進め、213選挙区で候補者を一本化して臨んだ。しかし、立民は公示前の110議席から96議席に後退し、共産党も12議席から10議席に減らした。国民は8議席を11議席に上積みした。

 共闘と一線を画した日本維新の会は、公示前の11議席を4倍近い41議席とし、公明党を抜いて第3党に躍進した。

 れいわ新選組は山本太郎代表を含む3議席を獲得。社民党は沖縄2区で1議席を死守した。「NHKと裁判してる党弁護士法72条違反で」は議席を得られなかった。

7567チバQ:2021/11/01(月) 23:08:35
https://news.goo.ne.jp/article/tokyosports/entertainment/tokyosports-3765661.html
甘利幹事長の後任に茂木外相が内定 〝岸田流人事〟に党内から疑問「後任の外相どうするんだ」
2021/11/01 19:56東スポWeb

甘利幹事長の後任に茂木外相が内定 〝岸田流人事〟に党内から疑問「後任の外相どうするんだ」

岸田首相(左)は茂木外相を後任幹事長に選んだが…(東スポWeb)

(東スポWeb)

 自民党の岸田文雄首相(64)は1日、衆院神奈川13区で敗れて辞任する意向を示した甘利明幹事長(72)の後任に茂木敏充外務大臣(66)の内定を決めた。

 岸田首相はこの日、党本部で行った会見で甘利氏の処遇については「本人とよく話し合った上で、できるだけ早く決定したい」と話していた。

 その後、岸田首相は茂木氏と会談し幹事長の就任を求めた。茂木氏もこれに応じたという。

 党内では甘利氏の後任に河野太郎広報本部長(58)への〝待望論〟や森山裕元国対委員長(76)、小選挙区で初当選した林芳正氏(60)の名前が浮上していた。

 しかし、茂木外相の幹事長起用内定のニュースが流れると、党内では岸田首相に対し「何を考えているのかわからない」という不満や「後任の外相をどうするんだ。小野寺五典さんを(外相に)持ってきて岸田派の勢いをつけるのが目的だとしても、最大派閥・細田派から反発される」と不安の声が上がった。

 果たして岸田首相の一手は「吉」と出るのか。

7568チバQ:2021/11/02(火) 08:12:48
https://news.yahoo.co.jp/articles/1a6d39ca0f295a8f4bb31e8ebe6e5f64851bd894
自民幹事長に茂木氏起用 後任外相に林芳正氏浮上
11/1(月) 20:53配信
産経新聞
インタビューに応じる茂木敏充外相=1日午後、東京都千代田区(鴨川一也撮影)

岸田文雄首相(自民党総裁)は1日、衆院選の選挙区で敗北し、辞任の意向を固めた甘利明幹事長(72)の後任に茂木敏充外相(66)を充てる方針を決めた。党本部で茂木氏と会談して幹事長就任を打診し、茂木氏は受諾した。4日の総務会で正式に決定する。首相は10日召集の特別国会で第101代首相に指名され、第2次岸田内閣を発足させる予定。茂木氏の後任の外相には、衆院山口3区で当選した林芳正・元文部科学相(60)が浮上している。


首相は茂木氏との会談で「衆院選で国民から多くの信任を得た。しっかり応えていかなければいけない」と述べ、新型コロナウイルスや経済対策のとりまとめのほか、首相が意欲を示す党改革の推進を要請した。来年の参院選への対応も指示した。

茂木氏は記者団に「国民の信頼に応えられる自民党をつくることが重要だ。非常に重い責任なので、しっかりと果たしていきたい」と語った。「ワンチームでさまざまな問題に取り組む」と挙党態勢で党運営に臨む考えを強調した。

茂木氏は衆院栃木5区選出で当選10回。党政調会長や選対委員長、経済再生担当相などを歴任し、令和元年9月から外相を務め、岸田政権でも再任された。先の総裁選では旧竹下派(平成研究会)会長代行として派の取りまとめに奔走。首相支持を最終盤で表明し、勝利に貢献した。首相は茂木氏起用の理由について、安倍晋三元首相、麻生太郎副総裁、甘利氏の「3A」との関係が「良好だ」と周囲に語った。

甘利氏は衆院選で神奈川13区から立候補したが、立憲民主党の新人に敗北。重複立候補した比例代表南関東で復活当選を果たしたが、首相に辞任の意向を伝えた。首相は「できるだけ早く対応を決定する」として後任選びを進めていた。

7569チバQ:2021/11/02(火) 11:36:22
https://news.yahoo.co.jp/articles/04dde707dbdae248a6a920e53cb27ffed2f0e0e8
麻生氏「功労者はあなただ」 鼓舞するも…翻意させられず
11/2(火) 9:58配信

西日本新聞
連載【試練―岸田政権始動】
麻生太郎財務相

 1日午後、自民党本部。約2時間に及んだ岸田文雄首相(党総裁)の慰留交渉は、実を結ばなかった。固かった甘利明幹事長の辞意。未明に小選挙区での敗北が確実になった後、安倍晋三元首相を加えた3人で「3A」の異名を持つ麻生太郎党副総裁も再三にわたり「こんなことで辞めてどうすんだ。今回の選挙の功労者はあなただ」。甘利氏を鼓舞したものの、翻意させられなかった。

「つまらないプリンス」が会見で見せた「らしくない」顔

 公示前勢力から微減とはいえ、衆院選で国会運営を完全支配できる絶対安定多数(261)を単独確保した自民。甘利氏に対し、党内からは「実質的に勝ったと言えるのだから、続投すればいい」「選挙指揮を執る立場でありながら比例復活に甘んじた『けじめ』として辞任が当然だ」と両論が出ていた。一方で、自身の現金授受問題が尾を引き、選挙戦にも少なからず負の影響を与えた。「辞任は、野党にとって追及材料が一つなくなることを意味し、メリットの方が大きい」(政府関係者)との見方も聞かれる。

 首相が重きを置く経済安全保障分野など政策面をリードしつつ、「3A」の結束を背に党内融和の「要」としてにらみを利かせ、党人事の際には首相に代わり登用を告げる電話をかけていた甘利氏。吉と出るか、凶と出るか、その離脱が実質的に始動したばかりの岸田政権を揺さぶったのは間違いない。

 「話を頂いたばかりでこれから考えるが、ワンチームとしていろんな問題に取り組む」。首相から後任の党ナンバー2を打診され、受諾した茂木敏充外相は1日夕、報道陣に戸惑い気味に語った。

「組合員の票が行き場失った」連合会長が共産との共闘に警告
 衆院選の結果責任の混乱に陥っているのは、野党第1党の立憲民主党も同じだ。投開票前は躍進との一部予測もあったが、ふたを開けてみれば公示前から14議席も減少。党内からは「こんな大敗で続けられるわけがない」(中堅)と、党執行部を突き上げる声が噴出している。

 1日、福山哲郎幹事長はカメラの前で深々と頭を下げ「私自身は腹を決めている」と引責辞任を示唆。枝野幸男代表も「僅差の選挙区で競り勝てず、結果的に議席を減らした。残念で申し訳ない」と表情をこわばらせた。来夏の参院選へ向け、自身の進退を含む今後の党方針を2日の執行役員会で示すというが、合意に達するかは見通せない。

 「共産党との関係(共闘)で現場は混乱した。しっかりした総括が必要だ」

 この日、立民最大の支持母体・連合の芳野友子会長は、衆院選の報告に訪れた枝野、福山両氏にきつくくぎを刺した。連合は当初から、立民と共産の接近に違和感を表明してきた。午後の記者会見で、芳野氏は衆院選を「連合が戦いづらかったのは事実。共産や市民連合との共闘で、現場の組合員の票が行き場を失った」と振り返り、参院選では同様の選挙協力は容認できないと警告した。連合幹部の憤りは止まらない。「どれだけの労組票が離れたと思っているのか。政権批判の受け皿になれていないのを、立民は気付いていない」

 これに対し、共産の志位和夫委員長は「野党共闘は大きな歴史的意義があった。参院選は揺るぎなく共闘を発展させたい。この道しかこの国は変えられない」と主張し、今後、立民にさらなる「進化」を求める構え。3議席増やした国民民主党の玉木雄一郎代表は「改革中道の路線をぶれずに貫く」とし、共産との協力を否定する。

 誰の目にも確かな成果を導くことがあたわなかった野党共闘。非自民勢力を結集しようとの試みは、早くも曲がり角に立ったように映る。

 (大坪拓也、郷達也)

7570チバQ:2021/11/02(火) 15:12:39
https://news.yahoo.co.jp/articles/de19d815727f579697226b79c0f13161913ffdc9
自民党の新幹事長・茂木敏充氏の“超忖度トリセツ” 枕、タバコ、室温まで官僚作「対応マニュアル」入手〈週刊朝日〉
11/2(火) 14:40配信

AERA dot.
閣議のため官邸に入る茂木敏充外相(c)朝日新聞社

 先の衆院選で小選挙区で敗れ、辞意を申し出た甘利明幹事長の後任に決まった茂木敏充外相。将来の首相候補と目されるが、実は怒りっぽい人だとの評判もある。そんな“要注意人物”の機嫌を損ねないよう、官僚がこと細かなマニュアルをひそかに作成していた。忖度を象徴するような“トリセツ”の驚きの中身とは。週刊朝日2019年10月18日号で報じた記事の抜粋を、再掲載する。


*  *  *

 自民党幹事長に就任する今後のキーマン、茂木氏はそもそもどんな人物か。栃木県足利市出身の64歳で、東大経済学部を卒業後、総合商社などを経て米ハーバード大学大学院を修了。大手コンサルタント会社に勤務し、1993年に当時の日本新党から衆院選に出て初当選した。95年に自民党に移り、現在当選9回。学歴や職歴からもわかるように、頭脳明晰(めいせき)で語学力も高いとされる。

 重要な役職も歴任。2002年に外務副大臣に就任し、沖縄・北方相や金融・行革相を経て、12年末からの第2次安倍内閣では経済産業相となった。14年からは自民党選挙対策委員長、16年からは党政務調査会長。17年には第3次安倍第3次改造内閣で経済再生相となり、経済対策や日米貿易交渉などを担当してきた。第4次安倍再改造内閣では外相として、各国外相らとの会談を重ね、その後の菅内閣、岸田内閣でも横滑りで外相を務めた。

 とりわけ安倍晋三元首相からの信頼は厚い。18年の党総裁選では所属する竹下派(平成研究会)の参院側は石破茂・元幹事長を支持したが、茂木氏らが衆院側を首相支持でとりまとめたとされる。党関係者はこう持ち上げる。

「竹下派のなかでも加藤勝信厚生労働相と並んで安倍元首相に近い。竹下派会長代行として、病気療養中の竹下亘・会長の後継者との声もあります。『ポスト安倍』の筆頭として、得意の外交で存在感を発揮しています」

 一方で、霞が関周辺ではこんな評判もある。

「官僚が最も恐れる政治家」だというのだ。その理由は、細かいことにこだわり怒りっぽい性格にあるという。かつてつかえたある省庁幹部はこう明かす。

「政策通で優秀な方ですが、ちょっとしたことですぐ不機嫌になる。怒鳴られたり、無視されたりした人はたくさんいます。怒られないように、ほかの政治家より気を使わざるを得ないんです」

 経産省や内閣府、外務省などの歴代の担当者は、大臣の機嫌を損ねないようどのように接するべきか蓄積してきた。

 海外出張などの際、食べ物の好みから喫煙場所の確保、身の回りのサポートに至るまで様々な項目にわたって「通常の接遇対応に加えて留意すべき点」をまとめているのだ。

 本誌が入手した内部資料を見ると、茂木氏がマニュアルを作るよう指示したのかどうかはわからないが、歴代の担当者の涙ぐましい努力が見て取れる。

 例えば食事。麺類が好きだとしつつ、例外的に嫌いだとされる冷やし中華や長崎ちゃんぽんまで把握している。伸びたり硬くなったりしないよう、注文時間の調整も抜かりない。パンは好きだが硬いフランスパンは苦手。メロンは嫌いだとされるが、なぜか夕張メロンはOKのようだ。

 こうした好みの把握は一朝一夕ではできない。食事する度に、残しているものはないか常にチェック。それをメモして引き継いでいくエリート官僚の姿を想像すると、どこか滑稽にも思えてくる。

 外交には万全の体調で臨んでもらわないといけない。「メガシャキ」など栄養ドリンクを日本から持参しつつ、車内エアコンの設定温度は25〜27度に徹底する。

 ヘビースモーカーの茂木氏がいらつくことがないように、「何よりもまずタバコ」。あらゆるところで吸えるよう調整し、喫煙可能場所のリストを作成する。T字カミソリの携行からホテルのマッサージ手配まで、随行する担当者や現地の大使館員らは大忙しだ。こうした特別対応をするためには、人員や費用もかさむ。

7571チバQ:2021/11/02(火) 15:12:58
 広報対応にも全面的に協力する。茂木氏は自身のSNSで積極的に情報発信している。ニューヨークでポンペオ米国務長官や韓国の康京和(カンギョンファ)外相、中国の王毅(ワンイー)外相と会談したことを、2019年9月27日に相次いでツイッターとフェイスブックに投稿。外相としての成果をアピールした。

 内部資料によると、情報発信では広報担当者らが文章を考え、写真なども茂木氏と相談して決めているとされる。外交などでは微妙な表現も問題になるだけに、官僚の手を借りるのは当然のことかもしれない。ただ、自身のツイッターやフェイスブックには、選挙応援といった公務以外のこともこれまで掲載されている。公務との区別が難しい状況も考えられ、官僚をどこまで関与させるべきか問われそうだ。

 このような“超忖度トリセツ”ともいえるものができたわけをあるベテラン国会議員秘書はこう解説する。

「優秀な人にありがちですが、自分より能力が劣っている方に対する発言が厳しすぎる。秘書や官僚らに求める能力が高すぎて、そこに達していない人たちにはこと細かく言ってしまうのでしょう。そういうこともあって、パワハラだともうわさされてしまう。本人はそんな自覚なんてなくて、当然の要求をしているだけだと思っているんじゃないでしょうか。各省庁の秘書課の人たちはどの大臣に対してもすごく配慮しますが、その後の対応は大臣の人間性によって違ってくる。対応が怖いとマニュアルが細かくなり、忖度度も高まるのだと思います」

 茂木氏を巡っては、パワハラのような言動があるとの指摘や報道がこれまでもなされてきた。記者や秘書らにくってかかる場面も目撃されている。外務省関係者はこう嘆く。

「大臣のサポートのために必要な人数は増えています。怒鳴られるんじゃないかと戦々恐々としている職員もいる。省内でも大臣に関係する発言は、できるだけ控えるようになっています」

 同じ竹下派の幹部も苦言を呈する。

「秘書や関係者の段取りがちょっとでも悪いと、周りに人がいても叱り飛ばすことがある。閣僚になるべき人はそんなことはしないはずです。人望がないことは『次期総理の座』のレースにも影響してくる」

 怖い上司に部下が忖度するのはどこの企業でもありそうだが、政治や行政の世界だとやっかいなことになる。森友・加計学園問題では、財務省や文部科学省の官僚らの忖度が批判を浴びた。茂木氏のケースもレベルが違うかもしれないが、官僚が政治家に過剰に配慮する構図は同じだ。経済官庁のある幹部はこう訴える。

「政治家に目をつけられないよう、みんな恐れている。出世に響かないよう厳しい意見は言わずに、うまく機嫌さえ取っておけばいいという考え方の人もいます。官僚は国家全体に尽くすべきですが、いまはどうしても忖度するようになってしまっています」

 政治と金の問題に詳しい神戸学院大の上脇博之教授(憲法学)は、内閣人事局が14年にできて、官僚の人事を政治が握るようになったことが背景にあるという。

「昔は官僚の理屈の中で出世が決まっていたが、官邸を中心に人事権を握るようになりました。これまでも忖度はあったのでしょうが、それが森友・加計問題でもわかったように、あり得ないところまで来ている。今回のケースはそれを象徴する感じを受けます。公私混同や権力の乱用がないかどうかチェックが必要です」

 茂木氏の事務所や外務省には見解を求めたが、期限までに回答はなかった。

(本誌・忖度問題取材班)

※週刊朝日2019年10月18日号より抜粋、加筆

7572チバQ:2021/11/02(火) 22:58:19
https://news.yahoo.co.jp/articles/02f12b3b2970d437420190d4b5a8a8629fd12b36
安倍氏に派閥復帰待望論 自民派閥に変化の兆し
11/2(火) 21:16配信

産経新聞
聴衆とグータッチを交わす安倍晋三元首相=10月21日午後、横浜市のJR桜木町駅前(矢島康弘撮影)

衆院選を経て、自民党の7派閥にも変化の兆しが出てきた。全ての派が人数を減らしたため、新人の勧誘を急ぐほか、細田派(清和政策研究会)や旧竹下派(平成研究会)は代替わりの可能性がある。領袖の石原伸晃元幹事長が落選した石原派(近未来政治研究会)は存続が危ぶまれる事態に陥った。


党最大勢力を誇る細田派には、安倍晋三元首相の早期の復帰を期待する声がある。自民は次の衆院議長に同派会長の細田博之元幹事長を推す方向で、衆院議長は党を離れる慣例があるため、派内には安倍氏の会長就任を推す意見が強い。高市早苗政調会長も安倍氏の復帰を望んでいるという。

旧竹下派は、会長代行の茂木敏充外相が幹事長に内定したことで、故・竹下亘元総務会長の後任の会長となる流れが強まった。先の自民の総裁選では岸田文雄首相への支持で派をまとめて勝利に貢献し、自らの幹事長職や閣僚ポストを確保した手腕に評価が高まっている。ある若手は「幹事長派閥なので新人を勧誘しやすい」と茂木氏に期待を込めた。

首相が率いる岸田派(宏池会)は引退を含め衆院選の公示前から5人減となったが、他の主要派閥と比べ減り幅は少なく、面目を保った。総裁は任期中派閥を抜けるのが一般的だが、麻生太郎副総裁は総裁在任時も派閥に所属していた。首相もこれにならい、派に籍を置く考えだ。総裁派閥としての利点を生かして勢力拡大を図る。

麻生派(志公会)は党内第2派閥に復帰したが、甘利明幹事長が選挙区で敗れて辞意を固めたことが痛手となった。

一方、石原派と石破派(水月会)は苦境にある。

石原派は、石原氏が落選した衝撃が大きい。ベテランは森山裕前国対委員長と坂本哲志前1億総活躍担当相のみで、ほかは当選3〜5回生の中堅や若手が中心だ。

さらに、同派の前身である山崎派を創設した山崎拓元副総裁は、今回の衆院選で立憲民主党の辻元清美氏を応援し、自民大阪府連が山崎氏の除名を求める事態に発展した。世耕弘成参院幹事長は2日の記者会見で「処分は免れない。明確な反党行為だ」と批判。袋小路に陥る状況に、石原派の関係者は「他派との合流も選択肢の一つだ」と頭を抱える。

石破派では、番頭格の鴨下一郎元環境相が引退した。9月には事務総長経験者の古川禎久法相が退会し、さらに退会を検討しているベテランもいる。派を率いる石破茂元幹事長の求心力低下が止まらない。派の関係者は「石破氏を首相にする目的ではなく、勉強会のような形で存続すればよい」と話した。

二階派(志帥会)は減り幅が10人と党内で最大となった。会長を務める二階俊博前幹事長は党幹部から外れた。派をどう統率するか、難しい局面に立たされている。(沢田大典)

7573チバQ:2021/11/02(火) 23:11:53
https://news.yahoo.co.jp/articles/b2f6f0415e8dfe1ce5c43566a169681fbf4bac26
国会対策 与野党に不安 手腕未知数の自民・高木氏
11/2(火) 19:21配信

産経新聞
高木毅氏(斎藤良雄撮影)

岸田文雄首相が令和3年度補正予算の年内成立を表明したことで、国会は補正予算案の審議が最大の焦点となる。自民党の国会対策を担うのは新任の高木毅国対委員長だが、手腕は未知数だ。立憲民主党も与党を厳しく追及してきた「論客」が衆院選で相次ぎ落選しただけに、双方とも手探りの攻防となる可能性が高い。

「委員長となると景色も全然違うものだ。野党の意見も聞きながら、円滑な国会運営を心掛けたい」。高木氏は1日、国会内で記者団に国対委員長としての意気込みをこう語った。

過去に自民国対の筆頭副委員長を務めるなど「国対族」として知られる高木氏は、もともと他の党役員とともに10月1日に就任する予定だった。しかし、一時的に衆院議院運営委員長との兼務になることに野党が反発し、先月の臨時国会までは森山裕前国対委員長が続投していた。出はなをくじかれた高木氏が国対委員長として実質デビューしたのは、衆院選から一夜明けた今月1日の公明幹部との会合だった。

また、自民国対からは副委員長を務めていた福田達夫氏と村井英樹氏がそれぞれ総務会長と首相補佐官に持ち場替えとなった。党重鎮は「国対の外へとられてしまった。ひどいものだ」と経験者の流出に頭を抱えており、高木氏の統率力が早くも問われそうだ。

態勢の立て直しが急務となっているのは野党も同じだ。衆院選の責任を問われた立民の枝野幸男代表が辞意を表明したことを受け、野党国対の取りまとめ役だった安住淳国対委員長も執行部全体の辞任に言及している。また、政府与党のスキャンダルを重点的に追及してきた辻元清美氏らが落選した影響で、従来の戦術を変えるとの見方もある。(今仲信博)

7574チバQ:2021/11/02(火) 23:15:01
https://news.yahoo.co.jp/articles/0e21b915b2b2698df2eaf60fda70b0ef242501c2
外務大臣が空白である本当の理由 〜甘利幹事長の後任に茂木外務大臣起用へ
11/2(火) 17:40配信

ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」(11月2日放送)に作家で自由民主党・参議院議員の青山繁晴が出演。自民党の甘利幹事長の後任に茂木外務大臣が起用されるというニュースについて解説した。

自民党の甘利幹事長の後任に茂木外務大臣起用へ


岸田総理大臣は11月1日、辞任の意向を示した甘利幹事長の後任に、茂木外務大臣を起用する方針を固め、茂木大臣に打診した。11月4日の総務会で正式に決定する見通しである。

飯田)茂木さんは外務大臣を務めていらっしゃいますが、当面は後任空席として、特別国会が召集される見通しの11月10日までは、岸田総理が外務大臣を兼任するという見込みだそうです。林芳正さんの名前が出て来ていますが。

青山)私は完全無派閥なので自由な立場から申し上げると、まず甘利幹事長が辞任せざるを得ないのではないかということは、総選挙の投開票日の3日くらい前に水面下で話はありました。どうも小選挙区で勝てないと。比例でも救われないという説があったくらいです。

青山)今回、各メディアの出口調査は大外れだったでしょう。

飯田)自民党は261議席を獲得しましたけれども、各社の予想は230議席とか、単独過半数を割るとか、自公でも単独過半数が割れるかも知れないというようなことが、夜8時の段階では言われていました。

青山)かつては、出口調査はもう少し信頼性があったのですけれども、自由民主党に入れた人はなぜか言ってくれないのです。昔は公明党に入れた人が言わなかったのですけれども。

飯田)その話はありました。

青山)いまは野党に入れた人は言ってくれるけれども、自由民主党に入れた人は言ってくれないか、答えてくれないのです。そのため、怖いからNHKはものすごく幅を持たせてしまって、批判を浴びているわけですけれども。

飯田)そうですね。212〜253台くらいまでと、約40も幅を持たせた。

青山)どうも幹事長は小選挙区で負けたと。比例で復活しても「幹事長は大丈夫」というわけには行かないので、これは幹事長が代わらなければいけない。

青山)岸田総理は派閥政治の総理ですよね。ですので、竹下派から持って来たかった。竹下派は竹下亘さんが亡くなったため、茂木さんが仕切っているから、外務大臣を外して茂木さんを持って来ないといけないというのは、投開票日の3日くらい前から動き出しているわけです。

飯田)3日前から。

青山)外交に1日の空白があってもいけないので、「総理が兼任」と簡単に言うけれども、日本は大国なので無理です。それを考えると、なぜこんなに決定が遅いのかと。なぜ遅くなるのかと言うと、それは林芳正さんを起用しようとするからです。林芳正さんは誠に有能な人です。語学力もあるし、判断力もあるし、極めて優秀です。

林芳正氏を外務大臣にすると総理も外務大臣もすべて大宏池会へ向かっての動きになる 〜派閥抗争につながってしまう

青山)党内での大きな議論が2つあります。1つは「大宏池会構想」というものがあって、いまある岸田派と麻生派と谷垣グループを統合し、もとより大きな大宏池会にして、安倍さんや細田さんの派閥より、はるか上に行ってしまおうというものです。そういう派閥次元のことを岸田さんも考えているということを党内で言われていて、それで宏池会の中心人物である林芳正さんを外務大臣に持って来ると。しかし、そうすると総理も外務大臣もすべて、大宏池会に向かっての動きになるから、派閥抗争につながるわけです。そうなると、特に安倍さんは黙っていないですよね。それを警戒して、決められずにいるわけです。

青山)もう1点として、林芳正さんは非常に優秀な人ではありますけれども、きっての親中派、親韓派で、そもそも日中議連の会長です。そういう人が現状この段階で外務大臣になると、国際社会と中国共産党に対して、間違ったメッセージを送ることになるのではないか。日本は親中路線に転換するのかと。いろいろな意見があるけれど、安倍政権の7年8ヵ月は中国に対峙して来た日々でした。その間、中国は日本に対してもおかしくなり、今回も改憲勢力が上回ったことについて、中国外交部の報道官が「日本は言動を慎むべきだ」と言っているわけです。なぜ、あなたに言われなければならないのかと。

飯田)君たちがよく言っている内政干渉そのものではないかと。

青山)その最中に日中議連会長の外務大臣を新たに据えるというのは、メッセージとして間違うのではないかということです。

7575チバQ:2021/11/02(火) 23:15:31
飯田)中国に対してもそうですし、アメリカに対しても「おいおい、大丈夫か日本」という、そういうメッセージになってしまいませんか?

青山)アメリカの友人と暗号化されている電話で話している実感で言うと、その通りで、「おいおい、大丈夫なのか」という反応なのですよ。

飯田)「まさか喧嘩を売っているのではないだろうな」というくらいの。

青山)林芳正さん自身がアメリカに人脈を持っていらっしゃるので、多分感じていると思います。そのことも、同じ派閥なので岸田さんに伝わっているから、慎重になっているのですけれども、この人事の遅れはよくないです。外交に空白をつくるのと同じですし。

飯田)10日以上の空白になってしまいますものね。

青山)茂木さんも外務大臣時代に中国に対して、きちんとものを言っていないことがありました。一部誤解はあるけれども、日本の主権者から批判がたくさん集中しました。茂木外務大臣は堂々と「それは誤解である」と言えばいいのです。「私は中国共産党の独裁について、こういう問題を許しません」と。「ウイグルのことについても許しません」と、はっきりおっしゃるべきでしたが、現職の外務大臣では言いにくいという側面もあります。でも、主権者側からすれば疑念が残ったままですから。

飯田)主権者からすれば。

青山)そうすると新幹事長も、新外務大臣も全部親中かということになってしまいます。もともと「宏池会は親中だ」ということは、国内だけではなく、世界の知日派から知られています。この派閥、このファンクションは全体を合わせると、相当間違ったメッセージになるのではないかと思います。

飯田)親中ということに。

青山)そうすると自由民主党の水面下では、そうではない勢力がいます。私自身も対中最強硬派です。自由民主党の現職議員としてはっきり申している通り、対中最強硬派なので黙ってはいないですよ。

決めきれずにイギリスへ行った岸田総理
2021年10月6日、会見する岸田総理〜出典:首相官邸ホームページ(https://www.kantei.go.jp/jp/100_kishida/actions/202110/06bura.html

青山)そういうことで、紛糾の状態にあるわけです。結局、決めきれずに飛行機に乗られたというのが本当のところだと思います。解散総選挙のあとは必ず特別国会を開かないといけないので、口実と言っては言い過ぎですけれども、理由としてあると思います。

飯田)引き延ばす口実にはなる。

青山)国際社会はそのようなことまで考えてくれません。

飯田)国内事情までは知らないですよね。

青山)結果として、外務大臣が空白のままというのは、大きな問題だと思うのです。岸田総理は飛行機に乗る前に決断されるべきでしたね。

飯田)11月10日に国会召集の見通しということになっています。そこで新たに組閣される形になりますが。

青山)第2次岸田政権。

飯田)外務大臣以外のところは、このまま行くという形になるのですか?

青山)私が気になっているのは、総選挙の最中にスキャンダルが出て来た大臣がいます。私なりに情報を取っていますけれども、社会的に確認されていないので名前は言いませんが。

飯田)スキャンダルが出てしまった大臣ですか。

青山)予算委員会、特に特別国会ではなくて、臨時国会になった段階で補正予算を審議しないといけないのですが、そこでまた例によって、閣僚のスキャンダルの話ばかりになると、日本経済が行き先を失ってしまいます。

飯田)そうですね。

青山)そこは変えるべきだと思います。まずは本人の釈明を総理がお聞きになってからだと思いますけれども。COP26に数時間しかいらっしゃらず、国内政局のために帰って来られるのだから、いまはオンラインもあるし、電話も暗号化できるので、そういう協議もなさっていただく。帰って来られるまでに、すべての問題にケリをつけるべきだと思います。

飯田)外交や安全保障の継続性のため、外務・防衛は菅政権から交代せずに行ったのかなと思っていました。ですから、ここで外務大臣を代えてしまうことや、しかも空白があるということに驚いたのですが、岸防衛大臣は代わらずに行くのでしょうか?

青山)岸防衛大臣、岸信夫さんは代わらないですよ。

飯田)さすがにここまでは代えられない。

青山)リスナーに誤解を与えかねないので言いますが、水面下に出て来ているスキャンダルは、岸さんとは一切関係ありません。名前は言いませんが、他の人です。名前はあえて言いませんが。

7576チバQ:2021/11/02(火) 23:25:07
https://news.yahoo.co.jp/articles/1d9c3e5cec8da7689fb1eb7fd8f4fde6104c6ad9甘利氏の敗北…「辞任ならガタガタ」 党内には動揺
11/1(月) 9:54配信

西日本新聞
連載【試練―岸田政権始動】
当確者の名前にバラを付ける自民党総裁の岸田首相(左から6人目)=31日夜、東京・永田町の党本部(撮影・中村太一)

 1日未明、自民党本部は異様な雰囲気に包まれていた。

 「自民後退」の情勢報道から一転。自民単独過半数が報じられ、岸田文雄首相は記者団に「政権選択選挙において信任をもらった。これからしっかり政権運営を行っていきたい」と“目標達成”を強調した。

「つまらないプリンス」が会見で見せた「らしくない」顔

 支持率が低迷した菅義偉前首相から直前に首をすげ替え、大一番に臨んだ自民。安倍晋三元首相の下で巨大化した議席から、ある程度の目減りは織り込み済みだった。

 「ご祝儀相場」を当て込み、野党の意表を突いた選挙戦日程の「1週間前倒し」という奇策に打って出たが、甘利明幹事長を筆頭に、苦戦に追い込まれた重鎮やベテランの姿が目立つ「誤算」もあった。

 選挙戦終盤、地元に張り付いて「地をはってでも当選しなければならない」と声をからした甘利氏。応援で全国を駆け巡ることが求められる幹事長としては、異例の対応を強いられた。

 31日、甘利氏はテレビ番組で「新型コロナウイルス禍で(有権者に)不安や不満がたまっていた」と厳しい表情を浮かべた。その後、記者団に「私の力不足だ。不徳の致すところでありまして…」と言葉を詰まらせた。敗戦の報が流れると、無言のまま党本部を後にした。

   ■    ■   

 当初、首相周辺には「自民で過半数を取れるかどうかがメルクマール(指標)。40議席減らしても大丈夫だ」との楽観論もあったが、結果は想定を超える“勝利”となった。だが、現職幹事長が小選挙区で敗北した意味は小さくない。

 甘利氏の去就について、首相は記者団に「本人の話を聞いた上で私が判断する」とだけ述べ、足早に党本部を去った。甘利氏は党幹部に幹事長辞任の意向を伝えた。

 甘利氏は総裁選で岸田陣営の選対幹部を務め、岸田政権誕生の立役者だ。党内の実力者である安倍氏、麻生太郎副総裁と首相の間を取り持つ役割も担っていただけに、甘利氏辞任となれば政権基盤は一気に揺らぎかねない。

 党内には動揺が走る。来年、改選を控える参院側からは「一から選挙態勢を組み直すしかない。政局で忙しくなるぞ」。官邸筋は「それなりに勝ったのに、幹事長が辞任したら党内はガタガタだ」と不安視する。

  ■    ■   

 首相にとって最大の関門となるのが、参院選だ。自民などの会派は現在111議席で、公明の28を加え過半数(123議席)を16上回ってはいる。

 ただ、次回から参院の議席は3増え、過半数ラインも125に上昇。衆参で多数派が異なる「ねじれ国会」を回避するには、公明が改選14議席を維持したとしても、自民は改選57議席のうち43を死守する必要がある。

 そこに今回の衆院選で自民を苦しめた野党による候補者一本化が立ちはだかる。次回参院選でも1人区を中心に野党共闘が成立する可能性は高い。「1人区の勝敗次第で万事休す。ハードルは決して低くない」と党関係者。内閣支持率が下降線をたどるようなら「岸田降ろし」の動きが出てこないとも限らない。

 今回は与党で絶対安定多数を確保し、「選挙の顔」という面目を保った首相だが、党内の動揺を抑え、政権運営の主導権を握ることができるのか。

 重い宿題を背負った首相はこの日、選挙結果を踏まえて、自らに言い聞かせるようにこう語った。

 「早急に約束した政策課題を実現する。これが大事だ。時間はあまりない、急ぎたい」

 (河合仁志)

  ◇  ◇
 
 岸田政権の継続が確実な情勢となった衆院選。今後の政権運営の行方や与野党の動きを追った。

7577チバQ:2021/11/03(水) 08:12:47
https://news.goo.ne.jp/article/mainichi_region/region/mainichi_region-20211103ddlk15010153000c.html
<2021衆院選><2021衆院選>検証 野党 共闘「大健闘」と評価 実態は薄氷踏む戦い /新潟
2021/11/03 05:45毎日新聞

 「全国的に票が伸びない中で大いに評価できる。大健闘だ」。立憲民主党県連の大渕健幹事長は、10月31日に投開票された衆院選をこう振り返った。

 立憲は県内全6小選挙区のうち四つの区に公認候補を擁立。6区は130票差、4区では238票差という全国屈指の激戦を制し、公示前と同じ3議席を死守した。県連として推薦した新潟5区の無所属新人、米山隆一氏の勝利も合わせると、野党が躍進した2017年の前回衆院選と同じく小選挙区で「4勝2敗」。与党に勝ち越した背景には、他県に先んじた「野党共闘」の歴史がある。

 県内で共闘の流れが生まれたのは2016年の参院選から。以降、同年の知事選、17年の衆院選で共闘して勝利を収め、19年の参院選では立憲と共産、国民民主、社民が野党統一候補を擁立し、自民現職を破った。今回の衆院選で立憲と共産の党本部は市民連合を介した政策協定を結ぶなど距離を縮め、全国の小選挙区の7割で候補者一本化。県内では野党系候補と共産関係者が並んで街頭に立つ場面も見られた。

 共産党県委員会の樋渡士自夫委員長は「上だけの合意でギクシャクした地域もあったようだが、新潟は自治体ごとの組織にまで共闘関係が鍛えられている。相互のリスペクトの中で力を発揮できた」と分析。小選挙区で野党共闘候補が勝ち越した都道府県が数少ない中、新潟で野党が勝ち越せたのは「共闘の深化だ」と強調した。

 一方で共闘は格好の攻撃対象にもなり、県内入りした自民の重鎮たちから「自由主義社会と社会主義社会、どちらを選ぶか」としきりに叫ばれた。樋渡氏は「攻撃は共闘の深化と一体のもの。共闘態勢での選挙を重ね、有権者への理解を深めていくことが大切だ」と話すが、県内のある野党幹部は「『共産』の名にひるんでしまった有権者もいるはずだ」と明かす。

 ただ、立憲が共産との距離を離すことにはリスクも伴う。共産が候補を擁立することで野党票が分かれ、結果的に自民に有利に働く可能性もあるからだ。今回の衆院選で共産、国民民主の野党候補2人が出馬し、県内の小選挙区で唯一、共闘できなかった2区は、10万超を得票した自民候補に大敗を喫した。

 「前回選に続いて出馬した野党候補は4人全員が前回から得票数を減らした。与党の人材難という『敵失』もあった」。県内のある野党幹部は、自民に勝ち越したとはいえ、共闘の実態は薄氷を踏む戦いだったとみる。

 共闘で無視できないのは、立憲最大の支援団体である連合の存在だ。労働組合である連合は、かつて労働運動で対立した共産と距離を置いている。連合新潟の牧野茂夫会長は「中央から共産との連携の話が出て、労組のモチベーションが下がった感じはある。県内ではこれまでうまく連携できていたとは思うが、中央の方針の影響が全国に波及した。衆院選という政権選択選挙での野党共闘のあり方はさらに検討すべきだ」と指摘する。

 立憲は今回の衆院選で全国的に小選挙区の議席、比例票を減らし、2日には枝野幸男代表が辞意を表明。県連の大渕氏は「結果がすべて。責任ある立場として重い判断を示した。政権交代に向けた方向性を示せる代表選をしなければならない」と話し、今後の選挙に向けては「冷静な総括が必要だ」とした。

 2022年には参院選と知事選、新潟市長選が控え、野党共闘の真価が問われる。【露木陽介】

7578チバQ:2021/11/03(水) 08:19:05
■野党系岩盤選挙区
96年小選挙区制度導入以降
自公が当選したことない小選挙区
岩手1(階).【崩壊】3(小沢)
宮城5(安住)
【崩壊】茨城7(中村喜四郎)  特殊 03年選には中村喜四郎出馬せず自民が当選
神奈川8区(中田宏 江田憲司 岩國哲人)
【崩壊】長野3(羽田孜 寺島義幸 井出庸生)
【崩壊】静岡6区(渡辺周)
愛知2区(青木宏之 古川元久)
【崩壊】愛知11区(伊藤英成 古本伸一郎)
大阪19区(保守党:松浪健四郎 民主党:長安豊 維新:丸山穂高) 00年保守党は自公系とカウントするべきか・・・
広島6区(亀井静香 佐藤公治)03年まで自民党所属


00年以降自公が当選したことない小選挙区
福島3(玄葉)
埼玉5(枝野)
千葉4(野田)

7579チバQ:2021/11/03(水) 09:47:25
https://news.yahoo.co.jp/articles/2f00b96a1b3d49ba6f64da0a78c9796ada8fc50d
麻生氏も一時浮上!岸田氏「幹事長人事」の舞台裏
11/3(水) 8:01配信

 第49回衆院選は苦戦必至とされた自民党が底力を発揮して単独で絶対安定多数(261議席)を獲得して勝利し、約1カ月前に就任したばかりの岸田文雄首相は、政権運営への自信を示している。しかし、党運営の要だった甘利明幹事長が小選挙区で敗北し、辞任に追い込まれたことが手痛い打撃となった。

 岸田首相がすばやく、後任に茂木敏充外相の起用を決めたのは党内の混乱を防ぐ狙いだ。茂木氏は旧竹下派会長代行で、党4役の政調会長と選対委員長も経験しており、「党内バランス重視の安全優先人事」(自民幹部)とみられる。

 ただ、投開票日の10月31日に、時間の経過とともに刻刻変化したのが自民党の議席獲得状況。一見順当ともみえる茂木氏起用も「岸田さんの心境が、当初の敗北不安から最終的な勝利による自信へと揺れ動いた末の決断」(周辺)だったとされる。

 岸田首相は11月1日夕、甘利氏が前夜に過去に例のない現職幹事長の小選挙区敗北・比例復活となった責任をとって辞任の意向を示したことを受けて、後任に茂木氏を充てる人事を決断。同氏との党本部での会談で起用方針を伝え、茂木氏も受諾した。4日の党総務会で正式決定する運びだ。

■茂木氏起用の狙いは政権運営の安定化

 政府与党は首相指名選挙を行う特別国会を10日に召集する方針で、同日午後に第2次岸田政権が発足する段取り。それに先立つ主要派閥の事実上のリーダーである茂木氏の幹事長起用は、甘利氏辞任の混乱を最小限に抑え、政権運営の安定化を狙ったものだ。

 岸田首相は10日の組閣まで外相を兼務する方針で、「後任外相はそれまでじっくり考える」としているが、後任には林芳正元文部科学相を軸に、岸田派からの起用で調整を進める意向とされる。第1次岸田内閣では同派からの再入閣がなかったことへの配慮とみられる。

 衆院選結果が確定してからわずか半日での幹事長交代人事決着で、岸田首相は調整を長引かせての混乱を防いだ格好だ。ただ、政権発足時に政治とカネの問題が指摘され続けた甘利氏を党内の不安を押し切ってあえて起用しただけに、わずか1カ月弱での党の要の交代は、今後の政局運営での岸田首相の求心力に影を落とすことは間違いない。

 そもそも、岸田首相が甘利氏辞任の可能性を察知したのは、投開票日の午前中だった。その時点で入手した甘利氏の出馬している神奈川13区の期日前投票の出口調査で、同氏が野党統一候補の立憲民主新人にかなりの差をつけられていることがわかったからだ。

 岸田首相は「午前中の出口調査でもかなり負けている。下手をすると比例復活も危うい」(首相周辺)ことに危機感を募らせた。仮に落選となれば、直ちに後任決定を余儀なくされる。首相が信頼して起用した甘利氏だけに、後任を決める調整は難航が予想されたからだ。 

 そこで一時浮上したのが、麻生太郎副総裁の兼務案だった。ただ、兼務となった麻生氏がそのまま幹事長を続ける可能性もあることから、「参院選への影響も考えたらありえない選択」との声が多く、すぐに消えた。

 その後、夕刻までの出口調査結果でも甘利氏の劣勢は覆らず、深夜に比例復活が決まる可能性が強まった。ただ、その段階では自民単独過半数も危ぶまれる状況で、後任候補の絞り込みに入った岸田首相は「参院選に勝てるアピール力を持った人物」「甘利氏に代わって党を仕切れる即戦力」との2つの判断基準で2、3人の候補を念頭に置いたとされる。

7580チバQ:2021/11/03(水) 09:47:58
■アピール力で河野氏、党改革で福田氏の選択肢も

 参院選でのアピール力を考えると、総裁選で健闘した河野太郎広報本部長や高市早苗政調会長の起用も選択肢となる。さらに、党改革や派閥支配排除の観点から福田達夫総務会長の昇格案も浮上した。

 しかし、開票が進むにつれて、自民党が単独過半数や安定多数というハードルを超え、安定した国会運営の必要条件となる絶対安定多数確保という「勝利」が視野に入ると、岸田首相も「人事で奇策を弄する必要はない」との判断に傾いた。

 31日深夜、甘利氏が岸田首相に直接、「責任を取りたい、進退は総裁に預ける」と伝えたのはその時点だ。岸田首相は「自分でよく考えて決めたい」と対応を留保。側近や麻生氏、安倍晋三元首相とも調整のうえ、決断する意向を固めた。

 その段階で岸田首相が優先しようとしたのは、麻生、安倍両氏も納得させられる党内バランス優先の人事だった。ただ、麻生派の大幹部で安倍、麻生氏と合わせて「3A」と呼ばれる実力者の甘利氏だけに、麻生氏は「自民党勝利の功労者はあなただ」などと慰留していた。

 ただ、続投論は党内の一部にとどまり、甘利氏の政治とカネの問題が選挙戦に影響したことも踏まえ、「選挙戦の司令塔なのに、小選挙区で敗れたのは幹事長として失格」との声が多かった。岸田政権発足以来、甘利氏が前任の二階俊博氏と同様に、公認調整などで慣例無視の決定をしていたことなどが、背景にあるとみられる。

 このため、岸田首相は1日午後の党本部での総裁会見でも明確な意思表示を避け、その後甘利氏と長時間密談したうえで、茂木氏起用を決めた。「甘利氏の意向を尊重することで、麻生、安倍両氏にも配慮してみせる政治的演出」(自民幹部)でもあった。

 就任要請を受諾した茂木氏は「話を聞いたばかりで、(党運営を)どうするかはこれから考える」と言葉を濁した。しかし、茂木氏は前日深夜、党本部幹事長室で、梶山弘志幹事長代行と密談する姿が目撃されている。このため「外相なのに現れたのは、自らの売り込みだったのでは」(自民幹部)との臆測も広がった。

 確かに、茂木氏にとって「幹事長はのどから手が出るポスト」だ。9月の総裁選に出馬しなかったのも「岸田氏に協力して恩を売る狙いから」(竹下派幹部)とみられている。幹事長就任は次期総裁選出馬への踏み台ともなるだけに、茂木氏にとって「まさに渡りに船」(同)であることは隠せない。

 その一方で、岸田首相も甘利氏の幹事長起用については「内心、葛藤があった」(側近)とされる。「甘利氏以外に幹事長候補が居なかった」(閣僚経験者)のが理由だが、それは甘利氏が麻生、安倍両氏との太いパイプを誇示してきたことが背景にある。

 ただ、選挙戦を通じて、自らの疑惑を明快に説明し切れない甘利氏への批判に、岸田首相も悩んでいたとされる。それだけに、甘利氏が自ら辞任を申し出たことは「岸田さんの悩み解消への助け舟になった」(自民長老)ともみえる。

■「茂木氏は参院選の顔にはなりにくい」との声も

 岸田首相にとって、第2次政権発足後の最初の関門は11月末にも召集予定の次期臨時国会での与野党攻防だ。甘利氏を続投させた場合、立憲民主など主要野党は甘利氏の疑惑に的を絞って、集中攻撃することは目に見えている。このため、岸田首相の周辺からも「甘利氏の続投は参院選での自民敗北につながりかねない」との声も相次いでいた。

 確かに、甘利氏が表舞台から去れば、「野党は標的を失う」(自民国対)ことは間違いない。しかし、後任の茂木氏は「辣腕の政策通だが、これまでの上から目線の言動や部下への厳しい対応で、党内や派閥内でも敵が多い」(自民幹部)という欠点もある。

 今回の茂木幹事長人事に、党内では「客観的に見ても、茂木氏は参院選の顔にはなりにくい」(同)との声も多い。それだけに、岸田首相にとって今回の幹事長人事が「将来的に吉と出るか凶と出るかはまだまだ不透明」(自民長老)というのが実態だ。

泉 宏 :政治ジャーナリスト

7581とはずがたり:2021/11/03(水) 18:01:03

〈独自〉山崎拓氏の除名求める申し入れ書を提出 自民前職
https://www.sankei.com/article/20211028-YBYGU4P6HNNBFCEAURGYRK7OBQ/
2021/10/28 11:44

自民党の山崎拓元副総裁が衆院大阪10区から出馬している立憲民主党前職の辻元清美氏の応援演説をした問題で、同区から立候補している自民前職の大隈和英氏は28日、自民大阪府連に対し、党本部に山崎氏の除名処分を上申するよう求める申し入れ書を提出した。

申し入れ書は、山崎氏について「他党公認候補が当選すれば日本の政治のためになる旨の発言をしている」と指摘した。その上で「選挙戦に多大な影響を及ぼしている」として、府連内で早急に協議し、党本部への処分上申を求めた。

山崎氏は27日、大阪府高槻市で辻元氏の応援演説を行い、「小選挙区は辻元清美、比例区は自民党という立場だが、理解をいただきたい。辻元清美が当選すれば、日本の政治のためになる」などと訴えた。

大阪10区からは辻元、大隈両氏のほか、日本維新の会新人の池下卓氏も立候補している。

2021/10/28 05:30神戸新聞NEXT

7582チバQ:2021/11/03(水) 23:13:32
https://news.yahoo.co.jp/articles/1fcfab89036c70d2ea18554ca3b2f07d0b204ae6
牧島かれんデジタル相、山際大志郎経済再生相ら「甘利派新大臣」を待ち受ける「閣内冷遇」
11/3(水) 16:15配信
NEWSポストセブン
甘利氏が敗北し、松島氏ら大臣にも影響(写真/雑誌協会代表取材)

 衆議院議員総選挙において甘利明氏が小選挙区で敗北、幹事長辞任に追い込まれたことは、自民党内に大きな波紋を呼んでいる。影響は今後、閣内のパワーバランスにも及ぶと語るのは、自民党関係者だ。


「岸田内閣の初入閣組には、甘利氏が押し込んだ人材が揃っています。象徴的なのが山際大志郎氏で、麻生派のなかでも同じ神奈川県の選挙区で甘利氏の右腕として知られており、閣僚人事では甘利氏がかつて務めていた経済再生相に就きました。

 牧島かれんデジタル相も同じく甘利氏が熱望したと言われています。彼女の場合、もともと神奈川県17区では河野洋平氏の地盤を引き継いで当選しており、麻生派でもあるため、先の総裁選では河野太郎氏を応援しました。が、総裁選後は同じく麻生派ながら河野氏と反目する甘利氏に、大臣ポストをエサに『どっちにつくのか』と踏み絵を踏まされ、結果として初入閣を果たしました。

 しかし、今回甘利氏が辞任したことで、2人は強い後ろ盾を失ってしまいました。今後は閣内で難しい立場に置かれるかもしれません」

 経済再生相、デジタル相とも、財務相や経済産業相など、既存の閣僚と役割が重なる部分が多い。甘利氏はそうした既存省庁の枠を越えたダイナミックな経済政策を進めようと2人を閣内に送り込んだとされる。しかし、甘利氏自身が幹事長から外れたことで、その計画は早くも頓挫してしまった。

「今後の経済政策は、麻生太郎氏が後ろ盾となる鈴木俊一財務相や、実力派閣僚の萩生田光一経産相が中心となって進められ、甘利氏の影響力は及ばなくなる。そうなると、山際氏や牧島氏は、大臣としてあまりすることがなくなり、徐々に大臣ポストが有名無実化していってしまうかもしれません」(同前)

 それだけではない。2人の立場は地元・神奈川でも危うくなるという。

「今回の幹事長辞任で、甘利氏の神奈川県内での影響力は低下し、必然的に右腕の山際氏も立場は苦しくなります。さらに自民党神奈川県連で冷ややかな視線を浴びているのが、牧島氏です。『恩義ある河野家から寝返った結果がこれか』という声が上がり、NTTによる接待問題に関しても、『説明責任を果たしていないのは甘利さんと同じではないか』との不満も聞こえてきます」(同前)

 デジタル相を引き受けた際、「大変驚きましたが、岸田総裁をしっかりお支えしたいという気持ちをお伝えさせていただきました」と述べていた牧島氏。今回の選挙では、別の意味で驚いたことだろう。

7583チバQ:2021/11/04(木) 13:05:03
https://news.yahoo.co.jp/articles/c4bc605b5d9c4fe4890daaab5009759645cae233
運いい岸田首相、不良資産の甘利氏外せた
11/4(木) 12:42配信

ニュースソクラ
【ニュースソクラ編集長コラム】茂木登用も河野、高市けん制の妙手
官邸HPから

 「岸田さんは運がいいね」――そんな声が自民党内で頻繁にかわされている。衆院選でまさかの自民党単独での絶対安定多数の261議席を確保できたことに加え、不良債権になりかけていた甘利明幹事長を摩擦なく交代させることができたためだ。

 岸田体制の発足での最大の失敗は甘利氏を幹事長にあてた人事だった。もともと安倍元首相や麻生副総裁に近く3Aと呼ばれただけに、世の中からは長老に牛耳られた岸田体制の象徴と受け取られた。

 幹事長にあてたことで、UR関連の旧聞疑惑に再び光があたり、野党から追及され続ける火種となっていた。そのうえ、岸田政権誕生の最大の支援者、安倍元首相は甘利人事に不満が残り、関係がしっくりしなくなっていた。甘利氏が党ばかりか閣僚の人事にまで大きな発言権を持ち、安倍前首相に近い人物を退けていたからだ。

 イメージ悪化で岸田体制の最大の不良債権となっていた甘利氏。それだけに、選挙区落選という本人の失敗を理由に摩擦なく交代させられたことは、岸田体制の弱点を全部背負って退場してくれたようなものだった。政権支持率にプラスの効果が期待できる。

 甘利氏後任に茂木外相を選んだのはすでに要職にあり、スキャンダルが改めて飛び出すリスクが低いことが、最大の理由だ。だが、安倍、麻生の両氏から不満がでにくいということもあった。

 さらに林芳正氏を外相にあてる人事が観測気球として報じられている。同じ山口県出身の安倍氏から強いクレームがなければ林外相が誕生しそう。茂木、林の両氏はポスト岸田として首相になってもおかしくない格がある人材であるだけに、2人の登用は政界の世代交代を印象づけられ、内閣支持率回復によい影響が出やすいだろう。ただ、小野寺五典氏を外相に押す声もある。

 安倍・菅政権の中核を支えていたのは安倍、麻生、甘利、そして菅、二階の5人。麻生氏は副総裁に残っているが、実質は棚上げポストの色合いが大きく、唯一要職に残った甘利氏が外れたことで、「世代交代」が印象付けられることになる。

 一方、総裁選で岸田氏のライバルだった河野太郎、高市早苗氏に対しては、茂木、林の登用はけん制作用として働く。4人に加え、萩生田経産相なども加えたなかでポスト岸田を競わせ、全体として岸田体制のパフォーマンスを上げることになるだろう。

 茂木氏ばかりか林氏を外相に据えることができれば、なかなかの妙手。政権発足時の人事の失敗をうまく補っている。

 唯一の弱点は、茂木新幹事長の切れやすい性格だ。まとめ役の幹事長としてはおさまりが悪い。強引な党運営をさせず、公約の党改革に先鞭をつけさせることができるかどうか。岸田氏の茂木操縦術が問われている。

■土屋 直也(ニュースソクラ編集長)
日本経済新聞社でロンドンとニューヨークの特派員を経験。NY時代には2001年9月11日の同時多発テロに遭遇。日本では主にバブル後の金融システム問題を日銀クラブキャップとして担当。バブル崩壊の起点となった1991年の損失補てん問題で「損失補てん先リスト」をスクープし、新聞協会賞を受賞。2014年、日本経済新聞社を退職、ニュースソクラを創設。

7584チバQ:2021/11/04(木) 13:05:36
https://news.yahoo.co.jp/articles/4e0b3915bf1241116a06c9d6f967193796012adc
岸田首相、組閣まで外務大臣を兼務 茂木氏の党幹事長起用で
11/4(木) 12:27配信

朝日新聞デジタル
報道陣の質問に答える岸田文雄首相=2021年11月4日午前10時24分、官邸、井手さゆり撮影

 岸田文雄首相は4日午前、自民党幹事長に起用する茂木敏充外相の後任について、「次の組閣までは、私が外務大臣を兼務する」と述べ、新外相が就任する来週まで自身が兼務する考えを示した。首相官邸で記者団の取材に応じた。

 政権が発足して1カ月たったことについて問われ、首相は「自民党総裁選挙、組閣、解散総選挙。スピード感を持ってこうした取り組みを進めてきた。これからは政策の実行だと思っている」と述べた。

 10月31日投開票の衆院選で、自民党は国会を安定的に運営できる「絶対安定多数」の261議席を確保。連立を組む公明党とあわせて293議席とした。首相は「総選挙を通じて国民のみなさんの信託をいただいたいま、スピード感をぜひ政策の実行に向けていきたい」と強調。「コロナ対策、経済政策、また外交安全保障。こうした重要な課題が山積しているが、ぜひ政策の実行に向けて丁寧に取り組みを進めていきたい」と語った。

朝日新聞社

7585チバQ:2021/11/04(木) 16:04:35
https://news.yahoo.co.jp/articles/8a4f007e9c0249e68e1b1d4ea659fd851420323b
「茂木新幹事長」が嫌われまくるワケ “茂木に比べればあの人は神様”……永田町、霞が関、党本部からの証言
11/4(木) 15:25配信
パワハラ気味なのが透けて見える「接遇メモ」の存在
当選10回、外相、経産相、政調会長などを歴任した

 選挙を取り仕切る甘利明前幹事長(72)が選挙区で敗北し、お鉢が回ってきたのが茂木敏充前外相(66)。永田町や霞が関では「部下にはしたいけど、上司にはしたくない」人として知られている。指示が細かすぎてキレやすくパワハラ気味で被害を受けた官僚も少なくなく、かつて「茂木接遇メモ」が出回ったこともある。それに少し触れながら、新幹事長の人となりを紹介する。

次は茂木らしいぞ
「茂木さんの前任の石原さん(伸晃・元幹事長)は常々、“オレって(政治とカネの問題で辞任した)甘利さん(明)のリリーフだからさ。そろそろ代えてくれないかなぁ”と内閣府の幹部の前でボヤいていたんです」

 と、あるキャリア官僚。

「それが改造直前に石原さん独自のルートで、“次は茂木らしいぞ”と言いだして、幹部らの雰囲気は通夜のようになりました。石原さんのやる気のなさをなじっていた彼らも、“あの茂木が来るくらいなら石原さんは神様”と大仰ながら言っていたほど。それくらい茂木さんは嫌われているんです」

 その内閣改造報道の際には、「茂木外相へ」という文字が新聞紙面をにぎわせてもいた。

「茂木さんはかねて外相を希望し、安倍首相にもそれは伝わっていたようですが、あの『外相へ』報道は外務省がリークしたという説がもっぱら。“茂木がウチに来るのだけは勘弁。今の政権は報道を逆張りするから、書かせて話自体をなくしちゃえ”ということだったと言われています」(同)

「春風接人」とは、やさしい春の風のようにあたたかく人に接することを意味する。他ならぬ茂木氏の座右の銘でもあるというが、霞が関には指示が細かすぎてキレやすくパワハラ気味で被害を受けたキャリア官僚は少なくない。そんな彼らの間で出回った「茂木接遇リスト」の中身を少し紹介しておこう。

 茂木氏は東大経済学部を卒業して丸紅に入社。その後、読売新聞を経てハーバード大ケネディ行政大学院に留学。帰国してマッキンゼー・アンド・カンパニーに入社した。

 1993年に旧栃木2区から日本新党公認で出馬し初当選。日本新党の解党後は無所属となり、95年に自民党に入党した。96年の総選挙では栃木5区から自民党公認で当選している。
 当選3回で初入閣して以降、経産相、経済再生担当相、外相、自民党選挙対策委員長、政調会長を歴任。派閥は平成研(旧竹下派)で会長代行を務める。当選10回でこれだけの要職を務めてきたのに総裁選への出馬はゼロ。このあたりに茂木氏の人間性を解くヒントがありそうだ。

茂木さんの手下って誰なんだろう
 政治部記者によると、

「何度も記者同士で、“茂木さんの手下って誰なんだろう”って話をしたことがありますが、名前が出てこないんですよね。2016年、額賀さん(福志郎・元財務相)の後継に竹下さん(亘・元総務会長)が就任するという話を共同通信が流したとき、必死で潰そうとしていたのが印象的でした。竹下さんは今年亡くなりましたが、それでも茂木さんの肩書は会長代行のまま。引退しても派内に大きな影響力を持つ青木さん(幹雄・元官房長官)は茂木さんを信用しておらず、小渕さん(優子・元経産相)に繋ぎたいと考えているようです」

 ここ最近は派閥の若手の面倒を少しは見るようになったというが、なかなか厳しい評価を受けているようだ。党内では政調会長、選挙対策委員長を務めてきたが、

「『人づくり革命』を所管する大臣もやっていましたが、何かの間違いなんじゃないでしょうか。ネチネチと物事をあげつらってくるのが本当に嫌」

 といった党職員の指摘があり、新幹事長に仕える面々には早くも緊張が走っている。

 続いて、霞が関での「茂木評」はどうか。茂木氏が第3次安倍第3次改造内閣(2017年8月発足)で経済再生相を務めることになった際のエピソードだ。

7586チバQ:2021/11/04(木) 16:04:53
使われなかった栄養ドリンクは持って帰って
 内容は茂木氏が経産相を務めていた2014年当時のもので、外遊の際に事務方がどう振る舞うべきなのかについて引継ぎを念頭に担当者がまとめたものだ。好きな食べ物・飲み物、絶対に避けるべき航空会社、ホテルやクルマのグレード、携帯やネット、現地で買うお土産、目的地で待たされたり携帯の電波が悪かったりするのが大嫌いなキャラクターに至るまで、これでもかというくらい細かくビッシリ説明されている。例えば飲食については以下の通りだ。

《水は「エビアン」、お茶は「お〜いお茶」、コーラは「コカ・コーラ ゼロ」という指定あり》

《栄養ドリンクとして、メガシャキ、葛根湯ドリンク、ユンケルの3本セットを日本からロジ担部隊で持参する必要がある。使われなかった栄養ドリンクは、現地で勝手に消費するのではなく、日本に持って帰って、秘書官室に返却する必要がある》

《ルームサービス等で(大臣の好きな)麺類を注文する際には、大臣に提供するタイミングについて細心の注意を払うことが必要。大臣のフライトが50分遅延したため、冷麺ができてから提供するまでのタイミングが20分ほどずれ、麺がかたまった状態だったため、硬くて食べられないと大激怒していた》

《最近は朝食や昼食、夜食にカップラーメンやカップ焼きそば(ペヤングソース焼きそば)を要望されることが多くなってきているので、出発前に秘書官室からカップ麺と割り箸を受け取り、ロジ担当者らで手分けして持って行く必要がある》

(可能な限り女性マッサージ師)
 航空会社やホテルのサービスにも注文は多い。

《〇〇航空は絶対に避ける。大臣から「最悪な航空会社」と過去にコメントがあった。逆に大臣から「〇〇空港(メモでは実名=以下同)は最高。ファーストクラスのCAのしつこくない対応が良い」とコメントあり》

《日系・外資系問わず、ファーストクラス設定のあるフライトを最優先とすること。しかし、〇〇航空のファーストクラスのサービス等は他の航空会社に比べると全然良くなかったため、極力避けること》

《空港火災を理由に飛行機での移動手段が絶たれそうになった場合でも、大臣から、車等を利用して国境を越え、最終目的地に行くように指示をされる等、かなり無茶なことも要望される可能性がある》

 ホテルについては、

《ちなみにベッドの上に用意する枕の数については4つとすること》

《最近の出張では、マッサージを常に求められるため、訪問先でマッサージが受けられるよう、マッサージ師(可能な限り女性マッサージ師)の派遣可能性、時間と料金、キャンセルポリシー等を事前に確認しておく必要がある》

 といった内容だ。

ファブリーズ等の消臭剤で
 特筆すべきは、「タバコ」だ。その項目がわざわざ設けられ、《プライオリティ最優先。何よりもまずタバコ。タバコが吸えるか吸えないかで大臣の機嫌が大きく変わる》とあり、こう続く。

《タバコの銘柄は、昨年まではセブンスター(ソフトタイプ)だったが、今年に入ってからは、ネオシーダー(タバコ風味の咳止め薬(指定第2類医薬品)に変更。最近はまた、セブンスターに戻りつつある。タバコとライターは秘書官、警護官らが常にすぐに出せるように持ち歩いている》

《車の中、宿泊部屋、勉強会部屋、空港貴賓室、大使公邸、レストランなど、ありとあらゆる場所で吸える環境を整えることが必要。特に大臣にとって重要な公務案件の直前は、勉強会部屋や車中において集中的に勉強をされることが多く、その時に連続してタバコを吸われる傾向があるため、その場面でタバコが吸えないと相当不機嫌になる》

《経由地と最終目的地での貴賓室使用の際に、個室が禁煙部屋の場合は要注意。事前に支援をお願いしている大使館や総領事館に対し、いきなり禁煙の個室に案内するのではなく、まずはタバコが吸える場所(屋外含む)に案内してもらうことが絶対に必要》

《禁煙部屋でも、事務方がちゃんとその場所が禁煙と伝えなかった場合に、タバコを吸ってしまう可能性もあるため、大臣がその部屋を退出した後は、換気の徹底と、ファブリーズ等の消臭剤を使用する等の対応が必要》

 事務方はつらいよという声が聞こえてきそうだ。

デイリー新潮取材班

2021年11月4日 掲載

新潮社

7587チバQ:2021/11/04(木) 16:32:19
https://news.yahoo.co.jp/articles/b2d7ab20b93d2b91280df8a011d8c0c28169c7e9
落選した石原伸晃氏は政界引退が濃厚…消滅危機「石原派」7人に囁かれる次の“受け入れ先”
11/4(木) 14:10配信

日刊ゲンダイDIGITAL
落選し、比例復活もかなわず頭を下げる石原伸晃氏(C)日刊ゲンダイ

 岸田首相まで応援に駆けつけたのに比例復活もかなわず落選してしまった石原伸晃氏(64)。突然、派閥の領袖がいなくなった“石原派”も大混乱だ。消滅の危機に瀕している。

石原氏は無症状コロナ感染でも即入院…“道徳心”ぶっ壊れた

「選挙後、派閥幹部3人が急きょ東京に集まって対応を協議したようです。地元・熊本に帰っていた坂本哲志前地方再生担当相も呼び戻された。もともと、石原派は10人しかいない最小派閥。そのうえ、トップの石原伸晃氏や、当選16回だった野田毅元自治相も落選し、無所属から追加公認された田野瀬太道氏を加えても7人しかいなくなった。ベテランは森山裕前国対委員長と坂本氏だけで、ほかは当選3〜5回の若手・中堅です。どうやら幹部3人の結論は“もはや派閥の存続は難しい”だったようです。石原氏本人も、このまま政界引退となりそうです」(自民党事情通)

 7人はどうするのか。まとまって二階派に合流するのではないかという見方が浮上している。二階俊博前幹事長と盟友関係にある森山裕氏が、全員、引き連れていくとみられている。派閥の人数を47人から37人に減らした二階氏にとっても、7人の加入は大歓迎のようだ。

岸田派への加入説も
もし派閥として岸田首相支持を鮮明にしていたなら…(衆院選の応援に駆け付けた首相とグータッチをする石原伸晃氏)/(C)日刊ゲンダイ

 その一方、石原伸晃氏と岸田首相が個人的に親しかったこともあり、岸田派への加入説も流れている。これまで石原派は“主流派”扱いされず、ポストに恵まれなかったため、総裁派閥入りを希望する議員がいておかしくない。

「石原さんは政局が苦手なのか、党内でうまく立ち回ることもできなかった。この前の総裁選でも、7派閥の中でいち早く“菅再選支持”を打ち出したはいいが、菅さんが不出馬を表明すると、方針が定まらず“岸田支持”なのか“河野支持”なのか“高市支持”なのか、派内をまとめきれなかった。本人は岸田支持で動いたようですが、それでも役職を得られなかった。もし、派閥として岸田支持を鮮明にしていれば、役職に就き、選挙の結果も違ったかも知れません」(政界関係者)

 残された7人も大変だ。

7588チバQ:2021/11/05(金) 09:48:54
https://news.yahoo.co.jp/articles/2d0980e51d3e6b35cd302dd60e783b640262a0c9
「上に甘く、下に厳しい」耳の痛い指摘も…茂木幹事長の手腕は
11/5(金) 9:45配信

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西日本新聞
自民党本部

 自民党は4日、衆院選の小選挙区で敗れ岸田文雄首相に辞意を伝えていた甘利明氏の後任幹事長に、茂木敏充前外相を充てる人事を正式決定した。政調会長や経済産業相などを歴任し、政策通として知られる茂木氏は、旧竹下派で会長代行を預かる当選10回のベテラン。政権発足から1カ月で党ナンバー2が交代する異例の混乱を収束させ、党内の一体感を醸成しつつ首相が掲げる党改革などを前進させられるか-。早速、手腕が試される。

「つまらないプリンス」が会見で見せた「らしくない」顔

 茂木氏はこの日、官邸で首相と面会し、「新しい資本主義」の実現をはじめ、首相が重視する政策や党改革について指示を受けた。その後、幹事長として初めて臨んだ記者会見では、(1)補正予算の早期成立(2)党役員の任期制限を含めたルール作り(3)来夏の参院選に向けた態勢づくり-を優先課題として位置付け、「国民の期待にしっかり応えていきたい」と力を込めた。

「実務能力は随一」選挙事情に通暁
 安倍晋三、菅義偉の両政権で重要閣僚や党役員などを任され、「実務能力は党内随一」との呼び声も高い茂木氏。党選対委員長の経験もあって全国の選挙事情に通暁し、来夏に次の政治決戦を控える参院側には歓迎する向きが強い。

 総裁任期を「3期9年」に延ばした党則改定の実務者として安倍氏からその才覚を高く買われ、総裁候補の一人として名前を挙げられたこともある。麻生太郎副総裁とも、頻繁に連絡を取り合う良好な関係を維持。「3A」の一角だった甘利氏の穴を埋めるだけにとどまらず、カネと人事の権限が集中するポストを無難に切り回していけば、「ポスト岸田」レースで一頭地を抜く存在になるとの見方が高まっている。

 ただ、「完璧主義者」と称される茂木氏を巡り永田町では以前から、「上に甘く、下に厳しい」(政府関係者)との耳の痛い指摘もついて回った。所属する党内第3勢力の旧竹下派内では、今も参院側に影響力を有する青木幹雄元官房長官との折り合いが悪いとされ、しこりを完全に解消できていない点も不安材料だ。「自分の足元も一枚岩にできない人が、党全体をまとめていけるのか」(党関係者)との辛い評価も聞かれる。

参院選の候補者調整「お手並み拝見」
 茂木氏がまず直面するのが、新型コロナウイルス禍で傷んだ経済の立て直しに向けて首相が編成を明言している大型補正予算の年内成立だ。柱の一つとなる現金給付に関して自民と公明党との間に認識のギャップがあり、限られた時間内に調整し合意に導いていかねばならない。

 「自民党は変わった、こういった姿を示していくことが重要だ」「参院選を待たず、もっと早い段階でできるものは実行していく」。就任会見でこう強調した党改革も待ったなし。旧態依然とした体質を転換し、「政治とカネ」問題や「過度な忖度(そんたく)」で揺らいだ党の信頼を地道に修復していくことが求められる。

 そして、参院選の候補者調整作業。今般の衆院選を無所属で戦って党の公認候補を破り、自民入りを望む前職や新人らの取り扱いも含め、幹事長判断に委ねられる案件は実に多岐にわたる。「お手並み拝見だな」。主流派とは距離を置くベテランは、冷ややかな視線を茂木氏に投げた。

 (河合仁志)

7589チバQ:2021/11/05(金) 13:09:48
https://news.yahoo.co.jp/articles/29e9768cde5897d1a00039c871acbb79f0e25723
派閥10人減の二階元幹事長、地元で引退へのカウントダウン 早くも「後継争い」〈dot.〉
11/5(金) 10:00配信
「もう次の選挙戦に入っているようなムード。地元は政局だ」
 こう話すのは、自民党の元幹事長、二階俊博氏の地元和歌山3区の町議だ。10月31日に行われた衆院選の投開票では午後8時に「当確」が報じられた二階氏。

 選挙戦の直前まで「引退するのでは」とうわさが流れるなど地元は揺れていた。それを吹っ飛ばすような圧勝劇だった。

 だが、二階氏の13回目の当選直後から地元では「誰が後継者となるのか」という話題で持ち切りだという。

 二階氏が次の衆院選にも出馬するのか、それとも二階氏の後継者が立候補するのか。もしくは参院和歌山県選挙区の選出で自民党の参院幹事長という「大物」、世耕弘成氏が和歌山3区に鞍替えするのか…。話題が持ちきりだ。

 二階氏は当選が決まった後、支援者にこう頭を下げた。

「大変お世話になりました。温かい心のこもるご支援で当選をさせていただきました。ひとえに故郷の皆様のおかげです」

 自民党の幹事長を5年以上務め、歴代最長記録を打ち立てた二階氏だが、岸田政権となり幹事長を交代。この衆院選では大半を地元の和歌山3区で活動した。

「二階先生がこんなに長く、地元に張り付くなんで10年以上なかったこと」

 二階氏の支援者は言う。今までほとんど訪れることがなかった小さな集落にまで足を伸ばした。その際、二階氏に付き添っていたのが、三男の二階伸康氏だ。地元では後継者と目されているという。

「今回は伸康氏が二階先生の活動のほとんどに付き添っていた。そして、二階先生に代わってマイクを握り、演説していましたね。これまでの選挙ではあまり見かけなかった。そつなく、二階氏の応援演説をこなしていた。その姿を見て、跡継ぎは伸康氏と二階先生の腹は決まっているんじゃないかと感じました」(前出の町議)

 伸康氏は数年前に大手航空会社を退職し、二階氏の秘書に専念し、スケジュール管理などをしていた。

「昨年あたりから伸康氏が二階氏の名代という感じで動くようになった。中国総領事と面談したり、コロナ禍で和歌山県にマスクを贈呈し、知事と一緒に写真を撮るなど、後継者としての道を着々と歩みつつある。二階派でも『伸康氏に譲るのかな』という声が多々あります」(二階派の国会議員)

 中国の大阪総領事館のホームページにも、伸康氏が二階氏の秘書として中国領事と面談する写真が掲載されている。

 二階氏の後継問題は16年、地元の御坊市長選に長男の二階俊樹氏が出馬したことに遡る。しかし、保守分裂選挙となり、俊樹氏は敗北。今も俊樹氏が地元事務所を守っているという。

「俊樹氏が選挙に出馬することはもうないと言われている。性格的にもちょっと荒いところがあるので、政治家には向かないのではないか」(前出・二階派の国会議員)

 衆院選の公示日、御坊市で出陣式を終えた二階氏をマスコミが取り囲んだ。当初は秘書らが取材を終わらせようとしたが、二階氏が「まだ記者が質問しているのだから」と取材は5分ほど延長された。

 すると、「いつまでやるんや」と周囲にも聞こえる声で、怒りを露わにしたのが俊樹氏だった。前出の町議は記者にこうつぶやいた。

「ああいう性格だから…。跡継ぎには向かないかも。伸康氏が適任だよ」

一方で、世耕氏の参院から衆院・和歌山3区への鞍替え待望論も地元ではあるという。次の衆院選は二階氏の後継をめぐって、水面下では激しい駆け引きが行われそうだ。

 だが、二階氏は地元の情勢をよそに元気いっぱいだという。二階派は10人が落選、37人となった。また、東京8区で元幹事長の石原伸晃氏が落選し、石原派は領袖を失った。石破派も12人と減少し、負け組に。

「二階氏は以前から石原派や石破派の議員に誘いをかけていたので、狙いにいくと思う」(二階派の国会議員) 

(AERAdot.編集部 今西憲之)

7590チバQ:2021/11/05(金) 13:29:20
https://news.yahoo.co.jp/articles/1203e7bc0785ccda24c2b32a5eaaeccc8769ee65
【独自】自民、細野豪志・衆院議員の入党認める
11/5(金) 12:49配信

読売新聞オンライン
細野豪志氏

 自民党が5日付で、細野豪志衆院議員(静岡5区)の入党を認めることがわかった。細野氏は衆院選に無所属で出馬し、党公認で岸田派に所属する吉川赳衆院議員らを破り、8選を果たした。衆院静岡5区の支部長を務める吉川氏は比例東海ブロックで復活当選しており、静岡県連は反発している。

 細野氏は、民主党政権で原発相や環境相などを歴任した。2017年に民進党を離党し、東京都の小池百合子知事らと希望の党を結成した。18年の民進、希望両党による国民民主党の旗揚げには参加しなかった。19年1月に二階派に特別会員として入会し、自民党入りを目指していた。

7591とはずがたり:2021/11/05(金) 14:09:57

選挙弱くて頭も弱そうな(失敬!)自党候補より細野の方が使えそうではあるからなぁ。。

【独自】自民、細野豪志・衆院議員の入党認める
https://www.yomiuri.co.jp/politics/20211105-OYT1T50160/
2021/11/05 12:48

 自民党が5日付で、細野豪志衆院議員(静岡5区)の入党を認めることがわかった。細野氏は衆院選に無所属で出馬し、党公認で岸田派に所属する吉川赳衆院議員を破り、8選を果たした。衆院静岡5区の支部長を務める吉川氏は比例東海ブロックで復活当選しており、静岡県連は反発している。

 細野氏は、民主党政権で原発相や環境相などを歴任した。2017年に民進党を離党し、東京都の小池百合子知事らと希望の党を結成した。18年の民進、希望両党による国民民主党の旗揚げには参加しなかった。19年1月に二階派に特別会員として入会し、自民党入りを目指していた。

7592チバQ:2021/11/07(日) 22:16:39
https://news.goo.ne.jp/article/jiji/politics/jiji-211106X566.html
自民、細田派「1強」維持=第2派閥争い激化
2021/11/06 14:56時事通信

 衆院選で引退・落選者が出たことに伴い、自民党7派閥の規模はいずれも縮小した。ただ、勢力図に大きな変化はなく、9減の細田派は最大派閥を維持。今後は、40人台の麻生、旧竹下、岸田各派と、10減で37人の二階派を加えた4派の新人取り込みによる第2派閥争いが激化しそうだ。一方、会長の石原伸晃元幹事長が落選した石原派は、派の存続を含め近く対応を協議する。

 細田派は衆院解散時の95人から、参院補選の当選者1人を含め87人となった。選挙基盤が弱い若手が多く、大幅減も予想されたが踏みとどまった。会長の細田博之元幹事長が衆院議長に就く方向で、後任に同派出身の安倍晋三元首相が取り沙汰されている。無派閥の高市早苗政調会長も再入会の可能性がある。関係者によると、新人3人が加入する見通し。

 旧竹下派は7減の46人。3人減って49人の麻生派が現時点では第2派閥。岸田文雄首相(党総裁)率いる岸田派は5減の41人だ。旧竹下派は茂木敏充会長代行が党幹事長に就任し、同派会長の座も狙う。党の資金と公認権を握る総裁、幹事長を擁する派閥は新人勧誘でも有利とされる。

 最も減らした二階派は、二階俊博会長が幹事長在任中と変わらず勢力拡大を進める。新人3人、元職2人の入会が既に内定した。5日付で入党した細野豪志元環境相も同派特別会員だ。

 石破派は3減の12人で、退潮に歯止めがかからない。15年9月に20人で発足したが、山本有二元農林水産相ら休会・退会者が続出し、今回の衆院選では側近の鴨下一郎元環境相が引退した。退会の動きは今後も続く可能性がある。

 石原派は3減の7人。石原氏や前身の山崎派から所属してきた野田毅元自治相が落選した。所属議員が1桁となり、派内では派閥解消、他派閥への合流などを訴える声が出ている。

◇自民党派閥の勢力

   衆院解散時  衆院選後

 細田派 95人   87人

 麻生派 52人   49人

旧竹下派 53人   46人

 岸田派 46人   41人

 二階派 47人   37人

 石破派 15人   12人

 石原派 10人    7人

7593チバQ:2021/11/07(日) 23:52:38
https://www.sankei.com/article/20211105-YRU6KJIPHNOSVGDWIPR7DAQMCQ/
細野氏自民入党に地元・静岡反発 「頭越し」党本部に不満
2021/11/5 21:27自民党が衆院選静岡5区で圧勝した無所属の細野豪志元環境相の入党を認めた5日、これまで反対してきた地元は「認められない」と反発を強めている。地元の頭越しに決めた党本部への不満も噴出し、感情的なしこりが一気に表面化した。一方、衆院選から5日後のスピード入党に、細野氏支援の地元議員らは安堵(あんど)の表情を浮かべた。

無所属のまま自民党二階派に所属し、同党入りを目指して衆院選に臨んだ細野氏は、同党公認で岸田文雄首相(党総裁)率いる岸田派の吉川赳氏らを大差で破って8選を果たした。吉川氏は比例東海ブロックで復活当選し、地元には保守系国会議員2人が存在する事態となっている。


「(細野氏を)5区支部は絶対に入れることはない。地方組織に入らずにどんな活動ができるのか」。自民党静岡5区支部の幹部はこう吐き捨て、「頭越しで入党が決められた。首相の下でこんなことが起きるなんてあきれるしかない」と、「聞く力」をアピールする首相ら党本部に批判の矛先を向けた。吉川氏の支援者の一人も「みんな怒っている。地元の意向を無視し、しかも総裁派閥の吉川氏がいるのに…」と語気を強めた。

衆院選後、自民入りについて「(党執行部に)意向は伝えている。判断を待ちたい」とする細野氏に対し、5区支部は2日、細野氏の入党を断固拒否すると県連に申し入れ、重ねて牽制(けんせい)したばかり。だが、党本部は衆院選を受けた特別国会の10日召集が迫る中、細野氏圧勝なども勘案し、スピード決着を図ったとみられる。


自民県連の野崎正蔵幹事長は5日、記者団に党本部の決定を「厳粛に受け止めている」と繰り返したが、入党を報告する週明けの役員会などで不満が続出する可能性もある。

かつては吉川氏を支援したが、今回の衆院選で細野氏を支援した保守系議員は「こんなに早く決まるとは思っていなかったが、良かった」と胸をなでおろす。圧勝しただけに「県連の一部も入党は仕方ないとの空気に変わりつつあるのではないか」とも語った。



細野氏、吉川氏の5日のコメントは次の通り。

細野氏「遠藤利明選挙対策委員長から、入党を認めていただいたとの連絡をいただいた。今後、当該都道府県連はじめ地方組織で手続きが行われるとうかがっている。関係者のみなさまのご理解がいただけるよう努力する。自民党の党勢拡大に取り組むとともに、わが国と地元・静岡のために全身全霊を傾ける」


吉川氏「どういう手続きでのことかまだうかがっていないのでコメントは特にない。静岡県連への入党ではないと聞いており、そこ(5区支部長)は県連に所属する国会議員がやるべきだと考えている」

7594チバQ:2021/11/08(月) 07:21:15
https://news.yahoo.co.jp/articles/06b26a3983597cf638008753a5aa84400f43f515
岸田首相と火花散らす安倍氏 天敵・林芳正氏の外相起用阻止に動いた
11/8(月) 7:15配信

NEWSポストセブン
安倍晋三氏の狙いは?(写真/共同通信社)

 総選挙の善戦で政権基盤が安定するかに見えた岸田政権だが、どっこいそうはいかない。自民党では選挙が終わるや否や来年夏の参院選をにらんで新たな権力闘争が始まった。


 きっかけは小選挙区で敗北した甘利明・前幹事長の“失脚”と後任人事だ。キングメーカーの安倍晋三・元首相周辺からは選挙応援で功績があった高市早苗・政調会長の幹事長就任を求める声があがったが、岸田文雄首相は要求を振り切って旧竹下派会長代行で外相の茂木敏充氏を幹事長に起用した。

 首相は選挙戦を通じて高市氏の脅威をひしひしと感じていた。それを象徴するのが兵庫県西宮市での応援演説。高市氏は「自民党の選挙公約は高市公約そのままだ」という批判があることに「その通りでございます」と自信満々に笑みを浮かべ、こう力説した。

「公約は私のパソコンで作りました。岸田総裁から『なにがなんでも5日以内に作ってくれ』(と言われて)3日間徹夜をした。自分の総裁選挙の公約をコピペした後、岸田総裁の総裁選の政策を、原本のデータがないから自分で打ち込んだ」

 岸田首相や甘利氏が応援で目立たなかったのとは対照的に高市氏は引っ張りだこ。そのうえ、選挙公約づくりの“丸投げ”まで暴露されて面目を失った。来年夏には参院選を控えている。

「目立ちたがり屋の高市を幹事長にしたら岸田総理の存在感は食われてしまう」(岸田派ベテラン)

 だからなんとしても、岸田首相は「高市幹事長」を阻止しなければならなかった。茂木氏の後任の外相選びでも岸田VS安倍は火花を散らした。

 岸田首相が安倍氏の“天敵”で岸田派座長の林芳正・元文科相を外相に据えようとしたことだ。この人事に自民党タカ派から、「日中友好議連会長の林氏を外相にすれば、日本は親中路線に転換すると間違ったメッセージを送ることになる」という反対論があがり、首相は人事をいったん保留して外相不在のまま英国での国際会議に出発するという異例の事態となった。

 林氏は60歳と政界では若いが、防衛相、経済財政担当相、農水相(2回)、文科相を歴任するなどすでに閣僚経験5回。今回の総選挙では参院議員から河村建夫・元官房長官を押しのけて衆院山口3区に鞍替えして圧勝し、「岸田派のプリンス」として総裁をうかがうポジションにつけた。

 安倍氏とは地元・山口で親子2代にわたってライバル関係にあり、次の総選挙では同じ選挙区でぶつかる可能性が高い。

7595チバQ:2021/11/08(月) 07:21:35
 それというのも、「1票の格差」是正のために次の総選挙までに全国で10増10減の定数是正が行なわれ、山口県は現在の4選挙区から3選挙区へと定数1減になる。

 新たな区割り案は政府の区割り審議会でまとめられるが、位置的に安倍氏の山口4区と林氏の山口3区の一部が統合されて「新3区」になるのはまず間違いない。安倍氏と林氏の公認争いは避けられない。政治ジャーナリスト・野上忠興氏が指摘する。

「安倍氏の山口4区はもともと下関市を中心に路線バスやガス会社などを経営する林家の地盤です。そのうえ、林氏は今回の選挙で3区でもどんどん地盤を固めて圧勝した。3区の一部と4区が合区になれば林氏のほうが有利。安倍氏が選挙区を奪われる可能性は十分あります」

 林氏が重要閣僚の外相に就任して脚光を浴びれば、安倍氏の地元での立場はますます不利になる。そこで安倍サイドは「林外相就任」阻止に動いたものの岸氏に押し切られた格好になった。

 安倍氏の性格は意地っぱりで執念深い。岸田首相の一連の動きに“そこまでオレを潰したいのか”と深く遺恨を抱いたと見て間違いなさそうだ。

※週刊ポスト2021年11月19・26日号

7596チバQ:2021/11/08(月) 08:17:05
https://news.yahoo.co.jp/articles/8f35da217a626f594618b5aad6cafec5c5401ab4
岸田首相の狙い “ライバル”を外相に決めたワケ 長期政権を見据えた布石【官邸キャップ解説】
11/7(日) 15:56配信
■“2番セカンド”岸田総理の野望

9月の自民党総裁選で岸田総理が高校球児であったことが世間に広く知られることになりました。高校の同窓生や関係者の話によれば岸田文雄少年の打順は主に2番でポジションはセカンドだったということです。いずれも重要な役割ですが、決してスポットライトを浴びる派手な立ち位置ではありません。

総裁選に勝利し第100代総理に就任した時点で岸田総理について政府与党関係者の多くは直近に迫る総選挙を凌ぐための、いわば2番バッターのような“つなぎ”の役割を期待していたのだと思います。

しかし先の総選挙(衆院議員選挙)で大方の予想を超えた261議席の「絶対安定多数」を自民単独で獲得したことで岸田氏はいよいよ“長期政権”を見据えた布石を打ち始めたようです。その一番の注目される動きが今回の外務大臣人事です。

■“側近”? “最大のライバル”? 処遇に伺える岸田総理の狙い

10日に衆参の両院で行われる総理指名選挙を経て岸田総理は第2次岸田内閣を発足させます。その際に茂木前外務大臣を自民党幹事長に起用したことで自身が兼任している外務大臣のポストに岸田派ナンバー2の林芳正元文部科学大臣を起用することを決めました。岸田総理が力を入れる外交に自分が信頼する側近を置いたという見方もありますが私は少し別の見方をしています。

岸田総理にとって林氏は“側近”というよりも“最大のライバル”といった存在でした。その“最大のライバル”を閣内に封じ込めることで、より安定した政権運営を行い、長期政権を目指す。そうした岸田総理の意欲が伺える人事といえます。

時計の針を8月下旬に戻しましょう。ほかの候補に先駆けて岸田総理は総裁選への出馬を表明しました。その一番の動機となったのは林氏の動向でした。

7597チバQ:2021/11/08(月) 08:17:26
■“最後のチャンスかも” “最大のライバル”と一蓮托生に

当時参院議員だった林氏はすでに衆議院山口3区に“鞍替え”(選挙区を変更すること)する考えを表明していました。衆議院を第一院とする議会制民主主義の下では、やはり参院議員の政治活動には一定の制約があります。いまの憲法下での歴代総理大臣はすべて衆院議員ですし自民党の例にとってみても幹事長などの主要ポストの多くは衆院議員が占めています。

農水大臣、防衛大臣、文部科学大臣などの閣僚を歴任し岸田総理よりも4歳若い(岸田総理は64歳、林次期外相は60歳)林氏にとってみれば、衆院議員になれば“総理候補”として期待の声が高まることも想像に難くありません。去年の総裁選に菅前総理に大差で敗れた岸田総理にとって、ここで総裁選に出なければ、岸田派内にも“林待望論”が湧き出てくるのは予想されます。

つまり9月の総裁選は岸田総理にとって総理への“最後のチャンス”となるかもしれない戦いだったのです。その岸田総理が今回外相に岸田派ナンバー2の座長のポストにある林氏を外相起用したその意図はどこにあるのか。

簡単に言えば自分を脅かすかもしれない存在である林氏を閣内に取り込んで“一蓮托生”の状態を作ったのだと言えます。

総理大臣は公務に忙殺され党務(自民党の仕事)や閥務(派閥の仕事)はほとんど手を付けられません。そのために党務は幹事長を中心に党幹部に任せ閥務は会長代行や事務総長などに委ねることになります。本来、林氏は“城代家老”派閥を守るのが彼の役割と思うのですが、あえてその任を外して外務大臣に起用した理由は、派内で林氏の存在感が高まることでもし自分(岸田総理)が政権運営で失敗したとき「林さんがいるじゃないか」という状況を作らないようにしたかったのだと思います。

岸田派(宏池会)のことをよく知る事情通は「林さんは古賀(誠元自民党幹事長、岸田派の前会長)さんとも近いから岸田さんとしては林さんを外相で封じ込めたかったんだろうね」と状況を分析します。

■“時の利” 将来を見据えた林氏の思惑は

一方、林氏も岸田総理よりも4歳若いという“時の利”を感じているのか人事については、「私はポストを断ったことはない」と語るなど前向きな姿勢を示していました。確かに林氏にとっては外相として外交の舞台で活躍するということは国際社会に自身をアピールする意味でも将来のことを考えれば悪くない選択のようです。

外務大臣となれば外交に忙殺され国内政治や閥務、政局的なことからは距離を置くことになります。またいまの日本の政治システムでは外交は官邸が外務省と協議しながらも“官邸主導”で外交方針を決めていくことができます。実際に岸田総理は安倍政権下で5年近く外務大臣として仕えてきました。安倍元総理は「地球儀を俯瞰する外交」を標榜して自ら世界各地を飛び回って“首脳外交”を展開しました。当時の岸田外相はその“露払い”的な役割を果たしてきました。

■岸田総理の“したたかな思惑”

外交への強い意欲を示す岸田総理も恐らく官邸主導の外交をこれから進めていくものと想像されます。元商社マンの経歴で英語も得意で国際感覚のある林氏を自身のパートナーとした“首脳外交”を進めると同時に「後顧の憂い」(あとあとの心配)を無くす。そんな岸田総理のしたたかな思惑を感じた外務大臣人事でした。

政治部官邸キャップ 後藤俊広

7598チバQ:2021/11/08(月) 09:35:41
https://www.jiji.com/jc/article?k=2021110800209&g=pol
岸田首相、人権補佐官に中谷氏起用へ 中国への対応念頭
2021年11月08日08時47分

自民党の中谷元・元防衛相=9月8日、東京都千代田区の衆院議員会館
自民党の中谷元・元防衛相=9月8日、東京都千代田区の衆院議員会館


 岸田文雄首相は第2次岸田内閣が10日に発足するのに合わせ、人権問題担当の首相補佐官を新設し、自民党の中谷元・元防衛相(64)を起用する方針を固めた。香港や新疆ウイグル自治区の人権状況に国際社会から懸念が出ている中国への対応を念頭に置いたポストで、問題解決に積極姿勢を見せる狙いがある。
北京五輪で外交ボイコット論 米欧、人権侵害に反発

 中谷氏は防衛相や党安全保障調査会長を歴任。4月には与野党有志議員による「人権外交を超党派で考える議員連盟」を設立し、共同代表に就任した。党内では谷垣グループの代表世話人を務め、9月の総裁選では首相を支持した。
 首相は総裁選で、人権問題で中国に「毅然(きぜん)と対応する」として、担当補佐官の新設を公約。中国は「中国内政への外部勢力の干渉は許さない」と反発した。

7599チバQ:2021/11/08(月) 14:13:25
https://news.yahoo.co.jp/articles/7ccebc2f44aeb0bb950056e11e4a3632bd98286f
野田聖子氏 石原派、石破派の残党集めで「野田派旗揚げ」なるか
11/8(月) 11:15配信

NEWSポストセブン
シンパ議員を増やそうとしてきた野田聖子氏(時事通信フォト)

 総選挙が終わって自民党では“ポスト岸田”をにらんだ動きが始まっている。安倍晋三・元首相の後見によって総裁選で予想以上の健闘を見せた高市早苗・自民党政調会長が存在感を増しているのに対し、それに激しくライバル意識を燃やしているのが野田聖子・こども政策担当相だ。

【写真】黒縁メガネを着用する石破茂氏、縁なしメガネよりも周囲からの「支持」集まる

 2人は同学年で初当選も同じ。政治キャリアも似ている。高市氏は旧新進党から自民党入り、野田氏は郵政民営化に造反し、1度は自民党離党に追い込まれ、その後、復党した。いずれも総務大臣、自民党3役を務め、派閥を離脱して現在は無派閥というところも重なり合う。

 総選挙の“応援合戦”でも、野田氏は高市氏や河野太郎氏という総裁選のライバルに負けじと全国を回ってアピールした。その野田氏が選挙戦最終盤、10月30日(投開票日前日)に二階俊博・前幹事長の地元・和歌山県に応援に入ったことが党内の一部の憶測を呼んでいる。

 二階氏は今回、地元に張り付いて個人演説会を重ねるなど異例の熱の入れ方だったとはいえ、対立候補は共産党候補で「最初から負けることはない選挙」(自民選対)と言われていた。それでも野田氏があえて応援に行ったのは、「総裁選で二階派から推薦人を借りたお礼をするため」(同前)というのが党内の見方だ。

 だが、野田氏の“二階詣で”はもっと先を見据えた動きだという。二階派幹部が語る。

「総裁選の推薦人集めに苦労してきた野田は次の総裁選に確実に出馬できるように自前のグループ(政策勉強会)を作ろうとしている。今回の選挙でも自分の推薦人の選挙区を重点的に応援して回っていた。二階さんの地元に入ったのは御礼の意味だけではなく、近い将来の野田グループ旗揚げに協力を求めるための布石。二階さんは来る者拒まずの人だから野田の応援を喜んでいたし、協力してもいいと考えているようだ」

 野田氏は過去2回の総裁選(2015年、2018年)に出馬を目指しながら、出馬に必要な議員20人の推薦人が足りずに断念。その後、「女性議員増」を訴えて超党派の勉強会を開くなどシンパ議員を増やそうとしてきたものの、9月の総裁選ではやはり推薦人集めが難航し、結局、二階派から8人の推薦人を借りてなんとか出馬できた。

 そこで総裁選の後も自分を支持してくれた議員を集めた会合を続け、「次」をにらんで「野田グループ結成」を目指しているが、「野田グループにするにはメンバーが躊躇する。派閥に所属している議員は親分の許しがなければ政策集団には参加しにくい」(同前)という。そこで親分の二階氏を口説く必要があった。

 二階氏の“お墨付き”があれば、野田グループの旗揚げに弾みがつくはずだった。ところが、である。総選挙の結果はそんな野田氏にとって厳しいものだった。

 自民党全体では善戦したとはいえ、野田氏の推薦人(衆院は10人)は2人が引退したうえ、二階派の神谷昇氏(大阪18区)、出畑実氏(比例南関東ブロック)、福井照氏(比例四国ブロック)、無派閥の木村弥生氏(京都3区)らが次々に落選して衆院はわずか4人しか残らなかった。グループ結成には大きな痛手だろう。野田氏に近い自民党閣僚経験者が語る。

「総選挙では石原派が会長の石原伸晃氏と会長代行の野田毅氏らが落選して派閥解体の危機、石破派も12人に減って存続が危ぶまれている。石原派にも石破派にも野田シンパがいるから、野田としては両派からこぼれた議員を勧誘して落選した推薦人の分をカバーするしかないのでは」

 主を失った、あるいは主が力を失った“残党”を集めきれるか。悲願のグループ旗揚げはまだ先が長そうだ。

7600チバQ:2021/11/08(月) 14:14:08
https://news.yahoo.co.jp/articles/288707e30aadf206795771bc12afcbdc05d9c908
お前はもう死んでいるとばかりに…岸田首相が安倍元首相に“嫌がらせ”で関係悪化を 心配する声
11/8(月) 11:03配信

デイリー新潮
安倍晋三元首相、岸田文雄首相

 権力の欲望が渦巻く永田町に秋風ならぬ、すきま風が吹いている。舞台の主役は政権与党の頂点に立った岸田文雄首相と、自民党最大派閥の影響力を背景に「令和のキングメーカー」となった安倍晋三元首相だ。主要メディアの予想を覆す勝利を総選挙で手にした岸田自民党だが、2人の最高権力者の間に生じた微妙な距離感に不安を抱く声は少なくない。


「3A」──。9月末の自民党総裁選で岸田氏の勝利に貢献したといわれる安倍氏、麻生太郎元首相、甘利明元経済再生相の3人の「A」は、歴代最長の5年以上も幹事長職に君臨した二階俊博氏にかわる「キングメーカー」として、岸田政権で圧倒的な存在感を放つ。

 実際、岸田氏は自民党第2派閥の麻生派(49人)から麻生氏を党副総裁に、甘利氏は党ナンバー2の幹事長に任命。安倍氏が絶大な影響力を持つ最大派閥・細田派(87人)からは松野博一官房長官、福田達夫党総務会長、高木毅国会対策委員長を起用し、首相自ら率いる岸田派(41人)を含めた主要派閥で政権基盤を安定させる道を選択した。

 だが、政権発足から1カ月も経たず、強固に見えた首相と「3A」との関係に亀裂が生じたという。決定打となったのは、総選挙で敗北(比例復活)した責任をとって幹事長職を辞任した甘利氏の後任人事である。

 自民党担当のテレビ記者が解説する。

「安倍氏ら細田派には党役員・閣僚人事や衆院選の公認調整などで『岸田―甘利体制』に不満がありました。その甘利氏が事実上失脚したので、同派の萩生田光一経済産業相の幹事長起用か、安倍氏に近い高市早苗政調会長の横滑り人事を期待していたわけですが、それも岸田氏に無視されてしまい……。お前はもう死んでいる、とばかりに2度までもコケにされて安倍氏の面子は丸つぶれですよ」

「福田総務会長」をめぐり…
 元々、安倍氏は最側近の萩生田氏を官房長官に、幹事長には高市氏の起用を期待していた。しかし、実際に官房長官に就いた松野氏は細田派であるものの、甘利氏が結成した派閥横断グループ「さいこう日本」のメンバーという「甘利印」でもある。選挙公約などを取り仕切る政調会長に高市氏が就任したが、党内屈指の政策通といわれる甘利氏が幹事長の立場から自民党や政府の施策に口をはさむことが予想された。

 さらに安倍氏の機嫌を損ねたのは、当選3回の福田氏が党3役の総務会長に任命されたことだ。小泉純一郎首相時代の2003年、官房副長官から当選3回で幹事長に抜擢された安倍氏としては、若手からの大胆な抜擢は驚くことではない。福田氏が細田派に所属していることも歓迎すべきことである。だが、福田氏の父は安倍氏と犬猿の仲である福田康夫元首相。小泉政権で上司だった康夫氏とは北朝鮮による日本人拉致問題への対応などをめぐり確執が生まれ、陰に陽に批判をし合ってきた関係にある。

 両者の関係を知る閣僚経験者が語る。

「岸田氏から『福田総務会長』プランを聞かされた安倍氏はおもむろに不機嫌になり、再考するよう求めたそうです。岸田氏とのパイプ役は萩生田氏に任せ、首相経験者としての矜持から露骨にアレコレ言うことは控えていた安倍氏ですが、さすがに『嫌がらせをされているようだ』と怒るのも無理はありませんよ」

 党総裁選の決選投票で、先頭に立って支援した高市氏陣営の勢力を岸田氏に加勢させ、岸田政権誕生の立役者である安倍氏の苛立ちは隠せそうにはない。

7601チバQ:2021/11/08(月) 14:14:23
友情もあるが勝負は別
 だが、物事には表と裏がある。いずれも岸田氏サイドから見れば、その風景は大きく違う。国民の人気が高い河野太郎前ワクチン担当相への危機感から、総裁選で支援を求めたものの安倍氏には高市氏の全面支援に回られ、1回目の投票結果は高市氏が国会議員票で岸田氏(146票)に次ぐ2位の114票を獲得。

「安倍氏は『河野潰し』で岸田氏を勝たせるために高市氏を担いだとも言われましたが、本気で高市氏を勝たせようと全面支援していた。下手をすれば、岸田氏と順位が逆になっていた可能性もありました。岸田、安倍関係には友情もありますが、勝負はまた別ということでしょう」(自民党中堅)

 との声もあがる。

 振り返れば、岸田氏はたびたび安倍氏に苦汁を飲まされてきた。直近では、昨年の党総裁選をめぐる対応があげられる。2018年の総裁選で立候補を模索した岸田氏は、長期政権を築いていた安倍氏からの「禅譲」を期待して出馬を見送った。「ポスト安倍」の筆頭格として意欲を示し続け、安倍氏や麻生氏と良好な関係を維持してきたのも「次」に両氏の支援を期待してのものだ。

 しかし、2020年8月に安倍氏が体調悪化を理由に首相辞任を表明。岸田氏が当然の流れとして次期総裁選での支援を求めた際、安倍氏は首を縦に振らなかった。安倍路線を継承した菅義偉氏らとの総裁選は、菅氏が377票、岸田氏は68票。一時は「政治生命を絶たれた」といわれるほどの大敗を喫している。

30万円給付で赤っ恥
 他にも苦い記憶がある。新型コロナウイルスの感染拡大で苦しむ国民への支援策として、自民党政調会長だった岸田氏は「困窮世帯への30万円給付」案をとりまとめ、政府に実現を求めた。この案は当時の安倍首相と決めたものだったが、二階幹事長や公明党の反対から急きょ方針転換を余儀なくされ、党内での求心力が急落する「赤っ恥」をかかされている。

「普通に考えれば、あれだけ期待していた『後継指名』を袖にされ、政治家として終わりかける危機を強いられれば、安倍氏に対して良い感情はないでしょう。本音では何度も裏切られたと感じていると思いますよ」

 全国紙政治部デスクは、こう岸田氏の複雑な胸中を探る。党役員・閣僚人事で安倍氏の意向を忖度せず、総選挙の群馬1区の公認争いでは、安倍氏が「公認候補でなくなることはあり得ないと思っている」と公言していた尾身朝子氏(細田派)ではなく、中曽根康隆氏に軍配をあげた。

 成長と分配、新しい資本主義を掲げてアベノミクスからの修正を目指す岸田氏。自民党第3派閥の竹下派で会長代行を務める茂木敏充元外相を新幹事長に迎え、岸田派・麻生派・竹下派という主要3派で政権運営を安定させたいとの思惑も透けて見える。年末に控える来年度予算案の編成や税制改正大綱の策定、国家安全保障戦略の改定などで「岸田カラー」は打ち出せるのか。寒風が訪れる季節、2人の関係がさらに冷え込むことを不安視する向きは多い。

取材・文 小倉健一 ITOMOS研究所所長

デイリー新潮取材班編集

2021年11月8日 掲載

新潮社

7602チバQ:2021/11/08(月) 17:48:57
https://news.yahoo.co.jp/articles/607006c3ed271d38c6a2110e24f19c47ccef70f6
自民党に高まる派閥再編の機運:「安倍1強」後の主導権争い本格化
11/8(月) 15:01配信

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新潮社 フォーサイト
人望なき茂木氏に募る不満、竹下派は参院勢力の動向が焦点に
新潮社 Foresight(フォーサイト)

自民党は10月31日投開票の衆院選で、公示前の276議席より減らしたものの、追加公認を含めて単独で絶対安定多数(261議席)を確保した。国会運営の主導権を得て、岸田文雄首相(党総裁)はとりあえず合格点をクリアした形だが、党内では来夏に控える次期参院選を視野に主導権争いの火種が残る。特に各派閥の中には、領袖が今回落選したり、1カ月以上会長不在が続いていたりするケースがあり、不安定化が目立ってきた。自民党が旧民主党から政権を奪還して来年で丸10年。安倍1強と呼ばれた「政権奪還ハネムーン期」は終焉を迎え、党内主流・非主流派の激しい権力闘争の勃発も予想される中、派閥再編が加速する可能性がある。

 緊迫しつつあるのが竹下派(約50人)だ。会長の竹下亘氏が在任中の9月に亡くなり、いまもトップ空席だ。理由は、会長代行を務める茂木敏充党幹事長(衆院議員)に対する、竹下派内の参院議員による不信感だとされる。本来、会長不在になれば、代行が会長に昇格するのは自然な選択肢だが、そうなっていない訳だ。複数の党関係者によると、引退後も参院竹下派に大きな影響力を持つ「参院のドン」こと青木幹雄元官房長官が茂木氏に対して不満を募らせていることが大きい。茂木氏が、派内の有力議員でありライバル関係にある小渕優子元経済産業相と総裁選対応や選挙での公認問題を巡って軋轢を起こすなどしたためという。参院側は2018年、当時の派閥会長だった額賀福志郎元財務相に退任を要求し、竹下氏に交代させた経緯がある。その際、茂木氏の本音は額賀氏続投だったとみられ、禍根は根深いとされる。

小渕氏は、青木氏が官房長官として仕えた故小渕恵三元首相を父親に持つ。恵三氏は首相在任時、同派を率いる領袖だった。いつかは娘の小渕氏を宰相にと願う青木氏にとって、旧日本新党出身の茂木氏の行動は「派閥乗っ取り」と映るのかもしれない。衆院側には茂木氏の派閥会長就任を支持する声がある。一方、党内では茂木氏について「若手に対して高圧的な態度を取る」「短気で怒りっぽい」といった声がある。こうした人望に欠けるとの評判が「茂木派」への衣替えの推進力を鈍らせている一因と言えそうだ。

 複数の関係筋によると、参院側では現在、会長に船田元・元経済企画庁長官、事務総長に小渕氏といった案が取り沙汰されており、茂木氏による派閥継承は断固容認しない構えだ。与党関係者には「参院側には積もり積もった茂木氏への不満がたまっている。このまま平行線をたどれば一触即発となりかねない」との見方があり、参院側が竹下派を離脱する懸念が出ている。茂木氏が幹事長ポストを手にしたのは、岸田政権発足に伴い党幹事長に就任したばかりの甘利明氏(麻生派)が衆院選小選挙区で敗北して比例復活となり、引責辞任したのが理由。予期せぬ事態で外相だった茂木氏に幹事長が転がり込んできた訳だ。このため人事でのポスト獲得や来年の参院選をにらんだ選挙資金配分での優遇などを念頭に「幹事長派閥としてのうまみを期待し、参院側も一時休戦して様子を見るのではないか」と見る向きもある。ただ現在、融和の兆しは感じられない。

 仮に竹下派を参院側が離脱しようとする場合、課題になるのが「合流相手探し」だ。参院竹下派は約20人の勢力にとどまる上、単独で派閥化すれば、参院議員だけという変則的な形となる。人事でのポスト獲得などでの影響力発揮は限定的となり、メリットはほとんどない。このため他派閥、グループとの合併などを同時に行い、勢力拡大を図らないと、じり貧になるだけに終わりかねない。「数は力」の永田町。逆に言うと、竹下派が内紛で割れた場合、その片方と組むことで勢力拡大を図ろうとする動きが党内で起きても不思議ではない。

7603チバQ:2021/11/08(月) 17:58:52
「親分不在」石原派は石破派と「弱者連合」の観測も
もう一つ、分裂懸念がささやかれるのが二階派だ。二階派はもともと今回の衆院選に立候補せず引退した伊吹文明元衆院議長が領袖だった。しかし、後から入会した二階俊博元幹事長が実権を握り、事実上「乗っ取った」格好となっていた。二階氏は、過去に小沢一郎氏と行動を共にして自民党を離党し、新生党、保守党などを渡り歩いた。こうした海千山千の経験から永田町随一の政治巧者と目されている。伊吹氏を派閥の最高顧問に「棚上げ」し、他派閥や野党からの引き抜きなど、あらゆる手段を駆使して派閥拡大路線をひた走ってきた。このため二階派は大まかに、伊吹派時代など以前から在籍した面々と、二階氏系に分かれる形となっている。しかし二階氏は自民党史上最長となる約5年間も幹事長を務め、ポスト獲得などで手腕を発揮。会員は「二階パワー」の恩恵にあずかっていたため、派内の亀裂は表面化せずに済んでいた。

ところが9月の総裁選で、二階氏と「犬猿の仲」とされる岸田氏が勝利した。岸田氏は総裁選で事実上の「二階切り」と言われた「党役員は1年間任期で3期まで」を公約。二階氏は幹事長ポストを追われた上、事実上の無役となった。党内でも非主流派として「冷や飯」を味わっている状態だ。自民党筋は「幹事長派閥のうまみがなくなれば、いくら二階氏であっても、もともと呉越同舟の派内をまとめきれない。遅かれ早かれ分裂は免れないのではないか」と見通す。二階氏は82歳と高齢だが、派内には衆目の一致する後継者は不在。ただ二階氏側近とされる武田良太前総務相が、二階派(約40人)のうち「20人近くをまとめている」(前出の自民党筋)とされる。仲間を引き連れて派閥を割ることを含め、武田氏の今後の動向が「台風の目」となりそうだ。

竹下派、二階派の内部不和と絡む格好で注目されているのが石破派だ。石破派は石破茂元幹事長を首相の座に押し上げることを目的に結成された。ただ石破氏は総裁選に計4回立候補したがいずれも敗北。9月の総裁選は自身が出馬せず、小泉進次郞前環境相と共に河野太郎前ワクチン担当相を支援した。安倍晋三、麻生太郎両元首相や甘利氏ら「3A」と呼ばれる実力者に対峙し、党内刷新を訴えた運動は3人の頭文字を取って「小石河連合」として注目を集めた。しかし河野氏は決選投票で岸田氏に敗れ、小石河3氏は人事で十分な処遇はされなかった。また、菅義偉前首相が制した昨年の総裁選後、石破派は伊藤達也元金融担当相、山本有二元農相らベテラン、中堅の退会が相次いだ。最側近だった鴨下一郎元環境相も今回の衆院選に出ず引退。現在10人余りまで会員が減っている。

だが石破派には、石破氏の国民、党員人気の高さという大きな「資産」がある。石破氏は今回の衆院選でも応援依頼が引く手あまたで列島を駆け巡り、地元鳥取1区にはほとんど入らなかった。しかし小選挙区で84%超の得票率で圧勝し、甘利氏とは対照的な結果となった。このため竹下派、二階派が分裂した場合に、割れた片方の「結婚相手」として選ばれるのではないかとの観測がある。実際、石破氏は人口減で合区となった参院鳥取・島根選挙区で、島根側を拠点とする、ドン青木氏の長男一彦氏を支援し、当選に貢献。青木氏とは現在も一定の関係を維持している。また石破氏は、武田氏とは同じ防衛関係議員の先輩後輩で気脈を通じる。ベテラン議員の一人はこうした事情を背景に「石破派は参院竹下派とも、二階派内の武田氏に近いグループとも、いずれも親和性がある。どちらかと、あるいは3者まとめて合流に発展する可能性がある」と分析。武田氏と菅前首相が良好な関係にあることを踏まえ「菅氏に近い若手議員らでつくるグループや、武田氏に近い面々、石破派の合流といったパターンも考えられる」とも話す。

「大将として申し訳ない。本当に申し訳ない」。自民党の石原伸晃元幹事長は衆院選で落選が決まり、事務所で支援者らに深く頭を下げた。石原氏は当選10回で、石原派会長を務めている。今回、小選挙区(東京8区)で、当選した立憲民主党新人に3万票を超す差をつけられ、比例復活も叶わず議席を失った。石原派は会員数一桁の最小派閥であり「親分不在」は存亡の危機に直結する。石原派は当面、実力者である森山裕前国対委員長が中心となって運営するとみられる。ただ派内に総裁候補といった求心力を保てる人材は見当たらず、今後の展望は開けていない。このため遅かれ早かれ他派閥などとの合流が課題となる可能性は十分にある。森山氏は安倍、菅政権で国対委員長を務め、菅、二階氏とは良好な関係にあり、石破氏とも悪くないとされる。合従連衡が起きた場合、絡んでくるケースは大いにあり得る訳だ。組み合わせや順番のパターンは数々考えられるが、例えば「まずは石原、石破両派の『弱者連合』からスタートすることもある」(ベテラン議員)との見方も出ている。

7604チバQ:2021/11/08(月) 18:10:20
https://news.yahoo.co.jp/articles/63c6759e406937d153b04f97cecbedab9d8d5eb7
衆院選で勢力減った二階派、立て直し急ぐ…巻き返しのカギは二階氏の人脈
11/6(土) 12:18配信

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(写真:読売新聞)

 自民党の二階俊博・元幹事長が率いる二階派が、衆院選後の立て直しを急いでいる。衆院解散時には党内第4派閥で47人が所属していたが、最高顧問の伊吹文明・元衆院議長や会長代行の河村建夫・元官房長官が引退したほか、落選者が相次ぎ、37人に減ったためだ。


 自民党は5日付で、無所属の細野豪志衆院議員の入党を許可した。細野氏は民主党政権で環境相などを務めた。2017年に民主党の後継の民進党を離党。19年1月に二階派の特別会員となり、自民党入党を目指してきた。

 細野氏の入党に、二階派幹部は「ようやく認められた」と喜んだが、派閥を取り巻く状況は厳しい。二階氏は10月、5年余り務めた党幹事長を退き、岸田首相(党総裁)の下では無役になった。衆院選を経て目減りした10人は党内7派閥で最も多く、二階氏は今月4日の派閥会合で、「選挙は大変だと常々言ってきたが、決して言い過ぎではなかった」と振り返った。

 今後、二階派には衆院選で当選した新人や元議員らが入会し、40人台に回復する見込みだ。派内では、衆院当選4回の小林経済安全保障相(46)や小倉将信青年局長(40)ら次代を担う中堅・若手も頭角を現し始めているが、派閥の最高幹部だった伊吹氏ら重鎮が引退したことで、派閥の再構築が急務となる。

人脈カギに
 巻き返しのカギは、二階氏の人脈にありそうだ。

 二階氏は、菅前首相と気脈を通じている。菅氏は岸田首相と一定の距離を保っており、二階派中堅は「菅氏を支えるグループと連携し、派閥の立て直しを図るべきだ」と話す。

 二階氏は9月の自民党総裁選に出馬した無派閥の野田少子化相との関係も良好だ。二階氏が幹事長時代、野田氏は幹事長代行を務めた。総裁選では二階派議員8人が推薦人になっており、先の衆院選で野田氏は二階氏の地元の和歌山3区に応援に駆けつけたほどだ。二階派内では「『ポスト岸田』に向けて派閥として、多くのカードを持った方がいい」との意見もある。

 老練な二階氏は「随一の政治的技術を持つ」(安倍元首相)と評されている。最大派閥・細田派のベテランは「このまま二階派が沈んでいるとは思えない」との見方を示す。

7605チバQ:2021/11/08(月) 18:11:09
https://news.yahoo.co.jp/articles/315d21d2766aff01f03cb91c1e5d9e43227203f7
自民党石原派が「大将」伸晃氏落選で消滅の危機、実は見えていた凋落の傾向
11/6(土) 6:01配信

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ダイヤモンド・オンライン
小選挙区での敗北が確実となり、支持者らに頭を下げる石原伸晃氏 写真:スポーツニッポン新聞社/時事

 第49回衆議院選挙が終わった。「世代交代選挙」など、さまざまな分析記事は既に多数出ているが、私がこの選挙で最も複雑な思いを感じたのは、一つの派閥が凋落(ちょうらく)するさまを見た瞬間だ。(ジャーナリスト 横田由美子)

● 衆院選、石原伸晃氏は 比例復活もかなわず落選

 投開票日の午後8時ジャストに、「石原伸晃氏、小選挙区で落選」という速報が流れた。比例復活すらできなかった。

 伸晃氏は、所属議員が8名前後と小さいながらも、「近未来政治研究会」(近未来研=石原派)という派閥の領袖である。まだ60代の大将が首をとられた以上、派内の求心力が大きく下がることは言うまでもない。その上、会長代行の野田毅氏も落ちている。近未来研は、開票終了時点で合計6名となってしまった。もはや、派閥の体をなせないことは、誰の目にも明らかだった。

● 凋落の兆候は派閥創設時にまで さかのぼる

 かつての近未来研の隆盛からは考えられないが、今振り返れば、現状を招く兆候は幾つもあった。

 その一つが、オーナー(創始者)である山崎拓元副総裁のイメージと力が最後まで強すぎたことである。

 近未来政治研究会という派閥は、いわば政界ベンチャーのような位置づけだったと私は考えている。

 1998年に、中曽根康弘元首相や渡辺美智雄元副総理らが率いた政策科学研究所(政科研)から独立し、総勢37名で旗揚げした。以後、通称は山崎派となる。ちなみに政科研は、山崎氏らの脱退で、亀井静香氏らのグループと合流し、現在の志師会(二階派)に変わった。

 当時の山崎氏は、小泉純一郎元首相(清和会)や加藤紘一元幹事長(宏池会)らとグループ「YKK」を結成し、政界をリードする存在だった。99年には、加藤元幹事長とともに派閥の長として自民党総裁選にも出馬している。

 しかし、「宏池会のプリンス」と呼ばれ、総理の椅子に一番近いと思われていた加藤元幹事長は「加藤の乱」で失脚。小泉内閣が誕生すると、山崎氏は、党幹事長・副総裁となり、北朝鮮との外交交渉や拉致問題で人脈や手腕を発揮し、小泉政権を支えた。この頃が山崎派の絶頂期であったように感じる。当時、政治資金パーティーを開けば、一度で億近い売り上げがあったという。

 その後、山崎氏は女性スキャンダルで落選。翌年には国政に復帰するも、拉致問題で外務省を巻き込んだ主導権争いをしていた安倍晋三氏(清和会)が、小泉氏の後継として総理大臣の座に就いた。

7606チバQ:2021/11/08(月) 18:11:20
● 石原氏入会時には 既に山崎派内に亀裂

 結成当時には「鉄の結束」を誇っていた山崎派に、ひびが入り始める。

 「加藤の乱」以降、無派閥だった伸晃氏が、氏家齊一郎元日本テレビ会長(11年死去)や渡邉恒雄読売新聞グループ会長の「媒酌」で山崎派に入会した07年は、このような時期である。

 元所属議員はこう振り返る。

 「伸晃さんの父である石原慎太郎さんが、都知事として絶大な権力を握っていた時だったので、知名度だけでなく、金銭的にも山崎さんはアテにしていた。しかし、慎太郎さんは、経済的にプラスになるようなことは何もしてくれなかった。それなのに、伸晃さんは厚遇された」
 
 山崎氏は、08年の総裁選に伸晃氏を出馬させる。存命だった氏家会長、渡邉会長の後押しもあったからだという。だが、結成当初から山崎氏の懐刀を自称し、汗をかいていた甘利明前幹事長の心は山崎氏から離れ、麻生太郎元首相支持に回る。

 山崎氏自身も09年の選挙で落選。だが、集金力や影響力の強い山崎氏は、落選後も派閥を率いるという奇妙な構図が生まれる。12年の自民党総裁選で、石原氏が再度出馬することになると、堪忍袋の緒が切れた甘利氏ら古参の幹部が複数名、派閥を脱退。山崎氏らが密室で積極的に動き、石原氏の目前に自民党総裁の椅子は来たが、失言を重ね、再び敗れる。
 
 派閥自体は石原氏に受け継がれ、以後、「石原派」となるが、この総裁選が完全な分岐点だった。古参の社員(議員)を何人も失った上、この総裁選以降、実質オーナーの山崎氏と折り合いの悪い安倍晋三氏による長期政権が始まったからだ。

 伸晃会長に手腕や集金力が足りなかったこともあり、派閥の会合は、最高顧問となった山崎氏の事務所で相変わらず行われていた。伸晃会長の横に座る山崎氏は、いまだ実質的なオーナーを続けていたのだ。

● 渡邉会長からも 心配の声

 「石原派はこのままでいいのでしょうか」

 もう4年以上前のことである。

 山崎氏の事務所を訪れると、私が応接室に入ったのも気づかないほど、熱心に手紙を読んでいたことがある。入院中の渡邉会長からの直筆の手紙だった。全部はもちろん見せてくれなかったが、「ここな」と、指し示した箇所には達筆な文字で、

 「石原派はこのままでいいのでしょうか」

 と派閥を案ずる言葉が書かれていた。山崎氏は、しばらくの間、上の空といった様子で、私も黙っていた。

 「石原派は他派閥と合併はしないのですか」

 そう私が切り出すと、山崎氏は黙って首を横に振った。その時私は、かつて派閥会長を務めた長老政治家が

 「小さくとも派閥のトップは、やっぱりトップ。メディアや周囲の扱いが異なるのだ」 

 と語っていたことを思い出した。

 山崎氏の安倍総理批判は年を追うごとに激しくなり、石原派からは、めったに閣僚が出ることもなくなっていたが、誰も、面と向かって苦言を呈することはできなかったのではないだろうか。まるで、引退した創業者が「実質的な会長」として君臨しているワンマン企業のように見えた。

 そんな中、岸田新政権が誕生。伸晃氏は最終的には岸田氏を支持したが、閣僚の数は再びゼロとなった。伸晃氏の存在感はほとんど消え、いざ解散となると、街頭で「お前は何かしたのか」と、有権者から罵声を浴びせられている場面もあった。

 一方の山崎氏は、北朝鮮交渉時前から交友の深い立憲民主党の辻元清美元議員の選挙戦が危ないことを知ると大阪に飛び、

 「小選挙区は辻元でお願いします」

 と、応援演説を行っていた。その辻元もまた落選の憂き目をみている。
 
 そして、近未来研を継いでいたかもしれない甘利氏も、幹事長でありながら、今回の選挙では小選挙区で落選した。

 まるで、平家物語のような物語を読み終えたような気分だ。この先、近未来研はどうなるのか、先行きは全く見通せない。派閥政治は終わったのかもしれない。

【訂正】記事初出時より以下の通り訂正します。
29段落目:「伸晃氏は河野太郎氏を支持し、閣僚の数は再びゼロとなった」→「伸晃氏は最終的には岸田氏を支持したが、閣僚の数は再びゼロとなった」
(2021年11月8日13:31 ダイヤモンド編集部)

横田由美子

7607チバQ:2021/11/08(月) 19:07:51
https://news.yahoo.co.jp/articles/52edb1695be838791e901f180e95aa7b5d7c69da
10人減の二階派、会長落選の石原派… 自民内の駆け引き活発化
11/8(月) 18:37配信
 自民党は衆院選で解散前から15議席減の261議席となり、各派閥も議員の落選やベテラン議員の引退などで軒並み人数を減らした。そのため各派は体制立て直しや新人議員の獲得に向け、動き始めている。

■二階派10人減 再建急ぐ

 特に人数を減らしたのは二階俊博元幹事長が率いる二階派で、解散前から10人減の37人となった。最高顧問を務める伊吹文明元衆院議長のほか、会長代行の河村建夫元官房長官ら幹部が相次いで引退。福井照元沖縄北方相や山本拓氏らベテランも落選した。こうしたなか、無所属のまま二階派入りしていた細野豪志元環境相の自民党への入党が衆院選後に認められたほか、新顔3人、元職2人を迎え入れる見通しで、再建を急いでいる。

 最小派閥の石原派は会長の石原伸晃元幹事長が落選。所属議員は7人に落ち込んだ。他派閥との連携を訴える声も出ており、近く幹部会を開いて対応を協議する。

朝日新聞社

7608チバQ:2021/11/08(月) 19:18:07
https://news.goo.ne.jp/article/dot/politics/dot-2021110700015.html
岸田首相の林芳正外相起用で安倍元首相と麻生副総裁との間にハレーション
2021/11/08 10:00AERA dot.

岸田首相の林芳正外相起用で安倍元首相と麻生副総裁との間にハレーション

宏池会の政治資金パーティーに出席した会長の岸田首相(左)と林芳正・元文部科学相(C)朝日新聞社

(AERA dot.)

11月10日に衆参の両院で行われる首相指名選挙を経て岸田文雄首相は第2次岸田内閣を発足させる。衆院選の小選挙区(神奈川13区)で敗れた責任をとって自民党幹事長を辞任した甘利明氏の後任に茂木敏充前外相を起用した岸田首相。空席になった外相ポストに岸田派ナンバー2の林芳正元文科相を起用することを決めた。この人事が安倍晋三元首相、麻生太郎副総裁との間でハレーションとなっている。

「負けると言われた衆院選で261議席も取れたのは幹事長の功績だ。辞める必要はない」

 麻生氏は甘利氏をこう説得しようとしたが、結局は辞任となった。

「3A」と呼ばれた安倍、麻生、甘利の3氏だったが、甘利氏が失脚。残る「2A」は次の幹事長を擁立すべく動いた。安倍氏に近い高市早苗政調会長や麻生派の河野太郎広報本部長の名前が後任幹事長として上がったが、岸田首相は茂木氏の起用を即決したという。

「岸田首相はメディアの下馬評を覆し、衆院選で261議席という絶対安定多数を維持した。当初から甘利氏の幹事長起用は乗り気ではなかったので、小選挙区で落選は渡りに船。一気に茂木幹事長を決めた。その時点で岸田首相は、次の一手を考えていた」(岸田派の国会議員)

 それが茂木幹事長の後任として林氏を外相起用することだった。

 しかし、「2A」は林氏の起用には不快感を示したという。岸田派で今も影響力を有しているのが、幹事長などを歴任した長老、古賀誠氏だ。しかし、古賀氏と麻生氏が犬猿の仲であることは政界では知られた話だ。

「岸田氏が麻生氏に総裁選の支援を頼んだ時、『古賀氏と縁を切ってから来い』と言われたという話もある。その古賀氏に林氏は可愛がられていた。2012年に林氏が自民党総裁選に出馬した時も、古賀氏が後ろ盾になって推薦人を集めた。古賀氏は岸田首相の後継を林氏にしたいとの思惑で動いている。麻生派が協力して岸田政権を誕生させて間もないのに、古賀氏の子飼いである林氏を外相という重要ポストで起用する。麻生派の次の切り札でもある河野太郎氏が次期首相の座を狙うとなれば、林氏がライバルになることは間違いありませんからね。麻生氏はしてやられた感が強いようです」(麻生派の国会議員)

 麻生氏以上、林氏に対し、反発が強いとされるのが、安倍氏だ。林氏の地元、山口3区は安倍氏の選挙区・山口4区の隣だ。安倍氏と林氏は共に世襲議員で父親の時代は、中選挙区制で同じ下関市が地盤だった。

 また、山口3区と4区は「1票の格差」問題で、早ければ次の衆院選で合区になるともいわれている。そうなれば、安倍氏と林氏が小選挙区の「公認争い」で激突する可能性もある。

7609チバQ:2021/11/08(月) 19:18:31
◆安倍、麻生の「2A」を怒らせた岸田首相

 安倍氏が実質、率いる清和政策研究会(清和会)の国会議員はこう言う。

「岸田首相の次は林氏というのが岸田派の規定路線です。再々登板も視野に入れる安倍氏は、外相という華のあるポストに同じ山口選出の林氏が就き、台頭することを危惧している。また安倍氏は台湾と非常に近い関係です。一方、林氏は日中友好議員連盟会長で、中国との関係が深い。外交に対する政治姿勢が違うことも難色を示している理由です」

 安倍氏は中国と緊張関係にある台湾の蔡英文総統と友好関係にある。中国の圧力で、新型コロナウイルスのワクチン入手が困難だった台湾が頼ったのが、安倍氏だった。その尽力もあって、日本から今年6月にアストラゼネカ製のワクチンが台湾に届けられた。

 その台湾が加盟に名乗りをあげている環太平洋パートナーシップ(TPP)協定。安倍氏は台湾のTPP加盟を歓迎するツイートを9月23日に出している。

<自由、民主主義、人権、法の支配といった基本的価値を共有する台湾の申請を歓迎します。蔡総統が全てのルールをクリアーするとの決意を示した事は、日本が支持する上で極めて重要です>

 これに対して、蔡英文総統も<日本の友人たちには我々のこの努力をぜひ支持して欲しいです!>と応じた。

 中国にとって最もセンシティブな問題の一つである台湾に対し、首相経験者の安倍氏が異例の肩入れをしているのだ。

 一方で、外相就任が内定した林氏は中国と良好な関係にある。

「中国もTPP加盟に名乗りを上げ、是が非でも台湾の加盟をつぶしたい。そのために、中国はTPP加盟申請をしたようなもので当然、日本の岸田首相の協力を得たいと考えています。林氏が外相になれば、その窓口となる。日本がTPPに参加したのは、安倍首相時代で現在の加盟国の中では日本は有力国の一つだ。その安倍氏の台湾推しは、中国にとって絶対に容認できないことなのです」(官邸関係者)

 中国の王毅外相が台湾との関係について「日本が一線を超えるようなことはあってはならない」「台湾は中国の領土だ」と10月、ビデオメッセージでくぎを刺している。

「中国寄り」とされる林氏が外相に就任すれば、安倍氏と水面下で対立するリスクは高い。

 岸田派の源流となる宏池会の事務所から自民党本部に入り、20年以上政務調査会で務めた政治評論家、田村重信氏はこう話す。

「中選挙区制度の時代、同じ区から自民党候補2人、3人が出て当選を争っていた。野党ではなく、党内の議員がライバルだった。安倍、林両氏の父親時代はお互いが一番の政敵だったから歴史的に見ても、2人がうまくいかないのは当然です。そこに次の衆院選で合区問題が控えている。隣区の林氏が衆院転出後、いきなり外相に抜擢されれば、安倍氏は面白いはずがない。昔は財務相が最重要閣僚と言われたが、今は外相の方が格が上とみる人もいる。林氏は東大、ハーバード大卒で英語も堪能。アメリカの上院議員のアシスタントとして仕事もしていたので起用はバッチリ。そして林氏と似た経歴の茂木氏が幹事長でしょう。岸田首相は明らかに長期政権を狙った人事をしている。岸田首相はああ見えて老獪でやるときはやるんです。この衆院選でも投開票日が仏滅でも、迷わずに決断した。幹事長交代のドサクサで自派閥の林氏を外相に押し込み、足場を着実に固めている」

(AERAdot.編集部 今西憲之)

7610とはずがたり:2021/11/08(月) 20:12:10
<独自>安倍元首相、11日に派閥復帰 「安倍派」へ
2021/11/8 17:57
https://www.sankei.com/article/20211108-BN7LFXSBVVM6BHXKEDMOBQ4W7M/

安倍晋三元首相が11日にも自民党細田派(清和政策研究会)に復帰し、同派の次期会長に就任する見通しとなったことが8日、派閥関係者への取材で分かった。同派は現会長の細田博之元幹事長が10日に衆院議長に選出されることに伴い、9日に派閥幹部らが後任の会長人事について意見交換する。その後、安倍氏の派閥復帰と次期会長就任を打診し、安倍氏の承諾を得られれば、11日の派閥会合で正式決定する予定。

8日に国会内で開かれた衆院各派協議会では、衆院議長に自民党の細田氏、副議長に立憲民主党の海江田万里元経済産業相をそれぞれ充てる方針が報告され、了承された。議長は与党第1党、副議長は野党第一党から出すのが慣例から選出するのが慣例。特別国会が召集される10日の衆院本会議で細田氏が選出されるのを受け、後任の会長に安倍氏が就任するかどうかが焦点となっていた。

7611とはずがたり:2021/11/08(月) 22:30:24
自民党に高まる派閥再編の機運:「安倍1強」後の主導権争い本格化
11/8(月) 15:01配信
https://news.yahoo.co.jp/articles/607006c3ed271d38c6a2110e24f19c47ccef70f6
新潮社 フォーサイト

自民党は10月31日投開票の衆院選で、公示前の276議席より減らしたものの、追加公認を含めて単独で絶対安定多数(261議席)を確保した。国会運営の主導権を得て、岸田文雄首相(党総裁)はとりあえず合格点をクリアした形だが、党内では来夏に控える次期参院選を視野に主導権争いの火種が残る。特に各派閥の中には、領袖が今回落選したり、1カ月以上会長不在が続いていたりするケースがあり、不安定化が目立ってきた。自民党が旧民主党から政権を奪還して来年で丸10年。安倍1強と呼ばれた「政権奪還ハネムーン期」は終焉を迎え、党内主流・非主流派の激しい権力闘争の勃発も予想される中、派閥再編が加速する可能性がある。

 緊迫しつつあるのが竹下派(約50人)だ。会長の竹下亘氏が在任中の9月に亡くなり、いまもトップ空席だ。理由は、会長代行を務める茂木敏充党幹事長(衆院議員)に対する、竹下派内の参院議員による不信感だとされる。本来、会長不在になれば、代行が会長に昇格するのは自然な選択肢だが、そうなっていない訳だ。複数の党関係者によると、引退後も参院竹下派に大きな影響力を持つ「参院のドン」こと青木幹雄元官房長官が茂木氏に対して不満を募らせていることが大きい。茂木氏が、派内の有力議員でありライバル関係にある小渕優子元経済産業相と総裁選対応や選挙での公認問題を巡って軋轢を起こすなどしたためという。参院側は2018年、当時の派閥会長だった額賀福志郎元財務相に退任を要求し、竹下氏に交代させた経緯がある。その際、茂木氏の本音は額賀氏続投だったとみられ、禍根は根深いとされる。

小渕氏は、青木氏が官房長官として仕えた故小渕恵三元首相を父親に持つ。恵三氏は首相在任時、同派を率いる領袖だった。いつかは娘の小渕氏を宰相にと願う青木氏にとって、旧日本新党出身の茂木氏の行動は「派閥乗っ取り」と映るのかもしれない。衆院側には茂木氏の派閥会長就任を支持する声がある。一方、党内では茂木氏について「若手に対して高圧的な態度を取る」「短気で怒りっぽい」といった声がある。こうした人望に欠けるとの評判が「茂木派」への衣替えの推進力を鈍らせている一因と言えそうだ。

 複数の関係筋によると、参院側では現在、会長に船田元・元経済企画庁長官、事務総長に小渕氏といった案が取り沙汰されており、茂木氏による派閥継承は断固容認しない構えだ。与党関係者には「参院側には積もり積もった茂木氏への不満がたまっている。このまま平行線をたどれば一触即発となりかねない」との見方があり、参院側が竹下派を離脱する懸念が出ている。茂木氏が幹事長ポストを手にしたのは、岸田政権発足に伴い党幹事長に就任したばかりの甘利明氏(麻生派)が衆院選小選挙区で敗北して比例復活となり、引責辞任したのが理由。予期せぬ事態で外相だった茂木氏に幹事長が転がり込んできた訳だ。このため人事でのポスト獲得や来年の参院選をにらんだ選挙資金配分での優遇などを念頭に「幹事長派閥としてのうまみを期待し、参院側も一時休戦して様子を見るのではないか」と見る向きもある。ただ現在、融和の兆しは感じられない。

 仮に竹下派を参院側が離脱しようとする場合、課題になるのが「合流相手探し」だ。参院竹下派は約20人の勢力にとどまる上、単独で派閥化すれば、参院議員だけという変則的な形となる。人事でのポスト獲得などでの影響力発揮は限定的となり、メリットはほとんどない。このため他派閥、グループとの合併などを同時に行い、勢力拡大を図らないと、じり貧になるだけに終わりかねない。「数は力」の永田町。逆に言うと、竹下派が内紛で割れた場合、その片方と組むことで勢力拡大を図ろうとする動きが党内で起きても不思議ではない。

7612とはずがたり:2021/11/08(月) 22:30:51
>>7611
「親分不在」石原派は石破派と「弱者連合」の観測も
もう一つ、分裂懸念がささやかれるのが二階派だ。二階派はもともと今回の衆院選に立候補せず引退した伊吹文明元衆院議長が領袖だった。しかし、後から入会した二階俊博元幹事長が実権を握り、事実上「乗っ取った」格好となっていた。二階氏は、過去に小沢一郎氏と行動を共にして自民党を離党し、新生党、保守党などを渡り歩いた。こうした海千山千の経験から永田町随一の政治巧者と目されている。伊吹氏を派閥の最高顧問に「棚上げ」し、他派閥や野党からの引き抜きなど、あらゆる手段を駆使して派閥拡大路線をひた走ってきた。このため二階派は大まかに、伊吹派時代など以前から在籍した面々と、二階氏系に分かれる形となっている。しかし二階氏は自民党史上最長となる約5年間も幹事長を務め、ポスト獲得などで手腕を発揮。会員は「二階パワー」の恩恵にあずかっていたため、派内の亀裂は表面化せずに済んでいた。

ところが9月の総裁選で、二階氏と「犬猿の仲」とされる岸田氏が勝利した。岸田氏は総裁選で事実上の「二階切り」と言われた「党役員は1年間任期で3期まで」を公約。二階氏は幹事長ポストを追われた上、事実上の無役となった。党内でも非主流派として「冷や飯」を味わっている状態だ。自民党筋は「幹事長派閥のうまみがなくなれば、いくら二階氏であっても、もともと呉越同舟の派内をまとめきれない。遅かれ早かれ分裂は免れないのではないか」と見通す。二階氏は82歳と高齢だが、派内には衆目の一致する後継者は不在。ただ二階氏側近とされる武田良太前総務相が、二階派(約40人)のうち「20人近くをまとめている」(前出の自民党筋)とされる。仲間を引き連れて派閥を割ることを含め、武田氏の今後の動向が「台風の目」となりそうだ。

竹下派、二階派の内部不和と絡む格好で注目されているのが石破派だ。石破派は石破茂元幹事長を首相の座に押し上げることを目的に結成された。ただ石破氏は総裁選に計4回立候補したがいずれも敗北。9月の総裁選は自身が出馬せず、小泉進次郞前環境相と共に河野太郎前ワクチン担当相を支援した。安倍晋三、麻生太郎両元首相や甘利氏ら「3A」と呼ばれる実力者に対峙し、党内刷新を訴えた運動は3人の頭文字を取って「小石河連合」として注目を集めた。しかし河野氏は決選投票で岸田氏に敗れ、小石河3氏は人事で十分な処遇はされなかった。また、菅義偉前首相が制した昨年の総裁選後、石破派は伊藤達也元金融担当相、山本有二元農相らベテラン、中堅の退会が相次いだ。最側近だった鴨下一郎元環境相も今回の衆院選に出ず引退。現在10人余りまで会員が減っている。

だが石破派には、石破氏の国民、党員人気の高さという大きな「資産」がある。石破氏は今回の衆院選でも応援依頼が引く手あまたで列島を駆け巡り、地元鳥取1区にはほとんど入らなかった。しかし小選挙区で84%超の得票率で圧勝し、甘利氏とは対照的な結果となった。このため竹下派、二階派が分裂した場合に、割れた片方の「結婚相手」として選ばれるのではないかとの観測がある。実際、石破氏は人口減で合区となった参院鳥取・島根選挙区で、島根側を拠点とする、ドン青木氏の長男一彦氏を支援し、当選に貢献。青木氏とは現在も一定の関係を維持している。また石破氏は、武田氏とは同じ防衛関係議員の先輩後輩で気脈を通じる。ベテラン議員の一人はこうした事情を背景に「石破派は参院竹下派とも、二階派内の武田氏に近いグループとも、いずれも親和性がある。どちらかと、あるいは3者まとめて合流に発展する可能性がある」と分析。武田氏と菅前首相が良好な関係にあることを踏まえ「菅氏に近い若手議員らでつくるグループや、武田氏に近い面々、石破派の合流といったパターンも考えられる」とも話す。

「大将として申し訳ない。本当に申し訳ない」。自民党の石原伸晃元幹事長は衆院選で落選が決まり、事務所で支援者らに深く頭を下げた。石原氏は当選10回で、石原派会長を務めている。今回、小選挙区(東京8区)で、当選した立憲民主党新人に3万票を超す差をつけられ、比例復活も叶わず議席を失った。石原派は会員数一桁の最小派閥であり「親分不在」は存亡の危機に直結する。石原派は当面、実力者である森山裕前国対委員長が中心となって運営するとみられる。ただ派内に総裁候補といった求心力を保てる人材は見当たらず、今後の展望は開けていない。このため遅かれ早かれ他派閥などとの合流が課題となる可能性は十分にある。森山氏は安倍、菅政権で国対委員長を務め、菅、二階氏とは良好な関係にあり、石破氏とも悪くないとされる。合従連衡が起きた場合、絡んでくるケースは大いにあり得る訳だ。組み合わせや順番のパターンは数々考えられるが、例えば「まずは石原、石破両派の『弱者連合』からスタートすることもある」(ベテラン議員)との見方も出ている。

7613とはずがたり:2021/11/08(月) 22:32:14
2021.11.08 11:00
NEWSポストセブン
野田聖子氏 石原派、石破派の残党集めで「野田派旗揚げ」なるか
https://www.news-postseven.com/archives/20211108_1705335.html?DETAIL

 総選挙が終わって自民党では“ポスト岸田”をにらんだ動きが始まっている。安倍晋三・元首相の後見によって総裁選で予想以上の健闘を見せた高市早苗・自民党政調会長が存在感を増しているのに対し、それに激しくライバル意識を燃やしているのが野田聖子・こども政策担当相だ。

 2人は同学年で初当選も同じ。政治キャリアも似ている。高市氏は旧新進党から自民党入り、野田氏は郵政民営化に造反し、1度は自民党離党に追い込まれ、その後、復党した。いずれも総務大臣、自民党3役を務め、派閥を離脱して現在は無派閥というところも重なり合う。

 総選挙の“応援合戦”でも、野田氏は高市氏や河野太郎氏という総裁選のライバルに負けじと全国を回ってアピールした。その野田氏が選挙戦最終盤、10月30日(投開票日前日)に二階俊博・前幹事長の地元・和歌山県に応援に入ったことが党内の一部の憶測を呼んでいる。

 二階氏は今回、地元に張り付いて個人演説会を重ねるなど異例の熱の入れ方だったとはいえ、対立候補は共産党候補で「最初から負けることはない選挙」(自民選対)と言われていた。それでも野田氏があえて応援に行ったのは、「総裁選で二階派から推薦人を借りたお礼をするため」(同前)というのが党内の見方だ。

 だが、野田氏の“二階詣で”はもっと先を見据えた動きだという。二階派幹部が語る。

「総裁選の推薦人集めに苦労してきた野田は次の総裁選に確実に出馬できるように自前のグループ(政策勉強会)を作ろうとしている。今回の選挙でも自分の推薦人の選挙区を重点的に応援して回っていた。二階さんの地元に入ったのは御礼の意味だけではなく、近い将来の野田グループ旗揚げに協力を求めるための布石。二階さんは来る者拒まずの人だから野田の応援を喜んでいたし、協力してもいいと考えているようだ」

 野田氏は過去2回の総裁選(2015年、2018年)に出馬を目指しながら、出馬に必要な議員20人の推薦人が足りずに断念。その後、「女性議員増」を訴えて超党派の勉強会を開くなどシンパ議員を増やそうとしてきたものの、9月の総裁選ではやはり推薦人集めが難航し、結局、二階派から8人の推薦人を借りてなんとか出馬できた。

 そこで総裁選の後も自分を支持してくれた議員を集めた会合を続け、「次」をにらんで「野田グループ結成」を目指しているが、「野田グループにするにはメンバーが躊躇する。派閥に所属している議員は親分の許しがなければ政策集団には参加しにくい」(同前)という。そこで親分の二階氏を口説く必要があった。

 二階氏の“お墨付き”があれば、野田グループの旗揚げに弾みがつくはずだった。ところが、である。総選挙の結果はそんな野田氏にとって厳しいものだった。

 自民党全体では善戦したとはいえ、野田氏の推薦人(衆院は10人)は2人が引退したうえ、二階派の神谷昇氏(大阪18区)、出畑実氏(比例南関東ブロック)、福井照氏(比例四国ブロック)、無派閥の木村弥生氏(京都3区)らが次々に落選して衆院はわずか4人しか残らなかった。グループ結成には大きな痛手だろう。野田氏に近い自民党閣僚経験者が語る。

「総選挙では石原派が会長の石原伸晃氏と会長代行の野田毅氏らが落選して派閥解体の危機、石破派も12人に減って存続が危ぶまれている。石原派にも石破派にも野田シンパがいるから、野田としては両派からこぼれた議員を勧誘して落選した推薦人の分をカバーするしかないのでは」

 主を失った、あるいは主が力を失った“残党”を集めきれるか。悲願のグループ旗揚げはまだ先が長そうだ。

7614チバQ:2021/11/09(火) 08:03:32
https://news.yahoo.co.jp/articles/9377b022cac37d41764736d531ebddf2e18c37a3
林芳正氏の鞍替えで「ポスト岸田」抗争激化の内幕
11/9(火) 4:31配信
 与野党が激突した10・31衆院選は、自民党が単独で絶対安定多数の261議席を獲得、公明党(32議席)を加えた与党合計でも公示前勢力(305議席)に迫る293議席と事前の苦戦予想を覆して勝利した。

 国民の信任を受けた岸田文雄首相は、11月10日召集の特別国会冒頭での首相指名を受け、第2次岸田政権を同夜に発足させる。そうした中、自民党内では、衆院山口3区で参院から鞍替えした林芳正元文科相が圧勝し、「次回以降の総裁選への挑戦権を獲得した」(自民幹部)ことが注目されている。

 当初、林氏の鞍替え出馬には自民党内の賛否が交錯、当選10回で現職だった河村健夫元官房長官との激しい公認争いは「山口3区の乱」と呼ばれた。しかし、衆院選公示直前に河村氏が不出馬・政界引退を表明したことで、表向きは“円満決着”の形となった。

 ただ、対立と迷走を繰り返した公認争いの舞台裏は「政争そのもの」(岸田派幹部)だった。総裁選をめぐる党内の権力闘争だけでなく、次期衆院選の公認争いに「ポスト岸田」まで絡む「まさに権謀術数のるつぼ」(自民長老)だったのが実態だ。 

■二階氏の後ろ盾を失った河村氏

 林氏は岸田派ナンバー2の座長で、河村氏は自民党二階派の会長代行だった。このため山口3区の公認争いは、岸田、二階両派のメンツを懸けた代理戦争となった。しかし、総裁選での岸田氏勝利で、幹事長だった二階俊博氏が「自民最高実力者」の座から追われたことが状況を一変させた。

 甘利明幹事長(衆院選後に辞任)を軸とする新執行部の判断で、それまでの「現職優先」方針が覆り、結果的に二階氏という後ろ盾を失った河村氏が涙を飲んだ。もちろん二階派は激しく反発したが、党の情勢調査で河村氏が劣勢と主張する執行部に押し切られた。

 河村氏は引退の交換条件として後継者の長男・建一氏の比例優遇を求め、遠藤利明選対委員長も河村氏の党への貢献を評価して、いったんは10月15日に建一氏の比例中国ブロックでの上位登載を内定した。しかし、翌16日に党山口県連から「(建一氏は)県連とは何ら関わりのない候補」とする抗議文が提出されたことで、それが覆った。

 この異例のドタバタ劇の中心人物は、山口県連会長の岸信夫防衛相だった。県連の抗議文には、比例中国ブロックの単独上位登載候補に建一氏を外して、現職の杉田水脈(みお)氏を選ぶよう強く求める内容が盛り込まれていた。

 これを踏まえて、党執行部は建一氏を当選確実な比例中国ブロック単独候補としての上位登載から外し、縁もゆかりもない同北関東ブロックでの比例32位の単独比例候補に決定。結果的に同ブロックでの小選挙区落選者の増加で、建一氏は次点で落選した。

 県連会長の岸氏は安倍晋三元首相の実弟で、杉田氏は安倍氏の後押しを受けて前回衆院選でも単独比例上位で当選した人物。今回の騒動でも、安倍氏は直接、遠藤選対委員長らに杉田氏の上位登載を強く要求したとされる。こうした経過から、党内では「山口のドンの安倍さんが河村家を地元から追い出すための陰謀」(若手)との臆測が飛び交った。

7615チバQ:2021/11/09(火) 08:03:54
■山口の定数減で次期衆院選の公認争いは熾烈に

 というのも、次期衆院選では山口県の小選挙区がこれまでの4から3に減る予定で、今回当選した安倍(4区)、岸(2区)両氏に高村正大氏(1区)、林氏(3区)の4人の現職のうち、3人が小選挙区公認候補となる見込み。当然、次期衆院選に向けた公認争いは熾烈を極めることなる。

 高村氏の父・正彦氏は党副総裁として第2次安倍政権を支え、安倍氏とも極めて親しい関係だ。ただ、林氏は安倍家と肩を並べる山口の名門政治家一家の跡継ぎ。安倍氏の父・晋太郎元外相(故人)と林氏の父・義郎元蔵相(同)は中選挙区時代に「安倍家vs.林家」の激しい覇権争いを展開しただけに、「次は高村氏がはじき出されるのでは」(山口県連幹部)ともささやかれている。

 さらに状況を複雑にしているのは、すでに林氏が岸田派(宏池会)の次期総裁候補として、「ポスト岸田」での総裁選出馬を目指していることだ。「林氏は近い将来、岸田首相の後継者として岸田派の林派への衣替えを狙う」(岸田派幹部)との見方が少なくない。

 今回の衆院選での自民勝利を受け、来夏の参院選でも与党が改選過半数を確保すれば、「岸田首相の3年の任期まっとうがほぼ確実」(自民幹部)となる。その場合「岸田さんは任期中の解散は考えず、コロナ対策と経済再生に専念して任期満了で退陣する意向」(側近)だとされる。

 そうなれば、自動的に総裁任期が切れる3年後の9月には、「ポスト岸田」の総裁選が実施されることになる。現状では先の総裁選で岸田氏と競り合った河野太郎自民党広報本部長や高市早苗政調会長が次期総裁の有力候補と目されている。

 ただ、岸田首相が、小選挙区で敗れて比例復活を余儀なくされた責任をとって辞任表明した甘利前幹事長の後任に旧竹下派会長代行の茂木敏充前外相を起用したことで、「茂木氏も次期総裁の有力候補に躍り出た」(閣僚経験者)のは間違いない。

 さらに、岸田首相は後任外相に衆院入りしたばかりの林氏を充てる意向だ。林氏は10月上旬に発売された月刊誌で「次の総理はこの私」と宣言しており、岸田首相が任期満了で退陣すれば、こちらもポスト岸田の有力候補になりうる。

■山口では「安倍・林戦争」が激化へ

 その一方で、安倍氏周辺はこうした動きに不快感を露わにしている。山口県の自民衆参議員をみれば、10月24日の参院山口補欠選挙で当選した北村経夫氏や来夏参院選での改選の江島潔氏も安倍氏側近で、「林氏の次期総裁選出馬など許さない雰囲気」(安倍氏側近)とされる。

 もともと、林氏の決意表明は、ポスト岸田の総裁選が3年後の9月となることを前提としたものだ。ただ、岸田首相は第2次政権発足後も岸田派会長にとどまる意向とされ、今回の「林外相」人事も、「林氏が岸田派の実権を握ることへの牽制」(岸田派幹部)とのうがった見方もある。

 ただ、岸田氏が3年の任期を超えてのさらなる長期政権を目指さない限り、任期満了を受けて3年後の9月に実施される総裁選は、ポスト岸田の戦いとなる。このため、今後の3年間は、首相を輩出してきた山口県の覇権をめぐる「安倍・林戦争」が激化し、そのこと自体が党内権力闘争を含む政局混乱の要因となることは避けられそうもない。

泉 宏 :政治ジャーナリスト

7616チバQ:2021/11/09(火) 08:10:37
2022年02月 北京冬季オリンピック
2022年07月 参院選
2024年07月 都知事選
2024年09月 自民党総裁任期
2025年05月〜大阪万博
2025年10月 衆院任期満了

7617チバQ:2021/11/09(火) 08:33:23
https://news.yahoo.co.jp/articles/cab908e59699a62bc20603389e82db55dd71928c
安倍氏と菅氏“敵の敵は味方”タッグ結成なら「高市早苗総理」誕生も
11/9(火) 7:15配信

NEWSポストセブン
「大安倍派」の旗揚げで、岸田文雄首相どうする(写真/共同通信社)

 キングメーカーの安倍晋三・元首相は総選挙で岸田文雄首相を十分脅かせる「数の力」を維持した。自民党の善戦で安倍チルドレンの多くが生き残り、「魔の3回生」も9割が4回生となった。そしていよいよ悲願だった最大派閥・細田派の会長に就任し、名実ともに「安倍派」へと衣替えさせる日が近づいている。11月10日に召集される特別国会で、細田派会長の細田博之氏が衆院議長に就任することが内定し、派閥の代替わりのチャンスが来た。

【写真】両手を広げる、薄いピンクのネクタイ姿の安倍晋三氏

 議長は政治的中立を保つために離党するのが国会の慣例で、同時に派閥を離脱する。前衆院議長の大島理森氏も議長就任時に大島派会長を退任し、山東派(現在は麻生派に吸収合併)に衣替えした。

 実は、安倍氏には簡単には会長を継げない事情があった。政治ジャーナリストの野上忠興氏が語る。

「安倍氏は最初の首相就任時に清和研を離脱して以来、派閥に戻らなかった。2012年の総裁選では派閥から止められながら出馬して当時の清和研会長だった町村信孝氏と争い、首相に返り咲いても意趣返しで官房長官に無派閥の菅義偉氏を起用するなど細田派を重用しなかった。だから派内のベテラン組には安倍氏の派閥会長就任に強いアレルギーがある」

 そこで安倍氏は今回の総選挙で細田派候補の選挙区を重点的に応援に回り、恩を売って会長就任に向けた地ならしをしてきた。総仕上げが、細田氏を議長に祭りあげて会長の座を空けさせる人事だ。細田派中堅は、「細田議長就任後に開かれる派閥総会で安倍さんの復帰と会長就任が正式に承認される見通し」と言う。

 そうなれば、安倍氏は最大派閥の領袖としての発言力と、派閥横断的な安倍チルドレン勢力への影響力という2つの「数の力」を持つ。「大安倍派」の誕生だ。

 今の安倍氏は「大田中派」を率いて“闇将軍”と呼ばれた田中角栄氏と重なると指摘するのは、角栄氏の番記者だったジャーナリストの田中良紹氏だ。

「田中角栄は最大派閥の力で鈴木善幸、中曽根康弘を次々に首相に担ぎ上げたが、キングメーカーに甘んじるのではなく、自らの総理復帰を念頭に置いていた。だから総理は“ボロ神輿”で力が弱いほうがいいし、派内にも後継者、総裁候補をつくらなかった。

 安倍氏も同じだ。9月の総裁選には細田派から安倍氏と近い下村博文氏が出馬に動いたが、協力しなかったばかりか、無派閥の高市早苗氏を担ぎ出した。派内から総裁候補が出る動きを挫くのは自身3度目の首相登板を考えているからでしょう」

 だが、かつての角栄氏は田中派が141人と勢力最大になった途端、竹下登氏と金丸信氏に派内クーデターを起こされて病に倒れ、時の中曽根首相は角栄氏の影響下から独立した。

 安倍氏の誤算も、“傀儡”にするはずだった岸田文雄・首相が本気で独り立ちに向けて動き出したことだ。

「岸田首相が人事で甘利明氏や麻生派を重視してきたのは、岸田派、麻生派、谷垣グループが1つになる大宏池会構想で最大派閥の細田派に対抗し、安倍氏の力を削ぎたいという考えがある。

 今回の茂木敏充氏の幹事長起用も旧竹下派を味方に取り込むためです。安倍氏には、そうした岸田首相の行動がかつて“総理にしてくれた恩人”の角栄排除に動いた中曽根と重なって見えるから一層不信感と警戒感を強めている」(同前)

 安倍側近として知られる青山繁晴・自民党参院議員は、岸田首相と安倍氏の抗争の舞台裏をこう語る。

「大宏池会構想というものがあって、岸田派と麻生派と谷垣グループを統合し、大きな大宏池会にして、安倍さんや細田さんの派閥よりはるか上に行ってしまおうというものです。そういう派閥次元のことを岸田さんも考えていると党内で言われていて、それで宏池会の中心人物である林芳正さんを外務大臣に持って来ると。

 しかし、そうすると総理も外務大臣もすべて大宏池会に向かっての動きになるから、派閥抗争につながるわけです。とくに安倍さんは黙っていないですよね」

 安倍氏が「数の力」を強めれば、岸田首相も総選挙で善戦したことで党内求心力が強まる。選挙が終わると同時に起きた岸田VS安倍の“見えざる戦争”は今、天秤がどちらに傾くかの均衡点にあるといっていい。

7618チバQ:2021/11/09(火) 08:33:42
タイミングは参院選前
 注目されるのは、安倍氏が「切り札」の高市氏をどのタイミングで使うかだろう。

「総選挙で思いのほか議席を得た岸田首相の力はこれからそれなりに強くなる。時間を置けば安倍氏は次第に押しやられ、不利になっていく。

 政治スケジュールを見ると、来年夏には参院選がある。総選挙で善戦したとはいえ、自民党内は現職幹事長だった甘利氏を落選させた岸田首相が選挙に強いとは思っていないから、安倍氏が高市氏を担いで“岸田降ろし”を仕掛けるなら参院選前のタイミングでしょう」(前出・田中氏)

 一方の岸田首相には大きな不安要因がある。新たな敵の出現だ。今回の総選挙では9月の自民党総裁選で“再起不能”に追い込まれたはずの菅前首相をはじめ、河野太郎氏、小泉進次郎氏、石破茂氏の「小石河トリオ」が全国を応援に回り、高市氏と並ぶ存在感を発揮した。“オレたちはまだ終わっていない”と反主流派が復権の糸口をつかんだ。

 これまでは安倍氏との権力闘争に全力を傾けることができた岸田首相だが、参院選を前に安倍―高市の“岸田降ろし”に連動して小石河が反岸田で動けば、腹背に敵を受けることになる。岸田VS安倍の権力闘争の最終場面では、この第3勢力の動きが鍵を握ることになる。

 ポイントは自民党内の権力バランスが総裁選当時と完全に変わっていることだ。

「小石河連合を数の力で打ち破った3Aトリオのうち甘利氏は失脚、大宏池会構想の提唱者の麻生太郎氏は岸田首相を支持しており、いまや3A体制は崩壊して敵味方に割れている。そこに岸田降ろしが起きたとき、菅氏や河野氏らが岸田首相側につくとは考えられない」(同前)

 反主流派のキーマンの菅氏にとって一番の政敵は政治手腕を全く評価していない岸田首相だ。3Aは自分を政権から引きずり降ろした敵ではあるが、もともと麻生氏や甘利氏とは肌が合わなかったのに対して、安倍氏は自分を官房長官、首相へと引き立ててくれた恩人でもある。

 3A体制が崩壊したことで、今度は安倍氏と菅氏が“敵の敵は味方”と手を組めば、まさかの来年6月政変、高市総理誕生のウルトラCもありうる。

※週刊ポスト2021年11月19・26日号

7619チバQ:2021/11/09(火) 10:23:16
https://news.yahoo.co.jp/articles/3001e853761b0b9978689bfaece66b895b2c8971
「10万円給付」誰に?いつ?自公の溝深く 首相には“苦い記憶”
11/9(火) 9:44配信

西日本新聞
イメージ(本文とは直接関係ありません)

 新型コロナウイルス禍に対応した経済対策の柱となる18歳以下の子どもへの10万円給付を巡り、自民、公明の両幹事長が8日、国会内で初めて協議した。先の衆院選で公約に掲げた公明は一律給付にこだわる。自民には、所得制限のない給付は「ばらまき」批判を招くとして慎重な意見が根強い。両党の意見には溝が深く、着地点は見えない。

【画像】10万円一律給付のメリット・デメリット

 「基本的な考え方は尊重したい。どこまで必要か議論が必要だ」。会談後、自民の茂木敏充幹事長は記者団に慎重な姿勢をにじませた。一方、公明の石井啓一幹事長は使途を限定したクーポン券などの併用も検討するとしながら「一律というのがわれわれの考えだ」と譲らなかった。

 「未来応援給付」と銘打った経済対策は公明の衆院選の目玉公約で、山口那津男代表は街頭演説で必ず触れ、所得制限も「親の所得格差が子どもの分断を生む」と訴えてきた。10万円を所得制限を設けずに満額給付すれば2兆円程度が必要と試算されている。

 3日には竹内譲政調会長が自身のツイッターに「100%実現する」と宣言。8日には首相官邸を訪れ、松野博一官房長官に要望書を提出。竹内氏は記者団に対し、公約を実現できなければ「国民への背信行為になる」と強い覚悟を示した。党内には「公明の支援で自民が接戦区を制した」という自負もあり、強気の姿勢を後押しする。

 一方、自民は公約で子育て世帯や非正規雇用者への支援を掲げていた。高市早苗政調会長はこの日、一律給付は「自民党の公約と全く内容が違う。お困りの方にやるべきだ」と真っ向から否定した。念頭にあるのが、富裕層を含めた一律の給付は政策効果の薄い「ばらまき」との批判だ。

 一律10万円を配った昨年の特別定額給付金の7割が貯蓄に回ったという指摘もある。自民ベテランは「富裕層にも配るのは不公平だと抗議がきている。一気に逆風にさらされる」と懸念する。

 岸田文雄首相にも苦い記憶がある。政調会長だった昨春、困窮世帯を中心に1世帯30万円を配る補正予算案をいったん決定していたのに、土壇場で公明に押し切られ、1人10万円に変更となった。政策実現力に疑問符が付き、求心力低下を招いた。閣僚経験者は「丸のみすれば蒸し返され、首相にも傷が付く」と漏らす。

 来年夏には参院選を控える。選挙協力を得たい公明との対立は避けたい本音ものぞく。ある中堅は「衆院選直後だし丸のみしてもいい。連立政権の宿命だ」

 両幹事長は9日にも再び支援の対象について協議する。首相周辺は首相の思いをこう代弁する。「困った人に届けたいという思いは今も同じだ」

 (大坪拓也、前田倫之、河合仁志)

7620チバQ:2021/11/09(火) 10:24:56
これだと思いますよ。
選挙には勝ったのに、3Aの影響力を削げたのは大きい

https://news.yahoo.co.jp/articles/43a5cabddc424f3f19ec092b502e4619bb2820c0
甘利落選は幸運だった…?岸田首相「持ってる男」説が漂うワケ
11/9(火) 10:02配信

FRIDAY

甘利明氏の「選挙区敗北」でまさかの幹事長交代……今回の衆院選で思わぬ異常事態に見舞われた岸田政権だが、トータルで見れば選挙は「勝利」と言っていい内容。「全体安定多数(361議席)」を自民党単独で確保した岸田首相に、「実は持っている男なんじゃないか」という評判が立ち始めている――。


◆「早いうちに切れてよかった」

今回の選挙で石原伸晃元幹事長、野田毅元自治相、平井卓也前デジタル相、桜田義孝元五輪担当相など閣僚経験者が続々小選挙区で落選したが、なかでも現職幹事長の小選挙区での落選は史上初。投開票日の夜、甘利氏は岸田文雄総理・総裁に辞任を申し出た。

客観的に見れば幹事長の落選は党の大失態。党首の責任問題に及んでもおかしくはないのだが、自民党内では「選挙によって、早いうちに甘利さんを切れたのは、ラッキーだったのでは」という声が聞こえてくるのだ。

「甘利幹事長はキングメーカーである安倍晋三、麻生太郎両氏と近く、『ウラ総理』『影の首相』と呼ばれ、岸田総理の人事に口を挟んでいました。政治家としての実力はあっても、『岸田政権は俺たちが牛耳ってやる』という野心がほとばしっていた。甘利さんの落選時こそ、岸田自民党の危機になると思われたが、選挙が終わってみれば、有権者は甘利さんの落選のことなどすぐに関心ごとではなくなった。予想よりはるかに早く『甘利ショック』が収束したので、『あの落選はむしろ政権にとっては幸運だったのでは』という評価になっています」(岸田派の中堅議員)

目下の懸念として挙がっているのは、環境大臣の山口壯氏の「スキャンダル報道」だという。

「山口大臣の秘書給与ピンハネ疑惑やパワハラ疑惑が相次いで報じられています。岸田政権としては早く火消しをしたいところだが、実は山口環境相も甘利氏のゴリ押しの結果、入閣した人物。万が一大臣を辞任するような事態になっても、一時的には混乱するだろうが、長い目で見ればプラスになるのでは、なんて声もあるほどです。甘利さんが失墜したことで、そのあたりの判断にも気を遣う必要がなくなった」(政治部記者)

内閣が「純化」されることで、岸田首相はこれから本当にやりたかったことに着手できる、と前出の岸田派中堅議員は言う、

「岸田派で財務官僚出身の木原誠二官房副長官は、緊急時は別としても基本的には財政拡張政策に否定的。アベノミクスを推進してきた甘利一派との間で『アベノミクスの出口戦略』の綱引きが続いていた。岸田政権の成り立ち上、アベノミクスの否定はご法度だったが、今後はタイミングを見計らい、大企業の内部留保資484兆円への課税や富裕層への課税強化を打ち出し、中間層に分配する。

安倍・菅政権では富裕層への恩恵策や貧困層への最低限の手当はあったが、中間層への支援は抜け落ちていた。中間層に恩恵を与え、所得を上げることで『岸田カラー』を出していく予定です」

岸田政権が安定感を増す一方で、野党第一党の立憲民主党には「お家芸」ともいえる内部争いが勃発している。

「これもまた、岸田さんにとっては幸運。野党がまとまらないなか特別国会は乗り切れそうで、来夏の参院選に向けて、ゆとりも生まれます。

岸田会長の持ち味である安定感は、平時のなかでこそ活きてくる。COP26で外交デビューとなったが、外務大臣を戦後最長の4年8か月務めた経験があるため、世界の首脳とファーストネームで会話でき、おどおどした様子もない。

以前のように会長にショートメールを送ってもすぐに返事はこなくなったが、岸田派内で、『会長は持ってる』『長期政権となるかも』と期待もあがっている」(同中堅議員)

今回の総選挙の結果を、米ニューヨーク・タイムズは「カリスマ不足で知られる岸田文雄総理を選んだにもかかわらず、自民党が勝利した」と報じた。

98年の就任時、支持率32%と人気のなかった小渕敬三総理は、米メディアから「冷めたピザほどの魅力しかない」と酷評された。しかし、その後小渕総理は金融危機を乗り越えるなど着実に成果を出し、人気を博した。ビートたけしは「冷めたピザ」と酷評された小渕総理のことを「海の家のラーメン屋」と評した。期待せずに食べてみたら思いの外、美味しかった、という意味だ。「岸田家のラーメン」はどのような味となるか。

取材・文:岩崎大輔

FRIDAYデジタル

7621チバQ:2021/11/10(水) 07:57:31
https://news.yahoo.co.jp/articles/ba726e6641211a5eb75d1a8ab764dee4e6445e00
自民党の「新権力」を制するのは誰だ 甘利氏「三日天下」で混迷〈週刊朝日〉
11/10(水) 7:00配信

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甘利明前幹事長 (c)朝日新聞社

 衆院選は与党圧勝で幕を閉じた。ただ、自民は党重鎮の落選が相次ぎ、惨敗した立憲民主も枝野幸男代表の辞任表明で混乱が続く。永田町は世代交代の季節を迎え、そして、岸田文雄首相と安倍晋三元首相の権力闘争は新たなステージに入った。

【自民党各派閥の所属議員数はこちら】

*  *  *

 すべて計算通りのはずだった。自民党総裁選で国民の注目を集め、新首相の下で衆院選を実施。自民党は15議席減らしたものの、単独で国会を安定的に運営できる「絶対安定多数」の261議席を獲得した。岸田文雄首相の大きな“戦果”だ。

 ところが、順風満帆な船出は、いきなり大きく揺らいだ。党幹事長に就任したばかりの甘利明衆院議員が小選挙区で落選し、役職を辞任したのだ。新政権では甘利氏の立ち上げた勉強会「さいこう日本」のメンバーらが要職で起用され、甘利氏は首相の「後見人」として権力の中枢に躍り出たかに見えたが、まさかの“三日天下”に終わった。

「甘利さんは、もともと幹事長就任には消極的だった。政治とカネの問題で爆弾を抱えているから、いつでも幹事長を辞めると腹をくくっていました。それでも、安倍晋三元首相や麻生太郎副総裁と適切な距離を保てる甘利さんは、岸田首相も頼りにしたい存在だったはずです」(自民党関係者)

 甘利氏の退場で生じた権力の空白を誰が埋めるかをめぐり、水面下のバトルがすでに始まっている。その行方は、各派閥の再編と密接に関わる。


 まず、党内最大派閥の細田派(清和会)。大島理森前衆院議長が政界を引退したことで、同派会長の細田博之元幹事長が次の議長に就任する見通し。議長は慣例で党を離れるため、会長の座が空席になってしまう。

 そこで党内では、安倍氏に近い議員を中心に細田派を引き継いだ「安倍派」の立ち上げに期待する声が出ており、11月8日には、安倍氏が細田派次期会長に就任する見通しだと報じられた。総裁選で健闘した高市早苗政調会長も、後ろ盾である安倍氏の派閥復帰を歓迎しているという。

 だが、この案には反発もある。政治ジャーナリストの角谷浩一氏は言う。

「安倍氏が総裁選で無派閥の高市氏を支援したことで、細田派の総裁候補になるはずだった下村博文前政調会長や萩生田光一経済産業相らは立候補すらできませんでした。現在でも細田派内では安倍氏のとった行動に遺恨があります。その中で、安倍氏が派閥会長として高市氏を次の首相候補にしようとすれば、細田派内の不満はさらに高まることになります」

 安倍派が誕生すれば、党内のパワーバランスは一気に安倍・高市ペアに傾く。岸田氏も、そのことを意識して細田派の「分断工作」を仕掛けているとの見方もある。


 もともと清和会は、安倍氏の祖父である岸信介元首相や父の安倍晋太郎元外相の流れをくむ「安倍系」と、福田赳夫・福田康夫両元首相の系譜に連なる「福田系」の二つの流れがある。細田氏は福田系で、岸田政権の発足に伴って起用された松野博一官房長官や福田達夫総務会長も同じだ。別の自民党関係者は言う。

「岸田氏は、党内最大派閥の細田派を無視して政権運営はできません。一方で、細田派で安倍氏の影響力が強まれば『キングメーカー』になってしまう。そこで、岸田氏は細田派でも福田系の議員を人事で優遇した。安倍氏は、派閥の論理を無視して高市氏支援に動いたわけですから、人事に不満があっても強く言えないんです」

 岸田氏が安倍・高市ペアに対抗するためのキーマンになりそうなのが、今回の衆院選山口3区に参議院から鞍替え出馬して初当選した林芳正元文部科学相だ。

7622チバQ:2021/11/10(水) 07:57:53
◆先代からの因縁 安倍vs.林の戦争

 林氏の父である林義郎元厚生相は、中選挙区制時代の旧山口1区で安倍晋太郎氏と激しく闘った。その因縁は今でも残っていて、山口県内の保守層は安倍派と林派に色分けされているほどだ。

 父の代から続く安倍氏の“ライバル”林芳正氏は、岸田派の実質ナンバー2。現在、空席となっている外相に起用される見込みだ。

「林氏は岸田派の次の会長候補で、甘利氏の後任の幹事長に林氏を推す声もありました。ただ、岸田派が幹事長職まで取るのは党内のバランスが悪い。それで外相に就任する可能性が出てきました」(首相周辺)

 安倍氏と林氏の因縁は、次期衆院選でさらに激しくなると予想される。林氏にすれば、今回の鞍替えは山口3区の現職だった河村建夫元官房長官を引退に追い込んでまで得た議席だったが、次回の衆院選では山口県内の小選挙区の定数は4から3に減る見込みだ。一方、山口2区は細田派安倍系の岸信夫防衛相が盤石の強さを保っていて、安倍氏としては自らの地盤である山口4区とともに譲れない選挙区だ。

「安倍氏は次期衆院選での定数削減を見越し、河村建夫氏の長男である建一氏に比例中国ブロックからの出馬すら認めなかった。結局、建一氏は北関東ブロックの比例単独候補として出馬させられ、落選した。山口は自民党が圧倒的に強い選挙区なだけに自民議員同士の対立が激しく、次期衆院選でどうなるかは見通せません」(同)

(本誌・西岡千史、亀井洋志/AERA dot.編集部・今西憲之)

※週刊朝日  2021年11月19日号

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7623チバQ:2021/11/10(水) 10:20:30
https://news.yahoo.co.jp/articles/bb6dab089ed37f49560f6b9f53253f8f18a9bc6b
二階派は弱体化も再び勢力拡大か 自民圧勝も岸田派に不安材料あり〈週刊朝日〉
11/10(水) 8:00配信

AERA dot.
「冷や飯組」の二階俊博・自民党元幹事長 (c)朝日新聞社

 岸田政権の“時限爆弾”になるのではないかと不安視されるのが、甘利明氏の後任に指名された茂木敏充新幹事長だ。霞が関官僚は言う。

【自民党各派閥の所属議員数はこちら】

「茂木さんは、頭の回転が速いのは誰もが認めるところ。一方で、官僚に怒鳴ることはしょっちゅうで、性格はワガママ。官僚にとってもこの人事は脅威です」

 茂木氏の「パワハラ気質」は、これまでも繰り返し問題になってきた。2019年には、霞が関界隈で官僚が作成した茂木氏の“接待マニュアル”を本誌が入手し、その中身を報じたこともある。

 マニュアルには食事の好みや室温、マッサージ師の派遣は女性が望ましいこと、禁煙の風潮が世の中で強まるなか、ヘビースモーカーの茂木氏のために喫煙可能場所のリストを作成することなどが書かれていた。


「政治とカネ」の疑惑もある。茂木氏の資金管理団体から寄付を受ける政治団体「茂木敏充後援会総連合会」では、2016〜19年の4年間で1億2千万円以上の使途不明金が発覚したと昨年12月に報じられた。当時、茂木氏は「法令にのっとり処理、報告している」と説明したが、資金の具体的な用途は明らかにしなかった。

 規制緩和をめぐる業者との関係も気になる。今年の通常国会では、4月に解禁となった看護師の介護・福祉施設への日雇い派遣をめぐり、労働条件の悪化につながりかねないと、野党から批判が相次いだ。野党議員の秘書が言う。

◆二階派は弱体化 捲土重来を狙う

「解禁のきっかけは、政府の『規制改革ホットライン』へのNPO法人・日本派遣看護師協会の提案。この協会設立に看護師派遣会社『スーパーナース』の滝口進会長が関与していたことから、『利益誘導だ』と批判された。滝口氏は茂木氏の支援者だったんです」

 日本派遣看護師協会が規制改革を提案したのは18年5月。当時、茂木氏は経済再生相で、規制改革に関する会議に出席することもあった。

 滝口氏は法人や個人の名義で、11〜18年の間に茂木氏に対して少なくとも965万円の寄付をしている。さらに、滝口氏が創業した日本メディカルビジネスやスーパーナースの未公開株を茂木氏が保有していることも判明している。こうした事実について、看護師の日雇い派遣解禁と茂木氏の関係が国会で取り上げられたこともある。

 茂木氏との関係について滝口氏を取材すると、このように回答した。

「茂木さんとは1996年ごろに共通の知人を通じて知り合いました。優秀かつ面白い方で、後に献金を依頼されて寄付をするようになりました。それでも、茂木さんに看護師派遣の問題について依頼したことはありません。そもそも、規制改革の担当大臣は別の方でしたし、政治家に働きかけをしたからといって会議の決定が変わるような組織ではありませんから」

 国会議員に提出が義務づけられている資産に関する報告書によると、茂木氏は14年には滝口氏が創業した日本メディカルビジネス社の株を36株保有。その後、15年の報告書からは株式の保有一覧から消え、20年の菅義偉内閣の発足に伴う閣僚の資産公開では、日本メディカルビジネス社36株を再び保有し、スーパーナース社の36株を新たに保有していることが判明した。政務三役在任中の株取引は大臣規範で自粛が求められている。滝口氏は言う。

「日本メディカルビジネス社の株については、株を保有している方から譲り受けたか、購入されたようです。私は関与していません。茂木さんは『いつもお世話になっているので、株を持ちました』と話していました。スーパーナースの株については、18年4月に日本メディカルビジネス社から子会社として独立した際に、株式が自動的にスピンオフ(割り当て)されたものです。弊社には、これまで茂木さんが株式を誰かに譲渡し、名義変更した記録はありません」

 滝口氏は、国会で看護師の日雇い派遣一部解禁が問題になったことについて「多様な働き方のニーズに合わせておかしな制度を改めてほしいと訴えただけのことで、利益誘導と言われるのは心外です」と話す。茂木氏の事務所に滝口氏との関係などについてたずねる質問状を送ったが、期限までに回答はなかった。前出の自民党関係者は、こう話す。

7624チバQ:2021/11/10(水) 10:20:41
「茂木さんが幹事長として仕事がうまくできなければ、総理候補から消えることになる。岸田首相も党内第3派閥の竹下派に配慮したかのようにみせて、なかなか厳しい人事をしますよね」

 一方、菅義偉前首相の「後ろ盾」として権勢を振るった二階俊博元幹事長の存在感は、めっきり薄くなっている。衆院選では、自身の選挙区では圧勝したものの、二階派は10人が落選し、37人となってしまった。

 地元ではすでに、「誰が後継者となるのか」という話題で持ち切りだという。長男の俊樹氏が後継者と言われてきたが、今回の選挙で二階氏に付き添っていたのが、数年前に大手航空会社を退職して秘書になったという三男の伸康氏だ。

「今回は伸康氏が二階先生の活動のほとんどに付き添っていた。そして、二階先生に代わってマイクを握り、演説していましたね。これまでの選挙ではあまり見かけなかった。そつなく、二階先生の応援演説をこなす姿を見て、後継ぎは伸康氏と二階先生の腹は決まっているんじゃないかと感じました」(地元町議)

 地元には世耕弘成参院議員が衆院の二階氏の選挙区へ鞍替え出馬することへの待望論もあるという。今後は後継をめぐり、激しい駆け引きが行われそうだ。

 だが、二階氏は地元の情勢をよそに元気いっぱいだという。元幹事長の石原伸晃氏が落選して領袖を失った石原派や、12人まで減ってしまった石破派を取り込み、再び勢力拡大を狙っているという観測もある。

「二階氏は以前から石原派や石破派の議員に誘いをかけていたので、狙いにいくと思う」(二階派の国会議員)

 政治ジャーナリストの角谷浩一氏は言う。

「衆院選で自民が圧勝したことで、岸田首相に批判的なことを言う人は現在はいません。しかし、岸田派は勢力が弱く、派閥再編の結果次第では、情勢は一気に不安定になる。岸田首相にとっては、勝っても課題が多いといえます」

(本誌・西岡千史、亀井洋志/AERA dot.編集部・今西憲之)

※週刊朝日  2021年11月19日号

7625チバQ:2021/11/10(水) 10:36:21
https://www.jiji.com/jc/article?k=2021110901081&g=pol
自公折衷、にじむバラマキ感 参院選にらみスピード決着へ
2021年11月10日08時11分


 岸田政権が初めて策定する経済対策をめぐり、自民、公明両党の幹事長協議が9日、合意へ大きく前進した。焦点の現金給付で互いに歩み寄り、所得制限も導入する方向となった。来年夏の参院選をにらみスピード決着を優先したが、「バラマキ」感はぬぐえない。

 自民党の茂木敏充幹事長は前日に続く2回目の協議後、記者団に「進展があった」と明かした。公明党の石井啓一幹事長も「大きな成果だ」と強調した。
 自公の重要な政策協議はまずは政調会長同士で行われるのが通例だが、今回は最初から幹事長間の枠組みで始まった。自民党幹部は「それだけ政治マター化しているということだ」と解説した。4日に就任した茂木氏にとって手腕が試される最初の仕事となったが、自民内で懸念された「公明案丸のみ」は回避できた。
 公明党が先の衆院選で掲げたのは、18歳以下への一律10万円相当の支給。全額現金を想定していたが、自民党との協議で現金5万円を支給し、残りは5万円相当のクーポンを配る2段階の仕組みとなった。クーポン活用は使途を限定することで政策効果を高める狙いがある。ただ、茂木氏は、市町村によっては「現金で支払うことも可とする。柔軟に対応してもらう」と話し、使い道が自由になる可能性も排除しなかった。
 富裕層も含む一律給付には、世論だけでなく自民内からもバラマキ批判が根強かった。公明幹部も自民側に「所得制限はやむを得ない」と伝え、一律支給を断念した。自民党は衆院選公約で、非正規雇用者らへの経済的支援を訴えていたが、これも10万円給付とは別に実施する。自公双方の顔を立てた格好だ。
 一方、公明党が掲げたマイナンバーカード所有者への新たなポイント付与を実施することでも一致。健康保険証としての利用登録など、段階ごとに順次付与する仕組みを検討するのは、バラマキ感を和らげる狙いからだ。茂木氏は「マイナンバーカードの普及、消費喚起、生活の質の向上につなげていく」と語った。
 経済対策では財源も焦点となる。公明党は2020年度決算剰余金(約4兆5000億円)の活用を主張しているが、不足分は赤字国債で補うため、岸田政権でも借金頼みの姿勢は変わらない。自民党は参院選に向け、引き続き公明党支持者の票を当て込んでおり、同党に配慮した政権運営が続きそうだ。

7626チバQ:2021/11/10(水) 11:35:00
https://news.goo.ne.jp/article/jiji/politics/jiji-211109X847.html
岸田首相の看板政策で会議乱立=役割曖昧、混乱の恐れも
2021/11/09 19:48時事通信

 岸田文雄首相の看板政策実現に向けた政府の会議が乱立気味だ。先に立ち上げた「新しい資本主義実現会議」に続き、9日には四つの会議を設置した。首相は来夏の参院選に向けて実績づくりを急ぎたい考えだが、各会議の役割分担は曖昧なため混乱が生じる恐れもある。

 松野博一官房長官は9日の記者会見で、デジタル田園都市国家構想実現会議、デジタル臨時行政調査会、全世代型社会保障構築会議、公的価格評価検討委員会の4会議の設置を発表した。この後、社会保障の会議が早速開かれ、首相は有識者に「忌憚(きたん)のない意見をお願いする」と要請した。

 新しい資本主義実現会議は、首相が自民党総裁選や衆院選で掲げた「新しい資本主義」や「成長と分配の好循環」を具体化する組織だ。首相が議長を務め、関係閣僚や有識者で構成する。

 デジタル田園都市国家構想実現会議はデジタル技術による地方活性化が目的。デジタル臨調はデジタル、規制、行政の3改革を一体的に進める。全世代型社会保障構築会議は社会保障全般を検討し、その下部組織の公的価格評価検討委員会は看護・介護・保育の現場の収入アップを目指す。

 もっとも、各会議は公的価格評価検討委員会を除き対等で、役割の線引きは不鮮明だ。「成長と分配の好循環」は新しい資本主義実現会議だけでなく、経済財政諮問会議でもテーマとなる。

 デジタル分野では2会議の新設に加え、菅内閣からデジタル社会推進会議を受け継ぐ。それぞれ重なる部分があることは否定できない。デジタル臨調の役割は規制改革推進会議、行政改革推進会議と完全に重複するとの見方も出ている。

 政府内からは「各会議の違いをどう出せばいいのか分からない」(内閣府関係者)と戸惑いの声も漏れる。松野長官は会見で「しっかり連携して一体で議論を進めたい」と強調したが、与党からも「一体何がしたいのか。岸田カラーが全く見えてこない」(竹下派中堅)と懸念の声も出ている。

7627チバQ:2021/11/10(水) 19:30:50
https://news.goo.ne.jp/article/sankei/politics/sankei-_politics_policy_H5CBPI5SGNPIPDDZMM4C5DAKUM.html
第2次岸田政権 女性活躍担当補佐官に森雅子氏
2021/11/10 17:04産経新聞

第2次岸田政権 女性活躍担当補佐官に森雅子氏

森雅子氏(春名中撮影)

(産経新聞)

松野博一官房長官は10日夕、第2次岸田文雄内閣の閣僚名簿を発表した。岸田首相が兼務していた外相に林芳正元文部科学相を起用。新設の国際人権問題担当首相補佐官に中谷元・元防衛相、女性活躍担当首相補佐官に森雅子元法相をそれぞれ充てた。

7628チバQ:2021/11/10(水) 21:34:04
https://news.yahoo.co.jp/articles/d40c83064a9e4ba6e3dba20efebd9a4b47eec10f
第2次岸田内閣の顔ぶれ 外相に林芳正氏を起用、残る19人再任
11/10(水) 20:59配信
読売新聞オンライン
 第2次岸田内閣が10日夜、皇居での首相親任式と閣僚認証式を経て発足した。外相に林芳正・元文部科学相を起用し、その他の閣僚は全員再任した。


総理 岸田文雄
総務 金子恭之(再)
法務 古川禎久(再)
外務 林芳正
財務・金融 鈴木俊一(再)
文部科学 末松信介(再)
厚生労働 後藤茂之(再)
農林水産 金子原二郎(再)
経済産業 萩生田光一(再)
国土交通 斉藤鉄夫(再)
環境 山口壮(再)
防衛 岸信夫(再)
官房・拉致問題 松野博一(再)
デジタル・行政改革・規制改革 牧島かれん(再)
復興・沖縄・北方 西銘恒三郎(再)
国家公安・防災 二之湯智(再)
少子化・地方創生・女性活躍 野田聖子(再)
経済再生 山際大志郎(再)
経済安全保障 小林鷹之(再)
ワクチン・五輪 堀内詔子(再)
万博・消費者 若宮健嗣(再)

7629チバQ:2021/11/11(木) 08:30:06
https://news.yahoo.co.jp/articles/1f792d84d8297715c95978eadbaa4d88530be680
「林外相」に理解求める首相、安倍・麻生氏は「対中関係で間違ったメッセージ」と難色
11/10(水) 21:44配信
読売新聞オンライン
衆院議員として初登院し登院ボタンを押す林芳正氏(10日)

 岸田首相は10日に発足した第2次内閣で、外相に側近の林芳正・元文部科学相を起用した。自民党の安倍元首相や麻生副総裁が難色を示したが、強い意向で押し通した。林氏は首相が意欲を示す年内訪米に向けた米国との調整などで早速、外交手腕を試されそうだ。

 「外交という大きな責任を担う。120%やり、岸田政権をしっかり支える」

 林氏は10日午前、衆院議員として初登院した国会で、記者団にこう強調した。首相からは9日夜に電話で外相を打診されたという。

 甘利明前幹事長が衆院選の小選挙区で敗北し、就任後1か月で外相の茂木敏充氏に交代したことを受け、急きょ外相の人選が必要となった。首相自身が4年7か月務めたことから外相ポストへの思い入れは強く、党内きっての政策通で海外経験も豊富な林氏に白羽の矢を立てた。

 首相は茂木氏が幹事長に就任した翌日の5日夕には、さっそく安倍、麻生両氏に電話で林氏の起用案を伝え、理解を求めた。ただ、2人とも林氏が2017年12月から日中友好議員連盟の会長を務めていることなどを問題視し、「対中関係で国際社会に間違ったメッセージを与えかねない」と慎重な意見だった。

(写真:読売新聞)

 それでも首相が譲らなかったのは、岸田派からの重要閣僚抜てきで閣内のバランスをとる狙いがあったとみられる。閣内では、官房長官や財務相を細田派や麻生派から登用している。林氏は首相が率いる岸田派でナンバー2の座長を務め、首相は「気心の知れた頼れる人に閣内にいてほしい」と周囲に漏らしていた。閣僚応接室では、首相右隣の「ナンバー3」の席に座ることになった。

 党内では、茂木幹事長や高市政調会長が「ポスト岸田」候補とみられており、首相は林氏の起用で、自派閥の有力候補の存在をアピールしたい考えだ。林氏は12年9月の党総裁選に出馬経験があり、将来の首相への意欲を公言してきた。

 林氏は中国との距離感で自身への懸念が自民党内にあることを踏まえ、8日のBSフジの番組で「知中派でもいいが、媚中(びちゅう)派ではいけない。相手をよく知っているのは知らないより良い」と訴えた。

 外務省幹部は「中国だけでなく、留学先だった米国もよく知っている。日本外交にとって最重要の両国を知る林氏は適任だ」と歓迎している。

7630チバQ:2021/11/11(木) 09:33:18
https://news.yahoo.co.jp/articles/b932564dc11978e7e7cf5ddb711d170d987288fe
「茂木敏充」新幹事長が絶対口にしない日本新党時代 枝野と初当選同期であっという間に自民党復党の変節の過去
11/11(木) 6:02配信
 誰にでも1つや2つ、触れられたくない過去を持っているものだ。11月4日に自民党の幹事長に就任した茂木敏充(66)の場合それは、「国会議員としての初当選は自民党ではなく日本新党」だったことだという。(敬称略)


 ***

 この過去に驚いている読者も、きっと少なくないだろう。茂木は「ザ・自民党」というイメージが定着しているのだから。

 さっそく茂木の半生を振り返ってみたいが、その前に人物評をご紹介しておく。自民党の関係者が言う。

「政策通として有名で、頭の良さは国会議員でもトップレベルでしょう。政治家の大半を馬鹿にしているエリート官僚でさえ、茂木さんには論破されるそうです。ただ、ご本人は認めたくないでしょうが、人望のなさでも知られています。何かあると周囲を怒鳴るパワハラ気質の持ち主だと、複数のメディアが記事にしました」

 初当選は1993年7月。党関係者は「その時、茂木さんは周囲のスタッフに『これからはセンセイと呼べ』と命じたそうです」と明かす。彼の人格を象徴するエピソードだと言えるだろう。

経済評論家として注目
 それでは茂木の経歴を振り返ってみよう。これだけの“知性派”だから、当然ながら高学歴の持ち主だ。

「茂木さんは1955年に栃木県足利市に生まれました。進学校の県立足利高校から東大に進み、経済学部を卒業します。新卒では商社の丸紅に就職しましたが、83年にハーバード大の大学院に留学。帰国して読売新聞に入社し、政治部に配属されました。そのため同社の代表取締役主筆・渡邉恒雄(95)にも可愛がられています」

 もっとも、読売新聞はすぐに退社し、コンサルティングで有名なマッキンゼー・アンド・カンパニーに転職。当時、同社の日本支社長だった大前研一(78)と出会う。

「大前さん自身が執筆やマスコミへの露出に積極的な人でした。茂木氏も最初は経済評論家として注目を集めました。1988年にはマッキンゼー社に在籍しながら著書『都会の不満 地方の不満』(中央公論社[当時])を上梓。朝日新聞の書評欄に取り上げられるほどで、ビジネス書のベストセラーランキングに入りました。これでテレビ出演の機会が増え、徐々に知名度を上げていきます」(同・記者)

東京佐川急便事件の影響
 この後、永田町で「政治改革」を巡る議論が活発化したことが、茂木の人生に大きな影響を与えた。

「1988年、リクルート事件が発覚し、当時の竹下登首相(1924〜2000)は内閣総辞職に追い込まれました。自民党の内部からも『国民の批判が強く、選挙で戦えない』と悲鳴が続出。『自民党の候補者が乱立する中選挙区制が汚職の温床となっているため、小選挙区制に改正すべきだ』との声が出ました。ところが、選挙改革は遅々として進まず、有権者の不満は増していきました」(同・記者)

 1991年に入ると一般市民もバブル景気の崩壊を実感するようになり、これも自民党に批判的な世論が生まれるきっかけになった。

 追い打ちをかけるように、翌92年2月14日に東京地検特捜部が「東京佐川急便事件」の捜査を開始。自民党の大物だった金丸信(1914〜1996)を筆頭に、政界への金の流れが連日マスコミで報じられた。

「92年8月、東京佐川急便から金丸氏に5億円のヤミ献金が行われていたことが発覚しました。金丸氏が政治資金規正法違反を認める上申書を提出したため、東京地検特捜部は本格的な捜査を中止。罰金20万円の略式命令のみという結果に終わりました。しかし、これに世論が猛反発したため、特捜部は93年3月に金丸氏を脱税の容疑で逮捕に踏み切りました」(同・記者)

7631チバQ:2021/11/11(木) 09:33:37
日本新党ブーム
 有権者の政治不信が高まったことを受け、細川護熙(83)が政治刷新を訴えて92年5月に日本新党を、大前が同年11月に市民団体・平成維新の会を結成。茂木は平成維新の会の事務局長に就任した。

「茂木さんは92年の3月、次の衆院選に地元の旧栃木2区から自民党候補として出馬すると表明していました。当選したら自民党の議員として平成維新の会の運営に携わり、与野党を問わず“改革派”の国会議員を糾合するという青写真を描いていたのです。ところが、予想以上に日本新党に注目が集まったこともあり、茂木さんは“鞍替え”を決断しました」(同・記者)

 93年6月、翌月に控えた衆院選に日本新党からの立候補を発表。その際、「自民党を変えることで日本の政治を変えるのが近道だ、と思っていたが、それは不可能だと感じるようになった」と説明している(註1)。

 かつて自分が立候補しようとした政党を、臆面もなく批判する。賛否両論があるだろうが、まさに「機を見るに敏」だったのは確かだ。

 日本新党からの立候補は大成功を収めた。93年7月の衆院選で、有権者は自民党に厳しい審判を下した。その結果、“非自民・非共産”の連立内閣である細川内閣が誕生した。

“裏切り者”
 旧栃木2区でも、日本新党ブームが起きた。当時は中選挙区制だったため定数は5。新人の茂木は、自民党や社会党の前職を上回る票を獲得し、トップ当選を果たした。

 朝日新聞の栃木県版は選挙後、「他党驚かせた新党旋風 記者座談会」の記事を掲載。記者の一人が「日本新党の茂木がトップ当選したのには驚いた」と口火を切り、「組織を持たないボランティア選挙で6万2000票だ」と徒手空拳でも勝利できたことを指摘している。

 経済評論家として活躍していたとはいえ、決して知名度は高くなかった。旧栃木2区は都市型の選挙区ではないこともあり、対立陣営が「当選はありえない。4万票止まりだ」と口を揃えていたと別の記者が指摘している。

 自民党に後ろ足で砂をかけ、茂木は勝利を収めた。日本新党で“同期当選”したかつての仲間を見てみると、今でも野党の中心にいる議員が多いことに気づく。

 元首相で立憲民主党最高顧問の野田佳彦(64)、国民民主党代表代行の前原誠司(59)、辞意を表明した立憲民主党代表の枝野幸男(57)……。

敵の敵は味方
 1994年、当時の首相だった羽田孜(1935〜2017)は内閣総辞職を決断。自民党と社会党、そして新党さきがけは連立を組み、村山富市(97)が新首相に選出された。

「日本新党の解党により仲間の大半が新進党に移り、今も野党の議員です。ところが茂木さんは自民党に復党しました。そして今や幹事長です。かつての同期は『節操のない人だ』と呆れた目で見ています」(同・記者)

 茂木は最初、無所属を選んだ。自民党への復党が認められたのは1995年。当時、毎日新聞は、茂木が新進党の結成を主導し幹事長に就任した小沢一郎(79)に批判的だったことが、新進党に加わらなかった理由だと報じた(註2)。

 敵の敵は味方という言葉もある。とはいえ、当時の自民党が諸手を挙げて茂木の復党を歓迎したわけではなかった。

 1995年7月に参議院選挙が行われた。衆議院議員の茂木も応援にフル活動しなければならない。だが、当時は自民党の復党こそ認められたものの、次の選挙から中選挙区から小選挙区となる栃木5区での公認は得られていないという中途半端な状況だった。

7632チバQ:2021/11/11(木) 09:33:51
“雑巾がけ”の洗礼
 参院選直前の7月1日に開かれた自民党足利支部の定例大会で、自民党の党員が3分の1に激減したとする資料が提示された。支部長は「茂木くんにも党員の確保に努めてもらう」と指示、「いわゆる“古いパターンの選挙”をやってもらうということだ」と嫌味を付け加えた。

 日本新党時代の茂木は、旧態依然とした自民党の政治を批判していた。「それでも自民党に戻ったのなら、雑巾がけから始めてもらおう」という強烈なカウンターパンチだった。

 自民党で雑巾がけからやり直し、苦労を重ねて人情の分かる政治家に成長した──というのなら美談だが、実情は違うようだ。

 デイリー新潮は11月4日、「『茂木新幹事長』が嫌われまくるワケ “茂木に比べればあの人は神様”……永田町、霞が関、党本部からの証言」の記事を配信した。

 記事では茂木の“パワハラ体質”を詳報した。その中で、すぐに激怒する茂木に事務方が対応するためのマニュアル「茂木接遇メモ」の内容が紹介されている。

冷麺で大激怒
「接遇メモ」の内容は呆れるものばかりなのだが、詳しくは記事をご覧いただきたい。ここでは、その中から1つだけご紹介しよう。

《ルームサービス等で(大臣の好きな)麺類を注文する際には、大臣に提供するタイミングについて細心の注意を払うことが必要。大臣のフライトが50分遅延したため、冷麺ができてから提供するまでのタイミングが20分ほどずれ、麺がかたまった状態だったため、硬くて食べられないと大激怒していた》

註1:茂木敏充氏が自民離党届 日本新党から立候補へ(朝日新聞栃木県版・1993年6月22日)

註2:[そこが知りたい]新進党不参加の論理 批判さまざま(毎日新聞・1994年12月14日)

デイリー新潮取材班

2021年11月11日 掲載

新潮社

7633チバQ:2021/11/11(木) 11:09:57
https://www.nishinippon.co.jp/item/n/825971/
投開票日前に意識した辞任…慰留もなく「枝野党」幕 立民転換点に
2021/11/3 6:00

郷 達也、井崎 圭
 衆院選大敗の責任を取り、立憲民主党の枝野幸男代表が辞任を表明した。主導した共産党などとの野党共闘が不発に終わり、支援組織を含む党内外の反発に抗しきれなかった。来年夏の参院選に向け、最大の課題となる共闘の論議は新執行部に託されるが、どう帰結するかは見通せない。前身の旧立民発足から4年。野党第1党は大きな転換点を迎えた。

 「数人に相談すると言ったが、誰にも相談せずに決めました」

 2日の立民執行役員会。「新体制で参院選を」と表明した枝野氏は、報道陣を退室させた後の非公開の場でこう切り出した。

 「4年前、救ってもらった仲間がたくさんいる。ご恩は忘れない」。ねぎらいの言葉もあれば、「精緻な分析で衆院選の総括をすべきだ」と詰め寄る役員も。ただ、慰留の声はなく、時にワンマンで運営を進めた「枝野党」体制が幕を下ろすことになった。関係者によると、枝野氏は投開票日まであと3日となった10月28日ごろ、街頭での反応などを踏まえ、辞任を意識したという。

     ■

 2017年、民進党分裂を受け枝野氏が1人で結党した旧立民は、直後の衆院選で野党第1党を獲得。旧国民民主党などとの合流を経て衆参150人規模に発展させた。

 迎えた今回の衆院選。枝野氏は野党5党の候補者一本化で全国7割以上の選挙区で「与野党対決」に持ち込んだ。だが、共産との接近が、立民最大の支援組織・連合など旧民主党支持層の離反を招いた。比例代表の議席は、公示前の62から39に激減。「選挙の顔」に疑問符が付く「惨敗ショック」に、交代論は一気に強まった。立民幹部は「共産と合意した『閣外協力』はやり過ぎだった。執行部刷新はやむを得ない」と語る。

     ■

 枝野氏辞任に伴う代表選は、泉健太政調会長や小川淳也元総務政務官らが取り沙汰されている。ただ、総裁選で「疑似政権交代」をして衆院選に臨んだ自民党と違い、来年参院選まで大型選挙はない。政策論争で国民の目を引きつけ、低空飛行の支持率を反転させられるかは微妙だ。

 衆院選で顕著だった世代交代も焦点となる。泉氏は取材に「停滞を打破し、自民党政治を変えるという旗印で国民の不満をしっかり受け止められるリーダーが求められる」と強調。大串博志役員室長も取材に「かつて(旧希望の党時代に)共同代表選に出馬した経験もあり、応援してくれるグループもある。仲間と話して決めたい」と発言。出馬を検討中という。

 新代表には、共産との共闘をどうするかという難題が突き付けられる。党内では、「明らかに失敗。見直すべきだ」(衆院幹部)という声の一方、来年夏の参院選改選組からは「党の足腰は弱い。共産を含んでも共闘は続けるべきだ」との声も上がる。他党との調整を含め難航必至だ。

 立民関係者は「有権者からは『万年野党』と見られている。誰が代表になっても党再建の道は険しい」と先行きに不安を漏らす。

 (郷達也、井崎圭)

7634チバQ:2021/11/11(木) 11:12:30
https://www.nishinippon.co.jp/item/n/827510/
岸田流「自民党改革」本気度は? 掛け声倒れ、形骸化繰り返した過去
2021/11/6 6:00
前田 倫之
 来年夏の参院選をにらみ、岸田文雄首相の号令の下、自民党が若手の積極登用など党改革の具体化に着手した。「政治とカネ」問題の負のイメージを払拭(ふっしょく)する狙いがあるが、過去に改革機運が高まった際も重鎮らに抑え込まれ、掛け声倒れに終わった事例が多い。実現には困難が伴いそうだ。

 首相が掲げる党改革は、総裁以外の党役員任期を1期1年、連続3期までに制限して権力の過度な集中を防ぐことや、若手・中堅の抜てきによる組織の新陳代謝など。衆院選明けの1日の記者会見では「いよいよ、これから本格的に党改革に取り組んでいきたい」と言及し、4日に正式就任した茂木敏充幹事長にも早速、指示を飛ばした。

 茂木氏と連携して現場で調整の汗をかくことになりそうなのが、9月の総裁選で若手有志「党風一新の会」の代表世話人を務めた福田達夫総務会長。こちらは「55年体制(下の自民)がやっと終わり、次の政治体制を作るぐらいの気概を持ってやる」と意気込む。

 これまでも自民は、国政選挙候補者の公募制を本格導入するといった組織改革を行ってきた。

 ただ、例えば2009年衆院選の公約に盛り込んでいた「世襲候補を次回の総選挙から公認または推薦しない」との制限は、選挙戦略を優先し、12年衆院選以降も公募を前提に世襲を認めるなど形骸化。さらに、衆院選比例代表の単独候補や、小選挙区との重複候補に適用する「73歳定年制」などのルールもベテランらが抵抗し、例外が広く認められている。

 今回の党改革に懸ける岸田執行部の「本気度」はいかばかりか。茂木氏は「来年の参院選を待つということはない。早い段階でできるものは実行する」と話すものの、仮にポーズだけと有権者からみなされれば党への逆風に転じかねない。参院選の改選組の中堅議員は「形ばかりの『なんちゃって改革』にならなければいいが」と漏らす。

 (前田倫之)

7635チバQ:2021/11/11(木) 11:52:47
https://news.yahoo.co.jp/articles/9590bb47c773b5765397cdca0f7cb6bdeb5ee06f
「安倍氏への忖度はなかった」計算された岸田人事 永田町ウオッチャーが語る
11/11(木) 11:12配信

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西日本新聞
【東京ウオッチ】記者の取材メモから
西日本新聞社主宰の「二水会」で講演する泉宏氏=10日午後、東京都千代田区(撮影・河合仁志)

 半世紀近く永田町ウオッチャーを続けている政治ジャーナリストの泉宏氏が10日、東京都内であった西日本新聞社主宰の「二水会」で講演。深く親交を結び、折に触れてアドバイスを送っている岸田文雄首相の誕生秘話や、9月の自民党総裁選にまつわる舞台裏、10月31日に投開票された衆院選の分析などを、余すところなく縦横無尽に語り尽くした。岸田政権の次の関門となる来夏の参院選に向けては「余計なことをしない、言わないことが最大の選挙対策だ」と説いた。詳報を記録する。

「つまらないプリンス」が会見で見せた「らしくない」顔

衆院選の結果分析―選挙予測の限界?
 今回の衆院選で、枝野幸男代表の立憲民主党は政権交代を掲げたが、果たしてその4文字を意識して投票した有権者がどこまでいただろうか。

 埼玉大の松本正生教授(政治学)が分析している。有権者は自民党、公明党から立民に政権交代するなんてことを前提として考えていない。ただ、与野党が伯仲しないと、いつまでたっても「安倍1強」「菅一存」のような「官邸1強」体制が続き、データを隠してしまうような傾向に陥りかねない。だから(国会に)もう少し緊張感を持たせてほしいという人が、それなりにいたのは事実だ。

 それでも、メディアなどの事前情勢調査で、自民が単独過半数に達しないという報道が出たことによって、与野党伯仲は望ましいものの、それが変に進んで自公政権が揺らぐような事態まで行くのは避けたいということで、相当数の有権者が棄権したとみられる。結果的に、55・93%という過去3番目に低い投票率につながった。

 私の見解では、今回の最大の特徴は、小選挙区と比例代表の候補者合計が1051人と、1996年に小選挙区比例代表並立制が始まって以来、最少の候補者数となったこと。(野党候補の統一が進んだことが大きな理由であり)213の小選挙区で統一候補ができた結果、激戦区が生じたのは事実。しかし、今回の場合は全くの無風だった。選挙がこれほど盛り上がりに欠けるということは、最近の衆院選ではなかったことだ。

 これだけ無風の選挙で、何が起きたか。選挙では必ず、有権者が勝ち馬に乗ろうとする「バンドワゴン」効果と、逆に劣勢の候補に同情票を入れる「アンダードッグ」効果ということが言われる。今回は、選挙区によって有権者の態度が変わる不思議な現象が起きた。結果は、自民の圧勝。メディアの選挙予測によって、政局が大きく動いたというのが今回の選挙だった。

自民の巻き返し、共闘挫折の野党はどうする?
 これまでの衆院選では、メディアが序盤、中盤、終盤に実施する情勢調査は極めて正確だった。それが今回は全く失われた。松本教授の言を借りれば、新しい時代の選挙報道、予測報道の仕方を考えなければいけないと。大物の小選挙区落選も相次いだ。東京8区と神奈川13区は、いずれも自民の石原伸晃元幹事長、甘利明前幹事長。野党でも、辻元清美氏や平野博文氏、絶対の強さを誇っていた小沢一郎氏や中村喜四郎氏らが選挙区で涙をのんだ。

 結果を見ると、投票率が上がっているのは18〜30歳の層。(この層の)自民党支持率はとてつもなく高い。近くの投票所をのぞくと、午後6〜8時の最後の時間帯に若い有権者が来ていた。これが、自民が選挙区で競り勝つ要因になったのではないか。

 期日前投票は従来、投開票日直前の木、金、土曜の3日間に集中する傾向にあった。前回衆院選も、30%強がこの3日間で投票している。ところが、今回はその半分以下。期日前投票は好調だと報じられていたのに、最終的な統計では前回を下回った。これも、自民にあまり負けさせてもまずい、という有権者の自制の結果ではないかと思っている。

 野党としては、最強の戦術とみられた統一候補が213選挙区でできたにもかかわらず、立民も共産党も議席を減らした。これ以上の統一候補は立てようがない。この戦術では、現状では政権を取れないことが結論付けられた選挙だった。今後、立民は共産との共闘を続けるかどうかで苦悩することになる。

 次の参院選の結果を左右するのは、岸田首相が大失敗するか、余計なことを言いがちな人の失言をどう回避するか。これが首相にとっての最大の参院選対策になる。

7636チバQ:2021/11/11(木) 11:53:07
「終わった岸田」からの蘇生…短期間で何があった?
 そもそもなぜ岸田首相は、自民党総裁選で勝てたのか。私はかつて、ある原稿で「岸田さんはいい人だ。いい人というのは、政界ではどうでもいい人だ」と書いたことがある。それを読んだ首相から、「どうしたらいいですか」と聞かれた。そういうことをすらっと言えるところが、首相のいいところだ。

 昨年末ごろ、林芳正外相が衆院にくら替えする話が出た。時期を同じくして、岸田派の中からも「岸田さんで次の総裁選を戦えるのか」という声が上がった。つまり首相は、完全に退路を断たれていたわけだ。4月、お膝元で行われた参院広島選挙区の再選挙で首相が「県連会長を受ける」と決断した時に、勝負する気だなと思った。この再選挙では自民候補が負けたため、永田町周辺では「完全に岸田は終わった」とささやかれたが、逆に退路を断って闘うしかない道に追いやられた。

 8月に入り、私が人を介して首相に伝えたのは、総裁選で「早く決意表明すべきだ」ということ。菅義偉政権は東京都議選で実質的に負けており、直後に予定されていた横浜市長選でも敗れれば、その瞬間に「菅降ろし」の嵐が吹くということは分かっていた。相手が弱ってから総裁選に名乗りを上げる形になれば、男らしくないとみられるという意味だった。しかし、首相は面白い人だ。返ってきたのは「そんなことをして菅さんをいらだたせるのは、私の趣味じゃない」という趣旨の答えだった。

 その後、岸田派の会合で派内から「岸田立て、立て」という声が上がる。8月26日、総裁選の選挙管理委員会が日程を決めた段階で、抜く手もみせずに出馬宣言する方針が決まった。これが、最大のポイントだった。

 首相は自ら派閥を率いているため、立候補に必要な推薦人20人を確実に集めることが可能。すなわち、表明するのと同時に、菅氏が狙っていた「無投票再選の道」を閉ざすことができる。その前夜、若手に囲まれた首相は「党役員の任期制限」を打ち出すことを決断した。簡単に言えば、二階俊博元幹事長切りだった。局面はがらっと変わった。

 それから、菅氏が何をしたか。解散先行論や人事の刷新、二階氏を交代させようとした。総裁選前に人事に手を付けるなど有り得ない。突然、「解散なんて考えてない」と表明する場面もあり、立て続けにいろいろなことが起きた。解散権を縛られ、人事権も縛られた菅氏は、9月3日、二階氏に「もう気力がなくなった」と告げた。闘う政治家が気力をなくしたら、引くしかない。

 菅氏の退場は、菅氏が目をかけていた河野太郎前行政改革担当相の出馬を呼んだ。高市早苗政調会長も月刊誌で出馬を宣言し、安倍晋三元首相の全面支援を取り付けた上で動きだした。安倍氏は「私が全部、責任を持つ」と言った節がある。野田聖子こども政策担当相の立候補も、二転三転した。聞いた話では、旧竹下派の参院側から「足りなくなったら、いくらでも推薦人を出す」という話があったようだ。要は、「河野総裁」にはくみしないという意思表示だった。

 河野陣営の戦略は単純だった。当時、次の首相に誰がふさわしいかという世論調査で、河野氏、石破茂元幹事長、小泉進次郎前環境相の3人分の数字を足せば60%に達していた。岸田首相は、わずか数%。完全にそれでいけると思い込んだ。改革志向の河野陣営は、派閥領袖(りょうしゅう)への配慮や旧来型の多数派工作を否定し、そこを突いてアピールするべきだった。結果的に、1回戦で圧倒的に大差をつけて勝つ戦略は崩れた。

 これに対し、岸田陣営が徹底したのは、党員・党友票の4割弱を占める各組織、団体などの「職域支部」に働き掛けることだった。首相は、負け戦を、相手の戦略ミスで勝ち戦にできたというのが真実に近い。

7637チバQ:2021/11/11(木) 11:53:24
岸田人事から見える安倍、麻生両首相経験者との真の関係
 岸田首相・総裁による人事では、いろいろなことが言われた。「どう考えても安倍氏、麻生太郎副総裁の言いなり、忖度(そんたく)人事ではないか」と。10月4日の組閣時と、その後の2日間はほぼ全メディアがそう報じた。事実そうだった。ただし、よく見てみると随分考えられた人事とも言えた。

 (『政治とカネ』問題を抱えた)甘利明氏の幹事長起用には、首相の周りでも反対論が強かった。「選挙でみすみす票を減らすようなことをしてどうするんだ」と。実態は、甘利氏の他に人がいなかった。

 次に政権要職の総務会長、官房長官をどうするか。最大派閥の細田派内には、「福田系」と「岸・安倍系」の両派がある。どちらかというと安倍系の方が傍流だ。だから、福田系である福田達夫総務会長、松野博一官房長官の人事に対しては、安倍氏やその周辺から怒りの声が届いた。安倍氏は、今回の人事に不満だと。だから、急速に「安倍氏への忖度はなかった」という流れになっていった。これは完全に計算して行われたことだ。

 林芳正氏の外相起用も首相らしいと思う。林氏は、地元・山口で安倍氏と複雑な関係にあるから、そこは余裕を持たせて、じわじわとやった。新聞はやはり、安倍さんが怒り狂っていると書く。そう書かれると、首相の支持率は上がる。相当したたかにやっているのは間違いない。

 首相にとっての懸念は、現在の霞が関全体が「官邸の指示待ち」になってしまっていること。官邸の「チーム岸田」からは、いまだに指令が出ていない。どう対処していくか。官邸より党本部が強くなり過ぎる「党高政低」にしないことも、首相の最大課題となる。

岸田政権の青写真―肉食系ではなく、草食系に徹する?
 岸田首相には、政権発足とほぼ同時に臨む今回の衆院選を乗り切れば、次の参院選でも十分勝てるというシナリオがあった。例えば今、トヨタ自動車の労働組合は完全に自民に旋回している。財界、霞が関が全部、「親岸田」という状況になれば負けることはない。

 参院選が終わったら、どうするか。残り2年と数カ月の党総裁任期中、首相は解散はしないのではないか。仮にそうなれば政局とならず、党内から引きずり下ろされようがない。大事なのは、余計なことをしない、言わない、言わせないこと。そして、新型コロナウイルス対策と経済再生の分野で、どんどん前広にやっていく。実績を少しずつ積み上げ、参院選さえ乗り越えれば、さらにコロナ対策、経済再生に全力投入できる。その後、(総裁任期が来ればそこで)自分はもう退陣というのが、首相とその周辺が組み立てている戦略ではないだろうか。

レガシー(政治的遺産)―キッシーの目指す道
 ただ、経済再生やコロナ対策では政権のレガシーにならない。岸田首相が自信を持ってレガシーにできるなと思っているのは、実は憲法改正ではないかと考える。保守リベラルの牙城である宏池会の領袖が改憲と言うと、そういう流れになっていくという首相自身の判断があるとみられるからだ。

 野党第1党の立民も、改憲論議には参加せざるを得ないだろう。今回の衆院選の結果、日本維新の会、国民民主党を合わせた場合の改憲勢力は史上最多、定数の4分の3に達した。(中立的な)公明を除いても、憲法改正の国会発議に必要な3分の2を超えている。

 来年の通常国会途中から、改憲論議は確実に始まると見ている。首相も止める気はない。一般論として言われてきたのは、「改憲の国民投票までに2国会、3国会は必要」と。来年の通常国会、秋の臨時国会、再来年の通常国会になったら当然のことながら、改憲勢力の間で合意した項目から、国民投票にかけようということになっていくと思う。一番早ければ、再来年の夏に国民投票。そういう計算は、首相も頭の片隅にあるのではないか。そうなると岸田文雄政権のレガシーは憲法を初めて改正した、となる。

(取材、構成・河合仁志)

泉 宏氏(いずみ・ひろし)
 1947年、東京都出身。72年に早稲田大を卒業後、時事通信社に入社。田中角栄首相番を皮切りに政治記者活動を始めて以来、永田町で半世紀近く、歴代首相や自民党幹事長などの政権幹部、宏池会など主要派閥を、また霞が関の官界もウオッチしてきた。この間、政治部長、福岡支社長、2006〜09年には取締役編集担当を歴任。現在は時事通信社客員解説委員の他、日本賢人会議所理事などを務める。74歳。

7638チバQ:2021/11/11(木) 19:43:24
https://news.goo.ne.jp/article/mainichi/politics/mainichi-20211111k0000m010277000c.html
茂木敏充氏が竹下派会長に内定 石原伸晃氏は会長辞任を表明
2021/11/11 19:24毎日新聞

茂木敏充氏が竹下派会長に内定 石原伸晃氏は会長辞任を表明

自民党の茂木敏充幹事長

(毎日新聞)

 自民党竹下派は11日、党本部で会合を開き、会長代行の茂木敏充幹事長を次期会長に内定した。また、先の衆院選で落選した石原伸晃元幹事長は11日の石原派会合で、同派会長を辞任する意向を表明した。

 竹下派では前会長の竹下亘元総務会長が9月に死去し、茂木氏が次期会長の有力候補と目されてきた。11日の会合では複数の議員から茂木氏を会長に推す声が上がり、「会長予定者」を経て会長に就くことが全会一致で了承された。茂木氏は記者団に「これから人事を固めていく」と述べた。

 石原氏は自派会合で「石原派は今日をもって幕を下ろさせていただきたい」とあいさつ。派閥の運営は現職のメンバーに委ねる考えを示した。石原派は当面、会長不在のまま活動を続け、12月に開催予定の政治資金パーティー後、新会長を決定する。

 各派は先の衆院選で所属議員の引退や落選が相次いだが、この日の会合で初当選した議員らを迎えた。

 麻生太郎副総裁が率いる麻生派は衆院解散時より1人増えて53人となり、安倍派に次ぐ第2派閥の座を確保した。竹下派は53人から2人減の51人となり、党内第2派閥から第3派閥に順位を下げた。

 第4派閥は3人減で44人になった二階派、第5派閥は4人減の42人になった岸田派。石破派は3人減の12人となり、11日の会合で今後の同派のあり方について、臨時国会までに結論を出すことで一致した。石原派は3人減の7人となった。【堀和彦、東久保逸夫】

7639チバQ:2021/11/11(木) 19:44:58
https://news.goo.ne.jp/article/jiji/politics/jiji-211111X062.html
旧竹下派、茂木派に移行へ=石原氏は派閥会長辞任―自民
2021/11/11 17:53時事通信

 衆院選を受けた自民党各派の動きが11日、活発化した。細田派が安倍派に衣替えしたほか、旧竹下派は茂木敏充幹事長(同派会長代行)を次期会長に内定。近く「茂木派」に移行する。衆院選で落選した石原伸晃元幹事長は石原派会長の辞任を表明。所属議員が7人に落ち込んだ派閥の存続をめぐり残りのメンバーで話し合う。

 細田派は総会で安倍晋三元首相の会長就任を了承した。新人議員らの入会で93人となり、最大勢力を維持する。

 旧竹下派の会合では、出席者から茂木氏を新会長に推す声が上がり「会長予定者」となった。茂木氏はこの後、記者団に「私の下で人事を固めて正式に発足する」と説明した。一方、参院竹下派は難色を示しているとみられ、会合で了承の拍手をしなかったという。派内の結束が課題となる。

 石原派会合では石原氏があいさつ。「石原派はきょうをもって幕を降ろしたい」と宣言し、派閥の今後については「一人ひとりの政治信条に委ねたい」と語った。

 岸田派会合には会長の岸田文雄首相が出席し、「力を合わせて国民の負託に答えるべく努力していきたい」と決意を示し、政権運営への協力を呼び掛けた。

 麻生派の麻生太郎副総裁は「手を抜いてはいけないのは来年の参院選。過半数を取ることによって初めて岸田内閣が安定する」と引き締めた。二階派の二階俊博会長は「政策集団としていろいろ物事を進めていく」と強調した。石破茂元幹事長は石破派の在り方を12月上旬の臨時国会召集までに検討する考えを示した。

7640チバQ:2021/11/12(金) 11:32:11
https://news.yahoo.co.jp/articles/167f1e6522444ba52e7a22e66cb4db8917efaf88
「まるで所信表明」安倍派誕生、表舞台で目指す“キングメーカー”
11/12(金) 9:48配信

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西日本新聞
安倍晋三前首相=2019年7月撮影、福岡市

 自民党細田派は11日、所属議員による総会を開き、安倍晋三元首相の派閥復帰と、衆院議長に選出された細田博之氏の後任会長への就任を正式決定した。昨年9月に首相を退任後、安倍氏は党内最大派閥を実質的に率いてきたが、今後は「安倍派」の新会長として表舞台で「キングメーカー」の地位固めを進めそうだ。政権人事を巡る不協和音がささやかれる岸田文雄首相サイドは、その動向を警戒している。

「つまらないプリンス」が会見で見せた「らしくない」顔

 「世界の真ん中で輝く日本を次の世代に引き渡していくため、党内最大の政策集団として皆さんとともに責任を果たしていく」「憲法改正の議論の先頭に、清和会は立とうではありませんか」

 安倍氏は新会長に就任したこの日の総会でこう気勢を上げ、約90人の所属議員から盛大な拍手を浴びた。宰相時代を思い起こさせる身ぶり手ぶりを交えた独演は8分間に及び、出席議員は「まるで所信表明みたいだ」。前任者の細田氏とグータッチを交わし、安倍氏は満を持した禅譲も印象付けた。

 2012年の第2次安倍政権発足に伴い、細田派前身の町村派を離れていた安倍氏。首相在任中に森友学園、「桜を見る会」の問題で批判を招いたため、辞任後の派閥復帰のタイミングを先の衆院選に定めた。中堅・若手の選挙応援に精力的に入り、細田派が解散前と同規模勢力の93人を維持することに貢献。今月9日、細田氏の主導により全会一致で新会長就任の要請を受けた。

 順風に映る一方、初当選同期の友人である首相に対しては、安倍氏は不満を強めている。9月の総裁選後の閣僚・党役員人事で、安倍氏とは距離があるとされる派内の福田達夫総務会長、松野博一官房長官が起用されたことが一因だ。事実上の派閥オーナーでありながら、その意が顧みられない事態に安倍氏は「(会長の)細田さんは、首相とちゃんと話をしているのか」と歯がゆさを隠さなかったという。

 畳み掛けるように、首相は安倍氏と地元・山口で緊張関係にある林芳正氏を外相に据えた。「キングメーカー」を目指す安倍氏としては、首相に党内の主導権を握られぬよう巻き返しを図る場面があり得る。

 ただ、その足元には不安要素も。今後、総裁選で全面支援した無派閥の高市早苗政調会長の安倍派合流が有力視されるが、派内には野党時代に派閥を離脱した高市氏への反感が根強い。対処を誤れば派内にあつれきを生み、求心力低下につながりかねないだけに、安倍氏はこの日、高市氏に関して「総裁選で多くの派の方々から支援を受けたという立場を踏まえ、いろいろと考えておられるんだと思います」と言葉を選んだ。

 (前田倫之)

おことわり
 自民党細田派が安倍晋三元首相を新会長に決定しましたので、今後は呼称を「安倍派」とします。

7641チバQ:2021/11/12(金) 11:40:39
https://news.yahoo.co.jp/articles/b934b25bfc2bced615310cb43db958a24b749ce3
30年ぶりの「安倍派」復活、最大の政策グループとして「岸田政権支える背骨でありたい」
11/12(金) 10:01配信

読売新聞オンライン
(写真:読売新聞)

 自民党最大派閥の細田派(清和政策研究会)は11日の総会で、安倍元首相を新会長に決定し、安倍派が発足した。会長不在だった竹下派では、会長代行の茂木幹事長を会長予定者とすることを確認するなど、各派閥が衆院選の結果などを踏まえた新体制に向けて活発に動き出した。

 安倍氏は総会で「清和会は半世紀にわたって政治の背骨を担い、政策を磨き上げてきた。伝統に誇りを持ち、力を尽くしたい」と決意を示した。

 旧称の清和会から通算で安倍氏は10代目会長となる。父の晋太郎・元外相は2代目会長で、30年ぶりに「安倍派」に戻った。安倍氏は、11日時点で93人を擁する派閥の領袖(りょうしゅう)として党内で影響力を増大させそうだ。安倍氏は総会後、記者団に「最大の政策グループだから、岸田政権をしっかり支えていく背骨でありたい」と自負をにじませた。

 第3派閥の竹下派は、会長だった竹下亘・元復興相が9月に死去し、会長ポストは空席となっている。11日の総会では「茂木氏を会長にしたらどうか」などと、会長に茂木氏を推す声が複数出た。役員会などでの手続きを踏んでいないこともあり、当面は会長予定者とすることで了承された。

 茂木氏は会合後、記者団に「人事を固めて正式に発足する」と説明。派閥関係者によると、茂木氏は月内にも茂木派に衣替えさせる意向だ。ただ、参院竹下派には、茂木氏の会長就任への慎重論がくすぶる。

 二階派の例会では、衆院選初当選組ら6人の入会が了承された。所属議員は44人となり、一時抜かれた岸田派(42人)を上回った。

7642チバQ:2021/11/12(金) 11:41:32
https://www.yomiuri.co.jp/politics/20211112-OYT1T50094/?ref=yahoo
石原伸晃氏「議員バッジなくした」「石原派は幕を下ろしたい」…派閥のあり方は今後協議
2021/11/12 10:12
 所属議員が7人となった最小派閥の石原派の11日の会合では、衆院選で落選した石原伸晃・元幹事長が「(議員)バッジをなくしたので石原派は今日をもって幕を下ろしたい」と述べ、会長辞任を表明。派閥のあり方は今後協議する。

 岸田派例会には、会長の岸田首相が首相就任後、初めて参加した。首相は「心を合わせ、力を合わせて、国民の負託に応えるべく努力をしていきたい」と結束を呼びかけた。

https://www.yomiuri.co.jp/politics/20211109-OYT1T50234/?ref=yahoo
石原伸晃会長が落選の「石原派」、当面は存続へ…来月のパーティーまでは会長も続投
2021/11/09 22:40
 自民党石原派(7人)は9日、東京都内で幹部会合を開き、派閥活動を継続する方針で一致した。会長を務める石原伸晃・元幹事長は衆院選で落選したが、12月中旬に予定する派閥パーティーまでは会長を続投する方向だ。

 衆院解散時点の所属議員が10人で党内最小派閥だった石原派は、衆院選で石原氏や野田毅・元自治相ら3人が落選した。所属議員が1桁となり、派閥の解散や他派閥との合流も取り沙汰された。だが、出席者によると、この日の会合では、当面は派を存続させる方針でまとまったという。

7643チバQ:2021/11/12(金) 11:48:27
https://news.yahoo.co.jp/articles/ce6c33d1584ec338671f7311a2419f9f85c9c811
派閥の今後 石破氏に一任 存廃など12月上旬に結論
11/12(金) 11:08配信


日本海新聞
衆院選後初の派閥会合であいさつする石破氏。12人での再出発となった=11日、国会内

 自民党の石破茂元幹事長(衆院鳥取1区)率いる石破派(水月会)は11日、国会内で会合を開き、派閥の存廃を含めた今後の在り方について、顧問の石破氏に判断を一任することを決めた。石破氏は所属議員の意見を聞き、12月上旬の臨時国会召集までに結論を出す。石破派は衆院選を経て12人に減少。派閥内ではさまざまな声が出ており、岐路に立たされている。

 会合には9人が出席。石破氏は会合の冒頭で「水月会もまた新たな局面を迎えることになった。国家のため、次の時代のため、自民党のためにどうしていくのが一番いいのか、考えを述べていただきたい」とあいさつし、メンバーに率直な意見を求めた。

 会合は冒頭以外は非公開。閉会後、石破氏側近の赤沢亮正議員(衆院鳥取2区)は記者団に「水月会の今後の在り方について、臨時国会までに各メンバーの考えを聞くという前提で、石破氏から『(判断を)預けてくれないか』との発言があった」と明かした。

 出席者によると会合では、石破派の規模縮小が続く中、存廃も含めた派閥の方向性を検討すべきではないかとの意見が出たという。今後、石破氏が各所属議員と個別に面談し、意見を聞いた上で最終的な結論を出す。

 石破派は昨年の党総裁選後に石破氏が会長を降り、世話人4人による集団指導体制となった。退会が相次いだことに加え、10月の衆院選で世話人のうち1人が政界を引退、1人が落選した。ある石破派議員によると、さらに退会者が出る可能性があるという。

 一方、10日に初登院した元鳥取市長の竹内功参院議員は11日、石破氏と面談。竹内氏は石破派に入会したい意向を伝えたが、竹内氏によると派閥の在り方自体を検討しているとして、石破氏は態度を留保した。

7644チバQ:2021/11/12(金) 11:49:03
https://news.yahoo.co.jp/articles/8c1dea688b0e11d1414b4ffe8312f96768814ad3
首相肝いり、デジタル田園都市国家構想 その実効性は
11/12(金) 8:20配信

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朝日新聞デジタル
大平正芳元首相

 政府は11日、デジタル技術を通じた地方の活性化を検討する「デジタル田園都市国家構想実現会議」の初会合を開いた。岸田文雄首相は成長戦略の主要な柱に掲げており、年内に具体的な施策の全体像を示し、来春にも構想を取りまとめるという。ただ、安倍・菅政権が推し進めた「地方創生」の看板の掛け替えという見方もあり、実効性が問われそうだ。

【写真】デジタル田園都市国家構想実現会議に出席した竹中平蔵氏=2021年11月11日午前11時15分、首相官邸、福留庸友撮影

 首相は会議で「時代を先取るデジタル基盤を公共インフラとして整備し、地方のデジタル実装を支援していく」と強調。デジタル化の取り組みを支援する交付金を創設するなどして「早期に地方の方々が実感できる成果をあげたい」と話した。

 ポストコロナの国家像を見据えるにあたり、首相は自らの派閥「宏池会」で会長を務めた大平正芳元首相が掲げた「田園都市構想」を引用。デジタルをつかった地方活性化を昨年の自民党総裁選から提唱している。都市と地方の格差・分断の是正は「新しい資本主義」の実現に資すると主張する。

 新自由主義からの転換を持論とする首相だが、会議の構成員には、「小泉構造改革」の旗振り役で安倍・菅政権でも重用された慶応大名誉教授の竹中平蔵氏が名を連ねた。首相周辺は「新しい資本主義実現会議のメンバーだって6割は成長派だ。排除はしない」と説明する。

 構想実現のため、首相は低速・小型の自動配送サービスを可能とするための法案づくりや、地方に住む高齢者向けの自動運転移動サービスを認める新たな制度の創設などを矢継ぎ早に打ち出した。地方に高速通信規格「5G」やデータセンターなど通信インフラの整備を進め、交付金制度も新設するという。

 だが、これまでも国は同じような政策を進めてきた。地方創生行政に関わる内閣官房幹部は「地方創生はデジタル化だけではうまくいかない。『デジタル』という言葉が独り歩きしている」と懸念を示す。(永田大)

7645チバQ:2021/11/12(金) 11:49:56
https://news.yahoo.co.jp/articles/a638c973ebc3c57290b4b16371484d461875ba33
最大派閥の安倍派発足、元首相が権力を誇示 岸田首相の会長続投は「林氏の頭を押さえておくため」
11/12(金) 6:00配信

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中国新聞デジタル
最大派閥の会長に就任し、あいさつをする安倍元首相

 自民党の主要派閥は11日、会合を開いた。絶対安定多数を確保しながら、引退やベテランの落選もあった先の衆院選を受け、次なる焦点は党内の主導権争いだ。安倍晋三元首相(山口4区)は最大派閥の会長に就いて権力を誇示。一方で旧竹下派の新会長選びや石破派の行く末など先行き不透明な部分も残る。第2次岸田内閣を発足させたばかりの岸田文雄首相(広島1区)は自派閥の団結を図りながら、党内バランスの変化を注視する。

【表】自民党各派閥の構成人数

 安倍氏はこの日、細田派に復帰。細田博之氏(島根1区)の衆院議長就任に伴って後任の会長になり、「安倍派」(93人)を発足させた。「国民の生命と幸せな生活を守り抜く役割を果たすのは清和会(安倍派)だ」と、約8分にわたり熱弁を振るった。

 「最大の政策グループだから当然、岸田政権をしっかり支えていく背骨でありたい」と報道陣に語った元首相。われこそ党内主流派で「キングメーカー」宣言とも受け取れる。派内には歓迎の声の一方、「政権への対抗心や反発と見られかねない」と気をもむ議員も。改憲を巡っても安倍氏は「安倍派が国民的な議論を進める原動力に」と息巻いた。

 岸田派(42人)会合に顔を見せた岸田首相は前夜の第2次内閣発足の勢いも駆って「新しい時代に向けて日本の未来を切り開こう」と呼び掛けた。比例代表中国ブロックで初当選した石橋林太郎氏を迎え入れたものの、総裁派閥ながら解散前から4人減となった。

 首相は当面会長にとどまる見込みだ。その狙いを別の同派議員は「派閥ナンバー2の座長で首相を目指すと公言する林芳正外相(山口3区)の頭を押さえておくためだ」と語る。安倍派との関係について同派の小野寺五典元防衛相は「首相は安倍氏と当選同期で若い頃から懇意。派として良い関係を継続できるのではないか」との見方を示した。

中国新聞社

7646チバQ:2021/11/12(金) 11:50:07
https://news.yahoo.co.jp/articles/d723cb5e298028002d165775e4c45a10514b6547
旧竹下派 「茂木派」へ 参院側からも反対出ず
11/11(木) 23:07配信

83
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産経新聞
茂木敏充幹事長(矢島康弘撮影)

自民党第3派閥の旧竹下派(平成研究会、51人)は11日、衆院選後初の定例会合を党本部で開き、4日に党幹事長に抜擢(ばってき)された茂木敏充会長代行の会長昇格を内定した。竹下亘前会長が9月に死去し、会長職は空席になっていた。近く役員人事を固め、「茂木派」が発足する。

引退後も影響力を持つ青木幹雄元参院議員会長が茂木氏と折り合いが悪く、会長就任に反対していたが、定例会合では参院側からも反対意見が出なかった。

会合では茂木氏が「平成研としては21年ぶりの幹事長。今後の国会対応や来年の参院選に向け全力で取り組みたい」と述べた。その後、新人議員の紹介などが終わり、最後に司会の若宮健嗣万博相が「他に何かありますか」と出席者に確認すると、津島淳衆院議員が挙手し「茂木氏が幹事長になった。平成研でも会長に」と発言。さらに「早く会長を決めたほうがいい」(笹川博義衆院議員)などと衆院側の若手・中堅が相次ぎ発言し、「茂木派」への流れを一気に作った。

参院側の実力者である石井準一幹事長代理が「衆参の役員を決めてから話し合って新会長を決めたほうがいい」と異論を述べると、衆院側の新藤義孝元総務相が「『会長予定者』ということで役員を決めてもらおう」と参院側に譲歩する形を取り、決着した。

衆院側が奇襲を仕掛けたのは「参院側が阻止に動くのでは」と警戒する向きもあったからだ。平成30年には、参院側が集団離脱の構えを見せて額賀福志郎会長(当時)に退任を迫った。この時も青木氏の意向が強く働いた。だが、今回は石井氏が手続きの面で異論を唱えただけで、反対意見は出ず、派閥離脱の動きも起きていない。

背景には派内の力学の変化がある。参院側を束ねて会長交代劇を主導した吉田博美参院幹事長(当時)は令和元年に死去し、その後は参院側が結束して政局を仕掛ける場面はない。

また、茂木氏の幹事長就任が決定打になった。平成研としては平成12年の森喜朗政権の野中広務氏以来、手にしたポストである。来年の参院選の公認権や資金も事実上握る。「会長就任に正面から反対できる人はいない」(衆院ベテラン)状況になった。(田中一世)

7647チバQ:2021/11/12(金) 11:54:05
https://news.yahoo.co.jp/articles/9316e1b6cc082abf7836be8a4cdc4140a18e5f82
「岸田政権はさっさと潰して構わない」安倍氏と麻生氏の全面対決が招く"次の首相"の名前
11/11(木) 18:16配信

プレジデントオンライン
記念撮影に臨む岸田文雄首相(右)と林芳正外相=2021年11月10日夜、首相官邸 - 写真=時事通信フォト

岸田文雄首相は長期政権を築くことができるのだろうか。ジャーナリストの鮫島浩さんは「総裁選と衆院選を経て自民党内には麻生氏優位の構図ができあがった。これが安倍氏はおもしろくない。党内状況を打破するため、安倍氏が揺さぶりをかければ、来夏の参院選前に首相交代となる恐れもある」という――。


■唯一の誤算は甘利明幹事長が小選挙区で敗れたこと

 自民党は10月31日投開票の衆院選で「自民苦戦、単独過半数を巡る攻防」というマスコミの情勢調査に基づく予測を覆し、過半数(233議席)を大幅に上回る261議席を獲得して圧勝した。

 自民党に勢いがあったわけではない。むしろ安倍・菅政権がコロナ対策で失態を重ねたことで自民党を積極的に支持するムードは乏しかった。安倍晋三元首相と麻生太郎副総裁の操り人形と揶揄(やゆ)される岸田文雄首相の存在感は薄く、勝因はひとえに「野党の魅力不足」にあるといっていい。

 立憲民主党、共産党、社民党、れいわ新選組の野党共闘は中途半端に終わり、「野党連合政権」の具体像はいっこうに見えず、政権交代の機運はまったく盛り上がらなかった。ふたを開けてみると投票率は戦後3番目に低い55.93%に低迷し、自公与党が組織票を固めて僅差で逃げ切る選挙区が続出。予測を大幅に上回る議席が自民党に転がり込んだのである。

 唯一の誤算は、岸田首相が政権の要として起用した甘利明幹事長が神奈川13区で敗れたことだった(比例で復活当選)。甘利氏は都市再生機構(UR)をめぐる口利き疑惑が尾を引く中、安倍氏と麻生氏の双方と親しいという一点で起用されていた。甘利氏こそ、安倍氏と麻生氏というふたりのキングメーカーが牛耳る岸田政権を象徴する存在だったのである。

 自民党幹事長が選挙区で敗北するのは初めてだ。甘利氏はさすがに岸田首相に辞意を伝えたが、岸田首相はその場で了承せず、保留した。独断では辞表も受け取れない首相なのだ。

■甘利氏落選の誤算、勝ち過ぎた自民党に生じた「軋み」

 甘利氏が失脚すると安倍氏と麻生氏を橋渡しする調整役が不在となり、政権内部のバランスが崩れる恐れがある。安倍氏と麻生氏の双方を満足させる後任幹事長として選ばれたのは、旧竹下派会長代行の茂木敏充氏だった。岸田氏より「ずる賢い」面はあるものの、安倍氏と麻生氏への従順さでは岸田氏に勝るとも劣らぬ政治家だ。

 安倍氏と麻生氏は麻生派重鎮の甘利氏から旧竹下派幹部の茂木氏に幹事長職を明け渡すことに若干の抵抗はあっただろうが、双方が納得する人材は他に見当たらなかった。茂木氏の幹事長起用で安倍氏と麻生氏の二大キングメーカーが君臨する政権構造は維持されたといえる。

 しかし茂木氏の後任の外相に宏池会(岸田派)ナンバー2の林芳正氏を起用した人事は波紋を呼んでいる。林氏は安倍氏と山口県政界を二分する「政敵」として知られているからだ。岸田氏は林氏の外相起用を安倍氏と麻生氏に事前に伝え、理解を求めた。マスコミ各社の報道によると、安倍・麻生両氏は林氏が親中派であることなどを理由に反発したが、岸田氏が押し切ったという。

 私の見解はやや異なる。安倍氏が林氏の外相起用に強く反発したのは事実であろうが、麻生氏まで強く反発したら、はたして岸田氏は押し切れたであろうか。麻生氏は安倍氏の手前、反対するそぶりをみせつつ、実のところは林氏の外相起用を容認あるいは歓迎したのではないかと私はみている。

 岸田政権発足以降、安倍氏と麻生氏の盟友関係はすこしずつ軋み始め、衆院選で自民党が勝ち過ぎて、二階俊博氏や菅義偉氏ら「共通の敵」がますます埋没した結果、安倍氏と麻生氏の間の「軋み」は「亀裂」へ広がりつつある。麻生氏が安倍氏の反発を承知のうえで林氏の外相起用にゴーサインを出したとしたら、ふたりのキングメーカーの盟友関係は大きな曲がり角にさしかかっているといえるだろう。

 甘利氏失脚で浮上した茂木氏と林氏が「ポスト岸田」の有力候補に躍り出たことも注目すべき点である。自民党内の権力構造にどんな変化が生じたのか。来年夏の参院選に向けて岸田政権はどうなっていくのか。詳しく解説していこう。

7648チバQ:2021/11/12(金) 11:54:20
■麻生氏優位の党内構図

 2012年末から7年8カ月続いた安倍政権と、それを受け継いだ1年間の菅政権は、安倍氏、麻生氏、菅義偉氏、二階俊博氏の「4長老」がときに内輪もめをしながらも世代交代を阻むという一点で手を握り、あらゆる国家利権を独占する「4長老支配」だった。

 菅政権末期に安倍・麻生連合と二階・菅連合の対立がついに抜き差しならなくなり、安倍・麻生連合が「菅おろし」を仕掛けて退陣に追い込んだ。その後の自民党総裁選では安倍氏は高市早苗氏を、麻生氏は岸田氏を、菅氏は河野太郎氏を、二階氏は野田聖子氏を推し、4長老の対応は見事にばらけたのである。

 総裁選は岸田氏と河野氏の決選投票にもつれ、さいごは安倍氏と麻生氏が連携して岸田氏を勝利させた。岸田政権は、党役員・閣僚人事で二階氏や菅氏、河野氏に加え、河野氏を支援した石破茂氏や小泉進次郎氏らを徹底的に冷遇した。一連の人事を主導したのは、自民党副総裁に就任した麻生氏である。

 岸田政権の布陣をつぶさに分析すると、岸田首相は安倍氏よりも麻生氏の意向を重視していることがみてとれる。たしかに安倍氏と麻生氏の二大キングメーカーが牛耳る政権なのだが、そのなかでも「麻生氏優位」であることは、今後の政局を読み解くにあたり、しっかりと認識しておくことが重要だ。「4長老」のなかで、この秋の総裁選・衆院選の政局を経て独り勝ちしたのは麻生氏だったのである。

■幻となった「麻生―甘利ライン」

 安倍氏は党運営の要である幹事長に高市氏、内閣の要である官房長官に安倍最側近の萩生田光一氏の起用を求めていたが、どちらもかなわなかった。安倍氏の意向を跳ね除けることができるのは、いまの自民党には麻生氏しかいない。

 当初は麻生派重鎮の甘利氏を幹事長に起用したことが「麻生氏優位」を端的に示している。官房長官に就任した松野博一氏は安倍氏率いる清和会(安倍派)に所属していながら甘利氏の派閥横断的グループ「さいこう日本」のメンバーだ。安倍氏の顔を立てつつ主導権は握らせないという麻生氏の思惑が嗅ぎ取れる。麻生氏の政権運営構想のど真ん中にいたのが、甘利幹事長だった。

 ほかにも「さいこう日本」からは党幹部に梶山弘志幹事長代行(無派閥)、田中和徳幹事長代理(麻生派)、高木毅国対委員長(安倍派)、閣僚に金子恭之総務相(岸田派)、金子原二郎農相(岸田派)、山際大志郎経済再生相(麻生派)が起用され、さながら「甘利政権」の様相となった。閣僚20人中13人が初入閣という布陣も、内閣より自民党の力が強い「党高政低」型といえ、麻生副総裁―甘利幹事長ラインですべてを仕切る思惑がにじむ体制であった。「安倍・麻生傀儡政権」ではなく「麻生傀儡政権」と言っても過言ではない滑り出しだった。

 自民党が予想を覆して大勝したことと、そのなかで「政権の要」であった甘利氏が選挙区で敗れ失脚したことが岸田政権の「麻生氏優位」にどう影響するかが今後の焦点である。

7649チバQ:2021/11/12(金) 11:54:36
■安倍氏との軋み

 もしマスコミの情勢調査どおりに自民党が単独過半数を割るか、もしくは単独過半数ギリギリという選挙結果だったなら、麻生氏の思いのままの体制を継続することは難しかっただろう。

 二階氏や菅氏を冷遇し続ければ、彼らは野党との連携をちらつかせ政権を揺さぶられる恐れがある。岸田首相は過半数を維持するには安倍氏や麻生氏だけでなく、二階氏や菅氏、さらには河野氏や石破氏にも配慮する「挙党体制」を構築する必要に迫られたに違いない。

 しかし、自民党だけで過半数を30議席近く上回る大勝に終わった結果、二階氏や菅氏らが野党と連動した政局を仕掛けることは極めて困難になった。二階氏や菅氏が離反したところで、公明党さえつなぎとめれば政権は十分に運営できるからだ。

 日本維新の会が躍進し、松井一郎代表(大阪市長)と親密な菅氏が存在感を取り戻すとの見方もあるが、私は否定的だ。

 自民党単独で絶対安定多数(261議席)に達した以上、衆参各議院の総議員の3分の2以上の賛成が必要な憲法改正の発議にさえこだわらなければ、自公政権の国会運営は安泰だ。

 維新の松井代表が来夏の参院選と同時に改憲案の国民投票を実施することを主張しているのは、「3分の2」の議席確保を政治的焦点とすることで維新の存在感を高める狙いがあるとみられるが、維新の協力を取り付けることは自民党内では菅氏を利するだけで、麻生氏には何の得もない。麻生氏や岸田氏は改憲発議に極めて慎重な姿勢をとるだろう。

■反発を承知で林芳正氏を外相に起用

 麻生氏の最優先課題は、二階氏や菅氏を政権中枢から外し、岸田政権の運営を自らが主導することであり、そのために必要な議席は十分に確保できたということだ。

 唯一の懸案は、安倍氏との「盟友関係」だ。最大派閥・清和会(安倍派)を率いる安倍氏と第2派閥・志公会(麻生派)を率いる麻生氏が盟友関係を続けてきたのは、二階氏や菅氏ら「共通の敵」に対抗し、河野氏や小泉氏への「世代交代」の流れを食い止めるためだった。

 二階氏、菅氏、河野氏、小泉氏らが表舞台から姿を消し、衆院選で自民党が圧勝して「共通の敵」の反撃を気にする必要がなくなった結果、安倍氏との「棲み分け」がやっかいな問題として浮上してきたのである。

 安倍氏にすれば、甘利氏が辞任した以上、今度こそ幹事長に高市氏起用を望んだに違いない。安倍氏にも麻生氏にも従順な茂木氏の幹事長起用は落とし所として容認できるとしても、茂木氏の後任の外相に林氏を起用したのは、露骨な「安倍軽視」ではないか――そんな安倍氏の反発を承知の上で、麻生氏が林氏の外相起用に踏み切ったことに注目すべきである。

7650チバQ:2021/11/12(金) 11:54:53
■大宏池会の野望

 林氏は老舗派閥・宏池会の本流である。東京大学法学部卒業、ハーバード大学ケネディ行政大学院修了という華麗な経歴を持ち、宏池会ホープとして若くから岸田氏よりはるかに高い期待を集めてきた。

 宏池会第8代会長の古賀誠氏は従順な岸田氏を第9代会長に指名したが、本流の林氏を無視できず、ナンバー2の座長とした。林氏の弱点は参院議員だったことだが、今回の衆院選で衆院への鞍替えに成功し、ただちに外相に就任したことで、名実ともに岸田氏に続く「宏池会の首相候補」の座を確立したのである。

 麻生氏はもともと宏池会に所属し、長く冷遇されてきた。1998年に加藤紘一氏が会長に就任したのを機に宏池会を飛び出し、小グループを結成。加藤氏が清和会の森喜朗内閣への不信任案に同調した2000年の「加藤の乱」に敗れ、宏池会が分裂・衰退するのを横目に、麻生氏は自らの派閥を急拡大させ、ついには第2派閥に躍り出た。

 麻生氏の野望は尽きない。仕上げは本家本元の宏池会(岸田派)を麻生派に吸収合併して「大宏池会」を結成し、清和会と肩を並べる二大派閥として君臨することである。麻生氏は清和会と大宏池会が交互に首相を輩出する将来像を周辺に打ち明けている。

 麻生氏が自民党総裁選で、自派の河野氏ではなく、岸田氏を全力で支援したのも、野望のためだ。もしも河野政権が誕生すれば、世代交代が一気に進んで権力を失う恐れがあった。

■「麻生氏独り勝ち」が岸田政権最大のアキレス腱に

 麻生氏は思いのままになる岸田政権のうちに大宏池会を結成しておきたい。そして不人気の岸田首相が退陣する時に備えて「ポスト岸田」候補を手元に置いておきたい。それが林氏なのである。林氏を首相候補として押し上げることと引き換えに、林氏に大宏池会の結成を認めさせ、自らがキングメーカーとして君臨しようというわけだ。

 甘利氏が失脚し、林氏の衆院鞍替えが実現した今回、茂木氏を外相から幹事長へ横滑りさせて林氏を外相へ登用し、一挙に「首相候補」へ引き上げる。安倍氏の反発覚悟で押し切った人事に麻生氏の強い覚悟がうかがえる。

 安倍氏が麻生氏の野望に気づいていないわけがない。これまでは盟友関係を重視して麻生氏との対立を避けてきたが、二階氏や菅氏という「共通の敵」が消え、安倍氏の求める人事が一向に通らず、「麻生氏独り勝ち」の様相が強まるなか、トドメのように林氏の外相起用が飛び込んできたのである。面白いはずがない。

 そのうえで大宏池会が実現し、清和会に肩を並べるか、あるいは清和会を抜いて最大派閥に躍り出れば、安倍氏と麻生氏の関係はさらに緊迫するだろう。

 安倍氏と麻生氏の盟友関係の軋みこそ、岸田政権最大のアキレス腱である。岸田首相は麻生氏重視の姿勢を続けるだろう。安倍氏がただちに麻生氏と決別するのは考えにくいが、相当なストレスがたまっていくことが予想される。茂木幹事長が安倍氏と麻生氏の間をどう取り持つのかが注目される。

7651チバQ:2021/11/12(金) 11:55:07
■支持率が低迷すれば“菅政権”の末路をたどる

 岸田政権が続くうちは、安倍氏と麻生氏の関係を茂木氏が取り持ち、誤魔化しながら政権運営を続けることになろう。問題は、岸田政権が瓦解したときだ。

 麻生氏の操り人形である岸田政権の支持率が上昇する見込みはない。来夏の参院選前に内閣支持率が低迷し、「岸田首相では参院選が戦えない」という声が浮上する可能性は高いだろう。菅首相(当時)が衆院選前に退陣に追い込まれたのと同様の道をたどる展開は十分にあり得る。

 菅氏の後任を選んだ9月の自民党総裁選は党員も参加するフルスペックで実施された。来夏の参院選前に岸田首相が退陣した場合は、国会議員のみによる臨時総裁選となる公算が大きい。その場合は今回の総裁選以上に「派閥の力」がモノを言うことになる。

 そのとき首相は誰になるか。安倍氏は引き続き高市氏を推す。麻生氏の本命は林氏だ。どちらも譲らない。落としどころとしてふたりが容認できる茂木氏に落ち着く――。安倍氏と麻生氏の「密室協議」で次の首相が決まるという展開もありえる。安倍派、麻生派、旧竹下派がまとまれば事実上勝負ありだ。

 存在感の薄い岸田首相をそっちのけで、清和会を背景とする安倍氏・高市氏、大宏池会を背景とする麻生氏・林氏、旧竹下派を背景とする茂木氏の三極の駆け引きが参院選前の総裁選実施を視野に進むとみられる。自民党は大勝したが、岸田首相の政権基盤は極めて脆い。



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鮫島 浩(さめじま・ひろし)
ジャーナリスト
1994年京都大学法学部を卒業し、朝日新聞に入社。政治記者として菅直人、竹中平蔵、古賀誠、与謝野馨、町村信孝らを担当。政治部デスク、特別報道部デスクを歴任。数多くの調査報道を指揮し、福島原発の「手抜き除染」報道で新聞協会賞受賞。2014年に福島原発事故「吉田調書報道」を担当。テレビ朝日、AbemaTV、ABCラジオなど出演多数。2021年5月31日、49歳で新聞社を退社し、独立。SAMEJIMA TIMES主宰。
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ジャーナリスト 鮫島 浩

7652チバQ:2021/11/12(金) 11:56:51
■支持率が低迷すれば“菅政権”の末路をたどる

 岸田政権が続くうちは、安倍氏と麻生氏の関係を茂木氏が取り持ち、誤魔化しながら政権運営を続けることになろう。問題は、岸田政権が瓦解したときだ。

 麻生氏の操り人形である岸田政権の支持率が上昇する見込みはない。来夏の参院選前に内閣支持率が低迷し、「岸田首相では参院選が戦えない」という声が浮上する可能性は高いだろう。菅首相(当時)が衆院選前に退陣に追い込まれたのと同様の道をたどる展開は十分にあり得る。

 菅氏の後任を選んだ9月の自民党総裁選は党員も参加するフルスペックで実施された。来夏の参院選前に岸田首相が退陣した場合は、国会議員のみによる臨時総裁選となる公算が大きい。その場合は今回の総裁選以上に「派閥の力」がモノを言うことになる。

 そのとき首相は誰になるか。安倍氏は引き続き高市氏を推す。麻生氏の本命は林氏だ。どちらも譲らない。落としどころとしてふたりが容認できる茂木氏に落ち着く――。安倍氏と麻生氏の「密室協議」で次の首相が決まるという展開もありえる。安倍派、麻生派、旧竹下派がまとまれば事実上勝負ありだ。

 存在感の薄い岸田首相をそっちのけで、清和会を背景とする安倍氏・高市氏、大宏池会を背景とする麻生氏・林氏、旧竹下派を背景とする茂木氏の三極の駆け引きが参院選前の総裁選実施を視野に進むとみられる。自民党は大勝したが、岸田首相の政権基盤は極めて脆い。



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鮫島 浩(さめじま・ひろし)
ジャーナリスト
1994年京都大学法学部を卒業し、朝日新聞に入社。政治記者として菅直人、竹中平蔵、古賀誠、与謝野馨、町村信孝らを担当。政治部デスク、特別報道部デスクを歴任。数多くの調査報道を指揮し、福島原発の「手抜き除染」報道で新聞協会賞受賞。2014年に福島原発事故「吉田調書報道」を担当。テレビ朝日、AbemaTV、ABCラジオなど出演多数。2021年5月31日、49歳で新聞社を退社し、独立。SAMEJIMA TIMES主宰。
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ジャーナリスト 鮫島 浩

7653チバQ:2021/11/15(月) 20:34:41
"茂木幹事長、「ポスト岸田」へ存在感 派閥会長内定も結束課題―自民:時事ドットコム" https://www.jiji.com/amp/article?k=2021111300408&g=pol


 自民党の茂木敏充幹事長が、早くも存在感を見せている。4日に就任したばかりだが、給付金をめぐる公明党との調整をスピード決着させたほか、旧竹下派の会長就任も内定した。ただ、派内には参院側を中心に不満がくすぶり、「ポスト岸田」に向け足元の結束が課題となりそうだ。
 旧竹下派は11日、党本部で会合を開催。茂木氏はこの後、記者団に「『会長になってくれ』との意見があり、私の下で人事を固め正式に発足する」と述べ、近く「茂木派」に衣替えすると宣言した。
 茂木氏はもともと、実務能力への評価は高く、安倍、菅両政権で経済産業相や外相、党選対委員長などの重要ポストを歴任。経済再生担当相だった2019年には、トランプ米政権(当時)を相手に貿易協定締結を厳しい交渉の末に軟着陸させた。
 茂木氏の幹事長就任や派閥領袖(りょうしゅう)内定を受け、安倍派中堅は「ポスト岸田に仲間入りする」と指摘。政府内からも「岸田首相の後釜は茂木氏かもしれない」(高官)との見方も出始めた。
 一方、派内は一枚岩とは言えない。11日の会合は新人議員の紹介が議題だったが、茂木氏に近い笹川博義衆院議員らが「会長を決めるべきだ」と主張。参院の石井準一幹事長代理が「その前に役員を決めたらどうか」と異論を唱えたため、新藤義孝元総務相が「きょうの時点では会長予定者としよう」と引き取った。だが、参院側の拍手はまばらだったという。
 政界引退後も同派参院に影響力を保つ青木幹雄元参院議員会長は、「茂木会長」に反対とされる。参院中堅は、会長人事は事前の相談もなく不意打ちだったとして、「こんなやり方はおかしい」と不満を漏らす。参院側には、茂木氏が周辺議員とこうした段取りを協議していたとの見方も出ている。
 茂木氏は来年夏の参院選で、幹事長として指揮を執ることになる。同氏周辺は、「党を勝利に導き、派閥議員を増やせるか。それが試金石だ」と語った。(2021/11/14-07:10)

7654チバQ:2021/11/15(月) 20:37:43
"自民、派閥再編で“抗争勃発”の火種 岸田人事がさざ波…「対中姿勢」「経済政策」2つの爆弾 識者「安倍氏との緊張関係が焦点」(夕刊フジ) - Yahoo!ニュース" https://news.yahoo.co.jp/articles/f31a5140327bd450c7ba47b1e949f544b1ab0fd5
 自民党の派閥に緊張感が出てきた。衆院選で人数を減らした各派が新人らの囲い込みを加速しているうえ、最大派閥の細田派は安倍晋三元首相が会長に就任して「安倍派」となり、旧竹下派も茂木敏充幹事長の「茂木派」に衣替えする見通しとなるなど、党内力学の変化が見られるのだ。中国の軍事的覇権拡大が進むなか、岸田文雄首相(総裁)が閣僚人事で独自色を発揮したことで、党内の歪みも指摘される。新政権が抱えた「対中姿勢」と「経済政策」という爆弾。自民党はかつて、派閥同士の政策論争や権力闘争が活力を生んできたが、本格的な派閥抗争に発展するのか。
 「次の世代に『誇りある日本』を引き継ぐため、皆さまとともに力を尽くしていきたい」「憲法改正は立党以来の党是だ。われわれが議論の先頭に立とう」  安倍氏は11日、党本部での派閥総会で会長就任が満場一致で決定した後、こうあいさつした。その後、「当然、岸田政権をしっかり支える背骨でありたい」と記者団に述べた。  
安倍氏は2012年の党総裁就任に伴い、細田派前身の町村派を離脱した。昨年9月の首相辞任後も無派閥だったが、最大派閥の会長就任で、今後の政局を左右し得る立場となった。  
麻生派を率いる麻生太郎副総裁は安倍氏の盟友であり、安倍、菅義偉両政権は「細田派」と「麻生派」の二大派閥が支えてきた。岸田首相は、同じ宏池会を源流にする「岸田派」領袖(りょうしゅう)のため、麻生氏は後見人的立場で振る舞いながら、麻生、岸田両派が合流する「大宏池会」構想を練っていた。  
ところが、岸田首相の人事が、さざ波を立てている。  
まず、10月の第1次岸田内閣発足時、細田派は萩生田光一氏(経産相)の幹事長か官房長官での起用を狙ったが、反映されなかった。細田派内は大きく安倍系と福田系に分かれているが、福田系が多く重用された。  
岸田首相は衆院選後、新外相に林芳正元文科相を起用した。安倍、麻生両氏は、林氏が日中友好議員連盟会長を務めるなど、政界屈指の「親中派」のため、国内外に間違ったメッセージを与えかねないと難色を示したとされる。  
さらに、岸田首相は、やはり宏池会に源流を持つ「谷垣グループ」の代表世話人、中谷元(げん)元防衛相を人権問題担当の首相補佐官に登用した。中谷氏は、安倍、菅政権に批判的言動を続けた人物である。  政治評論家の小林吉弥氏は「岸田首相は安倍政権で4年7カ月、外相を務めたが、政治的にはリベラルで、保守の安倍氏とは体質が合わなかった。林外相の就任や、中谷氏の補佐官起用で距離はさらに開くだろう。岸田首相にとって、麻生氏は『目の上のたんこぶ』だ。当面はうまく連携していくが、いずれ世代が代われば、岸田派主導で大同団結に動くはずだ。中谷氏の起用で、谷垣グループの吸収も狙っているようだ」と分析した。  
自由主義諸国が、中国の軍事的覇権拡大や人権問題に厳しく対峙(たいじ)するなか、岸田首相-林外相体制で「対中融和」に傾斜すれば、安倍、麻生両派は黙っていないだろう。  
このほか、「二階派」は、会長の二階俊博前幹事長が党執行部から外れた。「石原派」は石原伸晃元幹事長が衆院選で落選し、同派会長を11日、辞任した。「石破派」は石破茂元幹事長の求心力低下が続く。3派は派閥の立て直しが急務で、派閥再編もささやかれる。  衆院選で勝利し、人事で持論を通した岸田首相だが、岸田派は第5派閥で足元は盤石ではない。経済政策でも不安がある。  
9月の自民党総裁選で「株式の売却益などへの金融所得課税の強化」を訴えたためか、新総裁に選出後、日経平均株価が8営業日連続で下落して「岸田ショック」と呼ばれた。第101代首相に選出された今月10日も、株価は終値で前日より約178円下落した。  自民、公明両党が合意した経済対策「子育て世帯に年収960万円の所得制限を設け、現金とクーポンを計10万円相当給付」などについても、「経済対策なのか困窮者対策なのか、軸足がはっきりしない」(立憲民主党の長妻昭副代表)と批判が噴出している。  岸田政権は大丈夫なのか。  
前出の小林氏は「岸田首相が、経済政策で公明党や財務省の顔色ばかり見ていると、他派の不満が高まる。対中外交でも毅然(きぜん)とした『安倍外交』路線から転換する方向に動けば、派閥抗争となる危険性もある。今後の政局は、岸田首相と安倍氏らとの緊張関係がどうなるかが焦点だ」と指摘した。  
これに対し、政治評論家の伊藤達美氏は「人事などで党内に不満もあるだろうが、自民党は大人の政党だ。わきまえているはずだ。各派とも来年夏の参院選をにらみ、挙党体制で国内外の難局を乗り切っていくしかない」と語っている。

7655チバQ:2021/11/16(火) 08:56:17
https://news.yahoo.co.jp/articles/ba26e376bdfd96f6ac95424eaea7b8fe68461838
松野長官、問われる調整力 政権の番頭役、行方左右
11/16(火) 7:06配信

時事通信
記者会見する松野博一官房長官=15日午後、首相官邸

 衆院選を乗り切った岸田文雄首相が政権運営を本格化させる中、松野博一官房長官の手腕に関心が集まっている。

【国会議員情報】松野 博一(まつの ひろかず)氏

 内閣の要の官房長官の働きぶりは政権の行方を左右する。新型コロナウイルス対策など難題は山積しており、「調整型」(政府関係者)と評される松野氏の真価が問われそうだ。

 「こんにちは。お会いできてうれしいです」。松野氏は15日、首相官邸を訪れたレモンド米商務長官と会談し、穏やかな口調でこう語りかけた。

 松野氏の抜てきは首相の強い意向だ。松野氏が所属する最大派閥・安倍派の安倍晋三元首相は側近の萩生田光一経済産業相の長官起用を首相に要求した。それでも首相が松野氏に白羽の矢を立てたのは、政調会長時代に会長代理だった松野氏と肌が合い、信頼関係を築いたからだ。

 官房長官は永田町や霞が関ににらみを利かせる内閣の番頭役。安倍氏が7年8カ月も政権を維持できたのは、官房長官だった菅義偉前首相が重要局面で矢面に立ったことが大きかった。

 その菅氏を「大きな目標」と公言する松野氏だが、持ち味は菅氏と正反対だ。菅氏が省庁の人事権をてこにトップダウンで政策を進めたのに対し、「温厚で悪く言う人はいない」(周辺)と評される松野氏は「環境整備が仕事。各閣僚が仕事をしやすい環境を作っていくのが役目」とソフト路線を標ぼうする。

 一方、政権中枢での動き方にまだ慣れていないようで、衆院選中に北朝鮮がミサイルを発射した際、松野氏は官邸を空けていた。選挙への影響を懸念する与党内からは「自覚がない」(閣僚経験者)と叱責する声が上がった。

 衆院選後の与党協議の焦点となった18歳以下への10万円給付をめぐっても、松野氏が動いた形跡はない。自民党内では「存在感がない。もっと前に出るべきだ」(中堅)との声も漏れる。

7656とはずがたり:2021/11/16(火) 22:27:06
自民離党の松本氏「謙虚に再出発」 宣言下に銀座訪問 神奈川1区
https://mainichi.jp/articles/20211031/k00/00m/010/236000c?inb=ys
毎日新聞 2021/10/31 21:45(最終更新 11/1 01:10) 283文字

落選が決まり、支援者らに頭を下げる松本純氏=横浜市磯子区で2021年10月31日午後8時36分、高田奈実撮影
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落選が決まり、支援者らに頭を下げる松本純氏=横浜市磯子区で2021年10月31日午後8時36分、高田奈実撮影

 新型コロナウイルスの緊急事態宣言中に東京・銀座のクラブを訪れた責任を取って自民党を離党した神奈川1区の無所属前職、松本純氏(71)は立憲前職に敗れた。「非常に厳しい判断を頂戴した。ご迷惑をかけた一件については生涯背負っていく。謙虚に再出発させていただきたい」と支持者に頭を下げた。

 復党が認められず、小選挙区で負ければ比例復活の道がない戦いに。選挙ポスターには安倍晋三元首相の顔写真が掲載され、安倍氏や麻生太郎副総裁らが応援に入るなど党の有力者も支援していた。松本氏は「軽率な行動でご迷惑をおかけした」と謝罪を繰り返したものの、有権者の目は厳しかった。【高田奈実】

【第49回衆院選】を

7657チバQ:2021/11/17(水) 19:26:02
https://news.yahoo.co.jp/articles/38fee335f4dec102f9350c4cf475ad60161554b4岸田政権 会議乱立 参院選へ成果急ぐ 役割の線引き曖昧
11/17(水) 11:37配信

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北海道新聞
五つの会議を相次ぎ設立
岸田政権で発足した主な会議

 岸田文雄首相は、看板政策の新しい資本主義やデジタル化などの実現に向け、16日に初会合を開いたデジタル臨時行政調査会(臨調)をはじめとした五つの会議を相次ぎ設立した。ただ、各会議で似通った分野を扱うなど役割分担が曖昧で、来夏の参院選までに成果が出せるかは不透明だ。臨調や田園都市構想は、首相が率いる自民党派閥「宏池会」出身者がかつて用いた組織や理念でもあり、旧来の支持層にアピールする思惑も透ける。

コロナ「10万円」給付、厳しい世論の視線 大半が貯蓄、効果の議論なく

デジタル社会推進会議など以前の会議も残る
 16日に官邸で開かれたデジタル臨調の初会合で、首相は「国民がデジタルを活用した、よりよいサービスを享受し成長を実感できる社会を実現する。とりわけ政策実現のスピード感を重視する」と述べ、デジタル化の推進に意欲を示した。

 政府は同臨調の役割を「デジタル改革、規制改革、行政改革に関わる横断的課題を一体的に検討する」と説明する。ただ、首相は既にデジタル化による地方活性化を目指す「デジタル田園都市国家構想実現会議」を発足。岸田政権以前からのデジタル社会推進会議や規制改革推進会議、行政改革推進会議も残り、役割の線引きは不明確だ。

宏池会の色濃く
 また、首相は「成長と分配の好循環」を目指す新しい資本主義実現会議や、全世代型社会保障構築会議、看護師や介護士の賃上げを議論する公的価格評価検討委員会など、経済政策や社会保障政策を決める会議を相次ぎ立ち上げた。松野博一官房長官は9日の記者会見で、記者から「会議の乱立ではないか」と問われ、「(既存の会議は)それぞれの分野を扱うため位置づけが異なる」と反論した。

 宏池会の色が濃いのも岸田政権の特徴だ。臨調は、宏池会初代会長の池田勇人元首相、第4代会長の鈴木善幸元首相が行革に関する首相の諮問機関としてそれぞれ設立。デジタル臨調は、過去の臨調と異なり法律に基づかないが、約40年ぶりに名称を復活させた。デジタル田園都市国家構想も第3代会長の大平正芳元首相の「田園都市構想」に着想を得ている。

 首相にとって、19日に取りまとめる経済対策が当面の試金石となる。参院選に向けて成果を得たい首相は「総裁選で訴えた政策は絶対に入れてくれ」と指示したという。ただ、会議乱立は政権の目指す方向性が見にくくなり、意思決定に時間がかかる可能性もはらむ。

7658チバQ:2021/11/18(木) 08:46:54
https://news.yahoo.co.jp/articles/57d50e67c21082bc9ac28a01448af795b5d26bb岸田総理がウラで「ほくそ笑む」…メディアが報じない「甘利おろし」の全真相
11/18(木) 7:02配信

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現代ビジネス
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 就寝前に一日に起きたことを書き記す「岸田ノート」。そこには、決して口に出せない思いが綴られている。大声で叫び、喚きたい気持ちを抑え続け、岸田文雄は総理となった。最高権力を得た今、紙に刻まれた岸田の煮えたぎる思いは、「復讐劇」となって具現する。

【写真】安倍晋三が恐れ、小池百合子は泣きついた「永田町最後のフィクサー」の正体

岸田総理の大ピンチ
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 一日を終え床に就く前、岸田文雄総理は、その日に起きたことをノートに書き記す。衆院総選挙直後の11月1日未明、岸田はこのA6サイズのノートを手に、僥倖を噛み締めていた。

 事前に単独過半数(233議席)が危ぶまれていた自民党だったが、結果的に261議席を獲得し、絶対安定多数(各常任委員会の委員長ポストを独占、委員の過半数を確保し、有利に国会運営ができる)に到達した。

 岸田の気分としては「大勝利」と言えるが、一方で現職幹事長の甘利明が小選挙区で落選したのだ。深夜、ノートに書き込む岸田の筆は大いに滑ったであろう。

 幹事長として甘利は政権の要ではあった。だが同時に、アキレス腱でもある。党のまとめ役として、重鎮議員らとの橋渡しを期待する一方、金銭疑惑を抱える甘利の存在は、選挙後に支持率低下を招く恐れがあった。

 その甘利が、自爆して勝手に消えた。

 「甘利さんは、自民党本部の職員まで駆り出して選挙区の有権者に電話をかけまくり、自分への支持を訴えさせた。自分が危ないからといって幹事長が党職員に動員をかけるなど前代未聞で、大顰蹙を買っていました」(自民党本部関係者)

 恥も外聞もない必死の抵抗も及ばず、甘利は党の最高権力者の座から滑り落ちた。

 実は岸田にとっては、狙い通りだ。自民党ベテラン議員がこう語る。

 「岸田にとって甘利は、安倍・麻生との間をつなぐパイプ役で、同時に防波堤のはずだった。ところがアテが外れ、安倍も麻生も甘利の幹事長就任に不快感を露にし、険悪なムードになっていた。

 両重鎮が不満を抱いているのに、指名してしまった以上、甘利を簡単にはクビにできない。どうしたものか……と悩んでいたところ、甘利が自滅してくれたということだ」

 多少の紆余曲折はあった。甘利は選挙区での敗北が決まった後、自身の進退について「総裁に預ける」と決断を丸投げし、岸田を慌てさせた。

 抜擢しておいて、すぐに自分の手でクビを刎ねたのでは、大変な遺恨を招きかねない。しかも幹事長に引責させたら、せっかく261議席も取ったのに、岸田自身が選挙の敗北を認めたことになる。

 党内から「総裁に責任はないのか」と声が上がったら、自分の身まで危うくなるではないか。

 「お〜え〜ま〜あの〜、処遇については〜」

 テレビの選挙特番で甘利の進退について問われた岸田は、即答することができなかった。

安倍、麻生の糾弾で「形勢逆転」
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 ところが、助け船は思わぬ方向から飛び出してきた。安倍と麻生が、頼みもしないのに甘利を糾弾し始めたのである。

 「選挙後、安倍さんと麻生さんは甘利さんを猛批判した。安倍さんは、『事前の情勢調査と選挙結果が違いすぎる。こんなにズレたことはなかった。幹事長の責任だ』と、甘利さんを責め立てました。

 麻生さんも、『(疑惑に対する)説明責任が足りないからこう(落選に)なる』と、厳しく責任を追及した。そのため、留任に一縷の望みを繋いでいた甘利さんも心が折れ、辞任表明に至ったのです」(官邸関係者)

 岸田は内心、小躍りした。いかにして無難に甘利のクビを切るか悩んでいたのに、安倍と麻生が、「お前は邪魔だ」と、引導を渡してくれたのだ。

 岸田はノートについて、「悪口も書いてあるから他人には見せられない」と告白している。

 その後の事情については【後編】「安倍、麻生よ、ただで済むと思うな…岸田総理の「壮絶な復讐」がいよいよ始まった」でお伝えする。

 『週刊現代』2021年11月13・20日号より

週刊現代(講談社)

7659チバQ:2021/11/18(木) 19:28:38
https://news.goo.ne.jp/article/yomiuri/politics/20211118-567-OYT1T50014.html
持論ためらわず主張する高市氏、党内には「政調会長の役割は調整」と不満くすぶる
2021/11/18 07:06読売新聞

持論ためらわず主張する高市氏、党内には「政調会長の役割は調整」と不満くすぶる

読売新聞 【読売新聞社】

(読売新聞)

 自民党の高市政調会長が、持論を発信する場面が目立っている。一方で、18歳以下への10万円相当の給付を巡っては与党協議から外され、調整役は茂木幹事長が担った。9月の総裁選で有力な総裁候補に浮上した高市氏にとって、今後は調整力が課題となりそうだ。

 高市氏は17日、党本部で開いた政調全体会議で「政調は内閣の下請け機関ではない。地元で聞いた声を政府にぶつけ、実現していくのが役割だ」と強調した。

 実際、高市氏自ら、持論をためらわず主張している。大胆な財政出動による経済成長を唱える高市氏は、16日の政調役員会で「財政規律を重視しすぎだ」として、財務省幹部に2022年度の予算編成方針を見直すよう求めた。財政健全化を議論する「財政再建推進本部」の改廃も検討している。

 就任直後の衆院選公約の作成でも、台湾の環太平洋経済連携協定(TPP)加盟申請を「歓迎」と明記するなど、自民党総裁選での自らの主張を随所に反映させた。

 ただ、党内には「本来の政調会長の役割は、持論を押し通すより、調整することだ」(閣僚経験者)と不満もくすぶる。18歳以下への給付を巡る公明党との与党協議は、幹事長間で行われた。高市氏が、公明党の衆院選公約について「自民党の公約とは全く違う」と明言したことが影響したとみられる。

 高市氏は自公合意後も「世帯収入の合算でなければ不公平だ」として所得制限の見直しを主張したが、政府は「迅速な支給に支障が生じる」(松野官房長官)と受け入れない方針だ。

 高市氏は2012〜14年にも政調会長を務め、政策への思い入れが強い反面、党幹部は「一人で抱え込みすぎる」と指摘する。政府や公明党との政策を巡る調整は、今後も茂木氏が担うとの見方が浮上している。

7660チバQ:2021/11/18(木) 19:29:16
https://news.goo.ne.jp/article/sankei/politics/sankei-_politics_situation_BBTBLUPWA5NKFDBFG4MYXC6XNM.html
石原派に山田俊男参院議員が入会 宏高氏は退会
2021/11/17 22:02産経新聞

自民党石原派(近未来政治研究会)は17日夜、東京都内で会合を開き、山田俊男参院議員が入会、石原宏高衆院議員が退会した。派の所属議員は7人のまま。石原氏は岸田派(宏池会)への入会を検討しているという。複数の出席者が明らかにした。

同派は先の衆院選で、会長を務めた石原伸晃元幹事長や野田毅元自治相ら3人が落選し、体制の立て直しが迫られている。12月16日の派閥パーティーで森山裕元農林水産相が会長に就任する方向。同派議員は会合後、「一致結束を確認した」と語った。

7661チバQ:2021/11/19(金) 07:40:19
https://news.yahoo.co.jp/articles/3612514f44db1b37a437e1eed0c98954449a1ae1
二階氏宛てに来客ラッシュ、幹事長退いても存在感
11/18(木) 19:05配信

産経新聞
自民党・二階俊博氏(春名中撮影)

年末にかけて大詰めを迎える令和4年度予算編成作業を控え、自民党の二階俊博元幹事長を訪れる自治体や業界団体が急増している。陳情件数は国会議員の力を示すバロメーターともいわれる。各団体とのパイプは来夏の参院選に直結するだけに、二階氏の影響力に注目が集まっている。

【写真】和歌山3区の「二階王国」 人口400人の村で演説

18日は地元・和歌山県の首長や県道路局が高速道路整備に関する要望で訪れ、「国土交通省に急がせるように」と激励した。

二階氏は10月の岸田文雄政権発足後、幹事長時代から務める国土強靱(きょうじん)化推進本部長として党務に当たる。党人事や選挙に権限をふるう立場ではないが、党本部5階に新設された同本部長室の前にはパイプ椅子が並び、連日のように来客が絶えない。党関係者は「党役員以外に陳情がひっきりなしに来るのは珍しい」と驚く。一線を退いてもなお存在感は健在のようだ。

7663チバQ:2021/11/19(金) 08:56:39
コタツ記事すげえな
https://news.yahoo.co.jp/articles/8407ff63bf2ae3d6b44dc404b5a881a86b079839
安倍、麻生よ、ただで済むと思うな…岸田総理の「壮絶な復讐」がいよいよ始まった
11/19(金) 7:02配信

現代ビジネス
 前編の「岸田総理がウラで「ほくそ笑む」…メディアが報じない「甘利おろし」の全真相」では、10月31日の衆院選で敗北した甘利明氏の、幹事長を辞任するまでの一部始終をでお伝えした。


 安倍晋三氏、そして麻生太郎氏にこき使われ、馬車馬のような扱いを受けてきたという岸田総理の復讐劇はまだまだ続く……。

さんざん小馬鹿にされてきた
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 岸田文雄総理は、一日を終え床に就く前、その日に起きたことをノートに書き記している。ノートの中身については「悪口も書いてあるから他人には見せられない」と告白している。

 それは、誰に対する悪口雑言なのか? 想像すればすぐわかる。岸田は長年、安倍と麻生に牛馬のようにこき使われ、辛酸を舐めてきたのだ。

 「第二次・第三次安倍政権では外相を務めるも、安倍は岸田を使い走りとして扱い、ロシア外交では『経済分野協力担当大臣』にいきなり世耕弘成を指名し、岸田の面目を丸潰れにしたこともある。

 そもそも外相になったこと自体、外交懇談の際、下戸の安倍に代わって酒を飲むのが役目だった、などと揶揄されていた。

 麻生には宏池会における格下の舎弟扱いをされ、『小者』として粗略にされ続けてきた。岸田が何度も、『なぜこんな目に遭うのか』などと、愚痴をこぼすのを聞いたことがある者も多い」(自民党幹部)

 耐えに耐え、総理にたどり着くことはできた。だが、重鎮どもは「俺のおかげでお前は総理になれた」とばかり、好き勝手なことを言う。

 こいつらを消すことはできないか―。それが岸田の悲願だったところ、いま、同士討ちで一人がついに脱落した。

 暗闇に眼鏡を光らせ、手垢がついたノートをそっと撫でながら、岸田はひそかにほくそ笑む。

7664チバQ:2021/11/19(金) 08:56:53
邪魔者はあと二人―。

 安倍と麻生は、依然として岸田のことを無能無害な傀儡だと思っている。そこに、付け入る隙がある。岸田は早速、手を打った。甘利の後任に、茂木敏充を充てたことだ。

 「これは意外な妙手」と評価するのは、自民党閣僚関係者の一人である。

 「茂木は竹下派の会長代行だが、上にへつらい、下には傲岸という性格なので、青木幹雄が掌握する派閥主流派からは毛嫌いされている。

 その茂木が幹事長になることで、彼が会長になって派閥を『茂木派』に変えて乗っ取る可能性がなくなった。つまり岸田は、竹下派主流派に上手く恩を売ったことになる」

 茂木は安倍に近いため、安倍もこの人事には納得しているとされるが、実はこれは、岸田が練りに練った「安倍潰し」に向けた布石だ。

 「岸田が総裁選を勝ち抜けたのは、竹下派が参院を中心に支持を固めたことが大きかった。

 岸田は竹下派に気を使い、古川禎久(法務相)、西銘恒三郎(復興相)、二之湯智(国家公安委員長)らを入閣させ、総裁候補の大本命・小渕優子も党の要職(組織運動本部長)に就け厚遇している。

 安倍は細田派(清和研)を安倍派に代替えして会長の座に就いたが、岸田派=宏池会との激突が表面化した時、竹下派の主流派が岸田に付く可能性が高いことは大きな意味を持つ」(同)

安倍凋落は既定路線
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 さらにもう一つの布石は、参院から衆院へ鞍替えした林芳正(元文科相)を、茂木の後任にする人事の検討である。

 「安倍は林の外相就任に、『党の反対を押し切って強引に鞍替えした人が、いきなりポストを得るのはおかしいじゃないか』と文句を付けているが、それは焦りの裏返しだ。

 岸田にとって林は、自派閥を乗っ取られかねない怖い存在だが、外相にして閣内に取り込めば、その危惧もなくなる。

 一方で安倍は、同じ山口を地盤にする林が表舞台に出て力を付けたら、地元を侵食されて求心力を失ってしまう。安倍と林、双方を封じる巧妙な人事を岸田は狙った」(別の自民党幹部)

 今回の総選挙で自民党は表面上「勝った」ことになっている。しかしその裏で、安倍は著しく評判を落とした。

 自民党中堅議員の一人がこう話す。

 「安倍さんは選挙期間中、全国あちこちを飛び回って応援弁士をしましたが、応援した候補のうち、なんと27人が選挙区で敗れました。

 ゴリ押しして公認候補にした元秘書の初村滝一郎も長崎1区で惨敗し、比例復活もできなかった。つまり、『選挙に強い』という安倍さんの威光が、すっかり霞んでしまったのです」

 安倍の凋落は、もはやこれで既定路線。残る麻生をどう始末するか。

 「次期衆院議長に細田博之(元幹事長)が内定しているが、実は岸田は、麻生を衆院議長にしようと画策していた。衆院議長はなんの権限もない名誉職。麻生が猛反発したため、今回は諦めた。

 岸田は、徐々に麻生も政権の中枢から遠ざけ始めている。まずは麻生の義弟・鈴木俊一財務相をどこかのタイミングで切るだろう。

 麻生は義兄弟同士で財務省と結んで求心力を維持しているが、そこを断ち切ってしまえば、単なる81歳の老人でしかない。来夏の参院選までに、必ず動きがある」(別の自民党幹部)

 次に「岸田ノート」に名前を書かれるのは誰なのか。虐げられ、コケにされてきた男の、暗い復讐劇がいま幕を開ける。

 (文中敬称略)

 『週刊現代』2021年11月13・20日号より

週刊現代(講談社)

7670とはずがたり:2021/11/19(金) 15:41:39

冷たいな,自民県連

「夜の銀座」の松本氏復党、県連が自民本部に抗議へ…「到底納得できない」
読売新聞 / 2021年11月19日 7時57分
https://news.infoseek.co.jp/article/20211118_yol_oyt1t50318/?tpgnr=poli-soci

 緊急事態宣言中の「夜の銀座」問題で離党し、先月の衆院選で落選した松本純・元国家公安委員長の復党を、自民党本部が16日付で了承したことを受け、自民の神奈川県連は18日、総務会を開いて対応を協議した。「みそぎの選挙」で有権者の支持を得られなかった以上、「復党させる大義がない」との見解で一致し、党本部に抗議することを決めた。

 復党するには、松本氏がいずれかの都道府県連に入党申請書を出すことになるが、神奈川県連は、すぐには受け付けない方針だ。総務会後に取材に応じた県連の土井隆典幹事長は「なぜ党本部が上意下達で決めたのか、到底納得ができない」などと不信感をあらわにした。

 土井幹事長によると、党本部の遠藤利明・選挙対策委員長から15日、松本氏に復党の意向があるとの連絡があった。県連側は来夏の参院選にも大きなマイナスとなるなどと訴えたが、その翌日に何の説明もないまま、復党が了承されたことを報道で知ったという。

 松本氏は衆院選で神奈川1区から無所属で出馬して落選後、今月4日付で復党願を提出していた。

7671チバQ:2021/11/19(金) 16:30:16
https://news.yahoo.co.jp/articles/e3d24061ed15b45c469172e54e69026b9a29aeaf
三原じゅん子氏、野田聖子・男女共同参画担当相の補佐官に任命
11/19(金) 12:43配信

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朝日新聞デジタル
三原じゅん子氏

 松野博一官房長官は19日の記者会見で、野田聖子・男女共同参画担当相の補佐官として、同日付で自民党参院議員の三原じゅん子・前厚生労働副大臣を任命したと発表した。

 三原氏の起用について、松野氏は「男女共同参画に関する重要政策について、関係者間の高度な調整を行い、迅速に政策を企画立案するサポートをしていただく」と述べた。

 三原氏は俳優を経て、2010年参院選で初当選し、現在2期目。9月の自民党総裁選では、立候補した野田氏の推薦人となった。

朝日新聞社

7672チバQ:2021/11/19(金) 16:30:17
https://news.yahoo.co.jp/articles/e3d24061ed15b45c469172e54e69026b9a29aeaf
三原じゅん子氏、野田聖子・男女共同参画担当相の補佐官に任命
11/19(金) 12:43配信

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朝日新聞デジタル
三原じゅん子氏

 松野博一官房長官は19日の記者会見で、野田聖子・男女共同参画担当相の補佐官として、同日付で自民党参院議員の三原じゅん子・前厚生労働副大臣を任命したと発表した。

 三原氏の起用について、松野氏は「男女共同参画に関する重要政策について、関係者間の高度な調整を行い、迅速に政策を企画立案するサポートをしていただく」と述べた。

 三原氏は俳優を経て、2010年参院選で初当選し、現在2期目。9月の自民党総裁選では、立候補した野田氏の推薦人となった。

朝日新聞社

7673チバQ:2021/11/20(土) 19:04:55
https://news.goo.ne.jp/article/nikkangendai/life/nikkangendai-781246.html
小林鷹之経済安保担当相 手腕は未知数も評判はすでに「進次郎超え」【岸田内閣の大臣を“丸裸”にする】
2021/11/09 09:26日刊ゲンダイDIGITAL

小林鷹之経済安保担当相 手腕は未知数も評判はすでに「進次郎超え」【岸田内閣の大臣を“丸裸”にする】

小林鷹之経済安保担当相は野党からも評価する声(C)共同通信社

(日刊ゲンダイDIGITAL)

【岸田内閣の大臣を“丸裸”にする】

 小林鷹之経済安保担当相
 (千葉2区・衆院4回)

 ◇  ◇  ◇

 若手ながら新設の目玉大臣に抜擢された理由は、人事を仕切っていた甘利前幹事長の“一本釣り”があったからだ。二階派に所属しているが、実質“甘利チルドレン”とみられている。

 経済安全保障の法整備を進める党の「新国際秩序創造戦略本部」で甘利氏が座長、小林は事務局長を務めていた間柄。甘利氏は衆院選で自分の選挙演説で「私のチームで活躍していた小林君が大臣になりますよ」と誇らしげだった。

「岸田首相とも開成高校OBという関係にある。永田町では開成出身者のつながりは強い。岸田首相の印象も良かったのでしょう」(官邸事情通)

■元財務官僚

 千葉県市川市、一般のサラリーマン家庭の出身。東大法学部在学中、ボート部に所属し主将も務めた。1999年、大蔵省(現・財務省)入省。35歳の時、野党時代の自民党の公募に応募して公認候補となり、2012年衆院選で初当選。当時、選対委員長だった河村建夫氏が窓口となり、河村所属の二階派に入った。家族は、東大時代に知り合った妻と娘が1人。

■謙虚

 身長186センチと高身長な上、高学歴だが「腰だけは低い」(政界関係者)という。立憲民主党議員ですら「政策通で能力が高いが、偉ぶることがなく謙虚」と持ち上げる。

「自民党内では、今回、デジタル副大臣に起用された小林史明氏と双璧をなす若手有望株。2人とも同姓であることから鷹之氏は『コバホーク』、史明氏は『コバヒストリー』と呼ばれている。政治家としての力量はハッキリしないが、“ポエマー”と揶揄される小泉進次郎氏(40)より、よっぽどしっかりしています」(前出の政界関係者)

■総裁選で「高市支援」

 9月の自民党総裁選では高市早苗政調会長の推薦人に名を連ね、出陣式で「ガンバロー」コールの音頭を取った。派閥の支持に従ったわけではないという。本人はあまり政治信条を語っていないが、“極右”の高市氏とかなり近いようだ。いずれ“極右”の一面を見せるかもしれない。

 難しい役職だけに、国会答弁をこなせるか不安視する声もある。

「これまで特段の実績を残したわけではない。対中戦略という難しいかじ取りを担うことになるが、うまく回せるのか未知数だ。真面目過ぎる性格もアダになる恐れがある」(自民党関係者)

 イケメン大臣はどこまで通用するのか。

7674チバQ:2021/11/20(土) 19:05:22
https://news.goo.ne.jp/article/nikkangendai/life/nikkangendai-781247.html
牧島かれんデジタル相は「狩りガール」 心配なのは“利権”の罠にハマること
2021/11/09 09:26日刊ゲンダイDIGITAL

牧島かれんデジタル相は「狩りガール」 心配なのは“利権”の罠にハマること

納得のいく人選、牧島かれんデジタル相(C)日刊ゲンダイ

(日刊ゲンダイDIGITAL)

【岸田内閣の大臣を“丸裸”にする】

 牧島かれんデジタル相
 (神奈川17区・衆院4回)

 ◇  ◇  ◇

 永田町では納得の人選だという。自民党で「デジタル」といえば真っ先に名前が挙がるのが国会で「ワニ動画」を見ていた平井卓也前大臣だが、その下で“デジタル人材”として汗をかいてきた若手のひとり。党の「デジタル社会推進本部」の事務局長も務めた。

「クセの強い女性議員ばかりの自民党で珍しくマトモ」(ベテラン秘書)

 真面目で優秀、親しみやすく明るい、語り口はお嬢さまっぽいが、芯は強くて度胸がある、など評判はすこぶる上々だ。

 課題は「胆力」。9月1日に発足したばかりの新組織をまとめることができるのかどうか。職員の3分の1が民間からの出向。役人とは異なる文化との融合は簡単ではない。他省庁との調整や説得にも骨を折らねばならない。

「内部で足の引っ張り合いにならないか。平井大臣の時のような『音声流出』には気をつけた方がいい」(中堅議員)

■父は県議会のドン

 横須賀市出身。小学校から高校までカトリックの女子高「横浜雙葉」。ICU(国際基督教大学)卒業後、米ジョージ・ワシントン大修士などを経て、ICUで博士号(行政学)取得。NHKワシントン支局でインターンとして働いた経験も。

 父・牧島功氏は、小泉純也元防衛庁長官・純一郎元首相親子の秘書を務めた現職の神奈川県議。当選8回でいまや「神奈川県議会のドン」。

 新5000円札に採用される津田梅子氏は遠縁にあたる。

■元衆院議長の後継

 菅政権時に、女性初の青年局長に抜擢された。政界進出は、大学の共同講座を担当していた河野洋平元衆院議長からの後継指名で、地盤を受け継いだ。2009年の初出馬では落選した。

 そうした経緯から、麻生派に所属。9月の総裁選では河野太郎氏を支持した。

「岸田支持ではなかったのに入閣できたのは、神奈川閥で勢力を拡大したがっていた甘利明前幹事長の引きがあったからといわれている。選挙区の地域から、菅前首相・河野・小泉進次郎連合は『海派』、甘利さんは『山派』。牧島さんは海出身だけど、現在の選挙区は箱根町など山もある。『海を取るのか、山を取るのか』と迫られていましたが、甘利さんの幹事長辞任で、また海派に傾倒しそうです」(政治記者)

■「永田町のハイジ」

 選挙区内での鳥獣被害の訴えを聞き、罠を仕掛けることができる「狩猟免許」を2014年に取得。それでついたあだ名が「永田町のハイジ」「狩りガール」。

 大臣就任直後、NTTから会員制レストランで最も高い5万円コースの接待を受けていたとの「文春砲」が炸裂した。時期は2019年と20年。自民党のデジタル人材だけに、NTTは早くから狙いを定めていたのか。牧島氏本人は「一議員としての政治活動」と釈明した。「デジタル関連は利権がいっぱい。得意の罠に自分がハマらなければいいが」と心配する声もある。

7675チバQ:2021/11/20(土) 19:05:53
https://news.goo.ne.jp/article/nikkangendai/life/nikkangendai-781601.html
野田聖子少子化・地方創生相「4度目の正直」の裏に“元夫婦の絆”【岸田内閣の大臣を“丸裸”にする】
2021/11/10 09:26日刊ゲンダイDIGITAL

野田聖子少子化・地方創生相「4度目の正直」の裏に“元夫婦の絆”【岸田内閣の大臣を“丸裸”にする】

野田聖子少子化・地方創生相(C)JMPA

(日刊ゲンダイDIGITAL)

【岸田内閣の大臣を“丸裸”にする】

 野田聖子少子化・地方創生相
 (岐阜1区・衆院10回)

 ◇  ◇  ◇

 ライフワークとして取り組んできた少子化対策や女性活躍を担う。オッサンばかりの自民党内で「女性」「子ども」の問題を語れる人材ではある。

「9月の自民党総裁選で、同じく初の女性総理を目指す政調会長の高市さんが経済や安全保障分野をウリにしているのに対し、野田さんは多様性や女性・子どもを中心とした政策を訴え、結果的に総裁選のバリエーションが広がった。岸田さんとしては、総裁選で戦った野田さんをムゲにはできないし、むしろ重用することで、女性や子ども政策重視をアピールできる。首相の立場からすれば、都合の良い女性です」(自民党関係者)

■“元夫”の協力

 過去3度の総裁選は推薦人が集まらず断念。4度目にして初めて出馬できた“原動力”が2001年から07年まで事実婚状態で連れ添った鶴保庸介元沖縄北方相だという。

「推薦人には二階派メンバーが名を連ねましたが同派所属の鶴保さんが『協力して欲しい』と頭を下げたともっぱら。派内では『元夫婦の絆は強いねえ』なんて声も聞かれました」(二階派関係者)

 もっとも、鶴保氏は“再婚”後の16年、身重の妻へのモラハラや独断的な離婚を週刊誌にすっぱ抜かれた。

 1960年生まれ。同年のローマ五輪にちなみ、「聖子」と名付けられた。83年、上智大外国語学部卒業後に帝国ホテルに入社。87年、岐阜県議に当時史上最年少の26歳で当選した。93年に衆院初当選後、98年の小渕内閣では当時史上最年少の37歳10カ月で郵政相に抜擢。この頃から「女性初の総理」と目されている。

■“女帝”と仲良し

 自民党内で総務会長を務めた者同士、馬が合うのか、小池都知事と仲が良い。

「小池さんの方が国会議員としては1年先輩ですが、16年の都知事選では野田さんから励ましのメールをもらったと明かしています。小池さんにかなり信頼されているようで、翌17年の衆院選直前、『希望の党』結党時には、野田さんをトップにスカウトしたとか」(永田町関係者)

 10年に米国で卵子提供を受け、体外受精で妊娠。翌11年、50歳で重い障害のある男児を出産した。直後に事実婚状態だった一般男性と結婚。育児の様子を自身のブログで更新し続けている。夫は週刊誌に「元暴力団員」と報じられた。

■酒豪

 政界屈指の酒の強さで有名。日本酒の海外発信に取り組む「國酒を愛する議員の会」の会長を務める。 (次回は松野博一官房長官と堀内詔子ワクチン担当相)

7676チバQ:2021/11/20(土) 19:06:24
https://news.goo.ne.jp/article/nikkangendai/life/nikkangendai-781600.html
山際太志郎経済再生担当相 元獣医で甘利前幹事長の「一番弟子」は原発推進の急先鋒【岸田内閣の大臣を“丸裸”にする】
2021/11/10 09:26日刊ゲンダイDIGITAL

山際太志郎経済再生担当相 元獣医で甘利前幹事長の「一番弟子」は原発推進の急先鋒【岸田内閣の大臣を“丸裸”にする】

山際大志郎経済再生担当相(C)共同通信社

(日刊ゲンダイDIGITAL)

【岸田内閣の大臣を“丸裸”にする】

 山際太志郎 経済再生担当相
 (神奈川18区・衆院6回)

 ◇  ◇  ◇

 甘利明前幹事長を「政治の師」と仰ぎ、自他ともに認める「一番弟子」。甘利氏が力を入れる半導体の議員連盟でも中核を担った。師匠の強いプッシュで初入閣を果たしたが、甘利氏は衆院選で選挙区敗退して幹事長を辞任。いきなりの失脚で後ろ盾を失ってしまった。

■原発推進を強く訴え

“電力族”の甘利氏の右腕として、原発推進を強く訴えてきた。菅政権が掲げたカーボンニュートラルについても、今年2月の衆院予算委で「原発を使い倒さなければ、カーボンニュートラルはできない」と発言。

■くじら博士

 石原慎太郎元都知事の母校でもある神奈川県立湘南高校を卒業後、山口大農学部獣医学科に進学。その後、東大大学院農学生命科学研究科博士課程に進んで博士号を取得。大学院では、くじらについて研究し、南極海での調査捕鯨団にも参加。「闘え! くじら人―捕鯨問題でわかる国際社会」などの著書がある。自民党捕鯨議連の副幹事長。

 獣医師として2000年に川崎市内でペットクリニックを開院するが、自民党の公募に応じて02年の神奈川8区補選に出馬。無所属(当時)の江田憲司に敗れた。翌03年の衆院選では神奈川18区に移り、比例復活で初当選。甘利氏のいた山崎派に入会した。

■さいこう日本

 12年に石原伸晃元幹事長が山崎派を継承すると、反発した甘利氏とともに退会。党内の甘利グループ「さいこう日本」に所属。17年には甘利氏ら「さいこう日本」のメンバー5人で麻生派に入会。常に甘利氏と行動を共にしてきた。

 岸田内閣では、経済再生のほか新型コロナ対策・健康危機管理、新しい資本主義、全世代型社会保障改革、経済財政政策も担当。前任の西村康稔氏とは初当選同期で親しい間柄だ。

「当選後に西村さんと一緒に取り組んだ勉強会がきっかけで、早稲田大教授の小尾敏夫氏の助手を務めていた女性と知り合い、40歳になる節目の08年に結婚したそうです。奥さんは今も早稲田で研究者をしていて、政府の委員などを務めることもあるキャリア女性です」(自民党関係者)

■カジノ法案

 18年に衆院内閣委員長を務めていた際、カジノを含む統合型リゾート施設(IR)実施法案の採決を強行しようとしたとして、野党から解任決議案が出された。

「人懐っこく、物おじしない性格で、見た目はお笑いコンビ『ナイツ』の塙に似ているとも言われています」(麻生派担当記者)

7677チバQ:2021/11/20(土) 19:06:51
https://news.goo.ne.jp/article/nikkangendai/life/nikkangendai-781950.html
松野博一官房長官 安倍元首相をイラつかせた再入閣 あだ名はつくのか?【岸田内閣の大臣を“丸裸”にする】
2021/11/11 09:26日刊ゲンダイDIGITAL

松野博一官房長官 安倍元首相をイラつかせた再入閣 あだ名はつくのか?【岸田内閣の大臣を“丸裸”にする】

2度目の入閣の松野博一官房長官(C)共同通信社

(日刊ゲンダイDIGITAL)

【岸田内閣の大臣を“丸裸”にする】

 松野博一官房長官
 (千葉3区・衆院8回)

 ◇  ◇  ◇

 新聞各紙の「閣僚の横顔」では〈地味〉〈目立つ存在ではない〉と存在感の薄さを何かと書かれた。入閣は5年ぶり2回目。自民党政調会長時代の岸田首相に会長代理として仕え、信頼関係が就任の決め手になったと解説される。それで面白くないのが安倍元首相だ。松野氏は安倍元首相が牛耳る党内最大派閥の細田派所属、要職の事務総長をこなすベテランなのだが……。

「岸田総理・総裁の生みの親を自負する安倍元総理は、『萩生田官房長官、高市幹事長』を求めていた。フタを開けてみればいずれもかなわずイライラというわけですが、細田派幹部はむしろ松野長官を大歓迎。松野さんは派閥を取り仕切る事務総長として汗をかいてきたし、当選回数も萩生田さんより2期も上ですから」(清和会関係者)

■細田派「四天王」

 細田派をめぐり、安倍元首相が2017年に「四天王をつくりたい」と発言。文科相だった松野氏のほか稲田防衛相、下村幹事長代行の名前をあげたが、なぜか3人どまりだった。「ポスト菅」選びが現実味を帯びてきた6月、月刊誌で総裁の「有力な候補者」として萩生田文科相、西村経済再生相に並んで松野氏にも言及した。

 総理・総裁に必須の「選挙強さ」に欠ける。立憲候補と7度目の対決となった総選挙は約4万票差で制したが、戦績は5勝2敗。一目散に地元入りした公示日に北朝鮮が弾道ミサイルを発射して大慌て。岸田首相おも東北遊説中で官邸ツートップが都内におらず、危機管理意識の低さを露呈した。

■松下政経塾9期生

 千葉県木更津市生まれ。早大法学部を卒業後、ライオンに入社するも2年ほどで退社。松下政経塾入りした。党内では秋葉賢也衆院議員が政経塾9期生。性交同意発言で立憲を追われ、辞職した本多平直元衆院議員も同期。

 そもそもは森元首相に連なる文教族で、ライフワークは教育問題。第2次安倍政権で念願の文科相として初入閣した途端、加計疑惑がはじけて矢面に立たされた。

「安倍元総理の再登板をめぐって、派内が割れた経緯などもあり、元総理との距離を指摘する人もいますが、関係は悪くない。温厚な人柄の松野さんを悪く言う声は聞こえてこないし、性質が似ている岸田総理とのコンビは、想像以上にうまくいくんじゃないか。ただ、支えすぎると派内で疎まれる懸念もある」(中堅議員)

■日本会議と慰安婦問題

 日本会議国会議員懇談会のメンバー。12年に米紙に掲載された慰安婦問題を否定する意見広告に賛同する国会議員として名を連ねた。「村山談話」「河野談話」の見直し、9条改憲に賛成する。

「ガースー」「たわし」に続くあだ名はつくか。

7678チバQ:2021/11/20(土) 19:07:30
https://news.goo.ne.jp/article/nikkangendai/life/nikkangendai-781951.html
堀内詔子ワクチン担当相は初入閣&選挙圧勝でノリノリも「堀内家vs長崎氏」の戦争が再燃【岸田内閣の大臣を“丸裸”にする】
2021/11/11 09:26日刊ゲンダイDIGITAL

堀内詔子ワクチン担当相は初入閣&選挙圧勝でノリノリも「堀内家vs長崎氏」の戦争が再燃【岸田内閣の大臣を“丸裸”にする】

採決時の振る舞いが大ひんしゅくだった堀内詔子ワクチン・五輪担当相(C)日刊ゲンダイ

(日刊ゲンダイDIGITAL)

【岸田内閣の大臣を“丸裸”にする】

 堀内詔子ワクチン・五輪担当相
 (山梨2区・衆院4回)

 ◇  ◇  ◇

 夫である光一郎富士急行社長の父、故・堀内光雄氏の地盤を受け継いだ。光雄氏は総務会長や通産相を歴任し、宏池会(現岸田派)の会長も務めた。義父の威光か当選3回で初入閣を果たしている。地元の大企業、富士急行をバックにしている。10.31総選挙でも山梨2区で立憲候補に6万票超の差で4回目の当選。ノリノリに見えるが、火種もくすぶる。

 2005年の郵政選挙では、郵政民営化に反対した光雄氏と刺客として送り込まれた長崎幸太郎氏(現山梨県知事)が2区で熾烈な選挙戦を繰り広げた。それ以来、親子2代で長崎氏と対立している。

 17年総選挙は、長崎氏を寵愛する二階幹事長の裁定により、詔子氏と長崎氏の2人とも無所属で出馬し、勝った方が「自民党議員」という異例の選挙戦になった。詔子氏が勝利し、その後、長崎氏も19年の山梨県知事選で当選。堀内家と長崎氏の15年に及ぶ戦争は「終結」とみられたが、そうではなかった。

「富士急行が別荘地を運営するために県から借りている県有地の賃料が安すぎるのではないかと、住民訴訟が起こされ、議会でも問題にされてきましたが、前の後藤知事は取り合わなかった。ところが、長崎知事が動き、ようやく県がメスを入れ、司法で決着をつけることになりました」(富士吉田市の住民)

 賃料が不当に安いとする山梨県の主張に対し、今年3月、富士急行側が不服として訴訟を起こすと、県も6月、富士急行を訴え、訴訟合戦になっている。

■党員獲得

 自民党の党員獲得ランキングでは17年2位、18年、19年1位、20年2位と上位の常連。堀内事務所は「職域はほとんどない。地道に地域で活動している結果だと思います」と答えたが、地元住民によると「富士急行の社員やパートは入党をお願いされると断りにくい」という。

■国会でひんしゅく

 18年の通常国会で2度炎上。野党の質問時間を削り、与党の時間を増やしたのに、数分を残して質疑を終えようとしたため、「余ってるじゃないか」と激しいヤジを浴びた。

 “定額働かせ放題”につながる「働き方改革」関連法案の委員会採決で、過労死遺族が傍聴する中、同僚議員に起立を呼び掛ける姿がはしゃいでいるように見え、その時も批判を浴びている。

 担当のワクチンをめぐっても難題が待ち受ける。

「この先、イケイケで大量に契約したワクチンの余剰問題が生じかねない。ワクチンの有効期限がある中、大量処分する事態になれば、批判も浴びることになるでしょう」(厚労省担当記者)

 前途多難だ。

7679チバQ:2021/11/20(土) 19:08:21
https://news.goo.ne.jp/article/nikkangendai/life/nikkangendai-782312.html
山口壮環境相は民主を離党→自民入党6年半で大臣ゲットした「爺殺し」【岸田内閣の大臣を“丸裸”にする】
2021/11/12 09:26日刊ゲンダイDIGITAL

山口壮環境相は民主を離党→自民入党6年半で大臣ゲットした「爺殺し」【岸田内閣の大臣を“丸裸”にする】

大臣ゲットの山口壮環境相は党内旧民主党移籍組のなかでは破格の扱い(C)日刊ゲンダイ

(日刊ゲンダイDIGITAL)

【岸田内閣の大臣を“丸裸”にする】

 山口壮環境相
(兵庫12区・衆院7回)

 ◇  ◇  ◇

 民主党政権で外務副大臣も務めた「移籍組」だ。旧民主党から自民党に移ってから、わずか6年半で初入閣を果たした。他の移籍組が自民党内でくすぶり、細野豪志氏がなかなか入党を認められなかったのに比べると破格の扱いだ。

「山口さんは二階派の事務総長を務めていた。当選回数も多い。派閥が推薦したいわゆる派閥順送りによる入閣でしょう」(自民党関係者)

■外務官僚

 東大を卒業後、外務省に入省。シェークスピアや中国の古典を原書で読む。

 経歴は異色だ。外交官としてイギリスで勤務していた時、新進党幹事長だった小沢一郎氏に気に入られ政界に進出している。1996年に新進党から衆院選に初挑戦し落選。2000年に無所属で初当選した。その後、当時の民主党に入党し、外務副大臣などを務めた。

 しかし、野党に転落するとあっさり見切りをつけて離党。無所属のまま二階派に入り、2015年、正式に自民に入党している。気づけば、二階派の事務総長に就き、今回、入閣している。

「山口さんは“爺殺し”なのでしょう。かつては小沢一郎に気に入られ、二階さんにも引き上げられた。とにかくマメです。下働きもいとわない。しかも、頭脳は明晰。情報も豊富。上からしたら使いやすいのだと思います」(政界関係者)

■怒鳴り合い

 民主党政権で外務副大臣をしていた時、外相だった玄葉光一郎氏と怒鳴り合いの大喧嘩となったと報じられた。外交シロウトの玄葉外相と外交方針がぶつかった。山口氏が離党したのは、外交方針の違いもあったとされる。

 大臣就任後、さっそくスキャンダルが報じられた。週刊新潮が「『山口壮』大臣が『武田良太』を呪い殺す」と、山口氏のオカルトへの傾倒ぶりと、秘書へのパワハラをスクープしている。

 同誌によると、<秘書も30人以上は辞めている><秘書への“あたり”も強くて>と、パワハラが目にあまるという。過去、秘書に告発されて致命傷を負った自民党議員も多い。この先、スキャンダルが噴出する可能性もありそうだ。

 さらに、<2年前くらいかな、前総務大臣の武田良太さんのことを“気に食わない”“会うと気分が悪い”と罵倒したうえ、“呪い殺してやる”と言うんですよ>と、支援者の証言を紹介している。ちなみに、武田良太氏は二階派に所属する仲間だ。

7680チバQ:2021/11/20(土) 19:08:53
https://news.goo.ne.jp/article/nikkangendai/life/nikkangendai-782311.html
鈴木俊一財務相 華麗なる閨閥がかすむ地味なそば好きオジサン【岸田内閣の大臣を“丸裸”にする】
2021/11/12 09:26日刊ゲンダイDIGITAL

鈴木俊一財務相 華麗なる閨閥がかすむ地味なそば好きオジサン【岸田内閣の大臣を“丸裸”にする】

鈴木俊一財務相(右)は義兄のボス(麻生太郎氏=左)からポストを受け継ぎ(C)日刊ゲンダイ

(日刊ゲンダイDIGITAL)

【岸田内閣の大臣を“丸裸”にする】

 鈴木俊一財務相
 (岩手2区・衆院10回)

 ◇  ◇  ◇

 麻生派の“番頭格”で、領袖が8年9カ月務めたポストを引き継いだ派閥順送り。

 総裁選で岸田首相の推薦人代表を務めた論功人事でもある。

「性格は温厚で安定感と調整力には定評がありますが、押しは弱い」(自民党関係者)

 政権の“金看板”の、分配政策を担うはずなのに存在感は薄い。

■華麗なる一族

 父は善幸元首相、妻は宮沢喜一元首相のいとこ、姉の夫は麻生副総裁と3人の総理を輩出したお家柄。本人も麻布高、早大教育学部のボンボン東京育ち。党三役経験もあり、重要閣僚として4度目の入閣。それでも「将来の総理に」との声が出ないのは、地味すぎる人柄によるものか。

 大学卒業後は「漁民宰相」と称された父も勤めた全国漁業協同組合に就職。1985年から善幸氏の秘書、90年の衆院選で父の地盤を譲り受け、初当選した。

「先代同様に水産行政に明るく震災で壊滅した地元漁港の復興にも尽力。大臣就任前は地元の漁港漁村協会の会長理事を務めるなど、県内111の漁港を束ねています」(岩手県政関係者)

 先の衆院選も裾野の広い漁民票パワーにより、次点に約8万票差で楽々当選。

■地球33.8周分

 2017年に、13〜15年の3年間で計1412万円ものガソリン代を政治資金から支出していたことが発覚。1回分の支払いが174万円に及ぶケースも存在した。事務所は「選挙区が広く、7台が1日250〜300キロを走っている」と説明したが、代金は距離にしてナント地球33.8周分。言い訳にならない。

■たばこ族

 自民党たばこ議連の副会長で、党たばこ特別委員会の顧問。4年前の五輪相就任直後に東京五輪の受動喫煙対策を巡り、「禁煙を原則とするのではなく、徹底した分煙で実現すべきだ」と訴えたが、IOC・WHOの方針に反すると批判されるや、あっさり発言を撤回。

 料理上手で大のそば党。行きつけは東京・元麻布の老舗「総本家更科堀井 本店」だ。めんつゆを自ら作るこだわり派で、3年前にNHKの取材に「干し椎茸、昆布、ホタテの貝柱をちぎって水に入れて、一晩置いておく。翌日に、しょうゆとみりん、お酒だね」と自慢のレシピを披露。「そこに必ず市販のめんつゆのもとを、少しだけ入れないとダメ」と結局、“無難な味”にまとめるあたりに、面白みに欠ける人間性がにじみ出ている。

7681チバQ:2021/11/20(土) 19:10:31
https://news.goo.ne.jp/article/nikkangendai/life/nikkangendai-782666.html
後藤茂之厚労相は岸田首相誕生の論功行賞で就任…“コストカッター”がコロナ対策を仕切れるのか
2021/11/13 09:26日刊ゲンダイDIGITAL

後藤茂之厚労相は岸田首相誕生の論功行賞で就任…“コストカッター”がコロナ対策を仕切れるのか

後藤茂之厚労相は記者に激高した過去も(C)日刊ゲンダイ

(日刊ゲンダイDIGITAL)

【岸田内閣の大臣を“丸裸”にする】

 後藤茂之厚労相
 (長野4区・衆院7回)

  ◇  ◇  ◇

 コロナ対策を最優先としている岸田政権。後藤氏を厚労相に抜擢したのは「そつがないから」(永田町関係者)だという。

「前任の田村厚労相は自民党内きっての『厚労行政通』ですが、自負心が強く、輪をかけて我が強い河野ワクチン担当相や西村経済再生相との連携がイマイチだった。それに比べ、後藤さんは調整型でチームプレーにたけている。党の厚労部会に所属し、一応、コロナのことも分かっている。しゃべりも安定感があるため、国会答弁もこなせると受け止められたのでしょう」

 総裁選では岸田選対の事務総長代理を務め、岸田首相の勝利に貢献。無派閥ながら入閣適齢期で「論功行賞人事と言える」(前出の永田町関係者)。

■エリート

 1955年、東京都出身。千代田区立番町小学校、同区立麹町中学校を経て、東京教育大付属駒場高から東大法学部に進学。80年、大蔵省に入省。オペラ好き。父親は伊藤忠の商社マン。

■元民主党

 初出馬は96年の衆院選。新進党公認で長野4区から立候補したが落選。2000年衆院選で民主党公認で出馬し、自民前職を破り、初当選した。ところが、03年に離党し自民党に移っている。

 05年の耐震偽装事件が起きた当時、後藤氏は担当の国交省の政務官だった。衆院国交委で耐震偽装を巡る参考人招致が行われ、省内が大わらわになっていた夜、後藤氏は銀座のホステスと「同伴」。現場を写真週刊誌にすっぱ抜かれた。

「記事が出た直後、省内の廊下で記者が後藤さんと歩きながら、冗談交じりに『センセー、書かれちゃいましたね』と声をかけると、顔を真っ赤にして、『君は何て失礼なことを言うんだ』と激高。『器の小さい男だ』と噂になりました」(メディア関係者)

 元官僚で能力は高いようだが厚労相としてふさわしいかといえば微妙だ。後藤氏を知る政界関係者は言う。

「後藤さんはいわゆる『財務官僚』的な人物。話す内容は常に『コストカット』『合理化』です。コロナ禍で苦しむ国民に必要なのは、手厚い支援策です。コストカッターがどこまで国民に寄り添えるか、不安視する人もいます」

 国会で野党に追及され、いきなり激高しなければいいが……。

7682チバQ:2021/11/20(土) 19:11:02
https://news.goo.ne.jp/article/nikkangendai/life/nikkangendai-783366.html
古川禎久法相 官僚→焼き鳥屋の異色エリートは政界随一の「永ちゃん」ファン
2021/11/16 09:26日刊ゲンダイDIGITAL

古川禎久法相 官僚→焼き鳥屋の異色エリートは政界随一の「永ちゃん」ファン

異色のエリート、古川禎久法相(C)共同通信社

(日刊ゲンダイDIGITAL)

【岸田内閣の大臣を“丸裸”にする】

 古川禎久法相
 (宮崎3区・衆院7回)

 ◇  ◇  ◇

 総裁選では河野太郎前行革担当相の推薦人に名を連ねた。石破派で2015年の派閥結成時から3年にわたって事務総長も務めたが、総裁選直後の9月30日に退会。無派閥になった途端の初入閣だった。法相就任後、旧竹下派(平成研究会)に入会した。

「もともと実力はあるので初入閣は遅すぎたくらい、党内では、石破派だから冷遇されているとみられていた。1回生議員の時は平成研(当時の橋本派)に所属していたから、元サヤにおさまったということ。今年9月に亡くなった竹下亘会長から『戻ってこないか』と誘われていたそうで、『竹下派、旧竹下派と呼ばれているうちにと思って戻った』と派閥総会で話していました」(平成研関係者)

■ラ・サールから東大へ

 宮崎県串間市生まれ。日本屈指の進学校である鹿児島県のラ・サール中高から東大法学部、89年に旧建設省に入省のエリートコース。大学の同級生に山下貴司元法相、柴山昌彦元文科相らがいる。

「東大でも、同じクラスから3人も大臣になったのは異例。大学時代に古川さんがセッティングした飲み会で、山下さんは奥さんと知り合ったそうです」(東大OB)

 国民民主党の古川元久国対委員長とも縁が深い。同じ1965年生まれで名前は1字違い。50音順で席が決まる東大入試で隣り合わせて以来の仲だ。昨年11月に衆参両院で決議された「気候非常事態宣言」は、この“古古コンビ”が中心となって超党派で取り組み、実現させた。

■永ちゃんファン

 ロック歌手・矢沢永吉の大ファン。10代の頃から続く“矢沢愛”は政界随一で、「永田町矢沢会」の会長を務める。

■苦労人

 20代で建設省を退官後、衆議院議員の政策秘書を務めるほか、東京・目黒で焼き鳥店を経営していたこともあるという異色の経歴。30歳で郷里に戻って国政を目指すが、96年の初挑戦から2度の落選を経験。初当選までに8年かかった苦労人でもある。人物像は「熱血漢」「男気」などの言葉で評されることが多い。

 03年に初当選を果たすも、郵政民営化に反対して05年に離党。無所属で勝ち上がり、06年に復党した。選挙にはめっぽう強い。初当選以来、常に対抗馬の比例復活も許さない圧勝で、今回の衆院選は公務や他候補の応援でほとんど地元に戻れなかったが、前回より得票を増やした。得票率80.7%は岸田首相と並び、全国トップクラス。

7683チバQ:2021/11/20(土) 19:11:32
https://news.goo.ne.jp/article/nikkangendai/life/nikkangendai-783365.html
若宮健嗣万博・消費担当相は選挙に弱く実績もなし…党員獲得できず罰金200万円の過去
2021/11/16 09:26日刊ゲンダイDIGITAL

若宮健嗣万博・消費担当相は選挙に弱く実績もなし…党員獲得できず罰金200万円の過去

下駄を履かせてもらったが…(若宮健嗣万博・消費者担当相)/(C)ロイター

(日刊ゲンダイDIGITAL)

【岸田内閣の大臣を“丸裸”にする】#6

 若宮健嗣万博・消費担当相
 (東京5区・衆院5回)

 ◇  ◇  ◇

 初入閣して選挙前にゲタを履かせてもらったが、立憲民主党の手塚仁雄都連幹事長に選挙区で敗北した。

「選挙戦は、所属する旧竹下派会長代行の茂木幹事長や安倍元首相、甘利前幹事長や岸田首相など大物が連日、応援に駆け付ける力の入れようでした。現職大臣自らが選挙カーに乗ることは珍しいのですが、SPの黒塗りの車列をゾロゾロと引き連れて選挙区内を回っていました。それほど劣勢に立たされていたように、いかんせん選挙に弱い。入閣できたのも、茂木さんが選挙の弱さを考慮してネジ込んだともっぱらです」(自民党関係者)

 防衛副大臣や外務副大臣を歴任した外交・安保通だが、目立った実績はない。「外交の延長として手掛けやすいという理由から、万博担当に起用された」(官邸関係者)という。

■故・堤清二氏の秘書

 1961年、東京都千代田区生まれ。若宮氏本人いわく、永田町周辺で育ったことで、幼いころから自然と政治に関心が向いたという。慶応中等部から同高校、同大商学部へと進学した“慶応ボーイ”。84年に大学卒業後、旧セゾングループ西武都市開発に入社。88年代表室に出向し、小説家「辻井喬」としても知られたセゾングループ創業者の故堤清二氏の秘書を務めた。

 2005年の衆院選で比例東京ブロック単独で初当選するも、09年は落選。10年に佐藤ゆかり前衆院議員が参院へ鞍替えしたことにより、12年から空白となった東京5区で戦っている。

 選挙期間中は劣勢の焦りが隠せなかったのか、街頭演説で維新の対立候補について「新型コロナウイルスに感染した」と、感染者本人の公表前に発言。コロナ特措法が感染者個人の特定や公表しないよう国や自治体に求めているのに、フライングしてしまった。

■党員集め振るわず罰金

 参院選とのダブル選挙がささやかれていた2016年5月、自民党執行部はゴールデンウイーク明けから党員獲得運動を本格化。「党員1000人」のノルマを達成できなかった所属議員に、不足1人分につき2000円の罰金を科した。当時防衛副大臣だった若宮氏は新規党員を19人しか増やせず、残り981人分に当たる罰金約200万円を請求された。

7684チバQ:2021/11/20(土) 19:12:09
https://news.goo.ne.jp/article/nikkangendai/life/nikkangendai-783756.html
西銘恒三郎復興、沖縄・北方相はフツーのおじさん 初入閣も消去法で
2021/11/17 09:26日刊ゲンダイDIGITAL

西銘恒三郎復興、沖縄・北方相はフツーのおじさん 初入閣も消去法で

岸田首相(左)の福島原発視察に同行した西銘恒三郎復興、沖縄・北方相(代表撮影)

(日刊ゲンダイDIGITAL)

【岸田内閣の大臣を“丸裸”にする】

 西銘恒三郎復興、沖縄・北方相
 (沖縄4区・衆院6回)

 ◇  ◇  ◇

 岸田首相の初入閣は沖縄担当相。沖縄担当相は思い入れのあるポストだ。来年、沖縄は日本復帰50年の節目を迎える。当初から沖縄担当相には沖縄選出議員を充てる意向を持っていたようだ。

「とくに西銘さんの力量が評価されたわけではありません。沖縄選出の自民党参院議員は一人もいない。第1次岸田内閣組閣の時は、衆院も西銘さん以外は比例復活。消去法で西銘さんしかいなかった」(地元メディア関係者)

■政治家一家

 父・順治は那覇市長、衆院議員、沖縄県知事を務めた。兄・順志郎は元参院議員。

 上智大卒業後、父の秘書を経て、沖縄県議を4期務めた。2003年の総選挙で沖縄4区から出馬し、初当選。「本人は防衛族を“自任”していますが、どうなのか」と沖縄担当記者は首をかしげる。

■違法疑いの献金

 14年と17年の衆院選の公示前後、辺野古基地建設の関連工事の受注業者から献金。国と契約を結んでいる業者の国政選挙に関する献金を禁じた公選法に違反する恐れがあるとして返金した。

■政治資金でスナック

 大臣就任直後、代表を務める自民党支部が東京・新橋の「ガールズスナック」に合計11万6400円を活動費として支出していたことが報じられた。

 12年の総選挙で普天間基地の「県外移設」を公約に掲げ、当選。ところが、翌13年、辺野古移設を「容認」する変節ぶり。14年の総選挙では小選挙区で敗れた。

「この時の裏切りは生涯忘れません」(辺野古基地に反対する住民)

 17年と今回の10.31総選挙では小選挙区で当選している。他の自民党候補は苦しんでいるのになぜ、西銘は小選挙区で勝てるのか。

「政治家一家の“西銘ブランド”が地元でそれほど効いているわけではない。4区がある沖縄南部は農業や漁業が盛んで沖縄の保守王国とも言われる。自民党には肩で風を切る議員も少なくないが、西銘さんは温厚で親しみやすく、野党関係者にも笑顔で接する。反発を買うような人ではない。ただ、何か仕事をしてくれるとか、実行力を発揮する人ではない。フツーのおじさんです。ソフトな装いをしつつ、辺野古基地建設など政権の方針を粛々と進めるのでしょう」(地元関係者)

 沖縄に寄り添う大臣になれるのか。

7685チバQ:2021/11/20(土) 19:12:41
https://news.goo.ne.jp/article/nikkangendai/life/nikkangendai-783755.html
金子恭之総務相は風貌のまま地味で朴訥 ただし生真面目で仕事は細かい
2021/11/17 09:26日刊ゲンダイDIGITAL

金子恭之総務相は風貌のまま地味で朴訥 ただし生真面目で仕事は細かい

風貌のまま…(金子恭之総務相)/(C)日刊ゲンダイ

(日刊ゲンダイDIGITAL)

【岸田内閣の大臣を“丸裸”にする】

 金子恭之総務相
 (熊本4区・衆院8回)

 ◇  ◇  ◇

 岸田派所属、当選8回。いわゆる“派閥順送り”による初入閣である。国土交通行政が長く、総務大臣は本人も意外だったらしい。打診された時「私が総務大臣でいいんですか」と岸田首相に聞き返している。

「岸田派に入会したのは2018年と遅く、派内では外様です。でも、岸田さんの信頼は厚い。金子さんの性格は、外見そのまま。地味で朴訥とした田舎のオジサンです。選挙区も山に囲まれている。岸田さんが信頼するのもなんとなく分かります」(岸田派関係者)

■議員秘書16年

 祖父は熊本県議、父は村議会議長。早大在学中から、地元選出の参院議員だった田代由紀男の秘書を8年間やり、その後、やはり熊本選出の衆院議員・園田博之の秘書を8年間、務めている。

 2000年の衆院選に無所属で出馬し、自民候補を破って初当選。以後、8回連続当選している。無所属時代は、自民党の副総裁を務めた山崎拓が面倒をみていた。

 秘書出身だからか、「腰が低い」というのが周囲の一致した評価だ。秘書時代から知る関係者はこう語る。

「生真面目な性格も、質素な生活も、秘書の頃から少しも変わらない。飛行機はエコノミーだし、VIP扱いを嫌がる。慎重な性格で石橋を叩いて渡らない。地元の人が陳情のために上京すると、一緒に役所を回って、一緒に頭を下げている。いまでも“政治の師”と仰ぐ亡くなった園田博之さんに感謝しているのでしょう。大臣就任を打診された時、わざわざ園田さんから譲られたボロボロのネクタイをしていた。ただ、仕事は細かいよ。役所は大変かもね」

■SNS

 風貌からは想像がつかないが、意外にもSNS通。ツイッターを頻繁に更新している。

■甘利グループ

 自民党幹事長を辞任した甘利明が主宰する派閥横断の政策集団「さいこう日本」に参加している。

 初当選直後の2000年、熊本県川辺川ダム事業をめぐり、関連業者が山崎拓幹事長(当時)へ約1000万円を献金し、ほぼ全額が山崎の資金管理団体を通じて金子へ流れていたことが判明し、“迂回献金だ”と問題になった。批判されたことがよほど懲りたのか、その後、ちょっとでも危険な人物や危険なカネから極端に距離を置いているようだ。

7686チバQ:2021/11/20(土) 19:14:47
https://news.goo.ne.jp/article/nikkangendai/life/nikkangendai-784111.html
末松信介文科大臣は自他ともに認める門外漢 初入閣は来夏改選の“ハク付け”のため
2021/11/18 09:26日刊ゲンダイDIGITAL

末松信介文科大臣は自他ともに認める門外漢 初入閣は来夏改選の“ハク付け”のため

「時々大声で怒鳴ります」末松信介文科相(C)共同通信社

(日刊ゲンダイDIGITAL)

【岸田内閣の大臣を“丸裸”にする】

 末松信介文科大臣
 (参院兵庫・当選3回)

 ◇  ◇  ◇

「私は末松信介ですよ」

 岸田首相から電話で文科相起用を伝えられ、驚きのあまりこう応じたという。「希望を持ち、感激いたしました」と本人は深イイ話のように語っているが、これほど不安を広げるエピソードもない。主な関心事は地元の道路拡張で、キャリアは国交副大臣など。「子どもは国の宝」が鼻白む。門外漢がネジ込まれた理由は、最大派閥・安倍派の入閣待機組の筆頭格で来夏に改選、選挙対策のハク付け初入閣だ。

■ANA出身

 神戸市西区生まれ。父は兵庫県議で、小学校の文集に「政治家になりたい」と書いた。関西学院大法学部卒業後、ANA入社。4年で退職し、1983年に兵庫県議に初当選。通算6期務めた後、2004年に参院議員に転身。名前は岸信介元首相にあやかったという。

 ホームページのプロフィルに〈時々大きな声でどなりますがにこやかな心を忘れず国政にいつも真面目に取り組んでいます〉と書いてある。

「気に食わないことがあるとカッとなる性格のようで、立場の弱い人には強く出るタイプです。参院の秘書の間では評判が悪く、スタッフを大声で怒鳴り散らすのもしょっちゅうだとか」(自民党関係者)

■細田派コンビ

 19年9月から党参院国対委員長を2期務めた。安倍元首相側近の世耕参院幹事長との細田派コンビで切り盛り。安倍らの意をくみ、菅前首相肝入りのデジタル庁法案の審議を遅らせ、解散権行使のチャンスを狭めた。

 19年に橋本聖子参院議員の講演会であいさつ。橋本について「性格はハッキリ申し上げますと竹を割ったような男前」「何かあった時は怒られますよ。〈末松さん、あなた男でしょ。私にないものを持ってるんだから〉て言うんですけど」と言って会場をドン引きさせた。地元紙の取材に「人柄を端的に言い表す言葉として、親しみとエールを込めて発言したつもりで、女性蔑視の発想はない」と釈明したが、時代錯誤は隠しようがない。

「一言で言うと昭和のパワハラオヤジ。国の行く末を左右する教育行政の責任者になって心配しかない」(与党関係者)

■政治とカネ

 10年参院選をめぐり、1157万円に上る出所不明の寄付金を収支報告書にせず、16年に市民団体から政治資金規正法違反の疑いで刑事告発された。政治資金でエルメスなどの高級ブランドを買っていたことも発覚。

 倫理的にも道徳面でも疑問符だらけの男だ。

7687チバQ:2021/11/20(土) 19:15:23
https://news.goo.ne.jp/article/nikkangendai/life/nikkangendai-784112.html
二之湯智 国家公安委員長、防災相 引退表明したベテランの「思い出作り」で初入閣
2021/11/18 09:26日刊ゲンダイDIGITAL

二之湯智 国家公安委員長、防災相 引退表明したベテランの「思い出作り」で初入閣

最後の花道(二之湯智国家公安委員長、防災相)/(C)共同通信社

(日刊ゲンダイDIGITAL)

【岸田内閣の大臣を“丸裸”にする】

 二之湯智 国家公安委員長、防災相
 (参院京都・当選3回)

 ◇  ◇  ◇

 改選を迎える来夏の参院選に出馬せず政界引退を6月に表明。竹下派で、総裁選では岸田首相の推薦人に名を連ねて初入閣を果たすも、「思い出作り入閣」との声も。本人も就任会見で「一部で大臣職を与えていいのかという論調もありますが」と意識していたが、「1年間で一定の成果を発揮したい」と意気込んだ。ちなみに、参院改選組の任期は来年7月25日までで1年もない。

■千枚漬け

 地元の評判は「気のいいオッチャン」。趣味は漬物作り。毎年冬に京都名物の大根の千枚漬けを自作し、「好きなんや、食べてや〜」と市議らに配るのが府連の恒例行事。書道は展覧会に出品する腕前。特定秘密保護法の採決時には「うっかりミス」で反対票に投じた。

 京都市立西京高から慶大法学部に進学。卒業間際に大学の先生に紹介された地元企業をたった1カ月で辞めた。その後、京都選出の前尾繁三郎元衆院議長の秘書に。前尾は岸田が率いる宏池会の2代目会長で、二之湯氏は「政治の出発点。これも何かの縁」と感慨深げに地元紙にコメント。

 野中広務元官房長官を国政初挑戦から後援会事務局長として長年支えた。叩き上げで実力者となった野中を今も政治の師と仰ぐ。

「二之湯さんかて、京都市議5期、全国市議会議長会長などを歴任し、国政に転じた叩き上げ。実力者になれなかったんは何が災いしたんかねえ」(地元関係者)

■元公設秘書は1億円強盗の凶悪犯

 代表を務める政党支部2つと資金管理団体の間で2014年に3件、12年に1件の計610万円以上の「出所不明金」が見つかり、16年に政治資金規正法違反(虚偽・不記載)で告発された。時効だった10年分も含めると全体で1070万円に及ぶ。

 公設秘書(当時)が10年9月、京都市左京区の会社役員宅に共犯者と宅配業者を装って侵入。応対した妻に刃物を突きつけて両手を縛り、金庫にあった現金1億円を奪って逃走。驚くのは犯行後も何食わぬ顔で秘書を続けていたことだ。

「翌年に事務所を辞め、強盗致傷容疑で府警に逮捕されたのは18年です。今年3月、京都地裁は懲役13年の実刑判決を下し、秘書は控訴。この男は15年に兵庫で、16年には島根でも同様の事件を重ねていました」(全国紙社会部記者)

 18年の逮捕当時、二之湯氏は「私生活が派手で注意したことはある」とコメント。全国の警察をつかさどる立場にいながら、事務所で働く凶悪犯を見抜けなかったとは心配だ。

7688チバQ:2021/11/20(土) 19:16:14
https://news.goo.ne.jp/article/nikkangendai/life/nikkangendai-784437.html
金子原二郎農相は長期政権でも処理できなかった岸田派の“お荷物”…国会でポンコツ露呈の可能性も
2021/11/19 09:26日刊ゲンダイDIGITAL

金子原二郎農相は長期政権でも処理できなかった岸田派の“お荷物”…国会でポンコツ露呈の可能性も

岸田首相の温情(金子原二郎農相)/(C)日刊ゲンダイ

(日刊ゲンダイDIGITAL)

【岸田内閣の大臣を“丸裸”にする】

 金子原二郎農相
 (参院長崎・衆院5・参院2回)

 ◇  ◇  ◇

 衆院議員を5期務めた後、長崎県知事を3期、さらに参院議員を2期務める異色の経歴を持つ金子氏は、数年前から入閣適齢期だったが、安倍・菅政権の約9年間で登用されることはなかった。それだけに、「よほど大きな不祥事を抱えているのか」(永田町関係者)と囁かれていた。

「金子さんの今回の入閣は、派閥会長の岸田首相の温情。来夏の参院選は改選期だが、地元では『不出馬だろう』といわれている。引退間際の“思い出入閣”というわけです」(長崎県政関係者)

■政治キャリア46年

 1944年、長崎県北松浦郡(現・平戸市)生まれ。68年、慶大文学部を卒業し、日本水産に入社。83年、農相などを務めた父・岩三氏の引退に伴い、衆院旧長崎2区から自民党公認で立候補し、当選した。98年に衆院議員を辞職し、長崎県知事選に無所属で立候補し、当選。2010年2月まで3期にわたり務め、辞職。その後、参院長崎選挙区から出馬し、また当選。政治キャリアは実に約46年にも上る。

 過去に「政治とカネ」を巡る疑惑が度々、問題視されてきた。

 県知事だった06年、長崎県庁が納入業者に物品を架空発注し、業者側に代金をプールさせるなど裏金づくりをやっていた問題が発覚。金子氏は、裏金づくりに加担していた企業から献金を受領していた。

 参院議員に転じた11年には、県の諫早湾干拓事業を巡り、金子氏の長女が取締役を務める企業が、実績が乏しいにもかかわらず入植者として選ばれていた問題が噴出。調査のため、県議会では百条委員会が設置され、金子氏は出頭を求められたが、拒否し続けた。百条委は証人不出頭で長崎地検に告発したが、不起訴処分となった。

■参院予算委員長

 20年3月の参院予算委で、当時の森雅子法相が「東日本大震災の時、検察官が福島県いわき市から最初に逃げた」とトンデモ答弁。予算委員長だった金子氏が「極めて遺憾」とビシッと指摘すると、野党から「バランス感覚の優れた人だ」と評価する声が上がった。

 一時は行政の長を務めただけに政策通かと思いきや、そうでもない。

「金子さんは水産業のエキスパートだが、農業は知識不足。過去、秘書や事務所職員が政策などについてレクしても、全然理解できないことがあった。国会で質問されると“ポンコツ”を露呈しておかしくありません。キレやすい性格でもあるため、格好の的になる可能性があります」(永田町関係者)

“思い出入閣”させた岸田首相は痛い目に遭いそうだ。

7689チバQ:2021/11/20(土) 19:16:44
https://news.goo.ne.jp/article/nikkangendai/life/nikkangendai-784436.html
林芳正外相は政界入り時から「いつか総理」に強い野心…公用車でセクシーヨガ通いの過去も
2021/11/19 09:26日刊ゲンダイDIGITAL

林芳正外相は政界入り時から「いつか総理」に強い野心…公用車でセクシーヨガ通いの過去も

ついに、衆院議員(林芳正外相)/(C)共同通信社

(日刊ゲンダイDIGITAL)

【岸田内閣の大臣を“丸裸”にする】

 林芳正外相
 (山口3区・衆院1・参院5回)

 ◇  ◇  ◇

 岸田派ナンバー2の座長を務める。外相だった茂木氏を幹事長にした時から、岸田首相は林氏を後任に決めていたが、安倍元首相と麻生副総裁は「日中友好議連会長」を理由に反対。それを岸田首相が押し切って指名されると、すぐに議連会長を辞任した。安倍元首相が林外相に難色を示したのは、地元・山口で長年の敵対関係にあるからなのは想像に難くない。

 2012年の総裁選に参院議員ながら出馬。念願の鞍替えかなって衆院議員になり、一気に「ポスト岸田」に躍り出た。

「政界入りした時から『いつかは総理』の強い野心があった。政策通で留学経験もあり英語が堪能。自信家なのは茂木さんとそっくりだが、茂木さんほど党内で嫌われていない。優秀すぎて人間味に欠けるところがあるものの、財界などエスタブリッシュメントには支持者が多い」(永田町関係者)

 通算6度目の入閣。

■山口の名家

 高祖父は貴族院議員、祖父は衆院議員、父は林義郎・蔵相という4世議員。東大法学部を卒業後、三井物産を経て実家のサンデン交通に入社。94年に米ハーバード大行政大学院を修了。一族の家業であるサンデングループは、バスやタクシーから福祉、飲食、不動産も手掛け、下関で絶大な影響力。

 裕子夫人も東大卒で博士号を持ち、現在は山口大学大学院の特命教授。ちなみに林氏の祖父と父も東大卒。

■音楽好き

 絶対音感を持ち、抜群に歌がうまいらしい。ギターやピアノも弾きこなす。自民党有志のバンド「Gi!nz(ギインズ)」のメンバー。

 文科相だった18年4月、「白昼堂々、公用車でセクシー個室ヨガ通い」と週刊文春に報じられた。「公務と公務の間でルールにのっとったもの」「一般的なヨガのレッスンとマッサージを受けていた」と釈明したものの、加計学園がらみの文科省の文書が国会で問題となっていた時期だけに、「誤解を招き申し訳ない」と陳謝した。

 くだんのヨガスタジオの経営者の元グラビアモデルがその後、日刊ゲンダイの「あの人は今こうしている」に登場、林氏についてこう語っていた。

「紳士的な方で、セクハラも皆無。レッスン料はご自分のお財布から出してらっしゃいました」

 だが、“公私混同”の前科は山ほど……。

■政治資金でナイトスポット

 資金管理団体「林芳正を支える会」の政治資金収支報告書の13〜16年分には、カラオケや高級クラブ、キャバクラ、ガールズバーなどへの支出がズラズラ。生演奏でカラオケが楽しめる店には4年間で計26回、400万円以上使っていた。自慢の歌唱力を披露するためだったのか。

 政治資金の不適切な使途ではないかと、日刊ゲンダイが指摘すると「法令に従い適正に処理し、報告している」(事務所)と強弁していたが、18年以降の報告書にナイトスポットらしき店は登場しなくなった。

7690チバQ:2021/11/20(土) 19:20:43
https://news.yahoo.co.jp/articles/e5a19c11c7ff3093d31f8b80690e57ffeeb5091c
中谷首相補佐官は“民族弾圧常習犯”に「寄り添う」のか 「制裁法には慎重」な構えとの報道も 就任早々「白旗」の残念な所業
11/20(土) 16:56配信

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夕刊フジ
 【有本香の以読制毒】

 私事だが、9カ月にわたり編集を手がけてきた百田尚樹著『日本国紀[新版]』(幻冬舎文庫)が17日、発売された。同時に、全国の大型書店で売り上げトップとなり、即日に重版が決まって、いまホッとしている。

 3年前に刊行された単行本『日本国紀』(幻冬舎)は65万部のベストセラーとなったが、今回は書店への客足が減ったコロナ禍での発売である。しかも、大幅に加筆したとはいえ既刊本の文庫化という位置づけでもあり、売れ行きが心配ではあった。

 ひとまず好結果を得たのには、夕刊フジ読者の応援も小さくなかったと思う。この場を借りて御礼申し上げたい。

 3年前に続いて、『新版』もまた、発売のちょうど1カ月前にはネット書店で予約が開始され、その日のうちに、最大手アマゾンで売上ランキング総合1位に躍り出た。ただし今回、版元の幻冬舎は落ち着いたもので、私の目から見ると、慎重な構えという印象すらあった。

 この一因は、前回の発売と同時に激しい「アンチ日本国紀」活動が始まったことにあろう。作品はもちろん、著者や編集担当の私に加え、版元も不当な攻撃を受けた。

 今振り返っても、3年前の「アンチ日本国紀」活動は常軌を逸していたといえる。主導したのは、いわゆる左派文化人らだったが(=一部の保守系人士も攻撃に加勢した)、本そのものや著者、編集者である私にケチを付けるだけでは足らず、特定の大型書店に対する「不買運動」まで起こされたのには驚いた。

 さらに驚いたのは、その「アンチ」勢のなかに、与野党の国会議員が混じっていたことである。

 イデオロギーの左右を問わず、こういう人間に権力を持たせたら、たちまち国民の「表現の自由」を抑圧するだろう。そう思うと、私はむしろ勇気が湧いた。日本を守ろうと命をかけて戦った幾多の先人を思えば、あるいは隣の国で、悪魔のごとき圧政者と戦うウイグル人やチベット人を思えば、「アンチ」の嫌がらせなど蚊の羽音にも劣る。

 一方、『日本国紀[新版]』を読み返すと、改めて、いまの日本の政治家の不甲斐なさを思い知る。私たちはつい、「野党議員に比べたら自民党の議員はマシ」などと思いがちだが、この甘やかしは禁物である。

 折しも、岸田文雄政権が鳴り物入りで任命した「国際人権問題担当の首相補佐官」の中谷元氏が、「制裁法には慎重」な構えだと報じられた。

 中谷氏は「一方的に価値観を押し付けて制裁するやり方も一つだが、寄り添って問題を解決する役割を日本は期待されている。紛争を助長したり、事を荒立てたりするのがすべてではない」(15日夜のBS日テレ番組)と述べたそうだが、民族弾圧常習犯のどんな価値観に「寄り添う」というのだろうか。

 今年春頃には中谷氏は、「人権外交を超党派で考える議員連盟」の共同会長として、「日本版マグニツキー法」(人権侵害への制裁法)の制定を訴えていたと記憶しているが、あれは何だったのか。立場が変われば、威勢のいいことは言いにくいというのかもしれないが、私が理解できないのは、なぜ就任早々、自らの限界をわざわざ表明するのか、だ。

 畏れながら、中谷氏にはぜひとも、『日本国紀[新版]〈下〉』の154ページからのくだりをお読みいただきたい。そこには、1919年、第一次世界大戦後の「パリ講和会議」で「国際連盟」の設立が話し合われた席上、日本が、「人種差別禁止」の規約を入れるよう主張した旨が書かれている。

 欧米列強が、有色人種の地であるアジア・アフリカの大半を植民地としていた当時、これを主張することがいかに勇気の要ることだったか。この崇高な先人の振る舞いに比して、新任補佐官の「早々の白旗」は誠に残念な所業と映るのである。

 ■有本香(ありもと・かおり) ジャーナリスト。1962年、奈良市生まれ。東京外国語大学卒業。旅行雑誌の編集長や企業広報を経て独立。国際関係や、日本の政治をテーマに取材・執筆活動を行う。著書・共著に『中国の「日本買収」計画』(ワック)、『「小池劇場」の真実』(幻冬舎文庫)、『「日本国紀」の副読本 学校が教えない日本史』『「日本国紀」の天皇論』(ともに産経新聞出版)など多数。

7691チバQ:2021/11/21(日) 20:30:56
https://news.yahoo.co.jp/articles/8444a50e96de881f7b2ff59cc433e21ee8400d10
【点描・永田町】揺れ動いた末の「茂木幹事長」
11/21(日) 18:32配信
時事通信
就任の記者会見をする自民党の茂木敏充幹事長=4日、東京・永田町の同党本部

 第49回衆院選は底力を発揮した自民党が単独での絶対安定多数(261議席)確保で勝利したが、党運営の要の幹事長だった甘利明氏が小選挙区で敗北した責任を取って辞任したことが、岸田文雄首相(党総裁)にとって手痛い打撃となった。


 首相は素早く投開票の翌日夕に茂木敏充前外相を後任に起用し、党内の混乱を防いだ。茂木氏は主流派の旧竹下派会長代行で、党4役の選対委員長も経験しており、「政権運営の安定化を狙った安全優先の人事」(自民幹部)だ。ただ、投開票日の10月31日にはメディアの自民党の議席獲得予測が時間帯ごとに大きく変動したため、「茂木氏起用は、首相が当初の敗北不安から最終的な勝利による自信へと心境が揺れ動いた末の決断」(周辺)だったのが実態だ。

 岸田首相は選挙翌日の1日夕、甘利氏が過去に例のない現職幹事長の小選挙区敗北・比例復活となった責任を取って辞任の意向を示したことを受け、茂木氏を後任とする人事を決めた。衆院選結果が確定してから、わずか半日での決着だ。ただ、首相が甘利氏辞任への危機感を強めたのは、投開票日の午前中。その時点での甘利氏の出馬している神奈川13区の出口調査などで、同氏が野党統一候補の立憲民主新人にかなりの差をつけられていたからだ。比例復活も危うい状況で、もし落選すれば「辞任確定」となるだけに、当座しのぎでの麻生太郎副総裁の兼務案も浮上した。その後、夕刻までの出口調査結果で甘利氏も盛り返し、比例復活の可能性が強まった。ただ、その段階では自民単独過半数も危ういとの予測で、首相周辺では「参院選に勝てるアピール力」「党を仕切れる即戦力」との二つの判断基準で茂木氏も含め2、3人の後任候補が浮上していた。
◇アピール力で福田達夫氏も浮上
 参院選でのアピール力優先の場合、河野太郎広報本部長高市早苗政調会長に加え、党改革や派閥支配排除の観点から福田達夫総務会長の昇格案も浮上した。

 しかし開票が進むにつれて、自民が単独過半数(233議席)や安定多数(244議席)というハードルを越え、絶対安定多数確保という「勝利」が視野に入った段階で、首相も「人事で奇策を弄(ろう)する必要はない」(側近)との判断に傾いた。ただ甘利氏が首相に直接、「責任を取りたい、進退は総裁に預ける」と伝えた際、首相は対応を留保した。政権を支える麻生氏や安倍晋三元首相を納得させられる党内バランス重視で判断することにしたからだ。

 甘利氏は麻生派の大幹部で安倍、麻生氏と合わせて「3A」と呼ばれる実力者だけに、麻生氏は「自民党勝利の功労者はあなただ」などと慰留を続けていた。しかし、党内は甘利氏の政治とカネの問題が選挙戦に影響したとの判断から、「選挙戦の司令塔なのに、小選挙区で敗れたのは幹事長失格」(若手)との声が多数派だった。このため、首相は1日午後の総裁会見でも意思表示を避け、甘利氏と長時間密談した上で茂木氏起用を決めた。「甘利氏の意向を尊重することで、麻生、安倍両氏にも配慮して見せる政治的演出」(自民幹部)だったとみられる。

 一方、茂木氏にとって「幹事長は喉から手が出るポスト」(自民幹部)。同氏は就任要請に驚いて見せたが、前日深夜に党本部で、梶山弘志幹事長代行と密談する姿も目撃され、「機を見るに敏な茂木氏の売り込み」(自民幹部)との臆測も広がっていた。9月の総裁選不出馬も「岸田氏に恩を売る狙い」(旧竹下派幹部)とされ、幹事長就任は次期総裁選出馬への踏み台となるだけに、永田町では「結果的に、茂木氏にとって渡りに船の状況になった」(同)との見方が支配的だ【政治ジャーナリスト・泉 宏/「地方行政」11月15日号より】。

7692チバQ:2021/11/22(月) 11:43:03
https://news.yahoo.co.jp/articles/b2b00c46ba5940becff5bba0f9f0928110aa3212
「惨敗」甘利明前幹事長がメディア立入禁止の会議で語った恨み節
11/22(月) 11:02配信

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FRIDAY
11月5日、朝懇の会場から出てきた甘利氏。本誌記者が直撃しても、けっして目を合わせようとしなかった 撮影:等々力純生

「麻生(太郎)副総裁からは『党全体は勝ったのだから辞めるべきではない』と慰留されたんです。しかし、これ(辞任)は政治家としての私の矜持(きょうじ)です」

【画像】セコすぎる…!甘利幹事長「祝いの胡蝶蘭」使い回し疑惑

11月5日、東京・永田町にあるホテルの宴会場でそう語ったのは、自民党の前幹事長・甘利明氏(72)。甘利氏が10月31日の衆院選で、小選挙区で落選したのはご存じの通りだ。全国紙記者が語る。

「幹事長といえば『選挙の総責任者』であり、選挙期間中は自分の選挙はそっちのけで全国の選挙区に応援に回る立場です。現役幹事長の落選は’96年に小選挙区制が導入されて以降、初めての事態です」

甘利氏は比例区では復活したものの、この”惨敗”を受け、11月4日に幹事長を退任。本誌は10月1日に幹事長に就任した甘利氏が、お祝いに送られた胡蝶蘭を、他の議員たちへの祝い花として使い回していたという疑惑を報じた。それからわずか1ヵ月ほどで、幹事長の座を追われることとなった。そんな甘利氏が退任の翌日にホテルの宴会場で熱弁をふるっていたのだ。会の出席者が語る。

「この日、甘利さんによる朝食勉強会、いわゆる『朝懇』が開かれていたのです。会には支援者や企業人など200名ほどが出席していました。通常、こうした朝懇では、本人は冒頭の15分ほどだけ話し、その後は講師として呼ばれた他の議員などがメインで話すというケースが多い。しかしこの日、甘利さんは60分ほど話し続けていました」

よほど話したいことが溜(た)まっていたのだろう。甘利氏は選挙戦を振り返り、こうグチった。

「敗因は日本中からの落選運動です。共産党などによってフェイクニュースをSNSで拡大され、全戸にチラシ配布するなどの運動をされたんです。序盤戦からマイナス15%の差をつけられ、巻き返せなかった。あの差を巻き返せるのは、神奈川では河野太郎と小泉進次郎ぐらいしかいないでしょう」

自身の小選挙区落選を散々報じられたことでストレスが溜まったのか、甘利氏の矛先はマスコミへと向かった。

「今回の組閣で、これまで『チーム甘利』としてがんばってきたメンバーが主要なポジションを占めました。こう言うと、またマスコミはすぐに『甘利人事』と書くんです。最近のマスコミは劣化していて、揚げ足取りばかり。マスコミが視聴率ばかり見て仕事をしないように、スポンサーである企業は、報道、放送の質をしっかり見てほしい」

そう甘利氏はグチり続けたが、自民党内からは反対に甘利氏へのグチが止まらないという。自民党関係者が語る。

「選挙期間中に甘利氏が自民党の職員を自分の選挙区の『電話作戦』に駆り出していたと報じられ、ひんしゅくを買いました。しかし、それだけではないのです。自民党には、党が所有している選挙カーがあるのですが、甘利さんが選挙期間中にそれを自分の選挙区に持っていってしまった。『幹事長とは思えない』と不満の声があがっているのです」

朝懇が終わった後、会場前で甘利氏を直撃した。

――フライデーです。

そう声をかけると、甘利氏は「えっ」と言って目線を逸(そ)らし、出口へ向かって歩き出した。

――選挙期間中に甘利さんが自民党の選挙カーを使ったことで他の候補者が困ったという話がありますが。

「いや、ほとんど使ってないですね」

――党職員を「電話作戦」に使ったという話もあります。

「使ってないですね」

終始、本誌記者のほうを見ようとはせず、足早に車に乗り込んでいった。

ジャーナリストの鈴木哲夫氏が話す。

「小選挙区での落選はさまざまな要因がありますが、最たるものはUR口利き疑惑というスキャンダルがありながら、説明責任を果たしていないと有権者が感じたことでしょう。政治とカネの問題の説明責任について自ら問い直さないと、復権のチャンスが巡ってきても、表舞台に立つのは厳しいと思います」

グチるのではなく、自分の敗戦ときちんと向き合うべきだろう。

「FRIDAY」2021年11月26日号より

FRIDAYデジタル




7693チバQ:2021/11/22(月) 20:26:53
https://news.yahoo.co.jp/articles/f34f6082c3794bce70bceea50b1ddfc941bb9c5f
小泉・森山両氏、そろって自民党総務会の要職に 「菅カラー」強め、安倍派けん制? 
11/22(月) 20:01配信


カナロコ by 神奈川新聞
自民党総裁選に出馬した河野氏への支援呼び掛けでJA全中を訪ね、記者団の取材に応じる小泉氏(右)と森山氏。党総務会でコンビが復活する=9月22日、都内のJA全中本部(石川泰大写す)

 自民党総裁選で河野太郎氏(衆院神奈川15区)を支援した小泉進次郎前環境相(同11区)と森山裕前国会対策委員長がそろって同党総務会の要職に就いた。菅義偉前首相(同2区)のカラーが強い「森泉コンビ」の復活には、岸田文雄首相の安倍晋三元首相をけん制しようという思惑ものぞく。

 福田達夫総務会長が当選4回と経験が浅いことからサポート役に注目が集まっていた。16日付で森山氏はナンバー2の会長代行、小泉氏はナンバー3の会長代理に就いた。河野氏支援のため全国農業協同組合中央会(JA全中)など諸団体を一緒に回る中で「森泉」とも評された間柄だ。

 福田氏は同日の会見で森山氏の起用を「総務会に重みをつけていただく」、小泉氏については「当たり前のことを当たり前として言ってもらう」と説明。同党によると共に岸田総裁枠での指名という。菅氏側近の坂井学前官房副長官(同5区)も総務会メンバーに起用された。ちなみに菅氏は党総務会メンバー入りを足掛かりに森山氏らへ人脈を広げ、政権首脳へと上り詰めている。

神奈川新聞社

7694チバQ:2021/11/23(火) 08:13:31
https://news.goo.ne.jp/article/jiji/politics/jiji-211122X188.html
「夜の銀座」松本氏復党に抗議=「大義なし」と自民神奈川県連
2021/11/22 17:53時事通信

 緊急事態宣言中に東京・銀座のクラブに出入りしたことが発覚して離党した松本純・元国家公安委員長の自民党復党に関し、地元神奈川県連の土井隆典幹事長らは22日、党本部を訪れ、「復党に大義はない」などとする抗議文を提出した。茂木敏充幹事長らは不在で党職員が対応した。

 麻生太郎副総裁の側近で知られる松本氏は、10月の衆院選で神奈川1区から無所属で出馬したが落選。党本部は16日に復党を了承したが、県連が反発していた。

 県連は抗議文で「あまりにも地方組織を軽んじており、党本部の決定には納得できない」と執行部を批判。提出後、土井氏は記者団に、松本氏から届いた復党願の扱いについて「どうするかはわれわれの手にある」と述べ、県連への復帰は認めない構えだ。

7695チバQ:2021/11/23(火) 08:14:15
https://news.goo.ne.jp/article/dot/politics/dot-2021112200052.html
安倍氏の「焦り」にじむ? 30年ぶりに安倍派復活 岸田首相は外相人事で「最大の牽制カード」
2021/11/23 08:00AERA dot.

安倍氏の「焦り」にじむ? 30年ぶりに安倍派復活 岸田首相は外相人事で「最大の牽制カード」

清和政策研究会(安倍派)の会長に就任し、細田博之氏(左)とグータッチをする安倍晋三元首相/11月11日、東京・永田町の自民党本部

(AERA dot.)

 自民党最大派閥の領袖に安倍晋三元首相が就き、30年ぶりに「安倍派」が復活した。その狙いや思惑はどこにあるのだろうか。AERA 2021年11月29日号の記事を紹介する。

*  *  *

「予想以上に票を伸ばした維新には驚いたが、総選挙での快勝は自民党が勝ったというよりも、立憲民主党が負けすぎた。今回は与野党1対1の構図の選挙区で自民の候補者が競り勝ったが、これは候補者が悪ければ同じ論理で負ける」

 自民党のベテラン議員はそう言って、公示前の276議席から数こそ減らしたが、それでも261議席(追加公認を含む)を死守し、自民・公明の両党で過半数を維持した解散総選挙を振り返った。

■記憶に残っている間に

 選挙の「顔」だった岸田文雄首相は胸をなで下ろした格好だが、自民党内には岸田政権は長期政権にはならないという見方が多い。最大の理由は「危機管理」への懸念だ。

「岸田さんは、それこそ平時であれば人の話も聞くし、ある意味安定している。けれどもコロナに限らず非常時の大胆な決断ができるかというと、そこは岸田さん率いる宏池会では不安がある。乱世には、例えば命がけで憲法改正を成し遂げ、日本を守るという覚悟を持ったリーダーの誕生が望まれる」(前出の自民党ベテラン議員)

 岸田首相率いる宏池会でなければ誰なのか──。

 そんな中、自民党最大派閥の会長に安倍晋三元首相が就任した。これまでは「細田派」であったが、名実ともに「安倍派(93人)」の誕生だ。安倍氏が所属する政治グループは、父・晋太郎氏も率いた「清和政策研究会」。旧称「清和会」だ。このタイミングでの「安倍派」誕生には、アベノミクスに代表される首相時代の実績が国民の記憶に残っているうちに、自分の派閥から次期総裁を誕生させ、党内での政治的プレゼンスを高めたいという思惑があるようだ。安倍元首相本人の「焦り」も滲(にじ)む。

「総裁選では派閥外の高市早苗政務調査会長を政治観が近いという理由で推したが、細田派(当時)では一致できなかった。名実ともに派閥の長となった今、高市氏を派閥復帰させるのではないか、という噂がある。しかし、萩生田光一経済産業相や西村康稔前経済再生相など、直筋の候補者もいるので簡単にはいかないだろう」(自民党関係者)

■「特効薬」か「劇薬」か

 その一方で安倍氏には時間が経過しても拭いきれない疑惑がつきまとうのも事実だ。東京地検特捜部は18日、「桜を見る会」前日に開催された夕食会をめぐり、会場のホテルが発行した領収書を破棄したなどという政治資金規正法違反の疑いで配川博之元公設第1秘書(62)を嫌疑不十分、元会計責任者は起訴猶予とし、それぞれ再び不起訴処分にした。しかし、安倍氏本人は今も検察審査会の議決に基づき再捜査が進められている。

「この疑惑さえなければ、3度目の総裁選出馬もありと本人も周囲も思っている。そして、何としてでも自分の手で改憲を達成し、憲法9条の条文に手を入れたいという執念は衰えていない。岸田氏にはその覚悟と胆力は絶対にないと腹では笑っている」(安倍派中堅議員)

 対する岸田首相は安倍氏の影響力を一定程度に封じ込め、つかず離れずの関係で、安倍派に対して角の立たない安全運転を模索している。岸田首相が安倍氏と同郷で敵対する林芳正氏を外相に抜擢(ばってき)した人事は、岸田首相が持ちうる最大の牽制(けんせい)カードを切った格好だと、前出のベテラン議員は分析する。

「菅前首相は最大派閥が手を引いたことで見事に転覆した。それを見せつけられている岸田首相にとって安倍氏は無視できない存在。しかし肩入れし過ぎると国民からは政権そのものがダーティーな目で見られる」

 いずれにしても、党内最大派閥の長となっても、しばらくは政治の表舞台での直接的な振る舞いは難しい。安倍派は自民党の党勢拡大の「特効薬」か、それとも「劇薬」か。(編集部・中原一歩)

※AERA 2021年11月29日号

7696チバQ:2021/11/23(火) 15:20:29
https://news.yahoo.co.jp/articles/6670280041da96e8a6507dacf48e441b2b6ef6a7自民 改憲に前のめり 維新に便乗か 積極発信
11/23(火) 11:21配信

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北海道新聞
衆院選 主要な争点にならずも
憲法改正を巡る各党党首らの衆院選後の主な発言

 政府・自民党内で衆院選後、憲法改正に積極的な発言が目立っている。衆院選では主要な争点にならなかったが、躍進した日本維新の会などから改憲に前向きな発信が増え、便乗しているとみられる。新型コロナウイルス禍を踏まえ、「緊急事態条項」の創設を優先する意見が出ているが、専門家は「ムードに流された拙速な議論はすべきでない」と指摘する。

サケ漁権利 国際法や憲法も根拠 アイヌ民族訴訟で原告側

ハト派とされる首相の下「むしろやりやすい」
 「党においては党改革と憲法改正が重要なテーマ。国会の議論を促すためにも、世論に対する働きかけも重要だ」。岸田文雄首相は19日の内閣記者会のインタビューで改憲への意欲を鮮明にした。

 首相は先の衆院選の街頭演説で改憲にはほとんど触れなかったが、選挙後は一転して積極姿勢を強めている。自民党の改憲4項目《1》自衛隊明記《2》緊急事態条項の新設《3》参院選「合区」解消《4》教育充実―については「4項目同時にこだわるものではない」とも明言。茂木敏充幹事長はコロナ対応で緊急事態宣言が繰り返されたことを踏まえ、内閣が国会審議を経ずに政令を制定できるなどの緊急事態条項の議論を優先する考えを示した。

山花氏落選の立憲「中ぶらりん」
 自民は党組織「憲法改正推進本部」を「憲法改正実現本部」に改称し、世論喚起に力を入れる考え。安倍晋三元首相の下では野党の反発も強かったが、ハト派とされる首相の下では「むしろやりやすい」(自民関係者)との思惑も働く。

 一方、改憲に慎重な立憲民主党は、憲法問題の中核を担った山花郁夫憲法調査会長が落選。代表選もあり、「党の対応は中ぶらりんの状態」(党中堅)だ。

 北星学園大の岩本一郎教授(憲法学)は、国会審議を経ずにコロナ対策が国民理解を十分に得ないまま進められた点に問題があるとして「コロナ対応を十分検証しないまま、雰囲気で改憲を進めようとしていないか、国民は注意深く見ていく必要がある」と指摘した。

7697チバQ:2021/11/23(火) 15:21:57
https://news.yahoo.co.jp/articles/752ae61045903f72ef91ade1cb38ada19cbce04e「夜の銀座」松本純氏の自民復党に猛抗議 神奈川県連幹事長の“安倍、麻生何するものぞ”
11/23(火) 7:15配信

NEWSポストセブン
銀座豪遊を謝罪する松本純氏(中央。時事通信フォト)

 自民党神奈川県連は11月22日、党本部が松本純・元国家公安委員長の復党を了承したことをめぐり、「強い憤りを感じている」とする茂木敏充・幹事長宛ての抗議文を提出した。県連の土井隆典・幹事長は提出後、「やり方に問題がある。地元を無視した形だ」と憤りをあらわにした。

【写真】マスクを外し、笑顔を見せて話す麻生太郎氏と安倍晋三氏。地元から2人の総理経験者に物言いがついた。

 松本氏は緊急事態宣言中に東京・銀座のクラブに深夜まで滞在したとの『週刊文春』の報道を受け、今年2月に離党。先の衆院選では無所属で神奈川1区から出馬したが、有権者の支持を得られず落選した。禊ぎに失敗した形だが、にもかかわらず党があっさりと復党を認めた背景には、松本氏の後ろ盾となっている麻生太郎氏と安倍晋三氏の影響力があると語るのは、自民党関係者だ。

「松本さんは麻生さんの最側近で、麻生さんの盟友である安倍さんとも親しい。麻生さんと安倍さんは他の自民党候補から応援入りの要請がありながら、真っ先に無所属である松本さんの応援に駆けつけました。安倍さんは選挙前の9月には『松本純チャンネル』という松本さんのYouTubeチャンネルに登場し、対談で“純ちゃん頑張れ”と後押ししていた。2人は選挙で禊ぎをさせた上で松本さんを復党させる計画でしたが、落選してもその考えに変わりはなかったようです」

 しかし、2人の首相経験者が主導したはずの復党計画に、神奈川県連はNOを突きつけた。先頭に立つ土井幹事長は、小泉純一郎・元首相の秘書を12年務めた後、1999年の統一地方選挙で県議会議員に初当選して以来、県議一筋。神奈川のことは誰よりも詳しいという自負から、首相経験者にも臆するところがない。神奈川県連関係者は語る。

「土井幹事長は先の総裁選に向けて菅義偉・前首相の進退が窮まった際にも、『何とか支えたい気持ちもあるが、目の前の衆院選を勝つにはどうするか考えないといけない』として、『県連としては菅さんを頼むという運動をするつもりは一切ない』と言い切りました。地元の支持すら失ったことが明らかになり、菅さんが総裁選出馬を断念するきっかけとなりました。

 今回の行動も、地元・神奈川を思っての、止むに止まれぬ行動でしょう。小泉元首相からケンカの仕方を教わった土井幹事長には、菅さんに進退を突きつけたように、今回も『安倍、麻生何するものぞ』という気概が見えます。いくら相手が総理経験者とはいえ、民意と離れた行動を取っては神奈川県連が危うくなるという懸念が大きいようです」

 神奈川県連のほかにも松本氏の復党には党内に不満の声があり、麻生・安倍両氏にも「他の候補そっちのけで応援に入り、そのうえ落選したのに復党させようとするのは筋が通らない」と批判の矛先が向いている。一筋縄ではいきそうにない。

7698チバQ:2021/11/23(火) 22:23:59
https://news.goo.ne.jp/article/sankei/politics/sankei-_politics_policy_IUMKG4YVYNKRTDSGS3BVSXCDVY.html
首相主導「官邸外交」着々 林氏起用・各国にパイプ
2021/11/23 18:11産経新聞

首相主導「官邸外交」着々 林氏起用・各国にパイプ

(産経新聞)

岸田文雄首相が「官邸主導」外交に意欲を見せている。先々代の安倍晋三政権は安倍氏や官邸官僚が外交をリードしたのに対し、先代の菅義偉政権は「外務省主導」の色彩が強かった。首相は外相の連続在任期間が戦後最長で、各国に人脈もある。岸田派(宏池会)ナンバー2で信頼を置く林芳正外相を起用するなど、岸田外交の地盤固めに向けた布石を着々と打っている。

「外交は官邸主導でやったらいい」。首相は就任後、外相としてつかえた安倍氏にこう助言された。平成24年に発足した第2次安倍政権は官邸が外交を牽引(けんいん)。安倍氏は米国のトランプ前大統領やロシアのプーチン大統領ら首脳と信頼関係を構築し、「自由で開かれたインド太平洋」構想などを推し進めた。

同時に外交・安全保障の司令塔を担う国家安全保障局(NSS)の局長に、信頼が厚い警察庁出身の北村滋氏を抜擢(ばってき)する異例の人事を断行。対露、対中国外交では首相秘書官を務めた今井尚哉氏ら経済産業省出身の側近が存在感を見せた。

これに対し、菅政権は、ボトムアップ型の「外務省主導」外交に回帰。NSS局長も外務省出身の秋葉剛男氏に代えた。新型コロナウイルスの感染拡大もあり、安倍政権のように官邸が外交で存在感を発揮する場面は少なかった。

首相は連続で戦後最長の4年8カ月にわたって外相を務め、安倍氏同様、海外の首脳らに知己が多い。

今月2日には初外遊で英国を訪れ、国連気候変動枠組み条約第26回締約国会議(COP26)首脳級会合に出席。同じく外相経験者で、会談を重ねたジョンソン英首相から歓待を受けたほか、各国首脳に囲まれて人だかりができる場面もあった。同盟国の米国に関しても外相在任時は民主党のオバマ政権だったため、バイデン政権で大統領特使(気候変動問題担当)を担うケリー元国務長官をはじめパイプがある。

首相も周囲に「外交は4年8カ月やってきた自負がある。『官邸主導』の外交をやりたい」と語る。自らに近い林氏を外相に起用したのも、外務省を掌握し、官邸と一体で外交を進める意欲の表れだ。

一方で、安倍政権下で今井氏や北村氏が果たした役割を誰が担うのかは不透明だ。首相のリーダーシップで外交を展開するための官邸の体制づくりが今後の課題となる。(永原慎吾)

7699チバQ:2021/11/24(水) 13:37:42
https://news.yahoo.co.jp/articles/d33bb1dd03456d4f18ead9a2876b1d8861da42f3
第2次岸田内閣「公明・高市・小石河」全方位対応で「ガラスの政権内バランス」
11/24(水) 12:21配信

新潮社 フォーサイト
政調会から仕掛けられる「政争」
新潮社 Foresight(フォーサイト)

第2次内閣組閣を終えた今月10日夜、岸田文雄首相は官邸で約1時間に及ぶ記者会見に臨んだ。子育て世帯への10万円相当給付などの福祉から新型コロナウイルス対策、防衛力強化、憲法改正まで言及。「左から右まで」幅広く取り揃えた「オールラインナップ」の内容には、その背後に様々な思惑や力学が透けて見える。

連立を組む公明党への配慮、次期宰相の座を窺う高市早苗・自民党政調会長といったライバルの懐柔と牽制、安倍晋三元首相らのつなぎ止め――。岸田首相が長期政権を手にするには来年の参院選勝利が必須だが、それまで均衡を保てるか。9月の総裁選を争った河野太郎・自民党広報本部長や、河野氏とタッグを組んだ石破茂元幹事長、小泉進次郞前環境相を指す非主流派「小石河連合」への有権者の好感度も健在だ。

 会見ではまず「数十兆円規模の経済対策」の中身、特に「年収960万円を超える世帯以外への18歳以下の子ども1人当たり10万円相当の支給」が注目された。公明党が衆院選で「一律支給」を打ち出したのに対し、自民は所得制限を設ける方向で調整を進めたからだ。このプランは19日に自民党案の形で決着するが、ある政府関係者によれば、岸田首相は当初、所得制限なしも選択肢に入れたという。理由は公明党への配慮に他ならない。

衆院選で接戦・劣勢と判定された小選挙区の多くで自民候補が競り勝てたのは、選挙戦終盤、自民票の上積みにフル回転した公明党の存在があったからだ。与党筋の一人は「ある小選挙区では間違いなく劣勢と思っていたのに、結果は逆転勝利で驚いた。公明党支持の厚い地域なので、公明票が貢献したに違いない」と話す。こうした事情から、政府、自民党の一部には公明案の「丸吞み」もやむなしとの雰囲気があった。

だが、それに立ちはだかったのが高市政調会長だ。高市氏は「自民党公約は困っている方々に対する支援」との趣旨を内外で述べ、公明案は呑めないとの考えを強調した。総裁選で安倍元首相の支援を受けて立候補した高市氏は、決選投票では岸田氏支持に回っている。しかし岸田政権成立後、高市氏自身こそ政調会長ポストを得たものの、陣営を支えた他の実力派議員らの要職起用は大方の予想を下回った。目立つのは文部科学相から横すべりした萩生田光一経済産業相、留任した岸信夫防衛相らに止まり、一連の人事は「安倍外し」とさえ報じられた。

こうした伏線があり、公明案に対する高市氏の強硬姿勢については「自身の存在感を強調しているのではないか」(与党筋)との見方がある。一連の人事への意趣返しや「ポスト岸田」を意識した発信との見立てだ。ある与党議員は「公明側と協議したのは茂木幹事長だが、その後ろには高市氏がいた」と影響の強さを示唆した。

岸田首相と高市氏の関係は、今後も緊張する局面がありそうだ。一つの証左は、先の衆院選公約作成で、高市氏が自身の持つ政策部門トップとしての「権限」を存分に発揮したとされることだ。

7700チバQ:2021/11/24(水) 13:38:01
複数の自民党関係者によると、衆院議員の任期満了(10月21日)が迫り、衆院選まで時間的余裕がないことが明らかだったため、党では9月29日の新総裁選出を待たず、あらかじめ旧執行部で衆院選公約の大半を作成。そこに新総裁が総裁選で主張した政策を追加すれば、すぐに完成するよう準備していた。だが高市氏が政調会長に就くと、事前準備分も書き直されたという。

発表された自民党政権公約本体(政策パンフレット)には、岸田氏が総裁選公約で看板政策とした「令和版所得倍増」、新型コロナなどへの感染症対策の司令塔「健康危機管理庁(仮称)」創設といった文言はなかった。高市氏が消極的とされる「こども庁」新設も記されなかった。政権公約は形式上、党の承認を経たものとはいえ、「急拵えの産物でありきちんと党で審査されたものとは言えない」と複数の議員は指摘する。

高市氏は総裁選で応援を受けた閣僚クラスをはじめ、保守色の濃い顔ぶれを政調会幹部に配している。総裁選で高市陣営の選対本部長を務めた古屋圭司元国家公安委員長を会長代行とし、会長代理には新藤義孝元総務相、江藤拓元農相、高鳥修一元農水副大臣らを登用。実務の要となる事務局長には木原稔元首相補佐官が就いた。いずれも安倍氏に近く、日本の伝統的家族観や憲法改正を重視する保守派論客とされる。これに対し岸田首相が率いる派閥宏池会は、所得倍増をうたい「軽軍備・経済重視」で高度経済成長に導いた故池田勇人元首相の系譜を引く。党内ではハト派の名門との位置付けだ。高市氏が政治路線という明確な対立軸を背景に、今後、政調会を拠点として政策づくりや法案対応などで岸田首相に揺さぶりを掛けていくことは想像に難くない。

コロナへの世論の懸念が収まれば……
冒頭の会見に臨んだ岸田首相が、高市氏だけでなく安倍氏を明確に意識したとみられるのが、防衛分野で敵基地攻撃能力保有の検討に改めて触れた点だ。安倍氏は昨年9月の退陣の直前、ミサイル攻撃阻止の必要性などから今後の保有検討を促す異例の談話を発表していた。同会見での岸田首相は敵基地攻撃能力保有について問われ、「あらゆる選択肢を排除せず現実的にしっかり考えなければいけない」と答えた。さらに今後の防衛費増も含め「国民や公明党の皆さんの理解を得て、そして具体的な予算をはじめとする結果につなげていきたい」と述べた。

敵基地攻撃能力とは、弾道ミサイル発射拠点といった相手国基地を攻撃する力の保持を意味する。中国の台頭や北朝鮮の核、ミサイル技術の進歩を踏まえ、今後の日本の防衛政策の焦点の一つだ。他方、自民党内にも、憲法による専守防衛原則を逸脱しかねないとの懸念がある。岸田首相は総裁選で敵基地攻撃能力保有について「選択肢」と表明、リベラル派閥の領袖の「意外な発言」と受け止められたが、同時に「総裁選で安倍氏ら保守派の支持を得ることが狙い」とも囁かれた。もちろん外相を長く務めた岸田首相は、中国の脅威を認識している。自民党筋の一人は「岸田首相はもともと穏健保守だが、国防政策で踏み込んだ発言をしており、穏健すぎない印象を与えている。これが党内に安心感をもたらしている」と分析する。

第2次内閣組閣で岸田首相は、外相を務めていた茂木氏の党幹事長への転出に伴い、外相ポストに林芳正元防衛相を起用した。林氏は翌11日の記者会見で「無用な誤解を避ける」として、日中友好議員連盟会長の辞任を表明した。もちろん、防衛や経済安全保障分野での日中の対抗関係を踏まえたものだが、ともに山口県選出の安倍氏と林氏が政敵関係とされることを念頭に、安倍氏や保守派を過度に刺激することを避けるための岸田首相による丁寧な根回しの一環ともみられる。自民党ベテランはこう評した。「岸田首相が本気で敵基地攻撃能力保有に突っ込むとは、まだ思えない。でも、なかなかうまくやっている」

岸田首相は記者会見で「党是である憲法改正を進めるため党内の体制を強化する」と語った。改憲は7年半を超す第2次安倍政権でも成し遂げなかった大事業であり、安倍氏に対してでさえ「改憲は結局、政権維持のために求心力を保つお題目だったのでは」との冷めた視線がある。現時点では与党内で「ハト派出身の岸田総裁の下でできるとは、なおさら思えない」(関係者)といった受け止めが大勢だろう。

ただし、注目すべきは改憲議論に伴う「野党分断」の効果だ。岸田首相と敵対関係にある菅義偉前首相と蜜月だった日本維新の会は、与野党の間にある「ゆ党」と揶揄された菅前政権時と比べ自民批判を強めている。しかし議席を41まで大きく伸ばした維新は、屋台骨が揺らぐ立憲民主党とは対照的に、もはや国会対策の要となった。今後予想される与野党対決法案の処理などを考えれば、改憲議論などをテコに維新と連携を築く価値は大きい。

7701チバQ:2021/11/24(水) 13:38:11
同じことは国民民主党に対しても言える。議席を二桁に乗せた同党も、衆院選後は即座に立民、共産との野党国対委員長会談の枠組みから離脱すると表明。維新との協力に舵を切った。国民民主は立民と同じく旧民主党出身者を基礎としている。同じルーツを持つ両党が国会での協力関係を後退させることは、与党にとって朗報だ。国民民主の政治家は連合傘下の民間産業別労働組合の応援を得ていたり、組織内議員だったりするケースが多い。自民が国民民主との連携の余地を見出すことは、自民が長年目指してきた民間労組との本格的な選挙協力実現にも道を開く。

先の衆院選では愛知11区で、トヨタ自動車労働組合出身の無所属・古本伸一郎氏が、公示直前に立候補を取りやめる「まさか」の出来事があった。これまで旧民主党、国民民主などに所属した古本氏は、労組の組織力をバックに当選を重ね「選挙にめっぽう強い野党議員」として知られていた。「いよいよ民間産業別労組が野党から自民党に支持を乗り換える先鞭ではないか」(野党議員)との観測も出つつある。

与党有力者は「大企業社員は待遇も良く、自民党の政策で恩恵を受ける。野党を支持する合理的な理由は見当たらない」と指摘する。与野党双方から「国民民主党の党勢が落ちてきた場合などは、早ければ来年の次期参院選で、比例代表で自民党から候補者を出す民間労組が出てくるかもしれない」との声すら聞こえてくる状況だ。

新型コロナ対策は昨年来、言うまでもなく日本の最大懸案だ。これについて岸田首相は、コロナ専用病床の増床、3回目のワクチン接種推進、飲む治療薬の早期実用化などを打ち出した。今後予想される「第6波」に備えるものだ。

政権内では、コロナ感染が比較的収まっている最中に衆院選を行うことができた岸田首相は「運がいい」との受け止めがもっぱら。「菅前首相は経済活動の制限をためらって感染拡大阻止が遅れたり、対策は『ワクチン接種一本やり』との批判を受けたりした。それでも結果的に一息ついた状態になっているのは、ワクチンに邁進した菅氏のおかげ」(関係筋)といった具合だ。だが3回目接種を控えるワクチンも、早期実用化を目指す飲み薬も、いずれも外資頼み。供給が遅れたり止まったりするリスクと隣り合わせだ。

総裁選で敗れ、役職上は「干された」状態にあるライバル河野氏は、衆院選で応援依頼が殺到し列島を奔走。小泉進次郎氏も引く手あまただった。地方を含め安定した支持のある石破氏は遊説先で聴衆を集める力を見せつけた。11月中にも訪米する方向で調整中のジョー・バイデン大統領との日米首脳会談など、岸田首相には宰相として脚光を浴びる華やかな舞台が控えている。油断、慢心があれば参院選までに足を掬われかねない。与党実力者は「国民はコロナが収まれば心配しなくなる。それ自体は良いことだが、政権の他の失敗に注目が集まりやすくなるだろう」と見通している。

7702チバQ:2021/11/24(水) 13:46:08
https://news.yahoo.co.jp/articles/6d2558a2c9f7ad28af185f62236dcc1c53b32833

旧竹下派は25日に「茂木派」に 事務総長は新藤氏
11/24(水) 13:22配信
産経新聞
茂木敏充幹事長

自民党の旧竹下派(平成研究会、51人)は24日、東京都内で幹部会合を開き、茂木敏充党幹事長の会長就任など新たな役員人事案を全会一致で了承し、25日の同派総会に諮る方針を決めた。人事案は了承され、「茂木派」が発足する見通し。

事務総長には新藤義孝元総務相を起用する。小渕優子組織運動本部長や加藤勝信前官房長官も新たに役員に就く。

同派では前会長の竹下亘元総務会長が9月に死去し、会長職は空席になっていた。茂木氏は旧竹下派で会長代行を務め、今月11日の同派総会で会長就任が内定した。事務総長の山口泰明前選対委員長は先の衆院選で引退した。

7703チバQ:2021/11/24(水) 22:59:05
https://news.goo.ne.jp/article/jiji/politics/jiji-211124X408.html二階、菅氏ら「非主流派」連携=岸田政権を注視―自民
2021/11/24 19:42時事通信

 先の自民党総裁選で「非主流派」に転じた二階俊博元幹事長、菅義偉前首相、森山裕総務会長代行が連携の動きを見せている。麻生太郎副総裁や茂木敏充幹事長と結束を強める岸田文雄首相に対抗し、存在感を示す思惑とみられる。

 「とてもうれしいことに特別ゲストとして菅前首相にお越しいただいた」。日越友好議員連盟会長を務める二階氏は23日、ベトナムのファム・ミン・チン首相との会談に菅、森山両氏を同席させた。菅氏は「二階会長と共に両国の関係をますます盛り上げたい」と応じた。

 菅政権は幹事長の二階氏が「後ろ盾」だったが、総裁選直前に岸田氏が二階氏を念頭に役員任期の制限を主張。総裁再選を狙って二階氏の交代を断行しようとした菅氏に対し、二階派からは強い反発の声が上がった。

 二階氏は24日、政治評論家との対談で、当時を振り返り「(菅氏が)任命権者だと思っていたら大間違いだ。生意気言うもんじゃない」と「二階節」を響かせつつ、菅氏への不満は「全く何も感じていない」と水に流してみせた。

 連携の背景には「新主流派」への対抗心があるようだ。首相は安倍晋三元首相との関係を保ちつつ麻生、茂木両氏を支えに政権運営に当たる姿勢を鮮明にしている。22日には両氏と都内のホテルで約1時間20分にわたって昼食を共にした。麻生氏は第2派閥の麻生派を率い、茂木氏は25日に第3派閥の領袖(りょうしゅう)に就任する予定だ。

 一方、二階派は党4役が不在で影響力低下が指摘されているものの、衆院選後も党内第4派閥としての勢力を維持。菅氏も、自らに近い無派閥の衆院議員グループ「ガネーシャの会」で落選したのは1人だけだった。党内には岸田政権について「菅氏がどう動くかだ」(閣僚経験者)と見る向きもある。

 二階氏周辺は、長期政権の後は短命の政権が続くことが多いと指摘。その上で「首相は来年夏の参院選が勝負どころだ」と述べ、当面は菅氏らと連携しつつ状況を注視する考えを示した。

7704チバQ:2021/11/25(木) 08:36:52
https://news.yahoo.co.jp/articles/a1400b3ff225b91fc58d00feedee880b1b3e11b1
「林外相」に落ち着くまでの「岸田」「安倍」「麻生」「茂木」の水面下の暗闘
11/25(木) 6:00配信

デイリー新潮
“松本はどうか?”
甘利明氏の選挙区落選から玉突き人事が始まった

 10月31日投開票の総選挙において小選挙区で落選した甘利明氏(72)が幹事長を辞任。後任に外相だった茂木敏充氏(66)が就任し、棚ぼたでお鉢が回ってきた林芳正外相(60)。ここに至るまでには岸田文雄首相(66)、安倍晋三(67)・麻生太郎(81)の両元首相、そして茂木氏の間で暗闘が繰り広げられていたという。


 茂木氏が幹事長に就任したのは11月4日。その直後から岸田首相は安倍、麻生の両氏に電話をかけ、「林外相」案について理解を求めていた。

「その中で岸田さんは林さんを一番手に、そして小野寺五典元防衛相を二番手として打診していました。いずれも自身が会長を務める宏池会のメンバーです。これに対して麻生さんは、“松本はどうか?”と返したと言います」

 と政治部デスク。「松本」というのは緊急事態宣言中に銀座のクラブへ繰り出したことをきっかけに離党し、先の総選挙で落選した麻生氏の右腕・松本純元国家公安委員長ではもちろんなく、松本剛明元外相(62)を指す。

“林さん以外ならいいのではないか”
新旧外相である林・茂木の両氏

 松本氏は兵庫11区選出の衆院議員で当選8回。民主党の菅内閣時代に外相を務めたことがある。2015年に民主党を離党し、自民党に加入した。

「母方の祖母が伊藤博文の孫で、父親は防衛庁長官経験者というサラブレッド。本人も東大法学部を卒業して興銀に入り、父の秘書官などを経て政界に打って出ました。野党時代の民主党では当選3回で政調会長を務めたことからも、外交・安全保障の政策通というのが衆目の一致するところ。血筋の良さが共通項ということもあるのでしょうか、麻生さんはかなり目をかけてきたようです」(先のデスク)

 ひとまず持ち前の「聞く力」を発揮し、麻生氏の思いを受け止めた岸田氏。続いて安倍氏の反応はどうだったか。

「“林さん以外ならいいのではないか”ということでした。とにかく安倍さんは林さんのことが気に入らないのです」(同)

 山口県内では先代、つまり安倍晋太郎氏と林義郎氏の間で勢力争いが続いていた。加えて、次回の衆院選では山口県の定数が1減ることが想定され、現職4人のうち1人が居場所を失う椅子取りゲームの様相を呈している。

茂木氏らしいと言われる思惑
 デスクが続ける。

「もちろんそれはありますね。林さんが外相になればポスト岸田の第一候補に躍り出ることになるわけで、その一方で発足したばかりの安倍派に有力な総理総裁候補は見当たらない。安倍さんの求心力にも関わりますから、その焦りはよくわかります。それに加えて、林さんは一を聞いて十を知るタイプで頭がとにかくキレる。それを引けらかすこともないのですが、安倍さんとしてはどこか面白くないようで、とにかく距離を置いてきたということもあるでしょう」

 では、茂木氏についてはどうだったのか。

「茂木さんは松本剛明さんを岸田さんに薦めていたようです。表向き、松本さんは自分(=茂木氏)同様、仕事人だから引き継ぐのに好適な人物だということでしょう。一方で本音としては、松本さんに対して“推薦しておいたから”と言えば恩が売れるという狙いがあったのではと永田町界隈では噂されています。まぁ茂木さんらしいと言えばそうですね」(同)

 最後に岸田首相の本心について。意中の人がいるならアレコレ相談せず突っ切るべきではなかったかと思う人は少なくないのではないか。

お伺いを立てるという面倒な手順を踏んだ
 そのあたり、自民党の閣僚経験者はこう評す。

「岸田さんは自身の派閥が党内第4勢力であることを踏まえ、首相経験者への連絡を欠かしていないということですね。逆に安倍、麻生の両氏も現職首相が直接連絡をくれることは嫌ではない。ああだこうだと自身の気持ちをぶつけられますからね。何も聞かれないで人事が決まるよりは聞かれた方がずっといい。最初から『林外相』で岸田さんの腹は固まっていたとしても、お伺いを立てるという面倒な手順を踏んだ岸田さんは人事のことがよくわかっているなぁと感心しました」

 聞く力とは、相手の考えを受け入れるということなのか、とりあえず聞くフリだけするということなのか、あるいは――。

デイリー新潮編集部

新潮社

7705チバQ:2021/11/25(木) 19:58:01
https://news.goo.ne.jp/article/sankei/politics/sankei-_politics_situation_OG2BJP5XYFP75CX6A7NZTTETDU.html
茂木派が発足 ポスト岸田へ足場固め 参院選が試金石
2021/11/25 19:28産経新聞

茂木派が発足 ポスト岸田へ足場固め 参院選が試金石

自民党旧竹下派の総会で発言する会長代行の茂木敏充幹事長=25日午後、東京・永田町の自民党本部(矢島康弘撮影)

(産経新聞)

自民党第3派閥の旧竹下派(平成研究会、51人)は25日の総会で、茂木敏充幹事長の会長就任を全会一致で決定し、「茂木派」が発足した。党務を取り仕切る幹事長に続いて主要派閥のトップにも就いたことで、岸田文雄首相(党総裁)の次の「ポスト岸田」を見据えた足場を固めた。試金石は来年夏の参院選だ。

茂木氏は総会後、記者団に参院選への抱負を問われると「派閥でも多くの議員が改選を迎える。全員が当選できるようしっかり応援していきたい」と語った。

参院選では32ある1人区で立憲民主、共産両党などが候補者一本化を図るとみられ、自民の苦戦も予想される。茂木氏は産経新聞のインタビューで、衆院選で選挙区全敗の大阪府などを念頭に「地域によっては地方組織の強化が求められる」との認識を示した。

衆院選に続き参院選に勝利すれば岸田政権の運営が安定する。党内での茂木氏の求心力も高まる。ただし、自公が参院で過半数割れする「衆参ねじれ」を招く事態になれば幹事長の責任が問われ、総理・総裁の座が遠のく。

茂木氏は安倍晋三元首相らに実務能力を買われ、外相などの主要閣僚や党幹部を歴任。今月4日の幹事長就任後は、18歳以下への10万円相当の給付をめぐる公明党との協議を速やかにまとめた。派閥でも、竹下亘前会長の死去により会長不在で迎えた10月の衆院選では若手・中堅の応援に奔走。10月の岸田政権発足では同派の3氏を初入閣させた。さらに同派では21年ぶりの幹事長となり「現職は誰も就任に反対しない」(幹部)状況になった。

ただ、折り合いが悪い青木幹雄元参院議員会長が以前から反対していた。このため、11日の総会ではいったん「会長予定者」に。正式決定までの2週間、茂木氏は同派参院側トップの関口昌一参院議員会長らと役員人事案を調整し、25日の総会で了承された。

「和やかで風通しの良いグループを作りたい。同時に、事に臨んでは一致団結する力強い集団を作りたい」。茂木氏は総会でこんな抱負を述べた。

平成30年の総裁選では、同派所属議員の支持先が安倍氏と石破茂元幹事長に割れ、結束に綻(ほころ)びが生じた。会長だった竹下氏は「自前の総裁候補がいないから割れる。うちのムラ(派閥)から出さないといけない」と繰り返し語るようになった。まず「一致団結の集団」を作ることがポスト岸田への一里塚となる。(田中一世)

7706チバQ:2021/11/26(金) 23:14:41
https://news.yahoo.co.jp/articles/2979899fcd3602d5f1be6f3b45315f23a5b6343020年政治資金、政党本部の支出は18%減の660億円…自民は2位後退
11/26(金) 20:08配信

読売新聞オンライン
自民党本部

 総務省は26日、2020年分の政治資金収支報告書(総務相所管の中央分)を発表した。政党本部の支出総額は前年比18・4%減の660億703万円で、2年ぶりに減少した。20年は大型国政選挙がなく、各党が支出を抑えたことに加え、新型コロナウイルスの感染拡大で政治活動が停滞したことも影響したようだ。

 政党別では、自民党が前年比23・3%減の185億5539万円で、1位から2位に後退した。支出の内訳を見ると、選挙関係費や寄付交付金などの政治活動費が、前年比37%減の109億8053万円だった。

 支出が最も多かったのは共産党で、前年比2・5%減の199億156万円だった。3位の公明党は17・5%減らし、118億1849万円となった。

 昨年9月に旧立憲民主党と旧国民民主党が合流して発足した新立憲民主党は、26億6297万円。合流前の旧立民は38億7903万円だった。日本維新の会は、13億7413万円だった。

 政党本部の収入総額は前年比1・7%増の761億203万円だった。政党別では、自民党が前年比で1・7%減らしたものの、240億8108万円で最も多く、8年連続でトップ。政党交付金は172億6136万円に上り、71・7%を占めた。

 2位は共産党で、前年比0・8%減の202億8849万円。公明党が3位で、前年比5・3%減の121億9826万円だった。

7707チバQ:2021/11/29(月) 10:29:45
https://news.yahoo.co.jp/articles/90bb190551593398ef891d5926a1475c29c35ab9
山内俊夫・元参院議員を業務上横領容疑で逮捕 警視庁
11/28(日) 12:51配信

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毎日新聞
山内俊夫氏

 警視庁捜査2課は28日、元参院議員の山内俊夫容疑者(74)を業務上横領容疑で逮捕した。捜査関係者によると、逮捕容疑は2019年3月、自身の関連会社の「羽田空港格納庫合同会社」(東京)の資金約1億円を、京都市と香川県東かがわ市の土地購入に使うなど私的に流用したとしている。

 山内氏は香川県議を経て、1998年の参院選に自民党公認で出馬して初当選。副文部科学相などを務め、10年に政界を引退していた。【安達恒太郎】

7708とはずがたり:2021/11/29(月) 16:20:29
自民党、参院選に向けて広報機能を強化 本部長代理に閣僚経験者4人 「河野さんの突破力頼りに」
11/16(火) 19:41配信
https://news.yahoo.co.jp/articles/88bd3a44532d43710585c47aa9a76870625d8fa9
カナロコ by 神奈川新聞
自民党の新しいポスターを発表する河野氏=10月

 自民党総裁の岸田文雄首相は来夏の参院選に向け情報発信を強化するため、党広報本部の機能強化を河野太郎本部長(衆院神奈川15区)に指示した。

 16日の党役員会で小野寺五典元防衛相(岸田派)ら閣僚経験者4人の本部長代理の起用を決定。会員制交流サイト(SNS)の活用にも力を注ぐ。

 岸田首相は11日、党総裁選で河野氏を支持した菅義偉前首相(2区)を官邸に招き「ワクチン1日100万回接種実現に貢献した河野さんの突破力を頼りにしている」と説明。翌12日には河野氏を呼び、「遠慮せずに声を掛け、手広く進めてほしい」などと人事や活動強化への「ゴーサイン」を出した。

神奈川新聞社

7709チバQ:2021/11/29(月) 17:30:47
https://news.yahoo.co.jp/articles/b930c181f40ab3d056034b350a7bddeb50c5b6ee
石破派 来月2日に臨時総会 派閥存続の是非を判断
11/29(月) 13:48配信

産経新聞
石破茂氏

自民党石破派(水月会、12人)が12月2日に臨時総会を開くことが29日、分かった。複数の関係者が明らかにした。顧問を務める石破茂元幹事長は同派を解散するか存続するかの判断を一任されており、方針を明らかにするとみられる。

同派は平成27年9月に石破氏を首相にする目的で創設。ここ1年は退会者らが相次ぎ、石破氏は11月中旬から派の存続の是非をめぐり所属議員から意見聴取を行っていた。石破氏は現時点で周囲に方針を決めていないとしている。

7710チバQ:2021/11/30(火) 07:43:07
https://news.yahoo.co.jp/articles/6377916be2cbe2b6b16ded96ed5ca98c8a6d48e8
自民党石破派、グループ化へ 所属議員が減少、掛け持ち容認
11/29(月) 19:41配信

共同通信
自民党石破派の会合であいさつする石破元幹事長=11日、国会

 自民党石破派(水月会、12人)顧問の石破茂元幹事長は、同派の組織形態を「派閥」から「グループ」に変更する方針を固めた。メンバー減少を受け、他派閥との掛け持ち所属を容認する。12月2日の臨時総会で、石破氏が表明する見通し。複数の関係者が29日、明らかにした。

 党内第6派閥の石破派のグループ化により、派閥は7から6に減る。党内には同種のグループとして谷垣グループ(有隣会)がある。

 石破派は11日に開催した衆院選後初の会合で、今後の派閥の在り方を協議。石破氏に対応を一任し、12月6日召集の臨時国会までに結論を出すとしていた。

7711チバQ:2021/11/30(火) 08:34:31
https://news.yahoo.co.jp/articles/65a74be76055d81fea0cd5ba7b23a35bcf273b0c
自民・二階氏、全国から連日の来客・陳情…今後の政局に備え存在感アピールか
11/30(火) 7:25配信

読売新聞オンライン
(写真:読売新聞)

 自民党の国土強靱(きょうじん)化推進本部長を務める二階俊博・元幹事長に、全国から来客や陳情が相次いでいる。議員外交にも積極的で、自らが関係する会合には、菅前首相を頻繁に招く。党内では、今後の政局に備えて、存在感を発揮する狙いがあるとの見方が出ている。

 2022年度予算案の編成作業が佳境を迎える中、二階氏が拠点とする自民党本部5階の同推進本部長室には、地元の和歌山県だけでなく、建設や運輸関係など全国の自治体や業界団体が連日のように陳情に訪れている。部屋の前には順番待ちの列ができることもある。

 「二階詣で」には、運輸相や経済産業相などを歴任し、5年超にわたって幹事長を務めた二階氏に「予算獲得」で頼りたいとの思惑がある。幹事長室などのある党本部4階を素通りして、5階に向かう団体もあるとされ、党幹部は「二階氏の影響力が衰えていない証拠だ」と解説する。二階氏も「店と一緒で、政治家も人が集まってこなければダメだ」と語る。

 得意の議員外交でも見せ場を作っている。23日には、ベトナムのファム・ミン・チン首相との会談に菅氏を同席させた。二階氏は今後の訪米や訪中にも意欲を示している。

 二階氏は24日、都内での講演で、「後ろ盾」を務めた菅内閣を振り返り、「(菅氏が)任命権者だと思ったら大間違いだ」としながらも、幹事長交代打診への不満は「全く何も感じていない」と語った。27日には和歌山市内で開いた党和歌山県連パーティーに菅氏を招待した。菅氏は、「和歌山に足を向けて寝られない」と二階氏らを持ち上げた。

 党内第5派閥の岸田派(42人)を率いる岸田首相(党総裁)は内閣発足後、第2派閥・麻生派(53人)会長の麻生副総裁と、第3派閥・茂木派(51人)会長の茂木幹事長との連携を強化している。

 第4派閥の二階派(44人)を巡っては、「非主流派になってしまった」(中堅)とみる向きもある。ただ、菅氏に近い無派閥議員のグループ二十数人と合わせると麻生、茂木各派をしのぐ勢力となる。

 菅内閣時代には、菅、二階両氏のほか、森山裕・前国会対策委員長、林幹雄・前幹事長代理の幹部4人が結束し、影響力を持った。この枠組みでの会合は現在でも継続しており、他派閥からは「政局になれば、二階氏の存在感が増してくるだろう」と警戒する声が漏れている。

7712チバQ:2021/12/01(水) 17:47:07
https://news.yahoo.co.jp/articles/22d27687f5ca7bcd0316aeb12965d64d78525316
河野広報本部長、新体制始動 再起へ足場固めも
12/1(水) 16:45配信

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産経新聞
自民党広報本部幹部会で発言する河野太郎広報本部長=1日午前、東京・永田町の自民党本部(矢島康弘撮影)

自民党の河野太郎広報本部長は1日、同本部の新体制を発足させた。閣僚経験者4人を本部長代理に据え、3つの下部組織を新設するなど、来夏の参院選をにらみ、党の発信力を強化した。一方で9月の総裁選で河野氏を支援した議員を多く起用しており、次期総裁選を見据えた足場固めとの見方もある。

「今日から正式に動き出す。来年の参院選に向けて最大限やってまいりたい」

河野氏は1日、党本部で開いた広報本部の幹部会合で意気込みを語った。

河野氏は広報本部の組織を改革し、地方議員にSNS(会員制交流サイト)の活用を呼びかける「地方振興室」、海外発信を担う「海外メディア室」、情報発信の編集などを行う「コンテンツ室」の3つを新設した。党機関紙の発行部数増にも取り組み、情報発信の在り方について地方組織との意見交換も進める。

こうした中、ひと際目を引くのが人事だ。

本部長代理に小野寺五典元防衛相、平井卓也前デジタル相、井上信治前万博相、柴山昌彦元文部科学相を起用した。9月の総裁選で井上、柴山両氏とともに河野氏を支えた平将明元内閣府副大臣も広報本部に入った。多数の閣僚経験者がひしめく体制に、党の広報職員は「こんな重厚な布陣は初めて」と緊張気味だ。

総裁選で岸田文雄首相に敗れた河野氏の広報本部長就任は、「冷や飯人事」とみる向きがある。だが、河野氏は先の衆院選で応援依頼が殺到するなど、人気は健在。党務で汗をかき再起を図る考えとみられる。

ただ、一連の取り組みが、課題である党内基盤の強化につなげられるかは不透明だ。河野氏が所属する麻生派(志公会)ベテランは「広報本部長は適任だと思うが、総裁候補として再浮上できるかは別の話だ」と冷めた見方を示した。(広池慶一)

7713チバQ:2021/12/02(木) 09:12:40
https://news.yahoo.co.jp/articles/711bdf0ff829a8c0bfe18f2a0d5483b1f6316531
自民・高市氏、存在感乏しく 意思決定、蚊帳の外? 
12/2(木) 7:10配信

時事通信
自民党の財政政策検討本部役員会であいさつする高市早苗政調会長(中央)。左端から安倍晋三元首相、西田昌司本部長=1日午後、東京・永田町の同党本部

 自民党の高市早苗政調会長の存在感が乏しくなっている。

 9月の党総裁選で保守派の論客として注目を集めたが、衆院選直後の給付金に関する与党調整をめぐり、岸田文雄首相(党総裁)は茂木敏充幹事長に全面委任。定例化しつつある党最高幹部の会合にも高市氏は加わっていない。背景には首相の警戒感もあるようだ。

【国会議員情報】高市 早苗(たかいち さなえ)氏

 高市氏は総裁選の1回目の議員票で2位に食い込んだ。政調会長に就くと、古屋圭司元国家公安委員長ら保守系を政調幹部に起用。衆院選公約には敵基地攻撃能力の保有や憲法改正など「高市カラー」を随所にちりばめた。

 一方、衆院選後は埋没気味だ。定例の記者会見を設定していないため発信の機会がそもそも少ないが、総裁選で争い、政策面で差のある首相との距離感も影響している可能性がある。

 岸田政権発足後、高市氏が首相と個別に協議したのは、確認された範囲で10月7日が最後。先週、党本部で開かれた「新しい資本主義実行本部」の初会合に首相と茂木氏が出席する中、高市氏の姿はなく、「首相肝煎りの会議に顔を見せないとは」(岸田派ベテラン)との声が上がった。

 ◇首相「トロイカ」重視
 これに対し、首相は麻生太郎副総裁、茂木氏と11月だけで3回会談。松野博一官房長官を加えた4者会合も1回開いた。党関係者は首相の意図について「高市氏の独走を懸念している」と明かした上で、それぞれ派閥を率いる麻生、茂木両氏との「トロイカ体制」には「高市氏を押さえ込む狙いがある」との見方を示した。

 「さまざまな意見を聞いてベストな財政政策を発信したい」。高市氏は12月1日、積極財政派が中心となる党財政政策検討本部の役員会でこう訴えた。

 役員会には高市氏の後ろ盾の安倍晋三元首相も出席。日本の失業率は低水準だと指摘し、「積極的な財政出動の成果だ。しっかり議論し、政府の政策に資するものにしたい」と強調した。今後、安倍、高市両氏の要求が強まれば、首相が苦慮する場面も出てきそうだ。

7714チバQ:2021/12/02(木) 22:13:01
https://news.goo.ne.jp/article/sankei/politics/sankei-_politics_situation_27Y635F7Z5NI3D4N6WZLWNVTVY.html石破派、6年で終焉 「党内野党」のレッテルが足かせ
2021/12/02 20:28産経新聞

自民党の石破茂元幹事長を首相に押し上げる目的で旗揚げした石破派は、平成27年9月の結成から約6年で派としての活動に幕を閉じた。石破氏は24年12月に発足した第2次安倍晋三政権以降、党幹事長や地方創生担当相を歴任し、一時は「ポスト安倍」の最有力に浮上した。だが、30年の総裁選で安倍氏への対決姿勢を強めて敗北した後は派の退会者も相次ぎ、再浮上のきっかけはつかめなかった。(奥原慎平)

「議員には当然権力闘争がある。選挙区や国民の判断とは違う要素があるからこういうことになる」

石破氏は2日の記者会見で、派が存続できなかった理由をこう振り返った。

石破氏は元来、自身に近い議員の集まりを派閥化することには慎重だった。変化したのは平成27年夏。同派の平将明元内閣府副大臣ら石破氏を慕う中堅が、2日間にわたり説得したことが転機になったとみられる。

安倍氏が国政選挙に連勝し、長期政権への布石を打つ中での派閥結成は「冷や飯覚悟」(中堅)だった。それでも派閥化に踏み切ったのは、安倍氏の政治路線と一線を画す勢力を結集できれば、政治情勢次第で「ポスト安倍」を射止められるとの目算があったためだ。だが、石破氏が安倍氏の政治姿勢などへの批判を繰り返すと、党内では「仲間を背後から撃つだけだ」(党中堅)と〝党内野党〟のレッテルが貼られるようになった。

石破氏の個性もマイナスに働いた。石破氏は田中角栄元首相を政治の師とする。しかし「政治は数。数は力」という田中氏の政治手法を実践することは不得手だった。会食などを通じ、党内で新たな仲間を増やす努力は足りなかったといえる。

石破氏は30年と昨年9月の党総裁選でいずれも敗れ、昨年は出馬した3候補中最下位に沈んだ。直後に会長を引責辞任すると、見限るように派からの退会者が相次いだ。石破氏とかつて親しい関係だった閣僚経験者は「親分としての器量がなかった」と突き放す。

今後、石破氏は皇位継承策や憲法改正、人口減少問題などの政策課題をテーマに勉強会を開く。先の総裁選で河野太郎党広報本部長をともに支持した森山裕総務会長代行や菅義偉前首相、二階派(志帥会)の閣僚経験者らとの連携も模索する。ただ、今後、党内でどういう立ち位置を目指すのか、方向性は不透明だ。

石破氏は2日、派閥のグループ化について「自分のエネルギーの配分を多くの人と相談し、変えるべき点は変えていきたい」と述べた。周囲には「人生山あり谷ありだ」とこぼすが、展望はなかなか開けない。

7715チバQ:2021/12/02(木) 22:13:51
https://news.goo.ne.jp/article/yomiuri/politics/20211202-567-OYT1T50081.html自民・石破派、わずか6年で幕切れ…求心力低下で「緩やかな議員グループ」に
2021/12/02 20:41読売新聞

自民・石破派、わずか6年で幕切れ…求心力低下で「緩やかな議員グループ」に

自民党石破派の臨時総会を終え、記者会見に臨む石破茂・元幹事長(2日午後、国会内で)=青木瞭撮影 【読売新聞社】

(読売新聞)

 自民党石破派(12人)は2日、国会内で臨時総会を開き、派閥を解消し、緩やかな議員グループに移行することを決めた。石破茂・元幹事長を首相に押し上げる目的で2015年に発足したが、総裁選敗北などで石破氏の求心力は低下し、わずか6年での幕切れとなった。

 石破氏は、総会後の記者会見で「組織形態を派閥からグループに改める」と表明。理由については「派閥として総裁選などにエネルギーを費やしてきた。政策を考えることに集中したい」と語った。今後は、憲法や安全保障、人口減少などのテーマごとに有志による勉強会を定期的に開催する考えを示した。

 今後の総裁選出馬に関しては、「何を実現するのか、きちんと決めることが大事だ。(総裁を)目指す、目指さないという議論ではない」と述べるにとどめた。

 同派は15年9月、12年総裁選で石破氏を支持した議員らによる「無派閥連絡会」を母体に20人で発足した。政策通の議員が多く、非主流派ながら安倍・菅内閣では、斎藤健・元農相や田村憲久・前厚生労働相らが閣僚に起用された。

 知名度の高い石破氏だが、党内の支持は一向に広がらなかった。3度目の出馬となった18年9月の総裁選では、安倍首相(当時)に一騎打ちで敗北。派内の反対論を押し切って出馬した昨年9月の総裁選は、菅官房長官、岸田政調会長(いずれも当時)と争い、最下位に終わった。

 石破氏は派閥会長を引責辞任し、石破派は集団指導体制で再スタートしたものの、伊藤達也・元金融相や山本有二・元農相ら退会者が相次いだ。今年9月の総裁選に石破氏は出馬せず、河野太郎広報本部長の支援に回った。10月の衆院選後は所属議員が12人まで減り、総裁選に立候補するのに必要な推薦人20人を大きく割り込んだ。

 今後の派閥運営に関する判断を一任された石破氏は、所属議員と個別に意見交換を重ねた。「集まりを継続すべきだ」との声がある一方、「派閥やグループから一切離れたい」との意見も出たという。一部の議員はグループを離れる見通しだ。

 石破派の解消に伴い、党内の派閥は六つとなった。

7716チバQ:2021/12/03(金) 13:20:33
https://news.yahoo.co.jp/articles/ea2db8e24514ef1a54863413a48c85db4f9f4dde
首相、補佐官に寺田氏起用 石原元幹事長は参与へ
12/3(金) 2:00配信

共同通信
寺田稔氏、石原伸晃氏

 岸田文雄首相は、首相補佐官に寺田稔元総務副大臣、内閣官房参与に石原伸晃自民党元幹事長を充てる方針を固めた。3日にも発令する。複数の政府関係者が2日、明らかにした。寺田氏は首相が会長を務める岸田派(宏池会)に所属している。石原氏は先の衆院選で落選していた。


 寺田氏は安全保障を担当。これまでに防衛政務官や自民党国防部会長などを務めている。首相と同様に広島が地盤で、宏池会創設者の池田勇人元首相は義理の祖父に当たる。石原氏は国土交通相や自民党政調会長などを歴任。首相の盟友の一人で、9月の総裁選でも首相を支援した。衆院選落選を受け、石原派の会長辞任を表明していた。

7717チバQ:2021/12/03(金) 13:38:24
https://news.yahoo.co.jp/articles/da7713103772d925637bd39f56a3c62a0c1a36a5
首相補佐官に寺田氏、石原氏は内閣官房参与に
12/3(金) 11:56配信

産経新聞
寺田稔・元総務副大臣(斎藤良雄撮影)

松野博一官房長官は3日の記者会見で、首相補佐官(国家安全保障に関する重要政策および核軍縮・不拡散問題担当)に寺田稔元総務副大臣、内閣官房参与(観光立国その他特命担当)に石原伸晃元自民党幹事長を充てる人事を発表した。いずれも同日付。

寺田氏は岸田文雄首相が会長を務める岸田派(宏池会)に所属。首相と同様に広島が地盤で、宏池会創設者の池田勇人元首相は義理の祖父に当たる。これまで防衛政務官や党国防部会長などを務めた。

石原氏は国土交通相や党政調会長などを歴任。首相の盟友の一人で、9月の総裁選でも首相を支援した。衆院選落選を受け、石原派の会長辞任を表明していた。

7718チバQ:2021/12/04(土) 09:14:34
木原が補佐官兼務外れたのね


首相補佐官 wikiより

木原誠二
2021年(令和3年)10月4日 - 2021年(令和3年)
12月3日国家安全保障に関する重要政策担当
※内閣官房副長官 兼務
※衆議院議員

村井英樹
2021年(令和3年)10月8日 -
国内経済その他特命事項担当
※衆議院議員

中谷元
2021年(令和3年)11月10日 -
国際人権問題担当
※衆議院議員

森まさこ
2021年(令和3年)11月10日 -
女性活躍担当
※参議院議員

寺田稔
2021年(令和3年)12月3日 -
国家安全保障に関する重要政策及び核軍縮・不拡散問題担当[7]
※衆議院議員

7719チバQ:2021/12/04(土) 09:52:44
https://news.yahoo.co.jp/articles/197403ce0cf740945fc7251e714bb93b9a2eb7d1
「菅派」結成は可能 安倍元首相
12/3(金) 22:58配信

時事通信
 自民党の安倍晋三元首相は3日のインターネット番組で、菅義偉前首相に近い無派閥の衆院議員グループ「ガネーシャの会」に触れ、「結束力が大変高い。菅さんが派閥をつくろうと思えば簡単に結成できるのではないか」との見方を示した。

 
 自身と菅氏の関係について「絆は相当強い」と強調。「すきま風」を否定した上で「いろんな場面で協力できることも多いのではないか」と語った。2日に菅氏らと食事を共にしたことも明かした。

7720チバQ:2021/12/04(土) 11:02:46
https://news.yahoo.co.jp/articles/ac50b62e355e78552f17af554530fa91e3a04543
岸田政権のグタグタぶりがオミクロン株対応で露呈「諸悪の根源は官邸、お友達人事で各省が不信」〈dot.〉
12/4(土) 9:33配信


 新型コロナウイルスの変異株「オミクロン株」の感染拡大に慌てた政府が日本に到着する国際線の新規予約を12月末まで止めるよう、すべての航空会社に要請するも、たった3日で撤回した問題が波紋を広げている。

 岸田政権の発足後、初めて迎えた本格的なコロナ対応だったが、航空会社や利用者の混乱を招く結果となった。裏で何が起きていたのか。

「国際線新規予約停止要請では、官邸はもとより政府内が大混乱しました。国交省所管の独断、と報じられていますが、諸悪の根源は官邸の機能不全です」(官邸関係者)

 オミクロン株に対応するための水際対策として政府は11月29日、12月から1日あたりの入国者数の想定を5千人から3500人に引き下げることを公表。同日に国交省航空局が一律に国際線新規予約の停止要請を出し、日本航空(JAL)と全日空(ANA)などは12月1日までに予約を止めた。

 すると、長期の出張などで帰国の航空便を予約していない人たちが戻れなくなる上、政府内でも事前調整が出来ていなかったため、大混乱。12月2日に急遽、取りやめを発表した。官邸内でもあらゆる情報が錯綜し、情報の真贋を確かめることに追わる始末だったという。

「戦犯の一人は木原誠二官房副長官(補佐官)です。そもそも木原副長官は、財務省出身の中でもひときわエリート意識が高く、独善的に仕事を進めるので、省庁横断的な根回しや情報共有などの調整役としては能力に欠けています。専門分野である『新しい資本主義』など経済政策には注力しているが、コロナやワクチンは省庁任せ。国交省のなすがまま、放置したために、こういう事態になった。国交省の事務方の暴走という方向へ責任転嫁していますが、 本当にそうであれば、関係部署の職員が処分される話です。こうした官邸の対応に霞ヶ関からも疑問の声が出始めています。今回の対応のまずさは、自民党の重鎮らも怒っていると聞きます」(同前)

 官邸のグタグタぶりに危機感を抱いた岸田文雄首相は3日、側近の寺田稔元総務副大臣を首相補佐官、盟友である石原伸晃元幹事長を内閣官房の参与に起用すると発表した。

「寺田さんは安全保障を木原副長官から引き継ぐ形になります。木原副長官にこれ以上、任せられないと、岸田首相が同じ広島が地盤で岸田派側近である寺田さんを抜擢した。しかし、寺田さんだけでは現在、政権が抱える重大な目詰まりを解決するのは困難です。それなのに落選し、派閥会長を辞職し、ただの人になった石原氏を参与(観光立国担当)に起用なんてピントがズレまくっています。石原氏は安倍元首相とも仲がいいので、岸田首相はパイプ役を期待しているようですが、こうしたお友達人事で各省の不信感や離反が起こりはじめています」(前出の官邸関係者)

 今回の騒動は木原副長官だけではなく、斉藤国交相の対応も大問題だったという。自民党幹部はこう指摘する。

「斉藤国交相は、衆院選期間中に開いた個人演説会の出席者にトラック協会が現金を渡していた疑惑や資産等補充報告書に1億円超の記載漏れが報じられ、メディア対応に四苦八苦。省内の動きにすら目を配れていなかった。所管大臣なのに事前に話を知らない、という大失態を演じたのは、国交省幹部に軽んじられている証左です。公明党は遠山清彦元財務副大臣が東京地検特捜部から取り調べを受けるなど不祥事続きで、政権や霞が関で軽んじられています」(自民党幹部)

 そもそも岸田官邸には安倍・菅政権の時代、懐刀だった杉田和博元官房副長官のような霞が関に睨みの利く、存在感のある人物はいないという。

「岸田官邸全体として言えるのは、どこか人任せ。結局、何より問題なのは、政権中枢にコロナ対策を本当に理解した人材がいないことです」(同前)

 岸田政権のこうした機能不全はオミクロン株などコロナ対応にも影響が出ているという。

7721チバQ:2021/12/04(土) 11:02:57
「特にワクチンでは、前倒し供給にかかるファイザーとの調整にも木原副長官ら官邸幹部が政治案件として関与しようという意識が薄く、厚労省任せとなり、難航しています」(同前)

 堀内詔子ワクチン担当相、山際大志郎コロナ対策担当相も存在感が薄く、政治力でワクチン交渉を打破する、という気迫もないという。

「それでもやっている感を演出することには熱心で、6日に行われる首相の所信表明でも『ワクチン供給前倒し』の話をねじ込んだ。『日本ならできる、いや、日本だからできる』のような気合だけで中身の無いフレーズが岸田首相の所信表明で随所に盛り込まれる予定で、実務を任されている厚労省も困惑気味です。岸田政権のグタグタぶりで今後、大きな危機を招かないか心配です」(前出の官邸関係者)

 政治ジャーナリストの角谷浩一氏はこう指摘する。

「国交省幹部の独断と官邸や斎藤大臣は言いわけしているが、岸田官邸が機能不全になっているのは明らかです。今はオミクロン株の騒ぎと燃料の値上げで航空会社はどこも大変な時期。政治の不手際で大きな打撃を与えた。そもそも岸田内閣は肝心かなめのコロナ対策を誰が司令塔となってやるのか、曖昧になっている。菅政権の時は、田村憲久前厚労相、河野太郎前ワクチン担当相、西村康稔コロナ担当大臣の存在感はあり、連携は必ずしもうまくいっていなかったが、政治力はそれなりにあった。だが、岸田内閣はコロナ司令塔の顔になる人材が見当たらない。ワクチン確保のため、きちんとチームを作らないと大変なことになる」

(AERAdot.取材班)

7722チバQ:2021/12/06(月) 16:53:20
https://news.yahoo.co.jp/articles/5ab59a0052f7a4aaa2c089e6069940813a4f4fb1
石原伸晃氏、内閣参与起用の波紋 岸田首相とやっている「ドライマティーニの会」って何?
12/5(日) 17:00配信

デイリー新潮
落ちたはずだよ、伸晃さん

 12月3日、岸田文雄首相は自民党の石原伸晃元幹事長(64)を観光政策担当の内閣官房参与に任命した。石原氏といえば、10月の衆議院選挙で、東京8区で落選し比例復活も叶わなかった人だ。そういう方が首相のブレーンたり得るのか。ネット上では《復活当選》だの《有権者が支持してないのだからダメだ! 》だのと散々な言われようで、岸田首相も厳しく非難されている。

【写真】東京8区名物だった、石原軍団の応援風景

 ***

 まずはSNS上での声を見てみよう。

《選挙に落選した伸晃ちゃんが何で国政に関わるのかな? 選挙落ちたらただの人。岸田さんの補佐に付けるって何かおかしくない? 》

《伸晃も伸晃だよ。「私は小選挙区でも、比例代表でも『選ばれなかった』ので、辞退させていただきます。」と、なぜ言えないのか。礼節も謙虚さもないこの人を、信用できるわけがない。》

《石原プロがなかったらとっくにいなくなってたかもしれない、先の選挙で落選した伸晃をポストを作って採用する岸田の人事のセンスの無さ。そしてそれを水面下で断って騒ぎにならないようにする配慮くらいできるのが派閥の領袖ってもんだけど、それができない伸晃というのも重ねてセンスないわ。》

《伸晃は生活保護の事をテレビで叩いてたくせに、自分は落選して議員でメシが食えなくなったら政府に寄生するのかよ 生活保護なんかよりよっぽどタチが悪い》

ボンボン記者
 ごもっとも、と言いたくなった人も少なくないかもしれない。とはいえ、当選10回、自民党最小派閥ながら石原派(近未来政治研究会)の領袖でもあったのだ。盟友といわれる岸田首相には、何か期するものがあったのではないか。政治部記者は言う。

「伸晃さんといえば、父は作家で衆議院議員や東京都知事も務めた石原慎太郎さんで、慎太郎さんの弟は言わずとしれた名優・石原裕次郎、親の七光りに叔父の七光り、合わせて“十四光り”ともいわれたボンボンです。慶応大学卒業後、81年に日本テレビに入社し、報道局で記者をしていました」

 マスコミ出身だったわけだ。

「記者時代、記事を1本も書いたことがないというのは有名な話です。運輸省(現・国土交通省)を担当していた時に、85年の日航機墜落事故が起こりました。彼は休暇中で、連絡先も知らせずにイタリア旅行に行っていた。本来なら、事故を知ったら迷わず帰国するところです。日テレの上司がようやく連絡を付けたものの、『後はよろしくお願いします』と伝えて旅行を続けたそうです」

 初当選は90年2月、意外なことに無所属だった。当時の新聞記事が興味深い。

岸田首相とは同い年
《石原伸晃氏は、慶大文学部卒業で、「子供のころから政治家を志していた」と言い、「国会に声が反映されていないサラリーマンや商店主ら、また二十、三十代の人たちを代弁したい」と抱負を語る。/当初、同氏は、自民党から立候補しようと、安倍(註・晋太郎)派の門をたたいた。しかし、同派は、東京四区(註・中選挙区時代)には同党の現職が二人おり、「東京九区なら応援するが……」と難色を示した。そこで、政治部記者の経験から、自民党の中では若手代議士の声が党の上層部に届かない現状にも怒りを覚え、無所属で出馬することを決めたという》(「読売新聞」89年8月29日付)

 なかなか男気のある発言だ。すでに裕次郎氏は亡くなっていたが、選挙には石原軍団の応援もあって、得票数2位で当選。父子同時当選を果たした。

「ところが、当選するとすぐに自民党入りし、安倍派(清和政策研究会)に入会しました。慎太郎さんも安倍派でしたからね」

 結局、長い物に巻かれる人なのだろう。

「93年の衆院選では自民党公認で出馬して再選。この時、同じ自民党候補として初当選したのが岸田さんでした」

 石原氏と岸田首相は昭和32年生まれの同い年だった。

7723チバQ:2021/12/06(月) 16:53:38
ドライマティーニの会
「安倍派が三塚派になり、伸晃さんは独自の政策を立案する若手議員、いわゆる“政策新人類”の一人として注目されていました。ところが、98年の自民党総裁選に三塚派が小泉純一郎さんを立てたことで分裂。伸晃さんは脱会を宣言し、翌99年に加藤派(宏池会)に移りました」

 すでに父・慎太郎氏が代議士を引退(99年に都知事)していたこともあったかもしれない。加藤派には岸田氏がいた。そして、2000年11月、いわゆる“加藤の乱”が勃発する。

「当時の森喜朗内閣に対して、野党の不信任案提出の動きに、加藤派の会長である加藤紘一さんが同調しようとしたものです。これについていこうとしてのが、加藤派の若手4人、伸晃さんに岸田さん、塩崎恭久さん(71)、根本匠さん(70)でした。血判状まで差し出した彼らは、衆院本会議を前に伸晃さんの事務所に集まり、彼が作ったドライマティーニで“固めの杯”を交わしたといいます。結局、加藤さんが折れ、腰砕けに終わったことで、4人は派閥を離れることになりました。ただ、4人の“ドライマティーニの会”は少なくとも、昨年までは年1回のペースで開催されていたそうです」

“ドライマティーニの会”といえば聞こえはいいが、いわば敗残兵の飲み会といったところか。

平成の光秀
「無派閥となった伸晃さんは、01年に発足した小泉内閣で、首相から『サンドバッグになれ』と規制改革担当大臣として初入閣を果たし、さらに国土交通大臣にも就任しましたが、道路公団民営化問題で文字通り叩かれまくるサンドバッグ状態となりました」

 07年、石原氏は、今度は山崎派(近未来政治研究会)に入った。

「山崎拓さんが慎太郎さんに頼まれて迎え入れたそうです。山崎さんは初当選した72年の衆院選で、応援演説のため選挙区の福岡まで駆けつけてくれた慎太郎さんに感謝しているんだそうです。その恩に報いるため、山崎派に彼を入れ、跡も継がせて石原派ができたわけです」

 派閥の長になれたのも親の七光りだった。

「だから、派閥の求心力もない。その上、11年の東日本大震災後、福島第一原発を“サティアン”呼ばわりして自ら評判を落としました。12年の自民党総裁選では、自身は幹事長でありながら、総裁の谷垣禎一さんを差し置いて出馬を決めたため、“平成の明智光秀”と言われました。今年1月にはコロナに感染していることが判明。都内では自宅待機の患者が数千人もいたにもかかわらず即日入院したことで、“特別待遇”や“上級国民”との声も上がりました」

 この10年間は目立った活動はナシ。

「そんな状態で迎えた10月の衆院選でした。彼に向けて発せられた“何もやってないじゃないか!”の民意が、落選という結果をもたらしたといっていいでしょう。それが、ここへ来ての“復活当選”なのですから、岸田首相が批判されるのもよくわかります。一説には、主を失った旧石原派の議員を岸田派に取り込むためともいわれますが、参与ともなれば、日当はそれほどではないものの官邸内には部屋も用意されます。ひとまず“無職”でなくなり、内閣官房参与の肩書きで政治活動もできるでしょう。次期選挙に向けて、首相が手を差し伸べたということでしょう」

 今頃、伸晃氏は飲み友達に感謝しているに違いない。

デイリー新潮編集部

2021年12月5日 掲載

新潮社

7724チバQ:2021/12/06(月) 17:22:50
https://news.yahoo.co.jp/articles/21a3e16c790268c1d9beac6a05d8596113588085
【点描・永田町】「改憲実現」を掲げた首相の思惑
12/5(日) 18:31配信

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時事通信
インタビューに答える岸田文雄首相=11月19日、首相官邸

 第101代首相として10日に第2次政権を発足させた岸田文雄首相が、自らの任期(3年)中の憲法改正を目指す考えを打ち出したことが、永田町の注目を集めている。

 先の衆院選で自民党単独での絶対安定多数確保という勝利を踏まえ、党総裁として党是の憲法改正に挑むのは自然な流れとも見える。しかし、首相は「リベラル勢力の牙城」とされる宏池会(岸田派)領袖の(りょうしゅう)で、8年近い長期政権で急進的な保守派のリーダーとして改憲実現に挑み続けた安倍晋三元首相とは、全く違う立場だ。それだけに、党内には「本来、改憲には慎重なはず」(閣僚経験者)といぶかる向きが多く、「安倍氏ら党内保守派の支持取り付けを狙った陽動作戦」(同)とやゆする声も相次ぐ。

 ただ過去の改憲論議を踏まえ、「国会での憲法論議が本格化するのは、リベラル派の首相が旗振り役になった場合」(首相経験者)との指摘もある。野党第1党の立憲民主党も、「改憲に前向きな世論の動向などから、今後は衆参両院の憲法審査会での改憲論議には参加せざるを得ない」(幹部)とみられており、次期通常国会から憲法審での論議が本格・具体化するのは確実視される。

 もちろん、自民党が提起している憲法9条への自衛隊明記など4項目を軸とする改憲案での与野党合意は困難視されている。とはいえ立民、共産両党も含めた改憲反対勢力が憲法審での本格的論議に参加すれば、「数国会の審議で具体的な改憲条項で合意し、初の国民投票が実現する」(自民幹部)との見方も多い。今回衆院選での日本維新の会の大躍進などで、衆院のいわゆる改憲勢力は与党の公明党も含めると、約4分の3と過去最大になった。このため憲法審の展開次第で、首相の任期中の憲法改正実現も「十分可能」(同)というわけだ。
◇「岸田・安倍共闘」は呉越同舟の危うさ
 首相は第2次政権発足を受けた記者会見で「自民党総裁としては憲法改正が重要な課題。茂木(敏充)幹事長に党内の体制を強化するとともに、国民的議論のさらなる喚起と国会における精力的な議論を進めるよう指示した」と言明。さらに維新、国民民主両党の議席増を念頭に「改正を実現するためには、与野党の枠を超えて3分の2以上の賛成が得られるように、しっかりと努力を続けていくことが大事だ」と強調した。これは、自民主導の改憲に慎重な公明党を意識した発言だ。今回衆院選で公明党を抜いて第3党に躍り出た維新は、「第3党として早期改憲実現を目指すのは当然」(維新幹部)との立場だからだ。

 首相があえて改憲実現を叫ぶことへの反発もある。宏池会前会長の古賀誠元幹事長は「改憲実現に突き進むのは、宏池会の理念から大きく外れている」と厳しく批判する。その一方で、改憲を悲願とする安倍氏は首相への協力に前向きだ。自民党最大派閥の細田派(清和政策研究会)は11日、安倍氏の派閥復帰と会長就任を決め、「安倍派」に衣替え。安倍氏はあいさつで、「憲法改正は立党以来の党是だ。議論の先頭に立とう」と呼び掛けた。首相が改憲実現に挑むなら全面支援するとのエールにも見える。

 ただ、安倍氏が党内保守勢力を束ねて、国会での改憲論議に圧力を加えれば、「反改憲勢力の反発で憲法審での改憲論議が元のもくあみにもなりかねない」(岸田派幹部)というリスクもはらむ。第2次政権発足までの一連の党・内閣人事での首相の“安倍離れ”にいら立っているとされるのが安倍氏。首相は17日に安倍氏を表敬訪問して連携をアピールしたが、「“呉越同舟”の共闘」(自民長老)には危うさも隠せず、今後の展開は波乱必至というのが実態だ【政治ジャーナリスト・泉 宏/「地方行政」11月29日号より】。

7725チバQ:2021/12/06(月) 17:23:20
https://news.yahoo.co.jp/articles/0c74a504d9f55e176c716eecfe428e1acf8ba5e5
茂木氏、ポスト岸田へ勢い 参院選が関門、就任1カ月
12/4(土) 17:07配信

共同通信
自民党山梨県連の会合であいさつする茂木幹事長=4日午後、甲府市

 自民党の茂木敏充幹事長が4日で就任1カ月を迎えた。与党間で調整が必要な経済政策を取りまとめ、岸田文雄首相が掲げる党改革を主導。党内第3派閥の茂木派(平成研究会)を率いて「ポスト岸田」へ勢いを増す。来夏の参院選が関門として待ち受け、幹事長としての手腕が問われる。

 「安定政権の下で国民に約束した政策を進めるため、参院選は極めて大事だ。来年は勝負の年になる」。4日、甲府市を訪れた茂木氏は党山梨県連幹部らと参院選の対応を協議した。山梨は参院選の勝敗の鍵を握る改選1人区の一つだ。今後も全国に32ある1人区を中心に、地方行脚を進め、てこ入れする構えだ。

7726チバQ:2021/12/06(月) 17:24:05
https://news.yahoo.co.jp/articles/ab7c19714fb61297e48a6de73af9f8b6c1f50d74
安倍元首相が画策する「高市早苗」の清和研復帰に派内から絶対反対の声が続出する事情
12/4(土) 6:00配信


デイリー新潮
安倍晋三氏、高市早苗氏

 11月11日、自民党の派閥「清和政策研究会(清和研)」は総会を開いた。会長の細田博之(77)が衆議院議長に就任したため、満場一致で安倍晋三(67)が新会長に就任した。(敬称略)

【写真4枚】28年前の初当選時、新潮社の取材に自慢のドラムさばきを披露してくれたお宝写真

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 今後マスコミが自民党最大の派閥を報じる際は、「細田派」ではなく「安倍派」と呼称することになる。長期政権となった元首相が最大派閥の領袖となり、“キングメーカー”として君臨するとの報道も目立った。

 だが、ことはそう簡単ではないようだ。派閥内部から安倍の復帰に異論が出ているというのだ。

 順を追って説明しよう。会長だった細田が衆議院議長に就任することには、誰も異論がなかった。安倍派の関係者が言う。

「細田さんは1944年生まれの77歳。島根1区で11回の当選、2014年から細田派を率いてきましたが、『もう疲れた』というのが本音でしょう。おまけに岸田文雄首相(64)も細田議長の腹案を持っていました。安倍さんも細田さんを推薦し、岸田さんも素早く応じたそうです」

 その一方で、安倍派のベテラン議員からは、こんな声が出たという。

「第1次安倍内閣が2007年9月に退陣すると、安倍さんは08年3月に清和研に復帰しました。当時の会長は町村信孝さん(1944〜2015)で、安倍さんは相談役に就いたのです。それに対して今回は、いきなりの会長就任です。安倍派になること自体は既定路線だったとはいえ、まずは清和研の会員として戻り、それから会長というのが筋ではないか、という声が出ています」(同・関係者)

高市を安倍派に戻す? 
 手順を無視した強引な会長交代ではないか、という不満が漏れ出たというのだ。

「細田さんを議長にするや否や、すぐに自分は派閥の会長に就任。いくらなんでも、あまりに虫が良すぎるとの異論です。清和研の会長交代は表向き満場一致で認められました。しかし、誕生した安倍派は、実際のところ決して一枚岩ではありません」(同・関係者)

 会長就任にあたり、安倍はある構想を持っている。それは政調会長の高市早苗(60)と、当選11回のベテラン、古屋圭司(69)を自派に戻すことだ。

「高市さんは2011年、当時の町村派を退会し、今は無派閥です。同じく無派閥の古屋さんは、安倍さんのいわゆる“お友達”です。2005年の郵政選挙で造反し自民党を離党しましたが、無所属で当選しました。翌年、自民党に復党すると、12年の党総裁選では安倍さんを支持し、第2次安倍政権発足後は国家公安委員長などを務めました」(前出の担当記者)

 中でも高市が清和研に復帰すれば、間違いなく物議を醸すという。何しろ彼女は「清和研に後ろ足で砂をかけた」過去があるからだ。

 高市は1993年に無所属で出馬し初当選。96年に自民党へ入党すると清和研に所属した。2002年の第1次小泉改造内閣で経済産業副大臣に就任。そして06年の第1次安倍内閣で初入閣を果たした。

町村信孝に“反逆”
 ポストは内閣府特命相で、「沖縄及び北方対策、科学技術政策、少子化・男女共同参画、食品安全、イノベーション担当」という非常に長い肩書だった。

「高市さんは清和研の中で、順調に出世の階段を登っていました。ところが2011年、高市さんはいきなり退会したのです。当時の会長だった町村さんが自民党総裁選に出馬する可能性が取り沙汰されていたのですが、高市さんは『町村さんは応援できない』と言い出したのです」(前出の安倍派関係者)

 ちなみに国会議員時代に“共闘”することが多かった現在は群馬県知事の山本一太(63)は、2012年1月のブログで次のように振り返っている。

《昨年、高市早苗衆院議員が、所属派閥(清和政策研究会、現町村派)を退会した。(中略)理由は極めて明快。「派閥内で、次の総裁選挙に町村会長を擁立しようという流れがある。町村氏を応援するつもりはないので、迷惑をかけないうちに辞めた」ということだ。いかにも、高市さんらしい! 》

7727チバQ:2021/12/06(月) 17:24:23
高市は「閥務」を嫌気? 
 自民党が下野していた2012年9月の自民党総裁選には、安倍、町村、石破茂(64)、石原伸晃(64)、林芳正(60)の5人が立候補した。

 安倍が勝利すると、自民党は12月の総選挙で政権を奪還。第2次安倍政権が始まったのだが、その間、高市は、常に安倍を支持した。

「安倍さんからすれば、高市さんの恩義に報いたいと考えて当然でしょう。しかし、町村さんだって仮にも派閥の長でした。彼に近い議員もいます。高市さんの発言を耳にして、怒り心頭に発したとしても不思議はありません」(前出の記者)

 しかも、である。高市は「町村は応援できない」と言っておきながら、脱会した理由は他にもあるのだという。

「清和研だけでなく他の派閥でもそうですが、閣僚経験者はパーティー券の割り当てが増えたりするのです。要職に就く者こそが汗をかくべきという考えは正論です。ところが高市さんは、閣僚経験者であるにもかかわらずそうした負担を嫌がり、派閥を出たそうです」(前出の関係者)

 この証言を裏付ける興味深い記事がある。高市が今年の自民党総裁選に出馬した際、時事通信が「細田派が不満を持っている」と報じているのだ(註1)。そこに一文、こんな記述がある。

《細田派内には、前身の旧町村派を退会した高市氏に対し「閥務を敬遠した」として厳しい見方が多い》

 閥務は辞書に載っていない言葉だが、要するに「派閥の仕事」だ。もちろん割り当てられたパーティー券を捌くことも含まれる。

安倍の足元は問題山積!?
「総裁選に意欲を示した下村博文さん(67)や稲田朋美さん(62)も安倍派です。自分たちのライバルが“特別扱い”で戻ってくることについては、もちろん快く思ってはいません。安倍さんは高市さんを派閥に戻し、次の総選挙では派を挙げて彼女を支援するつもりです。もしそうなれば、下村さんや稲田さんとは揉めるでしょうね」(同・関係者)

 更に、清和研の成り立ちも考える必要がある。安倍の祖父である岸信介(1896〜1987)が率いた岸派が分裂。今回、自民党総務会長に抜擢された福田達夫(54)の祖父・福田赳夫(1905〜1995)が創設したのが清和研なのだ。

「安倍さんの父親である安倍晋太郎さん(1924〜1991)は1958年に当選し、福田派に入りました。そのため清和研は、安倍派系と福田派系に分かれています。福田派系の議員は『次の次の総裁選には、福田達夫さんを出したい』との想いを持っています。安倍さんは『高市総理』を考えていますから、派閥内の対立を生む可能性があります。実のところ安倍さんの足元は問題山積、キングメーカーとして君臨できるかどうかは、ご自身の派閥を本当に固められるかどうかがカギを握っているのです」(同・関係者)

註1:保守票照準、「安倍後継」アピール=高市氏、支援期待も細田派不満-自民党総裁選(時事通信・2021年9月8日)

デイリー新潮編集部

新潮社

7728チバQ:2021/12/07(火) 10:51:18
https://news.yahoo.co.jp/articles/6c115c4b66d8fdacaa3dd60bfb213a4965614cb9
安倍派高まる存在感 初のパーティー開催
12/6(月) 20:50配信

産経新聞
安倍晋三元首相(酒巻俊介撮影)

自民党最大派閥の安倍派(清和政策研究会、95人)は6日、会長を務める安倍晋三元首相の派閥復帰後初のパーティーを東京都内のホテルで開いた。安倍派は松野博一官房長官や萩生田光一経済産業相らが岸田文雄政権の重要ポストを占め、先の衆院選直後には新人が続々と加入した。安倍氏も党会合や講演などに引っ張りだこで、党内で同派の存在感は高まっている。

【写真】「台湾有事は日米安保の有事」安倍氏講演

「われわれ95人、一致団結してしっかりと岸田政権を支えていくいことを約束したい。それが私たちの責任だ」

安倍氏はパーティーでこう語り、岸田政権を支える考えを改めて強調した。

かねて待望論があった安倍氏が衆院選後ほどなくして派閥トップに就任したことで、同派への注目度は増している。首相が率いる岸田派(宏池会、42人)は党内第5派閥であるため、最大派閥である安倍派との連携は首相の安定的な政権運営に欠かせないためだ。

安倍氏自身、派閥会長就任後、メディア出演などを精力的にこなし、発信を強めている。1日には台湾の研究機関が主催したオンライン講演で、海洋進出を強行する中国に対し、「軍事的冒険は経済的自殺への道だ」と指摘。これに対し、中国外務省は「強烈な不満」を表明した。こうした過剰な中国の反応は「自由で開かれたインド太平洋」の提唱など、首相在任中に国際社会をリードした安倍氏の影響力の大きさを物語っている。

岸田政権の人事では、党4役に福田達夫総務会長が起用され、国会運営の要として同派の世耕弘成参院幹事長や高木毅衆院国対委員長、岡田直樹参院国対委員長らが固める。政策面でも、高市早苗政調会長の直轄組織である財政政策検討本部のトップに安倍氏と考えが近い西田昌司政調会長代理が就任した。来夏の参院選をにらみ、政府・与党の経済政策に対する影響力保持を狙う。

ただ同派は95人の大所帯ゆえ、「逆に内実はバラバラではないか」(他派閥中堅)との指摘もある。安倍派若手も「人数が多いとどうしてもいくつかの固まりができてしまう」との懸念を漏らす。

最大の課題は「ポスト岸田」を狙える人材の育成だ。派内にはすでに要職を経験し、将来の首相・党総裁候補と目される人物を複数抱える。派閥の結束を保ちながら総裁候補をいかに育てるか。今後、安倍氏の「キングメーカー」としての手腕が試されそうだ。(大島悠亮)

7729チバQ:2021/12/07(火) 10:51:45
https://news.yahoo.co.jp/articles/896a980ca9a0b9a08c7c2d7c3410598fd5b1b52b
首相、改憲シフト鮮明 所信表明演説
12/6(月) 20:48配信

産経新聞
第207臨時国会の衆院本会議で所信表明演説を行う岸田文雄首相=6日午後、衆院本会議場(松井英幸撮影)

岸田文雄首相は6日に行った所信表明演説で、憲法改正に向け、国会議論の活発化と国民の理解を深める必要性を訴えた。首相は自民党総裁任期中の改憲に意欲を見せており、党の体制も見直すなど〝改憲シフト〟を鮮明にしている。

【表でみる】岸田首相の「看板政策」

「われわれ国会議員には憲法のあり方に真剣に向き合っていく責務がある」

首相は演説でこう語り、与野党の枠を超えた国会議論に期待感を示した。同時に、「国民理解のさらなる深化が大事だ」として、国会議員に国民の議論を喚起する役割も求めた。

10月の自身の演説や、昨年10月の菅義偉首相(当時)の演説よりも踏み込んだ内容だ。

首相は党政調会長時代から改憲をテーマにした地方政調会を開き、改憲を実現する上で国民の理解の重要性を実感してきた。今回、改組した「憲法改正実現本部」に、全国遊説などを担う「国民運動委員会」を設置したのもその表れだ。

首相は周囲に「一部の人だけ盛り上がるのではなく、裾野を広げる必要がある」と語る。

先の衆院選で、自民や日本維新の会などの改憲勢力は国会発議に必要な3分の2以上を確保した。改憲論議が進展するか、今国会は試金石となる。(田村龍彦)

7730チバQ:2021/12/07(火) 21:43:47
https://news.goo.ne.jp/article/dot/politics/dot-2021120600040.html岸田政権の順調な運営の陰に…霞が関の官僚たちに安心感ある首相官邸の布陣
2021/12/07 08:00AERA dot.

岸田政権の順調な運営の陰に…霞が関の官僚たちに安心感ある首相官邸の布陣

順調な滑り出しとなった岸田政権だが、来夏の参院選を控えて課題は山積している

(AERA dot.)

 発足から2カ月余り。安倍・菅政権との違いを示すなど、順調な政権運営ぶりがうかがえる岸田政権。その脇を支える、首相官邸の2人の存在も好調の要因の一つになっているようだ。AERA 2021年12月13日号から。

*  *  *

「聞く力」をアピールして岸田文雄氏が首相に就いてから2カ月余。総選挙では野党攻撃を封印しつつ絶対安定多数を確保した。「民主党政権は悪夢だった」と攻撃姿勢を前面に出した安倍晋三元首相の手法との違いを見せた。茂木敏充氏を自民党幹事長に、林芳正氏を外相にそれぞれ起用して独自性を発揮した。

 11月初め、私が朝日新聞社の「WEBRONZA」に「『意外としたたか』な岸田流 新しい政治へ歯車は動くか」を寄稿したら、岸田氏の側近は「『意外と』ではないです。自民党総裁選のころから着々と政権構想を練り上げてきました」と伝えてきた。その後も、南アフリカで発見された新型コロナウイルス変異株(オミクロン株)の水際対策をいち早く打ち出し、コロナ対策で「後手」と言われた安倍、菅義偉両政権との「違い」を見せている。

 総じて順調な政権スタートと言えるだろう。党役員や閣僚人事に加えて、霞が関の官僚たちに安心感を与えたのは首相官邸の布陣だ。岸田首相を支える首席秘書官には経済産業省の事務次官を務めた嶋田隆氏が就任。嶋田氏は1982年、通商産業省(現経産省)に入り、与謝野馨通産相の秘書官を務めた。与謝野氏は全幅の信頼を寄せ、官房長官や経済財政相などを歴任するたびに嶋田氏を秘書官に起用。嶋田氏はその後、官房長などを経て事務次官に就き、2019年に退官した。

 財務省や外務省など他省庁と摩擦を起こしがちな経産官僚だが、嶋田氏に対しては「俺が俺がというタイプではなく、協調性がある」(外務次官経験者)との評価が多い。嶋田氏は、補正予算案の編成では財務省と、コロナ対策では厚生労働省との調整役を担い、実務を淡々とこなしている。

 内政を仕切る嶋田氏に対して、外交・安全保障の司令塔は秋葉剛男・国家安全保障局長だ。1982年、外務省に入り、在米大使館の政務公使など対米外交の中枢を担っただけでなく、中国課長も経験。事務次官も務め、他省庁とのパイプも太い。米中対立の中での進路を探るという難しい外交を担うには適役である。(政治ジャーナリスト・星浩)

※AERA 2021年12月13日号より抜粋

7731チバQ:2021/12/07(火) 21:49:50
https://news.yahoo.co.jp/articles/17f8effe47760a0d84062c2bba01dbc018dbc64c石原伸晃氏が内閣官房参与 岸田氏「同じカクテル飲んだ仲間」優遇か
12/7(火) 16:15配信


NEWSポストセブン
波紋を呼んでいる石原伸晃氏の参与登用の背景に「カクテル」(時事通信フォト)

 先の衆院選で落選した自民党の石原伸晃・元幹事長が、岸田内閣の内閣官房参与に任命されたことが話題となった。12月6日には、石原氏が首相官邸を訪れて岸田文雄・首相と面会。記者団に辞令交付を受けたことを明かしたが、選挙で有権者からNOを突きつけられた前職が登用されたことには、岸田首相との“長年の盟友関係”が背景にあるとされ、「お友達優遇」の批判が巻き起こるのは必至だ。


 石原氏は「観光立国などの分野」での参与に起用され、官邸で岸田首相と面会した後には「私はまだ、十分に体力も能力もあると思っているので、国のために役に立てるアドバイスをしていきたい」と記者団に語っている。たしかに石原氏は国土交通相や観光立国担当相を歴任してきたが、たとえば感染症対策の内閣官房参与である岡部信彦氏が国立感染症研究所感染症情報センターでセンター長などを務めた経歴から比べると、アドバイスができるような“専門性”は感じられない。

「岸田首相と石原氏は、長く盟友関係にあるのです」と解説するのは政治ジャーナリストだ。

「2000年11月に当時の森喜朗内閣の支持率が急落した際、宏池会会長だった加藤紘一氏が野党の内閣不信任案に同調しようとする『加藤の乱』が起きました。この時、宏池会の若手だった岸田氏、石原氏、塩崎恭久氏(元官房長官、先の総選挙で引退)、根本匠氏(元厚労相)の4人は、本会議出席前に不信任案に賛成票を投じるうえでの覚悟を決める“出陣式”を行なう力の入れようだった。加藤の乱は尻すぼみに終わったが、この出陣式の時にカクテルのドライマティーニを一緒に飲んだことから、4人はその後も不信任案が採決された11月20日近辺になると、“ドライマティーニの会”を開いて絆を深めてきた」(同前)

 たしかに、昨年は12月1日に、一昨年は11月26日に、この4人で集まって会合を開いたことが報じられている。岸田氏と根本氏が宏池会に残って、石原氏は後に自身が派閥領袖となる山崎派に移り、塩崎氏は無派閥になるなど所属派閥はそれぞれ違った選択となったが、連携して動く関係にあったわけだ。岸田氏が首相に就任してもなお、その関係は深いとされる。

「加藤の乱から21年後となる今年11月20日には、岸田首相は地方のデジタル化の視察などの名目で、愛媛県松山市を訪問。3時間半ほどの滞在だったが、そこで先の衆院選で地盤を息子に譲った塩崎氏と面会する時間を作っています。根本氏は岸田派(宏池会)事務総長として首相動静によく名前が出てくることからも、今も密にコミュニケーションを取っていることがわかる。4人のメンバーのなかで、石原氏だけが先の衆院選の東京8区で落選して比例復活も叶わず、“蚊帳の外”になっていたわけですが、そこに内閣官房参与の話が浮上したわけです」(同前)

 内閣官房参与は非常勤の公務員として税金から日当が支払われる。もちろん、コロナ禍で甚大なダメージを受けた観光産業の復活は国家的な課題だから、石原氏には参与の地位に見合った活躍が期待される。目に見える成果が出なければ、「20年来のお友達」を優遇しただけの人事として、さらなる批判を呼ぶことになるのは間違いない。

7732チバQ:2021/12/07(火) 21:56:22
https://news.yahoo.co.jp/articles/b633d73d23f3f7d4d16173c77053e6efe244b58f落選議員の救済ポスト!? 内閣官房参与に岸田首相の盟友、石原伸晃氏 弟・宏高氏の「岸田派」入会も背景に 識者「国民納得するか」
12/7(火) 17:00配信

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夕刊フジ
石原伸晃氏

岸田文雄首相は6日、先の衆院選で落選した自民党の石原伸晃元幹事長(64)に官邸で面会し、「観光政策担当」の内閣官房参与として起用する辞令を交付した。過去にも議員バッジを失いながら、直後に参与になった例がある。今回の人事を疑問視する声もある。

「私もまだ、体力、能力とも十分にある。岸田内閣には、国や地域、コロナで疲弊している業界のため、お役に立てるアドバイスをしたい」

石原氏は、岸田首相に官邸で面会後、記者団にこう語った。

確かに、石原氏は小泉純一郎内閣で2003年9月から1年間、国交相(観光立国担当)を務めるなど、「観光分野での幅広い知識と経験がある」(松野博一官房長官)という。

ただ、永田町事情通は「石原氏は岸田首相の盟友で、9月の自民党総裁選でも首相を支援した。弟の石原宏高元環境副大臣は石原派を退会し、岸田派に入会する意向があるようだ。観光分野でのアドバイスとともに、これらも背景かもしれない」と分析した。

元議員の参与としては、15年に政治資金問題で農水相を辞任し、17年10月の衆院選で落選した西川公也元農水相が、翌11月に就いた例がある。

大和大学准教授(政治哲学)の岩田温氏は「一般論として、国民が『適材適所だ』と納得できればいいが、参与が『落選議員の救済ポスト』などと疑われることは避けるべきだ」と語っている。

7733チバQ:2021/12/07(火) 21:59:38
https://news.yahoo.co.jp/articles/17b535ceb6b2a0128de7e6e5f2ed92a66f143fd4鈴木財務相は「話す力」に難アリ…心もとない"ボソボソ財政演説”に党内から不安の声
12/7(火) 14:10配信


日刊ゲンダイDIGITAL
失言の懸念も(C)日刊ゲンダイ

「本補正予算の一刻も早い成立が必要であります。何とぞご審議の上、速やかにご賛同いただきますようお願い申し上げます」


 6日召集された臨時国会で、2021年度補正予算案の国会提出を受けて、鈴木財務相が初の財政演説を行った。

■麻生氏以外は10年ぶり

 麻生前財務相が長くその席にとどまっていたため、麻生氏以外の財政演説を聞くのは、民主党政権時代の2012年1月に当時の安住財務相が財政演説を行って以来のこと。約10年ぶりということで注目を集めたのだが……。

「か細い声で財務官僚が書いた原稿をボソボソ読み上げるだけの演説でした。補正予算の概要についての説明だから、内容が予算項目の羅列になるのは仕方ないのですが、あまりに覇気が感じられない。早くも、今後の国会答弁を不安視する声が上がっています。環境相と五輪相の閣僚経験があるとはいえ、アドリブがうまいタイプではないし、答弁機会が多い財務相は原稿を棒読みするだけでは務まらない。義兄の麻生副総裁のような“ふてぶてしさ”もありません。予算委員会で野党から厳しく追及されて立ち往生するんじゃないかと心配されています」(自民党中堅議員)

 もっとも、鈴木氏がアドリブを利かせてもロクなことにならない。つい最近も、失言で国民の怒りを買ったばかりだ。

 補正予算案には、18歳以下を対象にした10万円相当の給付が盛り込まれているが、現金とクーポンに分けることで事務経費が967億円に膨れ上がることが世論の批判を招いている。これに対し、鈴木氏は3日の閣議後会見で「過大な水準ではない」と豪語。その直後からSNSでは「鈴木財務相」がトレンド入りし、「国民の金を何だと思ってるんだ」「過大というより無駄」などと怒りの声があふれた。

 今回の臨時国会は35.9兆円の補正予算を審議して成立させることが最大のテーマ。与野党とも新体制で臨む論戦の主戦場は予算委だ。野党は当然、給付金の事務経費問題も追及する構えで、鈴木氏は矢面に立つことになる。

 何を聞かれても原稿棒読みでは国民から「大臣失格」の烙印を押されるだけだし、アドリブで失言すれば支持率下落を招きかねない。「話す力」に難アリの財務相が、まずは岸田政権のウイークポイントになりそうだ。

7734チバQ:2021/12/07(火) 22:07:28
https://news.yahoo.co.jp/articles/e97b6b55f339a2be9c2d3839f6824cd040f40ec7麻生氏、安倍氏とのあつれき避ける考え 財政政策の方向性巡り
12/7(火) 19:27配信

毎日新聞
自民党の麻生太郎副総裁

 自民党の麻生太郎副総裁は7日、党の「財政健全化推進本部」(本部長・額賀福志郎元財務相)の役員会で「党内で安倍・麻生は近ごろ面白くないとか、そういった(報道機関の)方々のエサになるのは断固避けねばならん」と述べた。麻生氏は推進本部の最高顧問に就いたが、積極財政派が中心の「財政政策検討本部」の最高顧問には安倍晋三元首相が就任した。安倍氏とのあつれきを避けるべきだとの考えを示した。

 麻生氏は自身の財務相時代を振り返り、「経済の再生と財政再建の二兎(にと)を追わざるを得なかったが、その結果、法人税収も過去最高、税収総額も過去最高となった」と強調。日本が日露戦争の際に戦時国債を引き受けた米金融財閥への支払いを第二次世界大戦後も続けた話を紹介し「日本人は金を必ず返すという『神話』のもとになった。(借金返済を)きちんと我々はやるという視点だけは頭に入れてもらいたい」とも呼びかけた。

 党内では1日、積極財政派の西田昌司参院議員が本部長を務める「財政政策検討本部」の第1回役員会が開かれ、最高顧問の安倍氏は国内の失業率の改善を「今までの積極的な財政出動の成果だ」と強調していた。【小田中大】

7735チバQ:2021/12/08(水) 19:25:03
https://news.yahoo.co.jp/articles/54d4d24f2485a0f952c569b1e8fce516cf9b1c5b
石原氏団体、雇用助成金を受給 20年収支報告に計60万円
12/8(水) 19:01配信

時事通信
石原伸晃内閣官房参与=6日、首相官邸

 内閣官房参与に就任した自民党の石原伸晃元幹事長が代表を務める政治団体が昨年、雇用調整助成金を受給していたことが8日、分かった。

 事業縮小に追い込まれた事業主に休業手当などの一部を助成する制度で、新型コロナウイルス感染拡大に伴い助成率が引き上げられている。政治団体による活用には疑問の声が上がりそうだ。

 自民党東京都第8選挙区支部の2020年分の政治資金収支報告書によると、4〜5月分として計3回、「雇用安定助成金」の名目で計60万円を収入に計上。支部関係者は取材に対し、「所管官庁に確認した上で、適正に申請し、審査してもらった」と説明した。

7736チバQ:2021/12/09(木) 11:06:23
https://news.yahoo.co.jp/articles/09b52bbcb9868407f2b5932c6be0d1190a44a370
首相公邸に9年ぶりの“主”…岸田氏が引っ越しを決めたワケ
12/9(木) 9:48配信

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西日本新聞
【東京ウオッチ】記者の取材メモから
首相公邸の外観。完成した昭和初期の面影が残る(首相官邸ホームページより)

 岸田文雄首相は11日から、官邸に隣接する首相公邸に入居する。10月に就任して以降も、官邸から約400メートルの地点にある東京・赤坂の衆院議員宿舎から通勤してきたが、「職住一体」に変更することとした。首相が公邸で暮らすのは、旧民主党政権の野田佳彦氏以来、9年ぶりという。

【写真】ホテルのような首相公邸の正面玄関

 現在の公邸は旧首相官邸を曳家(ひきや)・改築したもので、2005年から供用開始された。入居するかしないかの判断は時の宰相に任されているが、入居しなくともその維持管理には年間約1億6千万円を要するとされる。このため、入居しないと「血税が無駄になる」との批判や、「首都直下地震が起きた場合など、危機管理事態にトップが即時対応できない」との指摘も聞かれる。

 では、近年の自民党政権のケースを確認してみよう。

 小泉純一郎、第1次政権の安倍晋三、福田康夫、麻生太郎の各氏は、公邸の主となった。一方、第2次政権の安倍氏は東京・富ケ谷の自宅から、続く菅義偉氏も議員宿舎から官邸に通う方を選んでいる。

 公邸に入らなかったのは、安倍氏は「自宅の方が、心身の休養、充電ができる」との理由だったとみられている。政官民の知人と個別面会して直接、情報収集するスタイルだった菅氏の場合は、いったん中に入ってしまえば、公邸よりも動静をメディアに把握されづらい議員宿舎を好んだとされている。

 さて、岸田氏-。

 政府関係者は「首相は、就任当初から公邸への引っ越しを検討してきた。危機管理面などを総合的に判断した結果だ」と話す。議員宿舎が赤坂の繁華街に近く、多くの出入りがあることから、警備を担当する警察官の負担が重くなってしまう事情も考慮したもよう。土曜日の11日には引っ越しを終える予定で、議員宿舎には息子らと一緒に暮らしていたが、今後どうするかはまだ分からない。

 ちなみに公邸は鉄筋4階建ての洋館で、延べ床面積は7千平方メートル。部屋数などは非公表だが、大ホールを備え、海外要人をもてなす機能も有する。直近では、来日したベトナムのファム・ミン・チン首相の一行を歓迎する夕食会が催された。

 旧官邸時代には、1932年の五・一五事件で犬養毅首相が、36年の二・二六事件では岡田啓介首相の義弟が殺害された歴史上の舞台となった。(井崎圭)

7737チバQ:2021/12/10(金) 10:19:30
https://news.yahoo.co.jp/articles/442e8859ae6a8f65175a012e2d31829785e0eafa
首相「安倍氏から選挙の秘訣まだ聞いてない」…安倍氏「今までで最も面白いジョーク」
12/10(金) 9:13配信

読売新聞オンライン
岸田首相

 安倍元首相は9日、自民党安倍派の総会で、岸田首相が同派の政治資金パーティーで「安倍氏からまだ選挙の秘訣(ひけつ)を聞いていない」と語ったことに触れ、「首相とは長い付き合いだが、今までで最も面白いジョークだ」と述べ、笑いを誘った。「首相は(先の衆院選で)既に大勝利しており、私が言う立場にない」とも述べた。

安倍元首相

 首相は6日に行われたパーティーの席上、11月に訪問した英国で外国首脳から「安倍氏は選挙の秘訣を知っている。自分は教えてもらった」と声を掛けられた裏話を披露し、「参院選に向け、貴重な指導をいただきたい」と持ち上げていた。

 一方、安倍氏は総会で、米国などが来年2月の北京冬季五輪に政府関係者らを派遣しない「外交的ボイコット」を表明したことについて、「日本の意志を示す時は近づいているのではないか」と述べ、政府に早期対応を求めた。

7738チバQ:2021/12/10(金) 20:37:30
https://news.yahoo.co.jp/articles/307cae45cde36b188972dde4d170c587b156eb44
【独自】石原伸晃氏が内閣参与を辞任「本人は助成金返還で収めようとしたが、岸田首相周辺が引導」〈dot.〉
12/10(金) 20:00配信


AERA dot.
石原伸晃氏(左)と岸田文雄首相

 12月7日にAERAdot.が特報した、内閣参与の石原伸晃氏がコロナ関連助成金である「雇用調整助成金・緊急雇用安定助成金」を約60万円受給していた問題を受け、石原氏が参与を辞任した。石原氏に対しては、世論からの批判に加え、与野党から強く問題視する声があがっていた。

【画像】コロナ助成金約60万円が記されている収支報告書はコチラ

「本人は最後まで自ら辞任することを渋り、助成金返納で収めようという考えでいました。政権内でも『公正な手続であり違法とは言い切れない』『支給を認めた厚労省が悪い』と擁護する声もありました。一方で官邸の中では辞任・早期決着論がずっと出ていました。予算委員会などで野党から任命責任を含めて追及されると、新たな事実が明るみになるリスクもありました。政権そのものが伸晃と心中しかねませんから、その前に辞めさせたいというのが本音でした。岸田首相周辺の判断で直接、本人に引導を渡したそうです。石原ブランドの終焉ですね」(官邸関係者)

 自民党の派閥「近未来研究会」(旧石原派)の創立者で石原伸晃氏に派閥を引き継いだ山崎拓元自民党副総裁はこう話す。

「報道でコロナ関連の助成金をもらっていたと知り、大変、驚きました。石原さんはお金に困っている方ではないので、秘書が手続きをしたと思いますが…。参与の辞任は本人の判断。岸田政権に迷惑をかけるのでやむを得ないと思います。残念です。近未来研究会は16日から森山裕前国対委員長が会長になります」

 石原氏が辞任するという報道が流れると、SNSでは<辞任するのは当然>、<民意が勝った>、<まだ説明責任を果たしていない>などと辞任を当然とするコメントが溢れた。

 政治家からも同じように受け止められたようだ。日本維新の会の音喜多駿参議院議員は<妥当な判断。参与にしがみつけば、石原伸晃氏のみならず岸田内閣へも批判が噴出したでしょうから、辞任を促されたのかも知れません>という見立てをSNSに投稿した。立憲の小川淳也政調会長も<当然のことと受け止めています。それでも任命責任は残ります>とツイートした。

 石原氏のコロナ助成金問題の経緯をふり返っておこう。

7739チバQ:2021/12/10(金) 20:37:56

 問題になった「雇用調整助成金・緊急雇用安定助成金」とは、新型コロナの影響で事業活動の縮小を余儀なくされた場合に、雇用が維持されるために、休業手当などの一部を事業主に助成する制度のことだ。厚労省によると「最近1か月間の売上高が前年同月比5%以上減少している」「休業手当を支払っている」などの条件を満たすと、支給されることになる。政治団体も対象になる。

 石原氏が代表を務める東京都第八選挙区支部の2020年の収支報告書を見ると、収入の欄に「雇用安定助成金」として計60万8千円の記載があった。しかし、他方で支部の収入の総額を見ると、20年は約4200万円で19年の約3900万円から増加していた。 

 石原氏のもう一つの政治団体「石原伸晃の会」の収支報告書を見ると、「雇用安定助成金」を受け取っていた4月に、渉外費として赤坂のアークヒルズクラブ、ホテルオークラで16万円の支出の記載などもあり、資金に窮している様子は伺えなかった。

 AERAdot.の取材に対し、石原事務所は「支部において所管当局に確認した上で申請しているところです」とFaxで回答し、あくまでも問題ないという態度を示していた。

 7日にAERAdot.がこの問題を特報すると、NHKや民放各社のほか、朝日新聞や読売新聞など新聞各社もこの問題を報道した。

 SNSでは<本当にせこいことをしている>、<国民には10万すら出し渋るのに>、<岸田首相は公然と叱責するべき>などと批判が続き、ツイッターではトレンドになるほどだった。

 その後は与野党からも批判の声があがっていた。

 10日、自民党の世耕弘成参院幹事長は「制度の趣旨に鑑みると適切ではないのではないか」「不適切だと明らかになった場合はできる限り速やかに返納すべきだ」などと述べていた。自民党の福田達夫総務会長も、「財政が厳しい中で工面したもので、私は使うという判断はしない」などと苦言を呈していた。

 野党は国会で問題にする構えを見せていた。立憲民主党の小川政調会長は「きわめて不適切ではないか」と発言。「予算委員会でお聞きすることも含めて対応を考えたい。説明責任は総理の側にある」と問題視。国民民主党の玉木雄一郎代表も「普通やらないっすよね」とした上で「悪用しているのであれば、政治に対する信頼を著しく損ねることになる。まず本人からしっかり説明責任を果たしていただきたい」と注文をつけていた。

 岸田首相は10日夜、記者団に「石原内閣官房参与から自民党東京第8選挙区支部の件は、公正な手続きに乗っ取った受給ではあるが、混乱を生じることで総理の職務遂行に迷惑をかけることは自分の本意ではない、内閣官房参与の職を辞任したい、という旨申し出がありました。この申し出を了として、本日付けで辞任を認めることとしました」と説明した。

(AERAdot.編集部 吉崎洋夫)

7740チバQ:2021/12/13(月) 14:26:53
https://news.yahoo.co.jp/articles/cac078e109e9d2e63b015bae355965139100a411
岩城元参院議員の自民党支部、雇調金147万円を受給 「問題ない」
12/13(月) 9:15配信

朝日新聞デジタル
雇用調整助成金の申請書

 元参院議員の岩城光英氏(72)が代表の「自民党福島県ふるさと振興支部」が昨年、新型コロナウイルス対策の雇用調整助成金(雇調金)を約147万円受給していたことが分かった。岩城氏は「支部職員の雇用確保のためで、受給に問題はない」としている。

 雇調金は、企業が働き手を休ませて休業手当を払った場合に、国がその費用を支援する制度。新型コロナ流行後は特例で、1カ月の売り上げが前年より5%以上減った企業などに対象を広げ、支援額も増やしている。

 同支部の2020年の政治資金収支報告書によると、雇調金を4回に分けて計約147万円受け取っていたほか、子どもの休校や感染などを理由に従業員が有休をとれる企業に助成する「両立支援等助成金」も約28万円受給していた。

 同支部の20年の収入は、前年より1割弱減って約1324万円。その半分を占める約685万円が企業献金で、同じく1割強減っていた。岩城氏は「企業からの寄付が予定よりも入らず職員の雇用が難しかった」と説明。政党交付金は受けていないことも理由にあげ「関係機関に『もらって差し支えない』と確認して申請した」とした。

 神戸学院大の上脇博之教授(憲法学)は「税制優遇されているうえ、安定的に企業献金がある政党支部は、コロナ禍で経営が苦しい企業とはわけが違う」と指摘し、受給は不適切だとの見解を示した。

 岩城氏は来夏の参院選で福島選挙区(改選数1)からの立候補に意欲を示している。(酒本友紀子)

朝日新聞社

7741チバQ:2021/12/13(月) 14:30:42
https://news.yahoo.co.jp/articles/40435def65f67bf6cf489fb0e94862d9549e461f
自民党の茂木氏、足場固め着々 派内結束・参院選に不安も
12/12(日) 7:04配信
時事通信
自民党青森県連幹部との会合であいさつする同党の茂木敏充幹事長(中央)=11日午後、青森市

 自民党の茂木敏充幹事長が足場固めを着々と進めている。

 自ら率いることになった茂木派を党内第2勢力まで拡大。岸田文雄首相や麻生太郎副総裁とも良好な関係を築き、「ポスト岸田」との見方もささやかれる。一方、自派の結束には課題が残り、参院選に向けた手腕も問われる。党内は茂木氏の働きぶりを注視する。


 「間違いなくわれわれは主要派閥として岸田政権を支えていく重い責任を持っている」。茂木氏は9日の派閥総会で、新たに入会したメンバーを紹介するとこうアピールした。

 旧竹下派から移行した茂木派は9日で計53人となり、第2派閥の麻生派と並んだ。先の衆院選後、初当選組に直接電話をかけて派閥入りを勧誘してきたことなどが奏功。13日に開かれる茂木派パーティーは派閥会長就任のお披露目となる予定で、党内に存在感を示す絶好の機会となる。

 11月には首相、麻生氏とたびたび会談し、政権安定に向けて連携していくことを確認した。3人は共に派閥領袖(りょうしゅう)だ。茂木氏は首相と麻生氏だけでなく、安倍晋三元首相の信頼も厚いとされ、現在は政権のキーマンの一人となりつつある。

 もっとも、「上げ潮」ムードの茂木氏にも不安要素がちらつく。一つは足元の茂木派の結束だ。同派の参院側に影響力を保つ青木幹雄元参院議員会長とは依然として距離があり、参院側に根回しなく派閥会長に就く流れをつくったことには不満もくすぶる。

 茂木氏の今後を左右する「壁」として待ち受けるのが来夏の参院選。大型国政選挙は初陣となる見通しで、党の選挙責任者として結果が問われる。勝負の行方によっては勢いにブレーキがかかる可能性もある。

 茂木氏は11日、青森市を訪れ、党青森県連幹部と参院選対応をめぐり協議した。青森は全国に32ある改選数1の「1人区」の一つだが、自民党の候補者は未定。茂木氏はあいさつで「参院選で必ず勝つことが政権安定には必要不可欠だ。魅力ある候補を選び、必勝の態勢を整えてほしい」と檄(げき)を飛ばした。

7742チバQ:2021/12/13(月) 19:25:22
https://news.goo.ne.jp/article/sankei/politics/sankei-_politics_situation_JGGAQ76MWRKCLDVMDSGV2JCGAY.html自民、山崎拓氏を党員資格1年停止処分
2021/12/13 18:32産経新聞

自民、山崎拓氏を党員資格1年停止処分

辻元清美氏の応援演説に立った元自民党幹事長の山崎拓氏=10月27日、大阪府高槻市

(産経新聞)

自民党は13日、党本部で党紀委員会を開き、先の衆院選で大阪10区から出馬した立憲民主党の辻元清美氏を応援した山崎拓元副総裁について、党の規律を乱したとして党員資格を1年停止する処分を決めた。

山崎氏は選挙期間中だった10月27日、大阪府高槻市で辻元氏の応援演説を行い、「小選挙区は辻元清美、比例区は自民党という立場だが、理解をいただきたい。辻元清美が当選すれば、日本の政治のためになる」などと訴えた。

7743チバQ:2021/12/13(月) 19:30:49
https://news.goo.ne.jp/article/bunshun/nation/bunshun-50593.html
官房長官時代は「俺と総理の関係が大切なんだ」と岸田に嫉妬…元番記者が見た、“なぜ菅はひとりぼっちになったのか”
2021/12/13 17:00文春オンライン

「『私と総理の2人で決めました』なんて、おかしいだろ」。安倍政権の時代、政調会長の岸田文雄がコロナ対策の給付金の額を30万円にすると発表(後に頓挫)する。それについて後日、官房長官の菅義偉はパンケーキを食べながら、こう言い放ったという。

安倍のツンデレに菅が翻弄される
 柳沢高志 『孤独の宰相 菅義偉とは何者だったのか』 (文藝春秋)にある逸話だ。「俺と総理の関係が大切なんだ」といってきた菅には、岸田の振る舞いは腹に据えかねるものであった。同時にこの激昂の裏には、岸田に対する男の嫉妬――ポスト安倍をめぐる政敵への、あるいは自己アピールできる者への嫉妬があるのが見えてこようか。

 著者は、菅と定期的にパンケーキ会食をし、携帯電話で連絡を取り合い、ときには選挙での応援演説の原稿の下読みを頼まれる間柄の元番記者である。記者として政治家に近すぎると思うかもしれないが、そうであるがゆえに、あまり感情を表に出さない菅の心情やその移ろいを知る人物なのだ。

 安倍は「後継者は岸田」と言ったかと思えば、「いややっぱり岸田じゃダメだ、菅だ」と心変わりする。そうしたツンデレぶりに菅は翻弄されながら、岸田への対抗意識から総理総裁を目指すようになる。柳沢はその過程をつぶさに知るのである。


©JMPA
「自分を殺してやらないといけないんだよ」
 本書は、岸田嫌いが高じて自ら総裁選に立つ道のりから、衆院解散も総裁選出馬も叶わずに辞任するよりほかなくなり、わずか1年で総理・総裁を降りることになるまでを詳らかにするものだ。

 官房長官時代の菅は、安倍と一体に見られた。目立つことを嫌う性分であるうえ、携帯電話料金の値下げくらいしか独自性を持ち合わせていなかったこともあろう。師と仰ぐ梶山静六は、橋本内閣の官房長官時代、月刊「文藝春秋」や「週刊文春」に頻繁に政策提言などを寄稿して実力者として振る舞ったが、菅は黒衣に徹したとも言えようか。

「官房長官というのは、自分を殺してやらないといけないんだよ」。ポスト安倍をめぐる総裁選の最中、総理になった暁には、官房長官に河野太郎はどうかと柳沢に問われて、菅はこう述べている。目立ちたがり屋の河野に対する秀逸な人物評であると同時に、最長政権を“総理の影”として支えてきたことへの誇りがのぞく。

 そんなふうに自分を殺して安倍政権を支え続けているのに、安倍は岸田を後継にしようとする。それが菅には我慢ならなかった。
「コネクト不倫」でも岸田を引き合いに
 本書によると、菅は岸田を「戦わない政治家」として見下した。ときには安倍が嫌う石破茂を引き合いに出しては岸田を腐しもする。柳沢に総裁選で岸田と石破が争えばどうなるかと聞かれた菅は、総選挙前にやれば石破が勝つと言明し、「岸田さんよりは遥かに選挙は強いでしょ。答弁もきちんとできるし」と評するのだった。

 また官邸官僚には、安倍に近いことから岸田政権を望む者と、菅に近い者の二派がいた。後者で有名なのが「コネクト不倫」の和泉洋人だ。彼のスキャンダルを週刊文春が報じたことも、菅にすれば、「岸田を担ぎたい奴がやっているんだよ」となる。

 すさまじい嫉妬と猜疑心の世界である。それを生きるうち、自ら総理・総裁を目指すようになっていく。

 本心をなかなか見せない菅が、総裁選に出ると意思表示をしたのは、いったい、いつなのか。

 たとえば読売新聞政治部『喧嘩の流儀 菅義偉、知られざる履歴書』(新潮社)には、昨年6月17日の夜、高級中華料理店で二階俊博、林幹雄、森山裕と会食した際、二階が「次の総理はどうか。やるなら応援するよ」と水を向けると、菅は「ありがとうございます」と応じたとある。

7744チバQ:2021/12/13(月) 19:31:20
ホテルに近しい人物を集め…知られざる総理大臣への準備
 実はこの2日前、菅は朝食を柳沢とともにしながら、「自分が信頼できる人間だけを集めて、政権構想本についての勉強会をやろうと思う」と告げている。総理大臣を目指すとの肚を打ち明けたのだ。

 そして6月20日、菅はホテルの会議室に、側近の官僚、近しい人物2人と秘書を集める。そこで、年内に官房長官を辞め、そのうえで官房長官としての実績を記す本を出版し、翌年には政権構想を掲げる書籍を出すとの構想を表明。また「総理を目指すために、1年間は勉強をする時間が必要だ」とも述べるのだった。

 滑舌の悪さを気にして歯の矯正を始めたのも首相就任後であるように、菅は宰相になるための特別な準備をしていないものだと思っていたが、実は翌年に予定される総裁選に向けて大胆な絵図を描いていた。本書で柳沢は、こうした知られざる総理大臣への道のりを明かしていくのである。

 それにしても2冊も書籍を出そうとしていたというのは、意外な話だ。野党時代に菅は、自費出版した本で、民主党政権批判として文書保管の重要性を訴えた。ところが安倍政権の公文書管理が問題になったおり、記者にその一節を読み上げられて「誰の本か知っているか」と問われた菅は「知らない」と応えた。

 そんなこともあって、本を書くとそれが呪縛になるとして、懲りているものとばかり思っていたがそうではなかった。

安倍の禅譲の言葉になびき、総理大臣になったものの…
 首相を目指すために官房長官を辞めると決意した菅は、その理由はどうするのかと問われると「『総理と仲違いした』って言うかな」と冗談めかして言ったという。柳沢は菅の弱みを「安倍さんと同じ」に見られることだと指摘しているが、なるほど、それも払拭できる。

 ところが、である。

 そんなふうに肚を決めたはずの菅であったが、7月に入ると安倍が関係者を通じて「岸田ではなく、菅を後継として考えている」とのメッセージを伝えてくると一転、官房長官として安倍を支え続けると翻意する。岸田を「戦えない政治家」と見下していた菅であるが、安倍の禅譲の言葉になびいたのである。

 おまけに8月に入ると安倍は突然辞任し、急遽、総裁選に突入。1年間の勉強も、政権構想の書籍もすっ飛ばして、政局のいたずらで総理大臣になってしまう。

 その後の菅政権のたどる道は、ご存知のとおりだ。政治学者の御厨貴は文春オンラインのインタビューで岸田首相について、「積み重ねてきた総論哲学はある。しかし、具体的な各論がないんです」と評している。菅はその反対で各論はあっても総論哲学がない。安倍のように「時代を変えよう」などと大きなことを言うわけでもない。

 それでいてコロナ禍への一時しのぎのワンポイントリリーフではなく、「最低4年」の長期政権を目指した(注)のには無理があったろう。

 そのことを菅も自覚していたはずだ。なにしろ「総理を目指すためには、1年間は勉強する時間が必要だ」と自ら言いながら、それが出来なかったのだから。

 本書の最終章は「最後の10日間」と題して、安倍や麻生太郎、二階ら大御所たちの政局への勘と、菅では選挙が戦えないという自民党議員たちの議席への執着心によって、菅がひとりぼっちになっていく様が描かれる。菅を支持する無派閥議員グループ「ガネーシャの会」の者までもが「ビラを配っていても、受け取ってくれる人数が半減している」と危機意識を口にしたあげく、「菅さんが総理を辞める以外は地獄」とまで言うようになっていた。

 官邸が強力な権限をもち、「党低政高」とも「官邸一強」とも言われた安倍政権。それを引き継いだ菅であったが、選挙を前にした自民党議員たちは、官邸の上座にすわる者の座布団をひっぺがす。盛者必衰。ここに非情の政治家といわれた菅をも呑み込む永田町の無情と、自民党の無限のバイタリティを見る。

(注)「最低4年」狙う菅首相 総裁選レース行方​(日テレNEWS24)
https://www.news24.jp/articles/2021/01/02/04796183.html

(urbansea)

7745チバQ:2021/12/13(月) 20:23:51
https://news.goo.ne.jp/article/asahi/politics/ASPDF6KCMPDFUTFK00P.html茂木派初パーティー、名門復活なるか 「性格、最近良くなられた」
2021/12/13 20:18朝日新聞

茂木派初パーティー、名門復活なるか 「性格、最近良くなられた」

茂木派のパーティーであいさつをする会長の茂木敏充幹事長=2021年12月13日、東京都港区のザ・プリンス パークタワー東京

(朝日新聞)

 自民党茂木派(平成研究会、53人)は13日、東京都内で政治資金パーティーを開いた。茂木敏充会長は平成研として21年ぶりの幹事長に就任し、所属議員数は麻生派(志公会)に並ぶ党内第2位まで拡大した。小渕恵三氏以来、首相を出していない「名門派閥」が存在感を高めることができるのか、手腕が問われる。

 11月末に茂木派に衣替えして初のパーティーで茂木氏は「(派閥の)伝統を守り、さらに発展をさせていく」とあいさつした。茂木氏は経済産業相や党選挙対策委員長、党政調会長、経済再生相、外相などを歴任しており、岸田文雄首相は「残されている国の重要ポストは一つぐらいしか残ってないんじゃないか」と持ち上げ、「ポスト岸田」を意識させた。

 幹事長に就いたばかりだが、所属議員数は衆院選直後から7人増え、53人に。派内には「麻生派を抜くこともできる」という声もある。

 茂木氏は派閥の人数が並ぶことを事前に麻生派会長の麻生太郎副総裁に伝えるなど、配慮も欠かさない。派内には、かつて3人の首相が輩出したような権勢の復活を期待する声もある。

 ただ、課題もある。源流の「経世会」は「鉄の結束」を誇ったが、茂木氏は参院に影響力を残す青木幹雄・元参院議員会長と折り合いが良くないとされ、会長就任をめぐっては参院側から不満も出た。

 派内には加藤勝信前官房長官や小渕元首相の次女・優子党組織運動本部長を将来の総裁候補として期待する声もある。茂木氏は幹事長に就く前の外相時代、若手議員らとの会食を繰り返すなどし、求心力の向上を意識しているようだ。麻生氏はパーティーで「分析能力、説明能力、記憶力どれとっても茂木敏充たいしたもんと、そう思ってました。『性格がな』っていうのが皆よく言っておられたせりふだったが、最近よくなられた感じがする」と笑いをとった。

 幹事長として陣頭指揮をとる参院選も試金石となる。勝敗を左右する32ある1人区を行脚している最中だ。12日に岩手県を訪れた茂木氏は記者団に「勝利することができたら、安定した政権のもとで様々な政策を推進していくことができる」と強調した。(上地一姫)

7746チバQ:2021/12/14(火) 11:56:50
https://news.yahoo.co.jp/articles/48008d809d72dc907aeaae077aa0dd70593670ba
首相、大岡副大臣の更迭を否定 支部で雇調金受給
12/14(火) 11:38配信
産経新聞
衆院予算委員会で答弁する岸田文雄首相=14日午前、国会・衆院第1委員室(矢島康弘撮影)

岸田文雄首相は14日午前の衆院予算委員会で、新型コロナウイルス対策の雇用調整助成金を関係する自民党支部が受給していた大岡敏孝環境副大臣に関し「引き続き国民の信頼、共感のもとに仕事をしてもらう」と述べ、更迭を否定した。国民に対する丁寧な説明が必要だとの認識を重ねて示した。

国会議員に支給される月額100万円の文書通信交通滞在費(文通費)について「1日しか仕事をしていないのに満額支給されるのは、国民の感覚からして疑問に思うのは当然だ」と述べ、日割支給への変更に意欲を示した。

一方、野党側が求めている使途公開や国庫返納については「首相の立場から申し上げることは控える。真摯(しんし)な議論を通じて国民の疑問に答えることが重要だ」と述べるにとどめた。立憲民主党の逢坂誠二代表代行への答弁。

7747チバQ:2021/12/14(火) 21:59:31
https://news.yahoo.co.jp/articles/395e3db38eed3a674426394d3300324f6c5c5108
桜を見る会「私の内閣では開催しない」 岸田首相が明言
12/14(火) 11:06配信

毎日新聞
衆院予算委員会で立憲民主党の逢坂誠二代表代行の質問に答える岸田文雄首相=国会内で2021年12月14日午前9時20分、竹内幹撮影

 岸田文雄首相は14日の衆院予算委員会で、安倍政権時代の「桜を見る会」問題への批判を踏まえ、「私の内閣において、桜を見る会を開催することは考えていない」と明言した。


 岸田首相は、首相主催の桜を見る会について「長年の慣行の中で招待者の基準があいまいになり、数も膨れ上がり、国民から大変厳しい批判を招いた。大いに反省すべき点があるし、二度と起こしてはならない」と強調。「自民党の党改革の議論を進め、信頼を回復したい」と述べた。

 桜を見る会を巡る問題は2019年に表面化し、安倍晋三首相(当時)が20年の開催を中止。その後就任した菅義偉首相(同)も21年の開催を中止していた。

 首相はまた、10月31日の衆院選で当選した新人議員に10月分の文書通信交通滞在費が満額支給されたことについて「国民が納得いかないと疑問に思うのは当然ではないか」と指摘し、各党が議論を尽くすよう改めて求めた。

 核兵器禁止条約の締約国会議へのオブザーバー参加については「バイデン米大統領との間で、核兵器のない世界を目指すという観点から信頼関係をしっかりつくることは目指さないとならない」と述べ、慎重な姿勢を示した。【田中裕之】

7748チバQ:2021/12/14(火) 22:08:31
https://news.yahoo.co.jp/articles/9f1f0796996d107a73a1ec5de2b1c252df948652
飛び交う自虐や冗談 岸田・安倍・麻生氏が茂木新会長にコメント
12/14(火) 5:45配信
毎日新聞
自民党茂木派のパーティーであいさつする岸田文雄首相=東京都港区で2021年12月13日午後6時18分、北山夏帆撮影

 東京都内のホテルで13日に開かれた自民党茂木派(平成研究会、53人)の政治資金パーティーでは、新会長に就任したばかりの茂木敏充幹事長に対して、来賓の岸田文雄首相、安倍晋三元首相、麻生太郎元首相から、それぞれ個性あふれるコメントが飛び出し、会場を盛り上げた。

 岸田派(宏池会、42人)会長の岸田首相は、平成研と宏池会が結束して何人もの首相を生み出してきた過去を振り返り、「深いご縁で結ばれている。政局に強い平成研に対し、私たち宏池会は政策には強いが政局に弱い『お公家集団』と揶揄(やゆ)されてきた」と自虐的な発言で茂木派を持ち上げた。「政策にも政局にも強い宏池会を目指したいが、世の中なかなかそう甘くなく、思うようにいかない。引き続き岸田政権をど真ん中で支えていただきたい」と呼びかけた。

 茂木氏と同様、11月に最大派閥・安倍派(95人)の会長に就任したばかりの安倍元首相は、父の晋太郎氏と竹下登元首相との関係に触れ、「『安竹』蜜月時代があったように、『安木』でしっかり力を合わせて岸田政権を支えたい」と述べた。自身と岸田首相、茂木氏の3人が初当選同期だと紹介し、「一番の男前は岸田文雄、一番頭が良いのが茂木敏充、そして一番性格が良いのが安倍晋三。大体定着した評価なんですけど」と冗談も交えてあいさつした。

 所属議員数で茂木派に並ばれた麻生派(53人)会長の麻生副総裁は「分析能力、説明能力、記憶力。どれを取ってもたいしたもんだ」と茂木氏の手腕を高く評価。一方で、「『性格がなあ……』と皆よく言っておられたと記憶するが、最近は私と付き合ったせいか昔より明るくなった気がする」と場内の笑いを誘った。【堀和彦】

7749チバQ:2021/12/14(火) 22:09:11
https://news.yahoo.co.jp/articles/f92b2e97fffb2f47a2a341cd7e1092a6b3338d7e
安倍氏「同期一の男前は岸田、頭いいのは茂木、性格いいのは安倍」
12/14(火) 0:53配信

TBS系(JNN)

 自民党の第二派閥、“茂木派”が茂木幹事長が会長となってはじめてのパーティーを開きました。“ポスト岸田”候補と目される茂木氏を岸田総理が持ち上げる一幕もありました。

 東京都内のホテルで行われた茂木派のパーティー。出席した岸田総理は茂木氏がこれまで経済産業大臣や外務大臣など要職を歴任してきたことに触れ、次のように述べました。

岸田首相
 「こうやって考えますと、あと残されている国の重要ポストは、あと一つぐらいしか残ってないんではないかなと思いまして、複雑な思いをいたしましたが、しかし私もまだ就任して2か月でありますので、ぜひ茂木会長には引き続き政権を支えていただきますよう、よろしくお願いを申し上げます」

 一方、安倍派を代表して挨拶した安倍元総理。岸田総理と茂木氏とは当選同期だとして、こんなエピソードで会場を沸かせました。

安倍元首相
 「同期一番の男前は岸田文雄と、こう言われていました。そして同期一番頭がいいのは茂木敏充、そして一番性格がいいのは安倍晋三と」

 茂木氏は、「茂木派の所属議員一丸となって日本を前に進める」と述べ、主要派閥の一つとして岸田政権を支える考えを強調しました。(13日23:45)

7750チバQ:2021/12/15(水) 10:02:09
https://news.yahoo.co.jp/articles/f4f60e917e643b2b61d4b52eb830db8f538f8acb
重鎮去った自民「厚労族」、日医に強い風当たり…「今さら助けてと言われても」
12/15(水) 7:38配信
読売新聞オンライン
 政府が今月決定する2022年度の診療報酬改定を巡り、自民党内での議論の構図が変化している。これまで議論を主導してきた「厚労族」から重鎮議員が去り、新たなキーマンの手腕も未知数なためだ。党の有力支持団体の日本医師会(日医)への風当たりが強まっていることも影響している。

厚労族世代交代 日医へ反発

7連続プラス
(写真:読売新聞)

 「大幅なプラス改定を目指して頑張っていく」

 14日の党社会保障制度調査会の会合で会長の加藤勝信・元厚生労働相は、診療報酬のうち医師の人件費などに回る「本体」部分の引き上げに意欲を示した。

 だが、国民の医療費負担の増加に慎重な岸田首相の下、財政規律の面からマイナス改定を主張する財務省の圧力は強まっており、プラス改定は困難な見通しだ。

 原則2年に1度の診療報酬改定で、党内議論への影響力を持つのが、厚労族と呼ばれる議員たちだ。厚労相経験者や医師免許を持つ議員らが該当し、引き上げを求める日医や厚生労働省と、財務省とを調整してきた。選挙での協力を期待し、厚労族が日医の顔を立ててプラス改定に導くことも多かった。08年度以来、本体は7回連続でプラスだ。

力学に変化
 もっとも、重鎮の伊吹文明・元衆院議長らが先の衆院選で引退するなどし、力学の変化が起きている。新たなキーマンは加藤氏とされるが、自民党関係者は「これまでの重鎮ほど、財務省ににらみがきくかは不明」と指摘する。田村憲久・前厚労相はこの日の会合で、「医療機関の経営は決して良い状況ではない」と危機感をあらわにした。

 自民党と日医の関係もかつてほど良好ではない。日医の横倉義武・前会長は安倍元首相や麻生副総裁ら政権中枢と蜜月で、過去のプラス改定は安倍内閣時代に財務相だった麻生氏の横倉氏への配慮もあったと指摘される。

 一方、現在の中川俊男会長は、新型コロナウイルス対策などで、政府に批判的な姿勢が目立つ。党内には「今さら助けてくれと言われても応じる気にはなれない」(中堅)と冷淡な声が広がっている。

7751チバQ:2021/12/15(水) 10:14:17
https://news.yahoo.co.jp/articles/bc83f6be9ea7969085c7058ddc448cbfe21646d4
<独自>新組織名「こども家庭庁」に 文科省からいじめ対策移管
12/14(火) 18:15配信
産経新聞
政府は子供関連政策の司令塔として令和5年度の設置を目指す組織の名称を「こども家庭庁」とする方針を固めた。政府関係者が14日、明らかにした。子供だけではなく、子育ての基盤となる家庭も支援する姿勢を示す。幼保の実質的な一元化のため幼稚園の教育内容に関与できる仕組みを導入するほか、文部科学省からいじめ対策の権限も移管する。


司令塔組織設置に向けた基本方針の修正案を15日に開かれる自民党の会合で諮り、公明党にも示した上で、野田聖子こども政策担当相が最終案を取りまとめる。年内に閣議決定する。

岸田文雄政権は、児童虐待や貧困問題をはじめ子供に関する政策を一元管理する司令塔組織設置に向けた議論を進めてきた。組織の名称は「こども庁」が想定されていたが、自民党内では子育てだけでなく、妊娠前後から成人まで一貫して家庭を支えるという理念から、こども家庭庁が望ましいとの意見が上がっていた。公明党も先の衆院選の公約で「子ども家庭庁」の設置を掲げており、両党の意見を踏まえた。

こども家庭庁では、幼保の実質的な一元化に向けた取り組みも進める。政府は保育所の所管を厚生労働省からこども家庭庁に移管するが、幼稚園に関しては文部科学省に残す方針だった。しかし、自民党内から文科省の権限移管を進めるべきだとの意見が根強く、こども家庭庁が幼稚園の教育内容に関与できる仕組みを取り入れることにした。

幼稚園教育要領と保育所保育指針の策定に当たっては、こども家庭庁と文科省が相互に協議して策定し、首相と文科相が共同で告示する。

また、こども家庭庁が積極的にいじめ防止対策に取り組むため、文科省から権限を移管。来年の通常国会に提出するこども家庭庁設置法案に明記する。

子供関連政策を一元的に担うこども家庭庁は内閣府の外局として設置し、首相の直属機関とする。政府はこども家庭庁の設置時期を「5年度の早い時期」と想定。他省庁に子供政策の改善を求める「勧告権」を持つ担当閣僚も配置する。

7752チバQ:2021/12/15(水) 10:15:43
https://news.yahoo.co.jp/articles/f6cee19208e1f2b91af4587f7d2f574061701b70
「巧みに遠ざけられ…」首相と安倍氏、微妙な関係?主導権巡り綱引き
12/15(水) 9:54配信

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西日本新聞
安倍晋三前首相=2019年7月撮影

 安倍晋三元首相が、得意の外交面で国内外に向けたメッセージを相次いで発信するなど存在感を高めている。ただ、衆院初当選同期の岸田文雄首相とは現状、自民党内の主導権を巡り綱引きする微妙な関係になっているとの見方がもっぱら。領袖(りょうしゅう)の椅子に座る最大派閥・安倍派も一枚岩とは言い切れず、足元の結束固めが安倍氏の課題となっている。 (前田倫之)

「つまらないプリンス」が会見で見せた「らしくない」顔

 「(中国の新疆)ウイグル(自治区)で起こっている人権状況については、政治的な日本政府のメッセージを出すことが求められている。日本の意思を示すときは近づいてきている」

 今月9日、安倍氏は派閥(清和政策研究会、95人)の会合でこう持論を展開。来年2月の北京冬季五輪の「外交ボイコット」を米国などが表明していることを踏まえ、いまだ態度を明確にしていない首相に決断を強く促す格好となった。14日には、日米両国と台湾のシンクタンクが共催したオンライン会議で講演し、「中国のように巨大な経済体が軍事における冒険を追い求めるのは、控えめに言っても自殺的だ」と述べ、重ねて中国の姿勢を批判した。

 一連の安倍氏の言動に、首相と綿密に腹合わせをした形跡はうかがえない。もともと気の置けない友人同士であり、安倍派の援軍も得て政権を安定させたい首相と、「キングメーカー」として党内を掌握したい安倍氏の利害には重なる部分もある。だが、首相が就任して最初に手掛けた閣僚・党役員人事に安倍氏は不信を抱き、それ以降、政府関係者は「首相から巧みに遠ざけられている安倍さんは、ストレスが続く展開になっている」と話す。

 こうした下地もあってか、6日夜に開かれた安倍派の政治資金パーティーでは、緊張の糸に互いに煙幕を張るような掛け合いが見られた。安倍氏が「一致結束して岸田政権を支える」と宣言したのに対し、首相も「安倍派の皆さんが間違いなく、岸田内閣をど真ん中で支えている。参院選に向け、安倍氏にご指導いただきたい」と最大限の賛辞で応じてみせたのだ。

    ■

 今後、党内の権力バランスを自身に有利に傾ける上でも、安倍氏は自前の「ポスト岸田」育成を急ぐ必要がある。昨年と今年の総裁選は派閥として候補を擁立できず、今も衆目の一致する有力者は台頭していない。無派閥の高市早苗政調会長と思想信条を共有し、支援する安倍氏だが、野党時代に派閥を離脱した高市氏に向けられる反感はいまだ根強く「とても(安倍派に)戻ってこられる空気ではない」(幹部)という。

 加えて、来春の石川県知事選には安倍派所属の山田修路参院議員と、安倍派出身の馳浩元文部科学相が立候補を予定しており、自民分裂選挙となる可能性がある。派としての統制が利いていないとの、安倍氏にとって耳の痛い指摘がある。

7753チバQ:2021/12/15(水) 10:30:08
https://news.yahoo.co.jp/articles/46248bd1f00ddb2a7ab806b5e0098d6911f0d7f8
二階元幹事長の党本部5階の部屋への来客がひっきりなし 「訪中・訪朝」「維新との接近」工作で捲土重来を期す
12/14(火) 6:02配信

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デイリー新潮
裏方トップの手配で
二階俊博氏

 自民党の幹事長を5年超にわたって務めた二階俊博氏の現在の肩書きは、「国土強靭化推進本部長」だ。幹事長の座を降りたことで、表舞台から去ったかと思えばさにあらず。自民党本部5階にあてがわれた本部長室には来客が絶えない。岸田文雄首相が党総裁選に打って出る際、党役員任期の設定などを訴えて「二階切り」「二階外し」を展開したわけだが、自民党を離党してさすらった後に復党して幹事長などを歴任した実力者らしく、捲土重来を期しているようだ。

【写真5枚】意外な二階派所属の国会議員たち

「5階の部屋は自民党の元宿事務総長が手配したそうです。彼は党のカネと選挙を牛耳る人物で、定年をはるかに超えた今もなお事実上の裏方トップに収まっています。そんな元宿さんが二階さんに気を遣って部屋をしつらえ、二階さんの側近の林幹雄元経産相もそこで付き従って仕事をしています」(自民党関係者)

 もちろん裏方トップが独断で判断できるはずがなく、今回の処遇は岸田首相(総裁)がハンコを捺した結果だ。

「岸田さんにとって二階さんを干し続けることは得策ではなく、誰よりも自民党の内部事情を知る元宿さんが動いてくれたことで、“元宿さんがそこまでやるなら仕方ないか”と党内の空気も流れやすいので、渡りに船だったのではないでしょうか」(同)

菅グループと組めば第2派閥へ
「二階さんを干し続けることは得策ではない」というのは、党内の派閥事情によるものだ。

 党内の派閥勢力は以下の通り。

安倍派95
茂木派53
麻生派53
二階派44
岸田派42
菅グループ20〜30
石破グループ10前後

「岸田派は党内第5派閥で最弱。単独では心もとないので麻生派や茂木派との連携を模索しており、実際、麻生、茂木の両氏とは良好な関係を構築しています。麻生さんとしては宏池会勢力を再結集する『大宏池会』の実現とキングメーカーであり続けたいという願望があり、茂木さんとしては次の首相総裁候補としての基礎を固めたいという思いがあり、岸田さんと戦略的互恵関係にあります」(先のデスク)

 一方の二階派は幹事長職を失って非主流派のように映るが、

「二階さんが関係を深めている菅グループと合わせれば第2派閥レベルに手が届きます。老練な二階さんを干して刺激しすぎるのはアンチ岸田勢力の結集を促進するだけでしょうし、岸田さんはそのことをよくわかっているはずです」(同)

7754チバQ:2021/12/15(水) 10:30:32
日朝国交正常化推進議員連盟の顧問
 水を得た魚と言うと大仰だが、5階に部屋を得た二階氏は陳情を出来るだけこなしながら存在感を維持しつつ、議員外交にも積極的だという。

「二階さんと言えば中国共産党との強いつながりで知られています。天安門事件の直後に二階さんは所属する経世会の訪中団の一員として北京入りし、戒厳令の最中に国家主席と会談しました。これをきっかけに中国の懐深く入り込んだことについては毀誉褒貶がつきまといますが、語り草になっています」(担当記者)

 加えて二階氏は、超党派の議員で構成される「日朝国交正常化推進議員連盟」の顧問を務めている。

「今年4月には、訪朝に言及したり、“拉致問題が一番大事だと言うだけではダメ”などと発言したりしてきました。北朝鮮に強い影響力がある中国とのパイプを生かしつつ、金丸訪朝団のような動きを狙っているとも言われています。一方で、側近の林幹雄さんは維新との距離を縮めるべく密命を帯びており、アレコレ動いているようです。なかなかしたたかな“軍団”ですね」(同)

派閥ボスの禅譲は? 
 総選挙後には二階氏の後を継いで、武田良太前総務相が派閥のボスとなるとも取り沙汰されたが、

「若手はともかく全体となると武田さんはまだまだのようですね。強行すれば逆に分裂ともなりかねず、今はまだ二階さんの求心力に頼らざるを得ない状況で、禅譲まではまだ時間がかかりそうです」(先の記者)

 5階の部屋を訪れる人々が絶えないことに、二階氏は満更でもないようで、自身の「さらなる晴れ舞台」が近づいていることをひしひしと感じている様子だという。脳裏に浮かぶは捲土重来、臥薪嘗胆といった言葉だろうか。

デイリー新潮編集部

新潮社

7755チバQ:2021/12/15(水) 20:26:56
https://www.tokyo-np.co.jp/article/148650?rct=politics
岸田首相、止まない批判に白旗 10万円給付で方針転換の影に公明党との対立
2021年12月14日 06時00分
 18歳以下への10万円相当給付のうち、5万円分のクーポン支給にこだわってきた岸田文雄首相は13日、条件なしの全額現金給付の容認へと方針転換した。巨額の追加経費発生や自治体の事務負担増といった批判に耐えきれず、白旗を揚げた。与党幹部による「トップダウン」の決定は国民の理解を得られず、既に現金5万円分を先行給付する準備に入っている自治体からは政府の「遅かった判断」(野党幹部)に対する戸惑いの声も上がっている。(山口哲人、川田篤志、上野実輝彦)
◆沈静化するつもりが…混乱に拍車
 「給付金については自治体から本当に多くの意見をいただいた。与野党からもさまざまな指摘があった」
 持ち味が「聞く力」だと自任する首相は13日の衆院予算委員会で、転換の理由をこう釈明した。

 クーポンで支給するには967億円の事務経費がかかる上、新型コロナウイルスワクチンの追加接種などで多忙な自治体にさらなる負担を強いることなどが問題化。政府は「実情に応じて現金での対応も可能にする」として沈静化を図ったが、切り替えを認める基準を示さず、かえって混乱に拍車を掛けた。
 反発の高まりを受け、身内である自民党の高市早苗政調会長ですらこの日、予算委で「もうややこしいことをせず、一括10万円の現金給付ができるよう対応を」と注文した。
◆与党内の溝埋めるためのスピード決着があだ
 子どもへの10万円相当の給付は、もともと先の衆院選で公明党が掲げた公約だった。自民党は、対象を生活困窮者らに絞った給付を主張し、両党の支援策には当初から溝があった。
 与党内の対立が長引けば、岸田政権発足直後からイメージ悪化を招きかねないという事情から、両党は幹事長間で協議。わずか2日間で案をまとめ、先月10日に首相と山口那津男公明党代表が合意するスピード決着を演出した。
 ばらまき批判を回避したい自民と、公約違反という批判を避けたい公明の折衷案に落ち着いた結果、給付は生活支援なのか消費喚起なのかの政策目的が曖昧になり、追い詰められて撤回を余儀なくされた。自民党中堅議員は「クーポンにした理由、地域経済を潤すという趣旨も伝わらなかった」と嘆く。
◆年の瀬迫り…現場からは「遅すぎる」の声
 高市氏は「自治体の準備を考えればタイムリミット」と首相に転換を急ぐよう促したが、年の瀬が迫り、自治体からは「既に遅すぎる」との声が相次ぐ。
 現金5万円の先行給付を年内に予定する東京都内の自治体の担当課長は、本紙の取材に「対象者の少ない町村は可能かもしれないが、大半の自治体は年内の10万円給付は間に合わない」と指摘。同じく今月下旬に5万円の振り込みを計画する都内の別の自治体担当者も「現時点では予算がなく、期待している人もいるだろうが一括給付は無理」と困惑気味だ。
 内閣官房によると、1回の現金給付事務にかかる経費は280億円。2回に分ければ経費は積み上がる。立憲民主党の泉健太代表は13日の党会合で「現場のことを分かっていない首相だと分かってきた。国民だけでなく、役所から正しい情報を『聞く力』も問われている」と批判した。

7756チバQ:2021/12/16(木) 18:30:31
https://news.yahoo.co.jp/articles/542f26476a4885dad6aaddd333c6638bdf5a4d09
自民・石原派が森山派に 石原氏パーティー欠席、山崎拓氏は役職停止
12/16(木) 17:58配信

朝日新聞デジタル
自民党「森山派」会長に就任し、記者団の取材に応じる森山裕氏(中央)ら=2021年12月16日、東京都港区、吉川真布撮影

 自民党石原派(近未来政治研究会)は16日、東京都内で政治資金パーティーを開いた。石原伸晃会長が衆院選で落選したことを受け、森山裕・党総務会長代行が新たに会長に就いた。所属議員は7人と党内最小派閥だが、森山氏は「決して多い人数ではないが、力を合わせて頑張りたい」とあいさつした。


 石原氏は、代表を務める政党支部が国の緊急雇用安定助成金を受給していた問題で内閣官房参与を辞任したばかりで、パーティーは欠席した。最高顧問の山崎拓・元党幹事長は参加したが、衆院選で立憲民主党の辻元清美氏の応援をしたことで1年の党員資格停止の処分となったことを受けて、派閥の最高顧問としての役職も1年間停止することになった。

 パーティーには、岸田文雄首相や他派閥の幹部は出席しなかった。森山氏は記者団の取材に「あまり背伸びをしないで、7人がまず連携してがんばっていく基礎をつくることが大事だ」と強調。他派閥との連携について問われると、「政策によってはお互いに連携していくこともあると思う。特定の派閥を考えているわけではない」と述べた。

    ◇

 自民党石原派は、森山裕総務会長代行が会長に就任したため、呼称を「森山派」とします。

朝日新聞社

7757チバQ:2021/12/17(金) 09:35:01
https://news.yahoo.co.jp/articles/d723ccc32909681cc5c40f0ebdca3f02cfcfa652
石原伸晃氏が自派閥のパーティーを欠席「最後の最後でこれかよ…」 仲間も見捨てた!
12/17(金) 6:15配信

東スポWeb
メッキが剥がれた伸晃氏(東スポWeb)

 とても大将の器ではなかった! 自民党の石原伸晃元幹事長(64)が派閥領袖を務めていた石原派(近未来政治研究会)の政治資金パーティーが16日、都内で行われ、森山裕前国対委員長(74)が新たに会長に就任した。石原氏は前日に欠席を伝えていたが、これにあきれる声が止まらない。

【写真】石原伸晃氏の〝ストーカー芸人〟

 近未来政治研究会は山崎拓元副総裁(85)が立ち上げた政策集団で、一時は30人を超える議員を擁し、党内でにらみを利かせていた。石原氏は2012年に山崎氏の後を継いで、2代目会長に就任した。

「自民党の派閥リーダーは将来の総理総裁候補。当然、石原氏にもトップに立ってもらいたい思いで、議員や支援者は支えてきたのに、最後の最後がこれですよ」

 こう話す関係者が憤るのは〝ケツのふき方〟だ。石原氏は先の衆院選で落選した。会長辞任は当然の流れだったが、問題は報告の仕方。派閥の会合であいさつしたとはいえ、この日のパーティーで報告をするのが常識だが、これを欠席した。

 石原氏は衆院選後に内閣府参与に登用されたが、直後に助成金を受給していたことが分かり、辞任。またこの日発売の週刊文春で、身内への不適切な資金還流疑惑が報じられ、報道陣から質問攻めに遭うのを避けたともいえる。

 前出の関係者は「石原氏が近未来に来たのは、山崎氏から会長にしてもらえるというので、ホイホイと入ってきた。落選したら、あとは知らないとばかりに後輩の面倒も見ない」と、薄情な人間性が垣間見えると指摘する。派閥としては顧問のポストを打診しているが、石原氏は返事を保留しているという。

 さらに石原氏の弟・宏高衆院議員(57)も先月、「次の選挙が大事だ」と派閥を退会した。派閥内では「派閥存続の危機は間違いないが、石原兄弟がいなくなって都会的なイメージは消える。地方創生に力を入れる素朴な声が、地方にも届きやすくなるのではないか」との声もある。

 派閥復権へ向け、〝脱・石原〟が皮肉にもプラスになるかもしれない。

東京スポーツ

7758チバQ:2021/12/17(金) 09:50:24
https://news.yahoo.co.jp/articles/3acee9eb2fb998fe9ed0fc85ca5491b5ae1b4155
「最初の関門」首相、統計書き換えに低姿勢を貫く理由 攻め手欠く野党
12/17(金) 9:46配信

西日本新聞
岸田首相=10月31日

 国土交通省の建設受注統計書き換え問題を巡り、岸田文雄首相は先手対応の危機管理に腐心している。16日、首相は問題を検証する第三者委員会の設置を表明した。一方、経済政策の信頼性を揺るがしかねない不祥事にもかかわらず、丁寧な答弁姿勢の首相を前に、野党は攻め手を欠いている。

「つまらないプリンス」が会見で見せた「らしくない」顔

 「しっかり経緯や原因を検証し、1カ月以内にしっかりまとめるように、私から指示を出した」。16日の参院予算委員会で、首相は力を込めた。

 前日の国会では、野党から第三者委の設置を求められた際には言及を避けていたが、この日は「聞く力」とばかりに設置を表明。野党の追及の芽を摘んだ。

 首相が低姿勢な背景には、景気対策の裏付けとなる2021年度補正予算案の審議に影響を与えかねないとの懸念がある。

 「誤ったデータを基に、補正予算も作られているのではないか」と追及されると、首相は「(問題の統計は)予算には使っていない。引き続き、審議をお願いしたい」と述べた。

 二重計上は2013年度から実態より過大になっており、国交省がデータを書き換えていた時期のほとんどは安倍政権時代と重なる。「『負の遺産』を乗り越えることができるかどうかが、首相の最初の関門だ」(政府関係者)。

 今回の問題は、書き換えの動機、始まった経緯、国内総生産(GDP)に与えた影響などは分からず、統計法に抵触する恐れもある不祥事だが、野党の追及はいまひとつ迫力を欠く。

 この日、統計問題を大きく取り上げた野党議員は2人だけ。ほかはこの問題にほとんど触れなかった。

 「間違いなく不適切」「大変遺憾」「再発防止を行う」…。こうした首相の低姿勢な答弁が、野党の追及や批判をかわす結果となっている。

 3年前の厚生労働省の「毎月勤労統計調査」の不正問題で野党は、当初予算案の組み替えまで攻勢を掛けたが、安倍政権を追い込みきれなかった。

 立憲民主党は、従来の「対決路線」から「提案路線」への転換を掲げており、追及が鈍くなっているとの見方も。野党幹部は「野党の役割を忘れてしまっている。何がしたいのか、分からない」と嘆く。

 (古川幸太郎、郷達也)

7759チバQ:2021/12/17(金) 09:51:27
https://news.yahoo.co.jp/articles/5d3116af1b87f85f6ecac9bc1614a4e6cfea16a0
安倍元首相が森友裁判、桜を見る会、アベノマスクなど岸田政権の対応にピリピリ「政局を仕掛けるかも」〈dot.〉
12/17(金) 9:22配信
AERA dot.
安倍元首相と岸田首相

学校法人「森友学園」をめぐる公文書の改ざんを苦に自殺した近畿財務局の職員、赤木俊夫さん(当時54)の妻が、財務省などを相手どり起こしていた裁判が12月15日に突然、終結した。


 この裁判で妻の雅子さんは、国などに対し、あわせて1億1千万円の損害賠償を求めて提訴。だが、国が請求を全面的に受け入れる「認諾」で裁判を終結させると主張したため、裁判は森友問題の真相究明がされることなく、終わることになったのだ。佐川宣寿元理財局長の裁判は継続される。

これまで「赤木ファイル」の有無など全面的に雅子さん側と争ってきた国。今後は財務省幹部や裁判所の対応次第では麻生太郎元財務相の証人尋問などが想定されていた。

国の豹変ぶりに対し、雅子さんは「なぜ、夫が改ざんしなければならなかったのか、それを知ろうとした裁判。このような形で裁判が終わるのは、悔しい」と心境を語った。

 鈴木俊一財務相は「赤木俊夫さんに改めて哀悼の誠をささげる。ご遺族にも心よりおわび申し上げる」と謝罪。裁判の中で「国の責任は明らかとなった」と「認諾」について説明した。

  森友学園問題が注目された発端は、安倍晋三元首相と妻、昭恵夫人の関与だ。安倍氏にとって森友学園・加計学園問題と、公設秘書が有罪となった「桜を見る会」問題は今もアキレス腱だ。

 岸田文雄首相は前日の14日に「認諾」という報告を受けたという。自民党の閣僚経験者がこう話す。

「国が赤木さん側の請求を全て飲むことで、裁判が終わり騒がれなくなる。一番、ホッとするのは安倍氏夫妻です。しかし、これが岸田首相からの安倍氏へのクリスマスプレゼントかといえば、まったくの逆。岸田首相はメンツを立てながらも、揺さぶっているんじゃないですか」

 12月14日の衆院での国会論戦では立憲民主党の岡田克也議員が岸田首相に「桜を見る会」について問いただした。岸田首相は「長年の慣行の中で行われてきましたが、招待者が多数になり、招待の基準があいまい。それが、国民の皆さんからも大変、厳しい批判となった。2度と起こしてはならない。少なくとも、私の内閣において『桜を見る会』は開催しません」と表明。ただ、「廃止」までは踏み込まなかった。

7760チバQ:2021/12/17(金) 09:51:48
 また、新型コロナウイルス感染拡大で安倍元首相が国民に配布したが、不評だった「アベノマスク」問題も国会でやり玉に上がった。今年3月末で8200万枚、金額にして115億円が倉庫で「不良在庫」となり、年間の保管代は6億円にも上ることがわかったのだ。

 立憲民主党の逢坂誠二代表代行が追及すると、「反省すべき点がある。しっかりと検証する」と岸田首相は述べた。

 安倍政権時代の「負の遺産」が表になるたびに「反省」を口にした岸田首相。今の地位に岸田首相が上りつめたのは、自民党最大派閥である安倍派(清和会)が支援したからだが、最近は両者の間で「すきま風が吹いている」という。安倍派に所属する国会議員がこう話す。

「安倍氏は冬季北京五輪で米国に続いて外交的ボイコットに同調することを躊躇している岸田首相にイライラしているようだ。もともと、安倍氏は外交などで岸田首相が思い通りに動いてくれると思って総裁選で支持した。それが北京五輪の外交的ボイコット、アベノマスクなど違う対応をするので余計にピリピリし、機嫌が悪いと聞いている」

 安倍氏自身も安倍派の会合で「中国の人権状況に鑑みて、日本は政治的な姿勢や、メッセージを出すべきではないか」と岸田首相に決断を促すような発言をしている。

 そして9月の総裁選で推した高市早苗政調会長を女性初の首相にしたいという野望をあきらめていないという。

「安倍さんは『最後まで高市さんを総裁選で推せばよかった』『党三役には皆、安倍派で取るべきだった』と愚痴っていると聞きます。岸田政権に対し、『経済成長戦略がない。分配するものがないのにどうするの』と不満を漏らしている。そのうち政局を仕掛けるかもしれない」(前出の安倍派議員)

 AERAdot.で報じているように、国勢調査の結果で次の衆院選で小選挙区の大きな区割り変更「10増10減」となる方向だ。安倍氏の地元、山口4区は林芳正外相の地盤、山口3区とほぼ一つになる「合区」のような形になる。

7761チバQ:2021/12/17(金) 09:52:02
 すでに2度、首相の座についた安倍氏か、岸田派重鎮で首相候補の林氏か、どちらが小選挙区を取るのか、永田町最大の関心事だ。

「党内では安倍氏が後進に道を譲って比例に回るべきという意見が結構あります。次の首相を目指す、林氏は小選挙区から出馬するべきという声は強まっている。安倍氏は比例に祭り上げられると、政権への影響力がなくなってしまうとセンシティブになっている。それゆえ、岸田首相の動きを警戒している。また、最近、菅義偉前首相に『派閥を作れば』と呼びかけ、首相包囲網をより強化しようと動いているようです」(前出の閣僚経験者)

 20年以上、自民党政務調査会の調査役を務めた政治評論家の田村重信さんはこう話す。

「森友学園、桜を見る会は安倍氏にとっては、いつも喉元に引っかかる小骨のようになっている。岸田首相が2つの問題と認めるような答弁をしたことには安倍氏はカチンときていると聞きます。ただ岸田首相も安倍氏が官邸にまで面会に来るのは、さすがにうんざりのようだ。自民党の中では、定数の改正後、『山口3区は林氏だ、もう安倍氏の時代じゃない』という声が多い。安倍氏は流れが決まる前にと積極的に発言して、世論を背景に小選挙区は譲らないと早々に反撃体制を敷いている。しばらく岸田首相と安倍氏の神経戦は続くんじゃないか」

(AERAdot.編集部 今西憲之)

7762チバQ:2021/12/17(金) 09:53:28
https://news.yahoo.co.jp/articles/d7e13f573c63cdea23656062112f4178f6f05aad
堀内ワクチン担当相、不安定な答弁 政権のアキレスけんになる恐れ
12/16(木) 21:50
毎日新聞
参院予算委員会で立憲民主党の木戸口英司氏の質問に答えるため事務方と言葉を交わす堀内詔子ワクチン担当相(左から2人目)=国会内で2021年12月16日午前11時40分、竹内幹撮影

 堀内詔子ワクチン担当相(56)が、今国会で不安定な答弁を続けている。16日の参院予算委員会でも新型コロナウイルスワクチンの3回目接種を巡る答弁があいまいで、野党のさらなる追及を受けて「立ち往生」した。岸田文雄首相が期待の若手として起用した堀内氏だが、政権のアキレスけんになる恐れもある。

【デルタ株は「最強」と呼ばれたが…変異株一覧】

 「迅速な情報提供により、自治体に混乱が生じないように関係省庁や自治体と緊密に連携して取り組んでいく」。堀内氏は16日の参院予算委で、来年1月以降のワクチンの配分量と配送スケジュールをただした立憲民主党議員の質問に対し、かみ合わない答弁をした。委員会室は一時騒然となり、野党理事が答弁をやり直すよう要求。見かねた後藤茂之厚生労働相が代わりに答弁に立つと、野党からは「堀内大臣に聞いている」などとヤジが飛んだ。

 堀内氏の不安定な答弁が注目されるようになったのは2021年度補正予算案の実質審議が始まった13日。衆院予算委で来年1月に自治体に配送するモデルナ社製ワクチン量を「1700万回」と答えるべきところを「1万7000回」と読み間違えた。野党は「職務が頭に入っていない。首相はなぜ堀内氏を大臣にしたのか」と批判する。

 堀内氏は10月の岸田内閣発足に伴い、衆院当選3回(当時)で抜てきされ、初入閣した。答弁に不慣れなのは否めず、前任の河野太郎ワクチン担当相の国会議事録などを調べ、生かそうとしているという。記者会見後に「あの答えで良かったかな」と周囲に確かめることも多い。堀内氏周辺は「いい人で、勉強も熱心にしている」と擁護する。

 堀内氏が兼務する五輪担当相は内閣法などで来年3月末までの設置と決まっている。野党は来春で堀内氏が閣内を去る可能性もあるとみて「いなくなる大臣にワクチン業務を担当させるのか」と問題視している。オミクロン株の拡大によって3回目接種の重要性が増す中、答弁が安定しなければ、岸田政権のワクチン行政への本気度が疑われかねない。【李舜、藤渕志保】

7763チバQ:2021/12/17(金) 09:55:41
https://news.yahoo.co.jp/articles/97853f941d27a0ac81fefca5d4e2043fb03d21f0
石原派、森山派として再出発 他派閥との連携も模索
12/16(木) 18:37配信

産経新聞
自民党石原派(近未来政治研究会)のパーティを終えて、ぶら下り取材に応じる森山裕総務会長代行(中央)ら=16日午後、東京都港区のホテルオークラ(松井英幸撮影)

自民党石原派(近未来政治研究会、7人)は16日、東京都内のホテルでパーティーを開いた。派閥を率いてきた石原伸晃元幹事長が10月の衆院選で落選して辞任し、空席となっていた派閥会長には同日付で森山裕前国対委員長が就任した。

「政策集団としての歴史を考えながら、7人が力を合わせ、頑張りたい」

森山氏はパーティーで、新会長としての意気込みを語った。森山派は憲法改正や地方創生、財政規律をテーマに政策提言をまとめ、再建を期す。事務総長は坂本哲志元地方創生担当相が務める。

近未来政治研究会は平成10年に山崎拓元副総裁が創設。最盛期は42人が所属したが、24年に石原氏が会長就任後、退会者が相次ぎ規模は縮小した。先の衆院選では石原氏や会長代行の野田毅元自治相ら3人が落選し、11月に石原氏の弟の宏高衆院議員も退会した。

派閥関係者をめぐるトラブルも相次いだ。山崎氏は先の衆院選で立憲民主党の辻元清美氏を応援し、自民党から1年間の党員資格停止処分を受けた。石原氏は岸田文雄政権の内閣官房参与に起用されたが、自身が代表を務める党支部が新型コロナウイルス対策の雇用調整助成金を受給していたことが発覚し、辞任した。

森山氏は今後、派閥の結束を深めつつ、政策や考えの近い菅義偉前首相や二階俊博元幹事長らの派閥や議員グループと連携し、存在感を高めていくとみられる。森山氏はパーティー後、記者団に「特定の派閥を考えているわけではないが、政策によって連携していくこともある。われわれの政策と近い人に首相になってもらうことは大事だ」と語った。



◇おことわり 自民党石原派が森山裕前国対委員長を新会長に決定しましたので、今後は呼称を「森山派」とします。

7764チバQ:2021/12/17(金) 10:02:27
https://news.yahoo.co.jp/articles/aca3d55f87b8bc83f05957edbd7921d36b34eec1
内閣官房参与、問われる在り方 野党「お友達人事」自民「政権の鬼門」
12/16(木) 10:52配信

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北海道新聞
不祥事・失言で辞任、1年で4人
現在の内閣官房参与

 首相に専門的立場から助言などを行う内閣官房参与の在り方が問われている。自らが代表を務める政治団体の雇用調整助成金受給が問題視された自民党の石原伸晃元幹事長を含め、この1年で不祥事や失言による辞任が4人に上っているからだ。落選議員や首相と関係が近いブレーンに肩書を与えるためのポストに陥っているとの指摘もある。

落選後に就任した元議員や不祥事での辞任

 内閣官房参与は1987年、官邸機能の強化を目的に設けられた。定員はなく安倍晋三政権などでは最大15人が任命された。官邸などに出勤すれば勤務時間にかかわらず日当2万6400円が支給される。

 石原氏以外の3人の辞任は、鶏卵大手からの現金受領疑惑が浮上した西川公也元農林水産相、新型コロナウイルス感染拡大を「さざ波」と表現した高橋洋一嘉悦大教授、ゴルフレッスンを無料で受けたと報じられた元内閣官房東京五輪・パラリンピック推進本部事務局長の平田竹男氏。いずれも菅義偉政権下で、問題が発覚した。

 どのような人が登用されるのか。大別すると《1》特定分野の専門家《2》官僚OB《3》落選議員―が目立つ。

 落選議員で登用されたのは、岸田文雄首相の盟友として知られ10月の衆院選で敗れた石原氏のほか、安倍氏も西川氏や、親友とされる荒井広幸元参院議員を参与に迎え入れた。

 石原氏の人事について野党は「お友達人事、上級国民という言葉も飛び交っている」(立憲民主党の小川淳也政調会長)と批判。自民党の閣僚経験者は「落選議員用のポストになってしまい、政権の鬼門にもなっている」と危惧する。

7765チバQ:2021/12/19(日) 18:41:59
https://news.yahoo.co.jp/articles/b1ccae601b9608b6452c1e4b3ead631c52a12e28
岸田首相 長期政権への焦点は「離す力」 安倍色排除が生き残る道
12/19(日) 5:30配信

スポニチアネックス
首相を取り巻く相関図

 ◇激動2021 政治社会(3)

 10月に新政権を発足させた岸田文雄首相。安定した政権運営のために屋台骨となっているのが、最大派閥の安倍派だ。会長の安倍晋三元首相自ら「背骨」と称するが、これ以上「数の力」で存在感を増していけば、首相がもくろむ長期政権はかすむ。影響力をそぐために麻生太郎副総裁との盟友関係にくさびを打ち込むような布石も見え隠れしており、「聞く力」ならぬ「離す力」が来年以降の大きな焦点になりそうだ。

 今月6日、都内で開かれた安倍派の政治資金パーティーに姿を見せた首相。約2000人が集まって安倍氏の会長就任を祝った盛大な会の壇上、こうあいさつした。「(安倍派に)新規入会者が続出している。宏池会(岸田派)にも少しお裾分けいただけないか」。安倍派は党内最大の95人に対し、岸田派は42人。新たなるキングメーカーが同じ壇上で「日本政治の背骨を担ってきた派閥の会長として職責を尽くす」と意気軒高だったのに比べて、首相の言葉には第5派閥の悲哀がにじんだ。

 新型コロナウイルス対策の後手批判で短命に終わった菅政権の苦い経験から、首相は先手の対応で長期政権をもくろむ。いち早く名乗りを上げた総裁選で、二階俊博幹事長(当時)交代を念頭にした党改革案で“二階切り”。政策面でもオミクロン株の脅威に備えて、全世界からの入国禁止措置で「先手の岸田」をアピールした。

 ところが、邦人が一時帰国できなくなるなど現場は混乱。他の政策でもドタバタが相次いだ。18歳以下への10万円相当の給付方法で迷走。衆院選で落選した飲み仲間の石原伸晃元幹事長を内閣官房参与に任命も、コロナ助成金受給が引き金になってわずか1週間で辞任に追い込まれた。

 それでも「当面は安泰」と政界関係者。その理由は安倍、麻生両氏の存在だ。党内No・1、2の安倍、麻生両派は合わせて150人規模で、同関係者は「首相は総裁選、衆院選と続いた今年は2人を一体として味方に引き入れることに腐心した」と解説した。

 その一方、“操り人形化”を避けるように党執行部・閣僚人事では安倍色を排除。こうした文脈から、麻生派と同数の茂木派を率いる茂木敏充幹事長との距離も縮めていると永田町では映り、「岸田派、麻生派、茂木派の3派連合で安倍氏の影響力を弱めることが、生き残るウルトラC」とささやかれている。

 しかし、これには情勢を読み切る高度な政局観が必要。永田町関係者は「動きが察知された時点で安倍氏につぶされる。麻生氏が盟友を裏切り安倍氏包囲網に乗ることもない」と疑問を投げかける。

 分水嶺(れい)と目されるのは来夏の参院選。自民党関係者は「ここを乗り切れば長期政権が視野に入る」とした上で「安倍氏という足かせのないオリジナルの政権基盤を築こうとシフトしていくだろう」と指摘。具体的な動きとして「安倍、麻生両氏の間の距離を広げることを画策していく」と見立てる。

 2人の盟友関係にくさびを打つ方策として上がるキーワードが大宏池会構想だ。同根の岸田、麻生両派に谷垣グループが再結集すれば100人超の一大勢力が生まれるというもの。首相は構想に賛成している麻生氏との面会を重ねている。

 自民党関係者は「宏池会という固まりで考えるとハードルが高い」とし、「実は緩やかな連携の動きは水面下で始まっている」と声を潜めた。政局に弱い「お公家集団」と揶揄(やゆ)されてきた宏池会を率いる首相。政局でも機先を制するために「離す力」を磨く一年になりそうだ。 (特別取材班)

7766チバQ:2021/12/20(月) 14:29:51
https://news.yahoo.co.jp/articles/b1ba774629f9b1928a94673c71cbb912bb36c878
自民茂木氏「いつか応えないと」 ポスト岸田に意欲
12/19(日) 15:22配信

朝日新聞デジタル
記者会見する茂木敏充幹事長=2021年12月14日、東京都の自民党本部

 自民党の茂木敏充幹事長は19日にBSテレ東の番組に出演し、将来、首相の座を目指すかと問われ、「グループの仲間、地元をはじめ多くの支援者が期待をもっていただいているのは確か。いつか応えないといけないとの自覚は持っている」と語った。

 経済産業相、外相など主要閣僚を歴任した茂木氏は「ポスト岸田」の一人と目されている。茂木氏は番組で「政治なのでどう変わるかわからないが、今は党幹事長として岸田政権を全力で支える。これに尽きる」とも述べた。(上地一姫)

朝日新聞社

7767チバQ:2021/12/20(月) 20:01:20
https://news.yahoo.co.jp/articles/135abd68728497043ed30f81c9f5dab532983890
石原宏高氏、宏池会入会へ
12/20(月) 15:58配信

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産経新聞
岸田文雄首相は20日、石原宏高衆院議員と官邸で面会した。石原氏は面会後、記者団に対し、首相が会長を務める自民党岸田派(宏池会)に入会することを明らかにした。

石原氏は「(10月の)衆院選の最終日に(首相に)応援に来てもらい当選することができた。首相が外相時代、私も外務政務官で仕え、首相と兄(の石原伸晃氏)との関係もあるので、宏池会にお世話になることになった」と入会理由を説明した。

石原氏は、森山派(旧石原派、近未来政治研究会)を11月に退会していた。

7768チバQ:2021/12/21(火) 20:30:30
https://news.yahoo.co.jp/articles/f7c74933593595755110cdb0c013589c83a8d6d6
笑顔のシバきあい…岸田首相は「脱アベ政治」で自民党内に流れる不穏な空気
12/21(火) 6:02配信

デイリー新潮
岸田文雄首相、安倍晋三元首相

 内閣支持率が上向く岸田文雄首相が「脱アベ政治」に舵を切り始めている。自民党総裁選で存在感を発揮した安倍晋三元首相は最大派閥のトップとして影響力を誇示するが、岸田首相は安倍政権時代の「看板」をことごとく修正し、一定の距離を置くスタイルに変化させているのだ。政権発足直後は「3Aの操り人形」とも揶揄された岸田首相が汚名返上へ脱皮しようともがいているように映る。


 9月の総裁選で麻生太郎前財務相、甘利明元経済再生相、安倍元首相の「3A」が岸田氏勝利に貢献したことは知られている。その論功行賞で岸田氏は麻生氏を党副総裁に、甘利氏は幹事長に起用したものの、残る安倍氏だけは無役のまま据え置いた。

 その裏側を岸田派議員の一人は「安倍氏は総裁選で高市早苗政調会長を全面支援した。下手をすれば高市氏に敗北していたわけですから、敵陣の大将をそこまで大切にする必要はないでしょう」と解説する。岸田氏は党役員人事や閣僚人事でも、安倍氏が期待した「萩生田光一官房長官、高市幹事長」案を無視。萩生田氏は経済産業相、高市氏は党三役の政調会長に就くことができたものの、安倍氏が率いる「清和政策研究会」(安倍派)からのポストは減ることになった。

 今後の政権運営や来年夏の参院選を見据え、自民党内には首相と安倍氏の間のすきま風を不安視する向きは少なくない。だが、安倍氏からの「禅譲」を期待したものの裏切られた岸田首相の苦い思い出はそう簡単には消えないようだ。11月に安倍政権の看板政策を進めた部署を相次いで廃止したかと思えば、最近は「脱アベ」宣言とも受け取れる言動をこれでもかとばかりに繰り返しているのである。

桜を見る会、アベノマスクを“批判”
「大いに反省すべき点があるし、二度と起こしてはならない」。岸田首相は12月14日の衆院予算委員会で、安倍政権で問題視された政府主催の「桜を見る会」について、「少なくとも、私の内閣において開催することは考えておりません」と断言した。その理由として挙げたのは、招待基準の曖昧さや招待者数が膨れ上がっていたことなどで、いずれも安倍政権時代に国民からの厳しい批判を招いた点だった。

 首相の修正は、安倍氏肝いりの「アベノマスク」にも及ぶ。今年3月末時点で約8200万枚(115億円相当)が未配布のまま倉庫に眠る「アベノマスク」は、安倍政権が新型コロナウイルス対策の一環として国民配布用に調達した布マスクだ。大量の在庫の保管費用が6億円以上に上っていることも問題になっている。岸田首相はこの「失政」を当てこするように、「検証すべき、または反省すべき点があったということは、しっかり受け止めなければならない」と強調する。

 嫌がらせを嫌がらせで返すような両者の関係は本当に大丈夫なのか。自民党担当の全国紙政治部記者が語る。

「そもそもリベラル系の岸田氏と保守系の安倍氏は合わないんですよ。首相退任後、野にいる安倍氏は保守系議員をまとめて対中外交などで『史上最強の評論家』ぶりを発揮していますが、そういうのも岸田首相はうるさく感じているとは思いますよ」

 香港や新疆ウイグル自治区の人権問題などをめぐり、来年2月の北京五輪に政府高官らを派遣しない「外交的ボイコット」。米国や英国などでボイコットの動きが広がる中、岸田政権は「適切な時期にオリンピック、パラリンピックの趣旨、精神、外交上の観点といった諸般の事情を総合的に勘案した上で、国益に照らして自ら判断する」(首相)との立場を崩していない。

7769チバQ:2021/12/21(火) 20:30:51
中国、財政でも…
 真っ向から対立するのは安倍元首相で、12月13日のBS日テレの番組では「中国に対する政治的メッセージは日本がリーダーシップをとるべきだ」と指摘。その上で「時を稼いでどういう利益があるのか。日本は結局、物事を決められないのではないかと思われてはならない」と語り、判断に時間をかけている政権に圧をかけていると受け止められている。

 安倍氏ら保守系議員は、林芳正外相の早期訪中にも「誤ったメッセージになる」と再考するよう求めている。これに対して、福田達夫党総務会長は「国益を守るためにも、関係づくりをしなければならない相手に外相の職務を果たすのは当たり前だ」と反発。岸田氏と総裁選で争った河野太郎党広報本部長も「威勢のいいことを言っておけば良いとの無責任な声が増えているのは、大いに懸念しなければならない」と対中強硬派を強く牽制し、首相陣営と元首相陣営の溝は広がる。

 財政政策をめぐっても両者のスタンスは遠く、首相は党総裁直轄機関として財政規律を重んじる「財政健全化推進本部」(本部長・額賀福志郎元財務相)をスタート。一方の安倍氏は積極財政派が顔を並べる「財政政策検討本部」(本部長・西田昌司参院議員)の最高顧問に就いた。検討本部を自らの下に発足させた高市氏は「財政健全化を強く主張される方々が総裁の周りを固めており、政調会長への風圧は今かなり強い」とこぼすほどである。

 岸田首相の政権運営について、安倍氏は12月1日の日経新聞のインタビューで「政権が代わればそれまでの政権と違うものを期待される。その要請にこたえるのもトップリーダーの役割だ」と理解を示している。だが、宏池会を担当した全国紙政治記者は自民党内の雰囲気が不穏なものになりつつあると証言する。

「表向きは安倍氏も長期政権になってほしいとかにこやかに言っていますが、自分を否定されるような動きに腹の中は面白くないと思いますよ。岸田首相からすれば、憲法改正も、北方領土問題も、北朝鮮による日本人拉致問題も、あれだけ安倍氏は長期政権を担ったのに何一つ解決しなかったではないかとの思いを抱いているのではないでしょうか。積み残された宿題を着実にやっていこうというのに、自分のことを棚に上げて『辞めた後に、評論家みたいに騒がないでくれよ』という感じだと思います」

 宮澤喜一元首相以来30年ぶりに宏池会から誕生した国家の最高権力者と、最大派閥の「数」を背景に政権を操縦したい元首相。権力闘争が日常茶飯事の永田町とはいえ、そのパワーゲームは近年にない壮絶なものとなっている。

小倉健一(おぐら・けんいち)
イトモス研究所所長。1979年生まれ。京都大学経済学部卒。国会議員秘書からプレジデント社入社。プレジデント編集長を経て2021年7月に独立。

デイリー新潮編集部

7770チバQ:2021/12/21(火) 20:31:08
https://news.yahoo.co.jp/articles/7b3a68eee9b168dbdd4bd29fd9867bae7d88ba55
「決める男」にひょう変[岸田流政治]<1>
12/20(月) 5:00配信

読売新聞オンライン
(写真:読売新聞)

 「1年たって駄目なら、その時はすぱっと交代させますから」

 首相の岸田文雄(64)は11月上旬、自民党副総裁の麻生太郎(81)に携帯電話でこう伝え、幹事長に就任した外相の茂木敏充(66)の後任に林芳正(60)を充てる人事にこだわりを見せた。

 当時、林の外相起用には、岸田の後見役である麻生と安倍晋三(67)の両元首相が難色を示していた。林が日中友好議員連盟会長を務めていたことから、「国際社会に間違ったメッセージを与えかねない」との懸念があったためだ。安倍と林は地元山口で父親の代からのライバル関係でもある。

 岸田は、宏池会の先輩で麻生の岳父である元首相・鈴木善幸の例を挙げ、麻生の説得に努めた。鈴木は1981年、派閥から外相に起用した伊東正義を「日米同盟関係」を巡る立場の違いから10か月で交代させた。

 麻生は岸田の粘り腰に、「決断できない男が決められるようになった」と周囲に感慨深げに漏らした。

 首相就任から2か月が過ぎた岸田は、人事などの重大局面で自らの意思を押し通す場面が目立つ。

 衆院選の小選挙区で敗れ、幹事長を辞任した甘利明(72)の後任には茂木の抜てきを実現した。切れ者だけに摩擦を生むこともある茂木について心配する声が上がったが、「他にできる人材はいない」と退けた。

 憲法改正を巡っては、11月19日、憲法改正推進本部を「実現本部」に改組し、その10日前に推進本部長に再任したばかりの衛藤征士郎(80)を事実上、更迭した。岸田は、衛藤が改正に向け、超党派議員連盟の結成に独断で動き、公明党などから反発が起きていたことに「何を勝手なことをやっているんだ」と不快感をあらわにしていた。

 「慎重居士」と評されてきた岸田。ひょう変を最初に見せたのは、先の衆院選を巡る決断だった。

7771チバQ:2021/12/21(火) 20:31:39
https://news.yahoo.co.jp/articles/67cb7abb8a952a7a6745c01a9cb0f866f7956231
アベノマスク、年度内めどに廃棄へ 岸田首相「財政効率化の観点」
12/21(火) 20:12配信

朝日新聞デジタル
臨時国会が閉会し、会見する岸田文雄首相=2021年12月21日午後7時38分、首相官邸、上田幸一撮影

 岸田文雄首相は21日夜、首相官邸で記者会見し、新型コロナウイルス対策として政府が調達した「アベノマスク」を含む布マスクが大量に保管されている問題について、「ご希望の方に配布し、有効活用を図った上で年度内を目途に廃棄を行うよう指示をした」と述べた。

 首相は「政府が布製マスクを全国民に配布するとしたことで、その後、マスクの製造流通が回復し、今ではマスクの不足に対する心配は完全に払拭(ふっしょく)されるなど、所期の目的は達成された」と説明。その上で「財政資金効率化の観点から」として、希望者に配布した上で廃棄をするように指示したという。

 布マスクは昨年4月、店頭などでのマスク不足を受け、当時の安倍晋三首相が全世帯に配布すると表明。介護施設向けなどと合わせて計約2億9千万枚を調達したが、厚生労働省によると10月末時点で8130万枚が在庫として保管されている。会計検査院の調査で、保管費などが昨年度末時点で約6億円に上っていた。

朝日新聞社

7772チバQ:2021/12/21(火) 20:36:05
https://www.asahi.com/articles/ASPDP3C5RPDNUTFL00L.html
「こども家庭庁」23年度創設、閣議決定 調整難航分野は文科省に
久永隆一2021年12月21日 10時20分
 政府は21日、「こども家庭庁」の2023年度創設を含む子ども政策の基本方針を閣議決定した。幼稚園分野やいじめ問題は、引き続き文部科学省が担当し、こども家庭庁が連携して対応する。年明けの通常国会に関連法案を提出する。

 こども家庭庁は首相の直属機関で、内閣府の外局にする。専任大臣を置き、他省庁の大臣に改善を促す「勧告権」を持つ。厚生労働省や内閣府が担当する保育所、児童手当、児童虐待防止対策といった福祉中心の分野が移される。一方、幼稚園や義務教育といった分野は調整が難航したため、文科省に残される。

 幼稚園の教育や、保育所の保育の内容について基準を定めた要領や指針は、こども家庭庁と文科省が共同でつくる。どの施設でも共通の教育・保育が受けられることをめざす。いじめ問題に関しては、重大事案について両省庁が情報を共有し、一体的な対策を取る。

 新省庁の構想は、縦割りの弊害をなくし、政策に一元的に取り組む「こども庁」として菅前政権時代に浮上。その後、岸田政権となり、政府と与党が協議して「こども家庭庁」に名称が変更された。(久永隆一)

7773名無しさん:2021/12/21(火) 22:05:46
https://news.goo.ne.jp/article/yomiuri/politics/20211220-567-OYT1T50243.html不満あらわの高市氏「本当に悔しい」…中国非難決議見送り、茂木幹事長「タイミング良くない」
2021/12/21 07:03読売新聞

不満あらわの高市氏「本当に悔しい」…中国非難決議見送り、茂木幹事長「タイミング良くない」

自民党本部 【読売新聞社】

(読売新聞)

 自民党が中国政府による人権侵害を非難する決議の今国会での採択を見送ったことに対し、党内の保守派議員から不満が続出している。

 安倍元首相は20日発売の月刊誌「Hanada」で、採択について「このままにしておいてはならないので、自民党でも意思を明確にしていく必要がある」との考えを示した。

 採択見送りの理由について茂木幹事長は、北京冬季五輪・パラリンピックに政府関係者を派遣するかどうかの政府判断に影響を与えかねないことを指摘し、「タイミングが良くない」と説明した。だが、茂木氏に採択を申し入れて受け入れられなかった高市政調会長は「本当に悔しい」と不満をあらわにしている。

 梶山弘志幹事長代行は20日の記者会見で、「適切な方法とタイミングで、機会を見てしっかりと(決議採択を)やっていく」と述べ、党内の理解を求めた。

https://news.goo.ne.jp/article/sankei/politics/sankei-_politics_situation_AZB7WG2LTJN5DA5OZBVJZCEYYU.html対中決議、再び見送り 自民、公明に熱意なく
2021/12/20 20:58産経新聞

対中決議、再び見送り 自民、公明に熱意なく

茂木敏充幹事長(矢島康弘撮影)

(産経新聞)

中国政府による新疆(しんきょう))ウイグル自治区などでの人権侵害行為を非難する国会決議は、今国会でも採択が見送られることが20日、確実になった。先の通常国会と同様、自民、公明両党が党内手続きを進めなかったためだ。超党派を含む複数の議連が決議を求めて活動したが、自民、公明には、党として今国会での採択に対する熱意はなかった。

「タイミングの問題だ」

自民の茂木敏充幹事長は17日、決議を求めて党本部を訪れた古屋圭司政調会長代行らに対し、北京冬季五輪の「外交的ボイコット」をめぐる政府の対応表明を決議に先行させるべきだとの考えを示した。古屋氏らは「決議と外交的ボイコットは全く違う問題」と食い下がったが、茂木氏は首を縦に振らなかった。

ただ、茂木氏も当初は今国会での決議採択に否定的ではなかったという。古屋氏は今月初旬、複数の議連で作成した決議原案を茂木氏に示し、公明と調整を進めることに了解を得た。岸田文雄首相(党総裁)も14日に古屋氏らに、今国会での決議採択について「いいのでは」と容認する考えを示していたという。

対中批判に慎重な公明も10月の衆院選で初めて中国の人権状況への懸念を公約に盛り込み、姿勢に変化の兆しがあった。立憲民主党や国民民主党、日本維新の会などは今国会での決議を求めており、採択に向けた環境は整いつつあった。

古屋氏は公明の歩み寄りに期待し、14日、公明幹部に対応を求めた。これに対し、公明幹部は決議案の名称から「非難」を省き、中国当局による人権侵害を非難し即時停止を求めた部分を人権状況の説明責任を求める内容に変更するよう要請した。公明幹部はその場で、事前に用意していた修文案を示したという。

対中非難の意味合いを薄め、決議を骨抜きにする修正だが、古屋氏は「政治は少しでも前に進めることが大事」として受け入れた。

だが、与党関係者によると、この修正後の決議案は古屋氏らが茂木氏と面会した17日までに公明の石井啓一幹事長まで報告が上がっていなかったという。

「公明執行部はどんな決議でもやる気はなかったのだろう。古屋氏側が到底受け入れられないような修正を求めたが予想外に丸のみされ、公然と反対する理由がなくなった。公明の窮状を茂木氏が忖度(そんたく)(そんたく)して、泥をかぶったのではないか」

決議を目指した保守系ベテランはこう語った上で、再度の決議見送りについて「海外からの批判は確実だろう」と話した。(奥原慎平)

7774チバQ:2021/12/22(水) 09:36:27
https://news.yahoo.co.jp/articles/044bcf383ca7767ccf469c96305092f1ad396966
岸田首相が安倍派パーティーで「安倍総理」と精一杯持ち上げた事情
12/22(水) 7:15配信

NEWSポストセブン
岸田文雄・首相の思惑とは…(時事通信フォト)

 政界には前首相でも元首相であっても、面と向かっては「総理」と呼ぶ不文律があるが、現職総理が元首相を「安倍総理」と呼ぶのは異例だ。

【写真】目の前には透明なコロナ感染対策のプレート、両手を広げ話をする安倍晋三氏

 そんな珍事が起きたのは2021年12月6日に開かれた安倍派の政治資金パーティーだった。来賓として挨拶に立った岸田文雄・首相が挨拶の中でこう語ったのだ。

「先日私は英国のグラスゴーで行なわれた気候変動に関する国際会議に出席をさせていただきました。その際に多くの首脳が、安倍総理は元気にしてるかと、皆さん口々に声をかけてくださったわけです。

 そしてある首脳はですね、『シンゾーは自分の国の国政選挙で6連勝してる。選挙の秘訣を知っている。自分はその秘訣を教えてもらったんだ』という話をしていました。私はまだその秘訣を聞いてはいないんですが(会場笑)、ぜひ安倍総理には、この参議院選挙に向けても貴重なご指導をいただきたい」

 この日のパーティーは安倍氏が自民党最大派閥「清和政策研究会」(旧細田派)の会長に就任したお披露目を兼ねていた。岸田氏も挨拶の冒頭では「安倍会長」と呼んでいたが、そのくだりから「安倍総理」と呼び名が変わり、若い政治部記者たちも驚いた様子だった。

 岸田氏は安倍長期政権下で5年近く外相を務め、安倍氏を「総理」と呼んで仕えてきた。そうした長年の呼び方が思わず口を突いて出たのか、それともあえて“総理”と持ち上げたい別の思惑があったのだろうか。政治評論家・有馬晴海氏はこう読む。

「自民党には現職総理は原則として派閥のパーティーには出席しないという慣例がある。それでも岸田氏があえて出席したのは、総裁選で応援してもらった御礼でしょう。現職総理が『安倍総理』と呼んだのは違和感があるが、敬意を表したのではないか。

 岸田氏と安倍氏の間は最近あまりしっくりいっていないと見られている。岸田首相は安倍氏に近い甘利明・前幹事長が失脚すると後任に茂木敏充氏を起用し、外相に安倍氏のライバルの林芳正氏を据えるなど、ちょっとずつ安倍離れを進め、岸田色に変えつつある。

 しかし、安倍氏は最大派閥の領袖で、タカ派の強固な支持基盤もついているから、逆襲を食らうとろくなことがない。だからこそ、本人の前では『安倍総理』と精一杯持ち上げてみせた。夫が浮気をしているときに限って、奥さんに高いお土産を買って帰って機嫌を取ろうとするのと同じ心理じゃないか」

 だが、夫婦関係では、夫が珍しくお土産を買ってきたことで、逆に浮気がバレることはよくある。

 自分を「総理」と呼んだ岸田首相のお追従に、安倍氏が「こいつ怪しい」と感じないとも限らない。

※週刊ポスト2022年1月1・7日号

7775チバQ:2021/12/22(水) 14:05:08
https://news.yahoo.co.jp/articles/01a175338ec89467511d558b8877cc817a0b8f05
自民・河村氏、副総裁特別補佐に
12/22(水) 11:03配信
時事通信
河村建夫元衆院議員

 自民党は、河村建夫元衆院議員を副総裁特別補佐に起用する方針を固めた。

 党関係者が22日、明らかにした。河村氏は麻生太郎副総裁と近く、麻生政権の官房長官を務めた。

7776チバQ:2021/12/23(木) 19:44:31
https://news.goo.ne.jp/article/dailyshincho/politics/dailyshincho-808782.html
岸田総理の側近・木原誠二官房副長官の“隠し子”疑惑 直撃に「ちゃんと育てる」
2021/12/23 05:56デイリー新潮

岸田総理の側近・木原誠二官房副長官の“隠し子”疑惑 直撃に「ちゃんと育てる」

木原誠二氏

(デイリー新潮)

 その日、彼はなぜ七五三の記念写真に納まったのか。そもそも、この母娘とはどんな関係なのか。岸田文雄総理の最側近として頭角を現す「官房副長官」。彼に浮上した「愛人」、そして、「隠し子」疑惑を追うと、若き剛腕政治家の知られざる一面が露わになって――。

 ***

 晴天に恵まれた12月4日土曜の午後3時頃――。

 神奈川県横浜市内の神社には、“七五三詣で”に訪れた3人連れの姿があった。

 可愛らしい晴れ着に身を包んだ少女を伴って境内を歩む男女。女性は白い上品な着物をまとい、男性は濃紺のスーツに深紅のネクタイ姿である。浅黒く焼けた肌に頑健な体格の男性が時折、少女に優しげなまなざしを向ける。まさに頼りがいのある“父親”といった風情だ。

 神社の記念館での祈祷を終えると、帯同したカメラマンに促されて三人はマスクを外し、体を寄せ合いながら記念写真に納まった。その様子を遠目に見ていた参拝客からは、こんな声が漏れる。

「誰だっけ、あの赤いネクタイの人……。どこかで見覚えがあるんだけど」

 それは勘違いではなかろう。10月上旬に岸田政権が発足して以降、赤いネクタイを締めたこの男性は、メディアでひと際クローズアップされてきたからだ。

 木原誠二氏、51歳。

 少女の笑顔を引き出そうと、カメラマンがこう語りかけたときのこと。

「パパのこと好きかな?」

「うーんと、パパ、だいっきらい!」

 少女の口から飛び出した無邪気なひと言に、男女は苦笑いを浮かべる。それでも険悪な雰囲気に陥らないのは、“家族”関係が良好である何よりの証拠だと思えるのだが……。この不可思議なひとコマの謎を解きほぐす前に、まずは木原氏の人となりを紹介したい。

官邸ナンバー3の実力者
 岸田総理が領袖(りょうしゅう)を務める宏池会に所属し、現在は官邸ナンバー3の官房副長官の要職にある。永田町を取材すると、彼に対する評価の高さがよく分かる。曰く、岸田総理を操る官邸の軍師、宏池会が誇る次世代の総理候補。なかには「もはや“木原内閣”」なんてやや大仰な声も。

 その華々しい経歴も彼の存在感を際立たせる。

 名門・武蔵中学、高校を経て東大法学部へと進み、卒業後は大蔵省(当時)に入省。言わずと知れた出世コースである主計局にも身を置いたが、小泉政権下の2005年に行われた郵政選挙で政界に転じた。

 民主党が大勝した09年に落選するも、東京20区で勝利を重ね、先の総選挙では5選目を飾っている。政治家としてこれ以上のキャリアはなかなか望めまい。

 政治部デスクによれば、

「岸田総理が決選投票で河野太郎さんを下した先の総裁選はもちろん、菅前総理に敗れた昨年の総裁選でも木原さんが政策の取りまとめを任されている。“成長と分配”の好循環を生み出す“新しい資本主義”というスローガンも木原さんが中心になって練り上げたもの。岸田総理の総裁選公約は木原さんが“主筆”と言っても過言ではありません」

 官房副長官に就任すると、大蔵省OBの官僚ネットワークを駆使しながら岸田総理を支え、官邸の“スポークスマン”として記者会見はもちろん、テレビ番組への出演も相次いでいる。

「岸田総理は開成高校の後輩に当たる嶋田隆・元経産次官を総理秘書官に登用しましたが、政策面で頼りにしているのは、むしろ木原さん。さらに、人事に関する相談役も担っている。岸田総理があまりに彼を重用するので、宏池会内からも怨嗟の声が上がるほど。ある宏池会関係者が木原さんに、政策についてはもっと派閥内で揉むべきではないかと伝えたところ、“会長(岸田総理)から派閥のメンバーに謝れと言うんですか”と言下に否定されてしまったそうです」(同)

7777チバQ:2021/12/23(木) 19:44:49
降ってわいた「愛人」「隠し子」疑惑
 目下、飛ぶ鳥を落とす勢いの木原氏。だが、そんな彼を巡って、官房副長官就任前後からさまざまな怪情報が飛び交っていたのも事実だ。そのなかに、ある女性に関する噂があった。

 木原氏を知る関係者が打ち明けるには、

「木原さんは既婚者でお子さんもいます。しかし、彼には長年にわたって“愛人”と噂されてきた女性がいるんです。政策通で知られる木原さんは、その一方で夜遊びでも名を馳せる、バリバリ働いて豪快に遊ぶタイプ。愛人とされる女性はかつて銀座の有名クラブで働いていた元ホステスで、奥さんと結婚する前からの付き合い。現在、彼女はシングルマザーなのですが、そのお嬢さんが木原さんの“隠し子”じゃないかと囁かれています」

 政権の舵取りを任される木原氏に降って湧いた「愛人」と「隠し子」疑惑。

 本誌(「週刊新潮」)は他にも複数の情報を得て彼の動向を追った。その結果、冒頭の“七五三”を目撃することとなったのである。

 ここでタネを明かしてしまうと、着物姿の女性は木原氏の妻ではなく、先の関係者が言及した40代のシングルマザー・上橋涼子さん(仮名)。彼を“パパ”と呼ぶ少女は、その娘の環奈ちゃん(仮名)だった。

 ちなみに、木原氏は「オミクロン株」の水際対策や、18歳以下の子どもを対象とした10万円の給付といった難題への対応に奔走しており、12月6日には臨時国会の召集を控えていた。そんな激務の合間を縫って、彼はこの母子との時間を楽しんでいたことになる。

ホテルにチェックイン
 改めて、冒頭の場面に話を戻そう。

 撮影を終えた三人は上橋さんが所有するアウディで神社を後にする。ハンドルを握るのは木原氏だ。車は横浜のみなとみらいへと向かい、複合商業施設内の写真スタジオへ。環奈ちゃんが私服に着替える間に、木原氏がレジで会計を済ませる。そして、一行はマクドナルドでテイクアウトをして駐車場に停めた車に戻った。

 運転席でハンバーガーやポテトを頬張る木原氏。環奈ちゃんから飲みかけのジュースを渡されると、当然のようにストローに口をつけた。まもなく、木原氏が運転する車は横浜を離れ、東京・竹芝のホテル、インターコンチネンタル 東京ベイに到着。フロントでチェックインの手続きをしたのも、やはり木原氏だった。

 そして三人はエレベーターで、宿泊者しか立ち入れない19階のエグゼクティブフロアに向かう。午後8時過ぎ、ロビーへ戻ったときには、木原氏はラフなインナーにジャケット姿、上橋さんも着物から洋服に着替えていた。その後、ホテル内の鉄板焼きレストランで七五三祝いの夕食をとると、再び19階へ。エレベーターホールに向かう途中、木原氏の右手は環奈ちゃんの左手を握りしめていた。

 三人の様子は誰が見ても実の親子そのもの。仕事を理由に子どもの行事をサボる父親が珍しくないことを考えれば、木原氏の“家族サービス”“イクメン”ぶりには頭が下がるばかりだ。それを二つの家庭で実践しているとなれば尚更である。

「プライベートなことなので」
 そこで本誌記者は、上橋さん母子との関係について確認するため、木原氏を都内の自宅前で直撃した。

 記者が冒頭の七五三の写真を示しながら、「こちらは上橋涼子さんですよね?」と話しかけると、木原氏は表情を変えることなく「はい」と頷いた。

 記者が質問を続ける。 

――こちらは環奈ちゃん?

「はい」

――七五三の場面だと思うのですが。

「はいはい。で、すいません。これはプライベートなことなので。どなたにもご迷惑はおかけしていなくて。こちらの家族も……」

――木原さんのご家族もご存知なんですか?

「はい、もちろんです。で、私、ちゃんと育てるということでやっております。何の法律も犯しておりませんので……」

――奥様と同時期に上橋さんとも交際されていた?

「いえ、そんなことはないはずです。それは聞いて頂ければ分かります。また、あの、事務所でお答えいたします」

 木原氏はそう言い残してハイヤーに乗り込んだ。

 つまり、木原氏は上橋さん母子について、自身の家族も公認の関係であると語り、その上で環奈ちゃんを「ちゃんと育てる」と明言したわけである。

 続いて本誌は、上橋さんにも取材を試みた。

 すると、彼女は意外な言葉を口にしたのだ。

7778チバQ:2021/12/23(木) 19:45:21
単なる友達と言うが……
「違いますよ、木原さんとの子どもじゃないです。うちの子には父親がいないので、七五三のお祝いをするに当たって木原さんに来てほしいってお願いしました。木原さんにはよく頼みごとをするんですよ。政治家さんはコネクションがあって、割り込めるじゃないですか。七五三のときも明治神宮の予約をお願いしたんですけど、結局は取れなくて。ただ、横浜の神社は大丈夫みたいと伝えたら、予定が空いてるから付き合おうか、と。娘がパパと呼んでいた? 普段はジジイって呼んでますけどね」

 それでは、木原氏とはどんな関係なのか。

「うーん、友だちかな。銀座で働いていたのでお客様の人脈があって。私がひとりで子育てしているのを可哀想に思ってくれるオジサマたちがいるんですね。木原さんもそのひとりというか。でも、木原さんから金銭は一切もらっていません。私も仕事をしているし、足りないときは別の方にお願いしています。私が勝手に好意を持っていたことはありましたが、いまの奥様と結婚する予定だと言われて諦めました。奥様も、私のところに来ていることは知ってるはずです。よくは思ってないでしょうけど」

 単なる“友だちのオジサマ”を娘の七五三に呼び出し、記念写真まで撮影するというのはさすがに無理があるまいか。しかも、相手は現政権を支える超多忙な官房副長官である。さらに、赤の他人の母子とホテルにチェックインしたとなれば、当然ながら“別の問題”が生じてしまう。「チェックインはしていません。ご飯をご馳走になっただけです」と言い張る上橋さんに、本誌がエグゼクティブフロアに向かう三人の姿を確認したと告げたところ、

「いえ、行ってないです。うふふ(笑)」

 と答えるのみだった。

 その後、本誌が改めて送付した質問状に対し、木原氏の代理人弁護士から回答書が届いた。書面には、上橋さんの発言と歩調を合わせるかのように、新たな主張が記されていた。

〈懐かれておりました〉
 書面では、〈木原議員と上橋さんとは、木原議員が結婚する以前からの旧知の間柄〉としつつ、〈木原議員と環奈ちゃんとの間には親子関係はありません〉とつづられる。他方、木原氏は〈環奈ちゃんに父親あるいはお爺ちゃんのように懐かれておりました〉とも。

 続けて、〈10月末、上橋さんから木原議員に対し〉、ある病と診断されたとの話があり、「今年中に、環奈に七五三をやってやりたい」と言われたことで、〈上橋さん所有のアウディに同乗して同行し、七五三を祝った次第です〉。

 実は、上橋さんは先ほどの取材で、治療のための病院も木原氏に紹介してもらったと説明している。

 10月末は、総選挙の終盤戦に当たる時期だ。そんなタイミングで、彼女のために仲介の労を執ったのだから、どれほど親身になっていたかが分かる。

 また、木原氏側はホテルを訪れたことは認めたものの、〈上橋さんと環奈ちゃんの二人は、深夜アウディで帰宅し〉たとする。本誌は、三人で宿泊したのではないかと質したのだが、あくまでも宿泊は認めず、その代わり母娘が〈翌朝、忘れ物を取りにホテルに一旦戻られました〉と仰るのである。

 本誌は木原氏の妻にも電話で、愛人とされる上橋さんと、娘のことを尋ねた。

「あぁ、はい。その方のことは知ってますよ。ただ、(木原氏と)その方とのお子さんじゃないと思いますけど、ね……」

 その直後、妻のそばにいたのであろう、電話口の声が木原氏に代わった。

「ちゃんと育てる」の真意は
 彼が改めて答えるには、

「彼女とは交際したこともなくて、本当に友人なんです。才能豊かな方で、それで非常に親しくなったといいますか、同じ仲間内グループの友人としてお付き合いをしてきました。それは下世話な意味での男女の関係とは違うんです」

7779チバQ:2021/12/23(木) 19:45:40

 とはいえ、環奈ちゃんにはパパと呼ばれていたが、

「ふざけてパパと呼ぶときもありますよ。でも、ジイジとかクソジジイと言われることもありますから」

 すると、環奈ちゃんを“ちゃんと育てる”とはどういう意味だったのか。

「あの子にはお父さんがいないので、仲間のみんなが不憫に思っていろいろと世話を焼いてきました。私が“育てる”と言ったのも、彼女に万一のことがあったら仲間内で子どもの面倒を見るという意味なんです。また、彼女に頼まれて明治神宮に電話して七五三の予約を試みたのは事実ですが、結果的に予約は取れませんでした。病院については確かに紹介しました。私のコネクションで、いい先生を紹介できたので。ただ、順番を割り込ませることなどはできません」

 赤の他人にそこまで尽くす姿勢は驚嘆に値するが、

「友だちに頼まれたらやるでしょう? うまく伝わらないかもしれませんが、大学の友人から“息子の結婚式であの会場を取りたいんだけど”と相談されたら、分かった、少し聞いてみるよ、と。それが政治家の仕事ですし、人間として必要なことだと思っています」

「週刊新潮」2021年12月23日号 掲載

7780チバQ:2021/12/23(木) 20:27:59
https://news.goo.ne.jp/article/mainichi/politics/mainichi-20211222k0000m010414000c.html
安倍・麻生・茂木3氏が会談 自民3大派閥会長、都内料理店で
2021/12/22 22:33毎日新聞

安倍・麻生・茂木3氏が会談 自民3大派閥会長、都内料理店で

自民党の安倍晋三元首相、麻生太郎副総裁との会食を終えて麻生氏を見送る茂木敏充幹事長(右奥)=東京都台東区で2021年12月22日、堀和彦撮影

(毎日新聞)

 自民党の安倍晋三元首相と麻生太郎副総裁、茂木敏充幹事長は22日、東京都内の日本料理店で会談した。3氏は党内3大派閥の会長を務めており、3派が結束して岸田文雄首相を支えていくことなどを確認したとみられる。【堀和彦】

7781チバQ:2021/12/24(金) 14:05:53
https://news.yahoo.co.jp/articles/3d917b08926f39b0e038a8ae0adaae704a0d8010
自民、主流・非主流くっきり 各派領袖ら2グループで会合
12/24(金) 7:07配信

時事通信
安倍晋三元首相との面会後、記者団の質問に答える岸田文雄首相(右端)=23日午後、首相官邸

 自民党の派閥領袖(りょうしゅう)らが年の瀬の夜、二つのグループに分かれてほぼ同時刻に会合を開き、主流派と非主流派の構図を鮮明にした。


 安倍、麻生、茂木の3派会長は政権内で影響力を強めたいとの思惑がある。これに対し、岸田文雄首相と一定の距離を置く二階、森山両派の幹部と菅義偉前首相は今後も連携していく方針を確認した。「ポスト岸田」も念頭に双方が駆け引きを展開する可能性がある。

 安倍晋三元首相、麻生太郎副総裁、茂木敏充幹事長は22日夜、東京・雷門の鳥料理店で会食した。この店は茂木氏ご用達で、安倍氏を首相在任中にほぼ毎年招いていた。茂木派関係者は「3派が岸田首相をしっかり支える」と強調した。

 安倍派は党内最大の95人を擁し、麻生、茂木両派は各53人の第2派閥。3派の所属国会議員は計201人で、岸田派を加えると党内の約3分の2に達する。

 首相は23日、3会長への配慮を示した。公務の合間を縫ってまず党本部に向かい、麻生、茂木両氏と参院選をめぐり協議。さらに安倍氏を衆院議員会館の事務所に訪ねた。安倍氏とは、前夜の3派会合や北京冬季五輪への対応が話題となった。首相は安倍氏との面会について、記者団に「年末のごあいさつだ。難しい話はない。心配しなくても大丈夫だ」と語った。

 首相は岸田派例会にも顔を出し、結束を呼び掛けた。例会では石原宏高衆院議員の入会が決まり、同派は43人となった。

 一方、22日夜は「3派会合」と同じ時間帯、東京・赤坂のふぐ料理店に菅氏、森山派会長の森山裕前国対委員長、二階派幹部の林幹雄、武田良太両衆院議員と、石破茂元幹事長の5人が集まった。出席者の一人はこの枠組みの会合を「定期的に開く」と明らかにした。

 二階派は岸田政権で党4役ポストを得られず「冷遇」された状態。森山派はわずか7人で、石破氏は派閥を解消したばかりだ。菅氏を中心とした無派閥議員らによるグループ結成が取り沙汰される中、「『反岸田』の新勢力ができるのでは」(安倍派関係者)と予想する向きもある。

7782チバQ:2021/12/24(金) 14:07:22
https://news.yahoo.co.jp/articles/848ea8ddb0be8209342b7cabd9dd957809922978
自民党内バトル 麻生副総裁が仕掛ける「高市早苗氏封じ込め戦略」
12/24(金) 11:15配信

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NEWSポストセブン
未だ健在の麻生太郎・副総理(共同通信社)

 12月21日、臨時国会が閉会した。政府は24日に2022年の予算案の閣議決定を経てこの一年を締めくくる。通常この時期は、各省が財務省に内示された原案に対して、要求が通らなかった項目の復活を求める復活折衝が山場となる。しかし今回は波乱要因がなく、内閣支持率も上昇傾向にあり、岸田内閣は滑り出し上々の恰好だ。

【写真】思い通りにいかない高市早苗・政調会長。笑顔で麻生太郎・副総理に耳打ちをする岸田文雄・首相も

 そんな岸田政権のなかでもとりわけ調子が良いのが麻生太郎・副総裁である。麻生番記者が語る。

「政権が代わり財務大臣を離れたことで、少しは暇になるのかなと考えていましたが、復活折衝を前に官僚や族議員の来客は後を絶ちません。大臣時代より忙しいんじゃないでしょうか」

 麻生氏の現在の肩書は、名誉職的な位置づけの自民党副総裁に過ぎない。しかし、安倍・菅両内閣で約9年間に渡り財務大臣としてアベノミクスをはじめとする経済財政政策の舵取りを担っただけにその影響力は健在で、岸田文雄・首相の後見役として党内外に睨みを利かせる存在である。

 臨時国会を前にした11月22日、麻生氏は茂木敏充・幹事長を伴い、岸田首相、松野博一・官房長官と4人で会食した。「政府と自民党の間で適切に意思疎通を図りたい」(松野官房長官)とする首相官邸の求めに応じたものだ。茂木氏と同じ党三役である高市早苗・政調会長と福田達夫・総務会長が呼ばれなかったことから、岸田政権運営における茂木氏とその後ろ盾とも言える麻生氏の存在をより際立たせる会食となった。それに対し抵抗勢力とも言える存在が、高市氏である。前出・麻生番記者が語る。

「政府と党との調整、党務の要は茂木さんですが、安倍さん(晋三・元首相)を後ろ盾にする高市さんは、総裁選の決選投票に勝ち進みポスト岸田は自分だ、との思いが強い。そのため茂木さんの意向を無視して独断で物事を進めるきらいがあります」

 象徴的なのが、自民党政務調査会の中に置かれた「財政政策検討本部」の発足(11月29日)だ。同本部には積極財政派が多く顔を並べ、高市氏は安倍氏を最高顧問に迎えた。財務省がこだわる財政健全化に向けたプライマリーバランスの黒字化目標の棚上げを狙ったものであるが、これは茂木幹事長の顔に泥を塗るものであり、しかも現在財務大臣を務める鈴木俊一氏は、麻生氏の義弟である。麻生氏からすれば、庭先を高市氏に荒らされたことになる。

 それに対し、麻生氏はさっそく動いた。12月7日、自らが主導して党総裁直属の「財政健全化推進本部」を立ち上げ最高顧問に収まった。さらに会長には、茂木氏が旧竹下派「平成研究会」の会長に着任する前の会長だった額賀福志郎・元財務相を招いた。政調より格上の総裁直属組織を被せ、高市氏動きを封じたわけだ。

 今臨時国会で高市氏は、岸田首相の意向に反し、中国政府の人権抑圧に抗議する国会決議案の提出に強い意欲を示していた。しかし結果は断念にすることになり、高市氏は17日の記者会見で「茂木氏の署名がないと国会に出せない。大変悔しい」と、怒りの矛先を茂木幹事長に向けた。さらに年明け2月開催には北京五輪が控えており、安倍・高市両氏を中心とする党内の対中強硬派は「外交的ボイコット」はもとより、批判決議案の提出を岸田首相と茂木氏に迫ると見られ、なお火種はくすぶっている。

もっとも、岸田、麻生両派に茂木派を加えた主流3派は150人に迫る。高市氏が頼みとする「清和会」(安倍派)の人数は95人だが、派内に岸田支持派を抱えており、けっして一枚岩ではない。岸田首相、茂木氏、そしてその後ろ盾となっている麻生氏への権力集中は、政治力学的にもはっきり見て取れよう。

 たとえ傀儡政権と呼ばれようとも、麻生氏が握る手綱を離さなければ、少なくとも来夏の参院選まで岸田政権は安泰である。

◆ジャーナリスト・藤本順一の政治コラム「永田町ワイドショー」

7783チバQ:2021/12/26(日) 13:46:03
https://news.goo.ne.jp/article/47news_reporters/politics/47news_reporters-20211224180733.html
「脱安倍」鮮明に、「意外と政局巧者」岸田首相の深謀 アベノマスク廃棄指示、「10増10減」見直し否定…
2021/12/26 10:0047リポーターズ

「脱安倍」鮮明に、「意外と政局巧者」岸田首相の深謀 アベノマスク廃棄指示、「10増10減」見直し否定…

「脱安倍」鮮明に、「意外と政局巧者」岸田首相の深謀 アベノマスク廃棄指示、「10増10減」見直し否定…

(47リポーターズ)

 「財政資金効率化の観点から、布製マスクの政府の在庫について、ご希望の方に配布し、有効活用を図った上で、年度内をめどに廃棄するよう指示をいたしました」。岸田文雄首相は21日、臨時国会後の記者会見で、新型コロナウイルス対策として安倍晋三元首相が配布した「アベノマスク」の在庫約8200万枚について、保管を続ければ税金の無駄遣いになるとして、来春までに全て処分する考えを明らかにした。

 会見を聞いて、少なからぬ人が驚きを感じたのではないか。首相が「脱安倍」を進めようとする姿勢を随所に見せたからだ。森友学園を巡る財務省決裁文書改ざんに関しては「私自身も真摯に向き合い、説明責任を果たすべく努力しなければならない」と改めて指摘し、安倍氏を当てこすった。耳目を引いたのは、衆院定数「10増10減」への見解だ。今回の区割り変更に対しては、安倍氏の地元・山口県で選挙区が1減になるなど、全国で影響が出るとして自民党内で異論が噴出している。しかし、首相は「審議会の勧告に基づく区割り改定法案を粛々と国会に提出するというのが現行法に基づく対応だ」と突き放したのだ。(共同通信=内田恭司)

 ▽安倍氏の「負の遺産」を有効利用

 なぜ岸田首相は、ここまで「脱安倍」を鮮明にしているのか。

 9月の自民党総裁選で首相は、決選投票で安倍氏が首相支持に回ったこともあって勝利したのは間違いない。だが、昨年9月の総裁選では、首相は安倍氏の支援を期待していたにもかかわらず、安倍氏が菅義偉前首相を推したことではしごを外され、惨敗を喫した。今年の総裁選でも、安倍氏は高市早苗政調会長を担いで「敵対」した。

 首相にしてみれば、そもそも配慮する義理などないのだ。だが、首相は安倍氏を不快にさせる必要もないのに、「安倍離れ」を見せつけるような言動を続けている。先の臨時国会で「桜を見る会」の在り方に「大いに反省すべき点があった」とし、自分の内閣では「開催しない」と言い切ったばかりでもある。

 首相の心情と狙いについて、岸田派のベテラン議員は「内閣支持率が上がるからと、ドライにやっている」と解説する。「世論調査を基にしている。森友でも桜でも、ほとんどが安倍氏に批判的だ。首相はその反対をやっているだけ」なのだという。

 来夏の参院選を見据え、世論の声をよく聞いた上で「脱安倍」を実践しているというわけだ。政権浮揚と求心力アップのために「安倍氏の『負の遺産』を有効利用している」とも言える。首相は「意外と政局巧者」という評の通りだ。

7784チバQ:2021/12/26(日) 13:46:23
 ▽安保、改憲、皇位継承では配慮

 とはいえ首相は安倍氏と対立しているわけではない。安全保障分野では安倍氏の路線を継承し、日米同盟強化を最重要視。2021年度補正予算で防衛費を7700億円も計上し、年度予算の総額で国内総生産(GDP)比1%を超えた。安倍氏が進めようとした「敵基地攻撃能力」の保持については、来年度から具体的議論に入る。

 安倍氏の宿願である憲法改正についても、党の憲法改正推進本部を「実現本部」に改組して本気度を見せつけた。皇位継承問題では、政府の議論は女性・女系天皇には踏み込まずに「旧宮家の男系男子が養子として皇籍復帰する」方向で進んでいきそうだ。

 安保、改憲、皇位継承の3分野では安倍氏に配慮し、その意向に沿っているとも言える。だが、この点についても視点を変えると、違う岸田像が見えてくる。永田町では「自身のレガシーにしようとしている」と見る向きがもっぱらなのだ。

 改憲は国の形を変え、皇室典範改正は天皇制の形を変えることになる。いずれも岸田政権で実現すれば、歴史に名を残すのは間違いない。

 安保でも、単に安倍氏追随ではない姿が浮かんでくる。日米関係では安倍氏の影響力が今でも強い。首相としては、バイデン大統領と強固な信頼関係を築き、日米関係も自身で主導していきたいと考えるだろう。そのためには、米国が求める防衛力増強と抑止力向上を進めることが、在日米国大使館を振り向かせる一番の方策になる。

 安倍氏が「台湾有事」を声高に叫び、中国が日本の保守層への警戒を強めるほど、首相にとっては有利な展開になるとも言える。「だからこそ対話が必要だ」と訴えやすくなるからだ。北京五輪開会式への自身の参加はないと明言したが、福田康夫元首相や二階俊博元幹事長が、事実上の特使として訪中することはあり得る。

 首相は、「親中派」とみなされて動きにくい林芳正外相に代わり、岸田派の長老格である金子原二郎農相に11月下旬、中国の孔鉉佑駐日大使と会談させた。元長崎県知事として独自のパイプを持ち、08年には当時の習近平国家副主席と会談している。

 さらに、二階派中堅議員によると、金子氏に続いて「福田、二階両氏もそろって孔氏と会談した」という。

 習国家主席は「新時代にふさわしい中日関係を構築する」との方針を示している。首相は、この方針の下で日本を「新中華秩序」に組み込もうとする中国と対峙すべく、バイデン氏と早急に対中戦略をすり合わせ、信頼関係を醸成したい考えだ。

 そうすれば外交・安保の分野でも安倍氏の出番はなくなってくる。

 ▽岸田首相の真価問われる2022年

 だが、岸田首相は狙い通りに「脱安倍」を図ることができるのか。今は先手のコロナ対策が評価されて高い内閣支持率を維持しているが、18歳以下への10万円給付では方針が二転三転し、国会で野党から追及を受けた。

 首相は得意の「聞く力」で「柔軟に対応した結果」とするが、この先も同じことが繰り返されるようだと、首相への信頼は低下し、政権基盤が揺らがないとも限らない。

 安倍氏も巻き返す。「ポスト岸田」を茂木敏充幹事長と見定め、「岸田・茂木ライン」にくさびを打とうとしているようだ。22日夜には東京都内の日本料理店で麻生太郎副総裁、茂木氏と会談し、3人の結束を確認した。いまや首相の相談相手になり、安倍氏とのすきま風も指摘される麻生氏への「注文」の意味合いもあっただろう。

 同じ日に別の日本料理店では、菅氏と石破茂元幹事長、二階氏側近の林幹雄前幹事長代理、武田良太前総務相、森山裕総務会長代行が会談し、やはり結束を確認した。5人がこのまま非主流派に甘んじ続けるわけはない。

 首相は来年1月からの通常国会を無事に乗り切り、夏の参院選で勝利することができるのか。首相の力量と真価がまさに問われる2022年となる。

7785チバQ:2021/12/26(日) 14:48:07
https://www.sankei.com/article/20211202-DY4G5JJ5X5JQJLPJGIMXE5ATS4/
派閥化なら勢力減も…谷垣グループ、ジレンマに苦悩
2021/12/2 22:31
原川 貴郎
自民党の谷垣禎一元幹事長が特別顧問を務める谷垣グループ(有隣会)に派閥化の動きが改めて浮上している。結束を強める狙いがあるが、反対するメンバーの退会が相次ぐ可能性があり、幹部は対応を決めかねている。

有隣会は平成24年、谷垣氏らが旧古賀派(現岸田派)を脱会し、立ち上げた政策グループ。「徳不孤 必有隣(徳は孤ならず 必ず隣有り)」との論語の一節から名付けた。

他の派閥との掛け持ちを認め、現在は共同で代表世話人を務める中谷元・首相補佐官と遠藤利明選対委員長を中心に運営している。谷垣氏が29年に政界引退後、結束力の強化が課題となっており、派閥化が何度も検討されてきた。

有隣会は先の自民党総裁選で、当初グループとして岸田文雄首相を支持する方針を示したが、最終的には自主投票となった。この際、「結束を強めるべきだ」として派閥化案が再浮上したという。

先の衆院選後、自民党に入党した柿沢未途衆院議員らが加わり、メンバーは30人近くに増えた。ただ、他派や菅義偉前首相に近い無派閥議員グループ「ガネーシャの会」などとの重複参加が10人以上いる。


ある掛け持ちの参加者は11月末、有隣会の幹部に「(派閥化したら)辞めます」と明言した。「もともと派閥にしないのが谷垣さんの考えだ」と反対するメンバーもいる。結束強化のために派閥化すれば勢力衰退を招くジレンマに、グループ幹部は苦悩を深めている。(原川貴郎)

7786チバQ:2021/12/26(日) 21:46:45
https://news.goo.ne.jp/article/sankei/politics/sankei-_politics_situation_3NC4B5T73VMNRJBPRZYFB5MCQQ.html変容した自民派閥 「領袖を首相に」は1派のみ
2021/12/26 17:21産経新聞

10月末の衆院選後、自民党6派閥のうち3派閥が代替わりした。最大派閥の旧細田派はすでに首相を経験した安倍晋三氏が会長に就いて安倍派(94人)になり、会長が天下取りを目指す派閥は茂木敏充幹事長が就任した茂木派(53人)だけだ。昔のように領袖(りょうしゅう)を総理・総裁に担ぎ上げるため他派閥と競った派閥の役割は薄れ、勉強会・親睦会の性格が強まっている。

「一致団結してしっかりと岸田文雄政権を支えていく」。12月6日、東京都内のホテル。安倍派発足のお披露目となる同派パーティーで、安倍氏はこう強調した。派内には衆目一致する総裁候補がいない。安倍氏自身の再登板については、月刊誌「Hanada」で「全く考えていない」と語っている。

第6派閥の旧石原派(7人)も16日、パーティーを開いて森山裕前国対委員長が率いる森山派に移行した。森山氏は記者団に「政策集団だから別に総理・総裁を目指すということではない」と明言した。

かつての派閥は、会長が配下の議員に資金とポストを配分する代わりに、議員は会長に忠誠を誓い、宰相に押し上げようと政局を戦った。昭和47年まで長期政権を敷いた佐藤栄作元首相の後継をめぐっては、主要派閥の領袖である「三角大福」(三木武夫、田中角栄、大平正芳、福田赳夫)が激突した。だが、今の会長で総裁候補と目されるのは茂木氏一人である。

派閥の影響力低下は平成8年の選挙制度改革に始まる。中選挙区時代は同一選挙区に各派閥が候補者を擁立し、多額の資金を投入して競った。だが、当選者1人の小選挙区制に移り、候補者選定や資金は党執行部が握る。会長の役目は選挙の応援演説や、閣僚の一部と副大臣・政務官などの人事が主だ。各派の定例会合は、国会・選挙などの情報交換の場になった。

この結果、派閥の統制は弱まった。党内で無派閥議員は2割を占める。昨年には菅義偉前首相が事実上初めての無派閥の総理・総裁となった。菅氏の後継を決める今年9月の総裁選で一致結束して行動できたのは領袖を担いだ岸田派だけだった。(田中一世)

7787チバQ:2021/12/27(月) 11:44:47
https://news.yahoo.co.jp/articles/3922a19240bdfc92231c8529432c7c75252da807
岸田首相「負の遺産」清算急ぐ マスク・森友・桜、安倍氏は不満? 
12/27(月) 7:07配信

時事通信
倉庫に保管されている大量の布マスク=22日、東京近郊

 岸田文雄首相が安倍晋三元首相の時代からの「負の遺産」の清算を急いでいる。

 21日には大量の在庫が問題視されていた「アベノマスク」を含む布製マスクの廃棄を表明。来年の通常国会に向け、野党の追及材料を事前に取り除く狙いがあるとみられる。ただ、最大派閥を率いる安倍氏を刺激しかねずリスクもはらむ。

【写真】政府配布の布マスク「アベノマスク」を投函する郵便局員(2020年5月)

 「布製マスクは希望の方に配布した上で、年度内をめどに廃棄を行うよう指示した」。首相は21日の記者会見の冒頭、アベノマスク一掃の方針を明らかにした。

 新型コロナウイルス禍でマスクが品薄となった昨春以降、安倍政権は全国民に配布するなどとして布製マスク約2億9000万枚を購入。しかし、供給不足が解消し、倉庫に眠る在庫は3月末時点で8272万枚に上った。保管料は2020年度だけで約6億円に達した。

 野党は先の臨時国会で「世紀の愚策のツケ」「在庫を抱え続けるつもりか」と批判し、通常国会でも追及する構えだった。政府関係者によると、発展途上国の援助物資などに活用できないか各省庁が知恵を絞る中、「早く捨てよう」と廃棄を主導したのは首相だった。

 首相は森友学園への国有地売却をめぐる財務省の公文書改ざん問題でもかじを切った。自殺した財務省近畿財務局職員の遺族が真相解明を目指して起こした訴訟をめぐり、国の損害賠償責任を認めて訴訟を終える方針を14日に同省から伝えられると、「それでやってくれ」と了承した。これを受け、同省は翌15日、遺族の賠償請求を「認諾」。訴訟は終結したが、真相究明の機会は失われた。

 安倍氏が後援会関係者を多数招待し「行政私物化」と批判された「桜を見る会」も同様。首相は14日の衆院予算委員会で野党の追及に「大いに反省すべき点がある。私の内閣で開催することは考えていない」と早々に火消しを図った。

 自民党内には、「負の遺産」清算へ動く首相を「安倍氏は快く思っているはずがない」とみる向きもある。関係者によると、首相が布製マスク廃棄を事前に電話で報告した際、安倍氏は「ああ、そう」と言葉少なに答えたという。

 首相は23日、地元・広島特産のカキの薫製オイル漬けを土産に携え、衆院議員会館の事務所に安倍氏を訪問。官邸に戻った際、「年末のあいさつだ」と記者団に説明しつつ、「難しい話はない。心配しなくても大丈夫だ」と意味ありげに語った。

7788チバQ:2021/12/27(月) 21:10:43
https://news.goo.ne.jp/article/sankei/politics/sankei-_politics_policy_MZV3SCR6ZJKHLFTKB7R77K3M7E.html
首相、安倍時代の課題〝決着〟 距離感 政権左右も
2021/12/26 19:12産経新聞

岸田文雄首相が安倍晋三政権時代に批判を浴びた課題の「処理」を進めている。新型コロナウイルス対策として全国民に配布した布製マスクや「桜を見る会」などで、自民党内には、最大派閥を率いる領袖(りょうしゅう)として影響力を持つ安倍氏との距離感を懸念する向きもあるが、首相は外交などで安倍氏の意見を重視する姿勢も見せている。両氏の関係は今後の政権運営を左右する可能性もある。

首相は12月に入ってから、安倍政権時代から積み残されていた案件を矢継ぎ早に処理した。

21日の記者会見では、安倍政権が昨年、全国民や介護施設向けに調達した布製マスクの保管分を希望者に配った上で、余った分は今年度内に廃棄する方針を打ち出した。首相は、当時はマスクの配布で供給不安が解消されたと説明し「所期の目的は達成された」と強調した。布製マスクは「アベノマスク」とも揶揄(やゆ)され、昨年8月から今年3月までの保管料は6億円にも上り、「税金の無駄遣い」との指摘が出ていた。

これに先立つ14日の衆院予算委員会では、歴代首相が主催してきた「桜を見る会」の招待者をめぐり、安倍政権で批判が相次いだことを踏まえ、自身が在任中は開催しないと明言した。

さらに15日には、学校法人「森友学園」をめぐる財務省の決裁文書改竄(かいざん)問題でも国が損害賠償請求を受け入れる決断を下した。首相は翌16日の参院予算委で「できるだけ丁寧に対応しなければならない。真摯(しんし)に説明責任を果たしていかなければいけない」と説明した。

一連の対応に関し、政府関係者は「どの問題がいつの政権のものといった意識は首相にはない」と話すが、党内には、派閥領袖となり、存在感を高める安倍氏との関係を危惧する声もある。

一方、来年2月の北京冬季五輪をめぐっては、首相は政府関係者の派遣を見送ると表明した前日の23日に国会内の安倍氏の事務所を訪問。五輪への対応などについて意見交換した。首相は外交などに関しては安倍氏の意見を受け入れているとみられる。

「首相は今は静かにしているが、だんだんと『我(が)』が出てくるだろう。安倍氏ともバチバチやることになるかもしれない」

麻生派幹部は今後、岸田政権が安定軌道に乗ってきた場合、政権運営をめぐり首相と安倍氏の対立に発展する可能性を予言した。(千田恒弥)

7789とはずがたり:2021/12/27(月) 22:34:24
自民・橋本岳氏と自見英子氏が結婚へ 29日に婚姻届提出
https://mainichi.jp/articles/20211224/k00/00m/010/235000c
毎日新聞 2021/12/24 18:00(最終更新 12/24 22:12) 321文字
橋本岳氏(左)と自見英子氏拡大
橋本岳氏(左)と自見英子氏
 自民党の橋本岳(がく)元副厚生労働相(47)と自見英子(はなこ)元厚労政務官(45)が近く結婚することがわかった。

 複数の関係者によると、橋本、自見両氏は26日、岡山県倉敷市で開かれる橋本氏の後援会の会合で支持者らに結婚を報告する。29日に婚姻届を出すという。日本医師会の横倉義武前会長が仲人を務める。


 橋本氏は衆院岡山4区選出で当選5回。父は橋本龍太郎元首相。自見氏は参院比例代表選出で当選1回。父は自見庄三郎元郵政相。橋本、自見両氏は2020年2月、横浜港に停泊していたクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」で新型コロナウイルスの集団感染が発生した際、副厚労相と厚労政務官として現地で対応に当たった。同年7月に週刊誌で交際が報じられた。

7790チバQ:2021/12/28(火) 13:27:49
https://mainichi.jp/articles/20211221/k00/00m/010/247000c?inb=ys
こども家庭庁、縦割りは変わらない? 勧告権や予算…乏しい実力

毎日新聞 2021/12/21 20:15(最終更新 12/21 20:15) 有料記事 2514文字

 政府は21日、子ども政策を一元的に担う「こども家庭庁」の基本方針を閣議決定した。来年の通常国会に設置法案を提出し、2023年度のできるだけ早い時期に内閣府の外局として発足させたい考えだ。ただ、学校教育や幼稚園の所管は文部科学省に残ったままだ。縦割り行政や財源確保の不安は解消されるのか。【小鍜冶孝志】

「伝家の宝刀」見栄えだけか
 こども家庭庁の創設は、「縦割り行政の打破」を掲げた菅義偉前首相の看板政策の一つだった。前首相は今年4月、「こども庁」(当時)の創設準備を自民党に指示。当初は衆院選の公約との位置づけで、年内の具体化を目指し、今夏から実質的な議論をスタートさせた。しかし、前首相の突然の辞任でいったん失速。岸田文雄首相が政策を引き継いだものの、「縦割り行政」の壁に阻まれ、基本方針の閣議決定は年末ギリギリまでもつれこんだ。

 基本方針では、「子どもの育ちは家庭を基盤としている」との自民党内の意見を踏まえ、直前に名称を「こども家庭庁」に変更した。内閣府の外局として設置し、専任閣僚と長官を配置する。厚生労働省が所管する児童虐待防止や保育所の施設運営、障害児支援分野のほか、内閣府が担う子どもの貧困政策などを移管する。

 しかし、文科省の所管業務は原則、移管せずに残す形になった。…

7791チバQ:2021/12/28(火) 14:45:07
https://news.yahoo.co.jp/articles/9526fb853e452f2ee8a16a90fb26978fec6bfb0a
岸田内閣、新たな首相補佐官と内閣官房参与を発表 元官僚を起用
12/28(火) 13:59配信
朝日新聞デジタル
閣議に臨む岸田文雄首相=2021年12月28日午前10時3分、首相官邸、上田幸一撮影

 政府は28日、元国土交通事務次官の森昌文氏(62)を首相補佐官に起用する人事を閣議決定した。国土強靱(きょうじん)化や科学技術イノベーション政策などを担当する。岸田内閣の首相補佐官は計5人となる。

 また岸田文雄首相は同日、社会保障と人口問題担当の内閣官房参与に元内閣官房まち・ひと・しごと創生本部事務局地方創生総括官の山崎史郎氏(67)を起用する人事を決め、発表した。発令はいずれも来年1月1日付。

 首相補佐官は、首相の指示を受けて重要な政策について首相を補佐する実務担当者で特別職の公務員。定員は5人。内閣官房参与は非常勤の国家公務員で定員はなく、山崎氏は8人目。

朝日新聞社

7792チバQ:2021/12/28(火) 21:27:59
https://news.goo.ne.jp/article/yomiuri/politics/20211227-567-OYT1T50181.html
濃厚接触者の受験「認めず」3日間で撤回、官邸また調整不足…「配慮足りなった」
2021/12/27 23:32読売新聞

濃厚接触者の受験「認めず」3日間で撤回、官邸また調整不足…「配慮足りなった」

岸田首相(左)と末松文科相(27日午後、首相官邸で)=源幸正倫撮影 【読売新聞社】

(読売新聞)

 文部科学省は27日、大学入試を巡り、新型コロナウイルスの変異株「オミクロン株」の濃厚接触者は無症状でも受験を認めないとする指針を3日間で撤回した。岸田内閣の新型コロナ対応では、国際便の新規予約停止要請の撤回に続く軌道修正となった。

 岸田首相は27日、「私から別室受験を含め、できる限り受験機会を確保する方策を検討するよう、昨日、文科相に指示した」と東京都内で記者団に述べ、自らの主導で方針転換に踏み切ったことを強調した。

 政府関係者によると、首相が文科省の指針について報告を受けたのは26日だった。首相は受験生らに不安が広がっているとして、文科省の対応を問題視する報道に危機感を強め、末松文科相に新たな対策を求めた。

 文科省は指針の通知前の段階では、無症状の濃厚接触者について、PCRなどの検査結果が陰性であることなどを条件に、別室で受験を認める対応をとっていた。オミクロン株の濃厚接触者の受験を認めないとする指針をまとめ、各都道府県などに24日に通知したのは、濃厚接触者について、宿泊施設での14日間待機を徹底するよう求める厚生労働省の要請に沿うべきだと判断したためだ。

 首相や松野官房長官には文科省から事前に相談はなく、首相周辺は「受験という人生がかかった一大事に対し、文科省の配慮が足りなかった」と唇をかむ。

 自民党内からは、「首相官邸の調整不足が再び露呈した」(幹部)との批判が出ている。水際対策を巡っても、国土交通省が11月29日、航空会社に日本着の国際便の新規予約停止を要請したものの、「帰国できなくなる」と不安を募らす駐在員らの声が報じられ、やはり3日間で要請を撤回したことがあるためだ。

 自民党の閣僚経験者は「首相は『聞く力』をまた発揮したつもりかもしれないが、政府方針がすぐにひっくり返る事態がこれ以上続けば、内閣全体の信用が損なわれる」と苦言を呈した。

 都内の私立大学を目指す男子浪人生(19)は「別の日の受験となると他の大学や学部の受験予定に影響する。別室でも予定通り受けられる方がありがたい」と話した。

7793チバQ:2021/12/30(木) 22:48:41
https://news.yahoo.co.jp/articles/31786943dc6a9c128709a1e8e3674601cca9aa7c
宏池会系派閥、緩やかに連携 岸田政権支え、安倍派刺激を回避
12/30(木) 7:21配信

時事通信
 岸田政権の誕生を受け、来年は岸田文雄首相が会長を務める岸田派をはじめ、故池田勇人元首相が創設した「宏池会」の流れをくむ派閥・グループの動向に注目が集まりそうだ。

 これらの再結集は「大宏池会」構想と呼ばれるが、現状は政権基盤の安定に向けて緩やかに連携していく考えが主流となっている。

 「私が初当選したのは前回の宏池会政権、宮沢政権が終わった年だ。衆院議員になって28年間かけて総理・総裁派閥に戻ることができた」。首相は23日、今年最後の岸田派会合でこう述べ、「宏池会」への強いこだわりを見せた。

 現在の麻生派(志公会、53人)、岸田派(宏池会、43人)、谷垣グループ(有隣会、約25人)の三つは、池田氏創設の宏池会に源流を持つ。別の道を歩んでいるが、ベテラン議員は「ケミストリー(相性)は合う」と強調する。

 2020年の自民党総裁選で敗れた後、首相は一時、「大宏池会」を模索した。機運は高まらず実現はしなかったが、今年の総裁選の岸田選対では麻生派の甘利明前幹事長が顧問、谷垣グループの遠藤利明選対委員長が本部長を務めるなど、宏池会系の連携が岸田総裁誕生に一役買う形となった。

 ただ、岸田派議員は「派閥の規模はこれぐらいがちょうどいい」と指摘する。理由は、同派ナンバー2の座長を務め、首相候補として期待の声がある林芳正外相の存在だ。この議員は「大きくなれば、派中派として林派ができる」と懸念する。

 麻生派でも河野太郎広報本部長が総裁選出馬を引き続き目指している。同派関係者は「無理に合流させれば河野氏が若手を連れて飛び出す恐れがある」と語る。谷垣グループの遠藤氏も「大宏池会」について「考えていない」と明言している。

 首相サイドにとって、安倍晋三元首相が率いる党内最大派閥、安倍派(94人)の動向も気がかりだ。大宏池会が実現すれば100人超となり、安倍派を抜いて第1派閥になる可能性がある。「安倍派に対抗するなら『大宏池会』しかない」との声もあるが、政権基盤の安定のためには安倍派を刺激するのは得策でないとの判断もある。首相は23日、衆院議員会館の事務所に手土産持参で安倍氏を訪ねるなど配慮を見せている。

 「平時はそれぞれ活動して『いざ鎌倉』がいい。定期的に会合を持とう」。首相に近い谷垣グループのある議員は大宏池会への回帰を訴える岸田派の議員に対してこう諭し、自重するよう促した。

7794チバQ:2021/12/30(木) 22:49:09
https://news.yahoo.co.jp/articles/b66196d18000a0de74ac0a5eab07dd0a2018d57b
特定幹部が権限握り続けぬよう…総裁以外の自民役員「1期1年、連続3期まで」明記へ
12/30(木) 9:03配信

読売新聞オンライン
自民党本部

 自民党は、党改革の一環として党役員の任期制限を党則に明記する方針を固めた。総裁以外の役員の任期について「1期1年、連続3期まで」とする規定を盛り込む方向で、来年3月の党大会で党則改正を正式決定したい考えだ。

(写真:読売新聞)

 複数の党幹部が明らかにした。現在の党則では、党総裁の任期は「連続3期9年まで」となっている。その他の役員の任期は1年だが、再任を制限する規定はない。

 制限の対象となる役員も具体的に指定する方向で調整が進んでいる。幹事長や政調会長ら党四役だけでなく、任命に党総務会での決定が必要となる他の役職を盛り込む案も浮上している。

 党役員の任期制限は、岸田首相(党総裁)が9月の党総裁選で掲げた肝いりの改革だ。特定の幹部が権限を握り続けることを防ぎ、党運営をより開かれたものに刷新する狙いがある。11月から、党改革実行本部(本部長・茂木幹事長)で詳細を検討している。

 実行本部は、党運営や政策に多様な意見を反映するため、女性や若手の積極的な登用も検討している。例えば、党の女性局長や青年局長の任期について、幹事長などとは逆に「原則2年」と長めに設定する案が出ている。一定期間、継続して務めさせることで、地方組織の女性局、青年局との連携を深める狙いがあるとみられる。

 このほか、党運営や国会対応に関する意思決定機関である総務会のメンバーに、女性局長と青年局長を加えることも検討されている。これまでもオブザーバー参加は可能だったが、議決に参加する資格はなかった。

 党運営の透明化に向けて策定を進めている党の「ガバナンスコード」(統治指針)に関しては、有識者を交えた作業部会を年明けに設置し、党大会までに方向性を示したい考えだ。来年1月上旬からは、党員らから党改革に向けた意見を聞くため、インターネットを通じて対話集会などを開催する予定だ。

7795チバQ:2021/12/30(木) 22:50:54
https://news.yahoo.co.jp/articles/2bcd1f1c73061bbd6256936ad3edc4ae0966d054
岸田首相と「ナンバー2」の気になる関係
12/30(木) 10:02配信

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毎日新聞
岸田文雄首相=首相官邸で2021年12月22日、竹内幹撮影

 岸田文雄氏が首相に就任して、はや2カ月が過ぎた。昨年(2020年)9月、菅義偉前首相に自民党総裁選で敗れた頃は「岸田は終わりだ」とささやかれたものだが、1年あまりで、本命視された河野太郎氏を撃破し、自民党総裁・首相の座に就いた。

 自民党名門派閥「宏池会」の首相としては、宮沢喜一氏以来30年ぶりとなるだけに、宏池会再興にボルテージも上がる。1カ月もたたぬうちに総裁選と衆院選を制した岸田氏は今後、政権基盤をどう固めようとするのか注目される。

 ◇岸田政権の行方を左右する林芳正外相

 衆院選でよもやの小選挙区敗北を喫した甘利明幹事長が辞任し、茂木敏充外相が甘利氏の後任の幹事長の座に就き、玉突きで茂木氏の後任外相には林芳正元防衛相が就任した。林氏は先の衆院選で、参院議員を辞職して、山口3区から出馬、同選挙区の河村建夫元官房長官を引退に追いやって初当選したばかりである。

 林氏の外相就任にあたっては安倍晋三元首相や麻生太郎副総裁(元首相)が反対する声を上げていた。林氏は長年、日中友好議員連盟会長を務める名だたる知中派であり、中国との微妙な関係の中での登用への異論だった。

 しかし、岸田氏は林氏の起用にこだわった。岸田氏の心中をよく知る政界関係者は「林さんが外相になって、首相の寝首をかくという見方もあるが、それは違う。重要ポストに就けて責任を持たせた方がいい、という考え方だ」と語った。

 宏池会政権で首相、外相ともに宏池会だった例は3例ある。元祖・池田勇人内閣の小坂善太郎、大平正芳外相、鈴木善幸内閣の伊東正義外相である。この中で特筆したいのは池田―大平関係、鈴木―伊東関係の2例だ。

 大平氏は池田氏が蔵相時代の秘書官出身であり、池田氏の腹心中の腹心と言われた。1960(昭和35)年7月、第1次池田内閣が発足すると、池田氏は大平氏を内閣官房長官に起用。大平氏は池田政治のスローガンである「寛容と忍耐」の演出を主導するなど、内閣の大番頭として力を振るった。

 その池田―大平関係が変質を見せるのは62(同37)年7月に大平氏が外相に就任してからである(この時、大平氏の盟友・田中角栄氏が44歳で蔵相に就任)。この時期は日韓国交正常化に先立つ日韓請求権交渉の最中で、池田氏と大平氏は交渉をめぐり対立するようになる。読売新聞グループ本社代表取締役主筆の渡辺恒雄氏は自らの回顧録「渡辺恒雄回顧録」(中央公論新社刊)に大平氏の声を記している。

7796チバQ:2021/12/30(木) 22:51:09
 その池田―大平関係が変質を見せるのは62(同37)年7月に大平氏が外相に就任してからである(この時、大平氏の盟友・田中角栄氏が44歳で蔵相に就任)。この時期は日韓国交正常化に先立つ日韓請求権交渉の最中で、池田氏と大平氏は交渉をめぐり対立するようになる。読売新聞グループ本社代表取締役主筆の渡辺恒雄氏は自らの回顧録「渡辺恒雄回顧録」(中央公論新社刊)に大平氏の声を記している。

 「池田は私が官房長官のときまでは、非常に信用して何でも相談してくれたんです。しかしいまは私に嫉妬している。私が外務大臣になったから、次の総理候補として私に人気が移る。池田はそれを感じて非常に私を警戒しているんです。あなたがたは池田・大平は一心同体と思われているでしょうが、まったく違う。私が言うのも変ですが、政治家の心理とは恐ろしいものですよ」。

 池田氏が警戒した大平氏の台頭。それは宏池会の秩序を乱しかねないという危機感でもあったのではないか。池田氏の弟分で、大平氏の兄貴分にあたる前尾繁三郎氏(当時・自民党幹事長、後に法相、衆院議長を歴任)の立場が大平氏によって脅かされるという動物的本能でもあった。現に池田内閣が終焉(しゅうえん)を迎え、池田氏が病気で亡くなると、前尾、大平の関係は悪化し、宏池会は池田派を継いだ前尾派から大平派に衣替えすることになる。その結果、前尾の側近だった宮沢氏と大平氏の不仲もクローズアップされるのである。

 鈴木氏と伊東氏の場合。鈴木善幸氏は80(同55)年7月、その前月に急死した大平首相の後任として宏池会3人目の首相に就任した。大平内閣の官房長官、首相臨時代理から鈴木内閣の外相となったのが伊東正義氏だった。

 81(同56)年5月の日米首脳会談時の共同声明の解釈を巡り、首相の鈴木氏と外相の伊東氏が対立する。日米同盟は軍事同盟の性格もあるというのが伊東氏の立場だったが、軍事同盟ではないという鈴木氏と全く食い違いをみせたのである。この混乱で伊東氏は辞任する。背景には大平氏直系の伊東氏と大平氏とは微妙な関係にあった鈴木氏、さらに大平氏と犬猿の仲で、鈴木氏を補佐していた官房長官の宮沢氏との「冷戦」も影響したとみられる。この一件で、鈴木氏は党内の反発を買い、岸信介元首相らが倒閣に動きだし、翌年鈴木氏は政権の座から降りたのである。

 岸田―林関係は現在のところ、良好であり、歩調も合っている。林氏の外相起用に積極的だったのはほかならぬ岸田首相だ。ただ今後の対中国外交の推移いかんでは、首相と外相との間に考えの食い違い、不協和音が出てこないとも限らない。宏池会ナンバー1とナンバー2の共存共栄がいつまではかられるのか、大きな注目点である。

 ◇池田勇人と岸田文雄

 12月14日の衆院予算委員会。岸田首相は、立憲民主党の逢坂誠二代表代行から「目標とする政治家」について聞かれ、宏池会の創設者である池田氏と答えた。岸田首相は「同じ広島県出身であり、地元、政治活動でさまざま参考にしている。一つの大きな目標として挙げている」と語った。

 岸田首相の宏池会に対する思いは深い。宏池会結成は57(同32)年6月だが、首相が生まれたのは同年7月29日である。自分は宏池会と同じ年月生きてきたという感慨があるようである。

7797チバQ:2021/12/30(木) 22:51:21
 それはさておき、岸田首相は池田首相から何を学ぼうとしているのか。それは人事ではないか。岸田首相は就任直後、周囲に「人事が最大の武器だ」と語ったこともある。なにしろ池田首相は人事が実に好きな政治家だった。

 池田内閣は60年7月19日にスタートし、64年11月9日、佐藤栄作内閣が発足するまで約4年4カ月続いた。この間に組閣、内閣改造は7回も行っている。このうち4回は61年7月、62年7月、63年7月、64年7月と毎年7月に内閣の人事を行っている。しかも毎年7月18日が人事の「定例日」だった。

 池田内閣は自民党官僚派の池田、岸、佐藤栄作3派の連合によってできた政権だった。党人派の大野伴睦、河野一郎(河野太郎自民党広報本部長の祖父)、石井光次郎、藤山愛一郎氏らとの闘いに勝ち、政権を手中にした経緯があった。

 しかし、池田氏は政権獲得の恩人たる岸、佐藤両氏(2人は兄弟)べったりではなく、政権が軌道に乗り出すと距離を置くようになる。そして政権スタートの翌年7月、党内実力者を内閣と党に配置する挙党態勢の「実力者内閣」を作った。

 河野一郎農相、佐藤栄作通産相、川島正次郎行政管理庁長官、三木武夫科学技術庁長官、藤山愛一郎経済企画庁長官、大野伴睦自民党副総裁といった顔ぶれ。60年総裁選後、池田体制に失望した河野一郎氏は一時離党、新党結成まで模索するが、61年改造以降は池田内閣を支える大黒柱として、農相、副総理格建設相、64年東京五輪担当相などを歴任していく。長年の盟友だった佐藤栄作氏とはぎくしゃくしても、政権基盤を安定させるのに、ライバルを味方に変えて取り込む池田氏の手法を岸田氏も意識しているようだ。

 岸田首相の最大の関門は来年(2022年)7月の参院選である。過去参院選は政局の温床となり、政権退陣の導火線にもなってきた歴史がある。岸田首相が参院選をクリアした暁にこそ、首相は本格的な挙党態勢の内閣を作ろうとするだろう。そのときの注目点は河野太郎氏や萩生田光一経産相、高市早苗党政調会長らの処遇だ。党内最大派閥「安倍派」の領袖である安倍晋三元首相、岸田首相の後見人でもある麻生太郎副総裁との折り合いをどうつけていくのか、というところだろう。【中川佳昭】

7798チバQ:2022/01/01(土) 16:35:06
https://news.yahoo.co.jp/articles/caf82221eaec09336c0c5673108a1c0dffe94d5f
参院選、長期政権の試金石 岸田首相、コロナ対策で成果目指す 野党、主導権争い激化か
1/1(土) 13:34配信

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時事通信
講演する岸田文雄首相=12月23日、東京都内のホテル

 2022年の政局は、夏の参院選が最大のヤマ場となる。

 岸田文雄首相(自民党総裁)は、新型コロナウイルス対策などで成果を重ねて政治決戦を乗り切り、長期政権への足場固めを狙う。対する野党は、それぞれ立場の違いを抱え、主導権争いが激しくなりそうだ。

 ◇「黄金の3年」
 「『日々これ新たなり』の思いで一日一日真剣に取り組んできた。年が明けるとコロナ対応も新時代の開拓も重要な時期を迎える」。首相は12月28日、記者団にこう強調。参院選について「政治の安定を考えた場合に大切な選挙だ」と指摘し、「参院選に向けて国民の皆さんの理解が得られるよう努力を続けていきたい」と決意を語った。

 政権発足直後の21年10月の衆院解散・総選挙で、自民党は単独で絶対安定多数(261議席)を獲得した。参院選も勝利すれば首相の政権運営は安定軌道に乗り、24年9月の任期満了に伴う党総裁選の再選戦略に弾みがつく。再び解散する場合を除き25年まで大型国政選挙はなく、政局の主導権を確保する「黄金の3年」(党関係者)を手中にできる。

 こうしたシナリオを実現するため、首相は1月17日に召集予定の通常国会で、22年度予算案の年度内成立に全力を挙げるとともに、経済安全保障推進法案やこども家庭庁設置法案など目玉政策の実現を目指す。参院選を控えるため、政権幹部は「150日間の会期は延長はしない」と明言。与野党対決型の法案提出も控える方針だ。

 ◇コロナ・沖縄が関門
 ただ、新型コロナの変異株「オミクロン株」の市中感染が各地で相次ぎ、首相は警戒感を強めている。「第6波」が現実味を帯びれば、世論の批判が強まるのは必至。感染対策と両輪の経済再生にもブレーキがかかり、政権への逆風となる。

 国土交通省による基幹統計の書き換え問題は、第三者委員会の検証結果が1月中旬にまとまる見通し。野党は追及する構えで、通常国会の争点となりそうだ。

 沖縄県では、1月の名護市長選を手始めに、秋の知事選まで続く「選挙イヤー」が本格化する。一連の結果は、米軍普天間飛行場(同県宜野湾市)の名護市辺野古移設の行方に影響を与えるため、与野党とも国政選挙並みに力を注ぐ。

 参院選の前哨戦となる4月の参院石川選挙区補欠選挙も難関だ。これに先立つ3月の石川県知事選は保守分裂となる見通しで、補選にもしこりを残す可能性がある。

 一方、足元の自民党内にも火種がくすぶる。首相が会長を務める岸田派は、党内6派閥の中で第5派閥にとどまる。政権基盤の安定には、上位3派閥の領袖(りょうしゅう)である安倍晋三元首相、麻生太郎副総裁、茂木敏充幹事長との連携がカギを握る。揺らぎが見える公明党との関係構築も課題だ。

7799チバQ:2022/01/01(土) 16:35:23
 ◇共闘で温度差
 野党第1党の立憲民主党は、参院選で「自民1強」の政治状況にくさびを打ち込み、低迷する党勢立て直しにつなげたい考え。焦点は共産党との「野党共闘」の在り方だ。

 両党は先の衆院選で、国民民主党などとも足並みをそろえて213選挙区の候補者を一本化したが、比例代表と合わせた全体では議席を減らした。新たに就任した立民の泉健太代表は、参院選の1人区で共産党との選挙協力を重視しつつも、衆院選で合意した「限定的な閣外協力」は見直す方針。「同じ政権を構成するというメッセージになった」と反省を口にするが、共産党は引き続き順守を求め、着地点は見通せない。

 一方、衆院選で躍進した日本維新の会は、「全国政党」への脱皮を目指し、参院選の複数区で積極擁立に意欲を示す。国民も立民などと距離を置く独自路線を志向している。

7800チバQ:2022/01/02(日) 19:38:17
https://news.goo.ne.jp/article/yomiuri/politics/20211230-567-OYT1T50177.html
自民が連合に「接近」、幹部相次ぎ会談…労組票分散の狙いも
2022/01/02 19:07読売新聞

自民が連合に「接近」、幹部相次ぎ会談…労組票分散の狙いも

読売新聞 【読売新聞社】

(読売新聞)

 自民党が、立憲民主党の最大の支持団体である連合との距離を縮める動きを活発化させている。労働組合の中央組織である連合が重視する雇用政策や賃上げなどに重点的に取り組む考えだ。来夏の参院選を見据えて、労組票を分散させる狙いもありそうだ。

 自民の茂木幹事長は8日、連合の芳野友子会長と党本部で面会し、「初の女性会長なので頑張ってほしい」とエールを送った。連合によると、自民幹部と連合会長の面会は、2代前の古賀伸明氏以来で「7〜8年ぶり」という。芳野氏はこの日、麻生副総裁とも個別に面会した。いずれの面会にも小渕優子組織運動本部長が同席した。

 15日には、塩谷立・党雇用問題調査会長が連合の清水秀行事務局長と会談した。塩谷氏は、岸田内閣が成長と分配を重視していることを強調し、連合の要望に寄り添う姿勢を強調した。

 連合との窓口役は、自民党組織運動本部内の労政局が務めているが、最近は党幹部による積極的な動きが目立つ。党ベテランは「連合を重視しているという考えの表れだろう」と解説する。

 10月に会長に就任した芳野氏は、立民と共産党との選挙協力を一貫して批判し、選挙区調整は立民と国民民主両党で行うよう求めている。共産との共闘により「連合票の行き場がなくなった」との見方も示しており、自民党幹部は「立民と共産の共闘が続く限り、労組票は分散され、結果的に国政選では自民に有利に働く」と分析する。

 9月には、選挙区に自動車工場などを抱える自民議員の有志が議員連盟「自動車立地議員の会」(代表世話人・片山さつき参院議員)を設立した。共産と距離がある民間企業系労組のうち、特に与党寄りとされる自動車関係の労組を引き込む思惑があるとみられる。

 先の衆院選では、トヨタ自動車グループの労組が加盟する「全トヨタ労働組合連合会」が、政策実現のために与党と連携する方針に転じ、野党系の組織内候補を擁立しなかった。

 立民側は「連合が完全に与党支持になることはあり得ない」(幹部)と静観する構えだが、自民党内には「労組票を少しでも多く切り崩すべきだ」との意見があり、今後も立民への揺さぶりを強めたい考えだ。

7801チバQ:2022/01/03(月) 23:47:00
1857: チバQ :2022/01/03(月) 23:46:02
https://news.yahoo.co.jp/articles/5cae067bd7f926f29142970f7ec16381ce408191
日中、正常化50年の正念場 米と連携強化で対抗 22年外交展望
1/3(月) 13:35配信

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時事通信
取材に応じる岸田文雄首相=2021年12月28日、首相官邸

 2022年の日本外交は、9月に国交正常化50年の節目を迎える中国とどのように向き合うかが最大の課題だ。

 岸田文雄首相は「安定的関係」の構築を掲げるものの、東・南シナ海での中国の軍事活動は活発化の一途。米国やオーストラリアなど同志国との連携強化で対抗する構えだが、日中関係の決定的な悪化は避けたい考えで、難しいかじ取りを迫られる。

 ◇祝賀ムード乏しく
 沖縄県・尖閣諸島周辺での中国公船による領海侵入は常態化。昨年は中国軍とロシア軍の共同行動まで目立ち、台湾有事の可能性も取り沙汰される。保守系を中心に増す対中強硬論を政府は無視できない。

 「民主主義、法の支配、人権といった普遍的な価値に基づき、言うべきことはしっかり言う」。首相は昨年12月下旬の記者会見で、対中外交についてこう語った。

 懸案だった北京冬季五輪・パラリンピックの「外交ボイコット」をめぐり、首相は米英などと足並みをそろえ、政府代表団の派遣見送りを決めた。ただ、最大の貿易相手国である中国の存在は大きく、新疆ウイグル自治区や香港の人権問題を前面に出すことは控えた。両国関係をいかに制御していくか、腐心が続く。

 習近平国家主席の国賓来日は延期されたまま。米中対立の収束が見えない中、中国が日米間にくさびを打ち込もうと、国交50年を機として日本側に働き掛けを強める展開も想定される。

 日本側に祝賀ムードは乏しい。政府関係者は「記念式典を開くかどうか何も決まっていない」と明かす。

 ◇先送りの首相訪米
 首相はバイデン米大統領と早期に会談し、結束を内外にアピールしたい考え。だが、米側は中間選挙を秋に控え、内向きが目立つ。新型コロナウイルスの変異株「オミクロン株」感染拡大も障害となり、日程が入らないという。

 「日米同盟と日本の防衛力の強化が両輪だ」。中国の覇権主義的な動きに防衛省幹部はこう語る。外務・防衛担当閣僚による安全保障協議委員会(2プラス2)を、オンライン形式で1月上旬をめどに先行開催する方向だ。

 首相は早期の豪州訪問も選択肢とする。日豪間では「準同盟」化が進む。次のステップとして、モリソン首相との会談に合わせる形で自衛隊と豪軍の相互訪問時の法的地位を定める「円滑化協定」の締結を予定する。

 日米豪にインドを加えた4カ国連携の枠組み(クアッド)の首脳会談を日本で開催することも模索している。

 ◇日韓も焦点
 「国交正常化以来最悪」と言われる日韓関係の行方も注目される。元徴用工や慰安婦をめぐる問題で平行線が続き、文在寅大統領の下での好転は期待できない。

 焦点は3月の大統領選の結果に移っており、日本側も注視する。ただ、「革新系が勝てば状況はより悪くなるが、保守系が勝っても簡単ではない」(外務省幹部)との見方がある。

 北朝鮮の核・ミサイル技術向上に日本政府は警戒感を強める。拉致問題は高齢の被害者家族が相次いで亡くなるなど切迫感が高まっており、金正恩総書記との直接対話を引き続き呼び掛ける。

 日ロ平和条約締結交渉は、ロシアが北方領土での免税特区創設を表明して韓国に参加を呼び掛けるなど強硬姿勢を示し、進展は困難な状況。打開を図るべく調整を続ける。

7802チバQ:2022/01/04(火) 18:27:40
https://news.goo.ne.jp/article/jiji/politics/jiji-220103X566.html
軌道修正ちゅうちょなく=関門はコロナ対応―岸田政権発足3カ月
2022/01/03 14:36時事通信

 岸田文雄首相が就任して4日で3カ月。持ち味の「聞く力」で世論に敏感に反応し、政策面でちゅうちょなく軌道修正を重ねる姿勢が好感されてか、内閣支持率はスタート時から上昇、政権は安定しているようにも映る。ただ、首相がこうした状況を定着させられるかは、「第6波」到来も予想される新型コロナウイルス対応が関門となる。

 「そんな細かいことにまで官邸が口を出さなきゃいけないのか」。首相は昨年12月27日、周囲にこうこぼした。新型コロナの変異株「オミクロン株」感染者の濃厚接触者となった受験生に正規の受験を認めない方針を文部科学省が打ち出したことに反発の声が上がり、すぐさま修正を指示するに至ったためだ。

 判断を誤れば政権の「失態」に発展した可能性のある案件は、文科省の問題以外にもあった。

 オミクロン株の水際対策では、国土交通省が航空各社に国際線の新規予約停止を要請。18歳以下への10万円相当給付では半分をクーポン支給としていた。首相はいずれも厳しい声がわき起こると最終的に方針を変更して乗り切った。

 オミクロン株の脅威が明らかになった際も即座に外国人の新規入国を停止。基本的に省庁や与党の考えを踏まえ政策判断する首相としては、進んで「介入」するのは好まない。ただ、問題が生じれば速やかに修正に乗り出すのも「岸田スタイル」と言える。

 念頭にあるのは安倍・菅政権の教訓だ。菅義偉首相(当時)は政策遂行に当たり、当初方針の維持にこだわり「後手」批判を受けた。専門家や世論の中止要請に耳を貸さず、結果的に肝煎りの観光支援策「Go To トラベル」停止が大幅に遅れた。

 岸田首相は「大切なことは国民の思いをしっかり受け止めることだ」と力説。自民党中堅議員は「安倍晋三元首相や菅氏の失敗を見ているからちゅうちょがない」と指摘する。

 報道各社の世論調査によると、昨年12月の岸田内閣支持率は10月の発足時から軒並み上昇。スタート時から右肩下がりの傾向を示す歴代内閣とは異なる動きで、首相周辺は「柔軟でてきぱきした意思決定が評価されている」と分析する。

 もっとも、支持率が高水準で推移する保証はない。最大の課題はコロナ対応だ。オミクロン株の市中感染は徐々に拡大。今後は病床確保、ワクチン接種など総合的な国内対策が求められる。一方、「Go To トラベル」をはじめ経済再生のアクセルを踏むタイミングの判断も難しい。

 安倍政権時代の官邸幹部は「危機管理は締めるのは簡単だが緩めるのは大変だ」と指摘する。「聞く力」については「軸がない」(菅氏周辺)との声もある。夏の参院選に向けては野党の攻勢も予想され、首相は引き続き緊張感を持った政権運営を迫られそうだ。

7803チバQ:2022/01/06(木) 09:00:42
https://news.yahoo.co.jp/articles/523d8374b4ed565980cd5a907a33edc188dbd298
菅派結成で二階派らと負け組連合?岸田、安倍派ら勝ち組に対抗「手柄横取りされ、忸怩たる思い」〈dot.〉
1/6(木) 7:00配信
「新年早々から、激しいね」

こう苦笑するのは、自民党の閣僚経験者だ。



 岸田政権になって、主流派から転落した菅義偉前首相が自身のグループ「ガネーシャの会」を派閥にしようという動きが顕著になってきた。

一方、岸田文雄首相の岸田派も対抗するように、同じ宏池会の流れをくむ谷垣グループを「派閥にしよう」との声があがり、水面下で主導権争いが激しくなっている。

 昨年12月、都内の料亭で安倍晋三元首相と麻生太郎副総裁と茂木敏允幹事長が会合を持った。

 一方、同じ日、別の場所で集まったのは菅氏と石破茂元幹事長、森山裕前国対委員長(森山派)、武田良太元総務相(二階派)、林幹雄元幹事長代理(二階派)の5人だ。

 首相退任後はまったく脚光を浴びなくなった菅氏と、昨年の衆院選で議席を減らし、派閥からグループになった石破氏、派閥の存続すら危うい森山氏、二階派の有力者である武田氏と林氏と「負け組」の面々だ。菅グループの衆院議員は言う。

「岸田政権になって、こちらのグループはまったくの冷や飯だ。昨年の総裁選で菅氏は再選を確信していたが、自分の派閥がないという弱点を突かれ、まさかの退任に追い込まれたことを今も悔しがっている。長く安倍政権を支えてきたのに、ひどい惨状だ。おまけに安倍氏自身が安倍派の会長になり、パワーアップ。これまでのグループではなく、しっかり派閥化して岸田政権に対抗すべきとの声が多々あります。派閥となれば、人事や選挙でも口出しできます。グループのままなら他の派閥の草刈り場になりかねない危機感が菅氏にはあり、年末にはソリがあわない石破氏も一緒に会食した」

 菅氏のグループの数は現在、20人弱とみられる。一部には他のグループと掛け持ちする議員もおり、派閥となれば参加する人数は減る可能性もあるという。それでも二階派、石破グループ、森山派と非主流派連合を組めば、80人近くなる。石破グループの議員はこう算盤をはじく。

「二階派や森山派は首相、総裁候補がいません。そこに菅氏のグループも加わり、大きな塊になる。1つの派閥にまとまるかどうかは別にしてそうなれば、うちの石破氏が首相、総裁候補として、大きな看板になり、岸田政権と対抗できるという考えです」

 最近は二階俊博前幹事長の影もめっきり薄くなった。

「岸田首相にやられているではないかと、二階氏の機嫌は悪い。こちらが劣勢なので、何か仕掛けなければいけない。それが菅氏のグループを派閥にして、非主流派が手を結び主流派に対抗しようという作戦です」(二階派幹部)

 しかし、主流派は安倍氏、麻生氏、茂木氏の3つの大派閥に岸田首相の岸田派という分厚い壁だ。なかなか切り崩せない。菅氏らの動きに応戦するように、岸田派もさっそく動いた。かつての仲間、谷垣グループに派閥へ移行するように働きかけを強めているという。

 昨年10月の総裁選では谷垣グループの大半は岸田首相を支援。岸田首相は谷垣グループから遠藤利明衆院議員を選対委員長、中谷元衆院議員には首相補佐官のポストをあてた。谷垣グループは現在、25人ほどが名を連ねる。谷垣グループ所属議員がこう話す。

「若手の何人かは他のグループにも名前を連ねているので、派閥化すれば、数人は減るでしょう。遠藤氏、中谷氏もしっかりと岸田政権に食い込んでいる。それに岸田派と麻生派はもともと宏池会の流れをくむ同門で、うちが派閥になって対等に話ができれば、強い影響力を発揮できる」

7804チバQ:2022/01/06(木) 09:00:59
 岸田派所属の議員もこう歓迎する。

「谷垣グループを派閥にというのは、岸田首相が政権基盤を安定させる布石です。谷垣派となれば、岸田派、麻生派との大宏池会構想が現実のものとなる。仮に谷垣グループがすぐに派閥とならなくとも、こういう話が永田町で流れるだけで、菅氏や二階氏をけん制するには十分だ」

 そして最大派閥、安倍派の議員もこう話す。

「以前はケンカに弱いなどと評された岸田首相だが菅氏や二階氏に負けじという姿は高く評価できる。『やるじゃないか』と安倍氏も話しているそうだ」

 主流派と非主流派を巡る激しい争いは、新人議員の派閥入りでも垣間見ることができる。 

 昨年10月の衆院選で初当選した新人議員は当初、岸田派入りかとみられた。岸田派元会長で自民党元幹事長、古賀誠氏が選挙を支援していたからだ。

「しかし、新人議員には自民党として菅氏が後見人的な役割でついていた。菅氏が宏池会入りは認めないと言い出し、動きがとれなくなった。今も両者の綱引きが続いていますよ」(前出・自民党閣僚経験者)

 宏池会のスタッフから自民党職員となり、政務調査会の調査役を長く務めた政治評論家の田村重信さんはこう語る。

「菅氏は再選濃厚だった昨年の総裁選で、選挙にすら出られなくなり、派閥の重要性を痛感しているようだ。このまま、冷や飯では若手議員が離れてしまうので派閥化を急いでいるのだろう。岸田政権の支持率は今、高いが、菅政権時代のワクチン接種や携帯電話料金値下げなどがいつしか岸田首相の手柄みたいになっている影響もあり、忸怩たる思いがあるようだ。簡単に言えば『何が新しい資本主義だ』ということ。それは菅氏を担いできた二階氏らも同様だ。岸田首相も総裁選での勝利で政治は数を実感している。今年は参院選もあるので、より派閥の主導権争いは激しくなりそうです」

(AERAdot.編集部 今西憲之)

7805チバQ:2022/01/06(木) 19:36:38
https://news.yahoo.co.jp/articles/a6fb3d7e9a277c839a8dc59baa0f202f07d0e342
岸田首相、連合に接近 9年ぶり新年交歓会出席 見据える参院選
1/5(水) 20:06配信

毎日新聞
新型コロナウイルスのオミクロン株の水際対策などについて記者団の質問に答える岸田文雄首相=首相官邸で2021年11月29日午後1時19分、竹内幹撮影

 岸田文雄首相が、労働組合の中央組織、連合に接近している。5日は自民党の首相として2013年の安倍晋三氏以来9年ぶりに、連合の新年交歓会に出席した。今年夏の参院選に向けて労組票を切り崩す思惑があり、連合の支援を受ける立憲民主党や国民民主党は警戒している。


 「春闘ではここ数年低下する賃上げ水準を反転させ、新しい資本主義にふさわしい賃上げを期待する」

 首相は連合にエールを送ったうえで、「さまざまな課題に立ち向かうには政治の安定が重要だ。参院選では与党に貴重な理解と協力を心からお願いする」と呼び掛けた。立憲の最大の支持団体へ協力を求める意外な発言のためか、会場にざわめきが起こった。連合関係者は「毎年、首相への出席案内を出している。今回の出席は参院選が念頭にあるのだろう」と推測する。

 首相は昨年10月の政権発足以来、連合との距離を縮めてきた。肝煎りの「新しい資本主義実現会議」のメンバーに連合の芳野友子会長を選び、連携して経済界に賃上げを求めている。自民の茂木敏充幹事長と麻生太郎副総裁も昨年12月8日、自民党本部で芳野氏とそれぞれ面会。茂木氏は「初の女性会長なので頑張ってほしい」と激励した。

 首相や自民幹部の視線の先には、夏の参院選がある。連合と立憲、国民との関係は必ずしも良好とは言えない。昨年の衆院選では立憲と共産党が共闘。労働運動を巡り共産と歴史的に対立する連合は反発し、立憲との間には隙間(すきま)風が吹く。

 芳野氏は5日の記者会見で、参院選について「立憲を基軸に国民民主との関係で戦っていく。自民とは、政策に基づいて意見交換しており、今後もそうした関係で進む」と述べ、立憲への支援は変わらないとの認識を示した。だが、傘下の自動車総連などには、自民との関係を深めるべきだとの声が強まっている。

 自民はこうした間隙(かんげき)を突いて、労組票の取り込みを図る構えだ。党幹部は「女性活躍や賃上げ、同一労働同一賃金に向けた政策は、野党より与党が実現してきた。どちらと連携すれば利点があるかということだ」と話した。

 野党は警戒感を強めている。新年交歓会で、立憲の泉健太代表や国民の玉木雄一郎代表は紹介されただけで、あいさつの場を与えられなかった。立憲幹部は「我々は連合の組織内候補を出しており、少なくとも壇上に上げてほしかった」と不満を漏らした。野党関係者は「経営者側に立つ自民を、労組の連合が支援するのは説明がつかない」とけん制する。【川口峻、古川宗、宮原健太】

7807チバQ:2022/01/10(月) 19:22:16
https://news.yahoo.co.jp/articles/5b5eec3232b8425446fe4dabff9286e09265394e
経済回復戦略揺らぐ オミクロン株で首相誤算 参院選控え、後手批判恐れ〔深層探訪〕
1/8(土) 8:32配信
時事通信
首相官邸に入る岸田文雄首相=7日午前、東京・永田町

 岸田文雄首相が目指す新型コロナウイルスの感染対策と経済活動回復の両立が揺れている。経済への打撃を避けるため推移をなお見極めるべきだとの声が残る中、首相は沖縄など3県へのまん延防止等重点措置の適用を決定。背景には特性が明らかでない変異株「オミクロン株」への警戒感に加え、夏の参院選を前に対応が後手に回り、世論の批判を浴びることへの危惧がある。


 ◇菅前首相を意識
 「オミクロン株の市中感染が各地で明らかになっている。3県の感染拡大に早急に対応する必要がある」。首相は7日夕の政府対策本部で、3県へのまん延防止措置適用を宣言した。

 このタイミングでの適用は政府内の総意ではない。昨年11月にまとめたレベル0〜4の感染状況の新指標でまん延防止措置が想定されるのは深刻度が3番目のレベル2以上。沖縄県は4日、広島、山口両県は6日にレベル2になったばかりだ。

 しかも、レベル判断で最重視される病床使用率は4日時点で3県とも20%前後で、レベル2かどうかも意見が割れる。首相官邸内にも経済への打撃を懸念し、判断先送りを求める声があった。

 それでも首相が適用を急いだのはオミクロン株の特性が依然分からないことが大きい。感染力が強いのは確かで、全国で同株の疑いがある感染者は昨年12月20日からの1週間で16%だったのが、同27日からの1週間では46%に急増した。

 若年層の重症化率が低いとされる一方で、高齢者などが罹患(りかん)した場合の重症化リスクは分かっていない。首相周辺は「オミクロン株の感染速度はデルタ株の数倍。こちらも数倍早く動かなければ追いつかない」と語った。

 首相には参院選を前に後手に回ったとの批判を浴びたくないとの計算も働いたようだ。菅義偉前首相は自治体の緊急事態宣言などの要請を受け入れず、世論の批判を受けた。政府関係者は「自治体からの要請を拒めば、内閣支持率に響く」と首相の胸中を代弁する。

 菅氏を反面教師として意識していることはさまざまな場面からうかがえる。政府対策本部での決定前に方針をほとんど説明しなかった菅氏と対照的に、首相は6日夜の段階で、方針を約20分かけて記者団に説明した。

 ◇全体像に狂い
 オミクロン株は当面の感染対策のみならず、経済立て直しに向けた首相の戦略も揺さぶる。「通常に近い社会経済活動を一日も早く取り戻す」と公言してきた首相は昨年11月、コロナ対策の「全体像」を発表。ワクチン接種証明書か陰性証明書を持っていれば緊急事態宣言やまん延防止措置の発令中でも行動制限を緩める「ワクチン・検査パッケージ」をその中核に据えた。

 しかし、パッケージはワクチンの効果を見込めるデルタ株が前提。「発症予防効果が著しく低下する」との報告もあるオミクロン株は想定外だ。自治体からは6日に「制度を見直すべきだ」(神奈川県の黒岩祐治知事)との声が上がり、7日の政府分科会でも同様の意見が出された。

 政府は7日、パッケージについて「知事の判断で停止できる」と周知する一方、会食などへの参加者全員が検査すれば行動制限を緩められるよう基本的対処方針を改定した。オミクロン株の感染拡大を招きかねないワクチン接種証明書に基づく行動制限緩和を事実上停止し、時間を稼ぐ苦肉の策だ。

 政府コロナ分科会の尾身茂会長は7日、記者団に「パッケージを早急に見直す」と明言。山際大志郎経済再生担当相も衆院議院運営委員会で「極力経済を止めないで済むようにするのが肝だ」と強調した。ただ、「別の病気」と言われるほど性質が違うオミクロン株にどう対応するか、解は見いだせていない。

7808チバQ:2022/01/10(月) 19:22:41
https://news.goo.ne.jp/article/dot/politics/dot-2022011000001.html
岸田首相VS高市氏、安倍元首相連合 財政めぐり、対立激化「参院選の火種に…」
2022/01/10 09:50AERA dot.

岸田首相VS高市氏、安倍元首相連合 財政めぐり、対立激化「参院選の火種に…」

1月5日の自民党役員会に出席した高市政調会長(左から)、茂木幹事長、岸田首相、麻生副総裁

(AERA dot.)

 自民党内で財政政策を巡る主導権争いが起こり、波紋を広げている。アベノミクスを継承し、積極財政の旗を振る高市早苗政調会長に対し、岸田文雄首相が財政再建を重視する姿勢を見せ、党内で対立が激化している。

「選挙に勝てば、今度は足元が騒がしくなる。そういう歴史だよ。騒がしくなりすぎると、政権基盤が揺らぐ」(自民党の閣僚経験者)

 昨年10月の衆院選で甘利明前幹事長が小選挙区で敗北したことにより、茂木敏充幹事長、林芳正外相という新しい布陣を敷いた岸田首相。自民党幹部は人事についてこう解説する。

「次期首相を狙うと公言している高市氏の動きを、幹事長である茂木氏の力で抑えようというのが、岸田首相の狙いのひとつだ。茂木氏も首相を目指している。岸田首相は、党の重要政策はすべて茂木氏に任せているので、政調会長の高市氏の影がうすくなっていた」

 今年夏に予定される参院選の公約の策定作業はすでに進んでいる。中でも経済政策は、公約の要になる。岸田首相は安倍政権時代の積極財政とは方向を変え、財政再建を打ち出している。

 岸田首相は昨年12月6日の臨時国会での所信表明演説で「危機に対する必要な財政支出は躊躇なく行い、万全を期します。経済あっての財政であり、順番を間違えてはなりません。 経済をしっかり立て直します。そして、財政健全化に向けて取り組みます」と訴えていた。その翌7日には自民党内に「財政健全化推進本部」を首相(総裁)直轄として立ち上げた。本部長には、茂木派の元会長でもあった額賀福志郎元財務相、さらに前財務相の麻生太郎副総裁が最高顧問についた。

 初会合には岸田首相も駆け付け、「自民党にとって大切な使命」と挨拶したが、これには伏線があった。

 この6日前、高市政調会長が党内にもともとあった組織「財政再建推進本部」から「再建」の文字を削り、「財政政策検討本部」と名称変更。本部長に西田昌司参院議員、最高顧問に安倍晋三元首相を迎え、組織改編に踏み切った。

7809チバQ:2022/01/10(月) 19:22:57
 初会合では高市氏の横で安倍氏がマイクを握り、「失業率2・8%、先進国の中でもっとも雇用を守っているといえるだろう。積極的な財政出動を行ってきたその成果」と訴えた。西田氏も自身のSNSでこう発信している。

「財政再建推進本部が廃止になり、財政政策検討本部が政調会長直轄となった。税金の範囲で予算を組む、財政健全派は時代遅れだ」

 ところが、この直後に岸田首相が「財政健全化推進本部」を発足させたことで、党内に財政政策を論議する組織が2つも立ち上がり、岸田首相と高市政調会長がにらみ合う構図となった。

「この騒動は国家の根幹にかかわる本質的な政策の路線対立です。岸田首相vs高市政調会長、安倍元首相の主導権争いで、極めて政局的でもあります。2つの財政本部の最高顧問の一方は麻生さん、もう一方が安倍さんというキングメーカーがバックについている。もともとはMMT(現代貨幣理論)論者の西田さんが高市さんに働きかけ、岸田首相やその周辺の財政再建論に機先を制する形で『検討本部』を立ち上げました。その動きを警戒した茂木幹事長が岸田首相に進言し、首相直轄の『健全化本部』で対抗した。つばぜり合いが激化し、岸田派、麻生派、茂木派と安倍派とのパワーバランスが崩れた場合、大きな火種になる可能性があります」(官邸関係者)

 自民党幹部もこう分析する。

「岸田首相は高市氏が突っ走るのを抑えたい。しかし、党の政策決定は政調会長の了承がないと進まないのも事実。岸田首相も政調会長を3年ほどやっていますからその重要性は認識している。そこで幹事長である茂木氏が高市氏を抑えやすくするために首相直轄にしたのでしょう。こうした絵は財務省が裏で描いているようだ」

 岸田首相の本当の狙いは参院選にあるという。

「岸田首相とも年末年始に何度か話す機会があったが、頭の中は、参院選でいっぱいですよ。特に東京都の小池百合子知事の動きを気にしている。昨年の衆院選では小池氏の動き次第で過半数が厳しかったことも自覚していました。参院選で小池氏が候補を立ててくるのが一番怖いところです」(前述の幹部)

 衆院選で議席を伸ばした日本維新の会の脅威もあるという。

「オミクロン株の影響で、コロナの新規感染者が急増し、対応がうまくいかなければ、支持率は下がり、参院選は危くなる。参院選の政策の不協和音が火種にならないよう高市―安倍連合を封じ込めたいのです」(同前

 自民党で政務調査会の調査役を長く務めた、政治評論家の田村重信さんはこう解説する。

「重要な経済政策を決める組織が自民党に2つもできるなんて正直、驚いた。それほど、岸田首相が高市氏の動きに敏感になっているということです。高市氏の積極財政、政策は政調会長という主張もわかります。しかし、政策の決定権は総務会にもあり、意見が割れれば最後は首相が決断する。郵政民営化でも反対意見がかなりあったが、首相だった小泉純一郎氏が最後は決断した。岸田首相は参院選を控え、公約作りもある中、収拾がつかなくなる前にサッと動いたのでしょう」

(AERAdot.編集部 今西憲之)

7810チバQ:2022/01/10(月) 19:24:41
https://news.goo.ne.jp/article/sankei/politics/sankei-_politics_situation_GAVK2POW5NLMDGBEZM52BF2GO4.html
岸田派に石田元総務相加入へ 党内第4勢力に
2022/01/10 18:37産経新聞

岸田派に石田元総務相加入へ 党内第4勢力に

石田真敏氏(山田淳史撮影)

(産経新聞)

自民党の石田真敏元総務相=衆院和歌山2区=は10日のラジオ番組で、岸田文雄首相が率いる岸田派(宏池会、43人)に近く加入する考えを明らかにした。同派は石田氏が加われば44人となり、二階俊博元幹事長が率いる二階派(志帥会)と並んで党内第4勢力となる。

石田氏は番組で「首相とは比較的考えが似ている。そのそばで課題について話すことが増えるのは良い機会だ」と述べた。

7811チバQ:2022/01/10(月) 20:05:54
https://news.yahoo.co.jp/articles/a6d2292f0f79a1ca5169640ea69b354579cf3bf0
二階氏、衆院10増10減「腹立たしい」 自民で異論噴出
1/10(月) 19:20配信

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産経新聞
自民党和歌山県連の会合であいさつする二階俊博氏=和歌山市内のホテル(前川康二撮影)

今年の大きな政治テーマである衆院選挙区の新たな定数配分「10増10減」をめぐり、自民党内から異論が噴出している。減員となる地域では影響を受ける大物議員が多く、保守分裂に発展しかねないためだ。岸田文雄首相は衆院議員選挙区画定審議会(区割り審)から6月までに新たな区割り案の勧告を受け、関連法案を速やかに国会に提出する考えだが、調整が難航すれば夏の参院選を前に新たな火種となる恐れもある。

「国会議員の定数が減れば、地域の課題が細かくくみ取れなくなる」

和歌山市で10日開かれた自民党和歌山県連の会合では、10増10減で同県の定数が3から2に減る見通しとなることに批判が相次いだ。二階俊博元幹事長=衆院和歌山3区=は会合後、地元のラジオ番組に出演し、10増10減について「腹立たしい。こういうことになった原因や政府の方針の改善点などの議論をいつも横に置いて定数の話をするが、地方にとっては迷惑な話だ」と憤ってみせた。

今回の10増10減は、「一票の格差」是正のため平成28年に成立した衆院選挙制度改革関連法に基づくもので、人口比を正確に反映しやすい新たな定数配分方法「アダムズ方式」を令和2年の国勢調査結果に当てはめて算定している。

ただ、減員県は固い保守地盤に支えられた地域が多く現地で当選を重ねた重鎮らの候補者調整は難しい。

3つある和歌山の衆院選挙区でも、2区は石田真敏元総務相、3区は二階氏がそれぞれ強固な地盤を築く。特に二階氏は衆院中選挙区下の旧2区を含め、昭和58年から連続当選13回を誇り、地域との結びつきは強い。

さらに3区をめぐっては、世耕弘成参院幹事長=参院和歌山選挙区=が産経新聞のインタビューで衆院へのくら替えを明言した。県連幹部は「世耕氏は次の衆院選で、自らが地盤とする3区から出るつもりだろう」と見る。二階氏は現在82歳と高齢で、次の衆院選のタイミング次第では自身の三男を後継に推す声もある。世耕氏の衆院転出と定数減が重なれば、調整が困難を極める可能性が高い。

ある同県議は「3区の有権者は長年二階氏も世耕氏も応援してきた。有権者を分裂させない調整が必要だ」と語る。

定数減の対象で、先の衆院選で自民が議席を独占した滋賀、岡山、山口、愛媛4県でも火種はくすぶる。なかでも定数が1減る山口は4区に安倍晋三元首相、3区に林芳正外相を抱える。林氏の本来の地盤は4区内の同県下関市で、安倍氏と重なる。自民にとって、「大物が多く調整が大変」(山口県連関係者)となるのは必至だ。

こうした事情を背景に、自民には東京を3増し、定数減は新潟、愛媛、長崎3県に抑える「3増3減」案を訴える声もある。ただ、アダムズ方式の導入は自民も提案者となった同法によるものだ。3増3減へかじを切れば「党利党略」との批判を招く可能性もある。(大島悠亮)

7812チバQ:2022/01/11(火) 19:43:32
https://news.yahoo.co.jp/articles/b822cc2c361fead12b600a73afbb13970cba66b8
首相と安倍氏 根強い「すきま風」 参院選で連携確認
1/11(火) 19:34配信

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産経新聞
岸田文雄首相

岸田文雄首相(自民党総裁)が11日夜、安倍晋三元首相と東京都内で会食した。夏の参院選に向けて連携していく方針を確認したとみられる。参院選の勝利で長期政権への足場固めを狙う首相にとって、党内最大派閥の安倍派(清和政策研究会、94人)を率い、保守層に強固な支持を持つ安倍氏の協力は欠かせない。だが、足元では首相と安倍氏のズレも浮き彫りになり、不安定要素も漂う。(小川真由美)

安倍氏は盟友の麻生太郎副総裁とともに岸田政権の立役者とされる。

首相は昨年8月に総裁選出馬を表明する際、菅義偉政権(当時)を支持していた安倍氏に事前に出馬の意向を伝えた。同12月の安倍派パーティーで首相は「最大派閥が勢いを増すことは安定という意味で重要だ。岸田内閣をど真ん中で支えてくれ、大変ありがたい」と蜜月をアピールした。

首相と安倍氏はともに党内主流派の最高実力者。参院選の勝利はそれぞれの求心力の維持に不可欠だ。

一方、外交や経済などで首相と安倍氏の「すきま風」も目立ってきた。

安倍氏は2月の北京冬季五輪に首脳や政府使節団を送らない「外交的ボイコット」について、「中国に対する政治的メッセージは日本がリーダーシップをとるべきだ。時を稼いでどういう利益があるのか」(昨年12月13日BS日テレ番組)と指摘した。

こうした発言の真意について、安倍氏は周囲に「アジアのリーダーとしての信頼を損なうことになる」と語り、危機感を強めていた。首相は同月24日にボイコットの意向を正式表明したが、党内には「対応が遅すぎた」(閣僚経験者)との不満がくすぶる。

経済政策でも両氏の路線の違いは鮮明だ。安倍氏は積極的な財政出動を求める財政政策検討本部(本部長・西田昌司参院議員)の最高顧問に就任。一方、首相は総裁直轄の財政健全化推進本部(本部長・額賀福志郎元財務相)で財政再建に向けた議論を指示した。

成長と分配を軸とした首相の経済政策「新しい資本主義」に対しても、党内には「成長と分配は安倍政権でも打ち出していた」(重鎮)との声が漏れる。

そもそも「軽武装・経済重視」の岸田派(宏池会、43人)の系譜を継ぐ首相と、憲法改正や防衛を主眼とする清和会出身の安倍氏とは政策が異なる。さらに、首相はかつて党の有志でつくる選択的夫婦別氏制度を早期に実現する議員連盟(会長・浜田靖一元防衛相)の呼びかけ人になり、夫婦別姓に慎重な安倍氏とは隔たりがあった。

首相と安倍氏の距離感が火種になれば、今後の政局を左右しかねない。

7813チバQ:2022/01/11(火) 19:44:13
https://news.yahoo.co.jp/articles/5dd951a3287ec16b19e7622e4f425fb9c0f10b2d
「安倍・麻生」同様にキングメーカーを目指す「菅前首相」の派閥結成の実現度
1/11(火) 8:00配信

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デイリー新潮
政策を実現し続ければ国民の理解は深まる
派閥を否定してきたが…

 失意の退陣表明から4カ月。菅義偉前首相(73)が積極的な動きを見せている。安倍晋三・麻生太郎という両元首相同様に自身のグループを派閥に昇華させ、キングメーカーを目指すのではという指摘があるが、その可能性はどれくらいあるのか? 

【写真4枚】キングメーカーやキングメーカーになりたい面々

 昨年9月、自民党総裁選を先送りして解散に踏み切るなどの“奇策”を弄(ろう)したが、党内の大反発にあい、「解散できる状況にない」と会見で発言するなど、事実上、解散権を封じられた。周辺に「気力が出ない」と漏らし、権勢を誇った官房長官時代からは想像し難い姿をさらしての退陣だった。

「菅さんは自分に自信があって、政策を実現し続ければ国民の理解は深まると考えていたようです。それ自体は間違っていなかったのですが、結果を追い求めるあまり、経緯を説明する際の丁寧さが足りなかったり国民にまるで人気のない二階幹事長を起用し続けたり、国民軽視と捉えられがちなスタンスが目立ちました」

 と、政治部デスク。

一国の首相を任せられない
 このデスクが続ける。

「菅さんは強気で知られていますが、菅さんほど内閣支持率とか国民からの評判を気にする首相はいないんじゃないかとも思います。官房長官として新元号を発表した後の『令和おじさん』としての人気に、びっくりしつつまんざらでもなかったようですしね」

 そんな384日間の首相在任中、最大の誤算はコロナワクチンの接種が進む中でも感染者数がなかなか減少傾向にならなかったことだ。

「菅さんとしては、もう少し首相をやれればコロナは収束して反転攻勢に打って出られると考えていたようですが、総裁選と総選挙が近づいていたのは運が悪かったですね。しかも、“一国の首相を任せられない”と菅さんが考えていた岸田さんが後継となったことは不快だったでしょうし、菅さんが粉骨砕身したワクチン接種のお陰で岸田内閣が高支持率をキープできているのも面白くないと思います」(同)

 一方の岸田氏は「聞く力」を発揮し、菅氏を官邸に招く際にもエントランスまで出迎える配慮を見せている。

ギリギリまで本心は明かさない
「岸田さんは菅さんが不完全燃焼のまま官邸を去ったことを気遣いつつ、ワクチンの件で謝意を述べたと言います。菅さんは割と単純なところがあるので、そう持ち上げられると嫌な気はしないんです。もっとも岸田さんの周辺では、“菅さんと同じ轍を踏まず、反面教師にする”が合い言葉になっているようですが」(同)

 デスクの言うように、菅氏を「持ち上げ」るのは何も岸田首相だけではない。

「菅さんを支持するガネーシャの会などのグループのメンバーの中には、やがては派閥化をと目論んでいる面々も少なくないと言います。もちろんそういった声に菅さんは敏感だし、前向きな気持ちはあるようですが、ギリギリまで本心は明かさないでしょう」(同)

 菅氏は総裁選に出馬する際、「自民党の派閥は良いところもあれば、悪いところもある。しかし、私は派閥の連合で推されて、今ここにいるわけではない」「私は無派閥です」などと述べていた。

 自民党の閣僚経験者に「菅派」の実現度について聞いてみると、

「菅さん自身、派閥を否定はしないが距離を置いてきた人ですよね」

 と言う。

 菅氏は1996年に初当選して所属したのは平成研(当時の小渕派)で、これを1998年に退会している。総裁選で派閥のボス・小渕恵三氏を推さず、政治の師と仰ぐ梶山静六氏を担ぐにあたり離脱を余儀なくされた。

7814チバQ:2022/01/11(火) 19:44:25
無派閥の辛さをよく理解している
 それから梶山氏に古賀誠氏を紹介され、宏池会(当時の加藤派)の門をくぐる。2000年の「加藤の乱」では加藤紘一氏に同調したが、加藤氏の「名誉ある撤退」に失望し、その後の宏池会分裂では反加藤グループの堀内派に所属。2009年の総選挙後には、無所属となった。

 先の閣僚経験者は、

「国民の間には、麻生さんはなんであんなに威張ってるの? とか、二階さんに力があるのはなぜ? という疑問があるかと思います。永田町は狭いムラ社会で、派閥にはカネ、人事権、情報が集まっていて、そこからあぶれると大変。菅さん自身、無派閥の辛さをよく理解しているし、一連の菅おろしを経て、派閥の重要性は身にしみていると思いますよ」

 と指摘し、こう続ける。

「安倍、麻生、茂木、そして岸田派という岸田内閣の主流派の結束は固く、菅さんはそこから外れた二階、森山、石破といった派閥やグループとの連携を模索していると言われているようですね。数だけ足せば確かにそれなりの勢力にはなるけれど、二階さんとか石破さんはいったん自民党を出た人だし、菅さんも派閥を転々として最後は無派閥になった人。他と連携するにしても、自身のグループを派閥化するにしても、これまでのスタンスとの整合性は問われますよね」

 皮肉なことに、国民の間では退陣前後から、ワクチン接種を急速に進めるのに成功したことなどから、菅氏への評価が高まったという面があるのも事実。

 まとめると、菅派結成までは何とかこぎつけられるかもしれないが、大きな勢力となるのはかなり困難、というのが現状だろうか。キングメーカーへの道もまたそう簡単ではないということかもしれない。

デイリー新潮編集部

新潮社

7815チバQ:2022/01/11(火) 19:45:14
https://news.yahoo.co.jp/articles/0c20f41124cb7d65cb3d7211b1c5704f45278124
菅前首相、グループ結成に意欲 「縦割り」打破へ30人
1/11(火) 6:01配信

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カナロコ by 神奈川新聞
菅義偉前首相

 菅義偉前首相(衆院神奈川2区)は10日までに神奈川新聞社のインタビューに応じ、「行政の縦割り打破」を目指す議員グループの結成に意欲を示した。安倍晋三元首相が最大派閥(95人)を率い積極財政路線を打ち出す中、財政健全化論者の菅氏が動き出すことで自民党や政権内での政策論争が高まるのは必至だ。
 
 坂井学前官房副長官(5区)が率いる「ガネーシャの会」(約20人)、島村大厚生労働政務官(参院神奈川選挙区)がまとめる参院有志の会(約10人)など菅氏の内閣を支えてきた無派閥議員約30人がメンバーとなる見通し。旗揚げの時期は本年度内や参院選の前後などが浮上している。

 同党幹部によると、二階俊博元幹事長の派閥(44人)や森山裕前国会対策委員長の派閥(7人)などからの参加も見込まれ、規模はさらに膨らむ可能性も高い。

 菅氏は「政策ごとに人が集まってくるのが一番健全。政策目標としては行政の縦割りを打破すること」とした上で、新型コロナウイルスのワクチン接種、ダムの防災運用といった縦割り解消の実例を列挙。「縦割りのためできないことを見つけ出して壊して、国民の命と暮らしを守る」とグループ化の意義を説明した。

 財政健全化については「旗は降ろさない」と明言。「経済あっての財政との前提で改革を促したい」と軸を示した。

神奈川新聞社

7816チバQ:2022/01/11(火) 21:21:19
https://www.jiji.com/jc/article?k=2022011100323&g=polワクチン追加接種、一般も前倒し 水際対策、2月末まで継続―岸田首相表明
2022年01月11日12時24分

 岸田文雄首相は11日、新型コロナウイルスの変異株「オミクロン株」対策として、医療従事者や高齢者以外の一般の人にもワクチンの3回目接種の前倒しを進める考えを示した。これまで認められていなかった12歳未満への接種も可能な限り早く開始する意向を表明した。首相官邸で記者団の質問に答えた。


 外国人の新規入国を原則停止する水際対策に関しては2月末まで維持する方針を表明。一方、アフリカ南部11カ国からの再入国を原則拒否していた措置は取りやめる。松野博一官房長官は記者会見で、留学生の新規入国について「卒業や進級が迫る学生もいる状況を踏まえ対応を検討している」と見直しを進める考えを示した。
 首相は追加接種に関し、「3月以降は、追加確保したモデルナ(製)1800万人分を活用して、一般分も前倒しする」と語った。自衛隊による大規模接種会場を再び設置する考えも示した。沖縄県で医療現場が逼迫(ひっぱく)していることに対応すると表明。防衛省は11日、看護官ら10人の派遣を発表した。
 また、専門家の分析を踏まえ「オミクロン株の重症化率は低い可能性が高い」と指摘しつつ、高齢者の重症化リスクにも言及。オミクロン患者の入退院基準について「先進諸国の取り組みを参考にしながら示していく」と述べ、症状に応じた運用に見直す考えを明らかにした。
 一方、企業・自治体に対し「社会活動維持の観点から、テレワークの拡大など事業継続計画の準備を進めるようお願いする」と要請。学校に対してもオンライン授業の準備とともに「4月以降の入学を可能とするなど柔軟な対応を要請する」と語り、学生の事情に応じて弾力的に対応するよう促した。

7817チバQ:2022/01/12(水) 18:04:48
https://news.yahoo.co.jp/articles/bd4e5339a704ca9e7de6d3cbb950e99dadf0ec12
菅氏動向を党内注視 批判収まり「ワクチン」再評価/「反岸田」派閥結成の臆測も
1/12(水) 17:55配信

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北海道新聞
 菅義偉前首相の退任から3カ月余りが経過し、動向に再び注目が集まっている。退陣表明後に新型コロナウイルス感染者が減り、昨年10月の衆院選で自民党は勝利。党内に「菅氏がワクチン接種を進めたおかげ」と再評価する向きがあり、求心力が回復しているからだ。「菅派」旗揚げの臆測も流れ、岸田文雄首相の対抗軸として影響力を残す可能性がある。

 「かなり元の表情に戻ってきたと、みんなに言われます」。菅氏は先月25日の読売テレビ番組で笑顔を見せた。別の番組では首相再登板の意思を問われ、否定するひと幕があった。

 後手に回った感染対策と国民とのコミュニケーション不足で支持を失い、1年で政権の座を追われた菅氏。衆院選を経て、昨年12月上旬に沖縄県を訪問し、再始動を印象付けた。新聞・雑誌のインタビューやテレビ出演など露出も増やす。

 背景に風向きの変化がある。退陣表明前は「選挙の顔にならない」と批判の嵐だったが、その後、感染状況が改善。「首相は菅さんに感謝すべきだ」(閣僚経験者)と手のひらを返してたたえる声まで上がる。

 菅氏も気を良くしている。テレビでは、衆院選の演説で聴衆から「ワクチンありがとう」とのかけ声があった話を披露。脱炭素やデジタル庁発足など在任中の実績を自賛する。菅氏には無派閥議員の支持グループが複数あり、メンバーの一人は「派閥化し、党内で力を持ってほしい」と話す。

 当の菅氏は「派閥はエネルギーが要る」と周囲に漏らし、否定的だ。2009年の宏池会(現岸田派)退会後は、派閥の弊害を度々口にしてきた。一方、11日の神奈川新聞のインタビューでは、行政の縦割り打破を旗印にした新グループの結成に言及した。

 菅氏はかねて首相の政治手法を評価せず、埋めがたい溝がある。最近も「なんで首相はワクチンの在庫があるのに、すぐに3回目を打たないんだ」と親しい知人に話した。

 「反岸田」勢力の集まりか―と波紋を広げた一夜があった。先月22日、首相が政権運営で配慮する3大派閥領袖(りょうしゅう)の安倍晋三元首相と麻生太郎副総裁、茂木敏充幹事長が忘年会を催した同じ頃、菅氏は二階派の林幹雄前幹事長代理、森山派の森山裕前国対委員長、派閥をグループに衣替えしたばかりの石破茂元幹事長らと会食。主流派と非主流派がくっきり色分けされた。

7818チバQ:2022/01/12(水) 18:18:03
https://news.yahoo.co.jp/articles/0692fb9493cb8f971c77877865fae6381b22143a
オミクロン猛威…政権発足100日「首相にとって正念場」
1/12(水) 9:43配信
西日本新聞
岸田首相

 岸田文雄政権は11日で発足から100日となった。昨年10月の発足後、新型コロナウイルスの感染対策については先手対応に努めるが、新変異株「オミクロン株」はこれまで以上のスピードで広がる。政権にとって初めて到来した感染拡大の局面をどう乗り切るか。世論を気にする政権は正念場を迎える。

「つまらないプリンス」が会見で見せた「らしくない」顔

 「国民生活に大きな影響がある新型コロナ対応は一瞬も気を抜くことができない。政権の最重要課題として取り組んできた」。11日朝、記者団から政権発足100日の受け止めを問われた首相はこう語った。オミクロン株が拡大する現状を踏まえ、水際対策の継続やワクチン3回目接種の迅速化といった対応策を列挙。最優先にコロナ対応に当たる姿勢を強調した。

 菅義偉前政権は感染状況が悪化するたびに内閣支持率が下落し、政権基盤を揺るがした。岸田政権はこれまで先手対応を演出し高い支持率を維持するが、感染状況の推移や対応次第では前政権と同じ轍(てつ)を踏む恐れもある。

 政府は9日、沖縄、広島、山口の3県にコロナ対応の改正特別措置法に基づく「まん延防止等重点措置」を適用した。この決断をする際も政権内では「支持率が上がるのは、やる方か、やらない方か」という議論があったという。

 政府関係者は「これまで感染が落ち着いていたのは前政権の貯金のおかげ。今後の状況をどう乗り切っていくか。首相にとって正念場になる」と語った。 (井崎圭)

7819チバQ:2022/01/15(土) 09:29:47
https://news.goo.ne.jp/article/asahi/politics/ASQ1G7DLRQ1GUTFK02L.html
岸田首相が高市政調会長と会食 政権発足後初 改憲話題に
2022/01/14 22:22朝日新聞

岸田首相が高市政調会長と会食 政権発足後初 改憲話題に

奈良の柿を試食する岸田文雄首相と拍手する高市早苗政調会長=2021年11月25日午前10時5分、首相官邸、上田幸一撮影

(朝日新聞)

 岸田文雄首相は14日夜、東京・虎ノ門のホテルにある日本料理店で自民党の高市早苗政調会長と会食した。両氏の会食は岸田政権発足後はじめて。古屋圭司政調会長代行と木原稔政調副会長も同席した。

 会食後、古屋氏は記者団に「政調会として今後の取り組みについて率直な意見交換をした。総理の思いがよく分かった。我々もしっかりフォローしたい」と語った。出席者によると、17日召集の通常国会や憲法改正などが話題になったという。古屋氏は党の憲法改正実現本部長も務める。(楢崎貴司)

7820チバQチバ:2022/01/15(土) 17:54:28
https://news.yahoo.co.jp/articles/7790e81d03e770bcbc49c50ba1d18f6293fed506
「負の遺産」清算、懸案先送り 内閣支持率が異例の上昇 時事世論調査
1/15(土) 7:08配信

時事通信
閣議に臨む岸田文雄首相(中央)。左は林芳正外相。右は野田聖子少子化担当相=14日、首相官邸

 岸田内閣の支持率が、時事通信の1月の世論調査で51.7%と過去最高となった。

 政権発足から3カ月余り、目立った実績もない中で支持率が上向くのは異例だ。新型コロナウイルス対応が一定の評価を得ているとみられるが、過去の政権の「負の遺産」清算を急ぎ、批判を招きそうな懸案は先送りする政治姿勢も見逃せない。

 「世論調査に表れた国民の皆さまの声を真摯(しんし)に受け止め、政府の対応に生かしていく」。松野博一官房長官は14日の記者会見で、堅調な内閣支持率にも表情を変えなかった。

 安倍・菅政権を退陣に追い込んだコロナ禍は、年明け以降、急速に悪化している。岸田文雄首相は「最悪の事態を想定する」と繰り返し、「G7(先進7カ国)で最も厳しい」と自賛する水際対策を継続。感染が急拡大した沖縄など3県がまん延防止等重点措置の適用を求めると、あらかじめ定めた指標より地元の意向を優先して実施に踏み切った。

 感染防止効果が期待される3回目のワクチン接種も前倒しを急ぎ、濃厚接触者の待機期間が社会機能維持に支障を来すとみるや、短縮を打ち出した。周辺には「できるだけ分かりやすく説明しよう」と指示し、自らも積極的に記者団の取材に応じて丁寧に説明を尽くそうとしている。

 既定方針に固執しない柔軟さも目立つ。18歳以下への10万円給付で、現金・クーポン併用に批判が集まると、全額現金支給の容認にかじを切った。行政の信頼性を損ないかねない「朝令暮改」も、今回の調査では「評価する」が59.4%と、「評価しない」28.1%を大きく上回った。

 一方で、負の遺産の後始末にも余念がない。安倍政権下で発覚した森友学園問題をめぐる公文書改ざん。自殺した財務省近畿財務局職員の遺族が起こした訴訟で、損害賠償責任を認めて訴訟を終わらせる同省方針を「それでやってくれ」と了承。遺族が求めた真相解明の機会を葬った。

 同じく安倍晋三元首相が「行政の私物化」と批判を招いた「桜を見る会」について、首相は「私の内閣で開催することは考えていない」と明言。「世紀の愚策」と酷評された布製「アベノマスク」は大量の在庫で保管にも巨額の費用がかかっていることから、首相は年度内の廃棄を決めた。

 こうした姿勢は17日召集する通常国会でも貫かれる。政府・与党は先の衆院解散で廃案となった入管難民法改正案の再提出を見送る方針だ。不法滞在する外国人の収容長期化解消は急務だが、夏の参院選を控え、収容施設でスリランカ人女性が亡くなった問題を追及されるのを避けるためだ。

 「何かあったらすぐ修正し、発言も変える。それが国民に好意的に受け止められている」。立憲民主党幹部は、通常国会を前に攻めにくさを感じている。一方、自民党では「政策が評価されたわけでなく、目の前の問題にその都度対処しているからにすぎない」(参院若手)と冷めた声も漏れる。政権の真価が問われるのは、まだまだこれからと言えそうだ。

7821チバQ:2022/01/17(月) 20:19:36
https://news.yahoo.co.jp/articles/2c99d7aff596195f9b55df74a45b7eabc2489c74
与党「安全運転」目指すも懸念多く 通常国会開会
1/17(月) 19:48配信

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産経新聞
【政治 第208通常国会】衆院本会議で施政方針演説を行う岸田文雄首相に拍手をおくる与党議員=17日午後、国会・衆院本会議場(矢島康弘撮影)

第208通常国会が17日、召集された。政府与党は新型コロナウイルス対策に最優先で取り組み、令和4年度予算案の今年度内成立を期す。野党は在日米軍での感染拡大などへの政府対応を追及する構えで、「7月10日投開票」が有力視される参院選をにらみ、19日から始まる各党代表質問を皮切りに与野党の攻防が激化しそうだ。

政府与党は提出法案数を58本に絞り、「安全運転」に徹して実績を積み重ねながら乗り切りたい考えだ。

「参院選をしっかりと乗り越え、政治の安定を確実にする。責任政党として、機敏に、堂々としっかりと論戦に備えていきたい」

岸田文雄首相(自民党総裁)は17日、施政方針演説直前に開かれた党本部での両院議員総会でこう強調した。連立政権を組む公明党の山口那津男代表も「国会を充実した審議の場にし、成果を国民に届ける姿勢で臨みたい」と訴えた。

自民、公明両党にとっては、先の衆院選で勝利した勢いを参院選で維持できるとはかぎらない。新型コロナの新変異株「オミクロン株」の在日米軍での感染拡大や北朝鮮の度重なる弾道ミサイル発射への対応など、野党側の追及で劣勢に立たされれば政権運営は揺らぎかねない。

参院選では、公明が32ある改選1人区を中心に自民候補への推薦見送りを検討し、協力関係にあるはずの与党内に「火種」がくすぶる。

山口氏は17日、推薦見送りの検討について、記者団に「自民党の状況が遅れているのは残念だが、そうしたことを踏まえ自分自身が取り組みをしっかりやっていくことが今、最も重要なことだ」と述べた。「(公明への推薦を)早くから呼びかけていたが、なかなか(自民の)準備が整わない状況もあるようだ」とも語った。

さらに、政権選択選挙の衆院選に比べ、参院選では有権者が与党に批判的な投票行動をとりやすくなるとも指摘される。今国会で「それぞれ政治の責任を果たし、成果を上げる」(首相)ことに失敗すれば、参院選敗北につながりかねない。

一方で国会論戦を乗り切り、参院選で与党が勝利すれば、安定的な長期政権への実現に大きく前進する。長期政権を目指す首相にとって会期末までの150日間、気の抜けない日々が続く。(大島悠亮、児玉佳子)

7822チバQ:2022/01/19(水) 13:12:32
https://news.yahoo.co.jp/articles/e6ab1e0309ab0f01a44da1011d367d095821a47a
政財界注目の「木原兄弟」 官房副長官とみずほ次期社長…銀行一家出身、台湾との縁も
1/19(水) 12:46配信

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産経新聞
木原誠二官房副長官

「木原兄弟」が政財界の注目を集めている。兄は、システム障害で首脳陣が引責辞任したみずほフィナンシャルグループ(FG)の次期社長に就任する木原正裕執行役、弟は岸田文雄首相の懐刀として知られる木原誠二官房副長官だ。銀行一家出身の兄弟は、それぞれ財界、政界のキーマンとなる。

【写真】みずほFGの社長に昇格する木原正裕執行役

「(金融庁など)監督官庁とは真摯(しんし)に対話を続け、変えるべきことがあれば変えていく。(弟が政権にいることで)私の判断を曇らせることはない」。正裕氏は17日の記者会見で、政権との距離感について問われ、こう語った。

2人は銀行一家に生まれ育った。父親は東京銀行(現三菱UFJ銀行)出身で、祖父もみずほFGの前身である第一勧業銀行の役員。曾祖父は長崎にあった諫早銀行の頭取を務めた。正裕氏はまさにその流れを引き継いだといえる。

誠二氏は母方の血筋を受け継いだようだ。祖先は会津藩出身で、曾祖父は大蔵省で監督局銀行課長を勤めた下坂藤太郎氏。誠二氏も財務省(旧大蔵省)出身だ。

下坂氏は、台湾銀行の総裁だった後藤新平に請われ明治32(1899)年、台湾銀行の副総裁に就任し、台湾との縁も深い。後には日商(現日商岩井)の初代社長も務めた。

台湾には、誠二氏が副長官として仕える岸田首相も祖父が岸田呉服店として現地で幅広くビジネスを展開していた接点がある。岸田政権に対しては保守層などから親中との指摘もあるが、今年は日中国交正常化50周年の節目の年、首相の「したたかな外交」を木原氏がどう支えていくのかも注目される。

7823チバQ:2022/01/19(水) 20:31:45
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派閥化できる?自民・谷垣グループ、木曜に定例会 石破氏は活動再開
2022/01/19 18:50朝日新聞

派閥化できる?自民・谷垣グループ、木曜に定例会 石破氏は活動再開

石破派の最後の臨時総会を終え、会見する石破茂氏=2021年12月2日午後0時36分、国会内、上田幸一撮影

(朝日新聞)

 自民党内の二つの議員グループが、定例で集まる会合の曜日を変える。党内の派閥は木曜を定例日とするが、昨年末に派閥から移行した石破グループ(約10人)は木曜から水曜に変える。一方、谷垣グループ(26人)は結束を高めるため水曜から木曜にする。

 谷垣グループは19日の会合で、代表世話人の遠藤利明選挙対策委員長が会合の定例日を水曜から木曜にする考えを説明した。自民党の派閥は掛け持ち出来ないが、グループは可能。谷垣グループもほかの派閥との兼務は可能なままとするが、どの会合に出るか選択を迫り結束力を高めたい考えだ。グループ内には、派閥化に踏み切ることを検討している幹部もいる。ただ、反対論も強いという。

 一方、所属議員の減少に伴い派閥を解消した石破グループは18日夜、東京・赤坂の焼き肉店で新年会を開き、今後の活動について意見交換した。来週の水曜から定例で会合を開き、グループとして活動を再開する。派閥時代は木曜だった会合を水曜に移し、緩やかな集まりを維持する狙いだ。(山下龍一、榊原一生)

7824チバQ:2022/01/19(水) 20:39:21
https://news.goo.ne.jp/article/dot/politics/dot-2022011800048.html?_gl=1*cao50s*_ga*MjAyODY4Mzc1OC4xNjAxMjEwMDAx*_ga_XJ5END643J*MTY0MjU5MTU5MS4xLjEuMTY0MjU5MjI5OS40Nw..
安倍元首相と亀裂深まる麻生氏 岸田首相と狙う「大宏池会10年政権」
2022/01/19 07:00AERA dot.

安倍元首相と亀裂深まる麻生氏 岸田首相と狙う「大宏池会10年政権」

左から麻生太郎・自民党副総裁、清和会会長となった安倍晋三氏、岸田文雄首相

(AERA dot.)

 岸田文雄政権が始動して約3カ月余り。内閣支持率も上昇し、滑り出しは順調とも見えるが、水面下で緊張が高まっている。岸田首相らと大宏池会構想を画策する麻生太郎氏と、最大派閥の会長である安倍晋三氏の関係に、亀裂が入っているのだ。熾烈な覇権争いの舞台裏をリポートする。

*  *  *

「今年はコロナ禍を克服していく。何とか新薬もでき、ワクチンも出そろってきた。直ちに対応できるよう日本産を増やしていく。世界の真ん中で輝く国になっていく第一歩にしていきたい」

 これは1月1日、MXテレビで放送された報道番組の最後に、今年の展望を問われた安倍晋三氏の発言だ。普通なら現職の岸田首相を支えると言いそうなものだが、岸田の「き」の字もなし。永田町では“キングメーカー宣言”と受け止められた。岸田派(宏池会)のベテラン議員が渋い表情で話す。

「『何かあればいつでも政権を担える』と、岸田さんにプレッシャーをかけているんだよ。安倍さんの真意は、『歴代の清和会会長は日本政治の背骨を担ってきた。その職責に全力を尽くす』ということではないか」

 東京圏にしか放送されないMXテレビで飛び出した安倍氏の発言。岸田政権誕生後の人事で高市早苗氏の幹事長就任など自身の案が通らず、「相当いら立っていた」(安倍派議員)ことの証左なのか。

 安倍氏のいら立ちの背景には、長年、盟友関係だった麻生太郎氏との確執もある。

 そもそも安倍氏と麻生氏は、国政へのスタンスが微妙に違う。

 安倍氏の祖父、岸信介元首相は、日米安保条約を改定すると共に憲法改正を訴え続けた。一方、麻生氏の祖父、吉田茂元首相は軽武装・経済重視路線。憲法改正が悲願の安倍氏に対し、麻生氏は改憲論者とはいえ経済運営に軸足を置いている。「祖父以来のタカ派とハト派という流れはそれぞれ脈々と受け継がれており、岸田政権の誕生で2人の盟友関係が引き裂かれる可能性は十分ある」(古参政界関係者)

 政府関係者によれば、例えば皇位継承問題では、麻生氏は女性天皇の誕生に比較的寛容と見られているという。男系男子継承を強く訴える保守派の代表格である安倍氏には到底、のめる話ではない。

 財政政策でも両氏は交わらない。昨年暮れ、自民党政調に積極財政派の議員でつくる「財政政策検討本部」(本部長・西田昌司政調会長代理)が立ち上がると、最高顧問に安倍氏が就任。財政再建派は対抗して総裁直属組織の「財政健全化推進本部」(本部長・額賀福志郎元財務相)を設置し、最高顧問に麻生氏が就いた。

 もっとも、対立の原因は政策だけではないという観測もある。ある大物財界人はこう読み解く。

「麻生さんはナンバー2とはいえ、8年にわたって14歳年下の安倍氏の日陰に置かれ、おもしろくなかったはず。安倍にできるなら、俺にもという思いもあったはず」

 麻生氏の目的については、こんな証言がある。

「麻生氏は安倍一強下で進んだ自民党議員の劣化、弱体化に危機感を募らせていて、政策と選挙に強い党の再興のため、残りの政治家人生を捧げるつもりです」(麻生氏周辺)

 麻生氏が描く「強い自民党」の姿とは、宏池会系の岸田派・麻生派と谷垣グループの3派を合流させて100人規模の「大宏池会」を結成し、清和政策研究会(安倍派)との2大派閥で「疑似政権交代」をしながら党を運営していくというものだ。麻生氏の晩節は「岸田首相との二人三脚」が鍵とも言える。

 では、その岸田首相は何を狙っているのか? 首相に近い、岸田派のベテラン議員は話す。

「宏池会政権を10年は続けていく。首相がライバルだった林芳正を内閣のナンバー2に据えた真意がそれだ。ただ、ネックは90人を超える安倍派の半分しか人数がいないこと。だから同じ宏池会系の麻生派や谷垣グループと『大宏池会構想』を進めている」

7825チバQ:2022/01/19(水) 20:39:42
◆大平氏の墓参で「古賀斬り」迫る

 1957(昭和32)年に池田勇人元首相が結成した宏池会は、自民党の派閥で最古の歴史を誇る。戦後日本の復興を担った吉田元首相の流れをくみ、「保守本流」の名門派閥との自負が強い。

 今や最大派閥の清和会を内心では「傍流とみなしてきた」のが宏池会だ。森喜朗元首相、小泉純一郎元首相、安倍元首相と続いた清和会政権は、「経済政策や安全保障政策など全てにおいて雑だった」との認識も強い。だからこそ、「宏池会3派が団結し、緻密で丁寧な政権運営をしていかなければならない」というのだ。

 このベテラン議員によると、麻生氏は今夏の参院選後、派閥を鈴木俊一財務相に譲るつもりだという。鈴木氏は宏池会で首相になった鈴木善幸氏を父に持つ。宏池会本体(岸田派)と合流するなら、このタイミングだ。

 思惑は一致して見えるが、岸田首相が事を前に進めるには、麻生氏の“条件”をのむことが必要だという。宏池会中興の祖、大平正芳元首相の命日である6月12日に、派閥の重要行事である墓参りを岸田首相が仕切るよう求めているというのだ。

 大平氏の墓は東京・府中の多磨霊園にあり、これまで墓参は麻生氏の“仇敵”古賀誠元幹事長が主催してきた。昨年は宏池会から9人が参列したが、首相は欠席した。

 この墓参を岸田首相が取り仕切ることになれば、古賀氏の影響力は完全に排除される。麻生氏にすれば、首相が「宏池会の“本尊”である大平氏の魂を名実ともに継ぐことが、合流に不可欠な段取り」なのだ。

 大宏池会ができれば、首相の政権基盤が強化され、林氏に加えて麻生派の河野太郎広報本部長も「ポスト岸田」の有力候補として躍り出ることになる。安倍氏にとって「おもしろくないこと極まりない」(安倍派中堅)展開だ。

「岸田、林、河野の3氏で10年は政権を担う。平成研究会(茂木派)には茂木敏充幹事長や小渕優子元経済産業相がいる。党内リベラル勢力で20年は政権を続けたい」(前出のベテラン議員)

 岸田首相は大平氏の位牌を守る女婿、森田一・元運輸相と定期的に連絡を取っており、「次は必ずお参りいたします」と伝えているという。

 首相は11日夜、久しぶりに安倍氏と会食した。「敵に回さない配慮では」(政府関係者)の臆測が飛ぶ中、岸田首相は周辺にこう語ったという。「参院選までが引き締めどころだ。ここを乗り越え、来年のサミットを地元・広島県で開催する!」

 岸田首相の真価が問われるのはこれからだ。(本誌・村上新太郎)

※週刊朝日  2022年1月28日号

7826チバQ:2022/01/20(木) 13:08:04
https://mainichi.jp/articles/20220113/k00/00m/010/105000c?inb=ys
安倍派、ポスト岸田で本命不在 高市氏は帰れず 「得策」との声も

毎日新聞 2022/1/13 19:00(最終更新 1/13 19:23) 有料記事 1266文字

 自民党の最大派閥・安倍派(清和政策研究会、94人)の「ポスト岸田」レースは本命不在の状況が続いている。人材豊富である半面、どの議員も決め手を欠くのが一因だが、派閥会長の安倍晋三元首相も今のところ特定の議員を引っ張り上げるそぶりを見せていない。そこにはキングメーカーとして影響力を保ちたい思惑が垣間見える。

 「既に総裁候補だ」。安倍氏が2021年12月のテレビ番組でそう評価した議員は安倍派議員ではなく、無派閥の高市早苗政調会長だった。ただ、高市氏の安倍派復帰の可能性を問われると一転歯切れが悪くなり、「清和会以外のたくさんの人も推した。そういう立場でその先を目指していかれるんだろう」と述べるにとどめた。

 21年総裁選で安倍派(当時は細田派)は独自候補の擁立を見送り、高市氏と岸田文雄首相の支援に回った。安倍氏自身は当初から高市氏支持を鮮明にし、現在も2人の関係は良好だ。安倍氏が高市氏と自派の関係を巡って歯切れが悪いのは派内への配慮からだ。

 高市氏は総裁選の1回目の投票で国会議員票が114票と首位の岸田氏の146票に次ぐ支持を集めた。安倍派に入れば「ポスト岸田」の有力候補に躍り出る可能性があるが、…

7827チバQ:2022/01/20(木) 13:08:28
https://mainichi.jp/articles/20220104/k00/00m/010/184000c?inb=ys
官邸の雰囲気「ガラッと」一変 岸田流で官僚のびのび? ひずみも
遠藤修平 藤渕志保
政治

速報
毎日新聞 2022/1/4 19:44(最終更新 1/4 19:44) 有料記事 English version 1509文字
伊勢神宮の参拝を終え、年頭の記者会見をする岸田文雄首相=三重県伊勢市で2022年1月4日午後2時11分(代表撮影)
伊勢神宮の参拝を終え、年頭の記者会見をする岸田文雄首相=三重県伊勢市で2022年1月4日午後2時11分(代表撮影)
 岸田文雄政権が4日、発足から3カ月を迎えた。岸田首相は安倍晋三・菅義偉両政権で顕著だった「トップダウン型」の意思決定プロセスを転換し、霞が関の声を吸い上げる「ボトムアップ型」を目指す。だが、新型コロナウイルス危機対応を巡り混乱も頻発している。リーダー像の模索が続いている。

 「政策を推し進める際に大切なことは国民との信頼と共感だ。多くの声を聞き、必要なときには果断に決断しなければならない」

 首相は4日の年頭記者会見で政権運営に臨む基本姿勢を説明した。

 約9年にわたった安倍・菅政権では、国家安全保障会議(NSC)による外交施策の決定やコロナワクチンの接種加速化など、首相官邸から上意下達で政策が実現する一方、官僚の萎縮を生み、国民への説明責任の意識が薄れたと指摘された。首相が「聞く力」を強調するのは、過去の政権に対する反省からだ。

 岸田政権は発足後、政策課題ごとに現場の当事者から直接意見を聴く「車座対話」を相次ぎ開催。松野博一官房長官も記者会見で各省庁に詳細を尋ねるよう求める発言が多く、細かな政策運営を霞が関に委ねる場面が目立つ。

 首相は2019年11月のテレビ出演の際、最もやりたいことを問われ「人事」と答えたことがある。当時は「岸田氏には明確な国家観がない」との批判を受けたが、首相に近い閣僚経験者は…

7828チバQ:2022/01/22(土) 12:35:08
https://news.goo.ne.jp/article/yomiuri/politics/20220122-567-OYT1T50006.html
首相答弁は「融通無碍」…攻めあぐねる野党「やりにくい相手だ」
2022/01/22 07:00読売新聞

首相答弁は「融通無碍」…攻めあぐねる野党「やりにくい相手だ」

参院本会議で答弁する岸田首相(21日午後、国会で)=源幸正倫撮影 【読売新聞社】

(読売新聞)

 岸田首相の施政方針演説に対する衆参両院での代表質問は21日、3日間の日程を終えた。首相は野党の攻撃材料を次々と排し、批判をかわした。肩すかしを食らった野党は「信念に欠ける」と指摘し、週明けからの衆院予算委員会で攻勢を強める構えだ。

 「(第三者)検証委員会の調査報告書で不適切な処理や事後対応が明らかになった。極めて遺憾だ」

 首相は21日午後の参院本会議で、共産党の小池書記局長が国土交通省の統計書き換え問題について批判すると、神妙な表情でこう述べた。国交省は同日午前、この問題で担当幹部ら10人の処分を発表しており、追及は迫力を欠いた。

 夏の参院選に向け、首相は安全運転に徹している。「火種」は早めに消し、賛否が分かれる問題では踏み込んだ答弁を避けている。19〜21日の3日間の代表質問で、憲法改正や敵基地攻撃能力、国会議員に支給される文書通信交通滞在費(文通費)については、従来の見解が書かれた資料を淡々と読み上げた。

 18歳以下への10万円相当の給付など新型コロナウイルス対策でも、批判の声が上がれば、ためらわずに方針転換する姿勢が目立つ。立憲民主党の小川政調会長は19日の衆院本会議で「信念、方針、熟慮に欠けた優柔不断な朝令暮改ともとれる」となじったが、首相は「大切なことは、国民にとって最善の対応をとることだ」と受け流した。

 「融通無碍むげ」とも言える首相のスタイルに、野党各党は攻めあぐねている。国民民主党の榛葉幹事長は21日の記者会見で「やりにくい相手だ」とこぼした。

 与野党の論戦の舞台は24日から衆院予算委員会に移る。予算委は代表質問と異なり、一問一答形式で行われ、何度でも質問ができる。予算委で質問を予定する立民の泉代表は、「相手がつかみ所のないタコのような逃れ方をしても、政府の足りない点を明らかにし、修正させたい」と語った。

7829チバQ:2022/01/22(土) 12:48:35
https://news.yahoo.co.jp/articles/c4f6efcc35c7d54722a0f014ad034ec649a0ed50まん延防止、効果未知数 アクセルかブレーキか定まらぬ腰 岸田首相、感染抑止に全力〔深層探訪〕
1/22(土) 8:30配信

時事通信
新型コロナウイルス感染症対策本部で発言する岸田文雄首相=19日午後、首相官邸

 新型コロナウイルスの変異株「オミクロン株」による感染者急増を受け、政府がまん延防止等重点措置の対象拡大を決定した。岸田文雄首相はスピード感を重視して抑え込みに全力を挙げる。ただ、同措置がどこまで効果を上げるかは未知数。経済活動に一定の制限を設けるものの一部に例外を認め、腰が定まらない姿勢ものぞく。就任後初の本格的な感染拡大期を迎え、手探りの政権内には緊張感も漂う。


 ◇専門家とずれ
 「未知なるウイルスとの闘いだが、都道府県との連携、専門家の科学的判断、国民の協力で乗り越えていきたい」。首相は13都県への重点措置を決めた19日の政府対策本部でこう宣言した。

 13都県はいずれも18日夕の関係閣僚会議までに適用を要請してきた自治体だ。要請を時に押し返した菅前政権と対照的に、岸田政権は決定直前に「駆け込み要請」した新潟など3県を含め、全ての要請を受け入れた。首相周辺は「要請があれば断るわけにはいかない」と語る。

 首相官邸が自治体の判断に異論を挟まない背景には、あらかじめ批判の芽を摘む思惑に加え、オミクロン株の特徴をつかみ切れていないことがある。感染力が強く、重症化率が低い可能性は浮かんだものの、高齢者の重症化リスクは分かっていない。対策はなお暗中模索の状態だ。

 具体策も「自治体任せ」の面が強い。オミクロン株にはワクチン2回接種では十分な効果を見込めないため、政府はワクチン接種証明書で行動制限を緩和する「ワクチン・検査パッケージ」を19日に全面停止することを検討。ところが、知事や閣僚の一部から制度存続を望む声が上がり、最終的に「一時停止を原則としつつ、知事の判断で適用も可能」(首相)とする玉虫色の判断となった。

 経済活動にブレーキをかけるのかアクセルを踏むのか、政府の腰は定まらない。自治体に飲食店への時短要請を求め同パッケージを原則停止とする一方、認証店には知事の判断で酒類提供を認め、検査でコロナ陰性なら5人以上の会食も容認する。

 首相はオミクロン株の特徴に合わせた「めりはりの利いた対策」と力説するが、力点がどこにあるのか分かりにくさは否めない。政府コロナ対策分科会の尾身茂会長は19日、記者団に「めりはりのついた対策とは一言で言えば人数制限」と説明し、5人以上の会食などを認める政府とのずれをうかがわせた。

 ◇いら立ち
 自治体からは重点措置の効果に疑問を呈する声が上がっている。中村時広愛媛県知事は「オミクロン株の特性で飲食だけ抑えても感染防止につながらない。効果は大変薄い」との見方を示した。

 感染「第6波」に突入する中、報道各社の内閣支持率は今のところ上昇基調。感染拡大に連動して支持率が下がった菅前内閣との大きな違いだ。しかし、首相周辺は「感染がさらに広がれば、支持率が下がり始める」と警戒する。

 野党は「口撃」を強める。立憲民主党の小川淳也政調会長は19日の衆院代表質問で、岸田政権の対応を「安倍、菅両政権以来、何度も目にしてきた後手後手の対応そのものだ」と批判。「(就任100日の)ハネムーン期間は既に過ぎ去った。いよいよ真価が問われる」と語った。

 自民党内からも「ワクチン3回目接種に早くから本腰を入れれば状況は違った」(中堅)との不満が漏れ始めている。こうした声が届いているのか、複数の関係者によると、首相は18日に3回目の接種回数に関する報告を受けた際、「きのうから1万回しか増えていないじゃないか」といら立ちを隠さなかった。

7830名無しさん:2022/01/22(土) 16:53:08
https://news.goo.ne.jp/article/sankei/politics/sankei-_politics_situation_QWGPDOLEAZLW3FJSZK2UGWLRK4.html
自民党内「高市包囲網」克服なるか 発信を強化
2022/01/20 20:41産経新聞

自民党内「高市包囲網」克服なるか 発信を強化

官邸に入る自民党・高市早苗政調会長=令和3年12月14日、首相官邸(矢島康弘撮影)

(産経新聞)

自民党総裁選に再出馬を目指す高市早苗政調会長が発信を強化している。定例の記者会見を始めたほか、中国政府による人権侵害行為を非難する国会決議の早期採択を求めるなど「高市カラー」を打ち出し、地方出張も本格化させて知名度アップを急ぐ。党内では、高市氏を重要政策の決定から外すような動きもあるが、岩盤保守層からの強固な支持を持つ強みを生かし、「ポスト岸田」に向けて求心力を高められるかが今後のカギとなる。(広池慶一)

「力を合わせて政府と連携し、頑張ってまいりましょう」。高市氏は20日、自身が本部長を務める党経済安全保障対策本部でこう述べ、政府が今国会に提出する経済安全保障推進法案の成立に力を注ぐ考えを示した。高市氏は早くから中国への機密情報などの流出に危機感を持ち、経済安保政策の必要性を訴えてきた。

19日に始まった高市氏の定例会見では、文化審議会が国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界文化遺産の推薦候補に選んだ「佐渡島の金山」について、「日本の名誉に関わる問題だ」と強調し、推薦に消極的な政府に注文をつけた。

今後は地方出張も増やす。新型コロナウイルスの感染状況を踏まえつつ、22日は富山県と石川県、月末には高知県を訪れる予定だ。夏の参院選を見据え、党の顔として自民支持層のテコ入れを図る。

高市氏がアピールに乗り出す背景には、党内で潜在的に進む「高市包囲網」がある。

党では18日、皇族数の確保策に関する議論に向けた懇談会(座長・麻生太郎副総裁)の座長代理に茂木敏充幹事長が就任した。平成29年の天皇陛下の譲位に関する国会見解は副総裁─政調会長ラインで取りまとめており、今回高市氏は外された形だ。

コロナ対策の柱である18歳以下への10万円相当の給付でも与党間協議は茂木氏が担った。

対中国非難決議をめぐっても、高市氏は先の臨時国会で茂木氏に採択を直談判したが「タイミングの問題だ」と却下された。高市氏の動きには、党執行部の一員にも関わらず「倒閣運動だ」(党幹部)との批判もあがった。

高市氏は14日、「ほぼ没交流」(官邸筋)といわれる岸田文雄首相(党総裁)と会食し、友好ムードを演出した。だが、定期的に会談する首相と麻生氏、茂木氏の3氏とは依然、距離がある。高市氏周辺は「高市氏を封じ込めようとする意図は明らかだ」と語る。

高市氏は過去に旧町村派(清和政策研究会=今の安倍派)を離脱した経緯があるが、安倍晋三元首相が同派の会長に就任した後も派閥復帰のめどは立っていない。「ポスト岸田」を目指す高市氏にとって、党内で仲間づくりを進めることも喫緊の課題となっている。

7831チバQ:2022/01/22(土) 17:14:21
https://news.yahoo.co.jp/articles/84ad4959566097d78199dceb7b096d75dcca3060波乱含みの国会開幕 コロナ対策、政権左右 参院選へ指導力強調・岸田首相〔深層探訪〕
1/22(土) 8:24配信

時事通信
衆院本会議で施政方針演説を行う岸田文雄首相(手前)=17日午後、国会内

 通常国会が17日召集され、岸田文雄首相は初の施政方針演説に臨んだ。新型コロナウイルスの変異株「オミクロン株」による感染が急拡大する中、全力で対応に当たる覚悟を示し、自らの指導力をアピール。ただ、感染状況は今後さらに厳しい局面に移るとみられ、夏に参院選を控え、波乱含みのスタートとなる。

 ◇危機の対応力強調
 「行蔵(こうぞう)は我に存す。それぞれの決断の責任は、自分が全て負う覚悟で取り組んできた」。首相は演説で、批判を恐れずに行動する気構えを説いた勝海舟の言葉を引用し、就任から100日を過ぎた政権運営をこう振り返った。

 コロナ対策を政権の最優先課題に掲げ、昨年11月には再拡大に備えた取り組みの「全体像」を取りまとめ、水際対策を強化。年が明けてからも、オミクロン陽性者の全員入院の見直しを表明するなど切れ目ない対策を打ってきた。国民の協力を仰ぐ姿勢も忘れない。

 こうした姿勢が評価されてか、報道各社の直近の世論調査では、内閣支持率がオミクロン株が国内に入り始めた先月より上昇。感染拡大とともに支持率が下降線をたどった菅義偉前首相らとは対照的だ。自民党国対関係者は「岸田さんの真面目な人柄もあるのだろう」と解説する。

 今国会会期末は6月15日。会期延長がなければ参院選は7月10日に行われる見通し。首相としてはコロナ対策に万全を期しつつ、与野党対立の火種になりそうな入管難民法改正案などの提出を見送り、長丁場の国会を乗り切りたい考え。今月には、自民党の最大派閥の領袖(りょうしゅう)である安倍晋三元首相、第2派閥を率いる麻生太郎副総裁とそれぞれ会食。政権基盤の安定にも余念がない。

 ◇経済と両立不透明
 ただ、今後の政権運営が「順風」のまま推移するかは見通せない。

 この1週間のコロナ新規感染者は11万人超で、前週の3倍以上に急増。すでに政府は、沖縄、山口、広島3県にまん延防止等重点措置を適用したが、さらに都市部を中心に同措置の適用を追加せざるを得ない状況だ。

 重点措置や緊急事態宣言が発動されれば、コロナとの両立を目指す経済への影響は避けられない。感染拡大のピークを早期に収束させられない場合、国民の批判が首相に向かう可能性もある。首相の手腕に疑問符が付けば参院選で勝利して「長期政権」への足場を築くというシナリオも崩れかねない。コロナ対策の成否が政権の行方を左右する。

 今国会の論戦の主要テーマは岸田政権のコロナ対策となる見通しで、立憲民主党など野党各党は参院選をにらみ、首相を厳しく追及する構え。立民の泉健太代表は17日、記者団に首相の施政方針演説について「画竜点睛(がりょうてんせい)を欠くというか、肝心な具体策がない」と批判のトーンを強めた。

 同党は昨年の臨時国会で提案路線に重心を置いたが「迫力不足」という指摘もあり、追及路線も重視して首相と対峙(たいじ)する。参院選での連携を見据えた他の野党との国会共闘の在り方も模索していく方針だ。

 衆参両院の予算委員会での質疑が連日開催される前半国会は、政権が閣僚のスキャンダルや失言などの追及に見舞われ、政権運営に苦慮するケースが少なくない。首相が切り抜けられるかは、政権安定の試金石となる。

7832チバQ:2022/01/22(土) 17:57:48
https://news.yahoo.co.jp/articles/46303e7199b1d4b2428bb657c376b77b8c209cc6
「朝令暮改と言われながらも…」自民・高市氏 岸田流コロナ対策評価
1/22(土) 12:47配信

朝日新聞デジタル
富山市の会場に向けてオンラインで講演する自民党の高市早苗政調会長=2022年1月22日午前、東京・永田町の自民党本部、楢崎貴司撮影

 自民党の高市早苗政調会長は22日午前、富山市であった党所属の衆院議員のセミナーにオンラインで参加した。政府の新型コロナ対応について、「岸田首相は『朝令暮改』と言われながらも、現場の声を聞きながらベターだと思ったことは即断即決で柔軟に対応している」と述べ、「岸田流」の手法を評価した。

 また、今国会での提出が予定されている「経済安全保障推進法案」について、「感染症対策以外に今国会で最大のテーマ」と強調した。その上で、「1回の国会で成立する法律ではない。リスクは年々変わっていくので、何度も何度も法改正が必要だ」と語った。

 当初、高市氏は今週末に富山とともに石川、新潟両県を実際に訪れて講演する予定だった。しかし、コロナ対応の「まん延防止等重点措置」が適用された東京都の小池百合子知事が、都道府県をまたぐ移動の自粛を呼びかけたこともあり、オンライン参加に切り替えた。高市氏は講演で「富山に入っておすしを食べたいと切望していた」と残念がる場面もあった。(楢崎貴司)

朝日新聞社

7833チバQ:2022/01/22(土) 18:17:13
https://news.yahoo.co.jp/articles/b4e1fc954c5b3d35eacbd329b38336f782ad7cd9
「聞く力よりスルーする力が…」 岸田首相の答弁を野党が批判
1/22(土) 17:54配信

毎日新聞
代表質問に答える岸田文雄首相=国会内で2022年1月21日、竹内幹撮影

 共産党の小池晃書記局長は21日の記者会見で、岸田文雄首相が国会で「あらゆる選択肢を排除せず、さまざまな意見に耳を傾け、これからも検討したい」という答弁を多用しているとして、「誰が聞いてもどっちつかずだ」と批判した。

 小池氏は「ぬかにクギ、豆腐にかすがい、のれんに腕押しで、国民は不安になる。何でもかんでもそんな形でやりすごそうとしている」と指摘。「当面は波風が立たないかもしれないがそのうち、一体どっちなんだと問題が噴出する」とも述べた。

 国民民主党の榛葉賀津也幹事長も同日の記者会見で、首相の答弁姿勢について「聞く力より『(質問を無視する)スルーする力』が半端ない。人柄良く、口調も穏やかだが、何を言いたいかわからない」とクギを刺した。【田所柳子、古川宗】

7834チバQ:2022/01/22(土) 20:05:04
https://www.jiji.com/jc/article?k=2022012001053&g=pol「佐渡金山」推薦に見送り論 保守派は圧力、岸田首相の判断焦点
2022年01月21日07時28分

 文化審議会が世界文化遺産の推薦候補に選定した「佐渡島(さど)の金山」(新潟県)をめぐり、政府内で推薦見送り論が強まっている。韓国政府が選定の撤回を求めており、現段階で推薦しても登録を見通せないためだ。ただ、自民党保守派は速やかな推薦を求めており、2月1日の推薦期限を前に岸田文雄首相は難しい判断を迫られそうだ。

 木原誠二官房副長官は20日の記者会見で「登録実現が何よりも重要だ。そのために何が最も効果的か、総合的に検討を行っている」と語った。
 政府関係者は木原氏発言について「現時点の推薦は登録実現に効果的でないという意味だ」と解説する。一度不適格とされた世界文化遺産候補がその後に登録された例はない。韓国は「朝鮮半島出身者の強制労働の現場」と猛反発しており、時間をかけて反論材料を準備しなければ、将来の登録の芽までついえかねないというわけだ。
 「世界の記憶」(世界記憶遺産)をめぐり、国連教育科学文化機関(ユネスコ)が昨年、関係国の同意がなければ登録できない制度を創設したことも懸念材料だ。この制度は南京事件の資料登録に反発した日本が導入を主導した経緯があり、日本の対応が国際社会に「ご都合主義」と映る恐れがあるからだ。
 韓国は3月に大統領選を控えており、推薦は「過去最悪」と言われる日韓関係を一層複雑化させかねない。外務省関係者は「推薦先送りが合理的。あとは政治判断だ」と語った。
 一方、自民党保守派は首相への圧力を強める。安倍晋三元首相は20日の安倍派総会で、最後は首相の判断としつつ「論戦を避ける形で登録を申請しないのは間違っている」とけん制。高市早苗政調会長は19日の記者会見で「堂々と推薦を行わなければならない。日本国の名誉に関わる問題だ」と語った。
 首相の判断次第では、安倍氏や高市氏ら政権を支える有力者との間に溝が生じる可能性もある。首相周辺は「首相が判断を迫られる形にしたくなかった」と危機感をあらわにした。

7835チバQ:2022/01/23(日) 23:28:26
https://news.yahoo.co.jp/articles/859f1c730ab4cf8dfb388db54827c46b22c5f914【点描・永田町】首相支える三大派閥に「確執」も
1/23(日) 18:32配信

時事通信
自民党役員会に臨む(左から)茂木敏充幹事長、岸田文雄首相、麻生太郎副総裁=2021年11月9日、東京・永田町の同党本部

 コロナ・パンデミックも3年目に入り、2022年政局の表舞台となる通常国会が17日に開幕、7月の参院選に向けた与野党の激しい論戦が始まる。

 年明けのコロナ新変異種「オミクロン株」の感染爆発で、岸田文雄首相は対応に大わらわだが、その裏側では参院選後をにらんだ自民党内の主導権争いも顕在化しつつある。党内第4勢力に位置する岸田派領袖(りょうしゅう)の首相を支えるのは、安倍、麻生、茂木の三大派閥と谷垣グループで、数の上では主流派体制は盤石だ。しかし、最大派閥の安倍派と第2勢力で肩を並べる麻生、茂木両派の間には「微妙な確執」(閣僚経験者)がある上、“冷や飯組”の菅義偉前首相、二階俊博元幹事長らによる反主流派連合結成の動きもあるため、永田町では首相の手綱さばきに注目が集まる。衆院選勝利で21年11月10日に第2次岸田政権を発足させた首相は、いわゆる「アベ・スガ政権」で9年近く続いた「官邸主導」を、「政高党高」とも呼ばれる官邸と自民党の対等な関係での政権運営に移行させた。安倍晋三元首相の「一強」、続く菅氏の「一存」という独裁的政治手法に対する国民的不信感への配慮で、その象徴が「聞く力」のアピールだ。ただ、その後の「18歳以下への10万円給付」「オミクロン株の水際対策」などの対応では、短時日で方針転換する“朝令暮改”を連発、足元の自民党内から「ブレブレ批判」が噴出した。

 しかし、国民的には「首相はわれわれの声に耳を傾けてくれる」「間違ったと思えばすぐ改める点が信頼できる」などと評価され、各種世論調査で内閣支持率が軒並み上昇したことで、批判も鳴りを潜めた。これに自信を深めた首相は、「私はトップダウンとボトムアップを巧みに使い分ける二刀流」と胸を張り、周辺に「(安倍氏らの)一刀流では国民の信頼を得にくい」と余裕の表情も見せる。

◇保守本流主導に傍流・安倍派の反発も

 首相が重視するのは、官邸と自民党の緊密な連携で、その中軸は麻生太郎副総裁と茂木敏充幹事長。共に大派閥領袖で、安倍氏との関係も良好とされている。これを踏まえ、第2次政権発足後は首相と麻生、茂木3氏によるトップ会談が定期化され、安倍派幹部の松野博一官房長官を加えることで、二階氏率いる第4勢力の二階派以外の四大派閥を軸とする党運営態勢が明確化された。

 ただ、この4派閥と谷垣グループの主流派を見ると、麻生、岸田、谷垣グループはいずれも源流は宏池会(現岸田派)で、党内には「首相と麻生氏の狙いは大宏池会」(安倍派幹部)との臆測も広がる。この「大宏池会」構想は、宏池会のリーダーだった故加藤紘一元幹事長による「加藤の乱」などで分裂した麻生、岸田両派と谷垣グループの再合流で、かねて麻生氏が画策してきたとされる。合流すれば一気に安倍派(清和会)をしのぐ最大派閥となり、党運営の主導権を握れるからだ。しかも、戦後政治での保守1党優位の「55年体制」下で、宏池会と同盟関係だった旧田中(角栄)派を受け継ぐ茂木派(経世会)も加えれば、故吉田茂・池田勇人両元首相が築き上げたいわゆる「保守本流」の復活ともなる。

 これに対し、安倍派は吉田、池田両氏と対立した故岸信介・福田赳夫両元首相の系譜で、いわゆる「保守傍流」とされる。それだけに今回の「大宏池会」を視野に入れた動きは、福田氏の側近だった森喜朗氏の2000年の首相就任以来、「一時期を除いて自民党を牛耳ってきた『清和会主導』に終止符を打つ」(麻生派幹部)との思惑もにじむ。このため今後は安倍氏と菅、二階両氏との連携も絡めた主流派内の“確執”が、首相の政権運営の最大の波乱要因となりそうだ。【政治ジャーナリスト・泉 宏/「地方行政」1月17日号より】。

7836チバQ:2022/01/24(月) 21:05:04
https://www.sankei.com/article/20220124-762PTWKVYBLALKNZTZQ62ZFHYQ/
答弁懸念の堀内ワクチン相 不安払拭へ正念場
2022/1/24 20:17
岡田 美月

新型コロナウイルスワクチンの3回目接種に向け、堀内詔子ワクチン担当相が正念場を迎えている。昨年の臨時国会では要領をえない答弁が目立ち、与野党から閣僚としての手腕を懸念する声が上がった。政府は3回目接種を急ぐが、接種体制の構築や国民の不安払拭が欠かせない。堀内氏は関係省庁や経済界との連係や、情報発信などにも力を入れている。

「(21日時点で)194万回強となっております」

堀内氏は24日の衆院予算委員会で、3回目接種を終えた人数を問われ、淡々とこう答弁した。


昨年12月16日の参院予算委員会で、堀内氏は自治体へのワクチンの配分量や配送時期などを問われたが、質問とかみ合わない答弁に、野党から「(答弁原稿の)違うページを読んでいるんじゃないか?」などとやじを浴びた。

今国会を前に、堀内氏は「(国民の)ワクチン接種の不安、疑問点が明快になるよう、きっちりとお伝えできるような答弁をしていきたい」と語っていた。初日となった24日はそれ以上突っ込んだ質問はなく、堀内氏を支える事務方らも安堵の表情を浮かべた。


「職域接種を展開するために各省庁の力を借りなくてはいけない。意見をいただき、接種推進をお願いしたい」

堀内氏は20日、職域接種をめぐって厚生労働省や経済産業省など関係省庁を集めた会議を開き、こう呼びかけた。経済同友会には企業の職域接種を進める体制整備も求めている。


課題とされた情報発信にも力を入れる。自身のツイッターには、ワクチンに関する情報や自治体へのワクチン配送状況などを頻繁に投稿。東京都など13都県に新型コロナの蔓延防止等重点措置の適用が決まった19日には、自治体に追加接種を前倒しで進めるよう重ねて呼びかけた。今後、テレビCMも予定する。(岡田美月)

7837チバQ:2022/01/25(火) 10:39:47
https://news.yahoo.co.jp/articles/f290bda5de81b18f2987ecef073853a76d7bd34c
「後手」批判に「先手」主張…従来答弁を繰り返す首相
1/25(火) 10:11配信

西日本新聞
岸田首相

 24日、今国会で初めて一問一答形式のやりとりに臨んだ岸田文雄首相は、「先手」で打ち出してきた新型コロナウイルス対策の妥当性を主張。野党側は検査態勢の充実、病床確保、ワクチン接種などで政府が「後手」に回っていると追及した。 (大坪拓也)


 新変異株「オミクロン株」の感染爆発は想定内なのか。衆院予算委員会で、立憲民主党の大串博志氏からこうただされた首相は、水際対策と医療提供の備えを念頭に「最悪の事態を想定し、慎重の上にも慎重を期して対応してきた」とこれまで通りの答弁を繰り返し、胸を張ってみせた。

 大串氏は、自治体による濃厚接触者などを特定する疫学調査や、希望者が急増しているPCR検査が目詰まりを起こしてしまっていると指摘。さらに、前倒しする3回目のワクチン接種がなかなか加速しない現状を挙げ、自治体に1、2回目の接種を強力に働き掛けた菅義偉前首相を引き合いに「そういうエネルギーみたいなものを(岸田首相には)感じない」と迫った。

 これに対し、首相は2月末までに8割の自治体で、希望する高齢者らに対する接種が終わる見通しを紹介し、「自治体と意思疎通を図って努力をし続けたい」と続けた。

 この日の質疑では、政府と新型コロナの専門家の連携がうまく行っているかも焦点に。

 政府の基本的対処方針分科会の尾身茂会長による「人流抑制ではなく人数制限」発言と、政府が「まん延防止等重点措置」による人流抑制を重視していることの整合性に、大串氏はこう疑問を投げ掛けた。「国民にメッセージがうまく伝わっていない可能性がある」。同じ立民の長妻昭氏も首相に向かい、「専門家の意見を聞くのもいいが、(意思統一して)ワンボイスで国民の皆さんにお願いする発言がない」と苦言。

 参考人として出席した尾身氏は「感染対策と社会経済活動の両立が求められている」と説明した上で、「各都道府県知事の判断で、広範な行動制限をするということも当然、考えられる」と補足した。

 立民の泉健太代表は、自治体による病床確保強化を目指す感染症法改正案に関し、国会提出時期を政府が示していない点を納得できないとし、「なぜ、今できないのか」と訴えた。首相は、昨夏に比べて病床を3割増やすなど対応を取ってきていると強調し、「今の法律で十分機能するかどうか、法律上何が足りないのかをしっかり確認した上で、法改正を考えていく」と理解を求めた。

7838チバQ:2022/01/26(水) 17:31:43
https://news.yahoo.co.jp/articles/e6a5d3128fc38fc0cdf2df078e55c601b5c920f3
「希望の党」再来に維新が痛烈批判「有権者からおかしいと思われるんじゃないの」 野党共闘は霧消〈AERA〉
1/26(水) 10:00配信

AERA dot.
東京都の小池百合子知事(右)と国民民主党の玉木雄一郎代表は昨年12月、都庁で会談した

 今夏の参院選を見据え、国民民主党と都民ファーストの会が合流に向けて協議を進めている。32の1人区で野党候補を一本化し、与党に対抗する野党共闘は遠のいているのが現状だ。AERA 2022年1月31日号の記事を紹介する。

【写真】昨年11月、枝野幸男氏から代表を引き継いだ泉健太氏

*  *  *

 野党再分裂の引き金になりうる構想に、異論は付されなかった。

「国民民主党が都民ファーストと合流するという話が出ているが」

「はい。それは政党が考えることですので」

 1月14日の首相官邸。岸田文雄首相(自民党総裁)との会談後、記者団に問われた連合の芳野友子会長は「連合としてはそういう動きについて『受け止める』というか、そういうスタンスです」と語った。

 芳野氏が連携を事実上容認したのはその2日前。国民民主の玉木雄一郎代表が連合本部を訪れ、今夏の参院選東京選挙区で、小池百合子東京都知事が立ち上げた地域政党「都民ファーストの会」(都民ファ)と統一候補を立てる考えを伝えたときだ。

■国民民主と都民ファが合流に向けて協議

 国民民主と都民ファは13日、国会内で勉強会を開いた後、両代表が並んで連携を加速していくことを表明した。小池氏も同じ日、「今はコロナ(対策)に集中している」と前置きをした上で、「彼らがしっかりやってくれていると思う」と見守る考えを示した。2月に開かれる国民民主の党大会に向けて、国民民主と都民ファは合流に向けた協議を進めている。

 連合の民間産別に支援される国民民主は、昨年10月の衆院選で8議席から11議席へと増やした。「躍進」と報じられてきたが、実は悩みを抱えていた。

 2019年参院選と比べると、比例区の得票は88万票以上減少し、259万票あまり。20年に大半の国会議員が立憲に合流した影響とは言え、参院選で連合の組織内候補を4人も抱えている。幹部は連合にも「あと140万票足りないがどうしたらいいか」と相談していた。玉木氏らが衆院選前から協議を重ねてきた都民ファとの合流構想は打開策の一つで、幹部は「小池氏ほど票が取れる人はいない」と期待を寄せる。

 玉木氏は、小池氏が17年10月の衆院選前に「希望の党」を立ち上げた際、民進党から合流した中心人物の一人だ。同年11月に出版された上杉隆氏らの著書『オプエド 真実を知るための異論・反論・逆説』(KADOKAWA)に寄せたコラムでは次のようにつづっていた。

「この本が書店に並ぶ頃にはもう結果が出ていますが、予言します。政権交代をしているか、少なくとも自民党が過半数割れして安倍晋三首相が退陣しているはず。(中略)今回の選挙は、民進党が解党して小池百合子さんの希望の党と合流したことで大きく流れが変わったことは、みなさん認めていただけると思います」

 17年衆院選では、小池氏による「リベラル派排除」に対抗して枝野幸男氏が立憲を立ち上げ、民進が分裂。自民が大勝した。希望は立憲に競り負け、野党第1党にもなれなかった。「希望の党」再来となる今回の動きは、20年の立憲合流にも応じなかった玉木氏にとってリベンジとなるものだ。立憲の切り崩しも視野に入れている。

 立憲は「立憲と参院選の協力をやらないという証拠」(幹部)と受け止めたが、この国民民主の動きに最も強い不快感を示したのは、衆院選後に国会内での連携を深めてきた日本維新の会だった。

7839チバQ:2022/01/26(水) 17:32:44

■「希望の党と何が違う」維新の松井代表が批判

 維新には、都議時代に小池氏らによる党運営の手法に反発し、希望の党設立にも疑問を呈して都民ファを離党した音喜多駿政調会長らが所属する。20年の都知事選でも小池氏に対抗馬を擁立した。松井一郎代表(大阪市長)は記者団の取材に「希望の党の復活やろ。何が一致して一緒になるのか。ひっついたり離れたり、選挙のたびに目の前の足し算ばかり。有権者からおかしいと思われるんじゃないの」と批判。「希望の党と何が違うのか、説明する必要がある」と迫った。

 通常国会が召集された17日、維新、国民民主の幹事長・国会対策委員長は国会内で会談し、改めて両党の連携を進めることを確認した。ただ、維新の藤田文武幹事長は「選挙を一緒にやるために、というわけでは私たちの関係は現時点ではない」と留保をつけた。

 参院選で与野党の勝敗を大きく左右するのは32ある1人区だ。そこで共産党も入れた候補者調整をめざす立憲と、独自路線を歩む維新、都民ファとの合流をめざす国民民主の3者の主導権争いが続く。野党候補を一本化して与党と対抗する「野党共闘」は遠のいている。(朝日新聞政治部・南彰)

※AERA 2022年1月31日号より抜粋

7840チバQ:2022/01/27(木) 17:30:21
https://news.yahoo.co.jp/articles/1d98f84cc5dac3b5cc90f4751d7f32ee1bd2a7de
谷垣G例会、木曜開催に16人 自民党
1/27(木) 16:03配信
時事通信
自民党の谷垣グループの会合にオンラインで参加した代表世話人の遠藤利明党選対委員長(画面)。左奥は中谷元・首相補佐官=27日、東京・永田町の衆院議員会館

 自民党の谷垣グループ(約25人)は27日、定例会合を衆院議員会館で開いた。

 これまで水曜日開催だったが、木曜日に変更してからは初で、16人が参加。代表世話人の遠藤利明党選対委員長は、新型コロナウイルスの濃厚接触者の疑いがあり、オンラインであいさつ。夏の参院選に触れ「勝ち抜いて岸田政権の下で安定した運営をしたい。しっかり支えたいので協力をお願いする」と呼び掛けた。

 木曜日は党内6派閥がそろって総会を開催。谷垣グループは、引き続き他派との掛け持ちを認めるが、「準派閥化」で結束を強める思惑がある。これまで5〜6人の出席にとどまることが多かったが、谷垣禎一元幹事長の出席が予告されていたため、今回は増えた。ただ、谷垣氏は濃厚接触者となったことを理由に姿を見せなかった。

7841チバQ:2022/01/27(木) 19:00:11
https://news.goo.ne.jp/picture/politics/mainichi-20220127k0000m010218000c.html
谷垣グループ、掛け持ちできない木曜に会合 派閥への移行も検討
2022/01/27 18:32毎日新聞

谷垣グループ、掛け持ちできない木曜に会合 派閥への移行も検討

自民党本部=東京都千代田区で

(毎日新聞)

 自民党の谷垣グループは27日、定例の会合を木曜日に変更して開催した。自民党では各派閥が木曜の昼に会合を開くため、これまでは水曜にずらして開催していた。

 リモートで参加した代表世話人の遠藤利明選対委員長を含めて15人が出席。新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、特別顧問の谷垣禎一・元党総裁は参加を見送った。今後も他派閥との掛け持ちは認めるが、派閥への移行も検討するという。グループが派閥に変わると他派閥との掛け持ちは認められない。

 代表世話人の中谷元・首相補佐官は会合後、記者団に「政治活動を具体化していくためにグループや派閥があり、その中の一つだと思っている。堂々と会合を開いていきたい」と述べた。【小田中大】

7842チバQ:2022/01/27(木) 20:18:19
https://news.yahoo.co.jp/articles/d7cb1e2bcb6efbe98a778d672b6612dcb43ec2f4
麻生派に無所属の藤末健三参院議員が入会 旧民進党出身
1/27(木) 17:59配信

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毎日新聞
自民党の麻生太郎副総裁

 自民党麻生派(53人)に無所属の藤末健三参院議員が27日、入会した。藤末氏は旧民進党出身で参院の自民会派に所属。夏の参院選では自民から比例代表の公認内定を得ている。

7843チバQ:2022/01/27(木) 20:18:54
https://mainichi.jp/articles/20220126/k00/00m/010/224000c?inb=ys
自民保守派「まるで野党」? 参院選見据え活発化、党内に温度差
政治

速報
毎日新聞 2022/1/26 19:11(最終更新 1/26 20:30) 有料記事 1087文字

 自民党の保守派議員が、政府や党執行部に対して攻勢をかける場面が目立っている。韓国が反発する「佐渡島の金山」(新潟県佐渡市)の国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界文化遺産登録に向けた推薦や、中国の人権問題を非難する国会決議を巡り、早期対応を求めて強硬姿勢だ。参院選に向けた保守層へのアピールが狙いだが、「支持率向上の役には立たない」(政権幹部)との声もあり、党内に温度差もうかがえる。

 「来年度の推薦では、今より状況が不利になることを心配している。どう考えても、今年度に推薦できない理由はない」。高市早苗政調会長は26日の記者会見で、佐渡島の金山の推薦の必要性を改めて説いた。

 佐渡島の金山を巡っては2023年の登録に向けた推薦の申請期限が2月1日に迫る。だが韓国が「かつて朝鮮半島出身者の強制労働の現場だった」などと反発していることもあり、政府は結論を出していない。

 自民党内の保守グループ「保守団結の会」は今月18日、期限までの推薦や外交ルートを通じた韓国への説明などを求める決議を採択し、官邸幹部に即日届けようとした。しかし官邸側が受け取りを拒否したため、外務省審議官に渡すにとどまったという。

 こうした経緯から保守派議員は態度を硬化させた。同会顧問の安倍晋三元首相は20日の安倍派会合で「論戦を避けて登録を申請しないのは間違っている」と主張。高市氏も24日の衆院予算委員会で「1件しか申請できない貴重な機会。必ず推薦すべきだ」と岸田文雄首相らに迫った。

 中国への国会決議についても、自民保守派は北京冬季オリンピック前の採択を要求。昨年の通常国会と臨時国会の2回、採択が見送られたこともあり、2月1日の衆院本会議での決議を目指して公明党や野党との調整を急いでいる。

 保守派が活発化する背景…

7844チバQ:2022/01/28(金) 04:11:56
https://www.asahi.com/articles/ASQ1V5QMTQ1VUTFK00F.html
石破グループ初定例会 派閥時代から出席者半減、新たな顔ぶれは…
自民

山下龍一2022年1月26日 17時33分 派閥を解消し、グループとして再出発した自民党の「石破グループ」は26日、国会内で初めての定例会合を開いた。他の派閥と掛け持ちできるグループに移行することで、より多くの議員に参加してもらう狙いだったが、出席したのは派閥時代最後の所属議員12人より少ない6人だった。

 この日集まったのは、石破茂氏のほか、赤沢亮正、平将明、田所嘉徳、冨樫博之、舞立昇治の各氏。いずれも派閥時代の所属議員で、他派閥からの新たな参加はなかった。定例会合を開く曜日は、派閥が木曜に開くのに対して、水曜に変更した。

 石破氏は4度の総裁選でいずれも敗れ、党内での求心力が低下。石破派は長く非主流派に置かれ、所属議員は2015年9月の発足当初の20人から減り続け、昨年12月、解消に至った。石破氏はグループで独自の政策論をまとめることで、反転攻勢のきっかけとしたい考えだ。

 この日の会合では、台湾海峡情勢を含めた安全保障や少子化問題などについて今後、勉強会を開くことを確認した。グループの正式名称は派閥時代と同じ「水月(すいげつ)会」とする。(山下龍一)

7845チバQ:2022/01/28(金) 21:15:46
https://news.yahoo.co.jp/articles/b755257114073f997c38c30b6e3a2408cbb6e16c
佐渡金山、世界遺産に推薦 見送り一転、首相表明
1/28(金) 18:49配信

共同通信
相川鶴子金銀山遺跡の「道遊の割戸(どうゆうのわりと)」の採掘跡=新潟県佐渡市

 岸田文雄首相は28日、「佐渡島の金山」(新潟)の世界文化遺産登録を国連教育科学文化機関(ユネスコ)に推薦すると表明した。歴史問題を巡る韓国の反発を受け、見送りを検討していたが、地元自治体だけでなく自民党内からも推薦を求める意見が上がり方針転換した。2023年の登録を目指す。


 岸田首相は「早期に議論を始めることが登録実現への近道という結論に至った」と説明。韓国に対しては「独自の意見があるのは承知している。だからこそ冷静で丁寧な議論、対話をしていきたい」と述べた。

7846チバQ:2022/01/28(金) 21:18:12
https://news.yahoo.co.jp/articles/2b2510b88490d3ebd9a1d6e0b4ef0624e0d5369d
佐渡金山 推薦迫った自民保守派 外交姿勢に不満
1/28(金) 19:27配信

産経新聞
佐渡金銀山遺跡群の一つ、道遊の割戸=2019年12月、新潟県佐渡市(池田証志撮影)

「佐渡島の金山」(新潟県)の世界文化遺産への推薦を決めた岸田文雄首相の判断には、安倍晋三元首相ら自民党の保守派議員の主張も影響した。昨年来、首相の外交姿勢に対する不満のマグマがたまり、公然と苦言を呈する場面も目立っていた。佐渡金山の推薦を見送れば政局の火種に発展しかねず、夏の参院選を控えた首相が政権の安定を優先した面もある。

最大派閥の安倍派(清和政策研究会)を率いる安倍氏は28日、「首相の判断を支持する。冷静に正しい判断をされた。(登録に向けて)今後ともできる限り協力する」とのコメントを発表した。世耕弘成参院幹事長(安倍派)も記者会見で「当然の判断だ」と述べ、好意的な受け止めが広がった。

自民内では一時、推薦を見送ろうとする政府内の動きが伝わると「韓国への過剰な配慮だ」と不満が表面化した。積極的に発信したのが安倍氏だ。27日の派閥会合で、首相時代に新任大使に対し「『歴史戦』を挑まれている中で戦うべき時はちゃんと戦う」と訓示したと紹介。自身のフェイスブックには「来年に先送りして登録の可能性が高まるのか? 冷静な判断が求められる」と投稿した。

昨年の総裁選で安倍氏の支援を受けた高市早苗政調会長(無派閥)も24日の衆院予算委員会で首相に推薦を迫った。自民関係者によれば、文部科学相だった昨年に佐渡金山を視察した萩生田光一経済産業相(安倍派)も政府内で推薦を主張したという。

首相が安定政権を築くには保守派の声を尊重せざるを得ない。「参院選前にわが党の岩盤保守層が離れる契機になる」(安倍派の高鳥修一新潟県連会長)との懸念もあるからだ。

昨年12月には、北京冬季五輪への「外交ボイコット」をめぐり態度を明確にしていなかった首相に、安倍氏がBS日テレ番組で「中国に対する政治的メッセージは日本がリーダーシップをとるべきだ」と求めた。中国政府による新疆(しんきょう)ウイグル自治区などでの人権侵害行為を非難する国会決議に関しても、昨年12月の臨時国会での採択が見送られると「悔しい」(高市氏)と恨み節が漏れた。

公明党幹部は「今回は首相が『聞く力』を発揮したのではないか」と分析。一方、「外務省が勝手に推薦見送りへ動いた」(自民中堅)と外務省への不信感が強まっている。(田中一世)

7847チバQ:2022/01/31(月) 08:45:10
https://news.yahoo.co.jp/articles/806eeb60cf61390d5710025c4101eb6356185379
菅義偉・前首相、派閥旗揚げあるか 「反岸田」勢力結集の呼び水に
1/31(月) 7:15配信

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NEWSポストセブン
菅義偉・前首相は動くのか(時事通信フォト)

 権力闘争にはドラマがつきものだが、わずか1年でこれほど立場が逆転するライバル関係は滅多にない。菅義偉・前首相と岸田文雄・首相だ。片や叩き上げの苦労人、片や3世議員の政界サラブレッドと対照的な2人は政界で出世を競ってきた。

【写真】人差し指を立てて話す岸田文雄・首相。眉毛は下側が直線に揃い剃ったように青い肌

 2年前の自民党総裁選で菅氏が岸田氏に圧倒的大差をつけて勝利すると、それまで陽の当たるポストを歩いてきた岸田氏を完全な無役に追いやった。菅氏の勝利かと思われた。

 だが、その1年後、菅氏が東京五輪の開催強行やコロナ対応に失敗するや、今度は岸田氏が総裁選に名乗りをあげて「菅降ろし」の先陣を切り、菅氏を総裁選出馬断念に追い込んだ。

 昨年10月に就任した岸田首相が打ち出したのが菅路線の否定だ。官邸入りすると真っ先に菅氏が鳴り物入りで設置していた「成長戦略会議」を廃止し、代わりに「新しい資本主義実現会議」を設置。民間人委員の顔触れも竹中平蔵・パソナ会長ら菅ブレーンを一掃した。

「岸田さんの掲げる『新しい資本主義』は所得の再分配重視で、競争重視の新自由主義経済路線を取った菅政権の政策を全面的に転換するものです」(岸田派幹部)

 人事面でも菅氏排除に動いた。自民党の3人の首相経験者のうち、総裁選で岸田首相を支持した麻生太郎・元首相は党副総裁、安倍晋三・元首相は麻生氏と並んで党憲法改正実現本部の最高顧問に就任したのに対し、菅氏は何の役職もない“冷や飯”状態に置かれ、政権への発言力を封じられた。

 支持率の動きも対照的だ。“庶民派”と言われた菅内閣は高支持率でスタートしたが、コロナ対策が後手後手に回ったと批判されて短期間で急落した。一方の岸田内閣は発足当初は低い支持率だったが、感染第6波への対応が「朝令暮改」と批判されながらも徐々に上向いている。

「菅さんはさぞや歯がゆい思いをしているに違いない」。そう見ているのは菅側近の1人だ。

「総理在任1年だったとはいえ、菅さんは自分の政治的実績に自信を持っている。デジタル庁の設立や携帯料金の値下げ、不妊治療への保険適用、カーボンニュートラル宣言も出した。国会では長い懸案だった憲法改正手続きに必要な国民投票法改正案を成立させた。コロナ対策でも、1日100万回以上のワクチン接種体制を作ったのは間違いなく菅さんの功績だ。

 しかし、感染第5波収束後に就任した岸田総理は安心しきってワクチン調達を怠っていたから、3回目接種が遅れてしまった。そんな岸田総理に自分の政治路線を否定されて悔しくないはずがない」

 その菅氏は一時期、政治への熱意を失いかけていた。『菅義偉の正体』などの著書があるノンフィクション作家の森功氏が語る。

「菅氏は総理を退陣してしばらくは政治的にも精神的にも苦しい状況にありました。家族から引退を勧められたこともあったようです。しかし、昨年の総選挙では6割の得票率で小選挙区での当選を果たし、選挙区の有権者から支持を得た。それで改めて政治に対するやる気を取り戻したようです。菅氏が陰に陽にバックアップしてきた日本維新の会が大きく議席数を伸ばしたことにも背中を押されたのでしょう」

“岸田に負けたままで終われるか”。菅氏の心に火がついた。総選挙後の昨年末からメディアにも積極的に登場するようになり、活動も再開した。

7848チバQ:2022/01/31(月) 08:45:31
「すべては菅さんの心次第」
 とくに政界で注目されているのが昨年12月22日に行なわれた菅氏の“忘年会”だ。菅氏をはじめ、二階派最高幹部の林幹雄・前幹事長代理、武田良太・前総務相、旧石原派を継いだ森山裕・総務会長代行、そして石破茂・元幹事長が参加した。いずれも岸田首相と距離を置く非主流派の有力者たちだ。

 この会合が菅氏の派閥結成と反岸田勢力結集への根回しだったという見方が強い。会合の前、日経新聞のインタビュー(12月21日付)にこう語っていたからだ。

「政策を引っ張りだして『こういうのをやろう』というほうがいい。仲間の緩やかな連携をやりたい。党の部会で発言しなければいけないので、一定のかたまりが必要だ」

 自民党内には菅氏を支持する当選5回以下の無派閥議員の会「ガネーシャの会」をはじめ、参院にも菅支持グループがある。菅氏がその気になれば、いつでも20〜30人規模の派閥を立ち上げることは可能だ。だが、それだけでは岸田首相に対抗する力は持てない。

「黒シャツ」のニックネームで知られる元産経新聞政治部長で政治ジャーナリストの石橋文登氏が“その先”を語る。

「菅さんには派閥を持たなかったために総理を続けられなかった思いもあったと思う。派閥は選挙の支援もするし、資金協力もする。政治家の教育機関でもある。それがなかったから、グループの仲間から菅原一秀、河井克行の不祥事が出てしまった。そのあたりを菅さんもお考えなのでしょう。

 菅さんという政治家は、大変な力の持ち主だが、今の自民党では非主流派。その菅さんが同じく非主流派の4人の有力者と会合を持ったことは派閥結集を見据えたものだと思います。菅さんが派閥を持てば24〜25人と見られており、二階派は44人、森山派は7人、石破グループは12〜13人で、合わせると80人を超える。そうなると安倍派に次ぐ党内第2派閥となり、発言力は絶大になる」

 菅派の旗揚げが岸田首相を脅かす「反岸田」勢力結集の呼び水になるとの指摘だ。

 旗揚げは遅くとも7月の参院選前、早ければ3月とも見られているが、準備はどこまで進んでいるのか。菅グループ・ガネーシャの会メンバーの話だ。

「ガネーシャの会は毎週に近いくらい勉強会を開いているが、菅派結成については一切話はしない。あえて話題にしないようにしているわけです。すべては菅さんの心次第ですから。ただ、派閥になれば今以上にまとまって動きやすくなる」

 覚悟はできている。

※週刊ポスト2022年2月11日号

7849チバQ:2022/01/31(月) 09:59:02
https://news.yahoo.co.jp/articles/0a137d8191370a61be4d6d5019b312cbd8b4f388
自民が改憲論議盛り上げ、実動部隊始動へ…安倍・麻生氏ら「集客力」高い重鎮も
1/31(月) 5:00配信

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読売新聞オンライン
5月までに全国で集会
 自民党の憲法改正実現本部(本部長・古屋圭司政調会長代行)は2月1日、全国各地で開く対話集会の実動部隊となる「タスクフォース(TF)」を始動させる。夏の参院選後を見据えて国民的な改憲論議を盛り上げ、国会での議論を後押しする狙いがある。5月までの早い時期に全都道府県で1回目の集会開催を目指す。

責任者指定
(写真:読売新聞)

 TFは総勢40〜50人規模で、全国を11ブロックに分ける。1日に役員会を開き、各ブロックの責任者と担当議員を決める予定だ。ブロックの担当議員は、各都道府県連に集会の開催を促し、講師派遣などを調整する。

 講師は安倍元首相や麻生副総裁、石破茂・元幹事長ら「集客力」の高い党重鎮のほか、閣僚経験者らTFメンバーなど約30人が担う。自民党がまとめた改憲4項目の内容や狙いなどを説明してもらう考えだ。

 都道府県連には、3月の党大会後、個別に憲法改正実現本部が置かれる。TFは地方議員らと連携し、週末などに各地で数十〜数百人規模の集会を開く。党本部は、会場の費用を上限20万円で負担する。古屋氏は「5月の大型連休までに全都道府県で最低1回は集会を開きたい」と意気込む。

 岸田首相(党総裁)も改憲に向け、「国会での議論と国民の理解が車の両輪だ」との考えを示している。

国会は停滞
 自民党が対話集会を開催する背景には、衆参両院の憲法審査会での議論が停滞しているという事情がある。

 自民、公明両党と日本維新の会、国民民主党は審査会の毎週開催の方針で一致している。4党は今月27日の審査会開催を目指したが、立憲民主党が2022年度予算案の審議を優先すべきだとして、開催を拒否した。さらに、立民は審査会を開催したとしても、憲法改正手続きに関する国民投票法改正の議論を優先すべきだと主張している。

 自民党は当面、立民の合意がなくても審査会を開催するなどの強硬手段は控える方針だ。立民などが態度を硬化させれば、議論の進展がさらに見込めなくなる展開が想定されるためだ。

黄金の3年
 衆院議員の任期満了は25年10月。自民、公明両党が夏の参院選に勝利すれば、首相が衆院を解散しない限り、その次の参院選が行われる25年夏まで国政選挙のない「黄金の3年」が手に入り、政府・与党としては腰を据えて重要課題に取り組める環境が整う。

 自民党内では、この間に衆参両院で議論を進め、改憲項目の絞り込みや憲法改正原案の作成、国会での憲法改正発議へとこぎ着けるスケジュールを描いている。実現本部幹部は「参院選までに集会を100回開けば、審査会の議論にも影響が出てくるはずだ」と期待を示している。

7850チバQ:2022/01/31(月) 20:24:28
https://news.yahoo.co.jp/articles/60de3f7cb14e293fca3ad1490331c63904328311
安倍、菅両氏が接近 求心力維持へ 首相に対抗か
1/31(月) 18:42配信

産経新聞
自民党の安倍晋三元首相と菅義偉前首相が公的な場で良好な関係をアピールする場面が増えている。両氏は第2次安倍政権の首相と官房長官として強固な信頼関係を築いたが、昨秋の菅氏の首相退陣を機に溝が生じたといわれてきた。参院選を前に2人が再び接近するのは、党内でそれぞれが求心力を維持し、岸田文雄首相に対抗する狙いがありそうだ。

「第2次政権には圧倒的なチーム力がありました。とりわけ、官房長官を務めてくれた菅さんの存在は大きかった」。安倍氏は1月8日発売の月刊誌「文芸春秋」で菅氏をこう持ち上げた。菅氏も同月16日のBSテレビ東京の番組で「(安倍氏の経済政策)アベノミクスは成功した」と評価した。

両氏の摩擦がささやかれ始めたのは昨年9月、首相だった菅氏が自民党総裁選に出馬を見送ったときだ。当時を知る菅氏周辺は「菅氏は総裁選で安倍氏の支援を取り付けられるか自信が持てず、不信感を抱いているように見えた」と語る。

結局、菅氏は総裁選で安倍氏と距離がある河野太郎党広報本部長を支持した。河野氏の陣営に安倍氏と対立してきた石破茂元幹事長が加わったことで「安倍氏と菅氏はたもとを分かった」(党中堅)との見方が広がった。

昨年末には安倍氏と麻生太郎副総裁、茂木敏充幹事長が会食したほぼ同じ時間に、菅氏と森山裕前国対委員長、石破氏らが別の宴席を開いたことも、安倍氏と菅氏の関係悪化の臆測に拍車をかけた。

だが、足元では両氏がそろって首相に注文をつける場面が目立つ。安倍氏は1月20日、政府が一時、「佐渡島の金山」の国連教育科学文化機関(ユネスコ)への推薦見送りも検討したことを「間違っている」と批判した。菅氏も同月12日、産経新聞のインタビューで、新型コロナウイルスの感染急拡大を踏まえ「ワクチンの3回目接種を早くやるべきだ」と強調した。

安倍氏は「私と菅さんは相当強い絆で結ばれている」と公言し、菅氏も周囲に「安倍さんと対立することは何もない」と語る。

両氏が歩調を合わせるのは、首相が率いる岸田派(宏池会、44人)を源流とする麻生派(志公会、53人)と岸田派、谷垣グループ(有隣会、約30人)が再結集する「大宏池会構想」への牽制との見方もある。再結集が実現すれば、党内最大派閥の安倍派(清和政策研究会、94人)を超える勢力になる。

無派閥の菅氏も党内で埋没すれば、脱炭素社会の実現など自身が首相時代に掲げた政策に関与しにくくなる。首相経験者の両氏の連携は、党内の政局バランスに影響を与える可能性もある。(大島悠亮)

7851チバQ:2022/02/01(火) 15:36:21
https://news.yahoo.co.jp/articles/9a5079ab67fd0c322fde226063e1d7396a79a04f
「岸田首相は共通の敵」と菅前首相と安倍元首相が手を組み、党内勢力図激変か
2/1(火) 7:15配信

NEWSポストセブン
ふたりの狙いは?(時事通信フォト)

 政界で注目されているのが昨年12月22日に行なわれた菅義偉・前首相の“忘年会”だ。菅氏をはじめ、二階派最高幹部の林幹雄・前幹事長代理、武田良太・前総務相、旧石原派を継いだ森山裕・総務会長代行、そして石破茂・元幹事長が参加した。いずれも岸田文雄・首相と距離を置く非主流派の有力者たちだ。この会合が菅氏の派閥結成と反岸田勢力結集への根回しだったという見方が強い。


 元産経新聞政治部長で政治ジャーナリストの石橋文登氏が語る。

「菅さんという政治家は、大変な力の持ち主だが、今の自民党では非主流派。その菅さんが同じく非主流派の4人の有力者と会合を持ったことは派閥結集を見据えたものだと思います。菅さんが派閥を持てば24〜25人と見られており、二階派は44人、森山派は7人、石破グループは12〜13人で、合わせると80人を超える。そうなると安倍派に次ぐ党内第2派閥となり、発言力は絶大になる」

 菅派の旗揚げが岸田首相を脅かす「反岸田」勢力結集の呼び水になるとの指摘だ。

焦る安倍氏が後押し
 そうした菅氏の動きに秋波を送っているのが安倍晋三・元首相だ。菅氏と安倍氏の関係は総裁選での菅降ろしをきっかけに冷え込んだと言われる。だが、実は、2人は昨年12月2日にひそかに会談を持った。安倍・菅両政権を支えた加藤勝信・前官房長官と萩生田光一・経産相が同席した食事会だ。

 その翌日、安倍氏は櫻井よしこ氏の言論テレビに生出演し、「私と菅さんの政治家同士、人間同士の絆は強く結ばれている」と前日に食事を伴にしたことを明かした上で、菅派結成について、「(菅氏を支持する無派閥議員のガネーシャの会は)結束力が大変高い。菅さんが派閥を作ろうと思えば簡単に結成できるのではないか」とエールを送った。

 岸田首相への対抗心を燃え上がらせた菅氏にとって、心強い言葉だったはずだ。この食事会から菅氏の動きが本格化し、前述の「菅忘年会」へとつながっていく。

 もちろん、安倍氏側にも岸田首相を牽制しなければならない動機がある。

 岸田首相は施政方針演説(1月17日)の冒頭で「行蔵は我に存す」という勝海舟の言葉を引いたが、これは安倍氏の政敵だった福田康夫・元首相の座右の銘でもある。さらに演説の締めくくりにも「己を改革する」という勝海舟の言葉を使った。岸田首相の地元・広島の県紙「中国新聞」はそこに込められた思いを〈安倍・菅政治からの決別宣言と読めないこともない〉と書いている。

 さらに岸田首相は側近たちと安倍氏の祖父・岸信介氏の政敵で岸田派(宏池会)の創設者である池田勇人・元首相を研究して政策に反映しているという。安倍政治との決別に動こうとしているのは明らかだ。『菅義偉の正体』などの著書があるノンフィクション作家の森功氏が語る。

「安倍氏は焦りを感じている。キングメーカーとして政権に影響力を振るおうと考えていたのに、岸田総理は安倍氏の提案する人事をことごとく覆したばかりか、モリカケ問題や河井夫妻買収事件を蒸し返し、これ見よがしにアベノマスクの廃棄まで決めた。安倍氏と選挙区を争うライバルの林芳正・外相を重用したのが決定的だった。

 安倍氏からみると、このままでは岸田の後に林芳正政権、福田達夫政権と好ましからざる流れができかねない。そこで反岸田の菅氏に秋波を送り、安倍氏の後押しに意を強くした菅氏が派閥結成に駒を進めようとしている」

 安倍氏にとって「敵の敵は味方」であり、菅氏にすれば「昨日の敵は今日の友」というわけである。2人は手を組んで安倍・菅路線の転換を図ろうとする岸田首相を共通の敵と定めた。

 そうなれば党内の勢力図はひっくり返る。岸田政権を支える岸田派(42人)、麻生派(53人)、茂木派(51人)の主流3派は合計146人で自民党の衆参全議員の4割にとどまる。それに対して最大派閥の安倍派(95人)と菅氏を中心とする非主流派勢力(80人以上)が組めば過半数に迫る。オミクロンの感染が急拡大する中、自民党内の半数が敵に回れば岸田首相が厳しい政権運営を迫られることは間違いない。

※週刊ポスト2022年2月11日号

7852チバQ:2022/02/04(金) 11:31:14
https://news.yahoo.co.jp/articles/c940e7cac49244f2c4acc1a44b4d559e38119ad3
堀内ワクチン担当相が“クビ切り”最右翼に浮上!3月までに大臣1人減、周囲は内心ホッ
2/4(金) 9:06配信

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日刊ゲンダイDIGITAL
野党の追及に、視線がさまよう堀内詔子ワクチン担当相(C)日刊ゲンダイ

 やっぱり、クビを切られるのはあの人か──。内閣府に設置されている「東京オリンピック競技大会・東京パラリンピック競技大会推進本部」が3月末までに解散することに伴い、大臣が「1人減」になることが決まっている。早くも政界ではクビを切られる大臣の名前が浮上している。

ワクチン3回目接種が進まない「もう一つの理由」…医療従事者すら副反応リスクを懸念

「内閣法に基づき、推進本部が設置されている期間は、大臣の枠が『最大20人』ですが、解散を受け枠が1つ減ることになっています」(霞が関関係者)

 そのため、永田町では「誰が外されるのか」と話題になっているのだ。現在、クビ切りの筆頭候補とみられているのが、五輪担当とワクチン担当を兼務する堀内詔子大臣だ。

■野党の「追及の的」

「国会では野党からの質問に対し、ペーパーに目を落としながらオドオドと答弁する様子が目立っています。目を泳がせて、『えー』『あのー』と繰り返す様子はSNSでも話題になり、野党の格好の的になっている。もともと、大臣に起用された理由も『女性』『岸田派所属』という程度。岸田首相が外すとしたら、堀内さんしかいないだろうとみられています」(永田町関係者)

 2日の衆院予算委員会では、堀内大臣の所管である「ワクチン」について質問が飛んだが、答弁に立ったのは後藤厚労相。堀内大臣は大臣席にちょこんと座りメモを走らせ続けていた。文字通り「いるだけ」状態だったのだ。しかし、3回目接種が遅々として進まない今、ワクチン担当相は最重要ポスト。簡単にクビをすげ替えて大丈夫なのか。

「まあ、今もある意味『いるだけ』状態ですからね。総理は、後藤厚労相にワクチン担当を兼務させるつもりでしょう。義父の故・堀内光雄元通産相の地盤を受け継いだ堀内さんは“お嬢さま”で品が良く、決して悪い人じゃない。でも、まだ当選4回、とても大臣が務まる力量はついていない。大臣起用時から、答弁に窮するのは分かり切っていました。野党の追及材料が消えるわけですから、自民党も内心はホッと一安心しているはずです」(政界事情通)

 大臣でいられるのも、あと2カ月か。

7853チバQ:2022/02/05(土) 19:31:56
https://news.yahoo.co.jp/articles/8fa78586bc371a966dd65a953ad408d2ad815017
岸田政権の功罪 「失敗しない人事」の物足りなさ 松野官房長官は狙い通りの働きだが…安倍、菅政権のような〝やんちゃな迫力〟はなし
2/4(金) 17:00配信

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夕刊フジ
岸田文雄首相(矢島康弘撮影)

【岸田政権の功罪】

なぜ、岸田文雄政権が支持率が高いかについて、前回は「丁寧に話を聞いて説明し、国民が嫌うことをしない『生ぬるさ』が理由」と書いた。今度は、人事から考えてみよう。

自民党総裁選(昨年9月29日)直後の人事は、衆院選で大勝するとか派手な大仕事をする気はなく、ほどほどの選挙結果を収め、政策でも失敗しない布陣だと思った。選挙だけ考えれば、高市早苗氏や河野太郎氏を幹事長や官房長官にすればもっと勝てただろう。

しかし、実力に異論はないがイメージが暗い甘利明幹事長が小選挙区で敗北すると、党内に敵は多いが、政策でも選挙対策でも実力ナンバーワンといわれ、安倍晋三元首相との関係もいい茂木敏充外相(当時)を後任幹事長に起用した。

このタイミングでの抜擢(ばってき)のおかげで、竹下派は茂木派に衣替えに成功した。岸田政権は、岸田・麻生・安倍の3派主導体制から、茂木派を加えた4派主導体制に移行した。

林芳正外相の起用は、総裁誕生直後には自派への優遇をせず我慢させた不満の解消になって、政権の足元を固めた。林氏の政策理解力など能力の高さには異存はないが、世界外交の世界で「安倍外交」のような存在感を発揮できてはいない。

林氏には「政界屈指の親中派」であることを端に発した保守派からの批判も受け流さず、無難であれば満足しがちな岸田首相を食ってしまうくらいに目立つくらいでないと、首相への道は開けないと知るべきだ。

松野博一官房長官も、何とも地味な人事だったが、狙い通りの役割を果たしている。このところ、官房長官が副総理格になってしまって、記者会見での応対が政治問題化することも多かった。

本来、官房長官は縁の下の力持ちで、丁寧に対応して失言しないことが基本だから、安心してみていられる。松野氏は松下政経塾出身のため、野党に多い同窓生の間でも評判がいいから、安倍、菅両内閣の野党との対決路線より憲法改正などにはいいかもしれない。かつて、「名官房長官」といわれた大平正芳氏とか、木村俊夫氏といった系譜につながることを期待したい。

岸田首相は、父親が通産官僚(現経産官僚)で、親族には財務官僚も多いから優秀な官僚を使いこなすのも得意だ。スタッフを上手に使い、世論や党内の不満が出ると微修正を自らの主導権で図る。

だが、物足りないのは、安倍、菅内閣のような、やんちゃな迫力がないことだ。そのなかで、私が「世論に寄り添い過ぎて大失政に近い」と危惧するのがコロナ対策だが、それは次回取り上げたい。

■八幡和郎(やわた・かずお) 1951年、滋賀県生まれ。東大法学部卒業後、通産省入省。フランス国立行政学院(ENA)留学。大臣官房情報管理課長、国土庁長官官房参事官などを歴任し、退官。作家、評論家として新聞やテレビで活躍。徳島文理大学教授。著書に『365日でわかる日本史 時代・地域・文化、3つの視点で「読む年表」』(清談社)、『日本人のための日中韓興亡史』(さくら舎)、『日本の総理大臣大全 伊藤博文から岸田文雄まで101代で学ぶ近現代史』(プレジデント社)

7854チバQ:2022/02/08(火) 22:39:12
https://news.yahoo.co.jp/articles/ca567191fe8fafe169f84ff3c50b5f4f1264076f
予算案審議、異例の最速ペース 今後は波乱要因も
2/8(火) 21:46配信


産経新聞
衆院予算委員会で、令和4年度予算案の審議が異例の速さで進んでいる。与野党は採決の前提となる中央公聴会を15日に開くことで合意し、日程上は戦後最速となる18日の衆院通過も可能となった。大崩れせず、野党に攻め口を与えない岸田文雄首相の答弁姿勢も一因になっているようだ。

1月17日に召集された今国会では、政府から補正予算案など4年度予算案に先行して審議するような議案が提出されなかった。このため、毎年2月以降が多い衆院予算委での来年度予算案の実質審議入りが、今年は1月24日に早まった。

審議時間は2月8日までで合計55時間に達しており、採決の目安となる70時間台が視野に入る。与野党は9日と10日に計6時間の審議を行った上で、来週中に首相が出席する集中審議を7時間開く方向だ。

仮に18日に衆院を通過すれば、戦後最速だった平成11年の「2月19日」を上回るだけでなく、予算案が衆院に提出された日から起算した審議日数でも、歴代7位タイ(33日間)となる。ただ、与党が十分な審議を求める野党に配慮し、21日などに先送りする可能性もある。

審議が混乱もなく淡々と進んだのは、首相の答弁姿勢も影響している。

はっきり主張し、野党の反発も買った安倍晋三元首相や菅義偉前首相に比べ、首相はあまり抑揚がない「マイペース」(党重鎮)な答弁を繰り返す。これが野党に攻撃の糸口を与えない結果につながっている。

首相は年明け以降「佐渡島の金山」(新潟県)の世界文化遺産への登録推薦や、新型コロナウイルスワクチンの3回目接種をめぐり、「1日当たり100万回」という目標の公表など、当初慎重とみられた政策課題での方針転換も目立つ。野党の追及材料をつぶすことにもつながった。

ただ、裏返せば接種目標の達成状況など、不安要素を抱えたのも事実だ。新たなスキャンダルなどが発覚すれば、国会運営の様相が一変する可能性もある。(大島悠亮)

7855チバQ:2022/02/09(水) 19:57:11
https://news.yahoo.co.jp/articles/f35d0689c68982bfc24f46073a62939d7348b5e6
自民若手が積極財政議連 参院選後にらみ規律派牽制
2/9(水) 19:51配信

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産経新聞
「責任ある積極財政を推進する議員連盟」の設立総会で講演する安倍晋三元首相(中央)=9日午後、国会内(矢島康弘撮影)

自民党の若手国会議員でつくる「責任ある積極財政を推進する議員連盟」(呼びかけ人代表・中村裕之衆院議員)が9日、国会内で設立総会を開いた。会合には安倍晋三元首相が講師に招かれ、代理出席を含め95人が参加した。夏の参院選後の財政運営をにらみ、政府与党内で根強い財政規律派の動きを牽制する狙いがある。

議連の設立趣意書には「現下の日本経済において財政赤字を恐れず、積極的な財政政策が必要であるとの認識を共有し、真に必要な政策への転換を図る」と明記した。岸田文雄首相は国と地方の基礎的財政収支(プライマリーバランス、PB)の2025(令和7)年度黒字化目標を維持しているが、「カレンダーベースでPB目標を置くべきではない」(安倍氏)として見直しを求めている。

自民内では積極的な財政出動を求める動きが目立つ。昨年12月、高市早苗政調会長の下に財政政策検討本部(本部長・西田昌司参院議員)が発足。これまで週1回のペースで財政再建派と積極財政派双方の有識者を1人ずつ招いて議論を重ね、財政危機を訴える自民議員らに対抗している。

こうした動きが活発化しているのは、夏の参院選後に政府の経済政策が大きく変わる可能性があるためだ。首相は就任前に出版した著書「岸田ビジョン」で「『財政健全化』に向かっているということを、内外に示しつづける必要がある」と強調した。現在は新型コロナウイルス対策を優先し、財政再建論は封印しているが、本来は財政再建を重視する考えを持つ。

日銀の黒田東彦総裁が5年4月に任期満了を迎えることも積極財政派の懸念材料だ。黒田氏は大胆な金融緩和策で積極財政を軸とした安倍政権の経済政策「アベノミクス」を下支えしてきた。ただ、約10年続いた金融緩和の正常化に向け、今後は日銀が金融政策を修正するとの見方は強い。政府は夏の参院選後に後任選びを本格化させるが、行方は首相が掲げる「新しい資本主義」にも影響する。

同議連は月2回程度のペースで勉強会を開き、提言をまとめる予定だ。首相の経済政策をめぐっても駆け引きが激しくなりそうだ。(小川真由美)

7856チバQ:2022/02/09(水) 20:34:58
https://news.goo.ne.jp/article/ntv_news24/politics/ntv_news24-2022020803842291.html
岸田政権目玉政策の事務方トップ“更迭”
2022/02/08 23:40日テレNEWS24


岸田政権が目玉政策として掲げる経済安全保障推進法案を担当する事務方トップの突然の異動が8日夜、発表されました。事実上の更迭です。

経済産業省への異動が発表されたのは、藤井敏彦経済安全保障法制準備室長です。藤井氏は今の国会の最重要法案の1つである経済安全保障推進法案の事務方の責任者でした。事実上の更迭です。

複数の政府・与党幹部によりますと、藤井氏は届け出をせずに複数回の講演を行い、講演料を受け取っていたほか、タクシーチケットの不適切な使用もあったということです。

国家安全保障局は日本テレビの取材に対し、「処分につながる可能性のある行為を把握し、事実関係を確認している。経済安全保障法制という重要な職務を担っているが、業務の継続は難しいと判断した」とコメントしています。

法案は今月下旬に国会に提出される予定で、それを前に事務方トップが交代することは岸田政権にとって痛手となります。

7857チバQ:2022/02/10(木) 13:03:53
https://news.yahoo.co.jp/articles/60c899e0d345236a57a92126ea3adba828d61803
永田町でうごめく思惑 自民・谷垣グループ、派閥化視野か 定例会の曜日変更
2/10(木) 10:31配信

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京都新聞
国会議事堂

 谷垣禎一・自民党元総裁が特別顧問を務める「谷垣グループ」(有隣会)が、1月下旬に例会の開催日を水曜昼から木曜昼に変更した。1日ずらすだけのことだが、それが永田町ではさまざまな思惑とともに語られる。

【写真】事故以来初めて公の場で歩く姿を披露した谷垣氏

 自民の各派閥はきまって木曜の昼に例会を開く。「掛け持ちできないのが派閥で、掛け持ちできるのがグループ」。慣例的に用いられるこの基準に当てはめると、谷垣グループは掛け持ちを引き続き認めるため派閥とは言えない。一方で木曜に例会を設定すること自体、他の派閥やグループの例会に出席できなくなることを意味する。

 このあいまいな形態をどう判断したらいいのか。グループに所属する議員の1人は幹部から説明を受けていないといい、「派閥化に近づいているという感じでは」と解釈していた。

 結局は伝え手の側、もっと言えば普段から密着取材する全国紙や通信社の「番記者」がどう判断し、表現するかにかかっている面もあるようで、谷垣グループの呼称が当面続いている。

 立憲民主党にもグループは存在する。自民の派閥のように選挙互助やポスト配分機能はあまりなく、その分、結束は緩い。

 会合の開催は不定期で、日程や場所もオープンにされないため自民以上に実態がつかみにくいが、代表選の議員票の話題になると、突如としてグループの存在が報じられる。泉健太代表も昨年は「新政権研究会」の仲間に支えられた。

 派閥・グループの消長や抗争は分かりにくい。栄枯盛衰は世の常とはいえ、政治権力を握る争いは、ことのほかめまぐるしい。

7858チバQ:2022/02/10(木) 23:07:19
https://news.goo.ne.jp/article/kyoto_np/region/kyoto_np-20220210184900.html
二之湯智・国家公安委員長「マネロン」文書の存在否定 現金配布は認める
2022/02/10 18:48京都新聞

二之湯智・国家公安委員長「マネロン」文書の存在否定 現金配布は認める

二之湯智氏

(京都新聞)

 自民党京都府連が国政選挙の前に候補者から寄付を集め党所属の府議、京都市議に配分していたことを巡り、衆院予算委員会で10日、府連会長を過去に務めていた二之湯智国家公安委員長(参院京都選挙区)が事実関係を問われた。選挙活動の実質的な対価であることをうかがわせる府連の内部文書については存在自体「知らない」と主張した。

 内部文書は事務引き継ぎのため2014年に作成されたとみられ「候補者がダイレクトに議員に交付すれば公職選挙法上は買収になるので、(府連を通すことで)いわばマネーロンダリング(資金洗浄)をする」と明記されている。

 二之湯氏は10〜13年と17〜19年に府連会長を務めていた。立憲民主党の城井崇氏から、内部文書を作成したとされる当時の府連事務局長から引き継ぎについて相談があったかを問われると、「ございません」と否定した。

 一方、府連経由で自治体議員に政治活動資金を配るシステムについては事実と認めた。二之湯氏は「あくまでも政党の党勢拡大に使ってくださいという趣旨」と述べ、選挙買収目的ではないとの認識を示した。

 城井氏は、二之湯氏が3選を果たした2016年7月の参院選前の4月27日、二之湯氏が代表者を務める自民党京都府参議院選挙区第3支部が府連に960万円を支出したと指摘。前後の年に比べて金額が突出している点を疑問視し「なぜ参院選の前だけ多かったのか」とただした。二之湯氏は「府連が適切に法に照らして処理している。私はお金の使い道については知らない」と答えた。

7859チバQ:2022/02/10(木) 23:15:02
https://news.goo.ne.jp/article/mainichi/politics/mainichi-20220210k0000m010217000c.html国家公安委員長、自民京都府連の現金配布を認める 買収の意図は否定
2022/02/10 14:57毎日新聞

国家公安委員長、自民京都府連の現金配布を認める 買収の意図は否定

二之湯智国家公安委員長

(毎日新聞)

 二之湯智国家公安委員長(参院京都選挙区)は10日の衆院予算委員会で、自民党京都府連が国政選挙前に、候補者から集めた金を地方議員に配ったとする文芸春秋の記事内容を認めた。ただ、党勢拡大のためだとして選挙活動用の資金との指摘は否定した。

 文芸春秋3月号は、府連が国政選挙のたびに、衆院選や参院選の候補者から金を集め、選挙の活動費として府議や市議に1人当たり50万円を配布したと報じた。

 立憲民主党の城井崇氏は「選挙買収になると分かっていて金を配ったと報じられている。これは事実か」とただした。二之湯氏は「府連が国会議員から寄付を受け、府議と市議に再度、政治活動資金として配布しているのは事実だ」と配布は認めたうえで「党勢拡大に使ってくださいという趣旨だ。個々の議員の選挙活動に使ってくださいということではない」と述べ、買収の意図は否定した。

 二之湯氏は立候補した2016年参院選の前に、自身が代表を務める自民党支部から府連に支出した960万円が地元の地方議員に渡っていたことも認めたが、府連から支出の要請があったのか問われると「私個人の判断だ」と述べた。【青木純】

7860チバQ:2022/02/10(木) 23:19:19
https://news.goo.ne.jp/article/dailyshincho/politics/dailyshincho-825339.html茂木幹事長の開設した派閥HPが大ひんしゅく&失笑、派閥重鎮との断絶で「ポスト岸田」に暗雲
2022/02/10 06:01デイリー新潮

茂木幹事長の開設した派閥HPが大ひんしゅく&失笑、派閥重鎮との断絶で「ポスト岸田」に暗雲

能力の高さで恐怖政治を展開し、モテキングと呼ばれる

(デイリー新潮)

茂木さんが「センター」で
 自民党幹事長と共に派閥「平成研究会」の会長の座まで射止めた茂木敏充氏(66)。外部への発信にも余念がなく、1月には派閥のホームページを立ち上げたところ、ある映像が大いにひんしゅくや失笑を買ったという。この動きを面白く思わない重鎮が派閥内におり、「ポスト岸田」への道に大いに立ちはだかっているようだ。

 ホームページ内にある【歴史はこちら】の部分をクリックすると、NHKスペシャルをショボくしたような予告編のような音楽が流れ、吉田茂に始まる派閥の系譜を紹介していく。

 佐藤栄作、田中角栄、竹下登、小渕恵三、橋本龍太郎、津島雄二、額賀福志郎、そして竹下亘の各氏が歴代会長として登場したところで、「鉄の結束」とこの派閥がとりわけ大事にしてきた4文字が浮かび、第9代会長として茂木氏の写真が挿入される。そして、そのお歴々を傍に追いやって中心に茂木氏を配置した画像でフィナーレとなる。

「確かに茂木さんが『センター』で一番大きく吉田茂を従える形で、しかも複数出ていますね。割りを食う形で、例えば“橋本龍太郎元首相は見あたらないね”と言われるなど、失笑を買っています。安倍政権が憲政史上最長を記録する中で枢要なポストを占め続けることで力をつけ、派閥のボスにまで上り詰めた高揚感のあらわれということですかね」

 と、政治部デスク。

“汗をかくのは自分、手柄は他人”
 この「茂木センター」問題は失笑のみならずひんしゅくも買っているという。

「“汗をかくのは自分、手柄は他人”が持論の竹下登元首相の腹心だった青木幹雄元官房長官は議員を引退した後も平成研の参院議員に対して大きな影響力を保持しています。彼にとって茂木さんは獅子身中の虫くらい嫌な相手で、茂木さんが派閥ボスになるにあたっても難色を示し続けていました。それでもボスになるのをとりあえず了承したのは、来る参院選を戦うにあたり、幹事長ポストを押さえているのにはメリットがあると判断したからです」(先のデスク)

 この言葉を踏まえれば、ひとまず今年7月予定の参院選までは青木氏がことを荒立てることはないが、その後は何か動きがある可能性があるということになる。

「そうですね、青木さんの意中の人は小渕恵三元首相の次女、優子元経産相です。自民党の友党・公明党と選挙をめぐって関係悪化が取り沙汰される中、茂木さんが参院選後も“調子に乗る”ようだと、両者の距離は決定的に広がり、可能性は低いながら分裂もあり得るかもしれません」(同)

パワハラ・セクハラの王
 茂木氏その能力の高さは誰もが認めるものの、一方でパワハラ・セクハラの王として永田町や霞ヶ関にその名を轟かせてきた。経産相を務めていた2014年当時、外遊の際に事務方がどう振る舞うべきなのかについて引継ぎを念頭に担当者がまとめたいわゆる「接遇リスト」が話題になった。

 そこには、好きな食べ物・飲み物、絶対に避けるべき航空会社、ホテルやクルマのグレード、携帯やネット、現地で買うお土産、目的地で待たされたり携帯の電波が悪かったりするのが大嫌いなキャラクターに至るまで、これでもかというくらい細かくビッシリ説明されていた。その中から少しだけ紹介してみると、

《栄養ドリンクとして、メガシャキ、葛根湯ドリンク、ユンケルの3本セットを日本からロジ担部隊で持参する必要がある。使われなかった栄養ドリンクは、現地で勝手に消費するのではなく、日本に持って帰って、秘書官室に返却する必要がある》

《最近は朝食や昼食、夜食にカップラーメンやカップ焼きそば(ペヤングソース焼きそば)を要望されることが多くなってきているので、出発前に秘書官室からカップ麺と割り箸を受け取り、ロジ担当者らで手分けして持って行く必要がある》

7861チバQ:2022/02/10(木) 23:19:43
プライオリティ最優先は?
 ホテルについては、

《ちなみにベッドの上に用意する枕の数については4つとすること》

《最近の出張では、マッサージを常に求められるため、訪問先でマッサージが受けられるよう、マッサージ師(可能な限り女性マッサージ師)の派遣可能性、時間と料金、キャンセルポリシー等を事前に確認しておく必要がある》

愛煙家ゆえにタバコへのこだわりは尋常ではなく、《プライオリティ最優先。何よりもまずタバコ。タバコが吸えるか吸えないかで大臣の機嫌が大きく変わる》《タバコの銘柄は、昨年まではセブンスター(ソフトタイプ)だったが、今年に入ってからは、ネオシーダー(タバコ風味の咳止め薬(指定第2類医薬品)に変更。最近はまた、セブンスターに戻りつつある。タバコとライターは秘書官、警護官らが常にすぐに出せるように持ち歩いている》

《車の中、宿泊部屋、勉強会部屋、空港貴賓室、大使公邸、レストランなど、ありとあらゆる場所で吸える環境を整えることが必要。特に大臣にとって重要な公務案件の直前は、勉強会部屋や車中において集中的に勉強をされることが多く、その時に連続してタバコを吸われる傾向があるため、その場面でタバコが吸えないと相当不機嫌になる》

《禁煙部屋でも、事務方がちゃんとその場所が禁煙と伝えなかった場合に、タバコを吸ってしまう可能性もあるため、大臣がその部屋を退出した後は、換気の徹底と、ファブリーズ等の消臭剤を使用する等の対応が必要》

第3派閥のボスの座は安泰とはいかない
 このトリセツについては「事務方(官僚)が上司のために細やかな気遣いをするのは当然」といった見方をする向きもいるようだが、官僚は別に大臣の私設秘書ではない。また、田中角栄、竹下登、小渕恵三といった歴代会長にもこうした話は伝わっていない。むしろ下の者、立場の弱い人に細やかな気遣いをしたエピソードのほうが残されている。ましてやハラスメントに敏感な現代において、配下にトリセツが必要な茂木氏は異質の存在といっていいだろう。

 先のデスクは、

「外相をやっている頃はさすがにこういったパワハラやセクハラはなりを潜め、派閥の若手にも声をかける『良い人キャラ』になっていたのですが、幹事長になってからパワハラやセクハラの気質が復活してきているようです。永田町、霞ヶ関、メディアの全てが警戒していますね」

 と明かす。

 茂木氏の座右の銘は「春風接人」だという。やさしい春の風のようにあたたかく人に接することを意味するのだが、なかなかその域には達しないということなのだろうか。
野党の体たらくを見ると、公明党の推薦なしでも参院選で自民党が大敗することはなさそうだが、第3派閥のボスの座は安泰とはいかないようだ。

デイリー新潮編集部

7862チバQ:2022/02/11(金) 00:09:44
https://www.sankei.com/article/20220210-JOHXXVU7JRKY3AYDD5VGEJB7LY/
林外相、問われる対中・対韓外交 「ポスト岸田」試金石にも
2022/2/10 17:54
長嶋 雅子
林芳正外相が10〜13日の日程でオーストラリアで行われる日米豪印4カ国(クアッド)外相会合や米ハワイでの日米韓外相会合に出席する。各国と連携し、覇権主義を強める中国にいかに対峙(たいじ)するかが焦点となるが、日中友好議員連盟前会長で「中国寄り」との見方がある林氏の外交手腕が試されることにもなる。「佐渡島の金山」(新潟)の世界文化遺産登録推薦を批判する韓国に毅然(きぜん)と対応できるかどうかも問われる。


「各国と緊密に連携して、自由で開かれたインド太平洋をともに力強く推進していく」。林氏は11日のクアッド外相会合を前に、こう抱負を述べた。念頭にはインド太平洋地域で影響力を強める中国がある。林氏は対中連携に向け、各国外相との関係構築を図る。

林氏は米国留学経験があり「米政界とのパイプは太い」(政府高官)。昨年11月の外相就任直後からブリンケン米国務長官と3回の電話会談を行った。一方、中国や韓国にどう向き合うのかは判然としない。


林氏は1月に国会で行った外交演説で「台湾海峡の平和と安定も重要だ。香港情勢や新疆(しんきょう)ウイグル自治区の人権状況を深刻に懸念する」と訴えた。ただ、昨年12月、自民党内で北京冬季五輪に政府使節団を送らない「外交的ボイコット」を求める声が高まった際は「諸般の事情を総合的に勘案して判断する」と述べるにとどめた。

また、佐渡金山の世界文化遺産登録推薦をめぐり外務省は消極的だった。韓国側が朝鮮半島出身者の「強制労働」が行われていたと主張しているためだ。最終的に岸田文雄首相が推薦を決めたが、林氏が存在感を発揮することはなかった。


林氏は12日の日米韓外相会合に合わせ、韓国の鄭義溶(チョン・ウィヨン)外相とも会談する見通しだ。韓国側の佐渡金山に対するいわれなき批判に対し、日本の立場を主張しつつ、北朝鮮対応などでの連携を確認する必要がある。


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政策通で答弁能力の高さに定評がある林氏だが、最近は答弁用紙を読む「安全運転」が目立つ。「ポスト岸田」候補の1人と目される中、今回の外遊は「林外交」の試金石ともなる。(長嶋雅子)

7863チバQ:2022/02/11(金) 00:20:40
https://news.goo.ne.jp/article/sankei/politics/sankei-_politics_policy_CFTB3LPAVRLXPDEJ5GMSXM4RGQ.html
安倍・菅氏と連日会談の首相 「不和」観測払拭狙いか
2022/02/10 13:53産経新聞

安倍・菅氏と連日会談の首相 「不和」観測払拭狙いか

記者団の取材に応じる岸田文雄首相=9日午後、首相官邸(矢島康弘撮影)

(産経新聞)

岸田文雄首相は10日、菅義偉前首相と国会内で会談した。9日には安倍晋三元首相と官邸で会談しており、首相経験者と連日の意見交換となった。首相は昨年秋の総裁選に名乗りを上げた経緯から菅氏とは不和がささやかれ、安倍氏とも人事や政策面での食い違いが指摘されている。首相経験者に対しても「聞く力」でこうした観測を払拭する狙いがあるとみられる。

「新型コロナウイルス対策や外交の話をしてきた」

首相は菅氏との会談後、記者団にこう語った。両者の会談は約30分にわたって行われ、菅氏が在任中に力を注いだコロナワクチン接種が話題の中心だったという。首相は3回目接種に関し、1日当たり100万回を掲げており、目標達成に向けて菅氏からヒントを得たかったようだ。

首相周辺によると、9日の安倍氏との会談では緊迫化するウクライナ情勢を踏まえ、首脳外交に精通する安倍氏に意見を求めた。首相は周囲に「いろいろ意見交換ができた」と語った。

第2次安倍政権以降、首相と官房長官として強固な信頼関係を築いた安倍、菅両氏は最近、首相に注文をつける場面が目立つ。今回の会談はいずれも首相から申し出たとされ、党内に影響力を持つ両氏に配慮したとの見方もある。

https://news.goo.ne.jp/article/yomiuri/politics/20220210-567-OYT1T50294.html
首相、菅前首相に接種加速化で助言要請か…前日には安倍氏からも「指南」
2022/02/10 19:18読売新聞

首相、菅前首相に接種加速化で助言要請か…前日には安倍氏からも「指南」

閣議に臨む岸田首相(10日午前、首相官邸で)=源幸正倫撮影 【読売新聞社】

(読売新聞)

 岸田首相は10日、菅前首相と衆院議員会館で約30分間会談し、新型コロナウイルス対策などを巡り、意見交換した。首相は9日には安倍元首相とウクライナ情勢などについて協議しており、2日連続で首相経験者から指南を受けた。

 首相が菅氏と面会するのは、昨年11月11日以来。前回は菅氏が首相官邸を訪れたが、この日は首相が菅氏の事務所に足を運んだ。

 首相は、感染力の強い変異株「オミクロン株」対策として1日100万回のワクチン接種を目指す考えを7日に表明した。菅氏から接種の加速化などについて助言を得る狙いがあったとみられる。

 首相は会談後、首相官邸で記者団に「コロナ対策と外交の話をした」と語った。

7864チバQ:2022/02/13(日) 18:53:55
https://news.yahoo.co.jp/articles/4ab3f8ebe307ed1bfb472143c43595d1b48fd1bf
【独自】菅グループ結成へ加速 麻生派幹部ら派閥退会で勢力図に変化
2/12(土) 19:12配信

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自民党の佐藤勉前総務会長が、所属する党内の第2派閥、麻生派(志公会・53人)から近く退会する方向で最終調整していることがわかった。佐藤氏は8日、国会内で菅前首相と会談し、退会について報告したものとみられる。佐藤氏に近い複数の所属議員も、ともに退会する可能性も出ている。

【画像】【独自】菅グループ結成へ加速 麻生派幹部ら派閥退会で勢力図に変化が(画像5枚)

佐藤氏らが退会すると麻生派は党内第3派閥に転落、岸田首相を支える自民党の勢力図に変化が起きる可能性がある。

岸田首相のコロナ対策に党内から批判の声
佐藤氏は前政権で総務会長を務めた菅氏の最側近。昨年、総裁選に出馬表明した岸田首相が党役員の任期を「1期1年連続3期まで」などとする党改革案を打ち出した際には、「いかがなものか」と牽制し、菅氏を支えた。岸田首相を支える麻生派では会長代理を務めるが、退会し袂を分かつこととなる。

目下、党内では、岸田政権の新型コロナ対策の対応の遅れが指摘される中、感染者を激減させた菅氏の手腕や力を再評価する動きが出始めている。

7日、岸田首相がワクチンの三回目接種について、「一日100万回」の目標を表明した際は、党内から「判断が遅すぎる」「菅前首相は去年、実現済みだ」(自民党閣僚経験者)との声が上がった。さらに8日には、新型コロナ対策を通じて菅氏との信頼関係を深める小池都知事が、現政権の対応について「オミクロン株の感染のスピードが速いだけに、スピード感の違いが非常にストレスフル」と批判。小池氏は翌9日、官邸を訪れ、岸田首相に政府の方針を明確化するよう直談判した。

また菅氏のお膝元、神奈川県では、県内選出の国会議員が、菅氏と近い小泉前環境相を県連会長に擁立する方針を決めるなど、動きを活発化させている。

菅グループ結成へ動きが加速
菅氏をめぐるこれらの動きに先立ち、佐藤氏は、菅政権を支えた森山総務会長代行、二階派幹部の林前幹事長代理の他、石破元幹事長に近い議員らと会談を重ね、意見交換してきた。菅氏は、これまで脱炭素社会の実現などに向けて、「縦割り打破」を旗印に勢力を結集する考えを示していて、佐藤氏は今後、菅氏を中心とするグループの結成に向けて、動きを加速化させるものとみられる。グループが結成されれば菅氏の党内での存在感が高まることとなりそうだ。

佐藤氏らが退会すれば、岸田首相を支える党内の勢力の構図が変化する。これまで、茂木派(平成研究会・53人)と並んで第2派閥だった麻生派が第3派閥に転落。幹事長・派閥領袖への就任を機に急進する茂木派は単独で第2派閥となる。茂木派、麻生派は、谷垣グループ(有隣会)とともに政権の安定に寄与している。

菅氏と安倍元首相の接近は 変わる勢力図
この蜜月関係とは対照的に、最大派閥の安倍派(清和政策研究会・94人)の孤立化がささやかれている。佐渡金山の世界文化遺産推薦をめぐっては、推薦見送りの方向で調整を進めていた政権に対し、安倍元首相が「間違っている」と指摘し、岸田首相が判断に影響を与え、一転させた。安倍氏が影響力維持を狙う中、菅グループ結成の動きが進めば、安倍氏が菅氏にさらに接近し、岸田首相に対抗する可能性もある。夏の参院選に向けて、自民党内の力関係の変化に注目が集まる。

政治部

7865チバQ:2022/02/14(月) 19:27:32
https://news.yahoo.co.jp/articles/548d585ce88e47774d611d328060d2f0719ca78c
自民・佐藤氏、麻生派離脱を検討
2/14(月) 16:22配信

時事通信
自民党の佐藤勉前総務会長

 自民党の佐藤勉前総務会長が、所属する麻生派からの離脱を検討していることが分かった。

 関係者が14日、明らかにした。佐藤氏に近い議員が同調する可能性もある。麻生派は53人で、茂木派と並ぶ党内第2派閥だが、佐藤氏が離脱すれば第3派閥に転落する。

 背景には、派閥の運営方針などへの不満があるとみられる。佐藤氏は、グループ結成などが取り沙汰される菅義偉前首相の側近の一人で、離脱の動きは臆測を呼びそうだ。

7866チバQ:2022/02/15(火) 00:22:34
>>7865
谷垣Gから離脱し、さらに麻生派から離脱なんてしたら 評判下がるぞ?

7867チバQ:2022/02/15(火) 19:03:46
https://news.yahoo.co.jp/articles/9b897a4c2c548427adccbe422affb009f1fd454a「菅派」結成の動きで自民党勢力図が一変か 側近・佐藤勉議員が麻生派退会で急加速
2/15(火) 9:06配信
日刊ゲンダイDIGITAL
敵の敵は…(安倍元首相と菅元首相=右)/(C)日刊ゲンダイ

 自民党の佐藤勉前総務会長が、所属する麻生派(53人)を近く退会するというニュースが流れ、「いよいよ“菅派”結成か」と自民党内に臆測が広がっている。佐藤氏は菅前首相と同期の側近として知られるからだ。


 一部報道によれば8日に佐藤氏は国会内で菅前首相と会談し、退会について報告したという。佐藤氏に近い複数の麻生派議員も一緒に抜ける可能性があり、そうなると麻生派は党内第2派閥から転落する。

「かつて谷垣グループに所属していた佐藤さんは、2017年に『天元会』という独自グループをつくって離脱し、6人を引き連れて麻生派に合流した。その時に行動を共にした棚橋元科学技術相や御法川国対委員長代理、阿部俊子衆院議員らが今回も同調するとみられています。さらに菅前首相を支える無派閥議員のグループや、菅さんに近い二階派の一部、森山派、石破グループなどが集まり、50人程度になれば岸田派を抜く勢力になる。麻生派から抜ける人数によっては、いきなり第3派閥に浮上するかもしれません。菅さんの存在感が一気に高まり、党内の勢力図は一変します」(自民党関係者)

■背後に安倍元首相の私利私欲

 実は菅前首相に対し、熱心に派閥結成をけしかけているのが安倍元首相だ。昨年12月3日、ジャーナリストの桜井よしこ氏との対談番組に出演した安倍元首相は、「菅さんが派閥をつくろうと思えば簡単に結成できるのではないか」と言い、「私と菅さんとの絆は相当強い」などとアピール。

 自分が政権を放り出した尻ぬぐいをさせた上、菅政権末期には求心力低下に苦しむ菅首相を見放して総裁選出馬断念に追い込んだことなど、まるで“なかったこと”のように蜜月関係を誇示していた。

 ともに、岸田首相と距離がある者同士、「敵の敵は味方」でタッグを組み、岸田包囲網を敷く算段ということか。

「安倍氏からしてみたら、菅派が結成されて手を組めれば、最大派閥の安倍派を上回る数になる“大宏池会構想”に対抗する勢力を維持できる。さらには『総理経験者が派閥会長なんておかしい』という批判をかわすこともできて一石二鳥です。だから熱心に菅派結成を働きかけている。しかし、それで党内の非主流派が結集したところで、総裁候補がいない寄り合い派閥になりかねず、安倍派の別動隊とみられるだけでしょう」(政治ジャーナリスト・角谷浩一氏)

 安倍元首相の思惑通りにいくかどうか、視界不良だ。

7868チバQ:2022/02/16(水) 19:46:44
https://news.goo.ne.jp/article/mainichi/politics/mainichi-20220216k0000m010266000c.html役員任期制限は「七役」まで 自民方針、副総裁も対象に 党則改正案
2022/02/16 19:38毎日新聞

役員任期制限は「七役」まで 自民方針、副総裁も対象に 党則改正案

自民党本部=東京都千代田区で2019年5月16日、曽根田和久撮影

(毎日新聞)

 自民党の党改革実行本部(本部長・茂木敏充幹事長)は16日の会合で、党役員の任期制限について、党内で人事権を行使できる「党七役」を対象範囲とする方針を確認した。さらに人事権を持たない副総裁も対象とする方針だ。次回会合で任期制限の党則改正案を示し、3月13日の党大会での改正を目指す。

 この日の会合では、幹事長、総務会長、政調会長、選挙対策委員長の党四役に加え、国会対策委員長、組織運動本部長、広報本部長を任期制限の対象とすることで出席者の意見が一致した。岸田文雄首相は昨年9月の党総裁選で、幹事長以下の役員任期を「1期1年、連続3期まで」に制限すると表明していた。【堀和彦】

7869チバQ:2022/02/16(水) 19:49:01
https://news.yahoo.co.jp/articles/e68369c268f5fd39dc7f304de0ad0018d5d91879佐藤勉氏、自民麻生派から離脱検討で波紋
2/15(火) 22:17配信

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産経新聞
自民党の麻生太郎副総裁が率いる麻生派(志公会、53人)で、会長代理を務める佐藤勉前総務会長が同派からの離脱を検討していることが明らかになり、党内のパワーバランスが変化するか注目が集まっている。佐藤氏が退会すれば、平成29年に党内の4グループが合流して新たな派閥を立ち上げて以降、派の幹部が落選や離党などを理由とせずに離れる初のケースとなる。佐藤氏は菅義偉前首相と近いだけに、菅氏が自身のグループを発足させた場合は佐藤氏が同調する可能性もある。

【写真】自民麻生派から離脱を検討している佐藤勉氏

今回、佐藤氏が離脱を検討する背景には、麻生氏の最側近の松本純元国家公安委員長との確執があるとされる。

松本氏は昨年1月に緊急事態宣言下の東京・銀座のクラブを訪問した問題で離党。先の衆院選で落選したが、今年1月28日に党神奈川県連から復党を了承され、麻生派に復帰した。その直後から佐藤氏は派の会合に顔を出さなくなった。同派の閣僚経験者は「佐藤氏は松本氏の復帰を快く思っていない」と話す。

もともと、現在の麻生派は、平成29年に旧麻生派(為公会)が山東派(番町政策研究所)と甘利明前幹事長の政策集団「さいこう日本」の一部、谷垣グループ(有隣会)を退会した佐藤氏が設立した政策集団「天元会」と合流し、党内第2派閥に成長した経緯がある。複数のグループによる集合体だけに、派内には当初から方向性の違いを指摘する向きもあった。

これまで、麻生派は麻生氏の強い求心力で結束してきたが、昨年9月の総裁選ではほころびが目立った。中堅・若手は派内から出馬した河野太郎広報本部長を支持したが、ベテラン勢は岸田文雄首相の陣営に回り、一部の保守系は高市早苗政調会長を支持した。

派の対応が割れた上、当時総務会長だった佐藤氏は衆院初当選同期の菅氏を再選させようと動いた。麻生派の中堅は「総裁選を機に派内の溝が深くなった」と語る。現在、麻生氏が谷垣グループの遠藤利明選対委員長を交じえ、首相と連携を深めているのも、佐藤氏には複雑に映るようだ。

佐藤氏が派を離れた場合、焦点となるのが菅氏との連携だ。菅グループの結成をめぐり、菅氏は周囲に「考えていない」と語るが、脱炭素など政策ごとの勉強会の立ち上げには意欲を示す。

若手中心の無派閥議員ら、菅氏に近い議員が結集すれば、番頭役として佐藤氏が支えることもあり得る。菅氏は二階俊博元幹事長や森山裕前国対委員長との連携も視野に入れており、佐藤氏の対応を機に「非主流派」が勢いを得るかどうかも注目される。(広池慶一)

7870チバQ:2022/02/17(木) 19:24:01
https://news.goo.ne.jp/article/yomiuri/politics/20220215-567-OYT1T50388.html
菅前首相の存在感じわり…公明や維新とパイプ・派閥結成の臆測も
2022/02/16 20:25読売新聞

菅前首相の存在感じわり…公明や維新とパイプ・派閥結成の臆測も

読売新聞 【読売新聞社】

(読売新聞)

 自民党の菅前首相が、党内でじわりと存在感を高めている。新型コロナウイルスワクチンの接種を進めたことなど、首相在任中の成果が再評価されているためだ。公明党や日本維新の会とのパイプも健在で、党内では自らに近い議員らと「菅派」を結成し、政局に備えるとの見方もくすぶっている。

在任中の成果 再評価
 「菅政権のもとで歴史的な変革を成し遂げることができた」

 自民党有志による「不妊治療への支援拡充を目指す議員連盟」(会長=甘利明前幹事長)が15日に国会内で開いた会合で、野田少子化相は、菅氏が尽力した不妊治療の保険適用が4月に実現することを歓迎した。

 菅氏は不妊治療への保険適用を掲げて自民党総裁選を勝ち抜き、首相となってからは、適用の議論に道筋をつけた。9日のツイッターに「誰もが治療を受けやすくなり、願いがかなえられることを望みます」と書き込み、17万件を超える「いいね」がついた。

 岸田内閣のワクチン接種の遅れに不満の声が出る中、「1日100万回」の目標を達成した菅氏の手腕を評価する声も上がる。

 菅氏は12日、石川県加賀市で演説し、「10万人の感染を防ぎ、8000人を超える人が亡くなるのを防ぐことができた」とレガシー(政治的遺産)をアピールした。菅氏は昨年12月からテレビ出演やインタビューに積極的に応じ、政治活動を活発化させている。

 岸田内閣の発足後、自民は夏の参院選での相互推薦などを巡り、公明党との隙間風が目立ち、是々非々を掲げる維新も政権批判の姿勢を強めている。このため、公明や維新とパイプを持つ菅氏が改善に向けて動くことへの期待が高まっている。

 菅氏は、公明の支持母体の創価学会の佐藤浩副会長と蜜月で、維新の松井代表(大阪市長)とも気脈を通じる。昨年12月には、安倍・菅内閣で懐刀として重用した和泉洋人・元首相補佐官が大阪府・市の特別顧問に就いた。「菅氏と維新の関係が途切れていない証拠」(自民党関係者)とも指摘される。

 無派閥の菅氏は首相と距離を置く一方、党内第5派閥の「二階派」(44人)を率いる二階俊博・元幹事長や第6派閥「森山派」(7人)の森山裕総務会長代行との関係は良好だ。

 党内では「『菅派』の結成に踏み切るのではないか」との観測が絶えないが、菅氏は1月のBS番組で「ずっと否定的だ」と述べた。菅氏と近く、麻生派に所属する佐藤勉・元総務相は15日、国会近くで森山氏らと昼食をともにした。佐藤氏が派閥離脱に向けて調整に入ったとの見方も出ている。

 とはいえ、菅氏が在任中、新型コロナへの対応で説明不足と批判され、国民の支持を失った経過は、自民党議員に生々しく記憶されている。マイナスイメージを完全に払拭ふっしょくするには、なお時間がかかりそうだ。

7871チバQ:2022/02/17(木) 21:16:06
https://news.goo.ne.jp/article/fnn/politics/fnn-316961.html【速報】自民党 麻生派幹部らが複数退会へ 派閥会合を欠席
2022/02/17 14:00FNNプライムオンライン



自民党の佐藤勉前総務会長は、17日、所属する麻生派(志公会)の会合を欠席した。佐藤氏は派閥を退会する方向で最終調整している。また、佐藤氏に近い御法川国対委員長代理、阿部俊子衆院議員も派閥の会合を欠席。佐藤氏に同調して派閥を退会するものとみられ、離脱者は複数に上る可能性がある。

一方、派閥領袖の麻生氏は、会合の冒頭発言で、離脱者について言及しなかった。麻生氏は会合後、派内の議員と面会し、佐藤氏の意向について報告を受けたものとみられる。佐藤氏らが退会した場合、麻生派は党内第二派閥から、第三派閥に転落。

退会者が増えると、派閥の人数が40人台になる可能性も出てきた。岸田政権を支える自民党内の力学に変化が生まれそうだ。佐藤氏らの離脱の背景について、派内では、麻生副総裁の最側近の松本純元国家公安委員長の派閥復帰に反発したとの臆測も流れる。

佐藤氏は15日、菅前首相に近い森山総務会長代行、二階派幹部の林前幹事長代理と会談した。菅氏を中心とする勢力の結集に向けて、連携を確認したものとみられる。

7872チバQ:2022/02/18(金) 18:22:48
https://news.yahoo.co.jp/articles/c0ffb3d406ddc09b126f6e2590f7c141bd62fd50
菅派結成へ「身を切る実力行使」 麻生派会長代理の佐藤氏が派閥退会の意向
2/18(金) 18:01配信

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カナロコ by 神奈川新聞
(写真:神奈川新聞社)

 麻生太郎元首相の派閥「志公会」の会長代理・佐藤勉前自民党総務会長が18日までに、派閥を退会する意向を固めた。複数の同派関係者によると、当選同期で盟友の菅義偉前首相(衆院神奈川2区)へ合流を前提として派閥結成を促しているという。佐藤氏に同調して退会する議員は増える見通し。「身を切る実力行使」(自民幹部)で決起を促す流れで、前首相も難しい判断や対応を迫られそうだ。

 同派の所属議員は53人で茂木敏充幹事長の派閥と並び党内第2派閥。1人でも抜ければ第3派閥へ転落。退会者が膨らめば岸田文雄首相(45人)や二階俊博前幹事長(43人)の派閥と同レベルの規模となる可能性もあり、党内力学に変化を生じるのは必至だ。

 議員グループ「天元会」(6人)を率いていた佐藤氏は、2017年の志公会結成に参加。党執行部の一員として菅政権を支えた。

 緊急事態宣言中に東京・銀座のクラブ訪問問題で離党し、衆院選で落選した松本純・元国家公安委員長の派閥復帰に当たり、佐藤氏は「麻生氏から事前にきちんとした説明がなかった」などと周辺に不満を漏らしている。

神奈川新聞社

7873チバQ:2022/02/21(月) 09:38:19
https://news.yahoo.co.jp/articles/323199cead976cf1b59666377154d6d55b7e0569
麻生派、複数退会の動き 佐藤氏ら「菅グループ」模索 自民
2/21(月) 7:03配信

時事通信
自民党麻生派の例会であいさつする麻生太郎会長(党副総裁)=17日、東京都千代田区

 自民党麻生派で、会長代理の佐藤勉前総務会長ら複数の議員に退会の動きが出ている。

 会長の麻生太郎副総裁が最側近の松本純・元国家公安委員長を派に復帰させたことなどに不満を募らせたため。佐藤氏は岸田政権では非主流派の菅義偉前首相と懇意で、新グループ結成を模索している。


 麻生派は53人で第2派閥。一人でも退会すれば第3派閥になる。

 17日の麻生派総会には約35人が出席したが、佐藤氏と、同氏に近い御法川信英国対委員長代理らは姿を見せなかった。麻生氏は2022年度予算案の衆院審議が大詰めを迎えているとして「一丸」になるよう呼び掛けた。

 松本氏は同派が小派閥だった頃から所属し、麻生氏の「精神安定剤」とも言われる。昨年の緊急事態宣言中、東京・銀座のクラブ出入りが発覚して離党に追い込まれたが、落選した衆院選後に復党。麻生氏は今月になって派閥に戻し、「副総裁特別補佐」に任命した。

 一方、谷垣グループに所属していた佐藤氏は、17年に麻生派が旧山東派と合流した際、御法川氏らとともに加わった。だが、派閥運営をめぐり初当選同期の松本氏と対立し、「徹底的に仲が悪い」(党幹部)とされる。昨年の党総裁選では麻生派の幹部会合から外された。

 新グループ結成へ佐藤氏は動きを活発化。関係者によると、今月上旬に菅氏と会い、麻生派退会の意向を伝えた。菅氏は自身に近い無派閥議員集団と連携を保つ。

 佐藤氏は15日には森山派の森山裕会長、二階俊博元幹事長の側近で二階派副会長の林幹雄氏と会談した。二階、森山両氏も非主流派だ。

 菅氏は新型コロナウイルスワクチンの接種加速や、公明党、日本維新の会と築いた太いパイプが党内で再評価されている。ただ、これまでグループ結成について明確にせず、佐藤氏と会った際も「そうか」と答えただけだったという。

 佐藤氏は麻生派内で同調者を募っているが、現時点で広がりを欠く。党内からは「非主流派で固まろうとするのは分からなくもない」(閣僚経験者)との声がある一方、「節操がない」(茂木派幹部)と批判的な見方が少なくない。

7874チバQ:2022/02/21(月) 10:52:39
https://mainichi.jp/articles/20220217/k00/00m/010/253000c?inb=ys
「会長代理が脱会」麻生派お家騒動 松本純氏の復権、引き金に
田中裕之 野間口陽

政局
毎日新聞 2022/2/17 19:23(最終更新 2/17 21:16) 有料記事 1232文字
自民党麻生派を巡る最近の動き
自民党麻生派を巡る最近の動き
 自民党第2派閥の麻生派(53人)が第3派閥に転落する危機に揺れている。会長代理の佐藤勉前総務会長らが月内にも脱会を予定するためだ。佐藤氏らは菅義偉前首相との連携を模索しているとされるが、党内からは「お家騒動」に冷ややかな声も漏れる。

 17日昼の麻生派定例会合は、いつも通り会長の麻生太郎副総裁のあいさつから始まった。麻生氏は、2022年度予算案審議やウクライナ情勢に言及し、派内の引き締めを図ったが、そこに佐藤氏の姿はなかった。

 関係者によると、佐藤氏は月内に数人とともに麻生派を退会し、新グループを結成する見通しだ。そうなれば、麻生派は現在同数の茂木派(53人)を下回ることになる。佐藤氏は15日に森山派(7人)会長の森山裕総務会長代行や二階派(44人)幹部の林幹雄元幹事長代理と会談し、自身の意向を伝えたとされる。

「派内は結構ぐちゃぐちゃ」
 脱会騒動の背景にあるのは、麻生氏側近の松本純元国家公安委員長との確執だ。松本氏は新型コロナウイルスの感染拡大に伴う緊急事態宣言中の深夜に東京・銀座のクラブを訪れた問題で21年2月に自民を離党。さらに無所属で出馬した同10月の衆院選で落選したにもかかわらず、今年2月に特別会員として麻生派に復帰した。

 派内には松本氏…

7875とはずがたり:2022/02/21(月) 17:43:24

【独自】二階派が片山さつき氏に退会勧告
2/21(月) 16:39配信
https://news.yahoo.co.jp/articles/5a2f974cf492c63a494667e6e66d90a1c45f8af1
テレ東BIZ

自民党二階派は、片山さつき元地方創生担当大臣に対し、派閥を退会するよう促す退会勧告通知書を出しました。

片山氏は二階派在籍中に閣僚に起用されるなどしましたが、最近は派閥の会合の欠席が続き、周囲には二階派を退会し、別の派閥に入る意思を伝えていたと報道されるなどしました。ただ、退会の意思を派閥幹部には伝えておらず、派閥内で不信感が高まっていました。

二階氏ら派閥幹部の名前が連ねられた退会勧告通知書には、片山氏の言動が二階派所属の国会議員としての信用を著しく失うものだと、非難する内容が記されています。

これまで二階派は「来る者拒まず、去る者追わず」が基本姿勢でしたが、派閥幹部は「会長の二階元幹事長は不義理をした片山氏に相当怒っている」として、異例の措置に出たと理由を説明しています。

片山氏の事務所は「議員が外出中でお答えできない」とコメントしています。

7876チバQ:2022/02/21(月) 21:12:37
https://bunshun.jp/articles/-/52246
〈異例の勧告〉片山さつき議員の二階派退会「義理人情に欠ける」と強烈批判も…彼女の「本当の狙い」とは?
「週刊文春」編集部7分前
source : 週刊文春 2022年2月17日号

genre : ニュース, 社会, 政治

 2月21日、二階派(志帥会)が片山さつき衆議院議員(62)に異例の派閥退会勧告を出していたことが報じられた。二階派が所属議員に退会勧告を出すのは初めてのこと。

 片山氏の二階派退会を巡っては2月17日発売の「週刊文春」がいち早く報じ、永田町で話題となっていた。その記事を再公開する。(初出:週刊文春 2022年2月17日号 年齢・肩書き等は公開時のまま)

◆◆◆


片山氏の二階派脱退「なぜだか全然報道されない」の困惑
「あれは誤報ですよ」

 自民党関係者がこう囁くのは、1月20日に各社が報じた、こんなニュースだ。

〈岸田派、第4派閥に並ぶ石田真敏元総務相が入会〉

 無派閥だった石田氏が岸田派に入ったことで44人となり、主要5派閥の中で最下位に甘んじていた総裁派閥が、二階派と並んだという報道だ。

「実はその前からすでに二階派は43人。片山さつき元地方創生担当相(62)が、退会しているんです。二階俊博氏が幹事長を退いたことで、もうここにいる意味はないと見切ったのでしょう」(同前)

昨年11月に自民党の金融調査会長に就任
昨年11月に自民党の金融調査会長に就任
この記事の画像(2枚)
 だが、片山氏の二階派脱退は、まったく報じられていない。

「片山氏は周囲に、『二階派には退会しますとすでに伝えているのに、なぜだか全然報道されない』と困惑気味に漏らしています。ただ、二階派は二階氏の人柄同様“融通無碍”で、入会届も退会届もありません。どこかに嗅ぎつけられない限りは岸田派と並んで第4派閥と言わせておけばいい、と判断しているのでしょう」(同前)

 そうこうするうちに、2月3日、青森2区から昨年初当選した神田潤一氏も岸田派入りし、晴れて同派が45人で単独第4派閥になった旨が報じられた。

 片山氏といえば、東大法学部から旧大蔵省に進み、女性初の主計官に。23年務めた財務省を辞して挑んだ2005年の郵政選挙で初当選し、“小泉チルドレン”の代表格として知名度を上げた。小泉氏の教えを守って当時は無派閥を貫いた。その後、落選を経て参院議員として復活すると、伊吹派(後に二階派)入り。18年には、当時権力の絶頂にあった二階幹事長の威光もあって、念願の大臣ポストを射止めた。

「大恩ある二階氏が幹事長を退くやいなや、さっさと退会するのは義理人情に欠ける」(二階派関係者)

 片山氏の次の狙いは、今夏の参院選とみられている。全国比例で当選を重ね、今夏に改選を迎える片山氏は、中川雅治元環境相の引退で空いた東京選挙区での公認を窺っているという。
片山事務所に真意を尋ねたところ…
「中川氏は安倍派所属だったので、同派で都連会長の萩生田光一経産相は後継も安倍派からと主張している。片山氏が二階派を抜けたのは安倍派に入会する布石だろう」(前出・党関係者)

 片山事務所に二階派脱退の時期や理由、今後安倍派入りや参院選での東京選挙区出馬を目指すのかを聞くと、それには答えず「昨年7月、参院選比例代表候補者として党より公認を頂いている」旨の回答が届いた。

「機を見るに敏」は政界遊泳に必要不可欠な資質だろうが、「過ぎたるは及ばざるがごとし」でもある。

7877チバQ:2022/02/22(火) 21:05:46
https://news.goo.ne.jp/article/mainichi/politics/mainichi-20220222k0000m010145000c.html
片山さつき氏「もうやめている。完全に人権侵害」 二階派退会勧告に
2022/02/22 16:50毎日新聞

片山さつき氏「もうやめている。完全に人権侵害」 二階派退会勧告に

自民党の片山さつき参院議員=東京都千代田区で2021年3月22日、内藤絵美撮影

(毎日新聞)

 自民党の片山さつき元地方創生担当相は22日、二階派から退会勧告を受けたことについて「私の意思としては(2021年)12月でもうやめている。離れたい人に後ろから石を投げているわけで、完全に人権侵害だ」と反発した。国会内で記者団の質問に答えた。

 片山氏は数カ月前から派閥会合に顔を見せなくなり、他派閥への入会を希望しているとの見方が広がっていた。二階派は21日、片山氏宛てに「昨今の行為は志帥会(二階派)に所属する国会議員の信用を著しく失うものであり、かつ何ら是正も見られない」とする退会勧告通知書を出した。

 片山氏は同日、自身のツイッターで、派閥会長の二階俊博元幹事長には21年12月に退会の意向を伝えていたと説明。さらに22日、記者団に対し、21年12月24日に二階氏と1対1で面会した際に「年内をもって退会したい。私は抜けます」と伝えていたと強調した。

 片山氏は参院比例代表選出で、今夏の参院選で改選を迎える。片山氏は記者団に「(派閥を)変わるなら選挙の前しかない」とした上で「派閥は一緒に選挙を戦って(議席を)守れるのかが大事だ」と述べた。【野間口陽】

7878チバQ:2022/02/22(火) 21:12:22
https://news.yahoo.co.jp/articles/2ef44e84ba85edf4664a93b866c9d22611ba3e7a
河野太郎氏が若手引き連れ「麻生派離脱」の可能性 派閥解体の危機も
2/22(火) 16:15配信

NEWSポストセブン
父が作った派閥を離れる可能性も(河野太郎氏。時事通信フォト)

 自民党で安倍派に次ぐ勢力の第2派閥・麻生派が分裂の危機にある。「河野太郎氏の動き次第では一気に解体に向かうかもしれない」(自民党ベテラン)と注目されているのだ。

【写真】麻生派の生みの親、河野洋平氏

 きっかけは同派会長代理の佐藤勉・前総務会長が仲間を連れて「退会へ」と報じられたことだ。佐藤氏は5年前に旧谷垣グループから仲間6人で麻生派に合流したいわば外様組。菅義偉・前首相とも近く、菅内閣では総務会長として重用されたが、岸田内閣に交代すると一転、無役となった。佐藤氏と親交がある議員が語る。

「佐藤さんは麻生会長が自分の反対を押し切ってコロナ禍の銀座通いで落選した側近の松本純氏を派閥に戻し、副総裁特別補佐に起用したことや、旧谷垣グループ時代から佐藤さんと関係が悪かった岸田首相側近の遠藤利明・選対委員長と接近していることに“ないがしろにされている”と不満を強めていた。派閥離脱の気持ちは固いようだ。何人ついていくかだ」

 同派会長の麻生太郎・副総裁がいまや岸田政権を支える「後見人」的な立場なのに対し、佐藤氏は1月下旬に岸田首相のライバルの菅氏と会談して派閥離脱の意向を打ち明けたとされ、その後も、2月15日には二階派の林幹雄・副会長や森山派の森山裕・総務会長代行など岸田首相と距離を置く有力者と相次いで会談するなど、麻生氏とはっきり路線を違えている。

「菅氏は周囲から派閥結成を求められている。佐藤氏もその1人で、菅派が旗揚げすれば参加するつもりではないか」(自民党ベテラン)との見方が強い。麻生派の勢力は昨年の総選挙を経て現在の勢力は衆参53人だが、佐藤氏らが離脱すると茂木派に抜かれて第3派閥に転落する。

 だが、この動き、それだけでは終わりそうにない。というのも、麻生派は第2派閥とはいえ、急増の寄り合い所帯で決して結束が固いとはいえないからだ。

 麻生氏が河野太郎氏の父・洋平氏(元衆院議長、元自民党総裁)から派閥を継いだ時、河野派(大勇会)の所属議員はわずか11人、それに麻生側近の無派閥議員4人が合流して麻生派(為公会)は15人の弱小派閥としてスタートした。その後、安倍政権下で副総理となった麻生氏は次第に派閥勢力を増やし、2017年に他の3グループを吸収して一気に拡大した。

 同年2月に旧山崎派を脱会していた甘利明・前幹事長ら5人が合流、同年5月には山東派(山東昭子会長。11人)と旧谷垣グループを離脱した佐藤氏らの天元会(6人)が合流、この合併で所属議員39人の第5派閥から約60人の第2派閥へと膨れ上がり、派閥の名前も「為公会」から「志公会」へと改めている。麻生派プロパー議員はこう話す。

「派閥の名前を変えたのは、合流組が麻生派に加わることをよしとしなかったから。一緒に新しい派閥を結成するという形でなんとか納得させた」

 寄り合い所帯をまとめるために、会長の麻生氏は会長代理に麻生派プロパーの森英介・元法相、佐藤グループ(天元会)の佐藤・前総務会長、甘利グループの田中和穂・元復興相、旧山東派の江渡聡徳・元防衛相と各グループから1人ずつ出して均衡を取ってきたが、麻生氏の古くからの側近グループと甘利氏、佐藤氏、旧山東派議員はそれぞれ仲が良くない。

 佐藤氏の動きが“蟻の一穴”となって、麻生派の亀裂が表面化し、混乱に陥る可能性がある。そのキーマンは河野太郎氏だ。

7879チバQ:2022/02/22(火) 21:12:45

 派閥の創設者(河野洋平氏)の長男である河野氏は「麻生派の後継者」と見られているが、昨年の総裁選で麻生氏は当初、河野氏の出馬を“まだ早い”と止め、河野氏の決意が固いと分かると出馬を容認したものの、派内の大勢は岸田首相支持に回った。

 あのとき、麻生派内で若手とともに河野支援に回ったのが、今回退会する佐藤氏である。麻生氏は現在81歳、派内では後継者問題がクローズアップされているが、すんなり「河野後継」とはなりそうにない。麻生派OB議員はこう見る。

「麻生さんは洋平さんから派閥を譲ってもらった2代目オーナーではなく、自分の力で弱小だった派閥をここまで大きくしたという強い自負を持っている。『創始者はオレだ』と。だから必ずしも河野さんに大政奉還しなければならないとは思っていない。引退後の派閥会長は義弟(妹婿)の鈴木俊一・財務相に譲ることを考えている」

 河野氏にすれば、このまま派閥にいても“部屋住み”の立場を余儀なくされそうなのだ。そのうえ、派内の親河野勢力だった佐藤グループが離脱すれば、ますます派内に居づらくなるのは間違いない。河野支持派の二階派有力議員が語る。

「佐藤さんの動きは、河野氏にも決断を迫ることになる。次の首相を狙うなら、麻生さんに派閥の代替わりを要求し、会長職を譲ってもらうか。断わられたときは見切りをつけて若手を連れて派を割る覚悟がいる」

 佐藤グループに続いて河野氏も若手を引き連れて麻生派を出るとなれば、同派は文字通り解体への道を進むことになりかねない。

7880チバQ:2022/02/25(金) 14:35:20
佐藤氏に近い御法川信英国対委員長代理、丹羽秀樹元文部科学副大臣、阿部俊子元外務副大臣の3人
https://news.yahoo.co.jp/articles/3f29ef4bcdc44b5a63aa0526c9b800974e5184fe
佐藤勉氏ら4人、麻生派を離脱 自民第3派閥に転落
2/25(金) 13:02配信

共同通信
自民党の佐藤勉前総務会長

 自民党の佐藤勉前総務会長は25日昼、所属する麻生派(志公会)会長の麻生太郎副総裁と国会内で会談し、同派を離脱する意向を伝えた。佐藤氏に近い御法川信英国対委員長代理、丹羽秀樹元文部科学副大臣、阿部俊子元外務副大臣の3人も行動を共にする。

 麻生派は53人で茂木派と並ぶ第2派閥だが、佐藤氏ら4人の退会により第3派閥に転落する。佐藤氏らは会談で25日付の退会届を提出した。麻生氏は慰留せず、受理された。

 関係者によると、佐藤氏は昨年9月の総裁選などを巡る派閥の対応や運営方針に不満を抱いていたという。

7881チバQ:2022/02/25(金) 19:39:25
https://news.goo.ne.jp/article/sankei/politics/sankei-_politics_situation_SFID4MYWN5K75D5VEZOV5EOF34.html
自民、野党の支持母体にくさび「連合と政策懇談」明記
2022/02/25 17:15産経新聞

自民、野党の支持母体にくさび「連合と政策懇談」明記

自由民主党本部=東京都千代田区永田町

(産経新聞)

自民党は25日の総務会で令和4年運動方針案を了承した。労働組合の中央組織「連合」(総組合員数約700万人)と政策懇談を進めると明記した。連合と書かずに「労働組合との関係強化」とした昨年の運動方針より踏み込んだ。夏の参院選前に野党の支持母体にくさびを打ち込む狙いもあるとみられる。

「参院選必勝に向けた党活動」の章で「連合並びに友好的な労働組合との政策懇談を積極的に進めるとともに、多くの働く人々の共感を得られるよう、雇用の安定、賃金引き上げ、働き方改革など、わが党の雇用労働政策を引き続きアピールしていく」と記述した。

小渕優子組織運動本部長は25日の記者会見で「賃上げも含めて(連合と)同じ方向性で力を合わせられるところもあり、より積極的に政策懇談を進めていくことが大事ではないか」と述べた。

昨年10月の衆院選では立憲民主党が共産党と選挙協力し、反共産の連合や国民民主党の立民離れを招いた。こうした中、自民は連合との距離を縮めている。

小渕氏は17日夜、森英介労政局長とともに連合の芳野友子会長と東京都内で会食した。岸田文雄首相(自民総裁)は1月の連合の新年交歓会に現職首相としては9年ぶりに出席し、連合が重視する賃上げ実現に注力する考えをアピールした。

自民は、連合の中でも特に自動車、電力など有力な民間産業別労組(産別)との関係強化を図っている。

自民愛知県連の国会議員は昨年8月、自動車総連傘下最大の全トヨタ労働組合連合会(約35万人)と意見交換会を開催。全トヨタ労連は10月の衆院選で、過去6連勝の愛知11区の組織内候補の擁立を取り下げ、自民との政治対立を避けた。「政策実現のため与党の協力が必要」(幹部)だからだ。

立民を支える官公労系労組に対し、自動車などの民間産別は主に国民民主を支援している。国民民主は21日、政府の4年度予算案に賛成し、芳野氏もその判断に理解を示した。自民側は「主要な野党の本予算賛成は44年ぶりだ。今後政策面での提言があれば真摯(しんし)に対応していく」(茂木敏充幹事長)と歓迎する。

芳野氏は参院選での自民との連携は「全くない」と否定しているが、参院自民幹部は「立民が自滅し、連合会長が批判し始めた今が(自民の)支持を広げるチャンス。野党第一党が怖い存在ではなくなる」と語る。(田中一世)

7882チバQ:2022/02/25(金) 19:58:25
https://news.yahoo.co.jp/articles/b0eb8d9e914fc7692cdc27a55b8b0a9a46868762
自民・麻生派、第3派閥に後退 佐藤勉氏ら4人退会「思う所ある」
2/25(金) 15:57配信
 自民党麻生派の会長代理だった佐藤勉・前総務会長(栃木4区)ら4人は25日、派閥を退会した。党の所属議員は49人となり、茂木派(53人)と並ぶ党内第2派閥から、第3派閥に後退した。

 ほかに退会したのは、御法川信英国会対策委員長代理(秋田3区)、丹羽秀樹元文部科学副大臣(愛知6区)、阿部俊子元外務副大臣(比例中国ブロック)。阿部氏を除く3人が同日昼、派閥会長の麻生太郎党副総裁の事務所を訪ね、麻生氏に退会届を提出した。

 麻生派は2017年、山東派などが加わって拡大。4人はこの際に派閥に入った。昨秋の自民党総裁選で、派閥幹部の多くが岸田文雄首相の支援に回る中、佐藤氏らは敗れた河野太郎・前行政改革相を支持し、関係がぎくしゃくしていた。

 退会届を提出した佐藤氏は「色々思うところあっての行動」と述べる一方、自身と近い菅義偉前首相との連携については「まだ全く考えていない」と述べた。(中田絢子)

朝日新聞社

7883チバQ:2022/02/27(日) 11:12:03
https://news.yahoo.co.jp/articles/37f1592f3d45b2cabc38246f7d501f709bca140a
「“短い間”ご苦労さまでした」麻生派で一斉退会の波紋 背景には“麻生氏への遺恨”と“菅氏への期待”
2/27(日) 10:43配信
■「麻生派」との決別の日

2月25日、昼。自民党の大物、佐藤勉・前総務会長は、エレベーターを降りると、少し約束の時間より早かったのか、顔なじみの記者数人と雑談を交わしていた。その表情には何の迷いも感じられなかった。数分後、同じ派閥の御法川信英・国会対策委員長代理、そして、丹羽秀樹・前文部科学副大臣の2人が到着。佐藤氏ら3人は廊下をゆっくり歩き始めた。3人が携えていたのは派閥の退会届。その向かう先には、自身が所属する麻生派の会長、麻生太郎副総裁が待っている部屋があったのだ。

麻生派は岸田政権を主流派として支えるいわば「勝ち組」の派閥だ。総務大臣や党の総務会長などを歴任した佐藤氏が、なぜ今「勝ち組」を離れ、あえて「茨の道」を歩むことを決めたのか。そこには麻生会長への「遺恨」と、岸田政権の「次」を見据えた動きが関わっている。

■引き留めることなく「“短い間”ご苦労さまでした」

佐藤氏ら3人が麻生会長の部屋に入ってから20分ほど。
3人が部屋から出てくると、どのような会話があったのか記者たちが近寄る。対応する佐藤氏らの表情は緊張感が解けたのかスッキリとしていた。

佐藤氏の説明では、事情があり面会の場には来られなかった阿部俊子元外務副大臣の分を含め、面会では4人分の退会届を麻生会長に手渡した。佐藤氏らが「長い間お世話になりました」と伝えると、麻生会長は「短い間 ご苦労様でした」と麻生節で応じたという。
表面上は淡々とした雰囲気で進んだ面会だが、佐藤氏の腹の底には麻生会長への不満がたまっていた。

「一身上の都合で辞めさせていただきます。色々と思うところがあっての行動でございます。ご了解いただきたい」

「色々と思うところがある」。佐藤氏らの退会への決意の固さを察してか、麻生会長から引き留める言葉はなかったという。

■「一身上の都合」の裏に麻生会長への遺恨

佐藤氏はもともと麻生派とは別の派閥に属していた。自身が率いていた天元会と、麻生派が合流したのは2017年7月。それから5年弱、2人が決別するに至った背景に何があったのか。

佐藤氏は麻生派の会長代理を務めていたが、関係者によるとここ1年、麻生会長との関係は悪化し、しっかりと話をする機会もなくなっていた。会合には呼ばれなくなり、派閥をめぐる相談を受けることも全くなく、派閥内で何が起こっているのかもよく分からない状況になっていたという。
そして大きかったのが、麻生会長の側近、松本純元国家公安委員長が去年1月、緊急事態宣言下の深夜に、東京・銀座のクラブを訪れていた問題だ。

7884チバQ:2022/02/27(日) 11:12:18
■銀座クラブ問題で思い知る「外様」の立場
 
当時、党の総務会長だった佐藤氏は記者会見で「決して許される話ではない。国民の前に虚偽の報告をしたのは大変重いこと」などと松本氏を厳しく批判していた。
しかし、麻生会長は2月上旬、その松本氏を派閥に戻し、党の副総裁特別補佐にも任命。麻生派の立ち上げ以前から麻生氏と行動を共にしてきた“生え抜き”の松本氏と、“外様”の佐藤氏との違いが浮き彫りになっていた。佐藤氏に近い議員は、佐藤氏の心中をこう代弁する。「麻生さんは、自分の親しい人とはしょっちゅう話をするが、その他大勢はその他大勢。そういうところで佐藤さんには『もうこれ以上は』という思いがあった」

■麻生派 第3派閥へ後退

今回佐藤氏ら4人が退会することで、麻生派の所属議員はこれまでの53人から49人に減少。茂木派と並ぶ党内第2派閥から、第3派閥に後退することになる。佐藤氏らが抜けたことに、麻生派からは「いてもいないようなものだった」という冷淡な声があがる一方、「少なからず影響がある」と不安視する声もささやかれた。
さらに、4人の派閥退会が麻生派だけでなく永田町に波紋を広げる形となったのは、ここに、菅義偉前総理が絡んでいたためだ。

■「菅派」結成への布石?2週間以上前に退会報告

菅政権で、党3役の一角、総務会長を任されるなど菅氏と佐藤氏の関係は近い。
佐藤氏は麻生会長に退会届を出す実に2週間以上前の2月8日には、菅前総理の事務所を訪れ、直接、退会の意向を伝えていたのだ。

「迷惑をかけるかもしれませんが、麻生派を辞めます」(佐藤勉 前総務会長)

関係者によると菅前総理は止めることも勧めることもせず、「大変だね」といたわったという。
佐藤氏は、翌週の2月15日には、森山派の森山裕会長や、二階派の林幹雄会長代行とも会談し、麻生派を出る意向を伝えた。いずれも菅政権の中枢を担い、岸田政権では非主流派となっている面々で、永田町には、菅前総理を中心にしたグループの結集に向けた布石かとの憶測が飛び交うこととなった。

■「次の総裁選が勝負」

菅氏自身は一貫して菅派の結成には否定的だ。佐藤勉氏自身も菅氏との面会について「色んな話がいくことになるから勘弁して下さい」という意味で退会の報告に行っただけだとし、「今後については白紙」だと述べている。だが、自民党内にはこんな声も聞こえてくる。

「いざとなればパッと結集すればいい。内閣の支持率が落ちて、次の総裁選があれば、そこで勝負だ」(自民党・中堅議員)

当選同期で「スガちゃん」「勉(ベン)ちゃん」と呼び合う2人。今後の連携の行方は目が離せない。


TBSテレビ報道局政治部 与党担当
(27日10:30)

7885チバQ:2022/03/01(火) 00:42:03
https://news.yahoo.co.jp/articles/7d3b62fc47093317890179ecf7a1fdda90a12797菅義偉氏 “立場逆転” へ…安倍晋三氏、麻生太郎氏の「派閥内紛」を尻目に権力闘争の主導権握る
2/24(木) 6:04配信

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SmartFLASH
国会本会議場でも最近は浮かない顔を見せることが多い安倍氏。この日は麻生氏と話し込んでいた

「安倍派からなかなか応援に来ないんだよ」と、石川県の地元政界関係者はこぼした。

 2月24日告示、3月13日投開票を迎える石川県知事選挙が不気味な様相を呈している。自民党から前衆議院議員の馳浩元文科相(60)と、前参議院議員の山田修路氏(67)の2人が立候補したのだ。しかも2人とも現在は安倍晋三元首相(67)が会長を務める「清和会」(安倍派)に所属していたという “大内紛” 状態だ。

【画像複数枚あり】昨年12月、手帳に “派閥名簿” を記入していた菅氏。昨年8月、初代組織委会長だった森氏とともに、東京五輪のレスリングを観戦した馳氏

「地元県連の8割近くは山田氏を支持している。本来なら安倍さんが調整して候補を一本化すべきなのに、馳氏の後ろにいる森喜朗元首相(84)に気を遣ってできないんだよ。その森さんは清和会の3代前の会長だったわけで、それなのに “保守分裂” なんだから森さんの “政治力” もいよいよなくなったわけだね」(自民党関係者)

 もともと馳氏は森氏が直々に政界へスカウトした “子分” だが、「森さんは県の地元議員にまで電話をかけまくっている」(地元政界関係者)というから、相当な焦りが窺える。

 党内最大派閥の安倍派だが、安倍氏の影響力が派閥の隅々に行き届いているかは疑問が残る。安倍派の議員が話す。

「じつは、石川県知事選に出馬する意欲を見せた山田氏を、安倍さんが宥めようとしたことはあったんです。でも、安倍さんの宥め方というのが、派閥会合後に立ち話で『ちょっと、困っているんだよ』と切り出すようなもの。さすがに『そんな言い方で収められる話じゃないだろう』と派閥議員たちも呆れました」

 首相退任後に派閥の領袖として出戻った安倍氏だが、老いた森氏の顔色を窺い、派閥議員からは呆れられ……と以前の独裁者ぶりは嘘のようだ。

 そして、影響力低下が露見した重鎮がもう一人いる。麻生太郎副総裁(81)だ。率いる「志公会」(麻生派)では “離脱ラッシュ” の前兆が……。

「2月17日の麻生派総会を、派閥会長代理の佐藤勉衆議院議員(69)が欠席しました。佐藤氏に続いてこのまま、昨年の自民党総裁選で河野太郎氏を支持した中堅、若手の数人や、今井絵理子参議院議員(38)も退会するとみられています。

 麻生さんは次の選挙に出ないという話が出ていますし、麻生派は麻生さんの “人徳” だけで持っていた派閥。尻すぼみの組織より、勢いのある組織に移りたい議員も多いのでは」(政治部デスク)

 こうした凋落を尻目に “上へ上へ” 向かう男がいる。安倍、麻生両氏によって首相の座から追い落とされながら、本誌でも既報のとおり、最近 “派閥結成” への動きを強める菅義偉前首相(73)だ。

「今回の佐藤氏ら麻生派の退会者は “菅派” に合流するとみられている。これまでの麻生さんなら激怒したような “移籍劇” だが、そうもできない事情がある。麻生さんは自分の最側近で、先の総選挙で落選した松本純氏(71)をもう一度、神奈川1区から出馬させたいんだ。

 だから麻生さんは、“神奈川のボス” として君臨し、公認にも影響を及ぼす菅氏に今は頭が上がらない。菅氏はそれを見越して強気に動いてきているようだね」(麻生派議員)

 ワクチン3回め接種の遅れぶりと比較して、迅速に2回接種の態勢を整備したとして、今、再評価されている菅氏。“菅派” が結成されれば、政局になるとの見方もある。それは岸田文雄首相(64)が今夏の参院選で狙う野望も関係する。

「最大派閥でありながら、岸田政権では “非主流派” になっている安倍派の力をさらに削ぐために、岸田首相は『安倍抜き』選挙で参院選に勝利し、党内に『俺にはもう安倍さんは必要ない』と示したい。そこで思惑が一致してくるのが、安倍さんに追い落とされた恨みを持つ菅さんだ。岸田首相は連携を探りつつある。

 一方、安倍さんも “非主流派” としての対抗策で他派閥との連携を狙っているが、もともと宏池会出身で、自派を『現・宏池会』の岸田派と統合させることも考えている麻生さんと手を組めば、岸田首相への圧力は弱めざるを得ない。

 そこで『菅なら動かせる』と、菅さんの本心など考えずに派閥結成をけしかけている向きがある。つまり、菅さんが権力闘争の主導権を握る状況になっているんです」(前出・自民党関係者)

 安倍氏に続く “再登板” 政権も夢物語ではなくなってきた!?

週刊FLASH 2022年3月8日号

7886チバQ:2022/03/02(水) 20:01:12
https://news.goo.ne.jp/article/sankei/politics/sankei-_politics_situation_RAI3HN7XY5ILRMADKHBWBEF3CY.html
近付く国民民主、警戒の公明…自民と与野党の距離感変化
2022/03/01 21:22産経新聞

近付く国民民主、警戒の公明…自民と与野党の距離感変化

(産経新聞)

自民党と他党との距離感に変化が生じている。自民は平成11年に連立政権を組んで以来、基本的に公明党とだけ政策や選挙で連携してきた。しかし国民民主党が政府の令和4年度予算案に賛成したことで今後は政策面の連携が強まるとみられ、将来的な連立政権入りの臆測も広がる。公明は自民の気移りを警戒している。

自民の茂木敏充、公明の石井啓一の両幹事長は1日昼、都内の日本料理店で両党の国対委員長を交えて会食した。そばを食べながら、2月27日投開票の沖縄県石垣市長選を「自公が協力して(推薦候補が)勝てた。参院選や知事選に向けてよい流れができた」と総括した。

会合は「2幹2国」と呼ばれる意見交換で、菅義偉政権ではほぼ毎週開いていた。岸田文雄政権では開かれない時期が続いたが、最近3週は国会外で食事し、打ち解けた雰囲気作りに努めている。ぎくしゃくした両党の関係を修復したいとの思いがある。

自公関係の綻びは、夏の参院選で公明が「自民側の対応が遅い」と反発し、相互推薦協定を結ばない考えを表明したことで露呈した。自民中堅は「最近の自民の姿勢が公明軽視に映っている」と指摘する。

憲法改正や敵基地攻撃能力保有を含む安全保障政策では、公明よりも日本維新の会や国民民主と足並みがそろう場面が目立つ。国民民主が2月21日の衆院予算委員会で野党として異例の予算案賛成に踏み切ると、岸田首相は同日の自民役員会で「国民民主から今後、政策提言もあると思うので、聞く耳は持っていきたい」と歓迎の意を示した。

首相は27日、原油価格の高騰を受けた激変緩和策について政府担当者らと官邸で協議した際、国民民主の玉木雄一郎代表の要望に配慮するよう指示したという。

距離感の変化は自民が25日に発表した党の令和4年運動方針案にも表れた。労働組合の中央組織「連合」と政策懇談を進めると明記し、秋波を送った。国民民主の支持母体の民間労組と自民が連携を強めていることが背景にある。

一方、18ページの運動方針案の原案では、例年明記する「公明党」の文字が抜け落ちていた。最終案には「公明党との強固な連立政権による安定した政治基盤が不可欠」と昨年と同じ一文が追加されたが、一連の経緯は党の雰囲気を物語る。

ただ、自民にとって、創価学会を支持母体とする公明の集票力は国政選挙で切り離せないのが現実だ。首相は玉木氏から予算案賛成の連絡を受けた後、公明党の山口那津男代表に連絡し「今後も自公で緊密な意思疎通を図る」と確認した。

自民幹部は「公明よりも他党を選ぶことはあり得ない。自公は地方議会でも協力している」と念を押すように語る。(田中一世)

7887チバQ:2022/03/02(水) 20:05:48
https://news.yahoo.co.jp/articles/412d1d84e8493e3cfcc695740e07118737bdba60
「ロシア協力相」に廃止論 制裁強化と矛盾 首相は存続姿勢
3/2(水) 17:19配信

毎日新聞
岸田文雄首相

 ロシアによるウクライナ侵攻を受け「ロシア経済分野協力担当相」を存続する日本政府の判断を疑問視する声が、与野党から上がっている。ロシアの孤立化を目的とした対露制裁で主要7カ国(G7)などが足並みをそろえるなか、「協力」ポストの維持は国際社会に誤ったメッセージを与える懸念があるためだ。


 同ポストは2016年に当時の安倍晋三政権が設置し、現在は萩生田光一経済産業相が兼務する。日露間の経済協力を北方領土問題を含む平和条約交渉の進展につなげる狙いがあった。だが、今回の侵攻で日露協力や北方領土交渉の停滞は必至の情勢だ。

 自民党内では衛藤征士郎外交調査会長が2月25日の党会合で「ロシアの名を冠した担当相がいるのはいかがなものか」と苦言。野党からは「同じ人物(萩生田氏)が対露制裁と協力をともに担当していることは国際的に見ても矛盾している」(立憲民主党の杉尾秀哉参院議員)などの指摘が相次いでいる。

 それに対して岸田文雄首相は3月2日の参院予算委員会で「萩生田氏には引き続き職責を果たしていただきたい」と述べ、ポスト廃止に慎重な姿勢を示した。萩生田氏は衆院経産委で「ロシアとの経済分野協力は当面見合わせることを基本に、制裁などに専念する」と強調したが、与野党の廃止論はさらに強まる可能性がある。【高本耕太】

7888チバQ:2022/03/03(木) 20:34:08
https://news.yahoo.co.jp/articles/7e2be252bf29415b13af2acb20eb07a5c113e52b
自民の石破グループが初勉強会 50人超出席
3/2(水) 20:47配信

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時事通信
自民党石破グループの勉強会でウクライナ情勢について講演する石破茂元幹事長(奥)=2日午後、衆院議員会館

 自民党石破グループは2日、衆院議員会館で勉強会を開いた。

 派閥から議員グループ移行後初めてで、グループを率いる石破茂元幹事長によると、56人が出席。勉強会を通じて他派閥や無派閥議員と親交を深め、過去4度出馬した党総裁選へ再挑戦する基盤をつくり直したい考えだ。

 この日は石破氏が講師を務め、ウクライナ情勢について講演。旧石破派から行動を共にする田村憲久前厚生労働相や菅義偉前首相に近い無派閥の坂井学前官房副長官らが出席。安倍派や二階派など他派閥の議員も集まった。

7889チバQ:2022/03/03(木) 22:26:18
https://news.yahoo.co.jp/articles/af6e15da49599c6be640881a935e75fd23bceaca
ウクライナ大使「(私と)会いたくなかったのは副大臣の鈴木さん」
3/3(木) 20:29配信

産経新聞
インタビューに答えるウクライナのコルスンスキー駐日大使=3日午前、東京都港区の在日ウクライナ大使館(寺河内美奈撮影)

ウクライナのコルスンスキー駐日大使は3日、自身のツイッターで、林芳正外相に対する面会要請が約1カ月放置されたとの指摘について「いいえ、林さんの反応はとても速かったです」と投稿した。一方で「(コルスンスキー氏と)会いたくなかったのは副大臣の鈴木さんです」とした。鈴木貴子外務副大臣を指しているとみられる。


コルンスンスキー氏と林氏との面会をめぐっては、国民民主党の川合孝典氏が2日の参院予算委員会で、コルスンスキー氏が面会要請して以降、約1カ月間実現しなかったと指摘。林氏は「私自身は大使からの面会要望は承知していなかった」と答弁していた。

林氏は2日、コルスンスキー氏と面会し、「国家の主権と独立のために奮闘されているウクライナ国民に心からの敬意を表する」と表明。ロシアの侵略による犠牲者に弔意を伝えたほか、1億ドルの緊急人道支援などについて説明した。これに対し、コルスンスキー氏は深い感謝の意とさらなる協力への期待を表明した。

7890チバQ:2022/03/04(金) 17:27:05
https://news.yahoo.co.jp/articles/c625f428533018351a801f0fd1d6953fd8d1bff9
意外に短期政権で終わるのか! 驚天動地の「岸田おろし」が自民党で始まった
3/2(水) 6:02配信

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現代ビジネス
リーダーシップの欠如
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 コロナの陽性者数がピークアウトしたが岸田文雄政権の内閣支持率も「ピークアウト」している。その理由は明らかだろう。中国や韓国への「弱腰外交」批判が与党内から噴出していることに加え、軍事的緊張が続くウクライナ情勢でのチグハグな対応など、国益を守り抜くリーダーシップの欠如を露呈しているためだ。「岸田政権では、中露と領土・領海を接する日本の安全は危うい」(安倍派議員)という懸念が自民党内で渦巻く。

【写真】いま海外から帰国した日本人が「東横イン」で食べさせられる弁当 衝撃の中身

 支持率の下落要因には、首相が「先手」を豪語してきた新型コロナウイルス対策の迷走ぶりも加わった。オミクロン株の拡大に伴いあらわになった「虚像」に厳しい視線を送る国民は増えつつある。

 やはり幻想だったのだろうか──。菅義偉前政権の新型コロナ対応をめぐる国民への説明力や発信力の低さを痛烈に批判し、昨年10月に政権を発足させた岸田首相。自らの特長に「聞く力」を掲げ、国民に寄り添うコロナ対策を期待する声は強かった。国内での感染拡大がみられても内閣支持率が高水準を維持してきたのは、過去の政権とは異なる特徴といえる。

 しかし、2月から外交・安全保障分野をはじめ政権の脆弱性が相次いで露呈し、その「実像」に疑問符が付いている。読売新聞の世論調査(2月4〜6日)によると、内閣支持率は前回調査(1月)から8ポイント減の58%となった。政権発足後100日間の「ハネムーン期間」を過ぎたタイミングで決して低い数字とはいえない。だが、首相周辺が気にするのは政権のコロナ対応を「評価する」(48%)との回答が1月から4ポイント減り、「評価しない」が3ポイント増の44%に上昇した点だ。この傾向は他の世論調査も同様である。

 時事通信の調査(2月11〜14日)で、内閣支持率は政権発足後最高だった1月に比べ8.3ポイント減の43.4%に下落。コロナ対策を「評価する」は6ポイント以上も減少し、「評価しない」(37.9%)と拮抗した。支持率が1月から4ポイント減の45%だった朝日新聞(2月19、20両日)の調査も、コロナ対応を「評価しない」は6ポイント増の44%に上昇している。

これではレームダック
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 毎日新聞と社会調査研究センターが2月19日実施した世論調査では、内閣支持率が前回調査(1月)から7ポイント下落し、45%となった。逆に不支持率は10ポイント増の46%で、不支持率が初めて上回っている。コロナ対策も「評価しない」が12ポイントも上昇し、5割を超えた。

 「コロナが終息するであろう参院選まで、支持率の高止まりが続くのではと自民党内では考えられてきたが、意外に短期政権で終わる可能性が生まれた」

 こう指摘するのは、自民党を担当する全国紙政治部記者だ。

 「これまで岸田首相は誠実さをアピールし、高い支持率を維持してきました。しかし、オミクロン株の感染急拡大を機に後手に回る政府対応が明らかになり、1ヵ月以上も記者会見を開かなかった首相の姿勢にも疑問符がつきました。誰の目にも明らかだったのは、首相が『先手の対策』をうたいながら、実際は新型コロナワクチンの3回目接種体制が遅れたことでしょう。

 コロナ対策を隠れみのにして、自身の掲げた主要政策はすべて放棄してまで、支持率維持と党内宥和に腐心してきた岸田政権だが、このまま支持率が急落すればレームダック(死に体)になるだろう」(同・政治部記者)

 共同通信の世論調査(2月19、20日)では、内閣支持率が56.6%と高水準を保っているものの、ワクチンの3回目接種をめぐる政府の取り組みは「遅いと思う」が73.5%に上る。首相は1カ月半ぶりに開いた2月17日の記者会見で「慎重さを堅持しながら、同時に『第6波』の出口に向かって徐々に歩み始める」と語り、ワクチン接種の進展も強調した。ただ、2月21日に政府が公表した接種状況によれば、3回目接種を受けた人は全人口の14.4%(約1800万人)にとどまる。

7891チバQ:2022/03/04(金) 17:27:31
 ブースター(追加)接種は、英国やドイツ、韓国などで5割を超えており、低位の日本は4回目接種を準備する国とは「周回遅れ」になりつつある。ジョンソン英首相は2月21日に「規制は経済・社会、健康、子供の人生の機会に犠牲を強いる」として法的規制を全廃し、感染者や濃厚接触者の隔離などが不要になると表明した。しかし、日本はいまだ「出口」を見通せない状況にある。

岸田の頼りないところばかりが目立つ
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 休園や学級閉鎖、臨時休校などが相次ぐ保育園や学校の実態はどうなっているのか。2月、東京・国立市の中学校に通う男子生徒Aさんは、保健室での検温で40度近い発熱がみられたため早退した。だが、担任は「解熱後48時間経過」した後は再度登校できると説明し、濃厚接触者を調べることやPCR検査などを奨めることもなかった。

 病院の医師からは「コロナの可能性が高い」といわれたものの、「検査キットがもうない」との理由から陽性か否かの判断は見送られ、自宅療養をすすめられた。ただ、処方された解熱剤を飲んで症状が落ち着いたことで、担任の指示に基づき1週間を待たず登校を再開したという。学校から保健所への報告もクラスメートへの注意喚起もなかった。今、こうした「独自の対応」が現場で行われ、感染状況の全体像が分かりにくくなっている。

 2月末からは5〜11歳を対象にしたワクチン接種が始まるが、保護者からは副反応や後遺症を心配する声も尽きない。ワクチン接種・供給体制の「周回遅れ」に加え、政府が対策の切り札としてきた治療薬の投与実績も進んでいないのが実情だ。

 先手の対応というものの、最近まで堀内詔子ワクチン担当相の直轄チーム態勢が縮小していたことが明らかになり、自民党内からも「岸田おろし」の火種がくすぶる。

 閣僚経験者の一人が語る。

 「岸田政権の頼りないところばかりが目立つ。参院選までこの支持率がなんとか保たれるよう祈るような思いだ。ウクライナ問題でも、安倍晋三首相がテレビの報道番組で『核シェアリング』を提唱したが、翌日の予算委員会であっさり否定しまった。広島を地盤とする政治家が『非核三原則』を放棄することはできないのかもしれないが、国民の命を守る議論すら放棄する姿勢に党内の保守系議員は一様に落胆している」

 片山さつき参議院議員の二階派脱退騒動、そして麻生派からは4人の国会議員が脱会するなどの党内の流動化はポスト岸田に向けた動きである。参院選を前にして「昨年に首相を替えたばかりで、まさに国民からは驚天動地と批判を受けるだろうが、〈ポスト岸田を目指す動き〉とはつまり〈支持率が落ちたら岸田をおろす〉ということ。流動化した自民党で着々と勢力を増やしつつある安倍・菅コンビに自民党執行部は警戒心を強めている」(前出の全国紙記者)。

 100年に1度といわれるパンデミック(世界的大流行)や、核保有国による軍事的圧力の高まり──。実像が明らかになるにつれて、有事のリーダーシップに不安を抱く人々は少なくない。

小倉 健一(イトモス研究所所長)

7892チバQ:2022/03/06(日) 16:19:55
https://news.yahoo.co.jp/articles/26aa80ec5db740b51cdf8bcea955025ec0fdec02
自民・公明・国民 “異例”3党首会談も双方に温度差 「揺さぶりが狙い」との声も
3/6(日) 11:12配信

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FNNプライムオンライン
FNNプライムオンライン

岸田首相、公明党の山口代表は4日、国会内で、国民民主党の玉木代表と会談した。玉木代表は、岸田首相らに対し、ロシアによるウクライナへの軍事侵攻などを受けて高止まりしている原油価格対策として、ガソリン税を一時的に引き下げる「トリガー条項」の凍結解除に向けた検討を集中的に行うべきだと提案した。与野党のトップが政策協議を行うのは異例のことだが、双方の主張からは温度差が浮き彫りとなっている。

【画像】自民・公明・国民 “異例”の3党首会談が行われたが・・・(画像4枚)

「トリガー条項」とはガソリン価格高騰時に約25円分の税金を軽減するもので、東日本大震災の復興財源を確保するため、運用が現在凍結されている。国民民主はかねてから、ガソリン価格高騰の切り札として「トリガー条項」の凍結解除の導入を主張していた。一方で、政府与党内からは、対策の一つとして検討はされているものの、地方財源の税収が減少することなどを理由に、慎重な意見がある。

加えて、岸田首相は3日の記者会見で、高騰するガソリン価格への対応について、補助金の上限を現在の1リットル5円から25円に引き上げることを表明。「すでにトリガー条項の凍結解除と同様の対策を取っている」(閣僚経験者)との見方も出ている。

「野党に居場所がない」から与党に接近?
こうした状況の中、異例の会談を呼びかけた玉木代表について、与党内からは冷ややかな声が聞かれる。閣僚経験者の一人は「国民民主党は連立政権入りまで狙っている。なぜなら、野党に居場所がないからだ」と、来年度予算案に賛成した国民民主党が、野党内で孤立しているため、生き残りのため与党への接近を強めているの見方を示す。また公明党内からは、今回のトップ会談について「玉木は必死で、そのパフォーマンに付き合ってあげている」との声が出ている。

会談後、玉木代表は記者団に対して、岸田首相から「トリガー条項」凍結解除に向けて、「各党の実務者レベルで協議を進めていく提案があった」として「一歩前進だ」と評価した。しかし、岸田首相は記者団からの「合意したことはあったか」との問いかけに「決まったことはない」と話し、山口代表も、実務者レベルでの協議について、「今日はそこまでの話はしていない。まず考えを伺ったということ」と玉木代表と与党の間では、認識の違いが生じている。

野党間にくさび? 前向きな声も
一方で自民党重鎮は、「連合を揺さぶるという狙いがあるのでは」との見方を示す。組合員700万人ともされる「連合」は国民民主党や立憲民主党の支持母体の一つのため、与党としては国民民主を囲い込むことで、参院選に向けて、連合と野党の間にくさびを打ち込む狙いも透けて見える。

また自民党幹部から「建設的な関係を期待したい」(福田総務会長)と前向きにとらえる声も出ている。

三者会談直後には「決まったことはない」と述べた岸田首相も、その3時間半後の記者団の取材に対して「今後も意見交換は続けていこうということになった」と語った。さらに「玉木代表から連立参加や閣外協力の求めがあればどう考えるか」と問われたのに対し、「仮定の話に答えるのは控える」と述べるに留めた。

今後、与党と国民民主党がどのような関係性を築いていくのか。「大勢に影響はない」(自民党幹部)との指摘もあるが、夏に参議院選挙が迫る中、野党共闘の枠組みも含めて不透明な状況が続く。

(フジテレビ政治部)

政治部

7893チバQ:2022/03/07(月) 20:09:54
https://news.yahoo.co.jp/articles/40d82fa80d98135f63d993eb926a2f7d0eb7fb6c
麻生派幹部・佐藤勉退会の裏側 麻生氏の後継者に名前が挙がる、“東大卒”長女とは
3/7(月) 5:56配信
デイリー新潮
麻生太郎氏

 ワクチン3回目接種の笛吹けども踊らず。なにかとグダグダな岸田政権。一方、岸田体制を真ん中で支えてきたあの派閥にも、揺らぎが見え始めた。


 2月17日、麻生太郎・自民党副総裁が率いる志公会の総会を、会長代理で派閥ナンバー2の佐藤勉衆院議員が欠席。近く派閥を退会する見通しと報じられたのだ。

 この日の欠席が波紋を呼んだのは、佐藤氏が菅義偉前総理の派閥結成に加わる意向とも伝えられたためである。

 政治部記者によれば、

「菅氏は先の総裁選で河野太郎氏を支持して一敗地にまみれ、いまは逼塞(ひっそく)の身。捲土重来を期していると目され、麻生派幹部が菅氏のもとに走ったとなれば政局の幕開けになる」

 総務大臣や自民党の総務会長など順調にキャリアも重ねてきた佐藤氏。菅氏とは当選同期で、2020年の総裁選でも麻生派を菅支持でまとめ、菅政権の誕生に貢献したという。

佐藤氏のコンプレックスは茂木幹事長? 
 ところが、佐藤氏の退会について同派中堅議員は、

「菅氏の再起というより、自らの復権が目的ですよ」

 と突き放し、こう続ける。

「彼の一番のコンプレックスは茂木敏充幹事長の存在なんです。佐藤氏は菅政権で党三役の総務会長に引き上げられ、自身“ゆくゆくは幹事長”との思いを温めてきた。なのに菅政権は短命に終わり、岸田政権では同じ栃木県連所属のライバル・茂木氏が幹事長に。しかもそれを後押ししたのが麻生氏ときては、彼が嫉妬するのも無理はない。いわば親分へのあてつけめいた出奔で、どこまで菅氏に重用されるか怪しいですよ」

 あくまで冷淡な麻生派の面々。だが、その足元ではさらに厄介な難題、麻生氏の“後継者問題”も。

東大卒の長女はフランスで結婚
 齢81の麻生氏は、先の衆院選で、二階俊博氏に次ぐ高齢議員となった。

「今年に入って国家老だった麻生事務所の所長が退職。昨年秋には麻生氏が故・中曽根康弘元総理の跡を継いで『中曽根康弘世界平和研究所』会長に就任しており、ここが引退後のとまり木になるともささやかれました」(党関係者)

 ただし、肝心の自身の後継者は未だ定まらないという。

「これまで長男が有力視されてきましたが、家業を継いですっかり実業家。それで最近は、長女の彩子氏の方を推す声が地元でも強まっているんです」(同)

 彩子氏は東大卒の才媛。資質に問題はなさそうだが、

「彼女は14年にフランスで結婚し、現在は1児の母。今さら帰国して政治家をやるかどうか。話が拗(こじ)れれば、お家断絶の危機です」(同)

“最高齢”も見えてきた? 

「週刊新潮」2022年3月3日号 掲載

新潮社

7894チバQ:2022/03/07(月) 20:27:35
https://news.yahoo.co.jp/articles/232fbb6da66e14b43fa901404b05e9c758178cda
菅前首相、月内にも勉強会 再始動、勢力結集の狙いか
3/7(月) 7:08配信

時事通信
衆院本会議で言葉を交わす安倍晋三元首相(左)と菅義偉前首相=1月20日、国会内

 自民党の菅義偉前首相が月内にも、自身に近い党所属の無派閥議員約30人を中心に勉強会を立ち上げる。

 首相退任後、一時は目立った動きを見せていなかったが再始動する。昨年の党総裁選で、岸田文雄首相から事実上の出馬断念に追い込まれた菅氏による「勢力結集」の動きは党内に波紋を広げそうだ。

 菅氏は周囲に「2022年度予算案の成立後に勉強会を立ち上げたい」と明かした。当面は派閥・グループ化はせず、緩やかな政策集団として活動を始めるとみられる。

 勉強会ではまず、政権担当時に掲げた、2050年に温室効果ガスの排出量を実質ゼロにする「カーボンニュートラル」実現に向けた方策を話し合う。不妊治療の支援策なども扱う予定だ。

 菅氏は首相在任時、新型コロナウイルス対応に全力を挙げたが厳しい「後手」批判を浴びた。首相の座を降りた後もしばらくは意気消沈。ただ、昨年の衆院選で各地を応援で訪れた際、意外にも自身のコロナ対応を評価する声が多く聞かれたことで気力を取り戻したとされる。

 現在の菅氏は党内で、岸田氏と反目する「非主流派」と位置付けられる。その菅氏がこのタイミングで勉強会をスタートさせるのは、今後の政局をにらんだ動きと受け止められている。周辺は「夏の参院選で岸田政権が揺らいだときに代わり得る勢力として備えておく」と語る。

 参院選で自民党が勝利し、首相が長期政権の足場を築いたとしても、一つの固まりを形成しておけば、一定の存在感をアピールできるとの狙いもありそうだ。

 勢力結集をうかがわせる動きは既に出ている。菅政権で党総務会長を務めた佐藤勉氏が2月25日に麻生派を退会。党内には「菅グループ」結成の布石との見方もある。勉強会には、菅政権を中心で支えた二階、森山両派議員も参加するとみられ、菅氏が非主流派の核になる可能性もある。

 一方、岸田政権を支える安倍晋三元首相も、かねて菅氏に無派閥議員を束ねた「派閥化」を提案してきた。安倍氏にとっても、かつて官房長官として自身を支えた「女房役」のグループ結成は、自身の現政権への影響力を強める材料になり得る。

 菅氏をめぐる思惑が党内で交錯する中、政権内には警戒感が広がる。閣僚の1人は「菅氏と一緒にやることが果たして得なのか」と苦々しげに語った。

7895チバQ:2022/03/09(水) 19:22:15
https://news.goo.ne.jp/article/kanagawa/region/kanagawa-20220309052001.html
麻生氏の功罪問われ「森友問題」 派閥重鎮・鈴木財務相がばっさり 4人退会で「親分」へのショック療法か  
2022/03/09 05:20神奈川新聞

麻生氏の功罪問われ「森友問題」 派閥重鎮・鈴木財務相がばっさり 4人退会で「親分」へのショック療法か  

神奈川新聞

(神奈川新聞)

 8日の参院財政金融委員会で鈴木俊一財務相が前任の麻生太郎氏の功罪を問われ、いきなり森友学園問題を挙げる場面があった。一方で安倍晋三元首相の経済財政施策「アベノミクス」については高評価一色。自民党麻生派所属の重鎮閣僚による「突然のばっさり」(同党幹部)に「派内の身内につれない麻生氏へのショック療法では」(同)との見方も出ている。

 「最初に森友学園案件を真摯(しんし)に反省したい。決裁文書改ざんなどが二度と起こらないようにしていくことが大事だ」。立憲民主党の牧山弘恵氏(神奈川選挙区)から「麻生前財務相の功罪は何か」を問われた鈴木財務相は、質問でも言及がなかった森友問題を冒頭から持ち出した。財政健全化推進への評価を継いだものの、「罪」からの入りに与党議員席は「えっ? 何?」とどよめいた。

 一方でアベノミクスについて「財務省として客観的な評価を行うべきだ」と迫られると「デフレではない状況をつくり雇用も拡大した」と持ち上げ、検証も「既に評価は付いている」と否定。「財務省の失った信用を取り戻さないといけない」などと力を込めた森友問題への姿勢と一変した。

 牧山氏は「岸田文雄首相が『新しい資本主義』を本当に進めていきたいのであれば、アベノミクスの検証を避ける選択はあり得ない」と批判しつつ、「経済財政政策こそ業務の本筋。本来、真っ先に出て来るはずでは」と前財務相の功罪の列挙の順番を皮肉った。

 麻生派を巡っては先月、会長代行の佐藤勉前総務会長ら4人が退会し、党内第3派閥に転落。永田町では菅義偉前首相(衆院2区)の政策グループ結成と連動した動きとみられている。

 関係者によると「長い間お世話になりました」とあいさつした佐藤氏らに、麻生氏は「短い間、ご苦労さまでした」と返した。一切慰留しなかったことに派内では「冷たい印象を与え縮小再生産を招きかねない」との懸念が出たという。

 この日の財務相答弁に麻生派議員は「鈴木さんは麻生さんとのカラーの違いを出したかったのだろう」と推測。「身内に突き放されたらどんな気持ちになるのかを『親分』に知ってもらうためのショック療法であってほしい。造反だったら大変」と付言した。

7896チバQ:2022/03/10(木) 09:35:39
https://news.yahoo.co.jp/articles/3c43ff9a537884e9f0a325cd6b39c10a1dd9190b
結集すれば自民最大派閥に、「宏池会」系3会派の事務総長が会食…安倍派「再結集の布石か」
3/9(水) 23:36配信
読売新聞オンライン
自民党本部

 自民党の岸田派(45人)、麻生派(49人)と谷垣禎一・元総裁を中心とするグループ「有隣会」(約25人)でそれぞれ事務総長を務める根本匠、森英介、小里泰弘の3衆院議員が9日夜、東京都内の日本料理店で会食した。会合は小里氏が呼びかけたもので、3勢力が連携して岸田首相を支える方針を確認した。3氏による会合の定例化でも一致した。

 党内第3派閥の麻生派、第4派閥の岸田派、有隣会はいずれも、池田勇人元首相が創設した派閥「宏池会」の流れをくむ勢力で、所属議員数を合計すれば、最大派閥の安倍派(94人)を上回る。安倍派内からは「再結集して『大宏池会』を目指す布石ではないか」との臆測が出ている。

 一方、岸田首相はこの日、安倍元首相と衆院議員会館で約20分間会談した。首相は就任後、月に1回程度のペースで安倍氏と会談を続けている。首相は会談後、記者団に「ウクライナを巡る外交安全保障に関してアドバイスをいただいた」と語った。

7897チバQ:2022/03/10(木) 13:15:36
https://news.yahoo.co.jp/articles/ae12964220d68a907a331b92471e0d7ca44eeb13
韓国大統領選は0・7ポイント差での政権交代…当選の尹氏、日韓関係「未来に向け協力」
3/10(木) 11:52配信

読売新聞オンライン
韓国大統領選で当選した尹錫悦氏(AP) 

 【ソウル=溝田拓士】9日投開票された韓国大統領選は、保守系最大野党「国民の力」の尹錫悦(ユンソクヨル)候補(61)が、左派系与党「共に民主党」の李在明(イジェミョン)候補(57)との接戦を制し、当選した。就任は5月10日で、5年ぶりに左派から保守に政権が交代する。尹氏は悪化した日韓関係の早期改善に意欲を示している。

(写真:読売新聞)

 中央選挙管理委員会の集計(開票率100%)によると、尹氏の得票率は48・56%で、李氏(47・83%)と0・73ポイント差だった。得票数でわずかに約25万票上回っただけだった。

 1987年の民主化以降の大統領選で得票率が最も僅差だったのは、金大中(キムデジュン)氏(40・27%)が李会昌(イフェチャン)氏(38・74%)に勝った97年選挙の1・53ポイントだった。

 投票率は77・1%で、前回2017年の77・2%とほぼ同じだった。

 尹氏は検事出身で、民主化後、初めて政治家を経験せずに大統領に就任することになる。10日午前4時20分頃、ソウルの国会図書館で「偉大な国民の勝利」だと述べ、勝利を宣言した。李氏は、共に民主党の党本部で「尹候補を祝福する」と敗北を認めた。

 尹氏は10日午前に記者会見し、日韓関係について、「未来に向け、互いに協力していきたい」と述べた。

 また、米国のバイデン大統領と電話会談した。就任後、早期に直接会談し、米韓関係の発展について協議する方針を確認した。

 選挙では、新型コロナウイルスの感染拡大で疲弊した経済の再生や、文在寅(ムンジェイン)政権下で深刻化した不動産価格高騰の問題、若者の雇用対策が主な争点となった。選挙期間中にロシアのウクライナ侵攻が始まり、外交・安保への関心も高まった。

 尹氏はミサイル発射を繰り返す北朝鮮問題について、南北融和を急ぐ文政権の姿勢を「屈従外交」と批判し、先制攻撃能力の保有や日米韓の連携を通じた抑止力の強化を訴えた。南北対話よりも北朝鮮の非核化を最優先とする方針だ。

 対日関係を巡っては、未来志向の日韓関係を目指すとした1998年の日韓共同宣言を基本とし、首脳間のシャトル外交を復活したい意向だ。尹氏は「歴史問題、経済、安保協力を包括的に解決する」と公言している。最大の懸案である、元徴用工(旧朝鮮半島出身労働者)訴訟を巡る問題への対応などが焦点となる。

 選挙戦では、終盤まで尹氏と李氏の支持率が伯仲した。3位の中道野党「国民の党」の安哲秀(アンチョルス)代表(60)が3日、出馬を辞退して尹氏支持に回ったことで、尹氏は主要野党の統一候補となり、ややリードを広げた。

 李氏は北朝鮮との対話を重視する姿勢を説き、文政権を継承する考えを示していた。宅地開発を巡る自らの不正疑惑や家族のスキャンダルが響いた。

 得票率差で1ポイントを切る大接戦となった韓国大統領選は、韓国社会の分断の深さを反映している。

 保守系最大野党の尹錫悦(ユンソクヨル)氏は、中道野党の安哲秀(アンチョルス)代表との野党候補一本化で優位に立ったとみられていただけに、これだけの僅差は予想外だったはずだ。陣営は「候補一本化に危機感を感じた左派が結集した」と分析するが、安氏の支持層である若者や女性から、期待した支持を得られなかったことも響いたのではないか。選挙戦で尹氏が与党を攻撃し続け、不毛な政争を繰り返す旧態依然のイメージを持たれたのかもしれない。

 尹氏の「国民の力」は定数300の国会で議席数が106議席の少数与党となり、総選挙は2年後までない。尹氏は10日未明、支持者を前に「国民統合を最優先に考える」と述べ、他党との協力を約束した。

 文在寅(ムンジェイン)大統領も、朴槿恵(パククネ)前大統領もそう誓ったが、青瓦台(大統領府)に入ってから初心を忘れたような独断専行が目立った。尹氏が悪習を断ちきれるかどうかが問われることになる。(ソウル支局長 豊浦潤一)

7898チバQ:2022/03/10(木) 20:13:02
https://news.goo.ne.jp/article/dailyshincho/politics/dailyshincho-835533.html
片山さつき議員の安倍派入りに暗雲 安倍元首相との密約に派閥議員が猛反発のウラ
2022/03/10 17:00デイリー新潮

片山さつき議員の安倍派入りに暗雲 安倍元首相との密約に派閥議員が猛反発のウラ

片山さつき氏

(デイリー新潮)

 果たして“問題”は解決するのか。自民党の片山さつき・元地方創生担当相(62)は、3月13日の自民党大会までに新たな所属派閥を明らかにするという。だが、それほど時間は残されていない。担当記者が言う。

 ***

「2月21日、二階派が突然、片山さんに退会を勧告したのが発端でした。時事通信などは『実質的には除名』という二階派議員の匿名コメントを報じました。一方の片山さんは猛反発。『昨年12月に退会を伝えた』と反論しただけでなく、『名誉毀損で人権侵害』などと噛みついたのです」

 騒動はこれで終わらなかった。片山氏の反論を、今度は二階派のトップ、二階俊博・元自民党幹事長(83)自らが否定したのだ。

 二階氏ほどの“権力者”が、わざわざ「片山氏の発言は間違っている」と反論したことは異例の事態と言える。

「二階氏と二階派事務総長の武田良太・前総務相(53)など幹部4人が22日、連名で『事実無根であることを確認した。自己保身的で誤った発信を放置することはできず、厳重に抗議せざるを得ない』との談話を公表したのです。談話の内容も非難のニュアンスが強く、まさに“泥仕合”でした」(同・記者)

安倍派議員は猛反対!?
 朝日新聞は23日の朝刊に「二階派、片山氏に退会勧告 片山氏『名誉毀損』、安倍派へ移るとの見方」との記事を掲載した。

 文中では、片山氏が《最大派閥の安倍派(清和政策研究会)に移るとの見方》があると指摘し、《安倍派の閣僚経験者は「我が派に対するメッセージだろう。『事実上除名にした人をまさか受け入れないでしょうね』と」と語った》と伝えた。

 25日に片山氏が退会届を提出し、少なくともマスコミの報道は止まった。だが、本当に片山氏が、安倍晋三・元首相(67)が会長を務める「安倍派」に入会できるのか、永田町の関係者は固唾を呑んで見守っているという。

 そんな中、安倍派の幹部が取材に応じた。「困ったことに、片山さんの入会に主要メンバーは全員が反対しているんですよ」と言う。

「去年の総裁選が発端でした。安倍さんが支援する高市早苗さん(61)の推薦人に、片山さんは名を連ねました。その際に片山さんは安倍さんとの間で、高市さんを全面バックアップする代わりに、安倍派に移るということで合意したようです。とはいえ、基本的には2人だけの話です。根回しも何もしていません」

 今回の騒動で初めて知ったという安倍派議員も少なくないという。

「安倍派には片山さんに好感を持っていない議員もいます。安倍派に入るとなると、大モメは必至でしょう。頭の痛い問題ですが、安倍さんは一度話し合って、『派閥内には異論がありますよ』と報告しなければならないでしょうね」(同・安倍派幹部)

7899チバQ:2022/03/10(木) 20:13:24
片山氏の悲願
 文春オンラインは2月21日、「〈異例の勧告〉片山さつき議員の二階派退会『義理人情に欠ける』と強烈批判も…彼女の『本当の狙い』とは?」との記事を配信した。

 文中に自民党関係者が登場し、以下のように発言している。

《二階俊博氏が幹事長を退いたことで、もうここにいる意味はないと見切ったのでしょう》

 だが、この解説は、事実とはやや異なるようだ。

「片山さんは、町村信孝さん(1944〜2015)が派閥の会長だった『町村派』(2006〜2014)の頃から、清和研に入りたいと打診していました。その後、『細田派』(2014〜2021)の会長だった細田博之さん(77)にも頼んでいます。片山さんが清和会に入りたいという意思を表明したのは、昨日や今日の話ではないんです。むしろ長年の悲願と言ったほうがいいでしょう」(同・安倍派幹部)

 それだけラブコールを送り続けても、なかなか清和研には入れなかった。その一方、「来る者拒まず」として知られる二階派は、片山氏を持て余していたという。

尾を引く可能性
「片山さんは2009年の衆院議員選挙で落選し、翌10年の参院議員選挙で返り咲きを果たしました。参院選は比例区ですので、自民党を支援してくれる業界団体が片山さんをバックアップしてくれています。ところが片山さんは、業界団体からの評判があまり良くないのです。『何とかしてくれ』と悲鳴を上げる団体も少なくなく、二階派の幹部も困っていたようです。最終的に二階さんは、片山さんに『出て行け』と引導を渡したわけです」(同・安倍派幹部)

 片山氏も出て行きたいのだから、二階派から追い出されたとしても実害はない──こんな解釈も可能だが、そういうわけにはいかないようだ。

「片山さんを迎えることに、これだけ安倍派から反対意見が出ているわけです。片山さんが考えているように、安倍派への“移籍”が簡単に認められるとは思えません。安倍派が二階派から片山さんを“引き抜いた”ような印象を持たれたら困りますしね。片山さんは3月13日の自民党大会までに、この問題にケリを付けたいようですが、まず無理でしょう。おまけに今年の参院選は、片山さんは改選に当たります。派閥の支援も受けられないとなると、再選も危うくなると思います」(同・安倍派幹部)

デイリー新潮編集部

7900チバQ:2022/03/15(火) 20:26:29
https://news.goo.ne.jp/article/toyokeizai/business/toyokeizai-538885.html
石破氏に秋波も!菅氏が「勉強会」発足へ今動く訳 自民党の冷や飯組の"駆け込み寺"になる可能性
2022/03/15 04:30東洋経済オンライン

石破氏に秋波も!菅氏が「勉強会」発足へ今動く訳 自民党の冷や飯組の"駆け込み寺"になる可能性

石破氏に秋波も!菅氏が「勉強会」発足へ今動く訳

(東洋経済オンライン)

ウクライナ危機とコロナの挟撃に岸田文雄首相が苦闘する中、菅義偉前首相が党内有志議員による「勉強会」発足に動き始めたことが波紋を広げている。いわゆる「菅グループ」を軸とした反主流派結集となれば、岸田政権への露骨な揺さぶりともなるからだ。

昨年暮れから政治の表舞台で再始動した菅氏は、ここにきて周辺に2022年度予算成立後に勉強会を立ち上げる意向を漏らしている。ただ、派閥結成を否定してきた菅氏は「勉強会」について、菅政権で掲げた重要政策の実現を目指す政策集団と位置付ける構えだ。

菅氏は首相在任時、コロナ対応での国民の厳しい「後手」批判などで求心力を失い、「菅首相では衆院選惨敗」とする自民内の“菅降ろし”に屈して、党総裁選直前の退陣表明に追い込まれた。しかし、ワクチン接種などで示した手腕への再評価に気力を取り戻し、最近の言動ではキングメーカーへの意欲もにじませる。

ただ、ロシアのウクライナ軍事侵攻での国際社会の緊迫と混乱は、「戦後最大の国難」(岸田首相)であることは否定できない。その中で前首相が政局的な動きをすることへの与党内の反発も多く、「菅氏についていく議員は限られる」(麻生派幹部)との厳しい声も少なくない。

発足は3月末から4月上旬が見込まれている
菅氏は「公約した政策には責任がある」として、勉強会での最重要テーマを、菅政権発足時に掲げた、2050年に温室効果ガスの排出量を実質ゼロにする「カーボンニュートラル」の実現とする考え。併せて、不妊治療の支援策などにも積極的に取り組む意向とされる。

注目の勉強会発足の時期は、2022年度予算成立と、ウクライナ危機の展開も踏まえ、3月末から4月上旬が見込まれている。菅氏はそれまで、党内の幅広い人脈を活かして参加者を拡大させ、初会合にこぎつける戦略とみられる。

また菅政権で推進した省庁改革の一環として、コロナ対応で国民的批判を浴びた厚生労働省の組織見直しにも取り組む意向も示しているとされる。

そこで注目されるのが参加議員の顔ぶれだ。党内には、菅氏に近い無派閥衆院議員のグループ「ガネーシャの会」(15人)と、菅氏を慕う無派閥参院議員のグループ(11人)が存在する。当然、勉強会には、両グループの大半が参加するとみられている。

その一方で、菅グループ外からのさまざまな参加者も浮上。すでに菅内閣の総務相だった二階派の武田良太衆院議員が参加の意向を示し、菅氏と当選同期で2月25日に麻生派を退会したばかりの佐藤勉前総務会長と同調者数人の参加も取り沙汰されている。

また、総裁選で河野太郎現党広報本部長を支援した石破茂・元幹事長との連携も図ろうとしている。石破派解消後、同氏を中心とする党内横断的グループが3月2日に開いた初の勉強会には、ガネーシャの会のメンバーの一部が出席した。党内では「菅氏が自身の勉強会発足を見据え、石破氏に秋波を送った」(菅氏周辺)と見る向きもある。

7901チバQ:2022/03/15(火) 20:28:31
今後の政局混迷を見据えた動き
さらに菅氏は、二階派(44人)を率いる二階俊博・元幹事長や森山派(7人)の森山裕総務会長代行との共闘も模索する。二階派幹部は「菅グループとはしっかり連携する」としており、勉強会が「党内の冷や飯組の駆け込み寺」(岸田派幹部)となれば、「ポスト岸田」をにらんだ党内反主流勢力の結集ともなり、旗頭の菅氏の影響力が高まることも間違いない。

それだけに、菅氏による勉強会発足は、今後の政局混迷を見据えた動きと受け止める向きが多い。菅氏側近は「夏の参院選で自民が予想以上に苦戦した場合、次期総裁選に向けて、岸田首相を追い落とす準備」と漏らす。

もちろん、現状では野党の分断などで「参院選は自民勝利が確実」(選挙アナリスト)との見方が多い。当然、岸田政権の基盤強化が見込まれるが、その場合でも党内横断的な菅グループが健在なら、菅氏は「党内実力者として無視できない存在」(自民長老)となる。

その一方で、最大派閥安倍派の領袖として党内ににらみをきかせる安倍晋三元首相と菅氏の連携が取りざたされることも事態を複雑にしている。

昨秋の衆院選後、安倍氏は菅グループの「派閥化」を繰り返し提案してきた。岸田首相を支持する立場ながら、裏舞台でのあつれきもあるとされるのが安倍氏。それだけに、安倍政権の官房長官だった菅氏との協力関係再構築は、岸田政権への圧力となることは間違いない。

このように、菅氏の勉強会立ち上げは自民党内の権力闘争の構図を変える可能性があり、岸田政権の幹部も警戒心を隠さない。ただ、この段階での菅氏の動きには、党内の「困惑と不信感」(閣僚経験者)が拭えないのも事実だ。

公明党は「必ずしも菅氏を頼りにはしていない」
菅氏は公明党との太いパイプを維持しているとされるが、公明党は「必ずしも菅氏を頼りにはしていない」(幹部)とみられている。3月13日の自民党大会でも、岸田首相と山口那津男公明党代表がそろって、参院選勝利に向けての連携強化をアピールしてみせた。

参院選での自公選挙共闘については、昨年来あつれきが目立っていた。しかし、自民党大会の直前になって双方が関係修復に動き、足並みが乱れていた各選挙区での「相互推薦」でも合意する方向となった。これを「自公党首の菅氏の動きへの警戒心の表れ」(自民選対)と勘繰る向きもある。

そうした中、保守3分裂の選挙となって結果が注目された3月13日投開票の石川県知事選は、馳浩元文科相が大接戦の末に初当選した。馳氏は安倍派所属で、安倍氏や森喜朗元首相が支援する一方、日本維新の会が推薦したことが「勝利に結びついた」(自民選対)との指摘もある。

ただ、地元石川の維新幹部は猛反対したのに、維新の松井一郎代表と親密な安倍・菅両氏の働きかけで維新の馳氏推薦が実現したとされる。同知事選は安倍派の内部分裂で安倍氏の指導力も問われていただけに、安倍氏は安堵したものの「岸田首相はあまり関係のよくない維新に借りができた」(自民選対)との声も出る。

そうした中、通常国会前半の最優先課題だった2022年度予算は、18日にも成立する段取りだ。このため、岸田政権の当面最大の課題は、ウクライナ危機とコロナ対策への対応となる。まさに東西冷戦の再来とパンデミックという文字どおりの国難だけに、与党内には菅氏らの動きも含め「今はコップの中の争いなど論外」(自民長老)との声も広がる。

著者:泉 宏

7902チバQ:2022/03/17(木) 01:26:40
https://news.goo.ne.jp/article/jiji/politics/jiji-220316X544.html
閣僚1減、岸田首相「調整中」=五輪相ポスト、月末で消滅
2022/03/16 21:24時事通信

 岸田文雄首相は16日の記者会見で、東京五輪・パラリンピックの閉幕を受けて今月末で五輪担当相ポストが消滅し、閣僚数が1減となることへの対応を問われ、「今、調整している」と述べた。五輪担当相は現在、岸田派の堀内詔子衆院議員がワクチン担当相と併せて務めており、同氏が外れる可能性も取り沙汰されている。

 首相は「ワクチンを軽視している印象を持たれてはならない。しっかりした体制を考えたい」と説明。「仮に担当が代わっても、政府全体で総力戦で感染症対策に立ち向かっていきたい」と強調した。

7903とはずがたり:2022/03/19(土) 11:15:46

https://twitter.com/yutaro_tamura/status/1504653347969978369
田村雄太郎
@yutaro_tamura
月刊 選択3月号によると青木幹雄に関して茂木敏充は内輪の会合で「せいぜい工場長ぐらいしかやってない人がずっと経営に口を出している」と吐いた。この発言は青木に到達済み。青木は参院選が終われば派閥を割ってでも茂木降ろしに向かう覚悟を崩さない。#自民党 #茂木敏充
午前11:58 ・ 2022年3月18日・Twitter for Android

7904チバQ:2022/03/21(月) 08:06:37
二之湯を外したほうが良いのでは?
京都のマネロン問題&どうせ引退&課題抱えてないし
https://www.jiji.com/jc/article?k=2022031400771&g=pol&utm_source=yahoo&utm_medium=referral&utm_campaign=link_back_auto
【点描・永田町】堀内ワクチン担当“解任説”の訳
2022年03月20日18時30分


首相官邸で初閣議後、記念撮影に臨む堀内詔子ワクチン担当相=2021年10月4日
首相官邸で初閣議後、記念撮影に臨む堀内詔子ワクチン担当相=2021年10月4日

衆院予算委員会で岸田文雄首相(手前)の答弁を聞く堀内詔子ワクチン担当相=2月2日、国会内
 新型コロナウイルスの変異株「オミクロン株」感染拡大の要因の一つとされる、高齢者らへの3回目ワクチン接種の大幅遅れで岸田文雄首相への批判が強まる中、永田町では堀内詔子ワクチン担当相の“解任説”が広がっている。堀内氏の“本業”は五輪担当相で、昨秋の東京五輪・パラリンピック閉幕に伴い同ポストの3月末廃止が決まっており、首相も堀内氏を閣僚から外す意向とされるからだ。その場合、堀内氏が兼務するワクチン担当相が宙に浮くことになり、首相は実質的にワクチン対策を仕切る後藤茂之厚生労働相か、コロナ担当を兼務する山際大志郎経済財政担当相に任せる方向で調整を進めるとみる向きが多い。

 ただ与野党を問わず、閣僚としては未知数だった堀内氏を、コロナ対策のカギともなるワクチン担当に起用した首相の責任を問う声が強まっている。臨機応変な答弁ができず、官僚メモの棒読みばかりで立ち往生する場面が目立つ堀内氏は、野党側の追及の格好の標的で、「もはや首相も守り切れない」(自民国対)のが実態だからだ。そもそも与党内では「堀内氏の閣僚起用は総裁選での貢献に報いる典型的な論功人事」(自民長老)との見方が支配的。政権内部でも「指導力が疑問視される堀内氏になぜ、極めて重責のワクチン担当を兼務させたのか」(有力閣僚)などと、閣僚人事での「首相の判断ミス」(同)との指摘が相次ぐ。
◇「岸田派プリンセス」への情実人事?
 堀内氏は2012年衆院選の山梨2区で初当選し、現在4期目。首相は自民総裁選勝利を受けた組閣で、同じ当選4回組の小林鷹之経済安保担当相、牧島かれんデジタル相と堀内氏の3氏を「若手起用」による目玉人事としていた。ただ小林、牧島両氏と違い、堀内氏は「初当選時から首相のお気に入りで、自民党内で1、2位を続ける党員獲得数で、岸田総裁実現にも大きく貢献した」(岸田派幹部)ことが、抜てきの理由だとされる。そもそも堀内氏は政界でも「超上流階級の出身」(同)として知られる。父方の祖父は日本開発銀行総裁などを務めて「財界四天王」と呼ばれた小林中氏(故人)。さらに母方の祖先は明治の元勲・大久保利通で、麻生太郎副総裁とも縁戚関係という華麗な家系だ。
 堀内氏自身も幼稚園から大学まで学習院。大学時代は秋篠宮皇嗣殿下の同期生で、当時皇太子だった現天皇陛下のお妃(きさき)候補として名前が挙がったこともある。そんな「究極のお嬢様」が政界入りしたのは、義父の堀内光雄元通産相(故人)の政界引退に際し、光雄氏の選挙応援で大活躍した堀内氏を地元後援会が後継者に強く推し、これに応えたためだ。当選後は「極めて真面目で人柄も良く、誰にも好感を持たれる女性政治家」(自民幹部)との評価から、総裁選告示でも麻生派最高幹部の鈴木俊一氏(財務相)と共同届け出人となり、「岸田派のプリンセス」(同)と呼ばれるようになった。
 首相にとって、堀内光雄氏は宏池会(現岸田派)領袖(りょうしゅう)も務めた大先輩で、しかも鈴木財務相の父の善幸元首相が宏池会領袖時代の最側近。このため堀内氏の存在が、総裁選での麻生派との連携強化にもつながったとされる。首相は総裁選での女性閣僚積極起用の公約も踏まえ、側近の堀内氏を抜てきしたが、五輪担当相だけでは途中退任が既定路線化することから、ワクチン担当兼務で「格上げしたのが真相」(同)とされる。
 ただ、これが「ワクチン接種を軽視していた証拠」(自民長老)との疑念につながり、「情実人事の果てのワクチン担当解任」(同)となれば、首相の任命責任も問われて、求心力低下につながる可能性が少なくない。【政治ジャーナリスト・泉 宏/「地方行政」3月14日号より】。

7905チバQ:2022/03/21(月) 08:13:48
https://news.yahoo.co.jp/articles/f654779f035bf40aee88d836bace0546d24b476d
故竹下氏お別れの会 創業家去った名門派閥の節目に
3/14(月) 17:58配信

産経新聞
竹下亘元復興相のお別れの会で、献花する参列者ら=14日午後、東京都港区(飯田英男撮影)

自民党第2派閥の茂木派(平成研究会)は14日、東京都内で、昨年9月に74歳で死去した竹下亘前会長のお別れの会を竹下家と共催で開いた。兄の竹下登元首相が旗揚げし、小渕恵三元首相が育てた名門派閥は世代交代が進んだ。新体制では派閥として新たな独自政策を打ち出す計画もある。お別れの会は「竹下、小渕両元首相の派閥」の幕が閉じる節目となった。

【写真】昨年9月に74歳で死去した竹下亘前会長

お別れの会では、党総裁の岸田文雄首相、安倍晋三元首相ら約1千人が献花した。後任会長に就いた茂木敏充幹事長は参列者への謝辞で「竹下先生からいただいたご指導を胸に、多くの仲間と力を合わせ、政界のど真ん中で活躍するグループにしていく」と述べた。

平成研では今後、少子高齢化対策や安全保障といった政策の議論を重ね、打ち出したい考えだ。茂木氏は「技術(革新)に人間の倫理が追い付かない問題への対処」などを議論したいと語っている。新たな政策の旗印は茂木氏の「ポスト岸田」戦略にもつながる。

島根県の山間の集落で育った亘氏は「田舎者」を自称し、兄と同じ「ふるさと創生」を政治信条としていた。茂木派中堅は「現代風の派閥にカラーが変わった」と語る。

平成研はかつて最大派閥として政界を支配したが、清和政策研究会(現安倍派)出身で「反平成研」の小泉純一郎元首相に力をそがれた。亘氏は、最大派閥となった清和研に関し「軍門に下るつもりはない」とライバル視もしていた。だが、竹下家は政界から去った。茂木派はポスト岸田も見据え安倍派を含む幅広い連携を図っている。

竹下、小渕両元首相に薫陶を受けた議員は今や少数派だ。昨年の衆院選で「小渕チルドレン」を自任した山口泰明前事務総長らベテラン勢が引退。衆院議員のうち、両元首相が死去した平成12年以降の初当選が9割近くを占める。山口氏は後任の事務総長に小渕氏の次女、小渕優子党組織運動本部長を推したが、茂木氏は新藤義孝元総務相を起用した。派閥の政策責任者は古株の船田元氏から、茂木氏が高く買う中堅の木原稔氏となり、着実に世代交代が進んでいる。(田中一世)

7906チバQ:2022/03/21(月) 08:15:41
https://news.yahoo.co.jp/articles/962827959e8df15c67fb1f206f4ad409f5a4a114
安倍離れ?二階派入り?新党? 「第三の女性総理候補」稲田朋美氏が描く逆転シナリオ
3/18(金) 17:19配信
NEWSポストセブン
総裁選についてはどう見ているのか

 日本初の女性総理候補と目される政治家たちの本音を聞く連続インタビュー。第2弾は、かつて「安倍晋三・元首相の秘蔵っ子」「タカ派のアイドル」と呼ばれた稲田朋美・元防衛相(63)である。「週刊ポスト」の新シリーズ《女性総理、誕生!》から飛び出したスピンアウト企画。3月18・25日号の第1弾(高市早苗氏)に続き、ノンフィクションライターの常井健一氏が斬り込んだ。【全4回の第4回。第1回から読む】


 2021年の総裁選で稲田氏が属する細田派(現・安倍派)は自主投票を決めたが、多くは安倍氏が支援を決めた高市陣営に流れた。一方、二階派は河野太郎氏と高市氏を両天秤に掛けつつ、野田陣営に8人も推薦人を出し、野田氏にとって悲願の総裁選出馬を下支えした。稲田氏が慕った2人の大物は彼女ではない、無派閥の女性を「総理候補」とした。

 今後、稲田氏がトップを狙う場合、所属する安倍派を代表して出馬する以外には、二階氏のような融通無碍な大物を味方につける必要がある。近年、稲田氏の周辺では「安倍派離脱」や「二階派移籍」の噂が絶えない。

 いずれにせよ、現状では無派閥の高市、野田両氏と推薦人集めで競うことになるだろう。つまり、近い将来、自民党から女性総理が生まれるとすれば、女性同士の熾烈な前哨戦が繰り広げられることを意味する。岸田政権の次に向けた神経戦はすでにはじまっている。

──次の総裁選出馬は考えていますか?

「私が出たいと言っても出られるようなもんでもないので、それに向けて努力をします。でもね、私は1回生の時から自民党総裁を目指すと公言していたんだよね。普通、1年生議員が総理目指すって言うか!って(笑)」

──稲田さんが女性初の総理になるにはどんな準備が必要だと思いますか。

「人気取りよりも、目指すべき日本の姿と主要政策をもっと明確にしなければなりませんね。先日亡くなった石原慎太郎さんがあれだけの国民的人気があっても、なれなかったくらいですからね」

──よく言う「ガラスの天井」を感じますか?

7907チバQ:2022/03/21(月) 08:15:52
「どうかな。天井にぶち当たるまで上昇してないから。ただ、就職活動の時は感じましたね。男女雇用機会均等法が成立する前だから、地方出身で東京に下宿している4年制大学の女子学生にとっては就職先がない時代でした。だから私は資格を選んだのですが、弁護士になっても法律事務所の募集要項には堂々と『30歳以下男性』って書いてありましたからね」

──雇均法が施行されたのは1986年。それ以前の日常風景ですか。

「私はボス弁の先生から『5年間結婚しないなら雇ってやる』って言われて、私は『結婚しません!』って言い切って雇ってもらいました」

──現代では許されない感覚がまかり通っていた。当時に比べると、今の自民党はマシですか?

「推薦人20人のハードルって高いなーと思うんですけどね。派閥で決まるという面よりも、やっぱり政治家なので論戦でもって誰がいいかを選ぶ総裁選であってほしい。派閥の中には、まだまだ年功序列もあり、『経験も足りないくせに……』とかなりますからね。私のように人にどう思われようと正しいことは言ってすぐ行動するというタイプは、今の派閥政治の下では難しいですよね」

──いっそのこと、小池百合子さんのように自民党を飛び出したらどうですか。保守系野党のリーダーとして総理を狙うという選択肢もあります。

「私、自民党が好きやからね」

──どんだけ! 自民党の何がいいんですか?

「立党の旗がしっかりしていますからね。安倍さんがおっしゃる『戦後レジームからの脱却』、憲法改正によって本当の意味で日本が独立を果たすという目標ですよね」

 稲田氏にはもうひとつの挫折体験がある。一部マスコミの批判的な報道に対し、名誉毀損訴訟を起こして応戦した時期があった。一件は敗訴、もう一件は取り下げて終結した。当時を振り返り、過剰防衛だったと自省する。

「今考えると、マスコミと溝をつくらずに、もう少しうまく対応できたのでないかと」

 保守主義とは「人間は不完全である」という前提に立つ謙虚な思想である。間違える存在であるがゆえに、先人の知恵や伝統にならい、自らを律し、過ちを改めながら前進していく。本来、排外主義や権威主義、あるいは「ヘイトスピーチ」とは一線を画す鷹揚な概念なのである。

 稲田氏は雌伏の間、保守思想を一から学び直した。そして今、多様性を認め合える寛容な社会をつくることが「日本の良きもの」を保守することにもつながると主張する。

──リーダーは常に毀誉褒貶に晒される。自分を見失わないために続けていることって、何かありますか?

「1日おきで、ランニングをしていますね。今朝も10キロ走りました。秘書も伴走してくれたんですけど、途中でいなくなっちゃったな(笑)」


──10キロは伴走する方も大変ですね。道端で「あ、稲田朋美だ!」と気付かれることはないんですか。

「ないない。化粧してないし、帽子かぶってサングラスして、ランニングの格好をしているでしょ。地元の福井では気付いてほしいじゃないですか。でも気付かれない」

──安倍さんのストレス解消法はゴルフ、菅さんは朝の散歩、岸田さんは風呂場での独り言……。稲田さんはランニング。

「私だって、凹むんですよね。朝走ると絶対頑張ろうって感じに切り替わります。とにかく朝日を浴びたら、なんかすべて望みが叶うようなポジティブな気分になる(笑)。やったほうがいいですよ、みなさんも!」

(了。第1回から読む)

【プロフィール】
稲田朋美(いなだ・ともみ)/1959年、福井県生まれ。早稲田大学法学部卒業。1982年、司法試験合格、1985年、弁護士登録。李秀英名誉毀損訴訟、「百人斬り」報道名誉毀損訴訟などに携わる。2005年に初当選後、内閣府特命担当大臣(規制改革)、国家公務員制度担当大臣、防衛大臣、自民党政調会長、同幹事長代行などを歴任。衆院福井1区選出、当選6回。

【インタビュアー・構成】
常井健一(とこい・けんいち)/1979年茨城県生まれ。朝日新聞出版などを経て、フリーに。数々の独占告白を手掛け、粘り強い政界取材に定評がある。『地方選』(角川書店)、『無敗の男』(文藝春秋)など著書多数。政治家の妻や女性議員たちの“生きづらさ”に迫った最新刊『おもちゃ 河井案里との対話』(同前)が好評発売中。

※週刊ポスト2022年4月1日号

7908チバQ:2022/03/23(水) 19:35:02
https://news.yahoo.co.jp/articles/125cebc4e28d295bcb4cfae3c837ec8a4d07d274
菅前首相、二階元幹事長が「大派閥」結成で逆襲?岸田首相、最大派閥・安倍派がピリピリ 〈dot.〉
3/23(水) 8:50配信
AERA dot.
菅前首相と二階元幹事長

 東京都内の日本料理店に3月15日夜、集まったのは、菅義偉前首相と二階俊博元幹事長、そして林幹雄元幹事長代理、森山派(旧石原派)の森山裕会長の4人。二階派の国会議員はこう語る。


「参院選での自公の選挙協力でもめていることで、意見交換したと聞いているけど、それを信じる人はいませんよね、このメンバーですから。二階氏の逆襲がはじまったのではと、派内では言われている」

 この会合に神経をとがらせるのが、岸田文雄首相や最大派閥、安倍派会長の安倍晋三元首相らだ。

「政治は数が力の源泉。非主流派が大きな塊になるのは看過できない」と安倍派の国会議員は警戒感をにじませる。

 岸田政権になり、政権の中枢から非主流派に転げ落ちた菅氏と二階氏。

「2020年9月、菅氏が首相の座を手中にした。二階氏、林氏、森山氏との会談で自民党の総裁選出馬への支持が得られたことで勢いがつき、決断したからです。もう一度という思いがあるのではないか」(自民党の閣僚経験者)

 菅氏は自らの派閥を持たなかったことが一因で、昨年10月の自民党総裁選では十分な支持が得られないと出馬を断念に追い込まれた。岸田政権となって以降、何度も自身が主宰する「ガネーシャの会」を中心とした「菅派」の結成が噂にのぼっていた。

 そこに二階派や森山派が加わるのではないかと、15日の会合からささやかれるようになった。自民党で歴代最長となる5年2か月、幹事長として豪腕をふるった二階氏。

 幹事長を去ってからも、自民党本部の「国土強靭化推進本部」の部屋に毎日、通う。2月に部屋を訪れた二階氏の地元、和歌山県の支援者はこう語る。

「幹事長時代と同様に、官僚、議員、業界団体などいろいろな方々が部屋で順番待ちをして、外にまで人があふれていた。機嫌がいい時は、予定時間をオーバーしても、選挙から政局、予算に陳情まで話し込むそうです。私が訪ねた時も、かなり時間を過ぎても地元の話で盛り上がった。参院選も二階氏独自の見立てを披露していた」

 二階氏の健在ぶりは今も変わらないという。だが、昨年10月の衆院選で、所属議員が10人減り、さらに2月には片山さつき元地方創生担当相の退会問題で、泥仕合が報じられるなど二階氏が求心力を失っていたのも事実。現在、二階派の所属議員43人は岸田派にも抜かれ、党内では5番目の派閥に甘んじる。

「派内では当初、菅氏の派閥と連携でよいとの見方でした。昨年の総裁選で自派から首相、総裁候補が出せなかったことが非主流派に転落した要因の一つです。そこで菅氏やそのグループも引っ張って、そして関係が深い森山派も加えて二階派を中心とした、大きな派閥を作って、数でも岸田首相や安倍派など主流派と対抗しようという考えです。菅氏にとっては、再登板の目も出てくるので、お互いにメリットがある」(前出・二階派の国会議員)

7909チバQ:2022/03/23(水) 19:35:28
 麻生派から佐藤勉前総務会長をはじめ4人が退会し、菅氏のグループに加わるとみられ、派閥化への準備が着々と進む。

「春くらいには、勉強会を立ち上げて、時期をみて派閥になると思う。麻生派をやめた佐藤氏が派閥を仕切るのではないかとの声がある。一方で二階派との合流という人もいる」(菅氏のグループの国会議員)

 菅氏のグループは衆参で30人ほどとみられる。そこに二階派の43人、森山派の7人が加わると、70人から80人規模の派閥となり、安倍派に続く党内第2派閥に浮上する。二階氏と菅氏は公明党と太いパイプもある。

 夏の参院選を控え、公明党との「相互推薦」がギクシャクする中、岸田首相は、菅氏の元を訪ねて自公関係の修復について、協力を依頼している。また、二階派の中ではこんな話もあがっているという。

「二階派は負け組といわれるが、裏で二階氏が動き、昨年10月の衆院選で37人まで減ったが今は43人にまで盛り返している。麻生派から佐藤氏らが抜けてきた。昨年の総裁選で麻生氏は自派の河野太郎氏を推さずに岸田氏支援を公言していた。菅氏は河野氏を重要閣僚で重用し、関係は非常にいい。菅氏のラインで河野氏を派閥に引き抜けないかというプランもある。そうなれば、河野氏という最高の首相・総裁候補を派閥で立てることができる」(別の二階派の国会議員)

 非主流派の巻き返しに岸田首相、安倍氏も黙ってはいない。

「安倍氏は菅氏と何度も会い、グループの派閥化、二階派への合流について慎重になるようにと話していた。だが、ここにきて2人には距離感があり、安倍氏より二階氏を菅氏が選んだのかもしれない。岸田首相は未だに派閥会長を退かず、岸田派のまま。それほど首相も、主流派と非主流派の動向に神経をとがらせている。最大派閥の会長として安倍氏は岸田首相を選び勝たせた。『岸田首相にはしっかりやってもらわねばなりません。それを支えるのが役目です』と派閥の会合でもよく口にしている」(安倍派所属の国会議員)

 自民党で政務調査会の調査役を長く務めた政治評論家の田村重信さんはこう語る。

「安倍氏がキングメーカーたるゆえんは、最大派閥の会長であり、岸田政権をつくったからだ。それにロシア、ウクライナ情勢で経済の不安要素が増大しており、アベノミクスの責任も問われかねず、安倍氏は厳しい状況だ。菅・二階連合の反撃を許していてはキングメーカーの座も危ういので、非主流派連合は必死で食い止めにいくはず。夏に参院選があるとはいえ、野党が体たらくで政権交代につながる要素はほぼない。それだけに、より党内抗争が激しくなる」

 一方、岸田首相はどうなのか?

「まん延防止法の全面解除に踏み切ったのは、参院選対策でもあります。ただ、もう一つの参院選対策である年金生活者への5千円給付は、茂木幹事長が主導して公明党との隙間を埋めるための配慮として浮上した話ではあったものの、それに乗った岸田首相はセンスがないと批判されています。政調会長時代に主導して赤っ恥をかいた『減収世帯への30万円給付案』の二の舞となりそうだと危惧されています。得意の外交は、最大の焦点であるウクライナ情勢に関しても、インド・カンボジア両首相との共同声明でロシアを名指しで言及できたわけでもなくチグハグです。岸田首相はベルギーのG7で存在感を発揮して参院選へ弾みをつけようと張り切っていますが…」(官邸関係者)

 夏の参院選を前に、党内政局が動きそうだ。

(AERAdot.編集部 今西憲之)

7910チバQ:2022/03/23(水) 21:24:26
https://news.goo.ne.jp/article/jiji/politics/jiji-220322X153.html
「低調」予算委、岸田首相乗り切る=自民にあつれき、参院選へ不安
2022/03/22 19:04時事通信

 約2カ月にわたる2022年度予算の審議が、22日に終わった。立憲民主党が政権追及に徹しきれず、2月後半からは世論の関心がウクライナ情勢に移ったこともあり、岸田文雄首相は無難に乗り切った。ただ、自民党執行部内のあつれきが表面化しており、安定政権への関門となる夏の参院選を控え、火種となりそうだ。

 22日の参院予算委員会。立民の福山哲郎前幹事長がウクライナ避難民の支援拡大を求めたのに対し、首相は「ご指摘の点も含め至急検討し、実行したい」と回答。福山氏は「前向きに発言いただいて大変ありがたい」と語った。

 今夏には参院選が予定され、政府・与党は与野党対決型の法案提出を見送り、「聞く力」を掲げる首相は安全運転に徹した。新型コロナウイルスをめぐり、3回目のワクチン接種が遅れ感染者は急増したが、変異株「オミクロン株」は重症化しにくいことにも助けられた。

 立民の見せ場は乏しかった。ガソリン税を一時的に下げる「トリガー条項」凍結解除は昨年末に法案を提出していたが、国民民主党にお株を奪われた。政権の看板政策、経済安全保障推進法案に関し元官僚の不祥事を取り上げたものの、打撃を与えたとは言いがたい。日程闘争には慎重で閣僚の不信任決議案などは一切話題にならず、国民の「準与党化」で、野党各党の足並みも乱れた。

 ◇高市氏、首相に直談判

 一方、自民幹部間の不協和音も大きくなっている。高市早苗政調会長は、トリガー凍結解除の議論や年金生活者に対する5000円程度支給の与党方針にほとんど関与できず、調整を取り仕切る茂木敏充幹事長や首相への不満を募らせている。

 高市氏は17日、首相と官邸で向き合った。関係者によると、高市氏は「党が採用する議案は、政務調査会の議を経る」と明記した党則の一節を大声で朗読。首相は「私も政調会長を務めたから分かっている」となだめた。茂木、高市両氏は党役員会で顔を合わせても口もきかないという。

 党内非主流派の閣僚経験者は「内閣支持率が下がってきたら(党内は)荒れる」と予測。政権幹部はトリガーの議論を念頭に、「野党を分断するはずが、党内でも分断が起きている」と懸念を漏らした。

7911とはずがたり:2022/03/24(木) 08:31:27
「低調」予算委、岸田首相乗り切る 自民にあつれき、参院選へ不安
2022年03月23日08時14分
https://www.jiji.com/jc/article?k=2022032201002&g=pol

 約2カ月にわたる2022年度予算の審議が、22日に終わった。立憲民主党が政権追及に徹しきれず、2月後半からは世論の関心がウクライナ情勢に移ったこともあり、岸田文雄首相は無難に乗り切った。ただ、自民党執行部内のあつれきが表面化しており、安定政権への関門となる夏の参院選を控え、火種となりそうだ。
国民「準与党」鮮明、立民無策 参院選調整、難航避けられず

 22日の参院予算委員会。立民の福山哲郎前幹事長がウクライナ避難民の支援拡大を求めたのに対し、首相は「ご指摘の点も含め至急検討し、実行したい」と回答。福山氏は「前向きに発言いただいて大変ありがたい」と語った。
 今夏には参院選が予定され、政府・与党は与野党対決型の法案提出を見送り、「聞く力」を掲げる首相は安全運転に徹した。新型コロナウイルスをめぐり、3回目のワクチン接種が遅れ感染者は急増したが、変異株「オミクロン株」は重症化しにくいことにも助けられた。
 立民の見せ場は乏しかった。ガソリン税を一時的に下げる「トリガー条項」凍結解除は昨年末に法案を提出していたが、国民民主党にお株を奪われた。政権の看板政策、経済安全保障推進法案に関し元官僚の不祥事を取り上げたものの、打撃を与えたとは言いがたい。日程闘争には慎重で閣僚の不信任決議案などは一切話題にならず、国民の「準与党化」で、野党各党の足並みも乱れた。
 ◇高市氏、首相に直談判
 一方、自民幹部間の不協和音も大きくなっている。高市早苗政調会長は、トリガー凍結解除の議論や年金生活者に対する5000円程度支給の与党方針にほとんど関与できず、調整を取り仕切る茂木敏充幹事長や首相への不満を募らせている。
 高市氏は17日、首相と官邸で向き合った。関係者によると、高市氏は「党が採用する議案は、政務調査会の議を経る」と明記した党則の一節を大声で朗読。首相は「私も政調会長を務めたから分かっている」となだめた。茂木、高市両氏は党役員会で顔を合わせても口もきかないという。
 党内非主流派の閣僚経験者は「内閣支持率が下がってきたら(党内は)荒れる」と予測。政権幹部はトリガーの議論を念頭に、「野党を分断するはずが、党内でも分断が起きている」と懸念を漏らした。

政治 選挙 コメントをする

7912チバQ:2022/03/24(木) 10:47:28
https://news.yahoo.co.jp/articles/0bc7531c360b888b2f8d6fcc748ac7427bb52875
堀内ワクチン相は退任の方針、後任は松野氏・後藤氏など兼務案…閣僚枠が「1減」
3/24(木) 5:01配信

読売新聞オンライン
堀内ワクチン相

 岸田首相は、堀内ワクチン相を3月末で退任させる方針を固めた。堀内氏が兼務する五輪相の設置期限が3月末となっており、これに伴い閣僚の上限も1人減って19人となるためだ。ワクチン相のポストは、松野官房長官や後藤厚生労働相など関係閣僚に兼務させる案が浮上している。

【写真】堀内ワクチン相「ここで受けたい」…東京ドームでの接種視察

 複数の政府関係者が明らかにした。内閣法は閣僚の上限を17人と定めているが、五輪相と復興相、万博相の設置に伴い、現在は同法の付則により期間限定で上限20人とされている。

 五輪相は東京五輪・パラリンピック特別措置法が設置を定めている。3月末の設置期限で閣僚枠も1減となるため、首相は堀内氏を閣僚から外すことにした。衆院当選4回の堀内氏は、首相が率いる自民党岸田派に所属している。昨年10月の岸田内閣発足で、若手起用の目玉人事として初入閣した。

7913チバQ:2022/03/24(木) 10:52:00
https://news.yahoo.co.jp/articles/a464f0e4c8852f4e63ecba3b9b946168041034a6
自民党で落選議員に「特別補佐」の“肩書きバラマキ” 党本部も「どなたが補佐か、全員は把握できていない」
3/24(木) 7:15配信
NEWSポストセブン
岸田文雄

 自民党で落選議員への“役職バラマキ合戦”が起きている。麻生太郎・副総裁は麻生派元幹部の河村建夫・元官房長官と側近の松本純・元国家公安委員長を「副総裁特別補佐」に任命した。


 松本氏といえば、コロナ自粛中の“銀座クラブ通い”を批判されて自民党離党に追い込まれ、昨年の総選挙で落選。今年になって自民党復党が認められたものの、「まだほとぼりは冷めていない」と地元の自民党神奈川県連や麻生派内からも異論が出て、麻生派分裂騒動にまで発展する火種となった。

 一方の河村氏は山口3区で林芳正・外相との激しい公認争いに敗れて引退を余儀なくされ、かわりに地元の中国ブロックから比例代表で出馬予定だった長男・建一氏も地縁のない北関東ブロックに変更され、あえなく落選した。自民党ベテラン議員が言う。

「地元回りやイベントに出るときはただの元議員より『副総裁特別補佐』の肩書きがあった方が箔がつく。麻生さんは側近のマツジュン(松本氏)の再起を支援するためにわざわざ役職をつくって与えた。河村さんも息子の建一氏が夏の参院選比例代表での出馬を目指している。父親としては引退した元官房長官より、現役の副総裁特別補佐のほうが息子の応援がしやすい。麻生さんの温情だよ」

「特別補佐」とはどんな仕事なのか。

 毎日の活動内容をホームページで報告している「松本純の国会奮戦記」を見ると、特別補佐に就任(今年2月1日)以来、大半は地元でのイベント出席や支援者への弔問などいわゆる“どぶ板”が中心。国政関連は毎週木曜日に開かれる麻生派の会合に出席するくらいだ。党務に勤しんでいる印象は薄く、次の選挙に向けて“箔”をつけるための役職のように見える。

 落選議員への“役職バラマキ”は麻生氏だけではない。むしろ先んじたのは高市早苗・政調会長だ。

 高市氏は昨年の総選挙直後の11月に中山泰秀・元外務副大臣を外交・国防・ゲームチェンジャー領域担当の「政調会長特別補佐」に起用、12月にはやはり落選中の上野宏史・元厚労政務官を経済産業政策担当の「政調会長特別補佐」に起用した。いずれも安倍派の元議員だ。

自民党本部も把握していない
 岸田文雄・首相と茂木敏充・幹事長も負けてはいない。2月3日付で岸田首相は國場幸之助・元副幹事長(岸田派)を「総裁特別補佐」、茂木氏は宮崎政久・元法務政務官(茂木派)を「幹事長特別補佐」に起用。いずれも沖縄選出で昨年の総選挙では小選挙区で敗れ、比例復活によりかろうじてバッジを維持した議員だ。

 夏の参院選に続き、沖縄では秋に知事選が控えている。茂木氏は、「沖縄はまさに選挙イヤーだ。選挙や政策で私の仕事をサポートしてもらう」と、派閥会合で宮崎氏起用の理由を説明しているが、選挙に弱い派内の子分に肩書きで“箔”をつけてやるという狙いは共通しているようだ。

 もっとも、この「特別補佐」という肩書き、以前は自民党内で若手議員の出世の登竜門とみられていた。安倍総裁時代には加藤勝信氏、萩生田光一氏、下村博文氏、西村康稔氏など8人の「総裁特別補佐」が任命されたが、その後、官房副長官などに就任して官邸を支え、大臣として重用された顔触れが多い。いずれも現職議員だった。それがいまや、落選議員や選挙に弱い若手議員の“救済ポスト”に変質しているのだ。
 
 いったい、自民党には現在何人の特別補佐がいるのか。自民党本部も把握していなかった。

「特別補佐という役職は、党則に定められたものではありません。役員が必要に応じて補佐すべき内容に応じて任命している。そのため党の公式HPの役員欄には記載されていない。党本部でどなたが特別補佐についているか全てを承知しているかと言われると、存じ上げていない。松本氏の副総裁特別補佐と、國場氏の総裁特別補佐、宮崎氏の幹事長特別補佐就任は把握していたが、河村氏や上野氏など他の方は知りませんでした」(自民党総務局担当者)
 
 ちなみに報酬については、「党としては出していません」(幹事長室)という。選挙が近づくにつれ、落選議員たちへの「特別補佐」バラマキがもっと増えそうだ。

7914チバQ:2022/03/27(日) 01:06:59
https://news.yahoo.co.jp/articles/eff870adf80eb16b7d4260f21d512a3ebe9460b9
菅前首相、求心力回復へ着々 沖縄「選挙イヤー」てこ入れ
3/26(土) 15:59配信
時事通信
那覇空港新滑走路の運用開始2周年式典であいさつする自民党の菅義偉前首相=26日、那覇市

 自民党の菅義偉前首相が、昨年10月の退陣から約半年を経て、活動を本格化させつつある。

 26日には沖縄県を訪問し、旗振り役を務めた振興策の成果をアピール。夏の参院選や9月の知事選に向け、てこ入れを図った。新型コロナウイルス対応で説明不足などと批判を浴びた首相在任中のマイナスイメージを一掃し、求心力の回復を図る思惑がありそうだ。

 菅氏は、那覇空港(那覇市)で開かれた新滑走路の運用開始2周年式典に出席し「官房長官、首相として沖縄問題に全力で取り組んできた」と強調。新型コロナワクチンや治療薬などの備えも進んでいるとした上で「間違いなく沖縄の観光産業はV字回復する。私もしっかり沖縄の発展を支援する」と訴えた。

 沖縄は今年、重要選挙が続く「選挙イヤー」。沖縄政策は菅氏が最も力を注ぐ分野の一つで、「誰も寄せ付けない天領」(政府関係者)だ。新滑走路も官房長官時代に工期短縮を実現させた案件。政府・与党の実績を誇示することにより、今後の選挙戦を有利に進める狙いがある。

7915チバQ:2022/03/30(水) 21:26:52
https://news.yahoo.co.jp/articles/f3334d8f20e0932ae26a015fe2d67d0ee8e2e00e
自民・森山氏、砂防協会会長に 非主流派も存在感
3/30(水) 20:58配信
産経新聞
全国治水砂防協会の新会長に就任した自民党の森山裕総務会長代行(手前)=30日午後、東京・平河町の砂防会館

自民党の森山裕総務会長代行が30日、全国の約1400の市町村が会員となって構成する「全国治水砂防協会」の新会長に就任した。同協会は自民党の派閥や議員の事務所が割拠し「権力の館」の異名をとった「砂防会館」(東京・平河町)を運営し、田中角栄元首相ら大物政治家が歴代会長を務めたことでも知られる。昨秋の党総裁選後、非主流派となった森山氏だが、党運営のあり方に一石を投じるなど、じわりと存在感を高めている。

森山氏は30日の砂防協会の理事会で9代目の会長に選ばれた。森山氏は理事会後、記者団に「治水治山は国の基本的なインフラで、考えられないような災害が起きている傾向もある。しっかり予算を確保していくことが引き続き大事なことだろうと思う」と語った。

国土の保全と土砂災害の防止などを目的とする砂防協会は昭和10年に発足。歴代会長には河野一郎元農相らが名を連ねるが、第4代の田中氏以降は半ば、自民党旧田中派の流れをくむ派閥(現在は平成研究会=茂木派)の有力議員の指定席のようになってきた。

昨年12月から森山派(近未来政治研究会、7人)を率いる森山氏は、平成17年に郵政民営化関連法に反対して一時期自民党を離れる(18年に復党)前まで、平成研究会(当時は橋本派)に所属していた。その意味では協会会長の系譜に属するといえる。

森山氏は、昨秋まで歴代最長となる約4年にわたって自民党の国対委員長を務め、国会運営で野党との交渉・調整に手腕を発揮したが、河野太郎広報本部長を支援した党総裁選の後、二階俊博元幹事長らとともに非主流派に転じた。

昨年11月には全会一致を原則とする総務会の〝重し役〟として総務会長代行に起用されたが、岸田文雄政権とは距離を置く菅義偉前首相や二階氏と会食するなど、政局をにらんだ動きも見せている。

最近では、茂木敏充幹事長らが、年金生活者に5千円の臨時給付金を支給する案を、党内の議論を経ずに政府に提案したことを問題視し、「党内議論をしっかりやるのが自民党のいい伝統だ」と苦言を呈したり、ウクライナ危機で重要度が増す食料安全保障に関する党委員会を主導したりするなど一定の存在感を示し、影響力を残している。記者団に歴代会長を大物政治家が務めてきたことを問われた森山氏はこう語った。

「私からすると仰ぎ見る先輩方なので…。しっかり真摯(しんし)に取り組みたい」

(原川貴郎、写真も)

7916チバQ:2022/03/30(水) 22:53:30
三反園訓は二階派特別会員
金子万寿夫は元石原派(現森山派)
だから、二階森山でここは対立するんですね

7917チバQ:2022/03/31(木) 13:15:10
https://news.yahoo.co.jp/articles/994fbac3fa198d8d0f51ad238ce0fcd6816303f4
公明との結束狙うも…裏目に 政府の5000円給付案「白紙」
3/30(水) 10:29配信

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西日本新聞
自民党本部

 年金生活者らに対する5千円の給付案がいったん「白紙」となった。政府は2022年度予算の予備費を活用し、来月にまとめる物価高騰対策の中で再検討し、軟着陸を図るものの容易ではなさそうだ。


 「反対の声も多く、本年度の予備費は使えなくなった。もうこの話はなくなったということだ」。自民党の高市早苗政調会長は29日、記者団に給付案をゼロベースで議論する姿勢を強調した。

 2週間前の15日。給付案を発案した茂木敏充幹事長は公明党幹部と共に、岸田文雄首相に申し入れた後、「総理からも『しっかりと受け止めて検討したい』と話があった」と胸を張った。首相も周囲に「この政策に反対する人はいない」と自信を見せていた。

 だが、すぐに雲行きが怪しくなる。「年金の目減り分を穴埋めする」という名目を世論は額面通りに受け止めず、自民内からも「党内議論が不十分」として不満が噴出。首相は28日の参院決算委員会で「本当に必要なのかどうかしっかり検討したい」と答弁。明らかにトーンダウンした。

 公明も「自民に付き合っただけ」(幹部)と静観する姿勢に転じる。竹内譲政調会長がわざわざ記者会見で、茂木氏から提案があったことを明かし「公明としてそもそも考えていたわけでもない」と突き放した。

 関係者によると、公明との参院選協力をこじらせる一因となった茂木氏が挽回のために、公明との結束を狙ったが、裏目に出た格好だ。

 政府は、年金生活者らへの優遇との批判をかわすため、生活苦の若者や子育て世帯など困窮支援の一環で対応する方向。首相側近は「与党のメンツをつぶすわけにはいかず、形を変えるしかない」と漏らす。 (大坪拓也、前田倫之)

7918チバQ:2022/04/01(金) 17:56:41
https://mainichi.jp/articles/20220331/k00/00m/010/243000c?inb=ys
信頼?便利屋? ウクライナ、ワクチン…松野官房長官に職務集中
遠藤修平
政治

速報
毎日新聞 2022/3/31 18:01(最終更新 3/31 21:17) 有料記事 1458文字
記者会見する松野博一官房長官=首相官邸で2022年3月31日午後4時16分、竹内幹撮影
記者会見する松野博一官房長官=首相官邸で2022年3月31日午後4時16分、竹内幹撮影
 岸田政権で松野博一官房長官に職務が集中している。財政から安全保障政策まで政権の直面する重要課題の大半に関わり、最近ではウクライナ避難民支援策のとりまとめ役を担当。4月1日からは「ワクチン接種推進担当」も兼務する。任の多さは岸田文雄首相の信頼の証しか、それとも、ただただ、「便利屋」として仕事を押しつけられているのか。【遠藤修平】

 松野氏のワクチン担当兼務は3月31日の堀内詔子ワクチン担当相の退任に伴うものだ。松野氏は同日の記者会見で「堀内氏の職務を引き継ぐ。職責を果たすよう引き続き全力を尽くしていきたい」と語った。だが、積極的に引き受けたわけではない。自身の兼務案が報じられた24日、松野氏は「まだ何も言われてないんだけどな……」と困惑した表情を浮かべていた。

 ワクチン担当は重責だ。2回の接種に力点を置いた菅前政権に対し、岸田政権は当初、ワクチン行政は軌道に乗ったと判断。担当を初入閣で経験の浅い堀内氏に担わせ、事務方を縮小させるなど軽視した。初動の遅れが3回目の接種が進まない要因となり、世論の反発を受けた。新型コロナウイルスの「第7波」が予想される中…

この記事は有料記事です。

7919チバQ:2022/04/01(金) 21:29:00
https://news.goo.ne.jp/article/kyodo_nor/politics/kyodo_nor-2022040101001475.html
首相、党内融和へ昼夜会食 二階、麻生氏と相次ぎ
2022/04/01 19:33共同通信

首相、党内融和へ昼夜会食 二階、麻生氏と相次ぎ

岸田文雄首相、自民党の麻生太郎副総裁、二階俊博元幹事長

(共同通信)

 岸田文雄首相は1日、昼に自民党の麻生太郎副総裁、夜に二階俊博元幹事長と相次いで会食した。岸田、二階両派は所属議員同士が衆院選挙区で競合するなど関係が緊張した時期もあった。首相は夏の参院選に向け、党内融和を図る構えだ。

 二階氏とは東京都内のホテルで会食。岸田派の根本匠事務総長、二階派の林幹雄会長代行が同席した。

 両派は昨年10月の衆院選に向け、複数の小選挙区で公認争いを展開した。これに先立つ9月の総裁選では岸田氏が党役員の任期制限を提唱。当時、幹事長在任記録を更新中だった二階氏を念頭に置いた改革で、両氏の確執が指摘された。

7920チバQ:2022/04/04(月) 18:49:11
https://news.yahoo.co.jp/articles/741f0b4fea7c657318f856cf8142c2e181a3a891
異例 “発足半年”5割維持は4内閣だけ
4/3(日) 22:19配信
NNNと読売新聞が今月1日から3日まで行った世論調査で、4日に発足から半年を迎える、岸田内閣の支持率は59%と高い水準を維持していることがわかりました。4月の世論調査について政治部の竹内デスクの解説です。

    ◇

――岸田内閣の支持率は政権発足から半年たとうとする今月も59%と堅調だということですね。

はい、これまでの調査で実は、発足から6か月、内閣支持率が50%を維持し続けた内閣というのは細川内閣、小泉内閣、そして第2次安倍内閣に岸田内閣と4つしかありません。

発足した直後に高い支持率だった内閣はもっとあるのですが、維持し続けることができた内閣は少ないわけです。

岸田内閣は発足時の支持率は56%、これは2006年の第1次安倍内閣以降で、2番目に低い支持率でした。

福田内閣は59%、鳩山内閣は75%、野田内閣は65%、菅内閣は74%というように発足時の支持率は岸田内閣より高かったです。

しかし、発足して6か月後には福田内閣は30%、鳩山内閣は41%、野田内閣は35%、菅内閣は48パーセントと軒並み50%を割っています。

発足6か月後も50%を維持していた細川、小泉、第2次安倍といった内閣は発足時の支持率がこのように高く、発射台が高かったわけです。

岸田内閣は、発足時はそこまで高くなかったのにその後、上昇し、高い水準を維持しているという極めて珍しい例だと言えそうです。

その理由は、先ほどもお伝えしたように、ロシアの侵攻や新型コロナへの対応といった目の前の課題への対応がおおむね肯定的に評価されているからだと分析できそうです。

NNN・読売新聞世論調査

4月1日から3日全国有権者に電話調査
固定電話424人(回答率59%)
携帯電話648人(回答率43%)
合計1072人が回答

http://www.ntv.co.jp/yoron/

7921チバQ:2022/04/04(月) 19:41:12
https://www.jiji.com/jc/article?k=2022040200441&g=pol
松野長官、じわり存在感 岸田政権半年、増える担当
2022年04月03日07時10分



 発足からまもなく半年を迎える岸田政権で、松野博一官房長官が存在感をじわりと強めつつある。新型コロナウイルスのワクチン担当相を今月から兼務し、ウクライナ避難民支援の取りまとめなどの重責も担う。2日は、政権が重視する沖縄を訪問。政権の浮沈を左右しかねない問題が山積し、内閣の番頭役として力量を問われそうだ。

 沖縄基地負担軽減担当相を兼ねる松野長官は2日、沖縄本島中部にある米軍キャンプ瑞慶覧の返還予定地などを視察。また、沖縄市の桑江朝千夫市長と同市役所で会談した。
 会談後、松野長官は記者団に「日米同盟の抑止力を維持しながら、基地負担軽減に取り組む」と強調。その上で、米軍普天間飛行場移設問題について「唯一の解決策が辺野古移設に向けた工事を着実に進めていくことだ」と理解を求めた。
 沖縄は今年、首長選が相次ぐ「選挙イヤー」。関係者によると、松野長官の沖縄入りは24日投開票の沖縄市長選のテコ入れを図る狙いもあるという。同市長選は与野党一騎打ちの構図。勝利すれば、政権安定化の分水嶺(れい)と目される夏の参院選や、普天間問題の行方を左右する9月の知事選に向けて大きな弾みになるからだ。
 松野長官は現在、基地負担軽減担当に加えて拉致問題担当も兼務。ウクライナ情勢の緊迫化を受けた避難民支援や原油高騰対策に関する政府会議の議長も務めている。1日からはコロナ対策のカギを握るワクチン担当相も担い、政権の重要課題を託されるケースが増えている。
 昨年10月の就任当初は、松野長官を「存在感がない」などとやゆする声もあったが、今では「担務が集中するのは首相の信頼の表れ」(自民3役経験者)との評もある。松野長官は1日の記者会見で、自身の担当を列挙し、「大変身の引き締まる思いだ。職責を果たせるよう全力を尽くす」と語った。
 そんな松野長官にとって悩みの種は与党内の不協和音だ。2022年度補正予算編成をめぐっては、自民、公明両党間に温度差がある。自公間のパイプの細さが指摘される中、松野長官には公明党との調整役も期待されている。

7922チバQ:2022/04/04(月) 19:43:34
https://www.jiji.com/jc/article?k=2022040200437&g=pol
参院選前の「経済再生」遠のく 物価・コロナで二正面対応―政権半年、岸田首相に誤算
2022年04月04日17時47分

 岸田文雄首相が就任して4日で半年を迎える。世論に素早く反応することでピンチを乗り越えてきたが、ここにきて新型コロナウイルスの感染再拡大と、ウクライナ危機を受けた物価高騰という二正面の対応を迫られる。夏の参院選前に経済再生に道筋を付ける首相の戦略は狂いも生じている。

 「一刻も早くロシアが侵略をやめるよう、国際社会が連携して強い措置を取っていくことが必要だ」。首相は1日の参院本会議で、ロシアのウクライナ侵攻を改めて非難した。
 首相は侵攻から5日後に、バイデン米大統領らとの電話会議で「力による現状変更には明確なコストを示す」と明言。併せて発表したロシアへの追加経済制裁は、プーチン大統領個人も対象とした。政府関係者は「プーチン氏への制裁に踏み切ったことで、政府全体に『できることは何でもやろう』という認識が広がった」と振り返る。
 世界的な「危機」への対応が追い風となり、2月は下降局面にあった内閣支持率が、3月になると再び盛り返す。世論調査の数字を見た首相も「ほっとした様子だった」(関係者)という。
 この間、首相が「反面教師」にしてきたのが、新型コロナ対応で「後手」批判を浴び、支持率低迷に苦しんだ菅前政権の例だ。周辺は「判断の早さが高支持率につながっている」との見方を示す。
 だが、参院選に勝利して長期政権の足掛かりとしたい首相には難局が待ち受ける。
 新型コロナの感染者数は再び増加し始め、東京都で変異株「オミクロン株」の別系統「BA.2」の疑い例が全体の5割を突破。若者に対するワクチンの3回目接種も遅れ気味で、「第7波」の懸念が現実味を帯びる。
 さらに、ウクライナ危機で拍車が掛かった原油価格の高騰は出口が見えない。食料品を含む幅広い物価高につながり、国民生活を圧迫しつつある。
 首相は就任当初、早期にコロナ禍を克服した上で、観光支援事業「Go To トラベル」などを通じて経済を立て直し、参院選に臨む戦略を描いていた。しかし、7月10日に想定される政治決戦を3カ月後に控え、政権は足元の対応に追われている。
 首相が先月末に取りまとめを指示した緊急経済対策は、原油を含む物価高への応急処置が目的で、周辺も「国内総生産(GDP)を押し上げるためのものではない」と認める。加えて、与党が提案した年金生活者への5000円支給案が批判を浴びたように、世論を読み誤れば不満の矛先が政権に向きかねない。
 「(物価高のまま)夏になると、クーラー代が跳ね上がり、政権批判につながる」。自民党関係者からは早くも参院選の逆風を懸念する声が聞こえ始めた。

7923チバQ:2022/04/04(月) 20:22:23
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA01E3D0R00C22A4000000/
菅氏、派閥結成重ねて否定 「自由に行動できない」
政治
2022年4月1日 23:30

https://www.yomiuri.co.jp/column/henshu/20220330-OYT8T50016/
新派閥結成? 臆測呼ぶ菅前首相の勉強会
2022/04/01 10:00
編集委員 尾山宏
 安倍元首相は在任中、英国のテリーザ・メイ前首相との会談で、権力闘争に関する話題で盛り上がったことがあるという。

 安倍氏「強権的な国家のリーダーは、外部の勢力に倒される。民主主義国家のリーダーは、自分の党内に倒されることが多い。だから私は、自民党内に気を配っています」

 メイ氏「全くその通り。私も気をつけなければいけない」

 そんなやり取りをしてから時を置かず、メイ氏は、欧州連合(EU)離脱を巡る保守党内の対立を抑えられず、党首辞任に追い込まれた。首相在任は、2016年7月〜19年7月の3年間だった。

党内に足をすくわれた菅前首相…実績あげたが、欠けていた説明力
新型コロナ対策の緊急事態宣言の解除について、記者団の質問に答える菅首相(2021年9月、首相官邸で)=当時
 党内に足をすくわれたリーダーと言えば、菅前首相もあてはまる。内閣支持率が低迷し、昨年の自民党総裁選では事実上の出馬断念に追い込まれた。

 菅氏は在任中、携帯電話料金の値下げやデジタル庁の設置、新型コロナウイルス対策での1日100万回のワクチン接種実現など、多くの実績をあげたが、説明力が決定的に欠けていた。岸田政権で、菅氏は何の役職にも就かず、「冷や飯」状態にある。

 歯がゆい思いをしているであろう菅氏が、近く、脱炭素などの政策をテーマにした勉強会を発足させるという。

 勉強会には、菅氏を支持する無派閥の議員グループ約30人のほか、2月に麻生派を退会した佐藤勉・元総務相らが参加する見通しだ。

 菅氏は、二階派(44人)を率いる二階俊博・元幹事長や、森山派(7人)の森山裕総務会長代行と良好な関係にある。

 自民党内では、勉強会が端緒となり、反主流派が「菅派」として結集するのではないか、という見方が出ている。

派閥化には高いハードル
 もっとも、新たに派閥を作るのであれば、求心力を保つために、総裁候補が要る。菅氏がもう一度、チャレンジするつもりなのか、あるいは別の有力候補を派内に抱えるのか、明確にしなければならない。

 資金力も重要だ。永田町近辺に事務所を構え、職員を雇う必要がある。選挙時や盆と暮れには所属議員に資金を配ることになる。麻生太郎・副総裁は、06年に麻生派を発足させた際、所有していた自宅近くの土地を売り、結成の資金に充てた。

防衛大の卒業式で訓示する岸田首相(3月27日、神奈川県横須賀市の防衛大で)=代表撮影
 新派閥の結成は、伝統派閥を引き継いで会長に就くのとは、訳が違う。菅氏の覚悟が問われる。

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7924チバQ:2022/04/05(火) 11:10:06
https://news.yahoo.co.jp/articles/f12a2bc48a3e65b76d4f1f5652c560c4ece9e158
岸田政権発足から半年 自民内に不協和音じわり「参院選もどう転ぶか」
4/5(火) 9:47配信

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西日本新聞
岸田首相

 政権発足から半年を迎えた4日、岸田文雄首相は自民党本部であった党役員会に出席し、国会提出法案の成立などに「全力で取り組みたい」と決意を語った。堅調な内閣支持率を背に、2022年度予算を現行憲法下で3番目に早く成立させるなど、順調な国会運営を見せる政府、与党。中長期政権への足掛かりとなる夏の参院選に向け、着実に実績を積み重ねているようにも映るが、露呈した課題、不安材料は少なくない。

「つまらないプリンス」が会見で見せた「らしくない」顔

 役員会に先立ち、首相は麻生太郎副総裁、茂木敏充幹事長と政権運営について意見を交わした。「(政権を揺るがすような)大きな案件はなさそうだな」。水を向けた麻生氏に、首相は大きくうなずいてみせた。

 オミクロン株が猛威を振るった新型コロナウイルス「第6波」やロシアのウクライナ侵攻に伴う原油と物価の高騰といった危機に直面しても、内閣支持率は60%台と「高水準で安定」(茂木氏)。野党の追及を受けやすい衆参両院の予算委員会で首相らが手傷を負う場面も見当たらなかった。

 今後も経済安全保障推進法案や「こども家庭庁」の創設法案など重要法案の審議が続くとはいえ、政府、与党内で悲観論は聞かれない。何より、党是とする憲法改正を巡り、安倍晋三、菅義偉両政権の下で足踏みを続けてきた衆参の憲法審査会での議論が軌道に乗った。昨秋の衆院選以降、各種地方選挙で自民が実質的に推す候補の勝利も続いており、党幹部はこの半年を「上出来だ」と振り返る。

 ただ、首相の足元は盤石とは言い難い。茂木氏らが主導し、首相もいったんは賛同する姿勢を見せた年金生活者向けの5千円支給案は、世論の不興を買い、与党内からも反発が出て「白紙」に。昨年末には、18歳以下への現金・クーポン計10万円相当の給付を巡って、迷走劇を繰り広げた。

 首相は、官邸と党が互いに機能し合う「政高党高」を目指し、茂木氏に党運営を託しているものの、政策責任者である高市早苗政調会長が「何も聞いていない」と露骨に不快感を示す場面も。党幹部の間で不協和音が鳴り響き、首相が仲裁に入る事態も起き始めた。

 友党・公明党との歩調にも、たびたびきしみが生じる。ガソリン価格の高騰に伴い税の一部を引き下げる「トリガー条項」の発動や、今国会中の新たな補正予算案の編成に関しても、自公で考え方に開きがある。

 自民内は、菅前首相が、主宰する政策勉強会の発足に向け準備を加速。菅政権を支えた二階俊博元幹事長や森山裕総務会長代行(前国対委員長)らと頻繁に会合を持ち、次なる「政局」に備える。菅氏に近いベテランは「参院選もどう転ぶか分からない。(菅氏の)勉強会は来る者拒まずだ」。政権の行方を冷ややかに見つめる。 (河合仁志)

7925チバQ:2022/04/07(木) 13:09:05
https://news.yahoo.co.jp/articles/3ab00cc341b198455c90ca1ae152b000c5add132
自民・佐藤氏と二階派幹部が会食、「菅勉強会」発足へ協力で一致
4/6(水) 21:31配信
産経新聞
自民党の佐藤勉前総務会長(酒巻俊介撮影)

2月に麻生派を退会した自民党の佐藤勉前総務会長は6日夜、二階派の事務総長を務める武田良太前総務相と東京都内の日本料理店で会食した。菅義偉前首相を中心とする有志議員による勉強会の発足に向けて協力することで一致した。佐藤氏とともに麻生派を退会した御法川信英国対委員長代理も同席した。

会食後、佐藤氏が記者団に明らかにした。佐藤氏らは菅政権で要職を務めるなど、菅氏と近い関係にある。

佐藤氏は会食で、勉強会の立ち上げの調整役を武田氏に依頼し、武田氏は引き受けたと説明した。その上で、「今後は武田氏を中心に、勉強会発足に向けたスタートを切る」と語った。勉強会の開催時期に関しては、ウクライナ情勢を見極める考えを示したものの、具体的な日程は言及しなかった。勉強会には二階派のほか、森山裕総務会長代行が率いる森山派、菅氏に近い無派閥議員グループ、石破グループも参加する見通しだという。

勉強会は、菅氏が首相時代に注力した政策をテーマに開かれる見通しだが、二階派や森山派など党内非主流派との連携を摸索する動きがあり、動向が注目されている。

7926チバQ:2022/04/08(金) 11:18:39
https://news.yahoo.co.jp/articles/7b997b58ad4de01e51967595c12562a585c09c1a
高市早苗・政調会長が“暴走” 安倍晋三元首相の後ろ盾失い更迭の危機
4/8(金) 7:15配信
NEWSポストセブン
高市早苗・政調会長は3月17日に官邸で岸田首相とサシで会談したが、今後どう動くか(時事通信フォト)

 オミクロン株の再拡大にウクライナ情勢の深刻化と、岸田文雄・首相にとってまさに内憂外患の状況だが、足元の自民党内にも頭の痛い問題を抱えている。


 昨年の総裁選で善戦したライバル、高市早苗・政調会長が政権の足並みを乱す“暴走”を始めたことだ。

 岸田首相と茂木敏充・幹事長の主導で打ち出した「トリガー条項」凍結解除(ガソリン減税)の検討について、高市氏は「私には連絡はない。幹事長だけで内容を決められることではない」と反発したかと思うと、やはり岸田・茂木ラインで公明党と合意した年金生活者への5000円給付を「この話はなくなった」と白紙化。

 茂木氏がなだめるために党4役を集めて「お茶会」を開くと、会見で「お茶会というのでアフタヌーン・ティーのようなお紅茶やケーキが出てくるのかなと思ったら、ペットボトルのお茶が置いてあって驚いた」と言い放って関係修復を“拒否”して見せた。

「高市さんは総理と茂木幹事長だけで政策の重要事項を決め、政策責任者の自分が蚊帳の外に置かれていることが我慢できない。だから主導権を取り戻すために茂木さんを標的に戦闘開始した」(自民党政調関係者)

 その怒りのパワーは上司の総理総裁にも向けられている。高市氏は3月17日に官邸で岸田首相とサシで会談。「党内手続きを尊重するように申し入れた」(同前)とされる。

 すると岸田首相は自民党役員会(3月28日)で、わざわざ「党が採用する議案は政調会の議を経る」と書かれた党則の条文を読み上げ、高市氏の政務調査会主導で緊急経済対策をまとめるように指示した。

 これではまるで先生が生徒に“反省文”を読み上げさせられたようなものだ。だが、そんな総理も幹事長も眼中にないような高市氏の振る舞いを、「焦りの裏返し」と指摘するのは政治ジャーナリストの藤本順一氏だ。

「高市氏は後見人の安倍晋三・元首相が自分と距離を置いていることに危機感が強い。岸田首相とすればトリガー条項の凍結解除は国民民主を取り込んで野党分断を図る狙いがあり、5000円給付は公明党との選挙協力の見返り。いずれも参院選対策に必要だった。だから高市氏の批判の裏に安倍氏の意向が働いているのではないかと心配して安倍取り込みを図った」

7927チバQ:2022/04/08(金) 11:18:55
 転機となったのが3月14日に岸田政権を支える麻生太郎・副総裁の呼び掛けで行なわれた安倍、麻生、茂木氏の3者会談だという。参院選対策が話し合われ、3大派閥の領袖が政権を支えることで一致したことが報じられた。

「この会談で安倍さんにも公明党対策の5000円給付などについて話は通っていたはずです。それでも、高市氏は党内を乱すようなやり方を続けた。安倍さんにすれば、そんな人物を担いでいると思われたら自分の立場まで悪くなるから、高市氏を見限るしかない。安倍さんの後ろ盾がなくなれば、岸田首相にとって無派閥で自前の勢力を持っていない高市氏は怖くない。参院選後の内閣改造・党人事で更迭でしょう。それを察知しているから、高市氏は一層存在アピールに躍起になっている」(同前)

“岸田より私のほうが腕力がある”という高市氏のアピールが、かえって墓穴を掘っているとの指摘だ。

安倍派にお誘いもない
 安倍氏の“掌返し”は、自民党最大派閥「清和政策研究会」(現・安倍派)の会長に就任(昨年11月)してから顕著になった。総裁選では高市氏をあれほど全面支援しながら、安倍氏は高市氏を安倍派に受け入れようとはしないのだ。

 もともと高市氏は安倍氏と同じ清和会に所属していた。だが、2012年の総裁選に当時の派閥会長・町村信孝氏と返り咲きを目指す安倍氏が出馬すると、高市氏は派閥を退会して安倍氏を応援し、政権復帰に貢献した。それだけに安倍氏が会長に就任すれば、たとえ派内の風当たりが強くても、自分も派閥に迎えられると考えるのは人情だろう。

 だが、そうはならなかった。派閥入りをめぐる2人の距離を物語る発言がある。

「安倍派になったら帰れるかなと思っていたが、特にお誘いもない。しばらく独りぼっちかもしれない」

 昨年12月に出演したBS番組でこう語った高市氏の口調には落胆がにじんでいた。

 一方の安倍氏はこう説明した。

「高市政調会長はすでに総裁候補になった方。私もいろんな人に(応援を)お願いした。清和会以外の人もたくさん推してくれた。そういう立場で先を目指していかれるんだろうと思う」(昨年12月13日放送、BS日テレ深層NEWS)

 そう派閥受け入れを否定し、無派閥でやっていくとの見方を示した。こうして無派閥の“ぼっち”継続が決まった。安倍派ベテランはこう話す。

「派内には下村博文・会長代理をはじめ、萩生田光一・経産相、世耕弘成・参院幹事長、福田達夫・総務会長、稲田朋美・事務局長などポスト岸田を目指す総裁候補が綺羅星の如く並んでいる。そこに総裁選出馬の実績がある高市さんが出戻ってきたら、総裁候補の地位を奪われかねない。だから派閥復帰には派内の反対が強い」

※週刊ポスト2022年4月22日号

7928チバQ:2022/04/08(金) 18:18:03
https://news.yahoo.co.jp/articles/f0f6b6c28ec951eddd2132c8e1ad12d3f47a4dc3
<独自>自民・衛藤氏が二階派退会の意向を伝達
4/8(金) 15:44配信
産経新聞
衛藤晟一氏

自民党の衛藤晟一参院議員は8日、党本部で二階俊博元幹事長と面会し、二階派(志帥会)を退会する意向を伝えた。関係者が8日、明らかにした。

衛藤氏の退会により、二階派の所属人数は42人。自民党内6派閥のうち第5派閥の順位は変わらない。ただ、二階派をめぐっては、2月に片山さつき参院議員が同派から退会勧告を受けて退会している。

7929チバQ:2022/04/08(金) 22:41:57
https://news.yahoo.co.jp/articles/0787e9153d1056dbb2496cc0e857c7c9510da202
参院選 元別府市職員の小手川裕市氏が出馬表明 大分 
4/8(金) 19:47配信
テレビ大分

ことし夏の参院選・大分選挙区に、元別府市職員の小手川裕市氏が立候補することを8日表明しました。

参院選・大分選挙区への出馬を表明したのは、大分市出身で元別府市職員の小手川裕市氏54歳です。

小手川氏は2012年の衆院選大分1区に当時の日本未来の党から立候補し落選しました。

小手川氏は「消費税の廃止や奨学金の免除などを通して格差社会を是正することや原発や核兵器などのない安全な社会をつくりたい」などと話しています。

参院選大分選挙区についてはこのほか、国民民主党・現職の足立信也氏と自民党・新人の古庄玄知氏が立候補を表明しています。

テレビ大分

https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/2246/1252036284/6311
’12衆院選おおいた:「国民の生活」1区に小手川氏 /大分
毎日新聞 11月23日(金)15時8分配信

7930チバQ:2022/04/13(水) 08:13:40
https://www.jiji.com/jc/article?k=2022040400576&g=pol&utm_source=yahoo&utm_medium=referral&utm_campaign=link_back_auto_custom
【点描・永田町】波紋広げる菅前首相の「勉強会」
2022年04月10日18時30分

 岸田文雄首相がウクライナ危機と新型コロナウイルス・パンデミック(世界的大流行)の挟撃に苦闘する中、菅義偉前首相をトップとする「勉強会」立ち上げの動きが、自民党内に複雑な波紋を広げている。いわゆる「菅グループ」を軸とした反主流派結集ともなれば、岸田政権への揺さぶりになるからだ。
菅氏勉強会に参加意向 自民・河野氏

 ただ、かねて派閥結成を否定してきた菅氏は、「勉強会」を菅政権で掲げた公約の実現を目指す政策集団と位置付ける構えだ。注目の発足時期はウクライナ情勢の展開次第だが、4月中が目標とみられている。菅氏はそれまでに派閥を超えた多数の参加者を集め、初会合にこぎ着ける戦略だが、国際社会が極度に緊迫する中での政局的な動きに与党内の反発も強く、「集まる議員は限られる」(麻生派幹部)との声も少なくない。
 この「菅勉強会」をにらんだ自民党内の動きは、3月に入って活発化。15日に菅氏と二階俊博元幹事長、森山裕前国対委員長、林幹雄前幹事長代理が会談、これまで通りの連携を確認した。22日には菅氏の盟友である佐藤勉前総務会長と森山、林両氏が会談し、「菅勉強会」の早期開催を目指すことで一致。翌23日には佐藤氏とその側近ら約10人が独自に勉強会を開き、衆参両院での連携を確認した。佐藤氏らは2月に麻生派を退会したばかりで、「菅グループの別動隊」とみられている。
 菅氏を慕う「ガネーシャの会」も3月17日、菅氏が提起してきた「縦割り打破」を軸とする実現すべき政策課題をまとめ、菅氏に報告した。一連の勉強会は政策ごとに議員を集める「この指止まれ」方式で、テーマは菅氏が注力してきた温室効果ガス排出の実質ゼロを目指す「カーボン・ニュートラル」や、不妊治療支援策などを掲げることになる。このため「結集する議員の総数は優に50人を超える」(菅氏周辺)との見方も広がる。
◇「ポスト岸田」見据え、石破氏にも秋波
 菅氏は首相時代、コロナ対応での国民の厳しい「後手」批判などで求心力を失い、「菅首相では衆院選惨敗」とする自民内の“菅降ろし”に屈して、党総裁選直前の退陣表明に追い込まれた。しかし、ワクチン接種で示した手腕への再評価に気力を取り戻し、最近はキングメーカーへの意欲もにじませているとされる。その一方で、ここに来て「菅氏が首相に配慮している」(自民長老)との見方も浮上。隙間風が吹いた首相と公明党の関係修復に菅氏が尽力、保守分裂選挙となった石川県知事選で馳浩元文部科学相の応援に入り、馳氏勝利に貢献したからだ。
 党内に菅氏をめぐる臆測が交錯する中、首相サイドが警戒するのは、総裁選で河野太郎・現党広報本部長を支援した石破茂元幹事長と菅氏の連携だ。石破派の解消後、石破氏を中心とする党内横断的グループが3月2日に開いた初の勉強会には、ガネーシャの会のメンバーの一部が出席し、党内に「菅氏が石破氏に秋波を送った」(菅氏周辺)との見方を広げた。もともと河野氏は、麻生派所属にもかかわらず、「菅氏が後見人」とされてきただけに、菅、石破両氏の接近が「ポスト岸田をにらんでの党内冷や飯組の結集」(麻生派幹部)ともみえるからだ。菅氏周辺も「菅勉強会」について、「夏の参院選で自民が苦戦した場合、次期総裁選に向けて岸田首相を追い落とす準備」と漏らす。
 もちろん、現状では野党の分断などで「参院選は自民勝利で首相は安泰」(自民選対)との見方が多い。ただ、その場合でも菅氏が反岸田勢力の旗頭となれば存在感は高まるため、「当面、勉強会にどれだけ集まるか」が、その後の展開を左右することになりそうだ。【政治ジャーナリスト・泉 宏/「地方行政」4月4日号より】。

7931チバQ:2022/04/14(木) 14:06:42
https://news.yahoo.co.jp/articles/b837be93dc8e4076572ff64eb40d62058067aa9e
参院選へ「聞く力」本領発揮? 岸田首相、連日会食 菅政権の教訓
4/13(水) 19:19配信
毎日新聞
記者団の質問に答える岸田文雄首相=首相公邸で2022年2月27日午後8時17分、吉田航太撮影

 岸田文雄首相は、まん延防止等重点措置が全面解除されてから連日のように会食を続けている。そのほとんどは経済関係者や自民党内の有力者が相手だ。首相は夏の参院選勝利に向けて党内融和と経済立て直しに力を入れる方針で、会食日程からも二つの狙いが透けて見える。

 「公約のとりまとめをぜひお願いします」。首相は12日夜、東京都内のイタリア料理店で高市早苗政調会長と古屋圭司政調会長代行らと会食し、参院選に向けた公約づくりの加速化を依頼した。

 原油や物価の高騰に対応する「総合緊急対策」に関する党の提言案も話題に上り、古屋氏は会談後、記者団に「首相も十分納得いただいた。虚心坦懐(たんかい)にいい意見が聞けた」と述べた。

 高市氏は、ガソリン税の一部を減税する「トリガー条項」凍結解除の議論や年金受給者への5000円給付案を巡り、茂木敏充幹事長への不満をくすぶらせてきたとされる。そのため首相は3月28日の党役員会で「党が政策として採用する議案は、政務調査会の議を経なければならない」とする党則をわざわざ読み上げ、緊急対策の党内議論を高市氏に委ねるなど配慮を続けてきた。この日の会食も対立を和らげる狙いがあったとみられる。

 首相の会食は3月22日に重点措置を全面解除してから4月13日までで22件に上る。政権を支える麻生太郎副総裁や茂木氏と会食する一方、1日には非主流派とされる二階派の二階俊博元幹事長や林幹雄元幹事長代理らとも東京・丸の内の日本料理店で会食し、党内の安定化に努める。最大派閥・安倍派の安倍晋三元首相や萩生田光一経済産業相らとは10日、東京・高輪のステーキハウスで会食。候補擁立見送りで調整する参院選山形選挙区について党内の厳しい意見に耳を傾けた。13日は宮沢洋一税制調査会長と都内で会食した。

 経団連の十倉雅和会長とも3月下旬に3日連続で会食しており、原油や物価上昇の経済への影響や、新型コロナウイルス感染対策と経済の両立について意見を探ったとみられる。

 首相が急ピッチで会食をこなすことについて、政府高官は「本当なら就任してすぐにやりたかった会合を今やっているところだ」と話す。菅義偉前首相は、度重なる緊急事態宣言や重点措置の発令で会食がままならず、党内から「党の意見が届かない」と不満を招いた。相次ぐ会食で岸田氏の持ち味とされる「聞く力」を発揮し、求心力を保つ狙いがありそうだ。【菊池陽南子、源馬のぞみ、安部志帆子】

7932チバQ:2022/04/14(木) 14:53:06
https://news.yahoo.co.jp/articles/f55e7a064dc470c11baba269db827fec723079ba
岸田政権半年、「竹下流」との共通点とは
4/10(日) 12:06配信
時事通信
時事通信解説委員長 高橋正光
岸田文雄首相(写真左)と在任当時の竹下登首相

 岸田文雄政権が発足して、4月4日で半年が経過した。「聞く力」をアピールし、トップダウンにこだわらない首相の政治手法は、早稲田大学の先輩でもある竹下登元首相と通じる点も多い。高い内閣支持率を維持しており、参院選を乗り切れば、竹下氏が成し得なかった長期政権も見えてくる。

【図解】岸田内閣発足半年の支持率

手法は「二刀流」
就任半年を迎え、記者団の取材に応じる岸田文雄首相(右奥)=2022年4月4日、首相官邸

 野党から政権を奪い返した第2次安倍晋三政権は、出身の最大派閥・細田派(現安倍派)を支持基盤に、首相官邸主導のトップダウンの手法を多用。世論の批判などを受けて方針転換するケースはほとんどなかった。結果として、安倍氏は体調不良で2020年9月に退陣するまで、7年8カ月間政権を維持した。

 無派閥で「安倍政治」の継承を掲げた後継の菅義偉政権も、基盤強化のため当時の二階俊博幹事長ら自民党執行部の意向を尊重しつつも、政策決定においては「トップダウン」を多用した。約1年の短期政権ながら、デジタル庁創設や高齢者医療費の窓口負担引き上げなど、「多くの成果」(菅氏周辺)を残せたのも、トップダウンで時間をかけずに方針決定した結果と言える。

 これに対し、岸田首相は「聞く力」を前面に出し、要の政務秘書官に元経産次官の嶋田隆氏を起用。嶋田氏を中心とする秘書官チームが各省や自治体から情報を吸い上げる。そして、首相は基本的に各省や自治体の判断を、政府の方針とするケースが多い。

 新型コロナウイルス対策のまん延防止等重点措置の決定・解除で、自治体の意向をそのまま受け入れた。また、ウクライナに侵攻したロシアへの対応では、外務省の判断を尊重し、強い制裁で先進7カ国(G7)のメンバーと足並みをそろえ、北方領土については、ロシアによる「不法占拠」という表現を復活させた。これらは、首相が、現場の意見に耳を傾け「ボトムアップ」の手法で決めた代表例だ。

 一方で、各省の判断に疑問を感じたり、説明通りに事態が進まなかったりした際には、自身の判断で方針を決定・変更するケースも目立つ。首相は昨年11月末、オミクロン株の世界的な広がりを受け、外国人の新規入国停止を決め「『岸田は慎重すぎる』という批判は、私がすべて負う覚悟でやっていく」と記者団に言い切った。さらには、ワクチンの3回目接種について、当初は2回目接種から「原則8カ月後」とする厚生労働省の方針を受け入れたものの、感染が急拡大するや「6カ月後」への前倒しを決定。菅政権の「1日100万回」の接種目標も踏襲し、菅氏を訪れて協力を求めた。

 「二刀流だ」。首相は昨年12月、自身の政治手法について、安倍、菅両政権のような官邸主導の「トップダウン」か、竹下政権のような現場の判断、積み上げを重視する「ボトムアップ」のいずれかを問われると、こう答えた。

 首相は自民党との関係についても、「政高党高」を標ぼうするなど「対等」を強調。官邸の力が強い「政高党低」とされた安倍政権との違いも見せる。最大派閥が支えた安倍政権と異なり、第4派閥・岸田派領袖の首相は、円滑な政権運営に他派の協力が欠かせない。政権の実情を踏まえた判断だ。第2派閥・茂木派を率いる茂木敏充幹事長、第3派閥・麻生派の麻生太郎副総裁と毎週のように会い、意思疎通を密にしている。

 このほか、世論の反応が良くないと、メンツにこだわらず、朝令暮改的に方針を変更するのも岸田政権の特徴の一つ。首相官邸で記者団の質問に答える「ぶらさがり取材」は半年で100回を超えており、国民に自ら説明するスタイルも定着した。菅政権が説明不足を批判され、支持率の低下を招いたことを意識してのようだ。

 こうした「岸田流」は、野党に攻め口を与えず、現時点では有権者に好意的に受け止められている。報道各社の3、4月の世論調査で、内閣支持率は50〜60%台と高く、野党の支持率は低迷したままだ。

 7月10日投開票が想定される参院選を勝利すれば、衆院解散がない限り、補選を除くと衆参の選挙は3年間なく、長期政権が現実味を帯びる。次なる政局の焦点は、首相の総裁任期が切れる2024年9月の自民党総裁選だ。再選を意識し、コロナ対策をはじめ、政権の看板政策である「新しい資本主義」の具体化や経済の再生、先送りとなっている税や社会保障の改革などの諸懸案に本格的に取り組み、「実績」づくりに全力を挙げることになろう。

7933チバQ:2022/04/14(木) 14:53:23
気配りの人、30〜40年怒らず
自民党総裁選を争った3氏とゴルフをする中曽根康弘首相(左から2人目)。同3人目が次期総裁に指名された竹下登幹事長、左端は宮沢喜一蔵相、右端は安倍晋太郎総務会長(肩書は当時)=1987年10月24日、東京・八王子市の八王子カントリークラブ

 首相は安倍政権で外相や党政調会長を務め、「禅譲」狙いで安倍氏への忠勤に励んだ。しかし、安倍氏は自身の後任を決める2020年9月の総裁選で菅氏を支持し、首相は完敗した。政界での「岸田総裁の芽はなくなった」との陰口に耐えながら、再挑戦の機をうかがい、わずか1年で総裁の座を射止めた。「慎重」「温厚」「忍耐強い」「感情を表に出さない」。政界における首相の人物評だ。これらは、トップダウンにこだわらない政治手法と合わせて、竹下元首相と共通している。

 竹下氏は島根県掛合町(現雲南市)の造り酒屋の長男として生まれ、島根県議を経て、1958年の衆院選で初当選。田中角栄元首相が率いた最大派閥・田中派に所属し、同派議員の大半を糾合する形で竹下派を結成。1987年11月に63歳で首相に就任した。政権運営のスタイルは、「つかさつかさ」の判断を尊重するボトムアップ型。性格は温厚で忍耐強く、感情を表に出すことは皆無。気配りで知られ、政財界を通じた幅広い人脈が武器だった。

 首相就任直後、「直近で怒ったのはいつですか」と問われると、真顔で「言われてみると、最近怒った記憶はない。かれこれ30〜40年は怒ってないな」。実際、造り酒屋(「出雲誉」で知られる竹下本店)を継いだ二回り年の離れた異母弟・竹下三郎氏、竹下内閣で政務秘書官を務めた波多野誠氏、竹下内閣当時に住み込みの秘書だった多々納剛人氏(現島根県議)は「怒った姿を見たことがないし、怒鳴られたこともない」と口をそろえる。

 もちろん、人間ゆえに怒りを覚えることは当然あったようだ。それでも「表情の違いでわずかに感じる程度」(波多野氏)、「唇を少しかんで話すくらい」(多々納氏)。「退陣表明の前夜も、普段と変わらず淡々としていた」(多々納氏)という。

 また、「気配り」は政界随一。茨城県内のゴルフ場に行けば、キャディーへのチップは当然として、売店にある納豆を買い占め、帰宅後に警護官や私邸の警備に当たる署員にお土産として配るといった具合だ。三郎氏によると、さまざまな人への細やかな気配りを目の当たりにし、「登兄さんは人の気持ちが読めるのですか」と聞くと、「確かに読める」と答えたという。

 「権力のトップ(首相)たる者、7割批判されて当たり前。3割の人に評価されてよしとしないといけない」。竹下氏は就任直後、首相としての心構えも周囲に語った。国会答弁などは「言語明瞭、意味不明」が竹下氏の代名詞。丁寧にいろいろと答えてはいるが、全体を通すと何を言いたいのか分からないという意味。野党議員に配慮しているように見せかけて、追及をかわす「竹下流」の答弁術だ。多くを語るが、攻め口を与えない「岸田流」と通じる。

 竹下氏は最大派閥・竹下派を基盤とし、総裁の座を争いながらも盟友関係にあった安倍晋太郎氏を幹事長に起用。長期政権になるとみられたが、リクルート事件が政権を直撃し、1年7カ月弱で退陣した。大平正芳、中曽根康弘の両内閣ができなかった付加価値税(消費税)を導入したのが、政権の大きな「実績」。野党人脈が生き、関連法の成立にこぎつけた。

7934チバQ:2022/04/14(木) 14:53:55
我慢の首相、実は短気?
タレントでミュージシャンのDAIGOさん

 「聞く力」と「気配り」は、他への配慮という面では同じ。忍耐強さという点では、当選同期の安倍氏を支え続けた首相と、キングメーカー・田中氏の下で閥務に励みつつ「決起」のタイミングを探り続けた竹下氏は通じる。感情を表に出さない点も共通だが、首相周辺によると「岸田氏は結構、気が短い」。ぐっとこらえて言葉には出さないが、「いらいらしているのが分かる」ことがしばしばあるという。

 竹下内閣は、当時の野党第1党・社会党が「万年野党」と言われた自民党一党支配の時代だが、現在は自民、公明両党による連立政権の時代。衆院選挙制度も、1選挙区の定数が3〜5の「中選挙区制」から、定数1の小選挙区と比例代表を組み合わせた「小選挙区比例代表並立制」に変わり、「世論の風」次第で、政権交代も起き得るようになった。こうした政治状況下、第4派閥が基盤の岸田政権と、最大派閥が支えた竹下政権では、安定度が違う。首相が参院選後も長く政権を維持するには、人事権を行使して他派の協力を得つつ、政策面で実績を上げ、国民の高い支持を保ち続けることが欠かせない。

 ジョークを好むかどうかという点でも、岸田、竹下両氏は異なる。首相は真面目で、笑いを誘うような言葉を口にすることはあまりないが、竹下氏は身近な人には、機知に富んだ言い回しで、場を和ませることが多かったとされる。東日本選出で有名私大出身の親しい議員について「コメを積んで入学したらしい」としゃべり、フェイクニュースとして定着した。

 多々納氏は、孫でミュージシャンのDAIGO(本名・内藤大湖)さんのことで、忘れられない場面がある。竹下内閣当時、DAIGOさんは小学生。私邸で住み込みの多々納氏は「大湖」「大湖」と言って可愛がっていたところ、竹下氏からある日、呼び出された。「秘書として不始末があり、注意を受けるのか」と恐る恐る部屋に入ると、竹下氏は「孫の大湖を呼び捨てにしているのか。これからは敬称を付けてほしい」。DAIGOさんが言いつけたようだが、もちろん竹下氏なりのジョークだ。

 昨年10月の衆院選直前に実弟の竹下亘元総務会長が死去し、島根政界から「竹下」の名は絶えた。一方、岸田首相は、祖父も父も衆院議員で3代目。長男の翔太郎氏は秘書で、首相公邸で寝食を共にする。広島の名門・岸田家では、4代目が政治を学び始めている。

7935チバQ:2022/04/14(木) 20:00:10
https://news.goo.ne.jp/article/dailyshincho/politics/dailyshincho-847062.html
茂木幹事長VS高市政調会長 不仲の全真相 自民党幹部「もはや子どもの喧嘩状態」
2022/04/14 17:00デイリー新潮

茂木幹事長VS高市政調会長 不仲の全真相 自民党幹部「もはや子どもの喧嘩状態」

つばぜり合いを繰り広げる茂木幹事長と高市政調会長

(デイリー新潮)

「私は9月に替わるわ」

 自民党・高市早苗政調会長は自嘲的に周辺にこぼします。9月の党役員人事で政調会長から外されることをはやくも覚悟している発言です。茂木敏充幹事長との関係悪化が決定的になり、党運営で蚊帳の外に置かれている高市氏。支持率好調の岸田政権の内側で今何が起こっているのか。その実態を取材しました。【青山和弘/政治ジャーナリスト】

「茂木VS高市」衝突の発端
 政調会長は党の政策立案をつかさどる重要ポストです。高市氏は、昨年9月の自民党総裁選での健闘を受けて、党四役の一角を手にしました。一方、幹事長は、候補者の公認や政治資金の差配など党務全般の責任者。本来、政調会長と幹事長とは二人三脚が求められます。なぜここまで関係が悪化したのでしょうか。

 発端は昨年10月の衆院選直後、公明党が選挙公約の筆頭に掲げた「高校生以下の子供への一律10万円給付」のあり方をめぐる協議で、政策責任者の高市氏が外されたことです。

 高市氏は公明党の主張について「自民党の公約とはまったく違う」などと公然と反発していました。茂木氏は「高市は公明党の竹内政調会長とウマが合わないだろ。スピード感が求められているんだ」と周辺に語り、自らが交渉役となったのです。

中国への対応を巡る対立
 その後、2人の亀裂を大きくしたのが対中外交を巡る問題です。北京五輪の外交的ボイコットを訴える高市氏は12月14日、突然首相官邸を訪問し、岸田文雄首相への直接交渉を決行します。

「党幹部の一人がなんで勝手にスタンドプレーをしているんだ!」

 高市氏の行動は茂木氏の不興を買います。しかし高市氏はひるみません。この3日後の17日、開催中の臨時国会で中国の人権問題についての非難決議を採択するよう茂木幹事長に直談判します。しかし、茂木氏は「今はタイミングではない」と却下。これ対して高市氏は、記者たちの前で「悔しくてたまらない」と怒りを露わにします。

 茂木氏としては、岸田首相とも擦りあせわせて見送りを判断している上、前外務大臣としての自負もあります。党幹部にも関わらず持論を声高に主張し、記者の前で自分を公然と批判した高市氏の態度に激高。関係悪化は決定的となります。政権与党のナンバー2とナンバー3が目も合わせないという、異常事態に陥ったのです。

「高市外し」と高市氏の「逆襲」
 そして、年明けの通常国会。政局の焦点はガソリン代の値下げを巡る国民民主党との協議でした。茂木氏はこの協議でも高市氏を外し、さらに参院選対策として考え出した年金受給者に対する5000円の給付についても事前にまったく相談しませんでした。

「政調会長なのに私は聞いていないんだけど」

 高市氏の不満は頂点に達します。首相官邸に出向き、岸田首相に直接訴えます。

「自民党の党則には、党の政策は政調を通すようにちゃんと書いてあります。守ってもらわないと困るんです」

 ここは「聞く力」を標榜する岸田首相、3月28日の党役員会で、居並ぶ党幹部を前に党則を読み上げました。

「党則には『党が採用する議案は政調会の議を経る』と書いてあります。党内手続きを尊重するようにお願いします」

 しかし、この役員会の内容を記者団にブリーフする担当は、当の茂木幹事長。記者会見でこの部分をスルーしました。高市氏の怒りは収まりません。翌日には、

「年金受給者への5000円の給付は新年度の予算での実施は白紙」「ゼロベースで話し合っていきます」

 5000円の給付は党内外から評判が悪く、再検討した上で他の経済対策にまぶす方針となっていましたが、主導した茂木幹事長の面目を敢えて潰した発言。自民党幹部は「もはや子どもの喧嘩状態」と頭を抱えます。

7936チバQ:2022/04/14(木) 20:00:27
ショートケーキかチョコレートケーキか
 何とか仲を取り持とうとしたのが自民党「いい人キャラ」代表格の福田達夫総務会長です。福田氏の差配で週に一度、党四役がざっくばらんに話す「お茶会」が開かれることになりました。ところが、3月30日の初回、高市氏は途中退席します。その後、記者団にこう言い放ちました。

「お茶会と言うのでお紅茶やケーキが出てくるのかと思ったら、ペットボトルのお茶が置いてあって驚いた」

 翌週に向けて福田氏は、ケーキを用意しようとしますが、遠藤利明選対委員長がチョコレートケーキを希望したのに対して、高市氏がショートケーキを主張。福田氏は頭を抱えます。結局ショートケーキになったのですが、自民党議員も苦笑いするしかありません。

「茂木さんも高市さんもチームプレーの人じゃないからな。こうなることは分かっていたよ」

 ただ、政権の中枢で繰り広げられる子どもじみたつばぜり合いは、単なる笑い話では済まないのです。

開いた安倍元首相との距離
 高市氏がここまで厳しい状況に置かれた要因の一つには、総裁選で後見人的存在だった安倍晋三元首相と距離が離れたことがあります。高市氏は安倍氏が派閥会長になった折には安倍派に入り、安倍派を基盤に次期総裁を目指すつもりでした。しかし安倍派内には高市アレルギーが強く、強引に高市氏を入会させれば安倍氏の立場がなくなります。安倍氏は周辺にこう語っています。

「もともと総裁候補としては派閥に入れないと伝えてあったから。入れてくれないと言われても困るよ。高市さんの問題は彼女の性格の問題だね」

 安倍氏は周囲に公然と不満を漏らす高市氏に手を焼くようになっていきました。自民党幹部はこう語ります。

「安倍さんの後ろ盾がない高市さんでは、もはや党四役に入れておく意味がない」

 自民党幹部の間では早くも後任の政調会長に、安倍派の西村康稔前経済再生担当相の名前などが浮上しています。

茂木幹事長への不安
 しかし、一方の茂木幹事長の立場も盤石ではありません。「白紙」となった5000円の給付金について茂木氏は岸田首相、麻生副総裁とは擦り合わせていたものの、自分より下にはほとんど根回ししていませんでした。そのため自民党内からは不満が噴出。形勢が悪くなるにつれて茂木氏は苛立ちを強め、自民党職員や記者にも厳しく当たる様子が目撃されるようになります。党職員は語ります。

「茂木さんはかねてから人柄の問題を指摘されてだいぶ抑えてきたけれど、ここに来て爆発している」

 また、公明党や参議院との関係の悪さも幹事長としての不安要素として指摘されます。7月に迫った参院選で自民党執行部は、国民民主党の現職議員がいる山形では公認候補の擁立を見送る方針ですが、参院からの反発は想定以上に強く、無理に押し切ると禍根を残す可能性も出てきています。茂木氏は岸田首相に頼られる存在であることは間違いありませんが、自民党内には茂木幹事長を不安視する声も根強くあります。

混沌とする次のリーダー選び
 政党は常に次のリーダーを育て、ベンチに座らせておく義務があります。自民党の総裁候補として名前が挙がる麻生派の河野太郎広報本部長、岸田派の林芳正外務大臣は二人とも「宏池会系」。岸田首相の対抗馬と考えると、茂木幹事長や高市政調会長はいいポジションにいるのです。しかし、2人の関係が決定的に悪化している現状はリーダーとしての資質に疑問符を投げかけています。執行部の中で浮いてしまった高市氏はもとより、茂木氏についても「今回、下をうまく使えないことが露呈してしまった。果たして宰相の器なのか」という声が、茂木派内部からも聞こえます。

 既存の価値観が変化していく激動の時代、次の日本を誰が背負うのか。野党の体たらくの下での自民党執行部の内紛は、喜劇ではなく悲劇なのでしょう。

青山和弘(あおやま・かずひろ)
政治ジャーナリスト 星槎大学非常勤講師 1968年、千葉県生まれ。元日本テレビ政治部次長兼解説委員。92年に日本テレビに入社し、野党キャップ、自民党キャップを歴任した後、ワシントン支局長や国会官邸キャップを務める。与野党を問わない幅広い人脈と、わかりやすい解説には定評がある。昨年9月に独立し、メディア出演や講演など精力的に活動している。

デイリー新潮編集部

7937チバQ:2022/04/14(木) 21:12:54
https://news.goo.ne.jp/article/mainichi/politics/mainichi-20220414k0000m010224000c.html
麻生氏「ど真ん中で岸田政権支える」 「主流派」の立場を強調
2022/04/14 19:58毎日新聞

麻生氏「ど真ん中で岸田政権支える」 「主流派」の立場を強調

自民党の麻生太郎副総裁=国会内で2022年4月12日、竹内幹撮影

(毎日新聞)

 自民党麻生派(志公会、49人)は14日、東京都内のホテルで政治資金パーティーを開いた。会長の麻生太郎党副総裁はあいさつで、参院選で「確実な過半数」の確保が必要と指摘。「憲法改正を含め迫っている問題に対応できる力を与えてほしい」と支持者に訴えた。「岸田政権のど真ん中で、屋台骨を支えていきたい」とも語り、「主流派」としての立場を強調した。

 パーティーには岸田文雄首相や安倍晋三元首相、茂木敏充党幹事長らも出席した。首相は新型コロナウイルス禍やウクライナ危機に触れ「歴史を画するような大きな出来事に直面している。こういった時代だからこそ、志公会の皆さんに、奮闘し日本をリードしていただきたい」と述べた。

 自民党6派閥は14日の麻生派を皮切りに、5月までに全派閥がパーティーを開催する。夏の参院選に向けた資金確保が目的。コロナ感染防止策も課題で、麻生派のパーティーは来場者を会場定員の50%に制限。飲食物は提供せず所属議員との握手も自粛を呼びかけた。【藤渕志保】

7938チバQ:2022/04/18(月) 14:28:46
https://news.yahoo.co.jp/articles/f0ce310cfc24a14e936bfcb1e77c7b7f3a477f12
外国首脳、続々来日へ 岸田首相、危機に実績づくり狙う
4/18(月) 7:02配信

時事通信
先進7カ国(G7)緊急首脳会合に出席した(左から)岸田文雄首相、バイデン米大統領、ショルツ・ドイツ首相=3月24日、ベルギー・ブリュッセル(AFP時事)

 外国首脳の日本訪問が近く活発化する。

 4月中にドイツなど3カ国の首脳が、5月にはバイデン米大統領らが来日する予定。岸田文雄首相は外遊も調整している。国際秩序の根幹を揺るがすウクライナ危機の中、外交面で実績づくりを狙う。

【図解】大型連休中の首相訪問予定国と位置付け

 首相は18日、初来日するスイスのカシス大統領兼外相と首相官邸で会談。ニュージーランドのアーダーン首相、ドイツのショルツ首相が月内に続く方向だ。

 一連の首脳会談はロシアのウクライナ侵攻を受けた対応が主なテーマとなる。スイスは永世中立国だが、米国主導の経済制裁の枠組みに参加。ドイツは先進7カ国(G7)の今年の議長国だ。インド太平洋地域への危機の波及が懸念されることから、政府関係者は「欧州とアジアをつなぐ役割を果たしたい」と語る。

 岸田首相が外国首脳を迎えるのは、日越首脳会談を行った昨年11月以来。日本が新型コロナウイルスの水際対策を3月から緩和していることが背景にある。外務省幹部は「かなり来やすくなった」と説明した。

 バイデン氏来日は5月22日ごろの見通し。オーストラリアとインドを交えた4カ国の枠組み(通称クアッド)で首脳会談を行う。クアッドは覇権主義的な動きを強める中国を見据える。伝統的に「非同盟」のインドを取り込み、中ロに対してどこまで一致したメッセージを示せるかが焦点。岸田首相はホスト役として指導力を発揮し、夏の参院選に向けたアピール材料にしたい考えだ。

 岸田首相は大型連休中に東南アジア3カ国と英国を歴訪する計画。6月26〜28日にはG7サミットに出席する予定で、対面会談の機会が増える。

 ただ、中ロそれぞれに対する温度差は東南アジアの国々にもある。コロナ収束はなお見通せず、思惑通り首脳外交を展開できるか、不透明な要素を残す。

7939チバQ:2022/04/18(月) 15:46:06
https://news.yahoo.co.jp/articles/0d890dcb2303538a1f0826ae6a8122a35f34ef4a
茂木敏充の「やりたい放題」に高市早苗がブチ切れた…せっかくの融和作戦も水の泡に
4/10(日) 19:52配信
現代ビジネス
「水と油」のふたり
Photo by gettyimages

 「茂木(敏充幹事長)さんはこれまで政策の責任者である政調会長の高市(早苗)さんに話を通すことなく、岸田総理や麻生副総裁と定期的に会談をし、好き勝手に政策を推し進めてきました。


 5000円給付や原油高対策でも高市さんは蚊帳の外。彼女は『勝手にやらないで』と猛反発し、二人の軋轢は深刻でした」(全国紙政治部デスク)

 何で私だけ仲間外れなのか。すっかり不機嫌になってしまった高市氏を党四役の「お茶会」に誘ったのは茂木氏だった。「水と油」と称される二人の不仲ばかりが表面化するなか、党内融和を演出する狙いがあったが、そこで「事件」は起きる。

 「高市さんは『お茶会』と聞いていたから桜餅や紅茶でも用意しているのかと思っていたそうですが、出されたのはペットボトルのお茶のみ。高市さんが途中で、『お茶ってこれだけ? 』と聞くと、福田(達夫)総務会長が慌ててコーヒーを注文しました」(自民党議員)

 しかし一度機嫌を損ねた高市氏は止まらない。

 「私、猫舌だからコーヒーいらない」

 と、突き返したという。結局、高市氏は「次の会合があるから」と未開封のペットボトルを持ったまま途中退席した。

 「記者会見で高市さんは『紅茶もケーキもなくペットボトルのお茶で驚いた』とチクリ。これを聞いた茂木さんは『せっかく気を遣ってやったのに』と腹を立てていたそうです」(前出の自民党議員)

 円滑な意思疎通のため、次回は高級スイーツでも用意してはどうか? 
 『週刊現代』2022年4月16日号より

週刊現代(講談社)

7940チバQ:2022/04/18(月) 20:42:00
https://news.yahoo.co.jp/articles/e72246f68308afef41a0657d483d11cd361fa77d
自民が連合に接近、野党勢力を分断 芳野氏を招聘
4/18(月) 20:31配信
産経新聞
政治 自民党政務調査会「人生100年時代戦略本部」を終え記者団の取材に応じる芳野友子会長=18日午後、東京・永田町の自民党本部(矢島康弘撮影)

自民党は18日、党本部で開いた「人生100年時代戦略本部」に、労働組合の中央組織「連合」の芳野友子会長を招き、社会保障政策に関する意見を聞いた。立憲民主、国民民主両党を支援してきた連合トップが自民の会議に出席するのは異例だ。自民は連合に接近し、夏の参院選で野党勢力の分断を図ろうとしている。

芳野氏は18日の会議で、女性や非正規雇用の労働環境の改善を訴えた。選挙への言及はなかった。

自民の上川陽子本部長は会議後、「課題解決のためには(自民と連合が)力を合わせて取り組んでいく必要があると共有したのではないか」と記者団に強調した。芳野氏も「問題認識は自民党とほぼ一緒だと思った」と感想を語った。

この日に至るまでに、自民は麻生太郎副総裁や茂木敏充幹事長、小渕優子組織運動本部長らが関係強化を図ってきた。2月に小渕氏、3月に麻生氏がそれぞれ芳野氏と会食している。

麻生氏は芳野氏に、賃金引き上げに取り組んできたのは自民だと説き、「自民と一緒に労働政策を勉強する気はないですか。政策実現には自民が一番でしょう」と持ちかけている。選挙は政党単位ではなく、良い自民候補がいれば支援することも働きかけたという。

今月17日の福岡市での講演では「労働者の先頭に立って経営者に『給料を上げるべきだ』と言っている政党は自民党。それを一番理解しているのは連合だ」と強調した。

岸田文雄首相も政府の「新しい資本主義実現会議」のメンバーに芳野氏を指名。1月の連合の新年交歓会に現職首相としては9年ぶりに出席している。

立民と国民民主は同じ旧民主党を源流とするが、昨年10月の衆院選で共産党との距離感をめぐって亀裂が深まり、連合が間に入る形で辛うじて政策協定を結んだ。自民は衆院選後、芳野氏と間合いを詰めつつ、「反共産」の民間労組に支えられる国民民主と関係を強化した。与党に国民民主を加えた3党で燃油価格高騰対策の協議を重ねる。立民内では国民民主の与党寄りの姿勢に批判が高まり、分断が進んだ。

野党候補が乱立し、非自民票や政権批判票が分散すれば、自民候補に有利に働く。令和元年の前回参院選では32の1人区全てで野党が統一候補を立てた。今年の参院選は「おそらく10前後」(茂木氏)にとどまる見通しもあり、自民優位の情勢ができつつある。(田中一世)

7941チバQ:2022/04/19(火) 07:58:02
https://news.yahoo.co.jp/articles/401b84bd705cf525909d61d91c74c3c1eb338511
連合・芳野会長「政策実現のため力貸して」 異例の自民会合出席
4/18(月) 17:18配信

毎日新聞
自民党の「人生100年時代戦略本部」の会合後、記者団の質問に答える連合の芳野友子会長(中央)=東京都千代田区の同党本部で2022年4月18日午後3時35分、竹内幹撮影

 連合の芳野友子会長が18日、自民党政務調査会が党本部で開いた全世代型社会保障に関する政策会合に出席した。芳野氏は雇用安定やジェンダー平等などについての連合の見解を説明し「私たちの政策実現のため、ぜひ自民党にも力を貸していただきたい」と述べた。連合トップが自民党政調会の会合に招かれるのは異例だ。

 芳野氏が出席したのは自民党政調会の「人生100年時代戦略本部」(本部長・上川陽子幹事長代理)会合。芳野氏は、雇用の場での男女格差の解消や、立場の弱いフリーランスや非正規雇用労働者の支援などについて連合の取り組みを紹介。出席した自民党議員の質疑にも応じた。会合後、芳野氏は記者団に「(今後も)意見交換はしていきたい。問題認識はほぼ一緒だ」などと語った。

 芳野氏を招待した上川氏は会合後、「芳野氏にお越しいただき、うれしく光栄だ。課題解決のためには(力を)合わせて取り組んでいく必要性を共有できたのではないか」と述べた。【奥山はるな、花澤葵】[

7942チバQ:2022/04/19(火) 08:07:59
https://news.yahoo.co.jp/articles/227061efdde12c7be02d71ad14a5075bdbe28b47
二階派最高顧問・伊吹文明氏「岸田・茂木痛烈批判」の裏に「反岸田勢力決起」の予兆か
4/19(火) 7:15配信

NEWSポストセブン
2014年、記者会見に出席した伊吹文明・元衆院議長(時事通信フォト)

 自民党内ではウクライナ情勢の泥沼化と3か月後に迫った参院選シフトで反岸田勢力が表だって首相を批判できないことから「無風政局」と呼ばれる。そうした中、「政界の一言居士」として知られる伊吹文明・元衆院議長が反主流派の一角、二階派の例会(4月14日)で大いに吠えた。同派の最高顧問を務めてきた伊吹氏は、昨年の総選挙で引退した後も、依然、ご意見番として派内に影響力を持つ。

【写真】最大派閥となった安倍派に批判も

「国会で決めたことに、国会議員が公然とそれと違うことを国会を通さず主張するのは、国会の権威を著しく弱める。低下させると考えないといけない。国会の権威を守るため、決めたことを国会議員がひっくり返すようなこと言ってはいかん」

 そう切り出した伊吹氏がまず槍玉に挙げたのが、岸田文雄・首相と茂木敏充・幹事長、公明党が主導した年金生活者への5000円給付が白紙撤回された問題だ。

「1つ具体的な例を挙げると、年金生活者というか65歳(以上)の連中にみんな5000円あげる話があって、みっともないっていうんで立ち消えになった。これは平成16年に年金法を改正し、それまでは物価が上がり経済が成長したりすると年金はどんどん改定していた。同時に物価が下がったり経済がマイナス成長になったりしても年金改定せず減らさなかった。これではいくらなんでも若い世代の将来の年金の基盤を危なくするとして物価スライドにマクロ経済スライド方式を入れた。物価が下がったときは年金世代も我慢しましょうと。

(ところが)今回物価スライドで7月、ちょうど参議院選挙の頃に0.2%年金が下がる。下がる部分をモデルケースで夫婦2人で計算すると 1万500円になる。だから夫婦2人で割ると(1人あたり)5000円ずつあげるんだという論理。こんなことをやりだしたら国会の法律は一体どうなるんだ。それを自民党の大幹部が主張するようなときは、少なくとも政府がやろうとしたときには、与党はたしなめなくちゃいけない。与党が旗を振っちゃいかん」

安倍派への批判も
 参院選前に露骨な“年金世代へのバラマキ”をやろうとした岸田内閣への痛烈な批判だった。次に伊吹氏は衆院の定数是正(10増10減)に反対を唱える細田博之・現衆院議長に矛先を向けた。

「もっと悩ましいのは、あんまり言っちゃいけないんだけど、細田さんっていう方は、私が幹事長のときの幹事長代行をしていただいて、非常に行き届いた、誠実で政策もよくわかる方だ。(しかし)今回議長になられて、議会が決めた法案を公然と批判したら、これはやっぱり国会の権威は丸つぶれだ」

 国会では「1票の格差」を是正するために安倍政権時代の2016年に公選法などを改正。格差を2倍未満にするため、2020年国勢調査に基づいて次の総選挙から衆院の定数を東京都で5増、神奈川県で2増、埼玉・千葉・愛知の各県で1増する一方、宮城・福島・新潟・滋賀・和歌山・岡山・広島・山口・愛媛・長崎の10県で定数をそれぞれ1減する「10増10減」の方針が決まった。

 しかし、削減される県が具体的になると、自民党内では地方選出の議員を中心に10増10減に批判が高まっている。とくに定数減となる10県に10人の現職議員(小選挙区当選者)を抱える最大派閥・安倍派で批判が強い。

 そこで安倍派前会長でもある細田氏は議長就任前、安倍晋三・元首相の選挙区がある山口県などを定数削減の対象から外す「3増3減」私案(東京3増、新潟、愛媛、長崎を各1減)を提示。議長に就任してからも、「地方を減らして都会を増やすだけが能じゃない」「地方いじめのような、都会だけ増やすようなことは、もうちょっと考えたらどうか」と繰り返し見直しを主張している。まさに“派利派略”だ。

7943チバQ:2022/04/19(火) 08:08:17
 伊吹氏はその細田氏に大上段から正論をぶつけた。

「憲法に法の下の平等がある。投票権が非常に不平等だ。人口が非常に多いところは1票投じても1人の人しか選べないけれども、人口が少ないところで、少ない人口で投票して当選する。だから憲法違反だという訴えがずっとあり、最高裁まで行って違憲状態だとか違憲だとかいろいろ言われた。私が議長のとき、議長のもとで審議会をつくって審議を始めてもらった。

 世論を考えると定数を増やすのはなかなか難しい。その中でどうするかっていうことをやり始め、結局時間がかかって大島(理森・前衆院議長)さんのときに結論が出た。これ(定数是正の法律)は国会議員の身分に関することで議長の諮問会議で得た結論だから、当然、議員立法で出した。その筆頭の提案者が細田さんだ。それが自民党と公明党と維新の賛成で通った。それを具体化していかなければいけない時点になったときに、反対だとかどうだとかっていうことが今出てきている。

 私は人口だけで議員の定数を決めるっていうのは個人的には反対です。しかしそれを変えるためには憲法を変えないといけない。これから区割り画定審議会が動き出すんだと思いますが、やはりポジションにいる者は言っちゃいけないことがある。私なんか言いたいことはいろいろ言いたい。だけど幹事長のときはこういうこと言っちゃいかんなとか、大臣なのでいけない、議長はいけないなと思って抑えないといけない」

菅グループを含めた反岸田派連合は80人規模に
 新聞各紙は伊吹発言を「細田議長への苦言」などと報じたが、伊吹氏がこのタイミングで岸田首相や細田議長に厳しい言い方をしたのには別の事情がありそうだ。

 表面上は「無風状態」に見えても、自民党内では水面下で主流派と反主流派の各派が“議員スカウト合戦”を活発化させている。

 この日も、二階派から安倍内閣で首相補佐官や一億総活躍相を務めた衛藤晟一氏が退会し、すったもんだを経て同派から安倍派に転じた片山さつき・元地方創生相に続いて2人目の退会者が出たばかり。二階派は会長の二階俊博氏が幹事長を退任して以来勢いが落ちているだけに「安倍派が露骨に手を突っ込んできた」(同派ベテラン)との不満が高まっている。

 だが、反主流派もやられっぱなしではない。岸田首相を支える「主流派」の麻生派からはこの2月に同派会長代理だった佐藤勉・前総務会長ら4人が脱会、その佐藤氏は4月6日夜に二階派幹部の武田良太・元総務相らと会談し、岸田首相の政敵である菅義偉・前首相を中心とする「菅勉強会」=事実上の反岸田派閥連合の立ち上げについて協議した。

 佐藤氏は武田氏の他にも、二階氏側近の林幹雄・元幹事長代理、旧石原派を継いだ森山裕・総務会長代理、菅グループ「ガネーシャの会」のまとめ役、坂井学・元官房副長官らと会合を重ね、菅勉強会旗揚げの準備を着々と進めているとされる。

「菅勉強会は二階派、菅グループ、森山派、旧石破派など70〜80人規模になる。役員には佐藤さんを林さんと武田さん、森山さんらの顔触れが固まりつつある」(二階派議員)

 そんな折も折、飛び出した伊吹発言は反岸田勢力決起の“鬨の声”に聞こえなくもない。

7944とはずがたり:2022/04/19(火) 14:33:39


茂木敏充の「やりたい放題」に高市早苗がブチ切れた…せっかくの融和作戦も水の泡に
4/10(日) 19:52配信
https://news.yahoo.co.jp/articles/0d890dcb2303538a1f0826ae6a8122a35f34ef4a
現代ビジネス

 「茂木(敏充幹事長)さんはこれまで政策の責任者である政調会長の高市(早苗)さんに話を通すことなく、岸田総理や麻生副総裁と定期的に会談をし、好き勝手に政策を推し進めてきました。

 5000円給付や原油高対策でも高市さんは蚊帳の外。彼女は『勝手にやらないで』と猛反発し、二人の軋轢は深刻でした」(全国紙政治部デスク)

 何で私だけ仲間外れなのか。すっかり不機嫌になってしまった高市氏を党四役の「お茶会」に誘ったのは茂木氏だった。「水と油」と称される二人の不仲ばかりが表面化するなか、党内融和を演出する狙いがあったが、そこで「事件」は起きる。

 「高市さんは『お茶会』と聞いていたから桜餅や紅茶でも用意しているのかと思っていたそうですが、出されたのはペットボトルのお茶のみ。高市さんが途中で、『お茶ってこれだけ? 』と聞くと、福田(達夫)総務会長が慌ててコーヒーを注文しました」(自民党議員)

 しかし一度機嫌を損ねた高市氏は止まらない。

 「私、猫舌だからコーヒーいらない」

 と、突き返したという。結局、高市氏は「次の会合があるから」と未開封のペットボトルを持ったまま途中退席した。

 「記者会見で高市さんは『紅茶もケーキもなくペットボトルのお茶で驚いた』とチクリ。これを聞いた茂木さんは『せっかく気を遣ってやったのに』と腹を立てていたそうです」(前出の自民党議員)

 円滑な意思疎通のため、次回は高級スイーツでも用意してはどうか? 
 『週刊現代』2022年4月16日号より

7945チバQ:2022/04/19(火) 23:09:22
https://news.yahoo.co.jp/articles/bb30163e7167ec3cc01a0096ca28404c814d6215自民・茂木氏に野党反発 「悪意に満ちている」
4/19(火) 20:44配信

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産経新聞
自民党の茂木敏充幹事長

野党は19日、自民党の茂木敏充幹事長が党所属議員から回収した文書通信交通滞在費を与野党の合意に反して独自に寄付したと発表した上、野党を揶揄(やゆ)したとして一斉に反発した。

文通費をめぐり、与野党は衆院選が行われた昨年10月分の一定額をそれぞれ所属議員から回収し、回収分の国庫返納や寄付などの対応は各党協議会で決めることで合意。21日に各党協議会を開き議論する方向で調整していた。

ところが、茂木氏が18日の記者会見で自民は独自に寄付したと発表。その上で「文通費の問題に真剣に取り組むというなら、(昨年)10月分を返金してほしい。言行一致を求めていきたい」と野党側を批判した。

これを受け、立憲民主党、日本維新の会、国民民主党、共産党の4野党の国対委員長が19日、国会内で会談し、自民に抗議することで一致。出席者からは茂木氏の説明や謝罪を求める意見が出た。立民の馬淵澄夫国対委員長は国会内で記者団に「茂木氏こそ言行不一致だ。悪意に満ちている」と強調。維新の遠藤敬国対委員長も「紳士協定が破られてしまった」と苦言を呈した。

馬淵氏は同日、自民の高木毅国対委員長と会談し、茂木氏の謝罪を求めた。高木氏は「幹事長側に私が伝えていなかった。連携がうまくいかなかった」と陳謝したが、茂木氏への謝罪要求は引き取った。国民民主関係者は「自民は幹事長と国対委員長のコミュニケーションがとれていないんだね」とあきれたように皮肉った。

7946とはずがたり:2022/04/22(金) 09:51:09
<独自>自民・衛藤氏が二階派退会の意向を伝達
2022/4/8 15:41
https://www.sankei.com/article/20220408-JME5ZEF4IVNT7MUWLGVMPSWC2Y/

自民党の衛藤晟一参院議員は8日、党本部で二階俊博元幹事長と面会し、二階派(志帥会)を退会する意向を伝えた。関係者が8日、明らかにした。

衛藤氏の退会により、二階派の所属人数は42人。自民党内6派閥のうち第5派閥の順位は変わらない。ただ、二階派をめぐっては、2月に片山さつき参院議員が同派から退会勧告を受けて退会している。

7947チバQ:2022/04/22(金) 10:12:05
https://news.yahoo.co.jp/articles/eaf6c8b3dc478736608e3eab03256d4324ae8882
亀裂回避、公明に譲歩 「今国会で補正」、主張受け入れ 自民
4/22(金) 7:09配信

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時事通信
記者団の取材に応じる自民党の茂木敏充幹事長=21日午後、国会内

 政府が月内に取りまとめる緊急経済対策の財源の在り方をめぐり、意見が真っ向からぶつかっていた自民、公明両党が21日、折り合った。

 自民党が与党の亀裂回避を優先し、2022年度補正予算案の今国会成立を求める公明党の主張を一部受け入れ、軟着陸を図った。ただ、再び予算委員会で岸田政権が野党の追及にさらされるリスクをはらむ。譲歩を迫られた政府・自民党内には不満が残りそうだ。

 自民党の茂木敏充幹事長は、公明党の石井啓一幹事長との会談で合意した後、記者団に「6月以降も視野に入れた補正が必要という結論になった」と述べ、難航していた調整に着地点を見いだしたことに安堵(あんど)の表情を見せた。

 政府は物価高騰を受けた緊急経済対策の22日策定を目指していた。自公両党は19日に幹部間で合意する手はずだったが、焦点である(1)経済対策の財源(2)補正の時期―で平行線が続き、決着がずれ込んでいた。

 政府・自民党は参院選に向けて失点を防ぐ「守り」の政権運営が基本戦略。22年度予算の予備費を使った緊急対策を速やかに講じた上で夏の参院選を乗り切り、秋の臨時国会で本格的な経済対策を盛り込んだ補正を成立させる段取りを描いた。

 選挙を目前に首相が出席する衆参両院予算委員会を開けば、野党が対決姿勢を強めるのは必至。自民関係者は「これまで参院選前に補正を組んで良かった試しがない」と指摘していた。

 一方、公明党が「補正成立」を声高に訴えたのは参院選向けのアピールが必要との思いからで、自民党との戦略のずれは明らかだった。山口那津男代表は3月29日の記者会見で唐突に今国会での補正成立を求めて以降、譲らない姿勢を崩さなかった。

 公明党ベテランは、ぎくしゃくした参院選の相互推薦、ガソリン税を一時的に引き下げる「トリガー条項」の交渉と同様に、自公両党間の「水面下の交渉が本当にない」と嘆く。

 結局、今回合意に至ったのは「公明党の顔を立てたから」(自民党幹部)。連立の結束を重視し、参院選に影響が出ないようにするためだ。公明党は「まずまずだ」(幹部)と歓迎ムードが広がる。

 もっとも、自公合意の中身をよく見ると、緊急対策については自民党が主張した22年度予算の予備費を充て、1兆5000億円の穴を補正予算で埋めるとする「折衷案」の形。1カ月前に成立したばかりの当初予算の予備費を直ちに積み増すことに「見通しが甘い」との批判が出そうだ。予備費支出は国会審議を経ずに政府が決められるため、野党は予算執行が「白紙委任」となることに照準を合わせる。

 立憲民主党の泉健太代表は記者団に「規模があまりに小さい」と批判。「予備費の使途が拡大していくことについても課題がある」と疑問を呈した。共産党の志位和夫委員長は記者会見で「予備費を積み増す補正予算は前代未聞。税金は自民、公明両党のポケットマネーではない」と断じた。

7948チバQ:2022/04/24(日) 09:38:42
https://news.goo.ne.jp/article/sankei/politics/sankei-_politics_policy_FC6SCNL6ZNK4NOXN6RGQOPLLWM.html
首相、菅・森山氏ら非主流派と会談 党内融和に腐心
2022/04/22 21:12産経新聞

首相、菅・森山氏ら非主流派と会談 党内融和に腐心

政治 閣議に臨む岸田文雄首相=22日午前、首相官邸(矢島康弘撮影)

(産経新聞)

岸田文雄首相(自民党総裁)は22日、菅義偉前首相、森山裕総務会長代行と相次いで会談した。菅、森山両氏は令和4年度補正予算案の編成などをめぐって自民執行部との隙間が指摘される公明党とパイプを築いている。夏の参院選を見据える首相としては、先の党総裁選で非主流派に転じた両氏にも配慮を示しつつ、与党一丸で選挙戦に臨む態勢をつくる思惑もある。

「国内外のいろんな情勢について意見交換した。近況報告も含めて時間をいただいた」

首相は菅氏との会談後、官邸で記者団にこう語った。同日夜には東京・銀座の日本料理店で森山派(近未来政治研究会)を率いる森山氏と食事をしながら意見を交わした。

昨秋の総裁選で敵対した首相と菅、森山両氏の間柄はいまなお微妙だ。

菅氏周辺は非主流派を中心とした勉強会を開く時期を模索している。また、森山氏は参院山形選挙区をめぐり、自民執行部が4年度予算に賛成した国民民主党に配慮する形で候補者擁立見送りを調整していることに関し、「野党の公認候補を応援したことはない。しっかりけじめをつけておかないと、おかしなことになる」と表立って異論を唱えている。

一方で、菅、森山両氏は公明にもパイプを持ち、業界団体などにも顔がきく実力者でもある。首相としても、参院選での協力は欠かせず、今回の会談も万全の態勢を敷くための布石を打った形だ。

首相は、今月1日には同じく非主流派の二階俊博元幹事長とも酒席を囲んだ。首相は、安倍晋三元首相と茂木敏充幹事長、麻生太郎副総裁の主流派を後ろ盾としつつも、非主流派を含む党内融和に腐心し、自らの足場を一層強固にしたい考えとみられる。(永原慎吾)

7949チバQ:2022/04/24(日) 09:52:48
https://news.yahoo.co.jp/articles/6746dd22e1a1a69115b0a9969a9b948aeb06d7ec
国民民主の「非自民」の動きに不快感…遠藤選対委員長「違和感を覚える」
4/23(土) 20:39配信

読売新聞オンライン
遠藤利明氏

 自民党の遠藤利明選挙対策委員長は23日、政策協議を進める国民民主党の中で、「非自民」に向けた動きがあることについて「違和感を覚える」と不快感を示した。沖縄県沖縄市で記者団に語った。

 遠藤氏のお膝元の参院選山形選挙区(改選定数1)を巡っては、3選を目指す国民の現職がいることを踏まえ、自民内で候補擁立の見送り案が浮上している。遠藤氏は「国民と政策協議の合意ができれば、それをベースにどう戦うか検討していたが、今までの認識と違ってきた」とも語った。

 国民の前原誠司代表代行は20日、参院選京都選挙区で日本維新の会の公認候補予定者への推薦を発表した際に「非自民、非共産の枠組みで協力できるところは協力する」と話していた。

7950チバQ:2022/04/24(日) 23:38:22
誰の判断なんですかね?
この危機管理/判断能力はすごいと思います。
戻ったから/派遣したから 何ができるってわけじゃないでしょうが
https://news.yahoo.co.jp/articles/400eb5a6af291594b903395fe4ee14cfc22af99c
岸田首相、日程切り上げ帰京 「捜索救助に全力」、国交相派遣 北海道・観光船不明
4/23(土) 21:37配信

 北海道・知床半島沖で観光船が消息を絶ったことを受け、熊本訪問中の岸田文雄首相は23日深夜、日程を切り上げて自衛隊輸送機で東京に向かい、24日未明に帰京した。

 
 首相は首相官邸で状況の報告を受け、この後記者団に「乗員乗客の発見には至っていない。人命救助を最優先に、全力を挙げて捜索救助活動を行っていく」と述べた。斉藤鉄夫国土交通相を24日朝に現地に派遣することも明らかにした。

7951チバQ:2022/04/25(月) 20:39:55
https://news.yahoo.co.jp/articles/5279ae0224420aa57d5af86635d45d8f6265b739
幹事長室は厳しい? 和やか?  安倍、茂木氏が掛け合い 自民
4/25(月) 20:33配信

時事通信
 「大変厳しい」「一番和やか」。

 自民党の安倍晋三元首相と茂木敏充幹事長が25日、西村明宏筆頭副幹事長の政治資金パーティーにそろって出席し、党幹事長室の雰囲気をめぐり掛け合いを演じた。

 口火を切ったのは安倍氏。仕事に厳格とされる茂木氏の人物評を念頭に、「『茂木幹事長室』は大変厳しい場所だ。千本ノックに耐えられるかどうかで西村氏の将来も決まっていく」とあいさつし、会場の笑いを誘った。

 直後に登壇した茂木氏は、満面の笑みで「訂正させてもらう」と切り出すと、「恐らく歴代でも一番和やかな、楽しい幹事長室だ」と反論。「みんなが楽しく、しかし、選挙では一丸となって戦える態勢が取れている」と強調した。

7952チバQ:2022/04/25(月) 21:04:30
https://news.yahoo.co.jp/articles/4f98c60738d5a17b33975dda01e5d95287727d95
【点描・永田町】政権半年の高支持率に“暗影”も
4/24(日) 18:34配信

時事通信
4月7日、首相官邸で取材に応じる岸田文雄首相

 岸田文雄首相が4日、政権発足から半年を迎えた。

 「ウクライナ」「コロナ」との苦闘が続くが、政権の“命綱”ともなる内閣支持率はここに来て堅調だ。「戦後最大の国難」(首相)に懸命に挑む姿への国民的な高評価が最大の要因とみられており、年明け以降は下降気味だった各種世論調査での支持率は、3月になると上昇基調に転じ、最新の調査では過去最高にも手が届く勢いだ。政権発足半年での高支持率維持は、長期政権を築いた小泉純一郎、安倍晋三(第2次)両元首相以来で、首相サイドも「長期政権の環境が整いつつある」(側近)と胸を張る。

 そうした中、首相にとって最大の関門となる参院選の公示が2カ月余に迫る。政権を取り巻く環境を見ると、コロナ感染再拡大とウクライナ危機に伴う諸物価高騰で、首相が目指す参院選前の「ウィズコロナの経済再生」実現は絶望的。その一方で参院選情勢は、首相らのしたたかな野党分断策などが功を奏し、現状では「自民有利」とみられている。

 ただ、自民党内の「反主流派の旗頭」(麻生派幹部)とされる菅義偉前首相が、太いパイプを持つ公明党の山口那津男代表とスクラムを組む形で、経済再生のための大型補正予算の今通常国会での成立を求めたことで、参院選後への先送り方針を示す首相とのあつれきが拡大。最大派閥・安倍派を率いる安倍氏と菅氏の再接近も絡んで、自民内の各権力者による複雑な神経戦が、参院選に向けた首相の政権運営に幾つもの暗い影を投げ掛けている。

◇したたかな“岸田流手法”に限界も

 首相は政権半年を迎えた4日午前、首相官邸で記者団のインタビューに答え、「課題山積で気の抜くことのできない半年だった」と述懐。年明けからの「オミクロン株」感染爆発やロシアのウクライナ軍事侵攻への対応では、「大変難しい判断、決断の連続だった。これからも緊張感と危機感を持って取り組む」と厳しい表情を崩さなかった。その中で、オミクロン株については「毎日、毎日機動的に対応しなければいけなかった」と振り返り、就任時から目指していた感染症対策と経済社会活動のバランスの取り方に苦悩し続けたことを吐露した。

 一方、首相はロシアのウクライナ軍事侵攻には「力による一方的な現状変更は、世界全体で許してはならず、毅然(きぜん)と対応しなければならない」と力説。ウクライナで多数の民間人が犠牲となっている現状を「国際法違反の行為で、厳しく批判し非難していく」と厳しい対応をアピールし、バイデン米大統領ら先進7カ国(G7)首脳との会談などで「力による現状変更には、厳しい経済制裁で対応する」ことを確認するなど、G7各国と足並みをそろえる日本の立場を明確にした。

 こうした毅然とした対応が「高支持率につながっている」(側近)のは間違いないが、今後もその状況が続くかどうかは「予断を許さない」(同)。ここに来て感染症専門家の多くが、早期の大規模な「第7波」の襲来を予測している。予防策の軸となるワクチン3回目接種も遅れが目立ち、参院選前に全国的なまん延防止等重点措置の再発令ともなれば、国民の首相不信は一気に拡大しかねない。

 しかも、本来なら国家の危機に結束するはずの政府・与党内での「参院選後を見据えた権力闘争のうごめき」(自民長老)が現実味を帯びれば、首相の指導力も厳しく問われる。大派閥領袖(りょうしゅう)の麻生太郎副総裁、茂木敏充幹事長との緊密な連携で政権安定化に腐心してきた首相は、菅氏や二階俊博元幹事長ら“反主流実力者”にも接近を試みるが、与党内には「したたかな岸田流手法の限界」(自民長老)を指摘する声も少なくない。【政治ジャーナリスト・泉 宏/「地方行政」4月18日号より】。

7953チバQ:2022/04/26(火) 19:51:01
https://news.yahoo.co.jp/articles/6c72e909f759e0d14ca36e8a4da72808c8f7de6f
「茂木幹事長vs.高市政調会長」の対立先鋭化で「ポスト岸田レース」に異変
4/26(火) 15:01配信

新潮社 フォーサイト
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 堅調にみえる岸田文雄内閣の足元で、不協和音が目立っている。ともに「ポスト岸田」を目指す自民党の茂木敏充幹事長と高市早苗政調会長との対立が先鋭化し、緊急経済対策の取りまとめや公明党との協議に支障が生じているのだ。茂木氏は麻生太郎副総裁を後ろ盾にしており、自民執行部内の溝も表面化。次期首相レースの前に、夏の参院選戦略にも影響が出かねない事態に陥っている。

高市氏の頭越しに決まった補正予算編成
「私たちは早く予備費を活用して経済対策を進めたい。本格的な補正予算を編成していたのでは間に合いませんよ」 

 高市氏は4月18日、公明党の竹内譲政調会長と会談し、公明が求める参院選前の補正予算編成は受け入れられないと訴えた。

 6月15日までの通常国会の会期内に補正を仕上げるとなれば、7月に予定する参院選の手前で衆参の予算委員会を開かなければならず、野党に追及の場を与えてしまう。そのため政府・自民は喫緊の物価高騰対策を今年度予算で確保した5兆円の予備費で行い、公明が主張する15〜20兆円規模の補正予算の編成は、参院選後に先送りする方向で調整を進めていた。

 しかし茂木氏はその裏で、高市氏に正面から断らずに、官邸や財務省と補正予算の編成が可能かどうかギリギリの調整を続けていたという。

 茂木氏が4月21日、公明の石井啓一幹事長に示したのは、低所得者世帯の子供1人当たり5万円給付や、石油元売り会社への補助金拡充などを盛り込んだ、予算規模2兆7000億円程度の補正予算を編成する案だった。結局、自公は両党の政策責任者を飛び越える形で合意案をまとめ、首相は合意案に沿って補正の編成を指示した。

7954チバQ:2022/04/26(火) 19:51:16

週1回の「お茶会」
 茂木氏と高市氏は、これまでも子供のような対立を繰り返してきた。年金受給者に1人当たり5000円を給付する案をめぐっては、茂木氏が高市氏に相談しないまま政府や公明側と協議を進め、高市氏が激怒。茂木氏がガソリン税を一時的に引き下げる「トリガー条項」の凍結解除について公明、国民民主両党の幹事長と協議したときも、高市氏は「私に連絡がない」と不快感を示した。

 こうした高市氏の直訴を受けた首相は、3月28日の自民役員会で「党が採用する議案は政調会の議を経る」とした党則を読み上げ、茂木氏に自重を促す一幕も生まれた。

 両氏は3月末月以降、福田達夫総務会長と遠藤利明選対委員長を交え、党四役の融和を図る「お茶会」を週1回開くようになったが、会合では白々しいやりとりが続いているという。

 出席者によると、会合では、茂木氏が東京・赤坂の老舗洋菓子店から取り寄せたショートケーキやシュークリームで高市氏をもてなすが、話題は高校時代の修学旅行などたわいもない話が中心だ。毎回、遠藤氏が「次回は好物のチョコレートケーキを出して」と頼むものの、茂木氏は「政調会長のお好きなものを」と断るのがパターンとなっている。高市氏に皮肉交じりで対応しているのだ。

広がる安部氏と高市氏の距離
 茂木氏が高市氏の頭越しに政策協議を進めるのは、党内の情勢を冷静に分析している からと分析する向きもある。

 高市氏は昨年の総裁選で安倍晋三元首相の支持を背景に得票を伸ばしたが、最近は安倍氏との距離が広がっているという。安倍氏は昨年11月に党内最大派閥の「清和政策研究会」(安倍派)会長に就任したが、同派を一度出ていった高市氏の復帰をかたくなに拒んでいる。

 もともと派内には、萩生田光一経済産業相や福田氏ら将来首相を目指す候補がおり、彼らは一様に高市氏の派閥復帰に否定的だ。

 最近は政調会長としての高市氏の働きぶりにも疑問符がついているという。就任直後の昨年の衆院選では、党の公約を「党内協議を十分経ず、独善的に書き上げた」(自民閣僚経験者)などと批判が噴出。「安倍氏は次期首相候補として限界を感じつつある」(安倍派閣僚経験者)との見方もある。

「ポスト岸田」を狙う茂木氏にとって、ウマの合わない高市氏はつぶすべきライバルだ。茂木氏は安倍政権時代から安倍氏と個人的な人間関係を築いてきたこともあり、高市氏と疎遠にしているのは、こうした風向きの変化を巧みに利用しているとも言える。

茂木氏と麻生氏の深い関係
 さらに最近の茂木氏は、党内第3派閥の麻生派(志公会)を率いる麻生氏と深い関係を築いており、強気の態度に出られる下支えにもなっている。

 茂木氏は昨秋の衆院選後に幹事長に就任して以来、国政選挙の候補者調整などの懸案はことごとく麻生氏に相談し、了承を得てきた。下手の姿勢には、将来の総裁選出馬をにらみ、麻生派全体の支持を取り付ける狙いも透ける。

 麻生氏は派内で首相候補とされる河野太郎元ワクチン相との折り合いが悪いこともあり、麻生派の側近には「茂木は『ポスト岸田』に近くなった」と評価を口にするという。逆に高市氏は「公明ともまともに話ができずに政権を運営できるのか」などと、苦言交じりに切り捨てている。

 茂木氏は昨年11月に悲願だった派閥会長に就任し、一定の権力基盤を固めた。犬猿の仲だった青木幹雄元参院議員会長はなお「茂木会長は認めない」と息巻くが、現在は側近の石井準一参院幹事長代理を含め、参院側も茂木体制を支える姿勢を見せている。麻生派とは規模を競い合うライバルではあるが、岸田政権を中心で支える主流派として連携も深めており、両派内では、それぞれの派閥トップが接近することを批判する向きは少ない。

岸田首相による処遇は? 
 政権与党の幹事長と政策責任者の政調会長の確執は、党内の意見集約や無理強いの多い公明党との交渉過程などを複雑にし、「不必要な混乱を招いて政策決定に余計な時間がかかるようになった」(党国対幹部)という。

 身内の亀裂は、党が一丸となって参院選を戦う態勢づくりにも影響を与えかねない。岸田首相は周囲に、「党のバランスを取るためには、茂木、高市の双方が必要」と語るが、両氏の対立に積極的に介入する様子はない。党内では「首相が参院選後の党役員人事で両氏をどう処遇するか。行方次第では、新たな政局の芽になる可能性もある」(重鎮)との声もあがる。

7955チバQ:2022/04/27(水) 19:28:43
https://news.yahoo.co.jp/articles/07ed089c903c09f7250acaf2e36655fb1de160f5
異例の経緯、首相「出席」は前夜に決断 日韓の駆け引き本格化
4/27(水) 10:03配信

西日本新聞
岸田首相

 韓国の尹錫悦(ユンソンニョル)次期大統領の政策協議代表団と岸田文雄首相の面会は、前夜まで日程が固まらないという異例の経過をたどった。歴史問題で尹氏側が解決への道筋を示す保証はなく、自民党内や保守層から面会に慎重な声が続出。日韓とも今夏までに大型選挙を控え、成果を急ぐ韓国側と、譲歩と取られたくない日本側の駆け引きが本格化した。

「つまらないプリンス」が会見で見せた「らしくない」顔

 「(岸田首相を)尹大統領の就任式に招待するという話は出なかった」。代表団の鄭鎮碩(チョンジンソク)団長は面会後、記者団にこう説明した。前日には「首脳がいらっしゃるのであれば、十分な誠意を持っておもてなししたい」と語っていたが、首相訪韓に慎重な声がある日本側の立場に配慮した格好だ。

 尹氏は岸田首相を就任式に招いて2年5カ月ぶりに対面での首脳会談を実現することで、冷え込んだ日韓関係を立て直すきっかけにしたい狙いがある。

 大韓商工会議所が行ったアンケートでは、92%の企業が日韓の協力が「必ず必要」と回答。政府間対立が経済の損失につながっているとの不満がある。韓国では6月に統一地方選を控えており、尹氏は関係改善により経済、人的交流が促進するとの期待感を追い風にしたい考えだ。鄭氏らは25日の日韓議員連盟との朝食会で、歴史問題についても「悪いようにはしない。約束できる」と踏み込んだ。

 岸田首相も面会で代表団の訪問を歓迎し、尹氏からの親書に感謝を伝えた。だが面会を正式に決めたのは、林芳正外相と代表団の面会でのやりとりを見極めた後の25日夜だった。

 歴史問題が未解決のまま首相が面会の場に出ていくことに対し、自民党内から「日本側が過度に前のめりになれば間違ったメッセージになり、足元を見られる」(佐藤正久党外交部会長)との声が上がっていたことを考慮。7月の参院選で保守層に突き上げられる懸念もあり、首相は周囲に「しっかりした感触がないと会えない」と語っていた。

 それでも「まずは冷静に対応する」(首相側近)との判断から面会に臨んだが、代表団に「旧朝鮮半島出身者労働問題をはじめとする両国間の懸案の解決が必要だ」とくぎを刺すのも忘れなかった。

 ただ、韓国との関係が硬直したままでは、北朝鮮をにらんだ日米韓の同盟関係強化を求める米国から不信を招きかねない。バイデン米大統領は5月下旬に韓国、日本の順に訪問する予定で、日韓関係改善を求められることが予想される。国内事情と日米関係のはざまで悩ましい判断が迫られている構図だ。

 首相は19日、先に訪韓した河村建夫元官房長官から韓国側が就任式出席を期待していると伝えられた際、まだ決めていないと答えるにとどめている。 (ソウル山口卓、井崎圭)

7956チバQ:2022/04/28(木) 16:54:37
https://news.yahoo.co.jp/articles/7b4402980f244e2d5e9d8ef43d797eef247cd3df
二階派からまたも退会者が ナンバー2・武田良太が派閥を割るといううわさも
4/28(木) 5:56配信

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デイリー新潮
二階俊博氏

 来るもの拒まず――。

 二階俊博元自民党幹事長のもと、そんな姿勢でひたすら拡大路線を突き進んできた二階派こと志帥会。

【写真2枚】周囲に強い不満を漏らしていたと言われる「衛藤参院議員」

 他党からの転向組や無所属議員を次々と自派閥に取り込むその手法は、党内の他派から「強引だ」と非難され、また「寄せ集め」などと揶揄されてもきた。

 それでも二階派の結束が揺らぐことがなかったのは、ひとえに二階氏の存在感ゆえであろう。

 政治部記者が言う。

「安倍政権から菅政権にかけて幹事長を務めた二階氏は、その権力を背景に求心力を保ってきた。ところが昨年10月に発足した岸田政権で二階氏は無役に。10月末に行われた衆院選では、二階派が大きく議席を減らす結果となった。ベテラン議員の引退もあったとはいえ、二階氏の政治力が低下しているのは明らかです」

 さらに、今年2月には、片山さつき参院議員の派閥退会を巡って騒動が勃発。

「これも“ドン不在”の証左といえる。昨年10月には武田良太前総務相が派閥ナンバー2の事務総長に就任。二階氏から派閥を引き継ぐ可能性も取り沙汰されていますが、派閥内のタガは緩むばかりです」

不満の種は昨年9月の総裁選
 そんなユルみの一つが表面化したのが、今月14日に発表された衛藤晟一参院議員の派閥退会だった。

「衛藤氏は今月8日に二階氏に退会の意向を伝え、片山氏のときのような泥仕合もなく1週間で了承を得た。ただ、衛藤氏は“二階さんは政治家として終わった”などと周囲にかなり強い不満を漏らしていたといい、決して円満な退会ではなかったようです」

 不満の種は、昨年9月の総裁選にある。

「総裁選で二階派は“泡沫候補”と見られていた野田聖子衆院議員のために8人も推薦人を出した。衛藤氏には“勝ち馬に乗ろうというときに野田じゃないだろう”という思いが強く、この頃から二階氏に対する不信感を募らせていたそう」

 さらなる退会者が相次げば、空中分解も現実味を帯びる二階派。だが、派閥を実質的に取り仕切る武田氏に動揺は見られない。

「あまりに落ち着き払った武田氏の態度に“いざとなったら忠実な子分を連れて派閥を割り、菅義偉前総理の立ち上げる派閥に合流するつもりでは”なんて臆測もささやかれている」

 かつて派閥の研修会で、

「仲間がそろってこそ、大きな力になる」

 と派閥政治の極意を語った二階氏。後継者の胸にその深意は届いているか。

「週刊新潮」2022年4月28日号 掲載

7957チバQ:2022/05/01(日) 18:11:24
https://news.yahoo.co.jp/articles/a37cfec9c2c3a20b43901f8a033573aa4cf10526
「菅勉強会」参院選後先送り 危機に自重、選挙応援へ注力 自民
5/1(日) 7:05配信
時事通信
衆院本会議に臨む自民党の菅義偉前首相(奥)=4月21日、国会内

 自民党の菅義偉前首相は、自身を中心とする勉強会の発足を今夏の参院選後に先送りする意向だ。



 内外に「危機」が続く中、岸田文雄首相の命運を占う参院選が迫る時期に政権へ対抗する狙いとみられかねない動きをするのは得策ではないと判断した。当面は各地の選挙応援に注力する。

 「今は時期ではない。選挙が終わって落ち着いてからやる」。菅氏は最近、勉強会の準備に関わる親しい議員にこう伝え、待ったを掛けた。

 首相退陣を前にした昨年9月の記者会見で、菅氏はその後の政治活動に関し、在任中に掲げた政策の実現を目指す勉強会に言及した。テーマに浮上したのは「カーボンニュートラル」達成や不妊治療の支援など。いずれも世論に好感されたもので、存在感を保っていく上で「旗印」にしやすい。当初は3月にもスタートする考えだった。

 ただ、準備が進むにつれ、岸田政権と対峙(たいじ)する「非主流派」結集の色合いが濃くなった。中心は「菅グループ」と呼ばれる無派閥議員集団や二階派、森山派の議員。麻生派を退会した佐藤勉前総務会長も顔をそろえる。昨秋の総裁選で首相に敗れた河野太郎広報本部長も参加の意向を表明した。

 新型コロナウイルス禍は収束がなお見えない。加えてロシアによるウクライナ侵攻が深刻化。政治決戦を前に「和を乱す」との批判が起きないよう、結成のタイミングに慎重にならざるを得なくなった。

 首相との距離感も、菅氏のペースダウンの判断に影響した可能性がある。参院選の協力などをめぐり岸田政権と公明党の関係がぎくしゃくする中、同党の支持母体の創価学会とパイプを持つ菅氏が仲介に動いたとされる。首相もたびたび菅氏の事務所を訪れ、状況説明をするなど気遣いを見せており、隔たりを埋めつつあるとの見方もある。

 菅氏は当面、参院選の勝利に尽くす意向だ。4月は出身地に近い秋田市で開かれた自民党候補の会合に駆け付け、「官房長官、首相として9年間、中枢で懸命に取り組んできた」と強調。自身を含む歴代自民党政権の実績に触れ、「任せられるのは自民党だ」と訴えた。

 5月以降も北海道や三重、滋賀など全国規模で遊説する。応援を重ねることで、勉強会の参加者増につなげたいとの思惑もあるようだ。周辺は「スピードよりスケールが大事だ」と話す。

7958チバQ:2022/05/01(日) 18:26:14
https://news.yahoo.co.jp/articles/782efb54880368ac5966132cbfc1f6f102a33c16
メーデーに松野長官が出席 政府自民、連合に接近 野党分断も
4/29(金) 18:40配信
産経新聞
連合は29日、第93回メーデー中央大会を東京都渋谷区の代々木公園で開いた。連合は立憲民主党と国民民主党の支援組織だが、大会には岸田文雄首相の代理として松野博一官房長官が出席し、親密ぶりをアピールした。夏の参院選を控え、政府・自民党は連合への接近を強めており、野党の分断を図る狙いがある。

連合の芳野友子会長は大会で「雇用と暮らしを守り、将来の希望につなげることが重要だ」と指摘。新型コロナウイルス禍や物価高騰のあおりを受け、非正規労働者らが「大きな打撃を受けている」とも語り、格差是正も訴えた。

松野氏はこれに応える形で「働く方々を守り、豊かにしていくため、全力を尽くしていく」とあいさつした。首相は外国訪問で出席できなかったが、「(欠席を)大変残念に思っていた」ことを紹介し、芳野氏が政府の「新しい資本主義実現会議」のメンバーであることにも言及した。

大会は例年、労働政策を担当する厚生労働相が出席している。平成26年に当時の安倍晋三首相が出席しており、政権幹部の出席は8年ぶりとなる。

首相は1月に現職首相として9年ぶりに連合の新年交歓会に出席した。岸田政権は成長と分配の好循環や賃上げの実現などを訴え、連合と親和性は高い。

自民関係者は「原発政策など政府与党にスタンスが近い労働組合もある」と話す。これまでも連合が支持する野党候補がいない選挙区では、水面下で与党を支援するケースもあった。

今国会では、国民民主が政府の令和4年度予算に賛成したほか、原油高対策などをめぐって自民、公明と国民民主の3党協議も行われた。首相は、連合との協調路線をさらに進めて野党間の分断を図り、参院選での野党共闘にくさびを打つ狙いもあるとみられる。

7959チバQ:2022/05/05(木) 18:15:55
https://news.goo.ne.jp/article/toyokeizai/business/toyokeizai-586556.html
権勢誇った「二階氏」が今、窮地に直面している訳 派閥から退会者続出、選挙区の継承にも暗雲
2022/05/03 05:52東洋経済オンライン

権勢誇った「二階氏」が今、窮地に直面している訳 派閥から退会者続出、選挙区の継承にも暗雲

権勢誇った「二階氏」が今、窮地に直面している訳

(東洋経済オンライン)

昨年10月の岸田文雄政権発足で自民党幹事長の座を追われ、いまや党内反主流の「冷や飯組」となった二階俊博元幹事長が、ここにきて政治生命の危機をささやかれている。

新たな選挙区への鞍替え出馬を目指している世耕弘成自民党参院幹事長(写真:JMPA)

次期衆院選での政界引退が既定路線とみられる中、息子など二階氏直系での選挙区継承も困難視されているからだ。

二階氏の地元・和歌山県は、1票の格差是正のための「10増10減」で小選挙区が3から2に減る。しかも、二階氏の新たな選挙区に世耕弘成自民党参院幹事長が鞍替え出馬を目指しており、「二階vs世耕」の戦いは世耕氏優勢との見方が強い。

「政界駆け込み寺」と呼ばれた二階派の状況が一変
二階氏は、安倍晋三、菅義偉両政権で自民党の最高実力者として君臨。安倍氏が首相時代、「党で最も政治技術を持った方」と評したように、昭和の政治をほうふつとさせる強かさなどから「政界の絶滅危惧種」と畏怖されてきた。

しかし、「来るものは拒まず」と無派閥や元野党議員を積極的に取り込んだことで、「政界駆け込み寺」とも呼ばれた二階派は、ここにきて状況が一変。退会者が相次いで自民第5派閥に定住し、後継者も不透明で「解体寸前」(閣僚経験者)とみる向きも出始めている。

このため、参院選で与党が改選過半数を確保し、岸田首相の「黄金の3年」が現実となれば、3年後と想定される次期衆院選に向けて、現在83歳で体調不安も抱える二階氏が、「選挙区と政治生命を同時に失う絶体絶命の危機」(自民長老)に陥る可能性も少なくない。

7960チバQ:2022/05/05(木) 18:16:40
https://news.goo.ne.jp/article/dot/politics/dot-2022042500040.html
二階氏の地元・和歌山でまさかのIR否決の内幕 「御威光が薄れてきたとみられかねない」自民議員
2022/04/26 07:00AERA dot.

二階氏の地元・和歌山でまさかのIR否決の内幕 「御威光が薄れてきたとみられかねない」自民議員

IRを推進していた自民党の二階俊博元幹事長(右)と菅義偉元首相だが、いずれも地元では実現の見通しは遠のいた(写真は2020年10月、二階氏の派閥の政治資金パーティーに来賓として出席した菅氏)

(AERA dot.)

和歌山県が誘致を進めていた、カジノを含む統合型リゾート(IR)の整備計画。4月20日の県議会の本会議で、国への申請案について、賛成18人、反対22人で否決された。整備計画の提出期限である28日には間に合わず、同県でのIRは頓挫した。

「まさか、こんな結果になるとはね。二階先生も驚いていた」

 と苦い表情なのは、自民党二階派の国会議員。

 和歌山県は二階派会長、二階俊博元幹事長の地元だ。二階氏はかねて、観光業界とパイプが太いことで知られ、全国旅行業協会の会長も務める。IRには推進の立場で県への誘致を訴えてきた。

 国内最大3カ所までというIRの整備は、大阪府・市、長崎県に続き、和歌山県で可決される公算が大きいとみられていた。コロナ対策で名を知られた仁坂吉伸知事が「肝いり」で推し進めていただけに、意外な結果となった。

 和歌山市南部の海に面した埋め立て地が予定地とされ、事業者として参入予定だったのは、カナダの「クレアベストニームベンチャーズ(CNV)」。資金計画では、初期投資額の約4700億円のうち、70%を国際金融大手クレディ・スイスなどから融資を受けるというもの。

「CNVが本当にクレディ・スイスから融資を受けられるのか。県議会では、それを証明するものを出してほしいと再三、和歌山県を通じ、CNVに要請していた。それが出されたのは、4月19日のIR対策特別委員会の当日です。英語と日本語に翻訳したものが配られたんです。CNVに融資しますが、クレディ・スイスの都合でできないこともありますというような内容。十分に検討する時間は与えられず、最後は配布された文書は回収されてしまった。特に和歌山県が情報を公開しないことに不安を覚えました」

 こう話したのは「IR反対」にまわった自民党の山家敏宏県議。

 19日の特別委にオンラインで出席した、CNVの代表、マリオ・ホー氏は、

「出せる資料はドンドン、出します」

 などと述べ、和歌山県とは見解が異なることも不信感に拍車をかけた。

 また、当初、和歌山県のIR計画は、CNVのほかに、マカオを中心に事業展開する「サンシティ・グループ」が事業者候補となっていた。その選考は「IR誘致に関する有識者会議」が手掛けていた。昨年7月、その審査内容が明らかになり、CNVが656点、サンシティが720点だった。

 しかし、CNVの自然と共生した滞在・体験型IRというテーマや、ギャンブル依存症対策などが評価されたという経緯がある。

「評価の項目が13ありました。サンシティが10項目でCNVを上回っていました。私もサンシティの提案のほうがいいんじゃないかという感想を持っています。サンシティが新型コロナウイルスへの懸念で撤退したのは事実ですが、なぜ評価が低いほうを和歌山県が選んだのか。それに納得できる説明が県からはなかった」

 と山家県議は話す。

7961チバQ:2022/05/05(木) 18:16:53

 そんな不信感が最後まで拭えず、特別委でも反対10、賛成5で否決。その流れは本会議でも変わらず、「和歌山IR」は幻となった。

 仁坂知事は、「和歌山県が少しずつ衰退しており、それを止めようと頑張ってきた。少しは止まっているが止まり切れていない。地域発展の起爆剤がIRだった。残念ながら次の成長因子を失った」と悔しそうに述べた。

 IRを推進する岸田政権、自民党。和歌山県は二階氏だけではなく、元経済産業相の世耕弘成参院幹事長、元沖縄北方担当相の鶴保庸介参院議員、元総務相の石田真敏衆院議員ら大物ぞろいだ。

「私には国会議員の先生らから、IR、カジノについては何もプレッシャーというのか、そういうものはありませんでした。他の県議のことはわかりませんが」

 と山家県議はいう。本会議で賛成した、自民党の別の県議は、「名前は出さないで」と言いながら、こう打ち明けた。

「賛成か反対かで正直、迷いました。和歌山県の国政の先生は大物ばかり。二階先生がカジノを推進していることは誰もが知っている。当然、顔がちらつきますよ。賛成せよと国会議員の先生から言われたりはしないけど、会合などで顔を合わせれば当然、賛成が当たり前という会話になりますよ。県議同士でも『造反なんてしないよな』とも言われますからね。なかなか辛いです」

 二階氏は、80歳を超える年齢、衆院の定数見直し「10増10減」案の関係もあり、次期衆院選への去就が注目されている。

「二階先生の看板政策は、国土強靱(きょうじん)化計画とならんで和歌山県へのIR誘致。その実現のために、次の衆院選でも戦うぞと言っていた。大きな柱の一つを失ってしまったことになる。それにIRは撤退しましたが、菅義偉前首相の横浜市と張り合っていた時期もありますから、ショックは余計にありますよね」

 前出の二階派の国会議員はそう話し、続けた。

「二階先生のご威光が薄れてきたようにみられかねない、和歌山IRの否決です」

(AERAdot.編集部 今西憲之)

7962チバQ:2022/05/05(木) 19:16:38
誰ですかね?とりあえずここに
https://news.goo.ne.jp/article/sankei/politics/sankei-_politics_policy_XV2U5J4AQ5ICTGX4XHEKRDCQNU.html
衆院議員2人が尖閣視察を断念 安保議員協議会
2022/05/05 14:40産経新聞

衆院議員2人が尖閣視察を断念 安保議員協議会

尖閣諸島を含む東シナ海上空(鈴木健児撮影)

(産経新聞)

国会議員らでつくる安全保障議員協議会(会長・久間章生元防衛相)は5日、沖縄・宮古島のホテルで記者会見し、衆院議員2人と尖閣諸島(沖縄県石垣市)の海上視察を試みたことを明らかにした。天候不良で断念したという。2人の氏名や所属は明らかにしなかった。

同協議会が中心となり、尖閣諸島の現地映像をインターネット上で配信する計画を進めており、その一環で視察を行う議員を募ったところ衆院議員2人が応じた。宮古島からチャーター船で出発し、2人が視察するとともに協議会のスタッフがドローンによる上空からの現地撮影を行う予定だった。

会見した同協議会の鍋田俊久事務局次長は、「尖閣諸島で何が起きているのか、多くの人と共有することが結果として国の安全保障につながる」と述べ、次の機会も設ける考えを示した。

同協議会は、尖閣諸島周辺で軍事的圧力を強める中国の行動に関し、問題意識を喚起するため、昨年秋にも尖閣諸島の撮影と視察を計画したが、スケジュール調整などが難航して延期されていた。

国会議員による尖閣諸島の海上視察が実現すれば、平成24年に自民党の山谷えり子元拉致問題担当相や新藤義孝元総務相ら超党派の国会議員8人が行って以来とみられる。9年には西村真悟元防衛政務官が尖閣諸島の魚釣島に上陸したこともある。

7963チバQ:2022/05/08(日) 10:36:58
https://news.yahoo.co.jp/articles/569299fa2dd6d54dc274efe5484c02cf761c9d82
連携強める自民「麻生 茂木ライン」 思惑一致、野党工作で成果も
5/8(日) 7:18配信

時事通信
自民党茂木派のパーティーで、あいさつする麻生太郎副総裁=4月26日、東京都内のホテル

 自民党の麻生太郎副総裁と茂木敏充幹事長が夏の参院選対応で連携を強めている。

 「麻生―茂木ライン」で主導した野党分断工作は一定の成果を収めた。連携の背景には、総裁候補の一人に名前が上がる茂木氏を影響下に置きたい麻生氏と、「ポスト岸田」へ重鎮の支持を得て足場を固めたい茂木氏の思惑が重なっていることがあるようだ。


 「茂木幹事長の人柄が私と付き合ったおかげでさらに良くなった」。麻生氏は4月26日、茂木派パーティーに駆け付け、親密ぶりをアピールした。

 両氏は3月、最大派閥・安倍派会長の安倍晋三元首相を交え会食した。当初は安倍氏と麻生氏の2人だけの予定だったが、麻生氏が「ゲスト」として茂木氏を招いたという。岸田政権主流派の領袖(りょうしゅう)でもある3氏は今月も会食を調整している。

 麻生、茂木両氏は、野党の分断を狙って国民民主党の取り込みを図った。麻生氏は、国民と立憲民主党を支援する連合の芳野友子会長や他の幹部と会談。茂木氏は国民が求めたガソリン税引き下げを材料に、2022年度予算に賛成するよう働き掛けるなど役割分担した。

 連携強化が奏功したのか、野党統一候補は現段階で約10選挙区にとどまる。参院選山形選挙区での不戦敗検討も両氏の仕掛けと見る向きもある。岸田文雄首相は党務を2人にほぼ任せており、党本部で首相を交えた3氏の会合は定例化している。

 麻生氏が茂木氏との距離を縮めるのは、麻生派の河野太郎広報本部長の「雑巾がけ」(党関係者)が足りないとの思いもあるようだ。河野氏は昨年の総裁選で、派内の反対論を押し切り出馬し敗北。麻生氏は「首相を支えて長期政権を築く」(同派中堅)のが基本戦略で、「首相に何かあれば茂木氏を担ぐ」(周辺)と見られている。

 茂木氏も党と政府の要職を歴任しながら総裁選出馬の経験はない。首相よりも2歳上の66歳で、岸田政権が長期に及べばそれだけチャンスは限られることになる。周辺は「麻生氏から支援を受けることに懸けている。安倍氏の信頼も得て、総裁選へのレールをひたすら進もうとしている」と代弁する。

 ただ、麻生、茂木氏とも公明党とのパイプは細い。参院選の相互推薦に続き、22年度補正予算案編成の是非でも与党はぎくしゃくしたままだ。自民党の閣僚経験者は、公明党への不満を口にしつつ、「茂木氏らも、もう少しやりようがないのか」と漏らした。

7964チバQ:2022/05/08(日) 10:37:27
https://news.yahoo.co.jp/articles/4d251dde9339ccdb1d416dea2eeb64d1468a5765
関係改善へサイン 自民茂木派パーティーに異例の公明トップ2
4/26(火) 20:48配信

産経新聞
挨拶する公明党の山口那津男代表(右)=26日午後、東京都港区(三尾郁恵撮影)

自民党第2派閥の茂木派(平成研究会、54人)が26日、東京都内のホテルで開催した政治資金パーティーに、公明党から山口那津男代表と石井啓一幹事長が出席した。トップ2人がそろうのは異例。しかも山口氏が正式に出席を伝えたのは開催当日だった。公明とのパイプの役割を負う自民幹事長の茂木敏充同派会長に、自公関係の改善を求める狙いがあるようだ。

「公明と自民の連立政権が長く続く要素として…」。山口氏はパーティーでこう切り出すと、「一つは、政策面で意見の違いがあっても議論を重ね、最終的に合意する知恵と経験があることだ」と強調し、原油価格・物価高騰を受けた緊急経済対策について自公が21日に合意したことを例に挙げた。協議を担ったのは茂木、石井両氏だ。

石井氏も出席し、自民の安倍晋三元首相は「代表と幹事長がおそろいになるのは初めて見た」と語った。自公の連携をアピールする形になったが、当日までに異例の展開をたどった。

もともと茂木派と公明の関係は深い。昨年のパーティーでは山口氏が「自公連立政権の生みの親は(同派元会長の)小渕恵三首相だ」とアピールした。

茂木派は今年も3月下旬に山口、石井両氏に案内を出したが、山口氏から返答はなく、石井氏の出席が伝えられた。だが、開催当日になって山口氏側から出席の連絡が入った。

15日にパーティーを開いた森山派(近未来政治研究会、7人)には、案内から数日以内に山口氏側から出席が伝えられた。公明関係者は茂木派への対応について「意味がある」と語る。

自公関係は今年に入り、夏の参院選の相互推薦などをめぐりすきま風が吹いた。3月下旬以降は緊急経済対策に関する綱引きが続いた。公明は令和4年度補正予算案を今国会で成立させるよう主張したが、自民は否定的だった。

茂木、石井両氏の幹事長間協議は難航した。この間、山口氏側から出席の連絡はなく、茂木派内では「不満の表れか」「牽制では」との声が上がった。結局、今国会で成立させる方針で21日に合意した。

公明内には、自民の麻生太郎副総裁や茂木氏が国民民主党と関係強化を図っていることに、焦りも募る。茂木派議員の一人は「われわれをじらしたのでは。(公明の主張に近い形で)合意したので出席します、というメッセージだろう」と分析。公明幹部は「人間関係を良くしようと気を使った」と語った。(田中一世、児玉佳子)

7965チバQ:2022/05/08(日) 10:37:58
https://news.yahoo.co.jp/articles/c8792972c35cbc4bdd89904a2c337b87713e97a8
「ポスト岸田」本命不在 茂木・高市・林・河野 4氏に弱点、課題
5/3(火) 16:09配信

北海道新聞
「ポスト岸田」候補に取り沙汰される議員

 岸田文雄内閣の支持率が50〜60%台で推移する中、首相の後継となる「ポスト岸田」レースが盛り上がらない。自民党内で茂木敏充幹事長(66)や高市早苗政調会長(61)らの名前が挙がるが、評判はいまひとつで、本命不在となっていることも背景にある。

【動画】ずさんな安全管理 知床遊覧船の社長、土下座の謝罪

 「永田町で一番仕事ができる男」。首相が4月26日の茂木派パーティーで持ち上げたのが同派領袖(りょうしゅう)の茂木氏だ。昨年11月に幹事長と派閥会長に就任。安倍晋三元首相、麻生太郎副総裁と良好な関係を保ち、実務能力の高さに定評がある。

 一方で、「パワハラ気質」との批判もある。3月14日には自身の記者会見が長引き、その後予定していた会食に遅れるとして、司会役の党職員を記者たちの面前で叱責(しっせき)。翌日から司会は交代し、党関係者は「首相の器ではない」と断じる。

 高市氏は昨年の総裁選で安倍氏の後ろ盾もあって善戦し、保守層から人気を集める。しかし、政調会長として「党内の意見を集約できず、調整力もない」(党ベテラン職員)と評され、各種政策を巡って茂木氏と対立する場面も目立ち、次の役員人事で交代が取り沙汰される。希望する安倍派入りもめどは立たず、次期総裁選に出馬する環境が整うかは未知数だ。

 「安定感」で評価が高い林芳正外相(61)は閣僚経験が豊富で、昨年の衆院選で参院議員から山口3区にくら替え出馬し当選。岸田派ナンバー2の座長を務め、2012年の総裁選に立候補した経験もある。ただ、ロシアによるウクライナ侵攻などへの対応は首相の判断が注目を集め、影に隠れている感が否めない。

 河野太郎広報本部長(59)は国民的な人気が高いものの、岸田政権では主要ポストから外れ、露出は限られる。最近は連日、同僚議員と会食するなど関係づくりに余念が無いが、所属する麻生派がこぞって総裁候補に推す確証はない。持論の「脱原発」も党内の反発が根強く「脱原発を掲げる限り、支持は広がらない」(党関係者)とみられる。
 岸田政権発足直後は総裁選の「余熱」と役員・閣僚人事でポスト岸田が注目を集めた。一部メディアが4人の名前を一字ずつ取って「茂市芳郎」と命名したが、いずれも決め手を欠くこともあり定着せず、党内で政局が起こらない要因となっている。

 総裁任期は3年。首相が夏の参院選を乗り越え、24年の総裁選で仮に再選を果たした場合の「5年後の首相候補」としては、福田達夫総務会長(55)らの名前が挙がる。(竹中達哉)

7966チバQ:2022/05/08(日) 10:39:25
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/676727
自民・森山氏、増す存在感 経済対策・参院選 執行部方針に異論 最小派閥領袖 埋没回避狙いか
05/03 05:00
自民・森山氏、増す存在感 経済対策・参院選 執行部方針に異論 最小派閥領袖 埋没回避狙いか
 自民党内で非主流派とされる森山裕総務会長代行が存在感を増しつつある。緊急経済対策や夏の参院選を巡って執行部の方針に異を唱え、岸田文雄首相と距離を置く菅義偉前首相らとの連携も視野に入れる。党内最小派閥の森山派(7人)の領袖(りょうしゅう)として埋没を避けたい思惑がありそうだ。

 森山氏は参院議員を経て衆院鹿児島4区選出で当選7回。農水相などを歴任し、2017年から4年間、衆院国対委員長を務めた。菅氏側近とされ、昨年9月の党総裁選では菅氏と共に河野太郎前行革担当相を支援。岸田政権となって主要ポストから外れた。同10月の衆院選で所属派閥の会長だった石原伸晃元幹事長が落選し、会長職を継いで森山派に衣替えした。

 最近は執行部と距離を置く言動が目立つ。茂木敏充幹事長らが党内議論を経ず年金生活者への5千円給付案を政府に提案した際は、「党内議論をしっかりやるのが自民党のいい伝統だ」と指摘。参院選山形選挙区(改選数1)で候補擁立を見送り、国民民主党候補を支援する案が浮上していることに対しては「野党の候補を自民が応援したことはない。(候補を)立てないのは異常だ」と批判する。

 森山氏の言動が注目されるのは、菅氏や二階俊博元幹事長と距離が近いためだ。菅氏は自身を支える無派閥の若手議員らとともに勉強会設立の準備を進める。そこに森山派と二階派(42人)が加われば、80人規模になるとの観測もある。

 森山氏は3月、全国治水砂防協会の会長に就任。全国約1400市町村が会員となって国に砂防事業の推進などを求める組織で、歴代会長には田中角栄元首相ら大物政治家が名を連ね、土木・建設業界に影響力を持つ。首相も森山氏の存在を無視できず、4月22日には首相就任後初めて2人で会食した。

 ただ、首相が夏の参院選を乗り越えて長期政権への足がかりを固めれば、森山氏の復権は遠のく可能性がある。党幹部は「非主流派として影響力のあるところを見せつけて、将来の閣僚ポストをもらいたいだけだ」と冷ややかに見る。(敦沢政俊)

7967チバQ:2022/05/08(日) 12:09:43
https://news.goo.ne.jp/article/fuji/politics/fuji-_society_politics_R5E7W65JTVM6RCFF3CG7MLWXT4.html
政界マル秘紳士録 安倍晋三元首相 「再々登板」に立ちはだかる巨大な壁 「日本の相当な危機」で白羽の矢が立つか 「元老」でも存在感十分
2022/05/07 15:00夕刊フジ

政界マル秘紳士録 安倍晋三元首相 「再々登板」に立ちはだかる巨大な壁 「日本の相当な危機」で白羽の矢が立つか 「元老」でも存在感十分

安倍氏の再々登板には巨大な「壁」が立ちはだかっている

(夕刊フジ)

「われわれ95人、一致団結してしっかりと岸田(文雄)政権を支えていくことを約束したい。それが私たちの責任だ」

安倍晋三元首相は昨年12月、都内で開催した安倍派のパーティーで、こう強調した。

2年前、持病の悪化で首相を退任した安倍氏だが、昨年9月の自民党総裁選では高市早苗氏(現政調会長)を担いで存在感を示した。岸田政権発足後も主流派閥の領袖(りょうしゅう)として、安全保障政策や経済・財政政策、憲法改正など、積極的な発信を続けている。

通算7年8カ月も首相を務めあげて退陣したのであれば、本来なら「元老」扱いだが、安倍氏はまだ67歳。その言動は枯れるどころか、ますます激しさ、生々しさを増している観がある。

実際、安倍ファンの中には「安倍再々登板」待望論も少なくない。その大きな理由となっているのが、安倍氏の実績である。

民主党政権で危機的状況にあった日米関係を立て直し、平和安全法制(安保法制)を制定するなど強固な日米同盟を構築した。また、わが国の国益を守りつつTPP(環太平洋戦略的経済連携協定)や、日本・EU経済連携協定をまとめ上げた。内政面でも、消費税10%への引き上げ、秘密保護法の制定、テロ対策法の制定など、多くの難題を解決した。

そして、何よりも衆参国政選挙で6連勝である。この実績に対抗できる政治家は当代見当たらない。

ただし、現実に再々登板が可能かというと、巨大な「壁」が立ちはだかっている。それは、安倍氏に対する国民の「飽き」である。やはり、7年8カ月の首相在任は長かったのである。この感覚が消滅するには相当の時間が必要だろう。

安倍氏の母方の祖父、岸信介元首相は1960年、「日米安保条約の改定(60年安保改定)」を花道に勇退し、首相経験者として影響力を残した。再々登板を期待する安倍ファンの中にも、祖父の例に倣い、現実の政局からは距離を置いた方が、かえって重みを増すのではないか、との声もある。

仮に、安倍氏が再々登板するとすれば、その時は日本が相当な危機にひんしたときだろう。「安倍氏以外に難局を乗り切ることができない」と衆目一致して、初めて白羽の矢が立てられることになるのではないか。

そういうことでもない限り、やはり大所高所から意見を述べる「元老」的な存在に徹する方がよいのではないか。

安倍氏はそれだけでも、十分存在感のある立場なのである。 (政治評論家・伊藤達美)

7968チバQ:2022/05/17(火) 16:53:19
https://news.yahoo.co.jp/articles/b0d82ac65c5e448b049b8a908f53aeb138b9a380
岸田派ら主流3派と安倍派の対立で強まる二階俊博氏の影響力「副総裁で復権」はあるか
5/17(火) 16:15配信
NEWSポストセブン
安倍氏、麻生氏、菅氏は何を思うか(時事通信フォト)

 岸田政権において、かつての威光は消えてしまったかのように見えるのが二階俊博・元幹事長。だが、自民党内の対立を機に、水面下では虎視眈々と復権の時を狙っている。日韓関係の修復のため、観光業界に声をかけて1000人規模の訪問団を編成する準備を進めているともされる。また、業界団体からの陳情の来客は今も引きも切らない。


 そんな二階氏に勝負の舞台が用意されようとしている。国民の関心がウクライナ情勢に釘付けになっている中、自民党では「金融緩和・財政拡大」のアベノミクス路線の継続か、それとも「利上げ・財政再建」へと転換するかをめぐって、岸田首相と安倍晋三・元首相の大決戦が水面下で始まっているからだ。国民生活と政権の命運にかかわる今後の政局の最大の焦点といっていい。

 発端は物価急騰だった。

 ロシアのウクライナ侵攻で石油など資源価格が上昇し、世界的に物価が高騰、米国は大幅利上げに転じた。だが、黒田東彦・日銀総裁は「円安は日本経済にプラス」と金融緩和路線をとり続けている。その結果、さらに円安が進行し、国内の物価上昇に拍車をかけた。

 これを岸田政権は「悪い円安」(鈴木俊一・財務相)と批判し、アベノミクスの中核でもある黒田総裁の金融緩和路線の転換に乗り出した。手始めに行なったのが、日銀の金融政策を決定する政策委員の人事だ。

 現在、日銀政策委員会(9人)の顔触れは黒田総裁を含めてアベノミクスの金融緩和路線を推進してきたリフレ派が5人と過半数を占めているが、今年7月23日にリフレ派の論客として知られる三菱UFJリサーチ&コンサルティング出身の片岡剛士氏の任期が切れる。岸田首相はその後任に反リフレ派(財政再建派)の高田創・岡三証券グローバルリサーチセンター理事長を指名、国会承認(3月25日)を得た。これで7月から政策委員会の勢力はリフレ派が少数となる。金融界では「官邸が黒田路線を転換、利上げに転じる布石を打った」(金融エコノミスト)と受け止められている。

 自民党内でもそれに呼応する動きが起きた。

 アベノミクス否定派(転換派)の牙城となっているのが岸田首相(総裁)直属の「財政健全化推進本部」で、“財務省の守護神”と呼ばれる麻生太郎・副総裁が最高顧問、本部長は茂木派の額賀福志郎・元財務相など岸田派、麻生派、茂木派の主流3派が中心だ。この2月には茂木派のプリンセス、小渕優子氏を小委員長に「次世代のための財政戦略検討小委員会」を立ちあげて若手議員への勢力拡大に乗り出し、小委員会メンバーの後藤田正純氏がSNSでアベノミクス批判を延々と展開した。

 これに激怒したのが安倍氏である。

 安倍派に食い込んだ取材で知られる元産経新聞政治部長のジャーナリスト・石橋文登氏が語る。

「安倍さんが怒っていることを知って、小渕小委員長と額賀本部長がご説明に来た。安倍さんは『アベノミクスが問題というなら説明せよ』と求め、額賀氏はギリシャの財政破綻などの例を挙げたが、ことごとく安倍さんに論破された。小渕氏は何もいえなかったそうです」

 アベノミクス推進派も巻き返しに動く。

 安倍氏の肝煎りで2月に4回生以下の若手をメンバーとする「責任ある積極財政を推進する議員連盟」を発足させ、安倍派など若手議員71人を集めて対抗した。

7969チバQ:2022/05/17(火) 16:54:01
“政敵”と次々会談
 時系列でいえば、そこに岸田首相が日銀政策委員会人事で安倍氏に“パンチ”を見舞った形だ。

 アベノミクス路線を転換するか否かをめぐって、最大派閥の安倍派(95人)と、岸田政権を支える岸田派(45人)、茂木派(53人)、麻生派(49人)の主流3派が対立する構図ができつつある。

 政治ジャーナリストの野上忠興氏は、「安倍氏と盟友関係だった麻生氏はいまや岸田政権の後見人的存在に収まっている。反アベノミクス政局は、これまで手を組んで党内を安定させてきた安倍氏と麻生氏という2大実力者の立場が分かれたことで、党内を二分する大きな権力抗争に発展することを予感させる」と指摘する。

 その戦いのキャスティングボートを握るのが第3勢力の二階氏、そして二階氏と連携する菅義偉・前首相や森山派、旧石破派などの反主流派連合になる。菅氏が準備を進め、二階氏がバックアップする菅勉強会は旗揚げを参院選後に先送りしたものの、麻生派の河野太郎・元行革相や無派閥の小泉進次郎・元環境相ら岸田首相と対立する有力政治家が次々に参加の意向を表明し、「参加者は80人を超える」(菅側近)という見方が強い。

 安倍派VS主流3派の勢力争いは、二階-菅連合がどちらにつくかで形勢が決まるといっていい。

 さしずめ、現在の二階氏のポジションは、羽柴秀吉と明智光秀の山崎の戦いの際、「洞ヶ峠」にとどまって形勢がどちらに転ぶかを見極めようとした筒井順慶や、関ヶ原の合戦で様子見を決め込んだ小早川秀秋に似ている。

 二階氏と岸田首相の関係ははっきりいって悪い。

 岸田氏は昨年の総裁選で「二階幹事長のありように国民が関心を寄せている。風通しの良い政党にする」と二階氏の党運営を批判して出馬し、「幹事長は1期1年、連続3年を限度とする」と歴代最長の5年以上幹事長を務める二階氏外しを公約して当選した。

 二階氏はその恨みを忘れていない。

「派内の会合で岸田内閣の支持率が高い理由がわからないという話題になった時、二階さんはボソッと、『何もしていないからだろう』と吐き捨てるように言い放った。幹事長下ろしをされたことを決して忘れてはいない」(二階派幹部)

 一方の岸田首相にすれば、安倍氏との政治決戦を前に二階氏を“野に放った”ままにしておくのは不利だ。そこで二階氏の懐柔に動いた。

 首相はまず二階氏肝煎りのGo Toトラベルについて「再開の準備を始める」と表明し、手始めに都道府県内の観光や飲食に使える県民割クーポンを4月1日から拡大。それを“手土産”にその夜、都内のホテルの日本料理店で首相になって初めて二階氏と会談した。

 この日の会談は〈夏の参議院選挙での勝利に向け、政府と党が結束していくことが重要だという認識で一致し、ウクライナ情勢や新型コロナ対応などについても意見を交わした〉(NHK)と報じられたが、二階派幹部によると、「二階さんは総理の話をうん、うんと聞き流すだけだった」という。

 その後、岸田首相は“政敵”である菅氏を議員事務所に訪ねて25分間会談(4月22日)し、同日夜に二階氏の片腕と呼ばれる森山派会長の森山裕・総務会長代行と会食するなど、自ら二階・菅連合の有力者と次々に会談して動向を探っている。

7970チバQ:2022/05/17(火) 16:54:15
争うほど影響力は強まる
 だが、前出の石橋氏は、首相の懐柔は成功していないと見る。

「二階氏は幹事長を引きずり下ろされた岸田首相のことが嫌いなので、支持することはない。菅さんは補正予算をめぐる岸田首相の対応に批判的だ。今国会で成立した本予算はロシアのウクライナ侵攻の前に編成したもので、いまやフェーズが変わった。

 経済対策を打つなら本格的な補正予算を組む必要があるのに、首相は公明党の山口(那津男)代表の要求で表向き今国会で補正を組むといいながら、内容は予備費を積み増すだけで済まそうとしている。菅さんはこれに相当怒っている。岸田首相がいくら二階・菅陣営とメシを食っても、岸田支持になびくことは考えられない」

 安倍政権時代から「国土強靭化」を推進してきた二階氏は積極財政派で、菅氏も基本的にアベノミクス推進派だ。

 だからといって、老練な二階氏が簡単に安倍氏と手を組むとは限らない。前出の野上氏が語る。

「政治的遺恨というなら、二階氏と菅氏は、昨年の総裁選で岸田首相の菅・二階下ろしを裏で支持した安倍氏のことも信用していない。アベノミクス転換をめぐって安倍派と主流3派が激しく争うほど、キャスティングボートを握る二階氏の影響力が強まり、菅勉強会にも人が集まる。

 夏の参院選は自民優位と見られているが、コロナの再拡大や物価がさらに上昇して国民生活に大きな影響が出れば、いつ情勢が自民苦戦になるかわからない。そうなれば岸田政権の先行きは危うい。二階氏は当面、洞ヶ峠を決め込み、情勢をよく見ながら、最後に流れを決めるつもり。そうして副総裁などで復権することを視野に入れているのではないか」

 どんな状況でも権力を諦めない、まさに“不死身の政治家”である。

※週刊ポスト2022年5月27日号

7971チバQ:2022/05/17(火) 22:06:46
https://news.goo.ne.jp/article/sankei/politics/sankei-_politics_situation_UYSC4JX4TBPSBCFLZGPPPICNRE.html
河野氏が年金改革議連を発足 次期総裁選への足場作り?
2022/05/17 19:53産経新聞

河野氏が年金改革議連を発足 次期総裁選への足場作り?

河野太郎氏

(産経新聞)

自民党の河野太郎広報本部長は17日、年金制度改革を目指す議員連盟「令和版社会保障制度改革国民会議」を発足させた。河野氏は昨年の総裁選で、全額税方式の「最低保障年金」の導入を訴えたが、財源などを説明できず、敗れた一因ともなった。議連には総裁選で河野氏を支援した議員が多く集まっており、リベンジに向けた足場作りの狙いも透ける。

河野氏は初会合の冒頭で、「2004(平成16)年の年金改革で万全といえる状況ではない」と指摘。記者団にも同席を促し、「厚生労働省の『大本営発表』をおかしいと質問できるメディアを作らなければならない」とも語った。

会合には自民の国会議員約20人が参加した。総裁選で河野氏を支えた岩屋毅元防衛相や井上信治前万博相(いずれも麻生派=志公会)、柴山昌彦元文部科学相(安倍派=清和政策研究会)らが参加し、さながら河野陣営の再結集の場となった。

河野氏は昨年の総裁選で将来の基礎年金額の減少を見据え、最低保障年金の導入を訴えた。しかし、消費税率の引き上げ幅など具体的な財源は言及を避け、他の候補から批判された。

河野氏周辺は議連の狙いを「政局でなく、年金制度を中長期的な視点で検討しなければいけないという本人の思いからだ」と説明するが、麻生派中堅は「周りからは政局に見える」と指摘する。議連は、将来の総裁選を戦うための仲間づくりの場となる可能性もある。(今仲信博、大島悠亮)

7972チバQ:2022/05/17(火) 23:04:33
https://news.goo.ne.jp/article/sankei/politics/sankei-_politics_situation_CDSR35IVUZNO3ORAGI5C7W4ODE.html
二階氏、新たな立ち位置模索 主流派とも関係再構築
2022/05/16 20:56産経新聞

二階氏、新たな立ち位置模索 主流派とも関係再構築

二階派パーティー「志帥会と同士の集い」であいさつする二階俊博元自民党幹事長=16日午後、東京・紀尾井町(矢島康弘撮影)

(産経新聞)

自民党の二階俊博元幹事長が党内で新たな立ち位置を模索している。二階氏が率いる二階派(志帥会、42人)は昨秋の総裁選で岸田文雄首相が選出された後、非主流派に転じた。総裁選で行動をともにした菅義偉前首相らとの連携強化により存在感を高めたい考えだが、岸田政権の支持率は高水準で推移し、党内政局は仕掛けづらい状況だ。二階派では退会者も相次ぎ、16日の同派パーティーは結束を再確認する場となった。

「政権の安定とこれからの日本国の発展のために、わがグループ総動員で協力していく」

二階氏は首相を来賓に招いたパーティーでこう述べ、夏の参院選に向け一丸となるよう呼びかけた。

二階氏は平成28年8月、幹事長に就任。安倍晋三、菅両政権を支え、在任期間は歴代最長の5年超に及んだ。ただ昨年9月の総裁選では勝ち馬に乗れず、幹事長を退任した。同派は岸田政権下で党四役など主要ポストを獲得できず、非主流派に転落した。

二階派は無派閥や野党出身議員を積極的に取り込んで勢力を拡大し、党内きっての結束力を有する「武闘集団」と目されてきた。しかし、今年に入り参院議員2人が退会し、党内一部からは求心力を疑問視する声も出た。

ただ、二階氏は「些事構わず」として独自の動きをみせる。菅氏に加え、菅政権をともに中枢で支えた森山裕総務会長代行ら、同じ非主流派と定期的に情報交換するなど関係強化に力を入れてきた。

それだけでなく、最近は党の主流派とも関係を再構築しつつある。4月1日には確執が指摘された首相と会食した。関係者によると、二階氏は党運営などで協力する考えを伝えたという。参院選の結果次第では長期政権も視野に入るため、連携を図ったとの見方がある。

今月12日には、安倍氏を最高顧問に迎えて昨年設立した「自由で開かれたインド太平洋」を推進する議員連盟の再始動を側近に指示した。安倍氏とのパイプを誇示する思惑もあるとみられる。

4月26日にはロシアの侵攻を受けるウクライナの在日大使館を訪れ、駐日大使を激励した。訪米など議員外交にも強い感心を示し、武闘集団の側面だけでなく政策も重視する「文武両道」路線への転換も模索する。

しかし、派内からは若手を中心に「今後はどうなるのか」と不安の声も出ている。二階派ベテランは「二階氏は派閥の方向性を示してもらいたい」と語る。(大島悠亮)

7973チバQ:2022/05/17(火) 23:05:29
https://news.goo.ne.jp/article/kyodo_nor/politics/kyodo_nor-2022051601001402.html」首相、二階氏巡り発言ミス 党本部の部屋、1階違い
2022/05/16 21:20共同通信

 岸田文雄首相と自民党の茂木敏充幹事長が16日、二階派パーティーで、同派会長の二階俊博元幹事長を持ち上げようとした際、そろって同じ言い間違いをした。二階氏が党本部で使う国土強靱化推進本部長室は5階にあるが、首相は「官邸に要請や相談に来られる方より、党本部6階の二階本部長の部屋の前に行列を作る方のほうが圧倒的に多い」と述べた。

 首相は二階氏に関し「人との信頼関係を大事にされ、気遣いを惜しまない」と称賛。陳情などの来訪者の多さで政治的影響力の大きさを表現するつもりが、痛恨のミスとなった。茂木氏も「お名前は二階だが、党本部は6階で持っている」と語った。


https://news.goo.ne.jp/article/jiji/politics/jiji-220516X868.html
自民二階派、求心力維持が課題=パーティー開催、岸田首相も出席
2022/05/16 18:51時事通信

 自民党二階派は16日、政治資金パーティーを東京都内のホテルで開いた。会長の二階俊博元幹事長はあいさつで、岸田政権の安定に協力する考えを表明。ただ、二階派は党4役から外れ、退会者が相次ぐなど、求心力維持が課題だ。

 「政権の安定とこれからの日本国の発展のために、わがグループ総動員で協力したい」。あいさつに立った二階氏は、来賓として駆け付けた岸田文雄首相らを前に、こう語った。

 これに対し、首相は二階氏について「与党であれ野党であれ、信頼関係を大事にする。今も、首相官邸より二階氏に要請や相談に来る人が圧倒的に多いゆえんだ」と持ち上げた。パーティーには自民党の安倍晋三元首相や茂木敏充幹事長、公明党の山口那津男代表も出席した。

7974チバQ:2022/05/18(水) 18:39:17
https://news.yahoo.co.jp/articles/37e4da40591ff8d5a8b84feb82a601800e84484a
安倍派「戦う集団」に脱皮なるか 課題は結束力
5/17(火) 22:22配信

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産経新聞
「清和政策研究会との懇親の集い」であいさつする会長の安倍晋三元首相=17日午後、東京都港区の東京プリンスホテル(飯田英男撮影)

自民党最大勢力の安倍派(清和政策研究会、94人)は17日、東京都内のホテルでパーティーを開き、結束して岸田文雄政権を支えることを確認した。会長の安倍晋三元首相は外交・安全保障分野を中心に発信を強め、政権の政策判断に大きな影響を与えるなど存在感を発揮している。一方で、夏の参院選後や「ポスト岸田」に向けた結束力が課題なのは相変わらずで、安倍氏のリーダーシップが問われそうだ。

「岸田政権をあらゆる場面、場所で支える。安心して思い切って課題に取り組んでほしい」。安倍氏はパーティーでこう語り、首相にエールを送った。

首相は「戦闘能力の高い安倍派に岸田政権を支えてほしい。経済・社会の再生、外交・安保、憲法改正といった大きな課題に向けても力添えをお願いする」と述べた。

このところ、安倍氏の発言が口火となったケースが目立つ。4月の派の会合で防衛費について国内総生産(GDP)比2%を目標とするよう述べた。いわゆる敵基地攻撃能力に関しては「打撃力」と表現し、相手の中枢への攻撃を含むべきだとの持論を展開。いずれも4月末の党提言に要素として盛り込まれた。

ロシアによるウクライナ侵攻を受け、米国の核兵器を自国領土内に配備して共同運用する「核共有」の議論の必要性にも言及した。首相は核共有は否定しているが、外交・安保をめぐっては外遊前などの節目に安倍氏に面会し、助言を仰いでいる。政府が一時、「佐渡島の金山」の世界文化遺産への推薦見送りを検討したことをめぐっても今年1月、「論戦を避ける形で登録を申請しないのは間違っている」と注文をつけた。

安倍氏が発言を繰り返すのは、参院選をにらみ、親和性の高い保守層の支持を囲い込む狙いがある。派幹部は安倍氏の真意について「内閣支持率が高いのに安全運転をしている。中国の脅威が増す中、歯がゆさがあるのではないか」と代弁した。

参院選で自民が勝利すれば、首相は国政選挙をせずに安定的に政権運営ができる「黄金の3年間」を手にする。安倍氏が悲願である憲法改正に向けて首相を促す場面もありそうだ。

ただ、先の総裁選で首相と高市早苗政調会長で支持が割れたように、派は一丸とはいいがたい。政権中枢に登用された松野博一官房長官、福田達夫総務会長らは、安倍氏とは距離がある。実際、福田氏は11日に国会内で講演し「厳しめの発言が多いと思うが、(安倍)会長の性格というか方針なので、それでいいと思う。実際に物事をどう考えるかというのは別でいいのかなと思う」と述べた。

派内には「首相による分断工作だ」(中堅)などと人事への不満はくすぶっており、参院選後に想定される党役員と閣僚人事で安倍氏が手腕を示せるかが焦点となりそうだ。

衆目の一致する首相候補も不在だ。幹部は「少しずつ、安倍氏を先頭に必要な政策を訴えて政府・与党を引っ張る『戦う集団』になっていけばいい」と語った。(沢田大典)

7975チバQ:2022/05/18(水) 21:08:11
https://news.yahoo.co.jp/articles/d7d9e6fd26140e63ee56f048eae2a2d17a4cdf79

岸田派「鬼門」乗り越えられるか 首相就任後初パーティーに2850人
5/18(水) 20:51配信
産経新聞
「宏池会と語る会」であいさつする自民党の林芳正外務相(左)と岸田文雄総理=18日午後、東京都港区の東京プリンスホテル(松井英幸撮影)

自民党岸田派(宏池会、45人)は18日、岸田文雄政権発足後初となる政治資金パーティーを東京都内で開いた。領袖(りょうしゅう)である首相が昨秋の総裁選で勝利したことで派閥の求心力は増し、出席者も2850人(主催者発表)となった。ただ、3年前の前回参院選では同派所属の現職が相次ぎ落選し、首相の総裁候補としての手腕に疑問符が付いた。総裁派閥となった今、鬼門の参院選を乗り切ることは首相が見据える長期政権の成否にも影響する。

「大きな歴史の転換点にある今、総裁派閥であるわれわれは大きな責任を感じ、この時代に立ち向かわなければならない。参院選は日本の未来を切り開くために何としても勝たなければならない選挙だ」

首相はパーティーでこう述べ、参院選での必勝を呼びかけた。参院選には同派から選挙区と比例代表で計6人が出馬予定で、全員当選に向け結束を確認した。

パーティーは昨年7月にも開かれたが、当時は菅義偉政権下で首相は非主流派に甘んじていた。今回のパーティーには与党の有力者が多く来場し、複数の会場に出席者が詰めかけるなど情勢は一変した。

令和2年の総裁選で菅氏に敗れた後、首相にとって再起を図る足がかりとなったのが派閥だ。首相は今も会長職にとどまり、政権運営でも派閥を重視する姿勢を示す。林芳正外相や木原誠二官房副長官ら派の有力者を政府の要職に配置しており、側近は「首相は宏池会という政策集団に特別な思いがある」と語る。

岸田派は政策通が多いものの、政治闘争が苦手な「お公家集団」と揶揄(やゆ)されてきた。安定した政権運営には派閥の体質改善も欠かせない。その試金石が目の前に迫る夏の参院選だ。

令和元年参院選では岸田派は「一人負け」した。首相の地元の広島選挙区(改選数2)で同派所属の現職が自民新人との「2議席目」の争いに敗れたほか、改選1人区でも秋田、山形、滋賀の3選挙区で野党統一候補に負ける憂き目に遭った。

苦い思い出は、今も首相の脳裏に焼き付いている。首相は今月10日夜、東京・六本木のステーキ店で派内の若手議員と酒席を囲んだ際、参院選に言及し、「接戦の地域が相当ある。そんなに簡単にはいかねぇ」とハッパをかけた。派内では重点区の設定や、有力な新人候補の支援態勢などの準備が遅れているとされる。

「『お公家集団』を払拭し、『骨太の集団』であることを示す」。ある若手は意気込むが、参院選での戦いぶりと派閥の伸長が長期政権への道筋を左右する。(永原慎吾、千田恒弥)

7976チバQ:2022/05/19(木) 19:10:07
https://news.yahoo.co.jp/articles/a37de6b66463281aab3772f9a29e5c353ff3ebc3
岸田首相が派閥会長をつづける謎解き…「キングメーカー」への布石が本当の狙い
5/19(木) 14:31配信

日刊ゲンダイDIGITAL
18日、「宏池会 と語る会」で挨拶をする岸田首相(C)日刊ゲンダイ

 東京都内のホテルで18日に開かれた自民党岸田派(45人)の政治資金パーティー。派閥領袖の岸田首相も出席し、「私は来賓として来ました。と同時に派閥のメンバーでもあります」と、うれしそうに挨拶してみせた。


 それにしても異例なのは、総理総裁に就いた後も、岸田首相が派閥の会長をつづけていることだ。それまで自民党は、総理在任中は派閥を離脱するのが慣例だった。しかも岸田首相は、派閥の領袖をつづけているだけでなく、毎週木曜日に開催される派閥の例会にも月1回以上のペースで参加している。

 派内には“総理を目指す”と公言している林芳正外相がいるため、「派閥を空けると主導権を失いかねないためだろう」という声がある。

本人の狙いはキングメーカー
17日は、安倍派のパーティー出席で…(C)日刊ゲンダイ

 しかし、岸田首相が派閥会長をつづけている本当の理由は、キングメーカーになるためだ、という見方が流れている。

「夏の参院選で勝利したら、国政選挙がない“黄金の3年間”が待っているので岸田首相はやりたいことができる、という解説が流布されています。たしかに、参院選を乗り切ったら政権が安定するのは間違いないでしょう。でも、3年あろうが、5年あろうが、岸田首相にはやりたいことがないのが実態です。本人も長期政権は考えていないでしょう。それよりも、狙っているのはキングメーカーだとみられています。意外かも知れませんが、本人は政局好きで、政局観に絶対の自信を持っている。キングメーカーになるためには、派閥を大きくし、派閥をしっかりグリップしておく必要がある。派閥会長をつづけているのは、そのためでしょう。この先、キングメーカーになり得るのは、安倍晋三と菅義偉の2人です。岸田さんは、そこに割り込み、総理退陣後も影響力をキープするつもりだと思う」(自民党事情通)

 岸田首相は内心、自分をバカにしてきた安倍晋三・菅義偉両氏に強い恨みを持っているともいわれている。醜い争いが始まっているということか。

7977チバQ:2022/05/22(日) 19:12:44
https://news.yahoo.co.jp/articles/e9ac8e5c327a5c9ebb0ae0113bab8b568d7d901b
安倍元首相がかき鳴らす自民党内の不協和音…岸田派パーティー露骨な欠席で大人げなさ露呈
5/22(日) 9:06配信

日刊ゲンダイDIGITAL
むなしいグータッチ(C)日刊ゲンダイ

 今週、自民党は「パーティー週間」だった。参院選を控え、各派閥が政治資金パーティーを開催。16日(月)は二階派、17日(火)が安倍派、18日(水)は岸田派のパーティーだったが、政界で話題を集めたのは安倍元首相の動向だ。


 安倍派のパーティーには岸田首相が駆けつけ、安倍元首相も「あらゆる場所で岸田政権をしっかりと支えていくから安心してほしい」とか言って壇上でグータッチを交わしていたのだが、翌日の岸田派のパーティーに安倍元首相の姿はなかった。

■高市政調会長まで“ドタキャン”

 さらに、安倍元首相に近い高市政調会長が岸田派パーティーを“ドタキャン”するというハプニングもあって、臆測を呼んでいる。

「来賓として名前を呼ばれた高市政調会長が来ておらず、会場内がザワつきました。総裁派閥のパーティーで、麻生副総裁や茂木幹事長、福田総務会長が来ているのに、政調会長が突然、理由もなく欠席するのは不自然です。『安倍先生の差し金じゃないか』なんて言う人もいる。各派領袖が来賓として挨拶する中で、安倍さんの不在は悪目立ちし、不協和音を印象付ける形になりました」(岸田派関係者)

 岸田派パーティーの翌日には、安倍元首相は元気に麻生副総裁、茂木幹事長と会食していたから、体調不良で欠席したとは思えない。

「パーティーの日程は半年前から分かっているし、10分程度でも顔を出して義理立てしておけばいいのに、安倍氏はあえて行かなかった。『最大派閥の安倍派をないがしろにしたら、岸田政権なんてあっという間に吹っ飛ぶぞ』というメッセージです。あまりに露骨で大人げないと思いますが、岸田政権を支える気なんてサラサラないという意思表示で、存在感を誇示したいのでしょう」(政治評論家・野上忠興氏)

 “安倍派の乱”をチラつかせてプレッシャーをかけているのだが、そんな安倍元首相に対し、清和会(安倍派)OBの森喜朗元首相もお説教だ。「招待状は来なかったが、数年ぶりに押しかけた」と、安倍派パーティーに乗り込んできた。挨拶に立った森元首相は、派閥創設者の福田赳夫元首相の名前を強調し、「数があればなんでもできると思ったところから崩壊が始まる」と、珍しくマトモな発言で戒めた。

「幹部席に陣取った安倍さんと取り巻きはバツが悪そうでしたが、福田総務会長の周辺からは拍手が起きていました」(パーティー出席者)

 派閥間でも、派閥内でも安倍元首相が火種をまいているということか。

7978チバQ:2022/05/22(日) 19:15:19
https://news.yahoo.co.jp/articles/f974b60e67aedb13125a6cbeb9b7a9c0933ca67e
【点描・永田町】“絶滅危惧種”二階氏に迫る危機
5/22(日) 18:30配信

時事通信
衆院本会議に臨む自民党の二階俊博元幹事長=1月19日午後、国会内

 昨年10月の岸田文雄政権発足で自民党幹事長の座を追われ、党内反主流の「冷や飯組」となった二階俊博氏が、政治生命の危機をささやかれている。

 次期衆院選での政界引退が既定路線とみられる中、二階氏直系での選挙区継承が困難視されているからだ。二階氏の地元・和歌山県は、1票の格差是正のための「10増10減」で小選挙区が3から2に減る。しかも、同氏の新たな選挙区に自民党の世耕弘成参院幹事長がくら替え出馬を公言しており、「二階VS世耕」の戦いは世耕氏優勢との見方が強い。

 二階氏は安倍晋三、菅義偉両政権で自民党の最高実力者として君臨。ひと昔前の手だれの政局仕掛け人を想起させる言動などから「政界の絶滅危惧種」と呼ばれてきた。しかし、ここに来て「来るものは拒まず」と無派閥や元野党議員の積極的取り込みで、「政界駆け込み寺」とも呼ばれた二階派の内情が一変。退会者が相次ぎ、後継者も不透明で「解体寸前」(自民幹部)との見方が出始めている。このため参院選で与党が改選過半数を確保し、岸田政権での「国政選挙のない黄金の3年」が現実となれば、現在83歳の二階氏が次期衆院選で「選挙区と政治生命を同時に失う絶体絶命の危機」(同)に陥る可能性も少なくない。

 二階氏は2016年8月、当時の谷垣禎一幹事長の自転車転倒事故での負傷による辞任を受け、幹事長に就任。その後の安倍、菅両政権で政局運営の中枢として豪腕を振るってきた。特に安倍首相の総裁3選を主導する一方、その後の「ポスト安倍レース」では安倍4選に言及しながら、ライバルの石破茂元幹事長を「期待の星」と持ち上げるなど、変幻自在の「二階劇場」を展開。20年夏の安倍氏の退陣表明時には、電光石火で「菅後継」をまとめ上げた。

◇「権力」喪失は“自業自得”との声も

 こうした実績から二階氏は、安倍氏や菅氏、麻生太郎副総裁をしのぐ「最強のキングメーカー」として権勢を誇示。岸田政権発足後も党内反主流の旗頭として、党内ににらみを利かせてきた。しかし昨年10月の衆院選で圧勝した首相が、その後の政局運営でも、売り物の「聞く力」と新型コロナウイルスやウクライナ危機への対応で、国民的評価を獲得。今年4月に政権半年を迎えた時点で内閣支持率が就任後の最高水準となり、参院選勝利による長期安定政権が確実視される状況となったことで、二階氏の存在感が急速に低下した。

 そもそも二階氏の力の源泉は、幹事長として選挙での公認調整や資金配分、さらには党・内閣人事で駆使した絶大な権限だった。しかし「二階外し」を掲げて誕生した岸田政権では、その「権力」を喪失、派閥領袖(りょうしゅう)としての求心力も急低下したことで、二階派の退会者が相次ぐ事態を招いた。

 まず、昨年末に二階氏に退会を申し出たと主張した片山さつき参院議員(元地方創生担当相)に対し、二階氏は今年2月にあえて事実上の除名処分を決定。片山氏は安倍派に入会して参院選東京選挙区からの出馬を模索し、二階氏の逆鱗(げきりん)に触れたとされる。さらに、衛藤晟一元沖縄北方担当相(参院比例)も4月8日付で派閥を離脱したが、周辺には「二階さんはもう政治家として終わった」などと漏らしている。

 しかも、二階派の後継者と目される武田良太前総務相は菅氏と極めて親密で、「手兵を連れて派閥を割って菅グループに加わる」(自民幹部)との臆測も絶えない。もともと二階派は「寄せ集め集団」とやゆされてきただけに、党内他派閥からは二階氏の窮状に「自業自得」(同)との厳しい声も少なくない。【政治ジャーナリスト・泉 宏/「地方行政」5月16日号より】。

7979チバQ:2022/05/22(日) 19:18:10
https://news.yahoo.co.jp/articles/ac5668ed5ce2e85bba2afb07b0aa5e19f9c04c22
野党、衆院議長セクハラ疑惑で攻勢 自民は補正への影響懸念
5/22(日) 7:06配信
時事通信
衆院本会議に臨む細田博之議長(右)=19日、国会内

 国会会期末まで4週間を切る中、野党は自民党出身の細田博之衆院議長のセクハラ疑惑を週刊文春が報じたことを受けて、攻勢を強める構えだ。

 これまで岸田政権に目立ったスキャンダルはなかったが、25日から始まる2022年度補正予算案審議への影響を懸念する声が自民党内で上がっている。

 「事実であれば不適切だ。自ら説明すべきだ」。立憲民主党の泉健太代表は20日の記者会見で、細田氏は衆院議院運営委員会理事会で自ら説明すべきだと要求。納得できる説明がなければ、議長不信任決議案の提出などに踏み込む可能性を示唆した。

 19日発売の週刊文春は、細田氏が女性記者に私生活を尋ねたほか、深夜に「今から来ないか」と電話で誘ったなどと報じた。細田氏は「全く事実と違う。週刊誌には厳重に抗議したい」と否定。自民も議運委理事会への議長の文書による説明で火消しを図りたい考えだ。

 細田氏は発言が物議を醸してきた。衆院小選挙区定数の「10増10減」の見直しに言及したところ、野党の反発を受けて陳謝した。立民幹部は「議長の資質に欠ける。不信任を出すべきだ」と主張する。

 与党内も動揺している。スキャンダルに敏感な公明党の石井啓一幹事長は会見で「疑惑を持たれたからには本人がしっかり説明することが大切だ」と指摘。自民内からも「審議への影響はまだ分からない」(幹部)と不安の声が漏れる。

 野党は補正予算案審議で、細田氏の疑惑に加え、岸田政権の経済政策などをただす考えだ。泉氏は会見で「立民は物価高と戦う。政府はできていない」と強調。衆院予算委では自ら質問に立ち、一般会計の歳出総額2兆7009億円では、ウクライナ危機を受けた物価高騰対策としては不十分などと追及する方針だ。

 同党は北海道・知床半島沖の観光船事故についても、国土交通省の検査体制などに不備はなかったかどうか取り上げる。

 6月15日の会期末までに、立民は、原油高騰などをテーマにした衆参両院予算委での集中審議を開くよう要求。岸田内閣不信任決議案の提出も視野に、参院選に向けて対決姿勢を鮮明にする方針だ。

 そんな中で浮上した細田氏のセクハラ疑惑に、自民幹部は「議長の疑惑が長引けば参院選に響く。議長不信任決議案が出たら、与党を取り巻く状況は厳しくなる」と語った。

7980チバQ:2022/05/25(水) 21:05:34
https://news.yahoo.co.jp/articles/b3241a6cf98de10bcdcd973103a2f6adb0af6b1c
細田氏セクハラ問題「極めて卑劣」 野党が一斉に批判
5/25(水) 20:51配信

朝日新聞デジタル
衆院本会議に臨む細田博之議長=2022年5月25日午後1時54分、国会内、上田幸一撮影

 女性記者にセクハラ発言をしたなどとする週刊誌報道について、細田博之衆院議長(自民党出身)は25日、国会内で記者団に「言えることは、すでに月曜日に抗議文を出しているが、その通りで立場は変わっていない」などと述べ、報道内容を否定した。報道後、細田氏が取材に応じるのは初めて。

 細田氏をめぐっては、5月19日発売の週刊文春が、過去に複数の女性記者に対して、「彼氏はいるの」と尋ねたり「今から来ないか」と電話して深夜に自宅に誘ったりしたと報道。細田氏は23日、週刊文春に「全くの事実無根だ」などと文書で抗議していた。

 週刊文春は25日、電子版に続報を掲載。細田氏が女性記者に「警察が立っているし、大丈夫だから。うちに来て」と求めたなどとする複数の発言を報じた。

 与野党からは、細田氏に改めて説明を求める声が上がる。立憲民主党の馬淵澄夫国会対策委員長は25日、記者団に「事実であれば極めて卑劣」と述べた。政府の補正予算案の審議に「影響が出てくる可能性はある」とし、与党に調査を求める考えを示した。

朝日新聞社


https://news.yahoo.co.jp/articles/bd3d98e1bc85d6259e512a6fd93ee57030449076
細田議長「セクハラ」収束せず 与党、参院選へ影響懸念
5/25(水) 18:30配信
 細田博之衆院議長のセクハラ疑惑をめぐり、野党は25日、攻勢を強めた。

 自ら説明するよう改めて要求。「進退」に触れる発言も出た。細田氏は「事実無根」と否定しているが、収束は見えず、参院選への影響を懸念する声が与党内に上がり始めた。

 細田議長は自民党出身。立憲民主党は25日の衆院議院運営委員会理事会で、「議運委などで説明すべきだ」と主張。本会議でも立民議員が岸田文雄首相に「議長の資格があると考えるか」とただした。首相は「行政府の長として見解を述べる立場にない」と答えるにとどめた。

 日本維新の会の藤田文武幹事長は記者会見で「事実なら非難されるべきだし、進退も含めて考えるべきだ」と指摘。立民の馬淵澄夫国対委員長は記者団に「議長というより議会人の資質としていかがなものか」と訴えた。

 疑惑は週刊文春の先週の報道が発端。25日にも電子版で、細田氏が複数の女性記者に「添い寝したら(重要情報を)教えてあげる」「膝枕してよ」と迫り、自民党本部の女性職員の体を日常的に触ることもあったと報じた。

7981チバQ:2022/05/26(木) 13:02:58
https://news.yahoo.co.jp/articles/4e2dbaeaae1cc0c70ef8e625fd396f2a665a47ac
再び叶わなかった「福岡サミット」 G7開催地、"リード"を変えた潮目
5/26(木) 10:42配信
西日本新聞
【東京ウオッチ】記者の取材メモから
G7サミット広島開催の発表を受け、取材に応じる福岡市の高島宗一郎市長=23日午後、福岡市役所

 2023年の先進7カ国首脳会議(G7サミット)の開催地について、岸田文雄首相は5月23日、自身の地元・広島市と公表した。ロシアのウクライナ軍事侵攻を受け、今こそ被爆地から核兵器の脅威と軍縮、平和の重要性を提起する必要があるとして、バイデン米大統領との首脳会談で了承を取り付けた。


 共同記者会見をテレビで眺めながら、私は福岡市の高島宗一郎市長が約4カ月前、首相官邸で発した言葉を思い出していた。

 「ライバルは、広島だと思っています-」

 G7サミット招致に手を挙げた高島氏は1月、服部誠太郎・福岡県知事らと一緒に首相と面会し、福岡サミットを要望。終了後、記者団の「ぶら下がり取材」に応じた際、こうライバルを名指ししたのだ。

 私は、やや驚いた。官邸ロビーでマイクの前に立つ面会者は通常、首相に配慮して当たり障りのない発言しかしないことが多い。あえて、陳情したばかりの先方のお膝元に宣戦布告するかのような発信に、メディアは飛びついた。「福岡市長『ライバルは広島』」の見出しやテロップが躍った。

 サミット開催地の決定は宰相の「専権事項」とされる。「核兵器のない世界」を政治信条に掲げる首相にとって、当初から、主要国首脳に被爆の実相を伝える広島サミットに強い思い入れがあったのは間違いない。高島氏のライバル発言には、首相に「地元びいきにならず、しっかり福岡を採点してほしい。世の中も注目してますよ」とくぎを刺す意図があったように思えた。

     ■      

 福岡市は、2019年の20カ国・地域首脳会議(G20サミット)の招致レースで大阪に敗れた(※G20財務相・中央銀行総裁会議を開催)。今回のG7サミットは高島氏にとって、雪辱の舞台。決して夢物語でなく、特に22年が明けたころはむしろ広島市と、こちらも名乗りを上げた名古屋市をリードしている、と感じる時があった。

 23年春に開業する米系高級ホテル「ザ・リッツ・カールトン福岡」を筆頭に、福岡市では海外VIPを十分におもてなしできる宿泊施設の供給能力が急速に増強されてきた。また、首脳たちの専用機が発着する福岡空港は都心部と近く、アクセスが極めて良好であることに加え、G20会議など数々の国際会議の会場となってきたホテル「ヒルトン福岡シーホーク」は博多湾に面し、福岡市は都市インフラ、警備面の評価点が高いと想像された。

 「政治的資源」の強みもあった。

 高島氏は、政府の有識者会合のメンバーやアドバイザーを複数務めており、こまめに東京に足を運んで政府関係者や与党政治家と接触してきた。ある政府高官は「高島さんが来て、『ホテルは福岡が一番なんです』って力説していたよ。彼って熱心だね」。岸田政権のキーマンである麻生太郎自民党副総裁、自民党最大派閥を率いる安倍晋三元首相との間の個人的なパイプは人口に膾炙(かいしゃ)しており、永田町を歩き回っていると、高島氏を念頭に「福岡の応援団は強力ですからね」(首相側近)といった言葉もよく耳にした。

 広島に弱点もあった。被爆地開催に対し、G7の核保有国が難色を示す可能性が指摘されていた。首相も、周囲に「特に、英仏を広島に呼ぶのは簡単ではない」と漏らしていたほどだ。1月、広島市長、広島県知事が官邸に提出した要望書には、G7サミットに選ばれない場合、主要関係閣僚会合である「外相会合」を持ってきてほしいとする一文が記されていた。

7982チバQ:2022/05/26(木) 13:03:10
   ■      

 潮目を変えたのは2月下旬、ロシアのウクライナ侵攻だ。

 プーチン大統領は核兵器の使用をほのめかし、ウクライナを支援する北大西洋条約機構(NATO)中心の西側諸国を強烈にけん制。日本政府内では「核兵器の現実的な脅威が一気に高じた今こそ、広島でG7サミットを開くべきではないか」との声が強まっていった。

 3月下旬には、バイデン米大統領の側近の一人であるエマニュエル駐日大使が、首相とともに広島市の平和記念公園を訪問。5月には、欧州連合(EU)のミシェル大統領も広島入りしてロシアの核に懸念を表明、与党・公明党の山口那津男代表は「G7サミットの広島開催」を首相に直接申し入れた。

 “外堀”が埋まっていく流れに沿うように、4月中旬には複数メディアが同じタイミングで、G7サミットに関して「政府が岸田文雄首相の地元・広島市を有力候補地として検討している」と報じた。定例記者会見で、受け止めを問われた松野博一官房長官は「現時点では、なんら決まっているものではありません」とコメント。私たちも正直、判断に悩んだ。政府関係者によると、霞が関はこの頃までに総合的な観点から「広島が優れている」という趣旨の報告書を作成し、官邸に提出していたのだという。

 いわく-。広島は、外資系高級ホテルが開業する予定である。伊勢志摩サミット(16年)の外相会合の開催経験も有している。メイン会場を想定するホテルの警備上の問題もない。加えて、この時期に広島で開催する外交的な意義が大きい。

 別の関係者によると、首相は4月下旬には広島で開く意向を固め、5月に入り関係国との水面下の交渉に着手した。「一部の国から『OK』がなかなか来なかったが、(日米首脳会談後の共同記者会見での)発表ぎりぎりのタイミングで了解が取れた」(政府高官)。最高権力者の胸の内に触れ得る側近は、私に対し「ウクライナ侵攻が起こった時点で『勝負あり』だった。福岡には、分かってほしい。広島開催は日本のため、世界のためなんですよ」と告げた。

     ■      

 改めて5月23日、G7サミットの広島開催決定。

 高島氏は「平和に対して広島が持っている、特別な意味を最優先で考慮されたのだと思う」と理解を示しながらも、「率直に言って残念です」と続けた。関係閣僚会合の開催要望の見解を記者団から問われると、「サミット以外に手を挙げることはありません。今日も聞かれたが、『結構です』と断りました」と答えた。

 世に「天の時、地の利、人の和」という。G20に続き、アジアのリーダー都市に橋を架ける「フクオカ・サミット」の挑戦は、届かなかった。

(井崎圭)

西日本新聞

7983チバQ:2022/05/26(木) 18:48:04
https://news.goo.ne.jp/article/mainichi/nation/mainichi-20220526k0000m040031000c.html

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ニュース 社会 鶏卵汚職、吉川元農相に有罪判決 在任中の500万円「全て賄賂」
鶏卵汚職、吉川元農相に有罪判決 在任中の500万円「全て賄賂」
2022/05/26 10:03毎日新聞

鶏卵汚職、吉川元農相に有罪判決 在任中の500万円「全て賄賂」

吉川貴盛元農相

(毎日新聞)

 農相在任中に計500万円の賄賂を受け取ったとして収賄罪に問われた元衆院議員、吉川貴盛被告(71)に対し、東京地裁は26日、懲役2年6月、執行猶予4年、追徴金500万円(求刑・懲役2年6月、追徴金500万円)の判決を言い渡した。吉川元農相は「賄賂ではなく政治献金の認識だった」と無罪を主張したが、向井香津子裁判長は全額を賄賂と認定し、「職務の公正さに対する国民の信頼を大きく害した」と非難した。

 安倍晋三元首相の政権の国務大臣経験者が1審で有罪となったのは、参院選広島選挙区の大規模買収事件で懲役3年の実刑が確定した河井克行・元法相(59)=公職選挙法違反、有権者への違法寄付で罰金40万円の略式命令が確定した菅原一秀・元経済産業相(60)=同=に続き3人目。

 判決によると、吉川元農相は大臣在任中の2018年11月〜19年8月、大手鶏卵生産会社「アキタフーズ」(広島県福山市)グループの秋田善祺(よしき)元代表(88)=贈賄罪などで有罪確定=から、3回にわたり現金計500万円を受け取った。

 判決は、国際獣疫事務局が18年9月、家畜をストレスのない状態で飼育する「アニマルウェルフェア(動物福祉)」に関して日本に不利な国際基準案を示したことから、授受された現金の趣旨を「農林水産省として基準案に反対意見を出すなど(贈賄側が)業界に有利な取り計らいを期待したものと推認できる」と指摘。吉川元農相が受領した現金を政治資金収支報告書に一切記載していないことなどから、賄賂と認識しながら受け取ったと認定した。

 一方で、元農相側からの要求でないことや、既に議員辞職していることなどを考慮して執行猶予を選択した。【志村一也】

7984チバQ:2022/05/27(金) 10:08:21
https://news.yahoo.co.jp/articles/c6a4d971a5369bc9976e8a82d32288c54872bb3d
「せっかく支持率高いのに…」細田氏のセクハラ疑惑、気をもむ自民
5/27(金) 10:00配信

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西日本新聞
自民党本部

 参院選を目前に、自民党が細田博之衆院議長のセクハラ疑惑に懸念を強めている。「事実無根」と主張する細田氏は26日、この問題を再び報道した週刊文春に対し「訴訟も視野に入れて検討したい」と抗議するコメントを公表した。慣例で自民会派を離脱し、無所属になっているとはいえ、自民幹事長、官房長官を歴任し、最近まで自民最大派閥のオーナーでもあった大物だ。岸田文雄政権の攻め手を欠いてきた野党は、ここぞとばかり追及の照準を定め始めた。



 「文春砲」の異名で知られる週刊文春は今月19日、細田氏から深夜に「今から来ないか」と電話を受け、自宅に足を運んだことがあるという女性記者の証言を報じた。さらに、26日には「細田議長の嘘(うそ)を暴く」と題し、初報を大きく上回る4ページの特集記事を掲載。細田氏が昨年1月に女性記者と懇談した際、「いつでもいいから、うちに来てね」「横で添い寝するだけだから」と発言したとする、新たな複数の証言を提起した。

 細田氏はこれを受け、「既に事実無根として抗議したが、また同趣旨の記事が掲載されていることに強く抗議する」と火消しに回ったものの、疑惑は収束どころか野火のように広がっていく様相。衆院議長は、参院議長とともに国権の最高機関である立法府を象徴する存在であり、一段の高潔さと深い資質が求められるからだ。

 この日、衆院予算委員会で立憲民主党の城井崇氏が「第三者による事実確認の調査を指示すべきではないか」と提案したのに対し、首相は「行政府の長としてコメントは控える」「議会で適切に対応するべきものだ」と建前論をかざして、明らかに守勢に回った。デリケートな案件で自身に火の粉が降りかかることを恐れたのか、自席まで秘書官を呼び、答弁内容を確認する一幕もあった。

 対女性記者のセクハラを巡っては、2018年に当時の財務事務次官が辞任したケースが記憶に新しい。性被害を告発する「#MeToo」運動の世界的な定着もあり、セクハラがもたらす代償は格段に重くなっている。終盤国会や参院選への影響を心配する自民幹部は、週刊文春の報道に「(録音などの)物的証拠はあるんだろうか…」。逆に、立民の馬淵澄夫国対委員長は、衆院議院運営委員会で説明責任を果たすよう細田氏に求めるとともに、議長不信任決議案の提出もちらつかせてみせた。

 細田氏は昨年11月の議長就任以降、行司役でありながら「1票の格差」是正に向けた衆院小選挙区定数の「10増10減」に否定的な発言を重ね、与野党から「立場をわきまえてほしい」と苦言が相次いでいた。そこに加えてのセクハラ疑惑。参院選の女性候補擁立に注力してきた自民の選対関係者は「せっかく党の支持率が高いのに、最大のウイークポイント(弱点)になりつつある」と頭を抱える。

 (河合仁志)

西日本新聞

7985チバQ:2022/05/27(金) 16:04:39
https://news.yahoo.co.jp/articles/36833e7a88353f5eb99b6fb9e901a8b24a3ec640
細田博之“セクハラ衆院議長”の後任適格者が自民にいない大問題…党は深刻な人材難
5/27(金) 14:02配信

日刊ゲンダイDIGITAL
「逃げ恥」でしがみつく?(細田博之衆院議長)/(C)日刊ゲンダイ

 細田博之衆院議長(78)の「セクハラ疑惑」が止まらない。

 先週に続き、26日発売の「週刊文春」が細田氏からセクハラを受けた女性たちの新たな告発を報じた。担当女性記者に「添い寝をしたら教えてあげる」「うちに来て」「愛してるよ」などと口走る、女性職員のお尻を触る──。呆れるような行状が次々と明らかにされる。

細田衆院議長「給与月100万円しか」発言の罰当たり…裏に透ける“特権意識”

 細田氏は、1票の格差是正のために国会で決めた衆院の定数見直しについて「地方いじめだ」と批判したり、「議長になっても毎月の歳費は100万円しかない」と愚痴るなど、問題発言も繰り返している。与党内からも「セクハラが事実なら、かばいきれない」と、議長交代を容認する声が上がり始めた。

「議長のセクハラ問題が長引けば、参院選に悪影響が出かねない。早く収束させるためには辞任しかないという意見もある。議長不信任案なんて出されたら議会の品位に関わります。しかし、問題は党内に後任議長の適格者が見当たらないことです。議長は与党議員の“上がりポスト”ですが、三権の長で格が高い。当選回数が多ければいいというものでもなく、閣僚・要職経験の多さが暗黙の条件だし、人格も問われます」(自民党関係者)

細田議長がズルズル続けることになるのか
えっ、後任適格者がいない?(左上から時計回りに、麻生、甘利、衛藤、船田、額賀、二階の6衆院議員)/(C)日刊ゲンダイ

 現在、自民党で最ベテランは当選14回の麻生太郎氏(81)だが、首相経験者の議長就任は例がない。当選13回は甘利明氏(72)、衛藤征士郎氏(81)、船田元氏(68)、額賀福志郎氏(78)、二階俊博氏(83)がいるが、いずれも「帯に短し……」だ。

「甘利さんの“政治とカネ”疑惑に対する国民の批判は細田議長の比ではない。衛藤さんはすでに副議長をやったし、最初の当選は参議院です。船田さんは“元祖・政界失楽園”のイメージが強く、額賀さんも“つばめグリル不倫”を報じられた過去があって、セクハラ疑惑で辞める議長の後任としてはどうなのか……。二階さんが議長になれば、党を離れるので二階派が瓦解してしまう。人材難のせいで、細田議長がズルズル続けることになるかもしれません」(前出の関係者)

 26日夜は、細田氏が議長公邸に各党の代表者を招いて、夕食会が開かれた。前々から決まっていた日程だというが、セクハラ疑惑などを受けて、多くの野党が欠席。細田氏は、報道は事実無根だと主張し、「降って湧いた話で迷惑をおかけしている」と話したという。

 さすがの細田氏も、深夜の公邸には女性記者を呼びづらいだろう。早く辞任した方が、本人のためかもしれない。

7986チバQ:2022/05/27(金) 19:54:01
>>7985
村上誠一郎(当選11回)で良いのでは?
ちょっと軽量?

7987チバQ:2022/05/28(土) 18:03:35
https://news.yahoo.co.jp/articles/59db8245092cf11dcf7902c1d09c914df6e17153
内閣支持率は高止まり…参院選「波乱はない」楽観論が漂う自民の不安要素
5/28(土) 9:50配信

西日本新聞
参院選2022

 6月22日公示が想定される参院選に向けて自民党は29日、全45選挙区での擁立作業を終える見通しだ。唯一、残っていた山形選挙区(改選数1)で元山形県議の大内理加氏(59)の擁立を正式決定し、来週中にも公認する。岸田文雄内閣の支持率が高位安定する一方、野党側の選挙共闘ははかどっておらず、自民幹部は公明党と合わせて「与党で参院全体の過半数確保」に自信を示す。 (河合仁志)


 自民の遠藤利明選対委員長は26日、東京都内の会合で「山形については特に心配いただいたが、ようやく45の選挙区全てに候補者を擁立できる」と報告し、表情を緩めた。

 自民山形県連の会長でもある遠藤氏。一時は、2022年度予算案の賛成をはじめ与党に急接近する国民民主党をおもんぱかり、国民の現職参院議員が3選を狙う山形では擁立を見送る構えも見せていた。結果として、国民との連携は不調に終わり、山形をてこに全国の野党共闘を瓦解(がかい)させるところまでは至らなかったものの、国民と野党第1党の立憲民主党の亀裂は深まっている。遠藤氏は、周囲に「百点満点ではないが、合格点だ」と誇ってみせた。

 今回の参院選は、選挙区75議席(改選74議席と、神奈川選挙区の欠員補充1議席)、比例代表50議席の計125議席を巡る戦いだ。このうち、自公両党で56議席を確保すると、非改選の与党69議席と合わせて参院全体の過半数に達する。永田町では、改選過半数の63議席を実質的な勝敗ラインとみる向きもある。

 共同通信の最新の世論調査では、岸田内閣の支持率は61・5%、自民の支持率も47・6%と高止まりしており、野党を大きく引き離す。関係者によると、自民が5月に実施した情勢調査でも、全国32の改選1人区で前回2019年の22勝を上回る予測が出てきているといい、「相当なことが起きない限り、波乱はない」(衆院ベテラン)との楽観論が党内を覆う。

 ただ、不安要因はゼロではない。

 今月発売の週刊文春は2週連続で、自民出身の細田博之衆院議長によるセクハラ疑惑を報道。細田氏は「事実無根」と主張して抗議しているが、野党側は細田氏に説明責任を果たすよう攻勢を強めている。細田氏の対応が世論に受け入れられなければ、参院選の逆風と化す可能性がある。

 さらに、過去2回の参院選で自公両党の本部が主導した相互推薦の取り組みも、今回は地方組織ごとに文書を取り交わすにとどまり、地域によって選挙協力の度合いに温度差があるという。激戦区では勝敗の行方に直結しかねず、自民の選対関係者は「ちょっとしたきっかけで情勢がガラッと変わる経験は何度もしてきた」と油断を戒める。

西日本新聞社

7988チバQ:2022/05/28(土) 18:04:19
https://news.yahoo.co.jp/articles/b04556e5146302179082a8f1b42da5e0440883ce
岸防衛相が異例の「特別席」着席答弁…信憑性を増す重病説、それでもしがみつくお家事情
5/28(土) 14:03配信


日刊ゲンダイDIGITAL
重病説が囁かれている岸信夫防衛相(2020年撮影)/(C)日刊ゲンダイ

 いわゆる「専制主義国家」の暴走によって安全保障環境の悪化が叫ばれる中、その要を担う岸防衛相が異変をきたし、懸念の声が上がっている。国会答弁が異例の着席スタイルになったからだ。足の調子が良くないとの理由で昨夏あたりからつえをつき、今年2月上旬からは大臣会見を着席で行っていたが、よほど体調が悪いのか。激務にむしばまれているのか。


 ◇  ◇  ◇

 2022年度補正予算案が27日、衆院本会議で可決され、参院に送られた。衆院では27日まで2日間、岸田首相と全閣僚が出席して基本的質疑を実施。岸田首相が国会審議などを経ずにバイデン米大統領に敵基地攻撃能力の保有などの軍備増強を表明したことをめぐる質疑に岸は対応したのだが、閣僚席とは別の位置に設けられた専用の「答弁席」に陣取った岸防衛相はすべて着席したまま答弁した。

 その目に力はなく、首元は緩み、ネクタイはひん曲がったまま。事務方が用意したメモを読み上げるのもつっかえつっかえで、マスク越しとはいえ相当しんどそうだった。昨年9月、北朝鮮が極超音速ミサイルの発射実験を強行する中、岸防衛相は尿路感染症で倒れ、しばらく入院した。

チラつく実兄・安倍元首相の影
異例の「特別席」で着席答弁(C)日刊ゲンダイ

 与野党の筆頭理事によると、特別席の設置は答弁席までの移動が難しいとする「健康上の問題」が理由。首相や閣僚らは通常、自席から答弁席へ歩いて移動し、立ったまま質疑に応じる。

「このところの岸大臣は移動に電動車イスを使用し、歩行しなければならない際はつえを2本ついている。委員会で着席中はイスの袖をずっとつかんでいたりして、党内でもみな体調を心配しています。防衛委員会の審議は副大臣に任せっぱなし。単に足の調子が悪いだけには見えない。持病が悪化しているんじゃないか。本人は辞任する意向はなく、実兄の安倍元首相に遠慮しているのか、岸田総理も動くに動けないようです。ただ、参院選後の内閣改造で交代する可能性はある」(自民党ベテラン議員)

 ロシアが仕掛けたウクライナ戦争が長期化する一方、中国は海洋進出を強め、北朝鮮は核・ミサイル開発を再開している。政府・与党が安全保障環境の悪化を声高に叫んでいるだけに、防衛トップの不調はこの国にとってリスクだ。どんな健康問題を抱えているのか。公務への支障はないのか。岸事務所に尋ねたところ、防衛省からこう回答があった。

「岸大臣はかねてより脚に不具合があり、現在も治療中であることから歩行の際はつえをつき、負担を考慮し、着席したまま会見や答弁等を行っています。防衛大臣としての職務に問題はありません」

 やむにやまれぬ手前勝手なお家事情も聞こえてくる。

「次期衆院選から衆院小選挙区の定数が『10増10減』となり、岸大臣と安倍元首相のお膝元の山口県は定数4から3に1減します。大臣は秘書官を務める長男を後継者としていますが、区割り変更直後の選挙は何かと不安。次回は自分が立ち、岸家と安倍家で2議席を安定確保した上で、後を任せたいと考えているようです」(清和会関係者)

 この国の行く末よりも、家門を案じているのか。

7989チバQ:2022/05/28(土) 18:06:09
https://news.yahoo.co.jp/articles/e224fd876e392956a67bbf2a6d8c50a460c6ee1f
麻生氏、菅氏と再接近の週2会食 党内力学に変化も
5/27(金) 22:53配信

産経新聞
自民党の麻生太郎副総裁(松井英幸撮影)

自民党の麻生太郎副総裁と菅義偉前首相が27日夜、東京都内の麻生氏の自宅で会食した。両氏は4日前の23日にも食事をともにしたばかりだ。菅政権末期から両者の間に溝があるとの見方が強かっただけに、急接近を印象付けた。両氏は党内最大勢力の安倍派(清和政策研究会)を率いる安倍晋三元首相とも良好な関係にあり、党内力学が変化する可能性もある。

関係者によると、27日の会合は昨年10月に退陣した菅氏を慰労するために開かれ、麻生氏の妻、千賀子さんと菅氏の妻、真理子さんも同席した。夫人同士は以前から親交があるという。麻生、菅両氏は23日には都内の日本料理店で経済界関係者を交えて会食しており、1週間で2回も会食したことになる。

第2次安倍政権以降、麻生、菅両氏はそれぞれ副総理兼財務相と官房長官として憲政史上最長政権の要として並び立ったが、現政権での立場は大きく異なる。

麻生氏は副総裁として政権中枢にある一方、菅氏は昨年の党総裁選で河野太郎広報本部長を支持したことから「非主流派」に位置付けられている。両氏が定期的に会食する機会も減少。今年2月に麻生派から4人が離脱し、菅氏を囲む勉強会に加わる動きを見せたことで、両者の関係は冷え込んだとみられていた。

だが、最近になって菅氏が周囲に「自分が1年間首相を務められたのは麻生氏が立ててくれたおかげだ」と語り、側近議員を経由して麻生氏の耳に入った。麻生氏側が警戒した勉強会開催について、菅氏が党内の混乱を避けるために参院選後と明言したことも、雪解けにつながったようだ。

麻生派(志公会)の中堅議員は「安倍政権では安倍、麻生、菅の3氏のトライアングルでしっかりとした外交を展開してきた。台湾有事への備えなど、国難ともいえる時期にこの関係が復活する意義は大きい」と語る。

一方で党関係者は「菅氏が秋波を送ったのは、いつまでも非主流派ではいられないという思いからではないか」と読み解いた。首相や茂木敏充幹事長と良好な関係にある麻生氏にとっても、菅氏との和解は党内での影響力拡大につながる。

ただ、岸田政権を「ど真ん中で支える」という麻生氏と、「将来的に河野氏を首相にしたい」という菅氏のスタンスには違いがある。参院選の結果次第では、党運営などをめぐり両者の齟齬(そご)が再び露見することもありそうだ。(大島悠亮、今仲信博)

7990チバQ:2022/05/28(土) 20:54:42
https://news.yahoo.co.jp/articles/299ffb29d3530278841545532ace85b35d763614
安倍派vs岸田派のバトル…自民党「第1派閥」をめぐる争いが過熱している!
5/21(土) 7:02配信
現代ビジネス
派閥のパーティーに表れた“違い”
写真提供: 現代ビジネス

 「昨年はG20で参加できなかったが、2年前、3年前はこれだけの活気がなかった。これも岸田さんが総理になったから。大きく成長したから。昨年、総理になると思った? そういう雰囲気はなかったでしょ」


 自民党の麻生太郎副総裁の軽妙な挨拶が会場を沸かせたのは、5月18日に東京プリンスホテルで開かれた岸田派(宏池会)のパーティーでのことだった。その前日には自民党最大派閥の安倍派(清和政策研究会)が、同じ会場で開催したばかり。しかしその雰囲気は、かなり異なっていたと言ってよい。

 挨拶のために壇上にあがった茂木敏充幹事長が「まるで党大会ですね」と感嘆したのが、5月17日の安倍派のパーティーだ。コロナ禍という時節柄、感染症対策のために立食形式は避けて、ひとつひとつ離した椅子に着席するスタイル。通常使用される2階の大宴会場の他、3階の宴会場など合計11の会場が使われたという。

 これに参加したのは、安倍晋三元首相が会長として派閥に復帰した昨年12月のパーティーを上回る2800名で、森喜朗元首相も飛び入りで壇上にあがり、「(清和研は)俺が作ったんだ」とアピール。しかし「(派閥が)大きくなるのはいいが、分裂の危険も出てくる」とけん制することも忘れなかった。

 その警告の相手こそ、安倍元首相に相違ない。総理総裁を辞任して派閥に戻る際、安倍元首相は昨年の総裁選に出馬した高市早苗政調会長を伴おうとしたが、2011年に町村派(当時の清和研)を離脱した高市氏の再加入に多数のメンバーが反対したために叶わなかった。また今年になって二階派(志帥会)を離脱した片山さつき参議院議員の入会についても、派閥内で反対が多いために実現していない。

 にもかかわらず、安倍元首相がいっそうの派閥の拡大を狙うのは、大宏池会結成をけん制するためだろう。岸田派と麻生派(志公会)と谷垣グループを合計すれば100名を超え、安倍派(一時的に派閥を離脱している細田博之衆議院議長を除けば94名)を抜いて党内第1派閥となる。

 故・田中角栄元首相は「第一党の第1派閥を牛耳ること」を権力の源泉とし、ロッキード事件で失脚した後も「田中軍団」を率いて「闇将軍」として君臨したが、安倍元首相はそれを踏襲しようとしているのかもしれない。「数こそ力」は今も変わらない原則だ。

 一方でメンバー45名の第4派閥ゆえに求心力を高めなければならない岸田派は、岸田文雄首相が総理総裁に就任した後も派閥に残留。そのためパーティーでは主催者の挨拶は根本匠会長代行が行い、岸田首相は来賓として挨拶した。なおパーティーの参加者を安倍派より50名多い2850名と発表されたが、受付での混雑ぶりや会場の後方に並んだ取材陣の数では、安倍派のパーティーに及んでいない。

7991チバQ:2022/05/28(土) 20:55:00
差別化を図りたい岸田首相
写真提供: 現代ビジネス

 だが意外なしぶとさを見せるのが岸田政権だ。何より政権発足以来、内閣支持率が大きく下落することなく、また不支持率も大きく上昇することなく、安定しているからだ。

 原因はコロナ禍が落ち着きを見せていること、そしてウクライナ問題への迅速な対応だろう。日本テレビと讀賣新聞による5月の世論調査では、政府のコロナ対策に対して62%が評価し、ロシアによるウクライナ侵攻に対する岸田政権の対応を62%が「適切だと思う」と回答。ロシア産石油輸入の段階的禁止についても、75%が評価している。

 そうした中で岸田首相は、虎視眈々とアベノミクスをも塗り替えようとしているようだ。5月5日にはロンドンのシティで講演し、「岸田に投資を」と呼びかけた。岸田首相が主張してきた「新しい資本主義」の分配重視の政策に成長拡大路線を加えて「資産倍増プラン」を提唱したわけだ。

 もっともこれを2013年9月に安倍元首相がNY証券取引所で「アベノミクスは買いだ」と述べたことと重ねて「アベノミクスの焼き直し」と見る向きもあるが、アベノミクスで要(かなめ)とされたのは、高所得者がさらに富めばその経済効果が低所得者にも及ぶとする「トリクルダウン理論」。しかしその経済効果は実際に低所得者に及ばなかったし、岸田首相の口からもその言葉は出てきていない。

 安全保障政策においても、アメリカとの核共有を主張する安倍元首相に対して、被爆地・広島を選挙区とする岸田首相はこれを否定した。だが6月末にスペイン・マドリードで開かれるNATO首脳会議に、岸田首相は日本の首脳として初めて参加する予定だ。

 すでに4月にはベルギーで開かれたNATOとパートナー国との会議に林芳正外務大臣が日本の外務大臣として初めて参加したが、同じく参加したウクライナのクレバ外務大臣に対して「ロシアから平和条約交渉中断が伝えられたが、日本はひるまない」と伝えるなど、2014年のクリミア危機の際には北方領土問題があるためにロシアへの制裁をなるべく抑えた安倍元首相とは対照的に、岸田政権はウクライナ問題に積極的な姿勢を見せている。

 「安倍政権」という過去の遺物に決別しようとする一方で、新たな問題も迫りくる。コロナ禍で世界経済は変化を迫られ、ウクライナ問題のために資源の供給ルートも変容を余儀なくされている。加えて急激な円安は日本の国力を奪い、深刻な食糧難や電力不足が発生する危険性も否定できない。多難な日本を岸田首相はどう導くのか。

 「私は宏池会から30年ぶりに誕生した首相だ」

 17日のパーティーでも18日のパーティーでも、岸田首相はそのように強調した。言葉では表さなかったが、「我こそ保守本流」の意識が窺える。岸田派が公表したパーティーの参加者数が安倍派より50人多かったのも、そうした自負に相違ない。果たして岸田首相は安倍元首相を超えられるのか。

安積 明子(政治ジャーナリスト)

7992チバQ:2022/05/30(月) 10:53:59
https://news.yahoo.co.jp/articles/03ca5b6d8e2e05e99d8b28303dbc096fdb2dfe81
広島サミット、4月に決断 ウクライナ侵攻きっかけに岸田首相 開催地選定の舞台裏
5/29(日) 7:19配信

時事通信
共同記者会見を行うバイデン米大統領(左)と岸田文雄首相=23日、東京・元赤坂の迎賓館[代表撮影]

 岸田文雄首相が来年の先進7カ国首脳会議(G7サミット)を被爆地・広島で開くと表明した。

 歴史的とも言える広島サミット決定の舞台裏を探ると、首相が決断したのは大型連休の目前。そこからG7への根回しを始め、最後はバイデン米大統領から直接「ゴーサイン」を得て公表に至った。

 「広島ほど平和へのコミットメント(誓約)を示すのにふさわしい場所はない」。首相は23日のバイデン氏との共同記者会見で広島開催を発表した。

 開催地に名乗りを上げていたのは名古屋、広島、福岡3市。広島選出で「核なき世界」をライフワークとする首相だが、周辺によると、当初は広島開催に前のめりではなかった。外相時代の2016年に広島で開いたG7外相会合の経験から、核保有国の説得は容易でないと実感したためだ。

 首相が広島開催に傾いたのはロシアがウクライナに侵攻した2月下旬以降。戦況がこう着状況に陥り、ロシアが核兵器を使用するとの懸念が強まる中、3月下旬にエマニュエル駐日米大使と広島市の平和記念公園を視察。この後、首相は記者団に「政治リーダーに被爆の実相に触れ、世界に発信してもらう努力が大事だ」と思いを語った。

 外務省は4月中旬ごろ、3市の会議場・ホテルの収容人数、空港からの距離、警備のしやすさなどを審査して点数化し、首相官邸に報告。一般的な項目は「横一線だった」(首相周辺)とされるが、国際社会に向けたメッセージ性の項目では広島が抜きんでていた。

 こうした報告にも背中を押され、首相は4月下旬からの大型連休目前に広島開催に「内々定」を出し、他のG7各国との調整入りを指示した。

 不安の種はなお核保有国の米英仏から理解を得られるかどうかだった。関係者によれば、米英仏からは心配されたほど強い異論はなく、事務レベルの根回しは1カ月ほどで完了した。政府高官は「16年のオバマ大統領の広島訪問で政治的なハードルが下がった。心配は杞憂(きゆう)だった」。

 各国から了解を得れば、残るは発表の時期のみ。16年の伊勢志摩サミットを安倍晋三首相(当時)が発表したのは前年のサミットに向かう政府専用機に搭乗する直前だったが、首相は国際社会への効果的な発信を考慮。日米首脳会談の数日前、会談でバイデン氏の了解を得られれば、直後の共同会見で発表する意向を周辺に伝えた。

 会談当日、首相が広島開催への思いを語ると、バイデン氏は「賛同する」と明言。首相は会談を終えると、公明党の山口那津男代表らに電話で報告した。共同会見で広島開催の発表を聞いたバイデン氏は「首相の故郷、広島でのG7サミット開催の発表を歓迎する」と語った。

7993チバQ:2022/05/31(火) 17:46:48
https://news.yahoo.co.jp/articles/b390d4ef2040da6b9fae8da3c4c6a7b17ac1ed1e
党員獲得1位は青山繁晴氏 自民、ベスト10発表
5/31(火) 12:12配信
共同通信
青山繁晴参院議員

 自民党は31日、2021年の党員獲得数が多かった国会議員上位10人を発表した。1位は青山繁晴参院議員(比例)、2位は3月まで五輪相だった堀内詔子衆院議員(山梨2区)、3位は森山裕総務会長代行(鹿児島4区)だった。青山氏は20年の10位から急浮上し、堀内、森山両氏は同じ順位を維持した。

 21年末時点の党員数は112万2664人。自民は120万人獲得を目標に掲げている。

 4位は20年に1位だった二階俊博元幹事長(和歌山3区)、5位以下は茂木敏充幹事長(栃木5区)、高市早苗政調会長(奈良2区)、鷲尾英一郎衆院議員(比例北陸信越)の順だった。

7994チバQ:2022/05/31(火) 18:20:30
https://news.yahoo.co.jp/articles/c48faf1ac64a7ba1bec93b8f10f46242dd447710
自民、党員獲得トップ10発表 1位は青山繁晴氏 21年国会議員
5/31(火) 17:47配信

毎日新聞
自民党本部=東京都千代田区で

 自民党は31日、2021年に獲得した党員数が多かった国会議員の上位10人を発表した。1位は青山繁晴氏(無派閥)。2位は堀内詔子前五輪担当相(岸田派)、3位は森山裕総務会長代行(森山派)だった。

 夏の参院選に比例代表で立候補する予定の青山氏は20年の10位から躍進。堀内、森山両氏はそれぞれ前年の順位を維持した。4位以下は、4位二階俊博元幹事長(二階派)▽5位茂木敏充幹事長(茂木派)▽6位高市早苗政調会長(無派閥)▽7位鷲尾英一郎氏(二階派)▽8位武田良太前総務相(二階派)▽9位寺田稔首相補佐官(岸田派)▽10位城内実元副外相(無派閥)――と続いた。上位10人のうち、派閥別では二階派が3人と最多で、次いで岸田派の2人。党は個別議員の獲得党員数は公表していない。

 自民党員数は21年末時点で112万2664人。小渕優子組織運動本部長は30日の党役員会で「総力を結集して120万党員を目指していく」と述べた。関係者によると、党は衆参の所属議員に対し「年間1000人」の獲得ノルマを課している。【花澤葵】

7995チバQ:2022/05/31(火) 19:28:41
https://news.goo.ne.jp/article/dailyshincho/politics/dailyshincho-861702.html
車いすを使用する「岸信夫防衛相」の本当の病状とは?
2022/05/31 06:01デイリー新潮

車いすを使用する「岸信夫防衛相」の本当の病状とは?

実兄の安倍元首相とは4歳下の岸防衛相

(デイリー新潮)

“撮らないで”という要望
 5月26日の衆院予算委員会で、岸信夫防衛相のために専用の答弁席が設けられた。通常、答弁を求められる閣僚は、自席から発言を求めて答弁席まで歩いていくものなのだが、「岸氏の健康状態に配慮」した異例の対応だという。実際の病状とは?

 ***

 岸氏は委員会における答弁の冒頭、「お認めいただき、委員長、理事に感謝申し上げる」と述べた。

「岸さんは足の状態が悪く、当初は1本だった杖が2本になり、最近は移動のためなどに車椅子を使っていました」

 と政治部デスク。

「単なる閣僚ではなく防衛相という立場から、病気に関する情報は普通以上にネガティブに捉えられがちです。これまで『弱っている部分は見せられない。だから、車椅子での移動シーンも撮らないでほしい』という本人サイドからの要望を、メディア側も受け入れてきました。しかし、『国会での対応が求められた際にどうするんだろう、さすがに隠しきれないよね』との声も上がっていたのです」(同)

 その問題はひとまず、専用の答弁席を用意するということで落ち着いたことになる。

表向きはケガをしたという風に説明
 その一方で、このデスクはこんな見方を口にする。

「岸さんはいま63歳。そのわりには、実兄である安倍晋三元首相(67歳)と比べても、かなり歳を重ねているような印象を受けますね。もちろん、ウクライナ侵攻や北朝鮮のミサイル発射など、担当する分野で連日のように問題が発生し、いずれもそう簡単に解決できない状況ですから、心労が重なっていたとしても不思議ではない。それにしても、足の問題でかなりのストレスを抱えているのではないか、と指摘する人は少なくありません」

 実際、病状はどうなのだろうか?

「表向きはケガをしたという風に説明しているのですが、かなり長引いているだけに、それだけではなさそうです。具体的には、股関節周辺の病気だと聞いています」(同)

 父の安倍晋太郎氏(1924〜1991)は首相まであと一歩のところで膵がんでその道を断たれ、兄の晋三元首相も潰瘍性大腸炎で1度ならず2度までも首相の座を離れることになった。病気が人の人生を翻弄するのは何も安倍家だけに限ったことではないとはいえ、彼らファミリーと病気との因縁を感じさせるエピソードではある。

首相は手腕を評価
 さて、岸防衛相の今後はどうなるのか?

「任命権者の岸田文雄首相の意向次第ですが、首相は岸さんの手腕を評価しています。何か具体的に手柄や功績があるというわけではないのですが、戦争が起こってミサイルが飛び交い……という状況の中、失言や舌禍なく安定してこなしているという捉え方でしょう。だから可能なら、大臣を続けてほしいと思ってはいるようです」(前出のデスク)

 ただ、それを許さない状況もあるという。

「首相が打ち出した防衛費の増額の件もあり、防衛相はさらに注目される立場となります。その分、今の体調はリスクと見なされるでしょうから、7月の参院選後に交代する方向で検討しているようです」(同)

 となると、将来の首相候補でもある岸氏にとって、休息のひと時となるのだろうか。

デイリー新潮編集部

7996チバQ:2022/05/31(火) 19:30:39
https://news.goo.ne.jp/article/yomiuri/politics/20220531-567-OYT1T50053.html

ニュース 政治 感染症対策の司令塔、「健康危機管理庁」創設へ…厚労省と内閣官房の部署統合も検討
感染症対策の司令塔、「健康危機管理庁」創設へ…厚労省と内閣官房の部署統合も検討
2022/05/31 05:00読売新聞

感染症対策の司令塔、「健康危機管理庁」創設へ…厚労省と内閣官房の部署統合も検討

東京・霞が関(読売ヘリから) 【読売新聞社】

(読売新聞)

 政府が6月に発表する感染症対策の抜本的強化策に、関係省庁の司令塔となる「健康危機管理庁(仮称)」創設を盛り込む方向で検討していることがわかった。新型コロナウイルス禍の経験を踏まえ、新たな感染症への対応を一元化する狙いがある。

 複数の政府関係者が明らかにした。設置のための法案は来年の通常国会への提出を目指す。

 新設する管理庁には、内閣官房の「新型コロナ感染症対策推進室」と厚生労働省の「対策推進本部」などを統合する方針だ。現在の新型コロナ対応で、推進室は緊急事態宣言の発令や政府の基本的対処方針の策定などを担っている。厚労省の推進本部は具体的な感染防止策や医療提供体制などを扱う。

 両組織は業務が重なる部分が多く、「迅速なコロナ対応の妨げとなっている」(政府関係者)との声が出ていた。内閣官房と厚労省の調整不足がコロナ対応の遅れにつながったとの批判もある。その他の関連部署の統合も検討しており、管理庁を内閣府などの外局とするか、独立した庁とするかどうかなどの詳細は今後さらに詰める。

 健康危機管理庁の設置は、岸田首相が昨年9月の自民党総裁選で公約に掲げた肝いりの政策だ。首相は政府のコロナ対応を検証後、6月までに体制強化策を決めるとしていた。政府対応の検証に関する有識者会議は6月に提言をまとめる予定で、提言には組織の見直しが盛り込まれる見通しだ。

7997チバQ:2022/06/01(水) 07:21:52
https://news.yahoo.co.jp/articles/6605557e5468144c7d208c3be9c4d6b43b5d1c72
PB黒字化明記なし 自民、健全化派、積極派の双方に配慮
5/31(火) 23:04配信
産経新聞
政府が31日に公表した経済財政運営の指針「骨太の方針」の原案には国と地方の基礎的財政収支(プライマリーバランス、PB)の黒字化の目標年限を明記しなかった。夏の参院選を控え、財政をめぐる自民党内の対立を回避する狙いがある。岸田文雄首相(党総裁)はもともと財政規律を重視する考えだが、党の結束を優先した結果、前年の骨太に盛り込まれていた2025(令和7)年度のPB黒字化目標の明記は見送られた形だ。

100万人に能力開発 骨太方針と新資本主義原案

「財務省の代弁者の方々がやっている」

自民の財政政策検討本部の本部長を務める西田昌司政調会長代理は5月30日、党本部で首相に提言を報告した後、財政健全化推進本部(本部長・額賀福志郎元財務相)が招く有識者らをこう断じ、財政規律派を牽制した。

自民内の財政議論をめぐっては、昨年12月、首相直轄で麻生太郎副総裁が最高顧問を務める推進本部と、高市早苗政調会長の直轄機関で安倍晋三元首相が最高顧問の検討本部がそれぞれ発足した。財政健全化を目指す推進本部と積極財政を掲げる検討本部の主張が対立した上、両本部のトップに党重鎮である安倍氏と麻生氏が就いたことで、党内勢力を二分しかねない異例の展開となっていた。

最大の焦点がPB黒字化目標年限だった。検討本部は提言に「カレンダーベースでの目標設定が柔軟な政策対応を妨げることはあってはならない」と明記した。さらに、推進本部が5月19日の会合で、25年度の黒字化目標の堅持を求める提言案を示すと、検討本部の議員らが「提言の表現が官僚的だ」などと訴え、提言案の修正を要求。「失礼だ」と怒号が飛び、一触即発の雰囲気になった。

結局、推進本部の提言は「健全化の『旗』を降ろさず、これまでの目標に取り組む」と明記すると同時に「内外の経済情勢などを常に注視しつつ、状況に応じて必要な検証を行う」との表現で決着した。骨太の文言も両本部の主張を反映した内容となった。

参院選を前に財政をめぐる対立は封印された形だが、選挙結果や今後の景気動向次第で両派の対立が再燃する可能性がある。(大島悠亮)

7998チバQ:2022/06/01(水) 16:34:40
https://news.yahoo.co.jp/articles/08abc406ddefbe32f47c0edd9f660479a6022036
林外相がコロナ感染 予算委欠席、閣僚3人目
6/1(水) 14:58配信

 林氏は31日、2022年度補正予算を審議した参院予算委員会に出席。その後の参院本会議場で岸田文雄首相と短時間接触している。

 閣僚の感染確認は野田聖子少子化担当相、古川禎久法相に続いて3人目。外務省内には濃厚接触者はいないという。

7999チバQ:2022/06/02(木) 08:48:25
https://news.yahoo.co.jp/articles/0ac19327e164d2f98fa8583c2f7e1c0bf283f0cf
自民、派閥領袖級の夜会合が花盛り 腹の探り合い?
6/1(水) 19:42配信
産経新聞
夏の参院選を前に、自民党の派閥領袖らによる夜の会食が増えてきた。岸田文雄首相は新型コロナウイルスの感染状況が落ち着き始めた春先から積極的に有力議員と会食を重ね、党内融和に奔走している。「政治は夜に動く」。コロナ禍で下火となっていた永田町の日々が戻ってきたようだ。(大島悠亮)


「派閥・グループ化に踏み切れば、すぐに人が集まるよね」。5月31日夜、東京都内のフランス料理店。自民党の安倍晋三元首相は菅義偉前首相にこう水を向けた。

政界では菅氏を囲む政策勉強会の発足に注目が集まっている。だが、菅氏は「私は派閥の弊害を批判してきましたから」と答え、慎重姿勢を崩さなかった。安倍氏は1日には都内のホテルで二階俊博元幹事長と夕食をともにした。

ここ2、3年はコロナの影響で政治家同士の会食は減っていたが、3月以降、再び活発になってきている。中堅議員は「今までできなかった分、一斉に動き出した」と話す。

会食には、目前に控える夏の参院選の勝利に向けて党内の連携を強化する狙いもある。首相は政権を支える安倍氏や麻生太郎副総裁、茂木敏充幹事長と定期的に会食している。「非主流派」とされる二階氏や森山裕前国対委員長とも宴席を囲んだ。参院選の選挙区は原則都道府県単位での争いになるため、派閥の垣根を越えた協力が衆院選以上に重要になる。首相自ら結束固めに汗をかいている格好だ。

過去には政治家同士の会食が政治の転換点になることもあった。「料亭政治」と揶揄されたこともある。田中角栄元首相が率いた自民党田中派のうち、竹下登、小沢一郎、梶山静六各氏ら有力議員が料亭などで会食を繰り返し、派中派である政策勉強会「創政会」の立ち上げにつながった。田中氏の求心力は低下し、竹下氏は創政会をもとに「経世会」として独立。その後、首相の座をつかんだ。

最近では、安倍政権下で菅氏と二階氏は定期的に会食を重ねて関係を深めた。安倍氏が令和2年8月に首相退陣を表明後、二階氏はいち早く菅氏支持を打ち出し、菅政権誕生の流れを作った。

岸田政権は高い内閣支持率を維持しているが、参院選の結果やその後の政権運営次第では政局となる可能性も残る。自民関係者は「領袖らは情報交換や腹の探り合いをしながら、どう動くかを考えているのだろう」と指摘した。

8000チバQ:2022/06/02(木) 21:53:07
https://www.yomiuri.co.jp/election/sangiin/20220530-OYT1T50246/
3元首相「夏以降」へ動く…ポスト争奪見据え
2022/05/31 05:00
参院選・自民
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安倍氏…財政出動 提言主導
麻生氏…党安定 会食重ねる
菅氏…全国行脚 健在示す
 自民党の首相経験者3人が動きを活発化させている。最大派閥を率いる安倍元首相は政策面で政府への注文を重ね、麻生副総裁は党内有力者との会食を通じて党内の安定化に余念がない。菅前首相は、全国行脚で健在ぶりをアピールする。3氏とも夏の参院選後の人事などを見据え、党内で存在感を高める狙いがありそうだ。

谷垣・自民党元総裁、参院選の勝利呼びかけ…「首相が頑張れる根拠を作っていく」

 安倍氏が最高顧問を務める党財政政策検討本部の西田昌司本部長は30日、党本部で岸田首相と面会し、積極的な財政出動を求める提言を提出した。同本部は、安倍氏の政策的な足場の一つだ。

 安倍氏は29日の富山市での講演で「生活や経済を支えるため、財政を出す余裕は十分にある」と説くなど、積極財政を唱える発言を繰り返している。防衛費の増額を巡っても予算額や財源に関する発信を強める。

 3氏の中で麻生氏は唯一、執行部の一員として首相を内側から支える立場だ。19日夜は安倍氏、茂木幹事長とうなぎ料理に舌鼓を打ちながら、参院選の情勢などについて意見交換した。

 23日には、首相と一定の距離を置く菅氏と食事をともにし、4日後にも菅氏を私邸に招いた。両氏の夫人同席で食事を楽しみ、選挙での苦労話などで盛り上がったという。

 麻生氏は、26日の麻生派会合で「選挙前に(党内が)割れるなどの話は、選挙に良い結果を残したことは一回もない」と述べ、党の安定に腐心している様子をうかがわせた。

 菅氏は、参院選の立候補予定者の応援などで全国各地に足を運んでいる。29日の岡山県に続き、30日には福岡市で開かれた武田良太衆院議員の政治資金パーティーに駆けつけた。武田氏は二階派だが、菅内閣で総務相を務めた。

 あいさつに立った菅氏は、官房長官時代に自身が打ち出した携帯電話料金の引き下げに触れ、「3年かかって取り組んできたことを一気に武田大臣にやってもらった」と語った。参院選までは毎週末、地方を行脚する。

 3氏の精力的な活動について、党内では「参院選後をにらんだものだ」(ベテラン)との見方が大勢だ。首相は参院選に勝利すれば、内閣改造と党役員人事に踏み切る見通しで、今後、党内でポストの争奪戦が激化するのは避けられない。

 安倍、麻生両氏はそれぞれ派閥を率い、無派閥の菅氏も党内に自身に近い議員が参加する二つのグループがある。党の要職や重要閣僚をどの派閥・グループが獲得するかやポスト数などは、3氏のその後の影響力に直結するだけに「今後の動きはますます活発になるだろう」との見方が出ている。

8001チバQ:2022/06/02(木) 21:55:17
https://www.yomiuri.co.jp/local/gifu/news/20220516-OYTNT50192/
自民現職に新人挑む構図 参院選挙区
2022/05/17 05:00
参院選・岐阜
 

参院選 岐阜選挙区の立候補予定者[参議院選挙2022]
与野党戦略見直す動き

 「6月22日公示、7月10日投開票」が有力視される参院選の投開票日まで残り2か月を切った。岐阜選挙区(改選定数1)では現時点で、3選を目指す自民党現職と、国民民主党、共産党の新人2人が記者会見を開いて立候補を表明している。立憲民主党県連幹部の不祥事など、与野党ともに「想定外」の事態があり、選挙戦略を見直す動きも出始めている。

   ■2期の実績強調 自民・渡辺氏

 自民現職で国土交通副大臣の渡辺猛之氏(54)(公明党推薦)は、昨年7月に早くも公認候補予定者に決定し、今年2月末から週末に県内各地で国政報告会を開いてきた。

 名鉄名古屋本線の名鉄岐阜―岐南間の高架化着手や、大雨で橋脚が傾いた各務原市の川島大橋の復旧など、インフラ整備の実績を強調し、保守票を固める狙いだ。

 同党県連の村下貴夫幹事長は「衆院選勝利の勢いのまま、参院選を迎えたい」と意気込み、前回の得票率55%を目標に掲げる。

 一方で、北海道・知床半島沖で発生した観光船の沈没事故の対応のため、予定していた地元での会合を取りやめざるを得ない事態にも見舞われた。陣営側は「息をつく暇もないが、地元に戻る時間は何とか捻出したい」と前を向く。

   ■無党派層に重点 国民・丹野氏

 国民新人で元CBC(中部日本放送)アナウンサー丹野みどり氏(48)は、3月に公認を受けた。無党派層への浸透を図るため、平日の通勤時間帯にJR岐阜駅前などで街頭活動を重ねる。名前にちなんだグリーンをイメージカラーに、爽やかさをアピール。高い知名度から握手や写真撮影を求められる場面も目立ち、党県連代表の伊藤正博県議は「県民からの反応はかなりいい」と手応えを語る。

 懸念材料は、元衆院・参院議員で前立憲民主党県連常任顧問の山下八洲夫容疑者が、特急券を詐取したとして詐欺容疑などで逮捕された事件の影響だ。丹野氏の印象悪化を懸念する声も強く、立民は、調整していた県連支持などの組織的支援を断念、総合選対本部への参加も見送らざるを得なくなった。

 陣営幹部は「事件の影響を最小限に抑えなければ勝負できない。(組織的な支援を見送った)立民の判断は妥当だが、地方議員個人の協力は必須だ」と語気を強める。

   ■政権批判票狙う 共産・三尾氏

 共産新人で党西濃地区常任委員の三尾圭司氏(45)は昨年の衆院選で岐阜2区(大垣市など)から出馬しており、国政選は2回目の挑戦となる。ウクレレを片手に県内を回り、学生バンドでボーカルだった経験を生かし、党の政策を曲に乗せて訴える。

 共産は昨年の衆院選で、一部選挙区で候補者を調整。2016年と19年の参院選でも、野党候補の一本化のため、予定していた候補者を取り下げたが、今回は国会で国民民主が今年度当初予算案に賛成したことから、共闘を見送った。

 共産党県委員会の松岡清委員長は「国民民主はもはや野党ではない。しっかりとした政権批判ができるのは、三尾氏だけだ」と語る。

          ◇

 岐阜選挙区ではこのほか、諸派の新人も出馬の準備を進めている。

8002チバQ:2022/06/02(木) 22:00:52
https://kahoku.news/articles/20220526khn000036.html
参院選秋田 現職石井氏、村岡氏を警戒 保守票食い合い恐れる
2022年5月27日 6:00

 6月22日公示、7月10日投開票が見込まれる参院選の秋田選挙区(改選数1)で、3選を期す現職石井浩郎氏(57)を擁立する自民党が、無所属新人の元衆院議員村岡敏英氏(61)への警戒を強めている。村岡氏は野党議員だったが、元自民衆院議員で官房長官を務めた故兼造氏を父に持ち、保守層に一定の支持がある。石井氏は2016年の参院選では東北で唯一、自民の議席を守った。陣営は「議席死守は至上命令」と組織固めを急ぐ。


政治パーティーで参院選への決意を語る石井氏=4月17日、秋田市

街頭で支持を呼びかける村岡氏=24日、秋田市
「厳しい、難しい戦い」危機感を吐露
 「本当に厳しい、難しい戦いだと思う」。4月23日、秋田市であった事務所開きで、石井氏はかつてない危機感を吐露した。

 石井氏が過去2回臨んだ10、16年はそれぞれ旧民主党、旧民進党の候補と事実上の一騎打ちとなり、いずれも大差で退けた。

 今回は一転、村岡氏の参戦で構図は混戦の模様だ。

 立憲民主党は無所属新人のNPO法人代表理事佐々百合子氏(46)、国民民主党は村岡氏をそれぞれ推薦。共産党は新人の県常任委員藤本友里氏(43)を立てる。

 野党分裂の様相も見せるが、自民県連幹部の一人は「野党統一候補との一騎打ちならば戦いやすかった。保守色の強い村岡氏の存在が目の上のたんこぶだ」と警戒。別の幹部も「(村岡氏が)石井氏と票を食い合う」とみる。

 村岡氏は県南の衆院秋田3区で過去5回、無所属や野党の候補として戦った。選挙区勝利はかなわなかったが、12、14年は比例復活を果たしている。

 故兼造氏から引き継ぎ、「村岡家の地盤」と言われる地元・由利本荘市では圧倒的強さを見せてきた。

 さらに昨年4月、知事選に初挑戦。4選された現職佐竹敬久氏(74)に敗れたが、約4万票差に迫る約19万票を獲得した。

 自民県連幹部は「もともとの強固な地盤に加え、知事選で無党派層にも支持が広がったのではないか」と懸念を深める。

村岡氏、知事選出馬で「県北部でも浸透」 現職批判強める
 「野球、勝負に対する恐れは常に持っていた。これだけ練習すれば結果が出るというものではない」

 今月22日、秋田市での総決起大会で、石井氏はプロ野球選手時代の信念を披露し、「選挙も一緒。相手が何人出ようと自分との戦いだ」と自らに言い聞かせるように語った。

 党本部からは茂木敏充幹事長、県出身の菅義偉前首相が応援に入り、てこ入れに懸命。村岡氏と衆院選で5度対戦した御法川信英県連会長(秋田3区)は「候補者が多いときこそ党がしっかりと固まらないと駄目だ」と引き締める。

 対する村岡氏は1月の立候補表明以降、県内各地で街頭活動を重ねている。回数は230を超えた。「知事選のおかげか、(なじみの薄い)県北部でも浸透してきている」と言う。

 「地域を回って聞こえてくるのは、『参院議員って何やっているの? 選挙の時しか顔を出さない』の声だ。参院議員の在り方が今回の争点だ」。現職批判を強めている。

 両者の攻防を、旧民進、旧希望の党で村岡氏と同僚だった立民県連の寺田学幹事長(衆院比例東北)は「2人の政策に違いが見いだせない。与党同士で戦っているイメージだ」と冷ややかな目を向ける。

8003チバQ:2022/06/03(金) 11:22:19
https://news.yahoo.co.jp/articles/2df8840965bd50e8b2cb57edd6ea1892f89a3204
岸信夫防衛相の「車いす」移動が、安倍元首相の後継候補に与える影響とは?
6/3(金) 6:01配信
デイリー新潮
実際の病状とは? 
防衛省内からも信頼が厚いとされる

 脚に不具合を抱える岸信夫防衛相(63)のために国会では専用の答弁席が設けられたことはすでに報じられた通りである。「岸氏の健康状態に配慮した」異例の対応だったわけだが、その病状が実兄・安倍晋三元首相(67)の後継候補選びに影響を与えているという。


「岸さんの脚の状態は徐々に悪くなっているようで、最初は杖に頼って歩いていたのが、杖が2本になり、最近は車いすでの移動を余儀なくされる場面が少なからずありました」

 と、政治部デスク。

「実際には、股関節周辺の病気だと聞いています。防衛相はただでさえ激務であるのに、ウクライナ侵攻や北朝鮮の度重なるミサイル発射が重なり、ひと息つく間もない状況だと思います。岸さんはTwitterに防衛相経験者らとの写真をアップする際(5月31日)には立ち上がった姿を見せ、健在ぶりをアピールしたいように見えましたが、日々の仕事をこなす中で養生もままならないことでしょう」(同)

 岸防衛相についてはクレバーな人物と評する向きは多く、防衛省側からの信頼も厚いという。任命権者である岸田文雄首相としても、実兄の安倍元首相に対して顔が立つので内閣にとどまってもらいたいとの思いがあるとされる。

岸防衛相の引退説
「とはいえ、ウクライナ侵攻も北朝鮮も一朝一夕に解決するものではなく、岸田首相は、岸さんの病状を見つつ交代のタイミングを探ってきました。7月の参院選を機に閣内にいる参院議員2人が引退する流れになっていて、彼らが閣内から去るのに合わせて内閣改造を行って、岸さんも交代する可能性が強まっています」(先のデスク)

 その一方で、岸防衛相の病状の悪化が、安倍元首相の後継候補問題に影響を及ぼしているという。

「子供がいない安倍元首相には後継問題が常につきまとってきました。最有力候補だったのが、岸防衛相の息子・信千代(のぶちよ)氏です。2020年10月にフジテレビを退社して現在は防衛相秘書官を務めています」

 と、政治部記者。

「すでに政治家修業の態勢に入っているわけですが、この信千代氏はかねて安倍元首相の後継候補として見立てられてきました。しかし、健康状態が芳しくないことから、岸防衛相は次期衆院選に出馬せず引退し、信千代氏が地盤を引き継ぐことが噂されています」(同)

 その場合、安倍元首相の後継問題は振り出しに戻ることになるわけだ。

解散はしばらくない
 この記者が続ける。

「次の衆院選が“明日にでもある”という状況なら岸防衛相も立つ用意があるようですが、7月の参院選での与党の勝利が予想される中、“解散はしばらくない”という見方が永田町では支配的です。ということで、岸防衛相は引退して静養に努める一方、信千代氏が打って出るとのプランが取り沙汰されているのです」

 もっとも、そうすんなりと行かないのが政界の常である。

「山口県内の4小選挙区はさしあたって、安倍・岸の両氏のほか、林芳正外相、高村正大氏(高村正彦元自民党副総裁の子息)と自民党が独占しており、かつ、次期衆院選では議席が1減って3となり区割りも変更される可能性が高まっています。つまり誰かが譲るか、さもなくばガチンコでぶつかって勝ち上がるしかない。その場合、年齢やキャリアといった“顔”の部分が大事になってくる。信千代氏はサラブレッドではあるけれど、政治家経験ゼロですから、その点でどうしても見劣りしてしまいますよね」(先のデスク)

 後継問題に加えて選挙区減の問題も絡み、岸防衛相の車いす移動は波紋を広げている。

デイリー新潮編集部

8004チバQ:2022/06/03(金) 11:25:40
https://news.yahoo.co.jp/articles/404d9b95c96f63300651b3d9829dea1c215a5255
ポスト岸田にダークホース急浮上、「安倍・菅が共に担げる」唯一の人物とは
6/3(金) 6:01配信
ダイヤモンド・オンライン
衆議院本会議の場で話し込む安倍晋三元首相(左)と菅義偉前首相 Photo:JIJI

 本命不在といわれる「ポスト岸田」レースに思わぬダークホースが急浮上した。高水準の内閣支持率を維持する岸田文雄首相(自民党総裁)は今夏の参議院選挙での勝利をテコに長期政権への道を描く。この独走状態に「待った」をかけるのは、これまで総裁選挙の出馬経験もない岸田政権の閣僚の1人だ。現職宰相を震え上がらせ、自民党の権力バランスを変化させ得る人物とは――。(イトモス研究所所長 小倉健一)

● 岸田政権に追い風 発足後最高の支持率ラッシュ

 ロシアによるウクライナへの軍事侵攻が始まった2月24日以降、内閣支持率が上昇基調にある岸田文雄首相。マスコミ各社の世論調査では軒並み政権発足後の最高値を記録した。

 ウクライナ侵攻を巡る日本政府の対応を「評価する」との回答は共同通信(5月21、22日実施)で71.2%、日本経済新聞(5月27〜29日実施)でも前月比7ポイント増の69%に上る。岸田首相は「数字が良い時ほど気を引き締めて全力を尽くしていく必要がある」と兜の緒を締める。ただ、参議院選挙を前にした好感度アップは喉から手が出るほど欲していたに違いない。

 それもそのはず、岸田首相が描く長期政権への道は参院選が「第一関門」となる。菅義偉前首相時代は大型選挙がなかったものの、国政選挙で連戦連勝を勝ち取った安倍晋三元首相と比べて見劣りする戦果となればまずい。たとえ野党に勝利しても自民党内から「岸田おろし」の芽が生じかねないと警戒しているのだ。

 岸田氏が現職宰相や党幹事長への批判を展開し、自民党内が「菅首相のままでは衆議院選挙を戦えない」と雪崩を打った約1年前の光景も浮かぶ。

 高い支持率のまま参院選に突入し、圧倒的な勝利で政権基盤を安定させたい――。この思惑は、自民党内で第4勢力にとどまる岸田派(45人)が、他の有力派閥と組まなければ党運営を円滑にできないことを意味する。

 実際、現在の党執行部は最大派閥・安倍派(94人)から福田達夫総務会長、第2派閥の茂木派(54人)から茂木敏充幹事長、第3派閥の麻生派(49人)から麻生太郎副総裁などと勢力バランスを重視している。昨年9月の党総裁選で善戦した高市早苗氏を政務調査会長に、河野太郎氏を広報本部長として取り込んだのは良いが、やはり求心力向上がなければ長期政権の夢は霧消するとの危機感は強い。

 だが、ここで岸田首相に「待った」をかける思わぬ伏兵が現れる。これまで総裁選の出馬経験もない岸田政権の閣僚の1人が、自民党内の権力バランスを揺るがしかねない状況になりつつあるというのだ。

8005チバQ:2022/06/03(金) 11:25:52

● ポスト岸田の最有力候補に 萩生田経産相がなり得る理由

 その伏兵として名前が挙がっている人物とは、岸田首相が経済産業相に起用した萩生田光一衆院議員である。

 「WHO?」と思う人がいるのは無理もない。これまで文部科学相や内閣官房副長官などを歴任してきたとはいえ、ラグビーを愛する一見強面の人物が宰相候補として取り上げられてきたことはそこまでなかったからだ。

 ただ、永田町やマスコミでは「安倍元首相の最側近」「親分肌」「剛腕」として有名で、萩生田氏の言葉は安倍氏の考えに重なると受け止められてきた。実際、就いた重要ポストの数々は安倍氏が首相再登板を果たした2012年以降に集中し、閣僚以外にも自民党幹事長代行などに抜擢されている。

 昨年10月の岸田内閣発足時には、安倍氏が幹事長や官房長官への萩生田氏起用を期待したとされるほどの師弟関係にある。

 安倍派には稲田朋美元防衛相や下村博文元文部科学相ら総裁選への出馬に意欲を示す議員は多いものの、安倍氏は彼らには首を縦に振らなかった。その安倍氏が熱心に育成してきたのが萩生田氏なのだ。

 安倍氏や森喜朗元首相から寵愛を受け、岸田首相から経産相に起用された萩生田氏。経済安全保障やエネルギー、貿易・産業政策など幅広い分野で急速に経験値を積んでいるのは間違いないが、なぜ「ポスト岸田」の最有力候補になり得るのか。

 声を潜めながら解説するのは、菅義偉前首相の側近だ。

 「萩生田氏は27歳で地元・東京都八王子市議に初当選し、都議を経て衆院議員になった『たたき上げ』だ。落選を経験した苦労人でもある。地味ながらも仕事をこなす姿や境遇には菅氏もシンパシーを感じている」と評価し、こう続ける。「菅氏が安倍元首相と話し合って、共に乗れる『ポスト岸田』候補は萩生田氏しかいないだろう」。

● 安倍・菅共闘となれば 「数の力」のインパクトは強大

 菅前首相は参院選後、脱炭素社会の実現や縦割り行政の打破などを目指す総勢80人規模の勉強会を立ち上げる。次の自民党総裁選で全員が菅氏と協調するわけではないとしても、90人を超える最大派閥・安倍派と「菅グループ」が共闘すれば、その時点で大方の流れは決まる。

 ちなみに、昨年の総裁選1回目の投票で、最も多く国会議員からの支持を獲得した岸田氏の議員票は146票だ。「安倍・菅連合」がもたらすインパクトが大きいことはお分かりいただけるはずだ。

 岸田氏は前回の総裁選において、国会議員と党員らによる1回目投票で、2位の河野氏を1票上回っただけだった。ところが河野氏と2人での決選投票では、安倍派などの支持を得た岸田氏が議員票で100以上も上積みして勝利をつかんでいる。岸田首相は、誰よりも「数は力」と知っているのだ。

 現在は「岸田・茂木・麻生」という主流3派で政権の地盤を固めてはいる。しかし、安倍氏と盟友関係にある麻生副総裁が路線修正を図ることがあれば、事態は急変する。岸田氏は総裁再選を実現できないばかりか、菅前首相のように出馬断念を余儀なくされる可能性もある。

 全国紙政治部記者が語る。

 「菅氏が安倍元首相と組めるのは萩生田氏だけ。それが実現すれば岸田氏の長期政権はないが、萩生田氏が立候補しなければ『ポスト岸田は岸田』となる。これからの熾烈な権力争いが注目だ。『その男、凶暴につき』ではないが、原発再稼働を所管する大臣であり、日本経済再生は萩生田氏の剛腕にかかっているといっても過言ではない」

 参院選で圧勝したとしても安心することができないのか。岸田首相の憂鬱は続きそうである。

小倉健一

8006チバQ:2022/06/03(金) 23:32:03
https://news.yahoo.co.jp/articles/1293254f12ed2bb15a55d77713d08e6e9d0eae2b
岸田首相、一転低姿勢 「検討士」で逃げ切り? 野党には焦燥感も 参院予算委
6/3(金) 21:41配信
 岸田文雄首相は3日の参院予算委員会を、野党からの指摘に「物価高騰の把握のために街中のスーパーへ出向く」旨の答弁をするなど慎重な低姿勢で通した。

 首相は1日の衆院予算委で食材費への対策不足を批判されて野党と激論し、政府や与党から不安の声が上がったばかり。この日の参院予算委は首相が一問一答でのフリーの質問に対峙(たいじ)する今国会最後の機会とみられ、トップバッターの自民党の片山さつき氏が「岸田インフレじゃなくてプーチンインフレ」「野党の批判は的外れ」などとかみついたことから、首相も再度の戦闘モードとなるか注目された。しかし、周囲の反応を踏まえ、迫る参院選に向けて安全運転に戻した格好だ。

 立憲民主党の福山哲郎氏は安倍晋三元首相の「敵基地攻撃を目的とした装備体系を整備することは考えていない。敵基地攻撃については米軍の打撃力に依存している」との答弁を引用。「いわゆる敵基地攻撃を含めて安全保障政策を見直す」とする岸田首相の言動を「重大な方針転換だ」として、説明を迫った。

 首相はいったん「何ら変更はない」と答えたものの「後段(敵基地攻撃に:)は変更がないが前段についての質問ですか?。勘違いしたことをおわびします」と謝罪。同党の白眞勲氏からは「総理への警備状況では厳しいかもしれないが、できれば街中のスーパーで買い物をして物価高に接してほしい」と促され、「スーパーに行くことも含めしっかり(状況を)把握したい」と応じた。

 日本維新の会の音喜多駿氏からは保険適用による出産費用の無償化を提案された。「菅義偉前首相(衆院2区)は不妊治療に保険を適用した。出産費用でなぜできないのか」とただされたが、「決して否定はしないし念頭に置きたい」と否定もしないが踏み込みもしない文言でかわした。

 また、「おわび」に続いての答弁は「いろいろ検討している段階で何も決まっていない」との内容で、野党からは「また『検討士』で逃げ切りか?」と「遣唐使」にかぶせたヤジが飛んだものの、攻め切れない野党の焦燥感も漂っていた。

 永田町で「今国会最後のヤマ場」と評された衆参予算委を乗り切ったことで、与党や政府内はほっとしたムードに包まれた。自民の閣僚経験者からは「これで細田(博之)衆院議長の問題さえなければ安泰なのに」との本音が漏れた。

神奈川新聞社

8007チバQ:2022/06/04(土) 20:53:37
https://news.goo.ne.jp/article/toyokeizai/politics/toyokeizai-594372.html

迫る参院選で「優勢」の岸田自民党、実は死角だらけ コロナ対策や景気対策、防衛費増額など難題山積
2022/06/04 08:30東洋経済オンライン

迫る参院選で「優勢」の岸田自民党、実は死角だらけ コロナ対策や景気対策、防衛費増額など難題山積

迫る参院選で「優勢」の岸田自民党、実は死角だらけ

(東洋経済オンライン)

参院選の投開票(7月10日の見通し)が迫ってきた。日米首脳会談などの外交日程をこなした岸田文雄内閣の支持率は堅調で、野党が勢いを欠いているため、自民党の優勢が伝えられている。だが、ウクライナ戦争による資源高や急激な円安で物価が急騰。年金の減額など国民生活の困窮も広がる。岸田自民党の足元は、盤石とはいえない。その死角を探ってみよう。

防衛費増額を主導しようともくろむ安倍元首相
「新時代リアリズム外交」を掲げる岸田首相は5月下旬、バイデン・アメリカ大統領を迎えた日米首脳会談で防衛費の「相当な増額」を約束。インド、オーストラリアを加えた「クアッド」の4首脳会談でも中国の海洋進出を牽制するなど、日本外交の存在感を示した。

防衛費は現在、約5.4兆円で国民総生産(GDP)比は1%程度。自民党内では、5年以内に北大西洋条約機構(NATO)並みの2%程度に引き上げるべきだという意見が強まっている。そのためには毎年1兆円ほどの増額が必要になる。これに対して、野党の立憲民主党や共産党は「防衛費の中身の議論がないまま増額が優先されている」と強く反発している。

財政状況が厳しい中、防衛費増額分の財源の確保も難しい。①国債増発、②社会保障などの経費削減、③増税、といった選択肢が考えられるが、いずれも容易には受け入れられそうにない。

安倍晋三元首相は、来年度の防衛費について「6兆円後半から7兆円が見えるくらいの増額」を提案。この問題を主導しようと狙っている。安倍氏はさらに、ウクライナ戦争でロシアのプーチン大統領が核兵器の使用を示唆したことに関連して、日本にアメリカの核兵器を置く「核共有」についても議論すべきだと主張。岸田首相は「非核三原則を遵守し、核共有は議論しない」と明確に否定した。

防衛費や核共有をめぐる議論は、参院選で大きな争点となることは必至だ。岸田首相は野党からの批判にさらされる一方で、安倍氏らの主張も無視できず、板挟みになる可能性がある。

8008チバQ:2022/06/05(日) 20:28:30
https://news.yahoo.co.jp/articles/0e6329141f38fb4c4e27db454f74c417a30770df
【点描・永田町】細田衆院議長の問われる「資質」
6/5(日) 18:32配信
 細田博之衆院議長が「軽率で立場をわきまえない言動」(立憲民主党幹部)の連発で、国権の最高機関の長としての「資質」を厳しく問われている。

 公正中立が求められる立場にもかかわらず、衆院での1票の格差是正のための「10増10減」案に公然と異議を唱える一方、国会議員の歳費を「手取りの月給が100万円未満」とその少なさに不満をあらわにした。さらに、一部週刊誌に女性記者への“セクハラ疑惑”まで報じられ、満身創痍(そうい)の状況だ。歳費をめぐっては「すべて『国民の血税』という認識ゼロ」と、インターネット上でも大炎上。世論の厳しさに細田氏は、与野党幹部に「今後は立場を自覚して発言を控える」と頭を下げたが、参院選圧勝を狙う自民党の「思わぬ火種」(幹部)になりそうだ。

 細田氏の問題発言は大型連休明けの10日、東京都内で開かれた自民党議員のパーティーで飛び出した。持論の国会議員の定数減反対に絡めて「減らせばいいのか考えた方がいい。手取りの月給が100万円未満の国会議員を多少増やしても罰は当たらない」と力説、「上場会社の社長なら(年収で)1億円はもらう」と付け加えた。細田氏は人口が2番目に少ない島根県の選出で、10増10減については「地方いじめ」と主張する。これに対し、野党側は「(議員定数を増やせば)絶対に罰が当たる」(日本維新の会の馬場伸幸共同代表)、「議長の資質も含めて、大きな問題がある」(立民の馬淵澄夫国対委員長)などと猛反発。セクハラ疑惑でも議院運営委員会での公式説明を要求したが、細田氏は「事実無根」と否定した上で、文書での釈明などで交わす構えだ。

◇苦労知らずの2代目世襲議員のおごり

 そもそも、細田氏の言う「手取りの月給が100万円未満」という議員歳費は、欧米各国に比べても決して低額ではない。しかも、日本の国会議員には(1)月額100万円の調査研究広報滞在費(旧文書通信交通滞在費)(2)格安な議員宿舎の提供(3)無料で選挙区と往復できるJRパスや航空券──など、数々の特権がある。このため、ネット上では「守銭奴」「すぐに辞めろ」など、怒りの書き込みが相次いだ。この騒ぎに細田氏は、12日夜に懇談した与野党幹部に「あちこちから怒られて反省している。今後は発言を控える」と陳謝を余儀なくされた。

 細田氏は2代目の世襲議員で11回連続当選、自民党幹事長や党内の最大派閥・清和会(現安倍派)の会長を務めた実力者。父・吉蔵氏(故人)が党総務会長、運輸相などを務めた有力議員だったため、いわゆる「地盤・看板・かばん」を継承し、「保守地盤の島根で楽々と当選を重ねてきた」人物だ。それだけに、吉蔵氏と親密だった政界関係者は「苦労知らずのお坊ちゃん政治家特有のおごりがあったのでは」と苦言を呈す。ただ、細田氏が政界入りする前の通商産業省(現経済産業省)時代の同僚は「2世政治家らしくない、とても常識的で謙虚な人物だった。あんな発言をするとは信じられない」と、その変貌ぶりに首をかしげる。

 議長就任前の細田氏は、最大派閥の領袖(りょうしゅう)として当時の安倍晋三首相を支えて長期政権に貢献し、その論功で議長に就任したとの見方も多い。騒動の渦中の17日、盛大に開催された安倍派の政治資金パーティーで、来賓としてトップバッターの岸田文雄首相に続いて登壇し、「7年間、派閥会長を務め、議長就任で安倍さんにバトンタッチした」と自らの存在を誇示したが、あいさつはわずか1分余りで、問題発言への言及は避けた。ただ、安倍派議員からは「参院選への逆風になる」との声が漏れるなど、当分は“針のむしろ”が続きそうだ。【政治ジャーナリスト・泉 宏】

 「地方行政」5月30日号より。

8009チバQ:2022/06/06(月) 17:43:14
https://news.yahoo.co.jp/articles/d88403f67a71f8061eb632441f4260165460a601
骨太方針、にじむ「安倍カラー」 岸田首相、財政・安保で配慮迫られ
6/6(月) 7:05配信
 岸田文雄首相が就任後初となる経済財政運営の基本指針「骨太の方針」策定をめぐり、自民党の安倍晋三元首相に押されている。

 安倍氏は自身の路線を反映させようと、財政や安全保障政策に関して次々と発信。最大派閥を率い、保守派に影響力を持つだけに、首相も政権運営を考えて配慮せざるを得ない状況だ。

 骨太は7日に閣議決定の方向。安倍氏がこだわった一つが防衛費の増額だ。骨太原案に目標の規模や年限が書き込まれていなかったことに対し、2日の安倍派会合で「しっかり国家意思を示すべきだ」と注文を付けた。

 首相は5月下旬の日米首脳会談で、防衛費の「相当な増額」を表明した。ただ、防衛力の急速な強化に慎重な公明党の存在もあり、その後も具体的な数字は挙げず、国会答弁でも「まずは何が必要か積み上げる」と繰り返した。

 安倍氏の要求を受け、政府が3日に示した修正版は「5年以内」と明示。さらに、安倍氏らが国内総生産(GDP)比2%を増額の目安としていることを踏まえ、北大西洋条約機構(NATO)諸国が国防予算をGDP比2%以上とする目標の達成を急いでいるという説明を本文に挿入した。

 骨太原案は国・地方の基礎的財政収支(プライマリーバランス)黒字化に関し、昨年度の骨太にあった「2025年度」の目標年次を明記しなかった。「カレンダーベースの目標設定はすべきでない」との安倍氏らの主張を受けたものだ。

 首相自身は財政政策の大きな転換に否定的。原案は財政健全化の「旗」は下ろさない、として目標を維持する形を取ったが、「現行の目標年度によりマクロ経済政策の選択肢がゆがめられてはならない」とも記し、安倍氏の顔を立てた。

 ◇アベノミクスにこだわり
 安倍氏が発信を強めるのは、自身の経済政策アベノミクスを継続させたい思惑があるためとみられる。現在の円安や物価高には「アベノミクスの負の遺産」との見方も出ており、政府関係者は「路線を修正させまいと必死なのだろう」と語る。

 「君はアベノミクスを批判するのか」。安倍氏は5月中旬、骨太に関する自民党財政健全化推進本部の提言の取りまとめに当たった安倍派の越智隆雄元内閣府副大臣にこう迫った。提言の当初案には円安に批判的な表現が入っており、これに不満を抱いたもようだ。

 防衛力強化や財政政策の議論は参院選後に本格化する見通し。安倍氏が一段と前に出れば、党内の路線対立につながりかねない。ある自民党関係者は「安倍氏と対立すれば政権は安定せず、首相にとっては『忍』の一字が続く」と予想する。

8010チバQ:2022/06/06(月) 18:23:07
https://news.yahoo.co.jp/articles/09bf663c70002e469d33629a1c9d8c846f47654d
参院選中も首脳外交、1週間「党首不在」も 「首相の得意分野」「選挙軽視の懸念」
6/6(月) 7:20配信
中国新聞デジタル
首相の海外訪問と参院選の日程案

 岸田文雄首相は今月、外国訪問を重ねる。10日からアジア安全保障会議でシンガポールへ、下旬は先進7カ国首脳会議(G7サミット)でドイツへ。参院選の22日公示が確実視される中、月末にスペインである北大西洋条約機構(NATO)首脳会議に顔を出す検討も始めた。国政選挙の期間中に政権与党トップが長く日本を離れるのは珍しい。元外相として得意分野で手腕を示したいようだ。


 アジア安全保障会議(10、11日)とドイツサミット(26〜28日)は長期化するロシアのウクライナ侵攻に抗する国際協調に加え、核兵器・ミサイル開発を進める北朝鮮への対応などがテーマとなる見通しだ。

 昨年10月就任した首相にとっては各国首脳と関係を築き、被爆地選出の政治家としてライフワークとする「核兵器のない世界」や平和を訴える好機ともなる。

 ここで焦点となるのは参院選の日程だ。政府・与党は6月22日公示、7月10日投開票で最終調整に入った。選挙中とはいえサミット出席は世論の理解が得やすいが、日本が非加盟のNATO首脳会議(6月29、30日)にまで足を伸ばすことには賛否が割れそうだ。

 NATOの懸案はロシア対応だ。首相はかねて欧米との共同歩調の重要性を説く。ただドイツ、スペイン歴訪となれば、空路移動を含め1週間程度、首相が日本にいない事態となる。

 国政選挙ではこれまで、時の首相が与党候補者の応援で全国を飛び回ることが多かった。前回2019年の参院選では当時首相の安倍晋三氏が全17日間、東京都内や東北や九州、中国地方などの重点区を行脚して、街頭演説でマイクを握るなどした。

 今夏の参院選を巡っては政府・与党内に、岸田内閣の支持率も比較的高いことから「元外相の手腕の見せどころ。歴訪は露出度アップで選挙で有利に働くだろう」との楽観論がある。一方で「有権者から参院選軽視とも受け取られかねない」との声も漏れる。

 09年衆院解散・総選挙での旧民主党への政権交代は、07年参院選での自民党の大敗が布石だった。岸田首相の外国歴訪が、今夏の政治決戦にどのような影響を及ぼすか注目される。

中国新聞社

8011チバQ:2022/06/08(水) 11:46:39
https://news.yahoo.co.jp/articles/44c4c9ace6081bef2868a142d468b166ef24526c
「永田町最大の機密」異例ずくめの大臣答弁…古参秘書が語る内輪話
6/8(水) 10:47配信

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西日本新聞
【東京ウオッチ】秘書ひしょ話
陸上自衛隊木更津駐屯地を訪問し、輸送機V22オスプレイを視察する岸防衛相(左から3人目)=1月、千葉県木更津市(代表撮影)

 「まずこうして着席のまま発言させていただきますことをお認めいただきましてありがとうございます。委員長および理事の先生方に感謝申しあげます」。5月26日の衆院予算委員会。質問者の自民党議員から指名を受けた岸信夫防衛相(63)の答弁は、異例ずくめだった。NHKの国会中継でご覧になった方もいるかと思うが、椅子にかけた岸氏の前には、顔の位置にマイクが固定された専用の演台が設けられた。質疑終了まで、起立することはなかった。

「つまらないプリンス」が会見で見せた「らしくない」顔


 国会の中にとどまらず、防衛省内でも最近はもっぱら、電動車いすに乗って移動する岸氏の姿が見かけられるという。ウクライナ危機を背景に、東アジア地域で対中国、対北朝鮮の日米間の防衛協力などをつかさどる重責を担い、外遊やメディアへの露出も増えている大臣に何が起きているのか-。所属する自民の安倍派の古参秘書に話を向けると、周囲を確認しつつ、何か含んだような顔を近づけてきた。

 「政治家の体調問題は、ただでさえ機密情報だろう? それが防衛相ともなれば、国家機密中の機密になる。永田町最大の機密ってもんだ」

 そして、岸氏を巡る内輪話を私の耳にささやき始めた。

■安倍家の教え
 最初に、岸氏の経歴を簡単におさらいしておこう。

 1959年、東京生まれ。故安倍晋太郎元外相を父に持ち、生後間もなく母の生家である岸家の養子となった。養父は岸信介元首相の長男、実兄は安倍晋三元首相である。商社勤めを経て2004年に参院議員となり、2期目の途中で衆院議員にくら替えし、現在4期目。20年9月の菅義偉内閣発足に伴い、防衛相として初入閣、翌21年10月に誕生した現岸田文雄内閣でも留任した。サラブレッドの生い立ちと、憲政史上最長政権を築いた兄が寄せる信頼も厚いことから、将来の総裁、宰相候補に擬せられることも。菅内閣での起用も、背景に安倍氏の売り込みと、安倍氏に対する菅氏のおもんぱかりがあったとされる。

 それにしても-。岸氏の政治家としての印象は、お世辞にも強いとは言いがたい。名家出身の権威をかさに着て、目立つことを専売特許とするような人たちが、日本中から集まってきて赤じゅうたんを踏みしめる一面も残る永田町にあって、拍子抜けするほど恬淡(てんたん)とした岸氏。なぜなのか。

 先述の古参秘書は、その理由の一端を岸氏の育った環境にあると喝破した。

 「岸家の人間ではあるものの、元は安倍家の三男。『お兄さんを立てなさい』という(安倍家の)教えが、幼い頃から身についているのだろうな」

 その兄・安倍氏は、岸氏が閣僚として事実上初めて臨む国会論戦を控えていた20年秋、周囲に「私もドキドキしている。がんばってほしい」。ようやくひのき舞台に上がる弟を、思いやる心中を明かしていた。その後、岸氏は防衛相として手堅い手腕を発揮し続け、今に至る。第2次安倍政権時、当時外相だった岸田首相を、岸氏が2回にわたり外務副大臣として支えたことも、岸氏のまとう厚い信任と無縁ではないだろう。

■昨年夏の異変
 異変が兆したのは、昨夏の終わりごろだった。

 岸氏の歩行に支障が出始め、つえを用いるようになった。9月末には閣議を欠席し、その後に「尿路感染症」と公表された。尿道口から細菌がぼうこう内に入り、感染・増殖して炎症を起こすとされる。

 くだんの秘書によると、安倍派内では現在まで、「両脚の具合が思わしくなく、歩行は困難になっているものの、上半身はいたって元気。公務にも支障はない」との説明がなされているという。派閥領袖(りょうしゅう)の実弟であり、現職の重要閣僚ということもあり、それ以上詮索するのははばかられ、一種のタブーと化しているようだ。

 ただ、何かと尾ひれが付き、時に針小棒大となっていくのが永田町の政局談議の常。岸氏の体調問題が極めてセンシティブに取り扱われている理由も、それだけではない。

8012チバQ:2022/06/08(水) 11:46:59
 ■椅子取りゲーム

 「岸氏の地元・山口県は、近く衆院選挙区画定審議会(区割り審)が勧告を出す『10増10減』の対象だ。山口県の小選挙区は4から3に1減となることが半ば決まっており、区割り審がどういう選挙区の境の引き直しを出すか、秒読みに入ってきている。この段階で体調問題がクローズアップされることは、岸氏にとってはタイミングが悪すぎる」(古参秘書)

 さらにひもといてみたい。

 衆院山口には、岸氏と安倍氏のほかに、林芳正外相と高村正大氏の自民現職がいる。選挙区数が4から3に減るということは、誰か1人が椅子取りゲームからはじき出されてしまうことを意味する。実力者がひしめき合う山口ではいずれ、激しい党公認争いが繰り広げられるのは避けられそうもない。

 その上で。これまでは、県東部をエリアとする現行の衆院山口2区選出の岸氏は他の3人と比べ、地盤争いに巻き込まれる可能性が低いと予想されていた。隣接する山口1区の高村氏が、大きな集票を望める票田の位置の関係から岸氏ではなく、林氏を公認争いの相手に選ぶとみられていたためだ。

 ところが、岸氏の体調や今後の政治活動への不安が高まれば、政権内で「次」を狙える位置に付ける林氏との調整には分がないと踏んだ高村氏が、岸氏に矛先を転じるかもしれない-。この半世紀、自民議員同士の暗闘、権力闘争の熾烈(しれつ)さを間近で見てきた古参秘書のまなうらには、その模様がありありと描き出されている。

■「代替わり」説
 別の永田町関係者によると、岸氏の自力での歩行がかなり難しくなり、移動も難儀となった今年4〜5月にかけて、防衛省内では「大臣交代」説が現実味を帯びて語られていたという。通常国会が終盤戦に突入したこともあり、このうわさは立ち消えとなったが「参院選後の内閣改造、党役員人事のタイミングで、岸氏が『お役御免』となることは間違いなさそうだ」(永田町関係者)。

 今のところは、岸氏は議員辞職はせず、次の総選挙のタイミングで、防衛相秘書官を務めている長男に「代替わり」するかを検討することになる、と目されている。無論、その健康を取り戻し、歩行状態も快方に向かえば、まだまだ岸氏が活躍する場はいくらでもありそうだが…。本人がどう思っているかはともかく、周囲には、閣僚や党の幹部として実績を積み重ねたその先に、安倍派の「総裁候補の一人」として堂々と打って出る、その姿を思い描いていた人も少なくなかろう。

■ある秘書の不安
 この会話の最後を、安倍派の古参秘書はこう締めくくった。

 「実父の安倍晋太郎さんは、がんによって総理、総裁の道を断たれた。実兄の安倍晋三さんも、健康不安を理由に2度、宰相の座を降りているだろ? 家系のせいにしたくはないが、どうしても岸氏にもその記憶がこだましてしまうんだ…」

 岸氏の長男に関しては以前から、子どものいない安倍氏の「養子」となり、山口県の安倍氏の地盤を継ぐのではないかとの臆測も飛び交っていた。政界屈指の名門の行く末が気になるところである。

 (河合仁志)

西日本新聞

8013チバQ:2022/06/08(水) 16:01:57
https://news.yahoo.co.jp/articles/8605ea0c95f1c7dcae16473a3aab8456da59f9ba
公示日に市議らに金銭 細田博之議長が衆院選で「買収」の疑い《領収書入手》
6/8(水) 13:12配信


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文春オンライン
昨年11月に“三権の長”に就任 ©共同通信社

 昨年10月31日投開票の衆院選を巡り、細田博之衆院議長(78)が、選挙運動を行った多数の地方議員に金銭を支払い、公職選挙法に違反する運動員買収を行っている疑いがあることが「 週刊文春 」の取材でわかった。選挙運動費用収支報告書や領収書などを調査したところ、11名の地方議員、5名の元地方議員が選挙運動を行ったことと金銭の授受を認めた。

【画像】地方議員らへの領収書

 細田氏は官房長官や自民党幹事長などを歴任し、昨年11月に衆院議長に就任した。

「選挙制度に詳しく、“選挙博士”を自認している。ただ、中立の立場が求められる議長でありながら、一票の格差是正のための定数『10増10減』案に異議を唱えたことについては批判の声が上がりました」(政治部デスク)

 また、「週刊文春」は 5月26日発売号 で、女性記者らへのセクハラ発言を重ねていた問題などを報道。細田氏は取材に対し、回答しなかった一方で、「事実無根」とするコメントを発表している。

 問題の衆院選で、細田氏は島根1区から出馬。11回目の当選を果たした。

「対立候補だった立憲民主党・亀井亜紀子氏は、前回2017年の衆院選で比例復活している。今回の衆院選では、彼女の比例復活を許さないほど大差で勝つことを目標としていました」(陣営関係者)

 細田氏は選挙後、島根県選挙管理委員会に「選挙運動費用収支報告書」を提出。それによれば、120名を超える人物に労務費を支出し、このうち11名が現職の地方議員だった。いずれも公示日である昨年10月19日付で、総額は6万5700円。情報公開請求で入手した領収書からも支払いが裏付けられた。

 選挙制度などに詳しい小林良彰・慶応大学名誉教授が解説する。

「公職選挙法は民主主義の健全な発達を目的にした法律です。それだけに、金銭の支払いに関しては極めて厳格に定められている。報酬の支払いが認められているのは、ウグイス嬢と呼ばれる車上運動員と、事務員、手話通訳者などに限られます。また、労務費の支払いが認められているのは、機械的な単純作業に携わる人物だけです」

 では、労務費を受け取った地方議員たちは、細田氏への投票を呼び掛けたりはせず、「機械的な単純作業」に携わるだけだったのか。

「ポスター貼りの対価」として労務費を受け取っていたが、実態は…?
 5200円の労務費を受け取った森脇勇人・松江市議が証言する。

「細田先生が地元に来る時は、街宣カーに一緒に乗って『先生にお世話になってあの橋ができました』などと説明する。県議が付いてこないといかんのだけど、来ないから自分一人で。街頭演説で前説したり」

――マイクを持って?

「そうそう」

――労務費の名目は?

「それはポスター貼り。一枚200円」

――公示日に貼る?

「当たり前だがね。選挙運動費ね」

8014チバQ:2022/06/08(水) 16:07:39
 公示日の様子を報じた山陰中央新報のデジタル版などには、森脇市議らが細田氏の遊説に拍手を送る写真が掲載されている。

「週刊文春」が、細田氏から労務費の支払いを受けた現職の地方議員11名に取材したところ、全員が、細田陣営の選挙カーに同乗して地元を案内したり、有権者に投票を呼びかけるなどの選挙運動を行ったことを認めた。また、労務費の名目については全員が「ポスター貼りの対価」と答えた。

 公職選挙法では、ポスター貼りの対価を労務費として支払うことは認められている。「選挙運動はボランティア」が大原則だが、ポスター貼りなどの行為は「機械的な単純作業」と考えられているためだ。

 だが、政治資金や選挙などに詳しい岩井奉信・日大名誉教授はこう指摘する。

「証言を聞く限り、地方議員たちは選挙運動員の性格が強い。彼らにとってポスター貼りは、選挙運動の“付属的行為”に過ぎません。にもかかわらず、その“付属的行為”の部分だけを切り取って、費用を払うのは、明らかにおかしい。公職選挙法違反の運動員買収と指摘されても仕方がありません」

 実際、東京高等裁判所で次のような判例も出ている。

〈本来無報酬であるべき選挙運動に従事する者がたまたまあわせて単なる事務または労務をも行つたからといつて、それは選挙運動に付随し当然これに含まれるものとみるべきであり、(略)これに対して報酬を支給することはできない〉(1972年3月27日付)

運動員買収に当たる可能性が極めて高い
 島根県選挙管理委員会に尋ねたところ、以下のように回答した。

「(選挙運動をした日とポスターを貼った日との)日付が異なるのであれば、それぞれの実態で司法が判断する。ですが、同日中であれば、実態によって判断するものの、基本的に報酬を支払うことはできない。そうした過去の総務省の見解もあります」

 森脇市議ら複数の市議は「週刊文春」の取材に対し、公示日当日の昨年10月19日にポスターを貼り、その対価として労務費を受け取った一方で、同日に選挙運動をしていたことも認めている。

 細田氏に6月7日朝、運動員買収の疑いについて事実関係と見解を問う質問状を送付したが、期限までに回答は無かった。

 昨年の衆院選を巡っては滋賀3区で落選した日本維新の会の候補者が、大学生ら11人に選挙運動の見返りとして合計8万7000円の報酬を支払ったとして公職選挙法違反(買収)の罪で略式起訴され、罰金50万円の略式命令を受けている。

 公職選挙法に詳しい神戸学院大の上脇博之教授が指摘する。

「公選法が極めて厳格に定められているのは、選挙が民主主義の根幹だからに他なりません。それゆえ、買収額が数千円、数万円単位でも立件される。細田氏の例も、運動員買収に当たる可能性が極めて高い。そもそも、労務費として金銭を渡す手法が許されるならば、幾らでも運動員買収が可能になってしまいます」

 セクハラ問題については「事実無根」と主張し、国会での説明を避け続けている細田氏。そうした中で浮上した公職選挙法違反の疑いに対し、どのような説明を行うのか、対応が注目される。

 6月8日(水)12時配信の「 週刊文春 電子版 」および6月9日(木)発売の「週刊文春」では、細田陣営から労務費の支払いを受けながら選挙運動に携わった複数の地方議員・元地方議員の証言、類似ケースで市長らが書類送検されたものの不起訴に終わった高知市長選との決定的な違い、複数の専門家が「運動員買収に当たる」と指摘する論拠、セクハラ問題で論議を呼んでいる細田氏の近況などについて詳報している。

「週刊文春」編集部/週刊文春 2022年6月16日号

8015チバQ:2022/06/09(木) 17:05:55
https://news.yahoo.co.jp/articles/18005bc5e0bb94ea50a8fa0ef1293ee682d31ed2
岸田派ホープの吉川赳・衆議院議員 18歳女子大生と4万円でパパ活飲酒
6/9(木) 16:15配信

NEWSポストセブン
岸田派ホープの吉川赳・衆議院議員が18歳の女子大生とパパ活飲酒(左の写真は時事通信フォト)

 岸田派のホープとして知られる吉川赳(よしかわ・たける)衆議院議員(40)が、18歳の有名私立大学に通う女子大生と食事デートをし、一緒に飲酒した上、高級ホテルでともに過ごしていたことがわかった。女性は取材に対し、「4万円のお小遣いをいただいた」と証言した。明日6月10日発売の『週刊ポスト』が報じる。


 同誌によると、吉川氏は5月27日の夜、汐留にある高級焼き肉店で女子大生・Xさんと待ち合わせ。吉川氏は2人分の酒を注文した後、「学生だよね? 俺、18歳に興味あるわ」などと会話をしていた。その後、2人は店を出てタクシーに乗り込み、お台場の高級ホテルへ。ホテルの「1236号室」に姿を消した2人は1時間半ほど滞在していた。

 取材班が後日Xさんに直撃すると、当初は吉川氏とのデートについて否定していたが、記者がすべてを確認していたことを伝えると、「はい……。吉川さんがお酒を勧めてきて、軽いお酒ならと飲んで……」と飲酒について認めた上で、「4万円のお小遣いをいただいて、バーに行くだけだからって……。バーだったはずがホテルの部屋で飲むと言われて。何も考えずについて行ってしまった私が悪いんです」と語った。

 Xさんの言葉が事実であれば、吉川氏は女子大生に小遣いを渡して飲食店やホテルで過ごす“パパ活”を行っていたことになる。

 この4月から成年年齢は18歳に引き下げられたが、20歳未満の飲酒はこれまで通り禁じられている。未成年者飲酒禁止法では、飲酒をした本人を処罰する規定はなく、飲酒を知って制止しなかった親権者や監督代行者に対して、科料を科すことが定められている。現職の国会議員としての資質が問われる行動だ。

 吉川氏は取材に対し、書面でこう回答した。

〈ご質問の女性は、飲食店で働いている方で、接客をされているときも店で飲酒をされていたことから、当然20歳以上だと思っておりました。貴誌からのご質問を拝見して驚いています。

 ご質問の飲食店で食事をしたのは事実です。食事の後にもう少し飲もうということで隣接したホテル内の店舗を探したのは事実ですが、客室を取った事実もありませんし、まして客室に滞在した事実も一切ありません。

 また、ご質問の女性に金銭を渡したこともありません。貴誌は「滞在されたことを確認し」たと言いますが、事実がない以上確認できるはずもありません。くれぐれも事実無根の記事を掲載することがないようあらかじめ申し添えます〉

 NEWSポストセブンおよび6月10日発売の『週刊ポスト』では、吉川氏と女子大生Xさんのデートの全貌や、楽しそうに会話する吉川氏の言葉の一部始終、ホテル内で何が行われていたかのXさんの証言、吉川氏に電話で事実確認した際のやりとりの詳細などを詳しく報じている。

8016チバQ:2022/06/09(木) 22:06:10
https://news.yahoo.co.jp/articles/47f8d05bfbbfb87b43b9a2867e8f7f7122206f8d
自民2議員、採決遅刻し投票できず 不信任案、党幹部「けしからん」
6/9(木) 21:59配信

時事通信
 9日の衆院本会議で否決された細田博之議長不信任決議案の採決で、自民党の神田憲次、宮路拓馬両議員が議場閉鎖までに本会議場に入れず、記名投票に参加できなかった。

 両氏の事務所は「遅刻」と説明。同党国対幹部は「けしからん話だ」と述べ、何らかの対応を取る考えを示した。

 衆院規則は、記名投票の際に議場入り口を閉鎖すると定めている。この日は新型コロナウイルス対策のため、趣旨弁明や討論時は出席議員数を制限。採決直前に議場に参集するため、約10分のインターバルが設けられていた。

 神田氏の事務所は「足を運ぶのが10秒ほど間に合わなかった」と説明。宮路氏の事務所は「出席が班分けされており、遅れてしまった。反省している」と釈明した。両氏はこの後行われた内閣不信任案の採決には加わった。

8017チバQ:2022/06/13(月) 08:52:26
https://news.yahoo.co.jp/articles/e60e0c3d242f99ae40f84b00c6265c04704bd366
【点描・永田町】自民派閥パーティーの“表と裏”
6/12(日) 18:31配信


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時事通信
自民党茂木派のパーティーで、笑顔であいさつする安倍晋三元首相=4月26日、東京都内のホテル

 7月投開票の参院選をにらみ、自民党の6派閥が4月中旬から1カ月余の間に相次いで開催した政治資金パーティーが、岸田文雄政権をめぐる党内権力闘争の複雑さを浮き彫りにした。

 国政選挙直前に各派閥がパーティーで資金集めをするのは永田町の風物詩だが、今回は岸田政権の誕生後初となる派閥も多く、開催の順序や、実力者たちの態度や発言ぶりに、永田町の耳目が集まっていた。各派閥はそろって政権支持を打ち出し、表向きは「総主流派」の大合唱だったが、主流と反主流の確執は隠せず、実力者たちもそれぞれの立ち位置の違いをにじませたからだ。

 開催順で見ると、先陣は4月14日の麻生派(志公会、49人)。同15日の森山派(近未来政治研究会、7人)、同26日の茂木派(平成研究会、54人)と続き、大型連休を挟んで5月16日の二階派(志帥会、42人)、同17日の安倍派(清和政策研究会、93人)で、しんがりは同18日の岸田派(宏池会、45人)。各派閥は申し合わせたように「自民結束による参院選勝利」とこぶしを突き上げ、政権支持をアピールした。

 ただ、党内での各派の位置付けは「岸田、麻生、茂木3派が主流派で、森山、二階両派が反主流派。最大派閥の安倍派は表向き主流派だが、反主流派とも連携するという微妙な立場」(自民長老)とされ、しかも影響力では安倍派が群を抜くことが、裏舞台での権力闘争の構図を複雑化させている。

 まず麻生派は、会長の麻生太郎副総裁が「歴史を振り返れば参院選で負けたのを境に、次の選挙で大きく政権が動いた。負けるわけにはいかない」と強調。首相も「志公会の先生方には政権において、ど真ん中で支えていただいている」と熱いエールで応えた。続く森山派は、森山裕総務会長代行が派閥会長に就任後初の開催。森山氏は、ロシアによるウクライナ侵攻について「努力している首相を全力で支えていくことが大切だ」と力説してみせた。

◇首相と安倍氏の“神経戦”も

 3番手の茂木派は、会長の茂木敏充幹事長が「政権の安定が不可欠。夏の参院選で勝利しなければならない」と党全体での結束を訴えた。党運営を担う幹事長派閥だけに岸田、麻生両氏に加え、安倍晋三元首相も出席。首相は満面の笑顔で茂木氏を「永田町で最も仕事のできる男」と持ち上げ、「最も話を聞く男(首相)との補完関係で政治の責任を果たしたい」と語り、場内を沸かせた。

 一方、冷や飯組ともやゆされる二階派。会長の二階俊博元幹事長は「政権の安定とこれからの日本国の発展のために、わがグループ総動員で協力したい」と、持ち前の仏頂面で政権支持をアピールしてみせた。

 最も盛会だったのは安倍派で、ホスト役の安倍氏は「岸田政権をあらゆる場面でしっかり支える決意だ」と、主流派としての立場を力説。会場には各派幹部が集結し、最大派閥の威力を見せつけた。首相もわざわざ開会時刻前から顔を見せ、「自民党の宿願である憲法改正など大きな課題に向けて、安倍会長や皆さまに力添えをいただきたい」と最大限の気配りを示し、壇上で安倍氏と両手でグータッチして親密ぶりをアピールした。

 そして岸田派。政権を支える麻生、茂木両氏や遠藤利明選対委員長が次々と登壇し、「さすがは総裁派閥、見たこともない盛会。(ウクライナ危機で)世界が喝采する決断をした総裁だからこそだ」(麻生氏)などと口を極めて褒めたたえた。ただ安倍氏は顔を見せず、岸田派幹部が「あからさまな嫌がらせ」と声を潜めるなど、首相と安倍氏のただならぬ“神経戦”を垣間見せた。【政治ジャーナリスト・泉 宏】

 時事通信社「地方行政」6月6日号より。

8018チバQ:2022/06/14(火) 08:47:41
https://news.yahoo.co.jp/articles/905a8d2090775aa87c53c7f918440f43664b849b
目立つ野党対案の国会審議 首相の「聞く力」で与党ペース?
6/13(月) 19:32配信

産経新聞
岸田文雄首相が就任して初の通常国会では、衆院本会議で政府提出法案と併せて野党の対案が審議入りするケースが目立った。13日の参院本会議で成立した改正刑法もその一つだ。26年ぶりに政府提出法案が全て成立する見通しになるなど国会審議が与党ペースで進んだ背景には、首相が「聞く力」を発揮して野党に花を持たせたことが奏功したとの見方もある。

国会会期末を15日に控え、首相は13日の自民党役員会で「最後まで気を抜かずに取り組みたい」と述べた。

今国会では、政府提出の8法案が衆院本会議で審議入りする際に野党の対案も審議入りし、野党議員が趣旨説明や質疑への答弁を行う「並行審議」の場面がみられた。重要法案との位置づけで首相が本会議答弁に立った経済安全保障法案や「こども家庭庁」設置関連法案も含まれている。

野党提出法案は与党が野党にアピールの機会を与えることを避けるため、審議されることはまれだ。実際、昨年の菅義偉政権では3法案にとどまっていた。

自民党の高木毅国対委員長は産経新聞のインタビューで「首相は『聞く力』を掲げている。国会対策でも大いに意見を聞き、それを生かしながら進めていきたい」と語っており、対案の扱いに表れたようだ。

野党の国会戦略の変化も影響した。夏の参院選に向け、立憲民主党の泉健太代表は昨年の衆院選で議席を減らした反省から「政策提案型」を掲げて今国会に臨んだ。政府への過度な批判は避け、対案を示して政府と議論することで政権担当能力を示す狙いがあった。

これに対し自民国対幹部は「野党の対案も一緒に審議すれば審議拒否はできない。閣僚のスキャンダルがなかったのも大きかった」とほくそ笑んだ。従来の批判一辺倒からの脱却が、逆に政府が望む円滑な法案審議に手を貸す形となった。

政府が提出した61法案のうち残りは3法案のみで、仮に全てが成立すれば、平成8年以来となる。ロシアによるウクライナ侵攻や首相の安定した答弁もあり、国会は終始与党ペースで進んだ。

焦りからか、立民は終盤に細田博之衆院議長不信任決議案、内閣不信任決議案を立て続けに提出して見せ場を作ろうとしたが、他の野党の賛同をほとんど得られず不発に終わった。自民国対幹部は「われわれの戦略が奏功した」と胸を張った。(石崎直人)

8019チバQ:2022/06/14(火) 15:12:55
https://news.yahoo.co.jp/articles/fd6f291e220b7bb3f4a9d666832c265c4e171e4e
司令塔名称を感染症危機管理庁に 政府調整、目標明確化の狙い
6/14(火) 12:49配信
共同通信
 政府が感染症対策で創設を検討している首相直轄の司令塔について、名称を「内閣感染症危機管理庁」とする方向で調整していることが14日、分かった。当初の「健康危機管理庁」との名称を変更する。「感染症」と掲げて政策目標を明確化する狙いがある。複数の関係者が明らかにした。

 新型コロナ対応を検証している有識者会議が15日にもまとめる提言を踏まえ、岸田文雄首相が庁創設を含む中長期の対策を打ち出す見通し。参院選を控え、政策構想をアピールする。

 内閣感染症危機管理庁は、官房副長官クラスをトップに、複数省庁の職員をリスト化し、有事に柔軟に参集できる仕組みが構想されている。

8020チバQ:2022/06/14(火) 17:46:24
https://news.yahoo.co.jp/articles/f48c3e935183ac7cfb6d28905275d1520bb7eb0f
自民・片山さつき氏らが安倍派「清風会」に入会
6/14(火) 17:17配信


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産経新聞
片山さつき氏(矢島康弘撮影)

自民党の衛藤晟一元少子化対策担当相と片山さつき元地方創生担当相は14日、党内最大勢力の安倍派(清和政策研究会)の参院議員でつくるグループ「清風会」(会長・世耕弘成参院幹事長)への入会届が受理された。

衛藤、片山両氏は二階派(志帥会)に所属していたが、衛藤氏は4月に退会、片山氏は2月に同派から退会勧告を受けて退会していた。

8021チバQ:2022/06/14(火) 18:26:42
https://news.yahoo.co.jp/articles/8d3be056b10eacc1f4ed849aa1f0472ff3839a00
野党に低姿勢、賛否割れる議論は参院選後…首相「守り」徹し会期末
6/14(火) 10:07配信
西日本新聞
岸田首相

 第208通常国会は15日に会期末を迎え、延長なしに閉会する見通し。22日公示、7月10日投開票が想定される参院選を控え、岸田文雄政権は政府提出法案数を経済安全保障推進法など61本に絞り込む「守り」に徹し、全てが成立しそうだ。これは、1996年以来のこととなる。野党が国会共闘を組めず迫力を欠いたこともあり、ウクライナ危機で関心が高まる安全保障や暮らしに直結する物価高対策など、参院選の争点となるテーマの議論は深まらなかった。 (大坪拓也)


 与野党で賛否が分かれるような対決法案が乏しく、常に与党ペースで進み、強行採決などの混乱や見せ場のない「なぎ国会」(参院自民党幹部)となった。

 野党は、年明けから急拡大した新型コロナウイルスの第6波、「オミクロン株」対策に追及の照準を定め、3回目ワクチン接種や病床確保の遅れを指摘したものの、首相は政府方針の妥当性を強調しつつ「しっかり対応する」などと低姿勢を崩さず、その攻勢をいなした。

 安全保障では、政府が保有を検討し、相手領域内でミサイル拠点をたたく「反撃能力(敵基地攻撃能力)」、日米首脳会談の共同声明に盛り込まれた防衛費の「相当の増額」を巡り質問を受けても、首相は正面から語らなかった。同様に、国民の賛否が交錯しそうな外交・安保の政府長期指針「国家安全保障戦略」などを改定する議論も、実質的に参院選後に先送りされた。

 憲法改正の議論は、衆参両院の憲法審査会を舞台にかつてないペースで進行。例えば、国会における議事や議決の「出席」要件を定めた憲法56条1項の解釈を見直し、オンライン審議を認める見解が賛成多数で議決されるなどした。

 物価高対策を理由に、2022年度予算が成立した後、参院選に向けた実績としたい公明党が主導して補正予算も編成された。野党の国民民主党はいずれにも賛成、与党化路線をアピールした。「政策提案型」を模索し続けた立憲民主党は最終盤、「岸田インフレ」と主張して対決姿勢に転じ、岸田内閣不信任決議案を提出したが、同調したのは共産党など一部にとどまった。野党は分断したまま、選挙戦に突入する。

 昨秋の衆院選後に日本維新の会が問題提起し、国会議員に月額100万円が支給される「調査研究広報滞在費」(旧・文書通信交通滞在費)は、日割り支給に変更する法改正こそ実現した一方、使途の公開などでは各党が折り合えず課題が残された。

西日本新聞

8022名無しさん:2022/06/14(火) 21:40:58
https://news.goo.ne.jp/article/mainichi/politics/mainichi-20220614k0000m010215000c.html
吉川赳氏に与党内から辞職圧力やまず 世耕氏「議席は党に返して」
2022/06/14 19:49毎日新聞

吉川赳氏に与党内から辞職圧力やまず 世耕氏「議席は党に返して」

半ばシャッターを閉じた吉川赳衆院議員の事務所。ガラス戸に貼られていた岸田文雄首相と吉川氏の2連ポスターは外されていた=静岡県富士市横割本町で、2022年6月11日午後3時11分、石川宏撮影

(毎日新聞)

 18歳の女子学生に飲酒をさせたと週刊ポストで報じられ、自民党を離党した吉川赳(たける)衆院議員(比例代表東海ブロック)を巡り、14日も与党内から辞職を求める声が相次いだ。

 自民党の世耕弘成参院幹事長は記者会見で「事実でないと証明できないのならば議員辞職するのが当然だ」と強調。吉川氏が小選挙区で落選し重複立候補した比例代表で当選したことを挙げ「党の力で比例復活した。当然、議席は党に返していただくのが憲政の常道だ」と述べた。

 国会内で開かれた自民、公明両党の幹事長、国対委員長の会談では、自民の茂木敏充幹事長が吉川氏が離党したことについて「大変ご迷惑をおかけし申し訳ない」と陳謝した。公明の佐藤茂樹国対委員長は会談後、記者団に「離党でごまかすのは筋が違う。与党を組む公明党にも多少なりとも影響があるので、自民党には厳しく対処してもらいたい」と語った。【東久保逸夫】

8023チバQ:2022/06/15(水) 22:45:50
https://www.nishinippon.co.jp/item/o/940527/
【参院選コラム】「黄金の3年」などあり得ない?
2022/6/15 15:22 (2022/6/15 15:24 更新)

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 東京都生まれ。1991年に入社し、千葉支局、社会部、岐阜支局を経て、99年から政治部。首相官邸、与野党、外務省などを担当し、政局や憲法、外交・安全保障を中心に取材。政治部デスク、担当部長、編集局整理部長を経て22年4月から現職。散歩とジムと温泉が息抜き。

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 第208通常国会が閉幕し、衆院本会議場を後にする議員=6月15日午後

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 自民党会合であいさつする岸田首相=6月9日、東京・永田町の党本部

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 参院選の公約を発表する立憲民主党の泉健太代表=6月3日、国会

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 JR有楽町駅前でボードを持ち、物価高騰について調査する立憲民主党の泉健太代表(手前右)=6月3日

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 東京都生まれ。1991年に入社し、千葉支局、社会部、岐阜支局を経て、99年から政治部。首相官邸、与野党、外務省などを担当し、政局や憲法、外交・安全保障を中心に取材。政治部デスク、担当部長、編集局整理部長を経て22年4月から現職。散歩とジムと温泉が息抜き。

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 第208通常国会が閉幕し、衆院本会議場を後にする議員=6月15日午後






 「黄金の3年」。参院選(6月22日公示―7月10日投開票)が近づくにつれ、政界でよく使われるようになった言葉だ。衆院選は昨秋だったから、岸田文雄首相が解散しなければ2025年秋までない。次期参院選も25年夏だ。まるまる3年も大きな国政選挙がないため、岸田首相が今度の参院選に勝てば、自身がやりたい政策を存分にできる。「黄金」と呼ぶゆえんだ。

 確かに、このままなら自民党の勝利は固いように見える。15日に閉会した通常国会の最終盤で、立憲民主党は泉健太代表の最終判断で内閣不信任決議案を衆院に提出したが、日本維新の会と国民民主党は否決に回り、野党の分断ぶりを際立たせた。参院選の勝敗の鍵を握る32の1人区で、与野党の事実上の一騎打ちに持ち込めたのは11にとどまるなど、共闘も十分に実現できなかった。

 内閣支持率は60%前後と高く、自民党の支持率も40%台を維持する。かつて同党の青木幹雄元参院議員会長は、「選挙に勝つには二つの合計で50以上が必要だ」と説いたが、岸田政権は100を超えている。「青木率」に基づくなら、黄金の3年は目前だ。

 ▽岸田首相も故事に習うか

 ところが、永田町の読みはもっと先を行く。「黄金の3年などあり得ない」(自民党関係者)という。岸田首相は「1、2年で解散する」というのだ。

 過去をひもとくと、01年参院選に圧勝した当時の小泉純一郎首相は、3年後の衆院任期満了を待たず、03年に解散した。04年参院選で先の青木氏は、それこそ「勝てば黄金の3年が来る」と訴えたが、小泉氏は翌年に再び解散した。安倍晋三元首相もそうだ。12年末に政権奪取し、13年参院選で大勝したのもつかの間、わずか1年余り後に衆院解散に踏み切った。

 小泉、安倍両氏は「早期解散・勝利」の図式で政治力を蓄え、党総裁選も乗り切って長期政権につなげた。人事を断行し、霞ケ関も入れ替えて政権基盤を固めていった。岸田首相も長期政権を目指すなら、この故事に習うという見立てだ。

 23年には一世一代のG7広島サミットがあり、24年秋には党総裁選が待っている。ならば一連の政治日程を絡めて、自身に最も有利な解散時期を探るだろうし、今回の参院選後の人事でも、そこまでを見据えた必勝の布陣を練るだろう。

 政権の軸はどうするのか。安倍氏には配慮を続けるのか。菅義偉前首相は取り込むのか。林芳正外相や茂木敏充党幹事長ら「ポスト岸田」候補の処遇はどうするのか。

 4月以降、首相は党内実力者らとの会食を繰り返し、安倍、菅両氏もそれぞれが会合を重ねてきた。既に党内駆け引きは始まっているのだ。

 ▽実は選挙戦の課題は山積み

 ここで改めて気付くのは野党の存在感の薄さだ。怖さを感じさせないからこそ、政権内では早くも、参院選後の布陣や政局が関心事となる。

 だが、参院選で問われるべきことは多い。新型コロナウイルス対策や物価高対策はもちろん、経済政策や財政再建はどうするのか。ウクライナ危機や、中国・北朝鮮の脅威を受けた日本の外交・安全保障政策の在り方、少子高齢化、都市と地方の格差、原発問題も大きな課題だ。

 しかし、野党は迫力を欠き、争点もぼやけがち。このままなら、有権者不在の参院選になりかねない。考えようによっては、選挙は有権者が政党や政治家を鍛える、数少ない機会だ。日本の未来にとって、こんな状況がいいわけがない。現状を変えたいなら、政治が面白くないと考えるなら、投票に行くしかない。

8024チバQ:2022/06/17(金) 17:46:00
https://news.yahoo.co.jp/articles/cff5b6d360f8b6e41e87d466a1ef0dddab4f8ba8
感染症対策、首相肝いりの司令塔設置 屋上屋の懸念も
6/17(金) 17:18配信


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産経新聞
新型コロナウイルス感染症対策本部で発言する岸田文雄首相=17日午前、首相官邸(矢島康弘撮影)

政府が17日の新型コロナウイルス感染症対策本部で創設を決めた「内閣感染症危機管理庁」は、岸田文雄首相が昨秋の自民党総裁選から掲げてきた肝いり政策だ。政府内では組織再編に慎重論も根強かったが、首相が押し切る形で実現にこぎ着けた。危機管理庁のもとで機動的な感染症対策を行う体制の構築を目指すが、組織を新設しただけでは屋上屋を架す恐れもあり、いかに機能させるかが焦点となる。

【アンケート結果】コロナ収束後もマスク使いたいか?

「やると言ったらやるんだ。必ずやる」

首相は今月上旬、周囲に危機管理庁創設に向けた決意をこう強調した。

これまで首相が問題視していたのが、コロナ対応での明確な司令塔の不在だ。緊急事態宣言の運用などを担当する内閣官房の「新型コロナ等感染症対策推進室」と医療体制強化を担う厚生労働省の「新型コロナ感染症対策推進本部」に分かれていた。ワクチン接種では官邸の意向に厚労省が抵抗し、対応の遅れにつながったこともある。

総裁選で危機管理庁創設を主要公約に掲げた岸田首相が誕生し、危機管理庁設置に向けた議論が本格化するかに見えたが、動きは鈍かった。新たな組織を作ることには「人材も余裕もない。つくる必要はない」(政府関係者)と反発もあったが、首相は「何もしないわけにはいかない」と準備を進めた。

最終的に内閣官房に危機管理庁を置くことを決めた。首相周辺は「有事に首相の指揮が迅速かつ徹底されるようにする」と語る。

ただ、厚労省にも感染症や予防接種などの部署を統合した「感染症対策部」が新設される。有事の際には危機管理庁の傘下に入るが、主導権争いが起きる懸念もある。感染症対応には政府と自治体との連携も不可欠だ。効果的な態勢構築に向けて首相のリーダーシップが問われる。(永原慎吾)

8025チバQ:2022/06/21(火) 08:53:50
https://news.yahoo.co.jp/articles/465fc8a82d09608845d8877db1940293f07f8ad7
安倍元首相が防衛次官の交代人事に激オコ! 岸田首相に直談判もあえなく却下される
6/20(月) 13:30配信
日刊ゲンダイDIGITAL
岸田首相を呼び付けた安倍元首相だが…(C)日刊ゲンダイ

 霞が関は人事の季節だが、防衛省事務次官の交代劇が波紋を広げている。

 17日の閣議で防衛省の島田和久次官の退任人事が正式に決まったことは、政界で驚きをもって受け止められた。岸田首相が安倍元首相にケンカを売ったとみられているのだ。


 第2次安倍政権で首相秘書官を約6年半も務めた島田氏は、2020年8月に次官就任。自他ともに認める安倍の腹心だ。安倍が主張する「防衛費のGDP比2%」の旗振り役でもある。年末に向けて、国の外交・防衛政策の基本方針となる「国家安全保障戦略(NSS)」や「防衛計画の大綱」など戦略3文書の改定も主導してきた。

「特にNSSは9年ぶりの改定で、島田氏の年末までの続投は既定路線とみられていた。安倍元首相の実弟である岸防衛相も、3文書や重要政策の継続性を理由に島田氏の留任を5月ごろから官邸に打診していました。しかし、官邸は『次官は2年間が通例』として交代を押し切ったのです」(防衛省関係者)

 産経新聞(18日付)によれば、安倍も16日に岸田首相を議員会館の自室に呼びつけ、島田氏の退任人事を再考するよう迫ったという。それでも岸田首相の答えは「ノー」で、人事は覆らなかった。

 後任の鈴木敦夫防衛装備庁長官は、島田氏と同期で、防衛省で同期が2代続けて次官になるのは初めて。また、“上がりポスト”である装備庁長官からのスライドも初めてと異例ずくめ。何としても島田氏を交代させるという執念すら感じる。

「次官交代によって、戦略3文書の方向性が変わる可能性がある。安倍さんが党内を主導してきた防衛費増額や反撃能力保持の議論も尻すぼみになるかもしれません。面白くない人事に安倍さんは『あり得ない』と激怒していたそうで、総理との対立が先鋭化しかねません」(自民党関係者)

次は日銀の黒田総裁?
人事は好きなようにやる(岸田首相)/(C)日刊ゲンダイ

 岸田首相はかねて「参院選に勝てば人事は好きなようにやる」と周囲に話しているという。昨年の総裁選でも、首相になってやりたいことは「人事」と答えていたから、よほど人事に思い入れがあるのだろう。

 党内では、参院選後には岸田首相がいよいよ「黒田切り」に動くという見方もある。日銀の黒田総裁を交代させて、アベノミクスから明確に転換するというのだ。

 このところ安倍元首相が「次の総裁もしっかりとしたマクロ経済路線でやってほしい」などと日銀総裁人事にやたらと言及するのも、岸田人事を牽制するためだろう。安倍外交もアベノミクスも全否定されたら何も残らない。安倍元首相の怒りと焦りは相当なものがあるはずだ。

8026チバQ:2022/06/23(木) 11:58:02
https://news.yahoo.co.jp/articles/060b1269682e260ebc93f9db0d135c8b758fb58a
無所属の橋本聖子参院議員、7月1日にも自民党復党へ…五輪大会組織委解散に伴い
6/22(水) 18:59配信

読売新聞オンライン
橋本聖子参院議員

 自民党は無所属の橋本聖子参院議員を近く復党させる方針を固めた。7月1日にも復党する見通しだ。


 橋本氏は昨年2月、東京五輪・パラリンピック大会組織委員会の会長に就任する際、「政治的中立」を掲げる五輪憲章を尊重して離党した。五輪が閉幕し、組織委理事会が今年6月、組織委の解散に合意したため、復党できる環境が整った。

 橋本氏は今回の参院選では非改選のため、立候補していない。

8027チバQ:2022/06/24(金) 10:21:28
https://news.yahoo.co.jp/articles/30ada62c3a0d444b32c8390e965a21e8cafeca04
岸田総理の安倍派パージ第一弾は「実弟・岸防衛相」という衝撃
6/24(金) 9:00配信
FRIDAY
衆議院本会議に臨む岸防衛相(左)と岸田総理

6月17日に発表された次官級人事が永田町に衝撃を与えている。

「岸田文雄総理(64)率いる官邸主導によるロコツな”安倍派パージ”が行われました。安倍晋三元総理(67)の腹心である防衛省の島田和久事務次官(60)の退任が決まったのです。島田氏は、12年12月から安倍元総理の秘書官を約6年半務め、次官就任後は防衛費を5年でGDP比2%の増額を目指す、旗振り役となった”省内随一のキレ者”。特に今年は参院選でも争点の一つとなる、防衛力の抜本的強化に伴い、年末までに戦略3文書改定の議論をまとめる必要があり、島田氏の次官留任が既定路線とみられていました。ところが官邸から示された人事には、後任として既に”あがりポスト”に収まっていた鈴木敦夫防衛装備庁長官(61)の名前があったのです。次官級の装備庁長官からの横滑りは異例で、鈴木氏自身も今回の人事には驚きを隠せなかったといいます」(防衛省関係者)

「120人乱交パーティ」が公然猥褻になる「不可解な理由」

安倍元総理の実弟で防衛大臣の岸信夫氏(63)ら防衛省側は、官邸から示された島田氏の退任人事に対して「現下の厳しい安全保障環境をかんがみ、今回の戦略3文書改定は最も重要となる。年末の文書改定までは島田次官を続投させたい」と継続性の観点から強く反対したが、官邸の意向は変わらなかった。

官邸関係者が内情を明かす。

「栗生俊一内閣官房副長官(63)は『次官の就任2年での交代は慣例』『決定事項ですので』と電話一本で冷たく切り捨てたそうです。今回の人事を主導したのは栗生副長官と木原誠二内閣官房副長官、そして財務省の面々です。そもそも、安倍元総理は今年の経済財政運営の指針『骨太の方針』で、防衛費の大幅増額を主張。原案では『GDP2%』を本文に入れ、必要額達成までの年限を『5年以内』と明記させた。その立役者こそ安倍元総理の腹心である島田次官でした。この動きを苦々しく思っていた財務省は、島田氏を議論から排除することが念願だったのです。安倍元総理の骨太に関する発言を受け、文言を修正するハメとなった岸田総理は周囲に恨み節を吐いており、今回の人事はその意趣返しという側面があります」

今回の官邸の反逆に安倍元総理はすぐ反応。議員会館事務所に岸田総理を呼び、島田次官を続投させるよう直談判したのだが……。

「岸田総理の答えは『もう決まったみたいなんで』とまるで他人事だったそうです。この話を聞いた木原副長官は『安倍総理もよくやりますよね』と勝ち誇ったように笑っていたとか。国防族議員からは『あり得ない判断だ』、与党幹部からは『今回の件で岸田総理が安全保障に関して全く興味が無いことがわかった』という声があがっていますよ。元々、岸田総理には”ビジョン”が無い。2019年にテレビ番組内で総理になったら最もやりたいことを問われ『人事』と答えていましたから(笑)」(自民党秘書)

8028チバQ:2022/06/24(金) 10:21:44

人事を差配した栗生副長官は着任当時から、「とにかく安倍派をパージしたいという岸田総理の意向を受けて動いていた」(自民党ベテラン秘書)という。

「岸防衛相は安倍元総理の実弟ですからロコツですよね。島田次官に今回の人事を説明するにあたって、栗生副長官は『岸田総理に島田次官の留任を3度お願いしたが翻意して頂けなかった。申し訳ないが退任を受けてほしい』と説得していたそうです。安倍元総理が岸田総理に直談判したと聞くや、島田次官に電話を入れて『引き続きこの界隈で仕事したいなら余計なことをするな』とクギをさしたといいます。岸防衛相は参与として島田次官を残そうと動きましたが、これも栗生&木原コンビに潰されるでしょう」(同前)

島田次官の働きぶりを熟知している新聞各紙の防衛省担当記者が一斉に官邸の不可解人事の記事を出すと、岸田総理は6月20日に共同通信社のインタビューで、「(島田次官の人事は)所管大臣の了承を得ている」と、岸防衛相へ責任をなすりつけた。

防衛族議員が憤る。

「岸さんが今回の人事に反対していたのは、防衛省の人間なら全員知ってますよ。それでもあえて岸さんに責任をおしつけたということは、参院選後にも行われる次の組閣で岸防衛相を切る腹づもりでしょう。春先から、岸さんの体調不良説が流れていますが、これも官邸発ではないかと言われている。防衛省ポストを清和会(清和政策研究会。安倍派)から召し上げ、自らが属する宏池会の寺田稔さん(64)を後任に据えるプランがあると聞きます。人事を握って浮かれる気持ちはわかりますが、宏池会の議員は総じてハト派で、安全保障政策については素人が多い。国益無視はいただけない」

次は誰が切られるのか。真夏の霞ヶ関に不穏な空気が漂う中、参院選をむかえる岸田政権。夏が終われば、仁義なき政局が始まる。

FRIDAYデジタル

8029チバQ:2022/07/02(土) 23:32:23
https://www.jiji.com/jc/article?k=2022070101036&g=pol
島田防衛次官、退任し参与に 官邸は留任認めず
2022年07月02日07時20分

職員に見送られる島田和久前防衛事務次官(中央)=1日午後、防衛省
職員に見送られる島田和久前防衛事務次官(中央)=1日午後、防衛省


 防衛省の島田和久事務次官が1日付で退任した。年末に国家安全保障戦略などの改定を控え、岸信夫防衛相は島田氏の留任を求めたが、首相官邸側が「任期2年」の慣例を主張し認めなかった。岸氏はこれを受け、島田氏を同日付で防衛相政策参与と防衛省顧問に充てた。

 「日本が作る防衛計画に世界中が注目し、期待している。皆さんの力で大いなる成果を出してほしい」。島田氏は1日の離任式で、幹部職員らを前にこう訓示した。
 関係者によると、岸氏の実兄である安倍晋三元首相も、島田氏の交代に反対した。島田氏は、2012年12月から約6年半、首相秘書官として安倍氏に仕え、現在でも関係が深い。
 今回の人事は、防衛費増額をめぐる政府・自民党内の対立が原因との見方がある。安倍氏はかねて、大幅増を求める発言を繰り返してきた。政府が先月閣議決定した経済財政運営の基本指針「骨太の方針」をめぐっても、「国内総生産(GDP)比2%」に言及した上で、「防衛力を5年以内に抜本的に強化する」と明記させた。
 こうした動きに対し、官邸幹部は「一線を退いた人は発言を控えるべきだ」と反発。島田氏を退任させることで、安倍氏をけん制するとともに、安保戦略などの改定論議を、岸田文雄首相の主導で進める狙いがありそうだ。
 省内では、島田氏の続投は既定路線とみられていた。新たに就任した鈴木敦夫次官は、次官級の防衛装備庁長官から異例の横滑りで、今回の交代劇は驚きを持って受け止められた。
 島田、鈴木両氏は1985年に旧防衛庁入りした同期。関係者によると、鈴木氏を次官に充てる人事は、島田氏が自ら決めたという。
 防衛省は新体制の下、安保戦略と防衛計画の大綱、中期防衛力整備計画の改定に臨む。一方、岸氏は引き続き、島田氏を議論に関与させる考えで、年末に向け官邸側との主導権争いが激しくなる可能性もある。

8030チバQ:2022/07/04(月) 11:10:53
https://news.yahoo.co.jp/articles/56e593630a8ec24e62afcd592bfef7f00a547c0b
岸田 vs 安倍、防衛省人事から見えてきた安保政策「主導権争い」の構図
7/4(月) 7:02配信
異例の事務次官退官
岸田文雄首相[Photo by gettyimages]

 安倍晋三氏の首相秘書官を6年半にわたって務め、安倍氏との関係が深いとされた島田和久防衛事務次官が1日、退任した。

 後任の事務次官は防衛装備庁長官から横滑りした鈴木敦夫氏。「上がりポスト」の装備庁長官からの就任は初めて。官僚トップの事務次官職は後輩に引き継がれるのが通例だが、島田氏と鈴木氏は同期でもあり、異例の人事を物語る。

 今年12月には国家安全保障戦略、防衛計画の大綱、中期防衛力整備計画の3文書を改定する大仕事を控え、島田氏の続投が確実視されていた。6月17日になって急遽、降板が閣議決定された。直前に知った安倍氏と安倍氏実弟の岸信夫防衛相が猛反対したが、岸田文雄首相は聞き入れなかった。

 防衛省ポストの内閣副官房長官補に転身する道もあったが、岸田氏は指名せず、結局、政権中枢から締め出した。一方、岸防衛相は7月1日付で島田氏を防衛相政策参与と防衛省顧問に任命したが、その影響力は事務次官と比べ物にならないほど小さい。

首相の狙いはどこにあるのか?
安倍晋三元首相[Photo by gettyimages]

 岸田氏の狙いは、安倍氏へのけん制にほかならない。その火種は6月に閣議決定された経済財政運営と改革の基本方針「骨太の方針」にあった。

 「骨太の方針」は、焦点の1つだった防衛費について、北大西洋条約機構(NATO)加盟国が国内総生産(GDP)の2%以上を目標としていることを例示し、防衛力を「5年以内」に抜本的に強化することを明記した。

 だが、原案には「5年以内」の文言はなかった。

 岸田氏は経済財政諮問会議などの会合で「わが国を守り抜く防衛力を構築すべく、さまざまな取り組みを積み上げて予算を確保していく」と述べるにとどめ、「期限ありき」ではない姿勢を示していた。

 これに異論を唱えたのが安倍氏だ。防衛費のあり方をめぐり、自民党が4月に提言した「5年以内にGDP比2%以上」を書き込むよう求め、党内の議論でも安倍氏に近い議員たちが要求。政権基盤の弱い岸田氏は原案の修正に踏み切らざるを得なかった。

 いつ、だれが「GDP比2%」を言い出したのか振り返れば、昨年9月の自民党総裁選に出馬した高市早苗氏が「米欧並みにするならば国内総生産の2%で10兆円規模だ」と記者団に述べたのが始まりだ。高市氏は安倍氏の支援を受けた。

 このころの島田防衛事務次官は、防衛費の増強を求めて自民党への働き掛けを盛んに行っていた。高市発言は「ロビー活動の成果」といえる。国会対策が仕事の官房長ならともかく、事務次官が議員説明に回るのは極めて珍しい。

いきなり省内ナンバー2の地位に
 島田氏は防衛官僚として、また「安倍氏側近」として、どのような役回りを演じてきたのだろうか。

 島田氏は長く首相秘書官を務めたことや安倍氏が次官続投を求めたことからわかる通り、安倍氏の「大のお気に入り」とされる。2019年7月、首相官邸から6年半ぶりに防衛省に戻り、いきなり省内ナンバー2の官房長に就いた。

 島田氏の防衛省復帰に合わせて、官房長になって1年も経たない武田博史氏が防衛装備庁長官に異動し、同長官だった深山延暁氏は定年まで1年を残し、就任1年足らずで退職を余儀なくされた。

 島田氏のためにポストを空ける玉突き人事が行われた。これらは内閣承認人事にあたり、内閣の意に沿わなければ差し戻される。防衛省が安倍氏の意向を忖度して人事案を提出したのは明らかだ。

 防衛省では難問が待ち受けていた。官房長として復帰する1カ月前、当時の河野太郎防衛相が秋田市と山口県萩市に配備予定だった地対空迎撃システム「イージス・アショア」の推進装置の落下問題を公表し、国家安全保障会議が導入断念を決めていたからだ。

 「イージス・アショア」は2017年、当時の安倍首相がトランプ米大統領に米国製兵器の大量購入を迫られ、導入を決めた安倍氏肝入りの案件である。

 契約を解除すれば、2019年度防衛費に計上した取得費1757億円をそっくり違約金として米政府に取られる可能性があった。巨額の違約金を支払えば、責任問題に発展する。防衛官僚のクビが飛ぶだけでなく、導入の経緯から安倍氏が野党の追及を受けるおそれがあった。

8031チバQ:2022/07/04(月) 11:11:12
イージス導入を形にした「功績」
高橋憲一内閣副官房長官補(防衛省のホームページより)

 そこで当時の高橋憲一事務次官、島田官房長のナンバー1、2コンビのもとで防衛省は「地上イージス」を「洋上イージス」に置き換える荒技を進めていく。

 地上に置くべき巨大レーダーを船に載せるのだから無理がある。洋上イージスこと「イージス・システム搭載艦」は大型化し、最新のイージス護衛艦より766億円も高い1隻約2500億円となる見通しだ。

 洋上イージスを検討途中の20年8月、島田氏が事務次官に昇格し、高橋氏は内閣副官房長官補に栄転した。事務次官経験者がこのポストに就くのは初めて。防衛省同期の前田哲内閣副官房長官補を退任させての内閣官房入りである。

 省内では「イージス・アショアをつなぎ止めた論功行賞」とみられた。これにより、安倍路線を尊重する防衛省関連の官僚人事が完成。20年12月には、安倍政権を継承した菅義偉政権が「イージス・システム搭載艦」2隻の建造を閣議決定した。

 安倍氏を支えるのは官僚だけではない。菅内閣のもとで安倍氏実弟の岸信夫氏が初入閣し、防衛相の職に就いた。

 岸氏は就任してすぐに電話やオンラインで各国との協議や大使との対面会談を繰り返した。その中で安倍氏が打ち出した「自由で開かれたインド太平洋」を強調し、兄の期待通りの活動を続けた。

 20年9月25日、防衛省であった記者会見で「洋上イージスとする場合、(イージス・アショアのレーダーの)SPY7を活用するのか」と問われた岸氏は「契約済みのレーダーを活用することが合理的ではないか。契約を維持していく」と述べ、安倍路線の忠実な継承者を印象づけている。

 安倍氏は首相辞任するタイミングで実弟を防衛相として送り込み、気心の知れた官僚に防衛政策を任せた。米国と約束した「爆買い」路線を破綻させない政官の枠組みがつくられたことになる。

防衛省の厳しい懐事情
 島田氏が防衛費の増強を訴え続けたのは、防衛省の台所事情が「火の車」だったからだ。

 毎年12月に編成する防衛費の補正予算は緊急性が求められるが、防衛省はこれを無視して当初予算で購入すべき兵器類の購入に充てている。その事実をごまかす狙いなのか、防衛省は本年度から21年度補正予算と22年度当初予算を合算して「防衛力強化加速パッケージ」と呼ぶことにした。

 合算した防衛費は6兆1744億円となって過去最大。高額な兵器の分割払い(ローン)にあたる歳出化経費は2兆5506億円となり、前年比7.9%も増えた。この歳出化経費と隊員の人件・糧食費を合わせると防衛費の8割を占める。これらは固定費なので、家計でいえば食費とローンに年収の8割が消えることを意味する。楽な生活とは言えそうもない。

 それでも防衛省は、新規後年度負担として2兆9951億円を計上した。苦しい家計にもかかわらず、ローンを追加するというのだ。この新規後年度負担は次年度以降、歳出化経費に入るから、さらにローン地獄の深みにはまることになる。

 歳出化経費が増えた一番の原因は、安倍元首相がトランプ前米大統領に迫られて米国製兵器を「爆買い」したことだ。

 11年度まで年間500億円から600億円で推移していた米国製兵器の「対外有償軍事援助(FMS)」による契約額は第2次安倍政権以降、1000億円、4000億円、7000億円と膨らみ続けた。兵器の輸入比率は10年度は8.0%だったが、19年度には27.8%に達している。

 「骨太の方針」に防衛力を「5年以内」に抜本的に強化すると追加したのは防衛省にとってまさに朗報。安倍氏の政治力と島田氏のロビー活動により、米国製兵器の「爆買い」を背景にした防衛費の破綻は免れた。言葉は悪いが、「安倍一強の尻拭い」こそが防衛費を大幅に引き上げなければならない理由である。

 安倍路線を継承する官僚が防衛省で実権を握り続ける限り、歳出化経費は増え続けて防衛費の硬直化が進み、「岸田カラー」を安全保障政策に盛り込むことはできない。

 唐突にみえる島田氏切りは、安保戦略などの改定論議を自らの主導で進めたい岸田氏の意思表示だ。安倍氏の呪縛を逃れ、党内の求心力を高めて独自の政策を打ち出すには参院選における勝利が欠かせなくなった。

 7項目ある自民党公約のうち、外交・安全保障をトップにしたのは2019年7月、安倍首相のもとで行われた参院選挙以来のことだ。岸田氏は本気で長期政権を狙っているのかもしれない。

半田 滋

8032チバQ:2022/07/07(木) 10:06:10
https://news.yahoo.co.jp/articles/bf012550b683937d249fdb0b636d9e5dbd2e2c22
椅子から30センチ飛んだ 激戦の総裁選 田中角栄首相就任50年/上
7/5(火) 3:00配信



 田中角栄氏が首相に就任してから7日で50年を迎える。「今太閤」「コンピューター付きブルドーザー」と評され、昭和を代表する政治家だった「角さん」。半世紀前を知る人たちの証言を基に、おもに就任までの3日間をたどった。


 ◇秘書官「クールに見ていた」

 角栄氏は当時、衆院議員10期目の54歳。自民党幹事長を経て、佐藤栄作首相から任命された通産相のポストをそつなく務め、次期総裁候補に躍り出ていた。

 1972年7月5日午前。通産相秘書官の小長(こなが)啓一氏(91)は、総裁選の舞台になった東京・日比谷公会堂まで角栄氏を送り届けた。霞が関の秘書官室に戻ると、臨時党大会に集結する衆参両院議員と地方議員の熱気に包まれた会場が、ブラウン管テレビに映し出されていた。我が省の大臣が総理・総裁になるのか――。同僚らもテレビの前に集まり、固唾(かたず)をのんで見つめている。その姿を横目に、小長氏はほっと胸をなで下ろした。「やっと激務から解放される。私の任務はこれで終わり」だと。

 ちょうど1年前の通産相就任時から秘書官を務めてきた。朝、車内で新聞7紙を読みあさり、日々のお供から角栄氏が気分転換に取り組む週末のゴルフまで、多くの時間をともに過ごした。苦楽を味わいながら充実した1年。「田中さんが総理になられても(私が首相)秘書官になることはないわけですから、極めてクールに見ていた」

 ◇テレビ中継見守る支援者ら

 同じころ、霞が関から約300キロ離れた新潟県長岡市。中選挙区制だった頃の新潟3区の中心都市だ。田中家の系列企業「越後交通」の秘書室では、角栄氏の後援会「越山会」で青年部長を務める星野伊佐夫県議(83)や、角栄氏に仕えて「国家老」と呼ばれた秘書の本間幸一氏らが、テレビ中継を見守っていた。

 隣の栃尾市(当時)でも、後に県議や同市長を務め、「角さん一本」で選挙戦を生涯支え続けることになる馬場潤一郎氏(81)が総裁選の行方を気にしていた。繊維会社勤務の会社員。越山会会員ではなく、田中ファンでもなかったが、角栄氏に対する地元の注目度の高さは感じていたという。

 総裁選は、角栄氏、福田赳夫氏、大平正芳氏、三木武夫氏という4人の候補者で争われた。1回目の投票結果は、角栄氏156票、福田氏150票、大平氏101票、三木氏69票。過半数を取った候補者はおらず、規定通り上位2人による決選投票にもつれ込んだ。この時点で角栄氏と福田氏との票差は、わずか6票。「椅子から30センチ飛び上がった」。角栄氏の驚きぶりが伝わっている。

 文字通り「角福戦争」の火蓋(ひぶた)が切られた。この展開に、小長氏は「1年間お仕えしていたから、『田中さんに勝ってもらいたい』という個人的な心情はあった」と振り返る。「時の勢いとしては田中さんの方が優勢かなと、どことなく感じ取っていた」

 佐藤氏による7年8カ月にわたった長期政権。党内刷新のためには、右派勢力を引き継ぐ大蔵省出身で「官僚派」の福田氏よりも、均衡ある国土発展をうたう「日本列島改造論」を掲げたハト派で「党人派」の角栄氏の方が、新しい政治へのイメージにぴったり合うのではないか――。そう分析していたという。

 決選投票の結果は、角栄氏282票、福田氏190票。92票差という圧倒的な勝利を収めて第6代総裁に選ばれると、角栄氏は右手を上げる例のポーズで万雷の拍手に応えた。

8033チバQ:2022/07/07(木) 10:06:29
 ◇「田中でなければ人でない」

 その姿をテレビ画面越しに見守った県内の人々は沸き立った。当時、太平洋側の「表日本」に対し「裏日本」といわれた新潟県から、初の自民党総裁、そして首相へ。「それは、みんなすごかったよ。『田中(越山会)でなければ人でない』と。ここらで(角栄氏を)支持している人は、みんなそうだった」。馬場氏は当時の栃尾の情景を明かした。

 一方、霞が関で総裁選の行方を見届けた小長氏は安堵(あんど)していた。「これで完全解放だ」。おもむろに秘書官室で書類整理を始め、次の省内ポストに思いをはせた。【内田帆ノ佳】=続く

 ◇田中角栄元首相の生涯

1918年 5月 二田村(現柏崎市、旧西山町)の牛馬商も営む農家に生まれる

  33年 3月 二田尋常高等小学校高等科卒業

  34年 3月 東京・日本橋の建築会社「井上工業」で働く

  36年    住み込み店員などをしながら私立中央工学校土木科を卒業

  43年 10月 東京・飯田橋に「田中土建工業」を設立

  46年 4月 戦後初の衆院選に立候補し落選

  47年 4月 衆院旧新潟3区から再挑戦。初当選

  53年 6月 加茂市で後援会「越山会」発足

  57年 7月 第1次岸信介改造内閣で郵政相として初入閣

  61年 7月 自民党政調会長に就任

  62年 7月 第2次池田勇人改造内閣で蔵相に就任

  65年 6月 自民党幹事長に就任(66年辞任、68年再任)

  71年 7月 第3次佐藤栄作改造内閣で通産相に就任

  72年 6月 「日本列島改造論」を出版

     7月 自民党総裁選で福田赳夫氏を破り、戦後最年少(当時)で第64代首相に就任

     9月 中国・毛沢東主席と会談し、日中国交正常化を果たす

  73年 10月 日ソ共同声明を発表

  74年 10月 月刊「文芸春秋」が「田中角栄研究」で「金脈問題」を掲載

     12月 金脈問題巡り首相を辞任

  76年 7月 自民党を離党

     8月 ロッキード事件で東京地検に受託収賄罪などで起訴される

     12月 「ロッキード選挙」、つじ説法で12回         目の当選

  83年 10月 ロッキード事件で東京地裁から懲役4年、追徴金5億円の実刑判決を言い渡される。控訴

     12月 衆院選で金権批判の中、22万票超の得票

  85年 2月 脳梗塞(こうそく)で倒れ、東京逓信病院に入院

  86年 7月 病床から立候補し、不在選挙ながら16回目の当選

  87年 7月 ロッキード事件の控訴審で、東京高裁が1審を支持し控訴棄却。上告

  90年 1月 政界引退。衆院議員在職期間は16期43年。越山会も解散

  93年 12月 甲状腺機能亢進症に肺炎を併発し、死去。ロッキード事件は上告審の審理途中で公訴棄却

8034チバQ:2022/07/07(木) 10:09:27
https://news.yahoo.co.jp/articles/865db4d361b33f98ef361f5bfb8bce6ef39cfa56
「列島改造」実現へ 異例の秘書官続投 田中角栄首相就任50年/中
7/6(水) 3:00配信
 自民党総裁選から一夜明けた1972年7月6日。臨時国会での首相指名選挙で、角栄氏は戦後最年少(当時)の54歳で第64代首相に選ばれた。通産相秘書官として残務整理に追われていた小長啓一氏(91)は「テレビにかじりつく感じで見ていた」と、遠い記憶をたどった。

【田中角栄氏が党総裁だった当時のポスター】

 ◇「すまんが君、やってくれ」

 翌7日。高らかに掲げた「決断と実行」のキャッチフレーズとともに第1次田中内閣が発足した。約4年後のロッキード事件の際、三木武夫内閣の法相として角栄氏の逮捕にゴーサインを出す新潟県村上市出身の稲葉修氏も、文相として入閣した。首相在任期間886日の幕開けだった。「何の気なしにテレビを見た」。首相就任当日をそう振り返る馬場潤一郎氏(81)が、県議に就き、角栄氏との出会いを果たすのはまだ先のことだ。

 組閣を終えた直後、角栄氏は通産省官房長に電話をかけた。小長氏の部屋の電話が鳴った。聞こえてきたのは官房長の声。「これは私の命令じゃないよ。俺と一緒に首相官邸へ行ってくれ」

 急行した。待ち構えていた角栄氏は、いつものへりくだった口調で「すまんが君、秘書官を続けてやってくれ」と一言。ただこの時、角栄氏には既に3人の担当秘書官があてがわれ、通産省のポストは存在しないはずだった。「何を担当するのでしょうか……」。小長氏が問うと、角栄氏は少々興奮した顔つきで「何を言うか君、『列島改造』に決まっているじゃないか!」と言い放った。

 ◇天下取りのマニフェスト

 田中内閣が掲げた「日本列島改造論」は、角栄氏による天下取りのマニフェストとして小長氏ら官僚が中心になって手掛けた。この代表的著書は、総裁選直前の6月20日に発刊されると90万部以上を売り上げ、「列島改造ブーム」の火付け役となった。小長氏に対する秘書官続投の打診は、その実現に向けた異例の人事だったという。

 数秒間の沈黙の末、小長氏は言った。「分かりました。それでは公報担当ということでいかがでしょうか」。他の3人の秘書官の仕事にも配慮し、「(職務を)オーバーライド(超越)するのは、役人の仁義や分担の関係で芳しくない」と考えを巡らせて絞り出した「最適解」だった。

 「ああ、それはグッドアイデアだ」。角栄氏も納得し、各省庁から派遣される4番目の秘書官として初めて首相官邸入りした。「少し楽をしようとしていたのが、一瞬にして大変な重責に入る格好になったわけですよ」。小長氏は軽快に笑う。狭い首相秘書官室に小長氏のスペースはなく、その後1週間、官房長官秘書官室の一角で過ごしたという。

 ◇握手しすぎて手を痛め

 田中首相就任から数日後。角栄氏の後援会「越山会」の青年部長だった星野伊佐夫県議(83)は、長岡市から仲間とともに長距離バスに揺られ、角栄氏の就任祝いのため東京・目白邸を目指した。

 祝いの席で角栄氏は、駆けつけた支持者らと次々に握手を交わし、ついには水をためたバケツの中に両手を突っ込んだ。「オヤジさん、手を痛がって水の中に浸していた。ああいうことをやる人だったもんな」。星野氏は、とつとつと記憶を掘り起こした。

 そして就任後初のお国入り。角栄氏と同郷の旧西山町(現・柏崎市)で生まれ育ち、後に星野氏、馬場氏とともに県議を務めた三富佳一氏(84)は当時、太田地区越山会の事務局を担当し、西山町議の2期目だった。角栄氏が訪れたのは町立西山中の体育館。恩師をはじめ、越山会の人々で埋め尽くされた会場で行われた就任あいさつは大いに盛り上がった。「こまい(細かい)ことは忘れちゃったな」。そう話す三富氏だが、故郷で熱弁を振るった「越後の英雄」の姿は今も鮮明に覚えているという。

 霞が関から永田町へと移った小長氏、そして県内にいた星野、馬場、三富の各氏。角栄氏に関わった人たちはその後、政治の渦に身を投じることになる。【内田帆ノ佳】=続く

8035チバQ:2022/07/07(木) 10:15:22
https://news.yahoo.co.jp/articles/8e2be9018893862c4fd36b6650bf68cda5c104f2
「理屈より現場」いまなお響く角さん語録 田中角栄首相就任50年/下
7/7(木) 3:00配信
毎日新聞
首相就任後、初めての記者会見に臨む田中角栄首相

 今回の連載には、田中角栄氏の首相秘書官を務めた小長啓一氏(91)、新潟県議の星野伊佐夫氏(83)、元県議で旧栃尾市長の馬場潤一郎氏(81)、元県議の三富佳一氏(84)に協力していただいた。角栄氏について4人に振り返ってもらった。

【田中角栄氏が党総裁だった当時のポスター】

 ◇「理屈よりも現場」人生訓に

 ◇小長啓一氏

 (首相就任)当時(通産相秘書官を務めて)1年たってほっとしていたら、再び(首相)秘書官になったわけですね。

 だいたい首相官邸では昼飯は秘書官と一緒で、10〜15分で終わります。首相就任後、昼飯の席に行く時に、たまたま一緒に歩くような場面がありました。親族でもなければ政治家の上下関係があったわけでもないお付き合いで、田中さんから「巡り合わせとしての縁を大事にしようね」と言っていただいて、ほろっとした。

 これはよく言うセリフなのですが、「君の生まれはどこだ?」と通産相秘書官になって1週間くらいで聞かれ、「岡山です」と答えた。「岡山というのは、雪は(『雪国』を著した)川端康成のロマンの世界だよな。どっかの料亭で美人の娘からお酌をしてもらいながら一杯飲んで雪を愛(め)でると。岡山県人にとって雪はそんなもんだ。新潟県人の俺にとって、雪は生活との戦いだ」と言われた。これが私のモチベーションを、とんと高めた。

 それから田中さんがよく言われていたのが、「努力なくして天才なし」と「理屈よりも現場。理屈をしゃべっている暇があるんだったら現場に行ってみなさい。現場の中にこそ真実がこもっている。政策の芽はそこにある」でした。自分の人生訓になっていて、思い返しながら反省材料にしています。

 ◇額縁の裏の筆書き、絶筆に

 ◇星野伊佐夫氏

 これが田中先生の絶筆(星野氏宛て。富士山の写真が入った額縁の裏に筆書きで『越山 田中角栄』)。倒れる前の日(1985年2月26日)に目白に行ったんだよ。そしたらオヤジ(角栄氏)が「なあ星野君、良い写真だろ?」。「よく写っていますね」と答えて「欲しいな」と言ったら、「そっか、長岡持ってくっか」。そんで事務所の人が梱包(こんぽう)してくれた。まさか明日倒れるとは……。そいで(27日の)夕方になって早坂茂三秘書から電話が来て、「星野さん、たまげるなよ。オヤジさん倒れたで」と。

 絶筆だとは俺、知らんかった。思いもよらなかった。そしたら倒れて数カ月後に秘書さんから電話があって「星野先生、あんた先生が写真くれたけども、今ありますか?」「うん、ありますよ事務所に」「あれが絶筆になりました」と。

 いちばん最初(の出会い)は長岡駅なんですよ。通産相で来られた時に、田中先生が歩いてくるでしょ。それで越後交通の本間幸一先生が、こう俺をぐっと前に出すんだよ。「これ(越山会)青年部、星野です」「お、今度遊びに来なさい、東京に」。それが第一声だった。やっぱり自分の盟主だよね。昭和51(1976)年のクリスマスに目白に呼ばれてさ。「お前、県(議)会出ろよ」と。もしご存命であれば、いっぱい相談に行っただろうね、山ほど。

 ◇「葬儀は最後の付き合い」

 ◇馬場潤一郎氏

 最初の頃は田中先生が、そげな偉い人だとは思わなかった。(私が)県議になっていない時はね。県議になって1年目。冬になると栃尾は陸の孤島になってどこも行けないから、栃尾市民のため悠長に待ってはいられない。その陳情で田中先生のところに行った。

 「何としても(県議の任期)4年の間に造らなければならない道路があるのです」と言うと、「お前、色は黒いし面白い男だな」と。亀の形の呼び鈴があってしっぽ部分を押すと、リンリンと鳴る。それが秘書の部屋につながっていて、「今度新しく出た馬場君というのだけれど、君に頼みがあるということだから聞いてやれや」と秘書を紹介してくれた。

 だんだん(目白邸に)出入りするようになって、昼時はカツ丼とか食わせてもらった。俺たちが一服している間に、身の回りの世話をする人が「先生、時間ですから」と、いつも喪服を持ってくる。「そんなにしょっちゅう葬儀に行くんですか?」と言うと、「お前たちは結婚式と葬式、どっちを大事にする?」と聞かれる。華やかだし「結婚式だ」と皆が言うと、「だからお前たちはダメなんだよな。葬儀は、その人間との一番最後の付き合いだぞ。それを大事にするようでなければ絶対政治家なんて出世しないよ」。ごもっともだなと。そういうところが今でも人気があるんだろうね。

8036チバQ:2022/07/07(木) 10:15:37
 ◇人間味のある人格を持った人

 ◇三富佳一氏

 初めて会ったのは昭和38(1963)年ごろ。郵政相を経た田中先生は衆院選の時などに街頭演説に出てたからね。私は(一有権者として)一番前ではなく、陰で拍手していた。大臣クラスになると、普通の人ではないような段違いの人間みたいだったが、非常にざっくばらんだったね。田中先生が生まれた西山地区は、雨風でも雪が降っていても必ず大勢集まった。気さくなところもあって「オーオー、元気だったか?」と、敬礼しながら選挙区を回っていた。

 目白邸には年に何回も行った。「今日は何だ、三富」と言って図面を広げて、時には「ちょっと待ってて。建設省のを出せ。電話に」と秘書に言いつけ、「おお田中だ、あれどうだ、ちょっとどうにかしなきゃダメだな。そのうちに図面持ってきて、説明聞かせてくれよ」と話していた。

 昭和51(1976)年の衆院選では(旧西山町)坂田の家に来て、越山会の人たちを前に「俺はこれから東京に帰る。村山達雄を必ず俺が大蔵大臣にするから」と言った。中選挙区制だから村山は同じ新潟3区(のライバル)。普通の人間なら、そういうことはしない。「日本のためになる」と思って言ったことで、良い逸話だ。結果的に村山は蔵相になった。普通の人が持たない人間味のある人格を持った人で、それを現実にしてきた人。尊敬に値する。【内田帆ノ佳】=おわり

8037チバQ:2022/07/07(木) 19:32:02
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/702623
ニュース > 政治
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<乱戦 選挙インサイド>(14)非主流派の菅 麻生と遺恨、復権左右
07/07 05:00
 「朝日健太郎を手伝ってくれませんか」。自民党東京都連関係者は今春、副総裁の麻生太郎(81)に参院選東京選挙区で再選を目指す朝日への支援を要請した。無派閥の朝日が当選すれば麻生派入りする案も打診したが、麻生は首を縦に振らなかった。

 念頭にあったのは前首相菅義偉(73)だ。「菅は朝日を支援している。麻生派が支援すれば二人の仲がこじれるのは必至だった」(官邸筋)。麻生と菅の間には遺恨がある。

 麻生は首相時代の2008年、金融危機に直面し、支持率が高いうちの衆院解散を模索したが、選対副委員長だった菅らに止められた。翌09年の衆院選で大敗して民主党に政権交代を許し、「早期解散に踏み切っていれば」と後悔する。

 菅は首相在任中の21年、新型コロナ対応への批判などで求心力が低下する中、起死回生のため党役員人事を試みた。しかし、麻生らが難色を示し、人事は頓挫して退陣に追い込まれた。

 その後の総裁選で、現首相の岸田文雄を支援した麻生は副総裁に就き、前行革担当相の河野太郎を推した菅は非主流派に追いやられた。5月に二人は2度会食したが、「関係は冷めたままだ」(政府関係者)。

 今回の参院選で、道選挙区は菅が推す長谷川岳と、麻生派の船橋利実がしのぎを削り、神奈川選挙区は麻生に近い前幹事長甘利明が支援する浅尾慶一郎と、菅を政治の師と仰ぐ三原じゅん子が争う。麻生と菅の代理戦争とも呼べる構図の中、菅は「票を分け合うなんて甘いことは考えない」と手を緩める気配はない。

 新型コロナ対応などが再評価され、遊説に引っ張りだこの菅だが、今後の展望は開けていない。参院選後に想定される内閣改造、党役員人事では、麻生の意向が影響するとみられ、菅に近い議員が再び冷や飯を食えば、菅自身の求心力低下につながりかねない。

 麻生周辺は「人事で処遇されれば、菅は党執行部を敵に回せなくなる」とみる。岸田も菅のもとを訪ねて教えを請い、懐柔を図る。参院選の結果を受け、菅が復権に向けてどのような戦略を描くのか注目が集まっている。=敬称略=(石井努)

8038チバQ:2022/07/08(金) 21:20:19
安倍晋三亡くなって
次の選挙で二階俊博(1939生まれ)と麻生太郎(1940生まれ)が引退すると
キッシー(1957年生まれ)の邪魔するのは菅義偉(1948年生まれ)くらいか?
黄金の3年どころじゃなくなりそう 

石破茂(1957年生まれ)
茂木敏充(1955年生まれ)
河野太郎(1963年生まれ)
林芳正 (1961年生まれ)


清和会はどうする?
(高市早苗 当選9)(政調会長)
下村博文 当選9  会長代理
松野博一 当選8  (官房長官)
西村康稔 当選7  事務総長
萩生田光一当選6  (経産大臣)
稲田朋美 当選6  事務局長
世耕弘成 参5   参院幹事長

8039チバQ:2022/07/08(金) 22:05:10
ポストきっしー。ポストポストきっしーと言えるのはこの辺くらいかな

清和会系
当選09 1954生 下村博文   清和会会長代理
当選06 1959生 稲田朋美   清和会事務局長
当選09 1961生 高市早苗   政調会長
当選08 1962生 松野博一   官房長官
当選07 1962生 西村康稔   清和会事務総長
当選参5 1962生 世耕弘成   参院幹事長 1998年初当選8〜9期相当
当選06 1963生 萩生田光一  経産大臣
当選04 1967生 福田達夫   総務会長


平成研
当選10 1955生 茂木敏充   幹事長
当選08 1973生 小渕優子   組織運動本部長

菅系
当選09 1948生 菅義偉
当選12 1957生 石破茂
当選09 1963生 河野太郎   広報本部長
当選05 1981生 小泉進次郎

宏池会
当選10 1957生 岸田文雄   総理大臣
当選08 1960生 小野寺五典
当選参5+衆 1961生 林芳正  外務大臣 1995年初当選9期相当

その他
当選10 1960生 野田聖子   特命担当大臣

8040チバQ:2022/07/09(土) 10:36:13
https://hochi.news/articles/20220708-OHT1T51252.html?page=1


安倍晋三元首相死去で党内最大・安倍派、後継者巡り分裂も…有力者ズラリ、次期総裁選がハードルに

2022年7月9日 6時0分スポーツ報知







# 社会



亡くなった安倍晋三元首相

 体調不良による退陣後も、安倍晋三元首相は衆参94人の党内最大派閥・安倍派(清和政策研究会)のトップとして存在感を発揮していた。派内での発信力も突出しており、「派閥内にナンバー2はいない」と言われるほど。安倍氏の突然の死に幹部らは結束を唱えているが、後継者を巡り派閥が分裂する可能性もある。

 安倍政権で閣僚も務めた同派の世耕弘成参院幹事長はこの日、「私にとっては兄であり、師匠。苦しい難局を乗り切った思い出がたくさんある」と話した。選挙戦は9日で最終日を迎えるが「安倍氏のご意志を受け継ぎ、あと1日全力で戦い、良い数字を報告できるよう頑張っていきたい」と述べた。
 福田達夫総務会長は声を詰まらせ「本当に腹立たしいです。安倍元総理が何をしようとしていたかをもう一度見直して、しっかり継ぐべきものを継ぐべきだ」と語った。
 清和会は福田赳夫氏、森喜朗氏、小泉純一郎氏、福田康夫氏、それに安倍氏の5人の首相を輩出。特に小泉政権以降は、党内で大きな影響力を誇ってきた。安倍氏退陣に伴う総裁選では官房長官として安倍氏を支えた菅義偉氏を支持し後継者に。菅氏不出馬に伴う昨年の総裁選では、安倍氏は無派閥ながら自身と近いとされる高市早苗政調会長を支持。高市氏は議員票では本命候補だった河野太郎氏を上回り、安倍氏の影響力の強さを見せつけた。

安倍派入りを模索する高市氏はこの日、「本当に偉大な国家観を持った政治家。安倍氏の志、思いをしっかりと受け継いで歩み続けていく。それを持って恩返しをしたい」と述べ、安倍氏の政治信条を受け継ぐと表明した。
 ただ派内には下村博文前政調会長、萩生田光一経済産業相、稲田朋美元防衛相ら有力議員がひしめく。下村氏は「清和研としても状況を見ながら、一致結束してやっていこうと話した」と語った。参院選後も当面は結束していくとみられるが、24年までに行われる次期総裁選が次のハードル。有力議員間で調整がつかず、派内の意見が割れれば分裂の可能性もある。

8041チバQ:2022/07/09(土) 10:38:37
最大派閥会長として存在感示した安倍氏 死去は岸田政権に影響か

2022/7/9 05:00

https://www.google.com/amp/s/mainichi.jp/articles/20220708/k00/00m/040/311000c.amp


(67)は自民党最大派閥・安倍派の会長として政策面での発信を強めていた。参院選後をにらんで、岸田政権内で存在感を示す狙いがあったとみられる。安倍氏の死去は岸田文雄首相の今後の政権運営にも大きく影響しそうだ。
 安倍氏は自民党内で積極財政派の後ろ盾となり、基礎的財政収支(プライマリーバランス)を2025年度に黒字化する目標を政府の「骨太の方針」(6月に閣議決定)から削除させた。来年度予算編成に向けては防衛費を7兆円近くまで増額するよう繰り返し主張した。一方、首相はこれまで明確な方針を示していないことから、政権内では、首相官邸と安倍氏の間のすきま風を懸念する声が出ていた。



岸田文雄首相=吉田航太撮影

 首相が会長を務める岸田派は党内第4派閥で、安倍派、茂木派、麻生派の支援とバランスで政権が成り立っている。その意味で、参院選後に予定される自民党役員・内閣改造人事で首相が独自色を出すか、引き続き各派に配慮するのかは党内の関心事だ。会長を失った安倍派が最大派閥として求心力を維持できなければ、各派閥の均衡が崩れかねない。
 国会での憲法改正論議も左右されそうだ。先の通常国会では、ロシアによるウクライナ侵攻を受けて、自民党を中心に緊急事態条項創設の議論が先行したが、安倍氏は衆院憲法審査会の同党幹事に「今こそ9条を議論しなければおかしい」と指示した。自民党関係者は「安倍さんの遺志を継ぐ形で改憲論議が進むのではないか」と語る。
 安倍氏は首相時代に進めた経済政策「アベノミクス」について、岸田政権が修正に踏み出さないようにらみをきかせていた。大規模な金融緩和を続けてきた日銀の黒田東彦総裁は来年4月に任期が満了する。アベノミクスの路線継承を望んでいた安倍氏がいなくなったことで、後任人事にも注目が集まる。
 安倍氏は06年から07年と、12年12月から20年9月まで首相を務め、通算在職日数は3188日と歴代最長を記録した。祖父は岸信介元首相、父は元毎日新聞記者の安倍晋太郎元外相。神戸製鋼所勤務や外相秘書官を経て、93年衆院選で自民党から初当選。清和会(現安倍派)に所属し、当選10回。
 第1次政権、第2次政権とも持病の悪化で退陣したが、最近は安倍派会長として精力的に政治活動をこなしていた。

8042チバQ:2022/07/09(土) 10:40:47
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/97285?page=1&imp=0

2022.07.09


安倍晋三元首相の急逝で懸念される「最大派閥・清和会」の行く末

自民党内政局に与える甚大な影響


直ぐに頭を過ったのは

7月10日投開票の第26回参院選は、報道各社の終盤情勢調査通り、自民党勝利で決することに疑いの余地はない。
問題は参院選後の岸田文雄政権の先行きである。『文藝春秋』(8月号)に興味深い記事が掲載されている。朝日新聞の曽我豪編集委員の「岸田首相に『語る口』はあるか―『黄金の三年間』という言葉こそが政党政治の劣化を物語っている」である。
《「聞く耳」を標榜し、「検討する」を連発する首相にすれば、自民党つまり「我々」を主語とするのは、調整型の手法の結果かもしれない。「一強」体制の元で強硬姿勢が目立った安倍晋三、菅義偉両政権との違いが、現段階までの世論の好感を呼んだ可能性もあろう。だが「歴史を画する課題」に「挑戦する」と言うのなら、国民・有権者が審判を下すうえで一番知りたい情報は、危機に臨む首相の「私の決心」ではないのか》と曽我氏は言う。
筆者は6月中旬、曽我氏と長時間酒食を交えて話す機会があった。その折に、同氏は記事中でも使っている「我々という一人称複数形」「一人称単数形である私」を頻繁に口にした。要するに、岸田氏は主語の使い方を、自民党の派閥・宏池会領袖の先達である池田勇人、宮澤喜一両元首相に倣って「我々」ではなく「私」でもって、山積する課題に対処すべきだと言っているのだ。
この指摘に得心する。確かに60年前の1962年7月の参院選で池田首相は「所得倍増」など経済優先主義で自民党勝利に導き、翌年11月の衆院選でも勝った。30年前の92年6月に宮澤首相は国連平和維持活動(PKO)協力法案を参院本会議で可決・成立させた。同首相は最側近の加藤紘一官房長官の反対を押し切って衆参院採決を強行したとされる。
池田、宮澤両氏はいずれもが「我々」よりも「私」を優先しての政治決断を行っているのだ。それでも、病魔に冒された池田氏は64年夏季東京五輪後の同11月に退陣した。首相在任期間は4年4カ月(1575日)だった。一方、短命政権(1年9カ月)に終わった宮澤氏は自民党内権力闘争により93年6月に内閣不信任決議案が可決され、7月の総選挙で同党は敗北・下野した。
では、岸田氏は主語「私」として何を成し遂げようとしているのか。宏池会のDNA「軽武装・経済重視」を色濃く継承している同首相は自らこそが憲法改正を実現できるのだとの意欲を抱いているのは明らかである。
憲法改正の自民党案4項目のうちで自衛隊の明記(条文の新設)と緊急事態の条項(同)だけは是非とも実現したいと首相周辺は筆者に語る。中国による東・南シナ海、インド太平洋地域での活発な海洋進出やロシアのウクライナ侵略など日本を取り巻く厳しい環境からも必須というのである。

8043チバQ:2022/07/09(土) 10:41:47
と、ここまで綴ってきたところ(8日午後0時過ぎ)、安倍晋三元首相が参院選遊説先・奈良市で銃撃されたと衝撃のニュースが飛び込んできた。直ぐに頭を過ったのはロナルド・レーガン米大統領暗殺未遂事件である。1981年3月30日、ワシントンDCでレーガン氏は狙撃されたが、シークレットサービスが身を挺して守り一命を取り留めたのだ(当該のシークレットサービスと警官1人が死亡)。翻って我がSPはどうだったのか。戦後、我が国では現・元首相の暗殺は発生していない。正直、米国で頻発する銃撃事件は他人事のように思っていた。が、それが我が身の事となったのだ。
安倍氏亡き後の自民党内政局に与える影響

奇しくも7日午後、筆者は安倍、菅政権下で主要ポストを歴任した安全保障専門家と懇談した。その際、先のG7(主要7カ国)ドイツ・エルマウサミット、続くNATO(北大西洋条約機構)スペイン・マドリード首脳会合に関すること、さらに最近の安倍氏の際立つメディア露出、安倍氏と岸田首相の距離感、安倍氏の岸田政権誕生時の首相人事への不満までが話題となった。
山上徹也容疑者は「安倍元首相に対して不満があり殺そうと思って狙った。元首相の政治信条への恨みではない」と供述しており、確信犯である。そして安倍氏は同日午後5時3分亡くなった。元海上自衛隊員ということから、その背景に関心が集まっている。だが、本稿執筆時点では軽々な事は言えない。
ただ、安倍氏亡き後の自民党内政局に与える影響だが、懸念されるのは最大派閥・清和会の次期会長次第では派閥再編の動きのトリガー(引き金)となって、岸田首相の政権運営に支障を来すことである。首相周りには危機管理マインドがある木原誠二官房副長官(政務)を始め、栗生俊一官房副長官(事務)、秋葉剛男国家安全保障局長、嶋田隆首相首席秘書官などがいるので、この危機を何とか打開してくれるはずだ。

8044チバQ:2022/07/10(日) 20:54:45
https://news.yahoo.co.jp/articles/eb6eace1b8f2f2f9df17b5a032cdd181fc0ff110
安倍元首相銃撃事件が内閣改造に影響 岸防衛相と高市政調会長「交代させれば政局になる」
7/10(日) 14:15配信

NEWSポストセブン
岸信夫・防衛相と高市早苗・政調会長(写真/時事通信フォト)

 安倍晋三・元首相が参院選の応援演説中に銃撃され、亡くなった事件は国内外に衝撃を与えた。参院選後の政界にも大きな影響を及ぼすとされているが、最大の焦点となるのが予定されていた内閣改造人事だ。7月6日付の時事通信はこう報じていた。


〈政府・与党は6日、参院選(10日投開票)後初めてとなる臨時国会を8月3日に召集し、5日までの3日間の会期とする方向で調整に入った。複数の関係者が明らかにした。その後の内閣改造も検討しており、選挙結果も踏まえて岸田文雄首相が時期や規模を判断する〉

 だが、その2日後に起きた銃撃事件によって、様相は一変した。とりわけ、交代説が取りざたされていた岸信夫・防衛相と高市早苗・政調会長をめぐっては、岸田文雄・首相にとって非常に難しい判断を迫られることになる。ベテラン政治ジャーナリストは言う。

「2人は安倍氏の実弟と愛弟子で、ともに安倍氏の強い後押しがあって就任した経緯があります。岸氏の場合は、かねて健康不安説が囁かれており、『国際情勢が不安定な中、防衛大臣の任に耐えられないのではないか』と指摘されてきた。次の改造人事では交代が検討されていましたが、もし本人が『兄の遺志を継ぐ』と言って続投を望んだ場合、首相としてもなかなか辞めさせにくいのではないか」

 さらに複雑なのが高市氏をめぐる状況だ。

「高市氏は茂木敏充・幹事長との対立が表面化しており、党執行部の中で孤立している状態です。次の党人事で外されるのが濃厚とみられていましたが、それは『岸田首相が安倍氏を説得し、納得してもらう』ことが前提でした。安倍氏亡き今、岸田首相が“高市外し”に動くと、『安倍氏が生きていたら許さないはずだ』という声が党内から上がる可能性が高い。

 とくに、先の総裁選で安倍氏とともに高市氏を支持した勢力の一部には、今後は高市氏が『安倍氏の遺志を継ぐ後継者』という見方がある。その高市氏がすぐに交代となれば黙っていられないでしょう。一気に政局化する可能性もあります」(同前)

 巨大な権力者を失った政界は、混迷に向かいつつある。

8045チバQ:2022/07/11(月) 10:53:42
https://news.yahoo.co.jp/articles/87da7555bbe788bb4ed8883a9cc7162ace7e3d72
安倍元首相暗殺でひんしゅくを買った奈良県警の会見 県警本部長の更迭は不可避、警視総監・警察庁長官も交代が既定路線に
7/11(月) 10:31配信


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デイリー新潮
危機管理でつまづいた県警
その衝撃的な死は警察組織にも大きな影響を与えた

 参院選最終盤の演説中、凶弾にたおれた安倍晋三元首相(享年67)。警備体制の不備が相次いで指摘される中、当日の奈良県警の会見は各方面でひんしゅくを買った。また、事件の影響で県警本部長の更迭は避けられず、警視総監、警察庁長官も交代が既定路線となっているという。

【写真を見る】36年前、昭恵さんとの結納を済ませた安倍晋三元首相。当時32歳

 奈良県警の刑事部長や警備実施を担当した警備部参事官らが会見したのは、安倍元首相が銃撃され、死亡した8日夜のことだった。

「何を聞かれても”具体的な回答は差し控えたい”と繰り返し続けたことについて、各方面で”あの会見はなんなんだ”……といった、怒りともむなしい気持ちを吐露したとも取れる声があがっていました」

 と、社会部デスク。

「確かに警備実施の中身は秘中の秘ですから県警幹部の言っていることは間違ってはいないのです。しかし、警察当局の幹部の中にすら”こういう会見の時って中身より言い方だったりするじゃないですか。その点、彼らの振る舞い方は受け入れがたい、良くなかった”と話す人がいました」

 不祥事などが起こって開かれる記者会見での言動は危機管理の面で重要な岐路とされているが、今回、県警はそこでもつまづいたというわけなのだ。

警備計画書を承認した本部長の真意とは? 
「いずれどこかのタイミングでは行われることになったと思いますが、幹部らの不手際もあって、翌日夜には県警本部長の会見が行われることになりました」(先のデスク)

 9日夜、1995(平成7)年入庁キャリアの鬼塚友章本部長(50)は徹頭徹尾、神妙な面持ちで目を充血させ、絞り出すように会見に臨んでいた。その中身は大要以下の通りである。

・今回の警護、警備に関する問題があったことは否定できない。
・警護計画書に違和感を持ったり修正すべき点を感じたりしたところはなく、原案通り承認をした。
・背後からの脅威への対応が十分だったか、今後検証されるべきだ。
・治安責任を有する県警本部長として極めて重大かつ、深刻に受け止めており、その責任も痛感している。
・午前11時30分すぎに第1報が入った。その状況の深刻さについて、私自身も平成7年に警察官を拝命して、27年余りの警察官人生での最大の悔恨、痛恨の極みだ。責任の重さを痛感している。

「警護対象者が死亡するという最悪の結果を招いており、その責任を認めるのは当然のことですが、”背後からの脅威など”具体的な点に踏み込んだ点は前日の会見よりは 評価できると思います。何より自身の警察官人生に重ね、取り返しのつかない事態を招いたことを語っていたことで、ある程度、前日のいただけない幹部会見の悪評を払拭できたように感じました」(同)

8046チバQ:2022/07/11(月) 10:53:54
北村滋氏に見いだされた鬼塚本部長
 鬼塚本部長は今年3月に奈良に着任したばかりだった。その横顔についても少し紹介しておこう。

「福岡高校から九州大法学部を経て警察庁に入庁しました。内閣情報調査室に勤務した時に当時のトップ・北村滋情報官に見いだされ、北村氏がNSC(国家安全保障局)に転じる際にこれに従いました。北村氏の辞職後ようやく警察庁に戻ってきて、同期と同じようにそろそろ地方の本部長をということで回ってきたのが奈良だったのです」(警察庁関係者)

 北村氏は安倍氏の懐刀、官邸官僚として名を馳せた人物だ。その北村氏に見いだされた鬼塚本部長としては安倍氏への思いも浅からぬものがあったに違いない。

「鬼塚本部長が”27年余りの警察官人生で〜”という言葉を使っていたのを見て、この事件の捜査や検証がある程度落ち着いたところでの更迭は避けられないだろうと感じました。警察トップもそのように考えているということを踏まえての発言とも言えるでしょう」(同)

 他方、安倍氏が首相時代に秘書官を務めていたのが現在、警視総監を務める大石吉彦氏だ。今回の警備実施については、警視庁警備部警護課からSPが1人派遣されている。

警視総監、警察庁長官人事は? 
「元々、大石氏は今年秋に勇退が取り沙汰されていました。ただ、今回の件でそれが既定路線になったと取り沙汰されています」(先の記者)

 同様に中村格警察庁長官もほぼ同じ時期に交代が噂されていた。

「中村長官の場合は同期の露木康浩次長にバトンを継ぐことが確定的です。同期で年齢も同じなので、中村氏が長くやりすぎると露木氏の任期が短くなってしまうこともあり、1年半程度で交代すると見られてきました。中村氏が長官になったのは昨年9月で、1年半ということなら任期はもう少しあるわけですが、今回の一件を受けてそれが少し早まる可能性が出てきたということです」(同)

 警視総監・警察庁長官ともに表向きには引責という形は取らないようだが、今回の件が警察トップの人事に波及するほどのインパクトがあったことは間違いない。

デイリー新潮編集部

新潮社

8047チバQ:2022/07/11(月) 21:02:48
https://news.yahoo.co.jp/articles/50e3800eb95bf83e5b4a6de6f1c498c919736229
選挙後最大の注目は安倍派の後任会長 安倍さん以外では難しく下手をすると分裂も/田原総一朗氏
7/11(月) 7:00配信
日刊スポーツ
田原総一朗氏

 安倍さんの非業の死で弔い合戦となり、ただでさえ堅調だった自民党が大勝した。解散しなければ、岸田さんは向こう3年間、大きな国政選挙がなく、存分に自分がやりたい政策ができる「黄金の3年」を手に入れたことになる。

 最大派閥を率い、その意向に気を使わなければならなかった安倍さんもいない。まさに「黄金」だが、選挙がないことが、逆に波乱要因となる可能性がある。

 選挙後の最大の注目は、安倍派の後任会長が誰になるか。何人かの名が挙がっているが、この参院選で安倍派は94人から100人以上になる。安倍さんだからまとめられたが、安倍さん以外では難しい。下手をすると、分裂するだろうとみている。

 分裂だけでは済まず、分裂した安倍派を他の派閥が乗っ取ろうとする動きも出てくる。自民党がまとまっているのは選挙で勝たなければいけないからだ。その選挙が3年間ない。安心して派閥抗争ができることで、相当激しいものになるのではないか。それを岸田さんが抑えられるか。抑え方に失敗すると、岸田降ろしが始まるかもしれない。

 存分に自分がやりたい政策ができる3年とはいえ、岸田さんは本当にやりたい政策を持っているのか、何をやりたいのか、よく分からない。自民党は、田中角栄、中曽根康弘、小泉純一郎、安倍晋三氏らやりたいことがはっきりしている政治家は認めるが、よく分からない政治家は本音では認めてない。

 自分はやりたいことを持っている、自分の方が上だと思っている政治家が、自民党には少なくとも2人いる。これも波乱の要因となってくるだろう。

 ◆田原総一朗(たはら・そういちろう)1934年(昭9)4月15日生まれ、滋賀県彦根市出身。早大卒。岩波映画、東京12チャンネルを経て77年からフリー。「朝まで生テレビ!」(テレビ朝日系)の司会は87年から続く。

8048チバQ:2022/07/11(月) 21:03:15
https://news.yahoo.co.jp/articles/7efb1c3094526ccaf62b9703ba1b974b1695a66b
田崎史郎氏、“ポスト安倍”は最大派閥・安倍派の中にも「今はいない。非常に難しい」
7/11(月) 18:53配信
スポーツ報知
田崎史郎氏

 政治ジャーナリストの田崎史郎氏が11日、TBS系「ひるおび!」(月〜金曜・午前10時25分)に生出演した。

 8日に安倍晋三元首相(享年67)が銃で撃たれ死去する事件が発生。2日後の10日に投開票が行われた参議院選挙で自民党は改選55議席を上回る60議席台を獲得し、大勝した。

 これを受けて、田崎氏は党内最大派閥である安倍派の“ポスト安倍”について「安倍派は安倍さんだから集まってきた人たち。安倍さんを慕っている方が多い」と説明。ただ「安倍さんに次ぐナンバー2をつくっていない」とし、「安倍さんが、このような形で倒れられると、さてどうするんだと。という段階で困っている段階」と説明した。

 司会の惠俊彰に「“ポスト安倍さん”という人は一人もいないんですよね?」と問われると、「今はいない」と答えた。「いずれ安倍派の中から、新しい総理総裁候補は収れんされてくる。急にいなくなって、今さあ誰を選ぶかとなると非常に難しい」と話した。

 現在、安倍派には松野博一官房長官、萩生田光一経済産業相、岸信夫防衛相、福田達夫総務会長、下村博文前政調会長、西村康稔前経済再生相、稲田朋美元防衛相らが所属している。

8049チバQ:2022/07/11(月) 21:03:41
https://news.yahoo.co.jp/articles/d9536277ecb48f7a95e469b2a786190567ce2508
安倍元首相死去 次の派閥会長人事、今後の派閥の運営は?
7/11(月) 14:25配信


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日テレNEWS

日テレNEWS

安倍元首相が銃撃され亡くなったこと受けて、安倍派の幹部がこのあと会合を開き、次の派閥会長人事や今後の派閥の運営について話し合うことにしています。

安倍元首相が率いていた自民党の最大派閥・安倍派ですが、衆目の一致する次の会長候補がいないだけに、今後の態勢をめぐり混乱も予想されます。

安倍元首相が亡くなったことを受け、安倍派の幹部は11日午後1時半から都内で幹部会を開きました。ある派閥幹部は、「通夜や葬儀の段取りなどを確認するために集まった。後継の会長については議論しない。夕方にまた集まる」と話しています。

一方、自民党は11日午前11時半から臨時の役員会を開きました。岸田首相は「安倍氏の遺志をついで経済再生や外交安全保障、憲法改正などの難題に挑んでいく責任があると」と述べました。一方、内閣改造・党役員人事の時期についての言及はなかったということです。

一方、立憲民主党の泉代表は会見し、「任期の間において、我が党をいかに上昇させていくかが責任だと思っている」と述べ、改めて代表を続投する考えを示しました。

また、比例代表で日本維新の会が野党第1党になったことについては「立憲の強い支持層は一定あったと思う。一方でこの間、維新はじめ他党が強みをみせる支持層や世代があると思う」と述べた上で、今の時代に合った分かりやすい情報発信に改善したいと述べました。

8050チバQ:2022/07/11(月) 21:04:19
https://news.yahoo.co.jp/articles/bb522ce86de7af05fa43d529cb6dc87255b6551e
【参院選】自公大勝 改選過半数超…岸田政権基盤固める 高市政調会長の処遇焦点
7/11(月) 6:00配信
スポーツ報知
 第26回参議院選挙で、自民党は改選55議席を上回る60議席台を獲得し、大勝した。60議席台に届いたのは2013年以来。公明党と合わせて与党で改選過半数の63を超え70議席以上に達した。憲法改正に前向きな日本維新の会、国民民主党を加えた「改憲勢力」は、国会発議に必要な3分の2以上の議席を維持した。投票日2日前の8日には安倍晋三元首相(享年67)が銃で撃たれ死去する事件が発生。各党とも「民主主義への挑戦」と非難し、最終日の9日は選挙活動を行った。

 安倍元首相が銃撃死するという緊迫した前代未聞の選挙戦を終え、自民は議席を着実に伸ばし、岸田政権が基盤を固めることが確実となった。

 臨時国会は8月3日召集を軸に調整しており、第1党として参院の正副議長を選出する。下旬には参院議員会長選を実施、参院執行部人事を決める見通し。内閣改造と党役員人事では麻生太郎副総裁、茂木敏充幹事長、松野博一官房長官ら政権中枢は維持しつつ、小幅になる可能性もある。安倍氏と近く発信力のある高市早苗政調会長(無派閥)の処遇も焦点となる。

 安倍氏という党の柱を失い、動揺が広がる中、自民は参院選で一定の信任を得た形となった。だが、エネルギー価格の上昇、原材料費の高騰などは、国民生活を直撃している。選挙中、岸田政権の支持率は下落傾向で、野党は「岸田インフレ」などと追及を続けた。政府は大型補正予算編成を検討をしており、10月にも臨時国会を召集して成立を図る。

 憲法改正についての論議も活発化しそうだ。維新、国民民主も改正論議に前向きな姿勢を示している。岸田文雄首相は9条への自衛隊明記など党改憲案4項目について「極めて現代的な課題」と指摘。公明党は憲法に条文を追加する「加憲」を提案しているが、9条への自衛隊明記については否定的だ。世論を踏まえながら、丁寧な議論が求められる。

 岸田氏は初めての参院選を乗り越え、2025年まで国政選挙のない「黄金の3年」を手に入れた。ただ、来年4月には統一地方選、24年9月には自民党総裁選を控え、ロシアが侵攻したウクライナ情勢も予断を許さない状況が続く。

 岸田氏は安倍氏を頼り、政権運営について相談をしてきた。党内でも安倍派は存在感が大きく、閣内や党役員人事でどのように派閥のバランスを取るかも岸田氏を悩ませそうだ。

報知新聞社

8051チバQ:2022/07/11(月) 22:35:17
https://news.yahoo.co.jp/articles/afd6b33bb18990ac13f2c239b98b03ab627267d2
岸田首相「与党結束で難局突破」 自民人事、茂木氏ら留任有力 安倍氏遺志継ぎ改憲リード【22参院選】
7/11(月) 14:26配信
 岸田文雄首相(自民党総裁)は11日午後、参院選の勝利を受けて党本部で記者会見した。

 ウクライナ危機などに関し「戦後最大級の難局にある。乗り越えていくためには有事の政権運営が求められる」と強調。自身が掲げる「聞く力」と「決断と実行」を政権運営の両輪に位置付けた。「与党内で幅広く一致結束の態勢を固め、全力で難局の突破に取り組んでいく決意だ」と表明した。

 首相は内閣改造・党役員人事に向けた検討を進める。「臨時国会をはじめ政治日程をまず確定しなければならない。その上で人事のタイミング、内容を考えていかなければいけない」と説明。人事に当たり、「党の結束は大事にしていかなければならない」と重ねて述べ、挙党態勢を重視する方針。麻生太郎副総裁、茂木敏充幹事長の留任が有力だ。

 政府・与党は参院選を受けた臨時国会を8月3〜5日の日程で開く方向で調整している。新たな参院勢力に基づく正副議長の選出などを行う方針で、新議長には自民党の尾辻秀久元参院副議長らが浮上している。内閣改造・党役員人事の時期は、首相が外交日程なども見極めて8月から9月の間で判断する。法案審議のための本格的な臨時国会は秋に再び開く方針だ。

 首相は、安倍晋三元首相が遊説中に銃撃されて死亡した事件に触れ、「思いを受け継ぎ、特に情熱を傾けてきた(北朝鮮による日本人)拉致問題や憲法改正などの難題に取り組んでいく」と訴えた。

 参院選では自民、公明両党と憲法改正に前向きな日本維新の会と国民民主党で改憲発議の条件となる3分の2(166議席)を維持した。

 首相は改憲実現に向け、「国会での議論をリードしていきたい」と表明。秋に予定される臨時国会では、参院選の民意を受けて「与野党全体で一層活発な議論が行われることを強く期待する。しっかりと盛り上げていきたい」と語った。「できる限り早く発議に至る取り組みを進めていく」と意欲を示した。

8052チバQ:2022/07/11(月) 22:35:49
https://news.yahoo.co.jp/articles/aea01f0679b2441fd31ca9bbbdc4f76bd2c4686b
参院議長に尾辻秀久・元厚労相が浮上…松野官房長官・林外相・茂木幹事長の続投有力
7/11(月) 5:00配信

読売新聞オンライン
当選確実を示すバラを付ける岸田首相(左から4人目)、茂木幹事長(同3人目)ら(10日午後9時54分、自民党本部で)

 岸田首相(自民党総裁)は参院選の結果を受け、8月下旬にも内閣改造・党役員人事を行う意向だ。内閣では松野官房長官や林外相、党役員では麻生副総裁、茂木幹事長の続投が有力視されている。

 内閣改造では、今回の参院選に出馬しなかった金子農相、二之湯国家公安委員長の後任を選ぶ。首相は各派閥のバランスを見極め、慎重に判断する考えだ。

 首相は8月1日、米ニューヨークで開かれる核拡散防止条約(NPT)再検討会議に出席する予定で、政府・与党は7月末か8月初旬に臨時国会を召集する。会期は3日間とし、新たな正副議長を選ぶ方向だ。参院議長には尾辻秀久・元厚生労働相が浮上している。

 臨時国会に先立ち、参院自民党は参院議員会長選を行う。

8053チバQ:2022/07/11(月) 22:44:19
https://www.sankei.com/article/20220711-VX2TJZHJ3RLOZIZMU54K6HARTQ/?outputType=theme_election2022
群馬 自民「保守王国」の力示す、連合、立民、国民の「共闘」は課題
2022/7/11 22:34
飯田 耕司
柳原 一哉
10日に投開票された参院選群馬選挙区(改選数1)は、自民現職の中曽根弘文氏(76)=公明推薦=が大差で勝利した。強大な支持基盤を誇る「保守王国」の力が改めて示された格好だ。一方で、連合群馬が組織として初めて擁立した無所属新人の白井桂子氏(60)は、独自候補の擁立を断念した立憲民主党、国民民主党県連が支援する新たな「共闘」の形を得て選挙戦に臨んだが惨敗した。

中曽根氏の得票率は、63・83%と圧勝ともいえる数字を獲得。一方の白井氏は18・56%にとどまった。今回の得票率は前回参院選の旧民主が獲得した得票率を20・06ポイント下回るなど、まったく歯が立たなかった格好だ。

「(連合、立憲民主、国民民主の)3者が並んでいることが大事」

立憲民主県連の後藤克己会長は、選挙戦を前に今回の取り組みをこう語っていたが、自民関係者は選挙戦を振り返り、「(共産党と組まず)野党側が分裂した上に、候補者はいずれも新人だった。6期の実績の他に、中曽根という(名前の)ブランドもあり、かなり力の差があった」と、今回の〝共闘〟を冷ややかに分析した。

前回、前々回の参院選群馬選挙区で、旧民主党が共産党と候補者を一本化。これをめぐって、共産と労働運動で対立してきた歴史を持つ連合群馬が反発。昨年の衆院選ではたもとを分かつ判断を下した。

こうしたなかで、連合群馬が間を取り持つ形で、中央でぎくしゃくする関係が続く立憲民主と国民民主と連携を組むという新たな連携を実現、共闘を果たしたというわけだった。

しかし、連合はこれまで政党の後方支援を行ってきたものの、表舞台に候補者を擁立したのは今回が初めて。しかも候補者を決めたのが約3カ月前と準備不足も否めなかった。「短期間で、なかなか知名度を上げられなかった」(連合関係者)のも敗因だ。


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連合群馬の佐藤英夫会長は「必ず労働者の声を国政に届けていく。次の戦いに向け準備をしていきたい。捲土(けんど)重来を期す」とトーンを上げる。だが、この敗因を次回に生かし、自民の対抗軸として保守王国に風穴をあけるのはハードルが高いといえる。(飯田耕司、椎名高志、柳原一哉)

8054チバQ:2022/07/12(火) 10:54:24
https://news.yahoo.co.jp/articles/7b6bb733db9db7f197a779397d8e49aacce98fd1
参院選勝利も動揺隠せず 人事など「安倍系」処遇が焦点 岸田政権
7/12(火) 7:12配信
時事通信
参院選から一夜明け、記者会見する岸田文雄首相=11日午後、東京・永田町の自民党本部

 参院選を乗り切った岸田政権が11日、再始動した。

 安定政権へ向け勝利を収めたものの、衝撃的な事件で安倍晋三元首相を失った動揺は隠せない。岸田文雄首相(自民党総裁)は8月にも内閣改造・党役員人事を行う方針だが、安倍氏が傾注してきた憲法改正などへの対応や、人事での「安倍系」議員の処遇が焦点だ。


 「偉大なリーダーを失った。結束を呼び掛けていかなければならない」。首相は11日の記者会見で、繰り返し「結束」に言及。その上で「思いを受け継ぎ、特に情熱を傾けられた拉致問題や憲法改正などの難題に取り組む」と訴えた。

 党内保守派を代表した安倍氏に対し、首相はリベラル勢力宏池会(岸田派)の領袖(りょうしゅう)。首相が結束や継承を強調したのは、「政策がリベラルに流れると保守系が騒ぎ出す」(関係者)との警戒感がある。

 首相にとって安倍氏は当選同期の友人。節目節目に保守派をまとめてきた安倍氏の下を訪れるなど日頃から気を使ってきた。保守派を抑える重鎮がいなくなり、コントロールが利かなく恐れもある。

 実際、首相は会見で改憲について「結党以来の党是実現へ国会の議論をリードしたい」と安倍氏に代わって旗振り役を担う意向をアピール。「できるだけ早く発議に至る取り組みを進める」と議論を加速させる考えも示したのは、安倍氏の背後に陣取る支持者への配慮とも言える。

 一方、人事は安倍氏と政治信条が近く目をかけられた高市早苗政調会長(無派閥)や、萩生田光一経済産業相ら安倍派議員の扱いがカギとなりそうだ。首相は11日の臨時役員会に先立ち、党本部で麻生太郎副総裁、茂木敏充幹事長と約30分会談。午後には首相官邸で茂木氏と短時間向き合った。臨時国会や人事の時期について意見交換したとみられる。

 首相は政策的に距離がある高市氏を「代えたがっている」(党幹部)との見方がある。高市氏をめぐっては、安倍派には当時の町村派から離脱したことを快く思わない向きも多いが、露骨な高市外しは保守派の反発を招きかねない。

 安倍氏の最側近だった萩生田氏は、首相の信頼も厚い。引き続き閣僚や党幹部に起用される可能性があるものの、派内にはやっかむ声もある。

 その安倍派は大黒柱を失い、後継者の選定が急務だ。11日は派閥事務所に下村博文、塩谷立両会長代理、西村康稔事務総長らが集まったが、結束を確認するにとどまった。閣僚・党役員経験者は多いがいずれも決め手を欠き、派内から「集団指導体制しかない」(中堅)との声が上がる。

 党幹部の一人は「安倍派の誰に相談すればいいのか分からない」と嘆いた上で、「難しい人事になる」と予測した。

8055チバQ:2022/07/12(火) 10:55:09
https://news.yahoo.co.jp/articles/9a99153a4c3b8b7e9b06c4f1f0698466bc41f270
人事で保守派疎んじるな」 自民安倍派幹部
7/11(月) 23:54配信


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時事通信
下村博文氏

 自民党安倍派の下村博文会長代理は11日、BS日テレの番組で、臨時国会後に想定される内閣改造・党役員人事に関し、安倍晋三元首相の死去を踏まえ「岸田文雄首相はリベラル系だ。安倍氏はコアの保守の人たちをつかんだ。それを疎んじれば保守の人たちが逃げる」と述べ、配慮するよう求めた。

8056チバQ:2022/07/12(火) 18:17:48
げんだい
https://news.yahoo.co.jp/articles/a9aa618de207d636812af36ed6e89ba32602366b
安倍元首相亡き後の「清和会」で早くも“跡目争い” 西村康稔氏ら露骨な動き、ライバル外しも
7/12(火) 16:00配信


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日刊ゲンダイDIGITAL
安倍元首相の銃撃現場には献花台が設けられた(C)日刊ゲンダイ

 岸田自民の大勝に終わった参院選から一夜明けた11日、凶弾に倒れた安倍元首相の通夜が都内で行われた。自民党議員は皆、沈鬱な表情を浮かべていたが、安倍元首相亡き後の「安倍派」では、早くも“跡目”争いが勃発しているという。最大の問題は、衆目が一致する“安倍後継”が一人もいないことだ。

安倍暗殺と自民圧勝 現状追認の選挙結果で歴史が暗転する予感(上)

  ◇  ◇  ◇

 いち早く動いたのは、派閥事務総長の西村康稔前コロナ担当相だった。

「西村さんの呼びかけで11日の昼、派閥の幹部会合が開催されました。出席者は塩谷立と下村博文の両会長代理、それに参院派閥の世耕弘成会長の4人だったそうです。参院選で当選した新人を含めると、現在93人の安倍派(清和会)は100人規模になる可能性がある。会合を呼びかけた西村さんは、下村さんと組んで最大派閥の主導権を握ろうとしたのではないか、そう見られています。ミソは、ライバルである萩生田経産相を外したこと。派閥の役職に就いていない萩生田さんを会合に呼ばずに“萩生田不在”の中で今後の体制を決めてしまいたかったのかもしれません」(官邸事情通)

 ところが、この動きを察知した派閥重鎮が待ったをかけたという。「安倍さんの通夜も終わっていないのに、そんなことをしている場合か」といさめたとされている。

 結果、幹部会合は流れ、メンバーを拡大した会合を11日夕方に都内ホテルで改めて開催することになった。約20人が出席した。日刊ゲンダイが会合終了後、複数の議員に話を聞くと「今後の派閥運営についての話はなかった」(衛藤征士郎元衆院副議長)という。

 しかし、8月下旬に内閣改造が予定されているため、急いで次期会長を決める必要がある。

「トップ不在では岸田首相と人事について交渉する窓口がなくなってしまいます。これまでは安倍さんが岸田首相と交渉を行っていた。早期に会長を決めないと、交渉ができなくなってしまう恐れがあります」(自民党関係者)

“集団指導体制”以降も分裂の危機
早くも後継を巡ってゴタゴタ(参院選の街頭演説で熱弁をふるう安倍元首相=3日)/(C)日刊ゲンダイ

 いま浮上しているのが、西村氏や下村氏といった複数幹部による“集団指導体制”だ。だが、これも波乱含みだという。

「当面は集団指導体制でやっていけるだろうが、将来的に分裂は避けられないと思う。24年の総裁選が近づけば、西村さんや下村さん、それに萩生田さんは、『オレが、オレが』と“総裁候補”として意欲を示し始めるだろう。いったい派閥として誰を担ぐのか。誰が会長に就いても派内はまとまらず、分裂に向かう可能性がある。そもそも、派内には安倍系と福田系が“同居”しており、分裂の流れができれば、つなぎ留めるのは難しい。分裂したグループが、菅前首相のグループと合流するのでは、という見方もあるほどだ。派閥オーナーだった森喜朗元首相が分裂回避のために動くはず、という話も伝わっている」(官邸事情通)

 安倍元首相の父で、清和会会長だった晋太郎氏はかつて、「派閥は大きければいいわけじゃない。維持するのが大変」と話していたという。実際、安倍晋太郎氏が亡くなり、三塚博氏が会長に就いた後も、派閥は分裂している。最大派閥を巡るゴタゴタは混迷を極めそうだ。

8057チバQ:2022/07/13(水) 13:20:23
https://news.yahoo.co.jp/articles/d764a4b505a0075ae49b80a8457624314da7f5bc
最大派閥「安倍派」後継会長を巡る暗闘が勃発…まさかの「細田議長待望論」も浮上
7/13(水) 11:00配信


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女性自身
7月1日、参院選の応援演説を名古屋駅まで行う安倍元首相(写真:朝日新聞)

7月8日に銃撃され、67歳で亡くなった安倍晋三元首相。11日の通夜、12日の告別式には国内外から要人が弔問に訪れ、安倍元首相が急死したことが与えた衝撃はあまりにも大きかったことを示している。

そしていま、永田町で懸念されているのが、安倍元首相が会長を務め、率いていた自民党最大派閥「清和会」(安倍派)の会長のポストだ。安倍派には93人が所属し、党所属国会議員の約4分の1を占める。

「田中角栄元総理の『政治は数』という言葉はつとに有名ですが、安倍派はその数をもってしてここ数年来の政界に強く影響力を行使してきました。安倍さんが総理だったころも、政権運営を安定させるうえで大きな役割を果たしてきました。

安倍さんは総理退任後も党内保守派の“リーダー格”でしたし、防衛費の対GDP比2%への増額を求める動きを主導するなど、岸田政権が進める政策を左右する存在であったのは言うまでもありません。

しかし、安倍さんは『まだまだ引退しない』とかねて公言してきて、安倍派内には事実上の“ナンバー2”がいないという状態でした。安倍さんの不在は、この最大派閥をグリップすることができる人物がいないということを意味します」(自民党ベテラン秘書)

最大派閥とあって、安倍派は閣僚や党四役などを経験した有力議員を多数擁している。萩生田光一経産相(58)、松野博一内閣官房長官(59)、世耕弘成参院幹事長(59)、下村博文元文科相(68)、塩谷立元選対委員長(72)、稲田朋美元防衛相(63)、西村康稔元新型コロナ担当相(59)と、多士済々な顔ぶれである。

「昨年の自民党総裁選では安倍派から総裁候補を擁立せずに、大部分の議員は高市早苗政調会長(61)の支援に回りました。これは、安倍さんが無派閥の高市さんを応援すると決めたからなのですが、当時『なぜ派内から総裁候補を立てられないのか』という声もありました。

安倍派は、安倍さんの存在感やこれまでの実績、リーダーシップによってまとまってきた部分が大きく、安倍さんもこれまで精力的に政策への発言などを繰り返してきており、『引退はまだまだ先』という共通認識があったわけです。だからこそ、“ナンバー2”が不在であっても問題はなかったのですが、安倍さんが亡くなったことで、求心力が失われてしまったことは否めません」(自民党関係者)

7月11日に、安倍派の事務総長を務める西村氏、最高顧問の衛藤征士郎元衆院副議長、会長代理を務める塩谷氏と下村氏、参院安倍派「清風会」会長でもある世耕氏などが会合を開いた。

■当面は集団指導体制?

「会合で派閥幹部は、メンバーが結束してやっていこうという意思を改めて確認したわけですが、衆目が一致する後継の会長がいるかといえば、正直いないのが実情です。

11日の会合では、しばらくは塩谷さんや下村さんといった会長代行やベテランの集団指導体制でやっていくことを確認したようです。しかし、それで派閥の求心力が維持できるか見通せません。

有力議員がひしめく清和会は、“いずれは自分が総裁候補に”という野心を持つ議員が少なくありません。これまで安倍さんという存在が、そうした議員たちをある意味で抑えていた部分があります。パワーバランスの変化のために、将来的には派閥が分裂する可能性すら出てきたということです。

森喜朗元総理(84)や細田博之衆院議長(78)といった派閥重鎮が、調整のために動くことが増えていくかもしれません」(前出・自民党関係者)

前出・ベテラン秘書はこう話す。

「安倍派内には、『内閣改造、党役員人事のタイミングで細田さんに議長を引いてもらって、派閥会長として戻ってきてほしい』という声があります。細田さんは安倍さんの前の清和会会長として、長らく派閥をまとめてきた実績はあります。

しかし、細田さんの派閥運営はひとえに安倍さんや森さんの存在感や威光が大きい部分があり、『今更派閥に戻ってきてこの難局をまとめる力があるのか』という声も聞こえます。いずれにしても、後継会長についての議論は、早々に決着するとは思えません」

安倍元首相の死によって、永田町の力学も大きく変わろうとしているーー。

8058チバQ:2022/07/13(水) 13:33:23
https://news.yahoo.co.jp/articles/7eb2e7ad0cd0a6fd62c18f8c7be9020d1c0e6582
「大黒柱」喪失、主導権争いも 安倍派、分裂の歴史
7/13(水) 7:06配信


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時事通信
世耕弘成 参院幹事長

 自民党安倍派(清和政策研究会)は会長の安倍晋三元首相の葬儀が12日に行われたことを受け、後継体制の調整に入る。

 衆目の一致する会長候補は不在で、集団指導体制への移行も取り沙汰される。同派は代替わりを契機に分裂した歴史があり、大黒柱を失った最大派閥の主導権争いに発展し、影響力低下につながる可能性もある。

 「ともかく一致団結を優先したい」。参院安倍派会長で、安倍氏側近でもあった世耕弘成党参院幹事長(59)は11日のテレビ朝日の番組でこう強調。今後の体制については「今決められる状況にない。一呼吸置いて相談しながら決めたい」と述べるにとどめた。

 安倍派は党内の4分の1に相当する90人以上を擁し、伝統的に保守色が濃い。塩谷立・元総務会長(72)と下村博文前政調会長(68)が会長代理を務め、松野博一官房長官(59)、西村康稔前経済再生担当相(59)、萩生田光一経済産業相(58)もメンバーだ。橋本聖子参院議員(57)は東京五輪・パラリンピック組織委員会会長就任に伴って離党するまで所属し、現在は復党している。

 後継候補の一人が下村氏。選対委員長も務め、政治信条の近い安倍氏が党総裁候補に挙げたこともある。一方で言動が物議を醸すことがあり、11日には内閣改造・党役員人事に関し「保守を疎んじればその人たちは逃げる」と岸田文雄首相をけん制。派内で「葬儀も終わっていないのに」と眉をひそめさせた。

 政府と党の要職を経験し、調整役として定評のある萩生田氏を推す声もある。安倍氏の最側近。引退後も派に影響力を残す元会長の森喜朗元首相や麻生太郎副総裁らと懇意だ。ただ、衆院当選6回と議員歴が比較的浅く、ベテラン勢が反発する可能性がある。

 安倍氏の実弟、岸信夫防衛相(63)には体調を不安視する向きもある。

 清和会は1991年、病に倒れた安倍氏の父晋太郎会長の後継を三塚博、加藤六月両氏が争う「三六戦争」を展開し、加藤氏は除名された。98年には森氏と跡目争いをした亀井静香氏が平沼赳夫氏らと退会して分裂した。2008年総裁選の際は森氏と中川秀直元幹事長の間で割れ、中川氏はその後、派を離れた。森氏が「わが派は分裂と脱藩の歴史だ」と自ら認めたこともある。

 無派閥のある閣僚経験者は「仕切れるのは萩生田氏しかいないが、後ろ盾がいなくなった」と指摘。「集団指導体制で競わせるしかない」との見方を示した。

8059チバQ:2022/07/13(水) 15:51:29
https://news.yahoo.co.jp/articles/9e2d285452b4e8d596fa289e11859de43f2449b4
「離党しても除名されても死ぬ前には戻りたい」自民党に有象無象の議員が沢山いる本当の理由
7/13(水) 10:16配信
プレジデントオンライン
※写真はイメージです - 写真=iStock.com/mizoula

1955年の結党以来、そのほとんどで政権党であり続けている自民党。その中には有象無象の議員が在籍し、離党者や除名者もやがて自民党に戻ってくる。それはなぜなのか?  政治記者である蔵前勝久氏は「自民党で最後を迎えることこそが自らの強さの証明であり、政治家としての誇りの回復、という意味があるのではないか」という――。

【この記事の画像を見る】

 ※本稿は、蔵前勝久『自民党の魔力 権力と執念のキメラ』(朝日新書)の一部を再編集したものです。
※役職名は当時のものです。

■離党した野中広務氏を復党させた二階氏の幹事長権限

 16〜17年、二階幹事長が旗を振って、かつて離党したり、除名されたりした元議員が相次いで自民党に復党した。

 16年6月に復党したのは、野中広務氏。1945年に戦争で召集され、高知で終戦を迎えた。戦後、地元の京都府園部町(現・南丹市)に帰り、51年に町議に初当選。33歳で町長になった。府議を経て衆院選に初当選したのは83年。国会議員としては57歳という遅咲きだったが、権力のありかを見抜く政局観の鋭さを武器に、官房長官や幹事長といった権力の階段を駆け上がった。その後、郵政民営化を掲げた小泉純一郎首相と対立して2003年、政界を引退した。

 引退後も全国土地改良事業団体連合会(全土連)の会長を務めるなどしていたが、11年、民主党政権が土地改良関連予算を大幅削減したことを受け、自民党を離党した。与党民主党の小沢一郎幹事長が全土連について「政治的態度が悪い。そんな所に予算をつけるわけにはいかない」と敵視したことが大きく、野中氏は離党に際して「国から補助金をもらっている団体の会長は政党色がない方がいい」と語った。

 その野中氏の後任として全土連会長に就いたのが二階幹事長だった。二階氏は「参院選までに復党手続きを」として、幹事長の権限をフル活用し、野中氏の「復権」を主導した。

■「除名」された綿貫民輔氏を復党させた慣例変更

 次いで党に戻った大物は、幹事長や衆院議長を務めた綿貫民輔(たみすけ)氏だった。綿貫氏を復党させるため、自民党は、慣例を変更した。綿貫氏は郵政民営化法案の採決で造反し、05年9月の郵政選挙では国民新党を結成して出馬。明らかな反党行為であり、自民党は離党届を受理せず、綿貫氏は「除名」された。

■綿貫氏のために新設された「除名者の復党に関する審査基準」

 自民党の党紀委員会が行う処分には、党則の遵守の勧告▽戒告▽党の役職停止▽国会及び政府の役職の辞任勧告▽選挙における非公認▽党員資格の停止▽離党の勧告▽除名――とあり、除名が最も重い。それまで除名された国会議員で復党者はゼロだった。このため、党は綿貫氏の復党にあたり、「除名者の復党に関する審査基準」を新設。以下のように定めた。

----------
1.復党審査の対象者を、除名処分の効力が生じた日から原則として10年を経過した者とする。
2.党紀委員会において下記事項について審査する。
①党活動に対する協力及び国家への貢献が顕著であること。
②当該都道府県支部連合会及び所属国会議員の相当数の賛同があること。
③刑事事犯により有罪となった者でないこと。
3.党紀委員の3分の2以上が出席し、かつ、その3分の2以上の多数で議決することにより、除名者を復党させることができることとする。
----------

 この文書のうち、除名から「10年」「3分の2以上」という表現以外は、「原則として」や、党への協力や国への貢献が「顕著」、国会議員の「相当数」などと、極めてあいまいだ。状況に応じて、いかようにも解釈できるようにしているのが自民党らしい。

8060チバQ:2022/07/13(水) 15:52:12
■「自民党に迷惑はかけたくない」綿貫氏の党への想い

 綿貫氏の復党を説明する山東昭子党紀委員長は16年11月の会見で、「綿貫氏が国民新党を立ち上げる際も、新党の党員を作ろうとしなかった。要するに自民党に反する行為は避けた。自民党に迷惑をかけたくないという気持ちがあったんだろうと。地元では『本当に立派な方だった』ということがどんどんわき上がっている」と語った。

 党富山県連関係者も「普通の議員なら自民党を離れるとき、『お前も辞めろ』と関係の深い地方議員や党員に求めるだろうが、綿貫さんはそれをしなかった」と証言する。綿貫氏は議員引退後は、富山と永田町を行き来し、自民党内の調整にも奔走し、党と綿貫氏との溝は、次第になくなってきたという。

■除名後に復党を求めた与謝野馨氏

 17年4月30日には与謝野馨(かおる)元官房長官が自民党に復党した。与謝野氏は1938年、東京都生まれ。歌人の与謝野鉄幹・晶子は祖父母で、中曽根康弘元首相の秘書を経て、76年に衆院旧東京1区で初当選した。小泉政権で党政調会長、第1次安倍政権で官房長官、麻生政権で財務相を歴任した重鎮だったが、政権転落後の2010年3月発売の月刊誌への寄稿で、谷垣禎一総裁ら党執行部に「本気で政権を倒す気概が見えない」と刷新を要求。

 変わることができなければ「新党を含め新しい道を歩む決断をせざるを得ない」との考えを表明し、同年4月に党を離れた。

 その後、平沼赳夫(たけお)元経済産業相らとともに新党「たちあがれ日本」を結党し、自民党を除名された。民主党の菅政権で経済財政相を務めたが、下咽頭がんを患った影響で声が出にくくなり、療養に専念するために12年に政界を引退。その後、自民党に復党を求めていた。

■与謝野氏の復党から見える自民党の「いい加減さ」

 自民の「いい加減さ」は、与謝野氏の復党にもよく表れている。先述した「除名者の復党に関する審査基準」によると、「復党審査の対象者を、除名処分の効力が生じた日から原則として10年を経過した者とする」としているにもかかわらず、与謝野氏が除名されたのは2010年4月。復党まで7年しか経過していない。

 山東党紀委員長は会見でこう説明した。「審査基準には10年という内規があるが、与謝野元衆院議員は7年経っている。国政選挙や地方選挙において自民党に何年も前から積極的に支援をしてくださった実績、そして、ご自身の政治家としての実績がある。また、我が党も(結党から)60周年を超えたところだ。ご本人からも強い要望があった。以前から、私どもや党、東京都連、それぞれの支部からも、ぜひ、復党させて欲しいという要望がございました」。10年という基準があるのに、なぜ7年で復党できるのか、山東氏は何も説明していない。結党60周年も何の関係もない。

■「死ぬ前には戻りたい」元自民党議員のふるさと

 一方で山東氏はこうも語った。「ゴールデンウィーク明けから、本格化する東京都議選もございます。やはり、港区、千代田区、新宿区という激戦区もある。そうした地元の議員たちにも、復党は非常に大きなインパクトを与えることになる。ぜひ、お力を貸して頂きたい」。審査基準を厳格適用するよりも、港区など衆院1区を地盤とした与謝野氏に近い関係者からの選挙支援を優先させることを露骨に語っている。与謝野氏本人に死期が迫っていたことも大きかった。復党の決定は、療養中で意識がない本人に直接伝えることはできず、党本部から秘書に連絡。同年5月21日、肺炎で死去した。

 自民党関係者はこう語った。「自民党にいたことがある人にとっては、最後は戻りたい。自民党はふるさとなんだろう」。野中氏、綿貫氏、与謝野氏。自民党政権で、幹事長や衆院議長、数々の閣僚を務め、世間では十分な功績が認められている。それでも、強者が集う自民党で最後を迎えることこそが自らの強さの証明であり、政治家としての誇りの回復、という意味があるのだろうか。

8061チバQ:2022/07/13(水) 15:52:39
■自民公認で出馬する旧民主党議員たち

 22年夏の参院選でも、かつて民主党議員だった複数の政治家が自民党公認を得た。野党議員だった政治家自らが自民党に接近し、自民党側も強者を求めるように吸い寄せていく。典型は、改選数1の宮城選挙区の桜井充氏である。世論調査で優勢な方を自民候補に決める手法は、まさに「強者をのみ込むブラックホール」である自民党の「らしさ」がつまっていた。

 桜井氏は1998年参院選に民主党公認で出馬し、42歳で初当選。当時の宮城選挙区の改選数は2だった。続く04年、10年は自民、民主両党で分け合う形で当選を重ねた。

 転機は4選をめざした16年。定数是正を受けて改選数は1に減り、再選を狙う自民現職と民進党の桜井氏が現職同士でぶつかり合った。桜井氏は野党がバラバラでは勝ち目がないと判断し、全国に先駆けて同年の3月には野党共闘態勢を確立。共産党の演説会にも登壇した。選挙戦では「野党統一候補として、共闘で戦う」「相手陣営から(野合と)責められているが、組んで何が悪い」と強調し、「憲法9条の改正は絶対に反対だ」「アベノミクスの恩恵は宮城には来ない」「安倍政権を引きずり下ろすため、絶対に勝たなければいけない」と自民批判を繰り返した。自民現職との激戦を制して、桜井氏は4選を果たした。

 当選後の桜井氏は、安倍首相を直撃した加計学園問題を追及してきたが、19年9月、国民民主党に離党届を提出。無所属のまま、立憲民主や国民民主でつくる参院の野党統一会派に所属していた。ところが20年5月には「新型コロナ対策一つとっても与党にいかないと仕事が出来ない」として参院の自民会派に入った。

■選挙で勝てるかどうかを最優先するのが自民党らしさ

 宮城で反発が広がるのも必然だった。16年参院選で桜井氏を野党統一候補として支えた市民団体からは「私たちの政策協定を裏切るもの。支援した県民への許しがたい行為で強い怒りを感じる」「ただちに辞職して、選挙をして欲しい」との批判が上がった。宮城自民も「敵」として戦った桜井氏をすんなり受け入れられるはずもなく、「共産と手を組んだ人と自民が組めるわけがない」(自民系県議)など非難が広がった。

 自民党宮城県連は21年12月、翌年の参院選での地元県議の擁立を決定した。この方針を事前に伝えるために党本部に赴いた県連幹部に茂木敏充幹事長が言ったのは「白い猫でも黒い猫でも、ネズミを捕る猫がいい猫なんだ」。中国の鄧小平氏の言葉を使って、良い悪いよりも好き嫌いよりも、選挙で勝てるかどうかを最優先する考えを示した。「県連が擁立しようとしている県議で参院選に勝てるのか」という強い牽制だった。

 さらに党本部側は、桜井氏と県議との間で、一般県民を相手にした世論調査で決着をつけることを提案した。調査で物を言うのは、知名度だ。県議は自らの選挙区以外では広がりを欠く一方、98年から全県での選挙を戦ってきた桜井氏が有利なのは明らかだった。予想通り、桜井氏が、県議を上回って自民公認を勝ち取った。

 6年前に共産と組んだ政治家であろうと、次に勝てるとみれば、どんな理屈をつけてでものみ込んでいく。そんな融通無碍(むげ)な自民党らしさが、桜井氏擁立に現れていた。

朝日新聞論説委員 蔵前 勝久

8062チバQ:2022/07/13(水) 19:34:45
https://news.yahoo.co.jp/articles/4b4653cc34d90e918649c28e810b82afb888268a
安倍派、後継会長を置かず 塩谷氏ら7人が集団指導
7/13(水) 17:00配信
時事通信
塩谷立衆院議員

 自民党安倍派(清和政策研究会)は、参院選の遊説中に銃撃され亡くなった安倍晋三元首相の後継会長について、当面は置かない方向で調整に入った。


 会長代理の塩谷立・元総務会長(72)ら有力者7人による世話人会を設置し、集団指導体制で運営する方針。派閥の結束を優先し、党内での影響力維持を図る。同派関係者が13日、明らかにした。

 会長ポストを空席とするのは、派内に衆目の一致する候補が見当たらないためだ。派閥の求心力を保ち、分裂や混乱を避ける狙いから、呼称に「安倍」の名も残す。幹部らが11日に協議し、基本的な方向性を確認した。

 世話人会メンバーは塩谷氏のほか、同じく会長代理の下村博文・前政調会長(68)、参院安倍派会長の世耕弘成・参院幹事長(59)、副会長の高木毅・国対委員長(66)、事務総長の西村康稔・前経済再生担当相(59)、松野博一官房長官(59)、萩生田光一経済産業相(58)。最年長で衆院当選回数が最も多い塩谷氏が代表を務める。

 同派は国会議員計93人を擁する党内最大派閥。8月にも想定される内閣改造・党役員人事に向け、新体制を早急に固めたい考えだ。

8063チバQ:2022/07/13(水) 20:02:05
https://news.yahoo.co.jp/articles/84a37343015ff36bb3604c91c8e4555e76059822
西村康稔・前コロナ担当相が「ポスト安倍」に色気……早くも始まった「安倍派」跡目争い
7/12(火) 11:03配信
デイリー新潮
昨年11月に会長就任を果たしたばかりだった

 選挙戦の最中にもたらされた安倍晋三元総理のあまりにも衝撃的な訃報。急転直下、「弔い合戦」となった参院選では自民党が予想を上回る大勝を収めた。岸田文雄総理は、衆院解散さえしなければ、国政選挙が行われない「黄金の3年」を手に入れたことになる。



 だが、安倍元総理が亡くなったことで、100人近い勢力を誇る自民党最大派閥・安倍派はどうなるのか、まさに予断を許さない状況にあるのだ。政治部記者はこう語る。

「細田博之前会長が衆院議長に就任するために派閥を離脱し、安倍さんが清和会を引き継いだのは昨年11月。年齢や実績を考慮しても、安倍さんは向こう10年は派閥の領袖を続けると考えられてきた。派閥内でも“ポスト安倍”について深い議論は全くなされておらず、動揺が走っています」

水面下で主導権争い
 とはいえ、安倍派では善後策を練るため、事実上の“ナンバー2”に当たる西村泰稔事務総長らが動き出しているという。

「本来であれば、先代の細田さんを会長代行に据えて当座を凌ぐのが筋ですが、議長就任で派閥を抜けてしまっている。そこで西村さんは参院選翌日の11日、会長代理の下村博文さんと塩谷立さん、最高顧問の衛藤征士郎さん、そして、参院安倍派を率いる世耕弘成参院幹事長らを集めて、話し合いを持っています。かねてより総裁選出馬に色気を覗かせていた西村さんが、このタイミングで派閥の主導権を握ろうとしているのは事実。西村さんと同じく安倍元総理の寵愛を受けてきた萩生田光一経産相や、稲田朋美元防衛相といった顔ぶれは外されています。この席上、西村さんが今後の方針について“事務総長一任”を取り付けようとしたという話もあり、他の幹部がそれを押しとどめる一幕もあったようです。しかし、今回の話し合いのなかで“ポスト安倍”が決まることはありませんでした」(同)

集団指導体制が囁かれるも
 事件の衝撃が冷めやらぬなかで、事を急いでは世論の風当たりも気になる。そのため、当面の間は“集団指導体制”で派閥をまとめるとの意見もあるが、

「党のおよそ4分の1を占める議員が集まる安倍派の場合、集団指導体制では統率が取れなくなってしまう。とはいえ、誰が安倍元総理の後継になっても、帯に短し襷に長しの感が否めないのは事実。西村さんはコロナ対策担当相時代に指導力が疑問視され、つい先日も『世界各国美人図鑑』と称して自身のHPに女性の写真を掲載したことが問題になった。萩生田さんはまだ50代と若く、下村さんは菅前総理に一喝されて先の総裁選出馬を断念したばかり。誰が後継についても、最大派閥が一枚岩になれるとは思えない状況です」

 しかし、最大派閥の領袖が不在という状態が長期化すれば、党内にも影響が及びかねない。

「いま検討が進められている安倍元総理の“党葬”が終わるまでは大きな動きはないと思いますが、8月のお盆前後には内閣改造が行われるとされています。その際、誰が派閥を代表して岸田総理と折衝するのか。派閥の求心力を維持する意味でも、“ポスト安倍”を決める必要性に迫られているのは間違いありません」

デイリー新潮編集部

8064チバQ:2022/07/13(水) 20:02:49
https://news.yahoo.co.jp/articles/20d774e6675b8aedb92eb132a15d1eddc5c02da3
安倍元首相の遺志を継ぐ 健康不安説の弟・岸信夫防衛相を「党要職にスライド」案浮上
7/12(火) 18:15配信
NEWSポストセブン
安倍元首相に臨まれて閣僚となった岸信夫氏(左)を党要職にスライドさせる案が浮上

 参院選が自民党の大勝に終わったことで、政局に関する永田町の関心は内閣改造・党人事に移っている。松野博一・官房長官や林芳正・外相の続投、一部では菅義偉・前首相の副総理就任説も取り沙汰されているが、焦点となっているのが殺害された安倍晋三・元首相の実弟、岸信夫・防衛相の処遇である。ベテラン政治ジャーナリストは言う。


「岸さんはかねて足下がおぼつかない、ろれつが回らないなど健康不安説が囁かれ、内閣改造では交代となる可能性が高いと言われてきました。しかし、岸さんの閣僚入りを望んでいたのは安倍さんです。安倍さんは、次の衆院選で岸さんが秘書官を務めている息子の信千世さんに跡を譲ることを想定して、それまでは弟に大臣を続けさせたいと、菅政権から岸田政権に変わっても続投を希望していたと言われています。

 それだけに、本人が自ら退かない限り、今この状況で辞めさせるのは難しい。ここで岸さんを外すと、『安倍さんの思いを踏みにじるのか』という不満の声が党内から上がる可能性が高いでしょう。とはいえ、健康不安が取り沙汰される今の状態で、国際的に緊張感の高まっている防衛大臣の職を続けられるとも思えない。岸田首相も頭を悩ませているはずです」

 そんななか、自民党内では処遇をめぐる新たなプランが持ち上がっている。自民党関係者は言う。

「岸さんを防衛大臣から党の要職にスライドさせる人事案です。もともと次の内閣改造では、岸田さんが買っている福田達夫・総務会長を重要閣僚に抜擢する案が持ち上がっていた。そこで、空いた総務会長に岸さんをスライドさせるのはどうか、という意見があるのです。総務会長は党三役の重要ポジションながら、裏方的な役割が多く防衛大臣のように表に立って会見する機会は少ない。周囲がサポートすれば務まるのではないかと言われています」

 岸氏は7月12日、自身のツイッターに「兄を失いました。同時に日本にとりかけがえのないリーダーを失いました。テロによる民主主義への冒涜、暴力による言論封殺が行われてしまいました。兄は日本を愛し、この国を守る為、政治に命を賭けてきました。遺された者達は皆分かっています。お疲れ様でした。ありがとう。今はただ安らかに。」という追悼文を兄弟ツーショットとともに投稿。無念の思いとともに、兄の遺志を継ぐ覚悟を感じさせた。

8065チバQ:2022/07/14(木) 09:20:47
https://news.yahoo.co.jp/articles/915e13aea719e78b00715cf7cff6197fab9e45dd
分裂回避を優先、安倍派は集団指導体制か…「将来の首相候補」と安倍氏が挙げていた4氏
7/13(水) 22:36配信

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読売新聞オンライン
 銃撃事件で死亡した安倍晋三・元首相が率いていた自民党安倍派(清和政策研究会)で、会長を当面置かず、複数の有力議員による合議体を設置する案が浮上している。衆目の一致する後継者が見当たらない中、集団指導体制を整えることで分裂回避を優先したい思惑がある。

【写真】安倍晋三・元首相のひつぎを乗せた車両を官邸職員らが見送る

(写真:読売新聞)

 検討されている案によると、会長代理を務める下村博文・前政調会長を顧問とし、同じく会長代理の塩谷立・元文部科学相を合議体の代表役とする方向で調整する。合議体のほかのメンバーには、参院安倍派会長の世耕弘成参院幹事長、事務総長の西村康稔・前経済再生相、副会長の高木毅国会対策委員長、松野官房長官、萩生田経済産業相らの名前が挙がっている。

 派内では従来、安倍氏の後継選びは中長期的な課題ととらえられていた。安倍氏は以前、下村、西村、松野、萩生田の4氏を将来の首相候補に挙げたが、自らの後継者を指名したことはない。4氏に競争させ、時間をかけて育成する意向だったとみられる。集団指導体制とした背景には、「ライバル関係の4氏から性急に誰かを選べば、不満が出て派が割れる」(派幹部)との事情があった。

 世耕氏は12日の記者会見で「一致団結することが重要だ。一丸となって安倍氏の遺志を継ぐ」と強調。下村氏も11日のテレビ番組で「四分五裂しないようにしようと、みんな認識している」と語った。

自民党安倍派のパーティー(5月17日)

 清和研は、2000年の森喜朗氏以降、4代続けて首相を輩出し、所属議員が膨張した。人数が増えた分、まとまりづらい側面もある。

 安倍氏が2度目の党総裁に返り咲いた12年の総裁選では、派閥会長だった町村信孝・元官房長官も出馬し、派内で競い合った。政策面でも、安倍氏が慎重だった選択的夫婦別姓に、派閥事務局長を務める稲田朋美・元防衛相が一定の理解を示すなど、必ずしも一枚岩とは言えない。

 こうした事情から、安倍氏の死後、一時は森氏の裁定や前会長の細田衆院議長の復帰を望む声も出ていた。

 集団指導体制となった場合でも、主導権争いが起きる懸念は残っている。実際、派内には「塩谷、下村の両会長代理を中心とするのが筋だ」との主張もあり、今後、合議体の構成を巡って曲折を経る可能性もある。

 党関係者は「派閥がまとまっていたのは、安倍氏だからこそだ。集団指導体制と言えば聞こえはいいが、派内の意見対立が表面化すれば分裂は避けられないだろう」と語った。

8066チバQ:2022/07/14(木) 19:54:22
https://news.yahoo.co.jp/articles/e494b6b1a91294d10234fa86f8422e5a99214898
安倍元首相「国葬」、今秋実施 民主主義守る決意示す 政府
7/14(木) 17:30配信
時事通信
安倍晋三元首相=6月29日、大分市

 岸田文雄首相は14日の記者会見で、参院選遊説中に銃で撃たれ亡くなった自民党の安倍晋三元首相について、今秋に「国葬」を行うと発表した。


 首相は国の内外で追悼の意が寄せられているなどとし、「国葬を執り行うことでわが国は暴力に屈せず、民主主義を断固として守り抜くという決意を示していく」と強調した。

 首相は国葬を行う理由を列挙。(1)憲政史上最長の8年8カ月にわたり首相の重責を担った(2)東日本大震災からの復興、経済再生、日米関係を軸にした外交展開で大きな実績を残した(3)国際社会から極めて高い評価を受けている(4)選挙中に突然の蛮行で死去し、国の内外から幅広い追悼・哀悼の意が寄せられている―とした。

 戦後の国葬は、サンフランシスコ講和条約を結んだ吉田茂元首相以来2例目となる。

8067チバQ:2022/07/14(木) 20:17:10
https://news.yahoo.co.jp/articles/da0cff084207096787c4a8b88fa46f7a3f01e615
「2年後」意識し政権運営 岸田首相、参院選大勝【解説委員室から】
7/14(木) 20:13配信


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時事通信
時事通信解説委員長 高橋正光
参院選から一夜明け、記者会見で質問に答える自民党の岸田文雄首相(自民党総裁)=2022年7月11日、東京・永田町の同党本部[代表撮影]

 自民党は7月10日に投開票された参院選で、改選過半数の63議席を得る大勝をし、岸田文雄首相の政権基盤は強化された。次なる政局の焦点は、首相の自民党総裁の任期が切れる2024年9月の総裁選。いかに再選への環境を整えるか。首相は常時、「2年後」を意識して政権運営に当たるとみられる。

【図解】参院の新勢力

安倍氏不在、変わるパワーバランス
安倍晋三元首相の通夜が行われた東京・増上寺で、元首相に敬意を表する人々=2022年7月11日

 投開票日の2日前、安倍派(93人)を率いる安倍晋三元首相が銃撃されて死亡する衝撃的な事件が発生した。民主主義に挑戦する卑劣な犯行に、怒りと悲しみがなお渦巻くが、政治的には、最大派閥の領袖が政治の舞台から退場したことを意味する。参院選を経て、岸田政権は「安倍氏不在」で再スタートした。

 岸田政権は、第2派閥の茂木派(54人)、第3派閥の麻生派(49人)、第4派閥の岸田派(44人)が主流派として主に支える。これに対し、政権に最も距離を置く(非主流派)のが、菅義偉前首相を中心とする無派閥議員のグループ、第5派閥の二階派(42人)、第6派閥の森山派(7人)。安倍派はこの中間に位置するのが、現在の岸田政権の権力構図だ。

 また、安倍氏は最大派閥を率いるだけでなく、党内外の保守層から強い支持を得ていた。こうした力をバックに、経済・財政や安全保障などの分野で岸田政権に注文。首相に正面から政策要求を突きつける唯一の存在で、安倍氏に近い派閥幹部は「自分以外に言う人がいないとの思いからだろう」と胸中を解説していた。

 首相にとっては、安倍氏を敵に回せば政権は一気に不安定となり、2年後の総裁再選も容易ではない。かといって、主張を全て受け入れれば、自身の指導力を問われ、高い内閣支持率が低下しかねない。こうした事情から、首相はある時は安倍氏と妥協、ある時は退けるなど、調整に腐心。参院選が終われば、23年度予算案を編成する年末に向けて、両氏の綱引きが激しさを増すとみられていた。

 安倍氏の死が、政権運営にどういう影響を及ぼすかは現時点では見通せない。ただ、安倍派内に、衆目の一致する後継者がいないのは事実。同派は当面、会長を置かず、幹部による集団指導体制で運営される見通しだが、結束が弱まるのは避けられそうにない。「数」を背景とした影響力は低下するだろう。

 一方、首相は参院選大勝で、昨年10月の衆院選に続き、「国民の信任」を得た。国政選挙2連勝の実績は重い。長い目で見れば、安倍氏の不在は、首相の力が増す方向に作用することになろう。

難題山積の「黄金の3年」
岸田文雄首相と官邸職員らが手を合わせる中、首相官邸前を通り過ぎる安倍晋三元首相のひつぎを乗せた霊きゅう車=2022年7月12日

 参院選を乗り切った首相は、衆院を解散しない限り、衆参選挙が3年間なく(補選を除く)、選挙を気にせずに政策課題に専念できることになった。政界では「黄金の3年」と指摘する声もある。首相自身は7月11日の記者会見で、「課題が山積している。『黄金の3年間』との考え方は全くない」と述べ、緊張感をもって懸案解決に取り組む姿勢を強調した。

 実際、首相が言うように、課題山積の状況だ。エネルギーや食料品を中心とした価格の上昇、新型コロナウイルス感染の急拡大、昨年9月の総裁選で掲げながら、いまだ「計画」段階の「成長と分配」の好循環による国民の所得・給与の引き上げ、戦略、予算両面での防衛力の強化…。首相は年末に向けて、具体策をまとめ、実行に移すことを迫られている。結果を出さなければ、参院選で示された国民の政権への期待は失望に変わり、内閣支持率は低下するだろう。首相の指導力がいよいよ問われる段階に入ったと言えよう。

8068チバQ:2022/07/14(木) 20:17:39
内閣改造に注目
国会前を通る安倍晋三元首相のひつぎを乗せた霊きゅう車(中央右下)=2022年7月12日午後、東京・永田町

 無派閥の菅氏がコロナ対応で国民の支持を低下させ、総裁再選断念に追い込まれたことから分かるように、第4派閥の領袖に過ぎない首相が2年後の再選を目指す上で必要なのは、まずは高い内閣支持率を維持することだ。常に「結果」を出し続け、国民の支持をつなぎ留めておくことが欠かせない。

 二つ目は、対抗馬の芽を摘むこと。その点で、強力な武器になるのが人事権だ。もし、安倍派がまとまって独自候補を擁立したり、対抗馬を支持したりすれば、首相の再選は一気に流動化しかねない。また、安倍氏不在という新たな政治環境の下、菅氏や二階俊博元幹事長ら非主流派の実力者の動きも、首相には不安だろう。首相は8月中にも行う内閣改造・党役員人事で、安倍派をどう処遇するのか、非主流派にも配慮するのか。首相の判断に党内の関心が集まっている。

 首相は14日の記者会見で、歴代最長の在任期間やその間の実績を考慮し、安倍氏の葬儀を秋に「国葬」として行うことを明らかにした。首相経験者の国葬は、サンフランシスコ講和条約に調印した吉田茂氏以来で、戦後2例目。安倍氏に次ぐ在任期間で、沖縄返還を成し遂げた佐藤栄作氏は「国民葬」だった。首相の判断には、安倍派や保守層を意識した面もあるとみられる。

 さらには、総裁選との絡みで、解散のタイミングを探ることも予想される。衆院選から2年が過ぎると、いつでも解散があり得るというのが政界の常識。23年10月末で衆院議員の任期は後半に入る。首相が同年秋から総裁選が実施される24年9月の前までの間に、解散に踏み切る可能性がかなりある。衆院選に勝利し、主権者たる国民の信任を得れば、党の事情で首相を交代させることは民主主義に反し、再選がほぼ確実になるからだ。

 総裁選までに解散しなければ、その時点で衆院議員の任期満了まで残り約1年。25年夏には参院選があり、衆参同日選は、政権を取り巻く状況によっては両方負ける可能性があり、リスクが高い。これを避ければ、解散のタイミングが一層絞られてしまう事情もある。

公明は影響力低下?
記者会見に臨む公明党の山口那津男代表=2022年7月11日、東京都新宿区

  参院選の結果、自民党は非改選と合わせて119議席となり、単独過半数まで6議席に迫った。先の通常国会で22年度予算に賛成するなど与党に接近した国民民主党は、議席を減らしたものの、非改選と合わせて10議席。自民、国民両党で過半数に届いた。自民党は衆院では単独で過半数を占めており、仮に公明党が反対しても、国民の協力があれば、法案を成立させることができる。公明は政権内での「力の源泉」の一つである、参院でのキャスチングボートを失った。

 また、もう一つの「力の源泉」である、支持母体・創価学会の集票力を背景とした「選挙協力カード」も、衆参の選挙が当面ない状況下では、威力の低下は避けられない。公明は目標とした改選14議席を確保できず、態勢の立て直しが急務。来年4月の統一地方選を控え、政策面で独自性を強め、成果をアピールしたいところだが、自民党との協議で、押し切られる場面が増えそうだ。

8069チバQ:2022/07/14(木) 20:17:58

共産・志位氏は4連敗でも続投
開票が進む中、テレビ中継で質問に答える共産党の志位和夫委員長(中央)=2022年7月10日夜、東京都渋谷区

 一方、野党に目を向けると、立憲民主党は、6議席減の17議席。国民は5議席、共産党は4議席で、いずれも2議席減らした。社民党は1議席を確保し、政党要件を維持するのが精いっぱい。既成野党はどこも議席を伸ばせなかった。

 このうち、特に深刻なのが、立民と共産だ。立民は昨年の衆院選後、代表を引責辞任した枝野幸男氏に代わり泉健太氏が就任したが、党勢の退潮傾向に歯止めをかけられず、比例代表では、日本維新の会に「野党第1党」の座を奪われた。立民は、多くの国民が政権担当能力を認めていない現実を突きつけられた格好。まずは泉代表の責任も含め、選挙の総括を迫られるが、次の国政選挙に向け、態勢の立て直しが全く見通せないのが実情だ。

 共産は、19年参院選、17、21年衆院選に続いて今回も議席を減らし、国政選挙「4連敗」となった。この結果、現在の勢力は衆院10議席、参院11議席。志位和夫委員長は在任21年を超えるが、00年11月の就任時と比べ、衆院は半減、参院は半減以下で、大きく勢力を後退させている。今回の比例票は361万超。前々回は601万超で、わずか6年で約4割減と激しい落ち込みだ。

 そもそも、議会制民主主義において、選挙は主権者たる国民が政治的な意思表示をする場。議席の減少は、主権者からの信任の低下を意味する。国政選挙で敗北した党のトップが引責辞任するのは、こうした事情が大きい。前回衆院選後に立民の枝野氏が代表を辞任したのとは対照的に、志位氏は「政治方針という点では責任はない」などとして続投した。

 今回参院選の結果を受け、志位氏は7月14日の記者会見で、自身の責任について「中長期を展望して、日本の政治を良くしていくことで責任を果たしたい」と述べ、辞任を否定した。同党は既成政党で、選挙結果がトップの進退に直結したことのない唯一の党だが、今回もその「伝統」は守られた。「世代交代に後ろ向きの党」との印象を強める人も多いだろう。

 維新は、最低目標とした改選議席の倍増(12議席)を達成、比例代表では「野党第1党」となった。しかし、代表の松井一郎大阪市長、副代表の吉村洋文大阪府知事という「2枚看板」が繰り返し応援に入った埼玉、東京、京都で議席を得られず、「全国政党への脱皮」という点で、大きな課題を残した。松井代表は14日、党役員会で辞任を表明。吉村副代表は代表選不出馬の意向を示している。発信力のある新たな「党の顔」を選ぶことが、「全国政党化」には必要だが、容易ではなさそうだ。

8070チバQ:2022/07/14(木) 21:18:54
https://news.yahoo.co.jp/articles/d7a922d371e4e542dc9ca8a9c687a61893cbd9a3
菅前首相、派閥横断の「勉強会」見送り 安倍氏死去「色々考える」
7/14(木) 16:28配信

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朝日新聞デジタル
菅義偉前首相

 菅義偉前首相は、自身を中心とする自民党内の派閥横断による勉強会の立ち上げを見送る考えを示した。参院選後の立ち上げを想定していたが、安倍晋三元首相が亡くなったことを受けて13日のBSフジの番組で「こういう状況になったから、いろいろ考えるところがある」「新たに立ち上げることはしない」と述べた。

 菅氏はこれまで、省庁の「縦割り打破」をテーマに勉強会を開きたい考えを示し、参院選後の立ち上げを検討してきた。BSフジの番組では「カーボンニュートラル、デジタル、地方の活性化、少子化対策を総裁選で柱として掲げたので、そこはしっかりやっていく」とも強調。勉強会の立ち上げとは別に、個別政策の推進は進めていきたい考えを示した。

8071チバQ:2022/07/14(木) 21:23:02
https://news.yahoo.co.jp/articles/e7566e1997b6f2156a304dabff7b7fc12ba44924
安倍派後継争いが「鎌倉殿」 7人指導体制報道にネット「7人でバトルロイヤル」「不安しかない」
7/14(木) 19:40配信


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デイリースポーツ
 安倍晋三氏

 14日の「TBS「ひるおび!」では、安倍晋三元首相が率いていた自民党最大派閥・安倍派(清和政策研究会、93人)に関して、「会長の後継見当たらず」として、「集団指導体制」となることの見方が広がっていると伝えた。

 TBSスペシャルコメンテーターの星浩氏が、ナンバー2不在と指摘し、「政治の権力の争いですからなかなか数人でやりましょうとはいかない」と、多数派工作などを警戒して疑心暗鬼になるなど、長期的安定は難しいと分析した。

 番組では、下村博文氏、萩生田光一氏、西村康稔氏、世耕弘成氏、松野博一氏、塩谷立氏、高木毅氏の7人を中心に名前が報じられているとした。

 ネット上でも「集団指導体制」が話題となっており、「鎌倉殿みたいになってきたな」「安倍派は大河ドラマみたいになるのか」「リアル鎌倉殿の13人」との指摘が相次いでいる。

 NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」は、ちょうど次回から源頼朝他界後の御家人13人による合議制に突入し、壮絶な暗黒闘争が開幕する。

 「安倍派の集団指導体制ってまんま鎌倉殿」「7人でバトルロイヤル」「合議制的な陰謀と権力闘争の場」「安倍派が 鎌倉殿の13人のように これから先の展望が不安しか見えない」との投稿も続いている。

8072チバQ:2022/07/14(木) 21:29:26
https://news.yahoo.co.jp/articles/915e13aea719e78b00715cf7cff6197fab9e45dd
分裂回避を優先、安倍派は集団指導体制か…「将来の首相候補」と安倍氏が挙げていた4氏
7/13(水) 22:36配信

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読売新聞オンライン
 銃撃事件で死亡した安倍晋三・元首相が率いていた自民党安倍派(清和政策研究会)で、会長を当面置かず、複数の有力議員による合議体を設置する案が浮上している。衆目の一致する後継者が見当たらない中、集団指導体制を整えることで分裂回避を優先したい思惑がある。


(写真:読売新聞)

 検討されている案によると、会長代理を務める下村博文・前政調会長を顧問とし、同じく会長代理の塩谷立・元文部科学相を合議体の代表役とする方向で調整する。合議体のほかのメンバーには、参院安倍派会長の世耕弘成参院幹事長、事務総長の西村康稔・前経済再生相、副会長の高木毅国会対策委員長、松野官房長官、萩生田経済産業相らの名前が挙がっている。

 派内では従来、安倍氏の後継選びは中長期的な課題ととらえられていた。安倍氏は以前、下村、西村、松野、萩生田の4氏を将来の首相候補に挙げたが、自らの後継者を指名したことはない。4氏に競争させ、時間をかけて育成する意向だったとみられる。集団指導体制とした背景には、「ライバル関係の4氏から性急に誰かを選べば、不満が出て派が割れる」(派幹部)との事情があった。

 世耕氏は12日の記者会見で「一致団結することが重要だ。一丸となって安倍氏の遺志を継ぐ」と強調。下村氏も11日のテレビ番組で「四分五裂しないようにしようと、みんな認識している」と語った。

自民党安倍派のパーティー(5月17日)

 清和研は、2000年の森喜朗氏以降、4代続けて首相を輩出し、所属議員が膨張した。人数が増えた分、まとまりづらい側面もある。

 安倍氏が2度目の党総裁に返り咲いた12年の総裁選では、派閥会長だった町村信孝・元官房長官も出馬し、派内で競い合った。政策面でも、安倍氏が慎重だった選択的夫婦別姓に、派閥事務局長を務める稲田朋美・元防衛相が一定の理解を示すなど、必ずしも一枚岩とは言えない。

 こうした事情から、安倍氏の死後、一時は森氏の裁定や前会長の細田衆院議長の復帰を望む声も出ていた。

 集団指導体制となった場合でも、主導権争いが起きる懸念は残っている。実際、派内には「塩谷、下村の両会長代理を中心とするのが筋だ」との主張もあり、今後、合議体の構成を巡って曲折を経る可能性もある。

 党関係者は「派閥がまとまっていたのは、安倍氏だからこそだ。集団指導体制と言えば聞こえはいいが、派内の意見対立が表面化すれば分裂は避けられないだろう」と語った。

8073チバQ:2022/07/19(火) 20:04:34
https://www.jiji.com/jc/article?k=2022071900658&g=pol
安倍派「塩谷・下村氏」体制に 名称存続、会長は当面空席
2022年07月19日19時14分

自民党安倍派の臨時幹事会を終え、記者団の取材に応じる会長代理の塩谷立元総務会長(中央)=19日午後、東京・永田町
自民党安倍派の臨時幹事会を終え、記者団の取材に応じる会長代理の塩谷立元総務会長(中央)=19日午後、東京・永田町

自民党安倍派の臨時幹事会に臨む会長代理の下村博文元文部科学相=19日午後、東京・永田町

 自民党最大派閥の安倍派は19日、党本部で臨時幹事会を開き、会長だった安倍晋三元首相死去後の体制について、会長空席のまま当面は幹部の役職を維持することで一致した。今後も「安倍派」を名乗るが、塩谷立、下村博文両会長代理が派を束ねていく体制で再出発する。21日の総会で正式決定する。


 会合には衛藤征士郎最高顧問や山谷えり子座長、西村康稔事務総長、世耕弘成参院安倍派会長ら約20人が出席した。塩谷氏は自身が「まとめ役」になるとしつつ、「派として結束が大事だ。安倍氏が作った体制を継承しよう」と提案。全員が賛同したという。出席者からは「分裂だけは避けよう」との声が上がり、下村氏が「一致団結していこう」と呼び掛けた。

8074チバQ:2022/07/19(火) 20:18:39
https://news.yahoo.co.jp/articles/7bc38bb76ab7b8443c042537f784786e80e2cdbd
参院議長、尾辻氏で調整 自民参院会長は関口氏再任へ
7/14(木) 17:49配信


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時事通信
 自民党は14日、山東昭子参院議長の後任に尾辻秀久元参院副議長(81)を推す方針を固めた。

 8月3日召集が見込まれる臨時国会で選出される。引退する小川敏夫副議長の後任には、立憲民主党の長浜博行元環境相らの名前が取り沙汰されている。一方、自民党の参院議員会長は関口昌一氏(茂木派)が再任される方向だ。

 参院は、3年ごとの選挙後に第1会派から議長、第2会派から副議長をそれぞれ選ぶのが慣例となっている。

8075チバQ:2022/07/19(火) 20:19:56
https://news.yahoo.co.jp/articles/229bcadf9f01449e7323d6c35451bea275067831
安倍派、名称を残して会長職は当面置かず 「結束が大事だ」
7/19(火) 19:44配信


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毎日新聞
自民党安倍派の幹事会終了後、記者団の質問に答える塩谷立氏=東京都千代田区の同党本部で2022年7月19日午後5時33分、竹内幹撮影

 自民党安倍派(清和政策研究会、93人)は19日、党本部で幹事会を開き、会長の安倍晋三元首相の死去を受けた今後の体制について協議した。「安倍派」の名称を残して当面は会長職を置かず、現状の執行部体制を維持することを決めた。事実上、塩谷立、下村博文両会長代理を中心に派閥運営を進めることになる。21日の総会で正式決定する。

 会合には両氏のほか、衛藤征士郎最高顧問や西村康稔事務総長が出席。塩谷氏が「安倍派としてしっかり結束することがまずは大事だ」と述べ、現体制の継承を提案し、出席者全員の賛同を得た。塩谷氏は会合後、記者団に「安倍氏の国葬が済むまで、今の体制で進む」と述べ、同派の窓口役を自ら務めると説明した。

 同派は衆目の一致する後継候補がいないなか、新体制に関する派内の意見集約が急務となっていた。安倍氏の死去直後には、有力幹部7人による世話人会を設置し、集団指導体制に移行する案も派内で浮上したが、「混乱を招くだけだ」(同派中堅)と批判が上がった。塩谷、下村両氏ら執行部は、昨年秋の安倍会長就任時に起用された現体制が「安倍氏の意向」であるとすることで、派内の不満や動揺を抑え込みたい考えだ。

 9月初旬にも想定される内閣改造・党役員人事を前に派の分裂を回避するため、現状維持を優先した形だが、安倍氏に近かった幹部の一人は「塩谷氏、下村氏の2人で全てを決められるわけではない」とけん制するなど、早くも異論が出ている。党内最大派閥を率いる次期会長の本命が不在という状況に、ある幹部は「いずれは派を割る人が出てくるだろう」と話している。【東久保逸夫】

8076チバQ:2022/07/20(水) 11:42:23
https://news.yahoo.co.jp/articles/4dfa8e4d31e9b5a441c836a65dbea0aade037329
“統一教会”と政治家の関係… 自民党の現職議員が証言 参院選で「票を割り振り」も? 
7/20(水) 1:37配信
安倍元首相を銃撃した男が強い恨みを持っていたという「世界平和統一家庭連合」いわゆる“統一教会”。今、浮き彫りになっているのが、教団と政治家の“距離の近さ”です。19日夜、取材に応じた自民党の現職議員が語ったことは…。

  ◇

いわゆる“統一教会”の関係団体が、今月6日に集会を開きました。その様子が映された映像では、壇上に、この後の参院選で当選した自民党の井上義行氏がいました。

井上義行氏
「私は普通の政治家とは違うんです!」

そして、教団関係者とみられる人物が、興奮気味に話し始めました。

教団関係者とみられる人物
「うちの教会、うちの組織も、たくさんの問題があります。この問題を支援してくださる方が、井上義行先生でございます! 井上先生は、もうすでに食口(信者)になりました。私は大好きになりました! 戦いをするならば、必ず勝たないといけない。勝つことが善であり、負けることは悪でございまーす!」

井上義行氏
「投票用紙2枚目は〜?」

参加者
「井上義行〜!」

参加者のほとんどは、教団関係者だったといいます。

    ◇

この2日後、安倍元首相は銃弾に倒れました。山上徹也容疑者は、恨みを募らせていた教団と関連するNGO集会に寄せられた安倍元首相のメッセージを見たころから、殺害を決意したとみられています。

井上義行氏は、第一次安倍政権で総理秘書官を務めていました。

井上義行氏自身のYouTubeに公開された、6月2日の「井上よしゆき君を激励する会」と題した集会の映像では…

司会
「FWP(世界平和連合)事務総長でいらっしゃいます…」

名前を呼ばれたのは、いわゆる“統一教会”の友好団体「世界平和連合」の幹部です。その後、安倍元首相も登場しました。

司会
「安倍晋三先生、今、ご到着でございます!」

8077チバQ:2022/07/20(水) 11:42:36
    ◇

井上氏は「news zero」の取材に対し、教団との関係について次のように答えました。

井上義行氏
「『世界平和統一家庭連合』では、信徒ではなく、井上よしゆきが政策として掲げている6つの国づくり、これに賛同をえられる『賛同会員』になっています。なお、賛同会員として会費や寄付の提示は受けておらず、また、井上よしゆきからも行っておりません」

    ◇

「世界平和統一家庭連合」いわゆる“統一教会”と政治家の“距離の近さ”が、浮き彫りとなっています。

19日午後8時、自民党の青山繁晴参議院議員が取材に応じました。

――自民党と“統一教会”に関係があったのか?

自民党 青山繁晴議員
「そうですね」

青山議員は18日、自身のブログで以下の内容を明らかにしました。

“統一教会”と自民党議員との関係(青山議員のブログより)
「(参院選前に)良心的な議員がわたしにこう語りました。『所属する派閥の長から(旧)統一教会の選挙の支援を受けるようにと指示されたが、断った。そのため派閥の長は、その分の票を別の議員に割り振ったようだ』」
「わたしがこの派閥の長に、事実関係を問うたところ、『各業界団体の票だけでは足りない議員については、(旧)統一教会が認めてくれれば、その票を割り振ることがある』との率直な答えがありました」

――この「派閥の長」の名前は公表しない?

自民党 青山繁晴議員
「しません。ご本人が…というなら別ですけど、私の方からすることはないです」

――相談した議員は“統一教会”からの支持を拒否し選挙活動に臨んで、当選した?

自民党 青山繁晴議員
「当選したか、落選したかは言えないです」

核心に迫る質問については明言を避ける一方、「教団と政治の関係は、昔から与野党限らずある」と証言しました。

自民党 青山繁晴議員
「彼(相談された議員)がなぜ僕に話したかというのは、やっぱり正すべきことがあるから話されたんだと思うんで。安倍さんが健在であれば、それも諫言(かんげん)申し上げたと思うので…無念の限りですね」

「派閥の長」の名前こそ明かしませんでしたが、「安倍元首相に諫言したかった」と話しました。

    ◇

一方、国民民主党の玉木代表は19日、教団の機関誌を発行する「世界日報社」から寄付を受けていたことを明らかにしました。

国民民主党 玉木代表
「2016年に世界日報の元社長さんから、2万円と1万円の寄付を私が受けていたこと、これは調べましたら事実です。適正に処理されたものですし、公開もされているので、何らやましいところはございません」

    ◇

長年、被害者の救済に取り組んできた、全国霊感商法対策弁護士連絡会の山口広弁護士は、政治家との交流による教団側のメリットについて話しました。

全国霊感商法対策弁護士連絡会 山口広弁護士
「『こんな立派な政治家の先生が、こうやってエールを送っていただけるというのは、やっぱりちゃんとした団体なんだ』と」

教団は取材に対し、「組織的に特定の政党や政治家を支援することはない」としていますが…

全国霊感商法対策弁護士連絡会 山口広弁護士
「全く事実に反しますね。 今回の選挙では『誰の支援をいたします』、個別に具体的に『あなた行ってらっしゃい』と指示を出すんですよ」

これまで、政治家に要望書を渡すなどして、教団の支援を受けないよう繰り返し求めてきたといいます。

(7月19日放送『news zero』より)

8079チバQ:2022/07/21(木) 06:46:41
https://news.yahoo.co.jp/articles/ab49ff5b7ca1062a2fbf55d1f6cb1e88b700429c
安倍元首相の「四十九日」後、9月上旬に内閣改造・党人事…9月27日に国葬
7/21(木) 5:03配信

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読売新聞オンライン
安倍元首相の通夜が行われた増上寺敷地内に設けられた献花台と遺影(11日)

 政府は、安倍晋三・元首相の「国葬(国葬儀)」を9月27日に東京・日本武道館で行う方針を固めた。7月22日に閣議決定する。

 複数の政府関係者が明らかにした。国葬当日は火曜日で平日だが、政府は学校や官公庁などを休みにはしない方針だ。国葬の費用は全額国費で負担する。首相経験者の国葬は1967年の吉田茂氏以来、戦後2例目。吉田氏の国葬も日本武道館で行われた。

 国葬には、海外から首脳級要人の多数の参列が見込まれており、政府は警備態勢の点検・強化を急ぎ、準備に万全を期す。

 国葬に先立ち、岸田首相は9月上旬に内閣改造・自民党役員人事を行う意向だ。首相は当初、早ければ8月下旬の実施も検討していたが、8月25日の安倍氏の「四十九日」を待ち、同27〜28日にチュニジアで開かれるアフリカ開発会議(TICAD)に出席後、人事に着手する。9月11日投開票の沖縄県知事選までには内閣改造を終える方向だ。

 閣僚では松野官房長官や林外相、党役員では麻生副総裁、茂木幹事長の続投が有力視されている。

 首相は9月後半には、国連総会での一般討論演説に臨む予定となっている。

8080チバQ:2022/07/21(木) 20:28:02
https://www.jiji.com/jc/article?k=2022072100148&g=pol
「安倍派」現体制を堅持 会長空席、結束が課題
2022年07月21日17時36分

自民党安倍派の会合であいさつする塩谷立氏(中央)。左端は下村博文氏=21日午後、東京・永田町の同党本部
自民党安倍派の会合であいさつする塩谷立氏(中央)。左端は下村博文氏=21日午後、東京・永田町の同党本部

自民党安倍派の総会を後にする故安倍晋三元首相の妻昭恵さん(手前)=21日午後、東京・永田町の同党本部

 自民党安倍派(清和政策研究会)は21日、党本部で総会を開き、会長だった安倍晋三元首相の死去を受け、現在の執行部体制を維持する方針を確認した。新会長は当面置かず、名称も「安倍派」のままとする。塩谷立、下村博文両会長代理を中心に運営する。党内に大きな影響力を持った安倍氏を突然失った最大派閥が結束を保てるかが焦点だ。
安倍派「塩谷・下村氏」体制に 名称存続、会長は当面空席

 塩谷氏は総会で「私どもの責務は一致結束して安倍元首相の遺志を継ぐことだ」と表明。「安倍派の名称、体制を引き継いでいきたい」と報告し、了承を得た。衆院当選回数が下村氏より1回多い10回の塩谷氏が「まとめ役」を務めることも確認した。塩谷氏は党の元総務会長、下村氏は前政調会長。
 冒頭には安倍氏の妻昭恵さんも出席し、「主人が残したことはたくさんある。ぜひ皆さんが引き継いでほしい」と語った。昭恵さんはこの後、首相官邸を訪れ、岸田文雄首相と面会し、葬儀参列に謝意を示した。

8081チバQ:2022/07/21(木) 20:29:28
https://www.jiji.com/jc/article?k=2022072001026&g=pol
安倍氏国葬9月27日 賛否交錯、手探りの準備
2022年07月21日07時05分

首相官邸に入る岸田文雄首相(中央)=20日午前、東京・永田町
首相官邸に入る岸田文雄首相(中央)=20日午前、東京・永田町


 政府は20日、参院選遊説中に銃撃され亡くなった安倍晋三元首相の国葬を、9月27日に日本武道館(東京都千代田区)で行う方針を固めた。いまだ賛否が交錯する中、国民の幅広い理解をどう得ていくのか、手探りの準備となる。

 22日に閣議決定し、準備室を立ち上げ作業を本格化させる。関係者によると、当初は休日の開催を検討したが、日本武道館の予約は既に埋まっており、火曜日の27日になった。
 首相経験者の国葬は戦後、1967年の吉田茂氏が唯一の前例。当時の報道によれば、73カ国から弔問団が訪れ、一般参列者は3万人を超えた。神奈川県大磯町の自宅から会場の日本武道館に遺骨が運ばれる際、沿道では約11万人が見送ったという。
 政府は今回、費用を全額国費で賄う。2020年の中曽根康弘元首相の内閣・自民党合同葬では、一般会計から半額の約1億円を支出したが、これを優に上回るとの見方もある。
 首脳級を含む外国要人の参列も相当数に上るとみられ、交通規制の在り方も課題となる。政府関係者は「平日に東京23区の交通を止めれば影響がかなり大きい」と懸念を口にする。
 より複雑なのは、「国民的行事」として追悼の機運を高めていけるかだ。岸田文雄首相は、安倍氏の死去から1週間足らずで国葬を決定。国民がそれぞれどう関わるべきかの議論は後回しになった。
 国葬とする理由について、松野博一官房長官は20日の記者会見で、安倍氏の在任期間が憲政史上最長の8年8カ月に上ることや、国内外から弔意が寄せられていることなどを列挙。「政治的評価を強制するとの指摘は当たらない」と強調した。
 ただ、安倍氏をめぐっては功績をたたえる声の一方、政権当時に起きた財務省の公文書改ざん問題への対応など批判も根強い。一部の野党は「政治的立場を認め、礼賛することになる」と反発する。
 戦前の国葬令は、国葬当日を休日とし、国民全員が喪に服すこととされた。政府は「喪に服すよう押しつけるものではない」と説明。官公庁や学校などは休みとしない方針だが、半旗の扱いなど不明な部分も多い。これに関し、松野氏は会見で「現時点で決まっていることはない」と述べるにとどめた。

8082とはずがたり:2022/07/22(金) 08:31:04
安倍を悼みもせず先ずは自己アピールに専念した高市。ゲス過ぎるし後継遺産継承争いからは脱落するんちゃうか。

高市早苗氏「昭恵夫人が病院に到着するまで」と命つなぐよう頼んだ 最後のやりとりも明かす
https://news.yahoo.co.jp/articles/b5261be16d84280ac77f0052e50ffd9402fcd366
7/12(火) 19:20配信
デイリースポーツ

 自民党の高市早苗政調会長が12日、安倍晋三元首相の葬儀を終え、ツイッターを連続投稿。安倍元首相との最後のやりとり、昭恵夫人が搬送先の奈良県内の病院に到着するまで命をつなぎとめるよう医師に処置を頼んだことなどを明かした。

【写真】憔悴しきり 葬儀を終え、自宅に戻った昭恵夫人

 高市氏は、安倍元首相が銃撃され、死亡した事件(8日)後、初めてツイッターを更新。「事件発生以来、殆ど眠れず、食事も吐いてしまい、両親を亡くした時にも経験しなかった心身衰弱状態でした」とつづった。

 搬送先の奈良県立医大との連絡役として、「昭恵夫人が病院に到着するまで生命維持処置をお願いした」ことも明かし、それが「正しかったのか否かと苦しみ抜きました」と吐露した。安倍元首相の死亡時刻は8日午後5時3分。昭恵夫人は同4時56分に病院に到着していた。

 「安倍元総理と最後にメールをやり取りしたのは事件前日夕方」。予定を変更し、急遽決定した奈良での応援演説に、「党情勢調査で奈良県は優勢」との旨のメールを送ったが、「問題ないとは思うけど、京都に行くことが決まったので、奈良まで行きます」と返信があったという。高市氏は「京都も奈良も当選したことを御霊前に報告しました。」と伝えた。

「安倍元総理と最後にメール」事件前日のやりとりを高市早苗氏が明かす
https://news.yahoo.co.jp/articles/b4120187f1d2770c39709f217e58d51e009d7f85
7/13(水) 9:28配信
スポーツ報知

 自民党の高市早苗氏が12日に自身のツイッターを更新。8日に銃撃され死去した安倍晋三元首相を悼んだ。

 ツイッターで「安倍元総理が搬送された奈良県立医大との連絡役を続けました。昭恵夫人が病院に到着するまで生命維持処置をお願いしたことが正しかったのか否かと苦しみ抜きましたが、御葬儀で昭恵夫人の喪主挨拶を伺い、救われました。元総理が最期に手を握り返したと」などと明かした高市氏。

 続く投稿で「安倍元総理と最後にメールをやり取りしたのは事件前日夕方。急な奈良県入りを知り、党情勢調査で奈良県は優勢の旨を送信したら、『問題ないとは思うけど、京都に行くことが決まったので、奈良まで行きます。毎日と日経が厳しく出ているので』と返信。京都も奈良も当選したことを御霊前に報告しました」と明かした。

 続けて「安倍元総理が他界された翌日の土曜日、政調会の治安・テロ対策調査会長に対し、参院選が終わったら速やかに調査会を開催するよう、要請しました。警護の在り方も議論されるでしょうが、ネット情報と簡単に入手できる材料で殺傷力の強い物を作れる現状への対策も必要です」とした。

 「安倍元総理が他界されたという現実を受け入れるまでには大変な苦痛を伴いましたが、今後は、多くの同志議員と力を合わせて、安倍元総理の御遺志を引き継ぎ、懸命に働くことで恩返しをしてまいります」と記した。

報知新聞社

8083チバQ:2022/07/22(金) 11:55:17
https://news.yahoo.co.jp/articles/1b4256e9be949de7c7bcc08d887a80b02fb811dc
「喪中」考慮、現状維持で再出発 主要メンバーに溝、残る火種 自民・安倍派
7/22(金) 7:08配信
時事通信
自民党安倍派の会合であいさつする塩谷立会長代理(中央)。左端は故安倍晋三元首相の遺影=21日午後、東京・永田町の同党本部

 自民党安倍派が会長空席のまま幹部の役職を変えずに再出発したのは、会長だった安倍晋三元首相の喪が明けないうちに新体制をめぐって派内抗争へと発展する事態を避けたためだ。

 ただ、主要メンバーの間では、現状維持か集団指導体制に移行するかで意見が衝突。90人以上を擁する最大派閥は今後に火種を残した。

 「安倍氏の会長就任時に今の役員体制が作られた。引き継ぎたい」。塩谷立会長代理は21日の同派総会でこう強調しつつ、「一人ひとりが役職を全うし結束して進みたい」と呼び掛けた。

 総会では下村博文会長代理も「結束」に言及。約60人の出席者からは「一致団結」を求める声が上がり、提案は粛々と了承された。

 現状維持を主張していたのは塩谷、下村両氏と衛藤征士郎最高顧問だ。いずれも衆院当選9回以上のベテラン。塩谷、下村両氏は15日の会談で現体制維持を確認、自身らが派を束ねる事実上の「双頭体制」を唱えた。

 一方、同派主要メンバーのうち、塩谷氏らより当選回数の少ない萩生田光一経済産業相、松野博一官房長官と、参院安倍派の世耕弘成会長らは「世話人会」新設を主張していた。

 想定した構成メンバーは、萩生田氏ら3氏と塩谷、下村両氏、西村康稔事務総長、高木毅副会長の計7人。現職閣僚の萩生田、松野両氏は慣例で幹部ポストから外れているため、新組織で派閥運営に関与する思惑があった。対立は世代間抗争の様相も呈し始めていた。

 しかし、派内から「四十九日」や国葬も終えない中での対立を嫌う声が拡大。萩生田氏らは主張をいったん取り下げた。政界引退後も同派に影響力を残す森喜朗元首相の意向もあったとみられる。最終的に双頭体制ではなく、塩谷、下村両氏の突出を避ける現状維持と位置付けることでひとまず落ち着いた。

 混乱は当面回避されたものの、国葬後に主導権争いが再燃するとの見方は消えていない。実際、下村氏周辺は「いずれ萩生田氏らから、いろいろ動きが出てくる」とにらむ。集団指導体制移行派の関係者も、今後は下村氏の影響力が増す可能性があるとみて「専横をいかに抑えるかが大事だ」と警戒を解いていない。

 党内には、親子3代にわたって同派に所属する福田達夫党総務会長が、調整能力の評価が高く安倍氏最側近だった萩生田氏を派の後継者に推すと見る向きもある。党関係者の一人は「国葬後は派がいつ割れてもおかしくない」と語った。

8084チバQ:2022/07/22(金) 22:21:25
https://news.yahoo.co.jp/articles/3ff4a90c7dbc2d14726e482b315c5c5d008f9dd4
自民新人争奪戦、水面下の綱引き 非主流派ゼロで明暗
7/22(金) 19:39配信


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産経新聞
自由民主党本部=東京都千代田区永田町

自民党の各派閥やグループが、参院選で当選した新人議員や元職22人の争奪戦を繰り広げている。次の内閣改造・党役員人事をにらみ、「数の力」で影響力を高めたいためだ。新人議員が初登院する8月3日召集予定の臨時国会まで駆け引きは続く。

「みんなで力を合わせて戦うときは戦って、しっかりと遺志を継いでいこうと思っている」

自民最大派閥の安倍派(清和政策研究会)が会長の安倍晋三元首相の死去後、初めて開いた21日の総会。派のまとめ役に決まった会長代理の塩谷立元文部科学相は記者団にこう強調した。

総会では同派が全面支援したアイドルグループ「おニャン子クラブ」の元メンバー、生稲晃子氏=東京選挙区=ら新人3人を含む6人の入会が報告された。22日時点の現職議員数は95人で、最大派閥の地位を保っているが、突然、派閥の核だった安倍氏を失った同派は混乱も予想される。塩谷氏には、安倍氏の「遺志」を前面に出すことで派内を治め、最大派閥を存続させたい思いがにじんだ。

岸田文雄首相(党総裁)が率いる岸田派(宏池会)は18日、同派所属の参院議員と、新人4人との食事会を開いた。首相自身も駆け付け、囲い込みに躍起だ。

同派事務総長を務める根本匠元厚生労働相のお膝元である福島選挙区は安倍派議員が多く、当初は同派入りすると見られていた新人の星北斗氏にも激しくアプローチしており、水面下で両派の駆け引きが続く。

麻生太郎副総裁が率いる第3派閥の麻生派(志公会)は船橋利実氏=北海道選挙区=ら2人の入会が確実視されているほか、他の新人獲得も目指す。

茂木敏充幹事長が会長を務める茂木派(平成研究会)と二階俊博元幹事長が率いる二階派(志帥会)も勧誘合戦を繰り広げている。静岡選挙区の若林洋平氏をめぐり、新旧幹事長の茂木氏と二階氏を含め両派幹部が相次いで応援に駆けつけた。対応を決めかねていた若林氏は茂木派へ入ることが見込まれている。

このまま若林氏が茂木派に入れば、同派は4人以上を獲得する見通しとなる一方、二階派は新人獲得のめどが立たなくなる。森山派(近未来政治研究会)も「増えもしないし、減りもしない」(幹部)状況だ。首相と距離がある二階派と森山派は厳しい状況で、領袖(りょうしゅう)が党内の主要ポストを占める「主流派」と明暗が分かれた。

遠藤利明選対委員長が代表世話人を務める谷垣グループ(有隣会)も勧誘活動を進めるが、遠藤氏は21日の同グループ会合で「激戦なので簡単ではない」と語った。(今仲信博、児玉佳子)

8085チバQ:2022/07/24(日) 22:07:09
https://news.yahoo.co.jp/articles/0db1cb98b06239a008b58b78dc790968d8d587d3
新人勧誘、安倍派が先行 主導権確保へ各派争奪戦 自民
7/24(日) 7:19配信

時事通信
参院選で支持を訴える自民党の生稲晃子氏(右)と応援する萩生田光一経済産業相(党東京都連会長)=6月25日、都内

 自民党の各派閥が、先の参院選で当選した新人らの勧誘合戦を繰り広げている。

 最大派閥の安倍派はいち早く4人の入会を決めて先行し、麻生派も2人が内定済み。一方、安倍晋三元首相の急逝で党内力学が変化する兆しもあり、様子見の新人も多い。新たな勢力規模が各派の主導権争いに影響するとあって、争奪戦は激化しそうだ。


 岸田文雄首相(党総裁)率いる岸田派の林芳正座長(外相)は21日の派閥会合で「同志を一人でも増やそうと活動しているが、さらに強化したい」とハッパを掛けた。ある新人は「(各派から)いろいろ声を掛けていただいているが、まだ決めていない」と明かした。

 自民党は参院選で新人20人、元職2人が当選。このうち安倍派は生稲晃子氏(東京選挙区)ら4人の入会を決定し、現職2人の再入会も決めた。2人引退するが、参院選公示時点の94人を上回る97人に増える。

 麻生派には船橋利実氏(北海道選挙区)と浅尾慶一郎氏(神奈川選挙区)が入会する。船橋氏は衆院議員当時に同派に所属。浅尾氏は神奈川が地元の甘利明前幹事長の全面支援を受けた。

 参院選で2人が引退し、現職1人が落選したため51人に減った茂木派は、これを補おうと必死だ。会長の茂木敏充幹事長は参院選で精力的に新人の応援に入ったり、同派秘書を各陣営に送り込んだりするなど布石を打っていた。千葉選挙区の新人は入会する見通しだ。

 岸田派は、引退する金子原二郎農林水産相(長崎選挙区)の後継について「入会は決まりだ」(幹部)と自信を示す。昨年10月の衆院選では「総裁派閥」にもかかわらず、勢力を伸ばせなかった。所属議員は「お公家集団だから強引なことはしない」と自嘲気味に語るが、今回は派を挙げて取り組む。衆院選で初当選した石原正敬議員から21日、入会意向を伝えられた首相は「一緒に日本の政治をつくっていこう」と歓迎した。二階派は2人以上の入会を目指す。

 一方、首相が参院選第一声の場所に選んだ福島選挙区で当選した星北斗氏をめぐり、安倍派と岸田派の綱引きが続く。福島は岸田派事務総長の根本匠元厚生労働相以外は安倍派が占めるが、岸田派からは「分裂含みの安倍派より総裁派閥のうちの方がいい」との声が漏れる。

 新潟選挙区の小林一大氏には麻生派と岸田派が入会を働き掛ける。新潟は首相が「最後の訴え」で訪れた。静岡選挙区の若林洋平氏をめぐっては茂木派と二階派が争う。

8086チバQ:2022/07/24(日) 22:10:57
https://news.yahoo.co.jp/articles/44acb5f77d003e9be0776068bef85597d74a050b
菅「副総理」で復権?安倍元首相急死で党内バランス変化 9月内閣改造で要職起用説浮上
7/24(日) 5:30配信


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スポニチアネックス
菅義偉前首相

 安倍晋三元首相の突然の死去により、自民党内で菅義偉前首相の動向に注目が集まっている。岸田文雄首相と距離を置き非主流派と位置付けられながら、存在感をキープ。岸田政権が脆弱(ぜいじゃく)なルートしか持ち得ていない公明党とのパイプの太さも強みだ。党内パワーバランスが変化する中、9月前半実施とみられる内閣改造・自民党役員人事での要職起用説も流れている。

 昨秋総裁選で河野太郎氏を推し、非主流派に転じた菅氏。しかし、無派閥を中心に菅氏を慕う議員は20〜30人とも言われ、一定の求心力を維持。「菅派」結成につながる動きとも目された「菅勉強会」の立ち上げが大きな関心を集めてきた。非主流派の二階、森山両派も連動した動きを見せ、官邸サイドは岸田政権が失速した際の政局に備えた非主流派大結集への布石と警戒。

 一方、参院選では応援弁士として人気を集め、健在ぶりをアピール。19日には来日中の朴振韓国外相と会談。元慰安婦問題を巡る2015年の日韓合意の履行を求めるなど、存在感を発揮している。

 こうしたことなどから、人事で菅氏をどう扱うかが最大の焦点の一つに浮上。政権運営の「重し」となっていた安倍氏がいなくなり、骨格を維持するために同じ首相経験者の麻生太郎副総裁は続投の方向で調整。このため、「菅副総理」案が取り沙汰されている。

 ポイントは公明党の支持母体・創価学会と築いてきた信頼関係。首相や側近は同党とのルートが弱く、これまでも参院選の相互推薦、物価高対策などでぎくしゃくした経緯がある。菅氏を政権中枢に取り込めば補強でき、不穏な芽を摘み取り挙党体制も構築できるとの狙いも透ける。

 銃撃事件もあり、勉強会の発足は当面先送り。周辺は「このまま岸田政権が安定すれば、菅グループはずっと主流派に入れないかもしれない」と先行きを懸念、菅氏要職起用への期待感を口にする。菅氏自身は「派閥に入っていない人が不利にならないように応援していきたい」と話している。とはいえ、首相と「反りが合わない」(周辺)のが本音だ。

 一方、首相に近い党幹部は、菅氏を政権の要に置く案には冷ややかな視線を送る。「菅氏の影響力は限定的だ。人事で特別に配慮することはないだろう」

 今後、水面下で繰り広げられそうなのが条件闘争。菅氏が政権を支える側に回る見返りとして、菅系議員の登用、一丁目一番地として唱えてきた縦割り行政打破の具体策の確約などを求めることが考えられる。首相サイドとの駆け引きは激しさを増していきそうだ。

8087チバQ:2022/07/24(日) 22:36:11
https://www.jiji.com/jc/article?k=2022072300342&g=pol
政府、「弔問外交」へ準備本格化 トランプ氏の対応注視―故安倍元首相の国葬
2022年07月24日07時17分



 9月27日に日本武道館で行われる故安倍晋三元首相の国葬には、各国の要人が参列し、大規模な「弔問外交」が展開される見通しだ。外務省は省内に「国葬儀準備事務局」を設置し、受け入れに万全を期す。どのような要人が来日するかにも関心が高まっており、特にトランプ前米大統領やロシアの動向を注視している。


 林芳正外相は22日の記者会見で、各国から弔意が示されたことに触れ、「安倍元首相が外交で残した大きな足跡を改めて感じている」と表明。弔問外交を通じ「暴力に屈せず、民主主義を断固として守り抜く決意を示す」と語った。
 安倍氏は憲政史上最長の政権を樹立し、「地球儀を俯瞰(ふかん)する外交」を展開。第2次政権発足以降、80カ国・地域を訪問し、各国首脳と個人的な人間関係を築いた。政府関係者は「相当な人数が弔問に来る」と予想しており、30人規模の準備事務局を中心に岸田文雄首相や林氏と外国要人の会談の日程調整などに当たる。
 2000年に行われた故小渕恵三元首相の内閣・自民党合同葬の際は、150以上の国・地域から特使や在京大使が参列、当時のクリントン米大統領や金大中韓国大統領も来日した。
 今回、バイデン米大統領は来日しないとの見方が強く、ハリス副大統領の名前などが取り沙汰される。現地メディアは安倍氏と親密な関係を築いたトランプ氏が弔問を検討していると報じた。同氏は次期大統領選への出馬を示唆しており、外務省幹部は「来る場合、間違っても現政権の一行と鉢合わせさせてはならない」と神経をとがらせる。
 ロシアについては、ウクライナ侵攻が続く中だけに、日ロ外交筋は「この状況で要人が来るとは思えない」とみる。ただ、日本政府はロシアにも国葬の開催を通知しており、参加の意思が示されれば難しい対応を迫られそうだ。
 中国は小渕氏の合同葬では当時の副首相を派遣した。日中外交筋は今回も中国政府要人が来日するとの見方を示した上で、「弔問外交で日中関係を前に進めようという雰囲気が出てくるかもしれない」と語った。

8088チバQ:2022/07/24(日) 22:39:09
https://www.jiji.com/jc/article?k=2022072201230&g=soc
GX担当相、萩生田氏兼務へ スタートアップ相は山際氏―岸田首相調整
2022年07月22日23時54分


 岸田文雄首相は、9月前半にも行う内閣改造に先立ち、脱炭素化を加速するため新設するグリーントランスフォーメーション(GX)実行推進担当相に萩生田光一経済産業相を兼務させる調整に入った。政府関係者が22日明らかにした。27日の関係会議発足に合わせて任命する案が有力だ。

 また、岸田政権の看板政策「新しい資本主義」の柱の一つ、スタートアップ(新興企業)支援を担う担当相には山際大志郎経済再生担当相を充てる方向。任命は8月になるとみられる。

8089チバQ:2022/07/25(月) 13:56:20
https://news.yahoo.co.jp/articles/9b9c05cfbbdb8431d7bbdd0519d59895d8da4787
菅前首相、復権なるか 選挙で存在感、要職起用も 連携模索の安倍氏死去
7/25(月) 6:02配信
北海道新聞
菅前首相を巡る自民党内の関係

 岸田文雄政権と距離を置いてきた自民党の菅義偉前首相が復権するか、党内で関心が高まっている。参院選後の連携もささやかれていた安倍晋三元首相が死去し、計画していた勉強会の開催が見通せない一方、9月上旬に予定される内閣改造・党役員人事で菅氏の要職起用が取り沙汰されている。


 菅氏は13日のBSテレビ番組で、かねて検討していた勉強会の開催を当面見送る考えを説明。安倍氏の死去を念頭に「こういう状況になったので考えるところがある」と述べた。

 勉強会は縦割り行政の打破をテーマとし、二階派や森山派など「非主流派」の議員の参加が見込まれ、「菅氏の影響力を借りて対抗軸を示す」(二階派若手)との声が出ていた。

 安倍氏の死去を受けて党内が動揺する中、菅氏は政局的な動きを避けたとみられる。

 菅氏は第2次安倍政権で官房長官を7年8カ月務め、首相時代は安倍氏の路線を継承。銃撃事件の一報を受け、遊説を取りやめて安倍氏が搬送された奈良の病院に駆けつけた。最大派閥を率いる安倍氏との関係を足がかりに、首相と対抗するとの見方もあったが、立ち消えになった。

 ただ、首相も菅氏の影響力は無視できない。参院選で菅氏が支援した神奈川選挙区の三原じゅん子氏や東京選挙区の朝日健太郎氏などが当選を果たし、力を保持し続けていることを印象づけた。

 首相は内閣改造・党役員人事で「党の結束」を演出するため、菅氏を副総理などで処遇するとの臆測も出ている。

8090チバQ:2022/07/25(月) 16:17:59
https://news.yahoo.co.jp/articles/be09cc2c1249baed4560deccf095d9bf83ef9d52
安倍派を立て直せるのは誰?「将来の首相」も狙える重要人物の名は
7/24(日) 6:01配信
 自民党の最大派閥である「清和政策研究会(安倍派)が、主を失って右往左往している。集団指導体制への移行が苦肉の策であることは周知の事実だ。トップを決められない、緊急事態に陥った最大派閥を立て直すことができる人物とは誰なのか?その人物の名前と、「将来の首相」も狙えるといえる根拠とは?(イトモス研究所所長 小倉健一)

● 安倍晋三元首相を失い混沌 最大派閥「清和研」の運命は?

 七奉行、五人組、四天王…。権力争いを常とする自民党の歴史は、すなわち内部抗争の歴史でもある。有力議員が絶対的権力者を支え、手を携えながら権勢を振るうものの、今日の味方は明日の敵につながるのが「永田町の掟」だ。

 史上最長の長期政権を築いた安倍晋三元首相というカリスマを突然失い、自民党最大派閥はその「掟」の浸潤とともに、疑心暗鬼の空気が広がりを見せている。

 安倍氏が率いた「清和政策研究会(安倍派)」は、トップの死去を受けて有力者による集団指導体制で運営する方針となった。

 「『当面』というより『当分』集団指導制をとらざるを得ない。誰一人、現状では全体を仕切るだけの力もカリスマ性もない」

 安倍氏や麻生太郎・自民党副総裁とともに「3A」と呼ばれ、長期政権の屋台骨を支えた甘利明・元自民党幹事長。その甘利氏は7月20日、最大派閥である清和研の現状について、メールマガジンでこのように評した。

 最大派閥を揺るがす緊急事態。清和研の有力議員5人でも「ポスト安倍」は務まらずに集団指導体制とせざるを得ない中、この状況を立て直せるのは誰なのか。そこでダークホースとして注目を集める人物の名前と、その根拠をご紹介しよう。

● 清和研の「数の力」に依存してきた 近年の政権運営にも影響大

 安倍氏の祖父・岸信介元首相を源流とし、福田赳夫元首相が立ち上げた清和研。2000年発足の森喜朗内閣以降、自民党最大派閥としての力を背景に、小泉純一郎氏や安倍氏といった首相を輩出した自民党の中核だ。

 それまでは竹下登元首相が築いた竹下派の流れに押されてきた。しかし、00年4月に小渕恵三首相が倒れ、幹事長だった森氏や青木幹雄官房長官、野中広務幹事長代理、亀井静香政調会長、村上正邦参議院議員会長という「五人組」が会談(肩書はいずれも当時)。森氏の後継が事実上決まり、権力の空白を回避した。

 それ以降、清和研以外の宰相は麻生氏、鳩山由紀夫氏(旧民主党)、菅直人氏(同)、野田佳彦氏(同)、菅義偉氏と続いたが、いずれも約1年という短命で終わっている。6人目の岸田文雄首相は宮沢喜一元首相以来、約30年ぶりに「宏池会」政権を誕生させた。ただ、安倍元首相というカリスマを喪失して混沌とした政局の中で、その「ジンクス」を突破できるのかどうかは見えにくい。

 近年の首相は清和研の「数の力」に依存してきた。昨秋に内閣を発足させた岸田首相も安倍氏とは頻繁に面会し、内政から外交、安全保障まで指南を受けるシーンが目立った。最大派閥の意向を無視できなかったのは間違いない。

● 「10年は安泰」と目された安倍派 カリスマを失って予期せぬ緊急事態

 しかし、7月8日に安倍氏が銃撃され死去した今、そのバランスが急激に変化しつつある。

 清和研には、塩谷立元文部科学相と下村博文前政調会長という2人の会長代理の他に、参院安倍派会長の世耕弘成参院幹事長、事務総長の西村康稔前経済再生相、副会長の高木毅国会対策委員長ら5人の有力議員が存在する。

 だが、誰もが認める「後継」は見当たらず、内閣改造や自民党総裁選への対応を巡ってギスギスした雰囲気が漂うこともしばしばあった。そうした不満を吸収し、円滑に派内をまとめあげてきたのが昨年秋に派閥に復帰した安倍氏なのだ。

 「最低10年、安倍派は安泰」(中堅議員)と見られてきただけに、カリスマを失った清和研には動揺が広がる。

 派閥幹部による協議で、9月27日に予定される安倍氏の「国葬」までは現状の運営体制が維持されることになった。ただ、これは派内の有力議員がいずれも「帯に短し、たすきに長し」であることを意味する。安倍氏との縦のラインはそれぞれ太くても、横のラインは細かったのだ。

8091チバQ:2022/07/25(月) 16:18:16
● 森喜朗元首相が安倍派に「苦言」 パーティーで語ったその内容とは?

 今の状況を予想するかのように、安倍氏の「後見人」役だった森元首相は5月、安倍派のパーティーでこのように説諭していた。

 「数を誇ってはいけない。これだけ数があれば何でもできると思ったところから崩壊が始まる」

 清和研の隆盛とともに派閥所属の議員は党内での発言権を強めてきた。一方、それには他派閥から「清和だからといって威張る議員が多い」との不満が向けられてきたのは事実だ。

 8月下旬にも行われる岸田首相による内閣改造・自民党役員人事では「冷遇」も予想されている。水面下で繰り広げられている岸田氏サイドとの「調整」は難航しているのだ。

 「安倍氏や安倍派は自民党のコアの保守の人たちをつかんでいた。それを疎んじるようなことになったら、保守の人たちが自民党から逃げるかもしれない」(下村氏)

 「多くの良い、若い議員が活躍できるようにしないといけない」(西村氏)

 このように清和研からは多くのけん制球が投じられるものの、首相官邸では「誰と話し合えば清和をまとめられるのか分からない」と冷めた声が漏れる。

● 清和研の有力議員5人が 「ポスト安倍」たり得ない理由

 現状の清和研を眺めると、塩谷会長代理や高木副会長に派閥や国政のトップに立とうという「色気」は感じられない。残る3人は、確かに後継の有資格者であり、宰相を目指す意欲も持つ。ただ、いずれも派内が一致団結するほどのカリスマ性を兼ねそろえているとは言えない。

 西村氏は自民党が野党時代の09年に総裁選へ出馬したものの、最下位に終わった。経済再生や新型コロナウイルス対策の担当閣僚として経験を積み、安倍氏の最期にも寄り添ったものの、その人望に広がりは見えない。最近では、自身のホームページに「世界各国美人図鑑」と題して、本人の許可を得ずに女性の写真を掲載していたことが発覚。炎上して謝罪に追い込まれ失点を喫した。

 下村氏はかねて総裁選への出馬に強い意欲を示してきた。第1次安倍政権で官房副長官を務め、12年の第2次安倍政権の発足からは文科相として教育改革をけん引。保守政治家として安倍氏と歩みを合わせ、その良好な関係を武器に頭角を現してきた。

 だが、直近の総裁選への出馬を巡っては、菅政権時代の政調会長という政権与党の要職にありながら、公然と反旗を翻した。その点からも「信頼するに値しない人物」(菅前首相に近い議員)とされており、安倍氏からも支援を得られずに出馬を断念した。

 今後、「安倍派の後継者と対立して派閥を飛び出すと言っても、ついていく人間は少ないのではないか」(清和研関係者)と指摘されているところだ。

 参院幹部として力を強めてきた世耕氏も後継会長の有力候補の1人だ。第1次安倍政権で首相補佐官、第2次安倍政権からは経済産業相などを歴任し、政府・与党内で影響力を獲得してきた。衆院へのくら替えから宰相への階段を上るためには、派閥領袖の座に就くことが近道となるのは間違いない。

 ただ、その歯に衣着せぬ言動から党内の衆院議員とは距離も生まれており、100人近い大派閥を掌握できるか不安視する向きは少なくない。

 一方、保守層からの強い支持を受ける高市早苗政調会長は、8月の党内人事では「政調会長更迭は既定路線」とされている。清和研を飛び出し、安倍元首相という唯一絶対の後ろ盾を失った高市氏の今後のキャリアを危ぶむ声は大きい。

8092チバQ:2022/07/25(月) 16:19:12
● ポスト安倍で注目のダークホース その名は「萩生田光一」経産相

 安倍氏が昨秋決定した現体制には正統性があるが、生前から後を託されると目されてきた人物はいない。それぞれが「安倍印」を誇示するものの、絶対優位の人物は存在しない状況だ。だが、ここで1人のダークホースが注目されている。その人物とは岸田政権で経済産業相を務める萩生田光一衆院議員である。

 安倍氏を「兄貴」と慕ってきた萩生田氏は「他の派閥幹部とは異なり、『俺が、俺が』のタイプではない」(安倍派若手)ので、派手さはない。ただ、その堅実な仕事ぶりが評価されてきた。誰にも臆さない強面の半面、地域や社会的弱者に向き合う姿勢には都議会議員出身のたたき上げとして期待する声も上がる。

 実は、陰ながら支えてきた萩生田氏こそが安倍氏の「側近中の側近」であり、安倍氏の「DNA」を持つとの見方は少なくない。安倍氏は「何かあるたびに『それは萩生田に言っておく』と全幅の信頼を置いていた」(自民党中堅)とされ、特に近年は萩生田氏の育成に力を注いできた。

 最大派閥のトップには決断力が求められる。その点でも、萩生田氏は経産相として国民に賛否がある中でも原子力発電所を稼働させ、電力需給の逼迫に備える考えを示す胆力も合わせ持つ。安倍氏は生前、若手議員に向けて「政策は西村氏に、議員としての作法は萩生田氏に聞けばよい」とアドバイスしていたという。

● 萩生田氏が、「将来の総裁候補」で 頭一つ出た存在といえる理由

 何より、衆目一致する将来の総裁候補が見当たらない安倍派内で、萩生田氏は頭一つ出た存在といえる。その理由は、安倍氏はもちろん、菅前首相からの評価も高いためだ。安倍氏の生前には、「次期総裁選では、菅前首相が安倍氏と連携して、ポスト岸田候補に萩生田氏を担ぐ」との情報が駆け巡ったこともある。

 安倍氏を失ったとはいえ、いまだ求心力が衰えない菅前首相が後見人となって「萩生田首相」を目指す道は残っている。萩生田氏から手を挙げることはないと見られるものの、再び清和研が「総理・総裁の輩出派閥」になるためには、それが近道になるのは間違いない。

 冒頭で紹介した甘利氏のメールマガジンの続きには、長年、権力中枢から党内を俯瞰してきた同氏が安倍派の現状を当てこするような記述も見られる。

 「岸田派は今こそ、身を捨てて総理を支える本当の四天王を作らねばなりません。我こそがNo.2を自任するものは、全ての役職を捨てて岸田総理を支えてこそ評価の対象になることを肝に銘じてもらいたいと思います」

 今秋に決定される清和研の「ポスト安倍」。その行方は現政権だけではなく、日本の進む道にも大きく影響する。

小倉健一

8093チバQ:2022/07/25(月) 19:53:04
https://news.yahoo.co.jp/articles/efe97762245a1338d96f9cd6561bc92582f85057
岸田首相“安倍カラー”払拭狙い「清和会」分断の抜擢か…内閣改造・党役員人事はドロドロ劇場に
7/23(土) 9:06配信
日刊ゲンダイDIGITAL
昨21日の安倍派総会(挨拶をする塩谷立会長代理)/(C)日刊ゲンダイ

 岸田首相が9月前半に内閣改造・自民党役員人事を行う方向で検討に入ったという。先の参院選に立候補せず議員を引退した2閣僚がいるため、早めの改造になるとの見方もあったが、外交日程や死去した安倍元首相の「四十九日」が来月25日であることから、人事は9月にずれ込む見通しだ。


 複数の政権幹部が「骨格は維持する」と話したと報じられ、麻生副総裁、茂木幹事長、松野官房長官の3人は続投で調整されているようだが、人事でもっぱらの注目は、会長不在となった最大派閥「安倍派(清和会)」の扱いがどうなるのか、だ。

 安倍派は21日の派閥総会で、当面は会長空席のまま現体制を維持していくことが決まった。安倍氏の「国葬」が実施される9月27日以降は再び跡目争いが激しくなりそうだが、とりあえず、人事に向けた派閥窓口は塩谷会長代理が務める。

 すでに岸田首相は、参院選後の“安倍離れ”をにおわせる動きを、霞が関の幹部人事で実行している。安倍氏や安倍氏の実弟、岸防衛相の反対を押し切って、安倍政権時代に首相秘書官を務めた防衛事務次官を交代させた。人事は権力の源泉。岸田首相は「次は党役員と閣僚」とばかりに鼻息が荒い。安倍氏が凶弾に倒れた直後の今月11日、安倍派の下村会長代理が「安倍氏や安倍派は自民党のコアな保守の人たちをつかんでいた。それを疎んじたら、保守の人たちが自民党から逃げる。人事を配慮してもらう必要がある」と牽制したのは、安倍派の焦りの裏返しだろう。

福田達夫総務会長を“重要閣僚”で起用か?
福田達夫総務会長の処遇によっては…(C)日刊ゲンダイ

「安倍派がらみの人事では、車椅子を使わなければならないほど体調が悪い岸防衛相の交代は既定路線。無派閥ですが安倍一派という意味では、高市政調会長も後見人不在で外されそう。当選3回で大抜擢された福田達夫総務会長もさすがに交代でしょう。ただ、福田氏の処遇によっては安倍派はガタガタしますよ」(官邸事情通)

 もともと清和会は、岸信介と福田赳夫の両元首相にルーツがあり、安倍系と福田系に色分けされている。そんな中で、岸田首相が福田氏を総務会長から“重要閣僚”に横滑りさせる抜擢人事を再び行う可能性があるというのだ。

「安倍派内で総裁候補狙いの下村氏、西村事務総長、萩生田経産相、稲田朋美氏はみな安倍系。当選回数の少ない福田系の達夫氏は『まだ早い』とされてきましたが、重要閣僚にでもなれば一気に総裁候補に浮上する。松野官房長官も福田系ですし、安倍カラー払拭のため、岸田首相がそういう揺さぶりをかけてもおかしくない。達夫氏のポストとしては、経産相や農相などが囁かれています。麻生氏が了解すれば、財務相だってあり得ます」(前出の官邸事情通)

 安倍氏と統一教会の関係がクローズアップされていることも安倍派にはマイナス。中でも下村氏、萩生田氏、稲田氏は献金やイベント参加の実績があり、人事から外す“口実”を岸田首相に与えてもいる。

 これから1カ月、自民党は国民不在でドロドロしそうだ。

8094チバQ:2022/07/26(火) 18:09:38
https://news.yahoo.co.jp/articles/8bda834b4e907db860c6b8950364a7ca47ba2211

存在感増す“隠れ菅派” 安倍派、茂木派など主要4派で派閥分裂のトリガーに
7/26(火) 11:15配信

NEWSポストセブン
各派閥内から“菅派”が動き出すか(時事通信フォト)

 岸田文雄政権の誕生以来、鳴りを潜めていた菅義偉・前首相の存在感が高まっている。世論ではワクチン接種や携帯料金値下げといった菅政権の政策が再評価されており、安倍晋三・元首相が凶弾に倒れたことを受けて、自民党内はもとより国民の間でも、「安倍元首相の改革の遺志を継ぐのは岸田氏ではなく菅氏」という声も増えている。

【写真6枚】安倍寛信氏や安倍洋子さん、岸信夫氏らと安倍夫妻が輝くグラス4段の棚の前での家族写真。他、笑う麻生氏など

 岸田首相もそうした菅氏への復活待望論を牽制してか、「副総理」に起用して懐に取り込もうとする懐柔案が浮上している。もっとも、菅氏に脅威を感じているのは岸田首相だけではない。岸田氏を支持してきた大派閥では、派内にいる“菅派”の存在に神経を尖らせている。ベテラン政治ジャーナリストが指摘する。

「もっとも分かりやすいのは麻生派です。麻生太郎氏は盟友の安倍氏を失い、今後、急速に影響力を失っていく可能性がある。そうなると、もともと菅氏が立ち上げる勉強会に参加の意欲を示していた河野太郎氏が派閥を飛び出そうとした場合、それを止める求心力すら保てなくなるかもしれません。

 同じく勉強会の中心となる予定の武田良太氏を抱える二階派の場合は、二階俊博氏自身が菅氏を支援する立場ですが、それはあくまで二階氏自身が主導して菅グループと同盟関係を築く前提でした。ところが、このまま菅氏の存在感が増していくと、二階氏よりも、菅氏に目をかけられている武田氏が派閥のイニシアチブを握る方向に進みかねない。ことによっては菅グループに派閥ごと吸収合併という議論すら起きるかもしれません。二階氏としては当面、派閥を維持し続けたいでしょうから、方向性をめぐって派内対立が起きる危険性があります」

 最大派閥で領袖を失った安倍派、党を仕切る茂木敏充・幹事長をトップとする茂木派のなかにも“隠れ菅派”がおり、彼らの存在が派閥分裂のトリガーになるリスクを孕んでいるという。

「安倍派は当面、集団指導体制で進めていくことになりましたが、安倍氏がもっとも実力を買っていたのは萩生田光一氏です。当選6回というキャリアの浅さから派閥を継ぐことは叶いませんでしたが、このまま年功序列で進んでいくなら萩生田氏は不満を募らせることになるでしょう。そこで重要になるのが菅氏との関係です。菅氏と萩生田氏は官房長官―副長官として培った信頼関係があり、萩生田氏は安倍氏と並んで、菅氏を政治家として尊敬している。
 
 それは茂木派も同じです。茂木氏が派閥を継いだものの、将来の領袖候補である加藤勝信氏からすると、茂木氏よりも自らを官房長官に抜擢してくれた菅氏に恩義がある。彼らは“隠れ菅派”というべき存在であり、菅氏の動向いかんでは、岸田派を除く自民党主要4派で一気に分裂含みの動きとなりかねません」(同前)

 当の菅氏は7月13日に出演したBSフジ番組で、勉強会の設立について「(安倍氏の事件を受けて)こういう状況になったので、いろいろ考えるところがある」と述べ、当面は見送る考えを示唆した。菅氏が動けば、一気に政局化しかねない状況であることは間違いない。

8095チバQ:2022/07/27(水) 11:07:49
https://news.yahoo.co.jp/articles/9073d634dd7fa4d80fbb12e5f4cf1c7d69cf3e37
参院自民会長選 関口昌一氏が無投票で再選
7/26(火) 18:19配信
 自民党の参院執行部トップにあたる参院議員会長の選挙が26日告示され、関口昌一氏(69)=茂木派=以外の立候補の届け出がなく、無投票で再選した。29日の議員総会で正式に選出される。任期は3年。

 関口氏は埼玉選挙区選出で先の参院選で5選を果たした。参院国対委員長や総務副大臣などを歴任し、2019年7月の参院議員会長選で無投票で当選した。(楢崎貴司)

8096チバQ:2022/07/27(水) 11:12:00
https://news.yahoo.co.jp/articles/9cb622a37a096d8f64b7cd2ac46a308811dd7172
菅前首相の処遇焦点 勉強会見送り静観モード 内閣改造
7/27(水) 7:10配信
 岸田文雄首相(自民党総裁)が9月上旬に検討している内閣改造・党役員人事は、菅義偉前首相の処遇も焦点となる。

 政権を一段と安定させるには菅氏の存在が大きいとの見方は強く、首相の念頭には入閣案もあるとされる。一方、菅氏は安倍晋三元首相の死去を受け、自身を中心とする勉強会発足を見送り、静観モードに入った。双方の動きによっては政権をめぐる権力構造に変化が生じる可能性もある。

 「適材適所は言うまでもない。具体的な話をする段階にない」。首相は14日の記者会見で人事構想について問われると、こうけむに巻いた。

 安倍政権時に官房長官だった菅氏から疎まれた首相は、逆に菅政権末期に党総裁選に名乗りを上げ、結果的に菅氏退陣の引き金を引いた。両者の関係は良好とは言えないが、首相は最近、菅氏の動きを最も気にしているという。

 官房長官として霞が関ににらみを利かせ、公明党との太いパイプを生かして与党の連携維持に尽力した菅氏の実績を評価する声は根強い。参院選圧勝で岸田政権は当面の政権運営でフリーハンドを得た形だが、非主流派と位置付けられる菅氏との関係を改善し、基盤を盤石にしたい考えとされる。

 実際、今年に入って首相は計3回、衆院議員会館にある菅氏の事務所に足を運び、距離を縮めようと腐心。首相周辺は「今回の人事では菅氏に配慮するつもりだろう」と話す。一部では副総理への起用案も浮上する。

 これに対し菅氏は、参院選後に想定していた勉強会の立ち上げを見送った。安倍氏死去で党内が揺れる中、政局的な動きは得策ではないとの判断からだ。とはいえ「菅氏には政策を推進したいという思いも強い。何らかのポストを提示されたら受けるのではないか」。菅氏周辺にはこうした見方を示す向きもある。

 一方、自民党内には菅氏の起用は両者にとって「もろ刃の剣」との声も出ている。ポスト次第では霞が関の求心力が菅氏に集中するなど首相にとって厄介な存在になりかねないとの指摘だ。菅氏としても、「閣内封じ込め」との色彩が濃くなれば、今後の政局で動きにくくなる。

 菅氏は25日、非主流派の二階俊博元幹事長、森山裕前国対委員長らと東京都内で会合を開いた。人事や今後の党内情勢をめぐって意見を交わしたとみられる。

8097チバQ:2022/07/27(水) 11:15:11
https://news.yahoo.co.jp/articles/6a0aab795cdd31be5921da4c0008078e56ea845f
菅前首相「副総理」入閣はあるのか? 岸田首相が内閣改造人事で“挙党一致”演出の狙い
7/27(水) 9:06配信


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日刊ゲンダイDIGITAL
菅前首相の「復権」となるか?(C)日刊ゲンダイ

 菅前首相の“復権”が自民党内で注目を集めている。9月に予定されている内閣改造・党役員人事で、岸田首相が菅前首相を副総理として処遇するという臆測が流れているのだ。


 安倍元首相の突然の逝去で党内バランスが大きく変わり、安倍派の後継者も当面は決まりそうにない。浮足立つ党内をまとめて挙党一致を演出するため、菅前首相を要職で起用するというのだ。

「何も決められない岸田総理に対し、ワクチン事業などを推し進めた菅前総理の実績が今になって国民に評価されている。参院選の応援演説でも大人気でした。安倍元首相が亡くなる直前に病院に駆けつけたこともあり、『安倍元首相の後継者は菅さんだ』という期待感が党内の一部で高まっているのは事実です。“反岸田”勢力が菅さんをみこしに結集することを警戒した岸田総理が、要職起用で取り込もうとしているのでしょう」(自民党中堅議員)

■非主流派の勉強会凍結のタイミングで…

 菅前首相は、岸田首相とは距離を置く非主流派の二階派や森山派とともに勉強会を発足させる準備を進めてきた。党内では、事実上の「派閥化」に向けた動きと受け止められている。菅前首相を慕う無派閥議員と二階派、森山派が集まれば80〜90人のグループになる。ポスト岸田をうかがう河野太郎氏や、知名度の高い小泉進次郎氏、石破茂氏らも参加予定とされる。

 安倍元首相も生前、菅前首相に対して「派閥をつくるべきだ」と熱心に勧めていたという。安倍派と菅派が組めば党内の多数派を掌握できるという狙いがあったのだろう。実際、安倍派にも菅シンパが少なくない。 

 勉強会の発足は参院選後とみられていたが、安倍元首相の死去を受けて凍結。そのタイミングで副総理待遇の話が浮上したのだ。

「官邸側がメディアにリークして観測気球を上げているのでしょう。しかし、実際には簡単な話ではありません。菅前首相は、安倍元首相が亡くなって存在感を増す麻生副総裁とソリが合わない。同じ首相経験者の麻生副総裁は続投の方針ですから、菅副総理となると、どちらが格上かという問題も出てくる。それに、菅氏にとっても自身が入閣するメリットはあまりない。岸田政権が失速した時に非主流派結集に動くには、現政権と距離を取っていた方が得策でしょう」(政治ジャーナリスト・山田厚俊氏)

 菅前首相は25日、二階元幹事長、森山総務会長代行らと会食。今後の党内情勢や内閣改造人事などについて話し合ったとみられる。入閣を打診された菅前首相が断るようなことがあれば、政局に備えて爪を研ぐという意思表明と考えていいだろう。

8098チバQ:2022/07/28(木) 10:08:19
https://news.yahoo.co.jp/articles/4f38bd6fe1e44c430cea9de7f3dc1cb28dc30991
自民党最大「安倍派」後継不在でうごめく権力闘争、今は「塩谷・下村」中心の集団指導体制だが混沌
7/28(木) 4:31配信


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東洋経済オンライン
自民党最大の派閥である「安倍派」が揺れています(写真:khadoma/PIXTA)

 世界に衝撃を与えた安倍晋三元首相の非業の死を受けて、自民党の最大派閥・安倍派(清和政策研究会)の“行く末”が注目されている。後継争いの果ての分裂ともなれば、党内の権力闘争の構図が一変するからだ。

 安倍派は安倍氏死去後初の総会で、9月27日の「国葬」までの服喪期間も考慮して、当面は集団指導体制での派閥運営を申し合わせた。ただ、その背景には「安倍氏に代わる有力な後継者がいない」という実態がある。

 そもそも同派は、党内保守勢力(タカ派)の牙城で、第2次安倍政権発足以降、内政外交全般にわたって日本政治の方向づけを主導してきた。しかし、党内には「安倍氏死去後の影響力維持は困難」(自民長老)との見方が広がる。

 しかも党内では「後継争いは長期化必至で、結局は分裂する」(岸田派幹部)との声が多い。今のところ集団指導体制がいつまで続くかも不透明で、「分裂すれば党内各派閥の力関係も変わる」(同)だけに、党全体が安倍派の動向に目を凝らす状況となっている。

■「遺志を引き継いで」と昭恵夫人 

 安倍派は7月21日、党本部で安倍氏死去後初の総会を開き、当面安倍氏に代わる新会長は置かず、塩谷立会長代理ら現在の執行部による集団指導体制とすることを最終確認した。

 総会には安倍氏の妻・昭恵氏も出席し「遺志をしっかり派閥で引き継いでほしい」とあいさつ。これを受け、塩谷氏は①清和会の責務は一致結束して安倍氏の遺志を引き継ぐこと、②派閥の呼称は「安倍派」のままとする、などを同派の総意として取りまとめた。

 安倍氏は2021年11月の会長就任時に、現在の塩谷、下村博文両氏を会長代理、西村康稔氏を事務総長とする執行部体制を決めた。このため、9月上旬と見込まれている第2次岸田改造内閣発足の際の党・内閣人事の安倍派の窓口は塩谷氏とし、国葬後の派閥運営については、改めて協議する方針。そこで問題になるのが、派内に衆目の一致する後継候補がいないことだ。

 7月8日の安倍氏の訃報を受け、同派幹部は参院選終了直後の11日夜に都内で対応を協議したが、「派閥としての一致団結した行動」の確認にとどまった。その背景には、後継者をめぐる幹部間のあつれきがあり、「各幹部の思惑が交錯し、とても後継者を決められる状況ではない」(安倍派の若手)との派内事情がある。だからこそ、21日の総会で集団指導体制を確認するしかなかったのが実態だ。

 ただ、集団指導体制では最大派閥としての求心力維持は困難視されている。岸田政権幹部も「人事も含め誰と話していいかわからなければ、対応しようがない」(官邸筋)と顔をしかめる。同派は参院選後も膨張を続け、100人の大台に迫っている。それだけに、同派の混乱は岸田文雄首相にとって、当面の人事だけでなく、その後の政権運営に大きな影響を及ぼすのは確実だ。

8099チバQ:2022/07/28(木) 10:08:41
■「派内に四天王をつくりたい」と言っていた安倍氏

 安倍氏は2017年に「派内に『四天王』をつくりたい」と発言し、後継者づくりに取り組む考えを示していた。安倍氏の父、晋太郎氏が派閥領袖だった際は、森喜朗(元首相)、三塚博(元幹事長、故人)、塩川正十郎(元財務相、故人)、加藤六月(元政調会長、故人)の4氏を「四天王」と位置付けていたからだ。

 ところが、現在の安倍派幹部の顔ぶれをみると、「四天王」というような後継候補は明確ではない。会長代理は塩谷、下村両氏だが、後継に意欲的なのは下村氏で、塩谷氏は調整役とみられている。

 後継争いの現状をみると、下村氏が当選回数や経歴では先行するが、萩生田光一経済産業相や松野博一官房長官、派閥事務総長・西村康稔氏、参院の安倍派を束ねる世耕弘成参院幹事長らも虎視眈々とされる。

 さらに若手の間では、同派創始者の故福田赳夫元首相の孫の福田達夫総務会長を「正統な後継者」と推す声が台頭。福田氏は2021年の党総裁選で当選3回以下の議員を束ねて「党風一新の会」を結成、総裁選に大きな影響を与えたからだ。

 また、その総裁選で安倍氏が推した高市早苗政調会長を支持する議員も少なくない。同氏は現在無派閥だが、数年前まで清和研に属していた。女性候補としては安倍氏の寵愛を受けていた稲田朋美氏元防衛相も意欲をにじませている。

 このため、安倍派幹部の間では、国葬終了後の体制について「会長代理2人の双頭体制か、昔の最大派閥竹下派の『七奉行』のような7人体制との案もある」と解説する。その一方で、「実質的なまとめ役は森喜朗元首相しかいない」との指摘もあり、「まさに星雲状態」(派長老)だ。

 その森氏は5月の安倍派の政治資金パーティーで「『あと何人で100人』というときが一番危ない」と警告した。一時代前に最強軍団を誇示した旧田中派(現茂木派)が100人を超えて分裂、その後の自民下野の原因となったからだ。

■清和研は分裂を繰り返してきた

 そもそも、福田赳夫氏の派閥を源流とする清和研は分裂を繰り返してきた。1991年に晋太郎氏が亡くなると、その跡目を三塚氏と加藤氏が争い、森氏が三塚氏を支持して三塚氏が後継会長となった。

 さらに、1998年の総裁選をめぐり、森氏主導で小泉純一郎氏の擁立を決めた際、反発した亀井静香氏は総裁選後に平沼赳夫氏らとともに派閥を脱会した。

 また、2007年に派会長だった町村信孝氏が福田政権での官房長官就任で閥務から離れた際は、会長制が廃止され、2009年まで町村、中川秀直、谷川秀善の3氏による集団指導体制をとった。

 第2次安倍政権発足以降は、人事も含め安倍氏がすべてを取り仕切ってきたが、それが後継者不在につながった。だからこそ「誰が後継者になっても分裂は避けられない」との見方が広がるのだ。

 とくに、国葬後も喪に服す状態が一定期間継続する事態となれば、安倍派への岸田首相の配慮は、「安倍氏存命中より大きくなる」との指摘もある。このため、国葬後も当分は、岸田首相が安倍派への対応に苦慮する状況が続く可能性は少なくない。

泉 宏 :政治ジャーナリスト

8100チバQ:2022/07/28(木) 10:09:37
https://news.yahoo.co.jp/articles/7f5acd2ce9b0662dd382dd3f364303743257d67c
「統一教会と安倍派・清和研」の大問題、橋本派・経世会の没落を想起する理由
7/28(木) 6:01配信


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ダイヤモンド・オンライン
世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の日本本部 Photo:JIJI

 旧統一教会と安倍派・清和政策研究会の関係性に対する世間の認識が最悪の展開をたどれば、「現在の自民党最大派閥である安倍派は凋落するしかなくなる」と、ある自民党関係者は断言する。そして、それが絵空事ではないことは、橋本派・経世会(現平成研究会)の没落によって歴史が証明している。安倍派・清和研が直面する危機的状況の実態とは。(イトモス研究所所長 小倉健一)

● 統一教会と安倍派・清和研の関係が 国民の一大関心事に

 参議院選挙の応援演説中に銃撃されて死去した安倍晋三元首相。その実行犯である山上徹也容疑者が「(世界平和統一家庭連合〈旧統一教会〉に入信した)母親が家庭をめちゃくちゃにしたことを恨んでいる」と供述した。

 そのことから、旧統一教会(以下、単に「統一教会」とする)と自民党、特に安倍派(清和政策研究会)との蜜月的関係について、国民から大きな関心が寄せられている。

 統一教会は、1954年に韓国で文鮮明(ムン・ソンミョン)氏が創設。日本では1960年代から信者を増やしてきた。同じく文氏が立ち上げた、反共産主義をスローガンに掲げる保守系政治団体・国際勝共連合とともに勢力を広げた。

 統一教会の文氏の自叙伝『平和を愛する世界人として』には、「日本に国を奪われた我が国の悲劇はいつ終わるのか」「わが民族の受ける苦痛の意味は何なのか」と戦前の日本支配に激しい怒りを感じながらも戦時下の日本へ留学した文氏の日常が克明に告白されている。

 文氏は日本の観光地に一切関心を示さず、東京で日本人の内在的論理を徹底的に触れ、研究したのだ。東京を歩き抜き、川崎の鉄工所で肉体労働者と共に働いていた文氏の実感は「見た目はキラキラして華やかでも、東京の街は貧者の天下」だった。日本人では気付けない、日本人の強さと弱さをアウトサイダーであった文氏には冷静に分析できたようだ。

 悪名高き「霊感商法」といえども他の宗派も似たようなことを実行に移していた時代である。なぜ、統一教会が突出して日本人の信者や献金の獲得に成功したかといえば、統一教会が日本人の内在的な論理を知り尽くしたからだろう。

 その方法論は日本の政治家にも通じたようだ。教団の伸長を支えた大きな要因として、全国霊感商法対策弁護士連絡会が挙げるのが政治家の存在だ。

 統一教会の元信者で金沢大学の仲正昌樹教授は、統一教会と特に縁が深い政治家として、7月22日、次のようなコメントをした(ABEMA TIMES)。

 「間違いなく清和会(清和政策研究会、安倍派のこと)です。統一教会が中心になって作った国際勝共連合があるのですが、日本で設立するに当たって(元首相で安倍元首相の祖父でもある)岸信介さんと(日本財団創立者の)笹川良一さんがかなり協力されたと。あの当時、岸さんは韓国との政権関係もお互いに反共ということで良好で、付き合う上では支障はなかったと思います」

 実際に岸氏は、国際勝共連合の創設を支援。脱税容疑のために米国で実刑を受けていた教祖・文氏の早期釈放を求め、当時のロナルド・レーガン米大統領に「元首相」の立場で嘆願書を送っている。

 清和会(現清和研の当時の正式名称)の初代会長である福田赳夫大蔵大臣(当時、後の首相)も1974年の統一教会主催のイベントでこうスピーチをしている。

 「アジアに偉大なる指導者現る。その名は文鮮明ということであります」

 こうした統一教会と安倍派・清和研の関係性に対する世間の認識が最悪の展開をたどれば、「現在の自民党最大派閥である安倍派は凋落するしかなくなる」と、ある自民党関係者は断言する。そして、それが絵空事ではないことは、橋本派・経世会(現平成研究会)の没落によって歴史が証明しているという。

 まだまだ続く福田氏による文氏への持ち上げスピーチの内容を紹介するとともに、安倍派・清和研がどれほどの危機的状況に直面しているかを見ていこう。

8101チバQ:2022/07/28(木) 10:09:47
 「アジアに偉大なる指導者現る。その名は文鮮明ということであります」

 福田氏のスピーチはその後、こう続いた。

 「私はこのことを伺いまして久しいのでありますが、今日は待ちに待った文鮮明先生と席を同じくし、かつただいまは、文先生のご高邁なご教示にあずかりまして、本当に今日はいい日だな、いい晩だなと気が晴れ晴れしたような感じがいたすのであります」

 「今日は文先生から『お前らは神の子である』という激励を受けまして、少し何か偉くなったような感じもいたします。私はこの『神の子である』というのは、世の中のために大いに奉仕せい、またそういう気持ちになった日本人個々を育て上げなさいと、こういうことであろうと受け取りました」

 「今日は文先生本当に立派なお話を承りましてありがとうございました。心から御礼を申し上げます」

● 統一教会と安倍派の関係性で想起する 「橋本派・経世会」の没落

 今回、山上容疑者がテロ決行に至ったのは、安倍元首相が21年9月、統一教会の友好団体のイベントに送ったビデオメッセージを見たことがきっかけだと供述している。

 このように、自民党全体とのつながりを見せている統一教会であるが、とりわけ安倍派とのつながりは強く、深いものだった。

 最近でも安倍元首相の実弟で防衛大臣である岸信夫氏(安倍派)は、「(統一教会に所属する人物と)付き合いもあり、選挙の際もお手伝いをいただいている。電話作戦等々、ボランティアでお手伝いをいただいたケースはあると思う。選挙だから支援者を多く集めることは必要だと思う」「統一教会に手伝ってもらったというよりは、メンバーの方にお力をいただいたということだ」と記者会見で述べた。

 政治と支援団体の問題を巡っては、これまでも首相経験者や派閥の重鎮が、国民やメディアから厳しい批判を受けてきた。最も有名な案件の一つが、全日本空輸(ANA)の旅客機導入を巡り、米航空機メーカーのロッキードから政財界に工作資金が流れたロッキード事件だ。

 それ以外にも、未公開株を安値で譲渡された政治家らが値上がり益を得たリクルート事件や、金丸信・自民党前副総裁(当時)が5億円のヤミ献金を受け取った東京佐川急便事件、小沢一郎・民主党代表(同)の秘書を政治資金規正法違反で逮捕した西松建設事件などが挙げられる。

 しかし、今回の統一教会と安倍派のつながりについて、過去のある事件と類似点を指摘するのが、ある自民党関係者だ。

 「いわゆる日歯連ヤミ献金事件を思い起こす。批判の矛先が自民党というより橋本派・経世会に向いた。経世会を『仮想敵国』としていた節のある小泉政権下において、経世会は弱体化の一途をたどることになる」

8102チバQ:2022/07/28(木) 10:09:58
● ヤミ献金のやりとりを巡る 生々しい証言

 日歯連のヤミ献金問題とは、日本歯科医師連盟が自民党所属の国会議員にヤミ献金した事件だ。日歯連の役員の一人は裁判所で以下のように証言した。

 「2001年7月2日の料亭『口悦』。(日歯連の役員2人が)部屋で待っていると、野中(広務・自民党)元幹事長、橋本(龍太郎)元首相が入ってきた。食事前に(日歯連の役員の1人が)が元首相に1億円の小切手が入った封筒を手渡した」

 「元首相は封筒から小切手を出し、金額を確認し、野中元幹事長に見せた。元首相は『ありがとうございました』と礼をいい、元幹事長に渡そうとしたが、『どうぞ。どうぞ』と受け取りをすすめられ、自分の背広の内ポケットに入れた」

 「遅れて青木(幹雄)参院議員会長が到着。元首相は小切手を見せながら小声で『歯科医師会から1億円の献金をいただいた』というと、青木氏は『ありがとうございました』と礼をいった。』

 ※2005年2月21日「しんぶん赤旗」より。ただし、新聞掲載時は被告の実名が掲載されているが、本引用では「日歯連の役員」と筆者が表記を変えている

 この日歯連ヤミ献金事件を巡っては、村岡兼造元官房長官は政治資金規正法違反で有罪となった。ところが、ここまで生々しいお金のやりとりが証言されているものの、橋本元首相は嫌疑不十分で不起訴。当時大きな権力を握っていたとされる野中氏も不起訴(起訴猶予)となった。

 くじで選ばれた市民で構成され、検察官が被疑者を起訴しなくてよかったのかを審査する検察審査会は、そのどちらに対しても「不起訴不当」の議決をするに至った。

● 幹部の不起訴を勝ち取っても 国民の信任と求心力を失った経世会

 この時に経世会は、幹部の不起訴は勝ち得たものの、捜査や裁判の過程において、国民の激しい怒りを買ってしまったのである。既得権益の打破を訴える小泉政権は、求心力を失った巨大派閥の呪縛から解かれ、さらに経世会を衰亡へと追いやる「郵政解散」へとアクセルを踏み込んでいく。

 かつて全盛を誇っていた経世会の凋落のように、もし「統一教会は安倍派の問題」という認識が世間に強く広まったとき、現在の自民党最大派閥である安倍派(清和研)は凋落するしかない。先の自民党関係者はこう話す。

 「自民党前政調会長で下村博文・安倍派会長代理が文部科学大臣在任中に、『統一教会』は『世界平和統一家庭連合』へと改称することが、文科省によって認可されている。現在、『統一教会関係議員リスト』として出回っている国会議員のリストも、安倍派の所属議員の数が突出していて、安倍派の面々はとにかく息を潜めて、嵐が去るのを待っている状況だ」

 「そもそも岸田(文雄)首相と安倍元首相は、政策的には真逆の考えだった。この状況で、岸田政権が安倍派に対して攻勢に出ることができれば、経世会のように10年以上は権力の中枢から追い出すことが可能だろう。『お公家集団』と呼ばれてきた岸田首相が率いる宏池会が、自民党の主流派閥へと生まれ変わる絶好のチャンスだ」

 現在の経世会は平成研究会と名称を改め、茂木敏充・自民党幹事長率いる茂木派となっている。茂木幹事長は7月26日の会見で「自民党として(統一教会とは)組織的関係がないことをしっかりと確認している。党としては一切関係ない」と述べ、「党としては関係ない」ことを強調している。表面上は、議員一人一人の問題と指摘しているだけのようにも思えるが、「安倍派の問題だ」と突き放しているようにも見える。

 今後、岸田派と茂木派が、安倍派にプレッシャーを加える場面は増えていくだろう。安倍派の誰かが法律を犯したわけではないだけに、この問題は幕引きが難しい。統一教会と蜜月の関係を築いてきた安倍派に対する国民の激しい怒りは爆発寸前だ。

 安倍元首相に凶弾を撃ち込んだテロ容疑者。その供述通り、政治思想に基づく犯行ではないとすると、彼の怒りは思わぬかたちで日本政治の底流を変えつつあるようだ。

訂正 記事初出時より以下の通り訂正します。
1、14、27段落目 橋下派→橋本派
(2022年7月28日9:35 ダイヤモンド編集部)

小倉健一

8103チバQ:2022/07/28(木) 19:34:15
https://news.yahoo.co.jp/articles/b4920cdf80e89c5bd03787e8ad66a7ff1184d7e4
安倍元首相の追悼演説、臨時国会中は見送りへ…甘利氏が登壇予定も「首相経験者」求める声
7/28(木) 19:22配信

読売新聞オンライン
自民党本部

 自民党は、銃撃事件で死亡した安倍晋三・元首相の衆院本会議での追悼演説について、8月3日召集の臨時国会の会期中は見送る方針を固めた。複数の同党幹部が明らかにした。

 追悼演説は当初、同党の甘利明・前幹事長が同5日に行う予定だった。登壇者の人選は安倍氏の遺族の意向とされたが、与野党から「首相経験者の方がふさわしい」などとする声が出ていた。9月27日に執り行われる安倍氏の国葬についても一部野党が反対しており、「演説中に野党が退席したり、ヤジが飛んだりする事態は避けた方がいい」(自民幹部)と判断した。

 自民党は、国葬の準備状況なども見極めながら、秋以降の追悼演説の実施を再検討する構えだ。


https://news.yahoo.co.jp/articles/f3eb816ada58a804c61b008331df78f5de275163
自民党、安倍元首相の追悼演説、先送りを検討 秋の臨時国会以降に
7/28(木) 19:24配信

毎日新聞
自民党

 自民党は8月3日召集の臨時国会で予定していた安倍晋三元首相の追悼演説を、秋の臨時国会以降での実施に先送りする検討に入った。党幹部が28日夜、明らかにした。


 自民は衆院議院運営委員会理事会で8月5日の演説実施を提案。安倍氏の国葬に関する質疑などを求める野党側は回答を留保していた。演説を巡っては甘利明前幹事長を立てる方針に対し、与野党から異論が出ていた。自民党幹部は「安倍氏を静かに見送ることが、何よりも大事だ」と語った。【李舜】

8104チバQ:2022/07/29(金) 07:13:44
https://news.yahoo.co.jp/articles/d796beeaf3a57b8eaf536f883b05d3521f631ae8
「残した派閥をばかに」 安倍派の猛反発で甘利氏の追悼演説頓挫
7/28(木) 20:42配信
 自民党が8月の臨時国会で実施する予定だった安倍晋三元首相の追悼演説を先送りする検討に入ったのは、甘利明前幹事長(麻生派)が演説を行うことに対して与野党の反発が強まったためだ。特に銃撃事件で会長の安倍氏を失った自民党安倍派(清和会、97人)で批判が強まったことが大きな要因となった。

 安倍派が反発を強めたのは、甘利氏の20日のメールマガジンがきっかけだ。この中で甘利氏は安倍派について「『当面』というより『当分』集団指導制をとらざるを得ない。誰一人、現状では全体を仕切るだけの力もカリスマ性もない」と指摘した。

 これに安倍派最高顧問の衛藤征士郎・元衆院副議長は21日の同派会合で「こんなに侮辱されたことはない」と激しく反発。派内では他にも「甘利氏こそカリスマ性がない」などと批判する声が相次いだ。

 党は甘利氏の演説を検討したのは「安倍氏の遺族の意向を踏まえた」ためだとしているが、同派から「なぜ安倍氏が残した派閥をばかにする甘利氏に演説させるのか」「国民の気持ちは甘利氏ではない」などの声が漏れた。反発は安倍派のみならず党内の他派閥にも広がり、党執行部には「いつ甘利氏に決めたのか」など、再考を求める意見が寄せられているという。党内では、甘利氏に代わって第2次安倍政権で安倍氏を官房長官として支え続けた菅義偉前首相や岸田文雄首相による演説を求める声があり、野党からは野田佳彦元首相らを推す声が出ている。

【東久保逸夫、李舜】

8106チバQ:2022/07/30(土) 08:50:45
https://news.yahoo.co.jp/articles/c4d3ecfef615ea50e637ebd07fdc9a79197fe295
安倍氏追悼演説、甘利氏から変更も 「遺族意向」に疑問の声 自民
7/30(土) 7:13配信
時事通信
衆院本会議に臨む(右から)安倍晋三首相、麻生太郎副総理兼財務相、甘利明経済再生担当相、菅義偉官房長官、岸田文雄外相(いずれも当時)=2016年1月26日、国会内

 秋の臨時国会へ先送りの方向となった安倍晋三元首相の追悼演説をめぐり、自民党内で29日、予定していた甘利明前幹事長から登壇者を変更するよう求める声が上がり始めた。


 「お友達」起用が問題視されている点以外に、甘利氏が安倍派幹部の力量に疑問符を付けたことに同派が反発し、「遺族の意向」とする説明を疑う向きもあるためだ。代わりとして菅義偉前首相や立憲民主党の野田佳彦元首相が挙がっている。

 自民党は当初、追悼演説を8月5日の衆院本会議で行う方針だった。慣例から与野党の首相経験者の登壇が予想されたが、執行部が白羽の矢を立てたのは安倍氏を第1次政権から支えた甘利氏。野党は閣僚在任中の金銭授受問題を踏まえ、再考を求めた。

 この人選は経緯が不透明なこともあり、自民党内にも問題とする空気があった。「遺族の意向」が理由とされたが、安倍氏周辺は昭恵夫人が希望したとの報道を「うそ」と否定。岸田文雄首相周辺は、葬儀の弔辞は麻生太郎副総裁、国葬の弔辞は首相、追悼演説は甘利氏が担うことで「前から決まっていた」と証言した。

 党内では、甘利氏が所属する麻生派会長の麻生氏の意向が働いたとの見立てが強い。昨秋の衆院選の小選挙区で敗れ、幹事長の座から約1カ月で降りた甘利氏にとっては久々の表舞台になる。首相は26日午後、麻生氏、茂木敏充幹事長と会談。同日夕以降に「追悼演説は甘利氏」との情報が広がった。麻生派ベテランは「『遺族の意向』と言えば野党も黙ると思ったのだろう」と語る。

 甘利氏の起用には特に安倍派の一部が異論を唱えた。同派の現状について甘利氏は自身のホームページで「誰一人全体を仕切る力もカリスマ性もない」と指摘。これに派の最高顧問を務める衛藤征士郎氏が「侮辱だ」と猛反発し、ある若手も「過ぎた発言だ」と憤りを見せた。

 こうした状況も勘案し、政府・与党は28日の段階で演説の延期に向け調整に入った。安倍氏側近は野田氏とする案について「一番いい」と語り、麻生派の閣僚経験者は「安倍政権を支えた菅氏がふさわしい」との考えを示した。

8107チバQ:2022/07/30(土) 08:52:40
https://news.yahoo.co.jp/articles/365b76baaa0064ee2216a7492e695900ec8faec3
岸、稲田、下村、細田、馳も 「統一教会との関係は清和会が代々継いできた」と元閣僚が証言
7/30(土) 7:15配信
 安倍晋三・元首相が旧統一教会に恨みを抱く山上徹也容疑者に射殺された事件を機に、自民党と旧統一教会の関係に注目が集まっている。安倍元首相の実弟である岸信夫・防衛大臣は記者会見で「お付き合いもあったし、選挙の際もお手伝いをいただいた」と旧統一教会との関係性を認めた。さらに、稲田朋美・衆議院議員が友好団体のイベントに出席したことや、下村博文・衆院議員が代表を務める支部に友好団体幹部から寄付があったことなどが報じられている。

【写真】安倍氏の祖父・岸信介元首相

 次々と自民党議員の名前が挙がっているが、その大半が安倍派(清和政策研究会)の所属や出身者である。岸氏、稲田氏、下村氏はもちろん、友好団体のイベントで挨拶したと報じられた細田博之・衆院議長は元派閥トップであり、会見で支援を受けていたことを認めた馳浩・石川県知事も同派出身である。

 山口敏夫・元労働大臣は自民党で当初は三木派(現在は麻生派に合流)所属、河野洋平氏らと新自由クラブを立ち上げ後、自民党に戻ってからは中曽根派(現在は二階派に合流)に籍を置いた。山口氏は「私は統一教会と関わりがなかった」としたうえで、清和会と統一教会の関係をこう明かした。

「すでに報じられている通り、岸信介氏が教祖の文鮮明氏と盟友関係を築いたことで、統一教会との関係が出来たわけです。つまり、統一教会との関係は、最初から自民党というより清和会なんです。それから代替わりで派閥を受け継いだ歴代の幹部たちは親しかったんじゃないでしょうか。統一教会の関係者が、清和会の議員の選挙応援をしていたと聞いています。ポスター張りや電話かけとか、辻立ちする場所ではサクラというか運動員として駆けつけてくれたりもしたという。選挙で熱心にやってくれる運動員はありがたいから受け入れていたのでしょうが、統一教会の関係団体とわかっていたら控えるべきだったのではないか」

 清和会が統一教会との関係を深めた背景には、派閥の置かれた党内事情もあったと、ベテラン政治ジャーナリストは言う。

「今でこそ党内最大勢力で権勢を誇る清和会ですが、森喜朗政権が誕生するまでは、経世会、宏池会という二大派閥からすると格落ちする傍流派閥という印象でした。特に田中派の流れを汲む経世会は、建設業界や特定郵便局といった選挙で手足となる組織を味方につけ、資金力だけでなく圧倒的なマンパワーも誇った。そういった組織的基盤を持たない清和会にとって、選挙の時に運動員を出してくれる統一教会は非常に助かる存在だった。組織として脆弱だった清和会にとって、統一教会は頼らざるを得ない存在だったのです。

 そうした清和会にとっては、経世会の組織的基盤を崩すことが悲願でした。森政権の後に誕生した小泉政権で行なわれた郵政民営化が、『経世会つぶし』であったことは明白です。清和会出身として経世会支配を苦々しく思っていた小泉純一郎氏は、『自民党をぶっ壊す』と言いながら、その本音は『経世会をぶっ壊す』だったとも言われている。そうして安倍政権を経て、経世会支配から清和会支配に完全に移行した今になって、統一教会依存という清和会が抱えてきた問題が明るみになったのは、因果というべきかもしれません」

8108チバQ:2022/07/30(土) 08:55:09
https://news.yahoo.co.jp/articles/0baae78ebae40102ccdbb6b55560289adfe100d6
旧統一教会と接点「どこまで広がるか…」神経とがらせる自民
7/29(金) 10:17配信

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西日本新聞
自民党本部

 宗教団体「世界平和統一家庭連合(旧統一教会)」と接点を持つ所属議員が相次いでいることに、自民党執行部が神経をとがらせている。安倍晋三元首相の銃撃事件を機に、信徒との間で高額献金などのトラブルを抱える旧統一教会と選挙時の手伝いなどを巡る政界との関与が注目され、世論の反発を招いているためだ。8月25日告示の沖縄県知事選や秋の臨時国会を控え、ダメージを最小限に抑えたい自民だが、予断を許さない状況になりつつある。

「つまらないプリンス」が会見で見せた「らしくない」顔

 世耕弘成参院幹事長は26日の記者会見で、政治と旧統一教会との関係について「個々の議員の問題」と強調。党としての調査は「党本部で検討していく話だ」と短く切り上げた。教団に関する質問が相次いだことに不快感を隠さず、周囲に「誘導尋問だ」といら立つ場面もあった。

 与野党を問わず、教団や関連団体との関わりが次々に明るみに出る中、特に目立つのが安倍派議員の面々。憲法改正や同性婚反対など保守的な主張が共通し、親和性が高いとされる。今回、安倍氏の前の会長だった細田博之衆院議長や実弟の岸信夫防衛相、末松信介文部科学相らの接点が取り沙汰され、交流サイト(SNS)では「政界汚染」などと批判するワードがトレンド入りした。安倍派幹部でもある世耕氏も、こうした声がうねりとなることを警戒しているとみられる。

 「党として組織的関係がないことを既に確認している。厳正かつ慎重な対応をするよう注意を促していきたい」。茂木敏充幹事長も火消しを急ぐ。

 激戦が予想され、「天王山」(茂木氏)と位置付ける沖縄知事選は来月に迫る。県政奪還を目指し新人を擁立する自民としては、逆風となる「芽」は摘んでおきたいところ。臨時国会で自民を突き上げる構えを見せる立憲民主党に対しては、自民ベテランは「立民にも教会と接したことのある議員はいる。やればやるだけ、自分たちに跳ね返ってくる」とけん制する。

 ただ自民内には「どこまで(関係した議員が)広がるか分からない」との声も。岸田文雄首相が9月前半に予定する内閣改造・党役員人事で、仮に「癒着」(共産党幹部)が疑われる議員を起用すれば、野党に、まんまと追及材料を与えかねない。臨時国会の論戦に向け、手ぐすね引く野党はボルテージを上げているだけに、首相の人選にも影響するとの見方が出ている。 (河合仁志、大坪拓也)

8109チバQ:2022/07/30(土) 08:56:15
https://news.yahoo.co.jp/articles/7354e59e18890686ea97d520f389cab7f13ea123
安倍派の醜悪な跡目争い 安倍家の代理人を気取る西村康稔氏、森喜朗元総理も登場
7/29(金) 5:58配信
デイリー新潮
安倍晋三元総理

 参院選から一夜明けた7月11日、安倍氏の通夜が東京・港区の増上寺で営まれた。国会議員ら列席者約2500人。焼香を終えた参列者が歩を進めるその先に、親族らとともに神妙に頭を下げる喪服姿の男が。


 安倍派(清和会)事務総長、西村康稔氏(59・前経済再生担当相)である。自民党のベテラン議員が言う。

「ほかの清和会議員は昭恵夫人や弟の岸信夫氏(防衛相)ら親族の後ろに並んでたけど、西村氏は親族然としたたたずまいで出口の近くに立っていた。自身を印象付けようとしたんだろう」

 通夜に先立ち、西村氏は以後の派閥としての対応を事務総長たる自身に一本化させようと企てていた。

 清和会会長代理をつとめる塩谷立氏(72)と下村博文氏(68・前政調会長)に加え、清和会の参院会長である世耕弘成氏(59・参院幹事長)の三人を11日昼、紀尾井町の派閥事務所に集めたのだ。

 政治部デスクが解説する。

「この西村氏の動きを察知して駆けつけたのが、清和会最高顧問の衛藤征士郎氏(81)でした。居合わせた出席者の一人が“通夜や葬儀の段取りの確認で……”と言うのも聞かず、西村氏に向かって“何も決めるな”とクギを刺したのです。結果、当面は一致結束していくことを確認しただけで終わりました」

「一体どういう了見なのか」
 が、この“衛藤裁定”は建て前に過ぎない。安倍氏を斃(たお)した銃撃が、派の跡目争いの号砲となったことは否定しようがなかった。

「西村氏の素早い動きが象徴的です。事件当時、奈良から近い自らの地元・兵庫県にいたことを奇貨として、事件のあった8日のうちに安倍氏の搬送先の病院に駆けつけた。翌9日には安倍氏の遺体を乗せた霊柩車を、秘書が運転する車で追走して帰京。そのまま安倍氏の私邸に上がり込み、かいがいしく立ち回った。訪れた弔問客にも、昭恵さんや岸さんのすぐ傍で一緒に対応していたそうです」

 陰に陽に張り切る西村氏。その異様さは、9日に派の所属議員に配布された連絡文書にも表れている。

〈ご連絡〉と題する文書には、次のようにある。

〈1.弔問はお受け致しません(清和研会員であってもご遠慮ください)。

2.お花等も一切お受け致しません〉

 派の中堅議員が訝る。

「安倍家の代理人を気取り、一方で議員の動きをコントロールしようなんて、一体どういう了見なのか」

西村氏の理屈
 もっとも、批判は他の幹部にも向けられる。

「多くの議員が文書に従う中で、塩谷さんと下村さんはこれを無視。素知らぬ顔で弔問に訪れたんです」

 塩谷氏には「西村に安倍家を囲い込ませるな」との声が議員らから寄せられていたともいわれるが、

「あの二人も身勝手過ぎるね。自分たちだけは特別というパフォーマンスか」

 とまれ、西村氏のひと際突出した動きには、それなりの理屈があるのも事実だ。

 先の政治部デスクの話。

「西村氏の義父である故・吹田あきら氏は山口県政の大物で、安倍氏の祖父・岸信介氏にとって国家老、最も信頼の置ける参謀のような人物でした。そんな間柄とあって永田町では、西村氏と安倍氏は半分ファミリー、血縁のような関係だという位置付けでした」

8110チバQ:2022/07/30(土) 08:56:34
安倍派四天王
 安倍氏は昨年、月刊誌のインタビューで、派閥(当時は細田派)における“ポスト菅義偉首相”候補に下村氏の名を挙げ、その翌月、同じ雑誌で西村氏、萩生田光一氏(58・経産相)、松野博一氏(59・官房長官)にも言及した。以降、四人は「安倍派四天王」と呼ばれるようになる。

「この記事で安倍氏は“自民党は人材の宝庫”と話していますが、皮肉にも安倍派は宝庫とはいえません」

 と政治部デスクは続ける。

「100人近い大所帯ながら、衆目一致する総裁候補がいない。それこそが最大の弱点とされてきました。まず下村氏の名前が雑誌に出たため、安倍氏に“自分も加えてほしい”と訴えた議員もいたとのうわさです」

森喜朗元総理も登場
 四人がにらみ合う形となった結果か、昨年の総裁選では四人とも立候補を断念。安倍氏が無派閥の高市早苗氏を全面支援したのは周知の通りである。

 喪に服すどころか四十九日さえ待たずに「我こそが後継者」とせめぎ合う幹部たち。政治ジャーナリストの青山和弘氏が言うには、

「50代と若い西村氏と萩生田氏の二人は当初、四天王に松野氏と世耕氏、それに派の副会長である高木毅氏(66)も含めた七人での集団指導体制を唱えていました。二人には“次世代の自民党のリーダー候補は自分たちだ”との自負があり、一気に世代交代を進めようという狙いがあったのです」

 無論、ベテラン勢はこの動きに危機感を募らせる。

「下村氏は、自らと塩谷氏の会長代理二名による双頭体制を提案していました。下村氏は当選9回。塩谷氏は当選10回ですが、先の総選挙では小選挙区で敗れた比例代表復活組。そんな事情から総裁選への意欲は薄いと見られ、下村氏はいずれ自分が派のトップになると踏んだのでは」(青山氏)

七人による集団指導体制
 ほどなく、それぞれの水面下でのうごめきが顕在化することになる。

 13日、時事通信は「安倍派、後継会長を置かず=塩谷氏ら7人が集団指導」と見出しに掲げた記事を配信。安倍派は当面、後継会長を置かずに、塩谷氏ら有力者七人による集団指導体制で派閥を運営する――というのがその主旨だった。

 翌14日、読売新聞もこれに追随する。「安倍派 合議体を検討 後継見当たらず」というタイトルで、いわく下村氏が顧問に退き、塩谷氏が合議体の代表役に就くとの見通しを報じたものだ。

 二つの報道に共通するのは、集団指導体制のメンバー構成だ。いまや安倍派の「七奉行」と呼ばれる七人。すなわち「安倍系」の下村、萩生田、世耕、西村の四人と、かつて福田赳夫元総理を支えた比較的リベラルな系譜を引き継ぐ「福田系」の塩谷、松野、高木の三人が「鳩首して物事を決める」というのだ。

「いずれ他派閥の草刈り場に…」
 新会長を選ばないこの案は、安倍氏の通夜当日に西村氏が呼びかけた幹部会で確認されたと伝わるが、

「そもそもこの案は、早くから森喜朗元総理が口にしていたものなんですよ」

 とは事情を知る関係者。

「当初、衛藤さんは塩谷さんを会長に据え、残りの幹部が補佐する案を提案した。ところが下村さんが顧問として棚上げされるのを警戒して猛反発。そこでかつてのオーナーの森元総理の案を持ち出したのが、聡(さと)い西村さんだったというわけ。下村さんは一丁上がりにされたとみられていますよ」

 バランスと和を優先した合議体、ならばいいが、派のさる閣僚経験者はこの案を一笑に付す。

「森さんは自分が会長だった時代に派閥を分裂させた過去がある。いくら苦肉の策だといっても、こんな無責任な体制じゃ、続くものもかえって続かないよ」

 先の青山氏も指摘する。

「本来なら派の重鎮である細田博之衆院議長(78)が調整に乗り出すべきところなのに、セクハラ疑惑に見舞われて、“自分は何もやらない”と役回りを放棄。混乱に拍車をかけています」

 下村氏は派内の若手を食事や酒席に誘うなど多数派工作に乗り出しており、西村氏や萩生田氏らは密に連絡を取り合って対抗する。

「非主流派に甘んじる二階派の幹部は“90人超の集団も頭領がいなけりゃ脆い”とニヤニヤ。いずれ他派閥の草刈り場にされるかも」(先の政治部デスク)

 船頭多くして「山に登れる」ならば、まだましな結末かもしれない。

「週刊新潮」2022年7月28日号 掲載

新潮社

8111チバQ:2022/07/30(土) 14:24:38
https://news.yahoo.co.jp/articles/067e1b73c661c41240b1a385192d2a73d9c6cc24
あの日は、つい、政局について考えてしまった──突然の事故から6年、元自民党総裁・谷垣禎一の今
7/30(土) 10:18配信

自民党元総裁、谷垣禎一(77)。幹事長を務めていた2016年の夏、自転車事故で頸髄を損傷し、重度の障害を負った。かつて首相候補とも目された大物政治家は現在、リハビリを続けながら、静かなリタイア生活を送る。さまざまな問題を抱える令和の日本を、どう眺めているのか。そして今、人生の喜びとは何だと思うか。激動の政治家人生を終えた男は、車椅子の上で微笑み、優しく語りかける。(取材・文:山野井春絵/撮影:殿村誠士/Yahoo!ニュース オリジナル特集編集部)

人間80歳を過ぎれば、寝たきりなんてこといくらでもあるでしょう
撮影:殿村誠士

梅雨明け間もない酷暑の昼下がり。
東京都内にある自宅を訪ねると、電動車椅子に乗った谷垣本人が、グリーンのサイクルウェア姿で現れた。右手でジョイスティックレバーを操縦し、自在に動き回る。事故の後遺症で、下肢は動かしづらい。手にもまひがあるというが、表情ははつらつとしており、実年齢よりもずいぶん若々しく見えた。

障害者になって、丸6年。家族と訪問介護ヘルパーに助けられながら日々を過ごす。脊髄損傷専門のトレーニングジムと病院に通い、リハビリをすることが生活の中心だ。

「自分の足で歩くことが一つの目標。一進一退ですけど、ただでさえ人間80歳を過ぎれば、寝たきりなんてこといくらでもあるでしょう。私は今、77歳ですから、日々、己に鞭を打っていないと、まったく歩けなくなってしまうと思うんです。人間の体というのは、自分でもどうなるのか分からないところがあるんですけど、今は脳から筋肉へ神経系統が適切に送れない状態。左手なんかも、ほとんど動かない。それでも、神経ってがんばっているんですね。本来なら動くはずの部分が動かないから、これは私の感覚ですけど、『お前こっちがんばれ』って、別の部分にそういう指示を出しているんだと思うんです。そうすると、今度は神経が何していいか分からなくなっちゃって、うまくいかないこともある(笑)。そういうことの試行錯誤。そういう中で、どう筋道をつけていくかっていう……言ってみれば、気が遠くなるような作業をやっている。でもそれは、楽しいんですよ」

学生時代は山岳部で鳴らしたスポーツマン。代議士になってからも、忙しい合間を縫って趣味のサイクリングにいそしんできた。若い頃から体づくりを積み上げたからこそ、リハビリすら攻略すべきスポーツのように捉え、取り組むことができるのだろう。

あの事故は、突然の出来事だった。
あの日は、つい、政局について考えてしまった
撮影:殿村誠士

2016年7月16日、その日は奇しくも前の日曜日に参院選が終わったタイミングで、東京知事選が告示されていた。「日本サイクリング協会」の会長を長年務め、サイクリング愛好家たちの間でも広く支持をされていた谷垣は、愛用するヴィンテージのロードバイクにまたがり、皇居周辺を走っていた。

「常々、偉そうに言ってたんですよ。自転車のいいところは、無心になれるところだと。路面を見つめて、前へ走ることに専念すれば、日頃の憂さも晴らせる。仕事のことなんて考えるな、なんてね。でもあの日は、つい、政局について考えてしまった。あそこは大きな段差があるなってことは、分かってたんですけどね。落っこちた瞬間のことは、全然覚えていないんです」

どれくらい倒れていたかも、分からない。途中で気がついて、起き上がろうとしたが、まったく体が動かなかった。

「皇居周辺は、ジョギングしている人がたくさんいてね。医療関係者の方がおられて、助けようとしてくれたんですけど、思うように動けないんです。これはちょっと変だな、と思っているうちに、またわけが分からなくなって……だいぶ救急車であちこち、病院を探して回ったようです」

入院は一年以上に及んだ。意識を取り戻して、一番はじめに考えたことは、なんだったのか。

「集中治療室に、2ヶ月近くいたのかな。かなりダメージが大きかったんだと思います。あの時私は、自民党の幹事長でした。ああ、もうこの仕事は続けられない、すぐに辞めなければ、とそう思いました。それを、当時首相だった安倍さんに伝えてくれと」

幹事長の職を辞めたくない。そうは思わなかったか、と尋ねると、

「まったくありません。これでは仕事ができない。そう思っただけです」

8112チバQ:2022/07/30(土) 14:25:04
谷垣はキッパリと答えた。

「どんな人も、突然仕事を続けられなくなるということは、起こり得るわけです。脳卒中などの大きな病気にかかるかもしれない。いろんなことがあると思いますよ。私の場合は自分の、ふっとした一瞬の気抜けが、そういうことになったんだろうと思います。病気でも事故でも、損傷を受け、障害を負う方というのはたくさんいらっしゃいますけど、はじめはみんな障害者になるということがどういうことか、分からないんです。私のような脊髄損傷でも、いろんな段階があって、人によってみんな違いますしね。障害者になった第一歩は、『今の自分の状況はどうなっているんだろう、何ができるんだろう』。そこから3か月後、2年後と、考えることはどんどん変化しました」

障害者の立場で政界復帰をすることも考えたが
ショックだった。受け入れ難い事実だった。どうして自分が。……そういった型どおりの言葉を、谷垣は一つもこぼさない。もちろん人間なのだから、いわゆる“障害受容”の段階を経たはずだ。しかし、喪失感、悲哀、後悔といったマイナス感情にフォーカスして語ることはない。

長期入院中は何を考えていたのかと問うと、嬉しそうな笑顔を向けた。

撮影:殿村誠士

「何がしたい、と思ったこともないんです。ただ、これはいい世の中になったなと。私が学生の頃は、LPレコードなんて、けっこう高かったんですよ。バッハの全曲が聴けるなんて、よっぽどお金がないと無理だと思っていた。ところが今、YouTubeで探すと、全部聴けちゃうと。おー、ついに俺はバッハの全曲を聴いたぞ! ということが、入院中の体験です」

谷垣が実質引退を決めたのは、事故直後ではなく、2017年の9月のことだった。それまでは、リハビリを続け、障害者の立場で政界復帰をすることも考えていたという。

「まだ多少役に立てることもあるんじゃないかなって、先輩の八代英太さんのような例もありますしね、希望もあったんですけど。それでも、秋に衆議院が解散することになって、これはもうだめだな、と。選挙を戦うほどの体力はなかった。もうちょっと時間があって、回復していたら分からなかったですけど。ただ、もう70歳も過ぎて、引き時を考えなければならない時期に差し掛かっていたのも事実ですから」

安倍元首相、二階元自民党幹事長をはじめ、多くの仲間が慰留したが、翻意することはなかった。

「引退して、気持ちはうんと楽になりました。政治家は揶揄されるもので、厳しい文章が世の中に溢れているでしょう。実際、政治家にもいろんな人がいて、名前は挙げませんけど、なんであんなことするんだろうなっていう事件もありますしね。でもね、全体から見ると、やっぱり曲がりなりにも、5万とか、10万もの人たちが投票してくれて、議員になるわけです。長く続けている人、一度失敗してもふたたび戻ってくる人、いろんな人がいてね。偉い学者の先生の議論とは違うけれど、それぞれ経験なり、説得力を持った人がたくさんいる業界なんですよ。だからそういう意味ではね、面白かったですよ。いろんな人と会えて。麻生太郎なんて個性的な人もいるし、とかね(笑)」

もし、あの日事故に遭わなかったら、どうなっていたと思うか。
この質問にも、谷垣は笑顔で答えた。

当選同期で残っているのは菅直人だけ
撮影:殿村誠士

「私と当選同期の仲間は、去年の選挙で、全員いなくなりました。そうするとね、さっぱりしたもんで、やっぱりそろそろ年貢の納め時だったんだな……という感じになりましたね。同期でいうとね、与野党合わせて残っているのはただ一人、菅直人。やっぱり彼が一番……(笑)、なかなかしぶといじゃないですか」

8113チバQ:2022/07/30(土) 14:25:42
日頃医療従事者と接する障害者の立場で、コロナ禍を経験した。
日本と世界のニュースを眺めながら、元政治家として、さまざまな思いを持ったという。

「私もヘルパーさんたちに助けていただく毎日ですから、自分が感染しても、ヘルパーさんが感染しても、たちまち生活が滞ってしまうんです。朝起きて着替えて、髭を剃ることすらできなくなる。だからお互いに相当神経を使っていますよね。あの時ね、あるヘルパーさんが、『私は知事や大臣の話をこんなに真剣に聞いたことは、今までなかったです』とおっしゃったんです。なるほどなあ、と思った。たくさんの人たちが政治家の言葉に本気で関心を持ったわけです。飲食店が閉まっていったり、子どもたちが通学する時間を奪われたり、日々の暮らしに切羽詰まったものがあり、政治の力が問われた。コロナを克服し、社会のダメージを回復させるためには、何をするべきなんだろう。結局これは、国際協調だろう、そう思いました」

「昔、当選したばかりの頃、福田赳夫先生にお話を伺ったら、『スペイン風邪、世界恐慌を乗り越えてやっていこうという時に、世界で協調するべきだった。しかし日本をはじめ、多くの国が縄張り意識を強めて失敗をした。それが第二次世界大戦だ』というようなことをおっしゃったんです。今度もね、国際社会が協調してコロナ後の社会に取り組めるかと思っていたら、ウクライナでしょう。戦争を終わらせるのは、なかなか容易ではない。さて、どう持っていくか、非常に難しいところですね。現役を退いた私が言うのもなんですけど。いつもそういうことを、ベッドに寝そべりながら考えています」

思いがけず車椅子生活となり、政界を退いて、月日が流れた。
今の谷垣にとって、楽しみや喜びとは、何なのだろうか。

「若い人に、『先生、年を取って面白いことってありますか』と聞かれたことがあります。それでいろいろ考えてみるとね。年を取っても、動けなくなっても、季節の推移というものは感じることができるんです。うちなんか狭い庭だけど、ああ、ウメが咲いたな、カイドウが膨らんでいるな、とか。これまで漠然と見ていた小鳥も、いろんな種類が、季節ごとにやってくる。鳴き声もみんな違ってね。季節のうまいものを食べながら酒を飲む、これもいいですね。日本の四季の素晴らしさを、あらためて知ることができるのは、歳を重ねたからこその喜びかな。……こんなことを若い人に言っても、理解してもらえるかどうか分かりませんが」

これからは和歌や中国の古い詩、歴史の本などをもう一度じっくり読み直しながら、毎日を過ごしていきたい。そう言うと谷垣は年季の入った国文学の本を手に取り、大事そうにページをめくった。

あんまり悲観的に捉えるなら、政治という仕事をやめた方がいい
撮影:殿村誠士

「一票の格差」ばかりを取り沙汰するよりも、これからの日本にとってどんな選挙制度、政治制度を作るかを考えるべき、と谷垣は言う。そのためには、学問やジャーナリズムにおける研究だけではなく、政治経験の知識を蓄積する仕組みが必要だとも指摘する。

「肝心のプレーヤーである政治家たちにこそ、うまくいったこと、いかなかったこと、政治の痛切な記憶を蓄積するシステムが必要。自民党にはある程度、あると思う。ただ現在の野党は、離合集散が激しく、その部分が乏しくなっている。そこが、有権者たちから見ても分かりにくく、決め手に欠けるのでは。だからって『今から俺、立憲に行って、その仕事するよ』というわけじゃないですよ。そんなこと言ったら同期の菅直人から『てやんでえ、このやろう』って言われちゃう(笑)」

8114チバQ:2022/07/30(土) 14:25:53
谷垣禎一公式サイトより

円安、物価高。環境とエネルギー、少子高齢化、貧困、国防……。
さまざまな課題を抱える令和の日本の姿を、どう捉えているか。悲観しているか、それとも、楽観視しているのか。最後にそう尋ねると、谷垣は深くうなずいた。

「それは非常に難しいですけど、あんまり悲観的に捉えるなら、政治という仕事をやめた方がいいですよ。ある程度楽観的に考えて、ダメだったら、もう少しここをうまくやろう、ここを手直ししよう、という発想で、繰り返しやるということですね。大学の頃、山岳部にいたんですが、当時は雨でも焚き火を起こせなきゃいけない世界でね。
♪それ16回、まだダメだ、燃えるはマッチに新聞紙、けむくてならぬ、この薪さ♫
……なんて歌いながら、山に登ったもんです。そういうことです」

「谷垣禎一公式サイト」を開くと、「皆様に長年にわたり多大なるご支援を賜り、誠にありがとうございました。心より厚く御礼申し上げます。」という一文と、名前だけが記されている。この真っ白な画面に、谷垣の人生観、引き際の美学があらわれている。

____
谷垣禎一(たにがき・さだかず)
1945年、京都府福知山市生まれ。麻布中学校・高等学校を経て、東京大学法学部に進学。卒業後、司法試験を数回受験し、弁護士に。父・専一の死去に伴い、地盤を継承。旧京都2区補選で衆議院議員に初当選。京都5区選出、当選12回。国家公安委員会委員長、産業再生機構担当大臣、財務大臣などを歴任。野党時代の2009年から自民党総裁を務めるも、政権復帰を目前にした2012年の総裁選で出馬を断念。政権復帰後は法相、党幹事長として安倍晋三元首相を支えた。2016年、趣味のサイクリング中に転倒し、頸髄を損傷。幹事長の職を辞す。翌年、正式に政界引退を表明。

8115チバQ:2022/07/30(土) 14:34:52
https://news.yahoo.co.jp/articles/7c691aa4fd023825b768b7f70c1666bb2a9e2926
参院選で初当選の自民・若林氏が二階派入り 選挙戦の裏で激しい獲得合戦
7/28(木) 21:00配信


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テレビ静岡NEWS
自民 若林議員

7月10日に行われた参院選静岡選挙区で初当選した自民党の若林洋平議員が、28日 二階派に入会したことがわかりました。

御殿場市長を12年あまり務めた自民党の若林議員は、参院選静岡選挙区で約62万票を獲得し初当選しました。

若林議員がどの派閥に入るのか注目されていましたが、28日 二階前幹事長が率いる二階派(志帥会)に入会したことがわかりました。

若林議員は、二階派を選んだ理由について「地方を特に大切にしている派閥で、当選回数に関わらず挑戦させてもらえる土壌が整っているため」としています。

また二階派には、若林議員が地盤とする県東部から選出された衆議院の細野豪志議員と勝俣孝明議員がおり、観光や一次産業などの発展に向けて一体となって歩みを進めていきたいとしています。

若林議員の入会する派閥を巡っては、自民党県連が去年6月の県知事選を迎えるにあたり、今年改選を迎える予定だった当時の参議院議員・岩井茂樹氏(現東伊豆町長)を擁立し、岩井氏が茂木派(平成研究会)に所属していたことから、茂木派入りが既定路線ともくされていました。

このため茂木派では、茂木幹事長を筆頭に、小渕優子 党組織運動本部長や加藤勝信 元官房長官など大物が続々と応援演説に駆け付けた一方、二階派も負けじと公示直前に二階前幹事長が静岡入りしたほか、武田良太元総務相が公示日に応援に来るなど、当選前から激しい獲得合戦を繰り広げていました。

若林議員が最終的に二階派を選んだことは、県連内では衝撃をもって受け止められています。

テレビ静岡

8116チバQ:2022/07/30(土) 21:30:49
https://news.yahoo.co.jp/articles/1c254d83247a74d88eb1365c61d4b821a52e8afb
自民・甘利明前幹事長の嫌われ方…安倍前首相「追悼演説」延期で“復権”の足がかりもパー
7/30(土) 14:02配信

日刊ゲンダイDIGITAL
自民党内から異論噴出(甘利前幹事長)/(C)日刊ゲンダイ

 まさか、こんな結果になるとは本人も想像していなかったのではないか。8月の臨時国会で実施する予定だった安倍元首相の追悼演説は、秋の臨時国会に先送りされることになりそうだ。


 理由は、自民党の甘利明前幹事長が追悼演説することに、足元の自民党内から異論が噴出したためだ。「遺族の意向」を理由に甘利前幹事長が演説することでほぼ決まっていたが、安倍派から「冗談じゃない」の声が噴出。追悼演説そのものが、延期される方向になった。

 発端は、甘利前幹事長がメルマガ(20日付)で安倍派について<「当面」というより「当分」集団指導制をとらざるを得ない。誰一人、現状では全体を仕切るだけの力もカリスマ性もない>と指摘したことだ。この指摘に、安倍派最高顧問の衛藤征士郎議員が21日の派閥会合で「こんなに侮辱されたことはない」と激怒。他の議員からも「甘利こそカリスマがない」「国民の気持ちは甘利じゃない」という批判があったという。これで甘利前幹事長が追悼演説する可能性はほぼなくなった。

 そもそも自民党内には「なぜ甘利なのか」の声があったという。

「甘利さんは“政治とカネ”が発覚して大臣を辞めた男ですよ。昨秋の衆院選では小選挙区で落選している。それに、本人は『自分は安倍、麻生、菅の3人と同格だ』と思っているようですが、どう考えても格下でしょう。追悼演説の打診があっても、普通は固辞すると思う。なぜ、断らなかったのか。心配なのは追悼演説が延期されることで、追悼ムードに水が差されることです」(自民党関係者)

 甘利氏本人は29日、TBSのCS番組に出演し、「私が申し出た話ではない」「国対委員長から内々に打診があった」と説明している。

 どうやら追悼演説を“復権”の足がかりにしたいという思いもあったようだが、それもすべてパーになる可能性が高い。

「追悼演説を行えば、間違いなく脚光を浴びる。9月に予定されている人事でポストに就くチャンスもあったかも知れない。でも、今回の一件で、ポストに就くのは難しくなった。甘利さんを擁護する声もなかった。やっぱり、最初から断っておくべきでした」(同)

 復権したいなら、まず金銭疑惑について国民に説明してからだ。

8117チバQ:2022/08/01(月) 07:49:00
https://news.yahoo.co.jp/articles/527ee96565833c9632997b3ae19087899826f9fe
自民、旧統一教会との関係発覚相次ぐ 世論の批判警戒、野党は追及
8/1(月) 7:04配信


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時事通信
 安倍晋三元首相が銃撃されて死亡した事件をきっかけに、自民党の現職閣僚や国会議員と「世界平和統一家庭連合」(旧統一教会)との浅からぬ関係が次々と明るみに出てきた。

 自民党は「党として組織的な関係がないことは確認している」(茂木敏充幹事長)と、世論の批判が同党に向かうことを警戒。立憲民主党など野党は「実態解明が必要だ」として追及する方針だ。

 旧統一教会は1968年、反共産主義を掲げる政治団体「国際勝共連合」を創設。当時から安倍氏の祖父、岸信介元首相ら自民党右派との結び付きが強かったとされる。憲法改正や同性婚反対など保守色の強い主張を掲げており、党幹部は「今もつながりのある人は安倍派に多い」と指摘する。

 岸田内閣の閣僚では、安倍氏の実弟の岸信夫防衛相(安倍派)が過去の自身の選挙で旧統一教会のメンバーに手伝ってもらったことがあると公表。同じく安倍派の末松信介文部科学相は、教会の関連団体にパーティー券を購入してもらったと明らかにした。

 自民党とのつながりは安倍派に限らない。二之湯智国家公安委員長(茂木派)は2018年に関連団体のイベントで「実行委員長」を務めたと明かし、磯崎仁彦官房副長官(岸田派)も21年に関連団体のイベントに参加していた。

 関連団体から選挙で支援を受けた自民党中堅(麻生派)は「真面目に電話かけをやってくれた。選挙の勝利に教会の力は少なからずあった」と振り返る。

 野党も全く関係ないとは言えない。立民では中川正春元文科相や篠原孝幹事長代行らが過去に関連団体の会合に祝電を送っていた。日本維新の会は、藤田文武幹事長ら国会議員13人が教会側と接点があったと公表。国民民主党の玉木雄一郎代表も、教会と関係が深いとされる「世界日報」の元社長から16年に計3万円の寄付を受けたことを明かしている。

 その一方で、80年代以降、旧統一教会による「霊感商法」や、信者からの多額の献金集めが社会問題化していった。

 立民の泉健太代表は7月29日の記者会見で「宗教というよりも霊感商法で数多く問題を起こしている団体で、多くの国民が『おかしいのでは』との声を上げている」と指摘。共産党も「宗教活動の自由という問題ではない」(田村智子政策委員長)との立場だ。

 両党は、文化庁が15年に旧統一教会からの名称変更を認めた際、当時の下村博文文科相(安倍派)らの関与がなかったか、臨時国会で追及する構えだ。立民関係者は「今後、統一教会と政治の関係は大きな問題になる」と語った。

8118チバQ:2022/08/02(火) 08:08:16
https://news.yahoo.co.jp/articles/dc49c2f33334fb90a5ed8f821311dc233ccdae39
菅も麻生も進次郎も河野太郎も全員降伏…「安倍後」の日本、岸田政権が最強になってしまう可能性
8/2(火) 6:47配信


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現代ビジネス
写真提供: 現代ビジネス

 主の急死により崩壊しつつある安倍派と、それに乗じて「挙党一致体制」を磐石にしようとしている岸田総理。その岸田総理が、いま何としても取り込み味方につけたいのが菅義偉前総理だ。菅氏という「最後のピース」を手に入れれば、岸田政権は最強となる――​。


 前編記事【安倍氏「国葬」を岸田・麻生が決めた「真の目的」…安倍派壊滅の「カウントダウン」が始まった! 】に続いて、安倍氏の死後、政権中枢で行われている水面下の暗闘をレポートする。

何としても菅を獲れ
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 麻生を骨抜きにした岸田が次に考えたのは、麻生を使って菅を取り込むというプランだ。

 本来、菅が岸田に協力する義理はない。

 「菅さんは、優柔不断で官僚的な性格の岸田総理を『あんな奴は政治家じゃない』と言って毛嫌いしてきました。だからこそ退陣直後から、堂々と勉強会の立ち上げに動いてきたわけです。

 加えて、安倍さんは『いざとなったら菅さんと一緒に岸田下ろしをする』と漏らすこともありました。安倍・菅が組んで政権転覆に動くというのが、岸田総理にとって考えうる最悪の展開だった」(自民党閣僚経験者)

 だが状況は大きく変わった。安倍が消えた今、菅が主流派へ返り咲くには、もはや岸田・麻生の軍門に降るほかない。かつては「妖怪」と呼ばれた、菅の盟友にして元幹事長の二階俊博も、その妖力をすっかり失った。

 「二階さんは次の総選挙で、何としても息子に議席を引き継がねばならない。公認権を実質的に握っているのは岸田さんや麻生さんだから、『今は動くべきではない』と言っていて、完全に封じ込められてしまっている」(前出・自民党閣僚経験者)

「原発再稼働担当大臣」という奥の手
 気心の知れた安倍を失い、同じ党人派の二階を封じられ、ひとりになった菅。そこへ岸田は、総理経験者である菅と唯一対等に話せる存在の、麻生を差し向けた。

 「5月末には麻生さんが、あまり反りが合わないはずの菅さんを自宅に招いてまでサシで話をした。そこで菅さんが『菅グループのメンバーを次の内閣改造で処遇してほしい』と伝えたという話もあります」(自民党関係者)

 官邸を発信源として、菅に副総理のポストを与えるという「観測気球」も上げた。麻生と同格、つまり現政権の枠組みの中では最高の処遇である。

 「さらには、奥の手として『原発再稼働担当大臣』を兼務してもらうという案も官邸では浮上している。菅さんは『仕事師』を自任しているので、『複数の官庁をまたぐこの難事業をこなせるのは、菅さんしかいない』とおだてれば、乗ってくるはずだと」(前出と別の自民党閣僚経験者)

 岸田がこれほど菅にこだわるのは、菅こそ喉から手が出るほど欲しい、今の政権に欠けた「最後のピース」だからだ。

「最強の政権」が誕生する
 茂木敏充が幹事長になって冷え込んだ公明党との関係も、創価学会の政治担当幹部・佐藤浩とツーカーの菅を取り込めば改善が見込める。何より大きいのは、菅が党内の一般人気ツートップ、小泉進次郎と河野太郎を従えていることだ。

 「菅さんは岸田政権発足当初に、自分だけでなく進次郎や河野まで外されたことを根に持っていた。河野は本籍こそ麻生派だが、菅さんが後見人だし、菅さんは彼の実力を非常に買っている。菅さんが岸田さんや麻生さんに対して『処遇してほしい』と言っているのは、この二人のことも当然念頭にあるだろう」(菅氏に近い自民党関係者)

 菅を副総理として抱え込めば、菅・小泉・河野の三者が新派閥「菅派」の三枚看板として大っぴらに活動を始めることも防げる。菅との合従が成ったとき、岸田の前にもはや敵はない。挙党一致による最強政権が生まれることになるのだ。

 崩れゆく安倍派を横目に、菅を取り込む。勝ちを確信した岸田は、改造人事のエンピツを舐め始めた。まず、兄である安倍がいたせいでずっと外せなかった、防衛大臣の岸信夫を交代させる。

 「岸さんは明らかに体調が悪いし、統一教会との関係が深いと周知されてしまったこともあり、党役員に引っ込める形で代えたい。しかし党内の保守派をまとめる必要もあるので、そうなると、同じ安倍派の総務会長・福田達夫を防衛大臣に抜擢する可能性が高い」(自民党安倍派議員)

8119チバQ:2022/08/02(火) 08:09:04
「岸田支配」を構築するために
 悩ましいのは幹事長ポストだ。岸田にとって現職の茂木は、'24年の総裁選で対抗馬になりうる、潜在的なライバルである。

 「総理としては、あまり長く幹事長をやらせて、茂木さんに党内を掌握されるのは避けたい。しかし来年交代させると、総裁選が近いから露骨に冷遇しているように見える。今のうちに茂木さんを財務大臣へスライドさせ、代わりに鈴木俊一さんを幹事長に持って来れば、鈴木さんにハクをつけたい麻生さんも大満足だ」(自民党麻生派議員)

 そしてもちろん、自身の周囲は反アベノミクスの財務省OBで固める。安倍派だけでなくアベノミクスにもけりをつけなければ、真の岸田支配は完成しないのだから。

 「最側近の木原誠二(官房副長官)、従兄弟の宮沢洋一(税調会長)がブレーンを続ける。宮沢さんはこの参院選で改選され、向こう6年は安泰。早くも、財務官僚がこぞって宮沢詣でに行っていますよ」(自民党岸田派議員)

 だが、「岸田ノート」へ満足げに人事構想を書き込む岸田は、まだ気づいていない。この10年、自民党は安倍という一種の「カリスマ」を戴いて安定を保ってきた。しかし凡人の岸田に、安倍のような箍(たが)の役割が果たせるとは考えられない。安倍派の瓦解は、自民党全体の空中分解をも招きかねないのだ。

「反岸田」残党は蜂起へ
 「これから岸田さんは、安倍さんがいかに党内の不満や反発のマトになってくれていたかを実感することになるだろう。9月にかけてコロナと物価高、円安の山場がやって来る。そこを目がけて、安倍派内部で主導権を握れなかった西村さんや下村さんが反岸田の政局を仕掛けるかもしれない。

 そのとき、彼らを抑えてくれる人はいない。もともと岸田ぎらいの菅さんも、あえて静観する可能性がある」(前出・自民党ベテラン議員)

 「国葬までは撃ち方やめ」――自民党の議員らは皆、口先ではそう言っている。だが水面下では、安倍の四十九日も待たずに激しい権力闘争が幕を開けた。

 この夏、日本政治史に残る大乱戦が演じられることは間違いない。

 (文中敬称略)

 「週刊現代」2022年8月6日号より

週刊現代(講談社)

8120チバQ:2022/08/02(火) 08:18:29
https://news.yahoo.co.jp/articles/a52956c70c4450e131c2f16cf13084cb78de2c5f
「副総理」起用説も浮上!「菅氏」の処遇に岸田首相が頭を悩ませるワケ、存在感を取り戻した前首相
8/2(火) 5:31配信


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東洋経済オンライン
岸田文雄首相(左)は菅前首相(右)をどう処遇するのか(左写真:JMPA、右写真:尾形文繁)

 岸田文雄首相が9月上旬にも行うとみられる第2次岸田改造内閣の党・内閣人事に絡み、菅義偉前首相の「副総理」起用説が浮上し、永田町にさまざまな臆測を広げている。

 保守派を統率する最高権力者だった安倍晋三元首相の急逝で、主を失った最大派閥安倍派が分裂含みとなり、党内の権力構図は複雑・流動化が際立つ。その中で岸田首相が「党内反主流の旗頭とされる菅氏の取り込みで政権運営の安定化を図るのでは」(自民長老)、との見方が広がっているからだ。

 ただ菅氏自身は入閣に否定的で、岸田首相周辺にも「ありえない話」(岸田派幹部)との声が少なくない。このため、今のところ党内は「“虚実”ないまぜの政局絡みの観測気球」との冷静な受け止めが多数派ではある。

■選挙応援殺到で存在感取り戻した菅氏

 菅氏は、岸田政権発足以来、岸田首相と距離がある非主流派との位置付けだった。しかし、昨秋の衆院選、今夏の参院選でいずれも応援弁士依頼が殺到し、退陣でいったん失った存在感を取り戻していた。

 だからこそ、岸田首相も政局の節目ごとに菅氏を訪ねるなど、秋波を送り続けてきた。これに対し菅氏も、安倍氏との盟友関係を再確認し、岸田政権を支える麻生太郎副総裁とも随時懇談することで存在感を強めてきた。

 菅氏が最大の強みとするのは、公明党や日本維新の会とのパイプの太さ。現在の岸田首相と公明党の関係は微妙で、憲法改正ではあつれきが目立ち、安倍氏国葬についても対応に差がある。一方、岸田政権に批判的な維新の松井一郎代表(大阪市長)は、菅氏の長年の盟友だ。それだけに菅氏は「岸田首相の目の上のたんこぶ的存在」(閣僚経験者)でもある。

 菅氏は昨年9月の総裁選で河野太郎氏(現党広報本部長)を推した結果、いわゆる“冷や飯組”に追いやられた。ただ、その後も無派閥議員を中心とする菅グループは健在で、河野氏を推した石破茂、小泉進次郎両氏も菅氏が事実上の“後ろ盾”だ。

 これも踏まえ、菅氏やその周辺は今春、菅政権で目指した政策を実現するための「勉強会」の立ち上げを模索した。しかし、ロシアによる2月のウクライナ軍事侵攻で国際社会の危機が深刻化。岸田政権が危機対応に取り組む中、「事実上の派閥立ち上げ」と受け止められかねない勉強会の発足を延期。さらに、参院選での自民大勝で、勉強会発足自体の断念を余儀なくされた。

 ただ、したたかな菅氏は、ここにきて同じ非主流派の二階、森山両派とも連携を強めている。賛否が分かれる「国葬」決断や、コロナ禍再拡大での内閣支持率低下も踏まえ、岸田1強に対抗する非主流派大結集への布石とみられている。だからこそ、次の党・内閣人事での菅氏の取り扱いが、岸田首相の政治的難題となってくるのだ。

■菅氏取り込みなら「反岸田結集の芽を摘める」

 岸田首相は、政権の長期安定化に向けて「挙党態勢の人事が必要」との考えだ。だからこそ、安倍氏死去後の「党最高実力者」となった麻生太郎副総裁や、麻生氏とともに政権を支える茂木敏充幹事長を続投させる意向とされる。そのうえで菅氏を副総理で取り込めば、文字どおりの挙党態勢となり、「反岸田勢力結集の芽を摘むことができる」(自民長老)わけだ。

 これに対し、安倍氏死去の影響も重なって「勉強会」断念を余儀なくされた菅氏の周辺でも、「岸田1強が定着すれば、菅グループは非主流派のまま」との不安から、菅氏入閣への期待を口にする向きも少なくない。ただ、岸田首相を支える党幹部は、菅氏取り込み案に「菅氏の影響力は限定的で、人事での特別な配慮など必要ない」と冷淡だ。

 もともと、第2次安倍政権以降、互いに党・内閣の要職にありながら、岸田首相と菅氏の折り合いは悪かった。だからこそ、2020年8月の持病悪化での安倍氏の突然の退陣表明の際、やはり首相との不仲が知られていた二階俊博幹事長(当時)と手を組む形で一気にポスト安倍を射止め、岸田氏を非主流に追いやったのだ。

8121チバQ:2022/08/02(火) 08:18:55
 その菅氏は7月22日、日本経済新聞の単独インタビューに応じ、安倍氏死去での心情を吐露した。

 その中で「(安倍氏は)改革意欲が強く、官僚ではやれないことをやった。遺志を継ぎ、残された改革を形にするのが大事だ」「やらなければいけない政策は多い。例えば、カーボンニュートラルの目標は自分で宣言した。縦割り打破も必要だ」「菅政権の時に決めた後期高齢者の負担増は国民が問題意識をもってくれていた。改革を形にするのが大事だ」などと力説した。

 その一方で、自らが主宰する勉強会については「政策グループみたいなものは立ち上げない」と明言。入閣についても「考えていません」と否定しながら、安倍氏の遺志を継いでの改革実現には強い意欲を繰り返した。これについて、菅氏側近は「喪に服すのは当然だ。勉強会がなくても、岸田首相は菅氏を無視できない」と胸を張る。

■「国葬」前後まで続く岸田VS菅の神経戦

 そうした状況から、参院選大勝で安倍氏に肩を並べる「岸田1強」態勢構築を狙う岸田首相にとって、9月の人事では「菅氏の取り扱いが最大のカギとなる」(自民長老)のは間違いない。

 岸田首相はすでに政権運営の舞台裏で、党内有力者らとの内閣改造に向けた人事調整に着手しているとされる。その中心は集団指導体制になった安倍派との調整で、総裁選で安倍氏が推した高市早苗政調会長や、近い将来の安倍派後継者と目されている福田達夫総務会長の処遇が当面の焦点だ。

 さらに、岸田首相の安倍氏「国葬」決断で派生した格好の旧統一教会と安倍派幹部らとの「濃密な関係」(自民幹部)の“清算”も、人事の重要な判断要素に浮上している。岸田首相にとって、「最大派閥で、安倍氏国葬までの通夜状態の維持を求める安倍派」(岸田派幹部)に“忖度”するのか、それとも突き放すのかはその後の政権運営の重大な岐路ともなる。

 その中で、安倍氏との盟友関係を踏まえ「内政外交両面での安倍・菅政治の継続」を求めるのが菅氏。すでに同氏周辺からは「菅氏が政権支持に回る場合、その見返りとして、菅グループの党・内閣での重用」を求める声が漏れてくる。

 併せて、菅氏が首相在任時に政権運営の一丁目一番地と位置付けていた縦割り行政打破についても、周辺は「岸田首相に具体策実現を確約させる」と意気込んでいるとされる。有力メディアの最新の世論調査で内閣支持率が急落し、新型コロナ第7波の感染急拡大で苦闘する岸田首相にとって、「秋に向け、菅氏との駆け引きで神経をすり減らす状況が続く」ことは間違いなさそうだ。

泉 宏 :政治ジャーナリスト

8122チバQ:2022/08/02(火) 14:15:18
https://news.yahoo.co.jp/articles/f310df4d063c29e7400236cdb9404cea49d4b86f
「自民党と統一教会」安倍派の中で、ついに「仲間割れ」まで始まった…!
8/2(火) 9:03配信

現代ビジネス
安倍派議員の「疑心暗鬼」
photo by gettyimages

 「岸信介さんの流れを汲む清和研に、統一教会と関係がある議員が多いのは確か。でも、宏池会にも(教会の)イベントに顔を出していた議員はいる。ウチばかり糾弾されているのは、なんだか不公平な気がする」


 こう漏らすのは、自民党安倍派=清和政策研究会所属の中堅議員である。

 自民党と統一教会の関係が注目される中、とりわけ槍玉に挙がっているのが、安倍派と同教会の関わりだ。安倍氏の弟・岸信夫防衛相をはじめ、細田博之衆院議長、下村博文・安倍派会長代理、萩生田光一経産相に稲田朋美元政調会長と、派閥中軸が集中砲火を受けた。

「刺して」いるのは誰だ
 同派の議員は、疑心暗鬼に陥っているようだ。

 「選挙の実働部隊として統一教会を重宝している議員は、派閥を問わず多い。それなのに、『統一教会=安倍派』のイメージが定着しつつある。岸田総理は、自分が統一教会と関係がないから、安倍派の幹部を『刺す』ために、過熱する報道を放置しているのではないか」(安倍派所属議員)

 安倍政権や菅政権では、官邸から報道機関に対する圧力がたびたび問題になった。もちろん誉められたことではないが、岸田官邸は今回、そうした動きを見せていない。ある安倍派関係者も、「安倍派は問題があるという認識が広がれば、9月の内閣改造で重用しなくて済むという計算があるのだろう」と推測する。

 さらには、安倍派内紛の火種にもなりそうだ。

 「統一教会の支援を受けていない世耕(弘成参議院幹事長)さんが、教会を『反社会的団体』と厳しく批判し始めた。下村さんや萩生田さんとの、権力争いのネタに利用しようとしているんです。

 ヘタをすると、統一教会との距離感で派閥が割れかねない。それもこれも、全ては岸田さんを利することにつながる」(前出・安倍派関係者)

 安倍派が壊滅を免れるには、統一教会との関係清算という、困難な道を選ぶほかないのか。

 「週刊現代」2022年8月6日号より

週刊現代(講談社)

8123チバQ:2022/08/02(火) 16:30:02
https://news.yahoo.co.jp/articles/621f551fdc17db6820d25f971700b96a431d3924
異例の政治判断も…記者が見た“社労族”安倍氏の二面性
8/2(火) 10:16配信
西日本新聞
記者コラム
自民候補への支持を呼びかける安倍晋三元首相=24日午後、北九州市小倉北区のJR小倉駅前(撮影・平山成美)

 安倍晋三元首相といえば保守派の印象が強いが、実は社会保障や労働政策に熱心な「社労族」の顔もあった。1990年代半ば、山口支局勤務だった私は安倍氏の国政報告会を取材したことがある。若き日の安倍氏は地元の高齢者たちを相手に、年金制度か何かを真剣に話していた。難解な制度論に深入りし、会場に微妙な空気が流れていた。


 第2次安倍政権の2019年6月、ハンセン病患者の隔離政策で引き起こされた家族への差別を巡り、熊本地裁が国に賠償を命じた。判決には時効の解釈などで過去の判例に反する部分があり、国の控訴が確実視された。

 「控訴へ」と報じた全国紙もあったが、東京報道部長だった私は何となくそうならない気がしていた。

 安倍氏は控訴しなかった。当時は参院選の真っ最中。異例の政治判断は「控訴した場合の世論の反発を避ける選挙対策」と解説されたが、私には久しぶりに安倍氏に社労族の顔がのぞいたように感じた。参院選後、安倍氏は元患者家族を官邸に招き「大変な苦痛と苦難を強いた」と謝罪し、一人一人の手を握った。

 そんな安倍氏だが、保守的な国家観、歴史観、家族観を刺激されると、全く別の顔を見せる。

 親が育てられない新生児を受け入れる「こうのとりのゆりかご」(赤ちゃんポスト)。第1次安倍政権の07年2月、民間病院の設置申請を受けた熊本市が、厚生労働省に関係法令の解釈を尋ねた。新生児の放置が児童虐待防止法に抵触する恐れはないのか、といった論点があった。

 上京した熊本市長に、厚労省は「ただちに違法とは言えない」との見解を示したが、官邸担当記者だった私は嫌な予感がした。

 翌日、安倍氏は記者団に「匿名で子どもを置いていけるものをつくるのがよいのか、大変抵抗を感じる」とポストを批判した。慌てた厚労省は熊本のケースを例外とし、議論を封印した。伝統的な家族観に阻まれてポストは広がらず、法的な根拠は今もあいまいなままだ。

 従軍慰安婦問題もそうだった。15年11月、韓国を訪れた安倍氏は3年半ぶりの日韓首脳会談後、ソウルのホテルで記者団の取材に応じた。慰安婦問題に関し「未来志向の協力関係を構築する上で、将来世代に障害を残すことがあってはならない」と述べた。

 ソウル特派員だった私は脱力した。安倍氏は国会答弁で「筆舌に尽くし難い、つらい思いをされた方々のことを思い、非常に心が痛む」と何度も繰り返している。なのに元慰安婦が存命するこの韓国で、なぜ彼女たちに心を寄せる言葉が全く出ないのか。

 社労族・安倍氏の二面性を今も考えている。

8124チバQ:2022/08/02(火) 20:25:17
https://news.yahoo.co.jp/art“歯ブラシ茂木幹事長”が、安倍元首相亡きあと唯一の“キングメーカー麻生副総裁”と進める「総理・総裁」への道
8/2(火) 6:01配信


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デイリー新潮
とにかくツキがある
衆院予算委員会で談笑する茂木、麻生の両氏

 自民党の茂木敏充幹事長(66)は党のさる役職を務めていたころ、ランチ後に歯磨きをした“使用済み”歯ブラシをお付きの女性職員にわざわざ渡していたことから、“歯ブラシ茂木”とあだ名されることになったとされる。かねてセクハラ・パワハラにまつわるエピソードが尽きない茂木氏だが、棚ぼたの幹事長就任から参院選での圧勝とツキにも恵まれている。目下、安倍晋三元首相の死を受け、唯一のキングメーカーとなった麻生太郎自民党副総裁との二人三脚で総理・総裁への道を進めようと画策しているが……。

【写真2枚】自民党の麻生太郎副総裁とミシュラン3つ星「すきやばし次郎」で会食する茂木幹事長

「前任の甘利明氏が先の衆院選の選挙区で敗北したことで、幹事長のイスが回ってきました。その時からツイているのですが、今回の参院選でも63議席を獲得し、改選議席の過半数を超えました。安倍氏の銃撃事件の影響で数議席上乗せがあったと見られ、結果としては出来過ぎでしょう」

 と、政治部記者。

 早速、13日昼に岸田文雄首相、松野博一官房長官、そして麻生太郎自民党副総裁と会食し、28日夜には、麻生副総裁と会合に臨んだ。

 28日夜の会合については、〈9月上旬にも行われる内閣改造・党役員人事について、人事の骨格について考えが一致した〉〈派閥トップの安倍元首相が亡くなった安倍派には配慮が必要であるという認識で一致した〉などと、報じられた。

安倍派を凌駕する勢力構築も
「安倍氏は生前、盟友の麻生氏に加えて茂木氏とも折に触れて会合を重ねる一方、岸田氏の次の総理・総裁という意味では、麻生・茂木両氏の”接近具合”に警戒を強めていました」

 と、先の記者。

 麻生派、岸田派、谷垣グループを糾合する大宏池会構想がまとまって、さらにこれに茂木派が加われば、党内第1派閥の安倍派を凌駕することになる。

「安倍派には適齢期で目ぼしい総理・総裁候補が育っていません。萩生田光一経産相や西村康稔前経済再生担当相の名を上げる人がいますが、安倍派の数を超える勢力が1つにまとまってしまうと彼らの今の実力では太刀打ちできない。もちろん適齢期で目ぼしい候補がいないという意味では麻生派も同じではあります。去年の総裁選で麻生氏の反対を払いのけて出馬した河野太郎氏は、国民的に人気はあるものの、永田町での支持率はかなり低いですからね」(同)

 もちろん、自派閥に有力候補がいなくとも求心力を維持することは不可能ではないが、安倍・麻生の両氏がキングメーカーとして君臨していくために、自派閥にエースがいないというのは悩みの種ではあった

ゴマすりとご機嫌取り
「そういった事情を把握し、うまく分け入ってポジションを獲得したのが茂木氏でした。政治家は押しなべてそういう部分があるのかもしれませんが、麻生氏はゴマをすってくれる相手を”かわいい”と思って、能力以上に評価するところがあるようで、茂木氏がその”寵愛”の対象となってきました」(同)

 安倍元首相としては両者のこれ以上の蜜月は自派の不利益につながる可能性があるため看過しがたく、くさびを打っておきたいと感じていたフシがあるという。しかし、銃撃事件という悲劇によってそうしたこともできなくなった。

「麻生氏がただ1人のキングメーカーとして君臨するのは明らかでしょう。求心力を欠いた安倍派の面々とは丁寧に接する中で、麻生派のすそ野を広げて行くことも可能でしょう」
(同)

 もっとも、茂木氏が「岸田後」の最有力候補かと言うと疑問がつきまとう。

「歯ブラシエピソードに代表されるセクハラ・パワハラは論外ですが、ボスとなっても依然として派閥をまとめきれず、派内に”茂木だけはダメだ”という一派がいるのは事実。引退してもなお影響力を持つ青木幹雄元官房長官との関係を良好にすることで派内を掌握すべく、時間が許す限り青木氏のご機嫌を取り続けているとか」(同)

 総理・総裁への道がゴマすり、ご機嫌取りだと聞くと虚しい感じがしなくもない。

デイリー新潮編集部

新潮社

8125チバQ:2022/08/02(火) 20:27:06
https://news.yahoo.co.jp/articles/f84126cc00804e5fe8ea8814ab2a728970c76a36
安倍氏「国葬」を岸田・麻生が決めた「真の目的」…安倍派壊滅の「カウントダウン」が始まった!
8/2(火) 6:32配信


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現代ビジネス
写真提供: 現代ビジネス

 権力という怪物は、人の死さえもエサにする。衝撃のただ中で、岸田総理をはじめ永田町の有力者たちは、令和最大の政局を勝ち抜くために権謀術数を巡らせていた。激変する政界地図をすべて書く。


生涯最大のチャンス
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 「こんなことまで書かれて、黙ってられるか!」

 憤りもあらわに、居並ぶ安倍派の議員らに紙を配って回るのは、同派最長老の衆議院議員・衛藤征士郎である。7月21日昼、自民党本部で開かれた安倍派総会。やつれた表情の昭恵夫人も姿を見せ、沈鬱な雰囲気の中で、衛藤の声が鋭く響いた。

 〈(安倍派には)誰一人、全体を仕切るだけの力もカリスマ性もなく……〉

 配られたのは、自民党の前幹事長・甘利明が前日に公式サイトへ載せた「国会リポート」のコピーだ。そこには、主を失って漂流を始めた、安倍派を揶揄するかのような言葉がつづられていた。

 「衛藤さんは怒るけれど、正解だよ。安倍派の崩壊は避けられそうもない」

 ある安倍派ベテラン議員はこう語る。

 「清和研(清和政策研究会=安倍派)は長年、森喜朗さん、小泉純一郎さん、安倍さんと大物が要になってきたが、今は誰もいない。塩谷(立衆院議員)さんは誰にも好かれてもいないし嫌われてもいないから会長代理になっただけ。他の幹部は全員、派閥内でいがみあっている内弁慶ばかり」

 総理を退いてなお、自民党最大派閥を率い、永田町の実質的な最高権力者であり続けた安倍晋三。その唯一の弱点が、後継者の不在だった。

 安倍派では塩谷とともに会長代理に就いた下村博文のほか、西村康稔、世耕弘成、萩生田光一が有力幹部五人衆と言われるが、どれも安倍の存在感と実力には及ばない。というより、安倍は自らの権勢を不動のものにするため、後継者を育てようとしなかったのである。

 それが裏目に出た。安倍派はいまや、頭部を失ってなおフラフラと歩き続ける鶏のようなものだ。バラバラに解体され、食われるのを待つだけの存在になってしまった。

「岸田さんは政局勘が鋭い」
 安倍は生前、親しい自民党の保守系議員にこう漏らしていたという。

 「岸田さんはああ見えて政局勘が鋭い。意外にやるよ」

 その評価は正しかった。他ならぬ安倍の急死こそ、岸田にとって政治家人生で最大の政局となった。そして岸田は、その好機を逃さなかった。

 実際、安倍が銃撃されたとの一報が入ってから、岸田は実に敏速な動きを見せている。選挙応援から官邸に取って返し、汗と涙にまみれて会見する姿で国民の同情を呼ぶ。そして衝撃も冷めやらぬ中、安倍の「国葬」を閣議決定する――。

 「当初は総理にも迷いがあったが、麻生(太郎)副総裁に『絶対に国葬だ』と背中を押された。麻生さんが安倍さんと仲が良かったせいもあるが、岸田さんの後見人である麻生さんには、安倍派の連中を黙らせる狙いもあったのだろう」(前出と別の自民党ベテラン議員)

 自民党史を振り返っても、有力者の退場は必ず派閥の瓦解を招いている。田中角栄が脳梗塞で倒れた後、田中派は竹下派(現在の平成研究会)と二階堂進グループに分裂した。安倍の父・晋太郎ががんで倒れた後は、清和会で三塚博と加藤六月が後継争いを始め、加藤が派閥を割って出ていった。

 今回起きたのは、それらの故事をも上回る大事件である。岸田は、崩れゆく安倍派をどうやって「取って食う」べきか、すでに事件直後から算段を巡らせていたのだ。

8126チバQ:2022/08/02(火) 20:27:29
安倍派に手を突っ込む
 その嚆矢と見られているのが、7月19日夕方、岸田が経産大臣の萩生田と30分あまりサシで話した一件である。

 「岸田さんが呼んで総理執務室で話し込んだ。萩生田さんは番記者に『安倍さんの思い出話をした』と答えていましたが、実際は安倍派の今後について話したようです。

 萩生田さんは安倍派の幹部でもとりわけ岸田さんの信頼が厚い。また今、安倍派の表向きのトップは下村さんですが、野心家の下村さんは人事などに関する派閥の意向をきちんと岸田さんに上げてくるかどうか怪しい。だから岸田さんは、萩生田さんを通じて安倍派をグリップするとアピールしたわけです」(官邸スタッフ)

 安倍派内では、前述したように前経済再生担当大臣の西村、会長代行の下村、そして萩生田らが次期領袖の座を争っている。岸田が萩生田を贔屓し、実質的な後ろ盾になれば、手を突っ込まれた安倍派はますます混乱に陥る。

 効果はてきめんだ。すでに安倍派内では、

 「焦った下村さんが、さっそく若手を食事会に誘い始めているが、みんな『下手に参加すると下村支持者だと思われる。かといってむげに断るわけにもいかない』と困惑している」(安倍派関係者)

 との声も上がり、所属議員らが右往左往している状況だ。萩生田を、安倍派に打ち込む楔とする。これこそ、岸田が何よりも早く手をつけた第一の策だったのである。

「大宏池会」という切り札
 これまで岸田にとって安倍は「目の上のたんこぶ」だったが、その安倍がいなくなり、派閥も崩壊へのカウントダウンに入った。残るは、安倍と同格の二人の重鎮、麻生太郎と菅義偉をどのように御するかだ。

 前者の麻生は、それほど難しくない。というのも岸田は、岸田派=宏池会を麻生派=志公会と合流させる「大宏池会」構想という切り札を最初から手にしている。前出の自民党保守系議員が語る。

 「生前、安倍さんが岸田総理の政局勘についてもうひとつ評価していたのが、麻生さんが熱望している、この『大宏池会』の扱いについてだった。安倍さんは『岸田さんは大宏池会の結成にあえて踏み込まず、カードとして温存している』と見抜いていた。大宏池会という大目標を掲げている限り、岸田総理は麻生さんを繋ぎ止められるから」

 次の衆院選で長男の将豊へ代替わりを果たすとみられる麻生は、自派の将来をどうするかで頭がいっぱいだ。義弟で財務大臣の鈴木俊一を会長に就けたいと考えてきたが、派閥をまとめきれるか心もとない。岸田派との合流こそ、ベストシナリオなのだ。

 岸田はそんな麻生の不安を利用し、麻生に首輪をつけることに成功しているのである。

 「週刊現代」2022年8月6日号より

 主の急死により崩壊しつつある安倍派と、それに乗じて「挙党一致体制」を磐石にしようとしている岸田総理。後編記事【菅も麻生も進次郎も河野太郎も全員降伏…「安倍後」の日本、岸田政権が最強になってしまう可能性】では、岸田総理が何としても取り込み味方につけたい菅義偉前総理との攻防、そして9月の内閣改造で描く人事計画を明らかにしていく。

週刊現代(講談社)

8127チバQ:2022/08/03(水) 08:05:46
https://news.yahoo.co.jp/articles/a9a24a1d316795124c1003586bdc2e64bfcc0454
「岸防衛相」に取り沙汰される「深刻な病状」 安倍元首相の銃撃死を受け、旧統一教会との「蜜月・壺議員」を認めて
8/3(水) 6:00配信

デイリー新潮
潔かった「お付き合いがある」発言
旧統一教会との関係を会見で明らかにした

 岸信夫防衛相は7月29日の記者会見で、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)をめぐって、これまで霊感商法や献金強要のトラブルが報告されてきたことについて「認識していた」と述べた。開き直りに近い発言は政界で波紋を呼んだが、その背景と共に、車いすを常用し、健康不安問題を抱える岸氏の病状と9月予定の内閣改造での処遇についてレポートする。

【写真】今年2月に週刊新潮が撮影した、杖をついて歩く岸防衛相。現在は、これより“病状”は悪化している

 岸氏は26日の会見では、旧統一教会の関係との関係について「(メンバーとの)付き合いもあり、選挙の際もお手伝いをいただいている」と説明していた。

「当然と言えば当然ですが、自民党の福田達夫総務会長の会見と対照的なこともあって、いくらか潔く映りましたね」

 と、政治部記者。

 福田総務会長は7月29日の会見で、旧統一教会との関係について「わが党が組織的にある団体から強い影響を受けて政治を動かしているのであれば問題かもしれないが、僕の今の理解の範疇だとそういうことが一切ないので」などと述べている。

「この発言自体、猛反発を浴びたのですが、その後に福田氏の祖父・赳夫元首相が蔵相時代に旧統一教会の開祖・文鮮明を称揚する動画が拡散しました。教会べったりとは言わないまでも間の悪さが際立ち、福田総務会長としては政治家としてのセンスのなさを露呈してしまいました。直後に釈明しましたが、遅きに失した感は否めませんでした」(同)

岸信介元首相からの旧統一教会との関係
「岸氏があっさりと旧統一教会との関係を認め、“壺議員”認定を余儀なくされたのは、祖父の岸信介元首相や実兄・安倍晋三元首相、つまり岸家・安倍家と旧統一教会との深い関係がかなり伝えられた後だったからかもしれません。信者との間に相当数の問題を抱えるカルトに近い存在だと知りつつ、そのありがたみに抵抗できなかったとまでは言っていませんが、開き直りのようで、正直な感情の吐露だったと思いました」(同)

 岸・安倍一族と旧統一教会との関わり合いについては、岸元首相が当時の米レーガン大統領に対し、脱税容疑で実刑判決を受けて収監中だった文鮮明の釈放を求める親書を送付したことが報じられた。

 安倍氏についても旧統一教会宛てのビデオメッセージに加え、「選挙で旧統一教会の組織票およそ8万を差配していた」実態が報じられている。どの候補を応援するかについて安倍氏の裁量が極めて大きかったということだった。

 ここからは巷間ささやかれている、岸氏の健康不安や政治家としての将来について触れていこう。

 安倍氏が凶弾にたおれる前から、9月上旬に予定の内閣改造・党役員人事において、岸氏の処遇は最注目とされてきた。

8128チバQ:2022/08/03(水) 20:39:51
https://news.yahoo.co.jp/articles/efe1c919b0ac3a484c37e4569083ca253331bbf7
自民、目立つ安倍派 旧統一教会との関係 立・維・国も会合など
8/3(水) 0:12配信


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産経新聞
岸信夫防衛相(斉藤佳憲撮影)

安倍晋三元首相の銃撃事件に関連し、政界と「世界平和統一家庭連合」(旧統一教会)の関係が早くから浮かんだのは、安倍元首相の実弟の岸信夫防衛相だ。教団関係者を選挙の活動員として受け入れていたことを公表し、2日の記者会見で、「社会的問題が浮上している。関係をしっかり見直す」と述べた。

【表でみる】旧統一教会との関わりが明らかになった主な政治家

関係が明らかになった政治家の多くは岸氏をはじめ、自民安倍派(清和政策研究会、97人)の所属議員が目立つ。萩生田光一経済産業相は2日の会見で、教団主催のイベントに出席してあいさつしたことを明らかにした。末松信介文部科学相は過去に教団の関係者から政治資金パーティー券計4万円分の購入を受けた。

また、野田聖子こども政策担当相も2日の会見で、教団の関連団体が共催した会議に祝電を送り、秘書が野田氏の代理として出席したと発表した。二之湯智国家公安委員長は教団の関連団体が開いた京都府内でのイベントで実行委員長を務めた。磯崎仁彦官房副長官も関連団体主催のイベントに来賓として出席した。

野党側では、立憲民主党が2日、原口一博元総務相が秘書を関連団体の会合に出席させていたことなどを新たに発表。日本維新の会では、馬場伸幸共同代表や藤田文武幹事長ら計13人が関係団体のイベントに参加するなどの接点があった。国民民主党は、玉木雄一郎代表が教団の友好団体「世界日報」の元社長から計3万円の寄付を受けていた。

8129チバQ:2022/08/03(水) 20:40:14
https://news.yahoo.co.jp/articles/57c197fd3500217070570ece632905e2f1a1fd3c
自民は組織的関係否定 旧統一教会 野党も続々
8/3(水) 0:08配信


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産経新聞
安倍晋三元首相が銃撃され死亡した事件をきっかけに、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)と政治家の関係が関心を集めている。所属国会議員との関わりが次々と明るみに出ている自民党は2日、組織的な関係を改めて否定し、イメージダウンの回避に注力した。一方、立憲民主党も新たに党所属議員が関連団体のイベントに秘書を代理出席させていたことを発表、問題は与野党に広がっている。

「これまで一切の関係を持っていないことが確認できた」

自民の茂木敏充幹事長は2日の記者会見で、旧統一教会と同党の関係を確認するよう指示を出していたことを明らかにした上で、組織的な関係はないと重ねて強調した。ただ、イベント参加や寄付を受けるなど関係のある所属議員はこの日も次々と判明。茂木氏は「社会的な問題が指摘されている団体との関係は、国会議員としての立場を認識し、厳正かつ慎重であるべきだ」と述べ、丁寧な説明を促す考えを示した。

一方、創価学会を支持母体とする公明党の山口那津男代表は同日の記者会見で、「自民党の中で関わりを持った人が説明責任を果たしていくことが大切だ」と指摘しつつ、「政治と宗教の一般のことに、いたずらに広げるべきではない」との懸念を示した。

「自民党の多くの議員にとって(旧統一教会が)支援団体の1つだったことは間違いのない事実だ」

立憲民主党の泉健太代表は2日の党会合でこう断じ、所属議員の関係に関する党内調査の結果、旧統一教会からの寄付や物資の受領、選挙活動への支援は確認されなかったと発表した。しかし、その後、同党の西村智奈美幹事長が記者会見で、笠浩史衆院議員らが関係団体の会合に祝電を送っていたことを公表。寄付や選挙支援を受けていた自民とは質が異なるとして、国会審議などを通じて自民を追及する構えだが、疑問符がつく。

党内調査で、13人の所属議員との接点が確認された日本維新の会の藤田文武幹事長は2日の記者会見で、「国会議員だから『一言あいさつを』ということは日常的にある。それが何らかの権威付けにつながり、不作為であっても広告塔のように使われるのは本意ではない」と強調した。

8130チバQ:2022/08/03(水) 21:12:44
https://www.sankei.com/article/20220803-MLEI7W7LJJNCLNKBWAOZ3AZB6A/
訪台「沈黙」動かぬ日本 「弱腰外交」自民で高まる不満
2022/8/3 20:45
広池 慶一
政治
政策
台湾を読む

反応



自民党本部=東京都千代田区永田町
自民党本部=東京都千代田区永田町

ペロシ米下院議長の台湾訪問に中国が軍事演習で対抗し、米中の対立が厳しさを増す中、日本政府は3日、中国の軍事演習に対して懸念を表明したが、ペロシ氏の訪台への評価は沈黙を貫いた。9月に日中国交正常化50周年を控え、中国を必要以上に刺激したくないとの思惑がにじむが、自民党内では〝弱腰外交〟との見方が強まっている。

「台湾をめぐる問題が対話により平和的に解決されることを期待するというのが一貫した立場だ」

松野博一官房長官は3日の記者会見で、台湾周辺の緊張の高まりについてこう述べた。中国の軍事演習に関しては「対象地域の海域にはわが国の排他的経済水域(EEZ)が含まれている。実弾射撃訓練という軍事活動の内容も踏まえ、中国側に対して懸念を表明した」と明かした。

防衛省は不測の事態に備え、警戒・監視を強めており、自衛隊の具体的な運用は明かしていないが、海上自衛隊艦艇などが情勢を踏まえた対応を取ったもようだ。ただ、中国の演習海域に日本のEEZが含まれることは過去にもあり、防衛省関係者は「こちらから不用意に緊張感を高める必要はない」と話す。

ペロシ氏の訪台をめぐっては、米側から事前に通告があった。外務省幹部は「緊密に意思疎通は図ってきた。今回の訪台は米側のポリシー(政策)で決めたことだ」と語る。

ただ、中国が猛反発する中、米ホワイトハウスがペロシ氏の訪台について「権利はある」と主張する一方、松野氏や林芳正外相は「コメントする立場にない」と明言を避け、対外発信には日米に温度差があった。外務省幹部は「基本的には米中の問題だ。第三国が出しゃばってはいけない」と語る。


一方、自民党外交部会は3日、党本部に台湾の台北駐日経済文化代表処の謝長廷代表(駐日大使に相当)を招いて会合を開いた。佐藤正久外交部会長はペロシ氏の訪台に関して「日米が台湾と連帯しないという選択肢はない」と訴え、謝氏は「ペロシ氏は果敢な政治家で尊敬している」と語った。


会合ではペロシ氏の訪台を支持する意見や、政府に対して中国の軍事演習を強く抗議すべきだとの声が相次いだ。出席議員は「政府の外交姿勢は『触らぬ神にたたりなし』だ」と批判した。(広池慶一)

8131チバQ:2022/08/04(木) 09:12:03
https://news.yahoo.co.jp/articles/fdb7f86fde02a4f68ebf16e26f07375b2c5c7086
反安倍で干されてきた尾辻秀久氏がついに参院議長就任 大仕事はガーシー対応
8/3(水) 15:12配信


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文春オンライン
防衛大学入学後に母の死で中退、その後東大へ

 8月3日召集された臨時国会で、新しい参院議長に自民党の尾辻秀久元厚生労働相(81)が選出された。1989年参院比例区で初当選し、現在6期目。7月の参院選で七選された中曽根弘文元外相の方が議員歴は先輩だが、「参院自民で中曽根氏は、同じ群馬が地盤の参院議員だった山本一太知事と協力し、主流派と衝突。かと思えば、その後は山本氏と仲違いしたり、とにかく人望がない」(自民党長老)。「参院のドン」と言われ、現在も茂木派(平成研究会)の参院側に影響力を持つ青木幹雄元党参院議員会長の薫陶を受けた尾辻氏は何度も議長候補に挙げられたが、「安倍晋三氏との“関係”もあって、干されてきた」(同前)。平成研と近い宏池会の岸田文雄首相の誕生によって、参院の権力構造も変わり、ついに三権の長となった。

【写真】尾辻秀久氏の“大仕事”

 青木氏の次のドンだった故吉田博美元党参院幹事長が「参院平成研の父は青木さん、母は尾辻さん」と評した言葉は、尾辻氏の優しさをよく表している。2015年の総裁選では出馬を目指す野田聖子氏を支援。「野田は障害を抱える息子を持ち、弱者に目を向けるようになった。私と同じだ。右翼の私は武士道が大事。武士道は弱者と共にある」と語った。安倍首相(当時)による推薦人引きはがしで野田氏が立候補を断念すると、尾辻氏は「安倍は保守じゃない。保守なら堂々と戦うはずだ」と漏らした。18年総裁選では、石破茂元幹事長の選対本部長を務め、「反安倍」を貫いた。

「日本遺族会会長を務めた尾辻氏は古き保守。安倍氏や取り巻きなどは彼からはネトウヨに見えていたのかもしれない」(政治部記者)

 他党議員の死去に伴う追悼演説を3度も行った。とりわけ08年、ガンで亡くなった旧民主党の山本孝史参院議員を偲んだ演説は語り草だ。厚労相として山本氏と対峙した参院厚労委員会での「一対一の真剣勝負」を紹介し、最終盤は目尻に手を添えて「先生、今日は外は雪です。随分痩せておられましたから、寒くありませんか」と故人に語りかけ、涙を誘った。

「絶対に許さんからな」と激怒する一面も
 一方、激しさでも有名だ。10年には医療費削減を訴える吉川洋東大教授を招いた勉強会で「こんなやつ、絶対に許さんからな」と激怒。13年にはTPP反対派の尾辻氏と推進派の西川公也元農林水産相とが「威張るなよ」「威張っているのは、そっちだろ」と怒鳴り合い、テレビで放映された。

 参院議長として最初の大仕事は、NHK党から参院選で初当選した暴露系ユーチューバーのガーシー氏の扱いだ。ドバイから帰国せず召集に応じないガーシー氏。国会法では、正当な理由なく7日以内に国会の召集に応じず、議長の招状にも応じない場合、懲罰委員会にかけることができるとされている。参院議長として、母のような優しさで見守るか、それとも懲罰委員会に付すのか。

「週刊文春」編集部/週刊文春 2022年8月4日号

8132チバQ:2022/08/04(木) 09:37:52
https://news.yahoo.co.jp/articles/d5dd1cb8c59cfcd6028bd85f9be5c4e8246fe4ef
「菅義偉前首相」が「岸田首相」からの協力打診に返答した“熱い”中身とは? 副総理格での入閣情報は本当か?
8/4(木) 6:00配信
失意の退陣から1年
菅氏が首相になるまでベールに包まれてきた菅夫人はバツイチ

 安倍晋三元首相の非業の死を受け、菅義偉前首相に注目が集まっている。9月上旬に予定される内閣改造で副総理格での入閣が取り沙汰され、実際報じられた。失意の退陣からおよそ1年、再び表舞台に立つことはあるのか。その情報の真贋についてレポートする。

 菅氏の入閣情報については、例えば以下のような報道があった。

《岸田文雄政権と距離を置いてきた自民党の菅義偉前首相が復権するか、党内で関心が高まっている。参院選後の連携もささやかれていた安倍晋三元首相が死去し、計画していた勉強会の開催が見通せない一方、9月上旬に予定される内閣改造・党役員人事で菅氏の要職起用が取り沙汰されている》(7月24日、北海道新聞)

《自民党の安倍晋三元首相の死去を受け、菅義偉前首相の動向に注目が集まっている。先の参院選で菅氏は自民系候補らの応援演説で人気を集めたほか、岸田文雄首相が安倍氏死去直後の7月11日、「与党・自民は覚悟を新たに一致結束する」と述べたこともあり、9月上旬に予定されている内閣改造・党役員人事で挙党体制の象徴として、副総理への起用が取り沙汰されているためだ》(7月27日、産経新聞)

決められない岸田首相へのイラ立ち
「菅前首相は去年9月の退陣以降、二階派、森山派と同様に非主流派に甘んじてきました。ただ、新型コロナの抑え込みなど、在任時には評価されにくかった政策への注力ぶりが退陣後に見直されるようになったこともあり、徐々に影響力を取り戻しつつあったのも事実です」

 と、政治部記者。

「岸田首相は、安倍・菅の両氏という前任者による強引な政権運営が世論の反発を招いた部分が少なからずあったと分析し、”聞く力”を前面に打ち出して総裁選やその後の解散総選挙を勝ち抜きました。ただ、その後は検討するとは言うものの、何もコトを進めないし決められないという点から”遣唐使”ならぬ”検討史”といった不名誉なニックネームをつけられており、相対的に菅氏の決断力や行動力への期待が高まっていると言えるでしょう」(同)

 そういった状況の中で、安倍氏への銃撃事件が発生し、自公は参院選に勝利を収めた。

「岸田首相が参院選に勝利すれば、その後に大きな国政選挙がなく存分に自身の影響力を行使できることから”黄金の3年がやってくる”などと言われてきました。ただそれは、党内の様々なパワーバランスが取れたうえでの話であって、その前提が安倍氏の死去で怪しく、そして脆くなってしまったことは否定できません」(同)

安倍氏の不在がもたらす焦り
 政治部デスクにもう少し具体的に説明してもらうと、

「党内一の勢力を誇る安倍派において、ボスである安倍氏は派内の意見や主張をしっかりと束ねていました。それは安倍氏自身の求心力が十分に高かったせいでもありますが、一方で、有力な総理総裁候補を”四天王”などと持ち上げたりはするものの、ちゃんと後継者を育ててこなかったことにもつながっていくわけですが……」

 それはともかく、話を戻してもらうと、

「重しとなっていた安倍氏が不在となった安倍派はすでにまとまりを欠きつつあり、党内の権力構造が一変する可能性も秘めています。岸田首相にとって当選同期の安倍氏の死はショックだったでしょうが、悲しんでばかりもいられず、その死がもたらす不確定要素や波乱の要因は取り除いておきたいと考えるのは、政治家として当然のことでしょう」(同)

 その「不確定要素や波乱の要因」の1つが菅氏ら非主流派の動きに他ならない。

「実際すでに岸田首相は菅氏側にアプローチし、協力を仰いでいます。つまり菅氏に対して内閣改造での入閣の打診があったということですね」(同)

8133チバQ:2022/08/04(木) 09:38:03
菅氏が岸田首相に伝えた本音とは? 
「菅氏は即答を避けましたが、本音では“日本の課題は山積している。政治家は仕事をしてナンボだ。仕事に燃えている。とにかく仕事をめちゃめちゃしたい”ということで、その熱意を岸田首相側に伝えています。志半ばで首相の座を追われた悔しさや他の誰よりも仕事をしてきたという自負、そしてこれに安倍氏の死が重なって菅氏を駆り立てているという状況です」(同)

 これまで副総理というポジションは名誉職的に扱われることが多かったが、菅氏の意向を踏まえての入閣となるなら、その地位の色合いも変わることになるだろう。

「そうですね。しっかり仕事ができる場所なら入閣はあり得る。それを岸田首相が提供できるか否かだと思いますが、懸念材料はもちろんあります。2人の間に横たわる遺恨ですね。去年、菅氏は、“岸田氏だけは首相にしてはならない。あんな優柔不断な男をトップにすると将来に禍根を残す”などと言っていたことがあり、そのことは岸田首相の耳にも届いていました」(同)

 わずか1年前に首相として落第だと全否定された側が頭を下げて協力をお願いできるのか否か。いつものことではあるとはいえ、岸田首相は人間力を問われているのかもしれない。

デイリー新潮編集部

8134チバQ:2022/08/04(木) 14:53:25
https://news.yahoo.co.jp/articles/0b0d926c786d58578954107dca6140dc7a56d298
安倍派が総会、塩谷会長代理が結束訴え「一致して安倍元総理の遺志を継ごう」最大派閥の存続強調
8/4(木) 14:40配信


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日刊スポーツ
自民党安倍派の会合で塩谷立会長代理は冒頭で派閥の一致結束を訴えた(撮影・大上悟)

 自民党の故安倍晋三元首相が会長を務めた安倍派(清和政策研究会)は3日、党本部で総会を開き、塩谷立会長代理(元総務会長)は「みんなで一致して安倍元総理の遺志を継ごう」と結束を訴えた。安倍派は安倍氏の後任ポストを空席としたまま、塩谷氏と下村博文前政調会長の2人が会長代理を務めている。

 塩谷氏は9月上旬に想定される内閣改造、党役員人事について「これから人事が8月の終わりぐらいになるだろうと思っている。今の清和研にとって、これが一番の課題だと思う。できるだけ、みなさんの期待に応える努力をしていきたい」とし、安倍氏不在の中で最大派閥(97人)を存続させていくことを強調した。

8135チバQ:2022/08/04(木) 19:15:53
https://news.yahoo.co.jp/articles/807820209db877f94a49dbac3daa6c55ffedc7db
安倍派新体制、旧統一教会問題が冷や水 人事影響も
8/4(木) 17:54配信


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産経新聞
安倍派の臨時幹事会に臨む自民党の下村博文会長代理=7月19日午後、東京・永田町の自民党本部(矢島康弘撮影)

自民党最大勢力の安倍派(清和政策研究会、97人)が、領袖(りょうしゅう)の安倍晋三元首相の死去に続く新たな難題に直面している。幹部が派の結束維持に奔走する傍ら、所属議員による世界平和統一家庭連合(旧統一教会)や関連団体との関係が目立つと批判されているのだ。岸田文雄首相が行う秋の内閣改造・党役員人事にも影響しかねない。(沢田大典、竹之内秀介)

【表でみる】旧統一教会と関わりが明らかになった主な政治家

「皆さんが迷惑や嫌な思いをしているのであれば申し訳ない」

安倍派会長代理の下村博文前政調会長は4日、党本部での同派会合で、こう陳謝した。下村氏は文化庁が旧統一教会の名称変更を認めた平成27年に文部科学相を務めており、28年には教団に近い「世界日報」から6万円の献金を受け取った。野党は国会で献金との関係を追及する構えだ。

会合後、下村氏は記者団に、名称変更に関して「今となっては責任を感じる」と述べた。自身の関与については「政治的な圧力は全くなかった」と否定し、「今後は一切の関係を絶つ」と明言した。

派に所属する現職閣僚では、萩生田光一経済産業相が旧統一教会主催のイベントに出席してあいさつした。岸信夫防衛相は旧統一教会関係者を選挙の活動員として受け入れていた。末松信介文科相は、旧統一教会系の関係者から政治資金パーティー券計4万円分の購入を受けた。

第1次安倍政権で安倍氏の政務秘書官を務めた井上義行参院議員は、旧統一教会の「賛同会員」だと明らかにしている。

他派の閣僚経験者は、一連の問題について「魔女狩りのようになっているが、世論の批判が強いのも事実だ」と指摘。「旧統一教会と深い関係にある人物を要職に起用すれば、次の国会で徹底的に追及されて岸田内閣の支持率は下がる。どこまで関係を許容するのか、安倍派から誰を登用するのか、首相はよく考えるだろう」と語った。

安倍派会長代理の塩谷立(しおのや・りゅう)元文科相や下村氏ら、派の幹部は3〜5日にかけ、都内で議員を当選回数によってグループに分けて懇談し、結束して憲法改正や防衛力の強化、積極的な財政出動など、安倍氏が掲げた政策を進めていくことを確認した。

一方、複数の中堅議員からは「ポストを取ってきてほしい」との要望に加え、衆院選挙区「10増10減」に伴う新たな区割りに伴う選挙区調整で不利を被ることを不安視する声が上がった。人事と選挙は派の求心力に直結するだけに、塩谷氏らはかなえの軽重を問われそうだ。

8136チバQ:2022/08/04(木) 19:23:41
https://news.yahoo.co.jp/articles/13b85842cf14b2294ac284da748d4d6af6870f33
茂木派54人に、岸田派は43人 自民各派、入会相次ぐ
8/4(木) 16:56配信


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時事通信
自民党茂木派の茂木敏充会長

 自民党各派閥の4日の定例会合で、先の参院選を受けた新人議員らの入会が相次いだ。

 茂木派は54人となり単独の第2派閥を維持。岸田派も1人増やし43人となった。所属の決まっていない新人も残っており、引き続き各派の水面下の勧誘は続きそうだ。

 茂木派には加藤明良(茨城選挙区)、臼井正一(千葉選挙区)、永井学(山梨選挙区)の3参院議員と旧石破派の山下貴司元法相(衆院岡山2区)の計4人が入会した。同派は参院選で引退・落選者が出るなど一時的に4人減ったが、以前の規模に戻した。

 岸田派でも4日の会合で山本啓介参院議員(長崎選挙区)の入会が認められた。他派を見ると、安倍派は97人で最大派閥を維持。麻生派51人、二階派43人、森山派7人となっている。

8137チバQ:2022/08/04(木) 19:24:37
https://news.yahoo.co.jp/articles/a7ce8b66dc70207ed8bb3c3e049d72584fae3c34
茂木派に4人が入会 54人に
8/4(木) 19:15配信


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産経新聞
自由民主党本部=東京都千代田区永田町

自民党第2派閥の茂木派(平成研究会)は4日の会合で、山下貴司元法相(岡山2区)ら4人の入会を了承した。同派は尾辻秀久参院議長の就任や参院選に出馬しなかった二之湯智国家公安委員長らの引退などで4人が退会しており、所属議員は54人となった。

山下氏はかつて石破茂元幹事長が顧問を務める石破派(水月会)に所属していた。その他、参院議員の加藤明良氏(茨城選挙区)、臼井正一氏(千葉選挙区)、永井学氏(山梨選挙区)が入会した。

茂木氏は「フレッシュで、まさに即戦力の仲間だ。さらにグループとしての結束を固めていきたい」と述べた。

8138チバQ:2022/08/05(金) 18:03:02
https://news.yahoo.co.jp/articles/537d3658343dd92a0750660e120f84907c4a722e
内閣改造と自民役員人事、10日にも着手 首相検討、求心力狙う
8/5(金) 17:44配信
 岸田文雄首相は10日にも、内閣改造と自民党役員人事に着手する検討に入った。複数の政府・与党関係者が明らかにした。自民党が大勝した参院選の結果を受け、体制を一新して求心力を高め、秋の臨時国会に臨みたい考えだ。【東久保逸夫】

8139チバQ:2022/08/06(土) 18:45:58
https://news.goo.ne.jp/article/sankei/politics/sankei-_politics_policy_U3GJW5WU3NLQFCOVBKXKZP4ARY.html
首相、来週の内閣改造を表明 閣僚と旧統一教会との関係点検
2022/08/06 12:37産経新聞

岸田文雄首相(自民党総裁)は6日、広島市内のホテルで記者会見し、内閣改造・党役員人事について、「与党とも相談し、来週にも行いたい」と明言した。また、改造で入閣する閣僚や現閣僚らは世界平和統一家庭連合(旧統一教会)との関係の有無を点検させる考えを示した。首相は8日に党臨時役員会を開いて役員人事の一任を取り付け、10日に人事を行う方向だ。

首相は、新型コロナウイルスの感染拡大や物価高への対応、緊迫化する台湾情勢などを挙げ、「8月末には(来年度予算の各省庁の)概算要求が行われ、経済対策についても議論しなくてはいけない。新しい体制を早くスタートさせたいと常々思っていた」と述べた。

旧統一教会をめぐっては、閣僚や党所属議員との関係が問題になっている。首相は「国民から信頼される行政を行っていく観点から、私の内閣では新たに指名する閣僚だけではなく、現閣僚も含め、関係を点検してもらい、結果を明らかにしてもらう。その上で適正な形に見直すことを指示したい」と説明した。「私個人は当該団体とは関係はない」とも語った。

8140チバQ:2022/08/06(土) 18:46:52
https://news.goo.ne.jp/article/nikkangendai/life/nikkangendai-859905.html
下村博文氏「安倍派後継争い」完全脱落 旧統一教会問題で求心力失い、大ボス森喜朗氏も激怒!
2022/08/06 09:26日刊ゲンダイDIGITAL

下村博文氏「安倍派後継争い」完全脱落 旧統一教会問題で求心力失い、大ボス森喜朗氏も激怒!

旧統一教会名称変更に「責任を感じる」と一変、謝罪すべきは派閥でなく国民へ(下村博文元文科相)/(C)日刊ゲンダイ

(日刊ゲンダイDIGITAL)

 自民党と統一教会(現・世界平和統一家庭連合)との“癒着”に国民の厳しい視線が向けられている。特にズブズブとされる安倍派(清和政策研究会)は大揺れだ。

 中でも、現在の団体名への名称変更が文化庁から認められた時に文科相だった下村博文前政調会長は疑惑の渦中にある。メディアから説明を求められて「まったく関わっていない」と強調。「文化庁に聞いてほしい」と丸投げしたことで、ますます批判の火に油を注いでしまった。

 さすがにマズいと思ったのか、4日の派閥会合後に報道陣のぶら下がり取材に応じた下村氏は、「今となっては責任を感じる」と言い出した。派閥会合でも、名称変更の経緯が話題になったという。下村氏は「今回の問題で清和研の皆さんが迷惑や嫌な思いをされているのであれば申し訳ない」とも話していて、安倍派のイメージを悪くした“戦犯”の自覚はあるようだが、まず謝罪すべき相手は派閥の仲間ではなく国民だろう。

 もともと派内でも「人望がない」(中堅議員)と言われてきた下村氏は、会長代理として安倍派をまとめる立場。3日から4日まで派閥の若手・中堅と当選回数ごとにグループ懇談し、人事の希望などを聞いていたが、旧統一教会の問題が追い打ちとなり一気に求心力を失いつつある。

大ボスの森元首相も強烈ダメ出し
 発売中の「正論」9月号で、派閥OBの森喜朗元首相は安倍派の後継問題について、こう言及している。

<みんなの一致していることは下村博文だけは排除しようということ>
<彼はまだ自分が安倍さんの後継者のつもりで、安倍家に入って葬式を仕切っていたみたいで皆、困り抜いていた>
<安倍さんは優しいからつきあっていたけど、やっと下村はいかがなものかということがわかってきた。私は具体的にいろいろと知っているけど、ここは武士の情けで明かしません>

 安倍元首相を失った今、党内最大派閥を実質的に仕切るのは大ボスの森氏で、その意向は無視できない。下村氏は後継争いから早々に脱落ということだ。

 森氏は3日も、青木幹雄元参院議員会長とともに都内のホテルで岸田首相と会食。遠藤利明選対委員長と小渕優子組織運動本部長も同席した。9月の内閣改造・党役員人事について話し合ったとみられる。

「岸田総理が統一教会と関係が深い人を要職に起用すれば、秋の臨時国会で野党から厳しく追及され、内閣支持率にも影響が出る。安倍派からの入閣は、統一教会と縁の薄い人を厳選する必要がある」(自民党関係者)

 やはり安倍派は“下村排除”で一致するしかないのか。

8141チバQ:2022/08/06(土) 18:55:16
https://news.yahoo.co.jp/articles/1379c2db608b9e3b6593eb86638b34cb041a760a
高まる批判、かわす狙い 旧統一教会、国葬が影響 岸田首相
8/6(土) 7:06配信


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時事通信
閣議に臨む岸田文雄首相(中央)=5日午前、首相官邸

 岸田文雄首相が内閣改造・自民党役員人事を大幅に前倒しするのは、「世界平和統一家庭連合」(旧統一教会)問題や安倍晋三元首相の国葬決定で高まった政権への批判をかわし、局面を打開する狙いがある。

【図解】内閣支持率の推移

 ただ、与党内では、旧統一教会との関係をめぐり、新たな問題発覚を懸念する声も出ている。

 「盆前に人事を断行して、旧統一教会と事実上の『決別宣言』をするんだろう」。政府関係者は5日、こう指摘した。

 自民党は先の参院選で改選過半数を獲得して勝利したものの、一部報道機関の直近の世論調査では内閣支持率が10ポイント以上下落。国葬についても反対が賛成を上回る調査結果が相次ぐ。感染確認が各地で過去最高を更新している新型コロナウイルス「第7波」の影響を指摘する向きもある。

 5日には、2015年の旧統一協会の名称変更をめぐり、前川喜平元文部科学事務次官が「文科相だった下村博文氏(自民党安倍派)の意思が働いたのは100%間違いない」と証言。山口壮環境相と小林鷹之経済安全保障担当相が同教会の関連イベントに祝電を送っていたことも新たに判明した。

 参院選を機に政界引退し、現在は「民間人」となった二之湯智国家公安委員長も同教会の関連団体のイベントで実行委員長を務めていた。二之湯氏は警察行政のトップ。「警備態勢に問題があった」(首相)安倍氏の銃撃死で、警察関係者は責任を取っておらず、改造でけじめを付ける意味合いもあるとみられる。

 麻生派の閣僚経験者は「旧統一教会と国葬で、雑音が大きくならないうちにという判断だろう。だらだら引き延ばすのは良くない」と強調した。

 一方、二階派の閣僚経験者は「盆明けの閉会中審査を控え、当事者の閣僚を除外しないといけない」としつつ、「身体検査は十分なのか。結果を見ないと吉か凶か分からない」と漏らした。公明党関係者は「全く聞いていない。首相の意図が分からない」と述べた。

8142チバQ:2022/08/06(土) 18:55:43
https://news.yahoo.co.jp/articles/1c3327388ce085c040dce34e8996a38849315413
旧統一教会との関わりに自民苦慮…寄付・関与、安倍派に集中
8/5(金) 7:47配信

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読売新聞オンライン
自民党安倍派の総会であいさつする塩谷立・会長代理(奥中央)(4日午後、自民党本部で)

 自民党が、所属議員と「世界平和統一家庭連合」(旧統一教会)との関わりに頭を痛めている。安倍晋三・元首相が銃撃されて死亡した事件を機に議員と同連合の関係が次々に判明しており、世論の批判が高まれば政府・自民への打撃になりかねないためだ。

【表】旧統一教会との関わりが新たに判明した議員

 「今後は関係団体を含め、一切の関係は絶つことを明言したい」

 下村博文・元文部科学相は4日、自民党本部での安倍派の総会後、記者団にこう強調した。下村氏は2016年に自身が代表を務める政党支部が、同連合の関連団体から6万円の寄付を受けていた。

 同連合は15年、旧統一教会からの名称変更を文化庁に認証されたが、野党などから「名称変更で霊感商法などの実態が見えにくくなった」との指摘が出ている。12〜15年に文科相を務めた下村氏は「大臣の立場で政治的な指示はしていない」と認証への関与を否定しつつ、「今となったら責任は感じる」とも語った。下村氏は総会で、名称変更の経緯を詳しく説明した。

 ほかにも岸防衛相や萩生田経済産業相など、同連合との関係が明らかになった議員は、安倍派に集中している。同派の塩谷立会長代理は総会後、首相官邸で岸田首相と会い、関係性の説明について「個々の議員の対応に任せている」と報告した。

 議員と同連合や関連団体との関わりは、選挙での支援や寄付の受領など様々だ。党関係者は「旧統一教会が1968年に反共を掲げて設立した『国際勝共連合』を岸信介・元首相や福田赳夫・元首相が支援した。両氏の流れをくむ安倍派に多いのは、自然の流れだ」と話す。

 茂木幹事長は再三、世界平和統一家庭連合との組織的関係を否定し、2日の記者会見では「個々人の活動については、それぞれの議員が適切に説明していくべきだ」と述べた。ただ、党内では「このままでは批判が強まり、支持率にも影響する」として、党による調査を行うべきだとの声も出ている。

 9月上旬が見込まれる内閣改造・党役員人事にも波及しかねない情勢だ。党内には同連合との関わりが判明した議員の登用に否定的な意見があり、安倍派の処遇への影響は必至だとの見方もある。

8143チバQ:2022/08/07(日) 06:42:14
https://news.goo.ne.jp/article/sankei/politics/sankei-_politics_policy_OJYINOENJ5KO7BQN7SIDPWOJAI.html
<独自>内閣「大幅」改造へ 閣僚の半数以上交代 萩生田氏は留任か要職起用
2022/08/07 05:00産経新聞

岸田文雄首相(自民党総裁)は6日、10日に予定する内閣改造・党役員人事について、閣僚の半数以上を交代させる大幅改造を行う方向で調整に入った。岸信夫防衛相や二之湯智国家公安委員長らを交代させる一方、萩生田光一経済産業相は留任もしくは要職で起用する。鈴木俊一財務相の留任も有力視されている。政府・与党関係者が明らかにした。

首相は6日、広島市で行った記者会見で、内閣改造について、「与党とも相談し、来週にも行いたい」と表明した。新型コロナウイルスや物価高への対応、ウクライナ・台湾情勢、防衛力の抜本的強化などの政策課題を列挙したうえで、「新しい体制を早くスタートさせたいと常々思っていた」と述べた。

また、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)と閣僚や党所属議員との関係が問題になっていることを踏まえ、「私の内閣では新たに指名する閣僚だけではなく、現閣僚も含め、関係を点検してもらい、結果を明らかにしてもらう。その上で適正な形に見直すことを指示したい」と明言した。「私個人は当該団体と関係はない」とも語った。

昨年の就任直後の組閣や党役員人事では党内の各派閥への配慮が目立った。ただ、7月の参院選の勝利を受け、大幅改造で「岸田カラー」を打ち出し、内外の諸課題に取り組む考えとみられる。

今回の人事では、健康面などを考慮し、岸氏を交代させる方向だ。7月の参院選に立候補せず、参院議員の任期満了後も民間人閣僚として続投させている二之湯氏と金子原二郎農林水産相も交代させる。一方、麻生太郎党副総裁と茂木敏充党幹事長、松野博一官房長官、林芳正外相は残留させて骨格を維持する方針だ。政権の安定を図る狙いがある。

首相は6日夜、公邸で麻生氏と会談した。人事や今後の政権運営をめぐって協議したとみられる。

8144チバQ:2022/08/07(日) 07:06:45

3295 :チバQ :2022/08/07(日) 06:46:46
https://news.goo.ne.jp/article/kanagawa/region/kanagawa-20220806192000.html
内閣改造・自民党役員人事で飛び交う観測 岸田首相、「菅氏重用」で無敵に
2022/08/06 19:20神奈川新聞

内閣改造・自民党役員人事で飛び交う観測 岸田首相、「菅氏重用」で無敵に

神奈川新聞

(神奈川新聞)

 岸田文雄首相は6日、地元広島での記者会見で、内閣改造と自民党役員人事について「来週にも行いたい」と明言した。注目されるのは対峙(たいじ)関係にあった菅義偉前首相(衆院2区)の処遇。この機に閣内や党の要職に取り込めれば「岸田総理にとって向かうところ敵なし」(官邸関係者)の政権構図となるからだ。副総理や幹事長など重要役職への起用観測が週末の永田町で飛び交っている。 

 岸田首相が人事を急ぐのは、新型コロナウイルス感染症の流行「第7波」への対策や旧統一教会を巡る疑惑解明、国葬に対する国民への説明という“逆風3点セット”で後手に回り、内閣支持率が急落しつつあることが背景だ。

 安倍晋三元首相が銃撃されて死亡した事件で、警備責任を負う二之湯智国家公安委員長が参院議員任期切れとなりながら「民間閣僚」として続投しており、国葬準備を担っていることに対して「不正常」(首相経験者)との不満が高まっていることにも配慮せざるを得ない。

 加えて岸田首相には「主を失った自民の最大派閥・安倍派がまとまらないうちに人事を断行してしまいたいとの思惑がある」(自民の閣僚経験者)とされる。実際、安倍派は新しい会長を決めきれず、少なくとも国葬までは集団指導体制を取る見通しで「安倍氏は菅氏とのタッグをにおわせ、外交・安全保障などで岸田総理を揺さぶってきた。安倍氏亡き後に総理が怖いと思うのは菅氏だけ」と自民の閣僚経験者は話す。菅氏が入閣となり、党の執行部入りすれば挙党態勢が整うとされるゆえんだ。

8145チバQ:2022/08/07(日) 07:14:34
https://news.goo.ne.jp/article/jiji/politics/jiji-220806X752.html
自民、「保守漂流」の危機=衆目一致の後継者なく―安倍氏死去、8日1カ月
2022/08/06 15:28時事通信

 自民党の安倍晋三元首相が銃撃され死亡してから8日で1カ月を迎える。保守系議員らは会合を相次ぎ開催し、安倍氏の遺志を継ぐことを確認した。ただ、リーダーを失った衝撃は大きく、「漂流する保守」(閣僚経験者)への危機感も募る。背景には衆目の一致する後継者がいないことがある。

 安倍氏が顧問を務めた「保守団結の会」が3日開いた会合では、安倍氏の遺影が飾られた。代表世話人の高鳥修一衆院議員は「まさに痛恨の極みであり、心に大きな穴があいた。深い深い悲しみの中にいる」と心情を吐露。4日には安倍氏が特別会員だった「日本の尊厳と国益を護(まも)る会」も会合を開き、代表の青山繁晴参院議員らが黙とうをささげた。

 安倍氏は稲田朋美元防衛相が会長の「伝統と創造の会」顧問を務めた。超党派の「日本会議国会議員懇談会」にも特別顧問として深く関与するなど、保守派全体の象徴として強い影響力があった。

 それだけに保守派からは「安倍氏に代わるリーダーはいない。余人をもって代え難い」(中堅)と急逝を惜しむ声が絶えない。党内保守派の代表格で同懇談会会長を務める古屋圭司元国家公安委員長は「野心はない」とされる。安倍氏の支援で昨年の総裁選に出馬した高市早苗政調会長は、安倍氏亡き後の展望が見えない状況だ。

 生前の安倍氏は周囲に「保守はなかなか団結しない」と漏らしていた。同氏を中心にまとまっていた保守派が「いくつかのグループに分裂してしまう」(党関係者)懸念が現実となる恐れもある。

 安倍政権時に「岩盤」と呼ばれた保守層の離反を指摘する声も出ている。岸田文雄首相が安倍氏の「国葬」決定に踏み切ったのは保守層や保守系をつなぎ留めるのが狙いとの見方もある。ただ、党内リベラル勢力の系譜に位置付けられる「宏池会」(岸田派)を率いるだけに限界もありそうだ。

 こうした中、安倍氏が会長を務めた「創生日本」を、安倍氏の「四十九日」に当たる25日以降に再始動させる計画が進む。保守系糾合が狙いだ。ベテランは「第2次安倍政権をつくった原動力だ。大きな遺産だからしっかり稼働させたい」と意欲を見せるが、安倍氏死去後もその「威光」に頼らざるを得ないのが保守派の実情でもある。

8146チバQ:2022/08/07(日) 07:19:16
https://www.jiji.com/jc/article?k=2022080600404&g=pol&utm_source=yahoo&utm_medium=referral&utm_campaign=link_back_auto
岸田首相「新体制早く」 岸氏交代検討、岡田氏入閣有力―旧統一教会との関係点検・内閣改造
2022年08月06日20時45分


 岸田文雄首相は6日、広島市で記者会見し、内閣改造について「来週にも行いたい。新しい体制を早くスタートさせたい」と表明した。首相は公明党に10日実施を伝達。自民党役員人事も同日に行う方針だ。改造では、岸信夫防衛相の交代を検討。同党の岡田直樹参院国対委員長の初入閣が有力となっている。
 首相は6日夜、首相公邸で自民党の麻生太郎副総裁と1時間余り会談。人事について意見交換したもようだ。
 首相は会見で、新型コロナウイルスや物価高、ウクライナ・台湾情勢、安倍晋三元首相の国葬などへの対応を列挙した上で、「こうしたさまざまな課題を考えると、とにかく新しい体制を早くスタートさせたいと常々思っていた」と述べた。
 閣僚を含む自民党議員と世界平和統一家庭連合(旧統一教会)との関係が相次いで発覚していることに関しては「私個人は当該団体と関係はない」と明言。その上で「新たに指名する閣僚だけでなく、現閣僚、副大臣を含め関係を点検してもらい、結果を明らかにした上で適正に見直すことを指示したい」と語った。
 内閣・党人事では、政権安定へ「非主流派」の菅義偉前首相を副総理に起用する案も浮上しているが、菅氏自身は慎重とされる。コロナ対応に当たる後藤茂之厚生労働相と山際大志郎経済再生担当相の処遇も焦点だ。

8147チバQ:2022/08/08(月) 09:20:16
https://news.yahoo.co.jp/articles/6c8ed9e0acde78f937be8a0a5a2534225e8c4160
アッキー「不出馬」で安倍派分裂がささやかれる後継争い 岸田首相は内閣改造で主導権握れるか〈dot.〉
8/8(月) 7:00配信
 安倍晋三元首相が7月8日に奈良市で銃撃され死亡してから1カ月が経つ。政治家と世界平和統一家庭連合(旧統一教会)との接点が次々と明るみに出ており、派閥の後継問題にも影を落としそうだ。8月1日には安倍元首相の妻、昭恵さんが地元の山口県に行き、関係者へのあいさつにまわった。衆院補欠選挙も控えており、発言に注目が集まった。

「山口県で10月に安倍元首相の県民葬を検討しており、その話し合いもあって昭恵さんは地元を訪問されました。『まだ信じられなくて』と話されていましたが、気丈にあいさつし、お礼をされていました」

 自民党の山口県議がそう打ち明けた。気になるのは、安倍元首相の後の議席を争う衆院山口4区の補欠選挙だが。

「安倍元首相の支援者、ファンとしては昭恵さんに、補選に出てほしいと期待していましたが、そんな話は一切ありませんでした。県議たちには『昭恵さんが出馬することはない』という情報だけは伝えられています」(前述の山口県議)

 昭恵さんは、7月21日に自民党安倍派(清和政策研究会)の会合に出席した際にも「不出馬宣言」をしており、安倍派のある衆院議員は、

「昭恵さんが出馬しないことが確定的となり、安倍派は風雲急を告げていますよね」

 と話した。


 そこを、容赦なくリポートしたのが、安倍元首相、麻生太郎党副総裁とあわせて「3A」と呼ばれた、甘利明前幹事長だ。

 自身のホームページにある7月20日の「国会リポート」で、安倍派についてこう記した。

「最大派閥の安倍派は『当面』というより『当分』集団指導制をとらざるを得ません。塩谷(立)、下村(博文)両会長代行に加え、西村(康稔)事務総長と世耕(弘成)参議院幹事長、閣内には要の官房長官たる松野(博一)さんと萩生田(光一)経産大臣が主要メンバーと言われますが、誰一人現状では全体を仕切るだけの力もカリスマ性もなく、今後どう『化けて行く』のかが注視されます」

 名指しで、「仕切る力もカリスマ性もない」とはっきり断じたのだ。

 たしかに、これまで首相経験者の森喜朗、小泉純一郎、福田康夫の各氏が自民党をリードし、最大派閥へとのし上がった安倍派だが、安倍元首相の「次の総理」として誰の名前もあがってこなかったのは事実だ。結局、「安倍派」という名称も変えない方針になった。

 甘利氏が指摘した通り、誰も派閥を率いるだけのカリスマ性がないことを証明してしまったのだ。

 甘利氏の「国会リポート」が表に出たタイミングで、安倍派は派閥の会合を開いていた。

「甘利氏の件はすぐ、派閥の会合でも取り上げられた。ベテラン議員の中には『とんでもない』『上から目線で何を書いているんだ』と声を荒らげる人もいた。しかし、安倍派の当選4回以下はみんな、安倍元首相のパワーとカリスマ性、安倍一強の中で選挙に勝ってきた。若い議員ほど甘利氏のリポートにうなずいていた」

 安倍派の衆院議員はそう話し、見通しを語った。

8148チバQ:2022/08/08(月) 09:20:36
「安倍元首相の存在があまりに大きすぎて、『跡取り』になれそうな人はいない。それに、安倍元首相が3度目の登板をしそうな、積極的な動きをしているところもあったから、誰もナンバー2になれなかった。昨年10月の総裁選で、派閥外の高市早苗政調会長を推したのは、そういう面もあった。昭恵さんが出馬されないとなれば、有力者が、我も我も、とでしゃばって派閥はまとまらず、分裂していくんじゃないかと危惧する声も出ている」

 そして、この議員があげたもう一つの懸案材料は、旧統一教会だ。

 下村氏や清和研の前会長の細田博之衆院議長ら安倍元首相に近い議員が、旧統一教会と深い関係にあったことが指摘されており、安倍元首相の元秘書官だった井上義行参院議員は、7月の参院選で旧統一教会側からの組織的な応援があったことを認めている。

「安倍派のトップに立とうとする人は、旧統一教会の支援を受けていない、関係がない、というのが一番大事ではないか。トップが何らかの関係があれば、派閥全体がそう見られてしまう。これ以上、安倍派と旧統一教会で騒がれると次の選挙が危なくなる」

 と安倍派の議員がそう危惧する。選挙が絡んでくるとなれば、岸田文雄首相も他派閥のこととはいえ、無関心を決め込むことはできない。岸田首相は先手を打つように8月10日にも、党人事と内閣改造を行う見込みであることがわかった。

 自民党で政務調査会の調査役を長く務めた政治評論家の田村重信さんは、

「安倍元首相は首相退任後もあまりに元気で、安倍派の有力者も遠慮していたので、次の総理総裁候補がなかなか決まらなかった。それが急に安倍元首相がこの世を去ってしまい、右往左往ということでしょう。岸田首相も、これまで安倍元首相にさえ話がつけば、安倍派は抑え込めたが、今後はそうもいかない。そこに、旧統一教会の問題も出ている」

 と分析し、さらにこう指摘した。

「岸田首相も安倍元首相の国葬を決断したが、非常に難しい党内運営を迫られる。安倍派は、集団指導体制のような形になるが、ある意味、無責任体制。派閥内の有力者が旧統一教会と関係があるとしてはじかれるようだと、派閥を割って出る可能性は十分ある。岸田首相は党人事と内閣改造でどう安倍派を処遇するのか注目だ」

(AERAdot.編集部・今西憲之)

8149チバQ:2022/08/08(月) 09:21:42
https://news.yahoo.co.jp/articles/e89029f420f726dca04cfc0935440585e2a9eb67
自民四役、茂木氏以外交代で調整 政調会長に安倍派起用案 麻生・松野氏続投へ・岸田首相
8/7(日) 16:49配信
時事通信
岸田文雄首相

 岸田文雄首相(自民党総裁)は7日、10日に実施する内閣改造・党役員人事に向けた調整を進めた。

【図解】内閣支持率の推移

 党四役では茂木敏充幹事長を留任させる方針を固める一方、総務会長、政調会長、選対委員長の3ポストの交代を検討。政調会長については、最大派閥・安倍派の閣僚経験者を起用する案が浮上した。

 麻生太郎副総裁と松野博一官房長官(安倍派)の続投も固まった。林芳正外相(岸田派)も留任の方向だ。公明党内には斉藤鉄夫国土交通相の続投を主張する声が多い。

 首相は7日、茂木氏や安倍派の萩生田光一経済産業相と首相公邸で会談し、人事構想をめぐり協議した。

 現在の政調会長は、故安倍晋三元首相に近いものの派閥に属していない高市早苗氏。安倍派の有力議員と入れ替えることで、茂木、麻生両派と合わせた第1〜3派閥が党運営の中枢を担うことを明確にし、政権を安定させる狙いだ。

8150チバQ:2022/08/08(月) 16:54:07
https://news.yahoo.co.jp/articles/6a7ba7d6b8e5c877331ac48ceeb57dfd7da5f2d2
こちらサンスポ社会班 主なき安倍派…激化する後継争い 有馬晴海氏が予想、実績や実務能力で萩生田氏と西村氏、両氏を追う松野氏
8/8(月) 10:00配信



安倍晋三元首相が銃撃され死亡した衝撃の事件から8日で1カ月。安倍氏が率いた自民党安倍派は、集団指導体制で当面をしのぐ形だ。現時点で明確な後継者が見当たらず、旧統一教会(世界平和統一家庭連合)と関わりがあった議員が多いことも党内での影響力低下につながる可能性がある。政治評論家の有馬晴海氏は、有力後継者2氏による主導権争いの激化を予想。〝ダークホース〟の存在も挙げた。

現時点で97人と党内で圧倒的な勢力を誇る安倍派。しかし首相として長年君臨したカリスマ的領袖の安倍氏が突然、いなくなってしまった。当面は集団指導体制というが、果たして誰が後継者となるのか-。

「派閥で集団指導体制が続くはずがない。ただ、現状は皆〝決め手を欠く〟のも事実だ」。有馬氏はこう言い切る。

〝集団〟を構成するのは会長代理を務める塩谷立氏(72)と下村博文氏(68)、事務総長の西村康稔氏(59)、参院会長の世耕弘成氏(59)の派閥幹部に加え、閣僚・党幹部に起用されている松野博一官房長官(59)、萩生田光一経産相(58)、高木毅国対委員長(66)の7人が中心。派の窓口は当面、塩谷氏が担う。

安倍氏はかつて、下村・西村・松野・萩生田の4氏を「四天王」として挙げていた。後継者の有力候補とみなしていたとされるが、有馬氏は「ほとんどが安倍さんに引き立ててもらおうとしていて、独り立ちする前にボスがいなくなってしまった」と喝破する。

中でも後継のライバルは実績や実務能力、安倍氏との緊密な関係性などから西村氏か萩生田氏との見方が政界で根強い。派内の面倒見の良さなどを考慮すると「萩生田氏がやや有利」と有馬氏はみる。9月27日の安倍氏の国葬後に派閥運営の在り方を再協議する予定だが、両者の主導権争いに発展すれば「どちらかが派を出て分裂する事態もあり得る」と指摘した。

旧統一教会問題も主導権争いに微妙な影を落とす。特に萩生田氏は教団関連イベントであいさつしたことを認めている。岸田首相が10日に内閣改造に踏み切るのは、支持率が急落した中で政権の〝旧統一教会色〟を薄める狙いがある。内閣改造で萩生田氏の処遇はポイントの1つで、岸田首相は7日、萩生田氏と直接会談。党要職か留任で処遇する見通しとなった。

同教団問題で有力後継候補が思い切った行動を取りづらい中、「少しずつ力をつけるかも」(有馬氏)というのが松野氏だ。岸田首相と関係が近く、早々と官房長官留任の方向も内定。後継者としての意欲は2氏に比べると薄いとされるが、岸田政権が長期化すれば首相と派閥との〝連絡役〟として存在感を増していく可能性がありそうだ。

★〝プリンス〟福田氏は「もう少し先」

下村氏には旧統一教会問題が〝直撃〟した。2015年に教団が名称を変更した際の文科相で、批判の矢面に立たされつつある。安倍氏と同学年で公私ともに近く、本人も後継に意欲的とされるが「派の先頭に立つのは厳しくなった」(有馬氏)とみる。

集団指導体制の7人以外に福田達夫総務会長(55)の存在も。祖父(赳夫氏)と父(康夫氏)がともに首相を務め、〝プリンス〟として期待は大きい。ただ当選4回とまだキャリアが浅く、同教団問題について「何が問題か分からない」と発言して物議を醸した。有馬氏は「将来は有望だが、もう少し先の話」とした。

8151チバQ:2022/08/08(月) 16:55:41
https://news.yahoo.co.jp/articles/c1b25f338c1133014b5b92f695635298083fece3
内閣改造、萩生田氏要職起用へ 公明・山口代表「強く希望した」
8/8(月) 11:41配信



 岸田文雄首相(自民党総裁)は8日午前、公明党の山口那津男代表と首相官邸で会談し、10日に予定する内閣改造について協議した。首相はその後、自民党二階派の武田良太前総務相と会談し、改造・党役員人事に関する同派の要望を聴取。8日午後の党臨時役員会や総務会で人事の一任を取り付ける方針だ。自民党安倍派に所属する萩生田光一経済産業相については留任を含め、党政調会長など引き続き政権要職で起用する方針を固めた。

 山口氏は首相との会談後、記者団に「我々の希望を受け止めて任命いただきたいと強く希望した」と述べた。

 首相は7日には、萩生田氏、自民党の茂木敏充幹事長と首相公邸で相次ぎ会談し調整を本格化させた。安倍派は同日、塩谷立会長代理ら幹部が東京都内で、人事に向けた対応を協議した。党内最大派閥の同派は、改造後も現在の閣僚ポスト数「4」以上の処遇を求めている。【源馬のぞみ】

https://news.yahoo.co.jp/articles/a97f6cecf53c5398b26b5b64b221c9df3c3f648a
内閣改造に萩生田経産相「僭越ながら、継続が望ましい」「代わったら俺は骨格じゃなかったのか」
8/8(月) 11:55配信
10日に予定する内閣改造・党役員人事について、萩生田光一経済産業相は8日の閣議後記者会見で、エネルギー問題や福島の復興問題など山積する課題に触れ「継続してやっていくことが望ましいのではないかと僭越(せんえつ)ながら思っている」と述べた。ただ、「最後は総理の判断に委ねたい」とした。



7日には岸田文雄首相(自民党総裁)と面会。この時に政策課題に加えて人事についても意見交換を行ったという。

萩生田氏は7月から脱炭素化を進める「GX(グリーントランスフォーメーション)実行推進担当相」を兼務。さらに電力需給の逼迫(ひっぱく)や、極東サハリンの石油・天然ガス開発事業「サハリン1、2」への対応など、混迷するエネルギー問題にも先頭に立って対応に当たってきた。同月行われた外務・経済担当閣僚による「日米経済政策協議委員会」(経済版2プラス2)でも「大きな成果を示すことができた」と実績を強調した。

その上で、東京電力が来春開始を目指す福島第1原発の処理水海洋放出など、今後も重要案件が控えているとして、「私がやりたいということでなく、こんな大変なことを人が代わって大丈夫なのかという思いがある」と述べた。

さらに一部報道で、政権の骨格は維持するとの政府方針がでていることから「(代わったら)俺は骨格じゃなかったのか、という思いもある」とも語った。

8152チバQ:2022/08/08(月) 17:08:52
https://news.yahoo.co.jp/articles/d080c371011d5f19327bd6bf42afaf8087213b94
政調会長に安倍派起用案 自民四役、幹事長除き交代検討 岸田首相、午後に一任取り付け・内閣改造
8/8(月) 10:46配信


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時事通信
首相官邸に入る岸田文雄首相=8日午前、東京・永田町

 岸田文雄首相(自民党総裁)は8日午前、内閣改造・党役員人事を10日に控え、公明党の山口那津男代表と首相官邸で会談するなど調整を続行した。

【写真】首相官邸に入る公明党の山口那津男代表

 茂木敏充幹事長を除く自民党四役の交代を検討。無派閥の高市早苗政調会長の後任には、最大派閥・安倍派の閣僚経験者を起用する案が浮上した。

 山口代表は会談後、記者団に「閣僚、副大臣、政務官について要望を伝えた。われわれの希望を受け止め、任命いただきたい」と語った。首相は「要望は承った」と応じたという。首相は自民党の関口昌一参院議員会長らにも会った。

 首相は8日午後、臨時の党役員会を開き、人事の一任を取り付ける。故安倍晋三元首相の「国葬」開催や、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)との関係で政権批判も強まる中、人事刷新で立て直しを図りたい考えだ。

 安定した政権運営に向け、首相は骨格を維持する方針。党役員では茂木幹事長と麻生太郎副総裁、閣僚では松野博一官房長官の留任が固まった。林芳正外相、鈴木俊一財務相も続投の方向。安倍派の萩生田光一経済産業相は留任を含め要職で起用する考えだ。

8153チバQ:2022/08/08(月) 17:16:50
https://news.yahoo.co.jp/articles/498ce5122a79d051beca806e84bd32df8b5d6bbd
安倍氏死去でどうなる 保守の「岩盤支持層」
8/8(月) 10:30配信
 先の参院選で勝利した岸田文雄首相は今後衆院解散をしない限り全国規模の国政選挙がない「黄金の3年」と言われる期間に入る。

 長期安定政権を目指す首相だが、物価高やコロナ禍、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)と政治の関わりなど課題は多い。銃撃事件で死去した安倍晋三元首相の政権を支えた「岩盤支持層」を継承し、つなぎ留められるか。

 安倍政権は、通算在任日数でも連続在任日数でも、ともに憲政史上最長を記録した。支えたのは保守層の中でも、何があっても安倍氏を支持する「岩盤」と言われる支持層だ。

 毎日新聞が第2次安倍政権が発足した2012年12月から退陣までの20年9月に実施した計83回の全国世論調査では、内閣支持率の平均は50%、不支持率は36%(いずれも小数点以下切り捨て)だった。

 不支持率が支持率を逆転したのは計25回。このうち学校法人「森友学園」問題で財務省の文書改ざんが発覚した18年3月から同年10月までは、7回連続で不支持が支持を上回った。

 ◇支持率が30%をなかなか割らない

 ただ、支持率が政権運営の危険水域と言われる30%を下回り、20%台になったのは2回しかない。1度目は森友問題と共に加計学園問題を野党から追及される中で「共謀罪」創設を柱とする改正組織犯罪処罰法が成立した後の17年7月の26%。そして2度目は閣議決定で定年延長された東京高検の検事長が賭けマージャン問題で辞職した20年5月の27%だ。それでも20%台後半で踏みとどまった。

 不支持率が50%を超えるような状況でも支持率は30%以上ある(第2次政権末期の20年8月は支持率34%、不支持率59%)ことはたびたびあった。安倍政権には「何があっても支持する」岩盤支持層が30%あると言われるようになった。

 ◇「改憲」でつなぎ留められるか

 法政大大学院の白鳥浩教授(政治学)は、保守層のなかにある、安倍氏による憲法改正への期待が岩盤支持層を形成したと読む。

 「安倍氏は9条への自衛隊明記など、憲法改正に現実味があると思わせる発信を節目、節目で行った。期待値を保つことにたけていた」と指摘する。この状態を岸田首相が引き継げるかがポイントだと言う。

 しかし、岸田首相は先の参院選でも憲法改正を訴えたものの、安倍氏と同様の熱意を持っているとは見られていない。白鳥氏は「安倍氏だったからこそできたとも言える。ハト派色の強い首相に同じことができるかは分からない」とも語った。【政治プレミア編集部・木下訓明】

8154チバQ:2022/08/08(月) 17:17:35
https://news.yahoo.co.jp/articles/69a05f8f1e792bc43eb4ceb2c95c72571df3c0f7
岸防衛相の交代は必至 8月の改造で閣外に出る可能性がウワサされる「意外な重要閣僚」の名前
8/8(月) 6:02配信


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デイリー新潮
引退議員2人に加えて
人心一新を図る岸田首相

 岸田文雄首相は8月10日、内閣改造と自民党役員人事を行う見込みだ。元々、人事については9月上旬が想定されていたが、それがおよそ1ヶ月早まった格好だ。かねてより岸信夫防衛相の去就が取り沙汰されてきたが、それ以外にも交代する可能性が高い重要閣僚がいるという。

【写真】今年2月に週刊新潮が撮影した、杖をついて歩く岸防衛相。現在は、これより“病状”は悪化している

「今回の参院選に出馬せず引退した二之湯智国家公安委員長と金子原二郎農水相の2人に加え、岸信夫防衛相の交代が取り沙汰されてきました。体調面で限界が来ているというのが主な理由です」

と、政治部デスク。

「岸氏は股関節に不具合を抱えているとされ、国会で専用の答弁席が設けられるという前代未聞の事態に発展しました。最初は杖に頼って歩いていたのですが、その杖が1本から2本になり、最近は車いすでの移動を余儀なくされています。そのシーンの撮影も、当初は自粛してほしいとの要望があったのですが、現在はうやむやになっています」(同)

 ある永田町関係者も、岸氏の病状についてこう明かす。

「明らかに病状が悪化しているように見受けられますね。表情にハリがなく、会見の場であっても呂律が回っていないシーンが散見され、声がかすれるようになっています」

岸防衛相の場合
 8月4日には中国が軍事演習で弾道ミサイル9発を発射し、このうちの5発が日本のEEZ(排他的経済水域)内に落下している。

「中国の弾道ミサイルがEEZ内に落下するのは過去に例がありません。そのことについて岸防衛相は、報道陣の前でメモを読み上げていましたが、覇気のなさが際立って、内容がなかなか入ってこなかったですね」(前出の政治部デスク)

 具体的な病状については、

「実際には脊髄に関する病気で、そう簡単に治癒しない類のものだと噂されています。歩行に障害が出ているというのは、神経絡みの疾患ではないかということでした。秋以降の政権の課題の1つが防衛力強化であり、防衛相はその要としてこれまで以上の激務が想定されます。ただ、現在の健康状況に鑑みて留任はおろか、次期衆院選への出馬も難しいのではないかとの指摘が根強くあります」(同)

 岸防衛相は先日の会見で旧統一教会との関係を認め、「(メンバーとの)付き合いもあり、選挙の際もお手伝いをいただいている」と説明していた。

「割とあっさりと認めなぁという風に受け取りました。祖父の岸信介元首相や実兄の安倍晋三元首相と旧統一教会との関係があれこれと報じられる中、なかなか否定しづらかったということに加え、会見の時点ですでに閣外に去る腹積もりができていたというのもあるのかもしれません」(同)

重要閣僚とは? 
 これで3人の交代が濃厚となったわけだが、さらに2人の名前が挙がっているという。

「1人は古川禎久法相です。法相は国家公安委員長などと同様、世の中で思われているほど重量級ではなく、永田町では軽量級の閣僚と捉えられています。ですから、古川法相のように経験を積む意味で初入閣組が起用されたり、引退が近いと見られる大臣未経験の議員が就任したりすることが割とあります。加えて、古川法相は先日、死刑確定囚に刑の執行を命じたこともあり、“ひと仕事を終えた”という見方もあります」(同)

 さらにもう1人とは? 

「鈴木俊一財務相ですね。前任の麻生太郎氏が率いる志公会に所属し、かつ麻生氏とは縁戚関係にあります(註:鈴木氏の姉が麻生氏の妻)。岸田首相が鈴木氏を財務相に指名した際、『なかなかうまい人事だ』という評価がありました。麻生氏が戦後最長となる9年弱にわたって務めた愛着のある財務相の後釜を、“ファミリー”同然の鈴木氏に任せた。そのため麻生氏の中での“岸田評”が好転し、麻生氏と岸田政権との距離がぐっと近づいたという見方があります。もちろん、麻生氏が岸田首相にそのような人事を要望したという指摘もありますが」(同)

 そんな鈴木財務相に何が起こっているのか?

8155チバQ:2022/08/08(月) 17:17:52
旧統一教会との関係で身体検査
「財務相が直接出席する必要のある会議やイベントなどが結構ある中で、鈴木氏はそれにあまり積極的ではなく、副大臣や政務官に振ったりすることがままあるようです。そういった面倒くさがる点が『やる気がない』『もう辞めたがっている』という風に見られ、交代説につながっている可能性もあります」(同)

 鈴木財務相は69歳。政界ではまだまだ働き盛りの年齢である。ひょっとしたら財務相以外のポストを望んでの行動なのだろうか。

 タイミング的にサプライズとならざるを得なかった今回の改造について、先のデスクに総括してもらうと、

「安倍元首相の銃撃事件以降、国葬のことで国論が二分されたことに加え、旧統一教会との関係が取り沙汰される閣僚も続出し、内閣支持率が大きく低下しました。国葬の判断をもはや覆すことはできないので、旧統一教会カラーをどれくらい薄められるかが政権の喫緊の課題になり、結果として人事のタイミングを早めたと見られます。反転攻勢を期すために、新しく大臣として登用する議員に旧統一教会とのつながりがあるか否かの身体検査を進めていたとの情報もあります」

閣外候補が続投にシフトの可能性も
 程度の差はあるにせよ、旧統一教会と何らかの関係があるとされる自民党の国会議員は多数いることが報じられている。

「その全部がNGとなると選択肢がかなり狭まってしまいますから、岸田首相としてはどこかで線引きをすることにならざるを得ない。単発の祝電くらいならOKだが、パーティーや勉強会などで長々とスピーチをしたことがある人たちは弾くかもしれません」(同)

 あたかも踏み絵のような状況が想定されるというわけだが、閣外に去ることが取り沙汰されていると今回名を挙げた閣僚についても、旧統一教会との関係がないならば、続投という判断が下される可能性があるだろう。

 新たに発足する第2次岸田改造内閣はこれまで以上に、クリーンなイメージを国民に訴えかけるものとなるだろう。閣僚の面々に対しては、旧統一教会絡みの報道が続くだろうが、そこで立ち往生するようだと、政権に暗雲が立ち込めることにつながりかねない。

デイリー新潮編集部

新潮社

8156チバQ:2022/08/08(月) 17:18:31
https://news.yahoo.co.jp/byline/tarobando/20220808-00309243
自民党派閥分裂史から推測する「安倍派の7人」跡目争い

坂東太郎十文字学園女子大学非常勤講師
8/8(月) 6:01
 「政界一寸先は闇」。川島正次郎元自民党副総裁のこの言葉は事あるごとに時の政局を言い表してきました。安倍晋三元首相の衝撃的な死去は「闇」そのものです。

 強烈なプレゼンスを発揮していた大物が突如欠けた。たいていの組織では喪失感でしばらく立ち直れないところ、そこは政界。哀悼は哀悼として既に壮絶な権力闘争が始まっています。何しろ政界は要人の消息が3日絶えたら重病説がまん延し、1週間に及んだら葬式が出るとまで例えられる界隈。なかでも安倍氏が領袖(親分・ボス)を務めていた党内最大の安倍派は跡目争いの暗闘が展開されているもよう。過去の似た事例から今後を展望してみます。

 以下の「派閥分裂」の過去事例のうち、かつて「5大派閥」と呼ばれた旧大平正芳派(現在の岸田文雄派、麻生太郎派、谷垣禎一グループ)を●、田中角栄派(同茂木敏充派)を■、福田赳夫派(同安倍派)を▲、中曽根康弘派(同森山裕派)を★として示します。残る三木武夫派は消滅しました。

派閥領袖の死去にともなう
 現在の安倍派に最も似通うパターンです(敬称略。発生順)。

1)1964年、領袖の大野伴睦死去。65年に船田中派と村上勇派に分裂。

2)65年、領袖の河野一郎死去。当時の佐藤首相を支持する森清らの方針に反発した中曽根★らが66年に中曽根派を結成して派を離脱する。

3)91年、領袖の▲安倍晋太郎死去。後継争いに勝った三塚博が派を継承し、敗れて追い出された形となった加藤六月が同年、グループを結成する。

4)95年、領袖の★渡辺美智雄死去。前領袖の中曽根を会長代行とする集団指導体制を取るも中曽根らベテラン(旧渡辺派)と後継を熱望した山崎拓ら中堅・若手が対立し、98年、後者が山崎派として分離する。

 なお山崎らの離脱後の旧渡辺派は98年に参議院議員の村上正邦を領袖とするも、あくまで暫定的であり、同年に三塚派から分離した亀井静香グループと合併して99年村上・亀井派を結成した(現在の二階俊博派の源流)。

領袖である元首相の威光に陰りが生じた
 生前の安倍元首相に「陰り」はなかったが、死去という不可逆な状況から、ある程度重なる部分も見られます。(同)

1)62年、岸信介元首相率いる岸派が解散して岸の威光で▲福田赳夫が後継となる。快く思わない岸派の面々が川島正次郎らの川島派として分離。

2)87年、首相退陣後も領袖であり続ける■田中角栄に反旗を翻して竹下登派が発足。総裁選に勝利する。田中派に残留した二階堂進らのグループと分裂。

3)92年、竹下元首相率いる■竹下派内で抗争勃発。小渕恵三が後継となる。納得がいかない羽田孜・小沢一郎派は93年に自民党を離党して新生党を結成。

4)98年、宮澤喜一元首相率いる●宮澤派の後継が加藤紘一と決まる。95年まで自民党総裁を務めていた元同派所属の河野洋平を慕う者が分離して99年、河野グループを結成(麻生派の源流)。

領袖の首相退陣にともなう
 安倍元首相は退陣後に派閥の領袖となっている点が下記の類型と異なるとはいえ「総理総裁派閥(だった)の跡目争い」という範囲において参考となりそうです。(同)

1)60年、岸首相退陣。後継を決める総裁選に同派の藤山愛一郎が出馬して敗北。同士らと藤山派を結成して岸派から分離。なお岸派の主流は62年に▲福田派が継承。

2)72年、佐藤栄作首相退陣。佐藤は兄の岸元首相の後を継いだ福田赳夫を後継と支持するも佐藤派内の多くを同派の■田中角栄が簒奪して「田中派」発足。佐藤の意を受けて福田支持に回った保利茂グループと分裂。

8157チバQ:2022/08/08(月) 17:18:56
その他のケース
・派閥領袖の行動への反発(同)

1)98年、領袖の▲三塚博の統制が効かなくなって森喜朗が跡目に浮上。異を唱えた亀井静香らのグループが離脱。派は森が継承。

2)2000年、領袖の●加藤紘一が当時の森政権へ野党が提出した不信任決議案に賛成しようとした(加藤の乱)。派内で同調しなかった者が分離して01年、堀内光雄らが堀内派を結成。

・総裁選でのしこり(同)

 2012年、自民党総裁を務めていた●谷垣禎一が再選を目指すも、派閥領袖の古賀誠が支持せず。不満を抱いた谷垣らが同年、谷垣グループとして分離。

重なる「安倍晋太郎死去」後の混乱
 「領袖死去」と「陰り」「首相退陣」の3つの類型の結果はさらに以下のように大別できます。

1)後継争いに敗れたり納得いかない勢力が分派する。

2)有力な後継候補が派を割って分離独立する。

 うち1)は福田赳夫派(同安倍派)▲に目立って多い。2)は中曽根派★における中曽根、山崎両氏と田中派■の角栄、竹下登両氏が典型で羽田・小沢派は1)2)の中間です。大平派●系統の堀内派も領袖の加藤氏を離れた多くが結集した点で2)に似るとはいえ「加藤の乱」という特殊要因が原因だから「今後の安倍派」の展望の参考になりそうもありません。

 福田赳夫派(同安倍派)系統で今日と酷似しているのが奇しくも父君の晋太郎氏死去後。結果的に後継となった三塚氏と敗北して出ていく加藤六月氏の他、塩川正十郎氏、森喜朗氏の「四天王」が晋太郎会長を支えていました。

 ただ三塚氏は「弱い領袖」。継承直後の総裁選挙で惨敗し、他派閥から「三塚派外し」を画策されたほどです。この時は「先々代」にあたる福田赳夫元首相が巻き返しに動いて森氏を党三役へ押し込みます。加藤氏の分離時も赳夫氏が説得して最小限に抑えました。

 「弱い領袖」とみなされるや他派閥から草刈場にされるのが自民党の怖いところ。現在、晋三元首相の後釜(派閥会長)は空席として「世話人会」を置き会長代理が塩谷立と下村博文、他に世耕弘成、高木毅、西村康稔、松野博一、萩生田光一の計7氏が集団指導体制で運営する方針とか。故人にもかかわらず「安倍派」の名を残すとも。虚弱さは否めません。前領袖の細田博之氏は三権の長である衆議院議長で閥務に戻るわけにもいかず、かつての赳夫氏のような役割を84歳の森氏に託したいとの願望すら聞こえてきます。

 「弱い領袖」の三塚派の閥務は実質的に森-小泉純一郎ラインに握られ、98年に森派へ衣替え。三塚後継を決めた時には除名が解かれて派に戻って間もなかった亀井氏がこの時は勢力を増していて分派に至りました。

森喜朗元首相がキーマンか
 会長空席のままが続くとメディアはやがて「旧安倍派」と記すでしょう。同じケースが渡辺美智雄氏死去後の「旧渡辺派」です。集団指導体制も同じ。前記のようにこの時は大ボスの中曽根氏がギラついていて閉塞感を極めた中堅若手が山崎派として分離独立しました。仮に森氏が中曽根氏のような立ち位置に復帰したら似た様相を呈する可能性もあります。

 1日発売の『正論』(9月号)に寄せられた手記を読んでも森氏はかなり「やる気」と推測されます。

8158チバQ:2022/08/08(月) 17:19:11

2系統が混在する複雑な事情
 放送中のNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」ならぬ「安倍殿の7人」。跡目はいったいどうなるのでしょうか。

 史上の「13人の合議制」のうち権力闘争に直接関与しない文官4人を除くと実質9人。何だか規模感も近いですね。最終的に権力を掌握する北条氏に近いか遠いかが命運を決したのと同じように、7人も2系統へ分類できます。象徴的なのは2012年の総裁選。この時は領袖の町村信孝氏が出馬したにもかかわらず安倍氏も立候補。その時の推薦人が以下の通りです。

町村氏を推薦……塩谷、高木、松野の3氏

安倍氏を推薦……下村、世耕の2氏

残る西村、萩生田両氏は経歴から「安倍系」とみなされます。

 折しも岸田首相は予想より約1ヶ月早い10日に内閣改造・自民党役員人事を行うと発表。安倍派からすれば態勢が整わないうちの人事となります。ああ見えて「政策より政局が好き」とされる岸田首相。「弱い領袖」すらいない安倍派の分裂を誘発するような手を打ってくるとの観測も。現在は自らの岸田派に加え党は副総裁に麻生派、幹事長に茂木派の領袖を据え、内閣の要である官房長官たる松野氏は上記のように「安倍派内非安倍系」です。

 かつての5大派閥のうち「大分裂」を経験していないのは現安倍派のみ。そこが強みでもあったのですが、「絶対エース」が欠けた今かつてない危機にさらされています。岸田さんは絶対口にはしませんが、最大派閥が割れてくれれば重畳と思っていない、はずがありません。


坂東太郎
十文字学園女子大学非常勤講師
毎日新聞記者などを経て現在、日本ニュース時事能力検定協会監事、十文字学園女子大学非常勤講師を務める。近著に『政治のしくみがイチからわかる本』『国際関係の基本がイチから分かる本』(いずれも日本実業出版社刊)など。

8159チバQ:2022/08/08(月) 19:04:43
https://news.yahoo.co.jp/articles/c73802e2699e1e59919900cb1fb64e3d4c180902
安倍元首相銃撃1カ月 岸田氏がすがった2人の長老
8/8(月) 19:00配信

北海道新聞
旧統一教会、国葬の是非…混迷続く政権
 安倍晋三元首相が参院選の遊説中に銃撃で命を落としてから8日で1カ月。大きな支柱を失った岸田文雄政権は動揺が収まらず、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)との関わりや国葬の是非を巡る問題など事件の余波に翻弄(ほんろう)されている。局面打開に向けた10日の内閣改造・自民党役員人事を経て、混迷の続く政権はどこへ向かうのか―。

 臨時国会が召集された3日の夜。36度を超す猛暑日となった東京都内の日本料理店で、首相は2人の長老と向き合っていた。自民党最大派閥の清和政策研究会(現安倍派)を長年率いた森喜朗元首相(85)と、第2派閥の平成研究会(現茂木派)出身で実力者だった青木幹雄元官房長官(88)。両氏とも今なお党に隠然たる影響力を残す存在だ。

 「ゆっくりでいいから、しっかりやりなさい」。青木氏が助言すると、首相は深々と頭を下げた。総裁選での支援への謝意も述べ、話題は安倍氏死去後の政権運営の苦労話にも及んだ。

 森氏と青木氏は昨年9月の総裁選でいずれも首相を推したが、3氏が食事を共にするのは首相就任後初めてのこと。首相は安倍氏を最大の後ろ盾としつつ、青木氏と折り合いの悪い茂木敏充幹事長、麻生太郎副総裁を柱とする政権運営を続けてきたこともあり、長老たちとの関係は疎遠になっていた。

 首相は森、青木両氏から会食の誘いを受けた際、二つ返事で了承したという。
 同席した党幹部は首相の心中を代弁するように語った。「安倍さんがいない中、2人の影響力を頼れるようになったのは意義深い」

崩れる力学 強まる保守色 安倍氏の遺志が呪縛に
 「何かトラブルがあった時に安倍さんさえ説得してOKしてくれると、うまくまとまったんだよね。これからどういうふうにしたらいいのか…」。安倍晋三元首相が凶弾に倒れて5日後の7月13日、岸田文雄首相は官邸を訪れた自民党の遠藤利明選対委員長にしみじみと語った。

 首相はこれまで、最大派閥の清和政策研究会(安倍派)の会長だった安倍氏を政権運営の「もう一つの中心」と見立て、要所要所で政策決定に関する判断を仰いできた。首相のそんな行動原理は、自ら率いた宏池会(岸田派)の第3代会長の故大平正芳元首相が唱えた「楕円(だえん)の哲学」に基づいている。物事は中心が一つの円よりも、楕円のように二つの中心がバランスや緊張感を保つのが望ましいという政治理念だ。第4派閥に過ぎない宏池会の首相にとって、安倍氏との連携・協力は欠かせなかった。

 「軽武装・経済重視」を伝統的に志向するハト派の宏池会に属する首相と、タカ派の代表格である清和会を仕切ってきた安倍氏。主張や立場の異なる2人によって形作られてきた楕円は安倍氏の死去以降、徐々に変容しつつある。自民関係者は「党内の保守派は前より好き放題言うようになっている」と語り、もう一つの中心が「安倍氏の遺志」という形で残ったまま、さらに右に移動しているとの見方を示す。

8160チバQ:2022/08/08(月) 19:04:56
 実際、安倍氏の遺志を錦の御旗に、積極財政の推進や防衛力強化を求める保守派の声は強まっている。安倍氏が顧問を務めていた保守系議員約60人による勉強会「保守団結の会」は3日、党本部で会合を開催。高市早苗政調会長は「安倍氏と志を共にした私たちが政策を実現させ、発展させていく」と力説した。

 7月下旬、安倍氏が強い意欲を示していた「佐渡島(さど)の金山」の世界文化遺産登録が書類の不備で困難となった際には、保守派を中心に政府への批判が続出。佐藤正久外交部会長が「岸田政権を支えてきた保守層離れに影響が出かねない」と、首相をけん制する一幕もあった。

 保守派のこうした動向を誰よりも意識しているのは、他ならぬ首相自身だ。佐渡金山の問題では、末松信介文部科学相に対し「誠に遺憾だ」と怒りをあらわにし、早期の登録実現に全力を尽くすよう強く指示したという。

 安倍氏の国葬実施を即決したのも、世論の反発を和らげるよりも政権基盤の安定を優先させたとの見方が広がる。最近の一部世論調査で国葬への反対が賛成を上回った際、首相は周囲に「早く決めておいて良かったな」と漏らした。「手厚く国葬までやるんだから、(保守派は)人事などの際に文句言うなよということだ」。参院幹部は首相の狙いをそう解説する。

 首相にとって安倍氏は、財政政策などを巡って時に直言し、圧力をかけてくる煙たい存在だったが、納得すれば保守派の暴走を食い止めてくれる「防波堤」でもあった。首相周辺は「安倍氏と首相は『今は政局をする時ではない』との思いで一致していた」と明かす。政権安定のため、保守派や首相に批判的な勢力の声を代弁する役回りを、安倍氏があえて引き受けていたとの見立てだ。

 安倍氏に代わる有力議員が党内に見当たらない中、首相自身が安倍氏の役割も当面担うことになる。政権内では、岸田カラーを発揮するどころか「首相と思いの一致していた安倍さんがいなくなって、党内に『権力のバキューム(真空)』が生まれるのが怖い」(首相側近)と、政局の流動化を懸念する声も広がり始めた。

 「政治はなかなか大変です」。首相は7月下旬に行った財界人らとの会食で、衆院を解散しない限り国政選挙がない「黄金の3年間」について水を向けられた際、こう漏らしたという。

 10日の内閣改造・党役員人事、防衛力強化に向けた予算規模の具体化、そして安倍氏の悲願でもあった憲法改正…。保守系議員の要求や抵抗が強まりかねない局面が続くこの先、首相はリベラルの流れをくむ宏池会の系譜を守りながら、安倍氏のように保守派をまとめる「一人二役」の難しい立ち回りを強いられる。

 リベラルか保守か―。首相がどちらの色をより強く出すかで、政権の行方は大きく変わる。

8161チバQ:2022/08/08(月) 19:15:05
https://news.yahoo.co.jp/articles/74d09c7a8870f05f52291b4d42d4374c4ebe0493
萩生田経産相、留任か四役で調整 西村明宏氏の初入閣有力 内閣・党人事、岸田首相に一任
8/8(月) 17:50配信
時事通信
自民党臨時役員会に臨む岸田文雄首相(中央)ら=8日午後、東京・永田町の同党本部

 岸田文雄首相(自民党総裁)は8日夕の党臨時役員会で、10日の内閣改造・党役員人事について一任を取り付けた。

 安倍派の萩生田光一経済産業相(58)を要職で起用する方針を固め、留任か党四役で調整している。

 首相は臨時役員会で「早期に人事を行い、新たな体制の下で難局突破、政策断行に全神経を集中させていきたい」と表明した。

 党役員では麻生太郎副総裁(81)と茂木敏充幹事長(66)を続投させ、残りの四役は一新する方向。萩生田氏は故安倍晋三元首相の側近として知られ、首相の信頼も厚い。党四役とする場合は、政調会長か選対委員長への起用案が浮上している。

 政調会長は安全保障政策や新型コロナウイルス対策の見直しなどをめぐる与党内調整、選対委員長は衆院小選挙区の区割り改定をめぐる候補者調整が、それぞれ喫緊の課題となる。ただ、萩生田氏は8日の記者会見で「引き続き経済産業行政を前に進めることに全力を挙げたい」と述べ、留任を希望する考えを示した。

 内閣改造では、松野博一官房長官(59)と林芳正外相(61)を留任させる。鈴木俊一財務相(69)も続投の方向。同時に、閣僚ポストの一定数を入れ替えて刷新感を演出し、政権浮揚につなげたい考えだ。

 安倍派からは西村明宏・党筆頭副幹事長(62)、岡田直樹・党参院国対委員長(60)の初入閣が有力となっている。その一方で、同派の岸信夫防衛相は体調面を考慮して交代させる見通し。年末に国家安全保障戦略など3文書の改定を控え、この分野に精通した議員から後任を選ぶとみられる。

8162チバQ:2022/08/08(月) 19:15:37
https://news.yahoo.co.jp/articles/af034628514d2c8c72b513cf979f6b5309cd826c
高市氏の防衛相が浮上 内閣改造、林外相留任で「親中派内閣」の懸念 旧統一教会との関係、局面転換を狙う官僚の処遇にも注目
8/8(月) 17:00配信
岸田文雄首相(自民党総裁)は、10日に内閣改造・党役員人事を実施する方針を固めた。これまで9月前半で調整していたが、中国人民解放軍が、ナンシー・ペロシ米下院議長の台湾訪問に反発して、台湾周辺で大規模な軍事演習を強行したうえ、日本の排他的経済水域(EEZ)内に弾道ミサイル5発を撃ち込むなど、「有事」に備えた体制強化が不可欠と判断した。複数の閣僚に、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)との関係が浮上しており、局面転換も狙う。ただ、「政界屈指の親中派」である林芳正外相は「留任」方針とされ、欧米諸国から「親中派内閣」と誤解されない布陣が求められる。「高市早苗防衛相」という秘策はないのか。

【表でみる】内閣改造と自民党人事、予想される顔ぶれ

「中国の弾道ミサイルが(日本の)EEZを含むわが国近海に落下したことは、わが国の安全保障および国民の安全に関わる重大な問題だ」「台湾海峡の平和と安定を維持するため、引き続き、日米で緊密に連携していくことを確認した」

岸田首相は5日午前、ペロシ氏との朝食会後、記者団にこう語り、中国軍が4日に開始した大規模軍事演習への抗議・懸念を強調した。

内閣改造・党役員人事は当初、参院選中に凶弾に倒れた安倍晋三元首相の「四十九日」(8月25日)を待ち、9月上旬に行う方向で調整していたが、中国軍の暴走を受けて、5日夕、前倒しが一気に広まった。

まず、党の麻生太郎副総裁、茂木敏充幹事長は続投させる意向だ。閣僚では、松野博一官房長官、林外相、鈴木俊一財務相も続投の方向。安倍氏が政治家として高く評価していた萩生田光一経産相は、留任も含めて要職起用を検討する。

最大の焦点は、防衛相ポストだ。

安倍氏の実弟で、米国や台湾の信頼が厚い岸信夫防衛相は健康状態を考慮し、交代させる方向とされる。

後任候補には、祖父は福田赳夫、父は福田康夫という両元首相を持つ福田達夫総務会長(安倍派)や、岸田首相と同じ広島県出身で財務官僚OBの寺田稔首相補佐官(岸田派)の名前が浮上している。

ただ、福田氏の父、康夫氏は「政界きっての親中派」と言われた。親中派の林氏が外相に留任するなか、防衛相に福田氏を抜擢(ばってき)すれば、欧米諸国がどういうメッセージを受け取るかが心配される。

また、日本を取り巻く安全保障環境が厳しくなるなか、「防衛予算の大幅増」は不可欠といえる。このタイミングで頭脳明晰(めいせき)とはいえ、財務官僚OBの寺田氏の起用も微妙だ。

万が一、「高市防衛相」になれば、国内外に「安倍路線の継承」「日本は『自分の国は自分で守る』という決意を示した」というインパクトを与えそうだ。

旧統一教会との関係が指摘される閣僚の処遇も注目だ。

教団側の関係者2人がパーティー券を購入(計4万円)していた末松信介文科相をはじめ、関係者が選挙支援をしていた岸防衛相、関連イベントであいさつをした萩生田経産相、関連団体が共催した会合に祝電を送っていた野田聖子少子化担当相など、濃淡はあるが、複数の閣僚が旧統一教会との関係を報じられている。

■永田町と霞が関ににらみ

「内閣支持率が下落するなか、岸田首相としては秋の臨時国会での野党の追及を避けるために、旧統一教会に関係していた閣僚を交代させて、心機一転、政権浮揚を図るつもりではないか」(閣僚経験者)

菅義偉前首相の入閣説も収まっていない。

菅氏は昨年10月、新型コロナウイルスの感染拡大が続くなか支持率低下を受けて首相を辞任した。ただ、「ワクチン接種の加速」や「東京五輪・パラリンピックの開催」「携帯電話料金の値下げ」「デジタル庁創設」など、たった1年で数々の成果を挙げた。

岸田内閣では最近、「佐渡島の金山」(新潟県佐渡市)の世界文化遺産登録に向けて国連教育科学文化機関(ユネスコ)に提出した推薦書が不備だったという、大失態が発覚した。

「永田町にも、霞が関にも緩みが見える。菅氏は仕事には厳しい。安倍政権で7年8カ月、官房長官を務め、永田町と霞が関ににらみが利く」(ベテラン議員)。

安倍氏の急逝で、最大派閥・安倍派を中心に動揺が続くなか、「党内反主流の旗頭」とされる菅氏を取り込んで、永田町と霞が関に刺激を与えて、政権安定を図るとの見方はある。

岸田首相の判断は。

8163チバQ:2022/08/08(月) 21:09:19
https://news.yahoo.co.jp/articles/93ba42d28b1ee5572d32e2c35093a7706ea03e31
小渕優子氏に「入閣説」森喜朗氏&青木幹雄氏との重鎮会食で憶測と 元経産相、PCドリル報道も
8/8(月) 18:26配信


デイリースポーツ
 小渕優子氏

 8日のMBSの夕方ニュース番組「よんチャンTV」では、岸田文雄首相が突然前倒しで実施すると表明した10日の内閣改造に関して、「大胆予想」が行われた。

 その中で小渕優子衆院議員が「要職で入閣」の見方もあることが紹介された。

 三澤肇解説委員は、8月3日に岸田首相らと会食したことから「要職で閣僚になるのではないかという憶測が流れています」と解説した。

 8月3日の首相動静によると、ホテル「The Okura Tokyo」の日本料理店で、岸田首相、森喜朗元首相、青木幹雄元官房長官が会食しており、遠藤利明選挙対策委員長と小渕氏が会食している。

 小渕氏は、過去に経済産業相を務めた一方で、2014年、関連政治団体をめぐる政治資金規正法違反事件で関係先が家宅捜索された際、書類などを保存していたとみられるパソコンHDがドリルで穴を開けて破壊されていたと報じられたこともあった。

8164チバQ:2022/08/08(月) 21:55:50
https://www.tokyo-np.co.jp/article/194566
内閣改造・自民党役員人事 総務・政調会長は交代が有力視 萩生田氏続投か党要職も 林外相留任へ調整
2022年8月8日 10時16分
岸田文雄首相
岸田文雄首相

 岸田文雄首相(自民党総裁)は10日に実施する内閣改造・党役員人事を巡り、林芳正外相を留任させる方向で調整に入った。不安定な国際情勢を踏まえ外交の継続性を重視した。萩生田光一経済産業相を続投か、政調会長など党の要職で起用する案も浮上。党四役のうち、福田達夫総務会長と高市早苗政調会長は交代が有力視されている。複数の政権関係者が7日、明らかにした。
 首相は8日、公明党の山口那津男代表と官邸で会談し、閣僚を含む政務三役の人事について要望を受けた。7日には茂木敏充幹事長と公邸で会い、人事について議論した。これに先立ち、萩生田氏とも会談した。萩生田氏は安倍派の有力議員の一人。同派議員の処遇のほか自身の人事についても意見を交わした可能性がある。
 首相は6日に麻生太郎副総裁とも協議した。続投が固まっている麻生、茂木両氏とそれぞれ人事に関し詰めの調整を図っているとみられる。8日午後に党臨時役員会、臨時総務会を開き、役員人事の一任を取り付ける。(共同)

8165チバQ:2022/08/08(月) 22:04:34
https://www.sponichi.co.jp/society/news/2022/08/07/kiji/20220806s00042000771000c.html
岸田首相 10日内閣改造、旧統一教会関連チェックで安倍派骨抜き?教団色強い最大派閥冷遇か
[ 2022年8月7日 05:30 ]



平和記念式典で献花する岸田首相=6日午前8時9分、広島市の平和記念公園
Photo By 共同
 9月前半と目されていた内閣改造・自民党役員人事を10日に前倒しした岸田文雄首相(自民党総裁)が6日、広島市で記者会見し、入閣する閣僚や現閣僚に世界平和統一家庭連合(旧統一教会)との関係を点検させる考えを表明した。副大臣らも対象とする。
 首相は教団との関係について「私はない」と説明し、「閣僚は国民に疑念が持たれないよう、社会的に問題が指摘される団体との関係に十分注意しなければいけない」と言及。その上で、入閣する閣僚らに関係の有無を点検させるとし、「結果を明らかにし、適正な形に見直すことを指示したい」と話した。

 政権の骨格は維持する方針で、茂木敏充幹事長の留任を固めた。松野博一官房長官、麻生太郎・党副総裁に加え、鈴木俊一財務相、公明党の斉藤鉄夫国土交通相も続投の方向。

 7月に参院議員任期を満了し民間人閣僚となった金子原二郎農相と二之湯智国家公安委員長の交代は確実視される。健康問題を抱える上、教団による選挙支援を認めた安倍派の岸信夫防衛相の交代案も浮上しており、教団との関係が指摘された閣僚の交代数も注目される。党役員では、「何が問題か分からない」発言の福田達夫総務会長、財政政策を巡り首相サイドと激しくやり合った高市早苗政調会長の扱いも焦点だ。

 首相と距離を置く菅義偉前首相の処遇も大きな関心事。これまで副総理案が取り沙汰されてきた。公明党との太いパイプを有する菅氏を取り込むことで政権基盤が強化されるが、菅氏周辺には政局に備えた動きが制約されることを懸念する声も。首相が打診し蹴られた場合、両者の関係が修復不能になるのは必至で首相は慎重に見極めているとされる。

 一方、教団との接点が判明した議員を多く抱える最大派閥・安倍派からは新たな登用がないのではとの見方がささやかれている。同派は派閥の規模に見合ったポスト数などを要求しているが、「政権浮揚が一番大事」という政府関係者は「教団問題を理由に突っぱねることができる」。2年後の総裁選を見据えると、同派の離反につながりかねない対応は得策には見えないが、同関係者は「弱体化すればいい」と話す。

 分裂含みの派閥の運営は幹部の合議で決定。中心人物の一人は、教団改称問題の渦中にある下村博文前政調会長で、派内には不満がくすぶる。そこへきての冷遇人事。永田町ウオッチャーは「ポストが望めない派閥の求心力は低下する。官邸が分裂を誘うような一本釣りを仕掛けることも考えられる」と話した。

8166チバQ:2022/08/09(火) 06:59:57
https://news.yahoo.co.jp/articles/1dc986f5348615339196be6cc0e35bdfa2e8cee6
萩生田氏は留任希望 どうなる安倍派の処遇
8/8(月) 19:23配信


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産経新聞
閣議に臨む(左から)萩生田光一経産相、岸田文雄首相、松野博一官房長官=5日午前、首相官邸(矢島康弘撮影)

岸田文雄首相(自民党総裁)が10日に行う内閣改造・党役員人事では、安倍晋三元首相を失った最大勢力の安倍派(清和政策研究会、97人)の処遇が焦点だ。冷遇すれば、派内で遠心力が働くだけでなく、党全体のパワーバランスにも影響を与えかねない。ただ、野党が追及を強める世界平和統一家庭連合(旧統一教会)や関連団体と関係がある議員も多く、首相が人事で許容する「線引き」にも注目が集まっている。

【表でみる】内閣改造と自民党人事、予想される顔ぶれ

「継続してやっていくことが望ましいのではないかと僭越(せんえつ)ながら思っている」

安倍派に所属している萩生田光一経済産業相は8日の記者会見でこう述べ、留任を希望した。政権の骨格を維持するとの報道を踏まえ「(代わったら)俺は骨格じゃなかったのか、という思いもある」とも語った。7日には首相と公邸で人事について意見交換したという。

安倍派会長代理の塩谷立(しおのや・りゅう)元文部科学相も8日、首相と官邸で面会し、人事について派の要望を伝えた。

首相の姿勢を示す指標になりそうなのが、安倍派から起用する閣僚数だ。現状は萩生田氏、末松信介文科相、岸信夫防衛相、松野博一官房長官の4人だが、安倍氏は生前、「5人に増やしたい」と話していた。

安倍派幹部は入閣待機組のリストを政府側に伝え、党人事では幹事長、政調会長、総務会長の「党三役」の確保を希望している。中堅議員は「数が増えず、ポストも格落ちになれば不満が残る。派を離れようと考え始める人も出てくるのではないか」と語った。

派内では衆目の一致する安倍氏の後継がおらず、分裂含みといわれている。派内では萩生田、松野両氏に加え、西村康稔前経済再生担当相、世耕弘成参院幹事長、高木毅国対委員長といった有力者を推す声がある。首相は「政権の安定のために、安倍派の安定を望んでいる」(周辺)とされ、有力者のバランスに配慮するとみられる。

人事にあたっては、議員と旧統一教会との関係も焦点となる。首相は8日に面会した際、塩谷氏に「しっかりと(関係を)調べて、明らかにしてもらいたい」と求めた。派内では萩生田氏が旧統一教会主催のイベントであいさつしたことが明らかになっている。ほかにも関連団体に祝電を送るなど、過去につながりを持った議員は多い。

安倍派幹部は「関係には濃淡があり、首相は線引きを考えているだろう」と指摘。「閣僚はもちろん、中堅若手が中心となる副大臣・政務官人事にも注目している」と語った。

8167チバQ:2022/08/09(火) 10:31:06
https://news.yahoo.co.jp/articles/5c3ca1629bbe5c9f77633eac7365ee327af8ca93
安倍派を重視、政調会長に萩生田氏…寺田氏・岡田氏が初入閣へ
8/9(火) 5:01配信
読売新聞オンライン
萩生田光一氏

 岸田首相(自民党総裁)は10日に行う内閣改造・党役員人事で、萩生田光一経済産業相(58)を党政調会長に起用する方向で最終調整に入った。寺田稔首相補佐官(64)と、岡田直樹参院国会対策委員長(60)は初入閣させる意向だ。鈴木俊一財務相(69)と、公明党の斉藤鉄夫国土交通相(70)は留任させる。


 萩生田氏は自民最大派閥の安倍派に所属し、銃撃事件で亡くなった安倍晋三・元首相に近い。政調会長への起用には、安倍派を重視する姿勢を示し、防衛力強化などの重要政策で党内調整を円滑に進める狙いがあるとみられる。

 岸田派の寺田氏は首相と同じ広島出身で、衆院当選6回。首相がライフワークとしている核軍縮問題などを担当する首相補佐官として、核拡散防止条約(NPT)再検討会議への首相出席などの調整を担った。

 自民党は8日、臨時の党役員会と総務会を開き、党役員人事を首相に一任することを決めた。首相は「新たな体制の下で難局突破、政策断行に全神経を集中させていきたい」と述べた。

 党役員人事では、高木毅国会対策委員長(66)は続投の方向だ。

 この日、首相は首相官邸で、公明党の山口代表、安倍派会長代理の塩谷立・元文部科学相、二階派事務総長の武田良太・前総務相、関口昌一参院議員会長と相次いで面会した。

 首相は、松野博一官房長官(59)ら政権の骨格は維持し、健康問題を抱える岸防衛相らを交代させる構えだ。

◆入閣が固まった顔ぶれ(敬称略)
外務 林芳正 61
財務 鈴木俊一 69
国土交通 斉藤鉄夫 70
官房 松野博一 59
※いずれも留任
(ポスト調整中)
寺田稔 64
岡田直樹 60
◆内定した自民党役員
副総裁 麻生太郎 81
幹事長 茂木敏充 66

8168チバQ:2022/08/09(火) 10:33:00
https://news.yahoo.co.jp/articles/e3141980852f62aa26554b161246fc80885627f6
岸田「内閣改造」最大の火種、“ガーシー”がロックオン「木原誠二」と安倍派から総スカン「甘利明」
8/9(火) 6:01配信
 8月10日に行われる内閣改造人事の調整が大詰めを迎えるなか、自民党内で「処遇」に注目が集まる大物議員が2人いる。木原誠二・官房副長官と甘利明・前幹事長だ。党内からは「旧統一教会問題よりも2人の存在こそ、岸田政権の火薬庫になりかねない」との声すら上がっているのだが……。

 ***

 岸田文雄首相は6日、新しく入閣する閣僚と現閣僚などについて、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)との関係を点検させる考えを表明。その上で、閣僚については「半分以上が交代」する大幅改造になる見通しだ。

「旧統一教会と自民党議員との繋がりが次々と明らかになり、内閣支持率が急落したことに強い危機感を覚えた岸田首相にとって、今回の改造人事は同協会と関係の深い議員を“一掃”する機会でもある。新内閣は旧統一教会と接点がないか、もしくは関係を見直した“クリーン”な議員で固める意向で、これによって一連の問題に幕を引きたい考えです」(全国紙政治部デスク)

 すでに党役員では麻生太郎副総裁と茂木敏充幹事長の留任が内定。閣僚では松野博一官房長官に林芳正外相、鈴木俊一財務相などの続投が固まっている。

「改造後も安定した政権運営を目指すため、岸田首相は内閣の要となるポストには手を加えない方針です。そのため首相が信頼を寄せる“最側近”の木原誠二官房副長官も留任する方向です」(同)

 しかし党内では「木原続投」を危ぶむ声が日に日に強まっているという。

“ガーシー”にロックオンされた木原氏
 岸田首相が内閣改造の意向を表明した5日夜、出版社「幻冬舎」社長の見城徹氏が自身のSNSに書き込んだ“暴露”が波紋を広げている。

〈本当にガーシーという人が言っている通りだ。こんな人(木原氏)が政権の中枢に居るなら、もう日本は終わる〉

 7月の参院選で初当選を果たし、参院議員となった“ガーシー”こと東谷義和氏は選挙前、木原氏のスキャンダルを自身のユーチューブチャンネルで暴露。内容は昨年12月、楽天グループ会長の三木谷浩史氏が経営する店で開催されたパーティーに木原氏も参加していたというものだ。

「パーティーには約20人の外国人モデルらが呼ばれ、ドンチャン騒ぎが繰り広げられたといいます。木原氏は午前3時頃まで滞在し、泥酔した挙げ句に携帯電話を紛失して大騒ぎになった顛末が明かされました」(スポーツ紙記者)

 東谷氏が指摘しているように、同パーティーが開かれたのは「週刊新潮」(2021年12月23日号)が木原氏の「愛人」と「隠し子」疑惑について報じた直後に当たる。

「ガーシーは今後も木原氏を“徹底的に暴露する”と宣言しており、木原氏の“女遊び”などに関するネタも揃っているという。国会議員となったガーシーの“口撃”は重みが増しており、すでに彼のユーチューブはBAN(チャンネル停止)されているとはいえ、有料サロンなどで暴露されれば影響は無視できない。木原氏の醜聞は、普通なら旧統一教会問題以上に“身体検査”で引っ掛かるはずだが、岸田氏は“木原がいないと政権が立ち行かない”と周囲に話し、この問題をスルーする意向だ」(自民党関係者)

 党内からも首相の危機管理能力に疑問を呈する声が上がり始めているという。

8169チバQ:2022/08/09(火) 10:33:10
甘利氏と安倍派の軋轢
 人事の刷新で旧統一教会と政治をめぐる問題にフタをしようと目論む岸田首相だが、その強引な手法がすでに党内にひずみを生んでもいる。

「自民党内で旧統一教会と繋がりが深いのは安倍派(清和会)所属の議員が大半を占め、今回の人事は実質、安倍派を“排除”する方向に進んでいる。そのため、安倍派議員からは“我々をスケープゴートにして批判をかわすつもりか”と怨嗟の声が上がり始めている」(同)

 その安倍派との軋轢を決定的な“亀裂”へと変化させかねないのが甘利前幹事長の動向という。甘利氏といえば、自身のメールマガジンで、安倍派について「誰一人、力もカリスマ性もない」とコキ下ろしたことで安倍派議員が猛反発。さらに安倍元首相の追悼演説を「甘利氏が行う」方針が発表されると与野党挙げて反対の声が上がり、方針撤回へと追い込まれた経緯がある。

「その甘利氏を一時、党4役のいずれかに起用する案が浮上したものの、岸田首相が引っ込めたとの話があります。“麻生派大幹部”の甘利氏を無碍にはできないが、幹事長まで務めた甘利氏に適したポストは容易に見つからない。甘利氏の処遇は対応を誤れば党を分裂させかねないため、岸田首相も頭を悩ませたとされる。状況を察知した甘利氏は7日に首相官邸を訪れた際、“子飼い”の山際大志郎・経済再生担当大臣の続投を要望。政権への影響力確保の道を残し、首相に“恩を売る”ことで自ら身を退いたとも伝えられます」(前出・デスク)

 改造後も難題山積――岸田首相の手腕が試される。

デイリー新潮編集部

新潮社

8170チバQ:2022/08/09(火) 10:34:13
https://news.yahoo.co.jp/articles/2580a066d116320d29cbb2b3170691643cf074e7
なぜ今?岸田首相「8月10日に電撃人事」の裏事情、麻生太郎副総裁ら党最高幹部にも直前に伝える荒業
8/9(火) 4:31配信
 岸田首相が8月10日に行う電撃的な「人事」決断が政界を驚かせている。非業の死を遂げた故安倍晋三元首相の“喪中”の人事断行でもあり、麻生太郎副総裁ら党最高幹部にも直前に伝えるという荒業だったからだ。

 ただ、周辺からは「当初から『すべて俺が決める』との“ニュー岸田”への大変身を狙っていた」(官邸筋)との声も漏れてくる。岸田首相自身も広島での6日の記者会見で「新しい体制を早くスタートさせたいと常々思っていた」とそれを裏付けた。

 そもそも参院選での自民大勝が確実となった選挙戦終盤の段階で、岸田首相と側近らは極秘裏に、早期改造断行を念頭に日程調整を進めていた。参考にしたのは曜日も今回とまったく同じだった安倍政権下の2016年参院選後の政治日程だった。

 当時の安倍政権は、7月10日の投開票を受け8月1日に会期3日間の臨時国会を召集。安倍首相は同1日の衆参両院での院の構成や継続審査の手続き終了を受けて直ちに改造人事に着手。同国会の会期が終わる3日に党・内閣の新体制を発足させた。

■極秘に決めた人事の方針

 ただ今回は、岸田首相が早くから7月31日に訪米し、8月1日にニューヨークで開幕する核拡散防止条約(NPT)再検討会議に出席して、「核兵器のない世界」へ核軍縮・不拡散に取り組むよう訴える演説をする日程を決めていた。このため、臨時国会は8月3日召集となり、岸田首相は8月4日の人事断行を模索したが、与野党折衝で8月5日に衆参両院で故安倍氏の追悼行事が組み込まれたため断念した。

 そこで浮上したのが8月6日と9日の広島、長崎原爆忌の行事の直後の10日の人事断行。岸田首相は5日の臨時国会閉幕を受けた同日夕、8日夕に臨時役員会・総務会を開催して人事に着手する方針を決め、党執行部と山口那津男公明党代表に伝えた。

 この方針は岸田首相周辺だけで極秘に決め、党執行部や公明への連絡は直前となった。このため双方が「突然の人事断行では与党内が混乱する」などと反発したが、岸田首相は「すでに決めたこと」と押し切った。

 電光石火の人事断行決断の裏には、故安倍氏の「国葬」決定への批判の高まりと、それに絡む旧統一教会の問題だけでなく、円安などによる物価高騰やコロナ第7波の感染爆発への岸田首相の強い危機感があった。

 最新の世論調査でも、コロナへの不安や国葬への反発などから、内閣支持率が政権発足後最低となるケースが相次いでいる。このため、岸田首相周辺にも「このまま何もしなければ、政権は大ピンチとなる」(官邸筋)との不安が広がっていた。

 それも踏まえ、参院選大勝で手中にした「岸田1強」態勢を踏み台に、「すべては自分が決めるという、『決断と実行のニュー岸田』に大変身することで、今後の政権運営の主導権確保を狙う」(側近)という大勝負に打って出たのが実態とされる。

 5日の決断を受け、岸田首相は広島市での6日の記者会見で人事断行について、物価高や防衛力強化、安倍氏「国葬」などを列挙。「さまざまな課題を考えると、新しい体制を早くスタートさせたい」と国難突破のための新体制づくりであることを力説した。

8171チバQ:2022/08/09(火) 10:34:30
■旧統一教会との関わりを明確にするという“踏み絵”

 併せて岸田首相は、自民党との深いつながりが指摘されている旧統一教会(世界平和統一家庭連合)について「私個人は当該団体とは関係ない」と明言。「私の内閣では、新たに指名する閣僚だけでなく、現閣僚、副大臣も含めて当該団体との関係をしっかり点検し、結果を明らかにしてもらう。そのうえで適正な形に見直すことを指示したい」と語った。

 これは、新人事の対象となる人物には、自らと旧統一教会との関わりを自ら明確にするとの“踏み絵”とする狙いがにじむ。岸田首相周辺からは「すべては自己責任とし、うその申告が発覚すれば即刻罷免され、その後は人事の対象外にする厳しい対応」との声が出る。

 こうした経緯を踏まえ、岸田首相は8日夕刻の党臨時役員会・総務会で9月末に任期満了となる党役員人事の総裁(首相)一任を取り付け、山口公明党代表との与党党首会談を経ての人事工作に着手。長崎原爆忌出席後の9日中に新体制人事を固め、10日夕刻までに第2次岸田改造内閣を発足させる方針だ。

 すでに党内ではさまざまな人事情報が飛び交っているが、岸田首相の基本方針は①党・内閣の骨格維持、②旧統一教会との深いつながりのある人物の排除③順送り人事より女性や若手の積極的登用、などとみられている。

 その結果、党・内閣の要となる麻生副総裁、茂木敏充幹事長、松野博一官房長官、鈴木俊一財務相、林芳正外相は留任させる方向だ。また山口公明党代表の要求も踏まえ、斉藤鉄夫国土交通相の留任を受け入れる方針だ。

 安倍派がらみの人事では、故安倍氏の腹心とされた萩生田光一経済産業相が注目の的だ。岸田首相は7日に萩生田氏と会談した結果、留任か党4役への起用を検討する構え。萩生田氏の要職での処遇で、党内最大派閥の安倍派を重視する姿勢を示す狙いからだ。

 ただ、萩生田氏が8日の記者会見で続投への意欲を示し、「(自分は内閣の)骨格ではなかったのか」と発言したことが波紋を広げた。萩生田氏は旧統一教会との「深い関係」(官邸筋)が取りざたされているだけに、岸田首相がこの発言をどう受け止めるかによって、他の党・内閣人事への波及も想定されるからだ。

 その一方で、体調不安が目立つ故安倍氏実弟の岸信夫防衛相や、安倍氏側近だった高市早苗政調会長、旧統一教会との関わりで「問題ない」と発言した安倍派幹部の福田達夫総務会長は交代させるとみられる。さらに、安倍氏銃撃事件の最高責任者である二之湯智国家公安委員長(内閣府特命相)も交代させる方針だ。

■「岸田首相の野望が国民の失望呼ぶ」との声も

 そうした中、ほとんどの政府与党幹部が想定していた「9月前半の人事断行」を岸田首相が独断専行の形で覆したことへの反発も根強い。

 とくに、9月27日の安倍氏国葬までは「喪中」を理由に集団指導体制を続ける党内最大派閥の安倍派には「派分裂を加速させる狙いがある」との疑心暗鬼が広がる。

 また、党内反主流勢力と位置付けられる菅グループや二階派も「人事をごり押しすれば、逆に政権の求心力を失う」(二階派幹部)と牽制。これに対し、岸田首相周辺も「人事で決断力を行使しても、コロナや物価高騰への対応が後手後手では、国民の支持は得られない」との不安を隠さない。

 岸田首相は、9月27日の安倍氏国葬前後の「国葬外交」を取り仕切ることで、内外に「世界のキシダ」をアピールすることを狙うとみられる。しかし、最悪の事態が想定されるコロナ禍への対応や、一触即発状態となっている「台湾有事」などの展開次第では、「岸田首相の野望が、国民の失望を呼ぶ可能性」(安倍派幹部)を指摘する声も少なくない。

泉 宏 :政治ジャーナリスト

8172チバQ:2022/08/09(火) 10:35:46
https://news.yahoo.co.jp/articles/adde1384dedb3974a0ac87406b2c61208da35daf
政調会長、萩生田氏で調整 挙党態勢へ森山氏の起用浮上
8/8(月) 18:52配信



 岸田文雄首相(自民党総裁)は10日の内閣改造・党役員人事で、萩生田光一経済産業相を党政調会長に起用する方向で最終調整に入った。複数の政権幹部が9日明らかにした。森山裕総務会長代行を党要職で起用する案も浮上している。麻生太郎副総裁、茂木敏充幹事長を再任する方針を既に固めるなど政権の骨格は維持する方向。課題の挙党態勢構築に向け、非主流派である森山派会長の森山氏らの処遇が焦点となっていた。

 党人事では高木毅国対委員長が続投する一方、福田達夫総務会長と高市早苗政調会長の交代が有力。内閣は大幅改造となる公算が大きい。

 首相は10日午前に党臨時総務会で新役員を決定。

8173チバQ:2022/08/09(火) 10:36:22
https://news.yahoo.co.jp/articles/7e4f1b1d090316569b75c99f4f00d6268705b1a4
内閣改造 菅氏登用は見送り?非主流派の処遇焦点
8/8(月) 19:08配信
次の内閣改造と自民党役員人事では、岸田文雄政権で主要ポストを獲得していない自民の非主流派の処遇も焦点となる。首相はこれまで、菅義偉前首相に近い勢力や二階俊博元幹事長率いる二階派(志帥会、43人)などの登用に慎重な姿勢を示してきた。人事の行方によっては政局の芽も生みかねないだけに、首相は熟慮を重ねている。


二階派で事務総長を務める武田良太元総務相は8日、官邸で首相に面会し、派が入閣を求めるメンバー3人の名前を伝えた。首相は「挙党体制でいく」と答えた。

首相が就任後初めて手がけた昨秋の人事は、先の総裁選で岸田陣営を支えた議員らを重用する「論功行賞」の色合いが強かった。党四役は高市早苗政調会長を除き、総裁選で自身を支えたメンバーで固めた。

閣僚の布陣も同様で、党内最大勢力の安倍派(清和政策研究会、97人)と茂木派(平成研究会、54人)、麻生派(志公会、50人)、岸田派(宏池会、43人)の主流4派がポストの大半を占めている。

一方、総裁選で河野太郎広報本部長の支持が多かった二階派や森山派(近未来政治研究会、7人)、石破グループ(水月会)からの起用は二階派の2人のみにとどまった。

今回の人事でとりわけ注目されるのは、非主流派の象徴的存在ともなっている菅氏の処遇だ。首相は菅政権で無役となるなど、両氏は長年対立関係にあった。ただ、菅氏は今年に入り、首相と関係がぎくしゃくしていた公明党との仲介役を果たすなど、政権を支える姿勢も見せている。

自民内には、菅氏を副総理など要職に起用し、非主流派にも一定のポストを用意して挙党体制を構築すべきだとの声もある。ただ、菅氏自身は8日、TBSのCS番組で、「閣内で限定すれば(就任は)考えていない」と言及。首相の周辺も「参院選で勝利した後でもあり、首相が意思疎通しやすい陣容を整えるべきだ」(党四役)と慎重論を唱える。首相は次の総裁選での再選戦略まで念頭に入れつつ、慎重に判断するとみられる。(大島悠亮)

8174チバQ:2022/08/09(火) 10:37:17
https://news.yahoo.co.jp/articles/fab65ccffe0ac97582b6241fe2b5dbe851ce0915
首相、岡田直樹氏の初入閣検討 斉藤国交相の留任有力
8/8(月) 19:33配信
産経新聞
斉藤鉄夫国交相(矢島康弘撮影)

岸田文雄首相(自民党総裁)は10日に予定する内閣改造・党役員人事をめぐり、党内最大勢力の安倍派(清和政策研究会、97人)に所属する岡田直樹参院国対委員長を初入閣させる方向で検討に入った。8日、複数の党関係者が明らかにした。同じ安倍派の萩生田光一経済産業相は留任もしくは党政調会長などの要職で起用する。鈴木俊一財務相と斉藤鉄夫国土交通相の留任も有力となっている。


自民党は8日午後、党本部で臨時の役員会と総務会を開き、首相に党役員人事を一任した。首相は役員会で「日本が直面する課題や今後の政治日程を考え、できる限り早期に人事を行い、新たな体制の下で難局突破、政策断行に全神経を集中させたい」と述べた。

これに先立ち、首相は官邸で公明党の山口那津男代表や自民党の関口昌一参院議員会長らとも相次いで会談し、人事に向けて意見を交わした。7日には公邸で茂木敏充幹事長や萩生田氏らと面会した。

萩生田氏は、街頭演説中に銃撃を受けて死亡した安倍晋三元首相の最側近として知られる。首相は萩生田氏を引き続き処遇することで、安倍氏の死去後も安倍派との連携を維持し、政権の安定につなげる狙いがあるとみられる。

ただ、萩生田氏は8日の記者会見で自らの人事について、東京電力福島第1原発の処理水海洋放出などの課題を理由に続投への意欲を示した。首相は萩生田氏のポストを慎重に検討する。

首相は閣僚の半数以上を交代させる大幅改造を行う考えだ。岸信夫防衛相や二之湯智国家公安委員長らを交代させる一方、政権の骨格である麻生太郎副総裁や茂木氏、松野博一官房長官、林芳正外相らは残留させる見通しだ。

8175チバQ:2022/08/09(火) 10:38:09
https://news.yahoo.co.jp/articles/71ff1a18f289727ae90150ac547c4dc1d9f564e9
「安倍後継」萩生田氏を重視 岸田首相、政権安定へ保守対策 内閣改造
8/9(火) 7:06配信
 岸田文雄首相(自民党総裁)は内閣改造・党役員人事で、安倍派の萩生田光一経済産業相の処遇を重視している。

 安倍晋三元首相亡き後、政権の安定へ保守派の取りまとめ役を期待するためだ。政調会長など党四役に起用して存在感を高めさせたい考えだが、萩生田氏本人は留任の希望を口にした。

 「最後は首相の判断に委ねるが、引き続き経産行政に全力を挙げたい」。萩生田氏は8日の記者会見でこう強調。冗談交じりに「一部報道で『骨格維持』と出ている。(経産相ポストは)骨格ではなかったのか」と語った。首相と7日に首相公邸で差しで向き合ったことに関しては「人事を含め意見交換した。中身は控えたい」とかわした。

 首相は人事を行う意向を6日に表明した後、政権の屋台骨を支える麻生太郎副総裁と同日夜、茂木敏充幹事長と7日に会談した。いずれも主流派閥の領袖(りょうしゅう)。会長不在の安倍派では塩谷立会長代理と4、8両日に協議しているが、同派で無役の萩生田氏とも会ったことは異例の対応だ。

 近年、安倍氏最側近の立場にあった萩生田氏は党内外の保守派と関係が良好で、安倍氏自身が周囲に「いつか派閥を継がせたい」と漏らしていた。一方、伝統的にハト派に位置付けられる宏池会(岸田派)会長の首相では、「保守層の心をつかめない」(党幹部)と言われる。

 萩生田氏の調整能力に対しては、麻生、茂木両氏が高く評価する。菅前政権下で首相が無役だった頃、安倍氏の「代理」として会合を重ねてきた経緯もある。

 ◇安倍派揺さぶり? 
 萩生田氏が難色を示すのは、安倍派内の事情を考慮しているからだ。97人を擁する最大勢力とあって、重要ポストを望む有力者も多い。萩生田氏は衆院当選6回と議員歴が比較的浅い半面、第2次安倍政権以降は官房副長官や幹事長代行、文部科学相を歴任しており、やっかみもある。

 党内では、安倍派内に不協和音を生じさせることも首相サイドの狙いだとの見方が出ている。ある岸田派中堅は「首相の側近が仕掛け人」と語り、石破茂元幹事長周辺は「安倍派が分裂すれば首相に好都合だ」と指摘する。首相は塩谷氏と面会した際、萩生田氏の処遇について「最後は自分が決める」と伝えた。

8176チバQ:2022/08/09(火) 10:38:58
https://news.yahoo.co.jp/articles/3b40ee089a4d6cfbb29c30e8f3a3139558ba2e94
萩生田氏、政調会長起用へ 総務会長は遠藤氏、あす内閣改造 岸田首相
8/9(火) 8:13配信
時事通信
首相官邸に入る萩生田光一経済産業相=8日

 岸田文雄首相(自民党総裁)は10日に実施する内閣改造・党役員人事で、萩生田光一経済産業相(58)を党政調会長に起用する方向で調整に入った。


 総務会長には遠藤利明選対委員長(72)を検討している。

 萩生田氏は最大派閥の安倍派に所属し、故安倍晋三元首相の片腕として知られる。安倍派に配慮を示すとともに、安全保障政策の見直しや原発再稼働など与党内調整への手腕を期待する。

 遠藤氏は、首相を支える谷垣グループ代表世話人を務める。留任する麻生太郎副総裁(81)、茂木敏充幹事長(66)とも良好な関係を保つ。

8177チバQ:2022/08/09(火) 10:45:18
https://news.yahoo.co.jp/articles/eb5662c423fc009de53520da9d70c8fef1dac2fe
見通せぬ政権浮揚…旧統一教会が政権運営に影
8/9(火) 9:32配信
 「政治、行政の空白は一切許されない」-。岸田文雄首相(自民党総裁)は党臨時役員会でこう力強く述べ、10日に行う内閣改造・党役員人事の一任を取り付けた。7月の参院選を圧勝に導いた首相だが、ここにきて閣僚や自民議員との接点が次々に明るみに出ている世界平和統一家庭連合(旧統一教会)を巡る問題が、政権運営に影を落とす。狙い通り、体制刷新によって政権浮揚につなげられるかは見通せない。

 役員会に先立ち、党本部で首相は、麻生太郎副総裁、茂木敏充幹事長と40分近くにわたり会談。2人とはそれぞれ先週末にも面会しており、具体的な人事の構想や、焦点となっている安倍派議員の処遇について意見を交わしたとみられる。

 政権発足から10カ月。ここまで「高水準で安定」(茂木氏)していた内閣支持率には陰りも見え始める。報道機関の各種世論調査で、最近まで60%前後あった数字は急落。8日にNHKが報じた内閣支持率は3週間前から13ポイント減、特に旧統一教会と政治との関係について「説明が足りない」と答えた人が82%に上った。自民内では「旧統一教会の問題が尾を引いているのは間違いない」(衆院中堅)と見る向きが少なくない。

 こうした閉塞(へいそく)感を打破するため首相は、今回の人事をてこに再浮上をもくろむ。6日の記者会見では「とにかく新しい体制を早くスタートさせたいと常々思っていた」と語り、周辺も「大規模な内閣改造になる」との見通しを示している。

 ただ、実際には首相の選択肢には制約も多く、フリーハンドには程遠い。

 「当然、継続してやっていくことが望ましいのではないか」。安倍派の有力議員の一人で、党政調会長など党4役への起用も取り沙汰される萩生田光一経済産業相は8日、続投の意向をあえて表明。萩生田氏は7日、首相と面会しており、衆目の一致する後継者がいない派内からひんしゅくを買わないよう、予防線を張る意味合いもあったとみられる。

 安倍派重鎮からは「党4役ポストと閣僚6人」と強気の要求が出ており、自ら率いる岸田派が第4派閥で必ずしも党内基盤が強固とは言えない首相もむげにはできない。一方で、政権の足かせとなりつつある旧統一教会との接点が安倍派議員に目立つのも事実。刷新するはずの人事で首相がつまずけば元も子もなく、参院若手は「冷遇の理由にされかねない」と警戒する。

 菅義偉前首相や二階俊博元幹事長に近い非主流派議員の処遇も焦点となる。「国内外から突きつけられた課題」(首相)に挙党一致で臨み、首相が本格政権をうかがう上で、菅氏ら実力者の協力は欠かせない。自民関係者は「派閥均衡型の人事にならざるを得ない」とみている。

 (東京支社取材班)

8178チバQ:2022/08/09(火) 11:37:33
https://news.yahoo.co.jp/articles/e82065039ae670d080943890a3f1d74022a8b195
自己評価は異常に高いが、支持率は「0%」…旧統一教会の名称変更当時の文科相・下村博文の“野心”とは
8/9(火) 6:12配信
文春オンライン
©文藝春秋

 この数年、私は下村博文先生を熱烈に推してきました。最近になって下村ウォッチの醍醐味が広がりつつあるようで嬉しい。


 まず、政治家・下村博文の“魅力”をあげます。

〈「清和会(安倍派)の実行部隊のように見える」

「その割には発言がフラフラしてあまり自分の立場をわかってなさそう」

「しかし自己評価はとてつもなく高い」〉

 いかがでしょうか、下村先生にちょっと興味がわいてきませんか?

「旧統一教会の名称変更当時の文科相」
 最近の話題で言うなら下村氏が「旧統一教会の名称変更当時の文科相」だったことが注目されています。教団は1997年に名称変更を相談したが却下され、2015年になって申請したら認められた。

 この点についての下村発言を追うとたまりません。7月21日に記者団の取材に「(自身は)まったく関わっていない」と強調。それでいて文化庁の担当者から「事前」も「事後」も報告があったと発言。8月4日には「今となれば責任を感じる」と語った一方で「当時は名称変更もほとんど報道されなかった」と開き直る。ああ、期待を裏切らない博文先生。

 ちなみに名称変更当時に文科審議官だった前川喜平氏は「何らかの政治的な力が働いたとしか考えられない」と野党ヒアリングで証言(8月5日)。

 同じ日に末松信介文科相は「要件を満たした申請書が提出されたため、受理し、認証の決定をした」と説明。つまり正しく揃った申請書を拒めば訴訟リスクがあったことを受理の理由に挙げた。これに対し前川氏は「リスクがあったとしても、この名称変更はすべきではないというのがあるべき政策決定だった。その決定をどう法的に正当化するか考えるべきだったのでは」と反論(8月5日毎日新聞)。

安倍派の集票力は「文教&宗教」
 私は以前に自民党の集票力について詳しい記者に聞いたことがある。昭和の時代からだいたい「宏池会(岸田派)は大企業、竹下派(現・茂木派)は業界団体、清和会(安倍派)は文教&宗教」だと言っていた。今まさに注目されているのが安倍派の「文教&宗教」なのである。

 だから、安倍派の醜聞が出てくる度に文科省の「中の人」だった前川氏が発言する流れにここ数年なっている。なるほど安倍派にとっては厄介な人物なのです。

 文化庁の宗務課担当者は、2015年になって旧統一教会から名称変更の申請があった理由は「教団側のタイミングだ」と述べている。このタイミングは下村大臣だったからというより第二次安倍政権だから満を持して申請したのではないか? そう考えると下村氏個人が今もフワフワした言動なのは理解できる。

「新国立競技場問題」でも注目が…
 さて、2015年には別の大問題もありました。「新国立競技場の建設費問題」である。ここでも下村博文先生が注目を浴びていたのを思い出してほしい。

 膨れあがった建設費用に批判が強くなり、下村文科相は舛添要一東京都知事との会談で500億円の負担を求めたが反発された。そのあと下村氏は「一貫して明確な責任者がどこなのか、よくわからないまま来てしまった」と言い放った。すごすぎる博文節。とにかく明るい安村ならぬ、とにかくずさんな下村。

 しかしこれも「下村博文よりエライ人」の動きをみると興味深いのだ。当時の毎日新聞の社説は、事業主体である日本スポーツ振興センター(JSC)の河野一郎理事長、監督する立場にある下村博文文科相の責任は問われなければならないと書きつつ、

《その背景には関係者が「重鎮」に配慮し、河野氏の諮問機関に過ぎない有識者会議が重要事項を決定する機関となっていた実態がある。》(社説『新国立検証報告 無責任ぶり確認された』2015年9月25日)

 と指摘している。

8179チバQ:2022/08/09(火) 11:38:12
 有識者会議は2012年3月にスタート。メンバーは日本ラグビー協会の要職にある森喜朗氏をはじめ、超党派のスポーツ議員連盟に所属する政治家、日本オリンピック委員会や日本体育協会、サッカーなど競技団体の幹部や著名作曲家ら「各界の重鎮」が並び、

《会議は利益代表者による陳情の場と化していた。》(同前)のである。

 開閉式の屋根を備えた8万人収容のスタジアムという基本構想は有識者会議から生まれ、総工費は膨れあがった。言うまでもなく森喜朗は清和会と文教族のドンであり、有識者会議スタートの2年後には東京五輪組織委員会の会長に就任している。

 こんな時期に下村博文は文科相だったのである。清和会の実行部隊として使い勝手が良かったのだろうが、2015年に勃発した建設費問題では右往左往し、森氏や安倍首相が慌てて動いてザハ案は白紙撤回となった。この年はいろんなことがあった。今話題になっている旧統一教会の名称変更問題と併せて「2015年の下村博文」がどこを向いていたか、あらためて検証するべきなのです。
自己評価が異常に高い
 そんなガキの使い感がすごい下村先生ですが、自己評価は異常に高いのも魅力。こんな記事があった。

『安倍派継承 息巻く下村氏』(信濃毎日新聞7月24日)

 安倍氏亡きあと下村氏は派閥のトップの座に意欲を示しているというが、その性急な動きが反発を招いているという。下村氏は安倍氏の通夜直後から岸田首相に「清和会をないがしろにするな」とテレビ番組で発言。これに対し、

《派内に「よく言ってくれた」という声はあまり聞かれず、むしろ「まだ葬儀も終わっていないのに…」と評判が悪い。》

 ああ、博文先生。

支持率が「0%」だった
 そういえば昨年の自民党総裁選に下村氏は出馬を匂わしても周囲はまったく盛り上がらなかった。

 圧巻は、昨年8月30日だった。官邸に呼ばれ当時の菅首相から「出馬見送りか、政調会長を辞任するかを迫られ、出馬断念を決断した」(日刊スポーツ)。脅しにあっさり引き下がった下村先生。自民党都連会長時代には都議選でコテンパンに小池百合子氏にやられて辞任したこともあった。永田町の“ケンカ”に弱いのにトップへの野心は隠さない下村先生。

 昨秋の「週刊文春」は日経新聞の世論調査で下村博文氏の支持率が「0%」であったことから「ミスター0%」と書いていた。確かに日経(2021年8月30日)、読売(2021年9月6日)での下村氏の数字は0%だった。

 しかしである。共同通信(2021年9月5日)の調査では0.6%あったのだ。最近流行のアルコール度数0.5%の「微アルコール」と似ていた。それ以来私は「微アル博文」と呼ぶようになった。

 下村博文先生、もう少し酔わせてください。

プチ鹿島

8180チバQ:2022/08/09(火) 14:44:53
https://news.yahoo.co.jp/articles/446583a8965df7e73c618f8ee0aecf4a4146380e
内閣改造で早くも清和会に安倍元首相が亡くなった影響が 萩生田経産相にも不満噴出
8/9(火) 11:07配信
時事通信は8月8日、「安倍派『塩谷・下村氏』体制に 名称存続、会長は当面空席」の記事を配信した。安倍晋三元首相(享年67)が死去したため、自民党最大派閥の安倍派(清和政策研究会:略称、清和研)を、塩谷立・元総務会長(72)と下村博文・前政調会長(68)の2人が、会長代理として束ねていくという内容だ。

【写真を見る】36年前、昭恵さんとの結納を済ませた安倍晋三元首相。当時32歳

 ***

 2人の“素顔”を簡単に紹介しておこう。塩谷氏の地元は静岡8区、当選10回。父親の塩谷一夫氏(1920〜1989)も自民党の衆議院議員という二世議員だ。ちなみに、2021年の衆院選では小選挙区で落選し、重複立候補していた比例東海ブロックで復活当選を果たした。

 下村氏の地元は東京11区、当選9回。旧統一教会(現・世界平和統一家庭連合。以下「統一教会」)が名称を変更した2015年、所轄する文部科学大臣を務めていたのが下村氏だった。

 統一教会の関連団体からの寄付を受領したことも明らかになっており、「統一教会と関係の深い国会議員」としてメディアだけでなく有権者も注視している。

 この2人が安倍派=清和研を仕切ることになったわけだ。彼らにとって最重要課題は、明日に控えた「内閣改造における閣僚ポストの確保」であることは論を俟たない。担当記者が言う。

「安倍さんが射殺されるという悲劇が起きなかったら、今も岸田さんは様々な場面で安倍さんの意向を聞く必要があったでしょう。しかし安倍さんは亡くなられました。安倍派が自民党における最大派閥なのは変わりませんが、岸田さんが内閣改造でどのような姿勢を安倍派に示すのか、大きな関心を集めています」

岸田・塩谷会談
 8月5日、「TBS NEWS DIG」は「【速報】岸田総理、来週10日にも内閣改造・自民党役員人事の方針固める」との速報を配信、YAHOO! ニュースのトピックス欄にも転載された。

「速報が流されたことからも明らかですが、まさに岸田さんによる“サプライズ改造”です。安倍さんの国葬決定に加え、統一教会と自民党議員との深い関係が次々に明らかになり、岸田内閣の支持率は低下しています。閣僚の顔ぶれを変えることで支持率を回復しようということでしょう」(同・記者)

 翌6日、岸田文雄首相(65)は地元の広島市で行われた平和記念式典に出席。記者会見で改造を行う理由として、統一教会の問題に言及した。新内閣の顔ぶれからは、統一教会と深い関係にある国会議員を一掃する必要があるというわけだ。

「興味深いことに、内閣改造の速報が配信された前日の8月4日、塩谷さんが首相官邸を訪れ、岸田さんと会談を持ちました。この様子を一部の新聞社などは、内閣改造の意向が発表された後に記事化しています。例えば共同通信の記事は、8月7日に全国の地方紙やブロック紙が掲載しました」(同・記者)

安倍派の閣僚は4人
 九州のブロック紙、西日本新聞は「安倍派処遇 ジレンマ 内閣改造・自民役員人事 旧統一教会と多数が関係 最大派閥へ配慮欠かせず」との見出しで報じた。

《人事がもっと先だとみられていた4日、会長代理の塩谷立元文科相は首相を官邸に訪ね「うちは政権を支える最大派閥だ。人事でそれなりの要求をさせてもらう」と伝えた。現在の閣僚数4人は「派閥の規模に比べれば少ない」(安倍派中堅)との不満もある》

《応対した首相は「なかなか比例代表のドント式のようにはいかないんだよなあ」とはぐらかした》

 会談の内容を知る自民党の関係者は、「ドント式で計算すれば、安倍派=清和研における閣僚のポストは5になります」と言う。

「岸田内閣で閣僚4人を擁したことがあるのは、安倍派と茂木派(平成研究会)、そして岸田派(宏池会)です。岸田さんが安倍派に配慮していたことが浮き彫りになりますが、安倍派は90人を超える大所帯、茂木派は50人台、岸田派に至っては40人台です。塩谷さんが『ウチは最大派閥だから閣僚枠を1人増やせ』と要求したということでしょう」

8181チバQ:2022/08/09(火) 14:45:10
 もし安倍氏が岸田首相に「4人を5人にしてほしい」と要望したのなら、岸田首相も真剣に考えたかもしれないという。

余裕の冗談!?
「しかし会談で、岸田さんは塩谷さんに『ドント式は無理』と返答しました。つまり『安倍派から5人はない』という意味です。安倍さんが亡くなられたことで、岸田さんは『安倍派に特別な配慮をする必要はなくなった』と判断したということでしょう」(同・関係者)

 ちなみに記事に出てくる「ドント方式」とは、比例選で政党に投じられた票数を議員数として配分する計算式のことを指す。

「岸田さんは『いくら安倍派の議員数が多くても、自動的に閣僚の数を増やすわけにはいきませんよ』と釘を指したわけです。更に興味深いことに、岸田さんは塩谷さんの要望は無下にしながらも、同じ安倍派の萩生田光一経産相(58)は評価しており、積極的に意見交換をしています」(同・関係者)

 萩生田氏に関しては複数の新聞社が、政調会長の可能性を報じた。これに萩生田氏は8日の記者会見で“不満”を表明した。

「会見で萩生田さんは、経産相を続投したいと明言しました。更に、岸田さんが内閣改造について『骨格は維持する』と説明したことに触れ、経産相交代説が報じられている自分は『ああ、俺は骨格じゃなかったのかとそんな思いもあります』と冗談を口にしました」(前出の記者)

統一教会との関係
 要するに萩生田氏は、冗談を口にできるだけの余裕があるのかもしれない。

「萩生田さんは安倍さんが亡くなった後、茂木敏充幹事長(66)に『安倍派における今後の窓口は自分にしてもらいたい』と申し入れたそうです。今回の組閣にあたっても、岸田さんサイドから『安倍派の入閣候補者は?』と問い合わせがあり、萩生田さんが対応しています。この話は塩谷さんや下村さんの耳にも入っていて、『自分たちの頭越しに交渉している』と激怒しているようです」(前出の関係者)

 岸田首相は萩生田氏を「失言など突拍子もないトラブルとは無縁で、安定感がある」と評価しているという。ただし、閣僚にとどまることは避けてほしいようだ。

「読売新聞などが報じていますが、萩生田さんは統一教会の関連イベントで挨拶するなど、密接な関係が疑われています。もし経産相でなくとも大臣として閣内にとどまれば、統一教会との関係を国会で問われるのは間違いありません。それを避けるため、岸田さんは政調会長など党三役を考えているようです」(同・関係者)

女性議員にも関心が集まる
 政治家は人一倍、嫉妬心が強いとも言われる。岸田首相は安倍派と距離を置く姿勢を見せながら、萩生田氏とは“特別な関係”を構築しつつあるようにも思える。となれば、安倍派の議員としては黙っていられない。

「塩谷さんや下村さんの頭越しに官邸と交渉したということも大問題ですが、経産相の残留を会見で希望したことも反発を集めています。岸田さんが考えている安倍派の閣僚ポストは4です。うち参院枠が1あるので、安倍派の衆議院議員が閣僚になれるのは残り3ということになります。ところが萩生田さんが閣内にとどまると、残りは2に減ってしまう。そのため安倍派内から『萩生田さんが勝手なことを言っている』との声が出ています」(同・関係者)

デイリー新潮編集部

新潮社

8182チバQ:2022/08/09(火) 16:34:40
https://news.yahoo.co.jp/articles/afd864c5b0d032336139e0a7e7b31598f1be2c78
選対委員長は森山裕氏で調整 非主流派、取り込み狙いか
8/9(火) 15:19配信

朝日新聞デジタル
安倍元首相への思いを語る森山裕氏=2022年7月9日午後2時1分、鹿児島市の自民党鹿児島県連、野崎健太撮影

 岸田文雄首相は9日、自民党の選挙対策委員長に森山裕総務会長代行を充てる方向で調整に入った。森山氏が率いる森山派は岸田政権で非主流派に位置づけられてきたが、党4役に処遇することで主流派に引き込み、党内基盤を強化する狙いがある。

 森山氏は安倍・菅両政権下で国会対策委員長を務め、政権与党内では調整力に定評がある。首相は森山氏に選対委員長として、衆院小選挙区の新しい区割りを受けた候補者調整を担わせる考えだ。

朝日新聞社

8183チバQ:2022/08/09(火) 16:35:29
https://www.asahi.com/articles/ASQ866GQTQ86UTFK023.html?oai=ASQ8951YYQ89UTFK00R&ref=yahoo
非主流派からは「やれるもんなら」 内閣改造、安倍派外しが焦点に
有料会員記事岸田政権

安倍龍太郎、吉川真布 楢崎貴司2022年8月7日 7時00分
 岸田文雄首相が6日、内閣改造・自民党役員人事の実施を正式表明した。安定政権を見据え、自民党の麻生太郎副総裁ら政権の「骨格」を維持する考えだが、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)との接点が取りざたされる議員が多い安倍派の処遇が焦点となる。

 首相は6日、広島市の平和記念式典に参列した後、現地で記者会見に臨んだ。

 内閣改造と自民党役員人事について、「与党とも相談し、来週にも行いたい」と表明。理由として、新型コロナや物価高への対応、ウクライナ・台湾情勢、防衛力強化、災害対応、経済対策などを列挙。安倍晋三元首相の国葬や今後の警備体制の強化も挙げ、「様々な課題を考えると、とにかく新しい体制を早くスタートさせたいと常々思っていた」と説明した。

 与党内では8月下旬から9月上旬の実施との見方が強まっていたが、首相は「いろいろな方々が9月だ何だとかおっしゃっていたが、元々できるだけ早く体制をスタートさせなければいけないと考え続けてきた」と述べ、局面打開をねらって一転したとの観測を打ち消した。

 首相はさっそく人事への動きを加速。広島から首相公邸に戻った6日夜には1時間以上にわたって麻生氏と会談し、今後の人事構想などについて協議した。

 政権の屋台骨である麻生氏や茂木敏充幹事長、松野博一官房長官を首相は留任させる。首相が率いる岸田派は党内第4派閥にとどまり、政権基盤を安定させるには第2派閥の茂木派と第3派閥の麻生派の領袖(りょうしゅう)である茂木、麻生両氏の存在が欠かせないためだ。

対応次第では高まりかねない首相への不満
 新型コロナの感染拡大や旧統一教会の問題などで報道各社の世論調査では内閣支持率が下落傾向にあり、今回の人事で若手や女性らを登用し「刷新感」をアピールできるかも問われる。閣僚経験者の一人は「国民に『目の前の問題から目をそらすための改造だ』と思われれば、決して政権浮揚にはつながらない」と指摘する。

 また、菅義偉前首相や、二階…

8184チバQ:2022/08/09(火) 16:36:34
https://news.yahoo.co.jp/articles/3791df748d20da3b35af110118bc3da32d62ecdc
萩生田政調会長で安倍派後継レースに波紋 「統一教会と関係ないな」内閣改造で厳しい身体検査 〈dot.〉
8/9(火) 16:08配信
 キーワードは「旧統一教会」と多くの議員が口をそろえる8月10日の内閣改造。閣僚候補らには厳しい「身体検査」が予想される。そして、問題はそれだけではない。五輪に絡む巨額の資金提供疑惑も捜査が進んでいる。いずれの問題にも絡まず、なおかつ岸田文雄首相のお眼鏡にかなう人材はどれだけ残っているのだろう。

【写真】会見する萩生田光一経産相

「今回の内閣改造はまさに旧統一教会改造だよ。この問題をひきずると岸田首相は、大変な事態になると危惧して、思い切った前倒しを仕掛けた」


 そう話すのは、岸田政権を支える麻生派の幹部。7月8日の安倍晋三元首相の銃撃事件以降、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)と自民党議員との接点についてのニュースが連日のように流れている。

 自民党の国会議員を中心に地方議員までが結びつき、選挙支援を受け、旧統一教会のイベントに参加するなど、自民党と旧統一教会の「闇ルート」が次々と白日の下にさらされている。

 自民党内には、SNSなどで旧統一教会の関連団体などとの関係を積極的にアピールしていた議員も少なくない。

 その一人のある自民党衆院議員はこう打ち明ける。

「関係していた団体の名称から旧統一教会とは想像もしなかった。ネットで少し調べればわかったのかもしれないが、まったく違和感がなかった。霊感商法が騒がれていたのは30年近く前で、その時はまだ子どもだったのでピンとこなかった。議員になってからイベントにも参加したし、選挙の支援も受けたけど、これを機に旧統一教会との関係はきっぱり断つ。正直、今でもあの人たちが旧統一教会の関係者だとは信じられない……。ただ。ここまで騒がれると政治生命には大きなマイナスだ」

 その上で、

「党内では、2人寄れば、内閣改造、党人事の話。旧統一教会と関係がある議員は徹底的に排除されるだろうという空気感だ」

 と内情を話した。

 とりわけ、今回の党人事は早々に、茂木敏充幹事長の留任が決まった。注目は、政調会長だ。

 高市早苗政調会長は交代との声が多く聞こえてくる。また、党三役の一人、福田達夫総務会長は閣僚ポスト起用もあるとの見方が出ている。

「これまで、高市政調会長は茂木幹事長ともめている、と何度も報じられた。党の内側の話が記事になるのは、かなりギクシャクしている証拠。岸田首相は、茂木幹事長をとり、高市政調会長は切る決断をしたんじゃないか。高市政調会長の後ろ盾だった安倍元首相が亡くなり、派閥にも入っていないからやりやすいのでは。後任は萩生田光一経済産業相で決まりとの声も聞く。岸田首相とも親しく、安倍派だから」

 岸田派の元職員で自民党本部の政調担当を長く務めた、政治評論家の田村重信さんはそう推測する。

 そうなると安倍派内のパワーバランスにも影響を及ぼすという(安倍派内の後継争いについては8月8日のAERAdot.「『アッキー』不出馬で安倍派分裂がささやかれる後継争い」で詳報)。

「萩生田経産相が政調会長となれば、安倍派の後継者に大きく近づく。政調会長は『大臣3人前』と言われるほど大きなポスト。萩生田経産相よりも年長の塩谷立、下村博文両会長代行は、かなりきつくなるでしょう。今後の派内は、萩生田経産相と松野博一官房長官が軸になって、トップを争うんじゃないでしょうか」

8185チバQ:2022/08/09(火) 16:37:22
 そして、閣僚も半分以上が交代する見込みだという。

 二階派の国会議員が話す。

「9月の改造と思っていたらお盆前。予想より1カ月も早い。派閥から推薦を出さないと大変だと、大慌てでやっている。それでなくても非主流派と呼ばれて冷や飯食っているんだから。とにかく、『旧統一教会との関係はないな』と念を押してから推薦するんだ。こんな身体検査は初めてだ」

 一方、自ら旧統一教会との関係を明らかにしたのは岸信夫防衛相。末松信介文部科学相、山口壮環境相ら数人の閣僚も同様だ。

「岸防衛相だけは、体調を考えて、という理由で外れるだろう。他の旧統一教会と関係のあった閣僚は、よほどの理由がない限り交代だ。昨年10月の総裁選に勝った後の組閣は、安倍元首相、麻生副総裁にかなり気を使った人事。今回は、岸田首相自身の政策をしっかり遂行できるような配置にするはず。それに、昨年10月の衆院選、今年7月の参院選と2度、国政選挙に勝っていることがポイント。党内では、その功績が大きく評価されているので、より強い力を発揮できる」(前出の田村氏)

 また、自民党の閣僚経験者からは、

「副大臣、政務官の人事も注目だ。選ばれるということは、旧統一教会との関係がない、クリーンだというイメージになる。当選回数などで、就任が確実視されても名前がない議員は、旧統一教会と関係ありだろう。今後の人事にも響いてくる」

 との指摘もある。

 旧統一教会関係だけでも頭を抱える問題だが、実は自民党はもう一つ、隠れた難題がある。

 東京五輪・パラリンピック組織委員会の元理事の高橋治之氏の会社が、紳士服大手「AOKIホールディングス」側から多額の資金提供を受けたとされ、東京地検が捜査している事件。

 高橋氏は、電通の元役員で、東京五輪・パラリンピックの招致や、スポンサーの選定などに大きな影響力を有していたのではないかと、みられている。

 そこで、微妙なのが遠藤利明選挙対策委員長だ。


「遠藤選対委員長は、党三役の総務会長へ、との声も強い。しかし、遠藤氏は五輪担当相で、五輪の組織委員会副会長という要職にあった。高橋氏の事件がいつ弾けるかわからない状態で、岸田首相がそこをどう考えるかですね」

 と自民党の閣僚経験者が語る。東京地検特捜部がすでに強制捜査に着手しているが、逮捕には至っていない。「高橋氏の背後にバッジ(議員)がいるから慎重に進めている」との情報も永田町には流れているという。

 「旧統一教会」という前門の虎、「五輪疑惑」という後門の狼。岸田首相は、奇策の前倒し内閣改造で乗り切れるのか?

(AERA dot.編集部・今西憲之)

8186チバQ:2022/08/09(火) 17:12:29
総裁  岸田派
副総裁 麻生派
幹事長 茂木派
政調会長安倍派
総務会長谷垣G
選対員長森山派
国対委長安倍派

https://news.yahoo.co.jp/articles/7905b5fb7322311ae09f35129b4f26c9688efca2
選対・森山氏、政調・萩生田氏 自民四役、総務は遠藤氏で調整 岸田改造内閣10日発足
8/9(火) 14:06配信
 岸田文雄首相(自民党総裁)は10日、内閣改造・党役員人事を行う。

 党執行部は、麻生太郎副総裁(81)、茂木敏充幹事長(66)が続投し、政調会長に萩生田光一経済産業相(58)、選対委員長に森山裕前国対委員長(77)をそれぞれ起用する。総務会長は遠藤利明選対委員長(72)とする方向で調整。首相は9日中に閣僚19人の顔触れも固める考えだ。

 萩生田氏は最大派閥の安倍派に属し、銃撃事件で死亡した安倍晋三元首相の側近。国家安全保障戦略の改定など重要課題の調整を託すことで、同派を含む保守系に配慮を示す狙いがある。

 森山氏は菅義偉前首相や二階俊博元幹事長に近い。「非主流」の重鎮を起用し、挙党態勢の構築を目指す。

8187チバQ:2022/08/09(火) 17:13:27
https://news.yahoo.co.jp/articles/06795a2429b9cebf0834e0cac951120f255de305
岸田内閣で「重用」か「冷や飯」か 菅前首相の処遇「側近が入閣情報を流しているだけ」〈dot.〉
8/9(火) 12:32配信
 どこの世界でも人事は大きな関心事。8月10日の内閣改造に向け、あちこちから様々な観測が聞こえてくる。注目人事の一つは、菅義偉前首相が重要ポストに起用されるかどうか。後援会からは期待する声が上がり、「副総理」という具体的なポストも聞こえてはくるが、希望的な観測に過ぎないという見方もある。

 菅氏の選挙区がある神奈川県では、地元紙の神奈川新聞が6日に、「内閣改造・自民党役員人事で飛び交う観測 岸田首相、『菅氏重用』で無敵に」という見出しで、「副総理や幹事長など重要役職への起用観測が週末の永田町で飛び交っている」と報じた。

 周囲はどう考えているのだろうか。菅氏の神奈川県の側近はこう話す。

「岸田(文雄)首相から入閣の話があっても、ポストによっては受けないかもしれない。おそらく、安倍晋三元首相のレガシーだった米軍普天間飛行場の辺野古移設問題をかかえる沖縄・北方担当相なら受けると思うね。菅さんも官房長官時代から沖縄の基地問題には熱心で、しょっちゅう沖縄へ行ってたから」

 菅氏の後援会幹部は、菅氏にはもう一花咲かせて欲しいという。

「菅さんは安倍元首相と二人三脚でやってきた人で、岸田氏とは対峙(たいじ)した関係です。いざという時に、岸田首相とは考えが違う人として相談できる人がいた方がいいと思います。もし岸田首相が反対意見を封殺し、自分の思うままにやると、歴史の常として、結局は何もできないということになりかねないです」

 そして、こう期待感をにじませる。

「菅さんはまだ隠居するつもりはないと思います。菅さんの影響力は低下しているでしょうけれど、首相としてやったことが評価されるのはこれからです。菅さんには政治家としてやることがまだまだ残っています」(菅氏の地元後援会幹部)

 菅氏はTBSのCS番組で入閣への意欲を聞かれ、「私は総理大臣までさせていただきましたから、そういう意味でいろんな場所で、閣内、閣外に関わらず進めていくことが、そこは大事だと思います。閣内でということで限定すれば、そこは考えていないということです」との考えを述べた。

 菅氏の重要ポストでの起用に否定的な見方を示すのは、政治ジャーナリストの角谷浩一氏だ。

「菅氏が入閣するかもしれないとか、副総理かもしれないといった情報を流しているのは菅氏の側近です。菅氏を入閣させると政権が盤石になる、ということはないと思います。岸田首相は、茂木敏充幹事長と、麻生太郎副総裁がいれば十分だと思っているはずです」

 昨年9月の自民党総裁選では、岸田首相は河野太郎氏、高市早苗氏、野田聖子氏と戦った。岸田氏を支援した安倍派の福田達夫氏は総務会長に就任した。

「自民党4役は茂木幹事長以外は交代する方針だから、高市氏も福田氏もクビだということ。菅氏が推した河野氏も、当面国政選挙がないわけですから、たいして仕事がないわけですよ。だから、そのままでもいいのかもしれないけれど」(角谷氏)

 大方の予想よりも、内閣改造が早まったことについて角谷氏は、

「内閣改造が早まったのは、二之湯智国家公安委員長に原因があると思います。国家公安委員長なのに、統一教会についてほとんど知識がなくて、発言も迷走。それに安倍元首相の銃撃事件の責任を警察関係者はまだ取っていない。警察のトップのケジメが必要という意味もあるのでしょう」

 とみている。そして、その事件後、連日取り沙汰されている、自民党議員と世界平和統一家庭連合(旧統一教会)との関係についても、岸田首相がどういう考えで人事に反映するのか興味深いところだ。

8188チバQ:2022/08/09(火) 17:13:42
 その点について角谷氏は、

「旧統一教会の関係団体に『祝電を打つぐらいならいいのではないか』という議員もいるかもしれないが、それが広告塔になり、教団にお墨付きを与えることになるわけだから、祝電くらいならいいという発想を変えなきゃいけないわけですよ」

 と指摘し、こう続けた。

「内閣改造は政務官まで含めると100人規模の人事になる。旧統一教会とまったく関係ない人だけでは内閣はつくれないでしょう。だけど、すでに疑惑が伝えられている人は外すしかない。ここまで来たら、岸田内閣も旧統一教会の問題と向き合わざるを得なくなった。今回は身体検査が厳しくなると思います」

 ただ、そうなると、旧統一教会との接点が最も多いとされる安倍派の議員の処遇はどうなるのか。

「統一教会にかかわっている議員が多いから、当面、党の役職とか首相補佐官とか、国会で答弁しなくてよい役職に選ぶでしょうね」(角谷氏)

 内閣改造によってまずは刷新のイメージを国民に示せるのか。さらには旧統一教会の影が見えない内閣をつくることは可能なのだろうか。

(AERA dot.編集部・上田耕司)

8189チバQ:2022/08/09(火) 20:11:19
https://news.yahoo.co.jp/articles/b4c5b720d211f44d0b48607d8a8e67085f02300e
河野太郎氏のデジタル相起用固まる
8/9(火) 19:18配信
共同通信
 岸田首相は自民党の河野太郎広報本部長のデジタル相起用を固めた。

8190チバQ:2022/08/09(火) 20:13:22

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220809/k10013762471000.html
内閣改造 文部科学相に永岡桂子氏起用へ 初めての入閣
2022年8月9日 19時35分

10日行われる内閣改造で、岸田総理大臣は、文部科学大臣に、自民党麻生派の永岡桂子氏を起用する意向を固めました。永岡氏は初めての入閣です。

永岡氏は、衆議院茨城7区選出の当選6回で68歳。

自民党麻生派に所属しています。

衆議院議員だった夫の洋治氏が死去したのを受け、平成17年の衆議院選挙に立候補し、初当選しました。

これまでに厚生労働副大臣や文部科学副大臣、衆議院の文部科学委員長などを務めています。

岸田総理大臣としては、女性政策などに取り組んできた永岡氏に期待し、所属する麻生派の意向なども踏まえ起用したものとみられます。

永岡氏は初めての入閣です。


https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220809/k10013762491000.html
内閣改造 環境相に安倍派の西村明宏氏起用へ 初入閣
2022年8月9日 19時57分

10日行われる内閣改造で、岸田総理大臣は、環境大臣に自民党安倍派の西村明宏氏を起用する意向を固めました。西村氏は初めての入閣です。

西村氏は、衆議院宮城3区選出の当選6回で、62歳。

自民党安倍派に所属しています。

三塚博・元大蔵大臣の秘書を経て平成15年の衆議院選挙で初当選しました。

国土交通副大臣や官房副長官などを歴任し、現在は、党の筆頭副幹事長を務めています。

岸田総理大臣としては、党内最大派閥の安倍派に所属し、政府や党内でさまざまな調整役を務めてきた西村氏を起用することで、政権運営の円滑化を図る狙いがあるものとみられます。

西村氏は初めての入閣です。


https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220809/k10013762511000.html?word_result=%E5%86%85%E9%96%A3%E6%94%B9%E9%80%A0%E3%83%BB%E8%87%AA%E6%B0%91%E5%85%9A%E5%BD%B9%E5%93%A1%E4%BA%BA%E4%BA%8B
内閣改造 経済安全保障担当相に高市早苗氏起用へ
2022年8月9日 20時10分

10日行われる内閣改造で、岸田総理大臣は、経済安全保障担当大臣に自民党の高市早苗・政務調査会長を起用する意向を固めました。

高市氏は、衆議院奈良2区選出の当選9回で61歳。

自民党では無派閥で活動しています。

平成5年の衆議院選挙で無所属で初当選し、旧新進党などを経て、その後自民党に入党しました。

安倍元総理大臣と政治信条が近かったことで知られ、安倍政権当時、総務大臣や自民党の政務調査会長などを務めました。

去年の自民党総裁選挙では安倍氏の支援も受けて立候補し、岸田総理大臣らと争いました。

そして、岸田政権発足に伴って再び党の政務調査会長に起用されました。

岸田総理大臣としては、政務調査会長を務めてきた高市氏を重視する経済安全保障政策の担当大臣に起用してさらに推進するとともに、安倍氏に近かった高市氏を起用することで、挙党態勢をアピールするねらいもあるものとみられます。

8191チバQ:2022/08/09(火) 20:14:13
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220809/k10013762561000.html?word_result=%E5%86%85%E9%96%A3%E6%94%B9%E9%80%A0%E3%83%BB%E8%87%AA%E6%B0%91%E5%85%9A%E5%BD%B9%E5%93%A1%E4%BA%BA%E4%BA%8B
内閣改造 総務相に寺田稔氏を起用へ 初入閣
2022年8月9日 20時11分

10日行われる内閣改造で、岸田総理大臣は、総務大臣に自民党岸田派の寺田稔・総理大臣補佐官を起用する意向を固めました。寺田氏は初めての入閣です。

寺田氏は、衆議院広島5区選出の当選6回で、64歳。

岸田総理大臣が率いる自民党岸田派に所属しています。

寺田氏の妻は、岸田派につながる派閥を結成した池田勇人・元総理大臣の孫で、財務省の主計官などを経て、平成16年の衆議院選挙で初当選しました。

これまでに防衛政務官や総務副大臣などを歴任し、去年から、岸田総理大臣のもとで、核軍縮・不拡散や国家安全保障などを担当する総理大臣補佐官を務め、NPT=核拡散防止条約の再検討会議に向けた各国との調整にあたってきました。

岸田総理大臣としては、みずからに近く、行政経験が豊富で幅広い分野の政策に精通した寺田氏を起用することで、政権基盤を安定させる狙いがあるものとみられます。

寺田氏は初めての入閣です。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220809/k10013762611000.html?word_result=%E5%86%85%E9%96%A3%E6%94%B9%E9%80%A0%E3%83%BB%E8%87%AA%E6%B0%91%E5%85%9A%E5%BD%B9%E5%93%A1%E4%BA%BA%E4%BA%8B
内閣改造 法相に葉梨康弘氏起用へ 初入閣
2022年8月9日 20時09分

10日行われる内閣改造で、岸田総理大臣は、法務大臣に自民党岸田派の葉梨康弘氏を起用する意向を固めました。葉梨氏は初めての入閣です。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220809/k10013762581000.html?word_result=%E5%86%85%E9%96%A3%E6%94%B9%E9%80%A0%E3%83%BB%E8%87%AA%E6%B0%91%E5%85%9A%E5%BD%B9%E5%93%A1%E4%BA%BA%E4%BA%8B
内閣改造 農相に野村哲郎氏起用へ 初入閣
2022年8月9日 20時08分

10日行われる内閣改造で、岸田総理大臣は、農林水産大臣に、参議院議員で自民党茂木派の野村哲郎氏を起用する意向を固めました。野村氏は初めての入閣です。

野村氏は、参議院鹿児島選挙区選出の当選4回で、78歳。

自民党茂木派に所属しています。

鹿児島県農協中央会の常務理事を経て、平成16年の参議院選挙で初当選しました。

これまでに、農林水産政務官のほか、参議院の農林水産委員長や決算委員長などを歴任しました。

現在は、党の参議院議員副会長を務めています。

岸田総理大臣としては、農林水産行政に精通し、党内第2派閥の茂木派に所属する野村氏を閣僚に起用することで、政権運営の円滑化を図るねらいがあるものとみられます。

野村氏は初めての入閣です。

8192チバQ:2022/08/09(火) 20:15:13
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220809/k10013762551000.html?word_result=%E5%86%85%E9%96%A3%E6%94%B9%E9%80%A0%E3%83%BB%E8%87%AA%E6%B0%91%E5%85%9A%E5%BD%B9%E5%93%A1%E4%BA%BA%E4%BA%8B
内閣改造 経済産業相に西村康稔氏起用へ
2022年8月9日 20時09分

10日行われる内閣改造で、岸田総理大臣は、経済産業大臣に安倍派の西村康稔・前経済再生担当大臣を起用する意向を固めました。

西村氏は、衆議院兵庫9区選出の当選7回で、59歳。

旧通産省を経て、平成15年の衆議院選挙で初当選しました。

政策通としても知られ、第2次安倍内閣以降、官房副長官などを務めたあと、経済再生担当大臣として初入閣し新型コロナの感染対策などに取り組みました。

岸田政権発足後は、自民党の選挙対策委員長代行や、新型コロナ対策本部の本部長を務めています。

岸田総理大臣としては、党内最大派閥の安倍派で事務総長を務める西村氏を起用することで、挙党態勢の構築を図るねらいがあるものとみられます。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220809/k10013762601000.html?word_result=%E5%86%85%E9%96%A3%E6%94%B9%E9%80%A0%E3%83%BB%E8%87%AA%E6%B0%91%E5%85%9A%E5%BD%B9%E5%93%A1%E4%BA%BA%E4%BA%8B
内閣改造 復興相に谷公一氏起用へ 初入閣
2022年8月9日 20時06分

10日行われる内閣改造で、岸田総理大臣は、復興大臣に自民党二階派の谷公一氏を起用する意向を固めました。谷氏は初めての入閣です。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220809/k10013762571000.html?word_result=%E5%86%85%E9%96%A3%E6%94%B9%E9%80%A0%E3%83%BB%E8%87%AA%E6%B0%91%E5%85%9A%E5%BD%B9%E5%93%A1%E4%BA%BA%E4%BA%8B
内閣改造 地方創生担当相に岡田直樹氏起用へ 初入閣
2022年8月9日 19時57分

10日行われる内閣改造で、岸田総理大臣は、地方創生担当大臣に、自民党安倍派の岡田直樹・参議院国会対策委員長を起用する意向を固めました。岡田氏は初めての入閣です。

岡田氏は、参議院石川選挙区選出の当選4回で、60歳。

自民党安倍派に所属しています。

森元総理大臣と親戚関係にあり、新聞記者や石川県議会議員を経て、平成16年の参議院選挙で初当選しました。

その後、財務副大臣や参議院国土交通委員長、それに官房副長官などを歴任し、現在は、党の参議院国会対策委員長を務めています。

岸田総理大臣としては、党内最大派閥の安倍派に所属し、党の要職も務めてきた岡田氏を閣僚に起用することで、政権基盤を安定させるねらいがあるものとみられます。

岡田氏は初めての入閣です。

8193チバQ:2022/08/09(火) 20:16:46
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220809/k10013762501000.html?word_result=%E5%86%85%E9%96%A3%E6%94%B9%E9%80%A0%E3%83%BB%E8%87%AA%E6%B0%91%E5%85%9A%E5%BD%B9%E5%93%A1%E4%BA%BA%E4%BA%8B
内閣改造 二階派の小倉將信氏 初入閣へ
2022年8月9日 19時52分

10日行われる内閣改造で、岸田総理大臣は自民党二階派で当選4回の小倉將信氏を入閣させる意向を固めました。小倉氏は初めての入閣です。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220809/k10013762541000.html?word_result=%E5%86%85%E9%96%A3%E6%94%B9%E9%80%A0%E3%83%BB%E8%87%AA%E6%B0%91%E5%85%9A%E5%BD%B9%E5%93%A1%E4%BA%BA%E4%BA%8B
内閣改造 防衛相に浜田靖一氏起用へ 2回目
2022年8月9日 19時53分

10日行われる内閣改造で、岸田総理大臣は、防衛大臣に無派閥の浜田靖一氏を起用する意向を固めました。浜田氏は、2回目の防衛大臣となります。

浜田氏は衆議院千葉12区選出の当選10回で66歳。無派閥です。

父親の浜田幸一・元衆議院議員の秘書などを経て、岸田総理大臣と同じ平成5年の衆議院選挙で初当選しました。

これまでに、自民党の国会対策委員長のほか、防衛庁の副長官や衆議院安全保障委員長、麻生内閣で防衛大臣を務め、安全保障分野を中心に取り組んできました。

岸田総理大臣としては、ウクライナ情勢や米中対立など厳しい安全保障環境の中、浜田氏の安全保障の知見を生かし年末に控える「国家安全保障戦略」など安全保障関連の3つの文書の改定に向けた与党側との調整を円滑に進めるねらいがあるものとみられます。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220809/k10013762521000.html?word_result=%E5%86%85%E9%96%A3%E6%94%B9%E9%80%A0%E3%83%BB%E8%87%AA%E6%B0%91%E5%85%9A%E5%BD%B9%E5%93%A1%E4%BA%BA%E4%BA%8B
内閣改造 厚生労働相に加藤勝信氏起用へ 3回目
2022年8月9日 20時07分

10日行われる内閣改造で、岸田総理大臣は、厚生労働大臣に自民党・茂木派の加藤勝信・前官房長官を起用する意向を固めました。

加藤氏は3回目の厚生労働大臣となります。

加藤氏は、衆議院岡山5区選出の当選7回で、66歳。自民党茂木派に所属しています。

旧大蔵省出身で、義理の父親の加藤六月・元農林水産大臣の秘書などを経て、平成15年の衆議院選挙で初当選しました。

これまでに官房副長官や一億総活躍担当大臣を歴任し、厚生労働大臣を2度務めたほか、党の総務会長や菅内閣で官房長官も務めました。

義理の父親の六月氏は、亡くなった安倍元総理大臣の父親、晋太郎・元外務大臣の盟友で、安倍元総理大臣と加藤氏も旧知の仲で知られています。

岸田総理大臣としては、加藤氏が、厚生労働行政をはじめ幅広い分野の政策に明るいことや、官房長官として省庁間や与党などとの調整にあたってきた実績を評価して起用を固めたものとみられます。

8194チバQ:2022/08/09(火) 20:34:22
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220809/k10013762501000.html
内閣改造 少子化相に小倉將信氏起用へ 初入閣
2022年8月9日 19時52分

10日行われる内閣改造で、岸田総理大臣は、少子化担当大臣に、自民党二階派で当選4回の小倉將信氏を起用する意向を固めました。小倉氏は初めての入閣です。

小倉氏は、東京23区選出の当選4回で41歳。自民党二階派に所属しています。

日本銀行の職員を経て、平成24年の衆議院選挙で初当選しました。

その後、総務政務官などを歴任し、現在は、自民党の青年局長を務めています。

岸田総理大臣は、去年の自民党総裁選挙で、中堅・若手の登用を掲げた経緯があり、当選4回の小倉氏を起用することで、みずからの公約を着実に実現させる姿勢を示すねらいもあるとみられます。

小倉氏は初めての入閣です。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220809/k10013762621000.html?word_result=%E5%86%85%E9%96%A3%E6%94%B9%E9%80%A0%E3%83%BB%E8%87%AA%E6%B0%91%E5%85%9A%E5%BD%B9%E5%93%A1%E4%BA%BA%E4%BA%8B
内閣改造 経済再生相に山際大志郎氏留任
2022年8月9日 20時17分

10日行われる内閣改造で、岸田総理大臣は自民党麻生派で新型コロナ対策も担当する山際大志郎・経済再生担当大臣を留任させる意向を固めました。

山際氏は、衆議院神奈川18区選出の当選6回で53歳。

自民党麻生派に所属しています。

獣医師などを経て平成15年の衆議院選挙で初当選しました。

去年10月の岸田内閣の発足に伴い、経済再生担当大臣として初入閣し「新しい資本主義」の実現に向けた取り組みを進めてきました。

また、新型コロナ対策担当大臣としても社会経済活動と感染拡大防止の両立を図る政策の推進に努めてきました。

さらに、今月からはスタートアップ担当大臣も兼務し、経済成長と社会的な課題の解決に向けて、革新的なビジネスを生み出すスタートアップ企業の支援を強化する司令塔の役割を担っています。

岸田総理大臣としては、新型コロナの感染者が全国で拡大する中で、対策の継続性を重視するとともに新しい資本主義の実現に向けた取り組みを加速させるねらいがあるものとみられます。

8195チバQ:2022/08/09(火) 20:45:01
総理相  岸田文雄(岸田派)
総務相  寺田稔 (岸田派)初入閣
法務相  葉梨康弘(岸田派)初入閣
外務相  林芳正 (岸田派)留任
財務相  鈴木俊一(麻生派)留任
文部科学  永岡桂子(麻生派)初入閣
厚生労働 加藤勝信(茂木派)3回目の厚労相
農林水産 野村哲郎(茂木派)初入閣
経済産業 西村康稔(安倍派)
国土交通 斉藤鉄夫(公明党)留任
環境相  西村明宏(安倍派)初入閣
防衛相  浜田靖一(無派閥)2回目の防衛相
国家公安
官房長官  松野博一(安倍派)留任6
復興相  谷公一 (二階派)初入閣
デジタル 河野太郎(麻生派)
経済安保 高市早苗(無派閥)
経済財政 山際大志郎(麻生派)留任
地方創生 岡田直樹(安倍派 参)
少子化相 小倉將信(二階派)初入閣  当選4回


副総裁  麻生太郎(麻生派)
幹事長  茂木敏充(茂木派)
政調会長 萩生田光一(安倍派)
総務会長 遠藤利明(谷垣G)
選対委長 森山裕 (森山派)
国対委長 高木毅 (安倍派)



安倍派 西村康稔 松野博一 西村明宏 岡田直樹  【萩生田光一 高木毅】
麻生派 鈴木俊一 河野太郎 永岡桂子 山際大志郎 【麻生太郎】
茂木派 加藤勝信 野村哲郎            【茂木敏充】
岸田派 岸田文雄 林芳正 寺田稔 葉梨康弘
二階派 谷公一  小倉將信
森山派                      【森山裕】
谷垣G                      【遠藤利明】
無派閥 浜田靖一 高市早苗
公明党 斉藤鉄夫

8196チバQ:2022/08/09(火) 20:46:50
はやいな
国家公安委員長以外決まったか?

茂木派の参院から公安委員長出すかな?
ちょっと二階派冷遇感あるかな

8197チバQ:2022/08/09(火) 21:26:48
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220809/k10013762661000.html?word_result=%E5%86%85%E9%96%A3%E6%94%B9%E9%80%A0%E3%83%BB%E8%87%AA%E6%B0%91%E5%85%9A%E5%BD%B9%E5%93%A1%E4%BA%BA%E4%BA%8B
内閣改造 国家公安委員長に谷公一氏起用 初入閣
2022年8月9日 20時37分

10日行われる内閣改造で、岸田総理大臣は、国家公安委員長と防災担当大臣に自民党二階派の谷公一氏を起用する意向を固めました。谷氏は初めての入閣です。

※谷氏は復興大臣への起用が固まったと一時掲載しましたが、国家公安委員長と防災担当大臣への起用が固まりました。


https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220809/k10013762681000.html?word_result=%E5%86%85%E9%96%A3%E6%94%B9%E9%80%A0%E3%83%BB%E8%87%AA%E6%B0%91%E5%85%9A%E5%BD%B9%E5%93%A1%E4%BA%BA%E4%BA%8B
内閣改造 復興相に秋葉賢也氏を起用へ 初入閣
2022年8月9日 20時45分

10日行われる内閣改造で、岸田総理大臣は、復興大臣に、自民党茂木派の秋葉賢也氏を起用する意向を固めました。秋葉氏は初めての入閣です。

秋葉氏は、衆議院比例代表・東北ブロック選出の当選7回で60歳。

自民党茂木派に所属しています。

宮城県議会議員を経て、平成17年に行われた衆議院の補欠選挙で初当選しました。

これまでに、復興副大臣や厚生労働副大臣などを歴任しています。

岸田総理大臣としては、被災地が地元の秋葉氏を起用することで、復興を加速させるねらいがあるものとみられます。

秋葉氏は初めての入閣です。

8198チバQ:2022/08/09(火) 21:34:18
https://news.goo.ne.jp/article/fnn/nation/fnn-401083.html
【速報】“焦点”小渕優子氏は入閣見送り あす内閣改造 大詰め調整
2022/08/09 18:56
岸田首相は、焦点となっていた小渕優子組織運動本部長の入閣を見送る方針を固めた。

政府与党関係者によると、要職での起用が取りざたされていた小渕優子氏について、岸田首相は、党の組織運動本部長を続投させる方針を固めた。

また岸田首相は、自民党の役員人事について、政調会長に萩生田経産相、総務会長には遠藤選挙対策委員長、代わりの選対委員長に森山総務会長代行を起用する方向で最終調整に入った。

岸田首相は9日午後、官邸に戻り、10日の人事に向け入閣予定者らに個別に連絡をする見通し。

内閣改造

8199チバQ:2022/08/09(火) 21:34:51
https://news.goo.ne.jp/article/mainichi/politics/mainichi-20220809k0000m010236000c.html
萩生田氏は政調会長 自民党四役固まる 挙党へ向け派閥に配慮
2022/08/09 18:38毎日新聞

萩生田氏は政調会長 自民党四役固まる 挙党へ向け派閥に配慮

萩生田光一経産相

(毎日新聞)

 岸田文雄首相(自民党総裁)は10日に行う党役員人事で、茂木敏充幹事長(66)=茂木派=を再任させ、政調会長に萩生田光一経済産業相(58)=安倍派、総務会長に遠藤利明選対委員長(72)=無派閥、選対委員長には森山裕総務会長代行(77)=森山派=を起用する方針を固め、党の「四役」が出そろった。挙党態勢の確立に向けて、派閥のバランスや党内力学に配慮した配置だ。

 首相が腐心したのは「非主流派」の取り込みだ。政権発足時は、二階、森山両派や菅義偉前首相に近い無派閥議員らの起用を限定的にとどめる「冷遇」ぶりが際立ったが、今回は森山氏を抜てきした。

 森山氏は第2次安倍政権から菅政権にかけて歴代最長期間、国対委員長を務め、与野党に幅広い人脈を持つ。菅氏や二階俊博元幹事長に近く、9日朝には二階氏に電話で選対委員長就任を告げた。衆院選挙区定数の「10増10減」を巡っては党内や与党間の選挙区調整を担う。

 萩生田氏の起用は党内最大派閥・安倍派に配慮を示す狙いがある。萩生田氏は銃撃事件で死亡した安倍晋三元首相の側近の一人だが、岸田首相の信頼も厚い。今後、物価高対策や防衛費増額など重要政策がヤマ場を迎えるが、首相は萩生田氏に調整役を担わせることで、同派の「離反」を防ぎ、政権基盤の安定化につなげたい考えだ。

 首相は一方で、遠藤氏を選対委員長から総務会長に横滑りさせた。遠藤氏は谷垣グループの代表世話人で、2021年の総裁選で岸田陣営の選挙対策本部長を務めるなど首相の「盟友」として知られる。首相は再任する麻生太郎副総裁(81)=麻生派=と茂木氏に加え、遠藤氏に引き続き党の要職を与え、「骨格」を維持した。結果的に党中枢の5人のうち、3人を派閥のトップが務め、党内では「重厚すぎる布陣」(ベテラン議員)との声が上がる。【小田中大】

8200チバQ:2022/08/09(火) 21:39:03
https://news.yahoo.co.jp/articles/2ea601b7715de28703195422a240b7dfc42f4af2
梶山幹事長代行は留任 自民党役員人事
8/9(火) 19:41配信

産経新聞
自民党の梶山弘志幹事長代行(春名中撮影)

岸田文雄首相(自民党総裁)は9日、党役員人事で梶山弘志幹事長代行を留任させる方針を固めた。

8201チバQ:2022/08/10(水) 03:28:56
https://news.yahoo.co.jp/articles/70cdcc0d0f585d33d74baa434e9c50527be28d57
厚生労働相がワクチン相兼務 岸田首相方針、10日内閣改造
8/9(火) 23:50配信
 岸田文雄首相は10日の内閣改造で、松野博一官房長官が兼務していた新型コロナウイルスのワクチン接種推進担当相を、厚生労働相の兼務とする方針を固めた。厚労相には第2次安倍政権で厚労相を務めた加藤勝信前官房長官を充てる。

 岸田政権では堀内詔子前五輪担当相がワクチン担当相を兼務していたが、3月末の閣僚枠1減に伴い、堀内氏が退任したため、松野氏が兼務していた。

https://news.yahoo.co.jp/articles/e7534ea8ffbe8c2a476c73741493bf483859d8b3
旧統一教会と「関係」の7閣僚を交代 萩生田氏は自民政調会長に
8/9(火) 23:11配信
 岸田文雄首相は10日の内閣改造で、現閣僚のうち、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)や関連団体との「関係」を認めた7人を交代させる。

 交代するのは、岸信夫防衛相▽末松信介文部科学相▽二之湯智国家公安委員長▽小林鷹之経済安全保障担当相▽野田聖子地方創生担当相▽山口壮環境相▽萩生田光一経済産業相。このうち萩生田氏は自民党政調会長として起用する。

 岸氏は選挙支援を旧統一教会から支援を受けていたと明言。末松氏は教会関係者が自身のパーティー券を購入したと明らかにした。二之湯氏は関連団体のイベントの実行委員長を務めたと説明している。萩生田、小林両氏は関連団体のイベントであいさつし、野田、山口両氏は祝電を送ったと明らかにした。

 首相は内閣改造にあたり、新閣僚と再任される閣僚に対して旧統一教会との関係の有無を点検し結果を公表するよう指示する考えを表明しており、9日の記者会見では「自ら点検し、厳正に見直していただくことが、新閣僚、党役員においても前提となる」と述べた。

8202チバQ:2022/08/10(水) 03:29:42
https://news.yahoo.co.jp/articles/c249da96023ba2f49b751a8e10a6fdffe7c19ab2
内閣改造19閣僚中14ポストを入れ替え…防衛相退任の岸信夫氏は安保担当の首相補佐官
8/9(火) 22:41配信
 岸田首相(自民党総裁)は10日に行う内閣改造・党役員人事の顔ぶれを固めた。全19閣僚中14ポストを入れ替える一方で、閣僚経験者を多く登用する。防衛相は浜田靖一氏(66)、厚生労働相は加藤勝信氏(66)と、いずれも経験者を再登板させる。経済安全保障相には自民党政調会長の高市早苗・元総務相(61)を起用する。

 浜田氏は無派閥の衆院当選10回。麻生内閣の2008〜09年に防衛相を務めた。台湾情勢の対応に加え、年内に国家安全保障戦略など3文書の改定が控える中、経験が評価された。

 加藤氏は、安倍内閣で厚労相を2度務めた経験があり、新型コロナウイルス対策の陣頭指揮にふさわしいと判断された。

 その他の閣僚経験者では、河野太郎・元外相(59)をデジタル相に、西村康稔・前経済再生相(59)を経済産業相に充てる。

 初入閣組は各派閥の推薦を重視する姿勢が目立った。岸田派の寺田稔首相補佐官(64)を総務相、麻生派の永岡桂子・元文部科学副大臣(68)を文科相、安倍派の西村明宏・元官房副長官(62)を環境相、二階派の谷公一・元復興副大臣(70)を国家公安委員長に起用する。

 山際大志郎経済再生相(53)は留任させる。

 国家安全保障を担当する首相補佐官には、岸信夫防衛相(63)を起用する。

 党役員には、各派閥から重量級を充てる。麻生太郎副総裁(81)と茂木敏充幹事長(66)を続投させ、政調会長に萩生田光一経済産業相(58)、選挙対策委員長に森山裕総務会長代行(77)、総務会長に遠藤利明選対委員長(72)を起用する。

 新たな閣僚や党役員と「世界平和統一家庭連合」(旧統一教会)との関係について、首相は9日の長崎市での記者会見で「自ら点検し、厳正に見直すことが前提だ」と述べた。首相は9日に各議員に電話で入閣を打診した際、旧統一教会と関係を断つよう求めた。

 首相は10日午前に党役員を決定し、臨時閣議で閣僚の辞表をとりまとめる。午後に閣僚名簿を発表し、皇居での認証式を経て第2次岸田改造内閣が発足する。首相は同日夜の記者会見で内閣改造の狙いを説明する。

8203チバQ:2022/08/10(水) 03:33:45
https://news.yahoo.co.jp/articles/6d3894fa31824062520640fbbb91b1c8636e8590
異例の「お盆の直前」改造、霞が関や党内に不満の声…安倍派閣僚「生前に配慮求めていたはず」
8/9(火) 20:27配信

読売新聞オンライン
首相官邸に入る岸田首相(9日)

 岸田首相(自民党総裁)が内閣改造・自民党役員人事を10日に行うことに、政府・自民内から不満の声が出ている。お盆の直前という異例の時期での実施が唐突に表明され、議員の地元回りや省庁職員の夏休みに影響したためだ。


 党内では、執行部を含めて内閣改造・党役員人事の時期は9月上旬頃との見方が大勢で、5日の臨時国会閉会後、政党や各省庁は事実上の夏休みに入ると見る向きが多かった。5日夕に「10日にも内閣改造」との一報が伝わると、党内や各省庁は騒然となった。

 中堅議員は「全く理解できない。この時期は戦没者を悼み、静かに過ごすべきだ」と批判する。省庁からも「旅行を急きょキャンセルした」などと困惑の声が上がった。

 安倍派の閣僚は記者団に対し、銃撃事件で死去した安倍元首相は生前、閣僚がお盆の時期に地元に入る「お国入り」が可能になるよう配慮を求め、首相は人事を9月に行う考えを安倍氏に伝えていたと不満を示した。一方、首相は6日の記者会見で「新しい体制を早くスタートさせたいと常々思っていた」と述べ、首相側は「安倍氏と9月の人事を約束した事実はない」と否定している。

8204チバQ:2022/08/10(水) 03:38:59
https://www.sankei.com/article/20220809-KMEAFBHS5NPVVPADDOSGFUTD2Q/
参院国対委員長に野上氏就任へ 自民党
2022/8/9 20:38
自民党は9日、初入閣が決まった岡田直樹参院国対委員長の後任に、野上浩太郎参院幹事長代行を起用する方針を固めた。党幹部が明らかにした。

参院自民の役員人事は関口昌一参院議員会長の一任となっており、野上氏の参院国対委員長就任は、10日に世耕弘成参院幹事長の続投とともに発令される。

8205チバQ:2022/08/10(水) 07:32:55
https://news.yahoo.co.jp/articles/1c863f4f06e60b9ad53c53206c606e64c976f055
萩生田光一経産相が政調会長就任で“ポスト安倍”の筆頭に 徹底した“子分肌”と森&菅コンビの強烈後押し
8/9(火) 17:31配信
「政治活動を市議の秘書から始めた、という経歴からわかる通り、叩き上げの中の叩き上げです」

【写真あり】「萩生田光一」のリーゼント番長時代

 とは、八王子市議だったころからの萩生田光一経産相の後援者だ。

 ほぼ1カ月も前倒しになった、唐突な内閣改造。最注目株は、萩生田経産相の処遇だ。銃撃事件で死亡した安倍晋三元首相が領袖だった「安倍派(清和会)」は、旧統一協会との関係が深い議員を多数、抱えていることから、世論の集中砲火を浴びている。現在は、幹部7名による「集団指導体制」となっているが、今回の内閣改造を機に、萩生田経産相が“ポスト安倍”競争で一歩、リードするという。

 そもそも萩生田経産相は、安倍元首相の“子飼い”として出世してきた。

「大柄で一見、押し出しが強く見えて、じつに腰が低いんです。上下関係が厳しい割りに、スタンドプレーをする議員が目立つ安倍派の中で、親分を絶対に裏切らず、自ら泥を被ることさえ厭わない。“子分肌”を徹底したことで、安倍さんや森(喜朗)さんにかわいがられてきたんでしょう」(同前)

 明治大学在学中から、八王子市の黒須隆一市議(のちに市長)の私設秘書になったのが政界への端緒になるが、その後、不動産会社の経営者として八王子市青年会議所に入会。

 青年会議所が主催した拉致被害者の会の講演会に携わったことで、安倍元首相と出会い、現在の地位にたどり着いた。

「安倍さんとは、個人的にも親しい関係のようでした。支援者との会合では必ず、その場で安倍さんに電話をしてくれます。安倍さんも調子を合わせて、『〇〇さん(支援者)のことは、萩生田君からよく聞きます、ありがとうございます』などと、お上手を言うのです。萩生田後援会の結束は、“安倍さんとのパイプ”という点で固くなっていました」(同前)

 岸田首相はすでに「(内閣の)骨格は変えない」と明らかにしているが、それを受けて萩生田経産省は「俺は骨格じゃなかったのか」と、愚痴をこぼしている。ベテラン自民党議員がその真意を解説する。

「萩生田さんは、政調会長になる予定です。後継のゴタゴタに加えて、統一教会問題がある安倍派は今、内閣改造人事に口出しができない状態。萩生田さんが政調会長になって、政務官や部会長などの人事を差配することになります。今回の改造は、安倍派には不満が残るものになりますが、萩生田さんが泥をかぶって取りまとめるということ。逆にいえば、『清和会のトップとしてまとめてくれ』というメッセージです」(政治部記者)

 そのメッセージを発しているのは、菅義偉(よしひで)前首相と、森元首相だ。

「菅前首相は、萩生田さんの手腕を高く評価していて、じつは前回の総裁選では、河野太郎さんではなく、萩生田さんを担ぐ腹案もありました。そして、萩生田さんを評価しているのは、派閥の元会長の森元首相も同じ。すでに森元首相は、萩生田さんを派閥の後継に考えている可能性が高いとすらいわれています」(同前)

 萩生田経産相には、2014年に旧統一教会(現・世界平和統一家庭連合)主催のイベントに出席したことや、関連団体へ自身の政治団体から会費を支出したことなど、旧統一教会との接点も確認されている。

「岸田首相の一強体制は当分、続くでしょう。となれば、党内の関心は『ポスト岸田』に向きます。安倍さん亡きあとの自民党の重鎮といえば、元首相の麻生さんと菅さん。麻生さんは、ポスト岸田には茂木幹事長を考えているようです。一方の菅前首相は、安倍路線の継承を掲げて、萩生田さんを推してくる可能性は高いと思いますよ。森元首相の後押しもありますから、かなり強力な候補のひとりになるでしょう」

 萩生田氏が、今回も“子分肌”を発揮し、泥をかぶって派閥を守る、ということか。

8206チバQ:2022/08/10(水) 08:31:30
https://news.yahoo.co.jp/articles/ea19e19eb4d1cc850cdeb1b24e81170701661297
「非主流派」起用で結束アピール 岸田首相、政権安定を重視 内閣改造
8/10(水) 7:07配信



 岸田文雄首相(自民党総裁)が、最小派閥の森山裕前国対委員長を選対委員長に起用するのは、党内の「非主流派」を取り込むことで、結束をアピールする狙いがある。

 世界平和統一家庭連合(旧統一教会)と政治の関係や、安倍晋三元首相の国葬をめぐり、世論の逆風は強まっている。政権基盤の安定には挙党態勢の構築が不可欠と判断した。

 「わが国が直面する難局突破のためには政府・与党の結束がこれまで以上に重要だ」。首相は9日、長崎市の記者会見でこう強調した。

 森山氏は、菅義偉前首相、二階俊博元幹事長に近く、首相と距離がある。会長を務める森山派は所属議員7人。国対委員長を歴代最長の4年余り務め、調整能力の高さは党内有数だ。首相には、衆院小選挙区を「10増10減」する区割り改定案をめぐり、難航必至の党内調整をベテランの手腕で乗り切る思惑もある。

 複数の関係者によると、首相は当初、菅氏の副総理起用を模索したようだ。昨年の党総裁選で首相がいち早く名乗りを上げ、結果的に菅氏退陣の引き金を引いたこともあり、両者は微妙な関係が続いていた。最近は首相が助言を求めるなど接近の兆しもあったが、菅氏は8日の番組収録で「(入閣は)考えていない」と明言した。

 旧統一教会や国葬などが火種となり、政権の足元は揺らいでいる。報道各社の世論調査でも内閣支持率が下落傾向を示す中、首相に批判的な議員の間からは「菅氏や森山氏を使わないなら承知しない。政権の終わりの始まりになる」との声が出ていた。

 党内は歓迎している。二階派幹部は、森山氏から9日朝に「選対委員長を受ける」と電話があったと明かし、「(非主流派が)四役に入った。挙党態勢だ」と笑顔を浮かべた。党関係者は「据わりのいい人事だ。政権は安定するだろう」と語った。

 ただ、菅氏は引き続き無役にとどまる見通し。周辺からは、非主流派の結集を視野に、先送りしてきた勉強会の開催を求める声が上がる。無派閥の閣僚経験者は「次の政局に向けてフリーハンドを確保したいのだろう」との見方を示した。

8207チバQ:2022/08/10(水) 19:53:08
https://news.yahoo.co.jp/articles/f4f700887e72bc99934d19126cb2e071914b0dc0
「人事権のない格下げ」である、河野「デジタル大臣」と高市「経済安全保障担当大臣」
8/10(水) 17:30配信


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ニッポン放送
数量政策学者の高橋洋一が8月10日、ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」に出演。岸田総理が、きょう内閣改造と自民党役員人事を実施することついて解説した。

【写真】デジタル相に就任が決まり、認証式に向かう河野太郎氏

岸田総理、きょう内閣改造と自民党役員人事を実施
【参院選2022 投開票】取材に応じる自民党の河野太郎広報本部長=2022年7月10日午後、東京・永田町の自民党本部 写真提供:産経新聞社

岸田総理大臣はきょう(8月10日)の内閣改造・党役員人事で、浜田靖一元防衛大臣を再起用する方針を固めた。高市早苗政調会長を経済安全保障担当大臣に、河野太郎広報本部長をデジタル大臣に充てる。また、寺田稔総理補佐官を総務大臣として初入閣させる。加藤勝信前官房長官は厚生労働大臣に、西村康稔前経済再生担当大臣は経済産業大臣として再入閣する。

飯田)留任は松野博一官房長官、鈴木俊一財務大臣、林芳正外務大臣、斉藤鉄夫国土交通大臣、山際大志郎経済再生担当大臣ということです。各紙に名簿が出ていますね。

高橋)本日(10日)発表するものがもう出ている。

飯田)正式決定はきょうの午後のはずなのですが。

高橋)普通はきょう「本当にくるのかこないのか」ということで、スーツを用意するかしないかと大騒ぎだったのです。小泉政権の2001年くらいからそのような感じでした。20年以上前の組閣ですね。

飯田)そうなりますね。たしかにサプライズのようなものもけっこうあって。

高橋)それが派閥均衡で、もう初めからできているのでしょう。

親中派の林外務大臣は留任、防衛大臣には浜田靖一氏を再起用
飯田)これだけ日本を取り巻く環境が厳しいなかで、外交安全保障が気になるところですが。

高橋)そうですね。外務・防衛閣僚協議(2プラス2)などにおいて、外務大臣と防衛大臣は重要なのですが、外務大臣はコテコテの親中派でそのままです。骨格なので、そこは動かないということなのでしょうが。

飯田)林大臣は動かず。

高橋)林芳正さんは動かなかった。そうすると防衛大臣がどうなるのか。岸さんは台湾派なのです。

飯田)いままでの。

高橋)親中と親台湾とでバランスが取れていたとも言えるのですが、今回は崩れて防衛大臣は浜田さんという人事です。浜田幸一さんの息子さんですが、浜田幸一さんのようなイメージはまったくなく、温厚で穏やかな方です。どちらかと言うと、この方は石破茂さんに近いのです。

飯田)石破茂さんを推していらっしゃった。

海上保安庁の船には建設国債が使えて海上自衛隊の船には使えない理由
高橋)防衛費の話だと、財務大臣が留任。そして要求側の防衛大臣が浜田さんですが、石破茂さんが「積み上げていく」という話をしていたので、なかなか大変でしょう。いろいろ積み上げていくと。これで「防衛国債」の話は飛んでいってしまったということだと思います。

飯田)防衛費をどうするかという話のなかで、ことさらに財源論の話が出てきました。「何らかの税金で手当てしない限りはできない」ということが骨太の方針にも載りかかり、いろいろな議論がありましたが。

高橋)建設国債や赤字国債の話は意味がないと思うのですが、いまの枠組みでは、海上保安庁の船は建設国債が使えるのです。しかし、海上自衛隊には使えない。どうして使えないのかわかりませんよね。 耐用年数が海上保安庁の方は長いから、耐用年数があって資産としてあるからということで、海上保安庁の船は建設国債を使ってもいいというロジックなのです。

飯田)海上保安庁の船は。

高橋)しかし、有事になった場合、海上自衛隊と海上保安庁の船のどちらが先に攻撃を受けるかという話になると、最初に攻撃を受けるのは、前線に出ている海上保安庁なのです。

飯田)現状としてはそうですね。

高橋)尖閣などで、いまいちばん現場に出ているのが海上保安庁であり、背後にいるのが海上自衛隊です。有事になったとき、海上保安庁の船が速やかにどこかへ退出できるとは思えません。

8208チバQ:2022/08/10(水) 19:53:33
海上保安庁のトップが国交省の事務キャリアの背広組に戻る 〜すべてが昔に戻ったよう
参院選2022 会見で選挙公約を発表する、自民党の高市早苗政調会長=2022年6月16日午後5時26分、東京・永田町の党本部 写真提供:産経新聞社

飯田)既に、来年度予算をどうするのかという概算要求の話も出ていますが、自民党国防部会による話だと、5.5兆円などと「ほとんど変わっていないではないか」という数字が出ていますが。

高橋)それでは防衛費をGDP比2%まで増やすことはできないでしょう。2%の議論をするときに財務省が変な手を使ってくるのですが、これは北大西洋条約機構(NATO)基準というもので、入れるときに海上保安庁の予算を一緒に加えて計算するのです。こういうときに海上保安庁に関しては、適当に数字をかさ上げして入れたりするのです。

飯田)海上保安庁については。

高橋)先ほどの話では海上保安庁は別という扱いでしたが、そういうことを平気でやるのです。そんな数字がたくさん出てくると思うので、惑わされないようにしなくてはいけません。しかし、今回のような人事だと、防衛省の方からもそういうものが出てきそうですね。人事が変わったことで事務次官も変わったでしょう?

飯田)事務次官も防衛省側も、今年(2022年)は3文書の改訂があるから、「それまでは同じ人でやりたいのです」と言っていたのを、内閣人事局が変えたという話が出てきています。

高橋)海上保安庁も菅政権までは、3代続けて制服組がトップだったのですが。

飯田)長官をやっていましたね。

高橋)今回は背広組でしょう。いわゆる国交省の事務キャリアが。

飯田)昔に戻ったようですね。

高橋)全部昔に戻っているという感じです。

飯田)一連の話のなかで海保の予算が優遇されているかというと、まったくそんなことはなく、「海上保安庁は国交省のなかだから、国交省の予算でやってくださいね」と。そうすると旧建設、旧運輸の予算の取り合いのなかで、「そこまでは予算を削れませんよ」というようなことになる。

高橋)国内総生産(GDP)を計算するときに上乗せしたり、いろいろとやると思います。都合よく数字を変えるのが財務省のテクニックなのです。

飯田)ダブルスタンダード、トリプルスタンダードがまかり通っている。

高橋)それをマスコミの人がわからずに騙されるから、そのまま言います。「いまは5.5兆円だけれど、海保を入れると実は6兆円に近いです」とか、「GDPの数字で上手くいっています」などというような言い方になるのではないですか。

高市早苗氏の「経済安全保障担当大臣」と河野太郎氏の「デジタル大臣」
飯田)今回の顔ぶれを見たときに、高市さんが経済安全保障担当になるということですが、この人事はどうご覧になりますか?

高橋)これは内閣府大臣というものです。少子化や経済安保、地方創生など。内閣府大臣は通常の大臣とは少し違うと考えた方がいいでしょう。同じ大臣なのだけれど、実は人事権がないのです。

飯田)内閣府特命担当などと。

高橋)特命担当で、人事権を誰が持っているかと言うと、官房長官なのです。すると役人は、「大臣は人事を行う人ではない」という感じで対処するのです。だから、そこに骨を埋める人はまずいません。骨を埋めたときに代わってしまうのだから。人事はまったく別系統なので、いくら高市さんにいろいろ言っても、自分の人事には関係ないのです。役人は自分の人事を中心に、それを目標にする人が多いのです。

飯田)自分が出世するのかどうか。

高橋)そうです。だから、この大臣にいくら言っても人事は関係ないと思うと、それなりの扱いをするのです。私から見れば内閣府担当大臣は格下げのイメージです。河野太郎さんもそうですけれど。もともと省庁大臣をしている人でしょう。省庁大臣というのは、防衛省や総務省など、人事ができる大臣なのです。

飯田)自分の手足となる官僚が組織として存在している。

高橋)人事ができるから、みんな従うのです。そういう大臣を務めていた人が内閣府大臣を担当するということは、「格下げになったな」というイメージです。

飯田)なかなかに巧妙な人事なのですね?

高橋)巧妙と言えば巧妙だけれど、閣内に入れたとは言っても、手足を取ってしまったという感じがします。

飯田)なるほど。そのまま一議員としてではなく、閣内で反旗を翻すわけにはいかない。

高橋)おまけに周りに手下がいません。いない状態にさせるには内閣府大臣が適当なのです。

飯田)この難局にそれでいいのかと。

高橋)本当にそう思います。

8209チバQ:2022/08/10(水) 19:55:59
https://news.yahoo.co.jp/articles/d944a2961e14a5cf051b6a636130b2f78fb96235
自民党新体制の人事案了承 非主流派を取り込み、挙党態勢を演出
8/10(水) 11:29配信
朝日新聞デジタル
自民党臨時総務会を終え、記念撮影に応じる新執行部の(左から)森山裕選対委員長、遠藤利明総務会長、麻生太郎副総裁、岸田文雄首相、茂木敏充幹事長、萩生田光一政調会長ら=2022年8月10日午前10時21分、東京・永田町の党本部、岩下毅撮影

 自民党総裁の岸田文雄首相は10日午前、党臨時総務会で、新しい党役員の人事案を説明し、了承された。麻生太郎副総裁と茂木敏充幹事長、小渕優子・組織運動本部長、高木毅・国会対策委員長は続投。政調会長に萩生田光一・経済産業相、総務会長に遠藤利明・選挙対策委員長、選対委員長に森山裕・前国会対策委員長を起用した。広報本部長には石田真敏元総務相を充てた。


 首相は臨時総務会で「心機一転、気持ちを新たに難局突破、政策断行に邁進(まいしん)していきたい」と強調した。その上で、「日本は今、戦後最大級の難局の最中にあり、政治の空白は一時も許されない。高い緊張感を持って、難局に臨んでいただきたい」と呼びかけた。

 「世界平和統一家庭連合」(旧統一教会)と党所属議員との関係について、茂木氏は終了後の記者会見で、党所属議員全員に対し、国民から疑念を持たれることがないように関係を点検して見直すよう要請したと説明した。

 萩生田氏は関連団体のイベントに出席したことを認めた。会見で今後一切関係を断ち切るのかと問われ、「これだけ社会的な問題になっている。団体とのつきあいは我々としては一線を画すことを決めた」と述べた。遠藤氏は「記憶する限りまったく関係ない」と発言。森山氏は「まったく関係はないし、ご案内さえ、いただいたことはないんじゃないかなと。残念ながら」として関与を否定した。

8210チバQ:2022/08/10(水) 19:58:14
https://news.yahoo.co.jp/articles/ea19e19eb4d1cc850cdeb1b24e81170701661297
「非主流派」起用で結束アピール 岸田首相、政権安定を重視 内閣改造
8/10(水) 7:07配信


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時事通信
首相官邸に入る岸田文雄首相=9日午後、東京・永田町

 岸田文雄首相(自民党総裁)が、最小派閥の森山裕前国対委員長を選対委員長に起用するのは、党内の「非主流派」を取り込むことで、結束をアピールする狙いがある。

【写真】報道陣の取材に応じる自民党の森山裕前国対委員長

 世界平和統一家庭連合(旧統一教会)と政治の関係や、安倍晋三元首相の国葬をめぐり、世論の逆風は強まっている。政権基盤の安定には挙党態勢の構築が不可欠と判断した。

 「わが国が直面する難局突破のためには政府・与党の結束がこれまで以上に重要だ」。首相は9日、長崎市の記者会見でこう強調した。

 森山氏は、菅義偉前首相、二階俊博元幹事長に近く、首相と距離がある。会長を務める森山派は所属議員7人。国対委員長を歴代最長の4年余り務め、調整能力の高さは党内有数だ。首相には、衆院小選挙区を「10増10減」する区割り改定案をめぐり、難航必至の党内調整をベテランの手腕で乗り切る思惑もある。

 複数の関係者によると、首相は当初、菅氏の副総理起用を模索したようだ。昨年の党総裁選で首相がいち早く名乗りを上げ、結果的に菅氏退陣の引き金を引いたこともあり、両者は微妙な関係が続いていた。最近は首相が助言を求めるなど接近の兆しもあったが、菅氏は8日の番組収録で「(入閣は)考えていない」と明言した。

 旧統一教会や国葬などが火種となり、政権の足元は揺らいでいる。報道各社の世論調査でも内閣支持率が下落傾向を示す中、首相に批判的な議員の間からは「菅氏や森山氏を使わないなら承知しない。政権の終わりの始まりになる」との声が出ていた。

 党内は歓迎している。二階派幹部は、森山氏から9日朝に「選対委員長を受ける」と電話があったと明かし、「(非主流派が)四役に入った。挙党態勢だ」と笑顔を浮かべた。党関係者は「据わりのいい人事だ。政権は安定するだろう」と語った。

 ただ、菅氏は引き続き無役にとどまる見通し。周辺からは、非主流派の結集を視野に、先送りしてきた勉強会の開催を求める声が上がる。無派閥の閣僚経験者は「次の政局に向けてフリーハンドを確保したいのだろう」との見方を示した。

8211チバQ:2022/08/10(水) 19:59:37
https://news.yahoo.co.jp/articles/b093c8141532c3c06fbb9be5b089a218aeaac6dd
派閥バランス腐心の跡 入閣「待機組」に明暗
8/10(水) 19:44配信


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産経新聞
皇居での認証式に向かう浜田靖一氏(手前)ら閣僚内定者=10日午後、首相官邸(岩崎叶汰撮影)

10日に発足した第2次岸田文雄改造内閣の閣僚19人と自民党四役は、全ての派閥から登用するなど党内バランスを意識した顔ぶれとなった。一方で第1次岸田内閣では13人に上った初入閣は9人にとどまり、各派の衆院当選5回以上、参院当選3回以上の「入閣待機組」は明暗が分かれた。

麻生太郎副総裁率いる麻生派(志公会、50人)は、永岡桂子文部科学相が初入閣。鈴木俊一財務相と山際大志郎経済再生担当相が続投、河野太郎前広報本部長がデジタル相で再入閣し、閣僚の数を改造前の3人から4人に増やした。

ただ、入閣待機組の当選7回の伊藤信太郎衆院議員がポストから漏れたことには不満の声もあがる。同派ベテランは初入閣が永岡氏のみだったことに「閣僚は4人に増えたが、3人がリピーターというのはどうなのか」と語気を強めた。

今回の人事で、領袖(りょうしゅう)の安倍晋三元首相を失った影響が注目されていた最大勢力の安倍派(清和政策研究会、97人)からは、萩生田光一前経済産業相が政調会長に起用された。また、松野博一官房長官が留任、西村明宏環境相が初入閣するなど閣僚の数は4人で変わらなかった。

第2派閥の茂木派(平成研究会、54人)は、会長の茂木敏充幹事長が再任となったほか、野村哲郎農林水産相と秋葉賢也復興相が初入閣、加藤勝信厚生労働相が再入閣を果たした。ただ、閣僚の数は1減の3人となり、同派所属議員は「(第3派閥の)麻生派の閣僚4人と比較すると、もう一声ほしかった」と声を落とした。

首相率いる岸田派(宏池会、43人)は林芳正外相が留任で、寺田稔総務相と葉梨康弘法相が初入閣。また、二階俊博元幹事長が主導する二階派(志帥会、43人)は、入閣待機組だった谷公一国家公安委員長と、閣内最年少の41歳の小倉将信少子化担当相が初入閣を果たした。

最小派閥の森山派(近未来政治研究会、7人)からは、会長の森山裕前総務会長代行が選対委員長に就任。これまで非主流派と位置づけられてきただけに、同派ベテランは森山氏の抜擢(ばってき)を「7人しかいない派閥で党四役に就けたのは、満額回答だ」と歓迎した。

岸田派所属議員は首相の心境について、「バランスを重視する一方、課題が山積しているため、各派の入閣待機組に十分配慮するのは難しかったのではないか」と読み解いた。(今仲信博)

8212チバQ:2022/08/11(木) 00:05:37
https://news.yahoo.co.jp/articles/8e528c797731ecd853d45e75f02504da53b4892d
島田前次官「参与」は退職 浜田防衛相が指示
8/10(水) 23:28配信


産経新聞
浜田靖一防衛相は10日、前事務次官で大臣政策参与兼防衛省顧問の島田和久氏について、大臣政策参与としては退職し、省顧問として留任する人事を指示した。島田氏は安倍晋三元首相の首相秘書官を6年以上務めた元側近。7月に事務次官を退任後は、岸信夫前防衛相の判断で大臣政策参与兼省顧問に着任した。事実上の降格となるが、浜田氏は兼務は分かりにくいと指摘したという。

8213チバQ:2022/08/11(木) 02:35:21
https://news.yahoo.co.jp/articles/0f5e069cd7e7d88e0e023431bdb0afd02d9618b0
旧統一教会の「関係」閣僚、最後まで釈明 軒並み交代、言葉少な
8/10(水) 20:11配信
毎日新聞
退任記者会見する二之湯智・国家公安委員長=東京都千代田区で2022年8月10日午後0時12分、幾島健太郎撮影

 自民党と宗教団体・世界平和統一家庭連合(旧統一教会)との関係が取り沙汰される中で10日、発足した第2次岸田改造内閣。旧統一教会や関連団体との関係を認めていた閣僚は軒並み交代となった。「もう少し考えていれば」「総理のご判断」。退任記者会見ではさまざまな声が聞かれた。

【写真特集】内閣改造の一日

 ◇二之湯氏「もう少し考えるべきだった」

 国家公安委員長を退任した二之湯智氏は7月、旧統一教会の関連団体が開いたイベントの実行委員長を務めたと認めていた。10日の退任会見では「今となってはもう少し考えるべきだった」と神妙な表情だった。

 国家公安委員長は警察行政トップの立場だが、二之湯氏はこれまで「どういう教義をもって布教活動しているのかさっぱり分からないが、お付き合いの一環として名前を貸した」と釈明してきた。「霊感商法に関する事件は2010年を最後に被害届はない」とも語り、その後警察庁の担当者が「被害届ではなく検挙」と修正する場面もあった。

 「最後に銃撃事件や旧統一教会という問題があったが、私なりに一生懸命頑張った」。7月に参院議員の任期を満了し民間人閣僚となっていた二之湯氏。今回の退任で政界引退となる。

 「お付き合いもあるし、選挙の際もお手伝いをいただいた」。旧統一教会のメンバーから過去に選挙支援を受けたと明らかにしていた岸信夫防衛相。防衛省では10日に退任会見は開かれず、2日前が最後の会見だった。

 その際の締めくくりの質問は、実兄の安倍晋三元首相が旧統一教会の友好団体主催のイベントに寄せたビデオメッセージの感想を尋ねるものだった。「見ていない。(今後も見る)予定はない」。淡々とした口調で言い残し、会見場を後にした。

8214チバQ:2022/08/11(木) 02:35:36
 ◇末松氏「やましいことはない」

 「(祝電は)頼まれたら全部出している。よっぽどおかしい団体じゃなければ」。環境相を退任した山口壮氏は5日の記者会見で、旧統一教会の関係イベントに祝電を出していたことを認めた。山口氏は「機械的に出した。まったく意識(的で)はなかった」と動じる様子はなかった。

 だが、こうした様子や発言がSNS(ネット交流サービス)などで批判を浴びた。3日後の会見では21年に2回祝電を出したと明らかにしたが、表情はこわ張ったまま。「おかしい団体かどうか、どう線引きしていたか」などと問われても「今後は気をつけたい」と繰り返した。10日は退任会見は開かれなかった。

 文部科学相を退任した末松信介氏は、旧統一教会関係者にパーティー券を購入してもらっていた。10日の会見では在任中の成果を振り返り、改めて問題への言及はなかった。会見後に毎日新聞が取材すると「やましいことはない」としたうえで「今後お付き合いする気はない」と断言した。

 地方創生担当相を退任した野田聖子氏は、旧統一教会の関連団体が共催したシンポジウムに祝電を送ったり、秘書が代理出席したりしていた。10日の会見では「事実上その団体と関係は全くない。相手も『野田さんとは全く関係ない』と言っている」と強調した。「主催ではなく非常に分かりづらくて(統一教会との関係の確認が)漏れてしまった」と最後の会見でも釈明に追われた。

 同じく関連団体主催イベントでのあいさつや祝電を明らかにしていた小林鷹之氏も科学技術担当相を退任した。10日の会見では、旧統一教会と関わりがあった閣僚が軒並み退任することに質問が及んだが「総理のご判断に尽きると思う」と述べるにとどまった。【松本惇、内橋寿明、岡田英、深津誠、村田拓也、鳥井真平】

 ◇「岸田さんも同じか」とがっかり

 ◇カルト教団をテーマにした著書もある作家の中村文則さんの話

 旧統一教会と関わりのあった閣僚はおおむね交代したというが、その一方で、系列の雑誌の表紙を何度も飾り、選挙で旧統一教会の関連票を振り分けていたという証言まで出た安倍晋三元首相の国葬は実施するとは、ギャップが大きすぎて理解できない。旧統一教会の問題を「適正に見直す」といったあやふやな言葉でごまかす対応や、法的根拠が曖昧で国民の意見が割れる中でも国葬を実施する分断のやり方に「岸田(文雄)さんも安倍さんや菅(義偉前首相)さんと同じか」とがっかりした。イメージだけの一新では意味がない。

 ◇宏池会重視で中長期政権目指す

 ◇国際政治学者の三浦瑠麗さんの話

 旧統一教会との関わりを認めていた人を一旦閣内から外すのは世論への対応で、イメージを良くする狙いがある。しかし今回の組閣の本質は、妥協や目配りはしつつも、自身の派閥である宏池会を重視した人事で中長期政権を目指していることだ。防衛費問題などでプレッシャーをかけ続けてきた安倍晋三元首相がいなくなり、思い通りの政権を作ることが可能になった。安倍氏の後継とされる萩生田光一氏を政調会長に充てて混乱する安倍派のとりまとめを任せる一方、ライバル関係である西村康稔氏を経済産業相とすることでくさびを打ち込み、安倍派の動きをけん制していると言える。

8215チバQ:2022/08/11(木) 02:37:43
https://news.yahoo.co.jp/articles/a859ef8ad49526d8e1ab8811f237d35afbb0bb52
野官房長官ら5人の「骨格」留任…岸田首相、有事に対応する「政策断行内閣」
8/11(木) 2:35配信
読売新聞オンライン
記念撮影に臨む岸田首相(前列中央)ら(10日夜、首相公邸で)=源幸正倫撮影

 第2次岸田改造内閣は10日、皇居での認証式を経て発足した。全19閣僚のうち14ポストを入れ替えて大幅な刷新を図りつつ、多くの閣僚経験者を据え、即戦力と実務を重視する布陣とした。首相は同日の記者会見で、「有事に対応する政策断行内閣だ」と強調した。

 首相は記者会見で、内閣改造の狙いについて「骨格を維持しながら、山積する課題に対して経験と実力を兼ね備えた閣僚を起用した」と述べ、松野博一官房長官(59)、林芳正外相(61)、鈴木俊一財務相(69)ら5人を「骨格」として留任させたと説明した。

 首相は、重点課題に〈1〉防衛力強化〈2〉経済安全保障〈3〉新しい資本主義〈4〉感染症対策〈5〉子ども政策――を挙げた。これらの分野を担う浜田靖一防衛相(66)、高市早苗経済安全保障相(61)、西村康稔経済産業相(59)、河野太郎デジタル相(59)、加藤勝信厚生労働相(66)はいずれも閣僚経験者で、浜田、加藤両氏は再登板となった。子ども政策の担当には、初入閣で衆院当選4回の小倉将信少子化相(41)を充てた。

 初入閣は、安倍元首相の「国葬(国葬儀)」の警備責任者となる谷公一国家公安委員長(70)、食料安全保障などを担う野村哲郎農相(78)、教育行政を担当する永岡桂子文部科学相(68)ら計9人だった。

 首相補佐官人事では、国家安全保障と核軍縮・不拡散問題の担当に、防衛相を務めた岸信夫氏(63)が起用された。他の4人の首相補佐官は再任された。

 一方、自民党は10日の臨時総務会で、新たな党役員を決定した。麻生太郎副総裁(81)と茂木敏充幹事長(66)が留任したほか、茂木氏以外の党四役には、遠藤利明総務会長(72)、萩生田光一政調会長(58)、森山裕選挙対策委員長(77)が就任した。

8216チバQ:2022/08/11(木) 02:44:18
https://www.jiji.com/jc/article?k=2022080800902&g=pol
「安倍後継」萩生田氏を重視 岸田首相、政権安定へ保守対策―内閣改造
2022年08月09日07時06分

首相官邸に入る岸田文雄首相=8日、東京・永田町
首相官邸に入る岸田文雄首相=8日、東京・永田町

首相官邸に入る萩生田光一経済産業相=8日、東京・永田町

 岸田文雄首相(自民党総裁)は内閣改造・党役員人事で、安倍派の萩生田光一経済産業相の処遇を重視している。安倍晋三元首相亡き後、政権の安定へ保守派の取りまとめ役を期待するためだ。政調会長など党四役に起用して存在感を高めさせたい考えだが、萩生田氏本人は留任の希望を口にした。

 「最後は首相の判断に委ねるが、引き続き経産行政に全力を挙げたい」。萩生田氏は8日の記者会見でこう強調。冗談交じりに「一部報道で『骨格維持』と出ている。(経産相ポストは)骨格ではなかったのか」と語った。首相と7日に首相公邸で差しで向き合ったことに関しては「人事を含め意見交換した。中身は控えたい」とかわした。
 首相は人事を行う意向を6日に表明した後、政権の屋台骨を支える麻生太郎副総裁と同日夜、茂木敏充幹事長と7日に会談した。いずれも主流派閥の領袖(りょうしゅう)。会長不在の安倍派では塩谷立会長代理と4、8両日に協議しているが、同派で無役の萩生田氏とも会ったことは異例の対応だ。
 近年、安倍氏最側近の立場にあった萩生田氏は党内外の保守派と関係が良好で、安倍氏自身が周囲に「いつか派閥を継がせたい」と漏らしていた。一方、伝統的にハト派に位置付けられる宏池会(岸田派)会長の首相では、「保守層の心をつかめない」(党幹部)と言われる。
 萩生田氏の調整能力に対しては、麻生、茂木両氏が高く評価する。菅前政権下で首相が無役だった頃、安倍氏の「代理」として会合を重ねてきた経緯もある。
 ◇安倍派揺さぶり?
 萩生田氏が難色を示すのは、安倍派内の事情を考慮しているからだ。97人を擁する最大勢力とあって、重要ポストを望む有力者も多い。萩生田氏は衆院当選6回と議員歴が比較的浅い半面、第2次安倍政権以降は官房副長官や幹事長代行、文部科学相を歴任しており、やっかみもある。
 党内では、安倍派内に不協和音を生じさせることも首相サイドの狙いだとの見方が出ている。ある岸田派中堅は「首相の側近が仕掛け人」と語り、石破茂元幹事長周辺は「安倍派が分裂すれば首相に好都合だ」と指摘する。首相は塩谷氏と面会した際、萩生田氏の処遇について「最後は自分が決める」と伝えた。

8217チバQ:2022/08/11(木) 07:10:14
https://news.goo.ne.jp/article/yomiuri/politics/20220810-567-OYT1T50463.html
茂木派「まあまあ」・安倍派は「文科」取れず…即戦力起用で各派とも「満額回答」とならず
2022/08/11 05:00読売新聞

 岸田首相(自民党総裁)が10日に行った内閣改造・党役員人事を巡り、各派閥からは、党内融和を重視した布陣を基本的に評価する声が上がった。「即戦力」となる閣僚経験者を多く起用した結果、各派からの要望は全面的には受け入れられなかった。

 「自民党は多士済々、多様な価値観を持つ政党だ。一致結束して、この国をリードしていきたい」

 首相は10日、党本部での臨時総務会で、新布陣で臨む今後の政権運営に意欲を示した。今回の内閣改造で、首相は、派閥均衡を意識し、各派への閣僚数の割り当てを大きく変えなかった。

 閣僚数が4人から3人に減った茂木派の幹部は、「重要ポストの厚生労働相が取れた。幹事長も参院議長も茂木派で、結果的にまあまあだ」と受け止めた。茂木幹事長は10日の記者会見で、「難局突破、政策断行を進める岸田政権をしっかり支えていきたい」と強調した。

 閣僚数が横ばいだった岸田派からは、「人事は首相に任せている。総裁派閥が取り過ぎるのも良くない」との声が出た。所属議員が10人に満たない森山派では、選挙対策委員長に森山裕氏が就き、評価する声が出た。

 一方、最大派閥の安倍派では、2012年の第2次安倍内閣発足以降、ほぼ独占状態だった文部科学相を麻生派に譲った。閣僚割り当てでも、要求していた5枠は取れなかった。安倍派の入閣者4人のうち2人は留任と再入閣で、「経験者でポストを回していたら、新しい人に順番は回ってこない」との不満も漏れた。

 二階派を率いる二階俊博・元幹事長は10日、派閥事務所で、「我々に成り代わって活躍いただくわけだ。本当にうれしく思う」と述べ、同派からの入閣者2人を激励した。ただ、同派は3人の入閣希望リストを事前に提出していたが、リストからの起用は1人だけだった。麻生派も、入閣リストからの登用は1人にとどまった。

 派閥の要望を全て受け入れれば、首相の独自色発揮は困難になる。自民内では、「首相は各派の顔を立てつつ、『岸田色』を出すことに腐心したのだろう」との見方が出ている。

8218チバQ:2022/08/11(木) 07:24:38
https://news.goo.ne.jp/article/dailyshincho/politics/dailyshincho-889416.html
内閣改造で最高齢初入閣、78歳「野村哲郎」氏が農水相に起用されたわけ
2022/08/11 06:03デイリー新潮

内閣改造で最高齢初入閣、78歳「野村哲郎」氏が農水相に起用されたわけ

ついに農林水産大臣に

(デイリー新潮)

 第2次岸田内閣の顔ぶれが出揃った。加藤勝信厚労相、河野太郎デジタル相など、再入閣組が5人、そして、待望の初入閣組が9人誕生した。初入閣のうち、少子化担当相に抜擢された小倉将信氏は41歳で最年少と話題になった一方、78歳で最高齢初入閣となった人物がいる。野村哲郎農水大臣だ。

遅れてきた議員
 政治部デスクが言う。

「野村さんは、鹿児島県の農協中央会の理事を経て、2004年の参院選で、当時60歳という年齢で初当選を果たした、遅咲きの議員です。当選後は、これまでの職歴を活かして、農林水産政務官など、農林水産系の要職を歴任してきました。本人もゆくゆくは農水大臣を、と願っていたのですが、内閣の中で参院議員に割り振られているのは、わずか2枠。なかなかチャンスは巡ってきませんでした」

 そうした中、野村氏の入閣の気運が高まったのが、20年の菅内閣誕生のタイミングだった。野村氏はこの時すでに3選目で、さらには党の農林部会長も務めており、入閣する資格は十分にあった。参院からの枠候補の中にも野村氏の名前が入っていたのだが――。

「ここで運命の歯車が狂ったのです。蓋を開けてみると、参院枠で農水相に就任したのは、野上浩太郎氏だったのです」

 野上浩太郎氏は、富山県富山市生まれの55歳。三井不動産勤務を経て、1999年に富山県議会議員選挙に出馬し、当選。01年に参院選に自民党から出馬し、国政進出を果たした。05年には、第3次小泉内閣で財務政務官を務め、その後、国土交通副大臣や、内閣官房副長官を歴任する。つまり、農林水産系とはほとんど無縁の政治家人生を歩んできた人物である。

「野」の字
 自民党関係者が続ける。

「“なんで野上氏が……”、と、党内でも話題になりました。“どこで伝言ゲームに失敗したのか”とか、“野村も野上も野の字がついているから、「野の字」つながりで、菅さんが勘違いしたんじゃないか”と勘繰る人もいましたね。2枠しかない参院のポストで、しかも農水大臣。“ここは野村さんの間違いでしょ”と。何より野上さんも、農水は全然専門じゃないから、入閣を喜びつつ、戸惑っていましたよ」

 いずれにせよ、願い虚しく、この時、農水大臣の椅子に座ることは叶わなかった。野村氏、この時すでに75歳――。

訪れた転機
 先の政治部デスクが引き受ける。

「意気消沈した野村氏は、周囲に、次の選挙、つまり、今年の7月の参院選への出馬を取りやめ、引退を仄めかしていました。実際、それを見越して、次の候補を探す動きもあったのですが、そんな中、昨年11月、茂木敏充衆院議員が自民党幹事長に就任、そして平成研の会長に上り詰めた。無論野村氏はその平成研の所属です。所属する派閥が、幹事長閥となれば、当然、入閣のチャンスは高まるわけです」

 一転、現役続行を決めた野村氏、見事選挙を勝ち抜き、78歳にして4選を果たした。

「そして今回こそ間違いなく、野村氏が農水相の座をゲットできたというわけ。今回も参院からの推薦ですが、茂木さんの力添えがあったからこその入閣と言えるでしょう。もちろん、岸田さんの、幹事長の話を“聞く力”も、ここでも存分に発揮された形ですね」

 紆余曲折を経て、ついに掴んだ大臣の座。就任の喜びで燃え尽きなければいいが――。

デイリー新潮編集部

8219チバQ:2022/08/11(木) 23:10:40
https://news.yahoo.co.jp/articles/2ba38ceb6a470b0b20a17a6364ff3e8719116b83
自民新執行部、安倍氏失い重厚布陣 萩生田氏「『聞かない力』も発揮」
8/11(木) 9:46配信

西日本新聞
萩生田光一氏

 10日に始動した自民党の新執行部は、要職に派閥の領袖(りょうしゅう)らが顔をそろえる重厚な布陣となった。安倍晋三元首相の死去で党内力学が変容し始める中、党内でも意見が割れる防衛力強化や衆院小選挙区定数「10増10減」の選挙区調整といった難題に挙党一致で臨みたい考えだ。


 岸田文雄首相(自民党総裁)は、それぞれ派閥を率いる麻生太郎副総裁と茂木敏充幹事長を続投させる一方、政調会長に最大派閥・安倍派の萩生田光一氏、選対委員長に非主流派とされた森山派トップの森山裕氏を起用。総務会長には谷垣グループ代表世話人の遠藤利明氏を選対委員長から横滑りさせた。

 党の政策責任者となる萩生田氏は安倍氏の側近だったことから、保守派との橋渡し役も期待される。萩生田氏はこの日の記者会見で、重要課題に外交・防衛力の強化や物価高への対応を挙げ、「直面する課題にしっかり取り組む」と意気込みを述べた。
 ただ、防衛政策や財政政策を巡っては党内でもさまざまな意見がある。萩生田氏は「総裁に倣って『聞く力』を発揮し、時には『聞かない力』も発揮して結果を出すことに全力を尽くす」と話した。

 衆院定数の「10増10減」も党内で異論が多い。選対委員長として調整役を担う森山氏は、安倍・菅両政権下で党国対委員長を歴代最長の約4年2カ月にわたって務めるなど優れた調整力に定評があり、首相が「識見と人徳と人望のある森山先生しかいない」と打診したという。

 今後は秋の臨時国会に提出が見込まれる「10増10減」を反映させた法案の取りまとめ作業が本格化する。長崎県や和歌山県など定数減となる10県では現職同士の公認争いなどの選挙区調整が待ち受け、定数が増える首都圏で擁立に意欲を示す公明党との調整も必至だ。森山氏は「大変デリケートで難しい課題だが、結論を出すべく努力をしたい」と述べた。 (黒石規之、金沢皓介、御厨尚陽)

8220チバQ:2022/08/11(木) 23:13:37
https://news.yahoo.co.jp/articles/686b3c74cb1efff75a8e5325ba88693123f4854f
自民党幹部「“統一教会”との関係性は4段階ある」――「入閣した人・外れた人」線引きは? 首相「過去の暴露合戦では収拾つかない」
8/11(木) 10:15配信

10日発足の改造内閣では、“統一教会”との関係を認めている新閣僚がいる一方、外れた人もいます。「教団との関係は4段階くらいある」という自民党幹部の見立てに沿うと、1つの線引きがあるように見えます。教団との関係をめぐっては、自民党支持者も説明責任を果たすよう求めています。

◇◇◇

■「関係」認めた新閣僚6人の顔ぶれ
「関係」認めた新閣僚6人の顔ぶれ

有働由美子キャスター
「今回の改造内閣で、いわゆる“統一教会”との関係を認めた新閣僚は6人います。『関連団体に会費を支払った』『イベントに出席した』などの理由です」

「一方で、教団側から選挙で支援を受けたなどと認めていて、今回外れたのは7人います。この外れた人と入閣した人の間の線引きは、何でしょうか?」

■教団との関係性「4段階」の中身
教団との関係性「4段階」の中身

小栗泉・日本テレビ解説委員
「ある自民党幹部は『教団との関係性について4段階くらいあると思っている。1段階目は祝電を送るくらい、次は会合に出るくらい。その先はいわゆる“統一教会”だとしっかり分かった上で会合に出る、4段階目は組織的に支援を受ける』という考えを示しています」

「これに沿って見ると、2段階目と3段階目の間、つまり相手がいわゆる“統一教会”であると明確に認識した上での付き合いだったと認めざるを得ないものかどうか、というところに、1つのラインがあるようにも見えます」

■辻さんが指摘...「説明しない理由付け」
辻さんが指摘...「説明しない理由付け」

小栗委員
「ただ、岸田首相は周辺に対し『過去のことをいつまでも暴露合戦していても収拾がつかない。とにかく何かあったら、きちんと説明する。今後は付き合わない。そういった形にしてもらう』と話しているということです」

辻愛沙子・クリエイティブディレクター(「news zero」パートナー)
「岸田さんの『収拾がつかない』というのは、説明を果たさない理由付けのように聞こえました。調査も説明も足りていないから、暴露合戦になっているのではないかなと思いました」

「『今後は付き合わない』とも言っていますが、まずはこれまでの問題を、議員1人1人への調査はもちろん、自民党として第三者も入れてしっかりと調査をした上での説明責任を果たさないと、なかなか国民の信頼を取り戻すのは難しいのではないかと思います」

8221チバQ:2022/08/11(木) 23:13:53
■「説明責任果たしていない」82%
「説明責任果たしていない」82%

有働キャスター
「説明責任ですよね」

小栗委員
「NNNと読売新聞が8月5〜7日に行った世論調査(全国有権者に電話、計1035人が回答)でも、政党や国会議員が、いわゆる“統一教会”とのつながりについて『説明責任を果たしているとは思わない』と答えた人が、自民党支持者に限ってみても82%に上りました」

「岸田首相は10日夜の会見で、内閣改造を行った理由について『有事に対応し、政策を実行に移すため』と強調しました」

「実際、新型コロナウイルスの急速な再拡大、相次ぐ物価高、緊迫する国際情勢など、私たちを取り巻く課題は待ったなしです。これを解決するためにも、政権の足元の揺れがこれ以上広がらないよう、しっかり説明してほしいものです」

有働キャスター
「ぼかしたり、曖昧にされたりすると『何か隠してるんじゃないか』と余計に疑念が湧いてしまいますので、洗いざらい説明するなら今しかないと思います」

(8月10日『news zero』より)

8222チバQ:2022/08/11(木) 23:14:30
https://news.yahoo.co.jp/articles/7d3c1d6ead733072f2a8d95160f108452b4c3c09
日中・日韓、続く難路 正念場の岸田外交 内閣改造
8/11(木) 7:20配信


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時事通信
林芳正外相=2日午前、東京・霞が関の外務省

 岸田文雄首相は内閣改造で林芳正外相を留任させ、昨年末に打ち出した「新時代リアリズム外交」の展開を図る。

 最大の懸案は台湾情勢の緊迫化で一変した対中外交の立て直し。厳しい安全保障環境を勘案すると日韓関係の改善も急務で、正念場が続く。

 首相は「自由で開かれたインド太平洋」構想を通じて中国をけん制しつつ、経済面のつながりを重視して関係維持に腐心してきた。今回、日本を含む先進7カ国(G7)が軍事的威嚇を批判したことに中国が反発。4日に予定された外相会談は見送られた。

 日本は対話の機会をなお模索する構え。国交正常化50年の節目を9月29日に迎えることから、その2日前に開かれる安倍晋三元首相の国葬に中国が要人を派遣するかが今後を占う試金石となる。

 日韓は北朝鮮の核・ミサイル開発を踏まえ、関係改善の必要性では一致しているものの、元徴用工問題などの行方は見えない。韓国側は「望ましい解決策」を示すとするが、時間との勝負になっているのが実情。原告への支払いに充てるため差し押さえられた日本企業の資産が現金化されれば、重大な影響を与えそうだ。

 ウクライナ侵攻を続けるロシアに対し、日本はG7と連携して圧力をかけ続ける方針。ロシア側が揺さぶりを強める中、エネルギーの安定供給をどう図るかが課題となる。

 来年5月には首相が議長を務めるG7首脳会議(サミット)が被爆地・広島で開かれる。首相はライフワークの「核なき世界」を主要議題の一つに据える意向。ただ、ロシアがウクライナ危機で核兵器使用を示唆するなど逆風にさらされており、核軍縮の機運を高められるか見通せない。

8223チバQ:2022/08/11(木) 23:15:10
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【点描・永田町】安倍派、集団指導体制の“行く末”
2022年08月08日

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政治ジャーナリスト・泉 宏
自民党安倍派の総会で机に置かれた故安倍晋三元首相の遺影。左は衛藤征士郎最高顧問=2022年7月21日、東京・永田町の同党本部【時事通信社】
自民党安倍派の総会で机に置かれた故安倍晋三元首相の遺影。左は衛藤征士郎最高顧問=2022年7月21日、東京・永田町の同党本部【時事通信社】

 世界に衝撃を与えた安倍晋三元首相の非業の死を受け、自民党の最大派閥・安倍派(清和政策研究会)の“行く末”が永田町で注目の的となっている。同派は党内保守勢力(タカ派)の牙城で、第2次安倍政権誕生以降、内政・外交の全般にわたって日本政治の方向付けを主導してきたが、「安倍氏死去後の影響力維持は困難」(自民長老)とみられているからだ。同派は9月27日の「国葬」までの服喪期間も考慮し、当面は集団指導体制での派閥運営を確認したが、その背景に「安倍氏に代わる後継者不在」があることは否定できない。このため、党内では「後継争いは長期化必至で、結局は分裂する」(岸田派幹部)との見方が支配的で、今後の安倍派の動向次第で党内の権力構図が揺れ動くことは避けられそうもない。

自民党安倍派の総会であいさつする塩谷立氏(奥左から4人目)。左端は下村博文氏=2022年7月21日、東京・永田町の同党本部【時事通信社】
自民党安倍派の総会であいさつする塩谷立氏(奥左から4人目)。左端は下村博文氏=2022年7月21日、東京・永田町の同党本部【時事通信社】

 同派は7月21日、安倍氏死去後初の総会を開き、当面は安倍氏に代わる新会長を置かず、塩谷立会長代理ら現在の執行部による集団指導体制とすることを最終確認した。総会には安倍氏の妻・昭恵氏が出席し、「遺志をしっかり派閥で引き継いでほしい」とあいさつ。これを受け、塩谷氏は(1)清和会の責務は一致結束して安倍氏の遺志を引き継ぐ(2)派閥の呼称は「安倍派」のままとする──ことなどを、同派の総意として取りまとめた。

 安倍氏が昨年11月の会長就任時に塩谷、下村博文両氏を会長代理、西村康稔氏を事務総長とする現体制を決めたため、今月下旬以降に想定される第2次岸田改造内閣発足の際の党・内閣人事の同派窓口は塩谷氏とし、国葬後の派閥運営については改めて協議する方針も確認した。

「分裂必至」でも首相は配慮優先?
自民党安倍派の総会に臨む萩生田光一経済産業相(中央)。右は松野博一官房長官=2022年7月21日、東京・永田町の同党本部【時事通信社】
自民党安倍派の総会に臨む萩生田光一経済産業相(中央)。右は松野博一官房長官=2022年7月21日、東京・永田町の同党本部【時事通信社】

 そこで問題となるのは、安倍派内に衆目の一致する後継候補がいないことだ。安倍氏の訃報を受け、同派幹部は参院選終了直後の7月11日夜に東京都内で対応を協議したが、「派閥としての一致団結した行動」の確認にとどまった。同21日の総会での集団指導体制決定はこれを踏まえたものだが、「各幹部の思惑が交錯し、とても後継者を決められる状況にない」(同派若手)という派内混乱が背景にある。

 ただ、集団指導体制では最大派閥としての求心力維持は困難視され、参院選後も膨張を続けて100人の大台に迫る安倍派の動向は、岸田文雄首相にとって当面の人事だけでなく、その後の政権運営に大きな影響を及ぼすのは確実だ。しかも近い将来の同派分裂が現実のものとなれば、党内権力構図も一変しかねない。


自民党最大派閥の安倍派の総会に臨む下村博文氏=2022年7月21日、東京・永田町の同党本部【時事通信社】
自民党最大派閥の安倍派の総会に臨む下村博文氏=2022年7月21日、東京・永田町の同党本部【時事通信社】

8224チバQ:2022/08/11(木) 23:15:28
安倍派の後継争いの現状を見ると、下村氏が当選回数や経歴で先行するものの、萩生田光一経済産業相や松野博一官房長官、西村氏、参院の安倍派を束ねる世耕弘成参院幹事長らも虎視眈々(たんたん)とされる。さらに若手の間では、同派創始者の故福田赳夫元首相の孫の福田達夫総務会長を「正統な後継者」と推す声が台頭。その一方で「実質的なまとめ役は森喜朗元首相しかいない」との指摘もあり、「まさに星雲状態」(同派長老)だ。

 その森氏は、5月に開かれた安倍派の政治資金パーティーで「『あと何人で100人』というときが一番危ない」と警告した。一時代前に最強軍団を誇示した旧田中派(現・茂木派)が100人を超えて分裂、その後の自民下野の原因となったからだ。加えて、清和研も分裂を繰り返してきた過去がある。

 だからこそ「誰が後継者になっても分裂は避けられない」との見方が広がるのだが、「安倍氏の通夜状態」(首相官邸筋)が継続する中での安倍派への岸田首相の配慮は、「安倍氏存命中より大きくなる」との指摘もある。このため、国葬後も首相が同派への対応に苦慮する状況が続く可能性も少なくない。

(2022年8月8日掲載)

8226チバQ:2022/08/12(金) 23:17:34
https://news.goo.ne.jp/article/sankei/politics/sankei-_politics_policy_TI5IJ6EASJIJJMF4E2RWVDA2KI.html
首相、〝異端児〟河野氏の「突破力」にデジタル改革託す
2022/08/12 20:52産経新聞

岸田文雄首相は縦割り行政打破の象徴といえるデジタル相人事で河野太郎元外相に白羽の矢を立てた。遅れている行政のオンライン化などの改革を加速するため、「異端児」とも称される河野氏の突破力に期待した。その河野氏は12日の就任記者会見でも独自色を見せ、首相の判断が吉と出るか凶と出るか注目される。

首相は10日の記者会見で河野氏起用の理由について「わが国のDX(デジタルトランスフォーメーション)を一気に加速するため、持ち前の実行力、突破力で進めてもらいたい」と述べた。首相の中でデジタル相の重要度は高い。デジタル庁は発足から約1年たつが、取り組みのスピードが遅いと感じており、内閣改造前、周囲に「河野しかいない」と語っていた。

かつての河野氏には周囲と軋轢(あつれき)を生む場面が少なくなかった。防衛相時代には地上配備型迎撃システム「イージス・アショア」の配備計画中止を与党への根回しもなく打ち出し、反感を買った。調整能力不足や仲間作りの不得手ぶりが指摘され、所属派閥領袖(りょうしゅう)の麻生太郎副総裁に「一般的な常識に欠けている」と評されたこともある。

一方、菅義偉政権下のワクチン担当相時代には、実現困難といわれたワクチン接種「1日100万回」を、時に抵抗を受けながらも達成した。

無駄排除や慣例打破にこだわる姿勢は就任初日の10日から表れた。首相官邸は全閣僚に同日中の記者会見を要請したが、河野氏は開催が夜遅くなるとして「12日に行う」と官邸に返答し、了承を得たという。

12日の記者会見では、省庁のテレワーク推進を強調し「いろんな制約があるが、それを一つずつあぶり出して潰していかなければいかん」と述べた。また、兼務する消費者担当相として、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の問題に関連し、霊感商法に関する消費者庁の検討会の早期立ち上げを表明。スピード感重視の仕事ぶりをアピールした。(田中一世)

8227チバQ:2022/08/12(金) 23:18:25
https://news.goo.ne.jp/article/dailyshincho/politics/dailyshincho-889815.html
幻に終わった「ドリル優子」の完全復活 改めて注目される茂木幹事長vs.小渕後見人
2022/08/12 11:22デイリー新潮

幻に終わった「ドリル優子」の完全復活 改めて注目される茂木幹事長vs.小渕後見人

小渕優子氏

(デイリー新潮)

 ドリル優子、完全復活ならず──。自民党総裁の岸田文雄首相(65)は8月10日、内閣改造と党役員人事を行った。実は永田町で、小渕優子氏(48)の処遇が注目を集めていたのだ。

 ***

 何しろ「入閣しない」という速報も配信されたほどだった。FNNプライムオンラインは9日、「【速報】“焦点”小渕優子氏は入閣見送り あす内閣改造 大詰め調整」との記事を配信した。

 結果は「自民党組織運動本部長」の続投で落ち着いた。まさに“大山鳴動して鼠一匹”という印象だが、一体何が起きていたのか、大手メディアの報道では全く分からない。

 そこで改めて詳細をお伝えしよう。まずは“端緒”について担当記者が解説する。

「新聞各紙の『首相動静』を見ると、岸田首相は8月3日の午後6時20分から、東京・虎ノ門のThe Okura Tokyo(註:旧・ホテルオークラ東京)の日本料理店で会食を行いました。そこに参加した政界関係者に注目が集まったのです」

 岸田首相と会食を共にしたのは、森喜朗元首相(85)、“参院のドン”と呼ばれた青木幹雄・元自民党参院議員会長(88)、遠藤利明選対委員長(72)──そして、小渕氏だった。

会食の真相
 読売新聞と産経新聞は「首相動静」だけでなく、別記事まで掲載した。

 見出しは「森元首相らと会食」(読売)、「首相が森元首相らと会食」(産経)。会食の様子は、産経が《内閣改造・党役員人事に向けて意見を交わしたとみられる》と報じた。

 記事が掲載された翌5日、岸田首相が10日に内閣改造と党役員人事を行うと報じられたのだが、会食では《意見を交わした》どころか、もっと突っ込んだやり取りが行われていたという。

 その様子をお伝えする前に、自民党の派閥「平成研究会(平成研)」の歴史を確認しておこう。

「1985年、竹下登さん(1924〜2000)が田中角栄さん(1918〜1993)に反旗を翻す形で、勉強会という位置づけの『創政会』を設立しました。そして87年に新派閥の『経世会』が誕生し、実質的に田中派は竹下派となったのです。94年には党内の派閥解消の流れに連動して経世会は解散し、政策集団『平成政治研究会』が発足。その後、現在の『平成研究会』に名称を改めました」(同・記者)

 現在、平成研トップは茂木敏充幹事長(66)だ。そのため平成研は、茂木派とも呼ばれている。

入閣を依頼
 小渕氏の父である小渕恵三元首相(1937〜2000)は、平成研の第3代会長。青木氏も会の重鎮として君臨し、小渕内閣では官房長官を務めた。

 更に青木氏は2000年、小渕首相が病に倒れると首相代理を務め、内閣総辞職を決定。森氏が次期首相となる橋渡しを行った。

 こんな面々が集まり、なおかつ小渕元首相の次女である優子氏も列席したわけだ。永田町が色めき立つのは当然だと言える。

 自民党の国会議員は、「あの会食で、青木さんは岸田さんに『小渕優子の入閣をよろしくお願いします』と依頼したのです」と明かす。

「青木さんは昔から、『平成研は将来、小渕優子がトップになるべき』という考えを持っています。一方、現会長の茂木さんには、良い印象は持っていません。『自分のことしか考えていないし、派閥の継承も認めていないぞ』というわけです」

 青木幹雄という名前を聞いても、「もう過去の人じゃないか」と思う向きもあるだろう。だが、依然として平成研の参議院議員には強い影響力を持っているという。

8228チバQ:2022/08/12(金) 23:18:37
「ドリル優子」の誕生
 岸田首相としても“参院のドン”から直々に依頼されれば、無下に断るわけにもいかない。しかしながら、小渕氏の入閣にはかなりのハードルがある。

「週刊新潮は2014年、小渕さんに関する政治資金規正法違反をスクープしました。当時、小渕さんは経済産業大臣でしたが、辞任に追い込まれました。また週刊新潮は、証拠隠滅のため、事務所のパソコンのハードディスクが電動ドリルを使って穴を開けられたことも報じました。この反響は大きく、ネット上では『ドリル優子』という“あだ名”が流布したほどです」(前出の記者)

 政治資金の問題が依然として入閣のハードルとなっている理由は、その責任を取って経産相は辞任したものの、小渕氏は今に至るまで有権者への説明を行っていないからだ。

「2015年には元秘書の刑事裁判が東京地裁で開かれましたが、小渕さんは『裁判の行方を見守りたい』というコメントを出しただけでした。このコメントにも、産経新聞が社説で《ひとごとのよう》と批判し、説明責任を果たせと求めました」(同・記者)

茂木氏の猛反発
 このため岸田首相も、小渕氏どう処遇するか、かなり悩んだという。

「入閣させると、野党の追及で火ダルマになってしまうかもしれません。それでは『ゆくゆくは派閥の長、そして自民党総裁に』という青木さんの想いに反してしまいます。そこで『党四役ならどうだろう』と考えていたようです」(前出の自民党議員)

 自民党四役の定義は諸説あるが、ここでは幹事長、総務会長、政調会長、選対委員長を指す。入閣と比べても何の遜色もない充分過ぎる“抜擢”だと言える。

「党四役なら、国会で野党の質問に答弁する必要はありません。そもそも岸田さんとしても、小渕さんを抜擢するのは悪い話ではない。知名度の高い女性議員ですから、マスコミや有権者が『女性を登用した』と評価することが期待できます。『小渕さんを総務会長でどうか』という具体的な役職名も出たという話もありますが、いずれにしても、この動きを察知した茂木さんが首をタテに振らなかったというのです」(同・自民党議員)

 改めて流れを確認しておくと、8月3日に会食があり、5日に内閣改造の方針が報じられた。

 そして8日には大阪のMBS(毎日放送)が夕方のニュースで会食の様子を紹介し、「小渕氏が要職で入閣」する可能性があると報じている。

ライバルは潰せ
 同日、デイリースポーツの電子版がMBSの報道を伝えた。こうして「小渕氏入閣か」の報道が熱を帯び、永田町でも小渕氏の処遇に関心が高まっていく──。

 一方の茂木氏だが、NHKは今年3月27日、「自民 茂木幹事長“政権安定へ全力”将来の総裁選に意欲も」という記事を配信した。タイトルの通り、茂木氏は将来、自民党総裁選に出るつもりだと公言しているのだ。

「総裁選への出馬を考えている茂木さんにとって、小渕さんが入閣や党四役入りを果たし、“完全復活”をアピールされるのはごめんだというのが本音です。自分の派閥から自分より目立つ議員が出ては困る、ということでしょう」(同・自民党議員)

バトル再燃!?
 岸田首相が「幹事長は茂木氏が続投」と決めていたことも大きな影響を与えたという。

「仮に小渕さんが総務会長に就任すると、党四役のうち2人が茂木派になってしまいます。これはいくら何でもバランスが悪い。こうして岸田さんは、小渕さんの登用を諦めたわけです」(同・自民党議員)

 あの時、説明責任を果たしていれば、こんなことにはならなかったのに──こんな風に受け止める有権者も多いだろうが、永田町では新たな“遺恨”が生じたことも注目を集めているという。

「小渕さんの完全復活が幻と終わり、青木さんは茂木さんに不快感を抱いていると思います」(同・自民党議員)

デイリー新潮編集部

8229チバQ:2022/08/12(金) 23:19:45
https://news.goo.ne.jp/article/bunshun/politics/bunshun-56443.html
〈誰が安倍の跡を継ぐのか?〉リーダー亡き後に“舞い上がる小物たち”
2022/08/12 11:00文春オンライン

月刊「文藝春秋」の名物政治コラム「赤坂太郎」。2022年9月号に掲載している同コラムの拡大版「清和会7人のバトルロワイヤル」を一部転載します。

◆◆◆

独断文書に「それは筋が通らない」と異議

 元首相の安倍晋三が暗殺されたことによる「力の空白」は、自民党内の権力構造を大きく変えようとしている。

 思い起こせば、1991年5月に安倍晋三の父親である晋太郎が病に倒れた後、三塚博と加藤六月が「三六戦争」と呼ばれる激しい派閥の跡目争いを繰り広げた。この2人に森喜朗、塩川正十郎を加えた4人が「安倍派四天王」として君臨。自分より10歳若い実力者の森を味方につけた三塚が後継の座を奪取した。だが、今回は様相が全く異なる。清和会(安倍派)の後継を狙う有力者の不在が、遠心力を強めているのだ。

 安倍死去の直後、まず突っ走ったのは清和会事務総長の西村康稔だった。凶行の翌日、安倍の遺体が東京・富ヶ谷の自宅に戻ると、西村は弔問客の対応を取り仕切った。この日訪れたのは首相の岸田文雄をはじめ、森や小泉純一郎、菅義偉ら首相経験者、現職の自民党三役など。西村は自らの存在をアピールするかのように安倍宅の玄関先から遺体が安置された3階まで彼らを案内するなど動き回った。

 派内の不興を買ったのは、彼が独断で決めて配布した文書だった。そこには「弔問はお受け致しません(清和研会員であってもご遠慮ください)」と記されていた。この文書は、派閥が百鬼夜行の混乱状態に陥る遠因となった。経産相の萩生田光一や安倍政権で官房副長官を務めた西村明宏らは「それは筋が通らない」と異議を唱え、安倍宅へ向かった。父晋太郎の仏壇横に安置された棺に眠る遺体のすぐ側に陣取っていたのは、西村康稔だった。後から来た安倍派会長代理の塩谷立と下村博文は、棺の後ろで手を合わせていた。

「事務総長だからという理由は立つが、それにしても動きが露骨だったね」。温厚な性格で他人の悪口を滅多に言わない会長代理の塩谷も思わずこう漏らしたほどだが、西村のスタンドプレーはその後も続く。

「世話人会方式」の崩壊
 7月11日午後6時、増上寺。安倍の通夜の参列者は2500人にも及び、長蛇の列ができた。祭壇横の会場の出口前には、妻の昭恵、安倍の実兄の寛信夫妻が立ち、その横には車椅子に座った実弟で防衛相の岸信夫夫妻が並び、延々と続く弔問客を最後まで見送った。

 耳目を引いたのは会場の外だった。弔問客が遺族に挨拶して会場から外に出るとすぐ横の通路には、安倍派の幹部がずらりと並ぶ。さらに外に出ると、そこには西村が一人で立っていた。

生前、安倍氏が「落ち着きのない人だね」と評した男
 派閥幹部が並ぶ一角は遺族のいる場所と近接するため、弔問客との会話は最低限の挨拶に留めざるを得ない。しかし西村は、弔問客と一対一でゆっくり話ができる場所に陣取っていたのだ。通夜・葬儀の実務を取り仕切る事務総長の立場を利用して自分だけ良いポジションを確保し、派閥を支援する経済人らに自分をアピールする――。他の幹部たちは一様に眉をひそめた。

 西村は安倍派の意思決定機関として世話人会方式を画策した。西村に加え、塩谷、下村、官房長官の松野博一、参院安倍派会長の世耕弘成、国対委員長の高木毅、そして萩生田の7人体制である。森にも根回しし、7月15日夕刻にセットした臨時の派閥総会で了承を得ようと動いた。だが、安倍が生前、西村を「落ち着きのない人だね」と評していた通り、性急な動きはすぐに頓挫する。

「国葬までは、安倍さんが残した現体制を堅持するのが筋ではないですか。喪中の最中に、なぜ新設の世話人会なのか、説明がつかない。私は反対します」

 かつて派閥会長だった三塚博元蔵相の秘書から後継に転じた西村明宏が松野や安倍派最高顧問の衛藤征士郎らに説いて回ると、新たな世話人会メンバーの大半が賛同。安倍政権の最後、西村康稔の後に官房副長官を務めた西村明宏は、温厚篤実な人柄で同じ西村でも康稔とは対照的だ。康稔の自分ファーストな言動は、とりわけ中堅以上の議員には嫌われ「彼だけは担ぎたくない」と公言する議員も少なくない。

 その結果、派閥総会はいったん流れ、翌週に「現体制の継続」が了承された。どちらも集団指導体制には違いないが、世話人会方式で主導権を握ろうとした西村康稔の思惑は外れた。安倍の死からわずか1週間前後のこの暗闘は、派の行く末を暗示する派内政局だったのだ。

8230チバQ:2022/08/12(金) 23:20:38
舞い上がる小物たち
 2017年、安倍は父親の命日の5月15日に元晋太郎番記者らが開いた「安倍晋太郎をしのぶ会」に出席。そこで「新たな四天王は誰か」という話題になった際、下村、松野のほかに元防衛相の稲田朋美の名前を挙げていた。直後の派閥の政治資金パーティーでは「昔の記者の人達から名前が出た」と言い訳したが、当選回数の多い下村と松野、女性の稲田の名前を挙げておけば派内からの不満が比較的小さいと、咄嗟に思いついただけだろう。

 だが、名前を挙げられた3人は舞い上がり、地味な存在の松野ですら、岸田内閣で官房長官に起用されると「松野さんまで『自分も首相候補だ』と本気で考えるようになった」(派閥の中堅議員)という。

 後継争いの予兆は2020年春からあった。安倍が首相続投の意欲なしと漏らすようになった途端、「派閥代表として総裁選に立候補したい」と安倍に直訴した議員が3人も出たことはあまり知られていない。


 その筆頭が稲田だった。安倍の寵愛を受けた稲田だが、防衛相在任時の失言やPKO部隊の「日報」問題で醜態を晒し、失脚。安倍は周辺に「清和会に総裁候補がいないから、育てようと思った。『女性初の首相』の看板も立つと考えたんだが、任に堪えなかったね」と漏らした。

 そんな経緯をすっかり忘れた稲田は「本気で次の総裁選に出馬したいんです」と理解を求めた。安倍は「焦らなくていい。次は派として岸田さんを推すことも検討しているからね」と説得したが、稲田は「能力は岸田さんには引けを取らない」と抗弁した。安倍は周辺に「あんな失敗をしたのに、自分のことが分かってない」と呆れ顔で漏らした。

 さらに西村康稔、世耕も安倍のもとを訪れ、総裁選出馬の意向を伝えた。だが安倍はこの2人にも自重を促し、「どうしてもと言うならまずは自力で20人の推薦人を集めてみたら」と言って追い返した。

菅、岸田ら年上に可愛がられる「ジジ殺し」
 この3人より早くから安倍側近を自任してきた下村も総裁選立候補に意欲を示してきたが、もちろん派内に待望論は起きていない。それでも空気が読めない下村は、安倍死去からわずか3日後のBS日テレの番組で、内閣改造・党役員人事をにらみ「岸田首相が清和会を軽視するようなことがあれば、清和会が掴んでいる保守層からの支持を失う可能性がある」と、さも安倍派を代表するかのような口ぶりで岸田を牽制してみせた。下村の頓珍漢な感覚に、派内からも嘲笑と批判が交錯する有り様だった。しかも下村を巡っては、安倍銃撃事件のきっかけとなった世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の名称変更で、文科相当時の関与が指摘される始末である。

 一方、安倍が目を掛けてきたのが経産相の萩生田だ。西村より一期下ながら安倍内閣では西村より前に若手議員の登竜門である内閣官房副長官に起用され、文科相として初入閣したのも経済再生相として入閣した西村と同時だった。森や官房副長官当時の上司で官房長官だった菅、岸田ら年上に可愛がられる「ジジ殺し」。下村や稲田と違い、萩生田だけはトップを目指す考えを決して口にしないところも安倍や森に気に入られていた。安倍は親しい記者らに「萩生田はうちのエースだ」と明言し、岸田内閣発足にあたっては官房長官への起用を希望していた。

8231チバQ:2022/08/12(金) 23:20:52
 だが、所詮まだ当選6回で、安倍や総裁選出馬に意欲を示してきた下村らに遠慮して派内の若手議員との個別の会食もあまり行ってこなかったことから、派内に強力な支持グループがあるわけではない。

安倍氏は生前、ごく親しい関係者にだけ本音を
 それにしても、なぜ安倍派にはかくも“小物”しかいないのか。安倍が明確な派閥の後継候補を示さなかったのは、誰を選んでも不満が溜まり、派閥が分裂しかねないという懸念があったからだ。

 そしてもうひとつ、隠された理由があった。安倍は生前、ごく親しい関係者にだけ本音を吐露していた。それは2024年に想定される国際的な緊張を睨んだ青写真だった。(文中敬称略)



赤坂太郎「清和7人会のバトルロワイヤル」の全文 は、文藝春秋「2022年9月号」と 「文藝春秋digital」 にてお読みいただけます。

(赤坂 太郎/文藝春秋 2022年9月号)

8232チバQ:2022/08/12(金) 23:21:34
https://news.goo.ne.jp/article/fuji/politics/fuji-_society_politics_GC2HGWK7OJNTPFJQWOWF45VZEA.html
政界マル秘紳士録 茂木敏充・自民党幹事長 「ポスト岸田」一番手の課題は 「参院のドン」青木氏と関係修復、「義理と人情とやせ我慢」の習得
2022/08/12 06:30夕刊フジ

政界マル秘紳士録 茂木敏充・自民党幹事長 「ポスト岸田」一番手の課題は 「参院のドン」青木氏と関係修復、「義理と人情とやせ我慢」の習得

自民党の茂木敏充幹事長

(夕刊フジ)

自民党では、「一番早く、政治家の頂上である首相の地位にたどり着ける登竜門は幹事長」とされてきた。その意味で、今回の内閣改造・党役員人事で留任が決まった茂木敏充幹事長は「ポスト岸田」の一番手に位置するといえるだろう。

茂木氏は、東大経済学部卒業後、丸紅や読売新聞社に勤務し、ハーバード大学ケネディ行政大学院で公共政策を学んだ。日本新党から立候補して初当選を果たした後、自民党に入党した。

参院選の応援演説中に、凶弾に倒れた安倍晋三元首相や、岸田文雄首相とは当選同期で、「三羽ガラス」といわれてきた。安倍、岸田両氏に次いで3人目の総理・総裁を意識するのは当然であろう。

「党内屈指の政策通」と言われる。答弁能力の高さは折り紙つきである。当選10回で、外相や経産相、金融担当相など閣僚を7回経験している。党役員も、選対委員長、政調会長2回、そして、昨年秋の衆院選後、甘利明幹事長の辞任を受けて待望の幹事長に就任した。

幹事長に就任した時点で、田中角栄元首相が唱えた「首相の条件」(党三役のうち、幹事長を含む2つと、閣僚のうち、蔵相=現財務相=か外相、通産相=現経産相=のうち2つ)を満たす、唯一の政治家となった。

さらに、昨年12月には、平成研究会会長となり、念願の派閥領袖(りょうしゅう)の地位も得た。総理・総裁への外形的な条件はそろったといえる。

しかし、ポスト岸田を確実なものにするために、解決しなければ課題が2つある。

1つは、かつて「参院のドン」と呼ばれた青木幹雄元参院自民党会長との関係修復である。青木氏は、竹下登元首相の秘書から参院議員となり、小渕恵三内閣で官房長官、参院自民党会長などを歴任。引退後も政界に影響を持つとされる。

茂木氏と青木氏が対立した原因は、安倍氏と石破茂元幹事長が立候補した、2018年の総裁選にさかのぼる。青木氏は「石破氏支持」で派閥をまとめようとしたが、茂木氏は無断で派内の衆院議員を「安倍氏支持」でまとめた。これで青木氏の怒りを買い、両者は断交状態にある。

2つ目は、頭の回転の速さが裏目に出ることだ。

「待てない性格」「熟慮に欠ける」「根回しが苦手」「合理的で人情味に欠ける」―などの批判は、茂木氏の頭の良さに起因する。政治家に必要とされる「義理と人情とやせ我慢」ができない性格なのだ。そのためか、多くのポストを経験している割には、その省庁からの「待望論」はあまり沸き上がってこない。

茂木氏は、こうした課題を克服することができるのか。幹事長ポストは茂木氏にとって、さらなる高みを目指すうえでの試金石といえる。 (政治評論家・伊藤達美)

8233チバQ:2022/08/15(月) 02:20:28
https://news.yahoo.co.jp/articles/f2b2d5ae42759d4461c53b99779a7db27d21b3ef
杉田水脈氏 大臣政務官就任にネットは騒然 SNSに意見続々「多くのお祝いに感激」過去炎上騒動
8/14(日) 20:18配信
 岸田文雄首相の内閣改造で、総務大臣政務官に就任した杉田水脈議員(55)が14日、SNSに投稿。「総務大臣政務官就任にあたり、多くの皆様からお祝いのお言葉をいただき、大変感激しております皆様のお言葉を胸に刻み、邁進して参ります」と記し、直近の活動などを記した。

【写真】政務官就任にどや顔?首相官邸で岸田首相らと記念撮影

 杉田氏は過去に言動が炎上する騒動を起こしており、報道陣に追われた際の「エア電話」疑惑など、お騒がせも。

 今回の政務官就任でネット上がザワついており、13日付で「総務大臣政務官を拝命いたしました。身が引き締まる思いです」と投稿したツイートには800件超のコメントが集まっている。激励、応援も多い一方で、過去発言を指摘するなど批判もあり、発言に慎重になるよう求める意見もみられる。

8234チバQ:2022/08/15(月) 02:22:53
https://news.yahoo.co.jp/articles/3b654ce4b8c8f6d68caab580772a078864e42847
「岸田1強」へ布石 内閣改造・党人事「安定重視」も透ける「計算」【解説委員室から】
8/13(土) 11:01配信

時事通信
第2次岸田改造内閣の発足を受け、記者会見する岸田文雄首相=10日、首相官邸

 岸田文雄首相は10日、内閣改造・自民党役員人事を断行した。党内では「9月上旬」との見方が多数だっただけに、驚きが広がったが、中身は各派に配慮した安定重視の布陣。ただ、個々の人選からは、自身の求心力を高めるための計算も読み取れる。「岸田一強」へ布石を打ったようだ。(時事通信解説委員長 高橋正光)

【図解】第2次岸田改造内閣の顔触れ

 ◇お盆前に局面転換

 首相は「新しい体制を早くスタートさせたいと考えていた」と説明するが、急いだ判断の一つに、先の参院選で大勝したにもかかわらず、政権への逆風が吹き始めたことがあるのは間違いない。

 8日に発表されたNHKの世論調査で、内閣支持率は46%(前回7月比13ポイント減)と政権発足以来最低を記録。読売新聞や共同通信でも、支持を減らした。時事通信が内閣改造前の6〜8日に実施した調査でも支持率は44.3%で、前回7月比5.6ポイント減だった。

 新型コロナウイルスの感染爆発、安倍晋三元首相の銃撃死をきっかけに次々と判明した自民党議員らと「世界平和統一家庭連合」(旧統一教会)との関係、エネルギーや食料品を中心とする物価高…。これらが、支持率を押し下げた主たる要因とみられる。

 8月のお盆休みは、政治や経済の動きが止まることから、大きなニュースが少なくなり、メディアの世界では「ニュースの夏枯れの時期」と言われる。この結果、重要ニュースのフォローや、読者の関心の高い事項を何回も扱うのが通例。当然、新聞やテレビは、コロナの感染と医療現場の逼迫(ひっぱく)状況や、統一教会の問題などを引き続き取り上げることになり、内閣支持率のさらなる低下が予想される。

 首相は人事を断行することで、コロナ対策を含めた諸懸案への取り組み強化や、旧統一教会との「決別」をアピールし、支持率の低下に歯止めをかける。このため、お盆前に局面転換を図ったのだろう。

 ◇安倍派、非主流派に配慮

 今回の人事で首相は、内閣の骨格は維持。鈴木俊一財務相、林芳正外相、松野博一官房長官ら5閣僚を留任させた。その上で、自民党各派に配分された閣僚数を見ると、最大派閥の安倍派4(うち参院1)、茂木派3(同1)、麻生派4、岸田派3、二階派2、無派閥2。改造前と比べ、麻生派が1増で、茂木派が1減となった。

 個別のポストに目を向けると、原発再稼働を担う経済産業相に安倍派幹部の西村康稔前経済再生相、経済安全保障法施行へ詰めるべき課題が山積する経済安保相に安倍氏と思想信条の近かった高市早苗前政調会長を、それぞれ起用。亡き安倍氏、安倍派への配慮がにじむ。

 また、年末の2023年度予算編成で防衛費の増額が焦点の防衛相には、国防族の実力者である浜田靖一氏が再登板し、コロナ対策に当たる厚労相には加藤勝信前官房長官が3度目の就任。国や地方のデジタル改革を推進するデジタル相には、昨年9月の総裁選で争った河野太郎前広報本部長が起用された。西村、高市両氏を含め、課題の多いポストには、政治経験が豊富な閣僚経験者を充てた。

 一方、党役員人事では、岸田政権を中心で支える麻生派会長の麻生太郎副総裁、茂木派会長の茂木敏充幹事長はそろって続投。安倍氏の最側近だった萩生田光一前経産相は政調会長に就いた。また、当選同期で首相の信頼が厚い谷垣グループの遠藤利明氏は選対委員長から総務会長に横すべりし、同氏の後任には、首相と距離を置く非主流派・森山派会長の森山裕前総務会長代行が起用された。二階俊博元幹事長が率いる二階派から引き続き2人を入閣させたことと合わせ、非主流派にも配慮した。

8235チバQ:2022/08/15(月) 02:23:45
 ◇抜てき激減、福田氏外れる

 首相は昨年10月の政権発足時、世代間のバランスを重視し、若手を積極的に登用。福田達夫氏を総務会長、小林鷹之氏を経済安保相、牧島かれん氏をデジタル相にそれぞれ抜てきした。直後の衆院選や翌年の参院選を控え、世論対策の意味があった。

 しかし、両選挙を乗り切ったことで、今回は抜てき人事が激減。衆院当選4回以下で入閣したのは小倉将信少子化担当相1人。経済安保相に就いた高市氏とは対照的に、総務会長を退いた福田氏は要職で処遇されなかった。

 女性の閣僚は改造前と同じ2人。党4役はゼロとなった。首相が各派に配慮し、難しいポストに経験者を配置するなど安定を重視したのは、就任から間もなく1年を迎え、「結果」を求められる段階に入ったことを意識してのことだろう。首相は10日の記者会見で、改造内閣のネーミングを求められると「政策断行内閣」と強調した。

 首相は昨年9月の総裁選で、当時の菅内閣のコロナ対応を厳しく批判し「最悪を想定」した取り組みを約束したが、改造当日の10日に1日当たりの新規感染者数は初めて25万人を超えた。菅義偉前内閣の比ではない。また、「令和版所得倍増」を掲げ、中間層を中心とした所得の引き上げを訴えたが、いまだ計画段階。その一方で、物価上昇が止まらず、国民生活を圧迫する。対米公約でもある防衛費の増額と財源の確保も、年末までに結論を迫られる。

 首相が人事に際し、世論を意識しての刷新感より、党内融和、安定を重視したゆえんだ。その意味では、「内向き」「守り」の布陣と言えよう。非主流派の中堅議員は「難しいポストにベテランを配置したのは理にかなっているが、内閣としての政策の方向性が見えない。支持率アップにはパンチ不足」と指摘する。

 ◇「トリオ」から「コンビ」に

 もっとも、「人事好き」とされる首相だけに、したかささも垣間見える。安倍派の次期会長候補と目される松野、西村、萩生田の3氏を内閣・党の要職に据え、競わせる形にした。実力者を競争させることで、自身の求心力を高めるのは、人事の要諦。巧みな人事で党内を掌握し「人事の佐藤」と言われた佐藤栄作元首相は、後継候補の田中角栄、福田赳夫両氏を、変わり身の早さから「風見鶏」と評された中曽根康弘元首相は、竹下登、安倍晋太郎、宮沢喜一の3氏をそれぞれ競わせた。

 森山氏の選対委員長起用には、非主流派の結束を弱める効果もありそうだ。菅前首相、二階氏、森山氏は非主流派の中心人物で、岸田政権発足以降、3人で会合を重ねてきた。森山氏が抜ければ、非主流派重鎮「トリオ」から「コンビ」となり、菅、二階両氏の存在感は低下しかねない。

 その森山氏も選対委員長として、衆院小選挙区の「10増10減」実現に向けた党内調整を直ちに迫られる。政治家にとって、選挙区を失うことは、政治生命にかかわる。「能力は抜群だが調整は不得手」とされる茂木幹事長の下、関係議員の説得に当たることになろう。

 さらには、河野氏も難しいポジションを任された。昨年9月のデジタル庁発足を受け、高度なスキルを持つ民間人材を活用し、国や自治体のデジタル化を進めるには、行政の縦割り、官僚の抵抗を打破することが欠かせない。デジタル化が停滞すれば、持ち味の「突破力」に疑問符がつき、人気に影響するかもしれない。河野氏を知る議員は「官僚を使いこなすのが得意ではないだけに、簡単にはいかないだろう」との見方を示す。

8236チバQ:2022/08/15(月) 02:24:03
 ◇高支持率、維持が難題

 首相が衆院を解散しない限り、国政選挙(補選を除く)は3年間ない。政局の次なる焦点は、首相の総裁再選がかかる24年9月の総裁選だ。安倍派(97人)の実力者3人がそれぞれ力を付けることは、会長候補が一人に絞られていくのではなく、分裂の可能性を高める方向で作用するだろう。もし分裂となれば、97人がまとまって「反岸田」で動く可能性はなくなる。

 今回の内閣改造・党役員人事は、安倍派の3人を同格のポストで競わせ、非主流派を分断、2年後に再度ライバルとなり得る実力者を閣内に取り込み、難しい役割を課す。そういう一面もあると言えよう。

 各派の状況を見ると、安倍派は分裂含み。麻生派を率いる麻生氏と二階派会長の二階氏はいずれも80歳を超え、世代交代の時期にさしかかる。茂木幹事長は茂木派を率いるものの、議員引退後も参院側に影響力がある青木幹雄元参院議員会長との確執は解消されておらず、結束に不安が残る。これに対し、岸田派は次の会長候補が林外相に絞られ、中長期的に結束が揺らぎそうにないのは、岸田派だけだ。

 さらに、総裁を除く党役員の任期は1年のため、首相は総裁選までに少なくとももう1回、人事を行うことになる。首相は次の人事でも、再選への環境整備に向け、仕掛けを施すだろう。党内力学的には今後、首相の力が強まる「岸田1強」への流れは変わりそうにない。

 このことを踏まえ、再選への最大のハードルとなり得るのは何か? それは、「国民の支持をどうつなぎとめるか」だろう。その意味で、内閣支持率が重要だ。

 菅前内閣は衆院選を直後に控え、支持率を大きく落とした結果、党内で「菅降ろし」の嵐が吹き荒れ、再選出馬断念に追い込まれた。首相も支持率を落とせば、対抗馬に支持が集まり、再選に黄色信号がともりかねない。

 ◇臨時国会が最初のヤマ場

 読売新聞、日経新聞、共同通信の各社が10、11の両日に実施した世論調査によると、内閣支持率は日経、共同が微増、読売は下落。ただ、3社とも50%台で、高水準を保った。これを2年間、維持できれば、首相の再選は動きそうにないが、政権を取り巻く状況を考慮すれば、簡単とは思えない。

 首相は会見で、党所属国会議員に旧統一教会との関係を断ち切るよう求めたが、対応はあくまでも議員任せ。関係を認めた議員が複数、閣僚におり、秋の臨時国会で野党側は、関係の具体的な内容を徹底的にただすだろう。このほか、コロナ、物価高、防衛力強化と防衛費、賛否が割れる安倍氏の国葬、所得引き上げの具体策など、追及材料に事欠かない。論戦で守勢に立たされれば、支持率の低下は避けられそうにない。

 内向き人事で足元を固めた岸田自民党、態勢立て直しを迫られている野党第1党の立憲民主党、新代表が近く就任する日本維新の会。今後の政治を占う上での最初のヤマ場は、9月27日の国葬後に召集される見通しの臨時国会となろう。

8237チバQ:2022/08/15(月) 02:24:37
https://news.yahoo.co.jp/articles/43a3f02929725d188fc7c27e5541de10f4faba7a
旧統一教会問題、底なしの様相 岸田内閣、多難な再スタート〔深層探訪〕
8/13(土) 8:28配信
 岸田文雄首相が10日行った内閣改造・自民党役員人事は、骨格を維持しつつ重要課題には閣僚の続投や再登板で対応、党内各派のバランスにも配慮した「手堅い陣容」(同党ベテラン)となった。だが、政権を直撃した世界平和統一家庭連合(旧統一教会)問題は底なしの様相を呈しており、払拭(ふっしょく)には程遠い。党内からは「内閣支持率は上がりそうにない」(閣僚経験者)と冷めた声が漏れる。

【図解】岸田内閣の支持率推移

 ◇過去の関係は問わず
 「社会的に問題が指摘されている団体との関係は、国民に疑念を持たれることがないよう十分に注意しなければならない」。首相は10日の記者会見で、旧統一教会への対応を自ら切り出した。

 閣僚の人選に当たり、首相が最も神経を使ったのは、教団との関わりだ。政府では首相側近の木原誠二官房副長官、党側では梶山弘志幹事長代行が、それぞれ「身体検査」を担当。改造前の閣僚のうち、教団側に祝電を打ったり選挙で支援を受けたりするなどの接点が判明していた7人は全員、閣外に去った。

 だが、初入閣組や続投組も「シロ」とはいかなかった。岸田派所属の寺田稔総務相が2018年、教団の関連団体の会合に参加費2万円を支払っていたことが10日になって発覚。留任した山際大志郎経済再生担当相も会見で、18年に関連団体のイベントに出席していたことを明かした。

 首相は入閣を打診した際、教団との関係の点検を求め、「結果を踏まえて厳正に見直すことを了解した者のみ任命した」と会見で説明。過去の関わりには事実上、目をつぶった格好だ。議員本人もきちんと把握していないケースもあるとみられ、党関係者は「統一教会と党所属議員の問題はこれからも出てくるだろう」と諦め顔だ。

 首相は全閣僚に説明を尽くさせることで乗り切る構えだ。就任会見は深夜に及ぶことを理由に、祝日明けの12日に先送りしようとしていた官庁は少なくなかったが、首相官邸は全閣僚に対し、10日中に会見して説明するよう急きょ指示した。

 ◇「配慮し過ぎ」
 今回の人事は、昨年10月の衆院選と7月の参院選を乗り切り、本格政権の足場を築いた首相がどのような陣を敷くかが注目された。

 派閥ごとにみると、安倍派と麻生派が各4、茂木派と岸田派が各3、非主流の二階派が2、無派閥2と、各派への配慮が鮮明になった。ただ、各派が求めた「入閣待機組」の起用には必ずしも応じず、喫緊の課題である新型コロナウイルス対策に山際氏とともに当たる厚生労働相に、茂木派から経験者の加藤勝信氏を起用。国家安全保障戦略など関連3文書の改定を年末に控える防衛相には、無派閥の浜田靖一氏を再登板させた。

 結果として留任と再登板が合わせて10人と、初入閣の9人を上回った。自民党ベテランは「各派に配慮し過ぎで斬新さがない」と冷ややかに語り、首相周辺も「派手さはない」と認めた。

 唯一、目玉人事になり得ると目された菅義偉前首相の入閣もなかった。ただ、昨秋の総裁選で菅氏が推した河野太郎氏が、菅氏肝煎りで発足したデジタル庁の担当閣僚に就任。菅氏は「これはいいよね」と満足そうに語ったという。同氏と気脈を通じる森山裕氏の選対委員長起用と併せ、首相は非主流派の取り込みにひとまず成功したようだ。

 公明党とも神経戦があった。12年の政権奪還以降、公明党の「指定席」となっている国土交通相を取り戻そうという動きが自民党にあったためだ。だが、公明党は来春の統一地方選をにらみ「非常にうまみのあるポスト」と手放す気はさらさらなかった。同党の山口那津男代表は8日に首相と会談した際、「国土交通相には斉藤鉄夫さんをよろしくお願いします」とくぎを刺した。

8238チバQ:2022/08/15(月) 02:25:54
https://news.yahoo.co.jp/articles/8cae9f092f64cb06319359078067e70f2abe8c85
突然の内閣改造で4連休吹き飛び、官僚は首相に恨み節 「家族で焼き肉食べるはずが…」
8/13(土) 5:41配信
 副大臣・政務官人事が決定した12日はお盆間近の連休の谷間だった。霞が関や永田町では官僚らから代休申請が相次いでいた。しかし突然の内閣改造で「4連休」は吹き飛んだ。新型コロナウイルス感染防止にらみの「自然発生の行動制限」(県内衆院議員秘書)も立ち消え。官邸周辺に岸田文雄首相の判断への不満が渦巻いた。 

 「焼き肉セットのお取り寄せをして家族とゆっくり過ごす予定だったんですよ。それも全て組閣で吹っ飛びました」。ある官庁の幹部職員はぼやいた。

 河野太郎氏(衆院神奈川15区)が行革担当相時代に残した「無駄な残業や出勤はやめよ」との指示は各省庁内で生きていた。12日に代休をとって4連休を取得予定だったという。同職員は「コロナ禍第7波でもあり里帰りは自粛して自宅でゆっくり過ごそう」と同僚や部下に呼びかけていたが、突然の組閣に「裏切られた」。「機をとらえた内閣の改造は総理の専権事項」と認めるが、今回のタイミングについては「あまりに唐突で15日の週以降でも良かったはずだ。狙いが見えない」とぼやいた。

 入閣への秋波を送られていた菅義偉前首相(衆院神奈川2区)も戸惑った1人。周囲には「このタイミングは何? (総理の)考えていることが分からない」と明かしている。菅氏側近は「人事の事務は後ろに延びる。仕事の起点が8月10日(改造日)だと11日以降の休暇取得は困難になる」と解説。「官僚たちの恨みを買うのは必至。(菅氏も)そのあたりもくんで入閣構想にくみしなかったのでは」と推測した。

神奈川新聞社

8239チバQ:2022/08/15(月) 02:26:31
https://news.yahoo.co.jp/articles/d4ffcf92c2af0994f06311ceb4c17df95a59cf4d
各派閥のバランスに配慮 副大臣・政務官人事
8/13(土) 0:30配信
12日に決まった第2次岸田文雄改造内閣の副大臣と政務官の顔ぶれをみると、自民党内の各派閥に気を配り、党内バランスを意識した人事となった。

副大臣を自民の派閥別で見ると、最大派閥の安倍派(清和政策研究会、97人)から最多の6人を起用。茂木派(平成研究会、54人)と麻生派(志公会、50人)がそれぞれ4人、岸田派(宏池会、43人)3人、二階派(志帥会、43人)2人と続いた。

政務官でも安倍派が7人と最多。次いで岸田派と二階派がそれぞれ5人で並んだ。二階派は現政権下では「非主流派」に位置づけられる。改造前の二階派の政務官は6人だったが、首相は挙党体制を重視し、自らが率いる岸田派と同数の5人を起用し、配慮する姿勢を見せた。二階派も「派内から不満は聞こえてこない」(閣僚経験者)と受け止めている。

首相と近い岸田派幹部は、今回の副大臣と政務官人事に関し「前回は党総裁選で汗を流した若手に重点を置いたが、今回は本人の希望など総合的に勘案した」と説明した。

また、森山裕選対委員長が率いる森山派(近未来政治研究会、7人)からの起用は、今回は副大臣、政務官ともゼロだった。党内最小派閥を率いる森山氏を党四役に起用した反動といえる。同派関係者は「留任などで副大臣か政務官を1枠でも取りたかったが、難しかった」と語った。

一方、自民と連立政権を組む公明党の副大臣と政務官はそれぞれ3人ずつで、人数の増減はなかった。(今仲信博、児玉佳子)

8240チバQ:2022/08/15(月) 20:20:02
https://news.goo.ne.jp/article/dailyshincho/politics/dailyshincho-890244.html
岸田首相は内閣改造・党役員人事で「鎌倉殿」人事を参考に?「萩生田政調会長」「高市経済安保相」起用の本当の狙い
2022/08/15 10:10デイリー新潮

岸田首相は内閣改造・党役員人事で「鎌倉殿」人事を参考に?「萩生田政調会長」「高市経済安保相」起用の本当の狙い

岸田総理の隣に並ぶ、高市経済安保相

(デイリー新潮)

“あの女性”の不在
 岸田文雄首相による内閣改造をめぐって、NHKが痛恨のミスを犯した。国家公安委員長に就任した谷公一氏を復興大臣に起用と誤報。経済安全保障大臣は小林鷹之氏の続投で調整と報じたが、蓋を開けてみれば政調会長だった高市早苗氏が就任した。【武田一顕/ジャーナリスト、映画監督】

 ***

 NHKでは、選挙の当確と組閣・党役員人事で誤報を打ったら、その記者は一生、東京に戻れないと言われていた。さすがに今はそこまで厳しくないようだが、それでもこの手のニュースにNHKはとても敏感だ。

 NHKと新聞を含む他のマスメディアとでは「厳格さがまったく違う」というのは永田町の常識だが、今回は2回も誤報。この背景には、あの女性の存在があると考えざるを得ない。安倍晋三元首相と太いパイプを持ち、第二次安倍政権発足以来、特ダネを報じ続けてきた岩田明子記者(その後、解説委員)だ。

 岩田氏は7月末にNHKを退職した。安倍元首相が在命ならば、そして岩田氏が在職していたならば、こんなミスは決して起きなかっただろう。NHKの報道力の源泉は、豊富な予算と記者の人数のはずだが、頭数だけ揃っていてもダメだということが露呈した。

 政治は情報産業の側面があり、最大派閥のトップには正確な情報が集約される。安倍氏亡き後、情報が集約される実力派政治家がいなくなったということか。岩田氏は局内に残留しているらしいが、第一線での取材は控えているとみられる。

 政治取材では、最高権力者たる首相自身からすべての情報が聞ければ良いが、普通この手の人事は、多忙をきわめる首相に代わって、別の幹部がマスコミにリークして情報をコントロールする。その過程に齟齬があり、今回の失態につながったのだろう。

 その岸田「検討使」首相による内閣改造は、新味のないものとなった。19人の閣僚のうち5人が留任。彼らはまさに、岸田内閣の「骨格」だと分かる。また、防衛大臣の浜田靖一氏はじめ再入閣した5人は、「骨格」に支えられて働く「筋肉」といった位置付けだろうか。

8241チバQ:2022/08/15(月) 20:20:52

「位打ち」
 さて、残る9人は初入閣なのだが、ここに岸田首相の「検討使」ぶりがよく現れた。というのもこの9人、政局にある程度の知識がある人でもあまり名前を知らないし、表だった実績もない。岸田派2人、安倍派2人、二階派2人、茂木派2人、麻生派1人。見事なまでに各派閥からの意見を聞き、検討し、そして配置していることが分かる。

 彼らは「骨格」とも「筋肉」とも言えない。となると「脂肪」という言葉が頭をよぎる。体脂肪は人体にとって必須の組織だが、身体の動きを鈍くすることもある。

 そんな中、今後の動きが注目される人物は、党役員では安倍派の萩生田光一政調会長、内閣では無派閥の高市早苗経済安全保障大臣だろう。

 萩生田氏は東京の八王子市議会議員から都議会議員、衆議院議員、そして自民党三役まで出世してきた、今や党内では絶滅危惧種とも言える生粋の党人派だ。

 今回の政調会長抜擢については、萩生田氏が経産大臣時代、ロシアとの天然ガス事業で難しい交渉をこなしてきたことなど、その業績を岸田首相が評価したからだと言われている。

 一方で、萩生田氏が岸田首相に重用されていることに対し、トップを失って集団指導体制となった安倍派(清和会)内では不協和音が生まれている。もともと萩生田氏は「気も遣えるし、その反面で押しも強く、なかなかの政治家」(自民党中堅議員)と、党内での評価も高い。派閥内で萩生田氏が一歩抜きん出た状態は、一部の清和会幹部にとっては目の上のたんこぶなのだ。

 また、政策的にも大きな違いがある清和会と岸田首相との橋渡しに、萩生田氏は相当苦労することになる。このため、密かに「位打ち」を望み、今は態度を表に出さない清和会幹部もいる。

「位打ち」とは、トントン拍子に身分不相応な出世をさせて、相手を重圧の中で自滅させる陰謀のことだ。後鳥羽上皇が鎌倉幕府3代将軍の源実朝に位打ちをした例がある。また、後白河法皇が源義経に官位を授けて、その結果、義経が滅んだことからも、権力闘争を本質とする政治の世界では、高位高官に就くことは危険と隣り合わせだというのは歴史が教えている。萩生田氏は一歩間違えれば、義経よろしく出身派閥から恨まれる事態に陥るだろう。

「棚上げ人事」の思惑
 なお、萩生田氏は内閣改造直前の記者会見で経産大臣続投に意欲を示し、自分は骨格ではなかったのかと拗ねてみせたが、実はこれは、政調会長をクビになる高市早苗氏への配慮と見られている。自分が猟官運動をして政調会長を射止めたわけではなく、あくまで岸田首相の意向だということをアピールして、高市氏の機嫌を損ねないようにした……。もし本当にそうだとすれば、「なかなかの政治家」である。岸田首相にとって、骨格と呼ぶにふさわしい人材といえる。

 一方の高市氏だが、経済安全保障は岸田首相の目玉政策だ。その担当大臣に、女性登用かつタカ派勢力に配慮するかたちで高市氏を充て、閣内に取り込んだ。

 これには岸田首相の「棚上げ人事」の思惑が透けて見える。というのも、政調会長時代の高市氏は、特に政府提出法案の党への説明で、「重箱の隅をつつくような文句を言う」(キャリア官僚)のが常態化していたからだ。

 岸田首相が財政再建を重視し、消費税増税派なのに対して、亡くなった安倍元首相の薫陶を受けた高市氏は積極財政派で、消費税増税にはやや消極的。政策の食い違いがあるので、これ以上、政策全般を左右する党の役職に就けてはおけないが、タカ派の反発をおそれて野に放つこともできない。その意味で、経済安保大臣にうまく棚上げした格好だ。

8242チバQ:2022/08/15(月) 20:21:07

つまらない政治は、悪政よりも恐ろしい
 今回のつまらない内閣改造で、日本の政治にはダイナミズムが欠如していることが露呈した。

 長期政権を築いた安倍元首相は、次々に問題提起をしては賛否両論の渦中で国政選挙を戦い、6度も圧勝してきた。有事法制しかり、アベノミクスしかり……。そこには安倍氏個人の理想があり、実現しようとする信念があった。世間の耳目を集めることで、良くも悪くもダイナミズムが生まれ、一般国民の政治への関心を呼んだ。

 一方で、民主党から民進党、立憲民主党へと退化していった野党にはまったく魅力がなく、最大のダイナミズムを生むはずの政権交代も、2009年を機に「ろくなものではない」とのイメージが国民に植え付けられてしまった。

 いきおい、政権を奪われる心配のない自民党は、政治のダイナミズムにこだわる必要などなくなり、安倍政権末期になると、桜を見る会やモリカケ問題が噴出し、政権の増長が明らかになった。そして今回の岸田の内閣改造では、ひたすら安全運転に終始して変化を生まないように努めることになった。

 政治からダイナミズムが失われれば、国民の関心は薄れ、選挙での投票率は低迷する。国内の貧富の格差はますます広がっており、貧困が根にあるテロ事件も必ず増える。「貧しきを憂えず、等しからざるを憂う」は論語の言葉だが、日本の富の分配は公正ではないと多くの国民が感づいている。つまらない政治は、悪政よりも恐ろしい。政治に倦(う)んだ国民全体を徐々に蝕んで、テロの温床になってしまうのではないか……。

 ウクライナで戦争が続き、中国が海洋進出を強め、円安や物価高で庶民生活は痛めつけられている。コロナ第7波は参院選が終わった途端に日本全体を襲っていて、選挙が終って政権が緩んでいるのではないかとも思いたくなる惨状だ。国会で安定した議席を得て、政権安泰だから運営は安全に……では今の国際環境も経済環境も乗り越えられない。
 岸田首相の「聞く力」が、議論を避ける言い訳になっている現在の状況を危惧している。

武田一顕(たけだ・かずあき)
元TBS北京特派員。元TBSラジオ政治記者。国内政治の分析に定評があるほか、フェニックステレビでは中国人識者と中国語で論戦。中国の動向にも詳しい。初監督作品にドキュメンタリー映画「完黙 中村喜四郎~逮捕と選挙」。

デイリー新潮編集部

8243チバQ:2022/08/16(火) 12:57:07
https://mainichi.jp/articles/20220811/k00/00m/010/314000c?inb=ys
安倍派「防波堤」狙い萩生田政調会長に固執 首相の人事の舞台裏
深掘り 小田中大 源馬のぞみ 遠藤修平
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毎日新聞 2022/8/11 21:34(最終更新 8/12 01:27) 有料記事 2496文字
第2次岸田改造内閣が発足し、記者会見する岸田文雄首相=首相官邸で2022年8月10日午後6時38分、竹内幹撮影
第2次岸田改造内閣が発足し、記者会見する岸田文雄首相=首相官邸で2022年8月10日午後6時38分、竹内幹撮影
 岸田文雄首相は10日、第2次岸田改造内閣を発足させ、自民党の役員体制も改めた。首相は人事で何にこだわったのか。舞台裏を検証する。

「どういう結果でも受けてほしい」
 人事の3日前の7日午後、首相公邸。首相がひそかに招き入れたのは安倍派の萩生田光一経済産業相(当時)だった。「党政調会長をお願いしたい。経産相留任もあり得るが、信頼できる人に党にいてほしい」

 首相は萩生田氏にこう告げた。防衛費の増額や原発再稼働など重要政策を挙げ、政調会長の重要性を説いた。

 だが、萩生田氏は即答は避けた。経産相として経験はまだ1年足らず。ウクライナ情勢により急速にロシアとの関係が悪化する中、エネルギーの確保策など重い課題は積み上がったままだ。このタイミングの交代に頭を悩ませた。

 翌8日午前の記者会見では揺れる思いを吐露した。次々に重要課題を列挙し「こんな大変なことを人が代わって大丈夫なのかという思いがある」と語った。それでも首相の腹は「萩生田政調会長」で固まっていた。その夜、萩生田氏に電話で「どういう結果でも政権を支えるために役職を受けてほしい」と通告した。

 首相が今回の人事で最重視したのは、党の執行部体制の強化だ。首相は麻生太郎副総裁と茂木敏充幹事長の「骨格」を維持し、総務会長に首相の「盟友」の遠藤利明氏を据え、選対委員長には「非主流派」の重鎮・森山裕氏を充てる重厚な布陣を敷いた。

 中でも首相がこだわったのが政調会長人事だった。首相自身、第2次安倍政権で政調会長を務め、その重要性を熟知している。

 首相は当初から党内最大派閥・安倍派に政調会長ポストを与えて政権基盤を固める戦略を描いていた。7月の銃撃事件で、最高実力者の安倍晋三元首相が急死し、動揺が続く同派は保守色の強…

8244チバQ:2022/08/16(火) 14:02:33
https://news.yahoo.co.jp/articles/801d7658441d2e42139c1ac12978502ad4abdeca
西村経産相vs萩生田政調会長「安倍派後継争い」の醜悪バトル再び…靖国参拝でもアピール
8/16(火) 13:30配信

日刊ゲンダイDIGITAL
それぞれに、靖国神社を参拝する西村康稔経産相(左)と萩生田光一自民党政調会長(C)共同通信社

 岸田内閣の改造人事により、安倍派の跡目をめぐるバトルが再び露骨になってきた。

■靖国参拝でアピール


 安倍元首相の「遺志」を継ぐ後継は、安倍元首相を長らく支えた“岩盤保守層”の支持を得る必要がある。そこで、先に動いたのは西村経産相だ。15日の終戦の日を前に13日、ひと足早く靖国神社を参拝。岸田内閣発足後、閣僚の参拝は初めてだったこともあり、注目を集めた。

 西村氏は玉串料を私費で納め、「衆院議員 西村康稔」と記帳。参拝後、記者団に「故安倍晋三元首相のことも思いながら、日本の平和と発展のために全力を尽くす決意をした」と述べた。13日を選んだ理由については「静かな環境の中でお参りしたいという思いだ」と語った。

 一方、15日は萩生田政調会長も靖国を参拝。玉串料を私費で納め、「自民党政調会長」と「衆院議員」の肩書で記帳した。

 保守系の政界関係者はこう話す。

「安倍派の中でしのぎを削っている2人ですから、どうしても比較してしまいますが、この時期の靖国参拝の王道は、やはり8月15日ですよ。記帳もしっかり大臣なりの役職を書かないと。その点では早めの参拝をした西村氏は、パフォーマンス臭を感じてしまいます。『静かな』と言うのなら、15日の早朝でもいいんじゃないですか」

 西村氏は経産相だった昨年も8月13日に、一昨年は8月16日に参拝している。萩生田氏は文科相だった昨年と一昨年ともに8月15日の参拝だった。

■国葬後に本格的に号砲か

 内閣改造人事において、岸田首相が萩生田氏を公邸に呼び、派閥内の事情を聴いたことから、「安倍派の後継争いで萩生田氏が先頭に立った」(安倍派関係者)という見方が出ているが、一方で岸田首相は、西村氏を再入閣させ、松野官房長官を留任させた。岸田首相にとって安倍派の跡目は、イコール次の総裁選に向けた自身のライバル。「萩生田氏を独り勝ちにさせないで、競わせる戦略」(岸田派関係者)とも。

 安倍派はひとまず「集団指導体制」になってはいるが、「本格的な後継争いは、国葬後に号砲となるのでは」(前出の安倍派関係者)。それまでアピールや牽制の醜悪バトルが続きそうだ。

8245チバQ:2022/08/16(火) 17:25:25
https://news.yahoo.co.jp/articles/9564b8e5e8978a1d0f67d25b813c31d6d0ff85d5
安倍氏の遺志継承 「創生日本」が月内にも活動再開へ
8/16(火) 17:12配信

産経新聞
安倍晋三元首相(矢島康弘撮影)

参院選の応援演説中に銃撃され、死亡した安倍晋三元首相が会長を務めた自民党の保守系議員連盟「創生日本」が、会長不在のまま活動を継続することが分かった。安倍氏の遺志を継承するため、生前の取り組みを学ぶ勉強会を月内にも始める。関係者が16日までに明らかにした。

議連は8日、幹部会合を開き、今後の運営方針について協議した。当面は後任の会長を置かず、安倍氏の「四十九日」後となる今月下旬にも活動を再開することを確認した。再開後初の勉強会では、安倍氏の葬儀で昭恵夫人があいさつの中で引用した幕末の志士、吉田松陰の「留魂録」を取り上げる。

議連は安倍氏の経済政策「アベノミクス」や憲法改正、外交・安全保障といったテーマごとに講師を招き、勉強会を行う方針だ。保守の旗振り役だった安倍氏が死亡したことによって自民の「岩盤支持層」といわれた保守層の離反が懸念される中、党内の保守系議員の糾合を目指す。

議連幹部は「本当は参院選後に安倍氏に講師役をしてもらう計画だった。安倍氏の考え方や政策を学び、今後の政治に生かしていきたい」と語った。

創生日本の前身は、第1次安倍内閣が退陣した平成19年に中川昭一元財務相が立ち上げた「真・保守政策研究会」で、21年の中川氏の死去に伴い安倍氏が会長に就任した。24年の総裁選では安倍氏の勝利を後押しした。第2次安倍内閣発足後はほぼ休眠状態にあったが、令和2年10月、首相を辞任した安倍氏を慰労する目的で東京都内のホテルで会合を開いていた。

議連には中曽根弘文元外相や衛藤晟一元少子化問題担当相、高市早苗経済安全保障担当相ら自民の国会議員約130人が所属している。(広池慶一)

8246チバQ:2022/08/16(火) 18:52:09
https://news.yahoo.co.jp/articles/83ba4625439d264edc56a8b8626b112fcc6b98b9
萩生田光一政調会長、生稲晃子氏の選挙支援を統一教会に要請か 教会関係者は「萩生田さんは家族同然」
8/16(火) 11:31配信


デイリー新潮
「ビデオは回さないように」と指示
萩生田光一政調会長

 第2次岸田改造内閣の発足により、政調会長に就任した萩生田光一氏。その萩生田氏が先の参院選で、生稲晃子氏への支援を要請するため、生稲氏を伴って教会の関連施設を訪問していたことが明らかになった。

【写真】「合同結婚披露宴」での安倍晋三元首相 昭恵夫人は当時25歳

 ***

 萩生田氏は統一教会との関係について、これまで、意図したものではなかったと弁明している。ところが、統一教会の関係者は「実情は違う」と反論する。萩生田氏は2009年、自民党が下野するきっかけとなる衆院選で落選し、12年まで3年間、浪人生活を余儀なくされているが、

「ちょうどその間、月に1〜2回のペースで八王子市内の教会施設を訪ねてくれました。その施設は3階が講堂になっており、そこに数十人の信者を集めて演説をなさっていたのです」

 そして、萩生田氏の演説の場では“ある特別なお触れ”が出されたそうだ。

「萩生田さんがみんなの前で演説する場合、教会長や青年部長ら幹部が“ビデオは回さないように”と信者たちに指示していました」

 どうやら証拠を残さぬように、という意図らしい。

信者に取って萩生田氏は「家族同然」
 さらに、

「今さら、統一教会との関係を一切なきものにしようだなんて、人間として薄情すぎやしませんか。以前は、礼拝を兼ねた日曜日のバーベキュー大会にジャージ姿で駆け付けてくれたりもしてたんです。萩生田さんが来ると、やっぱりその場がパッと盛り上がるし、みんなそうやって楽しく過ごした時間を覚えています。信者たちからすれば“家族”同然だと思っていたんですから」

 地元八王子の政界関係者によると、毎年クリスマス・イブの前後に八王子市内の宴会場で、統一教会の関連団体である「世界平和女性連合」が主催するクリスマス会に、萩生田氏の秘書は必ず出席し、本人も夫人同伴で何度か顔を出していたという。

生稲氏の支援を統一教会に要請
 萩生田氏と統一教会の関わりは、先の参院選にも影響を及ぼしていた。

 東京選挙区で初当選を果たした元おニャン子クラブのメンバー・生稲晃子氏。彼女の擁立工作を主導した萩生田氏は選挙中、生稲氏を伴って八王子市内の統一教会関連施設を訪ね、支援を要請していたというのである。この件について、生稲氏の事務所に質すと、

「八王子での演説終了後、演説を聞いていた方から、“ここに来られなかった仲間が近くにいるので生稲さんのお話を直接聞かせてもらいたい”とのお話しがあり、スタッフが相談をして次の日程への移動の合間に(教会の施設に)立ち寄らせていただきました。その際に(演説の)現場にいらっしゃったご地元の萩生田先生に同行していただきました」

 萩生田氏は生稲氏とともに施設に立ち寄ったことを認めた上で、自身と教会の関係については、

「選挙の際、当方から支援依頼をしたことはなく、選挙戦のお手伝いをしていただいた事実はありません。旧統一教会が主催する礼拝やバーベキューに参加した事実はございません」

 と回答した。8月17日発売の「週刊新潮」では、統一教会ベッタリ内閣の全容について詳報する。

「週刊新潮」2022年8月25日号 掲載

8247チバQ:2022/08/16(火) 19:03:20
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/717267/?rct=n_politics
<再始動 第2次岸田改造内閣>下 「10増10減」 調整難しく、解散左右
08/13 10:52 更新
<再始動 第2次岸田改造内閣>下 「10増10減」 調整難しく、解散左右
 12日の首相官邸。岸田文雄首相は物価高騰の影響を受ける企業経営者らから実情を聞き取った後、「15日に地域の実情に応じたきめ細かな支援や、エネルギーと食料品に集中して追加策を講じるよう指示する」と述べ、お盆期間中も休まず対策に取り組む姿勢をアピールした。

 閣僚19人のうち14人を入れ替えた一方で、5人を再入閣させ、即戦力と安定感に重きを置いた第2次岸田改造内閣。首相は10日の記者会見で「政策断行内閣」と銘打った上で「約束してきた政策を実行に移す段階だ」と力を込めた。

 首相が重点課題として挙げたのは、新型コロナウイルスの感染症法の位置づけ見直しや新しい資本主義による経済再生など5項目。その中で筆頭に挙げたのが防衛力の抜本的強化だ。反撃能力(敵基地攻撃能力)の保有を含め「あらゆる選択肢を排除せず検討していく」と強調。麻生太郎内閣で防衛相を務めた国防族の浜田靖一氏を再登板させ、「わが国の安全保障、防衛政策を熟知している」と起用理由を説明した。

■専守防衛、逸脱懸念

 ただ、相手領域内のミサイル発射基地などを破壊する敵基地攻撃能力は、防衛力行使を必要最小限にとどめる「専守防衛」を逸脱するとの懸念が根強い。「(能力を)保有すれば北朝鮮だけでなく中国も刺激してしまう。実際、難しい」。首相自身も就任前に周囲にこう漏らしており、議論は一筋縄ではいかない。

 さらに曲折が予想されるのが、1票の格差是正のため次期衆院選から小選挙区定数を「10増10減」する区割り変更だ。首相は秋の臨時国会で公選法改正案を成立させたい考えだが、定数1減となる10県は自民の支持基盤が強く、二階俊博元幹事長(和歌山3区)をはじめベテラン議員が多い。

 党内から不満の声が公然と上がる中、首相は党内調整を担う選対委員長に森山裕氏を起用。「識見と人徳と人望があるのは、あなたしかない」と口説き落としたものの、森山氏も10日の就任会見で「人口だけで定数を決めていいのか、大きな疑問がある」と語った。法改正を急いで党内調整をないがしろにすれば、不満がさらに高まり、政権基盤を揺るがしかねない。

 区割り変更は首相の衆院解散戦略も左右する。1票の格差が2倍以上のまま解散に踏み切れば、違憲判決が出る可能性がある。その一方で、「区割り変更を行い、合憲の状態で国民の信を問うのは立派な大義になる」(関係者)として、法改正によって解散の環境が整うとの見方がある。

■党総裁再選へ布石

 今回の内閣改造・党役員人事では、首相は党総裁再選に向けた布石も打った。総裁任期は2024年9月まで。昨年の総裁選で争った河野太郎デジタル相と高市早苗経済安保担当相を入閣させた。河野氏周辺は「閣内に入ったら変なことはできないということだ」と話し、起用は両氏に対するけん制とみる。

 茂木派の茂木敏充幹事長や安倍派の萩生田光一政調会長、西村康稔経済産業相といった「ポスト岸田」候補と目される面々も軒並み党役員や閣僚で留任、起用した。特定の人物や派閥に偏らない差配に中堅は「岸田さんは巧みだ」と話す。

 ただ、改造後の報道各社の世論調査で内閣支持率は下落か微増。改造効果は不発との見方もある。政治課題が山積し、繊細な党内力学を抱えた状態で、第2次岸田改造内閣が始動した。(吉田隆久、袖山香織)

8248チバQ:2022/08/16(火) 19:03:42
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/716907/?kk
<再始動 第2次岸田改造内閣>上 安倍氏の遺志重視に危うさも
08/13 10:51 更新
<再始動 第2次岸田改造内閣>上 安倍氏の遺志重視に危うさも
 「まるで安倍政権だな」。岸田文雄首相(自民党総裁)の側近は内閣改造・党役員人事が固まった9日夜、自嘲気味に語った。参院選の遊説中に凶弾に倒れた安倍晋三元首相と関係が近い面々がそろったからだ。

■パイプ役に期待

 伏線はあった。7日午後、萩生田光一経済産業相(当時)が首相公邸に入った。安倍氏の最側近で、最大派閥の安倍派でも「将来の総裁候補」と目される。派閥の窓口となる事務総長ら以外の一閣僚が、首相と人事の相談をするのは「極めて異例」(党関係者)だ。

 萩生田氏は留任を希望していたが、首相は「とにかく引き続き支えてほしい」と要請し、党政調会長起用で押し切った。防衛力の抜本的強化や財政政策などの議論が本格化するのを前に、安倍氏を失い混沌(こんとん)とする党内保守派との「パイプ役」を期待した。

 内閣改造でも安倍派事務総長の西村康稔氏を経済産業相、昨年の総裁選で安倍氏が全面支援した高市早苗氏を経済安保担当相に充て、安倍政権で厚生労働相を2度務めた加藤勝信氏も復帰させた。加藤氏は茂木派所属だが、義父の六月氏が安倍氏の父晋太郎氏の盟友として知られる。

 「安倍さんへの配慮と思ってもらって構わない。国葬をスピード決定した時点で振り切れている」。首相の胸の内を周辺はそう解説する。強い影響力を誇った安倍氏の「遺志」を重視する姿勢を人事で示すことで、党内の結束を強め、政権運営をスムーズに進めたい思惑があるとみられる。

 内閣改造・党役員人事は当初、9月上旬が有力視されていたが、首相は早期実施も狙っていた。秋の臨時国会への準備期間を十分確保するためだ。官邸と党国対でひそかに調整して「臨時国会閉会後の人事」を探り、5日夕に10日の組閣が報じられると、永田町は「不意打ちだ」と騒然となった。茂木敏充幹事長も10日の沖縄出張を取りやめた。

 茂木氏を巡っては、党幹部職員が幹事長交代を念頭に、首相側に「大胆な人事を」と直談判していた。実務能力は高いが、高圧的な姿勢が目立つとされ、党職員の不興を買う。安倍氏の国葬に反対する声を「認識していない」と言い放つなど物議を醸すことも多い。政権与党の「骨格」として留任は早々に固まったが、調整力には疑問符も付く。

■閣僚5人に接点

 改造内閣の始動直後から直面するのが、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の問題だ。留任となった山際大志郎経済再生担当相ら閣僚5人に接点があったことが既に判明している。

 首相は10日の記者会見で新閣僚と党役員について「それぞれ関係を点検し、厳正に見直すことを了解した者のみ任命した」と説明。ただ、山際氏は同日夜、関連団体のイベント出席と会費支出を認めた上で「首相に説明はしていない」と明かした。政権として、教団との関わりの実態解明に向けた客観的調査を行う姿勢はない。

 官邸は早期幕引きを図ろうと、全閣僚に10日の記者会見で教団との関係を説明するよう求めたが、河野太郎デジタル相と斉藤鉄夫国土交通相は会見を見送った。自民内で非主流派とされる河野氏については、来年の党総裁選を見据え「閣内での取り込みを図った」(党関係者)が、早くも反乱分子となった形だ。

 首相が一気呵成(かせい)に仕上げた新体制はガラス細工のような危うさをはらむ。(竹中達哉、勝間田翔)

8249チバQ:2022/08/16(火) 19:04:13
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/716905/?rct=n_politics
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アイヌ施策担当相新設 道内「心強い」「格下げ」
08/12 05:00
 10日に発足した第2次岸田改造内閣で新設されたアイヌ施策担当相について、道内のアイヌ民族からは政策推進が加速するとの期待の声が出た。一方、大臣は他の担当と兼務のため、どこまでアイヌ施策を実行できるかは未知数だと国の動きを注視する見方も出た。

 「国が真剣に取り組むという姿勢の表れだと心強く感じた」。北海道アイヌ協会の大川勝理事長=日高管内新ひだか町=は担当相の新設をこう歓迎した。差別や貧困に苦しむ人は高齢者を中心に今も多いとし「この国に生まれて良かったと誰もが思える社会を創造してほしい」と話した。

 担当相は岡田直樹沖縄北方担当相が兼務する。岡田氏は就任後の記者会見で、胆振管内白老町のアイヌ文化復興拠点「民族共生象徴空間(ウポポイ)」の活性化などに意欲を示した。

 日高管内平取町の萱野茂二風谷アイヌ資料館長の萱野志朗さん(64)は「アイヌ施策はこれまで内閣官房長官が担っていた。担当相新設と言っても兼務では格下げに感じる。どこまでできるのか」と不安視する。2019年施行のアイヌ施策推進法は5年後の見直しが迫るなど、これからがアイヌ施策の重要な時期になると指摘し「付け焼き刃の知識では解決できない。地域の声を丁寧に聞きながら対応してほしい」と注文した。(田鍋里奈)

8250チバQ:2022/08/18(木) 07:19:25
https://news.yahoo.co.jp/articles/aeca8ef85c85a4e8df27a80870301f139d93ca33
安倍派・塩谷立会長代理 安倍元首相亡き後をまとめた手腕に注目 派閥の「流動化」防げるか
8/17(水) 17:00配信


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夕刊フジ
塩谷立会長代理

【政界マル秘紳士録】

安倍晋三元首相が凶弾に倒れた後、岸田文雄首相が初めて実施した内閣改造・党役員人事で、安倍派は「ほぼ満額回答を得た」とみられている。

【表でみる】第2次岸田改造内閣の支持率

党四役に、萩生田光一政調会長が就任したほか、内閣では、松野博一官房長官(留任)、西村康稔経産相、西村明宏環境相、岡田直樹(参院枠)地方創生相の4人が入閣した。高木毅国会対策委員長も再任された。

今回、安倍派を代表して岸田首相と交渉したのが塩谷立(しおのや・りゅう)会長代理である。

塩谷氏は、1950年、静岡県生まれ。米アンバサダーカレッジと慶應大学法学部を卒業。父、塩谷一夫氏の後を受け、90年の衆院選で初当選した。当選10回。一夫氏は三木派を経て安倍派に加入した。その関係で、塩谷氏も初当選時から安倍派に所属した。

地味な存在だが、文科相や総務会長、選対委員長など、要職を着実にこなしてきた。安倍派最古参議員の1人である。二世議員だが、2回の落選を経験した苦労人で、政治家には珍しく感情を表に出すことがない穏やかな性格として知られる。

リーダー不在となった派閥は、流動化して分裂していくのが常だが、集団指導体制で結束していくことになったのも、塩谷氏の人柄に負うところが大きかったのではないか。

とはいえ、安倍派の内部は複雑だ。

「次期リーダー」として、萩生田氏や西村康稔氏が有力視されているが、現時点においては、実績、人望ともに力不足の観は否めない。今回の要職起用で、2人がどのように成長していくかが焦点となる。

将来的には、派閥の創設者、福田赳夫元首相の孫、福田達夫前総務会長が浮上する可能性が高い。岸田政権の発足にあたり、3回生にもかかわらず総務会長に抜擢(ばってき)された。

福田氏は、総務会長が終われば「ただの4回生」と語っているが、「周辺が福田氏を放っておかない」というのが党内の見方である。ただ、これも一定の時間が必要で、直ちに後継会長とはいかないだろう。

塩谷氏を中心とした集団指導体制は当面、安倍氏の「国葬(国葬儀)」までとなっているが、今回の人事で成果を上げたことで、今後しばらく、この体制が続くことになるのではないか。

岸田首相も政局の不安定要因となる「安倍派の流動化」は望んでいない。塩谷氏を中心にまとまっていってくれるなら、それを支援するにやぶさかではないだろう。

塩谷氏が大派閥をどのようにまとめていくか。その手腕が注目される。

8251チバQ:2022/08/18(木) 10:52:53
https://news.yahoo.co.jp/articles/53c1be2867bc615e6072dd30daae3cd670e448f3
河野太郎氏「デジタル担当相」入閣は“反岸田”封じ…本人は「次の首相」狙いでヤル気満々
8/18(木) 9:06配信
日刊ゲンダイDIGITAL
「ブロック太郎」と揶揄される河野太郎デジタル担当相(C)日刊ゲンダイ

【岸田“目くらまし改造内閣”の大臣を丸裸】

 河野太郎デジタル担当相
 (神奈川・衆院9回・59歳)


 ◇  ◇  ◇

 昨年10月の岸田内閣の最初の人事では、ワクチン担当の行革相から自民党の広報本部長に“降格”させられたが、今回はデジタル担当相として入閣。この人事には岸田首相の計算が働いたという。

「昨秋の総裁選で勝利して以降、岸田さんが最も警戒しているのが、何かと目立つ河野さんです。総裁選で河野支援に回った菅前首相らと連携し『反岸田』の動きを起こされることを恐れている。閣内に取り込むことで、河野さんの動きを抑え込む狙いがあったようです」(自民党関係者)

 ところが、岸田首相の思惑通りにはいかない可能性がある。

「河野さんは岸田さんの狙いを百も承知。次の総裁選出馬を視野に、閣僚としてガンガン仕事をし存在感をアピールするつもりだそう。ヤル気満々になっています」(同)

 実際、就任会見では兼務する消費者問題担当相として、岸田首相が解明に後ろ向きな統一教会関連で、「霊感商法」の対策検討会の立ち上げを表明した。

■セレブの3世議員

 1963年、神奈川県生まれ。米ジョージタウン大卒業後、86年に富士ゼロックスに入社。日本端子へ移った後、96年に初当選。祖父は河野一郎元副総理、父親は洋平元衆院議長という3世議員。閣僚の資産公開では、総資産が1億円以上で「超」がつくセレブだ。

■ブロック太郎

 冗談を交えた投稿が話題となり、ツイッターのフォロワーは250万人を誇る。「発信力バツグン」(霞が関関係者)との評もある。ところが、好意的な投稿には答える一方、気に入らない投稿者に対しブロック機能を多用することから「ブロック太郎」と揶揄されている。

■岸田首相のワクチン行政を批判

 岸田政権下でワクチンの3回目接種が遅々として進まないことに批判が集中していた今年2月、河野氏はワクチン担当相を務めた経験をもとにツイッターで、〈私の時と比べてワクチンチームの人数が激減〉〈都道府県とのリエゾン(橋渡し)チームが解散させられた〉とチクリ。〈それじゃ私だって仕事できないよ〉とつぶやいていた。

■周囲を混乱に陥れる可能性

 デジタル庁は「行政のデジタル化」を目的として昨年9月に設置されたが、「ほとんど何も進んでいない」(永田町関係者)のが実態だ。河野氏はヤル気満々だそうだが、果たしてデジタル化を推進できるのか。

「改革志向の強い河野さんは、何もせず大臣の椅子にふんぞり返るようなことはしないでしょう。防衛相時代には陸上配備型迎撃ミサイルシステム『イージス・アショア』の配備計画を突然停止したほど。今回も何かしらアクションを起こすのは間違いない。ただ、デジタル化を進められるか、周囲を混乱に陥れるだけに終わるかは未知数です」(前出の自民党関係者)

 空回りしなければいいが。

8252チバQ:2022/08/18(木) 10:55:27
https://news.yahoo.co.jp/articles/17bb2062b4a84dbf77f30124e84a8086a58325e4
高市早苗経済安保担当相 入閣は「辛い」と謎のボヤキ…党きってのタカ派は最大の後ろ盾失う
8/17(水) 9:06配信
【岸田“目くらまし改造内閣”の大臣を丸裸】

 高市早苗 経済安保担当相
 (奈良・衆院9回)
 ◇  ◇  ◇

 無任所大臣の軽量級ポストが気に食わないのか。就任早々の14日に自身のツイッターでこう呟き、波紋を広げた。

<組閣前夜に岸田総理から入閣要請のお電話を頂いた時には、優秀な小林鷹之大臣の留任をお願いするとともに、21年前の掲載誌についても報告をいたしました。翌日は入閣の変更が無かったことに戸惑い、今も辛い気持ちで一杯です>

「21年前の掲載誌」とは旧統一教会(現・世界平和統一家庭連合)系の月刊誌「ビューポイント」のこと。2001年に政治評論家らと登場していた。

■ナンバー2

 閣議前に集まる応接室の席次は、岸田首相の左隣に厚遇された。総理大臣臨時代理順位第2位の「内閣ナンバー2」が座る位置だ。ナンバー3の右隣には林外相が座る。

■4度目の入閣

 1961年、奈良市生まれ。神戸大経営学部卒。松下政経塾を経て、93年に無所属で初当選。96年に自民党入りし、06年の安倍内閣で内閣府特命担当大臣として初入閣。その後、総務相2回、政調会長2回など歴任。

 昨年の総裁選に出馬。安倍元首相の全面バックアップで岩盤保守層から熱烈な支持を集めたが、得票数は4候補のうち3位で決選投票に進めなかった。直後の党役員人事で2度目の政調会長に就任するも、茂木幹事長と折り合いが悪く、政策について「連絡がない」などとたびたび不満をブチまけていた。

■お茶会事件

 関係修復のため、今年3月に茂木幹事長が党四役による「お茶会」を企画したが、高市氏は「アフタヌーン・ティーのようなお紅茶やケーキが出てくるのかなと思ったら、ペットボトルのお茶が置いてあって驚いた」と会見でダメ出し。翌月のお茶会では、高市氏が好きな「イチゴが入った白いケーキ」を茂木幹事長が都内の有名店から手配。猫舌の高市氏のためにアイスコーヒーまで用意した。

■再婚

 自民党の山本拓元衆院議員と04年に結婚したが、「政治スタンスの違い」から17年に離婚。ところが昨年、元サヤで再婚していたことが分かった。今回は山本氏が高市姓になったという。夫の山本氏は、昨年の総裁選で高市氏を支持。その後の10月に行われた総選挙で落選。

 自民党きってのタカ派で、今年も8月15日の「終戦の日」に靖国神社を参拝。もし自民党総裁や内閣総理大臣に就任しても参拝を続けると表明しているが、「最大の後ろ盾であった安倍元総理を失い、無派閥で仲間も少ない高市さんは総裁選に出ることも難しくなった」(自民党議員)。

8253チバQ:2022/08/18(木) 10:56:41
https://news.yahoo.co.jp/articles/3d2883d1e08537c4ebbc90813dfcd52f31ffdc85
萩生田光一政調会長は保守派の「抑え役」を期待されるも…世論「評価せず」厳しい目
8/16(火) 9:06配信
【岸田“目くらまし改造内閣”の大臣を丸裸】#1

 萩生田光一政調会長
 (東京・衆院6回)
◇  ◇  ◇

 経済産業相から党4役への横滑りの可能性が報じられた際、「俺は骨格じゃなかったのか」と大臣交代に異議を唱えるような発言をし、物議を醸した。高すぎる自己評価に呆れる声もあったが、「官房副長官、文科相、経産相と連続して要職に就いてきた。派閥(安倍派)のやっかみをかわすためのポーズだったのではないか」(官邸関係者)。

 亡くなった安倍元首相の最側近だった。政調会長は党の政策責任者。積極財政から緊縮財政への転換を図ろうとしている岸田首相が、党内保守派の「抑え役」を期待して起用したとされる。

 だが、国民の視線は厳しい。加計学園問題で疑惑の中心人物のひとりとして登場し、統一教会(現・世界平和統一家庭連合)とは“濃厚接触”が明らかになっている。改造後の読売新聞の世論調査では、政調会長起用を「評価する」(32%)より「評価しない」(40%)の方が多かった。

■叩き上げ

 サラリーマン家庭に生まれ、八王子市議を3期務めた後、都議1期。2003年衆院選で国政に転じ、初当選。市議時代に拉致問題を通じて安倍氏との知己を得た。国政に引っ張ったのも安倍氏だという。

 家族は妻、長男、長女。好物はラーメン。

■停学処分

 早稲田実業高校時代、朝鮮高校の生徒と喧嘩して停学処分を受け、早大への進学はかなわなかった。1浪して明治大に入学。

 政調会長就任により、衆目の一致する後継者のいない安倍派の跡目争いで、頭一つ抜け出たとの見方も。岸田首相は今回の人事で、安倍派の窓口として、塩谷会長代理だけでなく、萩生田氏からも意見を聞いた。派閥の大ボス・森喜朗元首相も萩生田氏をかわいがり、バックアップしている。

「萩生田氏は『爺殺し』タイプ。官房副長官の時は、菅長官にもスリ寄っていた。一方、若手を飲ませ食わせで面倒を見ながら、脅しすかしで仕切る。人望があるかというと微妙」(自民党中堅議員)

■圧力文書

 脅しすかしはメディアに対しても、だ。安倍政権下で党の総裁特別補佐だった14年衆院選時、在京テレビ各局の与党キャップを呼び出し、「報道の公平中立ならびに公正の確保」を求める文書を突きつけた張本人である。

8254チバQ:2022/08/18(木) 11:01:20
https://news.yahoo.co.jp/articles/f5ca24742cb5305a8afde6ebf6f05c4932bcda6a
「反共」てこ、岸元首相と気脈 孫の安倍氏が関係継承 旧統一教会と自民の半世紀
8/18(木) 7:06配信
 世界平和統一家庭連合(旧統一教会)と自民党との関係は半世紀に及ぶ。

 教団は1968年に設立した反共産主義の政治組織「国際勝共連合」をてこに、党内きっての反共親米派だった岸信介元首相と気脈を通じ、つながりを深めた。両者の関係は岸氏の孫、安倍晋三元首相に受け継がれたとみられる。

 ◇「偉大な指導者」
 教団系の「光言社」が出版した「日本統一運動史」によると、教団は54年に文鮮明氏によって韓国で創設された。59年ごろから日本で布教を始め、64年に宗教法人として認証された。日本法人の初代会長は立正佼成会出身の久保木修己氏。67年には大学生らへの勧誘が「親泣かせ原理運動」などと報じられた。

 勝共連合設立時には、「右翼のドン」とも言われた当時の笹川良一日本船舶振興会会長が名誉会長に就任。70年前後から笹川氏と親交が深かった岸氏や党幹部が教団本部を訪問したり、関連団体の会合に出席したりした。

 教団は64年、本部を東京都渋谷区南平台町に移転。岸内閣時代には首相公邸として使用された場所で、隣には岸氏の自宅があったという。岸氏は再移転後の73年に教団本部を訪れた際、笹川氏から「統一教会に共鳴して運動の強化を念願」していると伝えられたことを紹介。「久保木君の情熱のこもった話は非常に頼もしい」などと語った。

 74年の文氏訪日に伴う夕食会では、岸氏の後見を受けていた福田赳夫蔵相(後の首相)が「アジアに偉大な指導者現る。その名は文鮮明」と称賛。久保木氏は著書で「岸先生に懇意にしていただき、勝共運動を飛躍させる大きなきっかけになった」と述懐している。

 80年代後半以降は、運動史に自民党議員に関する記述はほぼ見当たらない。霊感商法が社会問題化し、92年には日本の有名歌手も参加した合同結婚式が盛んに報じられたことなどが影響した可能性がある。

 ◇安倍氏の力の源泉
 ただ、教団と自民党の関係は続いていた。「昭和から平成にかけて選挙事務所には勝共連合を名乗る人が大勢いた」。当時を知る党職員はこう語る。全国霊感商法対策弁護士連絡会の渡辺博弁護士は7月の記者会見で、「3桁の信者が野党を含む国会議員秘書になっていた。二十何年か前に調べたときは自民党が多かった」と明かした。

 安倍氏の地元、山口県の政界関係者によると、教団とのつながりは岸氏から女婿の安倍晋太郎元外相、晋太郎氏から次男の晋三氏に受け継がれた。弁護士連絡会は晋三氏が小泉内閣の官房長官だった2006年と、首相退陣後の21年、関連団体の会合に祝電やビデオメッセージを送ったとして抗議している。

 前出の関係者は「晋三氏が教団の票を差配していた。力の源泉の一つだったのは間違いない」と指摘。今回の参院選では、第1次安倍政権で首相秘書官を務めた井上義行氏の支援に回したとみる。井上氏は当選後、自身が教団の「賛同会員」だと認めている。

 自民党の茂木敏充幹事長は2日の会見で、教団との組織同士の関係に関し「これまで一切持っていない」と否定。党としての内部調査には消極的だ。だが、党関係者からは「かつて党本部には勝共連合から送り込まれた職員がいた」との証言も出ている。

 岸田文雄首相は世論の反発を受けて内閣改造・党役員人事を急いだが、閣僚、副大臣、政務官から新たな接点が次々に判明した。立憲民主党の馬淵澄夫国対委員長は17日、コメントを発表。「もはや一部の閉会中審査で済むものではない」として、次期臨時国会の早期召集と徹底審議を求める考えを示した。問題の収束は見えないままだ。

8255チバQ:2022/08/18(木) 16:20:00
https://news.yahoo.co.jp/articles/1b159fcd3f5fbd29513f32fe0be746a3a6c9d3b6
山際経済再生相やっぱり旧統一教会とズブズブ!はるばる“ネパール詣で”の過去
8/18(木) 14:10配信
“後出しジャンケン”じゃ済まされない。旧統一教会(現・世界平和統一家庭連合)との関わりをゴマカし、留任した山際経済再生相はやっぱり教団とズブズブのようだ。旧統一教会の関連団体が主催するイベントに出席するため、5000キロ以上も離れたネパールまで飛んでいたことが判明。道理で歯切れが悪いわけだ。この男はトコトン信用できない。岸田首相は頬かむりを続けるのか。

【リスト】岸田新内閣には神政連関連18人、日本会議関連11人…“差別容認集団”と蜜月関係の閣僚ズラリ

  ◇  ◇  ◇

 岸田首相が内閣改造を表明したのは6日。旧統一教会をめぐっては「新たに指名する閣僚だけでなく現閣僚、副大臣なども含め、関係をそれぞれ点検し、結果を明らかにし、適正な形に見直すことを指示したい」と言っていた。

 結果、教団との関係を認めた7人が交代したが、山際氏の往生際の悪さは群を抜いていた。2日の会見では「お答えは差し控えたい」、8日も「きちっと点検をさせていただいた上で、適切に対応してまいりたい」と言葉を濁し、ゼロ回答。口を割ったのは、留任が確定した10日だった。

「私自身が旧統一教会や関連団体と関係があるわけではありません」と前置きし、こう説明した。

「事務所で調べましたところ、2018年10月のアフリカビジョンセミナーへの出席、13年に関連団体への会費支出について確認がされた。確認ができたのはこの2つです」

 くだんのアフリカビジョンセミナーは、旧統一教会の関連団体「UPF」(天宙平和連合)から派生した「平和大使協議会」が横浜市で主催したイベント。

 山際氏は「私は長くアフリカ関連の政治的な仕事というものを務め、19年にTICAD(アフリカ開発会議)がありました。アフリカ関連のイベントが各地で行われていた時期だと思うんです」「アフリカに深く関連してきた身として、そのことで出席を決断したんだと思います」などと、ぐだぐだ釈明。国際会議の延長線上と強調したわけだが、はるばるネパールまで出向いたのはどういう了見だったのか。

■国際指導者会議でスピーチ

 旧統一教会の関連媒体ワシントン・タイムズが編集した「ILC2016」(16年11月30日発行)には、山際氏のスピーチがこう紹介されている。

〈見ず知らずの者同士が一堂に会し、それぞれの国や世界が抱える多くの課題に挑戦することは素晴らしいことです──。7月28日から31日までネパールのカトマンズで開催された国際指導者会議にて、日本の国会議員山際大志郎氏〉

 UPFが16年に主催した「ILC国際指導者会議」に出席していたというのだ。この会議にはタイの国会議員も参加していて、タイ議会にプログラムを提出。それには「未来の世代のためにより良い世界を」と題したセッションのスピーカーとして、「日本の衆議院議員 山際大志郎氏」と記載があった。

 一体どういうことなのか。非同盟中立を外交方針とし、世界最貧国に数えられるネパールで国際会議が開かれることはまずない。山際事務所に質問状を送付し、事実関係や経緯の説明などを求めたところ、「現在確認中です」との回答だった。いい加減、洗いざらい白状し、首も洗って待っていたらどうか。仮病を使うにはまだ若い。

8256チバQ:2022/08/19(金) 09:00:24
https://news.yahoo.co.jp/articles/32c3656c8fbc9586df1ba26ddb8f1fbc8b6e596d
岸田内閣改造の陰で動いた森喜朗元首相 安倍派の分裂防ぎ、人事を差配
8/19(金) 7:15配信
 国民の批判をかわすために内閣改造するのは政治の常套手段だが、これほど見事に“疑惑隠し”に失敗したのは珍しい。

「新たに指名する閣僚だけではなく、現閣僚も含めて当該団体(旧統一教会。世界平和統一家庭連合)との関係をまずしっかりとそれぞれ点検してもらい、その結果を明らかにしてもらう」

 岸田首相はそう語って旧統一教会関係大臣を排除する方針で内閣改造に臨み、同教団との関係を認めていた閣僚7人を交代させ、教団ととくに関係が深いとされる安倍派からは故安倍晋三・元首相の実弟である岸信夫・前防衛相、安倍側近だった萩生田光一・前経産相、末松信介・前文科相の主要閣僚を閣外に出した。

 ところが、フタをあけると新内閣にも8人の大臣が旧統一教会と関係があることが判明。改造前と同じ4人が起用された安倍派の大臣では、新入閣の岡田直樹・地方創生相、西村明宏・環境相の2人が教団との接点を認めた。

 そればかりではない。岸田首相は、参院選前の6月に安倍派の新人候補だった生稲晃子氏とともに旧統一教会関連施設を訪問するなど教団との深い結びつきが指摘されている萩生田氏を自民党3役の政調会長に昇格させ、「選挙の際もお手伝いをいただいている」と教団との関係を認めた岸氏も国家安全保障担当の総理補佐官として官邸入りさせた。

 なぜ、排除できなかったのか。内閣改造の背後で動いたのは安倍派元会長の森喜朗・元首相だった。

 改造前の8月3日、岸田首相は都内のホテル内の日本料理店で森氏、その盟友で“参院のドン”と呼ばれた青木幹雄・元官房長官と会食した。いずれも政界を引退しているが、いまなお自民党内に隠然たる力を持つことで知られる。政治ジャーナリスト・藤本順一氏が語る。

「安倍元総理の死去の直後から萩生田、西村康稔の両氏と元安倍派の高市早苗氏が後継者に意欲を示して収拾がつかず、安倍派は分裂含みの様相を見せていました。そこに元会長の森さんが間に割って入り、どうにか派内は結束を保った。森さんがいなければ今頃、安倍派は崩壊していたかもしれません。

 先の組閣人事で岸田総理はそんな森さんの意向を無視できず、萩生田氏を政調会長に起用し、ライバルの西村氏をその後釜の経産相に就けてバランスをとった。加えて政調会長でありながら岸田総理と対立してきた高市氏を入閣させたのも森さんの意向に沿ったものと言われています。つまり、森さんが健在であり、派閥をまとめている間は最大派閥の安倍派は依然として力を保ち、岸田総理も言うことを聞かざるを得ない」

 岸田首相が“旧統一教会排除内閣”をつくるには同教団と最も結びつきが深い安倍派を政権中枢から遠ざける必要があったが、最大派閥の軛を断つことができなかったのだ。ちなみに、旧統一教会との接点を認めた前述の安倍派の新任大臣、岡田地方創生相は森氏の義甥(姪の婿)にあたる。

 森氏は改造人事について地元紙のインタビューに「私がお願いしたことはその通りになった」と語り、ご満悦な様子だ。

 折しも、その森氏が会長を務めた東京五輪組織委員会を舞台に汚職事件が発覚、東京地検特捜部が組織委員会(清算法人)に強制捜査に入り、元理事を逮捕した。「五輪汚職」捜査は政界に波及するという見方もある。

 自民党と旧統一教会問題とのつながりが安倍政治の残した“遺産”なら、東京五輪も安倍政権が招致し、森氏や橋本聖子氏という安倍派人脈が歴代の組織委員会会長を務めた同派肝煎りの国家プロジェクトだ。岸田政権は内閣改造後も安倍派の“負の遺産”によって支持率が急落し、窮地に立たされつつある。

※週刊ポスト2022年9月2日号

8257チバQ:2022/08/19(金) 10:01:17
https://news.yahoo.co.jp/articles/5041cf77a701dfd2115da31feeb038c84dcbcb46
福田達夫氏、自民の筆頭副幹事長に起用へ…幹事長代理ポストは1人増
8/19(金) 5:00配信
読売新聞オンライン
福田達夫・前総務会長

 自民党は18日、筆頭副幹事長に福田達夫・前総務会長を起用する方針を固めた。

 幹事長代理ポストは1人増やし、茂木派の若宮健嗣・前万博相、麻生派の井上信治・元消費者相、岸田派の上川陽子・元法相の計3人を充てる方向だ。党幹部が明らかにした。

8258チバQ:2022/08/21(日) 21:12:04
https://news.yahoo.co.jp/articles/c577d2e47096d94faf917594226b9216ca6f6057
ズブズブ「萩生田光一」政調会長が旧統一教会にすがった理由 「選挙に弱い」叩き上げ政治家の悲哀
8/21(日) 15:00配信


 デイリー新潮が8月16日に報じた、萩生田光一政調会長が生稲晃子参院議員への支援要請のため、旧統一教会(世界平和統一家庭連合)の施設を訪問していた問題が“大炎上”している。しかし、どのメディアも触れていないのが、「創価学会の牙城」とされる八王子を地盤とする萩生田氏が“なぜ旧統一教会とズブズブの関係にまでなったのか?”だ。その謎を解くカギは、萩生田氏の政治家としての“アキレス腱”にあったという。

 ***

 8月18日、萩生田氏は参院選公示前の6月に生稲晃子氏を伴って八王子市内にある旧統一教会の施設「八王子家庭教会」を訪問したことを認め、「(今後は)一線を画していく」と話した。

 萩生田氏の説明によれば、旧統一教会との繋がりは、地元支援者のなかに教団の友好団体「世界平和女性連合」の会員がいたことから始まったとされる。

「旧統一教会と友好団体の関係について問われた萩生田氏は“名称は非常に似ているけれども、あえて触れなかった”と苦しい言い訳をしてみせた。その一方で、生稲氏を伴っての訪問はみずからが“了解した”と、自身の判断だったことを認めました。メディアが萩生田氏と旧統一教会の関係に注目するのは、教会との繋がりが発覚した自民党議員のなかでも関係の深さが際立っているためです」(全国紙政治部デスク)

 萩生田氏と旧統一教会の接点については2012年3月、萩生田氏の後援会などが世界平和女性連合に1万5000円を支出。以降、19年までに計6回、総計9万円を会費として支出していたことが明らかになっている。

 また11年5月には関連団体で講演していたほか、14年に開かれた旧統一教会主催のイベントに参加した際は来賓挨拶まで行っていたことも報じられている。

09年の落選が“依存”の契機
「現時点で80人を超える自民党議員が旧統一教会と関係のあったことが判明していますが、多くは祝電を送ったり、会合への出席、パーティ券を購入してもらうなどといったもの。そのなかで萩生田氏のように議員側から複数回、会費を協会側へ納めていたケースは異例です」(同)

 萩生田氏は地元選挙区である東京・八王子市出身。91年に八王子市議に当選して3期務めた後、東京都議を経て、03年の衆院選(東京24区)で初当選。しかし09年の衆院選で敗退し、比例復活も叶わなかった経験を持つ。

 地元政界関係者の話。

「もともと二世でも家柄が良いわけでもない萩生田さんは、お金も強力な支援組織もないなかで選挙を戦ってきた。八王子を含む三多摩地区は伝統的に“組合が強い”地域のため、なおさら萩生田さんにとって選挙は毎回ラクなものでなく、票集めには苦心していた。そんな萩生田さんにとって09年の落選のショックはとても大きく、それを機に統一教会への傾斜が“グッと強まった”と地元では囁かれています」

 不思議なのは、八王子は連立政権を組む公明党の支持母体「創価学会」の“牙城”である点だ。学会でなく、支援を頼った先が旧統一教会だったのはなぜか。

学会からソッポを向かれる悲哀
 八王子市には創価大学のほか、創価学会東京牧口記念会館などの重要施設が集まり、都内でも屈指の“学会王国”のひとつとされる。

 学会関係者によれば、「八王子と調布は重要拠点に位置付けられている。この2地域に関しては学会票は十分にあるため、選挙の際に自民党が困っていたら票を回せる裁量の余地はある」という。

 しかし、前出の地元関係者はこう話す。

「理由は知らないが、萩生田さんは学会票をそれほど当てにできなかったようだ。三多摩地区で宗教票といえば、創価学会や真如苑などの名前がまず挙がり、統一教会はどちらかといえばマイナーな部類に属する。それでも落選の憂き目に遭い、評判は悪くても一定の票数や選挙支援が見込める統一教会にすがりつく道をあえて選んだのでしょう」

 創価学会に詳しいジャーナリストの乙骨正生氏はこう指摘する。

「萩生田氏が要職に就くようになったのは、安倍晋三元総理という後ろ盾の存在が大きく、学会員は萩生田氏を“安倍の秘蔵っ子”として見ている人間が多かった印象です。つまり安倍氏とセットで“右寄り”の政治家と見られていて、平和主義の意識が高い学会員にとって萩生田氏のような政治家とは距離を置く傾向がある。当然、選挙になっても熱心に応援する対象とはなり得なかったでしょう。事実、私が以前、取材した学会関係者の萩生田評は決して芳しいものではありませんでした」

 萩生田氏と旧統一教会の関係はまだ一端が公になっているに過ぎず、果たすべき説明責任は依然、残されている。

デイリー新潮編集部

8259チバQ:2022/08/21(日) 21:15:57
https://news.yahoo.co.jp/articles/23980570c66f5b1f1f70cd37c9441946d1fc44d3
森山裕・自民党選対委員長 非主流派を取り込んだ「挙党体制」を象徴する起用 「10増10減」の衆院区割改定を担う
8/20(土) 17:00配信


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夕刊フジ
【政界マル秘紳士録】

10日に実施された内閣改造・自民党役員人事で、森山裕(ひろし)元国会対策委員長は、党4役である選挙対策委員長に起用された。

森山氏は、岸田文雄首相と距離があるといわれる菅義偉前首相や二階俊博元幹事長と近く、昨年の総裁選では菅氏とともに河野太郎氏を支援した。いわば非主流派を取り込んだかたちで、岸田首相が目指した「挙党体制」を象徴する人事だ。

森山氏は、衆院鹿児島4区選出の当選7回。昨年10月の衆院選で落選した石原伸晃元幹事長から派閥を引き継ぎ、森山派会長となった。

鹿児島市議会議長などを経て、1998年の参院選で初当選した。山中貞則元税制調査会長の逝去に伴う2004年の衆院補選で、後継候補として白羽の矢が立ち、衆院議員に転身した。

農水相や衆院農水委員長などを歴任し、農政通として知られる。また、安倍晋三政権の17年から、菅政権までの4年あまり、国会対策委員長として与野党調整に汗をかき、歴代最長の在任記録を塗り替えた。

岸田政権発足後は、総務会長に抜擢(ばってき)された若い福田達夫氏を総務会長代行として支えた。

調整能力に定評があり、党内外に幅広い人脈を持つ。党4役入りは今回が初めてとなる。

選対委員長の最大職務は、解散・総選挙に向けた公認調整だ。そして、その前に横たわるのが、いわゆる「10増10減」の衆院の区割改定だ。衆院選挙区画定審議会(会長・川人貞史帝京大教授)の勧告を受け、政府は秋の臨時国会にも関係法案を提出したい考えだ。

しかし、選挙区の変更は議員には死活問題で、すんなり党内調整が進むとは思えない。しかも、今回の改定では過去最多の25都道府県、140選挙区の区割りを見直す。法案成立には、自民党だけでなく公明党や野党も含めて合意を得なければならない。

区割り改定法案の成否は、岸田首相の解散戦略に直結する。同法案が成立しなければ、解散権が事実上、縛られているに等しいからだ。

岸田首相は、森山氏に対し、「識見と人徳と人望のある森山先生、あなたしかいませんから」と頭を下げたといわれる。

森山氏もそのことは十分、心得ている。

就任の記者会見で「衆院は常在戦場であると教えられてきた。ということは選挙制度そのものがしっかりしているということが大事な課題だ」との認識を示し、「大変デリケートで難しい課題だが、総裁、幹事長のご指導を頂きながら、結論を出すべく努力をしたい」と抱負を述べた。

政権の命運を任された森山氏が、どのような手腕を発揮するのか、注目である。 (政治評論家・伊藤達美)

8260チバQ:2022/08/21(日) 21:19:25
https://news.yahoo.co.jp/articles/3c25cb9637d5bfcf45a73021bfec7b00626a9914
浜田靖一氏「防衛相」再登板はヤキモキする自民タカ派への牽制か、調整か?
8/21(日) 9:06配信
日刊ゲンダイDIGITAL
丸く収める手腕に期待か(C)共同通信社

【岸田“目くらまし改造内閣”の大臣を丸裸】#6

 浜田靖一防衛相(千葉・当選10回/66歳)


 ◇  ◇  ◇

 米国と一緒に戦争ができる国を目指して防衛費倍増論を主導し、核共有までブチ上げた安倍元首相が凶弾に倒れ、タカ派の連中はいろんな意味でヤキモキしている。そんな中での再登板だ。

 13年ぶりに防衛省へ戻った浜田氏は自民党国防族の主要メンバー。年末までに改定される安保関連3文書での書きぶりが注目される防衛費のGDP比2%以上への引き上げについては、「慎重派」と解説される。就任会見では「必要な事業をしっかり積み上げる」とし、金額ありきの議論と距離を置いた。次官時代に増額論を主導した大臣政策参与の島田和久氏を事実上更迭。省顧問としてのみ留任させるなど、バッサリやった。政権安定ありきの岸田首相は保守層に媚を売ってきたが、一応ハト派の宏池会領袖。路線修正が疑われているものの、浜田氏は「調整派」を自任しているという。

■ハマコーの息子

 1955年、千葉県富津市生まれ。93年の衆院選で初当選以来、負けなしの大ベテランだが、「浜田靖一」よりも「ハマコーの息子」の方が通りがいい。「国会の暴れん坊」と呼ばれた故・浜田幸一元衆院議員の長男で、親父の地盤を引き継いだ。地元名門の県立木更津高を卒業後、米ヒルズデールカレッジに留学。帰国して専修大経営学部経営学科を卒業後、親父の盟友でもある「ミッチー」こと故・渡辺美智雄元農相の事務所入り。渡辺氏の蔵相就任に伴って大臣秘書官を務めた。その後、親父の秘書に転身。

 防衛費増額をめぐっては、岸田首相と早大時代から飲み友達の岩屋元防衛相がメディアに出まくって牽制。「数値目標が先で、そこに向かって買い足していくような雑なやり方をしてはいけない」と予防線を張っていた。

「安倍元首相の実弟の岸大臣を交代させ、後釜に岩屋さんを据えるのは露骨すぎる。温厚な性格で知られ、長らく無派閥の浜田大臣は据わりがいい。改造内閣で再任された大臣に通底するのは、党に対しても役所に対しても丸く収めるのがうまい人ばかり」(与党関係者)

 世論が猛反発した安保法制をめぐる国会審議で、衆院平和安全法制特別委員長だった浜田氏は野党が欠席する中、1時間半も時計を「空回し」。安倍官邸の意向に沿った仕事ぶりだった。

■石破茂元幹事長とのカンケイ

 国防族の先輩である石破茂元幹事長の元側近。安保法制の強行採決でフラフラ、人事でグラついた石破氏に愛想を尽かし、2015年の石破派立ち上げには参加しなかった。とはいえ、「人間関係は悪くない」(中堅議員)。

■野田聖子のボディーガード

 昨年の総裁選では、当選同期の野田前少子化担当相を陣営幹部として支えた。若手時代は「聖子のボディーガード」と称された。岸田首相、安倍元首相、高市経済安保担当相も同期。林外相とは国会議員バンド「ギインズ」の仲間。酒は全く飲めない。家族は妻、長男、長女の4人。

 旧統一教会(現・世界平和統一家庭連合)との関わりが露見していない数少ない自民議員の一人だ。

8261チバQ:2022/08/21(日) 21:20:27
https://news.yahoo.co.jp/articles/661b3e16683419898f282bf2624a452608a4333a
自民党傍流派閥だった安倍派 支持基盤少ない中で旧統一教会の集票力に頼った
8/20(土) 7:15配信

NEWSポストセブン
安倍氏の父、晋太郎氏は竹下氏に敗れた(時事通信フォト)

 自民党が旧統一教会汚染の問題をいくらクリーンにしようとしても、最大派閥の安倍派を排除しない限り、それは難しい。今回の内閣改造で、岸田文雄・首相には全くその力などないことがはっきりした。自民党はこのまま、安倍派とともに沈むのか──。


 安倍派の正式名称は「清和政策研究会」(略称・清和会)。安倍晋三氏の祖父、岸信介・元首相が率いた岸派を源流として福田赳夫・元首相が創設し、安倍氏の父・晋太郎氏へと受け継がれた名門派閥だ。

 だが、自民党の派閥の歴史では、池田勇人氏が創設した宏池会(岸田派)や田中角栄氏の流れを汲む旧経世会(茂木派、平成研)が「保守本流」と呼ばれるのに対し、清和会(安倍派)は長い間、傍流の派閥とされてきた。

 自民党と旧統一教会の関係は、傍流派閥だった清和会が、党内で力をつけるために結びつきを強めてきた経緯がある。安倍家と旧統一教会の接点は岸信介氏から始まるが、派閥としての関係に広げたのは自民党幹事長や外相を務めた安倍晋太郎氏だった。

 安倍氏の生い立ちと安倍家の政治的系譜を描いた『安倍晋三 沈黙の仮面』の著者で政治ジャーナリストの野上忠興氏が語る。

「晋太郎さんはポスト中曽根の総裁選で当時の最大派閥・経世会を率いていたライバルの竹下登氏に敗れた。それからは『(総理になるには)やはり数だ』と口癖のように語り、派閥拡大のために新人発掘と選挙応援に力を入れた。しかし、当時は自民党の主要な支持基盤である建設業界票や郵政票、農業票は経世会がガッチリ握り、財界の名門企業は伝統的に宏池会(当時は宮沢派)支持だったから、傍流の清和会は支持基盤が少なかった。

 そうしたなかで子分を増やすためには無理な票集めが必要になり、岸さん以来の関係があった旧統一教会の政治団体、国際勝共連合の集票力を大いに頼みにしなければならなかった。その支援もあって、晋太郎さんは1990年の総選挙で派閥の新人を20人以上当選させて勢力を増やしたが、翌年、志半ばで病で亡くなった」

 この1990年総選挙で初当選したのが晋太郎氏の元秘書で、安倍晋三氏の大学の先輩でもある古屋圭司・元拉致担当相だ。古屋氏はかつて旧統一教会との関係について、〈故・安倍晋太郎氏の紹介で、セミナー、集会に参加。初選挙時、雑用係5人を受け入れた〉(『週刊現代』1999年2月27日号)と説明している。

 改めて古屋氏に聞いた。

「選挙のお手伝いは記憶していますが、セミナー、集会の方の記憶はない。しかし、当時取材に答えているということは、記憶がないとはいえ、事実でしょう。その後は協力などを受けてはいません」(事務所回答)

 元建設官僚で自民党参院幹事長を務めた脇雅史・元参院議員が旧統一教会に頼る「議員心理」をこう語る。

「岸さん以来の清和会の主要メンバーが統一教会と親密だったのだから、清和会の議員の面々が関係を結んでいくのは自然でしょう。親分から、統一教会関連の集会に『顔を出しておけ』と言われたら、子分が行かないわけにはいかない。とくに比例代表の候補は、『この団体の票をつけてやる』と言われることは多い。

 私は建設業界の支援を受けていたから、『その票はいりません』と断わることができたが、いろんな分野の票をもらっている人は、統一教会の票を回すと言われたら『お願いします』となる」

 岸氏から始まった旧統一教会と安倍・岸家の絆は、晋太郎氏の代に派閥との組織的協力関係に発展した。

 清和会は晋太郎氏の死後、2000年の森喜朗内閣誕生で福田赳夫内閣以来25年ぶりに政権を奪回。そして森首相の退陣後に登場した異色の総理、小泉純一郎・首相の時代に旧竹下派を追い落として最大派閥の座を奪った。

※週刊ポスト2022年9月2日号

8262チバQ:2022/08/21(日) 21:21:50
https://news.yahoo.co.jp/articles/de294f3cb7498dd07324de92c6a4a9e16d410033
西村康稔経産相は安倍派の後継候補でも…露骨な自己アピールとパワハラ体質で良いところなし
8/20(土) 9:06配信
【岸田“目くらまし改造内閣”の大臣を丸裸】




 西村康稔経産相
 (兵庫・当選7回)

 ◇  ◇  ◇ 昨年10月に経済再生担当相を退任して以来の再入閣。自民党の最大派閥・安倍派内で、萩生田政調会長と「跡目争い」を繰り広げている。

「エネルギーやインバウンドなど、経産省主導の政策をめぐって党政調会長の萩生田さんとバチバチやるのかどうか。西村さんは長い物に巻かれるタイプですし、元経産官僚なので、岸田首相にしてみれば使いやすい。政調会長に抜擢された萩生田さんが、自分だけ取り立てられては安倍派内からバッシングを浴びるため、あえて後任に西村さんを据えるよう岸田さんに直訴したともいわれています」(官邸関係者)

■世界各国美人図鑑

 昨年5月末、西村が公式サイトで「とっておきの1枚」と題して投稿していた写真がSNS上で大炎上。「世界各国美人図鑑」と名付け、国内外で撮った女性の写真を〈美人スチュワーデスさんが、バナナをほおばるのを目撃!?〉などの一言を添えて紹介していた。中には、被写体に承諾を得ていない“盗撮”と思われるものもあり、ネット上で〈気持ち悪い〉などと批判を浴びた。

 名門・灘高校を経て、東大法学部を卒業。2003年に初当選。エリートゆえのおごりか、部下に対するパワハラがたびたび週刊誌上で取り上げられている。夜中に「明朝まで」という指示メールを送ったり、「おまえらの能力が低い」などと面罵したり。下に厳しすぎる一方、上にはペコペコする性格が自身の評価にも直結。仲間内でも評判は芳しくない。

「肩書は安倍派事務総長ですが、とにかく人望がない。安倍元首相が銃撃された際、搬送先の病院にいち早く駆け付け、最期を看取り、葬儀では弔問客の対応を遺族の傍らで仕切っていた。一応、『事務総長だから』という理屈は通りますが、後継をアピールするような露骨な動きに、派閥幹部の中には『あいつは何様なんだ』と面白く思わない人もいたといいます」(自民党関係者)

■「コロナとの死闘」

 今年5月に出版した著書「コロナとの死闘」が酷評の嵐。コロナ担当相時代を自画自賛しつつ振り返った内容に、Amazonのカスタマーレビューでは527件の評価のうち「星1つ」が92%を占める。

8263チバQ:2022/08/21(日) 21:31:56
https://news.yahoo.co.jp/articles/d04352d10417fad86ab828c771e73e4765094889
“コロナ無能大臣”加藤厚労相なぜ再登板…「責任転嫁」体制づくりを粛々と進めるのか
8/19(金) 9:06配信
【岸田“目くらまし改造内閣”の大臣を丸裸】

 加藤勝信厚労相
 (岡山・衆院7回・66歳)

 ◇  ◇  ◇

 厚労相就任は異例の3度目。ある医療関係者は「この人の再登板は最悪だ」と語った。3年前の2度目の入閣時、コロナ禍に見舞われ、後手対応をさらけ出した。

 とりわけ、相談の目安として「37度5分以上の発熱が4日継続」を示したことで、早期発見ができず、感染拡大を招いた。しかし、加藤氏は目安なのに基準のようにとられたとして「我々から見れば誤解ですけど」と国民に責任転嫁。猛批判を食らった。

 所属する茂木派の推薦はなく、岸田首相の一本釣りで再登板。

「岸田政権はコロナについて、国の関与が大幅に縮小される『5類』に早く変更したいが、厚労省内には慎重論もある。ゴリ押しするには加藤氏が適任と考えたフシがある」(医療関係者)

 “働きぶり”がよくわかるシーンがある。2018年、裁量労働制を違法適用していた野村不動産へ特別指導した際のこと。資料にある「過労死」という言葉の黒塗りを外そうとした厚労省幹部に対し、厚労相だった加藤氏は「理屈じゃない。これは戦いなんだ」と叱りつけ、最後まで黒塗りを貫いた。

■元農相の娘婿

 1979年、東大経済学部卒業後、大蔵省に入省。役人時代に加藤六月農相(当時)の次女と結婚。98年参院選と2000年衆院選の落選を経て、03年初当選し、7回連続当選。12年の第2次安倍内閣で官房副長官に抜擢されて以降、閣僚、党3役(総務会長)と順調に出世。菅政権では官房長官を務めた。

 将来の首相と目されたこともあったが、最近は派閥会長の茂木幹事長の陰に隠れている。

「岸田首相は次の総裁選でライバルとなる茂木氏の台頭を警戒し、加藤氏を閣僚に起用したとの見方もある」(政界関係者)

■広告塔

 悪質な預託商法により多数の被害者を出したジャパンライフの宣伝用チラシに登場。

■旧統一教会

 14年と16年に旧統一教会(現・世界平和統一家庭連合)の関連団体に「会費」として計3万円を支出。就任直後のNHK日曜討論で「関連団体への支出」を指摘されると、キレ気味に「関連団体の会費ではなく、関連団体が主催する懇親会にたまたまご案内いただいたので、懇親会費を払った」。“ご飯論法”は健在だ。

 責任転嫁が十八番。国がコロナの責任を取らなくて済む体制づくりを粛々と進めるに違いない。

8264チバQ:2022/08/21(日) 21:45:47
https://news.yahoo.co.jp/articles/75cbe6f9549c882839bc2d40995a31e7c5eb2c63
安倍派を服従させ、菅元首相を完全につぶす…岸田首相の「優等生内閣」にある冷徹な政治意図を解説する
8/10(水) 19:16配信


岸田文雄首相は8月10日、内閣改造と自民党役員の人事を行った。そこにはどんな意味があるのか。政治ジャーナリストの鮫島浩さんは「安倍派を服従させたうえで、菅元首相の影響力を排除するという狙いが読み取れる」という――。

■「凡庸な人事」に込められた岸田首相の野心

 何とも代わり映えのしない顔ぶれである。勉強ができる「優等生内閣」という評もあるが、筆者は「いつか見た内閣」と命名したい気分だ。

 岸田文雄首相が8月10日に実施した内閣改造・自民党役員人事はまったく面白味に欠ける内容に終わった。9月上旬に予定していた人事を大幅に前倒しした狙いは、いったい何だったのだろう。そう首を傾げる読者も少なくないのではないか。

 しかし、サプライズのカケラもなくどこからみても凡庸なこの人事には、恐るべき政治的意味が込められている。

 今回の人事は、安倍晋三元首相が凶弾に倒れて政界から突如退場し、最大派閥・清和会(安倍派)が旧統一教会(世界平和統一家庭連合)問題の直撃を受け金縛り状態にあるなかで電撃的に断行された。

 後世、日本政界にこの20年続いてきた清和会支配を終焉(しゅうえん)させ、長らく低迷してきた宏池会(岸田派)時代へ移行する大きな節目と位置づけられるに違いない。

 2001年の清和会支配の幕開けとなった小泉純一郎政権の劇場型政治とは裏腹に、国民の関心とは遠く離れた閉鎖的な永田町で目立たぬように進んだ清和会時代の終焉と宏池会への権力移行――。今回の人事の政治史的意味をじっくり解説していこう。

■中枢ポスト維持、岸田―麻生体制はより強固に

 岸田首相は今回の人事で、自民党のキングメーカーである麻生太郎副総裁(麻生派)と麻生氏に従順な茂木敏充幹事長(茂木派)、内閣の要である松野博一官房長官(安倍派)、林芳正外相(岸田派)、鈴木俊一財務相(麻生派)を留任させた。

 政権中枢ポストはそのまま維持し、岸田―麻生体制をより強固にするという狙いはいかにもシンプルだ。

 厚生労働相の加藤勝信氏(茂木派)と防衛相の浜田靖一氏(無派閥)は再登板。デジタル相には河野太郎・元行政改革相(麻生派)、経産相には西村康稔・元経済再生相(安倍派)。山際大志郎経済再生相(麻生派)は留任。このあたりの人選は「いつか見た内閣」といったイメージをかき立てる。

 自民党政調会長だった高市早苗氏(無派閥)は経済安全保障相に、経済産業相だった萩生田光一氏(安倍派)は自民党政調会長に、自民党選挙対策委員長だった遠藤利明氏(谷垣グループ)は総務会長に横滑り。このあたりはポストをたらい回しにしているだけだ。

 初入閣組は9人で岸田政権発足当初の13人から大きく減った。寺田稔総務相(岸田派)、永岡桂子文科相(麻生派)、西村明宏環境相(安倍派)、谷公一国家公安委員長(二階派)らは各派閥の入閣待望組の推薦をそのまま受け入れた順送り人事である。

 旧統一教会と自民党の濃密な関係に世論の批判が高まるなかで、新閣僚に新たな問題が発覚して内閣支持率がさらに下落するのは避けたい。そうしたなかで「守りの人事」になった側面は否めない。

8265チバQ:2022/08/21(日) 21:46:10
■起用されなかった「影の主役」――福田前総務会長と菅元首相

 それにしても話題を集めようがない布陣である。わざわざお盆休みの前に人事を前倒しして、夏休みの間に人事があったことを忘れてもらいたいという狙いを込めているのではないかと勘繰りたくなるような人選だ。

 では、今回の人事が政局的に何の意味もなかったのかというとそうではない。

 今回の意味は「起用された人」よりも「起用されなかった人」に注目しなければわからない。それは福田達夫前総務会長(安倍派)と菅義偉前首相(無派閥)だ。今回の「影の主役」はこの二人だった。

 この二人を外す人事の意味をより深く理解するには、安倍亡き自民党で随一のキングメーカーとなった麻生氏と、麻生氏を後ろ盾に首相の座をつかんだ岸田首相の二人が描く今後の政局の道筋についてあらためて確認しておく必要がある。

 参院選が終わり、しばらく国政選挙はない(次の参院選も2025年夏。衆院議員の任期満了は2025年秋。永田町では国政選挙を気にすることなく政権運営できる「黄金の3年間」とささやかれている)。

 岸田首相の自民党総裁任期は2024年秋まで。当面は選挙を気にすることなく政権運営に専念できる。岸田首相と麻生氏にとって今回の人事で国民的人気を引き寄せ、内閣支持率を引き上げなければならない切迫した事情はない。

 むしろ二人にとって今必要なのは、自民党内の基盤を強固にすることである。その意味で今回の人事が「国民向け」とはならず、「党内向け」になったのは当然の帰結であったといえるかもしれない。

■福田氏が総務会長を外された意味

 麻生氏には野望がある。祖父・吉田茂の直系である池田勇人が旗揚げした老舗派閥・宏池会は清和会支配のなかで分裂・弱体化した。その流れをくむ麻生派、岸田派、谷垣グループを再結集して「大宏池会」を再興し、清和会をしのぐ最大派閥に躍り出て、伝統ある自民党史に新たな章をつくることである。

 岸田政権発足後、安倍氏の求める「高市幹事長、萩生田官房長官」の人事案を拒絶し、安倍氏の地元・山口県の政敵である岸田派ナンバー2の林氏を外相に抜擢してポスト岸田の一番手に位置付ける人事を断行した。

 さらには清和会の安倍系と福田系の抗争の歴史を踏まえ、福田赳夫・康夫元首相に続く三代目の福田氏を自民党総務会長に、松野氏を官房長官に抜擢し、安倍氏の影響力をそぐ人事を露骨に展開した。安倍長期政権下で続いた安倍氏と麻生氏の蜜月関係は最大派閥の座をめぐる駆け引きが激化し、すでに終わりを告げていた。

 参院選後の内閣改造・党役員人事は麻生氏にとって、もともと清和会支配を終焉させ、大宏池会再興を進める第一歩に位置付けられるものだった。

 そこで福田氏を重要閣僚に抜擢して安倍氏後継の最有力候補に引き上げ、清和会内部の安倍系と福田系の抗争をあおり弱体化させていくシナリオを描いていたのである。

■安倍派を弱体化させるシナリオは不要になった

 そこへ予期せぬ事件が起きた。安倍氏が凶弾に倒れ、清和会はリーダー不在となったのである。安倍氏は三度目の首相返り咲きの芽を残すため、後継者を絞っていなかった。

 安倍系筆頭格である下村氏をはじめ、安倍氏のお気に入りだった稲田朋美元防衛相、衆院に鞍替えして総理総裁を目指す意欲をみせている世耕弘成参院幹事長、萩生田氏、西村氏ら安倍系に加え、福田系の福田氏や松野氏を含めて、清和会は安倍氏後継をめぐる群雄割拠の内部抗争で岸田首相や麻生氏が外から手を突っ込まなくても自滅しそうな状況に陥ったのである。

 しかも安倍氏をはじめ清和会全体と旧統一教会の濃密な関係が露見したことで清和会は身動きがとれない状況になった。

 下村氏は文部科学相時代に旧統一教会の名称変更を認めたことに批判が殺到し、福田氏は記者会見で自民党と旧統一教会の関係が「何が問題かわからない」と言い放って集中砲火を浴びた。

 清和会は支柱を失って崩壊状態となり、当面は集団指導体制をとることを決定。求心力は大幅に陰り、岸田首相と麻生氏にとっては大宏池会再興を進めて清和会に取って代わる絶好の機会が訪れたのだ。

8266チバQ:2022/08/21(日) 21:46:44
■「安倍亡き安倍派」を掌握した岸田首相と麻生氏

 ここで岸田首相や麻生氏ら宏池会側が老獪だったのは、福田氏を安倍氏の実弟である岸信夫防衛相の後継に抜擢する案を流したことだろう。福田氏が重要閣僚に引き立てられれば、清和会会長の有力候補としての地位を固めることになる。福田氏の先輩格にあたる萩生田氏や西村氏らにとってこれは受け入れ難い人事だった。

 今回の人事に際し、現職閣僚だった萩生田氏や清和会事務総長の西村氏は岸田首相や麻生氏、茂木氏らと接触した。

 宏池会関係者は「萩生田氏や西村氏は福田氏の重要閣僚起用を何としても阻止するよう、岸田首相や麻生氏に懇願した。岸田首相と麻生氏はこれを受け入れ、その代わりに岸田政権への忠誠を誓わせたという構図です」と話す。

 清和会を支配下に置く狙いはここに完成した。萩生田氏の政調会長起用と西村氏の経産相起用は、清和会が大宏池会の軍門に下ることを示す象徴人事といっていい。

 「萩生田氏や西村氏はすこしでも楯突くそぶりをみせたら福田氏を抜擢されてしまう恐れがあり、もはや岸田首相や麻生氏には逆らえません」(宏池会関係者)。

 いちばん割を食ったのは、安倍系の下村氏や稲田氏、世耕氏らだが、萩生田氏と西村氏を引き抜かれたうえに、旧統一教会問題の直撃を受けて岸田政権に反旗を翻す余裕はないと足元をみられている。今回の人事で岸田首相や麻生氏は安倍亡き清和会をかなり掌握した。

 清和会をしのぐ大宏池会の再興に動いても清和会を挙げて反旗を翻すことはないという手応えを感じたに違いない。

■これは完全な「菅つぶし」人事である

 もうひとり、今回の人事で外されたのは菅氏である。菅氏については副総理格で入閣させるのではないかという臆測が広く流布されていた。

 岸田首相は菅氏とまったくそりがあわない。麻生氏も菅氏とは安倍政権下でことごとく対立し、最大の政敵ともいえる存在だ。自前の派閥を持たず党内基盤の弱い菅氏を無役で干し上げて影響力を一掃するのは、岸田政権発足当初からの方針だった。

 だが、菅氏をあまりに追い詰めると、清和会の不満分子と結託して岸田政権に反旗を翻す恐れがある。それはやっかいだ。そこで副総理格で閣内に取り込み、菅氏の動きを封じる構想が岸田政権内にあったのは事実である。

 清和会は安倍氏が退場したうえ、旧統一教会問題が直撃して一気に弱体化し、萩生田氏や西村氏を中心に宏池会支配に従順になった。菅氏を野に放って清和会の一部不満分子(下村氏や稲田氏ら)と結託したところで、もはやさほどの脅威にはならない。

 岸田首相や麻生氏はそんな手応えを感じ、心置きなく菅氏を外すことができたのである。これは完全な「菅つぶし」人事だ。菅氏にとっての最大の誤算は清和会が予想を超えるスピードで弱体化してしまったことだった。

■河野太郎氏の入閣は「菅つぶし」の一環

 菅氏は安倍長期政権下の官房長官時代にその地位を利用し権力基盤を築いた。この先2〜3年、国政選挙や自民党総裁選が予定されていない「凪」の時代、無役のまま求心力を維持するのは容易ではない。できれば副総理格で入閣し、そのポストを復権への足掛かりにして求心力を維持したいところだった。

 岸田首相と麻生氏から明確に決別された今回の人事はかなりの痛手だ。菅氏は8月8日収録のCS番組で入閣の意欲を問われ「閣内でということで限定すれば、そこは考えていない」と答えた口調は弱々しかった。岸田首相や麻生氏が自らを入閣させる気がないことを事前に察し、この先の展望が閉ざされたショックを隠し切れなかったのだろう。

 さらに菅氏にとって岸田―麻生体制に立ち向かう最大のカードである河野氏を閣内に取り込まれたのも厳しい。

 河野氏は地元・神奈川つながりで築いてきた菅氏との連携を維持するつもりはあっても、菅氏に同調してこの先2〜3年も冷や飯を食い続ければ存在感が埋没することを恐れたに違いない。河野氏入閣にも岸田首相と麻生氏の「菅つぶし」の徹底ぶりがうかがえる。

8267チバQ:2022/08/21(日) 21:47:03
■もはや脅威ではなくなった

 菅氏としては二階俊博元幹事長や石破茂元幹事長、小泉進次郎元環境相らとの連携を強化するしかないが、二階氏は高齢のうえ幹事長を離れた後は存在感が急速に薄れている。石破氏も「過去の人」になった感は否めない。

 小泉氏ら菅シンパも岸田政権の長期化が見込まれるなかで菅氏と徐々に距離を置く可能性もある。安倍政権が石破氏を見せしめのように冷遇することで求心力を増したように、岸田政権は菅氏を徹底的に干し上げることで求心力を高めるのではないか。

 菅氏の盟友である日本維新の会の松井一郎代表は、すでに政界引退を表明しており、菅氏は手詰まり感を深めそうだ。

 公明党・創価学会は岸田首相や麻生氏との接点が薄く、菅氏を自民党との交渉窓口にしてきたが、早ければ9月にも予定されている山口那津男代表から石井啓一幹事長への世代交代を踏まえ、岸田政権の長期化をにらんで新たなパイプづくりを模索することになるだろう。

■安倍派を制圧…清和会から宏池会の時代へ

 まったく面白味に欠ける内閣改造・自民党役員人事だったが、岸田首相と麻生氏にとっては清和会をほぼ制圧し、最大の政敵である菅氏に大打撃を与え、自民党内の権力基盤を着実に固めるものになった。

 自民党は清和会時代から宏池会時代へ確実に移行したといっていい。

 その強固な体制のなかで岸田政権が次に目指すものは何か。安倍氏の悲願であった憲法改正は後景に退くであろう。ここでも旧統一教会の憲法観と自民党の憲法改正案が似通っているという世論の批判を口実にすることができる。

 池田勇人、大平正芳、宮澤喜一ら大蔵省(現財務省)出身の首相を輩出した宏池会の悲願は、憲法改正ではなく、消費税増税だ。

 財務相を9年近く務めた麻生氏がキングメーカーとして君臨するなかで大宏池会が再興し、最大派閥として自民党支配を確立した先にあるのは、消費税増税であろう。



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鮫島 浩(さめじま・ひろし)
ジャーナリスト
1994年京都大学を卒業し朝日新聞に入社。政治記者として菅直人、竹中平蔵、古賀誠、与謝野馨、町村信孝らを担当。政治部や特別報道部でデスクを歴任。数多くの調査報道を指揮し、福島原発の「手抜き除染」報道で新聞協会賞受賞。2021年5月に49歳で新聞社を退社し、ウェブメディア『SAMEJIMA TIMES』創刊。2022年5月、福島原発事故「吉田調書報道」取り消し事件で巨大新聞社中枢が崩壊する過程を克明に描いた『朝日新聞政治部』(講談社)を上梓。YouTubeで政治解説も配信している。
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ジャーナリスト 鮫島 浩

8268チバQ:2022/08/21(日) 21:49:25
https://news.yahoo.co.jp/articles/0e791654f5aa784b41fed1b477c27a044d8effd8
林芳正外相 戦後どの外相も経験のない難局に挑む「困ったときの林さん」 経歴からすれば「親中派」というより「親米派」!?
8/18(木) 17:00配信


林芳正外相

【政界マル秘紳士録】

自民党内では「困ったときは林(芳正)さん」と言われる。幅広い分野の政策に精通し、答弁能力に優れ、誰もが尻込みするような難しい仕事をそつなくこなすからである。

実際、林氏は2015年、「政治とカネ」の問題で辞任した西川公也農水相の後任として急きょ登板、農協改革などの取りまとめに奔走した。また、17年には加計学園をめぐる騒動でガバナンスが揺らぐ文科省に大臣として乗り込み、立て直した実績を持つ。

林氏の政策の守備範囲は広い。党税制調査会のインナーメンバーを務めるほど財政・経済に精通する一方、外交、安全保障は海外の専門家と英語で議論するほどだ。さらに、最近は農水相や文科相も経験し、食料政策や文教、科学技術政策への造詣を深めている。要するにオールラウンドプレーヤーなのである。

東大法学部を卒業後、三井物産に入社。その後、林家のファミリー企業であるサンデン交通、山口合同ガスに入社。山口合同ガスでは、工事現場でガス管を埋める穴掘り作業という肉体労働も経験している。その後、米国のハーバード大学大学院に入学、ハーバード大学ケネディスクールに入学。この間、米下院議員、スティーブ・ニール氏の銀行委員会スタッフ、米上院議員、ウィリアム・ロス氏の国際問題アシスタントを務めた。

林氏は代々続いた政治家の血筋である。高祖父の林平四郎、祖父の林佳介も衆院議員。父の義郎氏も衆院旧山口1区から9回当選し、厚生相(現厚労相)や蔵相(現財務相)を歴任した。

また、大分県の広瀬勝貞知事は義理の叔父でもある。林氏が持つ大人(たいじん)の風格は、こうした家系も影響しているのかもしれない。

1995年の参院選で初当選。2021年に5期務めた参院議員を辞して、衆院山口3区にくら替え、当選を果たした。すでに衆参を通じて26年を超える議員歴を持つ。昨年の衆院選後に発足した第2次岸田政権で自民党幹事長に就任した茂木敏充氏の後を受けて外相に就任した。

日中友好議員連盟の会長を務めたため、一部に「政界屈指の親中派=媚中派」として批判する向きもある。ただ、林氏の経歴からすれば、むしろ「親米派」というべきだろう。そもそも、わが国を取り巻く情勢を考えれば「親中派」「親米派」に色分けして、非難合戦を繰り広げるいとまはないのではないか。

台湾海峡をはじめとする緊迫した状況で、いかに国益や平和を守っていくか。林氏が直面する課題は、戦後、どの外相が経験したよりも難しい局面にある。「困ったときの林さん」の真骨頂を発揮できるかが問われる。 (政治評論家・伊藤達美)

8269チバQ:2022/08/22(月) 21:00:34
https://news.goo.ne.jp/article/hochi/nation/hochi-20220820-OHT1T51228.html
【井上咲楽の本音】小倉少子化担当相登用は二階派の力をそぐ狙いか
2022/08/21 12:00スポーツ報知

【井上咲楽の本音】小倉少子化担当相登用は二階派の力をそぐ狙いか

井上咲楽

(スポーツ報知)

 まさかのお盆直前に内閣改造が行われました。岸田文雄首相は、各派閥に配慮して、どんな人事を構成するのかな〜と思っていましたが、安倍派後継者争いの筆頭である西村康稔経産相、萩生田光一政調会長、松野博一官房長官の3人を全員登用しましたよね。3人が頑張った分だけ、岸田氏の手柄になり、それぞれの仕事ぶりがこれから試されると思います。

 内閣改造も終わり、一段落したかと思いきや、旧統一教会と政治家の関係に関する報道は一向に収まる気配がありません。看板人事だった萩生田氏も、6月に生稲晃子氏とともに関連施設を訪問していたことが明らかになり、本人も「反省している」と述べられていました。今後の内閣支持率にも影響が出る可能性がありますよね。

 次の選挙では旧統一教会からの支援は一切なくなるわけで、これまで支えられていた議員もいたと思いますが、その方々はちょっと大変になるのかな。世論は、スパッと関係を断ち切ることを求めていますから。岸田氏は内閣改造を終えても、まだしばらくは頭を抱える日々が続くのではないでしょうか。

 ちなみに私が今回、初入閣で注目したのは二階派・小倉将信少子化担当相です。二階派にも入閣を目指す待機組がたくさんいる中で、岸田氏は若手の小倉氏を登用しました。岸田氏は二階派の力をそぐ狙いがあったのではないかなと思いました。再入閣した河野太郎デジタル相は、仕事ぶりがとても楽しみですね。次期総裁選も狙っているでしょうが、破天荒な部分もいいふうに出ればいいなと期待!

 留任した茂木敏充幹事長、林芳正外相は実力を発揮し、着実にポスト岸田への道を歩んでいるなと感じました。私は、結構前から「林氏は首相候補」と言っていたんですが、その時は皆から鼻で笑われていたのに、急浮上しています。この2人に河野氏、高市早苗経済安全保障担当相も手を挙げると面白くなってきますね!(タレント・井上咲楽)

8270チバQ:2022/08/22(月) 21:27:25
https://news.yahoo.co.jp/articles/13fc434deba175c734a02d3979badce22134dbf7
防衛強化と財政規律両にらみ 浜田防衛相、国民理解へ見せ場
8/22(月) 21:04配信

産経新聞
産経新聞社とFNNの合同世論調査では、「台湾有事」への脅威を「大いに感じる」「ある程度感じる」とする回答が計88・2%にのぼった。10日の内閣改造で再入閣した浜田靖一防衛相は当選10回のベテランで、今後の防衛費増額の議論に向けて「絶妙な人事」(防衛族議員)など評価がある一方、防衛費が急激に膨らむことには国民の不安もくすぶる。浜田氏は国民の理解を得ながら、日本を取り巻く厳しい安全保障環境に対応できるか。

防衛相は本来、中堅議員の登竜門ポストだが、今回は年末にかけて国家安保戦略など戦略3文書改定と防衛費の大幅増額という大役を任される。しかも、防衛力強化の旗振り役だった安倍晋三元首相が不在の中、国防族議員ら大幅増を求める積極派と、財政規律を重んじる慎重派の双方を納得させなければならない。

浜田氏は平成20〜21年に麻生太郎内閣で防衛相を務め、防衛族議員の最重鎮の一人。性急な防衛費増額の議論とは一線を画しつつも、防衛力強化にも強い意思を示してきた。党安保調査会の会合で「本当に(防衛力強化を)やるなら本気で戦う覚悟を持たなければならない」との趣旨を発言し、奮起を促したという。安保政策に精通すると同時に、予算全体への目配りも欠かさない浜田氏の登板について、防衛族議員は「重しになる存在」「最適解の一つだ」と語る。

防衛費の具体的な数字目標が先行することを警戒する岸田文雄首相としては、浜田氏の登用で積極派ににらみを利かせたい考えだ。浜田氏は就任初日に安倍氏の側近だった島田和久前事務次官を大臣政策参与から降格させる動きを見せた。

今秋想定される臨時国会や年末の令和5年度予算案の編成に向け、防衛力強化に慎重な公明党との調整や財務省との折衝が本格化する。無派閥でしがらみがなく、党国会対策委員長などを歴任し、多彩な人脈を持つ浜田氏の見せ場となりそうだ。(市岡豊大)

8271チバQ:2022/08/23(火) 20:05:45
https://news.yahoo.co.jp/articles/24161a33afa5bd367b5db21cf7442453befb0fef
首相コロナ感染で波紋 「岸田マジック」息切れか 危機管理不足と油断の指摘相次ぐ 菅前首相との対比も
8/22(月) 21:51配信
カナロコ by 神奈川新聞
左から菅義偉前首相、岸田文雄首相(資料写真)

 岸田文雄首相の新型コロナウイルス感染が21日に判明した。6日間の夏休みを取り、22日から公務に復帰する予定だった。外遊見送りなど影響や波紋が広がったお盆明けの同日、対応に追われる霞が関や永田町では危機管理不足や油断を指摘する声が相次いだ。菅義偉前首相(衆院神奈川2区)との対比まじりの批判も聞かれ、就任1年で衆参両院の選挙を勝ち抜いた「岸田マジック」も息切れ気味だ。 

 「ゴルフや温泉を満喫して『さあ仕事』という時に感染とは。さぞかし本人もばつが悪いだろう」。ある省庁の幹部は推測した。先の内閣改造はタイミングがお盆のさなかとあって、各省庁に戸惑いが広がったばかり。官僚の間では「総理は将来の感染を予測して組閣を急いだのではないか」との冗談も聞かれた。

 実績がまだない中で迎えた総選挙を突破、感染拡大の下でも高い支持率を維持して参院選も乗り切った。関係者の間で語られる岸田首相の「強運」の背景が「菅総理の置き土産」だ。「高齢者医療費負担の増額」「福島第一原発処理水の海洋放出」の方針決定である。「菅総理が在任中に処理して岸田さんに持ち越さなかった。これなくして両院選挙の勝利はなかった」(内閣府職員)との理屈だ。

 それだけに関係者の間では、菅前首相の昨年8月の過ごし方を引き合いに現首相の行動への疑問が広がる。当時、官邸から公表された総理日程によると前首相が休んだのは議員宿舎で過ごした29日のみ。21日午前に人間ドックの再検査に出向いた以外は全て公務や面会をこなした。自民党幹部は「五輪やパラリンピックがあったからだが、菅総理は業務を優先して会食などそれ以外の活動は自粛した」と振り返り、「2大国政選を乗り切った岸田総理には油断があるようだ。菅さんのような緊張感が足りない」と苦言を呈した。 

 官邸では7月から松野博一官房長官をはじめ秘書官らの感染が相次いでいた。そんな中でも岸田首相は会食を続け、夏休みも家族で旅行に出向いている。野党は「危機管理がなっていない」(立憲民主党幹部)と追及の構えだ。官邸スタッフは「ここへ来て旧統一教会の問題など悪い材料ばかり。感染まで政局にされてはたまらない」とため息をついた。

神奈川新聞社

8272チバQ:2022/08/23(火) 20:07:02
https://news.yahoo.co.jp/articles/ea9ddbf13fda950212327bde97f1be350a9b0f69
世論の風当たり強く…岸田首相「三重苦」の様相
8/23(火) 9:54配信

西日本新聞
亡くなった安倍元首相に黙とうをささげる自民党総裁の岸田首相=7月

 約1週間の夏休みを終え、22日から公務を再開した岸田文雄首相が政権発足以降、最大の試練を迎えている。21日には自身の新型コロナウイルス感染が判明し、30日まで公邸内にとどまる事態に。10日に断行した人事の刷新感は、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)と接点を持つ政務三役や党幹部の起用により早々に吹き飛んだ。賛否が割れる安倍晋三元首相の国葬を含め、いずれも世論の風当たりは強く、さながら「三重苦」の様相を呈している。


 22日夜、療養中の公邸からリモートで取材に応じた首相は「自分が感染する事態を想定し、万が一の場合に備えてきた」と強調した。予定していた外国訪問や国際会議への参加もオンラインで対応し、「可能な限り、通常同様の対応を行っていきたい」と語った。

 「国政に支障が出ないよう万全を期している」と胸を張る官邸サイド。これに対し、インターネットを中心に非難の声は絶えない。

 官邸内では7月以降、松野博一官房長官や首相秘書官らの感染が相次いだものの、首相は夜の会食を継続。感染が確認される直前には、家族と茨城県でゴルフをしたり、静岡県内を旅行したりしていた。「トップとしての責任感が薄い」。自民関係者からも厳しい指摘が。一般の人が受けにくくなっているPCR検査を、首相の陽性判定に使ったことも、ネット上で火に油を注ぐ形となっている。

 新型コロナを巡っては先週の段階で、全国の1日当たりの新規感染者数が過去最多を更新するなど、「第7波」の猛威が続く。首相はこの日、「保健所や医療機関のさらなる負担軽減策を一両日中に示したい」と語ったものの、「なぜ早めに手を打てなかったのか。遅きに失している」との声が政府内からも漏れる。

 19日の衆院厚生労働委員会の閉会中審査で「危機感が足りない」(立憲民主党の長妻昭氏)と追及を強めていた野党に、首相の感染はさらなる攻撃材料を与えた格好となり、自民中堅は「タイミングが最悪だ」と嘆いた。

 旧統一教会の問題も、政権の逆風となっているのは明らかだ。共同通信社が10日の内閣改造を受けて行った世論調査で、自民や所属議員の「説明が不足している」との回答は89・5%に。毎日新聞が22日に報じた調査結果では、岸田内閣の支持率は前回7月より16ポイント急落。お盆休みを挟んで火種が沈静化するどころか、火力は勢いを増している。

 政府が9月27日に予定する安倍氏の国葬にも、冷ややかな目を向ける国民は少なくない。東京都内では中止を求めるデモが行われ、22日には国葬に反対する大学教授らが国会内で記者会見し、署名への賛同を呼びかけた。「こんな状態で、憲法改正や安全保障に関する議論を進められるのか」。与党重鎮からは政権の先行きを案じる声が出ている。

 (河合仁志、御厨尚陽)

8273チバQ:2022/08/24(水) 09:52:12
https://news.yahoo.co.jp/articles/f1af1a878a760a44df8140dfdcd134d46e79ede0
森山選対委員長は最終学歴「夜間高校」の大物 党内融和演出で非主流派から党4役に抜擢
8/24(水) 9:06配信


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日刊ゲンダイDIGITAL
戦争末期の1945年、防空壕で生まれた(自民党の森山裕選対委員長)/(C)日刊ゲンダイ

【岸田“目くらまし改造内閣”の大臣を丸裸】#8

 森山裕選対委員長
 (鹿児島参院・6回・77歳)

【写真】旧統一教会信者の証言で“萩生田攻撃”激化…狙いは「裏切り政治家」への牽制と見せしめ

 ◇  ◇  ◇

 岸田首相と距離がある“非主流派”から選対委員長に抜擢。党内融和を象徴する人事だ。菅前首相や二階元幹事長と近く、2017年から21年まで4年にわたって国対委員長として政権を支えた。新執行部による記者会見では旧統一教会(現・世界平和統一家庭連合)との関係について聞かれ、「まったく関係ない。ご案内さえいただいたことはないんじゃないかな、残念ながら」と話した。

■苦労人

 戦争末期の1945年4月、鹿児島県鹿屋市の防空壕で生まれた。中学卒業後、鹿児島市内で働きながら夜間高校に通った。鹿児島県立日新高校(夜間課程)卒業後、中古車販売会社を立ち上げた。

■叩き上げ

 75年に鹿児島市議会議員の補選で初当選して以降、98年まで7期連続当選。98年の参院選に鹿児島選挙区から自民公認で出馬し、当選。2004年に山中貞則元通産相の死去に伴い、後継として衆院鹿児島5区に鞍替えし、補選に当選。郵政民営化法案の採決で造反して05年総選挙は無所属で戦い勝ち上がった。とにかく選挙に強い。

 選対委員長の重要な仕事が公認調整だ。秋の臨時国会では、衆院の区割りを改定する「10増10減」の関連法案が提出される見込みだが、選挙区の変更は議員にとって死活問題。しかも、過去最多の140選挙区が区割り見直しの対象で、すんなり党内がまとまるとは思えない。

「今回の選挙区調整には、かなりの腕力が必要だが、森山さんは調整力に定評がある。公明党や野党との話し合いも不可欠で、党派を超えてパイプのある森山さんは適任。彼以外にこの法案を成立させられる人は見当たらないくらいです」(自民党ベテラン議員)

■最小派閥

 昨年10月の総選挙で落選した石原伸晃元幹事長に代わり、12月に近未来政治研究会の会長に就任。石原派から森山派に衣替えした。所属議員7人の党内最小派閥を率いる。

 党内有数の農水族議員。15年の第3次安倍第1次改造内閣で農相に就任した。70歳での初入閣で、かつて地元紙に書かれた“黒い交際”疑惑が再燃。鹿児島市議会議長を務めていた88年当時、暴力団幹部との付き合いがあったというものだが、森山氏は組事務所に行ったことは認め、「後になって暴力団事務所だと知った」と説明。旧統一教会問題でも頻出する自民党議員お得意の回答で乗り切った。

8275チバQ:2022/08/24(水) 11:17:34
https://news.yahoo.co.jp/articles/db58b0672b22fffdadb87f4fe47b8f276979ab4f
「安倍派」はどうなる? 「パンツ泥棒」騒動の高木毅国対委員長が最大派閥ナンバー2へ
8/24(水) 11:01配信
 故・安倍元総理が率いてきた自民党の最大派閥・「清和政策研究会」(略称・清和会)の次の事務総長に、高木毅・自民党国会対策委員長(66)が就任する見込みであることが、関係者への取材でわかった。8月25日(木)に開かれる派閥総会で正式に決まる予定だ。派閥の事務総長と言えば、一般的に派閥の実質ナンバー2であり、その派閥が総裁候補として推す人物ということになる。しかしこの決定に、はやくも疑問の声も上がっていて――。

なんで彼が
 政治部デスクが言う。

「安倍元総理が7月8日に銃弾に倒れこの世を去ってからも、清和会は新しい代表を決められず、塩谷立(72)、下村博文(68)両氏が会長代理を、そして西村康稔氏(59)が事務総長という現体制維持を貫いてきました」

 ところが、

「西村氏はかねて閥内での人気がなく、“なんで彼が事務総長なのか?”という声は多かった。そんな中、先の内閣改造で、経済産業大臣に任命されたため、派閥内から、“政府の要職についたのだから、派閥の事務総長は後進に譲るべし”との声があがりました。ところが、本人は意に介さず、一向に辞める気配を見せなかったのです」

 膠着状態が続く中、登場したのが、清和会の長老・森喜朗氏(85)だったという。

「会長代理の塩谷氏に、“次の事務総長は、高木で”との意向を伝えたようなのです。これで一気に事態が動き、高木氏が事務総長に就くことになったというわけです」

 高木氏と言えば、福井県出身の衆議院議員で、当選8回を誇り、過去には、復興大臣や衆議院の議院運営委員長を務め、現在は国会対策委員長という要職に就いている“重鎮”。こうした肩書だけを見れば、事務総長という役職もおかしくはない。

パンツ大臣が
 しかし、他派閥の自民党議員が言う。

「和はよほど人材が不足しているとしか思えない。だって高木さんっていえば、“パンツ泥棒”でしょう。そんな人物を事務総長って、どういう了見なんでしょうか」

 パンツ泥棒――。そう、2015年に高木氏が復興大臣に就任した際、「週刊新潮」が、高木氏が一般女性の自宅に合い鍵を作って侵入し、下着を盗んでいた過去を報じたのだ。

 しかも一度ではなく、複数回に亘って行われたとも。さらに、当時表沙汰にならなかったのは、父親が地元敦賀市の市長を務めていたからという、衝撃的な内容だった。

パン泥の箱
「この報道を受け、自民党福井県連が独自に調査をすると、警察が高木氏を窃盗の件で事情聴取したことを確認。報道は“事実”と断定したのです。無論本人は報道を一貫して否定していますが、地元や永田町は、“パンツ大臣が誕生した”、と大騒ぎになりましたね」

 この高木氏の内定情報を巡って、こんな話も出ている。

「先の総裁選で安倍さんが全面支援した高市早苗氏(61)が、会派を立ち上げるのでは、という噂が流れているのです。高市さんは入閣してますから、なかなか難しいかもしれません。ただ、もしなにかしら枠組みを彼女が作れば、総裁選で高木さんを担ぎたくない、清和の議員が合流してしまうのではないか、そんな心配をする人が多いです」

 開けてはならぬ「パン泥」の箱が、今再び開かれようとしている――。

デイリー新潮編集部

新潮社

8276チバQ:2022/08/25(木) 07:22:53
https://news.yahoo.co.jp/articles/cf1fd674f8f6268e14744ac1f305929d5aea1d29
岸田総理の内閣人事を動かした2人の“大物”とは 内閣改造1週間前に会食
8/25(木) 5:57配信

デイリー新潮
岸田文雄総理

 内閣改造・党役員人事を1週間後に控えた8月3日の夜。岸田文雄総理は都内の料理屋で、自民党の2人の長老と向かい合っていた。

 御年85になる安倍派の「ラスボス」こと森喜朗元総理と、かつて「参議院のドン」と恐れられ、6月に米寿を迎えた青木幹雄元官房長官。安倍晋三元総理の急死と旧統一教会問題で揺れる政権を安定させるには、最大派閥と参院自民党の支援が絶対条件との目算だ。

 会には森氏側近の遠藤利明選挙対策委員長のほか、青木氏が手塩にかける小渕優子組織運動本部長の姿もあった。安倍派をグリップするにはどうすれば――。総理のあまりに率直な問いかけに、森氏はこう答えた。

「押さえるべきは、萩生田、西村、松野、高木、世耕の五人だ」

森氏が推す五人が入閣、党執行部入り
 その後の岸田総理は「聞く力」を遺憾なく発揮した。森氏の信頼が最も厚い萩生田光一前経産相を政調会長に抜擢し、自ら経産相に手を挙げた西村康稔元経済再生担当相をその後任に据えた。松野博一官房長官、高木毅国対委員長、そして世耕弘成参院幹事長は留任。これで、森氏が推す五人すべてが内閣もしくは党執行部に入ったことになる。

 安倍派の中堅議員は「もっと中堅若手にポストを回してほしかったが、文句の言いようがない」と嘆くが、岸田総理は遠藤氏を総務会長に格上げし、ラスボスを重んじる姿勢を示すことも忘れなかった。

 一方の青木氏は現役時代、同じ派閥に身を置きながら茂木敏充幹事長とは犬猿の仲で知られ、いまも毛嫌いしている。昨秋の衆院選の後、茂木氏が急遽幹事長に就任した際には「あいさつもなく、筋が通らない」と激しく怒りをあらわにしたほどだ。

「よろしく頼む」
 参院選を大勝に導いた茂木氏の続投は既定路線ではあったが、いまも参院自民党に影響力を持つ青木氏の理解が得られなくては党の不安定要因になりかねない。続いて岸田総理は、青木氏の意向をそれとなく探った。

「義理人情のない奴が、麻生(太郎・副総裁)と組んでおかしなことをしている。ほんに許せんわね」

 青木氏はいつもの出雲弁で茂木氏への批判を口にしたものの、幹事長人事には言及しなかった。岸田総理はこれを続投容認と理解した。自民党幹部が解説する。

「青木さんも人事は総理に任せるという姿勢になった。先の参院選の際、茂木さんが青木さんの長男・一彦さんの応援に入ったことも、青木さんの心境に変化をもたらしたようだ」

 それは茂木氏なりの“配慮”だった。投票日が4日後に迫った7月6日、茂木氏は小渕氏を伴って島根県を訪れていたのである。

「これからの参議院を背負って立つ、青木一彦をどうぞよろしくお願いします!」

 出雲市内の街頭で声を張り上げる幹事長。来たるべき総理・総裁の座を射止める日に備え、自身を忌み嫌う青木氏に精一杯の歩み寄りを見せた瞬間だった。

 むしろ、会合で青木氏が強調したのは小渕氏の処遇だ。青木氏は官房長官として父の小渕恵三元総理を支え、病に倒れた際には、死の淵に立ち会った。

「小渕さんが上がっていくことが最後の夢だわね。よろしく頼む」

8277チバQ:2022/08/25(木) 07:23:04
後進の台頭を嫌う茂木氏
 岸田総理はこの言葉を重く受けとめた。一時は小渕氏を党四役の一角・選挙対策委員長へ抜擢することを検討したほどだ。が、これには後進の台頭を嫌がる茂木氏が「党四役のうち、二つのポストを茂木派が占めるのはバランスが悪い」と強く反対。結果的に見送られた。

 そこで岸田総理は小渕氏を組織運動本部長の留任に収め、一方で茂木派から加藤勝信元官房長官を3度目の厚労相へと一本釣りしてみせた。総理周辺は「茂木氏を使いつつ、小渕・加藤と競わせる狙いだ」と解説するが、茂木氏が次期総裁候補として突出することを抑える妙案ともいえる。

 時の総理が党の重鎮らに頭を下げて指示を頂くさまは、「政治は夜動く」といわれた派閥政治の復活を思わせる。徹底した守備の布陣はその賜物だが、岸田総理が「黄金の3年間」で何を成し遂げたいのかは、ますます朧(おぼろ)げになりつつある。

政治ジャーナリスト・青山和弘

「週刊新潮」2022年8月25日号 掲載

新潮社

8278チバQ:2022/08/25(木) 10:15:11
https://news.yahoo.co.jp/articles/04c4a8545b6eb4bdd748ecd35435ecd7a7c99756
寺田稔総務相は「毛並み」申し分ないのに…地元・広島にくすぶる“優等生”ゆえの不満
8/25(木) 9:06配信

日刊ゲンダイDIGITAL
義祖父が池田勇人元首相(寺田稔総務相)/(C)共同通信社

【岸田“目くらまし改造内閣”の大臣を丸裸】#9

 寺田稔総務相
 (広島5区・衆院6回・64歳)

【写真】非主流派から党4役に抜擢された、最終学歴「夜間高校」の大物はだれ?

 ◇  ◇  ◇

 現在は岸田首相が率いる宏池会に所属。創設者の池田勇人元首相を義理の祖父に持つ。派内の入閣待機組から順送りで初入閣した。

「頭がキレ、岸田総理からの信頼が厚い。財務官僚時代に防衛担当主計官を務め、政治家に転身した後も防衛大臣政務官や安全保障委員長、自民党国防部会長などを歴任。安保政策に精通していることから、総務相内定前は、体調不安を理由に交代した岸前防衛相の後任として名前が挙がっていました。地元の呉市には海上自衛隊の基地があり、その意味でも『寺田防衛相』はアリだったと思います。もっとも、2019年から1年間、情報通信を担当する総務副大臣を務めていたので、総務相も適任でしょう」(自民党関係者)

■ピカピカの経歴

 広島市出身の被爆2世。東大法学部卒業後、大蔵省に入省し、米ハーバード大学院で公共政策学修士号を取得。ピカピカの経歴を引っ提げ、妻の叔父にあたる故・池田行彦元外相の地盤を継ぎ、04年に初当選。

■世襲制限反対

 親分の岸田首相が3世議員で、自身も世襲に近い格好だからか、かつて「週刊文春」が行った「世襲アンケート」に「(世襲制限は)全くナンセンス」「立候補の自由、政治活動に対する侵害であり看過できない」などと答えている。

 昨年10月の衆院選では、一騎打ちの構図となった立憲民主党の新人候補にダブルスコアをつけ完勝。盤石の強さを見せつけたが、地元ではエリートゆえの不満もくすぶる。

「温厚な性格で『毛並み』も良いが、いかんせん華がない。良くも悪くも、いわゆる優等生タイプで、政治家としてギラギラした部分がない。これといった欠点がなく、岸田首相とも近い間柄だから支持されているが、経歴や毛並みの良さを考えれば、もっと早く出世できたはず。正直、地元支援者の期待感を下回っている印象は拭えない」(地元政界関係者)

■接待疑惑

 昨年3月、NTTによる総務省幹部への接待問題が噴出した際、総務副大臣在任中に同社社長と会食し、その費用を負担してもらったと認めた。大臣規範は首相や閣僚、副大臣、政務官が関係業者から供応接待を受けることなどを禁じている。

 総務相への起用が決まった後、統一教会(現・世界平和統一家庭連合)の関連団体の会合に18年、会費2万円を支払っていたことを明らかにした。

8279チバQ:2022/08/25(木) 16:24:37
https://news.yahoo.co.jp/articles/b2992288bb71a33498e32f9b827c222ecc94fd10
自民、国対副委員長に小泉進次郎氏起用で調整 閣僚経験者は異例
8/24(水) 20:18配信

毎日新聞
小泉進次郎氏

 自民党は国対副委員長に小泉進次郎元環境相を充てる調整に入った。党幹部が24日、明らかにした。小泉氏本人が「国対で勉強したい」と希望したという。閣僚経験者の起用は異例。月内にも正式決定する。

 国対副委員長は10人超おり、担当する委員会ごとに法案審議日程の調整や他党との折衝役を務める。小泉氏としては「ぞうきんがけの裏方仕事」と呼ばれる国対ポストで経験を積み、党内で存在感を高めたい思惑もありそうだ。

 小泉氏は党青年局長や筆頭副幹事長などを歴任。2019年に第2次安倍政権で環境相として初入閣し、その後の菅前政権でも再任された。【李舜】

8280チバQ:2022/08/25(木) 16:32:00
>>8045
https://news.yahoo.co.jp/articles/6c9fe9bbd8cefc52f0b34ed87c9d893a576ea10c
奈良県警本部長に懲戒処分 減給3カ月 辞職の意思示す
8/25(木) 15:16配信

毎日新聞
鬼塚友章・奈良県警本部長=奈良市で、中川祐一撮影

 安倍晋三元首相(67)が7月に奈良市で街頭演説中に銃撃されて死亡した事件を受け、警察庁は25日、警備に不備があったとして、奈良県警の鬼塚友章本部長(50)を減給3カ月(100分の10)の懲戒処分とした。鬼塚本部長は辞職の意思を示している。また、奈良県警の男性警視正(59)に対しても減給1カ月(100分の10)の懲戒処分とした。警視正も辞職する意向。【松本惇】

8281チバQ:2022/08/25(木) 16:33:12
>>8046
https://mainichi.jp/articles/20220825/k00/00m/040/138000c?inb=ys
警察庁の中村格長官が辞職へ 安倍氏銃撃の警備不備で引責
社会

速報
毎日新聞 2022/8/25 14:18(最終更新 8/25 15:04) 966文字
 警察庁の中村格(いたる)長官(59)は25日の記者会見で辞職する意向を明らかにした。安倍晋三元首相(67)が7月に奈良市で街頭演説中に銃撃されて死亡した事件では、奈良県警の警備態勢の甘さが指摘されており、警察組織のトップとして事実上の引責辞任となる。中村氏は会見で「重大な結果を招き、極めて重く受け止めている。本日、国家公安委員会に辞職を願い出た」と語った。警察庁長官が個別の事件の責任を取るのは異例。後任の第30代警察庁長官には、露木康浩次長(59)が就任する方向で調整している。

 中村氏は会見で「来月には安倍元首相の国葬、来年5月にはG7広島サミットも控えている。新たな警護をこれから進めるという状況の中で、人心を一新した新たな体制で臨むのが当然であろうと考えた」と辞職する理由を説明した。辞意を固めたタイミングについては「私の内心の問題であり、答えは控えたい」とした。


 事件は7月8日午前11時半ごろ、奈良市の近鉄大和西大寺駅北口の交差点で発生し、後方から銃撃された安倍氏が死亡した。警察庁が警備の問題点や改善すべき点を「検証・見直しチーム」を設置して調べたところ、事前の計画で後方からの銃撃などを十分に検討していなかったことや、事件発生時に後方を重点的に警戒する警察官が不在だったことなどの不備が明らかになった。警察庁はこうした内容を報告書にまとめ、25日に公表した。

 今回の安倍氏の警備は奈良県警が担い、警察庁は関与していない。ただ、銃撃によって安倍氏が亡くなるという最悪の事態となったことを重く受け止めたとみられる。


 中村氏は7月12日の記者会見で「警察として責任を果たせなかった。慚愧(ざんき)に堪えない。都道府県警を指揮監督する立場である警察庁長官としての責任は誠に重いと考えている」と述べていた。

 中村氏は福岡県出身。東京大法学部を卒業後、1986年4月に警察庁に入庁した。刑事畑が長く、警察庁組織犯罪対策部長などを歴任。2009年9月からは約5年半にわたり、旧民主党と自民党の両政権で菅義偉氏らの官房長官秘書官を務め、警察庁官房長、次長を経て21年9月に第29代長官に就任した。今年4月には、重大なサイバー攻撃などを捜査する専門部隊「サイバー特別捜査隊」を警察庁の関東管区警察局に新設させるなどした。【松本惇】

8282チバQ:2022/08/26(金) 19:42:01
https://news.yahoo.co.jp/articles/a4deca3201a05ba56e9bb75069902b0358c4676b
萩生田光一・自民党政調会長 地方議員出身の実務能力や実行力に期待 安倍氏とともに長年にわたり韓国と「歴史戦」
8/26(金) 17:00配信


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夕刊フジ
萩生田光一政調会長

【政界マル秘紳士録】

萩生田光一氏は、今回の党役員人事で政調会長に就任した。これまでは安倍晋三元首相の側近の一人に過ぎなかったが、安倍氏の急逝により、一躍、自民党ニューリーダーとして注目されることとなった。

【写真】官房副長官時代の萩生田氏。安倍元首相の最側近だった

さっそく、旧統一教会との関係をめぐり、メディアの洗礼を受けているが、自民党のリーダーとなるための関門と受け止め、乗り越えていくしかないだろう。

ただ、萩生田氏は、安倍氏とともに、長年にわたって慰安婦問題や、いわゆる「徴用工」問題など、韓国と「歴史戦」を戦ってきた。少なくとも、同教団の韓国中心的な教義とは相いれない思想信条の持ち主なのではないか。

当選6回にして、文科相と経産相を歴任している。初めての党4役入りで、重鎮ぞろいの中で最も若い58歳である。

明治大学商学部卒業。学生時代から八王子市議の秘書をしていたというから、若くして政治への志を抱いていたのだろう。1991年、27歳で八王子市議選に出馬し、当選した。3期務めた後、2001年に東京都議会議員。03年衆院選に東京24区から出馬し、初当選を果たした。

国会でもめきめきと頭角をあらわし、2回目の当選を果たすと、若手の登竜門とされる自民党青年局長に。とんとん拍子の出世だったが、民主党旋風が吹き荒れた09年衆院選で落選。3年3カ月にわたる浪人生活を送ることになった。この時の苦労が、萩生田氏の人間性を一回り大きくしたという。

12年衆院選で、国政に復帰。総裁補佐、官房副長官、さらに文科相として首相の安倍氏を支えた。安倍氏とは、父・晋太郎氏の秘書時代からの付き合いだという。

また、同じ地方議員出身の菅義偉元首相には、安倍政権の官房長官時代、副長官、内閣人事局長として仕え、官僚操縦術を学んだ。

背が高く、インタビュアーを見下ろすように答えるため、「上から目線」のように見られてしまう。また、「ぶら下がり」に慣れていないせいか、表情が固く、怒っているように見える。大きな体格による威圧感と重なって、テレビ映りで損をしている。

しかし、性格は温和にして、目上や年長者に対しても謙虚さを失わないという。また、真面目で努力家とのことだ。安倍氏に好かれるだけのことはあるのだろう。

2世でも官僚出身者でもない、数少ないニューリーダーの登場である。不本意な批判には反論したくなるだろうが、まずは、肩の力を抜いて、本来の人間性を知ってもらうことから始めてはどうか。今後の成長を期待したい。

8283チバQ:2022/08/27(土) 08:20:42
https://news.yahoo.co.jp/articles/cf2008a98350bf4cd476245dd12ad199fe5af5d3
自民・安倍派後継 依然見えず 決め手欠きそれぞれに弱み
8/27(土) 6:00配信


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北海道新聞
候補は5人…指導力、年齢、旧統一教会などネック
清和政策研究会(現安倍派)発足以降の主な出来事

 自民党最大派閥の安倍派(清和政策研究会、97人)は銃撃されて死亡した安倍晋三元首相の四十九日にあたる25日、党本部で会合を開き、他派閥との調整役となる事務総長に高木毅国対委員長を充てる人事を決めた。ただ、安倍氏の絶対的な後継候補は依然不在で、9月27日の安倍氏の国葬が終われば、過去にも繰り返されてきた跡目争いに発展する可能性もある。

<動画>摩周湖の透明度20.2メートル 周辺5町が調査

 安倍派の塩谷立会長代理はその日の会合後、記者団に「心一つにして今後とも頑張ろうと誓い合った」と語った。事務総長に高木氏を充てる人事は、西村康稔経済産業相の入閣に伴う補充だ。

 後任会長を含む今後の体制について塩谷氏は「国葬の後、時期を見て検討する」と述べ、見通しが立っていないことを認めた。若手は「安倍氏の後継はすぐには決められない。相当時間がかかる」と話す。

 かつて清和研の会長を務めた森喜朗元首相は8月発売の月刊誌で、松野博一官房長官、西村氏、萩生田光一政調会長、高木氏、世耕弘成参院幹事長に言及し「5人のうちで自然に序列が定まっていく」として将来の後継候補に挙げた。一方で「安倍派にすぐに総裁選に出られる候補者はいない」とも指摘した。

 西村氏は2009年の総裁選経験があるものの、経済再生担当相在任中に秘書官が複数交代するなど、指導力を疑問視する声もある。萩生田氏は世界平和統一家庭連合(旧統一教会)との関わりの深さを指摘されている。松野氏は温厚だがポストへの欲が薄いとされる。高木氏は66歳と5人の中では高齢で、世耕氏は参院議員という弱みがある。

 清和研はこれまでも代替わりの際に複数の所属議員が派閥を離れる分裂劇を経験してきた。参院若手は「また歴史は繰り返すのではないか」と漏らす。

8284チバQ:2022/08/27(土) 08:51:42
>>8283
〉森喜朗元首相は8月発売の月刊誌で、松野博一官房長官、西村氏、萩生田光一政調会長、高木氏、世耕弘成参院幹事長に言及し「5人のうちで自然に序列が定まっていく」として将来の後継候補に挙げた。

下村がリストにはいってないのか

8285チバQ:2022/08/29(月) 21:53:59
https://news.yahoo.co.jp/articles/0c8826f77e7c7ec6591f0ec16ca1b496e8cc7b94
「保守団結」「麻の活用」各議員グループ 安倍氏を「永久顧問」に
8/29(月) 20:02配信


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毎日新聞
自民党

 自民党の保守系議員グループ「保守団結の会」と、「麻の活用に関する勉強会」(会長・森山裕選対委員長)は29日、参院選の演説中に銃撃され死亡した安倍晋三元首相を「永久顧問」として役員名簿に残すことをそれぞれ正式決定した。安倍氏は首相退任後、保守系の党会合や議員グループに精力的に参加しており、安倍氏の名を役職に連ねる動きは今後も広がりそうだ。

 保守団結の会共同代表の高鳥修一衆院議員は「安倍先生のお考えをしっかりと継承していく」。森山選対委員長も「安倍先生の思いをしっかりと受け継ぎ、勉強させていただくことをお誓いしたい」とそれぞれの会合で語った。【東久保逸夫】「保守団結」「麻の活用」各議員グループ 安倍氏を「永久顧問」に
8/29(月) 20:02配信


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 自民党の保守系議員グループ「保守団結の会」と、「麻の活用に関する勉強会」(会長・森山裕選対委員長)は29日、参院選の演説中に銃撃され死亡した安倍晋三元首相を「永久顧問」として役員名簿に残すことをそれぞれ正式決定した。安倍氏は首相退任後、保守系の党会合や議員グループに精力的に参加しており、安倍氏の名を役職に連ねる動きは今後も広がりそうだ。

 保守団結の会共同代表の高鳥修一衆院議員は「安倍先生のお考えをしっかりと継承していく」。森山選対委員長も「安倍先生の思いをしっかりと受け継ぎ、勉強させていただくことをお誓いしたい」とそれぞれの会合で語った。【東久保逸夫】

8286チバQ:2022/08/29(月) 22:00:03
https://news.yahoo.co.jp/articles/1da89d9643695a1840cb50ef9fc90da1ae05edb7
自民参院、3派で要職配分 政審会長は岸田派松山氏へ
8/28(日) 16:52配信


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共同通信
 自民党は参院執行部人事を巡り、参院政審会長に岸田派の松山政司元科学技術担当相を起用する人事を内定した。執行部の顔触れが固まり最大派閥の安倍派、第2派閥の茂木派、第4派閥の岸田派の「3派連合」で参院議長や党要職を分け合う構図が鮮明となった。関係者が28日、明らかにした。

 参院選後の8月の臨時国会で、議長は麻生派出身の山東昭子氏から茂木派出身の尾辻秀久氏に交代した。7月に続投が決まった関口昌一参院議員会長(茂木派)は世耕弘成参院幹事長(安倍派)を再任。参院国対委員長だった安倍派の岡田直樹氏が内閣改造で閣内に転じたため、後任に安倍派の野上浩太郎元農相を充てた。

8287チバQ:2022/08/30(火) 15:30:17
https://news.yahoo.co.jp/articles/e980e80ba39a96b1d4cb725102bf8fa4006e3e9f
秋葉復興担当相は「上から目線」の政経塾OB 飲酒懲罰や自粛破りで大ヒンシュクの過去
8/30(火) 9:06配信


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日刊ゲンダイDIGITAL
地元の仲間から浮いている…(秋葉賢也復興担当相)/(C)共同通信社

【岸田“目くらまし改造内閣”の大臣を丸裸】#13

 秋葉賢也復興担当相
 (比例東北・衆院7回・60歳)

【リスト付き】岸田内閣には「政治とカネ」疑惑大臣が9人も! 今後も不祥事続出の予感

 ◇  ◇  ◇

 当選7回での初入閣。茂木派のいわゆる「入閣待機組」だ。当選を重ねているが、これといった実績は見当たらない。

「入閣できたのは、同じく宮城県選出の西村明宏衆院議員(3区=当選6回)が環境相に就いたからではないか、という解説が流れています。今回の改造人事では、同じ県から2人ずつ入閣しているケースが6組もある。たとえば、茨城県からは葉梨法相と永岡文科相、広島県からは寺田総務相と斉藤国交相といった具合です。人事が大好きな岸田首相は、同じ県選出の議員同士を競い合わせるつもりなのだろうとみられています」(政界関係者)

■政経塾

 中央大を卒業後、松下政経塾に入塾。松野官房長官は政経塾の同期。宮城県議を3期務めた後、2005年に行われた宮城2区補選で初当選。自民党の公募に応じて候補に選ばれた。

■飲酒懲罰

 初当選直後に開かれた衆院本会議に酔っぱらって出席し、登壇した野党議員から「赤ら顔で議場に入った議員がいる。酒気帯びの方は即刻退場してもらいたい」と叱責された。散会後、野党から懲罰動議を出されている。

 傲岸不遜、上から目線の言動が有権者に嫌われているのか、選挙は盤石ではない。

 17年の衆院選は野党候補に1000票差まで迫られ、2021年の選挙では、とうとう野党候補に小選挙区で敗れ、比例復活している。

「秋葉さんが地元の仲間から浮いているのは有名な話です。17年の選挙の時は、地元議員から“候補者交代”を求める声が公然とあがった。昨年の選挙で敗れた時も『薬になればいい』と冷たく批判されています。秋葉さんは、エリートでもないのに、なぜか偉そうにしたがる。大臣に就任したことで“上から目線”に拍車がかかるのでは、と懸念されています」(地元関係者)

■自粛破り

 首相補佐官だった2020年2月、新型コロナの感染が広がり、イベント自粛が要請されていたのにもかかわらず、地元仙台市で政治資金パーティーを開催し、批判を浴びた。「だから政経塾OBは自分勝手だと言われる」との声もあった。

■統一教会

 大臣就任会見では「旧統一教会が主催している会合に出席したことは一切ない」と胸を張っていたが、週刊文春に、多賀城市で行われた教団関連のイベントで挨拶していた、と報じられた。本人は、イベント参加を否定している。

8288チバQ:2022/08/30(火) 15:30:43
https://news.yahoo.co.jp/articles/7c6dcb7f8215fceb29aead9ceb76cce5d68716ba
遠藤利明総務会長は仲介上手…大事な仕事は「自民2人のドン」をなだめる調整役
8/28(日) 9:06配信


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日刊ゲンダイDIGITAL
仲介上手(遠藤利明総務会長)/(C)日刊ゲンダイ

【岸田“目くらまし改造内閣”の大臣を丸裸】#12

 遠藤利明総務会長
 (山形・衆院9回・72歳)

五輪汚職を全把握する男・高橋元理事の“暴露”に戦々恐々な関係者たち…「森元首相も警戒している」

 ◇  ◇  ◇

 自民党の選対委員長として、昨年10月の衆院選と今年7月の参院選で自民党を連勝に導いた。その実績が評価され、総務会長に昇格した格好だが、「円滑な党運営を行うためには岸田首相の数少ない相談相手でもある遠藤さんの力が必要だった」(全国紙記者)という。

 就任会見で「党内の融和役を担い、岸田政権をしっかり支えていく」と決意を示した。党内は決して、穏やかではない。 安倍元首相の急逝以降、安倍派(清和会)は混乱状態。後継候補は誰もが決め手に欠け、森喜朗元首相(85)の存在感が増している。岸田首相は森元首相を通じて安倍派をコントロールする道を選んだ。森元首相に近い遠藤氏が“つなぎ役”を担う。

 もう一つ、岸田首相が頭を抱えているのが茂木派(平成研)のドン・青木幹雄元参院会長(88)の存在だ。今なお、参院に影響力を持ち、岸田首相は昨年の総裁選でも青木元参院会長に協力を求めている。党運営には青木元参院会長とうまく付き合う必要があるが、茂木幹事長の起用以来、「茂木嫌い」の青木元参院会長を怒らせてしまっているのだ。この件では、青木元参院会長は森元首相にもソッポを向いているが、間に入れるのが遠藤氏だ。実際、森元首相は遠藤氏に、青木参院会長との関係修復の「仲介」を何度もお願いしている。岸田首相は遠藤氏を介して、茂木派のゴタゴタを収束させたい狙いがある。

■加藤、谷垣側近

 中央大法学部卒。大学時代はラグビークラブに所属し、森元首相とはラグビーを通じて親交を深めた。地元選出の衆院議員に秘書として仕えた後、自民所属で山形県議を2期務めた。1993年の衆院選で日本新党推薦の無所属で初当選。自民に復党後は加藤紘一元幹事長や谷垣禎一元総裁の側近となる。文教族。谷垣グループに属し、公明党ともパイプがある。

■ワイン好き

 議員会館の事務所にワインセラーを置いている。

「20本くらい入る小さなセラーです。ワインに限らず、お酒は全般的に好きですね。酔うと少し陽気になります」(事務所スタッフ)

 2014年、東京五輪大会組織委の理事就任。15年には五輪担当相として初入閣し、退任後も大会組織委員会の副会長を務めるなど、五輪に深く関わってきた。汚職事件ばかりでなく、巨額な開催費用など五輪問題は山積している。ほおかむりは許されない。

8289チバQ:2022/08/30(火) 15:31:06
https://news.yahoo.co.jp/articles/3c05d373253f5e0eee29dc69fe3be42e50fa1401
永岡桂子文科相は所轄大臣として旧統一教会に一切切り込まない“肝っ玉母さん”
8/27(土) 9:06配信


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日刊ゲンダイDIGITAL
中学から学習院のお嬢さま(永岡桂子文科相)/(C)共同通信社

【岸田“目くらまし改造内閣”の大臣を丸裸】#11

 永岡桂子文科相
 (茨城・衆院6回・68歳)

またも安倍派の元大臣に疑惑! 所轄だった文化庁で旧統一教会の「聴取とりやめ」融通か

 ◇  ◇  ◇

 政権が統一教会問題で大揺れの中、宗教法人を所轄する文科省のトップに就任。麻生派の“待機組”から順送りで初入閣し、教団の生殺与奪権を握る重要な立場としては軽量感が否めない。

 現時点で教団との関係は「ない」と答えているが、厳正に対処する意欲も「ない」。就任会見では教団の名称変更を巡る政治介入疑惑について「適切に対応してきたと聞いている」と、早々に「問題なし」の立場を表明。解散命令の是非を問われても、「宗教の自由を守る宗教法人法には手を付けない」と語り、一切切り込もうとしない。教団との関係を断ち切る覚悟のない現政権を象徴する新閣僚だ。

■“無勝”から汚名返上

 衆院議員だった夫の洋治氏が2005年、当初は反対を約束した郵政民営化法案に賛成票を投じた後に自殺。急逝から1週間後に当時の小泉首相が衆院を解散、夫の四十九日を待たずに出馬表明した。弔い選挙の初立候補時から選挙区で立ちふさがってきたのが、中村喜四郎元建設相だ。“無敗の男”に5連敗し、比例復活に甘んじてきたが、昨秋の衆院選で初勝利。“無勝”の汚名を返上した。

 主婦として2人の娘を育てた経験から、教育や食の安全への関心が高い。

「ひとり親家庭への支援には熱心です。党内の女性議員らと議員立法に携わり、ひとり親の税負担を軽減する『寡婦控除』に未婚者を加える税制改正を実現させました」(自民党関係者)

 選択的夫婦別姓制度には「若い世代のために必要。子供の名前をどうするかなどの議論をしっかりすべき」との立場だが、岸田首相が呼びかけ人の推進議連には不参加。女性宮家創設に反対し、男系継承に固執する保守派の顔も併せ持つ。

■父親は資産家のお嬢さま

 東京・代々木生まれ。父親は飼料会社の経営者で、新宿にビルを所有する資産家。本人も中学から大学までを学習院で過ごし、卒業後は就職せず、2年ほど家事手伝い。78年に農水省のキャリア官僚だった洋治氏と見合い結婚した。

 地元・古河市の評判は「可もなく不可もなく」。むしろ「圏央道のインターを引っ張ってきた中村さんと違って、地元に何も実績を残していない」(市政関係者)と「不可」の声も目立つ。

「ただ、面倒見のいい親分肌の“肝っ玉母さん”のように振る舞うので、自民党の女性支援者には人気がある」(茨城県政関係者)

 タイに住む孫たちとオンラインで顔を合わせるのが、今の楽しみだ。

8290チバQ:2022/08/30(火) 15:31:25
https://news.yahoo.co.jp/articles/777254aea51e53d2d4b425f7bcba77ac92157c60
小倉将信少子化担当相「刷新感」演出のための大抜擢 こども家庭庁“看板”発言で早速ケチをつける
8/26(金) 9:06配信


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日刊ゲンダイDIGITAL
地元よりも、青年局長として全国飛び回るのが好き(「妊婦体験」をする小倉将信青年局長=2021年)/(C)共同通信社

【岸田“目くらまし改造内閣”の大臣を丸裸】#10

 小倉将信少子化担当相
 (東京・衆院4回・41歳)

【写真】難問山積の中でゴルフに興じコロナ感染…岸田首相の軽率さには呆れる

 ◇  ◇  ◇

 当選4回、41歳という若さで初入閣したが、期待されての「大抜擢」というわけではないようだ。

「小倉さんが所属する二階派が派閥として推したのは、“待機組”の谷公一さん(国家公安委員長で初入閣)と当選7回の小泉龍司さんだったそうです。ところが、岸田首相は安倍派や麻生派など主流派閥の“待機組”の起用を優先。すると『長老』ばかりになってしまった。誰か若手を起用しなければ刷新感を打ち出せないため、岸田首相は、二階派の小泉さんの入閣を“却下”し、小倉さんに目を付けたようです」(永田町関係者)

■経歴ピカピカ

 1981年、東京・多摩市生まれ。2004年に東大法学部卒業後、日銀に入行。09年にオックスフォード大学大学院を修了し、金融経済学修士号を取得。自民党が政権復帰した12年の衆院選で初当選して以降、連続4回当選。「二階派前会長の伊吹文明元衆院議長のお眼鏡にかない、政界進出を決めた」(政界事情通)という。21年秋に「総理への登竜門」とされる党青年局長に就いた。

■2度の離婚トラブル

 13年11月、テレ朝の島本真衣アナウンサーと結婚。翌年4月の披露宴には政界、芸能界から約500人が参加したド派手婚だったが、わずか1年で離婚に至った。週刊新潮によると、夫婦の新居マンションの同じフロアに小倉氏の母親の部屋があったことや、夫婦の旅行にまで母親が同行するような状態で、島本アナが精神的に参ってしまったことが原因だったという。21年には一般女性と再婚したが、既に結婚生活は破綻。今度は週刊文春に「超速離婚トラブル2回目」と報じられた。

 永田町では「何でもそつなくこなす」と評されているが、選挙区・町田市での評判はイマイチだ。

「青年局長として全国を飛び回る方が好きなようで、あまり地元で活動している様子がない。その割に、選挙になると町会の人たちを半ば無理やり応援に駆り出すそう。ウンザリしている人もいます」(地元関係者)

 少子化担当相としての手腕にもケチがつき始めている。小倉氏は15日の会見で来春発足の「こども家庭庁」に言及。「一つ具体的な話を紹介させていただく」と前置きした上で「こども家庭庁の看板を、大人が書くのではなくて子供に書いてもらったらどうか」とニコニコ顔で発言。ウケを狙ったのだろうが、SNSで〈下らないパフォーマンス〉〈真面目に考えてくれよ〉〈子供が看板を書くと、少子化にどう良く働くの?〉と批判が噴出した。

 少子化問題は喫緊の課題だが、具体案が「看板」とは……。“看板倒れ”に終わらなければいいが。

8291チバQ:2022/08/31(水) 17:39:52
https://news.yahoo.co.jp/articles/ca7ec625a372ce62a57bcc134f54a941c7202a61
統一教会とズブズブで安倍派は“悪の権化”呼ばわり 派閥議員からついに出始めた意外な声とは
8/30(火) 11:01配信

デイリー新潮
萩生田光一政調会長

 デイリー新潮は8月24日、「『安倍派』はどうなる? 『パンツ泥棒』騒動の高木毅国対委員長が最大派閥ナンバー2へ」の記事を配信した。


 ***

 安倍晋三元首相(享年67)が率い、自民党最大派閥として君臨する「清和政策研究会(清和会=安倍派)」の次期事務総長に、国会対策委員長の高木毅氏(66)が就任することが分かったという記事だった。

 翌25日に開かれた派閥総会で正式に決まり、新聞各紙を中心に「安倍派の人事」が報じられた。

 例えば、時事通信は同日、「安倍派副会長に岸信夫前防衛相 事務総長は高木毅氏」という記事を配信している。担当記者が言う。

「一般的に派閥の事務総長といえば、実質、派閥のナンバー2という位置づけです。つまり、『将来の自民党総裁候補』というわけなのですが、これに高木さんが選ばれたことで、安倍派内からも疑問の声が上がったのです」

 高木氏を事務総長に推挙したのは、森喜朗元首相(85)だったという。安倍派の会長代理を務める塩谷立氏(72)に意向を伝えたことで、新事務総長が誕生した。

 だが、この高木氏には致命的なスキャンダルがある。

 デイリー新潮は2015年10月、「【独占スクープ】1億総活躍『安倍内閣』だから『下着ドロボー』が『大臣』に出世した!」の記事を配信した。週刊新潮のスクープ記事を元に構成したものだ。

謎の新設ポスト
 8月24日の記事でも、他派閥の自民党議員が驚きの声を漏らしている。

《「清和はよほど人材が不足しているとしか思えない。だって高木さんっていえば、“パンツ泥棒”でしょう。そんな人物を事務総長って、どういう了見なんでしょうか」》

 2015年に高木氏が復興大臣に就任した際、週刊新潮は、高木氏が30代の頃、一般女性の自宅に合い鍵を作って侵入し、下着を盗んでいた過去を報じたのだ。

 表沙汰にならなかったのは、高木氏の父親が地元・福井県敦賀市の市長を務めていたから――という衝撃的な内容だった。

「パンツ泥棒の件はさておいても、高木さんの事務総長就任には疑問が残ります。なぜなら、高木さんは自民党の国対委員長です。国会運営のため野党と折衝する重要な役職。激務であることは言うまでもありません。派閥ナンバー2の事務総長との兼務など、不可能と言っても過言ではないのです」(同・記者)

 パンツ泥棒の過去に、国対委員長との兼務──内部からも疑問の声が出たのか、安倍派は「事務総長代理」のポストを新設した。

「この新設ポストに就いたのは、前総務会長の福田達夫氏(55)、元文部科学相の柴山昌彦氏(56)、参院国対委員長の野上浩太郎氏(55)の3人です。文字通り、高木事務総長をサポートしなさいということなのでしょう」(同・記者)

8292チバQ:2022/08/31(水) 17:40:03
統一教会との“癒着”
 とはいえ、事務総長代理というポストが設けられること自体、前代未聞だという。なぜ、そんなポストを新設しなければならなかったのか。

「森さんの指示に反対できなかった塩谷さんの弱さが露呈していると言えます。要するに塩谷さんは、“信念の政治家”ではないということでしょう。おまけに、その尻拭いのため、派閥が混乱している様子も伝わってきます」(同・記者)

 異例の人事はまだある。自民党政調会長の萩生田光一氏(58)だ。

「萩生田さんは安倍派の副会長就任が有力視されていましたが、蓋を開けてみると常任幹事という地味なポジションでした。統一教会(註)との関係を巡る報道が影響を与えたのは間違いありません。何しろ連日のようにワイドショーで取り上げられています。今、萩生田さんを重用するイメージを持たれるのは得策ではない、という判断でしょう」(同・記者)

 俗に「前門の虎、後門の狼」という。「前門の虎」が高木氏の過去や塩谷氏の弱腰ならば、「後門の狼」は統一教会の問題だ。特に安倍派は直撃を受けている。

 読売新聞オンラインが8月5日、「旧統一教会との関わりに自民苦慮…寄付・関与、安倍派に集中」という記事を配信したほどだ。

“悪の権化”
「萩生田さんを巡る報道が過熱しているのはご存知の通りですが、参議院議員の井上義行氏(59)は統一教会の賛同会員で、同じく参議院の北村経夫氏(67)や元防衛相の岸信夫氏(63)は選挙で協力を受けていたことを認めました。いわゆる“ズブズブの関係”です」(同・記者)

 統一教会と関係がある安倍派の議員は、まだまだ他にもいる。文科相の末松信介氏(66)はパーティー券を購入してもらい、元文科相の下村博文氏(68)は寄付を受けている。また下村氏は、統一教会が名称変更したときの担当大臣としても注目を集めた。

「安倍派と言えば、ついこの間までは自民党の最大派閥として存在感を発揮していました。ところが今や、党内では“悪の権化”という扱いです。実は安倍派は“二重構造”になっていて、岸信介(1896〜1987)、安倍晋太郎(1924〜1991)、両氏の流れと、福田赳夫氏(1905〜1995)の流れがあるのです」(同・記者)

 つまり安倍派の中には、「岸・安倍系」の議員と「福田系」の議員がいるということだ。

 岸元首相は、統一教会の教祖・文鮮明(1920〜2012)と共に国際勝共連合を結成した過去を持つ。

「岸・安倍系」の議員にとっては、“悪の権化”扱いも仕方ないかもしれない。だが、統一教会との関係が比較的薄い「福田系」の議員には、納得がいかない者もいるようだ。

「看板を降ろしたい」
「安倍派は9月29日に行われる安倍さんの国葬までは、一致団結することを確認しています。しかし、その後は相当な激震が起きても不思議ではないでしょう。何しろ、いわゆる福田系の議員からは『もう安倍派の看板を降ろしたい』、『安倍派の名前を捨てられるのなら、塩谷派でも何でも構わない』という声が出始めています」(同・記者)

註:現在の名称は「世界平和統一家庭連合」だが、本稿では「統一教会」とした。

デイリー新潮編集部

新潮社

8293チバQ:2022/09/03(土) 03:57:16
https://news.goo.ne.jp/article/fuji/politics/fuji-_society_politics_XIJYAN3VQZM3LDMGMPTQLPVW7U.html
逃げるな!岸田政権 家系が物語る驚くほど似た2人、岸田首相と林外相 父はいずれも通産官僚出身 「政界のプリンス」で評判よく、どぶ板選挙の経験なし
2022/09/02 06:30夕刊フジ

保守派の人々から、岸田文雄首相や林芳正外相は「官僚の言いなり」とか、「中国や韓国に弱腰」などと批判されている。私は必ずしもそう思わないのだが、批判も分からないでもない。

この2人は、驚くほど似たタイプの政治家だ。今春出版した拙著『家系図でわかる 日本の上流階級 この国を動かす「名家」「名門」のすべて』(清談社)で、両家のことを書いたので、出自や経歴から彼らの思考回路を分析してみよう。

岸田家と林家はともに、地元名門経済人で政治家も兼ねてきた。岸田家は東広島市の富農だったが、曾祖父が台湾で成功し、祖父の正記氏は京都帝国大学を出て衆院議員も務めた。林家は江戸時代から下関の豪商で、高祖父が代議士(のち貴族院議員)、祖父の佳介氏が東京帝国大学を出て衆院議員だった。

閨閥も第一級

そして、父である岸田文武氏と林義郎氏はいずれも通産官僚(現・経産官僚)から政治家になった。紳士として人望が厚かった。文武氏は中小企業庁長官まで勤めてから出馬し、早死にしたので大臣にはなっていないが、義郎氏は課長クラスで政界に転じたので当選回数を重ね、蔵相も経験している。

閨閥(けいばつ)も第一級で、岸田首相の妹は宮澤喜一元首相の弟、弘元法相の夫人だし、林外相の母親は宇部興産オーナー、俵田家の出身で、弟が木戸侯爵家(=木戸孝允の家)を嗣いでいる。

岸田首相は小学生時代に米国にいて早稲田大学政経学部卒。林外相は東京大学法学部から米国留学。それぞれ、銀行や民間企業で修業したのち父親の秘書となった。選挙地盤は安定しているので、厳しいどぶ板選挙の経験はない。

しかも、2人とも頭がいいので「政界のプリンス」として扱われ、聞き上手で自分の意見をあまり言わず、党内や各省庁とりまとめに重宝されてきた。だから、官僚の間での評判もすこぶるいい。

安倍氏と違い

ただ、問題は、安倍晋三元首相などと違って、政治家として何をやりたいのか、いま一つ分からない。人々を惹きつけるような政策を掲げることもなく、難局突破のために先頭に立って戦うわけでもない。日本が安定した環境にあるならそれでいいのだが、そこがまったく物足りない。

岸田派で経産省出身の小鑓隆史(こやり・たかし)参院議員は「2人とも機が熟したとみたら、果敢に決断し攻めていく人ですよ」という。原発政策の転換などヒットだと思うので、国政選挙のない「黄金の3年間」に、安倍氏の悲願である憲法改正を前進させるなど、大変革を実現してくれると期待したい。

■八幡和郎(やわた・かずお) 1951年、滋賀県生まれ。東大法学部卒業後、通産省入省。フランス国立行政学院(ENA)留学。大臣官房情報管理課長、国土庁長官官房参事官などを歴任し、退官。作家、評論家として新聞やテレビで活躍。徳島文理大学教授。著書・共著に『家系図でわかる 日本の上流階級』(清談社)、『令和太閤記 寧々の戦国日記』(ワニブックス)、『安倍さんはなぜリベラルに憎まれたのか 地球儀を俯瞰した世界最高の政治家』(同)など多数。

8294チバQ:2022/09/03(土) 04:23:39
https://news.yahoo.co.jp/articles/64d4dfeb7070f10b2f29f7b894ad9298312c5721
「叱責される、大変すぎる」出張同行嫌がる声も…西村康稔大臣の出張対応マニュアルに「お土産持ち人員・サラダ購入部隊を用意」
9/2(金) 20:21配信


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8月の内閣改造で経済産業大臣に就任した西村康稔氏(59)。経産省の職員が西村大臣の「出張時の注意点」と題した対応マニュアルを作っていたことがわかった。

【画像】出張帰りの弁当購入は、スタッフも二手にわかれて(出張時の様子など写真16枚)

視察先の名産品を購入 「お土産ロジ」の内容は
【取扱注意】と書かれたA4サイズ1枚のこの文書。出張時の場面を分類し、「車中」「お土産購入時」「帰宅時」それぞれの注意点が詳しく書かれていた。

そのひとつが「お土産購入ロジ」と題された項目。

2021年まで経済再生担当大臣を務めていた西村大臣。その時は視察で訪れた各地の名産品をお土産として購入し、SNSによく投稿していた。

マニュアルにある出張時のお土産購入の注意点を見ると「大臣は、お土産の購入量が非常に多いため、荷物持ち人員が必要。秘書官一人では持ちきれないため、東京駅の大臣車積み込みまで対応することが理想」

「また、お土産店を移動して買い物をすることも想定されるため、会計は一人ではなく複数人で対応できる体制が必要。(大臣はご自身で払おうとするが、会計には時間がかかるため事務方が瞬時に支払い(立替)にいくことが必要)」などと書かれている。

また「生ものを購入することもあるため、保冷剤の購入や移動車の冷房は必須」などと記されている。

試食し自ら支払い ”ジム通い”で食事にもこだわり
8月に福島県浪江町でお土産を選ぶ西村大臣の写真からも、背後からじっと見つめる職員が細心の注意を払っていることがうかがえる。

2年前、大分県豊後高田市を訪れた際の映像では、和菓子店に立ち寄り試食をすると…。

西村経済再生相(当時):
おいしいね、これ。ちょっと買って帰りましょうかね

店員:
ありがとうございます。お土産にちょっと?

西村経済再生相(当時):
買って帰りますよ

お土産用にと即決でお買い上げ。

西村経済再生相(当時):
お支払いしますよ。現金がいいですか?払います、払います、払います

確かに大臣が自ら財布を出し、支払いをしていた。

こだわりは、食事にも…。対応マニュアルの「帰宅時・駅構内での対応」では、こんな注意点が書かれていた。

「大臣は、夕食を購入するために駅構内を散策。弁当購入部隊とサラダ購入部隊の二手に分かれて対応」

関係者によると、西村大臣は「体形維持のためにジム通いをしていて、サラダが好物。炭水化物は控えている」という。

さらに「出張での車の中での対応」として「西村大臣の五月雨(さみだれ)式の質問に答えられるよう体制の構築が必要」などとも記されている。

8295チバQ:2022/09/03(土) 04:24:03
2年で秘書官5人交代 西村大臣「過度に気を使う必要はない」
なぜ、このような対応マニュアルが作成されたのだろうか。

西村大臣が新型コロナ対策相を務めていた頃を知る内閣府の関係者からは、次のような声が出ている。

内閣府の関係者:
何度か出張に同行したが車内で叱責されて、なんとか理由をつくって同乗するのを避けていた

内閣府の関係者:
みんな出張の同行を嫌がっていた。秘書官が大変すぎるということで、特別に「大臣室長」というポストを2年前に初めて作った

西村氏の新型コロナ対策相時代は、2年間で秘書官が5人交代したという。

その一方で各地でお土産を買い、地方でお金を落とすことを評価する意見や、政府関係者からの「このくらいのマニュアルは普通です」との声も出ている。

経産省によると、この文書を作ったのは8月の福島出張に対応した職員だという。

FNNの取材に対し、経産省は「今後の出張の準備の参考になるよう、あくまで参考用の内部文書として自発的に作成したもの」と回答。「西村経産相からの指示は事務方として過度な負担とは認識していない」としている。

その上で、この文書について西村経産相から「過度に気を使う必要はなく、ましてやこのような文書を作成する必要もない」といった指示があったとしている。

(イット!9月2日放送より)

イット!

8296チバQ:2022/09/05(月) 07:14:03
https://news.yahoo.co.jp/articles/5fa76e41e2fd0afb97ece3d74686873d1afd67c6
入閣を果たした二人の「西村」のライバル関係 同期だが対照的な歩みとは
9/5(月) 5:56配信


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デイリー新潮
似て非なる二人

 このほど入閣した、二人の「西村」が微妙な緊張関係にあるという。西村康稔経済産業相(59)と、西村明宏環境相(62)のことだ。

 政治部デスクが言う。

「二人は初当選が2003年の同期で、同じ安倍派の所属。“ダブル西村”と呼ばれていますが、政治家としての歩みは対照的です」

 その端的な例が安倍晋三氏の死後の対応だ。銃撃事件が起きた7月8日、派閥の事務総長だった康稔氏は、すぐに大学病院に駆け付けた。その後は富ヶ谷の私邸で昭恵夫人らと弔問客に応対し、増上寺での通夜・葬儀では裏方を取り仕切った。

 閣僚経験者が振り返る。

「あの時、明宏さんは“またアイツが目立とうとしている”と、不快感をあらわにしていてね。今度も康稔さんが経産相で入閣すると聞くと、“事務総長なんだから後輩に回せばいいのに”と揶揄していたよ」

対照的な経歴
 3度目の入閣となった康稔氏に対し、明宏氏は今回が初入閣。二人のコントラストは経歴の面でも鮮明だ。

 康稔氏は兵庫県の出身で、東大ではボクシング部に所属。通産省から政界に転身し、当選回数は7回。義父の吹田あきら元自治相は安倍氏の祖父・岸信介元総理に師事し、地元で“国家老”と呼ばれるほどの人物だった。

 先の政治部デスクの解説。

「康稔さんが無所属の新人として立候補した00年の総選挙では、対抗馬に自民党の公認候補がいたのに、無役だった安倍氏がとある集会に駆け付けた。結果は落選でしたが、康稔さんには“この時から安倍氏と行動をともにしてきた”との自負があるようです」

 一方の明宏氏は福岡県出身。早大大学院を経て、三塚博元蔵相の秘書に。3度目の選挙で落選しており、当選回数は康稔氏より少ない6回に甘んじている。

「三塚氏は安倍氏の父・晋太郎元外相を支えた“四天王”の一人。当時、安倍氏は父親の秘書を務めており、その関係で明宏氏と親しくなったそうです。晋太郎氏の死後、三塚氏は安倍派の後継を巡って加藤六月元農林水産相と対立。その際、吹田氏は三塚氏ではなく加藤氏を支援しています」

発信力にも大きな差が
 それぞれ安倍氏と親交を深めながら、“義理のオヤジ”と“事務所のオヤジ”が対立していた二人。人間関係の築き方も対照的だ。

 安倍派の中堅議員が言う。

「自意識が強く、複数の会合をはしごすることが多い康稔さんは、議員仲間との会合でも構わず中座します。たまたま居合わせた安倍元総理が“もっといればいいのにねぇ”と寂しそうにしていたことも。一方の明宏さんは、支援者と広く浅く付き合う康稔さんとは対照的に“まずは飲みに行こう”と、これはと思う相手と深く付き合うのが特徴です」

 発信力にも大きな差が。

「康稔さんは新型コロナ対策担当相だった際に情報発信に努める一方、あまりの会見の多さにスタンドプレーとの批判を受けた。他方、明宏さんは会見が苦手で、官房副長官だった19年には反社会的勢力を“反社の皆さま”と呼んで物笑いのタネになりました」

 経産省と環境省の微妙な距離は「開発業者と市民団体の関係」にも例えられる。

「大臣就任直後、明宏氏は“環境を守ることは経済を回す足かせにはならない”と発言。康稔氏を意識した先制ジャブとみられています」(先の政治部デスク)

「週刊新潮」2022年9月1日号 掲載

新潮社

8297チバQ:2022/09/05(月) 07:18:30
https://news.yahoo.co.jp/articles/47f64ae2b50cef6479931cd38f6f4e6ecec12651
河野デジタル相「勧告権」活用方針 他省庁に意見する強力な権利
9/4(日) 20:21配信
毎日新聞
河野太郎デジタル相

 河野太郎デジタル相は4日、行政のデジタル化についてデジタル庁が他省庁に意見を提出できる権利である「勧告権」を積極的に活用していく考えを示した。フジテレビの報道番組での発言。

 河野氏は「法律の権限としてあるのであれば積極的に使うのは当然だと思っている」と述べた。

 勧告権はデジタル整備に関するデジタル庁の指示に所管省庁が抵抗しても、発動されれば事実上従わざる得ないほどの強力な権利。ただ、昨年9月のデジタル庁発足以来一度も発動されていない。

 一方、河野氏はマイナンバーカードの普及で「マイナポイント」を付与する事業について、同番組で「若干、邪道なところがある」と述べた。「王道はマイナカードを持つことで生活が便利になることだ」とも発言した。

 マイナポイントは、マイナンバーカードの取得や預金口座の登録申し込みなどで最大2万円分のポイントがもらえる国の事業の「第2弾」が6月にスタートしている。【山口敦雄】

8298チバQ:2022/09/05(月) 07:26:21
https://news.yahoo.co.jp/articles/39d2d167c8018b3340d13633e8b17282157b97c1
山際大臣“旧統一教会問題”こじらせで更迭論強まるも…岸田首相は切るも地獄、続けるも地獄
9/4(日) 9:06配信
日刊ゲンダイDIGITAL
自民党アンケート結果公表ズレ込み
信頼失墜の元凶・山際経産相(右)に公明党はカンカン(C)日刊ゲンダイ

「縁切り宣言」を受けた“リトマス試験紙”が公表前からケチをつけた。2日が回答期限だった自民党の所属国会議員を対象にした旧統一教会(現・世界平和統一家庭連合)や関連団体との関係を尋ねるアンケート。曖昧表現など記述不十分が多く、再提出を求めたケースが続出し、結果公表は来週後半にズレ込みそうだ。その際、岸田首相はこの問題をこじらせている山際大志郎経済再生相をどう処遇するのか。注目が集まっている。


 ◇  ◇  ◇

 旧統一教会との関係について、山際大臣は内閣改造前にはシラを切り、留任決定後に公表。その後も、2016年にネパールでの関連団体のイベントに出席していたと報じられると「報道を見る限り、出席したと考えるのが自然だ」と他人事で、ナメた態度を公にさらした。

 連立パートナーの公明党は山際氏にカンカンだ。北側一雄副代表は1日の会見で「現職の大臣ですから会見の場は定期的にある。しっかり説明責任を果たしていただきたい」と注文をつけた。

 山際氏は2日の会見で、「週刊新潮」に秘書が信者の可能性があると報じられたことについて、「事務所のスタッフ全員に確認したが、当該宗教の信者は確認できなかった」と否定。しかし、山際氏と旧統一教会はかなり深い関係だったとみられ、火種はくすぶったままだ。

「自民党のアンケートは、祝電送付、インタビュー対応、会合出席、選挙支援など8項目に限定した不十分なものですが、それでも、山際大臣の付き合い方が突出していることが明らかになる可能性はある。また、公表後にアンケートに記載しなかった関係が判明することも十分あり得ます。山際問題は一向に収まりそうにありません」(政界関係者)

■与党内からも「山際大臣は持つのか」の声

 野党は山際問題にロックオン。定例会見では記者の追及が続き、公明党も厳しい視線を送る。与党内からは「山際大臣は持つのか」との声も上がっている。

「岸田首相が山際大臣を更迭すると“疑惑隠し”と言われかねない。かといって、残留すると厳しい追及が続いてしまう。引くも地獄、続けるも地獄です。もともと、山際大臣が旧統一教会との関係も明かさず、再任してしまったこともあり、岸田首相は被害者ヅラをしたい。山際大臣が自ら職を退いてもらうなら、それで構わないくらいに思っているのではないか」(政治ジャーナリスト・角谷浩一氏)

 2日、公明党の山口代表と会談した岸田首相は、旧統一教会の問題などについて「心配をおかけしている」と陳謝。山際問題が片づかない限り、支持率は下がり続ける「無間地獄」の様相である。

8299チバQ:2022/09/05(月) 08:14:51
https://www.news-postseven.com/archives/20220902_1788804.html?DETAIL
国内
2022.09.02 07:00
週刊ポスト
池田勇人と宏池会 日本を高度経済成長に導いた「頭脳派集団」の実像

 時は1960年代──。前任の岸信介政権下での安保闘争で揺れる日本を「経済大国」へと押し上げたのが、総理大臣・池田勇人が率いる宏池会であった。その姿は令和の時代の“派閥”とは全く異なる。屈指のブレーンたちが集った最強政策集団の実像とは──。【前後編の前編】(文中一部敬称略)

 * * *
 岸田文雄・首相が率いる「宏池会」(岸田派)は自民党の保守本流と呼ばれる。創設者は池田勇人。「所得倍増計画」で日本の高度経済成長の礎を築いたことで知られる昭和の名宰相の1人だ。

 奇しくも、岸田氏の首相在任中に安倍晋三・元首相銃殺事件が起きたのと同様に、池田は総理大臣として浅沼稲次郎・日本社会党委員長刺殺事件という重大な政治テロ事件に直面した。だが、2人の取った対応は対照的だった。

 安倍氏の銃殺事件後に岸田内閣の支持率が急落しているのに対し、池田は事件処理に鮮やかな手腕を見せ、発足したばかりだった政権を安定軌道に乗せた。それを支えたのが池田のもとに集まった宏池会創成期の多彩な人材たちだ。

 池田が首相に就任した1960年は、前任の岸信介が進めた日米安保条約改定への反対運動の余燼がくすぶり、日本社会全体が左右対立で騒然としていた時代だ。

 総選挙を1か月後にひかえたその年の10月12日、「自民党苦戦」が伝えられる情勢のなか、日比谷公会堂で開かれた3党首立会演説会で社会党の浅沼委員長が右翼少年に刺される事件が起きた。池田もその場に同席していた。

 事件の一報を受けると、官邸は即座に動いた。池田の番記者を務め、浅沼事件の目撃者でもある山岸一平・元日本経済新聞専務の証言だ。

「午後3時に私の目の前で浅沼さんが刺された。病院に運ばれたが死亡が伝わると、ただちに自民党本部に日の丸と自民党旗に黒いリボンをつけた弔旗が翻った。当時は参院議員だった宮沢喜一さんが指示したものだ。

 そしてすぐに官房長官の大平正芳さん、前尾繁三郎さん(当時は自民党経理局長)、宮沢さんら池田側近が集まり、警視総監と警察庁長官を処分する方針を話し合ったが、警視総監は東京都知事、警察庁長官は国家公安委員会に任命権があるから内閣の判断では辞めさせられない。そこで、治安の最高責任者である山崎巌・自治大臣兼国家公安委員長を辞任させると決めた。浅沼さんが死んでわずか数時間後のことです」

 治安の最高責任者に即、責任を取らせたのだ。

 それだけではない。

 政府は5日後に臨時国会を召集し、池田自ら追悼演説を行なうことを決めた。その演説が歴史に残る追悼演説だった。山岸氏が続ける。

「池田さんは、〈沼(浅沼氏のこと)は演説百姓よ/よごれた服にボロカバン/今日は本所の公会堂/明日は京都の辻の寺〉という浅沼氏の農民運動時代の仲間の詩人(田所輝明)が作った詩を冒頭に読み上げて、民主主義の社会に暴力は一番いけない。こういう時に浅沼さんみたいに素晴らしい人を失ったのは日本としても日本国民としても大きな損失、悲しみだと追悼した。

 この名演説で池田内閣の評判が上がり、自民党は負けると思われた直後の総選挙で逆に議席を少し増やした。池田さんがそんなしゃれた演説をやれるわけがないと思っていたら、原案を書いたのは西日本新聞の記者出身で池田さんの総理秘書官だった伊藤昌哉氏(後に政治評論家)だった」

 選挙間近に起きたという状況も安倍氏銃殺事件と似ているが、岸田首相が警備責任者の処分をなかなか行なわず、追悼演説も人選が決まらずに延期されたのとは対応に決定的な差がある。

 池田のもとで浅沼事件の機敏な対応にあたった前尾、大平、宮沢はいずれも大蔵省出身の池田の後輩にあたる。池田がつくった「宏池会」はそうした大蔵省出身者を中心に、エコノミスト、有力財界人や秘書官の伊藤のようなマスコミ出身者など多彩な顔ぶれから構成される「最強の頭脳集団」だった。

8300チバQ:2022/09/05(月) 08:15:17
本当の「聞く力」
「寛容と忍耐」をスローガンに掲げた池田は安保改定の混乱を乗り切り、政治を安定させると、自主憲法制定を謳った岸政権時代の安全保障重視路線から「軽軍備・経済優先」へと政策を大転換させた。

 戦後日本の政党政治を専門とする福永文夫・獨協大学教授は、論文「派閥構造から見た宏池会」のなかで宏池会が保守本流と呼ばれる理由をこう書いている。

〈池田派は、(軍備・法制など体制をめぐる)ハードな争点は棚上げにして、安保体制下で、軽軍備、経済大国をめざした。戦後の「経済一流」国家日本の推進役を果たしたことから、「保守本流」と呼ばれ、自らも誇示してきた〉

 自民党の派閥は、領袖を総理・総裁に担ぎ上げることを目的につくられた。いわば権力闘争の実戦部隊という面が色濃い。
 宏池会も規約第1項で〈池田勇人氏の政治活動を支援する〉と謳っていた。だが、池田と派閥の議員やブレーンとの関係は、トップの指示で派内が結束して動く、後の田中(角栄)軍団とは大きく違っていた。福永教授が語る。

「宏池会では大平ら議員やブレーンが総理大臣としての池田をうまくコントロールしていた。池田は蔵相時代に『貧乏人は麦を食え』と失言するなど、岸と似た高姿勢なところがある政治家として知られ、その強硬姿勢が政権の行方に悪影響をもたらすことが心配されていた。そこで側近たちが池田を“教育”するために掲げたのが寛容と忍耐、低姿勢というスローガンです。

 寛容は宮沢、忍耐は大平が考えた言葉で、従来の強権的な政治ではなく、野党や国民との対話を重視して合意形成を図るとの意思表明でした。池田もそれを受け入れた。池田を岸亜流の政治家と見ていた当時の記者たちは、就任会見の池田のソフトな印象に面食らったそうです」

 池田は酒豪で知られ、性格は豪放磊落、側近の言いなりに動く人物ではない。議論好きで蔵相時代から秘書官だった大平や宮沢らと公用車のなかでも喧嘩腰で議論を戦わせたという。前出の山岸氏がこう振り返る。

「池田さんは気が短く、車の中で議論をしているうちに癇癪を起こして、『生意気を言うな、大平。降りろ!』と言い出すんだそうだ。売り言葉に買い言葉で大平さんや宮沢さんも『はい、降ります』と降りた。そうすると、翌日になって池田さんが『昨日はちょっとオレが言いすぎた。悪かった』と電話してくる。そういうことが何度もあったと大平さんや宮沢さんに聞かされた。

 それでも池田さんは、他人の話はよく聞く。だから側近たちは怒鳴られながらも、絶対聞いてくれるという信頼関係があった」

 まさに「聞く耳」を持った政治家だった。岸田首相の「聞く力」も池田のそうした姿勢をお手本にしているとされるが、一番の違いは、池田は意見を「聞く」だけではなく、側近やブレーンと議論を戦わせて政策を強力に実行していったことだ。

(後編に続く)

※週刊ポスト2022年9月9日号

8301チバQ:2022/09/06(火) 08:26:01
https://news.yahoo.co.jp/articles/22035558f64c0048a036cbebae4d154f2bfe354d
「安倍派」結束維持に躍起 ‟ポスト安倍”不在…気運盛り上がらず
9/5(月) 10:10配信

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西日本新聞
自民党本部

 自民党の最大派閥、安倍派(清和政策研究会、97人)が、結束維持に躍起になっている。会長の安倍晋三元首相が凶弾に倒れ、四分五裂の危機も取り沙汰される中、役職を新設してめぼしい中堅を取り込むなど、体制固めに苦心。ただ、肝心の後継会長選びは衆目の一致する「ポスト安倍」が不在とあって、機運は盛り上がらないままだ。

「つまらないプリンス」が会見で見せた「らしくない」顔

 「安倍会長の遺志を継ぎ、心一つにして政治を進める」「政策集団としてしっかりまとまっていく」。最近の安倍派会合では冒頭、団結を呼びかける塩谷立会長代理のあいさつがお決まりになっている。旗頭を失い、遠心力が働く派内では「いつ脱会者が出てもおかしくない」(自民関係者)状況。派幹部らは、所属議員のわずかな動きにも神経をとがらせているという。

 岸田文雄首相が人事刷新に踏み切った後の8月下旬、安倍派は派内外の調整を担う要職の事務総長に高木毅国対委員長を決定。その下に、新たに事務総長代理のポストを設け、福田達夫前総務会長、柴山昌彦元文部科学相、野上浩太郎参院国対委員長の3人を充てて「きめ細かく連携を図る体制」(塩谷氏)を整えた。

 9月19日には、安倍氏と国家観や歴史観が近い専門家3人を講師に招いて研修会を開く予定で、派に属する意義を再確認してもらう狙いがあるという。

 とはいえ、こうした措置が即座に後継会長選出につながるかは見通せない。安倍氏は生前、派内の首相候補として、下村博文元文部科学相、西村康稔経済産業相、萩生田光一政調会長、松野博一官房長官の4人の名を挙げていたが、頭一つ抜け出た人物はいない。

 さらに、後継レースを複雑にしているのが世界平和統一家庭連合(旧統一教会)を巡る問題だ。政調会長に起用するなど首相も期待を寄せる萩生田氏は、教団との関係の濃さが指摘され、足かせに。下村氏も、文部科学相だった際に申請された教団の名称変更問題が、尾を引いている。

 安倍派の方針は、安倍氏の国葬が執り行われる27日まで現在の集団指導体制を維持し、その後に関しては未定。派内には、求心力を高めるため新しいトップの下で秋の臨時国会を迎えるべきだとの意見がある一方で、「急ぎ過ぎると分裂の引き金になりかねない」(重鎮)として現状を保たざるを得ないとの見方も強い。中堅議員は「下手に動けば批判の的になる。誰も、動くに動けない状態だ」と解説する。 (御厨尚陽)

8302チバQ:2022/09/08(木) 08:26:47
https://news.yahoo.co.jp/articles/589e7e9980c59491eddfb684ba3a4cbc64966a82
菅前首相、動き活発化…首相周辺からは「非主流派の軸になりかねない」
9/8(木) 6:44配信

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読売新聞オンライン
国葬で弔辞 地方での情報発信
安倍元首相が銃撃された現場に向かって手を合わせる菅前首相(右端)(7日、奈良市で)

 自民党の菅前首相が動きを活発化させている。岸田首相と一定の距離を置きつつ、安倍晋三・元首相に近い議員や二階俊博・元幹事長ら非主流派と良好な関係を保ち、地方での情報発信に熱心だ。首相周辺は菅氏の動向を注視している。

 菅氏は7日、安倍氏が銃撃されて死亡した奈良市の近鉄大和西大寺駅前の現場を事件後初めて訪れ、静かに手を合わせた。

 記者団には、「胸中差し迫るものがあった。本当に無念で残念で悲しい気持ちでいっぱいだ」と述べた。27日の安倍氏の国葬(国葬儀)で「友人代表」として読む弔辞については、「感謝をお伝えしたい」と語った。

 菅氏の弔辞は遺族の意向によるもので、首相が5日に菅氏と面会し、直接依頼した。国葬で弔辞を読むのは、首相ら三権の長以外では菅氏だけだ。首相には、萩生田政調会長ら安倍派の議員とも親しい菅氏であれば、党内で異論は出ないとの読みがあったとされる。

 菅氏の退陣後も、菅氏に近い無派閥衆院議員のグループ「ガネーシャの会」と、菅氏を慕う無派閥参院議員のグループは活動を継続しており、菅氏の党内での存在感は大きい。

(写真:読売新聞)

 今月1日には、二階氏や森山裕選挙対策委員長と会食し、変わらぬ親密さを示した。麻生副総裁や茂木幹事長とも定期的に食事し、意見を交わしている。

 首相も菅氏に配慮を示し、たびたび菅氏のもとに足を運んでいる。8月10日の内閣改造・党役員人事では、菅氏を副総理など要職に充てる案も検討された。結局、菅氏の起用は実現しなかったが、首相は菅氏に近い河野デジタル相や森山氏を処遇した。

 ただ、菅氏は首相との距離を縮めようとはしていない。周囲には、改造時期について「これほど早くやる必要はなかった」と漏らし、「世界平和統一家庭連合」(旧統一教会)の問題を巡っても、「対応が中途半端だ」と手厳しい。

 菅氏は安倍氏の事件を受け、党内の有志議員による勉強会の発足を見送ったが、首相時代に力を入れた政策の推進には余念がない。8月18日には山梨県、24日には北海道を訪れ、農林水産品の海外輸出や脱炭素社会をアピールした。

 当面は地方視察などに専念する構えだが、党内では勉強会の構想はいずれ復活すると見る向きがある。首相周辺は「内閣支持率が徐々に下がる中、勉強会の動きが出れば、非主流派の結集軸になりかねない」と警戒感を示している。

8303チバQ:2022/09/08(木) 17:49:24
https://news.yahoo.co.jp/articles/56aef8d25d6759ef9d5f2b338b36567ab65f9f60
選挙支援依頼は井上、斎藤氏と自民幹事長
9/8(木) 17:20配信

共同通信
 自民党の茂木幹事長は調査結果について、旧統一教会や関連団体へ選挙支援を依頼するなどしたのは、斎藤洋明衆院議員と井上義行参院議員の2人だと明らかにした。

8304名無しさん:2022/09/08(木) 21:16:31
https://news.yahoo.co.jp/articles/d7888df95c4fc9f178734e2aa2eed05270bb8895
自民党が氏名公表した旧統一教会と関与のあった議員一覧
9/8(木) 19:41配信


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スポーツ報知
 自民党が氏名公表した旧統一教会と関係していた議員一覧

 ◆関連団体含め、会合への出席「議員本人出席で挨拶あり」

 【衆院議員】

 逢沢一郎/赤沢亮正/東国幹/池田佳隆/石橋林太郎/石原宏高/石原正敬/伊東良孝/稲田朋美/井林辰憲/井原巧/大岡敏孝/尾崎正直/小田原潔/鬼木誠/菅家一郎/神田憲次/北村誠吾/工藤彰三/熊田裕通/国場幸之助/小寺裕雄/小林茂樹/小林鷹之/小林史明/坂井学/佐々木紀/柴山昌彦/島尻安伊子/鈴木馨祐/関芳弘/高木宏壽/高鳥修一/高見康裕/武田良太/武村展英/谷川とむ/田野瀬太道/田畑裕明/塚田一郎/土田慎/土井亨/中川貴元/中川郁子/中曽根康隆/中西健治/中根一幸/中野英幸/中村裕之/中山展宏/西野太亮/萩生田光一/鳩山二郎/平井卓也/深沢陽一/古川康/細田健一/宮内秀樹/宮崎政久/宮沢博行/務台俊介/宗清皇一/村井英樹/盛山正仁/保岡宏武/柳本顕/山際大志郎/山田賢司/山本朋広/若林健太

 【参議院】

 青木一彦/生稲晃子/石井浩郎/井上義行/猪口邦子/上野通子/臼井正一/江島潔/加田裕之/加藤明良/北村経夫/古賀友一郎/小鑓(こやり)隆史/桜井充/佐藤啓/高橋克法/豊田俊郎/永井学/船橋利実/星北斗/舞立昇治/三宅伸吾/森屋宏/山本順三/若林洋平/渡辺猛之

 ◆統一教会関連団体の会合への出席。議員本人出席で講演

 【衆議院】

 赤沢亮正/甘利明/石破茂/伊東良孝/大岡敏孝/小田原潔/北村誠吾/木原稔/佐々木紀/谷川とむ/中谷真一/中山展宏/古川康/宮沢博行/務台俊介/山際大志郎/義家弘介

 【参議院】

 井上義行/猪口邦子/衛藤晟一

 「旧統一教会主催の会合への出席」

 【衆議院】

 逢沢一郎/上杉謙太郎/木村次郎/柴山昌彦/萩生田光一/穂坂泰

 【参議院】

 磯崎仁彦/井上義行/三宅伸吾/森まさこ

 ◆旧統一教会及び関連団体に対する会費類の支出」のうち、政治資金規正法上、要公開の対象議員

 【衆議院】

 青山周平/池田佳隆/伊藤信太郎/伊東良孝/井上信治/上野賢一郎/大岡敏孝/奥野信亮/小田原潔/鬼木誠/加藤勝信/神田憲次/木村次郎/高木啓/高木宏壽/武田良太/田畑裕明/寺田稔/中川郁子/萩生田光一/平井卓也/平沢勝栄/松本洋平

 【参議院】

 上野通子

 ◆旧統一教会及び関連団体からの寄付やパーティー収入で寄付もしくはパーティー収入有り」のうち、政治資金規正法上、要公開の対象議員

 石破茂/下村博文/高木宏壽/山本朋広

 ◆選挙におけるボランティア支援

 【衆議院】

 岸信夫/木村次郎/熊田裕通/斎藤洋明/坂井学/高鳥修一/田畑裕明/田野瀬太道/中川貴元/中村裕之/深沢陽一/萩生田光一/星野剛士/若林健太

 【参議院】

北村経夫/小鑓(こやり)隆史/船橋利実

 ◆旧統一教会及び関連団体への選挙支援の依頼、及び組織的支援、動員などの受け入れ

 【衆議院】

 斎藤洋明

 【参議院】

 井上義行

8305チバQ:2022/09/12(月) 07:44:36
https://news.yahoo.co.jp/articles/c799a2f2e92fd72fad613cbaff273ab451b3dfa7
低所得者狙うも首相〝鬼門〟の現金支給 5万円給付
9/9(金) 21:16配信


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産経新聞
閣議に臨む岸田文雄首相=9日午前、首相官邸(矢島康弘撮影)

政府が9日に決定した住民税非課税世帯に1世帯当たり5万円を給付する物価高対策が賛否両論を呼んでいる。生活必需品の値上げの影響を受けやすい低所得者を支援する狙いだが、物価高の影響は幅広い国民に広がっているのにもかかわらず、支給対象が一部世帯に限られているため、与党内から「かえってマイナスだ」との批判が出始めた。政府は10月に改めて総合経済対策をまとめる方針だが、首相の対応次第では批判が強まるおそれがある。

【グラフでみる】一律給付金、何に使った?

「生活必需品の物価上昇によって、特に低所得世帯で大きな影響が出ている」

岸田文雄首相は9日、官邸で開いた「物価・賃金・生活総合対策本部」で強調した。

低所得世帯は収入に占める電気やガスなど公共料金や食費の割合が高いとされる。現金支給の対象である住民税非課税世帯には年金受給者も多く、政府は個別の要請を待たずにプッシュ型で支援する考えだ。

政府が先の参院選前に、電気料金高騰対策として打ち出した2千円分のポイントを付与する「節電ポイント」事業は、エアコンの使用控えなどで熱中症を招きかねないと批判を浴びた。

政府高官は「節電ポイントでは広く薄く支給しようとして批判を浴びた。5万円支給は困っている層をピンポイントで支援できる」と説明する。

ただ、与野党からは効果を疑問視する声が出ている。

「(支給対象が)住民税非課税世帯だけで、果たして十分といえるのか」。立憲民主党の泉健太代表は8日、国会内で記者団にこう強調した。

自民の中堅議員も「高齢者へのバラマキとみられる」と指摘。積極財政派の若手議員は「対象を絞るには支給額が小さすぎるし、全国民が影響を受けているのに、線引きするのは不公平だ」と批判する。

政権にとって現金給付は〝鬼門〟だ。

昨年末には18歳以下を対象にした10万円相当の給付をめぐり、政府は当初、現金とクーポンをそれぞれ5万円ずつ配る方針を示したが、自治体から批判が上がり、最終的に大半が現金の一括10万円給付になった。今春にも政府・与党内で年金受給者に対する5千円の給付が浮上したが、反対意見が相次ぎ、撤回に追い込まれた。

首相は党政調会長時代の令和2年4月、新型コロナウイルス対策として生活困窮世帯に30万円を給付する案をまとめたが、公明党などの働きかけで、政府は全国民への一律10万円給付に方針転換した。政府関係者は今回の5万円給付について「首相官邸内にも異論があった」と打ち明ける。

首相は経済情勢の変化に対応するため、10月に総合経済対策を策定する考えだ。円安の進行などで物価高は当面続くとみられており、党内からは大型の財政出動を求める声が強まる可能性もある。(今仲信博、沢田大典)

8306チバQ:2022/09/14(水) 17:15:38
https://news.yahoo.co.jp/articles/c8161ab95d350f20cfdf9a114319fe2de6603405
窮地の岸田首相の次は「茂木敏充」ただ一人、安倍派没落の今見えた総理への道
9/14(水) 6:01配信



 支持率低下で窮地に追い込まれつつある岸田文雄首相。永田町では早くも「ポスト岸田」を占う動きが強まるが、現状の筆頭候補は茂木敏充自民党幹事長だ。ライバル候補者の現状分析とともに、茂木氏の眼前に「総理への道」が開きつつある理由を解説しよう。(イトモス研究所所長 小倉健一)

● 国葬反対に統一教会問題… 岸田首相に吹き荒れる逆風

 安倍晋三元首相の国葬に対して高まる「反対」の世論に加え、相次ぐ自民党議員と旧統一教会(現・世界平和統一家庭連合)の関係発覚により、岸田文雄首相が逆風に立たされている。主要メディアの世論調査では支持率が急落し、気の早い永田町では「ポスト岸田」を模索する動きも見られるようになった。「信頼と共感」をうたう首相への期待はこのまま萎むことになるのか――。

 岸田政権の支持率は軒並み下落している。毎日新聞と社会調査研究センターの調査(8月20、21日)によると、内閣支持率は36%で前回調査(7月)から16ポイント下落し、昨秋の政権発足以降最低となった。不支持率は54%で17ポイントも増加している。

 同じ時期の産経新聞とFNN(フジニュースネットワーク)の調査では支持率が54.3%だったものの、前回の7月調査時からは8.1ポイント下落。不支持率は9.4ポイント増の40.3%と急上昇している。

 下落傾向は9月に入っても顕著で、JNNの世論調査(9月3、4日)では支持率が48.1%と8月から9.4ポイント下落。不支持率は同9.0ポイント増の48.3%で、政権発足後初めて「不支持」が「支持」を上回った。

 危機感を強める岸田政権は、新型コロナウイルス対策として従来の「全数把握」見直しをはじめ数々の緩和策を打ち出し、社会経済活動との両立で景気回復を目指している。

 しかし、9月8日に自民党が発表した党所属国会議員379人と旧統一教会との関係についてのアンケート結果によれば、何らかの接点があったのは179人に上っていた。今後の関係断絶を強調するものの、多数の議員が選挙などの際に支援を受けていたことには国民から厳しい視線が送られている。

 今夏の参議院選挙で勝利し、今後3年間は大型選挙がない「黄金の3年」を獲得したはずの岸田首相だが、先行きは険しいものといえる。全国紙のある政治部記者は「このまま支持率下落に歯止めがかからなければ、来年4月の実施で調整中の統一地方選挙で自民党候補が苦戦する可能性があります。もしそうなれば『もう岸田自民党では戦えない』として、岸田下ろしに発展するかもしれません」と指摘する。

 では、岸田氏に代わり得る次期首相候補は誰がいるのか。別のベテラン記者がその筆頭に名を挙げるのは茂木敏充自民党幹事長である。

 ライバル候補者の現状を分析すると、茂木氏の眼前に「総理への道」が開きつつある理由がよく分かる。本人の資質やまだ足りていない能力などとともに解説していこう。

● 「ポスト岸田は茂木氏」の見方が 強まるのが無理もない理由

 「自分より下の人間に無関心」などと厳しい声も向けられる茂木氏だが、類いまれな頭脳で政策立案能力に長けていることは永田町で誰もが認めるところ。茂木派(平成研究会)の中堅議員は、茂木氏の人物像をこう打ち明ける。

 「パワハラ体質と言われることがあるのは、やっかみ半分のところもあります。上から投げられた達成困難なボールを打ち返すことに情熱を燃やす一方、安倍元首相のようなずるさはなく、身の回りの人間関係などの雑多なことにまったく興味がない。冷たい印象を与えるとすれば、これが原因でしょう」

 岸田政権の発足後は高市早苗前自民党政務調査会長と摩擦が生じていたものの、8月の内閣改造・自民党役員人事で萩生田光一氏が政調会長に就任。党幹部同士の意思疎通は飛躍的にスムーズとなった。

 自民党第2勢力の茂木派をけん引する茂木氏は、麻生太郎自民党副総裁や岸田首相からの信頼も厚い。第3派閥の麻生派(志公会)、第4派閥の岸田派(宏池会)と共に「主流3派」を構成しており、将来の自民党総裁選出馬に強い意欲を示している。

 安倍元首相が死去し、事実上の総裁選候補者となる派閥会長がなおも決められない最大派閥・安倍派(清和政策研究会)の状況をにらめば、「ポスト岸田は茂木氏」という見方が強まるのは無理もない。

8307チバQ:2022/09/14(水) 17:15:54
● 「本命・茂木」の対抗馬となり得る 3人の候補者の現状を分析すると…

 確かに主流3派に加え、安倍派の一部が乗る形になれば、次期総裁選レースは茂木氏の一択となり得る。対抗馬として可能性があるのは高市早苗経済安全保障担当相、河野太郎デジタル担当相、そして萩生田政調会長の3人だ。

 ただ、岸田氏は前回の総裁選で戦った高市、河野両氏を閣内に“封印”することに成功している。それぞれ政調会長と広報本部長だった時代は党幹部の立場から岸田政権に注文をつけることが可能だった。しかし、閣僚となれば岸田首相と路線が異なる主張はしにくい。

 高市氏は最大の後ろ盾だった安倍氏を失い、河野氏は所属する麻生派の麻生氏や甘利明元幹事長らの全面支援が確約されていないなど、次期総裁選に向けた不安も抱える。昨年の総裁選で岸田氏を追い詰めたような戦い方はもうできないとの読みが党内に広がる。

 一方、萩生田政調会長は、安倍派の後継会長候補として「ポスト岸田」の有力な選択肢となり得る。無派閥議員を中心に求心力が衰えない菅義偉前首相と共闘すれば、保守派の新たなスターとして茂木氏の最大のライバルになるだろう。

 しかし、現状の安倍派は後継会長を決められず、集団指導体制が続いている。安倍派には現在、西村康稔経済産業相や下村博文元文部科学相、世耕弘成参院幹事長ら有力議員が存在する、その中で強引に派閥領袖の座を獲得すれば、派内に大きなしこりが残り、総裁選対応で一枚岩になれない可能性もささやかれる。

 まずは「ポスト安倍」となれるか否かが鍵になる。これまで原子力発電所の再稼働に向けて剛腕を発揮してきた萩生田氏に、筆者は期待していた部分もあった。しかし、現実問題として最長5年は静かにしていなくてはならないのではないか。

 政権交代可能なまともな野党が存在しない日本の政界の中で、現実的な解を見つけていかなくてはならない。

● 実務能力・交渉能力に秀でた茂木氏 足りない要素とは?

 派閥の掌握については、茂木氏に大きな壁は見られない。唯一あるのは、党参院側に隠然たる影響力を持つとされる青木幹雄元参院議員会長との険悪な関係くらいだ。

 「青木氏はいまだに幹事長としても、派閥会長としても茂木氏を認めておらず、引きずり下ろしたいようだ」(自民党ベテラン)との声は聞こえる。ただ、党の巨額資金や選挙公認権を握り、現職の幹事長として権勢を振るう今の茂木氏からすれば、大きな障害にはならないとの見方が強い。

 筆者が関係者への取材を通して分かってきたのは、茂木氏が通商交渉において発揮してきた能力は、凡百の政治家より極めて高いということだ。

 しかしこれは、以前には安倍氏、そして今は麻生氏という「上司」がいて発揮してきた実務能力、交渉能力だ。その茂木氏に足りないのはリーダーシップであろう。

 これまでの茂木氏の書籍を読むと「優秀な課題解決法」は並べてあるが、リーダーに必要な「課題発見能力」については少し物足りないと言わざるを得ない。

 この弱点を茂木氏が克服したとき、総理大臣への道が見えていくのだろう。岸田首相が迷走を始めた今、日本の命運はこの男にかかっている。

小倉健一

8308チバQ:2022/09/14(水) 17:25:38
https://news.yahoo.co.jp/articles/989095c637306c9cbb349ccc4d2956bdd5db6ee9
「入閣は次でいい」森喜朗、青木幹雄らとの会食で岸田首相が頭を下げたドンの言葉《茂木交代も主張》
9/14(水) 11:12配信


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文春オンライン
 月刊「文藝春秋」の名物政治コラム「赤坂太郎」。2022年10月号「死せる晋三、生ける岸田を惑わす」より一部を転載します。

◆◆◆

麻生が口にした「何かと色々あるでしょうから」
岸田首相 ©共同通信社

 元首相の安倍晋三が暗殺されてから2カ月。目の上のたんこぶが消えたことで、首相の岸田文雄のことを誰もが「強運の男」と考えた。だが、禍福はあざなえる縄の如し。安倍急逝にともなう統一教会スキャンダルの噴出や国葬問題により、内閣支持率の低下に歯止めがかからない。

 岸田の誤算は、内閣改造人事から始まった。

「私が伺うべきところ、ご足労をおかけします」。内閣改造の前倒しを表明した直後、岸田が真っ先に公邸に招いたのは自民党副総裁の麻生太郎だった。改造4日前の8月6日、岸田は麻生と約1時間会談した。周辺によると、麻生は自派に所属する財務相の鈴木俊一と経済再生担当相の山際大志郎の続投を進言。それを受けた岸田は、河野太郎の再入閣を提案した。麻生はこれを受け入れたうえで「もう一つ。うちの永岡桂子もお願いしたい。何かと色々あるでしょうから」と付け加えた。

 麻生が言及した「色々ある」事情の一つが前地方創生担当相の野田聖子の問題だった。最高裁は8月8日、野田の夫が過去に暴力団員だったと報じた週刊誌に損害賠償請求を求めた野田側の上告を棄却。記事の真実相当性を認めた東京高裁の判決が確定した。野田は最後まで岸田に「週刊誌報道は間違い」と直談判した。だが岸田は事前に最高裁で上告棄却されると報告を受けており、この火種はうまく消せた。

 もうひとつの火種は統一教会問題である。宗教法人を預かる文部科学相は自民党が政権奪還した2012年以降、下村博文、馳浩、松野博一、柴山昌彦、萩生田光一、末松信介と、歴代のほぼ全員が清和会(安倍派)出身者で占められている。とりわけ下村には教団の名称変更を容認した疑惑がある。清和会と統一教会の黒い線をいかに消すか。岸田は永岡を起用するという麻生の提案を受け入れた。結果的に麻生派の閣僚は改造前の3人から4人に増えた。

「萩生田を頼って欲しい」と語っていた安倍
 岸田は麻生への気配りを欠かさない。その約1か月前の7月6日。日本青年会議所(JC)は麻生太郎の長男、将豊を来年1月から次期会頭にすると内定した。親子2代でJC会頭に就く稀有な人事。今期限りでの太郎の引退も囁かれる中、将豊は父の地盤を継ぎ、その血筋から小泉進次郎、福田達夫のライバルになるとも目される。7月16日には岸田は横浜市内で開かれたJCのセミナー会合に出席し、JC会頭の中島土と「新しい資本主義実現に向かってJCが果たすべき役割」について対談。岸田は将豊の顔を立てた。

 岸田は統一教会の火消しはうまく行ったと踏んだが、そうは問屋が卸さなかった。新閣僚のうち、厚労相の加藤勝信、総務相の寺田稔、そして留任した山際などに統一教会との関係が発覚。統一教会問題よりも、「大宏池会」を睨んで麻生への配慮にばかり目が行っていた岸田の甘さが出た格好だ。

 岸田には、安倍亡き後の清和会という懸念材料もある。最大派閥ながらこれといった人材なき烏合の衆――そこで内紛が始まったら、政権を揺るがしかねない。まず岸田が接触したのは前経済産業相の萩生田光一だった。

8309チバQ:2022/09/14(水) 17:25:54
「留任か党役員か。どちらにしても受けてほしい」。内閣改造3日前の8月7日、公邸に裏側から入った萩生田に、岸田はこう告げた。萩生田を党に、西村康稔を閣内に置き、官房長官の松野博一、国会対策委員長の高木毅、参院幹事長の世耕弘成は続投させるというのが岸田の戦略だった。安倍は生前「萩生田を頼って欲しい」との言葉を岸田に残していた。対外的には派内で期待するリーダーとしてこの「五人衆」を挙げた安倍だが、意中の後継者は萩生田だった。

 だが、萩生田を頼ろうとした岸田の戦略は裏目に出る。参院選期間中、新人候補の生稲晃子を伴い統一教会の関連施設を訪れ応援を依頼していたことが判明。萩生田は猛批判に晒され、逆に政権の足を引っ張る存在となった。岸田は清和会のドンにも手をのばす。
岸田が森に「誰を考慮すべきでしょうか」
 8月3日。岸田はオークラ東京の日本料理屋「山里」で森、青木幹雄と会食。前選対委員長の遠藤利明と組織運動本部長の小渕優子も同席した。この会食は森の誘いによるものだった。昨年、幹事長に茂木敏充を起用したことで悪化した岸田と青木との関係修復が狙いだった。改造を控え、岸田が森に「誰を考慮すべきでしょうか」と問うたところ、森もまた萩生田、西村、松野、世耕、高木の五人衆の名前を挙げた。森はその席で茂木の交代も主張した。だが、岸田は青木の手前、茂木の話題は避けた。

 一方、青木も岸田には礼を言わねばならない事情があった。この日召集された臨時国会で、新しい参院議長に元厚労相の尾辻秀久が選出された。青木の薫陶を受けた尾辻は議長候補に何度も挙がったが、安倍との不仲から見送られてきた。安倍と石破茂が立候補した2018年の自民党総裁選で石破の選対本部長を務めたのが尾辻だ。だが石破支持の青木に対し、茂木は派内の衆院議員を安倍支持でまとめ、茂木と青木は決定的に対立した。その尾辻が三権の長となったことで、青木は岸田に感謝をしていた。

 青木は「一番の民主主義は選挙ではなく、話し合いだ」と、盟友の竹下登の口癖だった「和」の必要性を岸田に説いた。「焦らずじっくりでいいからしっかりやりなさい」と政権運営について助言すると、岸田も黙って頭を下げた。小渕の後見役である青木は「(小渕の)入閣は次でいい」とも伝えた。傍らの森も頷いた。だがこの後、森をめぐるきな臭い動きが顕在化する。(文中敬称略)



 赤坂太郎 「死せる晋三、生ける岸田を惑わす」 全文は、「文藝春秋」2022年10月号と「文藝春秋digital」にてお読みいただけます。

「文藝春秋」編集部/文藝春秋 2022年10月号

8310とはずがたり:2022/09/20(火) 20:32:12
https://twitter.com/hatoyamayukio/status/1558305080981729280
鳩山友紀夫(由紀夫)Yukio Hatoyama
@hatoyamayukio
同期の村上誠一郎議員から電話があった。安倍元総理の国葬はおかしいと思うが永田町では面と向かっておかしいと言う議員がいないと。それでキャンペーンを張ろうと思うが名前を貸してくれと。もちろん喜んでと答えた。国民の大半が反対している国葬になぜ自民党は沈黙するのか。それでも国民の議員か。
午後1:10 ・ 2022年8月13日

安倍氏国葬を欠席へ 自民・村上氏
https://www.jiji.com/jc/article?k=2022092000842&g=pol
2022年09月20日17時56分

 自民党の村上誠一郎元行政改革担当相は20日、安倍晋三元首相の国葬について「最初から反対だし、出るつもりもない」と述べ、欠席する考えを明らかにした。安倍氏の政権運営が「財政、金融、外交をぼろぼろにし、官僚機構まで壊した。国賊だ」と批判した。党本部で記者団の質問に答えた。

8311チバQ:2022/09/21(水) 07:13:25

https://news.goo.ne.jp/article/jiji/politics/jiji-220920X011.html
安倍氏国葬を欠席へ=自民・村上氏
2022/09/20 17:55時事通信

 自民党の村上誠一郎元行政改革担当相は20日、安倍晋三元首相の国葬について「最初から反対だし、出るつもりもない」と述べ、欠席する考えを明らかにした。安倍氏の政権運営が「財政、金融、外交をぼろぼろにし、官僚機構まで壊した。国賊だ」と批判した。党本部で記者団の質問に答えた。

8312チバQ:2022/09/22(木) 18:48:00
https://news.yahoo.co.jp/articles/afe87c20aa1f213042a705e01c20fb20ea81da50
「安倍印」の官邸官僚が次々に外され…ついに霞が関にも「安倍時代の終わり」が訪れた
9/22(木) 7:32配信


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現代ビジネス
「第2の島田問題になる」
photo by iStock

 外務省ナンバー2の鈴木浩外務審議官('85年入省)が退き、後任に小野啓一経済局長('88年同)が就いた。

【画像】森喜朗元首相が「血まみれ」で倒れ、集中治療室へ…一体、何が起きたのか

 故・安倍晋三元首相の首相秘書官を7年半務めた鈴木氏の去就は、霞が関で大きな注目を集めていた。安倍氏の生前から「第2の島田問題に発展しかねない」と見られていたためだ。

 島田問題とは今年7月、第2次安倍政権下で首相秘書官を6年半務めた島田和久防衛事務次官が退任した一件。安倍氏は島田氏の続投を要求したが、岸田官邸は「次官は一期2年」との原則論を盾に交代させ、安倍氏の怒りを買った。

鈴木氏の今後は…
 鈴木氏もまた、安倍氏の官房長官時代から秘書官を務め、第1次安倍内閣でも内閣副広報官を歴任した「安倍印」の官邸官僚だ。延べ9年にわたって安倍氏に仕え、外務審議官として'20年7月に首相官邸から外務省へ戻った。局長を経ずに次官級の審議官に就任するのは極めて異例だ。

 今年6月にドイツで開かれたG7サミットでは、岸田首相の補佐役として首脳宣言の取りまとめに奔走した。来年5月には首相のお膝元の広島でサミットが開催されることから、省内では鈴木氏の留任説も出ていた。

 だが安倍氏が凶弾に倒れた直後の人事で、鈴木氏も退任し大臣官房付となった。今後は大使に転出するとの見方が強いが、「鈴木氏は安倍カラーが強すぎて、花形の米国大使で遇されることはない。おそらく英国あたりだろう」(外務省キャリア)と言われる。

 霞が関にも「安倍時代の終焉」が訪れている。

 「週刊現代」2022年9月17日号より

8313チバQ:2022/09/22(木) 18:58:25
https://news.yahoo.co.jp/articles/afe87c20aa1f213042a705e01c20fb20ea81da50
「安倍印」の官邸官僚が次々に外され…ついに霞が関にも「安倍時代の終わり」が訪れた
9/22(木) 7:32配信


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現代ビジネス
「第2の島田問題になる」
photo by iStock

 外務省ナンバー2の鈴木浩外務審議官('85年入省)が退き、後任に小野啓一経済局長('88年同)が就いた。

【画像】森喜朗元首相が「血まみれ」で倒れ、集中治療室へ…一体、何が起きたのか

 故・安倍晋三元首相の首相秘書官を7年半務めた鈴木氏の去就は、霞が関で大きな注目を集めていた。安倍氏の生前から「第2の島田問題に発展しかねない」と見られていたためだ。

 島田問題とは今年7月、第2次安倍政権下で首相秘書官を6年半務めた島田和久防衛事務次官が退任した一件。安倍氏は島田氏の続投を要求したが、岸田官邸は「次官は一期2年」との原則論を盾に交代させ、安倍氏の怒りを買った。

鈴木氏の今後は…
 鈴木氏もまた、安倍氏の官房長官時代から秘書官を務め、第1次安倍内閣でも内閣副広報官を歴任した「安倍印」の官邸官僚だ。延べ9年にわたって安倍氏に仕え、外務審議官として'20年7月に首相官邸から外務省へ戻った。局長を経ずに次官級の審議官に就任するのは極めて異例だ。

 今年6月にドイツで開かれたG7サミットでは、岸田首相の補佐役として首脳宣言の取りまとめに奔走した。来年5月には首相のお膝元の広島でサミットが開催されることから、省内では鈴木氏の留任説も出ていた。

 だが安倍氏が凶弾に倒れた直後の人事で、鈴木氏も退任し大臣官房付となった。今後は大使に転出するとの見方が強いが、「鈴木氏は安倍カラーが強すぎて、花形の米国大使で遇されることはない。おそらく英国あたりだろう」(外務省キャリア)と言われる。

 霞が関にも「安倍時代の終焉」が訪れている。

 「週刊現代」2022年9月17日号より

8314チバQ:2022/09/22(木) 19:42:44
https://news.goo.ne.jp/article/yomiuri/politics/20220919-567-OYT1T50093.html
自民安倍派、銃撃事件後初の研修会…塩谷会長代理「遺志継いで結果出す」と結束呼びかけ
2022/09/19 18:44読売新聞

自民安倍派、銃撃事件後初の研修会…塩谷会長代理「遺志継いで結果出す」と結束呼びかけ

自民党安倍派の研修会であいさつをする塩谷立・会長代理(19日午後、東京都内で) 【読売新聞社】

(読売新聞)

 自民党安倍派(清和政策研究会)は19日、安倍晋三・元首相が銃撃を受けて死亡して以降、初めてとなる研修会を東京都内のホテルで開いた。安倍氏が取り組んだ経済政策「アベノミクス」や外交・安全保障政策などについて学んだ。

 研修会の冒頭、安倍氏への黙とうが行われ、安倍氏の遺影に使われた写真が配布された。塩谷立・会長代理はあいさつで「安倍氏が取り組んだ政策課題、遺志を継いで結果を出すことが目的だ。そのために結束してもらいたい」と呼びかけた。27日に行われる安倍氏の国葬(国葬儀)を巡り、参院安倍派会長の世耕弘成・参院幹事長は「民主的な選挙に勝ち、憲政史上最も長く首相を務めた。その地位に対する敬意としての国葬だ」と意義を強調した。

 一方派閥では、幹部を含めた多くが「世界平和統一家庭連合」(旧統一教会)との接点を持っていたことが判明している。塩谷氏は、「何が問題で反社会的とはどういうことか明らかにし、断絶をしなければならない」と述べた上で、被害者救済を進める考えを示した。

 研修会では、ジャーナリストの櫻井よしこ氏や船橋洋一氏が講師を務めたほか、岩田規久男・元日本銀行副総裁がリモートで講演を行った。

8316チバQ:2022/09/24(土) 21:04:38
https://news.yahoo.co.jp/articles/23be52da90fdab3f51ffb1d767a186c67f3ad527
「次の総理」茂木敏充幹事長の劇的ビフォーアフター…「スネ夫から出来杉くん」への大変身
9/24(土) 8:07配信


現代ビジネス
「自爆解散」の報道まで
photo by Gettyimages

 岸田内閣の支持率が急落している。

 毎日新聞と社会調査研究センターが9月17、18日に実施した世論調査によれば、岸田内閣の支持率は29%と、1ヵ月で7%下落。不支持率は64%と1ヵ月で10%増加した。



 支持率29%は歴代内閣の危険水準であり、もし今、国政選挙が実施されれば大惨敗してもおかしくない水準だ。メディアからは「自爆解散」を噂する報道まで飛び出している。

 支持率低下の原因は「統一教会」問題、その「統一教会」問題に端を発した安倍元首相の国葬の是非だと言える。岸田官邸として、支持率回復のための有効な手立てが見出せないまま、ダラダラと支持率を下げているのが現状だ。

 安倍政権と違い、岸田首相をなんとか応援したいという積極的な支持層がいないのが何よりの問題だろう。野党やメディア側の攻勢に、ただ下を向いて「この問題、早く終わってくれないかな」という態度が滲み出ているようだ。

総裁選の前倒しに困る「あの男」
photo by Gettyimages

 「新しい資本主義」「分配優先」など、当初掲げていた政策は、もう見る影も無い。反対論が起こるとすぐに引っ込めてしまうのは、その場では正しい選択なのかもしれない。

 しかし、そうなると、今夏に「原発再稼働」推進に突然政策を振り切ったことも、行き当たりばったりの政策に見えてしまう。私は、この政策を支持するが、岸田政権を支持しようとは思えなかった。

 なにもかもが「その場しのぎ」で、なにもかもが薄っぺらく見えてしまう。世論に対する有効な手立てが打てないのも、政権発足当初に掲げた主要政策を放棄してしまったがために起きていることだろう。

 こうなると支持率回復は絶望的にも思える。このままいけば来年の統一地方選挙は惨敗し、その後の広島サミットでの花道、つまり総辞職も永田町では噂されている。

 全国紙デスクは、こう予測する。

 「統一地方選挙の惨敗が確実視されていますが、大型国政選挙の直前まで自民党の国会議員は動かない可能性もあります。これは、菅政権で都議会議員選挙が思うような結果にならなくても、倒閣の動きがでなかったのと同じです。自民党の国会議員は、自身の政治家としての立場が危うくなってはじめて動く。

 いずれにしろ、国政選挙の前に総裁選を前倒しするとなれば、困るのは統一教会と深い関わりを持ったと報道される総裁候補たちです。その代表は萩生田光一氏。清和研(安倍派)の掌握は時間の問題とされていますが、選挙で国民の負託をもう一度受けないと、総裁選に出馬するのは難しいのではないでしょうか」
経産相時代の評判が悪すぎて
 では、岸田首相が辞意を固めたとき、岸田首相が「禅譲」する相手は誰であろうか。その筆頭が、茂木敏充自民党幹事長だ。

 岸田政権発足直後の衆院選で、幹事長だった甘利明氏が選挙区で落選するというハプニングがあり、棚ぼた的に茂木氏に回ってきた幹事長職だが、今では麻生太郎副総裁と共に、岸田首相がもっとも頻繁に相談し、頼りにする人物となっている。

 自民党第2勢力の茂木派をけん引する茂木氏は、麻生太郎自民党副総裁や岸田首相からの信頼も厚い。第3派閥の麻生派(志公会)、第4派閥の岸田派(宏池会)と共に「主流3派」を構成しており、将来の自民党総裁選出馬に強い意欲を示している。

 しかし、主に経産大臣時代のエピソードをもとに、永田町や霞ヶ関ではあまりいい評判がないのも事実であろう。

 これまでに報道されてきたエピソードは多いが、筆者の耳にも「経産官僚が紙をめくる音にも『うるさい』と一喝していた」などという噂話が入ってくる。この噂の真贋は不明だが、経産大臣時代には相当イライラ大臣として、官僚たちを困らせていたようだ。しかし、首相だったり、現在は麻生副総裁など、自分の「上司」から与えられたミッションには、全力を尽くし、全力を尽くした上で、手柄を「上司」に渡す。スネ夫キャラといえば、わかりやすいだろうか。

8317チバQ:2022/09/24(土) 21:04:56
出木杉くんに「転生」
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 そんな茂木氏に転機が訪れたのは、外務大臣に就任したタイミングだった。

 これまでのイライラした自分に対して、深い反省を行ったのか、「経産省からはものすごく取り扱いが大変な人だと聞いていたが、いつもニコニコして、非常に接しやすかった」(外務官僚)という評判が生まれたのである。

 元来、頭の回転が非常にいいことでは知られていた人物だ。官僚が用意したペーパーも一読すると、全部頭に入ってしまうようで、レクの時間は極めてスムーズに進んでいったという。なにもかもを覚えてしまうので、官僚としては「それはそれで大変だった」(前出の外務官僚)のだという。

 外務大臣の就任は、スネ夫から出来杉くんへの転機といえよう。アメリカとの外交交渉でも、アメリカ側の弱点を必死に調べて譲歩を引き出していった。本来、どう考えても対等な関係であるとは双方共に思っていない日米関係において、アメリカとの交渉は、やり込められるケースが頻発するものだ。

足りない2つの要素
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 しかし、茂木氏はTPP交渉においては、早く成果を出したいトランプ政権に対して、「トウモロコシの購入など、国内の反発を受けにくいものについて譲歩しつつ、早急な妥結を求めるトランプの足下を見た交渉を行った」(外務官僚)のだという。結果として、アメリカはTPPを批准しなかったが、茂木氏の手腕が光った瞬間だった。

 ここまでの議論を振り返り、茂木氏が「首相を目指す」にあたって、いや自民党の内部抗争で首相は決まるものなので、「首相になり、長期政権を目指す」にあたって、不足しているものは、2つだろう。

 1つは、庶民感覚だ。つまり、メディア対策だ。統一教会問題に対して、有効な手立てを茂木氏は打ち出すことはできなかった。総裁選でライバルになるかもしれない河野太郎氏は消費者担当大臣に就任直後に、「霊感商法等の悪質商法への対策検討会」を立ち上げ、統一教会問題の急先鋒である紀藤正樹弁護士を委員に加えて評価を得ている。

 この検討会なるものは、実効性のある何かをいまだに打ち出せてはいないし、私は今後もそうなのではないかと懸念しているが、世論はそれでも評価している。自民党として、なぜこういったPRをできなかったのか、ということだろう。「茂木政権」においては、この河野氏のPR手腕を真似ていくべきだ。

 2つ目は、世論をリードできる哲学、思想であろう。新聞記者とコンサル出身の茂木氏は、そういったものに関心がないのではないか。しかし、強い哲学を持たなければ、茂木氏を積極的に応援しようという政治勢力が生まれないのも事実だ。党務に追われ、忙しいのはよくわかるが、大型選挙が直近にないのだから、やはり揺るがないビジョンを固めていく必要があるだろう。

 岸田首相の二の舞にならないためにも、自身の思想に磨きをかけていくべきではないか。

小倉 健一(イトモス研究所所長)/週刊現代(講談社)

8318チバQ:2022/09/24(土) 21:14:57
https://news.yahoo.co.jp/articles/3e32f4a2a6bf85986f6c9ea12960a58f0c4ba313
岸田外交、反転材料乏しく 国連改革・核軍縮訴えも 帰国後は難題山積〔深層探訪〕
9/24(土) 8:32配信


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時事通信
米ニューヨークで記者会見する岸田文雄首相=22日、ニューヨーク(ロイター時事)

 岸田文雄首相は22日、米ニューヨーク訪問の全日程を終えた。国連総会での一般討論演説で国連改革の必要性やライフワークとする核軍縮を訴えるなど、精力的に動いた。ただ、いずれも実現へのハードルが高いテーマ。当初の思惑通り政権浮揚のきっかけになったとは言い難い。

 ◇水差すロシア
 「各国首脳とロシアによるウクライナ侵略への対応などについて意見交換できた」。首相は22日の内外記者会見で、訪米の成果を強調した。

 日本の首相として3年ぶりに対面で臨んだ一般討論演説で、安全保障理事会をはじめとする国連改革と、「核兵器のない世界」実現への取り組みに時間を割いた背景には、自ら「歴史的分水嶺(れい)」と表現した国際情勢の急激な変化がある。

 国際社会はロシアのウクライナ侵攻で浮き彫りとなった安保理の機能不全に直面しており、首相としては共感を得られる主張との判断もあった。ただ、加盟国にはロシアに近い国もあり、首相が掲げる理念が受け入れられるのは簡単ではない。外務省関係者は「国連総会で目に見える成果を得るのは難しい」と語った。

 今回のニューヨーク訪問は、8月の核拡散防止条約(NPT)再検討会議に続くものだ。包括的核実験禁止条約(CTBT)の早期発効を目指す有志国による初の首脳級会合も主催するなど、被爆地・広島選出の首相として、アピールに余念がなかった。

 来年5月に広島市で開く先進7カ国首脳会議(G7サミット)に向け、核軍縮の機運を高めるためで、11月下旬には同市で核軍縮に関する国際賢人会議の初会合も予定している。

 ただ、ロシアのプーチン大統領はここへきて予備役を招集する部分的動員令を発出。侵攻の長期化が懸念されている。プーチン氏は核兵器使用も辞さない構えを重ねて示しており、首相の核軍縮の訴えに水を差しかねない状況だ。

 ◇逆風続く首相
 日本側はバイデン米大統領との本格的な首脳会談を模索したが、実際は短時間にとどまった。そのバイデン氏は21日の一般討論演説で安保理の見直しに言及したが、拒否権を持つ常任理事国として米国は、これまで改革に決して積極的とは言えなかった。共同歩調を取れるかは不透明だ。

 問題解決の難しさを露呈したのは日韓関係も同様だ。韓国の尹錫悦大統領との「略式会談」(韓国政府)は30分に及んだが、日本側は「懇談」と表現。元徴用工問題で譲歩を警戒する声が根強い自民党内を意識してか、会場を後にした首相は、記者団からの問い掛けに無言を貫いた。

 帰国後の首相には、世論の反対が多い安倍晋三元首相の国葬が控える。自民党総裁として「関係を絶つ」とした世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の問題も徹底調査を求める世論は収まっていない。内閣支持率の下落はこれらの問題への対応が理由なだけに、10月3日召集予定の臨時国会では、野党の厳しい追及を受けるのは必至だ。

 「国連で演説しても、支持率は上がらないだろう」(閣僚経験者)。自民党内にはしばらく逆風が続くとみる向きが多く、首相にとって厳しい局面が続く。(ニューヨーク時事)

8319チバQ:2022/09/24(土) 21:15:49
https://news.yahoo.co.jp/articles/d0945dfe074fdced17f8206c3865826aa5f2588c
安倍氏国葬に海外首脳級の参列相次ぐ、目立つ「インド太平洋」賛同国…岸田首相は弔問外交に意欲
9/24(土) 0:40配信
 政府が27日に実施する安倍晋三・元首相の国葬(国葬儀)について、海外から参列する要人の顔ぶれが固まった。安倍氏が掲げた「自由で開かれたインド太平洋」構想に賛同する関係国からの参列者が目立ち、首相経験者の英国のメイ氏や豪州のターンブル氏ら元首脳も名を連ねた。

 岸田首相は22日の米ニューヨークでの記者会見で「各国への礼節を尽くし、我が国への信頼を高めるものになるよう全力を尽くしていきたい」と述べ、国葬の前後に行う弔問外交に意欲を示した。

 政府は23日、首相が国葬に参列する9か国首脳、1国際機関の代表と26日に個別に会談すると発表した。同日に米国のハリス副大統領と会談し、夕食を共にする方向で調整している。

 安倍氏は首相時代、中国の台頭を念頭に同構想を掲げ、先進7か国(G7)や豪州、インドなど関係国との連携強化を図った。国葬には、豪州からターンブル氏を含む首相経験者3人とアルバニージー首相が参列する。インドからはモディ首相、カナダのトルドー首相、シンガポールのリー・シェンロン首相も来日する。

 一方、動向が注目された中国は万鋼・全国政治協商会議副主席を派遣する。万氏は共産党員ではなく、エリザベス英女王の国葬に参列した王岐山(ワンチーシャン)国家副主席より序列が低い。安倍氏が現職の首相ではないことを考慮した人選とみられる。

 台湾は蘇嘉全・台湾日本関係協会会長を参列させる。中国が反発することを考慮して現職の高官らの派遣は見送ったようだ。蘇氏は立法院長(国会議長)を務めた与党・民進党の有力者で、蔡英文(ツァイインウェン)総統に近い。

 ロシアは、シュビトコイ・国際文化協力担当大統領特別代表が参列する予定だ。

8320チバQ:2022/09/24(土) 21:16:56
https://news.yahoo.co.jp/articles/da6ac00697c249a2dd0610714669acaab21b2d0e
国葬参列6千人の想定大きく下回る 割れる世論、相次ぐ野党の欠席
9/23(金) 13:27配信


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北海道新聞
安倍晋三元首相の国葬の参列者数

 27日に行われる安倍晋三元首相の国葬の参列者は22日時点で4300人程度と、最大6千人程度としていた想定を大きく下回る見通しだ。世論の賛否が割れていることが影響している可能性がある。松野博一官房長官は「説明を尽くしたい」とするが、国葬実施が目前に迫る中で説明の機会は限られ、批判が収まる兆しはみえない。

 戦後の首相経験者で唯一国葬が行われた1967年の吉田茂元首相の場合は、東京・日本武道館で約6千人が参列。今回も同じ会場で、政府は同規模の参列者を想定し、国内だけで約6千人程度に案内状を送付していた。

 ところが、22日時点で確定した国内の参列者は案内状を送付した6割の約3600人。特に元職を含む国会議員は、送付者の約4割にとどまる。国葬実施に反対する立憲民主党の執行部や、共産党、社民党などが欠席を表明していることが影響しているとみられる。

 首相は国葬について「説明が不十分との批判もいただいている」として、8日に衆参両院の閉会中審査に出席。ただ、国葬実施については、安倍氏の首相在任期間が憲政史上最長だったことなどを挙げ「判断は適切だった」と強調。記者会見などでの説明を繰り返した。

北海道新聞

8321とはずがたり:2022/09/29(木) 18:01:19
自民党安倍派 塩谷元文科相 近く派閥の新体制を発表する考え
2022年9月29日 15時47分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220929/k10013841961000.html

自民党安倍派の会長代理を務める塩谷元文部科学大臣は、派閥の会合で、安倍元総理大臣の「国葬」が終わり、1つの区切りになったとして、近く、派閥の新体制を発表する考えを明らかにしました。

自民党最大派閥の安倍派は、安倍元総理大臣が亡くなったあと、後任の会長を置かず、それまでの体制を維持しています。

安倍派の会長代理を務める塩谷元文部科学大臣は、29日の派閥の議員総会で、27日の安倍氏の「国葬」について、「安倍氏が偉大な政治家だということを改めて強く感じた。本当に立派な厳粛な葬儀で、私どもにとっては1つの区切りになった」と述べました。

そのうえで「来月から臨時国会も始まるので、新しい体制をちかぢか示していきたい。安倍氏の穴を埋めるのはどんな体制でも難しいが、これからの政権を守り、日本の政治に中心として貢献できる体制を整えていく」と述べ、近く、派閥の新体制を発表する考えを明らかにしました。

8322チバQ:2022/09/29(木) 19:21:32
https://news.goo.ne.jp/article/asahi/politics/ASQ9Y4JR1Q9YUTFK00S.html?_gl=1*1uy12l9*_ga*MjgzMDA1MDA3LjE2NTk2MTI5NDk.*_ga_XJ5END643J*MTY2NDQ0NjU1NC40MC4xLjE2NjQ0NDY4NTAuNDkuMC4w
「安倍氏は国賊」発言の村上誠一郎元行革相に「処分を」 安倍派決議
2022/09/29 14:01朝日新聞

「安倍氏は国賊」発言の村上誠一郎元行革相に「処分を」 安倍派決議

自民党の村上誠一郎・元行革相=2021年10月10日午後、松山市、照井琢見撮影

(朝日新聞)

 自民党最大派閥の安倍派は29日、党本部で議員総会を開き、安倍晋三元首相を「国賊」と表現した村上誠一郎元行政改革担当相について、党に厳正な処分を求める決議をした。総会後、塩谷立会長代理は記者団に、「(衆院選の際に)公認をもらった人を国賊と言ったら、自ら先に辞めるべきではないか」と述べ、処分よりも前に自ら離党すべきだとの見解を示した。

 塩谷氏は、「大変な問題発言だ。政策論争はおおいにやっていいが、国賊というのはまったく違う」と述べ、近く茂木敏充幹事長に、処分を申し入れるとした。安倍派内では、発言が明らかになった当初から村上氏の処分を求める声が出ていた。

 村上氏は20日に朝日新聞などの取材に対し、国葬の決定過程などに疑義を唱え、安倍氏について「財政、金融、外交をぼろぼろにし、官僚機構まで壊して、旧統一教会(世界平和統一家庭連合)に選挙まで手伝わせた。私から言わせれば国賊だ」と述べた。(森岡航平)

8323チバQ:2022/10/01(土) 10:07:13
https://news.goo.ne.jp/article/dailyshincho/politics/dailyshincho-907035.html?_gl=1*1va38bw*_ga*MjgzMDA1MDA3LjE2NTk2MTI5NDk.*_ga_XJ5END643J*MTY2NDU4NTQ2NC40My4xLjE2NjQ1ODY0MDAuMjAuMC4w
安倍派の会長後継は「史上最も軽い神輿」の意外な人物に 岸前防衛相に待望論はあったが
2022/09/30 06:02デイリー新潮

安倍派の会長後継は「史上最も軽い神輿」の意外な人物に 岸前防衛相に待望論はあったが

意中の後継候補はいたが

(デイリー新潮)

そろそろ決めなければ
 安倍晋三元首相の国葬が終わり、最大派閥・安倍派の後継選びが本格化している。安倍派には有力後継候補が複数いるとされてきたが、すでにボスは決まっており、最大派閥にふさわしくない超軽量級だと評されている。

「安倍氏の死去後しばらくは後任の派閥会長を置かないということで一致を見ていたものの、永田町でしばらくというのはそう長くもないんだなぁということを実感しました」

 と、政治部デスク。

「パンツ高木こと高木毅国対委員長(派閥事務総長)が“国葬と山口県民葬(10月15日)が終わり次第、後任会長を決めるべきだ”と会合で訴えたことで、“そろそろ決めなければ”という流れが盛り上がってきたように思います」(同)

 これまで候補としては、松野博一官房長官(60)、西村康稔経産相(59)、萩生田光一自民党政調会長(59)、世耕弘成自民党参院幹事長(59)、下村博文元政調会長(66)、そして塩谷立元文科相(しおのや・りゅう72)の名が上がっていた。下村と塩谷の両氏は安倍派の会長代理のポストにある。

神輿は軽ければ軽いほど良い
「結論から言うと、塩谷氏が会長に就き、塩谷派が立ち上がることになりそうです。実質的には安倍派ですからそのままでも良いという意見もあったようですが、さすがに亡くなった方の名前をそのままいただくのもどうかということで、そのような形で落ち着くことになったということです」(同)

 塩谷氏は当選10回。先の総選挙では対立候補に小選挙区で敗北し、比例復活となっている。

「岸田首相以上に聞く力を発揮する調整型の政治家です。とはいえ、肝心の選挙に強くないというイメージが強く、それだけで派閥の領袖にはふさわしくない感じがします。実際、他の有力候補がその人事を承諾した理由も、“神輿(みこし)の軽さ”に関係していると見られます」(同)

「かつぐ神輿は軽いほど良い」とは特に永田町ではよく使われるフレーズではある。

「ここまで軽い神輿を見たのはなかなかないですね。有力候補の中で下村さんだけはいろんな意味でふさわしくないということが共通認識になっていました。ただ、その他の候補もスネに傷と言うか帯に短したすきに長しで決定力に欠けるのは否めません」(同)

意欲はあれど誰もついてこず
「安倍元首相の意中の人と言うか、最も評価していたのは萩生田氏でしたが、旧統一教会のイメージが強すぎてここは我慢の時と腹をくくっているようです。萩生田氏は良く言えばおおらか、悪く言えば脇が甘いタイプ。最近は派内若手との懇親の場を積極的に持つなど、種を蒔いているようですね」(同)

 松野、西村の両氏については、還暦前後の年齢かつ現役閣僚という点で共通している。

「しかも岸田内閣で要職の中の要職を務めていますので、派閥の領袖を兼ねると言うわけには行かないでしょう。両氏は派閥を取り仕切ることにとても前向きではありますが、下村氏ほどではないにしても派内議員の多くの心を掴むまでには至っていません」(同)

 唯一の参院議員である世耕氏については、

「いずれは衆院に鞍替えし、首相を目指すという意欲は隠さないのですが、同じ和歌山を地盤とする二階元幹事長の存在もあってなかなか果たされていません。加えて、地元での影響力を高める一里塚だった11月の知事選で、意中の候補の出馬を断念する事態に追い込まれてしまいました。派閥ボスをやれるほどの余力があるとはとても思えません」(同)

岸前防衛相登板説は?
 別の記者はこんな打ち明け話をする。

「実は、安倍氏実弟の岸信夫前防衛相の待望論もあがっていたんです。が、防衛相交代を余儀なくされた病気が深刻で、仕事がままならないようです。コップでお茶を飲むのも大変な状況だと聞きました」

「そして誰もいなくなった」とばかりに塩谷氏にバトンが回ってきた格好だが、神輿の軽さもさることながら、候補の中では72歳の最年長者ということで、有力候補者の間でも特段、反対の声は上がらなかったという。

「普通これだけ候補がいれば、群雄割拠とばかりに派閥が割れる可能性も十分あり得るのですが、今はそんな体力もないと他派閥から揶揄されています」(同)

 安倍元首相の存在の大きさを日々感じていることだろう。

デイリー新潮編集部

8324チバQ:2022/10/01(土) 10:10:03
https://news.yahoo.co.jp/articles/98b39c3a591b264f30c818bd0867869cc811e546
安倍会長後継、塩谷氏浮上 分裂回避優先、結束に不安 自民
10/1(土) 8:19配信


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時事通信
 安倍晋三元首相の国葬を終え、自民党最大派閥の安倍派が新体制発足に向けた調整を本格化させた。

 派内では会長代理の塩谷立・元総務会長を会長に昇格させ、「塩谷派」に衣替えする案が浮上。10月6日の総会での決定を目指す動きがある。ただ、「年功序列」色の強い塩谷氏の会長就任は派閥分裂回避のための暫定体制の印象が拭えず、結束に不安を残しそうだ。

 「塩谷氏を会長に推薦したい」。関係者によると、29日の安倍派幹事会で、同派最高顧問を務めるベテランの衛藤征士郎元衆院副議長がこう提案。塩谷氏とともに会長代理を務める下村博文元政調会長や山崎正昭元参院議長が賛同の声を上げた。異論は特段出なかった。

 塩谷氏と下村氏は国葬前日の26日、衆院議員会館で秘密裏に会い、新体制の在り方を話し合っていた。塩谷氏は幹事会後の総会で「正直、安倍氏の大きな穴を埋めるのは難しい」としつつ、「新しい体制を近々示したい」と語った。

 衛藤氏らが塩谷氏を推すのは、当選10回を重ね、温厚な性格で敵が少なく、反対の声を上げにくいと読んでいるからとみられる。ただ、塩谷氏を総裁候補とみる向きは少なく、派内からは早くも「毒にも薬にもならない」「会長には総裁候補を据えるべきだ」と不満が漏れる。

 安倍氏死去から2カ月半を経ても、安倍派が後継会長を決められない背景には、抗争激化による派の分裂への恐れがある。安倍氏は生前、下村氏、萩生田光一政調会長、松野博一官房長官、西村康稔経済産業相を総裁候補に挙げたが、「衆目の一致する後継はいない」(萩生田氏)のが実情だ。

 安倍氏の死去直後には、後継会長をしばらく置かず、塩谷氏ら有力者7人の集団指導体制に移行する案が浮上。しかし、7人から漏れた下村氏らが反発し、国葬を終えるまでの間、従来体制の骨格を維持することになった経緯がある。

 塩谷氏が会長に就いても、派の結束は見通せない。会長以外の幹部人事でもめる可能性があり、党総裁選が近づけば、総裁候補選びの形で抗争が再燃しかねない。他派閥は「遅かれ早かれ安倍派の分裂は避けられない」(閣僚経験者)と跡目選びの行方を注視している。

8325名無しさん:2022/10/04(火) 20:46:25
https://news.yahoo.co.jp/articles/97c0b83ded38e9be70e394034348a25068802c4d
岸田文雄首相の長男を首相秘書官起用に「まさに身内びいきだ」批判の声 突然の人事に波紋広がる
10/4(火) 20:23配信


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日刊スポーツ
岸田文雄首相(2021年11月撮影)

 政府は4日、同日付で岸田文雄首相の長男翔太郎氏(31)を首相秘書官に起用する人事を発表した。翔太郎氏は2020年3月から岸田事務所で秘書を務めている。松野博一官房長官は会見で「本人の人格、識見を踏まえ、適材適所の考え方で判断した」と説明したが、突然の人事に波紋が広がっている。

 立憲民主党の安住淳国対委員長は「どなたを秘書官にするのも、それは総理のご判断ですが、ご長男で身内を今、急に差し替えて秘書官にするのは、それなりの理由があってのことだとすれば、ちゃんと説明した方がいい」と指摘した。また「非常に重要なポストで大きな権限を持つ。そこに若いご子息を据えるというのが、岸田政権にとってなぜ必要だったのか。突然すぎて違和感を感じる」などと述べた。

 国民民主党の玉木雄一郎代表は世界平和統一家庭連合(旧統一教会)との複数の接点が相次いで判明している山際大志郎経済再生相に対する岸田首相の任命責任を引き合いに「そのタイミングで今度は身内を秘書官にする。優秀な人だとは思うが、感じが悪い」と批判し、「まさに身内びいきだ」とした。

記事に関する報告

8326チバQ:2022/10/05(水) 11:40:45
https://news.yahoo.co.jp/articles/63d2af243d865c315b641ece67ff794f8f08e6c4
岸田首相長男の秘書官登用が波紋 野党批判、自民戸惑い
10/5(水) 7:10配信

時事通信
政府・与党連絡会議で発言する岸田文雄首相(手前)と長男で首相秘書官の翔太郎氏=4日午後、首相官邸

 岸田文雄首相は4日に就任1年を迎えたのに合わせ、公設秘書で長男の翔太郎氏(31)を政務担当の首相秘書官に起用した。


 周辺は「人事の硬直化回避が狙い」と説明するが、政府内では「世襲をにらんだ布石」との見方がもっぱら。野党は「身びいき」と批判し、自民党内では「政権への逆風が強まりかねない」と戸惑いが広がる。

 翔太郎氏は慶応大法学部卒。2014年に三井物産に入社し、20年に首相の議員事務所に入った。首相秘書官は現在8人おり、翔太郎氏は事務所に戻る山本高義氏に代わって政務担当を務める。松野博一官房長官は記者会見で「人事は適材適所の考え方で行っている」と説明した。

 永田町には波紋が広がった。立憲民主党の安住淳国対委員長は記者団に「首相秘書官は閣僚以上の力を持つ。若い子息がなぜ必要か」と疑問視。共産党の井上哲士参院議員はツイッターで「政治の私物化」と指摘し、国民民主党の玉木雄一郎代表は会見で「まさに身内びいき」と切り捨てた。

 自民党内では「首相が最も信頼する方が秘書官(を務めればいい)」(石破茂元幹事長)と理解を示す声も出ている。しかし、現在は首相自身が所信表明演説で「国難」と評するほど、物価高騰や新型コロナウイルス禍に国民が苦しんでいるさなか。「国民感覚とずれている」(ベテラン)と疑問視する声が目立つ。

 首相は昨年12月、衆院選で落選した石原伸晃自民党元幹事長を内閣官房参与に一時起用し、「お友達人事」と批判を浴びた経緯もある。同党の閣僚経験者は「今は『わが家』ではなく『わが国』に専念すべきときだ」と苦言を呈し、党関係者は「周辺が止めるべきだった」と嘆いた。

8327チバQ:2022/10/06(木) 10:10:00
https://news.yahoo.co.jp/articles/f7f643a6bde0211862cb6e12466ae8a0854d1ead
長男を首相秘書官 税金を使った「身内びいき」なのか
10/6(木) 7:55配信


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毎日新聞
岸田文雄首相(左)と首相官邸に入る長男の岸田翔太郎首相秘書官=東京都千代田区で2022年10月4日、竹内幹撮影

 岸田文雄首相が長男の翔太郎氏を首相秘書官に就ける人事には「税金を使った身内びいきではないか」という批判もあります。

 ◇首相に影響力

 閣僚はそれぞれの省庁で仕事をしており、常に首相の身近にいるわけではありません。一方、官邸には多くのスタッフがいます。権力の近くにいることで影響力を発揮する場合があるのは変わらぬ真理ですが、官邸主導が強まった今はその意味が重くなっています。

 首相に対して一閣僚より政治的影響力がある官邸スタッフはこれまでもいました。 首相秘書官だから必ず影響力があるわけではありませんが、首相の身近にいることで、その有力な候補になりえます。

 ◇「政務」の意味

 翔太郎氏が就くのは政務担当の秘書官です。首相秘書官は現在8人ですが、財務省など省庁出身の秘書官がいます。各省ともエース級を送り込んできます。

 首相秘書官経験者が事務次官になる例もあります。たとえば第1次安倍政権で首相秘書官を務めた田中一穂氏は第2次安倍政権下の2015年に財務事務次官に就任しています。

 もちろん、省益優先であってはならないわけですが、帰ることが前提になっている(戻らない人もいます)だけに、どうしても出身省庁の影がちらつきます。そこで政務担当の秘書官の調整能力が重要になってきます。

 よくあるのは昔からの信頼できる事務所の秘書を官邸に入れて首相秘書官にする場合です。小泉政権で政務担当の首相秘書官だった飯島勲氏がこのケースです。

 今井尚哉氏のような例もあります。経済産業省出身の今井氏は第1次安倍政権で事務の首相秘書官を務めた後、第2次安倍政権で政務担当の首相秘書官になっています。現在、筆頭格の政務担当の首相秘書官である嶋田隆氏は経産事務次官を経験しているので「今井型」とも言えます。

 ◇身内を就ける意味

 翔太郎氏は岸田事務所の公設秘書を経験しています。その意味では「飯島型」です。長男の前任といっていい政務担当の首相秘書官は山本高義氏で、岸田事務所に戻ります。事実上は岸田事務所から出していた首相秘書官の交代です。

 筆頭格の嶋田氏は引き続き残るので、翔太郎氏が飯島氏や今井氏と同じ意味を持つわけではありません。岸田氏の真意は嶋田氏の監督のもと、まだ若い翔太郎氏に経験を積ませたいのだとみられます。

 これまでも秘書に後継者に想定する親族を就けて経験を積ませる例はありました。安倍晋三元首相も国会議員になる前に、父の安倍晋太郎元外相の秘書官を務めています。

 ただ特に秘書給与流用事件以来、公設秘書など税金から給与が出る立場に親族を就けることには慎重であるべきだという考えが永田町でも広がりました。税金を身内で回しているという批判は免れません。(政治プレミア編集部)

8328チバQ:2022/10/06(木) 10:25:00
https://news.yahoo.co.jp/articles/34f7b77b73521fd475a3ffcbcf894b5459068f58
臆測広がる「大陸8割」発言 識者「高市氏、事実関係の説明を」
10/5(水) 21:39配信



毎日新聞
インタビューに答える高市早苗・経済安全保障担当相=東京都千代田区で2022年8月29日、猪飼健史撮影

 国葬反対を巡る「大陸8割」発言はあったのか、なかったのか――。渦中にいる高市早苗・経済安全保障担当相が明言せず、SNSを中心に臆測が広がっている。こうした事態に、ごまかし答弁を指す新語「ご飯論法」を広めた上西充子・法政大教授は「政府の信頼を取り戻すためにも、きちんと説明してほしい」と指摘する。


 騒動の発端は、三重県の小林貴虎県議(48)=自民=のツイッターだ。2日、次のように投稿した。

 <国葬反対のSNS発信の8割が隣の大陸からだったという分析が出ているという。今日の講演で伺った話。ソースは以前三重の政治大学院でもご講演頂いた事のある現職。>

 投稿は拡散し、「いいね」は1万1000件以上(5日午後6時時点)付いている。これに対し、SNSでは「どこからそんな情報を手に入れたのですか?」「その方のお名前は?」などといった反応が相次いだ。

 すると小林氏は4日、「誰が話したかって話ね。高市早苗さんです」と報道陣の取材に答えた。保守系団体「日本会議」の会合が2日に名古屋市内であり、高市氏が安全保障問題について講演した際に「政府の調査結果」として話した内容を基に投稿したと説明した。

 また小林氏は4日、ツイッターにも次のように投稿した。

 <さて皆さん非常に関心が高い様なのでお答えすることにしました。私が総理大臣になって頂きたいと強く願っている高市早苗先生が、政府の調査結果としてお伝えいただいた内容です。ウクライナ戦争で明らかになった様に情報戦争の時代です。我が国も安全保障上取り組むべき課題だと言うお話でした。>

 これを受けて毎日新聞は高市氏の事務所に質問状を送り、高市氏が日本会議の会合で講演した事実はあるのか▽「国葬反対のSNS発信の8割が隣の大陸からだったという分析が出ているという」という趣旨の発言をしたのか▽発言をしたのであれば、その根拠は何か――について尋ねた。

 高市氏は4日夜、メールで「日本には、情報操作(偽情報)に対応する法律が無いので、政府は調査することができません。政府が出来るのは、海外の情報機関や企業による調査結果の収集くらいです」と回答し、小林氏が言及した「政府調査」について否定した。

 しかし、高市氏が日本会議の会合で講演したかや、その際「国葬反対のSNS発信の8割が隣の大陸から」という趣旨の発言があったのか、については説明がなかった。

 また高市氏は4日、ツイッターに次のように「不正確な情報」と投稿したが、ここでも発言そのものの有無には触れなかった。

 <腕の耐え難い痛みでMRI検査を受けている間に、不正確な情報が。日本には情報操作(偽情報)対策の法律が無いので、政府が調査をすることは出来ません。海外機関による調査情報の収集は可能ですが。国防上の懸念もあり、法整備検討の必要性は3年前に党から提案しました。>

8329チバQ:2022/10/06(木) 10:25:18

 今のところ真相は不明だが、SNSでは小林氏の発言や投稿内容を疑問視する声が上がる一方で、高市氏の説明を不十分とみなす投稿も出ている。また、「(小林)県議と高市氏のどちらがうそをついているのかはっきりさせる必要がある」といった指摘も見られた。

 政治と報道のあり方についての著書もある上西教授は、毎日新聞の取材に「世論が他国によってゆがめられているのであれば、重要な問題です。デリケートな問題ですが、高市さんはそもそもどんな発言をしたのか、報じられているような発言をしたのなら、どんな根拠で発言したのか。政府の信頼を取り戻すためにも事実関係をきちんと説明してもらいたいです」と話した。

 そのうえで「仮に高市さんが間違ったことを言ってしまったと謝罪しても、辞職を求めるなど追い詰めることはしない方がいいと思います。もしかしたら、高市さんの発言を小林さんが誤解した可能性もある。大事なことは事実関係を明らかにさせ、国民が正しい情報を知り、今後不適切なことが起こらないようにさせることです」と述べた。

 真相が明らかになれば、小林氏や高市氏にとって不都合になる可能性もあるが「都合の悪いことも含めて説明をする。そういった姿勢も含めて国民は冷静に政治家を評価すべきではないでしょうか」と語る。

 また、企業の不正を例に挙げ「消費者が『もうこの会社の商品は買わない』となるか『ちゃんと検証しているのだからこれからは安心だろう』となるかは、謝罪と検証の仕方次第です。政治家もそれに倣ってほしい。『非を認めたら負け』のような風潮もありますが、そのせいで政治家が説明せず、事実関係がうやむやになることは不幸です。そのためには報道も政治家がいかに語ったかだけではなく、いかに語らなかったという点も伝えてほしいです」とした。

8330チバQ:2022/10/06(木) 10:38:36
https://news.yahoo.co.jp/articles/ec01431bd549d15f264b1330c4c811f746fe29fc
麻生氏、茂木氏が周囲から白眼視される理由 身勝手人事で官邸と対立
10/6(木) 5:56配信


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デイリー新潮
唯我独尊の二人

 安倍晋三元総理の死を契機に、岸田政権への強い影響力を手にしたとされる茂木敏充幹事長と麻生太郎副総裁。が、実態は“我が世の春”とはほど遠く、むしろ風当たりが強まる一方だ。

 政治部デスクが言う。

「茂木氏は党所属の国会議員と旧統一教会との関係の調査を指示し、その結果を公表した。179人の議員名を明らかにしましたが、ホンネでは50人程度でお茶を濁したかったようです」

 その後、多くの申告漏れが判明。茂木氏は追加の調査を明言するハメに陥った。

「一連の騒動で茂木さんが評価されたのは、最初に結果を公開した9月8日の記者会見でキレなかったことぐらい。導火線の短さは有名なだけに、総理が“茂木さんを見直したよ”と妙な褒め方をしていたほど」

 10月3日に召集された臨時国会の重要テーマは衆院選における「1票の格差」の是正。小選挙区を「10増10減」とする公職選挙法の改正がそれだ。が、人口比を重視する現行の「アダムズ方式」では都市部の議席が増えるため、党の一部には「地方軽視だ」と見直しを求める声が燻(くすぶ)る。

国会の慣例を無視する麻生氏
 自民党幹部が言うには、

「実際、茂木幹事長もこの改革案には消極的です。臨時国会の前に党選挙制度調査会を仕切るベテランの逢沢一郎会長を交代させ、自分がイニシアチブを取りやすい後任を据えようとした。それが総理の反対で断念に追い込まれたんです」

 アダムズ方式の採用が決定したのは、安倍政権下の2016年。逢沢氏は当時から選挙制度の議論をリードしてきた。その彼をこのタイミングでクビにすれば、党が“政権に改革の意志はない”と宣言するに等しい。

「岸田政権は安倍氏の国葬と旧統一教会の問題で青息吐息。そのうえ選挙制度改革をご破算にしたら、もはや政権は持ちません。まさか、幹事長は政権を潰すつもりだったのか……」

 他方、昨年来、茂木氏と頻繁に会合を重ねてきた麻生氏にも批判の矛先が。

「麻生さんは国会の慣例を無視して、安倍氏追悼演説を麻生派の甘利明前幹事長にさせようと画策した。与野党からの批判で8月の臨時国会での実施は見送りましたが、いまも諦めていないようです」(政治部記者)

8331チバQ:2022/10/06(木) 10:38:50
“自分の胸像を建てると言い出したら引き際だ”
 麻生氏が白眼視される理由はこれにとどまらない。先の内閣改造の際、御法川信英国会対策委員長代理を交代させるよう、官邸に圧力をかけていたというのだ。

「今年2月に御法川さんが佐藤勉元総務会長らと麻生派を割って出たことを根に持っているんです。官邸は高木毅国対委員長の手腕を疑問視しており“他党との折衝がうまい御法川氏がいないと国会が回らない”と、何とか庇(かば)い切りましたが」(同)

 そんな麻生氏の舌好調は相変わらずという。

「最近は周囲に“生きているうちに自分の銅像を建てろと言い出したら引き際だ”と嬉しそうに話しています」(自民党閣僚経験者)

 この発言は、秋田県で計画されていた菅義偉前総理の胸像建立が延期になったと報じられた時期のもの。

「二階(俊博元幹事長)さんが動きそうにないいま、捲土重来を期するとされる菅さんは“岸田降ろし”のキーマン的存在です。麻生さんの発言は、それへの露骨な当てつけでしょう」

 党内には「麻生さんも茂木さんも、自分から動いてうまくいったためしがない」との声が――。

「週刊新潮」2022年10月6日号 掲載

新潮社

8332チバQ:2022/10/08(土) 09:42:08
https://news.yahoo.co.jp/articles/193b6e8c97a2c1f6605cdb69b5013e4510d97dc2
「国葬・教団」低姿勢アピール 岸田首相、経済で局面転換狙う 課題山積・所信表明〔深層探訪〕
10/8(土) 8:24配信


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時事通信
衆院本会議で所信表明演説に臨む岸田文雄首相(手前)。奥は細田博之議長=3日午後、国会内

 岸田文雄首相は3日の所信表明演説で、安倍晋三元首相の国葬実施や世界平和統一家庭連合(旧統一教会)問題で失った信頼を回復しようと「低姿勢」をアピールした。首相は物価高対策など経済重視を訴え、局面転換につなげたい考えだ。ただ、年末に向け防衛力強化など課題は山積しており、求心力が低下する首相の政権運営は厳しさを増している。

 ◇旧統一教会を名指し
 「国民の厳しい声に真摯(しんし)に、謙虚に、丁寧に向き合うことを誓う」。首相は衆院本会議の演説で、冒頭発言に続いてこう強調。「『厳しい意見を聞く』姿勢にこそ、政治家岸田文雄の原点がある」とも語った。

 所信表明演説などで、政権が重視する政策課題ではなく、国民の不満が強いテーマに前段で言及するのは異例。当初案の「社会的に問題が指摘されている団体」は「旧統一教会」と名指しする表現に修正した。松野博一官房長官は記者会見で「国民の声を正面から受け止め、信頼回復に取り組むという首相の強い思い」と説明した。

 背景には、4日で発足1年を迎えた政権の苦境がある。7月の参院選に勝ったものの、国葬への反発が強まり、旧統一教会と自民党議員との深い関係が明らかになるにつれ、内閣支持率は続落した。

 首相は演説で、悪質商法や高額献金の被害防止を念頭に「消費者契約に関する法令の見直しを検討する」と踏み込んだ。だが、演説に先立って首相と面会した葉梨康弘法相は「今の法律でも相当な対応ができる。現段階で(法改正の)方向性を出せる状況ではない」と伝えるなど、政府内のちぐはぐさも目立った。

 ◇山際氏に接点続々
 一方、首相が最も力点を置いたのは経済だ。物価高を踏まえ、電気代の負担軽減へ「前例のない思い切った対策」を講じると強調。また、政権の看板政策「新しい資本主義」に関し、学び直しと労働移動の円滑化などで、長年の懸案だった賃上げを実現すると訴えた。

 首相としては、「国民の最大の関心事」と見る経済政策に集中し、旧統一教会問題などが沈静化するのを待つしかない我慢の政権運営が続く。公明党の山口那津男代表は党会合で「早く国民に経済対策を届けるのが務め」と歩調を合わせた。

 だが、ここでも旧統一教会問題が影を落とす。経済政策の答弁を担う山際大志郎経済再生担当相は3日の会見で、新たに韓鶴子総裁との接触を認めた上で「他にも会合に出席した可能性はある」と明かした。

 立憲民主党の泉健太代表は記者団に「辞めてもらうのがふさわしい」と要求し、与党内にも「山際氏は持たない」との声が広がる。ただ、山際氏を辞めさせても他の閣僚に新事実が判明すれば、「辞任ドミノ」が現実となる恐れがある。

 ◇「地道にやるしかない」
 首相は演説で新たな国家安全保障戦略など3文書を「年末までに策定する」と改めて示した。保有を検討する「反撃能力」(敵基地攻撃能力)や財源確保が焦点の防衛費増に公明党は慎重だ。首相が与党内調整に手間取る可能性がある。衆院小選挙区を「10増10減」する公職選挙法改正案も自民党内に不満を抱えており、今国会成立は見通せていない。

 支持率下落に伴い、政権の求心力は急速に低下している。演説の結びで首相は「『信頼と共感』を大切にし、正道を一歩一歩、前に向かって歩む」と強調したが、自民党内からも「低調だった」「何が言いたいのか分からなかった」などと厳しい声が上がった。党幹部は「地道にやっていくしかない」と漏らした。

8333チバQ:2022/10/08(土) 10:41:23
https://news.yahoo.co.jp/articles/5766d3d7bcef3d418a052e4d97d8fe27ea12038b
寺田総務相、政治団体めぐる「脱税」報道を否定 立憲は公開質問状
10/7(金) 21:00配信
 寺田稔総務相の妻が代表の政治団体の人件費をめぐって脱税の疑いがあるなどと週刊文春が報じたことについて、寺田氏は7日の閣議後の記者会見で「事実に反することで誠に遺憾だ。課税対象となるものについては税金を払っている。脱税の事実もない」と否定した。

 文春が指摘した妻が代表の政治団体「以正会」の政治資金収支報告書によると、2016年〜20年、毎年約530万〜約570万円を人件費として支出。文春はスタッフに支払う際に源泉徴収せず脱税していた疑惑があると報じていた。寺田氏は会見で「源泉徴収義務を伴う常勤職員ではない方々だった。顧問税理士とも相談し、税務署の方も了解を得た形での税法上の処理となっている」と述べた。

 また、文春は寺田氏が支部長の「自由民主党広島県第五選挙区支部」と「寺田稔呉後援会」が、事務所を置く広島県呉市のビルを寺田氏と共に区分所有する妻に対し、賃料を支払っていたとも報じた。

 両団体の政治資金収支報告書によると、09年〜20年に計3255万円を妻に支払っていた。寺田氏は「適正な賃料の支払いであり、政治資金規正法上も税法上も合法的な行為だ」と述べ、賃料については「顧問税理士と相談し適正な価格を設定している」と説明。身内への資金の還流との指摘には「(妻は)扶養親族ではなく、独立採算でやっている。所有者が第三者であっても配偶者であっても取り扱いを変えることは税法上の公平性に反する」などと主張した。

 立憲民主党は7日、寺田氏に対して関係書類の提出などを求める公開質問状を提出したと発表。総務省は政治資金の所管省庁だとして、山井和則国会対策委員長代理は「違法か合法か判断する責任者がこういうことで大丈夫なのか」と語り、事実解明が必要との認識を示した。(東郷隆、高木智也)

朝日新聞社

8334チバQ:2022/10/08(土) 10:44:22
https://news.yahoo.co.jp/articles/dd9556e7e8afd4785d4737f309c07f20924a866b
高市氏、国葬反対「8割が大陸」発言を否定
10/7(金) 11:45配信


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産経新聞
閣議に臨む高市早苗経済安保相=7日午前、首相官邸(矢島康弘撮影)

高市早苗経済安全保障担当相は7日の記者会見で、SNS(会員制交流サイト)で安倍晋三元首相の国葬(国葬儀)に反対する発信の8割が「隣の大陸」から発信されたと自身の講演で述べた可能性が指摘されている問題について、「発言はなかった」と否定した。

自民党の小林貴虎三重県議が2日付のツイッターに、中国を念頭に「反対のSNS発信の8割が隣の大陸からだったという分析が出ている」と投稿。これは、高市氏が名古屋市内で行った非公開の講演で、政府の調査結果として言及した内容を紹介したものだと説明した。

発言の真偽が取り沙汰され、小林氏は6日、内容に誤りがあったとして投稿を撤回した。

高市氏は記者会見で「そういった報道に全面否定をすると、選挙を控えた自民党の議員に傷がつくこともあるかと思い、発言を控えてきた」と説明。「政府には調査をする法律がなく、よってそのような発言をすることはない」と述べた。

8335チバQ:2022/10/08(土) 10:46:36
https://news.yahoo.co.jp/articles/19af591ed90f3fed0b6a5cf9037031c5ccc1b770
自民税調幹部に福田達夫氏 小委員長は塩谷立氏 体制固まる
10/7(金) 17:50配信

毎日新聞
自民党安倍派の会合に臨む福田達夫前総務会長=東京都千代田区の自民党本部で2022年8月25日午前11時59分、竹内幹撮影

 年末の税制改正を議論する自民党税制調査会の体制が固まった。「インナー」と呼ばれる幹部では、小委員長に安倍派会長代理を務める塩谷立氏が就任。福田達夫前総務会長を新たに幹部入りさせた。


 前厚生労働相で政策通の後藤茂之氏は副会長として起用する。昨年から小委員長を務めていた加藤勝信氏が厚労相として入閣し、幹事だった小倉将信氏も少子化担当相となったため、宮沢洋一・税調会長を中心に人選を進めていた。

 政府・与党は12月中旬に2023年度税制改正大綱を取りまとめる予定。税調は週明けにも新体制で初となる非公式の幹部会合を開き、議論をスタートする。【高田奈実、藤渕志保】

8336チバQ:2022/10/08(土) 11:04:49
https://news.yahoo.co.jp/articles/108e35d97a2f56ffd2df5f837ed6d071628b456f
安倍元首相の山口県民葬、安倍派議員は80人出席の意向 細田衆院議長が追悼の辞
10/7(金) 6:40配信

中国新聞デジタル
山口県庁

 15日に山口県下関市である安倍晋三元首相の県民葬に、自民党最大派閥の安倍派(清和政策研究会)の議員80人が出席の意向を示していることが6日、分かった。関係者によると、追悼の辞を細田博之衆院議長が述べる方向で最終調整している。


 安倍派は97人の国会議員を擁しており、8割を超える出席率となる。会長代理の塩谷立と下村博文の両氏をはじめ、現役の閣僚では松野博一官房長官、西村康稔経済産業相、西村明宏環境相、党幹部の萩生田光一政調会長たちが参列を予定する。追悼の辞を読むとみられる細田氏は衆院議長の就任に伴い自民党会派を離脱する前は、細田派(現安倍派)の会長だった。

 国会議員関係は元職を含めて約230人に案内状が出ており、半数程度が出席と返答。第2次安倍内閣で農林水産相を務めた林芳正外相(衆院山口3区)も参列する予定という。県関係者は「国会議員は突然の公務で直前に欠席となるケースもある」としている。

 山口県によると、県民葬の案内状は国会議員や県・市町の関係者たち約2千人に出している。県議会で審議している県民葬の経費6300万円を含む県の本年度一般会計補正予算案は7日の本会議で可決される見通し。

中国新聞社

8337チバQ:2022/10/09(日) 09:48:05
https://news.yahoo.co.jp/articles/79a31f6732aa97ea6b7d36eaffec5c067ccdbd9e
菅前首相、じわり存在感 「ポスト岸田」政局なら影響力? 
10/9(日) 7:05配信


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時事通信
安倍晋三元首相の国葬で追悼の辞を述べる菅義偉前首相=9月27日、東京都千代田区の日本武道館

 自民党の菅義偉前首相が存在感をじわりと増しつつある。

 安倍晋三元首相の国葬で友人代表として弔辞を読んだのがきっかけだ。菅氏は脱炭素社会構築など自身の重視する政策課題に専念する姿勢を変えていないが、党内では岸田文雄首相の足元が将来揺らげば、後継を争う政局で影響力を発揮するのではないかとの見方も出ている。

 菅氏は7〜8日に沖縄県を訪問。16日告示の那覇市長選に出馬する候補者の事務所を訪ねて激励し、財界関係者らと面会を重ねた。沖縄問題は菅氏の「ライフワーク」(関係者)。敗北続きの沖縄の「選挙イヤー」を事実上締めくくる同市長選で、「何とか勝利をもぎ取りたい」(周辺)というわけだ。

 菅氏は1年前の退陣以降、政府・党の要職に就いていない。周辺によると、首相の政権運営に「テンポが悪い」と不満を口にしつつも、表立った批判は控えている。

 その菅氏に再び注目が集まったのは、先月27日の国葬で弔辞を読んでからだ。在任中に「言葉が響かない」と批判された菅氏が「本当に幸せだった」と声を詰まらせて安倍氏との日々を振り返ると、会場から異例の拍手がわき起こった。党幹部は「菅氏の弔辞で引き締まった」と語った。

 菅氏は強権的な政権運営でも批判を浴びたが、首相が世界平和統一家庭連合(旧統一教会)問題の沈静化に手間取る中、その手法を「力強さ」と受け取る向きもある。中堅議員は「菅氏なら関係者を更迭して収束させるだろう」と首相と比較。菅氏に近い議員は「いずれ菅氏の再登板もあり得る」と期待を示す。

 もっとも、菅氏は今のところ意欲を見せていない。かつて自身が安倍氏を説得したように、周囲から再登板を求められたらどうするかと2日のテレビ番組で問われると「状況が違う。自分の年齢も分かっている」と強調。自身のグループ立ち上げも「全く考えていない」と言い切った。

 党関係者は「菅氏には力のある側近がおらず、再登板は考えにくい。しかし、党改革に向けて幹事長に就任する展開はあり得る」とみる。菅氏は将来の首相候補と目される河野太郎デジタル相や小泉進次郎元環境相と近く、「ポスト岸田」政局で発言力を強める可能性もささやかれている。

8338チバQ:2022/10/10(月) 21:30:33
https://www.jiji.com/jc/article?k=2022100900214&g=pol
国会、異例の「休戦」に 自民・高木氏に不安の声―ささやかれる会期延長
2022年10月10日07時09分

立憲民主党の安住淳国対委員長との会談に臨む自民党の高木毅国対委員長=7日、国会内
立憲民主党の安住淳国対委員長との会談に臨む自民党の高木毅国対委員長=7日、国会内


 3連休明けの国会は、一部を除いてほぼ1週間の「開店休業」状態に入る。衆参両院予算委員会の審議が始まるのは17日からの予定で、序盤から足踏みする異例の展開だ。国会運営の司令塔である自民党の高木毅国対委員長の指導力を不安視する声が与党内には広がっており、早くも会期延長が取り沙汰される事態になっている。
「9・27国葬」後も深まる政権危機【点描・永田町】

 高木氏は7日夜、東京都内の焼き肉店で岸田文雄首相や国対幹部らと夕食を共にした。首相が「国会運営をよろしく」と声を掛けると、高木氏はいつものように座を盛り上げ、会食は楽しげな雰囲気に包まれた。しかし、国会に目を向けると、とても余裕でいられる状況ではない。
 各党代表質問が7日で終了し、本来なら間を置かずに予算委の基本的質疑に移る。だが、タイミングが悪いことに、鈴木俊一財務相が国際会議出席で訪米するため11日から予算委は開かれず、1週間の空白が生じる。審議の遅れは政府が成立を目指す各種法案、2022年度第2次補正予算案の処理を圧迫する。
 審議促進という重要な役割とは正反対にも映る与党の動きに、立憲民主党の安住淳国対委員長も「(国際会議日程は)3カ月前に確定している。代表質問後に予算委を開けない日程をつくるのは今までにない」と首をひねる。首相は9日、視察先の三重県鈴鹿市で記者団から官邸と自民党国対の連携不足を指摘されると、「財務相の出席は国益の観点から極めて重要」などと繰り返した。
 野党は勢いづく。北朝鮮の相次ぐ弾道ミサイル発射を受け、空白期間に衆院外務委員会など3委員会の連合審査会を開くよう要求し、与党に応じさせた。開催は13日だ。国会では野党がペースをつくりつつある。
 迷走気味の状況について、自民党内では「司令塔である高木氏の動きの鈍さ、調整不足が原因」(中堅議員)との見方がささやかれる。実際、政府が国会召集日を野党に伝えた際、自民党は会期幅を決めていなかった。高木氏が首相官邸と十分に連携していなかったことから生じた「失態」とされる。
 交渉相手の立民国対委員長が「攻撃型」の安住氏に代わったことも、高木氏のほころびが目立つ要因との指摘もある。
 安倍晋三元首相の追悼演説をめぐっては、高木氏が自民党の甘利明前幹事長を起用する当初案にこだわり、与野党調整の「蚊帳の外」に置かれた。結局、立民の野田佳彦元首相の登壇が決定したものの、自民党が国会の司令塔を欠いた状態で調整を進めたことも影響し、演説は今月下旬以降となる見通しだ。
 国会会期は12月10日まで。11月中旬には首相が東南アジアを歴訪予定。政府は2次補正を同月中に提出する。提出法案は18本に絞ったが、政権内では日程が窮屈になるとの懸念が出ている。自民党の中堅議員は「1週間程度延長する可能性はある」との見方を示した。

8339チバQ:2022/10/11(火) 21:39:54
https://news.goo.ne.jp/article/sankei/politics/sankei-_politics_situation_MMC5JOUE5VONNNBZ65AAT4DDYA.html
77歳にして「成長株」? 森山選対委員長じわり復権
2022/10/11 17:02産経新聞

77歳にして「成長株」? 森山選対委員長じわり復権

自民党総務会に臨む森山裕選対委員長=11日午前、東京・永田町の党本部(矢島康弘撮影)

(産経新聞)

自民党の森山裕選対委員長が復権を遂げている。昨年10月の岸田文雄政権発足以降は非主流派に甘んじてきたが、今年8月の党役員人事で党4役の一角に起用された。最近では首相から相談を受ける機会も増えている。「数は力」を基本とする永田町だが、森山氏が率いる森山派(近未来政治研究会)は党内最小派閥。「数」を持たない森山氏はなぜ重用されるのか。

「飼料、肥料の国産化や円安メリットを生かした農林水産物の輸出拡大などに強力に取り組む」

首相は10日、鹿児島県霧島市を訪れ、こう強調した。日本一の和牛を決める国内最大の品評会にも現職首相として初めて出席し、優勝者に内閣総理大臣賞を授与した。傍らには、鹿児島を地盤とし、この品評会に力を注いできた森山氏の姿があった。

首相の地方出張には政治的メッセージが込められる。内閣支持率の下落が続き、逆風が吹く臨時国会の開会直後に鹿児島県を訪れたのは、農業や畜産政策とともに、森山氏との関係を重視する姿勢の表れでもある。森山氏は「気を使っていただいただけ」と述べるが、首相周辺は「首相は頻繁に森山氏と連絡を取っている。頼りにしているようだ」と明かす。

首相と森山氏はもともと近い関係にあったわけではない。昨年の党総裁選で森山氏は、首相ではなく河野太郎デジタル担当相を推した。直後の党役員人事では枢要ポストから外され、菅氏や二階俊博元幹事長らとともに非主流派に転じた。

ところが、首相は今年8月の人事で森山氏を選対委員長に起用した。党4役は多くの所属議員を抱える主要派閥から選ぶのが定石だが、森山派はわずか7人。総裁選で反目した最小派閥の領袖(りょうしゅう)に対する処遇としては異例といえる。

首相が買ったのは、衆院選挙区の「10増10減」をにらんだ森山氏の調整力だ。安倍晋三・菅義偉両政権下で歴代最長となる約4年にわたり国対委員長を務めた国会運営の手腕は、交渉相手の野党からも一目置かれる。10増10減に伴う党内の候補者調整は難航が必至なだけに、政権内からは「森山氏でないと務まらない」との声が漏れる。

非主流派へのくさびの側面もあった。森山氏は菅氏、二階両氏ら首相と距離を置く実力者とも近く、菅氏周辺は「菅、二階、森山がその気になって連携すればあっという間に一大勢力になる」と語る。森山氏を4役に据えることで、党内基盤を安定させる狙いもあった。

今年1月、二階氏は出演したテレビ番組で森山氏を「成長株」と評した。4月に77歳になった森山氏はこれを伝え聞いて「若い人に向ける言葉だ」と苦笑したが、二階氏の評価はあながち的外れとはいえなくなってきている。(石鍋圭)

8340チバQ:2022/10/11(火) 21:48:11
https://news.yahoo.co.jp/pickup/6441273
村上氏 安倍氏「国賊」発言を否定
10/11(火) 12:20
安倍元首相を「国賊」と呼んだとして、自民党が処分を含め対応を検討している村上誠一郎衆議院議員が、党幹部に対し、「国賊なんて言っていない」と伝えたことがわかった。

自民・村上誠一郎衆院議員「あんな記事になるなんて、全然予想して...」

国葬を欠席した村上氏は、安倍元首相を「国賊だ」と発言したと一部で報道され、安倍派が厳しい処分を求めたため、自民党は12日、村上氏の処分を検討する党紀委員会を開く。

関係者によると、村上氏は、党幹部に対し、「言っていない」と否定したという。

ただ、党紀委員会に提出した文書では、発言を明確に否定していないということで、党の判断が注目される。

8341チバ:2022/10/12(水) 11:20:38
https://news.yahoo.co.jp/articles/501b65628e91c54d429858d79c81563cb04995bd
空席の安倍派会長、当面は選出見送りへ…塩谷氏昇格案に「他派閥と渡り合えない」との声
10/12(水) 5:00配信

読売新聞オンライン
安倍晋三元首相

 自民党最大派閥の安倍派(97人)は、安倍元首相の死去後空席となっている会長ポストについて、当面は選出を見送る方向で最終調整に入った。複数の派幹部が明らかにした。

【図解】自民党各派閥の勢力、主流3派で150人

 派幹部らは10日夜、東京都内で執行部の体制について協議を行ったが、会長人事では意見集約できず、会長を置かない体制を維持する方向となった。

 安倍派は現在、塩谷立、下村博文両会長代理を中心とした暫定的な運営体制となっている。当初は、安倍氏の国葬を区切りとして新会長選出を含めた執行部を決める予定だった。塩谷氏は今月6日の派閥総会で、新体制について「来週ぐらいには(公表する)」との見通しを示していた。

 派内では一時、塩谷氏が会長に昇格する案も取り沙汰された。ただ、塩谷氏が先の衆院選で比例復活当選だったことなどから、「他派閥と渡り合えない」との反発が出ていた。

 新会長の選出時期について、派内には「できるだけ早く決めるべきだ」との声が多いものの、衆目の一致する安倍氏の後継候補はおらず、会長不在の体制が長期化する可能性もある。

8342チバQ:2022/10/12(水) 22:30:23
https://news.yahoo.co.jp/articles/4f1b4f6ac4135044e4cdd4f47b625f1650a9278b
安倍派新会長の決定先送りへ 塩谷氏昇格案に若手が異論
10/12(水) 17:23配信


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コメント22件


共同通信
塩谷立氏

 自民党最大派閥の安倍派(清和政策研究会)は、安倍晋三元首相の死去後、空席となっている後継会長の決定を当面先送りする方向で調整に入った。同派重鎮を中心に塩谷立会長代理の会長昇格案が有力となったが、若手議員などから異論が相次ぎ、派内の意見集約に時間がかかるとの判断に傾いた。複数の同派幹部が12日、明らかにした。

 当面は塩谷氏ら派閥幹部が中心となって安倍派を運営する見通し。会長不在が長期化すれば、同派の自民党内での影響力が低下しかねず、会長選出に向けた動向は引き続き焦点となる。

 塩谷氏は今月6日の派閥総会で、今週にも新体制を決める考えを示していた。

8343チバQ:2022/10/14(金) 00:05:12
https://news.yahoo.co.jp/articles/d0cb212b858f8b330b25fad74435822254120555
安倍派、新体制先送り 「塩谷会長」案に異論 自民
10/13(木) 12:51配信
 自民党安倍派は13日の総会で、会長ポストを空席とする現体制を当面続けることを確認した。

 塩谷立会長代理を新会長に昇格させて「塩谷派」に衣替えする案が一部にあったが、参院側や衆院の若手・中堅が異論を唱え、新体制移行を先送りした。

 塩谷氏は総会で「まだちょっと時期尚早の状況だ。無理にやるとおかしな方向に行きかねないということで、丁寧に時間をかけようという結論に達した」と説明。この後、記者団に「私の判断が甘かった」と語った。

 安倍派は7月に安倍晋三元首相が死去した後、会長を置かず「安倍派」の呼称も継続してきた。安倍氏の国葬を終えたことから、派内のベテランが塩谷氏を会長に推した。塩谷氏は先週の総会で、13日にも新体制移行を決める考えを示していた。

8344チバQ:2022/10/14(金) 18:12:06
https://news.yahoo.co.jp/articles/ede53b5b0d9a84362393202e21323f0a944d393a
狙いは「岸田家の存続」か? 支持率ダダ下がりでも長男を首相秘書官に起用したワケ〈dot.〉
10/14(金) 17:00配信


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コメント19件


AERA dot.
岸田文雄首相

 岸田文雄首相が10月4日に長男の翔太郎氏を政務担当の首相秘書官に任命したことに、「情実人事だ」との批判が噴出している。そもそも首相秘書官とはどんな職務で、どのような人物が就いてきたのか。岸田首相の狙いはどこにあるのか――。

【写真】親子一緒に官邸に入る様子はこちら

 翔太郎氏は慶應大学を卒業後、三井物産に勤務。2年前から岸田事務所で第2秘書を務めたが、昨年10月に岸田政権が発足し、山本高義氏が首相秘書官に転出した際に第1秘書に昇格した。

 しかし公設とはいえ議員秘書と首相秘書官では、その権限は大きく異なる。

 内閣法第22条はその1項で首相秘書官の設置を規定し、第2項でその数については政令で定めることとし、第3項で首相秘書官が「内閣総理大臣の命を受け、機密に関する事務をつかさどり、または臨時に命を受け内閣官房その他関係各部局の事務を助ける」としている。内閣と行政権の帰属を規定した憲法第65条を含めて解釈すると、首相秘書官の権限は極めて大きくなる。

 まさに立憲民主党の安住淳国対委員長が「首相秘書官は閣僚以上の権力を持つ」と述べた通りだが、実際にその例がある。第2次安倍政権の今井尚哉秘書官だ。

 今井氏は経済産業省の元キャリア官僚で、第1次安倍政権で経産省からの秘書官を務めた。安倍晋三首相(当時)が2007年9月に持病のために総理職を辞任した後も、今井氏は安倍元首相のところに足しげく通い、自信を失いがちの安倍元首相をゴルフや山登りに誘って励まし続けた。そして12年に第2次安倍政権が発足して政務担当の秘書官に就任したとき、経産省を退官して退路を断っている。

 今井氏はもともと押しが強い性格の上、今井善衛・元通産事務次官と、経団連会長を務めた今井敬・元新日本製鉄会長という大物をおじに持ち、官界にも財界にも顔が利く。第2次安倍政権が長期政権になったのは、今井氏が官邸を経産省カラーに染め上げたからだといわれていた。ちなみに森友学園問題で昭恵夫人付きスタッフとして財務省に連絡していた谷査恵子氏は経産省で今井氏の後輩にあたる。

 なお今井氏は内政だけでなく外交をも掌握しようとした。二階俊博幹事長(当時)が17年5月に訪中した際に持参した首相親書を巡る騒動だ。

 安倍首相(当時)から習近平国家主席へ渡される首相親書を作成する上で、中国が主張する一帯一路政策に懸念を抱いていた外務省は、「自由と民主主義に貢献する一帯一路を支持する」と、厳格な条件を付け、谷内正太郎・国家安全保障局長(当時)の決裁を経ていた。

 にもかかわらず二階氏に親書を託す直前に、中国が主導するアジアインフラ投資銀行(AIIB)の参加に積極的な今井氏が、「安倍首相の意向だ」と条件を削除し、谷内氏を激怒させている。

 このように、押しの強い今井氏が首相秘書官を務めたゆえに、第2次安倍政権は7年8カ月も続き、井上義行氏が秘書官を務めた第1次安倍政権はわずか1年で崩壊。政権の寿命は首相秘書官の力量次第で決まるのかもしれない。

8345チバQ:2022/10/14(金) 18:12:21
 ならば小泉政権が5年5カ月も続いたのも、秘書官を務めた飯島勲氏の力量ゆえといえるだろう。

 飯島氏はそのメディア戦略や情報操作でもって、小泉純一郎首相(当時)の人気を作り上げた。飯島氏の手法は大手新聞社やテレビなどの媒体のみならず、雑誌など記者クラブに所属しない媒体にも深く関与し、広く世論を誘導していくものだった。

 また飯島氏は官邸に各省庁連絡室を設置し、秘書官を出している財務省、外務省、経産省、警察庁以外の省庁からもスタッフを常駐させ、霞が関を掌握した。その飯島氏と犬猿の仲だったのは小泉政権で04年まで官房長官を務めた福田康夫氏で、2人は激しく対立した。週刊誌に掲載された福田氏のスキャンダルの情報源は飯島氏だったといわれている。

 その福田氏が首相になったとき、秘書官に就任したのは長男の達夫氏だった。そもそも福田氏自身も父である福田赳夫元首相の秘書官を務め、その後継として1990年の衆院選で当選。2012年には達夫氏に選挙区を譲っている。これらは帝王教育及び国政進出に際しての箔(はく)付けに他ならない。

 そしてこれは長男のみならず、女婿などにも当てはまる。岸信介元首相の女婿である安倍晋太郎氏は1958年の衆院選で当選し、大平正芳元首相の女婿の森田一氏は選挙期間中に死去した大平首相(当時)の後継として80年の衆議院選で補充立候補し、当選を果たしている。

 さて、岸田首相の長男の翔太郎氏の場合も、将来は岸田首相の地盤を継ぐべく、その修業のために公設秘書となり、首相秘書官に就任したことは明らかだ。そして岸田政権が発足して1年たち、政権基盤が固まったあたりで翔太郎氏を帝王教育しようというところだったのだろう。


 しかしタイミングが悪すぎた。8月に行われた各社世論調査では、安定した支持率を誇っていた岸田政権だったが、9月には各社の調査で支持率が大きく下落した。

 また10月に入って食料品などが値上げされ、北朝鮮からのミサイル発射も続いている。3日に臨時国会が始まったが、これらに対して政府は有効な措置を講じてくれる様子がない。少なくとも国民はそう感じている。

 そうした状況の中で13日に公表された時事通信の世論調査では、内閣支持率は前月比4.9ポイント減の27.4%で、初めて「危険水域」に突入した。「青木率」(内閣支持率+政党支持率が50を割ると内閣が倒れる、あるいは政局になる、という経験則)も50.9と危機状態だ。

 また8、9日の共同通信の世論調査では、食料品や電気料金などの値上げについて、78.9%が何らかの打撃を感じており、安倍元首相の国葬についても61.9%が否定的で、岸田首相の政治的判断に国民の多くはNOを突き付けている。

 というのも、国民にとってまさに今は「戦時」となっているからだ。

 にもかかわらず、この危機に長男を既定路線通りに首相秘書官に任命したのは、岸田首相の視線が国民ではなく、岸田家の存続に向けられているととらえられても仕方ない。

 そのことすら気付かないということは、昨年に幸運にも政権を獲得した岸田首相の運はすでに尽きたのかもしれない。そしてそのような首相をおしいただく我々も、運が尽きてしまったのだろうか。

(政治ジャーナリスト・安積明子)

安積明子 政治ジャーナリスト。兵庫県出身。慶應義塾大学経済学部卒。国会議員政策担当秘書資格試験に合格し、政策担当秘書として勤務。その後テレビなど出演の他、著書多数。「『新聞記者』という欺瞞|『国民の代表』発言の意味をあらためて問う」(ワニブックス)などで咢堂ブックオブイヤー大賞(メディア部門)を3連続受賞。近著に「眞子内親王の危険な選択」(ビジネス社)。趣味は宝塚観劇

8346チバQ:2022/10/16(日) 19:23:54
https://news.yahoo.co.jp/articles/29ac9a9662f7bab4b41eaf17d59143a2aceadd66
永田町の歴史に残る「5人組の密談」…密談が密談にならなかったワケ
10/16(日) 8:02配信

読売新聞オンライン
「参院のドン」と呼ばれたころの村上正邦氏(1999年)

 自公政権が始まって4半世紀近くたつ。この間、民主党内閣も含め、幾度も内閣が入れ替わったが、出だしから猛烈な逆風に見舞われたのが、森喜朗内閣(2000年4月発足)だった。発足の舞台裏を「5人組の密談」(*文末のメモ参照)と批判され、今でも語り草となっている。


 密談が密談にならなかったのはなぜか。5人組の1人、当時、参院自民党議員会長だった村上正邦氏がその事実を公の席で明らかにしたからだ。

 密談の翌朝、約30人の参院議員を集めた朝食会で自慢話のように話してしまった。

「大変なことですよ」
森喜朗首相(中央)と自民党役員会に向かう村上氏(2000年)

 前任の小渕恵三首相が倒れたのは2000年4月1日深夜のことだ。翌朝、村上氏の部屋(参院議員宿舎)の電話が鳴った。官房長官・青木幹雄氏からだった。

 「そっちに行ってもいいですか」(青木)
 「もう少し寝かせてくれんか」(村上)
 「大変なことですよ。小渕首相が入院した――」(青木)

 事態を受け、青木氏、村上氏ら自民党幹部5人が都内のホテルの一室に急いで集まった。後継を巡り何人かの名前が上がった。派閥の思惑や複雑な人間関係が重なって微妙な空気が漂う。そこで村上氏が切り出した。

 「ここにいる森さんでいいじゃないか」
 その一言で事実上「森首相」が固まったという。

 話の内容はすぐさま永田町に知れ渡り、読売新聞を含め複数のメディアが報じた。

「密談」を詳細に報じた読売新聞(2000年4月6日朝刊)

 実は、弊紙の記事を書いたのは私だった。政局取材班にいて、同僚記者が集めた情報を原稿にまとめた。

 取材メモを読んで、思わずうなったのを覚えている。村上氏の発言内容は描写力に富み、そのまま記事にしてもいいほどだった。

 村上氏は密談を暴露した形となり、批判の大合唱となった。どう受け止めたのか、後に村上氏に直接聞いたところ、
「謀議だと思っていない。緊急事態に党の幹部が前後処理を話し合うのは当たり前のことだ」と反論した。

頂点から転落
インタビューにこたえる村上氏

 思えば、村上氏はこの時が、政治人生の頂点だった。

 「5人組の密談」の翌年、ケーエスデー中小企業経営者福祉事業団(KSD)を巡る政界汚職事件で村上氏は逮捕(受託収賄容疑)される。その後、裁判闘争の日々を送り、2008年には実刑が確定、服役した。

 私が村上氏を取材するようになったのは議員辞職してからだ。一時は「参院のドン」と畏れられた村上氏だが、気軽に取材に応じてくれた。永田町が政局で揺れるたびに権力闘争の背景や実力者の本音を生々しく解説してくれた。

8347チバQ:2022/10/16(日) 19:24:07
 印象に残るのは収監の日(2008年5月)、ホテルの一室で開かれた「壮行会」のシーンだ。村上氏に近い国会議員や元官僚、支持者らに見送られた。村上氏は「では、行ってきます」と語り、両手を合わせながら拘置所に向かった。

 村上氏が亡くなったのは2020年9月。享年88歳。晩年は「このままでは死んでも死にきれない」と訴え、「政治とは嫉妬と欲、恨みだ」と口にした。密談の内容を明かしたのは、政治の本質をそう見抜いていたからだろうか。

 よく俳句を詠んだ。
 「花吹雪我が一生の試練なほ」
 KSD事件に対する上告棄却の連絡を受けた、その日の句という。

 福岡・筑豊で育ち、「大志を抱いて」上京した。最近の永田町で見かけない「たたき上げ」、人間味のある政治家だった。今の政治状況を「村上さんだったらどう読み解くのか」。そう思いめぐらすことがある。(読売新聞編集委員 吉田清久)

メモ「5人組の密談」
 2004年4月2日、小渕恵三首相が脳梗塞(こうそく)で緊急入院したことを受け、都内のホテルの一室に、青木幹雄官房長官、自民党の森喜朗幹事長、野中広務幹事長代理、亀井静香政調会長、村上正邦参院自民党議員会長の5人が集まり、その場で小渕氏の後継首相を事実上、決めた。青木氏は「密談」の後、緊急に記者会見し、小渕氏入院の事実を明らかにした。

8348チバQ:2022/10/16(日) 19:24:35
https://news.yahoo.co.jp/articles/701a8b69e8d4ade5807ddcceaf0e57f816733e2c
茂木氏、派内で足場固め 「ポスト岸田」、教団対応が焦点 自民
10/16(日) 7:04配信


時事通信
自民党栃木県連の会合であいさつする茂木敏充幹事長=15日午前、宇都宮市

 「ポスト岸田」に名前が挙がる自民党の茂木敏充幹事長(67)が、自身が率いる茂木派(54人)内で足場固めを着々と進めている。

 内閣支持率が落ち込む中、岸田文雄首相を支えつつも存在感を高めようとしているとの見方が党内にある。政権に逆風となる世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の問題をどう乗り切るかが当面の焦点だ。

 「来春の統一地方選の勝利を期して、日本をさらに前に進めていきたい」。15日、宇都宮市内のホテルで開かれた党栃木県連のセミナーで、県連会長を務める茂木氏はこう決意を示した。

 この後、講師として登壇した茂木派の加藤勝信厚生労働相は新型コロナウイルス対策について「重症化リスクの高いところをしっかりケアし、そうでないところはできるかぎり日常に戻していく」と述べ、感染抑制と社会経済活動の両立に向けて全力を挙げる考えを強調した。

 茂木氏は岸田首相と同じ衆院当選10回。政調会長、選対委員長、外相など要職を歴任してきた。

 加藤氏も当選7回ながら総務会長や官房長官を務め、将来の総裁選出馬の「有資格者」とされる。茂木氏としては「ライバル」になり得る同年生まれの加藤氏を地元の会合に招き、良好な関係をアピールする狙いもあったとみられる。

 茂木氏は昨年11月に派閥会長に就任すると、新人や旧石破派議員の勧誘に積極的に取り組み、茂木派は現在、安倍派に次ぐ第2勢力。派内には「日本のリーダーにしなければならない」(衆院若手)と待望論がある。

 ただ、独自色の濃い同派参院側の協力を得られるか見通せていない。影響力を保つOBの青木幹雄元参院議員会長(88)とは距離があるとされ、現職議員からも「茂木氏でまとまるのは難しい」との声が漏れる。

 着地点が見えない旧統一教会問題への対応は、党務を預かる茂木氏自身の評価に直結しそうだ。教団との接点に関する党所属議員の「点検」結果を9月にまとめた際は、氏名公表の基準などをめぐり「不公平だ」と不満も出た。

 教団側と「関係を断つ」とした党の方針は、来年4月の統一地方選に向けた公認作業にも影響しかねない。方針を徹底させるため、自らが本部長を務める「党改革実行本部」で今月中にもガバナンスコード(統治指針)を改訂する方針だ。

8349チバQ:2022/10/16(日) 19:25:09
https://news.yahoo.co.jp/articles/755cd7740fe24f9d28fe413b2d04a4b5d6e38d05
安倍氏県民葬で一区切り 安倍派結束へ正念場続く
10/15(土) 20:03配信

産経新聞
「安倍晋三元首相県民葬」で黙祷が捧げられた=15日午後、山口県下関市(彦野公太朗撮影)

山口県下関市で15日に行われた安倍晋三元首相の県民葬には、自民党安倍派(清和政策研究会、97人)に所属する議員約80人が出席した。同派にとって一つの区切りとなったが、安倍氏の後任会長は決まっておらず、衆目の一致する党総裁候補はまだみえない。結束を維持できるのか、正念場が続きそうだ。



県民葬には萩生田光一政調会長や松野博一官房長官ら岸田文雄政権の幹部を含めた安倍派議員が参列した。中堅・若手議員は14日夜に安倍氏の行きつけだった下関市内の料理店で会合を開き、思い出に浸った。

県民葬で献花を終えた同派会長代理の塩谷立(しおのや・りゅう)元文部科学相は記者団に「多くの皆さんで安倍氏を送れてよかった」と振り返った。その上で「一致結束して安倍氏の遺志を継ぎ、日本の政治に貢献していきたい」と述べた。「結束」を強調するのは、それが同派の課題だと認識しているからだ。

塩谷氏は自らの会長昇格も視野に新体制を検討したが、「会長が総裁候補でなければ他派閥に侮られる」(中堅)といった異論に押される形で先送りとなった。参院側では「塩谷会長」の場合は衆参で派閥を割る案もささやかれた。

会長候補には萩生田氏や松野氏、西村康稔経済産業相、世耕弘成参院幹事長らの名前も挙がるが、「それぞれ長所と短所があって悩ましい」(若手)との指摘がある。萩生田氏は14日、「みんなで努力をして協力してやっていくことは確認できている。人事を急ぐ必要はない」と述べた。安倍氏の一周忌まで会長不在の現体制を維持すべきだとの意見もある。

一方、中堅議員は「派閥なのだから、いずれは首相候補を立てなければならない。ただ、私は安倍氏一筋だったので、人選によってはずっとこの派閥にいるかは分からない」と語った。(沢田大典)

8350チバQ:2022/10/16(日) 19:27:49
https://news.yahoo.co.jp/articles/b879cd3eb94dcab4538d992cd69df7865937a2a0
「1年間の党役職停止」 「ひとり良識派」自任する村上誠一郎氏とは
10/12(水) 10:00配信

毎日新聞
衆院本会議で議員と言葉を交わす自民党の村上誠一郎元行政改革担当相=国会内で2022年10月5日午後0時55分、竹内幹撮影

 自民党の党紀委員会で「1年間の党の役職停止」処分が決まった村上誠一郎元行政改革担当相(70)は「ひとり良識派」を自任し、これまでも数々の歯に衣(きぬ)着せぬ直言で注目を集めてきた。特に安倍政権下では当時の安倍晋三首相に対する批判を繰り返し、波紋を呼んだ。

【写真】安倍元首相国葬を振り返る

 村上氏は愛媛2区選出で当選12回。戦国時代に瀬戸内海を支配した村上海賊の末裔(まつえい)としても知られる。立憲民主党の岡田克也幹事長の義兄に当たる。

 小泉政権で2004年に規制改革担当相として初入閣したが、翌05年、「郵政解散」と呼ばれた衆院解散を決める臨時閣議では、当時の島村宜伸農相と麻生太郎総務相、中川昭一経済産業相とともに異論を表明。小泉純一郎首相から説得され、最終的には署名に応じた。

 もともとは三木武夫元首相のグループを底流とする党内派閥「番町政策研究所」(現在は麻生派に合流)に所属。旧高村派時代には事務総長を務めたが、野党転落後の10年に退会し、それ以降は無派閥の「一匹オオカミ」として活動を続けている。財政再建派としても知られる。

 第2次安倍政権発足以降、「安倍1強」が強まる中で、政権批判を強めた。13年の特定秘密保護法成立の際には「国民の知るべき情報が隠されないか」との異論を唱え、衆院本会議の採決には「体調不良」を理由に退席した。14年の集団的自衛権行使容認の憲法解釈変更や翌15年の安全保障関連法にも反対を表明。同法を了承する自民党総務会を途中退席した。

 「森友・加計学園問題」では「安倍さんのお友達が原因で起きている」などと繰り返し批判。18年に財務省の文書改ざん問題が発覚すると、党総務会で「大所高所の判断をすべき時期に来ている」と当時の安倍首相の退陣を求めた。

 18年の自民党総裁選では安倍氏に対抗して出馬した石破茂元幹事長の推薦人となり、安倍氏の後継を選ぶ20年の総裁選でも石破氏を支援した。

8351とはずがたり:2022/10/18(火) 21:04:40
安倍派、会長を当面置かず 「塩谷立会長案」は若手の反発で白紙に
https://news.yahoo.co.jp/articles/45d39908ae105fc687822a696d8d5658163e1331
10/12(水) 17:56配信
毎日新聞

自民党安倍派の総会で発言する塩谷立会長代理(奥右)=東京都千代田区の同党本部で2022年9月29日午後0時5分、竹内幹撮影

 自民党安倍派(97人)は12日、安倍晋三元首相の死去で空席となっている会長を当面置かない方針を固めた。引き続き「安倍派」として活動する。塩谷立会長代理が会長に昇格する案は派内の若手や参院側の反発が強まり、白紙に戻った。

【写真】安倍元首相国葬を振り返る

 同派には衆目の一致する安倍氏の後継候補がおらず、7月に安倍氏が死去したのを受け、当面会長を置かずに現執行部体制を維持する方針を決定。9月の安倍氏の国葬後に会長を選ぶ予定だった。

 同派幹部は分裂を回避するため、塩谷氏を新会長とした上で、党総裁候補を別に選ぶ案を軸に水面下で調整を進めてきた。塩谷氏も6日の派閥会合で、新会長を含む新執行部人事について「来週ぐらいには(発表する)」と述べていた。

 ◇参院側に世耕弘成氏を推す動き

 ただ参院側では、世耕弘成参院幹事長を会長に推す動きがあり、第2次安倍政権下で当選を重ねた若手の間でも塩谷会長案への反発が強まった。

 2012年衆院選で初当選した同派議員は12日、国会内で非公式会合を開いて対応を協議。出席者によると、「会長選定は時期尚早だ」「派閥会長と総裁候補は同じであるべきだ」などの意見が相次いだという。

 こうした状況を踏まえ、派閥幹部は「さまざまな意見が出てきており、急いで決めることに意味がなくなってきた」と語り、新執行部の発足を先送りする方針を明らかにした。【東久保逸夫】

8352チバQ:2022/10/24(月) 13:14:39
https://news.yahoo.co.jp/articles/8bc21b9280107e73e93376b970ed4753783762bb
自民・茂木氏「三頭政治」 首相、麻生氏との関係強調
10/23(日) 13:14配信


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産経新聞
自民党の茂木敏充幹事長

自民党の茂木敏充幹事長は23日放送のBSテレ東番組で、政権運営をめぐり岸田文雄首相(党総裁)と麻生太郎副総裁と面会を重ねているとしたうえで、古代ローマの「三頭政治」になぞらえた。

茂木氏は「よく相談している。それぞれ総裁、副総裁、幹事長の立場であり政策グループ(派閥)の長でもある」と説明。「三頭政治という人もいるようだが、政権運営や党運営について話し合って決めていくことはごく自然なことだ」と述べた。

安倍晋三元首相の死去を受けて会長が不在となっている党最大勢力の安倍派(清和政策研究会、97人)については「いろいろな形で、いろいろな人たちに配慮しながら、いろいろな人たちを巻き込みながら政権運営やっていくことが基本だと思っている」と語った。

8353チバQ:2022/10/24(月) 19:37:08

https://news.yahoo.co.jp/articles/c87a2cedcb874d8d08d6f95c80375509caee6d37
新しい資本主義、司令塔が退場 現場は悲鳴「大混乱だ」 山際氏辞任
10/24(月) 19:29配信

朝日新聞デジタル
山際大志郎・経済再生相=西村宏治撮影

 山際大志郎経済再生相(54)が24日、辞任する意向を明らかにした。岸田政権の看板政策である「新しい資本主義」や新型コロナ対策を担う担当閣僚として、重要なポジションだっただけに、政策面でも影響が出るのか注目が集まる。

 山際氏が担当大臣を務める経済財政諮問会議はこの日夕方に防衛費などについて議論する予定だったが、急きょ取りやめになった。部局の担当者は「長い歴史の会議で、取りやめはそうそう起こりえないことだと思う。有識者や関係省庁への連絡などで、(部局内は)大混乱だ」と話した。

 山際氏は、政府が今月中にも取りまとめる総合経済対策も担当していた。電気料金やガス料金の負担軽減策に加え、妊娠中や出産後の新たな子育て支援策として検討するクーポン配布事業といった政策のとりまとめが大詰めを迎えている。仕切り役が突然不在になることで、予定通りに経済対策がまとまるのか、困惑が広がりそうだ。

朝日新聞社

https://news.yahoo.co.jp/articles/269010dfa484255d03243c5276b481462907d5cd
山際氏「今、辞表を提出してきた」 記者団に辞任の意向を表明
10/24(月) 19:22配信

産経新聞
官邸に入る山際大志郎経済再生相=24日午後6時55分、首相官邸(矢島康弘撮影)

世界平和統一家庭連合(旧統一教会)との接点が次々と明らかになっていた山際大志郎経済再生担当相は24日夜、「今、辞表を(岸田文雄首相に)提出してきた」と述べ、辞任する意向を表明した。この時期に辞任する意向を固めた理由について「国会審議を考え、このタイミングだと思った」と述べた。官邸で記者団の取材に答えた。


山際氏は平成30年に旧統一教会主催の会合に出席し、教団トップの韓鶴子(ハン・ハクチャ)総裁と対面したと認めた。翌年にも韓総裁と集合写真を撮っていた。教団側との接点が次々と発覚して野党の追及が厳しくなる中、引責辞任に追い込まれた。

8354チバQ:2022/10/24(月) 19:38:36
https://news.yahoo.co.jp/articles/cfb0269ecceb8970a5602548e13cc37e9d46e95f
山際経済再生相が辞任意向固める 後任に梶山幹事長代行らの名前が浮上
10/24(月) 18:22配信
旧統一教会との関係が相次いで明らかになっている山際経済再生担当大臣が大臣を辞任する意向を固めた事がわかりました。

山際大臣は午後7時から記者会見する予定でその前に岸田総理大臣に対し辞表を提出するとみられます。

政府関係者によりますと後任の大臣には梶山幹事長代行、古川元法務大臣、斎藤元農水大臣ら閣僚経験者らの名前が浮上していて調整を急いでいます。

山際大臣はいわゆる統一教会との関係をめぐり臨時国会での答弁で「記憶ない」などと繰り返し野党から連日追及を受けており答弁が持たないと判断したものとみられます。

政府高官は「世論調査でも辞任を求める声が高まっていた」と話しています。

閣僚経験者は「山際大臣の答弁はあまりに印象が悪かった」と指摘しています。

物価高対策を盛り込んだ経済対策をとりまとめる直前に担当大臣が辞任するという岸田政権の場当たり的な対応に自民党内からも批判の声が上がっています。

ある自民党幹部は「今、交代させる合理性は何もない。あまりに場当たり的で訳がわからない」閣僚の1人も「行き当たりばったりが過ぎる」と厳しく批判しました。

ある自民党幹部は「山際大臣を辞めさせるなら臨時国会が始まる前にやるべきだった。そもそも、内閣改造で留任させるべきでなかった」と岸田総理の一連の対応を批判しました。

内閣支持率が下がり続ける中経済対策を打ち出し反転攻勢を狙っていただけに山際大臣の辞任は、岸田政権にとって大きなダメージとなります。

8355チバQ:2022/10/24(月) 19:39:03
https://news.yahoo.co.jp/articles/5fa543764d159ba5a9556a9a12084771363ad96e
「瀬戸際大臣」は山際氏を指す、石井準一氏が認める…「野党だらしない」発言を謝罪
10/18(火) 19:46配信

読売新聞オンライン
石井準一氏

 自民党の石井準一参院議院運営委員長は18日、国会内で記者会見を開き、衆院予算委員会の質疑を巡って「野党がだらしがない」と発言したとして、「撤回し、心からおわび申し上げる」と陳謝した。

 石井氏は17日夜、岸田首相らと東京都内で会食後、衆院予算委の質疑を巡り、「(ほぼ定時の)17時1分で終わるなんて、野党側は緊張感がないね」と記者団に述べた。「『瀬戸際大臣』の首とれんのか、野党がだらしないね」とも語った。

 石井氏は記者会見で「瀬戸際大臣」が誰を指すかについて、「皆さんがご承知の大臣だ」と述べ、野党が「世界平和統一家庭連合」(旧統一教会)の問題で辞任を求めている山際経済再生相であることを事実上認めた。

 立憲民主党の逢坂誠二代表代行は18日の衆院予算委で「石井氏の発言は言語道断だ」と抗議し、首相は「(会食の)席でそうした発言はなかった」と釈明した。

 石井氏は2007年の参院選で初当選し、現在3期目。「参院のドン」と呼ばれた青木幹雄・元参院議員会長の側近として知られる。

8356チバQ:2022/10/25(火) 11:00:58
https://news.yahoo.co.jp/articles/e25446c3b48e361c681ab0033761a728e5f41083
山際経済再生相の後任に後藤茂之前厚労相 25日午後、正式就任へ
10/25(火) 10:42配信

朝日新聞デジタル
 岸田文雄首相は25日、辞任した山際大志郎経済再生相の後任に後藤茂之・前厚生労働相(66)をあてる方針を固めた。同日午後の皇居での認証式を経て正式に就任する。

 山際氏は24日夜、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)との関わりが次々に表面化し、政権運営の支障となっていた責任を取り、首相官邸で首相に辞表を提出した。首相は山際氏の後任について「25日に発表し同日夕刻、所定の手続きを済ませたい」と表明していた。

 後藤氏は、自民党政調会長時代の首相を政調会長代理として支えた。無派閥だが、昨年の総裁選では岸田陣営の事務総長代理を務めた。昨年10月の岸田政権発足時に厚労相として入閣。今年8月の内閣改造で交代していた。

 経済や社会保障分野、特に年金政策に詳しい。大蔵官僚を経て、2000年に民主党公認で初当選。03年に自民に移った。衆院長野4区選出で当選7回。

朝日新聞社

8357チバQ:2022/10/25(火) 15:05:35
https://news.yahoo.co.jp/articles/f092c89ee3b9ba47df77186ddfd6a9694dc0780d
山際氏の後任に後藤茂之氏 混乱収拾図る 「辞任ドミノ」懸念も
10/25(火) 11:34配信

毎日新聞
山際大志郎経済再生担当相から辞表を受け取った後、報道陣の取材に応じる岸田文雄首相=首相官邸で2022年10月24日午後7時40分、竹内幹撮影

 岸田文雄首相は25日午前、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)を巡る問題を受けて辞任した山際大志郎前経済再生担当相の後任に、後藤茂之前厚生労働相(66)=衆院長野4区=を充てる方針を固めた。複数の関係者が明らかにした。閣僚経験者を起用することで、野党が攻勢を強める臨時国会の審議などへの影響を最小限にとどめたい考えだ。同日夕の皇居での認証式に臨み、正式就任する。


 経済再生担当相は、28日にも取りまとめる予定の総合経済対策の責任者となる重要閣僚。後藤氏は、山際氏が担当した新型コロナウイルス対策や首相が掲げる経済政策「新しい資本主義」担当も引き継ぐ。

 後藤氏は衆院当選7回で副法務相や自民党政調会長代理などを歴任。旧大蔵省出身で経済政策に明るく、前厚労相でコロナ対策にも精通した後藤氏を起用することで、総合経済対策の決定直前での山際氏の「更迭」によって生じた混乱の収拾を図る狙いがある。

 旧統一教会問題を巡っては、他の閣僚らへ波及する「辞任ドミノ」が政権内で懸念されている。後藤氏は、自民党が教団側と何らかの接点があるとして氏名を公表した党所属国会議員125人のなかに入っていない。

 山際氏は24日夜、首相官邸で首相と面会し、旧統一教会を巡る問題を受け、「国会審議に支障を来すのは本意ではない」として辞表を提出。首相は「経済対策や補正予算、旧統一教会問題に関する被害者救済、再発防止といった重要な課題に専念する」観点から了承したと記者団に説明した。その後の持ち回り閣議で辞任が正式決定した。

 山際氏の辞任を受け、与野党の国対委員長は25日午前、国会内で会談し、今後の国会日程について協議した。与野党は同日午後に行われる衆院本会議で、首相が山際氏辞任について説明することで折り合った。【中村紬葵、李舜】

8358チバQ:2022/10/25(火) 22:57:15
https://news.yahoo.co.jp/articles/62ee3f8c975940fc155a39ea148af58d4945c34f
山際氏更迭を決断の首相、苦境打開できるのか
10/25(火) 21:31配信

産経新聞
衆院本会議に臨む山際大志郎前経済再生相=25日午後、国会・衆院本会議場(矢島康弘撮影)

岸田文雄首相は25日、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)との接点が次々と発覚して辞任した山際大志郎前経済再生担当相の後任に後藤茂之前厚生労働相を充てた。支持率の下落が続く中、手堅い国会答弁で知られる閣僚経験者の起用で立て直しを急ぐが、政権浮揚の兆しは見えない。


「政権として国民の『信頼と共感』が大事だと言ってきた。山際氏の説明はそのレベルに達しないという判断だ」

このタイミングで首相が山際氏を更迭することを決めた理由について、首相周辺はこう解説する。

旧統一教会との関係について山際氏が国民の納得する説明ができるのか。首相は17〜20日に開かれた衆参両院の予算委員会で見極める考えだった。だが、山際氏は「覚えていない」などと不明瞭な答弁を繰り返し、野党の批判は一層強まった。

首相は21日からのオーストラリア訪問を挟み、山際氏の交代を決断した。

参院予算委が終了した24日午後、松野博一官房長官が山際氏を東京・赤坂の衆院議員宿舎に呼び出し、首相の意向を伝えた。すでに山際氏には、派閥会長の麻生太郎自民党副総裁からも首相が交代させる考えであることが伝わっていた。

「国会審議に支障をきたすことは本意ではない」

同日夜、山際氏は官邸で首相に辞表を提出した。

政府内では今月3日の臨時国会開会前から山際氏の交代論が浮上していた。松野氏は数度にわたって議員宿舎で山際氏と面会し、旧統一教会との関係などを問いただした。

「大丈夫です。国会で説明します」

山際氏は辞任を拒み続けた。松野氏もそれ以上踏み込まず、結果的に政権の対応は後手に回った。

政府高官は「少なくとも国会で山際氏が追及されることはなくなった」と語る。交代で11月の令和4年度第2次補正予算案審議などを乗り切りたい構えだ。

だが、25日には一部の委員会が取りやめになるなど、突然の更迭劇の余波が広がった。首相は19日にも宗教法人への解散命令請求が認められる要件に関する答弁を1日で変更した。政権の場当たり的な対応が目立っている。(田村龍彦)

8359チバQ:2022/10/25(火) 23:02:29
https://news.yahoo.co.jp/articles/b2a161d5cbdcab5aad91d941685a599be016f2e7
「政権の寿命を縮めますよ」迷走の末、遅すぎた‟更迭‟の決断
10/25(火) 10:00配信

西日本新聞
岸田首相

 世界平和統一家庭連合(旧統一教会)や関連団体との接点が次々判明した山際大志郎経済再生担当相の更迭劇は、岸田文雄政権の迷走ぶりを改めて浮き彫りにした。山際氏の説明は説得力と誠実さを欠き、与党内からも「辞任やむなし」との声が高まっていたにもかかわらず、解任の機を逸して追い込まれたのが実情だ。首相の任命責任を問う野党がますます勢いづくのは必至で、政権へのダメージは避けられそうにない。


 午後7時前。辞任の意向を首相に伝えるため、官邸に現れた山際氏の表情はうつろだった。

 「このタイミングしかないと思った」。首相との数分間の面会後、記者団の前に立った山際氏は淡々と語った。引き金となった教団側との接点に関する自らの説明責任については「何か深い関係があったわけではないので説明できなかったのは事実だ。全部覚えていることの方が自然ではない」。引き際に至ってもまだ、持論を貫き通した。

 約35分後、同じ官邸エントランスホールで首相が記者団に語った。「国会審議に支障を来すのは本意ではないと申し出があった。私は了とした」。更迭を否定したものの、引導を渡していたのは間違いない。この日、夕方に予定されていた政府の経済財政諮問会議は急きょ、中止に。自民党本部であった役員会への出席も首相は見合わせていた。

 政府関係者によると、官邸サイドが山際氏に見切りを付け、閣僚交代にかじを切ったのは先週半ば。17日から始まった衆院予算委員会で山際氏は、野党から教団側との関係を問われても「記憶にない」「資料がないので分からない」などと不誠実な答弁を連発し、傷口を広げていた。さらに18日には「これから新しい事実など、さまざまなことが出てくる可能性はある」。自民幹部からも「もっと、まともなことが言えないのか」と突き放されていた。

 「かばえばかばうだけ、政権の寿命を縮めますよ」。首相の下には連日、山際氏の更迭を求める意見が届いていた。山際氏の後ろ盾となっていた甘利明前幹事長の説得もあり、首相はいったんは事態を見守る構えも見せたが、最後は押し切るしかなかったという。

 24日、参院予算委の集中審議を終えた首相は、午後4時過ぎに官邸に戻ると、自民の麻生太郎副総裁ら党幹部に電話で「閣僚交代」を告げた。「仕方ないですね」。山際氏が所属する麻生派の会長でもある麻生氏は既に事態を把握しており、驚いた様子を見せなかったという。

 政府、与党内には、10月初旬の今国会開会や、先週の衆参両院の予算委開始前に首相が決断すべきだったとの意見が根強く、首相の指導力に対する不信感も漂う。各種世論調査で内閣支持率は続落しており、自民関係者は「きょう、あすで踏み切らなければ、今国会は絶望的だった。首相にとっても瀬戸際だった」とあてこすった。

 山際氏を「瀬戸際大臣」と皮肉り、首相に解任を迫っていた野党は一層、ボルテージを上げる。立憲民主党の安住淳国対委員長は、「一言で言って遅すぎた。予算委が終わった段階で辞めるのは誠実さに欠け、政権のマネジメントが問われている」と批判をぶちまけた。

 (東京支社取材班)

8360チバQ:2022/10/26(水) 11:39:36
https://news.yahoo.co.jp/articles/0df3c88366b3ee8eccdb33fa2f0421bdcf7ac9f6
山積する重要課題 経済対策へ問われる手腕 後藤経済再生相
10/26(水) 7:07配信


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時事通信
経済再生担当相に就任し、記念撮影する後藤茂之氏(中央)。右は岸田文雄首相、左は松野博一官房長官=25日午後、首相官邸

 辞任した山際大志郎氏の後任に就いた後藤茂之経済再生担当相は、総合経済対策の策定や「新しい資本主義」の具体化など山積する課題に着手する。

 いずれも、岸田政権の浮沈を左右する重要課題。物価高への早急な対応やコロナ禍からの経済回復が求められる中、司令塔となる後藤氏の手腕が早速問われることになる。

 当面の焦点は、物価高対策などの総合経済対策。政府はもともと、今月28日にも対策を決定し、11月に財源の裏付けとなる補正予算案を国会に提出する方針だった。食料やエネルギーなど生活必需品の相次ぐ値上げに国民が苦しむ中、閣僚の辞任劇で対策に遅れが出ることは許されない状況だ。

 後藤氏は25日昼、官邸で記者団に「私も(自民)党の側にいて政策の提言や調整に関わっていた。丁寧にキャッチアップして進めていきたい」と述べ、予定通り今月中に経済対策を取りまとめる考えを強調した。

 年末に向けても、重要課題が目白押しだ。後藤氏は新しい資本主義や、スタートアップ育成などの担当相も兼ねる。年末までに策定するスタートアップの育成計画や資産所得倍増プランは政権の目玉政策。防衛費の大幅増額が焦点となる2023年度予算編成に向けても、岸田首相を議長とする経済財政諮問会議の担当相として、財政健全化との両立が求められる。

 後藤氏は旧大蔵省の出身で、税制や社会保障にも明るい「政策通」とされる。8月まで厚生労働相としてコロナ対応に当たった経験もあり、内閣府幹部は「山積する政策課題に即戦力として対応いただける。大変心強い」と歓迎する。経済対策からコロナまで、幅広い課題に短期間でどう対応するのか注目される。

8361チバQ:2022/10/26(水) 11:41:03
https://news.yahoo.co.jp/articles/ed702cb39782e44a0c093a8312a9a371c0d80178
「塩谷派」が流れて安倍派に分裂の兆し 世耕弘成参院幹事長の動きに猛反発する人々
10/26(水) 6:31配信
デイリー新潮
世耕弘成参院幹事長

 自民党の国会議員の間で、朝日新聞の報道が話題になっているという。10月13日に電子版が配信された、「安倍派新会長決められず 『塩谷派』案は中堅若手が異論」というタイトルの記事だ。


 ***

 自民党の最大派閥は、衆参合わせて97人の国会議員を擁する清和政策研究会、つまり安倍派だ。

 安倍晋三元首相(1954〜2022)が凶弾に倒れ会長の座は空位となっていたが、国葬や山口県での県民葬が終わったこともあり、最近では塩谷立会長代理(72)を新会長に推す動きが活発化していた。担当記者が言う。

「ところが、安倍派は13日に総会を開き、塩谷さんが『当分は新会長を決めない』と説明したのです。意外な展開を新聞各紙が報道しました。そして朝日新聞は、新会長の決定が見送られた理由として、2012年12月の衆院選で初当選した4期生を中心とした中堅と若手の議員が反発したため、と報じたのです」

 中堅と若手の反発が原因と報じたのは朝日新聞だけではない。日本テレビも同日、自社のニュースサイト「日テレNEWS」で、「自民“最大派閥”安倍派が会長決定を見送り」の記事を配信、以下のように理由を伝えた。

《当選3回以下や4回生のグループから「我々は安倍チルドレンだ。安倍派のままがいい」などの反対意見が多く上がり先送りすることとなりました》

血判状の衝撃
 自民党のある衆議院議員は、「4回生議員といっても決して一枚岩ではなく、色んな考えを持っています。朝日の記事は、実相を伝えられてはいないですね」と言う。

「一部の週刊誌は、『塩谷さんの会長就任を潰したのは、実は森喜朗元首相(85)』とも報じました。しかし、これも事実と違います。今回、『塩谷派』が誕生しなかった一番の原因は、世耕弘成参院幹事長(59)なのです」

 清和政策研究会に所属する参議院議員は、別途「清風会」を結成している。もちろん会長は世耕氏だ。

 安倍派の参議院議員は世耕氏ががっちりと押さえている──そう報じたのは毎日新聞だ。

 18日の朝刊に「自民党:安倍派後継争い、熱帯び 『塩谷会長案』白紙/世耕氏登用反発 県民葬集結でも先行き不透明」の記事を掲載、世耕氏の名前を明記した。

《今月11日には、清和会の参院議員集団「清風会」に所属する38人が署名した「血判状」が清風会会長の世耕氏の元に届く。「世耕会長のもと一致団結して行動する」とする内容だった。ある中堅は「世耕氏こそ派内の要職につくべきだ。清風会と衆院の一部が手を組めば新体制はすぐに決まる」と話した》

8362チバQ:2022/10/26(水) 11:41:15
「キンメダイ」の陰口
「毎日新聞の記事では、まるで38人が自主的に『塩谷会長反対、世耕さんを会長に!』と陳情したかのような印象を受けますが、これもどこまで事実なのか……。少なくとも清和政策研究会に所属する衆議院議員で、毎日新聞の報道を真に受けている人は少ないはずです。血判状は世耕さんが作らせたと見ています」(同・代議士)

 毎日新聞の記事には、安倍派に所属する《参院から「塩谷・世耕両会長」案が浮上》したとも書かれている──。

「世耕さん本人が『衆参から1人ずつ会長を出し、2人体制にしたい』とこだわったのが事の真相です。世耕さんが最後まで『塩谷派』に反対していたため、新会長の決定はお流れになってしまったのです」(同・代議士)

 世耕氏は安倍政権下で官房副長官や経済産業相を務めるなど、陽の当たる道を歩んできた。そもれあってか、一部の安倍派議員からは「目立ちたがり屋」言われている。世耕氏を陰で「キンメダイ」と呼ぶ者もいるという。

「大阪府内にある近畿大学は代々、世耕家が理事長を務めています。世耕家の大学と言っても過言ではありません。つまり、『きん』き『だい』がくの『め』だちたがり屋、という意味で『キンメダイ』というわけです」(同・代議士)

分裂の懸念
 世耕氏は首相を目指すと公言しており、衆院への鞍替えを狙っている。今年3月にはBSテレ東の番組に出演し、「政治家になった以上は、チャンスがあれば国のかじ取りをするトップの立場をやってみたい」と意欲を見せた。

「衆院選小選区の10増10減で、和歌山県の小選挙区の定数は現行の3から2に減ります。おまけに二階俊博元幹事長(83)の地元でもあり、そう簡単に鞍替えが進むとは思えません。とはいえ世耕さんは本気ですから、ご自身が首相になるプロセスとして『世耕派』を誕生させようと必死なのでしょう」(同・代議士)

 だが、キンメダイの陰口からも分かる通り、安倍派に所属する衆院のベテラン議員は今回の件に不快感を示しているという。

「世耕さんに反発しているというのが実情でしょう。そもそも衆議院議員は参議院議員を格下に見ていますからね。正直言って、『世耕は何様だ』という感じでしょうか。『安倍派を乗っ取るつもりか』と言う人もいます。いずれにしても、このままでは安倍派分裂の火種にもなりかねず、非常に頭の痛い問題であるのは間違いありません」(同・代議士)

デイリー新潮編集部

新潮社

8363チバQ:2022/10/26(水) 11:41:45
https://news.yahoo.co.jp/articles/141593929f64f50500f5390f5e49d500d6252393
安倍派、後継会長は決まらず 北条義時のような新リーダー不在の「ダメ鎌倉殿」状態か
10/21(金) 7:15配信

NEWSポストセブン
安倍派には新リーダー不在(写真は天皇陛下御即位をお祝いする国民祭典にて)

 安倍晋三・元首相が亡くなってから3か月あまり、派閥会長を務めていた安倍派(清和会)の後継会長は依然、決まる気配がない。10月13日の派閥総会では、塩谷立・会長代理からこんな一言が飛び出した。


「安倍さんに代わる新しいリーダーというのが一つの大きな課題だが、現時点でなかなかそういう方がいない」

 塩谷氏にとって苦渋の発言だったはずだと、ベテラン政治ジャーナリストは言う。

「塩谷氏はその前週、10月6日に開かれた同派総会で、『会長人事を含む新体制を来週にも決定する意向を示した』と報じられました。同派重鎮の衛藤征士郎氏らが『塩谷派』への衣替えを提案していたことを受けたもので、塩谷氏が会長に就くつもりだったのでしょう。

 ところが、派内から『知名度が低く総理総裁候補になり得ない』『塩谷派では茂木派や麻生派に名前負けする』などと異論が相次ぎ、最終的には派閥オーナー的存在の森喜朗・元首相が『領袖が務まる器ではない』とストップをかけたと言われています。森氏は当面、会長を置かず、松野博一・官房長官、西村康稔・経産相、萩生田光一・政調会長らによる合議制で進めていくべきだという考えのようで、塩谷氏としても会長就任を断念せざるを得なかったようです」

 衆参合わせて97人もの国会議員を抱える自民党最大派閥の行方は、永田町内でNHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』になぞらえられた。源頼朝亡き後の御家人13人による合議制の状況が安倍派と似ており、「派内の権力闘争で勝ち残った者が北条義時のような強力なリーダーになる」との予測もあったが、実態はほど遠い。

「権力闘争が好きな永田町では『鎌倉殿』が大人気ですが、それを安倍派になぞらえる向きはなくなりました。というのも、頼朝という絶対権力者亡きあと、北条時政、比企能員、梶原景時といった有力御家人たちが激しく争った『鎌倉殿』と違い、安倍派にはそもそも権力闘争を繰り広げるほど力のある人材がいなかったことが明らかになったからです。

 森氏は当初、萩生田氏を後継候補に考えていましたが、旧統一教会との接点が取り沙汰されて対応に四苦八苦し、あっさり自滅してしまった。ほかの面々も、森氏の顔色を窺うばかりで『我こそが次のリーダー』と周りを斥ける力を示そうとする人はいません。北条義時のような新リーダーが不在のまま、ゆるやかな合議制が続いていく。これでは『ダメ鎌倉殿』と揶揄されても仕方ないでしょう」(同前)

8364チバQ:2022/10/26(水) 11:42:09
https://news.yahoo.co.jp/articles/a8e985cbd4aadbfff4f2d7c6329a3ac93074c624
「紙対応」細田議長の進退焦点 「瀬戸際大臣」辞任、会期末がヤマ場【解説委員室から】
10/25(火) 21:10配信


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時事通信
衆院本会議を終え、国会を出る細田博之衆院議長(中央)=6日、国会内

 世界平和統一家庭連合(旧統一教会)との関係をめぐり、山際大志郎氏は24日、経済再生担当相辞任に追い込まれた。3日に召集された今臨時国会前から辞任を迫られていた山際氏が「退場」したことで、野党の次の主たるターゲットは、細田博之衆院議長。12月10日の会期末に向け、細田氏の進退が焦点となりそうだ。(時事通信解説委員長・高橋正光)

【写真】細田博之衆院議長が発表した世界平和統一家庭連合(旧統一教会)との関係に関するコメント

 ◇安倍首相に報告?

 「瀬戸際大臣」。自民党の石井準一参院議院運営委員長が岸田文雄首相らとの会食後、記者団にこうやゆしたのは17日夜。山際氏は1週間、瀬戸際で踏ん張ったものの、国会審議への影響を理由に辞表を提出した。首相による事実上の更迭とみられる。石井氏から、「だらしない」と挑発された野党は、1週間で山際氏の首を取り、メンツを保った。

 8月の内閣改造で続投した山際氏は、外部から教会との接点を指摘されては、認める「後出しじゃんけん」の繰り返し。しかも、急激な物価高などを受けて、政府が取りまとめる総合経済対策の担当閣僚。辞任すれば、岸田政権へ大きなダメージを与えられることから、野党は首取りを狙う第1のターゲットにしていた。

 首相には、国会が始まれば、山際氏が徹底追及されるのは分かっていたこと。問題閣僚を切るなら、国会前に決断するのが政界の常識だ。判断が遅れたことで、首相の危機管理能力に疑問符が付き、傷口は広がったと言える。

 いずれにしろ、山際氏「退場」の結果、次のターゲットとして注目が集まるのは細田議長だ。与野党を問わず、多くの国会議員に、教会とのさまざまな関係が判明しており、細田氏も例外ではない。こうした状況下、野党が問題視しているのは、出席した会合の内容を当時の安倍晋三首相に報告した疑惑だ。細田氏は教会の韓鶴子総裁が出席する会合で、盛会を祝い「会の内容を安倍首相にさっそく報告したい」などとあいさつする動画が確認されている。

 細田氏は与野党双方に迫られ、9月29日と10月7日の2回、ペーパーを出し、教会関連の会合出席8件と会合への祝電など3件を認めたものの、議院運営委員会での質疑に応じたり、記者会見を開いたりしての自らの言葉での説明はなし。ペーパーでは、安倍氏への報告の有無についても触れていない。

 細田氏はまた、最大派閥・安倍派の前任会長として、選挙の際に教団票を差配した疑惑もささやかれる。紙での説明に終始する細田氏の対応に、立憲民主党など野党は「疑念は晴れず、国民は納得しない」などと反発を強めている。

 そもそも、衆参両院の議長は与党、副議長は野党第1党から選ぶのが慣例で、中立な立場で議院を運営するため、党籍を離脱する。議長が開会のベルを押さなければ、本会議は開けず、与野党の対立から審議が空転した際には、あっせんに乗り出すこともあるなど、強い権限を託されている。

 ◇「トラブル3冠」問われる資質

 細田氏はこうした立場でありながら、公職選挙法に基づいて衆院小選挙区の定数を「10増10減」する案について、「都会(の定数)を増やすだけが能ではない」「地方いじめのよう」などと異議を唱え、与野党から批判を浴びた。

 また、週刊文春は複数回、細田氏の女性記者へのセクハラ疑惑を報じた。これに対し、細田氏は「事実無根」として発行元の文芸春秋を名誉毀損(きそん)で訴えたが、この時も、記者会見を開くなどして、自身の言葉で抗議の意思を示すことはなし。立民は先の通常国会会期末に、細田議長の不信任案を提出。与党などの反対で否決されたものの、議長としての資質を問われている。

 これに続いての、教会との接点判明。自身の言動に絡み、これだけ多くの問題を指摘された議長はなく、さながら「トラブル3冠王」。議長としての説明責任が改めて問われているにもかかわらず、「紙対応」に終始。説明責任を果たすことに後ろ向きと言える。

8365チバQ:2022/10/26(水) 11:42:22
 憲法63条は、首相と閣僚に、国会から答弁、説明を求められた場合の出席義務を課している。岸田首相や山際前経済再生担当相らが衆参の予算委員会で、教会の問題について野党の追及にさらされたのは、この条項に基づく。野党は引き続き、首相や、自身の政治団体から親族への事務所賃料の支出が判明した寺田稔総務相と秋葉賢也復興相を追及する構えだ。

 一方、議長に関しては、国会法20条で「委員会に出席し発言することができる」としており、出席を求められた場合の対応はあくまでも議長の判断。委員会への出席、説明などを義務付ける条項はない。もちろん、議長は本会議に出席、議事の整理に当たるが、議員が議長に質問することは認められていない。議長は議事に関すること以外、慣例上発言できない。このため、細田氏が同意しない限り、野党は直接、教会との接点についてただすことはできないのが実情だ。

 立民の泉健太代表が5日の衆院代表質問で、議長席に座る細田氏の方を振り返り、教会との接点について問い掛け、意思表示での回答を求めた。明確なルール違反だが、こうした事情を踏まえてのことだ。

 ◇重い伊吹元議長の発言

 衆参の議院運営委員会は、本会議の議事日程や提出された議案の扱い、選挙結果を受けた控室の割り振りなど、院の運営全般について協議する場。今国会では、細田氏が異議を唱えた衆院小選挙区を「10増10減」する公選法改正案が審議される予定だ。いずれかのタイミングで、野党は細田議長に議運委へ出席し、野党の質問に答えるよう改めて求めるだろう。細田氏がこれを拒否した場合、野党の「武器」になりそうなのが、昨年の衆院選に出馬せず、議員を引退した伊吹文明元議長の発言だ。

 自民党のご意見番的な存在である伊吹氏は6日、所属する二階派の会合で、泉氏のルール違反を「あり得ないこと」と批判する一方、細田氏に対しても「進んで議院運営委員会に出て、自分の思うところをしっかり述べたらいい」と、議運委での直接の説明を促した。もし、野党が細田氏の議運委での説明を要求し、自民党が反対すれば、伊吹氏の発言との整合性を問われる。自民党も同意して、与野党が合意して議運委への出席を要求。細田氏がなお拒否し続ければ、野党には不信任案提出の理由になり得る。

 細田氏が議運委への出席に応じれば、野党は、安倍氏への報告の有無を含め、教会との接点について徹底的にただすのは確実。細田氏が説得力のある説明をできなければ、国民の細田氏への不信感が募り、やはり野党は不信任案を提出するだろう。いずれのケースでも、野党が会期末に、細田議長の不信案を提出する流れとなる可能性が高そうだ。

 ◇首相、「内」「外」どちらを優先?

 その際、判断を問われるのが岸田首相だ。細田氏を守るなら、自民党が不信任案に反対、否決すれば済むが、世論の反発を買い、内閣支持率がさらに低下しかねない。逆に、細田氏を切るなら、自発的な辞任を説得し、応じないなら採決での欠席を党に指示すれば、不信任案は可決される。その場合は、安倍派議員らの反発を買い、政権基盤が揺らぐかもしれない。

 首相は、自らの言葉で説明しない細田氏について「自身の判断で適切に対応すべきだ」と述べ、対応を見守っている。いずれ、「内」と「外」のどちらを優先するのか、決断を迫られよう。

 「いまだ貝のように口を開かない細田議長の、記者会見が必要だ」。山際氏の辞任を受け、25日の本会議で急きょ行われた質疑で、立民の逢坂誠二代表代行は、自身の言葉での説明を細田氏に促すよう首相に求めた。共産党の塩川鉄也氏は「細田議長にも議運の場での説明、質疑を求める」と強調した。首相はこれらの点について答えなかったが、細田氏は議長席でやり取りに聞き入っていた。議長が不祥事で辞めた例はほとんどなく、辞任となれば、政権への衝撃度は山際氏の比ではない。

 細田氏の進退問題は、会期末に最大のヤマ場を迎える見通しだが、まずはその前段階として、細田氏に対する野党の議運委での説明要求に、自民党が同意するのか。同党が同意し、与野党そろっての出席要求に、細田氏が応じるのか。自民党と細田氏の対応が、当面の焦点となるだろう。

8366チバQ:2022/10/29(土) 08:49:57
https://news.goo.ne.jp/article/toyokeizai/business/toyokeizai-629282.html
後継6人とも力不足「安倍派」に迫る空中分解の危機 萩生田、西村、世耕3氏の共同代表制が有力?
2022/10/29 05:20東洋経済オンライン

後継6人とも力不足「安倍派」に迫る空中分解の危機 萩生田、西村、世耕3氏の共同代表制が有力?

後継6人とも力不足「安倍派」に迫る空中分解の危機

(東洋経済オンライン)

故・安倍晋三元首相の後継会長選びで、自民党の最大派閥「安倍派」(清和政策研究会、97人)が迷走している。当初有力視された塩谷立会長代理(当選10期・72)の昇格案が、同派中堅若手などの反対で頓挫したためだが、背景には次期総裁選に向けての激しい主導権争いがあり、円満決着への道筋はまったく見えてこない。

旧統一教会問題における山際大志郎氏の経済再生相の辞任(事実上の更迭)などで岸田文雄政権の危機が深刻化する中、党所属議員の4分の1超の勢力を持つ安倍派の混乱は、岸田首相の政局運営の大きな不安要因ともなっている。このため、総裁派閥の岸田派を筆頭に、党内の他の派閥・グループは、安倍派の動向に神経をとがらせている。

「国葬」以降も紆余曲折
昨年暮れの安倍派発足以来、事実上の党最高実力者として同派を支配してきた安倍氏が、7月8日に突然非業の死を遂げてから、すでに3カ月半あまりが経過。その間、安倍派は9月27日の「国葬」まで、「喪中」を理由に表立った後継者選びの動きを自制してきた。

しかし、「喪明け」となった9月末以降も派内調整は紆余曲折を繰り返している。国葬以降の「節目」となった10月15日の「山口県民葬」には、塩谷氏をはじめ同派議員85人が参列。第2次安倍政権下で会長を務めた細田博之衆院議長が弔辞で安倍氏の功績を称えつつ故人を偲び、塩谷氏も「派の結束」を訴えたが、後継会長問題決着への機運は盛り上がらなかった。

ただ、後継会長選びの難航は「予想されたこと」(自民長老)でもあった。これまで候補と目されたのは、下村博文元文部科学相(9期・68)、松野博一官房長官(8期・60)、西村康稔経済産業相(7期・60)、萩生田光一政調会長(6期・59)、稲田朋美元防衛相(6期・63)、世耕弘成参院幹事長(5期・59)の6氏だが、昨秋の安倍派結成前から、それぞれの足の引っ張り合いが目立っていたからだ。

安倍氏と親密だった甘利明前幹事長(麻生派)は、安倍氏死去後の7月20日に自らのメールマガジンで、「(安倍派は)『当面』というより『当分』集団指導制をとらざるを得ない。誰一人、現状では全体を仕切るだけの力もカリスマ性もない」と皮肉たっぷりに指摘。安倍派の総裁候補の面々は猛反発したが、党内では「きわめて自然な分析」(閣僚経験者)と突き放す声が多かった。

安倍氏亡き後、後継会長選びも含め、安倍派のまとめ役が務まるのは、「森喜朗元首相と細田氏の2人だけ」(安倍派幹部)とみられていた。ところが、森氏は東京地検の捜査が続く「五輪汚職」での“渦中の人”となり、細田氏も岸田政権を揺さぶる「旧統一教会」と安倍派の“癒着”の中心人物として厳しい批判にさらされ、「身動きが取れない状況」(同)だ。

しかも、安倍氏自身の旧統一教会との密接な関係が問題視される中、安倍氏最側近をアピールしてきた下村、萩生田両氏も、旧統一教会との「親密な関係」が厳しく批判されている。だからこそ、後継会長選びが「本命も仲介役も不在」(同)で迷走しているのだ。

8367チバQ:2022/10/29(土) 08:50:22
森氏の腹案は「萩生田・西村・世耕3氏の共同代表制」
そうした中、現在の「安倍派集団指導体制」の中軸となっているのは塩谷会長代理、松野官房長官、高木国対委員長(事務総長)、西村経産相、萩生田政調会長(幹事)、世耕参議院幹事長(清風会会長)の6氏。「これまで会長代理だった下村氏は、世代交代に反するとの理由で外された」(安倍派若手)とされる。

この6氏の水面下での相談相手となっているのは、やはり森氏だ。一時有力視された「塩谷会長案」については「最終的に森氏がつぶした」(同)との情報も出回った。

もともと、最大派閥への影響力維持に執念を燃やす森氏に取って、「派閥分裂だけは避けたいのが本音」(側近)だ。そこで森氏が、山口県民葬に先立ってひそかに提案したのが、「萩生田、西村、世耕3氏による共同代表制」だったとされる。

確かに森氏は、森派を引き継ぐ形で派閥会長となった町村信孝氏(元衆院議長・故人)が福田康夫内閣の官房長官に就任した際、派閥会長制をいったん廃止して町村氏と中川秀直(元幹事長)、谷川秀善(元参院幹事長)両氏を代表世話人とする集団指導体制に衣替えさせたことがある。

総裁選出馬を目指す町村氏と、そのライバルとして党幹事長を辞任して派閥に復帰した中川氏を並び立たせ、そこに参院実力者の谷川氏を加えるという派内混乱回避のための苦肉の措置だ。ただ、報道される派閥名は町村派のままだった。

その一方で、今回の「共同代表制」は「3氏を将来の会長・総裁候補と位置付けて競わせるのが狙い」(自民長老)とされるが、当事者も含め派内からは反対論が相次ぐ。「次に1人に絞るのが困難」(安倍派若手)なことに加え、参院の安倍派を統率する世耕氏が総裁候補になるために衆院鞍替えを狙っていることが背景にある。

参院安倍派として世耕氏をリーダーに結束している清風会(40人)は派内最大勢力。世耕氏も「私が共同会長に加わらなければ、集団指導体制は成り立たない」と漏らしていることに、衆院側が反発しているからだ。

後継選びで繰り返してきた「派分裂」
そもそも、安倍派は半世紀前の1972年夏に故福田赳夫元首相が立ち上げた「福田派」が源流だ。ただ、福田氏や安倍晋太郎氏など歴代領袖の会長引退や死去後の後継争いで、派分裂を繰り返してきた歴史がある。

今回の会長選びの迷走の裏側には、2024年9月の次期総裁選に向け、最大派閥として総裁候補を出すべきだという主戦論の強まりがあるとみられる。本来なら、安倍氏死去に伴って呼称も「旧安倍派」になるのが通例だが、派内の中堅若手議員が「安倍派」存続を望むのは、「誰が後継会長になっても、安倍派という派閥名がなくなれば選挙に不利」(若手)との不安からだ。

しかも、「10増10減」による新たな区割りの選挙区での戦いとなる次期衆院選では、有力な複数の後継会長候補の苦戦も予想されている。それだけに、「現在の集団指導体制で結束を維持しようとしても、次期総裁選や衆院選が迫れば、その時点で空中分解の危機を迎える」(安倍派長老)との声も出始めている。

著者:泉 宏

8368チバQ:2022/10/31(月) 08:29:52
https://news.yahoo.co.jp/articles/55a648471fda1d78f9332161d0301a77f4f281bd
「世耕の乱」勃発で安倍派が空中分解寸前…塩谷会長代理でも、萩生田政調会長、西村経産相でもまとまらない!
10/31(月) 6:02配信

現代ビジネス
「塩谷・世耕派」になる?

 安倍晋三元総理が亡くなってから間もなく4ヵ月。「安倍派」が分裂の危機を迎えている。


 「ベテランの後押しを受けて塩谷(立)会長代理が会長にスライドすると思いきや、参議院幹事長の世耕(弘成)さんが反旗を翻しました。安倍派の参院議員38人は『安倍会長の遺志を継いで一致団結する』と書かれた”連判状”に署名、世耕さんを共同代表にして『塩谷・世耕派』にするよう動いています。当面は会長選出を延期せざるをえません」(安倍派中堅衆議院議員)

 安倍派の参院議員たちは「清風会」というグループに所属し、世耕氏を中心に毎月会合を開いている。そのうち当選1〜2回の若手が中心となり、安倍派の衆院議員たちに「直談判」をしていた。

「塩谷会長」では頼りない
 「私の元にも『会長不在で困難に直面している時期だからこそ、世耕幹事長の力も借りるべきです』という参院の若手が来ました。こっちからすれば、ありえない話ですよ。共同代表なんてことになれば、二人の会長の意見が割れて派閥が分裂するのは目に見えていますから」(同前)

 では衆院の安倍派議員が「塩谷派」で一本化しているかというと、それも違う。安倍派に影響力を持つ森喜朗元総理が「塩谷会長」に難色を示しており、現役でも塩谷氏への不満を持つ人が少なくないのだ。

 「塩谷さんも塩谷さんですよ。『無難だから会長に選ばれる』と慢心して、幹部連中が推してくれるのを待つばかり。派閥の領袖は他派閥と渡り合ってポストを奪い取らないといけないのに、塩谷さんにはムリでしょう」(安倍派ベテラン衆院議員)

 かといって塩谷氏より若い萩生田光一政調会長や西村康稔経産相が会長となっても、安倍派がまとまる保証はない。

 「年内に会長が決まらないと、他派閥の草刈り場になりかねない」という声もあがる。崩壊寸前の安倍派の惨状に、安倍元総理も草葉の陰で呆れていることだろう。

 「週刊現代」2022年11月5日号より

週刊現代(講談社)

8369チバQ:2022/11/01(火) 09:02:13
https://news.yahoo.co.jp/articles/b7218d7eda5591d635c5c86a9b319dc0b92d7c05
「平身低頭」に徹して結束図る岸田首相…二階氏に配慮欠かさず、公明には「心配り」
11/1(火) 7:39配信

読売新聞オンライン
 岸田首相が自民、公明両党の幹部や実力者と会食を重ねている。いずれも首相が会食に誘ったといい、内閣支持率が低下する中、政権運営への助言や協力を求める狙いとみられる。平身低頭に徹し、今年度第2次補正予算案の成立などに結束して取り組む環境を整えたい考えだ。

首相官邸に入る岸田首相(31日午前)

 首相は31日夜、東京都内の中国料理店で、自民の二階俊博元幹事長と会食した。首相が会長を務める岸田派の根本匠事務総長と二階派の林幹雄会長代行、自民の元宿仁事務総長が同席した。出席者によると、二階氏が首相に「政権をしっかり支えるから、思い切ってやった方がいい」と激励する場面もあったという。

 二階氏は安倍、菅両政権で歴代最長の5年超にわたり幹事長を務めたが、首相は昨年9月の党総裁選で二階氏を念頭に党役員任期の制限を訴え、昨年10月の岸田政権発足時に二階氏は要職を外れた。所属議員同士が衆院選挙区で競合するなど緊張関係にあった時期もあり、両氏の因縁は根深い。

 それでも首相が二階氏への配慮を欠かさない背景には、政権運営に対する自民内の不満の高まりがある。世界平和統一家庭連合(旧統一教会)との接点が判明した山際大志郎・前経済再生相を更迭したが、「後手に回った」(自民幹部)との受け止めが大勢だ。

 今後は、野党が旧統一教会を巡る問題で国会での追及を強める中、補正予算案や感染症法改正案などの重要法案の審議に加え、国家安全保障戦略など3文書の改定も控える。首相周辺は「政権安定のため、二階氏との対立は避けなければならない」と強調する。

 首相は参院自民や連立を組む公明党への「心配り」にも力を注ぐ。27日夜は自民の末松信介参院予算委員長らと会食。出席者によると、首相は山際氏の更迭が遅れたことを「申し訳なかった」と頭を下げた。

 首相が旧統一教会を巡って、宗教法人法に基づく解散命令の要件の法解釈について公明に事前に説明せず、公明内から「丁寧さが足りない」(党幹部)との不満も上がった。首相は28日夜の山口代表らとの会食で「連携を密にしていきましょう」と呼びかけたという。

 29日夜の自民の麻生副総裁との会食では、政権運営への助言を求めた模様だ。首相は、首相経験者の麻生氏の存在を「ありがたい」と周囲に漏らすなど、頼りにしている。麻生氏も手紙や電話などで首相に助言をしているという。

8370チバQ:2022/11/04(金) 13:43:36
https://news.yahoo.co.jp/articles/f74a83a3dc68d04003596350474b5cfcffa57e61
存在感増す茂木幹事長、力の源泉は首相・麻生氏との信頼関係…「3人が政権方針決めている」
11/4(金) 8:40配信

読売新聞オンライン
 自民党の茂木幹事長が4日、就任から1年を迎える。岸田首相(党総裁)や麻生副総裁との信頼関係を土台に、党内で存在感を増している。「ポスト岸田」に向けて、今後は「世界平和統一家庭連合」(旧統一教会)問題への対応や、衆院小選挙区の「10増10減」に伴う選挙区調整などで手腕が試されることになる。

【図表】ポスト岸田、党内統治…茂木幹事長が今後直面する課題

力の源泉
就任から1年を振り返る自民党の茂木幹事長(1日、党本部で)

 「夏の参院選では、63議席を獲得して勝利することができ、政治の安定という大きな力を与えてもらった。日本が直面する課題解決に向け、これからも全力で取り組んでいきたい」

 茂木氏は1日の記者会見で、就任後の成果として参院選での勝利を強調した。

 茂木氏の力の源泉は、首相、第3派閥の麻生派(53人)を率いる麻生氏との3人の枠組みだ。3者の面会は、茂木氏が就任した昨年11月4日以降、26回に上る。党幹部は「この3人が党運営のみならず、政権の方針も決めている」と説明する。

 一方、旧統一教会問題への対応を巡り党内調査が後手に回ったことなどが批判を受けた。高額寄付などの被害を防止する新法制定を巡る協議でも野党に押され気味で、今国会で実現できるかどうかが焦点となる。

 今国会で衆院小選挙区を「10増10減」する公職選挙法改正案が成立すれば、党内の選挙区調整が本格化する。選挙区が減る県の調整は難航が必至だ。

温度差
 他党との関係では、国民民主党との連携を強めている。茂木氏は、国民の玉木代表と節目で連絡を取り合う間柄だ。通常国会で、国民が2022年度当初予算案の賛成に回った際も、麻生氏と調整に動いた。22年度第2次補正予算案でも国民の取り込みを模索する。

 一方で連立を組む公明党とは隙間風も指摘される。茂木氏は周囲に「公明の要望を必ずしもすべて聞く必要がない」と漏らしており、公明内では「もっと自公が密接に連携すべきだ」との不満がくすぶる。

足元に不安も
 茂木氏は、自民党第2派閥の茂木派(54人)会長を務めるが、足元のまとまりには不安も抱える。

 昨年11月に派閥会長に就任以降、「幹事長派閥として結束は高まっている」(中堅)。ただ、かつて折り合いが良くないとされ、参院に影響力を残す青木幹雄・元参院議員会長について、「2人の関係が完全に改善されたわけではない」(青木氏周辺)こともあり、派内での求心力の維持は依然、課題となりそうだ。

 岸田内閣の支持率が下落傾向にある中、麻生氏とともに、茂木氏は「首相を全力で支える」と周囲に強調する。ただ、岸田派からは「どこまで首相を支えてくれるか、分からない」との声も出ている。

8371チバQ:2022/11/04(金) 17:45:49
https://news.yahoo.co.jp/articles/da6a7b495d6bdcb566f6c7e38d46c72d69412ae0
岸田首相、派閥領袖と会食続々 政権体力低下で動揺懸念
11/3(木) 7:12配信


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時事通信
首相官邸に入る岸田文雄首相=2日午前、東京・永田町

 岸田文雄首相(自民党総裁)が、党内各派の領袖(りょうしゅう)と会食を重ねている。

 世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の問題を巡る対応が後手に回り、世論の逆風で政権の体力は低下しつつある。党内の動揺が拡大することを懸念し、杯を酌み交わすことで自らの足元を固めようとしているようだ。

 首相は10月31日夜、二階派会長の二階俊博元幹事長と、東京都内の中国料理店で約2時間懇談した。二階氏は政権と距離を置く非主流派の中心人物の一人。首相が党本部の元宿仁事務総長に仲介を依頼したという。

 2人の会食は4月以来。席上、二階氏は「二度とないチャンスだ。しっかりやってほしい」と首相を激励したという。

 首相は主流派の結束維持にも注力。10月29日には麻生派会長の麻生太郎副総裁と都内のステーキ店で1対1で向き合った。同6日には茂木派会長の茂木敏充幹事長とも夕食を共にしている。

 党関係者によると、首相の「会食攻勢」は党重鎮の助言を踏まえたものだ。周辺は「首相は酒席で発散している」と説明するが、党幹部は「首相は政権の弱体化を意識しているのだろう」と指摘。党内からは「『岸田降ろし』の声が上がらないのは、首相と派閥領袖の会食が効いているからだ」(関係者)との声も漏れる。

 首相は公明党との関係強化にも腐心する。10月28日に山口那津男代表らと都内の日本料理店で会談。連立与党の結束を確認した。

 政権内からは、トップが不在となっている安倍派の幹部や、最小派閥・森山派会長の森山裕選対委員長、首相と距離を置く菅義偉前首相とも会食すべきだとの声が出ている。

8372チバQ:2022/11/07(月) 23:48:37
https://news.yahoo.co.jp/articles/bc9a332d66246b8212b93b85ec83f6c208350892首相、与党重鎮らと会食活発 結束維持に腐心
11/7(月) 21:42配信


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産経新聞
自民党役員会に臨む岸田文雄首相=7日午後、東京・永田町の党本部(矢島康弘撮影)

岸田文雄首相が、自民党の麻生太郎副総裁や公明党の山口那津男代表ら与党の重鎮と会食を重ねている。世界平和統一家庭連合(旧統一教会)をめぐる問題は収束の気配が見えず、国会では野党から激しく追及を受ける場面が続く。与党内の結束が求められる中、重鎮らとの関係強化で足元を盤石にしたい考えだ。

首相は4日昼、東京・丸の内の中華料理店で麻生氏、茂木敏充幹事長と会食した。麻生氏は2日に韓国で尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領と会談しており、今後の外交日程などを腹合わせしたとみられる。

首相が結束維持に腐心するのは、麻生氏ら首相を支える「主流派」ばかりではない。10月28日夜には、東京・赤坂の日本料理店で、山口氏と午後10時前まで約2時間、杯を重ねた。

山口氏は、旧統一教会への質問権行使による調査を指示したことについて「事前に説明は一切なかった」と漏らすなど、首相との間ですきま風がささやかれてきた。首相は宴席に松野博一官房長官も同席させ、政府と公明の足並みをそろえることに努めたようだ。

10月31日夜には、昨年の総裁選で首相が事実上の「二階外し」を訴えたことで距離がある自民の二階俊博元幹事長とも約7カ月ぶりに酒席を囲んだ。出席者によると、二階氏は「政権をしっかり支える」と首相を激励したという。

首相が重鎮らに細かく気配りする背景には、政治基盤の弱さもある。自ら率いる岸田派(宏池会)は自民内で第4派閥に過ぎず、重鎮らの離反を招けば与党内での足場が崩れかねない。

連夜にわたる会食が奏功しているのか、今のところ、与党内では不穏な動きはみられない。ただ、今国会では、旧統一教会の被害者救済をめぐる法整備が難航。年末に向けては、自公間の相違が目立つ国家安全保障戦略(NSS)など「安保3文書」の改定も控えている。

いずれも一歩間違えば、下落傾向の内閣支持率に致命的な影響を与えかねない難題だ。首相は重鎮らの下支えを借りながらも、気の抜けない政権運営が続く。(星野謙、竹之内秀介)

8373チバQ:2022/11/09(水) 09:05:43
https://news.yahoo.co.jp/articles/4be3a3cf5808d98c6cb8e15192b67f1859873ce2
「黄金の3年」一転「暗黒の1年」 首相に課題山積、「総辞職しか」危機感拡大
11/8(火) 22:01配信


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カナロコ by 神奈川新聞
岸田文雄首相(資料写真)

 衆院小選挙区定数を10増10減する公選法改正案が8日、衆院倫理選挙特別委員会で可決され、今国会で成立する見通しとなった。新たな区割りでの総選挙には1年程度の地ならしが必要とされ、岸田文雄首相は「伝家の宝刀」である解散権の行使が当面困難となる。物価高騰に加え、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)を巡る被害者救済対策など課題は山積しており、政権内には「信を問えない状況下で追い詰められたら内閣総辞職しか道がなくなる」(自民幹部)との危機感が広がる。

 「就任1年で衆参両院の選挙に勝ち、大型選挙がない『黄金の3年』を手に入れた。腰だめで日本を改革してほしい」。岸田首相は4日夜、懇談した経団連首脳たちから激励を受けた。関係者によると、首相は「検討する」を「検討を加速したい」と表現するなどトーンを上げるにとどめ、大風呂敷は広げなかった。

 首相の口が重いのは当面解散を打てなくなる見通しに加え、その間に自民内がもめる可能性が高いからだ。与党内では「黄金の3年」に代わり、国民の信を問う術がない「暗黒の1年」が語られ始めている。

神奈川新聞社

8374チバQ:2022/11/09(水) 10:09:02
https://news.yahoo.co.jp/articles/b81573a199e086ab73f3e04921caf2d822ad4934
首相、窮余の方針転換 実効性課題、成立見えず 救済新法
11/9(水) 7:07配信


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時事通信
首相官邸に入る岸田文雄首相=8日、東京・永田町

 世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の被害救済・防止を図る新法について、岸田文雄首相が今国会に提出する考えを表明した。

【図解】旧統一教会・被害者救済法案の論点

 自民党は消極的で首相も静観していたが、風当たりの強さを見て急きょ方針を転換した。ただ、世論の納得を得られるだけの実効性の伴うものになるか不透明。12月10日まで残り約1カ月の会期内に成立できるかも焦点だ。

 「今国会を視野にできる限り早く提出すべく最大限の努力を行う」。首相は8日、首相官邸で記者団にこう強調。これに先立つ公明党の山口那津男代表との会談で、こうした方針を確認した。

 立憲民主党と日本維新の会は(1)寄付や物品購入は年収の4分の1を上限とする(2)マインドコントロール下の高額献金は被害者の家族も取り消し請求できる(3)不適切な献金の勧誘に罰則を設ける―を盛り込んだ法案を共同提出。教団に対する世論の反発を背景に、与党との4党協議で新法の今国会成立を迫ってきた。

 これに対し、与党は「寄付上限設定は寄付文化を萎縮させる」などとし、来年の通常国会への先送りを主張。首相は創価学会を支持母体とする公明党への配慮もあり、「与野党協議を参考に検討し、準備できたものから臨時国会に提出したい」と語るにとどめていた。

 方針転換は内閣支持率の続落が背景にある。物価高対策を盛り込んだ総合経済対策を10月下旬に決定。政府関係者は政権浮揚に期待を寄せた。だが、読売新聞が今月4〜6日に実施した世論調査で支持率は9ポイント減の36%。救済法案の今国会成立を求める声は73%に上った。

 首相が記者団に説明した新法の内容は、寄付の悪質な勧誘禁止や取り消し、家族の被害救済が柱。野党側が「目玉」とした寄付の上限設定や「マインドコントロール」の条文盛り込み、罰則導入にはなお慎重だ。憲法が保障する信教の自由を勘案し、自民党幹部は野党案を「無理筋」と批判する。

 松野博一官房長官は7日に公明党の石井啓一幹事長と会い、内容を事前に伝達。同党は党首会談に応じたが、幹部は「寄付の規制や家族の損害賠償請求は内閣法制局の審査を通るのか」と疑問視。「官邸が焦ってぶれている」と指摘した。

 立民は「われわれの重視する点が何も入っていない」(幹部)と反発している。安住淳国対委員長は、自民党が8日の国対委員長会談に応じなかったことを理由に今後の日程協議に応じない意向を示した。自民党からは「与党の法案審査も終えていないのに間に合うのか」(幹部)と危ぶむ声が出ている。

8375チバQ:2022/11/10(木) 08:50:45
https://news.yahoo.co.jp/articles/65de440c518e10e84f83d25c329a8b678b28713a
「茂木幹事長」がヨイショと長老の信頼で浮かれて ただし永田町からは疑問の声が続々と
11/10(木) 6:00配信

デイリー新潮
政権の方針も決めている
できるだけ早く首相になりたい

 読売新聞は11月4日、就任から1年を迎える茂木敏充幹事長(67)について、《存在感増す茂木幹事長、力の源泉は首相・麻生氏との信頼関係…「3人が政権方針決めている」》との記事を掲載した。確かに茂木氏は単なる幹事長の立場を越えて発言力を増しているようだが、それが実際に宰相の道へと繋がるのか。疑問の声も少なくないようだ。

【写真2枚】麻生太郎氏と高級寿司店「数寄屋橋次郎」で会食する茂木幹事長

 記事の内容をざっと紹介しておこう。

・岸田文雄首相(党総裁)や麻生副総裁との信頼関係を土台に、党内で茂木氏の存在感が増している。

・茂木氏の力の源泉は、首相、第3派閥の麻生派(53人)を率いる麻生氏との3人の枠組みだ。党幹部は「この3人が党運営のみならず、政権の方針も決めている」と説明する。

・「ポスト岸田」に向けて、今後は「世界平和統一家庭連合」(旧統一教会)問題への対応や、衆院小選挙区の「10増10減」に伴う選挙区調整などで手腕が試されることになる。

古代ローマの三頭政治になぞらえ
「記事はその後、国民民主党との連携を強める一方、連立を組む公明党との隙間風も指摘していました。茂木氏が周囲に“公明の要望を必ずしもすべて聞く必要がないと漏らしている”との記述もあり、なかなか読み応えのある記事でしたね。もっとも茂木氏は読売出身ですから、いくらか太鼓を叩いている印象を持ちましたが(笑)」

 と、政治部デスク。たしかに記事を読むと、茂木幹事長の「大物ぶり」が印象に残る。本人は喜ぶだろうが、一歩引いて見てヨイショ記事と受け止める向きもいることだろう。

「まあ茂木氏は党内第2派閥の会長を務めてはいるものの、派内に隠然たる影響力を持つ青木幹雄元官房長官との折り合いが悪く、派全体の掌握には至っていないとも記事にはありました。実際、その通りではありますがね」(同)

 しかし、茂木氏は自らに強い追い風が吹いていると感じているのだろうか、10月23日放送のBSテレ東の番組に出演して周囲を驚かせるような発言をしている。
岸田首相、麻生副総裁、そして自分が折に触れて面談していることに触れたうえで、「総裁、副総裁、幹事長は派閥のトップでもあって、それらの関係は古代ローマの三頭政治になぞらえて言う人もいる」などと話したのだ。

麻生氏との距離が
「本当に嬉しそうでしたね。総裁、副総裁と並び立つ存在だと、誰かの口を借りてはいるものの、実質的には自身で宣言したわけで、びっくりしました。今どき三頭政治と言って理解できる人がいるのかと首を傾げるところもあったし、永田町に限りませんが、敵を作らないに越したことはないのに、あんな発言をするメリットを全く感じませんでした」(同)

 この「ノリノリ」な発言の裏にはそれなりに根拠があるようで、

「ここ最近、特に麻生氏との距離が良い方向に縮まっているようです。茂木氏はできるだけ早く首相・総裁になりたい。その後ろ盾として麻生氏を頼みとしている。一方の麻生氏は、茂木氏の名前を有力候補としてしきりに出すことがあるそうです」(同)

 麻生副総裁にはどういう思惑があるのか。

「次の総裁選が岸田首相と候補者たちとの闘いとなるか、首相退陣後に行われるものなのかはわからないですが、いずれにせよ麻生氏は、茂木氏と麻生派所属の河野太郎デジタル大臣は名乗りを上げるだろうと見ているようです」(同)

8376チバQ:2022/11/10(木) 08:50:55
チャンスはそうない
「河野氏は麻生派所属ではありますが、前回総裁選でも麻生氏は厳しく接していました。河野氏のことを嫌っていることはなくもちろん総裁候補として評価しているのですが、他方、彼を推しすぎると派閥が割れるし、世代交代が一気に進むうえに麻生氏自身も埋没してしまう。そこへ行くとちょうど年齢的にも良く気心が合う茂木氏なんですよね」(同)

 麻生氏のお友達というだけで次のリーダーが決まってしまうとすれば何とも嘆かわしい状況である。

「茂木さんも必死なんでしょう。岸田さんより年長ですし、次の総裁選で河野さんが総裁になったら完全に自分の目は無くなってしまう。要するに、チャンスはそうないから焦っているところもかなりあると思いますよ」

 と、自民党のある閣僚経験者。仮に三頭政治の状況にあるとしたら、それは首相のプレゼンスの著しい劣化を意味しているわけだが、問題は軽々しくそんなことをテレビで話すセンスだ、とこの閣僚経験者は言う。

「茂木さんがそれを口にした時点で、倒閣宣言と受け止められても仕方ないでしょう。岸田さんには力がないから、力のある私(茂木氏)が支えていますって言い草にも捉えられますからね」(同)

 バックアップをしているのは党内の実力者とはいえ、国民の空気を読めないことでは定評のある麻生副総裁である。それだけに茂木氏も調子に乗って舌を滑らせているようでは、足元をすくわれかねないということか。

デイリー新潮編集部

新潮社

8377チバQ:2022/11/11(金) 17:57:46
https://news.yahoo.co.jp/articles/c9e4fccb78022eee9a3d0452a0d89250e226c31c
首相、葉梨法相を更迭 岸田政権で2人目 後任に斎藤元農水相
11/11(金) 17:21配信


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時事通信
参院本会議で答弁に臨む葉梨康弘法相(手前)。左奥は岸田文雄首相=11日午前、国会内

 葉梨康弘法相は11日、首相官邸で岸田文雄首相に対し辞表を提出した。

 首相は受理した。事実上の更迭とみられる。「法相は死刑のはんこを押すときだけニュースになる地味な役職」との発言が批判を招き、国会審議にも影響したことから、続投させるのは困難と判断した。後任は斎藤健元農林水産相を起用する意向。同日中にも任命する。

 岸田政権で閣僚の更迭は、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)問題を巡り辞任した山際大志郎前経済再生担当相に次いで2人目。相次ぐ閣僚の辞任は逆風下の首相にさらなる打撃となる。

8378チバQ:2022/11/14(月) 11:00:31
https://news.yahoo.co.jp/articles/05f359d94047c1aad0c1daefda7dc62dd0dabcff
政府VS国防族 防衛費増額めぐり綱引き激化 政府、他省庁合算で「2%」 「水増し」自民内に反発
11/13(日) 19:55配信


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北海道新聞
 自民党国防族が年末の国家安全保障戦略など防衛3文書改定を控え、政府に防衛費増額の圧力を強めている。政府は公共インフラ整備など他省庁の経費を、安保関連予算の「新たな枠組み」として防衛省予算と合算し総額で国内総生産(GDP)比2%を達成したい考え。だが国防族は関連予算による「水増し」と反発し、「真水」と呼ぶ防衛省予算そのものの大幅増を求める。綱引きが激化する中、増税など国民負担を伴う財源の議論は置き去りだ。

 「真に防衛力強化に必要なもの、防衛予算をまずしっかり積み上げることが基本だ」。自民の小野寺五典元防衛相は10日、党国防部会の冒頭で出席した官僚らに、こうくぎを刺した。

 やり玉に挙がったのは、岸田文雄首相が9日の政府有識者会議で表明した「総合的な防衛体制の強化に資する経費」の創設。空港や港湾などインフラ整備や研究開発など4分野の経費について、他省庁の予算に防衛省の要望を反映させ、重点的に予算配分する。政府はこれらの経費は防衛力強化に資するとして、防衛省予算と合算して公表し、「日本の防衛努力を同志国にアピールする」(外務官僚)と検討を進めていた。

 だが政府のこうした動きに、自民国防族は「防衛省の予算抑制だ」と反発した。小野寺氏は急きょ官邸を訪れて首相と面会し「真水(防衛省予算)をしっかり上げてほしい」と直訴。10日の国防部会では、政府側の担当者が「総合的な防衛体制の強化に資する経費」について「防衛費とは異なる概念だ」と強調し「防衛省予算ももちろん大幅に増やす」と釈明に追われた。

 ただ「大幅に増やす」財源の議論は自民内で深まらない。有識者会議では防衛費の安定財源として増税案も正式に提示されたが、国防部会で議論はなかった。

8379チバQ:2022/11/14(月) 20:23:13
https://www.nhk.or.jp/politics/articles/feature/91677.html
2022年11月10日特集記事
決められない最大派閥
トップ不在の“安倍派”

安倍晋三が率いた自民党最大派閥・安倍派。

安倍の「国葬」を区切りに新体制への移行を目指したが、後任の会長を決めることができず、「安倍派」の名称のまま、トップ不在の体制を続けることとなった。

衆目の一致する後継者が不在の中、派内では、いくつもの思惑が交錯し、せめぎ合いが繰り広げられた。「安倍派」はなぜ、時計の針を進める道を選べなかったのか。(米津絵美、柳生寛吾、馬場勇人)

幻に終わった「塩谷派」
「新しい体制を考えていたが、いろんな意見があり、検討するにはまだ時期尚早だ。無理にやるとおかしな方向に行きかねず、丁寧に時間をかけようという結論に達した」

先月(10月)13日に開かれた安倍派の議員総会。
会長に次ぐナンバー2の会長代理を務める塩谷立は、苦渋の表情で、安倍の後任の会長選びをさらに先送りする意向を表明した。

2週間前の派閥の総会で、「国葬」終了を踏まえ、新体制へ移行する方針を明らかにしていた塩谷。
派内の幹部たちからの推挙を受けて、この議員総会の場で、自身が新しい会長に就任することを発表する段取りにしていたが、反対の声が強まり、一転、断念に追い込まれた。

決まりかけていたはずの「塩谷派」の流れは、この2週間でなぜ立ち消えになってしまったのか。

8380チバQ:2022/11/14(月) 20:23:26
会長不在では存在感が低下
塩谷氏
塩谷は、衆議院当選10回の72歳。
文部科学大臣や、党総務会長などを歴任したベテランだ。

7月8日の安倍の死去後、安倍派では、執行部体制の見直しも検討されたが、派閥の分裂を避けるため、結論をいわば先送りする苦肉の策をとった。

8月の内閣改造と党役員人事の際は、会長代理の塩谷が「窓口」役を担い、総理大臣・党総裁の岸田文雄に対し、派閥の要望を伝えるなどした。

この8月の人事で、安倍派は、閣僚に、麻生派と並んで最も多い4人を送り出し、党4役の一角、政務調査会長のポストも確保した。しかし、第2派閥の茂木派(54人)を大きく上回る97人を抱える最大派閥として、「閣僚5人の起用を目指す」としていただけに、この結果で満足する声は多くはなかった。

しかも、岸田が、当時、経済産業大臣を務めていた萩生田光一を呼び、直接、党の政務調査会長を打診したことは、「塩谷を通さないのはおかしく、派閥として軽んじられている」との批判も出た。

「いつまでも会長不在のままでは、最大派閥としての存在感がなくなってしまう」

派内では危機感が広がり、新体制への移行が真剣に検討されるようになった。

結束のため「つなぎ」の新会長?
後任の会長選びでも、大きな判断基準となったのは「派内の結束を保つこと」だった。

将来の総理・総裁候補と目される幹部たちのなかで、現時点で、派閥をまとめられると誰もが認める抜きん出た存在はなく、本格的な争いがおこれば、派閥が割れる恐れがあるとの指摘が出ていた。

こうしたなかで、温厚な人柄で知られ、「野心がない」という評がもっぱらの塩谷に、いわば「つなぎ」的に会長を務めてもらおうという雰囲気が醸成されていった。塩谷自身も、そうした状況を十分承知したうえで、火中のくりを拾う覚悟を固めた。

8381チバQ:2022/11/14(月) 20:23:43
世代交代目指した「5人衆」
「塩谷派」に向け動いたのは、「5人衆」と称した以下の面々だった。

安倍派5人衆 高木氏 松野氏 西村氏 萩生田氏 世耕氏
このうち、松野・西村・萩生田は、安倍が生前、将来のリーダー候補と評した4人、いわゆる「安倍四天王」に名を連ねたうちの3人だ。世耕は、派内で固い結束を誇る参議院議員のグループを率い、将来は衆議院にくら替えして、総理大臣を目指す意向を公言している。
彼らは、派閥の実務を取り仕切る事務総長の高木も加えて会合を重ね、意見を交わした。

5人は、塩谷を会長として自分たちが支える新たな執行部体制を構築したいと考えていた。
このうち複数のメンバーが、これを機に派閥内の「世代交代」を進めたいという思惑で5人が一致していたと明かしている。

もう1人の「会長代理」
「5人衆」が「世代交代」を図る相手として念頭に置いたのは、下村博文(衆・当選9回・68歳)だった。
塩谷とともに派閥の会長代理を務める下村は、「安倍四天王」の残りの1人であり、これまでに総裁選挙への立候補を模索した経験も持つ。

下村氏
下村も、今回、自身は会長を目指さず塩谷を推す意向を早々に固め、下村周辺は、引き続き会長代理を務めることで、「次」を狙うという絵を描いていた。

「塩谷会長」のもとで、どちらが派閥運営の主導権を握るのか。
水面下の攻防は、まずは、世代間のポスト争いという形で展開していった。

ベテラン勢の「塩谷推し」
「国葬」の2日後の9月29日。派閥の運営方針などを話し合う「幹事会」が開かれた。

「塩谷先生を会長にどうか」
この場で下村は、塩谷を会長に推す考えを表明した。

下村のほか、派内の衆参それぞれの最長老で、ともに「最高顧問」を務める衛藤征士郎(衆・当選13回・81歳)と山崎正昭(参・当選6回・80歳)も同様の意向を示した。

衛藤氏と山崎氏
派閥の公式な会合で具体的な会長候補の名前が出されたのは初めてで、突然の発言に、ほかの出席者は一様に驚いたという。

会合のあと、下村周辺の議員たちは「幹事会で特に異論は出なかった。塩谷会長で決まりだ」と口々に記者たちに解説して見せた。

「3人の発言は事前に示し合わせたものだろう」
派内では、下村が、いち早く塩谷支持を表明することで、「5人衆」に対し機先を制することを狙ったものだとの見方が大勢だった。

新体制移行方針の表明
この幹事会の直後に開かれた派閥の議員総会で、塩谷は、新体制に移行する方針を表明した。
「安倍総理が亡くなった大きな穴を埋めることは、どんな体制をとっても難しいと思う。しかし、皆さん1人1人の力を結集して、日本の政治に清和研(清和政策研究会=安倍派)が中心になって貢献できるような体制を整えていきたい」

幹事会での下村らの発言は想定外だったが、事前に「5人衆」と下村らの双方から意向を確認しており、自身の会長就任におおむねメドがついたと判断したうえでの宣言だった。

塩谷は、この時点で、1〜2週間後には新体制を発表できると考えていた。
しかし、このあとも塩谷にとって想定外の事態が続いていくことになる。

「5人衆」に亀裂
塩谷は、新しい体制をめぐって、「5人衆」と下村側の双方から働きかけを受けていたが、派内で将来の総裁候補を育てていくため、「5人衆」の意向を尊重する方向で調整を進めていた。
ただ、調整を進める中で次第に、今度は「5人衆」の中で思惑の違いが顕在化してきた。

もともと、「5人衆」の中で、「塩谷会長」実現に向けた熱意には明確な温度差があった。もっとも積極的だったとされたのは、官房長官の松野だ。塩谷が派内の調整に動く中、松野も、他派閥の幹部に「塩谷会長になりますので、よろしくお願いします」と声をかけるなど、環境整備を進めてきた。

8382チバQ:2022/11/14(月) 20:23:54
一方、もっとも消極的と見られていたのが参議院幹事長の世耕だった。
世耕は、「5人衆」の会合でも、引き続き会長は置かず、5人による集団指導体制を確立するのが望ましいとの立場を示し、次善の案として、塩谷が会長に就任することも排除しないという立場だった。

世耕氏
こうしたなか、10月6日夜、塩谷を支える新体制の構想として、「5人衆」のうち、松野、西村、萩生田の3人を会長代理に据える案が、一部報道で取り上げられた。
そこに、世耕の名前はなかった。

この案には、世耕を支える参議院側から強い不快感が示された。世耕自身も、塩谷の会長就任に反対する姿勢を明確にするようになった。

そして、参議院側からは、衆参それぞれから会長を出す共同代表制に移行し、「塩谷・世耕派」、あるいは「萩生田・世耕派」とするよう求める声が上がった。
世耕は、派閥所属の参議院議員38人全員から「派閥が結束していくために世耕に一任する」とした連判状を取りまとめ、共同代表制の実現に向け、塩谷にプレッシャーをかけていった。

相次ぐ「森詣で」
塩谷が自身の会長就任に向けてお墨付きを得ようとしたのは、かつての派閥の領袖で、いまも大きな影響力を持つとされる森喜朗(85歳)だった。

森氏
森のもとにあいさつに行った塩谷は、後日、周辺に対し「森さんから『自宅を担保に金を借りるぐらいの覚悟はあるのか』と迫られたが、最終的には『頑張れ』と言ってもらった」と安堵感を口にしている。

そして、10月6日昼に開かれた派閥の議員総会で塩谷は、「新しい体制は来週ぐらいには示したい」と新体制移行に向けた時期を明示した。「塩谷会長」に向け、1つ1つ積み重ねていった。

しかし、森を頼ったのは塩谷だけではなかった。
この間、世耕や高木など、「5人衆」の複数のメンバーも、それぞれの思惑をもって接触を図っていた。

8383チバQ:2022/11/14(月) 20:24:07
思わぬ「来客」の一言で…
10月10日夜、都内のホテル。
塩谷は、新体制の発表の予定を3日後に控え、「5人衆」と向き合った。
この時点でも、世耕から「塩谷派」への理解は得られておらず、一縷の望みを持って話し合いに臨んでいた。


しかし、その最中、想定外の「来客」があった。森だ。
複数の出席者によると、この場で森は、後任の会長は引き続き空席とし、西村・萩生田・世耕の3人で、派閥を運営する案を披露したという。

結局、この夜の会合で、何も決まらなかった。
出席者のひとりは、翌日、取材に対し「新体制に向け、決まらないということが決まりつつある」と語った。

「私たちは『安倍チルドレン』」
こうした中、派内の中堅・若手の議員たちからは、新体制への移行自体に反対の意見が出だした。

新体制の発表の予定を翌日に控えた12日朝。
衆議院の当選4回の議員らが会合を開いた。このなかでは「会長を決めるのは時期尚早で、当面いまの体制を維持すべきだ」という意見が大勢を占め、自分たちの総意として、塩谷ら幹部に伝えた。

中堅・若手議員たちの中には、この間、幹部による水面下での調整が報道などでしか伝わってこないことに不信感を募らせる者もいた。

彼らは取材に対し、包み隠さず本音を語った。
「やはり、総裁候補たる方が会長になるべきだ。現時点で衆目の一致する人がいないわけだから、集団指導体制のままでいい」
「私たちは『安倍チルドレン』で、安倍さんに支えてもらって当選してきた。派閥の会長は、金も出して、人事でしっかりものが言えるような指導力がある人が就くべきだ」

「排除の論理はだめだ」と、「世代交代」を狙った「5人衆」を当てこする議員もいた。

塩谷は、後日、周辺にこう漏らした。
「(9月29日の「幹事会」で)私の名前が挙がったことで、いろんな意見が出てしまい、おかしくなってしまった。そうなる前に、さっと決めてしまいたかった」

「安倍」後はいつに
安倍の後任の会長選びは、さらに先送りとなった。
しかし、単に「元のさや」に納まったわけではなく、新体制の模索を通じて、派内にはいくつもの「ミシン目」が刻まれる結果となった。

塩谷は、一度は自身の背中を押してくれた森の「変節」の背景をいぶかった。
森が言及したという「西村・萩生田・世耕体制案」で名前が挙がらなかった松野も、そこにいたる経緯に疑念を抱いているという。

一方、派内の一部からは今回の森の行動に対しても「望ましくなかった」などと批判も出ている。

安倍氏遺影
派閥としての存在感の低下を防ぐより、現状から変わらないことであつれきの回避を優先した今回の結果。
いま、派内の97人をつなぎとめている合い言葉は「安倍総理の遺志を継ぐ」だ。

亡き「安倍」の名のもとに結束を保つことを選択した最大派閥は、いつ「安倍派」から移行するのか。そのとき、どんな景色が広がっているのだろうか。
(文中敬称略)

8384チバQ:2022/11/20(日) 19:28:54
https://news.yahoo.co.jp/articles/61fbe4dc4dc14624105f7ec40980b8d209fde3e2
【速報】寺田総務相 こんや辞表提出の方向で調整と政府関係者
11/20(日) 17:46配信
岸田首相は、「政治とカネ」の問題が相次いで判明している寺田総務相について、20日中に更迭する方向で検討を進めている。
岸田首相は、公邸で松野官房長官や木原副長官らと、断続的に協議を続けている。

政府関係者によると、20日夜、寺田総務相が辞表を提出する方向で調整しているという。

政治部

8385チバQ:2022/11/20(日) 19:37:22
https://news.yahoo.co.jp/articles/144d27490e11b61b4dc807b4b2d30ae691b56875「身内の更迭」迫られる岸田首相 側近・寺田総務相の進退、山際&葉梨氏と異なる事情とは
11/20(日) 11:00配信


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日刊スポーツ
岸田文雄首相(2022年7月18日撮影)

 岸田文雄首相に「3度目の判断」が迫りつつある。問題を抱える大臣を交代させるか否かの判断で、「政治とカネ」の問題が深刻化する寺田稔総務相(64)を、更迭する判断のヤマ場が近づいているが、この「3度目」は、その前の「1度目」「2度目」とは決定的に異なる要素がある。首相にとって、寺田氏は「身内」も同然だからだ。

【写真】寺田稔総務大臣

 岸田政権では、10月24日に山際大志郎経済再生相(当時)、11月11日に葉梨康弘法相(同)が辞任した。しかし、首相は2人をなかなか辞めさせようとせず、更迭する判断のタイミングがずれ、野党の批判だけでなく、与党からも疑問の声を受ける結果になった。山際氏の場合は、旧統一教会との関係をめぐる問題で大きな批判を浴びた「これからも(新たな問題が)出る可能性がある」発言から1週間あまり、葉梨氏も「辞任させるべき」という声が自民党でも拡大した翌日。「決断できない首相」という、さらに大きなピンチを招く結果になった。

 そして今回が、3人目の寺田氏。選挙や政治資金を管轄する総務相の立場ながら、自身の後援会の会計責任者に故人の名前が掲載されるなど、政治資金収支報告書への不適切な記載や疑惑がぞろぞろ。国会の質疑でも説明は十分でなく、「疑惑かもしれないが事実ではない」などと開き直るような発言もあった。

 しかし、自民党関係者は語る。「寺田さんを切るか切らないかの判断は、前の2人とは違って、相当に難しいのではないか。寺田さんは首相の側近。もっと言えば『身内』といっても構わない存在だからだ」。

 寺田氏は首相と同じ、広島選出(広島5区)で、首相が率いる岸田派(宏池会)に所属する。宏池会は、かつて首相を務めた池田勇人氏が1950年代後半に創立した自民党の老舗派閥の1つだが、寺田氏の妻の祖父が池田氏。今の選挙区も、池田家の代々の地盤だ。寺田氏の問題が深刻化する中、首相は自分の派閥の創立者の親族、極めて自身に近い存在を更迭するかしないかの判断に、直面し続けたことになる。



 首相の寺田氏への配慮はこれまでにもにじんでいた。首相は昨年12月、寺田氏を首相補佐官に就任させた。これは、その直前に行った最初の組閣で「入閣漏れ」した寺田氏への処遇といわれた。ちなみに、この時に寺田氏とは別に内閣官房参与に就いたのが、直前の衆院選で落選した自民党の石原伸晃氏。党総裁選で首相を支持した石原氏の起用は「お友達人事」との声もあったが、石原氏が代表を務める選挙区支部によるコロナ助成金受給問題で、8日で辞任した。一方、寺田氏はその後も首相補佐官を務め続け、今年8月の内閣改造で総務相として初入閣した。

 参与も補佐官も、首相が信頼する人物を置くのが定石。寺田氏は当選6回で、「大臣待機組」といってもおかしくなく、最初の組閣で入閣させられなかったことで、補佐官として重用した形にみえた。

 そんな寺田氏が抱える、多くの「政治とカネ」の問題。続投させても更迭しても、自身や政権の体力に大きなダメージとなるのは確実だ。逆にかばい続ければ、山際氏や葉梨氏の更迭劇の時よりも、厳しい批判が出かねない。判断の遅れがあれば、なおさらだ。

 葉梨氏の「法相軽視」の失言は大問題だったし、安倍晋三元首相の銃撃死以降、あらためて社会問題になっている旧統一教会との関係を説明できなかった山際氏も「辞任やむなし」ではあったが、寺田氏は政治資金をつかさどる総務相にありながら、数々の問題や疑惑をかかえる。「政治とカネ」は、政治家としての倫理観をはかるひとつの目安でもあり、「もはや任にあらず」(立憲民主党議員)の声は、与野党を超えて出る結果になった。

 首相は19日のタイでの記者会見で、寺田氏の進退について問われ、続投させると答えなかった。腹は決まっているようにも見えた。明日11月21日から2022年度第2次補正予算案審議が始まり、24日からは衆院予算委員会も予定される。辞任がなければ寺田氏もこの場に出席する。出席すれば野党の「集中攻撃」は目に見えている。

 岸田首相が寺田氏を更迭すれば、今年8月の内閣改造で入閣した岸田派議員3人(寺田氏、葉梨氏、林芳正外相)のうち2人が、更迭で政権を去ることになる。【中山知子】

8386チバQ:2022/11/20(日) 19:42:03
https://news.yahoo.co.jp/articles/4f9e227d88f0ecfe109495da863ee79359a85f79
岸田首相、寺田総務相を更迭へ 臨時国会中「ドミノ辞任」政権に打撃
11/20(日) 18:54配信

朝日新聞デジタル
記者会見をする寺田稔総務相=2022年9月16日、東京都千代田区

 岸田文雄首相は20日、寺田稔総務相を更迭する意向を固め、自民党幹部に伝えた。週刊誌報道などで寺田氏の政治資金などをめぐる問題が次々と表面化。政治資金規正法や公職選挙法を所管する総務相にふさわしくないとして、野党が辞任を求めていた。


 首相は19日、訪問先のタイ・バンコクで行った記者会見で寺田氏の進退を問われた。今年度第2次補正予算の成立や、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)問題を受けた被害者救済新法の制定などを政権として最優先する考えを表明。一方、各閣僚にも説明責任を果たすよう要請し、「この二つの観点からどうあるべきか。内閣総理大臣として判断をしていきたい」と語り、続投は明言しなかった。

 岸田政権では、10月24日に、旧統一教会との接点が問われた山際大志郎・前経済再生相、11月11日に、死刑執行を命じる法相の役割を軽んじる発言をした葉梨康弘前法相がそれぞれ事実上更迭された。臨時国会のさなかに短期間で閣僚が相次いで退く「ドミノ辞任」となり、首相の任命責任が問われ、政権にはきわめて大きな打撃になった。

朝日新聞社

8387チバQ:2022/11/20(日) 22:42:48
https://news.yahoo.co.jp/articles/9d8a48133a0a1b987fef6f47933316315157bd66
岸田首相、寺田総務相の後任に松本剛明元外相を起用へ 自民党麻生派
11/20(日) 21:48配信

朝日新聞デジタル
松本剛明氏

 岸田文雄首相は20日、政治資金などの問題で事実上更迭した寺田稔総務相の後任に、自民党麻生派の松本剛明元外相を充てることを決めた。複数の政権幹部が認めた。

 寺田氏の後任人事について、首相は20日夜、記者団に「21日午前に発表する」と説明した。

 松本氏は旧民主党出身。菅直人内閣で、在日外国人からの政治献金受領問題の責任を取って辞任した前原誠司外相の後任として2011年3月に外相に就任した。15年11月に離党し無所属となった後、17年9月に自民党に入党した。

8388チバQ:2022/11/21(月) 09:28:08
https://news.yahoo.co.jp/articles/118bbb90bf6ceb4e4bb93d5c07390250dc304b63
「辞任ドミノ」直撃、揺らぐ足元 首相の求心力低下、火種なお 寺田総務相更迭
11/21(月) 6:59配信


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時事通信
岸田文雄首相に総務相の辞表を提出し、記者団の質問に答える寺田稔氏=20日午後、首相公邸

 岸田文雄首相は20日、「政治とカネ」の疑惑を抱える寺田稔総務相を更迭した。

 山際大志郎前経済再生担当相、葉梨康弘前法相に続き、1カ月足らずで3人の閣僚が相次ぎ辞任に追い込まれる「辞任ドミノ」が現実となり、政権への打撃は拡大。内閣支持率の低迷に苦しむ首相の求心力が一段と低下するのは必至だ。

【図解】自民党岸田派(宏池会)を巡る問題

 「どうだろうか」。東南アジア歴訪から帰国して一夜明けた20日、日本を1週間以上離れていた首相は近しい議員に次々に電話し、寺田氏の進退を巡る国内の空気感を探った。閣僚経験者の一人は「強気でやらないといけない」と助言した。

 松野博一官房長官らとの協議も経て、首相は同日夜、寺田氏を首相公邸に呼んで辞表を受理。その後、テレビカメラを前に「相次いで閣僚が辞任し、深くおわびする」と頭を下げた。

 寺田氏を巡っては、自身の後援会の政治資金収支報告書に故人を会計責任者として記載していた問題などが発覚。昨年の衆院選で公職選挙法が禁じる運動員買収を行った疑惑も浮上し、野党だけでなく、自民党内からも「辞めさせた方がいい」(幹部)との声が強まっていた。

 相次ぐ閣僚の交代に、自民党関係者は「通常なら首相を続けるのが難しくなるほどの事態だ」と危機感を募らせる。野党は勢いづいており、立憲民主党の泉健太代表はコメントで「人事管理力のなさと任命責任が問われる」と非難した。

 2022年度第2次補正予算案は、衆参両院本会議で鈴木俊一財務相の財政演説と各党の代表質問が21日に行われ、衆院予算委員会での実質審議が24日に始まる見通しだったが、寺田氏の辞任でこうしたスケジュールにも狂いが生じそうだ。野党は首相に経緯の説明を求める構えで、政府・与党の目指す月内成立は極めて厳しい情勢だ。

 首相は山際、葉梨両氏の更迭でも「後手」批判を浴びた。今回はさらに、東南アジア歴訪の直前に葉梨氏、直後に寺田氏を更迭する形となり、自民党内からは「外遊前に2人とも辞めさせるべきだった」(幹部)と不満が渦巻く。葉梨、寺田両氏とも岸田派所属で、「首相は身内に甘過ぎる」(閣僚経験者)との批判も広まりそうだ。

 寺田氏が辞任しても、幕引きとなるかは不透明だ。野党は、同様に「政治とカネ」の疑惑を抱える秋葉賢也復興相を次の「標的」に据え、追及を強める方針。自民党幹部は「まるでモグラたたきだ」と嘆いた。

 反転攻勢に向け、首相周辺では来年1月の通常国会前に内閣改造・党役員人事に踏み切る選択肢もささやかれ始めた。ただ、自民党内からは「奇策はやめた方がいい」(関係者)との声も漏れる。

8389チバQ:2022/11/21(月) 16:41:57
https://news.yahoo.co.jp/articles/35a02fb0a7b878bb5dbb677deb21769a04e80aa0
寺田稔氏後任の松本剛明総務相「しっかり働いて負託に応えたい」民主党政権でも「リリーフ」経験
11/21(月) 13:15配信


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日刊スポーツ
 岸田文雄首相は21日、「政治とカネ」の問題で更迭した寺田稔前総務相の後任に、松本剛明元外相(63)を起用することを決め、官邸に松本氏を呼び込んで伝えた。

 松本氏はかつて民主党に所属し、菅直人内閣で外相として初入閣した。今回は寺田氏の辞任に伴う起用だが、民主党時代の外相就任時も、前原誠司外相の辞任に伴い、外務副大臣から昇格する形での「リリーフ登板」だった。

 2015年11月、安保法制をめぐる党の方針との違いなどを理由に民主党を離党。無所属を経て2017年に自民党に入党した。現在、自民党の麻生太郎副総裁が率いる麻生派に所属している。

 松本氏は官邸で首相と会った後、報道陣の取材に応じ「総務省は、国民生活の基盤。大変重責だと思うが、しっかり働いて負託に応えていきたい」などと語った。

8390チバQ:2022/11/21(月) 17:28:01
https://news.yahoo.co.jp/articles/c05b06c9281487756a6f4ffc8b33b2d78bdc34df
松本剛明氏が総務相の後任に「人事好き」岸田首相の「民主党離党組」異例の人事に「転生した地下アイドル感」の声
11/21(月) 16:54配信


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SmartFLASH
11月21日、皇居での認証式を終えた松本剛明総務相(左)(写真・時事通信)

 11月21日、岸田文雄首相は、総務相を事実上、更迭した寺田稔氏の後任に、松本剛明(たけあき)元外相を起用した。首相は松本氏に対し、地方行財政とデジタル田園都市国家構想、情報通信など、幅広く総務行政の課題を前進させるよう指示。松本氏は、岸田首相と面会したあと「総務省は、国の根幹であり、国民生活の基盤であるたいへん重要な制度を所管しており、重責だが、しっかり働いて負託に応えていきたい」と述べた。

 松本氏は当選8回で、麻生派に所属。民主党時代は政調会長、外相を務めた民主党離党組だ。

「2011年3月、在日韓国人から献金を受けていた問題で辞任した前原誠司氏の後任として、外務相に就任しました。前職者の辞任を受けての大臣就任は2度めとなります。

 外交・安保の専門家で、民主党が野党に転じたあとの2015年、安保法制に関連して、共産党との選挙協力を模索する民主党に反発して離党。2017年に、同じく兵庫が地盤の渡海紀三朗元文相の仲介で、自民党に入党しました。

 政治手腕は高く評価されていましたが、民主党離党組の大臣起用には自民党内で反発もあります。1カ月足らずで3人の閣僚辞任という、異常事態だからこその人事といえます。総務省は、松本氏にとって少々畑違いなのが気になるところです」(政治担当記者)

 同じく民主党を離党し、自民党に入党した長島昭久衆院議員は同日、自身のTwitterでお祝いの言葉を述べた。

《嬉しい人事です。民主党時代から何かと面倒みてもらってきましたが、自民党に入党して以来、裏方で一生懸命汗をかく松本剛明さんの姿に多くのことを学ばせてもらいました。ぜひ総務行政のトップとして頑張って欲しい》

 細野豪志衆院議員も同じく、《松本剛明氏は3.11の際の外務大臣。一緒に修羅場を乗り越えた政治家だ。きっとやってくれる》と期待を込めた。

 SNSでは、民主党離党組の大臣就任に驚きの声が多く上がっている。

《すごい。民主党政権と自公政権の両方で大臣をする議員さんが爆誕》

《民主党政権の閣僚経験者で入閣“返り咲き”は初めてじゃないかな》

《民主党で外務大臣とかいう超重量閣僚やってたのが自民に移籍して再度大臣になってるので、ガチのマジで転生した地下アイドル感ある》

 ただ、前参議院議員でジャーナリストの有田芳生氏は、政治ジャーナリストの田崎史郎氏から教えられたという話を、11月12日に自身のTwitteにこう書きこんでいる。

《田崎史郎さんに意外なことを教えられた。「岸田さんは、じつは人事が大好きなんですよ」。その「大好き」な人事がドミノ倒しのようになってきた。判断力に根本的な問題がある》

 松本氏の総務相への起用はどう出るか。民主党離党組議員の手腕が試される。

8391チバQ:2022/11/21(月) 19:54:58
https://news.yahoo.co.jp/articles/08946c787ecf889e26fcbbc4a37f65ed5dbeb3cd岸田内閣「閣僚辞任ドミノ」で“菅派”立ち上げが前倒し? 担ぐ「総裁候補」の名前は
11/21(月) 14:01配信


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集英社オンライン
同じ神奈川県選出の河野太郎デジタル相や小泉進次郎元環境相との連携もささやかれる菅前首相

わずかひと月で3閣僚が辞任する異常事態となっている岸田内閣。支持率は30.5%と政権発足以来、最低を更新し、自民党内からも「もう岸田では持たない」との声が日に日に大きくなっている。仮に今後、「ポスト岸田」を争う政局になれば、がぜん注目を集めるのが菅義偉元首相の動きだ。

「ポスト岸田」を争う政局に
山際経済再生相、葉梨法相、さらには寺田総務相と、閣僚の辞任ドミノが続く岸田内閣。支持率低迷に早期退陣論もとりざたされる中、永田町ではいよいよ「ポスト岸田」を見据えた動きが本格化しつつある。

今後、後継を争う政局となれば、その影響力の大きさから無視できないのが、これまで無派閥を貫いてきた菅義偉前首相だ。かねてより噂される事実上の自派閥「菅グループ」の立ち上げがいつになるのかに、永田町の注目が集まっている。

9月の安倍国葬での名追悼演説でめきめきと株を上げ、2度目の首相待望論も聞こえる菅氏だけに、グループ立ち上げとなれば、自民党内のパワーバランスに変化が生じることはまちがいない。

菅グループ発足の観測が流れたのは今春のことだった。

「菅さんを慕う無所属議員約30人を中心に、同じ非主流派で関係の良好な二階派(43人)、森山派(7人)が合流すれば、第1派閥の安倍派並みの一大勢力になる。菅グループは当初、カーボンニュートラルやインバウンド、DXなど、菅政権が手がけた目玉政策の実現に向けた勉強会という名目で、夏の参院選前にも立ち上がると目されていました」(全国紙政治部デスク)

ただ、この予想が実現することはなかった。参院選前のグループ結成は挙党一致を妨げ、選挙に悪影響を与えると、菅氏自身が立ち上げを参院選後の夏に先送りする意向を示したためだ。

「ところが、参院選後の立ち上げもありませんでした。安倍さんの突然の銃撃死を受け、9月末の国葬までは喪に服すべきと、やはり菅さんがグループ立ち上げを封印してしまったんです。そこで菅グループの発足はと国葬後の秋以降なるというのが、永田町の共通認識になっていました」(前同)

ただ、秋の臨時国会が始まって以降も菅氏がグループ作りに動く気配はない。臨時国会初日の10月3日に行われた神奈川新聞のインタビューでも、菅氏自身が「(勉強会のことは)いまは考えていない」と断言している。

8392チバQ:2022/11/21(月) 19:55:15
「菅派」立ち上げを前倒しも
このまま、菅グループ結成は立ち消えになってしまうのか? この疑問に政治ジャーナリストの鈴木哲夫氏がこう答える。

「いまはグループ立ち上げの時期ではないと判断しているというだけのこと。これだけ岸田内閣の支持率が下落している時に旗揚げすれば、党内主流派から『菅が造反して岸田下ろしを仕掛けてきた』と反発されかねない。政治巧者の菅さんがそんな稚拙な判断をするはずがありません。

時期が来れば、必ず自グループ立ち上げに動くでしょう。ただし、菅さんに2度目の首相返り咲きを狙っている様子は見えません。菅グループで有望な次世代の総理・総裁候補を担ぎ上げ、自民党の世代交代を進めたいと考えているようです」

前出の政治部デスクもこううなずく。

「菅さんの狙いは同じ神奈川県選出の河野太郎消費者担当相や小泉進次郎元環境相、二階派の後継者と目されている武田良太元総務相といった有力なポスト岸田候補を抱え込む形で自グループを立ち上げ、2年後の自民総裁選に備えること。自身は派閥の領袖として河野氏や小泉氏を総裁候補として担ぎ上げ、そこで勝利して主流派に返り咲き、菅政権でやり残した自らの政策を実現するつもりなのでしょう」

このまま岸田政権の支持率が続落すれば、来るべき政局に備え、菅元首相がグループ立ち上げを大幅に前倒しすることは大いにありうる。菅氏がいつ勝負に出るのかに注目したい。

文/集英社オンライン編集部ニュース班

8393チバQ:2022/11/21(月) 21:05:52
https://news.goo.ne.jp/article/mainichi/politics/mainichi-20221121k0000m010275000c.html岸田首相、年内にも内閣再改造検討 閣僚相次ぎ辞任で政権浮揚狙う
2022/11/21 20:37毎日新聞

岸田首相、年内にも内閣再改造検討 閣僚相次ぎ辞任で政権浮揚狙う

岸田文雄首相

(毎日新聞)

 岸田文雄首相は内閣改造・自民党役員人事を行う検討に入った。当初予算案編成後の12月末から2023年1月の通常国会召集までの間での実施を視野に入れている。寺田稔総務相の更迭をはじめ閣僚辞任が相次ぐ状況の中、通常国会に向けて体制の刷新で政権浮揚を図る狙いがある。首相は今後の臨時国会の状況などを踏まえて人事を断行するかどうかを判断する。

 複数の政権幹部が明らかにした。首相は8月に、閣僚19人中14人を入れ替える大幅な内閣改造と党役員人事を行った。だが、10月に開会した臨時国会では、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)との接点が相次ぎ指摘された山際大志郎前経済再生担当相、死刑を巡る失言をした葉梨康弘前法相が相次ぎ辞任。11月20日には、「政治とカネ」の問題で野党から追及を受けた寺田氏が辞表を提出した。今後の衆参両院の予算委員会審議では、野党は政治資金問題が指摘される秋葉賢也復興相への追及を強める構えで、自民党内では「体制を一新しなければ、通常国会では政権はさらに厳しい状況になる」との声が強まっている。

 首相は19日、訪問先のタイでの記者会見で通常国会までに内閣改造・党役員人事に踏み切る可能性について「適切なタイミングを首相として判断していきたい」と語った。党幹部は「首相は人事を検討している」と述べた。首相は世論の動向も勘案し、秋葉氏の交代も含む改造の可否を判断する構えだ。ただ、8月の人事からごく短期間での再改造は自民党政権では異例。首相が実施に踏み切った場合は反発を受ける可能性がある。政権幹部は「人事には長所も短所もある」と語り、首相が人事を行うかどうか慎重に検討するとの見方を示した。

 政府は12月23日までに当初予算案の編成作業を終える予定だが、12月10日までの国会会期が延長された場合は同月最終週にずれ込む可能性がある。通常国会は1月中旬以降の召集が想定されている。

 通常国会召集直前に内閣改造を行った最近の例では、11年1月14日に臨時国会で問責決議を受けた閣僚らを退任させた菅直人政権や、12年1月13日に5閣僚を交代させた野田佳彦政権のケースがある。【高本耕太】

8394チバQ:2022/11/22(火) 11:09:31
https://news.yahoo.co.jp/articles/61aaae8f6fe3df77ec697f484858a7ad920cc193
大臣更迭、後任人事で「菅副総理」また幻に なぜ見送り
11/21(月) 20:01配信


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カナロコ by 神奈川新聞
岸田文雄首相(資料写真)

 岸田文雄首相は20日夜、政治資金などを巡る問題が相次いで発覚した寺田稔総務相を更迭し、後任に松本剛明元外相を就けた。人選は先週末から始まっていたが関係者の話を総合すると、この間に菅義偉前首相(衆院2区)を副総理兼務で起用する案も検討されたという。

 同様の構想は8月の内閣改造の折もあった。閣僚の「辞任ドミノ」が生じている中で、秋葉賢也復興相も事務所費を巡っての“脱税疑惑”が指摘されており、危機は続く。「早期の抜本的な改造は避けられない」(自民の閣僚経験者)との見方も広まる中、今回も幻となった菅副総理起用構想だが、今後の国会審議や政局の行方によっては再浮上する可能性がありそうだ。 

 複数の自民重鎮らが「この機に菅氏を取り込めば党内に敵はいなくなる。ピンチをチャンスに変えよ」と首相周辺に進言したという。安倍晋三元首相の最大派閥が後継会長人事でまとまらない中で、無派閥議員をまとめている菅氏を味方にできれば党内基盤は固められるとの皮算用だ。

 見送りの理由は「打診して断られたことが漏れれば首相の求心力がますます低下する」(岸田派議員)。一方で「菅氏は受けない」との事前情報を踏まえ、断られた折には菅氏側近の坂井学前官房副長官(同5区)の総務相起用を続けざまに打診するとのシミュレーションも行われたという。

神奈川新聞社

8395名無しさん:2022/11/22(火) 17:09:05
山際→葉梨→寺田→秋葉?→松本?→岸田?

8396チバQ:2022/11/24(木) 09:53:15
https://news.yahoo.co.jp/articles/fc642a4115d6df83aed31d610423ac8a116d4c33
「年明け解散」臆測消えず 苦境の岸田首相、反転へ賭け?  野党、急きょ警戒
11/24(木) 7:08配信


時事通信
閣議に臨む岸田文雄首相(中央)=22日、首相官邸

 岸田文雄首相が来年1月に衆院解散・総選挙に踏み切るとの臆測がくすぶっている。

 閣僚の辞任ドミノで苦境に立つ首相が反転のため「伝家の宝刀」に賭けるというもの。政権内の多くは否定的だが完全に消えず、野党も警戒を強め始めた。


 年末に向けては世界平和統一家庭連合(旧統一教会)問題を受けた被害者救済新法、増税が絡む防衛費増額、高齢者の負担増となる医療・介護保険見直しといった課題が目白押し。政権が一段と弱体化する可能性もある。

 来年1月には通常国会が召集される。2023年度予算案の審議などを通じて野党の攻勢にさらされるため、その前の立て直しが必要になる。

 自民党内には内閣改造で局面転換を図るべきだとの意見もあるが、改造は今年8月に実施したばかり。新たに入る閣僚に問題が生じる危険を伴う。

 一方で解散については「勝てば『みそぎ』になる。改造ではそうはならない」(中堅)との声がある。早期解散はあり得るとする党幹部は「教団との断交が大義になる」と指摘。関係を絶たない候補は公認しないといった方針を打ち出せば有権者の理解は得られるとの見通しを示した。

 ただ、政府・与党内の大方は年明け解散説を打ち消す。内閣支持率が低下した現状で「解散する体力はない」とみる。首相経験者は「今は無理だ」と言い切った。

 来年5月には首相の地元広島で先進7カ国首脳会議(G7サミット)が行われる。自民党関係者は首相の求心力回復には「解散しかない」としつつ「サミット後か通常国会閉会後だ」と語った。

 公明党は来年4月の統一地方選を重視し、それと近接した時期の衆院選は「力がそがれる」(関係者)として反対の立場。幹部は「解散は1000%ない」と強調する。

 衆院小選挙区を「10増10減」する改正公職選挙法は12月28日に施行され、この日以降に公示される衆院選から新たな区割りが適用される。自民党の候補者調整は難航が必至で、日本維新の会幹部は来年1月解散について「絶対ない」と語った。

 それでも臆測が消えないのは、首相自身がタイ訪問中の今月19日の記者会見で「この2カ月間、政権の全ての力を課題の一つ一つに集中していきたい」と述べたのが発端だからだ。「2カ月後」が通常国会召集の見込まれる時期とだいたい重なるため、「冒頭解散を示唆した」と一部で解釈された。解散説は野党へのけん制になるという事情もあり、広まった。

 立憲民主党幹部は窮地に立つ首相の判断として「可能性は低いが、解散はある」と指摘。複数の同党関係者は、安住淳国対委員長が最近、「年明け選挙に備えろ」と急に指示したと証言した。

8397チバQ:2022/11/25(金) 11:41:40
https://news.yahoo.co.jp/articles/1df84300c9863d7c1354c5657b23ea767176426f
安倍派後継争い、世耕氏を推す“38人の血判状”で大騒ぎに 予想外の顛末とは
11/25(金) 5:56配信
デイリー新潮
世耕弘成氏

「安倍晋三元総理総裁の遺志を継承できるのは誰か。それをどう決めるのか――」


 97人を擁する自民党最大派閥の安倍派(清和政策研究会)は、この難題を4カ月以上も解決できず、いまも会長ポストが空位という“異常事態”が続いている。

 安倍元総理が暗殺された7月に開催された派閥総会では、当面は、塩谷立、下村博文の両会長代理をはじめ、松野博一官房長官、萩生田光一経産相(当時)、西村康稔事務総長(当時)、高木毅党国対委員長、世耕弘成党参院幹事長、稲田朋美事務局長ら幹部8人による集団指導体制“世話人会案”が内定。

 ところがその直後、旧統一教会問題と世代交代論で沈んだ下村氏を除く、7人から3人の複数代表を選ぶ「共同代表案」をはじめ、一時は有力視された「塩谷暫定会長案」、さらにはあえて会長を決めない「代表代行体制案」などの案が浮かんでは消えていった。

38人が“血判状”に署名
 現時点での次期会長有力候補は塩谷、松野、萩生田、西村、高木、世耕の6氏。中でも安倍氏の国葬儀を終えた9月下旬に「当面は総裁選に出ようという野心のない塩谷会長にして、次の体制を考えよう」(安倍派幹部)とまとまりかけたが、その矢先に動き出したのが、世耕氏が会長を務める参議院安倍派(清風会)だった。

「先月18日、毎日新聞が『安倍派後継争い 熱帯び』と題して〈世耕会長のもと一致団結して行動する〉と、清風会所属の38人が“血判状”に署名し、11日にそれを世耕氏に届けたと報じました。当選5回の世耕氏は、かねて総理・総裁の有資格者となる衆院への鞍替えを模索しており、それだけに“会長クーデターが目的では”と派内は大騒ぎになったのです」(政治部記者)

 ところが、展開は予想外の結果に。

「あの時の世耕氏は“塩谷会長案”で動いていたが、実は一部の若手や中堅が世耕氏を共同代表の一人にしようと画策したものだった。世耕氏は不穏な動きを疑われ、塩谷暫定会長構想もあえなく頓挫しました」(同)

 ちなみに「共同代表案」は「複数人でまとめる体制にすべき」だという考えの森喜朗元会長の発案だが、清風会の一部がそれに便乗し、世耕氏を擁立する構えを見せたため、三者三様の“痛み分け”となった格好で、不発に終わったわけである。

萩生田政調会長は「いまはダチョウ倶楽部のギャグのよう」
 先の“血判状”について安倍派の参院議員に聞くと、「ほかの多くの議員もそうでしょうが、私自身は“参議院全体が結束し、塩谷会長案には反対する”という趣旨で賛同したから署名した。現時点で世耕氏を総理・総裁の座を見据えた派閥会長にとは考えてはいませんし、“血判”も押していない」と証言する。

 つまるところ、安倍派は現役幹部の誰もが「安倍さんを超える会長としては帯に短し襷に長し」(自民党関係者)という状態にある。

 後継を争う一人の萩生田光一現政調会長は言う。

「幹部が(会長ポストを)競い合って分裂するのでは?  と聞かれますが、いまはダチョウ倶楽部のギャグのようにお互いが“どうする?  どうする?”“どうぞ、どうぞ”と譲り合っているだけですから、そこはあまり心配していない。ただ、“安倍総理の経済政策が間違いだった”と、政策で割れる人が出ると危ない」

 当面は現状維持で岸田政権を支える構えだが、船頭多き大舟の漂流は続く。

政治ジャーナリスト・山村明義

「週刊新潮」2022年11月24日号 掲載

新潮社

8399チバQ:2022/11/27(日) 19:03:36
https://news.yahoo.co.jp/articles/8e16e2795bfb7c2d11a0110f581640e2eae44dd7
自民・岸田派、深まる苦境 登用3閣僚中2人辞任 党内「最も政権の足を引っ張っている」
11/27(日) 10:59配信

北海道新聞
自民党岸田派の議員で発覚した問題

 岸田文雄首相が率いる自民党岸田派(宏池会、43人)が苦境に陥っている。8月の内閣改造で派閥内から登用した3閣僚のうち、葉梨康弘前法相と寺田稔前総務相が相次ぎ辞任に追い込まれ、残るは林芳正外相のみ。6月には所属していた吉川赳(たける)衆院議員が未成年者との飲酒報道で離党しており、閣内から「首相を最も支えなければならない派閥なのに」との声が漏れる。


 「まずは自らしっかりと居住まいを正して首相を支えるため一致団結したい」。岸田派ナンバー2の座長を務める林氏は24日の派閥例会でこう呼び掛けた。

 死刑を巡る不適切発言で11日に葉梨氏が辞任し、無派閥の斎藤健法相が就任。その9日後には、政治資金を巡る問題が次々判明した寺田氏が退き、麻生派の松本剛明総務相に交代した。寺田氏は例会にオンライン出席し、「ご心配、ご迷惑をかけた」と陳謝した。

 2人とも問題発覚から首相が更迭を判断するまで時間を要し、「身内びいき」(党関係者)と批判された。首相自身も昨年の衆院選の選挙運動費用収支報告書に添付した領収書の一部に、ただし書きを記載していない不備があったことが判明し、釈明に追われた。

 昨年10月に岸田政権が発足し、宏池会は宮沢喜一政権以来約30年ぶりに総裁派閥に。しかし、第1次岸田内閣で初入閣した堀内詔子前ワクチン担当相は不安定な答弁で手腕が疑問視され、今年4月に閣僚枠が1減となったことに伴い退任。6月には吉川氏が18歳の女子学生に飲酒させたなどと週刊誌に報じられ、離党を余儀なくされた。

 今夏の参院選では、派閥を挙げて複数の候補を応援したものの、当選した新人で岸田派に入ったのは1人のみ。依然として党内第4派閥にとどまり、首相を支える体制は脆弱(ぜいじゃく)だ。

 今月から派閥の若手対象の政策勉強会を始め、巻き返しを図りたい考え。根本匠事務総長は24日の例会で「(これから)反転攻勢だ」と息巻いたが、党関係者は「最も政権の足を引っ張っているのが岸田派だ」とこぼした。(竹中達哉)

8400チバQ:2022/11/28(月) 19:56:15
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/765855/?rct=n_politics
<フォーカス>かばうしかない首相 経済対策遅らせられず 秋葉氏更迭を否定
11/26 05:00
 「政治とカネ」の問題を抱える秋葉賢也復興相に、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)側との接点が新たに浮上した。岸田文雄首相は秋葉氏を続投させたまま国会審議を乗り切りたい考えだが、25日の衆院予算委員会で秋葉氏は苦しい答弁に終始した。野党は今後さらに追及を強める構えで、約1カ月の間に3閣僚が辞任するという異常事態に陥っている政権は一層厳しい状況に追い込まれた。


■「記憶ない」

 「事実関係を確認している」「(教団の関係会合に)参加した記憶はない。記録もない」。秋葉氏は予算委で、教団側との接点に関して曖昧な答弁を繰り返した。立憲民主党の後藤祐一氏は、教団側との関係について「記憶にない」を連発し、その後辞任した山際大志郎前経済再生担当相を引き合いに「どこかで聞いたせりふだ」と皮肉った。

 秋葉氏は自身の秘書に選挙運動員としての報酬を支払った買収疑惑には「選管に届け出た上で法令で認められた報酬を払った。事実誤認だ」と色をなしたが、報酬の積算根拠を示すよう求められると「法律で出す義務がない」とかわした。

 秋葉氏を巡っては親族への政治資金支出など「政治とカネ」を巡る問題が相次ぎ発覚。更迭を求める野党議員に、首相は「誠実に対応してもらいたい」と応じなかったものの、予算委後には「しっかり答えればいいのに」と周囲に秋葉氏への不満を漏らしたという。

 政権には秋葉氏をかばい続けるしかない事情がある。短期間で4人目の更迭となれば政権に致命的な打撃となり、ただでさえ窮屈な国会日程がさらに厳しさを増しかねないためだ。

■連日新疑惑

 寺田稔前総務相の更迭の影響で、当初想定していた2022年度補正予算案の月内成立は果たせなくなった。秋葉氏も更迭となれば、政権が巻き返しの一手と考える総合経済対策の執行がさらに遅れる。首相が重視する旧統一教会問題の被害者救済新法の会期内成立も見通せなくなるため、首相周辺は「秋葉氏には辞めずに最後まで頑張ってもらうしかない」と漏らす。

 だが秋葉氏が持ちこたえられるかは不透明だ。連日のように新疑惑が浮上し、閣僚経験者は「疑惑の出るタイミングが悪い」。首相側近は「これからもどんどん疑惑が出てくるのではないかと疑心暗鬼になる」と危ぶむ。

■徹底追及へ

 野党は秋葉氏を集中的に追及し、辞任ドミノを狙う。立憲の泉健太代表は25日、記者団に「徹底的に秋葉氏の問題を取り上げる」と明言。「今後辞任に至れば、首相の決断力のなさが明確になる」と述べ、首相の任命責任を問う姿勢を示す。

 予算委終了後、記者団に辞任の意思を問われた秋葉氏は「頑張ります」といらだちを隠さずに答え、国会を後にした。「さまざまな疑問が残るとしたならば、説明責任を引き続き果たしてもらわなければならない」。同じく終了後、秋葉氏の説明責任を記者団に問われた首相は、予算委と同じ内容の答えを繰り返すのみだった。(関口潤、袖山香織、松下文音)

8401チバQ:2022/11/29(火) 13:34:16
https://news.yahoo.co.jp/articles/c41d6a38150f2814bd7da94c12a494dd6cec90b4
動き出す「ポスト岸田選び」本命・茂木、対抗・河野を押しのけ、麻生vs菅の一騎打ちも
11/29(火) 10:15配信

NEWSポストセブン
後見人のふたりが一騎打ち?(時事通信フォト)

 次から次へと問題が噴出している岸田政権。「もうもたないのではないか」という声すら漏れ始め、党内ではすでに「ポスト岸田」に向けた動きが活発化してきている。そこで権力欲を見せ始めたのは、なんと総理の座から追われたはずの2人だった。


 次期首相候補の“本命”は茂木敏充・幹事長、“対抗馬”は河野太郎・消費者相との見方が強い。前回総裁選で3位につけた高市早苗・経済安保担当相は後ろ盾だった安倍晋三・元首相の死で出馬は難しいと見られている。

 茂木氏は自民党第2派閥の茂木派会長で、幹事長として今年夏の参院選に勝利し、岸田首相、首相の後見人である麻生太郎・副総裁と毎月のように食事会を開いて“トロイカ関係”を築いてきた。

 本人もポスト岸田に虎視眈々。「若干の物価の上昇があっても、賃上げがそれよりも上回っていれば状況としてはいいこと」(11月20日の金沢市の講演)とぶち上げて“経済通”をアピールし、今国会で成立した衆院の10増10減の定数是正をめぐって、年内に自民党の地方組織のヒアリングを行なって候補者調整を進めることを決めた。

 一方、昨年の総裁選で岸田首相に敗れた河野氏も総裁選への“再チャレンジ”に意欲満々だ。

 河野氏の看板は旧統一教会(世界平和統一家庭連合)問題の追及。

 ライバルの茂木氏が旧統一教会と自民党の関係について「これまで一切の関係を持っていない」と言い張り、党内調査も後手後手に回って批判されたのに対し、河野氏は内閣改造で消費者相に就任すると有識者検討会を立ち上げて「旧統一教会問題追及」の先頭に立ち、政府の教団への質問権発動に道筋をつけた。

 茂木氏の後ろに麻生氏がつき、河野氏には前回総裁選でも応援した菅義偉・前首相が援軍に回り、次の総裁選は、「麻生VS菅の代理戦争となる」というのが永田町の通り相場だが、そう単純な構図にはなりそうにない。政治ジャーナリストの野上忠興氏が指摘する。

「総理・総裁になるには神輿を担いでやろうという党内の仲間が必要だが、茂木氏も河野氏も唯我独尊タイプで仲間が少ない。茂木氏は派閥領袖なのに、茂木派内をまとめ切れていないし、河野氏は所属する麻生派会長の麻生氏と関係が悪い。どちらも総裁選に出て勝てる状況にはない。

 本格政権になるはずだった岸田首相が退陣することになれば、次の首相は緊急避難で選ばれる可能性が高い。そうなると、候補は首相経験者の麻生氏か菅氏に絞られるのではないか」

 なんと、代理戦争ではなく、麻生vs菅の一騎打ちになると見るのだ。

8402チバQ:2022/11/29(火) 13:34:28
旧安倍支持勢力の“盟主”
 麻生氏も菅氏も、そうした自分の立場を強く意識している。

 まず菅氏だ。1年前、コロナ対策の失敗で岸田首相をはじめとする自民党内の「菅降ろし」で退陣に追い込まれたが、安倍氏の国葬の弔辞で面目を施し、旧安倍支持勢力の“盟主”として復権した。政策面でも、「無策」の岸田首相と比べ、菅氏はわずか1年の首相在任中に携帯料金の値下げやデジタル庁の創設、不妊治療への保険適用など様々な改革を行なったことが再評価されている。

 その「反岸田」の菅氏はじっと政局の行方をにらんで動かない。元産経新聞政治部長で、安倍・菅両政権に食い込んだ取材で知られた政治ジャーナリスト・石橋文登氏が菅氏の立場をこう語る。

「菅前総理はいま、反主流派のドンとして力を強めている。自民党の反主流派は菅グループ、二階派、森山派を合わせて約70人で、最大派閥の安倍派に次ぐ勢力です。安倍派は跡目問題で迷走中だが、後継者候補の萩生田氏、世耕弘成氏、西村康稔・経産相の3人は菅氏が安倍内閣の官房長官だった時代に官房副長官として仕えていたから絆が深い。その意味で、いまの安倍派を束ねることができるのは菅氏しかいない。反主流派と安倍派を合わせると約170人、自民党の4割の勢力を握っていると言っていい」

 菅氏が安倍氏の死後、準備していた「菅派」の旗揚げをあえて見送ったのも、安倍派を含めた党内最大勢力の盟主の立場を選んだからだという。

 ポスト岸田の首相選びでは、菅氏の動向がカギを握る。では、次の総裁選で、菅氏は前回同様に河野氏を担ぐのだろうか。石橋氏が続ける。

「判断は非常に難しい。菅氏が河野氏を推しても、安倍派はついてこないでしょう。高市早苗氏は菅派が推せない。かといって安倍派の後継者候補の世耕氏や西村氏らを総裁選に担げば安倍派が分裂してしまう。岸田総理の支持率が下がり、国会運営が迷走する中で、菅氏はどう動くか知恵を絞っている。だから、沈黙を守っているのだと思う」

 その安倍派からは、菅氏自身の再登板を求める声が強まっている。安倍派の中堅議員が菅擁立を語る。

「無策の岸田政権が行き詰まった以上、政治を安倍路線に復帰させて政権を安定させることができるのは菅さんしかいない。菅さん自身は1年前に総理を辞めたばかりだから固辞するだろうが、内心はそうした状況、自分の立場をよく理解している。岸田退陣となった途端に、我々が菅再登板の流れをつくるし、そうなれば本人も断われないはずです」

 旧統一教会汚染の中核である安倍派は、国民の厳しい視線を向けられ、派内から総裁選に候補者を擁立すれば批判の集中砲火を浴びる。萩生田氏ら安倍派の後継者候補たちは、教団批判のほとぼりが冷めるのを待ち、“次の次”を目指したほうが現実的という打算もある。そのためには、政治路線が同じ菅氏の再登板のほうが都合がいいのだ。

8403チバQ:2022/11/29(火) 13:34:40
菅には渡さない
「静」の菅氏に対して、「動」が麻生氏だ。今年82歳の麻生氏は11月2日から財界人を引き連れて韓国を訪問。麻生氏には実家の麻生炭鉱の戦前の強制連行問題で韓国側から批判された経緯があるが、岸田首相より先に尹錫悦・大統領と会談してその「元徴用工」問題で意見交換し、健在ぶりを見せつけた。

 麻生側近は、「80歳のバイデン米国大統領は2年後の大統領選出馬の意向を示している。麻生さんも、岸田政権に何かあれば、“その時はオレしかいない”と心中期するものがある」と見ている。

 麻生氏を長年取材してきた政治ジャーナリスト・藤本順一氏も「麻生出馬」はあり得ると語る。

「麻生さんはまだやり残したことがあると考えている。一つが日韓関係の改善です。麻生さんは議員になる前のJC(日本青年会議所)会頭時代から、韓国財界の若手と交流を持ち、日韓関係の修復に取り組んできた長い経緯がある。日韓関係に対する思いは強い。安倍政権時代はさすがに関係修復は無理だったが、いまこそという意識がある。

 置かれている状況も再登板の障害にはならない。後継者の長男・将豊氏は今年10月にJC次期会頭への就任が決まった。任期は1年だが次の年は顧問を務めることになるから、少なくとも2年間は総選挙があっても地盤を継ぐことができない。引退は早くてもその後ですから、総理再登板はできる。

 自分が総裁選に出馬すれば、麻生派の結束も保てる。岸田首相の退陣が見えてくればライバルの菅さんが主導権を取りに来るでしょうから、麻生さんとすれば、菅さんには渡さないという意地があるはずです」

 岸田首相が「いよいよ」になれば、菅コールが起きる前に、首相の後見人のはずの麻生氏が“オレに代われ”と岸田降ろしにかかるかもしれない。

 だが、次期総理の座をめぐって、キングメーカーの2人が権力欲むき出しで角突き合わせれば、もう一人のキングメーカーである“令和の妖怪”こと二階俊博・元幹事長が黙って見ているはずがない。

 二階氏は11月初めにコロナに感染し、一時は“死亡説”まで流れたが、和歌山県知事選(11月27日投票)に自ら擁立した候補の応援に登場してノーマスクで演説し、健康不安説を打ち消して見せた。

 二階氏は菅政権末期の「二階外し構想」で菅氏との関係が悪化したが、岸田政権になると2人は「反主流派連合」を組んで元の鞘に収まっている。

「菅さんの再登板は二階さんにとっても復権の絶好のチャンス。ポスト安倍の総裁選で菅さんを担ぎ出したときのように、二階さんが『あんたがまたやればいい』と菅さんの背中を押せば、数で麻生さんに負けることはない」(二階派の大臣経験者)

「無策」の岸田退陣の次の舞台は、自民党の三長老が幅を利かせる国民ガッカリの“老害”総裁選になりそうだ。

※週刊ポスト2022年12月9日号

8404チバQ:2022/12/02(金) 11:22:23
https://news.yahoo.co.jp/articles/e9fa35c5cb7ea68c1fe9e7241700f613767b9ef9
杉田政務官、過去の表現撤回へ LGBTや民族衣装巡り 松本総務相
12/2(金) 9:58配信

時事通信
杉田水脈総務政務官=8月15日、総務省

 松本剛明総務相は2日の閣議後記者会見で、杉田水脈総務政務官が過去に、LGBTのカップルについて「『生産性』がない」と月刊誌に寄稿したことや、「チマ・チョゴリやアイヌの民族衣装のコスプレおばさん」などとブログに投稿したことに関し、「謝罪し、撤回することになった」と述べた。


 一連の表現を巡っては、国会で野党側から追及が続いていた。

 松本総務相は「チマ・チョゴリやアイヌ民族衣装は民族の誇りに関わることでもあり、LGBTについても拙い表現だということは間違いない」と指摘。「政務官本人が『拙い表現で人を傷つけたことを重く受け止め、反省している』と話していた。私から傷ついた方々におわびし、表現を取り消すよう申し渡した」と説明した。杉田氏は指示に従う意向を示したといい、既に総務相から、松野博一官房長官に報告した。

8405チバQ:2022/12/04(日) 21:41:46
https://news.yahoo.co.jp/articles/668b64ce610aee918f097ee47a61ebd334e0929e
政権浮揚へ問われる「裏方」の手腕 松野官房長官
12/4(日) 18:11配信

支持率が低迷する岸田文雄政権が浮揚を図る上で、鍵を握るのが、昨年10月の政権発足以来、黒子役に徹してきた松野博一官房長官だ。年末に向けて世界平和統一家庭連合(旧統一教会)問題を巡る被害者救済新法の成立や防衛費増額など重要課題が山積する中、「政権の要」としての手腕が改めて問われている。

「沖縄の声に耳を傾けつつ、一つ一つの取り組みをしっかりと進めていく」。松野氏は4日、訪問先の沖縄県宜野湾市で記者団に、米軍基地負担の軽減を巡りこう強調した。自公に対抗する「オール沖縄」勢力が弱体化する中、松野氏は3、4両日、沖縄入りして地元市長と意見交換を重ね、政権への支持拡大を図った。

政権の「裏方」を自任する松野氏が自らの行動を発信することはほとんどないが、水面下で調整に動く場面は少なくない。2日の参院予算委員会で杉田水脈総務政務官が性的少数者などを巡る過去の発言を撤回した。撤回させるよう松本剛明総務相に指示したのは松野氏だ。

岸田首相が救済新法の今国会提出を表明するにあたっては、松野氏が公明の石井啓一幹事長と最終調整した。公明幹部との会合も重ねており、「公明とのパイプ役はほぼ松野氏が担っている」(官邸関係者)。

一方で、官房長官の重要な役割である政権の危機管理に関しては、疑問符が付く。葉梨康弘前法相や寺田稔前総務相らの更迭は、与党内からも「遅い」との声が出た。

首相が批判の矢面に立たされる場面も目立つ。衆参本会議で首相自らが閣僚の辞任について謝罪する異例の対応を許したのはその象徴だ。自民幹部は「首相官邸内に政局的なコントロールをできる人間がいない」と漏らす。(小沢慶太)

8406チバQ:2022/12/06(火) 17:08:41
https://news.yahoo.co.jp/articles/ba344c36544d588ec89435c5c8e105922371bbff
自民、野党共闘にくさび 維新軟化、立民苦慮 救済新法案
12/6(火) 7:10配信
 自民党が5日提示した世界平和統一家庭連合(旧統一教会)問題を踏まえた被害者救済新法案の修正案には、立憲民主党と日本維新の会の共闘にくさびを打ち込む狙いがある。

 実際、維新は法案賛成に傾いており、法案は不十分との立場を崩していない立民は対応に苦慮しそうだ。

 「ぎりぎりだ」。自民党の茂木敏充幹事長は5日の立民、維新両党との幹事長会談で、「配慮義務」に勧告・公表を設けた修正案は、野党に最大限譲歩した結果だとアピール。維新の藤田文武幹事長は「苦心してもらい、一歩前に進んでいる。率直に評価したい」と記者団に語った。

 一方、立民の岡田克也幹事長は記者団に「60点が合格点だとすると、50点ぐらい。あと10点だ」と述べ、「配慮義務」を「禁止規定」に格上げする修正は不可欠だと強調した。

 新法案を巡る政党間協議を通じ、自民党が狙ってきたのは、立民、維新の分断だ。もともと与党寄りだった維新が立民と「国会共闘」で合意したことで、今国会は野党ペースが強まった。自民党関係者は「維新が賛成、立民が反対する形をつくり、共闘を分断するのが狙いだ」と解説する。

 茂木氏は2日夜、維新の馬場伸幸代表らと東京都内の日本料理店で会食。週末に維新幹部と連絡を取り合い、修正案の内容を4日には伝えた。勧告・公表を盛り込んだ修正案は「維新だけがのめるライン」(立民関係者)との見方もある。

 馬場氏は5日、秋田市での記者会見で「100点満点でないからといつまでも協力しないでいては、被害者救済法を作れない」と語った。来年の統一地方選に向け、立民との違いをアピールしたい思惑ものぞく。

 これに対し、立民は焦りを強める。全国霊感商法対策弁護士連絡会などは配慮義務の禁止規定化を求めており、「安易に折れることはできない」(立民中堅)という事情がある。しかし、維新と賛否が割れれば、来年の通常国会での共闘が不透明になり、将来の選挙協力も見据えた戦略にほころびが生じかねない。

 岡田氏は、記者団から維新と足並みがそろっているかを問われ、「歩調を互いに合わせられていると思う。もちろん最終的には分からない」と述べ、対応が割れる可能性を認めざるを得なかった。立民は賛成に回る環境を整えるため、6日からの国会審議で配慮義務の禁止規定化を粘り強く要求する方針だ。

8407チバQ:2022/12/09(金) 18:34:17
https://news.yahoo.co.jp/articles/4ca6a9b50cc8c474ae3ee75f2bbf388f80ad563c
「チーム岸田」に豪腕官僚不在、新たな官邸主導を模索
12/9(金) 16:34配信

西日本新聞
岸田首相

 自民1強下の政権運営は、首相の代弁者となり、迅速に政策の方向性を決定付ける「官邸官僚」の存在抜きには語れない。「首相の意向」を名分に、霞が関はもとより、時には国会議員にもにらみを利かせる。岸田文雄政権は、功罪併せ持つそのかじ取りの形とは距離を置きつつ、新たな「官邸主導」を模索している。 (岩谷瞬)

「つまらないプリンス」が首相就任会見で見せた「らしくない」顔

 「何とか形にできた」。1日夜、首相官邸。世界平和統一家庭連合(旧統一教会)問題を巡る被害者救済法案の閣議決定を見届けた首相秘書官の1人は、くたびれた表情でつぶやいた。

 政権最大のアキレス腱(けん)の旧統一教会問題。これまでの政府対応を振り返ると、官邸中枢の意思決定ルートが浮かび上がってくる。

 当初官邸は、今国会は同法案の要綱のみを示し、実際の法案提出は年明けの通常国会で、との道筋を描いていた。だが政権の消極姿勢に批判が高まると、「やるしかないんじゃないか」。首相の一声で急きょ、今国会提出に方向転換した。

 「無理筋。常識ではあり得ない」「法律が成立するまでに3年はかかる」-。この時点で、10日の会期末まであと1カ月。ごく短期間で法案作成から提出まで仕上げる難作業に、担当省庁だけでなく、官邸内からも異論が噴出した。

 ここで動いたのが、自民党岸田派で首相の「懐刀」の木原誠二官房副長官と、元経済産業事務次官で官邸官僚の筆頭格、嶋田隆首相秘書官。木原氏が与党との連絡を、嶋田氏が内閣法制局など霞が関との調整を担い、突貫工事で作業を進めた。結果、同法案の10日成立見込みを手中にした。

 「官邸内で知恵を出し合い、政策を練り上げていくのがチーム岸田だ」。首相周辺は、党や省庁の意見を吸い上げるボトムアップ型を理想としながらも、ここ一番で首相指示の下、官邸が一つになって突破するスタイルに自信を見せる。

 政策決定の主軸を党や省庁から、より官邸へと傾けた官邸主導は、第2次安倍晋三政権の下で一つの完成形を見た統治手法。霞が関の利害を調整し、政策を切り盛りする首相秘書官ら官邸官僚の重量感も増した。

 中でも、政務秘書官などを務めた経済産業省出身の今井尚哉氏は、重要政策を次々と先導し、安倍氏の選挙戦略でも参謀的な役割を果たした。ただ政権末期は菅義偉官房長官との確執も取り沙汰され、一枚岩の安倍官邸にあつれきが生じた。首相への忠誠心の厚さから、官邸官僚が森友、加計(かけ)学園問題といった「政治の領域」に足を踏み入れ、残した弊害も少なくない。

 今、岸田官邸には今井氏や菅氏のような、首相の盾となって立ち回る豪腕は、見当たらない。政権の浮沈を左右する政治課題に直面したとき、首相自ら前面に立って「最適解」を探らざるを得ない状況は、チーム岸田のもろさも意味する。

8408チバQ:2022/12/10(土) 17:00:04
https://news.yahoo.co.jp/articles/81aabf88820ed1d48223e7cab06871104420845c
自民党内で「岸田下ろし」が始まる…その時、二階元幹事長が推す「次期総理」の名前
12/10(土) 7:03配信


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現代ビジネス
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 支持率下落が止まらず、ますます弱りつつあると言われる岸田総理。まるでその精気を吸い取っているのかのように見えるのが、近ごろ活気を取り戻してきている二階俊博元幹事長だ。【前編】『83歳・二階元幹事長がまた暗躍…「世耕なんぞ舎弟にしてやったわ」剛腕ぶりが圧巻』に引き続き、復活しつつある彼の動向についてレポートしよう。

【写真】森喜朗元首相が「血まみれ」で倒れ、集中治療室へ…一体、何が起きたのか

警察関係者との太いパイプ 
武田良太元総務大臣[Photo by gettyimages]

 岸田政権で幹事長を離れ、鳴りを潜めた二階を「このまま引退するのではないか」「もはや終わった老人だ」などと、願望混じりに評する議員は自民党にもいる。だが今、二階は完全復活を遂げた。そして、間違いなく近年で最も高揚している。

 それは、吹き始めた政局の生臭い風を嗅ぎとっているからに他ならない。

 二階は10月31日の夜、総理・岸田文雄の希望を容れ、行きつけの麻布の高級中華「富麗華」で面会した。が、岸田は二階を主流派から外した張本人であり、二階はほとんど口もきかずに追い返した。他にやりたい者がいないから「総理をやらされているだけ」のゾンビ同然の岸田に、二階が労を割くはずもないのだ。

 本番はそのあとだった。11月11日の夜、二階は同じ「富麗華」に次のような面々を集めた。

 二階派会長代行で腹心中の腹心・林幹雄。同じく二階派事務総長で元総務大臣の「若頭」、武田良太。8月に警察庁長官に就いた露木康浩。そして露木の前任者、安倍晋三・菅義偉の両政権で「番人」を務めた中村格―。

 二階派の最高幹部と警察の最高幹部がメシを食う。狙いは何なのか。

 「岸田政権の主流派、とりわけ総理の後見役で、(地盤が同じ福岡で)武田さんを毛嫌いしている麻生(太郎副総裁)さんへの牽制ですよ。安倍・菅政権では、北村滋(前国家安全保障局長)や中村が情報を統制し、内閣を陰で支えてきたことが政権の安定につながっていた。

 でも岸田政権は公安警察や情報機関へのグリップが弱いから、こんなにグズグズになっている。そうした中で、二階さんと武田さんが警察関係をガッチリ押さえているとなれば、岸田総理や麻生さんにとっては不愉快極まりない。それと同時に、次の政権では二階派を下に置くことはできない、という認識も自民党内に広がる」(自民党閣僚経験者)

 岸田よ、麻生よ、お前らは政治の要諦がわかっとらんのじゃないか。だから、この体たらくなんだ―要するに二階は、そう言いたいのである。

8409チバQ:2022/12/10(土) 17:00:24
河野も茂木も0点だ
河野太郎内閣府特命担当大臣[Photo by gettyimages]

 中村が仕えた二人の総理のうち、安倍はもうこの世にいない。残る菅の再登板こそ、二階がこれから果たそうとしている「最後の大仕事」だ。

 「帯に短し、襷に……」

 岸田、河野太郎、高市早苗、野田聖子が壇上に並んだ'21年9月の総裁選。ある側近は、二階がボソボソと口を動かしたのを聞き逃さなかった。

 「二階さんは世間で『総理候補だ』と言われている政治家のことは、誰一人として評価していない。茂木(敏充幹事長)も、菅さんが目をかける河野も、まして麻生さんが自分の後継に立てようとしている鈴木俊一(財務大臣)も、二階さん基準では全員0点」(二階と近い自民党ベテラン議員)

 「嫌われる」のと「恐れられる」のはまったく違う。河野や茂木は、それすら心得ていない。だから60になっても70になっても、いつまで経っても人が集まらんのだ―。

 「その点、『菅総理』であればどの派閥にとってもアレルギーがない。岸田下ろしの党内合意が形成されれば、即座に二階派43人と(二階側近の森山裕が率いる)森山派7人は菅グループに合流する用意ができている。

 安倍派は最終的に、萩生田(光一政調会長)、西村(康稔経産大臣)が菅支持でまとめるだろう。跳ねっ返りになりそうだった世耕も今回、二階さんに降った。岸田・麻生・茂木は、束になっても二階・菅に敵わない」(同前)

 国会議員の史上最高齢在職記録は、「憲政の神様」尾崎行雄の94歳。といっても最後の10年は、病気がちで半引退状態だった。だが二階は衰えるどころか、総理も総理候補も食らい尽くして、ますます力をみなぎらせている。

 「俺は国会で死ぬんだ」

 そんな二階の言葉は現実になりそうである。ただし、その日が来るのは10年後、いや20年後になるかもしれない。

 (文中敬称略)

 「週刊現代」2022年12月10・17日号より

8410チバQ:2022/12/10(土) 17:23:28
https://news.yahoo.co.jp/articles/ef1e278168f86ec029f8fc945334e73e6fcf54b9
「自民・公明・国民の連立」構想案はなぜ漏れた...支持率が末期状態の岸田文雄首相は一か八かの大博打に出るのか
12/10(土) 6:37配信


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現代ビジネス
漏れた、自民・公明・国民の連立案
Photo by Gettyimages

 「火のないところに煙は立たない。実は、新たな連立案は菅義偉政権時代から水面下で動いていた」(自民閣僚経験者)

【画像】自民党内で「岸田下ろし」が始まる…二階元幹事長が推す「次期総理」の名前

 12月5日に発表された最新のJNN世論調査では、内閣支持率は34.2%。最低を更新した。菅内閣末期水準まで低下。支持できないという人も上昇し61.9%。およそ10人に6人が不支持だった。

 「内閣改造では支持率は上がらない。もはや解散か、国民と連立くらいのインパクトがないと風向きを変えられない」(自民党中堅議員)

 一向に支持率下落に歯止めがかからない土壇場の岸田文雄政権。旧統一教会問題に対する国民の政治に対する不信感は日に日に大きくなるばかり。各社の内閣支持率が30%を切ると、いよいよ政権が成り立たず、大きなカードを切る必要がある絶体絶命の政局を迎えている。

 そんな中、12月2日に一部メディアで報道されたのが、自民・公明・国民の連立案である。来年1月の通常国会招集前に玉木雄一郎氏が入閣するという内容だ。

 「菅政権末期時から永田町の重鎮が間に入り、水面下で行われていた。玉木氏は前のめりだったが、国民民主党内の幹部と折り合いがつかなかった。『衛星政党化』を嫌ったのだろう」(自民閣僚関係者)

前回の破談理由は『衛星政党』になるだけ
 かつて1993年に自民党が下野し、非自民・非共産連立政権の細川内閣が誕生した。

 しかし、理念や政策がバラバラな8党、そして連立与党内における細川総理率いる日本新党の議席数は、社会党、新生党、公明党に次ぐ第四勢力だった上、森喜朗氏や亀井静香氏、野中広務氏などの『失った政権を取り戻す執念』と様々な仕掛けもあり、1年に満たない短命政権で終わった。

 その後、衆議院第2党の社会党と新党さきがけの『社さ政権構想』に単独過半数を割っていた、衆議院第1党の自民党が連立を組んだため『自社さ連立政権』が誕生。

 そして再び政権を取り戻した自民党が与党第一党となり、今の自公政権を作るまでには時間はかからなかった。

 数の原理、少ない会派の連立与党入りは、一見キャスティングボードを握っているかに見えるが、結局は巨大な惑星の周りを公転する『衛星政党』で、いずれ切られるか、コントロールされる、というのが、永田町の歴史を見てきた者の意見であろう。

8411チバQ:2022/12/10(土) 17:23:53
国民との連立が漏れた理由
 なぜこのような報道が出たのか。

 「国民民主党との連立を潰したい、自民党非主流派のリーク」(閣僚経験者)

 国民民主党には衆議院議員10人、参議院議員が10人が所属する。大きな政党ではないが、仮に連立を組んだ場合、国民民主党の議席や候補予定者のいる地域での自民党議員は『戦争相手から調整相手』に変わる。

 まして、国民民主党の強い議員のいる選挙区の議員は、たまったものではない。先に芽を摘むために情報をリークした、というのが現実だろう。

 では、支持率が上がらない岸田政権が国民民主党と組むメリットは何なのだろうか? 
 年明けのG7終了後までは解散を迫られる政局が続く。解散時期を見誤ると自民党は歴史的大敗を喫してしまう。党内から様々な内閣改造案が出るが、3人の閣僚が辞めた後の改造となると、8月に行ったばかりの内閣改造そのものが失敗となり、岸田総理自信のリーダーシップを問われる。

 そして旧統一教会問題に続き、公明党の支持母体の創価学会も騒がれ始めた。

 「いつなんどき、世論に火がつかないとは限らない。そして、憲法改正や防衛力強化で、一部食い違う公明党と、万一関係がこじれた時、国民民主党が連立政権に入っていると様々な保険にもなる」(官邸関係者)

野党が分断される
公明党・山口那津男代表 Photo by GettyImages

 仮に国民民主党が自民党と連立を組めば、連合が産別組織ごとに支持政党が分かれる「股裂き状態」となり、野党第一党の立憲を弱体化させる狙いもある。野党が弱いと自民党は大敗しない原理となる。

 そして、公明の反発が予想される。

 国民との連立構想案に公明党の山口那津男代表も、「全く聞いたことがなく、我が党幹部からもそういう話を聞いたという報告もないので、検討のしようも、判断のしようもない」と語った。

 公明党からすれば、国民民主党の連立入りは全くメリットもなく、むしろ不快であろう。このような報道があった以上、今後公明党との関係に影響が出ることは間違いない。

 絶対絶命の岸田政権は崩壊寸前である。

 単なる内閣改造では支持率の回復は見込めない。今、やぶれかぶれ解散を行った場合、野党の準備不足、野党共闘も追いつかないので、必要最低限の議席減で終わる可能性もあるが、歴史的大敗の結末もありえる。

 また10増10減区割り問題で、がんじがらめで解散出来ない場合、自民公明連立政権に国民を加える案も加速される。「解散か、新連立か」どちらも大ギャンブルだが、一か八か勝負に出て大逆転するか。いずれにせよ政権浮揚には、大博打のカードを切る選択肢しかなくなりつつある。

大西 健嗣(政治アナリスト)

8412チバQ:2022/12/14(水) 10:15:44
https://news.yahoo.co.jp/articles/61810fb94e7c9347553a2771a59cf875316569f6
安倍派代弁?それとも政策推進? 萩生田政調会長、問われる手腕
12/14(水) 10:12配信

西日本新聞
自民党本部

 防衛費増額のための財源を巡り政府、与党内のさや当てが激しくなる中、自民党の萩生田光一政調会長の挙動に注目が集まっている。国債発行を否定する首相に対し、萩生田氏は「検討に値する」と主張。国債活用を訴えた故安倍晋三元首相の最側近としての自負をのぞかせる一方で、首相の政策を推進する立場にもある。安倍派の次期会長も視野に入れる実力者が難題をどう乗り切るのか、永田町は目を凝らしている。


 首相は8日、2027年度以降に必要な財源のうち1兆円強を増税で賄う方針を表明。10日の記者会見では「未来の世代に対する責任として取りえない」と、財源に国債を充てる可能性を語気を強めて否定した。

 自民内では安倍派を中心に異論が収まらない。安倍氏は生前、「防衛費は次の世代に祖国を残していくための予算だ」として、国債で賄うことを持論にしていた。安倍氏の遺志を継ぐことを結束の旗印とする安倍派や、憲政史上最長政権を築いた安倍氏を信奉してきた中堅・若手には、首相への不信感が高まっている。

 安倍氏に重用されてきた萩生田氏も例に漏れない。反対論が7割を超えた9日の党会合を見守った萩生田氏は「政府にしっかり伝える」。反対派の不満を受け止め、首相に直談判する構えもうかがわせた。

 ただ、萩生田氏の呼びかけで急きょ開かれた会合は「ガス抜き」(自民幹部)の側面が強かったのも事実。そもそも財源論は「党政調で決める内容ではない」(自民政調関係者)とされ、萩生田氏が前面に出てきたのも「反対する姿勢を見せて、最後は引き取って抑えるのが政調会長の仕事だから」(首相に近いベテラン)と捉える向きもある。

 高市早苗経済安全保障担当相や西村康稔経済産業相を筆頭に、閣内からも公然と反旗が揚がる局面で、萩生田氏が党内議論を軟着陸させ、首相の意に沿う形で決着に導けば、「評価は一気に高まる」と自民関係者。会長不在の安倍派トップの座も、おのずと萩生田氏に転がり込んでくるとの見方も少なくない。

 「決めるべき時はしっかり決めて、一日も早く前進させなくてはならない」。政治決定プロセスの極意を常々、こう語っている萩生田氏。ある党幹部は「“重し役”だった安倍氏の役割を、首相は萩生田氏に期待している」と解説してみせた。

 (金沢皓介)

8413チバQ:2022/12/18(日) 09:27:45
https://news.yahoo.co.jp/articles/f56d80bf9cd9ddfaf6cfc190d43c6e30272498a9
自民二階派、44人で単独第4派閥に 梶原氏入会了承
12/15(木) 13:38配信
産経新聞
国会議事堂

自民党の二階俊博元幹事長が率いる二階派(志帥会)は15日の会合で、梶原大介参院議員(比例代表、当選1回)の入会を了承し、党籍を持つ所属議員は44人となった。43人で岸田文雄首相率いる岸田派(宏池会)と並んでいたが、単独で党内第4派閥となった。

8414チバQ:2022/12/18(日) 09:28:31
https://mainichi.jp/articles/20221215/k00/00m/010/308000c
安倍派、なお渦巻く首相への不満 存在感維持「遺志」掲げ先鋭化
深掘り 中島昭浩 小田中大 中津川甫 東久保逸夫 竹地広憲

毎日新聞 2022/12/15 21:20(最終更新 12/15 22:05) 有料記事 2530文字
自民党清和政策研究会の「安全保障・防衛費PT」の会合で発言する大塚拓座長(左)。中央は安倍派会長代理の塩谷立氏=東京都千代田区の同党本部で2022年11月17日午後4時4分、竹内幹撮影
自民党清和政策研究会の「安全保障・防衛費PT」の会合で発言する大塚拓座長(左)。中央は安倍派会長代理の塩谷立氏=東京都千代田区の同党本部で2022年11月17日午後4時4分、竹内幹撮影
 防衛費増額の財源を巡る自民党内の協議は、激論の末に決着した。首相がこだわった安定財源の確保に一定のめどはついたが、増税反対の急先鋒(せんぽう)となった安倍派の不満は依然くすぶり、党内にしこりを残した。

「ポスト安倍意識」党幹部冷ややか
 自民内の防衛費増額の財源を巡る議論で、増税反対派の中心を占めたのは党内最大派閥の安倍派だった。前会長の安倍晋三元首相は「防衛国債」創設を提唱し、法人税減税を成長戦略の手段に位置付けていた。安倍派は、安倍氏死去後も派の存在感を保つため、遺志を継承しているとアピールする思惑があった。

 「安倍派で主導してきた防衛力強化。これを実現するため結論を出していくことが大事だ」。党内協議が大詰めとなった15日、安倍派の塩谷立会長代理は派閥会合でそう強調した。

 日本を取り巻く「安全保障環境の厳しさ」を説いてきた安倍氏の下、同派は「防衛力抜本強化」の主張を繰り返し、2023年度から5年間で「43兆円規模」の政府方針決定の推進力となった。

 だが、増加分の財源確保策を巡っては、岸田首相との立場の違いを鮮明にした。「国民に一定の負担をお願いせざるを得ない」として増税を掲げた首相に対し、安倍派議員の多くが異論を唱えた。

 安倍氏は生前、「防衛予算は次の世代に祖国を残す予算」として防衛費確保のための国債発行を提唱。また政府が財源の一つに見据えた法人税は、安倍政権が引き下げを繰り返し、アベノミクスの政策手段の柱だった。安倍氏のレガシー(政治的遺産)の否定とも受け取った派内からは「絶対にだめだ」(重鎮)と増税に反対する声が噴出した。

 同派で安倍氏の側近だった萩生田光一政調会長が11日、訪問先の台湾で「国債償還ルールを見直して、償還費でまかなうことも検討に値する」と語り、増税以外の手段を求めたほか、世耕弘成参院幹事長らも慎重論を唱えた。

 安倍派が先鋭化した背景には、…

8415チバQ:2022/12/19(月) 14:26:49
https://news.yahoo.co.jp/articles/9128fa2660c1c7703f32e89b4b8c1403f3015669
「公明は何でも強気の要求」 岸田政権下、きしむ自公連立
12/18(日) 10:44配信

西日本新聞
㊧岸田文雄首相、㊨公明党の山口那津男代表

 「議論を尽くして合意をつくる。もう一つが選挙協力。この二つの要素が自公連立政権が長く続いている理由だ」。11月、日本記者クラブでの会見で、公明党の山口那津男代表は通算約20年となる自民党との連立政権を評価し、先を見据えた。「これからもそうした要因が続く限り、連立の基盤は簡単に揺るがない」

 自民は、公明の支持母体・創価学会の集票力を、公明は自民の政策実現力を-。共存共栄の自公連立は1999年の自民、自由、公明3党の連立政権樹立を起源とし、戦後の連立政権の組み合わせで最長を誇る。2009年の政権交代で下野した苦難の時代も「共に風雪に耐えたことで自民が最大限尊重してくれるようになった」(公明重鎮)。

 12年の政権復帰から10年、公明は安全保障関連法など学会の反発が強い法案も賛成に回ってきた。消費税増税で導入された軽減税率のように、公明の主張で実現した政策も少なくない。

 国政選挙は、両党の公認候補を相互に推薦する「成熟化」(山口氏)した選挙協力で与党が連勝。公明側は菅義偉前首相や自民の二階俊博元幹事長らとの信頼関係を構築し、自公の結束は盤石なものとなった。

 しかし-。「岸田さんは何を考えているか分からない」(公明幹部)。岸田文雄政権下、両党の関係にはきしみが生じ始めている。

 世界平和統一家庭連合(旧統一教会)への宗教法人法に基づく初の調査は、山口氏に事前説明がなく公明の反感を買った。被害者救済を議論する与野党協議会も、自民、立憲民主党、日本維新の会の国対委員長会談で設置が決まり、公明は後から加わった。「あり得ない対応。自公のパイプが細くなっている」と公明関係者。「議論を尽くした合意」は体を成していない。

 「選挙協力」も懸念がある。7月の参院選は、自民の対応に反発した公明が相互推薦しない姿勢を見せ、首相が山口氏に直談判し沈静化させた一幕があった。

 衆院小選挙区の「10増10減」を巡っては、公明は、定数が増える東京など4都県の選挙区で新たな候補擁立を狙う。自民側は「四つは無理筋だ」と猛反発しており、調整は難航必至だ。

 今月初めには与党への接近を強める国民民主党を、自民が連立政権に加える案を検討しているとの一部報道が出た。公明は「円熟した自公連立に入り込む余地はない」(中堅)と平静を装うが、足元では自民が頼みの綱とする学会の集票力が高齢化で陰りつつある。

 「政策も選挙協力も、公明は何でも強気の要求。閉口している自民議員は少なくない」。自民中堅は、蜜月関係の変化をリアルに感じ取る。
(御厨尚陽)

8416チバQ:2022/12/23(金) 09:15:00
https://news.yahoo.co.jp/articles/b2512d67b3dfd6fa1f595ba4f35119502b468920
“腹心”薗浦健太郎代議士の辞職で、「麻生太郎」副総裁の求心力急降下 地元市長選でも「ご乱心」
12/23(金) 6:01配信
 岸田政権が支持率低迷に喘ぐなか、またしても、「政治とカネ」の問題が勃発した。自民党衆院議員・薗浦健太郎氏が、パーティーなどで得た収入を政治資金収支報告書に少なく記載し、約4000万円もの裏金を作っていたとして、12月22日、東京地検特捜部に略式起訴された。それに先立つ12月21日、薗浦氏は議員辞職し、自民党からも離党。薗浦氏は自民党の第3派閥「志公会」の重鎮で、その領袖である麻生太郎自民党副総裁の腹心としても知られており、今回の件が、党内での麻生氏の求心力低下につながるという見方が強まっている。そんな麻生氏、お膝元である福岡県の市長選でも、不可解な行動で顰蹙を買っているという。

【写真】スーツを脱ぎ、スポーツウェアに着替えてウォーキングに勤しむ麻生太郎氏

自ら議員辞職
 政治部記者が振り返る。

「薗浦氏は東大法学部を卒業後、読売新聞に入社し、記者職を経て、麻生氏の議員秘書に。その後、2005年の衆院選に千葉5区から出馬して初当選。以来当選5回を数える重鎮です。その出自から、麻生太郎の腹心としても有名で、麻生派の後継候補の一人でもありました」

 そんな薗浦氏が議員辞職となれば、麻生氏にとっても相当な痛手に違いない。

「罰金刑が確定すれば基本的に5年間の公民権停止となります。だからこそ、麻生氏は、薗浦氏がなるべく早く政界に復帰できるよう、陰に陽に説得を続けた。検察側の心証を損ねないよう、起訴の前に自ら議員辞職させ、略式起訴に持ち込み、公民権停止期間が短縮されるよう取り計らったというわけです。公民権停止が3年に留まれば、次の総選挙にも出馬できますからね。とはいえ、もちろん補欠選挙が行われて別の候補者が当選するわけですから、必ず戻って来られるかは微妙です」

 さらに、

「そもそも、腹心の薗浦氏が違法な手段で裏金を作り、銀座で豪遊していたとされるわけで、麻生氏への党内の風当たりは強まっていますよ。“そんな人が副総裁でいいのか”、という声も出ています。盟友・安倍元総理も亡くなってしまった今、麻生氏の求心力は著しく低下しています」

8417チバQ:2022/12/23(金) 09:15:30
一任します
 そんな麻生氏が、地元・福岡県のある選挙でも、関係者が眉を顰める「判断」を下したと話題になっている。事情通が言う。

「問題になっているのは、来年2月に行われる北九州市長選挙です。自民党はこの選挙の候補者に、元国土交通官僚の新人・津森洋介氏(47)に推薦を出すことで話がまとまっていました。ところが、この決定に、他ならぬ麻生氏が難色を示したのです」

 自民党が推薦を決定するためには、総裁、副総裁など、党役員34名全員の署名が必要なのだが、

「麻生氏は、最後まで署名を拒否。これでは推薦にならないと周囲が困っていたところ、麻生氏が“森山裕選対委員長に一任します”と言い放った。この言葉を持って、どうにか推薦に踏み切ったのです」

 この異常事態に、地元は大混乱。“麻生さんご乱心か”との声まで上がった。果たしてなぜ、麻生氏は署名を拒んだのか。

「実はこの判断には、2019年に行われた福岡県知事選が大きく関わっています」

 とは、地元関係者。

「このときの選挙は“保守分裂”となり、現職知事・小川洋氏(故人)と、麻生氏が推す自民党推薦の新人候補・武内和久氏の戦いとなったのですが、小川氏が防衛を果たし、武内氏は惨敗を喫したのです。その武内氏が、今回の北九州市長選への出馬を表明。そして、県知事選の縁で繋がっていた自民党系の地元議員数名が、津森氏ではなく、武内氏を支援することに。結果、再び“保守分裂”となっているのです」

どちらも応援しない
 党が推薦する候補ではなく、対立候補を支援するとなれば、明確な党則違反。副総裁である麻生氏は、本来であれば「造反許すまじ」と青筋立てる立場のはず。が、

「武内氏は、かつて応援していた人物ということもあって、麻生氏としても彼をなんとかしてやりたい、という思いがあった。とはいえ、党の判断には逆らえない。そこで“どちらも応援しない”というスタンスを取り、それが署名拒否という、異例の行動に繋がったのです」

焦り
 この麻生氏の「ご乱心」に自民党関係者は怒りを隠さない。

「党の副総裁という立場の人間が、個人的な感情で、党が推薦する候補者を応援しないとは前代未聞です。何よりまず、明らかな党則違反でしょう。これを良しとしてしまえば、今後、あらゆる造反も罰することができなくなってしまう。“麻生副総裁だってやってるじゃないか”と言われれば反論できませんからね。組織の重鎮として、いかがなものかと思いますよ」

 先の政治記者が察する。

「もう82歳と高齢の麻生氏は、次の選挙で息子の将豊(まさひろ)氏に選挙区を譲るのでは、と目されていますが、彼はまだ38歳と若く、麻生氏の権力を譲るには早すぎる。雑巾掛けからのスタートとなるでしょう。といって、派閥内にも有力者が見当たらず、麻生派は空中分解の危機と言われています。そんな中、永田町では薗浦氏を庇い、地元の選挙で我儘を通すその姿は、先が見えないことへの焦りに見えて仕方ありません」

デイリー新潮編集部

新潮社

8418チバQ:2022/12/23(金) 10:32:20
https://news.yahoo.co.jp/articles/9471bb4291e00ad6e026e2ea428ac495e48d3ba2
秋葉復興相に「交代論」年内も視野…公選法違反疑惑や旧統一教会との関係、野党から追及
12/23(金) 5:00配信

読売新聞オンライン
秋葉賢也・復興相

 政府・与党内で22日、公職選挙法違反疑惑などが指摘されている秋葉復興相の交代論が浮上した。岸田首相は早ければ年内に人事を行うことも視野に入れ、与党との調整を進める構えだ。

【写真】秋葉賢也・復興相のプロフィル

 秋葉氏は自民党茂木派所属の当選7回で、今年8月の内閣改造で初入閣した。先の臨時国会では、昨年の衆院選で秘書2人に違法な報酬を支払ったとされる疑惑や、自身が代表を務める政党支部が世界平和統一家庭連合(旧統一教会)関連団体に会費を支出したことなどを巡り、野党から激しい追及を受けた。

 公選法違反疑惑を巡り、秋葉氏は違法性を否定し、自らの進退に関しては「引き続き、丁寧に説明責任を果たしていきたい」と続投する考えを表明した。首相も「復興相としての職務とあわせ、国会への説明責任を果たすことは大事な職責だ」と述べていた。

杉田水脈・総務政務官

 ただ、来年1月召集の通常国会で秋葉氏への追及が続くことは必至で、政府・与党内では「来年度予算案の審議などに支障を来す」との懸念が出ている。

 秋葉氏に加え、懸念材料を抱える杉田水脈総務政務官らを交代させる案もある。杉田氏は、過去に月刊誌やブログで性的少数者(LGBT)は「生産性がない」などと表現し、今月2日に撤回して謝罪した。

8419チバQ:2022/12/23(金) 10:50:32
https://news.yahoo.co.jp/articles/b13b29be45830027ce5e810343f39719eea34162
麻生氏を「おやじ」と呼べる数少ない議員、閣僚候補の転落で「派閥の力は低下する」
12/22(木) 21:36配信

読売新聞オンライン
薗浦健太郎・前衆院議員

 薗浦健太郎・前衆院議員が政治資金規正法違反で略式起訴された問題は、自民党の麻生副総裁にとって、大きな痛手となった。薗浦氏は麻生氏を政策と派閥運営の両面で支えてきた側近だったが、国政復帰は困難との見方も出ている。

 薗浦氏は党内第3派閥の麻生派に所属。麻生氏が総務相時代に秘書を務め、麻生氏を「おやじ」と呼べる数少ない議員としても知られていた。同法違反で罰金刑などが確定すれば、公民権が原則5年間停止され、全ての選挙に立候補や投票ができなくなる。麻生派の中堅議員は22日、「仮に5年間となれば、複数回の選挙を他候補で戦うことになる可能性が高く、地盤維持は苦しくなる」と語った。

 安倍政権の下で首相補佐官や外務副大臣を務めた薗浦氏は、他派閥や海外にも幅広い人脈を持ち、次の内閣改造では有力な閣僚候補と目されていた。

 薗浦氏が議員辞職して離党した21日、萩生田政調会長は記者団に「反省し、またいつの日か一緒に仕事ができればと願っている」と述べ、将来的な復帰への期待を口にした。裁判所の判断で公民権停止期間が短縮されるケースもある。2021年に公職選挙法違反(寄付の禁止)に問われた菅原一秀・元経済産業相は停止期間が3年になった。

 ただ、野党からは「議員辞職して公民権停止(期間)を短くしたいという思いがあるなら、適切ではない」(立憲民主党の大串博志選挙対策委員長)との声も出ており、道のりは容易ではない。

 麻生派では昨年2月、麻生氏の最側近だった松本純・元国家公安委員長が、緊急事態宣言下に東京・銀座のクラブに深夜まで滞在した問題で離党し、その後の衆院選で落選している。

 派内の調整役や若手の教育係を担ってきた2人が不在となり、党ベテランは「主流派の中心だった麻生派の力は低下するだろう」と語った。

8420チバQ:2022/12/23(金) 16:51:42
https://news.yahoo.co.jp/articles/fd434990947f5426de6194424d5f801ccf5a82e3
辞任、辞職…「主流派」不祥事続きの岸田政権 非主流派に募る不満
12/23(金) 14:46配信

朝日新聞デジタル
自民党役員会に臨む岸田文雄首相(中央)。右は麻生太郎副総裁。左は茂木敏充幹事長=2022年12月13日、東京・永田町の自民党本部、上田幸一撮影

 「政治とカネ」問題で21日に議員辞職した薗浦(そのうら)健太郎前衆院議員(50)は、自民党麻生派に所属し中堅のホープとの期待もあった。痛手を負った麻生派は岸田文雄政権を中枢で支える「主流派」のひとつ。ほかにも不祥事が主流派内で続き、政権の足元がぐらついている状況だ。

 薗浦氏は秘書ら2人と22日、東京地検特捜部に政治資金規正法違反(虚偽記載など)の罪で略式起訴された。立件額は政治資金パーティーの収支をあわせて約4900万円にのぼる。

 元読売新聞記者で、麻生太郎副総裁の秘書を経て、2005年衆院選で初当選。外務副大臣や首相補佐官を歴任し、直近は衆院法務委員会筆頭理事を務めた。麻生派では期待の中堅として麻生氏の信頼も厚く、「独自の外交ルートを持ち、麻生氏の右腕として調整役も担っていた。議員辞職は党にも派閥にも痛手だ」と、派内のベテラン議員はため息をついた。

 主流派とは岸田首相誕生を後押しした党内第2派閥の茂木派、第3派閥の麻生派、第5派閥の岸田派で首相の政権基盤だ。党内最大派閥の安倍派も主流派だが、安倍晋三元首相が亡くなった後は派内の思惑がさまざまでまとまりを欠く。

朝日新聞社

8421チバQ:2022/12/25(日) 20:05:31
https://news.goo.ne.jp/article/kyodo_nor/politics/kyodo_nor-2022122401000423.html
首相の「休日」、改造後13日 働きづめ、官僚ら悲鳴も
2022/12/24 18:50共同通信

首相の「休日」、改造後13日 働きづめ、官僚ら悲鳴も

岸田文雄首相

(共同通信)

 岸田文雄首相が8月10日の内閣改造以降、公務のない「休日」を取った日数は12月23日時点で計13日。44日あった土日祝日のうち約7割は働いた計算だ。首相は働きづめもいとわないが、霞が関官僚からは悲鳴も上がり「年末年始ぐらいは、ゆっくり休めるだろうか」と不安の声が漏れる。

 首相の公務が土日祝日にも入る理由は主に(1)国内出張や行事出席(2)外交日程(3)危機管理対応(4)閣僚人事―に大別される。9、10月は北朝鮮の相次ぐ弾道ミサイル発射で振り回された。周辺によると、首相は公邸で報告を受ける場合もスーツに着替えてくるといい、生真面目な性格が表れているようだ。

8422チバQ:2022/12/26(月) 11:30:46
https://news.yahoo.co.jp/articles/96e14add851a459452535c000af23647a7544ae4
自公政権復帰10年、官邸主導定着に危うさ 重要案件の国会議論不足/目立つ拙速な意思決定
12/26(月) 11:19配信

北海道新聞
自公政権復帰10年の主な出来事

 自民、公明両党が政権復帰して26日で10年を迎えた。旧民主党政権が「決められない政治」と批判されたことを教訓に、官邸主導によるトップダウン型の政治を強めた。岸田文雄首相も同様の政治手法を踏襲し、衆参の多数を背景にした拙速な意思決定も目立つ。


 旧民主党政権は2010年の参院選の惨敗で衆参両院で多数派が異なる「ねじれ国会」に直面し、政策推進が停滞した。政権復帰した自民は13年の参院選で勝利し、ねじれ国会を解消。内閣人事局を通じて中央省庁の幹部人事も一手に担うようになり、人事権をテコに政策を推し進めた。

 ただ、安倍晋三―菅義偉両政権では首相らが人事権を握ったことで、官邸内の空気が萎縮。ふるさと納税の運用に異論を唱え、総務省自治税務局長を更迭された平嶋彰英氏は「首相や官房長官らに物言えぬ空気が強まった」と指摘する。

■省庁、自主性失い官邸の「指示待ち」に
 岸田首相は省庁の意向を重視する場面も増え、「官邸との風通しは良くなった」とされるが、官邸主導で政策が進められている現状は変わらない。ある省庁幹部は「官邸主導が強まった結果、省庁の自主性が失われ、官邸の『指示待ち』になっている」と明かす。

 官邸主導と「自民1強」が強まる中で目立つのが、国論を二分する重要案件を国会で十分な議論を経ないまま内閣が意思決定し、既成事実化するケースだ。安倍政権は14年に集団的自衛権の行使は認められないという従来の政府見解を変更し、行使を容認する閣議決定を断行した。

 岸田政権も安倍氏の国葬実施を閣議で決定。今月には戦後の安全保障政策を大転換する敵基地攻撃能力(反撃能力)の保有を明記した安全保障関連3文書の改定案を、国会閉会からわずか6日間で閣議決定した。

 これらの意思決定の際にたびたび持ち出されるのが、安全保障環境の変化など「有事」に直面しているという理屈だ。首相は23日の講演で、ロシアがウクライナに侵攻した際、麻生太郎副総裁から「あなたは有事の宰相だ」と言われた話を紹介。防衛力抜本強化などの政策実現に向け、国民や経済界の理解を求めた。自民党重鎮は「首相は丁寧に政権運営を行う姿勢を見せていたが、全然丁寧じゃない。国葬あたりから人の話も聞かず突っ走っている」と苦々しげに語る。

 安倍政権では、官房長官だった菅氏が党幹部と連絡を取り合い、国会対策などで意思統一を図った。一方、岸田政権で迎えた先の臨時国会では政府が与党に閣僚の外遊日程を伝えなかったため、補正予算の審議入りが遅れ、混乱を生じた。自民党関係者は「官邸と国会の意思疎通ができていない」と苦言を呈する。

8423チバQ:2022/12/26(月) 11:36:15
https://news.yahoo.co.jp/articles/ee4adcb08eb2d61717ba4919ca5e53f17c5752d2
総理は最低支持率でもなぜかご満悦 岸田下ろしの風吹かず、来年に持ち越された「ポスト岸田」の本命は?
12/26(月) 6:00配信
政権運営に自信
2021年の自民党総裁選の構図

 12月17、18日に実施された毎日新聞の世論調査で支持率が遂に25%まで落ち込んだ岸田政権。しかし、永田町では「岸田下ろし」の声は聞かれず、窮地に追い込まれているハズの岸田文雄総理はむしろ、政権運営の自信を深めているという。その訳は――。

【写真】「岸田文雄」を料理屋に呼びつけた大物政治家の“長男” ロン毛のコンサル社長は高級車でお見送り

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 岸田総理は12月8日に突如、防衛費増額1兆円分の増税を表明して国民の激しい怒りを買った。これが政権を直撃し、支持率25%、不支持率69%という発足以来最低の世論調査結果となったことは明白だが、意外なことに、岸田総理に動揺は見られないという。

「岸田総理は宮沢洋一税調会長と手を握って、増税の実施時期を明記した法案を通常国会に提出しないことで税制改正大綱を決着させました。争いのタネを“先送り”する無責任な妥協案ですが、あれだけ“国債を発行すべきか、増税に踏み切るか”で大騒ぎだった自民党内の議論は急速にしぼみ、岸田総理はご満悦だそうです」(永田町に詳しい政治評論家)

公明党もあっさり容認
 防衛増税に対して「真意が理解できない」と真っ向から批判していた高市早苗経済安保大臣も、岸田総理が開いた慰労会で酒を振る舞われると、批判の矛を収めてしまった。どれだけ国民の怒りが岸田総理に向けられても、自民党内からは「岸田下ろし」の声が一向に聞こえてこないのだ。

「なんといっても直近に国政選挙が予定されていないことが大きく、議員が本気になって岸田総理を引きずり降ろそうという動きが生じないのです。

 岸田総理は何だかんだ言って、『国家安全保障戦略』など防衛三文書を改訂し、反撃能力(敵基地攻撃能力)保有を明記させましたが、猛反対すると思われていた公明党もあっさり容認しました。

 懸案だった旧統一教会被害者の救済法案も国会最終日ぎりぎりに成立させ、原発建設を認めるGX(グリーン・トランスフォーメーション)方針をまとめるなど、党内では“やることはやっている”と評価する声もあるのです」(同)

 とはいえ、山際大志郎経済再生担当大臣、葉梨康弘法務大臣、寺田稔総務大臣の「辞任ドミノ」に続いて、秋葉賢也復興担当大臣の「政治とカネ」問題は決着しておらず、辞任を求める声は高まる一方だが――。

3大臣を“サンドバッグ”に
「旧統一教会問題や『政治とカネ』の不祥事は確かに政権への強い批判になりましたが、大臣の罷免が遅れに遅れ、彼らが批判を一身に集めている間に、気付いたら臨時国会が終わりにさしかかっていました。いったん大臣辞任という決着がつくと野党やメディアの追求は沈静化。岸田総理は実は意外と“したたか”で、辞任ドミノ3大臣を“サンドバッグ”にして、国葬以降迷走する自身への非難をかわそうという狙いがあったのではないかとも言われています」(同)

 とすると、秋葉大臣も「噛ませ犬」の役割を果たし終えた後、岸田総理にとって都合がいいタイミングで首を切られるということになる。体調不良の谷公一防災対策大臣や、アイヌ差別発言等で物議を醸した杉田水脈総務政務官もあわせて交代させるとなると、近日中に「プチ内閣改造」を実施するという見立てが強まってきている。

 22日には政治資金規正法違反で辞職に追い込まれた薗浦健太郎前議員が略式起訴されたが、痛手を被るのは、薗浦氏を側近としていた麻生太郎・党副総裁であり、岸田総理は痛くも痒くもないということか。

8424チバQ:2022/12/26(月) 11:36:32
二階元幹事長の存在
「岸田総理に当面の間、追い風が吹くことはありませんが、低空飛行のまま、少なくとも来年5月の広島G7サミットまでは政権を維持するという観測が強くなってきています。麻生副総裁や茂木敏充幹事長が仕掛けた“連立政権入りという毒饅頭”に国民民主党の玉木雄一郎代表が喰い付くなど、野党の分裂状態も継続しています。

 しかし、だからと言って岸田総理が安泰という訳ではありません。非主流派の冷や飯を食っている二階俊博元幹事長や菅義偉前総理が、財務官僚よろしく振る舞って悦に入っている岸田総理をいつまでも静観している訳ではありませんので」(同)

 二階元幹事長といえば、御年83歳。さすがに体力の衰えは隠せないが、時折見せる「ボケた振り」は完全に芝居で、気力と胆力は一向に衰えていないという。安倍元総理国葬での追悼演説で評価が高まった菅前総理と手を組んで、岸田政権が「新たな不祥事」で躓いた際に、自民党の「ラスボス」二階氏が降臨し、政局を仕掛けることは十分に考えられるというのだ。

二階派、菅グループが担ぐなら
 今年11月、新型コロナに感染した際に自身の死亡説が流れたことについて、「そういうことを流した者がいるとしたら、たたき殺してやらないといけない」などと、CS番組で吐き捨てる場面もあった二階氏だが、

「二階派、菅グループが担ぐとしたら、旧統一教会被害者救済で名を馳せた河野太郎消費者担当大臣でしょう。安部元総理が亡くなった後に跡目を決めることが出来ないでいる安倍派(清和会)の一部と組めば、勝機が見えてきます。そうなれば、政局に滅法強い二階元幹事長は、お公家集団の宏池会(岸田派)がかなう相手ではありません。

 2024年秋には自民党総裁の任期が来ますが、その前の2023年中に岸田総理が解散総選挙を仕掛けた場合、その成行き次第で『河野総理』が誕生している可能性は十分にありえます。

 それに対して麻生副総理は、河野洋平元総裁の恩に報いるためにも、河野太郎氏を総理にしたいという気持ちは持っているのですが、最近二人は噛み合っていません。麻生氏自身が再登板に色気を見せているという報道もありますが、それはなく、あくまでもキングメーカーとして、事あるごとに麻生さんを立てる茂木幹事長(平成研)を岸田後継に据えようとするのではないでしょうか」(政治部記者)

安倍元総理の“遺言”
 問題は河野氏の党内での評価だろう。

「河野太郎だけは総理にしてはならない」と安倍元総理が言ったという説もある。2021年の総裁選で安部元総理が担いだ候補者は高市早苗大臣だった。
党内基盤は脆弱とはいえ、中国に媚びない姿勢に熱狂的な保守支持層がいる高市大臣が、いざという時のダークホースになるという声もある。

 来年の事を言えば鬼が笑うというものの、物価高、円安、北朝鮮ミサイル、台湾有事への対応は待ったなしだ。すぐに地位を失うことはないとはいえ、岸田首相の支持率が上がる目は今のところない。

 乱世の時代の首相後継、「本命は河野太郎、対抗馬は茂木敏充、大穴で高市早苗」といったところか――。

デイリー新潮編集部

新潮社

8425チバQ:2022/12/26(月) 18:26:10
https://news.yahoo.co.jp/articles/ea56b0f282ee3e0c83a0dd0885497d9f9555b6b2
秋葉復興相を交代へ 首相、方針固める 後任は調整
12/26(月) 15:42配信
毎日新聞
秋葉賢也復興相

 岸田文雄首相は26日、事務所費問題などが指摘される秋葉賢也復興相(60)=自民党茂木派=を交代させる方針を固め、党幹部に伝えた。後任には伊藤達也元金融担当相(61)=同=らが取りざたされており、検討を急ぐ。27日にも正式決定する。


 秋葉氏が交代すれば、岸田政権で不祥事による閣僚辞任は4人目となる。

 秋葉氏は8月の内閣改造で初入閣した。先の臨時国会では、関連する政治団体が事務所の賃料として母親や妻に約1500万円を支払った件や、選挙運動の報酬を秘書に支払った問題、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)との接点などが相次ぎ明らかになり、野党が激しく追及していた。

 来年1月下旬からの通常国会でも、野党から秋葉氏の更迭要求が強まることは必至で、与党内から審議への影響を懸念する声が出ていた。

 岸田政権では、旧統一教会との接点が次々と判明した山際大志郎経済再生担当相(当時)=麻生派=が10月に、死刑制度を巡る失言をした葉梨康弘法相(同)=岸田派=と後援会の収支報告書の記載漏れなどが問題視された寺田稔総務相(同)=岸田派=がそれぞれ11月に辞任している。【高本耕太】

https://news.yahoo.co.jp/articles/b8b542e7009ad7fcff008e428b697bffb40548a7
首相、杉田水脈政務官も交代へ
12/26(月) 15:40配信


共同通信
 岸田文雄首相は、性暴力被害を公表したジャーナリストを中傷するツイッター投稿に「いいね」を押した杉田水脈総務政務官を交代させる方針を固めた。複数の政権幹部が26日、明らかにした。

8426チバQ:2022/12/26(月) 18:32:01
https://news.yahoo.co.jp/articles/ec4b034b5afee784b7fdc563f473d530ea8fea24
「岸田政権のレガシーになる」変心の背景に2人の官邸官僚
12/26(月) 12:03配信

西日本新聞
岸田首相

 原発の建て替えや新増設を容認し、2011年の東京電力福島第1原発事故後の原発政策を大転換した岸田文雄首相だが、元々は現状維持を前提に考えていた。変心の背景には、原発推進をいわば使命とする2人の官邸官僚の存在が浮かび上がる。電力不足や電気料金の高騰といった外的要因も重なり、原発回帰へと軸足を移していった首相。わずか4カ月の検討期間での大転換を疑問視する声は、達成感に浸る官邸内でかき消されつつある。


 「安全性と地域の理解の確保を大前提に、建て替えを具体化するなどの歩みを進めていく」。23日午前、東京都内で開かれた講演会で首相はこう強調した。

 福島第1原発事故後、原発政策は“脱原発依存”が基軸だった。安倍晋三、菅義偉両政権下でも既存原発の再稼働こそ進めはしたものの、世論の反発を恐れて建て替えや新増設までは打ち出せなかった。官邸筋によると、首相も当初は「いつかやれればいいよな」と周囲に語る程度で、原発政策に強い思い入れはなかったという。

 そんな首相の重心を徐々に原発重視に傾けていったのが2人の官邸官僚。嶋田隆首相秘書官と荒井勝喜首相秘書官だ。元経済産業省事務次官で政務を担当する筆頭秘書官の嶋田氏は、原発事故後に東京電力取締役に出向した経験があり、同じ経産省出身の荒井氏も原発推進派として知られる。

 今回の原発政策転換を盛り込んだ脱炭素化の基本方針も官邸主導で作成した。「原発回帰は歴代政権が手を出せなかった分野。岸田政権のレガシー(政治的遺産)になる」-。いつしか官邸内には共通認識が生まれていた。

 くしくもこの頃、ロシアのウクライナ侵攻に伴い、日本を含む国際社会がエネルギー危機に直面。寒気が強まった3月には、経産省が東京電力管内に電力需給逼迫(ひっぱく)警報を初めて発令する事態に陥った。夏場の6月にも首都圏で電力不足が表面化し、「安定電源としての原発の重要性が広く再認識された」(政府高官)。

 経産省では元来、50年までに温室効果ガス排出量を実質ゼロにする政府目標を達成するには、「原発活用が不可欠」との認識が強かった。脱炭素戦略の枠組みの中で原発政策を議論することは、建て替えや新増設への批判を極力避けたい首相の思惑とも合致した。

 広く社会の理解を得る姿勢も見せず、拙速に原発回帰への道筋を付けた岸田政権。官邸幹部はこう話す。「原発政策はこの10年で大きく遅れた。今回の見直しで、一から仕切り直す」 (岩谷瞬)

8427チバQ:2022/12/27(火) 08:58:40
https://news.yahoo.co.jp/articles/a137f34a88d41d8255c40d43be63aee2dd0a2cf8
杉田水脈政務官も交代へ 事実上の更迭 過去の差別的発言に批判
12/26(月) 20:28配信


毎日新聞
杉田水脈総務政務官

 岸田文雄首相は、LGBTQなどの性的少数者を「生産性がない」と表現するなど、過去の差別的発言が問題視された杉田水脈総務政務官(55)=自民党安倍派=を27日に交代させる検討に入った。事実上の更迭。与党幹部が明らかにした。


 杉田氏は8月に政務官就任。それ以前の2018年に、月刊誌への寄稿で性的少数者について「彼ら彼女らは子供を作らない、つまり生産性がない」と記述した。16年に国連女性差別撤廃委員会に出席した際は「チマチョゴリやアイヌの民族衣装のコスプレおばさんまで登場。完全に品格に問題があります」とブログに投稿した。

 杉田氏はこれらの発言について、松本剛明総務相の指示を受け、今月2日の参院予算委員会で謝罪、撤回した。【日下部元美】

8428チバQ:2022/12/27(火) 11:17:38
https://news.yahoo.co.jp/articles/3bf134d07e59befec1027c2d013b8f8193c2d163
秋葉復興相を交代へ 事実上の更迭 閣僚4人目、政権への打撃必至
12/26(月) 20:34配信
毎日新聞
秋葉賢也復興相

 岸田文雄首相は26日、事務所費問題などが指摘される秋葉賢也復興相(60)=自民党茂木派=を交代させる方針を固めた。事実上の更迭となる。27日に秋葉氏から辞表を受け取り、正式決定する。秋葉氏が辞任すれば、岸田政権発足後に不祥事で辞任する閣僚は4人目。首相の政権運営に更なる打撃となるのは必至だ。

【写真】麻生氏も…政治家の失言・問題発言を振り返る

 首相は26日、東京都内で記者団から秋葉氏を交代させる考えがないか問われ「今言えることは来年の通常国会に向けてしっかり準備を進めていかなければならないということであり、それに尽きる」と語った。

 2021年10月に発足した岸田政権では、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)との接点が次々と判明した山際大志郎前経済再生担当相(麻生派)が今年10月24日に辞任に追い込まれて以降、既に閣僚3人が相次ぎ辞任する異例の事態となっている。さらに秋葉氏が辞任すれば、首相の求心力が一層低下するのは確実だ。

 秋葉氏は8月の内閣改造で初入閣した。先の臨時国会では、関連する政治団体が事務所の賃料として母親や妻に約1500万円を支払った件や、選挙運動の報酬を秘書に支払った問題、旧統一教会との接点などが相次ぎ明らかになり、野党が激しく追及していた。

 秋葉氏を交代させるのは23年1月に召集される通常国会で、野党による政権追及の芽を摘み、審議を円滑に進めるのが狙いだ。だが、秋葉氏の更迭を求めてきた野党は通常国会で、首相の任命責任などを追及する構えだ。

 岸田政権では11月までに山際氏のほか、死刑制度を巡る失言をした葉梨康弘前法相(岸田派)と、後援会の収支報告書の記載漏れなどが問題視された寺田稔前総務相(岸田派)が辞任している。【高本耕太】

8429チバQ:2022/12/27(火) 11:18:23
https://news.yahoo.co.jp/articles/c03c68e2090718f8b7efb592376744b93c3a4551
岸田首相、秋葉氏更迭で年内に火消し図るも…続く閣僚辞任ドミノ、野党追及免れず
12/26(月) 19:17配信

産経新聞
官邸を出る岸田文雄首相=26日午後、首相官邸(矢島康弘撮影)

岸田文雄首相が26日、秋葉賢也復興相を事実上更迭する方針を固めたのは、年内に「閣内の火種」を消し、来年1月下旬に召集される通常国会の論戦に向けて仕切り直しを図るためだ。ただ、8月の内閣改造以降4人目となる閣僚の「辞任ドミノ」になるため、立憲民主党など野党による首相の任命責任の追及は免れず、厳しい政権運営が続く。

「いろんな方がいろんなことを私のところに言ってきている」。首相は26日、東京都内で記者団にこう語り、秋葉氏更迭に向けて自民党幹部らと意見交換を重ねてきたことを示唆した。

政権内では、12月10日に臨時国会が閉会した直後から、秋葉氏の交代論がささやかれてきた。臨時国会では、秋葉氏の選挙運動員買収や、秋葉氏の名前が記載されたたすきをかけた次男の「影武者」疑惑、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)との関係を巡る疑惑が次々と発覚。野党から批判の集中砲火を浴びた。臨時国会の会期中の更迭は免れたが、自民党幹部は「交代させなければ、通常国会は乗り切れない」と漏らしており、更迭は時間の問題とみられていた。

政権内では、秋葉氏の更迭に合わせ、国家公安委員会中に体調不良を訴えて病院搬送された谷公一国家公安委員長らも合わせて交代する内閣改造の案も浮上していた。だが、再び改造に踏み切った末に、新閣僚に旧統一教会との接点や不祥事が判明すれば政権は深刻な打撃を受ける。8月の改造の直後には、入閣した閣僚と旧統一教会の関係が次々と明らかになり、内閣支持率の低下を招いた。

このため首相は最終的にリスクを避け、改造の形ではなく最小限の人事にとどめる判断に落ち着いた。秋葉氏の更迭を最後に辞任ドミノの流れを断ち切り、政権を立て直せるか、首相は剣が峰に立たされる。(永原慎吾)

8430チバQ:2022/12/27(火) 13:04:46
https://news.yahoo.co.jp/articles/fbfb48942dd5262510fbc1ce8e00a26b2a2d0790
復興相に渡辺氏再登板 岸田首相、秋葉氏更迭へ
12/27(火) 12:22配信

時事通信
渡辺博道 元復興相

 岸田文雄首相は27日、秋葉賢也復興相(60)を事実上更迭する。

 後任には安倍内閣で復興相を務めた渡辺博道氏(72)を充てる方針を固めた。複数の政府・与党関係者が明らかにした。「政治とカネ」を巡る疑惑で追及を受ける秋葉氏を抱えたまま、来年1月召集の通常国会を乗り切るのは困難と判断した。

 今年10月以降の短期間で閣僚が4人交代する異例の事態で、政権へのさらなる打撃となるのは必至。首相は後任に復興相経験者を起用することで、政権の立て直しに全力を挙げる。

 渡辺氏は衆院千葉6区選出の当選8回。自民党茂木派所属で、第4次安倍改造内閣で復興相を務めた。秋葉氏は衆院当選7回。2021年の前回衆院選に宮城2区から出馬して敗れ、比例代表東北ブロックで復活当選。同じく茂木派に所属する。

 秋葉氏は27日、首相官邸で首相と会い、辞表を提出する。秋葉氏は午前の記者会見で「(人事は)最終的に首相が決めることだが、私自身に関することは何一つ法令に違反することはなかった」と語った。

8431チバQ:2022/12/27(火) 18:03:37
https://news.yahoo.co.jp/articles/2213fb8cccad8cad574ccf202b809edb005ca2b1
秋葉復興相更迭 「秋の山寺」陥落で政権基盤は弱体化 人事後手、内閣に募る不信
12/27(火) 18:01配信
カナロコ by 神奈川新聞
国会

 脱税問題を追及されていた秋葉賢也復興相が27日、山際大志郎前経済再生担当相(衆院神奈川18区)、寺田稔前総務相に続き更迭となった。「秋の山寺」と評された「疑惑の3閣僚」(立憲民主党幹部)の陥落は、内閣改造からわずか4カ月の出来事。安全保障関連3文書の見直しに絡む防衛増税の方針決定、原子力発電活用へかじを切るなど大きな転換を打ち出す岸田文雄首相だが、政策実現の下地となる人事などで後手に回り政権基盤は弱体化の様相だ。

 「舞い落ちて 秋の山寺 岸辺の葉」。秋葉氏の前には、失言で葉梨康弘前法相が更迭されている。自民党の閣僚経験者は岸田首相と辞めた4大臣の名を織り込み、支持率低下の一途をたどる内閣の危機を詠んだ。心配なのは「一連の騒動への対応のまずさもあって、与党などに内閣への不信が募っていること」という。

 自民重鎮によると、岸田首相は当初、年明けに小幅の内閣改造を行い更迭色を薄める考えだったとされる。一方で当初検討していた1月第2週の米国訪問が米側の都合で翌週にずれ込む見通しとなると、第2週に英国など欧州3カ国の訪問を組み込むよう指示。第4週の開会が見込まれる通常国会までの日程は「ぎゅうぎゅう詰め」(首相官邸スタッフ)となっており、もともと「組閣などを行うすき間がない状態」(同)に陥っていた。

 永田町や霞が関は、クリスマスムードともほど遠かった。内閣官房では組閣など人事のシミュレーション、外務省では外遊日程の調整に職員がコンビニおにぎりを片手に追われた。年の瀬の人事決着に、外務省の関係者は「葉梨氏の更迭に時間をとられ、平身低頭で首脳会談などをキャンセルしたASEAN(=東南アジア諸国連合)の悲劇の再来は避けられた」(関係者)と安堵(あんど)した。

神奈川新聞社

8432チバQ:2022/12/27(火) 18:04:03
https://news.yahoo.co.jp/articles/271a666a702e1dd845b137a6e52021dc7a73a008
復興相に再登板の渡辺博道氏とは?茂木幹事長支える「助さん格さん」
12/27(火) 15:19配信

朝日新聞デジタル
渡辺博道氏=2021年8月23日午前11時37分、千葉県庁、小木雄太撮影

 秋葉賢也氏に代わって新たな復興相に就く渡辺博道氏(72)は、2018年に第4次安倍改造内閣で復興相と福島原発事故再生総括担当相を務めて以来の再登板となる。東日本大震災からの復興や防災は「ライフワーク」と語る。

 今回の就任直前にも、防衛費増額のために復興特別所得税の仕組みを転用する方針に党内外で批判が高まったことに触れ、「復興には影響しないと誤解を解きたい」と周囲に意気込みを語っていた。岸田文雄首相からは「経験は大事だ。(復興相の)経験を生かして復興に全力で取り組んでいただきたい」と言われたという。

 千葉県の松戸市議だった父の口癖「世のため、人のため」を引き継ぎ、松戸市職員や千葉県議を経て、1996年衆院選で初当選し、現在8期目。第1次安倍政権では経済産業副大臣を務め、産業分野の環境対策や中小企業振興策に取り組んだ。衆院総務委員長や厚生労働委員長なども務めた。現在は、自民党の財政を担う経理局長を務める。

 趣味はカラオケで、集会で歌声を披露することも多い。茂木敏充幹事長が率いる派閥の副会長で、茂木氏を支える「助さん格さん」とも呼ばれている。

朝日新聞社

8433チバQ:2022/12/27(火) 20:03:58
https://news.yahoo.co.jp/articles/57aaeb97cf35c07a392391320a7bfd6187f8647b
「首相も口出しできぬ」自民党税調のいま 政権と一体化弱まる存在感
12/27(火) 18:00配信

朝日新聞デジタル
自民党税制調査会の役員会に出席した松野博一官房長官。右は宮沢洋一税調会長=2022年12月15日午前10時3分、東京・永田町の自民党本部、上田幸一撮影

 かつては首相も口出しができない「聖域」と呼ばれた自民党税制調査会。その存在感が弱まっている。今年の税制改正議論では、政府と歩調を合わせて防衛増税への党内の不満を収める役回りに徹した。岸田文雄首相は宮沢洋一税調会長を厚く信頼するが、税調は政権と近づいたことで、往時の影響力を失いつつある。


 自民党本部で15日に開かれた税調役員会に、松野博一官房長官が姿を現した。「総理の代理」として出席し、防衛費増額の財源として増税することに「何とぞご理解、ご協力をお願いを申し上げます」と頭を下げた。あらゆる税制を事実上決める権限を持つ党税調の会合に、政権の中枢が出席するのは、税調幹部も「見たことがない」という異例の光景だった。

 松野氏の出席は、政府関係者によると税調側が求めた。それまで2日連続で鈴木俊一財務相、浜田靖一防衛相が出席し防衛増税に理解を求めたが党内の反発が収まらず、「政権あげてお願いしないとしょうがない」(税調幹部)状況に税調が追い込まれたためだ。

■聖域→対立→一体化、変容する政権との距離感

 かつて税調は、首相とて手出しができない存在だった。1980〜2000年代、故山中貞則氏が「税調のドン」として君臨。「首相に(税制改正を)判断する能力はない」と一線を画し、首相が何か口出ししようものなら「おしゃべり野郎」と言い放った。

朝日新聞社

8434チバQ:2022/12/27(火) 20:06:02
https://www.asahi.com/articles/ASQDK7JYTQDKUTFK00J.html?oai=ASQDW4JB8QDRUTFK00L&ref=yahoo
岸田派VS安倍派、防衛増税で確執あらわ 危うい「痛み分け」
有料記事自民

千葉卓朗2022年12月18日 10時30分 今月15日午後、自民党本部(東京・平河町)の最上階にある会議室には100人以上の議員が詰めかけ、異様な熱気に包まれた。

 前日14日に防衛費増額の財源として法人税、所得税、たばこ税を増税する方針が示され、15日は増税の幅や実施時期が示される予定だった。16日には税制改正大綱を決定する期限が迫っていた。

 「財源を示すことは政治の責任」「安定的な財源が抑止力になる。痛みを伴うが国民にしっかり説明していく」と増税に賛成意見が出る一方で、「唐突だ」「増税して誰が来春の統一地方選の責任を取るのか」と反対意見も続出した。

 議論が膠着(こうちゃく)状態になるなか、党税制調査会を仕切る宮沢洋一会長が口を開いた。「来年の通常国会に(増税の)法案は出しません」

 いま増税の実施時期を決めず、来年も引き続き議論するという宣言だった。さらに、法人税増税では中小企業の控除を手厚くするとも明言。2時間に及んだ会合は、税調幹部への一任をなんとか取り付けて終わった。自民で防衛財源の議論が始まったのは実質13日で、わずか3日間だった。

 この増税をめぐる党内の攻防で表面化したのは、党内の最古参派閥でハト派「宏池会」(岸田派)と、最大派閥でタカ派「清和政策研究会」(安倍派)の路線対立だ。

首相のこだわり 1年前に伏線
 伏線は1年前にさかのぼる…

8435チバQ:2022/12/28(水) 15:00:13
https://news.yahoo.co.jp/articles/cedd92cca55b81f9977a665a072d813dffd01340
加速する「岸田離れ」 首相、封じられた内閣改造 つれなかった麻生氏
12/28(水) 14:15配信

西日本新聞
岸田首相

 来年1月の通常国会召集を前に岸田文雄首相が下した決断は、秋葉賢也復興相と杉田水脈(みお)総務政務官の更迭だった。窮地に陥った政権を浮上させようと、首相は一時、内閣改造など大胆な人事を模索したものの、理解が広がらず、反発を押し切ってまで断行するには至らなかった。約2カ月で4人目となる閣僚交代に、政府、与党内では「岸田離れ」が加速している。

【画像】秋葉復興相を巡る岸田政権の動き

 仕事納めを翌日に控えた27日の官邸。首相は記者団の前で「辞任したいとの申し出があり、認めることにした」と切り出した。10月24日の山際大志郎前経済再生担当相を皮切りに、葉梨康弘前法相、寺田稔前総務相と続いた「辞任ドミノ」の際にも口にし、もはやお決まりとなった文言だ。

 実態は異なる。前日には首相が与党幹部に「交代」を告げていたにもかかわらず、秋葉氏は27日、辞意を固めた時期を「直前。今朝も会議を開いた」と説明。図らずも、首相サイドに促されて辞表を提出したことを露呈する事態となった。

 そもそも首相は秋葉氏の更迭だけにとどまらず、早くから「誰も想定していない人事」(岸田派関係者)を温めていた節がある。

 10日に臨時国会が閉会した後、官邸内では来年の通常国会を見据え、秋葉氏の「辞任は不可避」との論調が強まった。ちょうど、パーティー収入を政治資金収支報告書に少なく記載した疑惑を巡り、自民党の薗浦健太郎氏に進退問題が浮上していた時期。「また『政治とカネ』を蒸し返されたら、国会審議が立ちゆかなくなる」。危機感を募らせた官邸幹部は、さらなる辞任ドミノを嫌がる首相に、「内閣改造なら更迭色を薄められますよ」と進言した。

 折しも、首相が表明した防衛費増額のための増税方針に、党内最大派閥の安倍派をはじめ、公然と火の手が上がったタイミングとも重なった。官邸中枢では、首相にたんかを切って閣内不一致を印象付けた閣僚の交代論まで持ち上がった。

 20日、自民党本部を訪れた首相は麻生太郎副総裁、茂木敏充幹事長と3人で向き合い、こう問いかけた。「内閣改造という声もありますね」。だが、麻生氏らの返事はつれなかったという。「内閣改造で政権が上向いた例は聞かない。むしろ、弱まるのが世の常だ」

 自民関係者によると、麻生、茂木両氏は以前から、国民民主党との連立構想を練ってきた経緯があり、「サプライズで内閣改造するなら、国民との連立もセットじゃなきゃ意味がない」との思いがあったという。

 大幅に入れ替えた新閣僚にひとたび不祥事が持ち上がれば元も子もない。安倍派や増税反対派を敵に回して、政権運営が一気に不安定化することへの懸念も強かった。結局、与党・公明党への根回しも手つかずだった首相は、内閣改造案を引っ込めるしかなかった。

 「ますます支持率は落ちる。決断がいつも遅い」。首相の対応には、自民党執行部からも不満が漏れる。萩生田光一政調会長は25日のテレビ番組で、首相の専権事項である「解散権」にまで踏み込み、増税をけん制する姿勢を見せた。

 年内に不安要素を一掃しようとした今回の更迭劇だが、首相に対する遠心力が弱まる気配がないまま、政権は年を越そうとしている。 (河合仁志、黒石規之)

8436チバQ:2022/12/28(水) 17:07:36
https://news.yahoo.co.jp/articles/f82911ae0dd78522dce4dac506cf69a615a4a13f
「このタイミングで困るじゃないか!」閣僚更迭でブレまくった岸田文雄首相が「朝6時半」に電話した相手
12/28(水) 6:12配信
落ち目の総理にほくそ笑むのは幹事長。しかし、誰もついて行かない……月刊「文藝春秋」の名物政治コラム「赤坂太郎」。2023年1月号「 迷走の岸田、野望の茂木 」より一部を転載します。

◆◆◆

 元首相の安倍晋三を悲劇的なテロで失って以降、首相の岸田文雄はやることなすこと全てが裏目に出て、凍てつく厳冬の2023年を迎えようとしている。決断を下すのは最悪のタイミング。しかも、大きくぶれた果ての決断――それが政治で最も肝要な「信用と信頼」を著しく損ねていることに当の岸田自身が気付いていない。

 典型的なのは、相次ぐ閣僚の更迭劇だった。11月9日夜、法相の葉梨康弘がパーティの席上、自らの役職について「死刑のハンコを押すだけの地味な役職」などと放言。岸田は「このタイミングで困るじゃないか!」と怒りをぶちまけたが、なぜか翌10日、「自らの職責の重さをしっかりと感じ説明責任を果たしてもらいたい」と、葉梨留任を示唆してしまう。

 だが、世間の批判はますます炎上するばかり。同日夜、葉梨は岸田に電話で「これ以上迷惑かけたくないので、総理の好きにして下さい」と、自ら首を差し出してみせた。ところが岸田は「もう少し考えてみます」と言って電話を切り、またも判断を先送りした。

 岸田が重い腰を上げたのは翌11日早朝であった。朝6時半、岸田は葉梨に電話をかけ「気が変わってないですか?」と辞任の意思を確認。ようやく更迭が決まった。岸田の判断がブレまくったことで、傷口を大きく広げた。

 その直後、岸田から葉梨更迭の連絡を受けた公明党代表の山口那津男は思わずこう問い返した。

「えっ? 葉梨さんだけですか?」

 この時すでに総務相の寺田稔の政治資金問題がくすぶっていたからだ。山口が思い起こしていたのは安倍政権時代の2014年、法相の松島みどりと経済産業相の小渕優子にそれぞれ疑惑が持ち上がった時のことだった。この時、松島と小渕を同時に辞任させることで、政権へのダメージは最小限に抑えられた。それと同じ対応を岸田に期待していたのである。

 だが、岸田は山口の反問に、押し黙ったままだった。

 結局、寺田は追い込まれて更迭となった。「安倍総理の時は不祥事対応の読みが鋭く判断も早かった。先読みも鋭かったのに」。山口は周囲にこう不満を漏らしている。ところが岸田は「安倍さんと比べられるのは嫌だな……」とボヤく。この一言に岸田の危機意識のなさが凝縮している。

8437チバQ:2022/12/28(水) 17:07:47
 振り返れば、長男の岸田翔太郎を政務担当秘書官に抜擢したのもしかり。支持率低下が加速し始めていた10月、なぜそんな人事に踏み切ったのか。真相は「政務秘書官を務めていた山本高義を事務所に戻し、代わりに翔太郎が政務秘書官になる人事を、約1年前から決めていたから」(官邸筋)だという。要するに、首相就任1年後に翔太郎を官邸入りさせることが既定路線だったから、その予定通りにしただけというわけだ。支持率低下の局面でこんな親バカ人事をしたら世間がどう受け止めるかさえわからない、岸田の鈍感ぶりを示すエピソードである。

反故にされかけた安倍の「遺言」
 戦後の安全保障政策の大転換となる防衛三文書の見直しや防衛費増額の問題でも、岸田は右顧左眄を繰り返した。

「これは安倍(元)総理の最大の遺言なんだ。私は一歩も譲らないから、みんなもそのつもりで頑張ってくれ」

 自民党政調会長の萩生田光一は初秋、所属する安倍派の議員にこう説いてきた。安倍の遺言とは、日本もNATOの国防予算と同じくGDP二%以上を達成するということである。岸田政権も五年以内にその実現を目指すと追認。岸田は「防衛力の抜本的な強化」を米大統領のバイデンとの会談や所信表明で宣明してきた。

 だが、萩生田は楽観していなかった。安倍の遺言を換骨奪胎しようと画策する財務省が、岸田を抱き込みにかかっている――そう睨んでいたのである。

 実際、事態はその見立て通りの軌跡を辿った。政府は財務省の主導で9月末に「国力としての防衛力を総合的に考える有識者会議」を設置。岸田はその会合で、これまでの防衛費とは別枠で研究開発などの安全保障関連予算を一括計上する新たな枠組み「総合的な防衛体制の強化に資する経費(総合防衛費)」を創設する方針を表明した。

 岸田派(宏池会)は伝統的に財務省に近い。一連の動きは、安倍路線に沿った防衛力強化を掲げながら、実際には岸田が財務省のお膳立てに乗る真逆の姿勢であることを浮き彫りにした。

 国力や総合防衛力と言えばもっともらしく響くが、萩生田らは「実質的な防衛費を抑制するために、他省庁の予算を『防衛関連経費』だと強弁して、2%に持って行くまやかし」と見破っていた。防衛省が積算した向こう5年間の純粋防衛費は48兆円余り。これに対して、財務省の純粋防衛費は約33兆円で、これに総合防衛費など10兆円を上積みして、43兆円が防衛費になると水面下で説いて回った。(文中敬称略)



月刊「文藝春秋」の名物政治コラム「 赤坂太郎 」全文は、「文藝春秋」2023年1月号と、「文藝春秋 電子版」に掲載されている。

赤坂 太郎/文藝春秋 2023年1月号

8438チバQ:2022/12/29(木) 11:06:12
https://news.yahoo.co.jp/articles/b9436fb5bdd175285e3d27b8dfc5c175cd715ae4岸田政権への逆風、地方にも 来春の統一選へ自民危機感
12/29(木) 9:45配信

西日本新聞
接戦を制し、何度もハンカチで目元を拭う宮崎県の河野俊嗣知事=12月25日夜、宮崎市(撮影・平山成美)

 来年4月の統一地方選に向けて自民党の危機感が高まっている。閣僚の相次ぐ辞任などで岸田文雄政権は低支持率から抜け出せず、前哨戦となる25日の宮崎県知事選などで支援候補らが苦戦を強いられたからだ。防衛力強化に伴う増税への不満も広がっており、党内には逆風がさらに強まるとの懸念が募る。

【岸田政権の行方】内閣改造につれなかった麻生氏

 「まさかここまで追い上げられるとは」

 宮崎県知事選から一夜明けた26日。自民幹部は党県連が推薦した現職、河野俊嗣氏の薄氷を踏む勝利に険しい表情を浮かべた。

 党関係者によると、党の情勢調査では序盤までは河野氏が終始リード。楽観ムードすら漂っていたが、終盤から元職の東国原英夫氏の猛追を受けた。

 背景には、与党支持層を固められなかったことがあるとみられ、党幹部は「自民、公明支持層ともに4割程度は東国原氏に流れた」と分析。「岸田政権への逆風も影響したのかもしれない」と警戒感を強める。

 自民は、11日の茨城県議選でも劣勢を余儀なくされた。県議会の過半数は維持したものの、公認候補45人のうち現職10人が落選。保守系無所属と競合した選挙区が多かったとはいえ、党選対関係者は「自民の看板がマイナスになったことは否めない」とみる。

 ともに「保守王国」とされる宮崎、茨城両県での苦戦に党内には動揺が広がっている。27日には秋葉賢也氏が復興相を更迭され、2カ月で4人の閣僚が辞任する異常事態に。「政治とカネ」問題などを巡る閣僚の辞任ドミノで政権への不信は深まるばかりだ。

 さらには、首相が唐突に打ち出した防衛財源確保の増税も、「説明が不足しており地元でも評判が悪い」(党中堅)。政権浮揚の兆しは見えないままで、2月の北九州市長選などへの影響を懸念する声も上がる。

 自民にとっては、野党第1党の立憲民主党にも勢いがないことが救いだが、「第三極」として日本維新の会や参政党が各地の市議選などで議席を着々と獲得している。両党は統一地方選でも積極擁立する方針で、都市部を中心に「台風の目」となる可能性もある。

 自民幹部は「党本部も地方組織ももっと危機感を持たなければならない」と語気を強めた。(黒石規之)

西日本新聞

8439チバQ:2022/12/31(土) 18:50:32
https://news.yahoo.co.jp/articles/b72f66b807f3077a00522e8a19ca73d8e2c36069
支持率・基盤弱く更迭遅れ 岸田首相、内閣改造踏み切れず 茂木派に配慮の見方〔深層探訪〕
12/31(土) 8:26配信


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時事通信
記者団の取材に応じる岸田文雄首相=27日午後、首相官邸

 2022年の仕事納めを翌日に控えた27日、岸田文雄首相が秋葉賢也復興相と杉田水脈総務政務官を事実上更迭した。8月の内閣改造後、閣僚交代は4人目。支持率の低迷や党内基盤の弱さが首相の決断を遅れさせた面は否めない。政権浮揚に向けた内閣改造・自民党役員人事を促す声もあったが、首相は安全策を取らざるを得なかった。

【図解】岸田内閣の支持率推移

 ◇11月には意向
 「自身で辞任を決断した」。首相は27日、両氏ともあくまで自発的な辞任との「建前」を記者団に強調。「いま現在、内閣改造は考えていない」と明言した。

 首相は今秋の臨時国会で、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)との関係を批判された山際大志郎前経済再生担当相ら閣僚3人を次々に更迭。周辺によると、首相は野党の集中砲火を浴びていた秋葉氏も交代させたい意向を11月ごろからにじませていたが、実行に移せなかった。

 野党の攻勢にさらされていた当時、「秋葉氏更迭なら不可避」と言われた国会延長の回避が首相の優先課題だった。1国会で閣僚4人が辞任すれば、政権が揺らぎかねないとの懸念もあった。

 一方、自民党内には秋葉氏が所属する茂木派会長の茂木敏充幹事長の意向が働いたとの見方もある。党関係者は「8月の改造で茂木氏が秋葉氏を最後に押し込んだ」と振り返る。岸田派は党内第5派閥にすぎず、政府関係者は「支持率が低下する中、第2派閥に配慮して秋葉氏を切れなかったのだろう」と解説した。

 しかし、党内から「このままでは通常国会を乗り切れない」(閣僚経験者)との声が強まり、首相は茂木氏の理解を得た上で、杉田氏とセットで交代を決断したようだ。

 ◇後任は安全重視
 今回の人事に際し、党内からは「いっそ内閣改造で人事刷新を」(党幹部)との声も上がっていた。だが、政府関係者によると、首相が最後に残した選択肢は「数人のみ交代」「交代なし」の二択。一新した顔ぶれから5人目の辞任閣僚が出れば「政権が終わる」(党若手)と恐れたからだ。

 後任人事にも安全運転に徹したい首相の思いがにじみ出た。首相は秋葉氏の後任に元復興相の渡辺博道氏、杉田氏の後任に元総務官僚の長谷川淳二氏を充てる人事を公明党の山口那津男代表に電話で伝達。その際、首相は「経験者で行政に通暁している」などと説明した。

 ただ、改造見送りで火種が残った面は否定できない。政府内にはなお「政治とカネ」などの疑惑が取り沙汰される閣僚らがいる。自民党関係者は「改造見送りが裏目に出る恐れもある」と語る。

 官邸の段取りの悪さも目立った。秋葉氏は復興推進会議の後、記者会見を挟んで更迭される形となったため、会見で「人事は私が決めることではない」と繰り返し、「辞任は自発的」とする首相の説明と食い違う結果となった。政府関係者は「更迭のタイミングが意味不明」と切り捨てた。

 ◇通常国会へ手ぐすね
 年の瀬の更迭劇を受け、野党は1月召集の通常国会に向け手ぐすね引く。

 立憲民主党の泉健太代表は「岸田政権は崩壊状態と言っていい」と酷評。日本維新の会の馬場伸幸代表は「支持率に跳ね返ってくるだろう」と指摘した。共産党の志位和夫委員長はツイッターで「5人目に辞めるのは首相本人だ」と強調した。

 来年4月の統一地方選や同時期に予想される衆院補欠選挙をにらみ、通常国会では与野党の攻防が激化しそうだ。

8440チバQ:2022/12/31(土) 19:00:31
https://www.jiji.com/jc/article?k=2022122900411&g=pol
静観決め込む自民・二階氏 「菅カード」懐に政局備えか
2022年12月30日07時15分


 相次ぐ閣僚辞任などで揺れる岸田政権に対し、自民党非主流派の二階俊博元幹事長が静観を決め込んでいる。岸田文雄首相が苦境にあえぐ中、きな臭い動きに出れば党内の反発を招くと見て自重しているようだ。ただ、今後の政局をにらんでか、同じ非主流派の菅義偉前首相らとの関係維持には余念がなく、政権側の警戒感は消えない。

 二階氏は23日夜、菅氏に加え、菅政権を共に支えた森山裕選対委員長と東京都内で会食した。周囲には「こうやって顔を合わせることが大事だ」と解説してみせた。
 二階、森山両氏は菅政権誕生の立役者で、それぞれ党内派閥の会長を務める。菅氏もグループ結成の布石とされる勉強会発足を模索。3氏は定期的に会食を重ねており、岸田政権に異変があれば共に行動するとみられている。
 首相の党総裁任期は2024年9月末で、大型国政選挙も当面は予定されず、選挙の顔選びに絡む「岸田降ろし」などの動きは見られない。そうした中、二階氏率いる二階派は所属メンバーを着々と増やし、勢力を拡大中だ。今月には単独で党内第4派閥となった。
 卯(う)年の来年、年男となる二階氏は「ウサギのように俊敏でなきゃならん」と記者団に政局と向き合う心構えを説いた。二階派幹部も「政治はタイミングだ。今は何もしないが、その時が来たら動く」と明かす。
 「ポスト岸田」として二階氏が想定するのは菅氏とされる。安倍晋三元首相を支え、自らも政権を担った菅氏の手腕に、今も党内で一定の評価がある。二階氏にとって、「菅カード」をちらつかせることは岸田政権へのけん制にもなる。
 昨年9月の党総裁選に出馬した首相が、歴代最長の幹事長在職中だった二階氏を外すかのような「党役員任期制限」を掲げたことは、今も二階氏側にしこりとなって残る。首相サイドは二階氏の「逆襲」に神経をとがらせている。
 岸田派関係者は、23日の二階、菅、森山3氏の会合について「首相は脅威に思っているだろう」と語った。同派中堅議員は「総裁選はまだ先だから引きずり降ろすような動きはないと思うが…」と声を落とした。

8441チバQ:2022/12/31(土) 20:09:29
https://toyokeizai.net/articles/-/641508
2023年政局「反撃」高市氏vs「存在感」稲田氏の行方
ダークホースは青木氏の秘蔵っ子「女性議員」
清水 克彦 : 政治・教育ジャーナリスト/大妻女子大学非常勤講師
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2022/12/28 6:40

防衛費の増額をめぐる増税論議で、閣内(高市早苗経済安全保障担当相と西村康稔経済産業相)、そして自民党執行部(萩生田光一政調会長)からも異論や反論を浴びた岸田文雄首相。安倍晋三元首相亡き後、事実上、安倍派を束ねる森喜朗元首相の手助けで、安倍元首相に近かった3氏をなだめ、どうにか事態を収拾した。

そして、新年早々のアメリカ訪問に向け、今年5月、バイデン大統領と交わした「防衛費の相当な増額を確保する」という約束を、これまたどうにか果たせる環境を整えた。

支持率が低くても安定の岸田政権
内閣支持率が30%を切る世論調査もあるなか、岸田政権は極めて低空飛行ながら、当面は政権を維持し続けられると筆者は見る。それはなぜか。その答えは極めてシンプルだ。岸田首相に取って代わる実力者が不在だからである。

最大派閥の安倍派は後継者が決まらず、前述したように森元首相が不協和音を抑えている状態。第2派閥の茂木派は、派閥の長である茂木敏充幹事長と、陰の実力者、青木幹雄元参議院会長が犬猿の仲だ。第3派閥の麻生派は、麻生太郎副総裁と河野太郎デジタル担当相のミゾが埋まらず、派閥を挙げて河野氏を推すという状況にない。

第4派閥の岸田派とほぼ同規模の二階派は、御年83歳の二階俊博元幹事長が健在ではあるが、派内に次を狙える人物がいない。

12月19日、筆者が所属する在京ラジオ局の特番収録に臨んだ岸田首相は極めて元気で、2023年5月、地元・広島で開催されるG7サミットについて「議長国としてリーダーシップを発揮しなければならない」と意欲を見せた。「永田町の一寸先は闇」といわれるが、担当記者に聞けば、降板の可能性など微塵も感じられなかったという。

そんななかで注目されるのが、高市氏と稲田朋美元防衛相、そして小渕優子元経済産業相の3人である。

岸田首相が反撃能力(敵基地攻撃能力)の保有など、防衛力を強化する財源を確保するための増税方針を発表したのは12月8日のこと。

高市氏は2日後にツイッターで、政府与党連絡会議に高市氏と西村氏が呼ばれなかったことを暴露し、「その席で総理から突然の増税発言。反論の場も無いのかと、驚きました」と怒りをぶちまけた。

そのうえで、「賃上げマインドを冷やす発言を、このタイミングで発信された総理の真意が理解できません」とまで記した。

現職の閣僚による首相への批判は、通常なら、高市氏本人が語るように「罷免されても仕方がない」反逆行為である。その高市氏は、12月12日、総理との懇親会に出て、翌13日にはわだかまりは解けたと記者会見で述べたが、「私は間違ったことは言っていません」と付け加えた。勝負どころが近づいていると踏んでの首相批判……「戦火は収まらず」である。

高市氏は、昨年秋の自民党総裁選に、信条をともにする安倍元首相に担がれて出馬した。結果は3位だったが、安倍氏の岩盤支持層である保守層からは支持され、「安倍氏の後継」としての立場を固めることには成功した。

ただ、今年7月、奈良で安倍氏が銃撃されて急逝したことで、高市氏は自民党内で唯一の後ろ盾を失った。安倍氏に近いとはいえ、無派閥の高市氏にとっては大打撃で、2021年の自民党総裁選挙で高市氏を支持した安倍派議員も、萩生田氏、西村氏、それに松野博一官房長官、高木毅国会対策委員長、世耕弘成参院幹事長がお互いを牽制し合うなか、雲散霧消してしまった。

8442チバQ:2022/12/31(土) 20:09:56
しかし、高市氏に目がないわけではない。岸田首相が「防衛増税」を打ち出し、防衛費の増額を声高に訴えてきた安倍派からも反対論が噴出した事実は、無派閥で確固たる支持基盤を持たない高市氏には追い風と映ったはずだ。

「今、安倍派は、森さんがどうにかまとめていますが、バラバラの状態が続いています。それこそ分裂したりしたら、『萩生田さんでも西村さんでもなく高市さんを担ごう』という人たちは当然出てくるでしょうね」(菅グループ中堅議員)

もともと高市氏は今年8月、政調会長から経済安保相へ横滑りした際、「優秀な小林鷹之大臣に留任してほしかった」と語っていたほどだ。大臣引き継ぎを取りやめ、内閣府職員への訓示もしなかったときから、岸田首相とは一線を画していたのだ。その点でいえば、自身を岸田首相の対極として位置づけるため、岸田首相から罷免されていたほうが好都合だったかもしれない。

「再び表舞台へ布石」稲田氏
高市氏が公然と岸田首相に反旗を翻すなか、存在感を見せているのが稲田氏である。

稲田氏は12月12日、首相官邸で報道陣に囲まれ、防衛財源について、「安定財源である必要がある。1兆円について国民に薄く広く、税の負担のお願いを検討する首相の方針は正しいと思う」と語った。これは岸田首相の判断を肯定し、高市氏の考えに反論したものだ。

高市氏は1993年初当選でここまで9期、稲田氏は2005年初当選で6期目だ。稲田氏にとって高市氏は、2歳年下ながら政治の世界では先輩にあたる。その稲田氏は、2021年の自民党総裁選挙で高市氏を支持した。

同年9月29日に行われた自民党総裁選挙。その日、朝からグランドプリンスホテル高輪に詰めていた筆者は、勝敗が決まった後、会場から出てきた稲田氏にマイクを向けた。

「憲法改正、外交防衛、エネルギー政策、私と思いを共有している高市さんを応援してきました。結果は残念ですが、岸田新総裁のもと結束していきたいと思います」

それが今回は一変した。稲田氏をよく表す言葉に、野党時代の2012年4月、「稲田朋美さんと道義大国を目指す会」で発したこの言葉がある。

「“国民の生活が第一” なんて政治は間違っていると思います。私たちの今の生活だけが大切なのではなく、先人から引き継いできた大切なものを、私たちの子孫に引き継いでいく責任を果たすのが政治家の役割だと思っています」

当時の民主党・小沢一郎氏のキャッチフレーズを痛烈に批判したものだが、これが保守派の政治家、稲田朋美の矜持なのだろう。

稲田氏を政調会長や防衛相に抜擢し、高市氏に続く女性政治家として引き立てたのは安倍氏だ。一時は「安倍氏の秘蔵っ子」とまでいわれたが、ジェンダー平等の活動に舵を切り始めると安倍氏とは距離ができた。代わりに「秘蔵っ子」のポジションに割って入ってきたのが、先輩の高市氏だ。

自民党総裁選挙に高市氏は出馬し、一方の稲田氏は出馬を見送らざるをえなかったのは、安倍氏という後ろ盾の有無によるところが大きい。総裁選挙では国家観を共有する高市氏支持に回った稲田氏だが、安倍氏なき安倍派の動き、岸田政権の低空飛行などから、「時は今」と判断したとしても不思議ではない。

元防衛相なので防衛問題は得意だ。福井県選出なので原発推進には一家言ある。弁護士のキャリアもあるため女性活躍やジェンダー平等の政策にも強い。しかも、これらの問題は、いずれも岸田政権が直面しているものばかりである。政策面で見ても、稲田氏が再び表舞台に躍り出る環境は整いつつある。

岸田首相離れを明確にした高市氏とは対照的に、まず防衛問題で岸田首相に接近した稲田氏。高市氏とは真逆の立ち位置で、ポスト岸田候補として輝きを取り戻しつつある。

8443チバQ:2022/12/31(土) 20:10:16
ダークホース「ステルス型」の小渕氏
存在感を増す高市氏と稲田氏以外にも注目すべき人物がいる。それが小渕氏である。小渕氏は現在、自民党内で組織運動本部長という立場にある。一見地味な地位だが、地方組織の窓口であり、衆議院小選挙区の10増10減で区割り変更に伴う調整にもあたる重要ポストである。

高市氏と稲田氏が自ら発信することで存在感を示しているのに対し、小渕氏の発信力はあまり目立たない。いわば「ステルス型」の有望株だ。


小渕氏といえば、故・小渕恵三元首相を父に持ち、麻生内閣時代、34歳で初入閣(少子化、男女共同参画担当相)したサラブレッドである。2014年9月に経産相として再入閣した際は、公職選挙法違反疑惑が報じられてすぐ辞任に追い込まれ、地元関係者が電動ドリルでパソコンのハードディスクに穴を開け証拠隠滅を図るという事態に発展している。

「小渕優子」と検索すれば、いまだに「ドリル」というワードが引っ掛かってくるのは「負の遺産」というべきだろう。

その小渕氏を娘のように可愛がってきたのが、小渕内閣で官房長官を務めた青木氏である。2022年11月21日、青木氏は、岸田首相や安倍派を束ねる森元首相と会談した。場所は3人の母校である早稲田大学の大隈庭園。そこに早稲田の大学院を修了した小渕氏も参加して、会食は2時間あまりにおよんだ。

この席で青木氏は、次の内閣改造や自民党役員人事で小渕氏の抜擢を強く岸田首相に要請したのではないか。それも官房長官、あるいは自民党政調会長といった要職で、と推測する。

小渕氏入閣の話は、2022年8月10日の内閣改造でも上がったが、このときは小渕氏が所属する茂木派の茂木氏と麻生派を率いる麻生氏が反対し、入閣には至らなかった。しかし、小渕氏は麻生氏に連合の芳野友子会長を引き合わせ、区割り変更に伴う支部長の選定で汗をかいてきた。

ドリル話は8年も前のこと。疑惑をめぐり本人の説明責任が果たされていないことなど、我々メディアの人間ですら忘れてしまっている。88歳と高齢の青木氏が「目の黒いうちに」と迫り、小渕氏と良好な関係になった麻生氏が「うん」と言えば、岸田首相も「聞く力」を発揮せざるをえないだろう。

もし小渕氏が次の人事で要職に起用されれば、高市氏や稲田氏と並ぶポスト岸田の有力候補に躍り出ることになる。

寅千里を走り、卯は跳ねる
ポスト岸田という点で見た場合、軸となるのは茂木氏や森元首相が推す萩生田氏、あるいは菅前総理あたりになる。しかし、情勢次第では3人の女性政治家も十分候補になりえる。

株式相場の世界では、干支にちなんで「寅千里を走り、卯は跳ねる」などといわれるが、寅年の2022年、それぞれ異なる形で存在感を示した高市氏と稲田氏、そして小渕氏のなかで、卯年の2023年、跳ねることができるのは誰か、注目しておきたいものである。

8444チバQ:2022/12/31(土) 21:08:25
https://news.goo.ne.jp/article/dot/politics/dot-2022122900018.html
「人事の岸田」で長期政権が視野に?清和会、平成研を牽制の巧妙な配置 統一地方選で大過なければ
2022/12/31 11:30AERA dot.

「人事の岸田」で長期政権が視野に?清和会、平成研を牽制の巧妙な配置 統一地方選で大過なければ

秋葉賢也復興相の辞表を受理し、取材に応じる岸田文雄首相=2022年12月27日午後2時12分

(AERA dot.)

 岸田文雄首相にとって2022年の始まりは、前年の衆院選で大敗せずに及第点を獲得し、長期政権を目指して参院選に望みをかけるという意気込みが伴っていたに違いない。だが2月にはロシアによるウクライナ侵攻があり、7月には安倍晋三元首相が銃撃されるなど、波乱ずくめの一年となった。では、2023年はどうなるか。残念ながら、明るい材料はほとんどない。

 実際に12月17日と18日に朝日新聞が行った世論調査によると、内閣支持率は前月比6ポイント減の31%で、不支持率は同6ポイント増の57%。前者は岸田政権発足以降の最低記録で、後者は第2次安倍内閣以降で最高記録となった。ちなみに2022年は1月の内閣支持率49%、不支持率21%からスタートし、支持率の最高は5月の59%だったが、12月にはそこからだいたい半減したことになる。

 それでも政権が揺らがないのは、党内に有力候補が不在で、野党の支持率も芳しくないためだ。「ポスト岸田」として6人の政治家の名前を事前に挙げた同調査でも、24%が河野太郎デジタル大臣、15%が石破茂元幹事長、9%が高市早苗経済安全保障担当大臣、6%が菅義偉前首相、さらに茂木敏充幹事長と林芳正外務大臣についてそれぞれ2%が「次期首相にふさわしい」と答えたが、37%が「この中にはいない」と回答している。

 岸田首相にとってライバルの不在こそ、最大の追い風だろう。岸田首相は年明けに訪米し、年末に「反撃能力」などを盛り込んで改定した「防衛3文書」を“手土産”に、バイデン大統領と会談の予定だが、さらにイギリス、フランス、イタリアへの歴訪を調整中。5月の広島サミットの準備のためというが、これで閉会中といえども、国会での大きな動きを封じることができるに違いない。

  さらに年明けの「内閣改造」の噂も出ていたが、岸田首相は問題はなるべく早く除去する方がいいと考えたのだろう。さっそく12月27日には「政治とカネ」の問題に加えて、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)との関係や「影武者疑惑」などを抱えた秋葉賢也復興大臣を更迭し、過去のLGBTに対する差別的発言などを立憲民主党から追及された杉田水脈(みお)・総務政務官も辞表を提出した。

8445チバQ:2022/12/31(土) 21:08:35

 しかし大規模改造はリスクが伴う。実際に8月の内閣改造は身体検査が十分ではなかったため、旧統一教会との関係をあやふやにしていた山際大志郎前経済再生担当大臣や「政治とカネ」問題を抱えていた寺田稔前総務大臣の入閣を許すことになった。閣外から新たに大臣を任命するとなると、完璧な身体検査が必要になるが、自民党は旧統一教会との関係についての党内調査すら十分に行うことができず、“漏れ”が残って問題となった。新たに就任する大臣が「クロではない」と誰も保証はできないのだ。

 岸田首相は同日のテレビ番組で「年末年始やその周辺では今、私の頭の中にない」と早期の内閣改造を否定したが、「何カ月先も考えてないという意味ではない」とも述べて含みを残した。これは適宜に人事権を行使して、閣内や自民党内を引き締めるということだろう。岸田首相の目下の関心は、安倍晋三元首相というリーダーを失った最大派閥の清和会がどうなるかということに違いない。清和会は次の会長職をめぐっては萩生田光一政調会長と西村康稔経済産業大臣らが争っているが、彼らにポストを与えてうまく取り込んでいれば、所属する国会議員が100人近い清和会を押さえることができるのだ。

 そうした意味では、秋葉氏の後任として同じ平成研所属の渡辺博道氏を任命したことも理解できる。党内最大派閥の清和会を牽制(けんせい)するためにも、第2派閥である平成研の勢力をそぐことは得策ではないからだ。なお党の経理局長だった渡辺氏は茂木敏充幹事長が会長を務める平成研を支える副会長でもあり、派閥内をまとめきれない茂木氏に恩を売る人事ともいえるが、一方では23年春の統一地方選を前に、党の資金面で平成研を牽制する意味もあるだろう。

 このように人事を微調整しながら存続を図っていくのが、「人事の岸田」のやり方だ。なお閣僚就任の理由付けとされる「適材適所」はあくまで政権にとって都合のいい配置であり、議員の能力に従うものではないことは明らかだ。

 そうした岸田人事のうちの一つとしてささやかれているのが「国民民主党の与党入り」だが、それでは存在感が薄れてしまう公明党がいい顔をしないだろう。そもそも衆参合わせて所属の国会議員が20人にすぎない国民民主党に大臣ポストを与えることは、衆参合わせて59人の所属議員がいながら大臣ポストを一つしか持たない公明党が納得するはずがない。自民党にとっても、党勢が衰えつつあるとはいえ22年の参院選比例区で618万票を獲得した公明党を捨て、316万票の国民民主党と組むというのは、得策ではない。衆院選の各小選挙区での影響力では、両党の格差は拡大する。

 統一地方選で大過がなければ、岸田政権には「黄金の3年間」が保証されるだろう。もっとも「防衛増税には民意を問うべきだ」との声には応じなければならず、岸田首相もテレビ番組で「(増税の)スタートの時期までに選挙があると思う」と述べたが、ウクライナ戦争に積極的なアメリカのバイデン大統領や他の西側首脳らとの“協力”でもって、なんとか乗り切ろうとするのではないか。北朝鮮から飛んでくるミサイルの数が増え、台湾海峡が不安定化すれば、国民の不安は増大し、防衛増税についての批判は少なくなるはずだ。

 同時にやらなければならないのは国民所得を増やすことだが、てっとり早いのは円高を誘導して、ドルベースでのGDPを増やすことだ。インフレ対策のために各国の中央銀行が利上げする中で、相変わらずゼロ金利政策に固執していたのが黒田東彦日銀総裁だが、日銀は12月20日の金融政策決定会合で長期金利の変動幅を従来の0.25%から0.5%に修正。これを受けて為替は1ドル当たり5円ほど円高に振れた。

 日銀の決定に政府が直接介入することはできないが、総裁の人事権は政府が握る。もちろん国会の同意は必要だが、物価上昇を招くドル高を歓迎する国会議員はいないだろう。

 防衛増税に反対する国民は多いが、防衛費増強に反対の意見は少ない。これをうまく乗り切れば、岸田政権は保守層を含めて広く国民の支持を得ることができる。岸田政権にとって23年は課題が多い一年になるだろうが、長期政権も夢ではなくなる。まずは足元に気をつけることだ。スキャンダルのタネは閣僚ばかりではない。

(政治ジャーナリスト 安積明子)

■あづみ・あきこ 政治ジャーナリスト。兵庫県出身。慶應義塾大学経済学部卒。国会議員政策担当秘書資格試験に合格し、政策担当秘書として勤務。その後テレビなど出演の他、著書多数。「『新聞記者』という欺瞞|『国民の代表』発言の意味をあらためて問う」(ワニブックス)などで咢堂ブックオブイヤー大賞(メディア部門)を3連続受賞。近著に「眞子内親王の危険な選択」(ビジネス社)

8446OS5(旧チバQ):2023/01/01(日) 21:17:45
https://news.yahoo.co.jp/articles/1750f5bf6af8ced59a498b377936f5c1ffd4ee67
岸田首相、逆風克服か失速か 解散へ駆け引き、人事も焦点 23年政局展望
1/1(日) 17:03配信


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時事通信
内外情勢調査会で講演する岸田文雄首相=2022年12月26日、東京都港区

 岸田文雄首相が逆風を克服できるのか、あるいはさらに失速するか。

 2023年は、閣僚辞任ドミノで苦境が続く岸田政権の浮沈が懸かる分かれ道となる。5月に広島市で開く先進7カ国首脳会議(G7サミット)に向け、首相は地道に求心力回復を図る考え。衆院解散・総選挙をにらんだ与野党の駆け引きも活発化しそうだ。

【図解】岸田内閣の支持率推移

 ◇重要課題「動かす年」
 「未来の世代に責任を持って日本を引き継ぐ」。首相は22年暮れ、内外情勢調査会で講演し、新年の抱負をこう語った。防衛力強化や「新しい資本主義」、少子化対策といった重要課題に「布石」を打ったとして、「実際に稼働させ、動かしていく。これが23年の位置付けだ」と力説した。

 とりわけ重視するのが、G7指導者を地元・広島に集めるサミット。だが、首相がこの「晴れ舞台」にたどり着くまでには数々の試練がある。

 最初の関門は、1月23日召集の通常国会だ。政府・与党は、過去最大の114兆3812億円に上る23年度予算案を提出し、年度内成立に全力を挙げる。「政治とカネ」の疑惑を抱えた秋葉賢也前復興相らを年の瀬に更迭した首相に対し、野党は任命責任を厳しく追及する方針。防衛費増額やそのための増税など首相が矢継ぎ早に決めた重要政策を主な論点に、与野党が冒頭から激突しそうだ。

 経済運営も成果が問われる。4月8日に任期が切れる黒田東彦日銀総裁の後任人事案を、政府は3月までに国会に提示する方針。異次元金融緩和を推し進めてきた黒田路線は修正されるのか。経済界も政界も首相の判断に目を凝らす。

 物価高の痛みを和らげる賃上げの動きを広げられるかも課題だ。春闘の結果は、首相が掲げる新しい資本主義の成否につながる。

 4月は統一地方選が行われるほか、欠員が生じた衆院千葉5区、和歌山1区、山口4区で補欠選挙も実施される見通し。自民党は世界平和統一家庭連合(旧統一教会)問題の影響を懸念する。

 ◇「常在戦場」で選挙準備
 次期衆院選は小選挙区の「1票の格差」是正のため、定数を「10増10減」する新たな区割りで行われる。10月に衆院議員の任期満了まで残り2年の折り返しを迎えることから、与野党とも「常在戦場」(政権幹部)と身構える。

 解散権を握る首相は、自民党総裁の任期切れまで9月で残り1年となることを念頭に、総裁再選に向けた解散戦略を慎重に探る。解散の選択肢の一つと目されるのが広島サミット後だが、内閣支持率の低迷が続けば政治決戦はおぼつかない。

 首相は防衛費増額のための増税実施までに衆院選を行う考えも示している。増税の時期は、自民党内の反対派に配慮して「24年以降の適切な時期」と曖昧にしており、23年は増税を巡る党内対立が再燃する。首相が解散をちらつかせて反対派をけん制する可能性もある。

 内閣改造・党役員人事も、首相の局面打開のカードだ。党幹部は「夏に人事がある」との見方を示す。「ポスト岸田」に意欲を隠さない茂木敏充幹事長の処遇が焦点。首相と距離を置く菅義偉前首相の要職起用も再び取り沙汰されそうだ。国民民主党を連立政権に加える案もくすぶり続ける。

 ◇立・維の共闘は
 野党は巨大与党にどう対峙(たいじ)するのか。立憲民主党と日本維新の会は先の臨時国会での「成果」に味をしめ、共闘を継続する方針だが、憲法改正や安全保障政策など基本政策で溝が深く、一枚岩にはほど遠い。統一地方選では競合し、国政選挙でも「野党第1党」を競う敵同士だ。

8447OS5(旧チバQ):2023/01/04(水) 11:59:45
https://news.goo.ne.jp/article/fnn/politics/fnn-463812.html
【今年を占う】2023年が「主戦場」 防衛増税めぐり 自民・最大派閥“安倍派”の今後は 年明け早々、動きも
2023/01/03 19:40
憲政史上歴代最長となる政権を築いた安倍元首相が凶弾に倒れ死去してからまもなく半年を迎える。安倍氏が会長を務めた党内最大派閥の安倍派(清和政策研究会)は、会長の不在が長期化している。

2022年10月には、安倍氏の「国葬」「県民葬」を終えたタイミングで、安倍派は新体制を模索したものの先送りになった。派内の主導権争いとも相まって、生前の安倍氏が掲げた政策を巡り安倍派内で議論が活発化している。一方、安倍氏の実弟で保守派を代表する議員の一人の岸信夫首相補佐官が政界引退の意向を示すなど安倍派にとって苦難は続く。

“遺志”掲げて強硬に反対
2022年12月。安倍氏の「遺言」ともいえる現行の1.6倍となる“5年間で総額43兆円”の防衛費増額を実現した岸田政権。しかし、増額で新たに必要になる財源について、4分の1の約1兆円強を“増税でまかなう”よう岸田首相が指示すると、取りまとめまでわずか1週間という短期決戦に、党内では「拙速すぎる」と反発の声が広がった。特に、安倍派の一部は、安倍氏の“遺志”を掲げ、強硬に反対の声を上げた。

一方、税制改正大綱を取りまとめる自民党税制調査会の幹部には、安倍派から小委員長に塩谷元文科相、さらに幹部に福田達夫前総務会長が入り、安倍派は増税を巡って「税調執行部」と「反対派」に分かれる形になった。最終的には、法人税・タバコ税に加え「防衛所得税」ともいえる新税の3つによる“防衛増税”の大枠を決める一方で、増税開始は「2024年以降の適切な時期に」として時期を明示せず、賛成派・反対派両者の顔が立つ形での決着となった。

2023年が「主戦場」“安倍派”の一部 徹底抗戦も
2023年について、ある安倍派議員は「防衛費の財源確保に関する法律が通常国会に提出されれば、反対派は断固阻止する構えだ」と語っていて、年明けから安倍派内の防衛増税反対派が徹底抗戦を行う可能性がある。

さらに、例年6月ごろに、政府がまとめる「経済財政運営と改革の基本方針」いわゆる「骨太の方針」では、財政健全化を掲げるPB=プライマリーバランスの黒字化目標の記述を巡り、派内には「積極財政に逆行するから記述を盛り込むことに断固反対」との声があがる。一方で、政権幹部は「黒字化目標の旗を立てておくことが諸外国への財政的な信頼になる」と堅持する考えを示すなど、再び激論になりそうだ。

また、防衛増税の導入時期について、2023年の自民党税調で議論することになるが、安倍派の閣僚経験者は「議論の主戦場は今年。昨年の比じゃない。もっと激しい議論になる」と語るほか「経済が上向かなければ増税なんてできるはずがない」との声も出ていて、再び激しい抵抗が予想される。

一方、かつて安倍派に所属した高市経済安保相は閣内から「賃上げマインドを冷やす発言を、このタイミングで発信された総理の真意が理解できない」とツイートし、防衛増税に難色を示した。高市氏が再び閣内から声を上げるのかにも注目が集まる。ある安倍派幹部は「安倍派は主張し、議論を戦わせることで派閥の求心力にもつながる」と語る。

政局のキーマンは松野官房長官と萩生田政調会長
増税を巡り安倍派内部から再び反対の声があがることが予想される中で、安倍派のキーマンは誰になるのか。

一人目は岸田政権の番頭役を務める松野官房長官だ。12月の防衛増税の財源を巡る議論では、増税に反対する議員を多く抱える安倍派に対し、政権幹部は「安倍派議員が主張を強め、取りまとめを阻止すれば、それは“安倍派発の政局”ということになる」と危機感を露わにしていた。

こうした状況の中で、松野氏は、党の萩生田政調会長と連係し、反撃能力などを初めて明記した防衛3文書を閣議決定する12月16日まで、わずか一週間という短い期間の中で、“防衛増税”の大枠の取りまとめにこぎ着けて着地させた。

もう一人のキーマンは安倍氏の最側近だった萩生田氏。12月には台湾を訪問し蔡英文総統と会談するなどしていて、保守層を中心に安倍氏を慕ってきた派内の若手議員の中で支持を広げつつある。萩生田氏は、防衛費増額にともなう財源確保を巡り、税以外の約3兆円の歳出改革や税外収入の活用について協議する場を党に設置する考えを示している。

松野氏が、内閣改造で閣外に出て安倍派の執行部に入った場合、派閥内のパワーバランスはどう変化するのか。また、萩生田氏がどのように動くのか。党内最大派閥の安倍派の動向は岸田政権に大きな影響を与えることになるだけに注目が集まる。

フジテレビ政治部

8448OS5(旧チバQ):2023/01/04(水) 12:00:02
https://news.goo.ne.jp/article/kyodo_nor/politics/kyodo_nor-2023010301000358.html
ポスト岸田、存在誇示に腐心 茂木、河野氏機会うかがう
2023/01/03 16:23共同通信

ポスト岸田、存在誇示に腐心 茂木、河野氏機会うかがう

昨年12月、東京都内で講演する岸田首相

(共同通信)

 自民党の「ポスト岸田」と目される候補が、存在感誇示に腐心している。茂木敏充幹事長、河野太郎消費者担当相は世界平和統一家庭連合(旧統一教会)問題で前面に立ち、政権を支えながら機会をうかがう。岸田派ナンバー2の林芳正外相は外交で実績を積み上げたい考え。高市早苗経済安全保障担当相は防衛費増額に伴う増税に反対し、安倍派や保守系のつなぎ留めを狙う。

 茂木派領袖も兼ねる茂木氏は、次期自民総裁レースの有力候補とみられている。昨年の臨時国会では、旧統一教会問題の被害者救済法成立に向け与野党幹事長らとの協議を主導。能力の高さを見せつけた。

8449チバQ:2023/01/05(木) 11:14:44
https://news.yahoo.co.jp/articles/e333bd50a45bf92dc836cbed987c3abef831c628
「復帰はうまくいかねぇだろうな」 次々と側近失い失意の麻生太郎氏
1/5(木) 10:26配信

西日本新聞
自民党の麻生太郎副総裁

 岸田文雄首相の後見役とされる自民党の麻生太郎副総裁が向かい風にさらされている。政治資金規正法違反の罪に問われた側近の薗浦健太郎氏が昨年12月21日に衆院議員を辞職。落選中の松本純元国家公安委員長に続き、またも右腕を失った麻生氏のダメージは計り知れない。影響力に陰りが出れば、首相の政権運営にも波及するとみられ、麻生氏が難局をどう盛り返すのか、党内外が目を凝らしている。

「つまらないプリンス」が首相就任会見で見せた「らしくない」顔

 「(政界)復帰はそう、うまくいかねぇだろうな。松本だって、復党までに1年近くかかったんだから」。薗浦氏が議員辞職した21日、失意の麻生氏は周囲にこう漏らしていたという。

 薗浦氏は、麻生氏が総務相だった2004年ごろに政策担当秘書を務め、その後、衆院議員に当選し麻生派に所属。外交、安全保障政策に通じ、派内でも麻生氏と所属議員をつなぐ調整役として一目置かれた。

 一昨年2月、麻生氏の最側近だった松本氏が、緊急事態宣言中に銀座のクラブに深夜まで滞在した問題で離党すると、薗浦氏の立ち位置は相対的に上がっていた。

 岸田政権誕生に一役買い、首相も頼みの綱とする麻生氏だが、その身辺では苦難が後を絶たない。同年10月の衆院選で派幹部の甘利明氏が小選挙区で敗れ、自民党幹事長を辞任。先の臨時国会では、甘利氏に近く、同じ麻生派の山際大志郎前経済再生担当相が更迭に追い込まれた。

 盟友だった安倍晋三元首相の死去についても、安倍氏とともにキーマンとして党内の重しになろうと考えていた麻生氏の筋書きを狂わせた。周辺は「これでもかと痛手が広がっている」と嘆く。

 片や、事あるごとに相談を持ちかけ、助言を仰いできた首相にとっても、麻生氏の力が弱まることは、リスク要因となり得る。党内第2派閥の茂木派と並び、主流派として首相を支える麻生派ががたつけば、不安定に陥っている政権基盤がさらに流動化しかねない。逆に、非主流派からは「わが世の春は、長く続かないものだ」(閣僚経験者)と、冷ややかな声も聞こえてくる。

 御年82歳。懐刀を相次ぎ手放した麻生氏の視線はどこに向くのか-。

 (河合仁志)

西日本新聞

8450OS5(旧チバQ):2023/01/05(木) 11:19:39
https://news.yahoo.co.jp/articles/5f706a1605fb88be4d3ff64a98767b4439ba14b5
《次官経験者たちは自らの所管分野に閉じこもる》閣僚のドミノ辞任に岸田官邸がなす術もなかった理由
1/5(木) 6:12配信

文春オンライン
日本を動かすエリートたちの街、東京・霞が関から、官僚の人事情報をいち早くお届けする名物コラム「霞が関コンフィデンシャル」。月刊「文藝春秋」2023年1月号より一部を公開します。

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◆◆◆

菅政権時代は若すぎたけど……
発足時の第2次岸田内閣(2022年8月) ©JMPA

「官邸崩壊」。第一次安倍晋三内閣のころ、よく耳にした言葉が15年の歳月を経て復活した。岸田文雄首相が率いる首相官邸の官僚たちは、文字通り「崩壊」している。

「秘書官が若すぎる」と評された菅義偉前政権とは180度変わり、岸田内閣は事務次官経験者をずらりと官邸に揃えた。嶋田隆政務秘書官(昭和57年、旧通産省入省)、秋葉剛男国家安全保障局長(同、外務省)、栗生俊一官房副長官(56年、警察庁)、森昌文首相補佐官(同、旧建設省)と実に4人もいる。「霞が関に睨みをきかせる」のが目的だった。

 ところが、これは裏目に出た。出身省庁の官僚からすれば、次官経験者は煙たいうえに、実務から離れた「一丁上がり」の人。おのずと現役官僚は言うことを聞こうとしない。また次官まで経験した官僚は腰が軽いとは言えない。

 しかも木原誠二官房副長官(平成5年、旧大蔵省)という官僚上がりの若手政治家が首相側近として控え、木原氏の眼鏡にかなわない政策は何も通らない状況となっている。

 こうなると、次官経験者たちは自らの所管分野に閉じこもるようになる。旧統一教会問題の答弁変更や、閣僚のドミノ辞任になす術もなかったのは、こうした事情によるところが大きい。

 第二次安倍内閣の今井尚哉元首相秘書官(昭和57年、旧通産省)は「役所には戻らない」と宣言し、政治的に立ち回ることができた。岸田官邸に、政局観をもつ人間は見当たらない。官邸崩壊はしばらく止まらないだろう。

紛糾する「防衛費」議論の“真の黒衣”は?
 防衛力強化をめぐる議論が大詰めを迎えた。ポイントは今後5年間での大幅な財源確保と「反撃能力」のあり方だ。

 前者は法人・所得税増税を軸とし、後者は現行法制度との矛盾を来さないよう国家安全保障戦略など防衛三文書改定に向けて最終調整する。「財務省主導の議論」と目されがちだが、一連のシナリオを描いた真の黒衣は「国家安全保障局」(NSS)の室田幸靖審議官(平成6年、外務省)だ。

 NSS局長を務める秋葉剛男氏の下で舞台回しに奔走した室田氏は、これまで安保政策課長、総合政策局総務課長など、枢要ポストを歴任。脚光を浴びたのはNSS経済班長として「経済安保」政策を仕切っていた藤井敏彦氏(昭和62年、旧通産省)のスキャンダルが発覚したときだ。国会審議で藤井氏による外資系コンサルへの情報漏洩を匂わせ、藤井氏はあえなく引責辞職。藤井氏と近い自民党・甘利明前幹事長にも深手を負わせ、経済安保の政策過程から排除した。その力業で一目置かれるようになった。

 外務官僚が黒衣役を果たすのは、防衛力をめぐる議論の成り立ちをたどれば当然とも言える。秋葉、室田両氏ら外務官僚からすれば米国との「あうんの呼吸」で日本の安保政策をアレンジするのは伝統芸だ。財務省の一松旬企画担当主計官(平成7年、旧大蔵省)らが精力的に各所へ「ご説明」に歩くのは、むしろ目くらましとなった。

 彼らに比べて、やはり防衛省の力量不足は否めない。前防衛次官の島田和久内閣官房参与(昭和60年、旧防衛庁)が唱えた「国債を財源とした防衛費倍増」は一部議員以外、相手にされなかった。海千山千の外務・財務官僚を向こうに回して立ち回る役者は見えてこない。



「霞が関コンフィデンシャル」の全文は、「文藝春秋」2023年1月号と 「文藝春秋 電子版」 に掲載されています。

「文藝春秋」編集部/文藝春秋 2023年1月号, 2023年1月号

8451OS5(旧チバQ):2023/01/06(金) 08:37:32
https://news.yahoo.co.jp/articles/528fc138607ab67323414862860f74ef5b7f4afa
岸田首相5月のG7で退任覚悟か…「次の総理」大採点! 1位河野太郎、2位茂木敏充、3位萩生田光一…
1/6(金) 6:03配信


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現代ビジネス
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 想定外の事態が立て続けに襲う一年だった。岸田総理の迷走・暴走により、新年からは政界が大きく動く。再起を図る者に、世代交代を期する者……大混戦を制する政治家が、備えている条件とは。

【写真】安倍元首相の世界各国要人とのツーショット「地球儀外交が遺したレガシー」

岸田総理は退陣覚悟か
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 「総理は開き直ってしまった」(自民党閣僚経験者)

 失うものがないから、何をしでかすかわからない―という人を指して「無敵」と評することがある。岸田文雄総理は今、この国で最も重い責任を負う立場でありながら、そんなヤケクソの状態だ。

 支持率は30%前後の低空飛行を続ける。にもかかわらず堂々と「増税」を公言し、国民に詫びる素振りもない。かと思えば、疑われた「新型コロナの後遺症」も治ったのか、やけにサッパリした表情で会見に出てくる。

 それは総理自身が「退陣」を覚悟し、吹っ切れたからである。5月に地元の広島で開く、G7サミットが花道となりそうだ。自民党重鎮が言う。

 「この政権はもう終わるということは、岸田さんが一番よくわかっているんじゃないか。とはいえサミット前に総理が代わるのは、世界に面目が立たない。閉幕まで、何とか持てばいいんだが」

 しかし衆目の一致する「ポスト岸田」は、まだ見えない。真に日本を建て直すことのできる政治家は、はたして誰なのか。今回本誌は、長年政界を取材する3人のジャーナリストに「次の総理」となりうる有力政治家13名を採点してもらい、ランキング化。人望から政策立案能力、資金力、さらに野心やリーダーシップに至るまで、360度全方位から評価した。

河野と茂木を分けるもの
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 現在、真っ先に名前が挙がる次期総理の最有力候補は、デジタル大臣兼内閣府特命担当大臣の河野太郎氏と、自民党幹事長の茂木敏充氏だ。ともに外務大臣など要職を歴任した「有資格者」の筆頭格である。

 岸田政権で河野氏は冷遇され、対する茂木氏は岸田総理、麻生太郎党副総裁と並び中枢にいる。評点を寄せたひとり、元時事通信社政治部長の泉宏氏は「茂木氏は今、岸田政権の維持よりも、あらゆる機会をとらえて『ポスト岸田は俺だ』とアピールすることを最優先に動いている」と語る。

 だが、総理の座により近いのは河野氏だ。

 そもそも、この二人は似た者同士である。河野氏はかつて「政策新人類」と呼ばれ、自民党に居ながら脱原発を主張。会食ではお茶かコーラしか飲まず、人付き合いが苦手と評される。一方、茂木氏は政界一と言われる頭脳の持ち主だが「他人への接し方が『叱る』か『脅す』かしかない。茂木さんほどの嫌われ者は見たことがない」(自民党関係者)。ともに人間力は平均2. 7点と低い。

 加えて、二人とも足元、つまり所属派閥からの支持がきわめて不安定だ。

 「河野氏は麻生派にいることが最大のネックで、麻生氏は河野氏が総裁選に出る条件として『俺の言うことを聞け』と言っている。つまり麻生氏の後ろ盾を得たいなら、奔放な発言を引っ込めなければならない」(泉氏)

 「茂木氏の課題は『情』の部分。平成研(茂木派)ではOBの青木幹雄元官房長官ら長老が、茂木氏ではなく小渕優子元経産大臣を総理候補に推している。自分の派閥をはじめ党内の人心を掌握するのは、総理になるための必須条件です」(ジャーナリストの鈴木哲夫氏)

 実力はあるが、嫌われ者でもある両者。明暗を分けるのが知名度である。元テレビ朝日政治部デスクの細川隆三氏が言う。

 「茂木さんは、政治に興味のない一般国民の間では知名度が皆無です。岸田総理も人気はなかったけれど、まだ『安倍総理の後継候補』という形で取り上げられていた。茂木さんにはそれもなかったので、総裁選に出ても『誰? 』となってしまう」

 総理総裁が交代すれば早晩、解散総選挙がある。選挙の顔になれるか否かという点では、主に現役世代に圧倒的人気を誇る河野氏が優位。評点もそれを反映して、集票力と影響力でリードする河野氏が茂木氏を上回った。

8452OS5(旧チバQ):2023/01/06(金) 08:37:45
正反対の萩生田と石破
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 次点の候補となるのが、自民党政調会長の萩生田光一氏、そして現在は無役となっている石破茂元幹事長である。総合得点で2点差と、その違いはわずかに見えて、実は大きな隔たりがある。

 「萩生田氏は、最強の総理候補に躍り出ることができる立場。というのも、菅義偉前総理、岸田総理、さらに二階俊博元幹事長にも信頼されていて、有力者とのパイプの太さでは右に出る者がいない。

 それに対して、石破氏は人脈構築能力がとにかく低い。大臣や党の要職をいくつも経験しているのに、総裁選に出るとなると20人の推薦人を確保するので精一杯だなんて、あり得ない」(泉氏)

 萩生田氏は人間力と政局力が高く、集票力が低い。石破氏はその正反対で、両者は鏡写しのような関係だ。ただ、人脈や政局勘で後れをとる石破氏にも、大逆転の道が残されている。安倍晋三元総理の亡き後、キングメーカーの地位を着々と築いている菅義偉前総理が、そのカギだ。

 「'21年の総裁選では、菅氏が『小石河連合』つまり小泉進次郎氏・石破氏・河野氏の後ろで糸を引き、最後は石破氏が退いて河野氏が出ました。現在、菅氏が持つ総理候補の手札は河野氏・石破氏・萩生田氏ですが、河野氏は前述のように麻生氏の邪魔が入るかもしれず、萩生田氏は統一教会問題の禊がまだで、地元の東京24区の区割り変更もある。実は今、菅氏が現実的な選択肢として石破氏を選ぶ可能性が高まっているのです」(泉氏)

 まさかの「石破復活」もありうるのである。

 「週刊現代」2022年12月31日・2023年1月7日合併号より

 本記事では、次期総理有力候補者たちについて分析を紹介してきた。後編記事『【次の総理】総合力トップは菅義偉、麻生太郎の「大宏池会」構想、若手最有力は「大阪の大統領」吉村洋文』では、小泉進次郎氏ら注目株について詳報する。

週刊現代(講談社)

8453OS5(旧チバQ):2023/01/06(金) 09:02:04
https://gendai.media/articles/-/104109?utm_source=yahoonews&utm_medium=related&utm_campaign=link&utm_content=related
2023.01.06
# 週刊現代
# 菅義偉
# 石破茂

【次の総理】総合力トップは菅義偉、麻生太郎の「大宏池会」構想、若手最有力は「大阪の大統領」吉村洋文
週刊現代
前編記事『岸田首相5月のG7で退任覚悟か…「次の総理」大採点! 1位河野太郎、2位茂木敏充、3位萩生田光一…』では、河野太郎氏ら次期総理有力候補たちについての分析を紹介してきた。本記事でも引き続き菅義偉氏や小泉進次郎氏ら注目候補を分析していく。

想定外の事態が立て続けに襲う一年だった。岸田総理の迷走・暴走により、新年からは政界が大きく動く。再起を図る者に、世代交代を期する者……大混戦を制する政治家が、備えている条件とは。

二階が軍勢を動かす
自民党内には、その菅氏自身の再登板を期待する声も根強い。評点をつけた識者も全員、総合力では菅氏をトップとした。

「官房長官・総理時代の実績を振り返ると、インバウンド強化、コロナワクチン接種、不妊治療の保険適用、携帯料金値下げと、個別政策は『仕事師』の名に恥じず完遂している。官僚に操られている岸田政権を見ていると、菅氏の凄みが改めてよくわかる」(鈴木氏)

ただ、菅グループ所属のある議員が「菅さんは『総理を辞める直前は本当につらかった』とよく言っている。もう懲りたと思う」と証言する通り、自分が再び立つことはあまり考えていないようだ。

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「菅氏は『たまたま総理になれただけ』だと本人も思っている。根っからの黒子だから、今後も前には出ず、政局の主導権を握り続けることを選ぶはずです」(細川氏)

一方で菅氏が今、正念場に差し掛かっていることも事実だ。権力を補完しあう元幹事長・二階俊博氏がいよいよ高齢になっているのである。

「83歳の二階さんは本人が総理になる可能性はきわめて低いとはいえ、『死ぬまで選挙に出る』と意気軒昂。しかし派閥の議員は先行きを心配していて、『菅さんに二階派会長になってほしい』との声もある。これまでも菅グループと二階派は『いつでも合併できる』と言われていましたが、二階さんが事情あって会長を退くようなことがあれば、ついに実現するかもしれない」(鈴木氏)

菅氏のもとに100人近い「非主流派」勢力が集結する―そのとき、否応なく自民党は大混戦に突入することになる。

「岸田派の次の総理候補」
岸田政権下で参議院から衆議院に鞍替えし、「岸田派の次の総理候補」として注目されるようになった林芳正外務大臣は今回、8位にとどまった。「林氏は頭がよく、どの大臣をやらせてもソツなくこなすので、これまで防衛・農水・文科・外務など各大臣を任され『困った時の林』と政界では言われています。しかし、総理を『ソツなくこなす』ことはできない。岸田政権が低調のまま終われば、『次の総理も岸田派から』となる可能性も消えてしまう」(細川氏)

40代の若手では、意外にも大阪府知事の吉村洋文氏が前環境大臣の小泉進次郎氏や、立憲民主党代表の泉健太氏を引き離し、石破氏や林氏をも上回る総合得点70点をマークして5位につけた。

「吉村氏はいわば大阪の『大統領』で、その他の地域では実感が湧かないかもしれませんが、関西における人気と知名度は圧倒的。選挙演説に立てば、総理大臣よりも人が集まるほどです。

維新は次の総選挙で、立憲民主党を抜いて野党第一党に立つことを目指している。吉村氏は'23年4月の府知事選に出るので即座に国政に移ることはないでしょうが、元大阪市長の橋下徹氏や松井一郎氏の子分というイメージをこれから払拭できれば、全国区になれる可能性もある」(鈴木氏)

8454OS5(旧チバQ):2023/01/06(金) 09:02:29
対する進次郎氏が9位に沈んだのは、「自民党の客寄せパンダ」という役割に終わりが訪れ、真の実力が問われる年齢になったためだ。泉氏が言う。

「進次郎氏には、むしろ5〜10年後に政治家としての『山場』が訪れると見ています。今の力では、自ら政局を勝ち抜いてトップに立つのは無理。しかし一期下が不祥事の多かった『魔の4回生』のため、ライバルが少なく有利なので、ここで雑巾掛けに徹することができれば50歳前後で満を持して総理を狙える」

43歳でアメリカ大統領となったジョン・F・ケネディに憧れて、小泉氏は政治家になったと語る。だが、今はまだ焦らないほうがよさそうだ。

麻生の不穏な動き
かつての「女性活躍」の旗印はどこへやら、このところ女性政治家にはあまり元気がない。経済安保担当大臣の高市早苗氏や前内閣府特命担当大臣の野田聖子氏、東京都知事の任期満了を'24年夏に迎える小池百合子氏は、評価が伸び悩んだ。

「高市氏はネット上での人気が高まるほど、一般社会では『極端な支持者が多い危なっかしい人』というイメージが強まるジレンマに陥っている。また政局的にも、かつて所属した安倍派の幹部らに嫌われているのが最大のネック。前回の総裁選には安倍氏の後ろ盾があったから出られただけで、高市氏の独力では再出馬できないでしょう。

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彼女も限界を自覚しているからこそ、岸田総理の増税方針に異を唱える大勝負に出た。しかし総理もその狙いを見透かし、大臣を辞めさせなかった。敗れた高市氏は当面、閣内でジッとするしか策がなくなった」(泉氏)

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今、永田町の人々が政変の予感を抱いているのは、岸田総理の退陣が濃厚となってきたせいだけではない。泉氏が注目するのが、麻生太郎氏の不穏な動向である。

「二階氏同様、82歳の麻生氏も終活を考えています。『あと1回選挙に出てから後継につなぎたい。そのためにも早期解散に踏み切ってほしい』というのが麻生氏の本心。もし自民党が負けて岸田総理が退陣したら、自分がリリーフで2度目の総理に就くという腹案も練っているようです。

麻生氏は、政治家人生の最後に麻生派と宏池会を糾合する『大宏池会』完成を期しています。そのためには岸田総理が潰れても構わない、むしろそのほうが好都合とすら考えているのではないか」

'22年の政界は、安倍元総理の死という激震に襲われた。そして'23年、地図はまた大きく書き換わる。今回名前の挙がった政治家の誰かが、その筆を握ることは間違いない。

「週刊現代」2022年12月31日・2023年1月7日合併号より

8455OS5(旧チバQ):2023/01/06(金) 11:31:48
https://news.yahoo.co.jp/articles/ba9eed8b1c089addaf926bbaef5f20a8728519f1
安定感?物足りない?政権「ナンバー2」かすむ存在感 調整能力に与党関係者から疑問符も
1/6(金) 10:39配信

西日本新聞
国会議事堂

 岸田文雄首相を支える政権ナンバー2の松野博一官房長官の影が薄い。スポークスマンとして安定感があるとの評価の一方、国会対策などでの調整能力や危機管理能力への物足りなさを指摘する声が与党内でくすぶっている。低支持率にあえぐ政権運営が続く中、堅実な裏方に徹してきた松野氏が積極性を発揮し、政権浮揚へ転じられる懐刀となれるか、真価が問われる。

【画像】松野博一官房長官 松野博一官房長官

 昨年12月の定例記者会見。一年を表す漢字を問われた松野氏は、物価高騰による生活不安などに触れ「安」を挙げた。「国民の安全安心を守り抜く覚悟で政策に取り組む」。無難な選択に手堅い一面がのぞいた。

 「与えられた役割に徹する」。松野氏はかねて周囲に語る。毀誉褒貶(きよほうへん)に富む政治家が多い永田町では珍しく目立つのを嫌い、温厚で政敵は少ないとされる。保守色の強い自民党安倍派の中核ながら、思想信条はリベラル寄りの首相に近い。

 水面下では汗をかく。世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の被害者救済法整備では、公明党内に慎重論が残る中、石井啓一幹事長と面会し、自公の協議を進展させるなど一役買った。死刑を巡る失言で辞任した葉梨康弘前法相について、更迭をためらった首相の翻意を促したともされる。

 ただ与党内の評価は「存在感が薄い」などと芳しくない。引き合いに出されるのは、安倍晋三政権下の菅義偉官房長官。菅氏は官邸の掌握はもとより、自民の国会対策幹部と連動して政府、与党主導の国会運営につなげた。政策を断行するため人事を盾に、霞が関にもにらみを利かせ、危機管理面でも政権を支えた。

 岸田政権では自公の連携不足や国会運営に落ち度が目立つが、一因に挙げられるのが松野氏の存在だ。公明関係者は「松野さんの与党間の根回しや国会を回す後方支援が全然足りない。政策を進める気概も乏しい」と手厳しい。政権の苦境下、「派閥が異なる首相と一緒に沈まないよう距離を置いている」(政府関係者)といぶかる声まである。

 重要案件などの意思決定の流れが、官邸から、首相の後見人の麻生太郎副総裁らが座る自民中枢に傾いた結果、官房長官の比重が軽くなったとの見方もある。松野氏をよく知る自民関係者は「実は野心家で、したたかな顔がある。首相自身の判断で心置きなく仕事を任せ、使いこなせるかが政権の浮沈を左右する」と語る。

 (大坪拓也)

西日本新聞社

8456OS5(旧チバQ):2023/01/11(水) 19:48:27
https://www.jiji.com/jc/article?k=2023010900257&g=pol河野氏、「ポスト岸田」へ虎視眈々 還暦迎え、足場固め狙う
2023年01月10日07時05分

参院消費者問題特別委員会で答弁する河野太郎消費者担当相=2022年12月10日、国会内
参院消費者問題特別委員会で答弁する河野太郎消費者担当相=2022年12月10日、国会内

 河野太郎デジタル相は10日、60歳の誕生日を迎えた。昨年夏の内閣改造で消費者担当相などを兼務し再入閣すると、持ち味の発信力や突破力を生かし、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)問題やマイナンバーカード普及などで存在感を誇示。岸田文雄首相が内閣支持率の低迷に苦しむ中、「ポスト岸田」を見据え、虎視眈々(たんたん)と機会をうかがっている。
〔写真特集〕河野太郎氏の歩み

 「デジタル化は一つ一つ積み上げていくしかない」。河野氏は昨年末のインタビューで、着実に所管分野の政策実現を図る考えを強調。自身の年齢について問われると、「還暦って何?」とおどけてみせ、「(現在も)若手だ」と清新さを強調した。
 河野氏は再入閣の直後に旧統一教会問題で検討会設置を表明。当初は慎重だった首相官邸に先んじて、被害者救済に取り組む姿勢を打ち出した。
 マイナカードを巡っても、健康保険証の廃止を発表。「事実上のカード義務化だ」と物議を醸したが、申請者数は昨年末に人口の6割を超える約8300万人に達するなど、普及促進で一定の成果を挙げている。
 若年層を中心に世論の人気は高いものの、2021年の自民党総裁選で国会議員票が伸び悩んだように、党内基盤の弱さは変わらない。本人もそのことを自覚してか、最近は積極的に若手との会合を設けるなど、「人脈づくりに励むようになった」(周辺)という。
 ただ、歯に衣(きぬ)着せぬ言動には依然、党内の忌避感が強く、ベテラン議員の一人は「何をしでかすか分からない」と身構える。政権幹部は「『河野首相』が生まれる時は、自民党の支持率が2割を切った時だ」と指摘。党が危機的状況に陥らない限り、出番が回る可能性は低いと見る。
 河野氏は8〜19日の日程で欧米6カ国を歴訪。要人との会談や企業の視察を予定するなど、得意と自負する外交分野でもアピールに余念がない。
 一方、4月の統一地方選では、応援演説を積極的にこなす考えで、地方議員への浸透も狙う。周辺は「今は職務にまい進し、足場固めを進める時だ」と語った。

8457OS5:2023/01/16(月) 07:59:06
https://news.yahoo.co.jp/articles/c6478d498b5acd589e59fb08420d668f795c7f84
サミット手応えも、効果見えず 政権浮揚になおハードル 岸田首相、欧米歴訪終える
1/16(月) 7:12配信
 岸田文雄首相は15日、欧米5カ国歴訪を終えた。

 5月に広島市で開く先進7カ国首脳会議(G7サミット)に向け、各国首脳と連携を確認。自身が重視する核軍縮のメッセージを発信するための地ならしに努めた。ただ、近く開幕する長丁場の通常国会は不安要素が多い。支持率が低迷する政権の反転につなげられるか、道筋は見えていない。

【写真】首脳会談後の共同記者会見に臨む岸田文雄首相とカナダのトルドー首相

 首相は帰国を前に米ワシントンで内外記者会見に臨み、「国際社会を主導する責任の重さと日本に対する期待の大きさを強く感じる歴訪だった」と振り返った。

 4年7カ月の外相経験を持つ首相は外交を得意分野とする。同時に、今後の政治日程を見渡すと、首相が議長として仕切る広島サミットは「政権浮揚の数少ないチャンス」(政府筋)。準備に万全を期し、機運を盛り上げるため、今年最初の外遊先をメンバー国の仏伊英加米5カ国とし、9日未明に羽田空港をたった。

 各首脳会談では、ロシアによるウクライナ侵攻が続く中、G7が結束して「核兵器による威嚇とその使用」「力による一方的な現状変更の試み」に断固反対すべきだ、とする考えを表明。核軍縮をサミットで議論することに「理解と支持」を得た。バイデン米大統領とは「核なき世界」に向けた協力でも一致した。

 歴訪のもう一つの目的は、軍事的威圧を強める中国へのけん制だった。5カ国の首脳に対し、「アジアで開くサミットだからインド太平洋について議論したい」と伝達。安全保障協力の強化も打ち出した。

 具体的には、自衛隊と英軍の相互訪問時の法的地位を定めた円滑化協定(RAA)に署名。仏伊両国とは外務・防衛当局間の連携推進を決めた。ウクライナ危機に比べて東アジア安保への関心が薄い欧州勢を引き寄せておく狙いがある。

 歴訪のハイライトとなった日米首脳会談では、日本の反撃能力(敵基地攻撃能力)保有を踏まえた一体運用の強化を確認。政府高官は「だいたい目的を果たした」と語る。

 ただ、G7サミット開催は5月19〜21日。それまで首相の前には難関が続く。

 今月23日召集の通常国会では、防衛力強化のための増税、「異次元の少子化対策」に必要な財源、原発政策の転換を巡り、野党が追及ののろしを上げる。世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の問題はなおくすぶり、閣僚の不祥事などが新たに持ち上がる可能性もある。展開次第で4月の統一地方選や、同時期の実施が見込まれる衆院の補欠選挙に影響が及ぶ。

 自民党内では首相の求心力に陰りが見える。反主流派に位置付けられる菅義偉前首相は「派閥政治を引きずっている」と公然と批判。外交で手応えをつかんだ首相だが、苦しい日々が待ち構える。

8458OS5:2023/01/16(月) 15:43:47
動画見たけど アレは感じが悪い

https://news.yahoo.co.jp/articles/85c45c2e22ecf6c504aabcff2af7851454245700
木原官房副長官が大炎上! 米での岸田首相会見中に「ポケットに手」で“エラソーな態度”
1/16(月) 13:00配信



日刊ゲンダイDIGITAL
欧米歴訪出発時、岸田首相の右に立つ木原誠二官房副長官(C)日刊ゲンダイ

 あれでは批判が殺到するのも当然だ。自民党の木原誠二官房副長官が炎上している。

 きっかけは、朝日新聞がツイッターにアップした一本の動画だ。訪米した岸田首相が、ホワイトハウスの前に立ちながらマスコミ対応している場面を公開した。

旧統一教会“癒着”で岸田政権またも大揺れ…最側近の木原官房副長官もズブズブだった

 首脳会談を終えた岸田首相が「バイデン大統領自らホワイトハウス正面玄関に出迎えていただいた……」などと話している時、あろうことか、木原氏が、ズボンのポケットに手を突っ込みながら、尊大な態度で首相の話を聞いている姿がバッチリ映っているのだ。

 岸田首相が「個人的な関係を深めることができた」「日米関係の連携を確認できた」と語るたびに、まるで部下を見守るようにウンウンとうなずく様子も映っている。

《“万能感”に浸り切った“エリートくん”の姿》などと批判噴出
“ウエルカム”は岸田首相、側近がリスペクトしないなら日本が世界から舐められる(C)ロイター

 さすがにネット上では《マナー違反》《総理会見でポケットに手を突っ込んで総理の横に立つ官房副長官は初めて見た》《世の中を舐め、“万能感”に浸り切った東大法学部卒元官僚という“エリートくん”の姿》《態度だけは首脳級だな》《総理を陰で操る元財務官僚の木原誠二官房副長官 岸田さん舐められすぎじゃねぇ?》と、批判が噴出している。

 これまでも木原氏は、旧統一教会(現・世界平和統一家庭連合)から推薦状を受け取っていたことが発覚したり、週刊誌に「愛人疑惑」と「隠し子疑惑」を報じられている。さらに、暴露系ユーチューバー・ガーシー参院議員にもスキャンダルを暴露されている。

 それだけに、1月23日からはじまる通常国会では野党のターゲットになる可能性も囁かれている。

「総理が会見している横でポケットに手を突っ込むとは、いかにも木原さんらしい。彼は典型的なエリートのうえ、神経もずぶとい。恐らく、俺が岸田政権を支えている、と本気で思っているはずです。実際、木原さんが、岸田首相の数少ない側近なのは間違いない。副長官人事も最初に決まった。ただ、岸田さんは、木原さんが優秀で使いやすいから使っているだけだし、木原さんも立身出世のために仕えているドライな関係に見えます」(自民党事情通)

 岸田首相の周囲に、人はいないのか。

8459OS5:2023/01/16(月) 17:47:46
https://news.yahoo.co.jp/articles/5ad39de40d488a9c038bb43b074faaf1c1779cd1
首相に苦言、前宰相の真意は? 「面白くなってきた」自民で高まる待望論
1/16(月) 7:30配信

西日本新聞
菅義偉前首相=2022年12月、東京・永田町(撮影・伊東昌一郎)

 「普段はあんまり、人の評価を表で言う人じゃないんだけどね。面白くなってきたね」。菅義偉前首相に近い自民党関係者が相好を崩した。

【写真】秋田時代、友人と実家近くの川で捕ったマスを手にする菅氏

 10日発売の月刊誌「文芸春秋」2月号のインタビューで菅氏は、自民内の派閥の弊害に触れ、岸田派の会長を続ける岸田文雄首相に矛先を向けた。小泉純一郎氏や安倍晋三氏は首相在任中、派閥を自ら抜けていたと指摘し、「岸田総理が派閥に居続けることが、国民にどう見えるかを意識する必要があります。派閥政治を引きずっているというメッセージになって、国民の見る目は厳しくなると思います」と批判とも取られかねない文言を並べ立てた。

ざわつく永田町「これから動き」
 同じく10日、訪問先のベトナムでは記者団に「国民の声が政治になかなか届きにくくなっている。懸念を感じている」と岸田首相への苦言を肉声で上書きしてみせた。これに対し、与野党からは「(菅氏の)言うことも分からないではない」(河野太郎デジタル相)、「感覚として正しい。いろいろな意味で、自民内に不満がたまっている証拠かなと思う」(立憲民主党の安住淳国対委員長)。通常国会前でまだ静けさの中にある永田町は早速、ざわついた。

 くだんの関係者いわく、謹言慎行を絵に描いたような菅氏が、突拍子もなくこうした発言をするとは考えにくいという。「彼は今の政権(の先行き)を心配している。これから具体的な動きが出てくるだろうね」

「距離縮めることなかった」因縁の2人
 菅氏と岸田氏の因縁は浅くない。

 第2次安倍政権末期の2019年秋。党役員人事で、「ポスト安倍」の有力候補だった岸田氏の幹事長抜てきに傾いていた安倍氏を説得し、翻意させたのが、当時官房長官の菅氏だった。安倍氏が退陣した翌20年、2人は党総裁選で相まみえ、菅氏が圧勝。岸田氏について菅氏は周囲に「全く頼りない」「何がしたいのか、さっぱり分からない」と漏らすなど、その評価は一貫して低かった。

 だが21年秋の総裁選では、岸田氏が意趣返しとばかりに、5年超の幹事長在任期間を誇った二階俊博氏の交代を念頭に名乗りを上げ、新型コロナウイルス対応で世論の支持を失っていた菅氏は不出馬に追い込まれた。菅氏が応援した河野太郎氏も、岸田氏の前に決選投票で敗れた。

 菅氏に敗れ「岸田は終わった」と言われた冬の時代から起死回生で宰相の座を奪った岸田氏は以後、折を見て菅氏と面会し、助言を仰ぐなどの配慮を重ねてきたものの、「互いに距離を縮めることはなかった」と別の自民関係者。ここに来て菅氏が、岸田氏に堂々と冷ややかなメッセージを送るようになったのも、「安倍氏の非業の死から半年がたち、そろそろ再始動の時期に来ている」(菅氏周辺)からだとみられる。

G7広島サミット後に政局?
 内閣支持率が長らく低空飛行を続け、防衛費増額に伴う増税方針の表明や閣僚の「辞任ドミノ」などで党内の求心力も急速に失いつつある岸田氏を横目に、「今、党内で影響力を発揮できるのは菅さんしかいない」(閣僚経験者)との声がじわりと高まってきている。そうした“時勢”をさらに呼び込もうと、菅氏の言動が今後、先鋭化していく可能性もある。

 自身に近い中堅・若手のグループに加え、首相時代から今なお強固なパイプを維持する二階氏率いる二階派や、盟友関係にある森山裕選対委員長の森山派などを合わせれば、「一大勢力を動かすことができる」(衆院中堅)ともささやかれる菅氏。先の関係者は、5月に広島市で開かれる先進7カ国首脳会議(G7広島サミット)の後、政局が一気に動く気配を感じるという。

 「この半年の間に、必ず党内がガタガタしてくる。(菅氏は)その時をじっと待っているんだ」

 果たして、耳目を集める前首相の真意はいかに-。(河合仁志)

西日本新聞

8460OS5:2023/01/16(月) 17:48:44
https://news.yahoo.co.jp/articles/4e6f5e8340fc2ed0c34d532b84a8354d6bb2175d
菅前首相が突いた岸田首相の「痛いところ」派閥会長問題、因縁の2人の距離感はどうなる?
1/15(日) 11:00配信

日刊スポーツ
令和の元号発表後、「ニコニコ超会議」のイベントに登場した官房長官時代の菅義偉前首相(2019年4月28日撮影)

 菅義偉前首相が、月刊誌「文芸春秋」インタビューやベトナム訪問の際に言及した「自民党派閥政治の弊害論→今も派閥会長の岸田文雄首相への苦言」が、永田町に波紋を広げた。首相在任中には派閥を抜けた小泉純一郎、安倍晋三両元首相の名前を出しながら、岸田派会長をやめていない岸田首相の対応に、異を唱えた。首相経験者が現職首相に異を唱えるのは珍しいが、「あの菅さんが」「ついに…」という観点から、驚きをもって語られた。


 「あの菅さんが」というのは、菅氏は第2次安倍内閣で、舞台裏での高い調整能力が求められる官房長官としてらつ腕をふるったことに代表されるように、自ら積極的に表に出て、政局につながるような発言をするタイプではない。また、安倍晋三元首相の国葬で人々の心を打った弔辞とは対照的に、首相在任中の言葉は、国民の心にまったく響かなかった。「口べた」「慎重居士」が定番の評価だ。

 「ついに…」は、菅氏が「犬猿の仲」といってもいい岸田首相の政治姿勢に、批判的に踏み込んだこと。首相退任時の経緯もあって、岸田首相との関係性がいいという話は聞いたことがない。菅氏が首相在任中の21年8月、岸田首相は自民党総裁選に向けて党役員人事改革などを打ち出し、真っ先に出馬を表明した。菅氏も党役員人事の刷新などを模索したが不調に終わり、結果的に総裁選出馬を断念。岸田首相の動きをきっかけに、菅氏は首相の座を追われた形になった。

 昨年10月末、菅氏と岸田首相がともに名を連ねることになって注目された「カーボンニュートラルのための国産バイオ燃料・合成燃料を推進する議員連盟」の発足総会が開かれた。2人とも出席はしなかったが、議連幹部の甘利明氏には、報道陣から「本当は仲が悪いかもという人たちがいっしょにというのは、いかがでしょう…」と質問が飛んだ。甘利氏は「議連を通じて人間関係の溝を埋めて、自民党が一丸になれたらいいと思う」と答えたほどだった。

 「文芸春秋」は、政治家が言葉を語る際、時に大きな決意表明の場となることも多い媒体。それだけに、菅氏が現職首相への苦言ともいえる言葉を口にしたことに、一定の「覚悟」はあったとみる向きが多い。菅氏周辺にも菅氏を支える無派閥議員のグループがあるが、「派閥結成か」の見方を菅氏は否定してきた。

 永田町を取材すると、菅氏の発言については、やはり首相とは距離がある二階俊博元幹事長とともに「岸田おろしに動き始めた」という声も聞いたが、現段階では大きな流れになる雰囲気はない。低空飛行とはいえ、岸田政権は今のところ淡々と歩みを進める。むしろ、首相の「弱点」や痛いところを突くことで、じわじわ体力を奪う作戦ではないかとみる人もいた。政治状況が厳しくなれば、こういう問題はボディーブローのように効いてくるというのだ。

 痛いところといえば、岸田首相には、東京都の小池百合子知事も少子化政策をめぐって、チクリチクリ攻めている。18歳以下の子どもへの月5000円給付、第2子保育の無償化などを含めた総額1・6兆円の子育て政策を、23年度当初予算案に盛り込むことを表明。1月4日の職員あいさつで「本来は国策として取り組む課題」「国の23年度予算案は、ただちに少子化から脱却して反転攻勢に出るという勢いになっていない」と指摘し、13日の定例会見では「国が遅いだけの話」「スピード感をもって国民に刺さる政策を」と踏み込んで、注文を連発。「異次元の少子化対策」との違いを強調してみせた。

8461OS5:2023/01/16(月) 17:49:23

 岸田首相は昨年の夏以降、旧統一教会と自民党との関係に端を発した被害者救済法制定に追われ、閣僚の辞任ドミノに振り回され、年末には「防衛増税」などを国会審議を経ることなく次々打ち出した。目の前のことへの対応に精いっぱいの様子に見えた。そんな中で菅氏や小池氏が指摘したテーマは、岸田首相にとっては確かに「痛いところ」なのかもしれない。

 1月23日から始まる通常国会は「防衛増税」追及国会になる見通しだが、首相自身は地元広島でのG7サミット成功で反転攻勢のタイミングを狙うはずが、派閥については「あしきイメージ」(関係者)、異次元の少子化対策は「名前だけで中身に乏しい」(同)現実が突きつけられた。首相が向き合うべき課題は、いくらでもある。菅氏の狙いはそこではないだろうかとも感じる。

 前首相が現職首相への苦言を口にすれば、波紋が広がるのは当然だ。菅氏の指摘は、自身を追い込んだ岸田首相への「反撃ののろし」となるのだろうか。これに対して「聞く力」の岸田首相が、菅氏が投げかけた派閥会長問題に対応することはあるのだろうか。因縁の2人の距離感に関心が注がれている。【中山知子】

8462OS5:2023/01/17(火) 18:48:14
https://news.yahoo.co.jp/articles/f9b051e50d2d90e41de9e67706e76df176604f2d
麻生派、自民党内第2派閥に 茂木派と並ぶ 瀬戸隆一氏の入会で
1/17(火) 16:33配信
 徳島県知事選に立候補する後藤田正純氏の衆院議員辞職に伴い、17日に繰り上げ当選が決まった瀬戸隆一氏(比例四国ブロック)が自民党麻生派に入会する。複数の同派関係者が明らかにした。

 2022年参院選で初当選した広瀬めぐみ参院議員(岩手選挙区)も同日までに入会しており、同派所属議員は54人で、茂木派と並び党内第2派閥となる。【藤渕志保】

8463OS5:2023/01/17(火) 22:09:55
https://news.goo.ne.jp/article/sponichi/entertainment/sponichi-spngoo-20230117-0244.html
渦中の木原官房副長官が謝罪 ポケットに手を入れたのは“昔からの癖”「歩きながら考えるタイプなんで」
2023/01/17 20:38スポニチアネックス

 官房副長官を務める自民党の木原誠二衆院議員が17日、YouTube「魚屋のおっチャンネル」に出演し、批判の声が集まっている渦中の話題に触れた。

 木原氏は、米・ワシントンでの日米首脳会談後、記者団に対応する岸田文雄首相の後ろで、ポケットに両手を突っ込んだまま立っている姿が動画配信され、「ポケットに手ぇ突っ込んでんじゃねぇ!」などと批判の声が集中していた。

 この一件がSNSなどで騒ぎになっていることに、同氏は表情をゆがめて「(SNSなど)今は一切、何も見ていない。ただ、生田さんが頑張ってくれているよ、というメールをくれる方は多数いらっしゃって」と、渦中にあることを理解している旨を口にした。番組は、実業家の生田よしかつ氏がMCを務め、自民党の平将明衆院議員、日本維新の会の足立康史衆院議員が参加。約1週間の外交を終えた木原氏をねぎらう一幕もあった。

 そのうえで平氏から「なんで、ポケットに手を突っ込んだの」と聞かれた木原氏は「これを言うと、また荒れると思うけど」と話し、岸田首相の日米首脳会談後に「その後、首脳会談のブリーフをしないといけない。全部入っているのは(官房副長官の)僕だけだから。僕は割と歩きながら考えるタイプなんですよ。昔から、勉強も何も。ポケットに手を入れて、こう聞かれたら、こう答えようとか、思いながらいた」と回想した。さらに「総理がぶら下がり(取材)をする」という情報を受け、「ネット上だと、俺も一緒に立っているんだけど、あれは総理のぶら下がりで、その後、自分の取材があるから(考えていた)と。でも、総理がどう言うから聞いとかなあかんな、と。そう思って、あそこにフラッと歩きながら入ってって、そのまま聞いていたの。ところが、ある瞬間に、カメラ回っていると思った」と、気が付いたと釈明した。

 総理大臣が会見するときは副長官が後ろに立つのがこれまでの恒例。「ところが、岸田政権はそうなってない。一切立たない。(撮影していた社も)悪気はなかったと思うけど、まあ、だけど…申し訳ありませんでした」と、ばつの悪そうな顔で謝罪した。

 「緊張感を持っていた」と釈明したが、後日、母親からも「ポケットを縫え」と叱責を受けたそうで、「本当にごめんなさい」と再度、謝罪していた。

 岸田派の木原氏は、岸田文雄首相の最側近。財務省出身で政策に明るく、総裁選では公約づくりを担うなど岸田首相誕生を支えた。岸田氏も能力を買い、官房副長官に引き立てた。ただ、木原氏は選挙の際に世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の関連団体から推薦状を受け取っていたことが発覚。週刊誌で“隠し子疑惑”が報じられたり、NHK党のガーシー氏らにSNSなどで酒席の振る舞いを暴露されるなど、スキャンダルも多い。

8464チバQ:2023/01/20(金) 06:41:51
https://news.goo.ne.jp/article/yomiuri/politics/20230119-567-OYT1T50020.html
菅前首相、岸田政権への発信強化…党内では「いずれ非主流派の結集軸に」の見方絶えず
2023/01/19 20:10読売新聞

菅前首相、岸田政権への発信強化…党内では「いずれ非主流派の結集軸に」の見方絶えず

読売新聞 【読売新聞社】

(読売新聞)

 自民党の菅前首相が、岸田政権に対する発信を強めている。岸田首相への全面的な批判は避けつつ、増税議論の進め方や、首相の岸田派会長兼務には苦言を呈しており、首相周辺は、党内の非主流派の動きを誘発しないか警戒している。

 「突然だったんじゃないか。もう少し国民が分かる説明が必要だろう」

 菅氏は18日に出演したラジオ番組で、防衛力強化に伴う法人増税などを決めた政府方針に唐突感があったとの認識を示し、首相に丁寧な説明を求めた。

 首相が岸田派会長にとどまっていることについても、「首相は国民全体のために汗を流す最高責任者だ」と指摘。10日発売の月刊誌で「派閥政治を引きずっているというメッセージになる」としたのに続き、首相は派閥会長を退くべきだとの考えを強調した。

 菅氏は、安倍政権時代に官房長官として法人減税を主導したほか、自身が無派閥で「脱派閥」を持論としている。菅氏は周囲に「今までと同じこと、当たり前のことしか言っていない」と、党内政局につなげる意図を否定している。

 それでも菅氏の発言が注目されるのは、党内で「いずれ菅氏が非主流派の結集軸になる」との見方が絶えないためだ。菅氏は首相と距離を置き、二階俊博・元幹事長ら非主流派と良好な関係を築くほか、菅氏を慕う衆参両院の無派閥議員グループも活動を続けている。菅氏周辺は「内閣支持率が下がる中、党内の不満を代弁した。いざとなれば動けるということを示したのではないか」と語る。

 党内では首相の岸田派会長兼務を巡り、「派閥色を露骨に出して仕事をしたことはない」(世耕弘成参院幹事長)などと擁護する声が多く、現時点で首相批判は広がりを欠く。

 一方、党内基盤の弱い首相が、最大派閥の安倍派や、第2派閥の茂木派や麻生派に配慮しながら党運営している面は否定できず、石破茂・元幹事長は13日のCS番組収録で、「至極まっとうなことを言っている」と菅氏に同調した。菅氏が増税に慎重姿勢を示したことにも、主張が重なる安倍派内に一定の理解が広がる可能性がある。

 菅氏に近い無派閥の閣僚経験者は18日、党本部で二階氏と面会し、無派閥議員による政策勉強会を発足させたい意向を伝えた。二階氏は「どんどんやってくれ」と答えたという。

 菅氏は、自らを中心とした勉強会結成を否定しており、実現性は不透明だ。ただ、23日召集の通常国会では、増税などを巡って野党の激しい追及も予想される。首相周辺は「国会対応を誤れば、批判の声が広がる恐れもある」として、菅氏の動向を注視する構えだ。

小泉元首相と二階氏が会食
 自民党の二階俊博・元幹事長は18日夜、小泉純一郎・元首相らと東京・赤坂の日本料理店で会食した。出席者は小泉政権時の政府・与党の主要メンバーで、山崎拓・元副総裁、武部勤、中川秀直・両元幹事長も参加した。

8465OS5:2023/01/21(土) 08:34:17
https://news.yahoo.co.jp/articles/7724a2414185ec592a11f29643204762d296efeb
自民、巨額財源で対立先鋭化も 少子化・防衛巡る議論スタート 選挙控え、増税慎重論根強く〔深層探訪〕
1/21(土) 8:30配信

 自民党は19日、国民の税負担を左右する二つの党内論議をスタートさせた。政府の議論着手に合わせ、「こども・若者」輝く未来創造本部で少子化対策の検討を開始。防衛費増額に向けた増税以外の財源確保策を検討する特命委員会の初会合も開いた。次期衆院選などを見据え、巨額財源を巡る財政規律派と積極財政派の対立が激化しそうだ。

 ◇財源後回し
 「まずは一つ一つの政策を積み上げる」。茂木敏充幹事長は19日、党本部で開かれた少子化対策を巡る本部の会合でこう表明。会合では少子化対策の中身の議論を先行させ、財源論は4月以降に後回しにすることが了承されたという。

 昨年7月から休眠していた本部が再開したのは岸田文雄首相が4日の年頭記者会見で「異次元の少子化対策に挑戦する」と打ち上げたのがきっかけだ。首相は6月までに「子ども予算倍増」の大枠を示す意向で、3月末までに具体策のたたき台をまとめるよう指示した。

 もっとも、首相が周到に準備していた形跡はない。霞が関には「寝耳に水だ」との声が広がる。関係者によると、支持率低迷を受けて「反転攻勢の起爆剤に」と付け焼き刃で発言した側面が強い。

 財源論議も手つかずだ。政府・与党は防衛費増額を巡る昨年末の議論で1兆円強の増税方針を決めたばかりで、党内からは「もう増税の余地はない」(中堅)との声も漏れる。党関係者は「国民が確かに異次元だと納得する少子化対策を打ち出した後でなければ、財源論には入れない」と語った。

 ◇議論蒸し返し
 増税慎重論の背景にあるのは岸田政権への逆風だ。19日発表の時事通信の世論調査で内閣支持率が過去最低の26.5%に落ち込むと、党幹部は「増税論の影響だろう」と断じた。

 4月には統一地方選と衆院補欠選挙が控える。10月には衆院議員任期の折り返しも迫り、増税慎重論が勢いを増すとの見方が強い。若手の一人は「選挙前に増税論議なんていいかげんにしてほしい」と吐き捨てる。

 19日に開かれた特命委の初会合でも、積極財政派から「防衛費増額の財源は工夫して見つけるべきだ」などと、政府が否定的な国債償還ルール見直しを求める声が続出した。

 防衛費増額のため2027年度以降に毎年必要となる約4兆円を巡っては、1兆円強を増税、約3兆円を増税以外の財源で賄うことが昨年末に決まった。しかし、複数の出席者から「増税すべきではない」「3兆円の上積みで増税幅圧縮を」などと議論を蒸し返す声が出た。

 関係者によると、萩生田光一政調会長は会合の最後で「昨年末に固まった大前提は崩さない」とクギを刺したが、防衛増税への反対論が息を吹き返す可能性も否定できない。

 ◇「増税内閣VS野党」
 「ダブル増税」の可能性に野党は勢いづく。増税を争点に選挙に臨めば、野党に有利とみるからだ。野党6党1会派は17日、「安易な増税路線」への反対を確認。立憲民主党は「岸田増税内閣対野党だ」(安住淳国対委員長)と息巻く。

 立民は19日、少子化対策に関するヒアリングを国会内で開催。「何が異次元の対策か」「消費税増税が財源か」などと政府側を追及した。共産党の小池晃書記局長は取材に「今必要なのは国民に信を問うことだ」と衆院解散を迫った。

8466OS5:2023/01/24(火) 08:28:15
https://news.yahoo.co.jp/articles/9e6ff17934128cd4f1641d8ade26e1ed3eede682
菅義偉・前首相による突然の「岸田批判」 最大の標的は安倍派と麻生派の解体か
1/24(火) 6:59配信

NEWSポストセブン
自民党で大きな影響力を持つ麻生派も…(時事通信フォト)

 菅義偉・前首相による「岸田批判」が大きな波紋を広げている。1月10日発売の月刊誌『文藝春秋』2月号に菅氏が岸田文雄・首相を名指しで批判する〈派閥政治と決別せよ〉というインタビューが掲載された。その発言に次々と同調する議員が出てきたことによって、「菅氏が復権に向けてついに動き出した」と見られている。菅氏の動きは以前から水面下で進められていた。彼の真の目的とは──。【前後編の後編。前編から読む】

【写真7枚】紺色ストライプスーツの萩生田光一政調会長。他、菅義偉・前首相や石破茂・元幹事長などの写真も

表裏一体の2人
 唐突に始まったように見える菅氏の岸田批判は、実は、周到に準備されていた。菅氏の「派閥政治批判」に呼応して声を上げたのが河野太郎氏、世耕弘成氏、石破茂氏なら、「増税批判」に呼応して動き出したのが、安倍派で菅氏に近い萩生田光一・政調会長。「増税前に解散総選挙を」とぶち上げた人物だ。

 萩生田氏はこの1月5日、防衛費増額の財源問題をめぐって自民党に「増税以外の財源について議論する特命委員会」の設置を決めて自ら委員長に就任した。

 昨年暮れの防衛増税問題では、高市早苗・経済安保相が最初に反対の声を上げ、西村康稔・経産相や安倍派の反増税派が続いたが、突然、尻すぼみになった。萩生田氏は反増税派が再び岸田批判の火の手を上げる舞台を用意したのだ。萩生田氏は産経新聞1月7日付インタビューでこう語っている。

〈党の議論はどこかで結論を出さなければいけないので、私は「聞く力」はもちろん大事にするけれど、結論を出すという意味で「聞かない力」を発揮すると就任会見で申し上げた。今年も貫きますよ〉

「聞く力」の岸田首相に対し、「聞かない力」を発揮するとの宣言だ。

 その萩生田氏と菅氏は外遊でも呼吸がピッタリ。前述の菅氏がベトナムを訪問した時期、萩生田氏もアジア各国を歴訪した。

「特命委員会は萩生田氏が委員長、顧問には世耕氏が就任した。2人とも菅さんと同じく岸田首相が突然決めた防衛増税に反対の立場で、財源は国債で賄うべきだと主張している。特命委員会の議論が始まれば岸田首相は尻に火がつく」(増税反対派議員)

 案の定、16日に開かれた特命委員会の幹部会では、増税批判の急先鋒の西田昌司氏(安倍派)が「防衛増税ばかりが報じられ、結果的に防衛費増強に反対する人が増えている。政府側の説明は間違っている。増税ではなく国債発行でよい」と気炎を上げた。

 政治評論家の有馬晴海氏は、菅氏の「派閥政治批判」と「増税批判」の狙いは一つと指摘する。

「昨年暮れの防衛増税問題の時、裏で安倍派内の反対論潰しに動いたのは森喜朗・元首相と見られています。最大派閥の安倍派は安倍晋三・元首相亡き後、ガタガタになったが、元会長の森さんが支えている。西村氏も、森さんの恩を受けた高市氏もその意向には逆らえない。2人はあれ以来増税反対を言わなくなった。

 菅さんはそれを見て、派閥政治では議員が声を上げられないと改めて思い知らされた。今回、菅さんが萩生田氏、世耕氏という別の安倍派幹部たちを取り込んで増税反対と派閥政治打倒を仕掛けているのは、安倍派の結束を揺さぶろうという側面もある」

 最大派閥の安倍派とともに自民党を仕切ってきた麻生派にも、菅氏は分裂の手を突っ込んでいる。

 前回の総裁選では麻生氏の反対を振り切って出馬した河野氏を全面的に支援し、昨年2月には、麻生派大幹部だった佐藤勉・元総務相ら4人の議員が派閥を退会して菅氏と連携した。

「麻生さんは先日話した時、河野太郎氏について『(総理には)まだ早ぇんだよ』と言っていた。河野氏はもはや麻生派に残るのは限界に来ていると見ている。菅さんが念頭に置いているのは派閥ではない政策勉強会で、派閥に残ったまま参加しても、派閥を抜けて参加してもいい。河野氏がそこに加わる可能性はある。そういう形で、菅さんは安倍派や麻生派に切り込んでいるように見える」(有馬氏)

 菅氏が派閥政治批判で最大の標的にしているのは、安倍派と麻生派の解体という見方だ。

8467OS5:2023/01/24(火) 08:28:34
決起は今年6月
「反増税・積極財政派」の菅氏と「増税派」の岸田首相は政治路線が正反対だ。

 一昨年の自民党総裁選前、閣僚不祥事などで支持率が30%を割った当時の菅首相は、岸田氏が先頭に立った菅降ろしによって首相の座を追われた。今度はその菅氏が、閣僚のドミノ辞任や増税方針で岸田首相の支持率が30%台ギリギリになったところで、「民意が離れた」と見て声を上げた。

 だが、自民党内に岸田政治への批判が高まっていても、派閥政治が残っている限り、反岸田勢力の結集は容易ではない。

 菅氏自身、派閥の弊害を前述の『文藝春秋』2月号のインタビューでこう具体的に語っている。

〈とくに総裁選挙の時ですが、国民の負託を受けて当選してきた政治家が、理念や政策よりも派閥の意向を優先してしまうことです。(中略)総裁選で派閥の意向に反発すれば、閣僚や党役員のポストからはじくとか、従った議員と差をつけるとか、私はずっと疑問に思ってきました〉

 菅氏の派閥解体に向けた動きは、「岸田降ろし」に向けて批判勢力を結集しやすくすることと、ポスト岸田の総裁選びをにらんだ仕掛けであることは間違いない。

 反岸田勢力の本格蜂起はいつか。

 岸田首相は防衛費増額の財源について、「国民に一定の負担をお願いせざるを得ない」と「所得税」「法人税」「たばこ税」の増税方針を決めたが、異次元の少子化対策を含めた財源問題は通常国会後の今年6月の「経済財政運営と改革の基本方針」(骨太の方針)決定までにまとめることになっている。

 それを見据えて、自民党ではこの2月から萩生田特命委員会で増税反対の議論が本格化する。

 通常国会の150日間の会期は、与野党対決より、自民党内で反岸田の火が燃え上がる。

(了。前編から読む)

※週刊ポスト2023年2月3日号

8468OS5:2023/01/25(水) 09:19:55
https://news.yahoo.co.jp/articles/fbd800d16decc084bbc27eb8994cbfed2d2ab4a6
麻生太郎氏のプライドはズタズタ…地元首長選で“天敵”武田良太氏に2連敗の大ピンチ
1/25(水) 9:06配信
 プライドの高い麻生太郎副総裁は、いま頃、怒り狂っているのではないか。

 地元・福岡県で対立している自民党の武田良太元総務相に、地元の首長選挙で2敗目を喫しそうだからだ。しかも、武田氏のバックに、これまた自分と距離のある菅義偉前首相がいるため、なおさら、イライラを募らせているに違いない。


 22日に告示された北九州市長選は、麻生副総裁に近い候補と武田氏が推す候補が立つ“自民分裂選挙”となっている。

 武田氏が推すのは元国交官僚の津森洋介(47)。一方、麻生副総裁と近いのは元厚労官僚の武内和久(51)。自民党本部は、武田氏が推す津森候補の推薦を決めている。

「最終的に津森候補は、自民推薦となりましたが、推薦となるまで異様な経緯をたどっています。34人の党幹部、全員の署名が集まらないと正式な推薦とならないのですが、麻生さんが最後までサインを拒んだのです。仕方なく、選対委員長が麻生さんから“一任します”という言葉を得て、承認したことにしています。よっぽど、天敵である武田さんが推す候補を推薦したくなかったのでしょう」(自民党事情通)

キングメーカーの座を争う菅前首相も参戦
武田良太元総務相は麻生氏の天敵(C)日刊ゲンダイ

 北九州市長選の投票日は2月5日。選挙戦は、自民党の推薦候補となった津森候補が優勢に進めている。支援候補が敗れると、これで麻生副総裁は武田氏に2連敗となる。

「2019年の福岡県知事選も、麻生VS武田の分裂選挙となり、武田陣営が圧勝しています。その時の知事選で麻生さんが担いだのが、今回、北九州市長選に出馬した武内候補です。麻生さんが津森推薦のサインを拒んだのは、知事選に担いだ武内候補に義理立てしたということもあるでしょう。しかし、知事選につづき、政令指定都市の市長選でも大敗すると影響は大きい。福岡県政の勢力図は、麻生派と武田派がほぼ互角ですが、新興勢力の武田派がどんどん大きくなっている。北九州市長選で勝利すると、武田派はさらに強くなるはずです」(県政事情通)

 北九州市長選には、麻生副総裁とキングメーカーの座を争う菅前首相も参戦している。

「結局、ドタキャンしたのですが、菅さんは1月14日に現地入りして、津森候補の応援演説を行う予定でした。麻生さんに気を使ってドタキャンしたという見方もありますが、もし本当に気を使っているなら最初から応援演説を引き受けないでしょう。恐らく、自分は武田陣営の人間だと見せつけることができれば、それで十分だったのでしょう」(政界関係者)

 足元から崩れ始めている。

8469OS5:2023/01/25(水) 17:32:06
https://news.yahoo.co.jp/articles/bf71db124e849d3d05cddf66fe0c3b19a6af7787
自称「総理の右腕」菊池桃子の夫のパワハラで現場が大混乱 アポあり役人を「追い返せ!」 公用車の私的利用疑惑も
1/25(水) 11:37配信


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デイリー新潮
パワハラに対し、部下からは陰口
菊池桃子

 通常国会が開幕し、2023年を「新しい資本主義」を本格起動させていく年と打ち出した岸田文雄総理(65)。しかし、政策を統括する立場である、女優・菊池桃子(54)の夫・新原浩朗(にいはらひろあき)内閣審議官(63)によるパワハラ、朝令暮改が原因で霞が関は大混乱に陥っているという。

【写真を見る】別居中とされる妻・菊池桃子(54)との2ショット

 ***

 新原氏は東京大学経済学部を卒業した後、当時の通産省に入省した。近年では、第2次安倍晋三政権下で政策マンとして重用され、特に安倍元総理の側近で同じく経産省出身の今井尚哉秘書官(当時)にかわいがられた。手がけた政策は「1億総活躍」「働き方改革」「人生100年時代構想」など多岐にわたっている。

 菅義偉政権では不遇をかこったが、21年の岸田政権発足の直前、「新しい資本主義実現会議」を新設すべきだとの政策提案を行い、実際に政権発足後に内閣官房の「新しい資本主義実現本部事務局長代理」というポストを得ている。ところが――。

「新原さんのパワハラと朝令暮改で実現本部の現場が大混乱になっているのです」

 とささやくのは、新原氏の古巣である経産省の関係者。

「新原さんは“パワハラ、ニイハラ”と揶揄されるほどのパワハラ気質で知られています。経産省内でも彼と同じ職場は敬遠されていました。一度、政策を実現すると決めたら、猪突猛進、部下を怒鳴りつけてまで疾走するからです」

 政策実現に一直線ならばいいではないか、と思われるかもしれないが、具体的なパワハラ内容を聞くとそういうレベルの話ではないようだ。自民党のベテラン秘書もその横暴ぶりを指摘する。

「現場からアイデアを吸い上げたり、チームで仕事をしようという意識が皆無。例えば、新たに部下が異動してきても、“これからよろしく”とかそういうあいさつもしない。さらにひどいのが朝令暮改ぶりです。前日に部下に指示を出して、資料を作らせても、次の日になって、“なんだこれは!”と烈火のごとく怒り出す。資料は指示通りに作っているのに、その指示を忘れて、書き直させることもあるのです。部下たちも新原さんのことを揶揄して“将軍”“やつ”“おっさん”などと陰で呼んでいます」

8470OS5:2023/01/25(水) 17:32:21
アポあり役人を「追い返せ!」
 これぞ世に言うブラック職場ではないか。さらに時間の管理もずさんだそうで、経済部デスクによれば、

「役人のアポなどを新原さん本人の了解で入れたとしても、またもや翌日には忘れていて、“なんでこんな予定を入れたんだ!”“キャンセルしろ!”とか言い出す。各省庁の役人が内閣官房に打ち合わせに来ても、会わないこともあります。昨年春には農水次官が実際にアポありで訪問し、待合室で待っていたのに、“俺は忙しい!”“追い返せ!”とドタキャンしたんです」

 極め付きは普段の勤務態度だといい、自民党関係者が明かす。

「新原さんは出勤と退勤時に公用車を使用しています。しかし、問題は出退勤時だけではなく、個人的な買い物や食事、クリーニングを出すときにも、公用車を私的利用しているとささやかれているのです。事実なら大問題です」

別居の理由は
 これら一連の事実を本人に尋ねようと携帯電話にかけてみたが、

「広報に話を通してもらえますか」

 そう言うので、内閣官房に質問書を送ると、担当者を通じ本人から書面で回答が寄せられた。まず、公用車の私的利用については、

「私的使用は行っていないと認識している」

 としながらも、

「クリーニングについては、職場から自宅への導線(原文ママ)の途上にクリーニング店があるため、寄ってもらったことはある。また、自宅で仕事がある場合等に、途中で、短時間に限り、食事店に寄ってもらったことはある。私的使用をしているというご指摘が出ないように考えたい」

 それをまさに「私的利用」と言うのではあるまいか。

 ちなみに妻の菊池桃子とは結婚以来、別居中の身。その点については、

「私としては、妻はストーカー問題(注・18年に容疑者逮捕)で怖い思いをしているので、プレスの方の朝・夜の来訪など、私の仕事の関係で生活を乱されないようにしたいと考えている」

 問題はここで紹介しただけにとどまらない。1月26日発売の「週刊新潮」では、官僚としてはあり得ない「大名出勤」の実態や現場を大混乱に陥れる新原氏の傍若無人ぶりについて詳報する。

「週刊新潮」2023年2月2日号 掲載

新潮社

8471OS5:2023/01/26(木) 15:53:04
https://news.yahoo.co.jp/articles/4affa07fbe9003349ddf63fd48dbe408181bdcb2
自民党岸田派「宏池会」が今年初の会合 会長の首相は欠席
1/26(木) 15:23配信

産経新聞
東京・永田町の自民党本部(矢島康弘撮影)

自民党岸田派(宏池会、43人)は26日、東京都内で今年初めての会合を開いた。会長の岸田文雄首相は欠席した。

首相が派閥を抜けていないことについて、菅義偉前首相は今月発売の月刊誌「文芸春秋」で「派閥政治を引きずっているというメッセージになって、国民の見る目は厳しくなる」と苦言を呈していた。

岸田派事務総長の根本匠衆院予算委員長は会合で「今、派閥も政策集団に変わった。その最たるものが宏池会だ」と述べた。首相が派閥会長を続けていることに関しては「首相の気持ちとして宏池会に思い入れもあるわけだから、首相の判断でいいと思う」と記者団に語った。

8472OS5:2023/01/27(金) 08:49:33
https://news.yahoo.co.jp/articles/2e08d103581c5eecf95a65db6f4cf86d3430ce09
自民各派閥が再び新人争奪戦…茂木派幹部「平時からの勢力拡大は大事だ」
1/27(金) 7:16配信

読売新聞オンライン
 通常国会が始まり、自民党の各派閥による昨年7月の参院選初当選組の争奪戦が再燃している。各派閥がしのぎを削るのは、所属する国会議員の数が党内の影響力に直結するためだ。

今年初の茂木派総会であいさつする茂木幹事長(26日、党本部で)

 「きょうはうれしいニュースがある」

 26日に開かれた今年初の茂木派の例会で、会長の茂木幹事長が山本佐知子参院議員(三重選挙区)をこう紹介すると、出席者から拍手がわき起こった。山本氏は昨年7月の参院選で初当選した直後から茂木氏の勧誘を受けており、今月16日に入会していた。

 この日は麻生派の例会でも、初当選組の広瀬めぐみ参院議員(岩手選挙区)と、議員辞職に伴って今月17日に繰り上げ当選した瀬戸隆一衆院議員(比例四国)が初めて出席し、派閥メンバーにお披露目された。

 昨年7月の参院選後、茂木派は5人、麻生派は6人がそれぞれ新たに入会し、両派は計54人と、並んで党内第2派閥となっている。

(写真:読売新聞)

 派閥の勢力は、領袖(りょうしゅう)の党内での発信力や存在感を左右し、内閣改造での閣僚起用数などにも影響する。来年には総裁選も控えており、各派閥の活動は活発化している。この時期に入会が相次ぐのは、参院選初当選後すぐに派閥に入った議員もいるが、地元支援者などの意見を聞くため、一定期間を置くケースも多いためだ。茂木派幹部は「平時から勢力を拡大しておくことは大事だ。今後も積極的に新人を勧誘したい」と語る。

 岸田派と二階派も、43人と第4派閥で勢力が伯仲している。昨年の参院選からの新入会は両派ともに2人と、上位派閥に比べると少なめだ。岸田派内では参院選後、「総裁派閥」として、新人勧誘に力を入れたが、勢力拡大は思うように進んでいない。派閥中堅は、「他派閥に比べて会長の押しが弱いのだろう。『お公家集団』と言われる通りだ」と語る。

 会長の岸田首相は、この日の派閥例会を欠席した。首相の派閥会長兼務を巡っては、菅前首相が苦言を呈しており、「党内の目線を意識したのではないか」との声も出ている。

8473OS5:2023/01/28(土) 08:24:03
https://news.goo.ne.jp/article/dot/politics/dot-2023012700051.html
「岸田降ろし」もどこ吹く風 政権発足以降、最低の支持率でも岸田首相が強気でいられる理由
2023/01/27 17:00AERA dot.

「岸田降ろし」もどこ吹く風 政権発足以降、最低の支持率でも岸田首相が強気でいられる理由

参院本会議で代表質問に答弁する岸田文雄首相=2023年1月26日

(AERA dot.)

 支持率低迷で「力尽きた」と辞意を表明したニュージーランドの首相とは対照的に、どれだけ支持率が落ちても日本の岸田文雄首相に辞める気配がない。むしろ、精力的に外交日程をこなし、バイデン米大統領から“異例の待遇”を受けたと胸を張る。ちらほら聞こえてくる「岸田降ろし」の声も意に介さない。派閥会長に居座り、人事も駆使する。これも首相としての“処世術”なのか。岸田首相の考えは? 政治ジャーナリストの安積明子氏に聞いた。

 *  *  *

 かねて辞意を表明していたニュージーランドのジャシンダ・アーダーン首相が1月25日、正式に辞任した。2017年10月に同国最年少の37歳で首相に就任して以来、20年にはコロナ禍に対して厳格な水際対策を敢行。SNSを通じて国民に自粛を呼びかけ、2020年5月21日に公表された“1 NEWS Colmar Brunton Poll”によれば、内閣支持率は63%を記録した。

 しかしコロナ禍による景気低迷に加え、世界的な物価高に内閣支持率は低迷し、最近では29%まで下落した。19日の会見でアーダーン首相は“I know what this job takes, and I know that I no longer have enough in the tank to do it justice.”と述べた。ようは「力が尽きた」というわけだ。

 一方で岸田文雄政権の支持率も下落傾向が止まらない。NHKが行った最新の世論調査では、1月の内閣支持率は33%と昨年11月の支持率と並んで最低を記録した。さらに時事通信が13〜16日に対面式で実施した世論調査では、内閣支持率は26.5%と政権発足以降最低で、不支持率は43.6%と最高を記録した。

 にもかかわらず、岸田首相に心が折れている様子は見られない。昨年は内閣から4人の閣僚を辞任させ、臨時国会閉会直前に防衛増税をぶち上げて、自民党を混乱させた。

 そもそも岸田首相自身は5月の広島サミットで頭がいっぱいのようで、年明け早々、1月9日から14日まで、参加主要国首脳との「地固め」のためにフランス、イタリア、イギリス、カナダ、アメリカを訪問(帰国は15日)。“異次元のパワー”をもってタイトな日程をこなしたのは、ひとえに故郷に錦を飾りたいがためだろう。

 なかでも防衛費を対GDP2%への増額という“手土産”を持参しての訪米では、バイデン大統領が自らホワイトハウスの玄関で岸田首相を出迎えるという“異例の待遇”を享受。まさに「この世の春」の思いだったに違いない。

 しかしそんな岸田首相に対し、自民党内からも不満が出始めている。例えば菅義偉前首相は「文藝春秋」2月号に、派閥会長の座に座り続ける岸田首相に「理念や政策よりも派閥の意向を優先してしまう」と苦言を呈し、1月18日のラジオ番組でも防衛増税についての財源議論が足りなすぎたと明言。メディアはこれを「岸田降ろし」と騒ぎ始めている。

 だが、そうした声は岸田首相に響くはずがない。そもそも2021年の総裁選では「しっかりと人事をやりたい」と述べた岸田首相だ。昨年10月4日には周囲の反対を押し切って長男・翔太郎氏を首相秘書官に抜擢した。しかし翔太郎氏には山際大志郎経済再生担当相(当時)の辞任について、親しい民放の記者に漏らした“疑惑”が噴出し、“子育て”の甘さが露見した。

 党内第4派閥にすぎない43人の宏池会会長の座にしがみつくのも、そうした人事権を手放したくないからだろう。派閥のナンバー2は首相の座を狙う林芳正外相で、2021年の衆議院選で参議院から転出する際に、山口3区の河村建夫元官房長官を追い出した。

 河村氏の長男・建一氏は自民党山口県連にさえ入れてもらえず、同年の衆議院選では比例北関東ブロックの当選圏外に追いやられた。隣県の広島県に選挙区を持つ岸田首相は、それを横目で見て岸田家を守るべく、長男優遇策に出たのかもしれない。

8474OS5:2023/01/28(土) 08:24:15
 このように身近な人事には細かいが、岸田首相は政策や理念などについてはおおざっぱだ。しかも「イケイケドンドン」で進めていこうとしているのは、防衛増税ばかりではない。

 岸田首相は1月4日の会見で「物価上昇率を超える賃金アップ」や「異次元の少子化政策」をぶち上げたものの、効果的な具体策については詰め切れていない。例えば500兆円を上回る内部留保を持つ大企業はともかく、労働者の7割が勤める中小企業に賃金の大幅なアップを実現できるのか。物価がさらに上昇すれば、こうした格差はいっそう拡大しかねず、社会の不安定化の原因にすらなりかねない。

 人口500万人のニュージーランドのアーダーン首相は、「首相という仕事は力が満タンでなければ続けるべきものではない」と辞意を表明したが、1億2477万人の人口を抱える日本の首相は果たして“満タン”なのか。ただ、低支持率にあえぐ野党や自民党内の人材不足に助けられ、力の真空の中にうまく浮かんでいるだけではないか。

 なお、岸田首相の右腕である松野博一官房長官は1月20日の会見で、「岸田内閣としては今掲げている政策を国民のみなさんに丁寧に説明し、ひとつひとつ着実に実行していくことだ」と意気込みについて述べるにとどまった。

 1月23日に始まった第211回通常国会では、エネルギー難や食料不足にあえぐ世界の中で日本がどのように生き抜いていくのかが審議される。ただ単に「運がいい」だけのリーダーを戴いていては、この国はとうてい生き残れるはずもない。

(政治ジャーナリスト・安積明子)

■あづみ・あきこ 兵庫県出身。慶應義塾大学経済学部卒。国会議員政策担当秘書資格試験に合格し、政策担当秘書として勤務。その後テレビなど出演の他、著書多数。「『新聞記者』という欺瞞|『国民の代表』発言の意味をあらためて問う」(ワニブックス)などで咢堂ブックオブイヤー大賞(メディア部門)を3連続受賞。近著に「眞子内親王の危険な選択」(ビジネス社)。趣味は宝塚観劇。

8475チバQ:2023/01/29(日) 11:14:47
https://news.yahoo.co.jp/articles/ec16b0c0a7fe9f6e699a727a4b697f24f6eb11a9
岸田首相「身内」に批判相次ぐ 長男秘書官と側近木原氏
1/29(日) 7:07配信

時事通信
政府・与党連絡会議に臨む岸田翔太郎首相秘書官(右)。左は岸田文雄首相=2022年10月4日、首相官邸

 岸田文雄首相の「身内」の振る舞いが批判を浴びている。

 今月の欧米歴訪に同行した長男翔太郎政務秘書官が公用車で観光したと報じられ、側近の木原誠二官房副長官が横柄とも受け取られかねない態度を取ったためだ。自民党内では政権への影響を懸念する声が出ている。


 報道によると、翔太郎氏は自ら希望し、日本大使館の公用車でロンドンのバッキンガム宮殿や老舗百貨店「ハロッズ」などを訪問。土産も購入したという。

 首相側は、対外発信に使用する目的で街の風景を撮影したり、首相の代理で土産を購入したりするために公用車を使用しただけで、「公務以外の不適切な行動はなかった」と説明している。

 新たな攻撃材料を得た立憲民主党は「もし観光していたなら閣僚不祥事どころじゃない」(幹部)と批判。27日には外遊中の翔太郎氏の日程を提出するよう与党に要求した。

 自民党内には「最悪だ。国民には観光にしか見えない。政権にとってマイナスだ」(関係者)と嘆く声がある一方、「事務方に土産を買わせられない。政務秘書官の雑用の範囲だ」(幹部)と擁護する声もある。

 木原氏は13日の日米首脳会談後、取材に応じる首相の近くで両手をズボンのポケットに突っ込んでいる様子が伝えられた。木原氏は17日のユーチューブ番組「魚屋のおっチャンネル」で、ポケットに手を入れて歩きながら考える癖があると釈明。母親から「恥ずかしいからポッケを縫え」と叱られたことも明かした。

 24日の同番組では脚を組む癖も指摘され、「欧米では一つの流儀」と回答。自民党中堅は「身内が首相の足を引っ張っている」と漏らした。

8476OS5:2023/01/29(日) 22:30:03
https://news.yahoo.co.jp/articles/8cb75df4883da880235f4bbcf3884ac42a31a4af
相変わらずの岸田首相に大化けの可能性 彼はどこまで本気か【コメントライナー】
1/29(日) 11:03配信


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時事通信
時事総合研究所代表取締役・村田 純一
首相官邸で記者団の質問に答える岸田文雄首相=2023年1月20日【時事通信社】

 首相・岸田文雄は良くも悪くも「大化け」しているのかもしれない。

 永田町では「岸田は具体的に何がしたいのか分からない」と言われ続けてきた。

【図解】岸田内閣の支持率推移

 しかし昨年12月、敵基地攻撃能力(反撃能力)保有を明記した国家安全保障戦略など安保3文書を閣議決定。さらに、原発の60年超運転や建て替え方針も打ち出し、従来の安保・原発政策を大転換した。

 その評価は分かれているが、元首相・安倍晋三でさえできなかったことを、岸田は今、実現させようとしている。

 だが、この大転換について、国民への説明は不十分で、国会での論議はこれからだ。「異次元の少子化対策」も含め、岸田の世論を納得させる説明力とともに政治力・実行力が問われよう。

 岸田自身は表向き何も変わっていないように見える。相変わらず官僚がつくったペーパーを読み、記者会見もプロンプター(原稿映写機)頼みが目立つ。

 ◆「岸田さんはいい人」
 もっとも、霞が関官僚の岸田に対する評判は上々なようだ。何でも話を聞いてくれるからだという。

 前首相・菅義偉は、自分に逆らう官僚を人事で飛ばすなどして霞が関を震え上がらせたが、岸田は全く逆。一方で「官僚主導政治の復活」と指摘する声もある。

 「岸田さんはいい人。優しいし、親切で丁寧。ぱっぱっと決断するような人ではなく、優柔不断。リスクは取らない慎重派だ」

 岸田をよく知る自民党の閣僚経験者はこう語る。自民党内で「ポスト安倍」を争っていた時、基本的に岸田は安倍からの禅譲狙い。元幹事長・石破茂のように、安倍に盾突いて恨みを買うようなことはしなかった。

 岸田は首相就任後、人事で安倍の要求を全て受け入れることはなかったが、安倍が銃撃され死亡した後、政界は一変した。

 岸田の意識も変わったようだ。岸田は、安倍に近い自民党保守派の支持をつなぎ留めようと、必死になった。安倍の国葬実施をいち早く決めたのは、保守派への配慮もあろう。

 岸田は伝統的に「ハト派リベラル」である宏池会(岸田派)の会長だが、その岸田が「専守防衛」を基本方針としてきたわが国の安保政策を大転換。

 米国製巡航ミサイル「トマホーク」の取得費などを含め、5年後の防衛費は対GDP(国内総生産)比2%に倍増させる方向にかじを切った。

8477OS5:2023/01/29(日) 22:31:16

349 :OS5 :2023/01/29(日) 22:30:22
 ◆人の言いなり?
 中国、ロシア、北朝鮮の脅威にさらされる日本の国民は、ウクライナ戦争の影響もあって、防衛力強化に割と高い支持を示しているが、防衛費増額のための増税の賛否を問われると反対が多い。

 増税が避けられないなら、その前に衆院解散・総選挙で国民に信を問うのは当然だが、先行きは不透明だ。

 一方、忘れてならないのは原発政策の大転換だ。原発の運転期間60年超や建て替え方針は、「可能な限り原発依存度を低減する」という従来の政府のエネルギー計画の方向性に逆行する。

 「原発ゼロ」を持論とする元首相・小泉純一郎は昨年12月、筆者に対し「原発の運転期間を延ばすのはおかしい。また原発に回帰するなんてどうかしている。岸田首相は原発を推進する経済産業省に影響され、言いなりになっているのではないか」と厳しく批判した。

 この「言いなり」という言葉はある意味、岸田の本質を突いているかもしれない。

 安全保障に話を戻すと、「日米の一体化」が進む中、日本はどこまで主体性を保つことができるだろうか。日米同盟強化は重要だが、日本が米国の言いなりになることではない。(敬称略)

 (時事通信社「コメントライナー」より)

 村田 純一(むらた・じゅんいち)
 1986年早大法卒、時事通信社入社。福岡支社、政治部、ワシントン特派員、政治部次長兼編集委員、総合メディア局総務、福岡支社長を経て、2020年7月より現職。政治部では首相官邸、自民党、民社党、公明党、防衛庁、外務省などを担当し、政治部デスク歴は約7年。時事通信「コメントライナー」の編集責任者で政治コラム等も執筆。

8478OS5:2023/01/30(月) 00:40:05
https://news.goo.ne.jp/article/fnn/nation/fnn-477412.html
「コロナ5類」なぜ5月8日に? 選挙とG7を意識か…政府の思惑とは “キリが良い”4月1日スタート案は立ち消えに
2023/01/28 10:40
田首相は26日、新型コロナの法律上の位置づけを、現在の「2類相当」から季節性インフルエンザと同じ「5類」へ、5月8日から引き下げる方針を固めた。

「4月1日」スタートの案なども浮上していた中で、なぜ、一見中途半端にも見える「5月8日」になったのか。

フジテレビ政治部・伊藤慎祐記者が解説する。

「キリが良い」4月1日スタート案はなぜ立ち消えに?
政府は27日、新型コロナについて、5月8日にインフルエンザと同じ5類に引き下げることを正式決定します。

なぜ5月8日というタイミングになったのか。岸田首相は20日、「5類」への移行時期を「原則この春」と話していました。

「この春」というのがいつなのかが焦点となっていましたが、政府内で検討されていた案は実は3つありました。

「A:4月1日から  B:5月1日から  C:5月8日から」この3つです。

今回決まった5月8日以外は、4月1日も5月1日も月のはじめで、キリが良いように感じますが、実は政府も同じように考えていて、当初は、新年度が始まる「4月1日」スタートを「キリが良い」として検討していました。

ところが、政府内から「感染状況がどうなるか分からない」という意見や、地方の自治体から「準備に3カ月かかる」といった不安の声が出たため、「4月1日」スタート案は立ち消えになりました。

そこで、5月スタートを検討するわけですが、なぜ1日ではなく、8日なのか。

コロナが5類に移行すると、これまでコロナ患者を受け入れてこなかった一般の医療機関でも受け入れを始めることになります。

さらに、患者や濃厚接触者も自宅待機などの行動制限の必要がなくなります。

ここでカレンダーをご覧ください。

今年のゴールデンウィークは、4月29日から5月7日までで、5月1日はキリの良い数字ですが、連休の真っ只中なんです。

政府内からは、人の動きが活発になる連休中に行動制限をなくすと、感染が拡大するという恐れが指摘されました。

さらに、連休中は多くの医療機関が休みになることにより、受診に影響が出ることを懸念する声も上がりました。

そこで、連休中にスタートする5月1日案ではなく、連休明けの5月8日案が採用されたわけです。

岸田首相の地元・広島でG7サミット その前に…
政府にとっては、感染を再び拡大させないことが最重要ですが、それだけではないんです。ここで、注目のウラ情報がこちら。

「統一地方選とG7サミットを意識」

統一地方選というのは、今年4月9日と23日に、都道府県の知事や議員などを選ぶ大型の地方選挙です。

この統一地方選の準備は地方自治体にとっては大変な作業で、5類引き下げを4月1日にすると、引き下げの準備と選挙の準備が重なり、厳しいという事情がありました。

ただ、こういった実務面以上に、4月1日を避けたい理由があったようなんです。

その理由について、ある政府関係者は「選挙前に大きな変化はない方が良い」と語っています。

どういうことかというと、5類に変更する際には、様々な混乱が生じる恐れがあります。

それが選挙の直前だと、与党の選挙に悪い影響が出てしまう懸念もあり、もしかしたら、それを避けたいという思惑もあったとみられるんです。

また、政府は「5類」に引き下げる際には、1カ月程度前に、本当に移行していいのかどうか、感染状況などを最終確認する考えです。

5月8日の1カ月前というのは、まさに統一地方選挙が行われている時期ですよね。この日程だと、もし選挙の前に感染状況が悪化した場合でも、移行の時期を見直すことも可能で、選挙への悪影響を最大限抑えることもできます。

さらに、岸田首相が最も重視していると言えるのが、5月19日から21日の間、地元・広島で行われるG7サミットです。

今月、岸田首相のG7各国への訪問に同行した関係者は、「マスクをしていたのは日本だけだった」と心配していたんです。

そこで、サミットまでに5類に引き下げることで、マスクの着用が必ずしも必要ではない状況を作りたいという思惑も見てとれます。

また、4月1日や5月1日に引き下げると、サミット前に感染が拡大してしまう可能性もあるため、こうしたリスクを避けたかった狙いもあるようです。

(「イット!」1月27日放送)

8479OS5:2023/01/30(月) 07:44:54
https://news.yahoo.co.jp/articles/845205c5a9c42b25a421cae49f365637007632f5
世論調査人気ダントツの「河野総理」は実現するか…肩を押す菅前総理の【体調不良説】
1/30(月) 6:03配信

現代ビジネス
人気のなさすぎる茂木氏
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 「次期総理の有力候補とされる茂木(敏充)幹事長は、岸田(文雄)総理の”飼い殺し状態”です。1月20日にも茂木氏と岸田総理、麻生(太郎)副総裁、松野(博一)官房長官で会食しており、とてもじゃないが『岸田下ろし』に動ける状況ではない。それ以前に、人気がなさすぎるという問題もありますが……」(全国紙政治部記者)

【写真】M8以上巨大地震「全国危険度マップ」と地震の建物への影響

 23日に公表された「次の総理にふさわしい人は誰か」という世論調査では、茂木氏はわずか1.1%で7位に沈んでいる(産経新聞社・FNN合同世論調査)。一方、首位は河野太郎デジタル相で、19.7%という断トツの支持を獲得した。

 その河野氏がポスト岸田に向けて動き出している。23日夜には、'21年の総裁選で河野陣営の選対本部長を務めた伊藤達也氏、本部長代行だった岩屋毅氏と会食をした。こうした動きに対し、党内では「岸田下ろしの狼煙を上げたということ」(自民党閣僚経験者)という声が上がっている。

菅氏は「河野総理」実現後押しか
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 「河野さんの背中を押したのは、菅(義偉)さんです。菅さんは年明けから体調が良くない様子で、1月6日に『ハマのドン』こと藤木幸夫氏と会談した際も元気がなかった。またブレーンであるデービッド・アトキンソン氏の電話を受けた時も、受け答えがおぼつかない様子だったとか。『政治生命は長くない』という焦りから、『岸田下ろし』をしかけている。そしてその急先鋒として、河野氏の背中を押しているのです」(自民党関係者)

 '21年の総裁選で河野氏を支持した菅氏は、キングメーカーとして「河野総理」実現を後押しするという見方が強い。

 「とはいえ永田町や霞が関では河野さんの評判が悪く、党内で支持が広がらない恐れもあります。菅さんは、河野さんがダメなら萩生田(光一)政調会長支持に乗り換えようとも考えているようです」(同前)

 下手をすれば、河野氏は「岸田下ろし」の「鉄砲玉」で終わりかねない。

 「週刊現代」2023年2月4日号より

週刊現代(講談社)

8480OS5:2023/01/31(火) 13:07:33
いや、それはいいんじゃないの??
https://news.yahoo.co.jp/articles/e4d2653bbff0e4f05320087b679e2b93f504696b
「修学旅行のつもりか」岸田首相長男が購入?閣僚への土産に批判殺到「国民には増税!ふざけるな」
1/31(火) 11:56配信
 松野博一官房長官、加藤勝信厚生労働相、高市早苗経済安全保障担当相ら複数の閣僚が31日の記者会見で、岸田文雄首相側から欧米歴訪の土産をもらったと明らかにした。首相の長男・翔太郎秘書官が同行中に購入したものとみられ、ネット上には批判の声が相次いだ。

 「閣僚にお土産買うのは公務なんですか?」「公私混同の度が過ぎる」「なんで税金で土産なんて買ってるんだ?」「閣僚に土産品を買うのが公務にあたるとは思えない」「閣僚にはお土産!国民には増税!ふざけるなと言いたいよ!」「修学旅行のつもりか」

 一部週刊誌で、翔太郎氏が首相に同行中に公用車で観光したと報じられたことに対し、政府は首相の政治家としての土産購入が目的の一つだったと説明し、岸田首相も30日の衆院予算委員会で「閣僚や関係者に土産を買った」と答弁。いずれの閣僚も土産の内容は明かしていない。

 岸田首相は翔太郎氏による土産購入については「私自身のポケットマネーで買ったことは間違いない。政務秘書官の本来業務にふくまれうると考える」と話した。

8481OS5:2023/02/01(水) 00:24:44
https://www.nikkansports.com/general/nikkan/news/202301260001019.html
自民最大派閥の安倍派、ポスト安倍体制へ慎重な姿勢「自然の中でしかるべき時期に」塩谷会長代理
[2023年1月26日19時44分]

自民党の故安倍晋三元首相が会長を務めた最大派閥(97人)の安倍派(清和政策研究会)は26日、党本部で会合を行ったが、ポスト安倍体制へ向けた新たな展開はなかった。

派内には昨年7月8日、凶弾に倒れた安倍氏の一周忌までに新会長を含めた人事を発足させるべきとの意見が広がる。だが、塩谷立会長代理(元文科相)は「期限決めたから出て来るというものじゃない。もう少し自然の中でしかるべき時期にしかるべき体制が出て来る。将来的にいつまでに何とか、という考えはない」とし慎重な姿勢を示した。その上で「今、そういう動きがあるか、というとない。昨年の体制の継続で今年もいく」と、新会長を含めた派閥人事には時間を要するとの認識を示した。

8482OS5:2023/02/01(水) 18:01:24
https://news.yahoo.co.jp/articles/5ae9dba21c1b77f1a6bf057d23147f72589c3152
千葉市は「おそらくアウトでしょうね…」“河野太郎の最側近”秋本真利政務官の地元事務所に違法建築の疑い
2/1(水) 16:12配信


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文春オンライン
菅グループの一員でもある秋本氏(自民党HPより)

 秋本真利・外務大臣政務官(47)の地元事務所(千葉市若葉区)が長年にわたり、市に対し、必要な申請を行っておらず、都市計画法及び建築基準法に違反している疑いがあることが「 週刊文春 」の取材でわかった。

【画像】違法建築の疑いがある地元事務所の写真を見る

 秋本氏は2012年に千葉9区から初当選し、現在、当選4回。昨年8月の内閣改造で、外務大臣政務官に就任した。

「秋本氏は千葉県の富里市議時代、法政大の大学院に通っていました。そこに特別講師として現れたのが、“脱原発”が持論の河野太郎氏(現デジタル相)。その河野氏から『お前、国会議員になれよ。俺と一緒に働こう』と誘われ、国政への転身を決めたそうです。以降『河野太郎はアニキ』と公言し、“河野最側近”として永田町では知られてきました」(政治部記者)

 2020年出版の著書『自民党発! 「原発のない国へ」宣言』には、河野氏が「自民党一の『脱原発』男だ」と推薦文を寄せている。2021年の総裁選でも、河野選対の中枢を担っていた。

 その秋本氏が代表を務める「自由民主党千葉県第九選挙区支部」は2013年度以降、千葉市北部に位置するJR都賀駅から約2キロの場所に事務所を構えてきた。約120坪の敷地に佇む2階建ての建物には、秋本氏のポスターなどが貼られている。

 ただ、事務所は、千葉市が定める市街化調整区域内に位置している。

 千葉市都市局建築部に尋ねると、

「市街化調整区域に建築物を作る時には、原則として都市計画法上の許可を得るために、宅地課への申請が必要です。さらに、建築基準法上も、建築指導課に建築確認申請をして、建物を規定に適合させなければならない。これらの手続きをしないと法令違反となり、指導の対象になり得ます」

市の担当者は「おそらくアウトでしょうね……」
 では、秋本氏の地元事務所を巡って、市の担当課には何らかの申請が出ているのか。

「その2階建ての事務所については、宅地課への申請も、建築指導課への建築確認申請も見つかっていません。聞き取りを含め、調査はしなくてはいけない」(同前)

 そして、担当者はこう漏らすのだった。

「それ以上はコメントできませんし、確認作業が必要ですが、都市計画法上も建築基準法上もおそらくアウトでしょうね……」

 にもかかわらず、なぜ秋本氏は市街化調整区域内に地元事務所を構えてきたのか。

 秋本氏は土地の所有者に政党支部から年144万円の賃料を支払っているが、そもそも市街化調整区域は一般的に土地価格が安く抑えられる。実際、調整区域外の隣接エリアで、今の事務所と同程度の賃料では1フロアしか借りられないという。また、駅前に事務所を構えると、駐車場は別途借りる必要も出てくる。

「確かに、秋本氏の地元事務所は2階建てであるうえ、敷地がだだっ広く、選挙区を回る車を何台も停められます。大きな立て看板を掲げるスペースもある。例えば、市街化調整地域外のビルを借りるより、政治活動上、便利かつ安上がりになる可能性があります」(地元関係者)

 事実関係について秋本事務所に尋ねると、書面で概ね次のように回答した。

「本件土地及び建物の貸主に対し、詳細を確認の上、適切に対応する所存です」

 2月1日(水)12時配信の「 週刊文春 電子版 」および2月2日(木)発売の「週刊文春」では、秋本氏の人物像や、秋本氏が力を注ぐ再生エネルギー事業の実態、秋本氏が国交大臣政務官時代に保有してきた再エネ株を巡る問題についても報じている。

「週刊文春」編集部/週刊文春 2023年2月9日号

8483OS5:2023/02/02(木) 11:52:10
https://news.yahoo.co.jp/articles/bcc77c7a34a2472cecad07b1d3533a702406c1b5
松野官房長官、酒気帯び運転容疑の政策秘書は「義弟」
2/2(木) 11:31配信


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毎日新聞
衆院予算委員会で立憲民主党の森山浩行氏の質問に答える松野博一官房長官=国会内で2023年2月2日午前10時22分、竹内幹撮影

 松野博一官房長官は2日の衆院予算委員会で、道路交通法違反(酒気帯び運転)の疑いで1月27日に検挙された政策秘書の男性が自身の義弟だと明らかにした。立憲民主党の森山浩行氏への答弁。

 松野氏は28日、記者団に対し、男性が検挙されたと公表、謝罪した。この際、義弟であることは明らかにしていなかった。2日の予算委でその理由を問われ、松野氏は「(政策秘書という)職制上の責任論として謝罪をした」と述べた上で「私との個人的な関係が縁戚に当たることを謝罪の前提とすべきだとの考えには至らなかった」と説明した。男性が既に衆院に政策秘書の辞表を提出したことも明らかにした。

 森山氏は「官房長官は危機管理の責任者だ。『隠した』と疑念を抱かれることは控えてもらいたい」と求めた。

 松野氏の義弟は1月27日に飲食店で飲酒後、千葉市緑区で乗用車を運転したとして、千葉県警から交通切符(赤切符)を切られた。【小田中大】

8484OS5:2023/02/02(木) 20:39:36
https://news.yahoo.co.jp/articles/ad3648386497beed4175062baad313065cb64567
「逃げるのはひきょうだ」挑発にも動ぜず…言質取らせない岸田首相
2/2(木) 10:42配信

西日本新聞
岸田首相

 1日の衆院予算委員会では、岸田文雄首相のジェンダー認識や家族観も問われた。立憲民主党の西村智奈美代表代行が、選択的夫婦別姓や同性婚への賛否を質問。首相は「社会全体の雰囲気に思いを巡らせた上で判断することが大事だ」などと正面から答えなかった。かつてリベラルな志向を表に出したこともある首相だが、自民党内の保守派への遠慮もあってか、その後封印。日和見主義的な姿勢を貫いている。


 立民のジェンダー平等推進本部長も務める西村氏。この日は、岸田氏が2021年10月の首相就任以来、選択的夫婦別姓や同性婚に関し「より幅広い国民の理解を得る必要がある」と、13回にわたり国会で答弁している点を問題視した。1996年に法制審議会が選択的夫婦別姓制度の導入を含む民法改正を答申してから27年たっていることから、期限を区切って国会に法案を提出するよう首相に迫った。

 これに対し首相は、「議論は続いていると認識している」との答弁に終始。西村氏が「成立させるつもりがあるのか」とただしたLGBTなど性的少数者への理解増進を図る法案についても、「極めて慎重に検討すべき課題だ」と述べるにとどめた。

 選択的夫婦別姓を巡っては菅義偉前政権下の21年3月、当時無役だった岸田氏が、早期実現を目指す自民の有志議員による議員連盟の呼びかけ人となり、賛意を示したこともあった。だがその半年後、菅氏の後継を決める自民総裁選で岸田氏は態度を明らかにせず、首相に就任してからもその是非に踏み込むことを避けている。

 自民内には最大派閥の安倍派を中心に、伝統的な男女観や家族観を重んじる主張が幅を利かせており、選択的夫婦別姓への慎重論も根強い。党内基盤が強いとは言えない首相はこうした事情に配慮し、世論や党内の風向きを見定めようと、様子見しているとされる。

 首相の煮え切らない答弁にしびれを切らした西村氏は、「逃げ続けるのはひきょうだ」「さまざまな意見があることを理由に逃げるのは、政治家としていかがなものか」と語気を強めて追及したが、首相は「国民にとっても家族観や価値観、社会が変わってしまう課題だ。丁寧さが必要だ」と説明した。最後まで誘いには乗らず、言質も取らせなかった。

 (河合仁志)

8485OS5:2023/02/02(木) 20:41:00
https://news.yahoo.co.jp/articles/75105669879d40c28d314cbac356d03d55c4d3a2
首相、同性婚に否定的な考え 「社会が変わってしまう」
2/1(水) 18:17配信
 岸田文雄首相は1日の衆院予算委で、同性婚の法制化に関し「極めて慎重に検討すべき課題だ」と述べ、否定的な考えを改めて示した。同性カップルに結婚の自由を認めようとしない理由について「家族観や価値観、社会が変わってしまう課題だ」と強調した。

 首相が指摘する家族観や価値観は、日本社会で圧倒的多数を占める異性愛者の、婚姻に関する固定観念を指すとみられる。結婚の自由を願うLGBTなど性的少数者の求めに応じれば、固定観念を重視する層の反発を招きかねないとの認識が透ける。

 質問した立憲民主党の西村智奈美代表代行は「実現を待っている方々の声を過小評価しないでいただきたい」と批判した。

8486OS5:2023/02/04(土) 11:27:58
お?珍しく仕事が早い
https://news.goo.ne.jp/article/yomiuri/politics/20230204-567-OYT1T50089.html
性的少数者への差別発言、荒井首相秘書官を更迭へ…岸田首相「言語道断」
2023/02/04 08:20読売新聞

性的少数者への差別発言、荒井首相秘書官を更迭へ…岸田首相「言語道断」

荒井勝喜首相秘書官(右から3人目) 【読売新聞社】

(読売新聞)

 岸田首相は4日、性的少数者(LGBT)や同性婚カップルを巡り、差別的な発言をした荒井勝喜首相秘書官(55)について、「今回の発言は、政府の方針とは全く相いれないものであり、言語道断だ。進退を考えざるを得ない」と述べ、更迭する方針を明らかにした。首相公邸で記者団に語った。

 首相は「厳しく対応せざるを得ない発言だ。至急、具体的な対応を考える」とも語った。

 荒井氏は3日夜、首相官邸で記者団の非公式取材に対し、同性婚カップルについて「隣に住んでいたら嫌だ。見るのも嫌だ」と発言した。同性婚の合法化に関し、「認めたら、日本を捨てる人も出てくる」などと語った。同日深夜に公式に謝罪し、撤回した。

 荒井氏は経済産業省出身。2021年10月の岸田内閣発足時から首相秘書官を務めている。


https://news.goo.ne.jp/article/jiji/politics/jiji-230204X178.html?_gl=1*1iiz7d8*_ga*MzQ0MzAyOTExLjE2NjY0MDI2MzY.*_ga_XJ5END643J*MTY3NTQ3NzU0Mi4xMTQuMS4xNjc1NDc3NjEzLjU4LjAuMA..
荒井秘書官、LGBTは「嫌」=岸田首相「言語道断」、更迭へ―政権打撃
2023/02/04 09:00時事通信

荒井秘書官、LGBTは「嫌」

経済産業省出身の荒井勝喜首相秘書官は3日夜、性的少数者(LGBTなど)や同性婚に関し、「見るのも嫌だ。隣に住んでいたらやっぱり嫌だ」と記者団に語った。発言はオフレコが前提で、その後に陳謝、撤回した。【時事通信社】

(時事通信)

 経済産業省出身の荒井勝喜首相秘書官(55)は3日夜、性的少数者(LGBTなど)や同性婚に関し、「見るのも嫌だ。隣に住んでいたらやっぱり嫌だ」と記者団に語った。発言はオフレコが前提で、その後に陳謝、撤回したが、岸田文雄首相は4日、荒井氏を更迭する考えを示した。首相秘書官の差別的な発言は政権に打撃を与えそうだ。

 荒井氏はまずオフレコの取材に応じ、「同性婚なんか導入したら、国を捨てる人も出てくる。首相秘書官室全員に聞いても同じことを言っていた」とも発言。同時に「LGBT(の人)も好きでなっているわけじゃない。サポートしたり、救ってあげたりしないといけない」と語った。

 この後、報道各社が問題視すると実名での取材を受け、「誤解を与えるような表現をして大変申し訳ない」と陳謝。「個人の意見」として発言をおおむね撤回したが、「見るのも嫌」に関しては「そういうふうには言っていない」と否定した。

 荒井氏は「慎重にあらゆる発言に気を付ける」と続投する意向を示したが、首相は4日朝、北陸地方出張を前に首相公邸で記者団に「政権の方針とは全く相いれず言語道断だ。進退をも考えざるを得ない。至急具体的な対応を考える」と述べ、更迭する考えを示した。

 首相は1日の衆院予算委員会で同性婚に関し、「家族観や価値観、社会が変わってしまう課題だ」として慎重に対応する考えを示した。荒井氏の問題発言は、この答弁に関する記者の質問に対して飛び出した。

8487OS5:2023/02/04(土) 22:14:10
https://news.yahoo.co.jp/articles/b33cb3d0868a44877d59ef41eb9d5593e3938693
首相、荒井勝喜首相秘書官を更迭 LGBTQや同性婚巡り差別的発言
2/4(土) 16:40配信


 岸田文雄首相は4日、LGBTQなど性的少数者や同性婚のあり方を巡り、差別的な発言をした荒井勝喜首相秘書官を更迭すると表明した。福井県坂井市で記者団の取材に応じた。


 首相は「大変深刻に受け止めている。当然、任命責任を感じている」と述べた。

 荒井氏は3日夜、首相官邸で記者団に性的少数者について「隣に住んでいるのもちょっと嫌だ」などと差別的な発言をした。

 ◇「異能の官僚」将来の次官就任有力視

 性的少数者を巡る差別的発言で首相秘書官を更迭された荒井勝喜氏は、経済産業省時代に東芝やシャープの経営再建問題で手腕を発揮した異能の官僚として知られる。

 神奈川県出身の55歳。関係者によると、高校卒業後にいったん就職。その後、早稲田大政治経済学部に入学し、1991年に通商産業省(現・経産省)に入省した。

 94年に米ペンシルベニア大ウォートン校に留学。2009年から3年間、日本貿易振興機構(JETRO)の産業調査員としてニューヨークに赴任するなど海外経験も豊富。課長時代は主に情報通信や産業政策を担当し、15年に発覚した不正会計問題で揺れた東芝の経営再建や、16年の台湾企業・鴻海(ホンハイ)精密工業によるシャープ買収に深く関わった。

 シャープ再建を巡っては、官民ファンドの産業革新機構(当時)とホンハイがシャープ争奪戦を繰り広げた際、経産省は機構による再建案を主導した。一方、荒井氏はホンハイの郭台銘会長(当時)が来日するたびに面会を重ね、雇用の維持など政府として守りたい一線を提示。買収を通じたシャープ再生への道筋をつけた。

 その後、大臣官房総務課長、総括審議官と経産省の中枢を歩み、21年7月に53歳で電機業界やデジタル政策を担当する商務情報政策局長に抜てきされた。21年10月の岸田政権発足時に首相秘書官に起用され、首相のスピーチライターを務めた。同期入省組の出世レースでトップを走り、将来の事務次官就任が有力視されていた。【横山三加子】

 ◇首相秘書官発言のポイント

 荒井勝喜首相秘書官が3日夜、オフレコを前提とした記者団の取材で性的少数者に関して述べた主な発言

 ・(同性婚制度の導入について)社会が変わる。社会に与える影響が大きい

 ・マイナスだ。秘書官室もみんな反対する

 ・隣に住んでいるのもちょっと嫌だ

 ・同性婚を認めたら国を捨てる人が出てくる

8488OS5:2023/02/05(日) 01:58:00
https://news.yahoo.co.jp/articles/b8f7529bd97dfca8d5cc23f489ecde62f00ab75c
後任の伊藤氏 主要政策に精通する平成6年入省のエース
2/4(土) 20:19配信

産経新聞
岸田文雄首相

岸田文雄首相は更迭した荒井勝喜元首相秘書官(経済産業省出身)の後任に、同省秘書課長の伊藤禎則氏(51)を充てる人事も発表した。伊藤氏はエネルギーや通商政策などに精通する平成6年入省のエースとされ「もう失敗は許されない」(同省幹部)中で、安定した仕事が期待される。

【写真】後任の伊藤禎則氏

伊藤氏はこれまで経産省の主要政策を担うポストを歴任したほか、宮沢洋一経産相時代には大臣秘書官を務めるなど、バランス感覚や調整能力にも定評がある。

■伊藤禎則氏(いとう・さだのり) 東大卒。平成6年通商産業省(現経済産業省)入省。商務情報政策局総務課長などを経て、令和4年2月から大臣官房秘書課長。千葉県出身。

8489OS5:2023/02/05(日) 10:10:44
https://news.yahoo.co.jp/articles/ce5a02a370ec1fc6d330ae9c8215de1e713ee50c
官邸中枢、人権意識乏しさ露呈 岸田首相答弁発端、保守派配慮か
2/5(日) 7:10配信


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時事通信
荒井勝喜秘書官の更迭を発表する岸田文雄首相=4日午後、福井県坂井市(代表撮影)

 岸田文雄首相は4日、性的少数者(LGBTなど)を巡り差別発言をした荒井勝喜首相秘書官を更迭した。

 発言の発端は同性婚の法制化に消極的な姿勢を示した首相答弁。保守派への配慮もあったとみられるが、官邸中枢の人権意識の乏しさを図らずも浮き彫りにした格好だ。

 首相は同日午後、視察先の福井県坂井市で記者団に、荒井氏を交代させたと説明。「性的指向や性自認を理由とする不当な差別、偏見はあってはならない。任命責任を感じている」と厳しい表情で語った。判断の遅れを批判された昨年の「閣僚ドミノ辞任」とは対照的な対応で、問題の重大性を認識したためとみられる。

 荒井氏は3日夜、オフレコの取材で性的少数者などについて「見るのも、隣に住んでいるのも嫌だ。同性婚を導入したら国を捨てる人も出てくる」などと発言。ほかの首相秘書官も同様の認識を示したと語った。

 端緒は1日の衆院予算委員会の質疑にあった。「LGBT法制がないのはG7(先進7カ国)議長国の日本だけだ」と指摘した立憲民主党の西村智奈美代表代行は、同性婚の法制化を求めた。首相は「極めて慎重に検討すべき課題」とした上で、「家族観や価値観、社会が変わってしまう課題だからこそ、社会全体の雰囲気、全体のありようにしっかり思いを巡らせた上で判断することが大事だ」と答弁した。

 3日夜のオフレコ取材は、答弁の真意をただそうとしたものだった。

 党内基盤の弱い首相は一昨年の自民党総裁選の時から最大派閥安倍派に配慮してきた。同派は「保守派」が多いことで知られる。昨年8月の人事で、女性や少数派への差別的な言動が目立った同派の杉田水脈氏を総務政務官に起用。批判の高まりを受け同12月に更迭した。

 先月の施政方針演説では「多様性が尊重される社会」「包摂的な経済社会」を掲げたものの、LGBTや同性婚といった問題への言及は一切なかった。

 ◇野党は一斉反発
 西村氏は4日、取材に「明白な差別発言。任命責任と首相自身の責任、官邸の人権感覚を厳しく問う」と批判。同性愛者であることを公表している立民の石川大我参院議員はツイッターで「我慢の限界だ。最大の抗議の準備をしよう」と呼び掛けた。共産党の小池晃書記局長は取材に「首相の性的少数者に対する考え方が問われる」と問題視した。

8490OS5:2023/02/05(日) 10:35:24
https://news.goo.ne.jp/article/asahi/politics/ASR245FLDR24TLZU001.html
危ない橋も渡る「介入派」、霞が関では異色の経歴 更迭の荒井秘書官
2023/02/04 16:45朝日新聞

危ない橋も渡る「介入派」、霞が関では異色の経歴 更迭の荒井秘書官

岸田文雄首相(左)と荒井勝喜首相秘書官=2022年1月6日午後7時27分、首相官邸、上田幸一撮影

(朝日新聞)

 首相秘書官を更迭された荒井勝喜氏は、東大卒が多い霞が関のキャリア官僚の中では異色の経歴だ。横浜市の公立高校を卒業後いったん大手自動車会社の工場で働くつもりでいたが、その後、早大に進学。1991年に旧通商産業省(経済産業省)に入省した。一時は長髪を茶色に染めていたこともあった。

 経産省には、特定業界や個別企業の育成や支援を重視する「介入派」と、公平な制度を設けてあとは市場にゆだねる「制度派」という二つの政策思想の対立があったが、荒井氏は「欧米はどこも介入政策をやっている。日本がお人よしすぎる」と言い、明確な介入派だった。シャープの経営危機の際には、台湾の鴻海(ホンハイ)精密工業による買収案に対して、官製ファンドの産業革新機構(現INCJ)を通じた再建をめざした。東芝の経営再建をめぐり、「もの言う株主」のアクティビストファンドを排除しようと水面下で動いたこともあった。

8491OS5:2023/02/05(日) 10:36:19
https://news.goo.ne.jp/article/mainichi/politics/mainichi-20230204k0000m010203000c.html
オフレコ取材報道の経緯 性的少数者傷つける発言「重大な問題」
2023/02/04 20:48毎日新聞

オフレコ取材報道の経緯 性的少数者傷つける発言「重大な問題」

記者団の取材対応を終え、首相官邸を出る岸田文雄首相(左)と荒井勝喜首相秘書官(右)=東京都千代田区で2023年2月3日午後6時16分、竹内幹撮影

(毎日新聞)

 荒井勝喜首相秘書官に対する3日夜の首相官邸での取材は、録音や録画をせず、発言内容を実名で報じないオフレコ(オフ・ザ・レコード)を前提に行われ、毎日新聞を含む報道各社の記者約10人が参加した。首相秘書官へのオフレコ取材は平日はほぼ定例化している。

 3日の取材では、岸田首相が1日の衆院予算委員会で同性婚の法制化について「社会が変わっていく問題だ」と答弁したことについて記者から質問があり、荒井氏は首相答弁の意図などを解説した。その中で「僕だって見るのも嫌だ。隣に住んでいるのもちょっと嫌だ」などと発言した。現場にいた毎日新聞政治部の記者は、一連の発言を首相官邸キャップを通じて東京本社政治部に報告した。

 本社編集編成局で協議した結果、荒井氏の発言は同性婚制度の賛否にとどまらず、性的少数者を傷つける差別的な内容であり、岸田政権の中枢で政策立案に関わる首相秘書官がこうした人権意識を持っていることは重大な問題だと判断した。ただし、荒井氏を実名で報じることは、オフレコという取材対象と記者の約束を破ることになるため、毎日新聞は荒井氏に実名で報道する旨を事前に伝えたうえで、3日午後11時前に記事をニュースサイトに掲載した。これを受けて、荒井氏は3日深夜、再度、記者団の取材に応じ、発言を謝罪、撤回した。2回目の取材はオンレコで行われた。

 過去に政権幹部らのオフレコ発言が問題になったケースでは、02年に福田康夫官房長官(当時)が、オフレコの記者懇談で「非核三原則」見直しに言及▽09年に漆間巌官房副長官(当時)がオフレコの記者懇談で、西松建設の違法献金事件の捜査に関し「自民党議員には波及しない」と発言▽11年に鉢呂吉雄経済産業相(当時)が、福島第1原発を視察した後、衆院議員宿舎で記者団に「放射能をつけたぞ」という趣旨の発言▽11年に当時の沖縄防衛局長が飲食店での記者懇談で米軍普天間飛行場の辺野古移設に関して性的な表現を使って発言――などがあった。

8492OS5:2023/02/07(火) 08:02:55
https://news.yahoo.co.jp/articles/60a418ab43644d4ca1ca37d0b08b397706f9d787
岸田首相、政権への苦言目立つ菅前首相と25分間会談…「アドバイスもいただいた」
2/6(月) 20:41配信

読売新聞オンライン
菅義偉前首相

 岸田首相は6日、衆院議員会館で自民党の菅前首相と約25分間会談した。政府・与党内で浮上している児童手当の所得制限を撤廃する案などについて意見を交わしたとみられる。


 首相は会談後、首相官邸で記者団に「様々な政治課題や動きについて近況報告をした。アドバイスもいただいた」と述べた。

 菅氏は最近、岸田内閣の政治姿勢に関し、防衛力強化に伴う増税議論の進め方や、首相が就任後も岸田派会長を務めていることなどを巡り苦言を呈する場面が目立っていた。

8493OS5:2023/02/07(火) 10:26:25
https://news.yahoo.co.jp/articles/c1f342dd339dfe2a2b8c8ddeabd927cfba12b695
“チーム岸田のエンジン”乏しい人権意識 首相に痛手
2/7(火) 10:12配信

西日本新聞
岸田首相

 岸田文雄首相が、同性婚やLGBTなど性的少数者を巡って差別発言をした荒井勝喜(まさよし)首相秘書官をすぐさま更迭した。早期に幕引きを図り、政権運営への影響を最低限に抑えたい狙いが浮かぶ。荒井氏は重要政策の立案、調整から、首相の答弁作成まで幅広い職務を担い、「チーム岸田」の中でも特に首相の信頼が厚かった。頼りにしていた側近を失っただけでなく、政権自体の人権意識が厳しく問われるのは必至で、首相は大きな痛手を負った。

「つまらないプリンス」が首相就任会見で見せた「らしくない」顔

 問題の発言は3日夜、荒井氏が官邸で報道陣のオフレコ取材に応じた際に飛び出した。「同性婚を認めたら、日本を捨てる人が出てくる」「僕だってそういう人が隣に住んでいたら嫌だ。見るのも嫌だ」…。1日の衆院予算委員会で、首相が同性婚に関し「社会が変わってしまう課題」と述べた答弁を、解説する中で口をついて出た失言だった。

 まもなく、内容を問題視した一部の報道機関が荒井氏の発言を速報。官邸での対応から約2時間後、荒井氏は急きょ公邸に報道陣を集めて釈明し、発言を撤回した。普段は笑みの多い荒井氏も、この時ばかりは表情を引きつらせていた。

 自民党内には安倍派を中心に、伝統的な男女観や家族観を重んじる主張が根強く、とりわけ同性婚やLGBTなど性的少数者を白眼視する向きがある。「LGBTには生産性がない」などと月刊誌に寄稿し、昨年末に更迭された杉田水脈(みお)前総務政務官の記憶も新しい。党内基盤が強いとは言えない首相はこうした党内事情を考慮し、「幅広い国民の理解を得る必要がある」と慎重姿勢を貫いてきた。

 だが、「荒井発言」は週末夜のインターネット上で拡散。「感覚のずれがひど過ぎる」「時代錯誤も甚だしい」との批判が渦巻き、ただでさえ世論の支持を失いつつある政権を、大きく揺さぶる火種となった。

 事態を重く見た首相は、すぐに事態収拾に乗り出す。翌4日早朝、荒井氏を更迭する方針を記者団に説明。夕方には、視察先のカメラの前で、荒井氏の更迭と後任人事を同時に発表した。急転直下の対応に「一考の余地もなかった」と政府関係者。週明けに控える衆院予算委員会など、国会審議への影響を考慮したものの、野党は既に徹底追及の構えを見せている。


  ◇    ◇

 荒井氏は1991年に通商産業省(現経済産業省)に入庁。2015年に発覚した不正会計問題で揺れた東芝の経営再建や16年の台湾企業によるシャープ買収で手腕を発揮し、「経産省のエース」と称されていた。21年10月の岸田政権発足時に首相秘書官に起用された。

 8人いる首相秘書官の中でも、首相のスピーチライターとして重宝され、昨年9月に行われた安倍晋三元首相の「国葬」でも、弔辞の原案を書いている。

 経済政策の立案にも深く関わり、原発の建て替えや新増設を盛り込んだ「グリーントランスフォーメーション(GX)」政策や、高騰する電力料金対策などで古巣との調整役を担った。

 政府高官は荒井氏を「チーム岸田のエンジン」と評し、選挙情勢や岸田政権に関連する報道などの情報収集も任されていた。「レッドラインを越えたら駄目だ。チームで乗り切るしかない」。4日夜、官邸幹部はがっくりと肩を落とした。

 首相は視察先の福井県で報道陣の取材に対し「今の内閣の考え方にはそぐわない、言語道断の発言だ」と厳しい言葉で断じた。ただ、自身の任命責任については「感じているからこそ、今申し上げた対応をした」と多くを語らなかった。

 政権中枢による人権意識を欠いた発言に世論の反発は大きく、支持率が低迷する岸田政権にまた一つ、ダメージが加わった。 (岩谷瞬)

8494OS5:2023/02/11(土) 22:03:02
https://news.yahoo.co.jp/articles/a47f38d5bc421d5bfbcbd585f46b6c37fc5db6b6
[最長政権の軌跡 安倍晋三 回顧録]<1>中曽根康弘・元首相の「教え」、心にきざみ
2/9(木) 15:28配信

読売新聞オンライン
 安倍晋三・元首相が生前、政権運営や外交の舞台裏を語った「安倍晋三 回顧録」(中央公論新社)が8日、発売される。回顧録につづられた安倍氏の言葉や当時の関係者の証言から、最長政権の軌跡をたどる。

 「首相は常に最前線で風を受けている。逆風を受けても、前に進んでいくんだ、という強い気持ちが必要です」

 安倍氏が語る、宰相としての心構えだ。通算3188日間の首相在任中、安全保障関連法など難題を成就させてきた。その気概の背景には、1980年代に5年間の長期政権を築いた中曽根康弘・元首相の「教え」があると明かしている。

 2003年に若くして自民党幹事長に抜てきされた安倍氏は、中曽根氏に引退を勧告するつらい役回りを担った。1対1で沈黙が続き、説明に困っていると、「君も貧乏くじを引いたな。幹事長の役目は選挙に勝つことだ。応援するよ」と逆に激励され、涙が出るほどうれしかったという。その3年後に首相に就任した際、中曽根氏から受けた「自分が正しいと確信がある限り、常に間違っていないという信念でいけ」との助言を心に刻んでいた。

 直接的な指導だけではない。第2次内閣以降の人事は「中曽根内閣を参考にした」と打ち明ける。中曽根内閣では安倍氏の父・晋太郎氏が外相、竹下登氏が蔵相を4年近く務めた。安倍氏は「安定した長期政権を築くには柱は代えない方がいい」と学んだ。

 証言もある。官房長官を務めた菅義偉・前首相は第2次内閣発足から間もない頃、安倍氏が中曽根内閣に触れ、「うまくいった政権は閣僚も長かったんだよな」と、あえて自分の耳に届くようにつぶやいたのを聞いた。菅氏は「官房長官を長くやれという事実上の辞令と受け止めた」と懐かしむ。

 歴代最長政権を実現できた最大の要因は何か。安倍氏はこう答えている。

 「第1次内閣で失敗を経験したことでしょう」

 安倍氏は、第1次内閣の1年間を「普通の政治家人生の15年分にあたるんじゃないか」と振り返った。



「同じ過ち繰り返さない」決意の再登板 経済最優先
(写真:読売新聞)

 「私は第1次内閣当時、首相の職を担うには未熟すぎました」

 2006年9月、安倍晋三・元首相は戦後最年少の52歳で首相に就いた。「戦後レジームからの脱却」を掲げ、教育基本法改正や防衛庁の省昇格などを実現したが、閣僚の不祥事が相次いで07年参院選では惨敗。体調の悪化もあり、わずか1年で退陣した。

 安倍氏は、官房長官を務めた経験から、当初は政権運営を楽観していたという。当時の考えを「うぬぼれだった」と自省し、「経済政策が弱かった」「党内に配慮や目配りができなかった」と反省点を分析した。

 第1次内閣で内閣広報官を務めた長谷川栄一氏は07年暮れから、体調が戻りつつあった安倍氏を励まそうと、高尾山(東京都八王子市)登山に誘い出した。長谷川氏は「当時は再登板するとは思っていなかった」と振り返る。

 だが、この登山は再起の契機となった。登山客から激励の声をかけられ、安倍氏は「自信の回復につながり、だんだんともう一度挑戦しようという気分が湧いてきた」と回想した。

8495OS5:2023/02/11(土) 22:03:17
 「やる気になったきっかけは菅さんの言葉です」

 12年9月の自民党総裁選には、安倍氏、石破茂氏、石原伸晃氏、町村信孝氏、林芳正氏の5人が立候補した。安倍氏は、党員票を含む1回目の投票で石破氏を下回ったが、議員票による決選投票で逆転勝利を収めた。安倍氏の出身派閥が割れる形となったが、決選投票で町村氏が安倍氏への一本化に動いたことなどが勝因となった。

 安倍氏はそもそも総裁選出馬に慎重だったが、総裁選の1か月ほど前、菅義偉・前首相に背中を押される形で出馬を決断した。菅氏は安倍氏の私邸を訪ね、「ぜひ出るべきだ」と促し、「決選投票に持ち込めば勝つ」と熱心に説いた。結果は、菅氏の読み通りとなった。

 出馬の経緯は、菅氏が昨年9月の国葬での弔辞で、銀座の焼き鳥屋で安倍氏を説得したと明かしている。菅氏によると、この説得の後、決意が揺らいでいないかの確認で私邸を訪れたという。菅氏は「絶対にもう一回、首相をやらせたいとの思いだった」と振り返る。

 一方、安倍氏は、総裁選の勝利には麻生太郎・元首相の支持が不可欠と考えていた。12年8月下旬の深夜、安倍氏は麻生氏の行きつけのバーに足を運び、「麻生さんの支持が得られなければ出馬しません」と伝えた。

 麻生氏は「野党転落後の3年間、自民党を引っ張ってきた」として、党総裁だった谷垣禎一氏を支持する腹づもりだった。しかし、谷垣氏が出馬を断念したことで、安倍氏の支持に回った。これで安倍氏が総裁選に臨む環境が整った。

 「かつて厳しい体験をした官邸チームで、もう一度、政治を動かしてみよう」

(写真:読売新聞)

 12年12月16日。自民党が圧勝した衆院選投開票日の夜、第1次内閣で首相秘書官だった北村滋氏は、安倍氏から都内のホテルの一室に呼ばれた。最新の内外情勢のレクチャーの依頼だった。北村氏は「すでに首相官邸内の体制を固めていたのだろう」と推し量る。

 首相に返り咲いた安倍氏は、政務の首相秘書官に、第1次内閣で事務の首相秘書官を務めた経済産業省出身の今井尚哉氏を起用。北村氏を内閣情報官(後に国家安全保障局長)、長谷川氏を首相補佐官に充てた。首相官邸の中枢スタッフに3人を迎えたのは、「必ずあの時の失敗、挫折の経験をいかしてくれるだろう」との期待があったためだ。

 安倍氏は、12月26日に首相官邸入りした際、「同じ過ちは繰り返さない」と誓った。再結成された「官邸チーム」が第1次内閣の教訓を踏まえ、最優先課題として最初に掲げたのは、経済再生だった。

 政権の金看板として「アベノミクス」などを打ち出したことで、政権初期の内閣支持率を安定させることができた。安倍氏は「国民的なニーズだった経済政策の実行を根幹に据えた」と説明する。集団的自衛権の憲法解釈変更などの難題に取り組むためにも、政権基盤を固める必要があった。

8496OS5:2023/02/11(土) 22:03:46
https://news.yahoo.co.jp/articles/730da5a68f557eb716d26938e7d35806a6a4b222
[最長政権の軌跡 安倍晋三 回顧録]<2>安保法制整備、固い決意…支持率低下「承知の上」
2/9(木) 11:43配信

読売新聞オンライン
 「政策の優先順位も考えなければなりません。二兎(にと)を追えば、政権に負荷がかかります」

(写真:読売新聞)

 安倍晋三・元首相の2度目の政権運営は、経済政策「アベノミクス」により日経平均株価が2012年12月の内閣発足から半年で約5000円値上がりするなど、順調に滑り出した。

 好調な経済を背景に、安倍氏は国内に反対論の強い政策に着手するが、第1次内閣で「あらゆる課題を全面突破しようとした」という反省から安全保障政策は先送りした。13年7月の参院選までに優先したのは、環太平洋経済連携協定(TPP)への交渉参加だった。

 安倍氏は、自民党副総裁だった高村正彦氏がまとめた「聖域なき関税撤廃を前提にする限り交渉参加に反対」との方針を踏まえ、一定の農産品などの関税撤廃の是非を先送りすれば、交渉参加は可能とみていた。

 自民党の支持団体の農協などには反発が根強く、官房長官の菅義偉・前首相ら政府・自民党内では、参加表明を参院選後とする意見が大勢だった。だが、安倍氏は「早く表明した方が交渉国の中で有利な立場に立てる」と判断。3月に交渉参加を表明し、参院選にも勝利した。菅氏は「大局的観点に立った安倍さんが正しかった」と話す。

 その後のTPP交渉を任された甘利明・元TPP相は「交渉は何回も壁にぶつかったが、安倍さんの後ろ盾で強気の姿勢を貫けた」と回想する。各国との協議は15年10月に大筋合意に達したが、トランプ前米大統領が離脱を表明。米国を除く11か国の協定として18年12月に発効した。

(写真:読売新聞)

 「国滅びて法制局残る、では困るんですよ」

 安倍氏は第2次内閣発足にあたり、沖縄県米軍普天間飛行場移設を巡る民主党政権の迷走などで冷え込んだ日米関係の立て直しが不可欠と考えていた。

 参院選を乗り切った安倍氏は、13年12月に国家安全保障会議(NSC)を創設し、特定秘密保護法を制定するなど、安保体制の強化策を矢継ぎ早に実現した。さらに、集団的自衛権の行使容認に向け、同年8月に内閣法制局長官を外務省出身の小松一郎氏に交代させる異例の人事で、憲法解釈の変更に布石を打った。

 「憲法上認められない」とする従来の主張に固執する法制局に、安倍氏は「北朝鮮に核(の使用)を躊躇(ちゅうちょ)させるのが政治の責任だが、そんなことは憲法解釈とは関係ありません、という姿勢だった」と憤った。

 法制局長官の交代について、安倍氏は、解釈変更に慎重だった公明党に「確固たる決意を示す」狙いもあったと明かす。公明党の山口那津男代表は「法制局に真っ向から挑んだ安倍さんの意地がはっきり表れていた」と振り返る。

 一方、安倍氏は、集団的自衛権行使の範囲では「憲法改正しない限りフルスペックで認めるのは無理」として、公明党も受け入れ可能な限定行使を採用した。自公両党は武力行使の歯止めとなる「新3要件」で合意し、政府は14年7月、憲法解釈を変更する新たな政府見解を閣議決定した。

 「内閣支持率の低下は承知の上ですね。正しいと信じていたし、選挙でも約束していますから、動じる必要はないのです」

 閣議決定を受け、政府は15年5月、安全保障関連法案を提出した。同法は野党の抵抗で、通常国会では過去最長となる95日間延長の末、9月19日に成立。内閣支持率は読売新聞の世論調査で41%と、第2次内閣発足以降で最も落ち込んだ。

 安倍氏は冷静だった。世論の動向には「日本人は現状変更が嫌いなので、法律ができる時に反対しても、成立後は現状を受け入れる」と分析していた。

 一連の法整備で安倍氏が頼ったのが高村氏だ。弁護士の高村氏が、1959年の「砂川事件」の最高裁判決の一般法理を現実の安保環境にあてはめた理論は、安倍氏が集団的自衛権行使や安保関連法の合憲性を説明する土台となった。

8497OS5:2023/02/11(土) 22:04:00
 安倍氏は高村氏を「私が同じ話をしても袋だたきになるが、高村さんは淡々と受け入れてもらえる。高村さんの魅力は、ニュートラルな立場に見えるところだ」と評する。高村氏は、首相を退任した安倍氏と食事をした際、「国会答弁では、いつも高村さんのメモをポケットに入れていた」と改めて感謝されたという。

 北朝鮮の核・ミサイル問題は深刻化し、ロシアのウクライナ侵略や中国の軍事圧力などで日本の安保環境は厳しさを増す。高村氏は「安保法制がなければ日米同盟は揺らぎ、大変なことになっていた」と語る。

 安倍氏が国論を二分する課題を実行できたのは、選挙に勝ち続けたためでもある。「勘によるところが大きい」という衆院解散の判断についても、安倍氏は率直に明かしている。

8498OS5:2023/02/11(土) 22:04:26
https://news.yahoo.co.jp/articles/cf47a8c021de736153483b22fd31d11bced00638
[最長政権の軌跡 安倍晋三 回顧録]<3>「伝家の宝刀」2度抜いて難局突破、政治力を回復
2/10(金) 10:50配信

読売新聞オンライン
 「増税論者を黙らせるためには、解散に打って出るしかない」

(写真:読売新聞)

 衆院解散は、首相の「伝家の宝刀」だ。安倍晋三・元首相は在任中2度、その刀を抜いた。2014年11月、消費税率の8%から10%への引き上げ時期を、15年10月から17年4月に1年半先送りする方針とセットで最初の解散を表明した。

 消費税率の段階的な引き上げは、12年6月の民主、自民、公明による3党合意に基づくものだ。安倍氏は意思決定に関与していなかったが、13年10月に14年4月からの8%への引き上げを予定通り決定した。財務省から「いったん景気が下がってもすぐ回復する」と説明されたが、なかなか回復せず、財務省への不信感を募らせた。

 増税延期を掲げた「奇襲」解散は、財務省を意識したものだ。「自分たちの意向に従わない政権を平気で倒しに来る」と警戒し、自民党内の批判を回避するために、政務秘書官の今井尚哉氏と水面下で準備を進めた。

 安倍氏が懸念したのは、幹事長の谷垣禎一氏の反応だった。野党・自民党総裁として3党合意をまとめた当事者だったためだ。

 谷垣氏は証言する。

 安倍氏から「今の経済情勢を見ると、消費税率を上げる時期ではない」として、解散の意向を伝えられた。財務相経験者で、財政健全化を重視する立場だったが、「最初に決めた段取りでできるほど簡単な話ではない」と考えて受け入れた。

 安倍氏は「谷垣さんに助けられた」と、この時を振り返る。

 「そもそも自民党の総裁任期はおかしいでしょう。2期6年は短すぎます」

 安倍氏は自民党総裁に復帰した直後の12年秋から、総裁任期延長が念頭にあった。長期政権でなければ、憲法改正や外交・安全保障の安定などを実現できないと考えていたためだ。その道筋は見えていなかったが、きっかけを作ったのは、自転車事故でけがを負った谷垣氏の後任の幹事長に起用した二階俊博氏だった。16年8月の就任時の記者会見で任期延長に言及し、流れを作った。二階氏は「党内を見渡して、それが一番良いと思った」と話す。

 安倍氏は二階氏との間柄について、日中関係になぞらえて「戦略的互恵関係」と評する。政治的リアリズムにこだわる、安倍氏ならではの言い回しだ。任期延長について「打ち合わせなんかしていない。お願いすると借りができる」と述懐した。

(写真:読売新聞)

 その後も反対論はくすぶったが、17年3月の自民党大会で総裁任期を「連続3期9年まで」に延長する党則改正を実現した。安倍氏は「二階さんの政治力がなければ、3期目は実現しなかった」と語った。

 21年9月末まで首相を務めることが可能になった安倍氏は、18年9月の総裁選をにらみながら、2度目の衆院解散を模索した。

 「不意を突いて、解散というカードを切ったつもりだったのだけれど、向こうから『ジョーカー・小池』が出てきてしまった」

 安倍氏は17年9月、消費税の増収分の使途変更などを掲げ、衆院解散を表明した。秋の臨時国会で、野党は「森友・加計学園」問題の追及を強める構えを見せていた。同年7月の東京都議選で圧勝した小池百合子・東京都知事が率いる「都民ファーストの会」を警戒し、国政進出の機先を制する狙いもあった。

 だが、解散表明と同じ日に、小池氏が「希望の党」の結党を発表。自民党内に動揺が広がり、安倍氏に解散中止を直談判する動きもあった。安倍氏は「小池さんにやられた、と思った」と当時の心境を明かした。

 安倍氏は小池氏を「トランプのジョーカー」に例える。「ジョーカーなしでも多くのゲームは成り立つが、ある種のゲームではグンと強い力を持つ」と分析する。

 だが、その後、希望の党は失速した。小池氏が解散翌日、民進党からの合流を巡り、安全保障政策や憲法観などで「排除する」と発言したことが影響したためだ。安倍氏は「自民党がハト派の首相だったら、保守層が流れたかもしれないが、岩盤支持層は崩れなかった。小池さんは目算を誤った」と指摘する。

 17年の衆院選で自民党は追加公認を含めて284議席を獲得した。2度目の解散で政治力を回復したことで、内政・外交両面の重要課題への取り組みを加速させることになる。

8499OS5:2023/02/12(日) 21:37:19
https://news.yahoo.co.jp/articles/53a03a8c78c7954783c20570209e07bf8e4d4c7c
岸田首相に衝撃 菅前首相が“ポスト岸田候補”に河野太郎氏、萩生田光一氏を挙げた意味
2/12(日) 7:15配信

NEWSポストセブン
将来の首相候補として名前を挙げられた河野太郎・消費者相(右)と萩生田光一・自民党政調会長(時事通信フォト)

 側近の不祥事や増税方針に対する党内からの反発など、“身内”からの思わぬ攻撃によって窮地に立たされている岸田政権。そこに追い打ちをかけるのは、そんな政権を内側から瓦解させようとするさらに強い力だった──。

【表】何が違う? 岸田首相と菅前首相の危機対応や官僚への対応を比較

 岸田文雄・首相は不祥事や失政が露見すると、場当たり的な対応で失敗を取り繕おうとして混乱に拍車をかける悪いクセがある。

 安倍晋三・元首相の銃撃事件で旧統一教会(世界平和統一家庭連合)問題に批判が強まると、形ばかりの「被害者救済法」を成立させただけだ。今回の同性婚をめぐる首相秘書官発言でも、慌ててLGBT理解増進法案を国会提出するように自民党に指示した。

 予算の大盤振る舞いも大好きだ。防衛費を倍増、子育て予算の倍増、ODA(政府開発援助)も倍増を言い出し、財源に困ると「国民に一定の負担をお願いせざるを得ない」と増税を押しつける。喜ぶのは、防衛、厚労、外務など予算が増える役所の官僚たちと、増税できる財務官僚だ。

 こんな岸田首相のやり方に「自民党の権力構造が壊れる」と危機感を募らせているのが菅義偉・前首相だ。岸田政権のやっていることは、政策は官僚にまかせ、自民党の派閥政治を復活させ、財界に迎合する。安倍──菅政権が築いた「政治主導」を否定し、官僚主導という旧来の自民党政治に逆戻りさせるものだ。

 菅氏は年初から積極的な岸田批判を繰り出した。「総裁は在任中は派閥を離脱する」という自民党の慣例を破って岸田首相が岸田派会長にとどまっていることを「派閥政治」と批判し、防衛増税は「議論がなさ過ぎた」、少子化対策の財源に消費税増税論が浮上すると、「消費税の議論はあり得ない」と牽制した。しかし、岸田首相は増税も改めなければ、派閥会長も辞めようとはしない。

8500OS5:2023/02/12(日) 21:37:35

 そこでさる2月3日、痛烈な一撃を浴びせた。インターネットの番組で、将来の首相候補として河野太郎・消費者相と萩生田光一・自民党政調会長の名前を挙げたのだ。

 河野氏は前回総裁選で2位につけ、萩生田氏は自民党最大派閥・安倍派の有力な後継者候補の1人で、「会長席をいつまでも空席にしておくわけにはいかない」と安倍氏の一周忌(今年7月)までに会長を決めるべきだと発言し、自身の会長就任にも意欲を見せた。2人とも大臣、自民党三役として岸田政権を支える立場の人物だ。

 政治評論家の有馬晴海氏は、菅氏がこのタイミングでポスト岸田の具体的な名前を出したことは大きな意味があるという。

「岸田政権は昨年末から閣僚辞任が相次ぎ、総理秘書官まで更迭され、目を覆いたくなるほどの体たらくです。支持率もジリ貧。自民党内でも岸田首相への不満が高まっている。それでも政権を維持できているのは、これという後継総理候補がいないからです。党内の不満派も、代わりの総理がいないから岸田降ろしが起きない。そこに菅さんは、“後継総理ならここにいるぞ”と名前を挙げ、新たな内閣をつくることができると国民と自民党に示したわけです」

 この発言に最も衝撃を受けたのは、岸田首相その人だった。

 岸田首相はどんなに支持率が下がっても、“どうせオレの代わりの総理はいない”と高をくくって菅氏の批判を黙殺してきたが、後継者発言を聞くと、慌てて菅氏を議員会館の事務所に訪ね、その足で自民党本部に向かって後見人の麻生太郎・副総裁に報告したのだ。

「前回の総裁選の候補の中で岸田氏のライバルとして生き残っているのは河野氏だけ。しかも、河野氏は国民の人気が高く、麻生派ながら岸田首相が頼みにする麻生副総裁とは折り合いが悪い。岸田首相にとっては扱いにくい人物です。

 もう一人の萩生田氏は旧統一教会問題を抱えているとはいえ、若手時代から安倍派の中で故・安倍氏に一番近かった。安倍派の後継者候補は他にもいるが、政治の混乱期には萩生田氏のように政局に強い人物が相応しい。安倍派会長の最有力候補と言っていい。菅さんが2人を後見するとなれば、それなりの数の自民党議員が河野氏なり萩生田氏なりを支持し始める可能性もある。菅氏の一撃が、最終的に、政権を倒す動きにつながっていく可能性は十分に考えられます」(有馬氏)

 党内では、河野氏がポスト菅の総裁選をにらんで麻生派から独立するのは時間の問題と見られており、そうなれば岸田政権を支える麻生派分裂につながる。岸田首相の政権基盤には打撃になる。

 萩生田氏が菅氏の支援で最大派閥・安倍派を継いで反岸田を鮮明にすれば、自民党では反岸田勢力が圧倒的な勢力になる。

 菅氏は、河野氏と萩生田氏という強力な“2人の刺客”を岸田首相に向けて放ったのだ。

※週刊ポスト2023年2月24日号

8501OS5:2023/02/13(月) 22:00:33
https://news.goo.ne.jp/article/kyodo_nor/nation/kyodo_nor-2023021301001133.html
ひき逃げ容疑で自民衆議員スタッフ書類送検
2023/02/13 19:58共同通信

 自民党の阿部俊子衆院議員の事務所スタッフが昨年12月、岡山県で街宣車を運転中、女性をひき逃げしたとして、岡山県警が道交法違反などの疑いで書類送検したことが13日、捜査関係者への取材で分かった。

8502OS5:2023/02/14(火) 21:11:32
https://mainichi.jp/articles/20230214/k00/00m/010/225000c
ポスト安倍継承、萩生田氏が決意? 「リーダーを」ざわつく派内
東久保逸夫

毎日新聞 2023/2/14 19:48(最終更新 2/14 19:48)
 自民党最大派閥の安倍派(96人)の萩生田光一政調会長が、安倍晋三元首相の一周忌にあたる7月をめどに新会長を選出すべきだとの考えを示し、派内がざわついている。萩生田氏が「ポスト安倍」に名乗りを上げる腹を固めたのでは、との見方が出ており、集団指導体制を敷いてきた同派の均衡が崩れる可能性がある。

 「一周忌をめどに、しかるべきリーダーを立て、足らざるところがあれば支えていく体制でやっていきたい」。萩生田氏は1月31日のインターネット番組でこう述べた。安倍氏の急死後の派を預かってきた塩谷立会長代理が新会長選出の「動きは今のところない」と発言し、集団指導体制を当面継続する考えを公言してからわずか5日後のことだった。

 萩生田氏はネット番組で「私で役立つことがあると皆さんが言ってくれるのであれば、どういう立場でも頑張るつもりだ」とも語った。明言こそしなかったが、自身の会長就任の可能性を排除しないとの意思表示と受け止められた。

 萩生田氏の周辺は「そんな意図はない」と打ち消すが、同氏に近い議員は…

8503OS5:2023/02/16(木) 19:27:04
https://news.yahoo.co.jp/articles/c7da892869d85a02f99ad0a667b485f3b57a8e4a
[最長政権の軌跡 安倍晋三 回顧録]<5>コロナ逆風、菅氏にバトン…対策批判され自身も不調に
2/16(木) 11:11配信

読売新聞オンライン
 「官邸の力が、知事や厚生労働省の技官、さらに医師会には及ばなかった」

(写真:読売新聞)

 世界中を襲った新型コロナウイルスに、安倍政権は翻弄(ほんろう)された。「官邸一強」と呼ばれた強力な首相官邸主導は、十分に機能しなかった。

(写真:読売新聞)

 安倍晋三・元首相は当初、国内の流行は抑え込めると踏んでいた。だが、2020年1月15日に国内初の感染者が確認されて以降、感染は急拡大。病床は逼迫(ひっぱく)し、十分なPCR検査数も確保できない「目詰まり」に苦しめられた。

 コロナ対策の担当相だった西村康稔・経済産業相はこの頃、安倍氏が「いつまで『目詰まりを解消する』と言い続けなければいけないのか」と不満げに語る姿を何度も見かけた。安倍氏は「権限や仕組みがなく、自治体や保健所、医療機関を国が動かせない。壁は厚かった」と悔しさをにじませた。

 感染収束の兆しが見えない中、政府は全国一斉の休校要請や布マスクの配布など様々な対策を講じた。安倍氏は「走りながら考えた」と説明するが、調整不足なども相まって、世論の批判を浴びる結果となった。中国の習近平(シージンピン)国家主席の国賓来日や東京五輪・パラリンピックも延期となり、4月7日には、緊急事態宣言の発令に踏み切った。

 「一律10万円は、もはや理屈ではない。気持ちの問題です。経済合理性は考えず、国民に寄り添う政策を実行すべきではないかと思いました」

 政府は宣言発令に合わせ、減収世帯などへの30万円給付を盛り込んだ20年度補正予算案を閣議決定した。しかし、給付対象世帯の線引きなどを巡って与党に不満が残り、公明党の山口那津男代表が「政治的に大変なことになる」と、全国民に一律10万円を給付するよう安倍氏に直談判した。その結果、閣議決定から9日後に、補正予算案を組み替える異例の方針転換を決断。20日に閣議決定をやり直した。安倍氏は「責任を問われかねない極めて危険な行為だった」としながらも、「自粛ばかり求められて国民に憤懣(ふんまん)が鬱積(うっせき)する中、不安を払拭(ふっしょく)する責任が政治にはあると考え直した」と説明する。

 その後も迷走は続いた。5月には検察庁法改正案の通常国会での成立を断念。6月には地上配備型迎撃システム「イージスアショア」の配備中止に追い込まれたほか、河井克行・元法相夫妻が公職選挙法違反容疑で逮捕される不祥事も起きた。

 悪循環は、安倍氏の体調にも影響することになる。

 「これはダメかもしれないと弱気になった瞬間には、もう交代すべきなのです」

 安倍氏は6月に慶応大病院で受けた検査で潰瘍性大腸炎の再発の兆候が確認され、7月には体調が悪化した。「精神面も含め、いろんな疲れがたまってしまった」と振り返る。

 甘利明・自民党前幹事長は証言する。8月12日に首相官邸を訪れた際、安倍氏の異変に気づき、「休んでください」と進言して退席した。首相秘書官の今井尚哉氏に「こんな状態で執務させちゃダメだ」と申し入れたが、今井氏も「聞き入れてもらえない」と困惑していたという。甘利氏は「生気が感じられず、第1次内閣の退陣がフラッシュバックした」と語る。

 実際、安倍氏は6日の広島の平和記念式典の頃から辞任を考えていた。式典に出席するのもきつく、このままではコロナ対策の陣頭指揮を執ることはできないと判断したためだ。第1次内閣で国会開会直後に辞任して混乱を招いた反省も踏まえ、官房長官の菅義偉・前首相や、今井氏ら側近だけに辞意を伝え、水面下で退陣の準備を進めていた。

8504OS5:2023/02/16(木) 19:27:15
 安倍氏は「なるべくスムーズにバトンを渡したいとの思いがあった」と話す。8月28日の辞任記者会見に合わせて冬に向けたコロナ対策を発表したほか、退陣前に敵基地攻撃能力の保有を含む「ミサイル阻止」に関する「内閣総理大臣の談話」を公表することができた。

 安倍氏の後継を決める9月の自民党総裁選には、菅氏、政調会長だった岸田文雄首相、石破茂・元幹事長の3人が出馬し、菅氏が勝利した。安倍氏は「ポスト安倍」候補の一人に岸田氏の名前を挙げたこともあったが、「私のことを縁の下で支えてくれた。菅さんの恩は大きかった」として、菅氏を支持した。妻の昭恵さんから「あなたは官房長官時代、(首相だった)小泉さんをそこまで支えたのか」と言われたと明かした。一方で、岸田氏に対しては「本当に申し訳ないことをしました」と語っている。

8505OS5:2023/02/16(木) 19:27:47
https://www.yomiuri.co.jp/politics/20230213-OYT1T50213/?ref=yahoo
[最長政権の軌跡 安倍晋三 回顧録]<4>「シンゾーが言えば大統領も聞く」…トランプ氏と蜜月築く
2023/02/15 11:36
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  「大上段に構えて文句を言い、日米関係が厳しくなっても、何の利益にもならないでしょう」

 安倍晋三・元首相は第2次内閣発足以降、「地球儀を 俯瞰ふかん する外交」を掲げて80か国・地域を訪問し、国際社会での日本の存在感を高めた。安倍氏は「外交の基本はリアリズムだ」と強調する。

 特に耳目を集めたのは、トランプ前米大統領との蜜月関係だ。トランプ氏は2016年の大統領選中、日本企業の批判や日米同盟を軽視するような発言を繰り返していた。安倍氏は「没交渉はまずい」と、大統領選後の11月17日、ニューヨークに赴き、世界の首脳で初めてトランプ氏と会談した。


 「米国第一」を掲げるトランプ氏の言動には批判が多かった。だが、安倍氏は「日本が彼の標的になれば国全体が厳しい状況に陥ってしまう。国と国の関係を考え、割り切って付き合う」と意に介さず、ゴルフなどを共にすることで親密な関係を築いた。

 懐に飛び込むことで信頼を得た安倍氏は、トランプ氏から米国の外交や内政の相談を受けた。杉山晋輔・元外務次官(前駐米大使)は「『シンゾーが言えば大統領も話を聞くから』と、米当局からトランプ氏への説得を頼まれることもあった」と証言する。

 安倍氏が腐心したのは、トランプ氏に安全保障政策の重要性を理解させることだった。トランプ氏は好戦的な対外イメージとは裏腹に軍事行動に消極的な考えの持ち主で、このことに北朝鮮が気づくと圧力が利かなくなるため、大統領周辺とともに「本性を隠しておこうと必死だった」と明かす。安倍氏は「つくづく異例ずくめの大統領だった」と振り返った。


  「中国との外交は、将棋と同じです。相手に金の駒を取られそうになったら、飛車や角を奪う一手を打たないといけない」

 「安倍外交」は、視野の広い国際戦略を打ち出したことも特徴の一つだ。安倍氏が16年に提唱した「自由で開かれたインド太平洋」(FOIP)は、海洋進出を強める中国への対抗を念頭に置いた構想として、米欧やインドなど各国で定着している。

 この構想は、第1次内閣の07年8月、インドで日印の結束を訴えた「二つの海の交わり」という演説が原点だ。スピーチライターを務めた谷口智彦・元内閣官房参与は「中国の巨大な大陸に対し、海のつながりが対抗軸になる」と解説する。

 安倍氏は各国の首脳と会談した際、中国の話題を必ず出して、軍備増強や強引な海洋進出を警戒すべきだと説いた。中国側に伝わることも見越した発言だったという。その真意を「中国は、勝負を仕掛けるとこちらの力を一定程度認める。厄介な安倍政権は長く続くぞ、と思わせる神経戦を繰り広げてきた」と説明する。

8506OS5:2023/02/16(木) 19:28:09
 一方で、安倍氏は17年6月、中国の巨大経済圏構想「一帯一路」への協力を表明し、経済面では連携にカジを切った。「安全保障上の課題をマネージしながら、中国の市場的価値をチャンスに変えるのが政治の技術」との考えがあったからだ。杉山氏は対中外交について、「対抗するだけでなく、対話の道も模索し、重層的だった」と指摘する。

  「硬直的な考え方にとらわれていたら、結局、国は衰退しちゃいます」

 課題を前進させるためには、路線変更もいとわなかった。北方領土問題もその一つだ。


 安倍氏は16年5月にプーチン露大統領との会談で、8項目の経済協力プランを柱に「新しいアプローチ」で解決することで合意した。さらに18年11月の首脳会談では、歯舞群島、色丹島の2島引き渡しを明記した1956年の日ソ共同宣言を基礎に交渉を加速させていくことを確認した。「4島一括返還」方針の事実上の転換は、2か月前にプーチン氏が「年末までに前提条件なしに平和条約を結ぼう」と提案してきたことを受けた対応だった。

 2018年12月の日露首脳会談では、19年6月に大阪で開催される主要20か国・地域(G20)首脳会議に合わせた会談での決着を目指す方針で一致していたと明かし、「日露が最も近づき、本当に2島返還のチャンスだった」と強調した。


 しかし、実際の実務協議では、露側が北方領土への米軍駐留などに懸念を示し、交渉は行き詰まった。安倍氏はプーチン氏と通算27回の会談を重ね、信頼関係の構築に努めたが、「ロシアの米国不信は拭えなかったのかもしれない」と分析する。安倍氏が首相退任後も交渉は停滞したが、昨年2月にロシアがウクライナを侵略したことで完全に暗礁に乗り上げた形となった。

 安倍氏の思い通りに進まなかったのは、北方領土問題だけではなかった。20年には、新型コロナウイルス対応に苦しみ、政権の体力を奪われることになる。

8507OS5:2023/02/17(金) 16:37:49
https://news.yahoo.co.jp/articles/5a5d1df53d31afac459d6a05b0b883d879415721
[最長政権の軌跡 安倍晋三 回顧録]<6>硬軟自在のリアリスト ハト派的政策にも力
2/17(金) 11:31配信
 「岸、池田内閣がやったことを、1内閣でやっちゃおう」

(写真:読売新聞)

 安倍晋三・元首相が長期政権を担うことができたのは、硬軟織り交ぜて戦略的に政策を実現してきたことが大きい。タカ派のイメージが強かったが、ハト派的な政策にも力を入れた。その参考にしたのは、日米安全保障条約を改定した岸信介内閣と、所得倍増計画を掲げた池田勇人内閣だ。

 安倍氏は安保関連法成立後の2015年9月、「1億総活躍社会」を目指す方針を表明し、17年の衆院選では「全世代型社会保障」を掲げた。「安保関連法で支持率が低下することは分かっていたから、局面の転換を図ろうとした」と狙いを明かす。

 自民党幹事長だった谷垣禎一氏は当時を振り返る。安保関連法の成立直後、「次はみんなが協調できる政策を打ち出してください」と提案すると、安倍氏は「そういうことを考えています」と応じた。谷垣氏は「厳しい言葉で対立をあおっても、終わった後には亀裂を修復しようという発想があった」と語る。

 「一度は通らなければならない道だった。総理在任中の二度目の参拝はできない、と思っていました」

 第1次内閣で靖国神社を参拝できなかったのは、安倍氏にとって「痛恨の極み」だった。首相に返り咲いた安倍氏は、政治的に最も影響のない時期を模索した結果、終戦記念日などを外して、13年12月26日に参拝することを決めた。

 首相秘書官の今井尚哉氏には「参拝するならば、秘書官を辞める」とまで言われたが、「外交的に摩擦を起こしても行くべきだ」と判断した。実際、中国や韓国だけではなく、米政府からも「失望している」との批判を受けた。安倍氏は「やるべきことは果たせた」と強調する一方、その後、在任中の参拝を控え、これ以上の摩擦を引き起こすことはなかった。官房長官を務めた菅義偉・前首相は「参拝前に見送った時には緊張していたが、首相官邸に帰ってきた時は本当に肩の荷が下りた感じだった」と証言する。

 安倍氏は保守派の「岩盤支持層」に支えられたが、情勢を見極めて柔軟に対応できるリアリストでもあった。その一例は、15年8月に政府が閣議決定した戦後70年の安倍首相談話だ。

 安倍氏が考えたのは、戦後50年の村山首相談話の「誤り」を正したうえで、国民のコンセンサスや国際的な了解を得られる首相談話を作ることだった。

 安倍氏は村山談話について、「善悪の基準に立って日本が犯罪を犯したという前提で謝罪している」としたうえで、「当時の世界はどうだったのか、という視点がすっぽり抜けている」と指摘。こうした点を踏まえ、70年談話は、日本は国際社会の潮流を見誤ったという政策的な現状認識の誤りに基づいた内容になった。書きぶりを工夫して、「私がおわびします」といった表現を避ける一方、「侵略」、「おわび」、「植民地支配」、「痛切な反省」といった村山談話のキーワードを盛り込んだ。

 このため、安倍氏は保守派から批判を浴びた。「常に100点満点を求めてくるが、政治の現場では無理だ」と打ち明ける。一方でリベラル層からは評価されたといい、「期待値を上げすぎないということは、政権運営の要諦だ」と語った。

8508OS5:2023/02/17(金) 16:38:08
 「そもそも政治家として目指したものは、憲法改正であり、拉致問題の解決でした」

 17年5月3日付の読売新聞のインタビューで、憲法9条に自衛隊の根拠規定を追加することなどを柱に20年の施行を目指す考えを表明した。衆参両院で憲法改正に前向きな勢力が、国会発議に必要となる「3分の2」を超えていたが、安倍氏は「実質的にはあまり意味がない」と、厳しく見積もっていた。

 その理由について、「公明党を説得できない限り、前に進まない。『加憲』を掲げているが、改憲勢力に計算するのは無理がある」と説明。特に公明党の山口那津男代表には「憲法本体はダメという雰囲気」を感じていたという。この状況を打開するためには、世論の喚起が必要だと考え、19年の参院選では、憲法審査会の議論に応じない野党への批判を強めた。安倍氏は「本当に力を入れた」と振り返るが、「3分の2」を割り込む結果となり、改憲の機運は高まらなかった。

 拉致問題に関しても、安倍氏は「在任中に結果を出せなかった」と悔やんだ。トランプ前米大統領や中国の習近平(シージンピン)国家主席らに働きかけて、金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党総書記と会談する際、拉致問題を提起してもらったが、目に見える進展はなかった。前国家安全保障局長の北村滋氏は「ありとあらゆることをやったが結果を出せず、じくじたる思いを抱いていた」と語る。

 昨年7月8日、安倍氏は参院選の街頭演説中に凶弾に倒れた。首相退陣後、体調も回復し、自民党最大派閥・安倍派会長として再始動していたところの惨事だった。歴代最長政権で安倍氏がやり残した憲法改正や拉致問題は、現政権が引き継ぎ、取り組んでいかなければならない宿題でもある。

8509OS5:2023/02/19(日) 20:50:47
https://news.yahoo.co.jp/articles/f926736bbd9b5de6d953df6a809cdcc4819b0d37
「ポスト岸田」萩生田氏が存在感 政府と党の調整役、首相との距離感に腐心
2/19(日) 10:53配信
北海道新聞
萩生田政調会長の首相に対する発言

 自民党の萩生田光一政調会長が、岸田文雄首相との距離感に腐心している。防衛費増額に伴う首相の増税方針に否定的な党内保守派の意向を代弁し、税以外の財源確保を模索。一方、「ポスト岸田」に色気を見せ、最近は首相への配慮をにじませる発言も多い。首相と距離を置く菅義偉前首相との関係も良好で、政府と党の調整役を果たし、存在感を高めようとしている。

【動画】「警備犬」イベント会場や空港で活躍 道警「小隊」に密着

 「国民に負担をお願いする前に、できる限りの方策を尽くさなければならない」。萩生田氏は17日、防衛費の財源を検討するため自らが主導して立ち上げた党の特命委員会で、首相の増税方針をけん制した。

 防衛費増額を巡り、党内保守派をけん引した故安倍晋三元首相が生前に国債発行による財源確保を主張したこともあり、萩生田氏らは首相の増税方針に反発。萩生田氏は昨年末の民放番組で「(増税の)明確な方向性が出た時は国民に判断いただく必要がある」と述べ、首相の解散権にまで踏み込んだ。
 所属する党内最大派閥、安倍派は会長不在が続く。萩生田氏は1月末のネット番組で「(安倍氏の)一周忌をめどにリーダーを立てるべきだ」「私で役に立つことがあると言ってくれるなら、どういう立場でも頑張る」と発言し、会長就任に含みを残した。

 そうした中、萩生田氏は同30日の衆院予算委員会で「将来世代に負担を先送りしないという首相の強い責任感を共有する」と首相を持ち上げた。自民の閣僚経験者は「首相が言えば保守派は反発するが、萩生田氏が言えば反対できない」と解説。首相にも配慮を示しつつ、保守派のまとめ役を務め、「ポスト岸田」の座を狙う姿勢がうかがえる。

8510OS5:2023/02/20(月) 07:48:22
https://news.yahoo.co.jp/articles/c76851925d3f57b2c53f6d039f90d4bc5e62af25野中広務を「猛毒」で潰せ!小泉純一郎が「農協のフィクサー」を衆議院議員に仕立てあげた過程が凄まじすぎた《日本人が知らない戦後史の闇》
2/20(月) 7:12配信


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現代ビジネス
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 「農協の独裁者」と呼ばれる男がいる。その名は中川泰宏。

 中川が1995年から会長を務める「JAバンク京都信連」(京都府信用農業協同組合連合会)の貯金残高は、1兆2567億円に達する。副会長を務めるJA共済連(全国共済農業協同組合連合会)の保有契約高は、なんと227兆円だ。JA共済連で保険商品を売り歩く農協の職員数は、18万6000人にのぼる。

【写真】岸田文雄と写真におさまり、山口組五代目とも盟友だった「同和のドン」

 京都の農協で27年以上にわたってトップに君臨しながら、中川泰宏は農協の労働組合潰しや悪質な地上げに手を染めてきた。2005年には「小泉チルドレン」として政界に進出し、野中広務と骨肉の争いを繰り広げる。

 「週刊ダイヤモンド」記者として取材してきた千本木啓文氏が「農協の独裁者」中川泰宏の実像に迫る。新刊『農協のフィクサー』から集中連載で読みどころを抜粋、ご紹介しよう。(以下、文中敬称略)。

郵政民営化選挙の「刺客」に指名される
 「農協のフィクサー」中川泰宏は、どうにかして国会議員として中央政界に進出したかった。だが中川が京都農協のドンであることが、政界進出を阻む。チャンスが訪れるたび、同じ京都を地盤とする野中広務から激しい妨害を受けたのだ。

 ところが小泉純一郎の登場によって潮目が変わる。「郵政民営化」一点張りで勝負をかけた2005年9月の衆議院総選挙で、「小泉チルドレン」「自民党守旧派への刺客」に指名されたのだ。

 〈〇三年、野中は政界を引退した。野中自身は国会議事堂に雷が落ちたのを天啓のように感じたことが引退のきっかけであると語っているが、実際は政敵である小泉純一郎との戦いで刀折れ矢尽きたからに他ならなかった。

 野中は同年九月、小泉の首相続投を阻止しようと政治生命を懸けて自民党総裁選に臨んだ。しかし、仲間であるはずの平成研究会の有力者(当時の参議院幹事長の青木幹雄や同派閥会長代理だった村岡兼造)が次々と小泉陣営に取り込まれていくのを見て、自らの政治力が衰えていることを認めざるを得なかった。

 「早過ぎる」と惜しむ声が多かった野中の政界引退に、中川の存在が影響していたとみる京都の政治関係者は少なくない。野中は、金庫番として頼ってきた秘書が電子機器メーカーなどから約五〇〇〇万円の提供を受けていた問題が浮上するなど弱みを抱えていた。このような野中の泣きどころを探し出し、地元・京都での影響力をそぐのが中川の役割だった。中川は、小泉一派が仕込んだ「毒針」だったのだ。〉(『農協のフィクサー』211〜212ページ)

「猛毒が要る」「誰ですか?」「中川だ」
中川泰宏氏

 野中広務は、小泉純一郎の「郵政民営化旋風」を阻もうとしていた張本人だ。自らの権力基盤を盤石に固めるため、小泉は野中広務一派を潰す「刺客」を送りこみ、野中の後釜にとどめを刺しておきたかった。

 野中広務潰しの計略を練ったのは、小泉純一郎秘書官として長年にわたってブレーンを務めてきたスキンヘッドの男・飯島勲だ。

 〈郵政民営化法案に反対した造反議員に対して送り込まれた刺客としては堀江貴文(当時はライブドア社長)や小池百合子といった著名人が注目されたが、政治的に最も重要なのは、「郵政族のドン」だった野中の本丸、京都四区の刺客だった。

 小泉の側近で刺客の選定を任されていた首相秘書官、飯島勲は田中に勝てる候補者探しに腐心していた。京都四区では現役を退いたとはいえ野中の人気がいまだ高く、手足となって動く地方議員たちも多い。土地にゆかりのない落下傘候補では太刀打ちできないことは目に見えていた。

 そうした状況で、中川に白羽の矢が立てられるまでの経緯は、大下英治が著した『野中広務 権力闘争全史』に詳しい。中川は大下の取材を受け、同書が発行されると親しい支援者らに献本までしているので、同書は中川の立場から見た郵政選挙の「正史」だといえる。

 同書によると、自民党は財務省のキャリア官僚を京都四区の公認候補にすることを決定していた。ところが、ある“著名な人物”が飯島にかけた一本の電話で、公認候補の決定がひっくり返ることになる。

 その人物は、「毒(野中一派)を制すには毒が必要だ。毒に餡蜜(あんみつ)(財務官僚)は似合わない」と語ったという。

8511OS5:2023/02/20(月) 07:48:44
 飯島は聞いた。

 「どれくらいの毒が必要か?」
「猛毒が要る」
「猛毒とは、誰ですか?」
「JA京都の中川というのが、(筆者註・野中一派の)田中に対して猛毒になる」

 中川を「猛毒」と表現した著名な人物は相当な見識の持ち主に違いない。なぜなら、野中の牙城に送り込まれる刺客は極めて厳しい選挙を戦わなければならないし、仮に当選できても京都の自民党議員のほとんどは野中の息が掛かっており、四面楚歌になることは目に見えている。相当にタフでなければ刺客は務まらない。その任に堪えるのは中川をおいて他にいなかった。〉(『農協のフィクサー』213〜214ページ)

野中広務が伊吹文明に放った恫喝
 2005年の「郵政民営化選挙」は、すでに政界を引退したはずの野中広務にとって、中川泰宏との代理戦争の様相を呈した。

 〈郵政選挙の公示日八月三〇日を迎える前から、野中と中川の鞘(さや)当ては始まっていた。

 野中は同月一八日、京都市の自民党京都府連で記者会見を開き、「(中川は〇二年の)京都府知事選挙で自民党に反旗を翻した人だ。党本部はその経緯を咀嚼しないまま公認した。私は先頭に立ってやります」と宣戦布告した。
(略)
舞台裏ではもっと緊迫する場面があった。

 場所はやはり自民党京都府連の会議室だった。同府連会長だった伊吹文明ら京都府選出の国会議員が居並ぶ幹部会議で、野中は「もし府連が中川を全面的にバックアップするなら私は京都一区から出ます」と啖呵(たんか)を切ってみせた。
(略)

 京都府連が郵政選挙で中川を応援するならば、離党してでも自らの古巣と徹底的に戦うという覚悟を示したものだった。そして、よりによって野中が出馬すると言った京都一区は自民党京都府連の会長である伊吹の選挙区なのだった。

 野中の発言は、国政を引退した顧問が現役の執行部に対してクーデターを起こす可能性をちらつかせる脅迫に近いものだった。野中は当時七九歳である。(略)

 野中が啖呵を切った後、会議室は水を打ったように静まり返った。伊吹はしばらく間を置いて「そんなこと(中川への全面的な支援)はしません」と言うのが精いっぱいだったという。〉(『農協のフィクサー』215〜216ページ)

 野中広務と「農協のフィクサー」の罵り合いはその後ますますヒートアップした。「中川泰宏を選挙で絶対に落とすわけにはいかない」と躍起の小泉純一郎首相は、選挙期間中二度にわたって京都入りし、中川への応援演説をブッている。

 〈小泉が中川と握手を交わし、演壇に上がると会場の熱狂は最高潮に達した。小泉は三〇分に及ぶ大演説を行い、メイン会場だけでなく、予備の会場にも足を運んだ。SPは止めたがっていたが、小泉は、聴衆一人ひとりと握手をして回った。「勝負師」と称された小泉はこのとき、完全に戦闘モードに入っていた。野中陣営にとどめを刺しに行っていたのだ。〉(『農協のフィクサー』219ページ)

 こうして「農協のフィクサー」は、156票差というギリギリの僅差を制して、「小泉チルドレン」として衆議院議員に当選したのだ。小泉純一郎と飯島勲と「農協のフィクサー」の暗躍によって、野中広務は戦いに敗れた。

千本木 啓文(ダイヤモンド編集部記者)

8512OS5:2023/02/21(火) 10:40:42
https://news.yahoo.co.jp/articles/94721c9fe66f0fcd91915bfc51ded2e80f09dbab
水面下で後継争い激化!自民党最大派閥「安倍派」一周忌をにらむ攻防、萩生田政調会長の発言で広がる波紋
2/21(火) 5:01配信
 自民党の萩生田光一政調会長が、同党最大派閥安倍派(96人)幹部の1人として、安倍晋三元首相の「一周忌」をメドに新会長を選出すべきだとの考えを示したことが、党内に複雑な波紋を広げている。

 萩生田氏は1月31日のインターネット番組で、安倍派の今後について「(安倍氏の)一周忌をめどに、しかるべきリーダーを立て、足らざるところがあれば支えていく体制でやっていきたい。私で役立つことがあると皆さんが言ってくれるのであれば、どういう立場でも頑張るつもりだ」と語った。

 萩生田氏は安倍氏の最側近として知られ、昨秋から安倍派を代表する形で党運営の司令塔の一角を占めている。このため、党内ではこの発言が「『ポスト安倍』に名乗りを上げる意向を固めた」(閣僚経験者)と受け止められた。

■菅元首相も「度胸がある」と評価

 ただ、安倍氏死去後同派会長代理として派閥運営に当たってきた塩谷立元総務会長が、萩生田発言の5日前の26日の同派定例会合後、後継体制について記者団に「昨年の(集団指導体制)継続で今年もやっていく。新会長選出の動きは今のところない」と説明したばかり。

 それだけに、萩生田発言はすぐに党内を駆けめぐり、「いよいよ萩生田氏が動き出した」とのうわさが飛び交う状況に。萩生田氏周辺は「そんな意図はまったくない」とあわてて打ち消したが、萩生田氏を支持する議員は「ポスト安倍への準備が整ったということだ」(安倍派若手)と勢いづいた。

 さらに、官房長官として安倍氏を支え続けた菅義偉前首相も、2月3日のネット番組で将来の総裁候補の1人に萩生田氏を挙げ、「度胸がある」と評価。これを受け、党内では「ポスト安倍はポスト岸田につながる」(菅氏周辺)との声も出ている。

 しかし、安倍派内の事情を知る党幹部は「そのこと自体が集団指導体制で維持されてきた派内均衡を崩し、空中分解につながりかねない」との懸念を示した。安倍派だけでなく党内の権力闘争にも複雑に絡むからだ。

 安倍派領袖で党最高実力者だった安倍氏が7月に死去後、同派の後継体制づくりは混迷が続いてきた。昨年9月下旬の国葬後、いったんは塩谷氏の昇格案が浮上。しかし、同派に強い影響力を持つ森喜朗元首相や、若手議員の一部の反対で白紙に戻り、以来、現在まで集団指導体制が続いている。

■安倍派の後継候補は「どんぐりの背比べ」

 そもそも同派内には、萩生田氏以外に次期会長を狙う有力議員として、会長代理の塩谷、下村博文(元文科相)両氏を筆頭に、松野博一官房長官、西村康稔経済産業相、高木毅国対委員長、世耕弘成参院幹事長の6氏が存在。「それぞれの立場で虎視眈々と将来をうかがっている」(安倍派若手)とみられている。

 ただ、党内では「今のところ衆目の一致する突出した後継候補は存在しない。どんぐりの背比べだ」(自民長老)との見方が支配的。だからこそ同派としては、「集団指導体制を維持することで、会長候補同士の主導権争いによる派の分裂を回避してきた」(安倍派長老)のが実態だ。

 それだけに、今回の萩生田発言は「ライバルたちを刺激」(安倍派中堅)している。総裁選出馬経験者の西村氏は、すぐさま2月1日の国会答弁で、萩生田氏に党内調整が委ねられている児童手当の所得制限撤廃について、「限られた財源で高所得者に配るより、厳しい状況の人を支援すべきだ」とあえて閣内から反対姿勢をアピールした。

8513OS5:2023/02/21(火) 10:40:58
 一方、参院を仕切る世耕氏は、昨年末の台湾訪問で蔡英文総統と会談し、安全保障分野での連携強化を確認。蔡総統の安倍氏死去への弔意に対し、世耕氏は「偉大な政治家の思いをしっかり引き継ぎ、今後も日本と台湾の関係の深化のために努力したい」と応じるなど、安倍氏の後継者然と振る舞った。

 また、安倍政権下で要職をこなしてきた下村氏も、萩生田発言を意識したように2月2日の同派会合で、「党が掲げる憲法改正4項目の条文イメージの見直し」を提起。これを受け、同派は16日にプロジェクトチーム(PT)の会合を党本部で開催し、自民が提示している改憲4項目の「たたき台素案」のうち、憲法9条や「1票の格差」問題について検討を進める。

 このPTの座長を務めるのが安倍派の稲田朋美衆院議員。同氏は安倍氏の寵愛を受けて安倍政権時代に党政調会長や防衛相を歴任した。そのころ安倍氏が「初の女性首相候補の1人」と評価していたこともあり、現在も派内の総裁候補への意欲を失っていない。

 安倍氏は、稲田氏と同様に森雅子元法相も評価していた。さらに、2021年秋の自民総裁選では、派を離れた高市早苗氏(現経済安保相)を支持し、当選した岸田首相を追いつめる場面も演出した。この3人の「安倍ガールズ」はなお健在だが、現在は立場の違いも際立つ。

 2月3日の側近秘書官の「差別発言」で窮地に陥った岸田首相はその直後、LGBT理解増進法案の今国会成立に動き出した。その推進役となるのは超党派議連だが、2月15日の同議連総会で、稲田氏は自民を代表する形で「(理解増進法案の)1日も早い成立」を訴えた。

 そうした中、岸田首相は2月17日、女性活躍担当首相補佐官の森雅子氏に、新たにLGBT理解促進担当を兼務させることを決め、その後官邸でLGBT関連団体の当事者と面会した際、前首相秘書官の差別発言について謝罪する一方、わざわざ森氏を紹介した。

 理解増進法案をめぐっては、反対論を展開してきた高市氏が、国会審議で野党から攻め立てられている。岸田首相がそれを承知で高市氏のライバルの稲田、森両氏を同法案促進グループの代表格に位置付けたのは「岸田流の安倍グループ分断戦術」(自民長老)ともみえる。

■他の派閥の領袖たちもハラハラ

 安倍派内には、来年秋の総裁選をにらんで「最大派閥に明確な総裁候補がいない状況は不健全。すぐに新体制を築くべきだ」(若手)との声も少なくない。その動きが現実化すれば、岸田首相への大きな圧力となるのも間違いない。

 経過や結果はどうあれ、最大派閥の後継問題がどう決着するかは「今後の政局展開も左右しかねない政治的重大事」(閣僚経験者)だ。このため、岸田首相や麻生太郎(副総裁)、茂木敏充(幹事長)両氏ら他派閥の領袖たちは今後も、「それぞれの立場で牽制しつつ、ハラハラしながら展開を見守る」(同)ことになりそうだ。

泉 宏 :政治ジャーナリスト

8514OS5:2023/02/21(火) 20:12:36
https://news.goo.ne.jp/article/bunshun/politics/bunshun-60868.html「他の指示は無視して良い」〈秘書への指示メール入手〉秋本真利外務政務官が国会で虚偽答弁の疑い
2023/02/21 16:00文春オンライン

 秘書給与法違反の疑いが浮上している秋本真利・外務大臣政務官(47)が、国会で事実と異なる答弁をしている疑いがあることが、「 週刊文春 」の入手したメールからわかった。

これまでの報道を裏付ける証拠を入手
 秋本氏は2012年に千葉9区から初当選し、現在、当選4回。昨年8月の内閣改造で、外務大臣政務官に就任した。再生可能エネルギー事業の推進に熱心で、河野太郎デジタル相の最側近としても知られている。


河野デジタル相最側近の秋本真利政務官 ©時事通信社
「 週刊文春 」2月2日発売号では、秋本氏の地元事務所が無許可で市街化調整区域内に建築され、違法状態にあった旨を報道。秋本氏は翌3日の国会で「深く反省をしています」と述べたうえで、事務所を移設する方針を示した。また、「 週刊文春 」2月9日発売号では、再エネ事業を手掛ける「レノバ」との関係を巡り、秋本氏がレノバ関係者からの献金について国会で否定していたにもかかわらず、同社の創業メンバーで特別顧問だった人物の会社から献金を受け取っており、虚偽答弁の疑いがある旨を報道。秋本氏は「法的には何ら問題ないものだと認識している」などとしている。

 さらに「 週刊文春 」2月16日発売号で報じたのが、秘書給与法違反疑惑だ。

「秋本事務所では2021年6月、弁護士の小林亞樹氏が政策秘書に就任した。ただ、彼女は本業が忙しく、殆ど国会事務所に出勤できない。日常業務に支障が出ないよう代わりの常勤秘書が必要でした」(事務所関係者)

 そんな中、小林氏に誘われ、私設秘書になったのがC氏だ。C氏は2021年5月から昨年6月まで、国会事務所に平日は9時から18時まで勤務。名刺には〈秋本真利 秘書〉と記され、個人用アドレスも支給されていた。ところが、C氏に給与を支払っていたのは、秋本事務所ではなく、小林氏だったのだ。

衆院予算委員会で秋本氏は疑惑を否定
 それを裏付ける証拠が、「週刊文春」が入手した「業務委託契約書」(2021年6月1日付)。小林氏とC氏の所有する賃貸物件を管理する個人会社の間で締結されたものだ。〈衆議院秋本真利の政策秘書業務に付随する一切のサポート業務を委託〉し、銀行振込で〈報酬として月額25 万円を支払う〉旨が明記されていた。公費である政策秘書給与から、C氏の報酬を出せば、秋本事務所は人件費を支出する必要がない。事実上、秋本氏が私設秘書の給与を政策秘書に肩代わりさせている構図で、国会議員による秘書への寄附の要求を禁じた秘書給与法21条の3に違反する疑いがある。

 2月17日の衆院予算委員会では、秋本氏の秘書給与法違反疑惑が取り上げられた。ただ、秋本氏は政策秘書の給与を私設秘書と二人で分けていたとの疑惑を否定。その根拠は、C氏はあくまで「B氏(小林氏)が自身の政策秘書業務を補完するために契約した方」であり、自身の指示ではなく、小林氏の指示で仕事をしているというものだ。

秘書給与法違反疑惑の重要な争点は
 実際、野党議員の質問に対し、次のように繰り返していた。

――イエスかノーでお答えをください。秋本衆議院議員が直接仕事を指示したことはありますか。

「C氏は、議員会館などにおいて、B氏(小林氏)の指示で仕事をしてくれておりました」

――直接指示をしたのかを聞いているんですよ。お願いします。

「繰り返しで大変申し訳ないんですけれども、C氏は、B氏(小林氏)の了解の下に事務を行っているわけであります」

 つまり、秘書給与法違反疑惑において、C氏は秋本議員の指示で仕事をしていたのか、あるいは政策秘書である小林氏の指示で仕事をしていたのか、が重要な争点となっているのだ。もしC氏が秋本議員の指示の下、繰り返し仕事をしていれば、C氏の雇用者は秋本議員ということになり、給与を小林氏に肩代わりさせていたことになる。

「週刊文春」は、私設秘書であるC氏への取材依頼を重ねてきた。当初は断っていたものの、最終的にC氏は、以前から相談をしていた知人M氏の同席のもとで取材に応じることを決断。M氏から「重要なのは事実を伝えること」と助言を受け、「週刊文春」の求めに応じ、秋本氏とやり取りしたメールを提供した。そこに記されていたのは――。

8515OS5:2023/02/21(火) 20:15:21
国会答弁とは明らかに矛盾しているメール
 例えば、2021年7月18日、秋本氏はC氏に次のようなメールを送っている。

〈明日から千葉の団体回りをスタートさせてください。会長や事務方の名前、分からない団体は話したように進める事〉

 2021年7月と言えば、任期満了に伴う衆院選が同年10月末までに予定され、各議員は選挙区回りを活発化させていた時期。そうした中、秋本氏もC氏に対し、自らの選挙区(千葉市若葉区など)回りの指示を出してきた。

 2021年7月28日には、以下のようなメールを送っている。

〈若葉区以外の千葉市+いくつか示したと思ったけど。Cさん(原文は本名。以下同)の中でそうなってないなら若葉区以外の千葉市を回った時点で他は回らずに一度終えて下さい〉

 そして、こう続けた。

〈Dは不正確だし私と違う事を言いそうなので指示は受けなくて良いです。私に確認して下さい。他からの指示は無視して良い〉

 D氏は秋本事務所の公設第二秘書。しかし、D氏の指示は不正確ということもあり、自身の“直接指示”以外は従わなくていいと命令しているのだ。これに対し、C氏は〈若葉区以外の千葉市を回った時点で、報告致します。途中経過も都度、報告しますので、よろしくお願い致します〉と返事をしている。

 これらのメールの内容は、「C氏は小林氏の指示で仕事をしていた」旨を繰り返してきた国会答弁とは明らかに矛盾している。

秋本事務所に事実関係の確認をすると、以下のような回答が
 永田町法律税務事務所の長谷川裕雅弁護士が指摘する。

「C氏が実際に議員事務所や選挙事務所に通勤し、議員から日常的に指示を受け、それに従った労務を提供していたならば、労働基準法が適用される雇用関係の存在が認定される可能性が高い。仮に議員事務所として賃金を支払っていなければ、タダ働きをさせていたことになり、賃金を支払う義務が生じる。タダ働きでないとすれば議員からC氏への給与が支払われていない以上、やはり政策秘書に給与の一部からC氏の給与を支払わせていたことになり、秘書給与法21条の3(寄附の要求の禁止)違反の疑いも強まる」

 秋本事務所に事実関係の確認や、国会での虚偽答弁及び秘書給与法違反の疑いに対する見解を求めたところ、以下のように回答した。

「ご質問の人物(※編集部注:C氏)は公設秘書(※小林氏)が自分の仕事を補完させるために委託していたものであり、同秘書の指示のもとに動いておりますので、貴誌のご懸念は当たりません」

 秋本事務所の回答について、C氏はこう語る。

「国民を守るべき立場でありながら自分達の保身と利に走ることが残念に思います」

今後どのような説明を行うのか
 秘書給与を巡る問題でも虚偽答弁の疑いが浮上し、秘書給与法違反の疑いも強まってきた。相次ぐ虚偽答弁疑惑に、秋本氏の説明には大きな疑問が投げかけられている。政府の一員として、今後どのような説明を行うのか、対応が注目される。

 2月21日(火)12時配信の「 週刊文春 電子版 」および2月22日(水)発売の「週刊文春」では、菅義偉元首相の名前も登場する秋本氏がC氏に送ったメールの詳細や、C氏が支給されていた車両通行証の存在などについても報じている。

(「週刊文春」編集部/週刊文春 2023年3月2日号)

8516OS5:2023/02/21(火) 20:19:38
https://mainichi.jp/articles/20230217/k00/00m/010/375000c?inb=ys
無風国会、リスクは「岸田答弁」? 少子化対策費、同性婚…
小田中大
政治

速報
毎日新聞 2023/2/20 05:30(最終更新 2/21 18:20)
政府与党は2023年度当初予算案を28日に衆院本会議で可決し、衆院通過させる方針だ。予算案の年度内成立は確実な情勢。今国会は大きな閣僚スキャンダルもなく、政権にとっては順調なペースで進むが、その中で目立つのが、少子化対策や同性婚などを巡る岸田文雄首相の不用意な発言の数々だ。22日の衆院予算委員会の集中審議でも野党の追及は必至で「岸田答弁が波乱要因かもしれない」との見方が与野党から上がっている。

 「首相答弁は間違っていたんですか」(立憲民主党・梅谷守議員)

 「私が申し上げた内容は、首相の答弁の趣旨について説明をしたもので、修正ではありません」(松野博一官房長官)

 17日の衆院予算委は、子育て予算を含む「家族関係社会支出」を巡り冒頭から紛糾した。

 発端となったのは15日の予算委での首相の答弁だ。20年度の家族関係社会支出が国内総生産(GDP)比2%だったと紹介し、「それをさらに倍増しようと言っている」と明言した。GDP比4%となれば総額は20兆円を超え10兆円以上の追加予算が必要だ。増税議論に直結する可能性もあり、政府はすぐに火消しに走った。

 松野氏は記者会見で…

8517OS5:2023/02/23(木) 09:48:05
https://news.yahoo.co.jp/articles/f6d0762facf1e65a7017e3ea6224cf6db79980af
東京・豊島区長選に元朝日新聞記者が出馬表明 「受け継ぎたい」
2/22(水) 18:16配信
毎日新聞
東京都豊島区

 統一地方選で実施される東京都豊島区長選(4月16日告示、23日投開票)で、元朝日新聞記者の神沢和敬氏(41)が22日に記者会見し、無所属で立候補する意向を表明した。

 神沢氏は区内の合計特殊出生率の低さや空き家率の高さを挙げ、「みなさんが生活に不安を抱えず、豊かさを実感できる街にしたい」と述べ、所得制限のない子育て世帯への支援や区独自の賃上げなどを政策に掲げた。

 今月85歳で亡くなった高野之夫前区長については「アイデア力や新しいことに挑戦する気持ちを受け継ぎたい」と語った。

 神沢氏は早稲田大大学院を卒業後、朝日新聞社に入社して経済部や政治部などで記者を務めた。同区長選への立候補表明は神沢氏が初めて。【小林遥】

8518OS5:2023/02/23(木) 13:14:20
https://news.yahoo.co.jp/articles/7272f65dc97168a9ba773c43d9d3ac63d895fa51
二階俊博元幹事長(84歳)が直面する「ひとりぼっち問題」…女房役・林幹雄(76歳)が「二階離れ」を始めた!
2/23(木) 7:03配信
現代ビジネス
トイレにまで付き添う仲だった
photo by gettyimages

 「いつも二階(俊博)さんの傍らには林幹雄さんが付いていたのに、最近は林さんの姿が見えないんです。トイレにまで付き添う仲だったのに……いったい2人に何があったんでしょうか」(自民党二階派議員)

【写真】「安倍さんは中国美女の接待を必ず断っていた」井川意高が明かす秘話

 歴代最長となる1885日間にわたって幹事長を務めた“最後の最後のドン”二階氏の周囲で、異変が起きている。最も信頼を置く側近中の側近、林幹雄衆院議員(76歳)が二階氏から離れはじめているのだ。

 二階氏の幹事長時代には、林氏は「幹事長代理」として日程調整やマスコミ対応を担った。与党幹部との重要な会食にも必ず同行するなど、二階氏の「懐刀」として存在感を発揮してきた。

 二階氏が幹事長職を離れてからも、派閥の総会や本会議への移動時には常に林氏が二階氏の側につき、行動を共にしてきた。その林氏が、「二階離れ」をしはじめている──。

 以心伝心の両者の間にいったい何が起こったのか。実はこれには林氏の事情が関係しているという。

 「林さんは引退し、長男に代替わりするつもりなんですよ。林さんの長男は千葉県会議員の幹人氏ですが、今年4月に行われる県会議員選挙には出馬せず、国政を目指す方針なんです。林さんは次期総選挙には出馬せず、引退して息子に選挙区を譲ると見られています」(全国紙政治記者)

 76歳で引退を考えはじめた林氏とは対照的に、2月17日に84歳の誕生日を迎えた二階氏は、引き続き次期総選挙出馬に意欲を燃やしている。

誰が面倒を見るのか?
 「二階さんは区割りの関係で定数が減るから引退するわけにはいかず、とうぜん次も出続ける考えです。そんな二階氏に面と向かって『自分は引退する』なんて、口が裂けても言えない。だから林さんは、二階さんから少し距離を置き始めたんです」(別の二階派議員)

 二階氏の側近だった河村建夫氏(80歳)は、2021年に政界を引退してしまった。加えて林氏まで引退しようとしていることで、派閥内では新たな問題が持ち上がっている。

 「いったい誰が二階さんの面倒を見るのかと騒ぎになっています。江崎鉄磨さん(79歳)も次は引退だろうし、そうなったら誰も二階さんの面倒を見ることができなくなってしまう」(同前)

 同世代の政治家はとっくに引退し、年下の側近たちも次々に政界を去っていく。

 84歳となった派閥の長を誰が支えるのか。二階派は大きな壁に直面している。

週刊現代(講談社)

8519OS5:2023/02/24(金) 13:05:39
https://news.yahoo.co.jp/articles/5865c7c3cee09cf1ce57c38f2e456d49e0b6172c
茂木幹事長、激しい気性のせいで敬遠され… 幹事長室には「アポが入らず閑古鳥」
2/23(木) 5:56配信
デイリー新潮
浮かれている場合ではない

「頭脳明晰」の一方で「政界きっての気分屋」とも評される自民党の茂木敏充幹事長(67)がゴキゲンだという。


「通常国会の代表質問で表明した、児童手当の所得制限撤廃が注目を集めて悦に入っているんです。一部メディアから“ポスト岸田に弾み”と持ち上げられ、すっかり浮かれていますよ」

 とは政治部デスク。そもそも、児童手当の所得制限は野党時代の自民党が要求したもので、茂木氏もその急先鋒の一人だったはず。

「野党は“どの口が言うか”と白い目ですが、本人は“過去にこだわっても仕方ない”とどこ吹く風。むしろ、講演の場で自身に反省を求める野党を揶揄して笑いのネタにするなど、完全に開き直っています」

「“自分が輝くため”の間違いでしょ」
 自己中に見える幹事長への反感は身内の党や政府にも広がっている。自民党ベテラン議員が指摘する。

「旧統一教会問題への対応では失点続きだったから、危機感が募ってのスタンドプレーだろう。“子どもや若者が輝く未来のため”なんて言うけど、“自分が輝くため”の間違いでしょ」

 岸田文雄総理(65)の周辺も「議論をリードしているように見せかけて手柄にしたいんだろう」と冷ややかで、政府内でも西村康稔経産相(60)や加藤勝信厚労相(67)といった現職閣僚らが、公然と茂木氏への異論を口にし始めているという。

 再び政治部デスクが言う。

「西村はともかく、加藤は幹事長が会長を務める茂木派の所属ですからね。図らずも人望のなさが浮き彫りになった格好ですよ」

 背景には、茂木氏の計算高い一面もあるようだ。

 先のベテラン議員が言う。

「国民受けする少子化対策には手を突っ込みながら、総理秘書官の罷免を機に再浮上した性的少数者(LGBTなど)への理解増進法案にはノータッチ。総理に法案提出の準備を指示されても、党の政調や超党派の議連に丸投げだからなあ」

 その理由とは――。

「LGBTに理解を示せば党内の保守派からたたかれるし、反対すれば国際社会やリベラル勢力から強い反発を受ける。どちらにしても、自分の利益にならないと踏んでいるんでしょう」

幹事長室にアポが入らず閑古鳥
 扱いが難しいとされる茂木氏の性格は、永田町で広く知られている。

「若手の頃から仕事は抜群にできるんだけど、少しでも気に入らないことがあると、年上だろうが相手をどやしつけるんだよ」(同)

 一昨年には、茂木氏が経産相だった当時に官僚が〈大臣出張等メモ〉なる“トリセツ”を作成していたことが明るみに。22枚ものA4用紙には、茂木氏が好む食材や土産の種類などが詳細に記されていた。

 茂木氏の性格は繊細でデリケートともいえそうだが、

「党本部4階の幹事長室は、連日、役人や地方議員でごった返すのが普通。それが茂木さんが幹事長に就任して一変した。激しい気性が敬遠されたのか、なかなかアポが入らず閑古鳥で……」(自民党関係者)

 最近ではこんな一幕も。

「党本部のエレベーター前で囲み取材をしていたら、近くを人が通るたびに“静かにして!”と叱責。イライラが募って最後には“どうしたらいいんだ!”とキレ出し、取材が一時中断したほど」(政治部記者)

「週刊新潮」2023年2月23日号 掲載

新潮社

8520OS5:2023/02/24(金) 13:07:03
https://news.yahoo.co.jp/articles/a000fb936dddc36576abece5cb11f3b39e1fc0d6
G7で唯一…岸田首相がキーウを訪れたい理由 なぜ実現できないのか
2/21(火) 20:00配信

朝日新聞デジタル
主要7カ国(G7)の緊急のオンライン首脳会議で発言する岸田文雄首相=2022年10月11日午後10時25分、首相公邸、内閣広報室提供

 24日のロシアのウクライナ侵攻から1年を前にしても、主要7カ国(G7)の首脳で、岸田文雄首相だけが、キーウを訪問していない。なぜ、実現できないのか。立ちはだかる壁はなにか。


 「首相のキーウ訪問については、現地の安全対策など、諸般の情勢を踏まえながら検討を行っているところだが、現時点では何も決まっていない」。松野博一官房長官は21日午前の記者会見でこう述べた。

 そもそもなぜ、首相はキーウ訪問をしたいのか。

 首相は20日、東京都内での会合で、24日にウクライナのゼレンスキー大統領も招いてG7首脳テレビ会議を主催すると表明した。日本が議長国として5月に広島で開催するG7首脳会議(G7サミット)で、ロシアによるウクライナ侵攻を主要な議題にする考えだ。サミットに向け、政府関係者は「首相がキーウを訪問すれば、ウクライナ問題に積極的に関与している日本の姿勢をアピールできる」と指摘。首相官邸関係者は「現地の状況を見ているのと、見ていないのでは(説得力が)違う」と説明する。

 訪問にこだわる必要はない、という見方もある。別の外務省関係者は、首脳がキーウを訪問した他の6カ国は北大西洋条約機構(NATO)加盟国だと指摘。「NATOとアジアの日本とではできることは別。大事なのはロシアによる国際法違反の侵略をどう止めるかで、それに資する行動をとるべきだ」と話す。

 侵攻開始1年にあわせたキーウ訪問は見送りになったが、首相にはキーウ訪問への意欲自体はある。1月、両首脳による電話協議でゼレンスキー氏が首相に訪問を要請。ドイツ・ミュンヘンで今月18日に林芳正外相と会談したウクライナのクレバ外相も「首相のウクライナ訪問が重要だ」と伝えた。外務省関係者は「招待されているからには、訪問の可能性は探り続ける」と語る。

 ただ、首相のキーウ訪問には二つの壁が立ちはだかる。

 ひとつは激しい戦闘が続く現地での安全確保だ。ウクライナ上空にはミサイルやドローンが飛び交うため、飛行機で入ることは難しい。バイデン氏と同様、隣国のポーランドから陸路でのウクライナ入りが想定されるが、防衛省は「自衛隊法上、海外で要人を警護できるという明示的な規定がない」。外務省関係者は「米軍の力を借りなければならないし、完全な防護はできない」と説明する。

 もう一つの壁は、国会との関係だ。

 憲法63条は首相や閣僚は「答弁または説明のため出席を求められたときは、(国会に)出席しなければならない」と定めており、首相は国会日程に拘束される。法律や規則に定めはないが、慣例として、国会開会中の海外出張は、衆参両院の議院運営委員会の理事会で官房副長官が日程などを説明し、了承を得ることが必要とされている。

朝日新聞社

8521OS5:2023/02/26(日) 23:59:52
https://news.yahoo.co.jp/articles/20aa0ac5101b3b05a7178be14b6e2a22e0a7abc9
「岸田降ろし」機運なく 消極支持背景に安定飛行
2/25(土) 20:17配信

産経新聞
4月の統一地方選や衆参の補欠選挙を前に岸田文雄内閣の支持率は伸び悩んでいるが、25日の自民党全国幹事長会議が不満の声で大荒れになることはなかった。一因となっているのが安定した党内政局だ。「ポスト岸田」候補は現れず、逆に首相は有力者に配慮を重ねて取り込んでいる。首相への消極的支持が政権の低空安定飛行につながっている。

■茂木、麻生両氏に配慮

「次の世代に希望あふれる明るい日本を引き継いでいくためには安定政権の維持、強化が不可欠だ」

茂木敏充幹事長は25日、党青年局、女性局などの合同会議でこう述べ、同席した首相が看板政策に掲げる少子化対策や経済再生に注力する考えを示した。

政調会長や外相を歴任した茂木氏は有力なポスト岸田候補だが、今は麻生太郎副総裁とともに首相を支える姿勢を鮮明にする。

「あと何日か待ってください。必ず2人には最初に伝えます」

8日夜、東京・四谷の日本料理店。首相は夕食をともにした茂木、麻生両氏に、日銀総裁人事についてこう伝えた。意中の元日銀審議委員、植田和男氏の名前こそ明かさなかったが、党運営の中枢を担う2人に配慮した形だ。

首相は党内第5派閥の岸田派(宏池会、43人)のトップに過ぎない。それぞれ54人を擁する麻生派(志公会)、茂木派(平成研究会)を率いる麻生、茂木両氏との連携は政権の安定に不可欠といえる。茂木氏は麻生氏と良好な関係を築き、支持者には「いずれかのタイミングで期待に応える」と頂点への意欲を隠さない。

ただ、茂木氏が政権を支える幹事長職にとどまる限り、総裁選に挑戦して首相に弓を引くことは難しい。焦点の一つとなるのが9月までに行われる党役員人事だ。茂木派議員は「首相が幹事長続投を打診するのか。打診されたとして茂木氏が受けるのか」と語る。

知名度も課題だ。産経新聞社とFNN(フジニュースネットワーク)の1月の合同世論調査で「次の首相にふさわしい人」を尋ねたところ、河野太郎デジタル相が19・7%でトップだったのに対し、茂木氏は1・1%だった。ある自民議員は「茂木氏の能力に疑問の余地はないが、選挙の顔としては…」と言いよどむ。

■一長一短

その河野氏も不安要素が多い。突破力や発信力に定評があるが、令和3年の総裁選では国会議員票が伸びず首相に敗れ、仲間づくりが課題となっている。総裁選で河野氏を支えた菅義偉前首相は、最近は河野氏らと共闘するそぶりを見せず、党内の非主流派がまとまる気配もない。

首相は昨年8月の内閣改造で河野氏を入閣させ活躍の場を与えた。世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の被害者救済法制定を主導するなど、河野氏が首相を救うような場面も目立つ。

党最大派閥の安倍派(清和政策研究会、96人)では、「安倍派との交渉窓口」(首相周辺)として重用される萩生田光一政調会長に注目が集まっている。

ポスト岸田を目指す上で関門となるのは、安倍晋三元首相の死去後、空席となっている安倍派の後継会長問題だ。最近の萩生田氏は「私で役に立つことがあるなら、どういう立場でも頑張るつもりだ」と新会長への意欲を否定しない。ただ、昨年の臨時国会では旧統一教会との関係を追及され「猛省」(萩生田氏)を口にする場面もあった。

茂木氏と河野氏、萩生田氏はいずれも一長一短で「岸田降ろし」の機運はない。党内には「政局で体力を削るよりも、手堅い首相に頑張ってもらうのが一番いい」との声も多い。(原川貴郎)

8522OS5:2023/02/28(火) 02:40:56
https://news.yahoo.co.jp/articles/08931c56865a5d5b66f4438299641617e8e3c2fd自民に痛手、連立構想暗礁に 国民予算反対が波紋
2/25(土) 7:18配信


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時事通信
衆院本会議に臨む国民民主党の玉木雄一郎代表=1月25日、国会内

 国民民主党が2023年度予算案に反対する方針を決めたことは、政権安定に向けて同党との協力を当て込んでいた自民党執行部に痛手となった。

【図解】政党支持率の推移

 国民を連立政権に取り込む構想も暗礁に乗り上げたとの見方が強まりそうだ。

 「うまくいっているように見えたのだが、なぜこうなったのか」。国民が24日午前の党会合で予算案反対を決めると、自民党幹部の一人は肩を落とした。自民党側には、先週の段階で玉木氏から「賛成は難しそうだ」という感触が伝えられていたという。同党関係者は「4月の統一地方選前に『賛成』では党内が持たなかったのだろう」とみる。

 国民は昨年、22年度当初予算と2回の補正予算に賛成し、「準与党」路線を歩んできた。さらに与党側に引き寄せようとしたのが、自民党の茂木敏充幹事長や麻生太郎副総裁だ。今国会では、茂木氏が賃上げと子育て支援に関して公明党も交えた3党政策協議の枠組みをつくり、「予算賛成」取り付けへの環境整備を図ってきた。

 自民党内には、国民の連立入り構想も浮上していた。国民を支持する連合の票が期待でき、野党「分断」にもつながる。自民党には「憲法改正に消極的な公明党をけん制できる」と、パワーバランスの変化を望む声もあった。

 一方で国民内が「与党路線」で結束できるのか疑問視する声は当初からあった。政権との協力に前のめりな玉木氏だけでは、与党側にメリットは少ない。岸田文雄首相(自民党総裁)は22日の衆院予算委員会で、玉木氏が要求した政府、労働界、経済界の代表による「政労使会見」実現に前向きな考えを示したものの、別の自民党関係者は「それ以上の見返りを与える必要はない」と言い切った。

 4月の補欠選挙では千葉5区、参院大分選挙区などで与野党対決が予想される。国民が政権と一定の距離を置くことになれば、次期衆院選も含めて「選挙に響いてくるかもしれない」と懸念を示す自民党関係者もいる。立憲民主党の幹部は「国民が予算案に反対すれば、連合も(野党候補の)支援をやりやすくなる」と野党連携に期待を示した。

8523OS5:2023/02/28(火) 08:54:04
https://news.yahoo.co.jp/articles/fc695121083efceb3f83acede35f2726ae22c7f9
自民大会、4月選挙へ「総決起」 岸田首相、解散の「試金石」意識 支持率向上がカギ〔深層探訪〕
2/28(火) 7:00配信

時事通信
自民党大会で演説する岸田文雄首相(党総裁)=26日午前、東京都港区

 26日の自民党大会は、4月の衆参補欠選挙と統一地方選に向けた「総決起大会」(茂木敏充幹事長)の様相を呈した。衆院議員任期の折り返し点が10月末に迫る中、党内には岸田文雄首相(党総裁)が年内の衆院解散に傾いているとの観測も浮上する。ただ、4月選挙の結果次第では党内に「岸田離れ」の動きが広がりかねない。

 ◇サミット後解散
 「一致結束して春の戦いを勝ち抜いていく」。首相は大会の総裁演説をこう締めくくった。この後、党役員らと再び壇上に上がり、「勝つぞ」と右拳を一斉に突き上げた。

 首相の声に力が入るのは、両選挙が衆院解散へのフリーハンドを得られるかの「試金石」(党関係者)となるからだ。結果が振るわなければ、岸田首相の下では衆院選を戦えないとの声が党内に広がりかねない。首相は25日の党会合で「政局に大きな影響を与えるかもしれない大事な選挙だ」と危機感を隠さなかった。

 党内では、5月の先進7カ国首脳会議(G7広島サミット)を成功裏に終え、8月の内閣改造・党役員人事で刷新感をアピールした上で、首相が直ちに解散に踏み切るとの見方が一部にある。内閣支持率が上向いていることが前提条件で、新型コロナウイルスの感染症法上の位置付けを5月に「5類」に引き下げることは好材料となり得る。

 年末には防衛力強化に伴う増税論議が再燃する上、来年9月には総裁任期満了を迎える。閣僚経験者は「総裁選が迫れば『岸田降ろし』の動きが出てくる恐れがある。首相が再選を目指すなら、今年中に解散せざるを得ない」と指摘した。

 ◇懸念材料
 早期解散にはいくつもハードルがある。首相は3月末に「異次元の少子化対策」の具体案のたたき台を打ち出し、4月選挙でアピールする戦略を描くが、児童手当の所得制限などを巡る政府・与党内の意見は依然割れている。中身が伴わなければ、逆に世論の批判にさらされかねない。

 選挙区事情も懸念材料だ。衆院補選が行われる4選挙区のうち、千葉5区では補選の引き金となった「政治とカネ」の問題を巡る批判が根強く、擁立が難航した和歌山1区は陣営の結束に不安が残る。新たに補選対象に加わる見通しとなった参院大分選挙区は野党の支持層が厚く、「目標の5戦全勝は容易ではない」(党幹部)のが実情だ。

 世界平和統一家庭連合(旧統一教会)との関係を巡る批判も収まっていない。「自民党の議席を守り抜こう」。首相は演説で5補選全勝は厳しいとの「本音」もにじませた。党内では「長年野党の議席だった和歌山1区などでの苦戦を予想し、勝敗ラインを下げようとした」(関係者)との見方も出ている。

 ◇首相、応援行脚へ
 首相は6日、連合の芳野友子会長と会談し、政労使会議の復活を「前向きに検討する」と約束。与党は16日に国民民主党との政策協議を再開した。ともに野党陣営の分断を狙った動きだったが、国民民主党は24日に2023年度予算案への反対を決定。出席が一時取り沙汰された芳野氏の姿は自民党大会になかった。党幹部は「補選に響く」と漏らした。

 首相は3月5日に山口県にある故安倍晋三元首相の墓参りをした上で、補選が行われる衆院山口2、4区に応援に入る方向で調整している。4月選挙に向けた応援行脚の第1弾だ。茂木氏は大会後、衆参5補選について「政権の真価が問われる」と記者団に語った。

8524OS5:2023/02/28(火) 10:11:04
https://news.yahoo.co.jp/articles/b56d5db6c54f058772ad69502bd559f4af832dcb
茂木の独断専行に岸田首相がブチ切れそう「プライドの高い茂木さんが一番気にしているのは、岸田総理が自分の2歳下ということ」
2/28(火) 7:03配信
茂木さんの宣戦布告
Photo by gettyimages

 「最近の茂木さんは、木原(誠二官房副長官)さんに電話を入れて『こう言うからな』と一方的に通告するだけ。それで記者には『官邸の了解を得たうえでの発言だ』と説明するからタチが悪い。

 木原さんも木原さんで、やる気をなくしているので『ハイハイ、どうぞ』と流してしまう。岸田総理は不快感を示しています」(自民党岸田派関係者)

 自民党の茂木敏充幹事長が、政権の方針から外れた発言を繰り返している。1月25日の衆院本会議で、与党が慎重なはずの「児童手当の所得制限撤廃」を突然主張したことを皮切りに、所得税の新税制「N分N乗」導入を唱えたり、マスク着用の継続について「海外で着けている人はほとんどいない」と発言したりして、論争の的になった。

 「特に児童手当の件は党として強く反対してきたから、政局の宣戦布告とみなされた。案の定、世耕(弘成党参院幹事長)さんたち安倍派幹部も参戦して異論を唱え始め、収拾がつかなくなっている」(自民党中堅議員)

 相次ぐ茂木氏の不規則発言には、共通点がある。野党の主張と一致している、ということだ。

 「どれも国民民主党と日本維新の会が訴える政策です。茂木さんの目的は、彼らを味方につけること。国民民主はずっと茂木さん自ら交渉して連立入りを模索してきたし、維新は政権内に人脈を持つ人がいないから、パイプを作れれば強みになる」(前出と別の自民党中堅議員)

 すべては、まもなく訪れる「勝負の時」に備えてのことだ。5月に広島で行われるG7サミットが終われば、岸田政権はひと区切りを迎える。

 
「プライドの高い茂木さんが一番気にしているのは、岸田総理が自分の2歳下ということ。すぐにでも俺に代われ、と思っているんですよ」(同前)

 政権発足以来、茂木氏は選挙をめぐる公明党との関係悪化、旧統一教会問題の対応と失点が続いている。そろそろぶちキレられてもおかしくない。

 「週刊現代」2023年3月4日号より

週刊現代(講談社)

8525OS5:2023/02/28(火) 11:31:48
https://news.yahoo.co.jp/articles/fb7e9178c8d0110910c729aa488a40d47fc7403a
「違う!」「ミスリードだ」子ども関係予算倍増で首相が声荒らげ反論 強硬姿勢で「火に油」 
2/27(月) 20:51配信

カナロコ by 神奈川新聞
衆院予算委員会で答弁する岸田文雄首相=27日午後、国会内

 子ども関係予算倍増を巡り、岸田文雄首相は27日の衆院予算委員会で立憲民主党の長妻昭元厚生労働相らと論戦した。首相は木原誠二官房副長官の「子どもが増えればそれに応じて予算は増えていく」との発言を、「政府方針と齟齬(そご)はない」と擁護。基準となる予算値を「検討中」としながらも「倍増実現」を強調する姿勢を、立民側から「説明にならない説明」などと批判されると、「違う」「ミスリードだ」と声を荒らげ反論した。

 木原副長官は21日放送のBS日テレ番組の中で子ども関係予算倍増について「子どもが増えればそれに応じて予算は増えていく。出生率がもしV字回復して上がってくれば、割と早いタイミングで倍増が実現される」と説明。「1人当たり」ではなく「総枠2倍」との新論を持ち出し波紋を広げている。倍増問題は決着せず「強硬姿勢で火に油」(公明議員)の状態だ。

 同日の予算委で木原副長官は「齟齬はない」との首相答弁を受け、「諸条件で倍増のタイミングが変わり得るとの意味で話した。『子どもが増えれば予算は倍増する』などとは言っていない」と説明。長妻氏は「ごまかしだ。そもそも前提となる出生率の持ち直しが当面は見込めないという各種検証を政府中枢が把握していないのは問題。少子化対策をやる気がない何よりの証拠だ」と断じた。

 長妻氏は「防衛は裨益(ひえき)(助けとなり役立ち補うこと)が全国民におよぶ点が少子化対策などと違う」(1月30日参院予算委答弁)との旨の首相発言を引き、「混乱は総理の誤った認識が背景。子育て関係予算は長い目で見れば益は全国民に及ぶ。答弁を撤回し認識を改めよ」と追及。しかし首相は「少子化や子育て政策上の意義は否定していない。財源上の見方を説明しただけだ」などと拒否した。

神奈川新聞社

8526OS5:2023/03/01(水) 09:36:56
https://news.yahoo.co.jp/articles/fb6a5a2ef379cbc3a0c4ffb7fc3fa7313a476b3b
林外相、G20欠席 予算審議優先、省内ため息
2/28(火) 20:34配信

時事通信
記者会見する林芳正外相=28日午後、外務省

 林芳正外相は、3月1、2両日にインドで開かれる20カ国・地域(G20)外相会合を欠席する。


 2023年度予算案の参院審議と重なったためだ。日本は先進7カ国(G7)の今年の議長国で、政府内では外交への影響を懸念する声が出ている。

 参院予算委員会は、岸田文雄首相と全閣僚が出席し1、2両日に予算案の基本的質疑を行う。17年から定例化したG20外相会合を日本の外相が欠席するのは初めて。林氏は28日の記者会見で「G7議長国としてしっかり発信したい」と強調した。政府は山田賢司副大臣を代理で派遣する方針だ。

 G20には中ロなども参加。ロシアのウクライナ侵攻を巡り、G7と異なる立場の国もあり、日本政府は今年のG20議長国インドとの連携を重視している。首相は「5月のG7広島サミットの成果を9月のG20サミットにつなげる」と訴えていることから、外務省幹部は「外相の欠席は痛い」とため息交じりに指摘。政府関係者も「インドとの間でしこりが残らなければいいが」と漏らした。

 印政府がG20外相会合の日程を発表したのは1月17日。外務省関係者によると、早くから関係者への根回しを始めたが理解を得られなかった。自民党の世耕弘成参院幹事長は28日の記者会見で「基本的質疑は参院質疑の中でも非常に重要度が高い」と語り、出席見送りはやむを得ないとの認識を示した。立憲民主党の参院幹部も予算審議を優先するよう求めた。

 インドではG20に続き、3日には日米豪印4カ国の連携枠組み「クアッド」外相会合が開かれ、外務省幹部は「せめてクアッドには行きたい」と語る。3日には参院予算委で要求された閣僚が出席する一般質疑が行われる方向のため、与野党の調整が続きそうだ。

8527OS5:2023/03/02(木) 18:02:37
https://news.yahoo.co.jp/articles/79d2e57df3734b6033a237758d24e5f592c8d925
これほどとは…田中角栄が地元・新潟でやっていた「徹底的な利益誘導」、その“凄まじい現実”
3/2(木) 7:33配信


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現代ビジネス
徹底的な利益誘導
田中角栄〔PHOTO〕gettyimages

 田中角栄といえば、新潟という地方出身、中央工学院卒業という政治家にとっては不利な経歴を跳ね除けるようにして、権力の階段を駆け上がり、その出世ぶりから「今太閤」と称されたことで知られています。いまも熱い人気を誇り、2010年代の半ばから後半にかけて、空前の「角栄ブーム」が起きたのは記憶に新しいところです。

【写真】圧巻…田中角栄の若かりし日の姿

 そこでは、名言集がヒットを飛ばすなど、彼のリーダーシップの「正の側面」に光が当たってきました。

 しかし一方で田中は、地元への徹底的な「利益誘導」に励んできたことでも知られ、その事実が批判的にとらえられることも少なくありません。

 平成に入ってから日本の政界で起きた一連の「政治改革」は、田中的な利益誘導やそこから生じる政治腐敗を阻止するためのもの……という側面を強く持っていたとされます。

 裏を返せば、田中による利益誘導をあらためて振り返ることは、現在の政治を底のほうで規定しているものについて知ることにもつながりそうです。

 ところで、田中の「地元で熱烈な人気ぶり」について詳細に記した書籍に、著名な政治学者である高畠通敏(1933〜2004年)の『地方の王国』(最初に出版されたのは1986年)があります。高畠は同書において、1983年の新潟を取材し、田中が地元・新潟三区でどのようにして熱烈な人気を獲得してきたのかを描き出しています。

 同書の中心は、新潟の有権者たちが、田中のどのような発言、その裏にある論理や情熱に惹かれてきたのかを中心に総体的に分析することにありますが、同時に、利益誘導の現実も生々しく描かれています。

 その一端を見てみましょう(引用は、改行の位置を編集してあります)。

 〈田中の政治的地位が高まるにつれ、田中が公共事業の決定にいわばオールマイティな力をもつようになったことは、毎秋慣例となった田中の秘書の主宰する新潟三区の有名な“越山会査定”に象徴的にあらわれている。

 越山会(編集部注:田中の後援会)員による選挙区内公共事業陳情の現地受付としてはじまった山田泰司秘書による選挙区行脚は、実質的に来年度の事業内容がそこで決定されてしまうとあって、市町村長や地方土木事務所長なども出席する半公式的なものへと発展したまま、今日にいたっている。

 そして、山田秘書すなわち田中によって調整され、決定された三区内の来年度事業計画は、ほとんどそのまま各官庁によって正式決定され、予算化されて、事業化される。越山会と田中事務所は、その意味で新潟三区において、国の資金を分捕って各市町村に分配する“陰の県庁”の役割をはたしているのである〉(同書29頁)

上越新幹線が四ヵ所も停車する
写真:現代ビジネス

 こうした個別の利益誘導の結果、以下のような事態が出来することになる、と高畠は書きます。

 〈とにかく、越山会が田中角栄を強く支えているかぎり、中央から新潟三区には無限に公共投資が降り注いでくる。それは、この二十年間、新潟三区に生活するものにとっては、否定のしようのない実感的事実なのだ〉

 〈上越新幹線が開通して三区内を縦断し、四ヵ所も停車する。関越、北陸の高速道が次々に建設され、一、二年のうちに全通する。県道はもとより、町村道までがどんどん国道に昇格して全面舗装される。たった数十戸しかない山村にトンネルが開通し、町場への交通路が開ける。河川改修事業が進み、ダムがつくられ、橋がかけられる

 これらすべてが田中先生のお声がかり、越山会員の陳情に対する先生の配慮の下で、実現したのである〉

 いまの時代ではなかなか考えにくい、高度成長の余勢をかった利益誘導。こうしたもののうえに田中角栄の権力が成り立ち、さらに平成の政治改革もあるという経緯は、政治について考える際に、一つの視点を与えてくれるかもしれません。

 さらに、【つづき】〈「東大を出たエリートに負けるな!」、田中角栄を“熱烈に支持”した人たちの「やり切れない気持ち」〉では、新潟において田中角栄を支持した人たちの心情に迫ります。

8528OS5:2023/03/02(木) 18:03:16
https://gendai.media/articles/-/106871?utm_source=yahoonews&utm_medium=related&utm_campaign=link&utm_content=related
2023.03.02
「東大を出たエリートに負けるな!」、田中角栄を“熱烈に支持”した人たちの「やり切れない気持ち」
学術文庫&選書メチエ編集部
プロフィール
圧倒的な「地元人気」
田中角栄といえば、新潟という地方出身、中央工学院卒業という政治家にとっては不利な経歴を跳ね除けるようにして、権力の階段を駆け上がり、その出世ぶりから「今太閤」と称されたことで知られています。

いまも熱い人気を誇り、2010年代の半ばから後半にかけて、空前の「角栄ブーム」が起きたのは記憶に新しいところ。現代の政治を眺める際にも、参照点となるような政治家と言えそうです。

周恩来と会談する田中角栄(1972年)〔PHOTO〕Gettyimages
田中の特徴の一つとして挙げられるのは、その恐るべき「地元人気」でしょうか。とくに1950〜70年代、田中の地元であった新潟三区での、田中の人気は圧倒的なものであったと言われます。その人気・支持は、田中が権力の頂点から去り、ロッキード事件によって裁判にかけられてなお、凄まじいものだったとされています。

では、田中はいったいなぜそれほどの人気を実現することができたのでしょうか。もちろん、お得意の利益誘導が大いに影響していると考えられますが、一方で、「人気」というのは、人々の入り組んだ心理的要因が絡んでいるもの。利益だけでは説明できない、より複雑な何かがありそうです。

そのあたりを詳しく描き出しているのが、著名な政治学者である高畠通敏(1933〜2004年)の『地方の王国』(最初に出版されたのは、1983年)という書籍です。

「自分は新潟三区の人間だ!」
高畠は、田中の地元である新潟県が、「南のほうの諸県」に比べると、豪雪などの影響によってなかなか経済成長・近代化を遂げられなかったこと、そのために新潟の北部に暮らす人たちのなかには、やりきれない思いや怨恨が募っていたことという、いわば、日本国内の「南北問題」を指摘したうえで、そうした状況が田中の利益誘導によるインフラ整備によって徐々に変化しつつあったことを描き出し、こう続けます。

〈このようにして、新潟三区の山奥の村々にトンネルが掘られ、全面舗装された国道や県道が走るようになったのである。それと同時に、在郷の村落共同体は越山会(編集部注:田中の講演会)によって固められ、意識の下に沈んでいたかつての怨恨は、“南”側先進諸県に対抗する強烈な“ナショナリズム”に裏打ちされた連帯へと高められていったということができよう〉(同書39頁)

さらに高畠は、田中が国政において出世してもなお、地元を歩き、地元の事情に精通し、その知識をもって地元のインフラ整備に力を注いでいたことを描いたうえで、このように書きます。

〈それは、田中がいくら中央で出世しても、自分は新潟三区の人間だといいつづけたことと無縁ではないだろう。実際、彼は、代議士となっても故郷から「出稼ぎ」にいっているのだと自称し、総理大臣になってもそのいいかたを変えなかった。(中略)それは、田中の心があくまで新潟三区という“こちら”側の世界にあり、南国や太平洋側の“あちら”側の世界にないという忠誠にほかならない。

他の代議士たちはすべて、中央で出世するに従い、心を“あちら”側に移していった。新潟出身でも東大などのエリート大学を出て官僚になった連中が、すべて“あちら”側の人間である。ひとり、農民たちと同じように学校も満足に出なかった田中だけが、そういう官僚たちをあごの先でつかいながら、その心を“こちら”側に保ちつづけてくれているというわけだ〉(同書40頁)

8529OS5:2023/03/02(木) 18:03:31
ただの「今太閤」ではない
新潟三区の有権者たちは、こうした田中の姿勢に強く同一化した、と同書は書く。

〈このように見てくれば、田中の出世物語は、地元の選挙民にとっては、単なる“今太閤”の物語ではあり得ない。出世した太閤は、決して昔の仲間の農民を訪れてサービスするなどということはしなかっただろう。またそれは、代議士と選挙民との間の、単なる利益誘導と票をめぐる取引ゲームにとどまる種類のものでもない。

(中略)田中は、まさにその“あちら”側の牙城、東大出の官僚の集団の中にのりこんでゆき、彼らから「所詮、土建屋」と陰口を叩かれながら、しかしその彼らを堂々とつかいまくってきた。そこに、越山会員にとっての田中の本質的な意味があるのだ〉(同書40〜41頁)

地元・新潟では、ロッキード事件が「仕組まれたものである」とする陰謀説が強い影響力を持ったとされますが、高畠によれば、これも“あちら”側の人間に田中が足をすくわれたという見方、すなわち〈在郷越山会員たちの田中に対する熱い想いのそこにあるものを裏返しにした反応にほかならない〉といいます。

日本という国のなかにある凹凸や起伏が、田中角栄という政治家への熱い想いを生み出したという指摘は、私たちに政治を見るうえでのヒントを与えてくれるかもしれません。

なお、田中がおこなっていた利益誘導については、〈これほどとは…田中角栄が地元・新潟でやっていた「徹底的な利益誘導」、その“凄まじい現実”〉でその一端に触れています。

8530OS5:2023/03/02(木) 23:15:10
https://news.yahoo.co.jp/articles/e3d3a5d063523898fb09530ae8cb4cae477500a5
林外相のG20欠席 与野党が責任押しつけ
3/2(木) 20:18配信



2日の参院予算委員会は、林芳正外相が同委への出席のためインドでの20カ国・地域(G20)外相会合を欠席した問題が尾を引く展開となった。岸田文雄首相は林氏の派遣を模索したものの、国会日程のため見送る判断となったと説明した。一方、国益を損なう事態を招いたことに与野党などが責任を押し付け合う泥仕合も始まっている。

「一つ苦言を呈したい。それは、昨日(1日)と今日(2日)、林氏がこの場に座っていることだ」

日本維新の会の音喜多駿氏は、質疑の冒頭にこう切り出し、林氏が国会を優先し、G20会合の欠席に至った経緯を疑問視した。

首相は「林氏の出席の可能性を追求したが、国会を含む日程などを総合的に勘案した」と説明したが、音喜多氏は「納得できるものではない」と突き放した。さらに、前日の1日の審議で林氏への与野党の質問がわずか1問、53秒だったことにも言及し「林氏の無駄遣いだったと言わざるを得ない」と指摘。「『外交の岸田』らしく国益を優先する判断をしていくべきだ」と注文をつけた。

ただ、そもそも林氏のG20会合出席に待ったをかけたのは国会側だ。

2日の参院予算委理事会では、立憲民主党が「G20については外務省から話を一切聞いていなかった」と外務省の失態を指摘した。実際、外務省の日程調整の動きが鈍かったことは否めず、政府高官は「もっと日程調整すべきだった」と悔やむ。

だが、国会側も「基本的質疑は首相出席のもと全閣僚出席で行うことが原則だ」(自民党の野上浩太郎参院国対委員長)との主張が大勢だった。与野党とも林氏のG20会合出席に積極的に協力した形跡はない。

閣僚の海外出張を巡っては、昨年2月にも鈴木俊一財務相がG20財務相・中央銀行総裁会議への出席を国会日程のため見合わせており、同様の失態を繰り返したことになる。

自民の麻生太郎副総裁は2日の麻生派(志公会)会合で「(林氏が)出られなくなったのはどうかね。国会論議が理由でというのは、どういう反響があるのか考えないといけない」と苦言を呈した。

首相は同日の予算委で「国会の理解を得つつ、積極的な外交を展開したい」と語ったが、国会が「慣例主義」を見直さなければ、外交よりも国内事情が優先の「ガラパゴス国会」の返上は容易ではない。(永原慎吾)

8531OS5:2023/03/02(木) 23:16:11
https://news.yahoo.co.jp/articles/2e9d2ae8542bfac82634896cea2692b57d452567
G20外相会合、閉幕へ ウクライナ侵攻巡り対立、共同声明の調整難航
3/2(木) 20:07配信
毎日新聞
インド・ニューデリーに設置されたG20の看板=2023年2月28日、AP

 インドの首都ニューデリーで開催中の主要20カ国・地域(G20)外相会合で2日、ロシアによるウクライナ侵攻を巡り米露の外相が応酬を繰り広げた。ロシアに制裁を科す米欧などと、これに反発するロシアや中国などとの間で対立が深まっており、共同声明の内容を巡っても調整が難航している模様だ。会合は2日、閉幕する。

 会合にはブリンケン米国務長官、ロシアのラブロフ外相、中国の秦剛外相らが出席。加盟国では、日本を含むG7や韓国などが対露制裁に参加する一方、今年の議長国インド、中国、ブラジル、インドネシアなどは制裁に加わっておらず、ウクライナ危機を巡って立場が異なる。

 2日は世界の食糧危機やエネルギー価格の高騰などについて協議した。インドのモディ首相はビデオメッセージで「あなた方は世界が深く分断されているときに会議を開いている。協議が地政学的緊張に影響されるのは当然のことだが、我々はこの部屋にいない人々に対する責任も負っている」と訴えた。「グローバルサウス」(南半球を中心とする新興国・途上国)の国々が過大な債務を抱える中で食糧やエネルギーの価格高騰が進んでいることを踏まえ「(ウクライナ危機という)共に解決できない問題が、(食糧など)解決できる問題の妨げになってはいけない」と呼びかけた。

 だが米露は互いに相手を非難した。AP通信によると、ブリンケン氏は2日、「今回の(G20外相)会合もロシアによるウクライナに対する不当な戦争によって台無しにされた」とした上で「侵略戦争を終結させるようにロシアに求め続けなければならない」と訴えた。一方、ラブロフ氏は対露制裁を念頭に「西側による自分勝手な政策がもたらしたリスクが緩和されるよう期待したい」と述べた。タス通信が報じた。

 ラブロフ氏は協議の合間に、トルコや南アフリカなど対露制裁をしていない国々の外相と会談し、取り込みを図った。一方、オランダのフックストラ外相は2日、中国がロシアに武器供与をする可能性があるとの米政府の情報を踏まえ「(ウクライナ危機の)責任はロシアにある。他のすべての国々はロシアへの軍事支援を控えるべきだ」と記者団に語った。

 インドネシアで22年11月に開催されたG20首脳会議の共同宣言では、参加国のほとんどがウクライナでの戦争を強く非難したことを明記する一方で、対露制裁などに異論が出たことも併記した。だが今年2月25日までインドで開かれたG20財務相・中央銀行総裁会議では、同様の表現を巡ってロシアや中国が反対。共同声明の採択は見送られた。外相会合でも、ウクライナ危機の文言を巡り調整が難航しているとみられる。

 G20は9月にインドで首脳会議を開催する予定。【ニューデリー川上珠実】

8532OS5:2023/03/03(金) 18:12:28
https://news.yahoo.co.jp/articles/c9edf3bd5354e2b49b1c099c06cd9950138deb3c
かすむ岸田色…身内も「信念ない」 参院論戦、保守派へ配慮鮮明
3/3(金) 10:57配信

西日本新聞
岸田首相

 岸田文雄首相が、論戦の舞台を移した参院でも自民党安倍派や保守層に配慮した答弁を続けている。安倍派を中心に異論が強いLGBT理解増進法案を巡っては党内議論を見守る姿勢に徹し、逆に安全保障政策では踏み込みを増している。4月の統一地方選や衆院補欠選挙を前に、党内外の保守派をつなぎ留める狙いは明らかだが、指導力や政策への熱意はかすみがちだ。

「つまらないプリンス」が首相就任会見で見せた「らしくない」顔

 1日の参院予算委員会。立憲民主党の杉尾秀哉氏から、理解増進法案の早急な整備を自民総裁として指示するよう求められた首相は「議員立法として議論されてきた経緯がある。自民も法案提出の準備を進めている」。衆院で繰り返した説明をなぞるだけだった。

 伝統的な家族観を重視する自民議員には、2年前に与野党の実務者間で合意した法案への忌避感が今も強い。法案には「性的指向および性自認を理由とする差別は許されないとの認識の下」との記述があり、反対派は訴訟リスクが高まる恐れなどを指摘する。「私自身、反対だと言ったことは一度もない」と語る首相も、無視できないでいる。

 一方、他国領域のミサイル基地などを破壊する反撃能力(敵基地攻撃能力)保有に関しては「今後は米国の打撃力に完全に依存することはなくなる」と強調。

 2日、共産党の小池晃書記局長から反撃能力保有に否定的な古賀誠元自民幹事長の見解を「重く受け止めるべきではないか」と問われても「平和国家としての歩みは変わらない。多くの国が理解を示している」と気にするそぶりはなかった。

 古賀氏は首相が率いる宏池会(岸田派)の前会長だが、最近は距離がある。リベラル色が濃い宏池会についても首相は「本質は徹底的な現実主義を追求する政策集団だ」と語り、イメージ脱却に躍起だ。岸田派関係者は「首相に信念はなく、現状を追認しているだけ。このままでは第2安倍派になってしまう」と嘆く。

 2月の自民党大会で憲法改正の実現を説き、安定的な皇位継承策の検討にも意欲を示した首相。政権の行方を左右する春の政治決戦に向けた支持固めが露骨に前面に出ているだけで、本気度には疑問符が付く。 (河合仁志、大坪拓也)

8533とはずがたり:2023/03/06(月) 21:46:42
高市早苗の孤立で「おひとりさま」の無情…奈良県知事選でみんな「二階氏に忖度」
3/1(水) 7:03配信
https://news.yahoo.co.jp/articles/925ec2ca1ecbfa440dfe5adf3f72b5da46d2ca14
現代ビジネス

 「初の女性総理」を目指す高市早苗経済安全保障担当相が、窮地に立たされている。奈良県知事選(4月9日投開票)に向けて、県連会長の高市氏は平木省氏(48歳)を推薦することに決め、党本部の決定を待っていた。平木氏は高市氏の総務相時代に秘書官を務め、同郷のよしみもあって目をかけられていたようだ。

 ところが、党本部は1ヵ月以上、回答を保留している。現職の荒井正吾知事(78歳)が出馬を決め、党本部に直接、推薦を働きかけているからだ。

 「荒井氏の裏にいるのは二階俊博元幹事長です。荒井氏は運輸省の元官僚で、二階氏が細川護熙内閣で運輸政務次官をやっていた時には一番の部下だった。その時の縁で、いまでも親密なのです」(自民党中堅議員)

 分裂選挙になることで、維新から出馬する山下真元生駒市長(54歳)が漁夫の利を得る可能性も高まっている。だが、孤立化した高市氏に助け船を出す者はいない。

 「荒井氏は'01年に参議院議員に転じた際、宏池会に所属していたため、同じ派閥の岸田(文雄)総理も積極的に動こうとしない。茂木(敏充)幹事長も二階氏に忖度して静観を続けています。高市氏は2月21日に二階氏に直談判を試みましたが、二階氏はほぼ無言だったとか。無派閥の高市氏は、党内でいよいよ『おひとりさま』になってしまいそうです」(同前)

 故・安倍晋三元総理から評価され、政界の階段を駆け上がってきた高市氏だが、ひとり残されては何もできそうにない。

 「週刊現代」2023年3月4日号より

週刊現代(講談社)

8534OS5:2023/03/06(月) 23:09:20
https://www.jiji.com/jc/v8?id=2023tenbyo07
萩生田氏が安倍派会長に意欲【点描・永田町】
2023年03月06日

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政治ジャーナリスト・泉 宏
萩生田氏が安倍派会長に意欲【点描・永田町】
2023年03月06日
自民党の最大派閥・安倍派(96人)幹部の萩生田光一政調会長が、故安倍晋三元首相の「一周忌」をめどに同派の新会長を選出すべきだとの考えを示したことが、党内に複雑な波紋を広げている。永田町では「萩生田氏が『ポスト安倍』に名乗りを上げる意向を固めた」(自民長老)と受け止められているが、「集団指導体制で維持されてきた派内均衡を崩し、安倍派の空中分解につながる」(同)との見方もあり、同派だけでなく党内の権力構図を一変させかねないからだ。


 萩生田氏は1月31日のインターネット番組に出演した際、安倍派の今後について「一周忌をめどにしかるべきリーダーを立て、足らざるところがあれば支えていく体制でやっていきたい」と語った。ただ安倍氏の死去後、会長代理として最大派閥の運営に当たってきた塩谷立元総務会長が、同26日に開かれた安倍派の定例会合の後、同派の後継体制について「昨年の継続で今年も当面やっていく。新会長選出の動きは今のところない」と記者団に説明したばかりだっただけに、萩生田氏の発言が党内で注目されたのだ。

 萩生田氏は番組でのやりとりの中で「私で役立つことがあると皆さんが言ってくれるのであれば、どういう立場でも頑張るつもりだ」とも発言。これが自身の会長就任への意欲と受け止められた。同氏周辺は「そんな意図は全くない」と慌てて打ち消したが、同氏を支持する議員は「ポスト安倍への準備が整ったということだ」(安倍派若手)と勢いづく。

 さらに、官房長官として安倍氏を長く支えた菅義偉前首相も、2月3日のネット番組で将来の総裁候補の一人に萩生田氏を挙げ、「度胸がある」と評価した。これを受け、党内では「ポスト安倍はポスト岸田につながる」(菅氏周辺)との声も相次ぐ。


6氏が争えば「空中分解」の危機も

 安倍派の領袖(りょうしゅう)で、自他共に認める党の最高実力者だった安倍氏が昨年7月に死去した後、同派の後継体制づくりは混迷を深めた。同9月下旬の国葬後、いったん塩谷氏の昇格案が浮上したが、安倍派に強い影響力を持つ森喜朗元首相や、若手議員の一部の反対で白紙に戻り、以来、現在まで集団指導体制が続いている。

 そもそも同派内には、次期会長候補とされる有力者として萩生田、塩谷両氏のほか、松野博一官房長官、西村康稔経済産業相、高木毅国対委員長、世耕弘成参院幹事長がおり、この6氏が覇を競うが、衆目の一致する後継者は見当たらない。だからこそ集団指導体制を維持することで、会長候補同士の主導権争いによる派内混乱を回避してきたのが実態だ。

萩生田光一文部科学相(左)と東京五輪・パラリンピック組織委員会の森喜朗会長(肩書はいずれも当時)=2020年9月17日、東京都中央区【時事通信社】
萩生田光一文部科学相(左)と東京五輪・パラリンピック組織委員会の森喜朗会長(肩書はいずれも当時)=2020年9月17日、東京都中央区【時事通信社】

 それだけに萩生田氏の発言がライバルたちを刺激したのは当然で、西村氏がすぐさま2月1日の国会答弁で、急浮上した児童手当の所得制限撤廃論について「限られた財源で高所得者に配るより、厳しい状況の人を支援すべきだ」と反対姿勢をアピールした。会長代理の下村博文元文部科学相も同2日の派閥会合で、党が掲げる憲法改正4項目の条文イメージの見直しを提起。さらには世耕氏も、安倍氏の意向を踏まえての昨年末の台湾訪問や、防衛財源確保に向けた党内論議の提唱など、言動を活発化させている。

 そうした中、森氏は2月20日掲載の地元紙インタビューで、萩生田氏について「(後継候補の中で)総合力は最も高い」と評価。安倍派内にも、来秋の総裁選をにらんで「すぐに新体制を築くべきだ」(若手)との声が広がるが、なお「萩生田氏の突出は派の空中分解につながる」との指摘もある。同派の内紛は「政局にも影響する」(自民長老)だけに、首相や党幹部は「ハラハラしながら推移を見守る」(同)ことになりそうだ。

(2023年3月6日掲載)

8535OS5:2023/03/08(水) 21:36:50
https://news.goo.ne.jp/article/dailyshincho/politics/dailyshincho-963189.html?_gl=1*1h8zdfi*_ga*MzQ0MzAyOTExLjE2NjY0MDI2MzY.*_ga_XJ5END643J*MTY3ODI3ODM3MC4xNTIuMS4xNjc4Mjc4OTg1LjU2LjAuMA..
岸田総理が「安倍家の墓参り」をドタキャンした裏事情 自民幹部から「あまりにもお粗末」の声も
2023/03/08 06:02デイリー新潮

岸田総理が「安倍家の墓参り」をドタキャンした裏事情 自民幹部から「あまりにもお粗末」の声も

岸田総理

(デイリー新潮)

 4月に迫る衆議院補欠選挙を前に、岸田総理が動いた。去る3月5日、二つの選挙区で補選が行われる山口県を訪問したのだ。そのうちの一つ、山口4区といえば、昨年7月に銃弾に倒れ、帰らぬ人となった安倍晋三元総理の地元選挙区。国葬まで執り行った“自民党のレジェンド”の後継者を負けさせるわけにはいかぬと、現地に乗り込んで行ったというわけだ。ところがこの“山口入り”の、ある予定変更をめぐって、党内部から批判の声が上がっている。

墓参りがキャンセル
 政治部デスクが言う。

「岸田総理は、3月5日の午前に羽田空港をたち、山口宇部空港に降り立ちました。そしてまず向かったのは、下関市。故・安倍元総理が当選を重ねてきた、山口4区の中心地区です。安倍氏の後継として出馬する新人候補を応援すべく、訪れたというわけです」

 岸田氏は、応援演説を行う前に、安倍氏の元地元事務所に足を運び、そこに掲げてあった安倍氏の遺影に黙祷を捧げたという。ところが、これ、当初の予定にはなかったものだった。

 地元関係者が言う。

「実は、岸田総理は当初、安倍家のお墓を訪れ、墓前に花を手向けて補選での必勝を誓う、という予定が組まれていました、受け入れる地元もその準備をしていたのですが、直前になって墓参りがキャンセルとなってしまったのです」

 現職総理が、銃撃に倒れた元総理の墓に手を合わせる――。いかにも“絵になるシーン”であり、選挙応援のスタートとしてこれ以上ないものと思われるが、なぜ中止となってしまったのか。

分骨でさえ踏ん切りがつかない
「出発の前になって、党幹部が念の為遺族側に確認したところ、お墓にはまだ安倍氏の遺骨は納められておらず、富ヶ谷の自宅にあるということがわかったのです。納骨前に墓参りをするのは不自然ではないかという判断で、急遽、遺影への黙祷に切り替わったのです」

 一体なぜ、遺骨がお墓に収められていないのかといえば、

「当然ながら、奥様の昭恵さんの判断です。病気や老衰などではなく、突然に、しかも銃撃という、あまりにも衝撃的な形で夫を亡くした悲しみは今も全く癒えておらず、遺骨を自宅に置いていて、朝も夜も問わず、手を合わせ、語りかけているそうです。もちろんいずれは、と昭恵さんも考えているようですが、その時も、分骨して、一部は自宅にと考えているようです。ただ、その分骨さえまだ踏ん切りがつかないで、気持ちの整理がつくのが、いつになるかは、誰にも分からないというのが現状です」

もう少し上手くやってくれ
 このドタキャンには、自民党幹部も呆れる。

「そもそも、なんでそんな重要なことを、岸田さんは直前まで知らなかったのかが問題です。あまりにもお粗末すぎます。墓参りの話はマスコミにも伝わっていましたし、恥ずかしいこと限りない」

 しかも、

「本当に安倍さんに必勝を誓いたいなら、山口入りの前にでも、富ヶ谷の自宅にいって手を合わせるべきだったのに、それもしない。しかも、ご遺族と十分にコミュニケーションを取ってこなかったわけです。つまり、墓参りも遺影の前の黙祷も、全く気持ちのこもっていない、単なる選挙のためのパフォーマンスに過ぎないということが、明らかになってしまった。正直、もう少し上手にやってくれよと思いますね。こんなことでは、彼のやることなすこと、全部パフォーマンスじゃないか、と国民は思ってしまいますよ」

デイリー新潮編集部

8536OS5:2023/03/10(金) 07:23:43
https://news.yahoo.co.jp/articles/ad12dc0a6b5ab36b9d2a7baa66b741e2a5f9c115
体調不良説再燃…!? 菅前首相の体に異変が起きて、永田町に走った「大激震」
3/10(金) 7:03配信

現代ビジネス
体調に異変ありか
photo by gettyimages

 「マスクをずっと外さないし、以前より背中が丸まって、歩幅が狭くなっているようにも見える。もともと声が大きい人じゃないが、いまの菅さんを見ると『覇気がない』と感じる人もいるだろうね」(自民党中堅議員)


 菅義偉前総理の「体調不良説」が流れたのは、'22年春のこと。講演会や会合で言葉に詰まる場面があり、「様子がおかしい」という噂が自民党の内外に走ったのである。

 ここにきて、その「体調不良説」が再燃している。最初に異変を察知したのは、地元・神奈川の自民党関係者だった。

 「年明けの1月6日、菅さんは横浜の『ドン』と言われる藤木企業会長・藤木幸夫さんのもとを密かに訪れ、面会しました。その際、同席した関係者から『少し呂律が回っていないようだった』とか『会話が前後した』といった話が出たのです」(自民党神奈川県連関係者)

 ただ菅氏と藤木氏はここ数年、横浜のIR(統合型リゾート施設)誘致をめぐって対立しており、この日は「手打ち」の会合だった。菅氏に近い自民党議員からは「菅さんの動きを警戒して、牽制のために情報を流している人がいるのでは」という声も上がった。

 実際、菅氏はその後の2月初め、東京ビッグサイトで開かれたイベント「宿フェス」でいたって元気そうな姿を見せ、周囲を安心させた。ある側近には「最近、健康診断を受けたが異常はなかった。毎日散歩もしている」と語り、噂は収まったと思われていたのである。

 ところがその直後、3度目の異変が起きて、永田町は激震した。

 「2月中旬に北海道を訪れた際に、囲み取材で10秒以上黙り込むことがあったのです。やはり、体調に多少の波があるのかもしれません」(前出・自民党神奈川県連関係者)

 「キングメーカー」として再始動した矢先の変事。真相がどうあれ、動き始めた政局に、大きな影響を及ぼすことになりそうだ。

 「週刊現代」2023年3月11・18日合併号より

 仮に菅氏の勢いが削がれたとしても、岸田首相はまだまだ安心できない。「岸田失脚」を夢見ている政治家は永田町に少なくないと見られており、「あの人」の動向も注視すべきだろう。連載記事『自民党内で「岸田下ろし」が始まる…その時、二階元幹事長が推す「次期総理」の名前』にて、詳しく説明していく。

週刊現代(講談社)

8537OS5:2023/03/13(月) 14:17:09
https://news.yahoo.co.jp/articles/b39d25cd3106d86dba08f9ab16f198cded84dad0
菅前総理の失速ぶりに自民関係者はあきれ顔 麻生太郎の抗議に“敵前逃亡”
3/13(月) 5:56配信



 現職総理への批判を繰り返し、「反岸田」勢力の受け皿と期待を集めた菅義偉前総理(74)が失速している。

 自民党関係者もあきれ顔だ。

「2月5日に行われた北九州市長選挙で、菅さんは岸田文雄総理を後見する麻生太郎副総裁との対決を嫌がり、現地での応援演説をやめちゃった。結果的にその候補は落選し、周囲から“また逃げた”と落胆の声が上がっているんです」

 菅氏に支援を依頼したのは、かねて近い関係にある武田良太元総務相。自民党本部は武田氏が擁立を主導した、元国交省官僚の津森洋介氏を公明党や立憲民主党との相乗りで推薦した。が、一方で武田氏と「犬猿の仲」である麻生氏は、水面下で元厚労省官僚の武内和久氏を支援していた。

「菅さんは告示直前に九州入りする予定でしたが、急に中止が決まった。理由は麻生さんが菅さんに“福岡の話に首を突っ込むな”と強く抗議したからです。麻生さんのあまりの剣幕に恐れをなしたというワケ」

“相変わらず戦えない人だ”
 周囲がドン引きする、まさかの敵前逃亡だったが、菅氏には“前科”があった。

「菅さんは総理在任中も、麻生さんに配慮し過ぎて二階(俊博幹事長=当時=)さんのクビを切ろうとしましたし、総理の座もわずか1年で投げ出した。武田さんをはじめとする菅シンパの議員たちは“相変わらず戦えない人だ”と、潮が引くように菅さんから距離を置き始めています」

 武田氏の親分格で菅氏と盟友関係にあった二階氏も、最近は冷ややかだという。

 政治部デスクが指摘する。

「菅は1月に月刊誌のインタビュー記事で“岸田総理は未だに派閥の会長を続けています”“派閥政治を引きずっているとのメッセージになる”と、派閥に居続ける岸田総理と派閥政治そのものをやり玉に挙げた。これまで派閥の合従連衡を生き残ってきた二階は“派閥の何が悪いんだ”と、すっかりおかんむりです」

 昨年2月に麻生派を飛び出し、いまも“菅派”の立ち上げに動く佐藤勉元総務相も同様だという。

「佐藤はあの発言を“自分は派閥を作らないと宣言したようなもの”とボヤいているとか。党のカネや人事ポストは派閥単位で配分されるので、菅派の誕生に期待を寄せていた議員たちは一様に肩を落としています」

あいさつの場で言葉が出てこない
 株価暴落が続く菅氏には、新たな健康不安説が追い打ちをかけている。

「昨年、循環器系を患って一時は入院した、という説が流れました。今年に入ってからは、パーティーや会合でのあいさつの場でしばらく言葉が出てこない様子が何度も目撃されています。もとより饒舌なタイプではありませんが、健康状態はかなり不安視されていますよ」

 2月18日、菅氏は北海道の上士幌町を訪問。ふるさと納税制度による寄付金で町民の保育料を無料化させた、認定こども園の視察だった。

「かつて自身が推進した政策のアピールで求心力を回復させる狙いだったんでしょう。ただ、菅さんは役人を恫喝するのは得意ですが、根っからの政局オンチで議員付き合いも超苦手。自身に近い河野太郎デジタル相や小泉進次郎元環境相らが伸び悩んでいるうえ、安倍派後継の最右翼と見られる萩生田光一政調会長にしても、未だ菅さんの秋波に呼応する様子は見られません」(先の自民党関係者)

「週刊新潮」2023年3月9日号 掲載

新潮社

8538OS5:2023/03/13(月) 14:59:09
https://news.yahoo.co.jp/articles/8bf1c0c924ed5bfd9f1659420e95d759ba3674af
菅前首相、リーダー候補「HKT」と初会合 キングメーカーの鍵握る
3/13(月) 14:33配信


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産経新聞
自民党の菅義偉前首相(鴨志田拓海撮影)

自民党の菅義偉前首相は12日夜、東京都内の日本料理店で萩生田光一政調会長や加藤勝信厚生労働相、武田良太元総務相と会食した。萩生田、加藤、武田の3氏は菅政権を閣僚として支えたメンバーで、各氏の名前の頭文字から「HKT」とも呼ばれる。3人は菅政権退陣後も定期的に会食を重ねているが、菅氏が会合に加わるのは初めて。

関係者によると、この日の会食では菅政権時代の思い出話を中心に、岸田文雄政権が取り組む子育て支援などの話題が出た。また、菅氏が今月末に超党派の日韓議員連盟の新会長に就任することから、3人は菅氏を支えながら「韓国との議員外交にしっかり取り組もう」との意見で一致したという。

萩生田、加藤、武田の3氏は平成15年の衆院選で初当選の同期。令和3年の党総裁選で菅氏再選のために集まったのが始まりだ。菅氏は総裁選には出馬せずに退陣したが、定期的に会合を開いて情報交換を重ねている。

萩生田氏は安倍派(清和政策研究会)、加藤氏は茂木派(平成研究会)、武田氏は二階派(志帥会)でそれぞれ番頭格や次世代のリーダー候補と目されている。3氏との強固な絆は、菅氏が「キングメーカー」の道を歩む上で重要なカードとなりそうだ。

8539OS5:2023/03/14(火) 09:07:26
https://news.yahoo.co.jp/articles/73dd336bc9bf0179d22fe21b223f5f2f1ab2ed74
少子化対策、自民内で「要望合戦」 調査会や議連、相次ぎ提出
3/13(月) 21:51配信

毎日新聞
自民党

 岸田文雄首相が打ち出した「異次元の少子化対策」をめぐり、自民党内の調査会や議連が13日までに、相次いで要望をまとめた。近く党の提言として集約し、政府が3月末をめどに作成する少子化対策のたたき台に反映させる見通しだ。財源の確保策として「教育国債」まで飛び出し、さながら要望合戦となっている。

 ◇月内に集約「相反するものもある」

 要望を提言に集約するのは「こども・若者」輝く未来創造本部(本部長・茂木敏充幹事長)の下部組織である実現会議。13日に党本部で会合が開かれ、少子化対策調査会の衛藤晟一会長は、持論である児童手当の大幅拡充のほか、新婚世帯への住宅費補助の引き上げを要望。旧民主党政権時代に廃止された、16歳未満の扶養家族がいる世帯に所得税と住民税を減税する年少扶養控除の復活も求めた。

 この日は、成育基本法推進議連(会長・野田聖子前こども政策担当相)も加藤勝信厚生労働相に、医療界や障害児を育てる親からの要望を提出。10日には全国保育関係議連(会長・田村憲久元厚労相)が小倉将信こども政策担当相に対し、保育士の配置基準の改善を求めている。

 さらに、大学など高等教育費の負担も重いことから、文部科学省系の教育・人材力強化調査会(会長・柴山昌彦元文科相)も参戦。貸与型奨学金の減免の拡充、所得に応じて返済できる出世払い型奨学金の導入を訴え、財源は教育国債を検討すべきだとした。

 もともと児童手当などの所得制限をめぐっては党内でも賛否が入り交じる状況。実現会議の幹部は「相反して両立しないものもある。整理が必要だ」と精査する考えを示した。【奥山はるな、小鍜冶孝志】

8540OS5:2023/03/18(土) 22:54:54
https://news.yahoo.co.jp/articles/4aebce690bb23419d97b6fb3c59f3dd8f3c7dfe1
かつては「首相候補」だったが…高市早苗・経済安全保障担当大臣 “逆ギレ女王”が迎えた「崖っぷち」
3/18(土) 8:00配信


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FRIDAY
当該の発言があったとされるレク自体がなかったと答弁したことで、総務省行政文書問題は混迷を極めている

〈私は、間違ってない。私は、できる〉

永田町から赤坂議員宿舎へ帰る公用車内、心の中で何度も繰り返しながら、サポーターを着けた右手をぎゅっと握り締めた。総務省の行政文書問題で渦中(かちゅう)にある高市早苗経済安全保障担当相(62)が、政治生命の崖っぷちに立たされている。

【画像】すごい…!ミニスカート姿でウインクする30年前の高市早苗氏…!

発端は、’15年に作成された「放送法」に関する総務省の行政文書の内容が公表されたことにある。当時総務相だった高市が「そもそもテレビ朝日に公平な番組なんてある?」などと発言したことが記されており、当人は「捏造だ」と猛反論。立憲民主党の小西洋之参院議員(51)に「内容が事実なら国会議員を辞(や)めるか」と問われると「結構ですよ」と啖呵(たんか)を切った。

その後、総務省が文書はホンモノだと認める″追撃″をしても、〈私は、間違ってない〉とばかりに支離滅裂な発言を繰り返し、かえって立場を危うくしている。

「過去にも似たようなことがありました。総務相時代の’16年、放送局に対して電波停止命令を出す可能性を示唆(しさ)。『表現の自由を脅(おびや)かす大問題だ』とバッシングを受けました。発言を撤回するかと思いきや、『民主党も与党時代に同じことを言っていた』と逆ギレする始末。素直に矛(ほこ)を収められない性格なのです」(自民党関係者)

日本初の女性首相候補と持ち上げられたのも今は昔、クビ寸前の”逆ギレ女王”となってしまった。

神戸大から松下政経塾を経て渡米した才媛は、ハデなエピソードに事欠かない。’92年、地元奈良から初出馬するのに先立って出版したエッセイ本では〈地中海で、海の見えるホテルの部屋で、飲みィのやりィのやりまくりだった〉〈彼がすばらしいテクニックを持っていることは言うまでもない〉など、男性との情事を赤裸々に記述。その内容は今でも政界の語り草となっている。

「’93年の総選挙ではオープンカーに乗って選挙活動を行い、インタビューでは昔バイクを乗り回していた『不良娘』だったことを詳(つまび)らかにするなど、思いつきで行動するタイプ。一方で、政治家らしい付き合いや根回しは苦手で、ブレーンも友達もいない。政務が終わり次第、宿舎に引き上げるとか」(全国紙政治部デスク)

それでいながら今の地位まで上り詰めたのは、ひとえに故安倍晋三元首相の寵愛を受けたからだ。政治ジャーナリストの安積明子氏は言う。

「彼女の求心力は’21年の自民党総裁選がピークだったと言えます。この時も安倍元首相の呼びかけで推薦人が集まり、保守層を中心に『高市推し』で団結した。その議員たちも、今回は沈黙を貫いており、擁護する様子は見えません。清和会(安倍派)への出戻りも難しいでしょう」

8541OS5:2023/03/18(土) 22:55:14
◆二階の反感まで買った

「保守のマドンナ」というメッキはとっくに剥がれている。加えて高市は、岸田文雄首相(65)の怒りも買ってしまった。「”高市流”のパフォーマンスが災いした」と、安倍派中堅議員は声を潜める。

「高市さんは、岸田首相から現ポストの打診を受けた際、『受け入れられない』と一度固辞しています。彼女なりのパフォーマンスで、結局就任を受け入れた。こんなふうにコケにされたら、岸田首相だって怒ります。今の高市さんは『触れるな、キケン』というのが正直なところ」

トドメを刺しかねないのが、先述した「根回し」の弱さだ。4月9日に高市の地元・奈良で行われる県知事選で、高市が擁立した新人候補と現職の公認をめぐって党内が分裂。一本化できないまま、日本維新の会の候補が当選する可能性が浮上しているのだ。

「高市さんが現職に勇退を要請した際の発言が、当人に受け入れ難いものだったことが原因です。結果、現職は出馬を決め、混乱を招いたとして二階俊博元幹事長(83)や森山裕選挙対策委員長(77)ら重鎮の不評を買いました。明らかに高市さんの根回し不足で、地元での評判も良くない」(前出の議員)

〈私は、できる〉。自らを強く見積もっても、独りぼっちでは無力だ。早晩、岸田首相はじめ党幹部は決断を下すだろう。

数少ない味方は、議員宿舎で高市の帰りを待つ夫・山本拓前衆院議員(70)だ。’21年に再婚した山本氏は料理上手で、毎朝妻に野菜ジュースを振る舞うという。発言を謝罪し、「内助の功」を受けながら、陣笠(じんがさ)議員として政治家余生を全(まっと)うするのが、彼女に残された唯一の道なのか―─。

(文中一部敬称略)

『FRIDAY』2023年3月31日・4月7日号より

FRIDAYデジタル

8542OS5:2023/03/21(火) 19:15:08
https://news.yahoo.co.jp/articles/46b5822981c37a2e88299ada34049ac0afbfd405
安全確保、国会の承認…ハードルも実行 首相のウクライナ電撃訪問
3/21(火) 12:18配信
岸田文雄首相は昨年以降、ロシアの侵攻が続くウクライナの首都キーウへの訪問を模索し続けてきた。ウクライナ情勢が主要な議題となる5月の広島での先進7カ国首脳会議(G7サミット)の議長国を務めるにあたり、現地を訪れてゼレンスキー大統領と直接言葉を交わすことが不可欠だと考えていたからだ。だが、首相の安全確保や国会の事前承認などのハードルが立ちふさがり、実現までの道のりは難航を極めた。

「私自身、ウクライナに招待されてから訪問の時期は検討し続けてきた。今は何も具体的に決まったものはない」

19日夜、インドを訪問する前、首相は公邸で記者団にこう語った。だが、水面下ではインドを訪れてモディ首相との会談などを行った後、ウクライナに電撃訪問する手はずを整えていた。

首相が現地入りする計画を立てたのは今回が初めてではない。昨年6月にはドイツでのG7エルマウサミットに合わせたウクライナ訪問を検討した。隣国のポーランドを経由し、陸路で首都キーウを目指す案だったが、他の外交日程との関係で両立できなかった。

同様の計画は昨年末にも持ち上がった。だが、ロシア軍によるキーウに対するミサイルや自爆型ドローンの攻撃が激しさを増し、実現には至らなかった。

「簡単なことではない」。首相周辺は頭を悩ませた。

訪問が難航したのはNATO(北大西洋条約機構)などに加盟しておらず、安全上の制約があったことが大きい。戦後、日本の首相が戦闘が行われている国や地域を訪れたことはない。

加えて、今年1月の国会召集後は海外出張の慣例となる国会の事前承認がネックとなった。渡航の日程が明らかになれば首相の安全確保が難しくなるからだ。

ただ、2月にバイデン米大統領がキーウへの電撃訪問を果たし、現地を訪れていない首脳が首相だけとなると、与野党から「(事前承認が)当てはまらない場合もある」(自民党の高木毅国対委員長)などとの声が相次いだ。首相は事前承認がなくても国会の理解は得られると見極めた。

それでも首相自身の安全上のリスクが消えたわけではなかったが、電撃訪問の決断を下した。(永原慎吾)

8543OS5:2023/03/21(火) 20:06:30
https://news.yahoo.co.jp/articles/6b8b51f78ae0553088f7417f410b9fc00d138602
岸田首相、少子化・外交で反転狙う 3日連続会見、選挙を意識
3/18(土) 7:18配信

時事通信
記者会見に臨む岸田文雄首相(手前)=17日夜、首相官邸

 岸田文雄首相が、政権の最重要政策に掲げる子ども・子育て対策や外交のアピールに躍起だ。


 17日に子育て支援策を発表するための記者会見を実施。その前日と翌日にも外国首脳との共同記者会見を行うなど、国民への発信を強化する。4月の統一地方選や衆参補欠選挙をにらみ、自身が先頭に立って反転攻勢を狙う。

 「目指す社会像、少子化対策の基本理念、方向性を話したい」。首相は17日夜の会見で、最低賃金引き上げや男性の育児休業取得率の大幅増を目指す方針を説いた。

 政府関係者によると、この日の会見は数日前に急きょ決まり、関係省庁が準備に追われた。ただ、焦点となっている少子化対策の財源や児童手当見直しの具体案は語らずじまい。6月の経済財政運営の基本指針「骨太の方針」の取りまとめへ調整を続ける。

 首相会見は、政権運営の節目や重大発表時に行われることが多い。この日は「肩透かし」となった印象が否めないが、それでも各種世論調査で内閣支持率下落に歯止めがかかった結果が相次ぐことから、自民党幹部は「首相は自信を持ち始めている」と指摘する。攻めの姿勢で積極的に政権の政策を国民に訴える作戦だ。

 外交にも精力的だ。韓国の尹錫悦大統領と16日に首脳会談を開催。韓国側が元徴用工問題の解決策を発表したことを受け、関係正常化へ踏み出した。18日は来日するドイツのショルツ首相と会談し、ウクライナ危機や対中国での連携を話し合う。ドイツは先進7カ国(G7)メンバー。首相が議長となる5月の広島でのG7首脳会議(サミット)へ協力を確認する。

 視線の先にあるのは4月の選挙だ。自民党関係者は「首相は補選や知事選を気にしている」と話した。首相周辺は「外交は首相の得意分野」と強調する。

 首相は国会審議では、防衛力強化や原発政策転換などを巡り、野党の追及をかわす「守りの答弁」が目立つ。その首相が会見や外交で露出を増やすことについて、立憲民主党の泉健太代表は17日の会見で「焦りがあるのだろう。防衛予算優先のイメージを払拭(ふっしょく)したいとの思惑があると感じている」と当てこすった。

8544OS5:2023/03/22(水) 19:19:39
https://news.yahoo.co.jp/articles/faa615d521d92a717d3f0dde66060a4727efaec7
高市早苗大臣を潰そうとしている二人の自民党「大物議員」とは? すでに岸田総理に進言か
3/22(水) 11:32配信


デイリー新潮
二つのスキャンダル
高市早苗大臣

 放送法における「政治的公平」の解釈変更を巡る問題に端を発した国会答弁から、危うい立場に立たされている高市早苗大臣(62)。さらに地元の奈良県知事選で保守分裂を引き起こすなどのトラブルもあって、党内では「二人の大物議員」が辞任を進言する事態に……。

【写真を見る】高市早苗氏と夫・山本拓氏との2ショット

 ***

 3月15日の参院予算委員会で、高市氏は「私が信用できないなら、もう質問をなさらないでください」と、立憲民主党の杉尾秀哉参院議員に答弁し、「国会軽視だ」と議会が紛糾。20日には「答弁を拒否していると受け止められるのは本意ではない」と釈明するも、批判は収まらず、「質問しないで」発言を撤回することになった。

 その高市氏が抱えるもう一つの難題は地元の奈良県知事選(4月9日投開票)だ。昨年12月に立候補を表明した平木省氏は、高市氏が総務相だった時代に秘書官を務めた人物。しかし、過去に自民党が支援してきた現職の荒井正吾知事も年明けに出馬を表明。高市氏が会長を務める県連は平木氏を推すと決め、保守分裂選挙となってしまった。彼女の根回し不足は否めない。

 こうしたトラブルが重なったこともあって、「身内」からも辞任を求める声が上がっているという。

二人の大物議員
 官邸関係者によれば、

「一人は外相の林芳正さんです。林さんは昨年2月、ウクライナ情勢が緊迫する中でロシアの閣僚と会合を行いました。当時政調会長だった高市さんはそのことを“ロシアを利することになる”と批判。その因縁もあるのか、林さんは総務省問題が起きた後に岸田総理に“辞めさせた方がいい”と進言したそうです」

 もう一人は党幹部だ。

「茂木敏充幹事長ですよ。周囲に“辞めてもらっていい”と語るほど、あきれかえっています」(同)

 ポスト岸田を狙う茂木氏にとっては、一部に熱烈な支持者を持つ高市氏は目障りな存在なのかもしれない。では、実際に岸田総理が高市氏を更迭する可能性はあるのか。先の官邸関係者は、

「いまのところ、岸田さんにそのつもりはありません」

 しかし、高市氏を巡るトラブルは今に始まったことではない。

「昨年12月の防衛費増税問題の時も高市さんは“罷免されるなら仕方ない”と公然と反旗を翻しました。ただ、その後に騒動が収まると、高市さんは岸田総理に直接“ガス抜きが必要でした。行き過ぎた表現で誠に申し訳ありません”と謝罪をしたそうです。そんな彼女に岸田総理もうんざりしているのでは」(同)

 敵は野党か、身内か、それとも両方なのか。3月23日発売の「週刊新潮」では、“高市問題”とともに、政権が抱える難題についても詳報する。

「週刊新潮」2023年3月30日号 掲載

8545OS5:2023/03/22(水) 19:20:30
https://www.dailyshincho.jp/article/2023/02010556/?all=1
高市早苗氏と稲田朋美氏の力関係が再び逆転? 高市氏の求心力が低下…「杉田水脈は稲田に乗り換えた」との声も
国内 政治

2023年02月01日
4月9日が投開票予定の奈良県知事選挙を舞台にした、自民党の候補者選びが揺れている。1月15日、党奈良県連は高市早苗県連会長(61)=経済安保相=に一任する格好で元総務官僚の平木省(しょう)氏(48)の推薦を決定した。が、これに5選を目指す現職の荒井正吾知事(78)が猛反発し、県連に推薦の取り消しを求めているのだ。

【写真を見る】高市早苗氏と夫・山本拓氏との2ショット

「このままなら保守分裂選挙になる。原因はひとえに高市さんにあるんですよ」

 ため息交じりに語るのは、とある自民党関係者。

「平木さんは高市さんが総務相だった時の大臣秘書官で、彼女にとっては“子飼い中の子飼い”です。昨年、高市さんの命を受けた秘書が知事選に関する独自の調査結果を手に知事室に乗り込んで、“あんたじゃ維新に勝てん”と知事に引退を迫ったとか。高圧的な物言いに怒った知事は、すぐに二階俊博元幹事長(83)らに協力を要請し、年明けの会見で出馬を表明。自身も県連に推薦を求めたんです」

 そもそも平木氏の擁立に関する高市氏の根回しは、余りに不十分だったという。

「平木さんの擁立構想の打診が唐突過ぎて、当初から県連には知事への同情論がまん延していた。傲岸な高市さんへの反発からか、“知事が出ないなら自分が”と一部の首長が名乗りを上げる騒動にも発展したんです」

“杉田は高市から稲田に乗り換えた”
 高市氏を巡っては、1月15日付の「しんぶん赤旗日曜版」が、彼女が代表を務める政党支部の政治資金収支報告書に関する疑惑を取り上げた。本人は「まったく事実でない」と否定したが、新年早々に永田町を騒がせたことは間違いない。

 政治部デスクが解説する。

「お騒がせといえば、高市は去年の暮れにも岸田文雄総理(65)が表明した、防衛費増にともなう増税方針に強い反対を明言しましたね」

 記者会見で「罷免されるのであれば、それはそれで仕方ない」と大見得を切った姿は記憶に新しい。

「国民や野党に“閣内不一致”との不信感を与えかねない、程度の低いパフォーマンス。すぐに党内には“文句なら大臣を辞めてから言え”との強い批判があちこちから噴出しました」

 当然、高市氏の求心力は急速に低下したそうだ。

「その後に高市の“妹分”として知られる杉田水脈衆院議員(55)が開いた政治資金パーティーでは、主賓格として稲田朋美元防衛相(63)が紹介された。稲田と高市は保守系のライバル同士と目されるだけに、党内は“杉田は高市から稲田に乗り換えた”ともっぱらですよ」

力関係が逆転か
 永田町の住人は機を見るに敏。官邸も例外ではなく、

「岸田総理は先の総裁選で争った遺恨からか、年末に検討していた内閣改造で高市の更迭を検討していたフシがある。後任には稲田の名前がありました」

 その稲田氏はかつて安倍晋三元総理の寵愛を一身に受け、一時は“保守派のプリンセス”ともてはやされた。が、その後に夫婦別姓やLGBTに理解を示したことで愛想を尽かされている。

「稲田はすぐ、防衛増税について“総理の方針は正しい”と擦り寄った。内閣改造は見送られましたが、総理に楯突いた高市と、こびて貸しを作った稲田との力関係は再び逆転しつつある」

 当の自民党本部には、荒ぶる高市氏を尻目に「平木と荒井の推薦を見送る」との見方も出始めている――。

週刊新潮 2023年2月2日号掲載

8546OS5:2023/03/22(水) 19:22:43
https://news.yahoo.co.jp/articles/ea081daabeb128568568ca372edb9c6c85479ed3
岸田首相「G7議長国」にこだわり 4月選挙視野、実績づくり狙う キーウ訪問
3/22(水) 7:08配信


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時事通信
先進7カ国(G7)首脳のテレビ会議で協議する岸田文雄首相。画面内はウクライナのゼレンスキー大統領=2月24日夜、首相公邸(内閣広報室提供)

 岸田文雄首相が前例のないウクライナ電撃訪問に踏み切ったのは、「法の支配」などを重視する先進7カ国(G7)の議長国として、目に見える形でウクライナ支援に向けた指導力をアピールすることにこだわったためだ。

 来月に統一地方選と衆参両院の補欠選挙が控える中、政権の実績づくりを急いだ側面もある。

 核軍縮をライフワークとする首相は、5月に地元広島で開くG7首脳会議(サミット)に強い思い入れを持つ。主要テーマの一つは、ウクライナで核兵器の使用も辞さない姿勢を示したロシアへの対応だ。

 ただ、昨年2月のロシアによる侵攻以降、日本以外のG7各国首脳は戦地となったウクライナを軒並み訪問。首相も昨年末などに模索したが果たせず、ゼレンスキー大統領の招待を受けながら一人後れを取った格好だった。

 政府関係者は先週、首相の様子について「G7で議長だけ現地を見ていない状況への焦りはかなり深い」と明かし、インド訪問に合わせてウクライナ入りに踏み切る可能性を示唆した。首相は今回の外遊出発当日の19日、スケジュールの合間を縫うように広島で後援会の会合に出席。広島サミットで「法の支配に基づく国際秩序」の堅持を発信することに重ねて意欲を示した。

 昨年来、内閣支持率は低空飛行を続ける。1月からの通常国会では、首相秘書官によるLGBT(性的少数者など)差別発言や、防衛費増額の財源確保を巡り、防戦に回る場面が目立った。

 一方で今月に入り、首相は韓国の尹錫悦大統領との会談で元徴用工問題などで悪化した日韓関係の正常化を確認。各種世論調査でも好意的に受け止められつつある。外相の経験が長く、「外交の岸田」を自任する首相として、反転攻勢に手応えを感じているもようだ。

 ウクライナ訪問は、モスクワを訪れた中国の習近平国家主席とプーチン大統領の会談と時期が重なり、好対照を内外に示すことにもつながった。

 ポーランドを回って帰国する23日には統一地方選がスタート。4月に入れば補欠選挙も実施される。今夏以降の衆院解散・総選挙も視野に入りつつある。広島サミットが近づく中、ある政府関係者は電撃訪問について「政権に追い風を吹かし得る数少ないチャンスだった」との見方を示した。

 「タイミングを見て、という気持ちが(首相には)あったのだろう。良いタイミングで訪問した」。自民党の森山裕選対委員長は21日、福島市内で記者団の取材にこう語った。

8547OS5:2023/03/23(木) 09:45:39
https://news.yahoo.co.jp/articles/0f67f2632da57c3c0aa10d7ecafe10a242b9f6d4
電撃外遊、政府日程に影響 岸田首相不在で重要事項決定も
3/23(木) 7:18配信


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時事通信
閣議に臨む松野博一官房長官(中央)=22日午前、首相官邸

 岸田文雄首相がウクライナを電撃訪問し、帰国予定がずれ込んだことに伴い、22日に首相出席が予定されていた政府の会議はトップ不在のまま開かれ、一部日程は取りやめを余儀なくされた。

 前代未聞の極秘外遊で、首相と面会するため日程を確保していた自治体関係者らにも影響が及んだ。

 当初の予定では、首相は22日午前1時すぎにインドから帰国。同7時40分から首相官邸で物価・賃金・生活総合対策本部、閣議を挟んで原子力災害対策本部会議などの合同会合に臨むはずだった。会議はいずれも予定通り開かれ、松野博一官房長官が首相に代わって締めくくりのあいさつを述べた。

 物価・賃金・生活総合対策本部では、物価高騰対策として予備費から2兆円超を支出する方針を決定。原子力災害対策本部会議では、東京電力福島第1原発事故に伴う帰還困難区域の一部について避難指示解除を決めた。

 こうした重要事項を首相不在で決めたことに関し、松野氏は記者会見で「私が首相の臨時代理として対応し、政府全体として内外の重要な課題に適切に対応している」と述べ、問題ないとの認識を示した。

 午前の閣議では、本来首相が座る中央の席に松野氏が着席。午後の月例経済報告関係閣僚会議も首相が出席しないまま開かれた。

 同じく官邸で開催されたこども政策の強化に関する関係府省会議は、首相に代わって座長の小倉将信こども政策担当相が仕切った。午後5時15分には先進7カ国首脳会議(G7サミット)や関係閣僚会合が開かれる広島県、札幌市、仙台市など15の自治体関係者が首相を表敬する予定だったが、日程自体が取りやめとなった。

8548OS5:2023/03/25(土) 13:58:07
https://news.yahoo.co.jp/articles/c2ce94b280be0ce3692fcc721116f3e450e97f1f
高市氏は「逃げ切った」? “過剰”答弁連発に与党から辞任論も
3/24(金) 22:14配信
 政府・与党は2023年度当初予算案を28日の参院本会議で可決、成立させる方針だ。その後、予算委員会は当面予定されておらず、国会は「開店休業」に近い状態になるとみられる。このため、放送法の「政治的公平」に関する文書を巡り、連日、野党の追及を受ける高市早苗経済安全保障担当相について、与党内には「逃げ切った」と見る向きもある。ただ、過剰とも受け取られる答弁を繰り返す高市氏の対応を不安視する声は消えない。

 「いきなり更迭うんぬんはあまりに論理が飛躍している」。岸田文雄首相は24日の参院予算委員会でそう述べ、野党からの高市氏の罷免要求を拒否した。

 予算案審議が参院に移った3月上旬、第2次安倍政権当時の官邸幹部が放送法の政治的公平の解釈を巡り総務省と協議したことなどが記された行政文書を立憲民主党が公表し、政治報道に対する官邸の圧力があったと指摘した。

 これに対し、当時総務相だった高市氏は官僚によるレク(説明)など自身に関する記載内容を一貫して否定し、文書を「捏造(ねつぞう)」と断言。文書が事実なら閣僚や議員を辞職すると表明した。結果、高市氏の去就ばかりが注目され、官邸による「圧力の有無」よりも文書の正確性に議論が集中した。

 総務省はその後、捏造があったとは「考えていない」「レクがあった可能性が高い」などとする調査結果を発表したが、高市氏は24日の予算委でも改めて「文書は不正確だ」と反論。言った言わないの水掛け論となり、野党側には手詰まり感も漂う。この問題をキャンペーン化してきた立憲はこの日の予算委で、2人の質問者のうち1人が総務省文書に一切言及しなかった。

 予算案は憲法の規定により月内の成立が決まっており、野党は年度内成立を人質に、首相に高市氏更迭を迫る審議拒否戦術は取れない。自民党幹部は「あとは(世間の)記憶が薄れていくだろう」と安堵(あんど)の表情を浮かべた。

 一方、高市氏は「信用できないなら質問しないでほしい」といった答弁で度々、野党の反発を招いてきた。この日も、日本維新の会の音喜多駿議員が「高市氏は(放送法を巡る)話題の中心ではなく、出処進退に結びつける話でもない」と助け舟を出したが、高市氏は「簡潔な答弁を」との呼びかけを無視して4分近く「文書に書かれたようなことは、あり得ない」などと熱弁を振るった。

 自民中堅は「捏造は言い過ぎで、政府答弁の不一致を招きかねない。高市氏は静かにしていればいいのに、自ら形勢を不利にしてしまっている」と嘆く。だが高市氏は複数の月刊誌5月号に「文書は捏造」と主張する手記やインタビューを掲載するなど周囲の懸念を気にするそぶりはない。政界の後ろ盾だった安倍晋三元首相の死去後、党内で孤立を深めているとの指摘もある。

 高市氏は昨年末の防衛増税方針決定の際にはツイッターで「真意が理解できない」と首相を公然と批判するなど、これまでも言動が物議を醸してきた。公明党幹部からは「政権にリスクになりかねない。もう辞めさせるべきだ」との声も飛び出している。【小田中大、畠山嵩】

8549OS5:2023/03/25(土) 17:35:36
下村博文は呼ばれもしないのか?
https://www.sankei.com/article/20230324-JHLUCHIYR5PABJ7TEEFKQ5LI5M/
自民安倍派、森元首相と会食 派閥運営巡り意見交換か
2023/3/24 22:15
自民党安倍派(清和政策研究会)の萩生田光一政調会長、世耕弘成参院幹事長らは24日夜、東京都内のホテルで会食した。同派に強い影響力を持つ森喜朗元首相が出席。安倍晋三元首相の死去後、空席となっている会長ポストを含め、派閥運営を巡り意見交換したとみられる。松野博一官房長官、西村康稔経済産業相、高木毅国対委員長も参加した。

森氏は23日の会合で萩生田、世耕、松野、西村、高木各氏の名前を挙げ「どこかで誰か一人、代表を決めなければならない」と述べていた。

8550OS5:2023/03/25(土) 19:32:55
https://news.yahoo.co.jp/articles/4ab02d14f4eb2dfde9f029915163fd1110da6d9b
森元首相が安倍派会長に「萩生田氏を指名」か 地元紙に語っていたライバルたちへの「苦言」「けん制」
3/25(土) 15:33配信

SmartFLASH
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 安倍晋三元首相の死去から、長く空席になっている自民党・安倍派(清和会)会長の椅子。「後継候補の最有力として名前が上がるのは、萩生田光一政調会長、世耕弘成参院幹事長、西村康稔経済産業相の3人です。それぞれやる気満々ですが、誰がなっても分裂含みなので『集団指導体制』でうやむやにしているのが現状です」(政治担当記者)というが、3月24日の夜、動きがあった。

【写真あり】森喜朗をもっと見る

 東京都内のホテルで、森喜朗元首相(85)が「次の会長候補」として名前を挙げていた萩生田氏、世耕氏、西村氏に加え、松野博一官房長官、高木毅国対委員長の5名と会食をしたのだ。ここで事実上の「萩生田指名」がおこなわれたのではないかと見られている。

「森さんは、2月に地元の北國新聞社のインタビューを受けています。そこで、松野氏について《今は自分のことで精いっぱいでしょう。まずは官房長官としてしっかり存在感を示してほしい》、高木氏は《総理総裁を狙っているわけではない》、世耕氏については《頭がいいし、弁も立つ。近畿大の理事長で資金力まである(笑)》と言いつつも《参院のドンと呼ばれた「第二の青木幹雄(元官房長官)」になれよと言っているんです》と、衆院への鞍替えをけん制しました。

 そして西村氏に対しては《一番自信を持っているのは西村さんでしょう》としつつも《秘書がよく辞めるが、元経産省の能吏だけに指示が細かいんでしょう》と、苦言を呈しました。しかし一転、萩生田氏のことは《力を付けてきた。大したもんです。総合力は最も高い》と褒めちぎったのです。西村氏は萩生田氏より当選回数も多く、年上ですが《1回ぐらいの当選回数の差は気にならなくなる》とも言っています。インタビューから1カ月。後継のことが話し合われないわけがありません」(政治ジャーナリスト)

 萩生田氏といえば、2022年に旧統一教会(世界平和統一家庭連合)との親密な関係が明らかになり、衆院予算委員会で「国民の皆さまに深くおわびをし、反省しなければならない」と陳謝。「私を含め、自民党の議員の関与が、結果として教団の信用を高めることに寄与してしまったのではないかという指摘を、真摯(しんし)に受け止め、猛省をしなくてはならない」と語っていた。

「安倍派は自民党の最大派閥です。その領袖は自民党総裁、果ては総理大臣にもなりうる地位です。旧統一教会問題は、報道も少なくなっていますが、すべてが解決したわけではありません。それを引きずる萩生田氏が安倍氏の後継になるとしたら、波乱含みです」(永田町関係者)

 政治と宗教の問題は、早くも棚上げされてしまったのだろうか。

8551OS5:2023/03/27(月) 18:39:55
https://news.yahoo.co.jp/articles/7679b29667fa3aa3e1045951e21f6d74307bf491
ネクタイ外し「爆弾酒」…胸襟開いた日韓首脳 異例の“はしご”夕食会
3/27(月) 10:07配信
 【東京ウオッチ】首相官邸で16日に行われた岸田文雄首相と韓国の尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領のトップ会談により、冷え込んだ日韓関係は雪解けに向けて大きく動き出した。政治、経済など諸課題の解決へ一定の道筋を付けた会談自体もさることながら、特に友好ムード演出に一役買ったのが、日本政府が全面プロデュースした東京・銀座での“はしご夕食会”だった。官邸筋によると、日本政界きっての酒豪として知られる岸田首相に負けず劣らず、尹氏もかなりの愛飲家。ネクタイを外し「爆弾酒」を片手に、胸襟を開いて大いに語り合ったという。政権幹部への取材から振り返る。(岩谷瞬)


首相「楽しく、有意義だった」
 「大変楽しいお酒だった。お互いの信頼関係を深める意味で、大変有意義な会話をさせていただいた」

 17日の記者会見で、前日の夕食会の感想を問われた首相は満面の笑みを見せた。

 日本での日韓首脳会談は約5年ぶり。両首脳は、11年以上途絶えていた相互訪問「シャトル外交」の再開で合意し、韓国政府が示した元徴用工訴訟問題の解決策についても着実な履行を確認した。会談や共同記者会見で、首相が「日韓関係の新たな章を共に開く」と強調すれば、尹氏も「協力の新たな時代に進み出す第一歩」と共鳴してみせた。戦後最悪とされる日韓関係改善への両トップの強い意思がにじみ出ていた。

尹氏好物のすき焼きに広島地酒
 会談と会見を終えた16日午後7時半過ぎ、2人が真っすぐに向かった先は、東京・銀座にある老舗日本料理店。夕食会の1軒目だ。互いの夫人も同席し、松阪牛を使った尹氏の好物というすき焼きを囲んだ。ビールや首相の地元広島の地酒も振る舞われ、締めのうどんまで、両首脳は舌鼓を打ちながら1時間半にわたって意見を交わした。

異例の2次会はオムライス
 酒豪と愛飲家の夜はまだ終わらない。すぐそばの洋食店に河岸を変え、異例の2次会へ突入。官邸筋によると、両首脳はそれぞれの通訳1人だけを同席させた上で、まずはビールで乾杯。2人で一気に飲み干した。

 午後9時を過ぎ、酒も回ってか、すっかり打ち解けた様子の首相と尹氏。2人とも背広を脱ぎ、ネクタイも外して、名物のオムライスやとんかつ、ハンバーグなどをつまみながら、話に花を咲かせた。尹氏が、韓国の焼酎にさまざまな酒を混ぜ合わせる「爆弾酒」を首相に振る舞うと、首相は喜んで飲んだという。

 「仕事はもちろん、家族などプライベートなことも話題に上ったようだ」と首相周辺。2人はここでも1時間ほど語り合い、店を後にした。

タフな交渉へ気持ち新た
 一連の夕食会は元々、関係修復への第一歩にしようと日本側が韓国側に打診して実現したもの。2次会の洋食店は、尹氏が過去に訪れたことがある思い出の店でもあり、政府高官は「おもてなしの意図は十分に伝わったはずだ」と自賛する。

 とはいえ、両国間に積み残された課題はなお少なくない。元徴用工訴訟問題の解決策に関しても韓国世論の反発は依然として強く、日本でも過去の経緯から、保守派を中心に「韓国側がほごにするのではないか」との疑念がつきまとう。

 「良い会談になったが、まだまだ(懸案解決に向けた)プロセスの第1段階でしかない。一つ間違えばすぐに崩れるほど、両国間の土台はもろい。首脳同士の信頼関係を深めつつ、タフな交渉を続けていくしかない」

 首相が心置きなく最大限の歓待ができるよう、厳戒態勢の銀座の夜を見守った首相側近は、ネクタイをきつく締め直し、官邸へと戻った。

8552OS5:2023/03/28(火) 09:10:19
https://news.yahoo.co.jp/articles/68d11eebad22cf1a95fb3f007189a9eacb7c671d
選挙区を巡って岸田総理と茂木幹事長が激モメ…!「ポスト岸田」へのほとばしる野心が生む自民党内のヤバすぎる衝突
3/28(火) 7:03配信
現代ビジネス
茂木氏の攻勢に耐えるか岸田氏
photo by gettyimages

 「岸田さんは自分の支持率ばかり気にして、地元がめちゃくちゃになっても構わんと思っているんじゃないか。ウクライナ訪問が成功したから『5月のサミット後に衆議院を解散したい』と言っているなんて話も聞くけれど、どう収拾をつけるのか」(自民党広島県連関係者)


 岸田総理のお膝元・広島の自民党が大混乱に陥っている。次の総選挙に向けた候補者調整で、区割り変更後の「新4区」をめぐって揉めているのだ。しかも、その背後には「ポスト岸田」への野心を隠さない茂木敏充幹事長の影が見え隠れする。  

 これまでの4区と5区の大半が合わさる新4区では、現4区で当選してきた茂木派(平成研究会)所属の新谷正義氏と、現5区で当選してきた岸田派(宏池会)所属の寺田稔氏が公認争いを繰り広げてきた。3月14日、党県連は「岸田総理の意向を汲んで寺田さんに公認を出し、新谷さんを比例に回すことに決めた」(前出・県連関係者)のだが、これに新谷氏が猛反発。

 「茂木さんはコスタリカ方式にすると言っている」と、党関係者やマスコミの記者に言いふらし、今度は寺田氏が激怒した。

 「コスタリカとは、2人の候補が選挙のたびに選挙区と比例で交代して出ること。新谷さんは茂木さんだけでなく、森山(裕)選対委員長にも確認したと言っているのですが、森山さんがそれを否定したものだから、余計にややこしい事態になっている」(自民党広島県議)  

 寺田氏は'22年11月、政治資金に関する不祥事が発覚して総務大臣を更迭された。しかし、宏池会の祖・池田勇人元総理大臣の孫を妻にもつ寺田氏を、岸田総理としては無下に扱えない。

 「その事情がわかっていて、茂木さんはあえて新谷さんを突っ張らせているんじゃないでしょうか」(前出・広島県議)  

 次の総選挙の結果次第で、政権の浮沈が決まる。選挙を仕切る幹事長の立場を使った茂木氏の攻勢に、岸田総理は耐えられるか。

 「週刊現代」2023年4月1・8日号より

 さらに関連記事『自民党内で「岸田下ろし」が始まる…その時、二階元幹事長が推す「次期総理」の名前』では、自民党内の“次なる動き”についてレポートする。

週刊現代(講談社)

8553OS5:2023/03/29(水) 11:59:22
https://news.yahoo.co.jp/articles/064fd77a92141bfd30fe17c8409575acb0989d20
総務省文書問題 高市氏「自然発火」で大炎上 自民「逃げ切り」も徒労感 岸田首相も周囲に嘆き
3/29(水) 5:01配信


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カナロコ by 神奈川新聞
(写真:神奈川新聞社)

 放送法の「政治的公平」に関する総務省の行政文書を巡る野党の追及は28日の参院予算委員会でも続いたが、高市早苗経済安全保障担当相は「捏造(ねつぞう)」との見解を撤回せず、議論は平行線をたどった。この日、2023年度予算も成立し自民党は「逃げ切った」(幹部)と安堵(あんど)。「もともと高市さんさえ『自然発火』しなければここまで大炎上することはなかった」(同)との徒労感も漂った。

 「狙いは礒崎つぶしだ」。3月2日、立憲民主党の小西洋之参院議員が会見で明らかにした文書を見た与野党の国会対策委員会関係者から感想が漏れた。

 当時の首相補佐官で一連の文書の主役である礒崎陽輔氏は大分県選出の参院議員だったが落選中。今年の統一地方選の知事選の流れで想定されていた参院補選への出馬が取り沙汰された。政府関係者によると、旧自治省出身で仕事には厳しく特に後輩の多い総務省には恐れられていた。国対関係者の文書流失の共通の見立ては「礒崎氏の出馬を封じるためのリーク」だった。

 「自然発火」とは文書記載当時の総務相だった高市氏の反応。小西氏会見直後の記者団の取材に「捏造」「怪文書まがい」と怒りをあらわにした。

 自民の閣僚関係者は「自分自身がターゲットではないのだから『昔のことは調べないと分からない』とかわした上で『内容は不正確では』とやんわり否定すれば良かったのに」とし、「感情に走ってかつての部下を巻き込み『大臣と官僚のどちらかがうそつき』との構図にしてしまった」と惜しむ。岸田文雄首相も周囲に「だれか事前にアドバイスできなかったのか」と嘆いたという。

 野党の国対幹部も「本来の追及ポイントは所管外の首相補佐官が口をはさんで放送法の解釈をねじまげたことなのだが、高市さんからけんかを売られて焦点がずれた」と認める。「言った言わないの繰り返しは与党のみならず、『何度も同じことを聞くな』という野党への不信も招いてしまった」と歯ぎしりだ。

神奈川新聞社

8554OS5:2023/03/30(木) 19:29:46
https://news.yahoo.co.jp/articles/92ba36d6ac3fdf76a7c2d4f0d33eac0307c1929f
国会でチャットGPTが初質問 岸田首相「私の方が…」 AIに対抗心?
3/29(水) 12:13配信

毎日新聞
衆院内閣委員会で立憲民主党の中谷一馬氏の質問に答える岸田文雄首相=国会内で2023年3月29日午前9時18分、竹内幹撮影

 29日の衆院内閣委員会で、立憲民主党の中谷一馬氏が人工知能(AI)を用いた対話型の自動応答ソフト「チャットGPT」で作成した質問を、岸田文雄首相に問う一幕があった。中谷氏はチャットGPTが作った「首相答弁」も紹介。首相はAI答弁について「ぱっと見て、(自分の方が)より実態を反映した答弁をしている」と答え、AIへの対抗心をちらつかせた。


 中谷氏によると、国会審議でAIを用いて首相に質問するのは史上初という。中谷氏は、審議中の新型インフルエンザ等対策特別措置法改正案について、「衆院議員だったら首相にどのような質問をすべきか」とチャットGPTに「質問案」作成を依頼。チャットGPTが作成した「地方自治体や医療現場の関係者の意見を十分に反映させているのかどうか。そして、改正法案に対する関係者の反応について教えてください」との質問案をそのまま首相にぶつけた。首相は「今回の法案は(関係者の)意見、要望に十分応えている改正になっている」などと答えた。

 中谷氏は続いてチャットGPTが作成した首相の「答弁案」も披露した。「(同法改正案は)地方自治体や医療現場の関係者の意見を十分に反映させるように努めている」などとする内容で、中谷氏は「首相の答弁より誠実でピントが合っているかもしれない」と指摘した。これに対し、首相が「(自らの方が)より具体的に関係者の名前などを挙げている」などと反論すると、委員会室に笑いが起きた。

 首相は対話型のAIについて「適切に使用することで行政職員がより多くの情報を効率的に利用する可能性がある」とした上で、「活用の進め方を検討したい」と述べた。【小田中大】

8555OS5:2023/04/05(水) 16:56:31
https://news.yahoo.co.jp/articles/bbf82ee828d64e6168b47e07ad8f78857d3c6965
暴走する茂木幹事長に激怒する大物議員の名前は? 「異次元の少子化対策」を巡って“内紛”か
4/5(水) 11:37配信
デイリー新潮
「官邸は完全に寝耳に水」
茂木敏充幹事長

 3月31日、政府は「少子化対策のたたき台」を発表した。その内容は児童手当の所得制限撤廃、出産費用の保険適用の検討などだが、肝心の財源の裏付けが取れず実現性の薄いものだという。このような不完全なたたき台が提出された背景には、スタンドプレーに走る茂木敏充自民党幹事長(67)の存在があるという。


 ***

 たたき台の中でも特に波紋を呼んだのが、「給食費の無償化」だった。提唱者は自民党最高幹部である茂木幹事長。3月20日、福島県の認定こども園を視察後、茂木氏は「家庭の事情に関係なく支援をしていく観点から、小中学校の給食費無償化を実現したい」とぶち上げたのだった。

「官邸は完全に寝耳に水の話でした」

 と困惑するのは、さる官邸関係者である。

「茂木さんは児童手当の所得制限撤廃も最初に言及したのですが、その際も官邸への根回しは不十分でひんしゅくを買っていました」

 実際、給食費無償化には総理側近や官邸幹部から不満の声が続出。実現には年間4600億円ほどの財源が必要だとされていて、例えば、さる総理側近は周囲に、

「学校に行けばただでメシ食えるなんていいのかよ」

 そう語り、財源に話が及ぶと、

「簡単に言うなよ! アホみたいな政策出しやがって」

 と怒りをぶちまけたという。先の関係者が続ける。

「横浜市などは中学校の給食を全面的に実施しておらず、全国的に無償化すると、家計の負担軽減に地域差が出てしまう。茂木さんはそうした問題や財源をどうするかについて全く考えておらず、文科省や財務省もほとほと困り果てています」

ないがしろにされた萩生田政調会長
 さらに物議を醸したのは、自民党の提言を党内ですり合わせていないことだ。

 本来、自民党の政策責任者は政調会長である萩生田光一氏(59)。が、今般の提言は茂木氏が本部長を務める党の「こども・若者」輝く未来創造本部でまとめられ、萩生田氏はないがしろにされた格好だ。

 実は先の給食費無償化ももともとは政調の案だったとされる。それを嗅ぎつけた茂木氏に近い人物から耳打ちされ、幹事長は自らの腹案として表明したという。萩生田氏にすれば面白いはずがない。

 政治ジャーナリストの青山和弘氏の解説。

「今回の提言が党の政務調査会を通していないことで、萩生田さんは周囲に不満を口にしています。党の政策は政調を通して総理に上げるという原則がありますが、それを無視した形です」

 今回の提言は、官邸内でもすこぶる評判が悪いという。

「さる現職大臣は“提言といえるのかね。ただのメモ書きでしょ”と一刀両断していました。財源論を先送りにして、統一地方選を前に国民ウケしそうな政策を言いたい放題で並べているだけですからね」(先の官邸関係者)

茂木氏に激怒する人物
 独断専行の茂木氏には党幹部もおかんむりだ。その筆頭が森山裕選対委員長。

「森山さんは最近、茂木さんに激怒しているようです」

 と自民党関係者がささやく。

「児童手当の所得制限撤廃には森山さんもかねて反対の立場。にもかかわらず何の相談もなしにどんどん進めていく上、公明党との関係でももめているんです」

 公明党とは小選挙区の10増10減にともなう衆院選の区割り変更でどの選挙区に公明党の候補を立てるか、調整が続いている。

「茂木さんは創価学会の佐藤浩副会長と候補者調整のやり取りをしていました。が、佐藤副会長サイドはこの協議の中で学会の要望を聞き入れない森山さんを“外せ”と茂木さんに打診したのです。結果、森山さんは協議から事実上締め出され、茂木さんに対する不信感を募らせています」(同)

 そもそもこの「異次元の少子化対策」に実効性はあるのか。政権の人気取りの材料になっているだけということはないのか。4月6日発売の「週刊新潮」では、出産費用の保険適用が実現した場合に医療現場で起こるトラブルなどと併せて、今回のたたき台の問題点について詳報する。

「週刊新潮」2023年4月13日号 掲載

新潮社

8556OS5:2023/04/05(水) 18:33:18
https://news.yahoo.co.jp/articles/ffd1915cd7e3b287958a0846cee845ea3cee1e05
麻生太郎副総裁「焦ることはねぇんだよ」…解散戦略、三つのシナリオ
4/5(水) 17:10配信

西日本新聞
国会議事堂

 岸田文雄政権は4日、発足から1年半となった。長らく首相の頭を悩ませてきた内閣支持率は持ち直しの兆しを見せ始め、来月には「岸田外交」の集大成と位置付ける地元広島での先進7カ国首脳会議(G7広島サミット)に臨む。2024年9月末に迎える自民党総裁の任期が折り返し地点を迎え、本格政権樹立に向けた首相の衆院解散戦略にも関心が集まっている。

「つまらないプリンス」が首相就任会見で見せた「らしくない」顔

 首相は3日、二階俊博元幹事長と党本部で会談。同席した二階氏側近から、6月21日の今国会会期末までに衆院を解散するとの観測が報じられていると話を向けられたが、「それはマスコミに聞いてみないと分からない」と煙幕を張った。

 解散論浮上の背景には、半年以上にわたり低迷してきた支持率の回復傾向がある。日韓首脳会談やウクライナ訪問を機に追い風が吹き、広島サミットも成功に導けば、「解散に向けた環境が整う」(自民ベテラン)とみられるからだ。

 6月に「将来的な子育て予算倍増の大枠」を示し、防衛力強化やエネルギー政策の転換に関する法案を成立させると、首相が優先する「先送りできない課題」にも一定のめどが付く。

 ただ、首相が長期政権を目指す上でハードルとなる来年9月の党総裁選までは1年以上ある。総裁再選を最優先に考えるのであれば、あまり現実的ではない。首相が政権運営の相談を欠かさない麻生太郎副総裁も周囲に「焦ることはねぇんだよ」と語るなど、消極的とみられる。

 現時点で有力視されているのが、秋の臨時国会中の解散だ。

 事前に内閣改造と党役員人事で刷新感を演出し、岸田政権2年間の実績を巧みにアピールして信を問う。

 年末には防衛費増額のための増税論議を控え、遂行に向けた推進力を得ることも可能。自民内には「野党の準備が整っていないから有利だ」とみる向きもある。

 もっとも、衆院議員の任期はようやく半分に達する程度。世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の問題や増税への世論の反応を見ながらの判断となりそうだ。

 年をまたぐ場合は、自民総裁選にできるだけ近づける案が取り沙汰されている。総選挙で「選挙の顔」としての存在感を党内外に示せれば、総裁選での無投票再選も視野に入るという理屈だ。

 逆に、複数の候補者による総裁選を経て、露出を最大限に高めた上で総選挙に突入する一手もあり得る。

 だが、その場合は総裁選に勝つことが大前提であり、党内の「岸田降ろし」につながるリスクも伴う。

 (河合仁志)

西日本新聞社

8557OS5:2023/04/12(水) 20:24:10
https://www.asahi.com/articles/ASR4D66K2R4DUTFK00M.html
5歳の森喜朗元首相「あと5年はおれが」 安倍派で高まる存在感
有料記事自民

森岡航平2023年4月12日 19時30分
 森喜朗元首相が、自民党最大派閥の安倍派(清和政策研究会)でひときわ存在感を高めている。安倍晋三元首相が亡き後は会長不在が続くなか、政界引退から10年以上が経った85歳は岸田文雄首相と会食を重ね、人事の要望もする。永田町で再び「キングメーカー」然として振る舞う姿に、「森派回帰」と皮肉る声があがる。

 「長期政権をめざして、岸田総理を支えてほしい」

 6日夜、東京・銀座の老舗料亭で首相と会食した森氏は、同席した経済人らにそう呼びかけた。森氏は首相に「頑張ってほしい。みんなでしっかり支える」と全面支援も約束し、首相は「ありがとうございます」と相好を崩した。

 森氏の動向が注目を集めるようになったのは、昨年7月に安倍氏が銃撃され亡くなって以降のことだ。

 森氏は清和研元会長として、今も派内に絶大な影響力を持つ。衆目一致する新会長がいないことから、派閥の先行きを案じて分裂回避へと動いた。当面は、松野博一官房長官、西村康稔経済産業相、萩生田光一政調会長、世耕弘成参院幹事長、高木毅国会対策委員長の「5人衆」での集団指導体制を進言した。

 一方で、大黒柱を失った安倍…

8558OS5:2023/04/13(木) 07:34:51
https://news.yahoo.co.jp/articles/24e951fea0fcb7935ddf0d3d656ff109e49d3662
地元知事選敗北、高市氏に痛手 資質に疑問符、遠のく自民党総裁選
4/13(木) 7:05配信


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時事通信
閣議後に記者会見する高市早苗経済安全保障担当相=11日、東京都千代田区

 9日の奈良県知事選は、自民党分裂の「漁夫の利」を得た日本維新の会候補が勝利した。

 自民県連会長として一本化に失敗した高市早苗経済安全保障担当相には痛手で、党総裁候補としての資質を疑問視する声も出ている。

 「維新の躍進に至った責任は県連会長を務める者として痛感している」。高市氏は11日の閣議後記者会見でこう語った。

 知事選を巡り、高市氏は総務相時代に自身の秘書官を務めた新人の平木省氏の擁立に動いた。現職の荒井正吾氏には勇退を促したが説得し切れず、逆に反発した荒井氏が5選を目指し出馬を表明。党本部の調整も不調に終わり、分裂選挙に突入した。

 投開票の結果、平木氏と荒井氏を足した票数は維新新人の山下真氏を上回り、分裂選挙の影響が如実に示された。大阪府外での初の維新公認首長の誕生は維新の全国政党化へ弾みとなる可能性があるだけに、自民内では「高市氏は最後まで一本化に努力すべきだった」(閣僚経験者)と恨み節が漏れる。

 高市氏の国会答弁も追い打ちとなった。3月初めに放送法に関する総務省の内部文書が明るみに出ると、高市氏は「全くの捏造(ねつぞう)文書」と断言。捏造でなければ衆院議員を辞職するとたんかを切り、審議は高市氏への追及一色となった。

 3月中旬には「信用できないなら、もう質問しないでほしい」と野党議員に言い放ち、末松信介参院予算委員長(自民)から「敬愛の精神を忘れている」と注意を受ける場面もあった。高市氏は同月下旬に知事選が告示されても「もう近寄れない。票を減らすだけだ」と周辺に漏らし、地元に応援に入ったのは最終盤のわずか1日だけだった。

 11日の会見で高市氏は、荒井氏を森山裕選対委員長が電話で激励したとの報道を取り上げ、「県連と党本部が別々の候補を応援したのではないか。きちっと検証することも大切だ」と主張した。

 こうした発言には党内から「墓穴を掘る結果になる」(二階派ベテラン)と冷ややかな視線が向けられる。高市氏は2021年の総裁選で岸田文雄首相に次ぐ国会議員票を獲得。その後も安倍晋三元首相の支援を受け、「保守派のエース」として次期総裁選へ意欲をにじませてきたが、今回の経緯に「もう推薦人20人は集まらないだろう」(茂木派中堅)ともささやかれている。

8559OS5:2023/04/15(土) 14:57:49
https://www.nikkansports.com/general/nikkan/news/202304150000456.html
岸田首相の補選遊説は告示後初めて 昨年の安倍元首相銃撃死受け各地で厳戒警備態勢だった
[2023年4月15日12時54分]
衆院和歌山1区補欠選挙の応援演説に訪れた雑賀崎漁港で手を振る岸田首相(共同)
衆院和歌山1区補欠選挙の応援演説に訪れた雑賀崎漁港で手を振る岸田首相(共同)
岸田首相が衆院和歌山1区補欠選挙の応援演説に訪れた和歌山市の雑賀崎漁港で、発煙筒のようなものが投げ込まれ取り押さえられる男(共同)岸田首相が衆院和歌山1区補欠選挙の応援演説に訪れた和歌山市の雑賀崎漁港で、発煙筒のようなものが投げ込まれ逃げ惑う住民(共同)

15日午前11時半ごろ、衆院和歌山1区補選の応援演説で岸田文雄首相が訪れていた和歌山市の雑賀崎漁港で、白煙のようなものが上がり、大きな爆発音が起きた。

何者かが、爆発物のようなものを投げ込んだとみられ、集まっていた人から悲鳴が上がった。煙が立ち上った後、爆発音がしたという。現場では、警官や周辺にいた人が男1人を取り押さえる様子が確認された。

昨年7月の参院選中、安倍晋三元首相が演説中に奈良市内で銃撃され死亡する事件が起きた。和歌山1区を含め、23日に投開票される衆参の5補選は、それ以来の国政選挙となり、首相や各党幹部が候補者の応援に回っている。

そのため演説会場周辺ではどこも、厳重な警備体制が敷かれていた。

衆参5補選が11日に告示された後、岸田首相が応援演説に回るのは、和歌山1区が初めてだった。

自民党関係者によると、首相はすぐに避難し、現場を離れたという。けがはないという。首相は選挙の応援演説をする直前だったが、演説は中止となった。

https://www.nikkansports.com/general/nikkan/news/202304150000498.html
岸田首相の補選応援演説はすべて予定通り 自民党が発表 和歌山、千葉、大分で遊説予定
[2023年4月15日13時31分]
衆院和歌山1区補欠選挙の応援演説に訪れた雑賀崎漁港で手を振る岸田首相(共同)
衆院和歌山1区補欠選挙の応援演説に訪れた雑賀崎漁港で手を振る岸田首相(共同)
岸田首相が衆院和歌山1区補欠選挙の応援演説に訪れた和歌山市の雑賀崎漁港で、発煙筒のようなものを投げ込み取り押さえられる男(中央上)(共同)岸田首相が衆院和歌山1区補欠選挙の応援演説に訪れた和歌山市の雑賀崎漁港で、発煙筒のようなものを投げ込んだ男を取り押さえる人たち(共同)

自民党広報の公式ツイッターは15日、公表している岸田文雄首相の衆院補選の応援演説について、予定通り実施すると発表した。

「大変ご心配をおかけしております。本日の岸田総裁の街頭演説会は【予定通り】実施いたします」と記した。

また、明日16日に参院大分補選に向けて大分県内3カ所で予定されている遊説も、予定通り、行うとしている。

首相はこの日午前11時半ごろ、衆院和歌山1区補選の応援演説で訪れていた和歌山市の雑賀崎漁港で演説直前、男に爆発物のようなものを投げ込まれた。首相はすぐ避難し、和歌山県警本部に移動した。けがはないという。

首相は15日、和歌山1区で2カ所、千葉5区で2カ所、補選の自民党候補の応援演説を行う予定が組まれていた。雑賀崎漁港での遊説は中止されたが、15日午後、首相はJR和歌山駅前での遊説を、予定通り行った。

首相はこの後、千葉県内での遊説に入る。

8560OS5:2023/04/18(火) 13:34:33
https://news.yahoo.co.jp/articles/767178c351ced1c5b900dcfc66e77e67bf2c5df5
【山口2区補選】世襲・岸信千世氏の「はじめてのせんきょ」が不評 支援者からは「想像以上のお坊ちゃま」
4/18(火) 10:36配信
「はじめてのおつかい」のようにホッコリとはならなかったようだ。衆院山口2区補選に立候補した自民新人の岸信千世氏(31)である。「演説の中身がない」「挨拶すらできない」「家系図頼りのお坊ちゃま」……。3代にわたって岸家を支えてきた陣営からは、こんなため息ばかり漏れ伝わってくるのだ。

 ***

問題を並べるだけで「どうしたい」がない
 公示日の4月11日。純白のジャンパーを羽織った信千世氏は、山口県岩国市の民間施設で第一声をあげた。

「素敵なこの山口県、この県の東部、岩国市があると、日本国があるというのはですね。これは先人が守ってきたからであります。先人のみなさまが大切に守り抜いてきた山口と、この誇り高き日本を、次の世代により良いかたちで託していく。これが今を生きる、われわれの責任ではありませんガァー!!」

 ひときわ声を張り上げた後、しーんと静まり返った聴衆。やがてパラパラと拍手が起きた。現場にいた支援者が振り返る。

「ヤバいと思いました。ぐだぐだと基地問題や少子高齢化問題などを並べているんですが、肝心のどうしたいかがない。薄っぺらいんです。『想像以上のお坊ちゃまだった』と周囲は騒然としました」

心配して電話してきた古巣の先輩に逆ギレ? 
 そればかりではない。選挙区を回れば回るほど評判が下がっていくという。

「挨拶すらできないのかと心配されています。有力支援者の顔がわからないのはしょうがないにしても、だったら周囲に聞くなり、手当たり次第、平身低頭に行けばいいのにそういうしたたかさがない。見るにみかねて、ある時、選対本部長を務める柳居俊学(しゅんがく)県議会議長が説教をしたというんですが、それが1時間以上も続いて、その後の集会が後ろ倒しになったり、もう大変です。古巣の大先輩にあたるフジテレビの政治部長も電話でアドバイスをしたようなんですが、逆ギレしたなんてウワサまで飛び交っています」(同)

 さらに、本来ならば経験不足の本人を支えるべき身内までもが足を引っ張ってしまったという。信千世氏の母親・智香子氏だ。

「田布施町という瀬戸内海に面した風光明媚な地域があるんですが、そこの集会に現れ、『こんな田舎に』みたいな町を小馬鹿にするような言い方をして支援者を怒らせてしまった。スタッフも無風の選挙戦しか経験がないので、新人候補を支えるノウハウがないのです」(同)

消えたホームページ
 当初は楽勝との下馬評だったが、共同通信の調査でとうとう1ポイント差まで詰められる始末。

「読売新聞も5ポイント差という厳しい結果を出しています。一騎打ちとなっている立憲民主党候補の平岡秀夫元法相が猛追している状況。相手は69歳の高齢者なんで、本来、年齢差でも有利なはずなんですが……」(地元記者)

 そういえば、岸信介、安倍晋三、佐藤栄作元首相の名などを連ねた「華麗なる家系図」を掲げ、猛批判を受けたあのホームページはどうなったのか。Googleで信千世氏の名前をいくら検索しても出てこない。どうやら閉鎖してしまったようだ。

「一時期は後援会の入会フォームが出てくる仕様に変え、さらに批判を浴びていましたが、とうとう面倒くさくなってしまったのでしょう。このご時世で、ホームページを作らない新人候補なんて彼くらいですよ。Twitterすらやっていませんからね。唯一やっているInstagramも、選挙ポスターをアップしている程度のやる気のない内容です」(同)

 家系図頼りでどこまで戦えるか、見ものである。

デイリー新潮編集部

新潮社

8561OS5:2023/04/19(水) 07:05:14
https://news.yahoo.co.jp/articles/202dea80f6a29bc565c05762b13e784b05dc1f59
二階派41人に 中川郁子氏が退会、自民第5派閥の順位は変わらず
4/18(火) 18:58配信


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毎日新聞
自民党

 自民党の二階派は中川郁子衆院議員(比例北海道ブロック)が提出していた退会届を20日の派閥役員会で受理する。関係者が明らかにした。

 中川氏の退会で所属議員は41人になる。党内第5派閥の順位は変わらない。【李舜】

8562OS5:2023/04/25(火) 23:44:44
https://mainichi.jp/articles/20230423/k00/00m/010/081000c
退陣1年半で再脚光、政権は神経とがらせ 菅前首相のいま/1

毎日新聞 2023/4/25 05:30(最終更新 4/25 12:14)

 千葉都市モノレールが乗り入れる千葉市郊外のJR都賀駅前。3月21日の夕暮れ時、車から降り立った自民党の菅義偉前首相を待っていたのは、ロータリーを囲むように詰めかけた400人ほどの聴衆だった。割れんばかりの拍手の中、街宣車の上へとよじ登ると、「菅さん、頑張って!」と声援が飛んだ。照れくさそうな笑みが、菅氏の顔に浮かんだ。

「自信になった」
 菅氏がこの地を訪れたのは、県議選の自民党候補の応援のためだった。

 新型コロナウイルス対策、不妊治療の保険適用、携帯電話料金の値下げ、ふるさと納税……。

聴衆とグータッチする菅義偉前首相=横浜市神奈川区の横浜駅西口で2023年4月1日午後3時41分、李舜撮影拡大
聴衆とグータッチする菅義偉前首相=横浜市神奈川区の横浜駅西口で2023年4月1日午後3時41分、李舜撮影
 マイクを握った菅氏は首相や総務相時代の自身の実績を一つ一つ、かみしめるように列挙した。「どうでしょうか、皆さん」と呼びかけると、再び拍手が湧き起こった。


 演説を終えた菅氏の元へは多くの聴衆が押し寄せた。「皆様の元に菅前首相が参りますので押し合ったりしないでください」とのアナウンスが流れる中、菅氏はロータリー沿いを200メートルほどゆっくりと歩きながらグータッチを重ねた。

 「あれだけ人が集まるとは思わなかった。自信になったよ」。菅氏は後日、周辺にこう語った。

 首相として世論と自民党内の激しい反発を受けた菅氏は2021年10月、追われるように政権の座から去った。追い打ちをかけたのが、翌22年7月の盟友・安倍晋三元首相の急死だ。


 「何もかもやる気がなくなっちゃった」。当時、周囲にそう語ったこともある。落ち込み方は激しく、一時は健康不安説すら流れた。

岸田政権の失速で…
 そんな菅氏に脚光が集まったのは、岸田政権の迷走が要因だ。世界平和統一家庭連合(旧統一教会)問題や相次いだ閣僚辞任で岸田政権への批判が強まるにつれ、インターネット上で岸田政権との対比から菅政権の実績を評価するコメントが相次いだ。退陣から約1年半。菅氏の立場は党内随一の「人気弁士」へと一変した。


子供とのグータッチで笑顔を見せる菅義偉前首相。地方での演説でも人気を誇る=滋賀県草津市渋川1のJR草津駅で2022年5月21日午後3時1分、李舜撮影拡大
子供とのグータッチで笑顔を見せる菅義偉前首相。地方での演説でも人気を誇る=滋賀県草津市渋川1のJR草津駅で2022年5月21日午後3時1分、李舜撮影
 統一地方選では各陣営から応援依頼が殺到。菅氏は多忙な日々を送った。千葉市の演説も群馬県での講演を終え、直接駆け付けた。その前日は沖縄県を訪問。千葉市の演説後も北海道や愛知県などを回った。演説内容は自身の実績の列挙が中心で、岸田政権を評価することもない。それでも多くの聴衆が押し掛けるケースが目立つ。自民党関係者は「あれだけ人を集められる政治家はいない」と口をそろえる。

政権警戒「不気味な存在」
 「前内閣総理大臣 菅義偉と握手しよう!」。4月1日、菅氏の地元・横浜市のJR横浜駅前の知事選候補者の応援演説で立て看板が並んだ。長い列ができ、菅氏は演説後、12分間、グータッチを続けた。

 「菅氏を核に非主流派が結集すれば脅威になる」。政府関係者はこう漏らす。政権にとって「不気味な存在」にもなった菅氏のいまを追った。

8563OS5:2023/04/25(火) 23:45:36
https://mainichi.jp/articles/20230423/k00/00m/010/084000c
接近する岸田氏、提案を丸のみ その心中は 菅前首相のいま/2

毎日新聞 2023/4/25 05:31(最終更新 4/25 19:56)

 3月30日夕、国会内の菅義偉前首相の事務所を訪ねたのは、岸田文雄首相だった。岸田氏がこの場で菅氏に明かしたのは、政府の「異次元の少子化対策」のたたき台に、出産費用への公的健康保険適用の検討を盛り込む方針だった。

 出産費用の保険適用は菅氏が3月初旬から打ち上げた案だ。「いいアイデアですね」。岸田氏が持ち上げると、菅氏は「取り入れてくれてありがとうございます」と謝意を述べた。

 菅氏には首相時代、不妊治療の保険適用を主導し、実現させた成功体験がある。菅氏の事務所には、保険を適用して不妊治療を受けた家族から感謝の手紙も数多く届けられた。出産費用の保険適用もこの延長線上にある。

 岸田氏が「丸のみ」したのは、菅氏への配慮からだ。

 岸田氏は菅氏の動向を気にかけており、首相就任以来、たびたび菅氏と面会している。3月の面会は8回目。前回の2月6日の面会では、岸田氏は日銀新総裁人事について「迷っている」と吐露してみせた。

 「菅氏が政権に対して何か仕掛けてくるのではないか…

https://mainichi.jp/articles/20230423/k00/00m/010/087000c
有志の勉強会を封印 「次」へ展望描けるか 菅前首相のいま/3

毎日新聞 2023/4/25 05:32(最終更新 4/25 05:32)
 今のところ、菅義偉前首相は政権との対立を避けようと腐心している。

 自民党の佐藤勉元総務相は1月17日昼過ぎ、二階俊博元幹事長と党本部で会談し、「菅氏に近い無派閥議員を集めて勉強会をしたい」と告げた。「じゃんじゃんやればいい」。二階氏はそう応じたという。

 佐藤氏はもともと菅氏に近く、菅氏も首相時代、佐藤氏を総務会長として重用した。佐藤氏はいまでも「菅政権時代に菅氏を守り切れなかった」との後悔を抱える。2022年2月、麻生派を離脱して菅氏と同じ無派閥となり、勉強会設立を目指したのは「菅氏を守る集団を顕在化させたい」との思いからだ。菅氏から選挙指南など側面支援を受けた若手の無派閥議員を束ねれば、菅氏にとって格好の「次」への足場にもなる。

 ところが、菅氏自身は勉強会設立に消極的だった。

8564OS5:2023/04/27(木) 09:05:36
https://news.yahoo.co.jp/articles/0eeb59291b5a364b21f84d1dbf4c3f30f24276d0
悪い流れ断てるか… 二階派が結束へパーティー 選挙で苦戦
4/26(水) 19:40配信


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産経新聞
志帥会パーティーであいさつを終えた二階俊博会長=26日午後、東京都内のホテル(矢島康弘撮影)

自民党の二階俊博元幹事長が率いる二階派(志帥会、42人)は26日、東京都内のホテルで他派閥に先駆けて政治資金パーティーを開いた。派を挙げて挑んだ衆院和歌山1区補選では敗北を喫し、退会者も相次いでいる。鉄の結束を再確認し、悪い流れを断てるのかが焦点となる。

「素晴らしいふるさと、日本社会を築く努力。政治はその先頭に立たなくてはならない。志帥会はその真ん中で頑張っていくことを誓う」

二階氏は派閥パーティーのあいさつでこう語り、一致結束して政策課題に取り組む考えを示した。来賓として岸田文雄首相(党総裁)も駆けつけ、「政局においては『目配り』『気配り』『心配り』が大切だといわれる。これを体現されているのが二階氏だ」と持ち上げた。

パーティーでは二階氏が昨年4月、在日ウクライナ大使館に見舞金を届けて以来、親交を深めている同国のセルギー・コルスンスキー駐日大使が講演した。

二階氏は今月、日中議連会長に就任し、中国要人との会談に向け訪中時期を模索中だ。また、5月4〜9日に訪問するベトナムではボー・バン・トゥオン国家主席らとの面会を予定するなど、外交面で健在ぶりを示している。

ただ、2年前の党総裁選でまとまった投票行動がとれなかった派閥は現在も結束力に課題を残す。

参院議員を辞して徳島県知事選に出馬した三木亨氏以外にも退会者や退会希望者が相次いでおり、派閥の勢力は最近、首相が率いる岸田派(宏池会、45人)に抜かれて5位に転落した。

最近の派の選挙戦績も芳しくない。支援した三木氏は徳島県知事選で落選。また、「二階氏の地元で間違いがないようにしないといけない」(伊吹文明元衆院議長)と総力を挙げて臨んだ衆院和歌山1区補選でも、派出身の元衆院議員が日本維新の会の新人に後れをとった。

派閥幹部は悪い流れを断ち切るかのように「去る者は追わず。二階氏の下で結束し、改めて筋肉質な政策集団を目指す」と話した。(大島悠亮)

8565OS5:2023/04/27(木) 09:18:42
https://news.yahoo.co.jp/articles/f8d37ecbcc2694394a812b851993fb0c76f20285
〈和歌山だけひとり負けでどうする?二階元幹事長〉揺らぐ王国、派閥退会者が相次ぐなか、あの不倫路チュー議員もひっそり…「それでも二階先生はいつかやり返す」
4/27(木) 7:02配信
4月の国政5補欠選挙を「4勝1敗」で乗り切った自民党だが、唯一の黒星が「二階王国」と呼ばれる和歌山での選挙だった。所属議員の派閥退会が相次ぐなど、二階元幹事長の影響力低下は必至だ。

【画像】4月の補選期間中にひっそりと二階派を去った「不倫路チューで」世間を騒がした女性議員

4月23日に行われた国政5補欠選挙で、自民党は山口2・4区、千葉5区、参院大分選挙区の計4選挙区で勝利した。

永田町では早期解散の憶測も強まる中、自民内で「ひとり負け」状態なのが、和歌山1区の議席を日本維新の会にとられた形の、二階俊博元幹事長が率いる和歌山県連だ。「二階王国」の選挙とあって、所属議員や秘書が総出で応援に駆けつけていた二階派にも、落胆が広がっている。

候補者選考から波乱 「不倫路チュー」元議員の擁立に「タマが悪かった」
これまで和歌山1区で5期連続当選を誇ってきた岸本周平氏が知事に転出したことに伴う補選で、自民はこれまで岸本氏に4連敗してきた門博文氏を擁立した。

「候補者を決める際に自民党が実施した調査では、知名度の高い鶴保庸介氏なら余裕で勝てそうで、当初は鶴保氏を擁立する調整が進められていました。でも二階氏の選挙区からの衆院転出を狙う世耕弘成氏にとっては、鶴保氏が先に衆院に鞍替えすることが面白くなかったんでしょう。

二階氏にとっても、二階派に所属していた門氏が当選すれば、派閥にとってプラスです。結局、和歌山県連は、岸本氏の支援をとりつけたことで、門氏でも勝負できるとみて、門氏の擁立を決めました」(二階派関係者)

だが、門氏を「勝てない相手ではない」と考えた維新が、和歌山市議を務めていた林佑美氏を擁立すると、雲行きが怪しくなる。

前出の二階派関係者が語る。

「門氏はもともと選挙に弱かったのに、2015年、女性衆院議員との『不倫路チュー』も撮られてしまい、今もスキャンダルの影響が強く残っています。今回、維新の候補が女性だったことも、門氏にとって戦いづらかったはずです」

そして告示日以降は、各社の情勢調査で門氏の苦戦が伝えられることに。その途端、世耕氏は手のひらを返すように「タマが悪かったんだよ」と周囲にこぼし始めるなど、和歌山県連と、派閥総出で選挙の応援をしていた二階派をとりまく雰囲気は重苦しくなっていった。

最終日には、1週間前に爆発物を投げられた岸田文雄首相や、二階氏と親しい小池百合子都知事も応援に入ったが、「停滞した和歌山に新しい風を」と訴える林氏には及ばなかった。

8566OS5:2023/04/27(木) 09:18:57
「一匹、いなくなったな」 所属議員がポロポロと二階派を退会
「王国」の県都をとられた二階氏の足元は、永田町でもゆらぎつつある。

「安倍・菅政権で二階氏が幹事長を務めていたときの二階派には、続々と入会者がいました。それが、ここ最近では、二階氏の力の陰りを象徴するように、ポロポロと退会者が続いているのです」(全国紙政治部記者)

二階氏の幹事長時代には、陳情団を連れて頻繁に二階氏に面会していた片山さつき元地方創生相は、岸田政権が誕生し、二階氏が幹事長職を退いた直後の2021年末、「このまま二階派にいても、先がない」と、二階派を退会する意向を早々に伝達。

その後も衛藤晟一元少子化相、泉田裕彦衆院議員が相次いで派閥を去った。

さらに今回の補選期間中、ある女性議員がひっそりと退会届を出したことも注目を集めた。

「門氏の『路チュー』相手だった中川郁子氏です。中川氏は故・中川昭一元財務相の元妻で、当時は独身でしたが、門氏は既婚者。

中川氏は『門先生が当選して、二階派に戻ってきたら、私は二階派にいられない』と周辺に話していたといい、門氏の当選を見越して退会届を提出した形です。

門氏が当選していたら、中川氏とプラスマイナスゼロでしたが、門氏が落選したことで、派閥内には『補選が終わるまで情勢を見極めればよかったのに』とぼやく声もあります」(同)

以前、ある議員が退会したときには、「一匹、いなくなったな」とつぶやいた二階氏。

「議員を動物のように『匹』と言うところが、いかにも二階氏らしいですが、かつて幹事長派閥として人数を増やしていた時代は終わりました。今は非主流派の党内第5派閥として、苦しい時期が続いています」(同)

「生徒会やってんじゃないんだよ」 首相への恨みは今も
二階氏の周囲でも今後、大きな転換点がやってきそうだ。

二階氏の側近、林幹雄・自民党財務委員長の長男で、千葉県議を4期務めてきた幹人氏が4月の県議選に出馬せず、国政選挙をめざす意向を表明した。このことで、林幹雄氏が次期衆院選に出ず、幹人氏に継がせるのではないか、とささやかれている。

林氏は二階氏が幹事長だったころに幹事長代理を務め、現在も二階氏の側近中の側近として知られる。

全国紙政治部記者は、林氏が引退した後の二階氏をこう心配する。

「林氏は、二階氏が国会内で道に迷ってしまったときも案内してあげたり、二階氏が、菅義偉元首相、森山裕選挙対策委員長といった重鎮と会食をするときも同席したりと、ぴったりと寄り添ってきました。

口数が少なく『おう、そうか』くらいしか言葉を発しないことも多い二階氏の『通訳』とも言われており、林氏がいなくなったら、二階氏はどうなるのでしょうか……」

それでも、二階派議員は「二階先生は、こんなところじゃ終わらない。俺はいつまででもついていく」と話す。

そもそも、二階氏が「非主流派」に置かれたきっかけは、岸田首相が2021年の自民党総裁選に出馬するときに、5年にわたって幹事長を務めていた二階氏を念頭に、総裁以外の党役員任期を「1期1年、連続3期まで」とする公約を掲げたことだった。

二階氏は、岸田首相の政権運営を「政治はみんなでやるもんだろう。自分が目立てばいいわけじゃない。総理は生徒会長じゃない。生徒会やってんじゃないんだよ」と吐き捨てる。

永田町、和歌山の双方で二階氏の威光に陰りが見えるなかでも、二階氏周辺は鼻息が荒い。

「二階先生は、いつか必ずやり返す。自分が幹事長だったときに、岸田総理に刺された恨みは、決して忘れていない」(同・二階派議員)

取材・文/集英社オンラインニュース班

8567マザー:2023/04/27(木) 22:53:31
テスト

8568OS5:2023/05/02(火) 00:13:20
https://news.yahoo.co.jp/articles/3b02e64cc199bb2c9b4b53f716b1335ded5105de
安倍派の会長選び停滞…萩生田氏ら有力候補に決定打なし、分裂懸念し現状維持望む声も
5/1(月) 7:23配信

 【マニラ=山崎崇史】自民党最大派閥の安倍派で、安倍晋三・元首相の後継会長選びが停滞している。有力候補は絞られつつあるものの、いずれも決定打を欠くためだ。早期の衆院解散の観測も飛び交う中、派閥の分裂回避を優先し、複数の幹部で運営する現状維持を望む声も出ている。

 「皆さんで納得できる人を選んでいかなければならない。派内でよく意見交換しながら収れんしたい」

 萩生田政調会長は30日、訪問先のフィリピンで記者団に対し、新会長の選出について、こう強調した。萩生田氏は過去に、「安倍氏の一周忌(7月8日)までをめどに、しかるべきリーダーを立てたい」と語っていたが、急がない考えを示したものだ。

 萩生田氏は、会長の有力候補の一人と目されている。4月29日から5月3日にかけてインドネシアとの2か国を歴訪中で、この日はフィリピンのサラ・ドゥテルテ副大統領と会談した。

 派内では、萩生田氏と、西村経済産業相の2人を軸に会長選びが進むとみられている。ともに安倍氏の側近だったことで知られ、政府や党の要職を経験している。元会長で今も同派に一定の影響力を持つ森喜朗・元首相は「あと5年は後見人として関与する」と周囲に伝え、新会長候補として複数の名前を挙げているが、萩生田、西村両氏を競わせる意向とされる。

 安倍派は現在、塩谷立、下村博文両会長代理を中心とする暫定的な運営体制を続けており、下村氏を推す声や、参院安倍派をまとめる世耕弘成参院幹事長を共同代表とする案もある。総裁選出馬に意欲を持つ議員が複数いることから、新会長を総裁候補と切り分けるべきだとの意見もある。

 森氏や派幹部が気にかけるのは、主導権争いによる分裂だ。「鉄の結束」を誇った田中派や竹下派の分裂例を踏まえ、政界では「派閥が100人を超えると分裂する」との戒めが言い伝えられている。安倍氏も生前、気にしていたとされるが、安倍派は4月27日、衆参補欠選挙で初当選した議員ら4人が入会し、所属議員が100人に達した。

 幹部の一人は「無理に会長を選び、派内で摩擦を生むべきではない」と訴える。年内の衆院解散もささやかれており、会長選びより、それぞれの地元活動に力を注ぐべきだとの声も広がっている。5月16日に予定される安倍派の政治資金パーティーでも「新会長のお披露目は間に合わない」との見方がもっぱらだ。

8569OS5:2023/05/02(火) 00:57:56
https://news.yahoo.co.jp/articles/d32efe2231d16955bde542dd8dfd45de4bb13f36
自民派閥補選で明暗 安倍、麻生派は勢力拡大、祝勝ムード 二階派は元職敗れて消沈
4/29(土) 12:50配信
自民党各派閥は27日、衆参5補欠選挙後初となる定例会合を開き、初当選した新人議員も出席した。参院大分選挙区などで勝利した3人が入会した党内最大派閥安倍派は、所属議員数を99人にまで拡大。麻生派も衆院千葉5区を制した新人が加わり、55人とした。一方、衆院和歌山1区で、派に所属した元職が落選した二階派は補選の話題には触れず、存在感に陰りも見えつつある。

 党本部であった安倍派例会は冒頭から大きな拍手に包まれた。塩谷立会長代理が「見事に当選を果たし、3人とも入ることになった」と報告すると熱気は最高潮に。新人も「ご指導のほどを」「力を尽くしてまいりたい」と決意表明した。

 勢力は3桁の大台まであと1人。安倍晋三元首相の死去後、会長ポストの空席は続くが「数は力。多いに越したことはない」と参院中堅。派幹部は「(他派閥は)努力してないんじゃないか」と冗談を飛ばした。

 麻生派は同数で並んでいた茂木派をかわし、単独第2派閥となった。接戦をものにした新人が先輩議員たちを出迎え、選挙戦での尽力に頭を下げて回った。会長の麻生太郎副総裁は「今日から一員として迎える。活躍に期待したい」と満足げにエールを送った。

 祝勝ムードに沸く安倍、麻生両派。対照的に、二階俊博元幹事長率いる二階派は重苦しい雰囲気が漂った。補選は、和歌山が地元の二階氏を先頭に派の総力を挙げたが、5補選で唯一敗れた。会合で二階氏は、26日に開いた派閥の政治資金パーティーについて「グループ(派)の存在感を発揮することができた」と触れたのみで言葉少なだった。

 安倍、菅両政権で幹事長を5年超務め「キングメーカー」として権勢を誇った二階氏も、現政権下では非主流派とみなされ、退会者も相次いで第5派閥に転落した。自民関係者は「二階氏に往時の力はもうない」と冷ややかに語った。 (御厨尚陽、河合仁志)

8570OS5:2023/05/02(火) 00:58:32
https://www.sankei.com/article/20230430-DDE5VKK6JFJ5TLKUDQAOLOVO7A/
新会長5月決定こだわらず 自民・萩生田氏、安倍派運営巡り
2023/4/30 21:13
自民党の萩生田光一政調会長は30日、空席になっている安倍派会長を巡り、5月16日の派閥パーティーまでの決定にこだわらない考えを示した。「パーティーは一つの節目だが、皆さんが納得できる人を選ばねばならない」と訪問先のフィリピンで記者団に述べた。

同時に、派閥内で意見交換しながら、集約を図る意向を強調した。

萩生田氏は会長候補の一人と目されている。安倍派に強い影響力を持つ森喜朗元首相は北國新聞社のインタビューで、パーティーを巡り「誰があいさつするのか。派閥の代表を決める一つのめどではないか」と語っていた。(共同)

8571OS5:2023/05/05(金) 00:55:33
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/322424
安倍派新会長「5.16決定」の仰天情報…萩生田光一氏が最有力も“総・会分離”案で分裂含み
公開日:2023/05/02 06:00 更新日:2023/05/02 06:00
 安倍元首相が亡くなった後、「空席」のままとなっている自民党「安倍派」の会長ポスト。長期間、安倍派会長が決まらないのは、誰がなっても、派閥が分裂する恐れがあるからだ。

 ところが、安倍派の派閥パーティーが開かれる5月16日にあわせて新会長が決まるのでは、という仰天情報が流れている。

 現在、安倍派は幹部5人による「集団指導体制」がとられている。幹部5人のうち、会長候補の最有力とされているのが、萩生田光一政調会長と西村康稔経産相の2人だ。世耕弘成参院幹事長も、本人はヤル気満々らしいが、参院議員のうえ、自分が担いだ自民候補が地元・衆院和歌山1区補選で敗北したため、目はなくなったとみられている。

 もともと、新会長は、政治資金パーティーの開催や安倍元首相の一周忌(7月)までに選出すべきだ、との声があった。5.16パーティーが取り沙汰されているのは、かつて「清和会」(安倍派)の会長だった森喜朗元首相の意向が働いていると解説されている。

■総理総裁候補は別の者にするという案
「森さんは『パーティーを開くのに会長が不在では格好が悪い』と考えているようです。意中の人は、やはり萩生田さんなのでしょう。今年2月、地元紙・北國新聞のインタビューで『力をつけてきた。大したもんです。総合力は最も高い』と、萩生田さんを褒めちぎっています。5人の中で一番コントロールしやすい、ということもあるのかも知れない。政界を引退した森さんが新会長を決めることに異論もあるでしょうが、皆が納得するには、実質オーナーの森さんが“天の声”を発するしかないとの空気もあります。ただ、かつて清和会の跡目争いをめぐって派閥が分裂したことを経験しているだけに、分裂だけは絶対に避けるつもりでしょう。アイデアとして囁かれているのが“総・会分離”です。派閥会長は萩生田さんが務めるが、総理総裁候補は別の者にするというアイデアです」(安倍派事情通)

 森元首相は、3月末には「どこかで誰か一人、代表を決めなければならない」「今国会が終わる頃なのかどうか」とも語っている。

 しかし、5.16までに決まるのかどうか。「総・会分離」という奇策に皆が納得するのかどうか。

 ついに安倍派は、100人という規模に膨れ上がっている。「派閥は100人規模に膨らむと分裂する」というのが政界の経験則だ。安倍派の分裂も時間の問題か。

8572OS5:2023/05/11(木) 21:54:17
https://news.yahoo.co.jp/articles/a6d5acc2a4dd48b737523f1ff670076e3ab28f60
安倍派パーティーあいさつは塩谷会長代理が担当へ 安倍晋三元首相死去後、依然新会長決まらず
5/11(木) 19:24配信

日刊スポーツ
安倍派の塩谷立・会長代理(2023年4月20日撮影)

 安倍晋三元首相の死去後、新会長が決まらない自民党安倍派(清和政策研究会)は、今月16日に東京都内で開くパーティーで派閥を代表してあいさつをする役目を、会長代理の塩谷立文科相が担うことになった。塩谷氏が11日、党本部での派閥会合後、自身が行うことを報道陣に明かした。

 安倍派では当初、16日のパーティーまでに新しい会長を選ぼうという動きもあったが、候補者が乱立して絞られていないこともあり、見送られた。そのため、誰が派閥を代表してあいさつを行うかで、新会長レースの行方が見通せると関心を集めていたが、こちらも無用な混乱を避けるため、会長代理を務める塩谷氏で落ち着くことになった。

 新会長をめぐっては、安倍氏に近かった萩生田光一政調会長や西村康稔経産相ら複数の名前があがるほか、かつての派閥のオーナーで現在も清和会に強い影響力を持つ森喜朗元首相の意向も取りざたされている。

8573OS5:2023/05/12(金) 18:49:13
https://www.asahi.com/articles/ASR5B2S9ZR4HULZU004.html
ネット世論に翻弄される自民党、猛スピードで拡散する「偽情報」
有料記事

中田絢子 編集委員・佐藤武嗣2023年5月12日 16時00分

 デジタルプラットフォームの登場は、政治統制や国境を越え、市民が「連帯」する場を作り出した。

 2010年から起きた、政治腐敗防止への抗議活動「アラブの春」は、政府の情報統制下にある既存メディアを飛び越え、SNSが市民連帯の原動力となった。性暴力などを訴える「#MeToo」も米国から世界に拡散した。日本でも、検察幹部の定年を政府判断で延長できるようにする検察庁法改正案をめぐり、俳優の小泉今日子さんらが「#検察庁法改正に抗議します」と発信。これらは、市民の社会運動を促す「ハッシュタグ・アクティビズム」などと呼ばれた。

 一方、政治家にとってもデジタル空間は報道機関を介さず発信でき、魅力的だ。自民党内でもツイッター発信が多い高市早苗・経済安全保障担当相は「マスコミにたたかれ、不本意でも反論するすべがなかった。ツイッターなどは反論の場を提供してくれる」と話す。放送法の政治的公平性に関する総務省の行政文書をめぐり、国会で野党から追及を受けた3月、高市氏は「一方的に私を批判して悪人イメージを植え付け、私は挙手しても答弁はさせて頂けず。辛(つら)過ぎます」と発信。これに10万超の「いいね」が押され、約3万のリツイートがあった。

過激な発信に「いいね」 ネットサポーターから喝采
 自民が「ネット世論」に着目したのは野党時代の2010年だ。党員でなくとも加入できる党公認のボランティア組織「自民党ネットサポーターズクラブ(J―NSC)」を創設した。

 民主党への攻勢を強めていた…

8574OS5:2023/05/12(金) 18:49:52
https://www.asahi.com/articles/ASR5C7HZVR5CUTFK013.html
大阪自民の立て直しへ新組織 維新に連敗で茂木幹事長「数年は必要」
自民

藤原慎一2023年5月12日 16時09分
 自民党は11日、国政選挙と地方選挙で議席を減らし続けている大阪府連の立て直しに向けて、「大阪自民党刷新本部」を立ち上げた。本部長に茂木敏充幹事長が就任。大阪を本拠地とする日本維新の会に対抗できる体制をめざし、党本部が人材や資金面などでバックアップする。

 茂木氏のほか世耕弘成参院幹事長、森山裕選挙対策委員長、小渕優子組織運動本部長らが本部に名を連ねる。今後、党職員の派遣などの具体的な支援策を「自民党大阪刷新プロジェクト」としてまとめる。

 茂木氏はこの日、「数年単位のスパンでの取り組みが必要では」と述べた。刷新本部の設置を受け、府連会長の宗清皇一衆院議員は記者団に「府連の現状を考えると、党本部の強いバックアップがないと戦うことができないので、大変ありがたい」と話した。(藤原慎一)

8575OS5:2023/05/14(日) 12:15:14
https://news.goo.ne.jp/article/dot/politics/dot-2023051200076.html
解散で勝負?岸田文雄首相が警戒する“大物”2人のタッグ 「まったく根拠のない話ではない」
2023/05/14 09:00AERA dot.

解散で勝負?岸田文雄首相が警戒する“大物”2人のタッグ 「まったく根拠のない話ではない」

解散に向けて岸田首相の胸の内は?

(AERA dot.)

 統一地方選、衆参補欠選が終わり、岸田文雄首相の次の大きな政治日程は、5月19日から始まる広島サミットだ。これが無事終われば、衆院の解散にいつ踏み切るのか。永田町の話題はそこに尽きる。取材を進めると岸田首相は、ある2人の“大物”の動きを警戒しているという話が聞こえてきた。

 自民党総裁の任期は来年9月まで。岸田首相も広島サミット後の解散のタイミングについては当然、考えているだろう。にわかにささやかれているのが、安倍晋三元首相が奈良市で銃撃された7月8日近辺だ。

「安倍元首相の事件から1年に合わせて、最短なら7月9日の日曜日といった声も党内では聞かれる」

 と、ある自民党幹部が話した。

 その日付が現実的かどうかは別として、岸田首相としては急ぎたい事情がある。

「もし次の解散・総選挙の一発で政権交代があるとすれば、維新と小池百合子・東京都知事の“薩長同盟”じゃないか」

 と前出の自民党幹部が警戒感を口にする。

 先の統一地方選で、維新の首長と地方議員は774人となり、おひざ元の大阪だけでなく奈良県知事選や衆院補選・和歌山1区も勝利した。

 そして、小池知事が特別顧問を務める「都民ファーストの会」は、都内の区市村議選の公認候補60人のうち44人が当選して議席を倍増させている。三鷹市長選と豊島区長選でも、推薦候補が当選した。

「小池知事も70歳となり、政治家として集大成の時期です。解散・総選挙なら、東京都は小選挙区の『10増10減』の区割り変更で選挙区が増えます。大きな勝負に出るとしたら、新しい区から出馬して、都知事の後継には橋下徹氏に声をかけ、最終的には都民ファーストと維新を合体させて政権奪取に、という狙いです。SNSなどで“橋下都知事”という話が流れていましたが、まったく根拠のない話ではないです」

 と小池知事に近い人物が話す。

 橋下氏の政界復帰もあり得るということだ。橋下氏はSNSで、自身が大阪府知事時代に打ち出した「大阪都構想」について、

<東京府と東京市が一つになって都になるまで50年。そこから区が自治体として認められるまでさらに50年。今の東京都になるには100年かかった。それを一気にやるのが大阪都構想。まだ10年の運動。府議会、市議会で過半数。さあいよいよ大阪都構想の実現へ>(4月10日)

 と投稿している。

 また、橋下氏は4月26日、今春に政界を引退した前大阪市長の松井一郎氏との対談をYouTubeでライブ配信した。

「『維新政治塾』ありますけど、僕らでもやりませんか。若手の政治家を養成して」

 と橋下氏が呼びかけると、松井氏もそれに応じていた。政治への情熱を感じさせるともいえる内容だった。

 維新や都民ファーストの議員は、橋下氏と小池知事の“同盟”についてどう考えているのか。

 ある維新の国会議員は、

「今、維新は衆参合わせて60人ほどの議席です。昨年夏の参院選、今年の統一地方選などで高く評価された結果とはいえ、政権交代にはとても届かない。党幹部は3回の衆院選で政権交代と言っていますけど、早いに越したことはないです。創設者の一人、松井一郎前代表が去り、大きな看板がなくなった今、もし小池知事という顔も加わって橋下氏が政界復帰するなら、1回の選挙で政権交代も可能かもしれません」

 と歓迎ムードだ。

8576OS5:2023/05/14(日) 12:15:27
 都民ファーストのある都議は、

「維新は国会議員が60人以上もいて、こちらは小池知事だけが衆院選に出馬ということでは政権交代はできません。当然、維新と選挙協力して、小池知事が独自で擁立する候補者も必要となってきます。豊島区長選でも、最終日の4月22日に小池知事が入って圧勝しています。まだまだ小池旋風は健在です」

 と期待する。

 ただ、小池知事は、同じ日に衆院補選・和歌山1区の自民党候補の応援にも入っていた。党県連会長でもある二階俊博元幹事長からの要請だった。

 小池氏はマイクを手に、「二階先生ともども、一緒に応援に来ました」などと演説し、1500人の聴衆を沸かせた。

 二階派の国会議員は、

「補選最終日に小池知事を動かせるのは、さすがは二階会長。うちの派閥も二階会長が元気とはいえ、そろそろ後継者を、という話もある。小池知事が国政に戻れば、あの人気も相まって、後継の“有資格者”となるのではないか。維新と組むより、派閥のトップとなって自民党総裁選に打って出るほうが現実的だ」

 との考えを打ち明ける。

 都民ファーストは、三鷹市長選、豊島区長選、いずれも自民党と公明党とともに推薦を出している。2020年の都知事選では、自民党は独自候補を断念し、公明党も含めて実質的には小池知事を支援した。

「岸田首相が安倍元首相の一周忌に合わせた解散を考えるとすれば、維新や小池知事に時間を与えず、態勢が整わないうちに勝負するほうが得策という考えがあるから。維新は松井さんが引退して、全国区の知名度がある人がいない。小池知事が決断し、“小池劇場”を展開されることを最も警戒している」

 と前出の自民党幹部は言う。

 元大阪市議で、自民党や維新の国会議員の秘書を務めた政治評論家の藤川晋之助氏は

「私も経験があるが、政界にいて民間に戻ると、何か物足りない感覚が出てきます。民間が長くなった橋下氏も、再度政界に、と立ち上がる可能性はあると思う。ただ、維新も国政政党として基盤ができており、その代表などの役職に復帰してという立場ではなく、あくまで政界再編の一翼を担うという方向です」

 と橋下氏の政界復帰の可能性に言及し、小池知事については、

「小池氏は知事の任期があと1年少し。3期目を担うことも考えられなくもないですが、その後の展望がなさそうです。もし、選挙に出るなら、小池氏というスターの後で都知事をやれそうな人材はそうはいない。橋下氏を引き入れ、国政復帰という狙いはよく理解できる。岸田首相も、維新と小池氏の動向を視野に入れながら、解散のタイミングを考えるのでしょう」

 との見解を示す。

 維新と合流しての政界再編をもくろむのか、自民党の派閥トップの椅子を狙うのか、はたまた都知事の継続か――。いずれにしても小池知事がどの道を選択するかによって、その後の政界に与える影響も大きく変わりそうだ。

(AERA dot.編集部 今西憲之)

8577OS5:2023/05/14(日) 12:24:03
https://news.goo.ne.jp/article/jiji/politics/jiji-230513X632.html
「ポスト岸田」へ存在感アピール=自民・茂木氏、認知度不足も―人事で処遇焦点
2023/05/13 16:14時事通信

 自民党の茂木敏充幹事長が存在感のアピールに余念がない。少子化対策など岸田政権の政策課題で積極的に発信。先の統一地方選で勢力を伸ばした日本維新の会対策にも乗り出した。念頭にあるのは「ポスト岸田」。ただ、名乗りを上げるには役職から外れるのが筋とも言え、逆に岸田文雄首相を支え続ければ「出番」は遠のくジレンマも抱える。

 「平成研究会(茂木派)は引き続き安定政権を中心で支え、日本の変革をリードしたい」。茂木氏は12日の茂木派パーティーのあいさつでこう強調した。

 茂木氏は1月の代表質問で児童手当の所得制限撤廃を打ち上げ、3月には学校給食の無償化を表明した。今月8日の記者会見では、財源に基金創設を提案するなど、少子化対策の議論をけん引している。ただ、所得制限撤廃や給食無償化では、官邸や党政務調査会と入念に打ち合わせた形跡はなく、「スタンドプレー」(政府関係者)との批判も出た。

 統一選では維新が勢力を拡大した。維新が本拠地とする大阪で、自民党は壊滅的状況で、危機感を強めた茂木氏は党本部主導で大阪府連を立て直すため、「大阪自民党刷新本部」を設置。近く大阪を視察し、衆院小選挙区支部長の差し替えなども視野に再建策を検討する。

 一方、トップを目指すには課題もある。報道各社が「次の首相にふさわしい人」を尋ねた世論調査では、河野太郎デジタル相や小泉進次郎元環境相らに後れを取っており、茂木氏の認知度不足は否めない。

 岸田内閣の支持率は回復傾向にあり、今は政局的な動きを取りにくい面もある。パーティーに来賓として出席した首相は「笑顔が増えたと評判だ。政界一の切れ者に魅力的な笑顔まで加わると、非の打ちどころがなく、私もうかうかしていられない」と冗舌に語るなど余裕をうかがわせた。

 来年秋の総裁選をにらみ、党内には「茂木氏は幹事長を降りないと勝負できない。外れるべきだ」(周辺)とする声の一方、「まだ1年半。幹事長を続けて力を蓄えるべきだ」(党関係者)との意見もある。夏以降に首相が行うとの観測もある内閣改造・党役員人事での処遇が当面の焦点だ。

8578OS5:2023/05/14(日) 12:29:21
https://news.goo.ne.jp/article/sankei/politics/sankei-_politics_situation_JGSXTWF5SBKO5DEDEUNOR5533A.html
茂木氏が派閥結束に腐心 ポスト岸田にらみ足場固め
2023/05/12 20:44産経新聞

茂木氏が派閥結束に腐心 ポスト岸田にらみ足場固め

あいさつする自由民主党の茂木敏充幹事長=12日午後、東京都千代田区(三尾郁恵撮影)

(産経新聞)

自民党の茂木敏充幹事長率いる茂木派(平成研究会、54人)は12日、東京都内のホテルで政治資金パーティーを開いた。昨年の参院選と今年4月の衆参5補欠選挙などで実績を残した茂木氏の視野には「ポスト岸田」が入る。来年9月の次期自民総裁選を見据え、派の一致結束を確実にすることが課題となる。

茂木氏はパーティーで「政権を支える中核派閥として使命感と責任感を持ち、内外の課題解決に全力で取り組んでいく」と強調した。来賓の岸田文雄首相は「政界随一の頭脳といわれるが最近は笑顔が増えたと評判だ。政界一の切れ者に魅力的な笑顔まで加わると非の打ち所はない。私もうかうかしていられない」と茂木氏を持ち上げた。

茂木氏は令和3年11月、平成研にとっては21年ぶりとなる幹事長に就任。昨年の参院選で改選議席の過半数を確保し、今年4月の衆参5補欠選挙でも4勝1敗と結果を残した。政策論議でも首相が唱える少子化対策など重要テーマをめぐり、政務調査会とは別枠で主導する場面が目立つ。

3年9月に竹下亘前会長が死去し、約2カ月後に派閥会長に就いた茂木氏が力を注いできたのが結束強化だ。総裁を狙う上では派のサポートが欠かせないためだが、派には茂木氏以外にも二人の総裁候補がいる。

加藤勝信厚生労働相は7日のフジテレビ番組で、少子化対策の財源としての医療や年金などの社会保険料の活用について「正直、(保険料の一部を)子供に持っていく余地はない」と主張した。社会保険料の活用を検討する茂木氏を牽制(けんせい)する狙いも見え隠れし、波紋を呼んだ。

小渕恵三元首相の次女の小渕優子元経済産業相は、「参院のドン」と称された青木幹雄元参院議員会長の後押しを受ける。参院側を中心に影響力を残す青木氏は茂木氏にとって派閥会長就任に反対した人物でもあり、頭痛の種になりかねない。

一方、派内は衆参ともに第2次安倍晋三政権以降に初当選した中堅・若手が半数を占めるなど世代交代が進む。青木氏の薫陶を受けていないメンバーが増える中、参院側からも「茂木氏を全力で支える」(ベテラン)との声があがる。

パーティーでは竹下氏の地元で、加藤氏にもゆかりがある島根県石見地方の「石見神楽」が上演された。派内融和につなげられるかが注目される。(児玉佳子)

8579OS5:2023/05/15(月) 08:27:22
https://news.yahoo.co.jp/articles/3417df7afae6740643a75e75b8754ca1eb8ea546
岸田首相の「宏池会びいき」が止まらない 重要任務を身内の不祥事議員に差し替え、自民党内で高まる不満
5/15(月) 7:15配信

NEWSポストセブン
自民党内からも「総理の宏池会えこひいきも度が過ぎる」と不満の声も…(時事通信フォト)

 5月19日開幕の広島サミットを前にすっかり外交づいている岸田文雄・首相。大型連休中にアフリカ諸国を歴訪したかと思うと、帰国するとその足で韓国を訪問、「新しい時代を切り開いていきたい」と強調した。

 国内では日本テレビのバラエティ番組『世界一受けたい授業』に講師役で出演し、広島サミットの特別授業を開講するなど宣伝にも余念がない。

 だが、そんな乗りに乗っている岸田首相のお膝元の自民党からは「総理の宏池会えこひいきも度が過ぎる」という不満の声が高まっている。

 きっかけは内戦が激化するスーダンからの邦人避難をめぐる外務副大臣の突然の“任務交代”だ。

 岸田首相はスーダンから避難する邦人を保護するため、周辺国のジブチに自衛隊輸送機を派遣。4月24日には岸田首相側近の武井俊輔・外務副大臣がジブチ入りし、自衛隊機でスーダンから国外退避してきた在留邦人とその家族45人と面会した。テレビのニュースでは「岸田首相 武井外務副大臣をジブチへ派遣」と速報された。

 実は、この任務は本来、武井氏の役割ではなかったというのだ。外務省関係者が証言する。

「外務省には2人の副大臣がいて、担当国が分かれている。アフリカ・中東などは麻生派の山田賢司・副大臣の担当で、トルコの大地震のお見舞いにも派遣された。

 一方の岸田派(宏池会)の武井副大臣は主にアジア・大洋州担当。スーダン内戦の邦人保護は、本来はアフリカ担当の山田副大臣の任務だったが、武井副大臣が岸田総理に『なんとしても自分に行かせてほしい』と直談判し、それが通ったと聞いている。省内では山田さんが行くものだと思われていたから、“なぜ武井さんがジブチに”と変な人選にざわめいていた」

 外務省に聞くと、「ご指摘のような事実はございません」(報道課)と回答した。

8580OS5:2023/05/15(月) 08:27:44
側近の汚名返上のため
 ただ、イレギュラーな人選だったことは、2人の副大臣のこれまでの渡航先を見てもわかる。山田氏の渡航先がセネガルや南アフリカなどアフリカ諸国が大半なのに対し、武井氏はネパール、スリランカなどアジアが中心、アフリカ行きは初めてだ。

 武井氏がジブチ行きを志願した理由は容易に想像できる。武井氏といえば、2021年10月の総選挙前に“当て逃げ事故”で批判を浴びた人物だ。2021年6月、武井氏が同乗し、秘書(当時)が運転する車が東京・六本木交差点で自転車にぶつかり、軽傷を負わせながらそのまま立ち去った。武井氏は会見で「当て逃げをしたというような認識はなかった」と釈明したが、後に、警察の捜査でドライブレコーダーに後部座席にいた武井氏の「行ってしまえ」という声が残っていたことが報じられた【※注】。

【※注/武井氏所有の車は車検と自賠責保険が切れていたため、総選挙後の2022年1月、武井氏は道路運送車両法と自動車損害賠償保障法違反の疑いで書類送検された(不起訴処分)。運転していた当時の秘書も過失運転致傷の罪で略式起訴された】

 この事故で武井氏は地元(宮崎1区)で厳しい批判を浴びて総選挙では選挙区敗北、比例でなんとか復活当選した。邦人救援で名を上げ、汚名返上したかったのだろう。

 実際、武井氏はジブチに避難した邦人と面会する様子を写真入りでツイートするなど実績アピールに最大限利用した。

 だが、舞台裏を知る自民党外交族議員は冷ややかな視線を向ける。

「岸田総理は前回総選挙の時に苦戦する武井のために宮崎入りし、『最も信頼する政治家です』と応援したほどのお気に入り。今回の人選は側近議員にポイントをあげたいという親心なのだろうが、ジブチに行くはずだった山田副大臣にすれば、宏池会のスキャンダル議員の汚名返上のために、せっかくの邦人保護という晴れ舞台のチャンスを奪われたのだから内心穏やかではないはずだ。山田副大臣は麻生派の期待株だけに、親分の麻生太郎・副総裁は武井の横車を聞き入れた総理の判断が面白くないのでは」

 その麻生派の中堅はこう不平を鳴らす。

「総理の人事は公平でなければならない。派遣する副大臣の人選を入れ替えるなんていくらなんでも身内びいきが過ぎる」

宴席も仲間とばかり
「宏池会偏重」はそれだけにはとどまらない。酒豪の岸田首相は宴席好きで知られ、外遊中や公務の日程がない夜は親しい財界人や政治家と会合を持つことが多いが、「お相伴にあずかるのは宏池会の議員ばかり」(他派の若手議員)とこれも党内の不満を生んでいる。

 事実、大型連休のアフリカ諸国訪問前には、首相は従兄弟の宮沢洋一・自民党税調会長、松山政司・元少子化相など宏池会の参院議員たちと“壮行会”を開いて焼き肉を囲んだのをはじめ、首相動静を辿ると、確認できるだけで今年に入って14回も宏池会の議員らと食事をしていた。大手紙政治部記者はこう言う。

「岸田首相は飲み会で自派の議員たちに『無条件に応援してくれる仲間だと思っている』と語って信頼を寄せています」

 自民党には、総理・総裁になれば党運営の公平さを保つために派閥を離脱する不文律がある。だが、岸田首相はそれを無視して総理になっても派閥会長の座にしがみついている。“派閥嫌い”で知られる菅義偉・前首相はそうした姿勢を「派閥政治を引きずっている」と強く批判したが、岸田首相は全く意に介さない。

 それどころか、官邸官僚の目には「支持率が上がって自信を持ってからは、総理の宏池会重視の傾向がますます強くなってきた。政策を決める時も自派の議員の話にしか耳を傾けない」と映っている。前述の武井氏のジブチ派遣はまさにそうで、他派の議員をはなから信用していないのだ。政治アナリストの伊藤惇夫氏が言う。

「岸田総理は安倍派、麻生派、茂木派など各派のバランスを考えて人事を行なっているように見えるが、本当に支えてくれるのは宏池会だけです。

しかし、宏池会の議員からすれば、総理は前会長の古賀誠氏から後継者に指名されたから会長になれただけで、自分の力で派閥を大きくしたといった実績があるわけではない。“総裁派閥なのに安倍派に比べて大臣ポストが少ない”という人事の不満もくすぶっているのが実情。総理はそれがわかっているから、派内を掌握し続けるために、会長も辞めないし、派閥の議員をひいきして求心力を保とうとしている」

 権力への執着は増すばかりだ。

※週刊ポスト2023年5月26日号

8581OS5:2023/05/15(月) 08:30:09
https://news.yahoo.co.jp/articles/cd607f5c300ca1160529282b929b85abcfd17a71
最大派閥「清和会」、決まらない“ポスト安倍”に森元総理も迷走 筆頭候補・萩生田政調会長には「本当に領袖が務まるのか」の声
5/15(月) 6:02配信
 自民党の最大派閥「清和会」が5月16日、都内のホテルでパーティーを開くことがわかった。「清和会」といえばもちろん、昨年、銃弾に倒れ帰らぬ人となった安倍晋三元総理が領袖を務めていた、いわゆる「安倍派」。所属議員は今や100人を超える党内最大派閥として君臨するが、安倍氏の死去以降、いまだに新しい領袖が決まらない“異常事態”が続いている。そうした最中に開かれるパーティーとあって注目が集まっているが、その一方で、領袖候補の一人と目される萩生田光一氏が、東京15区の候補者選定をめぐって、周囲を困惑させているという。

【写真】自民党最大派閥「清和政策研究会」で再び力を持った「森元総理」の姿

細田さんにもう一回
 政治部デスクが言う。

「安倍元総理が亡くなって以降、清和会は、会長代理の塩谷立元文部科学大臣がまとめ役を担っているものの、決して“塩谷派”というわけではなく、大臣経験者や党の役職を務める、有力幹部らによる集団指導体制が敷かれています」

 有力幹部とは、高木毅国会対策委員長、西村康稔経産相、松野博一官房長官、世耕弘成参院幹事長、萩生田光一政調会長の5人のこと。

「この5人のうち、次の領袖候補として特に野心をちらつかせているのが、西村氏、世耕氏、そして萩生田氏なのですが、三者とも、安倍さんのような圧倒的なカリスマ性はなく、いまいち決め手に欠ける。誰が領袖になったとしても、袂を分かとうとするグループが生まれ、清和会が空中分解してしまうのではないか、と言われています。だからこその集団指導体制なのですが、来年には総裁選が控えている。このままでは最大派閥でありながら、前回・前々回と同じく独自候補を擁立できない危険性もある。果たしていつまでこの状態を続けるのか」

 かつて清和会の領袖を務めた森喜朗元総理大臣も、この問題には頭を悩ませているという。

「安倍さん不在の中、重鎮として森さんの存在が大きくなっており、ポスト安倍についても“森さんの決定なら従う”という雰囲気も派閥内にはあるにはある。でも、森さん自身もこの候補者たちでは力不足だと感じている。また、新たな領袖が決まった時に起こりかねない派閥の分裂に危機感を抱いており、責任も取りたくないため、判断を渋っているんです。最近では、“(衆院議長を務める)細田(博之)さんにもう一回領袖をやってもらうのがいいんじゃないか”とぼやいているそう。たしかに衆院議長を辞して党籍復帰すれば“再登板”は可能ですが、ただ、細田さんも歳ですし、何より“細田派”に戻しても結論を先送りにするだけで、根本的な解決にはなりませんからね」

追加公認
 そんな中、有力候補の一角である萩生田光一氏のある判断を巡って、周囲が困惑する事態が起きているという。

 自民党幹部が声を潜める。

「問題となっているのは東京15区(江東区)の候補者選びです。都連の会長を務める萩生田さんが、ここの候補者選定を“公募”にしようとしているのです」

 東京15区といえば、先の衆院選(2021年)では、かつて民進党や希望の党に所属していた柿沢未途氏が、自民党の推薦を受けて出馬し、当選。現在、柿沢氏は自民党所属の議員として活動しているが、

「この選挙の際、萩生田氏は、柿沢氏とは別に自民党東京都連の推薦候補を立てていたのです。それなのに、当時、選対委員長を務めていた遠藤利明氏が、柿沢氏を15区の自民党候補者として擁立しようとしたのです。結局、どちらも無所属で出馬させ、勝った方を追加公認するという形をとり、最終的に柿沢氏が圧勝したというわけ。もともとこの選挙区で勝ってきた柿沢氏が強いのは当然ですが、萩生田氏からすれば、党本部が自分の頭ごしに、勝手に方針を決めたことにも腹が立っているようです」

清濁合わせのむ
 とはいえ、結果的に柿沢氏が当選した事実は覆りようがない。となれば当然、次の選挙でも柿沢氏がこの選挙区の候補となるのが道理となるはずだが、

「萩生田さんはいまも納得できておらず、“東京15区の候補者は、改めて公募という形を取る”と息巻いています。たとえ柿沢氏が応募してきても選考で落とそうと考えているのではないか。“気持ちはわかるけど、柿沢さんじゃないと勝てないんだから”と周囲が説得しても聞く耳を持たない。清濁合わせ飲むのが上に立つ者の務めであるはずなのに。こんな調子では“とても清和会の領袖は務まらないんじゃないの”なんて、口さがない人は陰で言ってますよ」

 果たして、パーティーの主役になれるか――。

デイリー新潮編集部

新潮社

8582OS5:2023/05/17(水) 09:53:25
https://news.yahoo.co.jp/articles/5df80f9557478c93b4433b68c30a26c1bcd9b9e0
見えてきた岸田首相の「魂胆」 一番怖いのは安倍派、頭の中はサミットと人事だけ〈週刊朝日〉
5/17(水) 7:30配信

AERA dot.
閣議に臨む岸田文雄首相

 気がつけば支持率も回復し、余裕の表情を見せるようになった岸田文雄首相。脳裏には、安倍晋三元首相並みの長期政権構築がちらついているようだ。そのための最大の武器が、解散カード。広島サミットを終えた時、どんな決断をするのか──。


*  *  *

 5月9日、米誌「タイム」(5月22・29日号、電子版)の表紙を、得意げな笑みを浮かべた岸田文雄首相の顔写真が飾った。その横には「日本の選択」という見出しとともに、「岸田首相は数十年の平和主義を放棄し、日本を真の軍事大国にしたいと望んでいる」と紹介した。

 特集記事のタイトルは外務省が「表題と中身に乖離(かいり)がある」と指摘して後に変更されるという騒ぎがあったものの、世界的な雑誌の表紙に選ばれたこと自体には、「岸田首相は周囲のイメージと違って、欲深い人。まんざらでもないはずだ」(官邸幹部)との声もあがる。

 周辺によると、岸田首相は「安倍さんはああだった」と言うのが口癖のようになっており、昨年7月の銃撃事件で亡くなった安倍晋三元首相の立場と自らを重ね合わせている節があるという。そこにはもちろん、安倍氏並みの本格長期政権を目指す意思も含まれているのだろう。ある政府関係者は語る。

「岸田首相は長期政権を見据え、いま主流派の岸田・麻生・茂木の3派体制から茂木派を切り、現在やや距離を置いている安倍派を迎え入れる新3派体制構築を狙っている。次の党幹部人事で安倍派の萩生田光一政調会長を幹事長に横滑りさせれば、永田町の政治的パワーバランスは変わる。多少支持率が下がっても政権運営に支障はなくなる」

 こうした観測について、政治アナリストの伊藤惇夫氏も同調する。

「岸田首相が一番怖いのは政敵の菅義偉前首相や二階俊博元幹事長ではなく、安倍派です。メンバーが百人に達した安倍派がどう動くかは、党内政局に非常に大きな影響を与える。そこは首相もわかっており、安倍派を敵にしない作戦を取っている。理念、哲学がなく融通無碍(むげ)なのが皮肉にも岸田首相の強みなんです」

 5月7日に行われた韓国の尹錫悦(ユンソンニョル)大統領との会談の中で、岸田首相は徴用工問題に関して個人的な見解として「心が痛む思いだ」と述べた。日韓関係の改善は進めつつも、安倍派に多い岩盤保守層に配慮して韓国側が求める「明確な謝罪」は避けたかたちだ。これで解決に向かうなら「融通無碍」も役に立つことになるが、日韓交渉についての伊藤氏の評価は辛口だ。

「岸田首相はこれまで日韓関係について熱心だったわけではない。今回の動きもほとんど韓国側の事情によるもので、日本が積極的に動いて解決に導いたわけではなく、日本は韓国側の動きに対応しただけ。理念、信念を持って日韓関係の改善に動いたとは思えない」

8583OS5:2023/05/17(水) 09:53:42
 では、安倍氏亡き後の安倍派はいまどうなっているのか。安倍派幹部は「新代表が決まらないまま萩生田氏、西村康稔経産相、世耕弘成党参院幹事長らの集団指導体制が続き、実質的には森喜朗元首相が出張ってきて束ねている状態。森氏にとってはもはや『生きがい』という感じですね」と苦笑する。カギを握るのは、岸田首相の動向だ。


「安倍元首相の一周忌である7月8日までに後継会長が決まらない可能性もある。ただ、岸田首相が次の人事で萩生田氏を幹事長にすることをのめば萩生田氏を会長に、世耕氏を実質ナンバー2の共同代表といったかたちにして、文字どおりど真ん中で岸田首相を支持する」(安倍派ベテラン議員)

 自民党内で駆け引きが続く中、いま、永田町では岸田首相が本気で早期の解散に踏み切るかが関心の的になっている。

■態勢が整わない維新の候補擁立

 岸田首相は5月4日、訪問先のモザンビークで記者会見した際に早期解散の可能性について問われ、「重要な政策課題の結果を出すことに全力を尽くしているところであり、今は解散・総選挙は考えていない。その答えに尽きる」と述べた。だが、永田町でこの発言をそのまま受け取る向きは少ない。5月19〜21日に広島で開催する主要7カ国首脳会議(G7サミット)を成功させれば、首相は通常国会会期末となる6月21日までに解散するとの観測がくすぶり続けているからだ。

「長期政権しか考えていない」(伊藤氏)首相にとり、24年9月の党総裁選は絶対に勝たなければならない戦いだ。国民の支持が回復しているうちに衆院選に打って出て勝利すれば、総裁選での再選につながっていく。

 野党の状況を見ても、統一地方選で躍進した日本維新の会は衆院選の候補者擁立を急いでいるが、「早期に解散されたら全289小選挙区での擁立は間に合わず、立憲民主党とバーター、事実上のすみ分けを行わざるを得ない」(維新関係者)。立民も、選挙で結果が出せない泉健太代表のまま戦わざるを得なくなる。

 早期解散の背中を押す主戦論者は茂木敏充幹事長、森山裕選挙対策委員長ら党幹部と岸田首相に近い小野寺五典元防衛相ら。自民党内の選挙区調整は山口、和歌山を残すのみで、いつでも選挙戦に打って出る態勢を整えているという。

 早期解散は本当にあるのか。その決断を左右するのは、サミットの成否だ。岸田首相は「核による脅し」という禁じ手を使うロシアを強く牽制(けんせい)するため、G7として「絶対に核を使わせてはならない」と打ち出す一方、ウクライナ支援でのさらなる結束をアピールしようと意気込む。しかし、当初あてにしていたバイデン米大統領の長崎訪問は、日程上の関係でなくなってしまった。さらに、政府が借金できる上限額を巡って野党・共和党との対立が続く米政府は6月にも債務不履行(デフォルト)に陥りかねない状況で、バイデン大統領がG7サミットに出席できない可能性まで出てきた。

「各国首脳を引き連れての広島平和記念資料館訪問など、被爆地である広島出身の首相が指導力を発揮する演出にも徹底的にこだわる計画。しかし、肝心かなめの米国大統領が欠席するような事態になれば、場は白ける。首脳宣言を手堅くまとめ、メディアで連日大きく報じられて『大成功』という、したたかな計算も狂ってくる」(外務省幹部)

8584OS5:2023/05/17(水) 09:53:57
 こうした状況の中で、首相が最も気に掛けていることが「ロシアによる核使用だ」(官邸幹部)という。

 今後、北大西洋条約機構(NATO)の主要国から戦車の提供を受けたウクライナ軍が反転攻勢を強め、現地での戦闘が激化すれば、ロシアによる核使用の危機がますます現実味を帯びてくる。

 実際に使われてしまったら第2次世界大戦後初の非常事態となるのはもちろんだが、その手前の一触即発の核危機という局面でも、「選挙で対応できませんでした」などと言ったら世界中の笑いものになる。しかも、今年はG7議長国だ。首相は周囲に「議長国の責任は重い」と、盛んに話しているという。

■総選挙遅らせる核と金融の危機

 さらに、国際金融への懸念も存在する。米国では過度のインフレが収まりつつあるものの、連邦準備制度理事会(FRB)の利上げが続く影響で銀行の破綻が相次いでいる。前述のように米政府はデフォルト回避に必要な連邦政府の債務上限引き上げ問題を抱えており、かつてのリーマンショックのような危機に転じる恐れがないとは言えない。

 ある閣僚経験者は「核と金融の二つの危機が顕在化してくると、総選挙は今年の夏以降になるだろう」と、予測する。

 過去にも似たような例はある。2016年4月の熊本地震を受け、当時の安倍首相は狙っていた衆参同日選挙を断念。リーマンショックが起きた08年には、当時の麻生太郎首相が解散を見送った。

 一方で、官邸や岸田派の中では、そもそも早期解散は得策ではない、という意見もあるという。

「いま、首相の頭の中はサミットと人事だけ。来秋の党総裁選での勝利が最優先であり、そのためには衆院選勝利の余韻が残るよう、解散のタイミングはできるだけ総裁選に近づけたほうがいいということです」(前出の政府関係者)

 この意見に賛同しているのは麻生副総裁、森元首相、青木幹雄元参院議員会長ら重鎮組だ。

 当の首相は周囲に「(時機を逃して負けた)麻生副総裁と菅前首相の轍は絶対に踏みたくない」と、選挙の話題になると、ことあるごとに話しているという。

8585OS5:2023/05/17(水) 09:54:12
 政治ジャーナリストの野上忠興氏はこう語る。

「世界平和統一家庭連合(旧統一教会)票が減っているのは事実だし、公明党は統一地方選で票をかなり減らした。自公の集票力低下は明らかで、防衛費の増税議論も待ったなしだ。岸田首相は『単独過半数さえ割らなければいいやと思っている』という話もある」

 前回の総選挙では、1万票以内の僅差で自民候補が勝った小選挙区が30余り、2万票以内は50余りある。4月の衆参補選も接戦が多かった。

「その辺は頭のどこかにあるのではないか。現有議席から30人減ったら、退陣論が出てくるでしょう。首相は長期政権しか頭にない。どこまでをチャンスととらえるか、あるいはリスクととらえるかですね」(前出の伊藤氏)

 長期政権のため、最善のタイミングで解散権を行使する。それが首相の「魂胆」なのか。そんなことより、様々な分野で壁にぶち当たっている日本の課題を解決する方向にこそ、知恵を絞ってほしいのだが……。(本誌・村上新太郎)

※週刊朝日  2023年5月26日号

8586OS5:2023/05/17(水) 14:24:22
https://news.yahoo.co.jp/articles/64b34a445e5615ad0788619793254cdb55405a88
実質「森派」? 決め手欠きまだ決まらない「ポスト安倍」
5/17(水) 5:30配信

スポニチアネックス
安倍派後継会長レース

 昨年7月の安倍晋三元首相死去後、会長ポストが空席となっている自民党最大派閥・安倍派(清和政策研究会)が16日、東京都内で政治資金パーティーを開いた。同派運営に強い影響力を持つ森喜朗元首相が後継選出を巡り「一つのめど」と言及、注目が集まっていた代表あいさつの人選。マイクを握ったのは会長代理の塩谷立元文部科学相だった。

 補欠選挙を経て所属議員数が100人となった安倍派。塩谷氏は、安倍氏死去後も一人も脱退しなかったと結束を強調した上で「最大派閥としての期待に応えたい」と述べた。しかし、塩谷会長案は既に消滅。昨秋「つなぎ役」として模索されたが、若手が猛反発。森氏もダメ出ししたとされている。数を誇示する宴は、衆目の一致する党総裁・首相候補が見当たらず、収れんさせられない窮状を映しているようだった。

 有力候補は萩生田光一政調会長、世耕弘成参院幹事長、松野博一官房長官、西村康稔経済産業相、高木毅国対委員長。森氏も会合で5人衆に触れるなど「早く絞り込めとのスタンス」(永田町ウオッチャー)。しかし、「誰がなっても巨大派閥をまとめられるか不透明。依然、分裂含み」(安倍派関係者)。あいさつの人選には森氏の意向も反映したとされ、同関係者は「遠心力が働くことを避けた」との見方を示した。

 後継レースは初当選同期の萩生田、西村両氏が一歩リードとされるが、「決められない安倍派」を象徴するように「萩生田会長、西村総裁候補」というすみ分け案が浮上。

 世耕氏の動向も焦点。同派議員の4割を占め結束力のある参院グループ「清風会」会長で、共同代表制を画策する動きも。「萩生田・世耕派」か「西村・世耕派」か。首相の座を目指し衆院への鞍替えをもくろんでおり、慎重に見定めている。

 いずれにせよ、7月の安倍氏一周忌が控える中、後継選びは今後も難航が予想される。5人衆と会食するなど、キーマンと目される森氏。3月下旬には、くじ引き決着案にまで言及した。

 確実に言えるのは、森氏の存在感が増していることで、政府関係者は「森氏がにらみを利かせる“森派”の状態がしばらく続きそうだ」と指摘。岸田文雄首相は森氏と良好な関係にあり、安倍派にかかわる問題の相談相手でもあるという。「政権運営上、代替わりが進むより“森派”のままの方がありがたい」――。官邸からは、こんな声が聞こえてきそうだ。

 ≪萩生田氏“本命”≫決め手に欠ける会長の後継レースだが、スポニチ本紙の取材では萩生田氏がトップだ。安倍氏に最も近かったことで、中堅・若手から待望論が広がる。森氏も「総合力は最も高い」と評価する。しかし、安倍氏ほどのカリスマ性はなく、当選回数も6回。大所帯をまとめきれるかが未知数だ。元通産官僚で、09年の総裁選に出馬した西村氏の能力を推す声もあり、その差はわずかとみられる。参院約40人をまとめる世耕氏の動向も注目される。

8587OS5:2023/05/20(土) 14:02:45
https://news.yahoo.co.jp/articles/061de7ff0b98b2c93a2a319ca5bdc50b55b2febe
「外務次官交代」で後任に山田外務審議官か…長期政権狙う「外交の岸田」にかかっている
5/20(土) 6:03配信
現代ビジネス
外務省トップの後任人事固まる?
写真提供: 現代ビジネス

 外務省で今夏、就任から丸2年を迎える森健良次官が退任し、後任に山田重夫外務審議官が就くことが有力視されている。山田氏は3月の岸田文雄首相のキーウ極秘訪問で中心的役割を果たし、省内外の評価も高い。


 慶大出身の山田氏は、'86年に入省。主流である総合外交政策局長などを経て、'21年に外務審議官(政務)に就任した。政務を担当する外審は、秋葉剛男国家安全保障局長ら歴代次官が経験してきた最重要ポストとされる。

 霞が関では「部下に慕われ、他省庁にも配慮できる人格者だ」(経済官庁幹部)との声が聞かれる。外相を2年務め、次期総理候補の一人とされる茂木敏充自民党幹事長など、大物政治家の受けもいい。

 岸田首相は広島サミットを前に「ウクライナの現状を見たい」と、山田氏ら外務省幹部に強く発破をかけていた。情報漏洩や戦況悪化などの紆余曲折を経たが、ゼレンスキー大統領とも会談したことで、国際社会での面子を何とか保った。これで山田氏は外務省トップの座により近づいた。

 一方、経済担当の小野啓一外審('88年入省)を次官に推す声もある。開成高校出身で岸田首相と同窓の小野氏は、首脳宣言の取りまとめ役を担い、広島サミットの成功に向けて奔走。ただ、経済担当の外審が次官に昇格する例はほとんどなく、年齢も57歳と若いため「小野氏を政務担当の外審にし、将来的に次官に昇格させる」(官邸関係者)との見方も浮上する。

 長期政権を狙う「外交の岸田」の意向が、当面の人事を左右しそうだ。

 「週刊現代」2023年5月20日号より

週刊現代(講談社)

8588OS5:2023/05/21(日) 18:12:48
https://news.yahoo.co.jp/articles/886b42217df897450f0dfd237d6dd7cae26af32b
「逃げるんですか」の声に、首相が記者会見再開 G7サミット
5/21(日) 17:16配信

毎日新聞
議長国として記者会見する岸田文雄首相=広島市中区の平和記念公園で2023年5月21日午後3時24分、北山夏帆撮影

 「総理、逃げるんですか」

 21日の主要7カ国首脳会議(G7サミット)の議長国記者会見で、岸田文雄首相が会見を終えて演台から離れようとした際、会場にいた男性記者から核廃絶問題について追加の質疑を求める声が上がった。首相は再び演台に戻り、約3分間質問に答えた。


 首相は核軍縮問題を自身のライフワークと公言するだけに、「逃げるのか」との一言に我慢できなかったようだ。

 記者会見は同日、広島市の平和記念公園で午後2時40分ごろから始まり、首相の冒頭の発言の後、記者4人の質問に答えた。その後、司会の四方敬之・内閣広報官が会見終了を告げたが、男性記者がサミットで採択した核軍縮に関する首脳声明「広島ビジョン」について「1問だけでいい」と声を上げた。首相は既に演台に背を向け応答要領のファイルも警護官(SP)に手渡していたが、「逃げるのか」の声にきびすを返し、「核軍縮ビジョンについて答えろ、という質問でありました」と答弁を再開した。自身が昨年8月に提唱した「ヒロシマ・アクション・プラン」などについて答えた。

 政府側は、今回の議長国会見を30分間の予定で実施するとしていた。最初に首相が会見を終えようとした際、開始から約40分が経過していた。【小田中大】

8589OS5:2023/05/21(日) 19:00:08
https://news.yahoo.co.jp/articles/b8edf2668b3c1ec192db8b8efe5e07be95276e6b
安倍派パーティーで感じた「異変」森喜朗元首相が姿を消した後の妙な静けさは「嵐の前の…」?
5/21(日) 11:00配信
安倍晋三元首相が昨年7月に凶弾に倒れた後、初めてとなる安倍派(清和政策研究会)のパーティーが、5月16日に都内のホテルで行われた。メイン会場に出席者が入りきれず、ホテル内の他の会場とオンラインでつなぐのは、安倍氏が会長就任後初めての会となった昨年と同じ。出席者も3000人と盛況の様相だったが、昨年と違う場面があった。それは、会に出席した森喜朗元首相(85)のあいさつがあった昨年と、なかった今年の違い。今回は、森氏のあいさつがないだけでこんなに雰囲気が変わるのかと驚いたほどで、それだけ今の森氏の安倍派における影響力の強さを感じずにはいられなかった。

 なぜ、あいさつがなかったのか。複数の関係者の話を総合すると、当初は、あいさつの機会が検討されたが最終的に調整がつかず、森氏は途中で退席したようだ。岸田文雄首相があいさつをして退席した後、少し作業をして顔を上げたら、もう森氏の姿はなかった。

 政治家や派閥のパーティー取材では、誰がどんな内容のあいさつをしたか把握するのが大きな仕事。あいさつは塩谷立・会長代理、世耕弘成参院幹事長、派閥元会長の細田博之衆院議長、公明党の山口那津男代表、岸田文雄首相、茂木敏充幹事長が行った。茂木氏ら党執行部、他の自民党派閥からの代表者が登壇し、昨年はこの後に森氏があいさつした。



 森氏の昨年のあいさつは、話題になった。所属人数が97人(当時、現在は100人)になったことを念頭に「数を誇っちゃいけない。あと何人で100人になるぞ、なんてやっている時がいちばん危ない。それで滅びたところがたくさんある」「数があればなんでもできると思ったところから崩壊が始まる」と、本来、権力の源泉となる「数の力」に関する持論を述べ、勢力維持への注意点も語った。「これだけの数がそろった派閥は、ほとんど私が作った」とも述べたように、森氏はもともと森派時代の清和会の領袖(りょうしゅう)。そして、安倍氏亡き後の今、自身が基盤作りに関わったと自負する派閥の行方に、強い影響力を持っているとみられている。

 昨年7月に安倍氏が亡くなり、まもなく1年となるが、依然次期会長が決まらない安倍派。森氏はこれまで、特定の議員の名前(松野博一官房長官、高木毅国対委員長、西村康稔経産相、萩生田光一政調会長、世耕氏)を挙げながら、後継会長人事にたびたび言及してきた。この日のパーティーでも、森氏が「後継会長」に何らかの形で言及するとみられていただけに、まさかのあいさつなし&途中退席という「異変」。後継人事をめぐる森氏と森氏の発言を警戒する派閥側のせめぎ合いが、その理由だと受け止められていて、逆に、必要以上にかき回されたくない派閥側の警戒感もにじんだ。



 首相のあいさつの後から退場する参加者は見受けられたが、森氏も会場を後にすると、空席が目立つようになり、場の空気も変わった。熱量が明らかに少なくなった。場内にも、森氏の発言への「期待感」みたいなものがあったのかもしれない。結果的にあいさつした「会長候補」に名前が挙がる人は、世耕氏のみ。世耕氏は「(次期会長候補に関しては)『小粒ばっかり』『どんぐりの背比べ』などと言われたが、毎日ニュースで(安倍派の)主要メンバーを見ない日はない」とアピールした。一方、森氏が次期会長候補に名前を挙げた萩生田氏や西村氏は、岸田政権の閣僚や自民党幹部として仕事をするメンバーの1人として、壇上で紹介されただけだった。

 会の最後には、所属議員全員が壇上に上がった。森氏の言う100人という「分裂リスク」を抱えた派閥の結束を、全員でアピールしたようにも見えた。ただ、中心に安倍氏がいた昨年とは対照的に「見せ場」というにはほど遠かった。

 会長代理の塩谷氏は「いずれ引っ張っていくリーダーも必要。だれがなってもしっかり日本の政治を動かしていきたい」と、いずれは会長を決める考えを示したが、出席者の1人は「『だれが(会長に)なっても』というのは、本音ではないはず。だれがなっても、必ず反発する人はいる。派閥が割れかねないリスクがある。だから、決められないんだ」と、苦笑いしながら解説してくれた。

 ホテルから帰る時に「なんか、パッとしなかったな」という出席者同士の会話を聞いた。派閥の将来に向けた「道筋」が示されなかったことへの期待外れ感は、少なからずあったのかもしれない。一方、示されたら示されたで、混乱も起きただろう。森氏が去った後の場内の熱量の少なさは、次期会長人事を控えた「嵐の前の静けさ」だったのかもしれない。【中山知子】

8590OS5:2023/05/23(火) 10:42:54
https://news.yahoo.co.jp/articles/c22ccabc04932bb71d8c68f11910fcf57f7e287e
自民党に大激震…!麻生太郎が地方紙でベラベラ語った「次の総理候補、オレならこう評価する」
5/23(火) 9:03配信


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現代ビジネス
「あいつは親分タイプ」
写真提供: 現代ビジネス

 「北國新聞は、地元の大物である森さんと昔から関係が深い。この企画も、森さんが麻生さんに頼んで実現した。だからこのタイミングで、安倍派の会長選びに言及したのでしょう」(自民党関係者)

【独自】逮捕された「美人すぎる寝屋川市議」の写真集全カットを公開する

 5月16日に開かれた自民党安倍派(清和会)のパーティーで、ある地方紙の記事が話題となった。金沢の「北國新聞」が同日、インタビュー連載「総理が語る」で、党副総裁・麻生太郎氏のこんな発言を掲載したのだ。

 「安倍派は100人の大台に乗りましたが、これから大変ですよ。会長選びも難しいでしょう。(中略)萩生田光一政調会長は親分タイプですね。西村康稔経済産業相は、頭はいいと思いますが、みこしに乗ってじっとしていられるタイプですかね」

 「世耕弘成参院幹事長は衆院へのくら替えが取り沙汰されています。くら替えに成功して総理になった例と言えば、宮沢喜一さんだけです」

 紛糾している安倍派会長の候補「五人衆」の面々を、実名で論評する――。大胆すぎる内容の裏には、「石川のドン」である安倍派元会長・森喜朗元総理の意向があった。

地位盤石
 「森さんは萩生田さんを次期会長に推していて、パーティーでも萩生田さんに挨拶させたがっていた。それを塩谷(立・安倍派会長代理)さんが止めたから、パーティー当日、森さんは怒って途中退席したほどです。

 麻生さんもこの時、森さんと同じく退席した。麻生さんがインタビューで萩生田さんを持ち上げ、そのライバルである西村さんや世耕さんを『総理に向いてねえよ』とばかりこき下ろしたのは、森さんの肩を持って『貸し』を作るためだったのでしょう」(安倍派所属議員)

 麻生氏は岸田総理のみならず、次期総理候補とされる茂木敏充党幹事長や河野太郎デジタル相にも頼られ、党内随一のキングメーカーとして鳴らす。森氏をも取り込み、さらにその地位を盤石にしつつあるようだ。

8591OS5:2023/05/23(火) 16:44:19
https://news.yahoo.co.jp/articles/45bc92c06cb91984b726e651426f5b5596fbd5fc
82歳の麻生氏 首相支えるも「ポスト岸田」育成課題
5/18(木) 20:42配信
自民党第2派閥の麻生派(志公会、55人)は18日、東京都内のホテルで政治資金パーティーを開いた。派を率いる麻生太郎副総裁は岸田文雄首相の後見役として政権を支え、党内でも強い影響力を誇る。ただ今年9月に83歳を迎えるだけに、後進の育成が課題だ。

「岸田政権の屋台骨を支え、政権のど真ん中で、日本の発展のため一層頑張っていきたい」

麻生氏はパーティーでこう語り、今後も岸田政権を中心となって支えていく考えを強調した。

首相は広島市でバイデン米大統領らと首脳会談に臨むため欠席したが、ビデオメッセージを寄せ、「麻生氏は文字通り政権の大黒柱。悩んだ時に真っ先に相談するのが麻生氏だ」と蜜月ぶりをアピールした。

今の岸田政権は、麻生派と第3派閥の茂木派(平成研究会、54人)、首相が率いる第4派閥の岸田派(宏池会、46人)が主流3派を形成する。これまでは、首相と麻生氏、茂木派を率いる茂木敏充幹事長の3人が政権の重要方針の決定を主導してきた。

首相は次の総裁選で再選を図るためにも、特に麻生氏との連携を重視している。麻生氏も11日に韓国で尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領と会談し、首相が意欲を示す日韓関係の改善を側面支援するなど、バックアップしてきた。

ただ、党内の「ポスト岸田」候補には、麻生氏の影響力を後ろ盾にしようと距離を縮める動きもある。次期総裁選への出馬をうかがう茂木氏は、パーティーで「昼夜を問わず麻生氏に温かく指導してもらい、おかげで最近笑顔が増えたといわれる」と持ち上げた。

麻生派には、次の首相候補として河野太郎デジタル相がいるが、反原発などを持論とする河野氏には党内で抵抗感を示す議員も多く、派が一枚岩で推す状況には至っていない。派内は、昨年12月に側近の薗浦健太郎元衆院議員が「政治とカネ」の問題で議員辞職するなど混乱した経緯もある。

麻生氏は次の総裁選レースを左右する立場にもある。ただ、当面は首相を支えて求心力を保ちつつ、河野氏ら次の総裁候補も育てて派の基礎体力を高め、次世代に引き継ぐ体制作りを進める構えだ。(奥原慎平)

8592OS5:2023/05/23(火) 16:46:26
https://news.yahoo.co.jp/articles/1e74c2dc9f7ef2a3f779fcc6091dd2987f673606
派閥パーティー花盛り 早期解散へ軍資金確保と結束
5/9(火) 23:09配信
自民党各派閥は、10日の森山派(近未来政治研究会)以降、今月中旬までに東京都内で相次いで政治資金パーティーを開く。岸田文雄首相(自民総裁)が早期の衆院解散・総選挙に踏み切るとの観測もある中、派閥の「軍資金」確保と結束強化を図る。新型コロナウイルス禍を受けた感染対策として規模縮小を強いられてきたが、飲食を伴うウィズコロナの形式を模索する動きも出てきた。

派閥が春ごろにパーティーを開くのは通例となっており、二階俊博元幹事長が率いる二階派(志帥会)は他派に先駆けて4月26日に開いた。感染対策として入場時の検温や手指の消毒を徹底し、飲食無しの着席形式で行った。

今月8日、新型コロナ感染症の感染症法上の位置付けが季節性インフルエンザと同じ「5類」へ移行した。茂木敏充幹事長は9日の党役員連絡会で「本格的な日常を取り戻す新たなステージが始まる」と述べたが、パーティーでコロナ禍以前にみられた立食形式を含めて飲食の解禁を検討している派閥もある。

森山派は持ち帰りの軽食を用意する予定だ。最小派閥ながら、領袖の森山裕選対委員長は衆院選挙区「10増10減」に伴う選挙区調整に尽力するなど政権内での存在感を増している。

茂木派(平成研究会)は12日のパーティーで、3年半ぶりに飲食を伴う懇親会を計画している。会長の茂木氏は「ポスト岸田」の呼び声があるが、派の結束を盤石にすることが第一の関門だとされる。

安倍派(清和政策研究会)は16日のパーティーまでに、昨年7月に死去した安倍晋三元首相の後継会長は決まらない見通し。4月の衆参5補欠選挙を経て所属国会議員が「分裂する」といわれる100人に達しており、最大派閥を維持できるかが課題だ。

岸田派(宏池会)は17日にパーティーを開く。岸田政権が発足し、総裁派閥となって以降、新規入会が続き、二階派を抜いて第4派閥に浮上しており、勢いがある。

麻生派(志公会)は18日のパーティーを立食形式で開く考えだ。会長の麻生太郎副総裁は首相や茂木氏と良好な関係にある一方で、ポスト岸田に意欲を隠さない河野太郎デジタル相が所属しており、麻生氏の動向が注目されている。谷垣禎一元総裁が特別顧問を務める谷垣グループ(有隣会)は6月7日にパーティーを予定している。(野村憲正)

8593OS5:2023/05/23(火) 16:47:48
https://news.yahoo.co.jp/articles/7edd0bbe75cfa924600fadb2144f19f3ac403656
茂木幹事長、アメリカ訪問で「ポスト岸田アピール」大成功…総裁選へ意欲みせるもネックは「1.1%の壁」
5/3(水) 18:07配信
 5月3日、自民党の茂木敏充幹事長は、訪問先の米ワシントンで、ブリンケン米国務長官と会談した。

 4月30日からの米国訪問で、茂木氏は、ポンペオ前国務長官、シューマー上院院内総務、サリバン大統領補佐官らと会談するなど、「ポスト岸田」の有力候補として存在感を見せつけた。

 茂木氏は5月3日、自身のTwitterにこう書きこんだ。

《今回の訪米では、2日間で8件の会談があり、閣僚、大統領補佐官、そして11名の上院議員と面会するなど、大変充実した滞在となりました。今回、外務大臣とはまた違った立場で、率直に意見交換し、日本の考えもしっかりと伝えました。2週間後のG7広島サミットに向け、いい訪米になったと思います》

「菅義偉前首相は、官房長官時代の2019年5月に訪米し、その1年後に首相に就任しました。米国要人との会談がこれだけ実現したことは、茂木氏にとって『ポスト岸田』の顔見せが大成功したといっていいでしょう」(政治担当記者)

 茂木氏は、2日、FNNの単独インタビューに応じ、2024年の自民党総裁選について、「いまは幹事長なので首相を支えることにつきる」としたうえで、「仲間の議員や支持者の期待は理解している」と述べた。時期が来れば自ら判断するとの思いを強くにじませるなど、自民党総裁への意欲を隠さなかった。

「2021年9月の総裁選は不出馬でしたが、同年11月、悲願だった平成研究会(旧竹下派)の会長に就任。自民党の幹事長となってからは、『ポスト岸田』の有力候補と目されるようになりました。

 これまで、外相、経産相、経済再生相、党の選対委員長、政調会長を歴任するなど、経歴は十分です。

 現在、茂木派は54人。これまで衆参で対応が割れがちだった平成研ですが、参院側もまとまりつつあります。党内第3派閥の麻生派(志公会、55人)を率いる麻生太郎副総裁とも深い関係を築いており、総裁選出馬をにらみ、次々に手を打ってきました。

 ただ、ネックとなるのは、いまだ犬猿の仲とされる青木幹雄元党参院議員会長の存在です。青木氏は小渕優子氏を平成研のトップにしたがっており、青木氏の意向を受けた岸田文雄首相が小渕氏を推しているのです」(同)

 3月に韓国・尹錫悦大統領と菅義偉前首相が都内で会談した際、小渕氏が同席したのは岸田首相の意向があったと共同通信が報じている。

 茂木氏にとっては知名度もネックだ。1月の産経新聞社とFNNの合同世論調査で、「次の首相にふさわしい人はだれか」を尋ねたところ、茂木氏は1.1%。時事通信の4月の世論調査でも、「次の首相にふさわしい人物」として、これまた1.1%と低迷しているのだ。

 茂木氏が、今回、総裁選出馬に意欲を隠さなかったことに、SNSでは賛否が渦巻いている。

《勘弁してください。。》

《総裁の器じゃな〜い》

 と否定的な声が上がる一方で、肯定的な意見も。

《もうそろそろ平成研から立候補者出さんと寂しい所もあるが・・・》

《次期総裁選では岸田総理が再選濃厚。茂木幹事長は初めて総裁選に立候補して次次回の総裁選で総裁になる》

 岸田首相の今後の人事にも注目が集まっている。

《茂木氏が来年秋の総裁選に出るかどうかは、次の内閣改造、党役員人事で、岸田総理が茂木幹事長を続投させるのか、茂木氏が幹事長を受けるのかどうかで分かるんじゃないかな》

《茂木敏充財務大臣か小渕優子外務大臣か、それが問題だ(?)後者は流石に無いんじゃないかなあと思いつつもどうにも最近の外交への顔出しぶりを見るとねえ・・・》

 かつて自民党の最大派閥だった平成研。1998年の小渕恵三氏以来、首相を出していない「名門派閥」が返り咲く日は来るだろうか。

8594OS5:2023/05/24(水) 07:33:53
https://news.yahoo.co.jp/articles/0005baf842120bebd42cdde2597fc9916a1b67f7
被爆地開催、サプライズで結実 岸田首相、対ロ結束の成果誇示 新興国取り込みに奔走・G7サミット〔深層探訪〕
5/24(水) 7:00配信
 被爆地・広島での先進7カ国首脳会議(G7サミット)は、ロシアのウクライナ侵攻に対するG7の結束を強く打ち出した。ウクライナのゼレンスキー大統領の電撃的な来日は、世界的にも大きなインパクトを与え、議長役の岸田文雄首相は成果を誇示。「グローバルサウス」と呼ばれる新興・途上国の取り込みにも奔走した。

 ◇空気一変
 「国民の先頭に立ってロシアに立ち向かうゼレンスキー大統領にも議論に参加してもらい、メッセージをより力強く国際社会に発信することができた」。首相は21日、サミット閉幕を受けて広島市の平和記念公園で記者会見し、こう手応えを口にした。

 ウクライナ危機への対応は、当初から中心テーマだった。それでも、オンライン形式で参加予定だったゼレンスキー氏が、実際に広島を訪問したことで、サミットを取り巻く空気は一変。最終日は「ウクライナ一色」となった。

 一連の討議で、首相は「法の支配に基づく国際秩序」の維持・強化を繰り返し主張。中国の覇権主義的な動きとも重ね合わせ、G7の合意形成に腐心した。

 首相側には、ライフワークとする「核兵器のない世界」実現へ、ゼレンスキー氏の登場を追い風としたい思惑もにじむ。ロシアによる核兵器使用の威嚇に直面する当事者が主張すれば、より説得力が増すとみているためだ。

 ゼレンスキー氏は21日、平和記念資料館(原爆資料館)を視察。両首脳はそろって原爆死没者慰霊碑に献花した。

 「核兵器のない世界に向けて取り組む上で、大変重要な意義を有する」。首相はその後の首脳会談の席上、ゼレンスキー氏に「ウォロディミル」とファーストネームで呼び掛けるなど、緊密な連携をアピールした。

 ◇「お膳立て」
 米欧と中ロの双方から距離を置くグローバルサウスとの連携強化も焦点だった。代表格のインドをはじめ、日本政府が今回のサミットに招待した8カ国のうち、6カ国がこうした国々だ。

 首相には、ウクライナ危機への対応を巡りゼレンスキー氏から直接、新興・途上国に主張を伝えてもらう狙いもあった。

 実際、招待国首脳が顔をそろえた拡大会合は、1時間の予定を30分以上オーバー。複数のG7関係者は「ウクライナとグローバルサウスの接点をお膳立てすることが重要な目的だった」と明かした。

 ゼレンスキー氏側の要請を受け、水面下で来日を調整した日本政府。G7メンバーの協力も得て、警備体制や移動手段を整えた。「大過なく終わって良かった」。サミット閉幕を見届け、関係者は胸をなで下ろした。

 ◇強まる解散観測
 G7の対ロ結束、「核なき世界」の発信に、ゼレンスキー氏の来日という「サプライズ」も加わり、自民党内からは政権浮揚を期待する声が上がる。閣僚経験者の一人は「内閣支持率は相当上昇するだろう」と指摘。早期の衆院解散・総選挙も「あり得る」との見方を示した。

 そもそも、サミットの「成果」をアピールして解散に踏み切るとの観測は、開催前から取り沙汰されていた。首相自身は21日の会見で「今は考えていない」と重ねて否定。これに対し、野党関係者は「これ以上のタイミングはない」と警戒感を隠さなかった。

8595OS5:2023/05/24(水) 07:36:22
https://news.yahoo.co.jp/articles/761b2e9f0a23181535dfdc10aa2e06960232c628
岸田首相、パーティ行脚で森にも麻生にもおべっか三昧!狙うはG7後の “自民4派閥” 盤石政権
5/24(水) 6:03配信
「最近はさすがに控えてます」

 巷で聞かれる “酒豪伝説” について、岸田文雄首相(65)はバラエティ番組でこう答えていたが、最近の動静を見ると “虚偽答弁” の疑いが――。

 二階派を皮切りに、自民党の各派閥は久々に大々的な政治資金パーティを開催し、岸田首相も盛大に迎えられながら相次いで出席。そこから、G7・広島サミットに直行する怒涛のパーティ行脚だった。

「広島サミットでは、来日回避が囁かれていた米国のバイデン大統領の参加だけでなく、ウクライナのゼレンスキー大統領の電撃参加という大金星も上げた。

 平和色を強く打ち出した国際行事を成功させた実績で、岸田首相に『ノーベル平和賞』受賞の声も上がってきました」(政治部記者)

 自派閥のパーティで、岸田首相は過去にサミット議長を務めた同派出身の歴代首相と自身を並べ、「宿命を感じざるを得ない」と語った。その決意どおりの大成功を可能にしたのは、重鎮からの覚えがめでたいゆえに、党内で盤石の体制を築けていたからだろう。

「今回の各派パーティで、岸田首相は二階俊博氏には『目配り、気配り、心配りを体現されている』と、領袖不在の安倍派では『日本最大の政策集団』、小派閥の長である森山裕氏にすら『素晴らしい政治姿勢を私も実践したい』と、おべっかを使い分けていました。

 直接参加できなかった麻生派でも『(麻生氏は)オーラを放っておられました』と、ビデオメッセージで褒め殺し。

 首相は以前から、安倍派のお目付け役である森喜朗元首相と定期的に会食を重ねていて、 “トップ外交” で同派との関係性を維持し、 “ジジ殺し” は得意技なんですよ。そのおかげで、反旗を翻そうという他派閥の動きはほとんどありません」(同前)

 総選挙とともに噂される「党4役の入れ替え」でも、 “屈指の調整役” である岸田首相は本領を発揮するという。

「岸田さんの頭にあるのは、虎視眈々と次期総裁を狙う茂木敏充幹事長にその “準備期間” を与えると同時に、安倍派の萩生田光一氏を幹事長に起用する構想です。

 実現すれば、今まで非主流派にいた安倍派を主流派に引き込み、岸田派、麻生派、茂木派との “主要4派体制” を完成できる目論見ですよ」(自民党中堅議員)

 安倍派パーティでは、初参加の生稲晃子氏がぎこちない様子で参加者と交流していたが、首相自らお手本を見せていたのかも。

週刊FLASH 2023年6月6日号

8596OS5:2023/05/24(水) 17:11:04
https://news.yahoo.co.jp/articles/95123a1c98a62c17780062d533d924ad3ecc5482
官房長官、内閣不信任案提出が解散大義かは「首相の専権事項」
5/24(水) 12:41配信
毎日新聞
松野博一官房長官

 松野博一官房長官は24日の記者会見で、野党から内閣不信任決議案が提出された場合、衆院を解散する大義になるかについて「仮定の質問や首相の専権事項である解散について、私個人の考えをお答えすることは控えたい」と述べた。4年前に内閣不信任決議案の提出が解散の大義になると明言した当時の菅義偉官房長官とは対照的な答弁で、「首相の専権事項」という従来の姿勢を崩さなかった。

 内閣不信任決議案が衆院解散の大義になるかについては、安倍政権だった2019年5月の記者会見で、菅氏が「当然なるのではないか」と発言。結局、衆院解散は見送られたが、菅氏の異例の言及は与野党内で波紋を呼んだ。

 6月21日の会期末まで1カ月を切った今回の通常国会では、内閣不信任決議案の提出が衆院解散の呼び水になるという観測が出ている。【古川宗】

8597OS5:2023/05/26(金) 13:28:41
https://news.yahoo.co.jp/articles/5567547d8ed79a06af904ebc4021fa85d062f315
岸田首相の“ダメ息子”翔太郎氏にも国民愚弄のDNA…由緒ある公邸階段で忘年会「組閣ごっこ」
5/26(金) 9:06配信

日刊ゲンダイDIGITAL
またやらかした…(岸田首相の長男・岸田翔太郎首相秘書官)/(C)J M P A

 岸田翔太郎首相秘書官がまたやらかした。昨年末、いとこたちを首相公邸に招いた忘年会で大ハシャギ。玄関ホールにある「西階段」で“組閣ごっこ”に興じた写真を週刊文春に入手され、25日発売の最新号に報じられた。


 翔太郎氏は岸田首相の長男。今年1月、父の外遊に同行した際、公用車利用の土産購入や観光疑惑が国会で問題視された。問題の写真は赤じゅうたん敷きの階段に若い男女が並び、全員私服とはいえ、組閣時の記念撮影と同じ構図だ。翔太郎氏はセンターに陣取り、父と同じ立ち位置でニンマリ。すっかり首相気分とは、いい気なものである。

 首相公邸は万全の警備体制が敷かれ、年間の維持費だけで約1億6000万円。むろん、原資は国民の血税だ。翔太郎氏は「父譲りの酒豪で酩酊するまで飲むこともしばしば」(知人)という。酒の勢いを借りたのかもしれないが、純然たる「公の場」での悪ふざけには選民意識がのぞく。

「現在の公邸は1929(昭和4)年竣工で、かつて首相官邸として使われた由緒ある建物。『西階段』は戦前から内閣発足時の記念撮影の舞台でした」(官邸事情通)

受け継いだ国民愚弄のDNA
2022年の内閣改造後は21年ぶりに「西階段」で撮影(C)共同通信社

 この場所で“ごっこ遊び”にふけったのは翔太郎氏だけじゃない。15年には安倍元首相が音楽プロデューサーの秋元康氏や幻冬舎社長の見城徹氏ら「アベ友」5人を秘密裏に公邸に招き、西階段で現職の安倍中心に5人が囲んで撮影した“組閣ごっこ”写真が流出。フライデーに報じられた。

 一度ならず二度までも。まさか西階段での“組閣ごっこ”は恒例のおもてなしなのか。「そこに山があるから」じゃあるまいし、「そこに階段があるから」と歴代首相以下、官邸に出入りできる面々が悪ふざけしてきた様子を疑いたくもなる。

「西階段に立てたのは本来、天皇の認証を受けた歴代の国務大臣のみ。日本の憲政史を象徴し、歴史的・文化的価値の高い場所だからこそ、05年に現在の地に曳家・改修した際、建築当時の姿へと丁寧に復元したのです」(政界関係者)

 当時の総改修費は約85億円。翔太郎氏は岸田首相からしっかり、国民愚弄のDNAを受け継いでいるようだ。

8598OS5:2023/05/29(月) 19:12:30
>>8326
https://news.ntv.co.jp/category/politics/ee5dd37c940f47a58f7b17eac8c73f2c
政治
2023年5月29日 18:35
岸田首相の長男・翔太郎氏 総理秘書官を6日1日付で辞職へ 後任は山本高義氏 政府発表

政府は、岸田総理大臣の長男で秘書官である翔太郎氏が総理秘書官を辞職すると発表しました。

政府は、岸田総理大臣の長男で秘書官である翔太郎氏が6日1日付で総理秘書官を辞職すると発表しました。

翔太郎氏をめぐっては、総理大臣公邸で親族と記念撮影をするなど、不適切な行動をした問題で岸田総理自身も「適切さを欠くものであり誠に遺憾だ」と述べていました。

8599OS5:2023/05/29(月) 20:07:13
https://news.goo.ne.jp/article/kanagawa/region/kanagawa-20230526210601.html
岸田首相へ一転逆風 サミット後順風満帆のはずが…自公亀裂に長男問題追い打ち
2023/05/26 21:06神奈川新聞

岸田首相へ一転逆風 サミット後順風満帆のはずが…自公亀裂に長男問題追い打ち

神奈川新聞

(神奈川新聞)

 地元開催の先進7カ国首脳会議(G7広島サミット)を無事に終えて順風満帆となるはずの岸田文雄首相に一転、逆風が吹き始めた。自民、公明の与党選挙協力に東京で亀裂が生じ、長男である翔太郎秘書官の公邸での不適切行動が追い打ちをかける。26日の参院予算委員会はサミットの実績を披露する舞台だったが、公邸問題を巡り、立憲民主党から追及を受けた。

 「セキュリティーの関係もあり、公にしてはいけない」。首相は立民の田名部匡代氏から「公邸の利用の内規に照らせば部外者が執務や迎賓スペースで寝転んで写真を撮るのは違反行為ではないのか」と問われるも、内規の有無を明言しなかった。

 松野博一官房長官は「そもそも内規とは一般用語で定義はない」と説明。「報道にある行動は適切さを欠く」との認識は示したものの、「決まり事を破ったかどうか」の追及に対する回答は避け続けた。

8600OS5:2023/05/29(月) 20:33:50
https://news.goo.ne.jp/article/jiji/politics/jiji-230527X186.html
菅氏、静かに存在感アピール=自公「パイプ役」期待も
2023/05/27 18:18時事通信

 自民党の菅義偉前首相が静かに存在感をアピールしている。一時活発化させた岸田文雄首相に対する批判を控える一方、政策提言や議員外交で影響力を発揮。亀裂が深まる公明党との関係では、事態の打開に向けてパイプ役を期待する声があり、動向が注目されている。

 「現状は大変残念だ」。菅氏は27日、衆院小選挙区の「10増10減」に伴う東京での与党候補者調整難航について秋田市内で記者団に尋ねられ、こう強調。「自公の信頼は政治の安定につながる」として早期収拾を訴えた。

 岸田政権下、菅氏は非主流派に位置付けられる。内閣支持率が低迷していた今年1月、首相について「派閥政治を引きずっている」と批判のトーンを強めた。「岸田降ろしか」との見方も広がったが、党内に同調する動きはほとんどなく、尻すぼみに終わった。

 その後、支持率が回復し始めると、こうした言動を封印。自身が首相在任中に手掛けた日本学術会議の見直しを巡って政府が4月に改正案の今国会提出を断念した際も、「しょうがないな」と関係者に語る程度で、表立って発信しなかった。

 「反岸田で動けばハレーションが起きる。政権が簡単に倒れるとは思っていないから、じっとしている」。菅氏の心境を側近議員はこう解説する。

 一方で、3月に出産費用の実質無償化を提唱。政府がまとめた少子化対策の「たたき台」に、検討していく方針を盛り込ませた。今月31日には日韓議員連盟会長として初めて訪韓することが決まっている。尹錫悦大統領と会い、関係正常化の流れを後押しする考えだ。

 そんな菅氏に周囲が期待するのは、公明党の支持母体・創価学会との水面下の話し合いだ。自公協議は公明側が東京での選挙協力解消を通告する事態に発展。党幹部同士の交渉では着地点が見えない状況にあり、ここで菅氏が道筋を付ければ影響力拡大につながるという計算もあるようだ。

 菅氏は7年8カ月に及んだ第2次安倍政権の官房長官時代、学会幹部と関係を築いた。ある公明党関係者は「学会と直接話ができた菅氏なら、こうはなっていなかった」と指摘。菅氏に近い自民党のベテラン議員は「最後には菅氏が動くしかない。そのために首相が頭を下げに行くかどうかだ」と語る。

 菅氏は27日、記者団に対し、自民党が参院で過半数を得ていない現状にも言及。「自公の意思疎通では互いに配慮していく必要がある」と述べた。

8601OS5:2023/05/30(火) 21:20:10
https://news.goo.ne.jp/article/sankei/politics/sankei-_politics_policy_ZTI5KKI3WFIT7PJJ62K6X2LHGI.html
自公パイプ役不在、岸田政権たびたび不協和音
2023/05/30 20:49産経新聞

自公パイプ役不在、岸田政権たびたび不協和音

来賓として挨拶した安倍晋三首相(右・当時)と公明党代表に再選した山口那津男代表=2018年9月30日、東京都千代田区

(産経新聞)

令和3年10月の岸田文雄政権発足後、自民党と公明党の不和がたびたび表面化している。

4年夏の参院選に向けて、改選数3以上の5選挙区で自民が公明候補を推薦する一方、32ある1人区で公明が自民候補を推薦する「相互推薦」について、公明が唐突に見送り方針を表明し、自民側を慌てさせた。公明側には、相互推薦の協定締結が自民の都合で遅れたことへの不満があった。

政権を直撃した世界平和統一家庭連合(旧統一教会)問題でも、昨年10月、首相が宗教法人法に基づく質問権行使に向けた対応を指示したのに対し、公明は宗教団体の創価学会を支持母体としていることもあり、山口那津男代表は記者会見で「事前に説明は一切なかった」と不快感をあらわにした。

自公の連携不足の背景には、ベテラン議員の引退などで、信頼関係を下支えするパイプ役の不在がある。

自公連立は20年以上に及ぶが、憲法改正や安全保障政策などで主張が異なることもあり、両党はこれまで、相互の有力議員が緊密に意思疎通を図ってきた。だが、安倍晋三元首相と信頼関係を築いた公明の太田昭宏前代表らが一昨年に引退。また、自民内で公明や創価学会に太いパイプを持つ菅義偉前首相、二階俊博元幹事長らは執行部を外れ、首相と距離を置く。

定期的な開催を原則とする自公両党の幹事長と国対委員長による「2幹2国」も、岸田政権下で一時不定期開催となった。現在は週1回開催が定例化されたが、安倍、菅両政権時代に比べて短時間で終わるケースが目立つ。(児玉佳子)

8602OS5:2023/05/30(火) 21:21:11
https://news.goo.ne.jp/article/sankei/politics/sankei-_politics_situation_3FVFNUQPHFJ3PAVOUSL6UBLDCM.html
自公、対立拡大を回避 党首会談で連立確認
2023/05/30 20:04産経新聞

自公、対立拡大を回避 党首会談で連立確認

岸田文雄首相との会談を終え記者団の取材に応じる公明党の山口那津男代表=30日午後、首相官邸(矢島康弘撮影)

(産経新聞)

岸田文雄首相(自民党総裁)は30日、公明党の山口那津男代表と首相官邸で会談した。衆院選挙区「10増10減」に伴う候補者調整で両党の対立が深まり、公明が東京都内の衆院選挙区で自民候補を推薦しない方針を示したことについて「連立政権をしっかり保ち、政治を揺るがすことがないよう継続していく」と確認した。自民側は同日、公明が候補擁立を決めた埼玉14区(草加市など)と愛知16区(犬山市など)について、事実上、公明に譲る方向で調整する考えを伝えた。

山口氏は首相との会談後、記者団に「連立の意義、大局を大事にしながら、連携を保っていこうと確認し合った」と説明した。「連立政権には公明の存在が極めて重要だ。それに取って代わる組み合わせや政権の姿は今のところ見られない」とも強調した。

首相は「幹事長らに丁寧に対応するよう指示している」と述べた。しかし、東京の推薦問題では具体的な言及を避けたという。

これに関連し、自民の茂木敏充幹事長は同日、公明の石井啓一幹事長と国会内で会談し、埼玉14区と愛知16区について、公明の要望に沿い、地元県連との調整を早急に進める考えを伝えた。これに対し、石井氏は謝意を示し、両氏は東京を除く46道府県での選挙協力の具体化に向けて両党の幹事長と選対委員長による協議を継続することで一致した。

ただ、石井氏は会談後、東京での選挙協力を解消する方針について「対応は変わらない」と強調した。

次期衆院選を巡り、公明は新設された東京29区(荒川区と足立区の一部)での候補擁立を発表した。東京28区(練馬区の一部)でも擁立を求めたが、自民が28区を拒否したため、公明は東京での選挙協力を解消する方針を伝えていた。

8603OS5:2023/05/31(水) 18:27:39
https://www.asahi.com/articles/ASR5V72HWR5VUTFK00X.html
自民の派閥、こぞって規模拡大に走る事情は 党内主導権や総裁選…
有料記事自民

藤原慎一 千葉卓朗 白見はる菜2023年5月27日 10時00分
 「古い政治」の象徴とも言われる自民党の派閥が、勢力拡大に余念がない。党内で存在感を高める狙いは共通だが、各派には独自の事情があり、岸田文雄首相の派閥も例外ではない。ただ、拡大路線は摩擦や分裂のリスクと隣り合わせで、規模の追求に慎重な声は少なくない。

 「宏池会(岸田派)が一致結束し、他の政策集団とも力を合わせていきたい」。17日夜、東京都内であった岸田派パーティーで、首相は力を込めた。岸田派は党内第4派閥。官僚出身が多く、権力闘争に疎いとして「お公家集団」と揶揄(やゆ)されてきた歴史があるが、現在、規模拡大に意欲的だ。

 3月以降、越智俊之参院議員ら3人が入会し、計46人になった。岸田派中堅議員は「人数は多い方がいいと、首相も思っている」。

岸田派「50人」目標の声も
 党内基盤が弱い首相は、政権…

8604OS5:2023/05/31(水) 18:28:41
https://www.asahi.com/articles/ASR535H25R4XUTFK02B.html?iref=pc_rellink_04
「夏までやれば…」岸田首相、在任日数の野心 悩ましい茂木氏の存在
有料記事

楢崎貴司2023年5月5日 21時00分
岸田文雄首相は何をしたいのかわからない――。政権発足から1年7カ月。今もなお、そんな見方があります。実際には何をめざしているのか。政策はどう決まっているのか。「岸田官邸の実像」に迫ります。


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 4月17日夜、東京・南青山の天ぷら料理店。岸田文雄首相は自民党の茂木敏充幹事長と向き合っていた。2人きりでシャンパンや白ワインを飲みながら語り合ったのは、投開票が6日後に迫った衆参五つの補欠選挙についてだった。

 事前の調査で自民候補の苦戦が伝えられていた。茂木氏は首相に「万が一、1勝4敗になるようなことがあっても、すぐに政権ががたつくようなことはない」と力説した。そして、こう続けた。「3派で岸田政権をしっかりと支えていきます」。首相は顔をほころばせた。

 茂木氏の言う「3派」とは、岸田派と茂木派、そして麻生太郎副総裁が率いる麻生派だ。政権が発足して以降、3人は党本部などで定期的に協議したり、毎月のように食事をともにしたりして、密な情報交換を欠かさない。3人のうちの1人は「派閥として固まりがあるのは岸田派、麻生派、茂木派だ」と主流派を自任し、「三頭政治」を誇る。

 政権発足から1年7カ月。首相をとりまく党内力学は徐々に変容した。

 首相は当初、麻生派の甘利明氏を幹事長に起用した。実力者の安倍晋三元首相にも近いことが理由だった。ところが直後の衆院選で甘利氏が選挙区で落選。後任に茂木氏を起用した。

 岸田派と源流を同じくする麻生派と谷垣グループの固まりに、茂木派が脇を固めるという今の体制が完成した。麻生氏、茂木氏に加え、総務会長の遠藤利明氏(谷垣グループ)の3人は、役職こそ一部代わったものの、一貫して党中枢を占めている。

 昨年8月の内閣改造・党役員人事では、安倍氏側近だった萩生田光一氏を政調会長に起用した。「非主流派」代表格の菅義偉前首相と関係が近い森山裕氏を選挙対策委員長に充てた。

 一方で、総裁選で争った河野太郎氏と高市早苗氏は閣内に取り込んだ。「ポスト岸田」の野心を隠さない2人の動きを封じて、「待望論」の芽を摘む狙いがあった。

「もっと増えてもいいんだけどなあ」弱い党内基盤、破れるか
 モザイクのように各派が入り…

8605OS5:2023/05/31(水) 18:29:06
https://www.asahi.com/articles/ASR5354K3R4WUTFK01R.html?iref=pc_rensai_short_1818_article_2
第2回
首相の指示差配、政策への「拒否権」も 官邸を支える2人の番頭とは
有料記事

阿部彰芳2023年5月4日 21時00分
岸田文雄首相は何をしたいのかわからない――。政権発足から1年7カ月。今もなお、そんな見方があります。実際には何をめざしているのか。政策はどう決まっているのか。「岸田官邸の実像」に迫ります。


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 ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の日本対メキシコ戦のテレビ中継に多くの人が釘付けになっていた3月21日午前、岸田文雄首相はウクライナで列車に揺られていた。

 前夜、外遊先のインドのホテルを裏口からひそかに抜け出し、ポーランドを経て、陸路でキーウを目指していた。ホテルに取り残された首相秘書官は、首相が出発した後に計画を知らされたという。

 「岸田総理がウクライナを電撃訪問」のニュース速報が流れたのは、ちょうど九回、無死一、二塁で日本代表の村上宗隆に打順が回ってきたときだった。

 電波で居場所を知られないよう、携帯電話の電源を切り、外部からの電波も遮断。通訳などの外務省関係者や警護のSPも絞り込み、随行者は10人足らず。穀倉地帯を走る列車の中に、首相と深夜までゼレンスキー大統領との会談の打ち合わせをしていた2人の側近の姿があった。

 嶋田隆・首席首相秘書官(63)と木原誠二・官房副長官(52)。

 政権の機微に触れる重要な政策決定には、必ずこの2人が関わる。今年2月に発表されるまで、保秘が徹底された日本銀行総裁の後任人事。2人は数カ月前から、水面下で候補者のリストアップを進めてきた。

経産省へ直接指示 まるで「嶋田資源エネルギー庁長官」
 嶋田氏は首相と同じ開成高校…

8606OS5:2023/06/05(月) 11:25:15
https://news.yahoo.co.jp/articles/ae8cc2b6f7a8796c890e3b121190ba1fc07766ad
創価学会にやたらと嫌われている「茂木幹事長」が自公亀裂のキーマンである理由
6/5(月) 6:00配信
「10増10減」を巡って
自民党の茂木幹事長

 次期衆院選で小選挙区の定数が「10増10減」されることに伴い、自民党と公明党は候補者調整を進めてきた。しかし、公明と支持母体の創価学会が望む東京28区(練馬区東部)での擁立を自民は拒絶。これを受けて公明はそれを受け入れる代わりに「東京の選挙区では自民候補の推薦を見送る、都議会での自民との協力関係を白紙に戻す」方針を打ち出すことにーーというのがこのところ話題の「自公亀裂」のあらましである。では、この亀裂の発端はどこにあるのか。最大の「責任者」として名指しされているのが茂木敏充自民党幹事長である。

【写真を見る】必死の形相で公明党議員の応援演説を行う「久本雅美」「柴田理恵」

 そもそも今回の件、どのくらい深刻なものだと当事者は受け止めているのか。

「自公両党には四半世紀に及ぶ連立の歴史があり、今回の件でそれを反故(ほご)にすることにはならないとは見ています。ただ、これが揉めているフリだとかプロレスだとかということは全くありません。ガチンコですね」

 と、政治部デスク。

相互推薦での行き違い
「公明・学会側としては“東京28区が欲しいというのは、それほど無理な要求ではないでしょう”という認識でいたのですが、自民側に拒絶されてしまいました。ここへ来て自民党側の責任者である茂木幹事長への不信感がさらに募っているようです」(同)
このデスクが「さらに」と言ったのは、茂木幹事長と公明・学会側との距離が大きく広がったままだからだそうだ。

「ざっくり言うと去年の参院選における相互推薦での行き違いが大きかった。相互推薦とは2016年の参院選から本格的にスタートしたものです。参院選には1人区と複数区とがあり、公明が擁立しない1人区では自民を支援し、その代わりとして公明が擁立する複数区では自民から推薦を受けるというやり方です」(同)

 公明党の支持母体である創価学会は選挙の際に実力を発揮するというのは定評である。がその彼らにとっても2021年秋に解散総選挙があったばかりなのに、1年も経たないタイミングでまた参院選、となると組織をフル稼働するのはかなりハードなことなのだという。

蛇蝎のごとく嫌われ
 ここで公明党が茂木幹事長に不信感を抱く理由があった。

「公明としては早めに選挙協力の詳細を固め、選挙に走り出したいと自民側に伝えてきたのですが、自民の茂木幹事長がなかなか結論を出さなかった。その後、公明側は態度を硬化させ、山口那津男代表は会見でも相互推薦の見送りもちらつかせていました」(同)

 その後、岸田文雄首相と山口代表とが会談し、最終的に相互推薦は一部を除き完了。表向きは協力体制が整ったかに見えていたのだが……。

「あれ以来、茂木幹事長は公明・学会から蛇蝎(だかつ)のごとく嫌われています。嫌がらせのように話をまとめなかったことに怒り心頭というわけです。実際、茂木幹事長の背後には麻生太郎自民党副総裁がいて、2人は公明・学会側とは微妙な距離を取るというスタンスを共有していたと聞いています」(同)

 つまり、自公の蜜月関係の維持を絶対視しないというところか。相互推薦での結論先送りは、そのスタンスに基づいた行動だったということになるだろうか。

8607OS5:2023/06/05(月) 11:25:26
他のエリアでは? 
「もともとそういった不信感がある中で、今回の東京28区の問題があり、1度ならず2度までも茂木幹事長に嫌がらせされたとの思いが公明・学会側にあるようです。学会にとって東京は池田大作名誉会長の生誕地があり、本部があり、学校があり……と全てが集まる極めて大事なエリアとされています。それだけに東京28区という希望は受け入れて欲しかったということでしょうね」(同)

 話し合いが決裂した結果、公明党の石井啓一幹事長は「東京の選挙区では自民候補の推薦を見送る」ことを表明している。裏返すと、東京以外では仲良くやりますよということになるわけだが、実際はどうなのか。

「確かにそのような姿勢を公明側も見せていますが、先ほどお伝えしたように大事な東京で冷たい扱いを受けている以上、他のエリアでは“握手して共闘”というわけにはなかなか行かないと聞きますね。接戦が予想される選挙区では与党が勝ち切れないところも出てくるとすでに噂されています。要するに、今回の一件は全国的に波及し、選挙後にはガラッと風景が変わっている可能性もあると思います」(同)

 自公連立始まって以来の危機であることは疑いないようだ。
創価学会との関係については自民党支持者の中でも意見の分かれるところとはいえ、茂木幹事長はここまで見越していたのだろうか。

デイリー新潮編集部

新潮社

8608OS5:2023/06/07(水) 21:04:33
https://news.yahoo.co.jp/articles/22597d276f0dc2cf8e37a3553e212078ef75de46
自民「谷垣派」月内にも発足へ 存在感の発揮狙う
6/7(水) 16:18配信


共同通信
自民党谷垣グループの政治資金パーティーであいさつする谷垣禎一氏=7日午後、東京都内のホテル

 自民党谷垣グループ(有隣会、22人)の代表世話人を務める遠藤利明総務会長は7日、同グループのパーティーで派閥化を目指す意向を表明した。「谷垣派としたい。仲間と相談して方針を決める」と述べた。21日に会期末を迎える今国会中の正式発足を目指す。派閥を名乗ることで、岸田文雄首相を支える主流派の一つとして存在感の発揮を狙う。他派閥との掛け持ちを認める方向だ。


 派閥トップの代表世話人は引き続き、中谷元・首相補佐官と遠藤氏が務める予定だ。

 派閥移行は、昨年夏の参院選後に検討を開始。複数の新人から相次いで、政治資金の配分や、政権ポストへの推薦機能もある派閥でないことを理由に入会を断られたのを踏まえた。

https://news.yahoo.co.jp/articles/44e9023deff8825697e4d49e82c33fec1f8b77b0
自民・遠藤氏、谷垣グループの派閥化の意向表明
6/7(水) 19:35配信

産経新聞
「有隣会と日本の未来を語る会」であいさつする岸田文雄首相。左は谷垣禎一元自民党総裁=7日午後、東京都千代田区(松井英幸撮影)

自民党の遠藤利明総務会長は7日の谷垣禎一元党総裁が特別顧問を務める谷垣グループ(有隣会、22人)のパーティーで、同グループを派閥化し、「谷垣派」とする意向を示した。遠藤氏は派閥化に向けて「これからグループの皆さんと話して、今後の方針を決めていきたい」と語った。

遠藤氏は「昨年の参院選後に新人議員から『派閥じゃないから行きません』といわれ、大変悔しい思いをした」と派閥化する理由を説明した。

また、有隣会は現在、他派閥との掛け持ちを認めているが、遠藤氏は「他の派閥に所属して(有隣会で)一緒に活動していただく形は一切変えたくない」と明言し、派閥化後も掛け持ちを容認する考えを示した。

有隣会は、平成24年に谷垣氏らが旧古賀派(現岸田派)を脱会して立ち上げた政策グループ。遠藤氏と中谷元・首相補佐官が代表世話人を務めている。

8609OS5:2023/06/08(木) 18:16:12
https://news.yahoo.co.jp/articles/60099113223c045228a955fb5526c086476d5a51
自民・遠藤氏、「谷垣派」に向け検討意向 グループから派閥化
6/7(水) 21:04配信
 自民党の遠藤利明総務会長は7日、自身が代表世話人を務める谷垣グループ(有隣会)が東京都内で開いた政治資金パーティーで、グループの「派閥化」に向けて検討していく考えを示した。

 谷垣グループは、2000年に野党の森喜朗内閣不信任案に同調しようとした加藤紘一元幹事長らによる「加藤の乱」をきっかけに分裂した旧宏池会の流れをくむ。谷垣禎一元総裁らが12年に現在のグループを結成し、現在の岸田派(現宏池会)とも関係が深い。22年1月からは定例会合の開催日を水曜から他派閥と同じ木曜昼に変更し、派閥化に向けた環境整備を進めてきた。谷垣氏は議員引退後もグループ特別顧問を務める。

 現在22人いる所属議員のうち、12人は他の派閥や議員グループに所属。遠藤氏はあいさつで「今までの形、有隣会に所属して、他の派閥に所属していても一緒に活動していく形は変えたくない」と述べた。通常、派閥は所属議員の他派閥との掛け持ちを認めておらず、遠藤氏は「気持ちとしては『谷垣グループ』から『谷垣派』への名称変更で、中身は全く変わらないと思う」とも語った。【木下訓明】

8610OS5:2023/06/12(月) 15:30:15
https://news.yahoo.co.jp/articles/b217bde8fd6ef33b1833d7765b1cd70411dcf4e2
「派内の力関係変わる」 自民党幹部ら懸念 青木幹雄さん死去
6/12(月) 11:34配信

毎日新聞
青木幹雄氏=松江市で2010年、細谷拓海撮影

 官房長官などを歴任した青木幹雄元参院議員会長の死去を受けて、自民党内からは今後の政界への影響を懸念する声が相次いだ。



 青木氏は、政界引退後も茂木派の参院側に強い影響力を持ち続けてきた。茂木派OBだが、茂木敏充幹事長とは距離があり、茂木氏にとっては総裁選出馬に向けて派閥をまとめる上で、青木氏との関係修復が課題となってきた。自民党幹部は「青木さんが亡くなったことで、茂木派内の力関係が変わってくるだろう」と語った。

 青木氏は、安倍派OBの森喜朗元首相、岸田派OBの古賀誠元幹事長と連携して3派の結束を後押ししてきた。自民の参院幹部は「今後も3派の結束は揺らぐことはない。引き続き政権を支えていく」とした上で「安倍(晋三)元首相亡き後、発言力が高まった森さんの力がさらに大きくなるだろう」と予測した。【飼手勇介】

8611OS5:2023/06/12(月) 15:31:51
https://news.yahoo.co.jp/articles/ba06e8f5e043b854cdcbdf647d2e60db44d05d86
「参院のドン」青木幹雄元官房長官死去 引退後も政局節目で存在感「5人組」密談には批判も
6/12(月) 11:19配信

日刊スポーツ
青木幹雄氏(2004年5月28日撮影)

 小渕内閣の官房長官や自民党参院議員会長などを務め、影響力の大きさから「参院のドン」と呼ばれた青木幹雄(あおき・みきお)氏が11日に死去したことが12日、関係者への取材で分かった。89歳。

 島根県出身。地元が同じで早大の先輩でもあった竹下登元首相の秘書や島根県議を経て、1986年参院選で初当選し、国政に入った。1999年、小渕内閣で官房長官として初入閣。2000年4月、小渕恵三首相が脳梗塞で倒れた際には首相臨時代理として対応に当たった。その際、後継首相の決定の過程をめぐって、青木氏や森氏ら「5人組」による水面下での「密談」に批判が出たこともあった。その後発足した第1次森内閣でも官房長官を務めた。

 自民党内の実力者としても力を発揮したほか、与野党ともに広い人脈を築いた。当選は4回。2007年、第1次安倍内閣の参院選で敗れたことで参院議員会長を辞任した。2010年参院選に出馬せず、長男の一彦氏に地盤を引き継ぎ政界を引退した。

 政界引退後も、所属した平成研究会(平成研、現茂木派)で強い影響力を持ち続け、平成から令和とこれまでに至るさまざまな政局の節目でも、存在感をみせてきた。昨年11月には、早大の後輩でもある岸田文雄首相や森氏のほか、将来の平成研会長、首相候補と見すえて目をかけてきた小渕優子組織運動本部長らと会食し、話題になった。

8612OS5:2023/06/13(火) 19:44:33
https://news.goo.ne.jp/article/kutv/region/kutv-541234.html
【独自】自民党・高野光二郎参議院議員が秘書に暴行か 居酒屋で秘書が流血するさわぎ(高知)
2023/06/13 18:17
のおしぼりで血をぬぐい、血が付いたおしぼりは事務所が店に許可を取り、持ち帰ったということです。その秘書はその後、退職したということです。

後援会高知事務所はテレビ高知の取材に対し、「全く知らなかった。本人を含め、事実確認をさせてほしい」としています。

高野光二郎参議院議員は2013年に高知県選挙区で初当選。第四次安倍改造内閣で農林水産大臣政務官をつとめ、2019年に徳島・高知選挙区(合区)で再選しています。

8613OS5:2023/06/13(火) 21:24:19
ださっ

https://news.goo.ne.jp/article/mainichi/politics/mainichi-20230613k0000m010107000c.html
LGBT法案採決 「おなか痛い」自民・高鳥氏退席 杉田水脈氏は欠席
2023/06/13 14:39毎日新聞

LGBT法案採決 「おなか痛い」自民・高鳥氏退席 杉田水脈氏は欠席

衆院本会議場を出る自民党の高鳥修一氏(中央奥)=国会内で2023年6月13日午後1時34分、竹内幹撮影

(毎日新聞)

 LGBTQなど性的少数者への理解増進を目的とする議員立法「LGBT理解増進法案」を巡り、13日の衆院本会議で、自民党の高鳥修一衆院議員は採決を前に退席した。

 高鳥氏は同党保守派の一人で、党内議論で法案に反対していた。高鳥氏は退席理由について記者団に「おなかが痛いということだ」と述べた。採決との関係については「今は話さない。時期が来たらまた話をする」とかわし、同法案については「意見はあるけれども、今はちょっと言えない」と語った。

 同じく自民党保守派の杉田水脈(みお)衆院議員は本会議を欠席した。【竹内望】

8614OS5:2023/06/14(水) 07:46:38
こたつ記事っぽいなあ と思ってクリックしたら
まじでこたつ記事だった 本文省略
https://news.goo.ne.jp/article/dot/politics/dot-2023061300025.html
自公の摩擦は収まらない根強い悲観論 連携崩壊後どうなるのか、政界大波乱の可能性も
2023/06/14 07:30
※AERA 2023年6月19日号より抜粋

8615OS5:2023/06/14(水) 11:02:29
https://news.yahoo.co.jp/articles/6bd0a5f99ee0278185284913eebe80a28fb10dcf
「新会長」がいまだ決まらない“安倍派”「清和会」…安倍元首相の秘蔵っ子の登場で「戦局」が揺れ動いている…!
6/14(水) 8:03配信
現代ビジネス
新会長が決まらない安倍派に衝撃の新人が登場
写真提供: 現代ビジネス

 「もう7月8日の安倍さんの一周忌には間に合わないかもしれないが、実際問題、次の内閣改造の前には新会長を決めないと清和会が人事で冷遇される。しかし、萩生田(光一政調会長)さんも世耕(弘成自民党参院幹事長)さんも決め手に欠ける」(清和会所属議員)

【写真】大蔵省の「ノーパンしゃぶしゃぶ事件」いまだからウラ話を明かそう!

 いまだ後継会長が決まらない清和会=安倍派だが、その候補のひとりである世耕氏の事務所に、ある「新人」が姿を見せて衝撃が広がっている。故・安倍晋三元総理の秘書を17年務めた後、'21年の総選挙で長崎1区から出馬した初村滝一郎氏だ。

 「政治家一族出身の初村さんは、父親が安倍さんと一緒に米国留学した親友で、その繋がりで安倍事務所に入った。ただ当時は若かったこともあり、『安倍さんの威光を笠に着ている』と陰口を言われることも多かったようです。選挙に出た際も、選挙区が微妙に出身地とズレていたために『安倍さんがヨソ者を捻じ込んだ』と地元の反発をくらい、落選してしまいました」(清和会関係者)

 政界復帰を希望する初村氏には、清和会事務局職員として働くとの話も浮上していたというが、そこで手を挙げ、引き受けたのが世耕氏だった。

 「もちろん世耕さんは、彼の面倒をみることが『自分こそ安倍派の正当な後継者だ』とのアピールになる、と考えている。参院議員の世耕さんは、すぐに会長になることが難しいので、今は若手や浪人の手勢を増やそうとしているのもある」(同前)

 「大物秘書」を従え、抜きん出ることができるか。

 「週刊現代」2023年6月17日号より

週刊現代(講談社)

8616OS5:2023/06/14(水) 17:46:32
https://news.yahoo.co.jp/articles/805ff42029c43db8714d00fa4ef2bb1819efc29a
秘書を殴打、出血 「軽率な行動、おわび」 自民・高野氏
6/14(水) 16:14配信

時事通信
自民党の高野光二郎参院議員

 自民党の高野光二郎参院議員(48)は14日、昨年12月に20代の男性秘書の顔をたたき、出血させていたことを明らかにした。

 「しっかり頑張れよと気合を入れる意図で左手の甲で(秘書の)胸をたたくつもりが、鼻に当たり鼻血が出てしまった」と釈明した。国会内で記者団の取材に応じた。

 地元秘書3人と飲食しながら打ち合わせをしていたという。高野氏は「私は救急救命の講習を受けており、いろんな止血方法を知っている」と述べ、止血に努めたと説明。「秘書を鼓舞する気持ちとはいえ、軽率な行動で申し開きができない。彼の気持ちを害したことについて、心からおわびする」と述べた。本人に直接謝罪する意向も示した。男性秘書は今年1月に退職した。

 高野氏は参院徳島・高知選挙区選出で当選2回。農林水産政務官などを務め、現在は党副幹事長。

8617OS5:2023/06/15(木) 16:42:10
https://news.yahoo.co.jp/articles/9c349f49c06234ccd7c359478cb8cf50b677e3a6
自民安倍派幹部、安倍氏後継・吉田氏の無所属出馬を否定
6/15(木) 15:36配信

産経新聞
自民党安倍派(清和政策研究会、100人)の塩谷立(しおのや・りゅう)会長代理は15日、党本部で記者団の取材に応じ、衆院選挙区の「10増10減」に伴う山口県の新3区の公認調整で、安倍晋三元首相の後継である吉田真次衆院議員(現山口4区)が支部長に選ばれなかった場合でも、次期衆院選で吉田氏が無所属で出馬することはないと明言した。

新3区を巡っては、党本部は林芳正外相(現山口3区)を選挙区で公認し、吉田氏を比例代表に転出させる方向で最終調整している。安倍派や安倍氏の妻の昭恵氏は吉田氏を新3区で公認するよう求め、吉田氏は公認を得られなければ新3区で無所属での立候補もありうるとの考えを党幹部や周囲に伝えていた。

塩谷氏は「昭恵さんも、絶対に(吉田氏が)党を出ることはないと言っている」と説明し、無所属での出馬を否定した。

8618OS5:2023/06/16(金) 11:53:31
https://news.yahoo.co.jp/articles/b6ccb112ac451af1557ceceb53a81097fda49510
秘書の鼻を殴打した高野光二郎・参院議員、議員辞職へ…「胸をたたこうと」説明に秘書「うそだ」
6/16(金) 11:48配信

読売新聞オンライン
高野光二郎参院議員

 自民党の高野光二郎参院議員(48)(徳島・高知選挙区)は16日、男性私設秘書の鼻を殴打し、出血させた責任を取り、議員辞職する意向を固めた。同日午後、高知市内で記者会見を開いて説明するとしている。

 高野氏によると、昨年末、高知市内の居酒屋で20歳代の男性秘書3人と飲食した際、隣に座っていた私設秘書の鼻をたたいて、出血させた。秘書は約1か月後、退職した。

 高野氏は14日、国会内で記者団に対し、「頑張れよと気合を入れる意図で胸をたたこうとしたら、鼻に当たった」と釈明していた。

 一方、党関係者によると、元秘書は「殴られており、高野氏の説明はうそだ」と話しているという。

 高野氏は2013年7月に初当選し、19年に再選している。

8619OS5:2023/06/18(日) 22:15:47
https://news.goo.ne.jp/article/yomiuri/politics/20230617-567-OYT1T50302.html
「小粒ばかり」と言われる安倍派会長レース、異例の「選挙」案も…他派からは「怖くない」
2023/06/18 16:56読売新聞

「小粒ばかり」と言われる安倍派会長レース、異例の「選挙」案も…他派からは「怖くない」

読売新聞 【読売新聞社】

(読売新聞)

[政治の現場]会期末攻防<6>
 「小粒ばっかりだ、どんぐりの背比べだと色々言われた」

 5月16日、東京都内のホテルで開かれた自民党安倍派(清和政策研究会)のパーティー。約3000人がひしめく会場で、参院安倍派会長の世耕弘成(60)はマイクを握り、元首相の安倍晋三が亡くなった後の手厳しい派閥への評価をこう語った。

 ただ、「ニュースで清和研の主要メンバーを見ない日はない。まさに岸田政権の屋台骨を支えている」とも強調し、官房長官の松野博一(60)と経済産業相の西村康稔(60)、党政調会長の萩生田光一(59)、衆院国会対策委員長の高木毅(67)の名前を挙げた。

 自民最大の100人を擁する安倍派は2000年以降、4人の首相を輩出した名門だ。昨年7月に会長の安倍が銃撃事件で倒れてからは、会長代理の塩谷立(73)と下村博文(69)を中心に、トップ不在の運営体制でしのいできた。

 世耕の言う通り、派内は多士済々だが、抜きんでた後継候補がいないためだ。

 パーティーでは、元派閥会長で元首相の森喜朗(85)は壇上に上がらず、途中退席した。森は、その場で新会長を披露すべきだとの考えだった。森の態度は、後継選びが遅れていることへのいら立ちの表れだとの受け止めが出た。

若手の不安
 安倍派には元々、かつての最大派閥、田中派や竹下派のような「鉄の結束」はない。両派は業界団体にネットワークを巡らせ、豊富な資金力を誇ったが、安倍派につながる福田派は「脱派閥」「脱金権政治」を掲げ、対抗軸を作った。

 総裁派閥・岸田派の閣僚経験者は「いくら数を膨らませても、トップがいない清和研は怖くない」と指摘する。安倍の事件後、下村や萩生田らは「世界平和統一家庭連合」(旧統一教会)との関わりが指摘され、派には逆風も強まった。

 長くポストもカネの分配も安倍個人の力に頼ってきた「安倍チルドレン」の不安感は強い。

 「『パーティーを楽しみにしていたのに、今後の方向性が何も知らされなかった』と支援者から叱られる」

 自民本部で開かれた5月18日の安倍派総会では、衆院当選1回の松本尚(61)がこう不満を示すと、賛同の声が上がった。25日には、総会に先立つ幹事会で、衆院当選4回の大西英男(76)が「同期会を先日開き、全会一致で早急に会長を決めるべきだという結論に至った」と訴えた。

8620OS5:2023/06/18(日) 22:16:11
https://news.goo.ne.jp/article/yomiuri/politics/20230617-567-OYT1T50302.html
「小粒ばかり」と言われる安倍派会長レース、異例の「選挙」案も…他派からは「怖くない」
2023/06/18 16:56読売新聞

「小粒ばかり」と言われる安倍派会長レース、異例の「選挙」案も…他派からは「怖くない」

読売新聞 【読売新聞社】

(読売新聞)

[政治の現場]会期末攻防<6>
 「小粒ばっかりだ、どんぐりの背比べだと色々言われた」

 5月16日、東京都内のホテルで開かれた自民党安倍派(清和政策研究会)のパーティー。約3000人がひしめく会場で、参院安倍派会長の世耕弘成(60)はマイクを握り、元首相の安倍晋三が亡くなった後の手厳しい派閥への評価をこう語った。

 ただ、「ニュースで清和研の主要メンバーを見ない日はない。まさに岸田政権の屋台骨を支えている」とも強調し、官房長官の松野博一(60)と経済産業相の西村康稔(60)、党政調会長の萩生田光一(59)、衆院国会対策委員長の高木毅(67)の名前を挙げた。

 自民最大の100人を擁する安倍派は2000年以降、4人の首相を輩出した名門だ。昨年7月に会長の安倍が銃撃事件で倒れてからは、会長代理の塩谷立(73)と下村博文(69)を中心に、トップ不在の運営体制でしのいできた。

 世耕の言う通り、派内は多士済々だが、抜きんでた後継候補がいないためだ。

 パーティーでは、元派閥会長で元首相の森喜朗(85)は壇上に上がらず、途中退席した。森は、その場で新会長を披露すべきだとの考えだった。森の態度は、後継選びが遅れていることへのいら立ちの表れだとの受け止めが出た。

若手の不安
 安倍派には元々、かつての最大派閥、田中派や竹下派のような「鉄の結束」はない。両派は業界団体にネットワークを巡らせ、豊富な資金力を誇ったが、安倍派につながる福田派は「脱派閥」「脱金権政治」を掲げ、対抗軸を作った。

 総裁派閥・岸田派の閣僚経験者は「いくら数を膨らませても、トップがいない清和研は怖くない」と指摘する。安倍の事件後、下村や萩生田らは「世界平和統一家庭連合」(旧統一教会)との関わりが指摘され、派には逆風も強まった。

 長くポストもカネの分配も安倍個人の力に頼ってきた「安倍チルドレン」の不安感は強い。

 「『パーティーを楽しみにしていたのに、今後の方向性が何も知らされなかった』と支援者から叱られる」

 自民本部で開かれた5月18日の安倍派総会では、衆院当選1回の松本尚(61)がこう不満を示すと、賛同の声が上がった。25日には、総会に先立つ幹事会で、衆院当選4回の大西英男(76)が「同期会を先日開き、全会一致で早急に会長を決めるべきだという結論に至った」と訴えた。

8621OS5:2023/06/18(日) 22:16:44
https://news.goo.ne.jp/article/yomiuri/politics/20230617-567-OYT1T50302.html
「小粒ばかり」と言われる安倍派会長レース、異例の「選挙」案も…他派からは「怖くない」
2023/06/18 16:56読売新聞

「小粒ばかり」と言われる安倍派会長レース、異例の「選挙」案も…他派からは「怖くない」

読売新聞 【読売新聞社】

(読売新聞)

[政治の現場]会期末攻防<6>
 「小粒ばっかりだ、どんぐりの背比べだと色々言われた」

 5月16日、東京都内のホテルで開かれた自民党安倍派(清和政策研究会)のパーティー。約3000人がひしめく会場で、参院安倍派会長の世耕弘成(60)はマイクを握り、元首相の安倍晋三が亡くなった後の手厳しい派閥への評価をこう語った。

 ただ、「ニュースで清和研の主要メンバーを見ない日はない。まさに岸田政権の屋台骨を支えている」とも強調し、官房長官の松野博一(60)と経済産業相の西村康稔(60)、党政調会長の萩生田光一(59)、衆院国会対策委員長の高木毅(67)の名前を挙げた。

 自民最大の100人を擁する安倍派は2000年以降、4人の首相を輩出した名門だ。昨年7月に会長の安倍が銃撃事件で倒れてからは、会長代理の塩谷立(73)と下村博文(69)を中心に、トップ不在の運営体制でしのいできた。

 世耕の言う通り、派内は多士済々だが、抜きんでた後継候補がいないためだ。

 パーティーでは、元派閥会長で元首相の森喜朗(85)は壇上に上がらず、途中退席した。森は、その場で新会長を披露すべきだとの考えだった。森の態度は、後継選びが遅れていることへのいら立ちの表れだとの受け止めが出た。

若手の不安
 安倍派には元々、かつての最大派閥、田中派や竹下派のような「鉄の結束」はない。両派は業界団体にネットワークを巡らせ、豊富な資金力を誇ったが、安倍派につながる福田派は「脱派閥」「脱金権政治」を掲げ、対抗軸を作った。

 総裁派閥・岸田派の閣僚経験者は「いくら数を膨らませても、トップがいない清和研は怖くない」と指摘する。安倍の事件後、下村や萩生田らは「世界平和統一家庭連合」(旧統一教会)との関わりが指摘され、派には逆風も強まった。

 長くポストもカネの分配も安倍個人の力に頼ってきた「安倍チルドレン」の不安感は強い。

 「『パーティーを楽しみにしていたのに、今後の方向性が何も知らされなかった』と支援者から叱られる」

 自民本部で開かれた5月18日の安倍派総会では、衆院当選1回の松本尚(61)がこう不満を示すと、賛同の声が上がった。25日には、総会に先立つ幹事会で、衆院当選4回の大西英男(76)が「同期会を先日開き、全会一致で早急に会長を決めるべきだという結論に至った」と訴えた。

8622OS5:2023/06/18(日) 22:17:43
会・総分離論
 自民内では、会長レースを巡り、萩生田と西村が有力と見る向きが多い。いずれも安倍側近で、政府や党の要職経験が豊富だ。2人は派閥議員の6割近くを占める中堅・若手の支持集めに腐心している。

 「私が最も信頼している同志だ」

 萩生田は6月11日、新潟県燕市での衆院当選4回の細田健一(58)のパーティーに足を運び、こう持ち上げた。萩生田は多忙な予定の合間を縫い、会合出席のために全国を駆け回る。

 西村も5日夜、東京・人形町の日本料理店に当選1回の若手を集め、約2時間酒を酌み交わした。話題が、首相の岸田文雄(65)が退いた後の総裁選に及ぶと、「必ず出る」と決意を口にした。

 西村は、野党時代の2009年の自民総裁選に出馬した。西村の目標はまず総裁候補に再びなることで、派閥トップへのこだわりはない。一方、萩生田は「いずれは幹事長」との思いを公言しており、派内では、会長は萩生田、総裁候補は西村とする「会・総分離論」も飛び交っている。

 ただ、最大派閥の総裁候補は、すなわち次期首相の最有力候補ともなり得るため、分離論で決着するかどうかは不透明だ。

 下村らも会長の座に照準を合わせており、世耕は萩生田らとの「共同代表」への就任を狙っている。松野は、萩生田や西村が牛耳ることに苦々しい思いを持っているとされる。選定が本格化すれば、派内で亀裂が顕在化する恐れがある。

 森の意向は、若手・中堅には浸透しにくくなっており、決定的な裁定者はいないのが実情だ。異例の「選挙」を唱える議員さえ出ている。

 安倍の一周忌は約3週間後に迫る。会長選定のルールすら決まっていない状況は、最長政権を築いた安倍の存在の大きさを改めて浮き彫りにしている。(敬称略)

8623OS5:2023/06/18(日) 22:19:28
https://news.goo.ne.jp/article/yomiuri/politics/20230617-567-OYT1T50018.html
ポスト岸田狙う4氏…「敵も味方も多い」茂木氏、「どちらも少ない」と皮肉られる林氏
2023/06/17 17:58読売新聞

ポスト岸田狙う4氏…「敵も味方も多い」茂木氏、「どちらも少ない」と皮肉られる林氏

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[政治の現場]会期末攻防<5>
 葉巻の煙をくゆらせながらの政治談議は4時間超に及んだ。

 5日夜、東京・四谷の日本料理店で、自民党幹事長の茂木敏充(67)は、党副総裁の麻生太郎(82)と向き合った。話題は、共に外相経験を持つ2人が好む外交問題や、取り沙汰されていた早期解散の行方など多岐に及んだ。

 「最近、仲間の議員とよく飯を食っているようだが、それでいい」

 麻生は茂木をこう褒め、次期衆院選の候補者調整については「敵は作らんようにやれよ」と助言した。

 衆院解散の時期を巡り、首相の岸田文雄(65)を交えて定期的に意見交換することでも一致した。

 「ポスト岸田」の有力候補と目される茂木は党内第3派閥・茂木派(54人)を率い、麻生は第2派閥・麻生派(56人)の会長だ。茂木にとって、麻生との関係構築は総裁レースに向けた布石でもある。

敵と味方
 茂木は経済産業相や外相を歴任してきた。党務でも、政調会長や選挙対策委員長を経て、2021年11月に幹事長に就いた。「自民党三役(幹事長、総務会長、政調会長)のうち幹事長を含む二つ、蔵相、通産相、外相のうち二つ」。かつて田中角栄が唱えた首相就任の条件を満たす。

 参院茂木派に影響力を残していた元官房長官の青木幹雄が11日に死去したことも、茂木の総裁選戦略に影響すると見る向きも多い。青木は茂木の出馬に冷ややかだったためだ。

 茂木は岸田より2歳上だ。前首相の菅義偉(74)は内閣発足時、71歳だったことから、茂木は「焦りはない」と周囲に漏らすが、岸田内閣が長期に及べば、世代交代の声も高まりかねない。

 幹事長の立場で岸田を補佐しつつ、どう好機をつかむのか、岸田との間合いの取り方も課題だ。岸田の看板政策である少子化対策を巡っては、茂木は財源として社会保険料に言及した後、引き上げ自体は否定し、波紋を呼んだ。情報発信で首相官邸側と事前調整がないことも多く、首相周辺には「総裁選を意識し、いつ牙をむくか分からない」との警戒感もある。

 岸田は党選対委員長の森山裕(78)への信頼を高め、党内には、8月にもあるとされる党役員人事で森山を次期幹事長に推す声もある。早期に幹事長を外れることになれば、続投を目指す茂木は戦略の練り直しが求められる。

 首相の座を視野に入れているのは、外相の林芳正(62)も同じだ。総裁派閥の岸田派(宏池会、45人)でナンバー2の座長をこなしつつ、じっくりと時機到来を待っている。

 21年衆院選で「国のかじ取り」を目指すとして、参院からくら替えした。岸田が距離を置く宏池会前会長の古賀誠(82)とも良好な関係を保つ。思い描くのは、長期安定の宏池会政権だ。林は周囲にこう豪語する。「宏池会が権力の中枢にいる期間が10年あれば、安倍派(100人)並みにできる」

 ただ、慎重すぎる言動で党内の存在感は今一つだ。ある外務官僚は気難しいとの指摘もある茂木を「敵も味方も多い」と評し、林は「そのどちらも少ない」と皮肉る。

8624OS5:2023/06/18(日) 22:20:46
突破力
 前回総裁選で岸田と争ったデジタル相の河野太郎(60)は「次の首相」候補を尋ねる各世論調査で、茂木や林を圧倒することが多い。

 6日夜、河野は元厚生労働相の田村憲久(58)ら、菅内閣でワクチン接種に携わった関係者約10人を都内の日本料理店に招いた。河野と田村は、菅と同じ1996年初当選組だ。河野は、急ピッチで進めたワクチン接種を「同期でなければできなかったな」と誇らしげに振り返った。

 最近は、自らを慕う党内の中堅・若手議員と会食することも多い。

 だが、持ち味の「突破力」ゆえに足元は揺らいでいる。マイナンバーカードの普及を巡るトラブルが相次ぎ、「あまりに強引過ぎた」との批判にさらされている。

 党内保守派の間では、初の女性宰相候補として、経済安全保障相の高市早苗(62)への期待も根強い。もっとも、後ろ盾の安倍晋三が亡くなり、無派閥の高市の支持基盤は弱まった。

 茂木と林、河野、高市はいずれも党や閣内で岸田を支える立場だ。岸田が次期総裁選再選に向け、秋以降も視野に衆院解散のタイミングを探る中、後継を巡る戦いもひそかに熱を帯びている。(敬称略)

8625OS5:2023/06/19(月) 09:49:07
https://news.yahoo.co.jp/articles/05c8c787d4a09ce5ef5152fd473c18566cdc7ff9
「参院のドン」青木幹雄氏の遺言…小渕優子の抜擢で始まる岸田総理の「茂木つぶし」
6/19(月) 7:04配信

現代ビジネス
「あいつの姿だけは俺に見せるな」と激昂

 「生前、青木さんが党幹部とゴルフに行くことになり、ある人が『茂木さんにも声をかけましょうか』と言ったら『あいつの姿だけは絶対に俺に見せるな! 』と激昂した。その青木さんがいなくなって茂木さんはホッとしている」(自民党関係者)

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 小渕恵三内閣で官房長官を務め「参院のドン」と呼ばれた青木幹雄氏が6月11日、89歳で死去した。

 「去年までは元気そうだったが、この半年ほどは車椅子に乗り、体調が思わしくないようだった」(自民党ベテラン議員)

 青木氏は'10年、体調不良を理由に政界から引退したが、その後も旧田中派の流れを汲む平成研究会のOBとして影響力を発揮し続けた。領袖の茂木敏充党幹事長を差し置いて、寵愛したのが盟友の娘、小渕優子党組織運動本部長だ。

 「青木さんは口を開けば『我々の使命は小渕内閣を作ることだ』と言っていました。青木さんの後を受けて参院平成研をまとめる石井準一(参院議員)さんは、小渕さんを支えろという遺言を受け取っているとも噂されている」(平成研所属議員)

 一方、来年9月に迫る自民党総裁選は、67歳の茂木氏にとって総理総裁の座を狙うラストチャンスになるかもしれない。青木氏の影響で「反茂木」だった派閥メンバーを切り崩し、支持基盤を固めようと画策しているが、問題は次の内閣改造・党役員人事だ。

 「岸田総理は茂木さんの勢力拡大を警戒して、選挙を仕切る幹事長から財務大臣にスライドさせるといわれています。さらには、後ろ盾がいなくなった小渕さんを幹事長や総務会長などの要職に抜擢して、茂木さんを牽制するのではないか」(前出と別の平成研所属議員)

 もっとも小渕氏には「'14年に政治資金問題で追及され、事務所のハードディスクをドリルで破壊した件の禊が済んでいない」との声も党内で根強い。総理はなりふり構わず「茂木潰し」を断行するのか。

 「週刊現代」2023年6月24日号より

週刊現代(講談社)

8626OS5:2023/06/19(月) 16:15:38
https://news.yahoo.co.jp/articles/5c299a5dd4b293ff8174394a6beedf987b0f26d4
《岸田首相の総裁選再選戦略に大誤算》“参院のドン”の死で派閥力学が大変動、茂木幹事長がクーデター準備か
6/19(月) 11:15配信

NEWSポストセブン
岸田文雄政権、危うし?(写真/EPA=時事)

 岸田文雄・首相は“影の政治指南役”の訃報にこう声を震わせた。「本当に感謝の思いでいっぱいだ」──。「参院のドン」と呼ばれた青木幹雄・元参院議員会長(享年89)の死は、首相にとって政権を揺るがしかねない痛恨の出来事だった。

【写真】盟友関係の2ショット 森喜朗・元首相と青木幹雄・元参院議員会長

 岸田首相には、次の総選挙に勝利すれば来年の自民党総裁選での再選を確実にできるという「長期政権」への野望がある。その再選戦略のキーマンがいずれも早大の先輩である森喜朗・元首相と青木氏だった。

 昨年の内閣改造前の8月3日、森氏の仲介で青木氏と会食した岸田首相はこう助言を受けた。「焦らずじっくりでいいからやりなさい」。

 以来、人事や重要事項について「総理は青木さんと森さんへの相談や報告を欠かさなかった」(岸田派議員)という。

「総理の座」を狙う
 長老2人は政界引退後も出身派閥に隠然たる影響力を持ってきた。森氏は安倍晋三・元首相の死後、会長不在の最大派閥・安倍派のまとめ役であり、青木氏は茂木派の前身、経世会時代から大幹部として派を支え、引退後も同派の事実上のオーナー的存在だ。「総理は2人を抱き込むことで、安倍派と茂木派が反旗を翻さないように抑えて政権を安定させた」(同前)のだ。

 来年の総裁選で岸田首相の最大のライバルになると見られているのは自民党ナンバー2の茂木敏充・幹事長だ。本来なら政権を支える立場だが、周辺に「どんな状況でも次の総裁選には出馬する」と語り、5月には米国を訪問して国務長官や大統領補佐官らと会談、外交パイプをつくるなど虎視眈眈と総裁の座を狙って動き出した。

 官邸が警戒するのは、茂木氏の言動が過激になってきたことだ。茂木氏は公明党との東京での選挙協力交渉を破談にしたうえ、世論調査で自民党支持層の6割が公明党との連立を解消すべきと回答していることを会見で「そういう声があることを注視しなければならない」と語って公明党を挑発し、自公関係をさらに悪化させている。少子化対策でも官邸に相談なく中身を決めるなど政策面でもスタンドプレーが目立つ。

 そんな茂木氏の言動について官邸の岸田側近は「総裁選をにらんでわざと総理の足を引っぱっている。ひそかにクーデター準備を進める獅子身中の虫だ」と神経を尖らせ、いまや総理と幹事長は「敵対関係」にあるといっていい。

 その茂木氏と“犬猿の関係”だったのが茂木派の長老・青木氏であり、岸田首相は青木氏に取り入ることで茂木氏を牽制してきた。政治評論家の有馬晴海氏が語る。

「青木さんは派閥会長の茂木氏を嫌っていて、小渕優子氏を総理候補にしたい意向だった。茂木派内には青木氏に恩を受けた議員が多く、茂木氏がまとめているのは派の半数程度とされる。だから岸田首相は、青木さんがNOといえば茂木氏の総裁選出馬は難しくなり、自分は無投票で再選できるという読みがあったのではないか。

 しかし、目の上のたんこぶだった青木氏が亡くなったことで今後は茂木氏が派内を掌握し、反岸田を鮮明にして総裁選に挑んでくるのは確実になった」

 岸田首相は青木氏の死で茂木氏を封じ込める“切り札”を失い、野に放つことになった。

8627OS5:2023/06/19(月) 16:16:05
森元首相の影響力低下
 それに連動するのが最大派閥・安倍派の岸田離れだ。青木氏の死は、盟友として長くコンビを組んできた森元首相の“失脚”につながる。2人をよく知る政治ジャーナリスト・野上忠興氏が指摘する。

「森氏が政界引退後も政治力を維持してきたのは、早大雄弁会の先輩だった青木氏との盟友関係に負うところが大きい。参院自民党では安倍派と茂木派の2派で過半数を占め、引退後も青木氏と森氏を中心に両派が結束して参院を仕切ってきたからです。

 だが、青木氏が亡くなり、森氏1人ではこれまでのように参院を仕切ることはできない。しかも、安倍派の幹部たちはOBの森氏がいつまでもオーナー顔で派閥運営に口を出すことに不満が非常に強い。森氏の参院自民党への力が衰えれば、派内はたちまち森氏のいうことを聞かなくなるはずです」

 安倍派の勢力は統一補選後に衆参100人に達し、岸田派(46人)の2倍以上に膨れあがっている。

 岸田首相は森氏を抱き込むことで総裁選で安倍派100人の協力を得るつもりだったが、青木氏の死去による森氏の影響力低下でその戦略に大きな狂いが生じている。

 折しも、安倍氏の一周忌の7月8日には自民党、安倍派、安倍家合同の法要が行なわれる。

「安倍派では萩生田光一・政調会長や西村康稔・経産相はじめ有力な後継候補たちが牽制し合って一周忌までに会長は決まりそうにない。だが、派内がバラバラでは来年の総裁選で草刈り場になりかねないから、独自候補を擁立すべきだという声が強い。安倍派は結束を守るために総裁選で岸田支持に回らず、対立候補を立てる方向になるだろう」(野上氏)

「参院のドン」青木氏の死は岸田首相の党内基盤を揺るがし、茂木幹事長を総裁選へと走らせ、安倍派を反岸田へと旋回させている──。岸田首相が解散・総選挙で負ければ当然政権は危うくなるが、たとえ勝利しても「選挙の指揮をとる政敵の茂木幹事長の功績になるから、首相には総裁選にプラスとはいえない」(野上氏)。

 党内第4派閥の基盤しかない首相を待ち受けているのは、選挙に負けても勝ってもその後の総裁選に向けた茨の道なのだ。

※週刊ポスト2023年6月30日・7月7日号

8628OS5:2023/06/19(月) 17:16:34
https://www.jiji.com/jc/article?k=2023061600140&g=pol
LGBT法成立 自民・山東氏ら採決退席


 LGBTなど性的少数者への理解増進法は16日の参院本会議で自民、公明、日本維新の会、国民民主4党などの賛成多数で可決、成立した。性的少数者への理解を広げるため、政府に基本計画の策定を義務付けることが柱。近く施行される。自民党の山東昭子前議長と青山繁晴、和田政宗両氏が採決の際に退席した。

 山東氏は記者団に「拙速だ。差別する気持ちはないが、(女性に)成り済ます犯罪が助長されるのではないか」と指摘した。
 理解増進法は「ジェンダーアイデンティティを理由とする不当な差別はあってはならない」と規定。土台となった2021年の超党派議員連盟案では「性自認を理由とする差別は許されない」との表現だったが、自民党保守派の主張や維新、国民との協議を踏まえ修正された。
 保守派を中心に女性の権利侵害への懸念も指摘されていることから、「全ての国民が安心して生活できるよう留意する」と明記し、政府に法律の運用指針策定を求める条文も追加された。

8629OS5:2023/06/22(木) 13:18:31
https://news.yahoo.co.jp/articles/494ad3cd15e4f05261aff43eb400ccdb3f527189
岸田首相、夏から秋にかけ内閣改造を検討か…河野デジタル相の処遇が焦点
6/22(木) 5:00配信
 岸田首相(自民党総裁)は、夏から秋にかけて内閣改造・自民党役員人事の実施を検討するとみられる。顔ぶれを大幅に交代すれば刷新感を打ち出す効果が期待できる反面、新閣僚の起用には不祥事が発覚するリスクもあり、政権浮揚につながるかどうかは不透明だ。
 首相は21日の記者会見で、内閣改造について「様々な政策課題を前に進めることに専念する。その進み具合を見ながら人事を考えていく」と述べ、時期や人事構想への明言を避けた。

 今国会での衆院解散見送りを受け、自民内では、次の衆院解散のタイミングとして、衆院議員の任期の折り返しを迎える秋が最速との見方が出ている。このため、有権者へのアピールとなるような若手や女性の大胆な起用など「サプライズ」を求める声がある。

 ただ、首相には、昨年8月の内閣改造後、初入閣3人を含む4閣僚が不祥事で相次いで辞任した苦い経験がある。今の布陣で、大きな不祥事もなく通常国会を乗り切ったことから、自民内では「骨格は変えずに小幅改造にとどめた方がいい」との意見も根強い。

 現職閣僚では、河野デジタル相の処遇が焦点となる見通しだ。マイナンバーカード問題への責任論が一部で浮上しているものの、知名度や突破力から「代役はなかなか見つからない」との評価もある。河野氏は「ポスト岸田」の一角とも目されており、首相が「閣内に取り込んだ方が得策」と判断する可能性もある。

 一方、夏以降は外交日程が目白押しだ。

 7月中旬にリトアニアで開かれる北大西洋条約機構(NATO)首脳会議を手始めに、8月には米ワシントンでの日米韓首脳会談、9月は主要20か国・地域(G20)首脳会議や国連総会などが予定されている。首相は着実に外交成果を積み上げ、存在感を発揮したい考えだ。

8630OS5:2023/06/23(金) 21:53:08
https://news.yahoo.co.jp/articles/3ebdb12ac171f3fc2d171c1920001c5bb30024d0
青木幹雄氏の死で加速する小渕優子氏の“幹事長就任”説 創価学会も歓迎する理由とは?
6/23(金) 5:56配信

デイリー新潮
小渕優子氏

 大物の死には波紋と臆測が付きもの。“参議院のドン”こと、自民党の青木幹雄元官房長官の死去を受けて、永田町では解散前の内閣改造とともに、アノ女性議員の表舞台への復活が取り沙汰されている。

【写真】「岸田文雄」を青山の料理屋に呼びつけた「古賀誠」長男とロールスロイス

 自民党幹部が解説する。

「岸田文雄総理は後見人の麻生太郎副総裁の強い意向もあって、いよいよ内閣改造に踏み切るとの見方が強まっています。目玉は党役員人事での小渕優子元経産相の幹事長への起用。茂木敏充幹事長が率いる茂木派の所属ですが、一気に世代交代を進める狙いだとか」

 政府が掲げる異次元の少子化対策の予算を巡り、茂木氏は財源について明言を避ける総理と一線を画するように“増税や国債の発行は考えていない”と繰り返してきた。総理はそんな茂木氏に不信を募らせたが、

「茂木氏には春の衆参補選を4勝1敗とした実績がある。クビを切ってフリーハンドに政権批判をされるより、手元に置いて動きを把握していた方が得策との判断もあって、あえて自由にさせてきたそうです」

「表立って嫌いとは言えない」
 そんな総理・総裁への意欲を隠さない茂木氏にとって、青木氏は「何かと批判してくる目の上のタンコブ」(茂木派議員)だった。

 自民党中堅議員が言う。

「小渕内閣で官房長官を務めた青木さんは“優子を総理にするのが私の使命”が口癖で、娘のようにかわいがってきました。一方で“あいつは信用できない”と茂木さんを毛嫌いしてきた。前回の参院選の際、茂木さんは優子さんの手引きで島根の青木さんの自宅を訪問。両者の和解がささやかれましたが、実際には完全な関係改善とはなりませんでした」

 青木氏の死が強力な後ろ盾を失うことを意味する小渕氏。反対に茂木氏にとっては「歓迎すべき事態」(先の茂木派議員)というが、コトはそう単純ではない。

 政治部記者が解説する。

「青木氏も、その盟友だった森喜朗元総理も岸田総理も早大OB。内閣改造に際して森氏が岸田総理に“大学の先輩である青木さんの遺志”と小渕氏の幹事長就任を迫れば、総理はもとより茂木幹事長も表立って嫌とは言えないでしょう」

創価学会が歓迎する理由
 平成26年に本誌(「週刊新潮」)が小渕経産相(当時)の公職選挙法違反疑惑を報じると、地元の関係者が電動ドリルでパソコンのハードディスクに穴を開けるという証拠隠滅行為が明るみに出た。いまだ小渕氏は説明責任を果たしておらず、“ドリル優子”の悪名は全国に拡散したままだ。

「とはいえ、小渕さんの幹事長就任は公明党も歓迎ムード。平成11年の自公連立の橋渡しをしたのは当時の総理だった小渕氏の父・恵三氏。それを側近としてサポートしたのが青木氏だったという縁からです」

 実際、青木氏の訃報に接した山口那津男代表は12日、記者団に「自公連立政権が誕生した陰の立役者だった」とその死を悼んだ。

「公明党にとって、恵三氏と青木氏は悲願の与党入りをもたらした大恩人。そんな二人の“愛娘”ですが、公選法違反疑惑を引きずっている以上、入閣すれば予算委員会などで野党に追及されるのは必至。ただ、党役員なら黙認する意向のようです」(公明党関係者)

 その支持母体である創価学会にも、小渕幹事長の誕生を歓迎する理由があった。

「自公が物別れに終わった衆院東京28区の候補者調整の過程で、茂木氏と“学会の政治部長”と呼ばれる佐藤浩副会長の不仲は修復不可能なレベルにまで悪化しました。秋口ないし年内ともうわさされる解散・総選挙を考えれば、自民党と公明党・創価学会の関係修復は一日でも早いほうがいい。小渕さんはそのパイプ役として期待できます」(同)

 自民初の女性幹事長の誕生は“幹部への女性の登用”を訴える総理の妙手。単なるお飾りになりませぬよう。

「週刊新潮」2023年6月22日号 掲載

新潮社

8631OS5:2023/06/25(日) 08:09:20
https://news.yahoo.co.jp/articles/907691e94fd08120befbc65273889bb77dc73332
岸田官邸は「脱菅(すが)」模索 公明との関係修復なるか
6/24(土) 20:22配信
産経新聞
自民党の菅義偉前首相(鴨志田拓海撮影)

岸田文雄首相はこれまでと異なる自公関係を探っている。自民、公明両党は過去、いさかいが生まれた際に菅義偉前首相と公明の支持母体である創価学会のラインで対処し、協力関係を維持してきた。しかし、次期衆院選の東京での候補者擁立を巡る今回の対立では、首相官邸は菅氏のパイプから脱却した対処を図った。

自公は26日以降、東京以外では選挙協力を推進する合意文書を交わす方針。衆院選の予定が決まっていない中、連立政権を組む政党同士がわざわざこうした合意を結ばざるをえないほど関係がゆがんだといえる。決定打は5月に公明が東京での選挙協力解消を決めたことだった。

「公明の意思決定権は(事実上は)創価学会にある」(自民幹部)とされるが、創価学会幹部と自民の茂木敏充幹事長のラインは解決に向けて十分に機能しなかった。自民内で「事態収拾のため菅氏に頼るしかない」との声も出たが、岸田首相は仲介を頼まなかった。その理由について政府関係者は「今回こうなったのも、菅さんのやり方が相手を増長させたからではないか」と語る。

安倍晋三政権下でもたびたび自公間に亀裂が走った。消費税率引き上げに伴い、生活必需品の税率を低く抑える「軽減税率」を巡る平成27年の協議では、導入を主張する公明と、反対する自民税制調査会・財務省が対立。導入決定を主導したのは、創価学会で選挙を担当してきた幹部から働きかけを受けた菅氏だったとされる。

首相自身も苦杯をなめた。令和3年衆院選を控えた菅政権時代、広島3区で首相が推す自民新人候補と公明の斉藤鉄夫副代表(現国土交通相)が競合した際、自民は最終的に斉藤氏擁立を認めた。菅氏周辺から「それでは首相になれない」と苦言を呈された首相は当時の屈辱を今も忘れていない。

ただ、年内の衆院解散・総選挙の実施も視野に入る中、首相は「今こそ結束が大事だろう。カッとせずにまとめなければいけない」とも語り、関係修復を自民執行部に指示。森山裕選対委員長が公明の西田実仁選対委員長との間で影響を拡大させないための合意文書案をまとめた。(田中一世)

8632OS5:2023/06/25(日) 09:02:14
https://news.yahoo.co.jp/articles/2fa79e7f1c44a5bda98a40e0ab34606eaabbe418
自民、党員獲得のノルマと成績発表 「ムチ」も一定の効き目?【政界Web】
6/25(日) 8:30配信
時事通信
自民党大会で気勢を上げる岸田文雄首相(壇上前列中央、党総裁)と党執行部=2月26日、東京都港区[代表撮影]

 自民党は2022年の党員獲得数が多かった国会議員上位10人を5月に発表した。1位は青山繁晴参院議員(比例代表)、2位は堀内詔子前ワクチン担当相(衆院山梨2区)でいずれも前年と同順位。3位は高市早苗経済安全保障担当相(衆院奈良2区)だった。

【写真特集】岸田文雄首相の歩み

 現在の党員数は約112万5000人(22年)で、日本人のおよそ110人に1人に当たる。その数は浮き沈みが激しく、ピーク時は540万人を超え、野党転落時は70万人台に落ち込んだ。党員数は党勢に直結する。積極的な勧誘に向け党執行部はノルマを課したり、成績を公表したりすることで議員にハッパを掛けてきた。(時事通信政治部 川上真央)

ピーク時546万人が一時73万人に
 入党資格は、(1)自民党の綱領、主義、政策等に賛同(2)満18歳以上で日本国籍を有する(3)他の政党の党籍を持たない―の三つ。一般党員は年4000円、家族党員は年2000円の党費を納める必要がある。

 党員には、事実上の次の首相を決める選挙ともなる総裁選の投票資格が与えられる。総裁選の2年前から継続して党費を支払うことが条件だが、その期間は短縮されることもある。例えば、岸田文雄首相が勝利した21年9月の前回総裁選では、20年に新たに党費を納入した党員らにも選挙権が付与された。

 岸信介元首相が総裁だった1957年、自民党は国民的な組織政党を目指し、党役員・閣僚の全国遊説を実行した。これに合わせて、党勢拡張のための「500万党員」獲得運動を展開し、地盤を強固にした。91年には党員数は約546万人に上り、ピークを迎えた。その後、党員は減り続け2009年の野党転落後には100万人を割り込み、12年に約73万人にまで減った。

2022年党員獲得数上位3人、左から青山繁晴、堀内詔子、高市早苗各氏【時事通信社】

 減少の要因として、党関係者は「参院選比例代表制が拘束名簿式から非拘束名簿式に変更された影響が大きい」と語った。

 1998年まで続いた「拘束名簿式」は、政党があらかじめ候補者の当選順位を記載した比例名簿を提出する。自民党はこの順番を決定する際、党員獲得数や後援会名簿の数などを指標としてきたため、候補者は自然と党員集めに苦心せざるを得なかった。ところが2001年、当選順位を比例名簿に記載しない「非拘束名簿式」に変わると、党員を多く集める必要性が低下した。

ノルマ未達で「罰金」「重複立候補却下」も…
 党員数の減少傾向を反転させて党勢を拡大させようと、党は14年に「120万党員獲得運動」の方針を決めた。議員と各選挙区支部長に党員1000人確保のノルマを課し、15年末までに達成できなければ、不足党員1人に付き2000円の「貢献金」を都道府県連に支払う「罰金」制度を設け、罰金の支払いが200万円近くに上った議員もいた。この「劇薬」が効き目を発揮し、16年には100万人台に回復した。

 党員獲得数が少ない国会議員ワースト10を明らかにする「見せしめ」措置を取ったことも。18年5月、前年の獲得党員数が少なかった議員10人の実名が発表された。順位やそれぞれが獲得した党員数は非公表だったものの「議員を震撼(しんかん)させた」(党関係者)という。

 20年には「1人当たり年間1000人」の党員獲得目標を達成できない衆院小選挙区候補は、比例代表と重複立候補をさせない方針も打ち出した。こうした「ムチ」により、党員は徐々に増えてきたものの目標の「120万人」には届いていない。

8633OS5:2023/06/25(日) 09:03:36
https://www.sankei.com/article/20230515-EKKJ4NRLXZNJFOJZV26M4QA2JU/
党員獲得、青山繁晴氏が最多 自民ベスト10発表
2023/5/15 20:26
自民党は15日、令和4年の党員獲得数が多かった国会議員上位10人を発表した。1位は青山繁晴参院議員(比例)、2位は堀内詔子元五輪相(山梨2区)で、3年と同じ順位を維持した。3位は高市早苗経済安全保障担当相(奈良2区)だった。

4年末時点の党員数が112万4763人。自民は120万人獲得を目標に掲げている。小渕優子組織運動本部長は同日の役員会で結果を報告。「選挙に勝利するためには足腰を鍛錬することが必要不可欠だ。引き続き党組織を強化していく」と述べた。

4位は3年に3位だった森山裕選対委員長(鹿児島4区)、5位以下は二階俊博元幹事長(和歌山3区)、茂木敏充幹事長(栃木5区)、武田良太元総務相(福岡11区)、細野豪志元環境相(静岡5区)、小野田紀美防衛政務官(参院岡山)、城内実衆院議員(静岡7区)の順だった。

8634OS5:2023/06/27(火) 22:43:03
https://news.yahoo.co.jp/articles/f883ad2b7b366ec96823c71e259d07a8dc82936f
内閣改造で安倍元首相が推した高市早苗氏の再任はない? 党人事は茂木氏の処遇が焦点〈dot.〉
6/27(火) 17:00配信
 国会が閉じ、解散風もいったん落ち着いた。となると、次の焦点は内閣改造と自民党の役員人事だ。岸田文雄首相が次の総裁選を見据えた際、ライバルをどこに配置するかは重要になる。注目は茂木敏充幹事長のポストだが、前回の総裁選で安倍晋三元首相が推した高市早苗氏の扱いや、マイナンバー制度の問題で対応に追われる河野太郎氏の処遇も気になる。

「今年は8月下旬から9月初め」

 自民党の閣僚経験者によると、党役員人事の時期について、党内からはそんな声が聞こえてくるという。

 ただ、岸田首相は世論調査の数字を非常に気にすることで有名なだけに、

「下落傾向の数字を気にするなら、また早めに人事を行うかもしれない」

 との見方を示す。数字とは、各社が実施した世論調査での内閣支持率のことだ。

 直近の6月23〜25日にあった読売新聞の結果では、内閣支持率は41%で、前回(5月20〜21日調査)の56%から15ポイント下落、不支持率の44%(前回33%)を下回った。

 同日に行われた日本経済新聞とテレビ東京の調査では、内閣支持率は39%で5月の前回調査から8ポイント下がった。支持率は2カ月連続の下落で、内閣を「支持しない」と答えた割合は7ポイント上昇の51%。

 読売新聞は、5月の広島G7サミット期間中に上がったその反動と、マイナンバーカードをめぐる問題などが影響した結果、大幅下落になったと分析している。

 昨年の内閣改造は、予定を繰り上げてお盆前の8月10日に敢行した。安倍晋三元首相の銃撃事件で世界平和統一家庭連合(旧統一教会)と自民党との密接な関係が露見し、岸田内閣の支持率が下落した後だ。

 しかし、閣僚には山際大志郎氏のように旧統一教会のイベントに参加したり、選挙応援を受けていたりした大臣が含まれていた。また、スキャンダルなどもあって4人が途中で「更迭」された。

 次の人事で最も注目されるのは、茂木敏充幹事長の処遇だ。

「岸田首相と茂木幹事長は、しっくりきていない」

 というのは、よく聞かれる話ではある。

 茂木幹事長は、小選挙区の「10増10減」に伴う選挙区調整で、5区増える東京での公明党との調整、交渉に失敗した。

 公明党から、

「東京で自民党には推薦を出さない」「公明党への推薦を求めない」「都議会での自民党と公明党の協力関係を解消する」

 などと突き付けられた自民党側で交渉にあたっていたのは、茂木幹事長だった。

 自民党の政調担当を長く務めた政治評論家の田村重信氏はこう話す。

「岸田首相が次の内閣改造、党人事で念頭に置くのは解散・総選挙です。公明党とうまくやれない茂木幹事長は切るしかない。そうなると公明党との関係を修復できる幹事長が必要で、森山裕・選対本部長の名前があがっています。派閥重視なら茂木幹事長に替わり、同じ派閥の加藤勝信厚生労働相あたりでしょうか。新会長が決まらない安倍派からの起用は見送るのでは」

8635OS5:2023/06/27(火) 22:43:21
 森山氏の幹事長起用については、先の自民党・閣僚経験者も同様の見方を示す。

「幹事長には森山氏を、という呼び声も高い。森山氏は、岸田首相と距離を置く菅義偉前首相や二階俊博元幹事長とも良好な関係にあります。この2人は公明党ともずっとしっかりとした関係を築いてきました」


 そもそも岸田首相が解散を見送ったのは、公明党との関係修復に時間を費やしたい意向もあるようだ。

 ただ、茂木幹事長はすでに外相、幹事長と重要ポストを歴任しており、派閥の長でもある。実績からみて、釣り合うポストは財務相など極めて限定される。その点を踏まえると、

「岸田首相が茂木幹事長を閣内に取り込んだまま総裁選に出馬させないようにするなら財務相となるでしょう。ただ茂木幹事長が岸田首相の案に乗るかどうかは微妙。以前から小渕優子衆院議員を閣僚か党の重要ポストに、という話もあります。同じ派閥でも、茂木幹事長にとって小渕氏はライバルなので、総裁選を考えれば無役を選ぶ可能性も考えられます」(自民党の閣僚経験者)。

 総裁選で茂木幹事長以外に岸田首相のライバルとなりそうなのは、高市早苗・経済安全保障担当相と河野太郎デジタル相だ。高市氏は保守層からの支持があり、河野氏は国民的な人気が高い。田村氏は、

「高市氏は、後ろ盾だった安倍元首相がいないとなれば、岸田首相は再任しないのではないでしょうか。河野氏は国民的な支持はありますが、マイナンバーの問題で何かしらの責任を取らなきゃいけないでしょう。となると再任されたとしても総裁選は難しいのでは」

 と話したうえで、こう付け加えた。

「岸田首相にとって解散するということは、総裁選にも勝つつもりということです。岸田首相より年長の茂木幹事長にとってもチャンスは多くないので、次の総裁選には必ず出るはずです。一方、“次の首相”候補にフレッシュな人材があまりいないのも事実。そうなると、国民の支持が得られにくくなって選挙が厳しくなる。岸田首相は微妙なかじ取りが必要になります」

(AERA dot.編集部 今西憲之)

8636OS5:2023/06/28(水) 11:06:22
https://news.yahoo.co.jp/articles/1399282a06d582ce12ddc935784a91ef96738936
安倍派会長ポスト、西村氏「決断のとき」 世耕氏「遠くなく結論」
6/28(水) 10:50配信



西村康稔経済産業相は28日放送のラジオ日本番組で、昨年7月の安倍晋三元首相の死去後、自民党安倍派(清和政策研究会、100人)の会長ポストが空席となっていることに関し「安倍氏の一周忌を迎え、自立して一人一人が判断・決断をしなければならないときがきている。結束して割れることなく進んでいく」と述べた。自身の新会長就任への意欲を問われ「みんなと相談しながら一致結束していく」と述べるにとどめた。

自民党の世耕弘成参院幹事長は27日の記者会見で、「そう遠くなく、何らかの結論は導き出していきたい」と述べた。派内では、西村、世耕両氏と萩生田光一政調会長、松野博一官房長官、高木毅国対委員長の有力5氏による集団指導体制を公式化する案がある。26日には5氏が東京都内で会い、新体制に関して意見交換した。

世耕氏は、今後想定される内閣改造・自民党役員人事や衆院解散・総選挙を巡り「きちっと交渉の窓口、顔が決まってた方がいいのではないか、との声が若手を中心に出てきている」と説明。「そういう声をしっかり受けとめ、(派閥)幹部で話し合いを進めていきたい」と語った。

8637OS5:2023/06/28(水) 21:31:10
https://news.yahoo.co.jp/articles/fa37df8286ebecb9b09c786ee8b1c69a40a8401a
西村氏、安倍派の新体制「5人中心に」
6/28(水) 20:11配信

産経新聞
西村康稔経済産業相

西村康稔経済産業相は28日、東京都内で講演し、昨年7月に安倍晋三元首相が死去して以降、会長が不在となっている自民党安倍派(清和政策研究会、100人)の新体制について「5人を中心に進めていこうという雰囲気が少しずつ出てきている」と述べた。西村氏、松野博一官房長官、萩生田光一政調会長、高木毅国対委員長、世耕弘成参院幹事長という有力「5人衆」による集団指導体制が念頭にある。

岸田文雄首相(自民総裁)が来年9月の任期満了に伴う総裁選で再選を目指す場合、「首相が頑張っている限り、しっかり支えたい」と述べた。その上で、「ポスト岸田」については「(派内の)理解が得られれば是非挑戦したい」と重ねて意欲を表明した。

8638OS5:2023/06/29(木) 08:34:19
https://news.yahoo.co.jp/articles/e737f13b428fb2346721bbedec4ccddc22593041
安倍派、新体制へ動き活発 一周忌控え思惑交錯 自民
6/29(木) 7:06配信

時事通信
自民党安倍派のパーティーで壇上に上がる高木毅国対委員長(左から2人目)、世耕弘成参院幹事長(同3人目)、萩生田光一政調会長(同4人目)、西村康稔経済産業相(右から2人目)、松野博一官房長官(右端)ら=5月16日、東京都港区

 自民党最大派閥の安倍派(清和政策研究会)で、故安倍晋三元首相の後を継ぐ新会長選出に向けた動きが活発化してきた。

 会長不在がさらに続けば、党内で存在感が低下しかねないとの危機感からだ。7月8日の安倍氏一周忌に合わせて新体制を発足させるべきだとの声が相次ぐが、有力者の思惑が入り乱れ、先行きは不透明だ。

 「安倍氏が亡くなって1年になる。決断しなければいけない時が来ている」。安倍派の前事務総長の西村康稔経済産業相は28日のラジオ日本の番組で、会長人事についてこう語った。

 参院安倍派を束ねる世耕弘成参院幹事長も27日の記者会見で、内閣改造・党役員人事が今夏に予想されるとした上で「(岸田文雄首相との)交渉の窓口は決まっていた方がいい。そう遠くなく何らかの結論は導き出したい」と語った。

 安倍派は昨年7月の安倍氏死去後も会長を空席としたまま「安倍派」を名乗り、塩谷立、下村博文両会長代理が形式的に率いる暫定体制を続けている。集団指導体制とする案や「塩谷派」に衣替えする案が浮かんだが、いずれも派内の反対論で立ち消えになった。

 衆院小選挙区「10増10減」に伴う調整では、安倍氏の地盤を継いで初当選した衆院議員が岸田派の林芳正外相との公認争いに敗れた。安倍派内では会長不在による発言力低下が影響したとの不満がくすぶる。

 会長選びを主導するのは、西村、世耕両氏に萩生田光一政調会長、高木毅国対委員長、松野博一官房長官を加えた「5人衆」。折に触れて後継体制を協議しており、26日夜も意見を交わした。世耕氏は会見で「5人でしっかり話し合いを進める」と語った。

 派内には衆院議員の萩生田、西村、高木、松野各氏のいずれかを会長に推す声がある。これに加えて世耕氏を「共同会長」に据える案もある。萩生田氏を会長、西村氏を党総裁(首相)候補とする分離論も取り沙汰される。

 西村氏は28日の講演で、総裁選への出馬について「(派から)理解を得られればぜひ挑戦したい」と意欲を表明。分離論について「いろいろあり得る」と否定しなかった。

 ただ、5人衆は派の正式な機関ではなく、外されたベテランらは批判的。同派関係者の一人は「5人衆に決める資格はない」と反発した。塩谷氏は28日夜、同派の若手議員と東京都内で会食し、5人衆とは別に意見聴取を始めた。

 安倍派は7月6日に総会を開き、新体制について協議する見通し。所属議員は派閥分裂の分水嶺(れい)とされる100人に達しており、元会長で今も同派に影響力を持つ森喜朗元首相は26日発売の月刊誌で「それぞれが陣営をつくると、亀裂が生じる。派が空中分解すれば、安倍氏の遺志に反する」と懸念を示した。

8639OS5:2023/06/29(木) 08:35:43
https://news.yahoo.co.jp/articles/1433de11dcd43ac053cfa397d990f677e05e5dad
解散目前“夏の政局”水面下でうごめく、小渕優子「官房長官抜擢」と小池百合子「国政復帰」
6/29(木) 7:03配信


集英社オンライン
小渕優子議員・小池百合子都知事/集英社オンライン

秋口にもあるといわれる衆議院の解散。それに向けて「政局は近い」とすでに多くの政党が動き出している中、にわかに熱い視線を浴びることとなったのが、小渕優子自民組織運動本部長と小池百合子東京都知事だ。


岸田首相にとって小渕氏の抜擢は「一石二鳥」
「次に解散があるとしたら、秋口。臨時国会の冒頭あたりに岸田首相が解散を決断する可能性は高い。ただ、この1カ月間で12ポイントも急落する(毎日新聞調べ)など、内閣支持率はダダ下がりしている。当然、首相は秋口解散の前に世間受けする内閣改造や党人事を断行し、支持率アップを狙うでしょう」(自民党関係者)

その目玉と目されているのが、小渕優子議員の官房長官起用だという。もし、小渕氏が官房長官に抜擢されれば、女性初の官房長官誕生となる。女性進出が遅れている日本だけに、この人事は世論、とくに女性の有権者から好感視されるはずだ。

全国紙政治部デスクもこう続ける。

「もともと、次の内閣改造で岸田首相が小渕氏を起用するのではという観測は今年の春先から永田町にくすぶっていました。その観測がさらに強まったのは今年3月。都内で菅義偉前首相と韓国の尹錫悦大統領が会談した際、岸田首相が小渕氏も出席させてほしいと菅さんに強く要請し、会談の同席が実現したんです。首相が次の内閣改造で小渕氏を厚遇する前触れと受けとめる向きは少なくありませんでした」

小渕氏の抜擢は、ポスト岸田への意欲を隠さない茂木敏充自民幹事長へのけん制にもなるという。

「茂木幹事長が5月に訪米し、ブリンケン国務長官ら、バイデン政権の要人とご満悦の表情で会談したことを首相周辺は心よく思っていない。党幹事長としていまは首相を支える立場なのに、ポスト岸田への色気を出しすぎだと反発を買っているんです。

小渕さんは茂木派の領袖だった小渕恵三元首相の娘ということもあり、茂木派のプリンセス的存在。将来の女性宰相候補の声の呼び声もあがるほどです。その小渕さんを厚遇することは派閥内での人望がイマイチの茂木幹事長の台頭をけん制することにもなり、岸田さんにとっては一石二鳥というわけです」(前同)

8640OS5:2023/06/29(木) 08:35:55
公明の浮いた「70万票」の行方
もうひとりは小池百合子東京都知事だ。女性初の総理大臣にもっとも近い距離にいるとされた小池都知事もすでに齢70歳。都知事を2期も務める間に国政ブランクも長引き、永田町での影響力もめっきりと衰えを見せている。その小池都知事が今回の解散見送りを機に、久しぶりに政局の中心に躍り出るのでは?という見立てが浮上しているのだ。

きっかけは衆院小選挙区「10増10減」にともなう自公のさや当てだ。新設される東京28区での候補調整がドロ沼化し、ついに東京で自公選挙協力を解消する騒ぎになったのだ。

公明が前回の21年衆院選で獲得した東京選挙区での比例票は71万5000票。この票の大部分が、小選挙区では自公協力によって自民候補に回ったとされる。その威力は絶大で、もし公明票がなかったら、自民は東京小選挙区で当選した16人の自民議員のうち、7人が野党候補に逆転負けしていたというデータもあるほどだ。

ところが、自公の抗争激化で次回衆院選の東京選挙区ではこの70万票が宙に浮く可能性が出てきた。この展開を見て、「機を見るに敏な小池都知事が動く可能性がある」と指摘するのは政治評論家の有馬晴海氏だ。

「公明にすれば、宙に浮く70万票の有効活用法を探りたい。そこで関西での連携維持と引き換えに、東京でこの70万票を維新に回すというシナリオがささやかれているんです」(有馬氏)

公明は大阪、兵庫の6小選挙区で当選者を出しており、これは維新候補が圧倒的な強さを誇る関西では異例のことだ。たとえば、大阪では19の小選挙区中15で維新候補が当選しており、残る4つが公明。

ちなみに自民、立憲とも大阪小選挙区での当選はゼロだ。このように公明がしぶとく大阪の小選挙区で勝利しているのは維新と暗黙の連携が維持されているためだ。有馬氏が続ける。

「維新は公明が大阪都構想への支持や大阪市議会での協力をしてくれていることへの見返りとして、6つの選挙区での候補擁立を遠慮してきた。だから、公明は楽々と6人もの当選者を出せているんです。

ただ、維新は次の衆院選ですべての小選挙区への候補擁立を目指しており、6選挙区での公明との連携も解消すると宣言している。そうなると、公明の当選はおぼつかない。そこで危機感を深める公明が宙に浮いている東京選挙区での70万票を維新に回す代わりに、大阪での選挙協力を維持する裏取引を維新に持ちかける可能性があるんです」

8641OS5:2023/06/29(木) 08:36:07
公明と維新と都民ファーストがタッグ?
では、そこに小池都知事がどうからむのか?

「勢いがあるとはいえ、東京での維新の基盤はまだまだ弱い。次の衆院選で現状の25から30に増える小選挙区すべてに擁立できるほど、候補者の発掘も進んでいない。そこで公明に加え、東京都で実績のあるファーストと連携すれば、自民や立憲の候補に勝てると小池さんが維新に働きかけるというわけです。

ファーストも維新も改革志向の都市型政党で、トップが自治体首長という共通点がある。しかも、地盤が東京と大阪で食い合いになることもない。小池さんも今年で71歳。国政復帰のチャンスはもうそんなに多くないはず。政局を読む目は確かな小池さんだけに、これが最後のチャンスとばかりにファーストと維新の連携に動く可能性は否定できません」(有馬氏)

すでに秋口解散があると見込んで、多くの政党が動きだしており、「この夏は政局になる」(前出・自民関係者)との見立ては少なくない。はたしてその政局の中心に小渕、小池両氏の姿はあるのか? 要注目だ。

取材・文/集英社オンラインニュース班

8642OS5:2023/06/29(木) 19:42:22
>>8639
森山真弓。。。

8643OS5:2023/06/29(木) 20:19:18
https://news.yahoo.co.jp/articles/b71289f20c765a82179527b31763c17e8a7038b0
自民党・安倍派の大揺れ「呉越同舟」…世耕・松野・高木・西村・萩生田の5人体制、トップが決まれば派閥割れの可能性も
6/29(木) 19:44配信


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SmartFLASH
安倍派のパーティーで壇上に上がる萩生田光一氏ら(写真・時事通信)

 100人規模の議員を抱える自民党最大派閥の安倍派(清和政策研究会)。

 2022年7月に安倍晋三元首相が死去してから会長の椅子は空席だったが、一周忌を前に、世耕弘成参院幹事長、松野博一官房長官、高木毅国会対策委員長、西村康稔経済産業相、萩生田光一政調会長の “5人衆” による集団指導体制になることが決まった。

「5人は6月26日の夜に都内の料理屋で会い、正式に決めたようです。集団指導体制と聞くと円満なイメージですが、裏返せば誰もが納得するリーダーがいないということです。

 最大派閥のリーダーは、すなわち総理大臣候補。森喜朗元首相は萩生田さんを推したようですが、旧統一教会のゴタゴタがありました。世耕さんは参院議員の40人をまとめていますが、永田町には長く『解散がない参院の議員が首相になって解散権を行使するのはいかがなものか』という声があります。

 西村さんは自らポスト岸田に手をあげていますが、広がりと人望が今ひとつ。松野さんは地味だし、高木さんは当選回数が多いだけと言われています。

 こういったことから、派内が割れないことを最優先したのでしょう」(政治担当記者)

 長期間の会長不在は派内に動揺を生んでいた。

 衆院小選挙区の「10増10減」の対象区である新山口3区の候補者調整では、安倍派は安倍氏の後継として4月23日の衆院補欠選挙で当選した吉田真次氏を公認するよう働きかけた。だが、結果は岸田派の林芳正外相が選ばれ、吉田氏は比例代表に回ることに。

 安倍派内では、「このままでは、次の内閣改造と党役員人事でも冷遇されるではないか」といった声が高まっており、それが今回の集団指導体制につながったと見られている。

 今後の安倍派はどうなるのだろうか。政治アナリスト・伊藤惇夫氏が解説する。

「今回の集団指導体制は、安倍さんが後継者を育成してこなかったことがそもそもの原因です。リーダーがいない組織は影響力が低下します。そのため、安倍派もどこかで誰かに決めないといけない時期が来るでしょう。

 そのリーダーが西村さんなのか萩生田さんなのかはまだわかりませんが、トップが決まったとたん、派閥が割れる可能性は否定できません。

 これまで清和会は、総理総裁を出し続けたことで結束力を保ってきましたが、今後しばらくはそれも難しいでしょうから、結束力を維持するのは大変です」

 しばらくは大揺れとなりそうな安倍派の「呉越同舟」。「敵は身内にあり」ということのようだ。

8644OS5:2023/06/30(金) 15:31:51
とりあえず下村を排除することで一致した?
https://news.yahoo.co.jp/articles/64590492a8ccb175760d3e1b9360a15c0667b5a2
安倍派「5人衆」結束を確認 集団指導体制案が浮上
6/30(金) 13:41配信

産経新聞
自由民主党本部=東京都千代田区永田町

自民党最大派閥の安倍派(清和政策研究会、100人)で有力「5人衆」と呼ばれる松野博一官房長官、西村康稔経済産業相、萩生田光一政調会長、高木毅国対委員長、世耕弘成参院幹事長は30日、国会内で同派の新体制について協議し、5氏を中心に結束していくことを確認した。5氏による集団指導体制が念頭にある。世耕氏はオンラインで出席した。7月6日の派閥総会開催を検討しており、調整が本格化する。

安倍派は昨年7月に死去した安倍晋三元首相の後継会長が不在で、安倍氏が指名した塩谷立、下村博文両会長代理が役職上のトップを務める一方、「5人衆」が重要な意思決定を担ってきた。今年7月8日の安倍氏の一周忌を控え、中堅・若手からは派の存在感が低下しているとして、新会長選びを急ぐべきだとの意見が広がっていた。今後の党役員人事・内閣改造に向け、交渉力確保を求める声も強まっている。

ただ、一気に新会長を決めれば、分裂を招きかねないだけに、当面は集団指導体制とする案が有力となっている。将来的には萩生田、世耕両氏が共同代表となる案や、萩生田氏を会長とし西村氏を党総裁候補とする案、消去法的に総裁候補とみられておらず分裂を避けるための選択肢として高木氏を会長とする案などが浮上している。

一方、塩谷、下村両氏らによる反発も予測される。

8645名無しさん:2023/07/01(土) 22:15:24
塩谷は比例復活 世耕は参議院 高木は性癖に問題あり

まずここら辺は脱落だろ。

8646OS5:2023/07/02(日) 17:26:06
https://news.yahoo.co.jp/articles/5294568f045120803c2b431ba90648557d9bf24e
「安倍派」は「旧安倍派」になるだけ?安倍元首相一周忌直前でも不透明な派閥内権力争いの行方
7/2(日) 11:00配信

日刊スポーツ
安倍晋三元首相(2019年撮影)

 昨年7月8日、安倍晋三元首相が参院選中に銃撃されて命を落としてから、まもなく1年となる。今月8日には、昨年葬儀が営まれた東京・増上寺で一周忌法要が行われ、議員による焼香や一般からの献花も予定されている。


 安倍氏亡き後の日本政界では、安倍氏がトップを務めた安倍派を中心に、「重しが取れた」(自民党関係者)ことによる大小さまざまな混乱も起きてきた。新しい会長が決まらないまま1年近くが経過した安倍派では、一周忌を1つの区切りとして新しい体制づくりを打ち出すかどうか、結論を出す最終段階にある。

 1強政治の象徴となった安倍氏の後を継ぐとなれば、比べられたり、受ける重圧も避けられない。当初、昨年9月の国葬までに選ぶといわれながらもまとまらず、昨年末も見送られた。今年に入っても意見がまとまらず結果的に見送られ、今年5月16日の派閥パーティーでのお披露目も実現しなかった。だからこそ一周忌を1つの節目として、何らかの結論を出すことが急がれている側面もある。

 関係者を取材すると、特定の1人ではなく、いわゆる「5人衆」(松野博一官房長官、高木毅国対委員長、西村康稔経産相、萩生田光一政調会長、世耕弘成参院幹事長)と呼ばれる幹部5人による集団指導体制を取りながら、少しずつ変化させていく選択肢が有力だという。ただ、それぞれのリーダーを支持する議員がいる上に、5人を選ぶことに納得しない勢力もあることから、全体の了解を得られるかは不透明という。

 「これは1つの権力争いだ。ひとつでも手法や順番を間違えば、この1年かろうじて保たれてきた結束が崩れかねない」と、関係者の1人は話す。ナーバスな局面なのだ。

 安倍氏の会長時代は、党の派閥の中で所属人数が最も多い「最大派閥」が売りだったが、分裂危機の分岐点といわれる100人まで人数が増えた上、誰もが納得する求心力ある会長候補がいないことから、誰を選んでも角が立ってしまう。「1人に決められない問題」が常態化する結果になってしまった。

 「安倍派」はメディアなどが使う名称で、「清和政策研究会(清和会)」という正式名称がある。現在、岸田文雄首相が会長を務める岸田派の「宏池会」とともに、自民党草創期からの歴史を持つ。もし現体制に変化があった場合、「安倍派」という名前はどうなるのか。長く永田町と関わる関係者に聞くと「本人が亡くなっているのに『安倍派』とするのはおかしい状態だった。派閥自体も、いつかは安倍氏から脱却しなければいけない」としながらも「今の状況では、新しい会長が1人選ばれるのは難しい。かつての安倍氏のように資金集めもできて力もあるような人物は、いま表に出ている名前には見当たらない。特定の人物に決まらない限りは『清和会(旧安倍派)』みたいな感じにならざるを得ないのではないか」と話す。

 かつて、宏池会会長だった大平正芳首相が参院選のさなかに病気で急死し、続いて首相に就任した鈴木善幸氏が派閥を継いだ時にも、誰が次の派閥を担うかでさまざまな声があったとされる。「一致結束箱弁当」といわれた旧田中派と比べる形で、宏池会の派閥会合では和洋中3種類の弁当が出されたことから「食べる弁当もバラバラ」と言われることもあったという。宏池会はその後、分裂した。

 清和会も過去に分裂した歴史がある。「安倍派」となってからは、安倍氏の求心力のもとで結束してきた組織だけに、まとめ役がいなくなった以上、全員が結束するのは難しいと、悲観的な声も聞いた。

 後任体制に言及するなど今も強い影響力を持ち、「事実上の安倍派会長」などといわれる森喜朗元首相は、昨年5月の安倍派パーティーで、「数を誇っちゃいけない。あと何人で100人になる、なんてやっている時がいちばん危ない」「数があればなんでもできると思ったところから崩壊が始まる」と、今となっては暗示のような言葉を口にしていた。

 清和政策研究会のホームページには、「清和会」の名前の由来について「1979年、派閥争いが勢いを増す時代に、創設者福田赳夫元首相が『政清人和(まつりごと清ければ人おのずから和す)』、清廉な政治は人民を穏やかにするという意味を込め『清和会』と命名した」とある。政治の世界では絶対的に必要とされる「数の力」が、強みからリスク要因に変わる時もあるという、思いも寄らなかった現実を前に、安倍派は「1人に決められない問題」に、どんな結論を導くのだろう。【中山知子】(ニッカンスポーツ・コム/社会コラム「取材備忘録」)

8647OS5:2023/07/03(月) 08:54:16
https://news.yahoo.co.jp/articles/f754bffd0bd2894ea4ccfda9b2c39c09667e424c
マイナ批判で矢面に立つ河野氏、自民内には首相の「防波堤」との見方も…「ポスト岸田」へ正念場
7/3(月) 7:01配信

読売新聞オンライン
 河野デジタル相が、マイナンバーカードを巡る問題で試練を迎えている。持ち前の突破力で普及の旗振り役を務めたが、相次ぐトラブルで批判の矢面に立たされているためだ。高まる国民の不信感を払拭(ふっしょく)し、「ポスト岸田」候補として存在感を発揮できるかが注目される。

不信払拭 丁寧な説明必須
閣議に臨む河野デジタル相(6月30日、首相官邸で)

 河野氏は2日、NHK番組の冒頭で、「問題が起き、色々とご迷惑をかけていることはおわび申し上げたい」と述べ、一連のトラブルを改めて陳謝した。

 政府は、マイナカードに関連するシステムやデータの総点検を秋までに完了させる方針だ。河野氏は番組で、「秋を一つのめどとするが、間に合わない場合には、点検をしっかりやる方を優先した日程にせざるを得ない」とも語り、丁寧に取り組む考えを強調した。マイナンバー制度とマイナカードが「世の中で混乱している」と指摘し、マイナカードの将来的な名称変更にも言及した。

 6月30日には民放の朝の情報番組に出演した。高齢者や主婦層を意識したもので、「情報発信を強化する狙い」(河野氏周辺)があった。岸田首相も、河野氏の高い発信力に期待しており、政府の総点検では「司令塔役」を命じている。

(写真:読売新聞)

 今春以降、コンビニの証明書交付サービスで別人の証明書が交付されたり、公金受取口座で別人の口座が誤登録されたりなどのトラブルが相次ぎ判明した。「細心の注意を払ってやらないとダメだ」(山口俊一・衆院議院運営委員長)などと、自民党内からも批判の声が上がる。

 河野氏は昨年8月の内閣改造でデジタル相に就任後、関係省庁が「準備が整っていない」などと難色を示す中、2024年秋に健康保険証を原則廃止する方針を打ち出し、マイナカードの普及を推進した。菅内閣時代にワクチン接種を急ピッチで進めた経験から、今回の普及でもスピード感を重視したとみられる。

 「次の首相」候補を尋ねる報道各社の世論調査では上位に立つことも多く、自民内の中堅・若手からは、「選挙の顔」としての期待が高い。

 ただ、知名度が高いゆえに批判が向かいやすい面は否めない。自民内には、「首相が自らに批判が集中しないように、河野氏を『防波堤』として利用しているのではないか」との見方もある。

 5日には、マイナカードを巡る問題で衆院の閉会中審査が行われ、河野氏も答弁に立つ予定だ。政府・自民内には、「この問題を乗り越えなければ、『ポスト岸田』への道は開けてこない」との意見もある。河野氏には、国民が納得できる対応や説明が求められている。

8648OS5:2023/07/03(月) 11:43:43
https://news.yahoo.co.jp/articles/50471ab97771dae6def3b492499f1f47c8ba9217
「一度舐められた首相」が今後、思うがままの人事を行えるのか/倉山満
7/3(月) 8:51配信
―[言論ストロングスタイル]―
解散風の次は改造風が吹き始めた
 私は一貫して「こんな時期に解散し、総選挙に突入したとしたら、おもしろい」と言い続けた。案の定と言って良いのか、岸田文雄首相は見事なまでの腰砕けとなった。

 誰が反対しても、総理大臣が「反対の閣僚を罷免して全閣僚を兼任の上で衆議院を解散する」と宣言すれば、誰も止めることはできない。日本の総理大臣は衆議院選挙に負けなければ、本人が「辞める」と言わない限り、辞めさせることはできないのだ。

 しかし、岸田首相は散々「解散風」を吹かして与野党の衆議院議員を選挙準備に走らせた挙句、「やっぱ、やめた」と、とりやめた。今や「解散権を弄んでいる」との批判が高まりつつある一方、秋の内閣改造に向けて今度は「改造風」が吹き始めた。

解散権が首相の伝家の宝刀と言われる所以
 今後、岸田首相が自ら「辞める」と言いたくなるような圧力が加わるだろうか。

 そもそも、もし岸田首相がこんな時期に衆議院を解散したら、何が「おもしろい」のか。政治のセオリーに外れているからである。

 政治はスケジュールで動く。岸田首相が政権の座を維持する次の関門は、来年9月に予定されている自民党総裁選だ。その時に多数派でいる為には、その前に解散総選挙を打って、味方を一人でも多く増やしたい。「政権は、解散をすれば強くなり、内閣改造を繰り返せば弱くなる」と言われる。これは、例外はあるが、一般論としては正しい。なぜなら、解散とは衆議院議員全員の身分を失わせることであり、代議士は本能的に恐れる。その上で「自分を当選させてくれた総理」には感謝するし、勝たせてくれる総理の下で選挙を戦いたい。解散権が首相の伝家の宝刀と言われる所以である。

岸田首相にとって適切な解散の時期
 では、岸田首相にとって、解散の適切な時期はいつか。来年の6月、つまり来年の今ごろである。通常国会が終わるタイミングで解散、総選挙で勝利をして、総裁選に臨みたい。

 逆算すると、今年の今の時期は何をしなければならないか。「改造風」である。今年の8月で今の岸田内閣の大臣任期が1年となるので、9月が改造の時期だ。ほっといても、大臣になりたい政治家はソワソワする。今ごろになって「改造風」を吹かせるなら、何の為の解散風だったのか。来年なら衆議院議員は前の解散から3年目だが、今年だと任期半分の2年も経っていない。これでは、何がしたかったかわからない。仮にこの6月に解散しても、来年の自民党総裁選まで1年以上、どうやって政権を維持するつもりだったのか。

茂木敏充幹事長も麻生太郎副総裁もこぞって反対
 こうした政治の定石を無視した時期ハズレの解散風に、岸田政権の主流派は総じて反対だった。総裁派閥の岸田派は第四派閥にすぎない。第二派閥の茂木派と第三派閥の麻生派が支える。ところが、領袖の茂木敏充幹事長と麻生太郎副総裁がこぞって反対との声ばかりが聞こえてきた。さらに、「安倍晋三元首相の一周忌に合わせて投票日」との観測も流れてきたが、当の最大派閥の安倍派は「静かに迎えさせてほしい」と難色を示していた。

 さらに連立与党の公明党が、明らかに嫌がっていた。山口那津男代表に至っては「受けて立つ」などと、およそ与党党首の発言とは思えない身構え方だった。そらそうだろう。選挙区調整をめぐり、不協和音を拡大するような発信ばかりが飛んでいた。あげく自民党からは、「連立解消」にまで言及される始末。25年も連立を組み、野党の3年半も連れ添ってくれた同盟政党を、弊履の如く捨て去って大丈夫か。特に、史上最長政権となった安倍内閣の8年間など、創価学会公明党の支援の賜物ではないのか。岸田首相は、創価学会公明党を抜きにして選挙に勝てると思っているのか。この点は、週刊SPA!6月13日号で詳しく書いた。

8649OS5:2023/07/03(月) 11:44:07
第四派閥の「一度舐められた首相」にできるのか
 とにもかくにも、岸田首相は解散しなかった。次は早ければ秋にでも衆議院を解散するとの観測もあるが、果たして可能だろうか。

 秋に岸田内閣の支持率が低ければ、主流派の面々は解散阻止に動き、燎原の火の如く自民党に反対論が広がるだろう。誰も選挙に勝てない首相の下で戦いたくないからだ。何より、「説得すれば岸田首相は解散を思いとどまる」と今回の騒動で知れ渡ってしまった。

 仮に内閣改造を行うにしても、岸田政権を支える茂木派と麻生派は、好き勝手な要求をするだろう。それに安倍派も乗じるに決まっている。自民党総裁選は、必ず他派閥と連合しなければ勝てない。第四派閥の「一度舐められた首相」が、大派閥の要求に抗し、思うがままの人事を行えるのか。今回の騒動で、岸田首相は自分で新たな関門を設けてしまった。

日銀人事は今のところ成功させている岸田政権
 ただ、岸田内閣がこれまでやってきたことは、決して悪くない。外形的には。

 まずは経済。日銀人事は今のところ成功している。植田和男現総裁も今は「景気回復までは景気回復策をやめない」との政策を続けている。結果、株価は堅調、増税も社会保険料の増額も不要なほど、税収が増えている。それどころか、このままいけば防衛費も増やせるかもしれない。

 岸田政権は「防衛費5年で倍増」を掲げ、着手している。ただでさえ周辺諸国の脅威がある上に、ウクライナ事変だ。アメリカがアジア太平洋に関われないならば、日本は自力で強くなるしかない。国際情勢がどのように変動しようと、戦後史を通じてサボってきた宿題をこなさねばならないのは同じだ。今までは日本の大国回帰をアメリカが邪魔してきたが、もはや力に陰りが見えるアメリカの方から「日本よ、自分の身は自分で守ってくれ」と言ってきている状態だ。

国家意志があるのならば、解散でもなんでもやりきればいい
 これを「安倍内閣以上の戦前回帰」と言う人がいるが、ドイツにたとえれば1949年のアデナウアーだ。西ドイツのアデナウアー首相は、「東ドイツを取り返す!」との明確な国家意思を示し、国民も共有した。そして約40年後に実現した。

 果たして、今の岸田首相にアデナウアーほどの国家意思があるか。少なくとも、聞いたことが無い。「決まったことだから」「たぶんこれが正解だからやる」は意志ではない。

 もし岸田首相が「日本を大国に戻す」との意思を持っているなら、時期ハズレの解散でもなんでもやりきればいい。無いならば、潔く下野すればよい。

 我々国民も意志を持ち、国家全体で共有すべきでは?

―[言論ストロングスタイル]―

【倉山 満】
’73年、香川県生まれ。憲政史研究者。救国シンクタンク理事長兼所長。中央大学文学部史学科を卒業後、同大学院博士前期課程修了。在学中より国士舘大学日本政教研究所非常勤職員を務め、’15年まで日本国憲法を教える。ネット放送局「チャンネルくらら」などを主宰し、「倉山塾」では塾長として、大日本帝国憲法や日本近現代史、政治外交についてなど幅広く学びの場を提供している。主著にベストセラーになった『嘘だらけシリーズ』や、『13歳からの「くにまもり」』を代表とする保守五部作(すべて扶桑社刊)などがある。『沈鬱の平成政治史』が発売中

日刊SPA!

8650OS5:2023/07/03(月) 21:41:10
茂木敏充幹事長
森山裕 選対委員長
萩生田光一政調会長
鈴木俊一財務相
https://www.sankei.com/article/20230703-WSUDPXUCWZLJDC6YYXQUB5V5CI/
自民幹事長人事で4氏浮上 首相の狙いは対抗馬封じ
2023/7/3 17:43
茂木氏は最近、幹事長留任を優先する考えを政権幹部に示したという。次期総裁選への出馬意欲を直接的に示さないようにもなっており、5月の民放番組では「幹事長として岸田首相を全力で支える」と述べた。

茂木氏が退任する場合、後任の幹事長候補は誰か。

8651OS5:2023/07/04(火) 20:51:55

4396:OS5:2023/07/04(火) 08:26:46
https://news.yahoo.co.jp/articles/67b06a86eac8447e8bcc7bb2858600e13a76bd52
「安倍氏死去から1年」を前に巨大派閥の混沌具合 「5人衆」の集団指導案浮上、“指南役"は森氏に
7/4(火) 7:02配信



 安倍晋三元首相の非業の死から、7月8日で丸1年。この「命日」をにらんでの安倍派(100人)の後継会長選びは混沌としているが、ここにきて萩生田光一政調会長や西村康稔経済再生相を軸とする、いわゆる「5人衆」による集団指導体制案が浮上している。

 ただ、同派の代表代理として派内運営に当たってきた塩谷立元文科相、下村博文元政調会長らが「世代交代のための長老外し」(若手)と反発、なお流動的な要素も。このため、混乱収拾の“指南役”として森喜朗元首相の存在感が増し、「森派への先祖返り」もささやかれる状況だ。

 超巨大派閥「安倍派」のトップを狙う萩生田、西村両氏に世耕弘成参院幹事長、松野博一官房長官、高木毅国会対策委員長の3氏を加えた「5人衆」は、6月26日夜に都内の料理屋で会合を開き、安倍元首相の一周忌以降は「『5人衆』による派閥の集団運営体制を目指す」との考えで一致したと報じられている。

 出席者などによると、同日の会合で確認されたのは「安倍氏死去後続いてきた塩谷、下村両会長代理を中心とする集団指導体制を、次世代代表格である『5人衆』中心の派閥運営に移行させる」との方針だ。

 同派は2022年7月の安倍死去以降、安倍氏に代わる会長は空席としてベテラン中心の集団指導体制を続けてきた。これに対し、年明け以降には、派内の若手などから「いつまでも会長不在では人事や解散・総選挙での公認調整で不利になる」との声が相次ぎ、派執行部も対応を迫られていた。

■新山口3区で林外相公認、安倍派・吉田氏は比例に

 自民党内の注目の的だった、衆院小選挙区の「10増10減」の対象区である新山口3区の公認候補者調整で、同派は安倍氏の後継として4月23日の山口4区衆院補欠選挙で当選した吉田真次氏を公認するよう求めたが、党執行部は岸田派の林芳正外相を選び、吉田氏は比例代表に回されることになった。

 これも踏まえ、安倍派内では「このままでは、次の党・内閣人事でも冷遇される」との不安が広がり、それが今回の新集団指導体制移行案につながった。近い将来の総理・総裁を狙う萩生田、西村両氏と、派会長就任を目論む世耕、松野、高木3氏の「5人衆」での集団指導体制にすることで、派の結束をアピールして党内での影響力を確保する狙いだ。

 ただ、この「5人衆」の“談合”では、それぞれの思惑と利害が複雑に交錯し、「誰もが納得する会長候補がいないのに強引に選べば派が分裂するため、とりあえず混乱を避ける弥縫策に落ち着いた」(派長老)というのが実態とみられる。

 そこで存在感を増しているのが森氏だ。同派の会長を長く務め、今でも派内に強い影響力を持つ同氏を「混乱回避の“時の氏神”にするしかない」(派幹部)との声が強まっていることを受け、同氏は岸田文雄首相や党執行部との調整役にも自信をにじませている。

 そもそも森氏は、今春からさまざまな場面で、安倍派の後継会長選びに言及してきた。同氏と親しい関係の地元紙のインタビューの中では、①最有力は萩生田氏だが旧統一教会との関係がネック、②西村氏は広がりと人望が今一つ、③世耕氏は参院代表に専念すべきで、今、総理総裁を狙う立場ではない、④松野、高木両氏は当選回数が多いだけで、総理総裁候補には力量不足――などとしたり顔で解説してみせた。

8652OS5:2023/07/04(火) 20:52:22

4397:OS5:2023/07/04(火) 08:27:06
■「リーダーなき巨大派閥」では影響力低下

 こうした状況について、多くの党内有力者は「安倍氏が再登板を意識して、後継者を育てなかったことがそもそもの原因。いくら人数を誇っても、リーダーがいない組織の影響力が低下するのは当たり前」(長老)と指摘する。

 ただ現状をみる限り「トップを決めた途端に派閥が割れる可能性がある」(同)というのが実態だ。森氏の解説どおり、「萩生田氏か西村氏が総理総裁候補として派会長になれば、これに反発するグループが派を割る方向に動く」(同)とみられており、そうなれば、巨大派閥の党内影響力は失われ、党内各派の草刈り場にもなりかねない。

 そうした中、対応が注目されている西村氏は6月28日の講演会で、2024年秋の自民党総裁選に岸田首相が立候補しない場合の対応を問われると、「清和会(安倍派)の皆さんから理解が得られればぜひ挑戦したい」と胸を張った。併せて「岸田内閣の一員でもあり、首相が頑張られている限りしっかり支えていきたい」とも語り、岸田首相が続投を目指す場合は総裁選に出馬しない考えも強調した。

 今回の西村発言の背景には、最大のライバルの萩生田氏の置かれた立場の複雑さがあるとみられる。

 同氏は2022年秋に旧統一教会(世界平和統一家庭連合)との親密な関係が明らかになった際、党政調会長として国会審議の場で「国民の皆さまに深くおわびをする。結果として教団の信用を高めることに寄与したとする指摘を、真摯(しんし)に受け止め、猛省をしなくてはならない」と陳謝と反省の弁を繰り返した。西村氏はその萩生田氏の弱点を突いた格好でもある。

■「萩生田会長」は次期衆院選以降? 

 萩生田氏支持が多いとされる安倍派内でも「萩生田会長誕生は次期衆院選以降」(幹部)との見方が少なくない。というのも、次期衆院選の東京での自民・公明両党の対立は「自民都連会長の萩生田氏の言動が最大の原因」(自民選対)との指摘があるからだ。

 自民都連でも「(自公対立は)茂木幹事長が元凶だが、主犯は萩生田都連会長」(幹部)と顔をゆがめる向きが多い。萩生田氏の地元・八王子はもともと「公明党の金城湯池」(同)でもあり、同地域の新小選挙区での公認候補擁立を目指す公明に対し、「自らの側近を推して公明排除を画策している」(同)とみられているからだ。

 こうした複雑な状況も踏まえ、後継会長の有力候補の1人の世耕氏は、西村発言に先立ち「そう遠くなく、何らかの結論は導き出していきたい」と自信ありげに語った。

 その一方で、萩生田氏は7月2日の秋田市での講演で、衆院解散・総選挙の時期について「今年あるのではないかといわれている」と年内の可能性を示唆したうえで、党・内閣人事についても「(党役員の)任期は1年だから、(9月末までに)当然人事があるので、しっかり仕事をしていきたい」と続投や主要閣僚就任への意欲をにじませた。

 この西村、萩生田両氏の「にらみ合い」も踏まえ、同派内には当面の策として「世耕会長・西村総裁候補」という会長・総裁候補分離論も浮上している。ただこれは「5人衆の話し合いがもつれるのが前提で、萩生田氏やその支持グループが黙ってはいない」との見方が支配的。

 萩生田氏は、世耕、西村両氏と違って反岸田勢力の旗頭とも目される菅義偉前首相との親交も深く、「党全体では萩生田氏の評価が一番高い」(自民長老)のは事実。このため、萩生田氏の支持グループは「会長・総裁候補分離論は受け入れられない立場」(同)とみられる。

 いずれにしても命日まであと4日。党内他派閥幹部は「もめて分裂含みになってくれれば、儲けもの」(麻生派幹部)と事態の推移を注視する構えだけに、命日当日まで「5人衆」のそれぞれの力量が厳しく問われる状況が続きそうだ。

泉 宏 :政治ジャーナリスト

8653OS5:2023/07/06(木) 13:07:28
https://news.yahoo.co.jp/articles/d1fd17cb558c299e65588aa69f82f4f00f2046d5
会長不在の安倍派 会長代理の塩谷氏ら「集団指導体制」を拒否へ
7/6(木) 12:04配信



安倍元総理大臣の死後、会長不在の状態となっている安倍派が総会を開きます。派閥の有力議員5人は、「集団指導体制」を目指していますが、会長代理を務める塩谷氏らは、これを拒否し、新会長を選ぶことを提案する見通しです。

自民党の最大派閥・安倍派は、去年7月に安倍氏が銃撃され死亡して以降、会長ポストが空席となっています。

派閥内では、萩生田政調会長、世耕参院幹事長、高木国対委員長ら有力議員5人、いわゆる「5人衆」が、自分たちによる「集団指導体制」への移行を目指しています。

一方、内閣改造・党役員人事も見据え、新たな会長を早期に選んで窓口を一本化すべき、との声も上がっています。

6日の派閥の総会に先立つ幹部会では、会長代理を務める塩谷氏らが、事前のヒアリングの結果、「新しい会長1人を決めるべき」との意見が多かったとして、5人による「集団指導体制」案を拒否する見通しです。

塩谷氏らは、その上で立候補者を募り幹部会の場で新会長を選ぶことを提案するものとみられます。

8654OS5:2023/07/06(木) 13:08:34
https://news.yahoo.co.jp/articles/3f5965c6c8dc1158a938de19f5585e62c11f5e7a
安倍元首相一周忌法要…重要な「司会」を務める、意外な「議員の名前」
7/5(水) 7:03配信

現代ビジネス
「後継者」の印象は強まるのか


 前代未聞の凶行から1年が経過しようとしている。

 7月8日、安倍晋三元首相の一周忌法要が東京・芝公園の増上寺で執り行われる。当日は一般参列も受け入れられる方針で調整が進められているというが、その式次第が徐々に明らかになってきた。


 「増上寺での法要と併せて、8日にザ・プリンスホテルパークタワーで『直会』が営まれる予定です。来賓あいさつは岸田文雄首相、献杯の挨拶を兄で実業家の安倍寛信氏、最後の挨拶を喪主の昭恵夫人が務めます」(政治部記者)

 「いの一番」に壇上に立つ人物、つまり司会を務めるのは誰なのか。

 5月の自民党清和会(安倍派)パーティーであいさつをした塩谷立会長代理がふたたびその役を引き受けると思われたが…。

今なお続く公認候補争い
 「’23年4月の衆院山口4区補欠選挙で当選した、吉田真次氏が司会を務めます。安倍元首相から地盤を引き継ぎ、昭恵夫人が後援会会長に就任。小選挙数区が3に減る次期衆院選で山口新3区からの出馬の意向を示しています。

 衆院選の解散風は一旦止んでいますが、自民党の悩みのタネである林芳正外相との新3区公認候補争いは続いている。今回、吉田氏が重要な役割を担うことで、『後継者』の印象はより強まるでしょう」(前出・記者)

 国会初登院時には「志半ばで命を奪われてしまった安倍先生の無念さを晴らしたい。安倍先生の志をみんなで実現して、引き継いでいきたい」と語った38歳の吉田氏。

 その一挙手一投足に、さまざまな人々の想いが重なる。

マネー現代編集部

8655OS5:2023/07/06(木) 21:31:03
>>8561
https://www.iza.ne.jp/article/20230614-KMWQJ4XWNJOALBPVWRGTHNTY6I/?utm_source=yahoo%20news%20feed&utm_medium=referral&utm_campaign=related_link
自民・中川郁子氏が麻生派入会へ 4月に二階派へ退会届
2023/6/14 19:14自民党の中川郁子衆院議員(比例北海道ブロック)が麻生派に入会することが14日、分かった。15日の麻生派会合に出席する方向で調整している。複数の関係者が明らかにした。中川氏は4月、それまで所属していた二階派に退会届を提出していた。

麻生派は党最大派閥の安倍派に次ぐ第2派閥。中川氏が入会すれば、所属議員は56人となる。

8656OS5:2023/07/07(金) 17:55:11
https://news.yahoo.co.jp/articles/4ef0c4520457823e436ffe9f4ef068430e7dc001
安倍派中枢「5人衆」による指導体制を提案…塩谷立氏らは反発「強力な会長が必要」
7/7(金) 13:34配信

読売新聞オンライン
自民党安倍派幹事会を終えて総会に臨む(手前から)塩谷立・会長代理、萩生田政調会長、下村博文・会長代理(6日、党本部で)

 自民党最大派閥の安倍派(清和政策研究会、100人)は6日、党本部で会合を開き、今後の派閥運営について話し合った。高木毅・国会対策委員長は自らを含む派閥中枢の「5人衆」による集団指導体制を提案した。塩谷立・会長代理らは新会長の選出を主張し、結論は持ち越された。

【図表】清和政策研究会のあゆみ

 8日の安倍元首相の一周忌後に議論を再開し、早期の結論を目指す方向だ。

(写真:読売新聞)

 出席者によると、派閥事務総長を務める高木氏は非公開で行われた幹事会で、自身と萩生田政調会長、世耕弘成参院幹事長、松野官房長官、西村経済産業相が協力することを念頭に、「5人で派閥を運営していくのが一番良いのではないか」と述べた。これに世耕氏も同調した。

 一方、塩谷氏や下村博文・会長代理は新会長を決めるべきだと反発した。塩谷氏は会長希望者が名乗り出て、幹事会で選ぶ案を示したという。

 その後に行われた総会では、塩谷氏は冒頭、「集団を引っ張っていく強力な会長も必要だと多くの会員から求められている。その方向で決めていきたい」と述べ、5人衆による新体制案をけん制した。「具体的な話は一周忌が終わってから議論したい」とも求めた。

 高木氏や萩生田氏らは6月30日、国会内で協議し、派閥運営を5人衆の指導体制へ移行させる考えで一致していた。安倍氏の死去後、1年が経過しても塩谷、下村両氏が会長代理を務める暫定的な体制が続いていることについて、5人衆の一人は「速やかにバトンタッチしてもらいたい」と周囲に語った。

 5人衆は6日夜には、安倍派に影響力を持つ森喜朗元首相と都内で会食し、5人の指導体制が望ましいとの方針を確認した。

 ただ、塩谷氏らは現段階では認めない立場で、調整は難航しそうだ。総会後、記者団に対し、塩谷氏は「会長の下で結束する。派閥というものはそういうものだ」と強調した。下村氏は「5人衆は清和研の正式な組織ではない」と不快感を示した。

 新会長を求める声は、中堅や若手の一部にもある。今後の内閣改造・党役員人事では、岸田首相と交渉する代表者が不可欠となるためだ。

8657OS5:2023/07/07(金) 17:57:00
https://news.yahoo.co.jp/articles/b3c420cd8aa8d5887f8b8f4773046a9e246db6e6
安倍派新体制、結論持ち越し 一周忌後に再度議論
7/7(金) 7:05配信


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時事通信
自民党安倍派の会合で、発言する塩谷立会長代理=6日午後、東京・永田町の同党本部

 自民党最大派閥の安倍派(清和政策研究会、100人)は6日、安倍晋三元首相の死去に伴い空席が続く会長ポストを含む新体制について協議したが、一周忌となる8日以降に結論を持ち越した。

 派内の有力議員5人は集団指導体制への移行を目指しているが、ベテランを中心に反対論が根強く、決着はなお難航が予想される。

 派閥総会の冒頭で、塩谷立会長代理は「具体的な話は一周忌が終わってからしっかり議論させてもらいたい」と提案。異論なく了承された。

 安倍氏の死去後、同派はベテランの塩谷氏と下村博文会長代理が暫定的にトップを務めてきた。これに対し、高木毅国対委員長、松野博一官房長官、西村康稔経済産業相、萩生田光一政調会長、世耕弘成参院幹事長の「5人衆」は、集団指導体制の実現を求めている。

 総会に先立つ幹部会合は、予定時間を超えて議論が続いた。この中で、高木氏は「5人で派閥を運営していくのが一番いい」と主張。塩谷、下村両氏は新会長を選出すべきだと譲らなかった。

 「5人衆」は先週来、断続的に対応を協議。6日も朝に国会近くのホテルに集まったほか、夜には同派に強い影響力を持つ森喜朗元首相を交えてホテルで意見交換した。「遠くなく結論を導き出したい」(世耕氏)などと動きを活発化させている。

 ただ、派内では「責任の所在が分からない」「誰が『5人衆』なんて決めたんだ」などと反発もくすぶる。幹部会合でも、集団指導体制への異論が相次ぎ、萩生田氏が「5人に能力がないように聞こえる。不愉快だ」と気色ばむなど、感情的な対立が目立ち始めた。

 同派は来週中に改めて幹部らが議論する方針。今夏にも内閣改造・党役員人事が見込まれる中、派内にはポスト配分などで不利にならないよう早期の新体制発足を求める声もあるが、中堅議員は「適任者がいないことに変わりない」と先行きを不安視した。

8658OS5:2023/07/07(金) 17:57:19
https://news.yahoo.co.jp/articles/5fda4d21c179316c6e08980a8e7d3d232481930a
5人組派&新リーダー派で安倍派対立 元首相銃撃から8日で1年 世代間あつれき
7/7(金) 5:30配信


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スポニチアネックス
安倍派の対立構造

 安倍晋三元首相が参院選の応援演説中に銃撃され死亡した事件から、8日で1年を迎える。会長不在状態が続いている自民党最大派閥・安倍派(清和政策研究会、100人)は6日、総会を開催。一周忌を前に新体制の確立を求める声が強まっており、注目されたが、結論を来週以降に持ち越した。背景の一つとして指摘されるのが世代間のあつれき。分裂含みの主導権争いが激化していく展開も予想される。

 最大の焦点となっていたのは、萩生田光一政調会長、世耕弘成参院幹事長ら有力者「5人組」が中心となって進めてきた集団指導体制への移行の扱い。総会前の幹事会で、会長代理として下村博文元文科相とともに派閥運営を取り仕切ってきた塩谷立元文科相が、派内の声を踏まえ「会長を一周忌後に決めよう。意欲がある人は手を挙げてほしい」と提案。下村氏も同調した。

 これに対し、5人組の一人で、派閥事務総長を務める高木毅国対委員長が「今後は5人組で運営していくのが一番いい」と反論。世耕氏も「閥務で汗をかいてきた5人で相談させてほしい」と訴えた。ただ「社長が5人もいる会社はない」などと反対意見が噴出、一蹴された。

 塩谷氏は総会で「政策集団を引っ張る強力な会長が必要だ」と強調し、来週以降の幹事会で議論を加速させる考えを示した。異論は出なかったという。今夏といわれる内閣改造・党役員人事までの決着を目指す。

 5人組は高木、萩生田、世耕の各氏と、松野博一官房長官、西村康稔経済産業相。塩谷、下村両氏に加え、安倍氏の信頼が厚かった5人組も派閥の意思決定に関与してきたことから、指導体制の明確化を目指した。後継を決められず、動揺を隠せない中堅・若手の間で遠心力が働く中、分裂を回避しつつ党内での影響力を確保しようと5人組の動きを顕在化させていった。

 しかし、これは塩谷、下村両氏らに「世代交代」を迫ることを意味。2人は最近、会長選出論が高まっていた若手・中堅との会合を精力的に重ね、「5人組却下」に向けた環境整備を進めていった。会長、そして首相(党総裁)の座に意欲的とされる下村氏は幹事会後、記者団に「(5人組は)正式組織ではない」と切り捨てた。

 5人のスクラムは強固ではなく、集団指導体制への反対は少なくない――そう踏んだ塩谷氏は総会後、下村氏と共に高木氏に迫った。「そこまで言うならば5人組から新会長に手を挙げるのか」。険悪な空気だけが残った。

 政府関係者は「分裂劇に発展するのか全く見通せないが、まとまりを欠いたままの方が岸田文雄首相がくみしやすい面があるのは確か」とほくそ笑んだ。

8659OS5:2023/07/10(月) 10:59:00
https://news.yahoo.co.jp/articles/455cf386cb205b6bac4876432925f9153f17db43
【政界アウトレイジ】岸田文雄・首相「非情なる改造人事」茂木、河野、高市も「全員更迭」
7/10(月) 7:15配信

NEWSポストセブン
内閣改造・自民党役員人事はどうなる?(時事通信フォト)

 前回の内閣改造(昨年8月10日)から間もなく1年。政治の焦点は内閣改造・自民党役員人事に移った。

【写真4枚】「非情なる改造人事」のターゲットと目される茂木敏充・幹事長や河野太郎・デジタル相兼消費者相、高市早苗・経済安保相

 岸田文雄・首相が解散を先送りしたことで永田町の解散風は一時止んだように見えるが、首相は諦めてはいない。内閣改造では秋の解散・総選挙をにらんだ「選挙シフト」を敷くとの見方が有力だ。しかも、来年の自民党総裁選での再選を確実にするために、ライバルたちを内閣や自民党中枢から一掃する“粛清人事”まで練っているようなのだ。

 その大粛清を前に、自民党では首相側近の遠藤利明・総務会長が、「(内閣改造は)たぶん8月か9月にはある」と声を上げ、萩生田光一・政調会長も「党役員任期は1年だから当然人事はある」と口調を合わせている。党3役の2人までがそう言い切る以上、首相はすでに人事の根回しを進めていると見ていい。

 第1の標的は次の総裁選への出馬意欲を隠さない茂木敏充・幹事長だという。岸田派議員はこう言ってはばからない。

「岸田総理は総裁選で自分のライバルとなる茂木幹事長に選挙の指揮をとらせるつもりはない。茂木氏は公明党との関係を悪化させるなどいまや政権の足を引っぱる存在だから交代は既定方針。後任の幹事長には森山裕・選対委員長の抜擢が有力視されている」

 森山氏は悪化した公明党との関係を修復して自公の選挙協力文書を交わした立役者だ。首相は6月30日に森山氏と会食してその労をねぎらうなど、「党役員の中でいま一番頼りにしている存在」(岸田側近)とされる。しかも、森山派は衆参8人のミニ派閥で、総裁候補とは見られていない。

「総理にすれば森山さんを幹事長に起用しても寝首を掻かれる心配がない。そのうえ非主流派の二階派や菅義偉・前首相との関係がいいから党をまとめられる」(同前)

 それが森山幹事長説というダークホース浮上の理由だ。

 粛清の次なる標的に挙げられているのが河野太郎・デジタル相兼消費者相と高市早苗・経済安保相。前回総裁選で岸田首相と総裁の座を争った2人だ。

 河野氏は続出するマイナンバー問題の担当大臣。「責任は大臣たる私にある。何らかの処分をやらなければならない」としたが、岸田首相は「職責を果たしてもらいたい」と更迭を拒否している。

 だが、それは表向きで、実際は内閣改造で河野氏に全責任を負わせて交代させる方針なのだ。


 その舞台も周到に整えた。自民党は野党の要求に応じてマイナンバー問題の国会閉会中審査(衆院7月5日、参院同26日)の開催を決め、岸田首相は「関係閣僚に説明を尽くさせる」と言明した。政治ジャーナリストの野上忠興氏は、これを“河野潰し”作戦と見る。

「岸田首相が閉会中審査に応じたのは、担当大臣の河野氏に野党から集中砲火をあびせさせて火だるまにするためです。そうなれば河野氏は来年の総裁選までにイメージを回復するのは難しいから、首相は内閣改造で河野氏を更迭し、無役にしても怖くないと読んでいる。いま引責辞任させるより大きなダメージを与えることができるわけです。河野氏の総裁の芽を事実上潰し、マイナンバー問題も幕引きしようという一石二鳥の狙いでしょう」

 そして内閣改造は、総務省文書問題をめぐる「ねつ造」発言の責任がウヤムヤになっている高市氏を交代させる絶好の機会だ。

「後ろ盾の安倍晋三・元首相をなくした高市氏を交代させても反発は出ないでしょう。後顧の憂いなく更迭できる」(野上氏)

 次の総裁選のライバルである茂木氏、河野氏、高市氏をいっぺんに切り捨てるという指摘だ。

※週刊ポスト2023年7月21・28日号

8660OS5:2023/07/10(月) 12:03:46
https://news.yahoo.co.jp/articles/4183ab1e4585b5fd861eb70b0801ab30ff188fc0
「安倍路線」、岸田首相の間合いに変化 防衛財源で溝、LGBT押し切る
7/8(土) 7:09配信


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時事通信
記者団の質問に答える岸田文雄首相=7日午後、首相官邸

 安倍晋三元首相の死去から1年がたち、岸田文雄首相の政権運営に「脱安倍」とも言える変化の兆しが見える。

 「安倍路線」を尊重する姿勢は維持しつつ、LGBTなど性的少数者への理解増進法を巡っては自身の考えを実行に移した。今後も安倍派をはじめとする自民党保守系との間合いを計りながら慎重に政策を進めることになりそうだ。

 「この1年、安倍元首相の遺志に報いるためにも、先送りできない課題に一つ一つ正面から取り組んできた。これからも(従来の姿勢を)大事にしながら職責を果たす」。首相は7日、首相官邸で記者団にこう強調した。

 首相は昨年12月、安倍氏の主張に沿う形で防衛費の大幅増額や「反撃能力」(敵基地攻撃能力)保有を決断。今年2月に内定した日銀総裁人事では、安倍派に「アベノミクス」維持を求める声が強まる中、急激な金融政策の転換に慎重とみられる植田和男氏を選んだ。憲法改正に取り組む意向も繰り返し示す。

 一方、防衛費増額の財源に関する昨年末の党内議論では対応に苦慮した。増税による財源確保を表明した首相に対し、保守派は猛反発。安倍氏の「威光」を盾に堂々と異論を展開する光景に、政府関係者は「遺志をかたっている」と不満をあらわにした。結局、首相が押される格好で結論の先送りとなった。

 ただ、首相は6月上旬、LGBT法の通常国会会期中の成立に向け、調整の加速を指示。保守派に一定の譲歩をしつつ、会期末直前に成立させた。

 日韓関係についても、韓国軍艦艇による海上自衛隊機への火器管制レーダー照射問題など懸案が残る中、改善にかじを切った。結果的に大きな抵抗がなかったことに、ある政府関係者は「『保守の反発』というのは幻影かもしれない」と語る。

 首相は保守派を抑える重しとして安倍氏を頼り、生前はたびたび事務所を訪れて政権運営について意見を聴いた。安倍氏死去後の昨年8月の党役員人事ではその役割を期待し、安倍氏側近の萩生田光一氏を政調会長に据えた。

 ただ、膝詰めで会う機会が多い麻生太郎副総裁や茂木敏充幹事長に比べ、萩生田氏と個別に時間を割いて向き合う場面は少ない。安倍派の後継会長選びが長引く中、岸田派からは萩生田氏について「安倍派を抑えられていない」(幹部)との指摘も出ている。

 内閣支持率はこのところ、マイナンバーカードを巡るトラブル続出の影響で低下。さらに、自民党関係者によると「コアの保守層の気持ちが離れ気味」という。保守派への配慮と独自色。「二兎(にと)」を追う政権運営が続く。

8661OS5:2023/07/10(月) 19:13:04
https://news.yahoo.co.jp/articles/7a9a8c79a54e6e83e3d7378d7689e5de551b30cc

在職日数が宮沢氏超え 岸田首相、長期政権に執念
7/10(月) 18:25配信
岸田文雄首相は10日、令和3年10月の政権発足からの在職日数が645日となり、自身が会長を務める自民党の派閥「宏池会(岸田派)」の先輩、宮沢喜一元首相を超えた。宮沢氏は国連平和維持活動(PKO)協力法成立など成果を残したが、党内の権力闘争に振り回され、2年に満たず退陣に追い込まれた。宮沢氏の失意を知る首相は党内の掌握に腐心し、長期政権への執念を燃やす。

先進7カ国首脳会議(G7広島サミット)最終日の今年5月21日夜、サミット会場のホテルで、議長の大役を終えた首相は酒杯を傾けた。林芳正外相、電撃参加したウクライナのゼレンスキー大統領を広島空港で出迎えた木原誠二、磯崎仁彦両官房副長官ら宏池会メンバーが首相を囲んだ。

「宏池会のサミットだった」。派閥関係者は誇らしげにこう語った。

宏池会にはサミットを巡る苦い記憶がある。1993(平成5)年の東京サミットで議長を務めたのが宮沢氏だった。サミット前、自民党の最大派閥「経世会(現・平成研究会、茂木派)」内の権力争いで経世会を離脱した小沢一郎元幹事長(現・立憲民主党)らが、野党が提出した内閣不信任決議案に賛成し、不信任案が可決した。

宮沢氏は衆院解散に踏み切ったが、サミット閉幕後の衆院選では分裂状態に陥った自民が完敗し、結党以来初めて野党に転落した。宮沢氏には政局を乗り切る体力がなかった。

政治基盤の弱さは岸田首相も同じだ。宏池会は今、第4派閥(45人)に過ぎない。首相周辺は「首相は総主流派体制で政権を維持する考えだ」と語る。政権発足以来、首相は第2派閥の麻生派(志公会、55人)を率いる麻生太郎副総裁と第3派閥の茂木派(54人)の茂木敏充幹事長と定期的に会合を重ねてきた。同時に、松野博一官房長官や萩生田光一政調会長らを重用し、最大派閥の安倍派(清和政策研究会、100人)の実力者も取り込む。

首相は周囲に「結果を出すことを積み続けていく。それが長さにつながる」と語る。政権が続けば、来年2月に宏池会出身の鈴木善幸元首相の864日を追い越す。来秋の自民総裁選で再選を果たせば、1575日在職した宏池会の始祖・池田勇人元首相の記録の更新も視野に入る。

ただ、首相同様に党内融和を重視し「和の政治」を唱えた鈴木氏は、在職が800日を超え、他派閥から総裁再選阻止の動きが出たため、任期満了直前に退陣を表明した。第4派閥の首相が党内を掌握するのは容易ではない。

この点でかぎとなるのが、今年8、9月に実施する内閣改造・党役員人事だ。「池田氏超え」に向け、首相・総裁の座に意欲を見せてきた茂木氏や安倍派の有力者の処遇が焦点となる。(永原慎吾)

8662OS5:2023/07/10(月) 19:17:59
https://news.yahoo.co.jp/articles/86a8d4c5ce61e979aa467a85f807baf7ddea935d
内閣改造「9月中旬軸」か…〝人事刷新〟に注目 最大の焦点は茂木敏充氏のポストと「文春砲」木原誠二氏の処遇
7/10(月) 17:00配信
岸田文雄首相(自民党総裁)は、8〜9月に内閣改造・党役員人事を検討している。LGBT法の拙速な成立や、ケジメを欠いた日韓関係改善などから岩盤保守層の自民党離れが指摘され、マイナンバーカードをめぐるトラブル続出も加わり、内閣支持率は下落している。問題を抱えた閣僚や準閣僚、党幹部もおり、人事刷新で政権浮揚を画策しているようだが、政権運営や党内力学を考えると簡単ではない。「政界屈指の親中派」とされる林芳正外相や、前代未聞の「文春砲」が直撃した木原誠二官房副長官、「ポスト岸田」を狙う茂木敏充幹事長の処遇はどうなりそうか。すでに永田町周辺では「内閣改造・党役員人事の賞味期限はごく短期だ」と厳しい声も出ている。

【画像】自民党内の「ポスト岸田」を巡る相関図

「先送りできない課題に、一つ一つ正面から取り組み答えを出す。こうした基本的姿勢をこれからも大事にし、判断すべきだ。今の時点で何も決めていない」

岸田首相は7日、官邸で記者団にこう語った。

前回の内閣改造・党役員人事は昨年8月10日に行われた。ただ、今年はマイナンバーをめぐる総点検の中間報告が8月上旬までかかり、下旬には訪米が予定されている。9月は、ASEAN(東南アジア諸国連合)関連首脳会議(4〜7日)や、G20(20カ国・地域)首脳会議(9〜10日)、国連総会(19日〜)などがあり、現時点で「9月中旬軸」との見方が強い。

最大の焦点は、茂木氏の処遇だ。

ジャーナリストの鈴木哲夫氏は「茂木氏は選挙をめぐる調整不足や、公明党との連携欠如など、岸田政権の『ガバナンス危機』の一因ともされる。岸田首相も理解しているだろうが、茂木氏が納得する重要ポストを用意できるかが問題だ。これによって、玉突き式に人事が固まる」と語る。

「ポスト岸田」を狙う茂木氏は、岸田派と麻生派とともに、岸田政権を支える主流派、茂木派の領袖(りょうしゅう)である。すでに、外相や経産相、党政調会長などを歴任している。

鈴木氏は「茂木氏のポストとして、財務相が候補に挙がるが、岸田首相としては、現在の鈴木俊一財務相(麻生派)、自身のいとこでもある宮沢洋一党税制調査会長(岸田派)とのラインは動かしにくい。さらに、後任幹事長候補の一人である小渕優子元経産相は茂木派で、茂木氏には納得し難い面がある。最終的に幹事長留任もあり得る。動かすなら、経産相や総務相などが妥当だ」と指摘する。

これを受けて、閣僚人事はどうか。

松野博一官房長官は、堅実で手堅い仕事ぶりだが、地味な面もあり、交代となれば人事刷新のアピールになる。

林氏は、中国当局がアステラス製薬の現地法人幹部を拘束したため、邦人奪還のために4月に訪中した。「親中派」人脈が期待されたが、李強首相や外交トップの王毅共産党政治局員と笑顔で握手する映像を流された。

河野太郎デジタル担当相は、マイナンバーカード大混乱の責任が問われている。

高市早苗経済安保担当相は、日本の安全保障や経済を左右する、機密情報の取り扱い資格「セキュリティー・クリアランス」(適格性評価=SC)という難題に取り組んでいるが、岸田首相とは憲法改正や国家観をめぐって相違がある。

8663OS5:2023/07/10(月) 19:18:10
政治評論家の有馬晴海氏は「まず、松野氏は、安倍晋三元首相が率いた安倍派だ。安倍氏亡き後、清和会は後継者問題で揺れている。官房長官では身動きが取れないため、派内には『ポストを離れて、派閥問題に注力してほしい』との声もある」と語る。

鈴木氏は「岩盤保守層の批判が強い林氏だが、岸田首相は外交で政権浮揚を図ろうとしている。林氏を外相から外さないだろう。河野氏にはマイナンバーの批判が集中しているが、総裁選のライバルだった岸田首相には好都合だ。今後も『盾』にするのでは。高市氏は、安倍氏が総裁選で支援した。『保守派で女性』でもあり、ポストは留意するのではないか」と語った。

■尾を引く週刊誌報道、木原氏自身が進退決断も 女性の積極登用も

準閣僚級である官房副長官、木原氏の処遇は「隠れた焦点」だ。岸田首相の腹心だが、週刊文春(7月13日号)が報じた「岸田最側近 衝撃音声」という記事はあまりにも衝撃的だ。他の週刊誌報道も続いている。

鈴木氏は「これ以上、引きずると政権に悪影響が出るだけに、岸田首相がどう判断するか。木原氏自身が、進退を決断する可能性もある」と語る。有馬氏も「自民党内の懸念は相当、高まっている。内閣に置けば任命責任がある。党務に回す判断があるかもしれない」とみる。

若手や女性を積極登用するとの観測もある。

有馬氏は「福田達夫前総務会長や、小林鷹之前経済安保担当相ら当選3〜4期の気鋭の若手もいるが、すでに一定程度露出している。小泉進次郎元環境相も新味のイメージは出にくい。松川るい参院議員ら『女性の登用』を期待する声もあるが、少数では看板倒れになりかねない」と厳しい見方だ。

過去、内閣改造・党人事で政権浮揚を果たした首相もいるが、人事失敗が組織崩壊につながったケースもある。

鈴木氏は「岸田首相の頼みの綱の外交も『戦略』に乏しい。一度広がった国民の不信感は容易に払拭できない。広島G7(先進7カ国)サミットのご祝儀相場もすぐにしぼんだ。人事は難しさの割に、浮揚効果も限定的だろう」と語っている。

8664OS5:2023/07/11(火) 08:44:21
https://news.yahoo.co.jp/articles/e12cd027f77fd03694414a89487b49ad04248410
河野太郎「あまりの叱責の激しさ」で人心が離れつつあるとの噂…「次の総理」の席遠のくか
7/11(火) 6:48配信
河野太郎大臣、人心離れつつある
Gettyimage

 マイナンバーを巡ってトラブルが相次ぐデジタル庁で、河野太郎大臣に対する官僚たちの「面従腹背」が横行している。官僚に対する叱責があまりに激しく、しだいに人心が離れつつあるようだ。


 デジタル庁の内情を知る関係者によると、官僚からレクを受ける時の河野氏の口癖が「前倒し」だという。この関係者は「ことあるごとに『前倒ししろ』と怒鳴られるので、やがて庁内では、1年でできることを『1年半はかかります』と報告するようになった。河野さんが怒り出したら『なんとか頑張って1年でやります』と言うわけです」と声を潜める。

 このような無駄なやりとりばかりでは、喫緊の政策が進まないのも無理はない。河野氏に間近で仕えたある官僚は「結局、根っからの役人嫌いなのだろう。あれほど厳しく詰められると、とても本当のことを報告する気にはなれない」と振り返る。こうしたミスコミュニケーションが、トラブルの種となっているのだ。

 加えて、デジタル庁特有の「縦割り問題」も深刻だ。ある職員は「プロジェクトごとに組織が細分化されすぎていて、隣の部署が何をしているか全然分からない」と漏らす。事務方トップである浅沼尚デジタル監も、庁内の細かい状況を把握できていないという。

 別のある省庁の幹部は「次の内閣改造で、河野さんだけはウチに来てほしくない」と漏らすなど、霞が関から総スカンを食っている河野氏。デジタル庁の混乱が長引けば、「次の総理」の椅子は遠のきそうだ。

 「週刊現代」2023年7月1・8日合併号より

週刊現代(講談社)

8665OS5:2023/07/11(火) 10:03:23
https://news.yahoo.co.jp/articles/8480f94219b3e22170ff7a480d4bf58ce68305fc
岸田首相の改造人事はどうなるか 最大派閥の安倍派はLGBT法成立ですでに骨抜きに
7/11(火) 7:15配信

NEWSポストセブン
入閣候補は世襲女性ばかりだという(時事通信フォト)

 前回の内閣改造(昨年8月10日)から間もなく1年。政治の焦点は内閣改造・自民党役員人事に移った。岸田文雄・首相が解散を先送りしたことで永田町の解散風は一時止んだように見えるが、首相は諦めてはいない。内閣改造では秋の解散・総選挙をにらんだ「選挙シフト」を敷くとの見方が有力だ。しかも、来年の自民党総裁選での再選を確実にするために、ライバルたちを内閣や自民党中枢から一掃する“粛清人事”まで練っているようなのだ。


入閣候補は世襲女性ばかり
 岸田首相は今回の改造で選挙アピールのために女性や若手を多く起用する方針とされている。官邸官僚の1人が語る。

「昨年の内閣改造は前倒しで実施したため、身体検査の時間が不十分で新閣僚に旧統一教会との接点が明らかになるケースがあった。そこで今回は総理からリクエストがありそうな女性議員や初入閣候補の若手を含めて、1か月以上前から入念に身体検査させている」

 女性閣僚は「過去最多入閣もあり得る」(岸田側近)と見られており、岸田首相の政治の師でもあるかつての宏池会会長・加藤紘一・元幹事長の三女、鮎子氏らの名前が挙がっている。

 さらに女性枠で再入閣が確実視されているのが茂木派の小渕優子・自民党組織運動本部長だ。小渕氏といえば、経産相時代に政治資金規正法違反事件【※注】で引責辞任し、元秘書の有罪が確定。身体検査では“レッドカード”のはずだが、あえて小渕氏を起用するのは政敵潰しの一環だという。

【※注/2014年10月、当時経済産業相だった小渕優子氏の政治団体が開催し、地元支援者が参加した観劇会をめぐり収支に不透明な点があることが報じられた。元秘書が政治資金規正法違反(虚偽記載・不記載)で起訴され有罪判決を受けたが、小渕氏は嫌疑不十分として不起訴処分となった。一連の報道で、東京地検特捜部が関係先を捜索する直前に、会計書類を保存したパソコンのハードディスクがドリルで破壊されていたことも注目を集めた】

 岸田側近議員の話。

「総理は6月に亡くなった青木幹雄先生との約束を果たすつもりだ。青木さんは茂木派の実力者で小渕さんの後見人でもあったから、昨年の内閣改造前、総理は青木さんと会談した際に小渕さんの入閣を持ちかけた。その時“入閣は次でいい”といわれたそうだ。その約束は守る。

 政治資金問題は10年前の話でみそぎは済んでいる。しかも、茂木派内の青木系議員は、小渕恵三・元首相の娘である小渕さんを派閥の正当な後継者候補と考えていて、茂木氏のことを会長と認めていない。小渕さんを重要閣僚で引き立てることで同派を分裂状態にさせれば、茂木氏の総裁選出馬が難しくなるという効果がある」

8666OS5:2023/07/11(火) 10:03:35
 茂木敏充・幹事長を潰すためにあえてスキャンダルで閣僚辞任した小渕氏を大臣に起用するという権力維持最優先の人事構想なのである。

 工作は跡目問題でもめる最大派閥・安倍派にも及んでいる。岸田政権の党内基盤は現在、「主流3派」と呼ばれる岸田派(46人)、麻生派(55人)、茂木派(54人)が支えているが、茂木氏を交代させると茂木派は反主流に回る。岸田首相が総裁選で再選するには、安倍派(100人)の支持が欠かせない。

 そのため、首相は安倍派の後継者候補で「5人組」と呼ばれる松野博一・官房長官、西村康稔・経産相、萩生田光一・政調会長、高木毅・国対委員長、世耕弘成・参院幹事長を揃って重要閣僚や党の要職に起用してポストで厚遇してきた。政治ジャーナリストの野上忠興氏が語る。

「茂木氏を幹事長から交代させるとなると、安倍派を怒らせるわけにはいかない。総裁再選までは松野官房長官や萩生田氏ら5人組は重要ポストで処遇するでしょう。一方で、岸田首相は安倍派のタカ派色を薄める作戦を進めています」

 通常国会終盤に成立させたLGBT理解増進法がそれだ。

安倍派を骨抜きに
 LGBT法の制定には安倍氏の政治基盤だった保守系団体などが反対し、自民党の保守派議員にも抵抗が強かったが、岸田首相は日本維新の会の主張を丸飲みして与党案を修正、自民、公明、維新、国民民主党の賛成で成立させた。そのため法案の採決時に自民党では安倍派を中心とする保守派の議員から大量造反が出ると見られていた。

 ところが、フタを開けると、衆院の採決で安倍派の杉田水脈氏が体調不良を理由に本会議を欠席、同じく高鳥修一氏がトイレに駆け込んで採決に出なかったものの、公式な造反はゼロとされた。

 一方、参院では山東昭子・前参院議長(麻生派)、青山繁晴氏(無派閥)、和田政宗氏(無派閥)の安倍派以外の3人が「賛成できない」と表明して本会議を退席した。安倍派の世耕参院幹事長は「党議拘束に反した行動」として3人を厳重注意処分とし、和田氏は国対副委員長を更迭された。安倍派は切り崩されたのだ。安倍派の若手議員が悔しそうに語る。

「官邸から造反を出すなという指示が出され、派閥の幹部たちは反対していた議員たちを個別に説得していった。安倍先生が存命であればこんなことにはならなかったはずです」

 自民党保守派を代表する派閥だった安倍派はいまや“骨抜き”にされ、安倍派5人組は岸田首相に物言うどころか、軍門に下ったことがわかる。

“最大派閥といってもその程度か”──岸田首相がほくそ笑む顔が目に浮かぶようだ。

 しかし、首相が長男・翔太郎氏の公邸私物化スキャンダルやマイナンバー問題の失政を糊塗しようと政敵粛清の準備に力を入れるほど、内閣支持率は急降下。読売新聞の6月世論調査は支持率41%と前月より15ポイントも落ち込んだ。野上氏が指摘する。

「失政の責任を政敵に負わせる人事は党内では通用しても国民の目は誤魔化せない。内閣改造後に解散・総選挙に臨めば、有権者から手痛いしっぺ返しを受けるでしょう」

 次の総選挙でそれがはっきりするはずだ。

※週刊ポスト2023年7月21・28日号

8667OS5:2023/07/11(火) 11:08:13
https://news.yahoo.co.jp/articles/e83f2047af0ef2b17b8d81f6b883abb70e60ae91
一周忌終え駆け引き激化 自民安倍派、新体制巡り
7/11(火) 7:11配信



 安倍晋三元首相の一周忌を終え、自民党最大派閥・安倍派(清和政策研究会)の新体制を巡る駆け引きが激しくなってきた。

 新会長選出にこだわるベテランに対し、有力議員の「5人衆」は集団指導体制への移行を重ねて主張。「5人衆」の中にも温度差が生じており、決着にはなお時間を要する見通しだ。

 「新会長を早めに決めるべきだ。5人だけでやるのではなく、派閥全体の総力でやるべきだ」。同派の下村博文会長代理は10日に国会内で講演し、「5人衆」と呼ばれる高木毅国対委員長、松野博一官房長官、西村康稔経済産業相、萩生田光一政調会長、世耕弘成参院幹事長をけん制。「森喜朗元首相からお墨付きを得たように振る舞っている感じがする」と述べ、5人衆を後押しする森氏の動きにも暗にくぎを刺した。

 6日の派閥会合では、派閥運営の主導権を握ろうとする「5人衆」と、同派暫定トップを務める下村、塩谷立両会長代理との対立が表面化。塩谷氏が安倍氏一周忌後に新体制の議論を持ち越すと宣言し、双方がいったん矛を収めた。下村氏については、新会長就任に意欲的と見る向きが多く、10日の講演では「意欲があるかないか、言うべき時期ではない」と含みを持たせた。

 これに対し、世耕氏は8日の安倍氏一周忌法要後、記者団に「5人はこれまでも(派外と)交渉に当たってきた中心だ。5人を中心にやるのが政策集団の交渉力を高めることになる」と主張。今秋にも行われる内閣改造・党役員人事を念頭に「5人衆」による集団指導体制の必要性をアピールしてみせた。

 ただ6日の派閥会合で「5人衆」の主張について目立った賛同は得られておらず、5人の結束が続く保証もない。萩生田氏は8日、記者団に対し「会長を決めるまでの間、5人でやっていこうということを提案したまでだ。直ちに会長が決まるのであれば、それは一つの方法だ」と述べ、条件によっては新会長選出を容認する姿勢を表明。派内には「塩谷、下村両氏が認めれば、萩生田氏が会長になる可能性もある」との見立てもある。

 同派は週内に開催を予定していた派閥会合を20日に延期し、引き続き調整を続ける方針。8日の安倍氏法要後の食事会で、森氏は安倍派の現状に対し「しっかりしろ」といら立ちを隠さなかった。

8668OS5:2023/07/11(火) 11:58:34
https://news.yahoo.co.jp/articles/b0508e5516168b20833dadcede93e4150700d99a
マイナンバー問題で河野は続投…?アンチ岸田の高市はサヨナラ…?岸田「内閣改造」で出世する人と去る人の意外な名前
7/11(火) 10:03配信


現代ビジネス
内閣改造、最大の注目点
写真提供: 現代ビジネス

 先の通常国会は予定通り6月21日に閉会し、岸田文雄首相は衆院解散を見送った。次の焦点は内閣改造・党役員人事に移る。遅くとも9月中旬には断行の構えだ。


 今回の人事は、

 1、低迷する内閣支持率を上げる政権浮揚策

 2、来秋の党総裁選で再選を狙う党内掌握

 の2点において岸田政権の命運を握る。森喜朗元首相をはじめとするキングメーカーら実力者、派閥間の勢力均衡に配慮し、かつ新鮮味を出し世論の支持を高めるのは、アクセルとブレーキを同時に踏むのに似る。針の穴を通すがごとき難作業となる。

 最大の注目点は、茂木敏充幹事長が続投するかどうかだ。茂木氏は2021年11月に幹事長に就き、2期目。故・安倍晋三元首相が勝った12年総裁選では、岸田氏と共に石原伸晃元幹事長陣営の中核を担った。一方、岸田氏が制した21年総裁選では、率いる党茂木派の大勢を岸田氏支持に導いた。

 しかし最近は岸田氏との関係は冷え込む。例えば岸田氏が目玉として「予算倍増」を掲げた子育て政策では、茂木氏は首相に先んじる形で「児童手当の所得制限撤廃」や「子ども予算の特別会計創設」などに次々と踏み込み、首相のお株を奪う発言を繰り返した。政権中枢からは「でしゃばりすぎる茂木交代はもはや既定路線」との声すら聞かれる。

 「茂木は自分の方が能力は高いと自負し、首相の座を射止めるのに待ちきれなくなったのではないか。先に発言すれば、そのぶん注目される。頭が良く、政府から情報を入れて言うので、内容は正しい。しかし、それを首相が面白いとは思わないだろう」(政府関係者)

 世論調査でも、茂木氏の首相候補としての人気は低迷する。24年秋の総裁選出馬を見送れば、次の27年総裁選までチャンスがなく「その間に忘れ去られる」(派閥関係者)のは想像に難くない。政府関係者の一人は「幹事長留任を含め、要職に起用しても、岸田氏に盾突いて来秋の総裁選に出ようとするなら交代させるしかない」と読み解く。

 茂木氏は政権随一の実力者である麻生太郎副総裁に幹事長留任を強く要請しているとの情報もあり、単なる「左遷」は断じて受けない構えだ。茂木氏と長く対立し、参院茂木派に影響力を持った青木幹雄元官房長官が6月に死去し、茂木氏の政治基盤は強化された側面がある。

 無役にして完全に干せば、茂木氏は捨て身で牙をむきかねない。穏便な交代になるなら、重要閣僚である財務相転出が無難とみられる。しかし現在の鈴木俊一財務相は麻生氏の親戚筋で、麻生氏と利害が衝突する。その場合は鈴木氏を副総理として処遇する案がある。

 では次期幹事長は誰なのか。

有力幹事長候補
 台頭著しいのが森山裕選対委員長である。森山氏はもともと、岸田氏の最大の政敵である菅義偉前首相、二階俊博元幹事長と近い。前回総裁選では岸田氏に敗れた河野太郎デジタル相を支持した非主流派である。率いる森山派の所属議員はわずか一桁。しかし22年8月の選対委員長起用後、瞬く間に持ち前の政治手腕で頭角を現す。

 象徴的なのは、野党第1党である立憲民主党の安住淳・国対委員長との太いパイプだ。自民党は現在、高木毅衆院議員が国対委員長だが、複数の関係者がこう内情を明かす。

 「重要案件で安住氏との交渉を実質的に仕切っているのは森山氏。二階元幹事長の下で長く国対委員長を務め、安住氏と強固な関係を築いたためだ。だから首相が一目を置いている」

 先の国会では、6月16日に立憲が内閣不信任決議案を提出すれば、首相が衆院を解散するとも報じられていた。このため立憲内部では16日提出に強い反対があった。しかし16日に出したのに、結局は衆院解散はなし。「よほど安住氏と自民党との間で話ができていたのではないか」(永田町筋)とささやかれた。

 第2次安倍政権はいずれも非主流派の石破茂、谷垣禎一、二階俊博各氏を幹事長に据え、長期政権を築いた。森山氏を幹事長に据えれば菅、二階氏らへの配慮にもなり、挙党態勢を演出する絶好の布陣とも言える。

8669OS5:2023/07/11(火) 11:58:51
 もう1人、有力幹事長候補と目されてきたのが萩生田光一政調会長だ。いまだ権勢を誇る森元首相の寵愛を受け、安倍氏側近としても鳴らした。しかし財政再建色の濃い岸田官邸に対し、積極財政に近いとされる萩生田氏は調和し切れていない。

 旧統一教会問題が取り沙汰された経緯や公明党との軋轢も重なり、官邸周辺からも「萩生田氏の幹事長就任は難しくなりつつある」との声が漏れる。さりとて萩生田氏が所属する党旧安倍派(清和会)は衆参約100人の大所帯であり、岸田首相も次期総裁選をにらむと萩生田氏を取り込む利点がある。政調会長留任や選対委員長など党四役にとどまる公算は大きい。

 また、麻生氏の影響力で、鈴木財務相が幹事長に就くとの予測も一部から出ている。

あの大物の娘も復活の可能性
 茂木氏が幹事長を外れれば、党四役で茂木派の「枠」が空く。そうなると、小渕優子元経済産業相がそこを埋める可能性がある。故・小渕恵三元首相の娘で二度入閣したが、政治資金事件で元秘書らが有罪になったうえ、事務所のパソコンがドリルで破壊されたと大きく報じられた。

 しかし最近は党四役で復権するとの観測が広がりつつある。「女性で華もあり、知名度は高い。閣僚と違い党幹部は国会答弁を求められず、追及は受けにくい。政調会長や総務会長、選対委員長にはうってつけ」(政権関係者)というわけだ。

 小渕氏は茂木氏と折り合いが悪く、岸田首相にとって小渕氏起用は茂木氏への強い牽制となる。もっとも小渕氏を後見してきた青木氏の死去で、勢いづく茂木氏が阻止に動く可能性は否定できない。

 党四役ではほかに、選対委員長と合わせ2期務めた遠藤利明総務会長に退任がささやかれている。

官房長官は誰?
 閣内に目を向けると、大きな焦点は官房長官人事である。現職の松野博一衆院議員は岸田政権発足時から務めるが、当初から存在感の乏しさを引きずってきた。

 「官邸など岸田首相の周辺は木原誠二官房副長官ら岸田派の面々の影響力が強い。松野氏はそのサークルには入れず、いわば外様のままだ。第2次安倍政権時の菅官房長官のような強い力はない」(政権筋)

 与党関係者らは「森元首相は以前、松野氏が旧安倍派を継ぐ可能性があることを口にしていたという。しかし森氏が松野氏を高く買っているという話は次第に聞かれなくなった。松野氏を評価していた安倍氏も亡くなってしまった」と話す。

 反比例し、旧安倍派で森氏の評価が上がったとされるのが世耕弘茂参院幹事長だ。与党関係筋は「世耕氏は森氏から嫌われていると言われていたが、最近は関係が改善している」「世耕氏の官房長官登用は十分ある」と語る。

8670OS5:2023/07/11(火) 11:59:11
女性官房長官誕生も
 他方、連日記者会見する官房長官は、上川陽子元法相ら女性起用などで少しでも国民にアピールすべきだとの意見も根強い。流動的要素は多そうだ。世耕氏が入閣すれば、後任の参院幹事長には人柄、能力とも定評がある岡田直樹地方創生担当相らが順当とされる。

 さて、「ポスト岸田」候補だ。これは、非主流派に多い。

 最右翼が河野デジタル相だ。明瞭な言語と理論派で鳴らすが、所管するマイナンバーカード問題で矢面に立っており、収拾のため続投するとの観測がある。岸田首相にとっては「次期総裁選でライバルとなる河野氏の動きを封じる」(自民党関係者)狙いもありそうだ。

 同じく首相を目指す高市早苗・経済安全保障担当相は、これまで増税方針を巡りツイッターで首相を批判したり、記者会見で罷免されても仕方ないなどと述べた経緯があり、閣内に取り込んでおくのは難しく、退任になるとの見方が一般的だ。

 09年総裁選に立候補した西村康稔経済産業相も首相の座を狙うが、「首相が頑張っている限りは支える」などとも述べており、留任がささやかれる。産業行政に造詣が深く、東京電力福島第1原発の処理水の海洋放出問題など重要課題への対応も背景にあるとみられる。

 ポスト岸田を狙う林芳正外相も続投が有力視される。「首相にとっては岸田派内でのライバルの取り込みになり、退任させても対立を招くだけ」(関係筋)になるためだ。

どんな決断が…
 総裁候補級では、異例の3度目起用となった加藤勝信厚生労働相の動向も注目される。厚労省はマイナ健康保険証や社会保障国民負担増といった懸案が多く手腕が評価される一方で、自民党内では「いくら何でも3度目登板は多すぎで、同じ派閥内での茂木氏によるライバル封じ込め工作が背景にあったとみられる」との見方が根強い。加藤氏が閣外に出た場合は派閥での存在感が増し、茂木派内の勢力バランスに一石を投じそうだ。

 このほか週刊誌によるスキャンダル報道の相次ぐ木原官房副長官の去就が注目点に浮上してきた。

 もうひとつ、総裁候補として国民的人気の高い石破茂元幹事長や小泉進次郎元環境相を閣内に取り込む構想が出る可能性がある。いずれも非主流派に位置し、実現するかどうかは、内閣支持率のさらなる低下が起こるかなどの状況に左右されそうだ。若手ホープの福田達夫前総務会長には入閣待望論がある一方、所属する旧安倍派内では急速な台頭に警戒感が出ている。

 岸田内閣の命運を握る内閣改造。かつては「検討する」を多用するとして首相を「検討使」と評した人もいた。今度は玉虫色ではない、大胆な決断を下すことができるのだろうか。

雨宮 和哉

8671OS5:2023/07/11(火) 15:27:06
https://news.yahoo.co.jp/articles/1f26757c081ad0e83e572533c6d3ff9f3969a139
跡目争いがドロ沼化!一周忌の後に安倍派幹部が「麻布の高級料亭」で交わした「密談」
7/10(月) 7:00配信
FRIDAY
涙ながらに挨拶した安倍晋三元首相の妻・昭恵氏

安倍晋三元首相の一周忌に伴う法要と直会が7月8日、都内で行われた。

午前中の法要には安倍昭恵夫人(61)、甥っ子の岸信千世議員(32)などの親族の他、岸田文雄総理(65)ら自民党幹部が顔を揃えた。立憲民主党の泉健太代表(48)ら野党議員に加え、経済界や拉致関係者など約300人が参列して故人を偲んだ。



法要終了後、近接するホテルに場所を移した直会は、岸田首相の式辞に始まり、昭恵夫人の涙の挨拶で締めくくられた。午後からの一般献花では数百人の行列ができるなど、今なお国民も未曾有のテロの悲しみから抜け出せていない、といった様子だった。

一周忌が無事執り行われたことを機に焦点となるのは、自民党の最大派閥である安倍派(清和政策研究会)の会長人事だ。現在は塩谷立衆院議員(73)が会長代理を務めているが、水面下では激しいトップ争いが繰り広げられている。安倍派のベテラン秘書がこう明かす。

「安倍派は現在、萩生田光一政調会長(59)、世耕弘成参院幹事長(60)、松野博一官房長官(60)、西村康稔経済産業大臣(60)、高木毅国会対策委員長(67)の『5人衆』と下村博文代議士(69)、塩谷代議士の7名が派閥の中心にいます。昨年行われた会長を決める話し合いの中では、波風立たぬように年長の塩谷さんを会長代行にする“妥協案”で落ち着いた。新会長には一部から萩生田さんを推す声もありますが、ポスト安倍を巡る争いが激化しつつあります」

中でも慌ただしい動きを見せているのが、党内でも総理を目指す、と強い意欲を見せている西村大臣と世耕参院幹事長だという。

「高木国対委員長は細かいミスが多く、昨年11月には野党側が要求した与野党国対委員長会談を拒否し、最終的に松野官房長官が野党側に謝罪する事態を招いた。今国会でも汚名返上ができず、『国対は高木さんじゃダメだ』と囁く者も多い。さすがに本人もそれに気づいていて、自身がトップになるのは難しいと感じているのでしょう。高木さん自身を含めた5人が共同で派閥運営をするという提案を行い、これに同意する代議士達と新会長を望む声で二分されているのが現状です。

ところが、5人衆の中でも西村大臣などは自身が会長へという野心が見え隠れしますし、世耕さんも衆議院には知らせずに参院だけで派閥内の極秘研修会を静岡で行うなど“裏工作”も行ってきた。ただ、その研修会では写真撮影禁止、SNS禁止が命じられ、更にJRパスの使用まで禁止され、参加した議員も『貴重な休日を潰し、囲い込みのためだけの研修会でした』と嘆いていましたね」(同前)

こういった後任人事を巡るゴタゴタは、かつて派閥の長だった安倍元首相の一周忌の直後にも起こっていた。献花を含む一連の行事が終わった後、安倍派の議員達は、足早に車に乗り込み麻布(港区)にある完全予約制の高級料亭へ向かったのだ。

FRIDAYデジタル編集部が確認した限り、料亭には派閥内の幹部達に加え、衆議院議長の細田博之(79)、稲田朋美元防衛大臣(64)ら錚々(そうそう)たるメンバーが集結。3派閥の今後の運営を肴に箸を進めていたという。

前出のベテラン秘書が続ける。

「ただ、明確な方針は決まらなかったといいます。安倍派所属ながら法要だけ参加して地元に戻った議員は少なくなく、半分以上が会食を欠席していた。とくに若手ほど“遠慮”して参加を見送っていたそうです。秋解散も囁(ささや)かれるなか、多くの議員が週末は地元で真面目に活動をしており、幹部が安倍さんの命日に高級料亭で会食しているのはいかがなものか、という意見も当然ありました」

実際、欠席した安倍派の議員は「お世話になった安倍さんの命日に跡目争いの話を聞く気にはどうしてもなれなかった」とその胸の内を明かす。

自民党最大派閥の会長争いは、今後の政権運営にも大きく関与してくるだけにできるだけ禍根を残さないように慎重に進めたい、という思惑が伝わってくる。会長人事は今後、本格的に議論される予定だが、自身の命日にまで派閥内の権力闘争が行われるとは、安倍元首相も草葉の陰で泣いているかもしれない。

FRIDAYデジタル

8672OS5:2023/07/12(水) 08:58:01
https://news.yahoo.co.jp/articles/0b7aa2c4a84a2bb8bbd72f9fd2cd6b35e48268e6
一周忌のウラで、安倍派は「分裂寸前」へ…関係者が明かした、キーマンになる「大物議員」の名前
7/12(水) 8:03配信


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現代ビジネス
昭恵夫人の涙
photo by gettyimages

 「清和会はみんな仲良しなんだよー」
「一致団結してやっていこうと話した。分裂なんてしないよー」

【写真】再逮捕された「美人すぎる寝屋川市議」の写真集全カットを公開する

 赤ら顔の柴山昌彦元文科相(57)はそう語ると、「ビール、日本酒、ワイン、今日は楽しく飲んだなー」といい添えて、ふらつく足取りで最寄りの広尾駅を目指した。

 7月8日、港区の料亭「有栖川 清水」に清和会(安倍派)所属の議員の半数が集った。ちょうど一年前、憲政史上最長の政権を担った安倍晋三元総理が凶弾に倒れた。当日昼には増上寺で一周忌が、近くのホテルで直会も営まれた。

 「昭恵夫人は焼香で涙をこぼすと、岸田総理や麻生さん、菅さんの元総理が偲ぶ言葉を寄せる度に、ハンカチで何度も目元を拭っていました。昨年9月の国葬では気丈に振る舞っていただけに、もらい泣きする参列者もいました」(法要参加者)

 参列者一人ひとりに丁寧に頭を下げた昭恵夫人(61)。直会ではこう述べていたという。

 「今日はつい気が緩んで泣いてしまいました。岸田総理をはじめ主人の意志を継いでくれる方も増え、主人が撒いた種を百年、二百年後も咲きますように、主人が愛した日本をよろしくお願いいたします。私も微力ながらお手伝いしていきたい」

2人と「五人衆」の綱引き
 一周忌を迎え、安倍家としてはひとつの区切りを迎えたことだろう。しかし、安倍氏が会長を務めていた清和会(安倍派)は混乱が収まらない。国会議員100名からなる最大派閥で、新しい会長が決まらないまま一年が経過した。

 「会長代理の2人と、五人衆の綱引きが起きている」

 清和会の中堅議員はそう述べる。会長代理とは、塩谷立元文科相(73)、下村博文元政調会長(69)両会長代理。この一年、派閥運営の中心を担った。

 五人衆とは、松野博一官房長官(60)、西村康稔経産相(60)、萩生田光一政調会長(59)、高木毅国対委員長(67)、世耕弘成参院幹事長(60)。5人の幹部による集団指導体制を取り、いずれ総裁候補や会長を決めていく、という考えだ。

 「五人衆による指導体制となれば、会長代理の2人はこの1年間、派閥を切り盛りし、他派閥との窓口となっていましたが、外される。年齢的にも一丁上がりで半隠居にされるので、抵抗している。

 下村さんは会長に意欲を示し、若手を食事に誘うなど精力的でしたが、実施的なオーナーの森喜朗元総理が首を縦に振らず、森さんの健康が悪化すれば……、と悪い冗談も胸内をよぎることでしょう」(清和会中堅議員)

キーマンは萩生田
 五人衆も現状はまとまっているが、同床異夢で、いずれ対立は深まる。前述の議員は「次の人事次第」と指摘し、こう続ける。

 「萩生田さんが幹事長となれるか否かにかかっている。幹事長となれば党のカネと人事を掌握できる。清和会は安泰となり、萩生田さんが会長兼総裁候補ともなる。萩生田さんは森さんの寵愛も受けており、残りの幹部も反対しづらい。

 しかし、人事は総理の考えること。現幹事長(茂木敏充)がその権力をすんなり手渡すはずもない。麻生派を含め、他派閥も幹事長ポストを狙う。

 安倍さんが存命ならば、総理も清和会の意向を汲まねばならなかったし、数の力で他派閥を圧倒できた。しかし、その安倍さんはもう居ない……」

 萩生田氏は7月9〜13日の日程でベトナム、ラオス、タイを訪問。帰国後、派閥運営について話し合いがもたれる。とはいえ、1年間も決まらなかったものが、すんなり決まるはずもない。このまま時間だけが流れ、人事でも冷遇されると、安倍夫妻の想いの詰まった派閥は散り散りとなるのではなかろうか。

 (文中一部敬称略)

 取材・文/岩崎大輔

現代ビジネス編集部

8673OS5:2023/07/12(水) 10:35:44
https://news.yahoo.co.jp/articles/f32f4b27f645e9f53381649babdf1b80795a5990
安倍氏の死から1年、会長不在の安倍派を横目に「菅の復権」と「岸田の勝負」
7/12(水) 6:02配信
 安倍晋三元首相が非業の死を遂げてから1年が経った。安倍の不在は、自民党内に権力の空白を生み出し、100人を擁する最大派閥・安倍派(清和政策研究会)の混迷のみならず、与野党、メディア、世論にも今なお大きな影響を与えている。安倍政治は何を残し、今の政治にどう影響しているのか。(敬称略)

■ 徹底した野党分断

 安倍が長期政権を維持できた理由はいくつも挙げられる。それについては、政策、政局の両面において、すでに多くの側近や官邸スタッフ、ジャーナリストや政治記者が分析しているので割愛する。改めて注目したいのは、安倍が臨んだ国政選挙すべてで、野党が激しく分断、分裂を繰り返してきた点だ。

 安倍は2012年の衆院選、13年の参院選、14年の衆院選、16年の参院選、17年の衆院選、19年の参院選の計6度の国政選挙で勝利した。衆院選については、タイミングの妙、参院選に関しても党勢拡大等さまざまな要因があるが、野党がまとまらなかったことが最もプラスに働いている。小選挙区制が導入された1996年以降、野党は幾度となく、結集を図ってきたが、第2次安倍政権以降の野党の分断ぶりは際立っている。

 安倍の6連勝に寄与したのは、日本維新の会の伸長である。維新の地盤である大阪の自民党を捨ててもいいぐらいのつもりで、維新との蜜月を維持した。維新の目を安倍に向けさせることで、立憲民主党をはじめとする民主党系の野党は維新を攻撃する。維新と民主党系がまとまらなければ自公政権を倒すことができない。だから、野党をとにかく分断させる――。これが、安倍の持論である。

■ リベラル政党のお株を奪い続けた安倍氏

 野党分断策は、政権維持の要諦ではあったが、それだけでは新鮮味も革新性もない。安倍が斬新だったのは、従来のリベラル政党が取り組むべき「女性活躍」や「賃上げ」や「働き方改革」などの国内政策を強力に推進し、野党の“お株”を奪い続けたことに尽きる。

 同じような試みは田中角栄政権など歴代内閣も行ってきたが、安倍の場合は労働組合までも引き込むなど、異次元レベルで踏み込んだ。そうこうしているうちに、民主党系は「昭和型で既存組織の味方」のようなイメージが増幅され、少子化対策やスタートアップ育成が安倍政権の専売特許となっていく。

 安倍は外交・安全保障政策で同じ価値観を共有できる維新との協調をことさら重視した。官房長官として安倍政権を一貫して支えた前首相の菅義偉は、日常的に維新幹部と連絡を取り合っていた。経済・労働・産業政策で民主党系の出番を奪い、外交・安保政策で維新を取り込む。

 経済政策で対決しづらいから、民主党系は必然的に安倍の外交・安保政策批判に夢中になる。しかし、維新はすでに安倍サイドについている。「タカ派の安倍!  右翼の安倍!」という非難や追及だけでは、国民はついてこない。野党の団結阻止こそが、安倍の真骨頂で、この遺産は今なお有効に活用されている。

8674OS5:2023/07/12(水) 10:35:58
■ 安倍礼賛の保守派が菅を担ぐか否か

 安倍亡き後、最も困っているのは、いわゆる保守派の言論人たちである。「Hanada」「正論」などは、安倍特集を毎月のように組み続けており、その政治的遺産の振り返りと継承に躍起になっている。

 ただ、いつまでも安倍を「至高の神」として崇めているわけにはいかない。安倍礼賛も今回の一周忌がピークにならざるを得ない。となると、早急に安倍の後継者を見つけないといけない。今のところ、清和政策研究会の「五人衆」(高木毅国対委員長、萩生田光一政調会長、世耕弘成参院幹事長、松野博一官房長官、西村康稔経産相)が安倍の後継候補とみられているが、保守派言論人たちには物足りない。

 そこで、徐々に支持を集めているのが菅である。安倍亡き後、安倍路線を継承できる首相経験者で、再登板を狙えるのは菅しか存在しないからだ。だが、菅政権時代、保守派言論人たちは菅に冷たかった。イデオロギー色が安倍より薄いからだ。菅は安倍礼賛の保守派言論人たちの、自らに向けられた視線を決して忘れてはいないだろう。

 ただし、世論に一定の影響力を保ち、自民党の有力支持基盤となっている保守派言論人たちの力を知り抜いているのは菅である。安倍応援団ともいうべき保守派言論人が応援するなら、もはや菅しか残っていない。菅もその動きに気づいている。

 菅は真剣な顔で「趣味は安倍晋三」と公言し始めた。安倍応援団が、菅応援団に変わる可能性がにわかに出てきたというわけだ。安倍派が1年経ってもトップを決められない中、インドを訪問するなど精力的に動いている菅の姿は復権への野心を感じさせる。

 岸田文雄首相が「脱安倍」を図ろうとする中、「安倍回帰」の旗を振って菅が仕掛ける場面は今後、出てくるだろう。

■ 解散・総選挙の時期

 安倍は2014年と17年、いずれも先手必勝といえる衆院解散を断行している。首相の岸田も今年6月、解散風を強く吹かせて、その再現を狙った節があるが、見送られた。この解散見送りが致命傷となり、政権の求心力がなくなるとの懸念はいまも広がっている。岸田は焦っているだろう。

 岸田は、安倍のように戦略的に、政局的に解散を打ちたいと思っている。安倍の呪縛、安倍時代の成功体験は岸田の脳裏に深く刻まれている。

 岸田が衆院解散に打って出る時期は、おおむね4パターン考えられる。(1)年内、(2)来年9月の総裁選前、(3)来年9月の総裁選以降、(4)再来年の衆参ダブル選――である。勝負に出るのはいつなのか。

 秋の政治日程をおさらいする。

 巷間いわれているように、内閣改造・党役員人事は9月11日の週に行われる公算が大きい。9月7日にインドネシア・ジャカルタで開かれる東アジア首脳会議(EAS)、同月9〜10日にインド・ニューデリーで開かれる主要20カ国・地域首脳会議(G20)、同月20日前後にニューヨークで開かれる国連総会等の外交日程が詰まっているからだ。

 最短での衆院解散は9月下旬の臨時国会召集で、諸々の日程を勘案すると、10月3日公示、10月15日投開票が最も早い想定だ。10月17日公示、10月29日投開票説も永田町では流布されている。

 ポイントとなるのは防衛費と少子化対策の財源問題だ。岸田は財源についての結論を出していない。

 安倍は『安倍晋三回顧録』(中央公論新社)で、財務省に関して「自分たちの意向に従わない政権を平気で倒しに来る」と指摘しつつ、14年4月と19年10月の計2回、増税を実施した。安倍は嫌いな財務省と戦いながら、重大な決断を下した。

 岸田は大好きな財務省と、どのように話をつけるのか。財源問題に決着がつけば、岸田の長期政権が見えてくる。

紀尾井 啓孟

8675OS5:2023/07/13(木) 18:00:42
https://news.yahoo.co.jp/articles/eaeb6157457b41845774cfe470df199a0c2a4924
岸田首相の懐刀、木原氏周辺に〝文春砲〟官邸去った後の相談相手は国民・玉木代表に? 永田町で注目される人事と解散
7/13(木) 17:00配信

夕刊フジ
岸田首相は「懐刀」木原氏の処遇をどう判断するのか

【ニュース裏表 安積明子】

「これで年内の衆院解散はなくなりましたね」

こう水を向けると、ある議員は静かにうなずいた。

「これで」というのは、先週発売の週刊文春(7月13日号)が報じた、木原誠二官房副長官の親族に関する〝疑惑〟だ。

木原氏の顧問弁護士は5日、司法記者クラブに宛て、「マスコミ史上稀(まれ)にみる深刻な人権侵害」として、抗議の意を表明する「御通知」を送付した。文書によると、木原氏側は、週刊文春の発行元の文藝春秋社や、記事の関係者を刑事告発する意向だという。

岸田文雄首相の「懐刀」とされる木原氏は官邸を取り仕切る立場だ。内閣支持率が下落する現在、今回の「文春砲」は痛い。

仮に、腹心の木原氏が官邸を去った場合、岸田首相の相談相手は誰になるのか。もしかしたら、国民民主党の玉木雄一郎代表かもしれない。

木原氏と玉木氏は、東大法学部から大蔵省(当時)に進んだ同期だ。キャリアは見劣りしない。玉木氏は、岸田首相の派閥「宏池会」のトップだった大平正芳元首相と同郷(香川県)で後継を自負しており、親和性がある。岸田政権には是々非々の態度で、玉木氏が率いる国民民主党は、2023年度予算に賛成した。野党としては異例の対応だ。

一部で木原―玉木のホットラインが報じられたことがあるが、永田町で広まるのは両者の「不仲説」だ。木原氏は国民民主党が主張したガソリン税の一部を減税する「トリガー条項の凍結解除」に理解を示さなかったこともある。

実際、自民党と国民民主党の連絡役を担っていたのは、古川禎久法相(当時)と、古川元久国対委員長の「FFライン」とされる。同い年で、ともに東大法学部卒というだけではなく、気心が知れた「大人の関係」だとか。

岸田首相と玉木氏は、以前から頻繁に電話で連絡を取り合う関係だったと聞く。こちらは、木原氏が官房副長官を外れれば、関係はよりダイレクトになり、両党が連立を組むことになっても不思議ではない。

そうなれば、国民民主党の前原誠司代表代行は離党し、京都府議会と市議会で統一会派を結成する日本維新の会と合流し、一気に政界再編が進む…。という流れも想定できる。

だが、木原氏はそう簡単に、官房副長官の地位を手放さないかもしれない。もしそうなれば、岸田首相は衆院解散のタイミングをつかみあぐね、内閣支持率は、ますます低下していくのではないか。 (政治ジャーナリスト)

8676OS5:2023/07/14(金) 08:15:36
https://news.yahoo.co.jp/articles/20f330df77fe5095003b2148e6958d1fee777e3b
安倍派の後継騒動 小泉純一郎元首相による裁定へ期待の声 森喜朗元首相が提唱「集団指導体制」の不評が背景
7/13(木) 18:41配信


カナロコ by 神奈川新聞
竹内英明県議の合同葬に出席した小泉純一郎元首相(前列右)。隣は息子の進次郎氏=6月28日、横須賀市のプラザヨコスカ

 故安倍晋三元首相の派閥の後継会長選びが混迷を深める中で、かつて同派を率いた小泉純一郎元首相による裁定を求める声も聞かれ始めた。森喜朗元首相が提唱した「集団指導体制」の不評が背景にあるとみられ、方針決定のために20日に予定されている派閥会合が「裁定なし」となるならば、もつれそうな気配だ。

■白紙委任ノー

 同派運営を巡っては、これまでに世耕弘成自民参院幹事長、高木毅国会対策委員長、西村康稔経済産業相、萩生田光一政調会長、松野博一官房長官の5人による集団指導体制の採用が浮上。同派暫定トップの下村博文、塩谷立両会長代理との対立が深まっている。

 対立が露呈した6日の派閥会合では、塩谷氏が安倍氏一周忌後への議論持ち越しを宣言し、いったん矛を収めた状態だ。自民党幹部によると、下村氏は10日の国会内での講演で「会長を置くべきだ」と明言し、集団指導に反意を示した。

 関係者の話を総合すると、集団指導への支持が広がらない理由は二つある。一つは「岸田文雄総理への白紙委任となる」からで、「党総裁候補となる会長が不在のまま来秋の総裁選に突入すれば不戦敗が濃厚」(同派関係者)という。内閣の支持率が低迷する中、得策ではないとの見立てだ。

■キーマン変更

 もう一つは構想を推進しているのが森元首相ということだ。下村氏は講演で「5人は森元首相からお墨付きを得たように振る舞う」と説明。8日の一周忌法要の出席者によると、森氏は法要後に5人組の1人をつかまえ「しっかりしろ」と一喝したとされる。

 安倍派の中堅議員は「森さんは東京五輪を巡る収賄事件で名が挙がったばかり。それがキーマンとなっては国民の心証が良いはずがない」と本音を明かす。裁定役を模索する中で、小泉元首相の存在が浮上してくるゆえんだ。

■一喝で覚醒?

 小泉氏は3度目の総裁選に派閥を抜けて出馬し「脱派閥」を掲げた。首相退任後も復帰しなかった。しかし安倍晋三氏が第1次政権を体調不良を理由に退任した直後、派閥総会に突然出席。「人生には上り坂もあれば下り坂もある。もう一つ『まさか』という坂もある」などと話して派内をなだめた。後に再登板を果たした安倍氏は「動揺を鎮め、派の結束を維持してくれた小泉さんのおかげでまた復帰できた」と謝意を口にしていたという。

 さらにさかのぼると三塚博氏が会長就任当時、若手の小泉氏は派内に分派の動きが出るや「筋が通らない」と懐柔による収拾構想を一蹴。「造反議員」とされた者をドア前に立ちふさがって派閥会合に入れない「身体を張った実力行使」(安倍派議員秘書経験者)を見せた。そんな「小泉神話」の信奉者はいまだ多いといい、先の中堅議員は「小泉さんに『派閥なんかやめてしまえ』と一喝してもらえば、みんな目が覚めるだろう」と覚醒効果を期待した。

神奈川新聞社

8677OS5:2023/07/14(金) 11:51:21
https://news.yahoo.co.jp/articles/1eba79d3deef569f14845ed59069bc7390972173
小渕氏?上川氏?野田氏?稲田氏?高市氏? 派閥の力学、過去の不祥事…内閣改造と自民党内人事、女性登用増に立ちはだかる壁
7/14(金) 9:10配信

西日本新聞
首相官邸

 9月に想定される内閣改造・自民党役員人事は、女性登用も焦点の一つ。現在女性閣僚は2人にとどまり、先進7カ国(G7)で最低水準。ジェンダー平等の視点に乏しいとの指摘を払拭できるか注目される。有力候補とされる議員の中には過去の不祥事や派閥内の思惑も絡み、岸田文雄首相は難しい判断を迫られる。

【図表】第2次岸田改造内閣の顔触れ

 筆頭格は茂木派の小渕優子組織運動本部長。6月、都内で開かれた小渕氏のパーティーでは、小渕氏の後ろ盾だった故青木幹雄元官房長官の盟友で、岸田首相と良好な関係にある森喜朗元首相が「小渕氏を華やかな舞台に登場させたい」と発言、首相に秋波を送った。官房長官など重要ポストがささやかれている。

 別のパーティーでは、首相最側近の木原誠二官房副長官が「世界では若い世代がリーダーとして働いている。小渕さんも先頭に立っていただかねばならない」と持ち上げてみせた。党関係者は「ポスト岸田を狙う茂木敏充幹事長へのけん制だ。彼女を生かす手はいかようにもある」と解説する。小渕氏は、政治資金規正法違反事件を巡り、2014年に経済産業相を辞任した負のイメージがつきまとっているのが懸念材料。

 上川陽子幹事長代理も存在感を高めている。米上院議員政策スタッフを務めた国際派で、法相などを歴任。賃上げ実現などの主要政策に携わり、所属する岸田派の中堅は「実務能力が高く優秀だ」と太鼓判を押す。

 無派閥の野田聖子前女性活躍担当相も注目の一人。21年総裁選で挑戦4回目にして初めて推薦人20人を確保し出馬にこぎ着けた。女性登用拡大などに積極的で、中堅は「ダイバーシティ(多様性)を実現できるリーダー。時流を読んで世論に訴えれば長老政治を打破できる」と期待を寄せる。

 安倍派では、稲田朋美元防衛相の処遇に関心が集まる。防衛費増額に伴う増税方針に賛同するなど首相に接近する言動が目立つ。派内で慎重論が根強いLGBTなど性的少数者への理解増進法を巡っては、21年に超党派での合意案を取りまとめていただけに非難の声はなおある。派中堅は「稲田氏を重用すれば安倍派をかき乱す」とけん制する。

 失速気味なのが、故安倍晋三元首相に近かった保守派の高市早苗経済安全保障担当相。放送法の「政治的公平」に関する総務省の行政文書を捏造(ねつぞう)と主張し、奈良県知事選では県連会長ながら保守分裂を招いて惨敗した。ただ首相にとっては岩盤保守層をつなぎ留めるメリットがあり、保守派議員は「敵に回せば厄介な相手。閣内に置いておく方が賢明だ」とくぎを刺す。 (御厨尚陽、大坪拓也)

西日本新聞

8678OS5:2023/07/16(日) 22:23:28
https://news.yahoo.co.jp/articles/e7c4646b7566e0e6174bf6d8a810508f0f096432
小渕優子氏の表舞台復活はあるか 内閣改造&自民党人事へ注目 順風ばかりでなかった政治家人生
7/16(日) 11:00配信
日刊スポーツ
青木幹雄元官房長官の訃報を受け、報道陣の取材に応じる自民党の小渕優子組織運動本部長(2023年6月12日撮影)

 「夜の10時半に電話をかけてきて、あなた、その質問はないでしょうと(笑い)」。

 今年6月、自民党の鈴木貴子衆院議員が在職10年を記念して、都内で開いた感謝の集い。来賓の1人としてあいさつに立ち、こんな言葉を口にしたのは、同党の小渕優子組織運動本部長(49)だ。自身の父小渕恵三氏が首相時代、官房副長官を務めた鈴木宗男氏の長女で、小学生のころから知っているという貴子氏に、かつて子づくりに関する相談を夜間の電話で受けたことがあるという思い出話を披露し、場内の笑いを誘った。


 通常国会が終わって1カ月が経過し、永田町周辺は表向き静かだが、岸田文雄首相が9月にも踏み切るとみられている内閣改造や自民党役員人事に向けて、水面下での「ざわつき」は続いている。その改造や人事に向けて、いろんなところで名前を聞くのが、この小渕氏だ。岸田首相が、何らかの形で小渕氏を起用するのではないかという見方。本当にそうなれば久しぶりの「表舞台」復帰となる。

 父が首相在職中に急死し、急きょ地盤を継いで2000年の衆院選に出馬し、26歳で初当選した小渕氏も今年、50歳になる。初当選時は「政界のサラブレッド」などと呼ばれ、麻生内閣では、少子化担当相として、戦後最年少の34歳で初入閣した。その後、第2次安倍内閣の経産相時代、関連政治団体をめぐる政治資金の問題が発覚し、更迭された。関係者がデータ入りのパソコンハードディスクに工具で穴を開けたとして、「ドリル優子」と批判され、表舞台で活動しにくい状況が続いた。2021年10月の岸田政権発足に伴い、自民党組織運動本部長に就任。「復活」への道筋も見え始めたが、政治資金問題で受けたダメージは、今もくすぶっている。

 それでも、永田町で取材をすると、小渕氏については「幹事長など自民党4役」や「官房長官」や「閣僚」など、さまざまなポスト予想が飛び交っていると聞いた。特に、自民党の要職ポストとなると、小渕氏が所属する茂木派(平成研究会)会長、茂木敏充幹事長の立場との兼ね合いも生じるため、「将来の派閥会長候補」とされる小渕氏とのセットで、茂木氏の去就も関心を集めている。

 永田町関係者は「茂木氏は仕事はできる人だが、人当たりがあまり良くない。ご本人も最近は親しみやすさをアピールしているが、ポスト岸田を狙う茂木氏があまり力を持ちすぎると困るのも、岸田首相。今回の改造や人事の最大関心事は、首相が茂木氏をどう処遇するのか。それによって小渕さんの処遇も固まってくる」と話してくれた。

 生前、茂木派に強い影響力を持っていた青木幹雄元官房長官が6月に亡くなり、青木氏との関係性の悪さが有名だった茂木氏と、小渕内閣の官房長官だった青木氏が後見役でもあった小渕氏の「パワーバランス」に、今後変化が出るという分析もある。ただ、自民党関係者は、岸田首相は小渕氏のことを「買っているのではないか」と話す。

 小渕氏は酒豪で知られ、「ノミニケーション力」もあるといい、同じ酒豪の首相は親近感を感じているという。3月に来日した韓国の尹錫悦大統領との夕食会では、最も酒が強い日本の政治家として、小渕氏の名を挙げて紹介した。また、岸田首相は尹氏と菅義偉前首相の会談の場に、当初予定になかった小渕氏を同席させた。小渕政権時の1998年に「日韓共同宣言」が出されており、首相が重視している日韓外交の「カード」としても、小渕氏は存在意義を見いだされている。

 野田聖子氏や高市早苗氏、都知事に転身した小池百合子氏など、自民党では「女性初の総裁→首相」を目指して総裁選に出馬した女性議員たちがいるが、総裁はもちろん党ナンバー2の幹事長にも、まだ女性の登用は実現していない。自民党内には、今回の内閣改造や自民党人事で、首相が女性や若手議員の積極登用を考えているとの見方もある。もし小渕氏が要職に抜てきされるようなら、女性総裁候補の「世代交代」にもつながるという声も聞く。

 小渕氏は、冒頭記したパーティーのあいさつの最後に「子どもたちのために良い国を残したいという覚悟で、母として腹をくくり、いばらの道を歩いて行きたい」と口にした。後輩へのエールのようで、自分に向けた言葉のようにも受け取れた。今後もし要職に就いて表舞台に戻ってくれば、政治資金問題も蒸し返されることになるだろう。必ずしも順風ばかりではなかったといえる小渕氏の政治家人生。「転機」が訪れた場合の身のこなし方には、今から関心が注がれている。【中山知子】(ニッカンスポーツ・コム/社会コラム「取材備忘録」)

8679OS5:2023/07/17(月) 18:09:51
https://www.asahi.com/articles/ASR7F6VMTR7FUTFK00N.html
自民党麻生派、ぐらつく足元 河野太郎氏苦境、麻生氏側近は不在に
有料記事自民

白見はる菜 松山紫乃2023年7月14日 16時00分
 自民党第2派閥の麻生派(志公会)の足元がぐらついている。岸田政権を中枢で支える主流派の一つだが、会長の麻生太郎副総裁を支えた側近議員が相次いで永田町を去った。将来の首相に意欲を示す河野太郎デジタル相は、マイナンバー制度のトラブルで苦境にあり、失速している。

 「次期衆院選に向けてしっかり備えろ。選挙は勝ってなんぼ。議員は当選するのが仕事だ」。12日夜、東京都内の中華料理店。麻生派や岸田派(宏池会)、無派閥などの10人近くの中堅・若手議員を前に、麻生氏は力説した。経済や皇室、外交などが話題になったという。

 麻生氏が先に帰った後、若手らは「麻生さんは、若手との飲み会もよくやっている。麻生派はうらやましい」と語り合ったという。

 麻生派は河野氏の父で元衆院…

8680OS5:2023/07/18(火) 09:22:00
https://news.yahoo.co.jp/articles/36bd8f9ad679aa5ddae158db947a678f7ce022bf
萩生田氏、安倍派継承へ正念場 「総合力は最も高い」評価の一方ではらむリスク
7/18(火) 8:40配信

西日本新聞
国会議事堂

 自民党最大派閥安倍派の新体制の議論が混沌(こんとん)とする中、新会長候補の一人とされる萩生田光一政調会長の言動が注目を集めている。9〜13日に東南アジア諸国連合(ASEAN)で外交を展開。故安倍晋三元首相が重視した国々を回り、遺志の継承をアピールした形だ。ただ9月に想定される内閣改造・党役員人事が、萩生田氏の求心力に影響を及ぼす可能性もあるだけに、名実ともに「安倍後継」となれるか正念場を迎えている。

【画像】「つまらないプリンス」が首相就任会見で見せた「らしくない」顔

 萩生田氏はベトナム、ラオス、タイを訪れ各国要人と会談。今年は日本とASEAN友好協力50周年の節目で、1月にタイ、シンガポール、4〜5月はフィリピン、インドネシアを訪問した。安倍氏も40周年の2013年にASEAN全10カ国を回っており、派内からは安倍氏の後継者を意識しているとの声が上がる。

 派閥新体制はベテラン勢を中心に新会長選出の意見が相次ぐ一方、萩生田氏や高木毅国対委員長、松野博一官房長官、西村康稔経済産業相ら「5人組」による集団指導体制の案もある。萩生田氏は8日、「直ちに会長が決まるなら一つの方法だ」と集団指導体制にこだわらない考えを示した。派関係者は「自分が新会長の最有力候補と分かった上での発言だ」と指摘する。

 実際に「萩生田会長」を有力視する向きは強い。安倍氏側近として地位を築いただけでなく、派閥に影響力を持つ森喜朗元首相の「秘蔵っ子」でもあり、森氏も「(5人組の中で)総合力は最も高い」と太鼓判を押す。菅義偉前首相が「ポスト岸田」の一人に挙げるなど派外の評価も高い。

 一方、萩生田氏自身は「肩書にこだわらず汗を流したい」と、新会長に名乗りを上げることには慎重姿勢を崩していない。5人組の反発が想定され、所属100人の大所帯が分裂するリスクもはらむからだ。「先の先を読む性格。機が熟していないと判断するのではないか」と派ベテラン。

 とはいえ、改造人事次第で状況は一変することもあり得る。萩生田氏は周囲に幹事長就任への意欲を隠していないが、岸田文雄首相の防衛費増額に伴う増税方針を巡る党内調整では、増税に慎重な保守派への配慮が目立った。東京都連会長として対応に当たる次期衆院選は、東京での公明党との選挙協力解消という事態を招き、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)との関係の深さも露呈している。

 安倍派中堅は「人事で、5人組がどのポストに就くかで派内の力関係が変わる。萩生田氏は難しい決断を迫られる」と解説した。 (御厨尚陽)

西日本新聞

8681OS5:2023/07/18(火) 09:22:41
https://news.yahoo.co.jp/articles/9d1fcbad31214dfd409c7fd5dead0151fea100c7
「パンツ泥棒」疑惑の議員も…自民党最大派閥・安倍派「会長レース」の行方は?
7/18(火) 6:12配信


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文春オンライン
森喜朗氏 ©文藝春秋

 安倍晋三元首相の一周忌を前にした頃から、新聞紙上ではあの人物の名をまたよく見るようになった。

【画像】「パンツ泥棒」疑惑を報じられた過去が…高木毅氏(67)を見る

『実質「森派」? 決め手欠きまだ決まらない「ポスト安倍」』(スポニチアネックス5月17日)

 出ました森喜朗!

《確実に言えるのは、森氏の存在感が増していることで、政府関係者は「森氏がにらみを利かせる“森派”の状態がしばらく続きそうだ」と指摘。》(同前)

 そんな森氏が提唱しているのが「5人衆」である。

《「5人衆」とは、元派閥会長の森喜朗元首相の提案で、政府・自民内で要職を務める5人の有力議員による集団指導体制のことだ。》(朝日新聞デジタル7月6日)

 5人のメンバーは、松野博一官房長官、西村康稔経済産業相、萩生田光一政調会長、世耕弘成参院幹事長、高木毅国会対策委員長。

 裏を返せば安倍派のトップがなかなか決まらないということでもある。どんぐりの背比べというか、誰が会長となっても現時点では派閥内から不満が出てきそうなので元派閥会長の森喜朗氏の発言が重宝されているのだ。

「5人」が好きな森喜朗氏
 そういえば森喜朗氏が首相になった時も「5人組」という言葉があった。2000年4月に小渕恵三首相が緊急入院した際、「5人組」と呼ばれた政権幹部の協議により森首相が誕生。しかし「密室政治」とかなりの批判を浴びた。それでもやっぱり5人が好きな森喜朗氏なのである。

 今回の5人衆という体制はまだ確定ではなく、さまざまな案もあるようだ。たとえば「会長と総裁候補の分離」案。

《会長レースで有力視されているのは、萩生田、西村両氏だが、会長を萩生田氏、総裁(首相)候補を西村氏とする「会・総分離」を支持する議員も目立つ。「ポスト岸田」への意欲を隠さない西村氏と、幹事長を目指すと公言している萩生田氏双方の顔が立ち、亀裂が生じるリスクを減らせるためだ。》(読売新聞6月28日)

 他にもこんな案があるという。

《そうした中で、高木氏を会長に推す案も浮上している。「高木会長であれば、他の

高木氏の「パンツ事件」とは?
 野心が無さそうな高木氏を会長にすることで丸く収まる? しかし高木氏といえば気になることがある。週刊文春(7月20日号)にはこんなコメントが。

「能力も意欲もなく、誰からも『首相候補』と目されない最年長の高木氏を一時的に祭り上げる案もあるが、最後にはパンツ事件が引っかかり、暗礁に乗り上げる」(政治部記者)

 パンツ事件とは何か? 実は高木氏は「これまで何度も下着ドロボー疑惑が浮上している」のだ(同前)。復興大臣となった2015年に、週刊文春や週刊新潮が報じている。これは単なる噂話やゴシップではない。週刊誌報道を受けて地元の「日刊県民福井」は1面で『高木氏週刊誌報道 窃盗疑惑は「事実」』と書いた(2016年1月13日)。当時の福井県警の捜査関係者が証言した。

 だから高木氏の呼称がふつうに「パンツ」となっていたのである。ちなみに週刊文春の記事によると高木氏は「萩生田だけはダメだ」と反発しているという。こんな対立があるのか。東スポには「萩生田、反パンツ同盟結成へ」と盛り上げてもらいたい。

 さらに5人衆案にはこの人が嚙みついた。

8682OS5:2023/07/18(火) 09:23:07
『安倍派新体制 「5人衆」案、下村氏反対 』(毎日新聞デジタル7月11日)

 安倍派の下村博文氏が「5人衆」案に反対したのである。下村氏からすれば会長代理の俺を抜かしてありえないという怒りだろう。下村氏と言えば以前から自民党総裁選には意欲満々。しかし周囲はまったく盛り上がらない。

 安倍氏亡き後は『安倍派継承、息巻く下村氏』(信濃毎日新聞デジタル2022年7月24日)という記事もあった。その性急な動きが反発を招いていると書かれている。

 下村博文氏といえば、2021年の共同通信(9月5日)による、次の首相に「誰がふさわしいか」調査での支持率は0.6%だった。最近流行のアルコール度数0.5%の「微アルコール」と似ていたので、私は「微アル博文」と呼ぶようになった。

 もっと酔わせてほしいが、下村博文氏と言えば、昨年の安倍氏銃撃事件以降「旧統一教会の名称変更当時の文科相」だったことが注目された。教団は1997年に名称変更を相談したが却下され、2015年になって申請したら認められたからだ。同じ安倍派の萩生田氏も旧統一教会との関係が注目されている。

保守派はなぜ沈黙しているのか?
 自民党と統一教会でいえばこんなことがあった。

『韓鶴子総裁「岸田を呼びつけて教育を受けさせなさい」内部音声を独自入手「日本の政治は滅びるしかないわよね」旧統一教会』(TBSテレビ7月3日)

《旧統一教会、「世界平和統一家庭連合」の解散命令請求に向け、国が「質問権」を行使する中、教団の韓鶴子総裁が日本の幹部らおよそ1200人を前に、「岸田総理や日本の政治家を韓国に呼びつけて、教育を受けさせなさい」と発言していたことがわかりました。》

 この件に関して、日刊スポーツのコラム「政界地獄耳」は『侮辱にもダンマリの保守派…教会との癒着はすべて安倍氏だけのことにしたいのか?』と指摘(7月11日付)。

《不思議なのは保守派が心酔する旧統一教会の理屈は保守派のそれと全く合致せず、日本を侮辱し戦犯国と呼ぶなど聞き捨てならない発言ではないのかということだ。自民党内からも保守派からも総裁の発言に怒りどころか、苦言すら言わないことが保守派の漂流なのではないか。それとも教会との癒着はすべて安倍だけのことにしたいのだろうか。それを保守と呼べという方が無理ではないか。》

 本当に不思議である。こんなに「反日」を標榜する旧統一教会を前にしてなぜ保守派や安倍派は沈黙しているのか。下村氏も萩生田氏も、ついでに高木氏も韓鶴子総裁に反撃したらどうだろうか。

プチ鹿島

8683OS5:2023/07/18(火) 11:23:57
https://news.yahoo.co.jp/articles/e22bd96bbf939555e1165e234ebb107a67c61dcf
岸田首相の“右腕”木原誠二官房副長官は次の内閣改造で「外すべき」との党内の声〈dot.〉
7/18(火) 7:00配信
 岸田文雄首相が手がける内閣改造と自民党の役員人事。8月末から9月初めくらいとの見方が出ている。昨年8月の内閣改造では、旧統一教会との関係などが明らかとなり「更迭」される閣僚も出た。今回注目されるのは木原誠二官房副長官の処遇だ。「岸田首相の分身」と言われるほど近い存在であり、本来であれば次の内閣改造で初入閣が確実視されていたが……。

【資料】自民党が公表した資料「旧統一教会及び関連団体との接点・関係について」はこちら

「妻ではない女性とテーマパークに出かけている」「妻が未解決事件に関与しているのではないか」

 などと、スキャンダル報道が相次いだ。

 とりわけ、週刊文春が報じた木原氏の妻と未解決の不審死事件の関連性については、大きな関心を呼んでいる。

 週刊文春7月13日号は、木原氏の妻が、元夫の不審死事件の重要参考人として事情聴取を受けており、木原氏が政権与党の実力者であるため捜査が進まなかった可能性があると報じている。

 こうしたことから、自民党内では、

「木原氏こそ真っ先に切られるんじゃないか」

 との声があがりはじめた。

 それもあってか、7月12日には「木原氏が反論の会見をする」「いや、週刊文春が報じた事件の被害者側遺族の会見だ」といった情報が乱れ飛んだ。結局、どちらの会見もなかった。

 木原氏は、代理人の弁護士を通じてメディアに向け、「週刊文春の記事は事実無根のもの」「私と家族に対する想像を絶する著しい人権侵害行為」などとする反論する「御通知(至急)」との文書を発送した。

「木原氏について、週刊文春が新たな記事を掲載するという話が流れて、記者会見が開かれると伝わった。木原氏は岸田首相を支える立場であり、『きちんと対応すべきだ』『毅然とした態度を』といった声が派閥の中でもずっと出ていたので、ついに立ち上がったのかと思ったが、ドタキャンだったのかな。それとも相手側が会見すると聞いてだったのか。いずれにしても岸田首相の外遊中の留守を預かる立場で恥ずかしいスキャンダルだ」

 と岸田派の国会議員は首をかしげ、こう続けた。

「そろそろ木原氏もキチンとやっておかないと次のポストがなくなる。岸田首相も木原氏を閣僚で処遇するかどうか、難しいところのはず」

 昨年8月の内閣改造では、旧統一教会との関係が明らかになったり、「政治とカネ」の問題が取りざたされたりで、4人の閣僚が「更迭」された。

 うち2人が岸田派ということもあり、

「岸田首相としてはメンツ丸つぶれ。次の内閣改造は、スキャンダルや失言が問題にならない人、との思いが強かった。当初、木原氏の入閣は確実で、残るはポストという感じだったが、『文春砲』でイメージがあまりに悪くなり、入閣はさけるべきだという意見がかなり出ている。妻ではない女性とテーマパークにいって、『特別な関係ではない』と言い張っても世間的に理解を得るのは難しいでしょう」

 と自民党幹部は突き放す。

 岸田派の国会議員によれば、

「岸田首相の頭の中には、財務省出身の木原氏について、経済再生担当相や経済安全保障担当を任せるか、マイナンバーカードでもめているデジタル相で手柄をあげるのもよし、というイメージがあった」

 という。

 宏池会(岸田派)の元職員で、自民党の政務調査役を長く務めた政治評論家の田村重信氏はこう見る。

「内閣改造や党役員人事というのは、人心一新でイメージアップを図るのが一番の目的。本来であれば、官房副長官としてキャリアを積み、実務にも精通している木原氏の入閣となれば、大きなイメージアップにつながったはずです。しかし、今の状態で木原氏を入閣させると、たたかれる材料になってしまう」

 その点を踏まえ、

「『文春砲』以外のメディア、特にワイドショーで取り上げられるようになったら岸田内閣の支持率は一気に急落ですよ。昨年8月の内閣改造では閣僚の更迭が相次ぎ、イメージダウンにつながったので、岸田首相も同じ轍は踏まないはず。木原氏は入閣どころか官房副長官としても、替えざるを得ないんじゃないでしょうか」

 との見方を示した。

 岸田首相の右腕で最も頼りにしていた木原氏が、一番のアキレス腱になりつつある。岸田首相はどう判断するのか。

(AERA dot.編集部 今西憲之)

8684OS5:2023/07/19(水) 18:24:17
https://news.yahoo.co.jp/articles/2f8887761d62b697410b481cad1cad8999d3537c
安倍派、20日の会合中止へ 世耕氏「新会長決定困難」
7/18(火) 19:35配信
共同通信
 自民党の最大派閥安倍派(清和政策研究会)は、20日に開く方向で調整していた派閥会合の中止を決めた。派閥の後継体制を巡り、派内の意見集約が進んでいない現状を踏まえたとみられる。複数の関係者が18日、明かした。派閥幹部の世耕弘成参院幹事長は同日の記者会見で「リーダーを1人に決めるのは、なかなか今の状況では難しい」と語った。

 世耕氏は内閣改造・党役員人事を見据え「体制をしっかり組み立てていくことは何よりも重要だ」と述べ、自身を含む有力者「5人組」による集団指導体制への移行に意欲をにじませた。

 一方、同派の下村博文会長代理は異論を唱え、1人の新会長選出を求めている。

8685OS5:2023/07/20(木) 18:50:44
https://news.yahoo.co.jp/articles/a653543bf419068b51b73014c8088594fb8138b6
帰国の首相、懸案山積 マイナに処理水、人事で配慮も
7/20(木) 7:14配信

時事通信
報道陣の取材に応じる岸田文雄首相=19日午後、首相官邸

 岸田文雄首相は19日、中東3カ国訪問から帰国した。

 8月にかけて全国で対話集会を重ねつつ、内閣改造・自民党役員人事の構想を練るとみられる。ただ、支持率続落の要因とされるマイナンバーカードを巡るトラブルなど懸案が山積。自民内に、早期の衆院解散を困難視する声も出てきた。

 「決断し、結果につなげることが大事だ」。首相は19日、自民党本部で開かれた地方議員研修会で政権運営についてこう強調した。

 対話集会は21日の栃木県を皮切りにスタート。「聞く力」をアピールしてきた首相が「原点に立ち返る」と位置付ける取り組みだ。背景には、報道各社の世論調査で支持率が続落したことへの危機感がある。

 特にマイナカード問題は、健康保険証情報の誤登録などが相次いで表面化し、来年秋の現行保険証の廃止方針に批判が集中。首相としては、8月上旬にデータの総点検の中間報告と不安払拭のための対策を公表し、問題の沈静化を図りたい考え。対話集会などでは、マイナカードのメリットについて自ら理解を求める方針だ。

 東京電力福島第1原発の処理水を巡り政府は「夏ごろ」の海洋放出を目指している。近く首相が最終決定する見通しだが、漁業関係者らは依然反対の構えを示している。

 近隣諸国でも中国が強い懸念を表明。放出に踏み切れば、首相がかねて意欲的な習近平国家主席との日中首脳会談の実現にも「支障を来すのは不可避だ」(政府関係者)との指摘がある。

 首相は18日、ドーハでの内外記者会見で、9月中旬を軸に検討する内閣改造・党役員人事に関し「何も決めていない」と述べるにとどめた。支持率続落で各派閥のバランスなどに、これまで以上配慮せざるを得なくなるとの見方もある。

 早ければ今秋の実施も想定される衆院解散・総選挙について、自民内からは「この政権の状態では解散自体無理だ」(閣僚経験者)、「もう年内解散はない」(中堅)との声も出てきた。懸案を打開しつつ政権の再浮揚につなげられるか。首相にとって勝負どころの夏となりそうだ。

8686OS5:2023/07/22(土) 08:50:25
https://news.yahoo.co.jp/articles/b9f91315b117517b7763f4e7e4efe94e95a8ef65
自民、財源論先送り視野 税収増で積極財政派に勢い 防衛・少子化
7/22(土) 7:08配信
時事通信
 自民党が防衛力強化や少子化対策の安定財源確保に関する議論の先送りを視野に入れ始めた。

 2022年度の一般会計税収が過去最高を更新し、積極財政派が税収上振れ分を財源に当て込もうとしているためだ。衆院解散・総選挙など大型選挙と、増税の時期をずらしたい思惑も透ける。

 22年度の一般会計税収は71兆円超で、歳入から歳出を引いた決算剰余金は約2.6兆円となった。財政法に基づき少なくとも半分を国債の償還(返済)に充てても、27年度時点での防衛財源確保策のうちの剰余金活用想定(7000億円程度)より約6000億円多い計算だ。自民内では防衛力強化に向けた増税などを回避するため、上振れ分を充てようとの意見が強まる。

 積極的な国債発行を主張する世耕弘成参院幹事長は18日の会見で、防衛財源に関し「なぜ増税しなければいけないのか。決算剰余金を積極的に活用していくことが重要だ」と強調。年末までに検討する少子化対策の財源についても、「十分活用できる規模の決算剰余金が生まれてきている」と指摘した。

 自民若手有志の「責任ある積極財政を推進する議員連盟」幹部らも「税収が増えている間は、増税を議論する必要がない」「税収増を防衛財源、少子化対策に充てることは自然だ」などと話している。こうした声の広がりに押され、自民税制調査会は防衛費増額に伴う24年度からの増税を先送りする方針だ。

 今秋以降の衆院解散・総選挙も取り沙汰される中、「負担増の具体策を掲げて選挙に打って出る手はない」(自民ベテラン)との声は強い。25年には参院選、東京都議選といった与党が重視する選挙も控えており、経済官庁幹部は「いつ安定財源確保の議論ができるのか、見通せなくなってきた」と懸念を示した。

 自民内での財源論先送りの動きに対し、公明党の石井啓一幹事長は21日の記者会見で「決算剰余金は経済状況などで変わってくる。変動する財源に依存するのはいかがなものか」と述べ、くぎを刺した。

8687OS5:2023/07/22(土) 08:56:13
https://news.yahoo.co.jp/articles/aee871c62033bbfd37322816cf64a1360e0580dd
永田町がネタにする岸田首相「宏池会の“因縁”」本流の“先輩”宮澤喜一氏、麻生太郎氏はともに下野の経験が
7/21(金) 20:50配信

SmartFLASH
(写真・時事通信)

 永田町ではいま、ある“因縁”が話題になっている。ベテラン政治担当記者はこう語る。

「戦後、自民党が下野したのは、1993年の宮澤喜一内閣と、2009年の麻生太郎内閣の2回だけです。宮澤内閣では、金丸信副総裁(当時)が東京佐川急便事件で逮捕され、竹下派の内部抗争が激化。衆院の選挙制度改革をめぐり、小沢一郎氏や羽田孜氏、渡部恒三氏らが内閣不信任案に賛成票を投じたことで解散になり、自民党が総選挙で過半数が取れず、非自民・非共産の細川護熙(もりひろ)を首班とする連立政権が誕生しました。

 麻生氏は歯に衣着せぬ発言で人気がありましたが、リーマンショックなどもあり、解散の機会を逸して支持率が下落。ついには20%を割り込み、党内から退陣要求の声が上がりました。直後の選挙では現職閣僚も落選するなど、自民党は歴史的大敗を喫して、民主党政権が誕生しました。

 宮澤さんは宏池会会長を務め、麻生さんは宏池会を創立した池田勇人氏の師である、吉田茂氏の孫です。現在、麻生さんは『志公会』という別グループの代表ですが、当初は宏池会所属でした。つまり宏池会の本流のふたりですが、前述のように自民党が下野したときの首相でもあります。

 そして、宏池会の現会長が、支持率低下に頭を悩ます岸田文雄現首相です。いいことも悪いことも“こじつけ”が好きな国会議員ですから、おもしろおかしくネタにしているのです」

 この“因縁”について、政治アナリストの伊藤惇夫氏は冷静に分析する。

「宮澤内閣、麻生内閣のときとは状況が違います。自民党に代わる、国民が期待する政党というものがありませんからね。しかも立憲民主党と維新の会がつぶし合いをしています。このまま選挙になれば、自民党が漁夫の利的に勝つことが十分、考えられます」

 ただし岸田内閣の支持率については「G7広島サミットで支持率が上がったことが、不思議なほどです。あのときはウクライナのゼレンスキー大統領の参加で注目され、ニュースでも岸田首相がつねに真ん中にいたため、(支持率が)上がっただけです。実力を反映した数字ではなかったんです」と厳しい。

 さすがに岸田首相も危機感を持ったようで、7月19日に茂木敏充幹事長、萩生田光一政調会長、7月20日には菅義偉前首相、遠藤利明総務会長ら党幹部と相次いで会談、党内基盤の引き締めに躍起になっているといわれている。

「2度あることは3度ある」か「3度めの正直」か。しかしそこに、国民へ向けられる視線は感じない。

8688OS5:2023/07/23(日) 06:38:45
https://news.yahoo.co.jp/articles/7ca16ae2d32de561eeec86968181bc08959a13bd
閣改造・自民人事は8月下旬以降、首相検討 9月中旬案も浮上
7/21(金) 18:47配信

毎日新聞
障害者支援施設の視察を終え、記者の質問に答える岸田首相=栃木県足利市で2023年7月21日午後3時44分(代表撮影)

 岸田文雄首相は、8月下旬か9月中旬に内閣改造・自民党役員人事を行う検討に入った。複数の政権幹部が明らかにした。マイナンバーを巡るトラブルなどの影響で内閣支持率は下落傾向のため、体制を立て直し、政権浮揚につなげたい考えだ。秋の臨時国会での衆院解散を選択肢に残しつつ、外交日程などを踏まえて最終判断する方針だ。


 首相は来年秋の自民党総裁選での無投票再選を目指しており、今回の人事はその布石となる。「ポスト岸田」をうかがう茂木敏充幹事長や河野太郎デジタル相の処遇が焦点だ。

 8月下旬以降の実施を検討するのは、内政と外交のスケジュールを考慮しているためだ。政府が始めたマイナンバーのトラブルに関する「総点検」の中間報告は8月上旬を予定している。また、当初8月末とみられた日米韓首脳会談は、同18日に米国で開催される見通しとなった。このため、8月下旬を内閣改造・党人事に充てることが可能となった。首相周辺は「首相はお盆までは人事をやる気がないが、それ以降は分からない」と明かす。

 8月末は2024年度予算の概算要求の締め切りで、閣僚交代は避けるべきだとの意見もあるが、自民幹部は「日米韓会談が想定より早まり、8月下旬に人事を行う可能性は消えていない」と指摘する。

 9月上旬からは首脳外交が続く。9月4〜7日にインドネシアで東南アジア諸国連合(ASEAN)関連首脳会議、9〜10日にインドで主要20カ国・地域(G20)首脳会議があり、首相が出席する予定だ。9月中下旬には米国での国連総会への出席も調整している。こうした事情から、人事を9月中旬に行う案が浮上している。

 臨時国会は10月に召集されるとみられる。政府・与党内には、首相が召集に合わせて衆院解散に踏み切るのではないかとの見方がある。なるべく解散に近い時期に人事を刷新したうえで衆院選に臨むためには、9月中旬案は有力とされている。一方で、支持率低迷で今秋の解散は難しいとの観測も広がっている。首相は解散のタイミングをにらみつつ、人事の時期を慎重に見極めるとみられる。【飼手勇介】

 ◇今後の主な政治日程

8月上旬…マイナンバーのトラブルに関する総点検の中間報告

8月18日…日米韓首脳会談(米国)

8月末…2024年度予算の概算要求締め切り

9月4〜7日…東南アジア諸国連合(ASEAN)関連首脳会議(インドネシア)

9月9〜10日…主要20カ国・地域(G20)首脳会議(インド)

9月中下旬…国連総会ハイレベルウイーク(米国)

10月?…臨時国会召集

8689OS5:2023/07/24(月) 17:42:14
https://news.yahoo.co.jp/articles/0dd521055cfb167b026a5533da919f4769fec6e3
「次の首相」候補を消し去る岸田首相の人事案 河野、茂木、安倍派らライバルにある“弱み”とは〈dot.〉
7/24(月) 16:47配信
AERA dot.
人事好き?の岸田文雄首相=2023年7月14日

 岸田内閣の支持率は、共同通信の7月の世論調査では前月比6.5ポイント減の34.3%で、時事通信では「危険水域」の2割台目前の30.8%となっている。G7広島サミットが開かれた5月をピークに、内閣支持率の下落が止まらない。

【写真】前回の自民党総裁選に出たメンツはこちら

 岸田文雄首相は9月に内閣を改造し、党人事も一新する予定だと言われている。参院補選が行われる10月22日に合わせ、衆院が解散されるとの話もある。だが内閣支持率が低下する現状がこのまま続けば、それも困難だろう。しかも朝日新聞の世論調査では、自民党の政党支持率が28%まで下落している。

 原因は次々とトラブルが発覚しているマイナンバー問題のほか、岸田首相の秘書官だった長男・翔太郎氏の公邸記念撮影スキャンダル、そして岸田首相の懐刀と言われる木原誠二官房副長官の「愛人・隠し子」問題に加え、妻の元夫の不審死疑惑などが考えられる。それでも「岸田降ろし」が始まらないのは、強力なライバルがいないからだ。

 ポスト岸田と目されているのは、青木幹雄・元参院自民党幹事長の死によって名実ともに平成研を掌握した茂木敏充幹事長、西村康稔経済産業相や河野太郎デジタル相らだ。なかでも河野氏は2021年の総裁選で169票の「党員票」を獲得し、110票の岸田首相を上回った。国民の人気という点においては、河野氏は岸田首相を上回っていると考えていい。世論調査の「次の首相」でも河野氏は常に上位を占める。

 しかし自民党総裁は党員票だけで決まるわけではなく、国会議員票の影響が大きい。実際に2021年の総裁選の第1回投票で河野氏が獲得した国会議員票は86票で、146票の岸田首相はもちろん、114票の高市早苗経済安全保障担当相にも及ばなかった。

 また、このとき1位の岸田首相が過半数に達しなかったために2位の河野氏との間で決選投票が行われたが、やりなおした国会議員票の多くが岸田首相に投じられ、河野氏は総取り方式で党員票の83%を得たものの、敗退した。

 このように総裁選では国会議員票がものをいうなら、最大派閥である清和会はもっとも力を持っている。2021年の総裁選で高市氏が健闘したのも、高市氏を支援した安倍晋三元首相が岸田首相の支持で固まっていた清和会を中心に、国会議員票を切り崩していったためである。

 そういう意味では清和会所属の西村氏が優位だ。現在の清和会はさらにメンバーを増やし、100人の現職議員を抱えるまでに至っている(衆院議長就任のために会派離脱中の細田博之氏を除く)。

 だが清和会は会長だった安倍元首相が昨年7月、参院選の最中に銃撃されて死亡。会長代理を務める塩谷立氏と下村博文氏を中心に、西村氏ら「5人衆」を含めた7人の世話人会による集団指導体制で当面は運営されることになった。当初は2023年7月8日の安倍元首相の命日を過ぎれば、会長人事も含めて新体制が発足するはずだったが、塩谷氏や下村氏が「新会長を選出すべきだ」と主張するのに対し、「5人衆」のひとりである世耕弘成参院幹事長がこれに反対。いまだ指導体制すら決まっていない。

 その背景には、2024年の総裁選をにらんだそれぞれの思惑がある。たとえば2021年の総裁選で立候補を検討したが不出馬となった下村氏は、次期総裁選にも意欲を見せ、派閥内の議員を集めて食事会を開いている。

8690OS5:2023/07/24(月) 17:42:37
 一方で「5人衆」の中にも突出した人材がいない。派閥の陰の実力者である森喜朗元首相は、清和会会長に萩生田光一政調会長、総裁候補に西村氏を充てるという“分業案”を提唱した。

 言い換えれば、誰も100人もの巨大派閥をまとめきれないということだ。7月13、20日と2週続けて清和会の総会が流れている。「これではみんなバラバラだ」と、ある議員はため息をつく。この現状が進めば、派閥が分裂する気配すら出てくるかもしれない。

 そうなれば基盤を失う西村氏は、有力な総裁候補から滑り落ちる可能性があるが、それが茂木氏や河野氏に有利となる保証もない。たとえば平成研会長の茂木氏ではあるが、「(小渕)優子を総理に」との青木氏の遺言を岸田首相が守って次の党人事か内閣改造で小渕氏を抜擢すれば、その地位は徐々に脅かされることになるかもしれない。

 また茂木氏は10増10減を巡る都内の衆院選挙区に関して、公明党の石井啓一幹事長と折り合えなかったという重大な「失点」もある。少なくとも総裁選に野心を見せる茂木氏を、岸田首相が次期衆院選で巨額な資金を采配することになる幹事長に留任させることはないはずだ。

 反対に河野氏については、岸田首相はデジタル相に留任させる可能性が大きいと筆者は見る。河野氏が忙殺されているマイナンバーカード問題はあまりにも深刻で、しばらくは解決する見込みがないからだ。さらに河野氏を担当大臣としてはりつけていれば、国民の批判の矢面に立たされるのはまずは河野氏になる。

 岸田首相は7月18日、訪問先のカタールで内閣改造と党人事について「現時点では何も決めていない」と述べた。「岸田内閣の基本姿勢に照らして、適切な人事の時期や内容について判断していく」としているが、岸田内閣の最も重要な姿勢は「延命」であり、岸田首相がもっともやりたいこととされている「人事」を通じて、ライバルを次々と消し去るに違いない。

 その果てはどこに行くのか。有能なリーダー不在の国の行く末は、いつの世も悲惨と決まっている。

(政治ジャーナリスト・安積明子)

■あづみ・あきこ 兵庫県出身。慶應義塾大学経済学部卒。国会議員政策担当秘書資格試験に合格し、政策担当秘書として勤務。その後テレビなど出演の他、著書多数。「『新聞記者』という欺瞞|『国民の代表』発言の意味をあらためて問う」(ワニブックス)などで咢堂ブックオブイヤー大賞(メディア部門)を3連続受賞。近著に「眞子内親王の危険な選択」(ビジネス社)。趣味は宝塚観劇。

8691OS5:2023/07/24(月) 17:59:03
https://news.yahoo.co.jp/articles/3d17fdc10cbf100d6c5b62ca00b56834b98603c2
秋解散へ首相が抱える3つの「夏の宿題」
7/21(金) 18:52配信


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産経新聞
官邸に入る岸田文雄首相=21日午前、首相官邸(矢島康弘撮影)

岸田文雄首相は今夏、政権の行方を左右する3つの重要な宿題を抱えている。東京電力福島第1原発処理水の海洋放出は具体的な時期を見定めている。実施中のマイナンバー情報総点検の中間報告は8月上旬に取りまとめる。世論が敏感な2つの問題への取り組みを経て内閣改造・自民党役員人事を断行し、次期衆院選に向けた態勢を作る。

処理水海洋放出について、首相は当初方針通り「夏頃」までに開始したい考えで、13日も記者団に方針に「変更はない」と強調した。放出計画は4日、国際原子力機関(IAEA)の科学的な調査に基づく包括報告書で「国際的な安全基準に合致する」と評価され、お墨付きを得た。

今後、関係閣僚会議を開き、首相が放出開始時期を表明する方向だが、懸念を示す地元漁業者や他国への説明などのため、放出までは一定期間を置く。

表明時期は7月下旬〜8月が有力視されている。9〜11月に岩手、宮城、福島の被災3県で県議選などが相次ぐためだ。首相官邸は、放出の是非が選挙で争点化し、批判が高まる事態を避けるため、選挙前の表明を調整している。

内閣支持率の下落の主因となったマイナカード問題も、8月に重要な局面を迎える。「国民の不安を払拭するため」(首相)に設置した省庁横断の総点検本部は、カード取得者向けのサイト「マイナポータル」で閲覧できる所得や年金など29項目の情報について、誤登録などの洗い出しを進めている。その中間報告が8月上旬だ。首相は徹底した点検と対策に取り組む姿勢をアピールする。

内閣改造・党役員人事の時期や方針に関し、首相は18日の時点で「今の時点では何も決めていないというのが結論だ」と語っている。ただ、8月は日米韓首脳会談出席のための訪米や、9月はインドでの20カ国・地域首脳会議(G20サミット)など複数の国際会議が立て込んでいる。こうした政治日程を踏まえると、人事に時間を割けるのは8月下旬から9月の公算が大きい。

政権幹部の一人は「9月末か10月に臨時国会を召集し、首相は衆院解散するつもりかもしれない。その時の支持率次第だ」と語る。秋以降の政権運営は、処理水放出やマイナカード問題で世論の理解を得て、人事の刷新で政権の浮揚効果を生めるかどうかに左右されそうだ。(田中一世)

8692OS5:2023/07/26(水) 09:55:15
https://news.yahoo.co.jp/articles/1edebc57831aecdb5733ab3e9adbfda578299cac
自民、夏の派閥研修会続々 人事・選挙へ結束 各派に思惑も
7/25(火) 17:37配信


産経新聞
自由民主党本部=東京都千代田区永田町

自民党各派閥は7月下旬から続々と夏季研修会を開く。第2派閥の麻生派(志公会)が26日に横浜市のホテルで研修会を開き、先陣を切る。岸田文雄首相(党総裁)が9月までに行う内閣改造・党役員人事や、早ければ秋に想定される衆院解散・総選挙に備えて結束を固め、士気を高める構えだが、各派にはそれぞれの事情や思惑がありそうだ。

各派の研修会は、新型コロナウイルス禍では中止や規模が縮小されてきたが、今年は4年ぶりに各派がそろって研修会を開く。飲食を伴う懇親会や宿泊を復活させる派閥もある。

最大派閥の安倍派(清和政策研究会)は8月20、21両日に長野県軽井沢町で研修会を開く。今月8日に一周忌を迎えた安倍晋三元首相の後継会長のポストが空席のままだ。中堅・若手を中心に、人事や選挙における公認を巡り交渉力を発揮できるリーダーを求める意見は根強く、研修会までに新体制を決められるかが焦点となっている。

7月26日に横浜市で研修会を開く麻生派は「ポスト岸田」の有力候補に挙げられる河野太郎デジタル相を擁している。人事ではその河野氏が閣内に残るか閣外に去るかに注目が集まっている。河野氏はマイナンバーカードを巡るトラブルへの対応で批判を浴びており、派閥会長の麻生太郎副総裁は周囲に閣僚を外れることも選択肢だと話している。河野氏がこれ以上傷付かないようにとの配慮があるとみられる。

第3派閥の茂木派(平成研究会)は8月9、10両日に横浜市で研修会を開く。同派は会長の茂木敏充氏が幹事長の座に就き、岸田政権内で影響力を維持してきた。「ポスト岸田」に意欲を示す茂木氏が幹事長を続投するか否かは、今回の人事全体で最大の焦点となっている。

第4派閥の岸田派(宏池会)と第5派閥の二階派(志帥会)は研修会を開く予定だが、日程は調整中だ。岸田派では、首相は一部週刊誌でスキャンダルが報じられた側近の木原誠二官房副長官の処遇に頭を悩ませそうだ。二階派は非主流派に甘んじており、主要ポストを射止められるか注目だ。

党内最小派閥の森山派(近未来政治研究会)は9月7、8両日に鹿児島県内で研修会を開く。衆院選挙区定数「10増10減」に伴う党内調整にあたった同派会長の森山裕選対委員長のさらに高い役職への重用や、所属議員の閣僚ポスト獲得への期待がある。(大橋拓史)

8693OS5:2023/07/26(水) 11:56:49
https://news.yahoo.co.jp/articles/ea45ef4871955787613633831e9e385c37f5b9c4
秋人事、茂木氏の処遇焦点 総裁選にらみ岸田首相熟慮
7/25(火) 7:07配信

時事通信
北海道釧路市内の事業者と意見交換する自民党の茂木敏充幹事長(中央)=24日午前、同市

 岸田文雄首相が9月中旬を軸に検討する内閣改造・自民党役員人事は、茂木敏充幹事長を続投させるか否かが最大の焦点だ。


 茂木派から留任を求める声が上がる一方、党内には公明党との関係を悪化させたとの批判がくすぶる。茂木氏の処遇は、来年9月の党総裁選の構図を左右する可能性もあり、首相は熟慮の上で判断する構えだ。

 「昨年は参院選に勝ち、(今年4月の)統一地方選もいい結果を残せた」。茂木氏は23日、北海道中標津町で講演し、幹事長として陣頭指揮を取った一連の選挙結果に胸を張った。24日には釧路市で地域興しの関係者と意見交換し、首相肝煎りの「デジタル田園都市国家構想」をアピールした。

 最近の茂木氏は精力的だ。16日に南米・欧州歴訪から帰国すると、翌17日に群馬県大泉町を訪問。21日の札幌市入りの2日後に北海道へ舞い戻り、24日までの日程をこなした。茂木派中堅は、茂木氏が党務に意欲的だと指摘。その上で「派閥として続投を求める」と強調した。

 もっとも、党内には厳しい空気も漂う。公明党は5月、次期衆院選の候補者調整を巡る自民党の対応が誠実さを欠いたとして、東京での選挙協力解消を決定。背景には、茂木氏らが公明党の本気度を読み誤ったこともあるとされ、党幹部は「責めを負うべきは茂木氏だ」と言い切った。

 報道各社の世論調査で内閣支持率が落ち込む中、内閣と党執行部の顔ぶれを刷新して政権浮揚を図るべきだとの意見も根強い。党関係者は「幹事長を代えなければ政権のイメージは変わらない」と指摘。党幹部も「支持率を好転させるには相当思い切った人事をしなければならない」と語った。

 首相は頭を悩ませているようだ。目玉の少子化対策を先んじて打ち出されるなど、首相が茂木氏にお株を奪われてきたのは事実。ただ、政権を支える麻生太郎副総裁は、茂木氏の続投を希望しているとの見方がある。財務相などに横滑りさせた場合、麻生、茂木、岸田3派中心の主流派体制が動揺しかねない。

 今秋の人事では、河野太郎デジタル相の扱いにも注目が集まる。茂木、河野両氏とも総裁選出馬に意欲的とされる中、2人を政権の要職にとどめるかどうかは、来年9月に党総裁任期満了を迎える首相の再選戦略に大きく影響するとみられる。

 「続投と交代の二つの意見がある。どちらがいいのか」。茂木氏の処遇について、首相は最近、周辺に苦悩をにじませたという。

8694OS5:2023/07/28(金) 08:06:07
https://news.yahoo.co.jp/articles/e5de634a39316de70dcfa84512b2214c515ad0bf
〈安倍派新会長いまだ決まらず〉「下村さんが認めないなら、5人で派閥を出て行こうか!」下村・塩谷vs5人衆…はたして安倍派分裂はあるのか?
7/28(金) 8:01配信


「国葬までには」「年内までには」「一周忌までには」…こう言われ続け、ついに一周忌を終えても、安倍派の会長が決まらない状況が続いている。7月20日には幹部会合で新会長選出について話し合う予定だったが、議論がまとまる見通しがつかず、延期された。当面、松野博一官房長官、萩生田光一政調会長らによる集団指導体制にしたい「5人衆」と、5人衆の動きに反発し、新会長選出を主張する塩谷立・下村博文両会長代理の溝が埋まっていない状況だ。ついには「派閥を出て行こうか!」と言い出すベテラン議員も現れて……。


統一教会問題がくすぶる萩生田氏、西村氏は「2025年までに総理になる」…
自民党内最大の100人規模を誇る安倍派。だが、所属議員が「安倍さんのように最大派閥をまとめるリーダーシップがあり、カネ集めもできる人はいない。誰が会長になっても、安倍さんと比べられるし、派内の不満がたまる」とこぼすように、衆目一致する会長候補がいないのが現状だ。

安倍派の有力な「5人衆」は、松野官房長官、萩生田政調会長のほか、西村康稔経済産業相、高木毅国会対策委員長、世耕弘成参院幹事長だが、いずれも“会長就任”となると決定打に欠ける。

西村氏は、地元で使う車のナンバーを『2025年までに総理になる』という決意を込めて『2025』にするほど、首相の座への野心を隠さないが、「24時に平気で『急ぎません。朝までに仕上げてください』と官僚にメールを送るようなパワハラ上司」(中央省庁の官僚)で、党内でも待望論は少ない。

一方、萩生田氏に関しては、安倍派に大きな影響力をもつ森喜朗元首相が北國新聞のインタビューで「力を付けてきた。大したもん。総合力は最も高い」と評価。事実上、会長に推されたとみられていた。

そこに「待った」をかけたのが、高木毅国対委員長だ。高木氏は「統一教会問題もあるし、東京都連会長として、次期衆院選に向けた自公の選挙協力解消を止められなかった。今、会長になるのはダメでしょう」と森氏に伝えたのだ。

だがその高木氏も派閥会長としては迫力に欠ける。

「国対委員長としても力不足で、御法川信英国対委員長代理や、前国対委員長だった森山裕選挙対策委員長の方が、よっぽど野党とのパイプもあり、交渉もできる。誰も総裁候補として考えていない高木氏を会長にしても、他派閥からなめられる」(全国紙政治部記者)。

松野氏は、官房長官という立場にある以上、100人規模の派閥の会長になることは考えづらい。
世耕氏は参院安倍派のとりまとめ役だが、「参院安倍派で内密に研修旅行に行くなど、囲い込みが露骨だ」(安倍派の衆院議員)と派内からは批判の的となっている。

8695OS5:2023/07/28(金) 08:06:22
「すぐに自分の総裁選出馬を模索」で安倍氏を激怒させた下村氏
こうして「会長として衆目一致する人物がいない」(安倍派の衆院議員)状況の中、5人衆が出した結論は「5人衆による集団指導体制」。だが、その案に反発しているのが、塩谷立・下村博文の両会長代理だ。

「塩谷・下村両氏は、5人衆よりベテラン。5人衆が派閥のとりまとめ役となることで、世代交代が進むのが嫌なのです」(全国紙政治部記者)

とはいえ、5人衆も塩谷・下村両氏に簡単に従うつもりはない。
とくに「塩谷さんのことは兄貴分だと思っているけど、下村さんのことは兄貴分とは思えない」(5人衆の1人)と、下村氏への反発は強い。

下村氏は、人望に欠けるにもかかわらず、自分ばかり前に出ようとする動きが目立ち、安倍派の現役議員だけでなく、森氏からも信頼を得ているとは言い難い。

「安倍氏の死去後、安倍派幹部が後継の体制をどうするか話し合っていたとき、真っ先に『下村さんだけは排除しよう』となったことを森氏が雑誌で暴露していました」(全国紙政治部記者)

「下村氏は、安倍首相が辞任を表明したときに慰労の言葉もなく、すぐ自分の総裁選出馬を模索し始めて、『まずは、お疲れ様でしたと言ってくるのが先だろう』と安倍氏の怒りを買っていました」(自民党議員)

膠着状態が続くなか、5人衆の一人は「下村さんがどうしても5人衆を認めないというなら、5人衆で派閥から出ていこうか! そうしたら安倍派のほとんどが5人衆についてくるでしょ!」と鼻息が荒い。

全国紙政治部記者は安倍派の今後をこう見立てる。

「まずは、9月中旬にもあるとみられる内閣改造・党役員人事でポストを獲得するためにも、新体制を確定させたいところです。安倍氏が亡くなった直後の内閣改造・党役員人事では首相は安倍派に配慮し、松野氏を官房長官、西村氏を経済産業相、萩生田氏を政調会長、高木氏を国対委員長に就けるなど、安倍派を重用しました。しかし今回、安倍派は強力なリーダーシップをもつ人がいないと足元を見られ、重要ポストの割り当てが減るかもしれません」

自民党関係者からは「歴史的に何度も分裂を繰り返してきたのが、今の安倍派です。8月20日の派閥の研修会までに決まればいいですが、会長選びで迷走し、このまま分裂してしまうのでは」との不安の声も出ている。

取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班

8696OS5:2023/07/28(金) 13:01:58
https://news.yahoo.co.jp/articles/6526a51ab3e612774c15eae29efa9030502c1214
菅前首相、独自人脈生かし「橋渡し役」…首相を側面支援
7/28(金) 10:42配信

読売新聞オンライン
(写真:読売新聞)

 自民党の菅前首相が独自の人脈を生かし、政府や与野党との「橋渡し役」を務めるケースが目立っている。政策提言や議員外交を通じて岸田首相を側面支援することもあり、首相も配慮する姿勢を示している。

【写真】故郷である秋田県湯沢市に建てられた菅前首相の胸像

 菅氏は27日、神戸市内で開かれた公明党の会合に出席し、安全保障関連法や軽減税率導入を振り返り、「公明党なくして(実現は)出来なかった」と述べた。会合には、菅内閣で閣僚を務めた公明の赤羽一嘉・前国土交通相らも出席した。菅氏は、次期衆院選で兵庫2区(神戸市北区など)から出馬予定の赤羽氏を「与党統一候補として勝たせたい」とも呼びかけた。

 公明の支持母体・創価学会との太いパイプを持つ菅氏は、東京都内での衆院選候補者調整を巡る両党の亀裂が表面化すると、関係改善に乗り出した。公明が公認候補を擁立予定の埼玉、愛知両県内での公明の会合に駆けつけ、自公連立政権の重要性を訴えたのだ。

 安倍政権の官房長官時代に培った日本維新の会とのパイプは今も健在とされる。安倍、菅両政権と比べ、岸田政権とは距離がある維新の幹部と頻繁に接触し、維新が力を入れる2025年の大阪・関西万博などを巡って意見交換を続ける。

 議員外交では、5月の訪韓に続き、今月は安倍元首相の後を継いだ日印協会の会長として訪印した。モディ首相とも会談し、岸田外交を後押しした。

 こうした菅氏の姿勢に、首相も歩み寄っている。20日には首相が菅氏の事務所を訪れ、東京電力福島第一原子力発電所の「処理水」海洋放出計画に関して意見を交わした。少子化対策を巡っては、菅氏が提唱した出産費用の保険適用の導入を政策に取り入れた。

 菅氏は、首相と距離を置く二階俊博・元幹事長らとともに、岸田政権では「非主流派」と目されてきた。それだけに、首相の動きに対し、自民内では「菅氏を取り込むことで、非主流派にくさびを打つ狙いがあるのではないか」とみる向きもある。もっとも、現在は派閥に属さない菅氏の党内基盤は弱いとの指摘があり、菅氏周辺からは「いつまで影響力を保てるかは分からない」との声が漏れている。

8697OS5:2023/07/31(月) 07:46:10
https://news.yahoo.co.jp/articles/fb739de19d2bb8c7d19b21b8f5fb19b6a760efdb
自民女性局のフランス研修写真が物議 SNSに投稿
7/30(日) 20:59配信


毎日新聞
松川るい氏がエッフェル塔前で撮影したとされる写真=同氏のSNSより

 自民党女性局のフランス研修中に撮影したとされる写真が、インターネット上で物議を醸している。女性局長の松川るい参院議員や今井絵理子参議院議員ら38人が7月下旬から訪仏し、エッフェル塔をまねたポーズで撮影した写真をネット交流サービス(SNS)にアップするなどしており、「浮かれすぎ」「社員旅行か」「反感しかない」などの声が多数上がっている。



 今井氏は24日、「女性局メンバー38名、無事にフランス到着!!」と投稿し、空港やバス車中で撮影した笑顔の写真などをアップした。

 また、松川氏は27日「フランス研修に来ています。3才からの幼児教育の義務教育化、少子化対策、政治における女性活躍などの課題について、仏国会議員や行政担当者と意見交換させて頂き大変有意義でした」とツイートしたうえで「なんと上院はリュクサンブール宮殿(写真は上院議員との意見交換)それにパリの街の美しいこと!」と投稿。さらに同宮殿で今井氏と撮影した写真をアップしている。

 さらに松川氏は「大阪の仲間と」と題した投稿で、エッフェル塔前で塔をまねたポーズを取った写真もアップしている。SNS上では「このポーズは何ですか? 涙が出ます 仲間との旅行でしたら自費で行ってください」「そこで、その場所で、そのポーズで 何を視察し、何を得たのか教えてもらえませんか?」などと批判する声が相次いだ。

 他にも「世間の一般の人は海外旅行なんかいけない現状を理解して その発信されてるんですかね?」「この写真を、酷暑の中1円でも安いスーパーを探して自転車で走り回る主婦に見せたいのか?」「観光地ばかりではなく、先般暴動が起きた地区を実際に視察するなど移民対策に関する研修をした方が良いのではないか」など疑問の声が相次いでいる。【大場伸也】

8698OS5:2023/07/31(月) 07:50:16
https://news.yahoo.co.jp/articles/4d7db16bd57eff0e906ae707875ecbae17291db7
閣外放出必至! 高市早苗大臣が失った「もう一人の理解者」 「筋を通さない」と厳しい評価も
7/31(月) 5:56配信
 今秋と目される内閣改造での“放出候補”が話題だ。その筆頭格が、初の女性総理の座を狙う高市早苗経済安全保障相とされる。


 政治部デスクが解説する。

「岸田文雄総理も、一時は総理総裁の座を争うライバルとして閣内に封じ込めた。が、もはや脅威ではないと判断したようです」

 昨夏の内閣改造に際して、岸田総理は高市氏を政調会長から外し、現在の特命大臣に任用した。衆目一致する“格落ち”だったが、「彼女は急逝した安倍晋三元総理に近い存在だから、保守層に配慮した末の人事だった」(閣僚経験者)とも伝えられる。

 先の政治部デスクが言う。

「高市を巡る潮目はすでに変わっています。放送法にまつわる総務省の行政文書問題では乱雑な答弁で国会を混乱させ、地元・奈良県知事選に際しては自身に近い元官僚を擁立。反発した現職の出馬を招いて維新に漁夫の利を得さしめた。経済安保相への就任時にも、ポストへの不満をツイートして、初っぱなから岸田総理の不興を買いましたね」

 いまや永田町では「筋を通さない、義理を欠く」(別の閣僚経験者)との厳しい評価も少なくない。

「自分の選挙区である奈良2区内の河合町長選挙でも、自民党系の現職が維新の新顔に敗北。それでも高市さんは、他になり手がいないのをいいことに県連会長の座に居座っている。あまりの身勝手に、地元では確実に高市離れが進んでいます」(地元関係者)

「推薦人20人は確保しています」
 さりとて、明るい話題がないわけではない。4月には奈良市で「高市早苗議員を内閣総理大臣にする会」の設立総会が開催された。政治部記者が後を引き取る。

「この場で高市さんは、次期総裁選を念頭に“すでに推薦人20人は確保しています”と大見得を切ったんです。会場は大きな拍手に包まれましたよ」

 が、党内にはこの発言に疑義を持つ声が少なくない。

「前回の総裁選で高市さんを推薦し、選対幹部を務めた城内実元外務副大臣は、5月に森山裕選対委員長が率いる森山派に入会済み。城内さんは当選6回の大臣待機組。先が見通せない高市さんを見限って、秋の党役員人事で幹事長との呼び声も高い森山さんに乗り換えたと見られています」

 頼みは党内の保守系だが、

「今月8日、彼女は安倍元総理の一周忌に際し“安倍総理とは知らないうちに同じ行動を取ることが多かった”と安倍氏の死を悼みました。さらに追悼集会で“安倍総理の代わりになる人なんていやしませんよ”と、迷走する清和会(安倍派)の新会長人事にも言及。横やりを入れたんです」

大物の理解者を失い…
 清和会は将来的に分裂が不可避と見られている。

「それを見越して高市さんは、“安倍氏の正当な後継者は自分”と訴えたつもりでしょう。とはいえ、かつて清和会を飛び出した彼女を担ぐ議員がどれだけいるのかはまったくの未知数です」

 その高市氏は安倍元総理に続いて大物の理解者を失っている。

「ウシオ電機創業者の牛尾治朗元会長です。牛尾氏が松下政経塾の創設に関与していた関係で、塾出身の高市さんは、折に触れて助言を仰いでいました。牛尾氏は安倍総理と姻戚関係にもあったので、財界人の中でも保守系の主張に理解を示す、貴重な存在だったんですが」

 ジジ殺しで鳴らした女傑も年貢の納め時――。

「週刊新潮」2023年7月27日号 掲載

新潮社

8699OS5:2023/07/31(月) 10:57:48
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/885778/
自民の各派閥、夏の研修会復活 党人事・内閣改造へ 水面下で駆け引き
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2023年7月30日 19:23


 自民党の各派閥が新型コロナウイルス禍で自粛してきた夏の研修会を復活させている。岸田文雄首相(党総裁)が9月前半にも行う党役員人事や内閣改造を見据え、結束を確認する狙いがある。各派にはそれぞれ事情や課題もあり、水面下の駆け引きも活発化する。
 夏の派閥研修会は、派閥領袖(りょうしゅう)が党総裁選で支持する候補を表明するなど政局の分岐点にもなってきた。2020年のコロナ禍以降は中止や規模を縮小して実施してきたが、今年は各派とも4年ぶりに宿泊を伴う従来の形式に戻す方針。
 先陣を切り、26〜27日には第2派閥の麻生派(志公会、56人)が横浜市などで研修会を開催。会長の麻生太郎副総裁は「多くの仲間と党内の議論をリードし、岸田政権のど真ん中でしっかり支える」と強調した。
 麻生氏は首相、第3派閥の茂木派(平成研究会、54人)を率いる茂木敏充幹事長と政権の中枢を固めており、3氏は26日にも東京都内で会食した。今後の政権運営について意見を交わしたとみられるが、麻生派で将来の首相に意欲を示す河野太郎デジタル相はマイナンバーを巡る問題で批判を浴びており、首相が内閣改造で河野氏を交代させるかが焦点となっている。
 最大派閥の安倍派(清和政策研究会、100人)は8月20〜21日に長野県軽井沢町で研修会を開く。今月8日に一周忌を迎えた安倍晋三元首相の後継会長は今も決まっておらず、派内には「人事交渉で軽く見られる」(ベテラン)と早期決着を望む声は強い。ただ有力視されてきた萩生田光一政調会長ら有力者5人の集団指導体制にも派内に異論があり、研修会までの新体制決定は難しい状況だ。
 茂木派は8月9〜10日に横浜市内で研修会を開催する。「ポスト岸田」に意欲を示す茂木氏が、党人事で首相を支える幹事長にとどまるかが最大の焦点だ。
 首相が率いる第4派閥の岸田派(宏池会、45人)は9月中旬にも研修会を開く予定だが「内閣改造の時期の臆測を招く」として、日程の発表を保留している。第5派閥の二階派(志帥会、41人)は日程を調整中。党内最小派閥の森山派(近未来政治研究会、8人)は9月7〜8日に鹿児島県で研修会を開く。(関口潤)

8700OS5:2023/07/31(月) 10:58:23
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/884630/
自公、国交相ポスト綱引き 公明「指定席」10年超 自民内に奪還論
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2023年7月27日 22:09(7月27日 23:24更新)

 9月前半を軸に内閣改造が見込まれる中、国土交通相のポストを巡って自民、公明両党の神経戦が始まっている。10年以上ポストを独占する公明側に譲る気配はないが、建設・運輸業界を支持基盤に抱える自民党内から奪還論が浮上。東京都の衆院小選挙区での候補者調整を巡る対立のしこりも残る中、両党間の新たな火種となる可能性もある。
 「地方から国への要望で、国交省の所管する事項が本当に多い。国交相はわが党に非常にふさわしいポストだ」。公明の北側一雄副代表は27日の記者会見で、自身も経験した国交相ポストの重要性を強調。「決めるのはあくまで首相」としつつ、ポスト継続に期待感をにじませた。
 公明は自民と連立した1999年以降、当初は厚生労働、環境、国交などの大臣ポストを担った。ただ、政権に復帰した12年の第2次安倍晋三政権発足以降は、太田昭宏前代表から現職の斉藤鉄夫氏に至るまで計4人の公明議員が、一貫して国交相を務めている。
 国交省は道路整備や災害対策、交通など社会基盤全般を担う巨大省庁だ。全国に出先機関を持つため、公明が特に重視する地方の知事や首長からの陳情も多く、有権者との接点を得やすいメリットもある。公明関係者は「厚労相や環境相ポストは票につながらなかった」と明かす。
 公明は次期衆院選で、現職議員がいる関西の小選挙区で日本維新の会と全面対決となる見込みで、危機感を強めている。27日に神戸市で建設、運輸、港湾などの業界関係者らを集めた会合には斉藤国交相も駆け付け、支持を呼び掛けた。
 ただ、国交相が魅力的なのは自民にとっても同様だ。公明に譲り続けたことで、自民の現職議員で国交相経験者はゼロ。自民内には巨大な権限を持つ大臣につけないことで、業界とのパイプが細ることなどを危惧する声も根強い。表だった奪還論は控えているが、自民幹部の一人は複数の議員との会合で「公明から国交相を奪ってやる」と明言。閣僚経験者は「この10年、自民の国交相がいないのは問題だ」と語った。
 自民は今月中旬、公明との候補者調整が決裂した東京28区(練馬区東部)を含む五つの小選挙区の支部長を決め、東京の擁立作業を終えたばかり。選挙協力を巡っても強気の姿勢を崩さない公明に、自民幹部は「強欲すぎる」と不快感を隠さないが、国交相ポストを巡って自民が強気に出れば、両党の関係がさらに悪化する恐れもある。(敦沢政俊)

8701OS5:2023/07/31(月) 11:49:31
https://news.yahoo.co.jp/articles/6f536596e21f3ef6da84e846d019418085a52edb
岸田内閣の改造、抜擢人事に小渕優子、河野太郎大臣はまさかの留任? 顔ぶれ、専門家の見立て
7/29(土) 10:32配信

AERA dot.
講演する小渕優子氏=5月30日、東京都千代田区

 岸田政権の支持率の下落が止まらない。毎日新聞が7月に実施した世論調査では前月の調査から5ポイント下落し28%、読売新聞でも6ポイント下落の35%だった。2カ月前の調査と比較すると、それぞれ20ポイント前後も減少している。このような状況で控えているのが内閣改造だ。支持率回復に向けた陣容を固めることができるか。政治ジャーナリストの角谷浩一さんに、どのような顔ぶれが考えられるのか聞いた。


*   *   *

 内閣改造は、おそらく9月下旬ごろになるのではないかと見ています。

 前回の内閣改造は昨年の8月10日にしており、当初は1年の節目が人事の時期になると見ていましたが、省庁のほうから反発があるようです。

 8月末に2024年度予算の概算要求の締め切りがあるから、ではなくて、この時期に改造をすると、その対応のために官僚らが夏期休暇を取れなくなるためです。働き方改革を進める岸田首相が、2年連続で官僚らの夏期休暇を潰すわけにはいかないようです。

 また、9月上旬からはインドネシアでASEAN(東南アジア諸国連合)関連首脳会議、インドでG20サミット(主要20カ国・地域首脳会議)、アメリカで国連総会と立て続けにあり、日程が詰まっています。そうなると、9月中旬以降が改造のタイミングになってくると思います。

 改造のポイントは、首相候補といわれている河野太郎・デジタル大臣や茂木敏充・自民党幹事長の処遇をどうするかでしょう。

■河野大臣は交代しない?

 河野氏は、マイナンバーカードをめぐるこれまでの不始末の責任を取らせるかたちで交代という見方もありますが、私は留任させるのではないかと見ています。

 マイナカードの問題は、いまは誰が閣僚を務めてもサンドバッグ状態になるでしょう。そうなってくると、能力的に問題があるとしても、河野氏に責任をもって最後までやってもらうという状況になるように思います。

 河野氏は8月下旬に予定されていた外遊を取りやめました。それはデジタル大臣の留任が視野に入っているからだと見ています。

 国民の側からすると、「河野氏を留任させるとは何事か」という気持ちもあると思いますが、岸田首相の立場からすれば、この厳しい状況を図太く乗り切れるのは河野氏以外にはいない、という流れになるのもあり得ると思います。

8702OS5:2023/07/31(月) 11:49:52
■自民党幹事長に小渕氏抜擢も

 茂木氏は東京都での公明党との衆院選の選挙協力に関して調整に失敗し、交代説があります。茂木氏は外務大臣をやり、幹事長もやりましたから、次は財務大臣に就く可能性があります。

 そうすると、幹事長を誰にするのか。麻生派から幹事長を出すとしたら、鈴木俊一・財務大臣が考えられます。ただ、鈴木氏が幹事長になれば、麻生氏が面白くないでしょう。自分の引退を早めることになりますから。

 そこで白羽の矢が立つのが、小渕優子衆院議員です。閣僚などの候補となる女性は高市早苗や稲田朋美、野田聖子ら各氏がいますが、勢いはありません。これまでの雰囲気を一新するために、新しい女性の顔を出したいとなると、小渕氏が有力です。

 小渕氏は2014年に政治資金規正法違反容疑が発覚して、経済産業大臣を辞任。問題発覚後にドリルで破壊されたパソコンのハードディスクが見つかり、「ドリル優子」などと揶揄されてきましたが、党内外の役職も断わりながら長く謹慎期間を過ごしてきました。事件から9年がたっていますから、ここら辺で「反省とみそぎは終わった」として抜擢されるかもしれません。

 ただ、小渕氏が幹事長になると、面白くないのは茂木氏でしょう。

 小渕氏は茂木派です。茂木氏からすれば派閥内に、首相を目指すライバルが出現するのは面白くない。財務大臣のポストも、国民の負担が増しているなかでまさに「悪役」。茂木氏にとっても魅力的なものには映らないかもしれません。そうなると、茂木氏も幹事長に留任ということになるかもしれません。

■そもそも支持率下落の原因は

 内閣改造をすれば、支持率は一時的に改善するとは思いますが、支持率が下落している根本的な要因は、岸田首相の姿勢にあります。

 岸田首相は防衛費を増額させるために増税する方針を示しましたが、何が足りず、なぜ必要なのか、どこまで装備を増やすのか、などの具体的な説明は一切せず、国民が納得する状況にはなっていません。

 国民の反発の強いマイナカードの問題では河野大臣に任せきりで、事態を悪化させました。岸田首相は大変なことに手を突っ込まないような印象もあります。

 7月に九州各地で豪雨が発生し、多数の死傷者が出るなど多大な被害が起きましたが、岸田首相は7月11日からNATO(北大西洋条約機構)の首脳会議などに出席するためにヨーロッパに、そして16日からは中東へ行きました。

 すでに決まっていた予定だからとはいえ、国内に甚大な被害が出ており、「いまこそ国内に注力すべき」というタイミングで外遊に出ていったのは、「優先順位を考えられない首相」という印象を与えました。

 内閣改造では改めて国民の声に向き合う姿勢を示す必要があるのですが、岸田首相のこれまでの言動を見ていると、それは難しいように思えます。下落する支持率を反転させ、攻勢に出る岸田首相の姿は現時点では思い描けませんね。

(AERA dot.編集部・吉崎洋夫)

吉崎洋夫

8703OS5:2023/07/31(月) 11:56:58
https://news.yahoo.co.jp/articles/956e20e1321bd480d92dd81b2f43aef33e57765a
安倍派、新体制づくり手詰まり 思惑交錯、総会めど立たず 自民
7/29(土) 7:22配信
時事通信
6日、東京・永田町の自民党本部で開かれた安倍派の会合

 自民党安倍派(清和政策研究会)の新体制づくりに手詰まり感が漂ってきた。

 新会長の選出案と、有力議員「5人衆」の集団指導体制案のいずれも支持を集めきれず、派閥総会を開くめどは立っていない。最大派閥の「顔」選びは急速に熱気を失い、対立回避と現状維持の安定志向が目立ち始めた。

 「混沌(こんとん)としている。もうさじを投げた」。「5人衆」の一人は今週、周囲にこう嘆いた。

 同派の新体制を巡る動きは、安倍晋三元首相の死去から1年となる今月に入って活発化した。高木毅国対委員長、松野博一官房長官、西村康稔経済産業相、萩生田光一政調会長、世耕弘成参院幹事長の「5人衆」は、自身らによる集団指導体制への移行を強硬に主張。同派の会長代理を務め、新会長の決定を目指す塩谷立元総務会長、下村博文元政調会長との対立が深まった。

 しかし、集団指導体制案を巡っては、中堅・若手からも「抵抗感がある」などと反発の声が上がる。思うように賛同が広がらないとみるや、もともとライバル関係にあった「5人衆」内の温度差が表面化。「リーダーを1人に決めるのは今の状況では難しい」と主張する世耕氏に対し、別のメンバーは「5人衆と言われるのも嫌だ。続くわけがない」と漏らした。

 その一方で、派内に安倍氏の後継として衆目の一致する名前が見当たらないのも事実だ。無理に新会長を選べば、内部対立が深刻化する可能性もあり、中堅は「最も大事なのは派閥が割れないことだ」と訴えた。

 同派は8月20、21両日に研修会を予定している。これに先立ち、同17日に派閥総会を開くことも検討中だが、実現するかは不透明。会長ポストは引き続き空席とし、現在の幹部体制の微修正にとどめる案も取り沙汰される。これに関し、派内の有力議員は「事実上の現状維持だ」と解説した。

8704OS5:2023/07/31(月) 11:57:22
https://news.yahoo.co.jp/articles/4fdb2996cfab6099e5d212325e7274f241c9b22f
永田町に広がる “河野太郎” 包囲網…派閥のトップ麻生氏が「下働きをして苦労を知れ」と発言報道も
7/28(金) 17:20配信


SmartFLASH
河野氏と話す麻生氏(写真:つのだよしお/アフロ)

 7月27日午前、岸田文雄首相は大雨の被災地である福岡県久留米市を訪れ、土石流によって1人が亡くなった地区などを視察。その後、河野太郎デジタル大臣とともに、高島宗一郎福岡市長の説明を受けながらオンラインでの行政手続きを体験した。

「デジタル関連事業に携わる人たちと車座対話もおこないました。首相はそのなかで『マイナンバーカードで国民に不安を与えていることを申し訳なく思っている』と陳謝しましたが、河野大臣はいつも以上に渋い表情をしていて、何も話さずピリピリした雰囲気でした」(政治担当記者)

 ピリピリの原因は、「永田町に急速に広がっている河野包囲網」(自民党関係者)のせいかもしれない。

「7月26日、マイナンバーカードに関する参院特別委員会の閉会中審査が開かれました。そこで河野大臣は、『カードに保険証を統一したあとも、安心して保険診療を受けていただけるという広報をきちんとやり、心配や懸念を払拭したい』として、野党が求める『従来保険証の廃止撤回』に応じる考えはないとしました。

 ところが、質問に立った自民党の山田太郎参院議員から『期限ありきではなく、ていねいに国民からの理解を得るべきではないか』という発言があり、萩生田光一政調会長、世耕弘成参院幹事長などからも『廃止の時期にこだわる必要はない』という声が高まっているのです。

 そして、岸田首相までもが記者団に『現場の意見を伺いながら考えていきたい』と廃止撤回を匂わせる発言をして、まさに河野大臣は『梯子を外された状態』になっています」(前出・政治担当記者)

 さらに27日、時事通信が《所属する麻生派の領袖(りょうしゅう)である麻生太郎副総裁も「下働きで人の苦労を知るべきだ」と周囲に漏らす》と河野大臣を見放したような発言をしたと伝えている。

 政治アナリストの伊藤惇夫氏がこう話す。

「本来、政策における最高責任者は岸田首相ですし、マイナカードの普及を急いだのも岸田首相です。批判を受けてしかるべきは首相なんです。しかし矢面に立っている河野大臣の影に隠れて批判をかわしています。

 世論のマイナカード反発が強くなり、新たなトラブルが見つかれば、岸田首相は廃止時期を延期する可能性は十分あります。一度決めた方針を変えると『ブレた』と批判されますが、岸田首相の場合はなぜか『柔軟に対応した』と言われるんですよね(笑)」

 9月にもあるとされている内閣改造で、河野大臣はどう処遇されるのか。

「デジタル大臣を交代させる可能性もありますが、(人選を)間違えると岸田首相自身が責任追及の的になることも考えられます。そうならないよう、河野大臣を継続させることも選択肢としてあるでしょう」(伊藤氏)

 突破力の発揮は今後、あるのだろうか。

8705OS5:2023/07/31(月) 16:02:45
https://news.yahoo.co.jp/articles/b44cfc3a4c6617b8488e7575906bc836e99e8a40
エッフェル塔前でポーズ 自民党女性局の仏研修、投稿に批判相次ぐ
7/31(月) 12:55配信

朝日新聞デジタル
自民党女性局長の松川るい参院議員(中央)らがフランスのエッフェル塔前で撮影したとされる写真。SNSで松川氏のアカウントからは削除されたが、拡散されている

 自民党女性局がフランス研修中に撮影したとされる写真がSNS上で批判を浴び、物議を醸している。写真は女性局長の松川るい参院議員のSNSで投稿され、エッフェル塔前でポーズをとる写真などに「世間の感覚とズレすぎ」など批判の声が寄せられた。


 松川氏は31日、「中身のある真面目な研修なのに誤解を招いてしまっており、申し訳なく思っています」とのコメントを出し、一部の写真を削除した。

 松川氏は27日、研修中に撮影したとされるフランス上院のリュクサンブール宮殿内や、エッフェル塔前での記念撮影の写真などを複数投稿。エッフェル塔前で塔をまねたポーズで撮った写真もアップした。SNS上では「世間の感覚とズレすぎ」「修学旅行にしか見えない」「国民が増税や物価高で困窮しているのに」などの批判が相次いだ。

 松川氏の投稿によると、研修は3泊5日で、全国の女性局所属の地方議員ら38人が参加し、国会議員は松川氏を含めて4人。費用は党費と自腹でまかない、少子化対策や女性活躍などをテーマに、フランスの上院や下院の議員と意見交換をしたという。

朝日新聞社

8706OS5:2023/08/01(火) 08:53:35
https://news.yahoo.co.jp/articles/ab323ad0416378b691ae76cc905c23cfe969ac5e
非主流派の実力者と急接近…動き始めた麻生太郎氏 いずれ迎える日を見据えた「長期戦略の一環」か
8/1(火) 8:50配信

西日本新聞
自民党の麻生太郎副総裁

 岸田文雄首相の後ろ盾として存在感を高める自民党の麻生太郎副総裁が、岸田政権と距離を取る実力者たちと接近している。5月以降、自らとも溝があるとされる二階俊博元幹事長や菅義偉前首相らと会食やゴルフを重ねている。今後の政局をにらんで関係を深める狙いにとどまらず、いずれ迎える政界引退を見据えた「長期戦略の一環」(側近)との見方も出ている。 (河合仁志)

【画像】「つまらないプリンス」が首相就任会見で見せた「らしくない」顔

二階氏と会食、菅氏とゴルフ
 20日夜、東京都内の中華料理店。麻生氏が杯を交わすのは幹事長の歴代最長記録を持つ二階氏。岸田政権で非主流派に追いやられた筆頭格だ。二階氏が麻生氏に持ちかけた会食は、側近を交えて終始和やかなムードだったという。

 2カ月前は麻生氏から声をかけた。二階派に退会届を出した衆院中堅が麻生派入りを希望したためだった。「いいんじゃないか」。麻生氏のもてなしに気を良くした二階氏は派閥移籍をあっさり快諾した。

 「これからいろんな話ができそうだ」。麻生氏は満足げにこう語っているという。周辺も「いざというときに腹を割って話せる関係が大事。二階氏との意思疎通はうまくいっている」。来秋の党総裁選も視野に意見を交わす間柄に発展させたい考えだ。

 今月初めには岸田政権への苦言をいとわない菅氏と都内でゴルフをプレー。茂木敏充幹事長も加わり旧交を温め直している。

代替わり「環境整備まだまだ」
 麻生氏の一連の動きは首相のバックアップに加え、先を見通した思惑も見え隠れする。当選14回を重ねた麻生氏は9月には83歳になる。長年、麻生氏を下支えしてきた裏方の勇退も相次ぎ、「次が最後の衆院選」との観測も強い。

 ただ、後継者と有力視される長男を含め、代替わりを円滑に運ぶ上で「環境整備がまだまだ残っている」(側近)。二階氏や菅氏と今のうちに距離を縮め、因縁を取り除こうと腐心するのは、こうした「親心」も少なからずありそうだ。

盤石とは言えない足元
 さらにここに来て、目をかけてきた麻生派で地元福岡選出の大家敏志参院議員が衆院へのくら替えを希望。麻生氏は面会を重ねて慰留したが、大家氏は制止を振り切って公募に突き進んだ。6月には別の麻生派参院議員も不祥事で失職。足元は盤石とは言えない。

 最大の盟友だった安倍晋三元首相を失い、「ポスト麻生」を巡り自ら動き始めたキングメーカーは、党内力学に何をもたらすのか-。8月15日には森喜朗氏や小泉純一郎氏ら首相経験者との私的な会合も持つ予定だ。

西日本新聞

8707OS5:2023/08/01(火) 11:43:20
https://news.yahoo.co.jp/articles/54c76f10a35b451aefe1c7aff614480dc41ba962
森山裕・選対委員長 定数是正の公認調整、自公の関係修復で岸田首相の窮地を救う 幹事長への抜擢も有力視
8/1(火) 11:15配信

NEWSポストセブン
「岸田首相が一番頼りにしている政治家」と言われる森山裕氏(時事通信フォト)

 7月4日の自民党本部には緊張が張り詰めていた。「維新に勝てる候補を選ばなければならない」──自民党の茂木敏充・幹事長と森山裕・選対委員長は佐藤ゆかり氏(二階派)、中山泰秀氏(安倍派)、岡下昌平氏(二階派)ら前回選挙で落選した大阪の自民候補6人を前に、候補者(支部長)差し替えのための公募の実施、つまり「クビ」を言い渡したのだ。

「どういう判断基準で公募対象としたのか」。6人はなおも食い下がったが、「幹事長も選対委員長も『公募にはあなた方も参加できます。もう決まったことです』と取り付く島もなかった」(出席者)という。

 面談後、佐藤氏が会見で「支部長を差し替えて大阪の自民党が刷新できるわけではない」と捨て台詞を残して政界引退を表明し、話題を呼んだ。

 自民党の議員・候補者にとって、選挙で党の「公認」を得られなければ議員として生き残れない。その生殺与奪の権を握っているのが、選対委員長の森山氏なのだ。

 解散・総選挙を視野に入れる岸田首相は選対委員長に森山氏を抜擢、「10増10減」の衆院定数是正に伴う公認調整をはかる特命を与えた。

「森山さんは各選挙区の情勢調査を行ない、議員・候補の地元活動や党員獲得数などのデータを集めた閻魔帳をつくって差し替えを判断している。候補者選びは都道府県連の推薦が前提になるが、それに従えば全員落選した大阪では落選議員たちが傷をなめ合って候補者差し替えが難しい。そこで森山さんは茂木さんを先頭に党本部に『大阪刷新本部』をつくらせ、党本部直轄で候補者選びをやり直すという荒療治をやった」(自民党選対関係者)

 この翌7月5日、岸田首相の腹心の嶋田隆・総理首席秘書官が森山氏の事務所を訪ねた。

「難しい役目を果たしてくれた森山さんに総理からの感謝の言葉を伝えたと見られています。嶋田秘書官を派遣するのはよほど総理に信頼されているということでしょう」(政治部記者)

 岸田首相の危機も救った。先の通常国会終盤、自民党と公明党は東京28区の候補者選びで対立、一時は公明党の連立離脱かという観測が流れるほど関係が極度に悪化した。

「森山さんは『連立政権に影響させるつもりはない』と火消しに回り、公明の石井啓一・幹事長、西田実仁・選対委員長と何度も接触して愛知と埼玉で自民党が公明党候補を支援することで説得した。そして6月27日には自ら自公の選挙協力に関する基本合意文書(東京以外の協力)を結んで関係修復を成し遂げた」(自民党国対幹部)

 ほっとした岸田首相は6月30日に森山氏をザ・キャピトルホテル東急の和食「水簾」に招き、2人だけで1時間昼食をとって労をねぎらった。

 今や「岸田首相が一番頼りにしている政治家」と言われる森山氏は、8月下旬と見られている内閣改造で茂木氏に代わる幹事長への抜擢が有力視されている。

※週刊ポスト2023年8月11日号

8708OS5:2023/08/01(火) 14:08:33
https://news.yahoo.co.jp/articles/62667d1ff426c346e118135969bfc5cbfb29f82e
木原副長官、取材避けて1カ月 岸田首相最側近、文春報道が影響
7/30(日) 7:07配信
時事通信
木原誠二官房副長官=6月19日、首相官邸

 岸田文雄首相の最側近である木原誠二官房副長官(53)が、約1カ月にわたり記者団の取材を避けている。

【国会議員情報】木原 誠二(きはら せいじ)氏

 それまで首相官邸を出入りする際に質問に答えていたが、正面玄関にほとんど姿を見せなくなった。木原氏の妻が警視庁から任意聴取されていたと週刊文春に報じられ、関係者によると「家族のケア」が必要になったことを理由としている。

 週刊文春は7月に入り、2006年に東京都内で男性が死亡したことに関し、木原氏の妻が聴取されていたなどとした記事を4週連続で掲載。松野博一官房長官は28日の記者会見で、木原氏から「私が捜査に圧力を加えたとの指摘は事実無根だ」との報告を受けたと明かしたが、木原氏本人は公の場で一切説明していない。

 木原氏は自民党岸田派に所属し、21年10月の岸田内閣発足に伴って副長官に就任。以来、朝か夕に取材に応じていたが、6月下旬以降は一度も行われていない。7月6日には関係者を通じ、しばらく取りやめる意向を記者側に伝えた。

 副長官は首相の外国出張に同行し、首脳会談や国際会議の内容を報道陣に説明する役割もある。だが、7月に首相が欧州と中東をそれぞれ訪問した際はいずれも木原氏ではなく、磯崎仁彦官房副長官が同行した。松野氏が沖縄出張で官邸不在だった24日、午前と午後の官房長官の定例会見を代行したのも磯崎氏だった。

 立憲民主党の泉健太代表は28日の会見で「木原氏は説明責任が求められている」と訴えた。政府関係者は「副長官の業務をこなせないのは問題だ」と指摘し、「けじめを付けた方が本人のためだ」(閣僚)との声も出始めた。9月に想定される内閣改造・自民党役員人事では木原氏の去就が焦点の一つとなる可能性もある。

8709OS5:2023/08/02(水) 08:25:45
https://news.yahoo.co.jp/articles/ad0eff7647b0c7be459122e68f68c8817cc77609
森山裕・選対委員長 抜群の集金力で“第2の金丸信”ヘの道ひた走る
8/2(水) 7:15配信

NEWSポストセブン
“裏で自民党を切り回すドン”との声も(時事通信フォト)

 選挙区の10増10減に伴う候補者調整をめぐって悪化した自公関係。その修復のために奔走し、岸田文雄・首相から絶大な信頼を得ているのが森山裕・選対委員長だ。今では全選挙区の候補者の公認権を握ることにより、“裏で自民党を切り回すドン”との声も高く、8月下旬と見られている内閣改造で茂木敏充氏に代わる幹事長への抜擢が有力視されている。自民党に突然現われたこの新実力者は、一体何者なのか。


 森山氏は鹿児島が大空襲に襲われた昭和20年4月8日、同県鹿屋市の防空壕の中で生まれた。

 実家は農家と新聞販売店を営み、森山氏も小学生の頃から毎日自転車で新聞を配達したが、中学卒業後、「つらい農業はやりたくない」と就職。働きながら定時制高校を卒業した。この生い立ちは、今年4月27日、森山氏が議員在職25年表彰を受けた際の国会演説で自ら語ったものだ。

 中古車販売業で身を起こし、鹿児島市議を7期23年務めた後、53歳の時に参院補選(1998年)で国政に出て、2004年に衆院に転じた。苦労人で、遅咲きの政治家である。市議時代の同僚が語る。

「森山さんが中学を卒業して最初に勤めたのが自動車関係の会社で、自転車に乗って工具などをお客さんのところに運ぶ仕事をしていたそうです。生活は非常に厳しかったと。中古車販売会社を立ち上げた頃から人との付き合いに才覚を発揮し、同業者をまとめて組合をつくるなど実績をあげています。苦労人だけに市議時代も気配りを忘れなかった。議員の中には市の職員に威張り散らす人もいたが、森山さんは『市議も職員も市民の負託を受けて仕事をしているのだから、職員が働きやすい職場にしなければならない』と言っていて職員から信頼されていた」

 この市議時代に大きな資産を築いた。

 森山氏の「後援者の息子」であるIT経営者・金丸恭文氏が鹿児島で起業した会社(現フューチャー)に出資したところ、会社が急成長して保有する株の評価額が今やざっと20億円に膨れ上がった。

 森山氏は以前、本誌・週刊ポスト(2023年7月10日発売号)の取材に同社株を保有した経緯をこう語っている。

「同社の金丸社長とは地元・鹿児島で同郷だった縁で、創業時(1989年)に応援する目的で210万円を出し42株を取得した」

 前出・市議時代の同僚はこう付け加える。

「出資する時に奥さんに反対されたから、自分のヘソクリから210万円出したら大化けしたと言ってました」

 資産家とあって、地元では「政治資金パーティーを開かない政治家」として知られる。

 だが、国政に出てからも苦労は続いた。自民党では最初に橋本派(現・茂木派)に所属したが、小泉内閣の郵政民営化に反対して公認を得られず、2005年の総選挙は無所属で当選。その後、復党すると旧山崎派(近未来政治研究会)→旧石原派に所属した。

 頭角を現わしたのは安倍内閣で国対委員長に就任(2017年)してからだ。当時の二階俊博・幹事長と難しい国会運営を切り回し、菅内閣まで最長の4年2か月国対委員長を務め、野党に太い人脈をつくった。気難しいことで知られる立憲民主党の安住淳・国対委員長が「自民党で唯一話ができるのは森山さん」(政治部記者)といわれる。

8710OS5:2023/08/02(水) 08:26:05
 立憲民主党の国対ベテランが語る。

「安倍政権は強引な国会運営が多かったが、森山さんは官邸から対決法案を早く通せと言われても、『それでは国会が止まってしまう』と掛け合って審議日程などで野党の言い分を聞き入れてくれた。

 野党の国対控え室にもよく御菓子などを差し入れてくれた。そうした野党への気配りは二階さんに学んだのでしょう。二階さんは国対委員長時代、野党幹部の孫の誕生日にプレゼントを贈って喜ばれていたほどですから」

 岸田政権になってからも、「国会が揉めた時は森山さんが裏で収拾に動いている」(同前)という。

第2の金丸信
 その森山氏は、前回総選挙の後、落選した石原伸晃氏から派閥会長の座を引き継ぎ、森山派会長に就任した。自民党の派閥領袖の1人として自前の勢力を持ったのだ。同派創設者の山崎拓・元自民党副総裁が語る。

「森山さんを会長に推進したのは私だ。自民党には数少なくなった苦労人の叩き上げ政治家で、国民感情、人情の機微がよくわかっている。派閥の議員の面倒もよく見てくれるから、会長は彼がふさわしいと思った。政治家としての実力もある。岸田内閣は不祥事が続き、公明党との関係もギクシャクするなど、政権運営がうまくいかないことが目立つが、森山さんがそれをカバーしている。国会運営でも、選挙対策でも、今や自民党になくてはならない政治家だ」

 森山派は所属議員8人の党内最小派閥ながら、森山氏は数だけでは計れない強力な政治力を持った。それを物語るのが、昨年3月、「自民党建設族のドン」が座るポストとして知られる、全国治水砂防協会の会長に就任したことだ。

 同協会は全国約1400の市町村が加盟する治水・砂防事業の普及啓蒙組織で、歴代会長には田中角栄・元首相や金丸信・元自民党副総裁ら旧田中派の流れを汲む派閥領袖が就いてきた。前会長も小渕派会長を務めた綿貫民輔・元衆院議長で、現理事には二階氏、小渕優子氏らが名を連ねている。

「二階さんが推進した国土強靭化政策と毎年発生する大水害などの災害復旧で公共事業は増大しており、その柱が治水砂防だ。現在、自民党で公共事業政策を仕切っているのは二階さんと森山さんで、業界からも頼りにされている。森山さんの砂防協会会長就任は、その二階さんや亡くなった青木幹雄・元参院議員会長が推したと聞いている。党内からも業界からも、名実ともに建設族のトップとして認められたわけです」(自民党ベテラン秘書)

 それは森山氏の集金力にも現われている。岸田首相はじめ自民党の有力政治家の多くがパーティー中心に政治資金を集めているのに対し、森山氏はパーティーを開いていない代わりに、企業献金が突出して多い。

 森山氏が代表の自民党鹿児島県第4選挙区支部の政治資金収支報告書(令和3年分)を見ると、この年の収入は約9443万円。そのうち企業献金が約3978万円もあり、寄付者の欄には建設関係の企業名がズラリと並んでいる。公表されている3年分(令和元年〜3年)を合わせると、企業献金だけで1億円を超える。

 かつて「自民党のドン」と呼ばれた金丸氏は、国対委員長として野党との人脈を広げて力を蓄えて幹事長となり、建設族の大物としての集金力で政界に君臨した。今、森山氏が辿っているのは、“第2の金丸”への道に見えてくる。

※週刊ポスト2023年8月11日号

8711OS5:2023/08/04(金) 08:47:35
https://news.yahoo.co.jp/articles/4a0aabe3d7187734f0948caa16c37a39f069032c
塩谷立氏、安倍派主導の意向伝える 派閥中枢5人との会合で
8/3(木) 20:17配信

毎日新聞
自民党の塩谷立氏

 安倍晋三元首相の死去により会長不在が続く自民党安倍派(清和政策研究会)の塩谷立会長代理は3日、萩生田光一政調会長ら派閥の中枢メンバー5人と東京都内で会合を開き、塩谷氏と下村博文会長代理が暫定的に派閥運営を担う現在の体制を見直し、自身が派閥を主導していく意向を伝えた。17日に派閥総会を開くことも提案した。

【写真】浮かれすぎ?物議を醸した自民女性局のフランス研修

 自民関係者が明らかにした。関係者によると、塩谷氏は現在の体制では派閥内の意思疎通が図りにくいため、体制強化に向けて自身が派閥を主導する考えを示したという。

 派閥会長を巡っては、安倍氏の一周忌を前にした7月6日の幹事会で、萩生田氏ら「5人組」側が集団指導体制を提案したが、反対の声が上がり難航。20、21日に長野県内で行う派閥の研修会前に新体制を求める声が出ていた。【畠山嵩】

8712OS5:2023/08/04(金) 08:48:17
https://mainichi.jp/articles/20230611/k00/00m/010/133000c?inb=ys
自民・清和会「安倍系」は蜜月 旧統一教会巡り「福田系」と温度差
毎日新聞 2023/6/12 06:30(最終更新 8/4 08:41)
 2022年7月に銃撃された安倍晋三元首相ら歴代5人の首相を輩出した自民党最大派閥「清和会」(安倍派)。自民党と世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の関係は、この派閥の保守系議員を中心に続いてきた。しかし、教祖・文鮮明(ムン・ソンミョン)氏の約53年分の発言録や関係者の証言などをたどると、清和会内でも関係に温度差があることが見えてきた。【田中裕之、渋江千春、ソウル坂口裕彦】

「岸派のプリンス」福田元首相が創設
 自民党と教団の関係は、安倍氏の祖父・岸信介元首相にさかのぼる。文氏が信者に説教した内容を韓国語で収めた発言録「文鮮明先生マルスム(御言=みことば)選集」によると、文氏は「岸首相(の時)から私が(日本の政界に)手を出した」と述べている。

 その岸政権で幹事長に起用されるなど「岸派のプリンス」として頭角を現した福田赳夫元首相は、岸派の人脈を引き継いで1979年に清和会を創設し、初代会長に就いた。

 その後、福田氏の流れをくむ「福田系」からは森喜朗氏(4、6代会長)、小泉純一郎氏(5代会長)、福田氏の長男・康夫氏が首相となったが、福田氏を含めた4氏に教団との強い関係性は見られなかった。

 一方、岸氏の義理の息子・安倍晋太郎元外相(2代会長)、その息子である安倍晋三氏(10代会長)には教団との深い結びつきが見られ、「安倍系」の蜜月ぶりが際立った。ただ、福田氏らが教団と無縁だったわけではない。

福田氏「文鮮明氏は偉大なる指導者」
 発言録全615巻(計約20万ページ)で、福田氏は139回言及されていたことが毎日新聞の集計で既に判明している。歴代首相では中曽根康弘氏(693回)、岸氏(188回)に次ぐ3番目の多さだ。

 福田氏は蔵相を務めていた74年5月7日、帝国ホテル(東京)で開かれた晩さん会のスピーチで、文氏をこう礼賛した。

 「アジアに偉大なる指導者現る。その名は文鮮明である。私はこのことをうかがい久しいが、今日は待ちに待った文鮮明先生と席を同じくし、文先生のご高邁(こうまい)なご教示にあずかり、本当に今日はいい晩だなと気が晴れ晴れしたような感じがいたすのであります」

 教団の政治団体「国際勝共連合」の機関紙「思想新聞」によると、晩さん会には晋太郎氏ら国会議員を含む1700人が出席し、文氏が日本語で記念講演した。主催した実行委員会の名誉委員長には、福田氏を重用していた岸氏が就いた。

福田氏スピーチ巡り「大騒ぎ」
 約4年後の78年4月、首相の座に就いていた福田氏は参院予算委員会で共産党議員にスピーチを問題視され、こう釈明した。

 「(晩さん会出席は)同僚の自民党の議員の案内だった。(文氏は)大変立派な人だというので出ていった。(文氏が講演で)いいことを言ってくれると存じて、私はそれに相応じるがごときあいさつをしたことを記憶しているが、文鮮明氏が他にどういうことをしているのかについてはいささかも承知していない」

 福田氏は「自民党の議員」の名前を明かさず、自身と文氏との間に個人的な関係はなかったと主張した。ただ、「勝共連合が反共を旗印にしている点に着目して自民党と勝共連合が協力的側面を持っていた」とも述べ、当時から多くの自民党議員が教団側と接点を持っていたことを認めた。

 発言録437巻246ページの記述によると、文氏は04年2月12日、晩さん会について「岸首相は、私が会いに行かなくても実行委員長(の役職)をつくってくれた。(岸氏が晩さん会を開催)しないわけにはいかない環境条件を私が準備しているからだ」と述べた。

 福田氏のスピーチについては、03年12月25日に「日本の政界が…

8713OS5:2023/08/04(金) 08:50:09
>>8711
比例定年で、比例復活できないから 下手したら「最大派閥のトップが落選」ってのが見れるかも!

8714OS5:2023/08/04(金) 08:56:10
https://news.yahoo.co.jp/articles/33999e89cc00cfded38ec5c7abdda70e51e79618
自民党安倍派「塩谷代表案」が浮上…暫定体制「5人衆」ら調整
8/4(金) 5:03配信

読売新聞オンライン
自民党本部

 自民党の萩生田政調会長ら安倍派中枢を担う「5人衆」と塩谷立・同派会長代理は3日、派の新体制を協議し、会長ポストを不在にしたまま、塩谷氏を代表に位置づける方向で調整に入ることを確認した。17日にも派閥会合を開き、「塩谷代表案」の提示を目指す。派内では、新会長選任を求める意見も根強く、実現は不透明だ。

 複数の派閥関係者が明らかにした。「5人衆」は萩生田氏のほか、松野官房長官、西村経済産業相、高木毅国会対策委員長、世耕弘成参院幹事長。5人と塩谷氏は都内のホテルで会合を開き、安倍晋三・元首相の後継となる新会長は当面置かず、塩谷氏を事実上の代表とすることで大筋で合意した。閣僚経験者による「常任理事会(仮称)」を設置する案も出た。

 安倍派は、塩谷氏と下村博文・会長代理を中心とする暫定的な体制を続けている。派内では、20日から始まる研修会前の新体制発足を求める声が強まっている。ただ、「塩谷代表案」は暫定体制との違いが分かりづらく、異論が出る可能性もある。

8715OS5:2023/08/04(金) 17:54:00
https://news.yahoo.co.jp/articles/6be8a087ebad74fd86e180a1faca2a35fc00f3eb
トップ不在・集団体制続く安倍派の「座長」に「比例復活」塩谷立氏が名乗り…透けて見える「苦肉の選択」
8/4(金) 17:30配信

SmartFLASH
自民党安倍派の会合で発言する塩谷立会長代理(写真・時事通信)

 安倍晋三元首相の死去により、会長不在が続く自民党最大派閥の安倍派(清和政策研究会)。

 安倍元首相の一周忌法要を目前にした6月下旬、都内の料理店に世耕弘成参院幹事長、松野博一官房長官、高木毅国会対策委員長、西村康稔経済産業相、萩生田光一政調会長の“5人衆”が集まり、当面は集団指導体制でいくことが決まっていたはずだが、8月3日付の毎日新聞が「塩谷立会長代理は3日、萩生田光一政調会長ら派閥の中枢メンバー5人と東京都内で会合を開き、塩谷氏と下村博文会長代理が暫定的に派閥運営を担う現在の体制を見直し、自身が派閥を主導していく意向を伝えた」と報じ、永田町を驚かせた。

「毎日新聞は『現在の体制では派閥内の意思疎通が図りにくいため、体制強化に向けて自身が派閥を主導する考えを示した』とも伝えています。たしかに派閥内には『トップを決めなければ、閣僚人事や党内人事での要望が通りにくくなる』と、集団指導体制を心配する声が上がっていました」(政治担当記者)

 しかしなぜ、いま塩谷氏が手をあげたのか。

「塩谷氏の印象ですか? ひとことで言えば地味な存在ですが、文部科学大臣や自民党総務会長や選挙対策委員長など、要職を務めています。初当選は1990年の衆院選で、その後、1996年、2000年衆院選で落選。2009年と2021年は比例復活当選ですから、当選回数は10回を重ねているものの、選挙に強いとはいえません。今回、なぜ塩谷氏は『座長』という立場で、派閥のトップになると決めたのか不思議です。2022年秋にも、派内の一部で『塩谷会長案』が浮上しました。しかし若手や中堅議員から『派閥のトップが比例復活議員でいいのか』などの異論が噴出して、立ち消えになった経緯がありました」(自民党関係者)

 前出の政治担当記者は「それだけ安倍派は、分裂の危機に直面している」と解説する。

「最大派閥のリーダーは、すなわち総理大臣候補ですから、誰もがリーダーの椅子を狙っているでしょう。しかし、萩生田さんは旧統一教会(世界平和統一家庭連合)との関係でゴタゴタがあり、世耕さんは解散がない参院議員だから『首相になって解散権を行使するのはいかがか』という声があります。西村さんは人望がいまひとつ。松野さんは地味だし、高木さんは当選回数が多いだけ。頭ひとつ抜け出ている方がいないんです。誰がトップになっても、安倍派は一枚岩になれない。しかしトップがいないと、党内の影響力は低下するばかり。『塩谷座長』は苦肉の選択でしょう」

 ネットニュースのコメントでも《塩谷氏ってどんな政治家なのか?全く存在感も無く、わかりません》という声がある一方で《地元では父親の地盤を引き継ぐ、典型的なおぼっちゃまの2代目。他人を批判したりしないから敵も少ない》《塩谷立氏なら、誰の目にもいわゆる「雇われマダム」であることが明白で、当面分裂は避けられるだろう》と、派内事情を優先した結果との見方が多かった。8月17日にも派閥総会が開かれ、議論されるようだが、はたして……。

8716OS5:2023/08/05(土) 08:30:45
https://news.goo.ne.jp/article/kanagawa/region/kanagawa-20230804200410.html河野太郎氏「先憂後憂」 首相が現行健康保険証「廃止延期」に含み、後輩の疑惑も浮上
2023/08/04 20:04神奈川新聞

河野太郎氏「先憂後憂」 首相が現行健康保険証「廃止延期」に含み、後輩の疑惑も浮上

神奈川新聞

(神奈川新聞)

 マイナンバーカードとの一体化に向けた健康保険証の廃止時期を巡り、岸田文雄首相は「来秋廃止」方針を当面維持するものの、「廃止延期」の可能性に含みを持たせた。日程厳守の中で対応に当たる河野太郎デジタル相(衆院神奈川15区)は、いつはしごを外されるか分からない状況で、さらにここへ来て、再生可能エネルギー推進派の後輩である秋本真利衆院議員の金銭授受疑惑が浮上。自民の閣僚経験者は「先輩からも後輩議員からも裏切られ、先憂後楽ならぬ『先憂後憂』だ」と河野氏をおもんぱかる。

 秋本氏は河野氏とともに原子力発電への依存に疑問を投げ掛け、風力など自然を利用する発電の拡充を推進してきた。選挙応援では河野氏が「私の大切な右腕」と評することもあったという。両氏と再生可能エネルギーを推進してきた議員は「政権構想の中で河野さんの頭の中には秋本さんの存在があったと思う。河野さんにとどまらず、運動を担ってきた市民団体などにとっても大変なショック」と影響を説明した。

 健康保険証の「来秋廃止」を巡っては、岸田首相は萩生田光一政調会長ら自民党の提案などを受け、今週初めに延期方針の公表に傾いていたという。首相の意を受けた官邸は河野氏の外堀を埋めるべく、加藤勝信厚生労働相の説得に動いたが、政府関係者によると加藤氏は「延期と言うのは簡単だが『来秋』は法律に明記されている。秋の臨時国会に改正案を出せば野党から蜂の巣にされる」と一蹴したという。

8717OS5:2023/08/05(土) 10:06:51
https://news.yahoo.co.jp/articles/9ca8d5e7f73b3b27302f65f68fdcc96750b26225
自民、地検捜索で危機感 衆院解散「困難」の見方も 秋本議員
8/5(土) 7:17配信

時事通信
記者会見する岸田文雄首相=4日午後、首相官邸

 東京地検特捜部が自民党の秋本真利衆院議員の事務所などの家宅捜索に踏み切った4日、同党には岸田内閣の支持率下落に拍車が掛かりかねないとの危機感が広がった。

【国会議員情報】秋本 真利(あきもと まさとし)氏

 党内では今秋の衆院解散の可能性も取り沙汰されてきたが、捜査の展開次第では解散が遠のくとの見方も出ている。

 「捜査機関の捜査が進んでいる状況なので、今の時点で政府としてコメントすることは控えなければならない」。岸田文雄首相は4日の記者会見でこう語った。

 岸田政権に対しては、マイナンバーカードを巡るトラブル続出に加え、海外研修中の自民党女性局議員の軽率なSNS投稿を受けて風当たりが強まっている。そこに内閣の一員だった秋本氏(4日に外務政務官を辞任)側の収賄疑惑が追い打ちをかける形となった。

 党関係者は「今解散すれば言い訳ばかりの選挙になる」と指摘。「そういう選挙では勝てない。首相は当面、解散を打てないだろう」と語った。党内からは秋本氏に離党を求める声も上がっている。連立を組む公明党の石井啓一幹事長は記者会見で「事態の進展を見守りたい」と述べた。

 一方、野党は批判を強める。立憲民主党の泉健太代表は会見で、収賄疑惑が洋上風力発電絡みであることに触れ、「クリーンなエネルギーなのにダーティーな話が出てくる。企業・団体献金の禁止にチャレンジしなければ政治は腐る」と非難。秋本氏に説明責任を果たすよう求めた。

 国民民主党の榛葉賀津也幹事長は「党もほっておいては駄目だ。政府も本気で汗をかかなければ駄目だ」と述べ、真相究明への努力を要求。共産党の小池晃書記局長は「トカゲのしっぽ切りのように真相隠しするなら、岸田政権全体の責任に発展する」と指摘した。

8718OS5:2023/08/05(土) 17:15:15
https://news.goo.ne.jp/article/asahi/politics/ASR853HWPR85UTFK002.html
秋本衆院議員が自民離党 党側がコメント「説明責任果たしてほしい」
2023/08/05 11:30朝日新聞

秋本衆院議員が自民離党 党側がコメント「説明責任果たしてほしい」

参院内閣委員会で、答弁する秋本真利外務政務官=2023年3月17日午前10時31分、国会内、上田幸一撮影

(朝日新聞)

 自民党は5日、秋本真利衆院議員(47)=比例南関東、当選4回=が離党届を提出し、受理したと発表した。秋本氏をめぐっては、風力発電会社「日本風力開発」側から計3千万円近い資金提供を受けたとされる問題で、東京地検特捜部が4日に秋本氏の事務所などに収賄容疑で家宅捜索に入り、同日付で外務政務官を辞任していた経緯がある。

 秋本氏の離党を受けて、自民の茂木敏充幹事長は5日、「今回の件については極めて遺憾であり、秋本議員にあっては説明責任をしっかりと果たし、事案の解明に努めてもらいたい」としたコメントを出した。

8719OS5:2023/08/06(日) 10:15:02
https://news.yahoo.co.jp/articles/78f4a3a3bdb8be207ba0fa0a010f4f5b64fd985b
自民党屈指の再エネ派「秋本議員」強制捜査の衝撃、「論客」退場で自民党のエネルギー政策に影響も
8/6(日) 5:02配信
 「私は自由民主党の国会議員ですが、党内の主流派とは異なり、原子力発電の新増設やリプレース(建て替え)、核燃料サイクルには明確に反対しています」

 「政治がやるべき仕事は、危険で経済合理性もない原発や核燃料サイクルの延命に巨額の国費をつぎ込み続けることではなく、再生可能エネルギーを主力電源として独り立ちできるように育成することである、というのが私の基本的な主張です」

 自著『自民党発!  「原発のない国へ」宣言』(2020年、東京新聞刊)でこう述べていた、自民党屈指の「再エネ・脱原発派」である秋本真利衆議院議員(比例代表・南関東ブロック選出)。

 同党の「再生可能エネルギー普及拡大議員連盟」事務局長を務めてきた秋本氏が収賄容疑で東京地検特捜部の強制捜査を受け、8月4日付で外務政務官を辞任。翌5日、自民党を離党した。

■「開いた口がふさがらない」と賄賂性を否定

 一連の報道によれば、秋本氏側に資金を提供していたとされるのが再エネ発電を手がける「日本風力開発」社長の塚脇正幸氏。同氏から約3000万円が複数回に分けて秋本氏側に渡ったという。

 8月5日付の毎日新聞によれば、塚脇氏の代理人弁護士は「共に所有する競走馬の購入代金に使われた」「秋本議員個人に利益提供したなんて話はまったく違う。なぜ贈賄を疑われるのか理解ができず、開いた口がふさがらない」などとして、賄賂性を強く否定している。他方、秋本氏は取材にいっさい応じていない。

 「第1ラウンドのやり方がよろしくなかったから変えてほしいと、塚脇さんは(役所や国会議員、業界団体など)関係先にものすごく働きかけをしていた。秋本議員も働きかけの対象の1人だったことは間違いない」

 秋本氏や塚脇氏を知る関係者はこう語る。

 「第1ラウンド」とは、経済産業省と国土交通省が実施した、洋上風力発電に関する第1回目の入札を指す。「再エネ海域利用法」に基づき「促進区域」として指定された秋田県沖や千葉県銚子市沖の3海域での公募入札で、三菱商事を筆頭にした企業連合が2021年12月に3案件を“総取り”した。

 落札結果が公表され、三菱商事連合が提示した電力の販売価格がほかの企業連合を圧倒する低価格だったことが判明し、業界に衝撃が走った。

 とりわけ、ショックを受けたのが、日本風力開発やレノバなど、早い時期から地元の漁業関係者の協力を取り付け、風況調査など調査活動を手がけてきた企業だった。

 秋田県由利本荘市沖の海域入札で本命とされたレノバが敗退したことは「レノバショック」と称され、同社の株価大暴落の引き金になった。秋田県の2海域で有力視されながら、いずれも落札できなかった日本風力開発が受けた打撃も大きかったといわれる。

8720OS5:2023/08/06(日) 10:15:22
■秋本氏の働きかけは功を奏したのか? 

 それから間もなくの2022年2月17日に開催された衆議院予算委員会第7分科会。質問に立った秋本議員は萩生田光一経産相(当時)を前にこう言い切った。

 「2回目の公募(第2ラウンド)から評価の仕方を見直していただきたい」「運転開始時期というのは非常に大事なファクターなので、ウエイト付けを見直すべきだろうというふうに思っています」

 第1ラウンドの入札では、安値で応札した企業が有利になる一方、運転開始時期については評価点に含まれていなかった。秋本議員はこの点を問題にし、「第2ラウンド以降ではぜひ見直してほしい」と萩生田経産相に強く働きかけたのである。

 これに対して萩生田氏は次のように答えた。

 「今後の見直しの方向性については、まずは、今回の公募結果について総括したうえで、引き続き多くのプレーヤーに参加していただくためにも、選定の基準や開示情報のあり方も含め、外部有識者の知見もいただきながら検討してまいりたいと思います」

 この時点ですでに第2ラウンドの入札プロセスはすでに始まっており、途中段階でのルール変更は簡単ではないと見られていた。

 ところが、経産省はわずか1カ月後の2022年3月18日、第2ラウンドの入札プロセスを見直すと突如発表。同6月10日に設定されていた公募締切日を延期すると明らかにした。

 そして有識者会議での審議を踏まえて、同6月23日に新たな評価基準案を取りまとめた。そのときの公表資料では事業計画の迅速性を重視し、「『運転開始時期』を切り出して評価する」との文言が盛り込まれた。

■国会質問と資金提供の関係は? 

 朝日新聞などの報道によれば、塚脇氏側から「共有する競走馬の購入代金」として資金が流れたのは2021年頃から今年6月にかけてのことだという。東京地検特捜部はこうした動きを捉えて「贈収賄」が成り立つと見ているようだ。

 なお、塚脇氏の代理人弁護士は賄賂性を否定している。

 西村康稔経産相は8月4日、記者団に対して「見直しのプロセスは外部有識者を含む経産省と国交省の審議会で議論し、パブリックコメントを経て決定したものだ」と述べ、秋本議員からの働きかけによる政策決定への影響について否定的な見方を示した。

 自民党随一の「再エネ派」と見られている秋本議員に疑惑が浮上したことは、日本が目指すカーボンニュートラル実現や、そのための「切り札」とされる洋上風力発電を含む再エネの推進に暗い影を落としている。秋本氏は国土交通政務官時代に再エネ海域利用法の制定に尽力し、洋上風力発電を含む再エネに関する政策や制度を熟知する数少ない議員の一人だ。

8721OS5:2023/08/06(日) 10:15:39
 他方、日本風力発電は子会社の「エネルギー戦略研究所」を通じて、京都大学大学院の「再生可能エネルギー経済学講座」を産学共同講座として支援してきた。同講座には、日本のエネルギー政策を批判的な視座で研究する学識経験者が集まり、送電線の空き容量問題の指摘をはじめ、その提言内容はエネルギー業界でも一目置かれていた。

 同講座に所属する山家公雄・京大大学院特任教授は、「秋本議員の働きかけによって、公募ルールが事業者に有利になるようにねじ曲げられたという事実はない。それどころか、今のような価格偏重の入札方式が続けば、日本の洋上風力政策は立ち行かなくなる」と危惧する。

■「再エネ利権」のごとくみなす意見も

 ただ、山家氏の指摘が正しかったとしても、経営者による資金提供の目的を含めて、日本風力開発がガバナンスのあり方を厳しく問われることは間違いないだろう。秋本氏が沈黙し続ける中、すでにSNS上では「再エネ利権」のごとくみなす意見も持ち上がっている。

 秋本氏の著書では「河野太郎行政改革担当大臣推薦!」(当時の肩書)という帯が巻かれ、「俺よりすごい、自民党一の『脱原発』男だ」との一文がある。

 その河野デジタル相はマイナンバーカード保険証問題で党内外の批判に見舞われているうえ、今回、秋本氏が“一発退場”となったことで、自民党内では現行のエネルギー政策に「物申す」議員はいなくなりつつある。

 日本の再エネ政策に影響が広がるのは必至だ。

岡田 広行 :東洋経済 解説部コラムニスト

8722OS5:2023/08/09(水) 13:21:33
https://news.yahoo.co.jp/articles/bd0957c47851a14ebd3db44bc1bd72ebbeab8f33
秋本議員、先物で数千万円損失か 多額の資金受領と関連捜査
8/8(火) 21:00配信

共同通信
衆院本会議に出席した自民党の秋本真利衆院議員=6月

 秋本真利衆院議員(47)=自民党を離党=が洋上風力発電を手がける日本風力開発の塚脇正幸社長から多額の資金を受け取ったとされる事件で、秋本氏がここ数年の間に先物取引で数千万円の損失を出したとみられることが8日、関係者への取材で分かった。東京地検特捜部は損失と資金受領との関連を調べるもようだ。


 秋本氏や塚脇氏らは2021年秋ごろ、競走馬の組合を設立。その頃から今年6月まで、塚脇氏は馬の購入代金などとして3千万円余りを支出したとされる。関係者によると、秋本氏が取引で損失を出したのは組合設立の前後で、資金繰りに困っていた可能性がある。

 特捜部は秋本氏が組合を実質的に管理し、塚脇氏からの資金は秋本氏への賄賂に当たるとみて捜査している。塚脇氏の弁護士は賄賂ではないと否定。塚脇氏も組合の所有者で、あくまでも組合への支出だとしている。

 関係者によると、塚脇氏側は昨年10月下旬、東京・永田町の秋本氏の議員会館事務所に現金1千万円を届けたといい、弁護士によると、馬3頭の購入などに充てられたとされる。

8723OS5:2023/08/10(木) 08:41:43
https://news.yahoo.co.jp/articles/af8468a8d85d9537fc18b16f7f0a5e0d667e3eeb
岐路に立つ茂木氏、「戦う覚悟」麻生氏…首相が気になる2人
8/9(水) 19:47配信

産経新聞
自民党役員会に臨む麻生太郎副総裁(左)と茂木敏充幹事長=6月12日午後、東京・永田町の党本部(矢島康弘撮影)

第2次岸田文雄改造内閣は10日、発足から1年を迎えた。この1年、政権の要として岸田首相を支えてきた自民党の茂木敏充幹事長と麻生太郎副総裁には、首相も配慮を重ねる。主流派として存在感を示す両氏だが、今後の権勢維持に向けては課題も抱える。

■幹事長留任か交代か 茂木氏、勝負の夏

9月に行われる見通しの内閣改造・党役員人事は、首相の座を視野に入れる茂木氏にとっても重大な岐路となる。幹事長に留任して岸田首相を支え続けることになれば、来秋の党総裁選への挑戦は困難になる。交代となれば、自身初となる総裁選出馬の公算が大きくなる。茂木氏は両にらみで人事権者である首相の沙汰を待っている。

「平成研は内閣、党、国会の中核で岸田政権を支えてきた。これからもこの基本方針を貫いていきたい」

9日に横浜市で開かれた茂木派(平成研究会)研修会で、茂木氏はこうあいさつした。これまで折に触れ首相への意欲を示してきた茂木氏だが、最近は水を向けられても言葉を濁すことが多い。茂木派議員は「人事構想を練っている首相に誤ったメッセージを送りたくないのでは」とみる。

首相は茂木氏を続投させるとの見立てが大勢だ。党運営に安定した手腕をみせ、昨年の参院選や今年4月の統一地方選も勝利で乗り切った。なにより、党第3派閥の領袖(りょうしゅう)を野に放てば政権に牙をむく可能性が生じる。財務相に処遇して閣内に囲い込む案も浮上するが、茂木派幹部は「受けないだろう」と言い切る。

幹事長に留まれば、茂木氏は引き続き党の人事や財政で絶大な権力をふるえる。半面、首相が総裁選再選へ出馬を表明した場合は動きを封じられる。政権と命運を共にする幹事長が出馬を強行すれば「裏切り者」のそしりは免れない。

無役となればフリーハンドを握れるが、政権の中枢から離れることで求心力の低下が懸念される。茂木氏には石破茂元幹事長や河野太郎デジタル相らほどの知名度もない。満を持して出馬しても党内の支持が集まる保証はない。

「幹事長派閥であることが最優先だ」「動かなければ勝ち筋は見えてこない」―。茂木派内では続投への期待と総裁選出馬への待望論が入り交じる。

党内の実力者の思惑も絡む。麻生氏は茂木氏の続投を望む。副総裁は総裁に次ぐ地位だが、実質的な権限は乏しい。気脈を通じる茂木氏が幹事長の座にあった方が自身の意向を党運営に反映できる。首相も政権の屋台骨である麻生氏の希望は無視しにくい。

「一緒に支えよう。お前のことは買っている」

7月、麻生氏は党本部の幹事長室で茂木氏にこう語りかけた。「いずれはという思いを持ってるのはわかってる。でも、焦ってないよな」とも念を押した。

自身の去就について「さまざまな意見をよく聞きながら対応を考えたい」と両にらみの姿勢を貫く茂木氏。この時も麻生氏に「支えるという気持ちは同じです」とだけ返答した。(石鍋圭)

8724OS5:2023/08/10(木) 08:41:57

■後継者は誰?麻生氏の悩みどころ

麻生氏は9日、台湾訪問を終え、帰国した。1972年の断交後初めてという自民副総裁による訪台で、来年1月に総統選を控え、政府に代わって日台関係の強化に尽力した。岸田政権の支持率は低迷が続いているが、「政権をど真ん中で支える」と強調する麻生氏は内政・外交の両面で政権の要となっている。

「台湾の次の代表(総統)がしっかりとした見識を持って(台湾を巡る情勢に)対応する人かどうかは極めて重要な問題だ。今回、頼氏に会えたのはよかった」

麻生氏は訪台中の8日、総統選に与党から出馬予定の頼清徳副総統や蔡英文総統とそれぞれ会談した後、記者団に語った。

麻生氏は今年に入り、最大野党・中国国民党の侯友宜氏らとも会談している。総統選候補者として名前が挙がる人物とは一通り面会した形で、台湾情勢に関する日本側の認識を伝えた。

8日に現地で行った講演では、台湾有事を念頭に「戦う覚悟」を表明した。政府見解よりも踏み込んだものだが、麻生氏周辺は「岸田首相と麻生氏の認識に違いはない」と説明する。

麻生氏が外交面で政権をサポートするのは初めてではない。昨年11月には韓国を訪問して尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領と会談し、いわゆる徴用工訴訟問題などで悪化した日韓関係の改善に向けた地ならしを行った。

一方、内政では、自民党第2派閥の麻生派(志公会)の領袖として政権を支え、第3派閥の茂木派(平成研究会)を率いる茂木氏と良好な関係を築く。首相と頻繁に面会し、政権運営などを助言している。同時に、二階俊博元幹事長や菅義偉前首相らとも接触を図り、非主流派にも気を配る。

ただ、自派の後継者育成という面では課題もある。麻生派には「ポスト岸田」と目される河野太郎デジタル相がいるが、党内にはマイナンバー問題の対応などを疑問視する意見が根強く、派内でも衆目の一致する首相候補にはなっていない。

派の存続に向け、麻生氏がどのような道筋をつけるかが焦点になる。(大橋拓史)

8725OS5:2023/08/10(木) 08:43:41
https://news.yahoo.co.jp/articles/cb8084b386ec31d4810eca761e1bfe32fbc0da1e
内閣改造、9月下旬論が浮上 日程窮屈で岸田首相熟慮
8/10(木) 7:21配信

時事通信
首相官邸に入る岸田文雄首相=9日午前、東京・永田町

 岸田文雄首相(自民党総裁)が9月中旬を軸に検討する内閣改造・党役員人事を巡り、同下旬に時期を遅らせるべきだとの声が、政府・自民党内に浮上した。

 中旬は外国訪問などが立て込み、新体制を整えるには時間的余裕が乏しいとの判断が背景にある。首相は今週末から夏休みに入る予定で、秋の政治日程について熟慮する見通しだ。

 首相は、人事を通じて政権浮揚を図った上で、衆院解散・総選挙の時期を探る構え。9日には、自民党の茂木敏充幹事長、遠藤利明総務会長、公明党の山口那津男代表と首相官邸で相次ぎ会談した。今後の政権運営について意見交換したとみられる。

 松野博一官房長官は記者会見で、人事の時期について「首相の専権事項だ」と述べるにとどめた。

 お盆明けは、18日に米ワシントン近郊のキャンプデービッド山荘で日米韓首脳会談が開かれる。その後は2024年度予算案の概算要求が予定され、東京電力福島第1原発の処理水の海洋放出を巡る政治判断も迫る。

 9月に入っても、上旬はインドネシアで東南アジア諸国連合(ASEAN)関連首脳会議、インドで20カ国・地域(G20)首脳会議と、重要な外交日程が続く。11日ごろの帰国後、19日から米ニューヨークで始まる国連総会の一般討論演説に出席するまでの間に、首相は人事のタイミングを模索していた。

 ただ、岸田派が14、15両日に夏季研修会の実施を決め、日程の窮屈感はさらに強まった。政府筋は「人事は帰国後の9月最終週でいい」と指摘。自民党関係者も「9月下旬の可能性が出てきた」と語った。

 とはいえ、人事が遅れれば秋に想定される臨時国会の召集時期もずれ込む。物価高対策のための23年度補正予算案を求める声が出始める中、首相周辺には「国会召集を遅らせるのは得策ではない。人事は9月中旬に済ませるべきだ」との意見も根強い。

 人事では、茂木氏の処遇が焦点。マイナンバーカード問題で批判を浴びる河野太郎デジタル相、週刊文春で家族を巡る疑惑が報じられた木原誠二官房副長官らの去就にも注目が集まる。首相は夏休みを利用して人事構想を練るとみられる。

8726OS5:2023/08/10(木) 11:09:44
https://news.yahoo.co.jp/articles/f6932371a0c7f3562ecc970cb73464d3170cecb1
安倍派新体制協議、塩谷、下村両氏はまた物別れ
8/10(木) 10:31配信

産経新聞
下村博文氏(左)と塩谷立氏

自民党最大勢力である安倍派(清和政策研究会、100人)の塩谷立、下村博文両会長代理は10日午前、会長を務めた安倍晋三元首相死去後の新体制を巡り国会内で協議したものの、8日の協議に続き物別れに終わった。

関係者によると、塩谷氏は8日と同様に会長不在のまま派の意思決定を担う「常任幹事会」を新設した上で、自らがトップの「座長」に就くことを提案した。これに対し下村氏は座長ではなく会長になるべきだと主張し、両氏は折り合わなかった。16日にまた協議する。

8727OS5:2023/08/10(木) 19:28:23
https://news.yahoo.co.jp/articles/554c84249ee53452c82817e3a5e246a4ca1d81a1
自民安倍派、後継体制で議論平行線 「塩谷座長」案に下村氏反対
8/10(木) 18:22配信

毎日新聞
自民党

 自民党安倍派の塩谷立、下村博文両会長代理は10日、安倍晋三元首相の死去後の後継体制を巡り、国会内で会談した。塩谷氏は、新会長を置かないまま自身が「座長」に就任し、「集団指導体制」の実質的な取りまとめ役を果たす案を示したが、下村氏は反対し、議論は平行線をたどった。17日には派閥の議員総会が予定されており、両氏は16日に改めて協議する。

 関係者によると、塩谷氏は会談で、当面は萩生田光一政調会長や西村康稔経済産業相ら「5人衆」を含む集団指導体制とした上で、その意思決定機関として「常任幹事会」を新設することを提案。自身が常任幹事会の座長に就く考えを示した。下村氏は常任幹事会の設置には理解を示した一方で、座長については「座長ではなく会長を決めるべきだ」と反発。8日に続く両氏の会談だったが、この日も意見の一致をみなかったという。

 塩谷氏は、常任幹事会の構成人数について「(既存の幹事会よりも)数を多くしたい」との意向を示したといい、今後派内の意見を踏まえた上で人数や人選の調整を進める見通し。

 安倍氏の死去後、ベテランの塩谷、下村両氏が暫定的な派閥の取りまとめ役を担ってきたが、今秋にも想定される内閣改造・党役員人事に向け、今月20、21両日に長野県内で開く派閥研修会の前には「新体制を決めるべきだ」との声が派内には根強い。早期の会長選出を求める声は下村氏以外からも上がっており、16日の協議で両氏が一致点を見いだせるかは不透明だ。【畠山嵩】

8728名無しさん:2023/08/10(木) 19:41:03
https://news.yahoo.co.jp/articles/628343f403fb09655820cbfda7192944c9115ea9
木原誠二官房副長官に公選法違反の疑い 衆院選の選挙事務所家賃を不記載
8/10(木) 11:12配信

文春オンライン
木原氏 ©時事通信社

 木原誠二官房副長官(53)が、2021年の衆院選で提出した「選挙運動費用収支報告書」に、選挙事務所の家賃支出を記載していないことが「文藝春秋」の取材で分かった。公職選挙法違反の疑いがある。

【写真】公選法違反の疑いのある木原誠二官房副長官の東久留米事務所

 木原氏は「総理の懐刀」と呼ばれる一方で、妻が、過去に結婚していた男性の不審死を巡って、重要参考人として警察から事情聴取を受けていた疑惑を「週刊文春」が報じている。

 今回、新たに発覚したのは、木原氏が東久留米市内に置いた選挙事務所を巡る疑惑だ。

「3階建てオフィスビルの1階部分にあり、ビルを所有するのは市内の建設会社A社です。代表取締役を務めるのは、自民党の東久留米市議でもあります。2021年の選挙では、街頭演説会の司会を務めるなど、 木原選対の“実働部隊”として活動していました」(地元関係者)

3年以下の禁錮又は50万円以下の罰金
 選挙事務所については設置主体などが公職選挙法で厳格に定められている。「候補者個人」と「候補者届出政党」の二者は事務所を設置することができる。

 自民党関係者が語る。

「自民党として届け出た選挙事務所は東村山市にあります。日ごろから、木原氏が政治活動を行うための地元事務所でもある。木原氏が代表を務める『自民党東京都第20選挙区支部』など各政治団体の所在地にもなっています」

 公選法では政党が設置できるのは一箇所だけと定めている。つまり、東村山市の事務所は自民党の選挙事務所、これに対してA社が所有するビルに入っている東久留米事務所は、木原氏が候補者個人として届け出た選挙事務所ということになる。

 東村山事務所の家賃は選挙期間中に限らず、毎月、第20支部が所沢市の不動産会社に支払っている。他方、選挙期間中に借りた東久留米事務所の家賃は木原氏個人が支払う必要がある。ところが、木原氏が東京都選挙管理委員会に提出した「選挙運動費用収支報告書」には、東久留米事務所の家賃の支出が記されていないのだ。

 公選法に詳しい神戸学院大学の上脇博之教授が語る。

「家賃を支払っているにもかかわらず、報告書に記載していないとすれば、公選法違反の虚偽記入罪に当たる。3年以下の禁錮又は50万円以下の罰金が科せられます」

事務的ミスを認めた木原氏
 当事者たちはどう答えるのか。A社に事務所の賃料や賃借期間について尋ねたが、期限までに回答はなかった。

 木原事務所に書面で尋ねると、弁護士を通じて下記のように回答した。

「令和3年の総選挙における選挙事務所は、候補者の事務所は東村山事務所(東村山市廻田)です。候補者届出政党の事務所は、東久留米事務所(東久留米市幸町)です。しかしながら、届出時の事務的なミスにより、候補者届出政党の事務所を東村山事務所として届け出ていました。(編集部注・届け出時に提出した書類の)訂正について選管に確認すると承知しています」

 東久留米事務所は「候補者の事務所」でないため、木原氏が家賃を負担する必要が無いとする主張だろう。だが、この回答も重大な問題を孕んでいる。

 前述のように東村山事務所は、木原氏が代表を務める第20支部が、選挙期間中以外でも不動産会社に毎月の家賃を支払っている。だが、公選法上は、「第20支部の財布」と、「木原氏の財布」は全く別のものとみなされる。

「第20支部が借りている東村山事務所を木原氏個人が選挙事務所として使った場合、家賃を支払っていればその支出を、無償提供されていればその旨を選挙運動費用収支報告書で報告しなければなりません。その記載が無い以上、木原氏が届け出た選挙事務所が東村山であった場合でも、公選法に違反する疑いがあります」(前出・上脇氏)

 この点を改めて木原氏に尋ねると、こう回答した。

「念のため選管に確認いたします」

 だが、木原氏を巡る公選法違反疑惑はこれだけではなかった。

 8月10日に配信した「文藝春秋 電子版」の オリジナル記事 では、東久留米事務所を巡る疑惑の詳細に加えて、別の問題である“ヤミ選挙事務所”疑惑についても報じている。

「文藝春秋」編集部/文藝春秋 電子版オリジナル

8729OS5:2023/08/11(金) 22:51:27
https://news.yahoo.co.jp/articles/9038a37732ca8fe1b64411693fb8b280c17a0349
自民に「国交相」奪還論 内閣改造、公明と新たな火種
8/11(金) 7:13配信

時事通信
記者会見する公明党の北側一雄副代表=10日午前、同党本部

 岸田文雄首相が9月中で検討する内閣改造に向け、自民党内で国土交通相ポストを公明党から奪還すべきだとの声が強まってきた。

【図解】公明党が経験した閣僚ポスト

 全国の公共事業を差配する巨大官庁のトップを10年以上、公明に独占され、抜群の集票力を誇ってきた建設・運輸業界を侵食されかねないとの危機感からだ。ただ、公明は譲らない構えで、自公関係の新たな火種となりそうだ。

 「そろそろ返してもらわなければならない。ひさしを貸して母屋を取られてはならない」。自民の閣僚経験者は、ポスト奪還に向け語気を強めた。

 「福祉の党」「環境の党」を掲げる公明は、1999年の連立政権参加から2009年の野党転落までの約10年間、国交相以外にも厚生労働相や環境相などを担った。ただ、旧民主党から政権を奪還した12年末からは公明議員4人が連続して国交相に就いている。

 これに対し、自民は08〜09年の金子一義氏が最後の国交相。同党現職議員に国交相経験者が皆無となり、かつて誇った建設・運輸業界への影響力は衰えつつある。奪還論は支持者からも出ており、党幹部は「今秋の内閣改造が流れを変えるタイミングだ」と語った。

 とはいえ、公明にとって国交相ポストは魅力的だ。党関係者は「さまざまな業界から陳情が寄せられ、人脈が広がる」と指摘。自民関係者によると、22年8月の前回改造時に首相は公明に閣僚ポストの変更を持ちかけたが、断られたという。

 日本維新の会の攻勢に直面し、次期衆院選で議席減の危機にひんする公明は、国交相ポストについて「これからも重要だ」(山口那津男代表)と死守の姿勢を強める。国交相経験者の北側一雄副代表は10日の記者会見で「わが党に非常にふさわしいポストだ」と強調した。

 衆院選の候補者調整がもつれ、公明は5月、東京都内の選挙協力を解消すると自民に通告。両党に歩み寄りの動きはあるものの、亀裂の修復には至っていない。公明関係者は「自民がポスト奪還にこだわれば、自公関係の溝はさらに広がる可能性がある」と自民をけん制した。

8730OS5:2023/08/12(土) 23:51:07
困難とユーか よほど勝てる状況じゃなければ 解散する必要はないわけで


https://news.yahoo.co.jp/articles/47201598e470d40edfd44a7372e9f1ffd74e11ec
年内解散、困難の見方 政権立て直しへ人事カギ 岸田首相思案の夏休み
8/12(土) 7:10配信

時事通信
富山県での視察を終え、記者団の質問に答える岸田文雄首相=10日、同県射水市(代表撮影)

 岸田内閣の支持率下落が続く中、年内の衆院解散・総選挙は困難との見方が、与党内で強まってきた。

 岸田文雄首相(自民党総裁)は、内閣改造・党役員人事で刷新感を印象付け、政権浮揚につなげたい考えだが、思惑通りに進むかは不透明。11日からの夏休みは、政権立て直しに向け、思案を重ねる機会となりそうだ。

 首相は10日、視察先の富山県射水市で記者団に対し、今後の政権運営について「先送りできない課題に取り組み、答えを出していく」と強調。9月中で検討する人事は「適材適所で考えていきたい」と語った。

 首相は来年9月までに衆院選で勝利し、同月の任期満了に伴う党総裁選を無風で乗り切るのが基本戦略。先の通常国会でも解散を模索した。この時は時期尚早と判断して見送ったが、衆院議員の任期は10月末で折り返しを迎えることから、党内では「首相は年内解散を探っている」(関係者)との見方がなお強い。

 ただ、政権を取り巻く環境は厳しさを増している。マイナンバー問題は収束の兆しが見えず、8日に公表した総点検の中間報告でも累計8000件超の誤りを確認。秋本真利衆院議員が収賄疑惑で離党し、松川るい女性局長らのフランス研修も「まるで観光」と批判を浴びた。首相側近の木原誠二官房副長官も、自身や家族を巡る疑惑が相次ぎ報じられている。

 時事通信の8月の世論調査で内閣支持率は26.6%に下落し、5カ月ぶりに「危険水域」とされる2割台に突入。自民党支持率も21.1%に落ち込んだ。政界には、内閣と党の支持率の合計が「50」を切ると政権維持が困難になるという、故青木幹雄元官房長官が唱えた「法則」がある。岸田内閣の発足以降、これを割り込んだのは今回の「47.7」が初めてだ。

 調査結果を受け、首相周辺は「厳しい」と絶句。党内には「解散などできるわけがない」(閣僚経験者)との認識が広がる。今秋の解散を想定して衆院選の準備を進めてきた公明党からも「年内は無理だ」(重鎮)との声が漏れる。

 政権立て直しのカギを握るのが人事だ。自民党内では「政権の顔ぶれを刷新しなければ状況は好転しない」(幹部)との見方が強く、茂木敏充幹事長や河野太郎デジタル相らの去就が焦点となる。ただ、党関係者は「政権の体力は落ちており、大幅な人事は難しい」と指摘する。

 首相は人事に続き、2023年度補正予算案の編成も検討。10月に臨時国会を召集し、着実に成果を積み上げることで国民の信頼回復を図る考えとみられるが、マイナ問題などで野党の追及を受けるのは必至だ。11月末には総点検の「最終報告」も控えており、政権の先行きは見通せない。

8731OS5:2023/08/15(火) 19:16:43
https://news.yahoo.co.jp/articles/b293e60eec0e9c2406686cad96444ebbccd728d4
ダークスーツ着込み、首相の半歩後ろを…政権の命運をも左右する最側近たちの役割とは
8/15(火) 5:01配信

読売新聞オンライン
 [New門]は、旬のニュースを記者が解き明かすコーナーです。今回のテーマは「首相秘書官」。

 ダークスーツを着込み、国会では背後からメモを差し入れ、移動の際には資料でふくれあがったカバンを手に半歩下がって付きそう――。常に首相と行動を共にし、黒子として支える首相秘書官の姿は、テレビニュースなどでもおなじみだ。時に政権の命運をも左右する首相の最側近たちの役割を探る。

国会答弁や政策立案 会食にも随行
 首相秘書官は首相が任命する特別職の国家公務員で、政権運営全般を見渡す「政務」と、各省庁から出向し官邸と省庁のパイプ役となる「事務」に分かれる。事務担当は当初、外務、財務、警察の3省庁出身者が基本業務を担っていた。第1次石油危機を契機に通商産業省(現・経済産業省)が加わり、官邸主導が強化されてからは、厚生労働省などからも出向している。

 事務担当には、各省庁の課長級以上の「エース格」と目される官僚が起用され、首相の理念実現に向け、国会答弁の調整や重要政策の立案などに携わる。日替わりで会食先などにも随行し、年末年始なども緊急時に備えて首相と過ごすこともある。

 首相が退陣すると、事務担当は職を解かれて出身省庁に戻るのが通例だ。牧原出・東大教授(行政学)は、「その後の昇進などを含めた秘書官経験者の役人人生は、退陣後の首相の影響力にも左右される。ひとたび秘書官になれば、首相経験者が政治力を持つ限り一蓮托生(いちれんたくしょう)だ」と話す。

ホテル住まい、睡眠2時間…「鉄の団結」
 一方、政務担当は秘書官の筆頭格で、与党幹部や政財界との政策のすりあわせなど、多岐にわたる首相の政治活動を支える。そのため首相の理念を熟知する人物が求められ、事務所秘書や親族などが就くケースが多い。

 歴代内閣では、政権運営の要となる“大物”もいた。小泉内閣の政務秘書官だった飯島勲内閣官房参与は、首相が1日2回、テレビカメラの前で発言するメディア戦略などを考案し、小泉氏の発信力を生かして高い政権支持率を維持した。今井尚哉内閣官房参与は安倍内閣で事務・政務双方の秘書官を経験し、「1億総活躍社会」など看板政策の立案に携わったほか、政局でも参謀として首相を支えた。

 飯島氏は秘書官時代、官邸近くのホテルに泊まり込み、1日約2時間の睡眠で政権を支えた。政権発足から間もない2001年9月の米同時テロでは、飯島氏が事務秘書官らを指揮し、国内外の情報収集に奔走した。未曽有の事態を一丸となって乗り越えた“チーム飯島”は「鉄の団結」(飯島氏)を誇ったという。

(写真:読売新聞)

 飯島氏は、内閣改造時に閣僚候補の政治資金や過去の発言を調べる“身体検査”も徹底し、長期政権の実現に寄与した。飯島氏は「小泉内閣では、本人の政治資金疑惑で辞任した閣僚は一人もいなかった」と振り返る。

8732OS5:2023/08/15(火) 19:17:44
https://news.yahoo.co.jp/articles/b8c40fa191958b80ca368db193dde59e9f866c5a
「岸田総理には必ずいつかやり返す」木原問題、エッフェル塔写真炎上で大逆風の岸田政権に菅・二階両氏ら“非主流派”が虎視眈々「やるときは一気にやって、奪い返すぞ」
8/14(月) 8:01配信

集英社オンライン
集英社オンライン

支持率の下落傾向が止まらない岸田政権。一方、この混乱を機に「政局を仕掛けてくるのでは」と、その動向に注目が集まっているのが、菅義偉前首相、二階俊博元幹事長らの「非主流派」だ。両氏による岸田文雄首相批判は止まらないようで…。

【画像】具志堅用高と笑顔でツーショット写真におさまる今井絵理子議員(本人Facebookより)

木原氏、取材対応を一時再開も「違法風俗」報道で再び雲隠れ
ここ1ヶ月、岸田政権を最も動揺させているのが、首相最側近にして“陰の総理”とも言われる木原誠二官房副長官をめぐる報道だ。
木原氏は「週刊文春」で妻の元夫の不審死についての疑惑を報じられて以降、約1ヶ月にわたり、記者が接触できない首相官邸の裏口からの出入りを続けている。日々慣例として行われてきた番記者による取材も「家族のケアが必要」という理由で応じていない。

首相の外遊にも同行せず、松野博一官房長官が不在時の定例会見の代行もしない木原氏には、「副長官としての責務を果たしていない」と党内外から批判が噴出。こうした声を気にしてか、8月7日には突然、この1ヶ月間応じていなかった番記者からの取材対応を再開した。

全国紙政治部記者が明かす。

「午後6時半ごろ、いきなり『6時40分から取材に応じる』と幹事社を通じて連絡があり、各社の記者はあわてて官邸のエントランスに集まりました。
そこに現れた木原氏は何事もなかったかのように、いつもの上から目線で開口一番、『なんか、ある?』と言い放ちました。1ヶ月、取材に応じなかったことの釈明や謝罪はなし。突然の連絡だったので、木原氏とは初対面の記者も多数いて、一連の報道についての質問は出ませんでした」

翌8日も取材に応じたものの、9日には「文春オンライン」が、木原氏が違法な“本番行為”が横行する風俗店の常連だったと報道。
すると、「再び取材対応がなくなり、お盆明けも『取材対応は難しい』と各社に連絡してきました」(前出の全国紙政治部記者)
木原氏が「休む」と各社に連絡してきた10日にも、衆院選の「選挙運動費用収支報告書」に事務所の家賃支出を記載していないという公職選挙法違反の疑いが「文春」に報じられたが、木原氏はコメントを避けたままだ。

相次ぐ報道のなか、この記者は、木原氏の明らかな変化を感じ取ったという。

「記者団の前に現れたときは平静を装っていましたが、かなりやせたのは明らかでした。9月にも行われる見通しの内閣改造では、副長官を外される可能性が高い。連日の報道で、心身ともにまいっているのではないでしょうか。“影の総理”のピンチは、すなわち政権のピンチです」

8733OS5:2023/08/15(火) 19:17:58

10月22日総選挙の憶測も、大逆風で解散は先送り?
木原氏をめぐる問題以外でも、政権への逆風は強まるばかりだ。

「松川るい、今井絵理子両参院議員のフランス視察をめぐる炎上が収まりません。
松川氏が連れていった子どものお世話を現地の大使館にさせていたことや、研修日程がスカスカだったことも報じられました。松川氏のお膝元の大阪は、ただでさえ維新に押され、自民が苦戦しているだけに、地元はおかんむり。松川氏は、エッフェル塔ポーズを一緒に撮った地元・大阪の女性議員に謝ろうと電話をかけても、出てもらえなかったとか。
自民党枚方市支部は、松川氏を選挙区支部長から更迭するよう、茂木敏充幹事長に要求しました」(自民党関係者)

6月の衆院解散を見送った首相は、秋の解散・総選挙を検討しているとみられていたが、その戦略にも暗雲が立ち込めてきた。

自民党の中堅議員がため息をつく。

「当初は9月後半にも召集する臨時国会の冒頭で解散し、10月22日投開票というスケジュールがささやかれてきました。
選挙区の『10増10減』にともなう候補者調整も落ち着き、『1票の格差が生じている違憲状態を早く解消する』という名目での解散があり得るのでは、との見立てです。
しかし、ここまで逆風が吹くと、総理が解散権を行使できるかはわかりません」とため息をつく。

菅氏「総理がリーダーシップをとらないとダメ」岸田首相をチクリ
こうしたなか、動向が注目されているのが、菅前首相や二階元幹事長ら「非主流派」だ。

「菅氏、二階氏が森山裕選挙対策委員長も交えて7日夜、日本料理店で会食しました。定期的な会合ですが、約2時間にわたって、ピンチに陥っている政権運営や、今後の政局について意見を交わしたとみられています」(全国紙政治部記者)

そもそも菅氏、二階氏ともに岸田首相とは距離があるというのは、永田町では衆目一致した見方だ。
菅氏が首相時代にコロナの感染拡大や東京オリンピック開催をめぐる混乱で支持率を下げるなか、岸田氏は早々に自民党総裁選への立候補を表明。当時、幹事長を5年以上務めていた二階氏を念頭に「党役員の任期は1期1年、連続3期まで」とする党改革案を掲げ、これによって追い込まれた菅氏は総裁選への出馬を断念した。

それ以来、「非主流派」となった菅・二階両氏は、岸田首相の政権運営に辛らつだ。
菅氏はここ最近、マイナンバーをめぐる政権の迷走を横目に、「俺が総理のときには、俺が陣頭指揮をとって、総務省や厚労省にコロナワクチン接種施策を進めさせた。マイナンバーだって、デジタル庁、総務省、厚労省が関わるんだから、総理がリーダーシップをとらないとだめだろう」と、周辺の前で岸田首相をチクリ。

一方の二階氏も岸田氏について「周囲への根回しが足りない。自分だけ目立てばいいってもんじゃない」などと批判する。

「菅氏と二階氏は、木原氏の妻が重要参考人として事情聴取を受けていたときに、それぞれ官房長官、幹事長を務めていました。当然、事件についての動きは熟知しているはずで、岸田政権を一気に追い込める弱みを握っているとも言えます」(全国紙政治部記者)

非主流派のベテランのひとりは逆襲を誓って、こうつぶやく。

「岸田総理には、必ずいつかやり返す。やるときは一気にやって、奪い返すぞ」

取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班

8734OS5:2023/08/15(火) 19:18:50
https://news.yahoo.co.jp/articles/2365dae6f4f45a3b5e803098fc09fe61a2650748
自民党安倍派の新体制巡り両会長代理が平行線…塩谷氏は「座長」案、下村氏は「会長」専任求める
8/10(木) 22:15配信

読売新聞オンライン
(写真:読売新聞)

 自民党安倍派の塩谷立、下村博文両会長代理は10日、派閥の新体制について、国会内で会談した。塩谷氏は事実上の代表と位置づける「座長」に自身が就く案を主張する一方、下村氏は「会長」の選任を求めて互いに譲らず、平行線に終わった。塩谷氏側は17日の派閥会合で了承を取り付けたい考えだが、決着するかどうかは不透明だ。

 会談は約40分行われ、塩谷氏が派の運営を主導する「常任幹事会(仮称)」を設置した上で、自身が座長に就く案を説明した。これに対し、下村氏は会長を決めるべきだと主張した。両氏は8日にも協議していたが、再び物別れとなり、16日に改めて協議する予


1
/
2

塩谷立氏

定だ。

 新体制を巡っては、塩谷氏が3日、高木毅国会対策委員長、萩生田政調会長、世耕弘成参院幹事長、松野官房長官、西村経済産業相の「5人衆」と都内で会談。会長を不在にしたまま、塩谷氏を座長に位置づける案をまとめていた。

 派内では「下村氏の主張が正論だ」(中堅)として、新会長の選任を求める意見もある。ただ、内閣改造・党役員人事が9月11〜13日の間にも行われるとの見方が強まる中、「一刻も早く新体制を発足させるべきだ」(若手)として「塩谷座長案」での早期決着を求める意見が広がっている。

8735OS5:2023/08/15(火) 20:05:55
https://news.yahoo.co.jp/articles/5d54bd7f4d584ca5f6a5c1c53e5800a7d24b9328
16日に安倍氏追悼ゴルフ 首相が不参加 台風直撃で危機対応優先 世論の批判を回避 
8/14(月) 18:51配信

カナロコ by 神奈川新聞
岸田文雄首相(資料写真)

 岸田文雄首相は14日夜、森喜朗元首相らが16日に企画した安倍晋三元首相の「追悼のゴルフ」(安倍派関係者)への参加を取りやめることを決めた。首相にとっては夏休み期間中だが、台風7号の日本直撃が確実な情勢下で危機対応を優先した。「党重鎮より国民へ目を向けるべきだ」(公明党議員)など与党内からも自重を促す声が上がっており、世論の批判を浴びるリスクも勘案したようだ。  

 関係者の話を総合すると、開催は安倍氏の派閥の先輩である森氏らが呼び掛け人。首相経験者の小泉純一郎氏、自民党副総裁の麻生太郎氏も参加予定だった。場所は安倍氏が好んで利用していたという山梨県内のゴルフ場。15日には夕食会もセットされ、「その場で内閣改造や党役員人事、望ましい総選挙の時期を話し合うのでは」(自民議員)との観測も呼んでいた。

 首相は11日から16日までを夏休み期間とし、15日の全国戦没者追悼式と閣議以外、公務は原則として外している。12、13日に予定していた家族同伴の静岡県での農山漁村への交流宿泊は台風に備え取りやめた。

神奈川新聞社

8736OS5:2023/08/16(水) 09:39:05
https://news.yahoo.co.jp/articles/e13ad7dbbbf08a53a2495f7d5ac08460d98fd7fe
「ポスト岸田は岸田」という政界で名前があがるダークホース 石破、河野、小泉、茂木ではない「国民人気ほぼゼロ」の意外な大臣が
8/16(水) 6:02配信

デイリー新潮
政界人気の低い3人
低空飛行を続ける岸田政権

 8月5・6に実施されたJNNの世論調査で、ポスト岸田にふさわしい自民党議員について聞き取りしたところ、1位・石破茂元幹事長16%、2位・河野太郎デジタル相16%、3位小泉進次郎元環境相14%……といった順番で岸田首相は5位で5%だった。一時に比べれば内閣支持率は下げ止まっているものの、再び上昇に転じる要素はなく、秋以降はさらに苦しい政権運営を迫られそうなのだが、一方で政界では「ポスト岸田は岸田」との声があがっているという。

【写真を見る】「ロールスロイスの男」に呼び出される岸田首相、「国民人気ほぼゼロ」の意外な大臣など

「JNNの今回の調査については、石破、河野、小泉の各氏の国民人気の高さを改めて感じました」

 と、政治部デスク。

「一方でこの3人は永田町ではあまり人気がありません。各人に共通するのは、派閥やグループの面々の面倒をちゃんと見ているという声が聞こえてこないこと。石破氏については“2021年の総裁選に出馬できなかったのが良くなかった。終わった人だ”と評する人がいますね。小泉氏は無派閥ですが、彼のために尽力したいと言っている人を見たことはないですね。実際にはいるのかもしれませんが」(同)

下げ止まったが
「政界の常識は国民の非常識」という言葉をなぞるような調査結果だったということになるだろうか。

 圧倒的な国民的人気を背景に総裁選に地滑り的勝利を収め、首相の座に就くというやり方がないわけではないが、永田町での人気がある程度なければその座を射止めることは難しいだろう。

「仲良しクラブとしての派閥が機能している以上、その内部を固め、他派閥の幹部とも気脈を通じ、協力体制を築いておくということが総裁への必須ルートでしょう。国民的人気で突っ走れるのは自民党が政権を失うとか、そういう危機的状況だけです。石破、河野、小泉が浮上するのはそういうタイミングでしょうが、今はそうではありません」(同)

 一方、内閣支持率に目を転じると、

「日韓首脳会談、ウクライナ電撃訪問、G7広島サミット開催とトピックの続いた5月をピークに、マイナンバーカードでの不手際などがあり、内閣支持率は下落を続けました。さすがに下げ止まったかなというところですが、“再び上昇に転じる要素もないよね”というのが永田町の住人らの一致した見解のように感じます」(同)

ほくそ笑む茂木幹事長
 9月半ばには内閣改造、党役員人事が行われる予定だ。

「それで支持率をぶち上げて解散総選挙に打って出ようというスタンスではありません。5月時点で解散があれだけ取り沙汰されていたことを思うと、何があっても驚きはありませんがね」(同)

 そういった体たらくにほくそ笑んでいるのが、茂木敏充幹事長なのだという。

「支持率が低下すれば自分にお鉢が回って来る可能性が高まるからということのようです。かねて首相への意欲を隠さず、岸田首相、麻生太郎副総裁と自分を並べて、三頭政治などと称してしまうあたりが失笑を買ってきました。自身が領袖を務める平成研究会を十分まとめられていないので岸田首相は脅威には感じていないようですが。岸田首相を支える姿勢を鮮明にする麻生氏からは“変な気を起こさず、岸田を支えろ”と告げられているようです」(同)

 ちなみに先のJNNの調査では、茂木幹事長は6位で2%と、岸田首相の後塵を拝している。

8737OS5:2023/08/16(水) 09:39:23
ダークホース
 他方、安倍晋三元首相の死去から1年が経過したものの、最大派閥である安倍派は突出した存在がおらず、トップを決められずにいる。

 内閣支持率は低空飛行を続けるが、岸田首相にとって強力なライバルがいないという状況のようだ。

「そうですね。来年9月の総裁選再選に向けてのらりくらりと政権をかじ取りしていくなか、党内で“ポスト岸田は岸田”のムードが出来て行くことを狙っているのかもしれません。実際、そのように指摘する声は少なくないですからね。首相をやりたいと言っている人はたくさんいますけれど、推薦人が確保できて見切り発車で出馬したとしても惨敗でもしたら政治生命を失いかねず、二の足を踏む候補の方が多い印象です」(同)

 有力候補が見当たらず、「ポスト岸田は岸田」の声が高まりそうな気配があるなか、ダークホースの存在を指摘する、こんな声も聞こえてきた。

「加藤勝信厚労相ですね。政界では嫌われていないし、元財務官僚として霞が関のこともわかっているので河野氏や茂木氏と違って当たりも柔らかいと言われています」(同)

「岸田支持」の理由
 先程触れた世論調査では、加藤氏の名前が上位にはあがっていない。失礼ながら、現時点での国民人気はゼロに等しいのだが……。

「どうしても岸田首相ではダメだとなったときに、各派閥が一番まとまりやすいのが加藤氏だと言われています」(同)

 平成研所属で、トップの茂木氏とは同年齢だ。

「派閥の総裁候補として茂木氏が素直に認めるとは到底思えませんが、先ほどもお話したように茂木氏が派内を掌握しているとは言い難いので、加藤氏にチャンスがないわけではない。加藤氏は普段から慎重なタイプではありますが、首相への意欲を隠すことはありません。安倍派所属の萩生田光一政調会長とは親しい間柄ですね。麻生氏も含めて党内の重鎮は軒並み“加藤ならやれる”と見ているようです」

 それでも麻生氏が「岸田支持」を堅持しているのは、かつて自身が所属した宏池会を率いる岸田首相へのシンパシーもあるのだろうか。

「そもそも副総裁をやってほしいと岸田首相に頼まれていますからそれを裏切れないということでしょうし、一番の動機は勝ち馬に乗ろうとしているのだと思いますよ(笑)。主流派はやはり美味しいですからね」(同)

デイリー新潮編集部

新潮社

8738OS5:2023/08/16(水) 18:20:44
https://news.yahoo.co.jp/articles/4e573fe1255276f502e9d49e5a01ff073ed129b2
「塩谷座長」案で協議 自民安倍派、なお反対も
8/16(水) 18:01配信

時事通信
 自民党最大派閥の安倍派(清和政策研究会)の新体制を巡り、同派の塩谷立、下村博文両会長代理が16日、国会内で会談した。

 塩谷氏を「座長」とする集団指導体制案について、下村氏は重ねて反対を表明。同派は17日に総会を開く予定だが、意見集約の見通しは立っていない。

 下村氏は、座長ではなく新たな会長を決めるべきだと主張。派内には「会長を置くべきだ」との声は少なくない。

8739OS5:2023/08/16(水) 22:26:35
https://news.yahoo.co.jp/articles/e90323b1c18d9d05108c3b28ecf9ec1b09abe265
安倍派新体制、またも結論出ず 塩谷、下村氏「混乱回避」一致も…
8/16(水) 19:00配信

朝日新聞デジタル
自民党安倍派研修会の冒頭、あいさつする塩谷立・会長代理=2022年9月19日午後、東京都港区、諫山卓弥撮影

 自民党最大派閥の安倍派(清和政策研究会)の新体制をめぐり、ともに会長代理を務める塩谷立・元文部科学相と下村博文・元政調会長が16日午後、国会内で会談した。両氏の会談は8、10日に続いて3回目。17日に派閥の幹事会と総会を控えるが、この日も新体制に関する結論は出ず、物別れに終わった。


 安倍晋三元首相の死去後、暫定的な「双頭体制」を敷く塩谷、下村両氏。塩谷氏は、自身が会長ではなく「座長」に就任したうえで、松野博一官房長官や萩生田光一政調会長ら同派の有力議員らで構成する「常任幹事会」を新設するべきだと主張。これに対し、下村氏は「会長選出を目指すべきだ」と否定的だった経緯がある。

 関係者によると、この日の会談でも、両氏はこれまでの主張を繰り返した。一方で、17日の派閥会合で「混乱は回避する」という点では一致したという。ただ、具体的な妥協案は見えていない。

 塩谷氏は、17日の会合で新体制案を提示する考えだが、若手議員の一部には下村氏と同様に「『座長』ではなく早期に会長を選出すべきだ」との意見もある。下村氏が除かれる見通しの「常任幹事会」をめぐっても、「下村氏外し」との見方が強い。下村氏らの反発が予想され、調整が難航する可能性もある。(森岡航平)

朝日新聞社


https://news.yahoo.co.jp/articles/d155e942ed75670298850a3ad5f8b2767be1fef9
自民党安倍派の新体制、塩谷氏と下村氏が3回目の協議も折り合えず…17日に幹事会と総会で議論
8/16(水) 21:23配信

読売新聞オンライン
自民党安倍派の(手前から)塩谷立・会長代理、萩生田政調会長、下村博文・会長代理(7月6日)

 自民党安倍派の塩谷立、下村博文両会長代理は16日、国会内で派閥の新体制について協議した。塩谷氏は、集団指導体制とした上で自らが「座長」に就く案を改めて提示して理解を求めたが、下村氏は「(塩谷氏の案には)派内に反対意見が多い」として新しい会長の選出を求め、折り合えなかった。同派は17日に幹事会と総会を開いて議論するが、意見集約できるかどうかは不透明だ。


 両氏の協議は、8、10両日に続いて3回目。この日は、「17日の幹事会などが紛糾する事態は避けるべきだ」との考えでは一致し、ぎりぎりまで妥協点を探ることを申し合わせた。

 塩谷案は、閣僚経験者らによる「常任幹事会(仮称)」を設ける内容で、派内で中心的な立場にある萩生田政調会長、松野官房長官、西村経済産業相、高木毅国会対策委員長、世耕弘成参院幹事長の「5人衆」はおおむね了承している。塩谷氏は、下村氏の同意が得られない場合でも、17日にこの案を提示する構えだ。

 派内では、9月の内閣改造・党役員人事を見据え、「交渉力を高めるには会長選出が必要だ」との意見が根強い一方、塩谷氏の案に一定の理解を示す声も出ている。

8740OS5:2023/08/17(木) 18:56:34
https://news.yahoo.co.jp/articles/926b8f2fa95a8385b6ab3ccf6c230cb251a01b45
自民党安倍派、塩谷「座長」案で決着 意思決定は「常任幹事会」で
8/17(木) 13:20配信

毎日新聞
自民党安倍派の幹部会に臨む塩谷立会長代理=東京都千代田区の同党本部で2023年7月6日午前11時34分、竹内幹撮影

 自民党安倍派は17日、党本部で会合を開き、安倍晋三元首相の死去後の後継体制について、塩谷立会長代理が事実上の派閥代表となる「座長」に就き、意思決定機関として「常任幹事会」を設置するなどとする新体制案を決めた。


 派内では、もう1人の会長代理を務める下村博文元文部科学相らが新会長選任を主張していたが、塩谷氏はこの日の議員総会で「座長案」を提案。対応を一任され、事実上了承された。当面は会長を置かず、萩生田光一政調会長、西村康稔経済産業相、世耕弘成参院幹事長、松野博一官房長官、高木毅国対委員長の「5人衆」を含む集団指導体制とすることで決着した。

 塩谷氏は総会後、記者団に「会長を今なかなか決められない状況は、ほぼ全員に理解いただいたと思っている。その上で常任幹事会で会の運営の重要事項が決定し、その座長として私が(就く)、ということだ」と説明。常任幹事会のメンバーは現職を含めた閣僚経験者を中心に選ぶ意向を示した。

 総会では「座長」の名称を「代表」などとすべきだとの意見も出された。塩谷氏は「私の考え方は座長がその会を代表する立場だ。意見としてはしっかり受け止め検討したい」と述べた。新会長については「具体的な話がない中でまだ見通しがつかない。例えば次の(衆院)選挙あるいは総裁選とか、何かの節目の時期を考えていろいろ動きが出てくるかと思う」と述べるにとどめた。

 一方、会長を選ぶべきだと主張していた下村氏は派閥会合直前まで塩谷氏と協議したが折り合わなかった。総会出席後は記者団の取材に応じなかった。【畠山嵩、李舜】

8741名無しさん:2023/08/17(木) 23:51:21
https://news.yahoo.co.jp/articles/8adcf6566905c37d1e2a5e91164a1efc0ae60bfb
安倍派、塩谷新体制は乱闘の幕開けか 総裁候補争いも
8/17(木) 20:05配信


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産経新聞
自民党安倍派の総会であいさつする塩谷立会長代理(右から2人目)=17日午後、東京・永田町の党本部(矢島康弘撮影)

自民党安倍派(清和政策研究会、100人)は17日の総会で、代表となる「座長」に塩谷立会長代理が就く新体制を了承した。昨年7月に安倍晋三元首相が死去して以降、止まっていた時計の針が動いた。ただ、実態は集団指導体制であり、塩谷氏のリーダーシップや選挙・人事面での交渉力に期待する声は乏しい。会長ポストや党総裁候補を巡る暗闘も想定され、党最大派閥の力を発揮できるかは不透明だ。

【写真】銃撃された安倍元首相が最後に握っていた傷のついたマイク

塩谷氏は総会後、記者団に「大変重責を担ったという思いだ」と語った。塩谷氏は9月にも行われる内閣改造・党役員人事に際し、岸田文雄首相と交渉する窓口となる。

総会では、下村博文会長代理らが人事での交渉力確保を念頭に「座長では弱い。代表になるべきだ」などと訴えて反対したが、同調は広がらなかった。閣僚経験者は「正論は下村氏だが、みんな飽きていて、なんでもいいから決めてほしいという感じだった」と振り返る。ただし、塩谷氏がトップとなれば下村氏は格下げになる。下村氏側近は周囲に「納得していない」と不満をぶちまけるなど、禍根を残した。

常任幹事会のメンバーとして、塩谷氏は有力者「5人衆」と呼ばれる高木毅国対委員長、松野博一官房長官、西村康稔経済産業相、萩生田光一政調会長、世耕弘成参院幹事長を中心に、閣僚経験者を想定する。世代交代が進むとともに、5人衆が派の中心となるとみられる。

伏線は安倍氏が死去した昨年7月にあった。5人衆は都内の日本料理店に集まり、協力して派を運営していくことで一致した。ここに塩谷氏を追加で招いた。今回の新体制のひな型ともいえ、派に影響力を残す森喜朗元首相も支持した。

その後、塩谷会長案や5人衆による集団指導体制案が浮上したこともあったが、今月3日に塩谷氏が5人衆と東京都内で会談して今回の方向性で一致し、流れが固まった。

若手議員は「これは『乱闘』だ。1年かけて下村氏が外れ、次は塩谷氏や5人衆の誰かが脱落するといった争いだ」と話した。空席となっている新会長選びの際に、5人衆らの綱引きになることも考えられる。

塩谷氏は今後、派の代表者として人事や選挙の結果で評価を受ける。ただ、前回の令和3年衆院選は静岡8区で敗れ、比例代表で復活した。指導力に疑問を向ける向きもある。(沢田大典)

8742OS5:2023/08/18(金) 17:16:25
https://news.yahoo.co.jp/articles/765ee091a9b09aeea5ac70dd87b96c7aca6b5f48
安倍派 人材見当たらず、集団指導体制で決着 急場しのぎの新体制、分裂の懸念も
8/18(金) 10:19配信


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北海道新聞
自民党安倍派の新体制のイメージ

 昨年7月に安倍晋三元首相が銃撃され死亡した事件以降、1年以上迷走してきた自民党安倍派(清和政策研究会)の新体制を巡る議論は17日、後継会長選びを先送りし、常任幹事会による集団指導体制という形で決着した。急場しのぎの感は否めず、常任幹事会の座長に就く塩谷立会長代理は100人規模の大所帯をまとめ、内閣改造・党役員人事で主要ポストを獲得できるか手腕が問われる。早期の会長決定を主張してきた下村博文会長代理らは不満を募らせており、派閥分裂の懸念もくすぶる。

 「派閥をしっかり運営していかなければならない。一任をお願いし、全会一致で了承してもらった」。塩谷氏は派閥総会後、記者団にこう述べ、自身を座長とする常任幹事会を新設し、重要事項を決定していく方針を強調。常任幹事会が従来の会長の代わりとして、他派閥との交渉などを担っていくと説明した。

 ただ安倍氏という強い影響力を持っていた会長を突然失った結果、将来の首相・党総裁候補となり得る人材が派内に見当たらず、集団指導体制に移行せざるを得なかったのが実情だ。

 昨年9月の安倍氏の国葬後、一時は塩谷氏が新会長に就く案が検討されたが、森喜朗元首相や若手の異論が強く頓挫。今年7月の安倍氏の一周忌の前には萩生田光一政調会長ら有力者5人による集団指導体制案が浮上したが、塩谷、下村両氏が反発し、結論を持ち越していた。安倍派の参院若手は「他派閥の領袖(りょうしゅう)は数年かけて会長に就いた。うちは誰も準備ができておらず、1年で会長を決めるのは無理があった」と漏らす。

 一方、今月20、21日に長野県軽井沢町で派閥の研修会も控える中、新体制を決められない状況が長期化すれば安倍派の存在感が低下し、内閣改造・党人事で他派閥に後れを取りかねないとの懸念が拡大。塩谷氏は3日に萩生田氏ら有力者5人とひそかに会談し、常任幹事会による集団指導体制案への了解を取り付けた。

 ただ党総裁選出馬に意欲を示してきた下村氏は、自身が「蚊帳の外」に置かれかねない塩谷氏の提案に反発。両氏は8、10、16日に3回会談したが溝は埋まらず、下村氏は17日の総会でも「会長を置くべきだ」と主張したが、世耕弘成参院幹事長ら参院議員にも会長決定先送り論が強く、支持は広がらなかった。

 派内の関心は常任幹事会の人選と、その後の内閣改造・党人事に移った。下村氏に近い議員は「塩谷氏らが、あからさまに下村氏を外すようなことがあれば禍根を残す」とけん制した。

8743OS5:2023/08/18(金) 17:16:56
https://news.yahoo.co.jp/articles/8d2603e67018b6e59dfd04910526ea7fbf7a4262
【自民党役員人事】小渕優子議員、党3役で処遇が濃厚 閣僚では国会で「ドリル事件」が蒸し返される危険が
8/18(金) 15:55配信

SmartFLASH
小渕議員は26歳で初当選。衆院議員歴は23年を超えた(写真・時事通信)

 「9月にもあるではないか」といわれている、内閣改造と自民党役員人事に向けて永田町がかまびすしい。話題の中心は、マイナンバーカードのトラブルで矢面に立たされている河野太郎デジタル大臣と、フランス視察での「エッフェル塔ポーズ」が炎上した松川るい参院議員を厳重注意した、小渕優子衆院議員・党組織運動本部長だ。


「河野大臣は岸田文雄首相の“弾除け”のように批判を一身に受け、大臣給与を3カ月、自主返納することも発表しました。各マスコミの政治記者に話を聞くと『首相は、マイナンバー総点検の最終報告の期限である11月末までは、河野大臣に任せる』ということなので、留任は濃厚です」(週刊誌記者)

 小渕議員はどうだろうか。

「現在、自民党の女性議員比率は衆参両院で11.8%。茂木敏充幹事長は、今後10年間で女性議員比率を30%に引き上げる計画を発表しました。首相は女性活躍の象徴として、小渕さんの処遇を考えています。

 小渕さんは2008年、34歳のときに麻生太郎政権で少子化対策大臣として初入閣。しかし2014年、経済産業大臣のときに政治資金問題で、大臣を辞任しました。そのとき、事務所にあったパソコンのハードディスクがドリルのようなもので破壊されていることがわかり、それからネットなどでは『ドリル優子』とありがたくない名前で呼ばれています。有罪判決を受けた秘書の執行猶予が明けた2018年からは『党沖縄振興調査会長』『政務調査会長代理』など党の要職を担うようになりました。

 父の小渕恵三元首相が亡くなってから、青木幹雄元官房長官(故人)や森喜朗元首相などが『親代わり』になってきました。その森さんが『幹事長に』と猛プッシュしています」(政治担当記者)

 閣僚ではなく、党3役というところにも「親心」が透けて見えるという。

「閣僚だと、国会の委員会などで答弁をしなければなりません。政治資金問題では歯切れが悪い答えに終始して批判されたので、それが蒸し返される可能性があります。そのときに答弁が立ち往生したり、当時の答えと食い違ったりしたら、審議がストップすることも考えられますから、記者会見しかない党3役へ、というわけです」(自民党関係者)

 元衆院議員で「薄口政治評論家」のタレント、杉村太蔵も、8月16日放送の『大下容子ワイド!スクランブル』(テレビ朝日系)で「小渕優子さんって国会議員の間、永田町のかいわいで、すごく高い評価(がある)。悪く言う人を、聞いたことないくらい。いま、あえて女性初の自民党総裁っていうと、小渕優子さんがいちばん可能性が高い」とコメントした。しかし、これを報じたニュースサイトには《内部で悪く言う人は誰もいないのに、国民のほとんどはドリルのイメージが払拭できず、そりゃ説明してないからね》《国民にはドリル優子として刷り込まれています。なかなか、そのイメージを払拭するのは容易でないと思います》 《幹事長に就任するなら、まず証拠隠滅の経緯を国民が納得する説明をきちんとする事が必要だよ》など、批判の声が多かった。

 国民的にはまだ“禊”は終わっていないということだ。

8744OS5:2023/08/18(金) 19:55:24
https://news.yahoo.co.jp/articles/d0adab86c5d56d820d823c1d3450b2a52dab9b30
自民党・二階派、相次ぐ離脱 第5派閥、後継問題も
8/18(金) 17:50配信

共同通信
昨年4月、記者団の取材に応じる自民党の二階俊博元幹事長=和歌山市

 自民党の二階俊博元幹事長が率いる二階派を離脱する議員が相次いでいる。所属議員は41人まで減り、党内6派閥中、5番目。非主流派から反転攻勢に出る展望は描けていない。84歳の二階氏の後継者問題も抱える。

 「去る者は追わず、だ」。二階氏は7月18日、かつて派閥の会長代行を務めた河村建夫元官房長官の長男・建一氏が求めた面会を拒否した。建一氏は自民を離党し、次期衆院選で日本維新の会から出馬する報告のため自民党本部を訪れた。

 二階氏は安倍、菅両政権下で歴代最長の5年超幹事長を務め、主流派の一角を占めた。選挙の公認や資金配分を決める絶大な権限を握る幹事長派閥の恩恵にあずかろうと、入会希望者が続いた。20年10月には48人に達し、岸田派を抜いて第4派閥となった。

 だが「党役員は1期1年、連続3期まで」との党改革を掲げた岸田政権が発足すると、二階派は党四役から外され、非主流派に転落した。

 昨年4月、片山さつき元地方創生担当相と衛藤晟一元沖縄北方担当相が退会。今年2月と6月には、泉田裕彦、中川郁子両衆院議員が派閥を去った。

8745OS5:2023/08/21(月) 08:43:53
https://news.yahoo.co.jp/articles/bd7f36b46e4a4a0a94a48b4ce5a9808e6c060649
自民・安倍派、再出発も前途多難 幹部構成、改造人事が試金石
8/21(月) 7:07配信


時事通信
自民党安倍派の研修会であいさつする塩谷立元総務会長=20日午後、長野県軽井沢町

 自民党最大派閥の安倍派(清和政策研究会、100人)は20日、長野県軽井沢町で研修会を開いた。

 新たに集団指導体制の下で再出発を期すものの、派閥の「顔」となる会長は引き続き空席で、対立回避を優先した妥協策の色合いが濃い。今後の幹部構成や、9月に想定される内閣改造・党役員人事の行方次第で、摩擦が再燃しかねない情勢だ。

 新体制で事実上のトップとなる塩谷立元総務会長は研修会で「しっかり岸田政権を支え、日本の発展につなげていくことがわれわれの役目だ」と派内の結束を重ねて訴えた。今月末までに新体制下の幹部構成を発表する考えも示した。

 17日の派閥総会では、意思決定機関として「常任幹事会」を置き、取りまとめ役に塩谷氏を据えることを決定。幹事会の人選は塩谷氏に一任されており、かねて集団指導を主張してきた高木毅国対委員長、松野博一官房長官、西村康稔経済産業相、萩生田光一政調会長、世耕弘成参院幹事長の「5人衆」の参加が確実視される。

 今回の決定は、派内になお影響力を持つ森喜朗元首相の意向が反映されたとの見方が強い。安倍晋三元首相の死去後、森氏は「5人衆」の後ろ盾となってきた。

 派内の路線対立が続いていた先月6日には、5人全員を呼び集め早期決着を促した。ハッパを掛けられた「5人衆」は今月3日、塩谷氏と会談。この場で、新体制に移行する流れが固まった。

 最後まで新会長選出にこだわった下村博文元政調会長と、森氏は距離を置く。関係者によると、森氏は幹事会のメンバーから下村氏を外すよう求めているという。

 一方、派内には森氏が権勢を振るうことへの不満も根強い。森氏が支持する「5人衆」に対しても、「自分たちのことしか考えていない」(中堅)と厳しい声が。下村氏の処遇によっては、不協和音が一段と高まりかねない。

 今後の内閣改造・党役員人事では、どれだけのポストを獲得できるかが派閥の求心力に直結する。同派ベテランは「党4役に1人、閣僚に5人を確保しなくてはいけない」と息巻くが、派内はまとまりを欠いており、他派閥からは「派閥の体をなしていない」と足元を見透かすような発言も漏れる。

 人事に関する実際の調整は、塩谷氏ではなく、「5人衆」が中心になるとみられる。安倍派若手は「交渉で誰が最も『功績』を挙げたのかで、新会長候補も絞られてくる」と指摘。早くも「次」をにらんだ主導権争いが始まるとの見通しを示した。

8746OS5:2023/08/21(月) 09:07:14
https://news.yahoo.co.jp/articles/195041efa66b94d8eaa03f6e7bd360dfea1bb8f8
安倍派体制、月末にも発表 塩谷氏表明、改造控え
8/20(日) 16:27配信

共同通信
自民党安倍派の研修会であいさつする塩谷元文科相=20日午後、長野県軽井沢町

 自民党安倍派(清和政策研究会)は20日、長野県軽井沢町のホテルで研修会を開いた。派の取りまとめ役の「座長」に就く塩谷立元文部科学相は、新設する意思決定機関である常任幹事会のメンバーを月末にも発表すると表明した。岸田文雄首相が9月中旬を軸に検討する内閣改造・党役員人事を控え新体制を早期に固めたい考えだが、人選を巡り火種も残る。


 塩谷氏は研修会冒頭、常任幹事会の狙いに関し、派閥が結束して力を発揮するためだと説明。「厳しい政治状況の中で、しっかり岸田政権を支え、新しい日本の発展につなげるのがわれわれの役割だ」と呼びかけた。

8747OS5:2023/08/21(月) 09:07:43
https://news.yahoo.co.jp/articles/8bd914768478fb217a442c575f1b98cfa3735d26
安倍派はこの危機を乗り越えられるか 同様の集団指導体制ののちに「旧小渕派」は分裂
8/18(金) 17:45配信

ニッポン放送
日本経済新聞コメンテーターの秋田浩之が8月18日、ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」に出演。新体制を決めた安倍派について解説した。

安倍派が「常任幹事会」を新設
自民党安倍派の総会に臨む(左から)岡田直樹地方創生相、西村明宏環境相、西村康稔経産相、松野博一官房長官=2023年7月6日午後、東京・永田町の党本部 写真提供:産経新聞社

自民党最大派閥の安倍派(清和政策研究会)は8月17日に党本部で総会を開き、新たな意思決定機関として「常任幹事会」を設け、会長代理を務める塩谷立・元文部科学大臣が取りまとめ役となる新体制を決めた。派閥トップの会長は引き続き空席とし、当面は集団指導体制とする。

経営に君臨してきたオーナーが亡くなり、後継者が決まっていない企業のよう 〜続けられるかどうかの危険リスクを抱えている
飯田)安倍派は100人の大所帯です。安倍さんが亡くなったあと、会長は空席のままでした。

秋田)安倍派で起きていることを企業に例えるなら、君臨してきたオーナー企業のオーナーが亡くなってしまい、その下にはどんぐりの背比べの重役しかいないので、後継者が決まっていない。そのような状況に近いですよね。

飯田)なるほど。

秋田)そうなると、だいたいは内紛が起きるか、派閥に分かれて派閥争いになる。それを乗り切った企業は2代目、3代目という形で続いていくわけですが、内紛の結果、バラバラになってしまうケースも少なくありません。

飯田)続けられなくなってしまうケースもある。

秋田)安倍派の場合は、そういう危機リスクをいま抱えているのだと思います。

「常任幹事会」を設け、塩谷立氏がまとめ役の「座長」に就任 〜全会一致で了承
飯田)今回、ここに至るまでに、会長代理は塩谷立さん・下村博文さんの2人の存在があり、また既に議員は引退されていますが、森喜朗さんも発言力があります。森さんは、「安倍さんの一周忌までには会長を決めなければならない」と発言していました。

秋田)新聞にも出ていますけれど、今回は森元首相の意向を受けた形で事実上、決着した。座長には塩谷さんが就任し、その下に常任幹事会を設けています。

飯田)常任幹事会のメンバーには、松野官房長官、萩生田政調会長、西村経産相、高木国対委員長、世耕参院幹事長ら「5人衆」も選ばれる見通しです。

外された下村博文氏が火種にならないか
秋田)そうなると下村博文会長代理は外されてしまいます。周囲に不満を漏らしているという報道もあり、火種にならないか気になります。

飯田)この体制で落ち着くかと言うと、やはり不満が残る人もいる。

会合や食事会を絶えず開いて大派閥の結束を維持していた「旧小渕派」
秋田)私はかつて、政治部の記者として現場を取材していた時期があります。当時は橋本政権、小渕政権、森政権、小泉政権の時代だったのです。

飯田)記者時代に。

秋田)私が自民党を担当していたとき、まさに安倍派と同じような最大派閥がありました。小渕派と呼ばれていましたが、田中角栄氏のつくった経世会の系譜を踏む最大派閥でした。

飯田)小渕派。

秋田)当時、「大派閥の結束維持はこんなに大変なのか」と思うくらい、「結束」と言っては会合や食事会を開いて、絶えずケアしていましたね。

飯田)経世会というと、「一致団結・箱弁当」というようなイメージです。

安倍派同様、小渕氏の急逝で集団指導体制が組まれたが分裂した「旧小渕派」 〜ここを安倍派は乗り越えられるか
秋田)ところが、残念なことに小渕さんが急逝されて、いなくなってしまった。今回の安倍さんと同じように、トップが急に不在になりました。

飯田)そうでしたね。

秋田)そのあとどうなったかと言うと、内部で野中元幹事長を中心とするグループと、それ以外の青木元官房長官のグループなどに分かれた。

飯田)参議院のドンと言われた青木幹雄さん。

秋田)それまでは本当に緊密な関係でしたが、そこにヒビが入り、求心力が落ちていってしまった。かつての安倍派の前身であるグループでも、似たようなことがありましたね。三塚派から、そういうパターンなのです。それを乗り切れるかどうかですね。

8748OS5:2023/08/21(月) 09:10:37
https://news.yahoo.co.jp/articles/8bd914768478fb217a442c575f1b98cfa3735d26
安倍派はこの危機を乗り越えられるか 同様の集団指導体制ののちに「旧小渕派」は分裂
8/18(金) 17:45配信


ニッポン放送
日本経済新聞コメンテーターの秋田浩之が8月18日、ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」に出演。新体制を決めた安倍派について解説した。

安倍派が「常任幹事会」を新設
自民党安倍派の総会に臨む(左から)岡田直樹地方創生相、西村明宏環境相、西村康稔経産相、松野博一官房長官=2023年7月6日午後、東京・永田町の党本部 写真提供:産経新聞社

自民党最大派閥の安倍派(清和政策研究会)は8月17日に党本部で総会を開き、新たな意思決定機関として「常任幹事会」を設け、会長代理を務める塩谷立・元文部科学大臣が取りまとめ役となる新体制を決めた。派閥トップの会長は引き続き空席とし、当面は集団指導体制とする。

経営に君臨してきたオーナーが亡くなり、後継者が決まっていない企業のよう 〜続けられるかどうかの危険リスクを抱えている
飯田)安倍派は100人の大所帯です。安倍さんが亡くなったあと、会長は空席のままでした。

秋田)安倍派で起きていることを企業に例えるなら、君臨してきたオーナー企業のオーナーが亡くなってしまい、その下にはどんぐりの背比べの重役しかいないので、後継者が決まっていない。そのような状況に近いですよね。

飯田)なるほど。

秋田)そうなると、だいたいは内紛が起きるか、派閥に分かれて派閥争いになる。それを乗り切った企業は2代目、3代目という形で続いていくわけですが、内紛の結果、バラバラになってしまうケースも少なくありません。

飯田)続けられなくなってしまうケースもある。

秋田)安倍派の場合は、そういう危機リスクをいま抱えているのだと思います。

「常任幹事会」を設け、塩谷立氏がまとめ役の「座長」に就任 〜全会一致で了承
飯田)今回、ここに至るまでに、会長代理は塩谷立さん・下村博文さんの2人の存在があり、また既に議員は引退されていますが、森喜朗さんも発言力があります。森さんは、「安倍さんの一周忌までには会長を決めなければならない」と発言していました。

秋田)新聞にも出ていますけれど、今回は森元首相の意向を受けた形で事実上、決着した。座長には塩谷さんが就任し、その下に常任幹事会を設けています。

飯田)常任幹事会のメンバーには、松野官房長官、萩生田政調会長、西村経産相、高木国対委員長、世耕参院幹事長ら「5人衆」も選ばれる見通しです。

外された下村博文氏が火種にならないか
秋田)そうなると下村博文会長代理は外されてしまいます。周囲に不満を漏らしているという報道もあり、火種にならないか気になります。

飯田)この体制で落ち着くかと言うと、やはり不満が残る人もいる。

会合や食事会を絶えず開いて大派閥の結束を維持していた「旧小渕派」
秋田)私はかつて、政治部の記者として現場を取材していた時期があります。当時は橋本政権、小渕政権、森政権、小泉政権の時代だったのです。

飯田)記者時代に。

秋田)私が自民党を担当していたとき、まさに安倍派と同じような最大派閥がありました。小渕派と呼ばれていましたが、田中角栄氏のつくった経世会の系譜を踏む最大派閥でした。

飯田)小渕派。

秋田)当時、「大派閥の結束維持はこんなに大変なのか」と思うくらい、「結束」と言っては会合や食事会を開いて、絶えずケアしていましたね。

飯田)経世会というと、「一致団結・箱弁当」というようなイメージです。

安倍派同様、小渕氏の急逝で集団指導体制が組まれたが分裂した「旧小渕派」 〜ここを安倍派は乗り越えられるか
秋田)ところが、残念なことに小渕さんが急逝されて、いなくなってしまった。今回の安倍さんと同じように、トップが急に不在になりました。

飯田)そうでしたね。

秋田)そのあとどうなったかと言うと、内部で野中元幹事長を中心とするグループと、それ以外の青木元官房長官のグループなどに分かれた。

飯田)参議院のドンと言われた青木幹雄さん。

秋田)それまでは本当に緊密な関係でしたが、そこにヒビが入り、求心力が落ちていってしまった。かつての安倍派の前身であるグループでも、似たようなことがありましたね。三塚派から、そういうパターンなのです。それを乗り切れるかどうかですね。

8749OS5:2023/08/21(月) 09:12:08
https://news.yahoo.co.jp/articles/6b61ec5a2af767240f618492956ceaab583c3b24
安倍派研修会 塩谷新体制で結束確認も残る不安
8/20(日) 19:45配信

産経新聞
安倍派(清和政策研究会)の研修会であいさつする塩谷立元文部科学相=20日、長野県軽井沢町

自民党安倍派(清和政策研究会、100人)は20日、長野県軽井沢町で夏季研修会を開いた。派の代表となる「座長」就任が決まった塩谷立(しおのや・りゅう)会長代理はこの日、月末にも派の意思決定を担う「常任幹事会」メンバーを発表する方針を示し、派の結束を呼びかけた。しかし派内には、9月に見込まれる内閣改造・党役員人事や、次期衆院選に向け、塩谷氏の指導力を不安視する向きもある。

「日本の誇りを取り戻して新しい時代を築く。清和研が中心となって、岸田文雄政権を支える」

塩谷氏は研修会の冒頭こう語り、党内最大派閥として政権運営に関わる考えを強調した。また、新体制を「清和研のメンバーが結集して力を発揮できる体制だ」と評価し、常任幹事会のメンバーについて「人事もあるので今月末ぐらいには発表したい」と述べた。

同派は昨年に安倍晋三元首相が死去した後、会長代理の塩谷氏と下村博文元文部科学相が暫定的に運営を担ってきた。今後は集団指導体制に移行し、幹事会には「5人衆」と呼ばれる高木毅国対委員長や松野博一官房長官らが入る方向だ。

当面、空席となっている会長は置かず、塩谷氏が取りまとめ役の座長として、内閣改造・党役員人事でポスト獲得に向けた交渉を担う。ただ、塩谷新体制には、派内で不安感が残るのも事実だ。

塩谷氏は令和3年衆院選では静岡8区で敗れ、比例代表で復活した。

派閥のトップは選挙中、全国各地で所属議員の応援に入るケースが多いが、塩谷氏は自分の選挙区にくぎ付けになりかねない。安倍派は、平成24年衆院選を含め、国政選挙で6連勝を果たした安倍氏の元で勢力を拡大した経緯があり、選挙基盤が弱い若手もいる。

20日の研修会は選挙プランナーの三浦博史氏を講師に招き、塩谷氏も「私もしっかりと勉強しなければならん」と危機感をのぞかせた。

新体制への移行を巡って新会長選出を主張し、塩谷氏と対立していた下村氏は記者団に、「選挙で勝ち抜くというのは、派閥単位でどれだけ選挙互助会的に応援できるかということだ」と指摘した。(大橋拓史)

8750OS5:2023/08/21(月) 17:28:16
https://news.yahoo.co.jp/articles/c7c44cad2505c55a5e36b30e29e2df11a4e3cab6
石破氏「ポスト岸田」首位 〝復権〟へ意気盛ん
8/21(月) 12:46配信

産経新聞
自民党の石破茂元幹事長が首相候補としての〝復権〟へ意気軒高だ。メディアに頻繁に出演し、地方での講演なども行っており、「ポスト岸田」を尋ねる各社の世論調査でトップになり、根強い人気を確認できたことも背景にあるとみられる。もっとも、国会議員の支持基盤は脆弱(ぜいじゃく)なままで、次期総裁選に向けた具体的な戦略は描けていない。(奥原慎平)

産経新聞社とFNN(フジニュースネットワーク)が19、20両日に実施した合同世論調査で、次の首相に誰が一番ふさわしいかを尋ねたところ、石破氏は14・2%で、河野太郎デジタル相(10・7%)や岸田文雄首相(8・3%)らを抑え、首位になった。

共同通信社の同時期の調査でも、次の自民党総裁にふさわしい人として石破氏が18・5%でトップ。TBS系のJNNが5、6両日に行った調査でも石破氏は16%で、河野氏らを上回った。

「野党支持者が(自分に)投じたのだろう」

石破氏本人は世論調査の結果について無関心を装うが、岸田内閣の支持率が低迷し、河野氏もマイナンバー問題で批判を浴びる中、石破氏に注目が集まりやすい状況になっている。

石破氏に近い関係者は「一時しょんぼりしていたが、やる気スイッチが入ってきた。首相になろうとする野心は衰えていない」と述べ、その理由として衆目一致する「ポスト岸田」の不在を挙げる。

石破氏は、安倍晋三元首相の後継を争う令和2年の総裁選で最下位に終わり、出馬を見送った3年総裁選も支持した河野氏が岸田首相に敗れた。閣僚や党四役を離れて7年超となる。

ただ、今月4日夜には、首相と東京・赤坂の日本料理店で日本酒を酌み交わした。遠藤利明総務会長も同席し、党主流派との関係にも変化が見える。

論客ぶりも健在だ。テレビ番組で、中古車販売大手ビッグモーターによる保険金不正請求問題を巡り、制度上の課題を指摘。会長を務める党水産総合調査会の会合では、東京電力福島第1原発の処理水放出について、風評対策の要所を役所に指南する場面もある。

一方、石破氏を支える石破グループ(水月会)は約10人。解散した旧石破派と比べて結束は緩やかで、総裁選出馬に必要な20人の推薦人確保は見通せない。

「思いを共有する人が増えれば、手段として首相になることはあるかもしれない」

こう語り続ける石破氏だが、9月に見込まれる内閣改造・党役員人事も一つの契機になりそうだ。

8751OS5:2023/08/22(火) 14:12:37
https://news.yahoo.co.jp/articles/beea36fa19d6bc22d5e93e79fc637ec30693bbcc
森喜朗氏が「仕切り役」、安倍派・新体制移行の混乱、「五人衆」主導も後継争いで分裂加速も
8/22(火) 6:02配信
 自民党の最大派閥・安倍派(清和政策研究会、100人)が会長空席のまま、新たに会長代理の塩谷立氏を「座長」とし、萩生田光一政調会長ら党・内閣の要職を占めるいわゆる「五人衆」を中心とする集団指導体制に移行する方針を決めたことが、自民党内に波紋を広げている。

 同派内には「五人衆」主導の新体制に反発する声もあり、今後の展開次第では分裂含みの状況がさらに深刻化するとの見方もあるからだ。しかも、会長が決まらない状態が今後も続くことで、同派の党内影響力の低下は避けられず、結果的に9月中旬にも想定される党・内閣人事で冷遇されれば、派内の対立・混乱も拡大しかねない状況だ。

 今回の新体制移行には、9月の党・内閣人事に向け、派の結束ぶりを示して岸田文雄首相に“圧力”をかける思惑もある。ただ、「仕切り役は首相と連携している森喜朗元首相」との指摘も多く、最大派閥の会長不在継続は、今後の自民党内の権力争いでの波乱要因になる可能性が大きい。

■塩谷氏を支える「常任幹事会」を新設

 昨年7月の安倍晋三元首相の突然の非業の死以来、後継会長選びで揺れ続けてきた安倍派は、お盆明けの8月17日に党本部で開いた総会で、引き続き会長は空席とし、会長代理の塩谷立・元文部科学相を「座長」とする新体制移行を了承した。

 新体制は、トップの塩谷氏を支える「常任幹事会」を新設し、集団指導体制で派閥を運営する形となる方向だ。塩谷氏は選任を一任された幹事会メンバーについて、月末にも決定・公表する意向で、具体的には萩生田氏、西村康稔経済産業相、松野博一官房長官らの「五人衆」を中心に、閣僚経験者で構成する案が有力だ。

 塩谷氏は総会などで「(会長候補が)具体的に出てこない中、派閥をしっかり運営していかなければならない」と新体制による結束の必要性を力説している。ただ、塩谷氏とともに会長代理を務めてきた下村博文元政調会長は、同派総会後、「納得できる結果ではない」と不満を漏らし、「早期の会長決定」を主張した。

 これを受けて同派は、8月20日に長野県軽井沢町で派閥研修会を開催。事実上の派閥代表である「座長」就任が決まった塩谷氏は研修会のあいさつで、「派の結束」を繰り返し訴え、所属議員の協力を求めた。

 塩谷氏は、新設される常任幹事会に「五人衆」を中心に閣僚経験者らを登用する見通しだ。塩谷氏とともに会長代理を務め、直ちに新会長を選ぶべきだと主張している下村博文元文科相をメンバーに含めるかなどが注目されるが、塩谷氏は研修会後、記者団に、人選について「いろいろな観点から検討していきたい」と具体的な言及は避けた。

 これに対し、下村氏も研修会後、記者団に対し「まもなく(内閣改造・自民党役員の)人事の時期だ。結束することがパワーを作っていくという意味で必要なことだ」と新体制での結束に理解を示す一方、「さらに結束していくためにはできるだけ早く会長を明確にする必要がある」として、早期の新会長選出が必要との考えを改めて強調した。

8752OS5:2023/08/22(火) 14:12:57
■「仕切り役」森氏が主導する“下村外し”

 もともと、派の絶対的支柱だった安倍氏の死去後、新体制をめぐって混乱が続いてきた安倍派にとって、岸田首相が断行する党・内閣人事に向け、新体制構築が必要だったことは間違いない。しかし、衆目が一致する後継者が居ないため、「次善の策」として集団指導体制選択を余儀なくされたのが実態だ。これに伴い「安倍派」の呼称も継続する。

 その一方で、秋口にも岸田首相が断行するとされる党・内閣人事を受けて、次期臨時国会での早期衆院解散論も取りざたされている。このため、同派内では「健全な形での後継体制作りができなければ、他派閥から馬鹿にされる」(閣僚経験者)との不安が募る。

 そもそも、同派の「仕切り役」とされる森氏は、2012年11月の衆院選に出馬せずに「政界引退」したが、その後も東京五輪組織委会長(途中辞任)を務めるなど中央政界への影響力を維持し、「安倍派の事実上のオーナー」(自民長老)とみられている。

 森氏は岸田政権発足後、早い段階から岸田首相の政権運営での相談相手となり、「党・内閣人事での安倍派の扱いはすべて俺が決めた」と公言してきたことから、「今後も人事の窓口は森氏というのが自民党内の常識」(同)となりつつある。

 新体制移行に不満を漏らす下村氏についても、「過去のあつれきから下村氏を毛嫌いする森氏が、塩谷氏に『下村外し』を進言した」(森氏周辺)との情報も飛び交っている。

 このため、新体制移行を受けて8月20日に長野県・軽井沢町で開催された同派研修会では、参加議員の間では「会長不在での森氏主導に対する不満と不安が隠せなかった」(派若手)とされる。

■首相らは「安倍派分裂」に期待し“高みの見物”

 こうした安倍派の現状について、岸田首相や麻生太郎副総裁、茂木敏充幹事長ら党最高幹部は、「安倍派の混乱に『高みの見物』を決め込んでいる」(自民長老)のが実態だ。新体制移行後も「五人衆」の後継争いが続くことは確実とみられるだけに「安倍派が混乱していれば、人事で気を使う必要もない」(官邸筋)と高をくくっているからだ。

 ここにきて、首相周辺からは「巨大派閥が空中分解すれば、長く続いた清和会支配も崩壊する」との声が漏れてくる。多くの他派閥幹部も「いずれ安倍派が分裂し、新たな派閥体制作りに向けての草刈り場になる」(麻生派)と期待も込めて状況を見守っている。

 そうした中、今後、安倍派新体制で最大派閥の結束を維持、強化できるかどうか。現状をみる限り、自民党内でも「安倍派新体制の前途は極めて多難」(自民長老)との厳しい声が広がるばかりだ。

泉 宏 :政治ジャーナリスト

8753OS5:2023/08/22(火) 15:44:20
谷垣グループ、派閥化見送り 遠藤氏、岸田首相の総裁再選支援
8/22(火) 15:18配信

https://news.yahoo.co.jp/articles/4a03dee0b5a531fa00feeaf9d2b34e0a66a08e18


時事通信
自民党谷垣グループの研修会であいさつする代表世話人の遠藤利明総務会長=22日午後、長野県軽井沢町

 自民党谷垣グループ(有隣会、約20人)は22日、長野県軽井沢町で研修会を開いた。

 代表世話人の遠藤利明総務会長は、同グループの派閥化について「『谷垣派』という思いもあったが、当面今のままでいく。他の派閥と違った形の政策集団として、力を合わせ努力していく」と見送る意向を表明した。

 有隣会は所属議員に他派閥との掛け持ちを認める「グループ」として活動している。遠藤氏は6月のグループの政治資金パーティーで派閥化を検討する考えを示していた。

 遠藤氏は研修会で、来秋の党総裁選に関し「ぜひ岸田文雄首相に再度頑張ってもらって、それを私たちとしてしっかり支えたい」と述べた。

8754OS5:2023/08/22(火) 16:57:19
https://news.yahoo.co.jp/articles/dffb2baf88970f8173c0b8b945eaed93a620b859
松川るい氏が自民党女性局長を辞任へ、事実上の更迭…仏研修「観光旅行のよう」と批判
8/22(火) 5:00配信

読売新聞オンライン
松川るい参院議員

 自民党女性局長の松川るい参院議員(52)は21日、党執行部に辞表を提出した。7月下旬の女性局のフランス研修中に撮影してSNSに投稿した写真が「観光旅行のようだ」と批判を浴びたことを受け、責任をとったとみられる。同党は22日の役員会で受理を決める方向だ。


 複数の党関係者が明らかにした。研修は7月24日から3泊5日で、少子化対策や女性活躍などを議題にフランスの議員らと意見交換した。費用は党費と自己負担で賄ったという。

 投稿写真は、松川氏らがエッフェル塔前で塔をまねたとみられるポーズを撮影したものだった。研修の日程表には自由時間が目立ったほか、「ショッピングなどをお楽しみください」との記述もあり、研修内容を疑問視する声が広がっていた。

 岸田首相(党総裁)は9月中旬に内閣改造・党役員人事を調整しており、女性局長の後任は新体制発足まで空席とする案が有力だ。

8755OS5:2023/08/22(火) 17:37:42
https://news.yahoo.co.jp/articles/b8a13a3e582278855a4caafbe7333b1be02545c7
「小渕優子幹事長」は実現するのか 岸田首相の「計算」と立ち塞がる「ドリルの記憶」
8/21(月) 11:04配信


217
コメント217件


デイリー新潮
小渕優子元経済産業大臣

 ドドド……。この女性の顔を見ると、つい破壊音を想起する人は少なくあるまい。2014年に事務所が政治資金規正法違反で東京地検特捜部から家宅捜索を受けた際、ハードディスクがドリルで破壊されていたことから、「ドリル優子」の異名を持つことになった小渕優子元経済産業大臣(49)である。あれから9年。小渕氏が次の党役員人事で幹事長に抜擢されるのではないかとの観測が永田町で広がっている。岸田首相の狙いはーー。
 
 ***

【ちょっと見てられない画像、13枚】ご自慢の「4代目」とインスタライブでハシャぐ岸田夫妻。「初デートはどこ?」との質問に答えて、フリップで回答(岸田総理のInstagramより)

最大の魅力は「血統書付き」
 9月半ばに行われる内閣改造・自民党役員人事で注目されているのが、小渕氏の処遇だ。9年前の「ドリル事件」以降、国民の目につく要職からは遠ざけられ、現在は党の組織運営本部長を務めている小渕氏。だが、ここにきて、森喜朗元首相が「華やか舞台にもう一度登場させたい」とエールを送るなど、自民党初となる「女性幹事長誕生」の機運が高まっている。

 大手紙政治部デスクも「十分考えられる」と語る。

「支持率が低迷している岸田首相としても、次の人事で若い女性を抜擢して政権を浮揚させたいところ。小渕氏は、“前科”さえなければ、経験、知名度、新鮮味、どれをとっても抜群に良い。何よりもの取り柄は小渕恵三元首相の娘である点。自民党はなんだかんだ言って“血統書”がモノを言う組織ですから」

真の狙いは「茂木外し」
 だが、小渕氏を幹事長に抜擢するということは、すなわち茂木敏充幹事長を外すことになる。「それこそが岸田首相の狙いです」と別のベテラン記者も続ける。

「党のカネと人事権を握る幹事長職に茂木氏をこのまま据え置けば、自身を脅かす存在になってしまうことを岸田さんは恐れている。いま党内には有力な総理候補が少ない。萩生田光一政調会長や河野太郎デジタル相は、それぞれ統一教会問題やマイナカード問題を抱えて具合が悪い。岸田さんにとって今、マークしなければならないのは茂木氏くらいなのです。小渕氏は総理を狙うとしてはまだ若すぎますしね」

 茂木氏は党内第3位の勢力を持つ平成研究会の現オーナーで、麻生太郎副総理とも近い。露骨に外してしまえば、党内バランスを崩すことになりかねない。だが、茂木派のホープである小渕氏を一本釣りしてしまえば、反発を抑えられるという算段もあると言う。

「というのも『茂木派』とはなっているものの、派閥内で茂木さんの求心力は弱いからです。今でこそ幹事長職にあるので、みな平伏していますが、心から慕っている人は少ない。理由は偉そうだから。6月に亡くなった『参院のドン』こと青木幹雄元官房長官も茂木さんを蛇蝎の如く嫌い、小渕さんの後ろ盾になってきた。平成研の参院議員たちは青木さんの遺志を引き継いでいる。もし小渕幹事長が実現すれば、茂木氏は一気に影響力を失い、『小渕派』へと代替わりするのではないか」(同)

8756OS5:2023/08/22(火) 17:37:55
公明党対策
 そればかりでなく、「茂木外し」は公明党対策ともなりうるというのだ。

「東京28区の選挙協力問題から始まった自公亀裂は、もともと茂木氏が学会嫌いだったからこそ起きてしまった騒動です。逆に、小渕氏は公明党にウケがいい。自公連立が始まったのは父・恵三氏が首相の時ですからね。ただし、東京28区の問題以降、自民党内でも連立解消を唱える声も大きくなっており、ギクシャクした公明党との関係がどうなっていくかは未知数。10年以上、公明党の指定席となっている国交相ポストを奪還すべしという声も噴出しており、公明党にどの閣僚ポストを据えるのかも注目の一つです」(前出・デスク)

 こう並べてみると、「小渕優子幹事長」は岸田首相にとって良いことづくめのようにも思えるのだが、最大の障壁はやはり「ドリルの記憶」だ。

「あまりに恥ずかしい不祥事でしたからね。先日、エッフェル党前でポーズを取った写真をSNSに投稿して大炎上した松川るい参院議員を小渕氏が呼び出して注意した際も、『ドリルを使ったお前が言うな』の大合唱が起きました。岸田さんは小渕氏の起用については、ギリギリまで世論の風向きを見極めると思いますよ」(同)

デイリー新潮編集部

新潮社

8757OS5:2023/08/22(火) 17:42:12
https://news.yahoo.co.jp/articles/6f42de89e6f269ce0b3859ac2fc8873ffddf0685
安倍派は新体制スタートもまた会長不在 「“高市早苗”の名前が出る時点で不安定」と専門家
8/21(月) 20:26配信


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AERA dot.
自民党安倍派の総会で発言する塩谷立会長代理=永田町の自民党本部

 自民党の最大派閥、100人を擁する安倍派(清和政策研究会)は、8月17日に総会を開き、昨年7月に安倍晋三元首相が亡くなって以降、長期間不在だった会長のポストは決めず、塩谷立会長代理が「座長」に就く新体制を敷くことを決めた。

【写真】前回の総裁選はこんなメンツだった

 意思決定機関として「常任幹事会」を設置し、「5人衆」と呼ばれる萩生田光一政調会長、西村康稔経済産業相、世耕弘成参院幹事長、松野博一官房長官、高木毅国対委員長と、ほかの有力議員による集団指導体制となる。

「塩谷氏が座長として、まとめ役になるとの説明でした。つまり5人衆がケンカして派閥を割ったりしないように、調整するとのこと。これまでとさして変わりがないですけどね。けど、安倍元首相が亡くなって1年以上、会長は誰か、と5人衆をはじめ会長になりたい人の暗闘が続いていたので、正直疲れていました。派閥の多くのメンバーが『なんでもいいから、とにかく一度、決めてくれ』という感じで、総会は消極的な了承でしたね」

 安倍派の衆院議員は疲れた様子でそう話した。

 同様の声は、安倍派の他の議員からもあがっている。「座長」になった塩谷氏については、すでに「総裁候補」から外れているとされており、結局、会長不在の状態が続くことには変わりがない。

 安倍元首相の前の会長だった細田博之・衆院議長も、トップでありながら総裁候補というわけではなかった。

「細田氏が会長でありながらも首相を目指さないという立場でやれたのは、安倍元首相という強力なリーダーがいて、派閥はサポート役となる意味合いが強かったからだ。だが、今の政治情勢は安倍元首相亡きあと、劇的に変わっている。安倍派には会長が必要ではないか」

 そう話すのは、自民党の政務調査役として長く務めた政治評論家の田村重信さん。

 塩谷氏と並んで会長代行を務めてきた下村博文元文科相も総会で、

「会長を選ぶべきだ」

 と主張し、「集団指導体制」に難色を示した。

 その前にも下村氏は、

「5人組(衆)と言われる方、2人から今後はこちらに任せてくれと(会長選出に)反対されました。5人組(衆)の意見に賛同している人はゼロ」

 と述べ、来年の自民党総裁選をにらんで会長を選ぶべきだとして動いていた。

■総裁選に安倍派の候補なし?

 総会の直前までで、明らかになっている日程だけでも3度、塩谷氏と下村氏は話し合いを続けていた。

 下村氏に近いという安倍派の衆院議員は、

「派閥の最大の目的は、会長を総裁選に送り出して勝つこと。ここで会長を決めないのは、来年秋の自民党総裁選に出る候補が安倍派にはいませんと言っているのと同じことです」

 と話し、さらに続けた。

8758OS5:2023/08/22(火) 17:42:24
「会長を決めろという下村氏の主張は正論で、同調する声はかなりありました。派閥内で選挙をしてもいいのでは、という意見も出るほど。下村氏は来年の自民党総裁選に出馬したいという意向もあって、塩谷氏と会長を争ってでも、とまで口にしていました。一方、塩谷氏は、座長になって派閥運営をしたい、と根回しを続けていた。正論は下村氏だが、勝ったのは塩谷氏と見られても仕方ない。そこが下村氏の甘いところ。後がないのでガチンコで勝負してもよかった」

 さらに、安倍元首相亡き後も派内に影響力を残す森喜朗元首相が5人衆の形を支持してきたこともあり、距離のある下村氏の主張は広がることはなかったようだ。

■実質は“3人衆”

 ただ、塩谷氏が常任幹事会のメンバーから下村氏を外した場合は、また新たな火種になることも考えられる。

 そんななかで、早くも来年の自民党総裁選の話が出る安倍派。総裁選には西村氏、会長には萩生田氏という「分離論」がさかんに議論されている。これにも森元首相の意向が強く反映されているとみられている。

「5人衆と言われますが、世耕が参院議員のまま総裁選に出るのは現実的ではないし、皆さんがご存じのようにスキャンダルを抱える高木氏は圏外です。そうなると実質、西村氏と萩生田氏、松野氏という“3人衆”です。そのうちの誰か一人、となるとよけいに決まりそうにない」(前出の安倍派議員)

 そんななかで再度、浮上してきているのが高市早苗・経済安全保障相だという。

「2年前の総裁選では安倍元首相が推したことで、派閥の一部が高市氏についた。岸田首相に続き2番手に食い込んだのは記憶に新しい。高市氏は安倍派内でも潜在的な人気があり、保守層からも幅広い支持がみられる。派閥から誰も出ないとなれば、安倍元首相のお気に入りで、無派閥の高市氏をもう一度という人が出てきてもおかしくありません」

■派閥の選挙で決めればいい

 総会後、塩谷氏は取材に対し、

「全会一致で了承してもらいました。常任幹事会が会長の役割となって重要事項を決めていく。新しい会長は、解散・総選挙や総裁選など節目があるときに、動きが出てくると思う」

 と述べるにとどまった。

 前出の田村氏がこう指摘する。

「派閥に所属していない高市氏という名前が出てくる時点で派閥が不安定な証拠です。今、日本の経済がだめなのも、安倍派の会長が決められないのも根っこは同じで、問題の先送りに思えてなりません。民主主義なので、派閥の選挙で決めればいいのです。最大派閥のトップは日本のリーダーになる有資格者です。派閥で選挙をやって、自ら道を切り開くという覚悟のある人に出てきてほしいものです」

(AERA dot.編集部・今西憲之)

今西憲之

8759OS5:2023/08/22(火) 17:43:10
https://news.yahoo.co.jp/articles/d0adab86c5d56d820d823c1d3450b2a52dab9b30
自民党・二階派、相次ぐ離脱 第5派閥、後継問題も
8/18(金) 17:50配信


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共同通信
昨年4月、記者団の取材に応じる自民党の二階俊博元幹事長=和歌山市

 自民党の二階俊博元幹事長が率いる二階派を離脱する議員が相次いでいる。所属議員は41人まで減り、党内6派閥中、5番目。非主流派から反転攻勢に出る展望は描けていない。84歳の二階氏の後継者問題も抱える。

 「去る者は追わず、だ」。二階氏は7月18日、かつて派閥の会長代行を務めた河村建夫元官房長官の長男・建一氏が求めた面会を拒否した。建一氏は自民を離党し、次期衆院選で日本維新の会から出馬する報告のため自民党本部を訪れた。

 二階氏は安倍、菅両政権下で歴代最長の5年超幹事長を務め、主流派の一角を占めた。選挙の公認や資金配分を決める絶大な権限を握る幹事長派閥の恩恵にあずかろうと、入会希望者が続いた。20年10月には48人に達し、岸田派を抜いて第4派閥となった。

 だが「党役員は1期1年、連続3期まで」との党改革を掲げた岸田政権が発足すると、二階派は党四役から外され、非主流派に転落した。

 昨年4月、片山さつき元地方創生担当相と衛藤晟一元沖縄北方担当相が退会。今年2月と6月には、泉田裕彦、中川郁子両衆院議員が派閥を去った。

8760OS5:2023/08/23(水) 11:11:45
https://news.yahoo.co.jp/articles/31fa92b2423557e2aa6ea3818fe6ad41282ec5cc谷垣G、遠い独り立ち 主流派も見えぬ展望 派閥化構想は断念
8/22(火) 19:32配信


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産経新聞
自民党谷垣グループ(有隣会)の夏季研修会で講演する代表世話人の中谷元首相補佐官=22日午後、長野県軽井沢町(奥原慎平撮影)

自民党の谷垣禎一元総裁が特別顧問を務める谷垣グループ(有隣会、約20人)は22日、長野県軽井沢町で夏季研修会を開いた。同グループは代表世話人の遠藤利明総務会長らが岸田文雄政権で要職に就き、党主流派となっている。ただ、遠藤氏が6月に表明した派閥化構想は、所属議員の反発を受けて取り下げを余儀なくされるなど、グループの結束強化に向けた展望は開けないままだ。

「名称を変更し、『谷垣派』もどうかと思ったが、皆さんと話して、やはり今のままで当面いこうよと(なった)。少し混乱させたことはおわび申し上げたい」

研修会の冒頭、遠藤氏は出席者に陳謝し、派閥化を当面見送る考えを示した。

遠藤氏は6月7日、東京都内で開いた同グループのパーティーで、派閥化して「谷垣派」とする考えを表明した。昨年7月の参院選後、複数の当選議員を勧誘した際、無派閥を理由に入会を断られたためだ。

遠藤氏は令和3年総裁選で首相の勝利に貢献し、党総務会長に起用された。同じく代表世話人の中谷元・元防衛相も首相補佐官を務める。グループとしては岸田政権で主流派であるうちに派閥化することで求心力を高め、ポスト獲得などで有利に働くとの思惑があったとみられる。

だが、2カ月余りで撤回に追い込まれた。背景には、麻生派(志公会、55人)や菅義偉前首相に近い「菅グループ」など他派閥・グループと掛け持ちしているメンバーが多く、結束力が弱いことがある。

遠藤氏は派閥化した後も他派との掛け持ちを認める考えを示していたが、「所属する派閥同士が対立した場合はどうするのか。二重国籍はよくない」(中堅議員)などと疑問視する意見が根強かった。

過去にも派閥化だけでなく、他派閥との合流話などが浮上したが、いずれも実現しなかった。

今も影響力を持つ谷垣氏は平成29年の政界引退から6年近くが過ぎ、周囲に「グループ名に谷垣の名をわざわざ使う必要もないのでは」と漏らすなど、同グループに独り立ちを求めている。(奥原慎平)

8761OS5:2023/08/24(木) 13:56:52
https://news.yahoo.co.jp/articles/3ef10e5868b87eca35d3fa879843d555c040ae73
岸田首相、二つの「約束」両立探る 漁業者理解と「夏」放出 処理水決断、中国なお反発〔深層探訪〕
8/24(木) 7:00配信


時事通信
東京電力福島第1原発の処理水に関する関係閣僚会議で発言する岸田文雄首相(右から2人目)=22日、首相官邸

 岸田文雄首相が東京電力福島第1原発の処理水を24日から海洋放出すると表明した。「春から夏ごろ」と繰り返してきた政府方針と、漁業関係者への「約束」の両立に向け、時期を慎重に探った。国内外に反発の声が残る中、「一定の理解を得た」と判断し政治決断を下した。

【ひと目でわかる】処理水の風評被害対策

 ◇「放出ありき」
 「理解は進んでいるとの発言をいただいた」。首相は22日の自民党役員会で、前日に全国漁業協同組合連合会(全漁連)の坂本雅信会長らと会談した結果を報告した。

 放出決定で、首相が心を砕いたのは漁業者への対応だ。政府は2015年、福島県漁連に「関係者の理解なしには、いかなる処分も行わない」と約束。政府関係者は「漁業者の理解が得られれば環境が整う」と説明していた。

 「8月下旬」は放出開始の本命だった。国際原子力機関(IAEA)が日本の計画を妥当とする包括報告書を公表した7月、政府高官の一人は「海水浴シーズンが終わってからだ」と指摘。福島の底引き網漁の解禁を9月1日に控え、放出直後の海水をモニタリング(監視)する必要性も考慮すると時期は絞られた。

 首相は米国訪問から帰国した翌日の今月20日に第1原発を訪れ、安全性確保や風評被害対策に万全を期すよう東電幹部に指示。「夏ごろ」の期限が迫る中、手順を踏んだ上で漁業関係者との直談判に臨み、坂本氏から「安全性の理解は深まった」と一定の歩み寄りを引き出した。

 ただ、自民党からは「首相が福島で首長や漁業関係者と会うべきだった」(閣僚経験者)との不満もくすぶる。首相と坂本氏の会談に同席した漁業関係者は、意思決定を急いだ政府に「放出ありきで進んでいるんだろう」と不満を示した。

 ◇海外理解も後押し
 海外で支持や理解が浸透してきたことも決断を後押しした。首相は22日、「国際社会の正確な理解が広がりつつある」と自信を示した。外務省幹部も「韓国が前向きなことを言ってくれたのが大きかった」と語った。

 首相は5月以降、韓国の尹錫悦大統領と会談を重ねて説明し、理解を得た。今月18日の日韓首脳会談ではあえて議題とせず、韓国で世論の一部や野党から批判される尹氏に配慮を見せた。

 一方、中国は「汚染水」との表現を使い続けて日本批判を強める。日本産海産物への検査も強化して揺さぶっている。

 首相は9月上旬にインドネシアで、李強首相との会談を調整する。岸田首相は「科学的根拠に基づき規制撤廃を求める」と強調するが、政府内では「中国は外交カードに使っている」との見方が専ら。関係者は「中国は処理水を持ち出し優位に立とうとしている」と懸念を示した。

 ◇「解散遠のいた」
 首相の衆院解散判断にも影響を与えるのか。自民党幹部は「重い決断だ。内閣支持率は下がるだろう」と指摘。与党内では「秋の衆院解散は遠のいた」との声が出ている。

 報道各社の世論調査では海洋放出への支持や理解が広がる一方、「説明が不十分」との指摘や風評被害への懸念は根強い。放出は原発廃炉への過程に過ぎず、開始後も地元の理解を得る努力は不可欠だが、公明党幹部は「説明が足りない」と政府の姿勢に苦言を呈した。

 自民党ベテランはマイナンバーを巡る混乱や物価高も挙げ「総選挙はできない」と述べ、早期解散に否定的な考えを示した。

8762OS5:2023/08/26(土) 11:16:21
https://news.yahoo.co.jp/articles/5d876ccff35d75bb0b2c5e08f6ccee014a23405f
自民・安倍派、塩谷立氏が「5人衆」と会談…下村博文氏は「常任幹事会」人選案から外れる
8/26(土) 5:06配信

読売新聞オンライン
自民党安倍派幹事会を終えて総会に臨む(手前から)塩谷立・会長代理、萩生田政調会長、下村博文・会長代理。党本部で(2023年7月6日)

 自民党安倍派の塩谷立・会長代理は25日、派の中枢を担う「5人衆」と東京都内で、新設する「常任幹事会」の人選を巡って意見交換した。集団指導体制に反対し、処遇が注目されている下村博文・会長代理は、この日の原案では、常任幹事会メンバーから外れた。

 複数の同派関係者が明らかにした。派に影響力を持ち、下村氏と折り合いが悪い森喜朗元首相の意向も影響したとみられる。原案では、取りまとめ役に就く塩谷氏のほか、松野官房長官、萩生田政調会長、西村経済産業相、高木毅国会対策委員長、世耕弘成参院幹事長の5人衆が入った。西村環境相や岡田地方創生相、稲田朋美・元防衛相も名を連ねた。

 常任幹事会は10人程度を想定し、閣僚などの要職経験を要件に人選を進めている。下村氏は文部科学相や党政調会長を歴任しているが、塩谷氏は「世代交代」を理由に理解を求める構えだ。ただ、下村氏の反発が予想され、見直しを迫られる可能性もある。同派は31日に予定する派閥会合での新体制発足を目指している。

https://news.yahoo.co.jp/articles/397fc3b3771b11f0029596d906903c11a34f7c40
安倍派体制、下村氏除外へ 常任幹事会、31日決定
8/26(土) 0:09配信
共同通信
下村博文氏

 自民党安倍派(清和政策研究会)の新たな意思決定機関・常任幹事会のメンバーから、同派会長代理の下村博文元政調会長が外れる見通しとなった。31日に派閥会合を開き、正式に発足する。複数の関係者が25日、明らかにした。安倍派に強い影響力を持つ森喜朗元首相の意向が反映されたとみられる。


 常任幹事会の人選は、座長に就く塩谷立・元文部科学相に一任されている。関係者によると、10人程度の規模を検討。有力者「5人組」と呼ばれる高木毅国対委員長、松野博一官房長官、西村康稔経済産業相、萩生田光一政調会長、世耕弘成参院幹事長の他に、参院からも閣僚経験者が入る方向で調整している。

 塩谷氏は25日、東京都内のホテルで5人組のうち萩生田氏を除く4人と会談した。新体制案を説明し、理解を求めたもようだ。森氏は、下村氏を常任幹事会メンバーから外すよう求めていたとされる。

8763OS5:2023/08/26(土) 11:17:11
https://news.yahoo.co.jp/articles/8f36ecfa8d5d100c30b0a7bd1fab4972437d0ca7
岸田首相の“支持率回復”は難しい? 内閣改造の“目玉人事”をしづらい背景に「大物が多すぎて代えづらい」 自民党内の派閥の内情を解説
8/24(木) 20:02配信

FNNプライムオンライン
FNNプライムオンライン

自民党の派閥研修会がラッシュだ。しかし、人事をやっても、支持率回復は難しいとされている。


自民党の派閥研修会ラッシュについて、政治部・福井慶仁記者がお伝えする。

党内の“派閥研修会”がラッシュ
まず岸田内閣の支持率だが、ここ3カ月下がり続けていたものの、先週末に行ったFNNの最新の世論調査では、7月より0.2ポイントUPとわずかながら上がり、41.5%という結果になった。

これは支持率が下げ止まったということなのだろうか。

形の上では下げ止まりだが、自民党内からは「小康状態だ。この先どうなるかはわからない」と、依然として岸田政権の今後を、心配する雰囲気がある。

その自民党内で、今ラッシュを迎えているのが各派閥の“研修会”だ。

自民党には現在、最大派閥の安倍派、麻生派、茂木派、岸田派、二階派、森山派、そして、派閥より結束の緩やかな谷垣グループと、6派閥1グループが存在している。

この派閥の研修会が佳境を迎えていて、麻生派と茂木派は横浜で、安倍派と谷垣グループは軽井沢ですでに開催した。このあと、二階派が軽井沢、岸田派は山梨、森山派は鹿児島で開催する予定だ。

研修会は避暑地や地方で開くケースが多いが、どんなことをするのだろうか。

例えば8月20日に、軽井沢で行われた安倍派の研修会は、軽井沢プリンスホテルで開かれたが、会場に長テーブルを並べた着座形式だった。

そして、座長に就任したばかりの塩谷元文科大臣の挨拶で始まり、選挙戦略の専門家の講演、AIの専門家の講演と続き、約3時間で終了した。

研修会の醍醐味は“夜の懇親会”
研修会の醍醐味は、この座学の後に行われた懇親会にあった。

みんなで食事をしてお酒を飲むわけだが、この日も、一部の議員は2次会はもちろん、3次会まで行ったということだ。

こうした研修会“夜の部”の目的について、ある議員に聞いてみたところ「同志の結束を確認し、普段できない様々な情報交換を行うには、絶好の機会だ」と答えた。

さらに、「研修会終了後に、人事の希望を提出することが多いから、お互い被らないように確認することもある」という人もいた。

秋に行われることが多いのは、人事の直前という意味合いもある。そこで、研修会の場を通して、人事に向けた派内調整を行う狙いもあるようだ。

では、2023年の人事は、どうなるのだろうか。

岸田首相は、9月中旬を軸に内閣改造・自民党役員人事を行う方向で検討していて、19日、人事についてこう述べた。

岸田首相:
先送りできない課題に取り組み、そして、答えを出していく。そのための適材適所。こういった考え方に徹して判断してきたい。

このように「適材適所」で判断したいと強調した。

8764OS5:2023/08/26(土) 11:17:34
改造人事をやっても“支持率回復”は難しい
岸田首相は、目玉人事と言えるような、思い切った人事をやりずらい状況に追い込まれていた。

その理由の一つは「大物が多すぎて、代えづらい」という点だ。

通常、目玉人事を行う際に注目されるのは、自民党側では副総裁、幹事長、政調会長といった役員クラス。内閣では、要の官房長官などが挙げられる。

ただ、麻生副総裁はお世話になりすぎてて代えられない。茂木幹事長も54人の議員を抱える派閥のトップで、外せば、その支持を失ってしまう。

では、政調会長と官房長官はというと、100人の最大派閥・安倍派の“5人衆”と言われる幹部のうちの2人が務めている。いまだ後任の会長が決まらず、この“5人衆”と言われる幹部が、100人の派閥がバラバラにならないよう、絶妙な力関係で維持している。

仮に、そこの2人を代えてしまうと、この絶妙なバランスで保っている安倍派からの支持も崩れる恐れがある。そのため、皆「外しにくい」状況が、できてしまっている。

中には、総理が党内でより広い支持を得るため、現在は非主流派とされつつも、大きな影響力を持つ菅前総理や、世論調査で「次の総理に一番ふさわしい」として名前が挙がる、石破元幹事長の重要ポストでの起用を推す声もある。

しかし、支持率が下がっている今の状況で、麻生副総裁や茂木幹事長といった党内の安定を捨ててまで、非主流派を取り込む人事をやる余裕はないと言える。

さらに、もう一つは「改造はリスクを伴う」ということだ。

1年前の内閣改造では、起用した閣僚に旧統一教会問題が浮上した。結局、辞任ドミノが起きて支持率がガタ落ちした。

あまり奇をてらった人事や、大幅に人を代えると、それだけその閣僚に不祥事が起きるリスクが出てくる。

総理の周辺からはすでに「人事をやったからといって、支持率への影響は限定的」だと、過度な期待への予防線を張る声が出ている。

ただ、少しでも何とかしたい岸田首相が、党内の重鎮からも推す声がある小渕優子組織運動本部長を人事で起用するか、この辺りが注目だ。

(「イット!」 8月23日放送より)

イット!,政治部

8765OS5:2023/08/26(土) 11:50:31
https://news.yahoo.co.jp/articles/65bffe218d3ff0795d1af6c44e0c11ca837126f6
感染症統括庁トップに栗生俊一氏…コロナ分科会は廃止
8/25(金) 23:36配信

読売新聞オンライン
栗生俊一官房副長官

 政府は25日、9月1日に発足する「内閣感染症危機管理統括庁」のトップとなる内閣感染症危機管理監を、栗生俊一官房副長官が兼務する人事を発表した。栗生氏を補佐する内閣感染症危機管理監補は、藤井健志官房副長官補が兼務で就く。統括庁の担当相は後藤経済再生相が務める。


 統括庁の感染症危機管理統括審議官には、中村博治新型コロナウイルス感染症対策推進室長、感染症危機管理対策官には厚生労働省の迫井正深医務技監が起用される。

 25日の閣議では、有識者でつくる「新型インフルエンザ等対策推進会議」の体制を見直すことも決めた。新型コロナの感染症法上の位置づけが5類に移行したことや、感染状況が落ち着いていることを踏まえ、推進会議の下部組織の「新型コロナウイルス感染症対策分科会」や「基本的対処方針分科会」は廃止する。

 推進会議の委員は9月1日付で35人から15人に減らし、議長の尾身茂氏は退任する。新委員では、国立成育医療研究センター理事長の五十嵐隆氏や国立国際医療研究センター国際感染症センター長らが加わる。

8766OS5:2023/08/26(土) 11:56:04
https://news.yahoo.co.jp/articles/246b5221e45d47d366cc0e567a669db210cd8307
処理水放出、手腕問われる林外相 親中派「ポスト岸田」へ試練
8/26(土) 7:13配信
時事通信
国際原子力機関(IAEA)のグロッシ事務局長とのテレビ会談に臨む林芳正外相=25日、外務省

 林芳正外相が、岸田文雄首相の後継を見据え、政権の安定に汗をかいている。

 当面、最大の課題は東京電力福島第1原発の処理水の海洋放出に対する国際社会の理解醸成だ。特に、処理水を「核汚染水」と表現して外交戦を展開する中国にどう対抗するか、その手腕が問われる。

 「日本政府は処理水の最後の一滴が放出されるまで安全確保に取り組み続ける」。林氏は25日、国際原子力機関(IAEA)のグロッシ事務局長とテレビ会議形式で会談し、計画完了に向けた決意を強調した。

 これに先立ち、メキシコのバルセナ外相とも電話で会談し、日本の立場を説明。バルセナ氏から「日本が国際的な基準を順守して実施していくことを信頼している」との言葉を引き出した。

 処理水への対応は、内閣支持率の低迷が続く政権の行方にも影響しかねない。中国は日本産水産物の輸入全面禁止などで揺さぶりを掛ける。他国にも同様の動きが広がれば、日本にとって経済的打撃は大きく、外相として林氏の責務は重大だ。

 「ポスト岸田」を目指す林氏に対し、周囲の期待は大きい。今月13日に地元・山口県下関市の集会に出席した際は、会場内で「下関育ちの首相誕生を」との声掛けに呼応し、「頑張ろう三唱」が起こった。

 自身が所属する自民党岸田派会長の首相を支える姿勢に徹し、禅譲を狙うのが林氏の基本戦略とみられる。派内でも「岸田氏にできるだけ長く首相を続けてもらうことが、われわれにとっても良いことだ」と説く。

 その一方で、6月に自身を中心とする勉強会「水正会」の会合を持つなど、党内の「仲間づくり」を意識したとみられる動きも。ただ、顔触れは岸田派が中心で、他派閥への浸透はこれからだ。

 国民的な人気も広がりを欠く。「次の首相にふさわしい人物」を問う報道各社の世論調査では軒並み下位に低迷する。

 党内では、外相就任まで日中友好議員連盟会長を務めてきた林氏を「親中派」と見る向きが強い。保守派を中心に厳しい視線が注がれる中、中国との向き合い方は、首相候補として林氏の評価を左右しそうだ。

8767OS5:2023/08/27(日) 10:03:44
https://news.yahoo.co.jp/articles/8bb7a5348dba9acc15a18f1c8920ed93268838c3
「女性首相候補」の要職起用焦点 内閣改造で小渕・上川氏ら推す声
8/27(日) 7:07配信
時事通信
自民党の(写真左から)小渕優子氏、上川陽子氏、高市早苗氏、野田聖子氏

 岸田文雄首相が9月に予定する内閣改造・自民党役員人事で、将来の首相候補と取り沙汰される女性議員の要職起用があるかに党内の注目が集まっている。

 現状で期待が強いのは小渕優子党組織運動本部長(49)や上川陽子党幹事長代理(70)ら。各国で女性宰相の誕生が相次ぐ中、首相の座へと飛躍するきっかけになる可能性もある。

 元首相を父に持つ小渕氏は「党三役入り」などさらなるステップアップに期待する声がある。23日、会長を務める党沖縄振興調査会で「コロナの時期は本当に苦しい思いをした。われわれは強い経済をつくる共通の目標を持っている」と語り、父譲りの沖縄への思いを吐露した。

 ただ、難点は2014年に経済産業相辞任に追い込まれた政治とカネの問題。政治資金収支報告書への架空の寄付金計上で元秘書2人が有罪となったが、小渕氏の「説明不足」を指摘する声は今なお強い。「昔のことがまた掘り返される」(党関係者)との懸念も党内で漏れる。

 上川氏を「有望株」(自民参院幹部)と見る向きもある。これまで少子化担当相や法相を歴任。茂木敏充幹事長も実務能力を高く評価し、法相当時の部下は「判断が明確。省幹部からの信頼も厚かった」と振り返る。首相を目指すには年齢が比較的高いことがネックになるとの見方もある。

 21年の自民党総裁選で岸田氏と争った高市早苗経済安全保障担当相(62)と野田聖子前少子化担当相(62)も、首相の座になお強い意欲を示す。

 高市氏は後ろ盾だった安倍晋三元首相が死去。県連会長として元秘書官擁立を主導した4月の奈良県知事選では保守分裂を招き、日本維新の会候補に敗北を喫した。自民党関係者は「リーダーとしてはバツが付いた」と手厳しい。

 野田氏はなお高い知名度を誇るものの、無派閥で足場が弱い。前回総裁選では推薦人集めにぎりぎりまで苦労し、来年の総裁選も出馬できるめどは立っていない。

 国会議員のうち女性が占める割合は衆院で約10%、参院約27%。女性リーダーが生まれにくい背景には、女性議員の少なさという問題も横たわる。現在の岸田内閣に至っては、閣僚19人のうち女性は2人。「ガラスの天井」がいつ破られるか、見通せないのが実情だ。

8768OS5:2023/08/27(日) 10:15:32
https://news.yahoo.co.jp/articles/0e3749f36c09f92afb36918c32fc062a6bad2677
迫る?9・11岸田内閣改造 支持率回復へ最後の切り札 菅氏のSNS投稿も話題
8/23(水) 22:41配信


カナロコ by 神奈川新聞
岸田文雄首相(資料写真)

 自民党総裁の岸田文雄首相が9月11日を軸とした内閣改造と党役員の刷新に向け、準備のピッチを上げている。人事は「内閣支持率回復の最後の切り札」(同党幹部)とされるだけに、支持率が持ち直すようであれば、秋風ならぬ“解散風”が強まりそうだ。

 「ありがたいよね」。23日の官邸では、菅義偉前首相が前日に発信した「X」(旧ツイッター)がスタッフ間で話題となった。

 「政府はアルプス処理水の海洋放出開始を決定し、24日の開始見込みを公表しました。私が総理として決めた2021年4月の政府方針に基づくものです。福島復興を実現する上で大きな一歩です」。政府関係者は「政治家は国民が歓迎する政策なら『自分がやった』と自慢しても嫌がることはだんまり。でも菅さんは一緒に泥をかぶってくれた」と感謝。

 一方、野党は「勝つためならなりふり構わず結束に走るのが自民。解散をにらみ生命維持装置を動かし始めた」(立憲民主党議員)と警戒を強める。

 岸田首相は漁業者から批判を浴びながらも処理水放出を決断。ガソリン補助金の10月以降の延長を政府内に指示するなど「解散判断に向けた障害物」(内閣府スタッフ)除去に懸命だ。海外研修を「観光旅行」と批判された松川るい参院議員の問題でも、党幹部に苦言を呈して女性局長辞任への流れを促したとされる。

神奈川新聞社

8769OS5:2023/08/28(月) 09:05:46
https://news.yahoo.co.jp/articles/823c58f9a40c3fe10f5c27c02f656b10ce29431b
小泉進次郎氏が安倍派「新会長候補」に急浮上 跡目争いによる派の分裂を回避するため、森喜朗氏がスカウトか
8/28(月) 7:15配信
 跡目が決まらない自民党最大派閥の安倍派に“救世主が現われるかもしれない。小泉進次郎・元環境相を会長にスカウトするというウルトラCだ。

 すったもんだの末に安倍派(清和会)の集団指導体制が決まった。長老の塩谷立氏が座長となり、後継会長を争う5人衆(松野博一・官房長官、西村康稔・経済産業相、萩生田光一・政調会長、高木毅・国対委員長、世耕弘成・参院幹事長)らの幹部が常任幹事に就任する予定だ。

 9月の内閣改造で大臣枠を減らされないために結束を示した形だが、派内の中堅・若手には不満がくすぶっている。

「塩谷さんは5人衆と対立する振りをしながら、最後は寝返った。なんとも情けない座長だ」(同派若手議員)

 今回の人事を仕組んだのは5人衆のバックにいる森喜朗・元首相とみられている。だが、その森氏は5人衆では頼りないと見て、ひそかに進次郎氏のスカウトに動いているという。森派関係者の話だ。

「5人衆は派内の人望がないうえ、5人が跡目争いをすれば派は分裂に向かいかねない。塩谷座長体制が壊れるのは時間の問題だ。森さんもあの5人には派閥を率いるのは無理だと考えていて、進次郎氏に安倍派入りを打診し、会長候補に担ごうとしている」

 進次郎氏の父、小泉純一郎・元首相はかつて清和会会長を務め、政治的血脈からいえば小泉家は安倍家、福田家と並んで同派のオーナー家の一角を占める。だが、進次郎氏は安倍晋三・元首相と折り合いが悪く、初当選以来、森氏がいくら誘っても派閥入りせずに無所属を通してきた。

「安倍さんが亡くなったことで進次郎氏が派閥入りを断わる理由もなくなった。進次郎氏は国民の人気も高いし、現在の5人衆はいずれも純一郎さんに育てられたから進次郎氏に一目置かざるを得ない。安倍派入りして進次郎氏が最大派閥を率いれば、勢いを盛り返すことができるかもしれない」(同前)

 小泉事務所に安倍派入りについて聞いたが、締め切りまでに回答はなかった。進次郎氏が「ウン」と言えば、安倍派の運命を変えることになるかもしれない。

※週刊ポスト2023年9月8日号

8770OS5:2023/08/28(月) 09:24:26
https://news.yahoo.co.jp/articles/9b0fddce54efd902192a0ab32b56660b47357b2a
萩生田政調会長、安倍派に「内紛はない」…集団指導体制へ移行巡り強調
8/27(日) 20:02配信

読売新聞オンライン
萩生田政調会長

 自民党安倍派の萩生田政調会長は27日、大阪府泉佐野市で講演し、同派を会長不在のまま集団指導体制に移行させることについて、「人をかき分けて前に出ようという人がおらず、支え合いながら頑張っていこうという思いで決めた」と述べ、「内紛はない」と強調した。同派の世耕弘成参院幹事長は同日の徳島市内の会合で、新会長の選出には「ここから2年や3年はかかる」との見通しを示した。

8771OS5:2023/08/28(月) 17:12:04
https://news.yahoo.co.jp/articles/7d80677eef48b257d7bc5134b0590b00549cb01a
首相が「ポスト岸田」うかがう河野、高市両氏と昼食
8/28(月) 13:57配信

産経新聞
令和3年、自民党総裁選で激突した(左から)河野太郎氏、岸田文雄氏、高市早苗氏、野田聖子氏=東京都千代田区(宮崎瑞穂撮影)

岸田文雄首相(自民党総裁)は28日、河野太郎デジタル相、高市早苗経済安全保障担当相とともに官邸で昼食をとった。両氏はいずれも令和3年の自民党総裁選に出馬し、首相に敗れたが、いまなお国政トップに意欲を持つとされ、「ポスト岸田」にも名を連ねる。首相が9月中旬にも行う方向の内閣改造・党役員人事でも両氏の処遇が注目されている。

昼食後、河野氏は記者団の問いかけに無言だったが、高市氏は首相が観戦した沖縄県でのバスケットボールワールドカップ(W杯)の話をしたと説明し、「楽しかった」と語った。両氏の出馬が取り沙汰される来年の党総裁選の話題はなかったという。

首相は今月4日には報道各社の世論調査で根強い人気がある石破茂元幹事長とも会食している。

8772OS5:2023/08/28(月) 17:12:46
https://news.yahoo.co.jp/articles/7d80677eef48b257d7bc5134b0590b00549cb01a
首相が「ポスト岸田」うかがう河野、高市両氏と昼食
8/28(月) 13:57配信

産経新聞
令和3年、自民党総裁選で激突した(左から)河野太郎氏、岸田文雄氏、高市早苗氏、野田聖子氏=東京都千代田区(宮崎瑞穂撮影)

岸田文雄首相(自民党総裁)は28日、河野太郎デジタル相、高市早苗経済安全保障担当相とともに官邸で昼食をとった。両氏はいずれも令和3年の自民党総裁選に出馬し、首相に敗れたが、いまなお国政トップに意欲を持つとされ、「ポスト岸田」にも名を連ねる。首相が9月中旬にも行う方向の内閣改造・党役員人事でも両氏の処遇が注目されている。

昼食後、河野氏は記者団の問いかけに無言だったが、高市氏は首相が観戦した沖縄県でのバスケットボールワールドカップ(W杯)の話をしたと説明し、「楽しかった」と語った。両氏の出馬が取り沙汰される来年の党総裁選の話題はなかったという。

首相は今月4日には報道各社の世論調査で根強い人気がある石破茂元幹事長とも会食している。

8773OS5:2023/08/28(月) 20:39:59
https://news.yahoo.co.jp/articles/a80ac79feee6171763afd916baf71c6007e8f5ee
自民安倍派「下村外し」で調整 31日に総会、新体制なお火種
8/28(月) 19:57配信


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時事通信
自民党安倍派の総会に出席した下村博文・元政調会長=17日、東京・永田町の同党本部

 自民党最大派閥の安倍派(清和政策研究会)は28日、議員総会を31日に開くと発表した。

 新たな集団指導体制での幹部人事を協議する。意思決定機関となる「常任幹事会」は萩生田光一政調会長や松野博一官房長官ら「5人衆」をはじめ現職閣僚と閣僚経験者で構成。集団指導に反対してきた下村博文・元政調会長は外れる方向で最終調整しており、今後の派閥運営に火種を残しそうだ。

 新体制での取りまとめ役を務める塩谷立・元総務会長は25日、東京都内で5人衆メンバーと新体制の陣容を協議。常任幹事会には塩谷氏を筆頭に、萩生田、松野両氏、高木毅国対委員長、西村康稔経済産業相、世耕弘成参院幹事長の5人衆のほか、西村明宏環境相、岡田直樹地方創生担当相、稲田朋美元防衛相、柴山昌彦元文部科学相らが加わる方向となった。

 党三役や閣僚を歴任した下村氏については「顧問」とし、意思決定の中枢から外す方向。下村氏は新体制移行を巡り、集団指導を主導した「5人衆」と激しく対立。派内になお影響力を保つ森喜朗元首相も、自身と折り合いの悪い下村氏を幹部から除外するよう求め、5人衆の一人は周囲に「『下村外し』は絶対条件だ」と言明した。

8774OS5:2023/08/29(火) 06:53:36
https://news.yahoo.co.jp/articles/461951bae3dc71cd1fd77704f9e91f74fe71ba69地方選苦戦で「逆風見える化」 効果なき地方行脚、党支持率も低迷
8/28(月) 21:41配信


55
コメント55件


カナロコ by 神奈川新聞
岸田文雄首相(資料写真)

 全国3主要紙と2通信社、NHKの8月の岸田文雄内閣の支持率調査結果が28日、出そろった。いずれも減少か横ばいで3割前後と低迷。国会閉会中の「地方行脚」効果も出ていない。9月11日の週に見込まれる内閣改造と党役員人事が回復のカギとなるが、逆風は党支持率にも及ぶ。寒川町長選での推薦新人候補の苦杯や岩手県知事選での与党統一候補の苦戦など「逆風が見える化」(自民の閣僚経験者)している状況だ。

 8月の内閣支持率は通信社が共同33%、時事26%。新聞社は朝日33%、読売35%、毎日26%、NHKは33%でいずれも岸田内閣として最低値か最低と同水準だ。読売は前月と横ばいだがNHKは5ポイント、時事と朝日は4ポイント、毎日は2ポイント、共同は1ポイントの減だった。

 自民関係者が深刻に受け止めているのは政党支持の動向だ。読売は3ポイント減の30%で朝日(28%)同様に2割台目前。前月24%の毎日は25%と微増だが、比例投票先では4ポイント減の21%。4ポイント伸ばした日本維新の会に並ばれている。

神奈川新聞社

8775OS5:2023/08/29(火) 07:39:36
https://www.chugoku-np.co.jp/articles/-/345679内閣改造、松野官房長官の去就が焦点 安倍派「5人組」の一人、派閥新体制の行方影響
政治・行政

国政
2023/8/12
twitter
内閣改造での去就が注目されている松野官房長官(撮影・山崎亮)
 岸田文雄首相が9月を軸に検討する内閣改造で、政権ナンバー2の松野博一官房長官の去就が焦点になっている。政府・与党内にはスポークスマンながら「発信力に欠ける」との批判がある半面、「官邸に安定感をもたらしている」との評も高まる。自民党最大派閥安倍派の幹部を務めるだけに、近く議論される同派の新体制の行方も首相の判断を左右しそうだ。

 連日官邸で記者会見し、国民への広報の要を担う松野氏。2021年10月の就任以来、用意された答弁書に目線を落として答えることが多く、与党内からも「官僚的で発信力に乏しい」とされてきた。ただ、最近は状況が変わりつつある。

 7月以降、首相最側近の木原誠二官房副長官に関する一部週刊誌報道を尋ねられることが増えた。表情を変えず淡々と答える場面が繰り返されると、官邸内には「冷静に切り返す胆力がある」(首相周辺)との評価が浸透した。この問題の質問は当分続くとみられ「今は松野氏の安定感が必要だ」(別の周辺)との声も出ている。

 8月1日夜には現政権下で初めて首相と2人きりで会食。首相が好む東京・赤坂の焼き肉店だった。普段は同席する麻生太郎副総裁や茂木敏充幹事長の姿はなく、官邸には「続投要請の布石か」との声も出たが、松野氏は周囲に多くを語っていない。10日夜にも再び2人は都内で食事をした。

 松野氏の人事に影響するとされるのは首相の政権運営を支える安倍派の行方だ。松野氏は安倍晋三元首相の次の会長候補と目される派内の有力者「5人組」の一人。17日の派閥会合では新体制が議題となる。

 安倍派事務総長も務めた松野氏が閥務で重責を担えば「官房長官との兼務は難しい」(自民党中堅)との見方が大勢だ。逆に現状の立ち位置にとどまれば―。首相に近いベテラン議員は「安倍派と連携し、時にけん制する意味でも松野氏を政権中枢に据える利点は大きい」とみる。

 松野氏の長官在任は1年10カ月を超え、平成以降では菅義偉、福田康夫の両元首相に次ぐ3番目の長さとなった。岸田首相が党政調会長時代に会長代理として支え、関係を深めたとされる松野氏。常々「ポストへの執着はない」と語る政治家の去就が今、にわかに注目されている。(樋口浩二)

8776OS5:2023/08/29(火) 07:44:03
https://www.chugoku-np.co.jp/articles/-/345679内閣改造、松野官房長官の去就が焦点 安倍派「5人組」の一人、派閥新体制の行方影響
政治・行政

国政
2023/8/12
twitter
内閣改造での去就が注目されている松野官房長官(撮影・山崎亮)
 岸田文雄首相が9月を軸に検討する内閣改造で、政権ナンバー2の松野博一官房長官の去就が焦点になっている。政府・与党内にはスポークスマンながら「発信力に欠ける」との批判がある半面、「官邸に安定感をもたらしている」との評も高まる。自民党最大派閥安倍派の幹部を務めるだけに、近く議論される同派の新体制の行方も首相の判断を左右しそうだ。

 連日官邸で記者会見し、国民への広報の要を担う松野氏。2021年10月の就任以来、用意された答弁書に目線を落として答えることが多く、与党内からも「官僚的で発信力に乏しい」とされてきた。ただ、最近は状況が変わりつつある。

 7月以降、首相最側近の木原誠二官房副長官に関する一部週刊誌報道を尋ねられることが増えた。表情を変えず淡々と答える場面が繰り返されると、官邸内には「冷静に切り返す胆力がある」(首相周辺)との評価が浸透した。この問題の質問は当分続くとみられ「今は松野氏の安定感が必要だ」(別の周辺)との声も出ている。

 8月1日夜には現政権下で初めて首相と2人きりで会食。首相が好む東京・赤坂の焼き肉店だった。普段は同席する麻生太郎副総裁や茂木敏充幹事長の姿はなく、官邸には「続投要請の布石か」との声も出たが、松野氏は周囲に多くを語っていない。10日夜にも再び2人は都内で食事をした。

 松野氏の人事に影響するとされるのは首相の政権運営を支える安倍派の行方だ。松野氏は安倍晋三元首相の次の会長候補と目される派内の有力者「5人組」の一人。17日の派閥会合では新体制が議題となる。

 安倍派事務総長も務めた松野氏が閥務で重責を担えば「官房長官との兼務は難しい」(自民党中堅)との見方が大勢だ。逆に現状の立ち位置にとどまれば―。首相に近いベテラン議員は「安倍派と連携し、時にけん制する意味でも松野氏を政権中枢に据える利点は大きい」とみる。

 松野氏の長官在任は1年10カ月を超え、平成以降では菅義偉、福田康夫の両元首相に次ぐ3番目の長さとなった。岸田首相が党政調会長時代に会長代理として支え、関係を深めたとされる松野氏。常々「ポストへの執着はない」と語る政治家の去就が今、にわかに注目されている。(樋口浩二)

8777OS5:2023/08/30(水) 10:32:14
https://news.yahoo.co.jp/articles/1ffa926999b431ee3c100b0a5bf334f6a3bf8efc
自民・安倍派、集団指導体制継続へ 有力会長候補不在で小泉氏勧誘構想再燃か 小泉氏「派閥入りない」
8/29(火) 20:31配信

カナロコ by 神奈川新聞
自民党本部=東京都千代田区

 自民党の故安倍晋三元首相の派閥「清和政策研究会(安倍派)」は31日に開く議員総会で幹部人事を協議する。関係者の話を総合すると、集団指導体制を継続し、塩谷立元総務会長を座長とした常任幹事会を発足させる方向が固まった。「会長選出」を主張した下村博文元政調会長は「顧問」として、常任幹事会から外れる見通しだ。

 常任幹事会には塩谷氏のほか萩生田光一政調会長、松野博一官房長官、高木毅国会対策委員長、西村康稔経済産業相、世耕弘成参院幹事長の通称「5人衆」が参加。岡田直樹地方創生担当相らを加えて10人前後となる方向だが「下村氏はリストアップされていない」(安倍派関係者)という。

 安倍派の新体制を巡っては、有力な会長候補がいないことで派内調整が長期化し、小泉進次郎元環境相(衆院11区)の派閥入りを求める意見も再燃。小泉氏は周囲に「それ(派閥入り)はない」と話している。

 小泉氏の父である純一郎氏は清和研の出身。3度目の総裁選を前に派を離れ「脱派閥」を掲げて勝ち抜き、首相に就いた。清和研関係者は小泉進次郎氏に対し2009年の初当選以来、アプローチを続けてきたが同氏は一貫して無派閥。最近は沈静化していたが、安倍氏死去に伴う混乱もあり勧誘構想が再燃したとみられる。

神奈川新聞社

8778OS5:2023/08/30(水) 11:40:22
https://news.yahoo.co.jp/articles/2384981274b39be463c8c8a1c0cd2652594bd6bd
茂木、高市、河野3氏は続投か交代か 来月内閣改造
8/29(火) 20:07配信

産経新聞
自民党役員会に臨む(左から)萩生田光一政調会長、茂木敏充幹事長、岸田文雄首相=29日午前、東京・永田町の党本部(矢島康弘撮影)

岸田文雄首相が9月に行う内閣改造・自民党役員人事は、来年9月の任期満了に伴う党総裁選に向けてライバルの処遇が焦点となる。中でも「ポスト岸田」を狙う茂木敏充幹事長を続投させるかどうか決めかねているようだ。令和3年9月の前回総裁選で争った河野太郎デジタル相と高市早苗経済安全保障担当相は勢いが陰り、首相は2人を交代させる可能性がある。

【画像】自民党内の「ポスト岸田」を巡る相関図

首相は29日、自民党本部で麻生太郎副総裁、茂木氏と3人で約40分にわたり意見交換する場を持った。首相は麻生、茂木両氏を政権の骨格に位置付け、重要政策などを決定する前に相談してきた。両氏とは6月27日、7月26日と定期的に会食もしている。

今回の人事で最大の焦点は、次の総裁選で茂木氏を首相の陣営に取り込む意味も込め、幹事長職を続投させるかどうかだ。

官邸幹部は「長期政権だった安倍晋三元首相は骨格をあまり変えなかった」と語り、茂木氏を交代させた場合のバランスの不安定化を懸念する。一方、党の人事とカネに絶大な権限を持つ幹事長を続投させれば茂木氏が力を付けることになり、首相周辺は警戒感を示している。

首相が気になるのは、第3派閥の茂木派(平成研究会)会長の茂木氏を外した場合、自身への脅威になるリスクだろう。

ただ、同派の参院側に影響力を持ち、茂木氏に批判的だった青木幹雄元参院議員会長が6月に死去した直後、同派の参院メンバーは会合を開き、総裁選対応も含めて参院側で独自に判断する方針を確認した。首相は党内情勢も見極め、処遇を最終判断するとみられる。

河野、高市両氏については、昨年8月の内閣改造で閣内に取り込んだ。両氏は強力なライバルになりうると目されたが、現在は「それほど脅威ではない」(党幹部)とみられている。

河野氏は、主導したマイナンバーカードと健康保険証の一体化を巡りトラブルが頻発し、自民党内からも批判された。党内の人間関係作りが不得手とも評され、所属する麻生派(志公会)の領袖である麻生氏からは7月の北國新聞インタビューで「閣内に残らない方がいい」と指摘された。

一方、高市氏は前回総裁選で後ろ盾となった安倍氏を失った。高市陣営の中核だった城内実元外務副大臣も5月、無派閥から森山派(近未来政治研究会)に移るなど厳しい状況にある。

首相は28日、河野氏と高市氏を官邸に招いて約1時間昼食を共にした。内閣改造で踏み込んだ会話はなく、プロ野球などが話題になった。首相は広島、河野氏は巨人、高市氏は阪神-とライバル球団のファン同士だが、無事に「楽しい話」(高市氏)になったという。(田中一世)

8779OS5:2023/08/30(水) 11:46:11
https://news.goo.ne.jp/article/sankei/politics/sankei-_politics_situation_2J7YF25Z2BOIXBAW2B5NSBEVI4.html
自民経済対策 衆院解散の環境整備か 先送りはリスク大
2023/08/29 17:52産経新聞

自民党は29日の政調全体会議でガソリンなど燃料油の高騰対策に向けた提言案を取りまとめたが、党幹部の視線はすでに追加的な経済対策や令和5年度補正予算案の編成に向いている。物価高を受けた内閣支持率の続落を警戒しているためだ。岸田文雄首相(自民党総裁)が今秋にも衆院解散に踏み切るとの観測があるだけに、環境整備の側面もありそうだ。

自民の萩生田光一政調会長は29日の政調全体会議で「経済対策もしっかりやっていく必要がある」と述べ、政調の各部会長に議論を進めるよう求めた。

経済対策に関しては党幹部が相次いで言及している。

茂木敏充幹事長は26日、党本部での講演で「本格的な経済対策を秋にはまとめ、補正予算を実行したい」と表明した。電気・ガス料金の抑制策や賃上げ、先端分野への投資促進などを挙げた。世耕弘成参院幹事長も補正予算の必要性に言及している。

与党側には、国民生活に寄り添う支援策を並べることで、不満を和らげる狙いがあるとみられる。公明党の山口那津男代表は29日の記者会見で「物価高全体に対する政府の対応が不足している、もっと取り組んでもらいたい、ということが、各種世論調査に表れている」と指摘した。

次期衆院選を巡る思惑もありそうだ。内閣支持率が低迷する中、衆院解散について「慌てる必要はない」(自民の遠藤利明総務会長)との声はある。しかし、首相が来年9月の党総裁任期満了に伴う総裁選で再選し長期政権を狙うなら、その前に衆院選を勝ち抜けば可能性が高まる。

解散を先送りした場合のリスク要因は多い。国会が始まれば野党がマイナンバーカードを巡る問題や自民議員の不祥事を追及するのは確実だ。防衛増税や少子化対策に伴う負担増が焦点となりうるほか、経済の先行きも見通せない。自民の保守票の取り込みを狙う日本維新の会の選挙準備も進む。仮に10月22日の衆参両院の補欠選挙で自民候補が敗れれば、「選挙の顔」としての首相に傷が付きかねない。

首相は今月24日に官邸で山口氏と会談し、解消されていた次期衆院選での東京での自公の選挙協力を復活させることで合意した。東京電力福島第1原発処理水の海洋放出も始まった。衆院解散に向け、懸案が片付きつつあるともいえる。閣僚経験者は「近くある内閣改造・党役員人事と経済対策で支持率が上向けば、首相が信を問うことは考えられる」と話した。(沢田大典)

8780OS5:2023/08/31(木) 07:49:21
https://news.yahoo.co.jp/articles/754da353070b83fe85e592f21ffb8079938095e6
岸田首相、発信強化に試行錯誤 支持低迷、「説明不足」批判で
8/31(木) 7:12配信

時事通信
取材に応じる岸田文雄首相=30日午後、首相官邸

 岸田文雄首相が発信力強化を狙い、試行錯誤している。

 報道各社のぶら下がり取材に頻繁に応じ、スライドを用いるなど工夫も凝らす。内閣支持率が低迷する中で現状を打開したい考えとみられるが、効果は未知数だ。

 「新しい激変緩和措置を9月7日から発動する」。30日、首相はスライドを使って記者団にガソリン高騰対策について説明した。努めて顔を上げながらカメラに語り掛ける姿は、メモを読み上げるだけだった従来のスタイルとは対照的だ。スライドは24日にも使用しており、周辺は「いろいろ試している」と明かす。

 30日には、首相官邸で福島県産ヒラメなどを使った昼食会も開催。中国の輸入規制に苦しむ漁業者に寄り添う姿勢をアピールした。

 これまで報道機関からのぶら下がり要請を断ることもあった首相だが、今月上旬ごろから積極的に取材に応じ、周辺には「どんどんやる」と語る。30日は、首相側から取材機会を設けると各社に通知した。

 背景には、上向かない内閣支持率がある。報道各社の世論調査では、処理水放出に関して賛成が反対を上回るものの、政府の説明については「不十分」との回答が過半数を占めている。与党内からは「国民への説明が足りない」(公明党幹部)との不満も漏れる。

 年内も含め衆院解散・総選挙のタイミングを探る首相は、発信強化で反転攻勢を狙う。ただ露出を増やしても支持回復につながるとは限らない。自民党内からは「メッセージが明確でないから誰の共感も得られない」(閣僚経験者)と冷ややかな声も出ている。

8781OS5:2023/08/31(木) 13:43:46
https://news.yahoo.co.jp/articles/48fc51afc91fd823746158926683ca615bd666dc
自民安倍派、15人の集団指導に 常任幹事会、下村氏外れる
8/31(木) 12:53配信

時事通信
自民党安倍派の総会であいさつする「座長」の塩谷立元総務会長(右端)。左から2人目は下村博文元政調会長=31日午後、東京・永田町の同党本部

 自民党安倍派(清和政策研究会)は31日、党本部で総会を開き、集団指導体制の陣容を決めた。

 派閥の意思決定を新たに担う「常任幹事会」は15人体制とし、塩谷立元総務会長が「座長」に就任。下村博文元政調会長はメンバーから外れた。

 常任幹事会は塩谷氏に加え、萩生田光一政調会長、松野博一官房長官、高木毅国対委員長、西村康稔経済産業相、世耕弘成参院幹事長の有力議員「5人衆」がメンバー。柴山昌彦元文部科学相、稲田朋美元政調会長、西村明宏環境相、橋本聖子元五輪担当相、岡田直樹地方創生担当相らも加わった。

8782OS5:2023/08/31(木) 23:58:07
https://news.yahoo.co.jp/articles/e9720369c80e8c531c9a4907b78d7f1ec7253472
安倍派5人衆、けん制しあい会長選び難航…世耕氏「2年や3年はかかる」
8/31(木) 22:21配信

読売新聞オンライン
自民党安倍派総会であいさつする塩谷立氏(右から2人目)(31日、自民党本部で)

 自民党安倍派(清和政策研究会、100人)は31日の総会で、塩谷立会長代理が「座長」に就き、「常任幹事会」で重要事項を決める集団指導体制を発足させた。安倍派で会長選びが先送りされたのは、衆目の一致する会長候補がいないためだ。67歳で死去した安倍晋三・元首相は生前、長く会長を続ける前提で後継候補を1人に絞ることを避けていた。

 派内では一時、安倍氏の側近だった西村経済産業相と萩生田政調会長を軸に会長選びが進むとの見方が広がっていた。だが、西村氏は衆院当選7回、萩生田氏は同6回で、いずれも60歳だ。2人より当選回数が多く、年齢も高いベテラン組に世代交代が進むことへの警戒感が広がるなどし、実現しなかった。

 西村、萩生田両氏に、松野官房長官、高木毅国会対策委員長、世耕弘成参院幹事長を加えた「5人衆」は派の中枢を担いつつ、一定の力の均衡を保つ。1人の力が突出しないよう、けん制しあっている側面があることも会長選びを難しくしている。世耕氏は「2年や3年はかかる」との見方を示している。

8783OS5:2023/08/31(木) 23:59:07
https://www.yomiuri.co.jp/politics/20230831-OYT1T50203/?ref=yahoo
下村博文氏、執行部外され不快感…安倍派が15人の集団指導体制を発足
2023/08/31 20:30

スクラップ
 自民党安倍派(清和政策研究会、100人)は31日の総会で、塩谷立会長代理が「座長」に就き、「常任幹事会」で重要事項を決める集団指導体制を発足させた。会長選びは先送りし、塩谷氏とともに会長代理を務めてきた下村博文・元政調会長を執行部から外すなど、火種を抱えた船出となった。9月の内閣改造・党役員人事の結果次第で、不満が噴出する懸念も残る。

 「新体制に意見や批判があるかもしれない。受け止めながら、皆さんの踏み台として努力したい」


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自民党安倍派総会であいさつする塩谷立氏(右から2人目)(31日、自民党本部で)
下村博文氏(7月6日)
 最大派閥の事実上のトップとなった塩谷氏は総会冒頭、こう理解を求めた。会長だった安倍晋三・元首相の死去から1年以上を経ており、新会長を求める声が根強いためだ。

 総会では、新設の常任幹事会に入る15人(衆院9人、参院6人)も発表された。不定期で開き、初会合は9月上旬を見込む。塩谷氏のほか、松野官房長官、西村経済産業相、萩生田政調会長、高木毅国会対策委員長、世耕弘成参院幹事長の「5人衆」が名を連ねた。西村環境相や岡田地方創生相に加え、松島みどり・元法相や橋本聖子・元五輪相らもメンバーとなった。

 塩谷氏は、選定基準に関して「基本的に閣僚経験者で総合的に判断した」と述べるにとどめた。文部科学相経験者の下村氏を巡っては、5人衆が「会長が必要と唱え、集団指導体制に反対したため資格はない」との認識を共有していた。

 派に影響力を持ち、下村氏と折り合いが悪い森喜朗・元首相の意向も影響したと見る向きが派内には多い。下村氏は総会後、記者団に「常任幹事会は打ち合わせ機関だ」と評し、不快感をにじませた。

 そもそも常任幹事会がどこまで機能するかも未知数だ。党幹部の一人は「人数が多すぎる。常任幹事会の幹事会が必要になる」と皮肉交じりに語った。

 塩谷氏は早速、内閣改造・党役員人事で手腕を問われる。安倍派の閣僚は4人だが、第2派閥の麻生派(55人)と同数で、規模に見合っていないとの評価が支配的だ。塩谷氏は31日夕、首相官邸を訪れ、岸田首相に人事の要望を伝えた。自らに言い聞かせるように「問題はこれからだ。結束して政権を支える」とも語った。

8784OS5:2023/09/01(金) 07:44:34
https://news.yahoo.co.jp/articles/c6fffc9f47a84348857c97944d7ebb2c9397fc3f
安倍派、15人で幹事会発足 下村氏は外れ、派内結束に残る不安
8/31(木) 19:19配信

毎日新聞
自民党安倍派の総会で発言する塩谷立会長代理(右から2人目)。同4人目は下村博文会長代理=東京都千代田区の同党本部で2023年8月31日午後0時5分、竹内幹撮影

 自民党安倍派(清和政策研究会)は31日、党本部で会合を開き、安倍晋三元首相の後継となる会長ポストは空席のまま、「座長」に就任する塩谷立会長代理や萩生田光一政調会長ら15人をメンバーとする「常任幹事会」で意思決定を行う新体制を発足させた。塩谷氏とともに会長代理として派閥運営に関わってきた下村博文元文部科学相は役職を外れた。

【下村氏、西村氏…安倍派の面々 杉田氏、生稲氏らの姿も】

 常任幹事会は萩生田氏、西村康稔経済産業相、松野博一官房長官、世耕弘成参院幹事長、高木毅国対委員長の「5人衆」ら、衆院9人と参院6人で構成。衆院は柴山昌彦元文科相、西村明宏環境相、参院は橋本聖子元五輪担当相や山本順三元国家公安委員長ら閣僚経験者も選ばれた。

 派閥の名称は「安倍派」を引き続き使う。塩谷氏は会合後、記者団に常任幹事会のメンバーについて「大臣を経験し、これからの時代を担う人たちだ。皆さんに力を発揮して新しいリーダーをつくってもらいたい」と語った。幹事会が15人体制となったことについては「多いなと思うが、いろいろな意見をいただき、状況判断した結果だ。これからの運営は数が多い分大変だと思う」と述べた。

 一方、常任幹事会のメンバーから外れた下村氏は記者団に「しっかりと清和研の中で貢献していきたいと思っているし、(常任幹事会入りは)こだわっていない」と述べた。

 下村氏は、自身の会長就任にも意欲を示してきたが、新体制では事実上、執行部から排除された形だ。派内には新会長の早期選出を一貫して訴えてきた下村氏に対して「正論ではある」(派閥中堅)と擁護する声もあり、今後の派内の結束には不安も残る。

 安倍氏の死去から1年以上が経過したが、新会長は結局決まらず、常任幹事会メンバーの一人は「全くホッとなどできない。誰を会長にするか。むしろこれからが大変だ」と漏らした。【畠山嵩、高橋祐貴】

 ◇ 安倍派常任幹事会のメンバー(敬称略)

 ▽衆院 塩谷立、高木毅、松野博一、松島みどり、西村康稔、柴山昌彦、稲田朋美、西村明宏、萩生田光一

 ▽参院 世耕弘成、橋本聖子、野上浩太郎、山本順三、末松信介、岡田直樹

8785OS5:2023/09/01(金) 07:45:09
https://news.yahoo.co.jp/articles/c04231e238a1ee69dbe7c36b405d2c5a48489355
森元総理に土下座したことを暴露された下村元文化相 清和会に大きな亀裂が
9/1(金) 5:56配


デイリー新潮
醜態をバラされた下村会長代理

 自民党最大派閥の混乱が収まらない。端的な例が、8月7日付の北國新聞で森喜朗元総理が明かした下村博文元文科相に関する動きだ。少し長いが引用する。

【写真】自民党最大派閥「清和政策研究会」で再び力を持った「森元総理」の姿

〈少し前のことですが、下村さんがこの事務所に来ました。「何とか私を会長に」と言うんですが、「それは私が決めることじゃない。みんなが決めることだが、君には味方がいないじゃないか。だったら自分はどうあるべきか考えてみたらどうだ」と伝えたんです。「今までのご無礼をお許しください」と土下座までするので、「君は私に無礼を働いたのか。その自覚があるのなら私は絶対に許さない。帰ってくれ」と言ったんです。ところが下村さん、外では「森会長の了解を得た」と言っているらしい〉

「仕返しを今になって受けている」
 真偽はさておき、清和会(安倍派)の跡目争いの一幕だ。自民党幹部が解説する。

「第2次安倍政権で文科相を務めた下村さんは、新国立競技場の建設を巡り、イラク出身の建築家であるザハ・ハディド氏の案を白紙撤回。一転して、隈研吾氏の案を採用したんです」

 が、この時、ザハ案を推していたのは誰あろう、文教族のドン・森氏だった。

「森さんは完全にメンツを潰された。その後も下村さんは、安倍晋三元総理と近い立場なのをいいことに、森さんを軽んじる発言を繰り返した。その仕返しを、いまになって受けている」

 8月17日、清和会は総会を開き、当面は会長を置かない方針を決定。下村氏とともに会長代理を務める塩谷立・元文科相を単独で常任幹事会の座長に据えた。

 政治部デスクが指摘する。

「座長とはいえ、あくまでお飾り。実際は萩生田光一政調会長、西村康稔経済産業相、世耕弘成参院幹事長、松野博一官房長官、高木毅国対委員長ら“5人組”による集団指導体制と言えば聞こえは良いですが……」

 すでに水面下では火花が。

「安倍の寵愛を最も受けたとされる萩生田と、かねて“総理を目指す”と公言している西村の綱引きが急浮上。党や政府で要職を担う世耕、松野、高木各氏も、巻き返しのタイミングを虎視眈々とうかがっています」

 有力者によるバトルは派閥分裂の呼び水たり得るが、

「とりあえず総会では、派内で最も“嫌われ者”の下村を閥務の中枢から外すことで一致しましたね」

8786OS5:2023/09/01(金) 07:45:36
“老害”“偉そうな口出し”と不満の声も
 一方で、当の清和会の中堅幹部は指摘する。

「森さんの暴露には“さすがにやり過ぎ”“下村さんが気の毒”との声があり、森さんに対して“老害”“偉そうな口出しでさらに派内がおかしくなる”“OBが好き放題では他派閥になめられる”との不満も。派内の雰囲気は最悪ですよ」

 清和会の若手も渋い顔だ。

「集団指導体制は、次期内閣改造と党役員人事を視野に、派内のゴタゴタを隠す応急処置。萩生田さんは旧統一教会問題の影響で当分は入閣が難しい。西村さんや世耕さんは人望に欠け、中堅から若手に支持を広げられていない状況で……」

 さりとて、福田シンパと見なされてきた“非安倍系”の松野、高木両氏では派内の掌握は難しいという。

「他派閥と渡り合うのは何とも心細い状況。そもそもウチは、人事でのうまみを期待した入会者が多い。秋以降は退会者が相次ぐかも」

「週刊新潮」2023年8月31日号 掲載

新潮社

8787OS5:2023/09/01(金) 14:05:21
https://news.yahoo.co.jp/articles/19e6f2db4c130e4dd051a791fd0b7195f4f55950
12年ぶりシンガポール大統領選 1日に投開票、与党系候補が優勢
9/1(金) 13:17配信


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毎日新聞
シンガポール大統領選の投票の様子=2023年9月1日、ロイター

 シンガポールで1日、任期満了に伴う大統領選挙(任期6年)の投票があり、即日開票される。同国の大統領は儀礼的な職務が中心で、象徴的な意味合いが強い。選挙の実施は12年ぶりで、3人が出馬。与党・人民行動党(PAP)出身で、ターマン・シャンムガラトナム前上級相(66)が優勢とみられている。

 2017年の前回選挙では、憲法の規定により立候補者がマレー系に限られ、ハリマ・ヤコブ氏が無投票で女性として初めて当選した。今回は民族の縛りはなく、シャンムガラトナム氏のほかに、政府投資公社元幹部のウン・コクソン氏(75)と大手保険会社元幹部タン・キンリエン氏(75)が出馬した。

 シンガポールでは今年7月、運輸相が汚職捜査当局に逮捕されたり、国会議長が女性との不適切な関係などを理由に辞任したりするなどスキャンダルが続いた。

 大統領の政治的権能は限られているが、シャンムガラトナム氏は与党側の候補とみなされており、今回の選挙はPAPに対する国民の支持度合いを占うものとも見られている。【バンコク石山絵歩】

8788OS5:2023/09/01(金) 18:24:20
https://news.yahoo.co.jp/articles/969d8d9ab3adf7a20262c9ae236b17af8ebd5b60
自民安倍派、新体制発足 5人衆に実権、下村氏は排除
8/31(木) 19:57配信
自民党安倍派の派閥会合を終え、取材に応じる塩谷立氏=31日午後、東京・永田町の党本部(矢島康弘撮影)

自民党安倍派(清和政策研究会、100人)は31日、党本部で総会を開き、新体制を発足させた。昨年7月に死去した安倍晋三元首相の後継会長は不在のまま、意思決定を行う合議体「常任幹事会」を新設し、塩谷立元文部科学相が座長に就いた。

塩谷氏は総会で「今のところ会長にふさわしい人はいない。新体制で新しいリーダーを出したい」と述べた。新会長を選ぶまでの暫定体制との説明だ。

常任幹事会は15人で構成する。派内の有力者「5人衆」と呼ばれる高木毅国対委員長、松野博一官房長官、西村康稔経済産業相、萩生田光一政調会長、世耕弘成参院幹事長が入った。その他に閣僚経験者から選ばれ、「多すぎる」との批判もある。

参院幹部は「人数は関係ない。5人衆と塩谷氏の6人で決める」と話した。実権は5人衆にあるとの認識も示した。

常任幹事会以外の役職は基本的に白紙となり、会長代理として安倍氏死去後の派閥運営に関わってきた下村博文元政調会長は常任幹事会にも入らなかった。同派に影響力を持つ森喜朗元首相の意向が反映されたとの指摘もある。下村氏は記者団に「早く会長を決めるべきだ。清和研がパワーダウンをしてしまう」と反発。派の結束に不安が残った。

岸田文雄首相が9月中旬にも行う内閣改造・党役員人事が新体制の試金石となる。それぞれ内閣と党の要である官房長官か幹事長を安倍派が引き続き押さえられなければ、最大派閥の体面にかかわる。派所属の閣僚を現在の4人から5人に増やせるかも注目だ。(沢田大典)

8789OS5:2023/09/03(日) 13:25:46
https://news.yahoo.co.jp/articles/ade3ebfd5731a5e1b8be39f21875d1dbbc1a4a4e
「鬼門」の農相ポストが再び時の政権を追い詰める?野村農相「汚染水」発言でも続投の背景とは
9/3(日) 11:00配信


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日刊スポーツ
岸田文雄首相(2023年6月撮影)

 海洋放出が始まった東京電力福島第1原発の処理水を「汚染水」と発言し、4時間あまりで謝罪と発言撤回に追い込まれた野村哲郎農相(79)の資質問題が、処理水をめぐる中国の日本産水産物輸入の全面停止という強硬な対応に追われる岸田政権を直撃した。野村氏は「言い間違え」を主張し、首相や政権幹部らも「言い間違え」で足並みをそろえるが、言い間違えても許されることと、そうではないことがあるのが、世の常だ。

【写真】自身の発言について改めて謝罪した野村農相

 今回、野村氏が発言したタイミングは、岸田首相が東京・豊洲市場を視察し、水産事業者への支援策を発表した日。結果的に、支援策のニュースをかき消すような形になった。支援策には多くの漁業関係者が注目しているはずだし、首相のメンツも丸つぶれ。「言い間違え」ですむ問題でないことは、一目瞭然だ。

 東日本大震災から12年が経過するが、被災地では今も震災前の生活に戻っておらず、特に原発事故の影響はなお続いており、政府には言葉も行動も合わせた支援継続が求められている。それを崩しかねない今回の出来事、しかも中国の主張をなぞるような発言を、言い間違えであっても水産事業者の担当閣僚が口にしてしまったという事実は、重いのだと思う。

 直近では第2次安倍政権で、震災に関連した失言をした2人の大臣は、発言直後に更迭された。岸田文雄首相は野村氏の更迭を否定したが、岸田政権で昨年秋から冬にかけて起きた「辞任ドミノ」では、問題を抱えた閣僚の処遇に対する、後手後手の対応が露呈したことは記憶に新しい。今週9月8日に予定される、処理水海洋放出をめぐる衆参両院での閉会中審査に野村氏が出席予定で、この場で再び「炎上」するようなやりとりが起きれば、再び首相の判断にも批判が高まることになる。

 野村氏の発言後、取材した政府関係者の言葉には、うなずくしかなかった。「まさかの鬼門復活だよ…」。

 「鬼門」とは、かつて安倍晋三政権(第1次も第2次も)で不祥事やスキャンダルで交代が相次いだ、農相ポストのこと。第1次安倍政権では、2007年5月から9月までの約4カ月間に、当時大きな批判を浴びた事務所費問題などで農相が3人交代し、第2次政権でも2015年2月、政治とカネの問題で農相が辞任した。第1次政権では、この農相ポストをめぐる「負の連鎖」が、安倍氏を退陣に追い込む一因になった。その役職が再び、首相の足を引っ張るような形になったのが今回の問題のもう1つの側面だ。

 野村氏は昨年8月の内閣改造で、当時78歳で初入閣を果たした。当選4回の参院議員。JA出身の農水族である一方、当選回数が適齢期となった「大臣待機組」の1人として、念願の入閣を果たした経緯がある。

 「政策に詳しいことと大臣の資質は、必ずしもリンクしない」(関係者)といわれる。野村氏は「汚染水」以外にも、全面輸入停止に踏み切った中国の対応を「想定は全くしていなかった」と素直に驚いて危機感のなさを露呈。6月の記者会見時にかりゆしシャツで臨んだ際には「遊び人みたいな感じ」などと述べ、沖縄ではかりゆしが正装という認識が不足しているとの指摘を受けたこともあった。今回、発言の不安定さがあらためて露呈しただけに、野党議員からは「岸田首相は本当にこのまま続投させるのだろうか」と、首をひねる向きもある。

 岸田首相が今回、野村氏の更迭を否定したのは、漁業者への支援策のとりまとめが迫ることに加え、近く内閣改造・自民党役員人事が予定されることも、影響しているとの見方が強い。更迭でダメージを負うより、内閣改造で何もなかったかのように退任させるのではないか…との見立てだ。

 首相動静によると、岸田首相は8月に入り、各閣僚と昼食を取っている。1回に2閣僚が出席しているが、永田町では、この場が、内閣改造を前に「大臣再任か退任かの『面接』になっている」との見方がある。8月28日には、ともに去就が注目される河野太郎デジタル相と高市早苗経済安保相が昼食の場に参加したため、さまざまな臆測が流れた。野村氏は8月2日、現在の処理水問題にともに取り組む西村明宏環境相とともに、首相との昼食に参加している。今回の発言問題のかなり前ではあるが、この時の「面接」も含めて、野村氏の処遇が判断されることになる。久しぶりに岸田首相の「人事眼」が問われるシーズンが迫ってきた。【中山知子】(ニッカンスポーツ・コム/社会コラム「取材備忘録」)

8790OS5:2023/09/03(日) 21:39:06
https://news.yahoo.co.jp/articles/cc1e1acd3a9ec3df4d904f25ebe943c62dccfa0a入閣待機組の処遇が人事の焦点に 農水相失言
9/3(日) 20:01配信


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産経新聞
岸田文雄首相が月内に行う内閣改造・自民党役員人事では、党内各派が抱える「入閣待機組」の処遇も焦点になる。衆院当選5回以上、参院当選3回以上で閣僚経験のない待機組を入閣させられるかは、派閥領袖(りょうしゅう)の手腕の見せどころだ。もっとも人事を前に、かつて待機組だった野村哲郎農林水産相の「汚染水」発言が政権の足を引っ張っており、待機組を登用するリスクを露呈している。

野村氏は1日の記者会見で、「福島をはじめ関係者の皆さまに不快な思いをさせて申し訳なかった。こういう気持ちでいっぱいだ」と重ねて陳謝した。

野村氏は令和4年7月の参院選で4選を果たし、同8月の改造で初入閣した。茂木派(平成研究会)に所属し、鹿児島県出身の農政通として知られ、念願の農水相ポストを獲得した。

ただ、今年8月に東京電力福島第1原発処理水の海洋放出を巡り、中国が日本産水産物の全面禁輸に踏み切った際、記者団に「大変驚いた。まったく想定していなかった」と発言。続けて「処理水」を「汚染水」と言い間違えた。自身が認める「ときどき口がすべってしまう恐れ」が現実のものとなった。

待機組の登用には同様のリスクがつきものだ。平成31年4月には、桜田義孝五輪相(当時)が「震災からの復興」より議員が「大事」と発言するなど失言が相次ぎ、辞任に追い込まれた。同29年4月には、今村雅弘復興相(同)が東日本大震災は「東北でよかった」と語り更迭された。両氏とも、長年入閣が見送られてきた待機組からの登用だった。

一方、所属議員のポストの獲得が自身の求心力に直結する派閥領袖にとっては、待機組の入閣はなおざりにできない課題だ。首相も安倍晋三政権下で岸田派(宏池会)の会長として、待機組を閣内に押し込むのに腐心した過去を持つ。

内閣支持率が低迷し、野村氏の失言がさらなるダメージとなる中、首相は派閥の意向に配慮した人事を行うのかどうか。党内の支持基盤が強くない首相にとって、難しい判断を迫られそうだ。(大橋拓史)

8791OS5:2023/09/04(月) 08:07:29
https://news.yahoo.co.jp/articles/bb008d79df769513b57909012976d904b4031b44
二階氏訪中、処理水で暗礁 首相期待も早期は困難
9/4(月) 7:03配信

時事通信
日中友好議員連盟の会長に就任した自民党の二階俊博元幹事長(右から4人目)=4月19日、東京・永田町の衆院議員会館

 自民党の二階俊博元幹事長の中国訪問に向けた調整が暗礁に乗り上げている。

 超党派の日中友好議員連盟会長として9月にも訪中する方向だったが、東京電力福島第1原発の処理水海洋放出への中国側の反発が収まらないためだ。悪化する日中関係の打開策として岸田文雄首相が強い期待感を示したが、側近議員は「様子を見るしかない」と話しており、早期訪中は困難な情勢だ。


 首相は8月30日、二階氏と党本部で面会し、「日中関係は難しい状況だが、対話は切らしたくない。中国と話ができるのは二階先生しかいない」と訪中を要請。中国側の軟化に向け、中国と独自の人脈を持つ二階氏に協力を呼び掛けた。

 二階氏は4月に議連会長に就任し、中国政府も歓迎した。二階氏が日中議員外交を長年けん引し、習近平国家主席ともたびたび会談するなど両国関係の維持・改善に尽力してきたことを中国側も重視し、訪中調整を続けてきた。

 だが、中国が処理水放出への対抗措置として日本産水産物の全面禁輸に踏み切り、「外交カード」にする姿勢を強めたことで暗転。公明党の山口那津男代表が8月28〜30日に予定していた訪中が直前で延期となった影響も大きく、二階氏の周囲からは「中国側が気持ちよく受け入れられる状況ではない」「今は時機ではない」との悲観論が相次いだ。

 首相は6〜7日にインドネシアで開かれる東南アジア諸国連合(ASEAN)関連首脳会議に合わせ、中国の李強首相との会談を模索するが、実現するかは不透明。日中の溝が広がる中で二階氏の外交手腕も問われているが、側近議員は「年内訪中は難しい」との見通しを示した。

8792OS5:2023/09/04(月) 17:38:52
https://news.yahoo.co.jp/articles/8ca79bb72cc381ba0e5831ddc924247a94ade1ca
岸田首相、麻生、茂木両氏と3者会談 内閣改造めぐり協議か
9/4(月) 16:58配信

朝日新聞デジタル
自民党役員会に臨む岸田文雄首相。右は麻生太郎副総裁、左は茂木敏充幹事長=2023年8月29日午前9時32分、東京・永田町の自民党本部、上田幸一撮影

 自民党総裁の岸田文雄首相は4日午後、麻生太郎副総裁、茂木敏充幹事長と党本部で40分ほど会談した。今月に想定されている内閣改造・党役員人事のほか、公明党との選挙協力の行方、他の野党との選挙協力から一定の距離を置く国民民主党との連携のあり方などについて協議したとみられる。

 終了後、茂木氏は「色々なことについて意見交換した」と記者団に説明。国民民主との関係については「今後のことは改めて考えてみたい」と述べるにとどめた。

朝日新聞社

8793OS5:2023/09/05(火) 08:01:50
https://news.yahoo.co.jp/articles/494dd810b6d80c06f3527095877178dd1cc5a6c6
内閣改造・党役員人事「来週にも」…首相、外遊先で人事構想練り帰国する11日〜13日に実施か
9/5(火) 5:00配信

読売新聞オンライン
自公党首会談などについて取材に応じる岸田首相(4日、首相官邸で)=源幸正倫撮影

 岸田首相(自民党総裁)は4日、来週にも内閣改造・党役員人事を行う考えを複数の与党幹部に伝えた。外遊先から帰国する11日から13日の間に行う案が有力だ。首相は、国民民主党との連立構想が進展する場合を念頭に、米国での国連総会に出席後の下旬に人事を遅らせる可能性にも言及した。

 複数の政府・与党関係者が明らかにした。首相は5〜11日の日程で、東南アジア諸国連合(ASEAN)関連首脳会議が開かれるインドネシアと、主要20か国・地域首脳会議(G20サミット)があるインドを回る。外遊先で人事構想を練り、刷新感のある体制を早期に発足させ、新たな経済対策を含めた政策遂行の環境を整えたい考えだ。

 首相が下旬も排除しなかったのは、自民、公明両党の連立政権に国民を加える構想を巡り、2日に再選した国民の玉木代表の動向などを見極めるためとみられる。ただ、自国両党内では、「月内に連立協議が整うのは難しい」との見方が広がっている。

 首相は4日、国会内で公明党の山口代表と会談した。自民党本部では、茂木幹事長、麻生副総裁と面会し、今後の政権運営などについて意見を交わした。

8794OS5:2023/09/05(火) 09:00:18
https://news.yahoo.co.jp/articles/b39a673f01141d67ecfcbfa528cc4945c5b3db26
秋本真利議員の立件視野 収賄容疑 風力前社長「便宜を期待」
9/5(火) 5:00配信


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毎日新聞
東京地検が入る庁舎=金寿英撮影

 秋本真利衆院議員(48)=比例南関東=が風力発電会社「日本風力開発」(東京都)の塚脇正幸前社長(64)側から多額の資金を受領したとされる事件で、前社長が東京地検特捜部の聴取に「洋上風力発電の公募で自社が有利になるよう便宜を期待した」などと供述していることが関係者への取材で判明した。秋本議員は国会で同社の希望に沿った質問をしており、特捜部は秋本議員に賄賂の認識があったとみて、収賄容疑での立件を視野に上級庁と協議している模様だ。

 秋本議員と前社長側は2021年10月ごろ、馬主組合「パープルパッチレーシング」を設立。前社長は今年6月までに、計約3000万円を競走馬の購入代金や厩舎(きゅうしゃ)料などとして組合側に支出。うち1000万円は22年10月に議員会館で現金で手渡されたとされる。

 関係者によると、前社長は特捜部の聴取に、秋本議員が自民党の再生可能エネルギー普及拡大議員連盟の事務局長を務めていたことを挙げ、「国会で動いてくれると思った」と説明。同社は秋田、青森両県を中心に政府が進める洋上風力発電への参入を目指しており、前社長は、事業者の公募に関して秋本議員が自社に有利になるよう動いてくれることを期待したという趣旨の供述をしているという。

 秋本議員は実際に国会で洋上風力発電について度々質問。19年2月には青森の海域について、防衛施設への影響を過度に重視して規制を強めないよう求めた。また、秋田の2海域で日本風力開発が公募に敗れた約2カ月後の22年2月にも、早期の事業開始が見込める業者に高い評価点を付けるよう公募基準の見直しを求める質問をした。この見直しの内容は前社長側が望んでいたとされる。

 特捜部は秋本議員からも複数回にわたって任意で事情を聴いている。秋本議員の国会質問は日本風力開発への便宜に当たり、前社長側からの資金には同社への後押しや国会質問に対する謝礼の趣旨が含まれていたとみている模様だ。

 また、前社長は19年、秋本議員が日本中央競馬会に個人馬主として登録する際に保有資産の要件を満たせなかったことから約3000万円を貸し付けた。後に利子を含めて全額返済されているが、特捜部はこの金銭のやり取りについても経緯を調べているとみられる。【井口慎太郎、松尾知典、北村秀徳、岩本桜】

8795OS5:2023/09/05(火) 13:59:27
https://news.yahoo.co.jp/articles/9bc7402dd158dd317de04fcbbdceaabb8952494e
岸田“公邸忘年会”報道からわずか3カ月で…森まさこ首相補佐官(59)が娘と友人たちを首相官邸ツアーに招待していた! 「官邸の私物化」と波紋広げる
9/5(火) 7:12配信
文春オンライン
岸田首相に新たな火種が……

 首相補佐官を務める自民党の森まさこ参議院議員(59)が、今年8月末に司法修習生の長女とその友人一行を首相官邸に招待し、“見学ツアー”をしていたことが「 週刊文春 」の取材で分かった。首相官邸は総理大臣をはじめとした政権中枢の執務空間であるだけに「首相補佐官の立場を使った私的利用ではないか」との指摘が浮上している。

【写真】疑惑の森まさこ首相補佐官(59)

 森氏は2007年の参院選に福島選挙区から出馬して初当選し、現在3期目。

「2012年の第2次安倍政権で、当選1回にも関わらず少子化担当大臣に就任。女性活躍のPRという狙いで、稲田朋美衆院議員とともに初入閣。2019年には法務大臣に就任。検察官の定年延長を可能にする検察庁法改正案を担当し、国民から大きな反発を食らいました」(政治部デスク)

 2021年からは岸田政権で首相補佐官を務め、昨夏の内閣改造でも留任した。

 プライベートでは、「4大法律事務所のパートナーを務める夫との間に2人の娘がおり、長女は弁護士志望の司法修習生です」(同前)

 森氏の長女A子さんは弁護士志望で現在は司法修習生。彼女が司法修習生の友人ら約7人を連れて首相官邸を訪れたのは8月28日午後6時頃のことだった。A子の知人が明かす。 

「A子さんから『国会議事堂に行くからきれいな服を着てきてね』と言われ、参加者はどこに案内されるのか事前によく分かっていなかった。ところが、連れていかれたのは国会議事堂ではなく首相官邸。A子さんの母親である首相補佐官の森さんから歓待を受け、みんな驚いていました」

「のけ者にされた」と不満の声も…
 司法修習生の数は1400人ほど。呼ばれなかった人からは「のけ者にされた」と不満の声が上がっているという。

「森さんが、娘と娘に近い人だけを招いて歓待していたとなると、首相補佐官という立場を使って首相官邸を私的利用したのではないかと言われても仕方がありません」(法曹関係者)

 森氏は取材に対し、官邸を見学させた事実はないとしながらも、「女性活躍に関連する意見交換を執務室において約20分間致しました」と官邸に招き入れた事実を認めた。

 今年5月には、「週刊文春」が岸田文雄首相の息子で首相秘書官(当時)の岸田翔太郎氏が、親族一同を招いて首相公邸で忘年会を開いていたことを報道。赤い絨毯が敷かれた公的スペースで集合写真を撮影したり、アイスクリームを食べていたことなどが「公私混同」「公邸の私物化」と批判を浴び、最終的に翔太郎氏は更迭に追い込まれている。あれからわずか3カ月しか経過していないこともあり、森氏の言動は波紋を呼びそうだ。

 現在配信中の「 週刊文春電子版 」では、森氏の長女Aさんによる友人との“首相官邸見学ツアー”の詳細、当日の森氏の様子、首相秘書官が首相官邸に親族を呼ぶことの問題点、“私的利用”の過去の事例などを詳しく報じている。

「週刊文春」編集部/週刊文春 2023年9月14日号

8796OS5:2023/09/06(水) 09:49:01
https://news.yahoo.co.jp/articles/06d9e49cbc159917e8fde7922133893c81b21b47
改造時期、岸田首相明言せず 茂木氏処遇で苦慮か 「自公国」再燃も影響
9/6(水) 7:12配信

時事通信
自民党役員会に臨む岸田文雄首相(中央)ら=5日午前、東京・永田町の同党本部

 9月に予定する内閣改造・自民党役員人事について、岸田文雄首相は5日、実施の日取りを明言しないまま7日間のアジア歴訪に出発した。


 政権の要となる茂木敏充幹事長の処遇について頭を悩ませているのが理由の一つとみられ、国民民主党との連立構想再燃もあって最終判断を先送りしているとの見方が出ている。出発前に明らかにすると待ち構えていた党内には困惑が広がる。

 「人事は適材適所に尽きる。タイミングはまだ決まっていない」。首相は5日昼、羽田空港に向けて首相官邸を出る際、記者団にこう語るにとどめた。これに先立つ党役員会でも「9月は外遊が多くなり、日程が窮屈になる」と述べただけ。公明党の山口那津男代表は5日の記者会見で「首相から何の連絡もない」と明かした。

 首相はインドネシアとインドを訪れ、11日午前に帰国。その後、19日から米ニューヨークで始まる国連総会の一般討論演説に出席する予定だ。このため、人事の時期は11日からの第3週か25日からの最終週に事実上限られる。第3週ならアジア訪問の直後となるため、「5日に方針を言うはずだ」(自民関係者)というのが相場観だった。

 茂木氏を巡っては、政権の看板政策である少子化対策の具体策を首相に先んじて公にするなど、首相から「見せ場」を奪ってきたとの批判が自民内にある。東京での自公衆院選協力が一時破綻状態に陥った点について「責任は茂木氏にある」(中堅)との声も根強い。

 ただ、茂木氏を幹事長から外せば、首相の対抗馬として来年秋の党総裁選に出馬するとの見方は強く、首相はかねて周辺に「続投と交代、どちらがいいか」と苦悩をにじませてきた。

 連立参加に向けた国民の玉木雄一郎代表の本気度を見極めるため、判断を延ばしているとみる向きもある。内閣支持率が低迷する中、清新さをどう打ち出すかは悩みの種。年内の衆院解散・総選挙を視野に入れるなら、経済対策策定を含めて政治日程を組み立てる必要がある。

 人事日程を明らかにしなかったことを受け、自民内には「25日の週の可能性が濃厚になった」(閣僚経験者)との声も上がる。ただ、麻生太郎副総裁は安倍派幹部に「まだ分からない。11日の週の可能性もある」と説明。首相周辺は「決めていないから言えない」と語った。

 首相は5日午前、岸田派の小野寺五典元防衛相と官邸で会い、人事に関する派所属議員の希望を聴取した。安倍派など他派閥もしびれを切らし、派内の希望調査を始めている。閣僚経験者の一人は「判断をずるずる引き延ばしていると閣僚がだれてくる」といら立ちを隠さなかった。

8797OS5:2023/09/06(水) 17:03:11
https://news.yahoo.co.jp/articles/3e674c6bb589a984d76b86f7506dabe1d0e60c63
首相、麻生氏留任の意向 木原氏も続投で調整 党役員人事・内閣改造
9/6(水) 5:00配信

朝日新聞デジタル
自民党役員会に臨む岸田文雄首相と麻生太郎副総裁(右)=2023年9月5日午前9時32分、東京・永田町の自民党本部、上田幸一撮影

 岸田文雄首相は近く実施を検討している自民党役員人事と内閣改造で、麻生太郎・党副総裁を留任させる意向を固めた。また、最側近の木原誠二官房副長官を続投させる方向で調整する。首相が重要課題に据える「デジタル行財政改革」の担当相の新設も検討する。複数の政権幹部が明らかにした。


 首相は5日、インドネシアで開かれる東南アジア諸国連合(ASEAN)関連の首脳会議などに出席するため羽田空港を出発した。出発前に記者団の取材に「人事は適材適所に尽きる。タイミングはまだ決まっていない」と述べた。首相は出発前に与党幹部に対し、11日に帰国後、週内に党人事と組閣を行う考えを伝えた。ただ、調整次第で9月の最終週に遅らせる考えも示したという。

 首相は麻生氏について、2021年10月の政権発足時から党の要として首相を支えた実績を評価。自民第2派閥を率いる麻生氏を引き続き要職に据え、来年秋に任期満了を迎える自身の党総裁の再選に向け、政権基盤を安定させる狙いがある。

朝日新聞社

8798OS5:2023/09/06(水) 20:29:59
https://news.goo.ne.jp/article/yomiuri/politics/20230905-567-OYT1T50229.html
首相、内閣改造検討を本格化…政権浮揚へ「刷新感」に期待高まる一方、大幅入れ替えはリスク
2023/09/06 08:11読売新聞

首相、内閣改造検討を本格化…政権浮揚へ「刷新感」に期待高まる一方、大幅入れ替えはリスク

自民党の役員会に臨む岸田首相(中央)。右は麻生副総裁、左は茂木幹事長(5日、自民党本部で)=源幸正倫撮影 【読売新聞社】

(読売新聞)

 岸田首相(自民党総裁)は、来週にも行う内閣改造・党役員人事の検討を本格化させている。自民内では、政権浮揚につながる「刷新感のある顔ぶれ」への期待感が高まるが、大幅な入れ替えはリスクも伴う。入閣待機組を抱える各派閥への配慮も欠かせず、首相は難しい判断を迫られている。

■適材適所
 「9月は外遊が多く、日程が窮屈になるが、政権運営に協力をお願いする」

 首相は5日午前の党役員会で、こう呼びかけた。外遊出発前には、「人事は適材適所に尽きる」と記者団に語った。

 8月の読売新聞の全国世論調査では、内閣支持率は35%と低水準が続いており、「内閣改造・党役員人事で閣僚や党役員を刷新した方がよい」との意見は56%に上った。

 首相は「まだ何も決めていない」と周囲に繰り返している。まず最初に判断するとみられるのが、政権を支える骨格メンバーの処遇だ。松野官房長官や林外相、党の麻生副総裁や茂木幹事長らが該当する。骨格を全面的に維持した場合、刷新感は薄れるが、自民内には「今の政権運営は一定程度、安定しており、骨格はいじらない方がよい」との意見が多い。

 刷新感を出す観点からは、女性の起用が注目される。いずれも閣僚経験がある小渕優子組織運動本部長や上川陽子幹事長代理らの名前が取り沙汰されている。若手や知名度の高い議員、民間人の登用も選択肢だ。ベテランの石破茂元幹事長は入閣を打診されれば、受諾する意向を示している。

 もっとも、大胆な入れ替えを行えば、不祥事や失言といった危険は増す。昨夏の改造後、閣僚4人が辞任したことを踏まえ、政府高官は「辞任ドミノが再び起きる事態は絶対に避けたい」と語る。

■戸惑いも
 派閥のバランス確保も課題だ。首相が率いる岸田派(45人)は党内第4派閥で、他派閥の意向は考慮せざるを得ない。各派閥は、衆院当選5回以上、参院当選3回以上で閣僚経験のない「入閣待機組」を抱えており、首相に人事の希望を順次伝えている。最大派閥・安倍派(100人)の幹部は閣僚ポストについて、現有の4人を維持したうえで、新人を数人入れたいと要望したという。

 自民、公明両党で政権を奪還した2012年12月以降、公明議員が務める国土交通相ポストの扱いも焦点となっている。集票力のある業界への影響力が大きく、自民内には「奪還論」がある。公明は「国交相は公明にふさわしい」(石井幹事長)と譲らない構えだ。

 与党内では、首相が人事日程を役員会で説明せず、外遊に出発したことに戸惑いも出ている。人事は首相の帰国直後の11〜13日の日程が有力とされるが、ある閣僚は「来週の日程が固められず、役所の業務にも影響が出かねない」と漏らした。

茂木氏 続投意欲
 自民党の茂木幹事長は5日の記者会見で、来秋の党総裁選への対応を問われ、「少なくとも今、幹事長だ。幹事長として、内外の課題が山積する中、政権をしっかり支えていく。これが私の仕事だ」と述べた。

 来週にも行われる内閣改造・党役員人事では、「ポスト岸田」候補の茂木氏の処遇も焦点となっており、発言は幹事長続投に意欲を示したものとみられる。

 茂木氏は党内第3派閥の茂木派を率いており、派の若手からは次期総裁選出馬への待望論が出ている。

8799OS5:2023/09/07(木) 09:00:14
https://news.yahoo.co.jp/articles/9b88ab186c742010547289d71ea8a87935c9b9d3
岸田総理が内閣改造へ…「木原誠二続投」説が、永田町で広くささやかれるワケ
9/7(木) 7:34配信

現代ビジネス
ゴーストライターも務める右腕
〔PHOTO〕Gettyimages

 政権中枢に傷を抱えたままの内閣改造となるのだろうか。

 岸田文雄首相の右腕とも呼ばれている木原誠二官房副長官が続投する……、あるいは、交代したとしても首相補佐官として官邸内には残るという観測が永田町で強まっている。


 木原氏と言えば、週刊文春が「木原事件」と題して、妻が、元夫が不審死した事件に関わっていたのではないかという疑惑を7月から毎週にわたって報道してきた。

 事件を巡っては死亡した元夫の遺族や、捜査に関わっていた警視庁の元取調官まで出てきて記者会見するという大騒動となった。

 こうしたことから、木原氏は内閣改造で要職から外れるのではないかと見られていたが、最終的に岸田首相は最側近を官邸から手放すことはできなかったようだ。

 永田町関係者は語る。

 「木原氏は、岸田首相が『インベスト・イン・キシダ』と呼びかけたロンドンでの講演の演説執筆に携わるなど、総理のゴーストライターとしても知られている。彼のほかに岸田首相を近くで支えられる政治家はいないということで、副長官を続投するか、副長官はやめても、首相の近くで助言することができる首相補佐官については続投する見通しだ」

 岸田首相と木原氏の縁は、岸田政権が誕生してからではない。

 岸田氏が2017年に自民党の政調会長に就いた際には、木原氏は政調副会長兼事務局長として側で支え、長らく二人三脚で苦楽を共にしてきた。

 それだけに、だれであっても木原氏の代わりとなって新たな右腕として首相を支えるのはハードルが高く、その去就は内閣改造において焦点の1つとなっていた。

野党の葛藤
 木原氏が政権中枢に残ることにより、臨時国会では「木原事件」について野党から追及されるという懸念も出てくる。

 一方で、野党議員からは「『木原事件』というけれど、木原氏が妻と結婚する前の出来事で、しかも妻が事件に関わっていると立証されているわけではない。推定有罪で国会で議論してしまうと人権侵害だと逆に批判される恐れもあり、扱いが非常に難しい」との声もあがる。

 また、先に述べた元取調官の記者会見では、不審死事件で元夫を襲った実行犯について「X子さん(木原氏の妻)はちょっと違うんじゃないか」という発言も飛び出しており、木原氏を追及できる要素は薄まっているという指摘もある。

 岸田首相はこうした事情も勘案して、木原氏を官邸内に残す判断をすると見られる。

 それでも、木原氏が続投ということになれば、週刊誌の報道がさらに過熱することは避けられないだろう。

 現に週刊文春は木原事件だけではなく、木原氏が収支報告書に選挙事務所の家賃支出を記載していないという公職選挙法違反の疑いについても報じている。

 果たして、政府与党にとって木原氏の処遇は吉と出るか、凶と出るか。

 この人事は岸田政権の今後を大きく左右することになるかもしれない。

宮原 健太(ジャーナリスト)

8800OS5:2023/09/07(木) 09:19:41
https://news.yahoo.co.jp/articles/62634cb38a8cedc9ef390391093f25a5a005819b
萩生田氏を党幹部か重要閣僚の要職で起用へ、麻生副総裁は続投…来週にも内閣改造・党役員人事
9/7(木) 5:00配信


 岸田首相(自民党総裁)は、来週にも行う内閣改造・党役員人事で、萩生田政調会長について、留任を含めて党幹部か重要閣僚の要職で起用する方向で調整に入った。松野官房長官は、留任を含めた閣内か党の要職での処遇を検討している。党では、麻生副総裁を続投させる意向だ。


 複数の政府・与党関係者が明らかにした。党内では、茂木幹事長は続投との見方が強まっている。

 萩生田氏は2022年8月から政調会長を、松野氏は2021年10月の岸田内閣発足時から官房長官を務めている。いずれも党内最大派閥・安倍派(100人)の中枢を担っている。首相は、政権運営の安定には、両氏を閣内か党執行部内にとどめ、協力を得ることが不可欠だと判断した。麻生氏は第2派閥・麻生派(55人)を率い、党の要として政権を支えている。

8801OS5:2023/09/07(木) 09:39:43
https://news.yahoo.co.jp/articles/cdcce4fbe194158ed78e05a89f77ccbd18638a2b
国交相ポスト、「公明枠」維持へ 麻生太郎副総裁も留任の方針
9/7(木) 5:00配信
毎日新聞
自民党の岸田文雄総裁

 岸田文雄首相(自民党総裁)は、月内に実施する内閣改造・党役員人事で、公明党が長年確保してきた国土交通相ポストを引き続き「公明枠」とする方針を固めた。自民内ではポスト奪還を求める声が高まっていたが、選挙協力を巡って亀裂が生じた自公関係の修復を優先するため、閣僚枠については公明への配慮を示す。斉藤鉄夫国交相を留任させる調整を進めている。岸田政権を中枢で支えてきた自民の麻生太郎副総裁も留任させる方針だ。

 複数の政府・与党関係者が6日、明らかにした。国交相は建設、運輸、観光行政などを所管し、業界団体にも影響力を持つ。自公が政権復帰した2012年から10年以上、公明が独占しており、自民内では奪還論が強まっていた。

 ただ、自公は衆院小選挙区定数の「10増10減」に伴う候補者調整で対立を深め、今月4日に次期衆院選に向けた東京での選挙協力の復活で合意したばかり。首相は、自公の関係改善を優先する必要があると判断したとみられる。首相は21、22年の人事で国交相ポストを自民に返還するよう求めたが、公明側が拒否した経緯がある。

 一方、首相は党内第2派閥の麻生派(55人)を率いる麻生氏を副総裁に据えて連携することで政権基盤の安定化を図ってきた。今回の党人事でも続投させて、来秋の党総裁選での再選につなげたい考えだ。

 内閣改造では「デジタル行財政改革」の担当閣僚を新たに置くことも検討している。首相は6月、デジタル化を推進するため「令和版デジタル行財政改革」を政権の優先課題にすると表明しており、政府内の司令塔機能を強化する狙いがあるとみられる。

 インドネシア訪問中の首相は、インドでの主要20カ国・地域(G20)首脳会議に出席した後、11日朝に帰国する予定だ。首相は11〜13日を軸に人事を実施する意向を周囲に示しているが、調整状況によっては25日以降に先送りする可能性もある。【竹内望、高橋祐貴、木下訓明】

8802OS5:2023/09/07(木) 11:23:53
https://news.yahoo.co.jp/articles/190a455f7715a879a92f028a91a596d9da95f096
岸田首相、麻生副総裁再任へ 萩生田氏要職で調整、林外相続投を検討 内閣改造・党人事
9/7(木) 7:05配信


時事通信
ASEANインド太平洋フォーラムで演説する岸田文雄首相=6日、ジャカルタ(EPA時事)

 岸田文雄首相(自民党総裁)は月内に予定する内閣改造・党役員人事で、麻生太郎党副総裁を再任する意向を固めた。

 萩生田光一政調会長は続投させるか他の要職に起用する方向で調整。林芳正外相の留任も検討している。政権を支える「骨格」メンバーを維持し、政権の安定を図る狙いだ。複数の政府・党関係者が6日明らかにした。

 関係者によると、首相は人事に当たり「骨格は極力変えない」と周辺に説明した。骨格では茂木敏充幹事長の処遇が最大の焦点。首相が再選を目指す来年秋の総裁選や次期衆院選もにらみ、続投か交代かを判断する。

 党内第2派閥を率いる麻生氏は、第2次安倍政権と菅政権で副総理兼財務相を一貫して務め、岸田政権では副総裁に就任。第3派閥を束ねる茂木氏とともに、政権基盤の弱い首相を支えてきた。首相は来年秋の総裁選を勝ち抜くには麻生氏の支持が不可欠とみており、関係者は「麻生氏続投は既定路線だ」と語った。

 萩生田氏は故安倍晋三元首相の側近で、かねて首相の信頼も厚い。最大派閥・安倍派の有力議員「5人衆」の一人で、先月末に発足した同派新体制では意思決定を担う常任幹事会に加わった。安倍派を引き寄せたい首相は萩生田氏を留任させるか、他の要職に横滑りさせるか検討している。

 林氏は岸田派の座長で、同派の将来の総裁候補とされる。東京電力福島第1原発の処理水放出に伴う日中関係悪化を受け、林氏の手腕に期待が高まっている上、日本が今年いっぱい先進7カ国(G7)議長国を務めることもあり、首相は外相交代は得策ではないとの判断を強めている。

 安倍派の松野博一官房長官らの処遇も課題。政権の不安定化を招かないようにしつつ、党内各派の要望にも配慮し、政権浮揚に向けて刷新感をいかに演出するか、首相は難しい判断を迫られそうだ。

 首相はアジア歴訪から11日午前に帰国。人事はこの週か今月下旬に行われる見通し。

8803OS5:2023/09/07(木) 11:24:20
https://news.yahoo.co.jp/articles/44f8e8309ef7ec92d41abc816d8a4df8de882ff3
田村憲久元厚労相、岸田派入りの意向 三重1区選出、元石破派事務総長
9/7(木) 8:21配信


中国新聞デジタル
国会議事堂

 かつて自民党石破派(水月会)事務総長を務め、現在は無派閥の田村憲久元厚生労働相が近く、岸田文雄首相率いる岸田派(宏池会)入りする意向を固めたことが6日、分かった。


 田村氏は三重1区選出で当選9回。安倍晋三、菅義偉の両政権で厚労相を務めるなど社会保障分野の政策通として知られる。複数の関係者によると、すでに宏池会幹部に入会する考えを伝えており、来週の派閥研修会で表明する案がある。

 田村氏が加われば宏池会の勢力は46人となる。党内第4派閥は変わらない。田村氏は石破茂元幹事長が会長だった水月会が2021年12月に派閥を解消してグループ化したのに合わせ、脱退していた。

中国新聞社

8804OS5:2023/09/07(木) 19:05:33
https://news.yahoo.co.jp/articles/e8e18f01d609072d010c020f5fe5ab7df75c798c
茂木幹事長、麻生氏の続投有力 萩生田、西村両氏は要職
9/7(木) 18:53配信


共同通信
麻生太郎氏、茂木敏充氏

 岸田文雄首相(自民党総裁)が近く踏み切る内閣改造・党役員人事で、麻生太郎副総裁と茂木敏充幹事長の続投が有力となった。党内最大派閥、安倍派の萩生田光一政調会長、西村康稔経済産業相は党要職か閣内で起用の方向。首相はインドから帰国後に最終判断する。人事は来週実施に向け調整を始めた。複数の政府、与党関係者が7日明らかにした。

 麻生派は党内第2派閥、茂木派は第3派閥で、岸田派と共に主流派を形成してきた。首相は来年秋の党総裁選で再選を目指しており、政権の骨格である麻生、茂木両氏の協力が必要との判断に傾いたとみられる。

 政権幹部は取材に、両氏の処遇について「再任の方向だ」と明らかにした。茂木氏は「ポスト岸田」候補の一人とされる。5日の記者会見で来年の総裁選対応を聞かれ「今は党の幹事長。政権を支えるのが私の仕事だ」と述べていた。

 両氏と合わせて政権の骨格を成す松野博一官房長官や、萩生田氏、西村氏は安倍派所属。首相は松野氏らを党幹部や閣内に取り込み、安倍派の協力を得る考えとみられる。

8805OS5:2023/09/08(金) 15:40:42
https://news.yahoo.co.jp/articles/56a2af857c3c5d68fdd5db1fae33f513a78dc9e9
なぜ安倍氏を失った「安倍派」は迷走しているのか…反LGBT、韓国嫌悪、公明批判を連呼する保守派の"限界"
9/8(金) 11:17配信
プレジデントオンライン
故安倍晋三元首相の追悼集会であいさつする岸田文雄首相=2023年7月8日、東京都港区の明治記念館 - 写真=時事通信フォト

安倍晋三元首相が2022年7月に死去してから1年以上が経過した。安倍氏が残した“遺産”はこれからどうなるのか。評論家の八幡和郎さんは「安倍氏は『保守派の愛国者』でありながら、立場の違う人とも対話できる稀有な政治家だった。しかし残念ながら、現在、安倍氏のレガシーは保守派だけに独占されている」という――。

【画像】フランス人に党派を超えて敬愛されているドゴール元大統領

■岩盤保守層をがっちり押さえた安倍元首相

 安倍晋三元首相は、岩盤保守層の支持を大切にした。首相在任中は、30%の保守層の支持を得て政権が倒れない下支えにし、選挙のときはより幅広い50%程度の支持を獲得して議席を伸ばした。

 テレビ朝日の世論調査によると、2012年の再登板以降、支持率が68〜29%と乱高下したが、これはかなり意図的にメリハリを付けた結果だった。

 「戦後レジームの克服」「東京裁判史観からの脱却」「自主憲法の制定」など威勢のいいスローガンを叫び、国会では大臣席からヤジを飛ばし、秋葉原で「安倍やめろ」コールに演説を妨害されたときは「あんな人たちに負けるわけにはいかない」と応じた。

 岩盤保守層を確保しておくことは、国民に不人気だがやらねばならない政策を実行したり、「モリカケ桜」のようなスキャンダルによる“冬の時期”を乗り切ったりするには役に立つが、選挙に勝つには不十分である。

■野党政権を望んでいる国民は1割しかいない

 そこで、安倍氏には中道リベラルにも支持される別の顔があった。20年9月の安倍氏退陣時の朝日新聞世論調査によると、実績評価について71%が「評価する」と答えた。22年7月の暗殺直後の世論調査でもあまり変わらず、安倍政権に対する国民の高い満足度を証明している。

 この国では、選挙で野党に投票する人が野党政権を期待しているわけでない。前回の衆院選時の共同通信の世論調査(21年10月)では、与野党逆転を望むのは11.4%に過ぎず、与野党伯仲が49.4%、与党が野党を上回るが34.6%だったので、自公連立政権が過半数ぎりぎりで継続することを望んでいる。

 そんな不安定な政権は大胆な政策は取れず、海外からも信用されないので国民意識のレベルが問われるが、どっちにしても野党政権を望んでいるのは10%強ということだ。

■安倍政権が支持率を上げられた理由は「外交」

 政党支持率では、立憲民主党・共産党・れいわ新選組・社民党の合計が20%前後だが、これにはあくまで「野党として」期待をする人も入っている。

 国政選挙で与党が勝利したときの自公両党の得票率は45%ほどで、野党4党合計が35%ほどだ。これだと議席数で与党が圧倒的多数を獲得できる。これが、内閣支持率が30%を切る時期の選挙だと与野党伯仲になるのだが、安倍政権は選挙のときには支持率を上げていた。

 安倍政権が肝心なときに支持率を上げられたのは、外交での成功が故だ。安倍レガシー(遺産)のなかで世界史に残るのは、「自由で開かれたインド太平洋」構想を提唱し、アジア・太平洋とヨーロッパとインドを包括した対中国包囲網を構築したことだ。

 対米外交ではトランプ大統領と蜜月関係を築き、世界の首脳はトランプに口をきいてもらいたいときや、どう接したらいいか知りたいときに安倍氏を頼った。伝統的に、日本は共和党政権とは関係良好だが、民主党政権とは良くない。だが、安倍氏の場合、オバマ大統領時代の米国議会での演説は大成功だったし、現職のアメリカ合衆国大統領として初の広島訪問も実現した。

8806OS5:2023/09/08(金) 15:41:00
■外交にとどまらない安倍氏の「レガシー」

 良好な関係を築いたのはアメリカだけではない。新型コロナ禍で流れたが、習近平主席を国賓として招待していたし、朴槿恵大統領(当時)と慰安婦合意をまとめ、米国オバマ政権も巻き込んで「不可逆的な解決」というコンセプトを打ち立て、政権交代があっても蒸し返しを認めない原則を確認した。

 プーチン大統領との北方領土交渉も、それなりに進展していた。2人には堅固な信頼関係があり、もし安倍氏が存命であれば、世界でもっとも有力な「平和のための調停者」と期待されただろう。

 TPPに関しても、首相就任前はやや消極的だったが交渉をまとめ上げたし、長年の課題だった日欧FTAも実現させ、「自由貿易体制の守護者」と褒められた。

 若者の就職状況が劇的に改善したのは、規制緩和を通じて、中高年より若者に有利な状況がうまれたからだ。海外では安倍政権のもとで女性の社会進出が飛躍的に進んだと評価されている。

 新型コロナ禍で焦点がぼやけたが、積極財政主義を掲げつつ、二度の消費税引き上げを実現したし、軽減税率の実現など公明党の要求も十分に採り入れていった。

 憲法改正は停滞したが、集団的自衛権の行使を認める安保法制の改正に成功して、解釈改憲を実現させた。

■安倍氏を神格化する保守派と、冷める一般国民

 銃撃事件から時間がたって、保守派は安倍氏を神格化せんばかりの勢いだが、反比例して一般国民は冷めてきている。

 それには、野党系勢力が政治テロへの怒りを示さず、テロに一定の評価を与えても社会的に排斥されない日本の特殊な政治風土も影響している(戦前からの宿痾だが)。

 その道具に使われているのが、旧統一教会だ。安倍氏との関わりは特別に批判されるようなものではなかったのに、「祖父から三代続き」という言葉で印象操作がされている。朝鮮半島統一を悲願とするこの団体と安倍氏とでは、向いている方向が違う。

 しかも、安倍氏とは関係ない人たちと、この団体との繋がりは、なぜかとがめられない。関係団体の活動を通じた旧統一教会の広告塔的存在は国連の潘基文・前事務総長だが、相変わらず日本のリベラル勢力からちやほやされている。

 自民党の最大派閥である安倍派は後継者も決められず弱体化しているし、保守派も憲法改正や皇位継承問題といった、国家の基本に関わる問題には熱心さが感じられない。一方、やたら熱心なのが、積極財政論、LGBT法案反対、韓国嫌悪、台湾与党への支援であり、公明党との連立批判だ。

8807OS5:2023/09/08(金) 15:41:22
■経済政策は情勢に応じて柔軟に変えていくもの

 退陣後の安倍氏が、自分の砦として保守派を強化する必要があり、総理在任当時より保守的な主張に傾いていたのは事実だ。ただ、それ以外の主張を安倍氏が許さなかったのかといえば疑問であるし、派閥外の岸田首相が保守派の主張に沿っていないと攻撃するのも見当外れだ。

 財政均衡論を主張するのは保守派としておかしいとか言う人もいるが、本来的には健全財政主義が保守主義らしい主張だし、経済政策はその時々に応じて君子豹変が必要なのだから、安倍派が最晩年の安倍氏の意見を金科玉条にするのはおかしい。

 アベノミクスが大成功とならなかったのは、金融財政政策に頼りすぎ、地道な産業強化策などが不十分だったからだろう。一部の経済ブレーンたちが、もっと大胆にマクロ経済政策をすれば良かったと自己弁護し(薬が効かないといわれた医者が、量を増やせば効くだろうというようなもの)、それに晩年の安倍氏も乗せられていたところはある。それでも、安倍氏がある時期主張していたことに拘泥しないことを「裏切りだ」などと批判すべきではない。

■安倍氏だったらLGBT法案をどうかじ取りしたか

 LGBT法案の一部に安倍氏が難色を示していたことから、推進派の稲田朋美氏を「裏切り者」扱いする大合唱が保守派から起きたが、安倍政権時代に法案化は方向付けされていたし、安倍氏が保守派の大勢ほどLGBT政策に後ろ向きだったわけでない。

 安倍氏が、LGBT法案が皇位継承問題に悪影響を及ぼすと危惧していたと主張する人もいる。伝統的な性についての価値観が揺らぐことは、皇室にとって頭痛の種だが、それを理由にLGBT政策を歪めるべきでないし、安倍氏が懸念を側近に漏らしていたとしても、マイナスにしかならないから、公にはそんな発言をするはずがない。

 安倍氏が、保守派が喜ばない政策を実行したことも思い出すべきだ。先ほど功績として紹介した習近平主席の国賓招待や韓国との慰安婦合意、TPPやEPA(EUとの経済連携協定)の締結などは、保守派にとっては面白くないはずである。

 安倍政権の政策に対して猛攻撃をしていた保守派の人たちも多いが、それは安倍氏に対する裏切りだとは思ってないだろう。なのに、安倍派の議員が個別政策で中道リベラル寄りの意見を持ったからといって裏切り者扱いすることはおかしい。

8808OS5:2023/09/08(金) 15:41:43
■公明党との連立解消は安倍政治の否定となる

 韓国についても、安倍氏は朴槿恵にすら粘り強く対処したし、中国に配慮せずに台湾の民進党に肩入れしたわけでもない。

 公明党には、一貫して連立パートナーとして協力を求めてきたのだから、連立解消を主張することは、普通に考えれば安倍政治の否定だ。

 歴史観についても、安倍氏は戦後レジームの克服を主張していたが、米国議会での演説や戦後70年談話で示された見解は、歴史修正主義と指摘されないよう細心の注意を払いつつ、日本だけが悪いというわけでないという気持ちをにじませ、日露戦争などが世界に与えた前向きの功績を評価してほしいとしてバランスを取ったものだ。

 フランス革命記念日の式典に主賓として出るつもりだったくらいで(水害のために取りやめ)、一部保守派のように、「フランス革命がすべての誤りの始まり」的な突拍子もない歴史観を持っていたわけでない。

 長州人で、吉田松陰と交流があった佐藤信寛を先祖に持ち、高杉晋作の一字を名に含む安倍氏にとって、一部保守派の江戸時代礼賛、明治維新の意義否定論も相容れるはずない。

■「安倍レガシー」の正しい継承方法とは

 私は、保守派が今後、安倍氏の考え方を一つの模範として大事にしていき、その遺志を継ぐことを旗印に掲げることに異存があるわけでない。ただ、安倍氏の考え方の一部をつまみ食いして金科玉条にすべきでないし、安倍氏が国内外で、自分と違う考え方の人と妥協しつつ、うまく関係を築く達人だったことを引き継ぐことも、安倍レガシーを守ることだと認めるべきだと思う。

 保守派の人はよく「安倍氏から直接こう聞いた」と言うが、中道リベラルの人には別の言い方をしていたことも多い。

 私は安倍氏が「日本のドゴール」のような存在として扱われることを期待している。フランスのドゴール元大統領は、保守本流団結のシンボルであり、ドゴール派が強い保守政党として健在だ(現在の共和党)。

 その一方で、レジスタンスの英雄、第五共和国の創立者、米ソの狭間で独自外交を守った愛国者、欧州統合の基礎をつくった人などとして、フランス人に党派を超えて敬愛されている。

 安倍氏の遺産は、保守派の人にとっても、幅広い国民にとってもそれぞれ遺産であるべきだし、それは相乗効果をもたらすと信じている。一部の保守派が排他的な形で独占しようとするようなことはあってはならないのだ。

 安倍派は会長も決まらず迷走中だが、誰が率いるにせよ、その点は、派閥として明確にしておいたほうが良いだろう。

 *本稿の内容の詳細は『安倍さんはなぜリベラルに憎まれたのか』(ワニブックス)、『日本の政治「解体新書」 世襲・反日・宗教・利権、与野党のアキレス腱』 (小学館新書)に書いた。



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八幡 和郎(やわた・かずお)
徳島文理大学教授、評論家
1951年、滋賀県生まれ。東京大学法学部卒業。通商産業省(現経済産業省)入省。フランスの国立行政学院(ENA)留学。北西アジア課長(中国・韓国・インド担当)、大臣官房情報管理課長、国土庁長官官房参事官などを歴任後、現在、徳島文理大学教授、国士舘大学大学院客員教授を務め、作家、評論家としてテレビなどでも活躍中。著著に『令和太閤記 寧々の戦国日記』(ワニブックス、八幡衣代と共著)、『日本史が面白くなる47都道府県県庁所在地誕生の謎』(光文社知恵の森文庫)、『日本の総理大臣大全』(プレジデント社)、『日本の政治「解体新書」 世襲・反日・宗教・利権、与野党のアキレス腱』(小学館新書)など。
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徳島文理大学教授、評論家 八幡 和郎

8809OS5:2023/09/10(日) 22:15:33
https://news.yahoo.co.jp/articles/69ea3ac824cebf4935f35107046d479425ce4013
松野氏と萩生田氏、引き続き要職に 女性閣僚増やす方針
9/10(日) 21:25配信

朝日新聞デジタル
松野博一官房長官

 岸田文雄首相(自民党総裁)は13日に行う内閣改造・党役員人事で、松野博一官房長官を続投を含め要職で起用する方針を固めた。自民の萩生田光一政調会長も、引き続き要職を充てる方向だ。また、首相を除いて19人いる閣僚のうち2人にとどまっている女性の人数を増やす方向で検討する。複数の政権幹部が明らかにした。

 首相は自民の麻生太郎副総裁を留任させる意向を固めており、茂木敏充幹事長も続投させる方向で調整している。11日に訪問先のインドから帰国した後、最終的にポストを固める考えだが、政権の骨格はほぼ維持する方針。

 松野氏と萩生田氏は、自民最大派閥の安倍派の有力議員。首相は政権の安定を重視する観点から、引き続き要職での起用が必要と判断した。

 また、女性を積極的に登用する姿勢を示すため、女性閣僚も増やす考えだ。女性の社会進出は日本は主要7カ国(G7)で最も遅れており、政治分野での男女格差が要因となっている。

朝日新聞社

8810OS5:2023/09/10(日) 22:16:18
https://news.yahoo.co.jp/articles/f4875397ee98955c19bc3bdc4f779331d9e8f2ba
西村経産相は留任、高市経済安保相も…内閣改造で首相検討
9/10(日) 5:01配信

読売新聞オンライン
西村経済産業相

 岸田首相(自民党総裁)は13日の内閣改造で、西村経済産業相(60)と高市経済安全保障相(62)を留任させる方向で検討に入った。河野デジタル相(60)の続投案も出ている。

高市経済安全保障相

 複数の政府・与党関係者が明らかにした。西村氏は衆院当選7回で経済再生相などを歴任し、2022年8月に経産相に就いた。東京電力福島第一原子力発電所の処理水の海洋放出を所管し、福島県などへの説明役も担う。関係閣僚では、野村農相が今回の改造で交代する見通しで、首相は西村氏に職務を続けさせ、政府対応に万全を期したいとの考えに傾いている。

河野デジタル相

 西村氏は、党内最大派閥・安倍派(100人)の中枢を担う「5人衆」の1人だ。5人衆では、松野官房長官(60)と萩生田政調会長(60)も要職で起用される方向となっている。首相は安倍派の意向も踏まえ、両氏のポストを決める考えだ。

 高市、河野両氏はいずれも衆院当選9回で、前回21年9月の総裁選で首相に敗れ、22年8月から現職を務めている。首相は無派閥で保守派の高市氏について、保守支持層の取り込みと女性の積極登用の観点から続投が好ましいと考えているとみられる。

 河野氏はマイナンバーカードを巡る問題で、11月末までの完了を目指す総点検の責任者で、政府・自民内には「途中交代は避けるべきだ」との声が多い。首相はインドから帰国する11日にも、河野氏が所属する麻生派を率いる麻生副総裁と会い、調整を進める見通しだ。

8811OS5:2023/09/10(日) 22:26:05
ほぼ選挙区調整の実務は終わったからお飾りor派閥バランスで選べますね
https://news.yahoo.co.jp/articles/cf5717e13985769d5b7399c9dafccf08dc009f23
岸田首相、非主流派「懐柔」狙いか 森山氏の調整手腕にも期待
9/10(日) 7:0

時事通信
森山派の研修会であいさつする自民党の森山裕選対委員長=7日、鹿児島市

 13日の内閣改造・自民党役員人事で、森山裕選対委員長が要職で起用される方向となった。

 岸田文雄首相には、衆院小選挙区の「10増10減」に伴う候補者調整で発揮した「仕事師ぶり」(党関係者)への期待に加え、来年秋の党総裁選に向けて非主流派を懐柔する思惑もありそうだ。

 森山氏が率いる森山派(近未来政治研究会)は7、8両日、鹿児島市で研修会を開き、結束を確認した。内閣改造への対応を記者団から問われた森山氏は「政策集団としては政策を磨くことが全てだ。人事の時に派閥として行動するとか、そういうことは一切やらない」と語り、所属議員を押し込もうと躍起になる他派閥と一線を画した。

 首相が昨年8月に森山氏を選対委員長に起用したのは「10増10減」を巡る調整手腕に期待したからだ。調整対象は134選挙区。各派の利害がぶつかる難作業だったが、今年7月に完了させた。党関係者は「普通は数年かかる調整を半年で終え、衆院解散の環境を整えた」と語った。

 公明党との調整がこじれて東京での衆院選協力が一時破綻したことで、森山氏の責任は免れないとの声も党内の一部にあった。ただ、森山氏は国対委員長を歴代最長の4年余り務める中で築いた野党とのパイプも強み。首相はこの点に加え、来年9月の党総裁選に向け、菅義偉前首相や二階俊博元幹事長ら党内非主流派との関係の近さにも着目したとみられる。

 党関係者の一人は「森山氏は人望が厚い。無役にすることはあり得ない」と語った。

 森山氏を巡っては幹事長就任を期待する声も党内にあった。茂木敏充幹事長が続投する方向となったものの「党四役にとどめるべきだ」(関係者)との声が依然強い。総務会長横滑り案に加え、選対委員長として引き続き公明との関係修復に当たってほしいとの希望もある。

 森山派の所属議員は8人で、党内6派閥の中で最少勢力。現在、同派の閣僚はゼロだ。派閥として首相に入閣希望を伝えないという異例の対応を取る中、入閣者を出せるかにも注目が集まる。

8812OS5:2023/09/10(日) 22:26:45
https://news.yahoo.co.jp/articles/fe7a8f6fd9d168d833e059549acfdc505bc6da45
森山氏要職で調整 「自公国」当面見送り 岸田首相11日帰国、人選本格化
9/9(土) 20:51配信

時事通信
自民党役員会に向かう森山裕選対委員長=5日、東京・永田町の同党本部

 岸田文雄首相(自民党総裁)は9日、13日に予定する内閣改造・党役員人事で、森山裕選対委員長を要職に起用する方向で調整に入った。


 自民内には国民民主党の早期の連立政権参加を探る動きもあったが、環境は整っていないと判断し、今回の改造では見送る意向。首相は11日にアジア歴訪から帰国し、人選を本格化させる。

 複数の政府・自民関係者によると、首相は「政権の骨格は維持する」と周辺に語っており、麻生太郎副総裁と茂木敏充幹事長は留任させる考え。首相は11日、麻生、茂木両氏に加え、森山氏とも会談する意向だ。

 森山氏の処遇については選対委員長続投のほか、総務会長に横滑りさせる案も出ている。

 森山氏は菅義偉前首相や二階俊博元幹事長ら非主流派に近いものの、衆院小選挙区の「10増10減」を巡る候補者調整で手腕を発揮。党内で信望が厚く、首相は政権の安定化を図るのに森山氏の起用は不可欠と判断したとみられる。

 一方、先の国民代表選で与党寄りの玉木雄一郎代表が再選されたことを受け、自民内では「自公国」連立構想が再燃。今回の改造に合わせた国民幹部入閣案が取り沙汰されていた。

 しかし、国民支持労組が加盟する連合の芳野友子会長が「連立はあり得ない」と反対。玉木氏が連立参加の条件として衆院選での候補者調整を挙げたことから、自民内ではなお時間を要するとの見方が強まった。自民幹部は「今回の改造に合わせた連立組み替えは難しい」と語った。

8813OS5:2023/09/10(日) 22:32:07
https://news.yahoo.co.jp/articles/609f45d8b808d382489f7948753674bb7f6a2387
茂木氏続投、岸田首相は安定優先 総裁再選へ「封じ込め」狙う 自民
9/9(土) 7:06配信
時事通信
自民党役員会に臨む(左から)茂木敏充幹事長、岸田文雄首相、麻生太郎副総裁=8月29日、東京・永田町の同党本部

 岸田文雄首相が、交代論も出ていた茂木敏充自民党幹事長の続投を調整するのは、党内第3派閥の茂木派を取り込んで政権基盤の安定を優先させるためだ。

 再選が懸かる党総裁選を来年秋に控え、「ポスト岸田」に意欲を燃やす茂木氏の出馬を封じ込める思惑もあるとみられる。

 「岸田派は第4派閥だから主導権を握りきれない。党内に配慮しないといけない」。同派中堅は8日、首相の事情をこう解説。党関係者は「首相は党の安定を志向した」と語った。

 首相は2021年11月、幹事長に茂木氏を起用。以来、第2派閥・麻生派会長の麻生太郎副総裁も交えて重要課題を協議し、3者連携を基盤に政権の安定を図ってきた。内閣支持率が低迷する中、茂木氏が続投を希望し、麻生氏もそれを推している状況を踏まえ、引き続き政権運営には茂木氏の協力が欠かせないと判断したもようだ。

 一方、今回の人事で茂木氏の処遇が最大の焦点となった背景には、同氏の独断専行があった。少子化対策では、首相と事前調整せずに児童手当の所得制限撤廃を主張。8月には物価高対策を盛り込む経済対策に関し、23年度補正予算案の編成に言及した。ある党幹部は「何の権限があるのか。決めるのは首相だ」と苦言を呈した。

 公明党が一時、東京での衆院選協力を解消すると宣言した際には、交渉に当たる茂木氏の責任を問う声もあった。だが、9月に入ると一転して選挙協力が復活。別の党関係者は「『これから一緒にやろう』というのに代えづらい」と語った。

 ただ、総裁選への立候補を断念するかは見えない。茂木派関係者によると、「本人はやる気満々」。参院中堅は「麻生氏が不出馬の保証人になるのだろう」との見方を示した上で、「支持率ががた落ちするなど政権が最悪の状況にならない限りは」と条件を付けた。

8814OS5:2023/09/10(日) 22:38:54
https://news.yahoo.co.jp/articles/cbf2c782255279fb7bc9e08133343b23bc25b059
自民・森山裕氏を要職起用へ 首相、13日に内閣改造の意向
9/9(土) 5:00配信
毎日新聞
自民党の森山裕選対委員長

 岸田文雄首相(自民党総裁)は8日、内閣改造を13日に行う意向を固め、複数の与党幹部に伝えた。人事では、自民の森山裕選対委員長を留任を含め党要職か重要閣僚で起用する調整を進めている。首相はインドネシア、インドを歴訪中で11日に帰国する予定。帰国後、麻生太郎副総裁や茂木敏充幹事長らと会談し、人事の内容を最終判断する考えだ。


 公明党の山口那津男代表は8日、訪問先の那覇市内で記者団から内閣改造は13日かと問われ、「はい。インドから総理より電話をいただいた」と語った。

 首相は帰国翌日の12日に自民党臨時総務会を開催する予定で、党役員人事の一任を取り付ける。その後、人事の調整を本格化させ、13日に党役員人事を経て、内閣改造に踏み切る考えだ。

 森山氏は2022年8月から選対委員長を務め、衆院小選挙区定数の「10増10減」に伴う選挙区調整をまとめた。岸田政権では「非主流派」にとどまる菅義偉前首相や二階俊博元幹事長に近いとされてきたが、野党各党へのパイプを生かした実務能力の高さを首相は信頼しており、引き続き要職での起用を検討している。【高橋祐貴】

8815OS5:2023/09/11(月) 08:34:44
https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/d34ac044c466256b688fb4638ca4a6d956a0bb32
安倍派改め「塩谷座の15人」に関与する森元首相と約30年前の福田赳夫元首相の異同と今後

坂東太郎十文字学園女子大学非常勤講師
9/11(月) 6:20
 自民党派閥史に新たな1ページが。「派」ならぬ「座」の誕生です。8月31日、新体制として塩谷立元文部科学相を座長とする15人の「常任幹事会」(衆議院9人、参議院6人)が今後合議して運営していくと発表されました。

 こうした動きを国民不在の「サル山のボス争い」「派利派略」と切り捨てるのはたやすい。でもこの「ボス争い」がそれはそれで興味深いのも事実です。

 政治は政策論争だけでは動きません。もう1つ「権力闘争」が加わって初めて実体化するのです。というわけで100人の国会議員を抱える「塩谷座」を考察します。(文中一部敬称略)

「5人衆」とは
 領袖の安倍晋三元首相死去後、取り急ぎ会長代理へ就任した塩谷立と下村博文元文部科学相が就任するも暫定で新体制の発足が望まれていました。塩谷は自らを座長(司会とかまとめ役といった感じ)として有力者数人を含めた集団指導体制を提案していたのに対して下村は空席になっている会長=領袖を選べと主張。今回の決定は塩谷案の採用で下村は排除されてしまったのです。

 有力者とは森喜朗元首相が地方紙「北國新聞」の連載「総理が語る」で「会長候補」と名指しした次の5人となります。後の連載で森が使った「5人衆」が定着しつつある面々。○中の数字は当選回数。

高木毅国対委員長・元復興相⑧ 67歳

松野博一官房長官⑧ 60歳

西村康稔経済産業相⑦ 60歳

萩生田光一政調会長・元文科相、経産相⑥ 60歳

世耕弘成参議院幹事長・元経産相⑤ 60歳

「プラス9人衆」とは
 座長の塩谷(当選回数10回・73歳)を含めた計6人で仕切るともみられていたものの蓋を開けたらプラス9人の15人の大所帯。加わったのが

【衆議院】

松島みどり元法相⑦ 67歳

柴山昌彦元文科相⑦ 57歳

稲田朋美元防衛相⑥ 64歳

西村明宏環境相⑥ 63歳

【参議院】

橋本聖子元五輪相⑤ 58歳

野上浩太郎元農相④ 56歳

末松信介元文科相④ 67歳

山本順三元国家公安委員長④ 68歳

岡田直樹地方創生相④ 61歳

15人の選考基準は
 まず塩谷&5人衆以外の9人が選ばれた背景です。何かあるかとあれこれ推測した結果、以下の通りとなりました。

 まず5人衆の衆院最少当選回数者である萩生田の6回未満は除外。参院は世耕の5回当選者に合わせると橋本聖子しかおらず衆参のバランスを欠くため4回生まで含むとしたもよう。その上で

1)座長より年長は避ける(該当者5人)

2)大臣未経験者も外す(該当者3人)

 どちらもクリアしている参院の4回生が1人いるとはいえ、すべて比例当選というのが引っかかったかも。比例のみならば橋本聖子も同じながら、そこは当選5回が物を言う。

 だとしても15人は多い。根拠は何だと聞き回っても誰も知らないか言わないか。冗談めかして「森さんの大好きなラグビー(の出場人数)に合わしたんじゃね?」と教えてくれた方も。まさか。いやいや。真相は藪の中。

福田系と安倍系でちょうど3対3
 中核になるであろう「塩谷&5人衆」も味わい深い。

 安倍派は創設者の福田赳夫元首相に連なる「福田系」と安倍元首相に極めて近い「安倍系」および「その他」に分類できます。といっても明確ではないのですが。

塩谷座長と松野、高木は福田系で世耕、萩生田、西村が安倍系。ちょうど3対3に分かれます。ちなみに下村は安倍系。入るとバランスが崩れますよね。ただ西村は経歴から「その他」かもしれません。

 おそらく5人衆から新会長(領袖)がいずれ選出されそうです。先の北國新聞連載で森は「官房長官の松野さんは、今は自分のことで精いっぱい」「世耕さん」は「結局、参院にとどまるんじゃないかな」「高木さん」は「総理総裁を狙っているわけではない」と「除外」。次は「西村さんと萩生田さんだ」と述べています。

 としたら福田系の西村と安倍系の萩生田による決勝戦が次のラウンドかもしれません。

8816OS5:2023/09/11(月) 08:34:57
先々々々代86歳は何で影響力があるのか
 ところで森元首相86歳は何で影響力があるのでしょうか。1つには安倍派の領袖の移り変わりにうかがえます。森派→町村信孝派→細田博之派→安倍派と移ろい、町村・安倍の両氏は既に鬼籍。細田は現職の衆議院議長で「三権の長」。慣例により派を離脱しているのです。ゆえに安倍元首相を「先代」とすれば先々々々代が存命中なので頼ってしまうし本人もまんざらではないし。

 ただ森首相時代を知る者も、知らない世代でも東京五輪組織委員会会長の彼のありさまを覚えているでしょうから「何であのような人が」と疑問を持って当然。ただ永田町では人望が厚いのですよ。何しろフットワークが軽くてあらゆるところへ顔を出し人脈が広い。数ある失言の多くもリップサービスの行き過ぎという面もありました。

91年の「4天王」とは
 いずれにせよ決定的な後継者がいない「塩谷座」が今後分裂するのではないかとうわさされているのです。既に下村は憤懣やるかたないでしょうし。

 酷似しているのが安倍元首相の父である晋太郎元外相が率いた時の「安倍派」後の領袖争い。息子が急逝であったのと異なって父の方は最晩年、誰がみても病状悪化が明らかで水面下で闘争は始まっていました。

 1991年、晋太郎が没すると次世代の通称「4天王」による綱引きが本格スタート。その4人の名と誕生および初当選は以下の通り

加藤六月(26年生)67年初当選

塩川正十郎(21年生)67年初当選

森喜朗(37年生)69年初当選

三塚博(27年生)72年初当選

 派内で安倍系の筆頭であった加藤と福田系の森が一頭地を抜いていたものの折からのリクルート事件に共に連座して謹慎状態。そこで加藤が塩川を、森が三塚を担いで「三六戦争」の火ぶたが切って落とされたのです。

福田元首相の仲裁と分裂食い止めの手際
 結論としては当時当選13回の長老・長谷川峻座長(ここでも「座長」登場)の裁定で三塚派が誕生します。この顛末を塩川が「読売新聞」2008年11月.29日朝刊で語っているのが興味深いので紹介する次第です。

 病み上がりであった塩川が福田赳夫(安倍晋太郎の前の領袖)に呼ばれて「病後の君のやせた姿を見るとたまらん。生きることに専念せよ。必ず君が必要とされる時が来る」と説教された。

 帰り際に「三本の矢」の例えを出されて長谷川座長、三塚事務総長とともに代表世話人である塩川の3人が協力して難局を切り抜けよ。君(=塩川)は健康第一で生き残れと声をかけた、と。(3人の肩書きは派内のもの)

 そこで3人で徹底的に話し合って塩川が後継指名を長谷川座長に一任すると提案。三塚が指名されるのは予想していたが、派の分裂を避けるためにはこれ以外にないと考えた、とあります。

 福田元首相はこの時点で政界を引退しており、現在の森元首相と似た立場でした。この話のままであったならば、福田は仲裁して後継争いの一方の当事者を事実上諦めさせたとなります。

 しかし恐れていた「派の分裂」は結局起きてしまったのです。敗軍の将となった加藤はとがめられて派から除名され、30人規模のシンパを引き連れて脱会を試みました。ここでも福田が動いて脱会を12人ほどに止めたのです。

98年の分裂劇
 この騒動は続きがあります。福田の死去(95年)後の98年、森が新領袖に就きました。この時点での派内の有望政治家は

小泉純一郎(42年生)72年初当選

亀井静香(36年生)79年初当選

平沼赳夫(39年生)80年初当選

ら。森と小泉は名コンビで2005年の郵政解散の際に解散権を振りかざす小泉首相をなだめる森前首相という「プロレス」を演じたのはあまりに有名。98年、森派に納得しない亀井・平沼らは派から計11人を引き抜いて新派閥結成へと走ったのです(現在の二階派の源流)。

 この頃、自民の主要5派閥のうち森派を含む実に4派閥が分裂騒動を抱えていた結果、森派は小泉→安倍晋三(1次)→福田康夫と4代続けて総理を輩出するも、09年の総選挙で民主党に惨敗して下野の憂き目をみるに至りました。

2人の元首相の違い
 酷似する安倍晋三派と91年の安倍晋太郎派の「その後」。現役のまま死去した領袖(安倍親子)の跡目争いで「5人衆」やら「4天王」が台頭し、元オーナーが仲裁役を買って出ている点までソックリです。

 ただ福田赳夫元首相は衝突する2者の一方を説き伏せて分裂回避を狙い、かなわなかったものの最小限にとどめるべく尽力したのに対して森元首相は焚きつけている風。しかも15人まで膨らんでしまい、収拾がつかない状況を招いています。ここが大きな違いでしょう。

8817OS5:2023/09/11(月) 20:08:58
https://news.yahoo.co.jp/articles/dbb9c9e01afefe5aed7819da7622bf2f92cf4a0b
首相、改造へ本格調整 新内閣で総合経済対策
9/11(月) 19:45配信


産経新聞
自民党本部に入る岸田文雄首相=11日午後、東京・永田町の党本部(矢島康弘撮影)

岸田文雄首相(自民党総裁)は11日、内閣改造と党役員人事を13日に行うのを前に、党本部で幹部と相次ぎ会談し、調整を本格化させた。首相は麻生太郎副総裁と茂木敏充幹事長を留任させる方針で、政権の安定を優先して骨格は維持する。内閣の要である官房長官や、幹事長を除く党四役ポストが調整の焦点だ。


首相は11日朝、インドネシアとインドの歴訪を終えて帰国。公邸で萩生田光一政調会長と面会した後、午後から党本部に入り、幹部を個別に呼んで会談を重ねた。終了後、周辺には「今日は決まらない。希望を聞いた」と語った。会談は、関口昌一参院議員会長▽森山裕選対委員長▽茂木氏▽世耕弘成参院幹事長▽小渕優子組織運動本部長▽萩生田氏▽遠藤利明総務会長▽麻生氏-の順に行われた。

首相は12日には公明党の山口那津男代表と会談し、自民の役員会と総務会で人事の一任を取り付ける。13日には党四役を指名し、組閣本部を設置して第2次岸田再改造内閣を発足させる。

新内閣では物価高などに対応する総合経済対策の策定を急ぐ考えで、10日にインドで行った記者会見では「発足直後からスタートダッシュしていきたい。その陣頭指揮をとる決意だ」と述べた。

留任が固まった麻生、茂木両氏は、それぞれ党内第2派閥の麻生派(志公会、55人)、第3派閥の茂木派(平成研究会、54人)を率いる。麻生、茂木両氏が、第4派閥の岸田派(宏池会、45人)の領袖(りょうしゅう)である首相を支える「三頭政治」の構造が維持される。

加えて政権基盤の安定化を図るため、最大派閥の安倍派(清和政策研究会、100人)からも萩生田氏、松野博一官房長官、西村康稔経済産業相ら、有力者を要職で処遇する考えだ。森山裕選対委員長も要職で起用する。

また、国土交通相は引き続き公明党から起用し、斉藤鉄夫国交相を留任させる方向だ。

8818OS5:2023/09/11(月) 20:10:56
https://news.yahoo.co.jp/articles/c6a6d72f4c3fae440343fe5ac5e1c52ef8f8852a岸田首相、13日改造へ調整本格化 「思い切った経済対策」策定
9/11(月) 11:18配信


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時事通信
内外記者会見に臨む岸田文雄首相=10日、ニューデリー(AFP時事)

 岸田文雄首相(自民党総裁)は10日、訪問先のインド・ニューデリーでの内外記者会見で、内閣改造・党役員人事を13日に行う方針を表明した。


 新体制発足後に「必要な予算に裏打ちされた思い切った経済対策」を早急に取りまとめる意向も示した。11日朝に帰国し、人選を本格化させた。

 羽田空港に到着した首相は首相公邸で過ごした後、午後に党本部に入った。茂木敏充幹事長、森山裕選対委員長、関口昌一参院議員会長らと会談し、人事について協議する。12日にかけて公明党の山口那津男代表とも面会する。

 首相は会見で「帰国後に関係者と調整を進め、早ければ13日に党役員人事、閣僚人事を行うことを考えている」と説明。人事の規模などに関しては「11、12両日に本格的に調整したい。今の時点で具体的な内容について申し上げることは控える」と述べた。

 経済対策については「物価高から国民生活を守り、賃上げと投資の拡大の流れをより力強いものにする総合経済対策にしたい」と説明。「大至急行わなければならず、新しい体制発足直後からスタートダッシュしていきたい。陣頭指揮を執る決意だ」と強調した。

 2023年度補正予算案編成や臨時国会召集など今後の政治日程に関しては「新たな体制で経済対策を作り、早急に実行していくことを最優先に検討したい」と述べるにとどめた。

8819OS5:2023/09/12(火) 05:31:34
>>8811
https://news.yahoo.co.jp/articles/b5e470b595003ea3e7d171870929efe517f937c6
小渕優子氏を自民党選対委員長で起用へ 首相、茂木幹事長を牽制か
9/11(月) 23:28配信

朝日新聞デジタル
首相官邸=2023年9月1日午前10時28分、東京都千代田区、上田幸一撮影

 岸田文雄首相(自民党総裁)は11日、小渕優子・党組織運動本部長に、党4役の選挙対策委員長に起用する意向を伝えた。小渕氏も受け入れる意向を示している。首相は現選対委員長の森山裕氏については、同じ4役の総務会長で起用する方向だ。首相は13日に党役員人事と内閣改造を行う。

 複数の政府・与党関係者が認めた。首相は外遊から帰国した11日、麻生太郎副総裁、茂木敏充幹事長らと党本部で相次いで会談。小渕氏とも意見交換し、最終判断した。

 首相は茂木氏の幹事長を続投させる方針だが、茂木派の有力議員である小渕氏の起用で、来秋の総裁選のライバルとなりうる茂木氏を牽制(けんせい)する狙いもあるとみられる。

 小渕氏は故恵三元首相を父に持ち、知名度が高い。首相は小渕氏が複数回、閣僚を務めた経験と手腕を評価。「女性活躍」を推進する観点もある。

朝日新聞社

https://news.yahoo.co.jp/articles/16e57565bb43f6799f9b03412b298fb20cc857b0
<独自>木原官房副長官は交代へ 磯崎副長官も
9/11(月) 21:22配信
産経新聞
木原誠二官房副長官=8月4日午後、首相官邸(矢島康弘撮影)

岸田文雄首相(自民党総裁)は13日に行う内閣改造と党役員人事に際し、木原誠二、磯崎仁彦両官房副長官を交代させる方針を決めた。政府関係者が11日、明らかにした。

木原、磯崎両氏は令和3年10月の岸田政権の発足時から官房副長官を務めてきた。木原氏は首相の最側近として知られるが、家族を巡る週刊誌報道があり、処遇が注目されていた。

8820OS5:2023/09/12(火) 05:33:48
https://news.yahoo.co.jp/articles/c71d8d76f9f3f1fd3a7b2e395848315235450ddf
木原官房副長官は退任の見通し 内閣改造、本人が固辞し方針転換
9/11(月) 22:31配信

朝日新聞デジタル
都道府県議会議長との懇談会に臨む木原誠二官房副長官=2023年7月20日午後0時19分、首相官邸、上田幸一撮影

 岸田文雄首相は13日に行う内閣改造人事にあわせ、最側近の木原誠二官房副長官を退任させる意向を固めた。副長官を続投させる方向で調整していたが、木原氏が固辞し方針を転換した。相次ぐ週刊誌報道を踏まえた対応とみられる。首相官邸の幹部が明らかにした。

 岸田派に所属する木原氏は、外交・内政の重要問題を首相とともに検討してきた最側近。首相にとって政権運営に欠かせない存在だが、木原氏の意向を踏まえた。木原氏は週刊誌報道が相次いだ後、記者会見や首相外遊の同行を控えるなどしていた。

朝日新聞社

8821OS5:2023/09/12(火) 07:47:14
https://www.asahi.com/articles/ASR976WP0R97UTFK00D.html
「行こう」 首相は箸を置いた 日中首脳「立ち話」の舞台裏
有料記事福島第一原発の処理水問題岸田政権

ジャカルタ=鬼原民幸 斎藤徳彦2023年9月8日 7時00分
 東京電力福島第一原発の処理水放出をめぐり、日中関係が険悪化する中、東南アジア諸国連合(ASEAN)関連首脳会議出席のためにインドネシアを訪問した岸田文雄首相。最大のミッションは、中国の李強(リーチアン)首相と接触し、日中間で首脳レベルの意思疎通を図ることだった。

 「行こう」。6日昼、首相は弁当を食べきることなく箸を置き、ASEANプラス3(日中韓)首脳会議の会場の控室に急いだ。「李首相が現れた」との報告が入ったからだ。李氏の姿を確認すると、通訳と一緒に近づき、「建設的かつ安定的な日中関係の構築は重要だ」と語りかけた。

 首相と李氏との「立ち話」は約15分間に及んだ。テーブルに着かずに会話を交わす会談形式としては異例の長さだ。日本側の説明によると、首相は中国との関係を重視する姿勢を強調したうえで、日本産水産物の禁輸措置の撤回を求めたという。ただし、両首脳のやりとりは落ち着いた様子で進み、険悪な雰囲気になることもなかった。

 中国側が処理水放出に激しく反発する中、日本側は水面下での対話を粘り強く模索し続けた。首相の言う「建設的かつ安定的な関係」をめぐり、外務省幹部は「処理水を除けば、中国も日本と同じ思いだと感じた」と話した。同行筋も「最大の目的が達成できた」と胸をなで下ろした。

■「中国は突出」に凍りついた…

8822OS5:2023/09/12(火) 07:58:28
https://www.asahi.com/articles/ASR986CRYR96UTFK01K.html
「冷や飯」の石破氏、入閣か? 「次の首相」首位でも立ちはだかる壁
有料記事岸田政権自民

松山紫乃 森岡航平2023年9月9日 7時30分
 自民党の石破茂元幹事長が、「安倍1強」に抗する唯一の実力者として存在感を放ったのは今や昔。仲間は次々に去り、自前の派閥は消え失せた。ただ、最近になって次の内閣改造で石破氏が登用される可能性が取りざたされるようになり、本人は意欲を示しているのだが――。

 8月27日午後、鳥取県八頭町。県都・鳥取市から車で約30分の山あいに、グレーのジャンパーに長靴をはいた石破氏の姿があった。

 台風7号の影響による護岸や橋の崩落。鳥取県知事などを歴任した父・二朗氏の墓がある地元の生々しい傷痕を前に、石破氏はうめいた。「こんなことになっていたのか」。同行した自治体職員らに、政府による激甚災害指定が実現するよう尽力したいと訴えた。

 石破氏の週末は、全国出張で埋め尽くされている。地元・鳥取に限らず、その高い知名度にあやかろうと講演会の打診はやまず、地方選挙の応援にも飛び回る。「依頼があれば断らない」。それは石破氏のモットーだ。

 ただ、国会議員が集う東京・永田町での平日は一転、石破氏の周りには週末と違った静寂が広がる。

「非主流」刻まれた烙印 首相と会食、広がる臆測
 第2次安倍政権下の2016…

8823OS5:2023/09/12(火) 10:28:10
https://news.yahoo.co.jp/articles/776d2b6b9538ea0885ac6c9090ec46aa3b2616e8
茂木氏“留任”は誤算?“小規模改造”に疑問の声も…13日に内閣改造 党役員人事
9/11(月) 23:30配信

テレビ朝日系(ANN)

All Nippon NewsNetwork(ANN)

13日に内閣改造に踏み切る岸田総理は、11日にインドから帰国した直後、自民党幹部らと相次いで会談し、具体的な調整に着手しました。

岸田総理:「11日朝、帰国後、関係者の方々と調整を進めて、早ければ13日に党役員人事・閣僚人事を行うことを考えております」

公邸に戻った総理がまず呼び寄せたのは、萩生田政調会長。この場で顔を合わせた唯一の幹部です。

昼すぎ、総理は自民党本部へ移動。ここから、総裁室での1対1の会談が立て続けに起こります。相手は、森山選対委員長、茂木幹事長、麻生副総裁など。さらに、午前中にも会っていた萩生田氏と2度目の会談を持ちました。確認できる限り、2度対面したのは、萩生田氏ただ1人。政調会長留任や、重要閣僚への起用が検討されています。

また、総理は、麻生副総裁を続投させる意向のほか、茂木幹事長を留任させる方向で最終調整。おととし総裁選を争った、河野デジタル大臣と高市経済安保担当大臣を、留任の方向で調整しています。


◆政権浮揚へ“サプライズ人事”は

岸田内閣の支持率を見てみると、今年はじめには20%台まで低下しましたが、5月のG7広島サミット前後に40%台まで回復。その後、マイナンバーカードの問題などを背景に、再び下落し、先月の調査は33%台と低い水準となっています。

政治部・山本志門デスクに聞きます。

(Q.岸田総理が一番最初に会ったのは萩生田氏でした。官房長官あり得ますか)

山本デスク:「可能性は十分あると思います。萩生田氏が総理公邸に入った時、わざわざ裏口から入りました。記者団の目を避ける形で入ったので、我々としても『官房長官ではないか』とざわつきました。萩生田氏は、自民党の最大派閥・安倍派の幹部ですし、答弁能力や実務能力に長け、岸田総理からも信頼が厚いと言われています。そのため、官房長官の可能性は十分あると思います。ただ、官房長官人事については、今のところ、萩生田氏に決まったという情報は入ってきていません。松野官房長官の続投も根強くあり、12日にならないと分からないと思います」

(Q.自民党の人事では、要の幹事長を茂木氏留任の意向。これは順当な人事と言えますか)

山本デスク:「そう見えますが、実はちょっと違います。岸田総理は最後まで、茂木氏を交代させるか悩んでいました。どうしてかと言いますと、この間、岸田総理と茂木氏の間には『相当、隙間風が吹いている』という見方をする関係者が多くいました。なぜかというと、例えば、茂木氏が事前の相談もなく、少子化対策を発信したりするなど、発信の在り方も含めて『岸田総理の不信感が募っていた』という指摘があります。しかし、結果的に岸田総理は、茂木氏の続投で調整に入っています。今後の政権の安定性を考えると、党内第3派閥の会長を務める茂木氏を交代させることはできませんでした。いわば、この人事が想定通り進まなかったことで、萩生田氏の処遇も含め、人事の細かいパズルが難航していった可能性があります」

(Q.前回の自民党総裁選で争った高市大臣・河野大臣も留任との見方がありますが)

山本デスク:「留任させる方向で調整が進んでいます。この2人は、2年前に総裁選を戦った、いわばライバルで、来年の総裁選で自身に挑んでくる可能性があります。2人を野に放つよりかは、内閣に取り込むことで政権の安定を図ろうとしているのだと思います。また、河野氏は、マイナンバーをめぐる問題の担当大臣なので、政策の継続性を考えた場合、留任させる判断が働いたのだと思います」

(Q.内閣改造で政権浮揚を図りたいところですが、主要メンバーに大きな異動がないと、大胆な人事とは言えないと思いますが、どうですか)

山本デスク:「岸田総理は当初、大幅な改造を目指していましたが、政権の骨格は維持したうえで、小規模な改造にとどまる方針です。一方で『中規模になる』という見方を示す人もいます。今回、自民党内の安定性を重視した、いわば内向きな人事だという印象を受けます。自民党内からは『刷新感がないのなら、なぜ今、人事をやる必要があるのか』という疑問の声も早速上がっています」

テレビ朝日

8824OS5:2023/09/12(火) 11:02:50
https://news.yahoo.co.jp/articles/bd574f8edc422d3e59a0bb4b8033d4d316baf2b6
選対委員長に小渕氏、総務会長に森山氏 首相に人事一任
9/12(火) 10:50配信

産経新聞
小渕優子氏

岸田文雄首相(自民党総裁)は12日の党役員会で、13日に行う内閣改造と党役員人事について一任を取り付けた。党四役では、小渕優子組織運動本部長を選対委員長に、森山裕選対委員長を総務会長にそれぞれ起用する方針だ。最側近の木原誠二官房副長官は交代させる。引き続き閣僚人事の調整が焦点となる。

首相は12日の役員会で「人口減少問題をはじめ国民とともにやらなければならないことは山積している。日本はまさに正念場だ。総力を挙げて先送りできない課題に取り組むため、党役員人事と閣僚人事を行いたい」と述べた。また、公明党の山口那津男代表とも人事をめぐり会談した。

13日には党四役を指名し、臨時閣議で閣僚の辞表をとりまとめ、内閣改造を行う。新内閣で、物価高などに対応する総合経済対策の策定を急ぐ。

党四役では麻生太郎副総裁と茂木敏充幹事長を留任させ、萩生田光一政調会長も続投の方向で検討している。閣僚は松野博一官房長官や西村康稔経済産業相を続投も含めて要職で起用する方向で、公明党の斉藤鉄夫国土交通相は留任させる。

小渕氏は衆院当選8回で自民の茂木派(平成研究会)に所属。小渕恵三元首相の次女で、森喜朗元首相が首相に要職での起用を推していた。平成26年には関連政治団体の政治資金規正法違反事件で経済産業相を辞任しており、なお説明責任を問う声がある。

森山氏は衆院当選7回、参院1回。首相に批判的な菅義偉前首相に近く、率いる派閥の森山派(近未来政治研究会)は所属8人の党内最小勢力だ。ただ、衆院選挙区「10増10減」に伴う選挙区調整をまとめるなど、調整力に定評がある。

8825OS5:2023/09/12(火) 18:13:57
https://news.yahoo.co.jp/articles/0c50c390e91cb96143c6d7582cc7fd081e1088e9
官房副長官に村井、森屋両氏 木原、磯崎両氏の後任
9/12(火) 14:41配信
産経新聞
村井英樹氏

岸田文雄首相は12日、翌日に行う内閣改造・自民党役員人事で、衆参の官房副長官の後任を決めた。衆院は木原誠二氏に代わって村井英樹首相補佐官を、参院は磯崎仁彦氏に代わり森屋宏参院議員を、それぞれ起用する。複数の政府関係者が明らかにした。

村井、森屋両氏は前任の2氏と同じく、首相が率いる自民の岸田派(宏池会)に所属する。

首相は、松野博一官房長官を続投させる方針も決めた。自民の萩生田光一政調会長も続投させる。

8826OS5:2023/09/12(火) 19:19:47
https://news.yahoo.co.jp/articles/68ffc5882d4cf1e1662b67f45f0ae61b9b063e68
小渕優子氏の党選対委員長起用は「刷新感」 茂木氏けん制の狙いも
9/12(火) 18:42配信

毎日新聞
自民党役員会に臨む小渕優子氏=東京都千代田区の同党本部で2023年9月12日午前9時24分、竹内幹撮影

 岸田文雄首相(自民党総裁)は13日の党役員人事で、小渕優子組織運動本部長(49)=茂木派(平成研究会)=を党選対委員長に起用する。留任が目立つ中で「刷新感」を演出する思惑とともに、「ポスト岸田」への意欲を隠さない同派の茂木敏充幹事長(67)をけん制する狙いも透ける。6月に亡くなった「参院のドン」の「遺言」も影響しているようだ。

 「とにかく、小渕をよろしく頼む」。2022年8月、東京都内のホテルの日本料理店。首相は食事を共にした青木幹雄元自民党参院議員会長から小渕氏の処遇を託された。「参院のドン」の異名を持ち、引退後も参院平成研に大きな影響力を残していた青木氏は、21年の党総裁選で岸田氏を支持し、勝利に貢献したとされる。首相はこうした経緯を意識した側面がある。

 小渕氏は、かつて平成研会長だった恵三元首相の次女。青木氏は小渕政権で官房長官を務めた恵三氏の側近で、首相在任中に急死した父の後継者となった小渕氏を常に気に掛けてきた。平成研の前会長・竹下亘氏(21年に死去)も「いずれ小渕に派閥を返す」との意向を持っていたとされる。

 これに対し、茂木氏は青木氏と折り合いが悪かった。21年に茂木氏が平成研会長となり、幹事長に就任した際も青木氏は激怒したという。首相は当時、そうした事情を耳にしていたが、周辺に「ただ、茂木さん以外に幹事長をやれる人がいない」とこぼしていた。

 首相は小渕氏とは、政調会長時代に財政再建に関する特命委員会の小委員長に指名するなど関係は良好だ。22年の内閣改造・党役員人事でも選対委員長への起用を検討したが、茂木氏が難色を示したため、見送ったとされる。

 首相は今回の人事で、来秋の党総裁選での再選戦略を優先して茂木氏を留任させた。だが、児童手当の所得制限撤廃や補正予算編成など、政権の重要課題に関して度々、首相に先んじて方針をアピールしてきたことなどから、首相は不信感を募らせているという。茂木派内に後ろ盾となる議員が複数いる小渕氏を同じ党四役に登用することで、茂木氏に対抗させたい思惑があるようだ。自民関係者は「茂木氏にとって小渕氏は警戒する相手だ。けん制できるのは、同じ派閥の小渕氏くらいしかいないだろう」と指摘する。

 ただ、小渕氏は「政治とカネ」の問題を抱える。14年に関連政治団体の政治資金収支報告書の虚偽記載などが発覚し、経済産業相を辞任した過去があり、「説明責任を果たしていない」との批判は今も残る。党役員に充てたのは、定例記者会見があるため、追及を受ける機会が多い閣僚への起用は難しいとの判断もあったとみられる。

 秋本真利衆院議員(自民党を離党)が受託収賄容疑で逮捕されるなど政治とカネを巡る問題が自民で相次ぐ中、小渕氏の起用は政権にとってリスクとなる可能性もはらむ。党幹部は「過去の政治資金問題は、いずれ小渕氏が乗り越えなければならない『壁』だ。その壁を越えられるかが試されている」と話す。【小田中大】

8827OS5:2023/09/12(火) 19:20:23
https://news.yahoo.co.jp/articles/8a096c0f5eaf1a7da60cd9aa23fe5b35a85b3b28
小渕氏「要職」ザワつく永田町 同じ派閥 茂木氏との“因縁”とは
9/12(火) 18:32配信


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テレビ朝日系(ANN)

All Nippon NewsNetwork(ANN)

13日に迫る内閣改造と自民党の役員人事。幹事長や官房長官など主要ポストでの留任が相次ぐなかで、小渕優子氏を「自民党の要職」に起用した岸田総理大臣の思惑に迫ります。

■あす内閣改造 茂木幹事長ら留任

 13日に迫った自民党の役員人事と内閣改造。すでに分かっているのが党の4役です。「幹事長」の茂木氏と「政調会長」の萩生田氏は留任。「総務会長」は森山氏が任される方向です。

 一方、新たに「選対委員長」に内定したのが小渕優子氏です。この小渕氏の起用に…。

 自民党関係者:「茂木氏への嫌がらせだ」

■同じ派閥 茂木氏との“因縁”とは
 
 永田町がざわついた茂木氏と小渕氏、2人の因縁とは。自民党の「選対委員長」に内定した小渕優子氏。女性の積極登用をアピールする狙いもありますが、こんな見方も…。

 自民党ベテラン議員:「岸田総理は茂木幹事長にかなり不満を持っている」
 自民党関係者:「茂木氏への嫌がらせだ」

 来年秋の総裁選で岸田総理のライバルとなり得る茂木幹事長。同じ茂木派の小渕氏は森元総理ら重鎮から将来の総裁候補として期待されています。党の幹部に小渕氏を起用することで、茂木氏の出馬を牽制(けんせい)する狙いがあるとみられます。

 自民党関係者:「茂木氏が総裁選に出ようものなら小渕氏を優遇するぞという警鐘だ」

 一方で、小渕氏を不安視する声も…。

 自民党ベテラン議員:「本人は地元で会見をして、それで済んだという認識があるんだろうけど、それではなかなか通らないだろう」

 小渕氏といえば、秘書が有権者にワインを配ったり…。家宅捜査を前にパソコンのハードディスクをドリルで壊したことなどの責任を取り、経産大臣を辞任した過去があります。

 さらに、党の4役のうち2つを茂木派が握ることで、他の派閥からの不満が起こりかねません。総理は閣僚の人事でバランスを取るとみられますが、河野デジタル大臣、高市経済安保担当大臣ら3人は留任する見込みです。

■汚染水発言の野村大臣「疲れた」
 
 一方で、閣僚入りを諦めた人も…。

 茂木派 野村哲郎農林水産大臣:「処理水を汚染水と言い間違えたことについて、全面的に謝罪して撤回したいと思います」

 「汚染水」発言が問題になった野村農水大臣です。

 茂木派 野村哲郎農林水産大臣:「多分、きょうが最後の記者会見になろうと思います。私も、もう年齢が80歳になりますのでちょっと疲れたなと…」

■木原副長官は“交代”党で起用

 また、週刊誌でスキャンダルが報じられた木原官房副長官は退任させ、党の役職で起用する見通しです。

テレビ朝日

8828OS5:2023/09/12(火) 19:23:41
https://www.jiji.com/jc/article?k=2023091100979&g=pol
改造人事、総裁選を意識 実力者取り込み、刷新感カギ―岸田政権
2023年09月12日07時04分


 岸田文雄首相が本格調整に入った内閣改造・自民党役員人事には、党内各派の実力者を取り込んだ「総主流派」体制を構築することで、来年秋の党総裁選を乗り切ろうとの思惑がにじむ。ただ、党内対策に偏れば新味に乏しい人事となりかねず、政権浮揚へ刷新感をどう打ち出すかが焦点だ。

 首相は11日朝、外遊先から帰国後、萩生田光一政調会長をひそかに公邸へ呼び込んだ。13日の人事について協議したとみられる。萩生田氏は森山裕選対委員長とともに要職での起用が有力となっており、永田町には「萩生田官房長官」説が駆け巡った。
 首相は午後に党本部で再び萩生田氏と会ったほか、森山氏や続投させる方向の茂木敏充幹事長、麻生太郎副総裁とも相次ぎ会談。幹事長や官房長官といった「骨格の人事は固まったのか」との記者団の問いかけには応じなかった。
 萩生田氏は最大派閥・安倍派で空席が続く会長ポストの有力候補と目される。茂木、森山両氏はそれぞれ派閥トップ。麻生派領袖(りょうしゅう)の麻生氏は首相の後見役を自任する。政権の要所に有力者をつなぎ留めようとの思惑は明らかだ。
 政権内では、2021年の前回総裁選で首相と争った河野太郎デジタル相と高市早苗経済安全保障担当相の留任案も浮上。総裁選出馬への意欲を隠さない西村康稔経済産業相の要職起用も有力で、石破茂元幹事長についても閣内での処遇が取り沙汰される。政府関係者は首相の人事方針について、「総裁選に向け、ライバルに力を蓄えさせないことを意識しているのだろう」と指摘する。
 党内には、低迷する内閣支持率を再浮上させるには「若手、女性を大胆に登用し、新たな改革志向を打ち出すのが最も大事だ」(党関係者)との声も上がる。首相は政権基盤の安定と人事の浮揚効果のバランスをどう取るかで苦慮しそうだ。

8829OS5:2023/09/12(火) 19:27:43
ふぁ!?
https://www.jiji.com/jc/article?k=2023091200998&g=flash
【速報】自民党の木原稔氏の防衛相就任が固まった
2023年09月12日19時21分


自民党の木原稔氏の防衛相就任が固まった

8830OS5:2023/09/12(火) 20:06:54
>>8829
あっ、木原違いか!😓

8831OS5:2023/09/12(火) 20:18:56
https://news.yahoo.co.jp/articles/74a26fd8e64b6ffbc1114106a6a2421944c9fcd7
外相に上川陽子氏、女性閣僚5人 第2次岸田再改造内閣の顔ぶれ決まる
9/12(火) 20:06配信


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コメント4件


産経新聞
上川陽子氏

岸田文雄首相(自民党総裁)は13日に行う内閣改造と党役員人事で、外相に上川陽子元法相の起用を決めた。防衛相には木原稔元首相補佐官を初入閣させる。女性5人を閣僚として起用するとともに、党人事でも小渕優子組織運動本部長を選対委員長に充てる。政権の骨格は維持しつつ、女性の積極起用と11人の初入閣で刷新感を打ち出す。

【各社報道を比較】岸田内閣の支持率

初入閣のうち女性は3人。こども政策担当相に加藤鮎子元国土交通政務官▽地方創生担当相に自見英子内閣府政務官▽復興相に土屋品子元厚生労働副大臣-を起用する。

さらに、厚生労働相に武見敬三元厚労副大臣▽総務相に鈴木淳司元総務副大臣▽法相に小泉龍司衆院議員▽農林水産相に宮下一郎元財務副大臣▽文部科学相に盛山正仁元法務副大臣▽環境相に伊藤信太郎元外務副大臣▽国家公安委員長に松村祥史元経済産業副大臣-を起用する。

このほか経済再生担当相として、新藤義孝元総務相を再入閣させる。

一方、内閣の要である松野博一官房長官は留任させる。鈴木俊一財務相、西村康稔経済産業相と、公明党の斉藤鉄夫国土交通相も続投させる。

河野太郎デジタル相、高市早苗経済安全保障担当相も留任。両氏は令和3年の党総裁選を争った首相のライバルだが、引き続き閣内で処遇する。河野氏は新内閣の看板施策に据えるデジタル行財政改革担当相を兼ねる。

党役員では森山裕選対委員長を総務会長に起用する。萩生田光一政調会長と高木毅国対委員長は続投が決まった。麻生太郎副総裁、茂木敏充幹事長も留任で、政権の骨格を維持する。

官房副長官には村井英樹首相補佐官、森屋宏参院議員を起用する。

首相は13日午前の党臨時総務会で党四役を指名する。臨時閣議で閣僚の辞表を取りまとめた後、組閣本部を設置して新閣僚を呼び込む。皇居での認証式を経て、第2次岸田再改造内閣を発足させ、記者会見に臨む。

8832OS5:2023/09/12(火) 21:32:09
・林外相と加藤厚労相が外れた
・小渕選対委員長はお飾り+茂木の牽制
・安倍派5人衆はバランス崩さず睨み合ってて欲しいから全員留任


総理大臣 岸田文雄 岸田派

総務大臣 鈴木淳司 安倍派
法務大臣 小泉龍司 二階派
外務大臣 上川陽子 岸田派 再
財務大臣 鈴木俊一 麻生派 留任
文科大臣 盛山正仁 岸田派 
厚労大臣 武見敬三 麻生派
農水大臣 宮下一郎 安倍派
経産大臣 西村康稔 安倍派 留任
国交大臣 斉藤鉄夫 公明党 留任
環境大臣 伊藤信太郎麻生派
防衛大臣 木原稔  茂木派
官房長官 松野博一 安倍派 留任 
デジ担当 河野太郎 麻生派 留任
復興大臣 土屋品子 無派閥
国家公安 松村祥史 茂木派
こども政策加藤鮎子 谷垣G
経済再生 新藤義孝 茂木派 再
経済安保 高市早苗 無派閥 留任
地方創生 自見英子 二階派

副総裁  麻生太郎 麻生派 留任
幹事長  茂木敏充 茂木派 留任
政調会長 萩生田光一安倍派 留任
総務会長 森山裕  森山派 横滑
選対委員長小渕優子 茂木派
国対委員長高木毅  安倍派 留任

参院幹事長世耕弘成 安倍派


数字は派閥人数。当役員+留任or再任+新任
安倍派 5人衆全員留任 萩生田政調会長・高木国対委員長・
100 世耕参院幹事長・松野官房長官・西村経産大臣 
  3+2+2

麻生派 麻生副総裁・鈴木財務相・河野デジタル相留任
055 1+2+2人

茂木派 茂木幹事長留任 小渕選対委員長新任 加藤勝信外れる
054 2+1+2人

岸田派 林芳正外れる
046 0+1+1人 他に官房副長官(村井英樹・森屋宏)

二階派 武田良太無役のまま
041 0+0+2人

森山派 森山裕が総務会長に横滑り
008 1+0+0人   

谷垣G 0+0+1人

無派閥 石破茂無役・小泉進次郎・野田聖子無役のまま
    0+1+1人 

公明党 0+1+0人

8833OS5:2023/09/13(水) 07:13:05
https://news.yahoo.co.jp/articles/0f5cc75458ee51a4b18788b4185c0638a6107624
「政治とカネ問題が再燃する」小渕優子氏の選対委員長抜てきに不安の声 自民党役員人事、首相周辺「茂木氏けん制の意味合いも」
9/13(水) 6:00配信

西日本新聞
自民党の小渕優子=4月、大分県

 岸田文雄首相(自民党総裁)は、陣容をほぼ固めた内閣改造・党役員人事で、続投方針の茂木敏充幹事長など政権の骨格を維持する一方、小渕優子組織運動本部長(49)を党四役の選対委員長に抜てきする。女性登用と世代交代による刷新感を演出し、次期衆院選の「顔」に据えたい考え。ただ小渕氏の「政治とカネ」問題はくすぶっており、もろ刃の剣になりかねない。

 首相は外遊から帰国した11日、茂木氏ら党幹部8人と相次いで個別に会談。中でも、党四役(幹事長、総務会長、政調会長、選対委員長)や参院幹部ではない小渕氏との会談は党内の耳目を集め、「小渕選対委員長」に一気に傾いた。

 小渕恵三元首相の娘で、将来のリーダーとして有望視され、選挙の応援弁士としても引く手あまたの小渕氏。一方で、2014年に関連政治団体を巡る政治資金規正法違反事件が発覚し、経済産業相を辞任。説明責任を果たしていないとの指摘は根強く、表舞台から遠ざかっていた。選対委員長登用は予算委員会などで追及されやすい閣僚と比べ「ダメージは最小限に抑えられる」(与党関係者)との打算もにじむが、党内には「問題が再燃する」と不安視する向きもある。

 抜てきは首相側の事情も垣間見える。小渕氏は茂木氏率いる茂木派に所属し、党四役に同じ派閥の議員が並ぶのは異例。来年の党総裁選に向け、首相は「ポスト岸田」をうかがう茂木氏への警戒を強めており小渕氏に活躍の場を与えるのは「茂木氏をけん制する意味合いもある」(首相周辺)。最大派閥安倍派に影響力を振るう森喜朗元首相も重用を求め、呼応した形だ。

 この他、総務会長への横すべりが固まった森山裕選対委員長は、衆院小選挙区定数「10増10減」に伴う候補者調整をまとめた手腕が評価された。四役の一角にとどまり、政権中枢と、菅義偉前首相や二階俊博元幹事長ら非主流派との橋渡しも引き続き担う。

 安倍派の萩生田光一政調会長は留任濃厚。閣僚ポストも浮上したが、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)問題が再びクローズアップされるのを避けたとの見方が強い。首相の安倍派への配慮が色濃く出ている。

 (大坪拓也、岩谷瞬)

西日本新聞

8834OS5:2023/09/13(水) 07:18:00
https://news.yahoo.co.jp/articles/68ffc5882d4cf1e1662b67f45f0ae61b9b063e68女性・待機組を積極登用 岸田首相、総裁再選へ多方面に配慮 安定重視も火種抱える
9/13(水) 7:13配信


時事通信
自民党役員会に臨む岸田文雄首相=12日午前、東京・永田町の同党本部

 岸田文雄首相(自民党総裁)が13日に行う内閣改造・党役員人事は、政権安定を最重視しつつ、女性議員と各派閥の「入閣待機組」も積極的に取り込んだ。

 世論の動向と各派閥の意向の双方に配慮した。年内の衆院解散・総選挙も取り沙汰される中、首相は来年秋の総裁再選を最大の目標として新たな布陣を構想したが、火種も抱えた再出発となりそうだ。

 再改造内閣の閣僚19人のうち女性は5人で、現在の2人から大幅増。外交の継続性の観点から続投するとみられていた林芳正外相は同じ岸田派の上川陽子幹事長代理と替わる。上川氏はこれまで3回法相に就任し、安定感には定評がある。子育て世代の加藤鮎子氏をこども政策担当相に充て、刷新感もアピールする。

 党人事では、選挙実務を担う選対委員長に茂木派の小渕優子氏を起用。同派会長の茂木敏充幹事長が留任するため党四役のうち2ポストを同一派閥で占めることになり、他派閥から不満が出る可能性もある。

 内閣の要となる官房長官や財務相が留任するのは、最大派閥の安倍派と第2派閥の麻生派のバランスも考慮した結果だ。首相が前回総裁選を争った高市早苗経済安全保障担当相、河野太郎デジタル相も閣内にとどめる。各派が推した入閣候補も一部受け入れた。総裁選を意識した「総主流派」体制づくりが明確となった。

 ◇青木氏の遺志
 小渕氏登用の背景には、「参院のドン」と称され、6月に死去した青木幹雄元官房長官の「遺志」が働いた。安倍派に今も影響力を及ぼす森喜朗元首相が実現に動き、首相は長老らの期待に応えた形となった。

 「心残りは小渕(恵三元首相)さんのお嬢さんのことだろう。あなたの夢、希望がかなうよう最大限努力する」。森氏は8月29日、青木氏の党葬で弔辞を述べ、早大時代からの青木氏との長い交流を振り返りながらこう締めくくった。党葬には首相も参列した。

 青木氏は小渕内閣で官房長官を務め、父の急死で地盤を継いだ優子氏を目にかけてきた。昨年8月、早大つながりの首相と森、青木両氏が会食。青木氏はこの場に同席した小渕氏を「登用してほしい」と首相に直談判した。

 会長不在の安倍派の新指導部の顔触れは、森氏の意向に沿う形で決着した。首相とすれば「森氏の意向に応じれば、来年秋の総裁選で安倍派の支持を得られやすくなる」(政府関係者)との思惑もあった。

 青木氏は首相に、かねて折り合いの悪かった茂木氏を要職から外すよう言い残していたとされる。「ポスト岸田」への野心をちらつかせる茂木氏と同じ党四役に小渕氏を充てることで、茂木氏の突出に歯止めをかける効果も期待したとみられる。

 ◇今なお「説明不足」
 小渕氏の起用は「もろ刃の剣」となりそうだ。政治資金問題で2014年に経済産業相を辞任したが、今も「説明不足」の烙印(らくいん)を押されたまま。小渕氏は13日の就任会見で早速、質問を浴びることになり、再びこの問題が蒸し返される可能性もある。

 野党も秋の臨時国会などで政権への攻勢を強める構え。立憲民主党の岡田克也幹事長は12日の記者会見で、小渕氏について「説明が十分だとは思っていない。より説明責任が求められる」と指摘した。

8835OS5:2023/09/13(水) 07:18:35
https://news.yahoo.co.jp/articles/486f09b717a795928aaed7f20f3ec5d2018fbb58
「ドリル優子」は禊ぎが済んだ? 小渕優子氏を目玉にする岸田首相の人事が「巧み」な理由
9/13(水) 6:32配信


AERA dot.
AERA dot.

 岸田文雄首相は、9月13日に内閣改造とともに自民党の役員人事に着手する。選対委員長に小渕優子元経産相をあてる方針を固めたという。


 小渕氏は故小渕恵三元首相の長女で、2000年5月に父の急死後、地盤を引き継ぎ衆院群馬5区で初当選した。当選8回を数え、2008年の麻生政権では、戦後最年少で少子化担当相として入閣し、その後は経産相も務めた。

 小渕氏の起用について、自民党幹部は次のように説明する。

「解散総選挙も近いとみられ、岸田首相は女性活躍を掲げているだけに、積極的な登用は絶対に必要だった。党役員人事でも『男ばかりが並ぶとな……』と渋い顔だった。小渕氏もいろいろあったが禊ぎが済んだと判断して、岸田首相は党人事の目玉で選対本部長起用だ」

「いろいろ」とは、小渕氏が関係した「政治とカネ」の問題だ。

 2014年、小渕氏の政治団体で不明朗な会計処理が週刊誌報道で発覚。東京地検特捜部が会計担当(当時)の元秘書らの自宅や関係先を家宅捜索し、刑事事件に発展した。15年には元秘書2人が政治資金規正法違反罪(虚偽記載など)で有罪判決を受けた。

 判決によると、両被告は小渕氏の資金管理団体「未来産業研究会」(東京)の政治資金収支報告書で、未来研から地元・群馬側の政治団体に計約5600万円の寄付があったように装ううその記載をした。また、群馬側の政治団体の収支報告書でも、計約2億円のうその記載をするなどした。これら虚偽記載は、もともと未来研で一部の支出を収支報告書に記載せず、実際の預貯金残高と書面上に1億円ものずれが生じたため、それを解消するためだった。

 この件で、小渕氏は経産相を辞任し、自身も刑事告発された。結局、嫌疑不十分で不起訴となったものの、世間の疑念を払しょくできなかったのは事務所が驚きの対応をしたことが大きい。

 家宅捜索に入る直前、小渕氏の事務所は重要な証拠となりうる複数のパソコンのハードディスクに電気ドリルで穴をあけて破壊したのだ。「ドリル優子」と異名をとるようになったゆえんだ。

 当時の捜査幹部は、

「ガサが入るのがうすうすわかって、ハードディスクをドリルで破壊するなんてことははじめてだ。こういう時代だから、少々の破壊ならなんとかデータは復旧できる。しかし、ドリルで穴あけたもんだから、まったくデータは復旧できなかった。それもあって事件は秘書、会計責任者止まりで終わってしまった」

 と振り返る。

 ドリルでの破壊は大きくニュースでも報じられた。

「地元で小渕恵三元首相は知っているが小渕優子と名前を聞いて最初はピンとこない人もけっこういるんだ。しかし、ドリル優子っていうと、ああ知っているって。それくらい不名誉な名前が売れてしまった悲しい現実がある」

 と小渕氏の地元の地方議員は話す。

 ようやく表舞台に戻ってきた小渕氏には、かねて後ろ盾がいた。小渕元首相の最側近で参議院のドンと呼ばれた青木幹雄元官房長官だ。今年6月に亡くなったが、生前、取材した際には、小渕氏について「実力はお父さん以上だよ」と期待を寄せており、次のようにエールを送っていた。

「(事件で)躓いてしまったが、自分が元気なうちに女性初の総理になってほしいもんだわ。ドリルはいかんが、これくらいで政治の世界でへこたれてはいけない。今は我慢の時、これを乗り切れば道は開ける」

8836OS5:2023/09/13(水) 07:18:49
 また、青木氏は早稲田大学の同窓でもある森喜朗元首相、岸田首相とも親しいことから、「森さんにも、岸田首相にもお願いしておかないと」とも語っていた。

 一方、小渕氏が所属する茂木派内の反応はどうか。茂木敏允幹事長も続投という方針で、党4役のうち茂木派が2役を占める。このことは「喜ばしい」としながらも、派閥の未来を懸念する声も出ている。

「茂木幹事長は、小渕氏を推していた青木先生とは不仲で『茂木はまだまだ』と常日頃、言われていた。派閥では茂木幹事長より小渕氏を将来の首相にという声もある。来年秋の自民党総裁選には、茂木幹事長も出たいはず。派閥が割れなければいいが……」(茂木派の国会議員)

 小渕氏は次期総裁選をにらんで「党役員なら幹事長、入閣なら経産相より上を」と周囲には漏らしていたという。

 岸田派の国会議員によると、やはり、今回の人事は岸田首相の総裁選に向けた布石という意味もあるようだ。茂木派の2人の有力者を党役員に据えた理由を解説する。

「来年の自民党総裁選のライバルを2人、党役員で取り込んだのは大きい。それに、森氏も小渕氏をぜひ入閣か党役員にとインタビューでもアピールしており、最大派閥の安倍派のメンツも立てたことになる。小渕氏の台頭で茂木幹事長も総裁選に手を上げにくくなったはず。岸田首相の巧みな人事だ」(岸田派の議員)

 岸田首相の“思惑”どおりになるか。(今西憲之)

今西憲之

8837OS5:2023/09/13(水) 07:19:33
https://news.yahoo.co.jp/articles/e084207cefafce2298a65a6d88b56c37011f27c7
岸田首相、内閣改造・党役員人事で各派のバランス重視
9/13(水) 0:14配信

産経新聞
官邸に入る岸田文雄首相=12日午前、首相官邸(矢島康弘撮影)

岸田文雄首相(自民党総裁)が13日に行う内閣改造・党役員人事では、党内の各派に配慮したバランス重視の姿勢がみられた。


閣僚人事では、最大派閥の安倍派(清和政策研究会)と第2派閥の麻生派(志公会)からそれぞれ4人を登用した。

第3派閥の茂木派(平成研究会)は領袖の茂木敏充幹事長が留任し、さらに小渕優子組織運動本部長を党四役の選対委員長に起用。閣僚も3人を登用した。

首相が率いる第4派閥の岸田派(宏池会)と非主流派とされる二階派(志帥会)はそれぞれ2人が入閣した。

一方、最少派閥の森山派(近未来政治研究会)は入閣者を出さなかったが、領袖の森山裕選対委員長を党三役の総務会長に充て、重視する姿勢をみせた。

8838OS5:2023/09/13(水) 07:20:08
https://news.yahoo.co.jp/articles/e6d2ef8b55481a20ed40d72ec45345904ffb9fd1
内閣改造で公明が国交相ポストを維持 岸田首相、選択肢乏しく
9/12(火) 22:04配信
産経新聞
与党党首会談後に記者団の取材に応じる公明党の山口那津男代表=12日午前、首相官邸(矢島康弘撮影)

岸田文雄首相が13日に行う内閣改造で、公明党の斉藤鉄夫国土交通相を留任させる方針が固まった。国交相ポストは平成24年から公明が占め、自民党内から「奪還論」も出ていた。首相は早ければ今秋にも想定される衆院解散・総選挙を意識し、自公関係の安定化を最優先したといえる。しかし、海上保安庁を所管する国交相は安全保障面での役割が大きく、「平和の党」を標榜(ひょうぼう)する公明がポストを握り続けることには懸念も残る。


■「しっかり担っていきたい」と意欲

「ポストや人物はあくまで公明の要望。任命するのは首相側なので、判断はお任せしたい」

山口氏は12日、首相と会談後、記者団にこう述べた。具体的な言及は避け、任命権者である首相への配慮を見せた。

だが、前日の11日夜、さいたま市内で報道陣に非公開で開いた石井啓一幹事長の党会合では様子が違った。参加者によると、山口氏は、いかに国交相ポストが市民生活と関わるかを力説し、「首相とよく相談をして、公明党がしっかりと担っていきたい」と語り、意欲を示したという。

地方から要望を吸い上げることで存在意義を示してきた公明にとって、道路や港湾、住宅など生活に密着した所管が多い国交相は、「もっともふさわしいポスト」(公明幹部)だ。その裏で10年以上、ポストを譲ってきた自民内では国交行政に明るい議員が減った。5月に衆院選での東京での選挙協力を巡る自公関係が悪化すると「そろそろ返してほしい」(幹部)との声もあがった。

■公明閣僚に中国へ強硬姿勢取れるか

ただ、首相は8月に山口氏と会談し、「地に落ちた」(石井氏)とされた信頼関係を修復するため、合意文書の作成を自ら願い出た経緯がある。人事の要望をむげにすれば再び関係がこじれかねない。公明関係者は「首相にとって、今回の人事で国交相ポストはそれほど選択肢はなかったのではないか」と見る。

一方、尖閣諸島(沖縄県石垣市)周辺では中国の海警局船が領海侵入を繰り返すなど緊張が高まる。中国は台湾に侵攻する場合、大量の偽装漁船で押し寄せるなど軍事と非軍事を組み合わせた「ハイブリッド戦」を仕掛けるとの指摘がある。初動対応を担うのは海上保安庁であり、国交省の管轄だ。

海保は事態の進展に合わせて自衛隊へ対応を引き継ぐ必要がある。公明は伝統的に中国との友好関係を重視しており、自民の防衛族議員は「公明党の閣僚に土壇場で強硬姿勢が取れるか不安だ」と懸念する。(市岡豊大)

8839OS5:2023/09/13(水) 07:22:05
https://news.yahoo.co.jp/articles/4647c9624efff9c01d89650e854f01c1424545bb
内閣改造...目玉は「女性活躍」 ベテランと若手「安定感」×「刷新感」
9/13(水) 0:17配信
13日に行われる内閣改造について、岸田首相は全ての閣僚の顔ぶれを固め、女性が過去最多に並ぶ5人となることがわかった。

岸田首相はどのような狙いで顔ぶれを固めたのだろうか。

国会記者会館から、フジテレビ政治部・阿部桃子記者が中継でお伝えする。

政権の骨格は維持しつつ、政権浮揚にもつなげたい岸田首相が、人事の目玉として当初からこだわったのが「女性活躍」。

「過去最多タイ」を実現するため、自らの派閥の実力者・林氏をあえて外相から外し、派内のベテラン・上川氏を充てる一方、当選回数が少ない40代の加藤鮎子氏と自見英子氏を抜てきした。

いわば「安定感」と「刷新感」を同時に演出した形で、自民党内から「女性活躍と派閥のバランスがうまくとれた人事だ」との評価が聞かれる。

ただ、「政策重視ではなく女性を多くすることが目的の抜てきだ」との見方や、「無理な登用であれば不祥事のリスクも高まる」との懸念もあがっている。

一方、高市氏と河野氏を続投させたことについて、ある関係者は「ライバルをおりの中に閉じ込めた」と話していて、2024年の総裁選に向け、岸田首相の再選戦略が色濃くにじんだ人事とも言える。

8840OS5:2023/09/13(水) 09:44:56
https://news.yahoo.co.jp/articles/461e5955cb287ec72b6bfa34af05262e40c5f922
再エネ汚職(上) 脱原発旗手と風力業界顔役 つないだ競馬とカネ
9/11(月) 7:30配信
産経新聞
秋本真利容疑者

「青森県について、心配な事象を把握した」

平成31年2月、衆議院予算委員会。秋本真利は青森県の洋上風力発電事業計画について、熱弁をふるっていた。手にしていたのは青森県にある自衛隊関連施設が「事業の支障になりうる」と記載された未公開資料。秋本は「洋上風力が青森県でもしっかりと展開されるべきだ」と強調した。


自民党では異端の「脱原発派」として再生可能エネルギーを推進する秋本だが、地盤は千葉。なぜ、縁のない青森の個別案件に触れたのか。背後には「黒幕」がいた。青森県で洋上風力発電開発を進めていた「日本風力開発」の社長だった、塚脇正幸だ。

国会質問の1カ月後、塚脇は秋本に3千万円を無利子・無担保で貸し付けた。4カ月後の令和元年7月、秋本は、日本中央競馬会(JRA)に個人馬主として登録した。登録には一定の個人資産が必要で3千万円は、そのための「見せ金」だった。

海上に設置した巨大風車を回す洋上風力発電。発電効率の高さなどから国は再生可能エネルギーの主力電源化の「切り札」と位置づけるが、開発立地や業者選定のルール整備などハードルも多く、開発は道半ばだ。

洋上風力に社運を懸ける塚脇と、「再エネの旗手」だった秋本。両者を結び付けたのは、共通の趣味である競馬だった。

「再生可能エネルギーの分野で自民党、いや、日本の政界の中で第一人者といってもいい」

令和3年の衆院選、千葉9区で4選を目指す秋本真利の応援に駆け付けた河野太郎は、こう持ち上げた。外相などを歴任し、辛辣(しんらつ)な物言いで知られる河野が手放しで若手議員を褒めるのは異例。自民党内の脱原発派として数少ない「同志」であることが要因だった。

千葉県のサラリーマン家庭に生まれた秋本は、高校卒業後に自動車レーサーを目指し渡米するもかなわず帰国。その後、同県富里市議に当選した。そのころ出会ったのが、通っていた法政大大学院で特別講師を務めていた河野だ。

核燃料サイクルに関する河野の質問にスラスラ答えた秋本を、河野が「国会議員にならないか」と誘った-。秋本は周囲にそう語るが、地元政界関係者は秋本を「市議時代は別の地元国会議員にべったりだったが、国会議員に当選してから離れた。自分の利益にならないことはすぐに捨てられるタイプ」と評す。

国会議員となった秋本は、平成29年に党再生可能エネルギー普及拡大議員連盟の事務局長に就任。ますます再エネにのめり込んで「族議員」を自任するようになり、政治活動の資金面でも再エネ業界を頼った。

事実、秋本の政治資金収支報告書には複数の企業からの寄付の記載が並ぶ。ただ、一切記載のない有力な支援企業があった。11年に塚脇正幸が創業した「日本風力開発(日風開)」だ。

大手総合商社を経て日風開を立ち上げた塚脇は大手電力会社と渡り合ってきた再エネ業界の顔役の一人。「風力は(将来の)石油。要のエネルギー資源になる」が口癖で「ガッツがあり頭もよく、人付き合いは天才的」(業界関係者)との評価の一方、強引な手法は周囲に危うさを感じさせるものだったという。

塚脇は再エネの中でも事業規模が大きい洋上風力発電に着目。影響力を頼ろうと秋本に接近したが、そのツールが「馬」だった。

風力発電関連施設を視察するのと並行して地方の厩舎(きゅうしゃ)を視察するなど、秋本の競馬好きは一部で有名だった。以前から自身も競走馬を所有していた塚脇は、秋本に個人馬主になることを提案。登録条件の「保有資産7500万円以上」を満たすため、3千万円を現金で気前よく貸した。

「見返り」は、日風開が受注を目指していた青森の洋上風力発電に関する平成31年2月の国会質問。国土交通省関係者の間では「唐突過ぎる」とささやかれたという。

2人の蜜月はさらに加速する。令和3年秋には共同運営する馬主組合「パープルパッチレーシング」を設立。塚脇は自らは表に出ず、会計士の知人を代表に据えた。レースの出走や種付けなどの実務は秋本が一手に請け負い、塚脇は資金を提供し続けた。

8841OS5:2023/09/13(水) 09:45:34

秋本は4年2月、国会質問で洋上風力発電事業の公募の審査基準の見直しを要求。10月に公募改定案が公表された翌日、議員会館で「馬の購入代」として現金1千万円が秋本側に渡った。

永田町では、秋本と塚脇の関係は知る人ぞ知るものになっていた。再エネの急先鋒は、いつしか日風開の「代弁者」に変貌していた。

政界関係者によると、東京地検特捜部の逮捕が近づき、任意聴取を受けていた秋本は、内閣改造などの話題で盛り上がる政界をよそに、こんな心配事を漏らしたという。

「競走馬、大丈夫かな」



再生可能エネルギー拡大の「切り札」とされる洋上風力発電が汚職の舞台となった。クリーンさの裏で利権を生み出した再エネの実態を解剖する。(敬称略)


https://news.yahoo.co.jp/articles/64e2cc910c9f9a18141f73b692ef49087d89af50
再エネ汚職(中) 入札敗れ「政治の力」商社に対抗 ルール変更要請
9/12(火) 7:30配信
周囲を照らす極彩色の巨大な武者人形が夜道を練り歩き、威勢のいい「ラッセラー」の掛け声が響いた。


8月上旬、青森市で行われた「青森ねぶた祭」。桃太郎をかたどった山車の台座に、青森・陸奥湾の洋上風力発電事業への参入を目指す日本風力開発(日風開)の名前があった。昨年、初めて祭り参加者のスポンサーとなり、今年も社員ら数十人が現地入りしていた。「地域貢献」の一環だった。

所有者のいない海に設置される洋上風力発電の施設は、国が整備する区域を事前に指定する。「準備区域」「有望区域」「促進区域」の順に段階が進み、最後は入札で開発事業者を選ぶ仕組み。区域の指定には地元の反応も考慮されるとされ、候補地に食い込もうとする企業は多い。

ただこの時、日風開の前途には暗雲が垂れこめていた。ねぶた期間中の8月5日、社長(当時)の塚脇正幸(64)が洋上風力発電事業を巡り衆院議員の秋本真利(48)に賄賂を贈った疑いがあるとして、本社が東京地検特捜部の家宅捜索を受けたからだ。

令和2年、首相(当時)の菅義偉が2050(令和32)年までに脱炭素社会を達成する「カーボンニュートラル」を宣言。洋上風力発電は目標達成の切り札とされ、国は2040(令和22)年までに発電能力で3千万〜4500万キロワットを導入すると掲げる。

平成31年4月には事業推進のための「再生エネ海域利用法」が施行され、区域の指定も順次開始されたが、特徴は事業規模の大きさにある。小型のものだと数億円で建設できる陸上風力発電と違い、洋上風力のそれは数千億円以上だ。

最も「地元」に食い込んだ業者が、事業を受注する-。関係者によると、風力発電業界には長年、こうした慣習があった。だが令和3年12月、この慣習を打ち破る出来事が起こった。

洋上風力発電で初となる大規模入札で、三菱商事のグループが日風開を含む既存の風力発電業者などを抑えて秋田県沖と千葉県沖の計3区域を全て落札。圧倒的な低価格が勝因だった。

予想外の結果は「三菱ショック」と呼ばれ、業界は騒然となった。外資系の最大手と組み、うち2区域の入札に参加して敗れた日風開にとっても、衝撃は大きかった。同社関係者は「最低、1つは取れるとみていた」と打ち明ける。

焦った塚脇は資本の力ではなく、「政治の力」で入札の審査条件そのものを変えることを志向した。業界団体や旧知の大学教授に働きかけ、価格だけでなく、地元への密着度や事業開始時期の早さなどを条件に加えるべきだと論陣を張った。

そして頼ったのは、同じ法政大出身で脱炭素を掲げた菅を「オヤジ」と慕う「再エネ族議員」の秋本だった。

4年2月17日の衆院予算委員会。既に2回目の入札公募が1回目と同じ基準で始まっていたが、秋本は「2回目から評価の仕方を見直してもらいたい」と、経済産業相(当時)の萩生田光一に迫った。

その翌月、萩生田は2回目の入札を停止。審査基準を見直してから再開すると公表した。半年後の10月、実際に審査基準は変わった。

価格重視である点は変わらず、霞が関でも基準の変更自体は「穏当なもの」と受け止められたが「多少とも有利になったのは間違いない」(検察幹部)。その翌日、日風開社員が衆院議員会館の秋本の事務所を訪れた。持っていた袋の中にあったのは、現金1千万円の束だった。

「洋上風力は結局、政治家の力に頼らざるを得ない。(塚脇は)仮にカネがかかっても、プロジェクトが取れるなら安いものだと思ったのだろう」。ある業界関係者は、こう打ち明けた。(敬称、呼称略)

8842OS5:2023/09/13(水) 09:46:04
https://news.yahoo.co.jp/articles/c780e9997d460502ede4ec45399939551efb5cc2
再エネ汚職(下) 「脱原発」歪んだ構図 利権争い生んだ業者優先政策
9/13(水) 7:30配信

産経新聞
東京電力福島第1原発事故直後に行われた陸上自衛隊の特殊消防車による放水作業=平成23年3月18日(陸自提供)

自民党の衆院議員でありながら「脱原発」の旗手として洋上風力発電事業の推進を推し進めた末、業者から賄賂を受け取った疑いで東京地検特捜部に逮捕された秋本真利。再生可能エネルギーをライフワークとするようになった原点は「3・11」だった。


平成23年3月、母親の故郷・福島で起きた東京電力福島第1原発事故。「脱原発は、亡くなった母への誓いなんです」。秋本は、古くから知る地元議員に以前、そう漏らしたという。

秋本の母の故郷である福島県新地町は、津波と原発事故で甚大な被害を受けた。その母は事故の翌年に死去。千葉県富里市議を経て国政に打って出た秋本が初当選を果たす直前だった。

地元議員は「市議時代は学校給食とか、地元に密着した話ばかりだったが、原発事故を機に変わった」と振り返る。

秋本にとって、再エネに携わる出発点となった原発事故。それは国にとっても、エネルギー政策の大きな転換点でもあった。

◆再エネの活用しかない

日本で化石燃料以外のエネルギーが注目され始めたのは、半世紀前にさかのぼる。

昭和48年の第1次石油危機をきっかけに、石油依存からの脱却が叫ばれるようになった。平成に入る前後には地球温暖化が世界的な問題に。平成9年に温室効果ガスの削減をうたった京都議定書が採択され、17年に発効すると「脱石油」は決定的になった。

ただ、主役は大規模で安定した電力供給が可能な原子力発電。21年には首相(当時)の鳩山由紀夫が国連気候変動首脳会合で温室効果ガス排出の「25%削減を目指す」と宣言したが、頼りにしたのは原子力だった。

その流れを一変させたのが23年の原発事故だ。原子力にも石油にも頼らず、電力需要に応える。そのためには再エネの活用しかない。

原発事故時の首相、菅直人は同年5月、再エネの割合を「2020年代の早い時期に20%に引き上げる」とし、翌24年7月には再エネからつくられた電気を、市場より割高に買い取ることを事業者に義務付ける固定価格買い取り制度(FIT)をスタートさせた。

効果はてきめんだった。新規参入が相次ぎ、制度の主力となった太陽光発電のエネルギー供給量は、24年から令和3年の間に約13倍にまで拡大した。

◆腐敗やひずみも

存在感を示し始めた再エネ。ただ、その裏で腐敗やひずみも蓄積されていった。

太陽光発電では立地などを巡って近隣住民と事業者のトラブルや訴訟が続発。計画したが資金繰りなどで稼働できない案件も増え、今年6月には約5万件がFIT認定を取り消された。秋本を逮捕した東京地検特捜部は近年、毎年のように再エネを舞台にした経済事件の摘発を続けている。

「今回の事件でエネルギー政策の膿(うみ)が出た」。キヤノングローバル戦略研究所研究主幹の杉山大志は指摘する。問題視するのは、現在の日本の再エネ政策がFITなど事業者側に利益を与える制度に偏っていることだ。

太陽光パネルや風力発電の風車といった技術開発では、中国や欧米に後れを取っている。ある電力関係者は「完全に(海外に)主導権を握られている」と嘆く。

杉山は「既存の政策は、事業者同士の利権争いを起こし『安く電気を買う』という国民の利益を破壊するものだ。基礎研究や技術開発への投資を強めるべきだった」と話す。

原発事故後に促進され、利権を生んだ再エネ市場。現実を直視し、政策そのものを根底から見直さない限り、再び事件は繰り返される。(呼称、敬称略)



この連載は石原颯、桑波田仰太、末崎慎太郎、深津響が担当しました。

8843OS5:2023/09/13(水) 11:58:36
https://news.yahoo.co.jp/articles/641b69983894ac13362282f543786c8f37ab5731
内閣改造の「意外すぎる人事」…そこからみえた「岸田のつぎの総理大臣」の「有力候補」
9/13(水) 11:33配信


現代ビジネス
驚きの外相人事
〔PHOTO〕Gettyimages

 どちらが岸田文雄首相の後継者にふさわしいか――。

 もしかすると、そんなレースの幕開けとなるかもしれない。

【写真】安倍晋三が恐れ、小池百合子は泣きついた「永田町最後のフィクサー」

 9月13日に行われる内閣改造を巡る外務大臣人事のことである。

 今回の内閣改造で、外務大臣は当初、現職の林芳正氏が続投すると見られていたが、元法務大臣の上川陽子氏と交代することとなった。

 林氏も上川氏も岸田首相が率いる岸田派(宏池会)に所属している。

 林氏と言えば、2021年衆院選で参議院議員から鞍替えして初当選したことでも記憶に新しい。

 約26年間にわたって参議院に籍を置いてきた林氏が、衆議院議員になった目的は、総理総裁を目指すためだ。

 林氏は2012年に自民党総裁選に出馬するなど、総理総裁への野心を見せてきたが、これまで総理を輩出したことがない参議院に所属していることがあだとなっていた。

 その林氏が衆議院に鞍替えを果たし、2021年11月には、満を持して岸田首相から外務大臣のポジションを与えられた。

 G7広島サミットが控える中、林氏は得意の英語で外交をこなし、岸田首相を側近の大臣としてサポートしてきた。

 その、外務大臣が内閣改造で上川氏に代わることとなったわけである。

上川氏の「弱点」
上川氏〔PHOTO〕Gettyimages

 上川氏は岸田派の中でも「安定感がある」と評価が高く、これまで少子化対策担当大臣や、公文書管理担当大臣、法務大臣などを歴任してきた。

 法務大臣にいたっては続投も含めると5代にわたって務めており、オウム真理教の元代表、麻原彰晃(本名・松本智津夫)元死刑囚らの死刑を執行したことでも有名だ。

 こうしたことから「女性初の総理大臣」候補の1人として数えられることもあったが、法務行政に経歴が偏っていることがネックになっていた。

 しかし、今回の上川氏の外務大臣起用によって状況は大きく変わることとなる。

 上川氏に法務行政以外の仕事を経験させるという側面をもつ今回の人事によって、上川氏は総理候補の1人として有力視されることになるかもしれない。

 そもそも、岸田首相にとっても外務大臣は、安倍晋三政権のもとで約4年半にわたって務めてきた思い入れの強いポジションである。

 かつ、岸田首相はG7広島サミットに代表されるように、外交を重視する政権運営をしてきている。

 今後もロシアのウクライナ侵攻やミサイルを連発する北朝鮮、原発処理水の海洋放出を受けて日本産水産物の全面禁輸措置を取る中国への対応など難題が目白押しだ。

 この要職を林氏から上川氏に代えたのは、岸田派の中でどちらがポスト岸田にふさわしいか、試している側面もあるかもしれない。

 外務大臣を巡る岸田首相の采配は将来の総理総裁候補の運命を左右することになるのか。

 その行方も注目される内閣改造となっている。

 *

 なお、【つづき】「小渕優子が、内閣改造で選対委員長へ…希望した「こども大臣」にはなれない「トホホなワケ」」でも、内閣改造にまつわる最新情報をお届けしている。

宮原 健太(ジャーナリスト)

8844OS5:2023/09/13(水) 11:59:14
https://gendai.media/articles/-/116086?utm_source=yahoonews&utm_medium=related&utm_campaign=link&utm_content=related
2023.09.12
# 政局

小渕優子が、内閣改造で選対委員長へ…希望した「こども大臣」にはなれない「トホホなワケ」
宮原 健太ジャーナリスト

「党四役」の一角を占めたが…
「ドリル」は定例会見には耐えられないと見られたか。

岸田文雄首相が9月13日に実施する内閣改造・党役員人事で、小渕優子氏を選対委員長として起用する方針を固めた。

選対委員長といえば、自民党の中でも「党四役」の一角を占める重要な役職だが、関係者によると、小渕氏はもともと閣僚への起用を要望していたという。

なぜ希望はかなわなかったのか。

その背景には、有名な「ドリル優子」の異名がある。

小渕氏〔PHOTO〕Gettyimages


小渕氏は小渕恵三元首相の次女で、2000年に26歳の若さで初当選した。

その後、2008年に当選3回にして少子化対策・男女共同参画担当大臣に大抜擢され、2014年には経産大臣に就任。

しかし、その直後に週刊新潮によって、政治資金収支報告書に多額の虚偽記載がされている疑惑が報じられ、2ヵ月も経たずに大臣を辞任した。

さらに、東京地検特捜部が小渕氏の後援会事務所などに家宅捜索に入ったところ、会計書類を保存したパソコンのハードディスクがドリルで破壊されている痕跡を発見。

あまりに乱暴な証拠隠滅に「ドリル優子」という呼び名が定着してしまった。

なお、この事件では小渕氏は嫌疑不十分で不起訴となっているが、元秘書は政治資金規正法違反罪で起訴され、有罪判決を受けている。

こうした過去から、小渕氏はニュースで話題になるたびに「ドリル」がついて回る。

7月に松川るい参院議員が党女性局のフランス研修で、エッフェル塔前で記念撮影をしたことが問題になった際にも、小渕氏が組織運動本部長として松川氏を注意したが、その際にも「ドリル優子」がネット上で話題になった。

8845OS5:2023/09/13(水) 11:59:37
希望は通らず
一方で、自民党内からは「もう9年前の事件なので禊は済んだ。そろそろ要職に起用しても良いのではないか」という声も出ており、今回の内閣改造では、党ナンバー2の幹事長に大抜擢されるのではないかという観測も一時期流れた。

だが、最終的には幹事長は茂木敏充氏が続投し、小渕氏は選対委員長に落ち着くこととなった。

永田町関係者は語る。

「小渕氏本人はこども政策担当大臣を希望していたようだ。過去に特命担当大臣として少子化対策に取り組んだことがあり、自身の子育ての経験も生かせると考えたのだろう。ただ、大臣になると週2回の定例会見をこなさなければならない。過去のドリル事件について記者から質問を受けることは必至で、岸田首相は会見があまりない選対委員長への起用を提案したようだ」

自民党は今年、10年後に女性の国会議員を3割にする目標を掲げ、衆院選に立候補する新人女性には一律100万円を支給することも決定している。

小渕氏が選対委員長になれば、こうした取り組みにも関わっていくことになるだろう。



しかし、小渕氏の「政治とカネ」の疑惑が完全に払拭されなければ、そのもとで選挙に立候補する女性の方々を応援することも難しい。

まずはドリル事件について、改めて説明することが小渕氏には求められる。

8846OS5:2023/09/13(水) 20:42:03
https://news.yahoo.co.jp/articles/e75a920e3d885da68535cb3dd2329290b740cd87
小渕 vs 茂木のバトルが激化…内閣改造で平成研の「内ゲバ」が始まった!
9/13(水) 13:03配信

現代ビジネス
「懐刀」がまさかの退任
選対委員長に就任した小渕優子氏[Photo by gettyimages]

 9月13日の内閣改造のサプライズは、なんといっても「木原誠二官房副長官の退任」だろう。木原氏は岸田文雄首相の「懐刀」として政務を取り仕切り、エマニュエル米国大使を通じてアメリカ政府と連絡を取る他、岸田政権が目玉政策とする「異次元の子育て政策」の名付け親になるなど、その存在が官邸から消えることはないと思われていたからだ。


 だが木原氏の妻の前夫の不審死をめぐる週刊誌やネットの追及は止まらず、その第一報を報じた週刊文春が7月6日に発売されて以来、木原氏は一時的にその姿を潜めていた。たとえば岸田首相は7月11日から14日までNATO首脳会合及び日EU定期首脳協議に出席するためにリトアニア・ベルギーを訪問し、さらに16日から19日までサウジアラビア・UAE・カタール訪問したが、いずれも磯﨑仁彦官房副長官が同行している。

 しかし8月の日米韓首脳会談(米国)や9月のASEAN首脳会談(インドネシア)、G20首脳会談(インド)には、木原氏が同行した。もっとも日米韓首脳会談への同行は「卒業旅行」と揶揄されたものの、木原氏に対する岸田首相の“寵愛ぶり”に残留を予想した者は少なくない。

 それが「退任」となったのは、木原氏が激しい批判に耐えきれなくなったと同時に、内閣支持率を回復させるためだったに違いない。岸田首相にとって最重要課題は、来年9月の自民党総裁選に勝ち抜くことだ。そのためにはその前に衆議院選を行い、自民党が勝利する必要がある。

 そのタイミングを狙うとなると、年内が最有力となる。というのも、来年7月には東京都知事選が行われ、公明党は現職の小池百合子知事を応援することになっている。ある公明党関係者は、「都知事選の周辺での衆議院選は避けてほしい」と述べた。知事選で非自民の小池知事を応援しながら、衆議院選では自民党の候補を応援することはできないというのがその理由だという。

幹事長を狙っていたが…
選対委員長に就任した小渕優子氏[Photo by gettyimages]

 実際に年内解散の様子がうかがえる。岸田首相はインドで開かれたG20首脳会議から帰国した9月11日に党内の要人と面談したが、そのひとりである小渕優子元経産大臣の表情がすぐれなかったという報道があったからだ。

 小渕氏は「参議院のドン」として死ぬまで大きな政治的影響力を行使した故・青木幹雄元参議院自民党会長の秘蔵っ子で、青木氏は生前、故・小渕恵三首相の忘れ形見である小渕氏が総理大臣に就任することを希望していた。今回の党人事では「小渕氏の幹事長抜擢説」が流れたほどだ。

 しかし幹事長には、ポスト岸田を狙う茂木敏充平成研会長が留任。もし衆議院選が行われるなら、小渕氏はそのサポート役になる。

 それが「浮かない顔」の原因だったに違いない。茂木氏は現在、小渕氏も所属する平成研の会長を務めているが、前述の青木氏に嫌われていたため、長らく会長に就任できなかった。会長を務めていたのは派閥の始祖の故・竹下登元首相の弟である故・竹下亘元復興大臣で、2021年9月17日に竹下氏が亡くなるまで、いわば平成研は「総理総裁候補を擁しない派閥」となっていたのだ。

8847OS5:2023/09/13(水) 20:42:29
「茂木から献花を受け取るな」
幹事長に留任した茂木敏充氏[Photo by gettyimages]

 そして竹下氏が死去した後、しばらく平成研の会長職は空白のままだった。茂木氏が平成研会長に就任したのは、竹下氏の死から2か月後の11月25日だったのだ。

 今年7月9日に地元・島根県で行われた青木氏の葬儀に、茂木氏は招待されていなかった。青木氏は生前、「茂木から献花を受け取るな」と申し渡していたと言われる。それほど敬遠されていながら、茂木氏は青木氏の葬儀に参加したのは、葬儀で弔辞を読むことになっていた小渕氏を牽制し、「自分こそが平成研の後継者」とその存在感を示したかったのだろう。

 青木氏亡き後の小渕氏の“後見人”を自任するのは、青木氏の早大雄弁会の後輩で、「女房より長い付き合い」を自負する森喜朗元首相だ。これに対して、茂木氏の背後にいるのが麻生太郎元首相。麻生氏は派閥内に河野太郎デジタル大臣を擁し、名実ともにキングメーカーとしての党内の地位は不動だ。

 こうした“老人たち”が幅を利かすのは、総理派閥の宏池会が党内第4位の勢力にすぎないためだ。森氏は安倍派を「私が作った」と言い放ち、同派内の“5人衆”のうちでは、もっともお気に入りの萩生田光一政調会長を強く推す。

 そうした“重鎮たち”の間にあって、「人事」を得意とする岸田首相はパワーバランスを重視する。小渕氏を党4役に抜擢しながら、茂木氏を牽制する地位に置いたのは、おそらく衆院選挙を意識してのことだろう。

 そして、小渕氏に選挙対策委員長のポストを打診した際、岸田首相は選挙日程について囁いたのではないか。そうなれば小渕氏は茂木氏と「二人三脚」で衆議院選を担わなければならない。

 小渕氏の憂鬱な表情は、それを物語っているようにしか思えない。

安積 明子(政治ジャーナリスト)

8848OS5:2023/09/13(水) 20:43:15
https://news.yahoo.co.jp/articles/9f2bd42c14c9e535b17851f66802beb1e5796894
万博担当相に自見氏 吉村知事「力合わせていきたい」 相次ぐ交替に懸念の声も
9/13(水) 19:07配信


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産経新聞
建設が進む2025年大阪・関西万博の夢洲会場=9月、大阪市(甘利慈撮影)

13日の内閣改造で、2025年大阪・関西万博を推進する万博担当相に、自見英子(はなこ)参院議員が就任した。開幕が約1年半後に迫る中、海外パビリオンの着工遅れにより、政府主導での準備推進が決まった直後の起用。大阪からは期待が寄せられる一方、頻繁に担当相が交代するポストの存在感の薄さを懸念する声も上がった。

「ともに成功に向けて力を合わせていきたい」

万博開催地となる大阪府の吉村洋文知事は13日、記者団の取材に応じ、自見氏の万博担当相就任を歓迎。早期に面会する意向を示し、前任の岡田直樹氏からの交代には「できれば同じ人に続けてほしかったが、自見氏も積極的に尽力していただけると思う」と期待を込めた。

大阪市の横山英幸市長も同日、記者団の取材に「個人的に接点はないが要職を歴任され心強い」と評価。自見氏が関西との縁が薄い点については「日本全体で盛り上げる思いで大臣をしてもらっているので、何も感じない」とした。

万博担当相は令和2年9月に経済産業相の兼任が外れた。初代の井上信治衆院議員は就任直後から頻繁に来阪。国と府市、経済界で分担する万博会場建設費が当初想定の1・5倍となる1850億円に上振れする際には、各方面に負担増への協力を要請して回った。

以降、ほぼ1年ごとに交代し、今回の自見氏で4人目。ある万博関係者は、経済界や建設業界と万博の準備を急ぐ中で、続投となった経産相や国土交通相のポストと比べ、「存在感はどんどん希薄になっている」とみる。

最近は万博担当相が大阪を訪れる機会が減っていたとの指摘もあり、日本国際博覧会協会(万博協会)の幹部は「(万博担当の)秘書官が時間の取り合いに負けているのかもしれない」と推し量る。新閣僚の顔ぶれに関する一連の報道では、自見氏の入閣時の肩書は前任の岡田氏と同様、兼任する地方創生相が先行。「世の中からすると、万博担当相がいなくなったのかなと思われるのでは」とこぼした。

8849OS5:2023/09/13(水) 20:44:03
https://news.yahoo.co.jp/articles/14d03d876c3a7579b4c7aa6f670c84a0db825a05
女性登用をアピール、オウム死刑執行の上川氏抜擢 内閣改造・党人事
9/13(水) 19:30配信

産経新聞
記者会見後に記念撮影に応じる(右から)小渕優子選対委員長、森山裕総務会長、茂木敏充幹事長、萩生田光一政調会長=13日午前、東京・永田町の党本部(鴨志田拓海撮影)

岸田文雄首相は13日に行った内閣改造と自民党役員人事で、閣僚に上川陽子外相ら過去最多に並ぶ5人の女性を起用した。自民党役員にも小渕優子選対委員長を据え、女性活躍の推進をアピールした。


上川氏は法相時代、オウム真理教を巡る事件の死刑囚13人の死刑執行命令書に署名する決断を下したことで知られる。留学経験があり、英語も堪能だ。前任の林芳正氏に続き、首相率いる自民党岸田派(宏池会)からの登用となった。

女性外相の起用は小泉純一郎政権での川口順子氏以来、約20年ぶりで、国際的なイメージアップを図る狙いがある。6月に開かれた先進7カ国(G7)男女共同参画・女性活躍相会合では出席閣僚らのうち、日本だけが男性で、海外メディアでは女性活躍の「遅れ」だと指摘された。首相周辺は「世界標準の有能な女性外相が活躍することは、政策だけでなく日本のイメージを作る上で非常に重要だ」と語る。

一方、小渕氏は国政選や地方選の候補者調整を仕切る選対委員長ポストに就いた。党内には「華がある」(閣僚経験者)として、選挙応援にも期待する声があがる。

ただ、小渕氏は平成26年、関連政治団体の政治資金規正法違反事件で経済産業相を辞任した過去があり、今も説明責任を果たしていないとの指摘がある。国会で野党の追及を受ける閣僚でなく、党務での処遇となったのも、そうした事情がある。

13日の就任会見では「選挙の必勝のために日頃からしっかりとした基盤を作っていく」と抱負を語った。だが、説明責任を問われて言葉を詰まらせる場面もあり、さっそく起用を不安視する声が出ている。(千葉倫之)

8850OS5:2023/09/13(水) 20:45:38
https://news.yahoo.co.jp/articles/644e3b9194242895b98cd9972691dab5a85ca5fe
林芳正氏〝斬り〟内閣改造、保守派取り込み画策も 目を引く〝論功行賞〟二世議員も…安倍氏信頼厚かった木原氏が防衛相に
9/13(水) 17:00配信
夕刊フジ
官邸に入る岸田文雄首相=13日午前、首相官邸(矢島康弘撮影)

岸田文雄首相(自民党総裁)は13日、内閣改造と自民党役員人事を行い、第2次岸田再改造内閣を発足させる。「政界屈指の親中派」とされる林芳正外相を退任させる一方、保守系人材を随所に配置して、自民党から離反した「岩盤保守層」を取り戻そうとする狙いが見える。ただ、LGBT法を主導した新藤義孝元総務相を入閣させる〝論功行賞〟も目を引き、保守派の怒りは容易にとけそうもない。外相に起用する上川陽子元法相をはじめ、女性閣僚は過去最多の5人で「女性活躍」をアピールするが、新たな顔ぶれには「二世議員」も目立つ。政権の骨格は維持し、財務省主導の増税路線などは維持するとみられる。今回の人事で内閣支持率が回復すれば、岸田首相による年内の衆院解散もあり得そうだ。

【表でみる】第2次岸田再改造内閣の顔ぶれ

「(入閣予定者らに)連絡は取っている。あす正式に閣僚名簿を発表したのち、言及したい」

岸田首相は、人事の大枠が判明した12日午後8時ごろ、記者団に改造の狙いを問われ、こう明言を避けた。臨時国会の召集についても、「何もまだ決まっていない」とかわした。

判明した人事には、岸田政権から離反した保守層を取り戻したい岸田首相の思惑と、複雑な相関図も透けてみえる。

まずは、「サプライズ」(党ベテラン)の声も上がった、林外相の退任は大きい。

林氏は、親子2代で日中友好議員連盟の会長を務めた。米シンクタンクは同議連を「中国共産党が対日政治工作に利用している」と指摘する。中国は軍事的覇権主義を強め、複数の邦人を拘束している。林氏には毅然(きぜん)とした対中姿勢が期待されたが、今年4月に訪中した際、笑顔で中国要人と握手する様子が報じられた。

ジャーナリストの鈴木哲夫氏は「林氏は、日本側の立場を強く示すことがなく、確固たる外交スタイルが見えなかった。同じ宏池会の岸田首相と林氏の関係が想像以上に『微妙』だったようだ。岸田首相は自ら外交を主導したい。これは、『安倍晋三首相―岸田外相』の構図とまったく同じで、強く意識している。このスタイルでは、上川氏の『手堅さ』が重要だったのだろう。ただ、外交力が高く評価された安倍氏と違い、岸田首相には戦略がなく、外交手腕は疑問符だらけだ」と分析する。

鈴木氏は、岸田首相がG7(先進7カ国)など、国内外に対して「女性活躍」を打ち出していた経緯も指摘する。

今回、過去最多(タイ)の5人が閣僚入りする見通しだが、重要ポストへの上川氏の起用は、その目玉にもなり得る。

上川氏は、静岡県出身。東京大学から、シンクタンクを経てハーバード大学大学院へ留学し、米国上院議員の政策立案スタッフを務めた。2000年に初当選し、衆院7回当選。法相として3回入閣した。18年にはオウム真理教の元教祖らの死刑執行命令書に署名したことで知られる。

党ベテランは「わが国は現在、中国とロシア、北朝鮮という核保有国に囲まれ、安全保障情勢は極めて厳しい。上川氏は政治家として安定感があるが、外交能力は未知数だ。ただ、手をこまねいている余裕はない。『台湾有事』などを見据え、国防強化や、外交攻勢は急務だ」と語った。

8851OS5:2023/09/13(水) 20:45:50
岸田政権と距離を置く「岩盤保守層」への配慮も目立つ。

保守派が期待する高市早苗経済安保担当相の留任は早々に浮上した。そして、防衛相に起用される木原稔元首相補佐官も、保守派期待の一人だ。

木原氏は熊本県出身で、早稲田大学卒業後、日本航空に勤務した後、05年に衆院議員に初当選した。当選5回。防衛政務官などを務め、外交・安保畑に詳しい。第二次安倍政権、菅義偉政権で首相補佐官を務めた。現在、党安全保障調査会幹事長を務めている。21年の自民党総裁選で、高市選対の事務局長を務めた。「安倍氏の信頼の厚かった木原氏の防衛相起用は保守層へのアピールにもなる」(党ベテラン)のだ。

増税路線継続「国民の声」に配慮しないのか

一方、保守派を〝激怒〟させたLGBT法をめぐり、反対論の多い自民党内を調整した新藤氏を経済再生担当相として再入閣させる方針は反発を生みそうだ。

LGBT法では、保守系議員に加え、当事者や女性の団体など、世論から強い反発が出た。ところが、党委員会幹部だった新藤氏らは強引に一任を取り付け、国会に法案を提出した。党議拘束をかけて反論を押さえ込み、法制化にこぎつけただけに、党中堅は「保守の〝裏切り〟だった。今回の人事は、完全な『ご褒美』とみなされる」とあきれかえる。

内閣改造・党役員人事の全体像をどう総括するのか。

前出の鈴木氏は「鈴木俊一財務相の留任など、岸田政権は増税路線など、核となる政策を継続し、『国民の声』にはあまり配慮しない意思を示した。唯一、評価できるとすれば文春砲が直撃した木原誠二官房副長官を外したことだ。人事の危機管理能力が『ゼロ』だったが、ようやく決断したということだ」

改造内閣の顔ぶれを見ると、党内最大派閥の安倍派の有力者である松野博一官房長官、西村康稔経済産業相らが留任し、党でも萩生田光一政調会長と高木毅国対委員長が続投する。

前回総裁選で岸田首相と争った河野太郎デジタル相、高市氏、次期総裁に意欲的な茂木敏充幹事長らライバルも現ポストで続投させる。

鈴木氏は「保守派に加えて、最大派閥の安倍派に配慮し、味方に付けようと党内バランスを重視した。さらに、次の総裁選へライバルを徹底的に囲い込み、求心力を維持する『内向き人事』だ。年内の解散・総選挙を視野に、情勢を見定めるのだろう」と分析した。

岸田首相はきょう、13日午前の党臨時総務会で党四役を指名する。臨時閣議で閣僚の辞表を取りまとめ、組閣本部を設置して新閣僚を呼び込む。皇居での認証式を経て、第2次岸田再改造内閣が発足する。

8852OS5:2023/09/13(水) 20:46:20
https://news.yahoo.co.jp/articles/a4d8f262e0d27343304fff66e69c93f68441036d
面目保った安倍・麻生・茂木派 内閣改造は派閥のバランス重視
9/13(水) 18:59配信
産経新聞
認証式を前に官邸に入る、こども政策担当相への就任が決まった加藤鮎子氏=13日午後、首相官邸(酒井真大撮影)

13日に発足した第2次岸田再改造内閣は、自民党各派閥の勢力に即してポストを分配するバランス重視の人事となった。昨年8月の第2次岸田改造内閣発足当時と比べて、派閥別の獲得ポスト数に大きな変動はなく、首相が各派の意向に配慮した跡がにじんだ。

【表でみる】第2次岸田再改造内閣の顔ぶれ

最大派閥の安倍派(清和政策研究会)は、先月に決まったばかりの会長職を置かない新体制の影響が人事にどう反映されるかが焦点だった。結果は第2派閥の麻生派(志公会)と同様、閣僚・党四役のいずれも前回水準を維持。両派ともに2人の「入閣待機組」を閣内のポストに就け、主流派としての面目を保った。

第3派閥の茂木派(平成研究会)は待機組2人の入閣に加え、党四役の2ポストを射止めた。

首相が率いる岸田派(宏池会)は、前回3人を閣内に送り込んだが、今回は2人にとどまった。来年秋の総裁選での首相の再選を見据え、各派の要望を優先させた形だ。

一方、非主流派に位置付けられる二階派(志帥会)は前回同様、閣僚の2ポストを獲得した。最小派閥の森山派(近未来政治研究会)は会長の森山裕選対委員長が総務会長に横滑りし、現状を維持した。

谷垣グループ(有隣会)からは加藤鮎子こども政策担当相が当選3回で初入閣した。無派閥では土屋品子復興相の起用に高市早苗経済安全保障担当相の留任と、いずれも女性だった。

数字上は派閥間で大きく明暗が分かれる結果とはならなかったが、ある閣僚経験者は「それぞれが大小の不満を抱えている。その不満が(反岸田の)連携につながる」と語った。(大橋拓史)

8853OS5:2023/09/13(水) 20:47:31
https://news.yahoo.co.jp/articles/30e53441f49645dd82efce0a8ace8e3cb57eeef7
首相最側近の木原氏が異例の兼務 党幹事長・政調会長ダブル代理に
9/13(水) 18:50配信

朝日新聞デジタル
自民党役員会に臨む木原誠二官房副長官=2023年9月12日午前9時17分、東京・永田町の自民党本部、上田幸一撮影

 自民党総裁の岸田文雄首相は13日、首相官邸で官房副長官として重用してきた木原誠二衆院議員に、党の幹事長代理と政務調査会長代理を兼務させる方向で調整に入った。両ポストの兼任は異例。首相が最側近を通じて、党運営と党による政策立案の双方を直接、掌握する狙いも透ける。

 木原氏は2021年10月の政権発足と同時に副長官に就任。岸田派所属で「首相の知恵袋」「ブレーン」と称され、「新しい資本主義」や「異次元の少子化対策」など政権の看板政策の絵を描いてきた。

 今回の人事でも首相は続投を求めたが、私生活や家族の問題が毎週のように「週刊文春」で報じられ、木原氏は退任を選んだ。

 ただ、木原氏の能力を買う首相は、引き続き自らの近くに置きたいと考え、政府の公務である副長官より、比較的負担の軽い党務のポストへの就任を求めたとみられる。

 首相は「ポスト岸田」への意欲を隠さない茂木敏充幹事長への警戒心を高めている。木原氏が就く幹事長代理は本来なら「上司」の幹事長を支える立場だが、「首相が茂木氏のお目付け役として幹事長室に送り込んだのだろう」(岸田派中堅)との声が出ている。

朝日新聞社

8854OS5:2023/09/13(水) 21:02:36
https://news.yahoo.co.jp/articles/36a7073c542aa65532ad7b3679aad5ee780e5254
首相会見 外相交代の理由聞かれ「林氏は有能だが…」
9/13(水) 20:26配信


産経新聞
第2次岸田再改造内閣で会見する岸田文雄首相=13日午後、首相官邸(矢島康弘撮影)

岸田文雄首相は13日、同日に行った内閣改造で林芳正前外相を続投させず、後任に上川陽子元法相を起用した理由について「従来の林大臣も大変有能な大臣だったが、党内における有能な人材にもそれぞれの力を発揮してもらう。こうした態勢を組むことも、より外交を前進させていくうえで意味があると考えている」と述べた。


一方、自身が外交を主導したい考えもにじませた。安倍晋三内閣で4年7カ月の外相経験を持つ首相は「私も長く外相を務める中で、首脳外交の重要性を痛感した。首脳外交において大きな役割を果たしていきたい」と強調した。

8855OS5:2023/09/13(水) 22:26:39
https://news.yahoo.co.jp/articles/9adb2ca4c88dd03fa46de4d78d0032bd642f10e0
内閣改造で不満も噴出、二階派幹部「屈辱だ」…安倍派幹部「麻生派と同じ4人はバランス欠く」
9/13(水) 21:18配信

読売新聞オンライン
第2次岸田再改造内閣が発足し、記念撮影に臨む岸田首相(前列中央)ら(13日)

 岸田首相(自民党総裁)は13日の内閣改造で、党内6派閥ごとの閣僚の起用人数を、改造前からほぼ維持した。不公平感が出ないよう派閥均衡に配慮する狙いがあるとみられる。ただ、「主流派」以外の要望は必ずしも反映されておらず、不満も噴出している。

 「うちは希望通り。満額回答だった」

 茂木派(54人)を率いる茂木幹事長は、新しい布陣について周囲に満足そうに語った。同派は茂木氏と小渕優子選挙対策委員長で党四役の2ポストを占めたほか、閣僚での処遇を求めていた衆院議員2人を含む3人が入閣した。同派とともに主流派を形成する麻生派(55人)も、閣僚4人を確保し、人選もほぼ派閥の要望通りだった。

第2次岸田再改造内閣が発足し、記念撮影に臨む岸田首相(手前)と新閣僚ら(13日午後、首相官邸で)=川口正峰撮影

 他の派閥の閣僚は安倍派(100人)4人、岸田派(45人)2人、二階派(41人)2人、森山派(8人)0人。改造前と比べ、岸田派が1人増えた以外は変化がなかった。首相としては、起用を減らした派閥が反発を強め、政権批判に回るような事態を避けたい思惑があったとみられる。

 一方、閣僚数の上積みを求めていた最大派閥の安倍派幹部は「所属議員数を考えれば、麻生派と同じ4人ではバランスを欠く」と漏らす。また、「非主流派」の二階派幹部は、人事の調整過程で、首相側から閣僚起用を1人に減らす打診があったことを明かす。結果的には2人が入閣したが、うち1人は派閥が要望した議員とは異なり、この幹部は「屈辱だ」と怒りをあらわにした。

 首相が率いる岸田派は第4派閥と党内基盤は弱い。首相は、党四役以外の党役員や副大臣・政務官人事などで各派閥の要望をくみ取りたい意向だが、「ポストの数は限られている」(首相周辺)のが実情だ。「非主流派」などの不満が収まらなければ、党内の不安定化につながる可能性もある。

8856OS5:2023/09/13(水) 23:02:50
https://news.yahoo.co.jp/articles/708d758aeb97e68764fdb952627f568a1ae11c4e
河野氏や高市氏ら“ポスト岸田”は留任…第2次岸田再改造内閣が発足 自民党関係者からは「ライバルを檻に」
9/13(水) 21:06配信
東海テレビ
ニュースONE

 内閣改造と自民党の役員人事の顔ぶれが決まりました。ジャーナリストの二木啓孝さんは「どこにアクセルを踏むのかが分からない“安全運転内閣”だ」と指摘しますが、今回のポイントと、解散総選挙の行方についても聞きました。


 愛知7区選出の鈴木淳司衆院議員が総務大臣となるなど、新任が11人、留任が6人、再任が2人となっています。自民党の新執行部のメンバーには、萩生田氏の政調会長就任などが決まっています。

 今回の内閣改造のポイントは、女性が5人入閣したことです。特に注目されているのが、自民党の選挙対策委員長に就任する小渕優子さんです。

ニュースONE

 小渕さんは「女性初の総理大臣候補」とも言われていますが、過去には政治資金問題でわずか1カ月半で経済産業大臣を辞任しています。13日午前の会見では「地元などで誠意をもって回答させていただいている」との発言もありました。


 処遇が注目された「ポスト岸田」については、河野デジタル大臣、高市経済安全保障大臣、自民党の茂木幹事長がそれぞれ留任となりました。自民党関係者の間では「ライバルを檻に閉じ込めた」との見方もあるようです。

 この「檻に閉じ込めた」理由について二木さんは、“組閣で人気がでるか”、“解散総選挙で勝てるか”、“2024年9月の総裁選はこのメンバーでいけるか”という3つの目的をたてている、と指摘します。


 気になるのが解散総選挙の行方です。現在、物価高やマイナンバーカードの問題など、難しいかじ取りが迫られるものが多くありますが、二木さんは「年内にあり得る」と話していました。

8857OS5:2023/09/14(木) 08:14:28
https://news.yahoo.co.jp/articles/fe1ac268de00c49b462e1b79d021652e18cd3b87
“会長不在”の安倍派 内閣改造で「現状維持」も…派閥幹部「5人衆」ばかりが重用…禍根を残す?
9/14(木) 6:06配信
自民党の最大派閥・安倍派が、後任の会長を決められないまま臨んだ内閣改造・党役員人事。安倍派にあてがわれたポストを維持できるのか注目されたが、結果は待機組ら4人が入閣し「現状維持」となった。一方、派閥内で力を持ついわゆる「5人衆」が全員、主要ポストに“留任”したことで派内から不満も出ている。

■会長不在の安倍派、結果は「現状維持」
安倍派は、安倍元首相の死後、新体制を1年以上決められずにいたが、『内閣改造・党役員人事までには決めないといけない』との考えから、8月末に塩谷立氏を事実上のトップ・座長とする常任幹事会を新たに設置し、15人による「集団指導体制」が決まった。

新体制では、森喜朗元首相が支持する「5人衆」、松野博一官房長官・西村康稔経済産業大臣・萩生田光一政調会長・高木毅国対委員長・世耕弘成参院幹事長が実権を握っているが、今回の人事で「5人衆」は全員、党や政府の主要ポストに“留任”した。

また、入閣待機組の鈴木淳司氏が総務大臣、宮下一郎氏が農林水産大臣で初入閣。安倍派としてはこれまでと同じ閣僚4人を維持した。ある派閥幹部は「満足のいく結果」だと評価している。

■「5人衆」は全員が留任 自分たち優先の人事?との声
一方、安倍派議員のひとりは「及第点」だとした上で、幹部が全員留任したことについて、「次世代の議員への入れ替えがなかったことは不満を生むのではないか」と指摘する。また、「『5人衆』がもし自らのポストを中堅・若手に譲り、差し替えていたら、評価は違ったのに…」と本音を吐露する。

■“100人”派閥の割に少ない?閣僚人数
今回の人事で、入閣待機組2人が大臣に起用され、留任した松野官房長官・西村康稔経済産業大臣とあわせて、これまでと同じ4つの閣僚ポストを確保した安倍派。

しかし、これは所属議員がおよそ50人の麻生派と同じ数で、安倍派は“100人”の最大派閥にもかかわらず4つにとどまったとも言える。

派内からは「最大派閥にいるのに、閣僚になれるまで待機する期間が延びるだけでは所属する意味がない」との声も上がっている。

■どうなる会長不在の新体制
『人事までには体制を整える』という共通認識のもと、新体制作りを急いだ安倍派。しかし、派内に不満がくすぶる中、塩谷座長と「5人衆」が、今後どのように政権運営に関わり派閥の存在感を高めていくのかが注目される。

8858OS5:2023/09/14(木) 14:23:20
https://news.yahoo.co.jp/articles/94e380f31f0a15c6dfbf4f1ee47bf33c5c9af7b8
派閥均衡、ライバル囲い込み…首相、総裁再選へ内向きの内閣改造
9/14(木) 13:29配信

西日本新聞
 岸田文雄首相は内閣改造・自民党役員人事で、党総裁選のライバルとなる「ポスト岸田」の茂木敏充幹事長や河野太郎デジタル相、高市早苗経済安全保障担当相らを囲い込み、動きをけん制する一方、各派閥に配慮した総裁選再選シフトを敷き、女性の積極登用で刷新感を打ち出した。ただ、政治とカネの問題など“古傷”もあり、支持率の回復につながるか、効果は未知数だ。

 閣僚人事では、最大派閥の安倍派と第2派閥の麻生派が4人ずつ、第3派閥の茂木派が3人。第4派閥の岸田派と二階派が各2人で無派閥が3人(うち1人は谷垣グループ)。首相周辺は「総裁選に向け、他派閥に恩を売った方がいい」。安倍晋三元首相の後継会長が決まらず冷遇を警戒していた安倍派のベテランは「まずまずの結果だ」と安堵(あんど)した。

 改造前、女性閣僚の割合は先進7カ国(G7)で最低レベルと指摘されていた。過去最多タイの5人となり、官邸幹部は「女性活躍や多様性がある内閣として対外に示せる」。九州選出の衆院議員も「有権者への格好のアピール材料となる」と歓迎する。一方、党内からは「能力や経験が足りないのに起用した、頭数ありきの人事だ」(中堅)との声も漏れる。

 支持率の回復どころか、低下しかねない不安材料も多い。「与党間調整や政策立案に欠かせない」(自民中堅)と評されていた最側近の木原誠二官房副長官は週刊誌報道が続き交代させたが、マイナンバーを巡るトラブルで責任を問う声が出ていた河野氏や、放送法の「政治的公平」に関する総務省文書を巡って物議を醸した高市氏は留任。政府が解散命令請求を検討する世界平和統一家庭連合(旧統一教会)との接点が指摘される閣僚や党役員もいる。

 自らの関連政治団体の政治資金規正法違反事件で、ドリルでハードディスクが破壊されたパソコンが見つかり、「ドリル優子」とやゆされる小渕優子選対委員長は、説明不足との批判が根強い。洋上風力発電事業を巡る汚職事件も抱えているだけに、自民ベテランはぼやく。「タイミングが最悪。小渕氏の問題は再燃し、衆院解散は一層難しくなるんじゃないか」 (御厨尚陽、岩谷瞬)

8859OS5:2023/09/14(木) 18:28:58
https://news.yahoo.co.jp/articles/8e4b06b7d19c37ceb9a638db554d621f26f55efd
総理大臣補佐官にかつて国民民主所属の元参院議員・矢田稚子氏を起用する案を検討
9/14(木) 14:57配信

日テレNEWS
政府が、かつて国民民主党に所属していた元参議院議員の矢田稚子氏を、内閣総理大臣補佐官に起用する案を検討していることがわかりました。

複数の政府与党関係者によりますと、内閣改造に伴う人事で、かつて国民民主党に所属していた元参議院議員の矢田稚子氏を、総理補佐官に起用する案が検討されています。

国民民主党の幹部が、「補佐官に起用される方向だ」とする一方、政府関係者は「起用は自民党、国民民主党の協議次第」と述べています。

連立与党に国民民主党が加わる構想が、当面実現しない見通しとなる中、岸田総理は今後、矢田氏を起用するかどうかを慎重に判断するものとみられます。

矢田氏は産業別の労働組合の1つ「電機連合」の組織内候補として、2016年の参議院選挙で初当選したものの、去年の選挙で落選しています。

総理補佐官への起用を検討する背景には、自民党と国民民主党の将来的な連携強化に向けた布石との見方が出ています。

8860OS5:2023/09/14(木) 18:29:52
https://news.yahoo.co.jp/articles/3ce2cd1da6c84f5889fd07b41cebb825921d1f70

内閣改造最大のミステリーは林芳正氏の外相退任「岸田派の後継者として育成へ」角谷浩一氏が分析
9/14(木) 6:00配信


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日刊スポーツ
林芳正外相(2023年4月撮影)

 第2次岸田再改造内閣は13日、正式に発足した。

 今回の内閣改造をめぐっては、外相の留任が確実視されていた林芳正氏が退任し、同じ岸田派の上川陽子氏に交代。この人事は、今回の内閣改造「最大のミステリー」と臆測を呼んでいる。 政治ジャーナリストの角谷浩一氏は、林氏を岸田派の後継者として早く育てたい首相が、閥務(派閥内の業務)に専念させるためにあえて閣僚から外したのではないかと分析した。内向きな理由にも見える外相交代劇の背景について、角谷氏に話を聞いた。

【イラスト】第2次岸田改造内閣の閣僚一覧表

 ◆  ◆  ◆

 林氏は対中関係でも重要な役割を担っていただけに、交代には外務省もびっくりしただろう。一方、現在岸田派は総裁派閥にもかかわらず「ポスト岸田」が見当たらない。2世議員で性格も穏やかだが、気が利くタイプではないというのが、周囲の林氏評。参院から前回の衆院選でくら替えしたばかりだが衆院初当選直後に外相となり、衆院議員としての派閥での振る舞い方もほとんど知らない。岸田政権もいつまで続くか分からず、今後も「宏池会時代」を続けるには林氏を育てるしかないと、首相は考えたのではないか。「林派」に向けた第1歩だろう。 後継者がおらず、混乱している安倍派を目の当たりにした影響も大きいはずだ。派閥の体制がしっかりしているかどうかは、首相が最も重視する来年の自民党総裁選再選戦略そのものに関わってくる。首相は、急ごしらえでも派閥の「顔」を育てる必要性に、駆られたのではないかと思う。

 ◆  ◆  ◆

 林氏は英語が堪能で、2年弱の外相在任中もそつなく仕事をこなした。9日にはウクライナを訪れたばかりで、今回の交代劇を唐突と受け止める向きも少なくない。13日夜に行われた首相の記者会見でも、林氏を交代させた理由を問う質問が出た。首相は「林大臣も優秀な大臣だったが、自民党内における有能な人材に力を発揮してもらう体制を組むことも、より外交を前進させるため意味があると考えている」と主張。米国留学経験もある上川氏の経験や知識に触れつつ、外交の舞台で大きなウエートを占めるのはあくまで首脳外交との認識を示し「私自身もこれから大きな役割を果たしたい」などと話した。【構成=中山知子】

8861OS5:2023/09/14(木) 18:30:31
https://news.yahoo.co.jp/articles/7f6876c55e43dd423e6c2a8898942d4ab8351d99
首相補佐官に元国民民主参院議員の矢田稚子氏起用で調整
9/14(木) 16:59配信


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毎日新聞
矢田稚子氏=岡本同世撮影

 第2次岸田文雄再改造内閣発足に伴い、政府はパナソニック社員で元国民民主党参院議員の矢田稚子(わかこ)氏(57)を首相補佐官に起用する調整に入った。複数の関係者が14日、明らかにした。矢田氏は電機連合出身で、今月8日まで国民民主党の顧問を務めていた。政府・自民党には国民民主を支援する民間労組を取り込む狙いがある。

【写真】記者会見する河野太郎デジタル相

 関係者によると、政府がパナソニックに対し、矢田氏を政府の要職で起用する方針を打診した。矢田氏が所属していた電機連合は加盟する連合側に、矢田氏が政府の役職に就く見通しを伝えたという。

 矢田氏は、2016年参院選比例代表に旧民進党公認で出馬し初当選。その後国民民主に入党し、22年参院選で落選した。電機連合の男女平等政策委員長や国民民主の副代表などを歴任したが、国民民主は8日の両院議員総会で矢田氏の顧問退任を了承していた。

 国民民主は政府の22年度当初予算に賛成するなど、野党としては異例の対応で注目を集めた。2日の代表選では、予算賛成を主導し、政府・与党との連携を重視する玉木雄一郎代表が再選され、国民民主を連立政権に加える「自公国」連立構想が自民党内で再燃。今回の内閣改造では国民民主幹部の入閣も一時取り沙汰されていた。【安部志帆子、遠藤修平】

8862OS5:2023/09/14(木) 19:54:10
https://news.yahoo.co.jp/articles/95796db7f2adfe19883086fd96c20aa8359df41a
岸田人事に長老の影 基盤強化狙うも党内にため息
9/14(木) 19:37配信

産経新聞
麻生太郎副総裁(左)と二階俊博元幹事長=2018年1月19日

14日に本格始動した第2次岸田文雄再改造内閣と自民党役員の陣容をみると、岸田首相(党総裁)が党の長老格の意向を反映させたことが随所にうかがえる。麻生太郎副総裁は茂木敏充幹事長の続投を首相に進言し、政界を引退した森喜朗元首相は小渕優子選対委員長の登用を求めるなどしていた。首相には政権基盤を固める狙いがあるようだが、党内には反発もある。

【写真一覧でみる】第2次岸田再改造内閣の顔ぶれ

14日夜、麻生氏と二階俊博元幹事長が東京都内で会食した。結束して政権を支えていくことを確認したとみられる。

首相経験者で麻生派(志公会、55人)を率いる麻生氏は、首相の後見人的な存在だ。首相や茂木氏とともに「三頭政治」といわれる主流派を形成している。

首相は茂木氏の交代も検討したが、麻生氏は続投を進言。政権の安定を重視した首相が受け入れた形となった。閣僚人事では麻生派は4人が入閣した。所属人数が2倍近い安倍派(清和政策研究会、100人)と同数のため、安倍派内には不満が残った。

幹事長在任期間が歴代最長の二階氏は、岸田政権では非主流派となっている。二階氏が会長を務める二階派(志帥会、41人)に対し当初、首相側から閣僚への登用を2人から1人に減らす打診があった。二階氏側近は「ならば一つもいらない」と反発して巻き返し、2人を確保した。幹部は「結果2つだが、『よかった』とはならない。われわれは忘れない」と憤った。

森氏は小渕氏について、6月に死去した青木幹雄元参院議員会長が将来の首相候補として期待していたことを念頭に「華やかな舞台に、もう一度登場させたい」などと述べていた。

過去に森氏が領袖(りょうしゅう)として率いた安倍派は、派の有力者「5人衆」とされる松野博一官房長官らが続投となった。安倍晋三元首相の死去後に森氏の影響力が強まり、5人を中心とする集団指導体制に移行したのも森氏の意向だとの指摘がある。新体制発足に伴い会長代理を外れた下村博文元政調会長は11日のインターネット番組で「森氏の影響力が今の形で表れるのは残念な状況だ」と批判した。(沢田大典)

8863OS5:2023/09/14(木) 20:48:03
https://news.yahoo.co.jp/articles/12d3db629170e559b8a2493b3a1bcd908dd42196
新厚労相が会見「医療関係団体の代弁者ではない」 かつて組織内候補
9/14(木) 20:05配信

朝日新聞デジタル
就任会見に臨む武見敬三厚生労働相=2023年9月14日、東京・霞が関、藤谷和広撮影

 私は医療関係団体の代弁者ではない――。第2次岸田再改造内閣で初入閣した武見敬三厚生労働相は14日の就任会見でこう述べ、国民の立場で職務にあたると強調した。武見氏はかつて「日本医師会」(日医)の政治団体「日本医師連盟」(日医連)の組織内候補で、日医が厚労相就任を歓迎するコメントを出していた。


 武見氏は13日の内閣改造で初入閣した。日医は同日、松本吉郎会長名でコメントを発表。新内閣を「大変素晴らしい布陣」と評価したうえで、特に武見氏が厚労相、日医連の組織内候補の自見英子氏が地方創生相として入閣したことは「日本医師会として、誠に喜ばしい限り」とした。

 武見氏の父・太郎氏は日医の元会長。武見氏は1995年の参院選比例区で日医連の組織内候補として初当選し、その後、東京選挙区に移ってからも、日医連が推薦を出すなど支援してきた。自見氏も組織内候補として参院選比例区で当選を重ねてきた。

 来年度は医療機関の収入に直結する診療報酬の改定があり、年末に向け日医をはじめとした利害関係者との調整が本格化する。

朝日新聞社

8864OS5:2023/09/14(木) 21:42:04
https://news.yahoo.co.jp/articles/be0e9a7563e2791108c8de4076319f2050544262
自見英子大臣 所属・二階派が入閣に大激怒する“隠れ麻生派”の嘘! 領袖選びは組織票のため「麻生さんのコマですよ」
9/14(木) 20:57配信

SmartFLASH
13日、官邸に姿を見せた自見英子氏

 9月13日に岸田文雄首相が実施した内閣改造では、事前に「女性登用」の意向が伝わっていたとおり、過去最多タイの女性閣僚5人が誕生した。

 そのなかで、地方創生担当大臣をまかされ、万博担当や沖縄・北方対策担当なども兼務するのは、初入閣の自見英子(はなこ)参議院議員(47)だ。

 元郵政大臣などで知られる自見庄三郎氏(77)を父に持つ自見議員は、比例区で当選2回の二階派(志帥会)所属だ。

「小児科医として勤務した後、お父様の議員秘書になった自見さんは、日本医師連盟の組織内候補として、2016年の参議院選で初当選しました。

 当初は無派閥でしたが、日本医師会の中川俊男会長と二階俊博先生は仲がいいという関係もあって、2020年9月に自見さんには二階派に入会してもらいました。

 2021年には、故・橋本龍太郎元首相の次男である橋本岳議員と“略奪婚”に近い、熟年結婚をしたことも話題になりましたね……」(二階派関係者)

 今回、二階派からは2人が入閣。最近では勢力減が目立つ二階派にとって、自派閥から初入閣が出たことは喜ぶべきところだが……。すんなりとは喜べない事情があるのだという。

 前出の二階派関係者が続ける。

「自見さんの入閣は寝耳に水ですよ。そもそも、二階派として入閣を要望したのは、自見さんとは別の議員でしたから」

 内閣人事は、自民党内の派閥争いをモロに表わす出来事だ。

 今回、最大勢力の安倍派と麻生派からは、それぞれ最多の4人が入閣。茂木派が3人、岸田派と二階派は各2人、谷垣グループから1人が入閣している。

「自見さんを閣僚にねじ込んだのは二階さんではなく、自民党副総裁の麻生太郎さんだと聞きました」と、自民党担当記者は話す。

 なぜ所属派閥ではなく、他派閥の領袖が推したのか。その裏事情を、自民党福岡県連関係者はこう明かす。

「たびたびクローズアップされているように、麻生さんは二階派所属の衆議院議員である武田良太さんとの“犬猿の仲”で知られています。

 自見さんは進んで二階派に入会したわけではなく、組織票を抱える日本医師連盟の顔を立てるために入会したんです。

 父の地盤で、自らが育ったのは福岡県北九州市。そのため、“福岡のドン”といえる麻生さんとは、古くから関係がよかった。つまりは、二階派所属といっても“隠れ麻生派”なんです。

 事実、自見さんは武田さんと同じ派閥であるにもかかわらず、麻生さんと関係が悪いことを気にして行動をともにしていません。今回の入閣も、“麻生さんのコマ”として使われているに過ぎませんよ」

 麻生氏の意図には、地元・福岡での勢力争いが関係しているという。

「現在、麻生派所属の大家(おおいえ)敏志参議院議員が、麻生さんの制止を振り切ってまで、次期衆院選で自民党が議席を持たない『福岡9区』での鞍替え出馬を目指しています。

 先日おこなわれた福岡9区の支部長を選ぶための自民党福岡県連の党員投票では、大家さんが圧勝しました。

 県連は党本部に、大家さんを支部長にするように申し入れていますが、麻生さんが大反対しています。麻生さんは、大家さんに党員投票で負けた北九州市議を応援していたからです。

 大家さんが圧勝しているので、麻生さんも無理やり降ろすわけにはいかない。“降りるように説得”しているのですが、大家さんは聞く耳を持っていません。麻生さんとしては、なんで俺の言うことを聞かないんだと許せないんです。

 そこで同じ参院で、当選回数が少ない自見さんを当てつけのように入閣させて、『俺は閣僚人事まで操れるんだ』と、大家さんがこれ以上、麻生さんに逆らわないように自身の権力を見せつけたわけです」(同前)

 まさに、麻生氏のやりたい放題状態。前出の二階派関係者は怒りが収まらないようだ。

「自見さんの入閣した理由がわかった瞬間、怒りが込み上げましたよ。我が派閥幹部も、大激怒しています。

 自分の力を誇示するためにうちの枠を使って、“自分のコマ”を入閣させるなんて……『そこまでやるか』と思いました。

 麻生さんには、一刻も早く引退してもらいたいですよ」

 これまで数々の力技を見せてきた麻生氏だが、今回の「女性登用内閣」は、あまり世論の支持を受けていないようだ。

 無理筋になってきているのでは――。

8865OS5:2023/09/14(木) 21:43:04
https://news.yahoo.co.jp/articles/14b5c2469b6ebdd764536555ccab14f0828860e4
自民・安倍派で退会者 集団指導体制に不満
9/14(木) 15:35配信

テレビ朝日系(ANN)
自民党の最大派閥安倍派の土井亨(どい・とおる)衆議院議員が、新体制への不満から派閥を退会しました。安倍元総理大臣が亡くなって以降、初めての退会者となります。

安倍派は先月、会長不在のまま15人の幹部による集団指導体制を発足させました。

土井氏は、これまで「会長を選任するべきだ」と主張していて、新たな運営体制に不満を示していたという事です。

安倍派の幹部は、「後に続く人はいない単独行動だ」として慰留はせず、14日に受理しました。

これで所属議員は99人となりました。

テレビ朝日報道局

8866OS5:2023/09/14(木) 21:51:26
https://news.goo.ne.jp/article/bunshun/politics/bunshun-65745.html
“ドリル事件“以来9年ぶりの要職 「ファミリー企業に1400万円超」 小渕優子・選対委員長(49)に不透明な政治資金処理が発覚
2023/09/13 16:00文春オンライン

 9月13日の内閣改造・党役員人事で、選挙対策委員長に就任した小渕優子氏(49)の関係政治団体が、2015年からの7年間で、1400万円以上を自身のファミリー企業に支出していたことが、「 週刊文春 」の取材でわかった。

 関係政治団体を巡る政治資金規正法違反事件で経産相を辞任して以来、約9年ぶりに要職に起用されたが、新たに不透明な政治資金処理が発覚したことで早くも説明責任が問われる事態になりそうだ。

 小渕氏は1996年、成城大学を卒業後、TBSに入社。1998年、父・恵三氏が首相に就任したのに伴い、TBSを退社し、私設秘書になった。2000年5月、恵三氏が急逝すると、地盤を継ぎ、翌6月の衆院選で初当選を果たす。

 2008年9月、麻生政権で戦後最年少の34歳で男女共同参画・少子化担当相として初入閣。2014年9月には、第2次安倍政権で重要閣僚とされる経産相に就任した。


経産相を辞任したのは9年前 ©時事通信社
「完全に禊が済んだ」岸田首相が選対委員長に起用
 ところが、その直後の2014年10月、小渕氏の関係政治団体「小渕優子後援会」などが開催した東京・明治座での観劇会を巡り、支出が収入を大幅に上回るなど、政治資金収支報告書に不適切な記載をしていた問題を「週刊新潮」が報道。

 東京地検特捜部が捜査に乗り出し、小渕氏は経産相を辞任。結局、収支報告書への虚偽記載額は3億円を超え、2015年10月、小渕氏の元秘書2人には有罪判決が下された。

「以降、小渕氏が要職に起用されることはなかった。しかし、今回、岸田首相は『完全に禊が済んだ』として党四役の一角、選対委員長に起用したのです」(政治部デスク)

 その後、小渕氏の政治資金はどうなっているのか。政治資金規正法違反事件が発覚した翌2015年以降の政治資金収支報告書を確認したところ、自身のファミリー企業に多額の支出をしている実態が浮き彫りになった。

 問題のファミリー企業とは、「光山商事」、「光山倉庫」、「光山電気工業」など、小渕氏の祖父・小渕光平元衆院議員(故人)が立ち上げた「光山社(こうざんしゃ)」の流れを汲む企業グループだ。中でも「光山商事」や「光山倉庫」は、取締役の大半が小渕姓で、小渕氏の従兄が社長を務めている。

親族が関連する企業への支出が計1400万円以上
 小渕氏の政党支部「自由民主党群馬県第五選挙区支部」や、「小渕優子後援会」の収支報告書(2015年〜2021年)によれば、「光山商事」にガソリン代など、「光山倉庫」に倉庫使用料代など、「光山電気工業」に事務用品代などの名目で、計1400万円以上を支出していた。

 政治資金に詳しい神戸学院大の上脇博之教授が指摘する。

「政治資金には税金が含まれているので、その使途には厳正さが求められます。その意味で、親族が関連する企業への支出は、道義的な問題がある。どうしてもその企業に発注しなければいけない必然性があるのか、丁寧に説明すべきです」

 小渕事務所に見解を求めたところ、以下のように回答した。

「(ファミリー企業について)選挙区支部及び後援会の政治資金については、政治資金収支報告書記載のとおりです」

 だが、小渕氏の政治資金に関する疑惑はそれだけではなかった――。

 9月13日(水)12時配信の「 週刊文春 電子版 」および9月14日(木)発売の「週刊文春」では、小渕氏が、有罪判決を受けた元秘書が取締役を務める企業にも多額の政治資金を支出していた問題や、巨額の政治資金収入を支える意外な“タニマチ”、小渕氏が選対委員長に起用されるまでの経緯などについても詳報している。

(「週刊文春」編集部/週刊文春 2023年9月21日号)

8867OS5:2023/09/14(木) 23:02:31
https://news.yahoo.co.jp/articles/a1d3b06eb22290d52d89d81c3f0957328b98904b
女性の総理補佐官を2人任命 自民・上野通子参院議員らを起用
9/14(木) 21:01配信
TBS NEWS DIG Powered by JNN

岸田総理は総理大臣補佐官に自民党の上野通子参院議員を任命する方針を固めました。政府関係者が明らかにしたもので、「女性活躍や消費者行政」を担当するということです。

また、国民民主党の前参院議員で労働組合出身の矢田稚子氏を、同じく総理補佐官に任命する方針も固めました。矢田氏は「賃金や雇用」を担当するということです。

今回の改造では、女性閣僚を過去最多タイとなる5人登用しましたが、さらに女性の総理補佐官を2人任命することで、「女性重視」の姿勢を打ち出し、政権浮揚につなげたい狙いがあるものとみられます。

矢田氏の起用に関しては、与党関係者は「国民民主党との連携が進みつつある表れ」と話していますが、矢田氏本人は周囲に「政局とは無関係だ」と語っています。

TBSテレビ

8868OS5:2023/09/14(木) 23:09:04
https://news.yahoo.co.jp/articles/f4e91ddf62065193b0d46d2a5fdaf5276fae2476〝11月解散〟浮上 吉か凶か改造内閣、補正予算成立直後「伝家の宝刀」が 林氏斬りの新内閣、支持率〝ご祝儀〟あるか
9/14(木) 17:00配信


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夕刊フジ
第2次岸田再改造内閣で会見する岸田文雄首相=13日午後、首相官邸(矢島康弘撮影)

第2次岸田文雄再改造内閣が14日午前、本格始動した。岸田首相は、物価高対応や賃上げ実現、少子化対策のため、月内に経済対策策定を閣僚に指示し、来月中の取りまとめを目指す方針だ。こうしたなか、永田町では「10月中旬、臨時国会召集」「11月上旬までの2023年度補正予算成立」「11月の衆院解散」というスケジュールが流れ始めた。果たして、「政界屈指の親中派」外相らを退任させ、女性閣僚5人を起用した新内閣に支持率の〝ご祝儀〟はあるのか。岸田首相が「伝家の宝刀」を抜けば、有権者は〝前内閣の功罪〟も含めて判断することになりそうだ。

【写真一覧でみる】第2次岸田再改造内閣の顔ぶれ

「今はまず、思い切った経済対策をつくり、早急に実行していくことを最優先に日程を検討する。現時点で、これ以上、申し上げることはない」

岸田首相は13日夜、皇居での認証式を経て、新内閣が正式発足した後、解散・総選挙への見解を問われ、こう明言を避けた。

ただ、岸田首相の慎重な姿勢に相反するように、永田町では思惑と観測が交錯している。前述のように、具体的な政治日程を盛り込んだ文書が飛び交った。解散時期によって投開票日は複数記されている。

焦点となるのは、内閣改造・自民党役員人事による浮揚効果だ。

岸田首相は、記者会見で「変化を力にする内閣」と説明したが、閣僚19人のうち、初入閣11人とするなど〝変化〟は確かだ。高市早苗経済安保担当相を留任させ、上川陽子外相らを起用するなど、女性閣僚は過去最多タイの5人となった。

危機管理なのか、「政界屈指の親中派」である林芳正外相や、文春砲の連続追及で「機能不全」に陥った最側近の木原誠二官房副長官を退任させた。

LGBT法で離反した「岩盤保守層」の取り戻しを狙ったのか、安倍晋三元首相の信頼も厚かった木原稔元首相補佐官を防衛相に抜擢(ばってき)するなど、配慮も見せた。

官邸幹部は「支持率は高まるはず」と期待するが、どう見るか。

ジャーナリストの鈴木哲夫氏は「政権の骨格となるメンバーは変わらず、財務省主導の『増税路線』に沿った主要政策は継続するつもりだ。岸田首相としては、来年の総裁選を見据えて『党内バランス』と『求心力』を意識した内向き人事で、本気で選挙に打って出る人事ではない。経済対策を打ち、補正予算を成立させ、旧統一教会の解散請求、外交的成果など、国民の関心を引くアピールをして、解散・総選挙につなげられるか。情勢は極めて厳しい」とみる。

岸田首相は13日の記者会見で、エネルギー価格高騰を受けたガソリン補助金の継続をはじめ、国民生活を支援する経済政策を実行すると表明し、賃上げにも言及した。

「10月中をメドに取りまとめを目指す」と明言しているが、計算通りに行くのか。

自民党中堅は「国民は戦略性に乏しい岸田政権の経済対策に辟易(へきえき)している。国民負担を軽減するなら減税がもっとも合理的だが、現実は、財務省の意を受けた『大増税路線』だ。内閣改造も、実は意味不明な配置が多い。大臣ポストを熱望する〝待機組〟の意向に応えた『在庫一掃内閣』で、支持率が上がっても一過性だろう」と手厳しい。

さらに、解散・総選挙をめぐって、岸田首相は〝失策〟の過去がある。

8869OS5:2023/09/14(木) 23:09:23
低空でも続投路線

岸田首相は今年6月、国会会期末に合わせて「情勢をよく見極めたいと考えている」と発言し、〝解散風〟を猛烈に吹かせたが、結局は自ら引っ込めた。党内外から「解散権を駆け引きに使っている」と批判を浴び、国民世論も欺瞞(ぎまん)的と受け止めたのか、支持率は加速度的に下落した。結局は解散の機会を失った。

今春の統一地方選で躍進した日本維新の会などの選挙準備が整う前に、永田町に流れるスケジュール通り、岸田首相は解散に踏み切るのか。

政治評論家の有馬晴海氏は「社会が多様化するなかで、新たな人事や政策、政治的成果の『賞味期限』は極めて短くなっている。岸田首相は、在任の長さに強い関心があり、『低空飛行でも首相を続投する』のが基本路線だろう。実務や安定感を重視し、長期戦を見据えた内閣改造ともいえる。解散の行方は不透明だ」と語った。

8870OS5:2023/09/15(金) 07:42:58
https://news.yahoo.co.jp/articles/3d8196378b8e8f5a118f08598a34dc76f8f4cd90
「三頭政治」変化の兆し 岸田首相、茂木氏に不信感 年内の衆院解散に両論〔深層探訪〕
9/15(金) 7:00配信


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時事通信
記者会見する岸田文雄首相=13日午後、首相官邸

 13日の内閣改造・自民党役員人事で、岸田文雄政権の権力構造に変化が見え始めた。「三頭政治」と称された岸田首相と茂木敏充幹事長の関係に不信感が芽生え、幹事長交代論も一時浮上。首相は来年秋の党総裁選での再選に向け、最大派閥・安倍派への傾斜を強めた。今後の政局の焦点は、首相が年内の衆院解散・総選挙に踏み切るかどうか。新たな布陣を国民がどう評価するかや、経済対策の内容や国会対応が判断を占う材料となる。

 ◇2度の会談
 11日午前11時すぎ、首相公邸に向かう裏門に黒塗りセダン車が入った。後席にいたのは、安倍派有力議員の萩生田光一政調会長だった。

 首相は同日朝、インドから帰国したばかり。人事調整で真っ先に萩生田氏と30分余り協議し、午後には党本部でも再び約40分話し合った。

 今回の人事で注目されたのは茂木氏の処遇だった。茂木氏は宰相への野心を隠さず、官邸側との調整がない「突出」が目立っていた。1月の通常国会の代表質問で「児童手当の所得制限撤廃」を表明、最近も秋の補正予算編成を主張した。首相は周囲に「どうなっているんだ」といらだちを見せた。

 首相は就任以来、麻生太郎副総裁、茂木氏との連携を重視。定期的に党本部で相談し、政権の重要方針を決めてきた。岸田派が第4派閥にすぎず、政権運営のため第2派閥の麻生派、第3派閥の茂木派の協力が欠かせなかった。それを古代ローマの有力者3人による政治体制になぞらえて「三頭政治」と表現したのは茂木氏だった。

 「続投と交代、どちらがいいのか」。首相は今夏以降、茂木氏の留任の可否を悩んでいた。麻生氏は「仕事ぶりで交代させるべき点がありましたか」と続投を求め、首相は結局受け入れた。

 一方で萩生田氏、松野博一官房長官ら安倍派有力者「5人衆」が全て閣僚・党幹部に留任。最側近だった岸田派の木原誠二氏が週刊文春報道で官房副長官退任を余儀なくされ、官邸中枢の意思決定プロセスも変わるとみられる。政権安定へ最大派閥を引き寄せ、総裁再選への流れを強めたい首相の思惑がにじむ。

 党選対委員長には、茂木派に所属し派内で首相候補に推す声もある小渕優子氏を起用。首相が安倍派に配慮を示したのとは対照的に、茂木氏へのけん制とみる向きも強い。茂木氏は13日の記者会見で総裁選への対応を問われると「政権をしっかり支えていきたい」と語った。だが、2人に生じた疑心暗鬼は簡単には消えそうにない。

 ◇「ドリル」火種に
 女性閣僚を過去最多に並ぶ5人に増員したのは「刷新感」を打ち出すためだった。一方、目玉人事となった小渕氏は、就任初日の記者会見で早速、過去の政治資金問題で「洗礼」を受けた。

 小渕氏は涙をこらえながら「おわびしたい」と陳謝。しかし、2014年に発覚したこの問題では関係データの入るハードディスクがドリルで破壊されていたことが判明。説明はなお不十分とされ、政権の火種となりそうだ。

 解散時期の見方は自民内で交錯する。党幹部は「なお首相は年内解散を諦めていない」と説明。党関係者は「党内固めを優先した陣容だ。解散は来年秋の総裁選後だろう」と慎重だ。

 政府・与党は臨時国会を10月16日に召集する案を軸に検討する。物価高対策などを盛り込んだ経済対策を策定し、財源の裏付けとなる補正予算を編成する方針。この国会での成立を目指せば年内の政治日程は相当窮屈になる。ただ「経済対策を策定するだけで解散することも可能だ」(経済官庁関係者)との見方もある。

 低迷する内閣支持率の向上も、衆院解散を行う必要条件だ。21年9月、当時の菅義偉首相が総裁選出馬を断念したのも、低支持率の中で解散を模索したことが明らかになり、党内で反発を受けたためだ。岸田首相が「解散カード」をどう駆使するのか。世論や党内情勢も見極めて慎重に判断するとみられる。

8871OS5:2023/09/15(金) 08:15:02
https://news.yahoo.co.jp/articles/1ce7c148568cfe63d5d23deadf1532d678025d86
岸田内閣改造、くすぶる不満 派閥均衡腐心も「配慮足りぬ」
9/15(金) 7:17配信


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時事通信
首相官邸に入る岸田文雄首相=14日午前、東京・永田町

 13日に発足した岸田政権の新体制は、派閥ごとの入閣者数が岸田派を除いて変わらず、岸田文雄首相が力の均衡を崩すまいと腐心した形跡がうかがえる。

 このため、派単位では「合格点だ」と評価する声が多いが、最大派閥の安倍派など一部には「配慮が足りない」と不満もくすぶる。首相は15日の副大臣・政務官人事でも各派への気配りを求められそうだ。

 「わが派は内閣でも党でも要職を担うことになった」。14日の茂木派(54人)総会で会長の茂木敏充幹事長が内閣改造・党役員人事の結果をこう報告すると、所属メンバーから拍手が起きた。

 同派は茂木氏の幹事長留任、小渕優子氏の選対委員長就任により党4役を2ポスト確保し、入閣待機組2人を含む3人を入閣させた。一連の人事には来年9月の党総裁選に向けて茂木氏の動きを封じる首相の思惑もあったが、派の中堅は「満額回答だ」と語った。

 麻生太郎副総裁が留任し、閣僚4枠を維持した麻生派(55人)も「不満はない」(関係者)との受け止め。入閣者数が1減の2人だった岸田派(46人)は、昨年の初入閣組2人が失言などで辞任した後だけに「今回は仕方がない」(若手)と納得している。閣僚ゼロの森山派(8人)幹部は「最小派閥から森山裕会長を党4役の総務会長に押し込めただけで十分だ」と語った。

 一方、安倍派(100人)は突出して所属議員が多いが、入閣者は麻生派と同じ4人。幹部は「規模を考えればおかしい」と不満げだ。派内では西村康稔経済産業相ら「5人衆」が同じポストにとどまったことにも「新陳代謝が必要だった」(中堅)と批判が渦巻く。派を仕切る5人衆に対する反発が首相にも向かいかねない状況だ。

 二階派(41人)からも前回と同じ2人が入閣した。ただ、関係者によると、首相官邸から当初提示されたのは「入閣枠1」。派幹部が「それなら要らない」と突っぱねたところ、官邸は慌てて2人に増やしたという。別の幹部は「最初の1人案は忘れない。禍根を残した」と憤る。

 官邸の不手際を問題視する声もある。今回、閣僚19人のうち2人は「参院枠」と位置付けられている。参院議員の入閣は改造前日に官邸が参院幹部に内定を伝えるのが慣例にもかかわらず、連絡を怠ったという。複数の関係者によると、世耕弘成参院幹事長は「屈辱だ」と周囲に怒りをぶちまけた。

8872OS5:2023/09/15(金) 08:15:38
https://news.yahoo.co.jp/articles/11586f019694077a0935b39b654b871543834aed
河野、茂木をつぶせ! 岸田首相が実は恐れている自民党「岸田おろし」の爆弾
9/15(金) 8:03配信


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現代ビジネス
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 2023年9月13日に岸田文雄首相は内閣改造と党役員人事を行った。「人事が好き」とも言われる岸田氏の意図はどこにあるのか。今回の内閣改造、党役員人事をどう読み解けばよいのかを考えてみる。

【写真】森喜朗元首相が「血まみれ」で倒れ、集中治療室へ…一体、何が起きたのか

「岸田おろし」への恐怖心
新内閣の顔ぶれ[Photo by gettyimages]

 端的に言ってしまうと、この人事は「自民党総裁選」を念頭に置いたものであり、「総選挙」を見越したものではないということ、さらに「攻めの人事」というよりは、「守りの人事」であるということが特徴としてある。そうした視座から見れば「国民を向いた人事」というよりは、「党内を向いた人事」といってよいだろう。

 それは、派閥間の均衡への配慮や、重要閣僚ポストや党役員ポストに留任が多いことに表れている。

 まず、今回の人事は政権の延命のための「派閥の論理」によるものであったといえる。

 岸田氏にとって最大の眼目は、来年秋に行われる自民党総裁選に勝利することにある。というのも、岸田派は現在のところ党内第四派閥であり、100人を数える最大派閥である安倍派や、50人を超える麻生派や茂木派に比べて弱小だ。9月に入会が伝えられた元石破派の事務総長を務めた田村憲久元厚労相を加えても、岸田派は46人にすぎない。

 そうした派閥の情勢からすれば、岸田派よりも多い安倍派、麻生派、茂木派の支持を獲得できなければ、自派閥だけでは総裁の座を守り切れず、「岸田おろし」という党内政局が起こる可能性もある。

 新内閣の閣僚を見れば、岸田首相を含めた20人の閣僚のうち、岸田派は3人、麻生派は4人、茂木派は3人、安倍派は4人、非主流派の二階派は2人、谷垣グループからは1人、無派閥2人、そして連立のパートナーである公明党から1人というように、各派閥のバランスを見ながらの人選となっている。

 党役員については、麻生太郎氏が副総裁、党四役は茂木敏充氏が幹事長、森山裕氏が総務会長、萩生田光一氏が政調会長、小渕優子氏が選対委員長となっており、麻生派1人、茂木派2人、安倍派1人、森山派1人という配分になる。

 この党役員と閣僚を加えると、岸田派が3人、麻生派、茂木派、安倍派が5人、二階派が2人、森山派が1人、谷垣グループが1人、無派閥が2人となり、自派閥の岸田派を少なくしても岸田政権を支える麻生派、茂木派、安倍派に配慮したものとなっていることは明らかだ。

内閣改造のどこが「新しい」のか?
留任した高市早苗経済安全保障担当相[Photo by gettyimages]

 こうした人事については、しばしば「人心を一新し、難局に当たるための適材適所」という説明が政権側から述べられるが、それだけではない。むしろ「人事を政権浮揚のためのチャンス」ととらえる向きもある。つまり新しい閣僚を選ぶ中で、その政権の「新味」を出すことで、有権者の期待を獲得し、支持率の向上を試みることも出来る。

 今回の人事ではどうだっただろうか。

 今回の内閣改造は11人の初入閣者を数えていて、全閣僚の半数以上を占めている。こうした「数」的見地からすれば「新味」はあるのかもしれないが、分析する上では「質」的に留任する閣僚についても注目する必要がある。

 実は今回の内閣改造では、重要ポストほど留任者が目立つ。首相の岸田氏を除いて、官房長官の松野博一氏、デジタル相の河野太郎氏、財務相の鈴木俊一氏、経産相の西村康稔氏、経済安全保障相の高市早苗氏、そして国交相には連立のパートナーの公明党の斉藤鉄夫氏と、6人の閣僚が留任している。

8873OS5:2023/09/15(金) 08:16:06

 さらに外相の上川陽子氏、経済再生相の新藤義孝氏の2人は、これまでも重要閣僚ポストを経験してきた人物であり、安定感はあるが「新味」はないともいえる。つまり、ある意味で、「質」的見地からは重要閣僚ポストにおいては「既視感」があり、目新しいものとはいえない印象がある。

 こうした「既視感」は、党役員ではさらに強い。党役員人事でも麻生、茂木、萩生田の各氏は再任であり、森山氏は選対委員長から横滑りといえ、純粋に新任であるのは小渕氏のみといえる。

 唯一の新味と言えるのは、女性の閣僚が2人から5人へと倍以上に増加したこと、党役員人事においても、女性が党四役に就任したことが挙げられる。こうした女性登用は評価されるだろう。

念頭にあるのは「総裁選」
 先ほども指摘したとおり、こうした人事は必ずしも国民に向けた「総選挙」を意識したものではなく、党内向けの「総裁選」を念頭に置いたものであると考えることが出来る。

 注目すべきは「ポスト岸田」を狙って総裁選に出馬する可能性のある潜在的な「将来の総裁候補」を、内側に取り込んで身動きできなくしたことだろう。つまり閣僚や党役員として処遇することで、「将来の総裁候補」が来年の総裁選に「出馬をできない状況」を作り出している。

 前回の2021年の自民党総裁選においては、岸田首相のほかに、河野、高市などの有力な総裁候補の各氏も出馬して、熱い選挙戦が行われたことは記憶に新しい。特に河野氏は国民的人気を背景として、岸田氏との決選投票まで残り、現在でも将来の首相候補として名前が挙がる人物である。

 前回の総裁選に出馬した政治家は、当然ながら、将来の「総裁の椅子」を狙っていると考えられる。しかし岸田氏が警戒しているのは、有力な前回総裁選出馬者だけではない。茂木派の領袖である茂木氏、現在は領袖を欠いている最大派閥・安倍派の萩生田氏や西村氏も総裁への意欲を示している。

 そこで、これらの有力「総裁候補」を閣内や党の要職に就けることで、来年の総裁選への出馬を抑止することに、今回の人事の主眼はある。ここまで持って回った手段をとるのは、やはり岸田派が第四派閥だからだ。

党内に潜むライバルたち
河野太郎デジタル担当相[Photo by gettyimages]

 特に、岸田氏が注目しているのは、河野氏と茂木氏の動向だろう。

 河野氏は、前回の総裁選では国民の人気において岸田氏を凌駕する勢いだった。また、歯に衣着せぬ言動をいとわないところもあり、野に放てば岸田政権に対してどんな批判を行うかわからない。場合によっては河野氏が「岸田倒閣運動」の急先鋒になる可能性もある。

 そのために、閣内に残して対応の難しいマイナンバーカードの問題に忙殺させることで、総裁選への出馬準備をさせない腹づもりもあるかもしれない。もっと言えば、マイナンバーカードについての批判の矢面に立たせておくことによって、河野氏の総裁選への力を削ぐことも意図しているととらえられなくもない。

 この河野氏は、必ずしも自らの派閥を持っているわけではない。あくまでも麻生派の一員であり、麻生氏の影響力も及ぶものと考えられる。結果、この人事によって、岸田氏がもっとも警戒しているのが茂木氏であるということが明らかとなったといえる。

 続く後編記事『これは「岸田森内閣」だ…「小渕選対委員長」の背後にあった森元首相の「意向」』では、茂木氏の力を削ぐために岸田首相が採った策略と、今なお内閣改造に大きな影響を及ぼす「ドン」の存在について分析しよう。

白鳥 浩(法政大学教授)

8874OS5:2023/09/15(金) 08:17:03
https://gendai.media/articles/-/116232?utm_source=yahoonews&utm_medium=related&utm_campaign=link&utm_content=related
2023.09.15
# 政局

これは「岸田森内閣」だ…「小渕選対委員長」の背後にあった森元首相の「意向」
内閣改造の裏側を読む
白鳥 浩法政大学教授
プロフィール
2023年9月13日に岸田文雄首相は内閣改造と党役員人事を行った。「人事が好き」とも言われる岸田氏の意図はどこにあるのか。今回の内閣改造、党役員人事をどう読み解けばよいのか。

前編記事『河野、茂木をつぶせ! 岸田首相が実は恐れている自民党「岸田おろし」の爆弾』に引き続き、考えてみたい。

最大のライバル・茂木氏をつぶせ
今回の人事には、いかに岸田氏が茂木氏に対して様々な配慮と対策を行って、来年の総裁選への出馬を食い止めようとしているかが端的に示されているといってよい。

茂木氏は9月5日に、幹事長である限りは「岸田政権を支える」と発言した。つまり、これは裏を返せば、「幹事長でなくなれば、茂木氏は岸田政権を支える必要はなくなる」というようにも読める。党内第三派閥で50人以上のメンバーのいる茂木派が主流派から外れれば、今後の政権運営にも暗雲が立ち込める。

かといって、このまま幹事長職を継続させてしまえば、茂木氏に党内からの支持が集まっていくことも予想される。

というのも幹事長は、総裁が首相として官邸に出ている間は実質的に党の実務を取り仕切ることとなり、選挙における候補者の決定や、最終的な政策の決定などにも影響力を及ぼすことが出来る「権力のあるポスト」である。総裁への意欲を明確に示している茂木氏が幹事長を続けて、隠然たる権力を持ってしまっては、岸田氏もいつ寝首を搔かれるかわからない。

そこで、岸田氏が考えた対策が、小渕氏を党四役に抜擢することだった。同じ茂木派で主導権を争う小渕氏は必ずしも茂木氏とはそりが合わず、したがって茂木氏に対するけん制になる。つまり、茂木氏と小渕氏を党内で互いに競わせることで、岸田氏はその実を得て、茂木氏に権力が集中しすぎることを防ごうとしているとみることが出来る。

小渕氏を選対委員長に抜擢したことには別の意味もある。小渕氏は小渕恵三元首相の娘でもあるため、その彼女を要職に配することの意図も考えることが出来る。

第一に、公明党との関係の改善が見込めることがある。公明党が自民党の総裁を首班とする連立政権に参加したのは、1999年の小渕第二次改造内閣からであり、小渕元首相の娘を好意的に思っている公明党とのパイプを期待できる。

思えばここ最近、東京都において公明党と自民党との関係はぎくしゃくしていた。5月25日には公明側が「東京における信頼関係は地に落ちた」とすら発言し、東京の選挙協力も白紙となっていた。

9月4日には何とか東京での選挙協力にこぎつけ、合意文書を締結することが出来たが、こうした連立与党間のきしみについては、幹事長である茂木氏に責任があるという見方も強い。選挙協力に影響が出ないように、関係修復を期待するという意味で小渕氏を登用したという見方も出来る。

8875OS5:2023/09/15(金) 08:17:31
第二に、沖縄における選挙対策もある。小渕元首相は2000年のG8沖縄サミットの開催を決定し、それを記念して首里城の守礼門をデザインした2000円札を発行したことで知られる。残念ながら小渕氏はサミット前に亡くなってしまい参加は叶わなかったが、沖縄においてはいまだに一定の人気を持っている。そこで娘の優子氏を登用することで、基地問題などで県民の不満の矛先が自民党に向いても、一定の緩和効果が見込める。

小渕恵三元首相[Photo by gettyimages]
第三に、中国との関係についても一定の改善効果が見込まれる。中国とは処理水放出の問題で、中国側が日本産の海産物の輸入禁止などの措置を出したことで、厳しい関係にある。

しかし小渕元政権時の1998年には、中国の指導者として江沢民氏が初めて来日し、「平和と発展のための友好協力パートナーシップの構築に関する日中共同宣言(略称は日中共同宣言)」を発表して、日中の友好関係に尽力した。それに対して、中国側も一定の評価があり、日中関係の改善が期待できる。

そして最後に、何よりもこれは最大派閥である安倍派の実質的なオーナーである森元首相が強く推した人事であり、最大派閥の支持を得るためには岸田氏は、森氏の意向を聞かざるを得ないということがあった。



「岸田森内閣」の成立
今回の人事には、現在、政界にいない政治家の影響力の下に行われたと示唆する報道もある。

つまりこの人事は、故人である安倍元首相、青木元官房長官、そして現在議員バッジをつけていない森元首相らの影響力の下にあったことも取り沙汰されている。中でも森氏の影響力は注目すべきである。

安倍氏は現在の最大派閥である安倍派を作り上げた。この安倍派に対する配慮がなければ内閣改造、党役員の人事は成立しない。また、党内では、総裁への意欲を強く示している茂木氏に対する、生前の青木氏の否定的な評価も影響を与えたと考えられる。

とりわけ彼らの意向を強く代弁したのが森氏である。

森喜朗元首相[Photo by gettyimages]


岸田首相は森氏の意向を受け、いわゆる安倍派「5人衆」のうちの萩生田氏、西村氏、松野氏、高木氏を内閣や党の要職で処遇し、さらに小渕氏を党四役の選対委員長に抜擢した。

かつて1982年に中曽根内閣が組閣されたときに「田中曽根内閣」といわれたように、政権内部ではなく外部の影響を強く受けたことにならい、今回も森元首相の影響下にある岸田内閣として「岸田森内閣」という印象を持たれる可能性がある。

また、「大宏池会」を狙う岸田政権のキングメーカーである麻生派の領袖・麻生氏の意向も強く反映されているという。これも外部からの政権人事への影響ととらえられよう。

いずれにしても第四派閥出身という足かせから逃げ切れない岸田首相のこの内閣改造、党役員人事が、国民にどのように受け止められるか。今後も注意深い検討が必要だ。

8876OS5:2023/09/17(日) 09:44:21
https://news.yahoo.co.jp/articles/a1b111d5772e35c3257575e2be64132ba4ca9b57
「人事の岸田」がほくそ笑む…元野党議員を取り込んだ「恐ろしすぎる思惑」
9/17(日) 7:03配信

現代ビジネス
元野党議員が政務官に
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 第2次岸田第2次改造内閣の最大の目玉は、国民民主党の参議院議員だった矢田稚子氏の首相補佐官就任ではなかったか。矢田氏は2016年の参議院選で、民進党の公認候補として比例区で当選。2018年に国民民主党に参加して副代表を務めたが、2022年の参議院選では15万9929票を獲得しながら落選した。


 この時、自民党の越智俊之氏は11万8710票で最下位当選を果たし、立憲民主党も石橋通宏氏が11万1703票を獲得して3期目を制した。日本維新の会に至っては、最下位当選の青島健太氏の得票数は3万3553票に過ぎず、矢田氏の得票数よりはるかに少ないのだ。

 にもかかわらず、矢田氏が落選したのは、国民民主党が比例区で315万9625票しか獲得できず、3人しか当選させられなかったことが原因だ。そもそも国民民主党は2022年の参議院選で「比例区で500万票の獲得」を目標に掲げたものの、その6割程度しか果たしていない。

 落選後に会った矢田氏は、「次の選挙は出ない」とやや厳しい表情で筆者に語った。ちょうど、矢田氏が支持母体の電機連合の政治アドバイザーを辞任した頃のことだった。それでも矢田氏は、議員時代に事務局長を務めた「政治分野における女性の参画と活躍を推進する議員連盟」の活動などに顔を出していた。その様子は「政治の現場でまだまだやりたいことがある」と言いたげに見えた。

 参議院議員時代に取り組んだ少子化対策や子育て問題、とりわけ矢田氏自身が経験に基づいて訴えてきたヤングケアラーの問題は、ようやく国が調査に乗り出し、中学生の17人に1人、全日制の高校生の24人に1人が「世話をしている家族がいる」ことが判明。国民民主党は2022年2月、「児童福祉法の一部を改正する法案(ヤングケアラー支援法)」を参議院に提出した。

 こうした業績を考慮するなら、矢田氏に補佐官として任せるべきジャンルは自ずから明らかになるはずだ。しかし岸田文雄首相は矢田氏を「賃金・雇用担当補佐官」に任命した。ちなみに矢田氏が在籍した国民民主党のスローガンは「給料を上げる。国を守る」で、賃金・雇用は国民民主党の“1丁目1番地”といえる政策だ。

 よって岸田首相が矢田氏を首相補佐官に任命したことは、矢田氏の党籍がすでにないとはいえ、どうしても国民民主党に対する“取り込み”を連想させてしまう。さらに国民民主党が矢田氏が首相補佐官に就任したことを歓迎しているように見えることも、そうした印象を強めている。

8877OS5:2023/09/17(日) 09:44:32
前例はあるものの…
さらなる「大物」を狙っているとされる岸田首相[Photo by gettyimages]

 だが厳密には、そうともいえない面もある。たとえば9月15日の榛葉賀津也幹事長の会見では、榛葉氏は冒頭発言で補佐官就任ニュースを紹介し、矢田氏を「元国民民主党の仲間」と述べたが、筆者が「矢田氏は現在の仲間なのか、かつての仲間なのか」と質問すると、「友達だ」と微妙にはぐらかした。

 なお野党出身の元国会議員が自民党政権で補佐官に就任したのは、矢田氏ばかりではない。民主党政権時に文科副大臣を務めた鈴木寛氏の例がある。

 鈴木氏は経済産業省から慶應義塾大学助教授を経て、2001年の参議院選で民主党の公認候補として東京選挙区で初当選した。2期12年の任期の中で文科副大臣を2期務めたが、2013年の参議院選で落選。その翌年10月には安倍政権で文科省参与に就任し、2015年から文科大臣補佐官を4期務めた。

 しかし鈴木氏が矢田氏と異なるのは、初出馬の際には民主党のみならず自民党も、鈴木氏に政界入りを勧めた点だ。当時の自民党は内閣支持率が低かった森喜朗政権だったため、鈴木氏は民主党を選択した。

 その一方で矢田氏は労組出身で、自民党から政治の世界へ誘われた可能性はほとんどない。それだけ自民党政権への距離は遠く、ハードルは高いといえた。

 にもかかわらず、矢田氏が岸田首相からの「一本釣り」に喰いついたのは、やはり「自分のいる場所」を見つけたかったからではないか。これは周囲から反対があったために実現しなかったが、今年4月に行われた大阪市長選に自民党側から出馬の打診があった時、矢田氏は前向きの姿勢を示したという。

 そのような情報が官邸に伝わった結果、矢田氏の補佐官就任に繋がったのだろう。そして岸田首相は今度は矢田氏を“餌”にして、さらなる大物を釣り上げようとしているのだ。

 それは国民民主党なのか、あるいは労組なのか。岸田首相は今回の改造内閣を「変化を力に代える内閣」と命名した。ならば自民党にこれまでなかった異質なものを官邸に取り込むことこそ、岸田政権の力の源泉になるに違いない。そしてパワーを得た後、一気に衆議院解散に突き進む。「人事を尽くして天命を待つ」のではなく、「“人事”を描いて運命を紡ぐ」。それが岸田首相のやり方なのかもしれない。

安積 明子(政治ジャーナリスト)

8878OS5:2023/09/17(日) 09:48:06
https://news.yahoo.co.jp/articles/5eda95c106f32c2a243835187811d2af983901ad
茂木幹事長留任の舞台裏 「相談だが…」岸田首相が切り出した党人事
9/16(土) 22:10配信


産経新聞
臨時総務会を終え、カメラに向かってポーズをとる自民党新執行部(左から)小渕優子選対委員長、森山裕総務会長、麻生太郎副総裁、岸田文雄首相(党総裁)、茂木敏充幹事長、萩生田光一政調会長=13日午前、東京・永田町の自民党本部(春名中撮影)

13日に行われた内閣改造・自民党役員人事の最大の焦点は、茂木敏充幹事長の去就だった。

「留任をお願いしたい。ついては相談だが…」

11日午後、東京・永田町の自民党本部総裁室。外遊から帰国したばかりの岸田文雄首相(総裁)は茂木氏にこう切り出した。相談とは、閣僚として処遇しきれない各派閥の推薦議員を党の要職で起用することだった。

■派内に根強かった「主戦論」

茂木派(平成研究会)所属の小渕優子元経済産業相を選対委員長に、週刊誌で妻の元夫死亡をめぐる捜査が取り沙汰された木原誠二官房副長官を幹事長代理に起用する考えも伝えた。

「もちろんいいですよ」。快諾した茂木氏だが、派内には幹事長続投の打診があっても辞退し、来年の党総裁選出馬に備えるべきだとの主戦論が根強かった。茂木氏も一時は無役となる選択肢を検討したが、経済再生や安全保障が喫緊の課題となる中、自らが政局の火種となるべきではないとの考えに傾いた。

留任の感触はそれ以前から得ていた。人事の時期が迫っても、首相からは国民民主党との距離感など先々の重要案件について意見を求められていた。留任報道が飛び交っても、首相から報道を否定する連絡もなかった。続投との見立ては、ともに首相を支える麻生太郎副総裁とも一致した。

■小渕氏にゴーサイン

幹事長人事に並んで注目を集めたのが、小渕氏の党四役抜擢だった。

「了解してる。受けてもらって構わない」

11日夜、茂木氏は選対委員長の打診を受けたと報告してきた小渕氏にゴーサインを出した。10月の衆参補欠選挙や次期衆院選を控え、派閥の部下にあたる小渕氏が選対委員長に就けば指示や連携がしやすい。茂木派が党四役のうち2つを握れば派閥の存在感もさらに増す。

小渕氏の起用で首相が茂木派の分断を図った―。12日以降はこうした見方が広がった。将来を嘱望される小渕氏だが、過去の政治資金問題が尾を引いて表舞台からは長らく遠ざかっていた。この間、派内で求心力を増した形跡もない。茂木氏にとって「派閥分断」という解釈は意外だった。

■遠のいた総裁選出馬

首相も第3派閥の領袖に気を使った。人事当日の13日朝、党本部で麻生、茂木両氏と面会した際にはこう伝えた。

「いろいろ書かれているが、派閥に対して何かするという気持ちは全くないので」

茂木派は今回の人事で幹事長と選対委員長に加え、3つの重要閣僚ポストを獲得し、主流派としての地位を固めた。一方、首相を支える道を選んだことで茂木氏の総裁選出馬は遠のいた。13日の就任会見では「岸田政権を支えていく。それに尽きる」と明言した。

とはいえ、政界一寸先は闇。首相も一年後の口約束など意味を持たないことを理解してか、留任を条件に総裁選での支持を求めることは最後までなかった。(石鍋圭)

8879OS5:2023/09/17(日) 09:49:13
https://news.yahoo.co.jp/articles/60b052d50a7adf0ea9e22b8879bba86ad999217d
「自公国」連立へ首相布石 補佐官に異例の野党出身者 岸田政権
9/16(土) 7:12配信
時事通信
首相補佐官の辞令交付後、矢田稚子氏(左)と撮影に応じる岸田文雄首相=15日午後、首相官邸

 岸田文雄首相は15日、国民民主党副代表を務めた矢田稚子元参院議員を首相補佐官に抜てきした。


 野党出身者の補佐官起用は極めて異例で、自民、公明両党の連立政権に国民を加える「自公国」連立へ布石を打ったとの見方が与野党に広がる。ただ、国民を支持する連合は連立に反対で、構想の先行きは不透明だ。

 「適材適所の考え方で首相が判断した。これ以上申し上げることは差し控えたい」。松野博一官房長官は15日の記者会見で、今回の人事は自公国連立への布石かと問われると、こう述べるにとどめた。首相官邸で同じ質問を記者団から受けた矢田氏も「私は関知していない」と語った。

 自公国連立構想は菅政権時代に自民内の一部で浮上。昨年12月に機運が高まったものの、国民内で慎重派の意見が強まり、暗礁に乗り上げた。しかし、2日の国民代表選で与党寄りの姿勢が目立つ玉木雄一郎代表が再選されると自民内で再燃。13日の内閣改造では国民幹部を入閣させる案も取り沙汰された。

 自民内で検討されているのは、「政策協議」「閣外協力」などと段階を追って国民との間合いを詰める案だ。矢田氏は連合に加盟する電機連合の元組織内議員で、関係者によると、連合の芳野友子会長と良好な関係にある。自民関係者は「今回の人事は連合とのパイプづくりが狙いだ」と説明。閣僚経験者は「将来の連立に向けた布石だ」と言い切った。

 首相は14日、公明党の山口那津男代表に電話し、「矢田氏を補佐官に起用したい。ご承知おきください」とわざわざ伝えた。公明は国民の連立参加には慎重とみられ、修復の途上にある自公関係が再び悪化しないよう配慮したようだ。

 国民の反応は割れている。玉木氏は15日、東京都内で記者団に、矢田氏は8日に国民顧問を退任したため補佐官就任は知らなかったとしつつ、「現場の声を届けてくれる」と期待感を表明。一方、連立慎重派の一人は「国民幹部が裏で動いたのではないか」と疑心暗鬼に陥っている。

 立憲民主党は反発している。泉健太代表は15日、都内で記者団に「違和感がある。政治的人事と言われても仕方がない」と批判した。立民支持と国民支持の労組を抱える連合の関係者は「連合が壊れる」と悲鳴を上げた。

8880OS5:2023/09/17(日) 09:51:24
https://news.yahoo.co.jp/articles/d2b802123829bfe109b682f5b4dd48adf928f5e3
「麻生ー茂木ライン」に“くさび”か 党内力学のカギ握る森山総務会長
9/15(金) 21:02配信
FNNプライムオンライン
FNNプライムオンライン

「森山さんが実質的な党の仕切り役になるだろうな…」

ある自民党関係者は党四役の総務会長に起用された森山裕氏の就任会見を見ながら、こう呟いた。

【画像】ポスト岸田を狙う茂木幹事長への“くさび”か…森山氏、小渕氏、木原氏を抜てき

岸田首相が党内最少派閥の長である森山氏を、総裁・幹事長に次ぐ党のナンバー3である総務会長に抜擢したのには狙いがある。

首相の信頼厚く…変わる「3頭政治」
首相はこれまで、政権運営をするにあたり麻生太郎副総裁と茂木敏充幹事長への相談を重視し、週1回は自民党本部に足を運び3人だけで会談し、意思決定を行ってきた。この様子は共和政ローマで3人の実力者が実権を握った寡頭政治体制になぞらえ「3頭政治」と呼ばれてきた。

一方、森山氏は、これまで党四役の選挙対策委員長を務めながらも、この3頭政治とは一定の距離を置き、非主流派の代表格・菅前首相や二階元幹事長とのパイプ役になってきた。当初、岸田首相としては、非主流派の反発を最小限にとどめたい狙いでの、森山氏の配置だった。しかし、森山氏は選対委員長として、衆議院小選挙区の区割り変更、いわゆる“10増10減”に伴う候補者調整に尽力した他、歴代最長の国対委員長在任時に培った網の目の人脈を生かし、高木毅国対委員長に度々助言を行い、国会運営にも影響力を発揮した。また、6月には衆議院解散を首相に直言するなど存在感を高め、「人脈が幅広くバランス感覚に優れ、実務能力が高い」(首相周辺)と評価を上げた。

そして、「ポスト岸田」を視野に入れる茂木氏の言動に首相が苛立ちを募らせ「3頭政治」に疑心暗鬼になるのとは対照的に、その穴を埋めるかのごとく、首相は森山氏への信頼感を高めた。

その結果、岸田首相は今回、森山氏を総務会長に抜擢した。総務会長は、自民党に常設される最高意思決定機関「総務会」のトップで、国会に提出する法案や党務に関する案件は全て総務会の了承を経なければ決まらない。森山氏は、幹事長の下で選挙の実務のみを仕切る選対委員長よりも、さらに明確な権限を手にした形だ。

今回の人事でも麻生氏、茂木氏は続投し「3頭」の形は維持されるが、森山氏の昇格で、「これまでとは構図が変わる」(自民党関係者)可能性がある。

ある自民党のベテラン議員は、「岸田総理は『3頭政治』を継続させながら、『森山ルート』で独自に情報収集し、自分で最終判断するのだろう」と強調する。今回の人事のポスト調整をめぐっても森山氏は「非主流派」の重鎮議員らと頻繁に連絡をとり、岸田首相に状況を伝えた。実際、首相周辺は「表では麻生さんや茂木さんとよく会っているが、電話でやりとりしている回数が圧倒的に多いのは森山さんだ。総理は党幹部の中で一番、森山さんを頼りにしている」と話す。

8881OS5:2023/09/17(日) 09:51:40
党のあちこちに打たれた「くさび」
こうした“くさび人事”は森山氏だけではない。新たに党四役に抜擢された小渕優子選挙対策委員長と、幹事長代理に起用される首相の側近・木原誠二前官房副長官の存在だ。この2人は、「ポスト岸田を狙う茂木幹事長へのわかりやすい“くさび”」(自民党関係者)とみられている。

岸田首相はもともと茂木幹事長の交代を検討していたものの、麻生副総裁の意向を聞き入れ留任させた。ここで首相が打った手が、同じ茂木派の小渕氏の起用だった。茂木氏が幹事長を務める体制の中で、党四役に同じ茂木派の小渕氏を起用するのは異例のことで、将来の首相候補とも言われている小渕氏の存在は茂木氏への明らかなけん制(自民党幹部)だ。

一方、木原氏は岸田首相のブレーンとされ、少子化対策など政権の重要政策の決定にど真ん中で関わってきた。その木原氏が今回就任する幹事長代理は、その名のとおり幹事長の代理であり、本来は茂木幹事長を支える役職だが、ある自民党の中堅議員は「実態は『茂木さんの監視役』だ」と断言する。

森山氏、小渕氏、木原氏という、打たれた“3つのくさび”。

来年9月には、岸田首相が就任時に決めた党役員の「連続3期まで」という任期規定により、副総裁の麻生氏と幹事長の茂木氏の任期は満期を迎えるため、2人は自動的に今の役職から「退任」となる。

ここからの1年で、岸田首相の党に対するアプローチがどのように変容するのか注目だ。
(フジテレビ政治部)

政治部

8882OS5:2023/09/17(日) 09:51:57
https://news.yahoo.co.jp/articles/5b05fdb0131910e3c25cc9c160ddc4929cbc1ef5
岸田首相、副大臣・政務官人事決定 二階派が減り「冷遇」の声も
9/15(金) 20:35配信
毎日新聞
副大臣らと記念撮影に臨む岸田文雄首相(前列左から3人目)=首相官邸で2023年9月15日午後5時2分、竹内幹撮影

 政府は15日の閣議で、副大臣26人と政務官28人の人事を決定した。前回(2022年8月)と比べると、副大臣は岸田文雄首相が率いる自民党第4派閥の岸田派からの起用が増えた。非主流派の二階派からの起用は1人のみに減った。二階派は政務官枠も減り、派内からは「冷遇だ」と不満の声も上がった。

【写真で振り返り】政治家の失言・問題発言

 「どの閣僚にどういう副大臣を付けるのが適切なのか、どの大臣・副大臣にどういう政務官を付けるのか。チームとして人選を行った結果だ」。首相は15日、首相官邸で記者団にこう語った。

 派閥別にみると、副大臣の起用が最も多いのは最大派閥の安倍派の6人。岸田派5人▽麻生派4人▽茂木派3人▽二階派1人――と続いた。13日の閣僚人事に続き、安倍派のほか、第2派閥・麻生派、第3派閥・茂木派の党内主流派に配慮した形となった。政務官は、安倍派6人▽岸田派5人▽麻生派4人▽二階派3人▽茂木派1人。

 前回と比べ起用人数が減った第5派閥の二階派は副大臣1人と政務官3人。同派幹部は「そもそも適齢期の議員が少ない」と平静を装うが、若手を中心に派内には「明らかに冷遇されている」との不信感もくすぶる。

 会長の二階俊博元幹事長は内閣改造に先立ち、首相との会談で人事について「好きにやってください」などと伝えた。この後、首相は人事を巡る調整で、二階派に「閣僚1人でどうですか。あとは党(の役)職で」と提示した。同派幹部は「じゃあゼロでいい」と突き返した。

 最終的には、首相側が方針を変え、小泉龍司法相と自見英子地方創生担当相の2人が入閣したが、閣僚の枠も減らそうとした首相の姿勢は遺恨を残した。ある幹部はこうした経緯を振り返り「1人と提示されたのは忘れない。屈辱だ。戦闘モードだ」と語る。【李舜】

8883OS5:2023/09/17(日) 09:52:22
https://news.yahoo.co.jp/articles/2a87f3f4f47e0dfd6b4dc6c99674e5734715312d
安倍派存在感 岸田派巻き返し 副大臣・政務官人事
9/15(金) 19:11配信

産経新聞
岸田文雄首相(矢島康弘撮影)

15日に決まった第2次岸田再改造内閣の副大臣・政務官の顔ぶれをみると、岸田文雄首相が閣僚や党四役のポストを自民党各派の勢力に応じて分配したのと同様に、党内バランスに配慮したことがうかがえる。一方、閣僚ポストの獲得数を前回から減らし、割を食った格好の岸田派(宏池会)は副大臣・政務官人事で若干の巻き返しを図った。


副大臣ポストを最も多く得たのは最大派閥の安倍派(清和政策研究会)で6人。同派は政務官人事でも最多の6ポストを射止め、存在感を示した。

首相が率いる岸田派は派閥の中で唯一、閣僚ポストを減らしたが、副大臣・政務官にはそれぞれ5人を送り込んだ。無派閥を除けば、いずれも2番目の多さで、閣僚人事で他派の意向を優先した分を補ったとみられる。同派幹部は「要望通りだ」と語る。

安倍派、岸田派に次いで副大臣ポストを多く獲得したのが第2派閥の麻生派(志公会)で4人。続いて第3派閥の茂木派(平成研究会)3人▽非主流派で第5派閥の二階派(志帥会)1人▽最小派閥の森山派(近未来政治研究会)はゼロ-と、おおむね派閥の規模に応じたポストの割り当てとなった。

政務官人事でも、麻生派が4人と3番目の多さとなり、二階派3人▽茂木派1人▽森山派はゼロ-と続いた。無派閥からの登用は、副大臣が4人、政務官が6人だった。

一方、13日の内閣改造では過去最多に並ぶ5人の女性が閣僚に登用されて注目を集めたが、副大臣・政務官の計54人に女性の起用はなかった。各派の推薦に基づいてポストを調整した影響があったとみられ、ある閣僚経験者は「派閥に配慮し過ぎだ」と批判した。(大橋拓史)

8884OS5:2023/09/17(日) 09:55:24
https://news.yahoo.co.jp/articles/bcbf5756e33c1ef2f99c9574e7d36c5c8771c04d
【解散・総選挙へ】岸田首相、自民党内“反主流派”菅前首相と激しい暗闘 スキャンダルのぶつけ合いに発展
9/16(土) 16:15配信

NEWSポストセブン
岸田文雄・首相、反主流派との暗闘も(写真/JMPA)

 初入閣は11人、過去最多に並ぶ5人の女性閣僚を引っさげ、第2次岸田再改造内閣が発足した。だが、岸田文雄・首相の視線はすでに「解散」へと狙いを定めている――。


 内閣改造直後から自民党内には「やはり岸田総理は解散・総選挙をやるつもりだ」(ベテラン議員)との受け止めが広がり、再び解散風が強まっている。

 岸田首相を解散へと追い立てているのが自民党内の不穏な動きだ。来年9月には自民党総裁選が行なわれる。再選をめざす首相にとって最大のライバルになると見られているのが党内第2派閥を率いる茂木敏充・幹事長だ。

 自民党には、政権を支える立場の幹事長は「首相(総裁)と総裁選を争わない」という不文律がある。そこで岸田首相は茂木氏に幹事長を続投させて政権に囲い込む一方で、茂木派内で茂木氏と対立関係にある小渕優子氏を党4役の一つ選対委員長に据えて牽制した。

「小渕が選対委員長として目立つほど、茂木は埋没する。小渕起用には茂木の力を削ぐ狙いもある」(岸田側近)

 前回総裁選で首相と争った河野太郎・デジタル相と高市早苗・経済安保相をあえて留任させたのも、閣内に封じ込めておくためだ。

反主流派との暗闘
 だが、党内にはそれでも安心できない強敵が残っている。反主流派の旗頭、菅義偉・前首相だ。菅氏は今年初めに反岸田の声をあげた後、一時は鳴りを潜めていたが、8月7日に二階俊博・元幹事長、森山裕・総務会長(当時は選対委員長)と会食して「反主流派3人衆」の結束を確認すると、積極的に動き出した。

 各地の講演でタクシー不足解消のために「ライドシェア解禁」【※注】を提唱し、週刊ダイヤモンドで「官邸の決断」の連載をスタートして岸田政治との違いをアピールするなど対抗姿勢を鮮明にしている。

【※/一般のドライバーが自家用車を使って有料で客を運ぶ「ライドシェア(相乗り)」。これまで日本では一部を除き道路運送法で禁止されているが、タクシー不足などから解禁を検討すべきという声があがっている】

 水面下では、岸田首相は内閣改造の前から、反主流派と激しい暗闘を繰り広げてきた。

「政権を襲った木原スキャンダルも、官邸サイドは『情報が漏れすぎる。菅政権で重用された元警察官僚が背後で糸を引いている』と疑っている」(同前)

 官邸側も反撃に出た。さる9月8日、首相の地元・広島の中国新聞が、菅側近として知られた河井克行・元法相の選挙買収事件で、「すがっち 500万円」などと買収資金の提供元が書かれた河井氏のメモを検察が押収していたことをスクープした。

 菅氏は「そんなことあるわけがない」と報道内容を強く否定したが、自民党内では「中国新聞は岸田総理の地元紙。木原スキャンダルに対抗して菅さんにダメージを与えるために官邸サイドが仕掛けた」(菅氏に近い議員)と受け止められている。

 両陣営の対立はスキャンダルのぶつけ合いに発展しているのだ。

8885OS5:2023/09/17(日) 09:55:36
 そんな岸田首相が愁眉を開いたのが改造直前のNHKの9月世論調査(8〜10日調査)だったという。5月の広島サミット後から下がり続けていた内閣支持率が36%とわずか3ポイントだが上昇に転じたからだ。

「注目したのはNHK調査で福島第一原発の処理水放出後の総理の対応を『評価する』という意見が75%に達していたこと。総理は喜んで意を強くしている」(岸田側近)

 政治ジャーナリスト・野上忠興氏が語る。

「岸田首相はこの機会を逃したら来年の自民党総裁選前後まで総選挙を打つタイミングがなくなる。今後の政治日程には増税やマイナンバーカード問題、消費税のインボイス導入など国民の批判が高まる課題が目白押しだけに、解散を先送りすれば支持率もジリ貧になって総裁選で引きずり下ろされてしまう可能性がある。進むも地獄、退くも地獄なら、反主流派が倒閣に動く前に一か八かの解散ということでしょう」

 自民党内の反主流派に背を撃たれそうになって、首相は総選挙へと突き進むしかなくなっているとの見方だ。

※週刊ポスト2023年9月29日号

8886OS5:2023/09/17(日) 09:55:56
https://news.yahoo.co.jp/articles/979d2e580967db2a0a108bc1aa8eb6d7485abc98
労組切り崩し「自公国」連立へ布石か 首相補佐官に元国民民主副代表起用
9/16(土) 16:16配信

西日本新聞
 岸田文雄首相は15日、国民民主党副代表を務めた民間労働組合出身の矢田稚子(やたわかこ)元参院議員(57)を首相補佐官に起用した。首相の政策ブレーンである補佐官に野党出身者が就くのは異例で、国民とその支援労組を取り込む布石としたい狙いだ。自民内で模索が続く自民、公明、国民3党連立構想の具体的な動きが表面化した形だが、国民や連合には戸惑いが広がっている。

 矢田氏は15日、首相官邸に入り、首相から辞令を交付された。記者団に「働く人の声を国政につなぎたい思いで一民間人としてお受けした」と述べた。

 矢田氏は、国民を支援する連合傘下のパナソニックグループ労組幹部を務め、2016年参院選比例代表に電機連合の組織内候補として旧民進党から出馬し初当選。22年参院選で落選し政界を引退。今月8日に国民顧問を退任した。労組の役員も退いている。政府は勤務先を通じ補佐官就任を打診したとしている。

 担当は国民民主が重視する賃金・雇用政策で、政府、自民が連携を深化させたい意図は明白。官邸幹部は「賃金・雇用の専門家で助言をもらいたい。民間人としてお願いしたが、臆測するのはご勝手に」と自民側からの秋波をにおわせた。

 国民の榛葉賀津也幹事長は記者会見で「政策実現のためにいろいろなパイプを駆使する。矢田氏もその一つになり得る」と期待感を示した。連立構想との関連は「関係ない。政局で捉えるのは失礼」と否定した。

 「自公国」連立構想は、自民の茂木敏充幹事長らが、水面下で国民の玉木雄一郎代表らと調整してきたとされる。自民にとっては、野党分断や東京での選挙協力を巡り一時対立した公明党へのけん制の側面も浮かぶ。矢田氏登用を第一歩に、政府、自民は秋の臨時国会に提出が想定される補正予算案に対し国民の賛成を引き出し、さらに政策実現の実績を重ねたい考えだ。

 ただ国民の一部や連合内は連立参加への拒否感が根強く、選挙区調整など実現へのハードルも高い。自民幹部は「連立はない。閣外協力だ」と解説する。

 玉木氏に近い国民中堅は「新しい野党の形となり得る」と歓迎したが、「事実上の連立入りと受け止められても否定できない」(幹部)との警戒感も高まっている。連合幹部は「労組出身の元議員とはいえ、今は政治から離れた立場。労組も連合も口が出せない」といら立ちを募らせた。

 自民の閣僚経験者は「巧妙な一手。労組を取り込む呼び水になり得る。これで国民もこちらにつきやすくなるな」と笑みを見せた。 (岩谷瞬、御厨尚彰)

8887OS5:2023/09/19(火) 00:17:15
https://news.yahoo.co.jp/articles/300a644b3ad5d72248ca5a577031366db04170db
「岸田首相の懐刀」木原誠二氏、幹事長代理と政調会長特別補佐の兼務で調整
9/18(月) 18:16配信

読売新聞オンライン
木原誠二氏(8月7日)

 自民党は幹事長代理に就任する見通しの木原誠二衆院議員について、政調会長特別補佐も兼務させる方向で調整に入った。木原氏は岸田首相の最側近で、首相の意向を党側に伝える役割を担うとみられる。



 複数の党関係者が明らかにした。木原氏は13日の内閣改造で官房副長官を退くまで、政府で内政や外交全般を取り仕切っており、今後は党の政策決定などにも関与していく見通しだ。木原氏自身も党政調の役職を希望していたという。

 木原氏は首相が率いる岸田派に所属し、2021年9月の党総裁選で公約作りを主導するなど、首相の懐刀として知られる。官房副長官退任に合わせ、首相が「党とのパイプ役になってほしい」と求めていた。党政調でも処遇されることで、「党運営だけでなく、政策面でも首相の影響力が強まる」(幹部)との見方が出ている。

8888OS5:2023/09/19(火) 12:47:31
https://news.yahoo.co.jp/articles/96fdc39040250c81385a7edaf45e247c3936fb42
「アリの一穴になり得るかも」安倍派にさざ波 5期目議員が退会届、新体制に不満
9/19(火) 9:40配信

西日本新聞
国会議事堂

 自民党最大派閥・安倍派で昨年7月の安倍晋三元首相死去以来、初めての退会の動きが明るみとなり、派内にさざ波が立っている。土井亨衆院議員(宮城1区)が塩谷立座長に派閥退会届を提出。近く手続きを経て所属議員は99人となる見通し。会長を空席としたまま、集団指導の新体制に移行したことへの不満が理由で、今後は無派閥で活動する意向という。派内には少なからず同様の不満があり、大所帯が抱える分裂リスクを回避し結束を保てるか改めて問われる。


 第2次岸田再改造内閣が発足した13日、安倍派から改造前と同じ4人の閣僚と党四役1人の登用に成功し安堵(あんど)感もあった塩谷氏に、土井氏は退会届を手にして向き合った。同派ベテランは「彼の意思は固い。翻意はしない」と見通す。

 土井氏は2005年初当選の5期目。安倍派議員によると、会長の下に集う本来の形とは懸け離れた派閥の体制に失望していたという。派内一部にも派有力者が政府や党の要職を占め続ける現状への不満がある。

 安倍派はこの1年以上、後継会長を決められず、8月末に塩谷氏ら15人による意思決定機関・常任幹事会を新設。高木毅国対委員長、松野博一官房長官、西村康稔経済産業相、萩生田光一政調会長、世耕弘成参院幹事長の「5人組」や一部閣僚経験者が選ばれたが、直前まで派会長代理だった下村博文元政調会長は外された。派の元会長で今も強い影響力を振るう森喜朗元首相の意向が反映された。

 関係者によると、土井氏は過去に森氏と確執があり、森氏がにらみを利かせた新体制について「許せない様子だった」(派関係者)という。

 現状、土井氏に続く退会希望は表面化していない。ただ「気持ちは分かる。この退会がアリの一穴になり得るかも」(中堅)といった声もある。下村氏は11日のインターネット番組で「(自身の処遇で)ここまで邪魔されるとは思わなかった。政界引退した森氏に影響力が残っているのは残念だ」と恨み節を口にした。

 若手は「派閥運営は正念場。早く会長を決めるべきだ」と求める。だが派内は「次の衆院選までは今の体制のままでいく」(重鎮)との方針に傾きつつある。

 閣僚経験者は「安倍さんのように100人まとめて面倒を見るスーパーエースなんてそういない。歴史的に集団指導体制はうまくいかない。みんな、分かった上でやっているんだ」と複雑な胸の内を明かした。 (坂本公司、御厨尚陽)

西日本新聞

8889OS5:2023/09/19(火) 12:52:52
https://news.yahoo.co.jp/articles/689b975452214cb651d9c7a014bca0cc10ffbb87
日本医師会の元会長「けんか太郎」が父の武見厚労相、日医代弁者になること「毛頭考えず」
9/18(月) 9:05配信

読売新聞オンライン
武見敬三氏

 武見厚生労働相は17日のNHK番組で、父親が日本医師会(日医)の会長だったことに自ら触れ、「医療関係団体の代弁者になることは毛頭考えていない」と強調した。

 武見氏の父・太郎氏は長く日医会長を務め、日医の意に沿わない場合、政府相手でも徹底抗戦し、「けんか太郎」の異名を取った。

日本医師会

 武見氏はかつて日医の政治団体、日本医師連盟(日医連)の組織内候補だった。13日の内閣改造では、日医連の現在の組織内候補である自見地方創生相も初入閣した。日医は声明で両氏の入閣を「誠に喜ばしい限りだ」と歓迎した。

 年末に向け、日医などと診療報酬改定の調整が本格化する見通しで、武見氏には「身内びいきになる」との懸念を打ち消す狙いがあったようだ。政府内では「日医が嫌がる政策に切り込めるか、今後力量が試される」との声が出ている。

8890OS5:2023/09/19(火) 20:39:11
https://news.yahoo.co.jp/articles/46c3eaae60da2ed7729f40510bea3f737dd8f8b3
【政界の断面】「小石河連合」が復活? 小泉氏らに次期総理望む声 派閥政治への反発か
9/19(火) 19:41配信
カナロコ by 神奈川新聞
2021年の自民党総裁選で連携した(左から)石破氏、河野氏、小泉氏=2021年9月17日、国会内

 岸田文雄首相(自民党総裁)が行った内閣改造と党役員人事への支持が伸び悩む中、日本経済新聞の世論調査「自民党総裁(次期総理)にふさわしい人」で無派閥の小泉進次郎元環境相(衆院11区)が1位となり、政界がざわついている。同率2位は石破茂元幹事長と河野太郎デジタル相(15区)。先の総裁選で岸田陣営に対抗した「小石河連合」がベスト3を占めることとなった背景には、派閥主導で進められた人事への世論の反発がありそうだ。

 内閣改造・党役員人事を受けた世論調査で、岸田内閣の支持率は共同通信が6ポイント増の39%だが、日経は42%、読売新聞は35%で改造前と横並びだ。来秋の総裁選に向け、岸田氏の再選戦略を練る主流派陣営は「反主流派の逆襲を呼びかねない調査結果」(官邸関係者)と警戒感を強めている。

 日経が内閣改造に合わせ13、14日に行った世論調査「自民党総裁にふさわしい人」で1位となった小泉氏は16%、石破氏と河野氏は15%でそろって2位。4位は8%の高市早苗経済安全保障担当相、5位は7%の菅義偉前首相(2区)で、上位5人を党内反主流とされる議員が占めた。

 首相就任後も自派閥を率いる岸田氏は6%で6位。以下は岸田派の林芳正前外相とやはり自派閥を率いる茂木敏充幹事長がそれぞれ4%、安倍(晋三元首相)派の萩生田光一政調会長と茂木派の小渕優子選挙対策委員長がそれぞれ3%で続き、主流派とされる議員は軒並み下位どまりだった。

 小泉進次郎氏の父・純一郎元首相の現役時代を知る自民の元議員は「純一郎さんは『自民党をぶっ壊す』と派閥政治を全面否定して解党的危機を乗り切った」と振り返り、「今や総理も幹事長も派閥を辞めないばかりかトップに居座ったまま役職に就いている。立ち位置に客観性が乏しいからリーダーとして支持されない」と断じた。今回、初入閣を果たした議員の側近は「国民に『派閥頼みは民意と逆行』との印象を抱かれて支持を得られないのであれば、内閣の先行きが心配になる」と表情を曇らす。

神奈川新聞社

8891OS5:2023/09/19(火) 20:40:03
https://news.yahoo.co.jp/articles/17cc32129a8d7912da3ece04dce544addb640b15
岸田政権、皇位継承たなざらし 担当内閣参与が退任
9/19(火) 7:07配信

時事通信
閣議に臨む岸田文雄首相(中央)、鈴木俊一財務相(左)、高市早苗経済安全保障担当相=15日午後、首相官邸

 岸田政権下で皇位継承の議論がたなざらしになっている。

 今後も皇族数の減少が見込まれるなど喫緊の課題と位置付けられるが、自民党では保守派が女性・女系天皇の容認につながることを警戒。今月13日には、皇室制度を担当する山崎重孝内閣官房参与が退任し、ますます進捗(しんちょく)が見通せない状況となった。

【図解】有識者会議が示した皇族数確保策

 「衆参両院議長の下で検討が行われている。国会の議論にコメントする立場にない」。松野博一官房長官は15日の記者会見で、政府として議論を促さない考えを改めて示した。

 皇室典範は、父方が天皇の血筋を引く「男系男子」が皇位を継承すると規定。現在、皇位継承資格を有するのは、(1)秋篠宮さま(2)秋篠宮さまの長男の悠仁さま(3)上皇さまの弟の常陸宮さま―の3人のみで、安定的な継承には不安が残る。

 皇室の構成も平成以降最少の17人にとどまり、悠仁さま以外の未婚の皇族はいずれも女性。婚姻などで皇族数がさらに減少すると、天皇が行う国事行為の臨時代行や、各種行事への臨席、被災地への慰問といった皇族の役割が果たせなくなる恐れもある。

 上皇さまの天皇退位を受け設置された政府の有識者会議は2021年12月にまとめた最終報告書で、悠仁さまが皇位を継承する流れを揺るがせにしてはならないとし、その次代の議論は「機が熟していない」と明記。その上で、皇族数の確保策として、(1)女性皇族が結婚後も皇室に残る(2)旧宮家の男系男子が養子として皇籍に復帰する―の2案を提示した。

 岸田文雄首相は今年2月の自民党大会で「安定的な皇位継承を確保するための対応は先送りできない課題だ」と述べたが、具体的な動きにはつながっていない。有識者会議の報告を受け設置された自民党の「皇室問題等についての懇談会」(座長・麻生太郎副総裁)も22年1月の初会合以降、音沙汰なしだ。

 この問題に関わってきた政府関係者からは「首相は表で言うだけで、やる気がない」との不満が漏れる。ある閣僚経験者も「議論の機運が全く盛り上がっていない」と認める。

 自民党内には保守派を中心に「女系天皇容認につながるのではないか」(安倍派幹部)との意見が根強い。一方で、21年の総裁選で野田聖子元少子化担当相が「女系天皇も選択肢の一つだ」と訴えるなど容認派も一定数いる。首相としては、党内が二分し政権基盤が揺らぐのを避ける思惑もありそうだ。

8892OS5:2023/09/19(火) 21:01:09
https://news.goo.ne.jp/article/tbs/politics/tbs-726901.html
知られざる内閣改造 “最大のサプライズ”林外務大臣交代の真相
2023/09/17 06:30TBS NEWS DIG

知られざる内閣改造 “最大のサプライズ”林外務大臣交代の真相

知られざる内閣改造 “最大のサプライズ”林外務大臣交代の真相

(TBS NEWS DIG)

9月13日に行われた自民党の役員人事と内閣改造では、小渕優子氏の選対委員長起用や、史上最多タイの5人の女性閣僚誕生などが話題となった。その中で、多くの人を驚かせながら、あまり話題に上っていない人事がある。それが林芳正外務大臣の退任だった。なぜ林氏は交代となったのか。

「派閥を頑張ってもらいたい」 岸田総理からの要請
内閣改造を翌日に控えた9月12日の昼、宏池会(岸田派)のナンバー2、林外務大臣は総理官邸を訪れた。
週末にウクライナを訪問していたことについて、岸田総理に報告するのだという。
およそ30分後、総理執務室から出てきた林氏は硬い面持ちだった。

林 芳正外務大臣(当時)
「(記者:人事については)ウクライナの報告だけです」

記者団の質問にこのように答え、官邸をあとにした林氏だったが、実際には、この総理との会談で、林氏の大臣交代、そして後任に上川陽子氏をあてる人事が正式に決まったという。

政府関係者によると、この場で、岸田総理は林氏に次のように要請した。

「派閥を頑張ってもらいたい」

“最大のサプライズ”外務大臣交代

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9月13日に行われた自民党役員人事と内閣改造。

最大の焦点だった茂木幹事長の処遇をめぐって思い悩む中、岸田総理はいくつかの人事プランを用意していたとされる。小渕幹事長説や萩生田官房長官説など、さまざまな案が永田町をかけめぐったが、外務大臣人事についてはほとんど話題にならなかった。それは、林氏が外務大臣として1年10か月の間、堅実に仕事をしていたこともあり、続投があたかも既定路線であるかのように見られていたためだ。


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後任が同じ派閥で女性の上川氏だったことを聞いたアメリカの政府関係者は、「岸田がこの大臣交代を断行した勇気に驚いた」と興奮気味に語り、ある自民党幹部は「完全に岸田さんがライバルを潰した」との見方を示した。

霞が関や永田町からは「最大のサプライズ人事だ」との声が漏れた。

「安倍外交だってそうだった」首脳外交へのこだわり
なぜ林氏を交代させたのか。
9月13日の記者会見で問われた岸田総理は次のように答えている。


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岸田総理
「首脳外交というものは大変大きなウエートを占める。このように認識をしています。私も、長く外務大臣を務める中で、外交のありよう、そして外交における首脳外交の重要性、こういったことも痛感をいたしました。私自身、この首脳外交において大きな役割をこれからも果たしていきたいと思います。従来の林大臣も大変優秀な有能な大臣でありましたが、党内におけるこの有能な人材にも、それぞれこの力を発揮してもらうこうした体制を組むことも、より外交を前進させていく上でこれは意味があると考えています」

実は、政権発足してから間もない2021年11月にも、岸田総理は周囲に対して次のように語っている。

岸田総理(周囲に対し)
「外交は官邸主導でやる。安倍外交だってそうだった。外交は総理大臣がメッセージを出していくものだ」

第2次安倍内閣以降、4年8か月にわたり外務大臣を務めた岸田総理。そのときの経験から学んだのは「外交は最終的に総理大臣がやる」ということだったという。

外交は継続性が大事で、外務大臣も長く続けた方が国際舞台で有利。このように言われることが多いが、岸田総理自身は外務大臣を長く続けさせることよりも、派閥の別の人材に経験を積ませることのほうが重要だと考えたということになる。

実際、宏池会幹部によると、想定していた宏池会の閣僚枠は3。その内訳は再入閣・留任が1人、初入閣組が2人だった。もし林氏が留任すれば他の大臣経験者は入閣できない。派閥の新陳代謝を進めるため、そして、この組閣で岸田総理が目指した女性閣僚倍増のため、今回は上川氏を選んだ。

“身内でありライバル”の林氏
今回の交代劇にはもう一つの事情もある。
岸田総理が林氏を交代させないとみられていたのは、背景に両者の“微妙な関係”もあったからだ。

林氏は岸田総理より早く、2012年の自民党総裁選に出馬した。将来的に総理を目指すことを公言していて、2021年には参院議員から衆院議員への“鞍替え”も果たした。

8893OS5:2023/09/19(火) 21:01:22
「水正会」という、派閥を超えた会合を開いて自身の応援団を増やすなど、着々と総理を目指す上での環境整備をしていて、岸田総理からすれば“身内でありライバル”なのだ。
過去の自民党総裁の多くは、総裁になれば派閥を離れていたが、岸田総理は会長職にとどまっている。林氏を外務大臣に据えたのも、林氏が派閥に残ることで林氏の力が強くなりすぎることを警戒したのが理由の一つとされている。

つまり、林氏を外務大臣から外すのはライバル潰しどころか、将来の総理候補に力をつけさせることになりかねない。それでも岸田総理は林氏を派閥に戻した。ポイントは宏池会の現状にある。

宏池会の惨状と巻き返し

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内閣改造前の段階で、宏池会に所属する国会議員は45人(現在は46人)。総裁派閥ながら、なかなか人数が増やせず、第4派閥に甘んじている。
宏池会幹部によると、「50人を目指せ」と言ってきたのにもかかわらず、なかなか増えない実態に、岸田総理はいらだっていたという。

来年には自民党の総裁選がある。岸田総理としては、自分の足元を固めて再選は確実としたい。このため、林氏を戻してでも派閥をテコ入れし、体制を強化するよう命じたのだ。
一方で、さきほど紹介したように、今回の内閣改造で宏池会の閣僚希望枠は3だったが、入閣は1人足りない2人にとどまった。この結果、初入閣組を1人減らさなくてはならず、入閣候補とされた石原宏高衆院議員は閣僚ではなく総理補佐官となった。
各派閥の要望を最大限受け入れ、「党内融和」を重視することで、総裁選に有利になることを選んだのだ。

ただ、閣僚は減らしても、目立たないところで巻き返しに動いた。
自民党の「党7役」と言われる幹部の役職、組織運動本部長と広報本部長にそれぞれ金子恭之元総務大臣、平井卓也元デジタル大臣をあてた。
また、副大臣・政務官では最大派閥の安倍派の12人に次ぐ、10人を送り込んだ。
ちなみに、自民党の「党4役」に異例の2人を、閣僚にも3人を送り込んだ第三派閥の茂木派だが、副大臣・政務官では4人にとどまっている。

岸田総理
「閣僚、副大臣、大臣政務官さらには総理補佐官については適材適所でご覧のような老壮青、さらには男女バランスとなりました。要はチームとして人選を行いました」

岸田総理は、あくまで全体を見ることが大事だと強調した。

政権浮揚にはつながらず

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岸田総理(派閥研修会の懇親会にて)
「令和の『明日は今日より必ず良くなる時代』、宏池会がしっかりと時代をリードして作っていく。こういった気迫を持って、この時代に臨んでいきたいと思っています」

9月14日、内閣改造直後に行われた宏池会の夏の研修会。宏池会関係者によると、岸田総理は、一部の世論調査で内閣支持率が上がったことを自ら紹介し、喜んでいたという。

ただ、その後、別の世論調査では支持率は横ばいで、内閣改造で政権浮揚はできなかった、との見方が大勢を占めつつある。

閣僚経験者
「女性を入れたからといって支持率があがるわけではない」

身内を固めることはできても、国民の支持はつかめていない岸田総理。

まずは、物価高を受けた経済対策で、どのような納得感のあるメッセージを打ち出せるかが焦点となる。

TBSテレビ 政治部
官邸キャップ
川西全

8894OS5:2023/09/19(火) 21:03:55
https://news.goo.ne.jp/article/news1242/world/news1242-463692.html
権謀術数? 深謀遠慮? 改造内閣、本当の“目玉”
2023/09/15 17:25ニッポン放送 NEWS ONLINE

権謀術数? 深謀遠慮? 改造内閣、本当の“目玉”

権謀術数? 深謀遠慮? 改造内閣、本当の“目玉”

(ニッポン放送 NEWS ONLINE)

「報道部畑中デスクの独り言」(第340回)

ニッポン放送報道部畑中デスクのニュースコラム。今回は、改造内閣の「目玉」について—


2023年9月7日、東アジア首脳会議〜出典:首相官邸HPより(https://www.kantei.go.jp/jp/101_kishida/actions/202309/07asean.html

第2次岸田再改造内閣が発足しました。今回は6人が留任で、いわば「政権の骨格」が維持されましたが、11人が初入閣、女性閣僚は5人で過去最多に並ぶ陣容となりました。

「女性の政治参画が遅れているのは国際的にも問題と言われている。総理の意気込みを感じた」(加藤鮎子・子ども政策担当相)

「生活者目線の政策や、わかりやすい説明で、女性閣僚として私に与えられた役割を発揮していきたい」(自見英子・地方創生担当相)

その他、土屋品子復興相が初入閣、上川陽子外相は再入閣、高市早苗経済安全保障担当相が再任となりました。こうした女性閣僚の数がニュースにならなくなる時代が来るのを望みたいものです。

一方で留任した6人は、松野博一官房長官、西村康稔経済産業相、高市早苗経済安全保障担当相、河野太郎デジタル相、鈴木俊一財務相、斉藤鉄夫国土交通相。また、自民党役員人事では茂木敏充幹事長、萩生田光一政調会長が続投と……政権の骨格維持たるゆえんです。


初入閣で就任会見に臨む自見地方創生担当相

「この内閣は『変化を力にする内閣』。明日はきょうよりも良くなる、誰もがそう思える国づくりを」

岸田文雄首相は組閣後の記者会見で、内閣をこのように名付けました。ひねりのない素直な命名です。経済、社会、外交・安全保障を3本柱とし、特に、物価高への対応や、構造的賃上げの実現などに向けた経済対策の取りまとめを月内に閣僚に指示する方針を示しました。

「〇〇内閣」……新しい内閣が発足すると命名されるのが常ですが、野党の反応です。

—–

「薄味な内閣改造」(立憲民主党・泉健太代表)

「総裁選対策内閣」(日本維新の会・馬場伸幸代表)

「聞く耳持たずに突き進む内閣」(共産党・小池晃書記局長)

—–

軒並み突き放す表現ですが、国民民主党の玉木代表は「『賃上げ実現内閣』になってもらいたい」と、政権におもねっているかのような柔らかさでした。

国民民主党のスタンスはさておき、一方で玉木代表からはこんな発言もありました。

「入った人より、入らなかった人に関心がある。柱が抜けたときの岸田総理を支える体制として疑問」

8895OS5:2023/09/19(火) 21:04:10
林芳正外務大臣 第59回ミュンヘン安全保障会議(基調発言) 2023年2月18日 ドイツ・ミュンヘン 〜外務省HPより https://www.mofa.go.jp/mofaj/fp/nsp/page4_005774.html

玉木氏が指摘する「入らなかった人」……その1人として林芳正外相の名を挙げました。なぜ、林氏が外れたのか……これについては首相会見でも記者から指摘されました。

「外交は首脳会合が大変大きなウェイトを占める。長く外務大臣を務めるなかで首脳会合の重要性を痛感した。私自身、首脳外交で大きな役割をこれからも果たしていきたい。林大臣も有能な大臣だったが、党内の有能な人材にも力を発揮してもらう体制を組むことは、より外交を前進させていく上で意味のあることだと考えている」

外交に強い自信をにじませた首相の回答です。政治に限らず、物事は自信のある分野で足をすくわれることも少なくないだけに、細心の注意をお願いしたいところです。

会見では私も、原発処理水の海洋放出に関し、中国の水産物禁輸措置への一段の打開策について質しました。首相の回答は以下のようなものでした。

「先日、ASEAN関連首脳会議で中国の李強首相に対し、日本の立場を直接伝えた。引き続き中国に対し、即時撤廃を求めていきたい」

「ホタテの加工をおたくにはやらせない」……これぐらいのことは言ってもらいたいところですが、岸田首相にはないものねだりか? これまでの姿勢を改めて強調しました。


国民民主党・玉木代表

この処理水海洋放出の他、ウクライナ侵攻など、外交問題が山積するなかでの外相交代です。親中派とされる林氏に対し、上川氏の外相起用、また、あわせて今回就任した木原稔防衛相とともに、台湾有事へのシフトという見方もありますが、いささか解せないところです。

先の総裁選で戦った高市早苗氏、河野太郎氏の閣僚再任、茂木敏充氏の幹事長続投……ライバルを閣僚や党の要職にとどめ、いわば「動きを封じる」ことで、維新の馬場代表が指摘するような「総裁選対策」を敷いたという見方があります。だとすると、岸田派である林氏の処遇は、逆に「ポスト岸田」へのフリーハンドを与えたのかどうか……今後の動きに注目したいと思います。

人事というものに正解はありません。派閥のバランスを取れば「派閥均衡内閣」と揶揄され、ある派閥を重用すれば「偏重」と批判されます。苦心の跡がみられる今回の人事ですが、最大の“目玉”は、林外相が閣外に去ったことなのではないかと私は思います。

最後に現場の状況を1つ。今回の閣僚呼び込みで特徴的だったのは、新閣僚の顔にマスクがなかったこと。新型コロナウイルスが5類に移行した影響です。

ここ最近は、マスク姿の閣僚呼び込みが続いていました。初入閣の人物は面識に乏しい上に、マスクのために、前もって写真を確認していても誰か判然とせず、音声収録後に「あれ誰だっけ?」と、記者間で確認することもありました。

今回はしっかりと“お顔”を確認。そういう意味では文字通り、「顔の見える内閣」となりました。官僚の原稿棒読みでなく、自らの言葉をもつ大臣を期待したいものです。(了)

8896OS5:2023/09/19(火) 21:05:18
https://news.goo.ne.jp/article/fnn/nation/fnn-586627.html
河野太郎が残って野村農水相が交代したのは良かったが、パパのコネ多すぎない?
2023/09/15 16:00FNNプライムオンライン



首相の娘とか幹事長の娘とか…
先週の小欄では「河野太郎をクビにするな」、また先々週は「野村農水相には辞めてもらった方がいい」と書いたので、今回の内閣改造と自民党人事でこの2つが実現したのは良かった。

ただちょっと「パパのコネ」が多過ぎはしないか。政治家の世襲を否定はしないし、女性の活躍は大賛成だが、首相の娘・幹事長の娘と続くと、せっかくの女性登用の価値が下がってしまう。

特に、故小渕恵三元首相の娘である小渕優子氏は、自民党4役の選対委員長に抜擢されたのだが、故小渕氏の盟友だった故青木幹雄元官房長官が、優子氏を重用して欲しいと森喜朗元首相に「遺言」したなどといった話を聞くと、パパのお友達がみんなで娘をひいきしているようで「いい加減にしろ」と言いたくなる。

小渕氏が就任会見で過去の政治資金問題について、涙をこらえながら「忘れることのない心の傷」と述べたのも、なんだか自分が被害者のような態度で納得できなかった。

人事直後の13・14両日に行われた世論調査では、読売と日経が内閣支持率は上がらず横ばいで、日経は「改造効果乏しく、派閥均衡評価せず」という厳しい見出し。共同だけは6ポイント上がっていたが、小渕氏の人事については「適切でない」が59%に上った。

なぜ林芳正氏を交代させるのか
私がそれより納得できないのは、林芳正外相の交代だ。ロシアのウクライナ侵攻や、処理水放出への中国の反発など、外交懸案が多いこのタイミングで、なぜ「顔が効く」林氏を交代させ、いくら評価が高いとは言え、外交については未知数の上川陽子氏を充てたのか。

これについて、岸田文雄首相が会見で「外交は首脳外交というものが大変大きなウエイトを占める。私も長く外務大臣を務める中で、首脳外交の重要性を痛感した」と述べたのには驚いた。

つまり岸田氏は、自分が外相の時に安倍晋三元首相が行った首脳外交を見て、外交は外相でなく首相がやるものだと「痛感」し、自分も首脳外交をやりたいから林氏は「いらない」と思ったのだろうか。

だが安倍氏と自分を重ねるのは、さすがに無理があると思う。岸田氏は自衛隊の反撃能力の保有を含めた防衛力強化を打ち出して、米国など国際社会から高い評価を得たし、処理水の放出も、中国を孤立させ国際社会を味方につけており、外交能力は悪くないと思う。

だが防衛力強化は安倍氏が、また処理水放出は菅義偉前首相が敷いたレールを進んだだけという見方もある。岸田氏一人に外交をすべて任せるのは、はっきり言って不安だ。

林氏が親中派なので交代させたという説があるが、林氏はどちらかと言うと普通の日本人より欧米的な価値観を理解する人だ。国際派で交渉力がある林氏を、今交代させるのはあまりいい手だとは思えない。

岸田氏の本心は
もう一つ気になったのは、外相をやめた林氏が岸田派の閥務に専念するという話である。せっかく岸田政権ができたのに、おそらく最も政策に明るい林氏をなぜ派閥に置くのか、これも不思議な話である。

来年秋には、自民党総裁選が行われる。ポスト岸田の一番手である茂木敏充幹事長については、麻生太郎副総裁が高く評価しているが、岸田氏はむしろ警戒しているようだ。

岸田氏は首相になった頃、「一期やったら次は林さんに譲る」と言っていたと聞いたことがある。同じ派閥なので十分ありうる話だが、岸田氏はこれから支持率がさらに下がって解散できなくなり、自分がおろされた時のために、後継として林氏を温存したのではないか。
【執筆:フジテレビ上席解説委員 平井文夫】

8897OS5:2023/09/20(水) 08:56:25
https://news.yahoo.co.jp/articles/857a161597ed5936905a7626ca5a9e55b60426cb
岸田首相の内閣改造の評価散々「林、木原ダブル交代」となった裏側
9/20(水) 6:02配信
 岸田文雄首相が狙った内閣支持率アップにはつながらず、「『変化を力』どころか『変化ゼロ』」などと評価も散々な第2次岸田再改造内閣だが、一連の人事の中で多くの永田町関係者が「政治的サプライズ」と口を揃えたのが、林芳正外相と木原誠二官房副長官の退任劇だった。

 林氏はG20外相会議の議長役として活躍し、人事直前にウクライナを電撃訪問してゼレンスキー大統領と会談したことなどから、「誰もが外相留任と思っていた」(外務省幹部)のが実情。

 その一方で、岸田首相の最側近として官邸の仕切り役だった木原氏も、大手紙が「副長官留任」と報じるなど、政府与党内でも「岸田首相は結局、木原氏を交代させない」との見方が支配的だったからだ。

 結局、岸田首相は大方の予想を裏切る形で両氏を交代させた。そこで、その経緯や背景を検証すると、「岸田首相と林氏との派閥内での極めて微妙な関係に、最側近の木原氏の処遇問題が絡んだことが、ダブル交代の真相」(官邸筋)とする見方が浮かび上がってきた。

■背景に宏池会での岸田、林氏両氏の「特殊な関係」

まず、林氏の外相交代だが、(9月14日の寄稿で触れたように)「林氏は数カ月前から、『次の人事では外相をやめて党の役職につきたい』と直訴し、岸田首相もこれを受け入れていた」(官邸筋)とされる。

 ただ、林氏は岸田首相が人事工作を本格化させた段階で「G20 外相会議の議長役なので国連総会までは続けたい」との意向も示していた。このため、「岸田首相は一時、国連総会後への人事先送りも検討したが、すでに党内調整が進んでいたためそれを断念した」(官邸筋)のが実態とされる。

 しかし、「外交専門家」を売り物にしている岸田首相が、国連総会直前にG20外相会議の議長役の林氏を交代させるのは「人事手続き上もありえない」(G20自民幹部)はず。G20外相会議のメンバーからも「この時点での交代は理解できない」との疑問が相次いだ。

 その謎を解くカギが、岸田首相と林氏の「特殊な関係」とされる。林氏は現在岸田派の座長で、岸田政権が終わった後の同派後継会長就任が確実視されている。ただ、岸田首相は「退陣時期やその時点での党内状況によっては、退陣後も派閥会長にとどまることを念頭に置いている」(岸田派長老)との見方もある。

 というのも、総理総裁を輩出してきた名門派閥「宏池会」の領袖だった古賀誠元幹事長が、2012年秋に岸田氏に派閥会長を引き継ぐ際、その直前の自民党総裁選に古賀氏が派閥代表として擁立したのは、当時参院議員だった林氏。要するに「派閥の総理総裁候補としては林氏が先輩」となる。

 こうした経緯も踏まえ、2020年9月の総裁選で、当時の安倍政権での政調会長だった岸田首相は、官房長官だった菅義偉前首相に完敗した際、党内の多くが「岸田は終わった」と指摘したことを受け、岸田派でも「林派への代替わりの動きが急速に進んだ」(派若手)とされる。

 ただ、「岸田首相は内心、この動きに猛反発し、それが翌2021年秋の総裁選出馬につながった」(派幹部)というのが実態だ。このため岸田派関係者は「それ以来の林氏への強い警戒心が、今回の外相交代人事のつながった」と指摘する。

8898OS5:2023/09/20(水) 08:56:47
■8月初めに決まっていた「木原氏退任」

 こうした岸田首相の判断に微妙に絡んだのが最側近の官房副長官として官邸の切り回し役を務めてきた木原誠二氏の処遇だ。人事の直前に一部大手紙が「木原氏留任」を大きく報じたこともあり、表向きは「本人が固辞したことによる退任」とされている。

 しかし、「木原氏の妻が元夫の死亡をめぐり警視庁から事情を聴かれた際、捜査に政治的圧力をかけた」などと繰り返し『週刊文春』に報じられたことを不安視した岸田首相は、「木原氏を傷つけない形での交代を模索していた」(側近)との指摘もある。

 岸田首相と極めて親しい政界関係者は「岸田首相と木原氏の間では、8月初めに退任が決まっていたが、官邸側近にもそれを伝えなかった」と解説する。同関係者は「岸田首相は留任させようとしたのに本人が『内閣に迷惑をかける』という理由で断るという“美談”にして、木原氏のイメージダウンを防いだお芝居」と苦笑する。

 一連の伏せられた経緯については、岸田首相や木原氏は「決して口にしないで闇に葬る構え」(岸田派関係者)だとされる。ただ、同時進行となった「林氏と木原氏のダブル交代」は、岸田首相の足元の岸田派内に複雑な波紋を広げたのは間違いない。

 そもそも、「外相退任後は党のしかるべき役職に」と求めていた林氏に対し、岸田首相は人事断行の際、「君には派閥の面倒をみてほしい」と伝え、結果的に無役にした。これに対し林氏は「困惑と不満を隠して、とりあえず派内の各議員との懇親を深めることにした」(林氏周辺)という。

 これとは対照的に木原氏は幹事長代理と政調会長特別補佐に任命される方向だ。「岸田首相の懐刀として、茂木敏充幹事長や萩生田光一政調会長の監視役を務める」(岸田派幹部)ということで、「林氏との待遇の差は歴然」(同)となる。

 ただ、林氏の後任外相に岸田派幹部の上川陽子氏を起用した人事には、同派内から「なんで上川氏ばかりが重用されるのか」(閣僚経験者)との不満も噴出。それが岸田首相の派閥領袖としての対応への不信感にもつながっているのが実情だ。

■岸田派含め各派が「人事」に不満

 今回の人事を受けての各種世論調査では、「多少のばらつきはあるものの、支持率回復にはまったくつながらなかった」のは厳然たる事実。しかも、「政権安定を優先した岸田首相が派閥順送り人事を受け入れたのに、岸田派だけでなく、各派閥がそろって不満を漏らしている」(自民長老)という実態は「岸田首相にとっても想定外」(官邸筋)とされる。

 その岸田首相は19日午前、ニューヨークに向けて政府専用機で羽田空港を出発した。同日午後(日本時間20日午前)に国連総会一般討論演説で核軍縮への決意を表明するなど「得意の岸田外交」で存在をアピールして、帰国後の政局秋の陣に臨む構え。

 ただ、訪米出発前の19日朝には官邸で木原氏と密談したうえで自民党役員会に臨むなど、「木原氏を介した党運営への目配りも欠かさない」(官邸筋)ことが、「今回のダブル交代での岸田首相の本心がにじむ」(自民長老)ことは間違いなさそうだ。

泉 宏 :政治ジャーナリスト

8899OS5:2023/09/20(水) 11:29:19
https://news.yahoo.co.jp/articles/8808aa57cf13dd35e648d90fb0540ba51b937567
「ドリル優子」と皮肉られても…小渕優子こそ“初の女性首相”の有力候補である理由
9/20(水) 11:02配信

ダイヤモンド・オンライン
記者会見する自民党の小渕優子選対委員長=13日午前、東京・永田町の同党本部 Photo:JIJI

 2014年に政治資金規正法違反のスキャンダルが発覚し、経産相辞任を余儀なくされた小渕優子氏。その小渕氏が、自民党の役員人事で選挙対策委員長に任命された。約9年ぶりの要職復帰となる。だが小渕氏といえば、不祥事の発覚後に「証拠隠滅のためにパソコンのハードディスクをドリルで破壊した」という報道が飛び交い、いまだにネット上で揶揄(やゆ)されている状況だ。だがそれでも、筆者は小渕氏が「初の女性首相」になれる可能性を秘めていると考える。その理由とは――。(立命館大学政策科学部教授 上久保誠人)

● 選挙対策委員長に 小渕優子氏を起用の理由とは?

 去る9月13日、岸田文雄首相が内閣改造および党役員人事を行った。今回の人事では、安倍派、麻生派、二階派、茂木派など、各派閥の人材を幅広く登用しているのが特徴だ。党内に“敵”を作らず、政権の基盤を安定させることを重視したとみられる。

 すでに各所で詳しく報じられているため、本稿では全員の紹介は避けるが、閣僚19人のうち初入閣は11人。13のポストを入れ替えるなど、「派閥のバランス」を重視しながらもフレッシュな顔ぶれをそろえた。

 岸田内閣・自民党は新体制の下で、「異次元の少子化対策」や防衛費の大幅増、マイナンバー制度の改善、経済安全保障体制の確立といった課題に取り組んでいくことになる。

 筆者が今回の人事で注目しているのは、岸田首相が女性閣僚を内閣改造前の2人から5人に増やしたことだ。女性閣僚数としては、第1次小泉純一郎内閣、第2次安倍晋三改造内閣と並び過去最多である。

 その面々を順に見ていくと、「ポスト岸田」の有力候補の1人である高市早苗・経済安全保障担当相は留任となった。高い専門性と実務能力を評価されての判断だろう(本連載第311回p3)。

 そして、岸田首相が特に重視する外相には、元法相の上川陽子氏が起用された。上川氏は東京大学卒・ハーバード大学大学院修了で、法相在任時にはオウム真理教の元代表、麻原彰晃(本名:松本智津夫)元死刑囚らの死刑執行命令書にサインをした人物である。今回の人事でも、その度胸と手腕が評価されたとみられる。

 日本はこれまで、女性の人権問題について国際社会から厳しく批判されてきた(第333回)。その中での上川外相の抜擢(ばってき)には、日本における女性政治家の活躍を国際社会に強くアピールする狙いもありそうだ。

 また、副大臣を経験していない自見英子(じみはなこ)・前内閣府大臣政務官は地方創生担当相に、加藤鮎子・前国交大臣政務官はこども政策・少子化担当相に抜擢された。この二人の起用に関しては、岸田内閣の支持率低迷が続く状況を打開するために、政権の清新さをアピールする思惑があるのかもしれない。

 そして、復興相には無派閥の土屋品子氏が初入閣した。土屋氏は聖心女子大学を卒業後、栄養関連の専門学校で学んだ異色の経歴を持つ。栄養士・製菓衛生師・調理師などの資格も保有しているとのこと。この人物の登用にも、「ジェンダー平等」をアピールする狙いがあると推察される。

 一方、党役員人事に目を向けると、選挙対策委員長には小渕優子氏が起用された。この判断は、一連の女性閣僚の登用とは毛色が異なるものだ。

● 経産相在任時に不祥事が発覚 しばらく裏方に徹してきた小渕氏

 というのも、過去の人事も含めて、自民党による女性政治家起用は(1)華やかさと人気を内閣支持率に取り込むこと、(2)「女性の社会進出」に積極的に取り組んでいると世間にアピールすること――の2点を主な目的としてきた。

 もちろん、それは決して悪いことではない。女性を積極起用する中で、高市氏をはじめ、野田聖子・前こども政策担当相、小池百合子・現東京都知事など、手腕を身に付けて実績を上げる女性政治家が続々と台頭してきた(第285回)。世間へのアピールにとどまらず、優秀な人材の輩出につながる効果もあったといえる。

 だが、今回の小渕氏の起用は、こうした文脈からは逸脱している。それどころか、内閣支持率を下落させる懸念材料になりかねない。

8900OS5:2023/09/20(水) 11:29:40
 小渕氏は知っての通り、第84代総理大臣である故・小渕恵三氏を父に持つ世襲議員だ。戦後最年少の34歳9カ月で初入閣し、内閣府特命担当相として少子化対策や男女共同参画などに従事。14年には経済産業相に就任し、順調なキャリアを積み重ねていた。

 ところが、経産相在任時に政治資金規正法違反のスキャンダルが発覚し、辞任を余儀なくされた(第93回)。嫌疑不十分で不起訴となったが、それ以降、小渕氏は閣僚に就いていない。党組織本部長など、どちらかといえば裏方といえる仕事で汗をかいてきた。

 そんな「スネに傷持つ身」である小渕氏が、今回久しぶりに要職に起用されたわけだ。

 だが小渕氏は、経産相就任前に文部科学大臣政務官や財務副大臣の経験はあるものの、それ以外は政治家として顕著な実績があるわけではない。経済安全保障の専門家として存在感を見せる高市氏や、こども家庭庁の設立に携わった野田氏と比べると見劣りする。

 政治家としての「修羅場」の経験値も同様だ。悔しい結果に終わったものの、高市氏、野田氏は初の女性首相を目指して総裁選を戦った経験がある。特に野田氏は「郵政造反議員」として05年の郵政解散総選挙において小泉首相(当時)に反旗を翻し、選挙区に「刺客候補」を立てられる苦境を生き残った。

 それに対して、小渕氏は元首相の令嬢として、政界の先輩からかわいがられてきた印象だ。最年少の閣僚起用や、経産相への抜擢は、能力や業績を高評価された人事というよりも、先輩方の寵愛(ちょうあい)が反映された結果だと思えてならない。

 もちろん、高市氏や野田氏も21年に「NTTとの会食問題」が取り沙汰されるなど不祥事もあった。両名とて“清廉潔白”というわけではないが、やはり政治家としての実績・経験は小渕氏を上回っているとみてよいだろう。

 そんな中で下された、今回の人事。小渕氏の抜擢は「参院のドン」と呼ばれた故・青木幹雄氏の「遺言」に基づくものだという見方が強い。だから筆者は「従来の女性登用の文脈から逸脱している」と述べたのだ。

● 今回の起用は小渕氏にとって 飛躍のチャンス!?

 青木氏は小渕恵三内閣の官房長官で、茂木派の長老として隠然たる影響力があった。小渕優子氏の“実質的な後見人”といえる立場だったが、今年6月に89歳で死去した。

 一部報道によると、青木氏は生前「われわれの使命は小渕優子内閣を作ることだ」と公言していたという。そして、森喜朗元首相がその「遺志」を後押しした。

 青木氏は小渕元首相が急死した際、森氏を後任に決めた人物だとされる。いわば森内閣の生みの親だ。青木氏に恩義がある森氏は、その「お別れの会」で「(小渕優子内閣を作るという)夢がかなうよう最大限努力してまいる」という趣旨の発言をしたと報じられている。

 今回の小渕氏の選対委員長への起用にも、森氏の意向が反映されているようだ。それが事実ならば、またもや長老の寵愛による抜擢である。実力でもぎ取った要職だとは到底いえない。

 ただし、岸田首相が小渕氏に任せたのは「選挙」の対策である。結果が数字として表れるため、その力量が可視化されてしまう難しい職務だ。「政治家は選挙に落ちたらタダの人」という言葉があるように、結果によって党員の人生が大きく左右されてしまう責任ある立場でもある。

 この人事に鑑みると、岸田首相は小渕氏に対して「長老の意をくんでポストは与えるけれども、実力は自らの手で証明しなければならない」と示したようにも思える。

8901OS5:2023/09/20(水) 11:30:08
 一方で、実力さえ証明できれば、今回の起用は小渕氏にとって飛躍のチャンスでもある。選対委員長として候補者一人一人の勝利に向けて汗をかき、結果につなげれば、派閥を問わず人望を得られるまたとない好機となるからだ。所属派閥である茂木派だけでなく、他派閥にも支持を広げられるだろう。

 もし小渕氏が首相就任を本気で目指すならば、この党内での支持拡大が実現のキーポイントになり得る。先ほどの高評価とは矛盾するようだが、高市氏や野田氏は、自ら仲間を集め、若手の面倒を見て汗をかき、派閥を率いて総裁選に勝とうとしたわけではなかった。彼女らは「無派閥」のまま総裁選に出た。いわば、「初の女性首相候補」という神輿に担がれることで当選を目指したといえる。

 これに対して、現段階の小渕氏には、神輿に担がれるだけの人望や実力はないかもしれない。しかし、長老から与えられた機会ではあるが、自ら汗をかき、泥をかぶって仕事をし、成果を出すことができれば、従来の女性政治家にはなかった「数の力」(=党内での支持基盤)を得られる立場についた。

 その上、政府は衆参両院の候補者に占める女性の割合を25年までに35%にするとの公約を掲げている(参考資料)。公約実現に向けて女性候補者を育成し、立候補・当選させていけば、「小渕ガールズ」とも呼ぶべき自らの権力基盤となるグループを形成できるかもしれないのだ。

 なにより、選対委員長として成果を出せば、茂木派の後継者として認められて「小渕派」を率いるポテンシャルも秘めている。

 ただもちろん、これらはあくまで仮定の話であり、そう首尾よく事が運ぶとは限らない。岸田首相も、何度も総裁選に挑戦して煮え湯を飲まされるような経験をした後に当選した(第286回)。小渕氏も根気強く挑戦し続ける必要があるだろう。

● 「ドリル疑惑」の払拭も 避けては通れない

 そして、総裁選と直接的な関係はないが、今後の小渕氏にとっては「国民からのマイナスイメージの回復」も重要な課題となる。

 今回の党役員人事が発表された際、SNSの「X」(旧Twitter)上では「ドリル優子」という言葉が飛び交った。

 14年のスキャンダル発覚時に、東京地検特捜部が小渕氏の後援会事務所などを家宅捜索すると、会計書類を保存したパソコンのハードディスクが電動ドリルで破壊された状態で見つかったという。このことを揶揄(やゆ)した小渕氏の異名だ。

 この「証拠隠滅疑惑」に対する国民の視線はいまだに厳しい。だが、たとえ国民に不人気な政治家であり、長老の寵愛によって要職を与えられたにすぎなくても、小渕氏が大きな可能性を秘めていることに変わりはない。

 繰り返しになるが、汗をかき、泥をかぶって「数の力」を得られれば、日本初の女性首相になれるかもしれないのだ。小渕氏は、自らに課せられた使命の大きさを知り、汚名返上に邁進(まいしん)すべきである。

上久保誠人

8902OS5:2023/09/20(水) 12:17:36
https://news.yahoo.co.jp/articles/6fb385b43d9cb46e912023032a5a7d8a366bcda9
杉田水脈議員の投稿「人権侵犯」認定 札幌法務局、本人に啓発 ブログでアイヌ民族侮辱
9/19(火) 22:51配信

北海道新聞
杉田水脈衆院議員

 自民党の杉田水脈衆院議員がブログなどでアイヌ民族を侮辱的に表現した問題について、札幌法務局が「人権侵犯の事実があった」と認定し、杉田議員側に人権尊重への理解を求める「啓発」を行ったことが19日、分かった。


法務局に人権救済の申し立てをしていた当事者らが明らかにした。

8903OS5:2023/09/20(水) 21:40:33
https://news.yahoo.co.jp/articles/7f0d898d1cbced0201bff920860fcf5d91780c9a
安倍派から1人退会 100人割れ 森元首相への不満 アリの一穴か
9/20(水) 20:44配信

朝日新聞デジタル
自民党安倍派の総会であいさつする座長の塩谷立氏=2023年8月31日、東京・永田町の自民党本部、上田幸一撮影

 自民党安倍派が100人の大台を割り込み、99人になった。同派が20日、土井亨衆院議員(宮城1区)の退会届を受理したと発表。新会長を選出できないまま、新たに敷いた集団指導体制への不満は派内にくすぶり、今後も退会者が出る可能性もささやかれる。

 「何人かで説得したが、固い意思があった」。安倍派の塩谷立座長は同日、土井氏の退会届を受理した経緯を朝日新聞などの取材に語った。土井氏は13日に退会の意向を示したが、塩谷氏が慰留していた。

 土井氏はこれに応じず、取材に「新会長を決められなければ退会すると言ってきた」と説明した。無派閥の閣僚経験者は、土井氏が森喜朗元首相の名を挙げ、「森さんの言いなりになる派閥は嫌だ」と相談してきたと語る。

朝日新聞社

8904OS5:2023/09/20(水) 21:41:01
https://news.yahoo.co.jp/articles/1167ba6ba311b8798e22e4a7a88ab40607a67a83
二階派、「非主流」続き正念場 人事希望通らず、後継不在
9/20(水) 19:44配信


共同通信
派閥の研修会であいさつする二階俊博会長=20日午後、長野県軽井沢町

 自民党第5派閥の二階派(41人)が20日、長野県軽井沢町で研修会を開いた。派閥会長の二階俊博氏が2021年10月の岸田政権誕生に伴い党幹事長を外れたのを機に退会者が続出。先の内閣改造・党役員人事で「満額回答」はかなわず、「非主流派」が続くことを印象づけた。衆目の一致する派内の後継者は不在で、正念場を迎えている。

 二階氏は研修会のあいさつで「相手(候補)が選挙区でちょろちょろして困っているなら言ってほしい。5人、10人で押しかけ、同志をいじめたらこんな目に遭うぞと力を示す」と独特の表現で結束を訴えた。2年前の党総裁選では一致した投票行動が取れなかった。

 安倍、菅両政権下で二階氏は歴代最長となる5年超幹事長を務めた。この間、派閥は結束力を維持し、入会希望者も相次いだ。

 だが二階氏が無役となると、昨年4月以降は片山さつき元地方創生担当相や衛藤晟一元沖縄北方担当相、泉田裕彦、中川郁子両衆院議員と退会が続く。

8905OS5:2023/09/21(木) 17:56:25
https://news.yahoo.co.jp/articles/27e12e2a31f507dcc7a82b9634c35fc8412d4742
下村氏は顧問 自民党安倍派が新体制の人事を決定
9/21(木) 13:42配信


産経新聞
下村博文氏

自民党最大派閥の安倍派(清和政策研究会、99人)は21日、党本部で常任幹事会を開き、下村博文元文部科学相を顧問とするなど新体制の人事を決めた。最高顧問に衛藤征士郎元衆院副議長と山崎正昭元参院議長、顧問に下村氏と山谷えり子元拉致問題担当相を充てた。事務総長は高木毅国対委員長、参院安倍派会長は世耕弘成参院幹事長がそれぞれ続投し、事務総長代理に西村明宏前環境相と稲田朋美元防衛相の就任が決まった。

8906OS5:2023/09/21(木) 18:09:01
https://news.yahoo.co.jp/articles/52c6c8884c30ac8872a98518164d8da61f047cc7
二階派、巻き返しに苦心 日中外交・総裁選で存在感狙う 自民
9/21(木) 7:09配信


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時事通信
派閥研修会であいさつする自民党二階派の二階俊博会長=20日午後、長野県軽井沢町

 自民党の二階派(41人)が巻き返しに苦心している。

 岸田政権で「非主流派」の地位が定着。先の内閣改造では閣僚2枠を辛うじて維持したものの、党四役は得られず、副大臣・政務官ポストも減少した。所属議員も減り続ける中、日中議員外交と来年秋の党総裁選で存在感を示そうとしている。

 同派は20日、長野県軽井沢町で研修会を開催。会長の二階俊博元幹事長は「みんなで協力し、力を尽くすことを誓い合おう。力を示さないといけない」と結束を呼び掛けた。

 13日の内閣改造に先立ち、二階派は首相官邸に、閣僚2枠を維持した上で入閣待機組を処遇するよう要求。水面下では党四役入りも求めた。官邸の回答は「入閣枠1」のみ。同派幹部が「それなら要らない」と激怒したため、官邸側は閣僚2枠を再提示。小泉龍司法相と自見英子地方創生担当相の初入閣が決まった。副大臣は2人から1人に、政務官は5人から3人に減り、全体として不満が募る人事となった。

 派閥の勢力衰退はより深刻だ。二階氏が安倍・菅政権で幹事長として権勢を振るった当時は第4派閥(48人)にまで拡大したが、岸田政権で「無役」になると他派閥に移籍する退会者が続出。岸田派(46人)に抜かれて第5派閥に転落した。

 二階氏を幹事長代理として支えた金田勝年元法相は次期衆院選への不出馬を表明。衆院小選挙区の「10増10減」に伴って比例代表への転出を余儀なくされた議員もいる。派内からは「状況は厳しくなる」との声が漏れる。

 局面打開へ期待されているのが、二階氏が重視する日中外交だ。習近平国家主席と会談するなど中国側と独自の人脈を持つ二階氏は、4月に日中友好議員連盟会長に就任し、訪中への調整を進めている。東京電力福島第1原発の処理水放出で悪化する日中関係の改善に向け、二階氏の訪中が実現するかが政権内で注目されている。

 岸田文雄首相が再選を目指す総裁選で一矢を報いようという動きもある。二階派は「勝ち馬」に乗る戦略を得意としてきたが、次回は「対抗馬を担ぐべきだ」(閣僚経験者)との主戦論が浮上。二階氏は、首相と一定の距離を置く菅義偉前首相(無派閥)や森山裕総務会長(森山派会長)とも良好な関係を築く。「ポスト岸田」に向けた二階氏らの対応が焦点となる。

8907OS5:2023/09/22(金) 10:39:24
https://news.yahoo.co.jp/articles/b4d6120cd75a0bf08c7d74cbffa9dccd7966c32d
自民安倍派「5人衆」の要職留任、若手「ポスト配分が停滞」と不満…派閥退会の動きも
9/22(金) 7:42配信

読売新聞オンライン
自民党安倍派総会であいさつする塩谷立氏(右から2人目)(8月31日、自民党本部で)

 自民党最大派閥の安倍派(99人)で、集団指導体制への不満がくすぶっている。内閣改造・党役員人事で中枢を担う「5人衆」がそろって要職にとどまり、中堅若手からは「ポスト配分が停滞している」との声が上がっている。来年の総裁選に向け、派閥の結束をどう維持するかが課題となりそうだ。


 安倍派は21日、党本部で常任幹事会を開き、派内人事を決定した。事務総長に高木毅国会対策委員長、参院安倍派(清風会)会長に世耕弘成参院幹事長を引き続き充てる。15人の常任幹事会メンバーから外れた下村博文・元政調会長は顧問とした。

 塩谷立座長は記者団に対し、「体制を変えると、色々な面で問題が出てくる可能性もあり、今の体制をある程度堅持する」と説明した。

 鈴木総務相、宮下農相の初入閣については、「最優先でお願いしていた。非常に満足している」と評価しつつ、「もう一人、二人増えてもいいだろうと交渉したが、もう一歩だなという思いだ」と反省を口にした。

 実際、松野官房長官や西村経済産業相、萩生田政調会長らが続投したことを巡り、「5人衆の優遇人事で、派閥内の新陳代謝を図る努力が足りなかった」などと、人事の固定化に不満を抱く議員は多い。

 20日には、土井亨衆院議員の派閥退会が発表された。安倍晋三・元首相の死去後、1年以上たっても後継会長を決められないことへの不満や、森喜朗・元首相に近い5人衆への反発があるとみられている。

 安倍派では当面、衆目の一致する会長候補がいない状況が続くとみられ、総裁選への対応も不安要素だ。西村氏は将来の出馬に意欲を示しているが、総裁候補の選考に着手すれば、対立の火種となる恐れがある。ベテラン議員は「今こそ団結を強め、退会者が次々出るような事態だけは避けなければいけない」と語った。

8908OS5:2023/09/22(金) 10:58:30
https://news.yahoo.co.jp/articles/92325b882f01bbda6ced4caabb26f57dc5c1e779
自民党安倍派、処遇注目の下村博文氏を新設ポスト「顧問」に 常任幹事会メンバーには入らず
9/22(金) 5:00配信


日刊スポーツ
8月31日、安倍派総会後に取材に応じる下村博文元文科相(撮影・中山知子)

 自民党最大派閥の安倍派は21日、党本部で開いた新たな意思決定機関の常任幹事会で、新体制移行後に同幹事会のメンバーから外れている下村博文元政調会長を、新設ポストの「顧問」とする人事を決定した。山谷えり子元国家公安委員長も顧問に就けた。会合後の取材に、塩谷立座長が明らかにした。

 下村氏は安倍晋三元首相に近く、安倍氏の死去後は塩谷立座長とともに会長代理として派閥運営に携わる立場だったが、新体制では15人いる常任幹事会メンバーに入らなかった。今も派閥に影響力を持つ森喜朗元首相の意向が影響したとの見方もあり、新体制での処遇が注目されていた。

 下村氏は新体制が決まった先月31日、「今はまず清和研の仲間を支え、縁の下の力持ちとして貢献したい」などと述べていた。

 安倍派では新会長が決まる見通しが立たない中で、新体制移行後の今月13日に土井亨・元国交副大臣が退会届を提出。新体制への不満が背景にあるとみられ、20日に土井氏の退会が正式に発表された。それにより、派閥の所属人数が大台の100人を割って99人となるなど混乱している。

8909OS5:2023/09/22(金) 10:59:01
https://news.yahoo.co.jp/articles/e8ba9dc2eb1a9cc88f6b9b3688ed2b0d5a2ff302
自民・高市氏、安倍元首相の遺志継承に意欲 閣内残留で総裁選へ正念場
9/21(木) 19:54配信


産経新聞
安倍晋三元首相の留魂碑に献花した高市早苗経済安全保障担当相(右から4人目)ら自民党「保守団結の会」の有志議員=21日、奈良市(同会提供)

高市早苗経済安全保障担当相は21日、奈良市内に建立された安倍晋三元首相の慰霊碑「留魂碑」を訪れ、安倍氏の遺志を引き継ぐ思いを新たにした。高市氏は令和3年の自民党総裁選で岸田文雄首相(総裁)に敗れたものの、保守層を中心に根強い人気がある。今回の内閣改造前には肝いりの経済安保政策に道筋をつけたとして、党務への復帰も視野に入れていた。留任が決まったことで、「ポスト岸田」を狙うには政権を支えつつ党内の支持固めなどを行うことが必要になる。


「おととしの誕生日に『おめでとう』と言ったのが最後になったのはつらいことだが、安倍氏がやり残したことを含め、みんなで頑張ってやっていきたい」

高市氏は21日、安倍氏の留魂碑を前に、自身が顧問を務める党有志のグループ「保守団結の会」のメンバーらに語った。この日は昨年7月に死去した安倍氏の69回目の誕生日だった。

次期総裁にふさわしい人を尋ねる報道各社の世論調査で、高市氏は岸田首相より上位に入るケースもある。同グループのメンバーをはじめ、党内に高市氏と政治信条が近い議員は多く、高市氏自身、総裁選の出馬に必要な20人の推薦人確保に自信を見せる。

一方で、前回総裁選で高市氏が国会議員票で2位と健闘した背景には、後見人として保守系議員らを糾合した安倍氏の存在があった。安倍氏亡き今、総裁選を勝ち抜く戦略を描くのは容易ではない。

高市氏にも党務に戻り、仲間づくりに取り組みたい思惑もみえる。内閣改造前の今月5日、産経新聞の取材に応じ、「党に戻ったとして」と前置きした上で、「税率を上げず、税収が増える政策を仲間と発信したい」「躍動感ある経済で全世代の安心感を確保する」などと今後の構想を披露していた。19日にはX(旧ツイッター)に経済安保相留任について「戸惑った」と投稿した。

今回の人事で首相が高市氏を政権内に取り込んだのは「次期総裁選に向けて、対立する要素を作らないため」(党幹部)との見方は根強い。

もちろん高市氏も今は公務に専念する構えを見せる。高市氏に近い閣僚経験者は「とことん岸田政権を支えることだ。それができて次がある」と助言する。まずは、高市氏が意欲を見せてきた機密情報の取り扱いを官民の有資格者に限るセキュリティー・クリアランス(SC、適格性評価)の法制化を来年の通常国会で実現できるかが、飛躍への試金石となりそうだ。(奥原慎平)

8910OS5:2023/09/22(金) 18:20:00
https://news.yahoo.co.jp/articles/76e20a9458579d32540bb9c0713ff4b4926b5c50
岸田首相が示した「木原愛」 最側近を幹事長代理に 自民、総務会で人事了承
9/22(金) 14:03配信


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産経新聞
職員へあいさつする木原誠二前官房副長官=14日午後、首相官邸(矢島康弘撮影)

木原誠二前官房副長官の幹事長代理起用は、岸田文雄首相(自民党総裁)の意向でもあった。自身の最側近を〝分身〟として党に置くことで、党運営と政策立案の双方で官邸との意思疎通を密にする狙いがある。来年の党総裁選に向けた足場固めの側面もありそうだ。

【写真】ユーチューブに出演する自民党の木原誠二氏と平将明氏

「党と政権との緊密な関係に貢献してもらえるのではないか」

森山裕総務会長は22日の記者会見で、木原氏の人事についてこう述べた。

首相は当初、木原氏を官房副長官から外す気はなかった。しかし、木原氏の妻の元夫の死亡を巡る週刊誌報道が過熱。家族への影響を懸念した木原氏が留任を辞退した。

木原氏の意向を尊重した首相だが、無役とはせずに党運営の実務を担う幹事長代理に充てた。主に閣僚経験者が務めるポストで、閣僚未経験の木原氏の就任は異例。木原氏と同じ岸田派(宏池会)に所属する議員は「首相の木原愛を感じるね」と語る。

直属の上司となる茂木敏充幹事長は、木原氏の能力を高く買っている。その茂木氏は、子供政策や補正予算の打ち出しを巡り官邸との齟齬(そご)が伝えられた。こうした事態を回避する結節点となることが今後の木原氏の役目となる。

連立を組む公明党とのパイプ役も期待される。候補者調整でこじれた東京での選挙協力を復活させる際は、木原氏が公明幹部と詰めの協議を行っていた。

来年9月の自民総裁任期満了に伴う総裁選をにらんだ布石でもある。首相は総裁再選に向けて重要な一年を迎えるが、足場の岸田派は〝お公家集団〟と揶揄(やゆ)されるほど政局に弱い。岸田派議員は「木原氏は政策も政局もできるまれな人物。党で自由に活動してもらえるメリットは大きい」とみる。

木原氏の重用を続ける首相だが、「ひいき」と映れば党内に不満がたまる可能性もある。今回の人事で政調会長代理も兼務させる案があったが、党側から「両方はさすがに…」との声が出て、政調会長が任命する政調会長特別補佐に収まった。(石鍋圭)

8911OS5:2023/09/22(金) 18:24:58
https://news.yahoo.co.jp/articles/957e5a885fb618083b0b9db07e99d0051c1511fb
自民、経理局長に二階派の林幹雄氏起用へ 首相主導で茂木氏けん制か
9/21(木) 20:37配信
毎日新聞
林幹雄元経済産業相

 自民党は、党経理局長に二階派の林幹雄元経済産業相を充てる方針を固めた。与党関係者が21日明らかにした。経理局長は党の資金を管理する「金庫番」で、資金配分の権限を握る幹事長と同じ派閥から選ばれることが近年多い。茂木敏充幹事長体制では他派閥からの起用は初めて。岸田文雄首相が主導したとされ、党内には「ポスト岸田」に意欲を示す茂木氏に対するけん制との見方もある。


 今回の人事は、13日にあった内閣改造・党役員人事の一環で、22日の党総務会で正式決定する。

 2021年11月に茂木氏が幹事長に就任して以降、経理局長は茂木派の渡辺博道前復興相と若宮健嗣元消費者担当相が務めてきた。党関係者によると首相が林氏の起用を決定。二階派は政権と距離を置く「非主流派」だが、首相は林氏と当選同期で近い関係にある。

 首相は、今回の人事で茂木派の小渕優子氏を選対委員長に抜てきしており、来年秋の総裁選への意欲を隠さない茂木氏をけん制したとの見方がある。林氏の起用も党の資金の流れを監視し、茂木氏の動きを封じる意図がある可能性があり、自民の閣僚経験者は「それほど茂木氏を警戒しているのだろう」と語った。【竹内望、李舜】

8912OS5:2023/09/22(金) 18:25:27
https://news.yahoo.co.jp/articles/36166249962ed5082b0ada69168449c7f4239aa8
林前外務大臣の突然交代のワケ “ライバル封じ”・“林を外せ”…岸田総理・麻生副総裁の“思惑”一致か
9/21(木) 20:02配信
FNNプライムオンライン
FNNプライムオンライン

林芳正前外務大臣が突然の交代となった。林前外務大臣を評価していなかった麻生副総裁と、岸田派内のライバルを封じた岸田総理との思惑が一致したという見方がある。

【画像】突然交代となった林芳正前外務大臣

岸田総理と上川外務大臣の外交に関して「なぜ林前外務大臣を交代させたのか?」について、政治部の高田圭太デスクが解説する。

前外務大臣が“突然交代”
「林前外相はなぜ交代になったのか?」というのが今、永田町でもミステリーとして話題になっている。

林前外相には何か大きなスキャンダルや失点などがなく、永田町でも林前外相は続投とみられていた。現在、上川外務大臣が行っている国連総会も、林前外相が出席する前提で準備していたため、急きょの変更に追われている。

外務省幹部も「うちの大臣はなぜ交代になったのか?」と驚いていた。

では、岸田総理が林前外相を交代させた動機は何なのだろうか。

まずは「岸田総理が女性を外交の顔にしたかったから」と考えられるが、これはどちらかというと表の動機で、裏には他の動機があったのではという話がある。

そこで出てくる裏の動機が「麻生副総裁が林前外相を外せと言っていた」ということだ。

麻生副総裁は20日に83歳の誕生日を迎えたが、岸田総理にとって、外交の一番大事な相談相手でもある。その麻生副総裁が、林前外相のことを常々評価していなかった。そのことが、交代の一つの答えと言われている。

麻生副総裁が、林前外相のことを評価しない最大の理由は、林前外相が中国とパイプの太い政治家だということだ。麻生副総裁は、台湾との関係を重視していて、中国には強硬に対応すべきだとの姿勢だ。

処理水の問題で中国が強硬姿勢に出る中で、「林を置いておいていいのか」というのが麻生副総裁の考えだったと言われている。

岸田・麻生の“思惑”一致か
さらに、3月のG20外相会合を林前外相が欠席したことも影響した。

国会日程の都合での欠席だったが、G20というのは麻生副総裁が総理のときに始まった会議だ。麻生副総裁は、国会への根回しが足りずに欠席した林前外相を、外務大臣として「不適格」だと感じたようだ。

そしてもう一つが人間関係で、林前外相は麻生副総裁の天敵とも言える古賀元幹事長に近く、元々よく思っていなかったという背景もある。

ただ、麻生副総裁がいくら進言しても、岸田総理が林前外相を高く評価していたら交代とはならないはずだ。そのため、ある関係者は「岸田・麻生の思惑が一致したからだ」と話している。その麻生副総裁の考えに、岸田総理が乗った動機が「岸田派内のライバルを封じた」という見方だ。

自民党関係者は記者の取材に「岸田総理は自分の後を狙っている人間のことを嫌っている」と語っている。

林前外相は今、岸田派のナンバー2の立場で、将来岸田派が林派に衣替えする可能性もある。

岸田総理としては、今後の影響力を保つためにも林前外相が外交で力をつけすぎるのは面白くないので、ポストを外して力を抑えたという見方だ。

ただ、こうした人事のやり方には、波紋が広がっている。

ある党内の大物議員は「G7議長国で各国との調整もある中で、外相を明確な理由がなくはずすのはありえない」「さすがにやりすぎ。岸田総理が権力に執着する姿が見えてしまった」と話している。

一方で、岸田総理の周辺は「何も思惑なんてないよ。いかに女性を増やすかのパズルの中で、自分の派閥の林前外相を外すしかなかった」と思惑を否定している。

それぞれの動機が複雑に絡み合って今回の交代になったのだが、真実は一つではなく、受け止めた人の数だけあると感じる今回の人事だ。
(「イット!」 9月20日放送より)

イット!

8913OS5:2023/09/22(金) 20:19:56
https://news.yahoo.co.jp/articles/08626d40c5a1faeb93ac68382f26e49def646c4e
実は「売り込み上手」の上川陽子議員、外相起用の衝撃 岸田首相の念頭に“古賀誠問題”か
9/21(木) 11:02配信


デイリー新潮
上川陽子議員

 岸田文雄首相は9月13日に行った内閣改造で女性閣僚を5人登用した。女性の閣僚数では史上最多タイだという。その中で「静かな衝撃」と言えるインパクトを残したのが、上川陽子の外務大臣への起用である。永田町以外ではそれほど名の知られた政治家ではなく、むしろ比較的地味な部類かもしれない。そんな上川の抜擢がなぜ大きな意味を持つのかといえば、上川が事実上、将来の首相候補争いに電撃的に参入したことになるからである。【冬木陽一/政治アナリスト】


 上川は衆院静岡1区選出で衆院当選7回の70歳。岸田派に所属し、閣僚として少子化対策担当相、法相を歴任した。自民党役員としては女性局長、幹事長代理などを務めた。東大、三菱総合研究所、ハーバード大大学院を経て、政策コンサルティング会社を設立している。政策通との評が一般的で、国際関係から女性政策、憲法まで幅広く手がけた。

高市早苗、稲田朋美らとの“違い”
 上川が「ポスト岸田」候補になった理由は、外相が財務相と並ぶ重要閣僚だからではない。

 まず、首相候補と目される他の女性政治家と比べた場合の「異質さ」にある。これまで自民党で女性の首相候補として挙がってきたのは、主に高市早苗、野田聖子、小渕優子、稲田朋美らであった。彼女たちは自身が手を挙げて党総裁選に立候補したり、首相を目指すと公言したりした。あるいは目上のベテラン有力政治家らの寵愛を受けて「将来の首相だ」と言ってもらうことで「資格」を付与されてきた。

 高市、野田は実際に総裁選に出馬した。稲田は故安倍晋三元首相 から次々と要職に抜擢され、首相を目指すと発言してきた。小渕は故小渕恵三元首相の娘であり、恵三の系譜に連なる故青木幹雄元官房長官らから「プリンセス」としての期待を一身に背負ってきた。

 一方、上川が首相を狙うと発言したことはこれまでなく、強力な後ろ盾も見当たらない。政策力や問題解決能力などを周囲に認められ、結果的にポストを歩んできた。人物評として共通するのは「頭脳明晰」「聡明」「飾らない人柄」などだ。平たく言えば「頭は切れて、人当たりは良いが卑屈ではなく、性格もいい」となる。

 また大きなスキャンダルが発覚しておらず、周囲との目立った軋轢も特に聞こえない点も、優位である。例えば小渕は、政治資金規正法違反事件で元秘書が有罪判決を受けた。当時、事務所にあった証拠品とみられるパソコンがドリルで壊されており「ドリル優子」との揶揄を今も受ける。稲田は2017年、南スーダン国連平和維持活動の日報隠蔽問題で防衛相を辞任に追い込まれた。失言も目立った。

 高市は閣僚としての記者会見で2022年、増税問題で意見の合わない岸田に「(閣僚を)罷免されても仕方がない」などと挑発的な発言をして物議をかもすなど、歯に衣着せぬ政治スタイルだ。宰相を目指すには野心が必要だとの論評は多いが、権力を狙う過度な欲望は、時としてトラブルの要因となる。トップを狙う「野心のなさ」が、結果的に上川の評価を高める遠因となっている。「従来型」の女性リーダー候補との明白な違いでもある。

8914OS5:2023/09/22(金) 20:20:12
「オウム」死刑執行で存在感
 もちろん、上川の政治家としての足跡は見逃せない。これまで彼女の名を最も知らしめたのは2018年、地下鉄、松本両サリン事件などオウム真理教による事件で死刑が確定した松本智津夫死刑囚(教祖名・麻原彰晃)ら13人の死刑執行を命じたことだろう。信者らによる「報復」などが懸念される中、決断は注目を集めた。

 与党筋は「オウムの死刑執行は、胆力や根性があることを行動で示した」「行政における粛然とした態度は、国際情勢との対峙にも通じる」と話す。

 岸田派関係者は「オウムの死刑執行は非常に決断力が要ったはず。自分の意見を明確に示すことができる人だ。官房長官の呼び声があったことからも、女性の中では最も首相の座に近くなった」との見方を示す。

 複数の関係筋によると、自民党副総裁の麻生太郎も上川の能力を評価しており、外相起用の背景となった。党内には「重鎮、有力政治家に上川を高く買う人がいる。政策づくりなどを通じて人脈を広げているようだ」との指摘がある。

 もっとも「売り込み上手だ」との冷ややかな視線もある。上川は今年に入り、報道だけで、官邸を訪れての岸田首相への面会が10回程度確認できる。最近の主要な役職は党幹事長代理だ。党務の要を預かる幹事長室で党運営など実務の力を磨いたとみられる。「後輩の指導や仲間づくりといった、いわゆる政治家的な動きも見せていた」(永田町筋)との声もある。

岸田が仕掛けた「権力闘争」
 さて、上川の外相起用には、もう一つの重要な側面がある。それは同じ岸田派内で、岸田とそりが合わないとされる林芳正を外相ポストから外し、同じ岸田派から後任を据えたことだ。つまり、岸田が仕掛けた「権力闘争」の形ともなった。

 林と岸田は牽制し合う。因縁の背景には、かつて会長として宏池会(現岸田派)を率いた古賀誠元幹事長と、岸田の愛憎の歴史がある。

 古賀は岸田を若手時代から「宏池会のプリンス」として目をかけてきた。しかし岸田が派閥会長に就任して以降、次第に亀裂が生じる。総裁選で現職安倍への対抗馬として野田聖子が立候補を模索した際には、岸田が安倍支持を表明していたにもかかわらず、古賀は岸田派内の国会議員に対し、総裁選で野田の推薦人になるよう勧めたとされる。

 さらに古賀は、岸田の最大の政敵である菅義偉前首相と良好な関係を維持してきたとされる。菅が過去に、自民党で古賀の部下に当たる役職を務めたことなどが背景にある。関係者によると、菅が岸田を下した2020年の総裁選でも、古賀は菅支持に回ったと言われている。

 岸田と古賀の関係はこじれた。岸田と古賀は離れ、古賀は林寄りとなる。関係筋によると、古賀は周囲に「岸田は、昔はあのようではなかったのに」などと言い、岸田との距離感をにじませているという。林のバックには古賀がいる形なのだ。

 岸田による上川の抜擢により、林は派閥内で唯一のポスト岸田候補という地位を失った。林は今後、河野太郎、茂木敏充、石破茂、小泉進次郞、加藤勝信、西村康稔、世耕弘成らや、先に挙げた女性政治家たちと宰相の座を争うだけではない。派閥内での上川との競争が加わった。これは「二正面作戦」を迫られることを意味する。

8915OS5:2023/09/22(金) 20:20:25
「岸田派の存在感は上がった」
 一方、岸田にとっては、いつかは来る自身の首相退陣後、林、上川という2枚の後継カードを持つことになった。これは他派閥に対する優位性を高める。また、林と上川を競わせることにより、岸田は宏池会の「キングメーカー」として実権を握り続けることを可能にする。自民党筋の一人は、こう読み解く。

「これまで政策系の仕事が多かった林は今後、党で党務、派閥で閥務の力を磨くことになる。上川が重要閣僚の座を射止めたことで、岸田派には首相候補と目される人物が増えた。例えば人数が桁違いに多い清和会でも、首相候補と言えるのは2〜3人程度。岸田派の存在感は上がった」

 今回の内閣改造後は、直後の世論調査で内閣支持率が横ばいにとどまったケースが散見され、政権浮揚への効果は限定的だったようだ。長期政権を実現する道筋は藪の中と言って良い。しかし岸田が今回、上川カードを切ったことは、局地的にしろ「人事好き岸田」の本領を垣間見せた。このわずかな糸口を、来秋の総裁選勝利に向けた光明につなげることができるのか。見ものである。(敬称略)

冬木陽一/政治アナリスト

デイリー新潮編集部

新潮社

8916OS5:2023/09/22(金) 21:24:15
https://news.yahoo.co.jp/articles/313fb4cce87277ab864f25afc2cef21d74fa4865
「分身」木原氏を党人事で重用する首相 狙いは「茂木氏包囲網」 
9/22(金) 21:15配信

朝日新聞デジタル
フィリピンのディオクノ財務相らの表敬訪問を受け、記念写真に納まる岸田首相(右)と、木原誠二官房副長官(肩書は当時)=2023年8月28日、首相官邸、上田幸一撮影

 自民党は22日、幹事長代理など中堅幹部62ポストの人事を決めた。党総裁の岸田文雄首相は、各要所に側近や岸田派を送り込み、党内統治への自らの関与を強める態勢を作った。「ポスト岸田」への意欲を隠さない茂木敏充幹事長を牽制(けんせい)する狙いが透ける。

 今人事の最大の特徴は、政権発足以来、首相官邸で官房副長官として首相を支えてきた木原誠二氏が幹事長代理と政調会長特別補佐に就いた点だ。首相側近は「木原氏は首相の分身として党に行き、党運営と政策立案の両方に関わる。これで党と官邸の連携がより強まる。来年の政治日程を考え布陣をしいた」と語る。

 党幹部によると、そもそも木原氏が幹事長代理に就くこと自体が異例という。代理は閣僚経験者が就く「不文律」があるが、木原氏は閣僚未経験だからだ。

 慣例を破る起用を仕掛けたのは首相だ。当初は木原氏を幹事長代理と政調会長代理の「ダブル代理」として登用する方向だったが、その構想が根回し不足のまま報道され、茂木氏や萩生田光一政調会長が事前に聞かされていなかったとして、反発したという。

朝日新聞社

8917OS5:2023/09/22(金) 21:25:33
https://news.yahoo.co.jp/articles/124cf85425e50a4057e4c93c0decd1aa685ef393
内閣改造・自民党役員人事に踏み切った岸田首相 「解散か死に体か」岐路、決断の秋
9/21(木) 17:32配信
AERA dot.
内閣改造後、会見する岸田文雄首相=9月13日、首相官邸

 岸田文雄首相が内閣改造と自民党役員人事に踏み切った。だが、国民の受け止めは冷ややかだ。解散や来秋の総裁選をめぐる様々な思惑が交錯するなか、首相は「決断の秋」を迎えている。AERA 2023年9月25日号より。

【グラフ】岸田内閣の支持率の推移はこちら

*  *  *

 第2次岸田再改造内閣は、9月13日の認証式を経て正式に発足。(1)上川陽子外相、土屋品子復興相、加藤鮎子・こども政策相、高市早苗・経済安保相、自見英子・地方創生相の女性5人を閣僚に起用(2)松野博一官房長官、鈴木俊一財務相、西村康稔経済産業相ら主要閣僚が留任(3)派閥均衡を維持し、「入閣待機組」も処遇──などが特徴だ。

 林芳正氏を外相から外し、無役とした人事も注目された。岸田首相は林氏に「派閥(宏池会)をよろしく頼む」と伝えた。林氏は宏池会で岸田氏に次ぐナンバー2の立場。派閥の人数を増やす活動に専念する予定だ。

 自民党では通常、総裁・首相が率いる派閥は入会者が相次ぎ、衆参両院の選挙でも派閥所属の候補が増える。ところが、宏池会は岸田政権が発足して2年になるのに、ほとんど増えていない。宏池会は官僚出身者が多く、「お公家集団」と呼ばれてきた。政策に関心はあっても、他派閥や無派閥の議員に宏池会入りを勧誘する幹部は少ない。その結果、安倍派、麻生派、茂木派に次ぐ第4派閥に甘んじてきた。

■漏れるため息

 岸田首相は宏池会の議員に会うたびに「とにかく派閥の数を増やせ」と発破をかけてきた。第4派閥のままでは政局の主導権が握れないことを実感しているためだ。実際に今回の内閣改造・党役員人事でも、麻生太郎、茂木敏充両氏という第2、第3派閥連合の壁は厚かった。最大派閥の安倍派に対しては、萩生田光一政調会長、西村経産相、松野官房長官、世耕弘成・参院幹事長、高木毅国会対策委員長の「5人衆」の配置さえ変えられなかった。第4派閥の悲哀を実感した岸田氏が、林氏を使って宏池会拡大作戦に乗り出した格好だ。

 岸田首相にとって、政策のとりまとめや国会対策に走り回った木原誠二氏が週刊誌のスキャンダル報道を受けて、官房副長官を辞任したのは大きな打撃だ。首相の意を受けて衆院解散に向けた流れをつくるには、有力な参謀が欠かせないためだ。林氏がその役割を担うのか、自民党の選対委員長から横滑りした森山裕総務会長が動き出すのか。その動向も注目点だ。

8918OS5:2023/09/22(金) 21:25:50
 岸田首相は内閣改造・自民党役員人事を受けた記者会見で、賃上げ継続などのための経済対策を打ち出す考えを表明。「変化を力にする内閣」と胸を張った。「経済、社会、外交・安全保障を政策の柱として、強固な実行力を持った閣僚を起用した」とも語った。

 しかし、実際には年功序列の顔ぶれも少なくない。党役員人事で露呈した内部対立も政権運営に影を落としている。何よりも、急激に動く国際社会、経済情勢に対応できる布陣とは言えない。人事の直後の世論調査では、内閣支持率が読売新聞35%、日経新聞42%でいずれも8月とまったく変わらなかった。国民の反応が冷ややかだったことに、支持率アップを期待していた首相周辺からはため息が漏れた。

■首相は「決断の秋」

 岸田政権は2年前の発足以来、多くの「看板」を掲げてきた。新しい資本主義、異次元の少子化対策、賃上げ・雇用の流動化、防衛力の抜本的整備……。だが、いずれも具体的な政策遂行には至らず、入り口で立ち止まっている。富裕層増税は頓挫、少子化対策の財源は先送り。防衛費の増額は打ち出したが、財源となる増税の詳細は固まっておらず、自衛隊員の定員確保などの課題が残っている。

 政局的な思惑が入り交じったまま衆院解散・総選挙で局面展開を図るのか、「死に体」覚悟で来年の通常国会から総裁選への道へと進むのか。岸田首相は「決断の秋(とき)」を迎えている。(政治ジャーナリスト・星浩)

※AERA 2023年9月25日号より抜粋

星浩

8919OS5:2023/09/22(金) 21:32:41
https://news.yahoo.co.jp/articles/9f089f86a9832452976f3657acca4222590c5836
自民・幹事長代理に木原氏 幹事長の補佐役に女性3割起用
9/22(金) 19:00配信


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毎日新聞
自民党の木原誠二氏

 自民党は22日の総務会で、茂木敏充幹事長を補佐する幹事長代理と副幹事長計20人のうち3割にあたる6人を女性とする人事を了承した。内閣改造で副大臣、政務官に女性の起用がなく、岸田政権の女性登用の姿勢に疑問符が付く中、茂木氏が積極登用をアピールする格好となった。岸田文雄首相の側近として内閣官房副長官を務めてきた木原誠二衆院議員(岸田派)は、幹事長代理と政調会長特別補佐を兼務し、党と政府のパイプ役を担う。

 幹事長代理5人のうち女性は1人で、稲田朋美元防衛相(安倍派)が就任。15人いる副幹事長には、鈴木貴子元副外相(茂木派)、島尻安伊子元沖縄担当相(同)、堀内詔子元五輪担当相(岸田派)ら5人を起用した。

 茂木氏は6月に女性議員の育成や登用に関する基本計画をまとめ、10年で党の女性議員を3割に増やす目標を掲げている。今月21日に公明党の山口那津男代表と国会内で面会した際には「幹事長室についても、できたら女性を3割にしたい」と語っていた。

 木原氏を巡っては、幹事長代理と政調会長代理を兼務させる案も浮上していたが、政調については党則上の役職ではない特別補佐を充てた。萩生田光一政調会長から案件ごとに指示を受け、政府側と調整する役割を担う。萩生田氏は「軸足は幹事長室にしっかり置いてもらった上で、直近まで官房副長官として政調とも連絡を取り合ってきた経験を生かし、より緊密に官邸との連携を取っていきたい」と起用の意図を説明した。

 経理局長には林幹雄元経済産業相(二階派)を充てた。茂木幹事長体制で党の資金を管理する「金庫番」の経理局長に、茂木派以外が就くのは初めて。国対委員長代理には西村明宏前環境相(安倍派)を起用した。【菊池陽南子、李舜】

8920OS5:2023/09/25(月) 18:53:31
https://news.yahoo.co.jp/articles/041c652d2f130035409329821f57dfef646bacfd
岸田首相 木原氏にしか頼れない?“二刀流人事”に党内からも疑問符
9/24(日) 5:30配信
スポニチアネックス
木原氏“二刀流人事”を巡る首相の思惑

 岸田文雄首相が23日、側近中の側近である自民党の木原誠二幹事長代理と公邸で面会した。米国から22日夜に帰国。早期の衆院解散・総選挙を模索しているとされる中、連休中に真っ先に会った格好だ。出発した19日にも官邸に呼び、党内情勢を話し合っている。内閣改造に合わせ官房副長官を辞めてもなお、変わらぬ木原氏の重用。自民党内には波紋が広がりつつある。

 皇居で帰国の記帳を済ませ、木原氏を招いた首相。週明けに表明する見通しの新たな経済対策の柱について協議したとみられる。木原氏は政調会長特別補佐も兼務。首相の意向を党内議論に反映させる狙いがありそうだ。1時間以上に及んだ“密談”。予算の裏付けとなる補正予算案の提出時期は明らかにしていないことから、対策を打ち出した上での早期解散も模索しているとされ、きなくさい話にも及んだとみられる。

 2021年10月の岸田政権発足時から官邸に入っていた木原氏。首相就任直後の衆院解散や日銀人事、ウクライナのキーウ(キエフ)電撃訪問など、首相サイドが重ねてきた極秘サプライズ計画に常に関わってきた。

 しかし、7月に入り、妻が元夫の死亡を巡り警視庁から事情を聴かれていたなどと週刊文春に報じられ、官邸出入りの際の取材を避けるなど公務に影響。内閣改造を機に退任を申し出た。「首相に切る考えはなかった」(政府関係者)という。

 懐刀の処遇に頭を悩ませた首相は、異例尽くしの人事を主導。閣僚経験者が就くことが多い幹事長代理に未経験ながら起用し、政調会長特別補佐との“二刀流”を担わせた。

 党運営と政策立案の両面で官邸との連携を強める奇策。「ポスト岸田」への意欲を隠そうとしない茂木敏充幹事長を監視、けん制する狙いがあるのは明白で、党重鎮も「お目付け役を送り込まれた」。木原氏の議員会館事務所には首相秘書官が足を運んでいる。

 しかし、党内には不穏な空気が流れ始めている。岸田派内からも「過度な重用だ」との声が上がるなど、やっかみが広がりつつあるほか、説明責任を果たさないまま脚光を浴びる状況を不安視する声もくすぶっている。

 こうした中、木原氏との会談をおおっぴらに重ねる首相。執行部の一人は「岸田派に信頼できる人材が他にいないのだろう」と指摘。木原氏頼みという、お寒い状況を物語っていると言えそうだ。

8921OS5:2023/09/26(火) 07:38:23
https://news.yahoo.co.jp/articles/e6182016c17210e1a88588953a0c6f5315f054ac
【岸田首相の内閣改造・自民役員人事】女性登用の目玉・小渕優子選対委員長を強く推した財務省
9/26(火) 6:59配信

NEWSポストセブン
内閣改造に様々な目玉を用意したはずだったが…(時事通信フォト)

【政治部記者覆面座談会・第2回】「内閣改造をするほど総理の権力は下がる」とは、「人事の佐藤」と呼ばれた佐藤栄作・元首相の言葉だが、今回の内閣改造・自民党役員人事はまさにその通りの結果となった。

【写真】白ブラウスが光る加藤鮎子・少子化相。他、岸田文雄・首相と閣僚たち、大臣には女性を最多タイとなる5人起用。一方、副大臣・政務官の女性登用はゼロ

 混迷する岸田政権にいったい何が起きているのか。そこで本誌・週刊ポストは官邸詰めや自民党担当の政治部記者4人による緊急覆面座談会を開催し、改造の舞台裏を辿った。参加者はキャップクラスのベテラン記者A氏とB氏、取材の第一線に立つ若手・中堅のC氏とD氏だ。

司会(編集部):女性登用について。女性大臣は5人だが、副大臣、政務官は女性ゼロだった。

記者B:総理はもともと前自民党女性局長の松川るいと首相補佐官(改造で退任)の森まさこを入閣させるつもりだったが、松川はエッフェル塔問題でコケ、森はブライダル補助金騒動で入閣リストから消えた【※注1】。めぼしい候補が誰もいなくなったというのが実情だ。

【※注1/7月に自民党女性局の研修のため議員ら38人でフランスのパリを訪問した際に、松川るい氏らがエッフェル塔の前でポーズをとった写真をSNSに投稿して大炎上した。8月には森まさこ首相補佐官(当時)がX(旧ツイッター)で「ブライダル補助金」の進捗について報告したところネットからは批判的な意見が相次ぐなど、女性議員のSNS投稿をめぐる炎上が相次いだ】

記者C:自民党女性局のパリ旅行組は全員、大臣、副大臣、政務官にもなれずに“落選”しましたからね。

記者D:松川さんは本気で悔しがっていましたよ。外務官僚出身で経歴は申し分ない。エッフェル塔がなければ入閣確実だったから、普段は感情を露わにしない彼女が相当苛立っているのがわかった。さすがに周囲に当たり散らしたりはしていませんでしたけど。

記者C:“漁夫の利”で入閣したのが二階派の自見英子・地方創生相ですね。改造まで現職の内閣府政務官で本来なら次は副大臣のポジションでしたが、総理から大臣枠を1人に減らすと伝えられた二階派幹部が、「それなら1人も出さない」と反発したため、同派の小泉龍司・法相と一緒に入閣した。岸田総理お気に入りの松川や森がコケていなければ、自見は副大臣だったでしょうね。

記者D:官邸では副大臣、政務官にも女性を起用しようと発表前日は遅くまで人選を検討していたが、過去の発言とか金がらみの問題とか、身体検査で見送られた。総理側近は「女性を増やせと言うけれども、経験があってちょうどいい人がいないんだ」とぼやいていました。

8922OS5:2023/09/26(火) 07:38:46
記者A:そもそも女性登用の目玉が小渕優子・選対委員長というのが誤算の始まり。総理は「選挙の顔」と言い切ったけど、世論調査でも政治資金問題を抱えた小渕さんの起用を「評価しない」という声が強く、これでは選挙の顔になるはずがない。

記者B:「選挙の顔」というのは総理のリップサービスだよ。入閣させずに党4役に据えたことからも、総理にすれば批判は想定内。

実は、小渕の登用を最も強く推したのは財務省だった。彼女は初入閣した後に格下の財務副大臣を経験していて、同省の“秘蔵っ子”でもある。財務省としては言いなりになる彼女を出世させたい。総理にすれば、彼女の起用は亡くなった青木幹雄・元自民党参院議員会長の遺言でもあるし、茂木敏充・幹事長への牽制にもなるから、意地で使った。

記者D:彼女は就任会見でドリル事件【※注2】を質問され、涙ぐんで「決して忘れることのない傷」と釈明していました。

【※注2/2014年10月、当時経済産業相だった小渕優子氏の政治団体が開催し、地元支援者が参加した観劇会をめぐり収支に不透明な点があることが報じられ、元秘書が政治資金規正法違反(虚偽記載・不記載)で有罪判決を受けた。東京地検特捜部が関係先を捜索する直前に、会計書類を保存したパソコンのハードディスクがドリルで破壊されていたことも注目を集めた】

記者A:あの涙は反省じゃない。事件から何年も経っているのに、まだ蒸し返すのかというマスコミへの怒りじゃないか。

記者B:涙の会見も財務省あたりの入れ知恵らしいね。

(第3回につづく。第1回から読む)

※週刊ポスト2023年10月6・13日号

8923OS5:2023/09/26(火) 12:50:07
21年衆院選出馬せず
https://news.yahoo.co.jp/articles/6d86c04634f3f9d86824d4e630d97b79bb4571d6
【速報】鴨下元環境大臣を内閣官房参与に
9/26(火) 10:38配信

TBS NEWS DIG Powered by JNN
TBS NEWS DIG Powered by JNN

政府は、きょう付で鴨下一郎元環境大臣を健康・医療戦略分野の内閣官房参与に起用する方針を決定しました。

起用の理由について、松野官房長官は会見で「医師として幅広い知識と経験を有し、健康医療戦略の分野、特に創薬や認知症に関して、総理に対し助言を行う内閣官房参与として適任であると、総理が判断された」と述べました。

TBSテレビ

8924OS5:2023/09/26(火) 17:47:39
https://news.yahoo.co.jp/articles/dc08567fe43591c388160e45da4c4f6b0b639e97
【岸田内閣改造の内幕】スキャンダルで官房副長官辞任の木原誠二氏は党中枢へ「転んでもただでは起きない」
9/26(火) 16:13配信

NEWSポストセブン
木原誠二・前官房副長官の今後は?(時事通信フォト)

【政治部記者覆面座談会・第3回】「内閣改造をするほど総理の権力は下がる」とは、「人事の佐藤」と呼ばれた佐藤栄作・元首相の言葉だが、今回の内閣改造・自民党役員人事はまさにその通りの結果となった。

【写真】岸田文雄・首相と閣僚たち、大臣には女性を最多タイとなる5人起用。ベルトも木目の腕時計をした河野太郎大臣も

 混迷する岸田政権にいったい何が起きているのか。そこで本誌・週刊ポストは官邸詰めや自民党担当の政治部記者4人による緊急覆面座談会を開催し、改造の舞台裏を辿った。参加者はキャップクラスのベテラン記者A氏とB氏、取材の第一線に立つ若手・中堅のC氏とD氏だ。

司会(編集部):スキャンダルが報じられた木原誠二・前官房副長官について、改造2日前に朝日新聞が、〈(岸田首相は)続投させる方向で調整していたが、木原氏が固辞し方針を転換した〉(9月11日付)と交代を報じた。人事の焦点だったのに、総理の記者会見ではなぜかどの社も木原氏交代について質問しなかった。官邸への忖度か。

記者C:忖度ではないし、上から「聞くな」とストップがかかっているわけでもありません。なぜ突っ込まないかと言われると弱いが、今回の件は政治家本人ではなく、「妻に対する一部の報道」の段階で、事実関係の確認も取れていない。うちはファクトの確認がとれていない話は書かないことになっているから、某社の女性記者のように「週刊文春にこんな話が出てましたけど」という質問はしない。他社も同じ判断ではないでしょうか。
(一同、ウンウンと頷く)

記者D:総理が続投させたかったことは間違いありませんが、文春報道で木原さんの家族はたいへんな状況のようです。本人も夫人や子どもたちのことを非常に心配している。官房副長官留任は無理だというのは頷けます。

記者A:朝日の記事は嶋田隆・総理首席秘書官が流したアドバルーンとみている。誰が見ても早く辞めさせたほうがいいのは確かだったが、総理にすれば官邸で腹を割って話ができる相手は木原氏しかいない。続投させたいが、その場合の世論や永田町の反応が知りたかった。

 案の上、記事を受けて世論は交代は当然という受け止めだった。それで決断できたんじゃないか。

記者C:木原辞任で心配されているのが、官邸がうまく回らなくなるのではないかということ。ああ見えて木原さんは党内への根回しなどを一手にやっていました。自民党の国対幹部も、「官邸で唯一まともな話ができた木原が抜けてこれからどうなるんだ」と漏らしています。

記者B:それは表面的な見方すぎる。岸田総理にとって木原氏の交代は大きな痛手だが、だからこそ、今回の人事はそれをどうカバーするかという前提で組み立てられている。木原氏をすぐに幹事長代理兼政調会長特別補佐に据えたのがその証拠だ。

 これから木原氏は幹事長代理として国対を仕切り、政調会長特別補佐として総合経済対策のとりまとめにもあたることになる。党と官邸のパイプ役として党運営、国対、政調に絶大な権限を握る。

 岸田さんは木原氏を官邸に置いておけないなら、“禍転じて福となしてやれ”と、自民党中枢に送り込んだわけだよ。木原氏も「家族が心配だから」と官房副長官を固辞したのであれば、こんな忙しいポストを受けるはずがない。それを受けたということは、“転んでもただでは起きない”つもりだろう。朝日が報じた「続投を固辞」というのはスキャンダル批判をかわすための2人の巧妙な芝居だよ。
(しばしの沈黙後、記者Aが口を開いた)

記者A:だとすれば、木原氏は党務の実権をめぐって茂木幹事長とぶつかることになる。

記者B:最初からそうさせるつもりだろう。

(第4回につづく。第1回から読む)

※週刊ポスト2023年10月6・13日号

8925OS5:2023/09/26(火) 17:48:15
https://www.news-postseven.com/archives/20230925_1907047.html?DETAIL&utm_source=news.yahoo.co.jp&utm_medium=referral&utm_campaign=related_link
2023.09.25 06:58
週刊ポスト
【内閣改造の内幕】最大のサプライズは林芳正・前外相の交代 岸田首相は「4年後の政権禅譲」を確約か

【政治部記者覆面座談会・第1回】岸田文雄・首相は低迷する支持率を挽回しようと過去最多に並ぶ5人の女性大臣を起用し、11人を初入閣させて人事刷新をアピールしようとしたが、各社の世論調査で支持率は横ばい、自民党内には人事の不満が高まる結果となった。

 アテが外れた岸田首相は「支持率に一喜一憂しない」と言いながら国内向けに物価対策の新たな経済対策をまとめることを表明して訪米すると、国連総会演説で「核なき世界」を訴えて核軍縮に30億円、感染症対策などに75億ドル、アフリカ連合の平和支援に900万ドルの拠出を表明するなどバラマキ外交を展開、国内外で失点をお金で挽回しようと躍起になっているように見える。

 政治部ベテラン記者A氏は「まるで政権末期の改造」と語る。

「総理にとって改造人事が支持率回復につながらなかったのは誤算でしょうが、当然といえば当然。政権の骨格は変えられず、官房長官、財務大臣、経産大臣など主要閣僚は再任、初入閣組が11人といっても、女性大臣以外は組閣前に各派の領袖から推薦されていた大臣候補をほぼそのまま任命した。自民党伝統の派閥順送り人事で、新鮮な印象はない。

総理は当初、大幅人事を考えていたようだが、途中から保身のために安全策に切り替えた。だが、それが結果的に党内の不満を強め、政権の寿命を縮めたのではないか」

 内閣改造は政治部記者たちにとっても腕の見せ所だ。首相官邸が建て替えられるまでは、改造の時期になると官邸前に報道各社のテント村がつくられ、各局は特番を組んで取材合戦を展開した。現在はテント村こそなくなったが、改造前から人事情報が飛び交い、総理と自民党実力者たちの水面下の駆け引きが展開された。

 そこで本誌・週刊ポストは官邸詰めや自民党担当の政治部記者4人による緊急覆面座談会を開催し、改造の舞台裏を辿った。参加者はキャップクラスのベテラン記者A氏とB氏、取材の第一線に立つ若手・中堅のC氏とD氏だ。座談会で浮かび上がったのは、政敵をなんとか葬ろうとする総理と、総理を潰そうと計略をめぐらす自民党実力者たち、リーク情報に踊らされてそうした権力闘争に利用される大メディアの姿だ。

司会(編集部):取材していて最大のサプライズ人事は?

記者D:やはり林芳正・前外相の交代でしょう。林さんはG7外相会議の議長を務めていたから、途中で交代させるのは外交的にもマイナス。各社とも完全にノーマークで記者はみんな「エッ」と驚いた。

記者C:国連総会の直前のタイミングとあって、当の外務省の幹部たちでさえ当日まで林大臣は留任と思いこんでました。改造当日(9月13日)は外務省で岡野正敬・事務次官がオーストラリアの大使と面談する予定があったが、大使がやって来たときには大臣が交代すると聞かされた省内はパニック状態だったそうです。

記者B:岸田総理は交代の理由を聞かれて「外交は首脳外交が大きなウェートを占める」と言った。外交は自分がやるからいいんだというわけだが、説明になっていない。後任の上川陽子・新外相はハーバード大学大学院に留学し、米国上院議員の政策立案スタッフを務めた経験もあるというが、外交経験はない。いきなり外相会議の議長というのはいくらなんでも荷が重い。

記者C:総裁派閥の宏池会(岸田派)には、来年の自民党総裁選に向けてまとめ役がいない。総理は同派座長でもある林さんを派閥に戻して閥務を担わせることにしたといわれてますが、本当のところは、女性大臣を過去最多の5人にするにはポストが足りなかった。かといって他派の大臣枠を削ると不満が出るから、数合わせで岸田派の林外相がはじき出されることになったということでしょう。

8926OS5:2023/09/26(火) 17:48:26
記者A:総理は改造前日の昼前、官邸で林さんと30分ほど話し込んだ。そこで相当激しくぶつかったようだ。

記者B:衝突した? 林さんは派閥に戻ることを納得したんじゃない?

記者A:表向きは2人で「宏池会の未来」について話し合ったことになっている。が、林さんはその席で総理から、「どうしても降りてほしい」と外相交代を告げられても納得しなかった。そこで総理は、来年の自民党総裁選で自分が再選すれば、その次の4年後の総裁選には宏池会から必ず林さんを擁立すると確約したそうだ。つまり政権禅譲すると。同じ宏池会内での総理たらい回しの密約だから、「宏池会の未来」の話には違いないんだがね(苦笑)。

記者D:林さんは総理と会った後、厳しい表情で官邸を出て行きましたよ。

記者A:岸田内閣が4年後まで持つと思っていないからじゃないか。

8927OS5:2023/09/26(火) 18:59:14
https://news.goo.ne.jp/article/tbs/politics/tbs-6111825.html
安保文書めぐり麻生氏「“がん”だったいわゆる山口代表」と批判 公明・山口代表は「評価控える」も、公明党内からは「言われっぱなしでいいのか」
2023/09/26 16:50
自民党の麻生副総裁が安全保障関連3文書の改定をめぐり、山口代表ら公明党の幹部が「がんだった」と批判。公明党内から反発の声が上がっています。

おととい、福岡市内で行われた自民党の麻生副総裁の講演。ここでの発言が今、波紋を呼んでいます。

自民党 麻生太郎 副総裁
「公明党の一番動かなかった“がん”だった、いわゆる山口(代表)、石井(幹事長)、北側(副代表)等々の一番上の人たち、その裏にいる創価学会」

岸田政権が去年12月に閣議決定した安全保障関連3文書の改定をめぐり、公明党の山口代表らが反撃能力の保有に慎重な姿勢を見せてきたことなどについて名指しで批判した麻生氏。

これに対し、山口代表は…

公明党 山口那津男 代表
「(麻生氏の発言への)評価は控えたいと思います」

反論を避けた山口代表ですが、公明党内からは…

公明党関係者
「関係悪化と言われないよう山口代表は抑えていたが、党内からは『言われっぱなしでいいのか』という声も聞こえてくるよ」

選挙協力をめぐり、悪化した関係の修復を図る自民党と公明党ですが、麻生氏の発言は新たな火種となるのでしょうか?

8928OS5:2023/09/26(火) 20:47:47
https://news.yahoo.co.jp/articles/f98be2cbc15bca515ef5cbe02fd01882d9eb993d
石原氏が国家安保担当の補佐官 農山活性化は小里氏
9/13(水) 14:13配信

産経新聞
第2次岸田再改造内閣の閣僚名簿を発表する松野博一官房長官=13日午後、首相官邸(矢島康弘撮影)

松野博一官房長官は13日、国家安全保障担当の首相補佐官に石原宏高元環境副大臣、農山漁村地域活性化担当の首相補佐官に小里泰弘元農林水産副大臣をそれぞれ充てる人事を発表した。森昌文首相補佐官(国土強靭化担当)は再任する。

8929OS5:2023/09/27(水) 12:16:29
https://news.yahoo.co.jp/articles/88eb85c410698e6035abba596046920bd073f6b3
「あまり印象が良くない人だ…」小渕優子氏=選挙の顔 10月の衆参補選へ自民からも不安
9/27(水) 9:40配信

西日本新聞
小渕優子氏(撮影・中村太一)

 衆参補欠選挙(10月)を前に、自民党の小渕優子選対委員長の「選挙の顔」に疑問符がつき始めている。抜群の知名度を生かし陣頭指揮を執るはずが、クローズアップされるのは「政治とカネ」の説明責任ばかり。負の印象が先行し、党内からは不安の声が漏れる。選挙結果は岸田文雄首相の衆院解散戦略を左右しかねず、関係者の悩みは深い。

 19日の党役員会。小渕氏は「新体制がスタートし、最初の大型選挙となる。必勝を期してご支援、ご協力をお願いしたい」と衆院長崎4区補選(10月10日告示、22日投開票)、参院徳島・高知補選(同5日告示、同)の勝利を誓った。

 ともに自民の議席があった選挙区で、与野党対決となる見通し。党役員人事・内閣改造が政権浮揚につながらず、苦境を脱する契機とするためにも、ダブル当選は至上命令だ。自民は総力を注ぐ構えで、首相や茂木敏充幹事長ら幹部の現地入りは確実。小渕氏も応援演説や支持組織へのてこ入れなどをこなすはずだが、自民幹部の一人は「現地での応援は見送った方がいい」。

 党四役に起用された途端、経済産業相の辞任につながった2014年の不明朗な政治資金の支出に関する問題が再燃。新たな「政治とカネ」の問題も噴き出した。自らが関係する政治団体を巡り、親族や元秘書が幹部を務める企業に多額の支出があると週刊文春のニュースサイトが報じた。報道各社の世論調査は、小渕氏の起用に厳しい見方を示す。

 衆院長崎4区補選は、自民の北村誠吾元地方創生担当相の死去に伴う。党の情勢調査では今のところ、公認候補予定者に分があるとされるが、逆風が吹くことへの警戒感は地元にも根強い。長崎県連関係者は「今はあまり印象が良くない人だ…」。参院徳島・高知補選も不祥事を起こした自民議員(後に離党)の辞職に起因し、油断はできない。

 応援弁士として引く手あまただった頃とは一変した小渕氏を取り巻く環境に、自民関係者は嘆く。「万が一にも落とせない選挙。首相は見通しが甘かったのではないか」

 (大坪拓也、坂本公司)

西日本新聞

8930OS5:2023/09/27(水) 12:22:13
https://news.yahoo.co.jp/articles/c7a7a544e997dd5f8645a95abfbd20fa09a6d0bd
公明党幹部が「がん」との“麻生節”波紋 発言の背景に「麻生氏の憤まん」の指摘【news23】
9/27(水) 9:18配信

TBS NEWS DIG Powered by JNN

自民党・麻生副総裁が福岡で行われた講演で、政府が去年12月に閣議決定した安全保障関連3文書の改定をめぐり、公明党幹部が「がんだった」と発言し、波紋を呼んでいます。“麻生節”の背景にはあった「麻生氏の憤まん」とは。

【写真を見る】公明党幹部が「がん」との“麻生節”波紋 発言の背景に「麻生氏の憤まん」の指摘【news23】

自民党 麻生太郎副総裁
「岸田さんのような、なんとなく極めて誠実そうに見える顔、本当に誠実かどうかは知らんよ、これはわからん。誠実そうに見えるあの顔、リベラルそうに見えるあの顔のほうが世の中、受けるんじゃないの」

24日、福岡市内で講演した自民党の麻生副総裁。政府が去年12月に閣議決定した安全保障関連3文書の改定をめぐり岸田総理を評価した一方で、波紋を呼ぶ発言が…

自民党 麻生太郎副総裁
「公明党は専守防衛に反するという理由でこれに反対。今の公明党の一番動かなかった“がん”だった、いわゆる山口(代表)、石井(幹事長)、北側(副代表)等々の一番上の人たち。その裏にいる創価学会」

公明党の山口代表らが反撃能力の保有に慎重な姿勢をみせてきたことなどについて、名指しで批判したのです。

26日、山口代表は…

公明党 山口那津男代表
「麻生さんがどういう意図で、どういう場でお話しになったのか、直接聞いていないし前後の関係もわからないので評価は控えたい」

公明党内からは…

公明党関係者
「関係悪化と言われないよう山口代表は抑えていたが、党内からは『言われっぱなしでいいのか』との声も聞こえてくるよ」

自民党と公明党が選挙協力をめぐり悪化した関係の修復を図る中での発言。背景に何があるのでしょうか。

TBSスペシャルコメンテーター 星浩
「麻生さんと茂木幹事長が進めてきた国民民主党との連立工作が失敗。公明党が非常に強く反対したという底流があって憤まんをぶつけた。連立パートナーである公明党に対して礼を失した発言。全国でがんで闘病している人がたくさんいる、非常に無神経な発言」

TBS NEWS DIG Powered by JNN

8931OS5:2023/09/27(水) 13:05:01
https://news.yahoo.co.jp/articles/689ced870ade14c830687ef522d1bc17440b703d
秘書が大量辞職の加藤鮎子こども相 横暴な態度に後援者は「二度と手伝わない」と激怒
9/27(水) 5:56配信


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デイリー新潮
祖父も代議士の3世議員

 岸田総理が掲げる目玉政策のひとつに「少子化対策」がある。その担当という大役に任命されたのが、当選3回の加藤鮎子大臣だ。政権の浮揚の一端を閣内最年少の44歳が託されることになるが、彼女を知る向きからは、早くも心配の声が上がっている。

【写真を見る】イケメン旦那と選挙活動する「加藤鮎子」こども政策担当相 父は「総理にいちばん近い男」と呼ばれた「加藤紘一氏」

 ***

 内閣改造が行われると、新大臣の金や男女関係の醜聞をマスコミが書き立てるのは恒例。その餌食となった第一号が加藤大臣である。

 就任2日後の15日、夕刊紙「日刊ゲンダイ」が早速、2件のスキャンダルを報じた。一つは一昨年の政治資金パーティーの際、「鮎友会」なる政治団体に上限の150万円を超える額の券を購入してもらっていた問題。もう一つは、実母の所有する物件に地元事務所を置き、5年間で900万円を超える額の「家賃」を支払っていたという問題だ。政治資金を親族に還流している、との指摘である。

 パーティー券の問題に関して加藤大臣は誤りを認め、政治資金収支報告書を訂正するとしたが、報告書を見ると問題点はまだある。券の大口購入者には「柿崎工務所」なる企業があり、40万円分を購入しているが、他にもその関連会社が5社、合計280万円分の券を購入しているのだ。各社の代表者の姓はみな「柿崎」。つまり、150万円の上限を超えないよう、同じグループの企業が分担して購入しているように見えるのである。

専門家は「グレーな行為」
 同工務所を中心とするグループは、加藤大臣の地元・山形県では「柿崎天皇」と言われるほど大きな存在。公共事業も数多く受注しているという。

「グレーな行為と言って差し支えないでしょう」

 とは政治資金に詳しい、神戸学院大学の上脇博之教授。

「グループの元締めは同じですから、企業との癒着を疑われる。特定の団体からの影響力を持たないように上限を定めた、政治資金規正法の趣旨を逸脱していると思います」

 また、事務所についてもいわくつきである。彼女の父は「総理に一番近い男」と言われたものの、「加藤の乱」を境に失脚した故・加藤紘一元官房長官。2006年、紘一氏の当時の事務所が右翼団体の男に放火され、全焼したことは大きなニュースになった。地元の政界関係者が言うには、

「その後、寄付を募って建てたのが今の事務所で、紘一さんの死後、母上の所有となった。タダ同然で建てた物件に家賃を長年支払っているのですから、一族の資産形成と見られても仕方ないかもしれません」

“子どもとどう接していいか分からない”
 加藤大臣は紘一氏の三女に生まれ、慶應女子高、慶應大を卒業後、民間企業勤務を経て米コロンビア大大学院に留学。帰国後、議員秘書を務め、2014年、父の地盤を継いで初当選した。バツイチで、会社経営者の夫との間に小6と保育園児の2人の息子がいる。ちなみに初婚の相手は後に金子恵美元議員と再婚し、「育休不倫」で議員辞職した宮崎謙介元代議士だ。

 加藤大臣が「現役のママ」であることも、今回の抜てきの決め手となったであろう。実際、就任直後の取材では、「息子が発熱し、薬を飲ませたりしている時に(入閣の)速報があった」と“母親”ぶりをそれとなくアピールしていたが、

「他の省庁ならともかく、よりによってこども政策担当大臣になった。そこがどうも引っかかるんです」

 と言うのは、加藤大臣の知人である。

「というのも、彼女は常々、周辺には“子育てが苦手”“子どもとどう接していいかわからない”とこぼし、高校時代の恩師には何度も相談している。まあ、子育ての悩みは誰にでもありますけど、彼女には、そこから解放されるために仕事に逃げている感じがあるんです」

8932OS5:2023/09/27(水) 13:05:24
議員宿舎のエレベーターホールでボタンを連打
「金帰火来」と言われるように、政治家は週末には地元に戻ることが通例だ。

「鮎子さんは普段は家族と赤坂の議員宿舎住まいで、土日や国会閉会中は山形に入るのが常。その時は次男を連れ、長男は東京に置いていくことが多い。一方ご主人も、社長をしているので土日も接待で外出しがちで、お子さんが一人になってしまうことがしばしばだそうです。そういう場合、お子さんが食事に一人でカップラーメンを食べることも珍しくないとか」(同)

 一人の時間を持て余してか、長男は議員宿舎のエレベーターホールで、ボタンを連打して“遊ぶ”こともあったという。

「もちろん加藤家は一般家庭とは仕事の形が違うという事情はあるでしょうが、そうした話を聞くたびに、お子さんがかわいそうになってしまうんです」(同)

 となれば、せめてウイークデーは一緒に、と提案したくもなるが、自民党関係者が言葉を継ぐには、

「会食がある時などは仕方ないですが、特に用もないと思われる時にも、議員会館で夜10時ごろまで仕事をしていることがあるとか。その場合、秘書に言付けて宿舎の食堂でお子さんに食事をさせることもあるそうです」

後援者は“二度と手伝わない”
 多忙な夫婦の今風の子育てといえばそれまでだが、周囲がそれでも違和感を持つ背景には、彼女の“育ち”がある。

「経歴からわかるように、鮎子さんは生粋のお嬢さんなんですよね」

 と解きほぐすのは、地元の古参後援者だ。

「だから世間知らずの部分はある。地元有力者の葬儀にベージュのストッキングで参列した時には周囲が引いていましたし、山形の議員なのに『中山間地(ちゅうさんかんち)』のことを知らないのか、“なかやまかんち”と読んで、農家の方をあれさせたこともありました」

 その浮世離れした様は、もうひとつの“家族”でもある事務所スタッフへの対応にも表れていて、

「とにかく秘書の扱い方が雑で、人情味に欠けるんです」

 と指摘するのは、前出とは別の地元政界関係者である。

「秘書と地元を回るでしょ。昼食時になると、鮎子さんはお店で千円くらいするランチを食べる。秘書も連れて行ってあげればいいのに行くのは自分だけで、秘書は持ってきたおにぎりを車の中で食べているとか。後援者に運転をしてもらって地元を回った時には、昼飯時にコンビニの前で車を停めさせ、店に入った。で、自分の分のお弁当とお茶だけを買ってきて“次行って”。後援者さんは“二度と手伝わない”と怒っていたそうです」

「職員がみなおびえていた」
 これらの件、周囲では広く知れ渡っているようで、本人もそれを気にしてか、「秘書や後援会のスタッフも有権者だから、おごると寄付と取られてしまう」と弁明しているとか。清廉めいて見えるが、冒頭の政治資金処理のずさんさに鑑みれば、クリーンというよりドライで、単に他者への気遣いに欠けるだけとの分析が当てはまりそうだ。

「性格も細かく、代理出席させた会議の報告などは電話やメールで済むものをレポートにまとめさせたり、イベント会場で椅子の並べ方が気に食わないと一からやり直させたり。彼女が県連会長だった時には、職員がみなおびえていました」

 そんなせいもあり、永田町や地元では、加藤事務所は“ご難場”として有名。

 実際、国会便覧で確認しても、同時に3人置ける公設秘書の、この3年間での退職者は実に6名にも上る。ブラック企業並みの離職率を示しているのだ。

本人の見解は? 
 大抜てきも足元乱れる新大臣。当人に見解を伺うと、パーティー券については、

「それぞれ別個独立の会社からの寄付であり、法律上問題はなく、ご質問の指摘は当たらないと考えております」

 子育てに関しては、

「世間の共働き家族と同様、親族などの協力を得ながら、仕事と家庭の両立にがんばっています」

 秘書の相次ぐ退職については、こう述べる。

「定年で公設秘書から私設秘書になられた方や、起業や転職、体調を崩し退職された方であり、ご指摘の事実はありません」

 まずはお手並み拝見だが、「加藤の乱」れは、政権の“乱れ”に直結しそうだ。

「週刊新潮」2023年9月28日号 掲載

新潮社

8933OS5:2023/09/27(水) 16:40:35
https://news.yahoo.co.jp/articles/ec62ceb09a15167dcb451eb4a333c36e718dfd42
【内閣改造の内幕】茂木敏充・幹事長の留任の裏に麻生副総裁との「来年の総裁選への不出馬密約」あったか
9/27(水) 15:59配信

NEWSポストセブン
留任となった茂木敏充・幹事長(時事通信フォト)

【政治部記者覆面座談会・第4回】「内閣改造をするほど総理の権力は下がる」とは、「人事の佐藤」と呼ばれた佐藤栄作・元首相の言葉だが、今回の内閣改造・自民党役員人事はまさにその通りの結果となった。

【写真】岸田文雄・首相と閣僚たち、大臣には女性を最多タイとなる5人起用。一方、副大臣・政務官の女性登用はゼロ

 混迷する岸田政権にいったい何が起きているのか。そこで本誌・週刊ポストは官邸詰めや自民党担当の政治部記者4人による緊急覆面座談会を開催し、改造の舞台裏を辿った。参加者はキャップクラスのベテラン記者A氏とB氏、取材の第一線に立つ若手・中堅のC氏とD氏だ。

記者C:今回の改造にあたって、岸田総理は茂木敏充・幹事長に相当怒ってました。インド訪問中に読売が〈岸田首相が「茂木幹事長続投」で調整〉(9月7日付)と報じると、「オレは誰にもそんなことは言ってない」とすごい剣幕だったとか。あの記事は明らかに茂木氏サイドのリークで、「麻生氏も続投を首相に進言していた」と書かれているのがミソ。茂木氏は“麻生(太郎・副総裁)さんの言うことを聞かなくていいのか”と総理を牽制したのでしょう。

記者A:岸田総理は後見人の麻生さんの意向を無視できないというのはその通りだろう。

記者C:だから総理は記者には読売報道を全面否定しないで「(茂木続投は)条件付きだ」と言っていたが、インドから帰国すると真っ先に萩生田光一・政調会長を公邸に呼んだ。いわゆる萩生田官房長官構想ですが、その狙いは官房長官交代をテコに茂木幹事長も交代させるぞという逆襲でした。

記者A:それも麻生さんから、「萩生田を官房長官に起用したら旧統一教会問題で政権はもたなくなる」と忠告されてポシャった。

記者D:結局、麻生さんの言いなりですよね。

記者A:麻生さんは茂木氏に幹事長留任のかわりに来年の総裁選は出馬しないと約束させた。岸田総理もそれで手を打った。

記者C:しかし茂木氏は今年68歳で、来年の総裁選がラストチャンスと見られているから、党内には「茂木さんは総裁選をあきらめたのか」という声があがっています。

記者A:あきらめてはいないよ。茂木氏は総裁選まで岸田総理に解散・総選挙をさせないで、菅義偉・前首相のように支持率低下で総裁選に出られなくなる状況をつくりたい。そうなれば自分に出番が回ってくる。これまで以上に総理の足を引っぱりにかかるつもりだろう。

記者B:岸田さんも茂木氏の魂胆は見抜いている。だから同じ茂木派の小渕優子氏を党4役の選対委員長に起用して牽制させ、木原誠二・前官房副長官を党執行部の一端、幹事長代理兼政調会長特別補佐氏に送り込んだ。いわば小渕氏はデコイ(おとり)で、総理の茂木幹事長に対する“刺客”の本命は木原氏だとみていい。

記者D:ドロドロの戦いが始まりそうですね。

(第5回につづく。第1回から読む)

※週刊ポスト2023年10月6・13日号

8934OS5:2023/09/27(水) 17:21:03
https://news.yahoo.co.jp/articles/f6c1c1c14f7487969026471437c39955317b70f8
積極派対規律派、論争激化へ 経済対策、来週にも検討着手 自民
9/27(水) 7:08配信

時事通信
閣議に臨む岸田文雄首相(中央)ら=26日午前、首相官邸

 岸田文雄首相の指示を踏まえ、自民党は来週にも経済対策策定のための党内議論を開始する。

 「アベノミクス」の流れをくむ「積極財政派」からはコロナ禍並みの財政出動を求める声が上がる一方、一層の財政悪化や物価高騰につながるとの懸念も党内には根強い。10月の取りまとめに向け論争が本格化しそうだ。

 首相は26日の自民党役員会で「政府・与党の緊密な連携の下、精力的に取りまとめ、速やかに補正予算の編成に入る」と述べた。

 首相が早期の衆院解散・総選挙に踏み切るのではないかとの観測も広がり、自民内からは内閣支持率の低迷も背景に「驚くような規模にしたい」(党関係者)といった歳出圧力が強まる。

 世耕弘成参院幹事長は26日の記者会見で、経済対策の裏付けとなる2023年度補正予算案に関し「15兆円規模が一つのライン」だと改めて指摘した。自民若手有志の「責任ある積極財政を推進する議員連盟」は政府への要望書を取りまとめる方針で、議連幹部は「補正予算は15兆〜20兆円にすべきだ」と話す。

 これに対し、経済活動が活発化し、需要の高まりや人手不足の問題が顕在化する中、党幹部は「対策を間違えればインフレを招く」と懸念を示す。森山裕総務会長は24日のNHK番組で「規模が先にあるということではない」とくぎを刺した。

 新型コロナウイルス拡大前まで、補正予算はおおむね2兆〜5兆円程度で推移したが、20〜22年は数十兆円規模に膨張。財政規律回復に向け、政府は6月の経済財政運営の基本指針「骨太の方針」で、歳出構造を「平時に戻していく」と明記したばかりだ。過去のコロナ予備費の多額の繰り越しも指摘されている。

 今回の首相指示は物価高騰や賃上げ対応のみならず、半導体を念頭に置いた投資促進、国土強靱(きょうじん)化など幅広い内容に及び、補正予算案が一定程度膨らむのは必至の情勢だ。財政悪化がさらに続けば「日本国債の格下げも現実味を帯びる。そうなれば企業への影響は大きい」(財界幹部)との声も出ている。

8935OS5:2023/09/28(木) 08:15:04
https://news.yahoo.co.jp/articles/e3f55834263e33440ea026407557435527f74355
全容解明、法廷へ 秋本議員、検察と全面対決も 洋上風力汚職
9/28(木) 7:06配信
時事通信
秋本真利衆院議員

 洋上風力発電事業を巡る汚職事件で、衆院議員の秋本真利容疑者(48)らが起訴されたことで、事件の全容解明は法廷に舞台を移す。

 国会質問の依頼や約7200万円にも上るとされる賄賂について同容疑者は一貫して否認しており、検察側との全面対決も予想される。

 検察側は、秋本容疑者と「日本風力開発」の塚脇正幸前社長(64)=贈賄罪で在宅起訴=がやりとりしたメールや、塚脇前社長が同社幹部に送った「質問をお願いした」という内容のメールなどを押収。こうした証拠を基に、同容疑者が同社に有利な質問をするよう複数回にわたって依頼されていたと立証するとみられる。

 同容疑者は逮捕時、「自身の政治的信条に基づいて質問した。依頼されて日本風力開発の利益を図るために質問したということは断じてない」と否定するコメントを出している。

 一方、賄賂とされた約7200万円の大半は、秋本容疑者と塚脇前社長の共通の趣味である馬の購入などに充てられていた。検察側は、同容疑者が馬の売買契約を行い、自身の名前を契約書に記載していたことなどから、購入した馬は同容疑者の所有と判断しているもようだ。

 これに対し同容疑者は、馬は代金を支払った塚脇前社長の所有で、自分は管理していただけだと主張している。

8936OS5:2023/09/28(木) 17:09:04
https://news.yahoo.co.jp/articles/d5aa2cc409e6a0ed762176d0868cc6aafe092951
【内閣改造に党内の不満】大恥をかかされた石破茂・元幹事長、首相との会談で入閣に意欲みせるも肩透かし
9/28(木) 7:15配信

NEWSポストセブン
入閣に意欲を見せていた石破茂氏(時事通信フォト)

【政治部記者覆面座談会・第5回(最終回)】「内閣改造をするほど総理の権力は下がる」とは、「人事の佐藤」と呼ばれた佐藤栄作・元首相の言葉だが、今回の内閣改造・自民党役員人事はまさにその通りの結果となった。

【写真】岸田文雄・首相と閣僚たち、大臣には女性を最多タイとなる5人起用。ベルトも木目の腕時計をした河野太郎大臣も

 混迷する岸田政権にいったい何が起きているのか。そこで本誌・週刊ポストは官邸詰めや自民党担当の政治部記者4人による緊急覆面座談会を開催し、改造の舞台裏を辿った。参加者はキャップクラスのベテラン記者A氏とB氏、取材の第一線に立つ若手・中堅のC氏とD氏だ。

司会(編集部):自民党内は人事への不満が強まっている。

記者A:たまってるね。それが表面化したのが改造直後に最大派閥の安倍派から生え抜きの土井亨議員が退会したことじゃないか。

記者C:土井氏は当選5回で入閣適齢期。選挙に強くないから早く大臣になりたいはずですが、安倍派は最大派閥で大臣枠が4人もあるのに、岸田総理は改造のたびに萩生田氏や松野博一・官房長官、西村康稔・経産相ら5人衆を大臣や党3役の重要ポストに起用し続けているから、同派の衆院の新入閣は毎回1人。適齢期の議員になかなか大臣が回ってこない。

今回、茂木派からは当選5回の木原稔・防衛相が入閣したのに、安倍派の7人の当選5回生は全員未入閣。大臣になれるのは遅ければ7年後と考えたら、“やってられない”という気になるでしょう。

記者D:大恥をかかされたのが、世論調査で「次の首相にふさわしい人」1位の石破茂・元幹事長でしょう。岸田総理は事前に石破氏と会談し、本人も入閣を打診された場合、「国家、国民のためなら『受けません』と言ってはいけない」と入閣に意欲を見せていたのに、肩透かしを食わされた。

記者A:石破さんは総理との会談で、自分ではなく旧石破派の赤沢亮正氏の入閣を求めていたというのが真相だが、それもダメだった。

記者C:不満は留任(再任)組にもありますよ。萩生田光一・政調会長は総理から官房長官を打診されたのに、ご破算にされてガッカリしていました。一方の松野博一・官房長官も、“総理はオレより萩生田を買っているのか”と内心面白くないようです。

記者D:河野太郎・デジタル相は退任するつもりで大臣室の片付けをしていたのに、再任といわれて逃げ損ないましたね。

記者B:岸田さんは河野氏にマイナ問題の責任をとらせるつもり。側近に言わせると、「閣外に出したら何を言いだすかわからないから厄介だが、大臣にとどめておけば総裁選の頃には勝手に潰れてくれるだろう」と総理は考えているらしい。

8937OS5:2023/09/28(木) 17:09:22

岸田派内にも隙間風
記者C:注意すべきは足元の岸田派ではないでしょうか。岸田総理は昨年末に「死刑のハンコを押す役目」発言で批判を浴びた葉梨康弘・元法相や政治資金問題の寺田稔・元総務相に詰め腹を切らせながら、同じ岸田派でも側近の木原誠二・前官房副長官はスキャンダルで政権の足を引っぱったのに党役員(幹事長代理兼政調会長特別補佐)に抜擢した。派内からは「なんだあの人事は」という声が聞かれます。派内にも隙間風が吹いている。

司会:改造は失敗。岸田首相はこんな状況で解散・総選挙を打てるのか。

記者D:小渕氏を選対委員長に起用した段階で、総選挙は無理でしょう。

記者C:解散・総選挙をやるつもりなら、女性大臣5人だけではなく、国民の人気がある石破氏や小泉進次郎氏らを無理にでも大臣にしたのではないでしょうか。総理は茂木幹事長から「総裁選には出ない」という言質を取り、安倍派5人衆を同じポストに留任・再任させたことで最大派閥の支持も取り付けた。ライバルになりそうな河野、高市(早苗)両大臣も再任して出馬できないように閣内に封じ込めた。

 改造前は解散を視野に入れていたでしょうが、これで解散総選挙で勝負しなくても、来年の総裁選の無投票再選に道筋をつけたと判断していると思います。

記者B:いや、岸田さんは解散をあきらめていない。10月中旬に旧統一教会への解散命令を申し立て、10月下旬に経済対策をまとめる。そこでチャンスありとみれば、迷わず解散に踏み切るのではないか。

記者A:11月はじめの解散だろう。総選挙を打てば、岸田派の盛山正仁・文科相(近畿ブロック比例)など選挙に弱い大臣の何人かが落選する可能性があるが、解散できなければジリジリ退陣へと追い詰められていくのは見えている。勝負に出るしかないことは総理もわかっているはずだ。

 岸田首相が解散・総選挙に踏み切るかどうかについては、若手記者2人は「ない」、ベテラン記者2人は「ある」と見方が割れた。

 果たして内閣改造に失敗した首相は形勢挽回のための一か八かの解散・総選挙を決断できるのか。

(了。第1回から読む)

※週刊ポスト2023年10月6・13日号

8938OS5:2023/09/28(木) 17:09:48
https://news.yahoo.co.jp/articles/029ae113c53c83b3ea35ee7bec78f593404e4420
森喜朗元首相の言いなり「安倍派の15人」迷走極まる!木原誠二氏がおいしいとこ全部取りへ
9/28(木) 7:02配信
ダイヤモンド・オンライン
安倍派の総会であいさつする「座長」の塩谷立氏(右端)。左から2人目は下村博文元政調会長(8月31日)

 自民党内の最大派閥「安倍派(清和政策研究会)」が、15人もの船頭を抱える集団指導体制に移行した。いったいなぜそんなことが起きたのか。森喜朗元首相に支配された、「迷走」としかいえない安倍派の現状を解説する。(イトモス研究所所長 小倉健一)

● 岸田首相の「誰にも嫌われたくない」人事で 安倍派の会長不在は続く

 岸田文雄首相(自民党総裁)は、9月の内閣改造、党役員人事で、党内6派閥ごとの閣僚起用人数の配分を、改造前からほぼ維持した。「安倍派(清和政策研究会)」は閣僚4人を輩出するなど、最大派閥、そして岸田政権を支える主流派としての地位は確保できた。

 事前には、派閥内で「会長」ポストが不在であることで岸田政権との交渉力が低下し、不遇の扱いを受けるのではないのかという懸念があった。しかし、今回の内閣改造を経て、「早急に会長を決めなくてはいけないという機運はますますなくなった」(安倍派中堅議員)のだという。

 目下、安倍派の中では出世争いを「半歩リード」する萩生田光一氏(自民党・政務調査会長)を冷遇し、ライバルである西村康稔氏(経済産業相)を代わりに政調会長に据えるなど、政権からの嫌がらせはいくらでもできたはずだ。ところが、支持率低迷で来年の自民党総裁選挙を乗り越えることしか頭にない岸田首相が、ワラをもつかむ気持ちで誰にも嫌われたくない人事を行ったということだ。

 それでは、日本を牛耳る「安倍派」を誰が掌握することになるのか、見ていこう。

● 発言力が低い塩谷氏が 「座長」になれた理由とは?

 8月31日、安倍派は、会長不在のまま塩谷立・元文部科学相を座長とし、松野博一官房長官や萩生田氏ら15人による常任幹事会を設置する新体制を発足させた。経歴からして常任幹事会に入ってもおかしくない下村博文会長代理が外される形となった。その下村外しに決定的な役割を果たしたのが塩谷氏である。

 塩谷氏は、松野氏、萩生田氏、世耕弘成参院幹事長、西村氏、高木毅国会対策委員長とで構成される「安倍派5人衆」には入っておらず、5人衆の中でもパワーダウンが指摘される高木氏(詳細は後述)と並んで権威はなく発言力が低い。それというのも、塩谷氏は地元静岡8区の小選挙区で落選し、比例復活当選であることが影響を受けている。

 静岡県政を担当する大手新聞社の記者は次のように解説する。

 「静岡県政において自民党国会議員の能力を疑う人が多い。県議会の定数68の中で、自民党は41人を占める圧倒的多数派です。しかし、県知事選挙ではリニア妨害で有名な川勝平太氏の連続当選を許し、また、国会議員も細野豪志氏(旧民主党で閣僚を務め、21年の衆院選当時は無所属で選挙に出馬)、渡辺周氏、源馬謙太郎氏など、野党議員の当選を許してきました」

 「後に自民党へ入党する細野氏ですが、県知事選で川勝知事の対抗馬として出馬を検討していた時期があった。しかし、塩谷氏は指導力を最後まで発揮せず、幻の案となってしまいました。あのとき細野氏が出ていれば、リニア問題でここまで停滞することはなかったかもしれません」

 そんな塩谷氏を安倍派の中枢から外そうという動きがあったが、今回座長に就任できたのは、関係の近かった下村氏(前述の通り、新体制に移行するまで「会長代理」職にあった)を常任幹事会から切って捨てたからだ。

 下村氏は、安倍派に今なお絶大な影響力を誇る森喜朗元首相との折り合いの悪さが指摘されてきた。下村氏は安倍派の新体制を評して「ここまで邪魔されるとは思わなかった。政界引退した森氏に影響力が残っているのは残念だ」と語っている。一方で森氏は、安倍派が新体制へ移行する前に北國新聞のインタビューで「下村氏から土下座された」と暴露(下村氏は土下座の事実を否定)しており、恨み骨髄ということだろう。

 この下村氏を外したことで、塩谷氏はかろうじて生き残ったのだ。

8939OS5:2023/09/28(木) 17:10:21
 安倍派が15人体制に移行し、パワーダウンを指摘されているのが、5人衆の中の一人、高木氏だ。「松野、萩生田、西村、世耕の4氏による『安倍派四天王』だったはずが、森元首相が高木氏を加えて『5人衆』と呼んで別格扱いをしてしまった。高木氏の勘違いはそこから始まった」(安倍派関係者)というから、実力はもともとなかったと人物といえよう。

 高木氏については、週刊文春からも「能力も意欲もなく、誰からも『首相候補』と目されない最年長の高木氏を一時的に祭り上げる案もあるが、最後にはパンツ事件(筆者注:高木氏が女性の自宅に侵入して下着を盗んだとされる疑惑)が引っかかり、暗礁に乗り上げる」(2023年7月13日・文春オンライン『安倍派迷走の裏でパンツ論争 高木毅が絶対に認めない議員』)と指摘を受けている。

● 安倍派の集団指導体制が 「15人体制」まで膨張した理由

 さて、ここで安倍派はなぜ「15人体制」になったかを説明したい。この15人体制になった理由が分かれば、今、実際に行われている権力闘争の行方も理解しやすいものになるだろう。

 現在、国会議員99人を束ねる安倍派だが、衆院議員が59人、参院議員が40人で、おおよそ3:2という比率だ。衆院議員の方が人数としては多いのだが5人衆のうち4人は衆院議員であり、参院議員は世耕氏がほぼ一人でまとめている。

 国会議員の比率である3:2をそのまま幹部の比率とするならば、幹部は衆院議員3人、参院議員2人とならなくては、おかしいことになる。かといって、安倍派を2人代表(共同代表制度)にすると、今度は1:1となり、参院議員が人数以上に影響力を持つことになる。また、5人衆の衆院議員4人が現時点で代表を1人に絞ることができないという点も影響し、この共同代表制は見送られることになった。

 そこで、「衆:参=3:2」という比率での大規模な集団指導体制とすることが検討されることになった。

8940OS5:2023/09/28(木) 17:10:36
 3:2という比率を守るとなると、幹部の数は、5人、10人、15人…という数になる。しかし、5人は先ほど指摘した理由によりダメ、10人となると、何かでもめたときに意見が5:5に割れると意思決定ができなくなってしまう。よって、15人という数に膨れ上がった。15人の顔触れを見てほしい。

 衆院からは、塩谷氏、松野氏、高木氏、萩生田氏、西村康稔氏、西村明宏氏、柴山昌彦氏、稲田朋美氏、松島みどり氏の9人。参院からは、世耕氏、橋本聖子氏、岡田直樹氏、末松信介氏、野上浩太郎氏、山本順三氏の6人だ。きれいに、「衆:参=3:2」となっていることがお分かりいただけただろうか。

 党内バランスに配慮し、誰からも文句が出ないような体制を作った結果、15人の合議制となった。

 昨年の大河ドラマ「鎌倉殿の13人」になぞらえて、「安倍派(清和研)の15人」とでも呼称したいところだが、ドラマの題名にするようなかっこいい話ではない。鎌倉時代に全国を治めるためには13人ぐらい必要だったのかもしれないが、安倍派99人を束ねるのが15人とはあまりにも数が多い。

 結局、誰にも権力を与えないようにするための体制であり、当然ながら、これまで以上に森氏の影響力が強まっただけという状態だ。森氏と犬猿の仲の議員が追放され、残っているメンバーは、森氏の言いなりと言われても仕方がない状態だ。これこそ迷走と言わずしてなんと表現すればよいだろうか。

● 森氏の影響力強化に反発し 安倍派を離脱した議員も…

 国土交通副大臣を務めたことのある土井亨衆院議員は、派閥の運営体制に対する不満を理由として9月15日付で安倍派を退会したが、これも森氏の影響力が強まったことに対する反発だ。

 土井氏は、森氏の首相在任中に、支持率が下がり続けて選挙に惨敗した際、事実上の「退陣勧告」とでもいうような行動を起こしている。01年2月19日に記者会見し、「首相は賢明な判断をすべきだ」と進退の決断を求めた。

 当時、自民党宮城県連の幹事長を務めていた土井氏が深く制作に関わった因縁のCMがあり、「CMは当初、主婦が『わたしが総理大臣の方がましよ』と絶叫する内容で、自民党本部が変更を求めるなど物議を醸した。宮城県連はせりふのうち、「総理大臣の方がましよ」の部分に「ピー」という音をかぶせて放映する」(河北新報、11年2月20日)ことになったのだという。

 森氏と土井氏は心底、お互いを軽蔑していた。将来が見えない派閥にいたくない土井氏の気持ちはよく分かる。

 この安倍派の迷走に笑うのが、木原誠二前官房副長官だ。文春砲にたたかれ続け、党務に就くことになったが、出演した動画番組(23年9月19日『どこよりも詳しい内閣改造 徹底解説!【木原・平の地上波いらず】』)で、「内閣にいるときは言えなかったが、減税をやればいい」「増税内閣と言われている以上、やって示すしかない」と発言した。

 今後、党内世論をリードしていくのは、意思決定能力を完全に失った安倍派ではなく、木原氏ということになりそうだ。

 党内基盤の弱さから存在感が示せず、おいしいところは全部木原氏が持っていき、安倍派で笑っているのは森氏というこの展開を、安倍晋三元首相は果たして望んでいたのだろうか。

小倉健一

8941OS5:2023/09/29(金) 07:44:44
https://news.yahoo.co.jp/articles/e28529baf3660477c954cda2b7719444b01b686d
安倍派新体制で初の総会 「会長決めきれず先行き不安」の声
9/28(木) 20:22配信
毎日新聞
自民党安倍派の総会で発言する塩谷立座長(左)。右から2人目は自民党の萩生田光一政調会長=東京都千代田区の同党本部で2023年9月28日午後0時13分、竹内幹撮影

 自民党安倍派(清和政策研究会、99人)は28日、8月の新体制発足後初となる議員総会を党本部で開いた。座長の塩谷立元文部科学相のほか萩生田光一政調会長ら15人で構成する意思決定機関「常任幹事会」のメンバーが「ひな壇」と呼ばれる幹部席に座り、一致結束を確認した。ただ派閥内には新体制への不満もくすぶり、最大派閥として結束を保てるかが課題となる。

【写真特集】役員人事 記念写真を撮る自民幹部

 塩谷氏は会合冒頭、「新しい体制になり初めての総会で、常任幹事が前に座らせていただいた。清和研の新しいスタートということで協力をお願いをしたい」と呼びかけた。

 安倍派は内閣改造で、ともに衆院6期の宮下一郎農相と鈴木淳司総務相が初入閣。松野博一官房長官、西村康稔経済産業相と萩生田氏らが留任した。この人事について常任幹事会メンバーの一人は「満点ではないが80点だ」と語る。

 一方で、新体制への不満も一部にある。前体制で塩谷氏とともに会長代理を務めた下村博文元文科相は、会長選出を訴えたが退けられた。下村氏は常任幹事会にも選ばれず「顧問」に就いたが、11日のインターネット番組で安倍派に強い影響力を持つ森喜朗元首相の存在に触れ「影響力はいまだに残っている。ちょっと残念な状況だ。(新体制の人事について)そこまで邪魔されると思わなかった」と批判した。

 関係者によると、今月15日付で退会した土井亨衆院議員も、森氏の派閥への介入や会長を置かない新体制に不満を持っていたとされる。現状、土井氏に追随する表立った動きはないが、ある所属議員は「会長を今回決めきれなかったことで士気は低下している。分裂はしないだろうが、先行きへの不安感はどうしてもある」と漏らした。【畠山嵩】

8942名無しさん:2023/09/29(金) 09:35:17
https://www.girlsheaven-job.net/aichi/ma-22/sa-164/frontier/blog/

8943OS5:2023/09/29(金) 16:33:38
本命 額賀福志郎  (茂木派 当選13回 79歳)
対抗 船田元    (茂木派 当選13回 69歳)
大穴 石破茂    (無派閥 当選12回 66歳)
ってところですかね。
https://news.yahoo.co.jp/articles/5f08c44246448228d8005a78949f2b202b020bc1
細田衆院議長 辞任の意向固める
9/29(金) 14:57配信


細田博之衆院議長(79)が辞任する意向を固め、与党幹部に伝えたことが29日、分かった。体調不良のため公務の遂行が難しくなったためとみられる。

細田氏は7月下旬、熱中症の症状を訴え、病院に搬送された。今月7日にも体調不良のため東京都内の病院に入院し、8日の先進7カ国(G7)下院議長会議は欠席し、海江田万里副議長が代わりに出席した。

細田氏は昭和42年に通商産業省(現・経済産業省)に入省し、衆院議員秘書を経て、平成2年の衆院選で自民党から出馬し初当選した。官房長官や党幹事長など要職を歴任し、令和3年11月に衆院議長に選出された。当選11回。安倍派(清和政策研究会、99人)の会長も務めていた。

8944OS5:2023/09/29(金) 20:53:38
https://news.yahoo.co.jp/articles/0112dc5eaf73780a92cd26859007dc6626aa2516
細田博之衆院議長が辞任の意向 体調不良で入退院を繰り返す
9/29(金) 19:25配信

朝日新聞デジタル
細田博之衆院議長

 細田博之衆院議長(79)は、体調不良を理由に議長を辞任する意向を固めた。衆院関係者が29日、明らかにした。細田氏は7月に熱中症の症状を訴えて救急搬送されるなど、入退院を繰り返していた。10月20日に召集される臨時国会で辞任が認められる見通し。

 7月に救急搬送されて入院し、8月の全国戦没者追悼式を欠席。9月に議長公邸でウクライナ最高会議議長と会談後、再び入院した。その後、G7(主要7カ国)下院議長会議も欠席していた。

 細田氏は、2021年に衆院議長に就任。「一票の格差」を是正するための衆院小選挙区の区割りをめぐっては、中立が求められるはずの衆院議長の立場で「10増10減」案に否定的な見解を示したほか、女性記者に対するセクハラ疑惑が週刊誌で報じられた。22年には不信任決議案が提出された。

 また、14年12月から議長就任までの約7年間にわたり、自民党の清和政策研究会(現・安倍派)の会長を務めた。昨年7月の安倍晋三元首相の銃撃事件後、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)との接点がたびたび指摘された。今年1月、非公開の場で与野党の代表者との懇談形式で説明に応じただけで、公開の場で説明を行うことはなかった。

 細田氏は自民党出身の衆院議員で当選11回。官房長官や党幹事長などを歴任した。(小木雄太)

朝日新聞社

8945OS5:2023/10/01(日) 03:00:54
https://news.yahoo.co.jp/articles/8b2917b1585d46cb9812e0c88e7c463cb46ec66d
「準備は当たり前」石破茂氏〝再起動〟か 来秋の総裁選出馬へ意欲「ポスト岸田」へ名乗り 「政界はぐれ鳥」参謀不在も
9/30(土) 17:00配信

夕刊フジ
自民党の石破茂元幹事長

【ニュース裏表 伊藤達美】

自民党の石破茂元幹事長が23日、テレビ番組で来年秋の自民党総裁選への出馬の意向を問われ、「首相は国会議員の中から選ばれる。準備をしておくのは、国会議員たる者(として)当たり前だ」と述べ、出馬への意欲を示した。


岸田文雄首相が年内の解散をしないとすれば、政局は来年の総裁選に向けて新たな局面に入る。石破氏の発言は、いち早く「ポスト岸田」への名乗りを上げ、主導権を握ろうとの思惑があるのだろう。しばらく鳴りを潜めていたが、いよいよ「再起動」というところではないか。

石破氏は、これまで4回の総裁選出馬経験を持つ。

初出馬は、福田康夫首相の退陣に伴う2008年の総裁選。この時は、立候補者5人中最下位だった。2回目の挑戦となった12年の総裁選では、第1回投票で1位を獲得した。決選投票で安倍晋三氏に敗れたものの、圧倒的な地方票を獲得したことを受け、幹事長に就任。民主党から政権を奪還した自民党を、安倍氏とともに取り仕切った。

15年の総裁選は立候補を見送り、3回目の挑戦は18年だった。「安倍3選」に異を唱え、安倍政権への批判を展開したが、思ったほど地方票が伸びず、一敗地に塗(まみ)れた。4回目は安倍氏退任に伴う20年だ。菅義偉氏、岸田文雄氏とともに出馬したが、最下位に終わった。

前回の21年は、自身は立候補せず、河野太郎氏を小泉進次郎氏らとともに担いだ。それぞれの名字の一字を取って「小石河」連合といわれ、国民的人気を背景に健闘したが、決選投票で岸田氏に敗れた。

石破氏は8月、岸田首相と夕食を共にした。「入閣の打診があったのでは」とも噂されたが、9月13日に発足した第二次岸田再改造内閣での起用はなかった。

もっとも、石破氏は「閣僚か党役員で仕えているときは、(総裁選には)出ない」というのが信条という。その意味では、むしろ、総裁選出馬へのハードルが取り払われたとも考えることができる。

自民党の総裁候補が枯渇する中、石破氏の存在感はいまなお大きい。「次の首相は誰がふさわしいか」との世論調査では、いまなお上位にランクインする。長年、党幹部や政府要職を重ねてきただけに「安定感」「キャリア」という意味では追随を許さない。

ただ、自身の主張にこだわる性格が災いして多数派形成は得意ではない。それが行き過ぎて「政界はぐれ鳥」とも揶揄(やゆ)される。

〝参謀〟不在も課題の一つだ。石破氏は自分で考え、自分で決めて、自分で行動してきた。しかし、首相を目指すのであれば、そういうわけにはいかないだろう。政局観に精通した同志が不可欠だ。

はたして、5回目の総裁選出馬があるのか。それとも、再び河野氏を担ぐのか。石破氏が今後どう動くか、注目していきたい。 (政治評論家・伊藤達美)

8946OS5:2023/10/01(日) 10:30:19
https://news.yahoo.co.jp/articles/1062be1050c101d2cb6271cc027de64d21afef88
総裁再選、支持率が左右 残り1年、岸田首相「長期政権」懸け
10/1(日) 7:10配信
時事通信
首相官邸に入る岸田文雄首相=9月29日、東京・永田町

 岸田文雄首相の自民党総裁任期が9月30日で残り1年となった。

 長期政権を目指す首相にとって、総裁選での「再選」は絶対条件。9月の内閣改造で「ポスト岸田」の顔触れを政権内に囲い込んだことで、対抗する動きは今のところ見られない。ただ低迷する内閣支持率に反転の兆しは見えず、道のりは視界不良だ。

【ひと目でわかる】岸田内閣の支持率推移

 「先送りできない課題に一意専心に取り組む。それ以外のことは今考えていないと再三繰り返している」。首相は29日、記者団が早期の衆院解散の可能性を質問したのに対し、こう語気を強めた。

 首相は内閣改造・党役員人事で、党内各派の意向に配慮した「総主流派」体制を構築。来秋の総裁選出馬が取り沙汰される茂木敏充幹事長や、高市早苗経済安全保障担当相、河野太郎デジタル相らを政権内に留め置いた。

 茂木氏と同じ党四役として、茂木派で「首相候補」の呼び声もある小渕優子選対委員長を起用。これを「野心をちらつかせる茂木氏へのけん制」(四役経験者)と見る向きは多い。高市氏が担当する機密情報の取り扱い資格者認定制度の創設や、河野氏が推進するマイナンバーカードの健康保険証一体化は、賛否が分かれ、矢面に立ちやすい。自民関係者は「対抗馬に力を蓄えさせない首相の執念を感じた」と話す。

 それでも首相の再選戦略が盤石とは言い難い。命運を左右しそうなのは内閣支持率の推移。改造人事では女性閣僚を過去最多に並ぶ5人に増員したものの、副大臣・政務官は女性ゼロとなり批判を招くなど、期待した浮揚効果は得られなかった。年末以降は防衛費増額や少子化対策の財源確保に向けた議論が本格化する見通し。「国民負担増」の議論が具体化すれば、政権への逆風が強まる可能性もある。

 次の総裁任期中となる2025年には参院選が行われるほか、現在の衆院議員が任期満了を迎える。政権の体力がじりじり失われる中で来年の総裁選を迎えれば、「選挙の『顔』にはなり得ないと見なされ、一気に『岸田降ろし』が吹く」(閣僚経験者)恐れもある。それゆえ、与野党では、総裁選に向け求心力を強めたい首相が「年内に衆院解散を断行するのでは」との観測が強まる。

 一方で、現状のまま解散に打って出ても勝てる保証はない。政府関係者は「自ら掲げた重要政策の財源論をあいまいにして解散すれば、しっぺ返しを食らう」と指摘する。選挙の結果次第では首相の責任が問われる。直ちに引責辞任につながらなくとも、再選シナリオはますます描きにくくなる。

8947OS5:2023/10/01(日) 11:22:47
https://news.yahoo.co.jp/articles/4114bbbf8d65844e5f306a6c2ccf1341d1a9a2f8
「寸止め芸」定着の岸田首相 伝家の宝刀・衆院解散めぐる、におわせと火消しの繰り返し
10/1(日) 11:00配信
日刊スポーツ
岸田文雄首相(2023年8月2日撮影)

 衆議院の解散を決める権限というものは、時の首相にとって「伝家の宝刀」といわれる。この宝刀を抜こう、抜こうとしているように見せながら、実際にはなかなか抜かない「解散寸止め芸」(野党関係者)が、板についてきたようにもみえるのが、最近の岸田文雄首相の言動だ。

 解散について「今は考えていない」というフレーズを繰り返し、「じゃあ今じゃなければ、後になったら考えるのか」と、周囲を疑心暗鬼にさせる。やるともやらないとも受け止められないコメントなら「解散風」が強まるのは当然。今回は、臨時国会の召集にあたって、提出されれば審議が必要になる補正予算案を提出するかどうかを、首相が当初はっきりさせなかったこともあって、先週の永田町は、解散の有無から、いつ衆院が解散されるのかというステージに上がり、ざわつく日が続いていた。

 臨時国会の召集日をいつにするかについても腹のうちを明かさず、提出となれば、ある程度の程感がみえる補正予算案の提出の有無にも触れなかったため、臨時国会召集日の「10・20冒頭解散か」と、ざわつきの盛り上がりは右肩上がりになった。結果的に岸田首相は9月29日になって、補正予算案を臨時国会に提出すると表明。「10・20解散」の臆測を自ら沈静化、火消しすることになったが、自身が説明するまではざわつく周囲の状況を見ながら、自分の権力というものをあらためて確認しているかのようにもみえた。

 岸田首相は今年6月の通常国会最終盤にも、解散について「情勢をよく見極めたい」と踏み込んで大騒ぎになったことを受け、2日後に「考えていません」と打ち消したことがある。「におわせ」からの「打ち消し」という手法は、今回もほぼ同じだった。前出の野党関係者は取材に「岸田首相の『解散寸止め芸』は不誠実だ」とも批判したが、「10・20解散」は消えても「首相は何をやってくるか分からない」という疑心暗鬼は、今も消えていないとも明かした。



 政界には、「首相は衆院解散と公定歩合については、うそをついてもいい」という言い伝えがあるといわれる。かつて佐藤栄作首相が、解散の可能性を聞かれた際に「頭の片隅にもない」と語りながら実際に衆議院解散に踏み切り、後日「頭の片隅にはなかったが、頭の真ん中にあった」と言ったというのは、今も語り継がれていることだという。岸田首相の最近のコメントも「先送りできない問題に一意専心に取り組む。今はそれ以外は考えていない」(20日、訪問先のニューヨークで)「経済対策をはじめとする先送りできない課題に一意専心取り組む、それ以外のことは今考えていない」(29日、報道陣の取材に)と、言質を取らせないような巧妙な構成となっている。

 最近、よく出てくる「一意専心(他に心を向けず、ひとつのことだけに集中する、の意味)」という「岸田ワード」は、かつて大相撲で若ノ花(のちの3代目若乃花)が1993年7月の大関昇進時の口上で使ったことで知られる。口上は力士の強い決意を示す言葉として知られる。岸田首相の「一意専心」が額面通りなら解散はしないというふうにも受け止められるが、言葉と行動がマッチしているのか、いないのか、あいまいなのが岸田首相流でもある。これまでの手法から、首相が「政局好き」というのはつとに知られるが、「政局好きと政局巧者は違う。首相は『かき回す』のがうまいだけ」(自民党関係者)との声も聞いた。

 首相の腹のうちは、誰にも分からない。解散、解散と騒いでいるのはこちら側だけで、実際は、岸田首相は当面、衆院解散するつもりはない、と見る向きもあるようだ。冷静に考えると、内閣支持率は上がっていないし、防衛費増額に向けた財源確保のための増税を打ち出すなどしていることで、SNS上では「増税メガネ」と批判され、たびたびトレンドワードになるほど。解散風をあおっても、その先の選挙に向けて風が吹くのかどうか、見通せていないようにも感じる。

 風が吹いていない時は、崖から飛び降りてでも自分で風を起こす、と言ったのは小池百合子東京都知事だが、「勝負師」ともいわれる岸田首相がそうした賭けに出るほどの明確な戦略があるのかも今は、見えてこない。定番化した岸田首相の「寸止め芸」がどう展開していくか、気の抜けない日々が続く。【中山知子】

8948OS5:2023/10/02(月) 11:37:22
https://news.yahoo.co.jp/articles/9b1d97a63e0a34f81883f8d2b6e8680c9e66df95
小渕優子が「別格」である理由...「『姫』を総理大臣にすることだけが心残り」の「自民党の大物たち」
10/2(月) 7:03配信
現代ビジネス
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 自民党の長老たちが発する「必ずや、お嬢さまを総理に」という声に背中を押されるかのごとく、おずおずと表舞台へ戻ってきた「姫」。だがどう見ても、当の本人は戸惑っているようにしか思えない。


守り立てられる宿命
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 眉をハの字に寄せて、困ったような笑みを浮かべる遺影に、森喜朗は目を合わせて呼びかける。

 「青木さんの心残りは、小渕さんのお嬢さんのことと思います。あなたの夢、希望が叶うように、最大限の努力をする」

 8月29日、港区芝の東京プリンスホテル「鳳凰の間」で、今年6月11日に89歳で亡くなった元官房長官・青木幹雄の自民党葬が開かれた。86歳の森が弔辞で述べた「青木さんの心残り」とは、すなわち、小渕優子を総理大臣にすることにほかならない。

 '87年に田中派を乗っ取るかたちで発足した竹下派(経世会→現・平成研究会=茂木派)は、'92年に主流の小渕派と羽田派に分かれた。下野していた自民党が'95年に与党へ復帰すると、小渕派から橋本龍太郎、小渕恵三が続けて総理になった。

 竹下登の一の秘書として政界に入った青木は、平成期には小渕の筆頭家老として派閥を、そして自民党を支配した。

 「小渕さんは竹下さんの愛弟子。だから小渕さんは誰よりも青木さんを信頼していたし、総理になると、青木さんを参院議員としては異例の官房長官に抜擢した。だから青木さんにとっちゃ、優子さんは実の娘も同然だった」(自民党閣僚経験者)

「姫」になるまで
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 一方で、青木は森の師であり恩人である。小渕、青木、森は同じころに早稲田大学雄弁会に籍をおいたが、青木が年長だった。学生の時分から、とりわけ森は青木を慕っており、2年生が務める幹事長(会長)選挙では青木の手足となって奔走、当選を助けたという。

 「そのときの恩というわけではないでしょうが、小渕さんが脳梗塞で倒れたあと、森さんを後継総理に指名したのは青木さんだった。森さんは青木さんのおかげで総理になれたわけだから、死んでも頭が上がらない。『小渕優子を頼む』という青木さんの遺言を叶えることが、自分の最後の仕事だと思っているでしょう」(平成研関係者)

 つまり小渕、青木、森の三者は、単なる政治家同士の打算を超えた長年の絆で結ばれている。そして小渕の死後、青木と森は、小渕の置き土産である優子を守り立てることこそ自らの使命と考えるようになった。先の平成研関係者が続ける。

 「森さんは衰えて動けなくなった青木さんにかわって、会食のたび『小渕優子をよろしく』と岸田総理に念押ししていた。今年の3月に菅(義偉)さんが韓国の尹大統領と会談したとき、なぜか小渕さんが同席していたが、これも真相は森さんが岸田総理に頼み、総理が菅さんに頼んだそうだ」

 今回の内閣改造で登用された閣僚・自民党四役のうち、女性かつ世襲の政治家は、選対委員長となった小渕優子を含めて4人。ただし、その中では優子が別格だ。任期中に急逝した総理の愛娘であり、後見人に参院のドンと、党内最高齢の総理経験者が控える―。いわば彼女は「爺や」に守られ、かわいがられ、担がれる「姫」としての宿命を背負ってきた。

 後編記事『小渕元首相の急死で人生は一変「私が継がないといけない」から「ドリル事件」へ...小渕優子「人生最大の失敗」につながった「ある存在」』に続く。

 週刊現代2023年9月30日・10月7日合併号より

週刊現代(講談社)

8949OS5:2023/10/03(火) 10:49:39
https://news.yahoo.co.jp/articles/6abaf22c1049908e207b87ccd7bf9f4efe062845
「これほどあからさまに再選シフトを敷くとは」 自民総裁任期あと1年の岸田首相、非主流派含め早くも神経戦
10/3(火) 9:40配信

西日本新聞
国会議事堂

 岸田文雄首相の自民党総裁としての任期が30日で残り1年となる。第4派閥で党内基盤が弱い岸田氏は、内閣改造・党役員人事で派閥領袖(りょうしゅう)や「ポスト岸田」候補を要職に囲い込むなど再選への布石を着々と打っている。ただ、首相を支える安倍、麻生、茂木の主流3派は再選支持を明確にしておらず、世論の動向などを見極める方針だ。二階派を中心とする非主流派は虎視眈々(たんたん)と巻き返しの隙をうかがっており、早くも神経戦が熱を帯びている。

【画像】「つまらないプリンス」が首相就任会見で見せた「らしくない」顔

 「宏池会(岸田派)が、明日は必ず今日より良くなるという時代をリードする」。改造人事翌日の14日に山梨県で開かれた派閥研修会で、岸田氏は高揚感を浮かべて結束を呼びかけた。

 新体制でも茂木敏充幹事長や河野太郎デジタル相らライバルを政権中枢に抱き込み、派閥均衡に腐心。党内幅広く総裁選への動きを封じる戦略は明白だった。

 さらに地方組織や職域団体を束ねる党の組織運動本部長に岸田派の閣僚経験者を登用。党関係者は「これほどあからさまに再選シフトを敷くとは」と驚く。

 とはいえ、再選への道は盤石とは言い難い。

 首相は安倍晋三元首相の死去後、麻生、茂木両氏との関係を重視する「三頭政治」を確立。麻生氏は「しっかり成果を上げている」と岸田氏への信頼を高めており、麻生氏周辺も「再選を目指すなら支えるのが既定路線」とみる。

 しかし、麻生派は前回総裁選で支持を岸田氏に一本化できなかった。派内は一枚岩ではなく、「今は岸田氏を支えているが、総裁選になれば話は別だ」(閣僚経験者)との声も漏れる。

 「ポスト岸田」を見据える茂木氏は、幹事長続投で「岸田政権を真ん中で支える」とのスタンスを強めている。派ベテランも「総裁選で多くは岸田氏を推すだろう」と主戦論はトーンダウン。党の資金と人事を握る幹事長として力を蓄え、岸田政権が行き詰まった局面になれば、総裁選に打って出る機会を探るとみられる。

 最大勢力を誇る安倍派は、本来なら総裁選を主導できる立場だが、安倍氏という絶大な求心力を失い結束がほころび始めている。

 萩生田光一政調会長や西村康稔経済産業相ら有力者がけん制し合い、総裁候補ともなる「会長」は不在のまま。総裁選への対応では、世耕弘成参院幹事長が「派の方向性としては岸田氏支持がコンセンサス」とする一方、萩生田氏は「党四役として政権を支え、その延長で判断する」と言葉を濁す。派閥若手は「総裁選になれば、分裂含みの展開もあり得る」と身構える。

 岸田氏と距離を置く二階派などは、主流派中心の政権運営に不満がくすぶっている。二階氏が菅義偉前首相らと連携し、無派閥グループなどを抱き込んで対抗馬を立てるとの観測も根強い。

 そこで岸田氏がパイプ役として頼るのが森山裕総務会長だ。率いる派閥は8人と最少ながら二階、菅両氏と近く党内の人望も厚い。

 岸田氏側近は「表では会わないがしょっちゅう電話している」と明かす。岸田氏がもくろむ無投票再選。鍵を握りそうな森山氏も「首相の努力を支え、結果を見極めていきたい」と述べるにとどめた。 (大坪拓也、御厨尚陽、坂本公司)

8950OS5:2023/10/04(水) 10:26:12
https://news.yahoo.co.jp/articles/9317f2285d6f1b07ce9d9a18f274411a95b94890
「戦わせていただきます」自民・高市氏、来年の総裁選立候補に意欲
10/3(火) 22:04配信

朝日新聞デジタル
閣議のため首相官邸に入る高市早苗経済安保相=2023年9月22日午前9時57分、上田幸一撮影

 高市早苗経済安全保障担当相は3日、来年9月に想定される自民党総裁選に立候補する意欲を示した。総裁選への対応を問われ、担当大臣として制度の実現をめざす機密情報を扱う人の身辺を事前に調べる「セキュリティークリアランス」(適性評価)を仕上げたうえで、「また戦わせていただく」と述べた。BSフジの番組で語った。


 高市氏は2021年9月の総裁選に立候補し、岸田文雄首相と河野太郎デジタル相、野田聖子元総務相と総裁の座を競った。岸田氏に敗れたが、国会議員票で2位につけた。

朝日新聞社

8951OS5:2023/10/04(水) 10:27:09
https://news.yahoo.co.jp/articles/7fa70924015b58c32cc6812948920feb350f7e75
だから小渕優子氏を選対委員長に就けた…自民党役員人事から透けて見える「本当の目的」
10/4(水) 9:17配信


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プレジデントオンライン
記者会見を終え、撮影に応じる自民党新4役の(左から)萩生田光一政調会長、茂木敏充幹事長、森山裕総務会長、小渕優子選対委員長=2023年9月13日午前、東京・永田町の同党本部 - 写真=時事通信フォト

岸田首相が政権発足2年を控えた9月、内閣改造・自民党役員人事に踏み切った。その目的は何か。政治ジャーナリストの小田尚さんは「来年9月の総裁再選戦略から逆算しての体制作りと同時に、その総裁選前に仕掛ける衆院解散・総選挙に向けての新布陣でもある。岸田首相は総裁再選を果たせば、2027年の総裁選に向けて萩生田政調会長を後押しし、茂木幹事長はどこかでハシゴを外されるだろう」という――。

【写真】茂木敏充外務大臣は、令和2年度外務省予算に関して、麻生太郎財務大臣と折衝を行った ※肩書は当時

■小渕氏の党4役登用は茂木氏への牽制

 ある意味、サプライズ人事だった。岸田文雄首相(自民党総裁)が、9月13日の内閣改造・自民党役員人事で、茂木敏充幹事長(67)を留任させ、これとセットで同じ平成研究会(茂木派)の小渕優子組織運動本部長(49)を、党4役の一角である選挙対策委員長に登用したのだ。来年9月の次期総裁選で茂木氏の不出馬を「期待」するとともに、茂木派が茂木氏支持でまとまらないことを見透かし、小渕氏に地力をつけさせることで、茂木氏を牽制する狙いがあると言える。

 今回の党役員人事は、茂木氏が政権の要である幹事長にとどまるかどうかが最大の焦点だった。茂木氏は党内第3派閥を率い、総裁選出馬への意欲を隠さなかったためだ。

 幹事長は、選挙対策や国会対策を仕切り、政党交付金の配分を決める権限を持つことで政治力や求心力を身に付け、自らの勢力を広げることもできる「おいしい」ポストだ。

 首相やその陣営にとって、次期衆院選を挟んで迎える1年後の次期総裁選を「無風」に近い形で再選されるには、どちらが得策か、思案のしどころだった。

■「茂木を令和の明智光秀にさせない」

 首相は当初、茂木氏の交代を図ろうとした。茂木氏が、政権運営をめぐって、岸田首相、麻生太郎副総裁との「三頭政治」と称して自身を誇示したり、今年に入って、児童手当の所得制限撤廃や臨時国会に向けた補正予算編成など重要政策の方針を、首相と擦り合わせもなく明らかにしたりするなど、その「前のめり」の言動が鼻についていたからだ。

 だが、麻生氏から「茂木を『令和の明智光秀』にさせないから、幹事長を続けさせてやってくれ」と要請され、首相は態度を変える。麻生氏の言い分は、党には、幹事長は自ら支える総裁が出馬する総裁選には出馬しないとの不文律があり、茂木氏は幹事長なら、対抗馬にはなれない、させないということだった。

 野党時代の2012年総裁選では、当時の谷垣禎一総裁の下にいた石原伸晃幹事長が出馬に名乗りを上げ、谷垣氏を出馬辞退に追い込んだ。その時、石原氏を「平成の明智光秀」と批判し、その勢いを失速させたのが麻生氏であり、石原陣営に加わっていたのが国会対策委員長の岸田氏、政調会長だった茂木氏という因縁もある。

■「岸田の次は茂木、その次は萩生田だ」

 麻生氏は、茂木氏に対しては「岸田の次はお前だ。その次は萩生田(光一政調会長=60=安倍派)だ」とささやきつつ、岸田政権の「2期6年」を支援させようとしている。麻生氏にとって、岸田政権は安倍晋三元首相(昨年7月死去)とともに樹立し、育成してきた、自前の政権なのである。

 麻生氏が今後、どこまで「茂木政権」に関わろうとするかは、判然としない。麻生派も、鈴木俊一財務相(70)や河野太郎デジタル相(60)という総裁候補を抱えているほか、茂木氏については、茂木派を完全に掌握できておらず、他派との連携を含めた総裁選戦略が立てられていないように見えるからだ。

 岸田首相も今回、そこを突いた。茂木氏が幹事長として衆院選などを経て政治力を高めても、茂木派が一丸となって押し上げることがないようにする「仕掛け」が、小渕氏の党4役入りだったのだろう。

8952OS5:2023/10/04(水) 10:27:34
■森氏が青木氏に替わって後ろ盾になる

 小渕氏の登用は、岸田首相がこれまで支援を受けてきた森喜朗元首相、6月に死去した青木幹雄・元自民党参院議員会長の要望(遺言)を受け入れた面もある。

 森氏は、8月29日に行われた青木氏の党葬で、遺影に向かって「心残りは小渕恵三さん(元首相)のお嬢さんのことと思う。一生懸命、あなたの夢、希望がかなうように最大限努力する」と語った。安倍派に強い影響力が残る森氏が、青木氏に替わって小渕氏の後ろ盾になるという意思表明でもあった。

 これには、森、青木両氏が昨年8月、岸田首相と会食した際、直後の内閣改造・党人事に向け、同席していた小渕氏(当時、組織運動本部長)を幹事長などの要職で起用するよう求め、首相が1年後の課題として引き取ったという経緯もあった。

 青木氏は、小渕、森内閣で官房長官を務めたほか、参院自民党で幹事長、議員会長を歴任し、「参院のドン」と呼ばれた。茂木氏に対しては、2018年の総裁選対応で、当時の竹下亘会長らの意向に反して安倍陣営に走ったため、青木氏が「自分さえよければいいのか」などと怒って事務所への出入りを禁止するなどし、その後も了解なしに平成研の会長に就いたことにも強い不満を示していた。青木氏の影響下にあった参院茂木派の幹部らは、今なお茂木氏に対して「面従腹背」の姿勢を取っている。

■首相は「萩生田官房長官」を打診した

 最大派閥の安倍派は、会長不在のまま、萩生田政調会長をはじめ、松野博一官房長官(61)、高木毅国会対策委員長(67)、西村康稔経済産業相(60)、世耕弘成参院幹事長(60)の幹部5人が留任した。この5人は、既述の昨年8月の岸田・森・青木会談で、森氏がポスト名を挙げて推薦し、首相がそっくり受け入れたメンバーだ。

 今回の人事で首相が最も気を使ったのは、萩生田氏の処遇だった。報道によると、首相は9月11日、人事をめぐって党本部で幹部らと意見交換したが、萩生田氏とはこれに先立って首相公邸で会い、「官房長官か、政調会長留任のどちらがいいか」と打診する。萩生田氏は、政調会長が与党の全政策を仕切る「おいしい」ポストだと自認し、「茂木氏が留任なら、自分も留任したい」とのスタンスだったため、結局、留任に落ち着いた。

 このプロセスからは、岸田首相が萩生田氏の安倍派での会長継承、政権取りに向け、経験すべき要職を提供しようと腐心しているのが見て取れる。

8953OS5:2023/10/04(水) 10:27:54
■安倍氏は後継会長に「指名」していた

 首相にとって、萩生田氏は、6年前に当時の安倍首相から「将来の岸田政権の官房長官候補だ」と引き合わせられて以来、同志的関係にある。安倍氏からも、将来の自身の後継会長として萩生田氏の名を聞かされてきた。

 森氏も、近い将来のリーダーとして萩生田氏を買っていて、岸田政権2期6年後の「萩生田政権」に向け、派内工作を進めているとされる。萩生田氏のバックには、ほかに麻生氏や菅義偉前首相もいる。萩生田氏の強みは、こうした首相や首相経験者らからの信頼と引き立てだ。今後、派内で広範な支持基盤をどう築いていくかが課題になるだろう。

 政界は「一寸先は闇」とされ、何が起こるか分からないが、今回の人事をめぐる攻防から展望すると、岸田首相は総裁再選を果たせば、2027年の総裁選に向けて萩生田氏を後押しし、茂木氏はどこかでハシゴを外されることになるだろう。

■女性5閣僚でも支持率は上がらなかった

 内閣改造・自民党人事で、内閣支持率は上がらず、政権浮揚につながらなかった。読売新聞緊急世論調査(9月13〜14日)によると、内閣支持率は前回8月調査と同じ35%で、3カ月連続で発足以来最低の支持率を記録した。不支持率も前回と同じ50%だった。

 政党支持率は、自民党が31%(前回30%)、日本維新の会が6%(同6%)、立憲民主党が4%(同3%)などで、無党派層は41%(同44%)だった。

 女性閣僚を過去最多の5人に増やしたことについて「評価する」とした人は72%に上ったが、小渕氏を選挙対策委員長に起用したことを「評価する」とした人は37%で、「評価しない」が44%だった。

 小渕氏については、2014年に関係政治団体をめぐる政治資金規正法違反問題が発覚し、経済産業相を辞任、翌15年に元秘書が有罪判決を受けたという経緯がある。

 小渕氏は13日の自民党4役の記者会見で、「(15年に地元・群馬で記者会見を行うなど)誠意をもってご説明させていただいてきた。十分に伝わっていない部分があれば、不徳のいたすところだ。心に反省を持ち、忘れることのない傷として歩みを進めていく」と声を震わせ、「今後の歩みを見てご判断をいただきたい」とも語っていた。

8954OS5:2023/10/04(水) 10:28:24
■「選挙の顔の1人として活躍いただく」

 岸田首相は13日夜の記者会見で、小渕氏について、「高い実務能力と選挙対策への知見を培ってこられたと思う。こうした能力や知見を生かしていただきたいということで、選対委員長をお願いした」と述べていた。政治資金問題には触れなかった。支持率向上のためではなく、「潜在能力」を含めて買ったと言いたかったのだろう。

 注目されるのは、小渕氏に対し、「選挙の顔の1人としても活躍していただくことを期待している」「(自民党が目指す今後10年間で)女性議員3割に向けて先頭に立って力を振るってほしい」と述べたことだ。首相はこの新布陣での解散・総選挙を模索している、とのメッセージだと受け取れたからだ。

 岸田首相の基本戦略は、来年9月に総裁再選を確実にするには、その前に衆院を解散し、選挙に勝って、総裁選に臨むことにある。衆院選を後に控えた総裁選となると、国民人気がある河野氏や石破茂元幹事長(66)、小泉進次郎元環境相(42)が「選挙の顔」として浮上しかねないからだ。

 岸田派内には「次期総裁選に茂木氏が出ず、河野氏を閣内にとどめたのなら、有力対抗馬がいない。その前に議席減のリスクを冒して衆院選を打つ必要があるのか」との声も出てきたが、その一方で、首相はこれまで今秋解散の環境を整えるため、着々と手を打ってきた。

■自公は東京での選挙協力を復活させた

 外交・安全保障政策としては、8月18日の日米韓首脳会談で、日米同盟、米韓同盟を強化し、日米韓の安保協力を先端技術協力やサプライチェーンの強化を含む経済安保分野へ引き上げることで一致した。3月の日韓首脳会談の成果がここに実を結んだと言える。

 8月24日からは、東京電力福島第一原発の処理水の海洋放出を国際原子力機構(IAEA)の基準に沿って進めている。中国は「核汚染水」放出と断じ、日本の水産物の全面禁輸という嫌がらせに出てきたが、韓国の反発は小さかった。政府は、国内消費の拡大や海外市場の新規開拓で水産業を支援する。

 物価高対策としては、8月末のガソリン小売価格が過去最高を記録すると、石油元売り企業への補助金を延長し、10月中に1リットル175円程度の水準に抑える方針を示した。

 政治問題的には、8月31日の公明党の山口那津男代表との会談で、次期衆院選に向けて東京でも自公両党が選挙協力を復活させることで合意した。5月に東京28区の候補者調整で決裂し、東京で相互推薦しないことになったが、公明党の要請を受け、首相主導で関係修復させている。

8955OS5:2023/10/04(水) 10:29:11
■旧統一教会との決別をアピールへ

 世界平和統一家庭連合(旧統一教会)への対応についても、10月中にも解散命令を東京地裁に請求し、教団との決別をアピールする。

 11月末をメドに、マイナンバーカードをめぐるトラブルの総点検を完了する。

 その一方、防衛費5年間で43兆円への大幅増額や異次元の少子化対策の財源をめぐる議論は封印している。自民党内には税収増や国債発行で賄うべきだとの声も少なくない。

 岸田首相の「懐刀」である木原誠二前官房副長官(53)が9月22日の自民党人事で、幹事長代理兼政調会長特別補佐に就任したことも、衆院解散戦略に関わる一環だとうかがわせる。

 木原氏は、官房副長官として、内政や外交一般で政策を仕切るだけでなく、公明党とのパイプ役を担うなど、政局を動かす立場にいた。だが、妻の元夫の死亡をめぐる週刊文春報道が続いたため、家族への影響を考慮し、8月中に留任辞退を首相に伝えていた。

 首相はこれを踏まえ、政局判断や重要政策の連絡役として自ら党に押し込んだ。木原氏は衆院の早期解散に消極的とされるが、首相は翌23日には首相公邸に呼び、「減税」を含む経済政策や衆院選のタイミングをめぐって意見交換したとみられる。

■首相はいつ衆院解散を断行するのか

 公明党の山口代表も23日、福岡市内での街頭演説で、解散・総選挙について「岸田首相が『そろそろやりたい』と言う時に『待ってほしい』と言えばチャンスを失う。いつあってもいいよう準備を進めたい」と述べ、解散環境の整備に同調する考えを示した。

 公明党・創価学会は、6月に首相が衆院解散機運を高めて以来、全国で選挙態勢を敷いている。当初は衆参両院補選に合わせた「10月22日投票」を想定して臨戦モードに入ったが、その可能性が小さくなっても、支援者の動きを止めていない。

 衆院選にまつわる各種情勢調査によると、議席を伸ばすのは野党第1党に迫ろうとする日本維新の会(現有41議席)だけで、政権与党の自民、公明両党は、現有293(261+32)議席から多少減らす程度で、自民党単独で衆院定数465の過半数(233以上)を確保できるのは確実だという。立憲民主党(現有96議席)を軸とする野党共闘は進まず、自民党4役の一人は「いつ解散しても、勝てる」と自信をのぞかせる。

 岸田首相は、自らの政権基盤を固めるため、そして、防衛費の大幅増額、原発の再稼働・新増設などの重要政策、看板となる少子化対策を強力に推進させるためにも、早ければ今秋の臨時国会、遅くても来年の通常国会冒頭にも衆院解散を断行するのではないか――という臆測が消えなかったゆえんである。

 こうして解散風を煽ってきた岸田首相が、ここに来て、軌道修正を図り始めた。

 9月26日には新たな経済対策を10月末までに策定することを表明しながら、財源の裏付けとなる補正予算案の提出時期をあいまいにしていたが、3日後に、10月20日召集の臨時国会に提出する意向を明らかにした。さらに、10月3日の読売新聞インタビューで、「提出する以上は成立させたい」と踏み込んだ。補正予算成立は早くとも11月下旬とみられる。これが本意なら、年内解散は日程的には難しくなった。



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小田 尚(おだ・たかし)
政治ジャーナリスト、読売新聞東京本社調査研究本部客員研究員
1951年新潟県生まれ。東大法学部卒。読売新聞東京本社政治部長、論説委員長、グループ本社取締役論説主幹などを経て現職。2018〜2023年国家公安委員会委員。
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政治ジャーナリスト、読売新聞東京本社調査研究本部客員研究員 小田 尚

8956OS5:2023/10/04(水) 22:59:46
https://news.yahoo.co.jp/articles/94f61eb843c4d72f246ec6350fd763223696df31
「お手盛り」「説明不足」 杉田・松川氏起用、木原氏兼務…首相の自民人事に党内外から批判
10/4(水) 19:51配信


カナロコ by 神奈川新聞
岸田文雄首相(資料写真)

 4日に就任2年を迎えた岸田文雄首相(自民党総裁)だが、党人事が党内外で批判を浴びている。幹部人事で兼務を原則しないよう求める一方、側近の前官房副長官・木原誠二氏の役職兼務は容認。札幌法務局から「人権侵犯」を認定された杉田水脈氏を環境部会長代理、「海外研修」でのエッフェル塔前のポーズ写真などを巡り「観光旅行」との批判を受けた松川るい氏を副幹事長に充てた。

 通常、内閣改造などを行えば新たな人材への期待含みで支持率がアップするものだが、今回の人事では効果が見えず、総裁任期1年を切った中での厳しい3年目のスタートとなった。木原氏の役職兼務などには自民内からも「国民にお手盛りと見られかねない」(中堅議員)、「説明不足」(若手議員)との指摘が聞かれ、疑問と不満が広がっている。

 自民関係者によると、首相は9月26日の党役員会で幹事長ら「党七役」と呼ばれる幹部の党政務調査会と党特別機関(党則79条機関)の兼務を原則禁止するよう求めた。議員へのポスト配分を広げる狙いともみられている。

 同機関を巡っては今年1月に「『こども・若者』輝く未来創造本部」の本部長を兼ねた茂木敏充幹事長が「児童手当の所得制限撤廃」を政府との調整未達のまま打ち出し波紋を広げた経緯がある。「兼務禁止は総理の茂木幹事長へのけん制」(自民党幹部)との指摘も出ている。

神奈川新聞社

8957OS5:2023/10/04(水) 23:04:20
https://news.yahoo.co.jp/articles/6a0ffc4e4aba7609b3bb30781ee4e812858870f0
岸田政権2年 首相在職日数 来年2月には戦後トップ10入り
10/4(水) 19:39配信

産経新聞
岸田文雄首相=3日、東京都千代田区(根本和哉撮影)

戦後の首相35人の通算在職日数を比較すると、在職2年を迎えた岸田文雄首相は多いほうから14番目となる。今年7月には自らが率いる自民党の宏池会(岸田派)出身で、「政治の師」と仰ぐ宮沢喜一元首相を超えた。来年2月には同じく宏池会出身の鈴木善幸元首相を超え、トップ10に入る計算だ。

今後のカギを握るのは衆院解散・総選挙だ。首相が来年9月末までの自民党総裁任期のうちに解散に踏み切り、選挙で勝利できれば総裁再選も有力となり、さらなる長期政権への展望が開ける。

そんなシナリオ通りの展開となれば、令和8年1月末に首相の在職日数は宏池会創設者の池田勇人元首相も超える。もちろん一寸先は闇といわれる政界で「皮算用」が実現する保証はない。

8958OS5:2023/10/10(火) 10:29:31
https://news.yahoo.co.jp/articles/350def9a96b989d8837d77f69dfba2e296f98a0c
【初の女性首相候補に浮上】安倍元首相側近の元官房副長官が推す上川陽子外相 小渕優子氏にはない強み
10/10(火) 7:15配信

NEWSポストセブン
「初の女性首相」レースに“ダークホース”として浮上した上川陽子・外相(時事通信フォト)

「初の女性首相」レースに“ダークホース”が浮上した。「目立たないが安定感、行政手腕ともに女性議員の中でピカイチ」(自民党ベテラン議員)と注目されているのが、岸田派の上川陽子・外相だ。


 キャリアは申し分ない。東京大学教養学部卒業後、ハーバード大学で政治行政学修士号を取得、米国では上院議員の政策スタッフも務めた。2000年の総選挙で初当選して現在当選7回。この間、少子化担当相を2期、法相を5期務めるなど大臣経験豊富で、安倍政権の法相時代にはオウム真理教の教祖・麻原彰晃ら16人の死刑執行にサインしたことで知られる。

「これまで多くの政治家を見てきましたが、総理に相応しい人は上川さんしかいないと思う」

 そう語るのは上川氏が初入閣した第1次安倍内閣で事務方トップの官房副長官を務めた的場順三氏(元大蔵官僚)だ。彼女を総理適格者と考える大きな理由は法相時代に死刑執行を命じた時の姿勢だという。

「歴代法相の中には死刑執行を躊躇する人が多く、『(死刑は)私の世界観とは違う』と言う人までいた。その点、私が仕えた後藤田正晴さん(元副総理兼法相)は、死刑執行停止は『法治国家として望ましくない』と言って法相として内容を精査、確認し、納得したうえで執行を命じた。それが責任ある政治家の態度です。私の知る限り、後藤田さん以降、ご自身で深く考え、判断された大臣は上川さんしかいない」

 的場氏が続ける。

「リーダーは周りの協力がなければ務まらない。政治家には、『オレがオレが』と目立ちたがって周囲と軋轢を生む人も多いが、そうした人は周囲も補佐しにくい。上川さんは多くの役職をこなす中で軋轢も生まず、キッチリ仕事をこなしてきた。それは総理大臣の重要な資質です。

 女性総理候補には小渕優子さんも名前が挙がっているが、それは父の小渕恵三元総理の存在が大きい。世襲政治家には先代からの政治家同士の確執や怨念まで継承せざるを得ないところがあるが、世襲政治家ではない上川さんにはそうしたしがらみもない」

 並み居るライバルだけではなく、岸田首相まで“ごぼう抜き”するかもしれない。

※週刊ポスト2023年10月20日号

8959OS5:2023/10/11(水) 21:07:09
https://news.yahoo.co.jp/articles/61b99a52a2a33d3624339c1c286ab3f417480fe2
台湾重視で「安倍後継」印象付け 自民・萩生田氏、派継承には課題
10/11(水) 18:59配信

時事通信
安倍晋三元首相の銅像の前で記念撮影する自民党の萩生田光一政調会長=10日、台湾南部・高雄市

 【台北時事】自民党の萩生田光一政調会長は11日、3日間の台湾訪問を終えた。

 昨年12月に続く訪台で、台湾と関係が深かった故安倍晋三元首相の後継者としての存在を印象付けた形。ただ、所属する安倍派内では他の有力者もおり、「会長レース」は混沌(こんとん)としている。衆目の一致する後継会長となれるかはなお不透明だ。

 「安倍派は台湾外交を最も重視してきたグループだ。しっかりと引き継ぎたい」。10日に台湾南部の高雄市で安倍氏の銅像に献花した萩生田氏は、記者団にこう決意を示した。

 11日の講演では、安倍氏について「台湾との友情をことのほか大切にしてきた」と強調し、「わが政治の師であり、人生の師」と表現した。

 実際に萩生田氏を安倍氏の後継と見る向きは多い。安倍派は今年8月、塩谷立元総務会長を座長とする集団指導体制に移行したが、9月に内閣改造・自民党役員人事が本格化した際、岸田文雄首相(党総裁)が真っ先に会談したのは萩生田氏だった。

 首相は萩生田氏の幹事長や官房長官への起用を検討したとされる。党関係者は「首相にとって萩生田氏が安倍派で一番大事にしなければいけない存在だということだ」と解説する。

8960OS5:2023/10/11(水) 21:11:38
https://news.yahoo.co.jp/articles/71ec7203af799c10a850b041f1ddd949259f03d2
デジタル行財政改革会議が初会合 首相肝いり、河野氏と思惑にずれも
10/11(水) 21:00配信
朝日新聞デジタル
 行政のデジタル化や規制緩和を一手に議論する「デジタル行財政改革会議」の初会合が11日、首相官邸で開かれた。成長戦略の柱に掲げるデジタル化の推進役として岸田文雄首相が期待をかけるが、テーマが幅広く調整も複雑になりそうで、かじ取り役の手腕が問われる。


 首相肝いりの同会議は、40代の経済学者やスタートアップ企業幹部、自治体の首長ら6人を有識者として招き、人口減や少子高齢化社会に対応するため、デジタル技術で国と地方の行政サービスの効率化や財政の健全化につなげる方法を議論する。自ら議長に就いた首相は初会合で「人口減少が進行している日本だからこそ、デジタルの力を借りて国と地方の行財政の仕組みを変えていく」と強調した。

 優先して取り組む項目に(1)教育(2)交通(3)介護(4)子育て・児童福祉(5)防災(6)インバウンド(訪日外国人客)・観光(7)スタートアップ(起業)の7分野を挙げ、分野ごとにデジタル化の現状や課題を洗い出し対策を議論する。

朝日新聞社

8961OS5:2023/10/12(木) 19:58:41
https://news.yahoo.co.jp/articles/f36319a530f9ab0ee284fde7095ce7fc0145a29a
次期衆院議長、本命不在 額賀、衛藤、森氏が取り沙汰
10/12(木) 19:16配信
共同通信
左から額賀福志郎氏、森英介氏、衛藤征士郎氏

 自民党が、体調不良を理由に辞任する意向を固めた細田博之衆院議長(79)の後任人事を巡り調整を急いでいる。臨時国会の召集を20日に控え、名前が取り沙汰されるのは、額賀福志郎元財務相(79)や衛藤征士郎元衆院副議長(82)、森英介元法相(75)。ただ「いずれも決め手に欠ける」(中堅)として本命不在との見方がもっぱらだ。

 議長は第1会派から選ぶのが慣例。自民内には「三権の長である衆院議長は当選10回以上が適任だ」(党ベテラン)との不文律があるとされる。細田氏の任期は衆院解散がなければ2025年10月までだった。

 額賀氏は茨城2区選出で当選13回。

8962OS5:2023/10/13(金) 07:31:07
https://news.yahoo.co.jp/articles/cf52aa5c0aa1809566fffaa16185807fa56db3cd
次期衆院議長に額賀福志郎・元財務相、自民党が最終調整…細田博之氏はきょう辞任表明
10/13(金) 5:07配信

読売新聞オンライン
額賀福志郎・元財務相(2018年撮影)

 自民党は、体調不良を理由に議長を辞任する意向を固めた細田博之衆院議長(79)の後任に、額賀福志郎・元財務相(79)を推す方向で最終調整に入った。20日召集の臨時国会で行われる議長選挙で正式に選出される見通しだ。

 額賀氏は、茨城県議を経て1983年に衆院議員に初当選し、現在13期目。財務相や防衛長官、党政調会長を歴任し、2009年から18年まで自民党額賀派(平成研究会、現茂木派)を率いた。

 国会では、政府が22年1月に安定的な皇位継承などに関する有識者会議の報告書を提出したことを受け、皇室典範改正も視野に入れた与野党協議が求められている。ただ、各党の取り組みは滞っており、新衆院議長には議論推進に向けた手腕が問われる。

 細田氏は13日に記者会見を開き、正式に議長辞任を表明する予定だ。

8963OS5:2023/10/13(金) 07:32:01
https://news.yahoo.co.jp/articles/e8d76c67f5745b79cd03a8c819cb2031dbc2deca
「上川陽子は初の女性首相になれる逸材」と持ち上げる「ある企み」...「麻生太郎の終活」という「最終戦争」が始まった!
10/13(金) 7:03配信

現代ビジネス
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 「年内は解散すべきじゃねーだろうな」麻生太郎副総裁は、解散をしようとはやる岸田文雄首相にこう諭したという。9月27日昼、紀尾井町・ホテルニューオータニの日本料理店「千羽鶴」に、岸田、麻生、茂木敏充幹事長、松野博一官房長官の4人が集まった。話題の中心はもっぱら解散の時期についてだった。


 前編記事『「公明党ガン」発言は失言ではなく“作戦の一環”だった...『ローゼン閣下』こと麻生太郎が「自民党内部」に仕掛ける「最後の戦争」』より続く。

日本初の女性首相になれる逸材
photo by gettyimages

 茂木は「ポスト岸田」への野心を隠さないから危険だ―岸田の心はいっとき、「森山幹事長」に傾いていた。しかし茂木を評価する麻生がすかさず、この芽を摘んだ。こう岸田を口説いたという。

 「茂木は次の総裁選に出ないから安心しな」

 一方で茂木に囁く。

 「次の次はおまえだから」

 これでしばらく安泰だ。万一、岸田がコケたら茂木がいる。でもそれだけでは心もとないから、さらに「人形」を送り込む。

 「今回の内閣改造で岸田を説得して、上川陽子を外務大臣に押し込んだ。麻生は上川のことを『日本初の女性首相になれる逸材』と持ち上げている。

 一方、前外相で将来の総理候補である林芳正のバックには岸田派のドンである古賀誠がいる。麻生にとって古賀は地元・福岡の地盤でしのぎを削ってきた因縁の相手。上川の強引な起用は、林の総理への道を阻む意味もあった」(政治評論家)

 地方創生担当大臣に、二階派の自見英子を押し込んだのも麻生だが、これにも狙いがある。

 「自見は北九州が地盤で、麻生と関係が深い。自見を抜擢することで、力があるところを見せたかったんだろう。福岡政界で主権を争っている二階派の武田良太に対しても一泡吹かせたわけだ」(自民党中堅議員)

最後だし好きにやるか
 まるで遺言状を書くように、「あれは残せ、あれは捨てろ」と次々に指示を出していく。これは老い先短くなった麻生太郎の「政界終活」なのだ。

 「麻生さんが長男の将豊さん(38歳)にバトンタッチをするのは既定路線。しかし、将豊さんは日本青年会議所の会頭を務めており、その任期が今年いっぱい残っている。麻生さんが年内の解散を避けたいのもスムーズに地盤を『相続』するためです。

 しかし、麻生派は麻生さんの個人派閥の側面が強いので、麻生さんがいなくなったら空中分解する可能性がある。だから強権を振るって、今のうちに地ならしをしている」(別の自民党中堅議員)

自民党、いや日本はオレのものだ!
photo by gettyimages

 吉田茂を祖父に持つ麻生には、「自民党はオレのものだ。いや自民党が作ってきた日本もオレのものだ!」という自負がある。エスタブリッシュメントである「オレ様」に傅く者は味方だが、歯向かう輩は敵だ。

 麻生は若かりし頃、テレビの取材にこう語っている。

 「国会議員として日本の方向を間違えずにやったのが、あの男だったと歴史に残ってくれさえすればええな」

 しかし、若き日の熱い想いはどこへやら。今は政界を去った後も、どれだけ自分が力を持てるかを考えることにしか頭が向いていない。

 麻生は83歳になった今も毎朝、SPを従えて自宅の周りを散歩する。

 「いまだにバーベルを使って筋トレしているらしい」(麻生派記者)

 引退してもしばらくは息子の面倒はオレが見る。手駒となる人形を動かすには、体力がいるからな―そんな独り言さえ聞こえてきそうだ。閣下の生前葬はまだ始まったばかりだ。

 さらに関連記事『』では、

 「週刊現代」2023年10月14日号より

8964OS5:2023/10/13(金) 17:31:40
https://news.yahoo.co.jp/articles/6af316dd2d950ebb2e8383094eb972362b819f64
次期衆院議長に額賀福志郎氏 自民が調整 辞任の細田博之氏後任
10/13(金) 12:46配信
毎日新聞
自民党の額賀福志郎氏

 自民党は、体調不良を理由に辞任する細田博之衆院議長(79)の後任に、額賀福志郎元財務相(79)=衆院当選13回=を起用する調整に入った。複数の党幹部が13日、明らかにした。20日召集の臨時国会で実施される議長選挙で決定する見通し。


 額賀氏は衆院茨城2区選出。産経新聞記者、茨城県議を経て1983年の衆院選で初当選。防衛庁長官や党政調会長、財務相などを歴任した。2009年から18年まで、平成研究会(現・茂木派)の会長を務めた。

 党内には議長に、森英介元法相(75)=当選11回=を推す意見もあったが、当選回数で上回る額賀氏が有力となった。森氏は麻生派事務総長で、議長に就くと派閥を離脱することが慣例のため、麻生太郎副総裁が難色を示したとの見方もある。

 国会では今後、安定的な皇位継承策の検討が重要課題となる。政府は22年1月、有識者会議による検討結果を国会に報告したが、与野党の議論は進んでいない。

 細田氏は13日午後、記者会見で正式に辞任を表明する。細田氏は7月、東京都内の自宅で熱中症の症状を訴え、都内の病院に救急搬送された。8月には広島市での平和記念式典と都内での全国戦没者追悼式を体調不良のため欠席。9月7日には脳血管に関する予防的な治療のため都内の病院に入院し、同中旬に退院していた。【高橋祐貴】

8965OS5:2023/10/19(木) 14:13:28
https://news.yahoo.co.jp/articles/dbcacd52b2d9c24e586cc1546a91ed21466b0dfb
自民幹部と「6者会合」定例化 岸田首相、基盤安定狙う
10/18(水) 16:53配信
時事通信
自民党本部に入る岸田文雄首相=18日午後、東京・永田町

 岸田文雄首相(自民党総裁)は18日、党本部で麻生太郎副総裁、茂木敏充幹事長に加え、森山裕総務会長ら残る党四役を含めた6人で会合を行った。


 今後月2回程度開催する。これまで首相は麻生、茂木両氏との3者会合で重要課題を協議してきたが、党内非主流派に近い森山氏らを重視する姿勢を示し、政権基盤の安定を図る狙いとみられる。

 会合には萩生田光一政調会長、小渕優子選対委員長も参加し、約50分間行われた。9月の党役員人事後、この6人による会合は初めて。所得税減税や20日召集の臨時国会、22日に投開票される衆参補欠選挙などが話題となったという。

8966OS5:2023/10/23(月) 10:04:49
https://news.yahoo.co.jp/articles/fa49d4170d725283528e53fe818338fe71b8ea9d
岸田首相、衆院解散に余地残す 衆参補選1勝1敗
10/22(日) 23:27配信
産経新聞
岸田文雄首相

22日投開票された衆院長崎4区と参院徳島・高知選挙区の衆参2補欠選挙で、自民党は参院補選で敗れたものの、衆院長崎4区の議席は死守した。第2次岸田文雄再改造内閣発足後初の国政選挙で、首相はいずれも必勝を期したが、支持率低下が続く政権の現状を反映し、厳しい戦いになった。ただ、与野党対決を1勝1敗としたことで、首相が模索する衆院解散・総選挙に道を残した。

【写真】衆院長崎4区補欠選挙で初当選を決め、万歳する金子容三氏

「2敗と1勝1敗では圧倒的に違う。首相もほっとしていた」

自民幹部は22日夜、結果に胸をなでおろした。

元自民議員の不祥事を受けて行われた参院補選と異なり、衆院補選は北村誠吾元地方創生担当相の死去に伴う弔い選挙で、「当初は圧勝ムードだった」(陣営関係者)。だが、県連内の分裂もあり、終盤は立憲民主党前職の猛追を許した。

「物価高で地方は生活が苦しく、政権への不信感が強い」。地方議員からはこうした声も上がっていた。

首相は投開票日2日前の20日、所得税減税を含む国民への還元策の検討を与党幹部に指示。さらに、21日の長崎入りも検討した。最終的に見送ったが、小渕優子選対委員長らが現地を訪れ、支持を呼びかけた。

補選の結果は政権の体力を表す。菅義偉前首相は令和3年4月の衆参3補選・再選挙で不戦敗を含めて全敗。その6カ月後、衆院解散に踏み切れないまま退陣した。今回1議席とはいえ、競り合いを制し、首相は解散の選択肢を保持した。

首相は今年9月の人事で「ポスト岸田」候補や各派閥に要職を割り振る「総主流派体制」を敷いた。ただ、衆院議員は今月末に任期4年の折り返しを迎える。首相が解散せずに来年秋の総裁選を迎えた場合、党内でその後に控える衆院選を意識し、勝てる候補を求める動きが強まりかねない。

次期総裁にふさわしい人を尋ねる世論調査では、非主流派の石破茂元幹事長や河野太郎デジタル相らが首相に先行する。党重鎮は「河野氏は総裁選に出る」とみる。

「政策を実行する体力をもらうには、解散も考えないといけない」。首相は周囲にこう語ってきた。30年ぶりの転換期を迎えた日本経済の再生、そして憲法改正は道半ばだ。決断のタイミングは近付いている。(田村龍彦)

8967OS5:2023/10/23(月) 10:26:42
https://news.yahoo.co.jp/articles/b40e26c685306cf8af04725d2d524de2531f1bc3
衆参補選、自民1勝1敗 年内解散「困難」の見方も
10/22(日) 20:07配信


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時事通信
取材に応じる自民党の茂木敏充幹事長(中央)=22日午後、東京・永田町の同党本部

 第2次岸田再改造内閣の発足後初めての国政選挙となった衆院長崎4区と参院徳島・高知選挙区の補欠選挙が22日、投開票された。

 いずれも与野党一騎打ちの構図で、長崎4区は自民党が制し、徳島・高知選挙区は野党系無所属候補が勝利した。自民は選挙前の2議席を守れず1勝1敗。岸田文雄首相(党総裁)には痛手だ。

 首相は23日から臨時国会での与野党論戦に臨み、経済対策などを訴える。ただ、目標としていた補選全勝を逃したことで、与党内で取り沙汰されている年内の衆院解散は困難との見方が広がりそうだ。

 自民の茂木敏充幹事長は党本部で記者団に「厳しい選挙戦だったのは間違いない。結果を謙虚に受け止め、国会の本格的な論戦に緊張感を持って臨みたい」と表明。立憲民主党の大串博志選対委員長は「岸田政権の政権運営にノーという厳しい声を突き付けることができた」と語った。

 2補選では物価高騰への対応に加え、3年目に入った首相の政権運営の評価が争点となった。内閣支持率が低迷する中、首相は自ら応援に入り、20日には所得税減税の検討を打ち出して「大胆な取り組み」をアピールしたが、徳島・高知選挙区では及ばなかった。

 長崎4区補選は自民現職だった北村誠吾氏の死去に伴うもので、前参院議員の長男で自民新人の金子容三氏(40)=公明党推薦=が、2021年衆院選で比例代表で復活当選した立民前職の末次精一氏(60)=社民党推薦=に競り勝った。当初、与党陣営の連携不足が取り沙汰されたが、北村氏らが所属していた首相率いる岸田派が派閥を挙げてテコ入れした。

 徳島・高知選挙区補選は秘書に暴力を振るった高野光二郎氏(自民離党)の議員辞職を受けたもので、元立民衆院議員で無所属の広田一氏(55)が元高知県議で自民新人の西内健氏(56)=公明推薦=を破った。

 

 ◇衆院長崎4区・確定得票
当 53,915 金子 容三 自 新(1)
  46,899 末次 精一 立 元
 

 ◇金子容三氏略歴
 金子 容三氏(かねこ・ようぞう)慶大法卒。証券会社員。衆院長崎4区、当選1回。40歳。(自民)

 

 ◇参院徳島・高知選挙区・確定得票
当  233,250 広田 一 無 元(3)
   142,036 西内 健 自 新
※「確」は当選確実、「当」は当選。政党名は自=自民、立=立憲民主、無=無所属。元は元職(前職を含む)、新は新人。カッコ数字は当選回数。

 

 ◇広田一氏略歴
 広田 一氏(ひろた・はじめ)早大社会科学卒。高知県議、防衛政務官。参院徳島・高知、当選3回、衆院1回。55歳。(無所属)。

8968OS5:2023/10/23(月) 10:27:12
https://news.yahoo.co.jp/articles/205a6675dc3f7177576a5764fb29bd7ee33d84f6
額賀衆院議長 政策通、立法の長  財務や防衛、要職歴任 保守本流、姿勢貫く
10/21(土) 7:00配信


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茨城新聞クロスアイ

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衆院議長に就任し、自民党の議員らに祝福される額賀福志郎氏(左から3人目)=20日午後1時10分、国会

額賀福志郎氏(79)=茨城2区=が、現憲法下では茨城県から初めての衆院議長に就任した。経済、政策通として政府や自民党内で要職を歴任し、若手時代から派閥のプリンス、将来の総裁候補などと言われてきた。額賀氏の起用に、地元からは喜びの声が上がった。

■総裁候補

額賀氏は早稲田大政治経済学部を卒業後、新聞記者を経て1978年12月の県議選行方郡区(定数2)に無所属で出馬し、自民党公認の新人2氏を引き離しトップで初当選した。

県議を2期務めた後は、「県の新時代を開拓するため、先兵役を果たしたい」と、活躍の舞台を国政へと移す。自民党幹事長や建設、運輸大臣などを務めた橋本登美三郎氏の地盤を引き継ぎ、83年12月の衆院選で初当選を果たした。

党内きっての政策通、経済通としても知られ、若手時代から「派閥のプリンス」と言われ、次代の総裁候補として将来を嘱望されてきた。2003年9月に党の政調会長、09年9月に竹下登氏ら3人の首相を輩出した「平成研究会」(現茂木派)の会長に就くなど、手腕を振るった。

■手腕卓越

政府内でも要職を歴任してきた。初入閣は1998年7月。小渕内閣で防衛庁長官に就いた。第2次森内閣では2001年1月に新設された初代の経済財政・IT担当相に起用された。

ただ、いずれも途中降板する無念を味わった。防衛庁長官就任後は、わずか2カ月半で防衛庁の装備品調達を巡る背任事件で問責決議案が可決され辞任。また、経済財政担当相就任直後も、財団法人からの資金提供問題で混乱を招いたとして、責任を取り辞任した。

05年10月の第3次小泉改造内閣では、2度目となる防衛長官に就任。それまで自民党の日米安保・基地再編合同調査会座長を務めるなど、在日米軍再編協議で日米合意への道筋を主導した経験を買われた再登板で手腕と実力を見せつけた。

内閣の要となる財務相を担ったのは07年8月からの安倍改造内閣。茨城県選出の国会議員では、今でも額賀氏が唯一の起用だ。

■開港に力

茨城空港(小美玉市)の開港や東関東自動車道の県内延伸などにも力を尽くした。航空自衛隊百里基地の民間共用化は1998年3月、当時の防衛庁と運輸省、県の3者が新滑走路建設の方向で合意し、実現に向けて大きく前進した。三者会談を設定し、その場に立ち会ったのが当時官房副長官だった額賀氏だった。

今年9月には、額賀氏と大井川和彦知事が斉藤鉄夫国土交通相と面会、着陸枠の弾力化で合意。開港以来続いてきた「1時間に1着陸」ルールが拡大する見通しとなり、定期便の拡大に期待がかかる。大井川知事は20日の定例記者会見で「額賀先生の支援で前進した。今後も支援をお願いしたい」と期待を寄せた。

座右の銘は「福志大道」。国民の幸福を求め、大きな真ん中の道を歩むとする自身の造語だ。14年の茨城新聞取材に、額賀氏は保守本流を貫く姿勢を語っている。「あぜ道、横道、いろいろな道があるが、やはり真ん中を行きたい。保守政治の真ん中を進みたい」

茨城新聞社

8969OS5:2023/10/23(月) 22:11:19
https://news.yahoo.co.jp/articles/6ab26e23b65a1553fa1872429e54ff4cc43d6cf4
岸田首相の孤立ぶり深刻、参院大敗で不信拡大「2敗なら『投げやり解散』だったかも」
10/23(月) 20:51配信
カナロコ by 神奈川新聞
岸田文雄首相(資料写真)

 岸田文雄首相は衆院長崎4区と参院徳島・高知選挙区の国政2補選から一夜明けた23日、国会で所信表明演説を行った。衆院辛勝で全敗を逃れ「岸田おろし」の誘発は防げたものの、参院での大敗には政権内にも「減税のサプライズ演出が無駄だった」(自民関係者)との不信が広がっている。周囲に本音を明かさない岸田首相の深刻な孤立ぶりが浮き彫りとなってきた。

 「2敗だったら『投げやり解散』だったかもしれない」(自民の閣僚経験者)。23日朝の与党関係者の間にはほっとしたムードが漂った。岸田首相も官邸入りの際に「緊迫する国際情勢や物価高から国民生活を守り安心や豊かさを次世代に引き継いでいく。そのために先送りできない課題に向き合うことに専念すべき時だ」と説明。年内の衆院解散を否定した。しかし、苦境に陥るたびに解散権を持ち出す岸田首相の言葉の説得力は乏しいようだ。臨時国会内の解散説はくすぶり続けている。

 選挙直前の21日には全勝戦略の一環として唐突に所得税の減税を表明。18日に麻生太郎副総裁、茂木敏充幹事長に加え、森山裕総務会長ら残る自民四役を含めた初の役員6者会合を開いて説明したが、首相以外のほとんどの参加者が戸惑っていたという。自民幹部は「『1年ほどは年貢をまけてやる。その後は永遠に多く取り立てる』とはまるで悪代官」とし、「徳島・高知の敗北を決定的にし長崎をさらなる苦戦に追い込んだ」と断じる。

神奈川新聞社

8970OS5:2023/10/25(水) 18:25:01
https://news.yahoo.co.jp/articles/ba2651d526ab1a9ef1f806554a5c5e1670b5c7d4
《有村架純似の色白美女と》山田太郎文部科学政務官が国会開幕前夜に「ラブホ不倫」  山田氏は「約5年前に出会い、自然と男女の仲になりました」
10/25(水) 16:12配信


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文春オンライン
蝶ネクタイがトレードマーク(自民党のHPより)

 山田太郎文部科学政務官(56)が、国会開幕前夜に20代後半の女性とラブホテルに行くなど、不倫関係に陥っていたことが「 週刊文春 」の取材でわかった。山田氏は事実関係を認め、「自然と男女の仲になった」などと回答した。

【画像】“休憩”を終え、ホテルから出てきた山田太郎文科政務官

 山田氏は2010年の参院選で「みんなの党」の比例候補として初出馬し、2012年に繰り上げ当選。2016年の参院選には「新党改革」の推薦候補として出馬し、落選したものの、約29万票を獲得した。2019年の参院選では自民党から出馬し、約54万票を得て2期目の当選。岸田政権の発足に伴い、2021年10月にデジタル大臣政務官兼内閣府大臣政務官に就任し、今年9月の内閣改造で文科政務官兼復興政務官に就任した。

「山田氏はこども家庭庁創設に動くなど、こども政策には熱心で関連の著書もあるほど。少子化対策に力を注ぐ岸田文雄首相もその手腕に期待し、重責を委ねた形です」(同前)

 プライベートでは大学時代に知り合ったという妻と、社会人の娘がいる山田氏。だが、10月20日に開幕した臨時国会前夜に取っていた行動は――。

 10月19日夜6時過ぎ、参院議員会館を後にした山田氏が自身の車で向かったのは、都内のラブホテル「P」だった。約3時間後、ホテルからまず現れたのは、色白で有村架純似の女性A子さん。彼女は手元のキーで山田氏の車のドアを開け、助手席に座った。数分後、ホテルから姿を見せた山田氏は車内で女性と合流。山田氏がハンドルを握り、夜10時頃、A子さんを彼女の自宅マンション近くで降ろしたのだった。

「20代後半のA子は聞き上手で優しい性格。山田氏からの誘いで、数年前から親密な関係になりました」(事情を知る関係者)

 10月22日夜、A子さんは取材に対し、山田氏との肉体関係を認めた。

山田氏は電話で否定したものの、改めて書面で事実確認を求めると…
 一方、山田氏は同日夜、電話で次のように語った。

―――10月19日の(臨時国会)召集日前日の夜、どこに?

「木曜日? 木曜日……。ちょっと待って下さい。木曜日……。ちょっと待って下さい……。ちょっとわからないんですけど」

――「P」というラブホに3時間ほど居ませんでした?

「はぁ!」

――ご記憶にありますか?

「いや、ないですけど」

 以降も「ラブホテルに行ってない」などと繰り返した。 

 改めて書面で事実確認を求めたところ、10月24日夕方、電話での主張を翻し、以下のように回答した。

「(10月19日夜、A子さんとラブホテルに行き、自宅近くまで送り届けたことは)事実です。女性とは、知り合いの紹介で約5年前に出会い、以後、食事をする間柄になりました。食事をしたり様々な相談に乗ったりする関係を数年続けるうちに、自然と男女の仲になりましたが、頻度については月1回あるかないかくらいだと思います」

 だが、山田氏とA子さんの関係は単なる「男女の仲」ではなかった――。

 10月25日(水)12時配信の「 週刊文春 電子版 」および10月26日(木)発売の「週刊文春」では、“オタク族”議員と呼ばれる山田氏の人物像や、国会開幕前夜の山田氏の詳細な行動、2人の関係を巡るA子さんの“重大証言”、そして山田氏との20分に及ぶ一問一答などについて取り上げている。

「週刊文春」編集部/週刊文春 2023年11月2日号

8971OS5:2023/10/25(水) 18:38:53
https://news.yahoo.co.jp/articles/c99b3cd9a69cb797615df6043e5e0771a9ce6639
苦境の岸田首相、経済に活路 「還元」アピール、空回り危惧も 補選不調で求心力回復見えず〔深層探訪〕
10/25(水) 7:00配信

時事通信
衆院本会議で所信表明演説をする岸田文雄首相(手前)=23日午後、国会内

 岸田文雄首相は23日の所信表明演説で、経済再生への取り組みを前面に押し出した。自民党の議席を減らした22日の衆参補欠選挙でさらなる求心力低下が懸念される中、経済に活路を見いだす姿勢を鮮明にした。ただ、首相のメッセージに共感が広がっているとは言い難く、苦境を脱する糸口は見えていない。

【ひと目でわかるグラフ】岸田内閣の支持率推移

 ◇「経済」連呼
 「経済、経済、経済。何よりも経済に重点を置く」。首相は演説で、物価高対応や持続的な賃上げ実現など経済対策に注力する方針を明らかにした。所得税減税を念頭に国民への還元策を検討するよう指示したことを強調し、具体化を急ぐ意向も示した。賃上げや株高などの経済状況を「30年ぶりのチャンス」と表現し、「好機を無駄にしない決意」(周辺)を訴えた。

 内閣支持率が落ち込んだ今夏以降、首相はあの手この手で挽回を図ってきた。9月の内閣改造で女性5人を閣僚に起用するなど清新さを打ち出そうとしたほか、「追い風」になるとの期待もあった世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の解散命令請求にも踏み切った。しかし、いずれも支持回復にはつながらず、10月の報道各社の世論調査では政権発足後最低の数字も目立った。

 演説を受け、自民党内では「経済中心のメッセージは分かりやすい」(若手)という好意的な評価も聞かれた。一方、防衛力強化、少子化対策とこの1年だけで目まぐるしく変わる政治テーマに、自民ベテランは「首相がどこを向いているのか分からないことが支持が高まらない理由だ」と指摘し、首相の空回りを危惧した。

 ◇再選シナリオ厳しく
 首相の還元策指示は、政権の勢いを左右すると注目された22日の補選の直前に行われた。だが、経済対策で指導力を発揮しようとする首相の姿勢も奏功したとは言い難い。補選では、参院徳島・高知選挙区で議席を明け渡し、自民の閣僚経験者は「減税を打ち出しても首相は支持されなかった」と指摘した。

 首相は還元策の具体的な制度設計を与党税制調査会に委ねたが、自民の宮沢洋一税調会長は20日、「所得減税は首相としての希望だ」と述べるにとどめ、「1年が常識的」と明言した。インナーと呼ばれる自民税調幹部の一人は、「メンバーに前向きな人はいない」と語っており、与党税調が年末にまとめる大綱が、首相の思惑通りの内容になるかは見えない。党三役経験者は「これだけ期待値が上がれば大変だ」と顔を曇らせる。

 首相は23日の演説で、今後3年程度を日本経済の「変革期間」と位置付け、長期政権への意欲をにじませたが、衆院選に勝利して、来秋の党総裁選を無風で乗り切るシナリオは厳しさを増している。

 首相は衆院解散の機会を引き続き探る考えだが、補選では無党派層の支持でいずれも野党系候補に後れを取り、「内閣に不満を持つ人がたくさんいるとはっきりした」(立憲民主党の安住淳国対委員長)のも事実。自民党内でも「勝てない総裁の下で衆院選は厳しい」(若手)との声が強まりつつある。

8972OS5:2023/10/26(木) 19:56:38
https://news.yahoo.co.jp/articles/d9dd8b90cdb5fc74684e55ad9298db374c249f54
岸田首相の減税発信、自民に不満拡大 世耕氏「リーダー像示せていない」
10/26(木) 7:12配信
時事通信
衆院本会議で答弁する岸田文雄首相=25日午後、国会内

 岸田文雄首相(自民党総裁)の減税を巡る発信に対し、党内から不満や苦言が相次いでいる。

【ひと目でわかる】所得減税と低所得者向け給付案

 25日の代表質問で自民の世耕弘成参院幹事長は「国民が期待するリーダーとしての姿を示せていない」と酷評した。「党内の空気を代弁した」(党関係者)との指摘もあり、今後、求心力低下に拍車が掛かる恐れもある。

 「『還元』という言葉が分かりにくかった。自分で決断するのではなく、検討を丸投げしたように国民には映った」。所信表明演説に対する代表質問で、世耕氏はこう語った。

 首相が税収増を国民に「還元」すべきだと言及したのは9月25日。国民の期待を踏まえ党内から所得税減税を求める声が上がっても、首相はその内容について明言を避け、衆参補欠選挙を間近に控えた10月20日にようやく党に「所得税減税を含めた具体策の検討」を指示した。世耕氏はこうした経緯を念頭に「世の中に対して何をやろうとしているのか全く伝わらなかった」と語気を強めた。

 世耕氏は、側近として仕えた安倍晋三元首相について「確固たる姿勢で国民に賛否のある政策を推進した」と言及。岸田首相に対しては「いくばくかの弱さを感じざるを得ない」と断じ、その政治姿勢を暗に対比した。

 答弁に立った首相は、特に反論することもなく「強い意志で政策を実現する姿勢を示すことが重要だ。そのように振る舞えているか常に省み、有言実行を貫きたい」と語った。

 世耕氏の発言に関し、自民党参院中堅は「他にもそう思っている人はいる」と述べた。実際に、経済対策の原案を議論した24日の党会合では、首相が年初に掲げた少子化対策について、ある出席者が「全然異次元ではなかった。首相は掲げた政策を本当に実行するか分からないと言われている」と声を荒らげた。

 25日に講演した二階俊博元幹事長も、所得税減税について「言った以上、直ちに実行すべきだ」としつつ、「(国民を)ちょっと喜ばせることを考えるより、国の財政は難しいから協力してくれと、率直に呼び掛ける姿勢が大事だ」と訴えた。

 所得税減税に対しては、いまだに党内に慎重論も根強い。別の党関係者は「税制調査会では意見が百出するだろう。首相が方針を変更するようなことがあれば大変なことになる」と不安を口にした。

8973OS5:2023/10/26(木) 19:57:10
https://news.yahoo.co.jp/articles/e6cdd960945d09ccd4a21190257e5b383d8c7acb
「人、人、人」「改革、改革、改革」国会で連呼ブーム 首相に呼応
10/26(木) 17:09配信
毎日新聞
衆院本会議で立憲民主党の泉健太代表の質問に答える岸田文雄首相=国会内で2023年10月24日午後1時45分、竹内幹撮影

 参院本会議は26日、岸田文雄首相の所信表明演説に対する各党代表質問を行い、衆参両院の計3日間の代表質問日程を終えた。首相が演説で「経済、経済、経済」と連呼したことに多くの党が呼応し、代表質問は「連呼ブーム」の様相を呈した。

 「日本の未来は、人、人、人」

 国民民主党の大塚耕平代表代行は26日の代表質問を締めくくる際、同党が掲げる「『人づくり』こそ国づくり」のキャッチフレーズに絡め、「人」を連呼した。大塚氏は、首相が「経済」を連呼したことについて、「かつて英国のブレア首相が『教育、教育、教育』と述べた有名な演説を意識した工夫かと拝察する」と指摘。経済の重要性には同意するとしつつ、党が重視する姿勢を訴えた。

 この日は、大塚氏のあとに登壇した共産党の小池晃書記局長も、冒頭部分で「必要なのは反省、反省、そして転換ではないか」と首相の手法を逆手に取って追及を開始した。首相の連呼に言及する際、「解散」と言い間違え、場内が沸く場面もあった。

 24日から衆参で行われた代表質問では、立憲民主党の泉健太代表が「インフレ手当の給付、給付、給付」、日本維新の会の馬場伸幸代表が「いま必要なのは改革、改革、改革、改革だ」、国民民主の玉木雄一郎代表が「賃上げ、賃上げ、賃上げ。賃上げが実現すれば年金も上がる」などと連呼。首相が取り入れた手法を活用してアピールした。【樋口淳也】

8974OS5:2023/10/27(金) 08:57:06
https://news.yahoo.co.jp/articles/b2dd2aad135b4b22a4c229f4f671ad2b7bb89c4a
政務官の不倫、幕引き急ぐ 予算委目前、政権に危機感
10/27(金) 7:07配信

時事通信
記者団の取材に応じる自民党の山田太郎氏=26日、国会内

 岸田文雄首相が26日、20代女性との不倫関係が報じられた自民党の山田太郎文部科学政務官(56)を事実上更迭した。

 内閣支持率が低迷する中、野党の追及が予想される27日からの衆院予算委員会を前に幕引きを急いだ。9月の内閣改造後初の政務3役の退場に、政権は危機感を募らせている。

 「適材適所と評した政務官の一人が早々に辞任した。首相の任命責任は重い」。立憲民主党の古賀之士氏が26日の参院本会議で批判すると、首相は「国民の信頼回復に努める」と低姿勢に徹した。

 山田氏はこの日、トレードマークのちょうネクタイ姿ではなく、一般的なネクタイを締めて国会に登場。報道陣に「審議の障害となるのは避けたい」と何度も頭を下げた。

 文春オンラインが醜聞を報じた25日、政府・自民の対応は敏速だった。関係者によると、立民幹部が「女性議員に追及させる」と自民に通告すると、午後の衆院本会議中に立民に更迭方針を伝達。首相と盛山正仁文科相が首相官邸で秘密裏に会談し、政務官交代を最終確認した。

 先の内閣改造で閣僚に過去最多タイの女性5人を起用したにもかかわらず、副大臣・政務官は女性ゼロで、首相は「一貫していない」(自民幹部)と批判された。首相は後任政務官に参院当選1回の女性議員を充て、「汚名返上の機会」(自民若手)になるとの見方もある。

 野党は徹底攻勢の構えだ。立民の長妻昭政調会長は記者会見で「(山田氏の)雲隠れで終わらせるのは決して許されない」と宣言。共産党の小池晃書記局長も「報道が事実なら法に触れ、国会議員の資格はない。とかげのしっぽ切りのような対応は許されない」と語った。

 公明党の山口那津男代表も記者団に「国会が始まった段階でこのような事態になったのは誠に遺憾だ。政府として襟を正して出直してほしい」と厳しい表情で語った。

 昨年8月の内閣改造後には閣僚4人が次々に辞める「辞任ドミノ」が起き、政権は痛手を負った。自民幹部は「国会冒頭から嫌な雰囲気だ」と指摘。林芳正前外相は岸田派例会で「荒波を乗り越えていく国会になりつつある」と緊張感を緩めないよう呼び掛けた。

8975OS5:2023/10/31(火) 10:12:18
【独自】柿沢法務副大臣が辞任の意向
10/31(火) 9:44配信


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テレ東BIZ
柿沢法務副大臣が辞任の意向

柿沢未途法務副大臣が、地元の東京・江東区長選挙をめぐる公職選挙法違反事件に関連して法務副大臣を辞任する意向を周囲に伝えていることが、テレビ東京の取材で分かりました。政府関係者が明らかにしました。今年4月の江東区長選をめぐっては、26日に区長の辞任を表明した木村弥生氏が、公選法違反の疑いがある有料のインターネット広告を利用していたことが分かっていますが、これについて、柿沢氏が木村氏側に広告の利用を勧めたとの報道が出ています。岸田総理大臣は、きょうの参院予算委員会でこのことを問われ、小泉法務大臣に事実関係を確認しているとしたうえで、「報道の通りであれば誠に遺憾なことであり、私も任命責任を感じなければならないが、今はまずは事実関係を確認している。」と述べていました。

8976OS5:2023/10/31(火) 10:16:04
https://news.yahoo.co.jp/articles/ed966d82522d568bab672fd4c5fab3cf53aa1abf
江東区長選ネット広告、柿沢法務副大臣が推奨か 「深く反省」
10/31(火) 9:39配信

産経新聞
柿沢未途氏

今年4月の東京都江東区長選で投票を呼び掛けるインターネットの有料広告を配信したとして、東京地検特捜部が公職選挙法違反容疑で木村弥生区長(58)の関係先を家宅捜索した事件で、木村氏陣営を支援していた柿沢未途(みと)法務副大臣(52)が、木村氏にネットの広告配信を「勧めた」という趣旨の話をしていることが31日、分かった。小泉龍司法相が同日、閣議後の記者会見で明らかにした。

柿沢氏は江東区が選挙区となっている衆院東京15区の選出。

小泉氏によると、柿沢氏が広告配信を区長に勧めたことを認めたとする一部報道が31日朝にあったことを受け、松野博一官房長官が事実関係の確認を指示した。小泉氏が柿沢氏に確認したところ「取材に応じたのは間違いない。違法性の認識はなかったが、深く反省している」などと話したという。

公選法は選挙運動目的で有料のインターネット広告を出すことを禁じており、違反すれば2年以下の禁錮または50万円以下の罰金が科される。

小泉氏は柿沢氏に対し、政治家としての説明責任を果たすよう指示した。進退については言及がなかったという。

柿沢氏は現在5期目。NHK記者や都議会議員を経て、平成21年の衆院選で初当選。今年9月の内閣改造で法務副大臣に就任した。

8977OS5:2023/10/31(火) 21:14:25
https://news.yahoo.co.jp/articles/52f181de9976f251c00280cebb8200814ad4cc81
自民・小泉氏「外相は外交専念を」 緊迫情勢下の予算委張り付きに異議 首相に国会改革後押し“直訴”
10/31(火) 21:01配信
カナロコ by 神奈川新聞
小泉進次郎氏(資料写真)

 国際情勢が緊迫する中、外相ら閣僚を国会に長時間拘束している現状では重要度を増す外交に専念する時間が確保できないとして、国会改革の議論が党の枠を超えて活発化している。自民党の小泉進次郎元環境相(衆院神奈川11区)は衆院予算委員会で、岸田文雄首相に国会改革を後押しするよう“直訴”。予算審議の序盤の基本的質疑で首相と全閣僚が出席する慣例に異議を唱えた。

 「上川陽子外相への質問は今のところゼロだ。国際情勢が不透明な中で、ずっと(閣僚席に)座っている必要があるのか」

 小泉氏は27日、衆院予算委で質問に立ち、中東やウクライナ情勢などへの対応が求められる中で国会に出席していた上川外相を引き合いに、国会での閣僚の負担軽減を訴えた。

 国会改革の必要性は立憲民主党の泉健太代表が24日の代表質問で訴えたばかり。小泉氏は首相に対し「総裁の立場としてぜひ(国会改革を)進めていただけたら」と与党としても議論を加速させるよう求めた。

神奈川新聞社

8978OS5:2023/10/31(火) 21:17:12
https://news.yahoo.co.jp/articles/c22c9ef831b7f078abe81ab8aac7d1d99f8f079c
相次ぐ辞任劇で政権痛手 岸田首相「責任を重く受け止める」
10/31(火) 19:50配信
産経新聞
参院予算委で柿沢未途法務副大臣の辞任に際し、陳謝する岸田文雄首相=31日午後、参院第1委員会室(矢島康弘撮影)

東京都江東区の木村弥生区長が公職選挙法違反容疑で東京地検特捜部の強制捜査を受けた事件を巡り、自民党の柿沢未途衆院議員が31日、法務副大臣を辞任した。先週には女性との不適切な交際が報じられた同党の山田太郎参院議員が文部科学政務官を辞任したばかり。内閣支持率の低迷に苦しむ岸田文雄首相にとって手痛い不祥事が続いている。


「2人の辞任が続いた責任を重く受け止めなければならない。信頼回復に向けて先頭に立って努力したい」。首相は31日の参院予算委員会で、神妙な表情でそう語り、自身の任命責任を認めた。「内閣として(説明)責任を果たしていかなければならない。本人も必要に応じて説明責任を果たしていくのは当然のことだ」とも強調した。

今回の辞任劇は異例の経過をたどった。柿沢氏は自身の関与を31日付の朝日新聞で認め、同日午前に辞表を提出。ちょうど審議中だった参院予算委で野党は柿沢氏の出席と説明を求めたが、政府は予算委が昼休みのうちに慌ただしく辞表受理を決め、幕引きを急いだ。

政権には「辞任ドミノ」の苦い記憶がある。昨年の臨時国会でも「政治とカネ」や世界平和統一家庭連合(旧統一教会)などの問題で閣僚4人が次々と職を辞し、並行して内閣支持率も下落した。そして現在の支持率は当時も下回る過去最低水準に沈んでいる。

9月の内閣改造など一連の人事は巻き返しの契機となるはずだったが、副大臣・政務官人事は当初、54人全員が男性で「女性ゼロ」と批判を浴びた。今回の公選法違反疑惑も8月時点で報道されており、「それで任命したのは、さすがに首相の落ち度・責任」(日本維新の会の音喜多駿政調会長)との指摘がある。

政権の目配り不足を懸念する声は与党内にも強い中で、野党は加藤鮎子こども政策担当相ら閣僚の「政治とカネ」問題にも追及の気配を見せる。(千葉倫之)

8979OS5:2023/10/31(火) 22:29:02
https://news.goo.ne.jp/article/sankei/politics/sankei-_politics_policy_LEQ7WAZIFNPOFKOYVYXWYVVYKY.html
首相、のらりくらり答弁 攻めあぐねる野党 衆院予算委
2023/10/30 19:48産経新聞

首相、のらりくらり答弁 攻めあぐねる野党 衆院予算委

衆院予算委に臨む岸田文雄首相、鈴木俊一財務相(左)=30日午前、衆院第1委員室(矢島康弘撮影)

(産経新聞)

立憲民主党は30日の衆院予算委員会で、論客で知られる逢坂誠二代表代行をトップバッターに起用し、政府が経済対策に掲げた所得税減税と防衛力強化のための増税の整合性などを追及した。しかし、岸田文雄首相は踏み込んだ答弁を避け続け、野党側が攻めあぐねる展開となった。

政府の計画では、令和9年度時点の防衛費は8兆9千億円程度となり、従来の水準より4兆円程度増える。このうち増税によって賄うのは1兆円強で、残りは歳出改革や国有財産の売却収入、決算剰余金などで捻出するとしている。

逢坂氏は、大半を占める増税以外の部分に関し「一時的なものだ。売り払う国有財産がなければ財源は出ない。安定的な恒久財源といえるのか」とただした。

しかし、首相は正面から答えず「さまざまな効率化の努力や行政改革を行う余地はある。こうしたものも合わせて恒久的に予算を維持できるようにする」。かみ合わない答弁に、逢坂氏は「国有財産に限りがあるので恒久的安定財源とはいえない。常識ですよ?」といらだちをあらわにした。

逢坂氏はさらに、所得税減税との整合性に矛先を向け「こんな状況で『減税』『減税』と言うから、国民は『大丈夫なのか』と思う」と尋ねたが、首相は「両者は矛盾するものではない」と突っぱね、議論は平行線をたどった。

のらりくらりの「岸田流答弁」は、来年9月までの自民党総裁任期中の実現を目指す憲法改正を巡る質疑でも変わらなかった。日本維新の会の漆間譲司氏に実現へのスケジュールを尋ねられると「具体的な議論の進め方など、直接何か申し上げることまでは控えなければならない」。漆間氏が「リーダーシップが求められる」と迫っても、ほぼ同じ内容の返答に終始した。

安全運転の答弁には、内閣支持率が低迷する中、失点を抑えたいという思惑が透ける。自民党の世耕弘成参院幹事長は25日の参院本会議で、首相の「言葉の弱さ」を批判した。逢坂氏は30日の衆院予算委で、世耕氏の発言を念頭に「リーダーは明確に方針を示し『課題があるなら乗り越えよう』と言わなきゃいけない。その歯切れの良さが感じられない」と首相の答弁に苦言を呈した。(松本学)

8980OS5:2023/11/02(木) 20:32:59
https://news.yahoo.co.jp/articles/654a7790961462170a090f2507b9090d8d816fb6
柿沢氏側、江東区長の選挙運動差配か 特捜部が元秘書を聴取
11/2(木) 19:43配信

毎日新聞
東京地検特捜部の捜索を受けた江東区役所=江東区東陽4で2023年10月31日午後2時17分、小林遥撮影

 4月の東京都江東区長選で初当選した木村弥生区長(58)が、選挙期間中に公職選挙法が禁じるインターネットの有料広告を掲載したとされる事件で、柿沢未途(みと)衆院議員(52)側が木村氏の選挙運動を差配していた疑いがあることが関係者への取材で判明した。柿沢氏を長年支援する事務所関係者が木村氏の陣営を実質的に取り仕切っていたという。東京地検特捜部はこの関係者から任意で事情を聴き、選挙運動全体の実態解明を進めているとみられる。

 関係者によると、聴取を受けたのは元衆院議員で柿沢氏の父・弘治氏(2009年に死去)の秘書だった男性2人。柿沢氏は09年8月の衆院選で父の地盤だった東京15区から、みんなの党(当時)の公認候補として出馬し、比例復活で初当選した。その後、4回連続で当選を果たし、21年衆院選後に自民党の追加公認を受けた。元秘書2人は柿沢氏の選挙でも中心的な役割を担ってきたという。

 23年4月の区長選では、木村氏が1月に出馬を表明。柿沢氏側が木村氏を、自民党都連が現職の前区長を支援する「保守分裂」の構図となった。ただ、党に所属する柿沢氏は表だった活動を控え、代わりに元秘書2人が木村氏の陣営に加わり、選挙運動を差配していたという。

 特捜部は、有料ネット広告が動画投稿サイト「ユーチューブ」に掲載された経緯に加え、木村氏の選挙運動全般について元秘書2人に説明を求めている模様だ。

 有料ネット広告の動画は木村氏が出演し、「木村やよいに投票してください」などと呼び掛ける内容だったが、この動画が東京・永田町の国会議員会館会議室で撮影されていたことも新たに判明した。柿沢氏の事務所が会議室の予約をしたという。

 柿沢氏は木村氏に有料ネット広告の利用を提案したことを認め、9月に就任したばかりの副法相を10月31日に辞任した。木村氏も特捜部の聴取に柿沢氏から勧められたことを認めている。

 動画の再生回数は約38万回で、掲載費用約14万円は木村氏のクレジットカードで支払われたとされる。有料ネット広告の規制は違反すると2年以下の禁錮か50万円以下の罰金。【井口慎太郎、岩本桜、山田豊、秋丸生帆】

8981OS5:2023/11/03(金) 01:05:35
https://www.jiji.com/jc/article?k=2023110201252&g=pol
茂木氏「明智光秀にならぬ」 自民総裁選、首相対抗馬否定
2023年11月02日22時01分

 自民党の茂木敏充幹事長は2日夜のBSフジの番組で、来年秋の党総裁選への対応について「令和の(明智)光秀にはならない」と述べ、岸田文雄首相(党総裁)が再選を目指す限りは出馬を見送る意向を明確にした。

 茂木氏は「総裁が総裁選に出るときに、それを支えている幹事長が出るということでは、やはり批判を浴びる」と指摘。「時間(の経過)がアゲンスト(不利)だとあまり感じたことはない。別に追い詰められていない」と強調した。

8982OS5:2023/11/05(日) 20:33:58
https://news.yahoo.co.jp/articles/551718dff505b92e1626944431815d403f3781bc
「首相になりたい」「チャンスは平等に来る」と語る河野氏に試練…ライドシェアやマイナ
11/5(日) 12:28配信

読売新聞オンライン
(写真:読売新聞)

 岸田政権下で、河野デジタル相の手腕が問われる局面が続いている。デジタル政策や規制改革など内閣の重要課題を担う一方、所管するマイナンバーカード問題などでは、対応次第で政権の打撃となるリスクもはらむ。河野氏が意欲を示す将来の首相候補としての試練と見る向きもある。

【プロフィール】アメリカの大学を卒業、出身地は…河野太郎氏はこんな人

 河野氏は4日、個人が自家用車を使って有料で乗客を運ぶ「ライドシェア」を特例的に導入する兵庫県養父市を訪れ、運用状況を視察した。視察後、記者団に「ニーズに対応できない規制は変えなければいけない。なるべく早くできるものからやりたい」と述べ、導入拡大に意欲を示した。

 現在、自家用車による有償での乗客運搬は原則禁止されており、導入には大幅な規制改革やタクシー業界との調整が必要だ。9月の内閣改造で行政改革や規制改革の担当が加わった河野氏は、今月6日に規制改革推進会議の作業部会を開催し、検討を加速させる考えだ。

「やぶくる」に体験乗車した河野デジタル相(養父市で)

 河野氏は、岸田首相肝いりの「デジタル行財政改革会議」の司令塔を任され、国の事業を点検する「行政事業レビュー」による政府予算の無駄削減なども所管している。政府内では「政策の実行力を示せば政権浮揚につながる」(首相周辺)との期待も出ている。

 一方、マイナカード問題では、河野氏が2024年秋の健康保険証の原則廃止を主導し、世論の不興を買った。トラブル対応の総点検は11月末までに完了する見通しだが、結果次第では内閣支持率のさらなる下落を招く可能性もある。

 09年と21年の自民党総裁選に出馬した河野氏は、3度目の挑戦への意欲を持ち続けている。最近も所属する麻生派議員に「首相になりたい」と伝えたほか、4日に大阪府東大阪市で行われたトークイベントでは、小学生から首相になるためにはどうしたらいいかと聞かれ、「チャンスは誰にも平等に来る。準備ができているかどうかが大事だ」と語った。

 党内では、河野氏の突破力や知名度の高さに一定の評価がある反面、強引な政治手法への警戒感は根強く、21年総裁選では麻生派からもまとまった支持は得られなかった。派閥を率いる麻生副総裁は今も、河野氏の総裁選出馬に慎重な姿勢を崩していないとされる。

 河野氏は、自身に近い中堅・若手を中心とする議員との勉強会を続けているが、派幹部は「自分に近い仲間内だけで物事を進めようとしても求心力は高まらない。党内の幅広い意見に耳を傾けることが必要だ」と指摘している。

8983OS5:2023/11/06(月) 11:19:49
https://news.yahoo.co.jp/articles/f096bfea3324b37e9593516493db4d5329f51702
“消費減税”まで検討も「岸田総理」に打つ手なし 早くも浮上する“ポスト岸田”には「元官房長官」と「初の女性総理候補」も
11/6(月) 11:01配信
デイリー新潮
政権発足以来“最低レベル”の支持率に喘ぐ岸田総理

「岸田さんは実は消費税の減税も検討していた。もう何でもありなんだよ」

 自民党幹部はあきれ顔でこう嘆く。岸田文雄総理は2日の記者会見では、「消費税減税は今考えてはいません」と強調した。しかし、「税収増を国民に還元する」と言い始めた当初、腹心の木原誠二幹事長代理に減税策の検討を命じ、消費税の減税も俎上に上った。関係者によればこれは、食料品の軽減税率を今の8%から5%に下げ、物価高に苦しむ庶民の負担を軽減するといったものだったということだが、岸田総理は「一度下げるといつ戻せるかわからない」(官邸関係者)消費税減税は思いとどまった。


 結果として減税策は期限付きの所得税住民税の減税と、非課税世帯への給付の組み合わせとなり、財政再建派からは大衆迎合のバラマキと捉えられ、積極財政派からも中途半端な選挙対策と失望を買った。以来、内閣支持率は軒並み発足以来最低を更新し、自民党内からは「岸田総理の終わりが始まった」との声が漏れる。追い詰められた岸田政権の現状を取材した。【青山和弘/政治ジャーナリスト】

選挙が先か、総裁選が先か
 岸田総理の最大の課題は、長期政権を築くために来年9月の自民党総裁選挙を乗り切ることだ。そのためには総裁選の前に、解散総選挙に打って出て「民意」という錦の御旗を手に入れるというのが、当初の基本戦略だった。しかしG7広島サミット後の6月解散を見送り、内閣支持率が下落していく中で、総理周辺にはこのような見立てが出てきた。

「今はポスト岸田に有力な候補がいない。無理に衆院選をしなくても、来年9月の総裁選は岸田続投で行けるんじゃないか」

 8月上旬、岸田総理は側近議員にある依頼をする。それは「自民党総裁選を先に乗り切り、その後総選挙に踏み切った事例を調べて報告して欲しい」というものだった。2003年、当時の小泉純一郎総理は総裁選で亀井静香氏らを破り、その後の人事で若手のホープだった安倍晋三氏を党幹事長に抜擢し、総選挙に勝利した。この報告を受けて以降、岸田総理は基本戦略を修正し、解散総選挙と総裁選のどちらを先にしてもいい「両にらみ」の戦略を取る。ここから岸田総理の迷走が始まった。

 9月の内閣改造・党役員人事で岸田総理は、自らが総裁選で勝てる布石を打つことを最優先した。その人事は「内向き、保身」との批判を浴び、秋の解散も模索する中で期待していた支持率の上昇にはつながらなかった。その後、旧統一教会に対する解散命令請求、経済対策5本柱の発表とカードを切ったが、政権浮揚にはつながらず、岸田総理の目論見は完全に外れた。

 そして10月22日投開票の衆参補欠選挙で厳しい選挙情勢が伝えられる中で、岸田総理が慌てて打ち出したのが、冒頭に触れた所得税住民税の減税だった。確かに物価高に賃金上昇は追いつかず庶民の生活は苦しい。しかし、「選挙目当てのバラマキと捉えられた」(自民党幹部)減税宣言はさらなる支持率低下を呼んだ。岸田総理は、あがけばあがくほど支持率が下がる悪循環に陥ってしまったのだ。

まさかの「クリスマス選挙」!?
 このような状況となった以上、一旦腰を落ち着けて進めるべき政策を着実に実行し、来年9月の総裁選に勝負をかけるのが定石だろう。しかし、支持率が下がれば下がるほど頭を擡げてくるのが「解散総選挙に踏み切って勝利しない限り、総裁選出馬断念に追い込まれるのではないか」という懸念だ。自民党幹部はこう話す。

「減税カードまで切った岸田総理はもう解散以外に打つ手がない。このまま年を跨いだら、岸田おろしが始まりかねない」

 こうした中、官邸関係者は「岸田さんは年内解散も未だに視野に入れている。どちらに転ぶかまだ分からない」と明らかにする。しかし、日程は極めて厳しい。経済対策を盛り込んだ補正予算案が成立するのは、11月27日以降だと見られている。それから解散を宣言した場合、投票日は早くても12月24日となる。1年で最も多忙な時期の自己都合選挙。総理周辺も「さすがに国民から顰蹙を買う」などと岸田総理に慎重な判断を促している。

 そのため年内総選挙には補正予算案の審議前、もしくは審議中に解散を宣言するという「ウルトラC」(自民党国対関係者)が求められる。内閣支持率が下げ止まらない中で、判断は極めてハードルが高い。しかしそれでも強気の姿勢を示す自民党幹部もいる。

「維新への期待は下がってきている。立憲も支持が伸びる要素はない。自民・公明の与党は議席を減らしても、負けるということはない。今やった方がいい」

8984OS5:2023/11/06(月) 11:20:08
蠢き始めたポスト岸田
 一方で自民党内では岸田総理はもう解散には踏み切れないと見て、次を見据えた模索が始まってきている。二階派の幹部は語る。

「岸田総理が解散しようとしても、麻生副総裁と茂木幹事長が許さないだろう。茂木さんは選挙で負けた幹事長にはなりたくないだろうからね」

 茂木幹事長にとってみれば、岸田総理が総裁選出馬断念に追い込まれれば、総裁の椅子が転がり込んでくる可能性がある。茂木氏は周囲に「所得税減税は選挙のプラスにはならないねえ」と語り、不人気な岸田総理の政策から距離を置いている。ただ自民党内では、「岸田の後は茂木」というシナリオに難色を示す議員が少なくない。中堅議員は「茂木総理で国民的人気が出るわけもない」と渋い顔だ。

浮上する加藤元厚労相、ダークホースには上川外相も
 他に誰がポスト岸田に名乗りを上げるのか。岸田氏が出馬断念となれば、前回の総裁選に出馬した河野デジタル相や高市経済安保相は立候補を模索するだろう。河野氏はマイナンバーカードの問題はあったが、未だに国民的な人気もある。大きな焦点は「まだ早い。仲間を増やせ」と言い続けてきた、派閥の親分・麻生副総裁が、河野氏を推すかどうかだ。河野周辺は「麻生さんは茂木さんがいいと思っている訳じゃない」と期待を示す。

 一方、党内で多数派を作りやすいと密かに名前が浮上しているのが、加藤勝信元厚労相だ。安倍内閣で官房副長官、菅内閣で官房長官を務め、最大派閥の安倍派から非主流派まで親和性が高い。ネックは加藤氏が茂木派所属で、茂木氏と袂を分かつ覚悟があるかどうか。加藤氏に近いある議員は「本人にも意欲はある」と語るが、当の加藤氏は、「そんな本当かどうかもわからない話。気にしていられないよ」と周囲に無関心を装っている。

 さらにダークホースとして取りざたされるのが上川陽子外相だ。上川氏が所属する岸田派には、ナンバー2として林芳正前外相が控えている。しかし選挙がちらつく中で、「日本初の女性総理」の誕生を待望する声も根強い。自民党中堅議員はこう話す。

「上川氏は、派手さはないが実務能力には定評がある。支持の枠組みはまだ想定できないが、選挙前の窮余の一策として最大公約数になる可能性がある」

政治は危機に対応できるのか
 こうしたポスト岸田に向けた動きはまだ頭の体操レベルだ。しかし動きが表面化してくれば岸田総理のレイムダック化が加速する可能性もある。これに岸田総理が起死回生をかけた解散総選挙で対抗すれば、国政は一気に混乱するだろう。

 国外に目を転じれば、ウクライナ、パレスチナと緊迫する国際情勢、中国の動きも不穏だ。国内では円安、物価高。静かに進む少子化、労働力不足。この危機的な状況の中で、政治が果たすべき役割はとてつもなく大きい。そんな中、岸田総理がどんな策を弄しようと「国民不在の保身」と見透かされたら、手痛いしっぺ返しを食らうだろう。政治は何のためにあるのかが、今問われている。

青山和弘(あおやま・かずひろ)
政治ジャーナリスト 星槎大学非常勤講師 1968年、千葉県生まれ。元日本テレビ政治部次長兼解説委員。92年に日本テレビに入社し、野党キャップ、自民党キャップを歴任した後、ワシントン支局長や国会官邸キャップを務める。21年9月に独立し、メディア出演や講演など精力的に活動している。音声プラットフォーム「voicy」で永田町取材やメディア出演の裏話などを発信している。

デイリー新潮編集部

新潮社

8985OS5:2023/11/06(月) 23:07:58
https://news.yahoo.co.jp/articles/a25b93df8366cffc802e2eb6322a74b47fa594cb身内も不支持の岸田内閣「自民より不人気」 柿沢未途氏巡る人事ミスも絡み「政権末期の症状」慢性化
11/6(月) 21:11配信


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コメント53件


カナロコ by 神奈川新聞
岸田文雄首相(資料写真)

 岸田文雄内閣の支持率が共同通信の11月調査で28・3%(前月比4ポイント減)となとなり、発足以来最低を更新した。3割を切るのは直後の総選挙で自民党が下野した2009年の麻生太郎内閣以来という低水準だ。所得税減税などを盛り込み大々的に打ち出した経済対策は奏功せず、自民の政党支持率より内閣支持率が低い「政権末期の症状」(自民重鎮)が、人事ミスも絡んで慢性化しつつある。

 10月にさかのぼるが、自民の支持率(34・7%)が「内閣のアレ(支持率=32・3%)」(自民重鎮)を逆転した。自民関係者によると党内には「論評禁止」の自粛ムードが漂ったという。「『党総裁が党支持者からも相手にされていない』との評判がはびこるのが恐ろしかったから」(自民幹部)とされる。

 そして11月の自民支持率は34・1%で前月と横ばい。だが内閣の「アレ」は続落し、差がさらに開いた。「自分の党にすら応援されない総理大臣ってありなのか?」(経済官庁官僚)。共同通信の支持率が報じられた週明けの6日、永田町や霞が関には首相の存在意義をも問う声が広がった。

 低迷の背景には人事のミスもある。関係者の話を総合すると、副大臣・政務官人事の際、法務副大臣は無派閥の星野剛士氏(衆院比例南関東)を内閣府副大臣から横滑りさせることで固まっていた。ところが星野氏が谷垣禎一元総裁のグループに顔を出していたことを理由に同グループ関係者が「この副大臣は無派閥ではなく自分たちの枠」と主張。発表前夜段階でグループ主要メンバーの柿沢未途氏との差し替えを持ち出し官邸は受け入れたという。

 柿沢氏は東京都江東区長選を巡るトラブルの渦中。自民政調会長でもある萩生田光一都連会長は柿沢氏の政務三役起用構想に対し、区長選後の混乱を懸念し起用見送りを促した。萩生田氏は「それを無視され人事をいじられたことに怒り心頭」(側近)という。政府関係者は「単に支持率が低いという分析で済まされない。とうとう身内からも見捨てられ始めた」と危機感を募らす。

 政務三役を巡っては柿沢氏に先立ち、文部科学政務官だった山田太郎氏が女性問題で辞任。共同通信の調査では両件について72・7%が「岸田首相に任命責任がある」と指摘しており、不評の経済政策同様に支持率を押し下げている。

神奈川新聞社

8986OS5:2023/11/06(月) 23:23:46
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/935294/首相と林氏、続く因縁 外相交代の背景に派閥内の権力争い<デジタル発>
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2023年11月2日 11:29(11月2日 18:10更新)
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 自民党保守本流の派閥・宏池会(岸田派)で、領袖(りょうしゅう)の岸田文雄首相とナンバー2の「座長」を務める林芳正前外相との間のきしみが表面化している。首相が9月の第2次岸田再改造内閣発足で、外相続投に意欲を示していた林氏の交代に踏み切ったことがきっかけだ。「目玉に乏しかった内閣改造で最大のサプライズ」(自民党関係者)とも言われる外相交代劇。その舞台裏で何があったのか―。(石井努)
 「いろいろ不満はあるかもしれないが、宏池会としては全力で皆さんの希望がかなうようにやってきた。しっかりと、司(つかさ)、司で頑張ってほしい」。10月5日、東京都内で開かれた宏池会の在京議員懇談会。林氏は冒頭あいさつで、派閥の結束を呼び掛けた。だが、自民内で発言を額面通りに受け取る向きは少ない。宏池会のベテラン議員は「本人は表に出さないが、今回の人事について本意ではなかったはずだ」と漏らした。
 林氏が外相に就任したのは、「第2次岸田内閣」が発足した2021年11月。防衛相や農水相など複数の閣僚を歴任した実務能力の高さや、ハーバード大大学院修了という豊富な海外経験が買われての起用だった。ロシアによるウクライナ侵攻や中国との関係悪化など重要な外交問題が山積する中、政権内では今回の改造で外相は留任との見方が強まっていた。林氏も自民幹部に対し「(内閣改造後に米国で開かれる)国連総会にも行くんだ」と続投に意欲を示していた。

8987OS5:2023/11/09(木) 12:37:32
https://news.yahoo.co.jp/articles/8ca642274d762035bf106ce48aeca3075c4de87c
保守層引き留めへ「岸田改憲」にアクセル踏む首相 党側は冷ややか
11/9(木) 5:00配信

朝日新聞デジタル
憲法改正をめぐる岸田首相の主な発言

 憲法改正をめぐり、岸田文雄首相と自民党との間に温度差が出ている。首相は来年9月までの党総裁としての任期中の改憲をめざす考えを示すが、他党との協議を見すえれば現実的に難しく、首相が旗を振る「岸田改憲」は保守層の離反を防ぐのが狙いとの見方が党内に広がっているためだ。


 自民は8日、党憲法改正実現本部と衆参両院の憲法審査会との幹部会合を開いた。古屋圭司・同本部長は会合では「戦後初めての改憲に向けて歩を進めていこう」と呼びかけたが、その後は記者団に「一つの政党が前のめりになっても、残念ながら憲法改正はできない」と他党と議論を重ねていく姿勢を強調。改憲に向けた日程について「一切話していない」とも語った。

 その口ぶりは改憲へのアクセルを踏む首相と対照的だった。首相は先の衆院代表質問で「総裁任期中に憲法改正を実現したいという思いはいささかの変わりもない。党内議論を加速させるなど、責任を持って取り組む」と答弁。首相はその言葉通り、党会合前日の7日には官邸で衆院憲法審査会で与党筆頭幹事を務める中谷元氏と会談し、他党との協調路線で審議が進まなかった経緯を念頭に「(与野党一致の)護送船団方式では結果として全然前に進めない。とにかく動かさないといけない」との考えを伝えたという。

朝日新聞社

8988名無しさん:2023/11/09(木) 21:15:13
https://news.yahoo.co.jp/articles/54b64b4420594f20957b30756cc8e07490d18286
神田財務副大臣、辞任を否定 税金滞納問題、参院委で
11/9(木) 16:19配信


共同通信
参院財政金融委で自身の税金滞納問題に関し、答弁する神田憲次財務副大臣=9日午後

 自民党の神田憲次財務副大臣は9日午後の参院財政金融委員会で、野党から自身の税金滞納問題の責任を追及されたのに対し「大きな役割を担わせてもらっている。職責を全うしたい」と述べ、改めて副大臣を辞任しない考えを示した。共産党の小池晃氏の質問に対する答弁。

 神田氏は午前の委員会で、2013年から22年にかけて自身が代表取締役を務める会社が保有する土地・建物の固定資産税を滞納し、4回にわたって差し押さえを受けていたことを認めた。午後の質疑でも謝罪を繰り返し「期限内に(納税を)実行せず、税法上の責務を果たしていないことは誠に反省すべきことだ」などと語った。

8989OS5:2023/11/09(木) 21:18:48
https://news.yahoo.co.jp/articles/a9b06997b06014ad1f6c424f48071c37ac348426
神田財務副大臣が税金滞納で4回差し押さえ、文春が報道…秘書に暴言との指摘も
11/8(水) 21:19配信

読売新聞オンライン
神田憲次財務副大臣

 週刊文春(電子版)は8日、自民党の神田憲次財務副大臣(60)(衆院愛知5区)が税金の滞納を繰り返した疑惑などを報じた。

 文春によると、神田氏は税金を滞納し、ビルの土地と建物を4回差し押さえられた。税理士資格を持っているのにもかかわらず、日本税理士会連合会の会則が定める研修を受講していないことや、秘書に暴言を吐いた問題も指摘された。

 不動産登記簿によると、神田氏が代表取締役を務めるコンサルタント会社が所有する名古屋市中区のビルの土地と建物は2013〜22年に計4回、名古屋市から一時差し押さえられていた。関係者によると、神田氏は税金の滞納を周囲に明かしていたという。

 神田氏は8日、財務省内で「これから精査する」と記者団に述べ、詳細な説明は避けた。

8990OS5:2023/11/11(土) 20:12:54
https://news.yahoo.co.jp/articles/88d210466526190320f9d399949c4f473b0f9d23
自民・茂木幹事長「明智光秀は好きではない」…総裁選巡り慎重な姿勢強調か
11/11(土) 19:20配信

読売新聞オンライン
講演する自民党の茂木幹事長(11日午後、埼玉県東松山市で)=福田麻衣撮影

 自民党の茂木幹事長は11日、埼玉県東松山市での講演で、来年の党総裁選への出馬を巡り、「明智光秀は好きではない。(明智は)追い込まれて本能寺の変をやらざるを得なかったが、決して私は追い込まれているわけではない」と述べた。

 茂木氏は、幹事長は党総裁である岸田首相を支える立場だとの考えから、「令和の明智光秀にはならない」と述べ、来年の総裁選出馬には慎重な姿勢を見せている。この日の発言も同様の考えを改めて強調する狙いがあったとみられる。

8991OS5:2023/11/11(土) 22:07:24
https://news.yahoo.co.jp/articles/a42e2ca96d2467f70bb8900c5a5628d2471ee36b
神田副大臣進退で政権苦慮 立民代表「補正審議は不可能」
11/10(金) 19:37配信
時事通信
記者団の取材に応じる岸田文雄首相=10日午後、首相官邸

 税金滞納が発覚した自民党の神田憲次財務副大臣の扱いに岸田政権が苦慮している。

 不祥事で政務三役の辞任が相次ぐ中、さらなる「辞任ドミノ」は避けたいのが本音。攻勢を強める立憲民主党は、続投したままでは経済対策などを巡る国会審議に影響しかねないと警告しており、岸田文雄首相の判断が焦点となっている。

 神田氏は自身が代表を務める会社が保有する土地・建物について、固定資産税の滞納により過去4回、差し押さえを受けたことを認めた。10日の衆院内閣委員会で立民の本庄知史氏から詳細な説明を求められた神田氏は「精査している」と繰り返した。進退に関し「言及を控えたい」と述べ、歯切れの悪い答弁に終始した。

 10月下旬には山田太郎氏(自民)が不倫問題で、柿沢未途氏(同)は公職選挙法違反の疑いのある事件に絡み、それぞれ文部科学政務官と法務副大臣を辞任。内閣支持率が低迷する首相にとって「3人目の辞任」となれば打撃は必至だ。

 松野博一官房長官は10日の記者会見で「財務副大臣の自覚を持ち説明を尽くしてもらいたい」と推移を見守る考えを示した。自民幹部は神田氏について「首相官邸は『法には触れていない』と線引きしており、辞任はない」と語った。

 新たな「追及カード」を手にした野党は勢いづく。立民の泉健太代表は10日の会見で、神田氏の即時辞任を要求。応じなければ、政府が今国会成立を目指す2023年度補正予算案の審議は「不可能だ」と明言した。安住淳国対委員長は「なぜ『適材適所』なのか首相に聞きたい」と、首相の任命責任を問う考えを表明。国民民主党の榛葉賀津也幹事長も「早く辞めた方がいい」と断じた。

8992OS5:2023/11/13(月) 17:00:16
https://news.yahoo.co.jp/articles/d8aba5afbb24427583eb4b5797e0cc1e35599cad
神田憲次財務副大臣が辞任、税金滞納で事実上の更迭か…改造内閣発足後の政務三役辞任は3人目
11/13(月) 13:20配信

読売新聞オンライン
神田憲次財務副大臣

 税金滞納が報じられていた自民党の神田憲次財務副大臣(60)(衆院愛知5区)は13日、財務副大臣の辞表を提出した。辞表は同日の持ち回り閣議で受理された。事実上の更迭とみられる。政府は後任人事の調整を急ぐ。10月下旬以降、第2次岸田再改造内閣の政務三役が辞任するのは3人目で、岸田首相の政権運営へのさらなる打撃となるのは必至だ。

 神田氏は税金滞納について、11月9日の参院財政金融委員会で「私が代表取締役となっている会社が保有する土地、建物について、税金の滞納で(名古屋市の)市税事務所から差し押さえを受けたことがある」と述べ、事実を認めていた。差し押さえは2013年以降の計4回で、いずれも固定資産税だったことも明らかにしている。

 神田氏は当初、「引き続き職務の遂行に全力を傾注する」などとして辞任を否定。首相官邸側も「まずは本人に説明責任を果たしてもらう」(政府高官)として、続投を容認していた。ただ、野党のほか与党内からも「国民に納税を求める立場での税金滞納は深刻だ」として、辞任すべきだとの声が強まったことから、首相は神田氏を更迭する意向を固め、辞表を提出させたとみられる。

 今月後半には、経済対策の裏付けとなる2023年度補正予算案を審議する衆参両院の予算委員会が控えている。神田氏を巡っては、日本税理士会連合会の会則で定められた研修を受講していないなどの疑いも週刊文春で報じられており、野党の反発で国会審議が停滞する懸念も指摘されていた。

 9月の内閣改造後、10月下旬に山田太郎・前文部科学政務官が不倫問題で辞任したほか、柿沢未途・前法務副大臣も公職選挙法違反事件に関与した疑いで辞任に追い込まれている。

8993OS5:2023/11/13(月) 23:56:26
https://news.yahoo.co.jp/articles/1b32a73d3b60acdbac5692679b0987d79d97a505
神田憲次副財務相を更迭 岸田政権、2度目の「辞任ドミノ」
11/13(月) 20:36配信
毎日新聞
副財務相の辞表を提出後に報道陣の取材に応じ、財務省を去る神田憲次衆院議員(中央)=東京都千代田区の同省内で2023年11月13日午後3時半、浅川大樹撮影

 岸田文雄首相は13日、過去の税金滞納と資産差し押さえの事実を認めた神田憲次副財務相(60)を事実上更迭した。神田氏は国民に納税を求める立場にあることから、国会審議への影響は避けられないと判断した。9月の内閣改造後、政務三役が不祥事で辞任するのは3人目で、政権へのさらなるダメージは必至。神田氏は辞表を提出し、持ち回り閣議で受理された。政府は同日夕の持ち回り閣議で、神田氏の後任に自民党の赤沢亮正政調会長代理(62)=衆院鳥取2区、当選6回=を充てる人事を決定した。

【写真特集】副財務相を辞任した神田憲次氏

 首相は官邸で記者団に「任命責任を重く受け止めている。政府一丸となって、より一層緊張感を持って職責を果たしていく。そのことを通じて国民の信頼回復につなげていく」と語った。

 神田氏の度重なる税金滞納と資産差し押さえは、8日に文春オンラインが報じた。神田氏は9日の参院財政金融委員会で報道を事実と認め謝罪。2013〜22年に固定資産税を滞納したことで、自身が代表取締役を務める会社が保有する土地と建物を計4回差し押さえられたと述べていた。辞任については否定していた。

 神田氏は13日、財務省で記者団に「大変ご迷惑をおかけしたことをおわびする」と語り、改めて陳謝。「私の問題で大事な国会に迷惑をかけることは避けたい。それは私の本意でもない」と辞任の理由を語った。

 神田氏は12年衆院選で自民党公認で初当選し、当選4回。今年9月の内閣改造で副財務相に就任し、予算編成や金融政策などを担当していた。

 岸田政権では内閣改造後、山田太郎文部科学政務官が女性と不適切な関係を持ったと報じられ、10月26日に辞任。同31日には東京都江東区の木村弥生区長を巡る公職選挙法違反事件に関与したとして、柿沢未途(みと)副法相が引責辞任しており、3週間で政務三役3人が辞任する事態となっている。内閣支持率の低迷が続く中、自民は12日投開票の福島県議選で改選前から2議席減らし、東京都青梅市長選では公明党とともに支援した現職が敗れるなど、地方選で苦境が続いている。

 岸田政権では22年10月から同年末にかけても、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)や政治とカネの問題などを巡り4閣僚が相次いで辞任する「辞任ドミノ」に見舞われていた。【浅川大樹、松岡大地、池田直】

8994OS5:2023/11/14(火) 22:45:44
https://news.yahoo.co.jp/articles/1602452f03f11c404c9eb9ead8d3a0f5ef0eb4b3
自民・高市氏が勉強会立ち上げへ 総裁選視野、岸田首相に異例の対抗
11/14(火) 20:03配信

朝日新聞デジタル
記者会見で質問に答える高市早苗・経済安保相=2023年10月6日、東京都千代田区永田町1丁目、目黒隆行撮影

 高市早苗経済安保相が自民党内に自身が主宰する勉強会を立ち上げ、15日に国会内で初会合を開くことがわかった。来秋の党総裁選への立候補を見据え、勉強会を足がかりに党内基盤を固めたい考え。岸田内閣の現職閣僚ながら、総裁選の再選をめざす岸田文雄首相に対抗する異例の動きで、今後、波紋を広げそうだ。

 勉強会の名称は「『日本のチカラ』研究会」。「国力」をテーマに、外交や防衛、経済や情報収集などについて外部の有識者らを招いて議論していく。松下政経塾で高市氏の先輩にあたる山田宏参院議員(安倍派)が呼びかけ人を務め、党内の保守系議員らの参加を見込む。

 高市氏は無派閥。高市氏に近い党内関係者は、勉強会が総裁選をにらんだ動きだと認めたうえで、「派閥に総裁選の票を固められたら、割っては入れない。今から準備を始める」と狙いを語った。

朝日新聞社

https://news.yahoo.co.jp/articles/ac5c3311abb88c2e0b3a364b4644878f438ac0ce
高市早苗氏が勉強会発足へ 総裁選へ支持固め 岸田内閣低迷の中
11/14(火) 19:03配信



産経新聞
高市早苗経済安保相(松井英幸撮影)

高市早苗経済安全保障担当相が自民党内に自ら主宰する勉強会を発足させることが14日、分かった。15日に国会内で初会合を開く。来年の党総裁選への出馬をにらみ、政策を磨くとともに支持基盤を固める狙いがあるとみられる。

勉強会の名称は「『日本のチカラ』研究会」とし、高市氏が会長に就く見通し。15日は有識者から日本のインテリジェンスについて学ぶ。水曜日を定例日とし、月1回か2回のペースで会合を開く予定だ。岸田文雄内閣の支持率が低迷している中での高市氏の動きは、党内に波紋を呼びそうだ。

8995OS5:2023/11/15(水) 07:44:55
https://news.yahoo.co.jp/articles/aeaf1f9fa7e8e481f7df35764f5fe8867a105727
不祥事政務三役の穴埋めに旧石破派議員の登用相次ぐ
11/14(火) 19:39配信

産経新聞
自民党の石破茂元幹事長(写真)が率いた旧石破派の所属議員がピンチヒッターに起用されるケースが目立っている

岸田文雄内閣で更迭された閣僚や副大臣の後任に、自民党の石破茂元幹事長がかつて率いた旧石破派(水月会)の所属議員を充てるケースが目立っている。13日には過去の税金滞納問題で更迭された神田憲次前財務副大臣に代わり、旧石破派の赤沢亮正元内閣府副大臣が起用された。昨年10月以降、不祥事や失言に伴い空席となった政務三役は計8人の自民議員で穴埋めされたが、旧石破派議員は3人を占める。同派は20人前後と少なかったが、〝非常時〟に任せやすい人材が揃っていた証左といえそうだ。

「重要な使命を受けて、しっかり仕事したい。率直な思いだ」

赤沢氏は13日、財務副大臣に任命された後、首相官邸で記者団にこう語った。赤沢氏の副大臣起用は4回目。過去、石破氏が出馬した党総裁選で石破氏の公約づくりを任されるなど政策全般に通じる一方、今年9月の内閣改造でも取り沙汰された入閣は見送られ続けている。

不祥事で辞任した政務三役のポストに充てられた旧石破派議員を巡っては、門山宏哲法務副大臣が10月末、公職選挙法違反事件に関与して更迭された柿沢未途前法務副大臣の後任に、斎藤健前法相が昨年11月、死刑執行を巡る不適切発言で引責辞任した葉梨康弘元法相の後任にそれぞれ起用された。赤沢、門山両氏は今も石破グループに所属する。

同グループは10人程度だが、令和3年12月にグループに移行した当時の旧石破派も最盛期で20人を超える程度だった。衆参で約380人の自民議員で圧倒的に少数といえる。

旧石破派は平成27年秋、安倍晋三政権下で安倍氏に代わる対抗軸の結集を掲げて結成された。そのせいか、主流派ににらまれても派閥の力に頼ることなく、存在感発揮を自負する政策通は少なくない。領袖である石破氏本人も所属議員の面倒を見るタイプではなかった。

石破氏は党要職に起用されることも、再入閣を果たすこともなく、冷や飯生活を余儀なくされている。石破氏は所属議員の〝活躍〟にまんざらでもない表情で、「そろそろ人材も払底しそうだ。私もお願いしようか」などと周囲に冗談めかしている。(奥原慎平)

8996OS5:2023/11/15(水) 08:47:40
https://news.yahoo.co.jp/articles/996e40c4c901442c8b792db40673a53bddccd441
地方選連敗、自民に焦り 「政権逆風が影響」の声も
11/15(水) 7:07配信
時事通信
首相官邸に入る岸田文雄首相=14日午前、首相官邸

 最近の地方選で、自民党の連敗が目立っている。

 12日投開票の福島県議選では単独過半数を割り込み、東京都青梅市長選でも与党推薦の現職が敗北。岸田政権への逆風の影響を指摘する向きもあり、次期衆院選を意識する党内には焦りの声が広がっている。

 福島県議選(定数58)で、自民は改選前から2議席減らし29議席にとどまった。先月の宮城県議選でも改選前を下回る結果となった。

 東京都内の選挙では、特に退潮ぶりが鮮明だ。9月の立川市長選で推薦候補が敗北。10月の都議選立川市選挙区補欠選挙も議席を得られなかった。今月の青梅市長選と合わせて「3連敗」したことになる。

 地方選は各地域特有の事情なども絡み合う。梶山弘志幹事長代行は14日の記者会見で「地方選は争点や構図がそれぞれ異なる」と述べ、国政とは必ずしも連動しないとの考えをにじませた。

 ただ、政府関係者は「特に政権が下り坂のとき、地方選は国政選の先行指標になる」と指摘。最近の地方選に関わった自民中堅は、報道各社の世論調査で評価の低い政府の総合経済対策や、相次ぐ政務三役の不祥事などを念頭に、「選挙に影響しないわけがない。こんな状況で有権者も自民に投票しようとは思わない」と政権への不満を隠さない。

 今月下旬に高知県知事選、12月に東京都江東区長選などと、今後も各地で地方選が控える。世耕弘成参院幹事長は14日の会見で「わが党に国民が厳しい目を持っていると率直に受け止める必要がある。乗り越えるのに奇策があるわけではない」と強調。所得税減税などへの理解を引き続き訴えていく方針を示した。

8997OS5:2023/11/15(水) 19:31:59
https://news.yahoo.co.jp/articles/d378eed43676141e398c86db0cc83a95e1728d64
三宅防衛政務官、性加害は「身に覚えがない」 週刊誌報道を否定
11/15(水) 18:55配信

毎日新聞
記者団の取材に答える三宅伸吾防衛政務官=防衛省で2023年11月15日午後6時17分、松浦吉剛撮影

 自民党の三宅伸吾防衛政務官は15日、過去に事務所スタッフの女性に性加害を行ったとの文春オンライン報道を受け防衛省で記者団の取材に応じ、「ハラスメントをしたとの報道がなされたと聞いているが、私には全く身に覚えがない」と否定した。

【写真特集】政治家の失言・問題発言

 文春オンラインは15日、三宅氏が2013年に事務所で当時アルバイトをしていた女性へ性加害をしたと報じた。三宅氏は「明日(16日)にも抗議文を代理人を通じて週刊誌へ送付する予定だ」とも語った。

 三宅氏は参院香川選挙区選出で当選2回。9月の内閣改造で防衛政務官に就任した。

8998OS5:2023/11/16(木) 16:55:34
https://news.yahoo.co.jp/articles/5f77c2d2c385fa9e0aac7eb9816d8b3cde687134
杉田水脈氏発言に再び批判 アイヌ事業「公金チューチュー」
11/16(木) 7:06配信
時事通信
自民党の杉田水脈議員の発言について、関係者からヒアリングする立憲民主党の議員ら=15日午後、国会内

 自民党の杉田水脈衆院議員が政府のアイヌ文化関連事業の関係者を「公金チューチュー」とやゆし、再び批判を浴びている。


 杉田氏はこれまでもアイヌへの差別的投稿などが問題となっており、野党からは自民党の責任を追及する声が出ている。

 杉田氏は保守系雑誌のユーチューブ番組に出演し、アイヌ関連事業に公金不正流用疑惑があるとの一部の見方に同調。インターネット上で使われる「公金チューチュー」という関係者をやゆする表現に言及した。

 杉田氏は、過去の差別的言動により昨年12月に総務政務官を事実上更迭されたことについて、アイヌ関連団体から謝罪を求められたことを挙げ「謝罪するくらいなら辞める。一番の原因はここだ」とも述べた。

 杉田氏に関して立憲民主党が15日に開いた会合にはアイヌ団体が出席。多原良子代表は「デマ、差別を扇動する議員を黙って見ている社会はどうなってしまうのか」と危機感を示した。

 立民の徳永エリ参院議員は「杉田氏を放置している自民党も大きな問題だ」と指摘。社民党の福島瑞穂党首も記者会見で「もう個人の問題ではなく自民党の問題だ。しっかり対応するようにと言いたい」と述べた。

 公明党の高木陽介政調会長は記者会見で「人権侵害と認定されている場合、問題に真摯(しんし)に向き合ってほしい」と苦言を呈した。杉田氏は今年9月、アイヌ民族への投稿で札幌法務局から「人権侵犯」認定を受けている。

8999OS5:2023/11/17(金) 10:18:01
https://news.yahoo.co.jp/articles/46f67b1c4ff809d60e5284e66bd3f1dc81f4e85f
自民、NTT法廃止で対立 甘利氏VS野田氏、結論出ず
11/17(金) 7:11配信


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時事通信
甘利明 「NTT法の在り方に関するプロジェクトチーム」座長

 自民党は16日、NTT法を巡り、廃止も含めた見直しを検討するプロジェクトチーム(PT、座長・甘利明前幹事長)と、廃止に反対する情報通信戦略調査会(会長・野田聖子元総務相)の合同役員会を開いて議論した。


 PTが抜本的な規制改革を求めたのに対し、調査会は懸念を示し、結論は出なかった。

 甘利氏は経済産業相を経験した商工族の代表格で、NTTに固定電話の全国一律サービスや研究成果の開示を義務付ける同法が国際競争の制約になっているとの立場。PTが先にまとめた提言素案には2024年の通常国会で研究成果の開示義務を撤廃する法改正を行い、25年の通常国会までの法廃止を求める内容を盛り込んだ。

 これに対し、野田氏は、NTTを所管する総務相を務めた。調査会側はNTT法が廃止されれば、市場の健全性が阻害される恐れや、これまでの通信網を維持できなくなる可能性を懸念している。

 野田氏はこの日の会合で「外資に支配されない仕組みの担保が大事だ。それを前提に議論してほしい」と慎重論を唱えた。甘利氏は「世界と勝負するために研究開発をさせたいが、規制が障害になっている」として規制緩和の必要性を強調し、平行線に終わった。

 PTは今月中の提言取りまとめを目指しており、調査会側の意見も踏まえて内容を検討する見通し。

9000OS5:2023/11/17(金) 13:22:29
https://news.yahoo.co.jp/articles/778741324f433472788e2e2b001d2c835f2c483c
底なしの支持率、与党に動揺 「ポスト岸田」にらみ動きも 時事世論調査
11/17(金) 7:10配信

時事通信
米サンフランシスコ国際空港に到着した岸田文雄首相(右)=15日、米カリフォルニア州(AFP時事)

 岸田政権の支持率低下に歯止めがかからない。

 時事通信の11月世論調査で内閣支持率は21.3%、自民党支持率は19.1%となり、与党内に動揺が広がる。浮揚策が「見当たらない」(自民幹部)中、党内では「ポスト岸田」をにらんだ動きも出始めている。


 「調査に表れた国民の声を真摯(しんし)に受け止め、政府対応に生かすことが重要だ」。松野博一官房長官は16日の記者会見で、調査結果について言葉少なに語った。

 内閣支持率が2割台前半にまで落ちたのは、2012年に自民党が政権復帰して以降初めて。旧民主党政権を除けば、09年衆院選で野党へ転落する直前の麻生政権末期(同年7月、16.3%)に近づきつつある。自民支持率も当時(同15.1%)の水準が視界に入る。

 政界では内閣支持率と政党支持率の合計が50を下回ると、首相退陣が近づくとの見方がある。故青木幹雄元自民参院議員会長が唱えたことから「青木の法則」と呼ばれる。今回この目安を大きく割り込んでおり、自民内では「危機的状況になった」(中堅)との受け止めが広がる。若手からは「内閣支持率が1割台になれば退陣だ」との声も上がる。

 岸田文雄首相を支持しない理由として「期待が持てない」を挙げた人は前月比5.8ポイント増の31.8%に増えた。直近の地方選挙で自民党は敗北が目立っており、「岸田氏で選挙は戦えない」(元職)との声が地方組織にも広がれば、一気に「レームダック(死に体)化」が進みかねない。15日には総裁選への意欲を示す高市早苗経済安全保障担当相が勉強会を立ち上げたが、こうした動きが広がる可能性もある。

 公明党の山口那津男代表は取材に対し「深刻に受け止めなければならない」と述べるとともに、「右往左往するのではなく結束し政権を支える姿勢が必要だ」と訴えた。

 野党は国会論戦で攻勢を強める構えだ。立憲民主党の泉健太代表は取材に「首相の指導力のなさが支持率低下につながっている」と指摘。日本維新の会の馬場伸幸代表は、「経済対策などの中身が国民の意識と大きくずれている。このトレンドは変わらないのではないか」との見方を示した。

9001OS5:2023/11/20(月) 21:57:05
https://news.goo.ne.jp/article/dailyshincho/politics/dailyshincho-1055742.html
内閣支持率「危険水域」で“ポスト岸田”に急浮上した「上川陽子外相」と、“麻生の子飼い”で批判される「茂木幹事長」の差
2023/11/20 06:01デイリー新潮

内閣支持率「危険水域」で“ポスト岸田”に急浮上した「上川陽子外相」と、“麻生の子飼い”で批判される「茂木幹事長」の差

実務派として評価の高い上川陽子外務大臣(公式ホームページより)

(デイリー新潮)

過去最低
 発足から2年――。岸田政権の支持率低下が留まるところを知らない。時事通信社が11月11日から13日にかけて行った世論調査では、内閣支持率は先月から5ポイント下がり、21.3%。自民党が政権を取り戻した2012年以降で、過去最低となった。

 政治部デスクが言う。

「手がける政策がどれもインパクトに欠け、さらにピントもずれている。苦肉の策で打ち出した所得税・住民税の期間限定の定額減税も、全く響かないどころか、“いずれ増税が決まっているのに意味がない”“まさに今、物価高で困っているのにそれがわかっていないのか”“国民のこと考えるなら消費税減税でしょう”といった反発の声が上がり、支持率低下に拍車をかけています。さらに、副大臣、政務官らのスキャンダルが相次いで発覚。政権運営も不安定になってきている。自民党議員も“地元の後援者から岸田批判をされる”“今の政権のまま選挙になったら勝てる自信がない”と嘆いていますよ」

 となると、当然のように永田町では、“ポスト岸田”の話が囁かれ始めた。

「高市早苗氏が早速勉強会を立ち上げ、次の総裁選に向けて準備をしていますし、茂木幹事長も出馬には意欲的。なのですが、高市氏は激しい物言いや、極端すぎる政策に党内にも嫌う人が多く、さらに茂木幹事長は、現・岸田政権を支えているわけですから、変わり映えしない。じゃあ一体誰ならいいのか、という話の中で浮かび上がってきたのが、上川陽子氏なのです」

女性初の総理を
 上川氏といえば、過去に計3回も法務大臣を務め、先の内閣改造で外務大臣にも抜擢された人物である。党内きっての実務派として評価は高い。東大卒で当選回数も7回と、重鎮クラスではある。が、その一方で、目立った動きもなく、高市氏や野田聖子氏などと比べても、失礼ながら地味な存在だ。一体なぜ、上川氏の名前が挙がっているのか。その理由を自民党幹部が言う。

「まず一番は、女性初の総理をここで誕生させ、支持率浮揚のきっかけにしたいということ。でも、小渕優子氏や野田聖子氏はあまりにも国民の人気がなく、過去のスキャンダルが蒸し返されるだけで逆効果になってしまう。そんな中、実務派の上川さんにはそうした負のイメージはない。むしろ、法務大臣時代には、麻原彰晃らオウム真理教の幹部13人の死刑執行を決断した胆力もある。ドイツのメルケルさんのようなタイプの、質実剛健な総理になるのではないかと考えられているのです」

 とはいえ、上川氏は総裁選にこれまで出馬したこともなく、知名度は低いまま。いくら重鎮が推しているとはいえ、仮に彼女が立ち上がった場合、推薦人は集まるのか。そして、他派閥は彼女を応援するのだろうか。

9002OS5:2023/11/20(月) 21:57:16

彼女なら
「まさにそこがポイントなのですが、自民党の最大派閥である清和会(安倍派)が、彼女なら、と傾きつつあるというのです。というのも清和会は、安倍さんが亡くなって以降、未だに新しい領袖が決まらず、幹部5人による集団統治体制を敷いています。その中の誰か一人を総裁候補として担ごうものなら、瞬く間に派閥は分裂し、他派閥の草刈り場になりかねない。そのため、独自の総裁候補を立てることが難しいのです。そんな事情の中、上川さんは安倍さんからの信頼も厚かったということもあり、彼女なら推してもいいという流れが出来つつあります」

 さらに、総裁候補が見当たらない二階派や、菅前総理のグループも、上川待望論に異論はないという。

「ライバルとなるのは、茂木敏充幹事長でしょう。茂木さんは麻生太郎自民党副総裁と仲良く、茂木さんが総裁選に出るとなれば、麻生派の多くは彼を応援する可能性が高い。もちろん、自派閥である平成研も茂木さんを、となるでしょうが……」

 と、した上で、

「党内では今、麻生さんへの批判が強まっています。というのも、元を辿れば、前回の総裁選で、岸田政権を誕生させた立役者が、他ならぬ麻生さんなのです。その結果がこの支持率の超低空飛行なわけですからね。最近永田町では、“今の岸田政権は、麻生政権に似ている”と囁かれています。解散をせずにずるずる政権を引き伸ばし、政権交代を引き起こしたあの悪夢が蘇ると」

公認候補者を立てない
 そんな麻生氏といえば、地元福岡県の選挙区の一つ、第9区における候補者選定にも我儘を発揮している。自らが応援する候補者、三原朝利氏を出馬させたいがため、自民党福岡県連が行った党員投票で支持された参院議員の大家敏志氏を公認せず、さらに苦肉の策として、“そもそも公認候補者を立てない”という奇想天外な手に打って出たのだ。

「こうした上で、麻生さんは裏で三原氏を応援するつもりなんでしょう。それにしても、公認候補者を立てないなんて聞いたことがない。これも、自らが総理になりたいが故に、麻生氏の言うなりになってしまっている茂木幹事長の判断です。混乱が続く福岡の自民党関係者からは“茂木さんはそこまでして総理になりたいのか”といった声が上がっていますよ。仮に茂木氏が総理になっても、麻生さんの傀儡でしかないですから、岸田政権の二の舞になってしまうのでは」

デイリー新潮編集部

9003OS5:2023/11/20(月) 22:04:12
https://news.yahoo.co.jp/articles/ef7b5b40e89f464104c14dd4192360041b299fdc
野党転落前夜?麻生政権末期に近づく 岸田内閣、止まらぬ支持率低下【解説委員室から】
11/18(土) 8:06配信


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時事通信
政権復帰後初の20%割れ―自民
訪米前に記者の取材に応じる岸田文雄首相=11月15日夜、首相公邸

 時事通信社の11月世論調査で、岸田文雄内閣の支持率は21.3%(前月比5.0ポイント減)、自民党の支持率は19.1%(同1.9ポイント減)で、いずれも岸田政権発足以来の最低を更新した。特に、自民党の支持率が20%を切ったのは、2012年12月の政権復帰後、初めて。岸田政権に対する有権者の厳しい評価は、衆院選惨敗で野党に転落した麻生太郎政権末期に近づきつつあることが、調査結果から読み取れる。(時事通信解説委員長 高橋正光)

【ひと目でわかる】政党支持率の推移

 調査は10〜13日に、全国18歳以上の2000人を対象に個別面接方式で実施。有効回収率は57.2%。それによると、岸田内閣の不支持率は53.3%(同7.0ポイント増)、「わからない」が25.5%(同1.9ポイント減)。世代別の支持率を見ると、「18歳〜29歳」で若干持ち直したが、それ以外の世代では全て減少。50歳代以下の世代はいずれも2割に届かず、60歳代も22.0%(同10.4ポイント減)と大きく落ち込んだ。不支持率は全世代で上昇した。

 性別では、男性の支持率は21.8%(同8.1ポイント減)、不支持率は56.2%(同9.3ポイント増)。女性の支持率は20.7%(同1.8ポイント減)、不支持率は50.3%(同4.6ポイント増)。男性の支持が大幅に低下した結果、男女がほぼ同水準となった。

 自民支持層の内閣支持も50.0%(同10.7ポイント減)と大きく減り、「支持政党なし」(無党派層)の内閣支持も13.9%(同3.2ポイント減)で、低下した。

 一方、自民党支持(19.1%)の性別では、男性22.5%(同2.3ポイント減)、女性15.5%(同1.5ポイント減)。女性の支持が低い。世代別では、50歳代以下は全て2割に届かず、15%前後。60歳代が20.1%、70歳以上が28.4%。このうち、60歳代は、前月比9.9ポイント減で、内閣支持率と同様に大幅に下落した。

9004OS5:2023/11/20(月) 22:04:27
「民主主義の危機」菅政権より進む
記者会見で一礼する菅義偉首相(当時)=2021年8月17日、首相官邸

 今回の結果を、菅義偉前首相が党総裁選への不出馬を表明する直前の菅内閣(21年8月調査)、衆院選を控えた麻生内閣(09年7月調査)とそれぞれ比べると、菅内閣よりはるかに厳しく、麻生内閣に迫りつつあることが分かる。それによると、菅内閣の支持率は29.0%、不支持率は48.3%。自民党支持率は23.7%で、同党支持層の内閣支持率は59.4%だった。

 政界では、内閣支持率と自民党支持率を足した数字が50%を切ると、政権維持に早晩行き詰まる、との説(青木の法則)が広く知られる。菅政権は1回も「青木の法則」を下回ることがないまま、退陣に追い込まれた。岸田政権は、「青木の法則」から約10%も割り込んでおり、政権運営がはるかに厳しい状況にあると言える。

 岸田首相は21年9月の党総裁選で、当時の菅政権を「国民の声が自民党に届いていない。民主主義の危機」と断じ、厳しく批判した。調査結果は、岸田政権で「民主主義の危機」が、菅政権より進んだことを示している。

自民支持層の内閣支持、麻生政権と同水準
内閣総辞職の後の記者会見で、言葉に詰まる麻生太郎首相(当時)=2009年9月16日午前、首相官邸

 一方、麻生内閣の支持率は16.3%(不支持64.2%)、自民党の支持率は15.1%。「青木の法則」から、2割近く割り込んでいる。また、自民支持層の内閣支持率は48.0%、無党派層では11.1%。内閣、自民党の支持率とも、麻生内閣より若干高いが、自民支持層、無党派層の内閣支持率は、麻生内閣時の水準に迫りつつある。今後、内閣、自民党の支持率低下に歯止めがかからなければ、政権交代前夜の麻生内閣の様相を呈することになろう。

 もっとも、岸田内閣と麻生内閣で、決定的に異なる点が一つある。それは、野党の支持率だ。岸田内閣の支持率低下が進んでも、野党の支持率は低迷したまま。これに対し、麻生内閣当時、野党第1党・民主党の支持率は18.6%で、自民党を上回っていた。政権批判票の受け皿ができていたことが、直後の衆院選で自民党の惨敗、野党転落につながった。

 今回11月の世論調査での、自民党以外の支持率は、維新4.6%(前月比0.7ポイント増)、公明4.1%(同1.0ポイント増)、立憲民主2.7%(同0.4ポイント減)の順。これに、れいわ新選組の1.6%(同0.5ポイント増)が続き、共産(1.1%)と国民民主(0.9%)を上回った。「支持政党なし」は62.5%(同1.4ポイント増)。

 政党支持率は、「自民1強」「他弱野党」の状態。自民支持から離れた有権者は、既成野党には向かわず、野党全体で支持の分散化が進みつつあることがうかがえる。岸田首相は年内の衆院解散を断念し、経済対策の実行に全力を挙げる考えだ。

 こうした状況を踏まえ、次期衆院選を占うと、カギを握りそうなのは、野党側の候補者調整と無党派層の動向。岸田首相が現状で解散しても、小選挙区で野党の候補者が乱立し、投票率(前回21年10月は55.93%、自民が惨敗した09年8月は69.28%)が上がらなければ、自民党の議席(262、過半数は233)は、それほど減らないかもしれない。

9005OS5:2023/11/22(水) 07:35:56
https://news.yahoo.co.jp/articles/40667cbe9198d20bf921d3482674b9d2441c91f7
派閥資金疑惑に立民照準 自民、問題拡大に危機感
11/22(水) 7:11配信

時事通信
岸田文雄首相に質問する立憲民主党の泉健太代表=21日午後、国会内

 立憲民主党は21日の衆院予算委員会で、岸田文雄首相が会長を務める自民党の宏池会(岸田派)など5派閥の政治資金パーティー収入不記載疑惑に照準を合わせ、攻勢を強めた。

 疑惑が拡大しかねない状況に、自民党内では危機感が広がった。

 「本当のことを語ってほしい。もう報告を受けているか。改善は指示したか」。立民の泉健太代表は首相にこう迫った。首相は岸田派について収支報告書を訂正したとの報告を受けたと説明し、「今後、適切に対応するよう努める」と強調した。

 疑惑は5派閥の政治団体がパーティー券収入計約4000万円分に関して、収支報告書に記載していなかったというもの。収入の一部が裏金化しているのではと疑う向きもあり、泉氏に続いて質問に立った大西健介氏は「これほど多額の不記載を単純なミスと見ることは難しい」とし、会計帳簿の公開などを求めた。

 首相は「各派閥が説明責任を果たすべきだ」と述べる一方、裏金づくりとの指摘については「(パーティーの)対価の総額は変わっていない」と否定した。大西氏は行政府の長が派閥会長を続けるのは問題だとして辞任を求めたが、首相は「現職の首相が派閥会長を続けた例はいくつもある」と応じなかった。

 立民の大西氏や本庄知史氏らは5派閥の一つ、平成研究会(茂木派)事務総長の新藤義孝経済再生担当相にも説明を要求。しかし、新藤氏は「政府にある立場として答えは差し控える」と繰り返し、野党は納得せず審議は一時中断した。

 新藤氏は「趣旨は(派閥に)伝えたい」と語るのが精いっぱいだった。清和政策研究会(安倍派)事務総長経験者の松野博一官房長官と西村康稔経済産業相も質問を受けた。

 今後、5派閥に説明を求める声が強まるのは必至だ。告発を受けた5派閥に所属する国会議員は、自民議員の約8割に上り、党内からは「真相が明らかになったらどうなるか分からない」(中堅)と不安の声が漏れる。東京地検特捜部の捜査を見守るしかないのが実情だ。

 立民は疑惑について「自民党の大きなダメージになる」(ベテラン)とにらむ。衆院予算委理事会では派閥幹部名簿の提出を要求。自民党が拒否すると、野党筆頭理事の逢坂誠二・立民代表代行は記者団に「派閥が自民党の組織ではないと思っている国民はいない」と述べ、揺さぶりを強めた。

9006OS5:2023/11/26(日) 08:41:05
https://news.yahoo.co.jp/articles/bd9d6b8ce3bbaee5c94bb2e76685143180577bfb

森喜朗氏、今こそ安倍派が支えるべき  年内解散、まだ可能性ある
11/26(日) 8:02配信

北國新聞社
衆院予算委員会に臨む岸田文雄首相(中央)=22日、国会内

  ●極めて軽率

 (東京五輪の招致活動で機密費を使って贈答品を渡したという)馳浩知事の発言は軽率も軽率、極めて軽率です。知ったかぶりをして言ったんでしょう。すぐに全て撤回したのはよかったですがね。

 だいたい馳さんは、スポーツだとか五輪だとか得意分野で調子に乗りすぎるところがあります。「俺はこんなこともしてきたんだ」と誇示したかったのでしょう。私に言わせれば、幼いというか、いまだに学生気分、選手気分が抜けていない、かわいらしさがあります。

 ただ、相手との面会や交渉の内容をしゃべり過ぎたり、ブログに載せたりすると、せっかく良好な関係を築いた富山や福井の知事からも警戒されかねません。大知事を目指すのなら、言動だけで注目を集めるのでなく、広い視野に立った政策で「なるほど」とうならせないといけません。

  ●亀井氏が画策

 目下、岸田内閣の支持率が下がっています。高市(早苗経済安全保障担当相)さんが勉強会を始めるなどいろんな動きが出てきましたが、高市さんは内閣の一員なんだから今は助けてあげるべきではないでしょうか。こんな時こそ、自民党は踏ん張って岸田(文雄)総理を支えないといけません。

 この前、亀井(静香)さんから電話があって「いっぺん集まらないか」と言うんです。私は「足が悪いから無理だ」と断りました。小泉(純一郎)さんや山崎(拓)さんにも声を掛けているようで、何かを画策しているんですよ。だからと言って党内で「これは大変だ」とはなりません。「年寄り連中が何を考えてんだ」と言われるだけですよ。総理があっぷあっぷで溺れそうになっているところを頭の上から押さえつけることないでしょう。みんな自民党の仲間じゃないですか。

 麻生(太郎)さんはどこまで本気で岸田さんを支えるつもりか分からないし、茂木(敏充)幹事長も自分からは仕掛けられなくても次にやりたくてしょうがない。

 だから今こそ、清和政策研究会(安倍派)が岸田さんをしっかり支えないといけない。

 岸田さんを総理に、という原点は安倍(晋三)さんの意向です。岸田さんもわが派に配慮してくれているじゃないですか。幹部の「5人衆」は今もいいポストに収まっていますし、初入閣もちゃんと2人起用してくれた。それなのに、ピンチになったら急に手のひらを返すようなまねをしてはいけません。この苦難をともに乗り切る覚悟が必要です。それが安倍さんの遺志でもあると思いますよ。

 近々また5人が集まるようです。5人には「次の選挙までには決めろ」と言っていますが、会長が決まりそうな雰囲気はありません。いつまでもグチグチ言ってないで、西村(康稔)さんなのか萩生田(光一)さんなのか早く誰かが覚悟と責任を示すべきです。減ったとはいえ99人の議員を抱えている大派閥なんですから。

 このままだと結局、私がわざと会長を決めるのを先延ばししているんじゃないかと邪推されるんです。会長不在の方が森は影響力を発揮しやすいだろう、などと思われるのは大変心外です。

 福田達夫(元総務会長)さんは「リーダーが必要だ」と現在の集団指導体制に異を唱えました。若手らしい正論です。佐々木(紀衆院議員)さんと同じ4期でしょ。こういうことを、本当は佐々木さんに言ってほしいのです。

  ●「しっかり頑張ります」

 岸田さんには「自分が辞めたら誰がやるんだ、そういう気概でやりなさい」と励ましました。「しっかり頑張ります」と言っていましたよ。幸い、最近も岸田さんの表情は明るい。歩いている姿も下を向いていないし、堂々としたものです。大変な時期でも、そういう姿勢は実にいい。

9007OS5:2023/11/26(日) 08:41:18
 私が多少心配しているのは、岸田さんは人が良すぎることなんです。宏池会(現岸田派)は伝統的に大蔵省に近いですが、岸田内閣も財務省のペースに乗せられている。最近は外務省の言いなりにもなって、バイデン米大統領に高い買い物をさせられている。軍事的圧力を増す中国とどう対峙するかを考えた時、ロシアとの関係はどうあるべきなのか。日本の安全保障をしっかり見据えて戦略的に対応すべきだと思います。

 内閣支持率が20%台になると騒がしくなりますが、私が総理の時は一切無視しました。小渕(恵三)さんの後を救援した私は「やれるところまでやったら、いつでもやめてやる」と思っていましたから。

 年内の衆院解散は見送りという報道が出ましたが、まだ分かりませんよ。岸田さん本人は何も言ってませんからね。党内をあっと言わせるために、解散に持ち込む可能性はまだありますよ。

 今の状況をがらっと変えるために、一度思い切ってやってもいいんじゃないですか。私も内閣支持率20%台で解散に踏み切りましたが、負けませんでしたよ。(談)

9008OS5:2023/11/27(月) 10:56:54
https://news.yahoo.co.jp/articles/5c06ac3ee67abfd9930f2b8dbfd856595402e358
「岸田離れが始まった」自民内で広がる遠心力 保守層つなぎ留めへ麻生氏を皇位継承懇談会座長に
11/27(月) 9:50配信

西日本新聞
岸田文雄首相

 自民党の保守派内で岸田文雄首相(党総裁)の遠心力が強まっている。公然と首相を批判する声が上がり、高市早苗経済安全保障担当相は保守系議員の糾合とも取れる勉強会を設立。内閣支持率が過去最低に落ち込む中、「岩盤支持層」とされる保守層が離反しているとの焦りがにじむ。首相は、安定的な皇位継承策を議論する総裁直轄組織を新設するなど保守派のつなぎ留めに腐心する。


 「安倍政権を支えた岩盤保守層が離れてしまった」。14日、安倍派の高鳥修一衆院議員は党有志の会合ではばかることなく恨み節を口にした。高鳥氏は首相が成立にこだわったLGBTなど性的少数者への理解増進法が保守層の反感を買ったと指摘。「内閣や自民の支持率が軒並み下がった大きな要素だ」と不満の矛先を首相に向けた。

 翌15日には、前回の総裁選で安倍晋三元首相を後ろ盾に善戦した高市氏が、安保関連の勉強会「『日本のチカラ』研究会」を立ち上げ。この日の出席者は高市氏を含め13人にとどまったが、入会は45人とされる。

 「現職閣僚が同僚議員と一緒に勉強することの何が悪いのか」と平静を装う高市氏に対し、自民内には「総裁選への足場固め。『岸田離れ』が始まった」(ベテラン)と波紋が広がる。

 伝統的にハト派でリベラル志向とされる宏池会(岸田派)の会長でもある首相。防衛力強化などタカ派的な政策を推し進めるなど、意識的に保守派の取り込みに注力してきた。

 しかし、報道各社の世論調査で内閣支持率は軒並み20%台に急落。自民が2012年に政権を奪還して以降、最低に沈む調査も多い。それに引きずられるように自民の支持率も下落している。LGBT理解増進法などで「保守の支持基盤が失われている」との見方もあり、くすぶる不満が表面化し始めている。

 一方の首相は保守層の引き留めに神経をとがらす。

 党内に皇位継承に関する懇談会を設置し、17日に初会合が開かれた。同様の組織はこれまでもあったが、総裁直轄機関に格上げして本気度を演出した形だ。座長に麻生太郎副総裁を据え、メンバーには男系男子を重視する保守派の重鎮議員も顔をそろえた。

 ただ、以前の懇談会は活動が低調で、昨年の会合は1月の1回きり。先延ばしできない重要課題とはいえ、自民幹部は「急に言い始めた。不自然だ」と戸惑う。別の自民関係者は「保守層の取り込みと思われても仕方ない。議論が紛糾するようなことになれば、もっと支持を失う」と話した。

 (大坪拓也、坂本公司)

西日本新聞

9009OS5:2023/11/28(火) 17:58:24
https://news.yahoo.co.jp/articles/e76bf122fabb5480b79b5855e6305cacc25197c6
支持率21%「ポスト岸田」でうごめく6人 大穴の上川陽子氏の弱点は「タカ派」と「経済」 古賀茂明
11/28(火) 6:32配信

AERA dot.
古賀茂明氏

 岸田文雄内閣の支持率が急落している。11月の世論調査によると、共同28.3%、時事通信21.3%、読売24%、毎日21%、朝日25%と驚くべき凋落だ。自民党支持率も時事19.1%、読売28%、毎日24%、共同34.1%、朝日27%と急落している。内閣支持率と自民党支持率の数字を足したものが時事と毎日では50を割り、読売と朝日も52となった。50を割ると首相はほどなく退陣するという「青木の法則」(青木幹雄元自民党参議院議員会長が唱えた)が当てはまると話題になっている。


 その最大の原因は、岸田首相個人への落胆、憤り、不信が極度に増大していることにある。

「地味だけど真面目そう」「安倍晋三氏や菅義偉氏と違い優しそう」「宏池会出身、広島選出で平和主義者」といったイメージがここにきて一気に崩れた。防衛費爆増の財源として増税を予定しながら、解散総選挙を狙って、増税イメージ打ち消しのために打ち出した突然の減税宣言は、支離滅裂だと酷評された。減税が悪いということではなく、岸田氏の政策が、国民のためではなく、自分の政権維持のためだと国民に見透かされ、岸田氏の人格自体に負の烙印が押されてしまったのだ。

 副大臣・大臣政務官の辞任ドミノ、自民党5大派閥による総額4000万円の政治資金収入隠し疑惑、官房機密費を使用した東京五輪誘致のための賄賂工作疑惑などと続くスキャンダルへの不誠実な対応もまた岸田首相への信頼を大きく傷つけた。こうしたことが起きるたびに自民党他派閥が背後から首相批判の攻撃をするのも影響している。

 こうした状況を見て、私が思い出すのは、麻生太郎政権末期の様子だ。2008年12月頃から翌年春にかけて、麻生不人気は極限に達し、支持率13.4%、不支持率76.6%(共同)にまで下落した。今でも印象に残っているのは、こんな冗談だ。

「ある小学校で女性教師が授業中に先生に隠れて漫画を読んでいた男の子に注意した。〇〇ちゃんだめよ。漫画ばかり読んでると麻生総理大臣みたいになっちゃうわよ」と。

 一国の首相がここまで馬鹿にされるのは異例だ。

 こうなると、麻生氏の言動全ては悪く解釈され、支持率回復は不可能。衆議院議員の任期満了ギリギリまで解散もできず、最後にやぶれかぶれの解散総選挙を行ったが、民主党に大敗し、自民党は政権を失った。

 岸田氏が、増税メガネ、さらには増税クソメガネというあだ名をつけられて馬鹿にされる状況はこれに酷似している。

 だが、実は、違うことが二つある。

 一つは、麻生氏が衆議院任期まであと1年で政権に就いたのに対し、岸田首相の場合は、衆議院の任期まであと2年近くあるため、その間は首相が解散しない限り選挙の審判を受けなくてよいこと。

 もう一つは、麻生氏の時は、民主党が破竹の勢いで支持を拡大中で選挙をすれば自民党大敗が確実な状況だったが、今の野党には政権交代する勢いは全くないということだ。

 そこで、首相としてはこの二つの違いを利用した戦略が可能になる。

 一つは、選挙なしで来年秋の自民党総裁選までなんとか低空飛行を続けること。その間に、支持率の若干の回復を図り、党内派閥の談合により、再選を果たす。その後、衆議院の任期が来るまでの1年以内に支持率をさらに回復して解散総選挙を行い、負けを最小限に抑えて、党内の退陣要求を抑え込む。「時間稼ぎ」の戦略だ。

 もう一つは、立憲民主党の人気が低迷し、日本維新の会も準備が整わないうちに解散し、過半数プラスアルファで「勝利」宣言をして、党内の岸田おろしを封じる戦略だ。野党が政権交代できる体制にないことを利用するわけだ。来年度のばらまき予算を成立させ、減税が施行される来年6月以降が一つのタイミングになる。

 それを狙っているのだろうか、来春には、「国賓待遇」で米国を訪問すると報じられた。国賓待遇だから、普通の訪米よりもはるかに手厚いもてなしを受け、議会での演説など見せ場も設定されるだろう。バイデン大統領とハグして「ジョー」「フミオ」と呼びかわし、バイデン氏に肩を抱かれてフラッシュを浴びる。世界一の大国アメリカの大統領との親密さを見せつける政治ショーで支持率を急回復させたいという「夢」を岸田首相は抱いているのだろう。

9010OS5:2023/11/28(火) 17:58:49
しかし、国民はそれほど馬鹿ではない。どんな戦略でも事態打開は至難の業。

 それを見越して、すでに岸田首相を退陣させて総裁選を前倒しで行い、人気のある総裁を選挙の顔にして解散総選挙に打って出るという話が自民党内では始まっている。

 では、誰を新総裁にするのか。そこには二つのポイントがある。

 一つは、選挙に勝てる顔かどうか。

 もう一つは、自民党や各派閥の利権を守れるかどうかだ。

 ただし、この二つは二律背反になる。利権政治家だと見られれば、国民人気を失い選挙の顔には不向きとなるからだ。

 こうした観点から、ポスト岸田について見ていこう。

 次の総裁候補としては、最近の世論調査で、小泉進次郎元環境相の人気が急上昇している。

 クリステル夫人との間に第二子が誕生したことで露出度が高まったのが最大の理由だが、最近はライドシェアの超党派勉強会を立ち上げるなど、政策面でのパフォーマンスも拡大中だ。ただし、総裁選に向けた準備は行なっていないようで、今回の立候補はないように見える。

 2番人気は、石破茂元幹事長だ。石破氏は、自民党以外の有権者、特にリベラル層にも支持を受ける。選挙の顔としては魅力的だ。

 一方、石破氏はかつて安倍元首相と激しく対立したために安倍派の反発が非常に強く、他派閥からも唯我独尊という批判が聞かれる。自分の派閥も消滅しており、党内基盤はきわめて弱い。

 そこで、岸田氏に恨みを持つ二階俊博元幹事長や菅元首相などの支持を得る方法が考えられる。そうなれば、一気に本命になるかもしれない。

 3番人気は僅差で河野太郎氏だ。人気は高く無党派にも強いのが選挙の顔として優位に立てる材料だ。ただし、マイナンバーでつまずき人気に少し翳りがあるのが気になる。

 一方、人気の源でもある既得権に切り込む改革派としての過去の行動や脱原発の姿勢が警戒され、党内基盤の拡大には苦戦しているようだ。自分の派閥の麻生元首相の支持もまだ得られない。菅氏や小泉氏、さらには石破氏の支持を得ることで支持を広げたいというところだろう。

 国民の立場から言えば、解散総選挙なしのまま自民党政権を続けざるを得ないという状況の中では、せめて石破氏や河野氏のように、従来型の自民党派閥談合政治にノーと言える政治家を総裁に選ぶ良識を自民党に求めたいところだ。

 4番手に挙げられる高市早苗氏は早くから立候補に意欲を示している。

 岩盤右翼、特に安倍元首相の支持層に強いため、一定の支持を集めるポテンシャルはあるが、党内では嫌われ者なので、現状では立候補のための20人の推薦人集めも難しく、仮にできても過半数の支持には到底届かないだろう。そもそも、こんな人が首相になったら、日本の政治は右翼層に乗っ取られて大変なことになる。国民の立場からは絶対に避けたい選択だ。

 世論調査では目立たないものの、この他に政治部記者などの間で名前が挙がるのが茂木敏充幹事長だ。派閥領袖に取り入るのが上手く、特に、麻生元首相の評価は高いと言われる。利権政治家の顔も持ち、派閥の支持は取り付けやすそうだが、国民人気はほぼゼロ。パワハラのエピソードがたくさんあるとの悪評が高く、選挙の顔には向いていない。

 さらに、目立たない実力者として林芳正前外相がいるが、岸田派のナンバー2の立場上、岸田内閣の下では動きにくく、岸田氏が責任を取らされた後にその一の子分が総裁になるのは党内の理解を得られない。

 以上は有名な政治家であるが、ここへきて、これまで無名の上川陽子外相の名前が挙がり始めた。華がなく地味な印象だが、女性ということで急激に注目度が上がっている。英語が堪能などの面が知られるようになれば、新鮮さもあって支持が伸びる可能性がある。高市氏を悪役に仕立てて「女の戦い」を演出できればなおさらだ。

 しかし、この人は、法相を3回務めている間に16人もの死刑を執行した実績の持ち主で、タカ派の顔を持つ。岸田派ではあるが、むしろ安倍元首相の寵愛を受けたこともあり、人柄が知れるにつれて、逆に人気が落ちるリスクもある。

 また、経済政策に関する実績がほぼゼロで、日本の最大の課題である経済再生に不向きなことが致命的な弱点だ。

 いろいろと書いてきたが、読者からはこんなヨタ話なんか聞きたくないとお叱りを受けるかもしれない。確かに日本の経済はボロボロなのに、国会では亡国予算と言われる23年度補正予算が成立する見込みだが、その間も、日本経済の危機は日々深刻化している。そんな時に「ポスト岸田」の政局話かと思うのも無理はない。

9011OS5:2023/11/28(火) 17:59:17

 しかし、実際の政治では、むしろポスト岸田の話で持ちきりという感じで、危機感は全く感じられない。

 タイタニック号が氷山にぶつかる前に船内の客室でダンスに興じる男女にも似た自民党議員の「政局ダンス」。誰もが踊らなくてはと浮き足立っているが、いつになれば本当の危機に気づくのか。

 総裁選前倒しなら、全国の党員を含めたフルスペックの選挙は行われない可能性が高い。国民の声を全く聞かずに国会議員票による事実上の派閥談合決着となるわけだ。ふざけるなという国民の怨嗟の声が今から聞こえるようだ。

 自民党議員と同じ船に乗る私たち国民は、今すぐにその舵を自民党から奪い取らないと、本当に日本はこのまま氷山にクラッシュ、沈没ということになりそうだ。そのためには、政局ダンスに興じる自民党議員に警鐘を鳴らすしかない。

 選挙の道を封じられた私たち国民としては、声を上げることしか残された手段はないようだ。

古賀茂明

9012OS5:2023/12/01(金) 11:11:19
https://news.yahoo.co.jp/articles/c3a5b0379b521b5e610e46dc25accd151718d985
安倍派パーティー券1億円裏金か ノルマ超、議員側に還流
12/1(金) 11:07配信
共同通信
 自民党各派閥の政治団体による政治資金パーティーを巡る問題で、清和政策研究会(安倍派)がパーティー券の販売ノルマを超えて所属議員が集めた分について、議員側に還流させるキックバックを続けてきたとみられることが1日、関係者への取材で分かった。政治資金収支報告書に記載されず、最近の約5年で1億円規模が裏金になった可能性がある。東京地検特捜部は政治資金規正法違反(不記載・虚偽記入)の疑いで安倍派を重点的に調べている。

 関係者によると、自民党の各派閥は1枚2万円が相場のパーティー券の販売ノルマを所属議員に課しており、当選回数や閣僚経験が増えればノルマの枚数が多くなる。

 ノルマを超えた売り上げが派閥からキックバックされ、議員側の収入になる運用があるとされる。派閥の支出と議員側の収入を収支報告書に記していれば問題はない。だが安倍派では適切な記載がされず、多額が裏金になっていたとみられる。こうした運用が長年続いており、特捜部は事務的なミスではなく、故意性が強いとみているもようだ。

9013OS5:2023/12/01(金) 21:49:18
https://news.yahoo.co.jp/articles/b00e66a4c62722f26d456ee774e4926cf7dfd889
岸田首相と閣僚14人、大規模パーティー28回開催…自粛求める「大臣規範」が形骸化
12/1(金) 20:26配信

読売新聞オンライン
閣議に臨む岸田首相(中央)ら(9月)

 岸田首相と閣僚14人が2022年、政治資金規正法で「特定パーティー」とされる収入1000万円以上の政治資金パーティーを計28回開いていたことが、同年分の政治資金収支報告書で分かった。大規模パーティーの自粛を求めた「大臣規範」の形骸化が進んでいる実態が明らかとなった。

(写真:読売新聞)

 読売新聞が、総務相と各都道府県選挙管理委員会に提出された22年分の資金管理団体と政党支部の収支報告書に基づき、首相と第2次岸田内閣、第2次岸田改造内閣の閣僚36人について集計した。22年末時点で現職議員ではない元閣僚2人は、代表を務める資金管理団体と政党支部がないため、対象から外した。

 特定パーティーの収入が最多だったのは首相で、東京都内や地元の広島で計7回にわたって開催し、総額は1億4871万円に上った。林外相(当時)が6回で8150万円、加藤厚生労働相(同)が2回で5884万円、高市経済安全保障相が1回で3987万円と続いた。

 01年に閣議決定された大臣規範には、「政治資金の調達を目的とするパーティーで、国民の疑惑を招きかねないような大規模なものの開催は自粛する」と明記されているが、「大規模」の基準は示されていない。政治資金規正法で開催日や場所などの報告が義務づけられる特定パーティーは収入1000万円以上であることから、この金額が「大規模」の目安とされている。野党は首相の特定パーティー開催の頻度の多さを問題視している。

9014OS5:2023/12/02(土) 07:58:04
https://news.yahoo.co.jp/articles/205f97d2f22d9bd1e880fe46f153444cc07fb7b7
パー券収入不記載、相次ぎ発覚 派閥から議員へ還流疑惑 識者「政界全体へ波及も」・政治資金
12/2(土) 7:08配信

時事通信
 11月30日までに公開された2022年の政治資金収支報告書では、パーティー券などの収入不記載が相次いで発覚した。

 自民党安倍派が販売ノルマを超えた収入を所属議員側に還流させ、裏金づくりをしていた疑いも浮上。識者は「政治資金パーティーは与野党問わず開いており、疑惑が政界全体に広がる可能性もある」と指摘する。

 政治資金規正法は、1回の政治資金パーティーで20万円超の支出をした個人・団体名や金額の記載を義務付けている。22年の収支報告書では、購入側が20万円を超える額を記載しているのに、主催者側に記載がなかったり、過少に記載されたりしている例があった。

 自民党のある派閥から28万円分を購入した政治団体の担当者は「買う側はルールにのっとって、一定額を超えたものは記載している。派閥側の不記載にはコメントしようがない」と困惑する。

 別の派閥から26万円分を買った政治団体の担当者によると、同じパーティーでも国会議員ごとに購入し、別々に代金を振り込むという。今回、派閥側で実際より2万円過少記載されていたことが判明し、「派閥内の集計作業の過程で金額がずれたのでは」と推測した。

 ある派閥の議員秘書は「どの団体と付き合いがあり、パー券をいくら買ってもらっているかなんて(他の議員に)知られたくない。全部表に出したら(得意先を)取られてしまうかもしれない」と事情を明かす。一方、派閥側の関係者は「議員から報告がなければこちらは把握できない」と釈明した。

 先月30日には安倍派の塩谷立座長が記者団に対し、所属議員の経歴に応じてノルマがあり、ノルマを超えた分の還流も「あったことはあった」と認めたが、還流についてはその後撤回した。

 政治資金に詳しい日本大の岩井奉信名誉教授(政治学)は「撤回したとはいえ、派閥の座長が認めた意味は大きい。横行していたことがあからさまになった」と話す。「長年繰り返されていればミスでは済まない。派閥を挙げた裏金づくりであればただごとではなく、本格的な捜査に発展する可能性が高まった」と語った。

9015OS5:2023/12/02(土) 07:58:56
https://www.jiji.com/jc/article?k=2023120101148&g=pol&utm_source=yahoo&utm_medium=referral&utm_campaign=link_back_auto
巨額裏金疑惑、自民に動揺 広がる疑心、口つぐむ幹部―安倍派パーティー券不記載
2023年12月01日20時15分


記者会見する立憲民主党の泉健太代表=1日午前、国会内

 自民党派閥のパーティー券収入不記載問題に絡み、最大派閥の清和政策研究会(安倍派)が巨額の裏金づくりを続けていた疑いが発覚した。岸田政権の中枢にいる同派歴代幹部が事情を知っている可能性もあり、野党からは「リクルート事件以来の大事件」との声さえ出る。求心力低迷に苦しむ岸田政権に追い打ちとなるのは必至だ。

 「この場は政府の立場としてお答えしている。個々の政治団体や私の政治活動については差し控える」。1日、安倍派で「閥務」を取り仕切る事務総長を務めていた松野博一官房長官の記者会見は裏金疑惑に質問が集中したが、松野氏は事実上のノーコメントを繰り返した。
 同派の裏金の総額は2022年までの5年間で1億円以上に上るとみられ、東京地検特捜部が捜査を進めている。この間の事務総長は、松野氏が19年9月から21年10月まで、その後西村康稔経済産業相が22年8月まで、高木毅自民党国対委員長が現在まで務める。
 幹部らは1日、一様に「貝」となった。安倍派座長の塩谷立元総務会長は午前、「事実関係を精査する」とコメントした後、報道陣の取材を振り切った。高木氏も国会から雲隠れし、西村氏は閣議後の記者会見で「個々の政治団体の話なので答えを控えたい」と語った。
 パーティー券収入の一部を払い戻すキックバックについては、塩谷氏が前日、派内で行われていたことを一時認めたが、すぐさま撤回。参院安倍派会長を務める世耕弘成参院幹事長は1日の会見で、自身がキックバックを受けたことはないか問われ、「慎重に事実関係を調査し、適切に対応させたい」と直接の回答を避けた。
 政府・自民党内ではパーティー券収入不記載問題が明るみに出て以降、裏金づくりの存在がささやかれ「この件はさらに進展する」(自民関係者)との見方が広がっていた。
 ある安倍派関係者は「安倍派の事務処理がずさん過ぎる」と述べつつも、「うちだけで収まる話のわけがない。他派閥もやっていることだ」と党内に疑いの目を向ける。他派閥の閣僚経験者からも「裏金というと聞こえは悪いが、パーティー券をノルマ以上に頑張って売ってくれた人にお返しするということ。悪質とまでは言えないのではないか」と同情する声が漏れる。
 立憲民主党の泉健太代表は1日の会見で、「他派閥でも行われたと想像するのは当然だ」と強調。「この(臨時)国会で岸田文雄首相や自民党に説明を求める」と明言した。
 「政治とカネ」の問題では、東京都江東区長選を巡り、自民党の柿沢未途前法務副大臣に対する東京地検特捜部による買収容疑での捜査も進んでいるもよう。政府関係者は「『裏金』スキームは悪質。年明け以降、捜査が本格化するだろう」との見通しを示しており、来年1月の通常国会でも自民党の政治資金の在り方が主要テーマとなる可能性がある。
 党内では「これでは衆院解散などとても打てない」(中堅)との空気が大勢を占めつつある。岸田文雄首相は訪問先のドバイで「情勢を確認して答えたい」と述べるにとどめ、政府高官は「当面様子を見るしかない」とうめいた。

9016OS5:2023/12/02(土) 08:00:19
https://news.yahoo.co.jp/articles/a96ac157198feac1be9dae3bde937af89684d901
安倍派「裏金」疑惑、自民に逆風必至…松野官房長官ら要職多数で政権にも影響か
12/2(土) 7:05配信

読売新聞オンライン
(写真:読売新聞)

 自民党5派閥が政治資金パーティーの収入を収支報告書に過少記載したとして告発された問題は、最大派閥・安倍派による組織的な裏金作りの疑いが浮上する事態に発展した。党全体への逆風が強まるのは必至で、岸田首相の政権運営に影響する可能性も出ている。

言及避ける
 「慎重に事実関係を調査確認の上、適切に対応していくことが重要だ」

 同派所属の世耕弘成参院幹事長は1日の記者会見でこう述べ、裏金疑惑について言及を避けた。

 自民内では、新たな「政治とカネ」の問題の浮上に危機感が広がっている。読売新聞社の世論調査では夏以降、内閣支持率が続落する一方、自民支持率は大幅には落ち込まず、3割前後で推移してきた。党幹部は「かなりまずい事態だ。個別の派閥の不祥事とはいえ、党全体に批判が飛び火する。党支持率も下がる」と危惧する。

 連立を組む公明党からも苦言が相次いでいる。石井幹事長は1日の記者会見で「国民の信頼が得られるような誠実な対応に努めてほしい」と求めた。

不信の目
 安倍派は松野官房長官、西村経済産業相、萩生田政調会長ら「5人衆」が中枢を担う。いずれも岸田政権の要職に就いており、国民の不信の目が党や政府に向けられる事態は避けられない。松野氏は1日の記者会見で裏金作りについて問われ、「政府の立場としてお答えは差し控える」と繰り返したが、政府内からは「説明責任を果たさないと、疑惑は深まるばかりだ」(高官)との声があがっている。

野党追及
 野党は国会審議などで追及を強める構えだ。立憲民主党の泉代表は1日の記者会見で「安倍派に限らず、他派でも行われていたのではないか。説明責任を果たしてもらわねばならない」と語気を強めた。日本維新の会の音喜多政調会長は「政治とカネの問題は最も国民の信頼を失う。ゆゆしき事態だ」と批判した。

9017OS5:2023/12/02(土) 08:01:26
https://news.yahoo.co.jp/articles/ae33d8ea7ddd69058d9384c6b0106cb40aeb6bd3
自民安倍派、政治資金パーティー還流分の数億円を不記載か 東京地検特捜部が立件視野
12/1(金) 18:58配信

産経新聞
安倍派を巡るパーティー券収入の流れ

自民党の派閥の政治資金パーティーを巡る問題で、最大派閥の清和政策研究会(安倍派)の平成30年〜令和4年分の政治資金収支報告書に、パーティー券販売に応じて所属議員にキックバック(還流)される寄付が記載されていないことが1日、分かった。安倍派の還流分は5年間で数億円に上る可能性があり、東京地検特捜部は政治資金規正法違反(不記載・虚偽記載)の疑いでの立件も視野に調べている。

自民党関係者によると、自民党の派閥は年に1度、政治資金パーティーを開催。所属する国会議員には、当選回数などに応じ、派閥のパーティー券(1枚2万円)の販売ノルマを課している。ノルマ超過分は一部や全額を所属議員に還流し、大半の派閥は政治資金収支報告書に寄付として記載してきた。

複数の安倍派関係者によると、安倍派でもノルマ超過分を所属議員に還流する慣例があるが、超過分の一部や還流された分は派閥や担当議員の収支報告書には記載されてこなかったという。

安倍派の平成30年〜令和4年の収支報告書によると、パーティー収入は5年間で総額約6億6千万円。パーティー収入を還流したとみられる記載は確認できなかった。ノルマ超過分は議員により数万円から100万円を超えるとされ、安倍派全体では5年間で総額数億円に上る可能性がある。

超過分の一部や議員への還流分をパーティー収入や寄付として派閥や議員の関連団体の収支報告書に記載していない場合は、政治資金規正法違反(不記載・虚偽記載)に問われる疑いがある。

安倍派の塩谷立座長は11月30日、記者団の取材に議員への還流について「そういう話はあったと思う」としたが、数時間後、「事実を確認しているわけではない」などとして撤回している。

安倍派は産経新聞の取材に「慎重に事実関係を確認し適切に対応してまいります」としている。

9018OS5:2023/12/03(日) 18:44:49
https://news.yahoo.co.jp/articles/af10d80828e62aed7822911e3023e3af819cd6f8
二階派も1億円超の収入不記載か パー券ノルマ超え 地検が立件視野
12/3(日) 5:00配信

朝日新聞デジタル
自民党二階派の政治資金パーティーであいさつをする二階俊博元幹事長=2023年4月26日午後4時24分、東京都千代田区紀尾井町、白見はる菜撮影

 自民党の派閥が開いた政治資金パーティーをめぐる問題で、最大派閥「清和政策研究会」(安倍派)のほかに「志帥会」(二階派)も、所属議員が販売ノルマを超えて集めた分を、派閥の政治資金収支報告書の収入に記載しない運用をしていた疑いがあることが、関係者への取材でわかった。不記載の総額は、直近5年間で、安倍派と同様に1億円を超えるとみられる。

【写真】安倍派と二階派のパーティー収入の処理の仕組み

■キックバックの支出は記載

 両派とも不記載分の収入は議員側にキックバックしていたが、安倍派は支出にも記載せずに裏金化していた一方、二階派は支出には記載していたという。悪質性は安倍派の方が強いとみられるが、二階派も収入の不記載額は大きく、東京地検特捜部は二階派についても政治資金規正法違反(不記載・虚偽記載)容疑での立件を視野に調べている模様だ。

朝日新聞社

9019OS5:2023/12/03(日) 19:24:45
https://news.yahoo.co.jp/articles/ec217820eb703ddf289b080cdafe71ce2974e498
パーティー券めぐる安倍派や二階派の裏金疑惑 岸田首相の対応焦点に
12/3(日) 19:00配信


朝日新聞デジタル
COP28首脳級会合で演説する岸田文雄首相=2023年12月1日、ドバイ、代表撮影

 自民党安倍派(清和政策研究会)や二階派(志帥会)の政治資金パーティーをめぐる疑惑で、党総裁の岸田文雄首相の対応が焦点となっている。

 首相は2日、訪問先のアラブ首長国連邦(UAE)で安倍派の裏金作り疑惑について「(派閥の)活動に国民から疑念を持たれていることは大変遺憾。状況を把握しながら、党としても対応を考えていく」と記者団に述べた。4日には首相出席の党役員会が開かれる予定だ。

 最大派閥の安倍派をめぐっては、パーティー券の販売ノルマを超えた分を議員側に還流しながらも政治資金収支報告書に記載せず、直近5年間で総額1億円超の裏金を組織的につくっていたとされる。議員側がノルマ超過分を派閥に納めずに裏金化する手法があるとの疑惑も判明した。二階派でもノルマ超過分を派閥の政治資金収支報告書の収入に記載しない運用をしていた疑いが浮上している。二階派事務総長の武田良太元総務相は1日、派閥としてノルマ超過分をキックバックしていたかどうかについて、朝日新聞の取材に「政治資金収支報告書の通り寄附(きふ)をしているところであり、収支報告書をご覧ください」とコメントを出していた。

朝日新聞社

9020OS5:2023/12/04(月) 00:17:25
https://news.yahoo.co.jp/articles/4db8ee00c98bddf825287f29f45d88764b9fd93e
自民・安倍派、10人超が裏金化か 二階派も聴取 パー券不記載
12/3(日) 19:26配信
毎日新聞
自民党

 自民党派閥の政治資金パーティーを巡る問題で、最大派閥の安倍派(清和政策研究会)からパーティー収入の一部のキックバック(還流)を受けながら、政治資金収支報告書には記載せず裏金化した疑いがある所属議員が複数いることが関係者への取材で判明した。派閥から議員側に還流した総額は直近5年で1億円を超えるとされ、還流資金を裏金にした議員は10人を超える可能性がある。

【図解】自民・安倍派の疑惑の構図

 一方、東京地検特捜部が二階派(志帥会)の担当者から事情聴取を進めていることも判明した。二階派ではノルマを超えた分を各議員に還流させ、派閥の収支報告書に支出として記載する一方、派閥の収入欄にはノルマ超過分を記載していなかったとの情報もある。特捜部は、安倍派だけでなく二階派についても裏金作りが行われていたとみている模様だ。

 複数の自民党関係者によると、派閥の政治資金パーティーは一般的に議員の当選回数や役職に応じて数十万〜数百万円分のパーティー券の割り当て(販売ノルマ)があり、ノルマを超えて売れた分は派閥から議員側に還流される。

 こうした資金の流れは収支報告書に記載すれば法的には問題ないものの、安倍派では直近5年で1億円以上のノルマ超過分の収入と、議員に還流した分の支出がいずれも記載されていなかった疑いがもたれている。

 関係者の証言などによると、安倍派で資金の還流を受けながら自身の関係政治団体の収支報告書に収入として記載していなかった議員は10人超に上る可能性があり、直近5年分の還流額を合算すると、1000万円を超える議員もいるとみられる。

 安倍派と二階派を含む自民党5派閥の政治団体は、政治資金パーティーの収入を2018〜21年分の政治資金収支報告書に計約4000万円分過少記載したとして、政治資金規正法違反(不記載・虚偽記載)容疑で会計責任者らが刑事告発されている。告発された過少記載額は安倍派が約1900万円と最も多く、他の派閥は約200万〜約950万円だった。

 5派閥はこれまで毎日新聞の取材に対し「事実関係を調査し、適切に対応する」などとコメントしている。【大場弘行、黒川晋史、井口慎太郎】

9021OS5:2023/12/04(月) 11:50:24
https://news.yahoo.co.jp/articles/8b8cea78b093fb1f89ed567ee13a4954a641d4b5

「任期中改憲」自民動き鈍く 保守派不満、首相離れ加速も
12/4(月) 7:04配信
時事通信
参院予算委員会で答弁する岸田文雄首相=11月27日、国会内

 憲法改正に向けた自民党の取り組みに、改憲派の論客や日本維新の会などの野党が批判を強めている。


 岸田文雄首相が来年9月までの自民総裁任期中の改憲を目指すとして条文案づくりを呼び掛けたにもかかわらず、具体的な動きが見えないためだ。矛先は「指導力が足りない」と首相にも向けられ、低迷する内閣支持率の一段の低下を危惧する声も出ている。

 「総裁任期中に憲法改正を果たしたい思いは全く変わらない」。首相は先月27日の参院予算委員会で、改憲への積極的な発言は「右派をつなぎ留めたいからではないか」と立憲民主党の辻元清美氏からやゆされ、こう反論した。

 今国会では、「前のめり」な首相の発言が目立つ。10月の所信表明演説で、改憲を「先送りできない重要課題」と位置付け、「条文案の具体化」を提唱。その後も、「2期目を含む」との解釈もあった「任期中」について「来年9月まで」と明言した。

 しかし、意気込みは空回りしている。憲法審査会は今国会に入り、衆院で4回、参院で1回開かれたが、いずれも自由討議などにとどまる。13日に会期末を迎える今国会中の開催予定は衆参とも残り1回ずつ。与党幹部は「条文化は無理だ」と語った。

 自民が首相のかけ声に呼応しない背景には、政権の先行きが危ぶまれ、改憲への見通しが立たない中、野党第1党との協調を重んじてきたこれまでの「伝統」を崩すわけにはいかないとの判断があるようだ。与党筆頭理事を務める自民の中谷元氏は先月30日の衆院憲法審で「首相が発言しようがしまいが、各党が議論して決めるのがルールだ」と強調した。

 改憲派は首相への不満を募らせている。民間団体「美しい日本の憲法をつくる国民の会」は同27日、緊急集会を国会内で開催。共同代表でジャーナリストの櫻井よしこ氏は「(自民の)ふがいなさに限りない不満を抱いている。首相は責任を持つ政治家とは思えない」と酷評した。

 維新や国民民主党は櫻井氏らに同調する。維新の青柳仁士氏は同30日の衆院憲法審で「首相の決意とは裏腹に、自民から一向に熱が伝わってこない」と自民を批判。国民の玉木雄一郎代表は「自民の熱意と本気度が感じられない。絶望的な徒労感を感じている」と嘆いた。

 報道各社の世論調査で岸田内閣の支持率は軒並み2割台に突入。自民の支持率も下降を続ける。自民関係者は「このままでは維新や国民に保守派の支持を奪われ、内閣や自民の支持率の底が抜けかねない」と危機感をあらわにした。

9022OS5:2023/12/05(火) 11:54:36
https://news.yahoo.co.jp/articles/733ac8c44921125d258363c2945cde7227197c32
桜田元五輪相、二階派に退会届 パー券ノルマが動機か
12/5(火) 10:32配信
時事通信
桜田義孝氏

 自民党の桜田義孝元五輪担当相が、所属する同党二階派に退会届を提出したことが分かった。


 関係者が5日、明らかにした。

 桜田氏は同派の政治資金パーティーに関し、経歴などに応じて設定されるパーティー券販売ノルマに不満を持っており、退会する動機になったとみられる。

9023OS5:2023/12/07(木) 08:47:20
https://news.yahoo.co.jp/articles/6283ca15fe40e1f1efd55d9b427d6a06e0b744a2
パー券収入、派閥の重要資金源 ずさん会計、裏金づくり温床か
12/7(木) 7:07配信
 自民党派閥の政治資金パーティー問題をきっかけに、パーティー券販売の実情が浮かび上がってきた。

 岸田文雄首相が要請した当面の開催自粛は、派閥にとって重要な資金源を失いかねない深刻な事態だ。ずさんな会計処理が裏金づくりの温床になった可能性もある。

 「パーティー開催、さらに年末年始の行事自粛を申し合わせた」。首相は6日、党本部で執行部メンバーと緊急会合を開いた後、首相官邸で記者団にこう説明した。

 2022年の政治資金収支報告書によると、自民党6派の総収入に占めるパーティー収入の割合はおおむね8割超。しかし、最大派閥・安倍派は約5割にとどまっている。

 同派のパーティー収入は9480万円と、最も多い麻生派(2億3331万円)の半分にも満たない。自民党関係者は「所属議員の人数は他派閥の倍近いのに、パーティー収入の額が少なすぎる」と指摘。一部を裏金として所属議員に還流させていた疑惑が浮上する要因となっている。

 各派は集めた収入を、所属議員の活動資金などに充てている。夏・冬に慣例で「氷代」「餅代」と称して配分。国政選挙などの際に「陣中見舞い」として渡すこともある。派閥の会食代などにも使われる。

 パーティー券の相場は1枚2万円。各派とも、収入確保のため所属議員に販売ノルマを課している。例えば、二階派では「当選回数×50枚」が原則。閣僚や派閥幹部になればさらにノルマが増える仕組みだ。

 実際のパーティーでは、来場者数と比べて用意する料理を絞るなど、収益確保に工夫を凝らす。利益率は6割以上になることが多いという。

 ただ、政治家個人のパーティーと異なり、派閥のパーティーは「企業・団体からすれば参加する明確なメリットが見えにくい」(主要派閥関係者)ことから、各議員は販売に苦戦することも。二階派所属の桜田義孝元五輪担当相は先月、ノルマへの不満から退会届を提出した。

 パーティー券の会計処理は各派でまちまち。(1)各議員がパーティー専用の口座を設けて購入者の入金後に派閥へ納める(2)購入者に直接派閥の口座へ入金を求める―などの方法が一般的という。

 一方、複数の自民党関係者によると、安倍派では各議員が専用口座を設けず、個人口座などに振り込ませて手元に残すケースなどもあった模様。このため、会計処理がずさんになりがちだったとの指摘が出ている。安倍派の議員秘書経験者は「カネの管理が緩かったのは事実だ」と話した。

9024OS5:2023/12/07(木) 18:42:33
https://news.yahoo.co.jp/articles/358946c2908edd26dde30a7bfa63946ceb5c1527
伊藤惇夫氏「5大派閥が混乱」政治資金パー券問題が岸田政権の延命に?一方で大物逮捕の「噂ある」
12/7(木) 15:40配信


スポニチアネックス
東京・赤坂のTBS社屋

 政治ジャーナリストの伊藤惇夫氏が7日、TBS系「ゴゴスマ〜GO GO!smile〜」(月〜金曜後1・55)に電話で生出演。自民党の派閥パーティーで政治資金のキックバック(還流)があったとされる問題に言及した。

 この日、岸田文雄首相が岸田派の会長を退く方針を固めたことから、番組ではこの問題をトップニュースで紹介。伊藤氏は岸田首相の会長辞任について「一言で言うと“それが何か?”って感じですよね。実態解明とまったく関係ありませんから」と一刀両断した。

 岸田政権は支持率下落が止まらない状況だが、伊藤氏は「5大派閥が全部この問題で混乱状態に陥ってる。今この状況の中で岸田政権を倒して首をすげ替えようというエネルギーが自民党の中であるかっていうとですね、なかなかそれはそれで難しい」と党内が混乱状況にあることがむしろ、岸田政権の延命になる可能性もあるとした。

 ただ、来秋の総裁選までズルズルと岸田政権が続くかというと「その前に何か、あるか分かりません。例えば年明けにそれこそ大物が逮捕されるんじゃないかって噂もある」と含みを持たせ「そうなってくると、自民党が出直し選挙をしないといけない状況になってくると、それとセットでトップも代えなきゃいけないって話も出てくるかもしれない」とも語った。

9025OS5:2023/12/07(木) 19:49:20
https://www.asahi.com/articles/ASRD75QP8RD7UTFK00T.html
「ばかもんと言ってやらねば」 岸田氏の派閥会長退任、焦りとあきれ
有料記事自民

今野忍2023年12月7日 17時35分
 自民党の政治資金パーティーをめぐる問題が岸田政権を揺るがしている。

 7日午前、岸田文雄首相が、自ら率いる岸田派(宏池会)の派閥会長を退く意向を固めたというニュースが飛び交った。首相周辺によると、派閥の政治資金問題の疑惑を受け、派閥の会長を退くことで、党のトップとして信頼回復に努めることが狙いだという。

 そもそも自民党の歴代首相は在任中は派閥を抜ける慣習があった。それは所属したままでは派閥の利益にとらわれてしまい、国家や党全体のリーダーとしてふさわしくないという不文律だった。首相として憲政史上最長の在任期間を記録した安倍晋三氏も、在任中は派閥を抜けていた。

 無派閥の菅義偉前首相が「派閥政治を引きずっているというメッセージになって、国民の見る目は厳しくなる」と苦言を呈し、派閥を抜けるよう求めたこともあったが、首相は周囲に「別に派閥を抜けなければならないルールがあるわけではない」と主張。首相在任中も岸田派会長でいることにこだわってきた。

派閥から離れられなかった理由? 「ライバル」の存在
 それは派内での首相の立ち位…

9026OS5:2023/12/07(木) 19:50:06
https://www.sankei.com/article/20231207-LPRIG64ASNA3DG43L7HVGBOQCY/
「首相は派閥が好きなんだ」 岸田首相、就任から26カ月間派閥会長を継続、深い愛着
2023/12/7 19:24
奥原 慎平
岸田文雄首相(自民党総裁)は7日、自身が会長を務める岸田派(宏池会)を離脱する意向を正式に表明した。首相や党総裁は派閥から離れるのが慣例があったが、岸田首相は令和3年10月の首相就任以降も岸田派の会長にとどまり続けてきた。公務の隙間ができたときには、原則毎週1回開かれる派閥会合にも出席してきた。派に対する深い愛着が感じられる。

「党内には無派閥の人間も大勢いる。首相や総裁の任にあるうちは派閥を離れるのが適切な対応だ」


首相は7日、首相官邸で記者団にこう述べ、近く岸田派を離脱する考えを強調した。

自民党は平成元年5月に「党政治改革大綱」を策定し、総裁や幹事長、閣僚らは在任中に派閥を離脱することを申し合わせている。ただ、大綱の中身は形骸化し、現在の党四役は4人とも派閥に属している。麻生太郎副総裁も、20年9月に首相に就任した後、麻生派(旧為公会)の会長職にとどまっていた。

首相はかねて同派への愛着は深いものがある。就任直後に打ち出した「令和版所得倍増」は派の先輩である池田勇人元首相の「所得倍増計画」、「デジタル田園都市国家構想」は同じく大平正芳元首相の「田園都市国家構想」をそれぞれ現代風にアレンジした。


首相は、派の会合にもたびたび出席していた。現職首相が定期的に派閥会合に出席するのは異例だ。今年9月に山梨県富士吉田市で開いた派の夏季研修会では、官邸から駆け付けただけでなく、所属議員同士の親睦を深める懇親会に長居したという。派の幹部は「首相は機嫌がよかった。時間だから帰るかと思ったが、なかなか腰を上げなかった。派閥が好きなんだ」と周囲に語っていた。

9027OS5:2023/12/07(木) 19:50:43
https://www.sankei.com/article/20231206-G2V4MF6RTRIL7EBMHJJZMN3WSQ/
首相、8者会合で派閥パーティー自粛要請 忘年会なども見合わせ
2023/12/6 15:15
岸田文雄首相(自民党総裁)は6日、同党最大派閥の安倍派(清和政策研究会)がパーティー券のノルマを超えた販売利益を議員側にキックバック(還流)した裏金疑惑などを受け、党本部で開いた幹部らとの「8者会合」で各派閥のパーティー開催の当面の自粛を申し合わせた。忘年会や新年会など年末年始の行事も見合わせる。会合後、首相が官邸で記者団の取材に明らかにした。

首相は「国民の政治に対する信頼が揺らいでいる。党としても強い危機感を持たなければならない。党全体で一致結束して対応しなければならない」と述べた。


8者会合には首相のほか麻生太郎副総裁、茂木敏充幹事長、森山裕総務会長、萩生田光一政調会長、小渕優子選対委員長、関口昌一参院議員会長、世耕弘成参院幹事長が出席した。首相が定例の役員会など以外でこれらの幹部を集めるのは極めて異例で、首相は強い危機感を持って対応にあたることを指示した。

派閥パーティーを巡っては、平成30〜令和3年分の政治資金収支報告書で安倍、麻生(志公会)、茂木(平成研究会)、岸田(宏池会)、二階(志帥会)の5派閥に計約4千万円の過少記載があったなどとして規正法違反容疑で刑事告発されている。二階派では各議員が販売ノルマを超えて集めたパーティー券の収入が派閥側の政治資金収支報告書に記載されていなかったとみられている。

9028OS5:2023/12/08(金) 08:04:16
https://news.yahoo.co.jp/articles/6cc5111f525f747976377b2a3d4ad42308a7c135
松野官房長官に裏金1千万円超か パーティー収入還流、政権内に波及
12/8(金) 4:00配信

朝日新聞デジタル
会見で記者を指名する松野博一官房長官=2023年12月7日午前11時14分、首相官邸、岩下毅撮影

 自民党最大派閥の「清和政策研究会」(安倍派)が政治資金パーティー収入の一部を裏金化していたとみられる問題で、同派に所属する松野博一官房長官が、直近5年間で派閥から1千万円を超える裏金のキックバックを受け、政治資金収支報告書に記載していない疑いがあることが、関係者への取材でわかった。


 裏金問題は岸田文雄政権の中枢に波及した。政治資金規正法違反(不記載・虚偽記載)容疑で捜査している東京地検特捜部も松野氏の資金の流れを把握している模様だ。

朝日新聞社

https://www.asahi.com/articles/ASRD76HS7RD7UTFK016.html?oai=ASRD7777MRD7UTIL01J&ref=yahoo
松野官房長官、際立つ消極姿勢 「隠しているように見えてしまう」
有料記事自民

笹川翔平2023年12月8日 7時00分

 自身が所属する自民党安倍派の裏金疑惑について説明を拒んでいる松野博一官房長官は7日、会見での説明と対応の改善などを求めた報道各社の要望に応じない考えを示した。説明に後ろ向きな姿勢は、安倍派の他閣僚と比べても際立つ。自身への不信を深める結果につながり、進退を危ぶむ声も上がる。

 松野氏が7日に首相官邸報道室を通じて文書で回答した内容は、これまでの会見での答えと同様に「政府の立場」を理由にしていた。「個々の政治団体や政治活動に関するお尋ねについては、政府の立場として、お答えは差し控える」

 安倍派では、所属議員が販売ノルマを超えて集めた1億円超の収入を派閥が裏金として議員側にキックバックしていたとされる疑惑が報じられた。それ以降、松野氏を含めた安倍派の4閣僚には、質問が続く。

 鈴木淳司総務相と宮下一郎農…

9029OS5:2023/12/08(金) 09:08:35
https://news.yahoo.co.jp/articles/69d5674ac05397dfdd369ecfc785ddf4ac8670dc
また言うだけ番長? 前原誠司氏が起こした“幻のクーデター”で「国民民主は自公政権寄りに舵を切る」
12/8(金) 6:06配信
デイリー新潮
前原誠司氏

「これを機に、国民民主党は自公政権寄りに舵を切る。“勝負あった”ですね」

【写真を見る】自公国による3党協議が本格化?

 政治部デスクが言うのは、わずか1日で萎んだ同党の前原誠司代表代行による“幻のクーデター”のことだ。

 衆議院が2023年度補正予算案を採決した11月24日朝、「京都新聞」は〈国民・前原代表代行、離党の意向 党が補正予算案賛成なら 新党設立も視野〉とのスクープ記事を配信した。岸田文雄政権へのスタンスを巡る、玉木雄一郎代表との路線対立が引き金だとする書きぶりだったが、本当の原因は別にあった。

「それは来年2月の京都市長選。前原氏の意中の候補は旧民主党で前原グループに属し、官房副長官も務めた松井孝治元参院議員でした。彼なら“非自民、非共産”で野党勢力を結集できると考えたとか。ところが自民党が松井氏を横取りし、公明、立憲民主党と相乗りで支援する枠組に。ウラで、自民党の伊吹文明元衆院議長が動いたそうです」

記事は勇み足だった? 
 慌てた前原氏は京都市議会で国民民主党、日本維新の会と会派を組む地域政党「京都党」の政策顧問、村山祥栄元市議に乗り換えた。が、彼には市長選で2度敗北した過去があった。

「さすがに玉木代表も、そんな人物を“推せるわけがない”と一蹴したんです」(国民民主党関係者)

 党内では“代表の判断は当然”との声が多数というが、収まらないのはメンツを潰された格好の前原氏。

「鼻息荒く“離党も辞さない”と漏らしたのを記者にキャッチされた。還暦を過ぎても、政局観の欠如と癇癖は相変わらずです」(同)

 記事が配信されると、前原氏はSNSに〈補正予算の賛否を理由に、重大な政治決断をすることはありません。本人に確認することなく、この様な記事を書くとは。誤報です!〉と投稿。

 一方でこの日、国民民主は与党提出の補正予算案に賛成し、前原氏も同調した。記事は勇み足だったのか。

 再び政治部デスクの解説。

「そうとも限りません。採決後、前原氏は記者団の質問にロクに答えず、逃げるように立ち去った。詳細を追及されてボロが出るのを嫌がったとみられている」

“話題作りが成就したためしがない”
 前原氏は旧民進党代表だった17年に、旧希望の党との合流騒動で党の分裂を招く大失態を演じている。

「自民党にとっては衆院選で圧勝する“敵失”となった。与党の古参議員は“前原は話題作りはうまいけど、それが成就したためしがない”とあきれていますよ」

 連立政権参加に意欲を見せる玉木代表とは対照的に、前原氏は政権交代を視野に維新との連携を模索してきた。そんな二人の対立は、9月の党代表選で玉木氏が圧勝したことで決着したのではなかったのか。

「粘着質な性格が露呈して、党内での前原氏の存在感はさらに低下。岸田総理はそんな事情を見透かすように、元国民民主党参院議員の総理補佐官への抜てきに続いて、玉木代表が訴えるガソリン税の一部を軽減するトリガー条項の凍結解除に“検討を進めるのは有意義だ”とリップサービスしました」

 今後は自公国による3党協議が本格化する見通しだ。

「昨年、野党分断を狙う岸田総理のもくろみの下、国民民主党は同じ構図で22年度予算に賛成したが、与党側がほごにした。が、いまや内閣支持率は2割台で総理に余裕はない。何とか玉木氏を抱き込んで、延命を図りたい腹なんでしょう」

「週刊新潮」2023年12月7日号 掲載

新潮社

9030OS5:2023/12/08(金) 11:37:10
https://news.yahoo.co.jp/articles/d2c28f6af346606a0e84ae6fec0be3ebff6d906e
〈パー券“裏金”疑惑〉岸田政権、年明け退陣か⁉ いち早く派閥離脱で「逃亡」とあきれの声…「ポスト岸田」という名の“火中の栗”は無派閥のあの人に押し付け?
12/8(金) 8:01配信


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集英社オンライン
自身が会長を務める岸田派を離脱することを表明した

「リクルート事件以来の大疑獄になるかもしれない」と自民党を揺るがしている、党派閥の政治資金パーティーに関する「政治とカネ」の問題。岸田文雄首相は、各派閥のパーティーを自粛することを党内に指示し、自らも岸田派を離脱する意向を表明したが、事態は一向に収まりそうにない。党内からは「国会が閉会したら、東京地検特捜部は一気に安倍派幹部への聴取も進めるようだ。安倍派幹部に支えられている岸田政権は、年明けにはもたなくなるのでは」との懸念が高まり、火中の栗を拾う「ポスト岸田」の押しつけあいまで噂されている。

火中の栗を拾わされるのは無派閥のあの人たち?

キックバックでの裏金づくりは、全国津々浦々で?
「総理・総裁の任にあるうちは、派閥を離れるのが適切な対応であると考えた」

岸田首相は7日、自身が会長を務める岸田派を離脱することを表明した。

「そもそもこれまでの首相は、首相在任中は派閥を抜けるのが慣例でした。それなのに、岸田首相は自分の支持基盤である岸田派の会長で居続け、派閥をグリップし続けてきました。にもかかわらず、各派閥のパーティー券疑惑が報じられると、いち早く派閥を抜けた首相に、党内からはあきれの声があがっています」(全国紙政治部記者)

首相が派閥を「いちぬけ」できても、永田町の動揺は収まらない。

「自民党の船田元衆院議員は7日、このタイミングですが自身のパーティーを開催。自身が所属する茂木派の茂木敏充幹事長はあいさつに立ってもパーティー券問題には触れませんでしたが、船田氏は、党内でキックバックの不記載があったと決めつけて『このパーティーは大丈夫です』とあいさつ。あまりにきわどい発言に、場が凍ったような、どう反応していいかわからない空気になりました」(パーティー参加者)

一方、若手議員は「パーティーも自粛することになり、(各派閥が所属議員に夏や冬に配る資金である)『氷代』『餅代』はどうなるのか。参院選は2025年夏。きっとその前に衆院選もあるだろうに、これでは資金不足で選挙を戦えない」と頭を抱える。

そんな大きな収入源を失ってでも、パーティーを自粛せざるを得なくなったほど、自民党に打撃を与えている疑惑の広がりはとどまるところを知らない。

「とくに最大派閥の安倍派では、議員が販売ノルマを超えて集めたパーティー券収入を収支報告書に記載せず、その裏金は5年間で1億円を超えるとされています。安倍派の議員秘書はすでに東京地検特捜部の任意聴取を受けており、今後、松野博一官房長官や西村康稔経済産業相、高木毅国対委員長ら事務総長経験者も任意で事情聴取されるとみられています。13日の国会閉会後にも、事態は大きく動きそうです」(全国紙政治部記者)

政権幹部から地方議員までの自民党全体が戦々恐々
ある自民党関係者は「安倍派のパーティー券売上がトップクラスとされる中堅議員は、自分では地元でパーティーを開催していなかったのに、なぜかカネを潤沢に持っていた。地元の経済界の重鎮が社長を務める有力企業に多額のパーティー券を買ってもらい、キックバックを受けていた、という構図のようだ。そんな議員は安倍派にごろごろいる」と語る。

さらに、疑惑は永田町だけでなく、地方の自民党にも。

「各地の県連で開くパーティーをめぐっても、国会議員だけでなく地方議員もノルマ超過分を適正に処理せず、裏金化していたという疑惑が持ち上がっている。国会議員だけでなく、国政選挙で手足となって働く地方議員にもこの問題が直撃すると、自民党が全国的に立ち行かなくなる。もはや党・政権幹部から地方議員までの自民党全体が戦々恐々としている状況だ」(自民党関係者)

「松野官房長官や西村経産相のような政権幹部まで立件されたら、岸田政権が立ち行かない。年明けの退陣も十分あり得る」との危機感が日に日に広まる自民党。

ただ、「派閥とカネ」の問題がここまで大きくなっただけに、「ポスト岸田」レースからの脱落者が多く出た格好で、首相が退陣しても後任の本命は不在だ。

「最大派閥の安倍派は、今回の捜査のメインターゲットとなっており、身動きがとれません。安倍派の萩生田光一政調会長、西村経産相ともに次期総理の可能性はないでしょう。茂木幹事長ら派閥幹部らも、総裁選への立候補はしづらい」(全国紙政治部記者)

9031OS5:2023/12/08(金) 11:37:21

火中の栗は「派閥解散」提言の石破氏に押し付け?
ここに来て注目度が高まっているのが、派閥パーティーとは無縁だった「無派閥」組だ。
派閥に属さない大物の筆頭は、菅義偉前首相。自身を首相の座から追いやった形となった岸田首相のことは日頃、「何をしたいのかわからない」「政策が中途半端だし、遅い」と酷評。最近では「ライドシェア」導入を提言し、自身に近い小泉進次郎氏らに超党派でライドシェア導入を議論する勉強会を立ち上げさせるなど、注目を集めている。

ただ、党内からは「今回、検察が本気なのは、菅さんが検察の人事に手を突っ込もうとして検察庁法改正案を主導したことに対する恨みもあるから。いわば菅さんが今回の自民党の大ピンチを招いたともいえるだけに『無派閥』だから復権、なんてありえない」(自民党議員)との反発の声も出る。

総裁選出馬の意欲を隠さない高市早苗経済安保相は6日、自身を中心とする2回目の党内勉強会を開いたものの、参加者は初回を下回る10人で、総裁選出馬の推薦人名簿に必要な20人には届かない状況だ。

一方、長らく「冷や飯」を食わされながら、ここにきて動向が注目されているのが石破茂元幹事長だ。2日にはインターネット番組で「(法律に)違背することがあれば、政治集団なんて解散したらいい」と発言。世論調査の「次の総理」ランキングではトップの常連ということも追い風に、無派閥の立場から「派閥とカネ」問題に苦言を呈した形だ。

「自分だって総裁選に出て当時の安倍総理と戦ったときには、参院の竹下派の支持を得られたからメンツが保たれたのに、派閥がピンチになったらこんなことを言うなんて……。でも、この状況では誰が総理になったとしても、選挙も政権運営も大変。ここは党内からの人気はないが、国民人気はある石破さんに押し付けて、救世主になってもらうしかないのでは」(自民党関係者)

ますます混とんとする「令和のリクルート事件」の行く末はいかに。

取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班

9032OS5:2023/12/08(金) 13:02:59
https://news.yahoo.co.jp/articles/f063b8e56f3bcad52746f5d39a54fc95d4369eb1
松野博一官房長官、裏金疑惑の説明「控える」1週間で40回 塩対応の末、疑いは自身に
12/8(金) 12:08配信
松野博一官房長官に、所属する自民党安倍派(清和政策研究会)からパーティー収入の一部のキックバック(還流)を受け、政治資金収支報告書に記載していなかった疑いが浮上した。裏金となった可能性があり、金額は「1千万円超」との報道もあるが、松野氏は8日も記者会見などで説明を拒み続けている。

【グラフィックで見る】安倍派を巡るパーティー券収入の流れ

「この場は政府の立場として参加しているので、お答えを差し控える」

松野氏は8日午前の記者会見で、自身が1千万円超の還流を受けていたとする報道を問われたが、数日来用いている同じフレーズを使いながら回答を拒んだ。自らの進退に関しては「緊張感を持って、職責を果たしたい」と語り、引責辞任を否定した。

一部報道で、松野氏は虚偽記載罪などの時効にかからない平成30年から令和4年の5年間で安倍派から1千万円を超える裏金の還流を受けていた疑いが指摘されている。

松野氏は8日朝、首相官邸に入る際、記者団に「記者会見で対応する」と述べていたが、実際の会見では不毛なやり取りに終始した。

松野氏は令和元年9月から約2年間、安倍派で実務を取り仕切る事務総長を務めている。今月1日、同派がパーティー券のノルマを超えた販売利益を議員側に還流した疑惑が報じられて以降、官邸で開かれる記者会見で再三説明を求められているが、松野氏は8日午前の会見まで「控える」を計約40回連発し、まともに答えようとしない。

首相官邸記者クラブ「内閣記者会」加盟の報道各社も6日、安倍派パーティーを巡る裏金問題について松野氏に会見で説明するよう求める要望書を渡したが、松野氏は7日、書面でこれを拒否した。

8日午前の衆院予算委員会集中審議に先立つ理事会では、立憲民主党が松野氏を参考人として委員会招致を求めるなどして開会が約15分遅れ、混乱含みとなった。

9033OS5:2023/12/08(金) 16:34:59
https://news.yahoo.co.jp/articles/e7348bcf57cc3dedf6d29f654a6784a7e633d5d2
「料亭にほとんど行ったことない」たたき上げの松野博一長官、ライオン時代はCM制作
12/8(金) 14:42配信
産経新聞
松野博一官房長官(春名中撮影)

自民党安倍派(清和政策研究会)のパーティー収入の一部をキックバック(還流)され、裏金とした疑いが浮上した松野博一官房長官(61)。早大入学後は映画会社を志し、生活用品メーカーの「ライオン」入社後は広告制作を担当するなど、政界では異例の経歴を持つ。松下政経塾から党の公募で政界を目指した「たたきあげ」として知られ、料亭にほとんど行ったことがないことをアピールするなど、清廉な姿勢も目立っていた。


松野氏は千葉県出身で、同県立木更津高校から早大法学部に進学。自身の公式ホームページ(HP)には「早稲田大学を選んだのも『映画をやるなら早稲田でしょ』という想いであったし、当然映画会社に就職するつもりだった」と記している。

早大卒業後の昭和61年にはライオンに就職し、広告制作室に配属された。自身のHPでは「早朝から深夜まで休み返上という生活だったが充実し、勉強になった。社会人としての基礎はこの時に教えられた」と振り返っている。

サラリーマン時代を過ごしていた松野氏だが、政治の世界に興味を持ち、松下政経塾へ。「『自分の考えたコンセプトがCMを通して人々の生活のごく一部でも変えていくことがこんなに面白いなら、社会全体へコンセプト提言をして時代を進めていく政治というのは面白いかもしれないな』と考えた」(松野氏のHP)といい、政治のノウハウを学んだ。

世襲議員のような「地盤、看板、カバン」を持たないたたき上げの政治家として知られ、平成8年に自民党千葉県連の公募で合格し、同年の衆院選で千葉3区から出馬した。このときは落選したが、12年の衆院選で初当選。以後、8期連続で当選している。28年には文部科学相として初入閣。令和3年から務めている官房長官では堅実な仕事ぶりが目立っていた。

HPには、『「料亭に行ったことがありますか」と聞かれれば、『ある。でも、ほとんど無い』という答えになる」とも強調。「今の政治家は余裕が無い。特に僕のような陣笠は、ものすごく余裕が無い」ことや、「居酒屋チェーンの流行が個室型になり、充分プライバシーが保たれる上に、とっても安い。回転が良いからビールが新鮮で美味い」ことなどを理由に挙げている。

9034OS5:2023/12/08(金) 17:09:49
https://news.yahoo.co.jp/articles/9e60196fa25be65e6fcf3249187f4ac7e1770994
「1人で裏金9000万円」安倍派議員は誰だ 永田町は騒然…「それより松野官房長官がフラフラでもう持たない」
12/8(金) 11:08配信

デイリー新潮
もう持たないのでは…と心配されている松野博一官房長官

 連日、激しい報道合戦が繰り広げられている自民党派閥のパーティー券をめぐる政治資金問題。12月6日には、最近の5年間で9千万円超のキックバックを受けていた安倍派(清和政策研究会)議員がいたとの報道が飛び出した。安部派全体でのキックバックの総額は「1億円超」とされているので大半を占める驚きの額だ。匿名報道だったため永田町では「誰なのか」と騒ぎになっているが、それよりも心配されているのは岸田首相の“女房役”だという。

 ***

疑惑の目を向けられている「安倍派」重鎮たち
 現在、東京地検特捜部は安倍派をターゲットに絞って捜査を進めていると言われている。

「5派閥全部でキックバックは行われていましたが、問われているのはそれをちゃんと政治資金収支報告に記載していたか否か。ちゃんと書いていなかったところは安倍派と二階派の2派閥。二階派(志水会)は『収入欄』は不記載だったものの『支出欄』に記載があった。一方、安部派はどちらも不記載だったので、より悪質とみられているわけです」(司法記者)

 では具体的にどんな面々がターゲットにされているのか。すでに名前が上っているのが、この5年間で安倍派の事務総長を務めていた松野博一官房長官、西村康稔経済産業相、高木毅自民党国対委員長、下村博文・元政調会長ほか10名以上。4人の元事務総長は裏金を支出した側として名が挙げられている一方で、受け取った側に入っていた疑惑がある。

 6日に共同通信が配信した記事によれば、その中に1人で9000万円も支出を受けていた突出した議員がいたという。はたして誰なのか。永田町では噂が駆け巡っているが、ある安倍派関係者は「閣僚級ではないと思う」と分析する。

パチンコメーカーをタニマチに大量販売していた議員
「というのも、閣僚経験者はノルマが厳しいからです。先日、桜田義孝・元五輪相がノルマに耐えられないことを理由に二階派を退会したことがニュースになりましたが、桜田さんのノルマは300枚だった。『貧乏人にとっては大変だった』とコメントしていた通り、8期務めたベテラン議員ですらノルマを達成するのはそんなに簡単なことではないのです」(政治部記者)

 9000万円を5で割ると1800万円。パー券は一枚2万円だから、年間で900枚売り捌いていた計算だ。いま巷で言われている安部派のノルマは、陣笠議員で50〜100万円、閣僚級が500万円、さらに上の最高幹部クラスが700〜800万円。裏金にできるのはそのノルマを超えた分のみと考えると、確かに上記した安部派の重鎮たちが5年で9000万円分も裏金化するのは難しそうである。

 とすれば、消去法で候補者は絞られていく。安倍派議員の中でノルマの低い若い議員で、金集めがうまく、さらに言えば「カネに汚い」議員…。

「一部では、比例東海ブロック選出の4回生、池田佳隆元文科副大臣ではないかという声が出回っている。池田さんは青年会議所会頭を務めた後、政界入りしたので地元企業に太いパイプがある。名古屋の大手パチンコメーカーをタニマチとして大量にパー券を買い支えていた。実際、安倍派の終始報告書を見ると愛知県内の企業名が目立っている」(前出・司法記者)

 デイリー新潮は池田事務所に質問状を送付したが、期限までに回答はなかった。

9035OS5:2023/12/08(金) 17:10:00
記者からの猛攻撃でノックアウト寸前
 では、もし9000万円もの裏金をプールしていた議員が実在していたとしたらどんな罪に問われる可能性があるのだろうか。

「使い途次第です。ちゃんと政治活動に使っていたりすればいいわけですが、もし明らかに政治とは関係ない金の使い方が判明すれば、所得税違反などに問われる可能性も出てきます。ただ『単に不記載でした、認めます』となってしまうと、金額がいくら高くても、政治資金規正法違反で在宅起訴か略式起訴くらいで済まされる可能性が高い」(前出の司法記者)

 とはいえ、今回のパー券裏金騒動で金にまつわる国民の不信感を拭い去ることは難しいだろう。今取りざたされている安部派の面々の中には重要閣僚や自民党三役もおり、まさに岸田政権を支えているメンバーだからだ。

 中でも、もう持たないのではないか、と言われているのが松野博一官房長官である。松野氏は連日のように野党やマスコミからの追及を受けるも、「政府の立場としては…」の言葉を盾に逃げ続けてきた。だが、「もうフラフラ。いつ辞めてもおかしくない」(前出の政治部記者)。8日にはとうとう松野氏も1000万円超のキックバックを受けていたと一部で報じられた。

「逃げの一途を決め込む松野氏にブチギレた記者会は、官房長官ではなく衆議院議員の立場で記者会見に応じるよう求める要望書を、7日午後5時を期限として松野氏に対して提出しましたが、松野氏は拒否。先日も東京新聞の望月衣塑子記者からの終わらない質問を浴び続けていました。この間までは親しい記者と望月氏の陰口を叩き合う余裕もありましたが、今や四面楚歌。松野さんが辞任することになったら岸田政権はもう持たないかもしれない」(同)

 13日に臨時国会が閉じた後、本格化すると言われている特捜部の捜査に注目したい。

デイリー新潮編集部

新潮社

9036OS5:2023/12/08(金) 18:29:07
https://news.yahoo.co.jp/articles/cada66fb25b62683209d8921ed6f94196e29b1c1
松野官房長官の進退焦点 説明拒否、辞任は否定 政権運営厳しく・裏金疑惑
12/8(金) 16:54配信

時事通信
参院予算委員会で答弁する松野博一官房長官=8日午後、国会内

 松野博一官房長官を巡って8日、所属する自民党の清和政策研究会(安倍派)から1000万円超のキックバックを受けていた裏金疑惑が浮上し、進退が焦点となった。


 松野氏は記者会見で「引き続き緊張感を持って与えられた職責を果たしていきたい」と述べ、辞任を否定。国会でも裏金の有無などについて説明を避けた。

 松野氏は清和研の事務総長経験者。自民派閥の政治資金パーティー問題は内閣の屋台骨を揺るがす事態に発展しており、岸田文雄首相の政権運営が厳しさを増すのは必至だ。

 首相は8日午前の衆院予算委員会で、松野氏について「政府のスポークスマンとして役割をしっかり果たしてほしい」と表明。続投させる意向を示した。

 午後の参院予算委で、松野氏は自身の政治団体の収支に関して「適正に処理をしてきた」と強調した。同時にこの後の会見では、パーティー収入の一部を政治資金収支報告書に記載せず、所属議員に還流させた安倍派の疑惑が捜査中である点に言及。「私の政治団体に対する問題も、精査して適切に対応する」と述べた。

9037OS5:2023/12/08(金) 18:29:37
https://news.yahoo.co.jp/articles/91d0e3b94889962280dfd34b6b24d82e740f021a
松野官房長官、ついに議員辞職迫られる… 自民・安倍派パーティー券問題、政府スポークスマンへの信頼は崩壊状態
12/8(金) 17:21配信

 自民党安倍派などが政治資金パーティー券収入を所属議員に還流し裏金になったとされる問題を巡り、説明を拒み続けている松野博一官房長官は8日の定例会見で、記者団から「説明できないのなら議員辞職すべきだ」と迫られた。「職責を全うする」と否定したが、政府スポークスマンへの信頼は崩壊状態だ。

 官邸取材を担当する内閣記者会は、安倍派に所属し問題発生当時は閥務を担う事務総長だった長官に対し、「政府の立場で定例会見での説明ができないのなら別途会見を開いてほしい」と文書で要請。長官側は回答期限の7日に「派閥の説明と捜査結果を踏まえた上で適切に対応する」と別途会見開催に応じる姿勢を見せず要請を突っぱねた。

 8日午前の会見では10分以上にわたり「もはや長官職を辞すべきだ」などと追及の質問が繰り返された。この中で長官は「一議員としても派閥と捜査の2つの立場を踏まえた対応になる」と長官職を解かれても説明する考えがないとしたため、議員辞職要求にまで発展した。 

神奈川新聞社

9038OS5:2023/12/08(金) 18:41:28
官房長官の辞任は下記くらいですね。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%AD%B4%E4%BB%A3%E3%81%AE%E5%86%85%E9%96%A3%E5%AE%98%E6%88%BF%E9%95%B7%E5%AE%98
山下徳夫1989年海部内閣(愛人スキャンダル)
中川秀直2000年森内閣(愛人スキャンダル)
福田康夫2004年小泉内閣(年金未納)

9039OS5:2023/12/08(金) 18:44:08
https://news.yahoo.co.jp/articles/1d147383537214dc1b5a33992bac0a21f09f0d71
松野博一氏の後は西村康稔、高木毅両氏? 安倍派「5人衆」への捜査はどこまで延びるのか
12/8(金) 18:02配信
AERA dot.
記者会見に臨む松野博一官房長官=12月7日、首相官邸

 自民党の最大派閥、清和政策研究会(安倍派)の政治資金パーティーによる裏金作りの疑惑で、同派の松野博一官房長官が直近5年間で派閥から1千万円を超える裏金のキックバックを受け、政治資金収支報告書に記載していない疑いがあると報じられた。東京地検特捜部による関係者への聴取も進んでおり、安倍派議員の秘書らに話を聞くと、危機感が広がっているという。13日には臨時国会が終了する。特捜部はその後、議員本人からも事情を聴く方針だ。検察はどのクラスの議員までの立件を視野に入れているのか。

【写真】松野官房長官の次はだれだ? 安倍派の政治資金パーティーで紹介される幹部たち

 12月6日朝、東京地検の関係する施設に姿を見せたのは、安倍派の副大臣の事務所関係者。検察の取り調べ要請を受けて出向いたという。

 安倍派では、派閥のパーティー券のノルマは、新人議員なら「30枚、60万円分」。幹部クラスになると100枚単位に増えるという。

 安倍派のベテラン秘書がこう話す。

「ノルマ以上売れた分は、派閥から議員側にキックバックで戻されます。これはどこの派閥も同じです。安倍派は、たいていの議員は政治資金収支報告書に記載していない裏金になっているとみられており、特捜部が調べているようです。すでに会計責任者、担当者は特捜部から何度も呼ばれています」

■議員の遊び代に消えるケースも

 そして、安倍派の衆院議員の一人は、

「うちは調べのときに、帳簿や名簿など政治資金収支報告書などで公開されていないものも特捜部に出してしまって、一気に捜査が進展していると幹部から聞かされました」

 と明かした。

 前出の安倍派のベテラン秘書は、

「いつ特捜部に呼ばれるかびくびくしています。キックバック分の金額はパーティー券10枚足らずだが、政治資金収支報告書には記載していないので、裏金になっています。うちの場合の使途は、議員が選挙用に蓄えていました。なかには、キックバック分が数十枚分に及び、100万円を超す議員もいます。それが飲み食いなど遊び代に消えているケースもあります。本当のことをしゃべったらアウトだ。秘書のクビどころか、議員もバッジが飛んでしまう」

 と深刻そうに語るのだ。

 安倍晋三元首相が7年8カ月、首相の座についていたこともあり、安倍派は膨張した。安倍氏が2度目の首相についた当時、安倍派は80人ほどだった。しかし、長期政権の間に派閥の勢力はさらに拡大し、100人の大台を超えたこともあった。

 派閥のパーティー券は、すべての議員に割り当てられる。派閥のパーティーの売り上げも大きくなり、ノルマを超えた分のキックバックも増えたことになる。

9040OS5:2023/12/08(金) 18:44:27

■ノルマのクリアだけでは出世できない

 安倍派の閣僚経験者は、

「これまで派閥の政治資金は絶対に大丈夫とされてきた。それに特捜部が手を付けるとなると、派閥のボスや、安倍派なら約100人の議員と対決することになる。それでも検察はうちとやりあうつもりなのだろうか」

 と語り、こう続けた。

「5人衆を含めたうちの幹部が、10月ごろから時々、弁護士事務所に行って話し込んでいると聞いていた。今思えば、パーティー券のキックバックのことだったのではとも思う。派閥の幹部は300枚、600万円分などの割り当てがくる。けど、ノルマをクリアする程度では出世できないので、それ以上をさばこうとする。そうなるとキックバックも増える」

 パーティー券をめぐっては、昨年12月の政治資金パーティーの売り上げを記載しなかった薗浦健太郎・前衆院議員(麻生派)について特捜部が捜査に乗り出し、4千万円を超える不記載が発覚した。パーティーを開きながらほとんど収入を計上していなかった例もあった。薗浦氏やその秘書は政治資金規正法違反の罪で罰金刑の有罪となった。

 薗浦氏の例もそうだが、これまで政治資金に関する事件は、議員個人のお金にかかわるものだった。それが派閥に広がった背景について、ある検察幹部はこう語る。

「薗浦氏の捜査で派閥の政治資金、パーティー券の実態が明らかになったことが今回の捜査につながっている。安倍派は100人を超え、安倍元首相が長期政権で強大な力を持つようになり、パーティーの収入もかなり増えた。つまり、キックバックされて裏金化している金額も大きくなっているということ。一方で、国民からすると、賃金はあがらず、安倍政権で消費税が2度も上がった。政治家ばかりが優遇されていて、おかしいと疑問に思っている国民は多くいるはずだ」

■キックバックをもらったことが2回ほど……

 前出の安倍派の衆院議員は、

「キックバックの多い議員の秘書から特捜部に呼ばれているようです。議員は、政治資金収支報告書への不記載などの容疑でやられるのでは。岸田政権として怖いのは、派閥の幹部が立件されること。大変なことになる。幹部クラスは毎晩のようにこっそり会合を開いたり、弁護士に相談したりして、深刻そうな顔をしています」

 と危機感をにじませる。そしてこう打ち明けた。

「実は私もキックバックをもらったことが2回ほどあります。特捜部が捜査している人と比べたら少ない金額です。まあ10万円とかそんなレベルですが。封筒に入れられて、派閥幹部からもらいました。私のような金額でも特捜部から呼び出しがあるかも、と先輩議員から言われて、安心して眠れません。以前、細田博之会長(当時)から『もっとたくさん買ってもらえるように頑張りなさいよ』と声をかけられました」

 派閥の前会長の安倍元首相や、その前の会長の細田氏はすでに他界している。実質的に派閥を仕切るのは事務総長だ。特捜部は2018〜22年に安倍派で1億円超が裏金になったとみて調べている。その時期の事務総長には、下村博文元文部科学相のほか、松野博一官房長官、西村康稔経済産業相、高木毅国対委員長と「5人衆」が含まれる。

 過去に衆院選に出馬し、政治資金収支報告書も提出した経験がある元検事の落合洋司弁護士はこう話す。

「元東京高検検事長の黒川弘務氏の定年延長、桜を見る会、森友学園と、安倍政権で起きた問題で、検察はやられっぱなしの感じだった。今回、安倍派を最大のターゲットにしているのは、一矢報いたいという思いがあるのではないか。現状の報道などを見ても、会計責任者程度なら政治資金規正法違反容疑で立件できるでしょう。ポイントは、キックバックが多かった国会議員よりもさらに上の事務総長クラスの共謀を立証できるかどうか。おそらく安倍派側は『事務方に任せていた』などと言って共謀はなかったと主張するはず。そこを特捜部が突破できるか」

9041OS5:2023/12/08(金) 18:44:40
■ロッキード、リクルート事件並みの可能性も?

 宏池会(岸田派)のスタッフから自民党本部で政務調査役を20年以上経験した政治評論家の田村重信氏は、

「政治資金規正法は『規制』ではなく『規正』。正しいという字が使われています。いわゆる政治家の性善説、きちんとやるはずという前提です。私が宏池会にいたときは、今とはルールが違う古い時代の話ですが、派閥のパーティー券を現金で払う人も多かったけど、それなりに収支はきちんとしていた記憶があります」

 と振り返りつつ、今回の捜査についてこう語った。

「自民党の知り合いと話すと、特捜部が動かざるを得ないほどやりすぎた感がある。もう性善説とは言い難い。大物の国会議員が立件されるとなれば、古くはロッキード事件やリクルート事件並みの大スキャンダルになりかねません。どちらの事件も総理大臣の進退にかかわった。今回も岸田政権を大きく揺るがすことになりかねない」

(AERA dot.編集部・今西憲之)

今西憲之

9042OS5:2023/12/08(金) 19:33:29
>>9037
なんで
記者が『辞任要求』するんですかね!?
意味わからん

9043OS5:2023/12/09(土) 00:27:10
https://news.yahoo.co.jp/articles/f348b4e00fb420d9b9e34dc77045c4121997deb3
1000万円超“キックバック”不記載か  高木毅国対委員長や世耕弘成参院幹事長も
12/8(金) 20:54配信
テレビ朝日系(ANN)
自民党・安倍派の政治資金パーティーを巡る問題で、高木毅国対委員長側や世耕弘成参院幹事長側にも1000万円以上のキックバックがあり、収支報告書に記載されていない疑いがあることがわかりました。

関係者によりますと、安倍派の政治団体「清和政策研究会」では、5年間でパーティー券の販売ノルマを超えた分の1億円以上が所属議員側にキックバックされ、収支報告書に記載されていない疑いがあります。

その後の取材で、派閥の事務総長を務める高木国対委員長側のほか、世耕参院幹事長側に5年間でそれぞれ1000万円以上のキックバックがあり、収支報告書に記載されていない疑いがあることがわかりました。

これまでに、事務総長だった松野博一官房長官側にも同様の疑いがあることがわかっています。東京地検特捜部が資金の流れなどについて実態解明を進めているとみられます。

テレビ朝日報道局

9044OS5:2023/12/09(土) 00:36:04
https://news.yahoo.co.jp/articles/64000e95b4ca39962d7278f13bcffbfa8570e462
自民5派閥裏金疑惑ついに実名が…萩生田氏の“舎弟”池田佳隆氏にパー券営業「900万円」のキックバック浮上
11/30(木) 14:35配信

日刊ゲンダイDIGITAL
萩生田光一政調会長(左)の弟分・池田佳隆元文科副大臣(右)は、派内では“パー券営業部長”の異名も(C)日刊ゲンダイ

 やはり、裏金づくりをやっていたのか。

 自民党5派閥の政治団体が、パーティー収入計約4000万円を政治資金収支報告書に記載していなかった裏金疑惑が、連日、国会で追及の的になっている。東京地検特捜部は不記載額が最も大きかった安倍派に照準を絞っているとみられ、既に派閥関係者を聴取したとされる。焦点は、裏金づくりが実際に行われていたか否かだ。

自民・安倍派は「パー券裏金疑惑」に後手後手対応…“素人”金庫番が派閥のアキレス腱に

「浮かび上がっている手口は、パー券販売ノルマの超過分を国会議員が懐に入れるというものです。派閥に入金されたパー券売り上げのうち、ノルマを超えた分を議員側にキックバック。戻ってきた分を収支報告書に記載しなかった議員がいるとみられているのです」(政界関係者)

 複数の安倍派関係者によると、販売ノルマは当選回数や立場によって分けられており、最高幹部は約750万円で、閣僚経験者は400万〜500万円。ヒラの議員は50万〜100万円だという。

 ノルマを超えてパー券をさばけばさばくほど、議員側の“実入り”が増えるスキームだったとみられている。

企業経営者の知り合い多数
池田元文科副大臣のノルマは60万円ほど、では超過分の900万円超はどこに?(C)日刊ゲンダイ

 この裏金づくりに手を染めていた恐れのある議員の実名が、ついに浮上した。30日発売の「週刊文春」によると、キックバックの恩恵にあずかっていた可能性があるのは、安倍派所属の池田佳隆元文科副大臣(57、愛知3区)だ。派内では“パー券営業部長”として知る人ぞ知る存在で、秘書に「俺個人のパーティーより、派閥のパー券を売ることを優先して」と命じていたほどだという。文教族で、文科相経験者でもある萩生田政調会長の“舎弟”のような存在だそうだ。

 文春の調査によると、安倍派の収支報告書には、毎年数十社のパー券購入企業が記されており、うち3割以上が池田氏個人のパー券も購入していた企業だという。2020年には、池田氏が地元企業に1000万円以上も派閥のパー券を販売。シャカリキになって地元の支援企業にパー券を売りさばいていた構図が浮かぶ。

 ところが、池田氏に課されたノルマは60万円程度。文春は、ノルマ超過分の900万円超が池田氏側にキックバックされた可能性を指摘している。特捜部は、池田氏がキックバックを受けたか否かに着目しているという。

 もし、文春が指摘するように、年間数百万円ものキックバックを受け、裏金として処理していたとしたら大問題だ。日刊ゲンダイは池田事務所に問い合わせたが、締め切りまでに回答はなかった。

 安倍派関係者が言う。

「池田さんは06年から1年間、多くの若手経営者が所属する『日本青年会議所』の会頭を務めていました。企業経営者の知り合いが多いから、大量にパー券をさばけたのかもしれません。しかし、1000万円も売るなんてハンパじゃないですよ。本人は萩生田さんと似た体育会系のノリだから“モーレツ営業”ができたのかもしれませんが、それにしても1000万円はスゴ過ぎる。安倍さん並みの集金力ですよ」

 池田氏は、キチンと説明責任を果たすべきだ。

9045OS5:2023/12/09(土) 00:37:06
https://bunshun.jp/articles/-/67329
《派閥パーティ問題》安倍派パーティ券大口購入者の3割以上が“萩生田の舎弟”池田佳隆元文科副大臣の支援企業だった 「彼は異常なほどパー券を捌いている」
「週刊文春」編集部2023/11/29
source : 週刊文春 2023年12月7日号

genre : ニュース, 社会, 政治

 自民党の各派閥が政治資金パーティの収入を過少記載したとして告発されている問題を巡り、安倍派(清和会)のパーティ券の大口購入者の3割以上が、同派に所属する池田佳隆元文科副大臣(57)の支援企業だったことが、「週刊文春」の取材でわかった。安倍派の所属議員が100人近いことを踏まえれば、極めて高い割合と言える。

池田氏は愛知3区の選出 ©時事通信社
池田氏は愛知3区の選出 ©時事通信社
不記載額が最も大きい安倍派
 自民党の主要5派閥は、2018〜21年の政治資金収支報告書にパーティ収入約4000万円分を過少記載したとして、政治資金規正法違反(不記載・虚偽記入)容疑で告発されている。中でも、不記載額が約1900万円と最も大きいのが、安倍派だ。11月24日時点で、既に54カ所の収支報告書の訂正に追い込まれている。

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 その安倍派のパーティ券を最も捌いていると見られるのが、池田氏だ。2012年の衆院選で愛知3区から出馬し、初当選。現在当選4回で、岸田政権では昨年まで文科副大臣兼内閣府副大臣を務めた。保守派の文教族として知られ、「文科相経験者の萩生田光一政調会長の“舎弟”のような存在」(自民党関係者)だという。

大口購入者35社のうち13社が
 実際、池田氏はどれほど派閥のパーティ券を捌いているのか。政治資金収支報告書には、20万円を超えてパーティ券を購入した大口の企業・団体名などが記載される。安倍派の2022年の収支報告書によれば、大口購入者は17社。このうち、3割以上の6社が池田氏の政治団体に献金ないしはパーティ券を購入したことがある支援企業だった。2021年の収支報告書によれば、大口購入者は35社。このうち、3割以上の13社が同様に池田氏の支援企業だった。中には、同じ年に安倍派のパーティ券も池田氏のパーティ券も購入していた企業も少なくない。例えば、工業用ゴムメーカー(名古屋市中区)は2022年に安倍派のパーティ券を100万円分、池田氏のパーティ券を150万円分購入していた。

収支報告書には愛知県の企業がズラリ
収支報告書には愛知県の企業がズラリ
 安倍派のパーティ券収入は毎年1億円前後だが、池田氏の支援企業によるパー券購入額を合計すると、多い年で950万円に上っていた。安倍派の所属議員は100人近いことなどを踏まえれば、パーティ券購入者のうち池田氏の支援企業が占める割合は極めて高く、「池田氏は異常なほどパーティ券を捌いていると言っていい」(安倍派関係者)。

 池田氏に事実関係の確認を求めたが、期限までに回答はなく、その後、担当者が「派閥に関することなので、こちらでは一切お答えできません。派閥にお問合せ下さい」と口頭で回答。清和会は「事実関係を確認し、適切に対応して参ります」とした。

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 では、池田氏は一体、なぜこれほど派閥のパーティ券を捌いてきたのか――。

 11月29日(水)12時配信の「週刊文春 電子版」および11月30日(木)発売の「週刊文春」では、池田氏の人物像や多額の派閥パーティ券を捌いてきた背景、森喜朗元首相や安倍昭恵夫人の政治資金を巡る問題、元最高幹部の事務所資料に記されたパーティ券販売の実態などについても詳報している。

9046OS5:2023/12/09(土) 08:12:05
https://news.yahoo.co.jp/articles/6c000192ab7e177c648dad9d01c9e5295a7c96ac
パーティー裏金疑惑の松野官房長官を更迭へ、首相「役割果たして」から一転・後任調整
12/9(土) 5:05配信

読売新聞オンライン
首相官邸に入る松野官房長官(8日午前)=川口正峰撮影

 岸田首相は自民党最大派閥の安倍派が政治資金パーティー収入の一部を還流させるなどして裏金化していた疑惑を巡り、還流を受けた疑いのある松野博一官房長官(61)を交代させる方針を固めた。事実上の更迭となる。首相は後任人事の調整を進める考えだ。


 複数の政府・与党関係者が明らかにした。内閣の要である官房長官の交代で政権運営が不安定化するのは避けられず、内閣支持率が低迷する首相にとって大きな打撃となる。

 松野氏は2019年9月〜21年10月に安倍派の事務総長として派閥の実務を取り仕切っていたが、還流疑惑に関して定例記者会見などで説明を拒み続けている。8日の参院予算委員会でも自らへの還流疑惑について、「私の政治団体に関しては適切に処理してきた」と釈明したうえで、「精査して適切に対応していく」との答弁を繰り返した。

 首相は同日の衆院予算委員会で、野党議員が松野氏の更迭を求めたのに対し、「政府のスポークスマンとしての役割をしっかり果たしていただきたい」と強調した。松野氏も「引き続き責任を果たしていく」と述べた。

 だが、政府・与党内では、松野氏を巡り、「疑惑を払拭(ふっしょく)できない以上、官房長官の任を果たせず、速やかに身を引くべきだ」(閣僚経験者)との声が強まっており、首相も続投は困難との判断に傾いたとみられる。

 官房長官が辞任するのは異例だ。第2次森内閣で中川秀直氏が女性問題などの疑惑が発覚し、00年10月に辞任した。第2次小泉内閣では、福田康夫氏が04年5月に国民年金保険料の未納問題で辞任を表明した。松野氏が辞任すれば、21年10月に発足した岸田内閣で、不祥事などでの閣僚辞任は5人目となる。

 松野氏は衆院千葉3区選出で当選8回。文部科学相や自民党総務会長代行を経て、岸田内閣の発足当初から官房長官を務めた。

9047OS5:2023/12/09(土) 08:14:17
https://news.yahoo.co.jp/articles/c9a2c300f7f1db46daf8860bb3ebbecf729c5106
自民、裏金疑惑で動揺拡大 安倍派「5人衆」に反発渦巻く 首相、唐突な岸田派離脱〔深層探訪〕
12/9(土) 7:00配信


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コメント32件


時事通信
自民党安倍派の総会であいさつする塩谷立座長(左から2人目)=7日、東京・永田町の同党本部

 自民党派閥の政治資金パーティーに絡む裏金疑惑で、渦中の最大派閥・安倍派を中心に党内が大きく揺らいでいる。政権中枢の松野博一官房長官ら「5人衆」と呼ばれる同派幹部が裏金化を把握していた可能性も取り沙汰されて動揺が拡大。各派との関係を重視してきた岸田文雄首相は唐突に「脱派閥」を示し、むしろ「場当たり的」(立憲民主党若手)な対応が迷走ぶりを浮き彫りにした。

 ◇実力者は全員沈黙
 「事実関係を慎重に確認していく」。7日昼の安倍派総会で、同派座長の塩谷立・元総務会長の発言は「一般論」に終始した。

 安倍派の裏金総額は2022年までの5年間で1億円以上に上るとみられ、東京地検特捜部が捜査を進める。集団指導体制の同派で、名目上のトップは塩谷氏だが、実権は松野氏、萩生田光一政調会長、西村康稔経済産業相、高木毅国対委員長、世耕弘成参院幹事長の5人衆が握る。閣僚経験者は「5人衆プラス森喜朗元首相が仕切っている。塩谷氏は飾りだ」と語る。

 裏金疑惑では、その5人衆の関与が焦点の一つだ。19年9月以降に「閥務」を取りまとめる事務総長は松野、西村、高木3氏が務めた。萩生田、世耕両氏も政権の要職にあった。政府・自民内では「裏金づくりで何らかの事情を知っている」との見方が広がる。

 裏金疑惑について、松野氏は官房長官会見での連日の質問に事実上のノーコメントを続ける。現在の事務総長である高木氏も7日の総会後、記者団に「座長の話の通りだ」と説明を避けた。他の3人も核心部分を語らないままだ。

 これに対し、同派中堅は「資金還流を把握している5人が派の『想定問答』を決めている。その対応がかえって苦境を招いている」と批判した。

 派内ではそもそも5人衆に対する他の幹部の不満がくすぶっていた。自民幹部は「5人衆も一枚岩ではない」とみる。捜査の進展次第では「責任の所在や派閥の今後を巡り内紛が起こる可能性もある。離脱者が相次ぐかもしれない」(政府関係者)との指摘もある。

 ◇究明指示なく迷走
 首相は政権を安定させるため、各派との良好な関係に努めてきた。安倍派実力者を要職に就けるなど最大派閥に特段の配慮を示し、麻生派、茂木派との連携も継続。自らは歴代首相が慣例とした首相就任後の派閥離脱をあえてせず、岸田派会長の座にとどまってきた。

 だが裏金疑惑が「リクルート事件以来の大事件」とも言われる中、7日に急きょ岸田派からの離脱を表明。記者団に対し「首相の任にあるうちは派閥を離れるのが適切だ」と言い放った。

 21年10月の政権発足以来、派閥会長を続けた首相には、菅義偉前首相をはじめとする党内や野党から疑問が投げ掛けられてきた。突然の派閥離脱に、自民ベテラン議員は「政治資金問題と何のつながりがあるのか。何をどうしたらいいか分からなくなっている」と、迷走ぶりにあきれかえった。

 首相は6日に派閥パーティー自粛を表明したものの、疑惑の徹底究明を指示する姿勢は見られない。8日の衆参両院の予算委員会集中審議では野党の集中砲火を浴びるのは確実。自民重鎮は「彼は派閥の人。対応が中途半端だ」と切り捨てた。

9048OS5:2023/12/09(土) 08:15:29
https://news.yahoo.co.jp/articles/5373d0935e49cba81416095e69a0c08d326844d7
キックバック問題で終盤国会が大荒れ状態… 「閉じても地獄、延長しても地獄」
12/8(金) 19:30配信

カナロコ by 神奈川新聞
衆院予算委員会で、答弁のため挙手をする岸田文雄首相=国会内

 国会は8日、衆参両院で予算委員会が開かれ、岸田文雄内閣は政治資金パーティー券収入キックバック(還流)問題などを巡り野党からの追及を受けた。首相は「捜査に影響を与える」との理由で「ゼロ回答」(立憲民主党議員)答弁を繰り返して怒号を浴び、与党からも不満をぶつけられた。


 会期末が13日に迫る中で終盤国会は大荒れ状態だ。「野党の出番を封じるため早く国会を閉じたい」(自民幹部)のが政権の本音。一方で「閉じれば東京地検特捜部の捜査が本格化する」(同)との観測もあり「閉じても地獄、延長しても地獄」(閣僚経験者)の状態に追い込まれている。

 「『派閥』については危機感を持つよう指示した手前、在任中は外れることにしたものだ。決して逃げてはいない」。岸田首相は野党質問のトップバッターで立民の枝野幸男前代表からの「反省を口にするなら派閥会長を降りるだけでなく、岸田派を解散せよ」との追及に色をなし反論した。

 官邸関係者によると「答弁では『政策集団』を使い、国民の印象が悪い『派閥』との表現は避ける」と申し合わせたが「総理がキレて審議冒頭から崩れた」という。質問者が使っていない「逃げ」という言葉を自ら発する事態に「もはや制御不能」となった。補正予算に賛成した日本維新の会の馬場伸幸代表からも「派閥会長辞任もパーティー開催自粛も国民には響いていない」と突っぱねられた。  

神奈川新聞社

9049OS5:2023/12/09(土) 08:16:09
https://news.yahoo.co.jp/articles/e229fb4412dbf4a4714ada4b45dbf5b503027a95
安倍派幹部6人に裏金か 塩谷・松野・高木・世耕・萩生田・西村氏
12/9(土) 4:00配信

朝日新聞デジタル
裏金のキックバックを受けた疑いがある安倍派幹部6人

 自民党最大派閥の「清和政策研究会」(安倍派)が政治資金パーティー収入の一部を裏金化していたとみられる問題で、同派の中枢幹部6人のうち、松野博一官房長官のほかの5人も、直近5年間でそれぞれ1千万円超〜約100万円の裏金のキックバック(還流)を派閥から受け、政治資金収支報告書に記載していない疑いがあることが、関係者への取材でわかった。


■1千万円超〜100万円

 全6人の安倍派の中枢幹部は、事実上トップの「座長」を務める塩谷立・元文部科学相と、派閥の有力者で「5人衆」とされる松野氏、高木毅・党国会対策委員長、世耕弘成・党参院幹事長、萩生田光一・党政調会長、西村康稔経済産業相。裏金問題は、松野氏に加えて、岸田文雄首相を支える党幹部や重要閣僚に幅広く波及した。

9050OS5:2023/12/09(土) 11:34:50
https://news.yahoo.co.jp/articles/d227f59c4b6dae990ad11b2d9f518150d896e42d
安倍派主要6幹部に裏金か 塩谷、萩生田、西村の3氏にも疑い
12/9(土) 11:11配信


毎日新聞
自民党安倍派の塩谷立元文部科学相=東京都千代田区の同党本部で2023年8月31日、竹内幹撮影

 自民党派閥の政治資金パーティーを巡る問題で、最大派閥の清和政策研究会(安倍派)の主要幹部がパーティー券収入のノルマ超過分のキックバック(還流)を受けていた疑いがあることが関係者への取材で判明した。松野博一官房長官のほか、5人の名前が挙がっている。いずれも関連する政治団体の政治資金収支報告書に収支が記載されず、裏金となっていた可能性があるという。


 名前が挙がっているのは、松野氏、高木毅国対委員長や世耕弘成参院幹事長、塩谷立元文部科学相、萩生田光一政調会長、西村康稔経済産業相。塩谷氏は派閥の事実上トップの座長で、他の5氏は安倍派「5人衆」と称され、岸田文雄政権を支える存在でもある。

 安倍派では、安倍晋三元首相の死去後、座長と「5人衆」による集団指導体制が続いており、主要幹部に軒並み裏金疑惑が浮上したことになる。ただ、還流額は1000万円超から100万円程度と幅がある模様だ。

 安倍派では、直近5年間で所属議員がノルマを超えて集めた1億円以上の収入と、議員への還流分の支出がいずれも派閥の収支報告書に記載されていなかった疑いが持たれている。

 こうした運用は組織的に行われていたとみられ、還流資金を裏金化した議員は主要幹部を含めて10人を超える可能性がある。

 安倍派を含む自民5派閥に対する政治資金規正法違反(不記載、虚偽記載)容疑で刑事告発を受けている東京地検特捜部は、全国から応援検事を集め、派閥の会計責任者らの事情聴取を進めている。臨時国会の会期末(13日)後に、裏金化が疑われる議員らへの聴取を本格化させるとみられる。【井口慎太郎、北村秀徳、黒川晋史、遠藤龍】

9051OS5:2023/12/09(土) 11:39:08
https://news.goo.ne.jp/article/mainichi/politics/mainichi-20231207k0000m010128000c.html
岸田首相への答弁「助け舟」乏しく 孤軍奮闘? 求心力に黄信号
2023/12/09 08:00毎日新聞

岸田首相への答弁「助け舟」乏しく 孤軍奮闘? 求心力に黄信号

参院予算委員会で質問に答えるため挙手する岸田文雄首相(中央)。右は鈴木俊一財務相=国会内で11月29日、竹内幹撮影

(毎日新聞)

 2023年度補正予算は11月29日に成立したが、衆参両院の予算委員会の審議では、閣僚が積極的に答弁に立つことは少なく、岸田文雄首相が「孤軍奮闘」する場面が目立った。既に指導力を疑問視する声も出ている中で、首相の政府・与党内での求心力低下を象徴しているようにも映る。

 「43兆円という金額は閣議決定した数字だ。この範囲内で防衛力を強化していく」。首相は11月27日の参院予算委で、円安が進む中、23年度から5年間で防衛費を総額約43兆円に増やす方針を堅持するかを問われ、こうした答弁を繰り返した。

 質問した立憲民主党の辻元清美氏は「総理」「防衛大臣」「財務大臣」などと、質問ごとにわざわざ答弁者を指名。誰に答えさせるかは、質疑を仕切る予算委員長に権限があるが、政府側はおおむね辻元氏の要望に沿って、首相や閣僚が答弁に立った。

 通常は、政府側はなるべく首相の負担を減らすため、自分が担当する質問が出たら、閣僚自ら手を挙げて答えて、質問者の持ち時間を消費させようとすることが多い。こうした「助け舟」は、首相を支える姿勢を示すことでもある。

 辻元氏の防衛費に関する質問は本来、防衛相が前面に出て答弁する案件だ。しかし、木原稔防衛相は辻元氏から求められたときには答弁に立ち、円安に伴う装備品の取得費の増額幅などを説明したが、首相に代わって前に出る姿勢は乏しかった。

 結局、首相の答弁機会はあまり減らず、首相周辺は「こういう質問は、本来は防衛相が答えるべきだ。木原氏は全然手を挙げない」と不満を漏らした。

 9月の内閣改造で、木原氏をはじめ11人が初入閣した。新任閣僚は不慣れなため、答弁に消極的なことは過去にもあった。だが、21年から約2年、任に就いている鈴木俊一財務相が率先して答弁しないことに、違和感を抱く声が自民党内にある。財務相は原則、予算委に出席する必要があり、今回の補正予算を所管する閣僚だ。

 予算委は首相と全閣僚が出席することが多く、質問内容は多岐にわたる。午前9時から午後5時まで、昼休みの1時間を除く「7時間コース」で開かれ、NHKが中継することも少なくない。

 見せ場となるため、野党議員は、閣僚より答弁に重みがあると受け止められる首相が答えるよう求めることはよくある。辻元氏が20年ほど前の予算委で、「ソーリ(総理)、ソーリ、ソーリ」と、当時の小泉純一郎首相が答弁するよう連呼したのもそのためだ。

 計6日間にわたった今回の補正予算の審議では、自民党5派閥の政治資金問題や、自ら打ち出した定額減税など首相が矢面に立たざるを得ない論点が多かったのは確かだ。首相はかつて、外相を4年7カ月務めた経験があり、答弁に一定の自信を持っているとみられ、孤軍奮闘のような状況をそれほど苦にはしていないようだ。

 とはいえ、報道各社の世論調査で内閣支持率は低迷を続けている。自民党の世耕弘成参院幹事長が10月の参院本会議の代表質問で、支持率低下について「最大の原因は、国民が期待するリーダーとしての姿が示せていないことに尽きる」と公然と首相に苦言を呈するなど、党内基盤に揺らぎが見えている。

 来年秋の自民党総裁選での再選を疑問視する声が出始める現状では、予算委での閣僚の消極的なふるまいは、支えるメンバーが少なく、首相が孤立しているように受け取られかねない。ある閣僚経験者は「首相の代わりに答えようとする閣僚がいない。財務相もなかなか手を挙げない。あれでは首相も大変だ」と同情している。【畠山嵩】

9052OS5:2023/12/09(土) 11:43:03
https://news.goo.ne.jp/article/kyodo_nor/politics/kyodo_nor-2023111701001367
石破氏、党内結束呼びかけ 「ポスト岸田」高市氏前に
2023/11/17 18:50共同通信

石破氏、党内結束呼びかけ 「ポスト岸田」高市氏前に

石破茂氏

(共同通信)

 自民党の石破茂元幹事長が17日、東京都内で開かれた党所属衆院議員のパーティーで、「ポスト岸田」候補と目される高市早苗経済安全保障担当相、河野太郎デジタル相を前に結束を呼びかける一幕があった。「政権の具合が悪くなると『顔を替えよう』とする者がいる。あまり良いことではない」と述べた。

 内閣支持率が低迷する中、保守系議員を集めた勉強会を発足させた高市氏の動きが念頭にあるとみられる。石破氏は、首相指名選挙の際に「岸田氏と書いた人には責任がある。おかしいと思うことがあれば陰で言うのではなく、きちんと議論すべきだ」と指摘した。

9053OS5:2023/12/09(土) 16:26:16
https://news.yahoo.co.jp/articles/94a4fdb10dd53d1d352624712e072d502f372688
松野博一官房長官を更迭へ パー券還流、裏金1000万円未記載疑惑
12/9(土) 11:33配信

毎日新聞
議員宿舎を出る松野博一官房長官(中央)=東京都港区で2023年12月9日午前11時1分、玉城達郎撮影

 岸田文雄首相は9日、自民党の清和政策研究会(安倍派)が政治資金パーティーの収入の一部を裏金化していた疑惑を巡り、松野博一官房長官を交代させる方針を固めた。事実上の更迭となる。松野氏は直近5年間で派閥から1000万円を超えるキックバック(還流)を受けたが、政治資金収支報告書に記載していない疑いがある。政権中枢の進退に波及したことで、政権に深刻な打撃となることは必至だ。政権内からは、内閣改造論も出ている。


 安倍派は2018〜22年に毎年1回パーティーを開き、計約6・6億円の収入を報告書に記載している。一方、関係者によると、直近5年間に帳簿外で処理された額は1億円を超え、還流分を裏金にしていた議員は10人を超える可能性がある。この中に松野氏が含まれているという。刑事告発を受けた東京地検特捜部は、政治資金規正法違反容疑で捜査を進めている。

 松野氏は19年9月〜21年10月の約2年間、派閥の実務を取り仕切る事務総長を務めた。派閥の裏金疑惑が浮上して以降、連日、記者会見などで説明を求められているが「政府の立場としてお答えは差し控える」との回答を繰り返していた。8日の参院予算委員会では、自身の政治団体の会計について「適正に処理をしてきたと考えている」と答弁。安倍派からの還流については「私の政治団体に関しては適切に処理してきたと考えているが、現在派閥が刑事告発を受けており、捜査をされている。私の政治団体についても改めて精査した上で適切に対応したい」などと説明していた。

 安倍派では松野氏のほかに自民党の高木毅国対委員長と世耕弘成参院幹事長にも裏金疑惑が浮上。さらに、同派座長の塩谷立元文部科学相、萩生田光一政調会長、西村康稔経済産業相の疑惑も新たに表面化した。松野氏に続いて、辞任ドミノが起こる可能性がある。高木氏は安倍派の現事務総長で、西村氏は事務総長経験者。西村氏は8日の衆院予算委で還流の有無について「どこかの時点でしっかりと説明責任を果たしたい」と述べた。塩谷氏はのちに撤回したものの還流の仕組みが「あったと思う」といったんは認めている。

 政治資金パーティーを巡る問題では、安倍派のほか二階派でも裏金疑惑が浮上。首相は6日、各派閥の政治資金パーティーの当面自粛や忘年会・新年会を控えることなどを指示した。7日には「私自身が先頭に立って政治の信頼回復のために努力する」と表明し、同日付で自身が会長を務めていた宏池会(岸田派)から離脱した。

 野党は首相の対応を「筋違い」「的外れ」などと批判。8日の衆参予算委員会で首相を追及するとともに、松野氏の辞任を要求したが、首相は「政府のスポークスマンとしてしっかりと発信してもらう」と述べ、更迭を否定していた。

 報道各社の世論調査で内閣支持率は発足以来最低となる20%台まで下落している。「政治とカネ」の問題を巡り、政権運営はさらに厳しい状況に追い込まれそうだ。【田辺佑介】

9054OS5:2023/12/09(土) 16:26:45
https://news.yahoo.co.jp/articles/19639e03bebca27bdcfdb2743ae3a431b48d6c7d
<独自>自民が高木国対委員長の交代検討 安倍派現事務総長 小規模内閣改造論も浮上
12/9(土) 14:11配信

産経新聞
自民党の高木毅国対委員長

自民党が、安倍派(清和政策研究会)からパーティー収入の一部のキックバック(還流)を受けた疑いがある同派現事務総長の高木毅国対委員長の交代を検討していることが9日、分かった。

また、同様の疑惑が浮上した松野博一官房長官らを含め、年内を念頭に小規模の内閣改造論が岸田文雄政権内で浮上していることも判明した。複数の政府・与党関係者が明らかにした。

9055OS5:2023/12/09(土) 20:48:27
https://news.yahoo.co.jp/articles/fc7a35e5b3d040590ac3ba7debe7d5fb8b7e745c
自民裏金疑惑、安倍派ぐるみの構図 23年は還流取りやめに
12/9(土) 20:03配信

毎日新聞
上段左から塩谷立元文部科学相、松野博一官房長官、西村康稔経済産業相、下段左から高木毅国対委員長、萩生田光一政調会長、世耕弘成参院幹事長

 自民党派閥の政治資金パーティーを巡る問題で、パーティー券収入のノルマ超過分のキックバック(還流)を受け裏金化していた疑惑が、自民党最大派閥の清和政策研究会(安倍派)の主要幹部6人に拡大した。安倍派では最近になってキックバックを取りやめており、派閥幹部が不適切な会計処理を認識して中止した可能性がある。派閥ぐるみの構図が浮上する中、券の購入者や地方政界では困惑の声も上がっている。

【図で解説】そもそも…今回の疑惑の構図

 一般に自民党派閥の政治資金パーティーではパーティー券の販売割り当て(ノルマ)があり、当選回数や派閥の役職などによって数十万から数百万円程度の幅が設けられている。関係者によると、清和研ではノルマ超過分を議員側に還流することが長年行われ、2018〜22年に1億円超の収入と議員側への還流が政治資金収支報告書に記載されず、裏金化した疑いが持たれている。

 そんな中で、共産党の機関紙「しんぶん赤旗」が22年11月に自民党派閥のパーティー券収入の過少記載疑惑を報道。その後、大学教授が、安倍派を含む5派閥が18〜21年分の収支報告書に計約4000万円分過少記載したとする告発状を東京地検に提出した。

 複数の自民関係者によると、安倍派では22年に還流を取りやめるとの方針が示され、今年5月のパーティー分の還流は行われなかったという。

 18年以降、清和研で事務総長を務めたのは、就任順に下村博文・元文部科学相、松野博一官房長官、西村康稔経済産業相、高木毅・党国会対策委員長の4人で、現職の高木氏は22年8月に就任した。パーティー券の会計処理を巡る視線が厳しくなる中、派閥幹部らが不適切な処理を認識して慣習を見直した可能性がある。

 東京地検特捜部は告発を受けて派閥の会計担当者らから事情聴取を進めており、臨時国会の会期末(13日)後に事務総長経験者や、裏金化が疑われる議員に事情を聴くとみられる。

 ◇購入団体「裏金扱いに迷惑」

 次々と表面化する疑惑に、パーティー券を購入した政治団体や、国会議員を支える地方議員から困惑の声が上がっている。

 安倍派のパーティー券を購入していたある政治団体の担当者は「重要な政策を理解してくれる先生方を応援したいだけなのに、(支出が)裏金のような扱いにされて迷惑。しっかりしてほしい」と憤る。

 今回、名前が挙がった安倍派「5人衆」の一人、世耕弘成・党参院幹事長の地元・和歌山県のある自民の地方議員は、派閥のキックバックについて「知らない」とした上で「キックバック自体はきちんと収支報告していれば問題ないのに」と困惑した様子だ。「頑張って政治活動をしようと思えばどうしてもお金がかかる。キックバック自体が悪いと言われているようで気になる」と話していた。【二村祐士朗、黒川晋史、樋口淳也、加藤敦久】

9056OS5:2023/12/10(日) 03:35:45
https://news.yahoo.co.jp/articles/6b0a024748c6a10576ffdc76e1d0faa6dd51e1f2
裏金疑惑の松野博一官房長官に早期辞任論 官房長官任期途中の辞任となれば19年ぶりの異例事態
12/9(土) 17:17配信



日刊スポーツ
松野博一氏(2017年5月30日撮影)

 自民党安倍派の政治資金パーティーをめぐる「裏金」疑惑の渦中にある松野博一官房長官に「早期辞任論」が浮上していることが9日、複数の政界関係者への取材で分かった。官房長官は政権の要でスポークスマンという重要な立場だが、記者会見や国会で裏金疑惑について詳細な発言や答弁をほぼ拒否している状態が続いており、このまま職務に当たらせるのは難しいとの判断からとみられる。

 支持率が下落中の岸田文雄首相にとっては、大きな打撃だ。

 岸田首相はこの日、「国際賢人会議」出席のため東京を離れて長崎市を訪問した。帰京後、時期を見極めながら松野氏の後任人事を含めた調整に入ることになるが、「政治とカネ」の問題で官房長官が辞任することになれば、極めて異例なことだ。

 官房長官が任期中に辞任したケースはあまり多くない。最近では2000年10月に森喜朗内閣の中川秀直氏が女性問題などで辞任したほか、2004年5月に年金未納問題が発覚した小泉純一郎内閣の福田康夫官房長官が辞任した。もし松野氏が辞任するようなことになれば、約19年ぶり。

 安倍派の政治資金問題をめぐっては、派閥運営を取り仕切る「事務総長」経験者の国会議員側にキックバックされていた疑いが出ている。安倍派事務総長を務めた人物として、岸田政権には松野氏以外にも西村康稔経産相がいる。西村氏も国会答弁で「どこかの時点で説明責任を果たさなければいけない」と述べており、今後の対応に注目が集まっている。

 また、安倍派幹部には、塩谷立座長のほか、「5人組」と呼ばれる萩生田光一政調会長や世耕弘成参院幹事長、高木毅国対委員長といった党幹部がいる。今後の捜査の展開次第では松野氏以外の安倍派幹部にも影響が広がる可能性も指摘されている。

9057OS5:2023/12/10(日) 03:37:05
https://news.yahoo.co.jp/articles/e8c59b61261f2964fe06af0fcfeb58663ef86880
松野官房長官更迭へ 改造論浮上、安倍派幹部扱い焦点
12/9(土) 17:49配信
共同通信

 岸田文雄首相は、自民党安倍派の政治資金パーティー裏金問題を巡り、松野博一官房長官を交代させる方向で検討に入った。事実上の更迭となる。松野氏以外を含め内閣改造・党役員人事を実施する案も政権内に浮上した。臨時国会会期末の13日以降で調整するとみられる。与党関係者が9日、明らかにした。パーティー券販売ノルマを超えた売り上げからキックバック(還流)を受けたとされる安倍派幹部の扱いが焦点となる。

 東京地検特捜部は歴代事務総長への聴取を検討している。

 松野氏は原則1日2回の記者会見で資金還流の質問に明確な回答を避け、機能不全に陥っている。内閣の要である官房長官の交代は異例。内閣改造であれば小幅と見込まれ、更迭の印象を薄める思惑もありそうだ。

 首相や松野氏は9日、いずれも公務があったが、資金問題について言及することはなかった。萩生田氏は高松市で開かれた党会合で心配をかけていると陳謝し「捜査の結果が出たら丁寧に説明したい」と述べた。世耕氏は京都府宇治市で記者団から自身の進退を問われ「職責を全うしたい」と辞任を否定した。

9058OS5:2023/12/10(日) 03:41:35
https://news.yahoo.co.jp/articles/b9fb4a991b71ae88f9cc92815e34e25db78d1c36
自民に激震 裏金疑惑が安倍派「5人衆」らを直撃 分裂懸念の声も
12/9(土) 20:39配信


産経新聞
自民党本部の建物=東京都千代田区永田町

自民党最大勢力の安倍派(清和政策研究会)に激震が走っている。派閥からパーティー収入の一部のキックバック(還流)を受けた裏金疑惑が、松野博一官房長官ら幹部6人を直撃したからだ。「自民の屋台骨」の弱体化は、岸田文雄首相の政権運営を左右する可能性が高い。


還流を受けたとみられる幹部は、派内の有力者「5人衆」と呼ばれる松野氏、萩生田光一政調会長、西村康稔経済産業相、高木毅国対委員長、世耕弘成参院幹事長に加え、塩谷立座長の6人。

松野氏は令和元年9月から3年10月まで派閥の事務総長を担い、西村氏はその後任。高木氏は4年8月から事務総長を務めている。塩谷氏は今年8月、派閥の代表となる座長に就任した。

萩生田氏は9日に高松市内で講演し、出席者によると「検察の捜査結果が出たら丁寧に説明したい」と話したという。また、世耕氏は同日、京都府宇治市で記者団に「しっかり調査し、誠実に対応したい」と述べた。

安倍派は昨夏の参院選で安倍晋三元首相が凶弾に倒れた後、後継会長選びが難航。有力候補が居並ぶ状況から、分裂を避けるために会長不在の集団指導体制に落ち着いた経緯がある。

しかし、還流疑惑の浮上に伴い、派内からは「幹部を一新しないと安倍派は持たない」(若手議員)との声が上がる。閣僚経験者は心配の声が相次ぎ寄せられていると明かし、「派閥としての対策を全く示せていないから不安が広がっている。集団指導体制なんて何の意味もない」と吐き捨てた。

安倍派の面々はこれまで岸田首相を支える「主流派」として、政府与党の要職を占めてきた。しかし、自民幹部は「捜査の進展によっては分裂しかねない」と指摘。岸田内閣の支持率低迷に歯止めがかからない中、「屋台骨が崩壊したと見なされ、野党側から衆院解散論が強まる可能性がある」とも語った。(竹之内秀介)

9059OS5:2023/12/10(日) 03:42:12
https://news.yahoo.co.jp/articles/43766e5493a6d934d65abc6b6d1d2e4286217d4c
自民・安倍派6幹部裏金疑惑 年内の内閣改造・党人事案も浮上
12/9(土) 20:56配信

毎日新聞
上段左から塩谷立元文部科学相、松野博一官房長官、西村康稔経済産業相、下段左から高木毅国対委員長、萩生田光一政調会長、世耕弘成参院幹事長

 岸田文雄首相は9日、自民党の清和政策研究会(安倍派)が政治資金パーティーの収入の一部を裏金化していた疑惑を巡り、松野博一官房長官を交代させる方針を固めた。事実上の更迭となる。他に高木毅・党国対委員長ら安倍派幹部5人にも同様の疑惑があり、松野氏を近く交代させる案や来年度予算編成後の12月下旬以降に松野氏以外を含めて内閣改造・党役員人事に踏み切る案が浮上している。

 首相は9日夜、長崎出張から戻った後、公邸で麻生太郎副総裁と会談した。今後の対応について協議したとみられる。

 安倍派では松野氏のほかに高木氏、西村康稔経済産業相、萩生田光一・党政調会長、世耕弘成・党参院幹事長、同派座長の塩谷立元文部科学相らにも同様の疑惑が浮上。松野氏に続いて、進退が問われる可能性がある。

 松野氏は2019年9月〜21年10月の約2年間、派閥の実務を取り仕切る事務総長を務めた。直近5年間で派閥から1000万円を超えるキックバック(還流)を受け、政治資金収支報告書に記載していない疑いがある。

 野党は8日の衆参予算委員会で首相を追及するとともに、松野氏の辞任を要求したが、首相は「政府のスポークスマンとしてしっかりと発信してもらう」と述べ、更迭を否定していた。

 「内閣の要」となる官房長官の辞任は政権にとって大きな打撃だ。過去には第2次森内閣の中川秀直氏が00年10月、女性問題などを受けて辞任。第2次小泉内閣の福田康夫氏も国民年金保険料の未納問題などで04年5月に辞任している。

 高木氏は安倍派の現事務総長。地元の福井県越前町で9日、記者団に「慎重に事実関係を確認し、適切に対応する」と述べた。自身の進退については「職責をまっとうする」とした。前事務総長の西村氏は8日の衆院予算委で還流の有無について「どこかの時点でしっかりと説明責任を果たしたい」と述べた。

 また世耕氏は9日、京都府宇治市内で疑惑について「政治不信を起こすことにつながり国民の皆さんに深くおわび申し上げる」と陳謝。ただし、参院幹事長職については高木氏と同じく「職責をまっとうしていく」と述べ、辞任を否定した。

 政治資金パーティーを巡る問題では、自民党最大派閥の安倍派のほか二階派でも裏金疑惑が浮上。岸田首相は6日、各派閥の政治資金パーティーの当面自粛や忘年会・新年会を控えることなどを指示したのに続き、「私自身が先頭に立って政治の信頼回復のために努力する」として、自身が所属する宏池会(岸田派)を7日付で離脱した。【田辺佑介】

9060OS5:2023/12/10(日) 03:43:10
https://news.yahoo.co.jp/articles/a63f3d705100d1c834eae3dc3cd47ee69be993d0
<独自>安倍派幹部ら一斉聴取へ 東京地検、上級庁と最終調整 パーティー収入不記載
12/10(日) 1:07配信

産経新聞
自民党本部の建物=東京都千代田区永田町

自民党の最大派閥・安倍派(清和政策研究会)がパーティー券の販売ノルマを超過した分に応じて政治資金収支報告書に記載せずに議員にキックバック(還流)していた疑いについて、東京地検特捜部が臨時国会が閉会する13日以降、同派幹部ら国会議員を任意で事情聴取する方向で調整していることが9日、関係者への取材で分かった。上級庁と協議の上で最終判断するもようだ。


議員により不記載額は大きく違うとみられ、特捜部は悪質性や関与の度合いなどを慎重に見極めながら、会計責任者だけでなく議員本人にも経緯を確認する必要があると判断したとみられる。

安倍派を巡っては、販売ノルマ超過分に応じた還流分が松野博一官房長官ら幹部6人側の収支報告書に記載されていなかった疑いも浮上した。

関係者によると、6人は松野氏のほか、安倍派座長の塩谷立元文部科学相、同派の実務を仕切る事務総長の高木毅国対委員長、同派幹部の世耕弘成参院幹事長と萩生田光一政調会長、西村康稔経済産業相。塩谷氏を除く5人は同派の「5人衆」として知られる。

6人の関連団体は平成30年〜令和4年分の収支報告書で多くて1千万円超の還流分を記載しなかった疑いがある。松野氏は元年9月に安倍派事務総長に就任。西村氏はその後任で3年10月、高木氏は西村氏の後任で4年8月から事務総長。

安倍派は毎年のパーティーでパーティー券の販売ノルマ超過分を議員に還流していたとされるが、平成30年〜令和4年分の収支報告書には記載がなく、不記載は総額数億円に上る恐れがある。

9061OS5:2023/12/10(日) 11:54:34
https://news.yahoo.co.jp/articles/460bda2e33a29012f52845b5d5de8ef21b1e8752
官房長官後任に加藤、小泉氏ら浮上 裏金問題で松野氏更迭の見通し 挙党一致アピールか
12/10(日) 5:00配信


カナロコ by 神奈川新聞
国会議事堂(資料写真)

 自民党安倍派の政治資金パーティー裏金問題を巡り更迭される見通しとなった松野博一官房長官の後任の人選について、(1)菅義偉氏(衆院神奈川2区)が首相時の要職経験者(2)岸田文雄内閣の現職閣僚─の2系統を軸に進められていることが9日、複数の政府関係者の話で分かった。無派閥議員まとめ役の菅氏と縁が深い議員の起用で派閥色を一掃し、挙党一致をアピールする狙いがあるようだ。 

 菅氏関係では、菅内閣の官房長官・加藤勝信、厚生労働相・田村憲久、環境相・小泉進次郎(11区)、官房副長官・坂井学(5区)の4氏が浮上。加藤氏は長官として菅内閣の要に就き、その前後には厚労相も務めた。茂木敏充幹事長の派閥に所属し、茂木氏を支えて同派と党内の融和を保ってきた。田村氏は今年9月に岸田派に入会したがそれまでは無派閥。かつて茂木氏の派閥や石破茂元幹事長の派閥にも参加し党内人脈も広い。

 小泉氏は報道各社の調査で次期総裁候補の上位に名前が挙げられ、坂井氏は菅氏を官邸で支えた。ともに無派閥で政治資金パーティー券の販売活動とは無縁と見られている。

 現職閣僚では、外相の上川陽子、デジタル相の河野太郎(15区)の2氏が有力視されている。上川氏は岸田派で首相の信任が厚い上、菅内閣では法相を務めた。やはり同内閣でワクチン担当相などを務め、新型コロナウイルス対策を進めた河野氏は総裁選で岸田氏と対決した間柄だが、小泉氏同様に国民から人気がある。 

 「キックバック(還流)の疑いが党役職者などに広がった」(自民党幹部)ことから小幅改造並みの人事構想が浮上したため、現閣僚からの起用も選択肢となっているという。 

神奈川新聞社

9062OS5:2023/12/10(日) 11:55:21
https://news.yahoo.co.jp/articles/12199cfe9fc34b076846ca023ae5e0cd9a73c7a9

宮沢防衛副大臣の私設秘書逮捕 横断歩道の男性はねた疑い、静岡
12/9(土) 23:12配信

共同通信

静岡県警本部

 静岡県警磐田署は9日、軽乗用車で男性をはねて重傷を負わせたとして、自動車運転処罰法違反(過失傷害)の疑いで、同県磐田市、川口浩生容疑者(39)を現行犯逮捕した。署によると、川口容疑者は宮沢博行防衛副大臣の私設秘書という。

 逮捕容疑は、9日午後6時半ごろ、磐田市中泉の道路で、横断歩道を渡っていた近所の自営業山本昇一さん(72)を車ではね、腰を骨折するなどの重傷を負わせた疑い。

 署によると、現場は信号機のない片側1車線の道路。川口容疑者にけがはなく、車に同乗者はいなかった。

9063OS5:2023/12/10(日) 11:57:22
https://news.yahoo.co.jp/articles/09ffc98ce31a786842d5ff10fcafca3e857d76c0
松野・西村・萩生田・高木氏更迭へ 世耕氏も交代 安倍派5人衆一掃
12/10(日) 4:00配信

朝日新聞デジタル
安倍派5人衆

 自民党の「清和政策研究会」(安倍派)の政治資金パーティーをめぐる問題で、岸田文雄首相は裏金を受け取った疑いが浮上した松野博一官房長官、西村康稔経済産業相、萩生田光一・党政調会長、高木毅・党国会対策委員長を交代させる意向を固めた。近く事実上の内閣改造・党役員人事に踏み切る。政権の要職から、安倍派の幹部を一掃する構えだ。


 複数の政権幹部が明らかにした。世耕弘成・党参院幹事長の交代も検討する。いずれも事実上の更迭で、政権への大きな打撃となる。閣内や党執行部から最大派閥・安倍派幹部の「5人衆」が軒並み外れることになり、同派を重用したうえでの派閥均衡政治を続けてきた岸田政権の構造が、大きく変わることになる。

 首相は当初、捜査当局の動きを踏まえ対応する考えだったが、世論の批判の高まりを受け、疑惑を抱えた松野氏ら安倍派幹部は早期に交代せざるをえないと判断した。安倍派などから反発が出る可能性もあり、首相の求心力が低下する中で、人事が難航する可能性もある。

朝日新聞社

https://www.asahi.com/articles/ASRD96DJYRD9UTFK006.html?oai=ASRD96VPLRD9UTFK004&ref=yahoo
「安倍派は終わった」幹部6人疑惑に自民衝撃 政権運営マヒの恐れも
有料記事自民

2023年12月9日 20時00分
自民党安倍派の裏金疑惑で、派閥幹部6人にキックバックを受けた疑いが浮上した。いずれも閣内や党執行部に名を連ねる実力者らで、政権内に動揺が走る。

 「うちの派閥は崩壊だ」(安倍派の重鎮)、「安倍派は終わった」(無派閥の中堅)。9日朝、具体像を結び始めた最大派閥の裏金疑惑に自民内に衝撃が走った。

 朝日新聞は、同派幹部6人に直近5年間でそれぞれ1千万円超から約100万円を受け取り、政治資金収支報告書に記載していない疑いがあると報じた。

 6人は松野博一官房長官、西村康稔経済産業相、萩生田光一・党政調会長、高木毅・党国会対策委員長、世耕弘成・党参院幹事長の「安倍派5人衆」と、「座長」の塩谷立・元文部科学相。塩谷氏以外は、閣僚や党執行部に現職で名を連ねている。


 「疑念を持たれるような事態になり、国民の政治不信を起こすことにつながった。深くおわびを申し上げたい」

9064OS5:2023/12/10(日) 11:58:58
https://news.yahoo.co.jp/articles/197fa8a482dada40eb0178c5ed376857e951b553
安倍派3人に5千万円超〜4千万円超 最大規模の裏金か パー券収入
12/10(日) 4:00配信


朝日新聞デジタル
安倍派のパーティーで=2023年5月16日午後6時54分、東京都港区、森岡航平撮影

 自民党最大派閥の「清和政策研究会」(安倍派)が政治資金パーティー収入の一部を裏金化していたとみられる問題で、派閥から直近5年間で5千万円超〜4千万円超の裏金のキックバック(還流)を受けた疑いがある所属議員が3人いることが、関係者への取材でわかった。金額としては最大規模とみられ、いずれも自身の政治団体の政治資金収支報告書に収入として記載していないという。

 3人のうち、大野泰正参院議員=岐阜選挙区、当選2回=が5千万円超、池田佳隆衆院議員=比例東海、当選4回=と谷川弥一衆院議員=長崎3区、当選7回=が各4千万円超を受け取ったとみられる。東京地検特捜部も3人の資金の流れを把握している模様だ。

朝日新聞社

9065OS5:2023/12/10(日) 11:59:33
https://news.yahoo.co.jp/articles/aeab6daf6ff02946ab288d37cd4c0db7718ee948
裏金疑惑、安倍派数十人規模か…西村・塩谷・萩生田氏は継続的に還流受けていた疑い
12/10(日) 5:00配信
読売新聞オンライン
(左から)萩生田政調会長、西村経産相、塩谷元文科相

 自民党の「清和政策研究会」(安倍派)が政治資金パーティー収入の一部を裏金化していた疑惑で、西村康稔経済産業相(61)、塩谷立・元文部科学相(73)、萩生田光一・同党政調会長(60)の3氏側が派閥側から還流を受けていた疑いのあることがわかった。派閥側と議員側のそれぞれの政治資金収支報告書に記載していない疑いがある。


 これら派閥運営を担う幹部をはじめ、同派(99人)だけで数十人規模の議員がパーティー券販売のノルマ超過分の還流を受け、裏金化した可能性のあることも判明した。

今年開かれた自民党安倍派のパーティー(5月16日、東京都港区で)=須藤菜々子撮影

 同派では、これまで松野博一官房長官(61)、高木毅国会対策委員長(67)、世耕弘成参院幹事長(61)の3氏側に、還流分を収支報告書に記載していない疑いが判明。松野、西村、高木の3氏は派閥実務を担う事務総長の経験者で、萩生田、世耕の両氏も含めて「5人衆」とも呼ばれ、事実上トップの座長を務める塩谷氏とともに同派の中心的な存在だ。

 政治資金規正法違反(不記載、虚偽記入)容疑で捜査している東京地検特捜部は、これら同派の幹部が派閥側、議員側の双方の立場で裏金化の実態を把握していた可能性があるとみている。

 関係者によると、2018〜22年の5年間で裏金化した疑いのある金額は、松野、高木、世耕の3氏側で各1000万円超。残る3氏は、西村氏側が数十万円程度、塩谷、萩生田両氏側も1000万円に満たないとみられるが、継続的に還流を受けていた疑いがあるという。

 同派では、この5年間に派閥側からキックバックを受けるなどし、収支報告書に記載していない疑いのある議員が数十人規模に上ることも判明。中には総額が数千万円に上る議員もいるとみられる。特捜部は今後、同派事務総長経験者を中心に、多数の同党議員からの事情聴取も視野に入れている。

9066OS5:2023/12/10(日) 12:00:12
https://news.yahoo.co.jp/articles/050449c813956c2dc3bcf26db94240fccd584402
裏金疑惑、官邸を直撃 「内閣の要」渦中に 派閥とカネ、野党追及〔深層探訪〕
12/10(日) 7:00配信

時事通信
衆院予算委員会に臨む岸田文雄首相(右)と松野博一官房長官=8日午前、国会内

 自民党派閥の政治資金パーティー問題が、岸田政権の中枢を直撃した。安倍派の裏金疑惑を巡り、松野博一官房長官に1000万円超が還流していた可能性が浮上。同派の高木毅国対委員長、世耕弘成参院幹事長にも疑いが広がった。野党は、自民党の「派閥とカネ」の問題と位置付け追及を強めるが、岸田文雄首相はなお実態解明に後ろ向きな姿勢のままだ。

 ◇派閥の「幹部枠」? 
 「1000万円を超える裏金を受け取ったのか」。8日の参院予算委員会で、立憲民主党の蓮舫氏は冒頭から早速、核心に切り込んだ。松野氏は「精査し適切に対応する」と連発。納得しない蓮舫氏は「『内閣の要』が足元のカネの説明もできない」と断じ、首相に更迭を迫った。

 首相を支え、重要政策の総合調整などに当たる官房長官が「渦中の人」となり、裏金疑惑は政権基盤を揺るがす事態に発展した。首相官邸筋によると、安倍派の事務総長を務めた松野氏の関与は、当初から政権内でも取り沙汰されていたが、明らかになった金額の大きさに衝撃が走ったという。

 こうした規模で派閥から裏金が還流した可能性を踏まえ、自民党幹部は「(パーティー券販売の)ノルマ超過分のキックバックとは別に、派閥幹部の取り分があったのかもしれない」との見方を示した。

 ◇強まる交代論
 参院予算委では松野氏と同様、安倍派の事務総長経験者の西村康稔経済産業相も裏金受領の有無を問われ、「確認作業をしている」と防戦に追われた。蓮舫氏は、同派になお強い影響力を持つ森喜朗元首相や、派閥有力者の世耕氏と5日夜、西村氏が会食した事実関係をただし、「口裏合わせしているのでは」と追及。西村氏は「一切行っていない」と語気を強めたものの、最後まで具体的な説明はなかった。

 パーティー問題の発覚後、松野氏は連日の定例記者会見で事実上のノーコメントを続ける。自民党内では、苦しさが目立つ説明ぶりに「松野氏の続投は厳しい」(ベテラン)との見方が強まりつつある。

 党関係者は「司直の手が伸びる前に疑いを持たれた閣僚の交代が必要だ」と強調。ただ、政権中枢に疑惑が及ぶ中での「小出し」人事は、逆に傷口を広げる可能性もある。党中堅は「これ以上、政務三役の名前が挙がるようなら、もう内閣総辞職だ」とつぶやいた。

 ◇「脱税」主張も
 野党側は、自民党の「金権体質」を浮き彫りにしようと攻勢を強める。

 8日の衆院予算委では、立民の枝野幸男前代表が質問に立ち、一連の還流に関して「脱税になる」と主張。昨年死去した安倍晋三元首相の政治団体に、同氏が代表を務めていた「自民党山口県第4選挙区支部」から1億円超が移動していたことも指摘した。

 これに対し、首相は「政治団体で資金の扱いは判断される」との答弁に終始。裏金疑惑に関する松野氏らの対応を巡っても「閣僚がこの段階で具体的なことに触れるのは適切ではない」とかばい続けた。

 6日に派閥パーティーの自粛要請、7日に自身の派閥離脱と、首相は相次ぎ対応策を打ち出したが、かえって「後手」ぶりが際立ち、党内には「世論の流れを読み違えている」(関係者)との厳しい批判が渦巻く。公明党の石井啓一幹事長も8日の会見で「首相はリーダーシップを発揮し、事案の解明などをしっかり講じてもらいたい」と不満をにじませた。

9067OS5:2023/12/10(日) 12:02:09

4682 :OS5 :2023/12/10(日) 12:01:24
https://news.yahoo.co.jp/articles/2cff638efe091a6f5fbc00660ed91776e18cb31e
【裏金スキャンダルで一斉更迭へ】松野官房長官は「もうフラフラ」 岸田首相が自派閥ではなく安倍派から“女房役”を選んだ背景
12/10(日) 11:15配信

NEWSポストセブン
ボロボロ、フラフラと指摘された松野官房長官(時事通信フォト)

 安倍派の裏金疑惑はいきなり岸田政権の中枢へと波及した。すでに、岸田首相が「安倍派5人衆」のうち松野博一官房長官、西村康稔経済産業相、萩生田光一・党政調会長、高木毅・党国会対策委員長を交代させる意向を固めたと報じられたほか、世耕弘成・党参院幹事長の交代も検討されている。中でも、いち早く報じられていたのが“女房役”である松野官房長官の更迭だったが、岸田首相にとってこの事態は晴天の霹靂だったようだ。官邸関係者が語る。


「自民党各派の裏金疑惑が表面化したとき、総理はさほど深刻には受け止めていなかった。側近たちは東京地検特捜部の捜査が安倍派に向けられていたことで、『これで安倍派は身動きがとれない。政権批判はできなくなる』と喜んでいたくらいだ。まさか官房長官更迭という政権のど真ん中に飛び火するとは全く考えていなかった。今になって、側近たちは『安倍派から官房長官を選んだのが大失敗だった』と悔やんでいる」

 相変わらず世論の動向も、政局の先行きも見えない政権である。

 官房長官は政府のスポークスマンであると同時に、官邸であらゆる政策の総合調整を担う。さらに官房機密費の差配を一手に握っている。

 そのため「首相の女房役」とも呼ばれ、自民党では伝統的に、総理大臣は自分の派閥から腹心の議員を官房長官に選ぶことが多かった。安倍晋三内閣の官房長官を長く務めた菅義偉・前総理は無派閥ながら、安倍氏にとっては首相返り咲きを支えてくれた腹心だった。

 岸田内閣が発足した2021年10月の組閣人事の際、首相は当初、岸田派から官房長官を選ぶ方針で、候補に側近の小野寺五典・元防衛相らの名前があがっていた。だが、政権基盤が弱いため、安倍派の介入を招いた。岸田派議員が語る。

「安倍元総理が、官房長官には安倍派の萩生田氏を強く推薦してきた。岸田総理としては、後見人だった安倍さんの意向には逆らえないし、最大派閥の安倍派を敵に回したら政権運営ができなくなる。しかし、安倍さんの側近中の側近だった萩生田さんを官房長官に据えると『安倍傀儡政権』と批判される。それは避けたかった。そこで同じ安倍派でも安倍元総理と距離があった松野氏を官房長官に起用することで妥協した」

 岸田首相と松野氏は、首相が政調会長時代に松野氏が政調会長代理として支えた関係だ。前回の自民党総裁選でも、安倍氏が高市早苗・経済安保相を支援したのに対し、松野氏は1回目の投票から安倍派内の一定勢力を岸田支持でまとめたとされる。いわば「論功行賞人事」でもあった。


4683 :OS5 :2023/12/10(日) 12:01:36
 その安倍派も裏金疑惑で座長の塩谷立氏をはじめ、「5人衆」ら有力幹部全員がパーティ券のキックバックを受けていたと報じられ、同派からは後任の官房長官を押し込めそうにない。岸田首相にすれば、松野氏辞任で政権がガタガタになってようやく、自前の官房長官を選ぶことができるわけだが、今となっては後の祭りだろう。

 むしろ、会見でのらりくらりと追及をかわしてきた松野官房長官が「もうフラフラ」(政治部記者)となる中で、岸田氏がその松野氏を守りきれずに切ったことが、ほかの大臣や自民党幹部たちのドミノ辞任につながる様相となっている。

 国会では安倍派事務総長を経験した西村経産相も追及され、「安倍派との資金のやりとりがあったか、なかったのかも精査している」と逃げの答弁に終始している。

 東京地検特捜部は、派閥の裏金づくりへの関与やキックバックを受けていた議員について、会計責任者にとどまらず議員本人の聴取へ向けて上級庁との調整に乗り出した。いったん政権中枢に燃え移った疑惑の火は、官房長官1人の更迭では消せるはずもなく、有力議員が一斉に捜査当局の事情聴取を受けるという異例の事態に発展しそうだ。

9068OS5:2023/12/10(日) 15:50:57
https://news.yahoo.co.jp/articles/ab9b02fe4b1552f748731b25e8b7e360271d7e13
安倍派が存続の危機、「5人衆」全員が裏金疑惑の渦中に…自民党内での影響力低下避けられず
12/10(日) 14:06配信

読売新聞オンライン
講演する自民党の世耕弘成参院幹事長(9日、京都府宇治市で)

 自民党最大派閥の安倍派(清和政策研究会、99人)が存続の危機に直面している。派閥の政治資金パーティー収入を所属議員に還流させて裏金化していた疑惑が明らかとなり、党内での影響力の低下は避けられない情勢だ。

 「私の所属する政策集団に関し、疑惑を持たれる事態になったことを深くおわび申し上げたい」

 安倍派に所属する世耕弘成参院幹事長は9日、出張先の京都府宇治市で記者団にこう述べた。自身も1000万円超の裏金作りの疑いが持たれており、「責任の一端を感じている」とも語った。

 同派は、世耕氏に、松野官房長官、西村経済産業相、萩生田政調会長、高木毅国会対策委員長を加えた「5人衆」が中枢を担うが、5人とも同派の裏金化疑惑の渦中にある。

 岸田首相(自民党総裁)は一連の疑惑を受けて、閣僚や党役員の交代を視野に入れているとされる。実際に人事が行われた場合、疑惑がつきまとう安倍派議員は後任の選択肢から外れるのは確実だ。

 パーティー券購入者の減少により集金力が低下したり、派閥からの離脱者が相次いだりする可能性も指摘される。安倍派内からも「疑惑を払拭(ふっしょく)するには派を一度解散するしかない」(ベテラン)との声が漏れる。立憲民主党の泉代表は9日、静岡市内で記者団に「派閥幹部は一掃。派閥も解体していい」と批判を強めた。

 安倍派からは2000年以降、森喜朗、小泉純一郎、安倍晋三、福田康夫と4人の首相が輩出した。民主党政権を経て、12年12月に首相に再登板した安倍氏は連続在職7年8か月の最長政権を築いた。菅前政権や現在の岸田政権でも、派の数の力を背景に、閣僚・党役員人事で優遇を受けるなどしてきた。

 今回の疑惑を受け、同派支配の時代は早晩終わりを迎えるとの見方が党内で出始めている。別の派閥のベテランは、「『清和1強』の時代が長く続き、組織の緩みやおごりが生まれたのだろう」と指摘する。

9069OS5:2023/12/10(日) 15:51:48
https://news.yahoo.co.jp/articles/51052fd4ab31c54b92d3ce9d91d3081d9128f187
“裏金”疑惑の安倍派幹部5人、辞任不可避の声強まる 交代時期・規模で調整続く
12/10(日) 12:13配信
日テレNEWS NNN
日テレNEWS NNN

ウラ金疑惑が指摘されている安倍派幹部5人について、政府・与党内では、閣僚や自民党の役職の辞任は不可避との声が強まっています。

安倍派のウラ金疑惑をめぐっては、松野官房長官に加えて自民党の高木国対委員長や世耕参院幹事長、さらに、西村経済産業大臣や萩生田政調会長など安倍派幹部について、松野氏と同じ構図での疑惑が指摘されています。

こうした中、ある自民党幹部は「5人辞めないともたない」、総理周辺も「松野さんだけ辞めればよいという問題でない」と述べるなど、政府・与党内では、安倍派幹部の5人は、閣僚や党の役職について辞任は不可避との声が強まっています。

一方で、総理周辺は「人事はそう簡単ではない」と述べているほか、総理の側近議員は「松野氏だけを先に交代させるのか、改造などをやるのかがまだ不透明だ」と指摘しています。

岸田総理は、松野氏をはじめ要職に就く安倍派幹部5人を交代させる検討に入っていますが、時期や規模については調整が続いています。

人事のタイミングについては、13日の臨時国会の会期末や来年度の予算編成の状況などを見極めながら、慎重に判断するものとみられます。

9070OS5:2023/12/11(月) 01:38:33
https://news.yahoo.co.jp/articles/88196d4ca71673c22d57cc30cf39dda6623bcec3
高木・西村氏も更迭、岸田首相検討 自民に安倍派一掃論 近く人事・裏金疑惑
12/10(日) 16:20配信

時事通信
記者団の取材に応じる西村康稔経済産業相=10日午後、茨城県那珂市

 自民党最大派閥・安倍派が政治資金パーティー収入を還流させて裏金化していた疑惑を巡り、岸田文雄首相(党総裁)は、還流を受けた疑いのある同派の高木毅国対委員長と西村康稔経済産業相を更迭する方向で検討に入った。


 閣僚・副大臣・政務官の政務三役から同派所属の計15人全員を外す案も浮上。複数の政権関係者が10日、明らかにした。早ければ13日の今国会会期末に合わせて人事を行う案が出ている。

 首相は10日、自民の茂木敏充幹事長、森山裕総務会長と首相公邸で個別に会談。岸田派所属の宮沢洋一税制調査会長、木原誠二幹事長代理とも意見交換した。また、萩生田光一政調会長とは東京都内のホテルで会談。いずれも人事について協議したとみられる。

 安倍派では「5人衆」と呼ばれる中核の高木、西村両氏と松野博一官房長官、萩生田氏、世耕弘成参院幹事長の全員に裏金受け取りの疑いが浮上。首相は既に松野氏更迭の意向を固めている。松野、西村、高木の3氏はいずれも事務総長として派の実務を取り仕切った経験がある。

 西村氏は10日、茨城県那珂市で記者団の取材に応じ、安倍派の疑惑について「幹部の一人として責任を感じている。おわび申し上げたい」と陳謝。自身の進退に関しては「与えられた職責を全うしたい」と辞任を否定した。

 党内では政権立て直しのため、事務総長経験のない萩生田、世耕両氏も交代させ、5人衆を一掃すべきだとの声も出ている。

 一方、安倍派所属の閣僚は松野、西村両氏に加え、鈴木淳司総務相、宮下一郎農林水産相の4人。副大臣5人、政務官6人を含む計15人全員が交代すれば、最大派閥を重視して安定化を図ってきた首相の政権運営に影響しそうだ。

9071OS5:2023/12/11(月) 01:41:00
https://news.yahoo.co.jp/articles/5aa7e7bc0f3c3cfb8e94e666446b93f4235b7f5c
<独自>首相、政務三役から安倍派の全員交代を検討 官房長官、経産、総務、農水の4閣僚ら
12/10(日) 19:13配信


産経新聞
岸田文雄首相(矢島康弘撮影)

岸田文雄首相(自民党総裁)は、党安倍派(清和政策研究会)の政治資金パーティーをめぐる裏金疑惑を受け、閣僚・副大臣・政務官の「政務三役」から同派に所属する議員を全員交代させる方向で検討に入った。10日、政府・与党関係者が明らかにした。


閣僚では、裏金を受け取った疑いが浮上した松野博一官房長官や西村康稔経済産業相に加え、鈴木淳司総務相、宮下一郎農林水産相が対象になる。13日に臨時国会が閉会した後、速やかに人事に着手するとみられる。ただ、政権内の一部に異論もあり、慎重に調整を進める。

首相は政務三役で最大派閥である同派を重用し、政権運営の安定化を図ってきた。全員交代させれば政局が流動化する可能性がある。しかし首相は、安倍派の裏金疑惑を巡り東京地検特捜部の捜査が進む中、国民の信頼を回復するには、疑惑の有無に関わらず、すべての同派所属議員に改めて自身の政治資金の処理について調査させる必要があると判断した。

副大臣では宮澤博行防衛副大臣や堀井学内閣府副大臣ら、政務官では佐藤啓財務大臣政務官ら多数の政務三役が安倍派に所属している。

9072OS5:2023/12/11(月) 01:43:12
https://news.yahoo.co.jp/articles/e12404a97362ead5a6e635298273f4d88dcf09a7
安倍派の裏金疑惑、新たに橋本聖子・元五輪相ら4人側が1000万円超を還流か…「事実関係を確認」
12/10(日) 20:40配信

読売新聞オンライン
橋本聖子参院議員

 自民党の「清和政策研究会」(安倍派)が政治資金パーティー収入を還流させていた問題で、新たに元五輪相の橋本聖子参院議員(59)(比例)、大野泰正参院議員(64)(岐阜選挙区)、池田佳隆衆院議員(57)(比例東海)、谷川弥一衆院議員(82)(長崎3区)の4氏側が、還流を受けた資金について政治資金収支報告書に記載していなかった疑いがあることがわかった。


 この問題では、同派事務総長経験者の塩谷立・元文部科学相(73)、松野博一官房長官(61)、西村康稔経済産業相(61)、高木毅国会対策委員長(67)や、世耕弘成参院幹事長(61)、萩生田光一・政調会長(60)といった派閥幹部側も還流分を収支報告書に記載していなかったとされており、同派全体では議員数十人が直近5年間で数億円規模の還流分を記載していなかった疑いが浮上している。

 関係者によると、派閥側からキックバックを受けるなどして裏金化した金額は、松野、高木、世耕の3氏側は直近5年間で1000万円超とされ、橋本、大野、池田、谷川の4氏側も、これと同規模以上の金額に上るとみられる。

 政治資金規正法違反(不記載、虚偽記入)容疑で捜査している東京地検特捜部は今後、同派の議員数十人への聴取を検討している。

 谷川氏は10日、長崎市内で取材に応じ、「刑事告発を受けている案件でもあり、事実関係を慎重に調査、確認して、適切に対応してまいりたい」と述べた。また、橋本氏の事務所も同日、読売新聞の取材に対し、「清和政策研究会のパーティー券の問題については、刑事告発を受けている案件でもあり、事実関係を慎重に確認しているところです。適切に対応してまいります」とコメントした。

9073OS5:2023/12/11(月) 01:44:07
https://news.yahoo.co.jp/articles/33ac5f49daa4406c78d910c11c9c205c6ef0fe60
安倍派の政務三役、計15人を全員交代へ 鈴木総務相、宮下農水相も
12/10(日) 22:23配信

朝日新聞デジタル
安倍派のパーティーで閉会のあいさつをする下村博文会長代理=2023年5月16日午後6時54分、東京都港区、森岡航平撮影

 自民党の「清和政策研究会」(安倍派)の政治資金パーティーをめぐる問題で、岸田文雄首相は安倍派所属の閣僚、副大臣、大臣政務官の政務三役を全員交代させる意向を固めた。裏金作りが組織的に行われていた疑いを踏まえ、同派幹部にとどまらず、交代の対象を広げる。政権幹部が明らかにした。


 首相は、裏金を受け取った疑惑が浮上している安倍派幹部の松野博一官房長官、西村康稔経済産業相の閣僚2人を更迭する意向をすでに固めている。加えて、鈴木淳司総務相と宮下一郎農林水産相も交代させる。鈴木、宮下の両氏は、裏金のキックバック(還流)を受け取っていたことを否定している。

 同派所属の政務三役はこれら4人の閣僚のほか、副大臣5人、政務官6人の計15人に上る。最大派閥・安倍派を政務三役から軒並み外す方針になったことで、首相が近く踏み切る人事は大規模となる。

朝日新聞社

9074OS5:2023/12/11(月) 01:46:33
https://news.yahoo.co.jp/articles/529bc71edc517525bb2853d9f0ea9a465e813b83
松野官房長官と缶ビール…たたきあげの苦労人がかつてエッセーに記した庶民性と裏金疑惑の落差
12/10(日) 11:00配信


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日刊スポーツ
今年5月に開かれた安倍派の政治資金パーティーに、多くの所属議員とともに出席した松野博一官房長官(右)(2023年5月16日撮影)

 師走の永田町は、自民党派閥パー券をめぐる「裏金疑惑」で、ピリピリしている。その大きな要因が、ただでさえ支持率低迷で追い込まれ気味の岸田文雄首相を支える松野博一官房長官が、所属する安倍派の政治資金パーティー売り上げの一部のキックバックを受け「裏金」としていた疑惑で窮地に立たされているためだ。詳細の説明を一切拒んでいることも状況をさらに悪化させている。

【写真】田中真紀子氏、国民はそんなにばかじゃない…松野官房長官の答弁拒否を批判

 松野氏は毎日午前と午後の2回行う記者会見で、捜査中であることを理由に、裏金疑惑に関する質問に答えていない。8日には衆参両院で予算委員会集中審議が行われ、松野氏に質問が集中したが、「お金は受け取ったのか」「キックバックはあったのか」という蓮舫氏の直球質問にも「お答えを差し控えさせていただきます」などと、回答拒否を連発し続けた。

 官房長官は政権の要で、スポークスマン。それなのにまともな説明すらできず、超防戦一方。「アルマジロ」といわれるゆえんだが、それでは政権がもたないとして「辞任不可避」が既定路線となってきている。

9075OS5:2023/12/11(月) 01:46:50

 自民党派閥パー券問題の取材をしていると、少し前から「松野さんはかなり厳しいのではないか」の声が、少なからずあった。松野氏は安倍派中枢の「5人組」の1人。「5人組」は全員に裏金疑惑が指摘される(座長の塩谷立氏も)最悪の事態だが、中でも松野氏の動向は岸田首相の政権運営にもかかわるためだ。疑惑、特に「政治とカネ」の疑惑が出れば最も立場が厳しいのは想像に難くない。

 岸田首相は「増税メガネ」と指摘されるが、松野氏も「眼鏡」で知られる。記者会見を日々見ているだけでも眼鏡が頻繁に変わっているのに気付く。眼鏡のおしゃれに気を配っているのは、知られた話だ。

 また、松野氏は世襲の岸田首相とは異なり「たたきあげ」として知られる。松野氏のホームページなどによると、早大時代は映画会社への就職を目指し、卒業後は家庭用品大手の「ライオン」で広告制作に関わった。その後、政治を志し、松下政経塾、自民党千葉県連の公募を経て国会議員になった。1度落選して2度目の挑戦で政界入り、世襲議員が幅を利かせる自民党にあっては、「苦労人」の類に入る人物だ。

 「地味だが安定性がある」「よくも悪くも、無駄なことは言わない」(いずれも自民党関係者)などの評判が多いようだが、岸田政権の中枢に加え、自民党最大派閥安倍派中枢「5人組」の一角にものし上がった。「人当たりはいいが結構野心家」と話す人もいる。経歴を見ているとなんとなくうなずける側面もある。

 そんな松野氏について今、永田町で話題なのが、松野氏のホームページにある「エッセイ」だ。特に「政治家はどこで酒を飲むのか」というタイトルのもの。松野氏は「映画やテレビドラマの影響で、『政治家が飲むところ=料亭』というのがお決まりとなっている。しかし、実際のところ『料亭に行ったことがありますか』と問われれば『ある。でも、ほとんど無い』という答えになる」と記し、批判されることが多い「料亭政治」と自身の関係の薄さについて書いていた。

 また「さて、今僕はどんなところで飲んでいるかというと、お気に入りの場所がある。仕事で多勢の方と会い、家に帰る。冷蔵庫から缶ビールを取り出す」「リビングを抜けて裏庭に出る(別に前庭がある訳ではない)。三方を隣家に囲まれていて、目の前に塀がある。狭い庭だ」と解説。庭に小さなテーブルといすが置いてあるとして「椅子に深く座ってビールのプルトップを引く。リビングから洩れてくる明かりの中で唯一開けている空を見る」などと「家飲み派」であることを告白し、「うちにあるビールはカロリーオフの発泡酒しかないけど」と締めくくっている。

 政権中枢幹部となった最近の文章ではないにしても、「庶民派議員」であることをアピールしていたようにも受け取れる。それだけに、実力者となった今、取りざたされる裏金疑惑との乖離(かいり)がなおさら、クローズアップされる皮肉な事態を招いている。

 官房長官が、自身の任期中に自分の問題で辞任するのは異常事態。前のケースも19年前で、官房長官が辞任に追い込まれるのはそれだけ重い。そのまま首相の政権運営にも影響するためだ。特に今回、政権と自民党要職に安倍派幹部を配置していた岸田首相にとっては、大誤算。後任の選び方にも相当慎重を期さなければならず難しいという見方があり、「松野ショック」ともいわれている。

 例年の師走の永田町は、臨時国会が終わればすっかり「店じまい感」が漂う。今年は13日に国会会期は終わるが、「松野ショック」でそんな空気は皆無だ。【中山知子】(ニッカンスポーツ・コム/社会コラム「取材備忘録」)

9076OS5:2023/12/11(月) 07:32:33
https://news.yahoo.co.jp/articles/eb5825a63acdfa46a4eb9c264058ddd5bc724d47
無派閥の浜田氏、梶山氏を要職に起用検討 更迭安倍派幹部の後任
12/11(月) 5:00配信


毎日新聞
浜田靖一氏(左)と梶山弘志氏

 岸田文雄首相は、自民党の清和政策研究会(安倍派)が政治資金パーティー収入の一部を裏金化していた疑惑を受けて交代させる閣僚・党役員の後任に、無派閥の浜田靖一前防衛相(68)と梶山弘志幹事長代行(68)を起用する検討に入った。国対委員長を含む要職での起用を調整している。政府・自民党関係者が10日明らかにした。


 首相は併せて、松野博一官房長官(61)に加え、西村康稔経済産業相(61)、萩生田光一・党政調会長(60)、高木毅・党国対委員長(67)の3人を交代させる方針を固めた。松野氏を含む4人は安倍派「5人衆」のメンバーで、事実上の更迭となる。首相は13日の今国会閉会を待って人事に踏み切る検討を進めている。

 裏金疑惑が安倍派を直撃し「派閥政治」に対する世論の不信感は高まっている。信頼回復を図るには、無派閥の中から即戦力となり得る人材を選ぶ必要があると判断したとみられる。首相は周辺に「党全体として問題に向き合うには、無派閥議員との連携は重要だ」と語った。

 首相は13日の会期末に合わせて記者会見を開き、党改革に向けた方針を打ち出したい考えだ。

 首相は裏金を受け取った疑惑が指摘される松野氏を交代させる方針を9日までに固め、その後同様の疑惑を抱える高木、西村、萩生田の各氏の交代を判断した。残る5人衆の世耕弘成・党参院幹事長(61)や、安倍派座長で党税制調査会幹部の塩谷立元文部科学相(73)にも同様の疑惑が浮上しており、彼らも進退を問われる可能性がある。

 疑惑がどこまで広がるか見通せる状況になく、党内からは「安倍派全員を主要ポストから外しておくべきだ」との声も上がる。このため首相はどの程度の規模感で人事を行うか思案を重ねている模様だ。政府関係者は取材に対し「今はあつれきよりも全体のことを考えるべきだ」と語った。

 首相は9日に麻生太郎副総裁と約2時間、首相公邸で会談した。10日午後には、東京・虎ノ門のホテル「オークラ東京」に約1時間滞在。表向きの用件は「秘書官との打ち合わせ」だったが、首相周辺によると、ホテル内で萩生田氏と面会したという。

 首相はその後、首相公邸に戻り、自民党の森山裕総務会長(森山派会長)、茂木敏充幹事長(茂木派会長)、腹心の木原誠二幹事長代理(岸田派)らと個別に会談した。人事や今後の政権運営を巡り意見交換したとみられる。【畠山嵩、李舜、鈴木悟、木下訓明】

9077OS5:2023/12/11(月) 07:33:00
https://news.yahoo.co.jp/articles/2c6e171e472cc41f67b67ace6381b198561fce48
政権に激震、打開策見えず 安倍派幹部、軒並み関与か 人事難航の可能性〔深層探訪〕
12/11(月) 7:00配信


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時事通信
国際会議に出席した岸田文雄首相=9日午後、長崎市

 自民党安倍派の裏金疑惑で、派閥幹部「5人衆」全てが違法な資金還流に関わっていた疑いが明らかになった。岸田文雄首相はこのうち「内閣の要」の松野博一官房長官を更迭する方針だが、他のメンバーも閣僚・党幹部に丸抱えしており、政権人事の一新を迫られるとの見方も出ている。捜査がどこまで広がるのか見通せず、人事の時期や規模を巡り調整が難航する可能性もある。

【ひと目でわかる】特定パーティー収入ランキング

 ◇「組織ぐるみ」
 「今の時点で詳しく説明することはできない。状況を把握する」。普段、歯切れの良さで鳴らす自民党の世耕弘成参院幹事長は9日、京都府宇治市で自らへの裏金還流を問う記者団にこう釈明。政権への影響を問われると「大変厳しい。責任を感じる」と認めざるを得なかった。

 安倍派の裏金疑惑は日増しに深まるばかりだ。松野氏に続き、安倍派で実権を握る「5人衆」の萩生田光一政調会長、西村康稔経済産業相、高木毅国対委員長と世耕氏に加え、座長の塩谷立元文部科学相にも還流の疑いが浮上。松野、高木、世耕3氏の額は5年で1000万円超に上るとされる。

 政府内では、安倍派事務総長経験者を含む「5人衆」の関与について、派閥資金の管理責任が中心になるのでは、との見方も存在した。しかしここにきて派幹部が、軒並み裏金の「受け手」になっていた疑惑の構図が浮き彫りとなり、政府関係者は「意図的な『組織ぐるみ』の手法だったのは明白だ」と指摘する。

 ◇「八方ふさがり」の人事
 首相は昨年の安倍晋三元首相の死去後、党内最大派閥の安倍派との関係維持に腐心し、「5人衆」全てを政権中枢で重用し続けてきた。今回の疑惑は、政権に与える影響の大きさから、1989年の竹下内閣退陣につながったリクルート事件などの「疑獄」になぞらえる向きもある。

 松野氏の後任には首相の身内の岸田派から林芳正前外相や小野寺五典元防衛相のほか、茂木派の加藤勝信前厚生労働相らの名前が取り沙汰されるが、疑惑の広がりに「人事をやるなら国対委員長、政調会長を含め全部代えないといけない」(安倍派中堅)との声が上がる。

 松野氏交代を先行させた場合、「芋づる式に閣僚更迭を迫られる」という見方が自民内にある。かといって説明責任を果たしていない松野氏を当面留め置いても、政権にはダメージとなり、低迷する内閣支持率が「底割れ」する可能性も現実味を帯びる。「安倍派中堅以下の議員にも裏金が還流している」(自民関係者)とも言われる中、大幅な人事に踏み切った後に政務三役などの関与が発覚すれば政権に追い打ちとなるのは必至。自民関係者は「八方ふさがりの状況だ」とうめく。

 自民党の茂木敏充幹事長は9日、大阪市内の党会合で派閥パーティーを党本部がチェックするなどの対応策を検討していると明かし「国民の信頼回復を図りたい」と強調した。あくまでも派閥の存在を前提にする考えだが、党内からは「派閥解消などの思い切った策を打つべきだ」との声も上がる。

 立憲民主党の泉健太代表は9日、静岡市内で記者団に「自民党に自浄作用があるかどうかが問われている」と岸田政権の対応を重ねて批判。「派閥は解体してもいいのではないか」とも語った。

9078OS5:2023/12/11(月) 07:33:22
https://news.yahoo.co.jp/articles/dbea0fb4f29c8d015762b532353ab29bec10857f
【安倍派裏金スキャンダル】「沈む船に誰も乗りたくない」後任官房長官に小泉進次郎氏らの名前挙がるも内閣改造、党役員人事が暗礁乗り上げる可能性が
12/11(月) 7:15配信

NEWSポストセブン
後任の官房長官候補には小泉氏の名前も挙がるが……(写真/時事通信フォト)

 自民党最大派閥の安倍派(清和政策研究会)の政治資金パーティーをめぐる裏金問題が急展開を見せている。岸田文雄・首相は、安倍派に所属する政務三役(閣僚・副大臣・政務官)を全員交代させる方向で検討しているとも報じられており、12月13日の臨時国会閉会後に人事が進められる見通しだが、そう簡単に事は進まなそうだ。

【写真】続々更迭される見通しの「裏金スキャンダル」渦中にある政権幹部の面々

 岸田首相は自派閥の宏池会が党内第4派閥というポジションのため、所属議員99人の最大派閥である安倍派の人材を重用してきた。しかし、安倍派5人衆と呼ばれる松野博一・官房長官、西村康稔・経済産業相、萩生田光一・党政調会長、高木毅・党国会対策委員長、世耕弘成・党参院幹事長がいずれも派閥からのキックバックを受け取っていた疑惑が浮上しており、内閣・党役員の人事に着手せざるを得ない状況になっている。

 とりわけ、内閣のスポークスマン役にあたる官房長官の後任人事では、官房長官経験者である茂木派の加藤勝信氏のほか、田村憲久・元厚労相(岸田派)、小泉進次郎・元環境相(無派閥)らの名前が挙がっている。

 しかし、「イメージ刷新のための人事といっても、難航するのは必至ではないか」と話すのは、安倍派以外の派閥に所属する中堅議員だ。

「ただでさえ支持率が低空飛行状態にあって長くはもたないとみられていた岸田政権を裏金問題が直撃した格好だ。重要ポストをエサにしたところで、入閣して数か月で内閣が潰れてしまったら、なんの意味もない。どうせ沈む船に乗りたいと思う人間なんていないでしょう。周りには“入閣要請があっても断わる”と話している議員もいる」

「小泉進次郎官房長官」でもイメージは変わらない
 衆議院議員の任期は折り返し地点を過ぎており、いつ解散総選挙があってもおかしくない時期に差し掛かるなか、「選挙に有利になる大臣ポストに就きたい」という発想になるのが“永田町の常識”のはずだが、今回ばかりはそれが当てはまらないという話だ。政治ジャーナリストが言う。

「もはや安倍派だけの問題では収拾がつかない。安倍派以外の派閥でも、政治資金収支報告書に記載こそしていたが、パーティー券を多く売った議員へのキックバックにあたるカネの流れがあり、十把一絡げでのイメージダウンは避けられない。小泉進次郎氏が官房長官の候補として取り沙汰されているが、そんな人事くらいでイメージが変わり、内閣支持率が反転上昇するような展開は考えられない。

 安倍派からは閣僚4人、副大臣5人、政務官6人が政務三役として送り込まれている。党役員も含め、5人衆だけでなく安倍派を軒並み外すような人事をやれば同派からの反発は避けられないが、仮にそれを断行しようとしても、岸田政権のもとでポストを欲しがる議員は相当に限られるはず。次々と断わられて人事が行き詰まる展開さえ懸念されます」

 臨時国会閉会後の岸田首相の政権運営が大きな壁にぶち当たることになるのは間違いなさそうだ。

9079OS5:2023/12/11(月) 07:34:16
https://news.yahoo.co.jp/articles/12179fff31d6f64ba8e093af8e8b40e9cc3a86f3
「ポスト岸田」が「自民党キックバック大崩壊」で浮上…誰だ誰だ、裏を引くのは結局「霞が関」なのか
12/11(月) 7:19配信


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現代ビジネス
「キックバック」の背景にあるもの
photo by gettyimages

 自民党政権を揺るがす事態が起きているーー。

 12月13日、臨時国会閉会後、東京地検特捜部による政治資金規正法の捜査が本格化するとみられている。政局に与える影響は計り知れない。

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 当初、自民党5派閥のパーティー券問題について、自民党の5派閥の政治団体が政治資金パーティーの収入について2018〜21年分の政治資金収支報告書に計約4000万円分を過少記載したとする告発状を受け、東京地検特捜部が各派閥の担当者から任意で事情を聴いているという程度だった。

 しかし、12月になると、政治資金パーティー収入について議員へのキックバックが裏金化していた疑いがあるとして、東京地検特捜部が捜査を進めていると報じられている。

 これまでの経緯は、先週12月4日付け本コラム「事実上の「キックバック」まで…自民党「政治資金パーティー問題」が勃発した「そもそもの理由」をご覧いただきたい。今回は、その政治的な背景について、考えたい。

 この問題は、11月13日付け本コラム「岸田首相、打つ手なし…! 財務省の「ハシゴ外し」で支持率回復どころか「党内分裂」へ」に遡ってみないと全体像が見えてこない。

 岸田首相が「増税メガネ」と呼ばれて所得税減税を謳い出し、岸田首相に「自我」が芽生えたために、財務省がハシゴ外しを目論んだというストーリーについて触れている。なお、減税を言い出したのは、党内では安倍派であるので、岸田首相に「自我をつけた」のは安倍派と財務省には見えただろう。

 岸田首相は宏池会のプリンスだった。宏池会は、池田勇人元首相が創始者で、その次に大平正芳元首相、鈴木善幸元首相、宮沢喜一元首相と迸出した名門派閥だ。池田氏、大平氏、宮沢氏は元大蔵官僚であり、宏池会と財務省の関係は深い。岸田首相も、宮沢家と姻戚関係にあり、二人の妹さんの旦那は大蔵官僚だ。

 したがって、宏池会の系譜としての「血筋」はいい。

9080OS5:2023/12/11(月) 08:38:25
https://news.yahoo.co.jp/articles/9b269fae555dc49f40d937575cc2b4d96a25642e
また疑惑議員が…記者追及に「頭悪いね」裏金問題に総理周辺では「安倍派一掃」の声も
12/10(日) 23:30配信
テレビ朝日系(ANN)

All Nippon NewsNetwork(ANN)

岸田政権を直撃している安倍派の裏金問題です。
疑惑の渦中にある松野官房長官に加え、同じく疑惑がもたれている複数の安倍派幹部の更迭も検討されています。

■安倍派議員また疑惑…記者追及に「頭悪いね」

報道陣の前に姿を見せた谷川弥一衆院議員。
Q.4000万円超のキックバックがあったという報道があったが事実関係は?
(安倍派 谷川弥一衆院議員)「読み上げますよ。清和政策研究会のパーティー券の問題について、刑事告発を受けている案件でもあり、事実関係を慎重に調査・確認をして、適切に対応してまいりたい。」
Q.キックバックがあった?
「今、コメントしただけです。僕が今言えることは。」
Q.(パーティー券の販売の)ノルマはどれくらいだった?
「だから今言った通りって言っているでしょ。今言った通り」
Q.これからの議員活動については?
「だから、今言った通りって言っているじゃない。なんで同じこと、何回も言うの。」
谷川議員は安倍派で当選7回。これまでで最大規模の4000万円を超えるキックバックを受け、収支報告書に記載しなかった疑惑が報じられています。
Q.会派の中でそのようなことがあった?
「まあいいから、その通りって。何を言っても。頭悪いね。言っているじゃないの。質問しても、これ以上、きょう言いませんと言っているじゃない。わからない?」

9081OS5:2023/12/11(月) 08:38:41

■「安倍派一掃」も…“裏金疑惑”議員の週末

福島の水産物の魅力をアピールする西村経済産業大臣。安倍派をめぐる“裏金疑惑”は、政権の中枢を直撃する事態に。
Q.(収支報告書に)記載しなかったことが取りざたされています。
(安倍派 西村経産大臣)「捜査の状況もありますので、それも見ながら、私自身はいずれかの時点で、適切な時点でですね、 しっかりと説明をしたいと考えております。」
この週末までに名前があがった、安倍派幹部は6人。このうち、松野官房長官ら3人には、1000万円を超えるキックバックを収支報告書に記載しなかった疑いが浮上しています。岸田総理は松野官房長官を更迭する方針で、さらに複数の政府・与党関係者によると、西村経済産業大臣ら4人についても、交代させる方向で検討に入りました。
総理周辺は「安倍派を一掃するのはやむを得ない」と話していて、今月中に人事に踏み切る見方が強まっています。そんな中、安倍派の塩谷座長は。
Q.一度撤回はされているかと思うのですが、キックバックに関連して「あったと思う」という発言もされていたと思うが?
(安倍派 塩谷座長)「あれはいろいろな質問の中で、そういうような状況があったのかなと思っておりますが、 事実関係を把握しておりませんので、のちほど撤回したわけでございます。いまそれぞれの捜査が進んでいる中で、まだ具体的なことを申し上げる段階ではないと思っております。」

渦中の議員らは、この週末をどう過ごしたのか。
きのう、福井県越前町では、国政報告会の準備が進んでいました。
(佐々木一真アナウンサー)「いま、高木議員が会場に姿を見せました。高木議員が会場に到着しました。キックバックについてコメントお願いします。」
1000万円超の“裏金疑惑”が浮上する中、地元に入った高木国対委員長。
(佐々木一真アナウンサー)「今、カーテンが閉められましたね。」
疑惑について、支援者らを前に、どう説明したのか。
(高木毅国対委員長)「外に大勢の記者の方々がいらっしゃっておりまして、おわびを申し上げなければならないと思います。調査をして、精査をして、確認をしているという状況でございますので、これ以上、皆様方にお話しすることができないわけでありますけども…」
高木国対委員長は、派閥の実務を取り仕切る安倍派の事務総長でもあります。
Q.もしキックバックがあったならば、把握している立場では?
(高木毅国対委員長)「刑事告発されている案件でもありますし、あわせてもうすでに捜査が始まっているやに聞いておりますので、慎重に事実関係を確認して、適切に対応していくということに尽きます。」
やはり“捜査中”だとして、具体的な説明を避ける様子に、地元の町議会議員は。
(越前町議員 吉田憲行議員)「自民党員としても、ロッキード(事件)以来のと言われているのでね、ただでさえ、みんな不信感を持っているので、これが末端の僕らにまで来ますから、そこのところはきちんと説明責任は果たしていただきたいという思いはあります。」

同じく1000万円超の“裏金疑惑”がかかる、世耕参院幹事長の姿は、京都にありました。
(世耕弘成 参院幹事長)「冒頭 、少しおわびから始めさせていただかなければなりません。」
講演で、こう口火を切ったものの…
(世耕弘成 参院幹事長)「これは捜査そのものに影響を与えかねないということで、今なかなかご説明できない状況にあります。」
Q.軒並み皆さん、“捜査中”を理由に説明されないというスタンスを同じようにとられていますが?
(世耕弘成 参院幹事長)「いつまでも説明しないと言っているわけではありません。しっかりとけじめがついて、節目が出てくれば、私もしっかり説明したいと思っています。説明責任をいつかは果たしたいと思っています。」
Q.“いつか”というのは捜査終結のことをおっしゃっているんですか?
「それは分かりません。」

■「“金庫番”が一手に」松野長官の知人語る

もう一人、1000万円超の“裏金疑惑”を持たれているのが、松野官房長官です。
地元で取材を進める中で、松野氏個人と派閥のパーティー券、両方の販売に関わったという人物に、話を聞くことができました。
(松野氏をよく知る人物)「2万円の印刷した券があるわけで、それが売ってきてくださいよと手元にくる。」
Q.その派閥(のパーティー券)ですって言って?
「売れない、売れない、売れないよ。松野さん(のパーティー券)なら5枚買うけど、派閥のなら1枚だけ置いてきなよ。そんな感じだよ。」
ただ、この人物も、パーティー券のノルマやキックバックについては、分からないと言います。
(松野氏をよく知る人物)「いったい全体で何枚売れて、それがノルマを達成できたのか、あるいはノルマに足らなかったのかは、我々は全くわからん。それを全部一手にやっていたのは“金庫番”だから。」


12月10日『サンデーステーション』より

テレビ朝日

9082OS5:2023/12/11(月) 09:33:19
https://news.yahoo.co.jp/articles/16e10cc41efde79fc1ede684543f356c74d4f33b?page=1
「1人で裏金9000万円」安倍派議員は誰だ…退陣濃厚の岸田政権「絶望の内閣改造へ」交代は松野、西村にトバッチリで高市
12/11(月) 9:10配信


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みんかぶマガジン
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 自由民主党の最大派閥である「清和政策研究会」(安倍派)が裏金問題で大荒れだ。

 安倍派に所属する議員のうち数十人がキックバックを受け、議員側にキックバックされた資金の総額は、去年までに数億円にものぼるとされているようだ。松野博一官房長官、高木毅国会対策委員長、世耕弘成参院幹事長を巡っては それぞれ1000万円超のキックバックを受けるも不記載であった可能性をメディアが指摘している。一方で共同通信は最近の5年間で9000万円超のキックバックを受けた議員がいるとも報じている。

 元プレジデント編集長で作家の小倉健一氏は「年末に内閣改造がある可能性が浮上してきた」というーー。

内閣の要である「官房長官」が辞任することは非常に由々しき事態
 支持率低迷が続いていた岸田文雄政権に、相次ぐ汚職事件で追い込まれた末の絶望の「内閣改造論」が浮上している。今、国会がある永田町で何が起きているのか。事実関係を順に追って見ていこう。

 岸田文雄首相は、自由民主党の最大派閥である「清和政策研究会」(安倍派)が政治資金パーティーの収入を不正に扱い、裏金化していた疑惑に関連して、安倍派の幹部である松野博一官房長官を交代させる方針を決定した。この交代は事実上の解任となる。首相は後任の人事について調整を進めている。

 内閣の要である「官房長官」が辞任することは非常に由々しき事態だ。過去には第2次森内閣時の2000年10月に、中川秀直氏が愛人報道で辞任した例がある。また、第2次小泉内閣では、福田康夫氏が2004年5月に国民年金保険料の未納問題により辞任した。今回、松野氏が辞任すると、2021年10月に発足した岸田内閣では、不祥事などによる閣僚の辞任は5人目となる。

安倍派「5人衆」の全滅
 内閣の重要な役職である官房長官の交代は、政権運営に深刻な不安定さをもたらし、すでに支持率が低迷している岸田首相にとっては大きな影響を与えることが避けられない。

 松野氏以外にも報道で名前が挙がっているのは、高木毅国対委員長や世耕弘成参院幹事長、塩谷立元文部科学相、萩生田光一政調会長、西村康稔経済産業相だ。塩谷氏は派閥の事実上トップの座長で、他の5氏は安倍派「5人衆」と称され、安倍晋三元首相の暗殺以後、空席となった会長職に代わって、集団指導体制を敷いてきた。

 安倍派が開催する政治資金パーティーは年に1回行われる。この派閥に所属する議員には、当選回数や役職に応じてチケットの販売枚数の目標が設定されている。目標を超えた分の資金は、派閥から議員へ不正に返還される仕組みだった。

事実なら、組織的かつ悪質な裏金隠し
 この過程で、安倍派は目標を超えた分の収入を派閥の収支報告書に記載せず、議員への返還も支出として記載しない方法で、組織的に裏金を作っていたとされる。裏金を受け取った議員も、自身の政治団体の収支報告書にこの収入を記載していなかった。

 安倍派の会計担当職員は特捜部(東京地検特捜部)による事情聴取で、パーティーの収入の一部を議員に返還していたことを派閥の事務総長に報告していたと説明していることが明らかになった。安倍派の国会議員は、<「キックバックについては『派閥から政治資金収支報告書に書くなと言われた』と事務所の会計責任者が言っていた。修正しなければならないと思っている」「上層部から『(報告書に)書くな』と言われたら、そうするしかない。悪気があってやったわけではないというところを、どう捉えられるか。特捜部の判断を待つしかない」TBSNESDIG・12月9日>と供述しており、事実なら、組織的かつ悪質な裏金隠しだ。

9083OS5:2023/12/11(月) 09:33:41
とにかく悪質…捜査を本格化へ
 また、一部議員はノルマ分だけを派閥に収め、超過分は派閥に報告せずに議員のパーティー券用口座に残す場合もあったとされる。一部議員への還流分はパーティー券の販売実績に応じた秘書への実質的な奨励金や、秘書の給与などにも使われていた。読売新聞(12月7日)によれば<安倍派では、10人以上の所属議員がキックバックなどにより裏金化していた疑いのあることが判明している。特捜部は政治資金規正法違反(不記載・虚偽記入)での立件を視野に捜査しており、同党議員数十人からの聴取を検討。臨時国会会期末の12月13日以降にも捜査を本格化させるとみられる>という。

 裏金の総額は、2018年から2022年の5年間で億単位に上ると見られている。この期間に、塩谷氏は数百万円、高木氏と世耕氏はそれぞれ1千万円以上、萩生田氏は数百万円、西村氏は約100万円の裏金を受け取っていた疑いが新たに明らかになった。松野氏についても1千万円以上の裏金を収支報告書に記載していなかった疑いがすでに指摘されており、問題は安倍派の中枢幹部6人全員に及んでいる。

 派閥の実務を管理する事務総長の役割は、松野氏が2019年から2021年、西村氏が2021年から2022年、高木氏が2022年から現在まで務めている。

安倍派の動きを察知して、謎の動きをしたのが、岸田首相
 先の『報告書に書くな』と命じたのは、これら3人の可能性がある。特捜部(東京地方検察庁特別捜査部)は幹部6人の資金の流れを把握しており、さらなる実態解明を進めているところだ。

 政治資金規正法では、政治団体の会計責任者に対して収支報告書を提出する義務が課されている。この報告書に記載がない場合、会計責任者は5年以下の懲役刑または100万円以下の罰金に処される可能性がある。さらに、もし共謀、つまり複数の人がこの不正行為に関わっていれば、会計責任者以外の関与者も罪に問われることがある。

 こうした安倍派の動きを察知して、謎の動きをしたのが、岸田首相だ。自らが会長をつとめる岸田派(宏池会)を、総理大臣と自民党総裁の間は離脱する意向を固めたのだった。首相就任後も政治資金集めに余念のなかった岸田首相であるが、菅義偉前首相などから「派閥政治を引きずっているというメッセージになって、国民の見る目は厳しくなる」と批判があっても、「派閥を抜けなければならないルールはない」と頑なに言い張って派閥会長にしがみついてた。今回の追い込まれての派閥離脱に、国民はさらなる「残念な印象」を持ったことであろう。

なぜかとばっちり食らう高市早苗
 では、今後、安倍派、そして岸田政権はどうなっていくのだろう。筆者は週末、自民党、永田町関係者と断続的に取材をした。そこで得られた話を述べる。まず、共通した認識は、安倍派の分裂含みの弱体化と脱派閥の流れが加速するとの観測だった。幹部全員がキックバックを受けていたことがわかったことは、関係者で衝撃が走っている。安倍派幹部による裏金化指示は、派閥解体の機運すら盛り上がりかねない。2000年の前までは、茂木派(平成研)が100人の議員を擁したが、日歯連事件などのスキャンダルを経て勢力が衰えた。安倍派は当面の間、自民党内での発言力を失うことになり、公認争いやポストの獲得で不戦敗が続くことになる。そんな派閥に所属しようというのは、よほど覚悟のある人物か、はたまた「親の代から清和研」というような2世、3世議員ということになろう。

 大手新聞政治部記者は「松野官房長官の更迭を誤魔化すために、内閣改造を行うようだ。そこでは、同じく安倍派事務総長だった西村大臣の交代、そして、岸田政権に公然と反旗を翻すような勉強会を立ち上げた高市早苗氏の交代もとばっちりの部分もあるが、選択肢に入っている。高市氏の勉強会に参加する議員数は少ないので問題はないだろう」と指摘した。

安倍派議員たちの弁明には呆れるほかない
 いずれにしろ、安倍派議員たちの弁明には呆れるほかない。巨額の裏金をつくった国会議員は、刑務所へ行くべきだ。また議員報酬を半額にして先進国平均に並にするか、「異次元の子育て政策」でお手本にするといっていた北欧スウェーデン、フィンランド並みの3分の1にすべきだ。

 彼らは偉くもないし、知恵もない。政策的に何の効果もない、莫大な補助金ばら撒いてその分以上に後から増税するだけの集団に、日本人は特権を与えすぎだ。

小倉健一

9084OS5:2023/12/11(月) 09:34:54
https://news.yahoo.co.jp/articles/12179fff31d6f64ba8e093af8e8b40e9cc3a86f3
「ポスト岸田」が「自民党キックバック大崩壊」で浮上…誰だ誰だ、裏を引くのは結局「霞が関」なのか
12/11(月) 7:19配信
現代ビジネス
「キックバック」の背景にあるもの
photo by gettyimages

 自民党政権を揺るがす事態が起きているーー。

 12月13日、臨時国会閉会後、東京地検特捜部による政治資金規正法の捜査が本格化するとみられている。政局に与える影響は計り知れない。


 当初、自民党5派閥のパーティー券問題について、自民党の5派閥の政治団体が政治資金パーティーの収入について2018〜21年分の政治資金収支報告書に計約4000万円分を過少記載したとする告発状を受け、東京地検特捜部が各派閥の担当者から任意で事情を聴いているという程度だった。

 しかし、12月になると、政治資金パーティー収入について議員へのキックバックが裏金化していた疑いがあるとして、東京地検特捜部が捜査を進めていると報じられている。

 これまでの経緯は、先週12月4日付け本コラム「事実上の「キックバック」まで…自民党「政治資金パーティー問題」が勃発した「そもそもの理由」をご覧いただきたい。今回は、その政治的な背景について、考えたい。

 この問題は、11月13日付け本コラム「岸田首相、打つ手なし…! 財務省の「ハシゴ外し」で支持率回復どころか「党内分裂」へ」に遡ってみないと全体像が見えてこない。

 岸田首相が「増税メガネ」と呼ばれて所得税減税を謳い出し、岸田首相に「自我」が芽生えたために、財務省がハシゴ外しを目論んだというストーリーについて触れている。なお、減税を言い出したのは、党内では安倍派であるので、岸田首相に「自我をつけた」のは安倍派と財務省には見えただろう。

 岸田首相は宏池会のプリンスだった。宏池会は、池田勇人元首相が創始者で、その次に大平正芳元首相、鈴木善幸元首相、宮沢喜一元首相と迸出した名門派閥だ。池田氏、大平氏、宮沢氏は元大蔵官僚であり、宏池会と財務省の関係は深い。岸田首相も、宮沢家と姻戚関係にあり、二人の妹さんの旦那は大蔵官僚だ。

 したがって、宏池会の系譜としての「血筋」はいい。

大蔵官僚だった筆者が思っていたこと
 「増税メガネ」と言われたからとはいえ、首相が減税を言い出したのは、国民経済から見ればもまっとうであるが、財務省ファミリーとしては考えられないことだ。

 財務省ファミリーならば、国民は「短期的な快楽」のために減税を求めるが、それは浪費であり、今の厳しい財政状況を考えると将来のためにならない、と真顔で語る。

 かつて財務省ファミリーの一員だった筆者も、大蔵省入省当初はそう思っていた。

 内心本当かと思っていたが、今から30年ほど前に、当時の財政投融資批判など大蔵省への批判に対抗するために、どうしても国の財政状況を正確に言うために国のバランスシートを作らざるを得なくなった。

 その当時、それができるのは筆者に限られていたので、バランスシートを作ったら、それまで大蔵省が主張していた借金が大きいから財政危機という話はウソで資産があるので危機ではないことがわかった。

 17年前に退官するまでは、対外的には黙っていたが、小泉政権と第一安倍政権では、きちんとしたバランスシート分析では財政危機でないといい、それに基づく政策(埋蔵金の発掘・活用など)も政府内で実現してきた。

 本コラムでも、2015年12月28日付け「「日本の借金1000兆円」はやっぱりウソでした〜それどころか…」や2018年10月15日付け「IMFが公表した日本の財政「衝撃レポート」の中身を分析する それでも消費増税は必要ですか」をご覧いただきたい。

 筆者の「高橋洋一チャンネル」は、登録者数104万人(2023年12月現在)であり、この話題を何度も取り上げているので、流石に筆者の周りでは「常識化」しつつある。

9085OS5:2023/12/11(月) 09:35:12
官僚機構の中にある力学
 また、政治家の中にもこれまで財務省の言う財政危機を信用してきたが、そうでないと思い始める人も多くなった。例えば、故安倍晋三首相はその一人だ。

 元財務次官の矢野康治氏が、月刊文藝春秋2021年11月号で書いた財政論については、故安倍元首相は、月刊WiLL2021年12月号において会計論などで強烈に批判している。また、かの安倍晋三回顧録の中でも、同旨の批判をしている。

 ここで書かれているように、100兆円コロナ対策でもそのための増税がないのは、正しいバランスシート論に基づくものだ。

 率直にいえば、岸田首相が、安倍派からの提言でもあった減税を言い出さなければ、まだ財務省は岸田首相のハシゴを外さずに、それなりの政権支持率も維持できただろう。

 ここにきて、検察も岸田政権の落ち目を見て動き出したのが「パーティー券騒動」だ。それが、安倍派の狙い撃ちになっているので、自民党内力学から言えば、岸田派には余裕でもある。野党が弱いので、所詮自民党内力学で政治が動いているとみれば、岸田派、麻生派、茂木派も、実質的には余裕だ。

 財務省としても、安倍・菅政権で煮え湯を飲まされ続けたので、検察の安倍派叩きは悪くない。

 もちろん、こうした大掛かりの政局は、官僚機構だけで仕掛けられるものでない。財務省のバックには、麻生派がいる。

 麻生派としては、財務省や検察が安倍派、二階派を叩くのは好都合だ。また、大宏池会構想があるので、岸田首相を下ろしても大宏池会の中、例えば麻生派から首相が出ればいい、と思っている。これが、官僚機構の背景にある「自民都内派閥力学」だ。

マスコミの後押しで
 これを政策論から見れば、財務省としても麻生派から、減税をしない首相が出ればいいだろう。時折、鈴木俊一財務相がポスト岸田で浮上するのは、財務省の野望でもあろう。鈴木財務相は、麻生派であるが、宏池会の鈴木善幸氏の息子であり、麻生太郎氏の義弟でもあるので、財務省としてはベストだろう。

 自民党内派閥力学、財務省や検察の官僚機構の動きだけで十分だが、それを後押しするのが、反安倍のマスコミだ。安倍・菅の長期政権で、反アベのマスコミは出番がなかったが、ここにきてついに出番と意気込んでいる。

 こうした動きの結果、岸田おろしになっても、大宏池会の中での政権回し、安倍派排除という形の政局に動くだろう。松野官房長官(安倍派)は既に交代が決定的で、その後任には加藤勝信(茂木派)、田村憲久(岸田派)らの名前が出ている。萩生田光一政調会長(安倍派)、西村康稔経産大臣(安倍派)の交代もありえる。

 ただ、岸田政権は既にレームダック化しており、早ければ来年度政府予算を決定する年内、遅くとも来年度予算成立か来春の渡米までしかもたないだろう。

 安倍派もこのまま排除されるだけなのか、激しい抵抗が水面下で行われるのではないか。

髙橋 洋一(経済学者)

9086OS5:2023/12/11(月) 09:35:58
https://news.yahoo.co.jp/articles/66b408ca5a1e5237d576964c8aa36c9356990788
【安倍派・裏金疑惑】すべてを知る“金庫番”を直撃 浮かび上がる事件表面化直前の「言動の異変」
12/11(月) 7:15配信
 自民党の最大派閥「清和政策研究会(安倍派)」の裏金疑惑は、“令和のリクルート事件”と呼ばれて政権を揺るがしている。特捜部の動きに戦々恐々とする派閥の重鎮たちがダンマリを決め込むなか、裏金づくりのすべてを知るキーマンを直撃した──。

誰の指示だったのか
 東京都内のとある住宅地。幹線道路からやや離れた閑静な一角にその家はあった。玄関には丹念に手入れされた鉢植えの花が飾られているが、木造2階建ての家屋は昼間も雨戸が閉じられたままだ。インターホンを押しても返事がない。

 12月3日午前10時30分過ぎ、70歳前後と思しき白髪の男性が家から出てきてガレージの車に乗り込もうとした。

「裏金づくりは誰の指示だったのか?」

 本誌・週刊ポスト記者が直撃すると、男性は、「近所の迷惑になるので」と、質問には答えずに車に乗り込み、走り去った──。

 東京地検特捜部の安倍派裏金疑惑の捜査は、「派閥解体作戦」の様相を帯びてきた。

 全国から応援検事を集めて同派の会計責任者や議員秘書らの事情聴取に乗り出し、事務総長経験者の聴取も検討していると報じられている。

 政治資金規正法違反(不記載罪など)の時効は5年で、その間の同派の事務総長経験者といえば、下村博文・元文部科学大臣、松野博一・官房長官、西村康稔・経産大臣、高木毅・自民党国対委員長の4人の大物議員。捜査が政権中枢に及ぶ可能性まで出てきたのだ。

 これほどの捜査の広がりは竹下登内閣時代に発覚したリクルート事件(注:1988年、竹下登・首相ら自民党の有力議員や大物財界人などが、リクルート社から賄賂として未公開株を受け取ったことが発覚。翌年に東京地検特捜部は計12人を贈収賄罪で起訴した。政界では、藤波孝生・元官房長官と池田克也・元衆院議員の2人の有罪が確定)級だ。

 この事態を受けて岸田文雄・首相は12月6日、麻生太郎・副総裁ら各派の領袖クラスの党幹部を招集して緊急幹部会を開き、「派閥パーティー全面自粛」を決めるなど厳戒態勢を敷いた。

 数多くの政界捜査を取材してきたジャーナリストの伊藤博敏氏が語る。

「焦点は安倍派の事務総長経験者や派閥から多額のキックバックを受けて裏金にしていた議員たちを摘発できるかどうかです。ちょうど1年前に似た構図の事件があった。麻生派の薗浦健太郎・元代議士がパーティー収入を少なく記載して政治資金規正法違反に問われ、会計を担当した秘書だけでなく、議員本人も略式起訴されて罰金と公民権停止の略式命令を受け、議員辞職に追い込まれた。

 東京地検はその時の捜査を通じて政治資金パーティーを利用した裏金づくりのカラクリを理解し、判例もできた。その上で満を持して安倍派の裏金づくりの捜査に乗り出したわけです。まずは派閥の会計責任者が追及され、さらに歴代の事務総長が会計責任者に指示したり、経理の報告を受けて了承したかを解明し、政治家の責任に踏み込んでいく方針だと考えられる」

 捜査のキーマンとなっているのが、安倍派事務局長で同派の政治団体「清和政策研究会」の会計責任者を務めるX氏だ。冒頭、本誌が直撃した白髪の男性である。

 安倍派の裏金づくりにどういう役割を果たしていたのか。

9087OS5:2023/12/11(月) 09:36:17
慌てて確認に奔走
 安倍派議員のベテラン秘書が言う。

「X氏はNTT出身で子会社の役員や監査役を務め、4年ほど前に安倍派の事務局長として迎えられた。同じNTT出身の世耕弘成先生(自民党参院幹事長)の紹介でした。民間企業出身だから政治は素人同然だが、われわれ秘書には『高木事務総長がこう仰っている』などと幹部の威光を振りかざす。選挙のことで相談に行くと、『議員が直接言ってこい』と秘書は相手にしない態度でした」

 世耕事務所に経緯を尋ねたところ締め切りまでに回答はなかったが、事務局長に就任したX氏は会計責任者として安倍派の資金を管理することになった、いわゆる派閥の金庫番である。

 同派は所属議員にノルマを課して派閥のパーティー券を売らせ、ノルマを超えて売りさばいた議員にはその分の代金をキックバックしていたとみられる。

「キックバックはだいぶ昔から行なわれていたことですが、かつては派閥が領収書を出したり、議員側が政治資金収支報告書に記載するなど、それが可視化できるようにしていた時期もあった。しかし、そうすると集金力のある有力議員が多額のキックバックをもらった際に、派内で『あの議員は自分で多額の献金を集めているのに、派閥はそんな裕福な議員に金を戻すのか』という不満の声が高まるようになった。

 それが面倒なのでキックバックは現金で渡し、領収書を取らずに政治資金収支報告書にも載せない裏金にしたと聞いています。派内の議員にも金額がわからないようにするためです。このシステムはX氏の前任者の時代にはもうできていて、X氏は引き継いだかたちです」(別の秘書)

 どの議員がパーティー券を何枚売ったかの本当の金額と、キックバックの金額を知るのはX氏とごく少数の派閥幹部だけだという。

 ところが最近、X氏の言動に異変が起きていた。特捜部の捜査が表面化する前のことだ。別のベテラン秘書の話である。

「X氏が複数の事務所の秘書にパーティー券の代金について問い合わせを始めたんです。代金を派閥の口座に振り込んだ分は通帳に記録があり、現金で持ち込んだ分も金額は各事務所が提出した帳簿でわかるが、誰が持ってきたかまでは記録していない。

だからX氏は『現金で持参したのは〇〇さんで間違いないか』とか、派閥から代金のキックバックを受けた事務所には『現金を受け取ったのは〇〇さんで間違いないか』と慌てた様子で確認して回っていた。秘書の間では、“あの時にはもう特捜部の事情聴取を受けていたのでは”という話になっている」

 だとすれば、特捜部はX氏の供述からキックバックの金額や誰が現金で受け取ったかまで詳細に掴んでいる可能性が高い。

 今後の捜査のポイントは、X氏が上司の事務総長や派閥幹部の具体的関与について、どこまで特捜部に供述するかになる。

「裏金づくりは誰の指示だったのか?」

 本誌記者がX氏に質問したのはまさにその点だったが、答えは返ってこなかった。

※週刊ポスト2023年12月22日号

9088OS5:2023/12/11(月) 14:51:44
https://news.yahoo.co.jp/articles/da1cece05eb10b61ff29ea2689f359e51b0c5e1f
岸田首相、閣僚・自民党役員人事を14日軸で調整 裏金疑惑
12/11(月) 14:43配信

毎日新聞
記者団の取材に応じる岸田文雄首相=首相官邸で2023年12月11日午前8時57分、竹内幹撮影

 岸田文雄首相は、自民党の清和政策研究会(安倍派)が政治資金パーティー収入の一部を裏金化していた疑惑を受けて、安倍派の政務三役らを交代させるため、閣僚・自民党役員人事を今国会閉会後の14日を軸に実施する調整に入った。政府関係者が11日明らかにした。【高橋祐貴】

9089OS5:2023/12/11(月) 14:52:15
https://mainichi.jp/articles/20231209/k00/00m/010/271000c?inb=ys
「座長も5人衆も求心力なくなった」 裏金疑惑、憤る安倍派中堅
深掘り 木下訓明 古川宗
政治

速報

政局
毎日新聞 2023/12/9 21:03(最終更新 12/11 11:19)
 自民党派閥の政治資金パーティーを巡る問題で、安倍派の裏金疑惑は、松野博一官房長官ら「5人衆」に座長の塩谷立元文部科学相を加えた幹部6人まで拡大し、底なしにも見える様相だ。多くが政府や党で枢要な役職を担っており、岸田政権は窮地に陥っている。松野氏らを早期に更迭する案や、13日の臨時国会閉会後に内閣改造・党役員人事に踏み切る案が浮上。岸田文雄首相は政権刷新につなげようと模索するが、疑惑による打撃は深刻で奏功するかは不透明だ。

「逃げ回ってばかり」
 政治資金パーティー収入を巡る裏金疑惑は、党内最大の99人を擁する安倍派中枢に及んだ。派閥を率いる立場にありながら説明を避け、政治不信を招く要因ともなっている派閥幹部らの言動に対し、中堅や若手を中心に動揺が広がっている。

 「国民の政治不信を招くことになっているわけだから、大変厳しい影響が出てくるだろう。私自身もその責任の一端を感じている」。安倍派幹部で、自身もキックバックを受けた疑惑が報じられている世耕弘成党参院幹事長は9日、京都府宇治市での講演後、記者団にそう述べた。しかし、派閥や自身の裏金疑惑について見解をただされると「捜査に影響を与えてはいけないという観点から、残念ながら今の時点で詳しく説明することはできない」と説明を拒んだ。

 安倍派では、2022年7月に当時会長だった安倍晋三元首相が死去。その後、会長ポストは空席のまま、塩谷立元文部科学相を座長に据え、意思決定については、松野博一官房長官、高木毅・党国対委員長、西村康稔経済産業相、萩生田光一・党政調会長、世耕氏の「5人衆」を含む常任幹事会による集団指導体制をとってきた。

 派閥のパーティー収入を巡る問題の発覚後、塩谷氏が11月30日にキックバックの慣習について「あったと思う」と発言。直後に撤回したものの派内は混乱した。松野氏や西村氏らも記者会見で「捜査中」などを理由として説明を拒否し続けている。

 こうした状況に派内の若手からは…

9090OS5:2023/12/11(月) 17:29:06
https://news.yahoo.co.jp/articles/12b27906c340ad0d4dc0073ca6acb678e35c3224
萩生田氏「進退自分で」 安倍派政務三役辞任なら自らも辞任の考え
12/11(月) 16:55配信

朝日新聞デジタル
自民党の萩生田光一政調会長

 自民党の「清和政策研究会」(安倍派)の政治資金パーティーをめぐる問題で、裏金を受け取った疑惑が浮上している同派幹部の萩生田光一政調会長は11日、「今回のことが原因で、閣僚や副大臣などが辞めるならば、政調会長の私の責任も同等に、またそれ以上に大きなものがある。人事は首相の専権事項だが、出処進退については自分で決めたい」と述べた。安倍派の政務三役が辞任する場合は、自らも辞任する考えを示した。

 東京・永田町の党本部で記者団の取材に応じた。岸田文雄首相は、萩生田氏のほか、松野博一官房長官、西村康稔経済産業相、高木毅・党国会対策委員長を交代させる意向を固めている。また、安倍派所属の閣僚、副大臣、大臣政務官の政務三役を全員交代させる考えだ。

 萩生田氏は当選6回。安倍派では「5人衆」と呼ばれる幹部の一人で、文部科学相や経済産業相を歴任してきた。

朝日新聞社

9091OS5:2023/12/11(月) 20:09:04
https://news.goo.ne.jp/article/mainichi/politics/mainichi-20231211k0000m010230000c.html
首相、14日を軸に閣僚人事へ 安倍派を交代、無派閥人材を登用か
2023/12/11 20:01毎日新聞

首相、14日を軸に閣僚人事へ 安倍派を交代、無派閥人材を登用か

参院本会議で立憲民主党の徳永エリ氏の質問を聞く岸田文雄首相(右)。奥は松野博一官房長官=国会内で2023年12月11日午後1時36分、竹内幹撮影

(毎日新聞)

 岸田文雄首相は、自民党の清和政策研究会(安倍派)が政治資金パーティー収入の一部を裏金化していた疑惑を受けて、安倍派の政務三役を交代させるため、今国会閉会後の14日を軸に閣僚・党役員人事に踏み切る調整に入った。

 首相は、松野博一官房長官(61)や西村康稔経済産業相(61)ら閣僚と、自民党の萩生田光一政調会長(60)、高木毅国対委員長(67)らも交代させる方針。安倍派の副大臣、政務官も含めた政務三役計15人をすべて代える調整もしている。

 松野氏を含む4人は安倍派「5人衆」のメンバーで、事実上の更迭となる。閣僚・党役員の後任には、無派閥の浜田靖一前防衛相(68)と梶山弘志幹事長代行(68)を国対委員長を含む要職で起用することを検討している。

 首相は周辺に「党全体として問題に向き合うには、無派閥議員との連携は重要だ」と語っており、無派閥の中から即戦力となり得る人材を登用することなどで信頼回復を図りたい考えだ。13日の国会会期末に合わせて記者会見を開き、党改革に向けた方針を打ち出すとみられる。

 政権運営を巡って首相は、党内最大派閥の安倍派(99人)との連携を重視して人事でも重用してきたが、安倍派を要職から外さざるを得ない状況となった。同様の裏金疑惑が浮上する「5人衆」の世耕弘成参院幹事長(61)や、安倍派座長で党税制調査会幹部の塩谷立元文部科学相(73)も交代する可能性がある。

 首相は11日の参院本会議で裏金疑惑に関し「今後事態が明らかになっていく状況を踏まえ、問題の原因や課題を把握しながら、国民の信頼回復の観点から必要な対応を行う」と言及。閣僚・党役員人事については「政治の信頼回復と国政の遅滞回避のため、しかるべきタイミングに適切な対応をとる」と述べた。

 首相は10日に、東京都内のホテルで萩生田氏と会談。その後、首相公邸で森山裕総務会長、茂木敏充幹事長、側近の木原誠二幹事長代理らと個別に相次いで会談した。11日には、麻生太郎副総裁、茂木氏と国会内で会い、人事や今後の政権運営について意見交換したとみられる。

 立憲民主党は11日、松野氏に対する不信任決議案を衆院に提出した。日本維新の会、共産、国民民主の各党も同調する見通しだ。【高橋祐貴、中村紬葵】

9092OS5:2023/12/11(月) 21:05:55
さて、どこまで粛清されるか!?ってレベルですね



安倍派の役職者たち
★は常任幹事(15人)


総務大臣     鈴木淳司
農林水産大臣  宮下一郎
経済産業大臣   西村康稔★
内閣官房長官   松野博一★

内閣総理大臣補佐官上野通子

内閣府副大臣   堀井学
内閣府副大臣   酒井庸行(経済産業副大臣兼任)
内閣府副大臣   宮澤博行(防衛副大臣兼任)
文部科学副大臣  青山周平
外務副大臣    堀井巌

復興大臣政務官  石井拓(経済産業、内閣府大臣政務官兼任)
復興大臣政務官  加藤竜祥(内閣府大臣政務官兼任)
総務大臣政務官  小森卓郎
財務大臣政務官  佐藤啓
厚生労働大臣政務官塩崎彰久
防衛大臣政務官  松本尚

幹事長代理    稲田朋美★
副幹事長     福田達夫
副幹事長     関芳弘
副幹事長     山田美樹
副幹事長     江島潔
副幹事長     吉川有美
副幹事長     山田宏
副幹事長     松川るい

政務調査会長   萩生田光一★
国会対策委員長  高木毅★
国会対策副委員長 西村明宏★

両院議員総会会長 橋本聖子★

参議院議員副会長 山本順三★
参議院幹事長   世耕弘成★
参議院幹事長代行 野上浩太郎★
参議院国会対策委員長岡田直樹★

人事局長     森まさこ
女性局長     高橋はるみ
青年局長     藤原崇
拉致問題対策本部長山谷えり子


安倍派座長    塩谷立★
安倍派常任幹事  柴山昌彦★
安倍派常任幹事  松島みどり★
安倍派常任幹事  末松信介★

9093OS5:2023/12/11(月) 21:39:14
https://news.yahoo.co.jp/articles/d387155d2ad3c8f113555602d25aebfe3cb4f5a0
内閣不信任案、立民に提出慎重論根強く 維新は賛成の公算「出すことが相当」
12/11(月) 19:03配信


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産経新聞
松野博一官房長官への不信任決議案を岡田憲治衆院事務総長(中央)へ提出する立憲民主党の議員ら=11日午後、国会内(春名中撮影)

自民党派閥のパーティーを巡る「政治とカネ」問題の波及を念頭に、野党第一党の立憲民主党は11日、岸田文雄内閣不信任決議案提出の可否について党内協議を続けた。現時点では、「本番は来年の通常国会だ」(閣僚経験者)として今国会への提出は見送るべきだとの意見が根強い。


慎重論の背景にあるのは、13日の臨時国会閉会後に東京地検特捜部による捜査が本格化するという見立てだ。不信任案提出によって衆院解散の「口実」を首相に与えれば、自民を利する展開になりかねないとの判断が働いている。

立民の安住淳国対委員長は11日、「万一解散になったら(疑惑が)うやむやになる。そういう危険性をはらむ不信任案だから慎重に対応しようと、泉健太代表はわれわれに指示している」と記者団に説明した。

とはいえ、今国会では不信任案提出を巡る環境が大きく異なっている。野党第二党の日本維新の会が、提出された場合は賛成する公算が大きいからだ。

維新はこれまで、会期末に不信任案を出す野党の常套戦術とは距離を置いてきた。だが、馬場伸幸代表は8日の衆院予算委員会集中審議で不信任案賛成の可能性を示唆した上で、国会議員に月額100万円が支給される調査研究広報滞在費(旧文書通信交通滞在費)の改革を首相に迫った。

旧文通費見直しが目に見える形で進展していない以上、維新としては振り上げた拳を下ろしにくい状況にある。立民が不信任案提出を封印すれば、野党第一党と第二党がそろって政権に対峙する姿勢を示す好機を逃すことになりかねない。

「不信任案を出すことが普通は相当だと思う」

維新の遠藤敬国対委員長は11日の記者会見で、立民を挑発するように語った。(児玉佳子)

9094OS5:2023/12/11(月) 21:40:02
https://news.yahoo.co.jp/articles/905a3579ba84a34c3117bfcd145a55f33ea32ee3
岸田首相、裏金疑惑の安倍派4閣僚全員交代を検討 田村元厚労相ら要職検討
12/11(月) 21:05配信
産経新聞
岸田文雄首相

岸田文雄首相(自民党総裁)が、自民最大勢力の安倍派(清和政策研究会)の政治資金パーティーを巡る裏金疑惑を受け、閣僚・副大臣・政務官の「政務三役」から同派所属者の大幅交代を検討していることが分かった。また、自民の田村憲久元厚生労働相と浜田靖一前防衛相の要職起用を検討していることも判明した。政府・与党関係者が明らかにした。

【写真】疑惑の安倍派4閣僚…参院本会議に出席した松野官房長官、鈴木総務相、西村経産相、宮下農林水産相

安倍派出身で交代の対象となる閣僚は、裏金疑惑が浮上している松野博一官房長官と西村康稔経済産業相に加え、鈴木淳司総務相と宮下一郎農林水産相。鈴木、宮下両氏は疑惑を否定しているが、首相は疑惑の有無に関わらず、政治資金について調査させる必要があると判断した。

首相は13日の臨時国会閉会後、速やかに人事に着手する方向で調整している。11日午後の自民役員会では「政治の信頼回復と国政の遅滞回避のために、適切な対応をとっていきたい」と述べた。

安倍派所属の政務三役は閣僚4人、副大臣5人、政務官6人の計15人で、首相は全員の交代を検討した。だが、安倍派の反発や後任選定が難航する懸念が強まり、疑惑を抱えていない若手の政務官は対象から外すことも含め調整を進めている。茂木敏充幹事長は11日の記者会見で「安倍派一掃」に関し、「派閥によって一括の対応といった報道は必ずしも正しくない」と語った。

党幹部では安倍派現事務総長の高木毅国対委員長を交代させる方針。同派の萩生田光一政調会長も交代の公算が強まっている。萩生田氏は11日、記者団に「人事は首相の専権事項だが、出処進退は自分で決めたい」と強調した。また、同日は東京五輪・パラリンピック組織委員会会長を務めた橋本聖子参院議員の疑惑が新たに浮上した。

一方、立憲民主党は同日、松野氏に対する不信任決議案を衆院に提出した。与党は12日の本会議で否決する方針。日本維新の会は賛成する方向だ。

9095OS5:2023/12/11(月) 21:46:33
https://news.yahoo.co.jp/articles/29823cf20bf3ac6627dc51a6ae01758d807bc9ae
首相、年明けの南米訪問見送りを検討 自民裏金疑惑、外交にも影響
12/11(月) 18:34配信
毎日新聞
記者団の質問を聞きながら首相官邸に入る岸田文雄首相=東京都千代田区で2023年12月11日午前8時56分、竹内幹撮影

 岸田文雄首相は、2024年1月上中旬に予定している南米訪問を見送る検討に入った。政府関係者が11日、明らかにした。自民党派閥の政治資金パーティーを巡る問題への対応に専念するよう求める声が政府・与党内で強まっているためで、この問題が外交にも影響し始めている。

 首相は1月9日をめどに出発し、ブラジルやチリなどの南米諸国を訪問する調整を進めてきた。ブラジルは、国際社会で存在感を強めるグローバルサウスと呼ばれる新興・途上国の代表格。24年の主要20カ国・地域(G20)の議長国でもあり、連携推進を確認する見通しだった。チリは銅やリチウムをはじめとする重要鉱物資源が豊富で、関係を強化していた。1月中旬から開かれる世界経済フォーラム年次総会(ダボス会議)に出席するため、南米からスイスを訪れる案も出ていた。

 パーティー券問題を巡っては、東京地検特捜部が13日の臨時国会閉会後から安倍派議員らへの聴取を本格化させる見通し。政権運営は予断を許さない状況で、1月後半の召集とみられる通常国会に向けて、首相は国内で対応にあたる必要があるとの見方が大勢だ。

 ただ、訪問予定国との調整はすでに進めており、外遊中止はグローバルサウスとの関係強化に力を入れてきた岸田外交にとって失点となる。捜査の進展や党内情勢を見極めて最終判断する見通しだ。【川口峻、池田直】

9096OS5:2023/12/12(火) 07:38:29
https://news.yahoo.co.jp/articles/6e5c3c8bbb97bc1bf4b326eb3b8cdc61f071b99f
東京地検特捜部、自民安倍派を集中捜査へ 国会会期末後に聴取本格化
12/12(火) 5:00配信
毎日新聞
東京地検が入る庁舎=金寿英撮影

 自民党派閥の政治資金パーティーを巡る問題で、東京地検特捜部が、政治資金規正法違反(不記載、虚偽記載)容疑で刑事告発された主要5派閥のうち、最大派閥の清和政策研究会(安倍派)を集中的に捜査する方針であることが関係者への取材で判明した。パーティー券収入のノルマ超過分のキックバック(還流)が数億円に膨らむ恐れがある上に、収支報告書への記載を組織的に避けた疑いもあることから、悪質性が高いとみている模様だ。


 関係者によると、安倍派(99人)では直近5年間で所属議員がノルマを超えて集めた収入と、議員への還流分の支出がいずれも収支報告書に記載されていなかった疑いが持たれている。

 還流資金を裏金化した議員は10人超にとどまらず、数十人規模に上るとされる。中には数千万円の還流を受けていた議員もいるとされ、裏金の総額は数億円に膨らむ可能性がある。

 安倍派では安倍晋三元首相の死去後、座長の塩谷立元文部科学相と「5人衆」と称される松野博一官房長官、高木毅・党国対委員長、世耕弘成・党参院幹事長、萩生田光一・党政調会長、西村康稔経済産業相による集団指導体制が続いている。しかし、6人は直近5年間で1000万円超〜100万円程度を裏金化していた疑いが浮上している。

 特捜部は臨時国会の会期末(13日)後に、裏金化が疑われる議員側への聴取を本格化させる方針。主な対象は組織的な還流が疑われる安倍派で、歴代の派閥幹部も含まれる模様だ。

 安倍派の他に告発されている志帥会(二階派)、平成研究会(茂木派)、志公会(麻生派)、宏池会(岸田派)の4派閥についても捜査を継続するとみられる。【井口慎太郎、北村秀徳、岩本桜、山田豊】

9097OS5:2023/12/12(火) 09:45:53
https://www.jiji.com/jc/article?k=2023121100719&g=pol
14日にも松野長官交代 岸田首相、経産・総務・農水3閣僚も調整―安倍派一掃には慎重論・裏金疑惑
2023年12月12日00時51分
 自民党最大派閥・安倍派による政治資金パーティー収入の裏金化疑惑を巡り、岸田文雄首相(自民党総裁)は11日、松野博一官房長官に加え、高木毅国対委員長、西村康稔経済産業相、鈴木淳司総務相、宮下一郎農林水産相を交代させる方向で調整に入った。5人はいずれも同派所属。今国会閉会後の14日にも松野氏ら一部の人事を行い、残りは22日を目指す2024年度予算案の閣議決定後などに先送りする案が出ている。

 首相は11日の参院本会議で、人事について「政治の信頼回復と国政の遅滞回避のため、しかるべきタイミングに適切な対応を取る」と表明。この後、麻生太郎副総裁、茂木敏充幹事長と国会内で会談し、党役員会でも対応を協議した。
 松野、高木、西村3氏は事務総長として安倍派の実務を取り仕切った。さらに同派からパーティー収入の還流を受け、政治資金収支報告書に記載しなかった疑いも出ている。党内では疑惑への関わりが深い3人の責任は免れないとの声が強く、他の安倍派2閣僚と合わせ、首相は情勢を見極めて最終判断する。
 自民参院執行部は約5000万円の還流を受け取った疑いがある大野泰正・参院内閣委員長の交代も検討する。松野、高木両氏と同様に1000万円超の還流を受けた疑いを持たれている世耕弘成参院幹事長の責任を問う声も党内で出ている。
 政権内では閣僚4人に、副大臣5人、政務官6人も加えた安倍派所属の計15人の政務三役全員を一掃すべきだとの声も浮上する。ただ、還流を否定する議員も含まれるため慎重論も強く、政務官は本人の判断に委ねる方向で調整している。
 安倍派の萩生田光一政調会長は11日、党本部で記者団に対し、首相から10日の会談で「税制、予算、大切な仕事を目の前にして、しっかり対応してほしい」と伝えられたと説明。その上で「仮に閣僚や副大臣が辞める事態になるとすれば、政調会長の責任はそれ以上に大きい。出処進退は自分で決めたい」と述べ、展開次第で自身も辞任する考えを示唆した。

9098OS5:2023/12/12(火) 10:46:04

https://news.yahoo.co.jp/articles/607b72751e898455fb2aca43796de48745c45c01?page=2
>「私は政治資金パーティー自体を批判しているわけではありません。裏金が問題なのです。得た収益を堂々と政治資金として記載すればいいだけの話です。そもそもパーティー券は1枚数万円くらいですし、年に何回も開かれません。やれキックバックだ、裏金だと言っても、多くの議員にとってはそれほど大きな額ではないはずです。だからこそ余計に記載しなければならなかったと思います」(同・深谷氏)

これに尽きる気がします。

9099とはずがたり:2023/12/12(火) 10:53:12

自民党スレも満タンになってきて次スレも検討のこのタイミングで自民党がぶっ壊れかねない不祥事勃発ですね〜。

個々の議員にとってはケチな少額でも安倍派が組織的に裏金作りを主導してたとなると悪質性はそれなりである。
>同派がパーティー券販売のノルマ超過分を所属議員側に現金でキックバック(還流)し、還流分を政治資金収支報告書に記載しないよう求めていたことがわかった。

安倍派、現金で還流し収支報告書への不記載求める…5年間で数億円の可能性
https://news.yahoo.co.jp/articles/0e47c27e9cfdeb513c65e1dde29d5e10dd38c8dd
12/12(火) 5:01配信
読売新聞オンライン

 自民党の「清和政策研究会」(安倍派)が政治資金パーティー収入の一部を裏金化していた疑惑で、同派がパーティー券販売のノルマ超過分を所属議員側に現金でキックバック(還流)し、還流分を政治資金収支報告書に記載しないよう求めていたことがわかった。東京地検特捜部は、資金の流れや会計処理の実態を解明するため、派閥の実務を取り仕切る事務総長の経験者を含め、数十人規模の所属議員への事情聴取を検討しているとみられる。

 特捜部は政治資金規正法違反(不記載、虚偽記入)容疑の適用を視野に、全国から事件捜査の経験が豊富な応援検事を集め、50人規模の捜査態勢を整えた。既に一部議員の秘書らの聴取を始めており、現在開かれている臨時国会の閉会後にも捜査を本格化させる見通し。

 関係者によると、安倍派ではノルマを超えてパーティー券を販売した議員側に対し、パーティーの開催後に派閥側から現金でキックバック。還流分については議員側の収支報告書に記載しないよう求め、派閥側と議員側の収支報告書に記載のない裏金になったという。こうして裏金化された資金は、直近5年間で総額数億円に上る可能性がある。

 現金の受け渡しや収支報告書に記載しないことについてのやり取りなどは、派閥の会計担当職員と各議員の秘書らとの間で行われていたとみられ、会計担当職員は、還流について事務総長に報告していたとされる。

 疑惑を巡っては、同派事務総長経験者の塩谷立・元文部科学相(73)や松野博一官房長官(61)、西村康稔経済産業相(61)、高木毅国会対策委員長(67)の4氏側のほか、世耕弘成参院幹事長(61)と萩生田光一政調会長(60)といった派閥幹部側も還流分を収支報告書に記載していなかったとされる。

 このほか、元五輪相の橋本聖子参院議員(59)(比例)、大野泰正参院議員(64)(岐阜選挙区)、池田佳隆衆院議員(57)(比例東海)、谷川弥一衆院議員(82)(長崎3区)の4氏側が還流分を収支報告書に記載していない疑いのあることも判明。裏金化された疑いのある金額は、橋本氏は1000万円超、大野氏は5000万円超、池田、谷川両氏は4000万円超とみられる。

 橋本氏は11日、報道陣の取材に応じ、「調査した上で説明責任を果たしたい」と述べ、「非常に反省しており、政治不信を招いたことをおわびしたい」と語った。谷川氏と、大野氏の事務所は10日、それぞれ取材に「事実関係を慎重に確認している。適切に対応する」などとしている。

9100OS5:2023/12/12(火) 11:53:14
https://news.yahoo.co.jp/articles/cc6295d7ee98b53decd3f637bdd03b6bbc22dfe5
岸田首相の派閥でもパーティー収入過小記載の疑い 安倍派のキックバック裏金疑惑より少額か 
12/12(火) 9:27配信
FNNプライムオンライン(フジテレビ系)
FNNプライムオンライン

自民党の派閥の政治資金パーティーをめぐる問題で、岸田首相が会長を務めていた「宏池政策研究会」でも、実際に集められた収入より少ない金額が政治資金収支報告書に記載されていたとみられることが分かった。


自民党の派閥の政治資金パーティーを巡っては、安倍派や二階派が販売ノルマを超えて集めた分の収入を所属する議員にキックバックし、派閥の収支報告書に収入として記載しなかった疑いがある。

その後の関係者への取材で、岸田首相が会長をつとめていた「宏池政策研究会」でも、実際に集められた収入より少ない金額が収支報告書に記載されていたとみられることが分かった。

不記載の額は、安倍派や二階派よりも少ないという。

フジテレビ,社会部

9101OS5:2023/12/12(火) 20:36:08
https://news.yahoo.co.jp/articles/b962f3077562f25232e9f19d967d4d759f53683d
萩生田政調会長交代へ、安倍派政務官5人は留任の公算 松野官房長官の不信任案否決
12/12(火) 19:36配信

産経新聞
衆院本会議で松野官房長官に対する不信任決議案の投票に向かう途中に手を上げる麻生太郎副総裁(左から2人目)と一礼する松野博一官房長官(右から2人目)=12日午後、国会(岩崎叶汰撮影)

衆院は12日の本会議で、自民党安倍派(清和政策研究会)の政治資金パーティー裏金問題を巡り、立憲民主党が提出した松野博一官房長官に対する不信任決議案を与党の反対多数で否決した。岸田文雄首相(自民党総裁)は14日にも松野氏を含む安倍派の4閣僚を事実上更迭する方針で、人選を本格化。安倍派の萩生田光一政調会長を交代させる方向で調整に入った。政府・与党関係者が明らかにした。


萩生田氏の交代時期は4閣僚らに合わせて週内か、令和6年度予算案決定後か調整を続ける。

松野氏は不信任案が否決された直後の更迭となるが、首相は松野氏の続投は理解が得られないと判断したとみられる。公明党の山口那津男代表も不信任案否決に先立つ記者会見で「否決したから即信任という評価はできない」と強調した。

一方、首相が全員交代を検討した安倍派所属の閣僚・副大臣・政務官の「政務三役」15人のうち、衆院当選1回の政務官5人は留任する公算が大きくなった。安倍派から、当選1回の5人は裏金を受け取っていないとして「辞めさせるのは理屈が成り立たない」(閣僚経験者)と反対論が噴出し、全員交代案を軌道修正する見通し。

首相はすでに、裏金疑惑が浮上している松野氏と西村康稔経済産業相に加え、疑惑を否定している鈴木淳司総務相と宮下一郎農林水産相を交代させる方針を固めている。安倍派の高木毅党国対委員長も事実上更迭する。

また、首相は12日、岸田派(宏池会)のパーティー収入に関する政治資金収支報告書への過少記載の疑いに関し「具体的なことが確定した段階で私に報告がある。報告を受けたら適切に説明をさせる」と述べた。

9102OS5:2023/12/12(火) 20:36:44
https://news.yahoo.co.jp/articles/deea55c07540d84e2369c3171cc4a10218907b94
「ポスト松野」難しい官房長官の人選 クリーン、説明力、危機管理…人材少なく
12/12(火) 19:30配信

産経新聞
官房長官が途中で交代するのはどのような場合か

岸田文雄首相(自民党総裁)が党安倍派(清和政策研究会)の政治資金パーティーを巡る裏金疑惑を受けて実施する人事の焦点は、松野博一官房長官の後任だ。政府のスポークスパーソンとしての説明力に加え、与党との調整力が求められる「内閣の要」だからだ。また、裏金問題が直撃した政権にあって、平時とは異なる対応力も必要となる。首相はこうした条件を踏まえ、慎重に人選する意向だ。


「(東京地検特捜部による)捜査が行われていると承知しており、私の政治団体についても精査して適切に対応したい」。松野氏は12日の記者会見でも、裏金疑惑に関して従来通りの回答を繰り返した。

政府高官は「官房長官は捜査に影響を与える立場だ。踏み込んだことは言えない」と擁護してきたが、松野氏の「説明拒否」が国民や与野党の反発を招き、事態を悪化させた面がある。次期官房長官にはクリーンさに加え、裏金疑惑に関する説明力が最低条件となる。

与党や省庁との調整力も重要な要素だ。歴代では菅義偉前首相が官房長官在任時の辣腕(らつわん)で知られる。官僚機構を掌握しつつ、与党国対幹部らと頻繁に面会して情報収集や調整を担い、安倍晋三政権の安定を支えた。

特に岸田政権の官邸は国対との連携不足が指摘されてきた。首相周辺は「国会対応ができなければ官房長官は務まらない」と強調する。

加えて、危機管理力も欠かせない条件だ。官房長官は大規模災害などが発生すればいち早く官邸に駆けつけ、指揮や発信に当たる。兼務する拉致問題担当相としての見識と手腕も求められる。

こうした条件を十分に満たす人材は多くはない。自民内には松野氏の後任という「火中の栗」を敬遠する向きも強く、「岸田派(宏池会)が責任を持って引き受けるべきだ」(官房長官経験者)との声がある。首相が思い描く通りに人事が実現するかは不透明だ。(永原慎吾)

9103OS5:2023/12/12(火) 20:39:20
https://news.yahoo.co.jp/articles/b86c0c8328e290067cd7f5920b91ac3efa84c030
岸田総理 14日に安倍派閣僚を交代へ 岸田派も“不記載”が判明 人事難航 「安倍派一掃おかしい」反発も
12/12(火) 18:21配信
TBS NEWS DIG Powered by JNN

自民党・安倍派の裏金疑惑を受け岸田総理は、安倍派の閣僚4人らを交代させる人事をあさって行う方向です。しかし、新たに岸田派からも政治資金をめぐる問題が発覚し、人選は難航しています。

きょうの衆議院本会議では、松野官房長官に対する不信任決議案の採決が行われました。あさってにも更迭される松野氏。決議案自体は自民・公明の与党などの反対で否決されましたが、仲間である与党内からも…

自民党 井上信治衆院議員
「捜査に支障が出ない範囲の中で、国民の皆様への説明責任を果たしていただくことを我が党からも強くお願いしたいと思います」

公明党 山口那津男代表
「否決したから即信任したと同じ評価をするべきではないと思います」

収まる気配のない自民党・安倍派の政治資金パーティーの問題。安倍派から議員側にキックバックされた総額は、過去5年間でおよそ5億円にのぼるとみられることがわかりました。このため、複数の政府・与党関係者によりますと、岸田総理は松野官房長官ら安倍派の閣僚4人を交代させる意向を固めました。

安倍派の副大臣と政務官についても大半を交代させる考えですが、後任探しの難しさや安倍派からの反発が大きいこともあり、問題がないと主張している政務官については除外する方針です。

現職政務官
「対応が難しい。自分だけ残るわけにもいかないし…」

ところが、きょうになって新たな疑惑が。

岸田派でも政治資金パーティーの収入を収支報告書に少なく記載していた疑いがあることが、関係者への取材で分かりました。

岸田総理
「宏池会の事務局に対して調査を行い、そして当局に説明を行い、そして修正の必要があるならば適切に対応する。このように指示しています」

岸田総理はこのように説明しましたが、党内からは安倍派の議員ばかり交代させることへの反発の声が上がっています。

安倍派議員
「岸田派だってニュースになっている。安倍派の一掃はおかしいよ」
現職政務三役
「そんなバカなことしないでしょ。自民党から人がいなくなるよ」

岸田総理はあさって14日に、閣僚と副大臣の交代に踏み切る方向です。

政府関係者によりますと、松野官房長官の後任については「安定感があること」を重視しているほか、他の人事についても「閣僚経験者」や「無派閥議員」を中心に人選が進められています。

しかし、新たな政治資金の問題が表面化したことで人事は難航が必至です。

TBSテレビ

9104OS5:2023/12/12(火) 20:45:15
https://news.yahoo.co.jp/articles/8a9c7c1b53f2a8985c99f8cca96b5075e729d226
「罪人扱いか」自民安倍派が被害者ぶって批判殺到も…SNSに蔓延する「解散総選挙すれば自民勝つ」説
12/12(火) 15:22配信

SmartFLASH 自民党・安倍派が政治資金パーティーの収入を裏金化していた疑惑を受け、岸田文雄首相は、松野博一官房長官、西村康稔経済産業相、鈴木淳司総務相、宮下一郎農林水産相の4閣僚を含め、安倍派15人を交代する調整に入った。12月14日を軸に、閣僚・党役員人事に踏み切るとみられる。

【ランキング】岸田内閣「もっとも評価できない大臣は?」

 岸田首相の方針に対しては、安倍派内部でも不満が出ているようだ。朝日新聞は12月11日、《「安倍派というだけで罪人扱いか」 首相に批判噴出、疑惑ない議員も》と題する記事で、安倍派中堅議員のこんな言葉を報じている。

「とんでもない悪手だ。(資金の流れを知りうる派幹部の)事務総長経験者は責任ある立場だったから別にしても、何もしていないのに辞任させられては罪人になってしまう。

 安倍派一掃を首相に勧めたのは他の派閥の領袖なんだろうが、その派閥は絶対に許さない。そして、助言を受け入れた首相も許さない。もう即刻、総理を辞めてもらいたい」

 だが、この議員の発言には、SNSで批判が殺到した。

《裏金作って甘い汁を吸う議員を多数出しておきながら、何を被害者ぶっているの?》

《ついには被害者ぶってきた。どこまで醜いんだ》

《安倍派、首相にいじめられているかのような「被害者」アピール。人はなぜか、都合が悪くなると、途端に、「被害者」アピールを始める。「被害者」アピールをする前に、説明責任を果たすべきではなかろうか?》

 12月11日、NHKが報じた岸田内閣の支持率は、11月より6ポイント下がって23%。不支持率は58%。支持率は2021年10月の岸田内閣発足以降、最低を更新した。

 政党支持率は自民が激減し、29.5%。30%を下回るのは、2012年に自民党が政権復帰以降、初めてという。

 危険水域といえる数字だが、それでも政権交代は起きないという説が、SNSでは蔓延している。

《今解散したってまた自民党が勝つよ。だって地方の小選挙区では相変わらず野党が割れてて投票率も低いから自民が当選するし野党は辛うじて複数人区と比例で議席確保するに留まるから。政権交代が起こるには”風”が不可欠》

《岸田内閣支持率低下と言うが解散総選挙ではやはり自民党が勝つ。立憲民主党の泉では勝負にならない。維新は万博で国民は玉木の自民寄りに国民は横を向く》

《解散総選挙しても自民が勝つよ。野党の選挙資金をショートさせる意味でもやってみたら?》

 野党が弱い現状では、自民党以外の選択肢を見出せない多くの人たちが無党派となり、投票率が下落。結果として自民が有利になるとの指摘もある。

 安倍派を排除するという “荒療治” に打って出る岸田首相。解散総選挙で信任を得られれば、たしかに政権の立て直しにはなるが――その覚悟を岸田首相は持つことができるだ

9105OS5:2023/12/12(火) 20:46:48
何が良くて何が悪いかをミスリードさせるような記事
https://news.yahoo.co.jp/articles/8687ee535ed4262fd1726ed5e3c52995a8ea2dce
派閥パーティーは資金調達の場 安倍派は販売分の4割来場せず 料理も全員分用意せず
12/12(火) 15:00配信

産経新聞
5月に行われた安倍派のパーティー=東京都港区(松井英幸撮影)

自民党派閥のパーティー券問題が政界を揺るがしている。そもそも派閥は、どのようにして政治資金パーティーを資金源としているのか。パー券は1枚2万円で販売されるケースが多いが、会場の飲食代などの原価はごくわずかだ。政治資金規正法への記載義務が生じる条件も一般の個人献金より緩く設定されている。パーティーは、実質的に政治資金を回収する舞台となってきた。

派閥のパーティーは、一般的に東京都内の大手ホテルの宴会場で開かれる。寿司やサンドウィッチ、ビールやワインなどが立食形式で提供され、出席者は所属議員と名刺交換などができる。首相や党幹部、他派の派閥会長らが来賓に訪れ、あいさつして場を盛り上げる流れだ。

麻生派(志公会)のパーティーでは、来場者が最後に麻生太郎副総裁とツーショット写真を撮影する場面が設けられており、目玉の一つになっている。

派閥にとって、パーティーは政治資金を調達する重要な機会となっている。今回、パー券収入を大規模に裏金化していた疑惑を持たれた安倍派(清和政策研究会)の政治資金収支報告書をみると、昨年5月17日に東京プリンスホテル(東京都港区)で開いたパーティーの収入は9480万円。これに対し、会場代や飲食代などパーティーの開催事業費は2592万円と報告しており、差し引いた6888万円は同派の利益となる。

パーティー券は1枚2万円で、単純計算では、同パーティーで4740枚が売れた形だ。一方、参加者は約2800人(主催者発表)にとどまる。約1940人がパーティー券を購入したものの、来場しなかったことになる。

ある派閥の事務局長経験者は「そもそもパーティー券の販売分全員が来るわけではない。食事を用意するのは半分もない。そこを見越してホテル側と調整している」と明かす。

主催者側はより多くの政治資金を得ようとするが、来場者に対する待遇があまりにも〝塩対応〟であればSNS(交流サイト)で酷評されることもある。ある派閥のパーティーの来場者はX(旧ツイッター)で「出されたのはペットボトル入りのお茶。お土産は会員名簿。散々だった」などと訴えた。

政治資金規正法はパーティー券の購入額が20万円以下ならば、購入者や購入金額の政治資金収支報告書の記載は義務付けていない。一方、個人献金にあたる一般の寄付は5万円以上で記載が義務付けられる。パーティーは、政治資金の入手経路が不透明になりかねないといった懸念もある。

9106OS5:2023/12/12(火) 20:47:15
https://news.yahoo.co.jp/articles/a29ce87b6ab976a5dee17cfd417c3bcff23ae1e3
安倍派一掃、見送りへ 閣僚・副大臣交代、政務官自主判断 岸田首相、14日にも人事・裏金疑惑
12/12(火) 14:54配信
時事通信
取材に応じる岸田文雄首相=12日午後、首相官邸

 自民党安倍派の政治資金パーティー収入の裏金化疑惑を巡り、岸田文雄首相(党総裁)は政権内で浮上していた政務三役からの同派一掃案を見送る方向で調整に入った。

 複数の政府・与党関係者が12日、明らかにした。閣僚4人と副大臣5人は交代させる一方、政務官は疑惑への関与が薄ければ続投させる意向。14日にも人事に踏み切る。

 首相は12日、人事について、首相官邸で記者団に「適切なタイミングで対応したい。この考えは変わっていない」と語った。13日夜に記者会見し、規模や時期について説明する見通しだ。

 安倍派所属の政務三役は松野博一官房長官、西村康稔経済産業相、鈴木淳司総務相、宮下一郎農林水産相、副大臣5人に加え、政務官6人の計15人。鈴木、宮下両氏らは裏金の受領を否定しているが、東京地検特捜部の捜査がどこまで広がるか読み切れないため、政権内では全員を交代させてリスクを減らすべきだとの声が出ている。

 周辺によると、首相は政務三役について「全員交代を求めることはできない」と言明。「疑惑への関わりを精査する。検察に立件される可能性が高いなら代える」と語った。後任人事の難航が予想される中、安倍派の反発が強まれば政権が揺らぎかねないと懸念したとみられる。

 政務官6人には疑惑への関与の度合いを自ら精査し、進退を「自主判断」させる案が出ている。副大臣5人については閣僚と同様の扱いとする方向で、松野氏は既に一部の副大臣に「自主的に辞表を出してほしい」と伝えた。

9107OS5:2023/12/12(火) 21:40:26

>>9101
>首相は12日、岸田派(宏池会)のパーティー収入に関する政治資金収支報告書への過少記載の疑いに関し「具体的なことが確定した段階で私に報告がある。報告を受けたら適切に説明をさせる」と述べた。
>>9103
「宏池会の事務局に対して調査を行い、そして当局に説明を行い、そして修正の必要があるならば適切に対応する。このように指示しています」

岸田は宏池会から抜けたんじゃないんですか?抜けた人に報告とか 抜けた人が指示とは?
命令けいとうとしておかしくないですか?

9108OS5:2023/12/12(火) 21:43:57
>>9104

《今解散したってまた自民党が勝つよ。だって地方の小選挙区では相変わらず野党が割れてて投票率も低いから自民が当選するし野党は辛うじて複数人区と比例で議席確保するに留まるから。政権交代が起こるには”風”が不可欠》

いつから、衆院に複数人区が復活したんだ!?記事にするなら選んでよ

9109OS5:2023/12/12(火) 22:13:00
>>9105もだけど、産経は「政治資金パーティーはほかもやってるし」
「キックバックは他の派閥もやってるし」 だから「安倍派だけ攻めるな」論調なんですかね。
論点は不記載なのに

https://www.sankei.com/article/20231212-ZAQPXTNG65N37BRYWZ7YMF75HM/
<独自>安倍派、数十人が不記載か パーティー収入、他派閥は2〜7割還流記載
2023/12/12 01:02
自民党の派閥のパーティーを巡り、最大派閥・安倍派(清和政策研究会)を除く主要4派閥がパーティー券の販売ノルマを超過した分に応じて5年間で10億円弱を所属議員の2〜7割にキックバック(還流)していたと推計されることが11日、政治資金収支報告書の分析で分かった。

安倍派の収支報告書には記載がないが、同様に数割程度の議員が還流を受けた可能性が高く、数十人が総額数億円分を不記載としていた疑いがある。東京地検特捜部は、資金の流れや不記載の経緯などを調べている。

産経新聞は、平成30年〜令和4年分の安倍派▽志公会(麻生派)▽平成研究会(茂木派)▽宏池政策研究会(岸田派)▽志帥会(二階派)-の収支報告書を、関係者への取材に基づき分析。

各派から所属議員の関連団体に支出された寄付金のうち、金額も時期も毎年一定のいわゆる夏の「氷代」、冬の「モチ代」は除外した上で、パーティー開催後、数カ月以内に関連団体ごとに異なる金額で一斉に支出されたものを議員側への還流分と推計、算出した。

これによると、麻生派は所属議員の4〜7割、茂木派は2〜3割、岸田派は3〜5割、二階派は5〜7割の関連団体に、それぞれ還流分とみられる支出を記載。総額は5年間で約9億9千万円に上った。

同時期の安倍派を除く主要4派閥のパーティー収入は総額40億2953万円で、パーティー収入の約4分の1が還流されたとみられる計算になる。一方、安倍派の収支報告書には氷代、モチ代の記載はあったが、還流分とみられる記載はなかった。

9110OS5:2023/12/12(火) 22:13:38

https://www.sankei.com/article/20231212-PRB3J7TRJBOYROPKXN4JPAQA5E/
〝冷遇〟から一転…となるか 小泉進次郎、梶山弘志、浜田靖一氏ら…「無派閥議員」に脚光
2023/12/12 20:20
永井 大輔
市岡 豊大
竹之内 秀介
自民党の「無派閥議員」が注目を集めている。派閥をめぐる裏金疑惑が表面化し、党再建を図る必要性に迫られる中、クリーンな印象が持たれているからだ。岸田文雄首相(自民総裁)は疑惑が浮上した松野博一官房長官らを近く事実上更迭する方針だ。9月の内閣改造・党役員人事の際に〝冷遇〟した無派閥議員を一転、登用するのかが焦点となる。

「無派閥か派閥かという問題ではない。国民の不信感に応え、信頼回復できるようにしなければならない」。自民の小泉進次郎元環境相(無派閥)は12日、国会内で記者団に裏金疑惑についてこう述べた。


「次の首相候補」の常連で、産経新聞社とFNN(フジニュースネットワーク)が9、10両日に実施した合同世論調査では石破茂元幹事長に続く2位。爽やかなイメージがあり、要職での起用が取り沙汰されている。

梶山弘志幹事長代行=12月11日、国会内(春名中撮影)
梶山弘志幹事長代行=12月11日、国会内(春名中撮影)
梶山弘志幹事長代行(無派閥)も期待を集める一人。梶山静六元官房長官を父に持ち、安定した仕事ぶりに定評がある。過去には公選法違反疑惑で経済産業相を辞任した菅原一秀氏の後任として緊急登板し、ピンチを乗り切った。12日の記者会見では「全身全霊で岸田総裁、茂木敏充幹事長を支える」と述べるにとどめた。


疑惑が報じられた安倍派現事務総長の高木毅国対委員長の後任として、頻繁に名前が挙がるのが浜田靖一前防衛相(同)だ。自民重鎮は「浜田氏の名前はちらちら首相の口から出ている」と証言する。国会戦略のプロで与野党の評価は高い。

浜田靖一氏=9月12日(矢島康弘撮影)
浜田靖一氏=9月12日(矢島康弘撮影)
無派閥の有力株は他にも石破氏や斎藤健前法相らがいる。もっとも石破氏は11日のBSフジ番組で、首相の責任の取り方として内閣総辞職が選択肢になると指摘。軋轢(あつれき)を招きかねない言動は「表面的な人気はあるかもしれないが誰もついて行かない」(自民幹部)と不興も買っている。


9月の人事は派閥政治の復権が色濃くにじむ布陣となり、無派閥議員は憂き目を見た。「『派閥、派閥』と言ってやってきて、都合が悪くなると無派閥を頼るのは調子が良すぎる」。無派閥組の重鎮はこうほえたが、その表情は言葉とは裏腹に穏やかだった。(永井大輔、市岡豊大、竹之内秀介)

9111OS5:2023/12/12(火) 22:16:05
https://news.yahoo.co.jp/articles/2c5456ddf968333350bebc5b0dd259eae44a36d5
安倍派4閣僚、14日交代 若手ら反発で政務官は留任含め調整
12/12(火) 21:18配信

毎日新聞
裏金の問題を巡り、宏池会のパーティー収入で過少申告があったという一部報道について、記者の取材に答える岸田文雄首相=首相官邸で2023年12月12日午後2時22分、手塚耕一郎撮影

 岸田文雄首相は、自民党の清和政策研究会(安倍派)が政治資金パーティー収入の一部を裏金化していた疑惑を受け、14日に松野博一官房長官(61)ら安倍派の4閣僚を交代させる人事を実施する。政府・自民党関係者が12日明らかにした。首相は安倍派の閣僚に加え、副大臣5人と政務官6人の全員交代も検討したが、若手の政務官については裏金疑惑への関与の有無などを考慮し、続投させることも含め調整している。

 立憲民主党は13日に内閣不信任決議案を衆院に提出する方向で、12日の執行役員会では泉健太代表に対応を一任した。泉氏は国会内で記者団に「総辞職すべきだ。信任に値しない」と語った。

 首相が14日に交代させるのは松野氏のほか、西村康稔経済産業相(61)、鈴木淳司総務相(65)、宮下一郎農相(65)。西村氏の後任には無派閥の梶山弘志幹事長代行(68)が浮上している。首相は国会閉会を受けて13日夜に記者会見して人事について説明するとみられる。安倍派の萩生田光一・党政調会長(60)と高木毅・党国対委員長(67)も交代させる方針で、高木氏の後任には無派閥の浜田靖一前防衛相(68)を起用する案がある。

 首相は安倍派の政務三役を全員交代させて「安倍派一掃」を図る意向だったが、安倍派の若手らが反発。安倍派は最大派閥で人事実施後の政権運営に支障が出かねないことから、方針転換した形だ。

 一方、衆院は12日の本会議で、裏金疑惑を受けて立憲が提出した松野氏に対する不信任決議案を自民、公明両党の反対多数で否決した。日本維新の会、共産党、国民民主党など野党は立憲に同調し賛成した。松野氏は数日で交代する見通し。首相は官邸で記者団に「職務に当たってもらいたい」と語った。松野氏は会見で「与えられた職務を果たしていきたい」と語った。【森口沙織、畠山嵩、安部志帆子】

9112OS5:2023/12/13(水) 07:29:18
https://news.yahoo.co.jp/articles/b3a06238dd99a2ea8046ce76b5089aa73349d991
安倍派一掃、岸田首相判断が焦点 裏金疑惑拡大、不可避の声 政権さらに弱体化も〔深層探訪〕
12/13(水) 7:00配信

時事通信
記者団の質問に答える岸田文雄首相=11日午前、首相官邸

 自民党派閥の政治資金パーティー問題で、裏金疑惑が拡大する安倍派を政権人事から一掃するかどうかが焦点に浮上した。党内では、新たな疑惑発覚のダメージを避けるため、同派の政務三役を全員更迭する案が浮上。ただ、これまで重視してきた最大派閥を「敵」に回すことになれば、政権基盤の弱体化が加速するのは避けられず、岸田文雄首相にとって重大な岐路となりそうだ。

 ◇数十人聴取か
 「適切なタイミングで適切に対応を考えたい。それ以上申し上げることはない」。首相は11日朝、首相官邸入りする際に記者団から安倍派の政務三役を交代させる考えを問われ、言葉を選びながら説明。さらなる質問の途中で背を向け立ち去った。

 安倍派の裏金疑惑を巡っては、松野博一官房長官、西村康稔経済産業相、高木毅国対委員長、萩生田光一政調会長、世耕弘成参院幹事長の有力幹部「5人衆」にも還流した疑いが判明。首相は既に松野、西村、高木3氏を更迭する方向で調整しているが、党幹部は「5人とも交代だろう」と話す。

 人事はそれだけにとどまらない可能性がある。臨時国会は13日に会期末を迎えるが、ある政府関係者は閉会直後から東京地検特捜部による関係議員の聴取が始まり、「対象者は数十人に上る」との見方を示す。政府高官は「どこまで捜査が進むのか」と困惑を隠さない。

 安倍派の事務総長経験者を含む5人衆は11日も具体的な説明を避け、疑惑の全容はつかめないままだ。閣僚経験者は「安倍派を三役から全て外さないと政権が持たない」と強調した。

 首相は10日、萩生田氏や茂木敏充幹事長、森山裕総務会長と個別に会談。11日も麻生太郎副総裁、茂木氏と3者で意見を交わした。この場でも「安倍派一掃」案が話題になったとみられる。党幹部は「そういう案を言う人はいる」と述べ、人事上の懸案になっていることを認めた。

 ◇「遺恨残る」
 もっとも、首相にとって安倍派を遠ざける判断は「もろ刃の剣」だ。

 首相は2021年の就任後、麻生、茂木両氏との「三頭政治」を政権運営の柱に据えてきた。しかし、茂木氏との関係は次第にぎくしゃくし、今年9月の内閣改造では、真っ先に萩生田氏を首相公邸に呼んで相談。5人衆全員を政府・自民党の重要ポストに留任させるなど、来年秋の党総裁選を見据え安倍派への傾斜を強めていた。

 そのため、安倍派内では「一掃」案に衝撃が走り、首相に反発する声が出始めた。中堅議員は「他派閥もパーティー問題はあるはずだ。首相と一緒にはやれない」と断言。党関係者も「安倍派に首相がレッテルを貼ることになる。総裁選で協力は望めないだろう」とみる。

 萩生田氏は11日、安倍派の政務三役が交代する場合は「政調会長の責任も大きい」と自身の進退に言及。「一掃」案のけん制が目的と受け止める向きもある。

 政権内のパワーバランスが崩れ始める中、首相の後見役を任じる麻生氏は周囲にこう漏らした。「証拠に基づいて判断すべきだ。それなしには派閥が壊れかねない。遺恨を残すぞ」

9113OS5:2023/12/13(水) 07:31:23
https://news.yahoo.co.jp/articles/99e3bd4f57ea894eea5c5380f9f3ffe9341fa7ed
「安倍派15人除外」を修正、6人は自主判断に 首相、求心力低下も
12/13(水) 6:00配信

朝日新聞デジタル
(左から)松野博一官房長官、西村康稔経済産業相、宮下一郎農林水産相、鈴木淳司総務相

 自民党の「清和政策研究会」(安倍派)の政治資金パーティーをめぐる問題で、岸田文雄首相は組織的に裏金を作っていた疑いのある安倍派の松野博一官房長官、西村康稔経済産業相ら4閣僚と、副大臣5人の計9人を14日に交代させる方針を決めた。政務官6人については安倍派に配慮して方針を修正し、辞任は自主判断とする。全ての安倍派議員を政務三役から除外する当初の方針を実現できなければ、首相の求心力低下に拍車がかかる可能性がある。


 複数の政権幹部が明らかにした。首相は安倍派の政務三役計15人をすべて交代させる方針だった。首相周辺は「公務をやりながら政治資金の精査はできない」との考えを示していた。

 だが、安倍派をはじめ党内から不満が上がり、対応の修正を迫られた。官邸幹部は「安倍派の更迭色を薄める措置」「裏金作りへの関与がはっきりしない議員もいる」と説明。安倍派の政務官には続投を希望する議員もおり、政府高官は「全員を辞めさせるのは難しい」との見方を示した。

 一方、官房長官の後任は無派閥から起用する方向で検討に入った。閣僚の交代は松野、西村両氏に加え、鈴木淳司総務相、宮下一郎農林水産相の4人。全閣僚からいったん辞表を集める内閣改造ではなく、問題がある閣僚だけを入れ替える形をとる。人事後、仮に閣内で不祥事が明るみに出た場合、問題の閣僚だけを交代させやすくする狙いがある。首相は臨時国会の閉会に合わせた13日の記者会見で人事について説明する。

朝日新聞社

9114OS5:2023/12/13(水) 07:31:39
https://news.yahoo.co.jp/articles/99e3bd4f57ea894eea5c5380f9f3ffe9341fa7ed
「安倍派15人除外」を修正、6人は自主判断に 首相、求心力低下も
12/13(水) 6:00配信

朝日新聞デジタル
(左から)松野博一官房長官、西村康稔経済産業相、宮下一郎農林水産相、鈴木淳司総務相

 自民党の「清和政策研究会」(安倍派)の政治資金パーティーをめぐる問題で、岸田文雄首相は組織的に裏金を作っていた疑いのある安倍派の松野博一官房長官、西村康稔経済産業相ら4閣僚と、副大臣5人の計9人を14日に交代させる方針を決めた。政務官6人については安倍派に配慮して方針を修正し、辞任は自主判断とする。全ての安倍派議員を政務三役から除外する当初の方針を実現できなければ、首相の求心力低下に拍車がかかる可能性がある。


 複数の政権幹部が明らかにした。首相は安倍派の政務三役計15人をすべて交代させる方針だった。首相周辺は「公務をやりながら政治資金の精査はできない」との考えを示していた。

 だが、安倍派をはじめ党内から不満が上がり、対応の修正を迫られた。官邸幹部は「安倍派の更迭色を薄める措置」「裏金作りへの関与がはっきりしない議員もいる」と説明。安倍派の政務官には続投を希望する議員もおり、政府高官は「全員を辞めさせるのは難しい」との見方を示した。

 一方、官房長官の後任は無派閥から起用する方向で検討に入った。閣僚の交代は松野、西村両氏に加え、鈴木淳司総務相、宮下一郎農林水産相の4人。全閣僚からいったん辞表を集める内閣改造ではなく、問題がある閣僚だけを入れ替える形をとる。人事後、仮に閣内で不祥事が明るみに出た場合、問題の閣僚だけを交代させやすくする狙いがある。首相は臨時国会の閉会に合わせた13日の記者会見で人事について説明する。

朝日新聞社

9115OS5:2023/12/13(水) 09:01:12
https://news.yahoo.co.jp/articles/01da14c998b6367dc7a89b0223d89c20c68f3b8c
〈裏金問題・迫る特捜部〉会長も不在、ポストもなしで安倍派は崩壊へ…”裏ボス”森喜朗元首相は「介護施設に入るので」と雲隠れ? 疑心暗鬼の最大派閥内では黒幕探しもはじまって…
12/13(水) 7:01配信

集英社オンライン
集英社オンライン

政治資金パーティをめぐる一連の問題を受け、岸田文雄首相は大臣や、党役員などから安倍派議員を外す人事を行う考えだ。これまで99人の最大派閥として自民党内で大きな影響力をもってきた安倍派だが、会長も不在で、ポストも失うとなれば、派閥としての求心力を失うことは必至。さらに、ここに来て安倍派のオーナー的存在である森喜朗元首相の「雲隠れ」情報や、「黒幕」による裏切りの噂も派内の混乱に拍車をかけている。


「もはや安倍派にいる意味がない」急速に落ちる求心力
「政治の信頼回復と国政の停滞回避のため、しかるべきタイミングに適切な対応をとる」

12月11日、国会でそう語った岸田首相は、国会閉会後の14日という「しかるべきタイミング」に「安倍派の大臣らの交代」という「適切な対応」をとることを決めた。

「首相は、週末に麻生太郎副総裁や茂木敏充幹事長らと相次いで会談しました。こうした他派閥の党幹部の助言も受け、安倍派議員を早期に交代させる方針を決めました」(全国紙政治部記者)

99人を擁する最大派閥の安倍派には激震が走っている。

「ただでさえ安倍派は、松野博一官房長官、西村康稔経産相ら『5人衆』が重要ポストを確保していたので、中堅以下にポストが回って来るのが遅かった。そのうえ『安倍派』というだけでポストからはがされては、たまったものではない。

もっとも、今は無派閥議員も『今、入閣要請されても泥船の岸田政権には入りたくないから断る』という状況で、ポストを求めたいわけではないが……。それでも、安倍派というだけで疑いの目を向けられるし、安倍さんももういないし、もはや安倍派に所属する意味がなくなる」(安倍派議員)

「キックバック額が最大規模だと報じられたある議員は、事務所も閉め、記者にも最低限の対応しかせず、なんとかやり過ごそうとしていますが、安倍派に狙いを定めた検察は本気です。これまで安倍政権は検察の人事に介入するなどして検察を抑え込んできましたが、今回は完全に反撃をくらっている形です」(自民党関係者)

9116OS5:2023/12/13(水) 09:01:29
森氏が先手を打って「逃亡」したのでは
安倍派が大混乱に陥るなか、動向が注目されているのが、派閥に大きな影響力を持つ森喜朗元首相だ。

森氏は安倍氏の死去以降、安倍派会長人事をめぐって「官房長官の松野さんは、今は自分のことで精いっぱい」「萩生田さんは総合力は最も高い」などと口を挟んできた。

そんな森氏の発言の機会となっていたのが、森氏の地元・石川県の北國新聞の連載『総理が語る』だった。ここで森氏は、15人の集団指導体制となった安倍派について「下村博文さんを外すことが狙い」「下村さんは私に土下座するくらい、命懸けで会長を狙っていますが、残念ながら派内に期待する声はない」などと赤裸々に語っていた。

隔週1回、永田町で大きな話題となってきたこの連載が突如終了したのが、11月26日。低支持率に苦しむ岸田政権を「今こそ清和政策研究会(安倍派)が岸田さんをしっかり支えないといけない」などと語ったが、北國新聞の「この連載は今回で終了します」との一文で、24回の連載はあっけなく幕切れとなった。

「折しも、安倍派のパーティ券問題が大きく炎上する直前で連載が終了し、森氏が先手を打って『逃亡』したのではないかと話題になりました。森氏は安倍派の組織的な裏金づくり疑惑が連日報じられている渦中の12月5日夜に、安倍派の西村康稔経済産業相や世耕弘成参院幹事長と都内で会食。一連の問題への対応を協議したとみられますが、その前後には森氏が『介護施設に入るので、外部との連絡がとれなくなる』と友人に連絡したとの情報も駆け巡りました。

安倍派の組織的な裏金作りは20年ほど続いてきた慣習ともいわれており、森氏の関与や認識が問われるのは必至。それだけに森氏は検察の動きを見越して、先回りして動いているのでは、とみられています」(自民党関係者)

森氏と5人衆に反撃したいあの人は…
一方、大混乱に陥る安倍派の「裏切り者」「黒幕」とみられ始めているのが、安倍派の新体制で森氏や5人衆によって外された形となった、下村博文元文科相だ。

「5人衆や塩谷立座長の側が受け取ったキックバック額が具体的に報じられるなか、2018年に事務総長も務めた下村氏側のキックバックが報じられていないことで『安倍派の運営から外された下村氏が検察の捜査に協力し、キックバックによる裏金づくりの仕組みを伝えている』との見方が強まっています」(全国紙政治部記者)

その背景には、下村氏をめぐる現状がある。

「下村氏は、集団指導体制の15人からは外されたうえに、自身が安倍派会長に就任するために2000万円を森氏に渡そうとしたことを森氏に暴露されました(※下村氏は否定)。森氏や5人衆に反撃するため、自身に火の粉が降りかかるのも覚悟の上で、検察に裏金づくりの実態を暴露し、そのことを察知した安倍派幹部も、すでに森氏には下村氏の『裏切り』を報告したのでは、との話が永田町では出回っています。

連日、安倍派のキックバックの実態が報道され、安倍派議員は『次は自分の名前が出るのでは』とおびえ、『誰が裏切ってリークするのか』と疑心暗鬼になっているのです」(同)

過去に分裂を繰り返してきた歴史をもつ安倍派。分裂どころではなく、跡形もなくなってしまうのか……。

※「集英社オンライン」では、今回の事件について情報を募集しています。下記のメールアドレスかX(Twitter)まで情報をお寄せ下さい。

メールアドレス:
shueisha.online.news@gmail.com

X(Twitter)
@shuon_news  

取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班

9117OS5:2023/12/13(水) 09:06:32
https://news.yahoo.co.jp/articles/7627fb504b946e41ed9f9e9bbb220fd4ece1ed36
<独自>パーティー収入巡り安倍派など3ルート重点捜査 東京地検、議員ら聴取本格化へ
12/13(水) 1:05配信

産経新聞
自民党の派閥のパーティーを巡る問題で、東京地検特捜部が最大派閥・安倍派(清和政策研究会)の政治資金収支報告書への不記載など3つのルートを政治資金規正法違反(不記載・虚偽記載など)の疑いで重点的に捜査していることが12日、関係者への取材で分かった。特捜部は臨時国会が閉会する13日以降、安倍派議員らの聴取などを本格化させるもようだ。


また、岸田文雄首相が7日に離脱するまで会長だった岸田派(宏池会)でもパーティー収入の一部が不記載だった疑いが浮上。数千万円に上るとの情報もあり、特捜部は慎重に確認を進める。

安倍派では所属議員に課したパーティー券販売ノルマの超過分を派閥や議員側の収支報告書に記載せずに議員側にキックバック(還流)していたとされ、不記載額は平成30年〜令和4年分で数億円に上る恐れがある。

関係者によると、特捜部が捜査の重点を置いている主なルートは3つ。

①安倍派のノルマ超過分のパーティー収入と所属議員に還流した分の支出が記載されていない派閥としての不記載疑惑②安倍派から還流された分を所属議員の関連団体が記載していない議員側の不記載疑惑③二階派(志帥会)のパーティー収入の一部が記載されていない派閥としての不記載疑惑-だ。

安倍派では還流分を一切記載しないなどの不記載の慣行が長年行われ、不記載額も5年間で数億円を超えるなど、他派閥に比べて突出していた疑いがある。

特捜部は安倍派の会計責任者だけでなく、派閥の事務を議員側で仕切る事務総長経験者が不記載の経緯を知っていた可能性もあるとみて、安倍派幹部らの任意での事情聴取を進めるとみられる。

還流された安倍派の議員側についても、不記載額が総額数千万円以上に上るなど、悪質性が高い事例を中心に捜査。会計責任者だけでなく議員が不記載に関与しなかったか確認する見通しだ。

二階派はパーティー収入の不記載額が5年間で総額1億円を超える恐れがある一方、還流分は記載。特捜部は会計責任者などの事情聴取を進め、収入だけ記載しなかった経緯などを調べている。

9118OS5:2023/12/13(水) 09:33:58
https://news.yahoo.co.jp/articles/058daf9c3ccaa46e0af8928297a15f81afcd5eb3
裏金疑惑「安倍派一掃」に森喜朗氏が大慌て…派閥崩壊阻止へ電話“指令”で悪あがきの醜悪
12/13(水) 9:06配信
日刊ゲンダイDIGITAL
自民党大会に出席する安倍派OBの森元首相=2023年2月(C)JMPA

 派閥の政治資金パーティーをめぐる裏金疑惑で、安倍派(清和政策研究会=清和会)は幹部を含め数十人がキックバックを受けながら、政治資金収支報告書に記載していない疑いが浮上。岸田首相は安倍派に所属している政務三役(大臣、副大臣、政務官)計15人全員を交代させる方向で検討に入った。“安倍派崩壊”を予兆させるような前代未聞の異常事態だが、これに大慌てなのが、過去に同派会長も務めたOBの森喜朗元首相(86)だという。

森喜朗元首相がインタビューで岸田首相をブッタ斬り! 蜜月関係の2人に何があったのか?

■「萩生田会長で苦境を乗り切るんだ!」

「裏金問題で連日、松野官房長官ら幹部の名前が報じられ、清和会はガタガタですが、森さんは所属議員らに『今こそ、萩生田会長で苦境を乗り切るんだ!』と電話をかけまくっているそうです。岸田首相にも電話をして、『萩生田は切るな(交代させるな)』と“指令”まで出しているらしい。党幹部では、現職の清和会事務総長である高木国対委員長の交代が早々に既定路線になりましたが、萩生田政調会長についてはすぐには名前が出なかった。岸田首相が、自らを応援してくれている森元首相に配慮したのではないか、という見方が出ていました」(安倍派関係者)

 安倍元首相の死去後、安倍派は「事実上の森派」みたいなものだ。塩谷座長の下での「5人衆(松野、萩生田、高木、西村経産相、世耕参院幹事長)」による集団指導体制も、下村元文科相の派閥運営からの排除も、森元首相がレールを敷いた。御年86歳、政界引退して10年以上経っている森元首相が、キングメーカー気取りでいられるのも、安倍派があってこそなのである。

妻と共に都内の高級介護施設に入所
同大会で、あいさつに駆け寄る議員たちに声を掛ける森元首相(中央左)と寄り添う萩生田光一政調会長(隣り)/(C)JMPA

 驚くのは、派閥のために電話をかけまくる、そのエネルギー。森元首相は今年9月ごろから、背骨の圧迫骨折のために1カ月ほど入院し、退院後は政治家のパーティーなどで、車椅子姿が目撃されている。今は妻とともに都内の高級介護施設で暮らしているという。

「施設に入居したのは1カ月ほど前のようです。親しい周辺には、『今後は連絡が取りにくくなるから』と通知があった。安倍派の裏金問題が表面化するかしないかの頃で、検察の事情聴取を意識したのか。清和会のキックバックによる裏金づくりのスキームは25年前くらいからあり、1998年から2006年まで清和会会長だった森さんは(※途中1年間は小泉純一郎会長)事情をよく知っているはずです」(自民党関係者)

 どこまでも悪あがきだ。

9119OS5:2023/12/13(水) 15:43:47
https://news.yahoo.co.jp/articles/3062eb1fe0e90fbecaf03b1cc5de7375c51e9aa5
官房長官の後任打診、浜田前防衛相が固辞 「自分にはできない」
12/13(水) 14:23配信

朝日新聞デジタル
浜田靖一氏

 自民党の「清和政策研究会」(安倍派)の政治資金パーティーをめぐる問題で、事実上の更迭となる松野博一官房長官の後任について、岸田文雄首相が首相側近を通じて浜田靖一前防衛相(無派閥)に就任を打診したが、浜田氏は固辞した。複数の政権幹部が明らかにした。

 浜田氏へは12日に打診があったという。首相側近から首相の意向として「官房長官をお願いしたい」と伝えられ、浜田氏は「自分にはできない」などと応じたとされる。首相は裏金問題で派閥への批判が高まっていることを考慮し、官房長官の後任は無派閥から起用したい考え。

朝日新聞社

https://news.yahoo.co.jp/articles/dbd3fdba3ca7a8972b7de63a461aa1a58e87d314
【独自】松野官房長官の後任 林芳正前外相起用を軸に検討
12/13(水) 13:09配信

FNNプライムオンライン(フジテレビ系)
FNNプライムオンライン

岸田首相は、松野官房長官の後任に、岸田派の林芳正前外相を起用することを軸に検討していることがFNNの取材で明らかになった。


官邸側は、加藤前厚労大臣を充てる案も検討したが、岸田派で実務能力が高く、より岸田総理と距離が近い林氏を充てたい考えだ。ただし、党幹部の中で林氏の起用に反対する声もあるため、調整が続いているとみられる。

松野官房長官を巡っては、安倍派の政治資金パーティー収入の一部から1000万円をこえるキックバックを受けて、収支報告書に記載していなかった疑惑が指摘されている。

岸田首相は、14日にも松野官房長官ら4人の安倍派の閣僚を交代させる見通し。

フジテレビ,政治部

9120OS5:2023/12/13(水) 15:45:34
https://news.yahoo.co.jp/articles/56001734240fc6061016c9e7149813ed601226b5
安倍派、議員収入で還流分計上を要請か…裏金化の実態を隠す狙い
12/13(水) 15:00配信
読売新聞オンライン
(写真:読売新聞)

 自民党の「清和政策研究会」(安倍派)による政治資金パーティー収入の裏金化疑惑で、同派が昨年開いたパーティーで所属議員側にキックバック(還流)した現金について、「個々の議員側のパーティー収入として計上してほしい」と要請した疑いのあることがわかった。同派内部から還流を問題視する指摘があったことなどを踏まえ、議員側が独自に集めた資金として政治資金収支報告書に記載させ、裏金化の実態を隠す意図があったとみられる。

 同派が裏金化した疑いのある還流分は直近5年間で計5億円規模に上り、収入と支出を合わせた不記載額は総額で10億円を超える可能性がある。議員側も、還流を受けた分を収支報告書に記載していなかったという。東京地検特捜部は近く本格捜査に着手し、所属議員から一斉聴取する見通し。同派の会計責任者については政治資金規正法違反(不記載、虚偽記入)容疑での立件を視野に入れている。

 関係者によると、同派では議員側にノルマを超えてパーティー券を販売した分を現金で還流し、派閥側の収支報告書に収入や支出として記載せず、議員側の収支報告書にも記載しないよう求めていた。その一方で超過分を含めたパーティー収入の金額や還流先の議員の氏名、金額などの記録を作成していたとされる。

 ところが昨年5月に開催したパーティーの後、同派の会計担当職員が議員側に対し、還流分について、個々の議員側のパーティーの収入として同年分の収支報告書に記載するよう要請。ある所属議員の事務所では要請を受け、還流分の現金を事務所の口座に入金し、関連政治団体のパーティー収入に計上する処理を行ったという。

 還流分の運用を転換させた背景には、同派内部でパーティー収入の会計処理を問題視する声が上がっていたことがあったとされる。また、昨秋以降には同派を含む自民党派閥のパーティーを巡って、収入の過少記載疑惑を指摘する報道や刑事告発が出ていた。同派では、議員側の収支報告書に還流分を記載させることで、派閥側が裏金との指摘を受けないようにした可能性があるという。

 同派では、事務総長経験者の松野博一官房長官(61)、高木毅国会対策委員長(67)ら幹部を含めた所属議員数十人が還流分を裏金化し、このうち10人以上は1000万円超に上るとされている。

9121OS5:2023/12/13(水) 18:27:26
https://news.yahoo.co.jp/articles/666feb9ef9628b7afe2ef9fe64e681b2bab05958
キックバック「『記載するな』と指示あった」 宮沢防衛副大臣が説明
12/13(水) 18:21配信

朝日新聞デジタル
衆院本会議後、記者の質問に答える自民党の宮沢博行防衛副大臣=2023年12月13日午後4時58分、岩下毅撮影

 自民党の「清和政策研究会」(安倍派)の政治資金パーティーをめぐる問題で、同派の宮沢博行防衛副大臣は13日に国会内で記者団の取材に応じ、販売ノルマの超過分に対するキックバック(還流)について「(政治資金収支報告書への)不記載の指示があった」と語った。誰の指示かは「記憶があいまい」などと明言を避けた。


 宮沢氏は、過去3年間で計140万円の不記載があったと明かし、用途は各種団体への年会費や交際費で「政治活動で使った」と説明した。この問題については派閥から箝口令(かんこうれい)が敷かれているとしたうえで、「多くの議員は適正に管理していたはずで、多くの議員が潔白を説明したいと思っている」と述べた。(国吉美香)

朝日新聞社

9122OS5:2023/12/13(水) 18:28:26
順当というか 他になり手が居ないというか
https://news.yahoo.co.jp/articles/3ca3f321208efc12f10605cb35f124481c972766
松野官房長官の後任、林芳正前外相で調整
12/13(水) 17:37配信


産経新聞
林芳正前外相=10月4日午後、国会内(矢島康弘撮影)

自民党安倍派(清和政策研究会)の政治資金パーティー裏金問題を巡り、岸田文雄首相が裏金疑惑が浮上している松野博一官房長官の後任に林芳正前外相を充てる方向で調整していることが13日、分かった。林氏は岸田派(宏池会)の座長を務めている。

政府・与党関係者が明らかにした。

9123OS5:2023/12/13(水) 18:29:38
https://news.yahoo.co.jp/articles/6e65170801c4b621ed7125e70c577ec8c8520164
浜田靖一元防衛相 官房長官打診も固辞 国対委員長起用が有力視
12/13(水) 16:45配信

産経新聞
浜田靖一元防衛相

岸田文雄首相(自民党総裁)が安倍派(清和政策研究会)を巡る裏金疑惑に伴い交代させる方針を固めた松野博一官房長官の後任として、浜田靖一元防衛相に就任を打診し、浜田氏が固辞していたことが13日、分かった。浜田氏は無派閥のベテラン。国対委員長の起用も取り沙汰されている。


複数の関係者が明らかにした。首相は12日に側近を通じ、浜田氏に官房長官起用の感触を探ったが、浜田氏は辞退したという。浜田氏は党防衛族、水産族の重鎮だが、官房副長官や首相補佐官といった官邸勤務の経験に乏しく、「慣れないことはやれない」と語っているという。

浜田氏は国会対策に精通し与野党の老荘青に人脈を持つ。松野氏と同様の疑惑が浮上し更迭される安倍派事務総長の高木毅国対委員長の後継が有力視されている。浜田氏は岸田政権で令和4年8月から今年9月まで防衛相を務めた。

9124OS5:2023/12/13(水) 18:30:11
https://news.yahoo.co.jp/articles/5d3de6b699eb9f01fb137986c0fae20e28295eba
国対委員長に浜田氏検討 裏金疑惑、14日に政権幹部人事 岸田首相
12/13(水) 16:05配信

時事通信
浜田靖一前防衛相

 自民党最大派閥・安倍派の政治資金パーティー収入の裏金化疑惑を受け、岸田文雄首相(自民党総裁)は13日、同派所属の閣僚・党役員の交代に向けて調整を進め、高木毅国対委員長の後任に無派閥の浜田靖一前防衛相を充てる方向で検討に入った。

 閣僚などの人事は14日に決める方針だ。

 首相は高木氏に加え、萩生田光一政調会長、松野博一官房長官、西村康稔経済産業相、鈴木淳司総務相、宮下一郎農林水産相を交代させる方針を固めている。官房長官には林芳正前外相や加藤勝信前厚生労働相、田村憲久元厚労相が浮上。梶山弘志幹事長代行、斎藤健前法相、後藤茂之前経済再生担当相らの要職起用も取り沙汰される。

 萩生田氏は近く辞表を提出する意向だが、首相は22日を目指す2024年度予算案の決定まで受理を先延ばしする方向で検討している。

 一方、世耕弘成参院幹事長は辞任する意向を固め、政権関係者に伝えた。これを受け、自民参院執行部は後任の調整に入った。首相は堀井学内閣府副大臣ら安倍派所属の副大臣5人も交代させる意向で、人選を急いでいる。

9125OS5:2023/12/13(水) 22:49:11
https://news.yahoo.co.jp/articles/79e9460614e1c52ea86eb3b2ebcf60f74f4d77ca
「架空パーティー。すごいの来た」西村康稔経産相に〝文春砲〟10人足らずの茶話会で儲けは1回数百万…「これはあまりにひどい」ネット上でも怒りの声
12/13(水) 22:29配信

中日スポーツ
西村康稔経産相

 政治資金パーティーを巡る裏金疑惑が連日報道される自民党最大派閥の安倍派。その「幹部5人衆」の1人について、文春オンラインが13日、「《安倍派幹部に新疑惑》西村康稔経産相が捜査中に『架空パーティ』を開催していた!《儲けは1回数百万、経産官僚をサクラに…》」(原文のまま)のタイトルで記事を発信。ネット上でも「架空パーティー」などの関連ワードがトレンド入りした。

 報道によると、パーティーの実態はホテルの会議室に10人足らずの経産官僚を動員し講師の話を聞くという茶話会。スポンサー企業が1枚2万円のパーティー券を購入しているという。西村経産相は14日に岸田文雄首相が行う予定の安倍派閣僚人事刷新で交代するとの報道が出ている。

 臨時国会閉会当日の”文春砲”に、元朝日新聞記者でジャーナリストの佐藤章さんはX(旧ツイッター)で「これはあまりにひどいんじゃないか。西村は年に18回もパーティーやってるが、こんなものばかりか!」と怒りの声を上げた。

 このほかにもX上では「架空パーティー。すごいの来た」「これは酷い…酷過ぎる。自民党議員は裏金を作るのみならず、架空パーティーを開催して荒稼ぎまでしてたのか」「実態は、名前を隠しておこなう企業団体献金」「一体何をしているの? 政治家の仕事って?」「どんどん出てくるよ。これで終わるはずがない」などの怒りや憤りが飛びかった。

中日スポーツ

9126OS5:2023/12/13(水) 22:55:49
https://news.yahoo.co.jp/articles/89bb94a37767ba5289b4c371fb0496ce8e917206
【速報】安倍派閣僚交代人事の全容判明 西村経産相の後任は無派閥の斎藤健氏 総務相に松本氏が再登板 農水は坂本氏 官房長官は林前外相
12/13(水) 21:09配信
FNNプライムオンライン(フジテレビ系)
FNNプライムオンライン

岸田首相は、14日に行う予定の安倍派4閣僚を交代させる人事の全容を固めた。

西村経産相の後任として、無派閥の斎藤健前法相を起用する。

そもそも政治資金パーティーって? どうしてキックバックが問題なの?

鈴木総務相の後任には、前任の松本剛明氏が再登板する。松本氏は麻生派に所属。

また、宮下農水相の後任には、森山派の坂本哲志元地方創生相を起用する。

松野官房長官の後任には、既に岸田派の座長を務める、林芳正前外相の起用が固まっている。

また文科副大臣に、無派閥の阿部俊子衆院議員の起用が固まった。

政治部

9127OS5:2023/12/13(水) 22:57:11
https://news.yahoo.co.jp/articles/824e59be172400ad85eda8ac776abf23a881813b
安倍派の上野通子首相補佐官の交代を調整
12/13(水) 22:30配信

共同通信
 岸田首相は、安倍派参院議員の上野通子首相補佐官を交代させる方向で調整に入った。

9128OS5:2023/12/13(水) 23:00:00
https://news.yahoo.co.jp/articles/3ca5a1aae835efc048349f12a6ad1e5cf1278e92
予算説明「どこに行けば…」 裏金疑惑で与党混乱、政策の停滞懸念
12/13(水) 21:10配信
毎日新聞
首相官邸=東京都千代田区で2023年1月11日午前10時44分、竹内幹撮影

 自民党の清和政策研究会(安倍派)が政治資金パーティー収入の一部を裏金化していた疑惑で、政府や党内で要職に就く安倍派幹部が軒並み退く見込みとなった。岸田文雄政権は支持率だけでなく求心力の低下も指摘されており、政策の停滞も懸念されている。

【図解】安倍派を巡る疑惑の構図

 足元では、来年度の税制改正と予算編成作業が大詰めを迎えている。財務省は、すでに来年度以降の財政健全化に向けて有力与党議員に根回しを始めているが、ある財務省幹部は「与党内がこんなに混乱している状況では、どこに説明に行けば良いのか分からない」と打ち明ける。

 霞が関では、来年の通常国会で実現を目指す政策への影響を心配する声も出ている。

 経済産業省では、西村康稔経産相が交代する見込みだ。同省は、脱炭素を進めるためのGX(グリーントランスフォーメーション)関連の法案を通常国会に提出する予定だが、これは前経産相の萩生田光一政調会長が党GX実行本部長を務め旗振り役となってきた。また、世耕弘成参院幹事長も、元経産相として同省の政策に影響力を持つとされる。ある幹部は「大臣だけでなく両氏の去就にも注目している」と話し、政策の推進役が不在とならないか気をもむ。

 NTTへの政府の関与を減らすNTT法見直しを議論している総務省でも、鈴木淳司総務相が交代する見通し。NTT法を巡っては、自民党のプロジェクトチームが通常国会で一部改正を提言しているが、党内の混乱が続けばその機運もしぼみかねない。

 国の農業政策の根幹で「農政の憲法」といわれる食料・農業・農村基本法の改正や、食料安全保障の強化も緊急課題の一つだ。だが、法案を担う宮下一郎農相も交代する見込み。法案自体は農相の交代に影響を受けないというが、農林水産省幹部は「事態が沈静化せず、国会での審議時間が十分取れなくなるのは困る」と話す。

 岸田政権は、目玉政策である防衛力強化や子育て支援を巡り、来年度の税制改正で増税時期や扶養控除縮小など国民の負担増につながる決定を見送る方針だ。求心力の低下に歯止めがかからなければ、今後も難しい政策判断を先送りする傾向が強まる可能性もある。【古屋敷尚子、道永竜命、山下貴史】

9129OS5:2023/12/13(水) 23:00:29
https://news.yahoo.co.jp/articles/3ca5a1aae835efc048349f12a6ad1e5cf1278e92
予算説明「どこに行けば…」 裏金疑惑で与党混乱、政策の停滞懸念
12/13(水) 21:10配信
毎日新聞
首相官邸=東京都千代田区で2023年1月11日午前10時44分、竹内幹撮影

 自民党の清和政策研究会(安倍派)が政治資金パーティー収入の一部を裏金化していた疑惑で、政府や党内で要職に就く安倍派幹部が軒並み退く見込みとなった。岸田文雄政権は支持率だけでなく求心力の低下も指摘されており、政策の停滞も懸念されている。

【図解】安倍派を巡る疑惑の構図

 足元では、来年度の税制改正と予算編成作業が大詰めを迎えている。財務省は、すでに来年度以降の財政健全化に向けて有力与党議員に根回しを始めているが、ある財務省幹部は「与党内がこんなに混乱している状況では、どこに説明に行けば良いのか分からない」と打ち明ける。

 霞が関では、来年の通常国会で実現を目指す政策への影響を心配する声も出ている。

 経済産業省では、西村康稔経産相が交代する見込みだ。同省は、脱炭素を進めるためのGX(グリーントランスフォーメーション)関連の法案を通常国会に提出する予定だが、これは前経産相の萩生田光一政調会長が党GX実行本部長を務め旗振り役となってきた。また、世耕弘成参院幹事長も、元経産相として同省の政策に影響力を持つとされる。ある幹部は「大臣だけでなく両氏の去就にも注目している」と話し、政策の推進役が不在とならないか気をもむ。

 NTTへの政府の関与を減らすNTT法見直しを議論している総務省でも、鈴木淳司総務相が交代する見通し。NTT法を巡っては、自民党のプロジェクトチームが通常国会で一部改正を提言しているが、党内の混乱が続けばその機運もしぼみかねない。

 国の農業政策の根幹で「農政の憲法」といわれる食料・農業・農村基本法の改正や、食料安全保障の強化も緊急課題の一つだ。だが、法案を担う宮下一郎農相も交代する見込み。法案自体は農相の交代に影響を受けないというが、農林水産省幹部は「事態が沈静化せず、国会での審議時間が十分取れなくなるのは困る」と話す。

 岸田政権は、目玉政策である防衛力強化や子育て支援を巡り、来年度の税制改正で増税時期や扶養控除縮小など国民の負担増につながる決定を見送る方針だ。求心力の低下に歯止めがかからなければ、今後も難しい政策判断を先送りする傾向が強まる可能性もある。【古屋敷尚子、道永竜命、山下貴史】

9130OS5:2023/12/13(水) 23:00:30
https://news.yahoo.co.jp/articles/3ca5a1aae835efc048349f12a6ad1e5cf1278e92
予算説明「どこに行けば…」 裏金疑惑で与党混乱、政策の停滞懸念
12/13(水) 21:10配信
毎日新聞
首相官邸=東京都千代田区で2023年1月11日午前10時44分、竹内幹撮影

 自民党の清和政策研究会(安倍派)が政治資金パーティー収入の一部を裏金化していた疑惑で、政府や党内で要職に就く安倍派幹部が軒並み退く見込みとなった。岸田文雄政権は支持率だけでなく求心力の低下も指摘されており、政策の停滞も懸念されている。

【図解】安倍派を巡る疑惑の構図

 足元では、来年度の税制改正と予算編成作業が大詰めを迎えている。財務省は、すでに来年度以降の財政健全化に向けて有力与党議員に根回しを始めているが、ある財務省幹部は「与党内がこんなに混乱している状況では、どこに説明に行けば良いのか分からない」と打ち明ける。

 霞が関では、来年の通常国会で実現を目指す政策への影響を心配する声も出ている。

 経済産業省では、西村康稔経産相が交代する見込みだ。同省は、脱炭素を進めるためのGX(グリーントランスフォーメーション)関連の法案を通常国会に提出する予定だが、これは前経産相の萩生田光一政調会長が党GX実行本部長を務め旗振り役となってきた。また、世耕弘成参院幹事長も、元経産相として同省の政策に影響力を持つとされる。ある幹部は「大臣だけでなく両氏の去就にも注目している」と話し、政策の推進役が不在とならないか気をもむ。

 NTTへの政府の関与を減らすNTT法見直しを議論している総務省でも、鈴木淳司総務相が交代する見通し。NTT法を巡っては、自民党のプロジェクトチームが通常国会で一部改正を提言しているが、党内の混乱が続けばその機運もしぼみかねない。

 国の農業政策の根幹で「農政の憲法」といわれる食料・農業・農村基本法の改正や、食料安全保障の強化も緊急課題の一つだ。だが、法案を担う宮下一郎農相も交代する見込み。法案自体は農相の交代に影響を受けないというが、農林水産省幹部は「事態が沈静化せず、国会での審議時間が十分取れなくなるのは困る」と話す。

 岸田政権は、目玉政策である防衛力強化や子育て支援を巡り、来年度の税制改正で増税時期や扶養控除縮小など国民の負担増につながる決定を見送る方針だ。求心力の低下に歯止めがかからなければ、今後も難しい政策判断を先送りする傾向が強まる可能性もある。【古屋敷尚子、道永竜命、山下貴史】

9131OS5:2023/12/13(水) 23:11:00
>萩生田氏の後任に岸田派の田村憲久政調会長代行(58)を起用する案が浮上。高木氏の後任には無派閥の浜田靖一前防衛相(68)を充てる方針だ。

https://news.yahoo.co.jp/articles/bf134cee5da3a6dc07445b120ff0a9ce656479e2
自民裏金疑惑、首相具体策示さず 複数議員が官房長官就任固辞
12/13(水) 21:02配信


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毎日新聞
臨時国会閉会を受け、記者会見する岸田文雄首相=首相官邸で2023年12月13日午後6時42分、竹内幹撮影

 第212臨時国会が13日、55日間の会期を終えて閉会した。岸田文雄首相(自民党総裁)は党派閥の政治資金パーティー収入を巡る裏金疑惑が取り沙汰される安倍派の閣僚4人と副大臣5人を14日に交代させる方針で、後任の人選を本格化させた。閉会後の記者会見では信頼回復に向け「火の玉となって自民党の先頭に立つ」と強調したが、具体策は示さなかった。

【図解】安倍派を巡る疑惑の構図

 交代させる閣僚は松野博一官房長官(61)、西村康稔経済産業相(61)、鈴木淳司総務相(65)、宮下一郎農相(65)で、松野氏の後任には林芳正前外相(62)を充てる方針を固めた。林氏は参院で当選5回、衆院当選1回で防衛相や文部科学相、外相などを歴任。岸田派では会長に次ぐポストの座長を務める。首相は政権の要である官房長官ポストを無派閥や茂木派の複数の議員に打診したが、岸田内閣の先行き不透明感を背景に固辞。派内から起用せざるを得なくなった。

 農相に森山派の坂本哲志元地方創生担当相(73)を、総務相に麻生派の松本剛明前総務相(64)を、経産相には無派閥の斎藤健前法相(64)を起用する方針を固めた。

 党役員人事も年内に実施し、いずれも安倍派の、萩生田光一政調会長(60)▽高木毅国対委員長(67)▽世耕弘成参院幹事長(61)――を交代させる方針。萩生田氏の後任に岸田派の田村憲久政調会長代行(58)を起用する案が浮上。高木氏の後任には無派閥の浜田靖一前防衛相(68)を充てる方針だ。交代時期については2024年度当初予算案を閣議決定する22日前後とする案が検討されている。萩生田氏は交代に先立ち14日にも岸田総裁に辞表を提出する方針。高木氏も13日、記者団に辞意を語った。

 14日に交代する安倍派の副大臣は、堀井学副内閣相(51)、堀井巌副外相(58)、青山周平副文科相(46)、酒井庸行副経産相(71)、宮沢博行副防衛相(48)。

 首相は当初、安倍派の政務三役15人全員を交代させることも検討したが、党内の反発を踏まえ、若手の政務官6人については続投も認める方針に改めた。

 首相は閉会後、首相官邸で記者会見に臨んだ。裏金疑惑を巡り「政治の信頼回復に向け自民党の体質を一新すべく、先頭に立って戦っていく」などと語ったが、具体的な対策を問われても「党所属議員と膝詰めの議論を集中的に進める」などと述べるにとどめた。対策取りまとめの時期についても「さまざまなケースがある。一律にいつまで、と決めて結果を明らかにするのはなかなか難しい」と明言しなかった。

 来秋の自民党総裁選に再選を目指して立候補するかについて「今はそうした先のことを考える余裕はない」と語った。

 国会閉会に先立ち立憲民主党が岸田内閣に対する不信任決議案を衆院に提出した。自民、公明両党などの反対多数で否決されたが、日本維新の会や共産党、国民民主党などは賛成した。臨時国会では議員立法の世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の被害者救済に向けた特例法などが成立した。【田辺佑介、高橋祐貴、森口沙織、中村紬葵】

 ◇首相記者会見のポイント

<人事>

・国政の遅滞回避の観点から、明日速やかに人事を行う。内容は調整を続けている

<自民党派閥の裏金疑惑>

・党全体として強い危機感を持って一致結束した対応を図っていく。国民の信頼回復のため火の玉となって自民党の先頭に立ち、取り組んでいく

・(政治資金規正法など)法律の問題だという議論になり得るが、事実を把握した上で議論しなければならない

<衆院解散・総選挙や次期自民党総裁選>

・今はそうした先のことを考えている余裕はない

<経済政策>

・物価高から国民生活を守り、物価上昇を上回る賃上げを必ず達成しなければならない。政府の総力を挙げて政策を実行する

<米空軍輸送機オスプレイ墜落>

・引き続き日本におけるすべてのオスプレイの飛行停止を継続してもらいたい

9132OS5:2023/12/13(水) 23:29:43
>>9092
国会 常任委員長

祝儀委員
厚生労働委員会 田畑裕明
安全保障委員会 簗和生

参議院
内閣委員会    大野泰正
外交防衛委員会  北村経夫
財政金融委員会  宮本周司
農林水産委員会  滝波宏文
予算委員会    末松信介

9133OS5:2023/12/13(水) 23:31:47
https://mainichi.jp/articles/20231213/k00/00m/010/295000c
自民・安倍派、突出した悪質性 「5年5億円」「派閥から指示」
深掘り 大場弘行 山田豊
毎日新聞 2023/12/13 19:13(最終更新 12/13 20:30)
 清和政策研究会(安倍派)が、政治資金パーティーの販売ノルマ超過分を所属議員にキックバック(還流)させて裏金化していたスキームは、派閥側の主導だった疑いが浮上している。自民党の派閥の中でも安倍派は悪質性が突出しており、東京地検特捜部は裏金スキームに関与した派閥幹部や議員本人に対する事情聴取に踏み切る構えだ。

 一連の問題のきっかけとなったのは大学教授が提出した告発状だった。自民5派閥の政治団体が収支報告書でパーティー収入を過少記載したとする内容で、特捜部は告発をきっかけとした捜査を通じて、還流の存在を把握したとみられる。

 ただ、還流には派閥によって違いがあった。…

9134OS5:2023/12/13(水) 23:32:26
https://news.yahoo.co.jp/articles/b06a93a6eacd9f5beeec17b987535195650d2a6d
【独自】安倍派 佐藤財務政務官も交代へ
12/13(水) 19:10配信


テレ東BIZ
安倍派 佐藤財務政務官も交代へ

岸田総理大臣は、あす14日に行う人事で、安倍派の閣僚4人と副大臣5人を交代させる方針ですが、6人いる安倍派の政務官のうち、財務省の佐藤啓政務官を交代させる方針を固めたことがテレビ東京の取材で分かりました。自民党関係者が明らかにしました。今後の調整によっては、政務官の交代が増える可能性もあります。

9135OS5:2023/12/14(木) 08:12:13
https://news.yahoo.co.jp/articles/28dffab81bea38d63583a4b71ded96cf7e7bb1fc
上野首相補佐官、和田防衛相補佐官も交代へ 安倍派の裏金疑惑受け
12/14(木) 6:00配信

朝日新聞デジタル
首相補佐官に就任し、岸田文雄首相と記念写真に納まる上野通子氏(左)=2023年9月15日午後1時15分、首相官邸、上田幸一撮影

 自民党安倍派の政治資金パーティーをめぐる問題で、岸田文雄首相は組織的に裏金づくりをしていた疑いのある同派所属の上野通子首相補佐官を交代させる意向を固めた。上野氏は9月の内閣改造に伴い、首相補佐官に就任した。また、同派所属の和田義明防衛相補佐官についても交代させる方向。政権幹部が明らかにした。(佐藤瑞季)

9136OS5:2023/12/14(木) 08:12:36
https://news.yahoo.co.jp/articles/bbaea1ba790533d23bb52ee451813b59566e9561
安倍派切りも出口見えず 岸田首相「火の玉」強調、にじむ苦悩
12/14(木) 7:09配信

時事通信
記者の質問を聞く岸田文雄首相(奥)=13日午後、首相官邸

 自民党安倍派が政治資金パーティー収入を裏金化していた疑惑を受け、岸田文雄首相は同派所属の閣僚と党幹部の交代を決めた。

 長引く混乱の収束を図りたい考えだが、会長を務めてきた岸田派でも収入の不記載疑惑が発覚。東京地検特捜部による捜査の行方も読めず、政権発足以来最大の危機は出口の見えない状況が続く。

 首相は13日の記者会見で「国民の信頼回復のため、火の玉となって党の先頭に立ち、取り組んでいく」と強調。その一方で、言葉の途切れる場面が目立つなど、苦悩もうかがわせた。

 沈静化の手始めとして、首相は14日に内閣の要を担う松野博一官房長官ら安倍派4閣僚を更迭する方針。有力幹部「5人衆」をはじめとする「派閥ぐるみ」の疑惑にけじめをつけさせる意図は明らかだ。

 ただ、新たに岸田派でもパーティー収入を過少記載していた疑いが浮上。安倍派からは「わが派だけを悪の温床として扱っていたのは誰だ」(閣僚経験者)との恨み節が漏れるなど、首相との亀裂は深刻さを増しつつある。

 特捜部の捜査対象が見通せないことも、政府・与党内の不安を高めている。政権中枢は「捜査を待てば国政に遅滞が生じる」と「安倍派切り」の狙いを説明するが、党幹部は「捜査状況を把握しているのか。さらに閣僚交代となれば首相はもう終わりだ」と危機感を隠さない。

 政権の求心力が急速に失われる状況下で、臨時国会の会期中ともささやかれた衆院解散論は雲散霧消した。立憲民主党が13日に提出した内閣不信任決議案について、首相は「粛々と対応する」と表明。通常国会が終盤を迎えた今年6月、政局の主導権を握るため、解散に含みを持たせ続けた姿とは対照的だ。

 公明党の山口那津男代表は「政治の信頼を取り戻す努力をしない限り問うべき信がない。当面解散などできる状況ではない」と断じた。

 自民党の麻生太郎副総裁は13日、党幹部が居並ぶ席上で、首相を「気がめいっているように見えるのは良くない」と励ました。しかし、今後の政権運営が「地検の捜査に左右される」(自民関係者)のは確実だ。

 政府内には、政治資金規正法改正など政治改革を掲げて局面転換を図る意見もあるが、首相は会見で具体策への言及を避けた。首相官邸幹部は「流れに身を任せるしかない」と打つ手がないことを認めた。

9137OS5:2023/12/14(木) 14:27:54
https://news.yahoo.co.jp/articles/abcd37f18ea039b811062a53998a348f03311eba
非常時にはおなじみの顔 辞任の安倍派4人に代わる新閣僚は〝ピンチヒッター〟常連組
12/14(木) 14:19配信

産経新聞
岸田文雄首相(右)と、官房長官起用が内定している林芳正前外相=今年6月、衆院本会議場

岸田文雄首相(自民党総裁)は14日、安倍派(清和政策研究会)のパーティー券を巡る裏金疑惑を受けて、同派の松野博一官房長官ら4閣僚を交代させる。後任に内定した林芳正前外相や松本剛明前総務相らは、過去にも不祥事などで急遽退任した閣僚に代わり起用された経験を持ち、〝ピンチヒッター〟としておなじみの顔が多い。


林氏は松野氏の代わりに、松本氏は鈴木淳司氏に代わる総務相に、斎藤健前法相は西村康稔氏に代わる経済産業相に、坂本哲志元地方創生担当相は宮下一郎氏に代わる農林水産相に、それぞれ起用される。

「首相の女房役」とされる官房長官に就任する林氏は「何度も大臣を任される能力がある」(自民参院議員)とされ、政策全般に明るい。過去に外相をはじめ防衛相や農水相、文部科学相などを歴任し、突然の登板も目立つ。

令和3年11月には、衆院選の選挙区で敗れた甘利明氏の辞任で空席となった幹事長に起用された茂木敏充の後任の外相となった。平成27年2月に西川公也元農水相が政治資金問題で辞任した際も代打を務めた。21年7月には与謝野馨氏が経済関連3閣僚の兼任解消のため、補充人事で経済財政担当相に起用されている。こうした経歴から自民内では阪神タイガースで「代打の職人」としてならした川藤幸三氏になぞらえ「究極のピンチヒッター」(党幹部)と形容された。

松本氏は民主党時代も含め3度目の入閣となる。民主党政権で外務副大臣を務めていた23年3月、在日韓国人から献金を受けたとして辞任した前原誠司外相(当時)の後継に昇格する形で初入閣した。29年9月に自民党に入党し、令和4年11月には寺田稔総務相(当時)が「政治とカネ」問題で事実上更迭され、2度目の入閣となった。

斎藤氏は当選5回の中堅ながら3度目の入閣となる。令和4年11月に死刑制度を巡る失言で更迭された葉梨康弘法相(当時)の代わりに法相に就任。法務政策は経験に乏しい分野だったが、立憲民主党などが反発した外国人の送還・収容の仕組みを見直す改正入管難民法を手堅い答弁や立民側のキーマンと交渉するなどして成立にこぎつけた。経産省の官僚時代は日米貿易交渉に関わるなど将来の経産次官の呼び声も高かった。

坂本氏は2年9月の菅義偉内閣で地方創生担当相として初入閣した。手堅い実務能力とともに、森山派(近未来政治研究会)に所属し、党重鎮の森山裕総務会長の右腕としても知られる。

非常時に要職を託される4人はそれぞれ行政手腕に長けていることに加え、不祥事も少ないとされる。ただ、同じメンバーの登板が相次ぐ背景には、自民党の人材難も指摘される。

9138OS5:2023/12/14(木) 14:29:11
ただ、徹底的に代わりが居ないんですからね・・・

https://news.yahoo.co.jp/articles/984656da0690d9ba96c53a5611feda0aa2ccc19b
【記者解説】「もうこの政権は厳しいだろう」と自民党内からも冷ややかな声 林前外相の官房長官起用めぐる舞台裏
12/14(木) 12:27配信
FNNプライムオンライン
FNNプライムオンライン

自民党の安倍派のパーティー券収入をめぐる問題を受け、松野官房長官など安倍派の4人の閣僚が14日、辞表を提出した。
岸田首相は、松野長官の後任に林芳正前外相を起用する方針。

今回の人事の目玉といえる官房長官への林前外相の起用をめぐる舞台裏と自民党内の反応について、国会記者会館からフジテレビ政治部・福井慶仁記者がお伝えする。

自民党内からも冷ややかな声
13日夜の会見で、信頼回復に向け、「火の玉」になると決意表明し、背水の陣を敷いた岸田首相だが、党内からは「火だるまの間違いじゃないか」と、冷ややかな声が上がっている。

官房長官の後任人事については当初、加藤前厚労相や浜田前防衛相の起用を模索したものの、調整が難航。

そのため、「身内」である林氏が浮上したが、麻生副総裁が外交姿勢をめぐり距離を置く林氏の起用に難色を示した。

岸田首相としては反対意見を振り切り、林氏の起用を決断した形で、首相周辺も「今は平時ではない」として、林氏の高い答弁能力や首相との近さを強調している。

一方、党内からは、岸田派からの起用について、「ただの安倍派外しで、臭いものにふたをしただけだ」、「もうこの政権は厳しいだろう」などと厳しい声が出ている。

これまでスクラムを組んできた党幹部との関係性が変わる可能性もあり、厳しい政権運営を迫られることになりそう。
(「Live News days」12月14日放送より)

Live News days

9139OS5:2023/12/14(木) 14:30:59
https://news.yahoo.co.jp/articles/244bb1d8c9c74ffb18f5a4371e9911f779ade863
特捜部、安倍派・二階派に強制捜査へ 派閥側関係先を週明けにも捜索か
12/14(木) 12:02配信
自民党の派閥の政治資金パーティーをめぐる問題で、東京地検特捜部が、安倍派と二階派の強制捜査に乗り出す方針を固めたことが関係者への取材で分かりました。週明けにも、派閥側の関係先への家宅捜索に乗り出すものとみられます。


この問題では安倍派と二階派、岸田派で、パーティー券収入の一部が収支報告書に記載されていなかったことが分かっていますが、特捜部が安倍派と二階派の関係先に、それぞれ週明けにも家宅捜索に入る方針を固めたことが、関係者への取材で分かりました。

安倍派は、収支報告書に記載のないキックバックの総額が、直近5年間で5億円にのぼるとみられています。

また、二階派は、キックバックについては派閥側と議員側、双方の収支報告書に記載があるものの、直近5年間でノルマを超えた収入1億円あまりを記載していなかったとみられ、特捜部は、いずれも総額が「億単位」で、規模が大きいことなどから強制捜査が必要と判断したものとみられます。

特捜部は、検事や事務官など捜査態勢を100人以上に拡充しており、近く議員らへの聴取も始め、全容解明を進めるものとみられます。

9140OS5:2023/12/14(木) 14:32:11
https://news.yahoo.co.jp/articles/ccf2f96678826ea7274e2e37253818ae00da0aa7
「めざまし8」風間晋解説委員「激震だと思います」自民党裏金疑惑で宮澤防衛副大臣が暴露
12/14(木) 9:35配信

日刊スポーツ
風間晋氏(2019年3月)

 14日に放送されたフジテレビ系「めざまし8」(月〜金曜午前8時)で、自民党安倍派の宮澤博行防衛副大臣が政治資金パーティーの裏金疑惑について派閥から「しゃべるな」とかん口令を敷かれていたことや、「収支報告書に記載しなくてもいい」と指示があったを明らかにした。


 これに対し、フジテレビの風間晋解説委員は「おーっ、言ったねぇ。彼なりの思惑、計算があって言うことにしたんだと思う。ほかの議員や秘書も考えざるを得ない。激震だと思いますよ」と断言した。

 また、政治ジャーナリストの岩田明子氏は「派閥の運営に対して非常に不満が高まっている。出て行きたいという動きもチラホラある」と話していた。

 宮澤副大臣は、自ら「3年間で140万円」と不記載の金額も明らかにしている。

9141OS5:2023/12/14(木) 16:56:29
これでしょうね。キッシーが出るかどうかはわからんが、総裁選後=秋に解散総選挙でしょうね

https://news.yahoo.co.jp/articles/4cc84f972ce5421c6baf4bf68c20eac70ea74bb2
佐藤千矢子氏「ほとぼりがさめるまで岸田さん。総裁選をして新しい顔で即選挙して勝つ」自民党の青写真
12/14(木) 15:20配信
スポニチアネックス
東京・赤坂のTBS社屋

 毎日新聞論説委員の佐藤千矢子氏が14日、TBS「ひるおび!」(月〜金曜前10・25)に出演。自民党派閥の政治資金パーティー裏金問題について言及した。

 安倍派(清和政策研究会)の裏金問題を巡り、松野博一官房長官が14日午前、自身を含む同派4閣僚の辞表を岸田文雄首相に提出した。事実上の更迭となる。東京地検特捜部は安倍派側の強制捜査に乗り出す方針を固めており、還流を受けたとされる議員への事情聴取を進める。

 交代する4閣僚は松野氏と西村康稔経済産業相、鈴木淳司総務相、宮下一郎農相。党の要職を担う萩生田光一政調会長、高木毅国対委員長も近く退任する。世耕弘成参院幹事長も交代する見通し。安倍派実力者「5人組」の高木、松野、西村、萩生田、世耕の5氏側はそれぞれ資金還流を受け、高木、松野、世耕3氏のケースは各1000万円を超えていたとされる。

 安倍派の裏金は最近5年間で5億円ほどに上る可能性があり、聴取の対象は同派所属99人のうち数十人規模になる見通し。二階派(志帥会)と岸田派(宏池会)でも政治資金収支報告書への不記載などがあったとされ、特捜部は安倍派と並行して調べるもよう。

 佐藤氏は、今後の自民党について「自民党のピンチで、もう政権交代間際という雰囲気が永田町にはずいぶん流れている。しばらく選挙をやりたくない。だから岸田さんに、こんなヨタヨタでも頑張ってもらって、来年の予算が成立する3月くらいまでは、このまま事件が急拡大、急展開しない限りはやってもらって、そこで代えるかどうかという話」と言い、「自民党は、事件のほとぼりが冷めるのを待ちたいんです。岸田さんを代えるということは、上川さんが出てくるのか、石破さんが出てくるのか分かりませんが、総裁選をやって新しい顔にして即選挙して勝つ。今、選挙をしても勝てないので、もう少し岸田さんにやってもらって、この事件が収まったところで顔、本の表紙を変えて選挙をやりたいと。そんなにうまくいくかなと。野党は今が最大のチャンス」と自身の見解を述べた。

9142OS5:2023/12/14(木) 18:19:39
https://news.yahoo.co.jp/articles/da5fe24b993c07796e6bc83f2a54cd34bd9684a5
岸田首相〝焼け太り人事〟政権の「泥船」嫌って相次ぎ辞退者 屈指の親中派・林前外相の官房長官就任「絶望しかない」と識者
12/14(木) 17:00配信


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夕刊フジ
岸田首相(右)は同じ派閥だった林前外相を官房長官に起用する

岸田文雄首相は14日、松野博一官房長官ら安倍派(清和政策研究会)の閣僚を一掃する更迭人事を行う。自民党派閥の政治資金パーティー券疑惑が大炎上するなか、キックバック(還流)の裏金化が目立つ最大派閥・安倍派を切り捨て、危機的状況にある政権の延命を図る。官房長官の後任には、自身が先週まで率いた岸田派(宏池会)幹部で、「政界屈指の親中派」とされる林芳正前外相を充てる。米中対立が深刻化するなか、同盟国・米国や、覇権拡大を進める中国の反応も注目されそうだ。林氏の起用は、意中の候補に相次いで固辞されたための窮余の策という。ただ、岸田派でも政治資金収支報告書の「過少記載」が浮上しているのに、政権の要に身内を充てる〝焼け太り人事〟〝厚顔人事〟という批判も聞かれる。

【表でみる】自民党の主な"疑惑"の議員

「政治の信頼回復と国政の遅滞回避の観点から、14日に人事を行いたい」「信頼回復のため、火の玉となって自民党の先頭に立ち取り組む」

岸田首相は13日、臨時国会閉会を受け記者会見で、こう語った。ただ、声のボリュームは低く、目も泳いでいるように見えた。

一連の疑惑は、安倍派や二階派(志帥会)に加え、岸田派にも飛び火している。14日から本格化する東京地検特捜部の捜査の行方次第で、さらなる大混乱となり得る。

岸田首相は人事について、「懸念が生じないよう、諸課題に対応するための体制」と語ったが、閣僚人事は難航を極めたという。

退任するのは松野氏と鈴木淳司総務相、西村康稔経産相、宮下一郎農水相の4人。後任には、総務相に松本剛明前総務相(麻生派)、経産相に斎藤健前法相(無派閥)、農水相に坂本哲志元地方創生相(森山派)を起用する。

ベテラン議員は「派閥の疑惑が〝炎上〟するなか、岸田首相は無派閥や、派閥色が薄く経験豊かな人材を起用したかったようだが、『泥船』を嫌って辞退が相次いだ」と語る。

例えば、無派閥で当選10回の浜田靖一前防衛相には要職に推す声が上がり、岸田首相側は官房長官就任を要請したものの、浜田氏は固辞したという。この他にも、複数の辞退者がいたとされる。

今回の人事をどう見るか。

ジャーナリストの鈴木哲夫氏は「浮上した閣僚の陣容を見ると、岸田政権を支える主流派で固めた。重大な政権のピンチに、本来なら危機管理に長けた『剛腕』を起用するべきだが、『大改革の覚悟』は感じられない人事だ。頭を低くしてやり過ごしたい意図が透ける。政治不信の根本解決にはならず、岸田首相の求心力はさらに低下した。そもそも、疑惑の全容が不透明ななか、丁寧な検証もなく安倍派を一掃する性急な人事で、強い怒りも鬱積した」と分析する。

中でも、党内に反対論があった林氏の官房長官起用は禍根を生みそうだ。

中国事情に詳しい評論家の石平氏は「官房長官は『内閣の要』『政権の顔』だ。『政界屈指の親中派』である林氏を起用した岸田政権には絶望しかない。中国は大歓迎の人事だろう。来年1月に台湾総統選を控え、挑発的行動を強める中国がますます増長しかねない。政治資金問題も重要だが、今の局面で外交への視点が欠落している」と批判する。

米政界や国際政治に詳しい福井県立大の島田洋一名誉教授も、林氏起用を問題視する。

「岸田首相が2021年、林氏を外相に起用した際、安倍晋三元首相は強く反対した。『異次元の媚中派』だからだ。実際、外相時代には中国に毅然(きぜん)とした姿勢を示さなかった。中国は沖縄県・尖閣諸島での主権侵害や、海洋ブイの設置で、ますます覇権主義的動きを強めているだけに、今回の人事は『日本は譲歩する』という誤ったシグナルに受け取られかねない。林氏は、米国でも超党派で中国への距離感が懸念されている。3月に20カ国・地域(G20)外相会合に欠席したが、この会合は露中に対峙する自由主義諸国の結束を表明する場だっただけに、米側は激怒した。さらに、官房長官は北朝鮮による拉致問題担当相を兼ねることになるだろう。林氏は、救出運動の現場で顔を見たことがない。『親中』の姿勢は、自ずと『親北』の姿勢につながりがちだ。非常に懸念している」

9143OS5:2023/12/14(木) 18:19:49

■「無限の辞任・更迭ドミノ」危機

野党が一致して提出した内閣不信任決議案は13日、否決されたが、14日以降、特捜部の捜査は本格化する。二階派や岸田派に追及が広がれば、「無限の辞任・更迭ドミノ」を招きかねない。

疑惑に絡み、安倍派事務総長の高木毅国対委員長が辞意を伝え、萩生田光一政調会長も辞表を提出する。さらに、世耕弘成参院幹事長も退く見通しで、混乱は続きそうだ。

岸田首相も先の会見で、解散・総選挙や内閣総辞職、来年秋の自民総裁選への対応について、「今は先のことを考えている余裕はない」と述べるなど、追い込まれている。

前出の鈴木氏は「混乱はますます加速するだろう。岸田首相は『政権の延命』を画策しているが、党内の反発が強まり、世論の支持がさらに低下すれば、その立場はますます厳しいものになる」と語った。

9144OS5:2023/12/14(木) 21:57:25
https://news.yahoo.co.jp/articles/09c32e556b2e9f0dacef03cce14cb7fcc9096391
「5人衆」全員が要職外れる、政務官6人には一律の辞任求めず…首相「信頼回復へ努力」
12/14(木) 21:45配信

読売新聞オンライン
記者団からの質問を聞く岸田首相(14日午後、首相官邸で)=帖地洸平撮影

 岸田首相(自民党総裁)は14日、自民党安倍派による政治資金パーティー収入の裏金化疑惑を受け、同派の4閣僚と副大臣5人全員を交代させた。同日、皇居での認証式を経て新体制が発足した。新閣僚には経験者を起用し、2024年度予算案の編成作業に向け、立て直しを図る考えだ。

天皇陛下から認証を受ける松本剛明総務相(中央は岸田首相)(14日午後、皇居・宮殿「松の間」で)=代表撮影

 首相は認証式後、政治資金を巡る問題について、「実態を把握し、原因と課題を抽出していかなければならない」と指摘し、「党全体として信頼回復に向けて努力していく覚悟だ」と述べた。首相官邸で記者団に語った。

 松野博一官房長官の後任には岸田派の林芳正・前外相を起用した。西村康稔経済産業相は無派閥の斎藤健・前法相と、鈴木淳司総務相は麻生派の松本剛明・前総務相と、宮下一郎農相は森山派の坂本哲志・元地方創生相と、それぞれ交代した。

 自民の萩生田光一政調会長と高木毅国会対策委員長、世耕弘成参院幹事長も同日、辞表を提出した。松野、西村両氏を含め、安倍派の中枢を担う「5人衆」全員が政府と党の要職から外れることになる。

 首相は14日、公明党の山口代表と首相官邸で会談し、24年度予算案を決定する22日にも党人事を行う考えを伝えた。高木氏の後任の国対委員長には浜田靖一・前防衛相が有力視されている。

 副大臣では、青山周平文部科学副大臣の後任に無派閥の阿部俊子・元外務副大臣を起用した。9月に発足した第2次岸田再改造内閣の副大臣では初の女性となった。

 6人いる安倍派の政務官には一律での辞任は求めなかった。同派の佐藤啓財務政務官だけが外れ、後任に進藤金日子・元総務政務官を充てた。上野通子首相補佐官と和田義明防衛相補佐官も辞任した。

9145OS5:2023/12/14(木) 21:57:58
https://news.yahoo.co.jp/articles/a4f9c44405b15b717d82f971812ae46ab7d69979
「旧知の即戦力」人選難航で白羽の矢 林芳正官房長官、ポスト岸田へ正念場
12/14(木) 21:30配信


中国新聞デジタル
認証式を終えて官邸に入る林氏

 岸田文雄首相による14日の閣僚交代で最大の焦点だった官房長官に就いたのは林芳正前外相(山口3区)だった。閣外となってわずか3カ月。人選が難航した首相側から「旧知の即戦力」として頼られた格好だ。意欲を持つ「ポスト岸田」へ正念場を迎えた。

 政府のスポークスマンとしての最初の記者会見の冒頭。表情を引き締め「首相から国民の信頼回復に尽くしてほしいとの話があった。長年の同志を支え、職責を果たしたい」と述べた。

 1年10カ月務めた外相を退いたのは9月。来秋の総裁選で再選を狙う首相から「閥務に注力してほしい」と要請された。その役割は、座長を務める自民党内第4派閥・岸田派のてこ入れだった。

 だが、3カ月で政権運営は急転。派閥の政治資金パーティー裏金問題で苦境に陥る。首相側は疑惑の渦中の松野博一氏の後任選びを急いだ。加藤勝信前厚生労働相や浜田靖一前防衛相ら複数が候補に浮上したものの実現せず、最終的に林氏に白羽の矢が立った。

 林氏は首相と、派閥会長とナンバー2の座長として歩んできた。首相周辺は「一番大変な時に気心が知れて能力も高い。即戦力だ」と前を向く。

 岸田首相の後継をうかがう林氏にも、断る道は事実上なかった。岸田派のある幹部は「想定外かもしれないが、官房長官は露出が多い。旧知の首相とタッグを組んで難局を乗り切れば、お互いにプラスだ」と見通す。

 林氏は2015年の農林水産相、09年の経済財政担当相の就任時も前任者の辞職などに伴い「緊急登板」した。かつては会合などで自ら「トラブルシューター」(問題解決人)と称した。高まる国民の政治不信を解消できるかどうか。その手腕が問われる。

中国新聞社

9146OS5:2023/12/14(木) 21:58:44
https://www.chugoku-np.co.jp/articles/-/398009
「上はもう総理しかない」 林官房長官に地元関係者から期待の声 内閣支持率低迷続く中の就任に懸念も
地域

山口
21:21
(最終更新: 21:21)
twitter
「決断。」と記された看板が掲げられた林氏の下関事務所(11月4日、下関市)
 衆院山口3区選出の林芳正氏が官房長官に起用された14日、地元山口県では、岸田内閣の要職に就くことに「上はもう総理しかない」と支援者から期待する声が上がった。一方、政治とカネの問題などで内閣の支持率低下が続く中での就任が「吉と出るか凶と出るか」との懸念もあった。

 平成以降に官房長官を経験した30人のうち首相になったのは4人。その一人は昨年7月に亡くなった安倍晋三元首相だった。「安倍氏に続く9人目の宰相に」。山口ではそう期待する声もある。

 次の衆院選で林氏は出身地の下関市を含む新山口3区から立候補を予定する。「総理に向けて通らないといけない道だ。逃げることなく、一つずつクールに対処してくれると思う」。下関地区後援会の岡本博之会長(80)は政治手腕を信じる。

 参院時代の2015年には政治資金問題で辞職した農相の後任となり、17年は加計学園問題を抱える文部科学相に就いた。21年に衆院に転身した直後は党幹事長の交代劇を受け、外相に起用された。林氏に近い江本郁夫山口県議は「いつも『困った時の林さん』という感じだ。大変な難局だがやり抜いてほしい」と心境を明かす。

 自民党の各派閥の政治資金パーティー券を巡る疑惑が広がる中でポストを担うことになる。党県連関係者は「日本の政治が、自民党が、生きるか死ぬかの時。今回の就任は下手をすると政治家としての寿命を縮めるかもしれない」と危惧した。(渡辺裕明)

<関連記事>

9147OS5:2023/12/14(木) 21:59:57
https://news.yahoo.co.jp/articles/1edbab4c92564a32382dffea60db6b650e97f7df
極めて異例…4閣僚ら辞任で安倍派ゼロに 裏金疑惑で事実上更迭
12/14(木) 20:40配信

毎日新聞
記者団に囲まれながら首相官邸に入る松野博一官房長官=東京都千代田区で2023年12月14日午前8時39分、竹内幹撮影

 自民党最大派閥の清和政策研究会(安倍派)の政治資金パーティーを巡る裏金疑惑を受け、松野博一官房長官(61)や西村康稔経済産業相(61)ら同派の4人が14日、閣僚を辞任した。岸田文雄首相が事実上、更迭した。最大派閥の閣僚がゼロとなる極めて異例の事態となった。党幹部のうち安倍派の萩生田光一政調会長(60)、高木毅国対委員長(67)、世耕弘成参院幹事長(61)の3人も14日、辞表を提出した。安倍派有力議員「5人衆」の松野、西村、萩生田、高木、世耕5氏が全員、要職から外れることになった。

【写真まとめ】安倍派の閣僚らが辞任

 岸田首相は安倍派の閣僚のみを交代させた理由について「所属する政策集団(派閥)がどこかではなく、一人一人の意向や事情を勘案した上で判断した」と述べた。首相官邸で記者団の質問に答えた。

 松野、西村両氏のほかに辞任したのは鈴木淳司総務相(65)と宮下一郎農相(65)。4氏は14日、辞表を提出した。岸田首相は直ちに後任人事を行い、官房長官に林芳正前外相(62)=岸田派、経産相に斎藤健前法相(64)=無派閥、総務相に松本剛明前総務相(64)=麻生派、農相に坂本哲志元地方創生担当相(73)=森山派=を充てた。

 安倍派の堀井学副内閣相(51)、堀井巌副外相(58)、青山周平副文部科学相(46)、酒井庸行副経産相(71)、宮沢博行副防衛相(48)の5人も14日、副大臣を辞任した。安倍派は副大臣もゼロとなった。同派は、政務官6人のうち佐藤啓財務政務官(44)と、上野通子首相補佐官(65)、和田義明防衛相補佐官(52)も同日辞任し、14日に辞めた人が計12人に上った。

 松野氏は安倍派の裏金疑惑に関連し、自身も同派から直近5年間に1000万円超のキックバック(還流)を受けた疑惑が浮上している。14日の記者会見で「国政に遅滞を生じさせないよう、職を辞したいと首相に申し上げた」と語った。議員辞職は「考えていない」と否定した。後任の林氏は就任会見で「私自身、パーティー券収入の還流は受けていない」と述べた。

 岸田首相は14日、官邸で萩生田氏から辞表を受け取り、2024年度予算案編成などが終わるまで職にとどまるよう指示した。萩生田氏は記者団に「最後の仕事としてしっかり責任を果たしていく」と語った。首相は安倍派の党幹部3人の交代について「年内の適切なタイミングで行いたい」と記者団に述べた。

 首相は14日に公明党の山口那津男代表と会談し、政治不信を払拭(ふっしょく)するため「結束して取り組みたい」と協力を要請。山口氏は「信頼回復のためには毅然(きぜん)たる対応が望まれる」と述べた。【小田中大】

9148OS5:2023/12/14(木) 22:01:21
https://news.yahoo.co.jp/articles/39ce11efc7e094ebd352658a4211b65a96721e41
官房長官に林氏 地元は林家vs安倍家 関係者「因縁感じるが…」
12/14(木) 19:56配信
毎日新聞
自民党の林芳正氏

 自民党派閥の政治資金パーティーを巡る問題で空席となった官房長官に14日、林芳正前外相が起用された。林氏の出身地でもある地元・山口県下関市といえば、安倍派を率いた安倍晋三元首相の地盤。裏金疑惑が取り沙汰される安倍派の閣僚交代に伴う林氏の登板に、関係者の脳裏にはかつて激しい争いが繰り広げられた先代以来の因縁もよぎる。

【図で解説】そもそも…今回の疑惑の構図

 「安倍政権時代に政治献金問題で前任者が辞任した時も、林が農相となった。今回も安倍派絡みでの登板だ。因縁を感じる」。林氏の後援会幹部が明かした。林氏は第3次安倍内閣だった2015年2月、政治献金問題に絡んで辞任した農相の後任を務めている。

 林氏は衆院山口3区(同県宇部市など)の選出だが、衆院小選挙区定数の「10増10減」に伴う区割り見直しで、次期衆院選からは新山口3区(下関市など)での立候補を予定している。

 現山口4区から新3区に再編される下関は、安倍氏の父・故晋太郎元外相が中選挙区制当時から地盤とし、安倍氏も22年の銃撃事件で亡くなるまで現4区で議席を得ていた。一方、林氏の父・故義郎元蔵相も中選挙区制当時は下関が地盤で、両者は激しく対立した。

 23年4月の4区補選では、安倍氏の妻昭恵さんが強く推した後継候補が初当選。ただ、自民党内の調整で新3区の支部長は林氏となるなど、安倍系と林系の対立軸がさまざまな場面で現れることも珍しくない。

 そんな中での林氏の官房長官起用に「因縁」を感じながらも、自民を揺るがす非常事態の沈静化を期待したい気持ちは地元で高まっている。

 この後援会幹部は「林にはプラス。林には自民党がこれ以上傾かないよう、岸田文雄首相を支えてほしい」。30年以上前から林氏を支持しているという、飲食店経営の女性は「(9月の内閣改造で)外相を外されたから『どうなるのだろうか』と思っていた。林さんにとっては『ポスト岸田』を狙う重要な局面に来ている」と語気を強める。

 自民県連関係者は、参院議員から衆院議員へのくら替えなど、将来の「首相候補」として県連が林氏を支援してきた経緯があるといい「今後の情勢次第では、首相と共倒れになるのでは」と懸念を明かす。官房長官への就任が「林氏にとってプラスに働くかは未知数」としながらも「いずれにしても本人の頑張り次第。苦境を乗り越えてほしい」とエールを送る。

 ある自民関係者は「今回の裏金疑惑は安倍派だけの問題でなく、自民全体の危機だ。皆が一つになって林さんを支えて信頼を取り戻していかなければ、本当に党として崩れていく」と危機感をあらわにした。【橋本勝利、大坪菜々美、脇山隆俊】

9149OS5:2023/12/14(木) 22:02:28
https://news.yahoo.co.jp/articles/9cc3f89cdbafdabf4c6f25bd46316701c365ab6d
ぶれぶれ「一択」後任長官選びは二転三転 露呈した首相の求心力下落
12/14(木) 18:40配信
カナロコ by 神奈川新聞
岸田文雄首相(資料写真)

 自民党安倍派(清和政策研究会)を中心とした政治資金パーティー裏金問題で岸田文雄首相が更迭を決めた松野博一官房長官(元同派事務総長)の後継選びは難航を極めた。首相本人は「人材は一択」と説明してきたとされるが、その内容は二転三転。巡り巡って最側近の林芳正前外相起用という「ぶれぶれ決着」(野党幹部)で、首相の求心力の低下を露呈した。

◆「一択」その1・上川外相

 いわゆる「身体検査」などの人選作業は先週末から始まっていた。閣僚や自民幹部がこぞって慎重発言にとどめる中、岸田派の上川陽子外相の行動が際立った。

 外相周辺によると上川氏は省内での会見では説明を避けたが8日夕、同省敷地を出てすぐの場所に省担当の記者を呼び集め「私は適正に対応している」と明言した。

 「政府の立場」ではなく「一議員の立場」を体現しようとしたとみられる。政府関係者によると、首相は「長官は自分の所(派閥)から出したい」として信頼を寄せる上川氏起用を示唆していたという。

 「敷地外」対応を「官房長官横滑りへの布石」とみた外務省は「外交二の次で内政を優先したとの誤ったサインを米国などに送ってしまう」と懸念。内閣官房も意見に同調し、首相に見直しの秋波を送ったとされる。

◆「一択」その2・無派閥系

 続いて浮上したのは無派閥議員まとめ役の菅義偉前首相(衆院神奈川2区)に近い議員の面々。菅内閣の官房長官・加藤勝信、経済産業相・梶山弘志、環境相・小泉進次郎、官房副長官・坂井学の各氏だ。

 無派閥から9月に岸田派入りした厚生労働相・田村憲久氏や、総裁選で菅陣営の推薦人代表を務めた無派閥の浜田靖一氏も候補とされたという。

 ところが「固辞者が続出」(首相周辺)。浜田氏のように「別の形で政権を支える」との肉声まで報道各社に報じられるケースも出た。「みんな泥船に乗るのは嫌なのだな」(自民幹部)との臆測が広がったゆえんだ。

 首相は意向伝達と交渉役に木原誠二幹事長代理を使ったという。「岸田さんの側近だが、内閣の人事打診なのだから党人ではなく官房副長官ら官邸勤務者を使うのが筋だろう」と首をかしげる副長官経験者は「総理はわざと断られるような交渉の立て付けにしたのでは」と推測した。

◆「一択」その3・林前外相

 側近(上川氏)から側近(林氏)へという回りくどい経過は、外相当時の中国への姿勢に難色を示す麻生太郎党副総裁への配慮との見方もある。麻生派幹部は「『いろいろ検討したが林さんしかいなかった』というオチの決まった芝居」と酷評。今になり岸田首相は周囲に「もともと『林さん一択』だった」と説明しているといい、新たな火種となりそうな気配も漂う。

 官邸スタッフは「パートナー(官房長官)は別勢力から引っ張らないと党内の過半数勢力を確保するのは困難。それでも身内にすがらなければならないほど不安なのか」と嘆く。閣僚経験者は「首相は松野さんの更迭を引き延ばしてさらし続けた。冷たい印象を抱くのは安倍派にとどまらない」と指摘した。

神奈川新聞社

9150OS5:2023/12/14(木) 22:19:11
●がリリーフ登板
コメントはwikiからコピペ

松本剛明
●外務大臣
2011年1月、菅直人第2次改造内閣で外務副大臣に再任。同年3月、在日韓国人から献金を受けていた問題で辞任した前原誠司の後任の外務大臣に昇格した
●総務大臣
2022年11月21日、第2次岸田第1次改造内閣で総務大臣を務めていた寺田稔が、自身の政治団体の政治資金収支報告書を巡る問題が表面化し、事実上更迭されたことを受けて、その後任として起用された[25]。
●総務大臣2
2023年12月13日、政治資金パーティー収入の裏金問題で辞職する鈴木淳司に代わり総務大臣に就任すると報じられた[32]。

齋藤健
・農林水産大臣
2017年8月3日、第3次安倍第3次改造内閣で農林水産大臣に任命され、当選3回ながら初入閣した
●法務大臣
2022年11月11日、死刑制度と大臣の役割をめぐる失言により事実上更迭された葉梨康弘の後任として、法務大臣に就任
●経済産業大臣
2023年12月13日、政治資金パーティー収入の裏金問題で辞職する西村康稔に代わり経済産業大臣に就任すると報じられた

林芳正
・防衛大臣
2008年8月、福田康夫改造内閣で防衛大臣に就任し初入閣を果たしたが[10][12]、福田康夫首相の突然の辞任に伴い、1ヶ月あまりで退任した。
●経済財政担当相
これは、中川昭一の辞任により財務大臣、内閣府特命担当大臣(金融)、内閣府特命担当大臣(経済財政政策)を兼務していた与謝野馨の兼任を解くために行われた補充人事
今度も在任期間は短命となり2ヶ月程での退任となった。
・中川は酩酊記者会見で辞任
・農林水産大臣
2012年12月、自民党が政権奪還後の第2次安倍内閣で農林水産大臣に任命され、2014年9月の内閣改造まで務めた。
●農林水産大臣2
その後、後任を務めていた西川公也が2015年2月23日に辞任したことで、同日に後任の農林水産大臣として再び任命された[23]。
 *西川は政治献金問題が発覚
・文部大臣
2017年8月3日、加計学園をめぐる問題で文部科学省のガバナンスが揺らぐ中、第3次安倍第3次改造内閣で文部科学大臣に就任。
・外務大臣
11月10日、新たに発足した第2次岸田内閣において第151代外務大臣に就任
●官房長官
同年12月13日、政治資金パーティー収入の裏金問題で辞職する松野博一に代わり官房長官に就任すると報じられた

9151OS5:2023/12/14(木) 22:22:11
リリーフ若林正俊を思い出した・・・
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%8B%A5%E6%9E%97%E6%AD%A3%E4%BF%8A
2006年、第1次安倍内閣で環境大臣として初入閣。2007年5月28日から6月1日まで、自殺した農林水産大臣・松岡利勝の後を受けて農水大臣臨時代理を務めた。これは松岡の外国訪問中にはおおむね若林が臨時代理に指定されていたことなどによる。

8月1日、松岡利勝の正式な後任として農林水産大臣を務めていた赤城徳彦の辞任に伴い、農林水産大臣を兼任。8月27日の内閣改造(第1次安倍内閣改造内閣)により一度は閣僚を退任したが、自分の後任農林水産大臣として入閣した遠藤武彦の辞任に伴い、8日後の9月4日に専任大臣として再度就任。

臨時代理を含めると「3ヶ月余りで3回目の大臣就任[4]」という事態となったことで、「不祥事を起こした農林水産大臣の後のリリーフ役」というイメージが定着し、農林水産省では「抑えの切り札」「ミスター・リリーフ」と呼ばれるようになった(ただし、自身にも関連政治団体への不透明な政治資金が発覚したことがある)。同年9月26日に発足した福田康夫内閣でも農林水産大臣に再任され、2008年8月2日の内閣改造まで1年間在任した。

2009年の第45回衆議院議員総選挙で自民党下野が決まった後の9月16日には、内閣総理大臣指名選挙で自民党の首班候補となり、119票を得た(民主党代表の鳩山由紀夫は327票)。これは、総選挙で惨敗した責任を取って麻生太郎を初めとした自民党幹部が総裁など党役職を辞任すること[5]、この時点で自由民主党総裁選挙が実施されておらず、後継総裁が決まらない状況でもあったことから、自民党議員全員が一致して投票できる候補として、両院議員総会長の職にあった若林に白羽の矢が立ったものである。相次いだ農相リリーフに続く「大役」が話題となり、参議院議員初の自民党指名候補となった[6][7]。若林本人は「若林正俊(の名前を書くこと)自体に、大きな意味があるとは思わない。(自民党の)結束のためだ」とコメントした[8]。

9152OS5:2023/12/14(木) 22:24:45
https://news.yahoo.co.jp/articles/f04413adf957ce0cfce73e7b5015baf5d653e2db
裏金疑惑捜査本格化で自民苦悩の師走 野党は「一強多弱」打破へ攻勢
12/14(木) 20:42配信
産経新聞
岸田首相へ辞表を提出し記者団の質問に答える自民党の萩生田光一政調会長=14日午前、首相官邸(春名中撮影)

自民党が苦悩の師走を迎えている。安倍派(清和政策研究会)の政治資金パーティーを巡る裏金疑惑を受け、国会議員らの事情聴取や関係先への捜索などが本格化する公算が大きくなっているためだ。岸田文雄首相(自民総裁)は信頼回復へ安倍派所属の4閣僚らの更迭に踏み切ったが、刷新感は演出できていない。野党は長年の「一強多弱」を覆す千載一遇のチャンスと見て、攻勢を強める構えだ。

【表でみる】自民党の主な"疑惑"の議員

14日午前、東京・永田町の自民党本部。人事で明暗を分けた2人の衆院議員がエレベーターの狭い空間を共有する一コマがあった。

一人は農林水産相への起用が決まった坂本哲志氏。扉が閉まる瞬間、外部から「おめでとうございます」と声をかけられると、「いやいや、どうも」と照れ笑いを浮かべた。もう一人は疑惑を持たれ、茂木敏充幹事長に国対委員長の辞表を提出した安倍派事務総長の高木毅氏だ。こちらは無表情。気まずい空気が漂う中、両氏は言葉を交わさず、目も合わせないまま同じフロアで降りていった。

同日は疑惑が浮上した安倍派出身の自民幹部の辞意表明が相次いだ。萩生田光一政調会長は沈痛な面持ちで、記者団に「政治不信を招いた責任を感じ、辞表を提出してきた」と語った。世耕弘成参院幹事長も記者団に「(疑惑の表面化で)同志、仲間が役を離れている。けじめをつけなければいけないと思うに至った」と説明した。

前代未聞の交代劇に連立を組む友党の危機感は強い。公明党の北側一雄副代表は同日の記者会見で、捜査終結を待たずに説明責任を果たすべきだと主張。「事実関係がはっきりしなければ前に進まない。『司法の判断を待って』と言わず、党として積極的に事案解明をやってもらいたい」と自民に注文をつけた。

勢いに乗るのが野党だ。立憲民主党は同日、裏金問題を受けた「調査チーム」を設置し、国会内で初会合を開いた。来年1月召集予定の通常国会を見据えて追及の材料を集める方針。会合の冒頭、安住淳国対委員長は「国民の怒りは頂点に達している」と語気を強めた。

また、共産党の小池晃書記局長も同日の会見で、「けじめをつけるのであれば真相を全面的に明らかにしていただきたい。辞めて済む話ではない」と足並みをそろえた。

14日は公選法違反の疑いで、自民に離党届を出した柿沢未途衆院議員の自宅や事務所に捜索が入った。裏金疑惑とのダブルパンチ。首相に近い自民関係者は「まだまだ波乱があるだろう。気が抜けない日々が続く」とため息を漏らした。(永井大輔)

9153OS5:2023/12/14(木) 22:51:20
>>9150
林芳正の外務大臣就任もリリーフか
(甘利小選挙区落選→茂木が外相から幹事長に移動→林が外相就任の玉突きによる)

9154OS5:2023/12/14(木) 22:51:48
https://news.yahoo.co.jp/articles/20b9b1b96222ea785de8126d60621a76cc435dea
岸田首相、新体制も厳しい前途「低空飛行どころか潜水艦」 総裁選出馬できず退陣の見方も
12/14(木) 20:40配信


1093
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産経新聞
記者団の取材に対応する岸田文雄首相=14日午後、首相官邸(安元雄太撮影)

岸田文雄首相(自民党総裁)は14日、政治資金パーティーを巡る裏金問題が浮上した党安倍派(清和政策研究会)の4人を閣僚から外した新体制を発足させ、政権の立て直しを図る。しかし、情勢は厳しい。選択肢の一つである来年1月の通常国会冒頭の衆院解散は見送られる公算が大きい。党内では、首相が次期総裁選に出馬できず退陣に追い込まれるとの見方もある。

【表でみる】主な「ポスト岸田」候補

「国民の信頼を取り戻せるように結束をして取り組んでいきたい」

首相は14日、官邸で会談した公明党の山口那津男代表に呼び掛けた。

しかし、物価高などが生活を圧迫する中、国会議員の金銭問題に対する国民の視線は厳しく、信頼回復は容易ではない。

首相が7日に退会した岸田派(宏池会)にも派閥パーティー収入の一部が政治資金収支報告書に不記載だった疑いが浮上し、二階派(志帥会)にも同様の疑いがある。新体制発足直後に安倍派以外にも疑惑が拡大する可能性があり、首相が政党の自浄能力を示せなければ、政権の行く末は危うくなりかねない。

裏金の問題がどこまで広がるかは見通せない。野党は来年の通常国会での追及に向けて手ぐすね引いている。自民ベテランは民主党への政権交代が起きた平成21年衆院選を引き合いに「あの時より厳しい。1月解散は無理だ」と話した。

次の節目は来年度予算成立後となる3〜4月だ。首相は今月13日の記者会見でこの時期の内閣総辞職や総裁選への出馬意向を問われ「今はそうした先のことを考えている余裕はない」と述べた。

また、安倍派会長だった細田博之前衆院議長の死去に伴う衆院島根1区補欠選挙が来年4月16日告示-28日投開票の日程で実施される見込みだ。他にも地方選で自民に厳しい結果が出れば、首相が「選挙の顔」として失格とされかねない。こうなると、来年9月の総裁任期満了を前に「表紙」を替える圧力が強まりそうだ。

とはいえ、現状で岸田降ろしの気配はない。閣僚経験者は「首相には、身をていして難題を片付けてもらいたい。低空飛行どころか潜水艦のように支持率が低い状況で総裁選まで続くのではないか」と話した。(沢田大典)

9155OS5:2023/12/14(木) 23:52:29
https://news.yahoo.co.jp/articles/5d3bee9c1d48ce5b8b941bd44e50b4b24f41b8b7
堀井学衆院議員にもキックバック 5年間で1200万円超 安倍派裏金疑惑
12/14(木) 19:03配信

北海道新聞
堀井学衆院議員

 自民党派閥の政治資金パーティーを巡る裏金疑惑で、最大派閥の安倍派(清和政策研究会)に所属する堀井学前内閣府副大臣(衆院議員、比例代表道ブロック)は14日、自らの政治団体が派閥からの資金のキックバック(還流)として、2018年から22年までの5年間で少なくとも1200万円超を受け取り、政治資金収支報告書に不記載の裏金になっていたことを明らかにした。堀井氏は「道民の皆さまに政治不信を招いたことを深くおわび申し上げたい」と陳謝し、東京地検特捜部の捜査にも全面的に協力する考えを示した。

 堀井氏によると、これまでに確認できた売り上げとして、18年から22年までの多い年では、1枚2万円のパーティー券を300枚以上売るなどしていたという。このため販売ノルマを超過した額として、少なくとも合計で1200万円超が派閥から現金で戻され、受領には秘書が関わっていたとしている。収支報告書に記載がない裏金となっていたが、不記載の理由や具体的な使途は調査中としている。

9156OS5:2023/12/15(金) 07:46:49
https://news.yahoo.co.jp/articles/2b80db7b1a53bde76f220ff8491cac9a164ce96d
安倍派、資料2種類作成か 実際の収入と報告書記載分 議員らに聴取要請・東京地検
12/15(金) 7:07配信

時事通信
 自民党の最大派閥「清和政策研究会」(安倍派)が政治資金パーティー収入の一部を裏金化していたとされる問題で、同派側が、実際の収入額が書かれた資料とは別に、政治資金収支報告書に記載する金額を記した資料も作成していたとみられることが14日、関係者への取材で分かった。

 東京地検特捜部が、同派議員に対する任意の事情聴取の要請を始めたことも判明した。

 特捜部は、議員らの認識や資金の使途などについて確認するとともに、近く政治資金規正法違反容疑で同派などへの強制捜査に乗り出すもようだ。

 関係者によると、安倍派では、派閥のパーティー券販売について所属議員の当選回数や役職などによってノルマが設けられ、超過分は議員側にキックバックする運用が行われてきた。ノルマ超過分は派閥や議員側の収支報告書に支出、収入として記載せず、裏金化していた疑いが持たれている。

 同派の事務担当者が所属議員ごとの販売額をまとめた一覧表を作成。これとは別に、収支報告書に記載する金額を記した資料も作成し、それらを基に事務総長に報告していたとみられる。

 大半の議員側が裏金としてキックバックを受けていたとみられ、同派全体では収支報告書の不記載・虚偽記載罪の時効にかからない2018〜22年の5年間で、計5億円規模に上る可能性がある。

 任意聴取を受けた秘書や会計責任者らは、議員側へのキックバックや収支報告書の不記載などについて認め、「派閥の指示で記載しなかった」と説明しているという。

 特捜部は派閥側の不記載を中心に捜査し、議員側については悪質性などを踏まえて立件の可否を判断するとみられる。

9157OS5:2023/12/15(金) 07:48:05
https://news.yahoo.co.jp/articles/6ff553123bd34df5fd4d4d803289c396ea3d91a7
ベテラン議員が明かす「裏金作り」の理由 特捜部の標的となる三人の大物議員の名前は?
12/15(金) 6:06配信


デイリー新潮
岸田文雄総理

 ロッキード事件やリクルート事件などの疑獄で名をはせた東京地検特捜部。その最強捜査機関が再び、権力に牙をむこうとしている。ターゲットは自民党最大派閥「安倍派」の大幹部。背景には安倍官邸によって権威を失墜させられた検察の巻き返しがあるという。

【写真】パー券を支援者に大量に売り捌き多額の裏金を作っていたとして名前が上がっている「安倍派4回生議員」

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 COP28出席のため、現地時間11月30日から12月2日までアラブ首長国連邦・ドバイを訪問した岸田文雄総理(66)。羽田空港に3日、政府専用機で帰国したのだが、タラップを下りる際には口を真一文字に結び、いつになく険しい表情だった。

「国内で総理を待ち受ける試練の厳しさを思えば、至極当然です」

 とは社会部デスク。

「東京地検特捜部は自民党の派閥パーティーをめぐる政治資金問題で、各派閥の会計責任者や事務担当者に任意で事情聴取を重ねており、すでに立件は既定路線といえます」

「安倍派が最も悪質性が高い」
 とりわけ特捜部が狙いを定めているといわれているのが、清和政策研究会(安倍派)と志帥会(二階派)である。

「安倍派と二階派では販売ノルマを超えたパーティー券(以下、パー券)の収入を、派閥の政治資金収支報告書に記載しない運用が常態化していました」(同)

 加えて、両派閥はノルマ超過分を議員側にキックバックしていた。もっとも、二階派はその金の流れに関しては派閥の収支報告書の支出欄に記載。一方で、

「安倍派はキックバックについては収支報告書に記載せず、完全に裏金化していました。また各議員の収支報告書からもそうした金の入金の有無は、基本的に確認できません。安倍派が最も悪質性が高いといわれるゆえんです。安倍派の記載のない収支の総額は、直近5年間で数億円に上るとみられています」(同)

キックバックについて認めたが…
 安倍派の塩谷立座長(73)は先月30日、記者団からキックバックについて問われた際、「あったことはあったと思う」と認めたものの、その後一転「撤回したい」と述べて疑惑を否定した。だが、自民党関係者は声を潜めて以下のように語る。

「安倍派では各議員が販売したパー券について、事務方が時間をかけて、議員ごとにその販売枚数を集計していました。そして集計後、事務方が各議員事務所に連絡を入れて、議員事務所のスタッフらを清和会の事務所に呼び出すのです」

 安倍派の販売ノルマは1回生なら60万円。閣僚経験者なら400万円以上で、最高額は750万円だが、

「よほど多額でない限り、ノルマ超過分については、事務所で封筒に入った現金で渡されます。その際、返金の受け手は受取書にサインをする。これまで受取書は、清和会の事務所で保管されてきたと聞いています」(同)

裏金化は事実
堀木博司検事

 塩谷座長がいかに釈明しようと、安倍派がノルマ超過分に関して、キックバックを通じて裏金化していたのは揺るがぬ事実であろう。

 実際、安倍派の重鎮も、

「党のコンプライアンス担当から、それはもうやめた方がいいという指導はありました」

 と述べて、これまでキックバックがあったこと自体は認めるのである。

9158OS5:2023/12/15(金) 07:48:28
 一方、安倍派所属のベテラン議員に聞くと、

「基本的には、キックバックされたお金を自分で使うようなことはしません。きちんと、お金は自己管理でプールする。そしてパー券のノルマが達成できなそうな年に、そのお金で補填する。ノルマ超過分のお金については一時的に手元にとどめてはいますが、あくまで清和会のお金であると考えていた」

 裏金作りの「理由」をそう明かしたうえで、以下のように派内の声を代弁する。

「原資が税金なら問題です。けれど今取り沙汰されているのは、われわれが一所懸命支援者にお願いして買ってもらった、パー券の売り上げの処理の仕方。税金の不正使用ではないのだから、こんなふうに盛んに報じられることには疑問を持ちます」

現役閣僚、党の中心メンバーもターゲットに
 もっとも、最強の捜査機関に容赦などない。

「清和会の会計責任者である事務局長だけではなく、その上の現職事務総長と事務総長経験者が特捜部のターゲットになっています」(前出・社会部デスク)

 政治資金規正法違反(不記載・虚偽記載)の時効は5年である。この間、松野博一官房長官(61)が2019年9月から21年10月まで、西村康稔経済産業相(61)が22年8月まで、さらにその後、高木毅自民党国対委員長(67)が現在まで事務総長を務めている。つまり、

「政権No.2の官房長官以下、現役閣僚、党の中心メンバーが狙われているわけです。彼らは萩生田光一政調会長(60)や世耕弘成参院幹事長(61)とともに“清和会5人衆”として、最大派閥を率いる立場でもあります」(同)

捜査の指揮役は
 だがしかし、仮にも岸田政権の枢軸を担う三名だ。立件ともなれば、それこそ政権は致命的なダメージを負う。特捜部にそんな捜査が本当にできるのか。社会部のベテラン記者が言う。

「事実上、捜査を取り仕切っているのは最高検の森本宏刑事部長(56)です。森本氏は特捜部長時代に文部科学省汚職事件やカルロス・ゴーン事件を手掛けた剛腕で知られています」

 続けて、

「東京地検特捜部は10年に起きた大阪地検特捜部の不祥事のあおりを受けて、体制縮小を余儀なくされた。具体的には独自捜査を担う特殊・直告班が2班から1班になったのです。その結果、バッジ(国会議員)を挙げることができない時代が続いたのですが、森本氏が特捜部長だった19年にIR汚職事件で秋元司元衆議院議員を検挙。10年ぶりに現職国会議員の首級を挙げることに成功しました」

 その森本氏は今、部下の検事たちに次のようにハッパをかけているという。

「事務方を立件するだけでは絶対にダメだからな」

 つまり、議員も立件せよとの厳命だ。法務省関係者が明かす。

「森本氏は安倍派に司直のメスを入れる機会をうかがっていた節があります」

 なぜか。話は安倍政権時代に遡る。

9159OS5:2023/12/15(金) 07:48:55
検察の人事にまで手を突っ込んだ安倍政権に憤怒の念
 20年1月、安倍内閣は“業務遂行上の必要性”を理由に、当時、検察No.2の東京高検検事長だった黒川弘務氏(66)の定年を半年間延長すると閣議決定。検察官の定年延長は異例中の異例だったが、政権中枢に近い黒川氏を定年退職させずにトップの検事総長に据えるための“布石”だったといわれている。

「黒川氏は賭けマージャン問題を起こして引責辞任しましたが、森本氏は安倍政権が検察の人事という聖域にまで手を突っ込んだことに今も憤怒の念を抱いています」(同)

 実際、森本氏率いる特捜部は20年6月に元法相の河井克行(60)・案里(50)夫妻を逮捕。克行氏は菅義偉前総理(75)の最側近として知られていた。

「検察の独立性を脅かした安倍一派及び安倍政権を支えた菅グループの“排除”。それこそが森本氏の本懐でしょう」(同)

エース級の検事も投入
 現に、特捜部の捜査は日増しに本気度を強めている。

 先の記者が言う。

「特捜部は当初、派閥パーティー問題については特殊・直告班内の告訴、告発事件を扱う直告班だけで対応していました。というのも、江東区長選で柿沢未途前法務副大臣(52)が地元区議らを買収したとされる、公職選挙法違反事件の捜査を優先していたからです。しかし今は全国から、応援検事が本件に参戦。さらには、特捜部の主力の特殊班もフル稼働しています」

 目下、森本氏は手持ちの有能な部下を一斉に派閥パーティー問題に投入しているとみられるが、

「中でも特殊班キャップの堀木博司検事(55)は、大阪地検時代に森友学園問題で籠池泰典前理事長(70)を40日間にわたって取り調べたほか、昨年まで東京五輪汚職の捜査を担当しており、エース級の存在といえます。コワモテとしても知られており、時に強引な聴取で物議を醸すようですが、政治家とも渡り合える人物。森本氏ら検察上層部も期待しているのでは」(前出・社会部デスク)

個別の議員は立件できる? 
 今後の捜査の見通しについて、元東京地検検事の落合洋司弁護士は、

「特捜部による過去の政治資金規正法違反事案に照らせば、違反額は最低でも5千万円前後。立件の基準額は基本的に1億円以上です。派閥の収支の話は“幹(みき)”の話なので、入りと出で合計の不記載額が1億、2億と今後、膨らむ可能性があります。ですが、各議員の不記載額は“枝”の話。個別の議員の不記載については立件の基準額に満たない可能性があります」

9160OS5:2023/12/15(金) 07:49:22
 本丸はあくまで、派閥側の不記載であるとの見立てだ。もっとも派閥の会計責任者(事務局長)のみならず、現役事務総長・経験者まで立件するためのハードルは高く、

「派閥の事務局長と共に、議員である事務総長を政治資金規正法違反の共謀共同正犯に問うためには、単に事務局長からキックバックや不記載の話を聞いて知っていた、というだけでは不十分。派閥事務局の報告をその議員が逐一把握していたり、事務局長にノルマ額を具体的に指示したりするなど、派閥のお金の管理に深く関与している必要があります」

「派閥幹部の罪を問うのは難しい」
 04年に東京地検特捜部の検事として、日歯連闇献金事件を捜査した経験を持つ、元東京地検特捜部副部長の若狭勝弁護士にも話を聞いた。

「私自身が主任検事として担当した日歯連の闇献金事件では、最終的に元内閣官房長官で、平成研究会(当時橋本派)の会長代理だった村岡兼造さんを起訴しました。平成研の幹部たちが、日本歯科医師会から小切手で受領した1億円を不記載にするかどうかの会議を行っており、議員側の責任を明確にできたのです」

 では、今回のケースはどうか。

「清和会の会計責任者が議員から不記載に関して指示があったと供述したり、そうした指示のメモがあったりすれば政治家の関与も浮き彫りになる。逆にそれがなければ厳しい。キックバックの不記載が慣習化しており、暗黙の了解があったという程度では事務総長など派閥幹部の罪を問うのは難しいのではないでしょうか」

事務総長らの関与
 前出の落合弁護士が補足する。

「一部の派閥では、各議員へのノルマ額やキックバックの金額を記載したリストがあるとも報じられています。そうしたリストは事務局長などが個人的に不記載分を着服していたわけではないと示す目的で、きちんと上司に報告するために作っていた可能性が高い。つまりその場合、事務局長は事務総長ら派閥の幹部に逐一お金の流れを報告していた、とも考えられます」

 派閥幹部がキックバックのシステムを主導的に管理するなどして積極的に派閥の裏金作りに関与していた可能性があるとの指摘だ。

 先のベテラン記者は、

「12月中旬の臨時国会閉会後にも、清和会の事務総長経験者に加えて、ノルマ超過分を不記載にしていた複数の議員に対して、任意での事情聴取が始まるものとみられます」

 加えて、政治資金パーティー問題は岸田総理自身にも飛び火し始めている。

「国民の疑惑を招きかねない大規模なパーティーは自粛すべし、という01年の大臣規範があります。しかし、岸田総理は昨年、合計7回の政治資金パーティーを開催。総額で約1億5千万円の収入を得ていたことが明るみに出ています」(前出・社会部デスク)

 高級ホテルでパーティー三昧、多額の資金を労せず集める総理には、物価高で苦しむ庶民の気持ちを理解するなど土台無理な話か。

 政治アナリストの伊藤惇夫氏は、

「今の展開はリクルート事件を思い出させます。当時は竹下総理が辞任に追い込まれましたが、岸田総理もパー券の問題に無関係ではない。今後の展開次第では辞任論も浮上するでしょう」

 一大疑獄はまだ幕を開けたばかり。事態は底なしの様相を呈してきた。

「週刊新潮」2023年12月14日号 掲載

新潮社

9161OS5:2023/12/15(金) 07:50:18
https://news.yahoo.co.jp/articles/78580bb80fb711ec33885de1caff22b7e99cc021
文科副大臣に阿部氏 副大臣女性ゼロ→1人 新副大臣・政務官人事
12/15(金) 5:00配信

朝日新聞デジタル
天皇陛下から認証を受ける阿部俊子文部科学副大臣。中央は岸田文雄首相=2023年12月14日午後5時37分、皇居・宮殿「松の間」、嶋田達也撮影

 政府は14日、安倍派所属の5副大臣と政務官1人を交代させ、後任を決定した。安倍派所属で衆院当選1回の政務官5人は続投させる。

 副大臣には無派閥議員2人を起用した。文部科学副大臣に阿部俊子・元外務副大臣、外務副大臣には柘植芳文前総務副大臣を充てる。9月の内閣改造以降、副大臣の女性議員はゼロだったが、阿部氏の起用で1人となる。

 新たな副大臣・政務官の顔ぶれは以下の通り。(敬称略、カッコ内は当選回数と派閥。「参」は参院議員)

 ◇副大臣 【内閣府】古賀篤(4、岸田)【外務】柘植芳文・参(2、無派閥)【文部科学】阿部俊子(6、無派閥)【経済産業兼内閣府】上月良祐・参(2、茂木)【防衛】鬼木誠(4、森山)

 ◇政務官 【財務】進藤金日子・参(2、二階)

朝日新聞社

9162OS5:2023/12/15(金) 07:57:44
https://www.asahi.com/articles/ASRDG5JTTRDGUTIL02F.html?iref=pc_extlink
「総理への道は閉ざされた」裏金疑惑で閣僚交代、支持者に広がる無念
有料記事

山口啓太 白石昌幸 伊藤秀樹2023年12月14日 19時00分


裏金疑惑で官房長官を辞任した松野博一氏の地元事務所。周辺には、複数のポスターが貼られていた=2023年12月14日午後0時33分、千葉県市原市西国分寺台1丁目、山口啓太撮影

 自民党「清和政策研究会」(安倍派)の裏金疑惑で、岸田文雄首相は14日、閣僚らの交代に踏み切った。「これまで応援してきたけれど」。政治不信が高まる中、選挙で自民党候補に票を投じてきた支持者や党員らの思いは揺れている。

「ゴタゴタで政治がないがしろに」
 14日昼、千葉県市原市。官房長官を辞した松野博一衆院議員(千葉3区)の地元事務所には報道陣が集まっていたが、建物の中に人の気配はなかった。安倍派の実務を取り仕切る事務総長を経験した松野氏は、1千万円超の裏金を受け取った疑いがもたれている。

 市原市の男性(72)は前回2021年の衆院選で松野氏に一票を投じた。政府には安全保障や経済対策に取り組んでほしかったが、「今回のゴタゴタで政治がないがしろになっている」と憤った。

 事務所の近くに住む女性(80)は「まさか裏金なんて。がっかり」とため息交じりに語った。「党の重鎮で影響力があるから、地元のために何かをしてくれるはずだ」と前回衆院選では松野氏に投票した。官房長官になった際は、街の代表が重要な役割を担うことを誇らしく思った。ただ、次の選挙の投票先は「少なくとも松野氏は選べない」と感じているという。

 党参院幹事長の辞表を出した…

9163OS5:2023/12/15(金) 08:03:28
https://news.yahoo.co.jp/articles/a7162fa2042a2203bd6971b474ec7276d4df8ce8
松野氏更迭 自民党千葉県衆院議員に「政治とカネ」直撃 1年に3人も
12/14(木) 21:05配信

産経新聞
松野博一氏

自民党安倍派(清和政策研究会)の政治資金パーティー裏金問題で、官房長官として岸田政権の中枢にいた松野博一氏(61)=当選8回=は事実上の更迭に。千葉県の同党衆院議員による「政治とカネ」の問題が、この1年で3度浮上する異常事態となっている。

【表で見る】千葉県関係の国会議員の「政治とカネ」を巡る問題

「この1年で3人目。千葉ばかりで、イメージが良くない。次の衆院選や自分の選挙も戦えなくなる」。同党の県連幹部の1人は早くも頭を抱えている。

「選挙の陣中見舞いでも必ず領収書を求められたりと、すごく神経質にやっていた。支持者からは『そんな奴じゃねえんだがな』との話が聞かれる」

松野博一氏の選挙区の千葉3区(千葉市緑区、市原市)。市原市の大曽根友三市議は30年来の友人。それだけに落胆が大きい。「松野さんの選挙はつつましい。『パーティー券を買ってほしい』と秘書の方も来ないくらいだ」

同市選出の伊豆倉雄太県議も「地元は官房長官誕生を喜んでいた。私も誇りに思っていた」と言葉少なに語った。

昨年12月、5区(市川市の一部、浦安市)選出の薗浦健太郎氏が政治資金パーティーの収入などを政治資金収支報告書に過少に記載し、議員辞職に追い込まれた。今年9月には9区(佐倉市など)でも、秋本真利氏(比例南関東)が洋上風力発電事業に絡み受託収賄罪で起訴された。

浦安市選出の宮坂奈緒県議は「薗浦先生の件もある。緊張感をもって謙虚にやるしかない」。一方、野党は、立憲民主党の奥野総一郎県連代表が「政治改革で資金の流れの透明化が言われてきたが、反故(ほご)にする事態が本県は続いている。自民党のおごり、気の緩みがある」と厳しく批判した。奥野氏は9区で秋本氏と争ってきた。

評論家の八幡和郎氏は「千葉は港湾の埋め立て地も多く、かつては土地買収で政治家が調整する場面が多かった。周りが懸念するほどの金権体質の県だった」と指摘。その上で「カネに寛容で、それくらいならばと『千葉基準』があったくらい。だが、今の政治家は『もう千葉は特別だと済まされなくなった』と気付くべきだ」と話した。

9164OS5:2023/12/15(金) 11:02:33
https://news.yahoo.co.jp/articles/ee73dc7521e9d6cc634356b07ea68b8d64d6f219
「いばらの道、より険しく」 「安倍派切り」で識者指摘 議員立件「ハードル高い」
12/15(金) 7:07配信
時事通信
 自民党安倍派による政治資金パーティー収入の裏金化疑惑で、岸田文雄首相は14日、松野博一官房長官を含む閣僚らの一斉交代に踏み切った。

 東京地検特捜部による捜査が進む中、局面の打開につながるのか。政局や捜査の行方について、識者に聞いた。

 政治アナリストの伊藤惇夫さんは「安倍派切りをアピールしたかったのだろうが、政局を好転させる要因には全くなっていない」と断じる。一貫して派閥のバランスを重視した人事を行ってきた岸田政権は最大派閥の安倍派を特に優遇してきたとして、「そのツケが回ってきた」と分析する。

 今後、捜査が進展することで「岸田首相にとって、いばらの道がより険しくなる」と指摘。「政治資金の『出』と『入り』をガラス張りにしないと、政治への信頼回復は難しい」と語った。

 政治資金に詳しい東京大の谷口将紀教授(現代日本政治論)は、今回の裏金化疑惑について「個人にとどまらず組織的に行われており、かなり衝撃的だ。法制度自体に問題があると捉えるべきだろう」と話す。

 政治資金規正法では、1回のパーティーの購入額が20万円以下であれば収支報告書に記載する必要がない一方、寄付の場合は年間5万円超で記載される。谷口教授は「パーティー券も実質的に寄付と同様の機能を果たしていることが明らかになった。公開基準を見直す必要がある」と強調。収支報告書をデジタル化するなどの必要性も訴えた。

 裏金化疑惑を巡る特捜部の捜査について、元検事の亀井正貴弁護士は「検察は政治に対する影響を考慮するので、来年の通常国会までに証拠を固め、刑事処分のめどを付けるだろう。早めに家宅捜索してメールやメモを押収し、来週には関係者の一斉聴取を始めるのではないか」とみる。

 その上で「派閥の会計責任者の立件は免れないだろう。特捜部は歴代の事務総長ら国会議員もターゲットにしているはずだ」と推測する。ただ、議員の立件には会計責任者との共謀を立証する必要があるため、「ハードルが高い。物証があるかどうかがポイントだろう」と話した。

9165OS5:2023/12/15(金) 23:39:55
https://news.yahoo.co.jp/articles/22b9680d89714ec00f137cc2c8ef71d0cdf83b42
「最悪の時期」重なった政治資金問題…税制改正、負担増の議論は先送り
12/15(金) 15:05配信

西日本新聞
国会議事堂

 2024年度の与党税制改正大綱は、防衛増税の時期や扶養控除の見直しなど、国民の負担増や恩恵の縮小につながる税制の見直しについては、決定先送りや玉虫色の結論になった。岸田文雄首相への「増税メガネ」批判など国民の税に対する視線が厳しさを増す中、急ごしらえで所得税・住民税減税を決めた一方、政治とカネを巡る混乱も拍車をかけ、さらなる批判を呼びかねないテーマには「ふた」をした形だ。

【画像】2024年度税制改正大綱の主な項目

 「増税はそれなりの政権の力がいる。残念ながら昨今の政治状況は自民に厳しい風が吹いている」

 自民党の宮沢洋一税制調査会長は14日、大綱決定後の会見に臨み、自身が主張してきた防衛増税の開始時期の明記を見送った理由をこう説明した。

 政府は昨年末の大綱で防衛増税を決定した。だが「拙速だ」との党内の反発を抑えるため、増税の実施時期については「24年以降の適切な時期」とあいまいな表現にとどめた。

 大蔵省(現財務省)出身の宮沢氏は、財政規律を重視する立場だ。安定財源の確保が先送りになると心配し、今年の税制改正議論が本格化する前の11月上旬には「(増税開始時期は)年内に結論を出したい」と強い意欲を示していた。公明党が「所得税・住民税の定額減税を行う一方で、増税を決定するのは矛盾がある」と反対しても、立場を崩さなかった。

 最終的に宮沢氏が折れた背景には、いとこである首相の意向があったという。自民党派閥の政治資金パーティー裏金問題で党への逆風が強まる中、増税に道筋を付ければさらに批判が高まる恐れがあり、党執行部からも否定的な声が強まった。宮沢氏は「首相は与党や政治状況を考えると、来年決めるのが一番良いとの考えだった」と明かした。

 他にも家計が関わるテーマは「あいまい決着」が目立つ。高校生年代(16〜18歳)への児童手当支給に伴う扶養控除の扱いは最終盤までもつれ、自民の主張通り縮小を明記したものの、維持を主張する公明に配慮して「25年度の税制改正で適用について結論を得る」との一文を添え、見直しの余地を残した。

 宮沢氏が「1年限り」と主張した所得税・住民税の定額減税も、公明の求めで物価状況などにより「家計の支援を継続する」と大綱に盛り込み、延長に含みを持たせた。一方で、定額減税には「年収2千万円」の所得制限を設けた。国会議員の年収に当たる歳費と期末手当は計約2190万円で、対象から国会議員を除外し、批判をかわす意図もあるとみられている。

 今年10月にはインボイス(適格請求書)制度が始まり、消費税の課税を免除される免税事業者から課税事業者に転換した事業主は130万を超えたという。交流サイト(SNS)上では政府、与党への批判が飛び交い、首相は増税メガネとやゆされた。自民中堅は「国民が税や負担に敏感な時期に政治資金問題が重なった。議論をする上で最悪なタイミングになってしまった」と肩を落とした。 (井崎圭)

9166OS5:2023/12/15(金) 23:42:19
https://news.yahoo.co.jp/articles/87f035bf10b4827701d6c3f0a4a2e69df19dd4a0
山下貴司議員、弾劾裁判員を辞職 岡口判事の弁護側が忌避申し立て
12/15(金) 20:09配信



朝日新聞デジタル
裁判官弾劾(だんがい)裁判所に向かう岡口基一判事(右)と弁護団=2022年11月30日午後1時47分、東京都千代田区、根岸拓朗撮影

 SNSの投稿で殺人事件の遺族を傷つけたなどとして訴追された岡口基一・仙台高裁判事(57)=職務停止中=の弾劾(だんがい)裁判で、裁判員を務めていた山下貴司・衆院議員が裁判員を辞職した。14日付。山下氏は、岡口判事の弁護側から「不公正な裁判をするおそれがある」として忌避を申し立てられていた。

 山下氏は当選4回。元検察官で法務大臣も務めた。

 弁護側の申立書などによると、山下氏は10月25日の公判で、弁護側証人として出廷した刑法学者に対し、証拠請求されていない書籍の一部を読み上げて、弁護側の主尋問でその部分に触れないのはなぜか、などと問いただした。弁護側が異議を申し立て、裁判長が質問を変えるよう指示した。

 弁護側は、中立公平であるべき裁判員として不適切だとして忌避を申し立てた。野間啓弁護士は「忌避が認められる前に辞めたということだろう」と話した。

 山下氏は、取材に対し「忌避申し立ては、法令や最高裁判例に照らして理由がないことが明らかだが、不測の訴訟遅延をもたらすことがあってはならないと考え、辞任することとした」とした。

 弾劾裁判の裁判員は衆議院と参議院から各7人ずつ、計14人の国会議員が務める。検察官役の訴追委員会と弁護側の立証をもとに、訴追された裁判官の職や法曹資格を失わせるか否かの判断を担う。(千葉雄高)

朝日新聞社

9167OS5:2023/12/15(金) 23:45:47
https://news.yahoo.co.jp/articles/3ed62a5fcd35b22728ae46dd13eea8b3d9eb886d
【ポスト岸田】麻生に恨まれる石破、機嫌がいい茂木の計算、なぜか小池の名も…それぞれの事情とは
12/15(金) 17:10配信

デイリー新潮
政権末期と囁かれ始めたが

「リクルート事件」の再来とばかりに大スキャンダルに発展した「派閥パー券裏金問題」。松野博一官房長官など安倍派4閣僚が更迭され、萩生田光一政調会長など、安倍派の党幹部も辞表を提出した。岸田総理は「信頼回復のために火の玉となる」と会見で語ったものの、永田町では早くも「ポスト岸田」の名が取り沙汰されている。


 ***

「ポスト岸田」の話で持ち切り
 今回の裏金問題について、

「パー券問題は、党内でかなりの危機感を持って受け止められています」

 と解説するのは、政治ジャーナリストの青山和弘氏だ。

「当初、岸田さんを始めとする官邸や多くの党の幹部も、ただの政治資金収支報告書への記載漏れで裏金問題まで行くとは思っていませんでした。特に今の官邸は、検察の動きが全くつかめていない。本来であれば官僚の頂点に立つ事務官房副長官が情報を集める役割を担うはずです。が、官邸関係者によると事情聴取が始まっているのに検察がどのくらいの本気度なのか、どちらに捜査が伸びそうなのか、など、大まかな情報すら掴めず機能していないということです。ですから、岸田総理の対応も後手後手に回っています」

 渦中ではこんな情報も。

「たださすがに検察も議員への本格捜査によって政治が停滞してはいけないということで官邸に極秘裏にメッセージを送りました。これは“事情聴取の前に安倍派五人衆をポストから外すこと。そして捜査に協力すれば、年明けの通常国会の前に捜査は終結させる”というものでした。ようやく危機感を持った岸田総理は、まだ誰がどういう罪で立件されるかされないかもわからない状況の中で安倍派の一掃に踏み切ったのです」

 すでに岸田総理は四面楚歌の状態だ。

「岸田さんはすでに防衛増税も先送りしましたし、この先、支持率を回復できるような政策カードがありません。総理の側近には“給付と減税が始まれば、支持率が徐々に回復する”と期待感を示す人もいますが、組織的な裏金作りの問題はそんなことでカバーできるとは思えません」

 おかげで、党内は「ポスト岸田」の話で持ち切りだという。

最有力は石破茂元幹事長か
「ポスト岸田は石破茂さんが最有力という声は党内で少なくありません。これだけのスキャンダルですと、新総裁で自民党が生まれ変わった印象を与えることが必要です。それには幹事長の茂木敏充さんや前厚労相の加藤勝信さんのような、これまで政権の中枢にいた人はふさわしくありません。そこで非主流派で無派閥でもある石破さんという声が上がってきているのです」

 しかし、党内で衆目の一致した候補かと言えば、そんなことはなく、

「石破さんがやる気満々なのは間違いないものの、“党が大変な時に鼻息を荒くしやがって”と、批判的な声もある。最近ではメディアで岸田総理の本予算成立と引き換えの退陣に言及したことはかなり顰蹙を買いました。また“政治集団は解消したらいい”と発言したことに対し、“自分だってこの前まで派閥を持っていたじゃないか”と面白く思わない議員も少なくないようです」

 では、現幹事長である茂木氏はどうか。

「周辺によると茂木さんは最近、なぜか機嫌がよく、岸田政権の窮状を見て、いざと言う時は自分のところに総理の椅子が転がり込んでくるはずだと思っているようです。先日、岸田さんが岸田派の会長を退くという考えを示した際、岸田さんは茂木派の会長を務める茂木さんも一緒に派閥を離れることを期待していたそうなんです。しかし、そうはならなかった。茂木さんからすれば、茂木派の会長でいる方が、次期総裁を射止めるために役立つと考えたのでしょう」

9168OS5:2023/12/15(金) 23:46:14
石破VS上川の構図
 政治部デスクによれば、

「茂木さんは総理になるため、麻生派を束ねる麻生太郎副総裁を後ろ盾としようと、蜜月の関係を維持しています。しかし、当の麻生さんにとって茂木さんは“ポスト岸田”の一人の候補にすぎない。麻生さんはここへきて、上川陽子さんを高く評価するようになっています。他にも総裁候補としては同じ派閥に属する河野太郎さんという手もある。麻生さんはポスト岸田を選ばなくてはならなくなった時に、自分が最も影響力を発揮できそうな候補を総理総裁に推すはずです」

 再び青山氏が言う。

「麻生さんは自身が総理時代に石破さんから退陣を迫られたことを根に持っていて、今も石破さんのことが大嫌い。もし石破さんが出てくるなら、それに対抗するため、“女性初の総理”という触れ込みで上川さんを推してくるんじゃないかと言う人もいます。そうすると、石破VS上川という構図になる。ただ、いくら女性初の総理と言っても、上川さんは岸田派に所属していますから、岸田さんのイメージは引きずってしまいます。麻生派では河野太郎さんも有力な候補とはいえ、いまは閣内にいる。なかなか動きづらいと思います」

 もう一人、女性候補と言えば、高市早苗経済安保相がいる。先月には国力増強をテーマにした勉強会「『日本のチカラ』研究会」を設立したことが話題となった。総裁選を見据えた勉強会と見られている。

「高市さんは保守派から根強い人気があるものの、自民党内では敬遠されています。政調会長時代からのエキセントリックな言動が目立ち、クセが強すぎるというイメージが定着してしまっています。世耕さんに噛みついたり、Twitterで岸田さんに“考えが分からない”と言ったり。党内で主流派になるのは現状では難しいと思います」

意外にもあの女性知事が
 次の総理を狙える人材はいるものの、みな決め手に欠ける。「ポスト岸田」という意味ではどんぐりの背比べ状態なのだ。

 青山氏によれば、党内で意外な名前も浮上しているという。

「小池百合子都知事です。女性候補としては上川さんよりも知名度も人気もあるということで、一部ではあるものの“小池待望論”が聞かれます。最近では、小池さんと萩生田さんが連携し、江東区長選で自民党と都民ファーストの会が相乗りして勝利しました。以前に比べ、小池さんと自民党は良好な関係になっています。自民党幹部からは“石破さんが総理になれば、派閥そのものが解体されかねないけど、小池さんなら扱いやすい”という声も出るほどです」

 そんな“ウルトラC”が聞こえてくるほど、「ポスト岸田」への関心は高い。有力候補がいない中で岸田総理が低空飛行を続けるのか、それとも新しい“顔”を立てるのか。迷走はまだまだ続きそうだ。

デイリー新潮編集部

新潮社

9169OS5:2023/12/15(金) 23:47:39
https://news.yahoo.co.jp/articles/742d80634ed5ef5db6bf03dfa5ee2d5731050133
また遅刻で「血の気が引いた…」 自民・宮路氏(衆院鹿児島1区)、内閣不信任採決に間に合わず厳重注意
12/15(金) 11:44配信

南日本新聞
宮路拓馬氏

 自民党の宮路拓馬衆院議員(鹿児島1区)が13日の本会議で、立憲民主党が提出した岸田内閣不信任決議案採決に遅れ投票できず、高木毅国対委員長から口頭で厳重注意を受けていたことが分かった。決議案は自民、公明両党などの反対多数で否決された。

 宮路氏によると、業務上の電話で議場を出ている間、想定より早く議事が進み議場封鎖に間に合わなかった。取材に「血の気が引いた。大変申し訳なく猛省している」と述べた。宮路氏は昨年6月にも採決に遅れ投票できなかったことがある。

南日本新聞 | 鹿児島

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9170OS5:2023/12/15(金) 23:56:54
https://news.yahoo.co.jp/articles/6df8d756daa8233365be9d5cf20a43295d4dfcb5
「安倍派ゼロ内閣」始動 安倍元総理と“犬猿の仲”?林芳正官房長官とは
12/15(金) 20:27配信

テレビ朝日系(ANN)
「安倍派ゼロ内閣」始動 安倍元総理と“犬猿の仲”?林芳正官房長官とは

裏金疑惑に揺れるなか、15日、本格始動したのが、いわば「安倍派ゼロ内閣」。
一方、辞任したばかりの安倍派の前大臣がパーティー収入のキックバック未記載を一転、認めました。

■前大臣“一転” キックバック認める
15日からスタートした“安倍派ゼロ内閣”。自民党派閥の政治資金パーティーを巡る問題で、東京地検特捜部による安倍派側への強制捜査「Xデー」が迫っています。

その安倍派からは、パーティー券の販売ノルマを超えた収入をキックバックされたものの、収支報告書に記載していなかったと認める議員が相次いでいます。

自民党 安倍派・鈴木前総務大臣
「大臣を辞任するにあたりまして、事務所内で取り急ぎ調べたところ、総額で60万円、派閥から還流されていることが分かりました」

鈴木前大臣は、裏金の認識はなかったと釈明しています。

自民党 安倍派・鈴木前総務大臣
「(Q.派閥の方から『記載はするな』という指示はあったのか?)そういう記憶は本当にありません」

■「記載必要なし」派閥の指示か
その一方、安倍派所属の議員秘書らは、東京地検特捜部の任意聴取に対して「政策活動費なので記載する必要がないと派閥から指示された」と説明していることが分かりました。

特捜部では、不正が組織的に行われた可能性があるとみて、一部の議員に対し、任意の事情聴取を要請しています。

■“ピンチヒッター”林新官房長官
そんななか、安倍派の松野前官房長官に代わって岸田政権の要に就任したのは…。

自民党 岸田派・林芳正官房長官
「(Q.官房長官ご自身は、政治資金については法律にのっとって適切に処理されているんでしょうか?)私自身ということでお尋ねがありましたが、今回指摘をされておりますパーティー券収入の還流は受けておりません」

松野前長官が政府の立場にあるとして答えなかった質問に、あっさり答えた林芳正官房長官。
岸田総理の側近で、過去には政治資金問題で辞任した農水大臣の後任や加計学園問題で揺れる文部科学大臣に起用されるなど、実務能力にたけた“ピンチヒッター”として知られています。

■「安倍派ゼロ内閣」本格スタート
同じ下関にゆかりがある安倍元総理とは選挙地盤を巡って犬猿の仲とされていて、安倍派とは少なからぬ因縁があります。

自民党 岸田派・林芳正官房長官
「私の郷里の吉田松陰が好んで用いた孟子の言葉に『至誠通天』という言葉があります。誠意を持って努力すれば必ず天に通じると、こういう意味であります。そういう言葉をこの胸に刻みながら頑張ってまいりたいと」

国民の信頼回復に向けて、その手腕が問われそうです。

テレビ朝日

9171OS5:2023/12/16(土) 17:48:28
https://news.yahoo.co.jp/articles/d16af2e55be2f39378f73f303f9e8a5f51a81aa7
岸田首相の散髪、なぜ多い?  年24回、安倍・菅氏の2倍【政界Web】
12/16(土) 17:00配信
時事通信
平均滞在は1時間45分
参院予算委員会で質問を聞く岸田文雄首相=11月28日、国会内

 12月10日の日曜の昼下がり、岸田文雄首相の姿は東京・神田駅近くの理髪店にあった。自民党安倍派の裏金疑惑で政権が窮地に陥る中、秘書官との打ち合わせや党幹部との会談の合間を縫って1時間40分余り滞在した。

【ひと目でわかる】岸田内閣の支持率推移

 時事通信が配信する「首相動静」によると、岸田首相は2021年10月の就任以来、月2回の高い頻度で髪を切っている。なぜこんなに理容室に通うのか、そもそも店をどう選んでいるのか。首相担当記者(首相番)が最高権力者の散髪事情を探った。(時事通信政治部 村上顕也)

 首相の日常は忙しい。多くの面会や会合を連日こなし、国会審議を前に午前6時から事務方のレク(説明)が入ることも。休日は住まいの首相公邸で過ごすことがほとんどで、公務や会食以外で外出することはめったにない。

 散髪は、働きづめの首相が私的に外出する数少ない機会だ。首相動静を分析すると、岸田氏が髪を切る頻度は年間平均24.2回。菅義偉前首相の11.4回、安倍晋三元首相の12・2回(第2次安倍政権)と比べても突出して多い。平均滞在時間は1時間45分で、公務や政務で埋まる首相動静の中でも目立つイベントだ。

閉店した「カット・イン・ソーレ」
【図解】首相の年間平均散髪回数と所要時間

 行きつけは前述の「ヘアモードキクチ神田日銀通り店」。系列の銀座店を含め、首相在任2年2カ月の間に計44回通っている。外相時代から通っていた東京・六番町の「カット・イン・ソーレ麹町店」は計3回。東京・紀尾井町のホテル内にある「ヘアサロン大野 ホテルニューオータニ ザ・メイン店」は計6回だった。

 関係者によると、首相は12年に外相に就任するまで、週末に地元・広島に帰った際に散髪することが多かった。東京を離れることが難しくなり、事務所の秘書の薦めで国会から車で5分の「カット・イン・ソーレ麹町店」に通うようになった。

 同店の元店長で、首相の担当も務めた仲沢諒さんによると、首相が注文していたのは約1万円のカットと白髪染め、顔そりのセット。21年9月の党総裁選前日にもこの店を訪れ、「翌日のニュースで総裁に選出されたことを知り驚いた」という。

 首相は党政調会長時代も含めて同店に約6年通ったが、21年11月に移転のために閉店。新店舗は東京・代々木駅近くと遠くなり、行きつけを失った首相は新たな理髪店選びの必要に迫られた。

新たな行きつけ「ヘアモードキクチ」
【図解】岸田首相の理髪店訪問回数

 カット・イン・ソーレ麹町店の閉店に伴い、首相は過去に利用したことのある高級理髪店「ヘアサロン大野」を3回続けて利用。しかし、2万円台後半という会計は「2週間に1回通うには少し高い」(首相周辺)と判断し、別店舗を模索。その結果、首相秘書官から紹介された「ヘアモードキクチ銀座店」に通うことになった。

 系列6店舗を経営する「有限会社キクチ」代表の菊地力央さんによると、首相は警備上の理由から利用店を神田日銀通り店に変更。首相を担当する理容師は当初から銀座店所属で、首相の来店時は神田日銀通り店に毎回出張しているという。

 同店でも首相はカットと白髪染め、顔そりのセットを注文。時折ヘッドスパを付けることもあるという。同店ウェブサイトによると、白髪染めのコースは税込み1万1000円で、所要時間の目安は90分。記者(村上)が個人的に同店を利用した際は、カットとシャンプー、顔そりのコースで税込み5500円。所要時間は約45分だった。

9172OS5:2023/12/16(土) 17:48:51
 首相が愛用していることについて、菊地さんは、「店として公表したことはないが、新聞を読んだお客さんや理容室を営む両親が喜んでくれることがうれしい」と語る。

 首相は今年4月、和歌山市で遊説中に爆発物が投げ込まれた事件が発生した日も、帰京後に散髪に訪れた。菊地さんは「驚いたが、心を落ち着かせるために利用してもらえたと感じ、理容師として光栄だった」と振り返った。

1年9カ月ぶり「ヘアサロン大野」
【図解】岸田首相の訪問理髪店の所在地

 42回連続でヘアモードキクチに通った首相は10月29日、1年9カ月ぶりにヘアサロン大野に足を運んだ。突然の理容室の変更に、首相が散髪に行くことを「キクチ」と呼ぶ報道各社の首相番の間には動揺が広がった。

 この日の首相は、臨時国会序盤のヤマ場、衆院予算委員会2日目の基本的質疑を翌日に控えていた。関係者によると、首相はヘアサロン大野で、カットや白髪染めのほか、ネイルケアも受けた。店長の石井良幸さんによると、同店はマッサージやヘッドスパなどのメニューが充実。爪の表面を研磨するネイルケアは、名刺交換を多くする要人に人気だという。

 記者が個人的に同店を利用したところ、広々とした個室で受けるアロマを使用したシャンプーやシェービングに安らぎを覚えた。髪や肌へのカウンセリングも手厚く、マッサージやスキンケアなどのリラクゼーションが主目的のようにも感じた。所要時間は1時間40分程度、会計は税込み1万4300円だった。

無言で静かに過ごす
散髪を終え、行きつけの理髪店から出る岸田首相=10日午後、東京・鍛冶町

 「大体2、3週間に1回のペースをずっと守っており、今まで通りだ」。首相は就任後間もない21年12月、頻繁に散髪に行く理由を記者団に問われてこう答えた。

 首相は身だしなみに気を使うことで知られる。スーツのポケットには二つ折りのくしを忍ばせ、カバンには整髪料も携える。記者は同行取材で、鏡を前にくしを入れ、身だしなみを整える首相の姿をたびたび目撃した。

 頻繁に理容室に通うのは、いつ誰と会っても失礼がないように身なりを整える政治家としてのポリシーなのだろう。

 一方で首相を担当した複数の理容師によると、首相は散髪中「無言で、静かに目を閉じている」。経済・外交・政局で難題や危機が次々と訪れる中、散髪中に心を落ち着け、政権立て直しに向けた一手を探っているのかもしれない。

9173OS5:2023/12/16(土) 17:50:30
https://news.yahoo.co.jp/articles/db87e9a4b66d8ed2e95f01d56d3b2b62ffa57f63
「中継ぎ投手」松本総務相 3人が3カ月で閣内復帰 窮状の岸田政権【解説委員室から】
12/16(土) 14:00配信

時事通信
認証式を終え、記念撮影する(左から)斎藤健経済産業相、松本剛明総務相、岸田文雄首相、林芳正官房長官、坂本哲志農林水産相=14日、首相官邸

 自民党の最大派閥・安倍派の裏金疑惑で、岸田文雄首相は事実上更迭した同派4閣僚の後任に、いずれも閣僚経験者を充てた。このうちの3人は、今年8月の内閣改造で閣外に去っており、わずか3カ月での再入閣。松本剛明総務相に至っては、政治資金問題で昨年11月に辞任した寺田稔元総務相の後任として後始末を任されたばかりの再登板で、さながら野球の「中継ぎ投手」。後任人事から、岸田政権の窮状が浮かび上がる。(時事通信解説委員長 高橋正光)

【主な経歴】松本 剛明(まつもと たけあき)氏

 ◇3度目入閣も記念写真なし

 更迭されたのは、松野博一官房長官、西村康稔経済産業相、宮下一郎農林水産相、鈴木淳司総務相。松野、西村両氏は、安倍派の実力者「5人衆」の一人で、派閥の実務を取り仕切る事務総長経験者でもある。後任は順に、岸田派の林芳正、無派閥の斎藤健、森山派の坂本哲志、麻生派の松本の各氏。新人を充てなかったのは、後任に不祥事が発覚して辞任という事態になれば、政権の致命傷になりかねないとの判断からとみられる。

 このうち、松本氏は旧民主党から無所属を経て自民党に移籍した衆院当選8回のベテラン。旧民主党の菅直人内閣で外相を務めており、今回で3回目の入閣となった。実は、外相就任も、外国人からの献金受領で前原誠司氏が引責辞任したことに伴うもの。3回連続での緊急登板だ。

 衆院選後の新内閣発足時や、全員に辞表を提出させて閣僚を入れ替える内閣改造時には、首相と全閣僚らが首相公邸の階段で、記念写真を撮るのが恒例。閣僚経験者のほぼ全員が、議員会館の事務所に、入閣時の記念写真を飾ってある。

 しかし、松本氏は3回とも緊急登板のため、この写真はなし。3回入閣しながら、首相と全閣僚による記念写真がないのは、自民党の歴史で前例がないとみられる。まさにギネスものだ。

 自民党関係者によると、麻生太郎副総裁は2021年10月の衆院選後の第2次岸田内閣発足に際し、幹事長に異動する茂木敏充外相(当時)の後任に松本氏を推薦。しかし、首相は自身の派閥の林氏を起用した経緯がある。麻生氏の意見が通っていれば、松本氏は外相として、記念写真に納まっていた。

 そもそも、辞任する閣僚の後任の人選に当たっては、辞める経緯や後任の条件、政権の現状などさまざまな観点から首相が判断する。3回連続で辞任閣僚の後釜に声が掛かった松本氏は、奇遇と言えよう。


林官房長官、苦渋の決断
記者団の取材に応じる岸田文雄首相=14日、首相官邸

 定例記者会見で裏金疑惑の説明を拒否し続けた松野氏の後任は林氏。これまで、防衛相、経済財政担当相、農水相(2回)、文科相、外相を務めており、7回目の入閣となった。このうち、経済財政担当相、農水相(2回目)は、前任者の辞任を受けたもので、緊急登板は3回目だ。投手に例えれば、先発もリリーフもこなせる「エース」。

 豊富な閣僚歴が示すように、さまざまな政策に詳しく、答弁も安定しており、「ポスト岸田」候補の1人。党内の予想に反して9月の改造で外相を退任し、無役となった。首相には、林氏に「派内をまとめ、派閥として政権を支える体制を強化させる」(周辺)狙いがあったとされる。

 にもかかわらず、首相が林氏を「内閣の要」の官房長官に据えたことは、政権の窮状を表していると言えよう。党関係者によると、首相は9月まで防衛相を務めた無派閥の浜田靖一氏に官房長官を打診したが、固辞されたという。首相にとって林官房長官は、苦渋の決断だったに違いない。

 西村氏の後任の斎藤氏はかつて、石破茂元幹事長が率いた旧石破派に所属したが、現在は無派閥。これまで、農水相、法相を務めており、衆院当選5回で3回目の入閣。経産官僚出身で、経産行政に精通しており、妥当な人選と言えよう。

9174OS5:2023/12/16(土) 17:50:56
◇森山派から農水相

 農水相の坂本氏は、県議出身の衆院当選7回。菅義偉内閣で地方創生相を務めており、2回目の入閣となった。所属する森山派は、領袖(りょうしゅう)の森山裕総務会長ら8人の小派閥。森山氏は、菅前首相や二階俊博元幹事長と親しく、森山派は政権と距離を置く非主流派に位置付けられるが、首相は非主流派とのパイプ役として、森山氏を重用している。

 首相は、森山派が他の5派閥と異なり、東京地検特捜部の捜査対象になっておらず、同派から閣僚を起用してこなかったことも考慮し、坂本氏を充てたようだ。同氏は農水族の一人で、森山氏自身も農水相を経験した農水族の最大実力者。農林水産行政は当面、党側では森山派が主導することになりそうだ。

 一方、交代した副大臣は5人。文科は無派閥の阿部俊子、内閣府は岸田派の古賀篤、外務は無派閥の柘植芳文、経産は茂木派の上月良祐、防衛は森山派の鬼木誠の各氏に落ち着いた。副大臣の後任をめぐっても、官房長官人事と同様、打診を断った議員がいたようだ。岸田政権の先行きを危惧し「泥船に乗りたくない」との判断があったとみられる。

内閣支持率、退陣前夜の様相
 時事通信社が8〜11日に実施した12月の世論調査によると、岸田内閣の支持率は17.1%(前月比4.2ポイント減)で、自民党が12年12月に政権に復帰して以降、最低を更新。初めて2割を切った。不支持率は58.2%(同4.9ポイント増)。自民党の支持率も18.3%(同0.8ポイント減)で、2カ月連続で2割を下回った。

 内閣支持率に限れば、衆院選で敗北し野党に転落する直前の麻生内閣末期(16.3%)とほぼ同水準で、「退陣前夜」の様相と言える。また、当時の自民党支持率は15.1%。ただ、特捜部の捜査が進めば、自民党の支持率がさらに低下する可能性が高く、党の支持率も「退陣前夜」となるのは時間の問題と思える。

 こうした状況を踏まえ、今後の政治日程を見ると、来年1月に通常国会が召集され、2、3月は衆参予算委員会で、24年度予算案が審議される。審議では首相が、自民党の裏金問題で野党の追及を受けるのは必至。首相が期待する、春闘での大幅賃上げが実現しても、裏金問題で帳消しとなり、政権浮揚につながりそうもない。党内では、リクルート事件で退陣に追い込まれた竹下内閣を引き合いに、予算成立後に岸田内閣が総辞職する「予算花道論」が真剣に語られ始めた。

 もし、安倍派などの裏金疑惑が事実だった場合、国権の最高機関、立法府に身を置く人間が集団で、違法に資金集めをしていたことになる。しかも、政治資金は非課税だ。物価高で苦しい生活を強いられている国民の怒りは、頂点に達するだろう。

 「国民の声が自民党に届いていない」「民主主義の危機」。首相が21年9月の総裁選で、菅政権を批判した言葉だ。世論調査の数字は、国民の声が「岸田政権退陣」に集約されつつあることを物語る。

 首相は党内の全派閥に解散を求めるなど、抜本的な党改革案を打ち出さない限り、国民の信頼を取り戻すのは難しいだろう。それをせずに政権にとどまり続ければ、それこそ、菅政権の比ではない「民主主義の危機」。そう断じても過言ではない。

9175OS5:2023/12/16(土) 17:52:41
https://news.yahoo.co.jp/articles/03355fd96d33337de4ecb54067c098b88acfb551
岸田政権止まらぬ危機 求心力低下、底割れ現実味 早期退陣シナリオも〔深層探訪〕
12/16(土) 7:00配信
時事通信
記者団の取材に応じる岸田文雄首相=14日午後、首相官邸

 自民党派閥の政治資金パーティー問題に端を発した政権の危機が深刻さを増している。岸田文雄首相は裏金疑惑の渦中にある安倍派所属閣僚の一斉更迭に踏み切ったが、後任人事は難航。求心力低下をより印象付けた。支持率の「底割れ」も現実味を帯び、来年9月末の党総裁任期を待たずに退陣に追い込まれるシナリオも語られ始めた。

【ひと目でわかる推移グラフ】岸田内閣の支持率推移

 ◇幻の「無派閥」長官
 「国民の信頼を取り戻せるよう取り組んでいきたい」。首相は14日昼、公明党の山口那津男代表と首相官邸で会談し、パーティー問題への対応を説明した。ただ、具体策には言及せず、山口氏から「抜本的出直しを」「毅然(きぜん)たる対応が望まれる」と厳しい注文が飛んだ。

 安倍派4閣僚らの交代を受けた新体制は14日夕に発足したが、そこに至るまでの舞台裏は首相の思惑とかけ離れた展開を見せた。

 松野博一氏更迭に伴う官房長官人事について、首相は当初、無派閥のベテラン浜田靖一前防衛相の起用を検討。同様に無派閥の梶山弘志幹事長代行らの閣僚起用も浮上した。パーティー問題と関わりがないと判断されたためだ。安倍派との亀裂が隠し切れなくなる中、党内の無派閥議員から信望を集める浜田氏らの取り込みを図る狙いもあったとみられる。

 だが、名前の挙がった対象者は口々に「絶対にやらない」「名前を出されても困る」と難色を示す。浜田氏は首相の意向を伝えた木原誠二幹事長代理に拒否する考えを伝え、梶山氏入閣も実現しなかった。ある閣僚経験者は主要派閥の一つについて「閣僚は出さないと首相に言ったようだ」と明かす。

 最終的に首相はお膝元の岸田派から林芳正氏を官房長官に起用した。9月の内閣改造で唐突に外相ポストから外した林氏の再登用は、「泥船」を見限り始めたかのような党内の雰囲気を浮き彫りにする。ある党関係者は「最初から岸田派の起用しか手はなかったのに」と話した。

 ◇打開へ「唯一の道」
 東京地検特捜部は近く安倍派側への強制捜査に乗り出すもようだ。他派閥にも捜査が進む可能性が取り沙汰されており、自民内は「どこまで対象になるのか」(中堅)と疑心暗鬼が広がる。

 公明の北側一雄副代表は14日の記者会見で、「捜査を待つのではなく、自民党自ら事実関係の解明をやってほしい」と踏み込んだ。

 だが、これまで自民の対応は派閥パーティーの自粛など弥縫(びほう)策が目立つ。森山裕総務会長は政治資金規正法改正について「必要があれば勇敢に取り組まなければいけない」と述べるが、こうした声は少数にとどまる。真相究明へ主体的に動く気配もほぼない。

 首相は14日夜、再発防止策について記者団に問われ、「実態を把握し、原因、課題を抽出していかなければいけない。それを踏まえて判断する」と述べるにとどめた。13日の会見でも具体策を語っていない。

 「独自で徹底調査などすれば、辞めなければいけない議員が続出する」。政治資金の問題に後ろ向きな自民の事情について、ある政府関係者はこう解説した。

 一向に自浄作用が働かない政権の姿勢に、世論が見限る兆しも見え始めた。時事通信の12月の世論調査では内閣支持率17.1%、自民支持率18.3%と、2012年の政権復帰後の最低を更新。深刻な数字に岸田派中堅は「首相に衆院解散に打って出られる力はもうない」と認める。

 来年4月には細田博之前衆院議長の死去に伴う衆院島根1区の補欠選挙が行われる見通しだが、捜査の結果次第で補選が増える可能性がある。政府関係者は「岸田さんが『顔』のままで戦えるのかとの声が広がるだろう」と警戒。党幹部の一人は「首相が責任を取って退陣すること。これしか党を救うことはできない」と明言した。

9176OS5:2023/12/16(土) 17:53:40
https://news.yahoo.co.jp/articles/092410dd3cefc90e8f789c65052333eadfedd662岸田首相、安倍派一掃でも変えられない派閥政治 「死人に口なし」で捜査の標的は歴代事務総長に
12/16(土) 6:02配信


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東洋経済オンライン
閣議に臨む岸田文雄首相(写真:時事)

 リクルート事件に並ぶ政治と金のスキャンダルとなった安倍派(清和政策研究会)の「巨額裏金疑惑」は、臨時国会閉幕を受け、週明けにも東京地検特捜部が同派への強制捜査に着手する見通しだ。その結果次第で自民党最大派閥が分裂・崩壊する可能性もある一方、支持率下落に苦闘する岸田文雄首相も「絶体絶命の大ピンチ」に追い込まれつつある。

 この危機的事態を踏まえ、岸田首相は党・内閣の主要ポストを占めていた松野博一官房長官をはじめとする安倍派5人衆を、すべて交代させるという人事を決断した。しかし、多くの国民が求める派閥の解消や、抜け穴だらけとされる政治資金規正法改正には及び腰の姿勢が際立ち、「危機打開への熱意や意欲が感じられない」(自民長老)のが実態だ。

 その一方で、異例の総力態勢で疑惑解明に挑む検察当局にとっても、組織的裏金作りの“主役”とも位置づけられる安倍晋三元首相、細田博之前衆院議長(いずれも故人)は「死人に口なし」で、10年前に政界を引退した森喜朗元首相には「時効」という壁が立ちはだかる。

 このため「必ずバッジ(国会議員)を挙げる」と意気込む検察側は、数千万円単位での裏金のキックバックを受けていた議員だけでなく、松野氏ら歴代安倍派事務総長を標的に立件を狙う構え。ただ、来年1月中下旬とされる次期通常国会召集までの「超短期決戦の捜査」となるだけに、「今後の展開は極めて不透明」(政界関係者)との見方も広がる。

■紆余曲折の果ての「林官房長官」

 臨時国会の13日閉幕を受け、岸田首相は14日、安倍派所属の4閣僚を事実上更迭したうえで、政権の要となる官房長官に岸田派座長の林芳正前外務相を充てるなどの一部交代人事を行った。西村康稔経産相の後任に無派閥の斎藤健前法相、鈴木淳司総務相の後任に麻生派の松本剛明前総務相、宮下一郎農水相の後任に森山派の坂本哲志元地方創生担当相を任命し、安倍派所属の副大臣5人と政務官1人も交代させた。

 岸田首相としては閣僚メンバーから安倍派を一掃し、他派閥の閣僚経験者を後任に据えることで、危機的事態を打開するきっかけとしたい考えとみられる。人事の手続きを終えた後、岸田首相は官邸で記者団の取材に応じ「所属する政策集団(派閥)がどこかではなく、1人ひとりの意向や事情を勘案して判断した」と説明したうえで、「党全体が一致結束していくことが重要だ」と強調した。

 今回の交代人事の最大の注目点は、岸田政権発足以来、岸田首相の女房役で政権の要となる官房長官を務めてきた松野氏の後任選びだった。最終的に岸田派の座長として同派を取り仕切る立場の林氏の起用で落着したが、「茂木派や無派閥の有力者にも打診したが固辞されたため、当初は官房長官就任を渋っていた林氏を口説き落とすという紆余曲折の果ての人事だった」(岸田派幹部)とされる。

 林氏は官房長官就任が内定した14日朝に記者団に対し「『青天のへきれき』という言葉がふさわしいが、岸田総理から『厳しい状況の中だが、支えてもらえないか』と言われた(ので応諾した)。持てる力を発揮できるよう誠心誠意、努力したい」と語ったがその表情や口ぶりには複雑な心境が隠せなかった。

9177OS5:2023/12/16(土) 17:54:14
■麻生氏らへの配慮と忖度がにじむ後任人事

 また、林氏とともに安倍派4閣僚の後任となった3氏をみても、総務相となった松本氏は麻生太郎副総裁の率いる麻生派の大幹部で、岸田首相の麻生氏への配慮がにじむ。経産相に起用された斎藤氏は、通産官僚出身という経歴が買われたとされるが、将来の岸田派入会が取り沙汰されている人物だ。また、新農相の坂本氏は農林族の大物でもある森山総務会長の側近で、党で政権を支える森山氏の意向を忖度したとみられている。

 その一方で、党執行部からも、安倍派5人衆の萩生田光一政調会長、高木毅国対委員長、世耕弘成参院幹事長の交代が決まっている。閣僚交代人事と並行して萩生田氏ら3氏がそれぞれ、岸田首相や茂木敏充幹事長に辞意表明したからだ。ただ、岸田首相は自民総裁として「政府与党の最優先課題となる2024年度予算案の決定までは職にとどまってほしい」と要請、3氏も受け入れる意向とされる。

 その中で、自民党内に複雑な波紋を広げたのが、萩生田氏の言動だ。同氏は人事に先立つ11日、「(安倍派所属の)閣僚や副大臣が辞めなければならないのであれば、政調会長の責任も、同等あるいはそれ以上に大きなものがある。(人事は)首相の専権事項だが、出処進退については自分で決めたい」と記者団の取材に応じ発言したという。

 そもそも、安倍派の次期会長候補の本命とみられてきたのが萩生田氏。それだけに自民党内には「岸田首相の安倍派一掃という方針に異議を唱え、『安倍派は反岸田に回る』と脅しをかけた」(自民長老)との憶測が飛び交う事態となった。

■「進退は自分で」との萩生田発言の複雑な背景

 ただ、萩生田氏はこの発言に先立って10日に岸田首相と会談している。萩生田氏自身もこの会談について「首相から『税制、予算と大切な仕事を目の前にしてしっかり対応してほしい』と言われた」と説明しており、官邸サイドから「双方が互いの立場を理解し合ったうえでの、萩生田氏の政治的パフォーマンス」との声も漏れてくるなど「今のところ真相は不明」(閣僚経験者)だ。

 ただ、麻生副総裁と並ぶ岸田首相の後見役とみられている森元首相は地元紙のインタビューで、「安倍派の結束維持には萩生田派への衣替えが必要」との趣旨の発言をしている。このため「安倍派の分裂・解体を恐れる森氏が仕掛け、岸田首相にも伝達済み」(森氏周辺)との声も出るが、現状をみる限り「まさに百鬼夜行の闇試合」の様相を濃くしている。

 こうした安倍派をめぐる複雑怪奇な蠢きをさらに加速させたのが同派の宮沢博行前防衛副大臣。同氏は副大臣在任中の13日、東京地検が裏金疑惑の“核心”として捜査している販売ノルマの超過分に対するキックバック(資金還流)について「(政治資金収支報告書へ)記載しないでよいと派閥から指示があった」と明言、同派所属議員として初めて安倍派の組織的裏金作りへの指示を認めたからだ。

 宮沢氏は同日、国会内でわざわざ記者団の取材に応じたもので、その中で「長年やってきているので適法と推測し、指示に従った」と釈明。指示した人物の特定は避けたうえで「(主な使途は)政治活動としての交際費」と説明する一方、「黙っていろと言われたが、早く潔白を説明したいと多くの議員が思っている」と箝口令を敷く同派幹部の姿勢を批判した。

9178OS5:2023/12/16(土) 17:54:35
■安倍派混乱を拡大させた宮沢氏の「暴露」

 さらに宮沢氏は14日に副大臣の辞表を提出した後メディアのインタビューに対し「(キックバックは)3年間で140万円」「派閥の方から『しゃべるな、しゃべるな』といわれた」「(発言したことに)悔いはない」などと同派一掃への憤懣もぶちまけた。

こうした安倍派の混乱が拡大する中、14日に公表された時事通信の12月世論調査(8〜11日実施)では、内閣支持率が17.1%まで下落、18.3%とこちらも下落した自民党支持率との合計は約35ポイントと「まさに政権維持の危険水域」となった。今後の各メディアの調査での支持率下落は必至とみられる。

 そうした状況にもかかわらず、15日午前の交代人事後の初閣議では、岸田首相の笑顔と明るさがひときわ目立っていた。これについて、与党内からは「目の上のたんこぶだった安倍派の一掃と抑え込みに成功したことへの達成感」(自民長老)との皮肉な見方も出るが、「テレビ画面でこの様子を見た国民は、ますます政権批判を強める」(閣僚経験者)ことは間違いなさそうだ。

泉 宏 :政治ジャーナリスト

9179OS5:2023/12/16(土) 20:07:34
https://www.yomiuri.co.jp/national/20231216-OYT1T50051/
安倍派議員の聴取に着手…裏金疑惑、対象者は高額還流中心に数十人に及ぶ見通し
2023/12/16 05:00
裏金疑惑

スクラップ
 自民党の「清和政策研究会」(安倍派)による政治資金パーティー収入の裏金化疑惑で、東京地検特捜部が同派所属議員(99人)のうち一部について、任意での事情聴取に着手し、週明けにかけて重点的に行うことが関係者の話でわかった。聴取は高額のキックバック(還流)を受けていた議員らを中心に行い、金額や使い道などのほか、政治資金収支報告書に記載しなかった経緯や認識などについて確認するとみられる。

 関係者によると、安倍派ではパーティー券販売のノルマ超過分を議員側に還流し、派閥側、議員側双方の収支報告書に収支を記載せず裏金化していた疑いがある。還流分は2018〜22年の5年間で計5億円に上るとみられている。

 特捜部は応援を含め検事50人規模で、同派の会計担当職員や所属議員の秘書らを対象とした捜査を進めてきたが、臨時国会が閉会したことなどを受け、議員本人から任意で事情聴取を実施する態勢を整えた。週明けにかけて行われる聴取では、実際に販売したパーティー券の売り上げや派閥からの還流分の金額を確認するなどして不記載額を特定するとともに、使い道などについても確認するとみられる。聴取対象者は数十人に及ぶ見通しという。

記者団に囲まれながら首相官邸に入る松野官房長官(当時)=13日
 同派では、事務総長経験者の松野博一氏(61)、高木毅氏(67)ら数十人側が還流分を裏金化した疑いがあり、その額が1000万円を超えるのは両氏側を含め10人以上いるという。大野泰正参院議員(64)側では5000万円超、池田佳隆衆院議員(57)側と谷川弥一衆院議員(82)側では各4000万円超の裏金化が疑われている。


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 また、特捜部が所属議員の大半の秘書から任意で聴取したことも判明。このうち複数の秘書が、派閥から還流された現金について「収支報告書に記載しないよう派閥から指示があった」と供述しているという。

東京地検などが入る検察合同庁舎
 特捜部は秘書らからの聴取結果も踏まえ、派閥側が裏金化を主導したとの見方を強めており、同派の会計責任者について政治資金規正法違反(不記載、虚偽記入)容疑での立件を検討。会計責任者はこれまでの任意の事情聴取に対し、収支報告書に記載しなかった事実関係を認めた上で、還流の仕組みについて説明しているという。

 パーティー収入の過少記載疑惑は「志帥会」(二階派)と「宏池会」(岸田派)にも浮上している。特捜部は高額の裏金作りが組織的に行われていた疑いのある安倍派を集中的に調べ、近く強制捜査に踏み切る方針だ。

9180OS5:2023/12/16(土) 20:08:35
https://www.tokyo-np.co.jp/article/296034
裏金問題でも…政権の窮地にいつも呼ばれる 新官房長官の林芳正氏ってどんな人? 安倍家とも因縁
2023年12月14日 20時29分
自民党派閥の政治資金パーティーの裏金問題で、閣僚から安倍派が一掃された。窮地に立つ岸田文雄首相が、代わりに政権の要となる官房長官に起用したのは自身の側近、林芳正氏(62)だった。
過去にも政権を揺るがすスキャンダルで、火中の栗を拾ってきたピンチヒッターだ。数々の政権の危機を救ってきた林氏とはいかなる人物なのか。(デジタル編集部)
◆起用は「晴天の霹靂」
林氏は14日夜の就任会見で、記者から官房長官に起用された感想を問われると、「晴天の霹靂(へきれき)だった」と明かした。
官房長官に就任した林芳正氏=12月14日、首相官邸で
官房長官に就任した林芳正氏=12月14日、首相官邸で

その上で「厳しい状況の中、総理を支え、微力ではありますが、誠心誠意、努力していきたい」と抱負を述べた。
林氏は岸田派でナンバー2の座長を務めており、岸田首相の次のリーダー候補と目される。いわば岸田首相の側近中の側近だ。
会見では、岸田首相を「長年の同士」「(1995年の)初当選のとき以来、同じ政策集団の仲間」と評し、「お互い率直に意見交換し合える仲。私からも忌憚のない意見を申し上げながら職責を果たしたい」と決意を語った。
岸田派の国会議員のベテラン秘書は、林氏の官房長官への起用について「官房長官は首相を守る存在。岸田首相は女房役として本当に信頼できる人を選んだんだと思う」とし、「何でもできるオールマイティーな人なので、派閥関係なく納得の人事だろう」と話す。
◆岸田首相は安倍派排除の狙いを否定
ただ、裏金問題では、岸田派でもパーティー収入の不記載が取り沙汰されている。
裏金問題に関し、林氏は「私自身は、(岸田派から)パーティー券収入の還流は受けていない。宏池政策研究会(岸田派)から私の政治団体に対して寄付はなされているが、政治資金規正法に則り対応している」と述べた。
13日の会見で「自民党の体質を一新すべく先頭に立って闘うのが自分の務めだ」と述べた岸田首相。最大派閥の安倍派を内閣から一掃し、側近を起用した今回の人事について、排除された派閥の心境はいかばかりか。一部の安倍派からは反発の声も聞こえる。
14日、記者団の取材に応じる岸田首相
14日、記者団の取材に応じる岸田首相

岸田首相は14日、人事の狙いについて、報道陣に「所属する政策集団がどこかということではなくて、一人一人の意向や事情を勘案した上で判断をした。事実、清和政策研究会(安倍派)でも、大臣政務官は大部分留任してもらった」と、安倍派排除の意図を否定。
「今後も個別の政策集団の立場がどうだなどというのではなくして、党全体の課題として、全体が一致結束していくことが重要」と訴えた。
◆地元は山口、安倍家とはライバル
林氏は、安倍派を率いた安倍晋三元首相とは因縁浅からぬ関係にある。
地元は同じ山口県。林家と安倍家はライバルだった。
かつて中選挙区制時代、父の林義郎氏と安倍元首相の父・晋太郎氏とは激しい選挙戦を繰り広げてきた。今でも地元の首長や地方議員の選挙となると、安倍派、林派に分かれてしのぎを削る。
◆安倍元首相の後継と公認争い
林氏は1995年、参院山口選挙区で初当選した。2012年には、参院議員ながら自民党総裁選に立候補し、安倍元首相と争ったこともある。
安倍晋三元首相
安倍晋三元首相

2021年に念願の衆院山口3区への鞍替えを果たす。
安倍晋三元首相の地盤である山口4区と隣り合う選挙区。安倍元首相死後、区割り変更で次期衆院選から山口の議席が4から3に減ることになり、公認候補者調整を迫られた。
安倍元首相の後継、4区の吉田真次氏との公認争いの結果、党本部が次期衆院選の新3区の候補者に選んだのは、林氏だった。
◆政権スキャンダルのたびに…
林氏はこれまでも防衛相や農相、外相など重要閣僚を歴任し、政策通として知られる。安倍政権の下でも、3度にわたって閣僚に起用されており、実務能力の高さには定評がある。
注目すべきは、その起用のタイミングだ。
2015年、2度目の農相就任は、政治資金問題で大臣を辞任した西川公也氏の後任だった。
2017年には、加計(かけ)学園の獣医学部新設を巡って安倍元首相の関与が取り沙汰されている中、学部新設を認可する文科省の大臣として矢面に立った。
今回は、派閥パーティーの裏金問題を巡り、岸田政権が窮地を迎えている中、三たびピンチヒッターに立つこととなった。

9181OS5:2023/12/17(日) 09:12:48
https://news.yahoo.co.jp/articles/dda3cf3d7bdb26b73dc475375939aca35ceaf1fd
<独自>安倍派複数議員「中抜き」 パーティー収入不記載拡大、10億円超か
12/17(日) 1:15配信
産経新聞
安倍派を巡るパーティー収入「中抜き」の流れ

自民党の派閥のパーティーを巡る問題で、最大派閥・安倍派(清和政策研究会)の複数の所属議員がパーティー収入のノルマ超過分100万円以上を安倍派に納入せず、政治資金収支報告書に記載しないまま「中抜き」していたことが16日、関係者への取材で分かった。東京地検特捜部は安倍派からのキックバック(還流)に加えて、中抜き分についても政治資金規正法違反(不記載・虚偽記載)の疑いで捜査を進めているもようだ。

【表でみる】自民党の主な"疑惑"の議員

安倍派は平成30年〜令和4年分のパーティー券の販売ノルマ超過分を収支報告書に記載せずに還流し、不記載額は収支合わせて10億円に上る恐れがある。中抜き分を加えれば、不記載額はさらに膨らむ可能性がある。

特捜部は、安倍派の議員への任意での事情聴取も開始。今後、対象を広げていく。特捜部はパーティー収入の一部を不記載にした経緯について安倍派や議員の関連団体の会計責任者だけでなく、議員本人の関与を慎重に調べている。

関係者によると、安倍派はパーティー券用の口座を用意し、パーティー券を購入する支援者は議員ごとに割り振られたパーティー券番号を名義に添えて送金。派閥として議員ごとのパーティー券販売額を集計し、後日、ノルマを超えた分を議員に還流していた。

一方、所属議員の一部は支援者に対し、安倍派の口座ではなく、個人のパーティー券用口座に送金するよう依頼。個人口座からノルマ分だけを安倍派に納入し、超過分は中抜きして議員側の支出に充てたり、ノルマ未達の場合の補塡(ほてん)に充てたりしていたという。

議員の関連団体の収支報告書には記載していなかったといい、関係者によると、中抜き額が100万円を超える議員も複数確認されている。

安倍派側では確認が困難とみられ、特捜部は個人の口座などを調べ、中抜き分の資金の流れの解明も進めている。

9182OS5:2023/12/17(日) 10:27:33
https://news.yahoo.co.jp/articles/f54aeb940de20a80b2ebee65fadcb3d0a404155a
自民の元派閥幹部「パーティー券100枚、200万円分がノルマ」…届かなければ自腹も
12/16(土) 19:19配信

読売新聞オンライン
自民党本部(東京・千代田区で)

 自民党安倍派が政治資金パーティー収入を還流させて裏金化していた疑惑を巡り、読売新聞は富山県選出の自民党国会議員にアンケートを行った。安倍派所属の2議員は「慎重に事実関係を確認して適切に対応する」とした。現在のところ県内の国会議員で疑惑は浮上していないが、地方議員からは中央政界の混乱に対して憤りの声が上がっている。


 安倍派に所属しているのは、野上浩太郎参院議員(富山選挙区)と田畑裕明衆院議員(1区)だ。野上氏は「刑事告発されている件でもあり、慎重に事実関係を確認し、適切に対応する」とコメント。田畑氏は「県民の皆様に疑念を抱かせる結果となっていることは、政策集団の一員として残念かつ申し訳ない気持ちでいっぱいだ。失われた信頼を得られるよう努める」とし、適切に対応する考えを示した。

 一方、安倍派以外では、橘慶一郎衆院議員(3区、無派閥)は「派閥に入っておらず、パーティーも開催していない」とコメントした。上田英俊衆院議員(2区、茂木派)は、キックバック(還流)を受けていたことを認めた上で「政治資金収支報告書に記載している」とした。堂故茂参院議員(富山選挙区、茂木派)も「派閥からの寄付金を受けたことはあるが、正確に収支報告書に記載している」とした。

 自民党県連は14日、常任総務会を開いた。米原蕃会長代行はあいさつで「国会議員の皆さんが体たらくで、極めてはなはだ本当にはらわたが煮えくり返るような思いだ」と憤った。

 宮本光明県連幹事長は「あまりにもずさんであきれる。党員や支持層に、大変な疑念を持たれていることは間違いない」と指摘。県内の国会議員については「(問題ないと)信じたい。事実がないのなら、それを明らかにしてもらわないといけない」と語った。

 一方、立憲民主党県連の菅沢裕明代表は「国会議員や派閥が真相解明、説明責任を果たしていないことに大きな憤りを感じる」と述べ、内閣総辞職を迫った。

「政党交付金だけでは足りない」
 自民党のある派閥幹部経験者が読売新聞の取材に応じ、派閥のパーティー券販売の実態などについて証言した。

 この元派閥幹部の場合、パーティー券100枚(1枚2万円)200万円分がノルマだった。企業などに購入を依頼するが、ノルマに届かない分は自らが負担することもあったという。「ノルマをこなすのは大変だ。多くの議員はそこまで余裕をもって売れていなかったはずだ」と話す。

 派閥から所属議員には、夏と冬にいわゆる「氷代」「餅代」が現金で支給され、この元派閥幹部は政治資金収支報告書に記載していたという。秘書の雇用や事務所の家賃など政治活動には多額の費用がかかるといい、「政党交付金だけでは足りなかった」と語った。

 安倍派の裏金疑惑については、「信じられない。ばれないと思っていたのか」と驚く。裏金の使途は明らかになっていないが、「もし地方議員にばらまかれていれば、問題が各地方に広がる恐れがある」と懸念した。

9183OS5:2023/12/18(月) 07:48:30
https://news.yahoo.co.jp/articles/c81cc3781935431497ea5213fa20334f225598f9
安倍派「瓦解」の見方も 裏金疑惑、身内に反発 派閥パーティー
12/18(月) 7:07配信
時事通信
自民党安倍派のパーティーで壇上に上がる同派幹部=5月16日、東京都港区

 政治資金パーティー収入の裏金化疑惑が火を噴いた自民党安倍派(清和政策研究会)について、瓦解(がかい)が進むとの見方が出ている。

 派閥ぐるみの裏金化の手口や口止め工作に関する証言を機に、派内で不満や焦りが一気に拡大。指導部も事実上崩壊しており、最大派閥は大きな曲がり角に差し掛かっている。

 「『しゃべるな、しゃべるな』。これですよ」。13日、国会内で記者団にこうぶちまけたのは、安倍派の宮沢博行氏(衆院当選4回、防衛副大臣を辞任)だ。キックバック(還流)について派から「収支報告書に記載しなくていい」と指示されたと明かし、かん口令の存在も明言。「もう各議員の判断で動く段階に来ている」と踏み込んだ。

 他の主要派閥の2倍程度の99人を抱える安倍派。2000年代の森、小泉両政権で勢力を増し、12年からの第2次安倍政権下で隆盛を誇った。だが、安倍晋三元首相の死後は常に「分裂含み」と見られ、8月に発足した集団指導体制を巡っても派内で反発が続いていた。

 宮沢氏の証言に対しては、派内に「あれはだめだ」(中堅)と批判が上がる半面、「地元の空気は相当厳しい。やむにやまれず話したのだろう」(閣僚経験者)と同情的な声も少なくない。

 松野博一前官房長官や西村康稔前経済産業相ら有力幹部「5人衆」はそろって政府や党の要職辞任となった。捜査の進展に戦々恐々とする雰囲気が覆う中、「証拠隠滅を疑われる」(若手)との懸念もあり、派の集まりのみならず、同僚間の連絡も控えがちという。「派閥の体を成していない」。ある所属議員はこう吐き捨てる。

 体制立て直しに向けては、裏金への関与が比較的低そうな5人衆の一角、萩生田光一氏(政調会長)が中軸になるとみる向きがある。衆院当選4回ながら総務会長経験者で、派を創設した福田赳夫元首相を祖父に持つ福田達夫氏を挙げて「引っ張っていくのでは」と語る党関係者もいる。

 ただ、5人衆は今も具体的な説明を避け、疑惑は底なしの様相だ。「中堅以下は安倍派の看板で選挙を戦うのは厳しい」(党ベテラン)との見方も出ており、派内には「離脱者は避けられない」「半分は出ていく」と悲観的な声が相次ぐ。

 「清和会」という名称には「清廉な政治は人々を穏やかにする」という意味が込められている。田中角栄元首相の「金権政治」に対抗するとして発足した経緯があるが、中堅の一人は「存在意義を失ったということだ」と言い切った。

9184OS5:2023/12/18(月) 14:16:57
https://news.yahoo.co.jp/articles/bb284f55a02926b73348c3314948105f6479f968
絞られる次期首相の条件、「ポスト岸田」の一番手は初の女性首相か
12/18(月) 11:17配信



 派閥の政治資金パーティーを巡る問題で、岸田首相は安倍派の4閣僚を交代させた。安倍派に属する主要な党役員も相次いで辞意を表明している。
 岸田政権がいつまで続くのか、先を見通すのは難しいが、足もとの混乱を乗り切れば、来年9月の総裁選まで延命する可能性も出てきた。
 「ポスト岸田」には、岸田派、麻生派、茂木派からなる主流派、二階派、森山派、菅グループや石破グループなどの非主流派、安倍派からなる反主流派がそれぞれ候補を出すことになる。その中でも可能性の高い一番手は誰か? 
 (宮前 耕也:SMBC日興証券 日本担当シニアエコノミスト)

【著者作成グラフ】自民党支持率の推移。長らく安定していたが、今はこんな感じ

 12月7日に寄稿した拙稿「メインシナリオは来春から夏の総辞職、危険水域に達した岸田政権の続投の道筋」では、来年に想定される3つの政治シナリオを提示した。だがその後、自民党の安倍派など主要派閥における政治資金パーティー収入を巡る問題が急速に深刻化している。

 岸田首相は14日に安倍派に属する閣僚と副大臣を交代させた。また、安倍派に属する主要な党役員が相次いで辞意を表明している。政局は年末に大きく変動しており、来年の政治シナリオについて再考せざるを得ない状況だ。

 従来、来年の春から夏に掛けての内閣総辞職をメインシナリオに考えていた。だが、政治資金問題により、岸田政権がいつまで続くか予想が難しくなっている。一方で、「ポスト岸田」に求められる条件はある程度絞られそうだ。

 【安倍派の排除】
<閣僚交代、党役員辞任>

 11月14日に岸田首相は安倍派の4閣僚を交代させた。松野官房長官の後任には林前外相(岸田派)、西村経産相の後任には斎藤前法相(無派閥)、鈴木総務相の後任には松本前総務相(麻生派)、宮下農相の後任には坂本元地方創生相(森山派)を起用した。4名とも閣僚経験者で、うち3名は岸田内閣での経験者だ。

 また、安倍派の萩生田政調会長や高木国対委員長、世耕参院幹事長が相次いで辞表を提出した。2024年度当初予算が閣議決定されると目される22日までは任にとどまり、その後交代する模様だ。

 一時は、党役員や大臣のみならず、副大臣と政務官全ての安倍派メンバーを交代する案が取り沙汰された。結局、副大臣は交代となるも、政務官は留任で落ち着いた。

 ただ、13日の国会で立憲民主党の泉代表が「この危機的状況の中で裏金議員の一掃よりも、安倍派一掃を画策しているよう」と指摘したように、安倍派の排除と受け止められても仕方のない展開となった。安倍派は岸田首相に対する不満を強めているだろう。

 <安倍派の帰趨が重要に>

 今後の政局を見る上で、安倍派の帰趨が注目される。これまで安倍派は岸田政権を支える立場であったが、反主流派とでも呼ぶべき立ち位置に転じそうだ。ただ、反主流派として安倍派が自民党内で影響力を持つか否かは不透明だ。

 安倍派が影響力を持つためには、会長などリーダーを据えてまとまる必要がある。今後の政治資金問題の展開次第となるが、いわゆる安倍派5人衆の中では、派閥の事務総長を経験していない衆院議員である萩生田氏が会長候補となる可能性がある。

 会長などリーダーを据えることができない状況では、派閥が分裂する危機に直面するか、もしくは分裂せずともまとまらず、総裁選で草刈り場となるかもしれない。

9185OS5:2023/12/18(月) 14:17:09
 派閥の政治資金パーティーを巡る問題で、岸田首相は安倍派の4閣僚を交代させた。安倍派に属する主要な党役員も相次いで辞意を表明している。
 岸田政権がいつまで続くのか、先を見通すのは難しいが、足もとの混乱を乗り切れば、来年9月の総裁選まで延命する可能性も出てきた。
 「ポスト岸田」には、岸田派、麻生派、茂木派からなる主流派、二階派、森山派、菅グループや石破グループなどの非主流派、安倍派からなる反主流派がそれぞれ候補を出すことになる。その中でも可能性の高い一番手は誰か? 
 (宮前 耕也:SMBC日興証券 日本担当シニアエコノミスト)

【著者作成グラフ】自民党支持率の推移。長らく安定していたが、今はこんな感じ

 12月7日に寄稿した拙稿「メインシナリオは来春から夏の総辞職、危険水域に達した岸田政権の続投の道筋」では、来年に想定される3つの政治シナリオを提示した。だがその後、自民党の安倍派など主要派閥における政治資金パーティー収入を巡る問題が急速に深刻化している。

 岸田首相は14日に安倍派に属する閣僚と副大臣を交代させた。また、安倍派に属する主要な党役員が相次いで辞意を表明している。政局は年末に大きく変動しており、来年の政治シナリオについて再考せざるを得ない状況だ。

 従来、来年の春から夏に掛けての内閣総辞職をメインシナリオに考えていた。だが、政治資金問題により、岸田政権がいつまで続くか予想が難しくなっている。一方で、「ポスト岸田」に求められる条件はある程度絞られそうだ。

 【安倍派の排除】
<閣僚交代、党役員辞任>

 11月14日に岸田首相は安倍派の4閣僚を交代させた。松野官房長官の後任には林前外相(岸田派)、西村経産相の後任には斎藤前法相(無派閥)、鈴木総務相の後任には松本前総務相(麻生派)、宮下農相の後任には坂本元地方創生相(森山派)を起用した。4名とも閣僚経験者で、うち3名は岸田内閣での経験者だ。

 また、安倍派の萩生田政調会長や高木国対委員長、世耕参院幹事長が相次いで辞表を提出した。2024年度当初予算が閣議決定されると目される22日までは任にとどまり、その後交代する模様だ。

 一時は、党役員や大臣のみならず、副大臣と政務官全ての安倍派メンバーを交代する案が取り沙汰された。結局、副大臣は交代となるも、政務官は留任で落ち着いた。

 ただ、13日の国会で立憲民主党の泉代表が「この危機的状況の中で裏金議員の一掃よりも、安倍派一掃を画策しているよう」と指摘したように、安倍派の排除と受け止められても仕方のない展開となった。安倍派は岸田首相に対する不満を強めているだろう。

 <安倍派の帰趨が重要に>

 今後の政局を見る上で、安倍派の帰趨が注目される。これまで安倍派は岸田政権を支える立場であったが、反主流派とでも呼ぶべき立ち位置に転じそうだ。ただ、反主流派として安倍派が自民党内で影響力を持つか否かは不透明だ。

 安倍派が影響力を持つためには、会長などリーダーを据えてまとまる必要がある。今後の政治資金問題の展開次第となるが、いわゆる安倍派5人衆の中では、派閥の事務総長を経験していない衆院議員である萩生田氏が会長候補となる可能性がある。

 会長などリーダーを据えることができない状況では、派閥が分裂する危機に直面するか、もしくは分裂せずともまとまらず、総裁選で草刈り場となるかもしれない。

9186OS5:2023/12/18(月) 14:17:29
■ 岸田政権の安定と安倍派の“反乱”

 派閥としてまとまったとしても、影響力を持つのは来年秋の総裁公選であろう。仮に安倍派がまとまらなければ、岸田政権の安定につながりやすい。

 以上まとめると、政治資金問題が深刻化する前までは、メインシナリオとして予算成立や国賓訪米を終えた来年春から夏に掛けて内閣総辞職に至ると予想していたが、その可能性は低くなっているように思われる。

 年内を含め、早期に総辞職へ至る可能性があるが、そこを乗り切れば来年9月の自民党総裁選まで持ち堪える可能性が高まる。両極端のシナリオだが、どちらの可能性が高いかは、政治資金問題の展開次第であり、想定する確率の提示は難しい。

■ ポスト岸田候補の「一番手」

 【「ポスト岸田」の行方】
<3つの陣営に分かれる>

 政治資金問題により、「ポスト岸田」の行方はどうなるであろうか。

 安倍派が岸田政権を支える立場から、反主流派へ転じることで、自民党内の勢力は大まかに3つの陣営に分かれる見込みだ。主流派は、岸田派、麻生派、茂木派から構成され、谷垣グループも加わる。

 非主流派は二階派、森山派から構成され、菅グループや石破グループも近いと考えられる。反主流派は党内第1派閥の安倍派だ。

 <脱派閥などが政治テーマに>

 早期の総辞職を免れることができれば、岸田政権は基本的に来年9月の自民党総裁選まで持ち堪える可能性が高そうだ。この場合、総裁選には3陣営からそれぞれ候補が出馬するのではないか。

 主流派の候補は内閣支持率次第だ。仮に支持率が持ち直しているようであれば、岸田首相が続投を目指して出馬する可能性が高まるが、支持率が低迷、ないしは一段と低下するようであれば、別の後継候補が模索されよう。その場合は茂木幹事長や林官房長官、上川外相、鈴木財務相の名が上がりそうだ。

 従来型の派閥の論理から言えば、茂木幹事長や林官房長官が有力視されるが、政治資金問題が浮上したことで、それを打開するための脱派閥やクリーン、新鮮なイメージを持つ候補が求められうる。初の女性首相の候補として、上川外相が選ばれる可能性がありそうだ。

 非主流派の候補として、石破元幹事長や小泉元環境相、麻生派所属ながら河野デジタル相が取り沙汰されている。加えて、菅前首相が出馬する可能性もある。

 反主流派の安倍派は、政治資金問題が直撃したこともあり、独自の候補を出しづらい。主流派の候補を推す可能性も低そうだ。非主流派を推すか否かは、候補次第となる。

 例えば、菅前首相なら推しやすいが、長らく安倍元首相と対立してきた石破元幹事長などであれば推しづらい。消去法的ともなるが、政策的に親和性のある高市経済安保相を推す可能性が出てくる。

 様々な組み合わせが考えられ、最終的に誰が出馬するかを現時点で予想するのは難しい。ただ、脱派閥やクリーン、新鮮なイメージを持つ候補が求められやすい中で、女性候補が複数出馬し、総理総裁に選出される可能性は政治資金問題発生前よりも高まっていよう。

9187OS5:2023/12/18(月) 14:17:56
■ 政局が経済政策に与える影響

 【経済政策への影響は?】
<金融政策、財政>

 政局が経済政策に当たる影響はどうか。2024年に任期満了を迎える日本銀行の政策委員はおらず、現行の体制が続く。4月にも日本銀行が物価目標達成と判断し、金融政策運営の正常化を図る可能性が高そうだ。政治情勢は金融政策に基本的に影響しないと予想する。

 財政政策は首相次第だ。誰が政権を担うかで変わってこよう。2025年度にはプライマリーバランス黒字化の財政健全化目標の期限を迎える。2024年中に財政健全化目標期限を先延ばしするのか、目標自体をどうするのかを決断する必要があろう。

 次の首相が主流派から選ばれれば、基本的に財政健全化路線が継続されよう。対して、高市氏の場合は、財政拡張路線へ転じる見通しだ。非主流派の場合は、各候補で政策スタンスの隔たりが大きく、不透明だ。

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 【宮前 耕也(みやまえ こうや)】
SMBC日興証券㈱日本担当シニアエコノミスト
1979年生まれ、大阪府出身。1997年に私立清風南海高等学校を卒業。2002年に東京大学経済学部を卒業後、大阪ガス㈱入社。2006年に財務省へ出向、大臣官房総合政策課調査員として日本経済、財政、エネルギー市場の分析に従事。2008年に野村證券㈱入社、債券アナリスト兼エコノミストとして日本経済、金融政策の分析に従事。2011年にSMBC日興証券㈱入社。エコノミスト、シニア財政アナリスト等を経て現職。
著書に、『アベノミクス2020-人口、財政、エネルギー』(エネルギーフォーラム社、単著)、『図説 日本の財政(平成18年度版)』および『図説 日本の財政(平成19年度版)』(東洋経済新報社、分担執筆)がある。

宮前 耕也

9188OS5:2023/12/18(月) 16:36:19
https://news.yahoo.co.jp/articles/a20acc10c0a87e8a2368a1c0e1a46c7f59f96396
【独自】細田前議長がキックバックの金額を具体的に指示か 自民党パーティー券「裏金」問題
12/18(月) 11:44配信
自民党の派閥の政治資金パーティーをめぐる問題で、先月亡くなった細田博之前衆院議長が、現在の安倍派である細田派の会長をしていた際、細田氏からキックバックの金額について具体的な指示を受けた議員がいることが新たに分かりました。

安倍派の政治資金パーティーでは、パーティー券の収入の一部が派閥側から議員側にキックバックされ、政治資金収支報告書に記載せず、裏金にしていた疑いがあり、東京地検特捜部は、すでに議員本人や秘書らに聴取を行っています。

この問題について、安倍派の関係者がJNNの取材に対し、「細田博之前衆院議長が派閥の会長だったころ、キックバックの具体的な金額を議員に伝えていたことがあった」と証言しました。

細田氏は2021年、派閥の会長を退きましたが、関係者によりますと、細田氏がキックバックの金額を議員に伝えていたのは、会長を退く数年前だということです。細田氏が収支報告書の不記載について指示をしていたかは分かっていませんが、派閥の会長がキックバックを認識していたとみられます。

東京地検特捜部はキックバックが不記載になった経緯について、派閥内での認識も調べているものとみられます。

TBSテレビ

9189OS5:2023/12/19(火) 10:08:46
https://news.yahoo.co.jp/articles/dea28a8e68a4106c49d249ac5837bbde80e8c1e4
岸田首相「絶体絶命」のはずが“自信満々”のなぜ “鈍感力”で「任期完投」どころか再選も視野
12/19(火) 5:51配信

東洋経済オンライン
日本と東南アジア諸国連合(ASEAN)の特別首脳会議であいさつする岸田文雄首相(写真:時事)

 2023年の大晦日を目の前にして、岸田文雄首相が「絶体絶命のピンチ」に立たされている。今年の漢字には「税」が選ばれたが、岸田首相は夏以降、「増税」と「減税」で迷走して国民不信を急拡大させ、内閣支持率は11年前の自民政権復帰以来の最低記録を更新し続けている。そこに降りかかったのが最大派閥安倍派の「巨額裏金疑惑」。総力態勢で臨む東京地検特捜部の捜査次第では、「政権崩壊への決定打」にもなりかねない事態となった。 

 こうした政権を取り巻く状況の度重なる暗転に、苛立ちと焦りを募らせる岸田首相は、臨時国会閉幕翌日の12月14日に、安倍派中軸で党・内閣の要職を占める「5人衆」の事実上の更迭などに踏み切り、政権からの「安倍派一掃」という荒療治で、態勢立て直しを図る。

 しかし、裏金疑惑での東京地検の捜査は国会閉幕後から一気に本格化、多額の裏金を受け取っていた議員の任意の事情聴取に続いて、今週中にも安倍派事務所や関係議員に対する強制捜査に踏み切る構えだ。このため、年末年始の中央政界は、裏金疑惑捜査で大混乱となるのは間違いない。

■「火の玉」宣言の行く末は「火だるま」?  

 こうした状況を「政権打倒の絶好のチャンス」(閣僚経験者)と勢いづく野党側は、立憲民主を先頭に1月中下旬の召集が見込まれる次期通常国会冒頭から、疑惑追及で政権を揺さぶる方針。東京地検は「国会召集までに裏金疑惑で安倍派幹部などを立件して捜査を終結する方針」(司法関係者)とみられるが、野党はその結果も踏まえて首相に早期退陣か衆院解散を迫る構えだ。

 一方、自民党内でも石破茂元幹事長が、3月下旬と見込まれる2024年度予算成立後の首相退陣に言及するなど、党内の「岸田批判勢力」による岸田降ろしの蠢きが表面化した。これに対し岸田首相は、国民の自民不信に歯止めをかけるため「『火の玉』になって党改革を進める」と宣言したが、与党内にも「結局、火だるまになって燃え尽きるしかない」との厳しい声が広がる。

9190OS5:2023/12/19(火) 10:08:56
 そうした中、臨時国会閉幕後に相次いで実施された主要メディアの世論調査でも、ほとんどが内閣支持率過去最低、不支持率過去最高というこれまでの記録をさらに更新した。「裏金疑惑捜査の本格化が想定される年末以降もこの流れは変わらない」(政治アナリスト)とみられており、今後の岸田首相の政権運営は「まさに八方ふさがり」となるのは確実だ。

 にもかかわらず、岸田首相の周辺は「政権維持への自信は揺らいでいない」と強調する。「(岸田首相自身は)解散など考えずに淡々と必要な政策決定を積み重ねれば、9月末の総裁任期満了まで岸田降ろしは起きないと判断している」との読みからだ。

■任期満了まで解散せず、総裁再選も視野に

 確かに、「政治とカネ」で揺れ続けた自民党の歴史を振り返れば、「重大なスキャンダルで支持率が下がり続けても、国会も含めた政権運営が収拾不能の大混乱にならない限り、時の首相の政権維持は可能」(自民長老)とされる。

 要するに「岸田首相にとって解散しない限り辞める必要はない」(自民長老)わけだ。

 しかも岸田首相は、「解散しないまま総裁選に出馬すれば、再選の可能性もあると考えている」(側近)という。

 というのも、次期総裁選について「戦わせていただく」と出馬を明言している高市早苗経済安保相は、「党内保守派の支持は得られるものの、肝心の安倍派は崩壊状態で、岸田首相との対決に勝てる可能性は少ない」(政治アナリスト)との見方が少なくないからだ。

 さらに、各種世論調査で例外なく「次期首相候補のベスト3」に名前を連ねる小泉進次郎元環境相、石破茂元幹事長、河野太郎行革担当相の3氏によるいわゆる「小石河連合」でも、石破氏が出馬した場合、麻生、茂木両派に加え安倍派の支持が得られず、河野氏の出馬は「麻生氏が許さない」とされ、しかもその背後に菅義偉前首相の影がちらつけば、「菅氏を嫌う麻生、茂木両派を軸に党内多数の支持獲得は望み薄」(自民長老)というのが実態だ。

9191OS5:2023/12/19(火) 10:09:09
 このため、「裏金疑惑」の発覚を受けてメディアがあの手この手で報じる“早期政権崩壊説”と“永田町の常識”との間には、「大きな乖離がある」(同)とみられ、だからこそ岸田首相も、「流行語に例えれば『どうする文雄』ではなく、『とにかく明るい岸田』にしか見えない」(首相経験者)というのだ。 

 もちろん「(岸田首相の考えは)まさにとらぬ狸の皮算用。大胆な政治改革決断などで国民の信頼が戻らない限り、再選などあり得ない」との指摘も多いが、官邸周辺からは「岸田首相の鈍感力は並み外れている」(側近)との声も漏れてくる。

■家康の「遺訓」をどう受け止めるのか

 折しも、今週日曜の17日は、NHK大河ドラマ「どうする家康」の最終回だった。戦国時代という大乱世に身を挺して終止符を打ち、足掛け3世紀にわたる太平の世を実現したのが徳川家康だ。

 その家康の遺訓として知られるのは「人の一生は 重荷を負うて 遠き道を行くがごとし」で始まり、締めは「おのれを責めて 人をせむるな 及ばざるは過ぎたるよりまされり」との言葉だ。今回の「どうする家康」に先立つ昨年の大河ドラマは「鎌倉殿の13人」だったが、岸田首相は「何があっても欠かさず観続けた」(側近)とされる。

 「歴史好きで大河ドラマファン」(同)は当然、家康の遺訓も知っているとみられる。それだけに、永田町関係者は「岸田首相は、遺訓に込められた家康の心情をどう受け止めているのかが秘かな注目点」と皮肉交じりで指摘する。

 その一方で、ここ数週間、多くのメディアが政局そっちのけで報道し続けたのが、アメリカ・大リーグの大谷翔平選手の球団移籍を巡る話題。なかでも、ロサンゼルス・ドジャースへの移籍会見で大谷選手が明かした愛犬の名前の「デコピン」は、すぐさまX(旧Twitter)でトレンド1位となった。

 この「デコピン」は日本語で、ウィキペディアで検索すると「対峙した相手の額を中指で弾く行為の総称」とある。だとすれば、「野党だけでなく、多くの国民が今、岸田首相のおでこを指で弾きたいはず」(政治アナリスト)とも揶揄されている。

■国民感情との「ミスマッチ」で政治不信拡大

 岸田首相は16日から18日までの3日間、東京・迎賓館などで開催された日本と東南アジア諸国連合(ASEAN)加盟9カ国の首脳らによる特別首脳会議の議長役として、高揚した表情で首脳外交にいそしんだが、メディアの冷淡な報道ぶりばかりが目立った。

 さらに、それに先立つ15日の「安倍派一掃」の交代人事翌日の初閣議前の閣僚応接室でも笑顔をはじけさせ、その表情を放映したテレビニュースには、ネット上に「危機感がなさすぎ」「脳天気にしか見えない」などの怒りの書き込みが相次いだ。

 こうした「国民感情と岸田首相の言動とのミスマッチが、事態の悪化につながっている」(閣僚経験者)のは否定しようがなく、「(岸田首相が)それを“鈍感力”で乗り越えようとすれば、国民の政治不信拡大は必至」(同)であることは間違いなさそうだ。

泉 宏 :政治ジャーナリスト

9192OS5:2023/12/19(火) 10:12:19
https://news.yahoo.co.jp/articles/f7e63cf4c5ada913826186565b753df62c9f80cf
安倍派・二階派を捜索 パーティーめぐる規正法違反容疑 東京地検
12/19(火) 10:02配信
朝日新聞デジタル
安倍派のパーティーで=2023年5月16日午後6時54分、東京都港区、森岡航平撮影

 自民党の派閥が開いた政治資金パーティーをめぐる問題で、東京地検特捜部は19日午前、最大派閥「清和政策研究会」(安倍派)と「志帥会」(二階派)の事務所(いずれも東京千代田区)に、政治資金規正法違反(不記載・虚偽記載)容疑で家宅捜索に入った。億単位の収入が政治資金収支報告書に記載されていないなどの疑いがあり、政権や党を揺るがす問題は刑事事件に発展した。

 特捜部は安倍派、二階派ともに派閥側の立件を視野に入れて会計責任者らの任意聴取を進めてきたが、指揮系統などの解明には事務所の強制捜査が必要と判断したとみられる。

朝日新聞社

9193OS5:2023/12/19(火) 10:15:27
https://news.goo.ne.jp/article/sankei/politics/sankei-_politics_situation_H7RBY65GOBMQHKERLKTSL3W7CM.html
自民国対代理に御法川信英氏起用を、浜田靖一前防衛相が「条件」 首相は決断できるか
2023/12/18 19:35産経新聞

自民国対代理に御法川信英氏起用を、浜田靖一前防衛相が「条件」 首相は決断できるか

御法川信英氏

(産経新聞)

派閥の政治資金パーティー問題を受けた自民党役員人事で、御法川信英元財務副大臣の処遇に注目が集まっている。辞任する安倍派(清和政策研究会)の高木毅国対委員長の後任で調整中の浜田靖一前防衛相が、就任の「条件」として御法川氏の国対委員長代理起用を挙げているからだ。御法川氏は岸田文雄首相(自民総裁)が頼る麻生太郎副総裁と距離があり、首相は難題を抱えたとの声もある。

「国政の推進に支障が生じないよう、年内の適切なタイミングで、人事を行いたい」。首相は14日、党役員人事について記者団にこう言及した。

自民の国対委員長代理は委員長とともに、国会運営を巡り連立を組む公明党や野党と陰に陽に交渉する役割を担う。御法川氏は「国対族」として知られ、令和3年11月から今年9月まで代理を務めた。

御法川氏が外れた背景に関して、党内には麻生氏の影響を指摘する声が少なくない。御法川氏ら計4人は平成29年に麻生派に合流したが、昨年2月に退会し、溝が生じたというわけだ。

ただ、御法川氏の国対手腕は衆目の一致するところだ。政府や野党との関係が必ずしも円滑とはいえなかった高木氏に代わり、「国対を支えたのは御法川氏」(自民ベテラン)とささやかれる。浜田氏も国対族の後輩に当たる御法川氏をかねて高く評価していた。

首相は当初、パーティー問題で官房長官を辞任した安倍派の松野博一氏の後任として無派閥の浜田氏に白羽の矢を立てた。浜田氏は体力面の不安などを理由に固辞する一方、国対委員長就任は受け入れる意向を示し、合わせて御法川氏の代理起用も求めたとみられる。御法川氏も周囲に「浜田氏の下なら国対代理も随分やりやすくなる」と意欲を見せる。

一方、党内基盤が盤石ではない首相は麻生氏との連携で難局を乗り切ってきただけに、「麻生氏の不興を買うような人事を満身創痍の首相が断行できるのか」(自民若手)と不安視する声もある。首相は18日午後、官邸で麻生氏と会談したが、人事を巡って協議した可能性がある。(市岡豊大、竹之内秀介)

9194OS5:2023/12/19(火) 10:16:35
https://news.goo.ne.jp/article/dailyshincho/politics/dailyshincho-1066953.html
岸田首相は「全く辞める気はない」と前向き 新官房長官で意中の人に断られても「想定内」
2023/12/19 06:11デイリー新潮

岸田首相は「全く辞める気はない」と前向き 新官房長官で意中の人に断られても「想定内」

厳しい政権運営を強いられる岸田首相

(デイリー新潮)

レームダック説を払拭
 自民党安倍派の政治資金パーティー裏金疑惑を受け、岸田文雄首相は安倍派の閣僚を交代させたが、内閣支持率・政党支持率共に最低を更新している。岸田首相自身、意中の候補から断られたことも踏まえて「想定内」と総括し、一部で流布される辞任説を払拭すべく前向きなのだという。

「安倍派の裏金問題に東京地検特捜部が強制捜査を進めていることを受け、岸田首相は安倍派所属の閣僚交代を断行しました。松野博一官房長官を林芳正氏(岸田派)に、西村康稔経産相を齋藤健氏(無派閥)に、鈴木淳司総務相を松本剛明氏(麻生派)に、そして宮下農水相を坂本哲志氏(森山派)にといった陣容です。この後、高木毅国対委員長、萩生田光一政調会長、そして世耕弘成参院幹事長も交代予定で、それで安倍派の一掃がとりあえず落ち着くことになりそうです」

 と、政治部デスク。

意中の官房長官候補
「政府与党の要職を占めてきた、いわゆる安倍派5人衆が揃っていなくなる異常事態です。ただ、岸田首相は全く投げやりになっておらず、一部で取り沙汰される来年の予算案成立と引き換えにしての首相退任の花道論など、全く眼中にない様子。世論調査でしばらくは悪い数字が続くのは織り込み済みで、年明けから反転攻勢を狙っているようです」(同)

 もっとも、今回の閣僚交代後の人事については明確に断られた相手もいる。

「岸田首相と当選同期で信頼関係があるる浜田靖一元防衛相に官房長官就任を依頼していたのは事実ですが、本人が断ったようです。内閣が倒れそうな中、1つのミスも許さない状況で、よりふさわしい人物がいるはずだという返答をしたようです」(同)

 結果的に、林氏にお鉢が回ってきたということになる。

「林氏は能力が高く、常に冷静沈着で取り乱すことなく、霞ヶ関の官僚たちの信頼も厚い。世襲でエリート然とした態度が鼻につくとの評もありますが、前任の松野氏を圧倒する調整力を今後見せるはずです」(同)

ヤミの金とかそれこそ裏金
 ならば最初から林氏を官房長官に就けていれば良かったのではないかと誰しも思うところだが……。

「岸田首相はつい先日離脱しましたが、林氏と共に同じ派閥に所属していたということが大きいようです。首相と官房長官は共に自由な判断で内閣官房報償費(機密費)を使えることになっています。これは領収書が要らない支出で、1ヶ月で1億円前後の規模。岸田首相は外れたとはいえこの特権を同じ派閥で独占することで、他派閥から批判の声が上がる可能性もある。機密費はその性質上、ヤミの金とかそれこそ裏金とも言われ、時節柄、不謹慎と言われかねません」(同)

 今回も同じ派閥は避けたかったが適任者が他におらず、政権運営の安定感を第一に考えて林氏を起用せざるを得なかったというのが実情のようだ。

「今回の代打閣僚人事は悪くなく、それなりに評価されているようです。安倍派はもちろん岸田おろしを進める勢力は存在しないことから、低空飛行を続けた後、どのタイミングで機首を上げることができるか、注目されるところです」(同)

 もっとも一掃された側の安倍派も年明け以降は黙っていないだろう。政権の体力がいつまでもつのか我慢くらべの日々が続きそうだ。

デイリー新潮編集部

9195OS5:2023/12/19(火) 10:19:18
https://news.yahoo.co.jp/articles/50450b2b2dbca7eef312aba2b6817edfb15804f1

本丸は「ドン」森喜朗元総理…!「パー券裏金問題」を追う東京地検特捜部が抱く「安倍派への遺恨」
12/19(火) 7:03配信

現代ビジネス
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 「令和のリクルート事件」とも呼ばれる自民党の政治資金パーティ裏金問題。しかし、総理の岸田はいっこうに焦る様子がない。いったい何を考えているのか―カギは安倍派との「因縁」にあった。


岸田がなぜか笑っている
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 「打ち克つの『克』という字を選びたいと思います」

 「今年の漢字」に何を選ぶか記者団に問われ、岸田はこう答えた。その口元はかすかにほころんでいるように見えた。

 岸田の足元は目下、「政治資金パーティ裏金問題」で燃え盛っている。時事通信が12月14日に公表した世論調査では、内閣支持率は17・1%に急落。政権交代前の麻生内閣以来となる1割台となった。とても笑っていられる状況ではないはずだ。

 にもかかわらず、国会で岸田とすれ違った議員たちは口々に言う。

 「追い詰められていると思いきや、そうでもない」

 「むしろこの状況を楽しんでいるように見える」

 いったいなぜなのか。宏池会(岸田派)関係者は「岸田さんは鈍感だから、いつものようにことの深刻さに気づいていないのではないか」と言う。

「一人で突撃なんてダメですよ」


 しかし、そうではない。岸田が笑いをこらえきれない理由はまさしく、本人が述べた通り、この権力闘争に「打ち克つ」と確信しているからだ。

 (加藤さん、あんたにできなかったことを俺は成し遂げますよ)

 ほくそ笑む岸田が思い出していたのは、23年前の出来事だった。

 「大将なんだから、一人で突撃なんてダメですよ」

 谷垣禎一が、半泣きの加藤紘一の肩を掴みながら必死に説得する。世に言う「加藤の乱」だ。

 '00年11月、当時の森喜朗政権は不人気をきわめ、内閣不支持率は7割を超えていた。そこで「総理に一番近い男」と呼ばれていた当時の宏池会会長の加藤が、野党の内閣不信任決議案に同調して倒閣をもくろんだのだ。

 ところが、加藤率いる宏池会は、当時の幹事長・野中広務や国対委員長・古賀誠の猛烈な切り崩しにあい、反乱はあえなく鎮火されてしまう。

安倍派を恨む東京地検特捜部
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 敗北を覚悟した加藤は、責任を全うするため、盟友の山崎拓と「2人だけで賛成票を投じに行く」と宣言するも、後輩の谷垣らに引き止められ、それすら叶わなかった。これを機に加藤は政治生命を失い、いっぽうの森率いる清和政策研究会(現・安倍派)は、以降20年にわたり自民党の最大勢力として君臨することとなった。

 この「加藤の乱」で、「殿」たる加藤が無惨に切り捨てられるさまを間近に見ていたのが、若き日の岸田だった。

 「ここまで来たら一緒に討ち死にしよう」

 そう覚悟を決めて参加した反乱が、中途半端な結果に終わった。岸田は「加藤の乱」の教訓を、自著にこう記している。

 〈勝負は勝たなければ意味がない〉

 そしていま、期せずしてその勝負のときがやってきた。因縁の相手である清和研を徹底的に叩くため、東京地検特捜部が動き始めたのだ。全国紙の政治部記者が解説する。

 「検察は安倍政権を苦々しく思ってきた。当時の官邸は検察の人事に介入して検事総長候補を左遷したうえ、『官邸の守護神』と呼ばれた黒川弘務を検事総長に据えるために、黒川の定年延長をむりやり閣議決定した。人事という『聖域』に手を突っ込まれたことを、検察はいまでも恨んでいる。

 いま、東京地検特捜部は全国の高検から応援を頼み、スタッフを合わせて100人規模の総力体制をしいている。安倍派はもう逃げられない」

9196OS5:2023/12/19(火) 10:19:39
「キックバック指南書」を押収
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 焦点は安倍派の事務総長経験者や、派閥から多額のキックバックを受けて裏金にしていた議員たちを摘発できるかどうかだ。政治資金規正法で不記載の責任を問われるのは原則、事務職員である会計責任者のみ。

 しかし、メールなどの客観的証拠があれば、議員も共謀に問われる可能性がある。

 「安倍派の会計責任者のAはNTT出身で、子会社の役員や監査役を務め、4年ほど前に安倍派の事務局長として迎えられました。同じNTT出身の参院幹事長・世耕弘成の紹介です。

 このAが政治素人のため、特捜の取り調べに耐えられず、すべて話したと言われています。特捜はすでに安倍派の過去5年分のパーティ券出納簿と『キックバック指南書』を押収して分析しているそうです」(前出の全国紙政治部記者)

 検察が狙っているのは安倍派の現役幹部のみではない。本丸は「ドン」森喜朗だという。

 「そもそも裏金作りは森元総理の時代から連綿と続いてきたもので、検察は、安倍派の裏金の相当額が森に流れた可能性を探っています。

 そう仮定すると、色々と符合するものがある。歴代事務総長の松野博一、西村康稔、高木毅は裏金を上納金として森に渡していたため、森のお気に入りの総裁候補『5人衆』として持ち上げられ、岸田政権でも良いポストがあてがわれた。

 一方で、元事務総長の下村博文は上納していなかったため、森に干されたというわけです」(全国紙社会部記者)

 岸田とすれば、この波に乗らない手はない。いまは亡き加藤の遺恨を晴らす、千載一遇のチャンスが巡ってきたのだ。

麻生太郎が驚いた岸田総理の怨念
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 岸田が画策するのは森への復讐だけではない。党内外にいまだ色濃く残る安倍晋三の「遺風」をも一掃しようとしている。

 安倍は「私の次は岸田さんだから」と引き上げるそぶりを見せながら、'20年の総裁選では菅義偉を、'21年の総裁選では高市早苗を推し、何度も岸田のハシゴを外してきた。挙げ句は「華がない」「化けない」などとバカ扱い。それでも岸田は耐え続けた。安倍が亡くなったときには、国葬もあげてやった。それなのに、旧統一教会問題の尻拭いまでするハメになったのだ―。

 「清和研の政務三役を、すべて変えることに決めました」

 9日の夕方、公邸を訪れた副総裁の麻生太郎は、岸田の話を聞き、目を丸くした。政権から安倍派を一掃するというのだ。

 「首を変えたところで、次の奴が同じことをしていたら収拾がつかなくなるぞ。そんなことぐらい、あんた分からないのか」

 「パフォーマンスで罪なき連中まで切って、どうやって政権運営するんだ」

 麻生は色をなして反論したが、岸田の決断は揺るがなかったという。

 (これはパフォーマンスじゃない。復讐なんだよ)

 後編記事『岸田総理が目論むまさかの「裏金解散」! 残念でした、辞めません…それに立ち向かう小泉進次郎の「意外な存在感」』に続く。

 「週刊現代」2023年12月23日号より

週刊現代(講談社)

9197OS5:2023/12/19(火) 16:34:08
https://news.yahoo.co.jp/articles/48f548ac54dc1aeb0aa8f389d1165f43fa4edc04
パーティ裏金疑惑「書かないのが問題」 検察、悪質性重視 事務総長らの権限解明が焦点
12/19(火) 16:11配信
産経新聞
自民党安倍派「清和政策研究会」の事務所前に集まる報道陣=19日午前、東京都千代田区(斉藤佳憲撮影)

自民党の最大派閥・安倍派(清和政策研究会)と二階派(志帥会)に19日、東京地検特捜部が政治資金規正法違反容疑で家宅捜索に踏み込んだ。これまでの捜査で派閥が主導した裏金作りの実態が浮上し、特捜部は悪質性が高いと判断。今後は議員側の事務を仕切る事務総長の権限など派閥の構造の解明が焦点となりそうだ。特捜部は来年の通常国会開会までに関係者の刑事処分につなげるべく捜査を進める。


きっかけは一人の告発だった。

昨年末、政治資金規正法研究者の神戸学院大の上脇博之教授が安倍派などのパーティー収入の内訳の一部が収支報告書に記載されていないことに気付き、東京地検に同法違反罪で刑事告発した。

特捜部は告発を受けて捜査を開始。その過程で見えてきたのが、別の疑惑だった。

安倍派ではパーティー収入を専用の口座で管理していたが、入金された金額と収支報告書に記載されていた収入が乖離(かいり)。安倍派が所属議員にパーティー券の販売ノルマを課し、ノルマを超えた分を安倍派と議員の収支報告書に記載せずに還流していたことが発覚した。

特捜部が各派閥に提出を求めた会計書類や、会計責任者、安倍派議員やその秘書からの任意の事情聴取で見えてきたのは派閥主導による不記載の構図だ。

議員の一人は安倍派から還流分を受け取る際、収支報告書に例外的に記載する必要がない「政策活動費」とする虚偽とみられる説明を受けていたことを特捜部に打ち明けており、議員側の収支報告書への不記載も安倍派がお膳立てしていたともいえる。

政治資金規正法は収入と支出さえ明記すれば、基本的に使途の善悪は問わず、税金もかからない仕組みになっている。

だが、安倍派はノルマ超過分も還流分も記載しないことで、使い道を記載する必要のない裏金として運用。検察当局は規正法の趣旨そのものを踏みにじる行為との見方を強めているもようだ。

検察幹部は話す。「還流そのものに問題はない。あくまで書いていないということが問題だ」(久原昂也、星直人、川島優治)

9198OS5:2023/12/19(火) 16:34:46
https://news.yahoo.co.jp/articles/8bcbf469b202b98281a7e2a7a311888d0d33c975
「人」に「金」、そして「情報」が集まる重要拠点 特捜部が捜索の派閥事務所
12/19(火) 14:30配信

産経新聞
自民党安倍派の派閥事務所が入るビルの前に集まる報道陣=12月19日午前、東京都千代田区

自民党の派閥のパーティーを巡る問題で、東京地検特捜部は19日、政治資金規正法違反(不記載・虚偽記載)の疑いで安倍派(清和政策研究会)と二階派(志帥会)の事務所を家宅捜索した。人と金と情報が集まり、政治を動かす拠点となってきた派閥事務所。今でも多くの派閥事務所では週に1度の例会が開かれ、所属議員が結束を確認する場となっている。

自民には政策集団として6派閥があり、それぞれ国会周辺のビルに事務所を構えている。多くの場合、職員数人が常駐し、派閥の経理の管理や選挙の応援弁士の差配、派閥パーティーの計画といった派閥実務を行っている。事務所で所属議員に政策秘書を紹介したり、落選議員の秘書の転職を世話したりする派閥もある。

また、所属議員が出入りし、交流を温める場という側面もある。毎週木曜昼には所属議員が弁当を食べながら幹部の話を聞くとともに、国会対策や党内政局で情報交換を行っている。人事の時期になるとベテラン議員が派閥事務所に構え、中堅・若手から希望ポストを聞く拠点にもなっていた。

一方、国会周辺の派閥事務所の賃料の相場は、月額100万〜200万円。職員の人件費も含めると、所属議員から一般に月5万円徴収する派閥費だけで運営を賄うのは厳しいとみられる。

石破茂氏は幹事長を務めた平成24年11月、脱派閥の一環として派閥事務所の党本部への移転を掲げたが、各派は黙殺した。その石破氏も27年に石破派(水月会、現在は解散)を立ち上げた際は、国会に近いビルに事務所を構えていた。

9199OS5:2023/12/19(火) 16:35:39
https://news.yahoo.co.jp/articles/3ee3635ea81303ce23e8c3d573699c74b10b4ffb
二階派閣僚、続投させる意向 岸田首相「信頼回復努める」
12/19(火) 13:25配信

時事通信
報道陣の取材に応じる岸田文雄首相=19日午後、首相官邸

 岸田文雄首相は19日、自民党安倍派と二階派が政治資金規正法違反容疑で東京地検特捜部の強制捜査を受けたことについて、「党としても強い危機感を持って国民の信頼回復に努めなければならない」と語った。

 二階派所属の小泉龍司法相、自見英子地方創生担当相の進退については「引き続き職責を果たしてもらいたい」と述べた。首相官邸で記者団に語った。

9200OS5:2023/12/19(火) 18:28:09
https://news.yahoo.co.jp/articles/1537b7a9e37f596bbe1527754ff4019805e5e820
世耕氏後任に松山氏ら浮上 参院自民、執行部人事を会長に一任
12/19(火) 17:43配信
毎日新聞
自民党

 参院自民党は19日、国会内で特別議員総会を開き、清和政策研究会(安倍派)の政治資金パーティーを巡る裏金疑惑を受けた世耕弘成前参院幹事長の辞任を報告し、後任選びを含む執行部人事を関口昌一参院議員会長(茂木派)に一任した。世耕氏の後任には、松山政司参院議員副会長(岸田派)や石井準一参院議院運営委員長(茂木派)らの名前が浮上している。


 参院自民は長年、安倍派、茂木派、岸田派の主要3派が主導権を握る形で運営されてきた。参院執行部人事は党総裁も手が出せない「聖域」とされている。

 しかし安倍派と二階派が19日に東京地検特捜部の強制捜査を受けたことで、党内では安倍派からの参院幹事長起用は「難しい」との声が広がる。このため岸田、茂木の2派から後任を選ぶことが妥当とする見方が強まっている。

 世耕氏は「5人衆」と呼ばれる安倍派の実力者。派閥から1000万円超のキックバック(還流)を受け、裏金化していた疑いが浮上し、14日に関口氏に辞表を提出していた。【木下訓明】

9201OS5:2023/12/19(火) 20:05:55
https://news.yahoo.co.jp/articles/83d2e3106b9f693a973c3aae9951d549c45c8e63
岸田内閣、二階派2人は大臣続投 問われる「安倍派一掃」との整合性
12/19(火) 19:45配信

朝日新聞デジタル
記者らに囲まれ首相官邸を出る小泉龍司法相(中央)=2023年12月19日午前10時30分、岩下毅撮影

 自民党の派閥が開いた政治資金パーティーをめぐる問題で、東京地検特捜部が安倍派と二階派の事務所を家宅捜索したことを受け、岸田文雄首相(党総裁)は19日、記者団の取材に対し、「党として強い危機感を持って国民の信頼回復に努めなければならない」と述べた。二階派所属の小泉龍司法相と自見英子地方創生相については「引き続き職責を果たしてもらいたい」と述べ、続投させる考えを示した。

 安倍派の閣僚・副大臣計9人を交代させた14日の人事との整合性が問われるが、「(14日は)どこの政策集団がどうかではなく、一人ひとりの事情、意向を勘案して人事を行った」と強調した。

 法相として検察を指揮できる立場にある小泉氏は19日の記者会見で、辞任する考えがあるのか問われても答えず、「(二階派の)対応も含め、様々な状況を踏まえて私と政策集団との関わりについては適時適切に判断していきたい」と派閥離脱の可能性に言及した。自見氏は「引き続き内閣の一員として職務に全力を尽くしたい」とし、続投する意思を示した。

朝日新聞社

9202OS5:2023/12/19(火) 20:45:18
>>9200
政審会長福岡資麿 茂木派
国対委員長野上浩太郎 安倍派
参院議長尾辻秀久 茂木派

って考えたら、岸田派からですかね

9203OS5:2023/12/20(水) 11:21:44
https://news.yahoo.co.jp/articles/7ee2fbb701e2d13d2dfd3d0301fd90e307ff0dd4
小泉法務大臣、自見万博担当大臣が二階派離脱の意向固める 特捜部による強制捜査受け
12/20(水) 7:51配信
テレビ朝日系(ANN)
小泉法務大臣(左)と自見万博担当大臣(右)

自民党・二階派への東京地検特捜部による家宅捜索を受け、小泉法務大臣と自見万博担当大臣が、所属する二階派から離脱する意向を固めたことがわかりました。

特捜部は19日、政治資金規正法違反の疑いで安倍派と二階派の事務所を捜索しました。

政府関係者によりますと、これを受けて小泉大臣と自見大臣の2人は、既に二階派を離れる意向を固めていて、近く離脱する方針だということです。

特に、検察を指揮できる立場にある法務大臣を二階派に所属する小泉氏が務めていることについては、捜査の公平性への観点から懸念の声が上がっていました。

テレビ朝日報道局

9204OS5:2023/12/20(水) 11:25:24
https://news.yahoo.co.jp/articles/e8694c8ab5865abe683379bd5206eb380fad38d8
安倍派捜索5時間、二階派は夕方まで続く…パーティー収入不記載の疑い
12/19(火) 22:31配信
読売新聞オンライン
安倍派の事務所があるビルから出る東京地検特捜部の車両(19日午後、東京都千代田区で)=関口寛人撮影

 自民党派閥の政治資金パーティーを巡る政治資金規正法違反事件で、東京地検特捜部は19日、同法違反(不記載、虚偽記入)容疑で「清和政策研究会」(安倍派)と「志帥会」(二階派)の事務所を捜索した。2018〜22年の5年間で安倍派では約5億円、二階派では計1億円超の収入について政治資金収支報告書に記載していなかった疑いがあり、特捜部は、押収した資料を分析するなどして実態解明を目指す。

(写真:読売新聞)

 一連の疑惑は、最大派閥の安倍派(所属議員99人)と第5派閥の二階派(同40人)の2ルートで、強制捜査が行われる事態に発展した。特捜部が自民党の派閥を強制捜査したのは、04年に判明した日本歯科医師会側から旧橋本派(現茂木派)への1億円ヤミ献金事件以来とみられる。

 この日の捜索は午前10時頃に開始。東京都千代田区にある両派の事務所に、それぞれ特捜部の係官ら約20人が入った。捜索は、安倍派で午後3時頃まで、二階派では夕方頃まで続いた。

 関係者によると、安倍派では、パーティー券販売のノルマ超過分を議員側に現金でキックバック(還流)。派閥側の収支報告書には、ノルマ超過分の収入と議員側への還流分の支出がいずれも記載されていなかった。

 議員側の収支報告書にも還流分の収入が記載されておらず、裏金化されていたとみられる。還流分は、同法の公訴時効にかからない22年までの5年間で計5億円規模に上るとされる。

 二階派でも安倍派と同様に還流させていたが、派閥側の支出と議員側の収入には記載されていたという。ただ、二階派ではパーティー収入を実際よりも少なく収支報告書に記載していたとされ、その不記載額は5年間で1億円超とみられる。

9205OS5:2023/12/20(水) 21:20:04
梶山弘志は幹事長代行のまま?https://news.yahoo.co.jp/articles/8a6941d55d985557d3cc85da936ce1527185c72e
自民党・萩生田政調会長の後任に無派閥の渡海元文科相が内定
12/20(水) 19:37配信
FNNプライムオンライン(フジテレビ系)
FNNプライムオンライン

岸田首相は、自民党安倍派の政治資金パーティー問題をめぐり政調会長の辞表を提出した萩生田光一氏の後任に、渡海紀三朗元文部科学相を起用する方針を固めた。

渡海氏は当選10回の75歳で無派閥。

若手議員時代には、武村正義氏、石破茂氏らと共に、「ユートピア政治研究会」を立ち上げるなど政治改革に積極的で、1993年には自民党を離党して新党さきがけの結党に加わり、その後自民党に復党した。福田康夫内閣では文部科学相を務めた。

今回の人事は、派閥のパーティー問題が深刻化する中で、安倍派の萩生田政調会長の後任には無派閥議員の起用が望ましいとの判断が働いたとみられる。

フジテレビ,政治部

9206OS5:2023/12/20(水) 21:21:01
https://news.yahoo.co.jp/articles/80ad63a795754d101a5b8910ee1d51c67a33de2e
自民政調会長に渡海紀三朗氏 首相が方針 萩生田氏の後任
12/20(水) 20:46配信

毎日新聞
渡海紀三朗元文部科学相

 岸田文雄首相は自民党派閥の政治資金パーティーを巡る問題を受け、萩生田光一政調会長の後任に無派閥の渡海紀三朗元文部科学相(75)を起用する方針を固めた。自民関係者が20日、明らかにした。首相は既に安倍派の高木毅国対委員長の後任に無派閥の浜田靖一前防衛相(68)を起用する方針を固めている。


 萩生田、高木両氏は安倍派の裏金疑惑を受け、14日に辞表を提出した。後任人事は22日にも正式決定される見通しだ。

 渡海氏は衆院兵庫10区選出で当選10回。福田康夫内閣で文科相や首相補佐官を務めた。浜田氏は衆院千葉12区選出で当選10回。衆院予算委員長や防衛相などを歴任した。【飼手勇介】

9207OS5:2023/12/20(水) 21:21:47
https://news.yahoo.co.jp/articles/a5d4bdbd94bc3dddd78f9ee8e503f832f1097477
自民、国対委員長代理に御法川信英氏
12/20(水) 20:16配信

産経新聞
御法川信英氏

岸田文雄首相(自民党総裁)は20日、国対委員長代行に西村明宏前環境相、国対委員長代理に御法川信英元財務副大臣を起用する方向で調整に入った。複数の与党関係者が明らかにした。

辞任する安倍派(清和政策研究会)の高木毅国対委員長の後任には無派閥の浜田靖一前防衛相を充てる方針だ。

9208OS5:2023/12/20(水) 21:25:01
https://news.yahoo.co.jp/articles/c334ce7c3c568e711d72a1494c106a8e5a7d55ab
首相、二階派2閣僚更迭せず 岸田派逃げ切りの「隠れみの」? 安倍派更迭と「一貫性ない」
12/20(水) 18:31配信

カナロコ by 神奈川新聞
国会議事堂(資料写真)

 自民党派閥の政治資金パーティー裏金疑惑を巡り、安倍派(清和政策研究会)4閣僚を更迭した岸田文雄首相が二階派(志帥会)の2閣僚の続投を容認したことが波紋を広げている。党内外から「一貫性がない」との批判が沸き起こり「総理は岸田派逃げ切りのために二階派を隠れみのにした」との臆測もささやかれている。

 岸田首相には2年前の党総裁選で党役職の任期短縮を掲げ、当時の二階俊博幹事長を退任に追い込んだ過去がある。二階派議員の間からは「こうなったからには最低限の筋を通すしかない。岸田総理よりも国民からの信頼を得るほうがずっと必要なこと。安倍派にならってうちの2閣僚は降りるべきではないか」(ベテラン)との強硬論も飛び交う。

 「引き続き職責に当たってもらう」。東京地検特捜部の2派閥への家宅捜索開始を受けて取材に応じた首相は19日、二階派の小泉龍司法相と自見英子地方創生担当相の進退を問われ、こう明言した。小泉氏は今回の疑惑を巡る捜査指揮の責任者。記者団から「捜査に影響が出かねない」などとただされたが、「検察当局は不偏不党」などと一般論を持ち出して突っぱねた。

 党内はもとよりSNS(交流サイト)上でも「安倍派への対応と極端に違う」「ダブルスタンダードだ」との批判が続出。20日になって両閣僚が派閥を抜けることとなったが、これに対しても「とるべき対応はそこではない」「ならば他の4閣僚に同じ扱いができなかったのはなぜだ」と疑問を呈され、火に油が注がれる状況だ。

神奈川新聞社

9209OS5:2023/12/20(水) 21:26:51
https://news.yahoo.co.jp/articles/efdb0dfe97ee3b7466eec9bf93ae2d9ce1e293d3
谷川氏(衆院長崎3区)も任意聴取 複数ルートでパーティー券販売 自民党派閥の裏金疑惑
12/20(水) 11:00配信
長崎新聞
 自民党派閥の政治資金パーティーを巡る裏金疑惑の解明を目指す東京地検特捜部は、4千万円超のキックバック(還流)を受け取ったとされる安倍派の谷川弥一衆院議員(長崎3区)からも任意で事情を聴いている。関係者によると、パーティー券を複数のルートで売りさばいており、支援者からは「ありのままを県民に説明して」と求める声が聞かれた。
 「付き合ってもらえませんか」-。大村市の男性は谷川氏の秘書に懇願されて何度か同派のパーティー券を購入した。1枚2万円の出費。東京の会場に行くつもりはないが、自民を支持しており、仕方がないと受け止めた。
 県内関係者によると、同派のパーティー券は秘書らが毎年販売。東京から地元の事務所に全体の販売枚数が伝えられ、「多い時で秘書1人当たり50〜60枚がノルマとして割り当てられた」という。ただ、還流の仕組みについては「(県内関係者に)全く知らされていなかった」と驚く。
 ほかにも販売ルートがあった。谷川氏の関係会社の元社員は「ごく少数の社員が券を管理していた。(谷川)代議士とも売り先を話し合っていたようだ」と証言。社内各職場に下請け業者などが記されたリストが配られ、パーティー券と振込用紙が入った封筒を届けて回っていたという。
 谷川氏は党離島振興特別委員会委員長を務め、国境離島新法の成立など地域振興に尽力した。後援会の島信行会長は「還流を自分の懐に入れることはしないはず」と信じる。その半面、「収支報告書への不記載は本人の落ち度。地元に貢献してきたが、帳消しにはならない。(疑惑が事実とすれば)今までの功績を棒に振ってしまいかねない」と惜しむ。
 裏金疑惑について、谷川氏は10日に「事実関係を慎重に調査・確認し、適切に対応する」と述べるにとどめている。19日、谷川氏事務所への家宅捜索はなかった。地元五島市の支援者は疑惑が浮上したことに落胆し、こう望んだ。「結局は本人しか分からないこと。県民にありのままを語ってほしい」

9210OS5:2023/12/21(木) 08:42:52
https://news.yahoo.co.jp/articles/65711750d25188bc3b8096cb52936c04b043aaa2
安倍派幹部なのに“無傷”…下村博文元文科相がクリスマス会で明かした「私に捜査が及ばない理由」
12/20(水) 19:04配信
SmartFLASH
12月18日に開かれた下村博文元文科相の2政治団体が共催したクリスマスパーティ

「会合ではいつもと変わらない様子で、むしろ機嫌がよく見えました。派閥がガタガタになっているこの時期に、ですからね。下村さんは清和会(安倍派)など、もうどうなってもかまわないのでしょう」

 12月18日、下村博文元文科相の政治団体が共催したクリスマスパーティ「博文会 博友会 クリスマス会」が開かれた。出席した後援会幹部は、その様子を冒頭のように話す。派閥の政治資金パーティーの収入が一部の議員にキックバックされていた問題で、東京地検特捜部は19日、自民党の安倍派と二階派の事務所に強制捜査に入った。

 安倍派では、西村康稔前経産相ら「5人衆」が閣僚や党幹部を外され、副大臣4人も辞職した。安倍晋三元首相の亡き後、集団指導体制に移行していた安倍派は、瓦解の危機に瀕している。

 渦中の安倍派の有力幹部として、その動向が永田町で関心を集めるのが、代表代行を務めていたにも関わらず、常任幹事会からも外され、現在は顧問に“棚上げ”されている下村氏だ。社会部記者がこう話す。

「キックバックを受けた議員は次々に特捜部の取り調べを受けています。松野博一前官房長官や高木毅前国会対策委員長ら、安倍派の事務総長経験者もすでに任意で事情を聴かれているという話も流れています。ところが、同じく事務総長を務めていた下村さんは“無傷”の状態なんです。そもそもキックバックについては、派内で別台帳まで作って管理していたわけで、内部関係者の告発がなければ特捜部といえども捜査は難しい。そのため、下村さんが特捜部の情報源になっているのではと疑っている安倍派の議員は多いのです」

 ところがこの日のクリスマスパーティで、下村氏からは驚きの発言があったという。前出・後援会幹部がこう話す。

「挨拶のために登壇した下村さんは、情報源と疑われていることを自ら切り出したうえで、“疑惑”をきっぱりと否定していました。また、事務総長だった下村さんに捜査が及んでいないことについても、時効にあたるためだと話したのです。一方で、2018年まで遡って自らの事務所でも調査したところ、『2019年と2020年に計18万円のキックバックがあった』とも壇上で明かしました」

 さらに、こう言うのだ。

「問題の渦中に後援会パーティを開けば批判が集まることは、下村さんはもちろん承知していました。じつは後援会の内部では、下村さんは次回の総選挙には出ないで引退するのではという噂で持ち切りなんです。そうなれば、今回が最後のパーティということ。下村さんも憑きものがとれたような、いいお顔でしたよ」

 このまま引退まで“無傷”でいられるのか――。

9211OS5:2023/12/21(木) 08:47:23
https://news.yahoo.co.jp/articles/4066622ff455d0add05712e6fb662ad4b2910b63
参院選の年、改選議員に全額還流か 安倍派のパーティー収入、裏金で
12/21(木) 4:00配信
朝日新聞デジタル
清和政策研究会(安倍派)の事務所に家宅捜索に入る東京地検特捜部の係官ら=2023年12月19日午前9時59分、東京都千代田区、西岡臣撮影

 自民党の最大派閥「清和政策研究会」(安倍派)が政治資金パーティー収入の一部を裏金化したとされる事件で、派閥側が、改選を迎える参院議員が集めた資金については、全額を裏金としてキックバック(還流)していた疑いがあることが、関係者への取材でわかった。選挙資金を想定した特例措置とみられ、19日に安倍派事務所を捜索した東京地検特捜部が経緯を調べている。


 関係者によると、安倍派では、各議員が集めたパーティー券収入について、派閥の政治資金収支報告書には販売ノルマ分のみを載せ、ノルマ超過分は記載せずに裏金として議員側に還流。還流分は支出にも載せず、受領した議員側も自身の政治団体の収入に載せない運用にしていたとされる。

 その上で参院議員には特例措置があったことが新たに判明。参院議員の任期は6年で、3年ごとに半数が改選されるが、改選の年に限り、ノルマは関係なく、集めた全額が派閥から還流される仕組みだったという。

朝日新聞社

9212OS5:2023/12/21(木) 08:58:52
https://news.yahoo.co.jp/articles/d4b966f366de088ce54f5f6f3f181bdcc4c51b5a
岸田首相、信頼回復へ動き鈍く 強制捜査も「様子見」 安倍派のみ更迭、自民に不満〔深層探訪〕
12/21(木) 7:00配信

時事通信
自民党役員会に臨む岸田文雄首相(中央)と茂木敏充幹事長(左)ら=19日午前、東京・永田町の同党本部

 自民党派閥の政治資金パーティーを巡る問題は、東京地検特捜部による安倍、二階両派の強制捜査に発展した。「政治とカネ」に対する国民の視線が厳しさを増すのは必至だが、信頼回復に向けた岸田文雄首相の取り組みはなお鈍い。両派で閣僚の処遇が異なる判断にも、党内で不満の声がくすぶる。

 ◇「勝負できない人」
 「捜査に影響や予断を与えることは控えなければならない」。首相は19日午前の党役員会で、捜査状況の「様子見」に徹する姿勢をにじませた。

 特捜部が強制捜査に入ったのはこの直後。裏金疑惑の渦中にある安倍派だけでなく、二階派も対象となり、党本部は一時騒然となった。両派幹部は「状況が分からない」「重大なことだ」などと厳しい表情。安倍派若手は「派閥瓦解(がかい)」への危機感をあらわにした。

 党内からは、一部で「政治改革」を求める声も出始めた。船田元・衆院議員総会長は自身のメールマガジンで「派閥の解消・廃止を議論しなければ、国民の信頼は取り戻せない」と主張。石破茂元幹事長も記者団に対し、政治資金規正法改正などの再発防止策を「次の国会が始まるまでに国民に明らかにすべきだ」と訴えた。

 首相は臨時国会の閉会を受けた13日の記者会見で、国民の信頼回復へ「火の玉」になると宣言。しかし、19日の役員会では「新たな枠組み」を立ち上げる考えを示したものの、具体論には踏み込まなかった。規正法改正や派閥解消などを巡り、党内の根強い慎重論に配慮したとみられる。

 「遅かれ早かれ政治改革の議論は避けられない。勝負できない人だ」。政府関係者は煮え切らない首相の態度をこう嘆いた。

 ◇二階派法相に疑義
 裏金疑惑の拡大を受け、首相は14日に安倍派所属の4閣僚を「一斉更迭」。しかし、19日は記者団から二階派所属の小泉龍司法相、自見英子地方創生担当相の処遇を問われ、「引き続き職責を果たしてもらいたい」と即答した。

 二階派では、議員側も含め政治資金収支報告書にキックバック(還流)分の記載があったという。これを踏まえ、政府高官は進退を問わない考えを示すが、安倍派からは「怒り心頭だ」「われわれはトカゲのしっぽ切りか」などと反発が相次ぐ。

 検察への「指揮権」を有する法相ポストに二階派がとどまることにも疑問の声が上がる。立憲民主党の山井和則国対委員長代理は「強制捜査が入った派閥の人が法相で、本当に国民が納得するのか」と断じた。

 連立を組む公明党には、自民党への不信感が広がる。山口那津男代表は党公式のSNSの動画で「(自民党と)同じ穴のムジナと見られたくない」と強い不快感を表明。19日の会見でも、二階派の閣僚交代の必要性を問われ、「国民に不利益を及ぼさないよう取り組んでもらいたい」とくぎを刺した。

9213OS5:2023/12/21(木) 10:24:39
https://news.yahoo.co.jp/articles/a166170c7473609461eff0b1c475e14f4ee9c097
安倍派「裏金」、複数議員側がノルマ超過分を派閥に届けず事務所にプールか…不記載額が増える可能性
12/21(木) 5:00配信

読売新聞オンライン
(写真:読売新聞)

 自民党の「清和政策研究会」(安倍派)を巡る政治資金規正法違反事件で、複数の議員側が東京地検特捜部の事情聴取に対し、パーティー券販売のノルマ超過分について「事務所でプールし、派閥側に届け出ないことがあった」と説明していることがわかった。特捜部は派閥側のキックバック(還流)分に加え、議員側のプール分も派閥の収入として計上されるべきだったとみており、同派の政治資金収支報告書への不記載総額は膨らむ可能性がある。


 安倍派ではノルマ超過分を議員側に現金で還流していたが、派閥側、議員側双方の収支報告書に記載せず、直近5年間で約5億円が裏金化されていた疑いがある。特捜部は19日、同法違反(不記載、虚偽記入)容疑で派閥事務所を捜索し、多数の資料を押収した。

 関係者によると、複数の議員の事務所関係者が特捜部に対し、ノルマ分を派閥側に支払ったが、超過分は金額などを派閥側に知らせないまま事務所でプールし、収支報告書にも記載していなかったと説明。中にはプール分が5年で数百万円に上る議員もおり、特捜部は所属議員への事情聴取でプール分の有無を確認し、ある場合は使途について聞いているとみられる。

 プール分は還流分と違い派閥の会計書類に記載はないものの、特捜部は、いずれも派閥パーティーに対する支払いであり、派閥側の収入として記載するべきだったとみている。安倍派の不記載額は収支合わせて10億円規模に上るとされるが、派閥主導の還流分に、個々の議員側が行っていたプール分を上乗せして膨らむ可能性があるという。

 超過分をプールしたことがあるという議員の関係者は、取材に「翌年以降のパーティーでノルマに達しない場合に補填(ほてん)する資金として管理していた」と証言している。

9214OS5:2023/12/21(木) 22:22:36
https://news.yahoo.co.jp/articles/ac0430749313a3eca8e0b5b3e586caef7c018c25
松野、世耕、高木氏らに任意聴取要請 不記載経緯確認へ 東京地検
12/21(木) 21:58配信

産経新聞
松野博一官房長官=14日、首相官邸(春名中撮影)

自民党の派閥のパーティー収入不記載事件で、東京地検特捜部が松野博一前官房長官ら安倍派(清和政策研究会)幹部に任意での事情聴取を要請したことが21日、関係者への取材で分かった。特捜部は、安倍派が所属議員に課したパーティー券の販売ノルマ超過分を政治資金収支報告書に記載せずに議員にキックバック(還流)した経緯について知っている可能性があるとみて、事情聴取を検討していた。

【イラストで解説】安倍派を巡るパーティー収入「中抜き」の流れ

他に聴取を要請されたのは世耕弘成前参院幹事長や高木毅国対委員長。

高木氏は令和4年8月から安倍派の実務を議員側で仕切る事務総長を務めている。松野氏は令和元年9月〜3年10月に事務総長だった。安倍派の会計責任者から不記載について相談を受けた可能性がある。

松野氏、世耕氏、高木氏自身もパーティー券の販売ノルマを超えた分を安倍派から還流されており、自身の関連団体の政治資金収支報告書に記載されなかった還流分の総額は平成30年〜令和4年分でいずれも1千万円を超えるとみられている。

特捜部はほかにも閣僚経験者を含む複数の安倍派議員の聴取を進めており、議員側の関連団体の収支報告書に還流分が記載されなかった経緯についても確認し、議員本人の関与の有無を慎重に調べているもようだ。

安倍派ではパーティー収入のノルマ超過分を収支報告書に記載せずに議員に還流することが慣例化しており、平成30年〜令和4年分の不記載額は収支あわせて10億円を超える恐れがある。

安倍派はトップが会長で実務の仕切りを事務総長が担う。収支報告書上の会計責任者は事務局長で、平成30年以降は同じ人物が務めている。30年以降の事務総長は松野氏や高木氏ら4人。会長はいずれも故人の細田博之前衆院議長と安倍晋三元首相で、安倍氏の死去後は空席となっている。

9215OS5:2023/12/21(木) 22:24:00
https://news.yahoo.co.jp/articles/7454f39b6a47ecf53b77be0f8b1bff72699de8cc
前官房長官の聴取要請 自民に激震 「クリスマス気分になれない」「底見えない」
12/21(木) 20:14配信


産経新聞
記者会見を終えた岸田文雄首相を見送る松野博一前官房長官(右)=13日午後、首相官邸(春名中撮影)

自民党派閥の政治資金パーティーを巡る裏金疑惑で、東京地検特捜部が安倍派(清和政策研究会)に所属する松野博一前官房長官に任意での事情聴取を要請した。内閣の要として首相を支える官房長官経験者への聴取要請は極めて異例。岸田文雄首相(自民総裁)にとっては痛手となる。

【表でみる】自民党の主な"疑惑"の議員

「しっかりと調査、確認して適切に対応する」

安倍派事務総長で松野氏と同様の疑惑を抱える自民の高木毅国対委員長は21日、松野氏に対する聴取要請に関して国会内で記者団にこう述べた。

官房長官経験者が聴取要請を受けるのは、平成16年の日本歯科医師連盟(日歯連)のヤミ献金事件で立件された村岡兼造元官房長官以来とみられ、党内からは不安の声が相次いだ。

ある安倍派幹部は「松野氏1人で終わるわけがない。底が見えない」と声を震わせた。他の安倍派幹部へも聴取要請があったとの情報もあり、派内では「次は誰がターゲットなのか」と懸念が広がっているという。安倍派のベテラン議員は「クリスマス気分には到底なれない」と苦笑した。

また、無派閥の中堅議員は「党全体にとってイメージダウンだ」と嘆息。閣僚経験者は「次の選挙はみんな厳しくなってきた」と不安げに漏らした。

友党は飛び火を避けようと懸命だ。公明党の北側一雄副代表は21日の記者会見で、政治資金の透明性確保に向けた党提言をまとめる考えを表明。「極めて由々しき事態だ。政治資金の収支を有権者にきちんと明らかにしていく。民主主義の基本だ」と述べた。

批判を強めるのが野党だ。立憲民主党は21日、自民の裏金問題を巡る調査チームの会合を国会内で開き、この問題に詳しい神戸学院大の上脇博之教授らからヒアリングを行った。

立民の泉健太代表は21日、東京都内で記者団に松野氏に関して「真相解明は進んでいない。洗いざらい話してほしい」と語った。また、立民の福山哲郎元幹事長は自身のX(旧ツイッター)に「先日まで官房長官だった人物の事情聴取とは、任意とはいえ極めて重い」と投稿した。(竹之内秀介)

9216OS5:2023/12/21(木) 22:25:07
https://news.yahoo.co.jp/articles/9a98b3b897f124844fc316a20b31c56c36c244a0
岸田政権で強まる麻生氏への依存 人事で存在感も不安の声
12/21(木) 20:12配信

産経新聞
岸田文雄首相を巡る自民党内の相関図

自民党の派閥パーティー収入不記載事件で窮地にある岸田文雄首相(党総裁)が、麻生太郎党副総裁への依存を強めている。首相を支持してきた最大派閥の安倍派(清和政策研究会)が政権中枢から離れるなどして首相の求心力が落ち、人事などで麻生氏への配慮が目立っているのだ。党内には傾注ぶりを心配する声もある。



「もう誰も頼れる人がいない。副総裁としか話ができない」。党重鎮は首相の心境をこう推察した。

麻生氏は安倍派の松野博一前官房長官らが更迭不可避の情勢となっていた9日、首相公邸を訪れ、首相と約2時間に渡り意見交換した。安倍派の4閣僚らが14日に辞任した後も、18日に約40分間、20日に約30分間、それぞれ首相官邸で首相と会談している。

麻生氏は官房長官人事について、浜田靖一前防衛相を念頭に無派閥議員の登用を進言した。首相も側近を通じて浜田氏に打診したが固辞され、浜田氏は国対委員長に落ち着いた。

党人事では、早くから安倍派の西村明宏国対委員長代理を、国会対策に精通する御法川信英元財務副大臣に交代させる案が持ち上がり、浜田氏も御法川氏起用を希望した。政権にとって、来年の通常国会での予算や減税に向けた税制改正関連法の早期成立は反転攻勢に不可欠であり、御法川氏の経験が必要だと考えたためだ。

しかし、御法川氏は昨年2月、麻生派(志公会)を退会し、麻生氏との間にしこりがあるため、調整が難航。西村氏と御法川氏が国対幹部として共存する「折衷案」(国対幹部)が採用されることになった。

9月の内閣改造では、首相は安倍派の萩生田光一政調会長に信頼を置き、最初の相談相手に選んだ。しかし、萩生田氏は裏金疑惑が直撃し、政調会長辞任を表明した。首相や麻生氏と政権中枢を担っている茂木敏充幹事長は「ポスト岸田」に意欲を示しており、首相と距離が生まれている。

安倍派が抜けたことでバランスが崩れ、首相は「親戚の叔父さんのような存在」(首相周辺)ともいわれる麻生氏に一層、頼らざるを得なくなっている。麻生氏も「政権を真ん中で支える」と繰り返している。

ただ、ベテラン議員は「党が危ないときに、好き嫌いで人事を決めるのは国民にもよく映らない」と麻生氏の影響力が強まりすぎることを懸念する。党重鎮はこうこぼした。

「人間は孤独になれば、誰かを頼りたくなる。悲しいさがだよな」(末崎慎太郎)

9217OS5:2023/12/21(木) 22:42:20
下村博文?
https://news.yahoo.co.jp/articles/85f1c77aa8a93b9924af79317ed41fc4bccc49e5
【独自】「会長と会計責任者で決めた」安倍派の事務総長経験者
12/20(水) 12:08配信


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テレビ朝日系(ANN)
All Nippon NewsNetwork(ANN)

自民党の派閥の政治資金を巡る問題で、安倍派の事務総長経験者がキックバックの不記載について「派閥の会長と会計責任者で決めていた」と周囲に説明していることが分かりました。

 安倍派の「清和政策研究会」と二階派の「志帥会」では、パーティー券の販売ノルマを超えた収入が所属議員側にキックバックされ、収支報告書に記載されていない疑いがあります。

 その後の自民党関係者への取材で、安倍派の事務総長経験者がキックバックの不記載について「派閥の会長と会計責任者で決めていた」と周囲に説明していることが分かりました。

 東京地検特捜部は事務所への家宅捜索で押収した資料などを分析し、派閥内の指示系統についても実態解明を進めるとみられます。

テレビ朝日

9218OS5:2023/12/22(金) 09:18:18
https://news.yahoo.co.jp/articles/d1814332f90b1a9d45bb7929bea0b7942f04c8cd
パーティー直後に議員事務所へ「50万円戻せるから取りに来て」と連絡…派閥側は記載せず、裏金に
12/20(水) 17:52配信
読売新聞オンライン
[裏金 派閥の闇]<上>
東京地検の係官らが捜索に入り、騒然とする安倍派の事務所がある建物前(19日、東京都千代田区で)=木田諒一朗撮影

 東京の都心、国会近くのオフィスビルに東京地検特捜部の検事ら十数人が姿を見せたのは19日午前10時頃のことだ。ビルには自民党「清和政策研究会」(安倍派)の事務所が入っている。報道陣が一斉にカメラを向ける中、検事らは続々と中へ入っていく。

【イラスト】一目でわかる…安倍派のパーティー券収入不記載疑惑の構図

 政権与党の最大派閥に対する異例の強制捜査に、安倍派議員の秘書だった女性は「あんないいかげんな資金処理が許されるはずがないと思っていた」と漏らした。

 2020年秋、都内の高級ホテルで開かれた同派の政治資金パーティーのことを、女性は鮮明に覚えている。このパーティーに向けては、所属各議員が1人2万円のパーティー券販売のノルマを割り当てられ、女性が仕えた議員も30枚(60万円)を課された。議員は地元企業関係者らに呼びかけ、新型コロナウイルス禍の中、ノルマの倍近い60枚弱を販売した。

 その直後、派閥事務所から連絡があった。「50万円超を戻せるから取りに来て」。ノルマ超過分をキックバック(還流)された金だった。女性は事務所の職員に確認した。「政治資金収支報告書には派閥の寄付と記載するんですよね」

 すると、職員からは「どっちでもいい」とにべもない反応とともに、予想だにしない答えが返ってきた。「派閥側では書かないので」

 派閥が収支報告書に記載しない寄付を、こちらの収入に記載できるはずもない――。50万円超は別の秘書が受け取り、裏金に回されていたのだった。

 それから3年余り。特捜部が安倍派と「志帥会」(二階派)への強制捜査に乗り出し、永田町を震撼(しんかん)させている。女性が仕えた議員は政府の要職にあったが、今月14日にその座を追われた。

 派閥を舞台に、裏金がなぜ捻出され、何に使われたのか。大規模な態勢を組む特捜部の本格捜査が幕を開けた。

「記載しない運用、分かっていたのでは」
(写真:読売新聞)

 今月半ばのある日。自民党最大派閥「清和政策研究会」(安倍派)の衆院議員は東京地検の取調室で検察官と向かい合っていた。

 「キックバック(還流)のことは知っていたのか」

 「還流分を何に使ったのか」

 検察官は軽いあいさつの後、次々と質問をぶつける。

 「淡々と真実を語ればいい」。自らにそう言い聞かせながら、慎重に答え続ける議員に検察官は核心を突く。「還流分を収支報告書に記載しない運用は、分かっていたのではないか」

 過去3年で派閥から還流された資金は数百万円規模に上っていた。事務所の運営費に充て、やましいことに流用してはいないはずだが、報告書に記載していなかったのは事実だ。

 とはいえ、言い分もある。派閥からは「党から個人への『政策活動費』であり、報告書に記載しなくていい」と指示されていた。

 議員は取り調べの終盤、「記載する義務はないと思っていた」と強調したが、検察官から「また話を聞かせてもらう」と告げられた。

 政策活動費は本来、党から政治家個人に直接支出される資金だ。検察内には「派閥から還流している以上、『党からの金』との説明には無理がある」との見方もあり、捜査の焦点となっている。

9219OS5:2023/12/22(金) 09:18:38
還流の背景に小選挙区制
今年の安倍派のパーティー券。各議員が支援者らに販売する際には、案内文やパーティー代金の振込用紙と合わせて渡しているという

 政治資金パーティー券の販売ノルマを超えた分を議員側に還流し、裏金化したとされる今回の事件。自民党の各派閥で、超過分が還流されるようになった背景として指摘されているのは、1996年の衆院選から導入された小選挙区制度だ。

 候補者が政党の看板で戦うようになった結果、派閥の役割は低下し、公認権を握る党本部の力が強まった。思うようにカネが集まらなくなった派閥が目を付けたのがパーティー収入だった。

 所属議員がパーティー券を売れば売るほど派閥は潤い、そこから資金を提供された議員の結束力や忠誠心も高まる。

 安倍派では還流分を収支報告書に記載せず裏金化する手法が慣習化した。森喜朗・元首相が会長を務めた2000年代初頭には、こうした仕組みが固まっていたと明かす議員らもいる。かつては党の傍流で、伝統的に資金基盤が弱いとされた安倍派。派閥維持のために無理せざるを得なかったことが、今回の事件につながったと見る向きがある。

将来のノルマ達成への「軍資金に」
 なぜ、裏金作りが派閥の力を強めるのか。そのカギを握るのが、ノルマの存在だ。当選回数や閣僚経験により、1人数十万〜数百万円を課されるが、ノルマ超過分は派閥への貢献と評価し、党や政府の要職起用で報いることもできる。一方、ポストを配分できなくても、資金の還流で貢献に報いることができる。

 「大臣になればノルマが500万円など高額になって達成が難しくなる。将来のノルマ達成に使える軍資金として、超過分を事務所にプールしている」

 当選3回の同派所属議員の秘書はこう明かす。これまでに数回はノルマを超えたが、派閥側にはノルマ分だけを納金。超過の数十万円を派閥に入金せず「中抜き」し、今後の備えとして蓄えているという。そうすれば、ノルマを達成できなかった場合でもプール金で補填(ほてん)し、派閥内での地位を保てるからだ。

 自民党では、「志帥(しすい)会」(二階派)や「宏池会」(岸田派)も実際に集めたパーティー収入より少ない金額を派閥の収支報告書に記載していたとされるが、安倍派はノルマ超過分の収入と議員側への還流分の支出をいずれも記載せず、大規模に裏金を作っていた疑いが浮上している。閣僚経験者は「最大派閥のおごりが、『この程度のことは見逃されるだろう』という油断につながった」と打ち明ける。

 還流や収支報告書の不記載は、安倍派の会計責任者の男性が議員側に指示し、派閥ぐるみで組織的に主導した構図が浮かぶ。

 同派の若手参院議員の秘書は、初めてノルマを超えた数年前、派閥事務所で還流分を受け取り、裏金の存在を知った。「報告書に記載しないよう指示され、ダメだと内心分かっていた」と明かすが、「長年続く慣例に従うしかなかった」と下を向く。

 政治とカネの問題で厳しい批判にさらされてきた自民党。1988年に発覚したリクルート事件では、当時の竹下登首相らが辞任に追い込まれた。2000年代の日歯連事件では、日本歯科医師会側から旧橋本派(現茂木派)への1億円のヤミ献金が発覚。同派会長代理だった村岡兼造・元官房長官の有罪が確定した。

 首相周辺は今回の疑惑に厳しい表情を見せ、こう語った。「これで生まれ変わらなければ、自民党は終わりだ」

9220OS5:2023/12/22(金) 09:19:13
https://news.yahoo.co.jp/articles/4f466bf45144145f638772cd3ee579aaa946d27d
パーティー券、議員側は地元企業に「あうんの呼吸」で小分け販売…購入者が表に出ない20万円以下で「互いにメリット」
12/21(木) 5:00配信
[裏金 派閥の闇]<中>
 「『10万円×5でお願いします』と言えば、先方も『はいよ』という世界」

 裏金化の疑惑が出ている政治資金パーティー券の販売について、自民党の「清和政策研究会」(安倍派)に所属する中堅議員の男性秘書はそう実情を語る。

50万円分を5社で10万円ずつ
安倍派と二階派の政治資金収支報告書

 議員がパーティー券の販売先としてよく頼っていたのは、地元で複数の会社を手がける有力経営者だった。

 例えば、総額で50万円分のパーティー券を買ってもらう場合でも、グループの5社で分けて1社当たり10万円にする。政治資金規正法では、1回あたりの購入額が20万円を超えない場合、政治資金収支報告書に氏名などを記載する必要はないからだ。公開対象を年5万円超とする「寄付」に比べて基準が緩い。

 支援者の中には、「政治的な色がつく」として氏名が表に出ることを嫌がる人もいる。購入者などが公にならないことで、議員にとっては、パーティー券を売りやすく、派閥から割り当てられた販売ノルマの達成に近づく。秘書は「お互いにメリットがあり、そこはあうんの呼吸だった」と話す。

 安倍派と「志帥(しすい)会」(二階派)の政治資金パーティーを巡る政治資金規正法違反事件。昨年までの5年間で安倍派では5億円規模、二階派では計1億円超の収入を収支報告書に記載していなかった疑いがある。

 秘書は、1団体あたりの金額をあえて20万円以下に抑えて買ってもらいやすくし、「超過分のキックバック(還流)を受けたこともある」と認めた。

「政治にはとにかく金がかかる」
(写真:読売新聞)

 自民党が作成したある文書にはこんな指摘が記されている。

 「いま、国民の政治不信、自民党批判の中心にあるのは、▽政治家個々人の倫理性の欠如▽多額の政治資金とその不透明さ▽派閥偏重の硬直した党運営――である」

 今回の事件に関するものではない。1989年、未公開株が政財界の実力者側に譲渡されたリクルート事件の反省を踏まえ、自民党が定めた「政治改革大綱」の一節だ。政治資金の公開の徹底も掲げ、「パーティー収支の明確化」を明記した。だが、その理念と教訓は生かされず、党の信頼を再び揺るがす事態を招いた。

 自民党の派閥がパーティー収入に頼るようになったのは、同法が94年に改正されたことが大きい。リクルート事件や、ゼネコン汚職事件などで政治不信が高まり、派閥や政治家個人への企業・団体献金が禁じられた。

 派閥の資金力は低下し、資金調達先としてパーティーを重視するようになった。安倍派の収支報告書によると、2022年までの5年間の総収入約10・9億円のうち、6割がパーティー収入で、寄付の1・5倍に上る。

 「政治にはとにかく金がかかる。自由に使える金が欲しい」。安倍派の所属議員の秘書はそう明かす。派閥からは所属議員の政治活動を支援するため、夏冬に「氷代」や「餅代」などが支給されるが、秘書は「全く足りない」と言う。地元で支持者との交流が多く、出費がかさむのだという。

9221OS5:2023/12/22(金) 09:19:32
専門家「訂正すれば済んでしまう」
 政治資金の透明化を目的にした同法は、議員立法で1948年に制定された。「政治とカネ」を巡る不祥事が起きる度に改正されてきたが、現在も抜け穴は多い。政治家が都合のいいよう、あえて抜け道を残してきたとの指摘もある。

 94年の改正で、パーティー券購入者の公開基準は「100万円超」から「20万円超」に引き下げられたが、その後は見直されていない。

 パーティー券販売の収入に対して、会場費や食事代などが低く抑えられているケースが多く、「パーティーとは名ばかりで、事実上、派閥への献金になっている」との見方も根強い。

 派閥のカネには外部のチェックも及びにくい。同法は、国会議員やその候補者が代表を務める「国会議員関係政治団体」について、公認会計士らの監査を義務付けている。だが、そのチェックは「支出」のみで、そもそも派閥は対象外。安倍派所属の議員秘書は「法の緩さが裏金作りにつながった」と語る。

 自民党の茂木幹事長は18日、「政治資金規正法の改正も含め、透明性が確保できる措置を早急に検討しなければならない」と語った。来年の通常国会では、法改正の是非が論点になる。

 岩井奉信・日大名誉教授(政治学)は「収支報告書の不備を訂正すれば済んでしまう現状が順法精神の希薄さにつながっている」と指摘。不正防止策の強化として、会計責任者が有罪になれば、議員が失職する「連座制」の導入を提案する。

 法の抜け穴を塞ぐことができるのか。その行方を見つめる国民の視線は厳しい。

9222OS5:2023/12/22(金) 09:20:12
https://news.yahoo.co.jp/articles/e6085902343ae185d37e08af5247aadd3fb9fcbd
高額還流に首相周辺「誰かが議員バッジを外すことになりかねない」…検察「本気の100人態勢」
12/22(金) 5:00配信
[裏金 派閥の闇]<下>
自民党本部

 東京地検特捜部が松野博一・前官房長官(61)側などに事情聴取を要請した――。こうしたニュースが報じられた21日、自民党には改めて動揺が広がった。


 「来年の通常国会の召集はできる限り遅らせる。検察にはそれまでにけりをつけてもらいたい」と苦り切った表情で周囲に語る議員もいる。実際、自民党では通常国会の開会を1月下旬まで待つ考えだ。それは、2024年度予算案が今年度内で成立させられるとみられるぎりぎりのタイミングだ。

 自民党派閥の「清和政策研究会」(安倍派)や「志帥(しすい)会」(二階派)がパーティー券販売のノルマ超過分を所属議員側にキックバック(還流)し、収入などを政治資金収支報告書に記載しなかった疑いが出ている今回の事件は、元々低支持率にあえいでいた岸田首相の政権運営を激しく揺るがせている。

 松野氏ら重要閣僚の経験者が聴取されるなど、捜査が段階を踏んでいけば世間の目は厳しさを増す。国会が早期に開かれ野党から追及されれば、さらに政権の体力を削られるのは必至だ。

 疑惑が国会で取り沙汰されていた11月21日、首相が「裏金うんぬんという指摘は当たらない」と答弁した頃の楽観ムードとは、永田町の景色は一変している。

(写真:読売新聞)

 安倍派の事務総長を務めた松野氏ら。周囲には「派閥の通帳も見たことがない」などと異口同音に会計業務への関与を否定しているが、その責任は重いと見る向きは多い。

 安倍派の収支報告書に記載されている「代表者」は会計責任者も務める男性だ。民間企業出身で「真面目な実務家」との評はあるが、会計のプロでもなければ、政治家になった経験もないという。そうした人物が資金を還流させ、収支を報告書に記載しないといった判断をして、「裏金」を作る行為を主導できるのか。

 近年、安倍派で事務総長を務めたのは、松野氏のほか、西村康稔・前経済産業相(61)や高木毅・国会対策委員長(67)ら、いずれも政権や党で要職に就いた実力者だ。政界関係者は、派閥運営の実務を取り仕切る歴代事務総長が「知らなかったはずはない」とみる。

 今年、安倍派議員の男性秘書は事務総長が派閥のカネを厳正に管理している実態を目の当たりにした。ある物品を派閥活動向けに購入し、代金の後払いを事務方に求めたところ、「高木先生の了解が必要だ」と難色を示されたという。

 そもそも、首相が今月14日に松野氏らの交代に踏み切ったのは、現職閣僚が事情聴取を受ければ「政権への影響は計り知れない」(政府高官)との危機感があったからだ。

 それが現実味を増す中、首相周辺は「高額の還流を受け取っていたような悪質性が強いケースでは、誰かが議員バッジを外すことになりかねない」と不安を隠さない。今後立件され、辞職や失職する議員が出るかどうかを固唾(かたず)をのんで見守る。

 議員辞職は、首相にとってさらなる打撃であることに加え、公職選挙法の規定で辞職が3月半ばまでにあった場合、4月に補選が行われることに自民幹部は頭を痛めている。仮に辞職者が増えれば、補選は大型化する。自民は事件による逆風の中で苦戦を強いられることになる。

 与党内では、「衆院解散などできる状況ではない」(公明党の山口代表)などと、衆院選は当面、遠のいたと指摘する声が増えている。自民の閣僚経験者は「現段階で、首相に『選挙の顔』を期待する議員は極めて少数派だ」と漏らした。

 東京地検特捜部の捜査は異例の規模で行われている。特捜部が全国各地からエース級の検事を応援に集め、100人規模の捜査態勢をとったのは今月上旬。かつて河井克行・元法相(60)や秋元司・元IR担当副大臣(52)ら政界事件を摘発した経験者も多く含まれ、ある捜査関係者は「検察の本気度が表れている」と話す。

 検事らは手分けして、連日、派閥幹部の秘書や高額の還流を受けた議員本人ら多くの関係者から事情を聞いている。聴取場所には検察の庁舎だけでなく、ホテルなども使われているが、聴取を受ける議員秘書同士がロビーで鉢合わせしたことさえある。

 検察は、安倍派が慣習として不記載を続け、派閥主導で裏金作りをしてきたとの見方を強めている。ただ、所属議員99人の大半が還流を受けていたとみられ、還流分の不記載が疑われる金額も数万〜5000万円超と幅広い。実態解明には一定の時間がかかり、共謀関係の有無や不記載にした金額の多寡などを考慮して、刑事責任も慎重に見極める必要がある。

 急ピッチで進む捜査。その行方は、まだ見えない。

9223OS5:2023/12/22(金) 10:32:09
https://news.yahoo.co.jp/articles/95f8db2f5acdc1b26e24c8a00c6ad792b1cc48cd
安倍派パーティー 幹部ら派閥開催に専念 個人は自粛、裏金目的か
12/22(金) 1:03配信
産経新聞
自民党の派閥のパーティー収入不記載事件で、最大派閥・安倍派(清和政策研究会)の幹部ら複数の議員が、令和元年から昨年まで個人の政治資金パーティー開催を見合わせていたことが21日、関係者への取材で分かった。収入の一部を不記載のまま議員にキックバック(還流)することが慣例化していた派閥のパーティー券販売に裏金目的で専念した可能性がある。東京地検特捜部は安倍派の慣行が議員の不透明な資金集めを助長したとみて調べているもようだ。

【表でみる】自民党の主な"疑惑"の議員

関係者によると、安倍派幹部ら複数の議員は個人のパーティーを見合わせる一方で安倍派のパーティー券販売は継続。安倍派からノルマ超過分を還流され、不記載額は平成30年〜令和4年分でそれぞれ1千万円を超えるという。

派閥のパーティーは個人と違って会場代などを議員側が支出する必要がない。ノルマを除いた還流分の全額が収入となるため、関係者は「資金集めの効率が良く裏金として使える」としている。

平成13年に閣議決定された大臣規範は大臣、副大臣、政務官に大規模な政治資金パーティーを自粛するよう求めているが、いずれの議員も30年以降は党の役職には就いても政府の役職には就いていなかった。

安倍派では30年以降に個人パーティーを見合わせている別の幹部や議員もいたが、大臣などを務めており、規範に合わせて自粛したとみられる。

議員が個人のパーティーを開いた場合はパーティー収入として議員の関連団体の収支報告書に記載することが義務付けられており、その収入を原資とした支出も記載することになる。

9224OS5:2023/12/22(金) 11:48:55
https://news.goo.ne.jp/article/mainichi/politics/mainichi-20231222k0000m010025000c.html
自民「脱派閥」アピール 政調会長に渡海氏、国対委員長に浜田氏
2023/12/22 11:41毎日新聞

自民「脱派閥」アピール 政調会長に渡海氏、国対委員長に浜田氏

自民党本部=曽根田和久撮影

(毎日新聞)

 自民党は22日午前、党本部で総務会を開き、派閥の政治資金パーティーを巡る問題を受け、安倍派の萩生田光一政調会長の後任に無派閥の渡海紀三朗元文部科学相(75)、同じく安倍派の高木毅国対委員長の後任に無派閥の浜田靖一前防衛相(68)を充てる人事を了承した。

 裏金疑惑を機に派閥政治への風当たりが強まる中、岸田文雄首相(自民党総裁)は渡海、浜田両氏の起用によって「脱派閥」をアピールしたい考えだ。

 渡海氏は衆院兵庫10区選出で当選10回。1993年に新党さきがけに参加したが、後に自民に復党した。文部科学行政に精通し、文科相や首相補佐官、政調会長代理などを歴任した。

 浜田氏は衆院千葉12区選出で当選10回。「ハマコー」と呼ばれた故浜田幸一元衆院議員の長男で、首相と初当選同期。防衛相を2度務め、自民が野党時代の2012年にも国対委員長に就いた。【李舜】

9225OS5:2023/12/22(金) 13:07:09
https://news.yahoo.co.jp/articles/9a087e5a72e4be0baa800821ff91fd02fa49206f
吹っ切れ物言う石破氏 ポスト岸田「究極の石破カード」 党改革訴え孤軍奮闘、存在感増す
12/22(金) 11:50配信

山陰中央新報
街頭演説で大勢の聴衆を前に自民党改革を訴える石破茂元幹事長=20日、横浜市内

 自民党派閥の政治資金パーティー裏金疑惑で岸田政権が揺らぐ中、石破茂元幹事長(衆院鳥取1区)の存在感が増している。党内からの批判を意に介さず、演説やテレビで連日、党の改革を訴え、孤軍奮闘で物言う姿勢を貫く。党が危機的状況に陥れば陥るほど国民人気を背景に「ポスト岸田」に浮上する可能性があり、党内からは「最後は『石破カード』が残っている」との声もささやかれる。


 「よっ、総理」-。20日夕、横浜市内の駅前に石破氏が姿を見せると、聴衆から掛け声が飛んだ。

 菅義偉前首相に近いグループ(約25人)の衆院議員の応援演説に駆け付け、裏金疑惑を念頭に「自民党はもう一回出直さないといけない」と訴えると、約300人の聴衆から一斉に拍手が起きた。

 岸田政権の支持率低迷とともに露出が増え、各種世論調査で「次期総裁候補」のトップに立つ。演説を聴いた男性(73)は「岸田首相には変わってもらいたい。今こそ石破さんに党を立て直してほしい」と期待した。

 ▼冷ややかな空気

 一方、踏み込んだ発言をするほど党内には冷ややかな空気が流れる。

 11日に出演したテレビ番組で岸田文雄首相について「(来年度)予算が通ったら辞めるというのは『あり』だ」と言及。退陣を迫ったかのような発言として波紋を呼んだ。

 2018年の党総裁選で支援した茂木派の参院議員は「表ではなく水面下で(議員一人一人と会って)理解を広げるなら分かる。またかという感じだ」と嫌悪感を示す。13日に国会内で開いた石破グループ(約10人)の定例会合でも身内から「発言は切り取られるので気をつけた方がいい」といさめる声が出た。

 ただ、石破氏は意に介さない。19日の山陰中央新報社のインタビューに「何か言ったら『後ろから鉄砲を撃つ』などと言論を封殺してきたことが今日の事態を招いたのではないか」と語気を強めた。

 派閥自体に批判の矛先が向く中、党内での支持拡大について「言うべきことを言ってそれで人がついてくればそれで良し。ついてこなければやむを得ない」と吹っ切れた様子で語った。

 党総務会では複数回、新たな政治改革本部の設置などを茂木敏充幹事長ら党執行部に迫った。執行部から反応がない中で「党の方針を国民に明らかにするべきだ」と訴え続ける。

 ▼「泥船でも出る」

 表向きには「何も言わない」と語る総裁選への意欲は強い。

 「自分に場面が回ってくれば泥船でも出る」。裏金疑惑が表面化する前の11月上旬、約30人が集まった倉吉市内での会合で支援者の1人に伝えた。来年9月の総裁選に向け、自民鳥取県連副会長の上杉栄一鳥取市議は「最後のチャンスになるかもしれない」と話す。

 過去、自民は第1次安倍政権が衆参で多数派が異なる「ねじれ国会」を許し、福田、麻生両政権が苦しみ、政権から転落した。石破氏は時に政権に苦言を呈し、党内では「苦しい時に後ろ足で砂をかける」との声が聞かれる。

 自民参院議員は「『石破アレルギー』は強い」と語る一方、「国民と意識が近い石破氏がいるのは党の強さでもある」と語り、こう続けた。

 「石破氏は究極のカード。本当に党が追い込まれた時に禁じ手を使う可能性はある」

9226OS5:2023/12/22(金) 13:10:56
https://news.yahoo.co.jp/articles/ecdde06588b82d20d67bc7ed08e86e18d7b08c3d
「あれだけ総理になりたい人がカネと女でつまずくなんて…」黒ビキニ秘書とコネティング外遊報道に架空パーティ? “疑惑噴出”西村前経産相の八方ふさがり
12/22(金) 8:02配信


集英社オンライン
集英社オンライン

政治資金パーティー券のキックバックによる裏金疑惑で、家宅捜索を受けた安倍派の事務総長経験者のうちの一人、西村康稔前経産相が窮地に立たされている。事務総長として組織的な裏金づくりに関与していたのではないかという疑惑に加え、週刊文春では「架空パ-ティー」疑惑や、出張先で女性秘書官とコネクティングルームに泊まっていたという疑惑も報じられた。西村氏をめぐる問題がここぞとばかりに報じられる背景には、これまでの永田町・霞が関での“嫌われっぷり”もあるようだ。


秘書官のはずが、経産官僚は「大臣室で見たことない」
「突然、西村経産大臣の秘書となりました。彼女の経歴を知った上で採用しているのでしょうか」

西村氏の秘書を務める女性に関する、こんな怪文書が永田町関係者に届いたのは、12月中旬のこと。怪文書には、女性秘書がSNSにアップしたとみられる、黒ビキニを着た写真や露出度の高いコスプレ風写真が載っており、女性の経歴やプライベートを問題視する内容が書かれていた。

12月21日発売の週刊文春は、この女性が政治家の秘書経験がないのに、西村氏の事務所の秘書にとどまらず大臣秘書官も務めていたこと、西村氏の出張では隣部屋同士の内部で行き来できるコネクティングルームに宿泊していたことなどを報じた。

経産官僚があきれる。

「この女性の前任の秘書官は、よく西村氏のレクにも出席していました。前任者は西村氏と経産省時代に同期だった官僚ですが、西村氏の度重なるパワハラなどに耐えかねたのか、いつの間にか退任。その後任になった女性秘書官は、大臣室で見かけたこともないですね。秘書官に就けたとはいえ、仕事らしい仕事はしていなかったのではないでしょうか。総理になりたい割には、カネと女でつまずくなんて、わきが甘いですね」

西村氏をめぐってはこれまで、「出張でたくさんのお土産を購入するために荷物持ち人員が必要」、「保冷剤の購入が必要」などと細かく記された経産省内の“取説マニュアル”の存在が報じられたこともあった。

「あの騒動の後、西村氏に関する不都合な情報がメディアに出ないよう、省内で統制が厳しくなりました。西村氏本人もこれまでパワハラや秘書の大量退職が報じられてきたこともあり、自身の評判を気にして、パワハラ的言動は少し抑えるようになった印象はあります。それでも、大臣を辞めたと同時にこれだけ疑惑が書かれるのは、省内外に西村氏を嫌っている人が多いからでしょう」(前出の経産官僚)

実際に、西村氏については「24時に『急ぎません。朝までに仕上げてください』とメールを送ってきて、徹夜での書類作成を余儀なくされた」(中央省庁の官僚)、「パワハラに嫌気がさした秘書たちが一斉退職し、それに激怒する怒鳴り声が廊下に響き渡っていた」(永田町関係者)など、パワハラとも思えるエピソードには事欠かない。

9227OS5:2023/12/22(金) 13:11:15
「玉ねぎ3個だけ送られても……」 議員事務所の困惑
そんな西村氏だが、周囲の議員への気遣いだけは欠かさなかったようで、毎年夏前、地元・淡路島の玉ねぎをいっぱいに詰めた段ボールを国会議員会館の各事務所に配ることを慣例としてきた。

それが、今年は様子が違っていたという。
「前年に、政治資金で大量のたまねぎを購入して配っていたと報じられたことを気にしたのか、今年はスーパーに売っているような、ネットに入った玉ねぎが3個だけ各事務所に贈られていました。3個だけ送られても、事務所のスタッフで分け合うにも足りないと、秘書さんたちが困っていました」(全国紙政治部記者)

数を激減させてでも玉ねぎを配りたかったのは、自身の今後のためだ。

「西村氏は、『Hanada』の2024年2月号で、総理をめざす上で岸田氏と違うところを問われ、『いわゆる二世ではなく(中略)苦労しながら、政治家として、地元の方々の支援を得てここまできました』『官僚の経験。行政組織がどういう力学で動くのか、身をもって体験しています』とアピールし、永田町の失笑を買っています。

もともと西村氏は車のナンバーを『2025年までに総理になる』という決意を込めて『2025』にするほど、総理の座への執念が強い。そのためにも、仲間づくりは大切。自公だけでなく、自身の地元・兵庫県でも勢力を伸ばしている維新の議員事務所にも玉ねぎを配っていました」(自民党関係者)

そんな努力もむなしく、首相になりたかった2025年を目前に政治生命が脅かされるほどの疑惑の渦中にいる西村氏。ただでさえ、パーティー券問題が発覚する前から地元・明石市では、全国的な知名度を誇る泉房穂前市長の衆院選立候補が取りざたされ、「泉氏に負ければ、総理どころか安倍派会長にもなれない」(自民党関係者)とささやかれてきた。

さらにここに来て、同じ安倍派で期数が近く、ライバル視してきた萩生田光一政調会長との立ち位置に微妙な差も出てきた。

「派閥からのキックバックを受けていたと報じられている萩生田氏ですが、ここ5年間の事務総長経験者には入っていません。組織的な裏金づくりに関わっていた可能性が取りざたされる西村氏に比べ、傷は浅いかもしれません。

さらに今回の裏金騒動で政調会長から更迭されそうになったときに『出処進退は自分で決めたい』と岸田総理に辞表を提出したことも、『安倍派一掃を画策した総理に反旗を翻した』と受け止められ、安倍派内で評価されています。これまでは西村氏と萩生田氏のどちらかが突出するのはよくないと集団指導体制がとられてきた安倍派ですが、今後は萩生田氏が派閥の軸となっていく可能性があります」(自民党関係者)

来年の夏前、西村氏に玉ねぎを贈っている余裕はあるのだろうか。

※「集英社オンライン」では、政治資金パーティー券のキックバックによる裏金疑惑でついての情報を募集しています。下記のメールアドレスかX(Twitter)まで情報をお寄せ下さい。

メールアドレス:
shueisha.online.news@gmail.com

X(Twitter)
@shuon_news  

取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班

9228OS5:2023/12/24(日) 19:22:15
https://news.yahoo.co.jp/articles/89773f40a28ba1fde4513bf74e65b6debfebf39f
林官房長官「安全運転」で始動 窮地の政権、岸田首相との連携課題
12/24(日) 7:07配信


時事通信
臨時閣議後、記者会見する林芳正官房長官=22日午後、首相官邸

 窮地に陥る「岸田政権の要」として林芳正官房長官が緊急登板してから10日が経過した。

 自民党派閥の政治資金規正法違反事件の捜査が本格化する中、これまでのところ安全運転で始動。将来の首相を目指すと公言しているだけに、岸田文雄首相をどう支えるかに加え、自身の発信力向上も課題となる。

 内閣のスポークスパーソンとして連日臨む記者会見では、政治資金問題に関する質問が頻繁に飛び交う。首相が「信頼回復に向けて取り組む」などと発言していることを引用し、「その方針に従って対応する」とかわす場面が目立つ。

 一方、裏金疑惑で辞任した松野博一前官房長官と違って「自分の言葉」で語ることも。就任初日の14日の会見では自身の政治資金について、「還流は受けていない。寄付は政治資金規正法にのっとり対応している」と明言。所属する岸田派もパーティー収入の一部を収支報告書に記載していなかった疑いがあることに関しては「必要があれば私自身からも説明したい」と語った。松野氏は疑惑について「政府の立場」を理由に説明を拒み続けた。

 林氏は防衛相、農林水産相、文部科学相など数々の閣僚ポストを経験。「頭が良く、何でもこなせる」(自民関係者)との評から、今回に限らず閣僚辞任を受けた緊急登板も多い。17日のNHK番組では「誕生日が1月19日なので『119番』と言われる」と苦笑した。

 2012年の自民党総裁選に出馬。かねて首相を目指してきただけに、岸田首相が林氏を警戒していると見る向きもある。危機下の政権中枢で2人がどう連携するかが焦点だ。9月の内閣改造で外相を退任した後、3カ月で閣内に復帰したことについて、政府関係者は「毎日の会見で他の閣僚より露出が格段に多い。本人は喜んでいるだろう」と話した。

 林氏は22日の会見で、首相就任への思いを問われると「岸田政権の一員として首相を支え、しっかりと職責を果たすことに専念していく」と述べるにとどめた。

9229OS5:2023/12/25(月) 09:09:48
https://news.yahoo.co.jp/articles/b2d92c4cae906bbc83fe227d9653d56d90411761
特捜部が安倍派幹部の4氏を任意聴取…松野・高木・世耕・塩谷各氏に経緯を確認か
12/25(月) 5:03配信
読売新聞オンライン
(左から)松野氏、高木氏、世耕氏、塩谷氏

 自民党派閥の政治資金パーティーを巡る政治資金規正法違反事件で、東京地検特捜部が「清和政策研究会」(安倍派)の松野博一・前官房長官(61)や高木毅・前党国会対策委員長(67)ら派閥幹部から任意で事情聴取をしたことがわかった。派閥から所属議員側へのキックバック(還流)分が政治資金収支報告書に記載されなかった経緯などを確認したとみられる。


 ほかの幹部は、世耕弘成・前党参院幹事長(61)と塩谷立・元文部科学相(73)。

 特捜部は13日の臨時国会閉会後、高額の還流を受けた安倍派所属議員への聴取を開始。19日には東京・平河町にある派閥事務所を捜索し、幹部にも聴取を要請していた。内閣や政権与党で要職を務めた政治家が、任意であっても捜査機関の聴取を受けるのは異例だ。

 安倍派では、各所属議員が販売したパーティー券のノルマ超過分を議員側に現金で還流していたが、派閥側、議員側双方の収支報告書に記載されていなかった疑いがある。収支報告書に記載されず裏金化した金額は、規正法の公訴時効にかからない2022年までの5年間で総額5億円に上るとみられる。

 松野氏は19年9月〜21年10月の安倍派事務総長で、今月14日まで官房長官を務めた。高木氏は22年8月から現職の事務総長。松野、高木、世耕の3氏は萩生田光一・前党政調会長(60)や西村康稔・前経済産業相(61)とともに「5人衆」として派閥中枢を担っている。塩谷氏は派閥の事実上のトップの座長を務めている。

 松野、高木、世耕の3氏側にはそれぞれ、派閥から還流を受けた1000万円超を自身の政治団体の収支報告書に収入として記載しなかった疑いもある。

 政治資金規正法上、収支報告書の作成・提出義務がある同派の会計責任者は還流分の不記載を認めており、特捜部は規正法違反(不記載、虚偽記入)容疑での立件を検討している。特捜部は派閥幹部への聴取で、会計責任者への指示や報告・了承の有無を確認する一方、所属議員側として還流分を記載しなかった経緯や認識を聞いたとみられる。

9230OS5:2023/12/25(月) 09:10:17
https://news.yahoo.co.jp/articles/8f3bfb588d46dda2b77e0dc09695f194acb645a6
自民、派閥解消の機運乏しく 執行部に領袖勢ぞろい
12/25(月) 7:03配信
時事通信
自民党役員会に臨む(左から)茂木敏充幹事長、岸田文雄首相、麻生太郎副総裁、森山裕総務会長=19日、東京・永田町の同党本部

 自民党派閥の政治資金規正法違反事件を受け、世論の「政治不信」が強まっているにもかかわらず、党内で派閥解消を目指す機運は乏しい。


 執行部の中核を占める各派領袖(りょうしゅう)に、自らの権力基盤を手放す気配は皆無。無派閥議員の間にも、議論を喚起する動きは見当たらない。

 「政策集団としてそれなりの役割を果たし、いい仕事もしている。全て否定するのはいかがなものか」。森山裕総務会長は22日の記者会見で、派閥批判にこう反論した。

 「政治とカネ」の問題を巡り、同党は過去に派閥解消の方向性を打ち出したことがある。リクルート事件を受けて1989年に策定した「政治改革大綱」で、党幹部や閣僚について「在任中派閥を離脱する」と明記。しかし、現在の執行部メンバーを見渡すと、麻生太郎副総裁や茂木敏充幹事長、森山氏は自身の派閥を率い、岸田文雄首相(党総裁)も今月まで岸田派会長を務めるなど、空文化は明らかだ。

 大綱策定の当時を知る船田元・衆院議員総会長はメールマガジンで、かつての政治改革の動きについて「派閥解消を目指した。しかし、生き残ってしまった」と述懐。改めて「派閥の解消・廃止」の議論を訴えた。

 これに対し、それぞれ50人超の派閥を率いる麻生、茂木両氏には、「派閥の『数』が力の源泉」(党関係者)との思いが強いとされる。首相自身、主要派閥の協力を得て政権基盤の安定を図ってきた経緯などから、踏み込んだ議論には及び腰の姿勢が目立つ。

 党内で70人超の無派閥議員も、多くは派閥解消論と距離を置く。閣僚経験者は「問題は政治資金の使い方だ。派閥の存在自体ではない」と明言。「捜査の途中で議論するのは時期尚早だ」(若手)との声も漏れる。

 「野党が弱くなり過ぎて、自民党内の危機感が薄くなっている」。党内論議が盛り上がらない背景について、政府関係者はこうした見方を示した。

9231OS5:2023/12/25(月) 09:12:03
https://news.yahoo.co.jp/articles/a07ee6a6edd78bac0079805f6671c2ff0d991ea0
自見英子氏、二階派退会表明も「退会届受理せず」の奇々怪々…本誌が報じていた「隠れ麻生派」の裏事情
12/24(日) 16:30配信


SmartFLASH
写真:つのだよしお/アフロ

 12月22日、自見英子万博担当相は、記者会見で自民党二階派(志帥会)からの退会を表明した。二階派が政治資金パーティー問題で強制捜査を受けたことをあげ、「国民の真摯な声にしっかりと耳を傾け、総合的に考えた」と説明。退会届の提出に先立ち「幹部の先生方に相談し、了解いただいた」とした。

 だが、その直後、同派の武田良太・事務総長は「自見大臣の派閥退会届は受理しておりません。派閥幹部への相談もありません」と否定コメントを発表。

 二階派内での混乱が浮き彫りとなっているが、自見氏が9月に入閣したときから、二階派内で反発があったことを本誌は9月14日に報じている。

 元郵政大臣などで知られる自見庄三郎氏を父に持つ自見議員は、比例区で当選2回。二階派関係者はこう語っていた。

「小児科医として勤務した後、お父様の議員秘書になった自見さんは、日本医師連盟の組織内候補として、2016年の参議院選で初当選しました。

 当初は無派閥でしたが、日本医師会の中川俊男会長と二階俊博先生は仲がいいという関係もあって、2020年9月に自見さんには二階派に入会してもらいました」

 だが、自見氏の入閣は、二階派にとっては寝耳に水。二階派として入閣を要望したのは、自見氏とは別の議員。自見氏を閣僚にねじこんだのは、麻生太郎自民党副総裁だったという。その裏事情を、自民党福岡県連関係者はこう明かしていた。

「たびたびクローズアップされているように、麻生さんは二階派所属の衆議院議員である武田良太さんと “犬猿の仲” で知られています。

 自見さんは進んで二階派に入会したわけではなく、組織票を抱える日本医師連盟の顔を立てるために入会したんです。

 父の地盤で、自らが育ったのは福岡県北九州市。そのため、“福岡のドン” といえる麻生さんとは、古くから関係がよかった。つまりは、二階派所属といっても “隠れ麻生派” なんです。

 事実、自見さんは武田さんと同じ派閥であるにもかかわらず、麻生さんと関係が悪いことを気にして行動をともにしていません。入閣も、“麻生さんのコマ” として使われているに過ぎませんよ」

 麻生氏の意図には、地元・福岡での勢力争いが関係しているという。

「現在、麻生派所属の大家(おおいえ)敏志参議院議員が、麻生さんの制止を振り切って、次期衆院選で自民党が議席を持たない『福岡9区』での鞍替え出馬を目指しています。

 先日おこなわれた福岡9区の支部長を選ぶための自民党福岡県連の党員投票では、大家さんが圧勝しました。県連は党本部に、大家さんを支部長にするよう申し入れていますが、麻生さんが大反対しています。麻生さんは、大家さんに党員投票で負けた北九州市議を応援していたからです。

 大家さんが圧勝しているので、麻生さんも無理やり降ろすわけにはいかない。“降りるように説得” しているのですが、大家さんは聞く耳を持っていません。麻生さんとしては、なんで俺の言うことを聞かないんだと許せないんです。

 そこで同じ参院で、当選回数が少ない自見さんを当てつけのように入閣させて、『俺は閣僚人事まで操れるんだ』と、大家さんがこれ以上、麻生さんに逆らわないように自身の権力を見せつけたわけです」(自民党福岡県連関係者)

 麻生氏のやりたい放題状態。前出の二階派関係者は怒りが収まらないようだ。

「自見さんの入閣した理由がわかった瞬間、怒りが込み上げましたよ。我が派閥幹部も、大激怒しています。自分の力を誇示するためにうちの枠を使って、“自分のコマ” を入閣させるなんて……『そこまでやるか』と思いました。麻生さんには、一刻も早く引退してもらいたいですよ」

 11月16日、麻生氏の意図どおり、自民党は福岡9区支部長に、大家参院議員を選任しないと決めた。

 政治資金パーティー問題で二階派、さらに最大派閥の安倍派(清和政策研究会)が窮地に陥るなか、麻生氏は逆に存在感を高め、孤立した岸田文雄首相は、麻生氏に頼らざるをえなくなっているという。

 二階派事務総長の武田氏にとって許しがたい事態。自見氏の派閥退会をすんなり認めることは、武田氏にはどうしてもできなかったのだろう。

9232OS5:2023/12/25(月) 09:27:01
https://news.yahoo.co.jp/articles/e644006075cab2736886980ac97fa3bee07fb87a
岸田文雄首相、「意外な交代人事」の裏舞台
12/22(金) 17:51配信

東洋経済オンライン
岸田文雄首相(写真:時事)

 岸田文雄首相が22日に行った党役員の交代人事第2弾が、政界に波紋を広げている。巨額裏金疑惑で東京地検特捜部が19日、安倍、二階両派を対象とした強制捜査に着手したことも踏まえての人事断行で、岸田首相は「安倍派5人衆一掃」の総仕上げとして、政調会長に渡海紀三朗氏(75)、国対委員長に浜田靖一氏(68)という無派閥の両べテラン議員を起用した。

 浜田氏は岸田首相と初当選同期で、岸田国対委員長時代に委員長代理として支えるなど親交が深い。今回の一連の人事では、岸田首相は松野博一官房長官の後任を打診したが浜田氏は固辞し、国対委員長を希望したとされる。もともと国対畑が長く、その人柄の良さから与野党に幅広い人脈を持つだけに、「大荒れ必至の次期通常国会を切り回すためのはまり役」(自民長老)との声が多い。

 一方、渡海氏の起用は下馬評にも上がらなかっただけに、「意外な人事」(麻生派幹部)とみられている。ただ、リクルート事件の際に大胆な党改革を目指して党内若手が立ち上げた「ユートピア政治研究会」の主要メンバーで、離党してさきがけに転じたあと自民に復党したことで、現在の野党幹部とも親交があり、「野党も攻めにくい巧妙な人事」(自民長老)と評価されている。

 その一方で、「今後の党改革断行への先兵としたい岸田首相の思惑がにじむ」との見方も広がる。

■「私でよければ」と渡海氏応諾

 岸田首相は21日に渡海氏に政調会長就任を正式に打診、同氏も「私でよければ」と応諾した。官邸での岸田首相との会談後、渡海氏は記者団に対し「(リクルート事件以来)政治改革を熱心にやってきた。派閥の弊害はなくさなければならないが、集まって勉強する、あるいはリーダーを党の中で押し上げていくことは、問題ないと思う」などと語った。

 これと並行して岸田首相は同日、中曽根康隆党青年局長代理を官邸に呼び、政治改革に向けて全国の党員から意見を聴取するよう指示。中曽根氏も党内若手を糾合して政治資金法改正や派閥の弊害排除に取り組む意向を伝えたとされる。

 今回、岸田首相が渡海氏起用に踏み切る理由となったとされる「ユートピア政治研究会」は、後の細川護熙政権で官房長官を務めた武村正義氏(故人)が中心となって結成され、その後結党した新党さきがけの母体となったことで知られる。

 結成時のメンバーは武村氏を含め、三原朝彦、鳩山由紀夫、杉浦正建、渡海紀三朗、鈴木恒夫、小川元、石破茂、井出正一、金子一義各氏の計10名。のちにメンバーは計17名となったが、リクルート事件を踏まえ「どうすれば汚職のない政治が実現できるか」が同研究会の最大のテーマだった。

 結成後、同研究会は学者や官僚、当時の後藤田正晴・党選挙制度調査会長(故人)らを講師に勉強会を重ね「政治改革への提言」をまとめて、当時の安倍晋太郎幹事長ら党執行部に実現を求めた。

 同提言の主な内容は①公職選挙法については、比例代表制を加味した小選挙区制の導入を研究すべき②早急に衆議院の定数是正を行う③議員活動を保障するため、事務所維持費、秘書の人件費など必要な基礎活動費は国の負担とする④政治資金集めのパーティーは政治団体による開催に限定し、収支公開を義務付ける――などだ。

9233OS5:2023/12/25(月) 09:27:18
 まさに、今回の巨額裏金疑惑の発覚を受けての政治改革論議を予見していたような内容ともみえる。そして、その中心人物の一人として、その後も一貫して「政治とカネ」問題への厳しい対応を主張し続けてきたのが渡海氏なのだ。 

■前回総裁選で野田聖子氏の「20人目の推薦人」に

 さらに、岸田首相誕生の舞台となった2021年9月の自民党総裁選では、土壇場で20人の推薦人を確保して出馬にこぎつけた野田聖子氏の「最後の推薦人」となったのが渡海氏。

 野田氏の出馬については、総裁争いで優位に立っていた岸田陣営が「ライバルの高市氏(早苗・現経済安保相)の票を減らすたに様々な裏工作を展開し、その結果として、渡海氏が推薦人に加わってくれたことが、今回の渡海氏起用に結びついた」(岸田派幹部)との経緯もあるとみられている。

 今回の交代人事第2弾については、萩生田、高木両氏が14日の段階で、安倍派の閣僚らの辞任に合わせて辞表を提出していたが、岸田首相が2024年度予算案の編成作業を終える22日まで後任人事を先送りし、萩生田、高木両氏もこれに従った。

 この人事に先立ち、政府は22日午前、首相官邸で与党との政策懇談会を開き、2024年度予算案を提示し、了承された。同予算案の一般会計総額は約112兆700億円で、過去最大だった23年度当初予算(114兆3812億円)を下回り、12年ぶりの減額となり、同日午後の臨時閣議で決定した。 

■岸田政権維持への貢献は「予断許さず」

 これを受けて、岸田首相は同日午後、渡海政調会長、浜田国対委員長などの人事を正式決定、両氏は直ちに党内調整や野党対応などの職務をスタートさせた。ただ、東京地検の捜査次第では、「自民党全体が激震に見舞われ、岸田政権崩壊の危機が迫る可能性もある」(自民長老)だけに、渡海、浜田両氏の起用が岸田首相の目論見通りの「政権維持への大きな貢献となるかは予断を許さない状況」(同)が続くことは間違いない。

泉 宏 :政治ジャーナリスト

9234OS5:2023/12/25(月) 10:00:37
https://news.yahoo.co.jp/articles/a40a9bc8802d5d1f48c33af6f4e851d3a41842f6
橋本聖子元五輪相が自民裏金事件の検察立件“本命”か…金額、中抜き、参院特例を危ぶむ声
12/23(土) 9:06配信

日刊ゲンダイDIGITAL
裏金疑惑の指標となる「悪質性」の条件が次々重なり…(橋本聖子元五輪相)/(C)日刊ゲンダイ

 本格捜査が続く自民党派閥パーティー裏金事件の大きな焦点は、個々の議員側の立件の有無だ。その指標は「裏金の額」と「悪質性」とされるが、永田町で「大丈夫か」とささやかれるターゲットの1人に、元五輪相の橋本聖子参院議員の名前が浮上しているという。

 安倍派議員には裏金額1000万円超が10人以上いるとみられるが、橋本氏はその1人。4000万円超、5000万円超と橋本氏を上回る裏金を受領した議員は複数いるが、あくまでパー券販売のノルマを超えたキックバック分に限った話だ。

 裏金づくりの別の手口として、ノルマ超過分を派閥に収めない「中抜き」が判明。複数の議員がパー券購入の送金先を議員側の口座に指定して手元に残して裏金化していたとされる。自発的な手口で、より悪質性は高い。

 17日に読売新聞が興味深い記事を載せていた。「政治資金収支報告書に、購入者として記載がなく驚いた」と、都内にある橋本氏の支援企業の社長のコメントから始まる記事内容を要約すると──。

 社長は2019年以降の3年間、橋本氏の秘書に「販売ノルマがさばけなくて大変」と泣きつかれ、1枚2万円のパー券を年20枚(40万円)購入。政治資金規正法では収支報告書に1回20万円超の購入者名を記載する義務があるが、社長の会社の記載はなかった。

 安倍派の政治団体「清和政策研究会」は例年、収支報告書に20万円超のパー券を購入した企業・団体名を少なからず記載。収支報告書に支援企業の記載がない以上、橋本氏側の「中抜き」の可能性だって捨てきれないだろう。

捜査指揮役との因縁
2020年安倍派「清和政策研究会との懇親の集い」での橋本聖子元五輪相(中央)。右は森元首相、左は萩生田光一前政調会長(C)日刊ゲンダイ

 さらに、参院議員の特例措置が新たに浮上。改選の年に限り、ノルマを問わずパー券の売り上げ全額が裏金としてキックバックされた疑いだ。直近5年間で19年に改選を迎えた参院議員らは裏金の額が膨らんだというが、橋本氏もこの年に参院比例区で5選を果たした。

 指標となる「悪質性」の条件が次々と重なるのは偶然なのか。

「事実上、裏金捜査を取り仕切る最高検の森本宏刑事部長は、東京地検次席検事だった22年に東京五輪汚職事件の陣頭指揮にあたった人物。当時は“バッジ”を取れず忸怩たる思いがあったはず。森元首相の後任として、五輪組織委員会の会長を務めた橋本さんは、いわば因縁の相手。検察捜査は下から上に突きあげていくのが常道で、彼女を足がかりに、より大物を狙っているとの声まである。真っ先に顔が浮かぶのは、橋本さんを寵愛したアノ人です」(政界関係者)

 危ぶむ声は杞憂に終わるのだろうか。

9235OS5:2023/12/26(火) 17:50:30
https://news.yahoo.co.jp/articles/0514c43ce49833a4dc575c422a7edc257fd2acc4
甘利明・前幹事長が安倍派一掃人事で暗躍か…自民「裏金事件」で復権のブラックジョーク
12/26(火) 9:06配信

日刊ゲンダイDIGITAL
まるでブラックジョーク…(甘利明前幹事長)/(C)日刊ゲンダイ

 自民党の派閥パーティー裏金事件で東京地検特捜部の捜査を受けている安倍派が一掃されたが、新たな人事で意外な人物が注目を集めている。

 22日に来年度予算案が閣議決定されたのに合わせ、萩生田前政調会長と高木前国対委員長が辞任。後任として、ともに無派閥の渡海紀三朗政調会長、浜田靖一国対委員長という人事が総務会で了承された。既定路線だった浜田氏はともかく、事前にまったく名前が挙がっていなかった渡海氏が要職に就いたことには驚きの声が上がっている。

「党内では、政調会長代行の田村憲久さんが昇格するとみられていた。派閥政治に厳しい目が向けられているタイミングなので、無派閥議員の中から選んだのでしょうが、それにしても、長く要職と縁遠かった渡海さんが党4役に抜擢されたことは予想外でした」(自民党中堅議員)

 渡海氏自身も驚いたそうで、岸田首相から電話で打診された当初は「ちょっと待ってください」と保留したという。

 1986年初当選の渡海氏は当選10回を重ねるベテランだが、2007年に福田康夫内閣で文科相を務めたのが最初で最後の入閣で、党内でも地味な存在だ。18年と20年の総裁選では初当選同期の石破元幹事長の推薦人に名を連ねた。

 そんな渡海氏を政調会長に抜擢したのは、甘利前幹事長のプッシュがあったからだという。渡海氏は、甘利氏が11年に結成した派閥横断型グループ「さいこう日本」のメンバーなのだ。

利権を一手に…「甘利さんの実権はすごい」
甘利前幹事長といえば裏金疑惑だが…「政治とカネ」再燃で現職幹事長として初めて落選(2021年落選会見の同氏)/(C)JMPA

 甘利氏の暗躍は、安倍派一掃で交代した4閣僚の人選にも透けて見える。後任に選ばれた斎藤健経産相と坂本哲志農相も、別名「甘利グループ」の「さいこう日本」メンバーだ。すっかり表舞台から姿を消したように見える甘利氏が、裏では復権を遂げつつあるのか。

「党内での甘利さんの実権はすごいですよ。党税調幹部や、経済安全保障推進本部長などを務めて大企業への影響力を手中にしている。衆院議長に就任した額賀さんの後を受けて、10年ぶりに交代した自動車議連の新会長になって新たな利権ポストも得た。総理が安倍派排除で麻生副総裁への依存を強めている以上、麻生派に所属する甘利さんの影響力は増す一方でしょう」(麻生派関係者)

 だが、甘利氏といえば裏金疑惑だ。大臣室で現ナマを受け取って特命担当相を辞任し、睡眠障害を理由に国会から逃げていた過去を国民は忘れていない。

 21年の岸田政権発足で幹事長に抜擢されたが、「政治とカネ」問題が再燃し、直後の総選挙では自民党の現職幹事長として初めて小選挙区で敗北。そういう輩が裏金事件を機に復権なんて、悪い冗談としか思えない。

9236OS5:2023/12/26(火) 17:51:36
https://news.yahoo.co.jp/articles/8596f9c5dbe86a82bfa21466e745a01fe059944a
「俺は悪くない、あいつが悪い」と大物議員が責任を押し付け合い 自民党派閥パーティー裏金事件で特捜部が狙う二人の名前
12/26(火) 12:27配信
西村事務所にクレーム
岸田文雄首相

「自民党派閥パーティー裏金事件」の捜査は2024年1月に通常国会が始まるまでの短期決戦である。全国から応援検事50人をかき集めて異例の捜査体制を敷く東京地検特捜部。捜査のポイントのひとつは、清和政策研究会(安倍派)の会計責任者である事務局長が「キックバック分」を派閥の政治資金収支報告書に記載しないことを決めた背景に“誰”の指示があったのか、だ。目下、特捜部は「二人の人物」に照準を合わせている。


 ***

 安倍派とその所属議員にかけられている嫌疑は、政治資金規正法違反罪(不記載・虚偽記載)である。同法の時効は5年。その間、同派の会長を務めた細田博之元衆院議長と安倍晋三元首相はすでに他界している。

 それ故、過去5年の事務総長経験者である下村博文元文科相(69)、松野博一前官房長官(61)、西村康稔前経産相(61)、現職の高木毅・前党国対委員長(67)の四人の「不記載指示」の有無が注目されているのだ。

 そして現在、特捜部がこの「四人」の中から特に狙いを定めつつあるのが「二人の人物」、西村前経産相と高木前国対委員長なのである。両氏は他の事務総長経験者と何が違うのか。

 21年11月に派閥会長に就任した安倍元総理は翌年4月ごろにキックバック中止を提案したとされる。派閥パーティーが行われたのは、その約1カ月後。当時の事務総長は西村前経産相である。西村事務所の関係者によると、

「あの時はパー券を売り始めてからキックバックをやめることになったので、他の議員の秘書から“なんでキックバックをやめるんだよ”とウチの事務所にクレームが寄せられた」

「知り合いの記者を使って…」
 その後、派閥上層部には二つの大きな変化があった。一つは22年7月に安倍元総理が死去したこと。もう一つは、同年8月に事務総長が高木前国対委員長に代わったことである。

「西村さんがまだ事務総長を務めていた時期に、“キックバック分は個々の議員側のパーティー収入として計上させよう”という案も検討されたようです。しかし、8月に事務総長に就任した高木さんの元で方針が転換された。結局、9月にかけて従来通りの方法でキックバックが行われたとみられています」(全国紙社会部デスク)

 安倍氏がキックバック撤廃を訴えたにもかかわらず、従来通りの裏金作りが許された……。そうした「重要決定」を下したのは西村前経産相だったのか、それとも高木前国対委員長なのか。

「西村さんと高木さんは互いに責任を押し付け合っているようですね」

 と、明かすのは清和会関係者である。

「二人とも、“俺は悪くない、あいつが悪い”という情報を知り合いの記者を使って流そうとしているようですが、余裕があるのは西村さんのほうらしい。自分は安倍さんからキックバックをやめるよう言われて検討した立場。従来通りの方法でキックバックしたのは高木さんだから、ということなのでしょう」(同)

別の“大物”の関与
 元東京地検特捜部副部長の若狭勝弁護士は、

「安倍会長がキックバック中止を命じていたのに、高木事務総長の時代にキックバックが実行された。これは、派閥の会計責任者に対して高木事務総長がキックバックの実行を指示した状況証拠となり得ます。つまり、高木さんの共謀を立証できる可能性があります」

 として、こう語る。

「ただ、西村さんも“引き続き不記載にする”と会計責任者に指示していた場合、共謀を問えるかもしれません。しかし、形式犯に過ぎない政治資金収支報告書の不記載で議員を二人も立件するとは考えづらい。最終的には、より主導的に指示した議員のみを立件することはあり得ると思います」

 12月27日発売の「週刊新潮」では、仮に高木前国対委員長が会計責任者に具体的な指示を出していたと認定された場合に捜査のメスが入る可能性がある「大物」の名前と併せて、この問題や政局の行方、安倍派「5人衆」の一人に発覚した新たな疑惑などを6ページにわたって詳報する。

「週刊新潮」2024年1月4・11日号 掲載

新潮社

9237OS5:2023/12/26(火) 18:45:10
https://news.yahoo.co.jp/articles/30c9fd488aea2ad33b3459dc5f5e86e60d8b8415
「役割終了」の閣僚会議2割廃止 河野行革相「しっかり廃止措置を」
12/26(火) 16:30配信

朝日新聞デジタル
河野太郎・デジタル相

 河野太郎行政改革担当相は26日の閣議後会見で、政府が内閣官房と内閣府に設置している85の閣僚会議のうち、2割にあたる17会議を廃止すると発表した。「官邸主導」のもとに乱立した会議を整理した。

 廃止するのは、日仏友好160周年記念事業を検討する「ジャポニスム2018総合推進会議」や、神奈川県の障害者施設「津久井やまゆり園」で16年に発生した殺傷事件を受けて設置された「障害者施設における殺傷事件への対応に関する関係閣僚会議」など、既に想定した役割を終えているものがほとんど。河野氏は「(議論が)終わったものは、本来なら廃止措置をしっかりすべきだった」と説明した。

朝日新聞社

9238OS5:2023/12/27(水) 08:14:27
https://news.yahoo.co.jp/articles/2dd726879ce8389715fc0cb5fe3cd9936e4f2e63
「結党以来の危機」 裏金疑惑で戸惑う長年の自民党員、胸の内は
12/26(火) 18:00配信
毎日新聞
自民、公明両党が推薦した東京都武蔵野市長選立候補者の個人演説会に集まった支持者たち=武蔵野市で2023年12月21日午後7時15分、坂根真理撮影

 自民党派閥の政治資金パーティーを巡る問題に、自民党員たちも厳しい目を向けている。党員らによると、自民内では年内の党員獲得目標が掲げられており、地方議員らは31日までに一人でも多くの入党者を集めなければならない。党員になれば毎年4000円の党費を支払う必要がある。裏金疑惑がクローズアップされる中で「『党員になって』なんて、とても言えない」という本音も漏れる。

 ◇「リクルート事件より厳しい」

 「もう自民を応援しない」。関東のある自民党県連には、支持者から怒りの声が届くようになった。県連幹部は「今が党員獲得の締め切りのピーク。こんな時期に問題が起きて、党費をもらいにくい。ただでさえ高齢化で党員数が減少しているのに……」と戸惑いを隠せない様子だ。

 自民の党員数は1991年の約547万人がピークで、2022年は約112万人まで減少した。党員数の獲得目標は120万人。獲得党員数のノルマを課される地方議員もおり、達成できなかった人数分の党費を議員個人が肩代わりすることもあるという。

 「風当たりはリクルート事件の時より厳しい」。ある県議は明かす。「裏金づくりで多くの国会議員の名前が挙がっており、結党以来の危機だ。先日県議の忘年会があったが、みんな(党員を)集める気もないよ。『自腹を切る』って言っていた」と明かす。

 党員歴約40年で、茨城県内で廃棄物処理の会社を経営する川崎敏秀さん(71)は、今回の問題について「最低最悪だね」と言い切る。「国民にはマイナンバーやインボイス制度をつくり、税金もがっぽり取る。政治家は裏金づくりで野放し。何やってるんだという不信感は当然ある」

 だが、党員をやめるつもりはない。「戦後の日本をつくってきたのは自民党。政治資金をちゃんと使って申告すれば悪いと思わない。国民から見てきれいで分かりやすい政治をしてほしい」と望む。

 ◇党員継続、悩む人も

 一方、約20年前に入党した東京都内の行政書士の男性(64)は、党員を続けるか悩んでいるという。「今年も党費の請求が来ているが、部屋に請求書を置いたまま考えている。インボイス制度が導入され、税金をよりきっちり納めるシステムが導入された。それなのに政治資金規正法の抜け道を使って流用ができるとは。こんな状況で党員から党費を集めるのはおかしい」

 今月21日夜、東京都武蔵野市。自民、公明両党の推薦を受けて市長選に立候補した男性候補の個人演説会で、党員の女性はこう呼びかけた。「『自民の推薦受けているんでしょ』と言われたら、(候補者の)『中身を見てくれ』と言ってくださいね」

 推薦候補は24日、339票差で野党支持候補を降して初当選したものの、自民党を見る有権者の目は険しい。この女性党員は「『最近の自民党はどうなっているんだ』と言われることが増えた」と打ち明ける。

 会場には、それでも党員を続けるという高齢の女性がいた。「自民党の政治家が近所に住んでてね。政界の方は騒がしいけど、ご近所さんはみんな自民党員だし、近所の付き合いがあるからやめることはないね」

 岸田文雄首相は25日、政治改革を議論する新たな党組織を年明けのできるだけ早い時期に設置する方針を示した。ある衆院議員は自分に言い聞かせるように言った。「党員であっても、この問題の受け止めは厳しい。政治活動をするために資金は必要だが、資金集めが目的になってはいけない」【坂根真理、木許はるみ】

9239OS5:2023/12/27(水) 08:24:15
https://news.yahoo.co.jp/articles/089df969d98c4f690f838734919c78e192583afb
安倍派、22年に「還流中止」を撤回 一部議員の反発受け
12/27(水) 5:00配信

毎日新聞
自民党安倍派の政治資金パーティー=東京都港区で5月、宮武祐希撮影

 自民党派閥の政治資金パーティーを巡る問題で、最大派閥の清和政策研究会(安倍派)では2022年にパーティー券収入のノルマ超過分のキックバック(還流)を取りやめる方針が示されたものの、一部議員の反発を受けて撤回していたことが関係者への取材で判明した。還流による裏金づくりの仕組みが派閥内で広く認識されていた可能性があり、東京地検特捜部は22年の派閥内での動きを重点的に捜査している模様だ。

 安倍派では原則として年1回、政治資金パーティーを開催していた。各議員にはパーティー券の販売ノルマがあり、所属議員がノルマを超えて集めたパーティー券収入と、議員への還流分の支出がいずれも派閥の政治資金収支報告書に記載されていなかったとされる。議員側の収支報告書にも収入として記載されず、直近5年間で約5億円が裏金化していた疑いがある。

 関係者によると、安倍派ではパーティー開催を翌月に控えた22年4月、派閥側から還流を取りやめる方針が一部の議員に伝えられた。しかし、既にパーティー券販売を進めていた議員らが反発。その後、中止方針は撤回され、例年通り還流が続けられたという。

 この年は7月に参院選が実施された。別の関係者によると、安倍派では改選を迎えた参院議員に対してパーティー券の販売ノルマを免除し、集めた代金を全額キックバックする特例的な運用をしていたという。参院選は衆院選に比べて議員1人当たりの選挙費用が多額になるとされる。こうした事情が還流中止の撤回判断に影響した可能性もある。

 その後、還流は23年に取りやめられたという。

 特捜部は還流資金が政治資金収支報告書に記載されなかったことについて、政治資金規正法違反(不記載、虚偽記載)容疑で捜査を進めている。22年に運用を変更しようとした経緯について、派閥幹部らに確認を進めるとみられる。【信田真由美、二村祐士朗、志村一也、岩本桜】

9240OS5:2023/12/27(水) 08:25:11
https://news.yahoo.co.jp/articles/6f39de271b4bfb30868542d5b1e2069c2d3ee766
雲隠れ続ける“キーマン”高木氏 いったん廃止決まった裏金の「キックバック」 事務総長になって以降“復活”していた
12/26(火) 19:27配信

FNNプライムオンライン
FNNプライムオンライン

自民党の派閥パーティーを巡る裏金問題で、家中の安倍派の幹部が続々と聴取を受けている。一方で事件の鍵を握るとみられるキーマンは、雲隠れを続けている。

雲隠れ続けるキーマンの地元事務所を訪ねると
真冬の福井・敦賀市。至る所に雪が残る北陸の街に、渦中の人物の事務所がある。

記者:
市街地の中にある、この建物の2階が高木議員の事務所です。電気は付いていますね。

事務所の主は、1000万円を超える裏金疑惑が浮上している自民党“安倍派5人衆”の一人、高木毅前国対委員長だ。

ビルの2階にある後援会事務所を訪ねてみると…。

記者:
こんにちは。高木さんは帰ってきていますか?

事務所スタッフ:
わかりません、連絡していませんから。

岸田政権を揺るがす裏金疑惑をめぐっては、これまでに特捜部が安部派幹部の松野前官房長官や高木前国対委員長、世耕前参院幹事長、塩谷座長の4人から、任意で事情聴取したことが判明。
さらに萩生田前政調会長からも、任意で事情を聞いたことが12月26日、新たに分かった。

これで安倍派5人衆のうち、聴取を受けたのは4人に。

廃止が決まったキックバックがその後、復活していた
また、安倍派内で裏金のキックバックについて、廃止の方針が一度決まったものの、その後に復活していたことも明らかになった。

2021年11月に派閥の会長に就任した安倍元首相が、裏金のキックバックの廃止を提起。そして、2022年4月ごろに安倍派幹部が廃止の方針を決めたという。

しかし、7月の参院選中に安倍元首相が死去。派閥の運営を取り仕切る事務総長が西村氏から高木氏に変わった8月以降、廃止の方針は撤回され、裏金としてのキックバックが復活したとみられている。

こうした流れを知ることのできる立場にあった高木氏。19日、記者からの質問に対しては…。

高木毅前国対委員長(当時):
捜査途中でもございますし、申し訳ありません。

記者:
捜査中ではあるんですが、有権者の方はやはり説明を求めておられると思うんですが、そのあたりいかがですか?

高木毅前国対委員長(当時):
……。

この発言以降、高木氏はこの1週間、表舞台に姿を見せず雲隠れ状態を続けている。地元で行方を追うと。

記者:
「高木」という表札がかかっています。あの奥の家です。

立派な木がそびえる高木氏の自宅は、静寂に包まれていた。地元の人からは厳しい声が上がった。

高木氏の支持者:
みんな、やっぱり裏切ったというような感じやわな。あんな人じゃないと思ったんだけど。

地元の有権者:
そこら中に高木毅のポスターあるじゃないですか、早く撤収してほしいですね。

岸田首相は裏金疑惑を受け、信頼回復に向けた新たな組織を立ち上げると発表したが、野党側は今後も岸田政権を厳しく追求する方針だ。
(「イット!」 12月26日放送より)

イット!

9241OS5:2023/12/27(水) 16:26:04
https://news.yahoo.co.jp/articles/0cf4ac7acbca74dd1715014f2151f3ea05bc21d1
池田佳隆氏の国会事務所捜索 還流不記載疑い 裏金疑惑で特捜部
12/27(水) 10:52配信
毎日新聞
衆院第二議員会館の前に集まった報道陣=東京都千代田区で2023年12月27日午前11時4分、藤井達也撮影

 自民党派閥の政治資金パーティーを巡る問題で、東京地検特捜部は27日、東京・永田町の衆院第2議員会館にある池田佳隆衆院議員(57)=比例東海=の事務所に家宅捜索に入った。池田氏は最大派閥の清和政策研究会(安倍派)に所属している。パーティー券収入のノルマ超過分を裏金化し、自身の政治団体の政治資金収支報告書に記載しなかったとする政治資金規正法違反(不記載、虚偽記載)容疑とみられる。

 特捜部は19日に清和研の事務所を捜索しているが、ノルマ超過分のキックバック(還流)を受けたとされる議員側の強制捜査は初めて。特捜部は押収した資料を分析し、池田氏本人の立件の可否を検討するとみられる。

 池田氏は2020〜22年に派閥から受けた3208万円の寄付を記載していなかったとして、政治資金収支報告書を訂正している。不記載、虚偽記載の公訴時効は5年のため、18、19年分を含めると不記載額はさらに増え、5000万円前後に上る可能性がある。

 池田氏はこれまでの取材に、還流分の資金を受領したことを認めた上で、派閥から収支報告書に記載義務のない「政策活動費」として扱うよう説明があったと釈明。しかし、「政策活動費であることの確証が持てなくなった」として、派閥からの寄付として収支報告書を訂正したと説明していた。

 池田氏は12年衆院選で愛知3区から出馬して初当選し、現在4期目。前回21年選挙は選挙区で敗れ、比例復活した。岸田文雄内閣で21年に副文部科学相を務めた。衆院議員になる前の06年から1年間、日本青年会議所の会頭を務めた。

 安倍派では、所属議員がノルマを超えて集めたパーティー券収入と、議員への還流分の支出がいずれも派閥の収支報告書に記載されていなかったとされる。議員側の収支報告書にも収入として記載されず、直近5年間で約5億円が裏金化していた疑いがある。【遠藤龍、秋丸生帆、信田真由美、井口慎太郎】

9242OS5:2023/12/27(水) 16:31:32
https://news.yahoo.co.jp/articles/c27f2bfd16373205857b773006f22febb476aef4
池田佳隆氏の地元・名古屋の事務所も家宅捜索 自民裏金疑惑
12/27(水) 13:25配信


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毎日新聞
池田佳隆衆議院議員の地元事務所に到着した東京地検特捜部の係官=名古屋市天白区で2023年12月27日午前10時50分ごろ、藤顕一郎撮影

 自民党派閥の政治資金パーティーを巡る問題で、東京地検特捜部は27日午後、名古屋市天白区にある池田佳隆衆院議員(57)=比例東海=の地元事務所に家宅捜索に入った。


 パーティー券収入のノルマ超過分を裏金化し、自身の政治団体の政治資金収支報告書に記載しなかったとする政治資金規正法違反(不記載、虚偽記載)容疑とみられる。

 27日午前には東京・永田町の衆院第2議員会館にある事務所にも捜索が入っている。【藤顕一郎】

9243OS5:2023/12/27(水) 23:52:32
https://news.yahoo.co.jp/articles/693a289fa3f3460c1c1b798f1ec1e943e3ec3338
池田議員の事務所捜索、自民幹部「今後も続々と行われる可能性」「党の信頼失墜底なしに」
12/27(水) 20:15配信

読売新聞オンライン
池田佳隆議員の事務所が入る衆議院第二議員会館の前に集まる報道陣(27日午前、東京都千代田区で)=川口正峰撮影

 自民党派閥の政治資金パーティーを巡る政治資金規正法違反事件で、東京地検特捜部が安倍派の池田佳隆衆院議員の国会議員会館事務所を捜索したことを受け、自民内では今後の捜査の拡大に危機感が広がった。

【写真】池田佳隆衆院議員の事務所に入る東京地検特捜部の係官ら

 渡海政調会長は27日、自民議員の事務所が強制捜査の対象となったことについて、記者団に「深刻に考えなければいけない。国民の不信解消に全力で努力する」と険しい表情で語った。

 自民の国会議員や秘書らは、松野博一・前官房長官や高木毅・前国会対策委員長ら「5人衆」と呼ばれる安倍派幹部以外の事務所が捜索を受けたことで、戦々恐々としている。

 池田氏は、派閥からの還流資金を1000万円以上裏金化していた疑いが持たれており、同様の議員は派内に10人以上に上るとされる。自民幹部は「今後も続々と強制捜査が行われる可能性がある。実際にそうなれば党の信頼失墜は底なしになってしまう」と懸念を示した。

 野党は追及を一層強める姿勢を鮮明にした。

 立憲民主党の泉代表は27日、国会内で記者団に「議員会館の事務所に捜査が入るのは異常事態だ。裏金文化の中で基盤を作った(自民党)政権は正当性がない」と強調した。

 日本維新の会の藤田幹事長は取材に「自民党の信頼は地に落ちている。派閥政治を一掃し、徹底した政治刷新を進めるべきだ」と述べた。共産党の小池書記局長は記者団に「岸田首相は(自民)所属議員が捜索されたことについて、直ちに説明すべきだ」と批判した。

9244OS5:2023/12/28(木) 08:20:52
https://news.yahoo.co.jp/articles/237d529b0c460a5c972d174b678ba3508be19b8e
安倍派パーティー券、池田氏支援側が大量購入 還流額拡大か
12/28(木) 0:02配信
産経新聞
池田佳隆衆院議員を巡るパーティー収入の流れ

自民党の派閥のパーティー収入不記載事件で、池田佳隆衆院議員を支援する複数の企業・団体や関係先が安倍派(清和政策研究会)のパーティー券を多数購入していたことが27日、政治資金収支報告書の分析で分かった。特捜部は、池田氏が支援先に大量に安倍派のパーティー券を販売することで、安倍派からのキックバック(還流)額が膨らんだとみて調べているもようだ。

【表でみる】自民党の主な"疑惑"の議員

安倍派は所属議員にパーティー券の販売ノルマを課し、ノルマを超えた分は収支報告書に記載せずに還流。池田氏は平成30年〜令和4年分で4千万円超を還流されたとされる。

池田氏が代表を務める政治資金管理団体「池田黎明(れいめい)会」と安倍派の平成30年〜令和4年分の収支報告書によると、安倍派はパーティー収入として、5年間で6億5884万円を記載していた。

20万円を超える金額の安倍派のパーティー券を購入したとして記載されていたのは5年間でのべ約230企業・団体だったが、そのうちのべ数で2割超が池田氏個人の政治資金パーティーのパーティー券を20万円を超えて購入した企業・団体やその関係先だった。

池田氏のパーティー券を20万円超購入していた企業・団体とその関係先が5年間で購入した安倍派のパーティー券は3千万円を超え、安倍派の記載されたパーティー収入の5%弱を占めていた。

9245OS5:2023/12/28(木) 11:58:38
2019年再選(岐阜選挙区・1人区)
https://news.yahoo.co.jp/articles/5fb13cbe5217b873217ea41970e4cdf326557198
自民・大野泰正議員の関係先捜索 裏金5千万円超か、受領側2人目
12/28(木) 10:42配信


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共同通信
大野泰正参院議員

 自民党安倍派(清和政策研究会)の政治資金パーティーを巡る事件で東京地検特捜部は28日、大野泰正参院議員(岐阜選挙区)の東京・永田町にある議員会館事務所など関係先を家宅捜索した。一連の事件で議員側が強制捜査を受けたのは、27日の池田佳隆衆院議員(比例東海)に続き2人目。特捜部は大野氏を任意で事情聴取しており、違法性の認識について確認を進めている。

 大野氏側はパーティー券の販売ノルマ超過分の還流を受けながら、政治資金収支報告書に収入として記載していなかったとされる。特捜部は政治資金規正法違反(不記載など)の疑いで捜査。時効がかからない2018年以降の5年間で5千万円超の還流を受け、裏金にしていたとみられる。

 安倍派では販売ノルマ超過分を収支報告書の収入に記載せず議員側に還流。支出にも記載せず、受領した議員側も収入として書いていなかった。安倍派所属99人の大半が還流を受け、大野氏や池田氏は高額受領者だった。

東京地検特捜部が家宅捜索した大野泰正参院議員の事務所が入る参議院議員会館=28日午前、東京・永田町

 特捜部は大野氏や池田氏が関連政治団体の会計責任者から不記載について報告を受けるなどしていなかったか調べる。

9246OS5:2023/12/28(木) 12:00:06
https://news.yahoo.co.jp/articles/8362874ec24e9b3133d36ee6a590529474213658
2024年「ポスト岸田レース」の行方を大予想 政局の展開次第で「本命」「対抗」「穴」が大変動も
12/28(木) 5:52配信

東洋経済オンライン
岸田文雄首相(写真:時事)

 内外共に多事多難だった2023年もあとわずか。多くの国民は年末年始の準備に大わらわだ。しかし、政治の中心地・永田町は、東京地検特捜部の「巨額裏金疑惑」捜査で上を下への大騒ぎ。本来なら政治休戦となる年末年始も、有力政治家たちの右往左往ばかりが際立つ。

 8月に「増税メガネ」と揶揄されて以来の「税」をめぐる迷走などで、支持率が過去最低を更新し続ける岸田文雄内閣は、裏金疑惑で「絶体絶命のピンチ」に陥り、一部メディアの先走りだけでなく、揺れ動く自民党内も「ポスト岸田」の話題で持ち切りだ。

 そもそも、近年の自民党の総理・総裁交代劇は、党内の権力構図を踏まえた「予定調和での決着」(自民長老)が多かったが、今回ばかりは「展開次第で誰が浮上するかわからない出たとこ勝負」(同)との見方がもっぱら。そこで、年明け以降の「ポスト岸田」レースを占ってみると……。

■岸田首相が再選を狙って総裁選出馬に踏み切るか

 この「後継レース」の結末につながる最大のポイントは、岸田首相(自民党総裁)自身の「退陣」について本音と、想定されている政局展開の“ギャップ”だ。というのも、現状では「衆院解散で惨敗するか、自ら早期退陣を決断しない限り、来年9月の自民総裁選までは続投可能」(閣僚経験者)だからだ。

 しかも、岸田首相が再選を狙って総裁選出馬に踏み切った場合、「後継レース」の構図も一変し、「岸田続投の可否をめぐる戦いとなって、出馬する人も限定される」(自民長老)との見方が広がる。特に、岸田首相が大胆な政治改革を打ち出して支持率回復につなげれば、「総裁再選の可能性」も捨てきれないためで、そうした実態も踏まえて、現実に即したレース展開のケーススタディは以下のようになる。

 まずは、最も早い退陣のケースは「来年度予算成立直後」。経済回復のカギとなる来年度予算については「野党も年度内成立には協力せざるをえない」(国民民主幹部)とみられている。要するに「予算成立花道論」だが、すでに石破茂元幹事長がその可能性に言及して、一気に現実的選択肢として浮上してきた。

 もちろん、岸田首相の退陣決断が前提だが、党則の中に「総裁が任期中に欠けた場合には、(中略)特に緊急を要するときは、党大会に代わる両院議員総会においてその後任を選任することができる」との規定があるため、所属全国会議員と都道府県連の代表各3人(141人)の投票による地方代表による「一発勝負」となるとみられている。

9247OS5:2023/12/28(木) 12:00:24
■“予算成立花道”なら「茂木・高市・石破の“三つ巴”」に

 その場合の後継レース出走が予想されるのは、茂木敏充幹事長、高市早苗経済安保相、河野太郎行革相、石破茂元幹事長、林芳正官房長官、野田聖子元総務相の6氏。

 ただ、河野、石破両氏は、小泉進次郎元環境相との「小石河」連合を足場にした出走となるので、「今のところ石破氏一本化が本命」(政治アナリスト)との見方が多い。また、官房長官の林氏は出走断念の可能性大で、野田氏も推薦人確保が困難視されている。

 となれば、茂木、高市、石破3氏の“三つ巴の勝負”となるが、その場合は、党内力学から「本命・茂木―対抗・高市―穴・石破」(同)との見方が一般的。というのも、茂木氏は自らの茂木派と麻生派さらには岸田派の支持が確実視され、それだけで党所属議員の4割を超える。これに対し、高市氏は安倍派を軸とする党内保守派、石破氏は菅義偉前首相ら無派閥グループがそれぞれ支持するとみられるが、いずれも「3割が限界」とみられているからだ。

 ただ、勝者が次期衆院選の顔になるため、上位2人の決選投票になった場合、各種世論調査で国民的人気が低迷している茂木氏を、2位になった高市氏か石破氏が破る可能性も否定できない。

 次のターニングポイントとなるのは通常国会会期末。裏金疑惑捜査への“配慮”などから召集は1月26日との見方が多いが、その場合の会期末は日曜日の6月23日で、「沖縄慰霊の日」でもあるため、実質的な会期末は6月22日となる。その場合、野党が内閣不信任決議案を提出、これを受けて岸田首相が衆院解散の踏み切ると、公選法の規定などから投開票日は7月14日か21日になる。

 ただ、同7日が都知事選の投開票日であるため、「よほどのことがない限り、政治日程上は困難」(自民長老)との見方が支配的だ。さらに、国会会期の大幅延長による8月選挙も選択肢ではあるが、これについても党幹部は「可能性ゼロ」と言い切る。

■9月末総裁選も岸田首相出馬なら様相一変

 こうしてみると、最も可能性が高いのは2024年9月末の総裁任期満了による総裁選となる。ただ、この総裁選に岸田首相が出馬するかどうかで、レースの構図は一変する。大方の予想を裏切る形で、岸田首相が再選を狙って出馬した場合、幹事長の茂木氏や現職閣僚の高市、河野両氏は難しい対応を迫られるからだ。

 特に、茂木氏はこれまで「令和の明智光秀にはなりたくない」といい続けており、出馬断念の可能性が高い。当然、林氏は岸田支持に回る。その一方で「戦わせていただく」と繰り返してきた高市氏と、石破氏か河野氏のどちらかの出馬はほぼ確実。さらに野田氏も推薦人が確保できれば出馬できる。

 その場合、現状では麻生、茂木、岸田の3派閥や谷垣グループが岸田支持となる可能性が高く、総裁続投が現実味を増す。ただ、このケースでも、選ばれた総裁が次期衆院選の顔となることから、「岸田首相では戦えない」との声が噴き出す事態も想定される。

 しかも、任期満了に伴う総裁選は地方党員も参加した本格総裁選となるのが一般的で、党員投票では国民的人気が高い石破氏(河野氏)や、保守派の代表となる高市氏が優位となる可能性も否定できない。そうした状況を踏まえれば、直前で岸田首相がリタイアして、急きょ茂木氏が出馬することも想定されるが、最初のケースの「予算成立花道」と異なり、本格総裁選となれば、選挙の顔として石破氏か高市氏が勝ち抜くこともあり得る。

9248OS5:2023/12/28(木) 12:00:41
■「初の女性首相」として上川陽子外相の担ぎ出し

 ただ、その場合の党内の亀裂は大きく、しかも、新総裁(首相)が解散権を握るため、党分裂の危機も招きかねない。そうした大混乱を避けるため、「話し合いでの1本化」が急浮上した場合、「初の女性首相として上川陽子外相の急浮上」(自民長老)が取り沙汰されている。

 当然、上川氏が担がれた場合は、2024年10月召集と見込まれる臨時国会での首相指名・組閣の後、短時日での解散断行というケースも想定される。これは、野党陣営が一番警戒するケースで、「女性首相ブームで自公政権が勝つ」(選挙アナリスト)との見方が多い。だからこそ、現時点でも「ポスト岸田の本当の本命は上川」(自民長老)との臆測が広がるのだ。


 仮に衆院選勝利で上川政権が安定軌道に乗り、2025年夏の参院選も乗り切って同年秋の総任期満了時で再選されれば、その次の総裁選はその3年後の2028年9月となる。その場合、茂木氏は73歳、石破氏71歳となり、世代交代を叫んで福田達夫氏や小泉進次郎氏が名乗りを挙げれば、「旧世代組はすべてリタイア」(岸田派若手)ともなりかねない。

 もちろん、言い古された言葉だが「一寸先は闇」なのが自民党の権力闘争。深読みをする政界関係者の間では「つなぎ役として鈴木俊一財務相の担ぎ出し」説に加え、「麻生太郎副総裁の再登板」説までささやかれるが、「そのこと自体が、追い詰められた自民党の内部混乱を物語っている」(政治アナリスト)といえそうだ。

泉 宏 :政治ジャーナリスト

9249OS5:2023/12/28(木) 14:47:29
https://news.yahoo.co.jp/articles/6d338cade90ff50142509423b43ff76920f52e84
雲隠れ続ける自民・池田氏 「出てきて釈明を」あきれ・憤る地元
12/27(水) 19:52配信
毎日新聞
池田佳隆衆院議員の地元事務所に家宅捜索に入る東京地検特捜部の係官ら=名古屋市天白区で2023年12月27日午後0時58分、藤顕一郎撮影

 自民党派閥の政治資金パーティーを巡る事件は27日、衆院愛知3区を地盤とする清和政策研究会(安倍派)の池田佳隆衆院議員(57)=比例東海=の関係先に家宅捜索が入った。裏金疑惑の発覚後、雲隠れを続ける池田氏に対し、地元有権者や自民議員からは「早く出てきて説明すべきだ」と厳しい声が上がった。
 
 名古屋市天白区の地元事務所には午後1時前、東京地検特捜部の係官ら約10人が入った。

 池田氏は2020〜22年に派閥から受けた3208万円の寄付を記載していなかったとして政治資金収支報告書を訂正している。パーティー券収入のノルマ超過分を裏金化し、収支報告書に記載しなかったとする政治資金規正法違反(不記載、虚偽記載)の疑いが持たれている。

 安倍派所属議員の裏金疑惑が表面化して以降、池田氏は国会や地元の行事に欠席するなど公の場に一切姿を見せていない。

 地元の自民議員のもとには支持者から「(池田氏の)ポスターをはがしてくれ」という厳しい声が多く寄せられているという。「支援者のところにいけば話題は池田氏のこと。支援者からは『本人が出てきて本人の口から説明しないといかん』と言われる」

 今回の家宅捜索を受け、別の自民議員は「本人が逃げ回っているからじゃないの」と冷ややか。一方で「あれだけのパー券をさばくのは相当な根気が必要。一生懸命にやって清和研にも貢献し、報告書に記載すれば問題なかったのに残念だという気持ちもある」と話した。

 池田氏の地元、名古屋市緑区の無職男性(83)は「ずっと隠れており、とにかく出てきて釈明し、地元の人に謝らないといけない。副文科相をやった人がこれでは話にならない」とあきれる。同区の会社役員男性(51)は「捜索に入るのが遅いと思う。民間人ならもっと早く入ったのではないか。この話が出て何週間たっているんだ」と憤った。【川瀬慎一朗、酒井志帆、藤顕一郎】

https://mainichi.jp/articles/20231227/k00/00m/010/371000c?inb=ys
自民・池田佳隆氏、JC人脈駆使しパー券販売か 関係先家宅捜索
遠藤龍 藤顕一郎 山口智
毎日新聞 2023/12/27 20:29

 自民党派閥の政治資金パーティーを巡る事件は新たな局面を迎えた。東京地検特捜部は27日、最大派閥の清和政策研究会(安倍派)に所属する池田佳隆衆院議員(57)=比例東海=の関係先を家宅捜索。2012年の政権再交代直前に初当選した「安倍チルドレン」の一人で、会頭を務めた日本青年会議所(JC)の人脈を駆使し、派閥のパーティー券を広く企業に販売していたとみられている。

 27日午前10時45分ごろ、スーツ姿の係官約10人が東京・永田町の衆院第2議員会館にある池田氏の事務所へ家宅捜索に入った。東京・赤坂の衆院議員宿舎や名古屋市天白区の地元事務所などにも係官が入った。地元事務所では午後7時半過ぎ、係官が押収資料とみられる段ボール約20箱を車に載せて運び出した。

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 池田氏は地元・名古屋の名門である東海高校出身。大学院修了後に父が起業した化学薬品会社を継ぎ、2006年にJC会頭を務めた。ホームページによると、その際に官房長官だった安倍晋三元首相と出会い、政治家を志した。

 12年に衆院愛知3区から立候補し初当選。18年には文部科学省に対し、名古屋市の公立中学校で行われた前川喜平元事務次官の授業内容を報告するよう求めたことが「教育現場への不当な介入」だと批判を浴びた。21〜22年に副文科相を務めた。

 複数の関係者によると、池田氏はJCの人脈を駆使して派閥のパーティー券を販売していたという。清和研の政治資金収支報告書には、20万円超のパーティー券購入者の欄に、かつて池田氏が所属していた名古屋青年会議所のOBが社長を務める企業が並ぶ。

 5年以上前からパーティー券を購入してきた愛知県内の企業の担当者は「JCのつながりがあったので買った。裏金に回っていたと思うと、なんのために購入していたのだろうという気持ちになる」と言う。

 自民の地方議員の元には疑惑が報じられ始めた11月下旬に池田氏から一度電話があったが、その後は連絡が取れないという。「一刻も早く表に出て説明責任を果たすべきだ」と語気を強めた。【酒井志帆、藤顕一郎、遠藤龍、山口智】

9250OS5:2023/12/28(木) 15:00:40
https://news.yahoo.co.jp/articles/f9a21e9d6dde37a9a24d7355773f482a86e78c55
自民裏金事件「越年捜査」バッジ組“本命”は誰だ? 高額キックバック3人衆と該当事務総長に照準ピタリ
12/28(木) 13:55配信

日刊ゲンダイDIGITAL
27日、東京地検特捜部が池田佳隆衆院議員(右)の地元事務所などを家宅捜索(C)日刊ゲンダイ

 自民党派閥の裏金事件は27日、ついに東京地検特捜部が永田町の議員会館にガサ入れする事態に発展した。捜査は越年し、年明け1月下旬の召集とされる通常国会直前まで続くとみられている。正月返上の徹底捜査で、バッジ組の立件はあるのか。検察の“本命”は誰だ──。

 ◇  ◇  ◇

 特捜部が家宅捜索したのは、衆院第2議員会館にある安倍派(清和政策研究会)の池田佳隆衆院議員(比例東海)の事務所。他に赤坂の議員宿舎や名古屋にある池田氏の地元事務所と自宅も捜索された。

 安倍派については、派閥パーティーをめぐる政治資金収支報告書の不記載の額が、控訴時効にかからない2018年からの5年間で5億円超に上るとされる。所属99人の大半がパー券販売ノルマの超過分をキックバックとして受け取っていたとみられるが、その額が突出して多いとされるひとりが池田氏だ。5年間で4000万円超のキックバックを裏金にしていた。今月に入って慌てて5000万円分もの収支報告書の訂正を行っている。

■「東京にいて」と“禁足”願い

「安倍派の国会議員に対する特捜部の任意聴取は、大晦日まで日程が入っているそうです。すでに複数回呼ばれている議員もいる。キックバック額が多い議員には、『正月三が日は東京にいてください』と“禁足”願まで出されているらしい」(自民党関係者)

 安倍派内で池田氏と同等の高額キックバックを受け取っていたのが、谷川弥一衆院議員(長崎3区)と大野泰正参院議員(岐阜)。この2人が池田氏に続くのか。キックバック1000万円超の十数人はどうなるのか。

 28日午前、特捜部は大野氏の参院議員会館の事務所など関係先に家宅捜索に入った。谷川氏もこれに続くのか。キックバック1000万円超の十数人はどうなるのか。

裏金スキーム変更の経緯を知る事務総長
「裏金スキーム」変更時の安倍派事務総長は西村康稔前経産相(左)、変更撤回時は高木毅前国対委員長(C)日刊ゲンダイ

 検察は安倍派の事務方の会計責任者を立件する方針は固めている。問題は、派閥の実務を取り仕切る事務総長経験者の「共謀」があったかどうかだが、ここへきて、22年5月の政治資金パーティー直前に「裏金スキーム」がいったん変更され、その後、元に戻った経緯が焦点となってきた。

 21年11月に派閥会長となった安倍元首相の意向で22年春ごろ、キックバックの取りやめが議員側に伝達された。この時の事務総長は西村前経産相だ。そして、22年7月の安倍元首相の死去後に方針が撤回され、22年秋ごろ、キックバックが行われた。この時の事務総長は高木前国対委員長だ。

 違法性を認識していたからこその「スキーム変更」と見られてもおかしくない。これほどの大きな変更を事務方だけで決定できるわけがない。西村氏と高木氏は互いに責任を押し付け合っているようだが、2人に司直の手は及ぶのか。

「事件の容疑は収支報告書への不記載。問題となっているパーティーに関する報告書は翌23年に総務省に提出されており、提出時の事務総長は高木氏です。高木氏がキックバックをやめるやめないの経緯を了承していれば、高木氏が提出時の共謀を問われる可能性があります。西村氏は提出時の事務総長ではないので、一連の経緯への深い関与があったかどうかがポイントになります」(落合洋司弁護士)

 高木氏らにも正月三が日の呼び出しがあるのか。

9251OS5:2023/12/31(日) 17:18:42
https://news.yahoo.co.jp/articles/7f8fcf0b73b55c8ce4be0f8d41b847df72752cad
政治改革へ情熱みせる渡海政調会長…派閥領袖は冷ややか、「浮いた存在になりかねない」懸念も
12/31(日) 14:57配信

読売新聞オンライン
(写真:読売新聞)

 自民党は来年1月から、安倍派などの政治資金規正法違反事件を契機に、派閥見直しや政治資金規正法の改正を巡る議論を本格化させる見通しだ。政治改革の経験豊かな渡海紀三朗政調会長(75)の手腕に注目が集まっている。

 「令和の時代に、政治改革大綱をみんなで作ってはどうか」

 渡海氏は今月25日、党本部での会合で、岸田首相(党総裁)や茂木幹事長、麻生副総裁らを前に、こう提案した。

 渡海氏が言及した政治改革大綱は、リクルート事件の反省を踏まえ、自民が1989年にまとめたものだ。閣僚・党三役の派閥離脱や政治資金の公開徹底などを掲げたが、形骸化が指摘されている。

 渡海氏は22日の就任記者会見では「もう一度ちゃんと議論し、新たな大綱を作るのがいい」と訴えていた。渡海氏の25日の提案は、党執行部が集まった場で早速、賛成を取りつけようとしたものだった。

 しかし、派閥領袖(りょうしゅう)がそろう面々は無派閥である渡海氏の意欲について、「熱弁を振るっていたが、今回はリクルート事件とは違う」「大綱に書く内容のような抽象的な議論をしても仕方がない」――などと冷ややかな受け止めを周囲に示している。

 渡海氏が、政治改革にこだわるのは、議論が盛んだった時代を経験しているからだ。86年衆院選で初当選し、同時期に起きたリクルート事件で政治不信が高まる事態を目の当たりにした。

 その後、武村正義・元官房長官ら当時の自民新人議員が88年に発足させた「ユートピア政治研究会」に加わり、政治腐敗防止に向けた活動を始めた。93年には、改革の停滞に業を煮やして離党し、同研究会が母体となった「新党さきがけ」に参加した。

 渡海氏は「あの時代を知る議員は少ない」と周辺に語り、ベテランとして改革議論に積極的に貢献したいとの自負をにじませている。同研究会に参加した自民の石破茂・元幹事長はテレビ番組で「渡海氏は国民に近い自民党を作ることに思いのある人だ。執行部の中で色んな議論を巻き起こす」と期待を寄せた。

 もっとも、渡海氏については、「理念先行型で、今の執行部では浮いた存在になりかねない」(閣僚経験者)と懸念する向きもある。政治改革の議論では、政治的な勘や調整力を試されることになる。

9252OS5:2023/12/31(日) 17:22:19
https://news.yahoo.co.jp/articles/e27bf240e53889eee6abe5ff76ed0ce031b62813
安倍派や二階派など今年は「もち代」なく 派閥パーティー事件影響か
12/30(土) 17:21配信

産経新聞
東京・永田町の自民党本部

自民党最大派閥の安倍派(清和政策研究会)で、所属議員に毎年末、支給される「もち代」と呼ばれる手当が今年は配られていないことが分かった。議員への資金分配は派閥の求心力につながり、不支給は異例。パーティー収入不記載事件で批判が高まっている状況を受け、自粛した可能性がある。安倍派同様、東京地検特捜部の強制捜査を受けた二階派(志帥会)を含む他派閥でも同様の対応が広がっている。

30日、複数の自民関係者が明らかにした。派閥は夏に「氷代」、冬に「もち代」として所属議員に活動資金を配るのが慣例だ。主な原資は派閥の政治資金パーティーとされ、安倍派の場合はそれぞれ50万円を支給していた。

安倍派内では「こんな状況だから不支給は仕方ない」(中堅議員)と理解を示す声が上がる一方、ある若手議員は「貴重な収入だったのに…」と不満を漏らす。事件を受け、議員個人の政治資金パーティーを自粛する動きもあり、台所事情が厳しい議員もいる。

資金節約のため、地元事務所の閉鎖に乗り出した安倍派議員も出ている。裏金疑惑で派内に衝撃が走る中、もち代不支給は派の結束力低下に拍車をかけそうだ。

9253OS5:2024/01/04(木) 17:39:00
https://www.asahi.com/articles/ASS123JQGRDYUTFK006.html
自民の裏金疑惑、問われる派閥の存在意義 小選挙区下の理想と現実
有料記事

森岡航平2024年1月4日 15時00分

 首相の岸田文雄は昨年5月、自民党岸田派の政治資金パーティーで誇らしげに語った。「今年で発足66年を迎える宏池会(岸田派)。池田勇人元総理が立ち上げた政策集団です」

 党内6派閥のうちで宏池会は最古参。岸田はその伝統を強調したわけだが、過去の朝日新聞の見出しを見れば宏池会の歴史は少なくとも4回は途切れている。

 宏池会きょう解散(1963年12月14日朝刊)

 大平派でも解散総会(77年3月10日夕刊)

 大平派が解散を決定(80年7月10日夕刊)

 宮沢・小渕両派も解散(94年12月21日朝刊)

 それは、派閥解消論の浮沈と重なる。権力闘争でぶつかった派閥同士が禍根を残したり、「政治とカネ」の問題で逆風が吹いたりするたび、派閥は形式的には解散されるが、その事務所は「残務整理」として残り、派閥そのものも「政策集団」「勉強会」「親睦団体」として存続。ほとぼりが冷めれば復活し、「偽装解散」とも呼ばれた。

 派閥の政治資金パーティーをめぐる一連の問題を受け、岸田は昨年12月7日、派閥を離脱した。だが、5日後の12日、岸田派のパーティー収入の不記載疑惑が浮上すると、岸田は派の事務所に調査して適切に対応するよう「指示を徹底した」と記者団に語った。その姿は、いまだ領袖(りょうしゅう)のようだった。

社会の意識の変化には1世代=30年かかると言われる。政治改革から30年。世代が一巡りした、その果ての現在地を探る。

リクルート事件契機 自民の自己批判
   ■   ■…

9254OS5:2024/01/05(金) 08:48:57
https://news.yahoo.co.jp/articles/d7ef9c1ddc16a409864d813616aa97e70f38196e
岸田首相に追い込まれた最大派閥・安倍派が進める逆襲の準備 野党に岸田氏の医師会献金問題を追及させ、主流3派の大炎上を狙うか
1/5(金) 6:59配信

NEWSポストセブン
3月の自民党大会は大荒れになるか(時事通信フォト)

 東京地検特捜部による捜査が進む安倍派の裏金問題。政権の支持率は急落したが、岸田文雄・首相は今回の騒動を奇貨として、「数の力」で大きな影響力のあった安倍派議員を政権の要職から一掃。それによる政権維持を目論んでいる。また、特捜部が安倍派議員らへの事情聴取に乗り出していた昨年12月20日、岸田首相は国民が支払う医療費の積算根拠となる「診療報酬」の本体部分引き上げを決定した。診療報酬引き上げは、自民党の「最大最強のスポンサー」と呼ばれる日本医師会が強く要求してたものであり、岸田首相ら主流派が、医師会に擦り寄っているとの指摘もある。だが、事はそう簡単に進むはずがない。通常国会を前に、恨みを募らせた安倍派の「死なばもろとも」作戦が迫っている──。【前後編の後編。前編から読む】

献金後に引き上げを決定
 診療報酬の改定は2年ごとに行なわれるが、岸田首相は前回の改定時に日本医師会から巨額の献金を受けている。

 2021年の改定では政府は当初、診療報酬を0.4%引き上げる方針だったが、医師会側はさらなる上乗せを要求して激しい陳情を展開した。

 折しも自民党では菅義偉・前首相が退陣表明し、改定は次の首相の判断に委ねられることになった。同年9月29日に行なわれた自民党総裁選は事前の予想では岸田氏と河野太郎氏のどちらが勝つかわからない情勢だったが、決選投票で岸田氏が新総裁に選出され、総理就任が確定すると、日本医師連盟はその日のうちに岸田首相の資金管理団体「新政治経済研究会」にポンと1000万円を献金したのである。

 タイミングから見ても、診療報酬改定を睨んだ“就任祝い”だったことは容易に想像できる。

 日本医師連盟に献金について聞くと、「法律に従い適正な政治活動を行なっております」と答えた。

 岸田事務所は「政治資金は法令に従い適正に処理し、その収支を報告している」と回答した。

 法令に従うのは当たり前だ。だが、診療報酬改定の結果を見ると、献金の効果はてきめんだったことがわかる。

 就任したばかりの岸田首相は医師会の要求通り診療報酬を上乗せして0.43%の引き上げを決定、「岸田裁定」と呼ばれた。この年の岸田首相への医師会関係団体からの献金総額は合計1400万円にのぼり、前年の250万円から5倍以上に急増した。

“こんなにおいしいのか”──首相がそう思ったとしても不思議ではない。

 今回の診療報酬改定は前回以上に揉めた。医師会と財務省の大バトルとなったからだ。

日本医師会は、「医療従事者の賃上げが他の業界より低い」と診療報酬の引き上げを主張。

 それに対して、財務省が全国の医院・クリニックなど診療所の2022年度の平均収益は1億8800万円と2020年度から2000万円増加し、利益剰余金も1900万円増えている──というデータを公表して「(診療報酬を上げなくても)賃上げはできる」と反論。政府の財政制度等審議会財政制度分科会も、「医療機関にコロナ補助金とコロナ特例診療報酬で2022年度だけで4兆円が支援された」と指摘して診療報酬はマイナス、とくに診療所の診療報酬を「5.5%程度引き下げる」との意見を政府に答申した。

 危機感を強めた医師会側は自民党に猛烈なロビー活動を展開し、自民党では「国民医療を守る議員の会」が「診療報酬の大幅引き上げ」を決議。岸田派、茂木派の議員たちが岸田首相に申し入れ、最終的に医師会の要求通り「診療報酬本体部分」の引き上げで決着したのは前述の通りだ。日本医師会の松本吉郎・会長は「率直に評価をさせていただきたい」と歓迎した。

9255OS5:2024/01/05(金) 08:49:18
 政治ジャーナリストの野上忠興氏が語る。

「診療報酬改定は揉めれば揉めるほど自民党にはおいしい。改定率はあらかじめ総理が決めているが、自民党議員は議連の決議や陳情を派手にやって『オレたちはこんなに貢献した』と医師会にアピールする。いわば政治パフォーマンスショーです。その貢献度合いが献金額に反映される」

 前回の医師会巨額献金に味を占めた岸田首相が、今回は主流3派の有力議員たちに“どんどんアピールして献金を増やしてもらえ”と演技させたという指摘だ。

 医師会利権に食い込みたくても検察捜査で身動きが取れなかった安倍派の幹部たちは指をくわえて見ているしかなかった。

疑惑を飛び火させる
 自民党最大の資金源を握った岸田首相は、安倍派にさらなる追い討ちを掛けた。

 岸田首相と麻生太郎・副総裁、茂木敏充・幹事長らは検察捜査で安倍派議員が立件された場合を想定し、“安倍派抜き”の党役員会で派閥活動の縮小など政治改革を議論する新組織立ち上げを“新年の初仕事”に掲げた。狙いは最大派閥・安倍派が立ち直れないように解体することにある。

「そこまでコケにするのか」と、安倍派は本気で逆襲の準備を始めた。

 安倍派関係者が不気味な言い方をする。

「岸田がこっちを潰す気なら、こちらも遠慮はしない。野党は通常国会が始まれば、裏金問題で岸田政権を追及しようと手ぐすねひいて材料を集めている。

 そこで野党をけしかけて岸田自身の医師会献金問題などもセットで追及させ、疑惑を主流3派にも飛び火させて大炎上させる。うちの派閥には安倍政権時代に身体検査のために集めた各派閥の議員のスキャンダル情報がある。材料ならいくらでも提供できる」

「死なばもろとも」と岸田首相を道づれにする暴露作戦に出るというのだ。

 安倍派と主流3派の抗争激化で自民党内が分裂状態に陥り、国会が岸田追及一色となれば、2024年度予算案の審議が難航して年度内成立が難しくなり、岸田首相は追い込まれる。

 そのさなかに地方組織からも“岸田おろし”が起きるという。安倍派が視野に置いているのは3月17日の自民党大会だ。

「党大会には全国から都道府県連幹部の地方議員が参加するが、その多くは安倍派が押さえている。県連幹部たちの会合で岸田批判を噴き出させ、党大会は大荒れになる。そうすれば岸田退陣への流れは決定的だ」(同前)

 どちらが先に倒れるか、それとも共倒れか。

 新年早々、岸田首相と最大派閥・安倍派の「自民党史上最も醜い足の引っ張り合い」のゴングが鳴った。

(了。前編から読む)

※週刊ポスト2024年1月12・19日号

9256OS5:2024/01/05(金) 10:15:42
https://news.yahoo.co.jp/articles/7b591c396193bf00c815d9bd24723bb94ad56715
岸田首相再選戦略描けず 自民揺さぶる派閥資金事件 野党、反転へ正念場・24年政局展望
1/5(金) 7:07配信
時事通信
内外情勢調査会の講演で質問に答える岸田文雄首相=2023年12月26日、東京都港区

 2024年の政局は、秋の自民党総裁選での再選を目指す岸田文雄首相が政権を立て直せるかが最大の焦点となる。

 安倍派などの政治資金規正法違反事件の影響で内閣支持率が危機的な水準にあり、再選戦略は描けていない。一方の野党は反転の機会が到来したものの存在感を示せておらず、政権批判の「受け皿」となれるか正念場を迎える。

 ◇カギ握る政治改革
 「まずは政治の信頼回復に取り組む。今はそれに専念するのが全てで、その先は何も考えていない」。首相は23年12月26日に東京都内で講演した際、衆院解散に踏み切る可能性について問われ、こう答えた。

 追い込まれた首相が年頭から手掛けるのが政治改革だ。1月4日の記者会見で基本方針を表明。新組織を早々に自民内に発足させ、具体策の検討に着手する。

 既に「パーティー資金の透明化」「政治資金規正法改正」に触れた。東京地検特捜部の捜査が進めば、1月下旬の召集が見込まれる通常国会で野党が一段と攻勢をかける見通しだ。真相究明や再発防止でどこまで指導力を発揮できるかが首相にとり第一の関門になる。

 さらに立て直しのてこにしようとするのが経済と外交だ。3月にピークを迎える春闘で賃上げを加速させ、6月実施の所得・住民税減税との「相乗効果」を生み出したい考え。首相官邸筋は「6月ごろになれば空気は変わる」と語った。3月上旬をめどに「国賓待遇」で予定される米国訪問にも、周囲は政権浮揚を期待する。

 ◇じわり退陣論
 ただ、4月には細田博之前衆院議長の死去に伴う衆院島根1区補欠選挙が控え、捜査の行方次第で対象選挙区が増える可能性もある。7月になれば参院選まで1年、10月には衆院議員の任期が残り1年になり、臨戦態勢の度合いが高まる。

 首相は野党の準備が整う前に解散・総選挙に打って出て勝利し、総裁選を無風で乗り切る戦略を描いてきた。だが、肝煎りの減税が国民の不評を買ったのに続いて派閥資金事件が火を噴き、もくろみは外れた。

 内閣支持率は各種世論調査で軒並み2割前後と「危険水域」に落ち込み、自民内には「とても衆院選を戦える状況にない」(関係者)との見方が広がる。党内が浮足立ち、首相が9月の総裁任期満了を待たずに退陣を迫られる展開も否定できない。石破茂元幹事長は先に、24年度予算成立後の内閣総辞職に言及した。

 ◇見えぬ脱「多弱」
 今回の事件は「令和のリクルート事件」とも言われ、自民内からは3度目の下野を危惧する声も漏れる。だが、チャンスを前にしても野党間の溝は深く、「政権交代の選択肢」を国民に示せているとは言い難い。

 足並みの乱れは立憲民主党の泉健太代表の腰が定まらないのも一因だ。泉氏は23年5月に日本維新の会とも共産党とも選挙協力しないと宣言しつつも、10月に共産と衆院選の連携を確認。暮れには維新や国民民主党との連立政権構想を口にした。

 共産幹部は「センスがない」と批判。維新幹部も連立構想に「全面拒否」と冷ややかだ。首相と同様に24年9月に任期満了を控える泉氏も勝負どころを迎える。

 維新も問題含みだ。次期衆院選での「野党第1党の座奪取」を掲げて党勢拡大を進めてきたが、25年大阪・関西万博の建設費増や党所属議員の相次ぐ不祥事が逆風になり、一時の勢いを失いつつある。

 「『多弱』野党に政権は救われている」。ある自民ベテランはこう語る。

9257OS5:2024/01/05(金) 10:48:43
https://news.goo.ne.jp/article/sankei/politics/sankei-_politics_policy_LIZRNW4WFBKJTK3VN6W37CYZTU.html
<独自>自民政治刷新本部事務総長に木原誠二幹事長代理 首相が方針 麻生、菅両氏は顧問
2024/01/04 21:57産経新聞

<独自>自民政治刷新本部事務総長に木原誠二幹事長代理 首相が方針 麻生、菅両氏は顧問


(産経新聞)

岸田文雄首相(自民党総裁)は党派閥のパーティー収入不記載事件を受け、来週発足する「政治刷新本部」(仮称)の事務総長に、最側近の木原誠二幹事長代理を起用する方針を固めた。4日、首相周辺が明らかにした。

また、首相は同日のBSフジ番組で首相経験者の麻生太郎副総裁と菅義偉前首相に最高顧問を依頼したことも説明した。

首相は自らが本部長を務めるとした上で「青年局や女性局を中心に事務局をつくってもらう」と語った。党青年局長を務めた小林史明元デジタル副大臣の起用も調整している。

9258OS5:2024/01/06(土) 08:44:17
https://news.yahoo.co.jp/articles/1fcbf9d920ff590f6280751443ce85e2a81bdba6
自民刷新本部の最高顧問・麻生氏と菅氏は派閥巡り相違…「議論活発化しすぎれば亀裂」懸念の声
1/6(土) 7:43配信

読売新聞オンライン
(写真:読売新聞)

 自民党派閥による政治資金規正法違反事件を巡り、岸田首相(自民党総裁)が「政治刷新本部(仮称)」の最高顧問に麻生副総裁と菅前首相を起用する方針を表明したことが波紋を呼んでいる。派閥会長を務める麻生氏に対し、菅氏は無派閥で、両氏の派閥を巡る考えは異なるとされる。議論の展開次第では、党内対立が生まれかねないと懸念する向きもある。

 首相は5日、党本部で開かれた仕事始めで、「国民の信頼を回復し、政治の安定を確保し、重要政策を進めていかなければならない。政権与党の真価が問われる」と危機感をあらわにした。この後、首相は首相官邸で記者団に「政治刷新本部を通じて、政治の信頼回復のために党一丸となって取り組む」と強調した。

 首相は4日の記者会見で、〈1〉派閥パーティーの党による監査〈2〉パーティー券代金の原則振り込み〈3〉派閥のあり方に関するルール作り〈4〉政治資金規正法改正――などに言及。派閥自体については「本来の目的から外れ、カネとかポストを求める場になっていたのではないか」と踏み込んだ。

 首相が政治改革への意欲を示す中、注目を集めたのが麻生、菅両氏を政治刷新本部の最高顧問に据える人事だ。

 麻生氏は首相の政権運営を支える「後ろ盾」的な存在で、首相も内閣改造・自民党役員人事などの重要局面で助言を仰いできた。党内第2派閥の麻生派(56人)を率いており、派閥については、新人議員教育などの面で存在意義があると考えているとされる。

 これに対し、菅氏は首相と距離がある。派閥には属しておらず、派閥に対して否定的な立場だ。捜査の進展次第では派閥への批判がさらに高まる可能性があり、首相には、改革に向けた菅氏の実行力に期待している側面もあるとみられる。

 首相は政治刷新本部での幅広い議論を期待する。ただ、「議論が活発化しすぎれば亀裂が生じかねない」(党幹部)と懸念する声もある。具体的な改革に踏み込みつつ、結束を維持できるかどうかは首相の指導力次第と言えそうだ。

 政治刷新本部は総裁直属機関で、来週にも党内に設置される。首相が本部長を務め、月内に中間とりまとめを行う。首相は側近で岸田派に属する木原誠二・幹事長代理を幹部で起用するほか、二階派の小倉将信・前少子化相を事務局長に充てる方向で調整している。

9259OS5:2024/01/06(土) 08:44:51
https://news.yahoo.co.jp/articles/51425c901bf086d1802718bcc63b2d14dad4e73f

<独自>西村氏が還流継続主導か 事務総長時に方針決着
1/6(土) 1:35配信


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産経新聞
自民党安倍派(清和政策研究会)のパーティー=令和5年5月、東京都港区

自民党の派閥のパーティー収入不記載事件で、安倍派(清和政策研究会)が一昨年夏にパーティー収入の一部を所属議員にキックバック(還流)する慣例の方針継続を決めた際、当時の派閥事務総長だった西村康稔前経済産業相が主導した可能性があることが5日、関係者への取材で分かった。西村氏は還流分の政治資金収支報告書への記載方法も提案しており、東京地検特捜部は西村氏の認識について慎重に調べているもようだ。

【グラフィック】安倍派の政治資金収支報告書に記載されたパーティー収入の推移

安倍派は所属議員に課したパーティー券の販売ノルマ超過分について、収支報告書に記載せず所属議員に還流する慣例を長年続けていた。

関係者によると、西村氏ら安倍派幹部は令和4年5月のパーティーに先立って協議。還流停止を決めて議員側に通達したが、議員側が反発。同年7月に安倍派会長だった安倍晋三元首相が死去した後、幹部らは同年8月中旬ごろにかけて再び協議し、一転して還流を継続する方針が決まった。

また西村氏は、還流分を安倍派と所属議員の双方の収支報告書に記載しない慣例を改め、還流された所属議員の関連団体の収支報告書に個人のパーティー収入として記載する方法も提案したという。

西村氏は3年10月、安倍派の実務を議員側で仕切る事務総長に就任。4年8月10日に発足した岸田文雄改造内閣で経済産業相に任命された。事務総長は同25日、高木毅前国対委員長に交代した。

関係者によると、高木氏は還流に関する同年8月の協議に参加しておらず、高木氏が事務総長に就任した時点で還流を継続する方針で決着。その後、安倍派はノルマ超過分を議員に還流し、翌5年に提出された安倍派の収支報告書には還流分が記載されなかった。

特捜部は西村氏ら幹部を任意で事情聴取。西村氏らは還流についての認識は認める一方、不記載については認識を否定しているとみられる。

西村氏は産経新聞の取材に対し、期日までに回答しなかった。

9260OS5:2024/01/08(月) 14:06:04
https://news.yahoo.co.jp/articles/d85f48d439a95a2dc8208c323bb3f6eb39158d46
逮捕の衆院議員池田佳隆容疑者 パー券に注力、集金力あだ 秘書に「しっかり売れ」
1/7(日) 21:16配信
産経新聞
衆院議員池田佳隆容疑者

自民党の派閥のパーティー収入不記載事件で東京地検特捜部は7日、政治資金規正法違反(虚偽記入)容疑で元文部科学副大臣の衆院議員、池田佳隆容疑者(57)らを逮捕した。日本青年会議所(JC)会頭出身で抜群の集金力を誇った池田容疑者。集金力があだとなり、安倍派(清和政策研究会)がパーティー収入からキックバック(還流)する額や政治資金収支報告書の不記載額が膨れ上がったとみられる。

「パー券(パーティー券)はしっかり売るように」

池田容疑者の事務所を知る関係者によると、池田容疑者は秘書志望者との面接の際、そう話し、採用後もパーティー券販売に精を出すよう声をかけていた。

大口の支援者へ秘書がパーティー券を売る際は「誠意が伝わるように直接手で持っていくように」と指示。パーティーの時期が近づくと、秘書がパーティー券販売に追われ、他の業務が滞ることもあった。

池田容疑者は関連団体の会計責任者である柿沼和宏容疑者(45)=政治資金規正法違反容疑で逮捕=に対してはパーティー券に限らず、細かく命令を下し、池田容疑者に報告せずに業務を進めた際には叱責する姿が目撃されていたという。

■安倍氏に感銘

父親を早くに亡くし、愛知県北名古屋市の化学メーカーを継いだ池田容疑者。平成18年に全国の若手経営者の集まりであるJCの会頭も務めると、政治家の道をたたいた。

きっかけは会頭だった同年、当時官房長官だった安倍晋三元首相との面会だ。感銘を受け、24年に愛知3区で自民党から出馬、初当選した。

入会した派閥が安倍氏の出身である清和政策研究会(現安倍派)だ。

最大派閥である安倍派。当時から所属議員に課したパーティー券の販売ノルマを超えた分を収支報告書に記載せず還流していたとみられ、逮捕される遠因になった。

入会後は教育政策を中心に活動し、文部科学副大臣も経験。安倍派幹部で文部科学相を務めた萩生田光一前政調会長を慕い、周囲には萩生田氏の弟分を自称していた。

■JC人脈駆使

池田容疑者の集金力の源泉は、JC会頭経験者としての幅広い人脈だったとみられる。

選挙区は名古屋市が地盤だが、関連団体の政治資金収支報告書には、寄付者やパーティー券の大口販売先として愛知県外の企業や個人も目立つ。複数がJC出身者だ。

その人脈は、安倍派のパーティーでも遺憾なく発揮されていた。

安倍派の平成30年〜令和4年分の収支報告書によると、20万円を超える金額のパーティー券を購入したと記載されているのは延べ数で約230の企業・団体。そのうち、延べ数で2割超が池田容疑者個人の政治資金パーティーで20万円を超えるパーティー券を購入した企業・団体やその関係先だった。

安倍派のパーティーはノルマを超えた販売分は還流される。個人のパーティーと違い、会場代などは派閥が持つため、販売額が増えるほど還流額も積み上がっていった。

池田容疑者の事務所では「安倍派のパーティーは売るほど自分の懐に入る」とされ、個人のパーティー券以上に販売に力を入れていたという。(久原昂也、星直人、川島優治)

9261OS5:2024/01/08(月) 14:10:46
https://news.yahoo.co.jp/articles/3653639370144a2045cd720c4316f226d4ec9603
安倍派の池田議員を逮捕 パーティー券収入4800万円不記載の疑い
1/7(日) 12:28配信


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毎日新聞
自民党の池田佳隆氏

 自民党派閥の政治資金パーティーを巡る事件で、東京地検特捜部は7日、清和政策研究会(安倍派)からパーティー券収入のノルマ超過分約4800万円を受領しながら政治資金収支報告書に記載しなかったとして、安倍派所属の衆院議員、池田佳隆容疑者(57)=比例東海=を政治資金規正法違反(虚偽記載)容疑で逮捕した。最大派閥を舞台とした大規模な裏金作りの疑いは、現職国会議員が逮捕される事態に発展した。


 特捜部は、池田議員の政策担当秘書で、政治団体「池田黎明会」の会計責任者も務める柿沼和宏容疑者(45)も逮捕した。

 逮捕容疑は、池田議員と柿沼秘書は共謀して、2018〜22年に派閥からパーティー券収入のノルマ超過分として計約4800万円の寄付を受けながら、池田黎明会の収支報告書に記載せず、虚偽の収入を記した収支報告書を総務相に提出したとしている。

 安倍派では、ノルマ超過分のキックバック(還流)を派閥から受けながら収入として収支報告書に記載していない議員が数十人に上り、裏金の総額は5億円を超える可能性があるが、池田議員の不記載額は最高規模となる。

 関係者によると、池田議員は逮捕前の任意の事情聴取に容疑を否認していたという。同法の不記載、虚偽記載は会計責任者を処罰対象としているが、特捜部は東京・永田町の衆院第2議員会館にある事務所など、池田議員の関係先を家宅捜索した結果、会計責任者との共謀を立証できると判断した。

 池田議員は12年衆院選で愛知3区から出馬して初当選し、現在4期目。前回21年選挙は選挙区で敗れ、比例復活した。21年には副文部科学相を務めた。衆院議員になる前の06年から1年間は、日本青年会議所の会頭だった。【井口慎太郎、北村秀徳、岩本桜、山田豊】

9262OS5:2024/01/08(月) 14:17:21
https://news.yahoo.co.jp/articles/7930425c84e47adf5aaf3f7240e593a3315d828c
逮捕の池田議員、「離党の意思確認できず」スピード処分に…野党「逮捕前にけじめ求めるべきだった」
1/7(日) 19:17配信

読売新聞オンライン
 自民党派閥の政治資金パーティーを巡る政治資金規正法違反事件で、東京地検特捜部は7日、「清和政策研究会」(安倍派)に所属する池田佳隆・衆院議員(57)(比例東海)と、池田容疑者の政策秘書の柿沼和宏容疑者(45)を同法違反(虚偽記入)容疑で逮捕した。


 自民党派閥の政治資金規正法違反事件は安倍派の現職議員の逮捕に発展し、岸田首相の政権運営はさらなる打撃を受けた。首相は近く党内に設置する政治刷新本部(仮称)で党改革を進めたい考えだが、信頼回復の道のりは遠い。

 首相は7日、首相官邸で記者団に「国民の信頼回復のために何をすべきなのかをしっかり判断していく」と険しい表情で語った。自民の茂木幹事長は「重く受け止め、捜査の推移を見守りたい」とコメント。安倍派は「捜査に真摯(しんし)に協力し、果たすべきことを果たしていく」とした。

記者の質問に答える岸田首相(6日、首相官邸で)

 自民では不祥事が発覚した議員は逮捕前に党を離れることが多いが、今回は「池田氏本人と連絡が取れず離党の意思が確認できない」(党幹部)として、逮捕当日に除名する「スピード処分」となった。党として厳しい姿勢を示す狙いがあるが、野党は「(逮捕が)確定する前からけじめを求めるべきだった」(立憲民主党の泉代表)と批判しており、自民への逆風は収まりそうにない。

 自民内では、党改革を巡り派閥の見直しなどで温度差があり、具体策をどこまで打ち出せるかは不透明だ。閣僚経験者は「今後、逮捕者がどこまで増えるのか分からない。踏み込んだ改革を示さなければ党の信頼は地に落ちる」と漏らした。

9263OS5:2024/01/09(火) 08:29:02
https://news.yahoo.co.jp/articles/3d8308d6bbaa1bb07ca32b52ed198fc3740be8e8
安倍派 大野、谷川議員立件へ 池田議員、証拠隠滅指示か 不記載事件
1/9(火) 0:13配信
産経新聞
自民党谷川弥一元文科副相

自民党の派閥のパーティー収入不記載事件で、東京地検特捜部が安倍派(清和政策研究会)に所属する大野泰正参院議員(64)=岐阜選挙区=と谷川弥一衆院議員(82)=長崎3区=を政治資金規正法違反(虚偽記入)容疑で立件する方針を固めたことが8日、関係者への取材で分かった。上級庁と協議の上、通常国会が始まる1月下旬をめどに最終判断するもようだ。


安倍派は所属議員に課したパーティー券の販売ノルマを超えた分を政治資金収支報告書に記載せずに議員にキックバック(還流)。大野氏は平成30年〜令和4年分で計5千万円超、谷川氏は同時期に計4千万円超を還流されたとされ、それぞれの関連団体の収支報告書に記載していなかった。

特捜部は7日、同法違反容疑で計4826万円を記載していなかった安倍派所属の衆院議員、池田佳隆容疑者(57)を逮捕。大野氏と谷川氏も他の安倍派議員より不記載額が高額だったことなどから、悪質性が高いと判断したとみられる。

また、池田容疑者の秘書が特捜部に対し「池田容疑者から証拠を隠滅するよう指示された」と説明していることも関係者への取材で判明した。

関係者によると、池田容疑者の事務所には安倍派のパーティー券の販売先などが記されたファイルやパソコンのデータがあったが、パーティーを巡る疑惑が表面化した昨年12月、池田容疑者が証拠を処分するよう指示。

特捜部が同月27日に池田容疑者の衆院会館事務所や名古屋市の事務所を捜索したところ、データの入った記録媒体が破壊されるなどしていたことが確認されたという。

9264OS5:2024/01/09(火) 13:32:06
https://news.yahoo.co.jp/articles/4744c89593625fbf15fcbbc870cf3049b5c38296
「いよいよ何をやっても駄目」閣僚経験者も嘆き 自民現職議員の逮捕、政権に打撃
1/9(火) 11:17配信

西日本新聞
岸田文雄首相

 自民党派閥の政治資金パーティーを巡る裏金事件は、安倍派(清和政策研究会)の衆院議員池田佳隆容疑者の逮捕に発展した。岸田文雄政権発足2年余りで自民に所属した議員の逮捕や起訴は4人目。しかも党に籍を置く現職議員の逮捕という異例の事態に。政治不信の連鎖が首相の政権運営に与える打撃は計り知れない。野党は攻勢を強めた。

 「大変遺憾。党として強い危機感を持って政治の信頼回復に努めなければならない」。7日、官邸での非常災害対策本部会議を終えた首相は記者団に語った。手元の紙を読み上げるばかりで、目に力はなかった。

 池田容疑者は、パーティー券の販売ノルマを超えて売った分を裏金として受け取っていた安倍派議員の中でも還流額が4千万円超と高額で、早くから検察に目をつけられていた。ただ首相サイドは「事件の全容が分からない」と動きが鈍く、池田容疑者を自民除名処分としたのも逮捕後。記者団に議員辞職を求めるか問われた首相は「とりあえず除名方針を確定した。党として決めている方針は以上だ」と述べるにとどめた。

 こうした姿勢は「先頭に立つ」と強調しながら一向に青写真を示さない政治改革にも通ずる。連立を組む公明党や、立憲民主党など野党は連座制を含めた政治資金規正法の罰則強化など具体案を提示するが、首相は「(今週以降発足させる自民党総裁直属の)政治刷新本部で議論を深める」とするだけ。派閥の在り方についても煮え切らない。

 「事件の全容、捜査の展開、課題が見えないと動けない」と弁明する首相周辺に対して、自民関係者は「リーダーシップを執ろうとしているが空回り。(政治改革に)期待感は持てない」と断罪。公明重鎮も「一蓮托生(いちれんたくしょう)に見られるのは困る」と苦虫をかむ。

 一方、野党はすかさず追及。立民の泉健太代表は千葉県市川市で、池田容疑者逮捕を「ゆゆしき事態だ」と指弾。「(自民には)自分たちの懐を温めるために政治をやっていた人間が数多くいる。金権体質をなくし、政治浄化をしたい」と改めて今月召集の通常国会で追及する意欲を示した。

 政権は、年始めに見舞われた能登半島地震への対応を喫緊に迫られている。そうした中で、昨秋から尾を引く裏金事件が重大局面を迎え、自民党内はさらなる司直の手に気をもむ。

 閣僚経験者は「いよいよ何をやっても駄目だ。世論が『政権は何をしているんだ』となる。岸田氏は地震対応に専念し、区切りが付いた後には身を引いてもらうしかない」と退陣論をにじませた。 (高田佳典、大坪拓也、岩谷瞬)

西日本新聞

9265OS5:2024/01/09(火) 17:50:30
https://news.yahoo.co.jp/articles/62e41633468565bc38d7409df47fdc2d49f99eda
自民党裏金事件ついに逮捕者で大詰め 二階俊博氏と世耕弘成氏「和歌山の大物2人」に“明暗くっきり”の声が出るワケ
1/8(月) 7:15配信

NEWSポストセブン
和歌山を地盤に勢力争いを繰り広げてきた世耕氏と二階氏(時事通信フォト)

 ついに逮捕者が出た。東京地検特捜部は1月7日、自民党・安倍派(清和政策研究会)の政治資金パーティーをめぐる問題で、派閥から約4800万円のキックバックを受けながら、政治資金収支報告書に虚偽の記載をした疑いで、池田佳隆衆院議員と会計責任者を逮捕した。事件がどこまでの広がりを見せるのか、捜査は大詰めを迎えつつある。

 そうしたなか、裏金事件の捜査でターゲットとなっている面々にも明暗がわかれているようだ。特捜部は昨年末、安倍派の指導部メンバーで前自民党参院幹事長の世耕弘成氏らを事情聴取したが、年明け早々には、世耕氏が地元・和歌山を二分するかたちで主導権争いを繰り広げてきた二階俊博・前幹事長に対しても事情聴取を行った。

 そんな2人の大物がしのぎを削る地元・和歌山では、“2人の明暗がわかれそうだ”と囁かれているという。

 二階氏の地元、和歌山県御坊市で二階氏の側近との間で議席を争ってきた元県議の楠本文郎氏(日本共産党)が、裏金事件で走った激震の大きさを語る。

「裏金疑惑がさかんに報道されるようになった昨年の暮れから、“あの2人は和歌山を疲弊させるばかりで何をしてくれたんや”という有権者の声を聞くことが増えました。これまでこの2人を批判しなかったような立場の人からもそうした声を聞いています」

 保守王国・和歌山の政界で長年、大きな影響力を保ってきた二階氏との暗闘が取り沙汰されていたのが、世耕氏だ。二階氏の地盤である和歌山2区(旧3区)を念頭に衆議院鞍替えに意欲を示してきた世耕氏は、強制捜査前に行われた月刊誌『Hanada』のインタビューで「いずれは国のかじ取りをしてみたい」と首相への意欲を語っていた(同誌の発売は安倍派各議員への任意聴取開始4日後の12月20日)。

近畿大の職員組合からも辞任要求
 地元関係者の間では、今月1日発行の元公明党県議の渡辺勲氏が主宰する県域の情報誌「和歌山〈21政経フォーラム〉」に掲載された「ほんま、世耕弘成は運のない男やな?」と題した座談会形式の記事が話題になっている。「運がない」とは、衆議院への鞍替えに向けて具体的な動きを見せた2021年10月以来、6度も躓いたという指摘だ。

 AとBという2人の「事情通」はこんなやりとりを交わしている。

〈B「第1の躓きは、2021年10月の衆院選での立候補断念。世耕は二階俊博が出馬せず(筆者注・息子に)後継指名したら二階の選挙区和歌山3区から立候補する構えだった。選挙カーまで秘密裡に用意して出馬の機会をうかがっていたが、二階本人が出ることになって出馬を断念した」
 A「世耕は二階と正面から殴り合いをする覚悟ができていなかった。次の機会が巡ってくるのを待とうとしたことが失敗だった。腰砕けだな。そして一昨年の7月8日、青天の霹靂の如く世耕の後ろ盾だった安倍晋三が狙撃死〔原文ママ〕するという事態が出来。これが世耕の第2の躓き。第3の躓きは、一昨年の県知事選における自民党推薦候補者選び『二階VS世耕代理戦争』での敗北」〉

 代理戦争とは、現在の知事である元国民民主党の衆議院議員、岸本周平氏を推した二階氏に対抗するかたちで世耕氏が総務官僚を擁立しようとした県連内バトルを指すが、ここでも世耕氏は撤退している。

 第4の躓きは2022年10月、安倍派の後継争いで派閥内の参院グループを動かすかたちでトップを目指すもこれまた衆議院側の反発で頓挫。さらに第5の躓きは2023年12月に任意とはいえ特捜部の聴取を受けることになった裏金疑惑と参議院幹事長の辞任だ。

 しかもその影響は深刻で、世耕氏が理事長を務める近畿大学の組合の一つ「近畿大学教職員組合」が12月11日、「本学の社会的評価の低下を招く」などとして理事長辞任を求める要望書を学校法人近畿大学に提出する事態に発展した。これが6番目の躓きだ。

 近畿大学といえば世耕氏の祖父で元自治大臣の弘一氏が創立して以来、一族がトップに君臨してきた家業だ。その足元から吹き出した辞任要求のダメージは計り知れず、情報誌の記事は、〈1998年の初当選以来5期25年、世耕は一度たりとも金にまつわるスキャンダルに見舞われたことがない“キレイな体”だったが、今回の裏金疑惑で世耕が営々と築いてきた信用までも失墜した〉〈衆議院鞍替えは(略)儚く消滅した〉と結んでいる。つまり、首相の目も潰えた、というのだ。

9266OS5:2024/01/09(火) 17:50:42
欠席の世耕、出席の二階
 実際、昨年12月16日の安倍派各議員への任意聴取開始以降、世耕氏は地元の恒例行事にも姿を見せていない。

 例えば、12月17日に御坊市で行われた毎年恒例の全国イベント「ロボットフェスティバル」の会場には姿を見せず、新年1月4日の御坊市を中心とした地域の政財界人が集結することもあって昨年は出ていた「2024年新春賀礼会」も欠席。ラジオ和歌山放送が毎年この時期に衆参の国会議員を招いて行う新年1月6日午後の生放送「和歌山県選出国会議員座談会」も欠席した。

 ちなみに、ロボットフェスについては二階氏も欠席したが、御坊の賀礼会はもちろん出席し能登半島地震を念頭に「オールニッポンで対応していこう」とあいさつ。新春のラジオにいたっては任意聴取が報道される数時間前にもかかわらず、二階氏は元気に出席している。一方、世耕氏は二階氏の影響力をそいで主導権を奪うには退けない場面だったのに、雲隠れを続けた格好になった。

 過去には西松建設から偽装献金を受け取った問題など大騒動の渦中で何度も名前が挙がるなど“古傷”も多い二階氏の場合、この程度の疑惑は“屁の河童”ということなのか。あるいは、万が一責任を問われても、後継者とみられる三男・伸康氏に立ちはだかる世耕氏の衆議院転出の可能性がしぼみ、後顧の憂いが減ったということなのか。和歌山の2人に着目すると、今回の裏金事件で世耕氏が受けた打撃は、二階氏が受けたそれに比べてはるかに大きかったということは言えそうだ。

■取材・文/広野真嗣(ノンフィクション作家)

9267OS5:2024/01/10(水) 11:19:30
https://news.yahoo.co.jp/articles/906dcc992d0d428f799bacf341986c2468100d7f
菅前首相、派閥解消主張へ 11日刷新本部、議論難航も 自民
1/10(水) 7:14配信
時事通信
首相官邸に入る岸田文雄首相=9日午前、東京・永田町

 自民党は9日、安倍派などによるパーティー収入裏金化事件を受け、岸田文雄首相(党総裁)を本部長とする「政治刷新本部」の初会合を11日に開く方向で調整に入った。

 最高顧問に就任する菅義偉前首相は国民の信頼回復には思い切った改革が不可欠だとして派閥解消を主張する意向だ。一方、党内では慎重論が強く、議論は難航が予想される。

 自民は10日の総務会で本部設置を決定する。最高顧問には菅氏と麻生太郎副総裁が並んで就く。茂木敏充幹事長ら党四役を副本部長クラスに据え、首相側近の木原誠二幹事長代理を事務総長に配置。小泉進次郎元環境相、小倉将信前こども政策担当相ら若手や高橋はるみ女性局長らの起用も検討している。通常国会での政治資金規正法改正も視野に、月内にも中間取りまとめを行う方針だ。

 菅氏は若手時代を除いて無派閥で政治活動を続けており、昨年12月に岸田派を離脱するまで同派会長にとどまった首相を「派閥政治を引きずっている」と批判してきた。関係者によると、今回の事件を受け、周辺に「派閥解消までいかないと国民は納得しない」と漏らしている。

 昨年12月30日放送のラジオ番組で菅氏は、派閥なしで党運営は可能か問われ、「党が機能する仕組みをつくれば、派閥がなくてもできる」と語った。刷新本部では同じ無派閥の小泉氏と連携して議論をリードする可能性も取り沙汰される。

 一方、党内では派閥解消に慎重な声が強い。首相自身、4日の記者会見では党によるパーティー収支の監査など、派閥存続を前提とした改革案を提唱。7日放送のNHK番組でも派閥解消の選択肢はあるか問われ、「派閥がどんな役割を果たしているのか議論を深める」と述べるにとどまった。

 刷新本部に入る麻生氏、茂木氏、森山裕総務会長はいずれも派閥の領袖(りょうしゅう)で、森山氏は会見で「派閥はいい仕事もしている」と訴えている。特に党内第2派閥を率いる麻生氏は、数の力を政治力の源泉としており、党内からは「菅氏と麻生氏は水と油だ」(茂木派中堅)と対立激化を懸念する声も漏れる。

 これに対し、立憲民主党の岡田克也幹事長は9日の記者会見で「派閥をどうするかは大きな論点だ。廃止も含めて議論すべきだ」と指摘した。刷新本部メンバーに派閥領袖が並ぶ見通しとなったことに触れ、「本当にきちんとした結論が出るか疑問を感じざるを得ない」とも語った。

9268OS5:2024/01/11(木) 09:27:34
https://news.yahoo.co.jp/articles/5d10d5d4be95612cfae60d8c631df960813fb59f
パーティー収入還流 池田議員、廃止決定後も要求 幹部「泣きが…」 別の幹部は難色か
1/11(木) 7:47配信
産経新聞
自民党安倍派のパーティー収入を巡る不記載

自民党派閥のパーティー収入不記載事件で、東京地検特捜部に政治資金規正法違反の疑いで逮捕された衆院議員の池田佳隆容疑者(57)が、安倍派(清和政策研究会)が一昨年4月にパーティー収入の一部を所属議員にキックバック(還流)する慣例の廃止を決定した後に還流継続を要求し、幹部が再協議していたことが10日、関係者への取材で分かった。特捜部は幹部を再聴取。協議のメモを入手し、詳しい経緯を調べているもようだ。

関係者によると、令和4年5月のパーティーに先立つ4月上旬、当時の安倍晋三会長、塩谷立、下村博文両会長代理、西村康稔事務総長らが還流を巡り協議した。安倍氏が「現金で戻すという不透明なことはやめよう」と述べ、還流廃止が決定。幹部は所属議員に電話などで方針を伝えた。

だが、池田容疑者は幹部に還流継続を求めた。同年7月に安倍氏が死去。8月上旬に塩谷、下村、西村氏らが再協議し、一部幹部から「(池田容疑者から)泣きが入っている」と還流継続を求める主張が出たという。

これに対し、別の幹部は還流継続に難色を示しつつ、「正々堂々と振り込みを行い政治資金収支報告書に記載するやり方がある」として、将来的に所属議員が開くパーティーの券を派閥が購入し、収支報告書に記載する方法を例示した。この時点では安倍氏の方針を再確認するにとどまり、還流決定には至らなかったという。

同年8月10日の内閣改造で西村氏が経済産業相に任命され、25日に事務総長は高木毅前国対委員長に交代。その後、還流が実施されたが、収支報告書に記載しない従来の処理が踏襲された。

特捜部は事務総長経験者らに任意で事情聴取した。いずれも派閥の収支報告書の記載に当たり、会計責任者への指示や会計責任者からの相談はなかったなどと説明しているもようだ。塩谷、下村、西村各氏は還流継続の経緯に関する産経新聞の取材に対し、期日までに回答しなかった。

別の幹部が例示した手法が採用されなかったのは、政治資金規正法に同一の者から150万円を超えて一つのパーティーの対価支払いを受けられない量的制限があるため、多額の還流を処理しきれないことがネックとなった可能性がある。

問題が表面化した後に池田容疑者が修正した政治資金管理団体の収支報告書には、同年12月に安倍派から還流分とみられる500万円の寄付を受けたと記載されている。

9269OS5:2024/01/11(木) 09:45:24
https://news.yahoo.co.jp/articles/df0e7cc2090e7fc50f7c0b23b4df26c5a6c638ae
政治刷新本部「菅氏がガンジー同様に…」英印歴史に照らし、無派閥勢力に懸念広がる
1/10(水) 20:41配信
カナロコ by 神奈川新聞
菅義偉氏

 自民党安倍派(清和政策研究会)を中心としたパーティー券裏金事件を受け、同党は岸田文雄首相(党総裁)を本部長とする政治刷新本部を設置し、11日に初会合を開く。派閥の存続を前提に対策を立てたい首相に対し、最高顧問に就く菅義偉前首相(衆院神奈川2区)は全廃を主張する構えだ。無派閥議員の間では、インドの独立闘争を抑え込んだロンドン円卓会議の歴史に照らし「菅氏がマハトマ・ガンジー同様、多勢に無勢の状態になりかねない」(菅氏周辺)との懸念が広がっている。

 同本部のメンバーは10日現在で国会議員38人。しかし、無派閥からの起用は菅氏、小泉進次郎元環境相(11区)ら10人程度とされる。この構成ぶりを野党は「まな板の上のこいに包丁を持たせるようなもので、派閥人間たちが自ら派閥を切れるはずもない」(立憲民主党議員)などと酷評している。

 歴史に詳しい議員の間では1930年代に独立運動への対策として英国が仕掛けた円卓会議と重ねる向きもある。英国のマクドナルド首相は世界中からガンジーに注目が集まる中でインドが多民族、多宗教の国民で構成されていることを理由として招集者を拡大。結果、ガンジーを「代表の1人」という立ち位置にとどまらせ、独立の対極である新インド統治法の成立につなげている。

神奈川新聞社

9270OS5:2024/01/11(木) 09:47:03
https://news.yahoo.co.jp/articles/8ecd252bd1ff3996e87ce7dddf6d473933e7df97
安倍派還流の処理「会長マター」 複数の事務総長経験者が供述
1/11(木) 5:00配信

毎日新聞
細田博之氏(左)と安倍晋三元首相=いずれも竹内幹撮影

 自民党派閥の政治資金パーティーを巡る事件で、清和政策研究会(安倍派)の複数の事務総長経験者が東京地検特捜部の任意の事情聴取に、パーティー券収入のノルマ超過分のキックバック(還流)の処理について、派閥の事務局長から会長に直接報告される「会長案件だった」と供述していることが関係者への取材で判明した。事務総長は詳細を知る立場ではなかったとし、政治資金収支報告書への不記載について派閥の会計責任者との共謀を否定しているという。


 特捜部は安倍派の事務局長兼会計責任者の男性を政治資金規正法違反(不記載、虚偽記載)容疑で立件する方針で、2023年12月下旬以降、派閥の事務を取り仕切る事務総長経験者ら幹部議員への聴取を進めている。歴代事務総長の具体的な供述内容が判明するのは初めて。

 同法の不記載、虚偽記載の公訴時効は5年。時効にかからない18年以降、安倍派では、下村博文元文部科学相(18年1月〜19年9月)▽松野博一前官房長官(19年9月〜21年10月)▽西村康稔前経済産業相(21年10月〜22年8月)▽高木毅前党国対委員長(22年8月〜現在)――の順で事務総長を務めた。

 関係者によると、歴代事務総長4氏はいずれも会計責任者との共謀を否定。さらに複数が、資金の還流状況は事務局長から会長に直接報告される「会長マター(案件)だった」と説明しているという。安倍派では還流資金が収支報告書に記載されずに裏金化していたとされるが、「還流資金が不記載となっていたことを認識していなかった」とする説明もあった模様だ。

 ◇18年以降の会長は細田氏・安倍元首相

 18年以降は21年11月まで細田博之前衆院議長が、その後は安倍晋三元首相が22年7月に死去するまで会長を務めた。細田氏も23年11月に死去している。

 一方、安倍氏が22年春にキックバック取りやめを提案し、下村氏、西村氏、世耕弘成・前党参院幹事長ら派閥幹部と会計責任者が対応を複数回協議してキックバックの継続が決まった経緯がある。特捜部は当時の協議内容を重点的に調べているとみられる。【志村一也、岩本桜、山田豊、白川徹】

9271OS5:2024/01/12(金) 08:17:38
https://news.yahoo.co.jp/articles/d8dffed9ea8400fa2644e9aafc84593887e72df3
菅、麻生氏の対立激化か 派閥存否で主導権争い 自民刷新本部、波乱含みの幕開け
1/12(金) 7:06配信
時事通信
自民党「政治刷新本部」の初会合であいさつする岸田文雄首相(中央)。左は菅義偉前首相=11日、東京・永田町の同党本部

 自民党が派閥の政治資金規正法違反事件を受けて11日に開いた政治刷新本部の初会合では、菅義偉前首相ら複数の無派閥議員から早速、派閥解消論が噴出した。


 派閥存続を前提に議論を進めようとしていた麻生太郎副総裁ら執行部には波乱含みの幕開け。「解消派」と「維持派」の党内対立が激化する可能性もある。

 「1989年の政治改革大綱には派閥解消のスケジュールが明記されていたのに、できていない。派閥解消が最低限必要だ」。出席者によると、菅氏は初会合で首相にこう主張。「自民党に国民の疑惑の目が向けられていることを認識してスタートすべきだ」と抜本的な改革を求めた。

 首相が派閥を「政策集団」と表現したことに対し、小泉進次郎元環境相は「派閥という言葉を使うのがはばかられるなら、派閥はやめるべきだ」とかみついた。三原じゅん子参院議員も「『派閥ありき』の議論になる」と首相の発言を批判するなど、菅氏に近い無派閥議員が菅氏を援護射撃した。会合後、牧原秀樹衆院議員も「派閥解消の結論を出さなければ国民の信頼を得られない」と語った。

 執行部内では「派閥の存在を問題視するのはナンセンス」(幹部)との声が大勢だ。麻生氏、茂木敏充幹事長、森山裕総務会長はいずれも派閥領袖(りょうしゅう)。首相は昨年12月に岸田派を離れたものの、首相退任後の同派復帰を前提とした「その場しのぎ」とみられている。

 首相が刷新本部メンバー38人のうち7割超の28人を党内6派閥から登用したのも、派閥解消論をけん制する狙いがあったとの見方がある。茂木氏は初会合の冒頭、派閥について「正式名称は政策研究団体。政策研さんの場で、党の組織を補完して人材育成や若手教育の機能を担う(のが)本来の機能」と意義を強調した。

 刷新本部開催は「単なるガス抜き」(麻生派関係者)との声もあっただけに、初回から派閥解消論が相次いだのは執行部にとって誤算だったようだ。会合後、党幹部の一人は「派閥解消の主張はずれている」と不快感を示した。

 菅氏と麻生氏は刷新本部の最高顧問に就任。米国出張中の麻生氏は初会合を欠席したが、来週以降、刷新本部の議論に加われば、2人の対立が先鋭化するとの懸念がある。秋に予定される総裁選をにらんだ主導権争いにも発展しかねない。

 党内では「菅氏の意見も一部採り入れる形で収めるしかない」(関係者)と妥協を探る声も出る。これに対し、小泉氏は記者団に「中途半端な結論になるのが自民党的体質。それでは『刷新』にならない」と断言。「派閥はなくす。今回はこの結論以外にはない」と背水の陣を敷いた。

9272OS5:2024/01/12(金) 08:18:03
https://news.yahoo.co.jp/articles/4c74913a5fda5b22e5190968d5c4bd5f81117312
菅氏ら「派閥解消」訴え 政治改革、集約不透明 自民刷新本部が初会合
1/12(金) 7:05配信

時事通信
自民党「政治刷新本部」初会合の後、記者団の取材に応じる菅義偉前首相=11日午後、東京・永田町の同党本部

 自民党は11日、派閥の政治資金パーティー収入を巡る裏金事件を受け、政治改革や再発防止の方策を検討する「政治刷新本部」の初会合を党本部で開いた。

 最高顧問に就いた菅義偉前首相らが「派閥解消」を主張。これに慎重な声も上がった。月内に中間報告を出す方針だが、意見集約が難航する可能性もある。

 本部長の岸田文雄首相(党総裁)は冒頭、「政策集団(派閥)、党の政治資金を巡って疑念の目が注がれている。国民の信頼回復へ自ら変わらなければならない」と強調。資金の透明性向上や派閥の在り方に関するルール作りなどを指示した。

 菅氏は、リクルート事件を受けて1989年に党が策定した「政治改革大綱」に派閥解消が触れられている点に言及。「スタートラインとして非常に分かりやすいのが派閥の解消だ」と訴えた。

 菅氏と同様に無派閥の小泉進次郎元環境相も「派閥はなくしたらいい」と発言。他に数人の無派閥議員が同調した。

 これに対し、派閥について「新人教育、政策研究の場としての役割がある」などとして必要性を指摘する意見も複数出た。

 党独自の取り組みとしては他に、派閥パーティー収支の党監査や銀行振り込みの徹底、売り上げに応じた議員へのキックバック(還流)禁止が浮上している。どこまで踏み込んだ改革案を打ち出せるかが焦点となる。

 各党と協議する政治資金規正法などの改正に関しては、茂木敏充幹事長が「より厳格な責任体制の確立に向けて検討したい」と述べた。

 刷新本部の役員は38人。最高顧問には麻生太郎副総裁も就き、茂木氏ら党役員が本部長代行・代理に並んだ。小泉氏ら青年局長・女性局長経験者も「幹事」などとして加わった。派閥所属は全体の7割超で、疑惑の渦中にある安倍派は10人を占める。

 11日の会合には米国訪問中の麻生氏らを除く31人が出席した。16日の次回会合で党所属の全国会議員を対象に意見を聴取。有識者からのヒアリングも別途行う。

9273OS5:2024/01/12(金) 08:18:52
https://news.yahoo.co.jp/articles/aea4b8ce2df052953da8dd30b5ef13cee9438db8
「ブラックジョーク」派閥トップ3人、党改革主張の石破茂氏外れる 自民「政治刷新本部」/一覧
1/11(木) 20:20配信

日刊スポーツ
麻生太郎氏(2023年3月2日撮影)

 自民党は11日、安倍派政治資金パーティー裏金事件を受けた再発防止策や派閥のあり方などを協議するための「政治刷新本部」の初会合を党本部で開いた。本部長を務める岸田文雄首相(党総裁)をはじめ、執行部メンバーやベテランから中堅、若手まで計38人が出席。約1時間、議論をかわした。

 政治刷新会議メンバーの顔ぶれは次の通り(敬称略、カッコ内は所属派閥)。

 ◆  ◆  ◆

 ◆最高顧問 麻生太郎(麻生派会長)、菅義偉(無派閥)

 ◆本部長 岸田文雄(岸田派離脱中)

 ◆本部長代行 茂木敏充(茂木派会長)

 ◆本部長代理 森山裕(森山派会長)、渡海紀三朗(無派閥)、小渕優子(茂木派)、関口昌一(茂木派)、岡田直樹(安倍派)

 ◆副本部長 逢沢一郎(無派閥)、浜田靖一(無派閥)、梶山弘志(無派閥)、金子恭之(岸田派)、平井卓也(岸田派)、野上浩太郎(安倍派)、牧野京夫(茂木派)

 ◆幹事長 木原誠二(岸田派)

 ◆幹事長代理 福岡資麿(茂木派)

 ◆幹事 小泉進次郎(無派閥)、佐々木紀(安倍派)、鈴木馨祐(麻生派)、牧原秀樹(無派閥)、松本洋平(二階派)、島尻安伊子(茂木派)、高階恵美子(安倍派)、堀内詔子(岸田派)、上野通子(安倍派)、太田房江(安倍派)、松川るい(安倍派)、三原じゅん子(無派閥)、吉川有美(安倍派)

 ◆事務局長 小倉将信(二階派)

 ◆事務局長代理 小林史明(岸田派)、牧島かれん(麻生派)

 ◆事務局次長 鈴木貴子(茂木派)、藤原崇(安倍派)、三谷英弘(無派閥)、高橋はるみ(安倍派)

 ◆  ◆  ◆

 今回の人選をめぐっては、野党だけでなく自民党内からも「ブラックジョークとしか思えない」(関係者)と疑問視する声が出ている。存続か解消かを含めた派閥のあり方が1つのテーマとなるにもかかわらず、最高顧問には、麻生派会長の麻生太郎副総裁が就任。同じく最高顧問の無派閥の菅義偉前首相との間でバランスを取ったとみられるが、麻生氏は派閥解消には否定的とみられ、最高顧問2人の間でも意見が割れるとみられる。

 本部長は岸田文雄首相(岸田派会長離脱中)が務めるが、本部長代行は茂木派会長の茂木敏充幹事長、本部長代理には森山派会長の森山裕総務会長と、麻生氏を含め、派閥の領袖(りょうしゅう)3人がメンバー入りした。

 36年前のリクルート事件を受け、当時若手議員として党改革を訴えた渡海紀三朗政調会長が入った一方、渡海氏とともに行動し、昨年来、政治改革について議論する場が必要と繰り返し提案してきた石破茂元幹事長は、メンバーから外れた。一方、2014年に自身の政治団体の不明朗な政治資金支出問題が表面化した小渕優子選対委員長は、メンバーに加わっている。

9274OS5:2024/01/12(金) 14:14:48
https://news.yahoo.co.jp/articles/0d2edf9697522dd52cd79b7ab3fa67c653e95a48
二階派プール1億円か 不記載2億円超の可能性 パーティー収入事件
1/12(金) 10:14配信

時事通信
自民党二階派の政治資金パーティーで、あいさつする二階俊博会長(壇上)=2023年4月26日、東京都千代田区

 自民党派閥の政治資金パーティー収入を巡る事件で、「志帥会」(二階派)の所属議員側がパーティー券販売のノルマ超過分を派閥に納めず手元にプールした疑いのある金額が、2022年までの5年間で約1億円に上るとみられることが12日、関係者への取材で分かった。

 
 会長を務める二階俊博元党幹事長側や事務総長経験者の平沢勝栄元復興相側もパーティー収入の一部を派閥に納めていなかったとみられることも判明。同派はノルマ超過分の収入を政治資金収支報告書に記載していなかった疑いもあり、不記載の総額は5年間で計2億円超に膨らむ可能性がある。

 関係者によると、二階派では派閥のパーティー券販売について所属議員の当選回数や役職によってノルマを設け、それを超えて売った分の収入を議員側に還流させていた。5年間のノルマ超過分計1億円超を派閥の収支報告書に収入として記載しなかったとされる。

 これとは別に、二階氏や平沢氏を含む同派の複数議員側がノルマ超過分をそもそも派閥に納めていなかったとされ、その合計額は5年間で約1億円に上るとみられる。

9275OS5:2024/01/13(土) 14:26:24
https://news.yahoo.co.jp/articles/9c7617ee1b743bc8f51026ea7d183961f6fb6387
安倍派幹部の立件断念へ 会計責任者との共謀、立証困難 地検特捜部
1/13(土) 11:38配信

毎日新聞
東京地検が入る庁舎=金寿英撮影

 自民党派閥の政治資金パーティーを巡る事件で、パーティー券収入のノルマ超過分を派閥の政治資金収支報告書に記載しなかったとして、政治資金規正法違反(不記載、虚偽記載)容疑で刑事告発された最大派閥の清和政策研究会(安倍派)の歴代事務総長ら幹部議員について、東京地検特捜部が立件を断念する方向で調整していることが関係者への取材で判明した。会計責任者との共謀の立証が困難との見方を強めている模様だ。

 一方、安倍派と志帥会(二階派)の会計責任者については、同法違反で在宅起訴する方向で詰めの捜査をしているとみられ、来週にも告発された議員らと併せて刑事処分を判断する。

 安倍派では、派閥から議員側にキックバック(還流)されたノルマ超過分が双方の収支報告書に記載されず、さらにノルマ超過分を派閥に報告しないで事務所でプールしていた議員がいたとされる。また、二階派では、パーティー券収入の一部が収支報告書に記載されていなかったほか、事務所でプールしていた議員が複数いたとされる。

 公訴時効にかからない2018年からの5年間で、安倍派では裏金化の総額が6億円近く、二階派の不記載額は2億円超に上る可能性がある。両派の会計責任者は特捜部に不記載への関与を認めているという。

 会計責任者との共謀が認められれば政治家も立件対象となる。特捜部は18年以降に安倍派で派閥の事務を取り仕切る事務総長を務めた、下村博文元文部科学相▽松野博一前官房長官▽西村康稔前経済産業相▽高木毅前党国対委員長――の4氏らへの事情聴取を進めてきた。

 関係者によると、4氏は、還流が事務局から派閥会長に直接報告される「会長案件だった」などと説明し、いずれも会計責任者との共謀を否定したとされる。当時の会長は細田博之前衆院議長と安倍晋三元首相だったが、両氏は死去しており、安倍氏が亡くなった22年7月以降の対応が焦点となっている。

 安倍氏は生前の同年春に還流中止を提案し、いったんは中止が決まった。しかし、継続を求める議員から反発があり、安倍氏の死去後に当時の事務総長だった西村氏や、下村氏、世耕弘成前党参院幹事長ら派閥幹部と会計責任者が対応を複数回協議。同8月に還流継続が決まったとされる。

 ただ、この協議について、出席者の多くが不記載の積極的な指示や、会計責任者からの具体的な報告を否定している模様だ。【井口慎太郎、北村秀徳、岩本桜、山田豊】

9276OS5:2024/01/16(火) 18:35:28
https://news.yahoo.co.jp/articles/fe46276358c5ea897f6101395b1de3be97f831e6
【速報】「安倍派を介錯する」自民・刷新本部で所属議員から「安倍派解散論」続出 約3時間議論で派閥解消に賛否ほぼ同数
1/16(火) 16:54配信

FNNプライムオンライン(フジテレビ系)
FNNプライムオンライン

自民党は16日、所属全議員を出席対象とした政治刷新本部の第2回会合を開き、約150人の議員が出席して、派閥のあり方を中心に約3時間にわたり議論を行った。

この中では、安倍派の複数の議員が、安倍派を解散すべきだと主張し、全派閥の解消を訴える議員もいた一方、派閥の維持を求める声も相次いだ。派閥の解消に関する賛否はほぼ同数だったという。

安倍派のパーティー券収入のキックバックを受けながら報告書に記載せず、防衛副大臣を辞任した宮澤博行衆院議員は、会合の中で「清和政策研究会(安倍派)は解散すべきだ。私は派閥に残って安倍派を介錯する覚悟だ」と述べたと明らかにした。

宮澤氏は記者団に対し、「今回のことも派閥の存在が原因で起きたことだ。ただ、私も派閥の諸先輩方に大変お世話になり安倍総理にもお世話になっているし、御恩もあるが、だからといって、(派閥を)残さなければいけないというところには思いは至らない」と語ったほか、党内で法令を犯したグループに解散命令を出せる制度の整備などを提案した。

ほかの議員からは、すべての派閥の解消を訴える意見が出たほか、「派閥が今回の問題の温床だ」、「人事介入とお金の分配をやめるべき」といった意見が相次いだ。

一方で、「派閥は必要だ」と主張する議員もいたほか、「完全な派閥の解消は非現実的」といった派閥解消への反対論も根強かった。

フジテレビ,政治部

9277OS5:2024/01/16(火) 18:37:18
https://news.yahoo.co.jp/articles/de2f16912c363be5b4fb4aa9756e3daa487b25f6
安倍派幹部7人不起訴へ、会計責任者との共謀認定できず…4000万円超不記載の3議員は立件方針
1/16(火) 5:02配信

読売新聞オンライン
 自民党派閥「清和政策研究会」(安倍派)の政治資金パーティーを巡る事件で、東京地検特捜部は、パーティー収入の一部を政治資金収支報告書に記載しなかったとする政治資金規正法違反容疑で告発された安倍派幹部7人を不起訴とする方針を固めた。特捜部は同派の会計責任者を立件し、在宅起訴とする見通しだが、幹部らと会計責任者の共謀は認定できないと判断。所属議員側は高額の還流を受けていた3議員を立件する方針で、上級庁と協議し、週内にも最終決定する。



 同派では2018〜22年、パーティー収入のノルマ超過分を約100人の議員側に還流するなどし、総額5億7000万円超を裏金化した疑いがある。派閥を取り仕切る事務総長経験者や会長代理、「5人衆」と呼ばれる幹部として、下村博文・元文部科学相(69)、松野博一・前官房長官(61)、西村康稔・前経済産業相(61)、高木毅・前党国会対策委員長(68)、塩谷立・元文部科学相(73)、世耕弘成・前党参院幹事長(61)、萩生田光一・前党政調会長(60)の7人が告発されていた。

 特捜部は、同派の収支報告書を作成・提出した会計責任者を立件する方針を固め、幹部らに対する任意の事情聴取で会計責任者とのやりとりなどを確認した。幹部らは還流について「派閥会長が決定する案件だった」などとし、不記載への関与を否定。会計責任者も「幹部から不記載の指示は受けていない」との趣旨の説明をしており、共謀を示す明確な証拠も見いだせなかったとみられる。

 特捜部は、還流やプールで裏金化していた所属議員側については、不記載額が4000万円を超えた池田佳隆衆院議員(57)(同法違反容疑で逮捕)、大野泰正参院議員(64)、谷川弥一衆院議員(82)の刑事責任を追及し、不記載額がそれに満たない議員側は、過去の摘発事例との公平性などを考慮して立件を見送るとみられる。

 一方、第5派閥の「志帥(しすい)会」(二階派)についても、特捜部は、パーティー収入の一部を収支報告書に記載しなかったとする同法違反で会計責任者を在宅起訴する方針。同派では、会長の二階俊博・元党幹事長(84)ら一部の所属議員側がノルマ超過分をプールし、派閥に納めていなかったことも判明した。同派の不記載額は、22年までの5年間で総額2億円を超えるという。

 特捜部は一連の刑事処分を週内にも行う方針。ただし、派閥幹部や所属議員が不起訴となった場合でも、告発人が検察審査会に申し立てを行えば、刑事処分の確定には一定期間を要する可能性がある。

9278OS5:2024/01/16(火) 21:22:28
https://news.yahoo.co.jp/articles/0f1d9d88489d5ce3c419c4a7354011a67a6f1a57
「安倍派を介錯する覚悟」口止め暴露の宮沢博行氏「安倍総理に恩もあるが…」派閥の解散訴える
1/16(火) 18:51配信
日刊スポーツ
自民党の政治刷新会議で安倍派の解散を訴えた宮沢博行前防衛副大臣(撮影・中山知子)

 自民党安倍派(清和政策研究会)の宮沢博行衆院議員は16日、党本部で開かれた「政治刷新本部」の第2回会合で、安倍派の自主解散を主張した。会合出席後、報道陣の取材に「安倍派は解散すべきだ。私は派閥に残って、派閥を介錯(かいしゃく)する、安倍派を介錯するという覚悟を述べた」と明かした。

 また「(党内の)議員グループや派閥でルール違反があった場合、活動停止命令や解散命令を出してもいいのではないか」とも訴えた。

 この日の議論では、派閥のあり方について出席者から「賛否両論があった」と明かした。自身は「今回のこと(裏金事件)も派閥の存在が原因で起きた。私も派閥には大変お世話になっているし(派閥会長を務めた)安倍総理にもお世話になり恩もある」としながらも「だからといって、残さないといけないというところには思いは至らない」と強調。「(同じ考えの)同志はいる」とも訴えた。

 宮沢氏は昨年12月、安倍派のパーティーをめぐる政治資金問題をめぐり、派閥からキックバック分について政治資金収支報告書に記載しないように指示を受けていたことや、不記載について口止めされていることを報道陣に暴露した。自身の不記載分は、2020年から2022年の3年間に140万円だと明かした上で「多くの(安倍派の)仲間も早く説明し潔白を証明したいと思っていると推測するが、(派閥から)『しゃべるな、しゃべるな』と。これですよ」と述べ、派閥側の口止めにあっていることも述べ、怒りをみせていた。

 報道陣に非公開で行われたこの日の議論には100人超の自民党国会議員が出席し、約3時間近く続いた。岸田文雄首相や、派閥会長の麻生太郎副総裁、茂木敏充幹事長らは「じっと意見を聞いていた」(宮沢氏)という。

9279OS5:2024/01/18(木) 10:57:42
https://news.yahoo.co.jp/articles/d4db4620784e05c8b5aaddd68953c1f65ad351f7
「小池百合子首相」待望論、実現する可能性あるか
1/18(木) 10:22配信
東洋経済オンライン
小池百合子東京都知事(写真:時事)

 岸田文雄首相が、自民派閥パーティーをめぐる巨額裏金事件などでの政権危機に苦闘していることを受け、年明けの永田町では「ポスト岸田」候補の品定めがかまびすしい。その中で、一部でささやかれている小池百合子東京都知事の「首相待望論」も格好の話題となっている。

 2016年7月の都知事当選後も、ことあるごとに初の女性首相候補に名前が挙がり、自らも意欲をちらつかせてきたのが小池氏。年末年始の記者会見でも、半年後に迫る都知事選出馬について「思わせぶり」(周辺)に明言を避けているからだ。

 衆院解散の時期とも絡んで中央政界が注目する都知事選については、東京都選管が昨年11月末に「6月20日告示―7月7日投開票」との日程を決定した。ほぼ想定通りの日程だが、東京地検特捜部の裏金事件捜査との絡みで通常国会召集日が1月26日に決まったことで、中央政界では「衆院選との同日選は日程上困難」(自民選対)との見方が広がる。

■会期末解散は「日程的にありえない」? 

 というのも、首相の解散断行は「会期末の野党による内閣不信任決議案提出」が“政治的条件”となるが、想定される提出時期は6月21日前後。その場合の衆院選投票日は、「公職選挙法上7月14日以降」(総務省)となり、選挙期間中に都知事選投開票という「政治的にありえない日程」(同)になってしまうためだ。

 しかも、裏金事件に加えて能登半島地震への岸田首相の対応にも「後手批判」が付きまとい、年明けに底打ち傾向となった内閣支持率もなお低迷状態が続き、与党内では「通常国会での解散など不可能」(閣僚経験者)との声が支配的だ。

 もちろん首相サイドは「解散は首相の専権事項。いつでも断行できる」(官邸筋)と強調するが、自民首脳の間でも「羽交い絞めしてでも止める」との声が少なくない。このため党内では「首相は9月末の総裁選前に解散できないまま退陣し、後継者が『選挙の顔』となる」(長老)との見方が広がる。

■小池氏は「ポスト岸田」の“超大穴”

 これを受け、「ポスト岸田」については「総裁選実施なら『本命・茂木敏充幹事長―対抗・高市早苗経済安保相―穴・石破茂元幹事長』、話し合い一本化なら上川陽子外相」との見立てがもっぱらだ。

 ただ、“超大穴”として小池氏の名前も挙がっている。同氏は1992年参議院選での中央政界デビュー以来、常に日の当たる政治家人生を歩み、防衛相、自民党3役(総務会長)、総裁選出馬、そして都知事もすべて「女性初」。だからこそ「最終目標は初の女性首相」とみる向きが多く、2021年5月に死んだ愛犬「そう」ちゃんは小池氏自身が「総理を意識して付けた名前」といわれる。

 そうした中、小池氏の支持母体である地域政党「都民ファーストの会」は、昨年12月の江東区長選を筆頭に、その前後の都内の各種地方選で連戦連勝だ。これも踏まえ、都民ファ内部から「小池さんは次期衆院選での国政復帰を狙っている」との声が漏れてくる。

9280OS5:2024/01/18(木) 10:58:01

 小池氏は都知事就任翌年の2017年9月の衆院選に際し、都知事のまま「希望の党」を立ち上げて政権交代に挑んだが、いわゆる「排除発言」で挫折した。ただ、都民ファ幹部は「あのとき都知事を辞めて出馬していれば、結果は違ったはず」と述懐し、今夏の都知事選の出馬を見送り、次期衆院選での中央政界復帰の可能性にも言及する。

 その小池氏は、年末年始の記者会見などでも、都知事選出馬について言及を避けている。都知事選日程決定後の記者会見で記者団から「小池都政の現状と、次期知事選出馬の可能性」を問われた際も「現状も何も、今やるべきことをしっかり取り組む、これが、私の責任だと思っている」と表情も変えずに素っ気なくかわした。

 このため、その後の年末年始の定例会見でも記者団の間では「知事選出馬を問う質問はタブー視されている」(大手新聞の担当記者)のが実情で、「そのこと自体が、小池氏国政復帰との噂を広げる要因」(政治アナリスト)となっている。

■小池氏の本心はどこにあるのか

 ただ、小池氏を知る政界関係者は「そういう噂を流すのが小池氏の常套手段。年齢(71歳)からも本音は都知事3選しかない」(元都庁幹部)と明言する。確かに都知事選をめぐっては、小池氏サイドと自民党との連携が進む一方、野党にも有力候補擁立の動きがなく、小池氏の前回知事選(366万票、得票率約6割)以上の記録的圧勝確実との見方が多いからだ。

 こうした状況から、多くの政界ウォッチャーも「小池氏の本心は、7月の都知事選圧勝でさらに立場を強化し、次期衆院選での自公敗北で政権交代・政界再編の機運が高まれば、都民ファを率いてそれに乗る戦略」と読み解く。

 ただ、その大前提となる「ポスト岸田」の行方は、「春以降の政局展開次第で大きく変わる」(自民長老)との声も多い。ここにきて各種世論調査で支持率がわずかながら上昇し始め、来年度予算案も能登半島地震対応のための予備費増額などの修正が加えられたことで、野党も年度内成立に協力せざるをえない状況となりつつあるからだ。

 このため、岸田首相サイドには「一時浮上した予算成立花道論はほぼ消えた。このままやるべきことをやり続けて支持率がさらに回復すれば、総裁選前の衆院解散も可能になるし、解散しなくても総裁再選はありえる」(岸田派幹部)との強気の声も出始めている。

■「衆参同日選」視野に、まず都知事選圧勝狙い

 その一方で、自民幹部の間では「岸田首相は『政治改革』に一定のメドをつけ、解散しないまま総裁選前に退陣表明したほうが影響力を残せる」(無派閥有力議員)と指摘する向きも多い。

 その場合、誰が選挙の顔となるかを予測するのはまだ難しく、「結局、誰がなっても2025年7月の衆参同日選になだれ込むのでは」との見方も広がる。だからこそ小池氏は「衆院選出馬か都知事選圧勝の2つの選択肢を天秤にかけ、都知事選ぎりぎりまで政局展開を見極める構え」(側近)とみられているのだ。

 そうした中、小池氏にとってのベストシナリオは「まず都知事選に圧勝し、そのうえで都民ファを率いて次期衆院選での政界再編・政権交代のリーダー役となり、状況次第で首相の座もうかがう」(同)とされる。しかし、中央政界の現状と今後の展開を想定する限り、「小池氏の思惑通りの状況となるかは極めて不透明」(自民長老)というのが実態だ。

泉 宏 :政治ジャーナリスト

9281OS5:2024/01/18(木) 11:23:32
https://news.yahoo.co.jp/articles/1bae7efb4fd1f358ebfd4f4d06c2aee911deaab4
自民安倍派の大野泰正議員、離党へ
1/18(木) 11:17配信

共同通信
 自民党安倍派の政治資金パーティーを巡る事件で、高額の裏金を受領していた大野泰正参院議員は、東京地検特捜部に自身が立件された場合、離党する意向を固めた。党関係者が18日、明らかにした。

9282OS5:2024/01/18(木) 11:27:04

https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/2246/1378195932/8815
↑常任幹事会名簿 まさかの稲田朋美復権とかある?
 橋本聖子あたりが座りが良いんだろうが彼女も疑惑の一人だからな

https://news.yahoo.co.jp/articles/81e0b9405e2e4fbb6c91f94a3ec50effb9544bb5
安倍派「5人衆」が派閥幹部辞任を検討 立て直しへ大幅刷新か
1/17(水) 22:47配信


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毎日新聞
自民党安倍派「5人衆」の(左上から時計回りに)松野博一氏、西村康稔氏、高木毅氏、萩生田光一氏、世耕弘成氏

 自民党派閥の清和政策研究会(安倍派、98人)の「5人衆」と呼ばれる幹部が、同派執行部の役職を辞任する検討に入った。派閥の政治資金パーティーを巡る裏金事件を受け、派を立て直すためには、幹部を大幅に刷新すべきだとの意見が強まっている。東京地検特捜部による強制捜査後、初の議員総会を19日に党本部で開催する予定だ。


 5人衆のうちの複数と、座長を務める塩谷立元文部科学相は17日、国会内で会談した。議員総会に向けた対応を協議し、5人衆や塩谷氏の常任幹事、座長、事務総長といった執行部の役職の辞任についても議論した模様だ。辞任はこれ以外の幹部に拡大する可能性もある。

 5人衆は、西村康稔前経済産業相、萩生田光一前党政調会長、松野博一前官房長官、世耕弘成前党参院幹事長、高木毅前党国対委員長。いずれも裏金事件の発覚後に閣僚や党幹部を辞任し、特捜部から任意の事情聴取を受けていた。

 安倍派は、安倍晋三元首相が2022年7月に銃撃事件で死去した後も会長を置かず、塩谷氏と5人衆を含む15人が「常任幹事会」による合議制で派閥運営を続けてきた。

 今後は執行部を一新して、若手中心で運営する案などが検討されている。派閥の解消論を主張する議員もいる。安倍派幹部の一人は「幹部はしっかりと責任を取るつもりだ。派内の若手にとって一番よい結論を考えたい」と語った。【飼手勇介】

9283OS5:2024/01/18(木) 17:23:35
https://www.sankei.com/article/20240118-5FMZLDQ7O5MAJBVTF5YVAXF4L4/
自民無派閥議員、中堅若手19人で「情報交換会」設立へ
2024/1/18 16:31

自民党の有志議員らが開いた、「無派閥連絡会」(仮称)結成に向けた準備会。中央はあいさつする赤沢亮正財務副大臣=18日午前、国会
自民党の有志議員らが開いた、「無派閥連絡会」(仮称)結成に向けた準備会。中央はあいさつする赤沢亮正財務副大臣=18日午前、国会

自民党の赤沢亮正財務副大臣と、坂井学元官房副長官らが18日、国会内で会合を開き、政治改革論議を進めるため「無派閥情報交換会」を設立することで一致した。無派閥の若手・中堅議員ら19人が発起人となる。19日に初会合を開き、それ以降は週1回で定例化する。

19人以外の議員にも参加を呼びかける。閣僚や党幹部経験者、派閥所属議員は対象としない。また、赤沢、坂井両氏は連絡係にとどまり、代表者などは置かない。

赤沢氏は会合後の記者会見で、会の位置付けについて「話したいことを自由に話す。情報交換の結果、何か行動を起こすことはある。それが本来の『政策集団』のあるべき姿なのではないか。それを目指している」と述べた。

当初、赤沢氏らは党派閥の政治資金パーティーを巡る一連の問題について無派閥議員の主張をまとめることも検討したが、意見の集約は難しいと判断した。

赤沢氏は石破茂元幹事長と親しく、坂井氏は菅義偉前首相の側近として知られる。無派閥議員によるグループとしては、石破氏が平成25年に自身に近い議員による「無派閥連絡会」を結成し、石破派結成にあわせて発展的に解消された経緯がある。

赤沢氏らは「中堅・若手の集まりなので、(旧石破派などとは)趣旨が違う」としている。

9284OS5:2024/01/18(木) 22:02:25
https://news.yahoo.co.jp/articles/d6e532ee3b9d7034292d4ba22cca6e58b831fbf4
自民岸田派、解散へ 党内に「率先垂範」
1/18(木) 19:29配信
時事通信
記者団の質問に答える岸田文雄首相=18日午後、首相官邸

 自民党岸田派は18日、解散する方針を固めた。

 派閥の政治団体と事務所を廃止する。最大派閥・安倍派などによる政治資金パーティー収入の裏金事件を受け、岸田文雄首相は「派閥解消」を宣言することを検討。自ら率先して範を示し、他派閥に同様の決断を促す狙いがある。

 首相は同日、首相官邸で記者団の取材に応じ、岸田派の「解散を検討している」と表明。「政治の信頼回復に資するなら、(解散を)考えなければならない」と語った。

 同派幹部によると、党が25日に政治改革案の中間取りまとめを行った後の解散を想定している。首相は裏金事件を受けて昨年12月に同派を離脱するまで会長を務めていた。

 東京地検特捜部は、政治資金規正法違反容疑で岸田派の元会計責任者を立件する方針。同派は関連する政治資金収支報告書の訂正を総務省に届け出た。関係者によると、首相はこうした動きを踏まえ、座長の林芳正官房長官ら同派幹部と18日に解散を確認したという。

 首相周辺は「政治団体を解散し、事務所をたたむ。政策集団としても残さない」と説明。同派幹部は、首相の狙いについて「率先垂範」としつつ、「あとは各派閥の判断だ」と語った。ただ、派内から「同志の絆は残る」との声が出ており、緩やかなグループとして存続する可能性もある。

 岸田派は1957年に池田勇人元首相が旗揚げした名門派閥。「保守本流」を自認し、岸田氏を含む5人の首相を輩出してきた。現在の所属議員は46人で、党内第4位の規模。

9285OS5:2024/01/18(木) 22:03:07
https://news.yahoo.co.jp/articles/5666602cfc09affb3e0e8715d52bd1973ff3793d
首相、岸田派の解散検討を表明 自民派閥の政治資金事件巡り
1/18(木) 19:44配信

毎日新聞
記者団の取材に応じる岸田文雄首相=首相官邸で2024年1月18日午後7時23分、竹内幹撮影

 岸田文雄首相は18日、自民党派閥の政治資金を巡る事件に関連し、自身が会長を務めていた岸田派(宏池会)について「解散することを検討している」と表明した。宏池会を巡っては東京地検特捜部が政治資金規正法違反で当時の会計責任者を立件する方針を固めており、出身派閥の解散方針を打ち出すことで信頼回復に向けた姿勢を示す狙いとみられる。首相官邸で記者団に語った。

【図で解説】裏金化、どうやった? 疑惑の構図

 宏池会の解散について問われ「政治の信頼回復に資するものであるならば、そうしたこと(解散)も考えなければならないと思っている」と語った。他派閥にも解散を求めるかについては「とりあえず我々(岸田派)として信頼回復のためにどうあるべきかを考えている。そして解散についても検討しているという状況だ」と述べるにとどめた。

 宏池会は衆参46人の党内第4派閥。1957年に結成された現存する自民最古の派閥で、池田勇人、大平正芳、鈴木善幸、宮沢喜一ら歴代首相を輩出した。岸田首相は2012年に会長に就任したが、自民党派閥の政治資金問題を受けて23年12月に会長を退き、派閥も離脱した。【鈴木悟、池田直】

9286OS5:2024/01/18(木) 22:04:19
https://news.yahoo.co.jp/articles/a8cff9a3c26168867be38499c6d8131c2382a765
岸田派と安倍派、解散を検討 首相「信頼回復に資するなら」
1/18(木) 20:09配信

朝日新聞デジタル
首相官邸を出る際、記者の質問に答える岸田文雄首相=2024年1月18日午後7時22分、岩下毅撮影

 自民党派閥の政治資金パーティーをめぐる事件で、岸田文雄首相は18日、首相官邸で記者団の取材に応じ、自身が会長を務めてきた「宏池政策研究会」(岸田派)の解散を検討していることを明らかにした。「清和政策研究会」(安倍派)の幹部も安倍派の解散を検討していることを朝日新聞の取材に明かした。


 東京地検特捜部は、宏池会が約3千万円の収支を政治資金収支報告書に記載しなかったとして、同派の元会計責任者を政治資金規正法違反(虚偽記載)容疑で立件する方針を固めている。

 首相は記者団から対応を問われ、「(岸田派の)解散についても検討している。政治の信頼回復に資するものであるならば、そうしたことも考えなければならない」と語った。首相は2012年から岸田派会長を務めてきたが、派閥パーティー問題を受けて昨年12月に派閥を離脱した。

 岸田派は、政治資金規正法で規定されている「その他の政治団体」として総務省に届け出をしている。首相は「(政治団体の)届け出を取り下げることも含めて検討している」と説明。政治団体でなくなれば、政治資金パーティーを事実上開くことができなくなるため、政治改革を進める姿勢を示す狙いがあるとみられる。岸田派関係者によると、東京・永田町にある派閥事務所は閉鎖する方向だという。

 宏池会は1957年に池田勇人元首相が創設。党内で最も古い派閥で、大平正芳、鈴木善幸、宮沢喜一の各首相を輩出し、「保守本流」を掲げてきた。

 東京地検特捜部は、最大派閥の安倍派や、二階俊博・元幹事長が会長を務める「志帥会」(二階派)によるパーティー収入の裏金化についても捜査している。首相は、岸田派以外の派閥に解散を求めるのかについては言及を避けた。

 一方、安倍派幹部は朝日新聞の取材に、「今後、(安倍派の)解散も含めて検討しないといけなくなる」と語った。

朝日新聞社

9287OS5:2024/01/19(金) 10:27:09
https://news.yahoo.co.jp/articles/bc9f210a82255c8938400180957814329b810aa4
岸田派解散、首相が乾坤一擲の勝負 岸田派解散表明で他派閥にボール
1/18(木) 23:10配信
産経新聞
岸田文雄首相(矢島康弘撮影)

岸田文雄首相(自民党総裁)は18日、会長を務めていた岸田派(宏池会)の解散検討を表明し、乾坤一擲の大勝負に出た。自民の派閥パーティー収入不記載事件を受け、安倍派(清和政策研究会)など他派閥にも解散を促す圧力となりそうだ。派閥解消が一気に進む可能性もある。


「国民の信頼回復のため、宏池会は率先して解散するべきだ」

首相は18日、1日かけて岸田派幹部や同派出身の閣僚を官邸に呼び込み、自らの覚悟を伝えた。「率先」という言葉に、他派に同様の行動を促す思いがにじんだ。

この後、首相は記者団の取材に応じ、笑みを浮かべながら「宏池会の解散について検討している」と表明した。首相周辺は「今まで見たことのない、自信のある表情だった」と話した。

首相は令和3年10月の首相就任後も昨年12月まで岸田派会長にとどまるなど、派閥にはひときわ愛着を持っていたとされる。その首相が岸田派を率先して解散するのは、東京地検特捜部が政治資金規正法違反容疑で岸田派の元会計責任者を立件する方針となったことで危機感を強めた半面、党内に覚悟を示す狙いがある。派閥解消に向け、自民各派にボールが渡った形といえる。

首相は今月16日、自民の政治刷新本部の全体会合に出席。約3時間、50人近い議員の意見に耳を傾けた。このうち10人ほどが派閥解消を訴えていたという。政権幹部は「平場にはエネルギーがある」と述べ、首相が意欲を強めたと指摘する。

同本部は、月内に中間とりまとめを行う。党内では派閥解消や派閥パーティー禁止も検討されているが、これまで捜査が及んでいない麻生派(志公会)や茂木派(平成研究会)が納得するかは不透明だ。

自民中堅議員からは「派閥がなくなったら人事はどうする。党内に人事部を作るのか」との声も漏れる。反発によって各派の足並みが乱れたり、「派閥解消」が骨抜きになったりすれば、首相の求心力が急落する恐れもある。

首相周辺は「これで岸田降ろしに動く自民党ならば、どのみち国民から見放される」と述べた。(長橋和之)

9288OS5:2024/01/19(金) 10:28:25
https://news.yahoo.co.jp/articles/9312e533cbb31a9ada3725948eebb25fe5911f9b
安倍・二階・岸田の3派閥を立件へ 幹部議員は19日にも不起訴
1/18(木) 20:38配信

毎日新聞
自民党本部=東京都千代田区で、曽根田和久撮影

 自民党派閥の政治資金パーティーを巡る事件で、宏池会(岸田派)の政治資金収支報告書に、2018年からの3年間で収入など3000万円超が記載されていない疑いがあることが関係者への取材で判明した。東京地検特捜部は19日にも清和政策研究会(安倍派)と志帥会(二階派)と合わせて立件する方針を固めた模様だ。安倍、二階両派の会計責任者ら2人を政治資金規正法違反で在宅起訴し、岸田派の元会計責任者を略式起訴するとみられる。


 一連の事件では自民の主要5派閥が同法違反容疑で刑事告発されたが、安倍、二階、岸田の3派閥が刑事責任を追及される見通しとなった。一方、3派閥の会長や事務を取り仕切る事務総長ら幹部議員については、いずれも会計責任者との共謀が認められないとして一斉に不起訴処分にするとみられる。

 3派閥ではパーティー券収入のノルマ超過分を議員側にキックバック(還流)する運用が続けられていたとされる。安倍派では還流資金に関する収支が派閥側と議員側の両方の収支報告書に記載されておらず、二階、岸田両派では議員側への支出は記載されているものの、パーティー券収入の総額が過少記載されていた疑いがあるという。また、安倍、二階両派ではノルマ超過分を派閥に報告せず、事務所でプールしていた議員が複数いるとされる。

 安倍派では裏金化の総額が6億円近くに上る可能性がある。特捜部は、刑事告発された松野博一前官房長官▽西村康稔前経済産業相▽高木毅前党国対委員長▽世耕弘成前党参院幹事長▽萩生田光一前党政調会長▽下村博文元文部科学相▽塩谷立元文科相――の7氏をいずれも不起訴とする方針。

 一方、4000万円超の還流を受けた疑いがある、いずれも安倍派の大野泰正参院議員=岐阜選挙区=と谷川弥一衆院議員=長崎3区=については、在宅のまま政治資金規正法違反で立件するとみられる。今月7日に逮捕された池田佳隆衆院議員=比例東海、自民を除名=と合わせて現職3人が刑事訴追される見通しだ。

 不記載額が2億円超に上る疑いがある二階派では会長の二階俊博元党幹事長の事務所で、ノルマ超過分の3000万円超がプールされていたとみられることが関係者への取材で新たに判明した。特捜部は、二階氏の秘書を同法違反で略式起訴する方針。二階氏本人は派閥と事務所の両方の不記載への関与を否定しているといい、特捜部は不起訴にするとみられる。

 岸田派では、元会計責任者が不記載への関与を認めているが、派閥会長だった岸田文雄首相らの関与は否定しているという。【井口慎太郎、北村秀徳、岩本桜、山田豊】

9289OS5:2024/01/19(金) 10:40:31
岸田は宏池会から離脱してるんじゃ・・・?
そしたら、宏池会についても 何か言う立場じゃなくなるような
https://news.yahoo.co.jp/articles/ec7669876d29a6df3ad8a75e197d2df3f3fa36aa
【速報】“岸田派解散”表明の首相「他の派閥については何か言う立場にない」
1/19(金) 9:47配信

FNNプライムオンライン(フジテレビ系)


「岸田派を解散することを検討している」と前日に表明したことに関連し、岸田首相は19日、「他の派閥のありようについて何か言う立場にない」と述べた。

「岸田派を解散することを検討している」と表明したことを巡り、岸田首相は官邸に入る際、記者団から、党内の他派閥から反発が出ていることに対する見解を問われた。

これに対し岸田首相は、「政治の信頼回復のために宏池会(岸田派)を解散するということを申し上げた。ただ、他の派閥のありようについて何か申し上げる立場にないと考えている」と述べた。

その上で、「(自民党の)政治刷新本部における議論をしっかり進めていきたい」と強調した。

また、政治刷新本部での議論の集約については、「国民から、政策集団というものが金やポストを求める場になっているのではないかという疑念の目が注がれている」として、「疑念を払拭して信頼回復するために、政策集団のルールは考えていかなければならない」と述べた。

一方、裏金疑惑の実態解明に向けての考えも問われたが、「まだ捜査が続いている。そして、今後、出てくる結果を見た上で、適切なタイミングで対応を考えていきたい」と述べるにとどめた。

フジテレビ,政治部

9290OS5:2024/01/19(金) 19:44:28
https://news.yahoo.co.jp/articles/6c1fd97260561f5d7a262fd68cf209260c62aa03
自民、派閥「解消」宣言しては復活を繰り返した過去 権力闘争の舞台
1/19(金) 19:30配信

産経新聞
自民党では岸田派や二階派など派閥解散表明が相次いでいる=党本部

自民党では派閥パーティー収入不記載事件を受け、岸田派(宏池会)、二階派(志帥会)に続き、最大派閥の安倍派(清和政策研究会)も解散する方向となった。党内の6派閥中半分が消えることになり、党内のパワーバランスは変化する可能性がある。ただ、自民は「政治とカネ」問題などが起こるたび、派閥解消論が浮上してはうやむやになっていくという歴史を繰り返してきた。今回は本当になくなるのか。

「われわれは、派閥解消を決意し(中略)世界をリードする政策を立案・実行できる政党への脱皮をはかる」

自民党は平成元年5月に策定した「政治改革大綱」で高らかにこううたった。

大綱は昭和63年のリクルート事件で有力議員に政治とカネの問題が直撃したことを受け、政治不信を払しょくするために定められた。派閥解消に向けた一歩として、総裁、副総裁、総務会長、政調会長、参院議員会長、閣僚の在任中の派閥離脱を明記している。

この一歩は空文化している。平成20年に総裁になった麻生太郎首相(当時)は、所属する麻生派(当時は為公会)を離脱しなかった。岸田首相も令和3年10月の就任後、昨年12月まで岸田派に所属した。

自民は政治改革大綱の策定した後も、派閥解消に向けた動きをアピールすることがたびたびあった。平成6年の野党転落をきっかけに、党基本問題調査会の答申を受けた河野洋平総裁(当時)が党改革の最大の目玉として、各派閥の領袖(りょうしゅう)に派閥事務所の閉鎖などを要請、「派閥解消」を宣言した。

各派が解散式を行い、派閥事務所の閉鎖を決定。メディアも「旧○○派」の通称に統一された。しかし、自民が同年に社民、さきがけ両党と連立政権を樹立して政権に復帰したことも受け、解消したはずの旧派閥が政策勉強会を再開するなど、形を変えて実質的に存続。派閥解消はかけ声倒れに終わった。

11年には党改革本部が当時の小渕恵三首相(党総裁)への答申の中で、「派閥」が「政策グループ」に様変わりしたと指摘。「政策グループに対する国民の理解を積極的に求めていく」などと、事実上の「派閥復活宣言」をしていた。

石破茂氏も幹事長を務めていた24年11月、脱派閥の一環として派閥事務所の党本部への移転を掲げた。しかし、各派は黙殺。当の石破氏も27年に石破派(水月会、現在は解散)を立ち上げるに至った。

派閥は自民内で切磋琢磨を促し、総裁を頂点とした統治機能を高める機能も果たしてきた。ただ、実態は党総裁を決めるための権力闘争の舞台となっていた。派閥領袖は派の人数を武器に総裁選レースの作戦を練る。所属議員は、領袖が政治資金パーティーなどで集めたカネや、首相や党執行部から分配されたポストの配分を受けるー。特定の実力者に権力が集中し、「政治とカネ」問題の温床となる弊害が指摘されている。

党政治刷新本部の幹部は「政治改革大綱にあれだけ書いたのに実現していない。もう一段、取り決めを上に行かねばならない」と語り、25日にも決定する政治改革に関する中間取りまとめに「派閥全廃」を盛り込むべきだと主張する。

9291OS5:2024/01/19(金) 19:45:06
https://news.yahoo.co.jp/articles/698e8bca5149dec96b08f1dc33b50f9c7446ec98
自民二階派が解散決定 安倍派若手も早期判断要求 派閥パーティー
1/19(金) 14:48配信
時事通信
記者会見する自民党二階派の二階俊博元幹事長=19日午後、東京都内

 自民党派閥の政治資金規正法違反事件を巡り、岸田派が解散する方針を固めたことを受け、自民内で19日、派閥解散の動きが広がった。

【ひと目で分かる】自民党6派閥の総収入とパーティー収入(2022年)

 二階派は緊急総会で解散を決定。安倍派の中堅・若手の国会議員は同派の解散を塩谷立座長に要求した。同派はこの後の臨時総会で対応を協議した。

 岸田文雄首相(党総裁)は19日、首相官邸で記者団に「政治の信頼回復のために宏池会(岸田派)を解散する」と説明。他派閥に関しては「申し上げる立場にはない」と言及を避けつつ、「派閥がカネやポストを求める場になっているとの疑念を払拭するため、政策集団のルールを考えていかなければならない」と語った。

 首相はこの後、麻生、茂木両派をそれぞれ率いる麻生太郎副総裁、茂木敏充幹事長と党本部で個別に協議。岸田派の解散方針に理解を求めたとみられる。

 ただ、記者団には「政治刷新本部の今後の対応について意見交換した」と述べるにとどめた。

 二階派の緊急総会では会長の二階俊博元幹事長が「政治への信頼を取り戻すために志帥会(二階派)を解散する」と表明。出席者からは異論も出たが、最終的に了承された。

 安倍派は19日夕、党本部で臨時総会を開いた。これに先立って同派の中堅・若手30人超(オンライン参加を含む)は党本部で対応を協議。この後、福田達夫元総務会長は記者団に「責任を明確にした上で、解散を速やかに決めるべきだということで一致した」と語った。

9292OS5:2024/01/19(金) 19:46:16
https://news.yahoo.co.jp/articles/a4387f649603f9ce0a5d92b2e3c75d87bf7f1178
【速報】自民党・麻生副総裁 麻生派の在り方「所属議員と相談していく」政治資金パーティーめぐる事件でコメント
1/19(金) 18:37配信
TBS NEWS DIG Powered by JNN

自民党の派閥の政治資金パーティをめぐる事件で岸田派が派閥の解消を決めたことを受け、麻生派の会長である麻生太郎副総裁がコメントを発表しました。

麻生氏は、麻生派の今後の対応について「現在、党の政治刷新本部において、政策集団の在り方についての議論が行われており、来週にも中間とりまとめが行われるものと承知しております。その中間とりまとめを受けたうえで、政策集団として活動していくにあたり、その在り方について、志公会所属議員とよく相談して参りたいと考えております」としています。

TBSテレビ

9293OS5:2024/01/19(金) 19:55:42
https://news.yahoo.co.jp/articles/c7682cca7ea3e3c6898d768e5bf85773512a8e25
自民の最大派閥、安倍派も解散方針を決める 岸田派、二階派に続き
1/19(金) 19:34配信

朝日新聞デジタル
清和政策研究会(安倍派)の総会で頭を下げる塩谷立座長(中央)、高木毅事務総長(右)、世耕弘成・前参院幹事長=2024年1月19日午後6時5分、東京・永田町、柴田悠貴撮影

 自民党の最大派閥・安倍派(清和政策研究会、96人)は19日夜の議員総会で、解散する方針を決めた。自民党派閥の政治資金パーティーをめぐる事件を受けた派閥解散は、岸田派(46人)、二階派(38人)に続く3派閥目となる。

【写真】清和政策研究会(安倍派)の総会に出席するため自民党本部を訪れた松野博一・前官房長官=2024年1月19日午後4時51分、東京・永田町、小林一茂撮影

 19日に安倍派の会計責任者が政治資金規正法違反(虚偽記載)の罪で東京地検特捜部に在宅起訴された。特捜部から任意聴取を受けていた同派幹部らは共謀には問えないとして立件されなかったが、同派座長の塩谷立・元文部科学相は同日夜、「信頼を裏切ったことに心より深くおわび申し上げる」と頭を下げた。

 同派は、福田赳夫元首相が首相退任後の1979年に設立した「清和会」から続いてきた。2000年以降、森喜朗氏、小泉純一郎氏、安倍晋三氏、福田康夫氏の首相4人を輩出したほか、党中枢の役職も得て大きな影響力を持ち、「清和会支配」と呼ばれてきた。

 会長だった安倍晋三元首相が22年に死去した後、会長不在の集団指導体制になった。座長の塩谷立・元文部科学相のほか、松野博一・前官房長官、高木毅・前党国会対策委員長、世耕弘成・前党参院幹事長、萩生田光一・前党政調会長、西村康稔・前経済産業相が「5人衆」と呼ばれて派閥運営の中心的役割を担っていた。(鶴岡正寛)

朝日新聞社

9294OS5:2024/01/20(土) 04:44:38
https://news.yahoo.co.jp/articles/108e5454db1be6471154681faad5fa7830139104
自民安倍派、二階派も解散 麻生派、茂木派は協議 派閥解散の流れ拡大
1/20(土) 0:37配信
産経新聞
自民党安倍派の議員総会であいさつする塩谷立座長=19日午後、党本部(三尾郁恵撮影)

自民党派閥のパーティー収入不記載事件を巡り、安倍派(清和政策研究会)と二階派(志帥会)は19日、派閥の解散を決めた。岸田文雄首相(党総裁)も同日、自身が会長を務めていた岸田派(宏池会)について「政治の信頼回復のために解散する」と記者団に明言した。首相が18日に表明した派閥解散の流れが拡大した。

二階派は19日に議員総会を開き、会長の二階俊博元幹事長が解散方針を表明し、了承された。二階氏は記者会見で、同派元事務局長の立件について「会長としての責任を痛感し、心からおわびする」と陳謝した。

続いて安倍派も19日の議員総会で解散を決めた。塩谷立座長は会見で「(出席者の)90%ぐらいは解消すべきだということだった」と説明。総会では国会や党の役職を自ら辞する意向を示す出席者もおり、塩谷氏自身も衆院政治倫理審査会長を退く考えを示した。

一方、首相は19日、記者団に対し、岸田派以外の派閥の対応については「申し上げる立場にない」と語るにとどめた。自民の麻生太郎副総裁、茂木敏充幹事長と党本部で会談し、岸田派の解散方針を説明した。

麻生派(志公会)と茂木派(平成研究会)は事件への関与がなく、対応が焦点となっている。麻生、茂木両氏は派閥解散に否定的とされる。

自民の政治刷新本部は来週にも中間報告をまとめる。麻生、茂木両氏は19日、中間報告の結果を受け、自派の所属議員と対応を相談していく考えをそれぞれ表明した。記者団の取材などに示した。

9295OS5:2024/01/20(土) 04:45:19
https://news.yahoo.co.jp/articles/955e65a5531704a6c05a5b302c039205ae5504ce
安倍派も二階派も解散へ、国民の理解が得られないと判断…立件対象にない麻生派と茂木派は慎重
1/19(金) 23:58配信

読売新聞オンライン
自民党本部で行われた安倍派の会合(19日午後)=川口正峰撮影

 自民党の最大派閥・安倍派(清和政策研究会、96人)と第5派閥の二階派(志帥会、38人)は19日、自民派閥の政治資金規正法違反事件で立件対象となったことを受け、それぞれ派閥を解散する方針を決めた。同じく立件対象となった岸田派(宏池会、46人)が先んじて解散の方針を決定し、同様の対応を取らなければ国民の理解が得られないと判断した。

 安倍派は同日、党本部で臨時総会を開き、派閥を解散することを確認した。塩谷立・座長は総会後の記者会見で、「国民の信頼を裏切ったことに対し、心から深くおわび申し上げる」と陳謝した。解散する理由を問われると、「清和研の歴史に幕を閉じることは断腸の思いだが、自民党が新たにスタートするためには区切りとして、けじめをつけなければならない」と説明した。

 二階派も同日、東京都内で臨時に開いた総会で、派閥を解散する方針で一致した。同派を率いる二階俊博・元幹事長は総会後の記者会見で、「政治への信頼を取り戻すために解散するとの結論に至り、所属議員の了承を得た」と述べた。

 一方、立件対象に含まれなかった第2派閥の麻生派(志公会、56人)や第3派閥の茂木派(平成研究会、53人)は、派閥の解散に慎重な姿勢を見せている。

 第6派閥の森山派(近未来政治研究会、8人)はこの日の会合で、同党の政治刷新本部が政治改革の中間取りまとめを月内に公表することを念頭に、今後の動向を注視していくことを確認した。

9296OS5:2024/01/20(土) 18:07:41



https://news.yahoo.co.jp/articles/8f7d535fae0cfb46f6f393dc3eacd3dc19015dd9
福田達夫氏「新しい集団つくる」 安倍派源流創設者の孫
1/19(金) 23:26配信
共同通信
福田達夫氏

 自民党安倍派の福田達夫元総務会長は19日、同派の解散決定を受け「反省の上に新しい集団をつくっていくことが大事だ」と党本部で記者団に述べた。集団のイメージについては「派閥ではなく、新しいガバナンスの形」と表現した。福田氏の祖父は安倍派の源流である福田派(清和会)を創設した福田赳夫元首相。

 福田氏は解散が決まった19日の派閥総会に先立ち、塩谷立座長に解散を早期に検討するよう申し入れていた。

 同じく福田元首相を祖父に持つ越智隆雄元内閣府副大臣は「清和会は金権政治打破で生まれた。その理念と今の状況は大幅に違う」と指摘した。

9297OS5:2024/01/20(土) 18:08:54
https://news.yahoo.co.jp/articles/3bac215cd3441d0c37e72e609f582cbef0ae5baf
「何もしなけりゃ自民は終わる」 岸田派解散、首相決断の舞台裏
1/20(土) 10:12配信

産経新聞
記者団の取材に応じる岸田文雄首相=19日午後、首相官邸(春名中撮影)

岸田文雄首相(自民党総裁)が、自ら率いた同党岸田派(宏池会)の解散を決断したのは、パーティー収入不記載事件で国民の政治不信が高まる中、派閥の存続は自民政権の崩壊につながりかねないとの強い危機感を抱いたからだ。首相は昨年末から派閥解消を探っていたが、消極的な党幹部には相談せずに腹案として温め、電撃的な表明で強行突破を図った。決断の経緯を振り返る。


「いろいろと批判されることは分かっている。でも、何もしなけりゃ自民党は終わりだ」。首相は表明直後の18日夜、周囲に心境を漏らした。

首相は昨年末、最大派閥・安倍派(清和政策研究会)などへの捜査が本格化したころから、派閥解消の案を練っていた。「国民から派閥が金やポストを求める場となっているとの疑念の目が注がれている」(首相)以上、その在り方を抜本的に変えなければ、党の存続も危うくなるとの危機感があったからだ。

そんな首相の思いが党幹部に共有されていたとは言い難い。首相は昨年12月に岸田派を離脱したが、派閥領袖(りょうしゅう)である麻生太郎副総裁や茂木敏充幹事長らは同調しなかった。このころ首相周辺は「派閥は解消しなければならないが、麻生氏と茂木氏による岸田降ろしに発展しかねない」と運びの難しさを語っていた。

ただ、年が明けて自民の政治刷新本部の議論が始まると、若手からも派閥解消論が公然と噴出した。首相は背中を押されるように、自らの確信も深めていった。

「(各派閥が同一選挙区に候補を擁立した)中選挙区時代は同じ自民でも派閥が違えば会話することもなかったが今はそうではない。昔ほど派閥は絶対じゃない」

今月中旬、首相がそう漏らすのを聞いた側近の一人は「あれで首相は派閥解消をやるんだなと確信した」と明かす。

首相も個々の派閥の在り方に直接、関与できる立場にはなく、まずは自らの本気度を示す必要があった。18日午後、官邸にひそかに岸田派幹部を呼び寄せ、同派解散の意思を伝えた。一人一人に「後ろ向きではなく、攻めのための解散だ」とも訴えた。

党内には不意打ち的な表明に反発も広がるが、首相は周辺にこう語る。

「俺はこれが正しいと信じる」(永原慎吾)

9298OS5:2024/01/20(土) 18:10:23
https://news.yahoo.co.jp/articles/a97f67aa60d31d8d236e45d9753f88b0ca541722
高圧的言動、たびたび物議 「最も地元に貢献」評価も 谷川議員
1/20(土) 7:12配信
時事通信
谷川弥一衆院議員=2023年12月13日

 自民党安倍派の政治資金パーティーを巡る事件で略式起訴された谷川弥一衆院議員(82)は、地元への貢献度が「これまでの長崎県選出議員の中で一番」との評価もある一方、高圧的な言動がたびたび物議を醸してきた。


 
 谷川氏は五島列島の五島市出身で、高校卒業後に建設会社を創業。1987年から県議を5期務め、2003年の衆院選に長崎3区から出馬し初当選した。文部科学副大臣を務めたほか、国境離島新法の成立に尽力し、西九州新幹線建設など地元振興にも取り組んできた。

 後援会会長の島信行氏は「地域貢献という面では、今までの県選出の国会議員で一番。だからわれわれも一生懸命応援してきた」と熱を込めて話した。

 一方で谷川氏は19年、新幹線建設を巡る佐賀県の対応について「韓国か北朝鮮を相手にしているような気分だ」と発言。その後、「佐賀県の対応がけんもほろろなので、言葉が走ってしまった」と釈明した。

 23年12月には、派閥パーティー事件について質問を重ねる報道陣に「頭悪いね。これ以上言いませんと言ってるじゃない」と言い放ち、SNSなどで批判を受けた。

 数年前まで谷川氏側から安倍派のパーティー券を購入していたという後援会の元会員は、「機嫌を損ねないよう数枚買っていた」と打ち明ける。「言うことに従わない相手に圧力をかけるのは有名な話だ」と吐き捨てるように話した。

9299OS5:2024/01/21(日) 07:33:08
https://news.yahoo.co.jp/articles/d7c1ff9fe4c5d27e879e16d9573184169bce1ab3
岸田首相、捨て身の派閥解消 反転攻勢狙い、危うさも 麻生・茂木派が反発、党内動揺〔深層探訪〕
1/21(日) 7:00配信

時事通信
記者団の質問に答える岸田文雄首相=19日午後、首相官邸

 岸田文雄首相が自民党岸田派(宏池会)解散という賭けに出た。派閥の政治資金パーティー収入裏金化事件で内閣支持率がどん底状態から抜け出せない中、1957年から続く名門派閥の解体で捨て身の反転攻勢を図る。首相を支えてきた第2、3派閥の麻生派と茂木派からは首相の独断に「徹底対決だ」と不満が高まっており、政権基盤が揺らぐ危うさをはらむ。

 ◇主流派に事前に伝えず
 「『隗(かい)より始めよ』だ」。昨年12月まで約11年率いてきた岸田派の解散について、首相は19日、面会した党青年局メンバーにこう強調した。解散表明に先立ち、首相は18日、同派座長の林芳正官房長官に方針を伝達。所属する官房副長官や閣僚経験者にも短時間で根回しを済ませた。国民世論に派閥への批判が強まる中、首相周辺は「岸田派が率先しなければならない」と語った。

 首相は以前から周囲に「派閥はやめてもいいのではないか」と漏らし、岸田派解散を腹案として温めてきた。同派の元会計責任者の立件方針が18日に報じられたことも背中を押したとみられる。

 党内には動揺が広がり続けている。首相は麻生太郎副総裁、茂木敏充幹事長ら政権中枢の幹部に自身の決断を事前に伝えなかった。党政治刷新本部で派閥存廃が焦点となっている最中に「抜け駆け」した格好となったことに関し、党関係者は「派閥解消に抵抗があり、自ら打ち出した」との見方を示した。

 首相の狙い通り、安倍派、二階派は19日に解散を決めた。安倍派からは「乗り遅れたらイメージが悪い」(ベテラン)、「岸田派に追随せざるを得ない」(閣僚経験者)との声が相次いだ。首相は記者団に「その派閥で判断されたことだ」と述べるにとどめた。

 ◇菅前首相は評価
 一方、麻生派と茂木派は東京地検特捜部の立件対象にならず、派閥を維持する姿勢を崩していない。首相の意向に、麻生派幹部は「皆で横断歩道を渡ろうというのか」、茂木派幹部も「解散するいわれはない」と猛反発。森山派も様子見の構えで、「派閥全廃」へ進むかは不透明だ。

 首相は党総裁とはいえ、党から独立した組織である他派閥への指揮権はない。強引とも言える手法に、政権を支えてきた麻生、茂木両氏が反抗し、3人の距離が急速に広がる可能性もある。

 首相としては両氏の不興も想定し、菅義偉前首相の取り込みを図ったとの見方もある。関係者によると、菅氏は首相に「派閥解消まで行かないと世論は納得しない」と主張しており、首相の今回の決断を評価しているという。

 ◇「岸田降ろしに発展」
 自民は政治資金規正法の改正に向け、政治団体の会計責任者だけでなく政治家にも責任が及ぶ連座制導入など罰則強化を打ち出す方針だ。政権が裏金事件で瀬戸際に立たされる中、党関係者は「首相は派閥解消と連座制で突破口を開こうとしている」と指摘。自民執行部の一人は「支持率も上がり、求心力も戻る」と期待した。

 ただ党内では、安倍派幹部らの「不起訴処分」を受けて検察審査会の手続きが始まるとの見方は強く、影響が長期化する可能性がある。

 かつて宏池会会長を務め、今も一定の影響力を保つ古賀誠元幹事長は関係者に「どうしようもない」と不満を漏らした。首相周辺からは「『岸田降ろし』に発展するのではないか」と不安視する声が出ている。

9300OS5:2024/01/21(日) 08:53:42
https://news.yahoo.co.jp/articles/7a392cb799d3deb95cca6332537c9c855deb9595
麻生・茂木氏は岸田首相に「派閥続ける」 森山派は「中間報告」踏まえ判断
1/20(土) 17:41配信
産経新聞
麻生太郎副総裁

自民党派閥パーティー収入不記載事件を受けた派閥解散の可否を巡り、麻生派(志公会)と茂木派(平成研究会)の会長をそれぞれ務める麻生太郎副総裁と茂木敏充幹事長が、岸田文雄首相(党総裁)に対し、派閥を存続させたいとの意向を伝達したことが20日、分かった。複数の党幹部や党関係者が明らかにした。

関係者によると、麻生、茂木両氏は19日、首相と個別に党本部で会談した際に意向を伝えた。首相は各派閥が判断すべきだとの考えを示した。

麻生氏は、事件は安倍派(清和政策研究会)などの政治資金処理の問題ととらえ、派閥には人材育成などの存在意義があるとの認識に立つ。茂木氏は、派閥の力を足掛かりに将来的に首相の座を目指す構えとみられる。

一方、自民の森山裕総務会長は20日、会長を務める森山派(近未来政治研究会)について、党が25日にも決定する政治刷新本部の中間報告を踏まえ、派閥の存廃を判断する考えを示した。鹿児島県霧島市で記者団に「党で議論が始まっており、その経過も見ながら決めたい」と説明した。

不記載事件を巡っては、関係者が立件された安倍派、岸田派(宏池会)、二階派(志帥会)が既に解散を決めた。自民6派閥で唯一、不記載問題で告発されていない森山派が解散を決断した場合、解散に否定的な麻生、茂木両派の動向にも影響を与えそうだ。

9301OS5:2024/01/21(日) 09:00:05
https://news.yahoo.co.jp/articles/47d3ad84ca3d41b7c840f1c2f09b9ff8d6e05331
自民支持率最低、党内に衝撃 「裏金」影響、下野直前下回る
1/21(日) 7:02配信
時事通信
官邸に入る岸田文雄首相(中央)=20日午後、東京・永田町

 自民党派閥の政治資金パーティーを巡る裏金事件を受け、同党の支持率が急落している。

【図解】自民党支持率が2割を下回った政権

 時事通信の1月の世論調査では、野党時代を除いて1960年の調査開始以来最低の14.6%。有権者の厳しい視線が岸田内閣だけでなく党にも向いている状況が鮮明になり、衝撃が広がっている。

 「数字は実態を表している。地元を回っていても信頼感の低下を感じる」。現職閣僚の一人は自民支持率の落ち込みについて、こう危機感をあらわにした。事件は、東京地検特捜部に関係者が立件された安倍、岸田、二階の3派が解散を決め、党を揺るがす事態に発展している。

 昨年1月から10月まで、自民支持率は同調査で21〜24%台を推移していた。この間、内閣支持率は1月の26.5%から5月に38.2%へ回復し、10月には再び26.3%へ落ちており、党支持率は比較的安定していたと言える。

 ところが、各派のパーティー収入問題が報じられだした11月を境に下落傾向が顕著になる。同月に19.1%と2割を切り、12月は18.3%。年をまたいでさらに3.7ポイントも下がった。内閣支持率は12月17.1%、1月18.6%と低迷しており、これが党に飛び火した格好だ。

 自民政権下で党支持率1割台はそれほど多くない。リクルート事件が火を噴いていた88〜89年当時も2割を割り込むことはなく、初のケースは自社さ連立の村山富市政権だった95年6月。その後、橋本龍太郎、森喜朗、小泉純一郎、安倍晋三(第1次)、福田康夫、麻生太郎各政権下で1割台に落ちている。

 これまでの最低値は麻生内閣時の2009年7月の15.1%。この翌月の衆院選で惨敗し、野党に転落しているが、今回はこれを下回った。

 現時点で立憲民主党や日本維新の会の支持率はおおむね3〜4%台で伸びていない一方、「支持政党なし」の無党派層は今年1月の調査で前月比4.3ポイント増の66.8%となった。政権批判の「受け皿」ができれば、自民は一段と苦しくなる。

 岸田文雄首相(党総裁)は19日、事件を陳謝した上で「再発防止に向け、政治刷新本部の議論を進めていきたい」と記者団に語った。だが、野党の攻勢も予想される中、ベテラン議員は「この状況で上向くわけがない」と顔を曇らせた。

9302OS5:2024/01/21(日) 09:14:53
https://news.yahoo.co.jp/articles/7a7443f346d8f82034792f7bc773a4faeb4b23e6
強固な地盤、集票力に定評 政治家一族出身 大野議員
1/20(土) 7:11配信時事通信
 自民党安倍派の政治資金パーティー収入を巡る事件で在宅起訴された大野泰正参院議員(64)=岐阜選挙区=は、祖父が元衆院議長、父は元運輸相、母も元参院議員という政治家一族出身で、強固な地盤を持ち、集票力には定評がある。

 
 大学卒業後、全日本空輸に勤務。両親の秘書などを経て2003年から岐阜県議を3期務めた。13年に母つや子氏の地盤を引き継いで参院選に出馬し初当選を果たした。

 16年には国土交通政務官に就任し、災害時を想定した高速道路の拡充を推進するなど、防災やインフラ整備に尽力。地元県議は「命の政策、命を守るとよく語っていた」と振り返る。

 派閥のパーティー券を大野氏側から多数購入していたという岐阜県内の支援者は、「祖父の時代からの関係もある」と購入理由を明かし、「代金は手渡しではなく、振り込みだった」と話した。

 別の支援者は大野氏について「票が集まる人だ」と評し、パーティー収入の一部不記載については「裏金をつくる理由がないのでは」と首をかしげた。事件発覚後に大野氏から「やましいことは何もない」とするメールが届いたという。

9303OS5:2024/01/21(日) 12:40:47
https://news.yahoo.co.jp/articles/b930d0392699e83eb341bef5f1627a89e5b8b699
岸田派解散の"劇薬"で賭けに出た首相 「迷惑だ」「やけくそになっている」麻生派と茂木派からは不満噴出
1/21(日) 9:10配信

西日本新聞
岸田文雄首相

 自民党派閥の政治資金パーティーを巡る裏金事件は安倍派議員3人に加え、岸田文雄首相が率いた岸田派も刑事責任を問われる事態となった。「政治の信頼回復」を大義名分に、首相は不退転の決意で岸田派解散という「劇薬」を投じたが国民の不信を払拭できるかは見通せない。首相を支えてきた麻生派や茂木派からは、党内調整なしの唐突すぎる派閥解散宣言に早くも不満が噴出。政権基盤の不安定化は否めず、首相の賭けは政局を左右しそうだ。

「政治の信頼回復のために宏池会を解散する」。19日朝、首相は官邸で記者団に岸田派解散を宣言した。前日の「検討」から踏み込み強い覚悟をにじませた。

 首相は「ただ、他派閥のありようには申し上げる立場にはない」と付言したが、総裁による出身派閥の解散表明は他派閥への同調圧力となり、各派閥の解消を主導したい狙いが透ける。この後、二階派と安倍派が解散を表明。党所属議員のほぼ半数に当たる岸田、二階、安倍3派の約180人が1日にして寄る辺を失う異例の事態となった。

 首相にしてみれば政権の命運を賭した大勝負だが、首相の後ろ盾である麻生派領袖(りょうしゅう)の麻生太郎副総裁や、茂木派を率いる茂木敏充幹事長は否定的だ。麻生派関係者は「秋の総裁選に出ないと言っているようなもの。やけくそになっている」と突き放す。

 茂木派中堅も「リーダーシップをはき違えていて迷惑だ」と不快感を隠さない。派閥解散の動きが3派以外に広がるかは不透明で、首相周辺も「吉と出るか凶と出るか分からない捨て身の勝負」と政権運営のリスクを認める。

 一方、無派閥の重鎮は「(派閥存続派の)巻き返しはできないだろう」と語る。「派閥存廃」で党内に亀裂が生じかねない。

 もっとも派閥を解散したところで政策志向のグループは残る可能性があり「国民の信頼回復にはつながらない」との見方が根強い。首相はもはや振り上げた拳を下ろせず、党重鎮は「政権が終わってもいいという覚悟で改革を断行すべきだ。できなければ政権はおしまいだ」とくぎを刺す。

 裏金事件の捜査は節目を迎えたが通常国会は「政治とカネ」が焦点となり、野党が追及を緩める気配はない。4月には補欠選挙の実施と政権の正念場は続く。

 現状、補選は細田博之前衆院議長死去に伴う島根1区に、来週議員辞職の手続きを取る谷川弥一衆院議員が議席を持つ長崎3区などが加わる見込み。逆風下の厳しい戦いが見込まれる。

 難局を前に派閥解散に打って出た首相。支持回復かそれとも他に何か狙いがあるのか首相の真意はつかみきれない。岸田派幹部は言う。「岸田の乱。自民党が本当に壊れたってことだ。歯を食いしばって変革を進めるしかない」 (御厨尚陽、岩谷瞬、黒石規之)

西日本新聞社

9304OS5:2024/01/22(月) 11:52:05
https://news.yahoo.co.jp/articles/172cf5b9b60f16a024e2ea5138a2f7cdbfbb591c
「岸田の乱」で“派閥解散ドミノ”権力構図一変も 安倍、二階両派巻き込んだ岸田戦略も成否は不透明
1/22(月) 11:32配信
 国民全体が怒りを募らせる自民党の「巨額裏金事件」は、19日に東京地検特捜部が3国会議員と5人の派閥の会計責任者らを「立件」して、事実上捜査を終結。これ合わせるように、自民党の岸田、安倍、二階の3派が「派閥解散」を決めた。岸田文雄首相が18日に「宣言」し、翌19日に安倍、二階両派が追随したものだ。

 この3派閥はいずれも特捜部の捜査対象となり、安倍派の議員3人を含め現・元会計責任者が政治資金規正法違反(虚偽・不記載)容疑で起訴・略式起訴された。このため、いずれも「国民の理解を得るため派閥を解散せざるをえなかった」(岸田派幹部)とみられるが、「これまでに例のない厳しい対応」(自民長老)だけに、自民党全体に衝撃と動揺が広がっている。

■“岸田の乱”での「3派体制崩壊」で政局混迷も

 残る麻生、茂木、森山の3派閥は、捜査対象にならなかったこともあって「そもそも派閥は必要で、特に我々は問題がないのだから解散の必要はない」(麻生派幹部)などと主張。しかし、党内外から「本質的に同じ穴のムジナで同罪」(自民無派閥若手)との批判が浴びせられており、いずれも党の重職で派閥領袖の麻生太郎副総裁、茂木敏充幹事長、森山裕総務会長が「厳しい判断」を迫られている。

 特に、党総裁でもある岸田首相が「自民党を救うには思い切った措置が必要」と先陣を切って派閥解散を仕掛けただけに、これまでの「岸田・麻生・茂木3派体制」での政権運営は「事実上の崩壊状態」(自民長老)となりつつある。このため、党内の権力構図も一変しそうで、今後、政権を支えてきた麻生、茂木両氏が“反岸田”に転じれば、政局は一気に混迷状態となりかねない。

 その一方で、今回の「岸田の乱」(同)が国民の一定の支持を得て、結果的に内閣支持率上昇につながれば、逆に岸田首相の求心力が強まることも想定される。特に、国民が注視する「政治と金」問題解決に向け、岸田首相が野党も巻き込んでの政治資金規正法の抜本改正に踏み切れば、政権浮揚の要因となる可能性がある。その場合、岸田首相にとって「通常国会での衆院解散も視野に入ってくる」(岸田派幹部)だけに、「今後の展開は要注目」(同)となりそうだ。

■二階氏、無念さにじませ「派閥解散」表明

 今回の一連の“大騒動”は、岸田首相が18日夜に突然、「岸田派の解散を検討している」と明言したことが発端だ。同日午前から隠密裏に進めた、岸田派幹部らとの個別協議での「意思統一」を踏まえたものとされる。ただ、岸田首相はあえて「他派閥のことについては申し上げる立場にない」と言及を避けた。今回の決断を「他派閥にはまったく事前連絡しなかった」(側近)ため、自民党内が「上を下への大騒ぎ」(茂木派若手)となると見通したからだ。

 ただ、岸田首相の決断は、地検捜査で翌19日の立件が既定路線となっていた最大派閥・安倍派と第5派閥・二階派を、「追随せざるをえない立場」(安倍派若手)に追い込み、関係議員らの立件を受けた19日午後、塩谷立・安倍派座長、二階俊博・二階派会長はそれぞれ「派閥解散」を表明した。

 安倍派は同夜、党本部で開いた臨時総会で「派閥解散」を確認。それを受けて塩谷座長は「国民の信頼を裏切ったことに対し、心から深くおわび申し上げる」と陳謝したうえで、「清和研の歴史に幕を閉じることは断腸の思いだが、自民党が新たにスタートするためには区切りとして、けじめをつけなければならない」と苦渋の表情で語った。

 これに先立ち二階派も同日夕の臨時総会で、「派閥解散」を決定。二階会長が記者会見で、「政治への信頼を取り戻すために解散するとの結論に至り、所属議員の了承を得た」と無念さにじませながら頭を下げた。

9305OS5:2024/01/22(月) 11:52:25
 一方、立件対象から外れていた第2派閥・麻生派と第3派閥・茂木派では、「派閥解散への慎重論」が渦巻いた。領袖の麻生、茂木両氏は、19日午後に岸田首相とそれぞれ個別に会談した中で「人材育成や党の円滑な運営のためにも派閥が必要」と伝え、岸田首相も基本的には各派閥の判断を尊重する考えを示した。

■麻生氏は「派閥存続」、茂木氏は迷い、森山氏は追随? 

 その際麻生氏は、「事件は違法な政治資金処理が原因で、きちんと対応していれば問題はない」と主張したが、「根底には岸田首相への不信感が芽生えたことで、今後も大派閥領袖としての影響力維持を狙うためだ」(自民長老)とみられている。その一方で茂木氏も「“ポスト岸田”での総理総裁を目指すためにも、自派閥の維持・拡大が必要」(同)との立場だが、幹事長だけに「党内の動向次第」(茂木派幹部)の側面もある。

 その一方で、第6派閥(8人)の森山派会長である森山氏は20日、地元鹿児島市で記者団に対し、自民党が25日にも決定する政治刷新本部の「中間的取りまとめ」に言及し、「党で議論が始まっており、その経過も見ながら決めたい」と語り、その内容次第で派閥の存廃を判断する考えを示した。

 こうしたことから、今回の「派閥解散」問題は、なお自民党内でさまざまな混乱を引き起こすことは避けられそうもない。ただ、「保守本流」の中核として約67年の歴史を持つ名門派閥・宏池会とともに、自民党最大派閥として「権力をほしいままにしてきた」(無派閥若手)の安倍派(清和会)も約45年の歴史に終止符を打つことは、「自民党の派閥政治の大きな変質」(自民長老)につながることは間違いない。

 特に、「安倍晋三という“大看板”によって自民の保守回帰路線を主導」(同)してきた同派がなくなることについては、「今後の憲法改正や皇位継承をめぐる議論の変質、混乱につながる」(閣僚経験者)と不安視する声も多い。

9306OS5:2024/01/22(月) 11:52:45
■福田達夫氏の「新集団」論がネットで大炎上

 そうした中、清和会を創設した福田赳夫元首相(故人)の孫で安倍派所属だった福田達夫元総務会長は19日、派内の若手有志と意見交換したうえで記者団に「反省の上に、派閥ではなく、新しいガバナンスの形で新しい集団をつくっていくことが大事だ」と述べ、安倍派解散を受けて新たな集団をつくる考えを示し、波紋を広げた。

 故福田元首相は「派閥解消」を持論として政権を獲得した実力者だけに、政界では「祖父の心、孫知らず」と揶揄する声もあり、ネット上でも「トンチンカン男!」「人はそれを偽装解散という!」などと批判の声が渦巻き、一時「福田達夫」がトレンド上位となった。

 そうした状況を受け、21日午前のNHK番組「日曜討論」では、26日の通常国会召集をにらみ、与野各党の幹事長級が「政治とカネ」をめぐる問題を中心に意見を戦わせた。その中で自民・茂木氏は派閥の在り方について「党主導で抜本的な是正策を取っていきたい」と強調し、「派閥の存在を前提としない」とも語ったが、茂木派の存廃への言及は避けた。

 これに対し、岡田克也・立憲民主幹事長は、政党から政治家個人に寄付される政策活動費について、「非常に不透明なもので禁止すべきだ」と主張し、藤田文武・日本維新の会幹事長や小池晃・共産党書記局長もこれに同調。茂木氏は「政党助成金も含めて議論すべきだ」と応戦した。こうした論議も踏まえ、自民党政治刷新本部は25日にも「中間とりまとめ」を決定する方針で、その焦点は「派閥の在り方よりも政治資金規正法の抜本改正にどこまで踏み込むか」(自民若手)に絞られる見通しだ。

 21日夜には、岸田首相は虎ノ門のホテルにある高級日本料理店で麻生氏と会食して注目された。岸田首相が夜に会食するのは、能登半島地震発生後初めて。会談内容が明らかにされなかったため、永田町には「すわ、手打ちか」(安倍派幹部)などの臆測が広がっている。

■厳しい世論調査結果、政治不信は拡大するばかり

 週明け以降の動きをみると、岸田派は23日昼に臨時例会(総会)を開き、派閥解散に伴う諸手続きの進め方について協議する予定だ。ただ、党内外には「派閥を離脱したはずの岸田首相が、派閥会長然として派閥解散などを岸田派幹部に指示するのはおかしい」(立憲民主幹部)との指摘も多く、同派の独自の動きも党内外で問題視されそうだ。

 また、週明け以降に公表される各メディアの世論調査での内閣支持率や自民党支持率の数値の増減も注目されていたが、22日朝公表された朝日、読売両紙の調査結果をみると、内閣支持率は政権発足後最低レベルが続いている。

 岸田首相の起死回生の“大博打”とされる「派閥解散」には一定の評価があるものの、岸田派も絡んだ裏金問題への対応には「納得できない」が9割近く(朝日)に達し、それが「支持率回復への大きな壁」(アナリスト)になっている。

 しかも、自民党の支持率も過去最低レベルに落ち込んだままのため、「今後自民党がよほど思い切った身を切る対応をしない限り状況は変わらない」(政治アナリスト)との見方が広がる。ただ、政権交代を狙う野党の支持率も低迷したままだけに、「国民の政治不信だけが拡大する最悪の展開」(同)になる可能性も否定できない状況だ。

泉 宏 :政治ジャーナリスト

9307OS5:2024/01/22(月) 12:00:37
https://www.asahi.com/articles/ASS1M75MBS1MUTFK013.html?oai=ASS1P6F92S1PUTFK007&ref=yahoo
「私は派閥やめませんから」 首相に告げた麻生氏、三派連合の終焉
有料記事

2024年1月20日 5時00分

 岸田文雄首相が宣言した「岸田派解散」で、自民党が激しく揺れ動く。首相を一貫して支えてきた麻生太郎副総裁は派閥を守ると首相に伝え、裏金作りの舞台となった最大派閥の安倍派や、二階派は解散に追い込まれた。一方、派閥流動化の引き金となった裏金問題は、なお闇に包まれている。

 岸田派の解散検討を表明した後の18日夜、首相の携帯電話がなった。表示されていたのは、麻生氏の名前だった。

他派に根回しせず 反発する麻生派と茂木派
 「私は派閥をやめませんから」。この電話で初めて首相から「岸田派解散」の意向を聞いた麻生氏は、自らの派閥は存続させる考えを伝えた。「茂木もやめないと思いますよ」。そう語って電話を切った麻生氏は、その茂木敏充幹事長に電話をかけた。

 「岸田派の解散を聞いていたか」と問うた麻生氏に、茂木氏は「知りませんでした」。茂木氏も、自ら率いる茂木派の解散を考えてはいなかった。「お互い、これから矢面に立つことになるな」。麻生氏は茂木氏に、そう語りかけた。

 この夜をもって、第4派閥の岸田派、第2、第3派閥の麻生、茂木両派が組んで政権を安定させる、政権当初から続いてきた「三派連合」は終焉(しゅうえん)を迎えた。

 政権運営の土台を完全に変質させるリスクを冒して、首相はなぜ「解散宣言」に走ったのか。

 首相は17日、自らに近い議…

9308OS5:2024/01/23(火) 07:10:05
https://news.yahoo.co.jp/articles/44ae15c916e3310729452825c95464b86dc0218b
派閥全廃、首相判断苦慮も 自民内に存続論
1/23(火) 7:04配信

時事通信
自民党の「政治刷新本部」の会合で発言する本部長の岸田文雄首相(中央)=22日午後、東京・永田町の同党本部

 自民党が22日に開いた政治刷新本部の会合では、派閥の解散を巡り賛否が交錯した。

 岸田派などの解散決定を受けて派閥全廃論が勢いを増す中、慎重な意見も目立った。自民は25日に政治改革の中間取りまとめを公表するが、岸田文雄首相(党総裁)は解散を求める党内外の声に苦慮しそうだ。

 「それぞれの派閥関係者が自らどうけじめをつけ、説明責任を果たすかは重要だ」。首相は会合に先立つ同本部役員会で、他派閥の今後については個別の判断に委ねると強調した。

 首相が18日に岸田派解散を打ち出すと、安倍、二階両派も続いた。22日の刷新本部では「廃止しないと分かりにくい」などと全派閥が足並みをそろえるよう促す意見が上がった。無派閥の青山繁晴参院議員らが議員連盟を立ち上げるなど、派閥解体を求める動きは党内で強まっている。

 一方、麻生太郎副総裁は首相に麻生派存続の意向を伝達。茂木派会長の茂木敏充幹事長も方針を明らかにしていない。

 首相は岸田派解散に踏み切ったが、閣僚経験者は「首相は急ぎ過ぎた」と指摘。安倍派中堅も「自分だけ解散して後は野となれ山となれだ」と不満を示した。22日の刷新本部でも、出席者が「派閥の是非が論点ではない」「見直すべきは功罪の『罪』だ」とくぎを刺した。

 自民が22日にまとめた論点整理では、派閥について「お金と人事からの完全な決別」を明記した。ただ、事実上派閥の存続が前提とも言え、「存続派」「全廃派」双方に配慮した内容だ。全派閥の解散が視野にあるのかどうか首相の真意は見えず、石破茂元幹事長が22日の会合で「全てなくすべきという考えなのか」とただしたのに対し、首相は「(岸田派解散は)けじめだ」と応じるにとどめた。

 解散賛成派のベテランは「世論は当然派閥をなくすと思っている」と指摘。25日の中間取りまとめに向け、首相は難しい決断を迫られそうだ。

9309OS5:2024/01/23(火) 07:11:07
https://www.jiji.com/jc/article?k=2024012200683&g=pol&utm_source=yahoo&utm_medium=referral&utm_campaign=link_back_auto
派閥「金・人事と完全決別」 法令違反なら解散要求―自民・政治改革で中間取りまとめ骨子
2024年01月22日19時30分

 自民党は22日、政治刷新本部(本部長・岸田文雄首相)の会合を党本部で開き、派閥の政治資金規正法違反事件を受けた政治改革に関する中間取りまとめの骨子を提示した。派閥の存続を事実上認めた上で「政策集団はお金と人事から完全に決別する」と明記。法令違反があった場合は党が活動休止や解散を要求できるよう党則を改正する方針を盛り込んだ。25日の決定を目指す。

 骨子は「いわゆる派閥を解消、派閥から真の政策集団へ」と宣言。派閥の活動について、政治資金パーティーの開催や、閣僚人事などの推薦名簿作成を禁じた。
 政治資金の透明性確保に向けた党独自の取り組みとして、会計責任者が立件された場合に所属議員も処分する方針を打ち出した。派閥の政治資金収支報告書のオンライン提出推進や外部監査導入、政治資金の銀行振り込み徹底なども掲げた。
 一方、制度面の見直しに関しては、今後の与野党協議をにらみ「真摯(しんし)な協議を経て、規正法改正などの法整備を実施(する)」との表現にとどめた。
 首相は会合で、自身が率いてきた岸田派について「(事件に)けじめをどうつけるのかということで解散を判断した」と報告。これにかかわらず、派閥のルールに関する議論継続を呼び掛けた。

9310OS5:2024/01/23(火) 14:54:02
https://news.yahoo.co.jp/articles/a2750a14ae5380e39acfbf8a36b7f79f921f6ae
自民党、冬の「餅代」と夏の「氷代」廃止へ…派閥事務所も閉鎖の方針
1/23(火) 11:35配信

読売新聞オンライン
自民党本部

 自民党は、派閥による政治資金規正法違反事件を踏まえた改革として、派閥が所属議員の政治活動を支援するために配る「餅代」と「氷代」を廃止し、派閥事務所を閉鎖する方針を固めた。23日午後に開く政治刷新本部で示す中間取りまとめ案に盛り込む方向だ。

 複数の自民関係者が明らかにした。岸田首相(党総裁)は23日午前の党役員会で「政治資金の透明性の拡大や政策集団(派閥)のあり方も含め、党が変わることをはっきり示していかないといけない」と強調した。

 中間取りまとめ案では、派閥を「真の政策集団」に転換させると掲げ、「お金と人事から完全に決別する」と打ち出す。餅代・氷代の廃止により、派閥の政治資金パーティーの禁止とあわせ、集金・分配機能を制限する。派閥の餅代・氷代は冬と夏にそれぞれ50万〜100万円が支給されている。

 各派閥は国会周辺にそれぞれ事務所を構えているが、閉鎖後の活動は基本的に党本部で行わせる。

 規正法違反事件で立件対象とならなかった安倍派幹部らへの処分を念頭に、関係議員に説明責任を果たすよう求め、政治責任のあり方について結論を得るとする方針も掲げる見通しだ。

9311OS5:2024/01/23(火) 18:57:02
https://news.yahoo.co.jp/articles/a4f5c6b255ed06d1799d8687307c593a37b5fd10
岸田派が解散を正式決定 「保守本流」の名門、66年の歴史に幕
1/23(火) 17:48配信

毎日新聞
自民党岸田派の総会で発言する根本匠事務総長(奥左から2人目)=東京都千代田区で2024年1月23日午後0時26分、竹内幹撮影

 自民党岸田派(宏池会、46人)は23日、東京都内で臨時総会を開き、同派解散を正式に決めた。昨年12月に岸田派を離脱し、会長を退いた岸田文雄首相は出席しなかった。創設者の池田勇人元首相をはじめこれまで5人の首相を輩出した「保守本流」の名門派閥が66年の歴史に幕を下ろす。


 総会冒頭、小野寺五典元防衛相が、欠席した同派ナンバー2の座長を務める林芳正官房長官のメッセージを読み上げた。林氏は「党で最も伝統ある宏池会が幕を閉じることにさまざまな思いが胸に去来するが、全ては政治の信頼回復のためだ」と派閥解散に理解を求めた。

 派閥運営の実務を取り仕切る事務総長の根本匠元復興相も「首相から直接(解散の)相談を受けた。覚悟を感じた」などと説明。出席議員の意見は大半が首相の決断を評価する内容で、解散は異論が出ることなく決まった。今後、解散に必要な手続きなどを進める。

 宏池会は1957年6月に池田氏を中心に発足。吉田茂元首相が率いた自由党の流れをくむ。麻生太郎副総裁が率いる麻生派(志公会)や谷垣禎一元総裁が結成した谷垣グループ(有隣会)は宏池会から分裂した。【木下訓明】

9312OS5:2024/01/23(火) 21:19:55
https://news.yahoo.co.jp/articles/b9eac4b3fb8be4d0cb3a4a1d2a5f6f7880465e19
派閥解消巡り溝深く 事件関与の処分感情強し 政権与党の土台揺らぐ
1/23(火) 20:26配信
産経新聞
自民党政治刷新本部後、記者団の取材に応じる岸田文雄首相(左)=23日午後、東京・永田町の党本部(春名中撮影)

自民党が派閥のパーティー収入不記載事件を受けて行った政治改革案をめぐる議論が波紋を広げている。岸田文雄首相(自民総裁)に一任されたが、派閥の徹底的な解消に踏み込まなかった内容は「分かりにくい」などと批判される余地を残した。事件への関与が疑われた幹部らの処分を求める声も相次いでおり、政権与党の土台は揺らぎかねない。


「『派閥』を解消して真の政策集団に変わっていくためにはどうしたらいいかを議論していく。論点はだいぶ集約されてきたのではないか」

首相は23日に開かれた党政治刷新本部の会合で、こう述べた。

事件の温床となった派閥は政治資金規正法上、政策研究目的の政治団体との位置付けだ。しかし、自民がこれまで示した見解では政治団体としての存続までは否定していない。

徹底的な解体を主張する幹部は「国民に分かりづらいやり方では意味がない」と主張。二階派(志帥会)所属の中堅議員も「派閥解消にはならない。総裁としての決断が全く感じられない」と首相への不満を漏らした。

一方、大規模政党における議員の教育や迅速な意思決定などに資するとして、派閥の存続を求める声も少なくない。茂木派(平成研究会)の中堅議員は「(派閥解消派と存続派は)同じくらいの勢力だ。派閥の存廃は問題の本筋ではない」と解消反対論を展開した。

「俺たちは最後は『総裁が決めた内容でまとまって行きましょう』となる」。自民幹部はこう語るが、派閥解消派と存続派の溝が埋まる兆しは見えていない。

一方、党内議論では事件が直撃した安倍派(清和政策研究会)の有力者「5人衆」らの処分を訴える声が根強い。茂木敏充幹事長は23日の記者会見で「刑事責任とは別に政治責任があるという意見がある。政治責任のあり方についても結論を得ていく必要がある」と述べた。

9313OS5:2024/01/23(火) 21:21:18
https://news.yahoo.co.jp/articles/a84131d55b41d582eafc88a41d2d482ce3b2a3b3
政権の要・麻生氏との亀裂懸念 「岸田派解散」がもたらす暗雲
1/23(火) 20:08配信

毎日新聞
自民党の政治刷新本部の会合に臨む麻生太郎副総裁=東京都千代田区の同党本部で2024年1月23日午後2時59分、竹内幹撮影

 自民党政治刷新本部は、派閥の政治資金パーティーを巡る裏金事件を受けて、党改革の中間とりまとめ案を事実上了承した。政治資金については法改正の内容を明記せず、派閥解散も政策集団への「衣替え」にとどまる可能性がある。26日の通常国会召集前に取り急ぎまとめた格好で、抜本改革にはほど遠い内容となった。


 中間とりまとめ案で、派閥のあり方については、全廃には踏み込まなかった。

 「俺たちは変わるんだという姿を見せないと駄目なんだ。若手議員たちは『自民党は何も変わらない』と地元でたたかれ続けている。どうやって次の選挙を戦うかも見えない」

 岸田文雄首相は周辺に、珍しく声を荒らげつつ、岸田派解散を突然表明した理由について、こう説明した。「派閥を解散しても、しなくても関係ない。全員が刷新本部で決める新たなルールに従ってやっていくんだ」と述べ、派閥から政策集団へ全面移行する必要性を強調した。

 首相がいらだつのは、派閥解散を軸とした党改革を進めるためリーダーシップを発揮しつつ、政権基盤を担ってきた麻生派、茂木敏充幹事長が率いる茂木派との「3派連合」を維持することは容易ではないためだ。

 首相は21日、東京都内のホテルの日本料理店で、麻生太郎副総裁と約2時間にわたり会食した。首相の意向で日曜夜に急きょ会食が設定されたのは、岸田派解散について、麻生氏に理解を求める必要があったためだ。

 麻生氏は首相の岸田派解散表明直後の18日夜、首相に電話し「立件された者がいないのに派閥を解散するのは理屈が立たない。派閥はやめない」と語り、麻生派は解散しない意向を伝えた。首相は麻生氏に根回しをしておらず、両者の亀裂が懸念された。

 首相にとって麻生氏は政権の要だ。2回目の挑戦だった2021年の党総裁選での勝利は、麻生氏からの支援を取り付け、茂木派を含む「3派連合」を実現させ、多数派を形成したことで実現した。

 それでも、首相が麻生氏の反発が必至の「岸田派解散」に踏み切ったのは、政権運営が行き詰まっているためだ。報道各社の世論調査で内閣支持率は低迷しており、裏金事件でさらに打撃を受けた。岸田派の元会計責任者も立件され、背水の陣の首相にとって「派閥解散」は、危機を乗り切るための苦肉の策だった。ただ、全派閥に解散を強制せず「各派閥の判断」にとどめたのは、麻生氏への配慮ともいえる。

 麻生派(56人)内には自派の数の力を借りて総裁選に勝利した首相が、率先して派閥解散を打ち上げたことへの憤りが渦巻く。「誰のお陰で首相になれたと思っているのか」(閣僚経験者)、「最近は大事なことほど相談してこない」(派閥ベテラン)などと不信感は高まっている。

 首相は3派との関係について周囲に「これからも当然連携する」と語るが、先行きは不透明だ。茂木派も現状では派閥解散に慎重とされ、麻生派と足並みをそろえるとみられる。

 「もちろん、政治改革には終わりがない。これからもさまざまな議論を続けていかなければならない」。首相は23日の党会合でこう語り、刷新本部で選挙制度のあり方の議論を続ける意向を示した。

 裏金事件を機に「党改革の旗振り役」の姿を示し続けたい首相。これに対し「守旧派」として世論の厳しい目にさらされながらも、派閥を解散せず、派内の結束を高めていく意向の麻生氏。異なる道を歩み始めた首相と麻生氏の溝はさらに深まっていくリスクをはらんでいる。【飼手勇介、高橋祐貴】

9314OS5:2024/01/23(火) 21:22:33
https://news.yahoo.co.jp/articles/fa8d5ccf6d93201c74fea0099b926f8d413c3b33
自民無派閥ベテラン「抜擢」1カ月 渡海紀三朗政調会長、浜田靖一国対委員長
1/23(火) 18:39配信

産経新聞
自民党の渡海紀三朗政調会長(春名中撮影)

自民党派閥の政治資金パーティー収入不記載事件を受けた人事で、渡海紀三朗政調会長と浜田靖一国対委員長が就任して1カ月がたった。事件への対応で自民が動揺する中、渡海氏は政治改革、浜田氏は国会対応に取り組んできた。25日には自民の政治改革案が決定し、26日には通常国会が始まる。無派閥ベテランの両氏は党の危機を救えるのだろうか。


両氏らは22日夜、東京都内で会合を開き、1カ月の労を互いにねぎらった。

渡海氏は政治改革に並々ならぬ思いを抱いている。10日、党本部で茂木敏充幹事長に「政治改革の話は絶対に密室でやってはいけない。全議員が参加できる『平場』を早く開いてほしい」と直談判。幹部だけでなく中堅・若手も議論に参加すべきだと訴えた。

念頭には政治改革に汗を流した若き日々の記憶がある。衆院選初当選直後の昭和63年にリクルート事件が発覚し、石破茂元幹事長らと政治改革を議論する「ユートピア政治研究会」を発足。研究会の提言を踏まえ、党は閣僚や幹部の派閥離脱などを明記した「政治改革大綱」を策定した。

大綱の形骸化が指摘されている今、渡海氏は見直しを主張する。ただ、他の幹部からは「(理念重視の大綱のような)抽象的な議論をしても仕方がない」などと冷ややかな意見もあり、着地点を見いだせるか調整力が問われそうだ。

「あくまで国会審議は国対委員長間の協議でしっかり回していきたい。今後も随時開催したい」。国会内で12日に行われた与野党6党の国対委員長会談の席上、浜田氏はこう呼びかけた。ある与党幹部は「野党は『前任者(高木毅氏)の時は6党会談はできなかった』と言っている。これが『浜田スタイル』だ」と話す。

当面は自民の不祥事に端を発する政治改革を与野党でスムーズに議論し、来年度予算案を成立させられるかが焦点となる。

〝国対族〟の浜田氏は野党とのパイプも太い。信頼関係を構築するためには一定の譲歩もいとわない。26日召集の通常国会を巡っては、野党側が求めていた「政治とカネ」をテーマにした29日の予算委員会集中審議を了承。首相の施政方針演説前の予算委開催は異例だが、浜田氏は「異例の状況で迎える国会だ。野党の意をくむのは当然だ」と周囲に語る。与党側の要求ものませ、政権のピンチを回避できるのか注目される。(竹之内秀介、市岡豊大)

9315OS5:2024/01/23(火) 22:05:42
https://news.yahoo.co.jp/articles/8b51bea40a0d1bb77af974ac0390a08c3f642a10
首相が解散表明「宏池会」は自民党最古の派閥 分裂の歴史も
1/19(金) 18:45配信

産経新聞
宏池会を創設した池田勇人首相=昭和37年12月6日、首相官邸

岸田文雄首相(自民党総裁)が解散を明言した岸田派(宏池会)は6つある自民党で最古の歴史を持つ名門派閥だった。池田勇人元首相が昭和32年に旗揚げし、5人の首相を輩出する一方、分裂も繰り返した。同派に源流を持つ麻生派(志公会)や谷垣グループ(有隣会)を再結集させる「大宏池会構想」は叶わぬ夢となり、67年の歴史に終止符を打つ。


創設者の池田氏は旧自由党の吉田茂元首相の門下生だ。保守の自由、日本民主両党が合同し自民党が結党された約2年後の昭和32年6月。首相就任を2か月後に控えた池田氏は、同門の佐藤栄作元首相とたもとを分かつ形で「池田勇人後援会」として同派を創設した。

池田派に集った前尾繁三郎元衆院議長、大平正芳元首相、鈴木善幸元首相、黒金泰美元官房長官、宮沢喜一元首相らには旧大蔵省出身者が多く、その後、同派は政策通が集う一方、政局で機敏に立ち回れない「お公家集団」と揶揄された。池田氏や宮沢氏ら同派は酒豪が多いことでも知られた。岸田首相も「今の政界で3本の指に入るお酒好き」(自民幹部)といわれる

同派は何度も分裂を繰り返してきた。平成11年には5代目会長の宮沢氏の後継を巡り、加藤紘一元幹事長と対立を深めた河野洋平元総裁が派を退会した。河野氏は以後、麻生派に連なる大勇会を結成する。

加藤氏は6代目の会長に就任。翌12年には森喜朗内閣を倒すための「加藤の乱」を起こした。派がまとまって森内閣不信任決議案に賛成するかどうかが焦点となったが、派を十分まとめきれず尻すぼみに。同派は13年、加藤氏に近い小里貞利元総務会長、谷垣禎一元総裁らでつくる加藤派と宮沢氏、丹羽雄哉元総務会長、古賀誠元幹事長ら反加藤グループが堀内光雄元総務会長を会長にした堀内派に分裂。ともに宏池会を名乗る事態となった。

加藤氏は14年、秘書逮捕により議員辞職した。加藤派の会長職は、小里氏から17年には谷垣氏へと引き継がれた。一方、堀内派は小泉純一郎政権下で存在感発揮に苦しんだ。同年の郵政解散を巡って堀内氏も離党に追い込まれる中、古賀氏が主導権を発揮するようになる。

この後、小泉氏の出身派閥の現安倍派(清和政策研究会)が勢力を拡大すると、宏池会の2組織の再結集論も唱えられるようになった。19年の総裁選を巡り、古賀、谷垣両派がともに福田康夫氏支持を打ち出して距離が縮まると、20年5月に再合流。党内第3派閥となった。当時は会長は古賀氏、谷垣氏が代表世話人をそれぞれ務めた。
野党転落後、衆院では古賀派は党内最大派閥となり、谷垣氏は党総裁に就任した。谷垣氏は、24年総裁選で、与党復帰後の首相就任をにらんで続投に意欲を示したが、世代交代を唱える古賀氏は拒否。林芳正官房長官の擁立に乗り出す。出身派閥の支援を得られなかった谷垣氏は、最終的に出馬断念に追い込まれた。

派内対立は再び深まった。谷垣氏は総裁退任後の同派復帰を見送り、遠藤利明前総務会長ら谷垣氏に近い議員は同派を退会。24年10月に有隣会を結成する。一方、古賀氏も政界引退を表明し、同派の会長職を岸田氏に継承した。

岸田氏は令和3年10月、同派5人目の首相に就任する。派にとっては、宮沢氏以来30年ぶりの悲願だった。その岸田氏が、昨年12月に自民派閥パーティー収入不記載事件を受けて同派会長を退くと、今月18日夜、同派解散の考えを打ち出した。(奥原慎平)

9316OS5:2024/01/24(水) 18:13:36
https://news.yahoo.co.jp/articles/f00eb51e8e4c0554eb742b5aa2d06a6e57c30de9
裏金問題で告発されていない自民党森山派、派閥解散へ調整 25日に所属議員と協議
1/24(水) 10:15配信

南日本新聞
自民党の森山裕氏

 自民党総務会長の森山裕衆院議員(鹿児島4区)は23日、会長を務める森山派(近未来政治研究会、8人)を解散する方向で調整に入った。25日に開催予定の派閥会合で所属議員の同意を得た場合、政治団体の解散を届け出る方針だ。


 森山派は自民党の政治資金裏金事件で刑事告発されていないが、派閥に対する国民の疑念が強まっていることを受け検討。派閥としては一度解散するものの、政策を議論する「政策集団」として新たなグループを立ち上げる意向もある。その場合、近未来の名称は変更する見込み。

 森山氏は2021年12月、前会長の石原伸晃氏から引き継ぎ森山派の会長に就任。鹿児島県関係では宮路拓馬衆院議員(鹿児島1区)も所属している。

 森山氏は23日夜、派閥について「みんなとできるだけ早く話をしないといけない」とし、結論はその後になるとの見解を示した。

南日本新聞 | 鹿児島

9317OS5:2024/01/24(水) 18:14:07
https://news.yahoo.co.jp/articles/4b420274baaad3c0b39c114d2decc1de04740007
派閥存廃、あいまい決着 自民刷新本部中間報告 裏金追及は深まらぬまま
1/24(水) 13:19配信

西日本新聞
自民党の政治刷新本部会合であいさつする岸田首相(中央)=23日午後、東京・永田町の党本部

 自民党政治刷新本部の中間報告は、派閥の「存続派」と「解消派」双方の意を酌んだ妥協の産物となった。「カネとポスト」の差配機能を切り離した半面、新たな「政策集団」に衣替えしてグループ自体を維持させることを容認した。裏金事件で立件された3派閥が解散を余儀なくされ、派閥の存否に議論が集中するあまり、政治資金の透明性確保の論点は深まらないまま。問題を誘発する「派閥体質」脱却への道は険しい。


 「いわゆる派閥を解消し、真の政策集団になってもらう」。23日、本部会合を終えた岸田文雄首相は記者団に、派閥に「金と人事」が介在しないよう党直轄で監督する姿勢を強調した。

 出席者の賛否はこの日も交錯した。派閥解消論者の菅義偉前首相は「方向性は一体となった方が国民に理解される。これからの焦点だ」と物足りなさを示し全廃の必要性を訴えた。存続する麻生派の猪口邦子氏は「純化した政策集団は必要。国民は派閥を解消しても納得しない」と主張した。

 出身派閥の解散を打ち上げ、派閥なき党内統治を探った首相だが、麻生派、茂木派は譲らなかった。「派閥廃止」の文言は記されず、茂木派中堅は「派閥存続派に配慮したということだ」とほくそ笑んだ。

 中間報告は「政策集団」の政治資金パーティーを禁止した。だが、政治とカネの問題を招く運用ができる「抜け穴」は残ったままだ。政策集団の運営のため幹部が資金を提供したり、所属議員が資金を上納したり。「結局個人パーティーが増える。多額の資金を持つ親分、それに従う子分の関係が生まれる」。自民幹部は、資金力がものをいう旧態の派閥至上主義が息を吹き返さないか懸念する。

 「閣僚人事などの推薦名簿作成などの働きかけや協議の禁止」も水面下の調整に動く余地は残り、骨抜きになりかねない。閣僚経験者は「400人近い議員を官邸だけで見極めるのは無理」「派閥のようなグループを介してしか能力を見られない」と口をそろえる。

 2週間で決着をみた刷新論議。自由参加の会合は3回の計7時間半に過ぎず、公務で参加機会を逃した政務三役秘書は「議事録も回ってこない」と不満げだ。リクルート事件を教訓に4カ月以上かけて練り上げた「政治改革大綱」と比べ党全体の熱量もなかった。

 中間報告には身内からも厳しい声が上がり、解散を決定した岸田派の小野寺五典元防衛相は記者団に「派閥事務所の閉鎖報道や政治団体としての解散といった意見も出ていたが、ほとんど何も記載されていない」と述べ、議論が後退したとの認識を示した。

 「党再生に向けての第一歩で、私自身が先頭に立って実行する」と不断の改革を誓った首相。党を長年見てきた自民関係者は懐疑的だ。「首相は派閥領袖(りょうしゅう)らの顔色をうかがい、結局思い切ったことはできていない。過去のように、時間がたてばまた派閥が復活するだろう」

9318OS5:2024/01/24(水) 19:39:34
https://news.yahoo.co.jp/articles/3500e650d6f655ed8747984d40acc7fe668cb313
どうなる自民派閥 「告発なし」森山派も解散意向で流れ強まる 存続2派に影響も、茂木派内から異論
1/24(水) 19:01配信
産経新聞
自民党の森山裕総務会長=東京・永田町の党本部(春名中撮影)

自民党森山派(近未来政治研究会)が解散する方向となったことで、自民6派閥のうち存続の道を探るのは麻生派(志公会)と茂木派(平成研究会)だけになった。パーティー収入不記載問題で唯一、告発を受けていない森山派の決断で派閥解散の流れが勢いづき、残る2派に影響を与える可能性がある。

「流れはそっちですかね」。森山派会長の森山裕総務会長は19日、前日夜に岸田派(宏池会)解散を電撃表明した岸田文雄首相(党総裁)に、多くの派閥が解散に傾くとの認識を示した。実際、関係者が立件された安倍派(清和政策研究会)と二階派(志帥会)が19日に決断した。

森山派も19日昼に約30分間の緊急会合を開き、明確な解散反対の意見は出なかった。ただ、同派は告発されておらず、森山氏は「うちは他と事情が違う。(安倍派などと)同じタイミングで解散を決める必要はない」と強調。先週末に議員が地元有権者の声を聞き、さらに、派閥解消を掲げる党政治刷新本部の「中間取りまとめ案」が23日に出るのを待ち、25日の会合で解散を諮る意向を固めた。

中間取りまとめ案は政治団体としての解散までは求めず、政策集団の名目での存続は容認した。麻生派会長の麻生太郎副総裁は15人の小所帯から56人の第2勢力に育てた自派閥への愛着が強い。茂木派会長の茂木敏充幹事長は派閥の力を足掛かりに首相の座を目指す構えとみられる。

とはいえ、解散論の高まりは2派を直撃した。茂木派幹部は24日、こんな危機感を口にした。

「森山派も解散するのに、本当にうちはこのまま残して(週1回の昼の)例会でみんなでメシを食うのか? 批判を浴びる」

存続しても勢力縮小が避けられない情勢だ。茂木派重鎮の船田元・元経済企画庁長官は23日、「私は(同派を)辞めます」と記者団に明言した。

同派の野村哲郎元農林水産相は20日、鹿児島県内の会合で、農政に精通する森山氏と「一緒に仕事をしたい」と語り、「『茂木派を出て森山派に入るのか』とよく言われるが、それも当然選択肢の一つ」と述べた。また、複数の参院議員が周囲に、退会を検討する意向を漏らしている。

麻生派からは表立った離脱論は出ていないものの、岩屋毅元防衛相は記者団に「総裁派閥(岸田派)が解散することの意味は重く受け止め、尊重する必要がある。足並みをそろえる必要がある」と述べた。

今後、麻生派と茂木派も解散に傾くとの観測も出ている。ある党幹部は、枠組みを残したい派閥は「いったん解散し、再び政治団体として届け出たほうが分かりやすいし、そうするのではないか」と語った。(田中一世)

9319OS5:2024/01/25(木) 09:08:11
https://news.yahoo.co.jp/articles/4876d0fa117a4791ace809d8e916616e65828d62
購入者リストに群がる「ハイエナ」 汚れた錬金術・自民党派閥パーティー券事件(上)
1/22(月) 8:00配信


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産経新聞
「清和政策研究会との懇親の集い」で壇上に立つ安倍派の議員ら=昨年5月16日午後、東京都港区(松井英幸撮影)

自民党の派閥のパーティー収入不記載を巡り、東京地検は安倍派、二階派、岸田派の会計責任者らを刑事処分する一方、派閥幹部の立件は見送った。政界に激震が走った事件で明らかになったのは、派閥の空洞化だ。国民の目が届かないまま、密かに行われていた「汚れた錬金術」の背景に迫る。


■秘密裏の作業

「あの社長さん、うちもパーティー券買ってもらってるんだよね。半分もらうよ」

数年前、東京都千代田区のビルの一角。ここを訪れたある国会議員のベテラン秘書が、別の秘書相手に携帯電話で話し始めた。自民党の最大派閥「安倍派」の事務所。この年開かれた派閥のパーティー収入の「配分作業」が、秘密裏に行われていた。

安倍派は議員を通じてパーティー券を販売。支援者は基本的に、派閥の口座にパーティー券の購入代金を直接振り込む。その際、議員ごとに割り振られたパーティー券の番号を名義人欄に明記しないと、パーティー券を売ったのがどの議員か、分からなくなる。

そこで必要となるのが、こうした配分作業だ。どの議員経由か不明なパーティー券の購入者リストが束になって事務所の一角に置かれ、秘書はその一覧を見て、心当たりのある名義人の横に議員の名前を書く。自分が書こうとした欄に名前があると、ベテラン秘書のように「交渉」する。

「分捕り合戦だよ」。自民党関係者はささやく。

自民党の派閥では、議員に課されたパーティー券の販売ノルマを超えた分は政治資金収支報告書に記載せず、キックバック(還流)される。リストによる配分は時に、議員に還流される「裏金」を積み増す、またとない機会にもなる。

この日、ベテラン秘書から電話を受けた秘書は、リストに記載された企業にパーティー券を全額売った自信があったが、結局押し切られ、譲った。「いやあ、悪いねぇ」。上機嫌で礼を言うベテラン秘書に対し、秘書は心の中で悪態をつくしかなかった。

「あいつらは、ハイエナだ」

派閥事務所を舞台に、時には噓も駆使して裏金を奪い合う。政治信条も理念も感じられない。

これが、「政策集団」と呼ばれる派閥の実態だ。

9320OS5:2024/01/25(木) 09:08:32
■「保険のようなもの」

《業界への影響力》《将来性》

その紙には、与野党の有力国会議員の名前とともに、数項目の評価基準とポイント、ポイントに独自の係数をかけて算出された金額が記載されていた。

あるインフラ系企業が作成した、政治資金パーティー券の購入リスト。「政治と業界は切っても切れない。パーティー券は保険のようなものだ」。この企業の政界担当者はリストを手に、こう説明した。

業界と接点のない議員がとっぴな政策を推進すれば、一社にとどまらず、業界全体が悪影響が及ぶ。政界担当者は「われわれの考えはしっかりアピールしないといけない」と強調する。

かつて、議員とのつながる手段といえば企業献金だったが、政治資金規正法の改正で企業献金が原則、禁止され、今はパーティー券が頼みの綱となっている。

「企業献金のかわりがパーティー券。これもダメといわれたら、企業はどうやって政治を支援すればよいのか」。政界担当者は、戸惑いを隠さない。

■家を売ってもらわないと

政治資金パーティーが命綱になっているのは、議員側も同じだ。

安倍派の中堅議員は「パーティーが無くなったら、何もできなくなってしまう」と漏らす。

政治には金がかかる、といわれる。私設秘書の給与、会食費、選挙や地元活動での印刷費…。数え上げればきりがない。

別の自民党関係者は「選挙が始まったときには、もう選挙が終わっているからね」と打ち明ける。

選挙期間中は、公選法上の規定でできる活動が限定されている。ただ、支援者へのあいさつ回りなど、日頃の政治活動への制限は緩やかだ。

普段からいかにきめ細かく地元にコミットし、支持を広げるか。多くの国会議員はそのために何人もの私設秘書を抱え、地元での政治活動を行っている。

事件を受け、政治家個人のパーティーも自粛要請が出ている。ある議員秘書は「先生には家を売ってもらわないといけないかも」と、半ば真剣に話した。

■超過分はすべて懐に

企業、議員双方にとって必要な政治資金パーティー。だが、得られた資金が政治資金収支報告書に記載されない「裏金」となったことで、その意義は変質した。

「個人のパーティーより、派閥を優先した方が効率がいいからね」。永田町関係者が明かす、からくりはこうだ。

政治家個人でパーティーを開けば、会場費や飲食代などの経費も自分たちでまかなう必要がある。だが、安倍派などの派閥パーティーでは、ノルマ超過分はすべて、裏金として懐に入る。

「先生が自由に使える金」。逮捕された衆院議員の池田佳隆(57)の事務所では、安倍派のパーティー券について、そうささやかれていた。

略式起訴された衆院議員の谷川弥一(82)は、安倍派のパーティー券販売に励む一方、平成30年まで開催していた個人パーティーを、令和4年まで休止していた。

個人パーティーは地元有権者らと触れ合い、その声を政治に生かすための貴重な場の一つでもある。だが、谷川が選んだのは、裏金を生む安倍派のパーティーだった。

政治家としての「志」を捨て、裏金にたかる議員を生み出したのが派閥の裏金システムだったとすれば、その罪はあまりにも重い。(敬称略)

9321OS5:2024/01/25(木) 09:09:06
https://news.yahoo.co.jp/articles/c39d7fea24e79514179cd69ec6d9b18b70af8c01
「政策活動費」の噓、継承 自浄作用逃し堕落招く 汚れた錬金術・自民党派閥パーティー券事件(中)
1/23(火) 10:00配信
「なぜ裏金にするのか。ここが政治不信を呼んでいる」

平成17年2月。衆院予算委員会で、野党議員が声を張り上げた。小泉純一郎政権時代。元首相の森喜朗が会長を務め、当時は「森派」と呼ばれた清和政策研究会(清和会、現安倍派)が、政治資金収支報告書に記載せず所属議員へ現金を配っていた疑惑が取り沙汰されていた。

「政策活動費だというふうに認識致しておりました」。厳しい追及に対し森派所属の政府高官は、例外的に収支報告書に記載する必要がない「政策活動費」だったとする答弁を繰り返した。

昨年末、安倍派がパーティー収入の一部を収支報告書に記載せず、議員にキックバック(還流)していたことが発覚して以来、国会で繰り返されたのに重なる光景。だが当時は結局、事件に発展することはなかった。

安倍派関係者は「あのころから裏金の還流は始まっていた」と明かす。そうだとすれば「政策活動費だった」とする答弁は虚偽だったことになる。

「偽りの論理」で危機を切り抜けた成功体験。清和会の領袖(りょうしゅう)が代わり、町村派、細田派、安倍派と変わっても、還流の悪弊は脈々と受け継がれていった。結局それは、約20年後に炸裂(さくれつ)する「時限爆弾」となった。

■候補者支えた派閥

いまや派閥の主要な資金源となった政治資金パーティーだが、昔から主役だったわけではない。

「金、持っていくぞ!」

今から三十数年前。派閥の幹部から所属議員に連絡が入ると、議員の地元にヘリコプターが降り立った。関係者が携えていたのは、国政選挙の軍資金となる数千万円単位の現金。裏金だった。

時代は中選挙区制。1選挙区の定数は3〜5で、他の自民党候補者との「同士討ち」も発生する中、選挙に伴う出費は現在の比ではなかった。

候補者を資金面で支えたのが派閥だ。莫大(ばくだい)な資金は主に、企業からの献金で賄われた。

「次は、ここを仕切るか」。当時の清和会幹部の事務所では、某省庁の今後5年間の建設工事予定表を手に、秘書が建設談合の対象を選定。10億円単位の工事を差配するごとに数千万円の企業献金が裏と表から入った。

「カネはいくらでも集められた」と元秘書はいう。

そんな時代は長くは続かなかった。昭和から平成に移る中で、リクルート事件など政界スキャンダルが相次ぎ発覚。平成6、11年に政治資金規正法が相次いで改正され、派閥や政治家個人、資金管理団体への企業献金が禁止されていった。

それと同時に、新たな「抜け穴」が浮かんだ。政治資金パーティーだ。元秘書は「献金の『おまけ』に過ぎなかった派閥のパーティーが主役に躍り出た」と指摘する。

ノルマ以上を売り上げた議員には裏金の還流という「褒美」も忘れず、派閥の中で裏金はシステム化。中でも清和会は、所属議員をセールスマンのように使い、パーティー券を売り歩かせた。

■元のもくあみに…

パーティーを通じた裏金作りは、ほどなく転機を迎える。

時代を画したのは平成16年、日本歯科医師連盟による平成研究会(当時の橋本派)への1億円闇献金事件だ。収支報告書への不記載罪で官房長官経験者が有罪となり、各派閥はパーティー収入の還流分を透明化する方向にかじを切った。

ただ、「政策活動費」という詭弁(きべん)で危機を乗り切った清和会に、変化への意思は希薄だった。

思えば、自浄作用を働かす最後のチャンスは、令和4年だったのかもしれない。

「現金で戻すのはやめよう」

会長だった元首相の安倍晋三は、パーティー収入の一部を還流するシステムを疑問視。同年4月、還流を停止する方針が決定した。

あしき伝統は終わるかに思われたが、同年7月、安倍が凶弾に倒れると、議員側の反発もあり、元のもくあみに。翌8月の幹部協議を経て秋には還流が行われた。

そして昨年、東京地検特捜部による還流分の不記載を巡る捜査が本格化。一部議員はかつてのように「政策活動費だと思った」と説明したが、もはや荒唐無稽な言い訳としか映らなかった。(敬称略)

9322OS5:2024/01/25(木) 09:09:46
https://news.yahoo.co.jp/articles/d72b208723ef390155a74d194af772194050f216
政治資金、厳罰化より透明化 専門家「抜本改革の契機に」 汚れた錬金術・自民党派閥パーティー券事件(下)
1/24(水) 10:00配信
自民党派閥のパーティー券を巡る東京地検特捜部の捜査が水面下で行われていた昨年秋。自民党所属の無派閥議員の政治資金パーティーに突然、地元も出身も違う国会議員が訪れ、無派閥議員に話しかけた。

当時、二階派(志帥会)にいた衆院議員の桜田義孝。毎月5万円の会費と派閥のパーティー券のノルマ300枚分の販売代金を合わせ、毎年計660万円を二階派に支払っていた。

「派閥にいても、パー券の負担だけでメリットがない」。五輪担当相も経験した桜田にとって、派閥は金が出ていくだけの重荷と化していた。

パーティーの様子を見た桜田は、派閥を出ても十分やっていけると確信したのだろう。ほどなく、長年所属した二階派に退会届を提出した。

安倍派(清和政策研究会)の会計責任者らに対する刑事処分を特捜部が出す前日の今月18日、首相の岸田文雄が、自身が会長を務めていた岸田派(宏池会)の解散を検討していると表明。雪崩を打つように、安倍派、二階派も解散を宣言した。

岸田の決断は党内で衝撃を持って迎えられたが、過去に何度も派閥の解散・解消が模索され、結局存続しているだけに、真意を測りかねる向きも多い。

■根強い派閥擁護論

派閥の解散に待ったをかける声も少なくない。

議員が他の派閥議員とのもめ事を派閥の先輩に相談し、収拾してもらう現場を目撃した議員秘書は「同じ派閥でなければ相手にしてもらえなかった」と、派閥の効用を語る。無派閥から派閥入りする議員も少なくない。

自民党の候補同士が同じ選挙区で争う中選挙区時代は、派閥のボスがカネも人も支援し、派閥は文字通り「党内にある党」だった。

党に税金を投入する政党交付金制度と、党の候補が1人に絞られる小選挙区制度の導入により、財布のひもと公認権を党が握るようになると、派閥の存在意義は薄れていったが、残った機能もあるとする声も根強い。

存続を決めた麻生派(志公会)のある議員は「派閥は自民党の総裁、首相を生むための組織。資質を見るには派閥という単位が必要だ」と強調。無派閥の現役自民党幹部も「人が集まれば派閥ができるものだ」とする。

ただ、派閥が果たすべき機能を果たしていなかったのは明らかだ。安倍派、二階派、岸田派の会計責任者は、他派閥では適正に処理されている政治資金収支報告書の記載方法について探ることもなく、漫然と不記載を続けた。そこには党のチェックも働いていなかった。

それでも、二階派のある議員は「派閥は他の野党よりも大きい組織。党が、人材発掘や教育などをきめ細かくできるだろうか」と疑問を呈する。

■「曖昧な」規正法

派閥パーティー収入の不透明な実態があらわになり、改めて突きつけられた「政治とカネ」の問題。事件の教訓を、どうくむべきなのか。

日米の統治機構に詳しい中央大教授の橋本基弘は「現在の政治資金は機能していない」と分析。米国と違い、個人の寄付文化がない日本では、単に企業献金を禁じるのではなく「個人の献金を促す制度が必要だ」とみる。

その上で、捜査当局によるメスが入る前に、弁護士や公認会計士中心の第三者機関が政治資金の運用を監査する仕組みを提起する。

「必要なのは厳罰化ではなく、透明化だ」とするのは、政治資金に詳しい駒沢大教授の富崎隆だ。

政治とカネの関係を規定する政治資金規正法や公職選挙法は定義が曖昧な部分も多く、このまま厳罰化すれば「捜査当局による恣意(しい)的な摘発も可能になってしまう」と危惧。「透明性が確保されれば、有権者が選挙で議員の資質を判断できるようになる」とする。

「何が良い政党政治を生むか。事件は派閥、政治資金などの抜本改革のきっかけにしないといけない」と富崎はいう。

事件を虚心に受け止めず、上辺だけの改革でお茶を濁すなら、歴史はまた繰り返すだけだ。(敬称略)



この連載は久原昂也、星直人、川島優治、宮野佳幸、荒船清太が担当しました。

9323OS5:2024/01/25(木) 09:12:05
https://news.yahoo.co.jp/articles/1ad802fedeed5501a2be1e7afec6288b15386d07
岸田派解散表明、首相「全派閥解散」へ賭け
1/22(月) 13:56配信


[裏金 悪弊の果て]<1>
 自民党派閥の政治資金パーティーを巡る事件では、長年にわたる裏金作りが暴かれ、国民の政治不信が高まっている。危機感を強める自民議員の動きや、慣習化していた不正還流の実態、法制度上の課題を検証する。


自民党内の派閥解散などについて記者団の質問に答える岸田首相(19日、首相官邸で)

 岸田首相(自民党総裁)が岸田派解散を表明した18日夜、首相の携帯電話を鳴らした麻生・党副総裁の声は硬かった。

 「こちらは逮捕も起訴もありませんから、派閥を続けますよ」

 麻生氏は自ら率いる麻生派が今回、立件対象とならなかったことに触れ、こう強調した。首相は「うちの派に問題があり、けじめをつけます。麻生派は麻生派で」と応じ、異論は差しはさまなかった。

 首相は派閥解散を巡り、他派閥の領袖(りょうしゅう)への根回しはしなかった。茂木派会長の茂木幹事長はこの日、麻生氏と連絡を取った後、「こんな大事なことを相談なしにやるなんて」と周辺に不信感をあらわにした。

 首相にとって、「岸田派解散」はパーティー問題が発覚して以来、温めていた秘策だった。昨年12月に打ち出すことも模索したが、周囲に止められ、その際は自身の派閥離脱を表明するにとどまった。

 しゅん巡を続ける中、岸田派の元会計責任者が立件される見通しとなったことが最後に背中を押した。

 首相には、総裁派閥の岸田派が解散で先行すれば、党内で流れを作ることができ、派閥を重視する麻生、茂木両氏も最終的に同調するとの期待感がある。事件が直撃した最大派閥・安倍派と二階派は解散せざるを得ず、党内では無派閥が「多数派」となるとの読みからだ。

 「隗(かい)より始めよだ」。首相は19日、首相官邸で面会した自民議員に岸田派解散の意義をこう説明した。

 ただ、全派閥の解散につながらない場合、首相の求心力低下は避けられず、政治資金の透明化を含め、政治改革自体が停滞しかねない。首相は第2、第3派閥を束ねる麻生、茂木両氏の支持を基盤としてきた。両氏と溝が生じれば、政権運営も不安定化する。異例の決断は大きなリスクもはらんでいる。

9324OS5:2024/01/25(木) 09:12:23
派閥解消へ流れ、安倍派「存続訴えは皆無」/二階派「選挙戦いやすく」

緊迫
安倍派の総会の冒頭で、頭を下げる(右奥から)高木事務総長、塩谷座長、世耕前党参院幹事長(自民党本部で、川口正峰撮影)=19日

 自民党安倍派(96人)が19日、党本部で開いた臨時総会。正式な案内はこの日の朝だったが、所属議員の3分の2に上る約70人が詰めかけ、会場は緊迫した雰囲気に包まれた。

 「派閥解散の是非も含めて色々な意見が出ている。何らかの結論が出されると思っている」

 塩谷立座長がこう告げると、出席者からは、「私たちはパーティー収入のキックバック(還流)を知っていた。総意による解散をしなければならない」(宮沢博行・前防衛副大臣)などと、解散を求める声が続出した。

 総会は当初、政治資金規正法違反事件の経緯を説明することが主眼だった。しかし、岸田首相が岸田派の解散を18日に表明したことで、安倍派の今後を決める場と受け止められた。

 会合後、柴山昌彦・元文部科学相は「派閥の存続を訴えた議員は皆無だった」と記者団に述べた。

 二階派(38人)の臨時総会では、二階俊博・元幹事長が冒頭、険しい表情で派閥解散を表明すると、「苦渋の決断を尊重したい」(谷公一・前国家公安委員長)などと賛同する声が相次いだ。同派中堅は「派閥は家族のようなものだが、仕方がない」と漏らした。

「空中分解」
 安倍、二階両派が解散へと一気に動いたのは、事件の影響は計り知れず、態勢の立て直しは困難だと判断したためだ。

 安倍派は、安倍元首相の死去後、会長不在が続き、松野博一・前官房長官ら「5人衆」を中心とした集団指導体制を敷いてきた。今回の事件では、その5人衆が疑惑の中心となり、「空中分解の寸前」(閣僚経験者)という状況に陥っていた。

 岸田政権では非主流派に置かれている二階派でも、「改革を先導する姿勢を見せれば、次の選挙を戦いやすくなる」(幹部)との思惑が働いた。

温度差
 事件を巡っては、会計責任者らが立件された安倍派、二階派、岸田派と、その他の派閥で危機意識に差がある。

 麻生派(56人)の麻生副総裁と、茂木派(53人)の茂木幹事長は、議員教育や情報共有などの面で派閥の意義を評価してきた。

 首相は19日、党本部で麻生、茂木両氏と会談し、派閥解散の理由を説明した。その後、両氏は今後の対応について、派閥議員と「よく相談していきたい」との立場をそれぞれコメントなどで示した。森山派(8人)も状況を見極める姿勢を見せている。

 茂木派幹部は「首相の派閥解散表明は『殿ご乱心』だが、下手に批判すれば、党内で孤立しかねない」と警戒感を示した。

 一方、岸田派内では、派閥解散について、首相の党総裁任期が9月までであることを踏まえ、「世論の受けはいいはずで、首相の総裁選再選に向け、弾みになる」などと評価する声が上がっている。

 ただ、中堅議員は、主流派の麻生、茂木両派から反発が出ていることに懸念を示した。「円滑な党運営のためにも、首相はせめて麻生さんには事前に了解を取った方がよかった」

9325OS5:2024/01/25(木) 09:12:37
不正処理「意図的で悪質」…特捜部判断
二階派の解散を表明した二階俊博会長(中央)(都内の二階派事務所で、田ノ上達也撮影)=19日

 東京地検特捜部は安倍、二階、岸田の3派閥の会計責任者ら3人と、所属議員や秘書ら5人を政治資金規正法違反で在宅起訴や略式起訴とし、総額10億円近い派閥パーティー収入が不正に処理されていた実態を解明した。検察幹部は「いずれも意図的で悪質なものだと判断した」と語った。

 関係者によると、特捜部は安倍派と二階派の会計責任者ら2人については、両派の不記載額が億単位に上った重大性を踏まえ、公判で禁錮刑を求める必要があると判断。不記載額が5000万〜3000万円程度だった岸田派の元会計責任者や谷川弥一衆院議員(82)、二階派会長の二階俊博・元党幹事長(84)の秘書ら4人は罰金刑が相当として略式起訴とした。

 ただし大野泰正参院議員(64)は秘書との不記載の共謀を否認しており、起訴事実を認めることを前提とした略式起訴ではなく、在宅起訴が選択されたという。

 証拠隠滅の恐れがあるとして7日に逮捕した池田佳隆衆院議員(57)や秘書については勾留期限の26日までに処分を決める見通し。池田容疑者らの不記載額は約4800万円で、容疑を認めれば略式起訴の可能性もあるとみられる。

 一方、3派閥の幹部議員は立件が見送られた。特捜部は、いずれの幹部も政治資金収支報告書の作成には関与しておらず、事務方による犯罪と判断したためだ。

 安倍派では、会長だった安倍晋三・元首相が2022年7月の銃撃事件で死去した後、キックバック(還流)の継続可否を巡って幹部が協議していたことが判明。還流だけでなく、不記載にも幹部が関わっていないか確認するため、特捜部は繰り返し事情を聞いたものの、幹部らは「還流は知っていたが、不記載は知らなかった」と説明。会計責任者も不記載に関する相談や指示を否定し、ほかに客観的な証拠もなかったため、共謀は認定しなかった。(社会部 坂本早希)

9326OS5:2024/01/25(木) 09:13:24
https://news.yahoo.co.jp/articles/8795454fb98589ee6149887cc3a1c785fac379cb
「便利なカネ」還流依存、安倍派に脈々…会長の安倍氏「廃止」に議員は懇願「続けて」
1/22(月) 14:02配信


[裏金 悪弊の果て]<2>
 2022年5月17日、東京都内の高級ホテル。自民党安倍派の政治資金パーティーには約2800人が集まり、熱気に包まれていた。会長の安倍晋三・元首相が「自民党の柱石たらんとの自負と誇りのもと、岸田政権をしっかりと支える」とあいさつしたのに続き、来賓の岸田首相は「我が党の最大、最強の政策集団」と持ち上げた。

 華やかな会場の一角で、会計責任者の松本淳一郎被告(76)(政治資金規正法違反で在宅起訴)が同派議員の秘書に詰め寄られていた。

 「ノルマを超えて売ったのに」「急に廃止と言われても困る」

安倍派の政治資金パーティー

 「ノルマ」とは、派閥が議員側に義務付けていたパーティー券の販売枚数のことだ。安倍派では、ノルマを超えた分を議員側にキックバック(還流)する慣習が少なくとも00年代初頭から続いていた。ノルマ超過分の収入と還流分の支出は政治資金収支報告書に記載されなかった。

 還流された資金は、秘書の給与、交通費、事務所家賃といった政治活動費だけでなく、表に出せば世間から批判を浴びるような高額な会食代などにも充てられていた。同派の議員は、「領収書のいらない便利なカネ」(ある秘書)への依存を深めていった。

 04年に摘発された旧橋本派を巡る1億円ヤミ献金事件をはじめ、「政治とカネ」を巡る問題が繰り返し国民の批判を浴びても、営々と裏金作りを続けた安倍派。「惰性で行われていたことは間違いない」。同派のベテラン秘書はそう振り返る。

 そこへ待ったをかけたのが安倍氏だった。「現金で戻すという不透明なことはやめよう」。このパーティーの直前、安倍氏が打ち出した方針に、派内には大きな動揺が広がっていた。松本被告がホテルの会場で突き上げられていたのは、まさにそんな時だった。

 ところが、パーティーの2か月後、安倍氏が銃撃されて死去し、還流廃止は宙に浮いてしまう。翌23年春、松本被告が総務省に提出した同派の収支報告書は、それまでと変わらずノルマ超過分が収支から除外されていた。安倍氏の方針は反故(ほご)にされたのだ。

 トップの方針を一介の派閥職員が覆すとは思えない。還流継続を決めたのは派内の有力政治家で、不記載も松本被告に指示していたのではないか――。捜査の展開次第では、幹部の共謀を問う必要性も出てくる。東京地検特捜部は最終盤に至るまで、この重い課題を抱え続けることになる。

記載内容に違和感
 自民党派閥のパーティー収入を巡る事件の捜査は、2022年秋の共産党機関紙「しんぶん赤旗」の報道を受けた大学教授による刑事告発が発端だ。その内容は「5派閥の政治資金収支報告書にパーティー収入の一部が記載されていない」というものだった。

 各派閥の政治資金収支報告書をめくっていた東京地検特捜部のある検事は、安倍派の記載に違和感を覚えた。他の派閥ではパーティーの後、各議員側に数百万円〜数万円と金額がバラバラの寄付の記載があったが、安倍派にはない。この寄付は、パーティー収入の一部を議員側にキックバック(還流)した分だった。

 安倍派になぜ同様の寄付がないのか、口座を調べると収支報告書に記されていない資金の流れが浮上した。収支報告書を作成していたのは松本淳一郎被告(76)。NTT出身で保守系政治団体の代表を務めていたが、前任者の退任に伴い、19年2月に会計責任者となった。任意の事情聴取に松本被告は「前任者からの引き継ぎ通りにやった」と話し、還流分を派閥の収支報告書に記載しなかったことを素直に認めた。「裏金化」は長年の慣習だった――。特捜部はそうにらんだ。

 松本被告は特捜部の求めに従い、18〜22年分の還流額をリスト化して提出した。それには政府や党の要職に就く派閥幹部も含めた約100人の議員名や、5000万円超〜数万円の還流金額が並んでいた。「派閥ぐるみの還流システムを隠してきた」。リストを得た検察内部ではそんな見方が強まっていった。

幹部聴取踏み切る
 「派閥幹部を含めた議員本人への捜査は不可欠だ」。臨時国会終盤を迎えた23年12月、特捜部は全国から応援検事を集めて態勢を拡充させた。高額還流を受けた議員や派閥幹部ごとに捜査ルートを作り、経験豊富な検事が各ルートを束ねた。国政に過度の影響を与えないよう、24年1月の通常国会開会前までの間に刑事処分を見極めることとした。

9327OS5:2024/01/25(木) 09:13:34
 派閥職員や還流を受けていた議員の秘書から事情を聞いて外堀を埋めた後、多数の議員を呼び出して聴取し、派閥事務所を強制捜査。続けて池田佳隆衆院議員(57)(7日に政治資金規正法違反容疑で逮捕)ら高額還流を受けていた議員の事務所も捜索した。

 急ピッチの捜査は、やがて派閥幹部の関与を解明する段階に入った。焦点は、会長だった安倍晋三・元首相が22年7月に死去した後に裏金化が継続された経緯の解明。供述や押収資料の分析からは、派内の動きが断片的に浮かんできた。

 安倍氏が打ち出した還流廃止には派内で撤回論が根強く、池田容疑者も幹部に継続を要望していた。こうした声を受け、会長代理だった塩谷立・元文部科学相(73)や下村博文・元文科相(69)、事務総長だった西村康稔・前経済産業相(61)といった幹部が、党本部や塩谷氏の事務所などで還流を継続するかどうかを断続的に協議。「議員からは、続けてくれとの『泣き』が入っている」と発言する幹部もいた。松本被告が同席することもあったという。

 一連の協議で、幹部から松本被告に不記載の指示や、松本被告との間で報告・了承はなかったのか――。特捜部は年末から幹部の事情聴取に踏み切った。

トカゲの尻尾切り
 都心の高級ホテルで行われたある幹部の聴取。還流継続の経緯を尋ねる検事に、幹部は「安倍氏の死去後の対応に追われ、はっきり覚えていない」と繰り返した。不記載に関する質問にも「還流は知っていたが収支報告書の記載はよくわからない」。他の幹部6人も「還流は会長案件だった」などとし、不記載への関与を否定した。

 松本被告も「幹部から不記載の指示を受けた事実はない」と述べ、幹部の供述内容と符合した。不記載で国会議員の責任を問うには、会計責任者との共謀を立証しなければならないが、幹部と松本被告のやりとりは電話が多く、詳細な議事録もないため、共謀を裏付ける証拠は見つからなかった。

 「証拠上、派閥幹部と会計責任者との共謀を認めるのは困難だった」。東京地検の新河隆志・次席検事は19日、安倍派幹部らの立件見送りを発表した。

 総額6億7500万円にも上った同派の不記載について、会計責任者のみが刑事責任を問われ、幹部は立件されなかったことには「トカゲの尻尾切り」との批判もある。検察幹部の一人は「『政治家が知らないわけがない』という国民感情は理解できるが、現行法では限界がある。あとは法律をつくる政治家たちがこの問題に向き合うかどうかだ」と語った。

9328OS5:2024/01/25(木) 09:15:10
https://news.yahoo.co.jp/articles/3c74b13036258ae02a86e97c2bed206495c54448
大臣ポスト目指し集金、自由なカネで官僚接待…領収書も不要・批判の目逃れ
1/22(月) 14:23配信
[裏金 悪弊の果て]<3>
谷川弥一氏

 「早く大臣になるため、政治資金パーティー券を売って、派閥にアピールしようと考えていた」

【一覧】裏金疑惑で立件された国会議員たち

 自民党派閥の政治資金パーティーを巡る事件で略式起訴された谷川弥一衆院議員(82)(長崎3区)。大量のパーティー券を売りさばいた理由について、関係者はそう証言する。

 離島からなる長崎県五島市出身の谷川氏は2003年の衆院選で初当選し、現在7期目。地域の発展に力を注ぎ、当選回数は、元文部科学相の萩生田光一・前党政調会長(60)の6回を上回る。

 しかし、大臣経験はなく、第2次安倍内閣の12年に文科副大臣に任命されて以降、政府の役職に就けていなかった。同期らが次々に閣僚ポストに就く中、所属していた安倍派内では「入閣待機組」のまま。「一匹おおかみ」的な存在だった谷川氏が力を入れたのが、派閥パーティー券の販売だった。

主従関係を利用
 それに当たってフル活用したのが、地元・長崎を中心とした建設業界だ。谷川氏は1971年、長崎市に本社を置く谷川建設を設立し、九州有数の住宅メーカーに育て上げた。87年の長崎県議選で初当選したのを機に家族に経営を引き継いだ後も、「会長」として影響力を保持してきた。

 同社内ではパーティー券の販売を手がける社員を配置。九州全域に広がる下請け業者に売って回らせた。売り上げは多い時で1000万円を超え、派閥から課された販売ノルマの3倍を超えたこともあった。

 建設業界には、元請けを頂点とするピラミッド型の主従関係が残る。同社関係者は「下請け業者は仕事をもらう立場。そこを利用した」と明かす。

 ノルマ超過分として、派閥からキックバック(還流)されたのは、2018〜22年の5年間だけで計約4300万円。複数の関係者によると、谷川氏は10年前頃から還流資金を受け取っており、高額の時は、自ら派閥事務所に出向いていた。

 派閥からは領収書を求められず、自由に使えるカネがたまり、一部は、表に出しにくい飲食費などに充てられた。

 安倍派の還流システムは、カネやポストを欲する議員たちの心理をうまく利用したものだ。派閥側も所属議員をつなぎとめ、党内で勢力を維持できる。「ウィンウィン」の関係が成り立っていた。

9329OS5:2024/01/25(木) 09:15:26
「気持ちの悪いカネで口座に入れられない」
池田容疑者、大野被告、谷川氏の政治資金収支報告書=画像は一部修整しています

 自民党安倍派の政治資金パーティーの収入を巡り、同派からキックバック(還流)を受けていた谷川弥一衆院議員(82)。関係者は、裏金化された還流資金の一部は世間で批判を浴びやすい高額な飲食費などに充てられたと証言する。

 その一つが、官僚たちとの会食だった。各省庁のキーマンを押さえ、パイプを作っておけば、地元の陳情を通しやすくなる。

 長崎県の離島・五島市出身で離島の振興に力を入れていたこともあり、相手は農林水産省や国土交通省、総務省など多方面にわたった。「飲ませ食わせして、いわゆる窓口的なものを作っていた」。関係者はそう明かす。

 高級料亭や、2次会として女性が接待する飲食店を利用することもあった。マスコミや市民団体から批判されることを懸念し、領収書が不要な還流資金を使い、政治資金収支報告書には記載しなかったという。

 2003年の衆院選で初当選以来、大臣ポストの獲得を目指していた谷川氏だが、次第に出世が遅れ始め、還流資金を使う機会が減った。直近の約5年分はほとんど使わずに保管していたという。「気持ちの悪いカネで、口座には入れられない」。事務所内ではそう受け止められていた。

 東京地検特捜部の任意の事情聴取で、派閥からの還流資金について聞かれた谷川氏は「派閥から収支報告書に書かなくていいと言われ、長年、そうしてきた」と説明した。

「パーティー券売れれば派閥で上位に」
 特捜部に在宅起訴された大野泰正(やすただ)参院議員(64)。自民党副総裁などの要職を務めた大野伴睦氏を祖父に持ち、両親も国会議員という政治家一家に育った。

 大野被告は13年に岐阜県議から国政に転じ、現在2期目だが、伴睦氏や両親に比べて知名度は低く、目立った実績もない。「パーティー券が売れないと、派閥内で立場がないんだ」。支援者にそう漏らしていた。地元・岐阜では自身のパーティーを開かず、「代わりに派閥のパーティー券を買ってほしい」と頼んでいた。

 大野被告の秘書は「パーティー券が売れれば、派閥内で上位に立ち、色々といい格好ができる」と明かす。

 自民党の同僚議員は大野被告から「国土交通省の官僚たちにこまめに食事をごちそうしている」と聞いた。「父親が運輸相を務め、自身も国交政務官などを歴任しており、『国交族としてのし上がる』と話していた」と振り返った。

 ただ、事務所の資金繰りは厳しかったとみられる。全県1区の参院選では、広範囲で選挙戦を繰り広げなければならない。大野被告を支援する男性は、大野被告が「選挙をやるたびに貧乏になっていった」とこぼしていたのを覚えている。

使途の大半が飲食費
 派閥のパーティー券を大量販売することで、存在感を高めようという思惑は、事件で逮捕された池田佳隆衆院議員(57)にも透けて見える。

 池田容疑者は、日本青年会議所の会頭時代に培った人脈を駆使し、各地の企業に購入を依頼していた。

 12年の衆院選愛知3区で初当選したが、14年、17年、21年の衆院選は選挙区で敗北し、いずれも比例復活だった。「選挙区で勝てず、党内で立場がない」。池田容疑者は周囲にそう漏らしていた。自民党の国会議員は「パーティー券を大量に売って、自分の力を派閥幹部に見せつけたかったのではないか」とみる。

 派閥パーティーのノルマ超過分は全て議員の取り分となる。安倍派の議員秘書は「使途の大半が飲食費。議員仲間や官僚との懇談などの支払いに充てていた」と語り、「政治資金でごちそうしたと分かれば後味が悪いものだ。自由に使えるお金は多いに越したことはない」と話す。

 だが、政治とカネを巡り、自民党に所属していた国会議員が立件されるケースは相次いでいる。19年以降、池田容疑者ら3人を含めて計11人に上り、国民の政治不信はかつてないほど高まっている。

 自民党は、政治刷新本部を設置し、派閥や政治資金のあり方を議論している。様々な思惑が交錯する中、旧態依然の悪弊を断ち切ることができるのか、大きな岐路を迎えている。

9330OS5:2024/01/25(木) 09:16:16
https://news.yahoo.co.jp/articles/7f540ea4a2445b7b38fc64b772310a6210ecaa1d
改革できしむ自民「3派連合」、規正法は抜け穴だらけ…名ばかり会計責任者も
1/23(火) 5:02配信
[裏金 悪弊の果て]<4>
政治刷新本部の役員による会合であいさつする岸田首相(中央)と麻生副総裁(右)、茂木幹事長(22日午後3時3分、自民党本部で)=川口正峰撮影

 自民党本部で22日午後、開かれた「政治刷新本部」の会合は微妙な緊張感に包まれた。

 「派閥として、どうけじめをつけるかということで、解散を判断した」

 岸田首相(自民党総裁)は、派閥パーティーを巡る政治資金規正法違反事件を踏まえ、岸田派解散を決めた理由についてこう説明した。しかし、首相の隣に座った麻生副総裁は無表情で視線を前に向けたまま、微動だにしなかった。

 「政権を支えているのは岸田、麻生、茂木の3派なんですよ」

 麻生氏は21日夜、東京都内のホテルの日本料理店で首相と会食した際には、事前調整なしの派閥解散にこう苦言を呈し、麻生派の存続を明言した。

 茂木派を率いる茂木幹事長も、首相が19日に党本部で面会した際、「うちの派のことはうちで決めますから」と素っ気なかった。茂木氏も麻生氏と歩調を合わせ、派閥解散には今のところ、応じない意向だ。

 首相が政治改革の目玉として、仕掛けた派閥解散は党全体の潮流にはならず、首相を支えてきた「3派連合」にあつれきを生む結果となっている。

 派閥の全廃に見通しが立たないことから、首相は派閥による金集めや人事ポスト配分の機能を制限することで、国民の政治不信を和らげたい考えだ。だが、読売新聞社の全国世論調査では内閣支持率が横ばいの24%と上向かず、党をまとめきれない首相の手腕に疑問符が付いている。

 政治資金規正法の改正も、パーティー券購入者の公開基準引き下げ案に対し、自民内で「公表されたくない企業も多く、資金集めが困難になる」などと不満がくすぶっており、先行きは不透明だ。

 さらに、政党から議員個人が受け取る「政策活動費」に関しては、公明党や野党は使途公表を主張しているが、自民幹部は政治活動の裁量を狭めるとして慎重な立場で、「守り抜くべき最終防衛ラインだ」との声が出ている。

 首相は今後、刷新本部での議論を選挙制度や国会改革まで広げる方針だ。骨太の改革を国民にアピールする狙いがあるが、野党を含めた意見集約は難航するとみられる。

 約30年前の「平成の政治改革」では、衆院選の小選挙区制導入を実現し、自民の大綱では派閥解消もうたったものの、「政治とカネ」の問題はその後も起き続けている。

9331OS5:2024/01/25(木) 09:16:34
収支報告書「質問せずに押印」
記者会見に臨む大野泰正参院議員。「私が収支報告書(の作成)に関与したことはない」と述べた(19日、東京都千代田区で)=片岡航希撮影

 岐阜県羽島市で布団店を営む男性(64)は毎春、大野泰正(やすただ)参院議員(64)(政治資金規正法違反で在宅起訴)の地元事務所に出向き、すでに用意された書面に押印するのが通例になっている。

 大野被告が代表を務める資金管理団体の政治資金収支報告書。事務所スタッフに促されて目を通すが、内容は理解できない。「質問せずに押印し、事務所での手続きは10〜15分で終わる」。こう説明する男性だが、名目上は同団体の「会計責任者」だ。

 男性は、大野被告が岐阜県議だった時から支援している。約10年前に事務所から頼まれ、会計責任者に就いた。ただ、収支の管理に関わってはおらず、「名ばかり会計責任者」にすぎない。

 同法は、政治団体の会計責任者に収支報告書の作成・提出義務を課し、違反者は禁錮5年以下か罰金100万円以下に問われる。その責務は大きいが、会計に関する知識など特段の条件はない。

 事件で、大野被告が、安倍派から政治資金パーティー収入のキックバック(還流)を受け、収支報告書に記載していなかったとされる金額は計約5100万円に上る。秘書と共に在宅起訴されたが、19日の記者会見で「政治資金の管理や収支報告書の作成は事務所スタッフに任せていた」として、事件への関与を否定した。

 政治家に虚偽記入罪が成立するのは事実上、秘書らとの共謀が認定された場合のみで、立証のハードルは高い。事件で男性は立件されなかったが「秘書の独断で不記載をやるわけがない。議員も責任を負う仕組みにするべきだ」と強調する。

パーティー券購入「寄付のつもり」
(写真:読売新聞)

 「政治資金の透明化」という理念のもと、1948年に議員立法で成立した同法は、政治とカネを巡る不祥事で国民の批判を浴びるたび、議員の手で改正されてきた。企業・団体献金は規制が進み、寄付を受け取れるのは政党や政党支部などに限られ、年間5万円超の場合は名称などが公開される。

 一方、政治資金パーティーは、派閥や、政治家個人の政治団体でも開催可能で、パーティー券購入者の公開対象は1回あたり20万円超。こうした法規制の差は政治家側だけでなく、企業側の思惑にも利用されてきた。

 東京都内にあるコンサルタント会社の会長は、付き合いのある安倍派や議員側への寄付は断り、その代わりに、会社として安倍派のパーティー券を毎年購入している。同社の男性幹部は「会長は政治家との癒着を批判されるのを嫌う。社名が表に出ないように必ず20万円以下に抑えている」と明かす。

 岐阜市の男性社長は2017年以降、安倍派のパーティー券を、経営する会社の名義で毎年150万円分購入している。1枚2万円で75枚あるが、自身や社員らが出席することはほとんどない。社長は「あくまで寄付のつもりで買っている」と話す。

 同法は、派閥への企業・団体献金を禁止しているが、社長は「頼まれたので買っているだけだ」と淡々と話す。

「抜本的な制度改善を」
 パーティー収入を裏金化する還流システムが白日の下にさらされた今回の事件。派閥が監査の対象となっていなかったり、政党から議員個人が受け取る「政策活動費」の使途を公開する必要がなかったりするなど、様々な問題点が指摘された。

 高崎経済大の増田正教授(政治学)は「政治資金の流れを外部から完全に見えるように改めなければ、裏金作りの余地は残ってしまう」と強調する。その上で、「政治家だけではなく有識者らの意見も交え、実効性のある法改正を行う必要がある。誰でも容易に閲覧できるよう収支報告書のデジタル化を進め、抜本的な制度改善を図るべきだ」と訴える。

 「令和の政治改革」で、政治とカネを巡る不祥事に歯止めをかけられるのか。自民党の政治刷新本部で本部長を務める岸田首相の本気度が試されている。(おわり)

9332OS5:2024/01/25(木) 11:54:36
https://news.yahoo.co.jp/articles/3500e650d6f655ed8747984d40acc7fe668cb313
どうなる自民派閥 「告発なし」森山派も解散意向で流れ強まる 存続2派に影響も、茂木派内から異論
1/24(水) 19:01配信
産経新聞
自民党の森山裕総務会長=東京・永田町の党本部(春名中撮影)

自民党森山派(近未来政治研究会)が解散する方向となったことで、自民6派閥のうち存続の道を探るのは麻生派(志公会)と茂木派(平成研究会)だけになった。パーティー収入不記載問題で唯一、告発を受けていない森山派の決断で派閥解散の流れが勢いづき、残る2派に影響を与える可能性がある。


「派閥はいったん解散してゼロベースに戻した方が国民に分かりやすい。私も派内で相談してみる」。森山派会長の森山裕総務会長は23日の党政治刷新本部の役員会合でこう述べた。

岸田文雄首相(党総裁)が18日に岸田派(宏池会)解散を電撃表明すると、実際、関係者が立件された安倍派(清和政策研究会)と二階派(志帥会)も翌19日に解散を決断した。

森山派も同日昼に約30分間の緊急会合を開き、明確な解散反対の意見は出なかった。ただ、同派は告発されておらず、森山氏は「うちは他と事情が違う」と強調。先週末に議員が地元有権者の声を聞き、さらに、派閥解消を掲げる党政治刷新本部の「中間取りまとめ案」が23日に出るのを待ち、25日の会合で解散を諮る意向を固めた。

中間取りまとめ案は政治団体としての解散までは求めず、政策集団の名目での存続は容認した。麻生派会長の麻生太郎副総裁は15人の小所帯から56人の第2勢力に育てた自派閥への愛着が強い。茂木派会長の茂木敏充幹事長は派閥の力を足掛かりに首相の座を目指す構えとみられる。

とはいえ、解散論の高まりは2派を直撃した。茂木派幹部は24日、こんな危機感を口にした。

「森山派も解散するのに、本当にうちはこのまま残して(週1回の昼の)例会でみんなでメシを食うのか? 批判を浴びる」

存続しても勢力縮小が避けられない情勢だ。茂木派重鎮の船田元・元経済企画庁長官は23日、「私は(同派を)辞めます」と記者団に明言した。

同派の野村哲郎元農林水産相は20日、鹿児島県内の会合で、農政に精通する森山氏と「一緒に仕事をしたい」と語り、「『茂木派を出て森山派に入るのか』とよく言われるが、それも当然選択肢の一つ」と述べた。また、複数の参院議員が周囲に、退会を検討する意向を漏らしている。

麻生派からは表立った離脱論は出ていないものの、岩屋毅元防衛相は記者団に「総裁派閥(岸田派)が解散することの意味は重く受け止め、尊重する必要がある。足並みをそろえる必要がある」と述べた。

今後、麻生派と茂木派も解散に傾くとの観測も出ている。ある党幹部は、枠組みを残したい派閥は「いったん解散し、再び政治団体として届け出たほうが分かりやすいし、そうするのではないか」と語った。(田中一世)

9333OS5:2024/01/25(木) 11:54:59
https://news.yahoo.co.jp/articles/a30f0584bfaa5e0d9d07b29cdb32efe176e4721b
自民、安倍派幹部に離党要求 塩谷氏ら7人念頭 自民裏金問題
1/25(木) 10:08配信
毎日新聞
首相官邸に入る岸田文雄首相=東京都千代田区で2024年1月25日午前9時18分、竹内幹撮影

 自民党派閥の政治資金パーティーを巡る裏金事件を受け、同党が安倍派(清和政策研究会)幹部に対し、政治的責任を明確にするため、離党か議員辞職を決断するよう求めたことが明らかになった。自ら判断しない場合は、党として厳重処分を科すことを検討している。


 安倍派で事実上トップの座長を務めた塩谷立元文部科学相や事務総長経験者の下村博文元文科相のほか、「5人衆」と呼ばれる高木毅前党国対委員長、西村康稔前経済産業相、松野博一前官房長官、萩生田光一前党政調会長、世耕弘成前党参院幹事長の計7人が念頭にある。

 裏金事件を巡っては、党内から安倍派幹部の政治的責任を明確にし、党として処分することを求める意見が噴出。25日に正式決定する党改革の中間とりまとめ案では「関係者による明確な説明責任に加え、政治責任の在り方についても結論を得ていく」と明記された。党規約には、除名、離党勧告、党員資格の停止など8段階の処分が規定されている。

 東京地検特捜部は19日、パーティー収入約6億7000万円を収支報告書に記載しなかったとして、安倍派会計責任者を政治資金規正法違反(虚偽記載)で在宅起訴したが、安倍派幹部7人については、いずれも会計責任者との共謀が認められないとして立件を見送った。【飼手勇介】

9334OS5:2024/01/25(木) 11:55:39
https://news.yahoo.co.jp/articles/fd1e6671bbb266ef2f3862e4b182335d35fb2247
自民執行部、安倍派幹部に離党要求…立件見送られた「5人衆」ら念頭
1/25(木) 5:00配信

読売新聞オンライン
自由民主党本部

 自民党執行部が、派閥による政治資金規正法違反事件を巡り、立件対象とならなかった安倍派幹部について、自発的な離党や議員辞職を求めたことがわかった。自ら身を処さない場合、党として厳重な処分を科すことを検討している。

 事件に関して十分な説明をせず、政治的な責任も取っていないとして、世論や自民党内で批判が高まっていることから、厳しく対応せざるを得ないと判断した。

 安倍派幹部としては、同派座長の塩谷立・元文部科学相や、派閥の事務を取り仕切る事務総長を務める高木毅・前国会対策委員長、松野博一・前官房長官など同派中枢の「5人衆」らを念頭に置いている。党則に基づく処分には、党の役職停止、離党勧告、除名などがある。

 安倍派幹部らは東京地検特捜部から立件を見送られたが、自民が事件を受け、政治改革を検討している「政治刷新本部」(本部長・岸田首相)の中間とりまとめ案では、「関係者による明確な説明責任に加え、あるべき政治責任についても結論を得る」と明記した。

 安倍派では、政治資金パーティー収入の販売ノルマ超過分を所属議員側にキックバック(還流)することが慣習化し、議員らは政治資金収支報告書に記載せずに裏金化していたとされる。

 塩谷氏が記者会見で「全く知らなかった」と述べるなど、安倍派幹部は自らの関与などに関し、詳しい説明を避けている。党内では、「進退をもってけじめをつけるべきだ」との意見が多く出ている。

9335OS5:2024/01/25(木) 15:34:15
https://news.yahoo.co.jp/articles/f21c7c9378c17425fba31d7b47e4898b1afbf3b1
自民谷垣グループが解散決定
1/25(木) 13:26配信
共同通信
 自民党谷垣グループは25日、東京都内で役員会を開き、政治団体「有隣会」としての解散を決めた。出席者が明らかにした。

9336OS5:2024/01/25(木) 16:31:37
https://www.sankei.com/article/20240125-BI5LDBREANLL3FVG652J4JXTKI/
<独自>自民参院国対委員長に石井準一氏起用へ 議運委員長は浅尾慶一郎氏で調整
2024/1/25 13:01
自民党は25日、安倍派(清和政策研究会)などの派閥パーティー収入不記載事件に関し、野上浩太郎参院国対委員長(安倍派)の後任に石井準一参院議院運営委員長(茂木派)を起用する方向で調整に入った。複数の与党関係者が明らかにした。

後任の参院議運委員長には浅尾慶一郎政調会長代理(麻生派)、参院予算委員長には桜井充元財務副大臣(無派閥)をそれぞれ充てる方向だ。福岡資麿参院政審会長(茂木派)は留任する見通し。


https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240125/k10014334201000.html
自民 参院幹事長に松山政司氏を起用へ 世耕氏の後任
2024年1月25日 14時14分

自民党は派閥の政治資金パーティーをめぐる事件で辞任した世耕 前参議院幹事長の後任に松山政司 元一億総活躍担当大臣を起用する方向で調整に入りました。

自民党安倍派の「5人衆」と呼ばれる有力議員で常任幹事会のメンバーの世耕 前参議院幹事長は派閥の政治資金パーティーをめぐる事件で先月辞任しました。

参議院自民党は通常国会の召集を前に、後任の人選を進め、松山政司 元一億総活躍担当大臣を起用する方向で調整に入りました。

松山氏は参議院福岡選挙区選出の当選4回で、65歳。解散が正式に決定した岸田派に所属しています。日本青年会議所の会頭などを経て平成13年の参議院選挙で初当選しました。

安倍政権で一億総活躍担当大臣を務めたほか、党では参議院の国会対策委員長や政策審議会長などを歴任しています。

参議院自民党はあすにも、議員総会でこの人事を発表することにしています。

9337OS5:2024/01/25(木) 16:32:10
https://www.sankei.com/article/20240125-XKF5SKLH6JGLDCIFFUTKRCWF2U/
小沢一郎氏「これで邪魔者を消せると」 自民・茂木敏充氏が安倍派幹部に離党勧告検討報道
2024/1/25 13:01
立憲民主党の小沢一郎衆院議員は25日、X(旧ツイッター)に事務所のアカウントで、自民党の茂木敏充幹事長が安倍派(清和政策研究会)幹部に離党勧告を検討しているという一部報道を挙げて、「非常にわかりやすい。これで邪魔者を完全に消せると」と投稿した。派閥パーティー収入不記載事件を巡り、茂木氏が権力闘争を仕掛けているとの見方を示した。

小沢氏の事務所は「もはや自民党は国民など見ておらず誰もが敵をいかに潰して生き残るかということしか頭にない。まともな政策など作れないだろう。政権の座を降りるべき」とも書き込んだ。

9338OS5:2024/01/25(木) 17:28:10
https://news.yahoo.co.jp/articles/6c4b88a99c756da6faaf9afa2ef42e721aa34ea9● 宮澤一族における主流ではなく 期待されていなかった岸田首相

 岸田家はもともと東広島市の農家だった。正記(岸田首相の祖父)の父である幾太郎が台湾の基隆に進出し、呉服店を経営した。その長男の正記は、京都帝国大学法学部で学び、大連で幾久屋百貨店を経営し、代議士にもなった。

 正記の妻である澄子は、代議士や広島市長をつとめた小田貫一の孫娘。正記と澄子の子である文武は通産官僚、俊輔は大蔵官僚(のちに中国銀行頭取)となった。また、文武の妻(岸田首相の母)は、佐賀県の唐津出身で三菱商事に勤め、日東製粉社長だった井口良二の娘である。

 岸田首相は、父が通産省から外務省に出向してニューヨーク・JETROに勤務していたときに米国の現地校に通っていた。そのため、英語は、流暢(りゅうちょう)とは言えないが、発音は良いとプロの通訳からも評価されている。

 帰国して公立の名門麹町中学を経て開成高校に入ったが、東京大学の入試には3度失敗。しばしばその経験について人生の挫折と語る。

 普通なら羨望されるような学歴だが、前述の通り、宮沢一族などの周辺の学歴のすごさに加え、宮澤元首相は「人と会うとまず学歴を聞く」といわれたような人物。岸田首相からすれば、相当に屈辱で肩身が狭かったようだ。

9339OS5:2024/01/25(木) 17:28:21
● 宮澤一族における主流ではなく 期待されていなかった岸田首相

 岸田家はもともと東広島市の農家だった。正記(岸田首相の祖父)の父である幾太郎が台湾の基隆に進出し、呉服店を経営した。その長男の正記は、京都帝国大学法学部で学び、大連で幾久屋百貨店を経営し、代議士にもなった。

 正記の妻である澄子は、代議士や広島市長をつとめた小田貫一の孫娘。正記と澄子の子である文武は通産官僚、俊輔は大蔵官僚(のちに中国銀行頭取)となった。また、文武の妻(岸田首相の母)は、佐賀県の唐津出身で三菱商事に勤め、日東製粉社長だった井口良二の娘である。

 岸田首相は、父が通産省から外務省に出向してニューヨーク・JETROに勤務していたときに米国の現地校に通っていた。そのため、英語は、流暢(りゅうちょう)とは言えないが、発音は良いとプロの通訳からも評価されている。

 帰国して公立の名門麹町中学を経て開成高校に入ったが、東京大学の入試には3度失敗。しばしばその経験について人生の挫折と語る。

 普通なら羨望されるような学歴だが、前述の通り、宮沢一族などの周辺の学歴のすごさに加え、宮澤元首相は「人と会うとまず学歴を聞く」といわれたような人物。岸田首相からすれば、相当に屈辱で肩身が狭かったようだ。

 なお、岸田首相の弟の武雄は、三菱商事勤務で、夫人の篤子は、ポテトチップスで有名な湖池屋の創業一族である。

 そのほか、岸田首相には妹が2人いて、どちらも、財務官僚と結婚している。岸田首相の父親は通産官僚だが、周囲にはむしろ財務官僚が多い。

 ここまで見てきたように、宮澤一族のなかでの主流ではなく、期待されてもいなかったという岸田首相の立場が、安倍元首相に見られたような「ぎらぎらとしたリーダーシップ」を発揮しないスタイルにつながっている。

● 元首相の亡き後も 変えない政治スタイル

 五年前の参議院議員選挙の際、岸田首相が次期総理を狙うなら、自民党票が旧民主党系の倍以上ある定数2人の広島選挙区で自民候補を2人立てて当選させるべきだといわれた。こうした中、自民党は現職の宏池会・溝手顕正に加え、河井案里を公認したが、岸田派が主導権をとる自民党広島県連は、河井にひどく非協力で、焦った河井陣営が本部に救援を求め、無理な選挙工作を展開した。

 ところが、最後の段階で岸田首相は安倍元首相とともに河井の選挙カーに乗り、結果、河井の票が伸びて溝手が落選。その怨念が、普通なら裏付け証言が取りにくいはずの河井の選挙違反摘発につながった。

9340OS5:2024/01/25(木) 17:28:36
 岸田首相は安倍元首相にさんざんお世話になったはずだし、銃撃事件の悲劇への同情が集まる中で参議院選挙に勝利したこともあり、安倍元首相を国葬にした。

 だが、旧統一教会をめぐっては、教団に問題があることが(教団とそれほど密接な関係をもっていたわけでない)安倍元首相への銃撃事件を正当化する理由にならないにもかかわらず、両者を十分に切り分けるような明確な姿勢を取らなかった。

 そのため、米有力誌に山上徹也容疑者が「歴史上最も成功した暗殺者」だと書かれるような状況になった。安倍元首相と旧統一教会については『日本の政治「解体新書」: 世襲・反日・宗教・利権、与野党のアキレス腱』で詳しく書いたが、少なくとも安倍元首相本人と教団の関係はわずかで、それも清和会会長就任後が中心である。山上容疑者が恨みの標的にしたのは飛躍だった。

 ウクライナやパレスチナ問題でも、岸田首相は安倍元首相の多元外交と違い、欧米の前のめりの姿勢に追随するだけのようにみえる。また、憲法改正問題や皇位継承問題では、何もしていないわけでないのだが、「熱心に取り組んでいる」という印象を与えていないから、保守派から攻撃される。

 そのあたり、すべて、「宮沢一族の目立たない構成員」としての習い性から脱していないように見える。

 私は安倍政権時代、岸田氏がもっとも後継者にふさわしいと一貫した論陣をはっていた。ただ、それは、安倍元首相という後ろ盾がいる前提だった。その後ろ盾がいなくなった以上、岸田首相は自らリーダーシップを発揮しているとアピール出来るような政治スタイルに変えるべきだ。それが不十分なことが、「増税メガネ」「検討使」などとも批判される岸田首相のすべての不幸の始まりだ。

● 岸田首相の妻と 3人の子供たち

 岸田首相のファミリーを、もう少し紹介すると、妻の裕子は、岸田首相が父の文武と地元のマツダ本社を訪れたとき、副社長の秘書だったのを見初めたとされている。だが、当時のマツダ社長は私の元上司でもある古田德昌(兄は餃子の珉珉の創業者)で通産官僚としては文武の後輩だから、偶然の出会いではなかったのかもしれない。

 裕子の実家は広島県三次市の地元の資産家らしい。メソジスト系の広島女学院中・高から東京女子大を卒業ののちマツダに入社した。

 裕子は選挙区に住み子育てもしたので、岸田首相の東京での住まいは議員宿舎だけだった。もっとも、2020年に亡くなった岸田首相の母親である澄子が住んでいた自宅はあるので、岸田首相が議員宿舎に住むのはおかしいと言っていた人もいる。

 岸田首相の子どもは男子ばかり3人だ。

 長男翔太郎は、修道高校、慶応大学法学部から商社勤務を経て父の秘書となった。政務秘書官は当初、ベテラン秘書がついていたが、将来に箔をつけるために翔太郎を抜擢したところ、随行中の観光、公邸でのパーティーなどで袋だたきにあって辞任することになった。ややバランスを欠いた抜擢だっただけに、必要以上に慎重な行動が必要だった。

 次男晃史郎は、日本大学文理学部スポーツ科学部から広島のバスケットボール製造などで知られるモルテンへ入社した。三男はまだ早稲田大学の学生だ。

9341OS5:2024/01/25(木) 17:28:55
● 核兵器廃絶の熱烈な運動家という あまり知られていない一面も

 岸田首相のあまり意識されない一面に、核兵器廃絶の熱烈な運動家というものがある。『岸田ビジョン 分断から協調へ』という首相の著書は、2021年の総裁選挙のために戦略的に書かれたものだが、もうひとつの著書『核兵器のない世界へ 勇気ある平和国家の志』が前年の2020年10月に刊行された。

 菅義偉前首相が岸田首相らを破って総裁に選出されたのが2020年9月。その翌月の刊行となった背景には、安倍元首相の病気辞任がなければ総裁選挙は1年先だったので、その一年前に、選挙を意識せずに岸田氏らしさを打ち出す本を出して「ハト派的イメージ」を強調したいという意図もあったのだろう。

 この本を見ると、岸田首相の「被爆地・広島の人間」としての思いが、政治家の原点といえるほど重要であることがわかる。岸田首相は戦争当時まだ生まれていなかったが、親戚の多くが被爆した。そのなかには、意外なことに、ノーベル平和賞受賞者であるサーロー節子さんもいる。

 サーローさんの姉が、岸田首相の父のいとこの夫人で、原爆の犠牲となって亡くなられた。外相時代の岸田首相がオバマ元大統領の広島訪問に大変な努力を払い実現したことや、サミットの広島開催にもこぎ着けたことは、政治家としての岸田首相にとって金字塔だ。

 もっともウクライナのゼレンスキー大統領をサミットに呼んだことの評価は微妙だ。サミットへの世界の関心の焦点がぼやけたし、ゼレンスキー大統領が原爆の惨状を見て「ウクライナと同じほどひどい」といったのは、核兵器の怖さを矮小(わいしょう)化する不適切発言だった。

 また、首相としての岸田氏が核兵器廃絶に向けて重要な行動を起こしているとはみえない。そのあたり、自分の個人的な立場や広島の政治家としての立場を色濃く打ち出すのもいかがなものかと遠慮するのが、岸田首相らしさなのだろう。

 しかし、連立政権のパートナーである公明党は、結党の原点からして核廃絶に熱心であるのだから、自公で連携して何か大きな一歩を進めるやりようもあるのではという気がするのは私だけであるまい。

 (評論家 八幡和郎)

9342OS5:2024/01/25(木) 17:39:41
https://www.niigata-nippo.co.jp/articles/-/347382
「俺たちに守旧派のレッテルを貼るつもりか」、岸田文雄首相捨て身の「派閥解散」カードで自民党内にきしみ 存続論根強い麻生派と茂木派
2024/1/20 20:35
(最終更新: 2024/1/20 20:35)
 自民党派閥の政治資金パーティー裏金事件で、窮地に陥る岸田文雄首相が捨て身の覚悟で切った「岸田派解散」のカードは安倍、二階両派の解消に発展した。高まる政治不信の払拭へ意気込む首相に対し、存続論が根強い麻生、茂木両派の議員は「俺たちに守旧派のレッテルを貼るつもりか」と反発。安倍派の行方も混沌(こんとん)とし、党内にきしみが生じている。

 「攻めの気持ちで岸田派を解散するんだ。若いやつらを頼む」

 1月18日午後、官邸。首相は執務室に個別に呼んだ複数の岸田派幹部に迫った。隣には岸田派ナンバー2の座長を務める林芳正官房長官が座っていた。

 首相周辺は「派閥解散は早い段階から頭にあった」と明かす。首相には、2023年末に地元に戻った若手から「街頭で罵倒され、何も言い返せない」と悲痛な訴えが届いていた。「このままでは自民党に先はない」。首相は危機感を強めた。

記者団の取材に応じる岸田首相=1月19日夜、首相官邸

 ただ党内では、岸田政権発足以来、首相を支える麻生、茂木両派の議員が「派閥に問題はない」と主張していた。悩む首相を1月16日の党政治刷新本部の全体会合が背中を押す。存続と解散の両論が拮抗(きっこう)したのだ。側近は「困ったら平場に聞け、の格言通り。これで解散に傾いた」と振り返る。

 岸田派は政治団体としての「宏池政策研究会」を解散し、政治資金規正法上認められる資金集めの手段を遮断する意向だ。党本部近くの派閥事務所も引き払う。首相は「もう派閥で集まることはない」と周囲に説く。

▽危険な賭け

 岸田派に続き安倍、二階両派も1月19日に解散を表明した。官邸幹部は「一つの流れができた」と胸を張る。しかし刷新本部メンバーの麻生太郎副総裁にも、茂木敏充幹事長にも根回しはなかったため、唐突感は否めない。重鎮は「あまりにも危険な賭けに出たな。『岸田離れ』が広まらなければいいが」と顔をしかめた。

自民党本部で記者会見する安倍派の塩谷立座長(奥左)と高木前国対委員長(同右)=1月19日夜、東京・永田町

 実際、麻生、茂木両派の心中は穏やかではない。麻生派幹部は「俺たちは『みんなで解散の横断歩道を渡ろう』と言われているわけではない」と突き放す。麻生氏に近い若手も「派閥が残るだけで後ろ指を指されるなんてたまったもんじゃない」と憤った。

 麻生氏と連携する茂木氏は「グループの仲間とよく相談したい」と記者団に説明。存廃の是非には触れなかったが、茂木派幹部は「良い格好をしようと岸田派だけが抜け駆けか」と批判的だ。

▽突き上げ

 会計責任者や所属していた議員3人が立件された安倍派は、中堅・若手が責任の明確化を求め塩谷立座長ら同派幹部を突き上げた。閣僚経験者は「生き残りを画策している幹部間で、醜い足の引っ張り合いと権力闘争が起きるだろう」と予想していた。

 だが1月19日午後、1時間半近く続いた派閥総会では「自民党が再スタートするには解散がまず必要だ」との意見が噴出。解散決定を余儀なくされた塩谷氏は終了後の記者会見で「けじめをつけなければならないと考えた」と力なく語った。

 自民は来週にも裏金事件を受けた改革案の中間取りまとめを発表する方針だ。派閥全廃はできるのか。二階派解散を宣言した二階俊博元幹事長はうそぶく。「人は自然と集まってくる。『派閥を解消するからあっちへ行け』とは言えない。別に派閥が悪かったわけでもなんでもないんだ」

<自民党派閥>結党翌年の1956年の党総裁選を機に「8個師団」と呼ばれる8派閥ができ、「総理・総裁」選びを軸に離合集散を重ねてきた。宏池会(現岸田派)は57年に池田勇人元首相が創設し、現存6派閥の中でも長い歴史を誇る。清和政策研究会(現安倍派)は62年に福田赳夫元首相が旗揚げした「党風刷新連盟」を起源とし、首相退陣直後の79年に派閥として発足した。今の派閥は幾度かの解消論を経て政策集団の体裁を取るが、総裁選や国政選挙を通じ結束を保っている。

9343OS5:2024/01/25(木) 23:24:36
https://news.yahoo.co.jp/articles/fd719002c31e1ed166e33a3f41f90bda4114c72a
小渕優子氏が自民・茂木派退会へ、将来の「会長候補」の1人 他派閥の解散の動き加速が影響か
1/25(木) 20:02配信
日刊スポーツ
自民党の小渕優子選対委員長(2023年9月撮影)

 自民党茂木派(平成研究会)に所属する小渕優子選対委員長(50)が、同派から退会する意向を、派閥会長の茂木敏充幹事長ら党幹部に伝えたことが25日、関係者への取材で分かった。

 小渕氏は小渕恵三元首相の次女。今回、自民党の派閥のあり方が問われるまでは、将来の「平成研」会長候補の1人とみられてきただけに、派内には動揺が広がっているという。

 茂木派(53人)は、麻生太郎副総裁が率いる麻生派(56人)とともに、派閥を解散しない方針をかたくなに崩していない。

 一方で、裏金事件を受けて安倍派(96人)、岸田派(46人)、二階派(38人)がすでに解散方針を表明。この日は、森山派(8人)も解散を正式に決定したほか、谷垣グループ(有隣会)も政治団体としての解散を決めるなど、自民党内で派閥解散の動きが加速している。

 小渕氏の判断には、こうした流れが影響した可能性もある。

https://news.yahoo.co.jp/articles/ab4d3608503677be7848588fc90c0fd046bbfbdc
茂木派存続なら「退会する」 自民党・船田元衆院議員
1/23(火) 18:32配信


下野新聞SOON
自民党政治刷新本部に臨む船田氏=23日午後、東京・永田町の党本部

 自民党の船田元(ふなだはじめ)衆院議員は23日、自身が所属する茂木派(平成研究会)が存続する場合は「(派閥を)退会する」との考えを明らかにした。党政治刷新本部の会合後、下野新聞社などの取材に答えた。

 船田氏は「派閥が全て悪だと国民に思われていることが問題であり、平成研も含めて全ての派閥がいったん解消することが大前提であるべきだ」と述べた。

 昨年12月18日の自身のメールマガジンでも「政治改革の原点に立ち返り、派閥の解消・廃止について本気で議論しなければ、一度離れた国民の信頼は取り戻せない」などと主張していた。

9344OS5:2024/01/25(木) 23:34:39
https://news.goo.ne.jp/article/jiji/politics/jiji-240125X833.html
森山派・谷垣グループ、解散へ=小渕、青木氏が茂木派退会―「存続」2派の動向焦点
2024/01/25 22:34時事通信

 自民党森山派(近未来政治研究会)は25日、総会を開き、解散を決めた。谷垣グループ(有隣会)も役員会を開き、政治団体を解散する方針を固めた。安倍派などの政治資金パーティー収入裏金化事件を受けた派閥解消の動きは、事件の立件対象にならなかった派閥・グループに広がった。また、茂木派(平成研究会)では小渕優子選対委員長らが退会する意向。存続の方向とみられている麻生、茂木両派の動向が焦点になる。

 森山派会長の森山裕総務会長は総会後、「解散という選択が、政治の信頼を取り戻すために大事だという全員の思いで決断した」と記者団に述べた。今後は、派閥に対し資金パーティーや人事への関与を禁じた党の中間取りまとめを踏まえ、新たなグループの立ち上げを視野に入れる。

 森山派の議員は現在8人。1998年、山崎拓元副総裁が旗揚げし、2021年に森山氏が会長に就いた。解散の動きは岸田、二階、安倍各派に続くもので、事件で会計責任者らが刑事責任を問われなかった派閥では初めて。

 谷垣グループのメンバーは約20人。同グループは派閥では認められない他派閥との掛け持ちが可能だが、資金集めや人事の推薦を行っており、現状のままでの存続は理解が得られないと判断した。26日の臨時総会で政治団体の解散を決定する見通しで、引き続きグループとしての活動を模索する。

 小渕氏は退会理由について記者団に「(党役員らの派閥離脱を明記した89年の)政治改革大綱を重く受け止めた」と語った。小渕氏は平成研会長だった故小渕恵三元首相の次女。故青木幹雄元官房長官の長男、青木一彦参院議員も茂木派を離脱する意向を固めた。同派内の動きに影響を与えそうだ。同派では船田元・衆院議員総会長も退会を検討している。

9345OS5:2024/01/25(木) 23:35:42
https://news.goo.ne.jp/article/jiji/politics/jiji-240125X904.html
安倍派4衆院委員長交代へ=自民
2024/01/25 20:38時事通信

 自民党は25日、衆院の常任・特別委員長を務める安倍派の4人を交代させる人事を決めた。派閥の裏金事件を受けた対応。同派の塩谷立座長も政治倫理審査会長を辞任し、後任に田中和徳氏が就く。

 厚生労働委員長は田畑裕明氏から新谷正義氏、安全保障委員長は簗和生氏から小泉進次郎氏、政治倫理確立・公職選挙法改正特別委員長は亀岡偉民氏から石田真敏氏、原子力問題調査特別委員長は中根一幸氏から平将明氏に、それぞれ交代。一方、東日本大震災復興特別委員長の高階恵美子氏は、事件への関与が認められないとして留任する。

 同党はまた、常任・特別委員会の与党筆頭理事を務める同派の4人も代える。

9346OS5:2024/01/25(木) 23:37:18
https://news.goo.ne.jp/article/jiji/politics/jiji-240125X823.html
参院幹事長に松山氏起用=国対委員長は石井氏―自民
2024/01/25 20:23時事通信

 自民党は25日、参院幹事長に岸田派の松山政司参院議員副会長を起用する方針を固めた。また、安倍派の野上浩太郎参院国対委員長を交代させ、茂木派の石井準一参院議院運営委員長を充てる方針。参院幹事長ポストは、派閥の政治資金規正法違反事件を受け、安倍派の世耕弘成氏が昨年12月に辞任した後、空席となっていた。

 党執行部は26日召集の通常国会を前に、安倍派の常任・特別委員長を交代する人事も検討。尾辻秀久参院議長は25日、安倍派の末松信介予算委員長、北村経夫外交防衛委員長、宮本周司財政金融委員長の辞職を許可した。

9347OS5:2024/01/25(木) 23:39:31
https://news.goo.ne.jp/article/sankei/politics/sankei-_politics_situation_H5MJAON37ZEYDFEI6CFWRZ6UUM.html
「当たり前の日常」「おいしいランチが」‥派閥解散で木曜昼の定例会も雲散 
2024/01/25 19:45産経新聞

「当たり前の日常」「おいしいランチが」‥派閥解散で木曜昼の定例会も雲散 

自民党岸田派の例会では、毎回出席議員が仕出し弁当をつつきながら、幹部らの発言に耳を傾けるスタイルをとっていた=令和5年12月7日午後、東京・永田町(春名中撮影)

(産経新聞)

自民党の派閥パーティー収入不記載事件の余波で、党内6派閥のうち4派閥が解散を決め、計約190人が新たに無派閥議員となった。自民では、各派が毎週木曜日の正午から派閥事務所などで例会を開き、メンバーが昼食を食べながら結束を確認する習わしがある。派閥の解散決定後初の木曜となった25日、永田町は議員の姿がまばらで奇妙な静けさに包まれた。突然予定の空いた議員はどう過ごしたのか。

木曜昼の派閥例会は、国会日程や党運営について、派の担当者が党執行部から仕入れた情報を所属議員に伝える場でもあった。各派がそろった時間に例会を持つのは、所属議員が他派の会合に二重出席させない目的もあり、出席は派に忠誠を尽くす証にもなっていた。国会開会中は正式な例会、閉会中も一部派閥は「在京議員懇談会」として会合を開き、議員同士が情報交換の場として利用していた。

「お昼前、Googleカレンダーさまからご連絡あり。今まで当たり前だったライフサイクルに、もう戻ることはないのだなと実感」

岸田派(宏池会)に所属していた武井俊輔元外務副大臣は25日昼、X(旧ツイッター)にこう投稿した。正午からの派閥例会がなくなったにも関わらず、毎週木曜の午前11時30分にアラートが鳴る機能を残していたという。武井氏は産経新聞の取材に「当たり前の日常がなくなったことを受け入れなければならない」と淋しそうに語った。

二階派(志帥会)はこれまで、国会閉会中も在京議員懇談会を開いてきた。ただ、同派は二階氏が19日に派閥解散を表明したこともあり、25日の会合はなくなった。同派の中堅は25日は地元にとどまり、首長選の与党系候補の応援や新年の催しの出席などをこなした。別の同派若手も、例会に合わせていた上京の時間を遅らせ、地元での活動を増やした。同派関係者は「19日を境に、派閥からは会合の予定も含め、何の連絡もなくなった」と戸惑う。

25日に会合を開いて解散を決めた森山派(近未来政治研究会)の中堅は「派閥メンバーとの人間関係は変わることはない。ただ、これからおいしいランチを食べられなくなるのは残念だ」とこぼした。

一方、安倍派(清和政策研究会)に約20年所属したベテランは「例会でやってきた国会日程などの情報交換はどこでもできる」とサバサバした表情をみせていた。(奥原慎平)

9348OS5:2024/01/26(金) 07:51:15
https://news.yahoo.co.jp/articles/c874ea77b4bd8096f9780536a17bd17319a78bf5
自民、政治改革で混迷 安倍派処分でも対立
1/26(金) 7:11配信
時事通信
自民党の臨時総務会で発言する岸田文雄首相(左から3人目)=25日午後、東京・永田町の同党本部

 自民党が政治改革を巡り混迷を深めている。

 25日に決定した中間取りまとめでは、派閥がカネと人事から「完全に決別する」と打ち出したが「派閥全廃」は見送った。派閥の存廃で足並みが乱れ、麻生、茂木両派からは岸田文雄首相(党総裁)への反発が広がる。安倍派幹部の責任についても同派側と執行部が対立している。

【図解】自民党支持率が2割を下回った政権

 中間取りまとめには「あるべき政治責任についても結論を得る」と明記。首相は25日、岸田派も政治資金規正法違反事件で立件対象になったことの責任について、「党全体の信頼回復に向け、政治刷新本部長としてしっかり努力し、議論をリードして結果を導く」などと述べるにとどめた。首相官邸で記者団の質問に答えた。

 首相は「派閥全廃」を視野に、各派に先んじて岸田派解散を決断。党関係者によると「吉と出るか凶と出るか」と漏らしていた。安倍派と二階派が追随し、25日には森山派と、派閥に準じた谷垣グループも解散を決定。「解散ドミノ」について、首相は親しいベテラン議員に歓迎する考えを示した。

 一方、麻生太郎副総裁と茂木敏充幹事長はそれぞれが率いる麻生派と茂木派を存続させる方針で、首相の思惑は外れた格好だ。両派には「守旧派のように見られる」(若手)と、派閥解散を主導した首相への不満が高まっている。

 麻生氏は首相に「好きなようにやる」と不快感を露骨に伝えた。首相と茂木氏は24日夜に会食を調整していたが、見送りとなった。政権中枢の3人に溝が生まれたのは明らかだ。首相は政治改革で、党役員と閣僚が「派閥離脱」する案も探ったが、周辺から「(麻生氏らとの)関係がさらに悪化する」との忠告を受けて断念した。

 安倍派と党執行部にも亀裂が生じている。執行部は同派幹部に政治責任を自ら取るよう促した。応じない場合は「党の役職停止」「離党勧告」といった処分に踏み切る案も浮上する。これに対し派幹部は「党全体の問題だ」と反発。派関係者も「岸田、二階両派も立件された」と首相らへの不満を示した。

 森山裕総務会長は記者会見で、安倍派の閣僚らが昨年12月に一斉に辞任したことに触れ、「派閥としての責任は果たしているのではないか」と述べ、沈静化を図った。

 岸田派解散について、報道各社の世論調査では評価する声が多い一方、内閣支持率の回復にはつながらなかった。25日の党臨時総務会では中間取りまとめに「派閥を残すことに他ならない」との異論が出て、首相が説得に追われた。

 党内6派閥のうち2派閥が存続する方向で、党幹部の一人は「選挙で国民からどう思われるか」と懸念。党の混乱について「党分裂につながったリクルート事件のように、悪い入り口にならなければいいが」と案じた。

9349OS5:2024/01/26(金) 17:19:30
>岸田派の松山政司参院幹事長も派閥を離れる。
解散した派閥から離れるとは?????

https://news.yahoo.co.jp/articles/20acab06c810c71d3d66c01e5474c94965a9efaf
自民党茂木派、離脱相次ぐ 裏金事件受け、麻生派でも
1/26(金) 16:47配信

9350OS5:2024/01/26(金) 17:21:27
https://news.yahoo.co.jp/articles/ee0a0a2094cc8673697a2a6fd39658d0b1b8f190
安倍派処分めぐり、森元首相が怒りの直談判 首相や麻生氏は…
1/26(金) 15:58配信

朝日新聞デジタル
2019年7月、森喜朗・元首相(右)と安倍晋三首相(当時)=東京都千代田区

 自民党安倍派(清和政策研究会)の裏金事件を受け、政界引退後も同派に君臨する森喜朗元首相(86)が派閥擁護の直談判に動き出した。党執行部が安倍派の幹部に議員辞職を求めたと読売新聞が報じた25日、森氏は複数の党幹部に会って、怒気もあらわに処分への異論を訴えた。


 自民議員らによると、森氏は25日、茂木敏充幹事長や麻生太郎副総裁らと面会。裏金事件で立件対象とならなかった高木毅前国会対策委員長ら安倍派幹部に、党執行部が離党や議員辞職を求めたとする報道に「激怒した」(自民幹部)という。麻生氏は森氏に「報道されている内容は全然違います」と応じたという。森氏の怒りは岸田文雄首相にも伝えられたが、首相は「党幹部が森氏に弁明した」などとし、推移を見守っているという。

朝日新聞社


https://news.yahoo.co.jp/articles/fb2ecbf973d561623a084c08fe016a15ae999eb6
自民、岩屋元防衛相が麻生派退会を表明
1/26(金) 15:33配信

産経新聞
防衛相を務めていた当時の岩屋毅氏=2018年12月、東京都新宿区の防衛省(宮川浩和撮影)

自民党の岩屋毅元防衛相は26日、所属する麻生派(志公会)を退会する意向を表明した。東京都内で開かれた派閥会合に出席後、記者団に語った。岩屋氏は「すべての派閥は一度解散をして、そして更地から自民党を立て直すということが大事だ」とした上で、「(会合で)志公会がこのまま存続をするのであれば退会すると申し上げた」と説明した。

9351OS5:2024/01/29(月) 08:41:40
https://news.yahoo.co.jp/articles/7e8ee14a0de8537900886760b1868c44522fbf92
派閥解消宣言に疑問の声 資金集めで「抜け穴」も 自民
1/29(月) 7:04配信


時事通信
自民党の臨時総務会に臨む岸田文雄首相=25日、東京・永田町の同党本部

 自民党は、25日に決定した政治改革の中間取りまとめで「派閥を本来の政策集団に生まれ変わらせる」と宣言した。


 ただ、資金集めなどで「抜け穴」を残したため、党内からは「派閥は本当に変わるのか」と実効性を疑問視する声が出ている。

 「いわゆる派閥を解消し、真の政策集団に変えていく」。岸田文雄首相(党総裁)は25日、中間取りまとめについて、記者団にこう胸を張った。

 派閥は党則に定めがなく、明確な定義はないというのが自民党の立場だ。しかし、田村憲久政調会長代行は21日のテレビ番組で「自民党派閥には暗黙の要件がある」と証言。(1)政治団体として届け出ている(2)派閥事務所がある(3)他派閥と掛け持ちを許さない(4)党に登録している―ことを挙げた。

 中間取りまとめは4要件のいずれも禁じていない。派閥の政治資金パーティー禁止は明記したが、政治団体の解散に踏み込まず、寄付を通じた資金集めの道は残った。閣僚経験者は「政治団体を解散しない限り、純粋な政策集団にはならない」と指摘した。

 中間取りまとめの原案は、派閥の活動について「党本部で行う」と記した。事務所閉鎖を意図したものだったが、最終的に「党本部等で行う」に修正された。掛け持ちや党への登録に関する記述は一切なく、1989年の政治改革大綱で「派閥解消の第一歩」とされた党役員・閣僚の派閥離脱も盛り込まれなかった。

 中間取りまとめを諮った25日の臨時総務会は、首相も出席する中、了承に1時間超を要した。「これは派閥を残すことにほかならない。了承できない」との強硬な反対論が出たためだ。

 存続を探る麻生派などからは「議員がパーティーで資金を集め、派閥に寄付すればいい」などと、早くも「骨抜き」を画策する声が漏れる。派閥から所属議員に活動費として配る「氷代」「餅代」も廃止されるが、党幹部の一人は「花代に改称すればいい」と冷ややかに語った。

9352OS5:2024/01/29(月) 09:28:03
https://news.yahoo.co.jp/articles/477e146da1500dd22f191a5afbf0c5bc2b794adb
野田聖子氏、総裁選「大勝負に出る」出馬意欲 派閥解散「一部の権力者がトップ決める時代、終止符」
1/29(月) 9:07配信


岐阜新聞Web
相次ぐ派閥解散で「党内に新しい風が吹いている」と話す野田聖子衆院議員=岐阜市長良福光、都ホテル岐阜長良川

 自民党の野田聖子衆院議員(岐阜1区)は28日、岐阜市内で開いた新春の集いで「今年は最初で最後の大きな勝負に出る年」と述べ、9月の党総裁選の出馬に意欲を見せた。

 野田氏は、政治資金パーティー裏金事件で相次ぐ派閥解散に触れ「一部の権力者がトップを決める自民党の時代に終止符を打つことができたのは大きな功績」と強調。無派閥で推薦人集めに苦しんだ前回の総裁選を振り返り「無派閥になった若い人が増え、新しい風が吹いている」と派閥解散の流れを歓迎した。

 人口減少問題では「子どもにフォーカスして政策を施せば、悲観的になる人は減ってくる」と子ども中心の政策の必要性を訴えた。

 新春の集いは、党県第1選挙区支部主催。来賓の渡辺猛之参院議員や柴橋正直岐阜市長、支持者ら約900人が参加した。会費千円を会場費などに充て、利益の出ない集会として開いた。

岐阜新聞社

9353OS5:2024/01/29(月) 09:47:40
https://news.yahoo.co.jp/articles/a1332e8fcd4a9b25d4103869bb0860de9bdaa571
安倍派幹部、引責圧力に抵抗…塩谷座長「俺が離党や辞職して何の意味があるのか」と不快感
1/27(土) 5:03配信

読売新聞オンライン
自民党の両院議員総会に臨む安倍派座長の塩谷元文科相(26日午前、国会で)

 自民党の安倍派幹部が、同派による政治資金規正法違反事件を巡り、強まる引責圧力に抵抗している。取りざたされている議員辞職や離党を受け入れれば政治生命に直結する可能性があるためだ。幹部内でも立場の違いで責任は異なるとして、「座長」に代表して引責を求める動きもある。


(写真:読売新聞)

 「自民党においてしっかり議員活動を行っていく」

 同派中枢の「5人衆」に数えられる松野博一・前官房長官は26日、国会内で記者会見を開き、事件の責任を取る形での離党や議員辞職を明確に否定した。

 党内では、5人衆や閥務を取り仕切る過去の事務総長経験者への責任論が噴出している。事件の立件対象とならず、派幹部が誰も責任を取っていないとの世論の批判があるためだ。

 26日に国会内で開かれた同派の常任幹事会では、出席者から「幹部はけじめをつけるべきだ」との声が上がった。会合には塩谷立座長や松野氏ら「5人衆」が参加し、議論は約2時間に及んだ。

 出席者によると、5人衆の一人は責任論に対し、「我々は党や内閣の役職を辞めた。批判もされた。年末年始、色々な社会的制裁を受けた」と反論。別の幹部は「派の会計責任者の訴訟対応や残務処理がある中、幹部が一斉にいなくなっていいのか」と擁護した。

 派内には「座長は議員辞職、5人衆は離党が妥当」(関係者)との見方がある。党を離れれば、選挙に弱い幹部には事実上の引退勧告となりかねない。

 5人衆の一部は26日までに、塩谷氏と面会して進退の判断を迫った。塩谷氏は拒否したとされる。塩谷氏は周囲に「俺が離党や辞職して何の意味があるのか」と不快感を示している。

 5人衆の中にも、事務総長経験の有無などで責任の度合いは異なるとの主張がある。党内では「みんな自分に責任が及ばないように必死なのだろう」との声が漏れている。

9354OS5:2024/01/29(月) 09:50:29
https://news.yahoo.co.jp/articles/eb3eb9cf62e55b2a2a9083e4f7b76447c15ed400
自民党麻生派、存続公算も解散論くすぶる パーティー収入不記載事件で
1/26(金) 20:24配信

産経新聞
自民党両院議員総会に臨む麻生太郎副総裁(左)と岸田文雄首相=26日午前、国会内(春名中撮影)

自民党の派閥パーティー収入不記載事件を受けて派閥解散が相次ぐ中、麻生太郎副総裁が会長を務める麻生派(志公会)は26日に東京都内で開いた会合を経て、存続の公算が大きくなった。十数人規模の小派閥を党内第2派閥にまで育てた麻生氏は派閥に愛着が強く、麻生氏を慕い集まった議員の結束は固い。一方で解散論もくすぶり、岩屋毅元防衛相に続く離脱者が出れば、痛手になりかねない。

【グラフィックで見る】自民党派閥パーティー収入不記載事件の処分者・逮捕者

26日の会合終了後、麻生派の事務総長を務める森英介元法相は記者団に「大多数が政策集団、志公会の存続を望む声だった」と説明した。一方、数人から派の「発展的解消」を求める意見もあったという。同派は派閥による政治資金パーティー禁止などを示した党政治刷新本部の中間報告に沿った形で存続させることで一致し、麻生氏に対応を一任した。

派内では、事件に関与していないのに解散か否かの判断を迫られている現状に不満が強い。ベテラン議員は「いつの間にか派閥が悪だという話にすり替わっている。論点は事件を起こした派閥のカネの問題だ」と困惑の表情を見せる。政治資金規正法上の政治団体として派閥が存続すれば、同法にのっとって収支報告書の提出が義務付けられているため、「本当なら政治団体のほうが資金の透明性は確保される」(中堅議員)との意見もある。

参院中堅議員も派閥について「腹を割って話せる絆がある。議員同士はライバルだから、同じ党でも派閥がなくなれば、無法地帯になる」と危機感を示した。

これに対し、退会を表明した岩屋氏は記者団に「党の一体感、一枚岩になることが大事だ。すべての派閥は一度解散をして、更地から立て直すということが大事だ」と主張した。

麻生派はオーナーである麻生氏の求心力が強い。ただ、批判の高まりから派閥の解散が加速する中で麻生派が存続すれば、麻生氏や所属議員に対する風当たりが強まり、選挙に不利になるとの見方もある。重鎮は「全体の流れと見られ方を考えると、派閥にこだわる必要はない」と漏らした。

また、麻生派に所属し、「ポスト岸田」を目指す河野太郎デジタル相は、派閥解消を強く主張している菅義偉前首相に近い。26日の閣議後の記者会見で麻生派を離れるかを問われ、「麻生派がどうなるのか、まだ決まっていないので答えようはない」と述べるにとどめた。(末崎慎太郎)

9355OS5:2024/01/29(月) 09:52:50
https://news.yahoo.co.jp/articles/db62b794ed33c07b1eb3b8b19e63ad8637045993
鈴木英敬衆院議員を書類送検 代表務める自民党支部 国の公共工事を受注する13の建設会社から約1000万円の寄付を受けたか 
1/26(金) 19:02配信

三重4区選出の自民党・鈴木英敬衆議院議員が、公職選挙法違反の疑いで書類送検されたことがわかりました。



鈴木英敬衆議院議員が代表を務める自民党の支部は、3年前の衆議院選挙の期間中、国の公共工事を受注していた選挙区内の13の建設会社から約1000万円の寄付を受けたということです。

公職選挙法では国と契約関係にある企業が、国政選挙に関して献金することを禁止しています。この問題は三重県の共産党南部地区の委員長が刑事告発し、三重県警が去年5月に受理していましたが、関係者によりますと三重県警が鈴木議員を公職選挙法違反の疑いで書類送検したことがわかりました。

共産党三重県委員会は、先ほど開いた会見で…

(日本共産党 三重県委員会・大嶽隆司委員長)
「衆議院が解散した日から投票日までの間の献金ということは、もらう側が一斉に要請をして『選挙でお金がいるから寄付してくれ』と言ったのか、誰かが音頭をとって『鈴木英敬氏がいよいよ選挙に出る』ということで、寄付を要請して一斉に寄付したか。これは明らかに選挙のため」

書類送検されたことについて26日、国会に出席した鈴木議員はこれまでのCBCの取材に対してコメントしていません。

鈴木議員の事務所は「当時立ち上がったばかりの自由民主党三重県第四選挙区支部に対しての政治活動への寄付であり、法令に抵触するものではない旨を機会あるごとに既に繰り返しご説明してきております。今後も捜査には真摯に対応して参ります」などというコメントを発表。

13社から受け取った寄付金についてはすでに全額、返金済みだということです。

CBCテレビ

9356OS5:2024/01/30(火) 08:05:53
https://news.yahoo.co.jp/articles/787b74b1ed4376a775f92cb2527df419ec66c551
「ルッキズムそのもの」麻生氏が上川外相を「おばさん」「美しい方とは言わん」で批判…本人「何を企んで私の名前を」
1/29(月) 21:49配信
FNNプライムオンライン

裏金事件で揺れる自民党。

今度は、麻生太郎副総裁の発言が物議を醸している。

麻生氏が28日、地元の福岡・芦屋町で行った講演。
“おばさん”と呼んだのは、岸田政権の上川陽子外相。


自民党・麻生太郎副総裁「今の外務大臣はカミムラ陽子、女性ですよ。このカミムラ陽子は大したもんだぜ、これは」

上川外相を2回にわたり、「カミムラ」と呼び間違えた麻生氏は、続けて上川外相の外交手腕を評価した。

自民党・麻生太郎副総裁「俺たちから見ても『ほ〜、このおばさんやるね』と思いながら、この間ニューヨークで会ったけど、少なくともそんなに美しい方とは言わんけれども。外交官の手を借りなくて、『わたしがやるからいい』って、自分でどんどん会うべき人たちは、自分で予約を取っちゃう。あんなことできた外務大臣は今までいません。新しいスター、新しい人がそこそこ育ちつつあるんだと思いますね」

最後は、上川外相を「新しいスター」と持ち上げた麻生氏。

しかし、“麻生節”ともいわれる表現で容姿に触れたことに、ネット上では「普通にセクハラでは?」、「早く引退しろ」などと批判の声が殺到した。

野党からも...。

立憲民主党・塩村文夏参院議員「今の令和の時代の永田町でふさわしくないと明らかに思います。派閥のトップとしては、わたしは問題があるんじゃないかなと」

上川外相は29日午後3時半過ぎ、外務省で、安全保障の分野に女性の意見を取り入れるため、新しい作業部会を立ち上げた。

麻生氏の発言については、上川外相は周辺に「昔はもっとひどいこと言われたもの。麻生先生は何をたくらんで、わたしの名前なんて挙げたのかしら?」と話し、笑っていたという。

しかし、身内となる自民党の女性議員からは、「国民が抱く自民党のイメージそのものです」、「ルッキズム(外見重視)そのものだよね」など厳しい声も上がっている。

フジテレビ,政治部

9357OS5:2024/01/30(火) 11:42:19
https://news.yahoo.co.jp/articles/197de5f8c3624dbfa997c533a36c6bbb454352a4
84歳「二階俊博」元幹事長は裏金・派閥解体の責任で、本来なら次の選挙は不出馬…世襲を目論むもそう簡単にはいかない事情が
1/30(火) 6:12配信

デイリー新潮
自民党の二階俊博元幹事長(84)

 1月19日、自民党の二階俊博元幹事長(84)は志帥会(二階派)の総会を開催した。その後、記者会見に臨み、「政治への信頼を取り戻すために、この際、志帥会を解散するという結論に至り、所属議員の了承を得た」と発表した。担当記者が言う。

【写真を見る】階段の上り下りもしんどそう 三男への世襲が噂される「二階俊博」元幹事長

***

「この日、東京地検特捜部は、二階派の会計責任者だった元事務局長を在宅起訴、二階さんの秘書を略式起訴しました。さらに、前日の18日には岸田文雄首相(66)が官邸で記者団に『岸田派の解散を検討している』と明かしました。外堀を埋められた格好になり、二階さんとしては派閥の解散を発表せざるを得なかったのでしょう。しかし、会見では『人は自然に集まってくるもの。“派閥解消だからあっち行け”とは言えない』と、今後、派閥が再結成される可能性も示唆しました。二階さんは意地を見せたということかもしれません」

 二階氏は1939年2月生まれの84歳。現職の国会議員としては最高齢だ。75年4月に和歌山県議会議員選挙で初当選し、政治家としての第一歩を踏み出した。国政に転じたのは83年で、以来、13回の連続当選を重ねてきた。

 昨年の12月19日、東京地検特捜部は二階派事務所の家宅捜索を行った。翌20日、大阪の毎日放送(MBS)は地元有権者の声を伝えた(註)。

「二階さんがいなかったら高速道路はないと思います」「地元の声を上まで通している。それは強いかなと思う」「3歳の子どもでも顔を知ってるくらいです」……。

後継者問題
 地元では依然として圧倒的な支持を得ているにもかかわらず、派閥は解散せざるを得なかった。それだけ自民党派閥による政治資金パーティーをめぐる裏金事件のインパクトが強いというわけだろう。

 ベテランの政治記者は「二階さんは高齢ですし、常識的に考えれば、今回の件で責任を取り、今期限りの引退を発表するのが普通でしょう。ところが、簡単には引退を宣言できない特殊な事情があるのです」と言う。

 和歌山県の選挙事情を考える際、「10増10減」の問題は大きい。衆院選における「1票の格差」を是正するため、小選挙区の定員を改正する「10増10減」などを行う改正公職選挙法が、2022年12月に施行された。そして和歌山県は「10減」の対象になっている。

「これまで和歌山県の小選挙区は計3区ありました。それが1つ減り、計2区になってしまうのです。23年4月、旧1区の補欠選挙が行われ、日本維新の会の林佑美さん(42)が当選しました。一方の自民党は昨年6月、参議院議員の鶴保庸介さん(56)が新1区からの立候補を表明しています。そして新2区は旧3区の二階さんが出馬し、旧2区の石田真敏さん(71)は比例に転出することが決まっています」(同・ベテラン記者)

 二階氏は高齢のため、後継者問題も結論が出ている。もし引退を発表したら、新2区から三男が出馬すると見られているのだ。

9358OS5:2024/01/30(火) 11:42:29

「世襲は許さない」
 ところが、「二階さんが世襲を決断したら、それは絶対に許さない」との姿勢を明確にしている政治家がいるという。和歌山県の選挙事情に詳しい関係者が明かす。

「世襲に黙っていないのは、自民党の前参院幹事長・世耕弘成さん(61)です。世耕さんは以前から衆院に鞍替えしようと動いており、月刊誌『Hanada』の今年2月号に掲載されたインタビュー記事でも『いずれは国の舵取りをやってみたいなとは思っています。それだけの経験を積んできた自負もある』と、首相を目指す考えを明らかにしています。世耕さんの祖父・世耕弘一氏は新宮市出身で、1932年に衆議院議員に初当選しました。世耕さんも新宮市に現住所を置いていると言われており、その新宮市は新2区に該当します。つまり、世耕さんは二階さんの“ライバル”なのです」

 とはいえ、すでに二階氏は新2区の支部長=立候補予定者だ。さすがの世耕氏も、これには逆らえない。そんな状況で、もし二階氏が引退を発表したらどうなるか。関係者によると「ややこしいこと」が起きるという。

「二階さんが引退を表明したら、支部長の座は空席になります。その時、本当に支部長の座を三男が受け継ぐのか、実際のところは分かりません。当然、世耕さんが手を挙げる可能性があり、そうなると三男と世耕さんとの間で支部長の座を巡って揉めることになるでしょう」(同・関係者)

塩谷立氏は引退濃厚
 今回の裏金事件で、世耕氏の評判は地に墜ちた印象がある。1542万円の収支報告書への不記載が明らかになっており、これだけでも大問題だ。

 さらに、釈明会見では「秘書が先輩から『一切記載しなくていい』と説明を受け、そう対応していた。自分は何も知らない」と説明した。当然ながら識者も有権者も「秘書への責任転嫁があまりにもひどすぎる」と猛反発している。

「とはいえ、二階さんの世襲を容認してしまえば、今後、世耕さんの衆院への鞍替えは厳しいものになります。仮に世耕さんが無所属で二階さんの三男と戦うことになれば、それこそ前代未聞です。いずれにせよ、総選挙まで二階さんと世耕さんの睨み合いは続き、自民党は難しい判断を迫られることになります。ちなみに、安倍派(清和政策研究会)のトップ、塩谷立さんは引退が確実のようです。今回の責任を取って引退すると言われています。二階さんとはだいぶ事情が違いますね」(同・関係者)

註:「二階さんがいなければ高速道路はない」強制捜査受けても地元・和歌山は支持の声も 現職国会議員で最高齢84歳「二階俊博氏」のこれまで(MBS NEWS:2023年12月20日)

デイリー新潮編集部

2024年1月30日 掲載

新潮社

9359OS5:2024/01/30(火) 15:48:18
https://nordot.app/1122114172942762758?c=899922300288598016
麻生氏のグループ「志公会」は存続 「やましいことない」、首相と亀裂 「冷や飯部隊」とやゆも四半世紀 
2024/01/22

 自民党の6派閥のうち岸田文雄首相(党総裁)が会長を務めていた「宏池会」など3派閥が解散を決める中、麻生太郎副総裁の「志公会」が22日までに存続の方針を固めた。宏池会を飛び出した総裁選出馬推薦人枠(20人)に足りない15人が「冷や飯部隊」とやゆされ旗揚げしてから四半世紀。麻生氏は周囲に「やましいことはしていないからやめない」と明かしている。  

 麻生派関係者によると、麻生氏が岸田首相の宏池会解散の意向を知ったのはネットニュース。麻生氏から首相に電話して確認したという。訪米から帰国した21日夜に首相と会食。関係者によると、政治刷新本部に同派から鈴木馨祐氏(衆院7区)、牧島かれん氏(17区)らを送っていることを踏まえ「何のために会議を構えたのか。構えた本人(首相)が分からなくしている。議員たちが国会開会前の貴重な時間を使って協力する意味がない」などと不快感あらわだったという。亀裂は決定的だ。


 麻生氏らが河野洋平氏を担ぎ1999年に発足した「大勇会(河野グループ)」が志公会の前身。「93年の自民下野当時に党総裁を務め苦労した河野氏こそ総理に就けるのが筋だ」として、会長に加藤紘一元幹事長を充てる流れとなった宏池会とたもとを分かった。

 創設メンバーの1人、松本純・元国家公安委員長によれば「義理と人情とやせ我慢」が合言葉。「冷や飯軍団」とのレッテルに対し麻生氏は「軍団などとんでもない。せいぜい部隊だ」と冗談まじりに混ぜ返していたという。推薦人枠に届かない規模であることから、報道各社が「派」ではなく「グループ」との呼称を使用した初のケースだ。


© 株式会社神奈川新聞社

9360OS5:2024/01/30(火) 21:38:26
https://news.yahoo.co.jp/articles/64ca49c16b9b9433626365dd5efb00047752c321
自民・船田元氏も茂木派離脱表明 他にも複数人が検討、分裂含み
1/30(火) 21:28配信
毎日新聞
船田元氏

 自民党の古川禎久元法相と船田元・元経済企画庁長官は30日、茂木派(平成研究会)を退会する意向を表明した。岸田文雄首相が岸田派解散を宣言して以降、茂木派では小渕優子選対委員長や関口昌一参院議員会長ら5人が既に離脱を表明しており、古川、船田両氏を加え7人となった。ほかにも複数の議員が離脱を検討しており、茂木派は分裂含みだ。

 ◇古川元法相「党を一旦更地に」

 古川氏は30日にあった茂木派の全体会合で退会を表明。会合出席後、記者団に対し「全ての派閥が解散し、自民党を一旦更地にして新しい自民党のあり方を考えることがスタートラインだ」と退会理由を説明。茂木派を政策集団に移行させる方針を示す茂木敏充幹事長との路線の違いを強調した。船田氏は同日のBS番組で離脱の意向を明らかにした。

 派内には茂木派の解散を求める意見も少なくない。伊藤達也元金融担当相は会合後、記者団に「けじめのために政治団体は解散すべきだ」と語った。【藤渕志保、竹内望】

9361OS5:2024/01/30(火) 21:55:27
派閥渡り鳥のイメージと思ったら
1996 新進党落選(vs持永和見)
2000 無所属落選(vs持永和見)
2003 無所属当選→追加公認(vs持永哲志) 橋本派入会
2005 郵政離党 無所属当選(2選)
2006 復党
2007 山崎派入会
2010 山崎派退会 グループのぞみ参加
2015 石破派入会
2021 石破派退会 平成研入会




https://news.yahoo.co.jp/articles/a85787d4331c11e25dd18370de695ccc859cfb6a
衆議院宮崎3区選出の古川禎久氏 茂木派退会を表明 宮崎県
1/30(火) 19:24配信
自民党の茂木派の会合が行われ衆議院宮崎3区選出で元法務大臣の古川禎久氏が茂木派を退会することを明らかにしました。
古川氏が先ほど、東京で取材に応じました。

「今起きている事態は、一部の派閥に起因する出来事だが、国民の政治の信頼が地に落ちている。(茂木派は)政策集団に衣替えをして会を継続すると報道等で聞いているがそこに私は参加することはできない。こういうことで退会させていただきたいということを申し上げました。」

テレビ宮崎

9362OS5:2024/01/31(水) 07:22:55
https://news.yahoo.co.jp/articles/56fce9830b8de2c2c9aafc0f5bf3fa3dbaf22e9a
定例会合、当面見合わせ 菅前首相支持のグループ 自民
1/30(火) 18:39配信

時事通信
 自民党の菅義偉前首相に近い無派閥議員グループ「ガネーシャの会」は30日、国会内で会合を開き、週1回の定例会合を当面休止することを決めた。

 党が決定した政治改革の中間取りまとめに、派閥解消が盛り込まれたことを踏まえた対応。グループ自体の解消も議論したが「派閥ではなく、パーティーもやっていない」として見送った。

 今後の対応について、中心メンバーの坂井学元官房副長官は「(党内が)どう動いていくのかも見ながら考えていく」と記者団に説明した。

9363OS5:2024/01/31(水) 07:36:54
https://news.yahoo.co.jp/articles/ce1b4af9425877426b7bec57c3356548dc8778ac
茂木派〝空中分解〟の危機 岸田首相は内心ニンマリ?「ポスト岸田」筆頭格が弱体化 もともとの「茂木氏嫌い」が離脱ドミノ
1/30(火) 17:00配信
夕刊フジ
岸田文雄首相(春名中撮影)

自民党・茂木派(平成研究会)が空中分解の危機だ。自民党派閥のパーティー収入不記載事件を受けて各派が派閥解散に踏み切るなか、茂木敏充幹事長率いる茂木派は存続を模索していたが、所属議員の離脱が相次いでいるのだ。茂木氏にとっては大ダメージだが、岸田文雄首相としては「ポスト岸田」の筆頭格を弱体化させることができて、プラスといえそうだ。


小渕優子氏も青木氏も

「生まれも育ちも『平成研究会』で愛情を持ってきた」「党が危機的状況のなか、ケジメとして(派閥離脱を)判断した」

小渕優子選対委員長は25日夜、記者団にこう語った。

小渕氏の父は、平成研会長を務めた小渕恵三元首相。同じく退会を表明した青木一彦参院議員の父は、恵三氏の盟友で「参院のドン」と呼ばれた青木幹雄元参院議員会長だ。

「平成研を象徴する2人」の離脱がアリの一穴となった。

関口昌一参院議員会長が26日、派閥離脱を表明した。石井準一参院国対委員長と福岡資麿(たかまろ)参院政審会長も抜けるという。

もともと、茂木派内にはきしみがあった。退会を決めた議員の多くが茂木氏と距離があり、「茂木氏嫌い」で知られた幹雄氏に近かった。今後、「離脱ドミノ」が加速すれば、「ポスト岸田」だけでなく、幹事長ポストの維持も危うくなりそうだ。

茂木派の混乱は、岸田首相にとっては追い風といえる。

岸田首相は昨年の内閣改造・自民党役員人事で、「茂木幹事長の交代」を準備していた。内閣支持率が下落するなか、茂木氏が総理総裁への意欲を隠さず、関係が冷え込んでいたからだ。

麻生太郎副総裁の強い反対で「留任」としたが、茂木氏への不信感は続いていた。

永田町関係者は「今回の『政治とカネ』の問題で、内閣支持率も自民党支持率も下落したが、岸田首相の表情はそれほど暗くない。非主流派の安倍派(清和政策研究会)と二階派(志帥会)を解散に追い込み、さらに今年秋の党総裁選で自らを脅かす茂木氏の力を削いだ。内心、ニンマリしているのではないか」と語っている。

9364OS5:2024/01/31(水) 07:42:29
https://news.yahoo.co.jp/articles/cc607ddf747f5d2714ff9a9fc88126141f0b4b47
安倍派2月1日、最後の総会 幹部の責任論噴出の可能性も
1/30(火) 16:45配信

朝日新聞デジタル
会見する清和政策研究会(安倍派)の塩谷立座長=2024年1月19日午後8時27分、東京・永田町、小林一茂撮影

 裏金事件で解散する自民党安倍派(清和政策研究会)は30日の幹部会で、2月1日の総会を最後に活動を停止することを決めた。

 同派の塩谷立座長や高木毅事務総長らが30日に国会内で集まり、1日の総会を区切りに幹部で構成する「常任幹事会」を廃止し、塩谷氏も座長から退くことを確認した。解散に向けた事務手続きは、作業チームを立ち上げて対応する。同派は31日にも政治資金収支報告書の訂正を総務省に届け出る予定。

 組織的裏金作りに対する幹部の責任を問う声が派内外で強まっているが、幹部の一人は「政府や党の役職を辞し、社会的制裁も受けた」と反発。1日の総会では中堅若手から幹部への批判が出る可能性がある。(森岡航平)

朝日新聞社

9365OS5:2024/01/31(水) 14:21:47
https://news.yahoo.co.jp/articles/15940ebc73c4b59b8163d60d0293baf26071a090
茂木派の参院幹部3氏が午後に退会届提出 「休会」説明受け
1/31(水) 14:06配信

産経新聞
自民党の関口昌一参院議員会長、石井準一参院国対委員長、福岡資麿参院政審会長の3氏は31日、所属する茂木派(平成研究会)からの退会届を同日午後に提出することを決めた。

関口氏は26日、自身を含む3氏が退会する方針を表明。ただ、新藤義孝事務総長は30日、記者団に、3氏から退会届は出ておらず、石井、福岡両氏が「役職にある間は離れる」との意向を示したとして「退会というか休会というか」と説明していた。こうした発言を受け、3氏は離脱の意思を明確にするため退会届を提出するとみられる。

政治資金パーティー収入不記載問題への批判が高まる中、茂木派では小渕優子選対委員長ら7人が離脱の意向を表明した。他にも複数の議員が退会の意思を周辺に漏らしており、混乱が続いている。

9366OS5:2024/02/01(木) 08:09:44
https://news.yahoo.co.jp/articles/d66cb03211ef15fc7a0fa4762714efcfec869bfd
石破茂氏、自身のグループ「水月会」の勉強会再開へ…総裁選見据えた足場固めか
1/31(水) 23:21配信

読売新聞オンライン
石破茂氏

 自民党の石破茂・元幹事長は31日、国会内で自身を中心とするグループ「水月会」の会合を開き、グループとしての勉強会を再開する方針を明らかにした。9月の岸田首相(党総裁)の任期満了に伴う総裁選を見据え、党内での足場を固める狙いもありそうだ。

 この日の出席議員は石破氏を含め5人だった。今後は、同会に過去に参加した無派閥議員らにも参加を呼びかける予定だ。

 石破氏は2015年9月に石破派(水月会)を結成。21年12月に派閥を解消し、緩やかなグループに移行させていた。活動の中心となる勉強会も昨年6月を最後に途絶えていた。

 派閥解消を決めた安倍派など4派は政治団体の解散も届け出る方針だが、石破氏は今後も政治団体は存続させる意向だ。

 知名度の高い石破氏は、長く「党内野党」的な立場にあり、党内の支持基盤の弱さが課題となっている。自民の閣僚経験者は「無派閥組が増えたのを好機とみて、総裁選に向けて動き出したのだろう」と語った。

9367OS5:2024/02/01(木) 08:10:40
https://nordot.app/1125347002797818186?c=899922300288598016
自民党・西銘恒三郎氏が茂木派離脱へ けさ退会届を提出
2024/01/31
自民党の西銘恒三郎元沖縄担当相は31日までに、所属する茂木派(平成研究会)を退会する意向を固めた。同日午前、退会届を提出した。西銘氏は30日に開かれた派閥会合で、退会する意向を表明していた。

© 株式会社沖縄タイムス社

政治
自民党
西銘恒三郎

9368OS5:2024/02/01(木) 09:30:27
https://news.yahoo.co.jp/articles/8ef04fd66aa2897fdb86b93fea1c172e334f66d7
〈“ドリル優子”の乱で茂木幹事長、自滅〉安倍派幹部に離党要求も小渕氏の離脱発表で足元グラグラ…“ドライバー池田”の逮捕で所属議員は様子見状態、ポスト岸田レースは泥仕合へ
2/1(木) 8:00配信
集英社オンライン

自民党のパーティー券裏金問題を巡って、茂木敏充幹事長が「自滅」に追い込まれている。茂木氏は安倍派幹部の復活の可能性をつぶしておこうと処分を画策。しかし、自身の足元である茂木派から所属議員が1人、また1人と抜ける形となり、「いわゆる派閥としては解消」(茂木氏談)に追い込まれた。茂木氏の自滅によって首の皮一枚つながったのは、安倍派幹部だが、さらに得をしたのは……?

今年5月、自民党本部駐車場で焼きそばを焼く茂木敏充幹事長(本人Facebookより)

「茂木氏お気に入りの女性記者」へのリークか
「安倍派幹部に離党要求/自民執行部 塩谷、松野氏ら念頭」

つい先日まで官房長官として政権を支えていた松野博一氏ら安倍派幹部に対し、自民執行部が裏金問題の責任をとって離党や議員辞職を求めたと、読売新聞が一面で報じたのは1月25日。

「岸田首相もこの内容は把握していなかったといい、この『自民執行部』が茂木氏を指すのは明らかでした。読売新聞には茂木氏のお気に入りの女性記者がおり、これまでも茂木氏は自身の幹事長続投など、自分にとって都合のいい記事を読売に書かせていました。女性記者も茂木氏に気に入られているから日々余裕で、勤務中もスマホゲームをしばしばやっているほど。今回も茂木氏が、安倍派幹部が離党や議員辞職をせざるを得ない流れをつくろうと、いち早く読売にリークしたのでしょう」(全国紙政治部記者)

かつて安倍政権時代には「いつかウチ(茂木派)が政権を取り戻す」と記者の前で鼻息荒く語っていた茂木氏。安倍派幹部に厳しい世論を味方につけて勝負に出た形だが、まさかこの日のうちに自身が政治家人生最大のピンチに追い込まれるとは…。

「本流」小渕氏か、「傍流」茂木氏か…派内は様子見
25日、茂木派に所属していた小渕優子選対委員長が、茂木派からの離脱を表明。自民党の政治刷新本部で出た「党幹部が派閥を離脱すべきだ」との意見を「重く受け止めた」と理由を述べた。その日のうちに、「参院のドン」として知られた青木幹雄元官房長官の長男・青木一彦氏の退会の意向も報じられた。

「2人がこの機会に、折り合いの悪かった茂木氏から離れようと考えたのは明らかでした。茂木派はかつて、小渕氏の父・恵三氏が率いた派閥『平成研究会』。いわば小渕氏は派閥の『本流』で、日本新党を経て自民党に入った茂木氏が『傍流』だったのです。小渕氏は、恵三氏らこれまでの平成研が大切にしてきた沖縄振興政策に関心を示さない茂木氏に不満を抱いていました。小渕氏とタイミングを合わせるように退会の意向を示した青木氏も、父・幹雄氏が小渕内閣で官房長官を務めた経緯もあって小渕氏に近く、茂木氏とは距離があります」(全国紙政治部記者)

小渕氏、青木氏に続いて関口昌一・参院議員会長ら参院幹部3人や古川禎久元法相らも相次いで退会を表明。30日の茂木派の意見交換会では、派閥として解散することは確認された一方、政策集団としての存続の可能性は残っている。

「茂木派は歴史的に参院議員の力が強く、参院茂木派は『鉄の結束』と言われてきたが、多くの議員が退会を表明した参院幹部にすぐについて行くという状況でもない。かといって、人望のない茂木氏を積極的に支えたいというわけでもない。茂木派に残ったほうがいいのか、小渕氏について行ったほうがいいのか、みな様子見の状況だ」(茂木派関係者)

9369OS5:2024/02/01(木) 09:30:37
「ドライバー池田」と「ドリル優子」
茂木派の中でも「将来の首相候補」と目されてきた小渕氏だが、すぐに小渕氏について行こうという動きが広がらない背景には、やはり「ドリル事件」がある。

「昨年9月の党役員人事で選対委員長に就いた小渕氏ですが、ドリル事件について問われて涙目で答えるなど、いまだ影響は残っています。しかも、今回逮捕された池田佳隆容疑者の秘書が『池田容疑者の指示で、事務所のパソコンをドライバーで壊した』と話したことが報じられたことで、『ドリル優子』も蒸し返されてしまいました。今後も池田容疑者の裁判などのたびに『ドライバー池田』と『ドリル優子』がセットで思い出されるでしょう」(全国紙政治部記者)

一方、茂木派の分裂含みの騒動でいったん胸をなでおろしているのが、安倍派幹部だ。

「茂木氏から離党や議員辞職を迫られた安倍派幹部ですが、茂木氏自身の足元がゆらぎ、それどころではなくなっているため、離党や議員辞職を求める圧力はいったん弱まりました。安倍派5人衆を通じていまだに政界に力をもつ森喜朗元首相も、5人衆が党内に留まれるよう、麻生太郎副総裁らに働きかけたようです」(同)

安倍派は30日、常任幹事会を開いたが、安倍派幹部は改めて離党や議員辞職を否定。若手・中堅議員は塩谷立座長に対し、政治責任をとるよう決議文を提出したが、幹部はのらりくらりとかわしている状態だ。

「茂木の乱」の不発、再びスキャンダルを蒸し返された「ドリル優子」、責任をとらないままで若手・中堅の不満を解消できない安倍派幹部……。『ポスト岸田』が次々と自滅していくなか、一番得をしているのは、岸田首相かもしれない。

取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班

9370OS5:2024/02/01(木) 10:02:50
茂木派退会議員 現在8名
参議院
関口昌一参院議員会長
石井準一参院国対委員長
福岡資麿参院政審会長
青木一彦 (青木幹雄の息子)

衆議院
小渕優子選対委員長
西銘恒三郎
船田元 衆院議員総会長
古川禎久

9371OS5:2024/02/01(木) 13:31:08
https://news.yahoo.co.jp/articles/03e93b6c68a46c358c1943fca3b92c69ea9e2795
自民、時代は無派閥か 「反派閥」グループ結成やポスト見据え存在感 静観する議員も
1/31(水) 19:32配信
産経新聞
自民党の野田聖子元総務相(中央)=26日、国会内

自民党の派閥パーティー収入不記載事件を受けて派閥政治に厳しい視線が注がれる中、無派閥議員が「反派閥」の議員グループを立ち上げるなど活動を活発化させている。派閥単位で党内情勢が決する従来の構図が崩れつつあり、主流派への返り咲きや9月の総裁選を見据えた環境整備と目される。一方、無派閥が脚光を浴びる状況を前に静観の構えを崩さない議員も。岸田派(宏池会)など4派閥が解散を決め約190人が新しく無派閥になることで、「元祖」無派閥の存在感が低下された形ともなっている。


■無派閥のポスト岸田、動く

「今年は最初で最後の大きな勝負に出る年だ。一部の権力者がトップを決める時代に終止符を打てたのは大きい」

自民党の無派閥の野田聖子元総務相は28日、地元・岐阜市の党会合でこう語った。野田氏は令和3年9月総裁選で首相に挑んだ経験を持つ。

周囲に「毎年同じようなことを言っている」と打ち消すものの、次期総裁選の出馬に意欲を示した格好で会場は盛り上がった。

同じく同総裁選で戦った高市早苗経済安全保障担当相も〝次〟を意識したかのような言動が波紋を広げた。

「被災地の復興に影響が絶対出ないようにしてほしい」

高市氏は27日、長野市の会合で、能登半島地震を受けて開催が不安視される2025年大阪・関西万博の延期を岸田文雄首相に対し、こう進言したことを明らかにした。

現職閣僚が国家プロジェクトの延期に言及するのは異例。閣内不一致との観測も飛び交ったが、高市氏には建設業界から地震発生に伴う資材不足を懸念する声が寄せられていた。高市氏は周囲に「現状を首相に伝えないと、それこそまずい」と漏らす。

■無派閥から議論をリードも

無派閥の「ポスト岸田」が注目される一方、無派閥をテーマにした新たなグループ結成も相次いでいる。

赤沢亮正、坂井学両衆院議員らは19日に「無派閥情報交換会」を立ち上げ、19人を集めた。11日に発足した政治改革を巡る党政治刷新本部の議論を念頭に発信力の強化が目的となる。

赤沢氏は石破茂元幹事長の、坂井氏は菅義偉前首相の最側近。初回会合は2人に近いメンバーが顔を揃え、「すわ、石破、菅両氏の別動隊か」と永田町がざわついたが、岸田政権下で不遇を余儀なくされた赤沢氏、坂井氏ら無派閥議員の存在感を発揮するための舞台装置といえそうだ。

22日には無派閥の和田政宗、青山繁晴両参院議員らが派閥全廃を求める議員連盟「政治変革会議」を発足させた。初回会合に15人(代理含む)が集まり、総裁選出馬を公言する青山氏が代表に就いた。

■2割→7割、「元祖」存在感が希薄に

両グループがそれぞれ結成を同僚に働きかけている段階で、首相は19日、岸田派の解散を突如表明した。二階派(志帥会)、安倍派(清和政策研究会)、森山派(近未来政治研究会)も解散で追随し、無派閥議員は党内の2割から7割に急増する。元祖・無派閥の集団から党内議論で突き上げを食らう前に機先を制した形となる。

ある無派閥の現役閣僚は、無派閥議員が活動を活発化させる背景について「非主流派生活が長い人もいるから仕方がない。自分も地元から『派閥に入れ、入れ』といわれ続けた」と理解を示す。

■「格好悪い」指摘も

一方、旧石破派(水月会)出身で無派閥の平将明衆院議員は23日、動画投稿サイトの番組で共演者から無派閥に有利な情勢を指摘されると、こう語った。

「ここぞとばかりに『俺は無派閥だ』とやるのも格好悪い。『だっさー』みたいな感じがする。本当に派閥にお世話になった人ほど『派閥解消しろ』と言っているのもみると、なかなかね…。俺にはできないな」

無派閥のベテランは無派閥議員のグループ化について、「ことが起きてから作るべきではない。腹の中が見えてしまう。欲望丸出しだよ」と指摘している。(奥原慎平)

9372OS5:2024/02/01(木) 15:16:03
https://news.yahoo.co.jp/articles/004f3c70b20c36a035495879313bbbec2197b4b7
自民麻生派、活動継続を確認 岩屋毅元防衛相の退会受理
2/1(木) 14:22配信
産経新聞
岩屋毅氏

自民党の麻生太郎副総裁が会長を務める麻生派(志公会)は1日、東京都内の派閥事務所で会合を開き、引き続き所属議員同士の情報共有などを目的に定例の会合の開催を継続していくことを確認した。同派は、党政治刷新本部の中間取りまとめに沿って、政策集団として存続する方向で一致している。

同日の会合で麻生氏は、「変えるべきものは何か、変えてはならないものは何か、いましばらく時間をかけ、しっかり考えをまとめていきたい」と述べたという。政策集団としての細かな運営方針の決定に関しては麻生氏に一任するとしている。

また、同派事務局長の井上信治党幹事長代理は会合後の記者団の取材で、岩屋毅元防衛相の退会届を同日付で受理したと明かした。

9373OS5:2024/02/01(木) 15:28:15
https://news.yahoo.co.jp/articles/004f3c70b20c36a035495879313bbbec2197b4b7
自民麻生派、活動継続を確認 岩屋毅元防衛相の退会受理
2/1(木) 14:22配信
産経新聞
岩屋毅氏

自民党の麻生太郎副総裁が会長を務める麻生派(志公会)は1日、東京都内の派閥事務所で会合を開き、引き続き所属議員同士の情報共有などを目的に定例の会合の開催を継続していくことを確認した。同派は、党政治刷新本部の中間取りまとめに沿って、政策集団として存続する方向で一致している。

同日の会合で麻生氏は、「変えるべきものは何か、変えてはならないものは何か、いましばらく時間をかけ、しっかり考えをまとめていきたい」と述べたという。政策集団としての細かな運営方針の決定に関しては麻生氏に一任するとしている。

また、同派事務局長の井上信治党幹事長代理は会合後の記者団の取材で、岩屋毅元防衛相の退会届を同日付で受理したと明かした。

9374OS5:2024/02/01(木) 17:35:37
https://news.goo.ne.jp/article/dailyshincho/politics/dailyshincho-1084611.html
「組織より自分の政治生命を優先」 萩生田光一前政調会長、派閥の総会から“雲隠れ”の舞台裏
2024/02/01 06:07デイリー新潮

「組織より自分の政治生命を優先」 萩生田光一前政調会長、派閥の総会から“雲隠れ”の舞台裏

個利個略の男

(デイリー新潮)

 自民党派閥の裏金事件を受けて、自身が会長を務めた宏池会の解散を表明した岸田文雄総理には「党より政権の存続を優先した」という怨嗟の声が少なくない。

 一方で、逮捕者を出した最大派閥の安倍派幹部には「組織より自分の政治生命を優先した」との評が。“5人衆”の一人、萩生田光一前政調会長のことである。

「1月19日夜、党本部で安倍派の議員総会が行われ、全会一致で解散が決議されました。会はおよそ1時間半にわたって紛糾しました」

 とは安倍派の中堅幹部。

「若手からは“早く解散すべきだ”との声や、幹部の責任を問う意見が飛び出した。西村康稔前経産相や松野博一前官房長官、世耕弘成前参院幹事長、そして高木毅前国対委員長の四人はうつむき加減で沈黙。お家存続の可否を仲間と議論する重要な場でしたが、萩生田さんの姿はありませんでした」

子飼いの候補者の応援に
 かつては会長の座を目指した派閥の、大事な場面で雲隠れ。その行く末を打ち捨てて向かった先は、自身の選挙区(東京24区)がある八王子市だった。2日後に控えた市長選挙に出馬していた、子飼いの候補者の応援に駆け付けていたのだ。

 自民党の都連幹部が言う。

「萩生田さんが来たのはJR八王子駅近くの、自公が推薦する初宿(しやけ)和夫候補の演説会場でした。ただ、裏金問題に関する聴衆からの質問を嫌がったのか、街宣車には上らず、その脇で笑みを浮かべるだけ。ついぞマイクを握りませんでしたが、“オレが表に出過ぎるとマイナスになるだろ”と理由を周囲に話していました」

 選挙戦は事実上、三つどもえの争いとなった。元都庁職員の初宿氏、小池百合子都知事が特別顧問を務める都民ファーストの会に所属していた滝田泰彦元都議、同様に元都民ファ所属の元都議で、日本維新の会所属の衆院議員秘書の両角(もろずみ)穣氏の三人である。結果は初宿氏が激戦を制した。

「意外にも、都知事は都民ファOBの二人ではなく初宿を応援した。理由は昨年末の江東区長選の際、自公と密約を交わしたからだとされています。“江東区では都知事が支援する候補を自公が推薦する。その代わり都知事は八王子で元都民ファを応援しない”との内容だったとか」

 実際、江東区長選では小池氏が推す候補が当選した。

「双方が取り決めを守った結果、八王子では与党サイドが勝利した。この密約を裏でまとめたのが萩生田さんだったといいますね」

出馬を見送るよう圧力
 萩生田氏の八王子市長選挙への執着は並大抵ではない。水面下では初宿氏の対抗馬の妨害にも動いていた。

 別の都連関係者の解説。

「初宿さんと滝田さんより、両角さんの出馬表明はひと月ほど遅かった。両角さんは元八王子市議で保守系会派に属していたこともあり、萩生田さんは初宿さんの票が食われることを恐れ、彼に出馬を見送るよう圧力をかけています。個人的な関係から両角さんの応援をしていた維新の国会議員や関係者にも激怒し、懇意の維新幹部に支援中止を申し入れてもいました」

 その圧力に屈したのか、東京維新の会は19日に初宿氏の支援を表明している。

「萩生田さんは街頭での演説を避ける一方、数十人規模のミニ集会で裏金事件を念頭に“私が検察に連れて行かれることはありませんから”と軽口をたたいていた。反省などしていませんよ」

 守るべきは仲間より自分。先の会見での無機質な釈明も、国民はおろか周囲の理解すら得ることはあるまい。

「週刊新潮」2024年2月1日号 掲載

9375OS5:2024/02/01(木) 19:59:33
https://news.yahoo.co.jp/articles/94b179aa8cee8fd4fde18b4bdd42043c4e9047ec
自民安倍派、45年の歴史に幕 幹部の処分巡り岸田首相と茂木幹事長に温度差も
2/1(木) 19:24配信
産経新聞
自民党安倍派(清和政策研究会)の議員総会であいさつする塩谷立座長(奥左から2人目)=1日午後、東京都千代田区(岩崎叶汰撮影)

自民党派閥のパーティー収入不記載事件を受け、解散が決まった同党最大派閥の安倍派(清和政策研究会)は1日、党本部で最後の議員総会を開き、約45年の歴史に幕を下ろした。ただ、2日からは派幹部らへの事情聴取が始まり、今後もいばらの道が待ち受ける。岸田文雄首相(党総裁)と茂木敏充幹事長の処分を巡る温度差も表面化し、党内には疑心暗鬼が渦巻いている。

【グラフィックで見る】塩谷座長を含む安倍派幹部6人を巡るパーティー券収入の流れ

■出席者からの拍手はまばら

「歴史ある清和研を閉じなければならないのは断腸の思いだ」。安倍派の塩谷立座長は総会冒頭、こう述べた。「日本の政治の中でまた活躍していただきたい」とも語りかけたが、出席者からの拍手はまばらだった。

派閥として一区切りはつけたが、今後も塩谷氏ら同派幹部の前途は険しい。2日からは森山裕総務会長らによる事情聴取が行われ、党執行部が聴取内容を踏まえて処分を検討するからだ。

聴取を巡る過程では首相と茂木氏の思惑の違いも浮き彫りとなった。

「離党というのはひどいじゃないか!」

1月25日、麻生太郎副総裁の事務所を訪れた安倍派後見役の森喜朗元首相は怒気をあらわにしてこう訴えた。怒りの原因は同派幹部の処分の方向性だ。幹部には森氏が引き立ててきた西村康稔前経済産業相や萩生田光一前政調会長ら同派の「5人衆」が含まれるが、24日には茂木氏が同派幹部の離党勧告処分を検討していると報じられていた。

■銀座クラブ問題との整合性

麻生氏は「そんな話はありません」と森氏をとりなし、茂木氏も周囲に「安倍派幹部から相談があり、『自分で考えることだ』と話した。厳しい処分を伝えたことはない」と説明したという。

だが、自民関係者は、茂木氏が新型コロナウイルス禍の緊急事態宣言の発令中に東京・銀座のクラブを訪れた松本純元国家公安委員長ら「銀座3兄弟」に離党勧告が下された前例との整合性を重視していたと語る。

これに対し、首相は当初から同派幹部らの説明責任を優先する。茂木氏の同派を突き放すような態度に「どういうつもりなのか分からない」と周辺にいぶかしむ様子も見せていた。党重鎮は「安倍派幹部を処分し、同じく刑事処分を受けた岸田派(宏池会)にも波及させようとしていたのだろう」と指摘する。

■処分求める声、日増しに強く

首相と茂木氏の溝は深まるばかりだが、安倍派幹部への処分を求める声が日増しに強まっているのも事実だ。昨年12月に首相が同派幹部の強い要請で交代を見送った同派の小森卓郎元総務政務官ら2人にキックバック(還流)の不記載が判明し、1月31日に更迭されたことが決定打となっている。

同派幹部の処分は不可避との見方もあるが、首相が下す処分内容によっては政権を支えてきた安倍派とのしこりになりかねない。首相は難しい判断を迫られる。(永原慎吾、竹之内秀介、永井大輔)

9376OS5:2024/02/01(木) 20:06:17
https://news.yahoo.co.jp/articles/af184c2400ad3482ebeacb5600e1d6bed565b535
「小渕の乱」が茂木派を直撃 派閥解消の動き急加速〝ポスト岸田〟に影響大 所属議員は政策集団に残る意味を見いだすのか
2/1(木) 17:00配信

夕刊フジ
茂木氏が率いる平成研究会からは離脱者が相次いでいるが…

【ニュース裏表 安積明子】

自民党の小渕優子選対委員長が25日、所属する茂木派(平成研究会)会長の茂木敏充幹事長に、派閥離脱届を提出した。自民党派閥のパーティー収入不記載事件を受けて解散表明する派閥も出るなか、「(党役員だから)ケジメとして判断した」という。

【アンケート結果】次の首相にふさわしいのは…

小渕氏は昨年9月、選対委員長の就任記者会見で、時折涙ぐみ、悲壮感すら漂う表情を見せていた。今回は離脱の経緯を問う記者に対し、「トイレに行くんじゃないから、一人で判断した。政治家なので」と答えた。余裕すら感じられるやり取りに、「小渕氏が独り立ちした」との印象が広がった。

この小渕氏離脱と前後して、茂木派では「うねり」が起きた。青木一彦参院議員らも離脱を表明するなど同調や追随の動きが出ているのだ。

青木氏の父は昨年6月に死去した青木幹雄氏だ。小渕氏の父、小渕恵三元首相の〝腹心〟で、小渕内閣の官房長官を務め、自民党参院会長なども歴任した〝ドン〟である。

恵三氏亡き後、幹雄氏の悲願は「優子を総理にする」ことだった。

一方、幹雄氏は茂木氏を蛇蝎のように嫌ったとされる。自身の葬儀をめぐり、「(茂木氏名義の)花は受け取るな」と強く拒否する遺言を残したほどだったという。

派閥の歴史に足跡を刻む大物政治家を父に持つ小渕、青木両氏が平成研を去れば、茂木派の〝核心部分〟がなくなることにもなりかねない。

同派の参院議員では、関口昌一党参院会長、石井準一国対委員長、福岡資麿政審会長も離脱を表明した。最長老格の船田元党衆院総会長も、退会をほのめかしている。

茂木氏は、今年9月の党総裁選への出馬を模索しているが、派閥内も掌握できないようでは、「ポスト岸田」への夢もついえかねない。茂木氏の〝危機〟はほかにもある。

読売新聞は25日朝刊1面で、「安倍派幹部に離党要求」「自民執行部 塩谷、松野氏ら念頭」と報じた。「自ら身を処さない場合、党として厳重な処分を科すことを検討している」ともあった。

記事に実名はなかったが、茂木氏は「(安倍派幹部)が『相談』に来たから、『厳しい声がある』と答えただけだ。呼び出したわけでも、処分を伝えたわけでもない」と番記者に説明したという。安倍派幹部は、果たして、そのように受け止めたのか。

岸田首相は、派閥から「人事とカネ」を切り離す方針という。茂木派は政策集団になる方向で調整をしていると報じられているが、所属議員は派閥に残る意味を見いだすのか。「小渕の乱」の展開に注目したい。 (政治ジャーナリスト・安積明子)

9377OS5:2024/02/03(土) 08:24:36
https://news.yahoo.co.jp/articles/90c6f8e1a22d85b022c366d68779bd2a997276b4
麻生副総裁のおばさん失言→撤回は「世論操作?」上川大臣の評価爆上がりで弱まった自民党への風当たり
2/3(土) 5:32配信

週刊女性PRIME
麻生太郎

 発端は1月28日、麻生氏が講演で上川陽子外務大臣について触れたことだ。以下がその発言。

【写真】「根津甚八さんに似てる?」若かりし頃の麻生副総裁がイケメンすぎた

「俺たちから見てても、ほ〜この“おばさん”やるねと思いながら、この間ニューヨークで会ったけど、少なくともそんなに美しい方とは言わんけれども、外交官の手を借りなくて、『私がやるからいい』って、どんどん会うべき人たちには自分で予約を取っちゃう。あんなことができた外務大臣は今までいません。新しいスター、新しい人がそこそこ育ちつつあるんだと思いますね」

 麻生氏は容姿を揶揄しながらも上川大臣を絶賛。麻生氏なりの最大の“褒め言葉”だったのだろうか、だが野党から「『ルッキズム』のようなことを口にしてはいけないのは、一般社会では常識だ」と激しく批判された。

この発言は一発アウト。さすが“失言王”
 一連の流れを受け、上川大臣は1月30日の閣議後の記者会見で本件に言及。

「さまざまな意見や声があることは承知しているが、どのような声もありがたく受け止めている。国民に理解され、支持される外交を展開していくことに専心しているところで、これからも日々努力していきたい」

 と問題視しない認識を示していた。

 上川大臣が“大人の対応”をしたところで問題は収束したように思われたが、ネットでの炎上は収まらなかった。

《会社員ならこの発言は一発アウト。さすが“失言王”ですね》

《森喜朗氏の五輪での問題発言と言い、日本のいい恥さらし。やめてほしいよね》

 麻生氏はこれまでにも数々の失言が物議を醸していて、“失言王”と揶揄されることも。今後の出方に注目が集まっていたが、2月2日、ついに麻生氏がついに口を開いた。

風向きが変わった?
 麻生氏はテレビ朝日の取材に対して、

「容姿に言及したことなど表現に不適切な点があったことは否めず、指摘を真摯に受け止める」

 として、発言を撤回したのだ。これに対して、ネットは、

《一度公で発言してしまった事は、撤回出来ない》
《麻生氏が今でも自民党の副総裁なのが理解出来ない》

 そんな麻生氏への批判の声と同じくらいあがったのが、上川大臣を評価する声だった。

《上川大臣のほうが何枚も上手で器の大きさが違う》
《上川大臣は淡々と業務をこなしていて安心感がある》
《麻生さんの毒舌で上川さんの人気がさらに向上しました》

 すると、こんな声も上がっていて……。

《あえて物議を醸す発言をして、世論の注目を上川氏に集中させた》
《麻生氏の世論操作では?》

 などと、麻生氏の“策士ぶり”が囁かれている。本当の狙いはどこにあったのか? ただ完全“逆風”状態にあった自民党の風向きが少し変わったのは間違いない。

9378OS5:2024/02/03(土) 09:09:02
https://news.yahoo.co.jp/articles/43082bcabb81dd97ee7705b2e266dcc72ae4abe0
自民関係議員聴取、成果に疑問の声…茂木氏は銀座通いで3人離党したのは「厳しかった」
2/3(土) 7:14配信

読売新聞オンライン
(写真:読売新聞)



 自民党は派閥による政治資金規正法違反事件に関係した議員への事情聴取を2日に始め、実態解明の作業に乗り出した。世論の批判が収まらない中、自浄作用をアピールする狙いがある反面、聴取で十分な成果が上がるかどうか疑問視する見方が多く、関係者への厳しい処分につながるかも不透明だ。

 「聞き取り作業の進捗(しんちょく)状況を受け、党としても説明責任を果たしていきたい」

 岸田首相(党総裁)は2日、首相官邸で記者団にこう述べ、党として実態把握を進める意義を強調した。

 聴取実施の背景には、東京地検特捜部の捜査は終結したものの、党としては事件の詳細や全容を把握できていないとの問題意識がある。聴取は森山総務会長、渡海政調会長、小渕優子選挙対策委員長ら党幹部6人が3グループに分かれ、約90人を対象に弁護士同席で行われる。

 2日は、森山、小渕両氏がペアになり、国会からほど近い東京都内のホテルで午後から聞き取りをした。収支報告書への不記載額や使途、経緯などを確認した。連日実施して2月上旬をめどに作業を終え、茂木幹事長に報告書を提出する予定。

 自民は聴取結果を公表することで、「事件をうやむやには終わらせない」との姿勢を示して国民の批判を和らげたい考えだ。ただ、政府・自民内では、新事実が明らかになる可能性は低いとの見方が出ている。政府高官は「特捜部の捜査を超える聴取は不可能。議員は地検に話した以上のことは話せないだろう」と語る。

 焦点となるのは、聴取結果を踏まえた党としての対応だ。政治資金パーティー収入を議員に還流し、裏金化していた安倍派の幹部らに対しては、党内にも厳しい処分を求める声がある。

 党には、党の役職停止、離党勧告、除名などの処分があるが、執行部には「地検が立件できなかったのに重い処分を科せるのか」との見方がある。2021年の新型コロナウイルスの緊急事態宣言中、東京・銀座のクラブ通いが判明した議員3人は離党したが、茂木幹事長は1日のBSフジの番組で「今までの基準からすると厳しかった」と述べ、参考にならないとの考えだ。

 とはいえ、党内では「銀座通いより裏金の方が重大なのは明らか。それより軽い処分では国民の理解は得られない」(中堅)との声が根強い。処分の結果次第では聴取の意義が問われる事態に発展しかねず、執行部は難しい判断を迫られる。

氏名公開基準 引き下げ要望…令和臨調提言 パーティー券購入者
 経済界や学識経験者らでつくる「令和国民会議」(令和臨調)は2日、東京都内で記者会見し、政治資金制度の改革に向けた緊急提言を公表した。透明性確保のため、政治資金パーティー券購入者の氏名などの公開基準を現在の「20万円超」から「5万円超」に引き下げることなどを与野党に求めた。

 提言では、与野党が今国会中に「直ちに合意すべき事項」として、パーティー券購入者の公開基準額引き下げのほか、パーティー券の現金による売買禁止、会計責任者らが政治資金収支報告書に虚偽記載を行った場合の政治家の責任を問う仕組み作りなどを掲げた。

 議員個人が政党から受け取る「政策活動費」の使用後の領収書提出や使途の記載義務づけ、収支報告書のデジタル化などは制度設計に時間を要するとして、今国会中に「道筋をつけるべき事項」とした。

 政治資金を巡る一連の事件について、提言では「不透明な資金の授受を可能にしているシステム自体の包括的かつ抜本的な改革が求められる」と結論づけた。

安倍派・二階派の報告書訂正提示
 自民党は2日の衆参両院の予算委員会理事会で、派閥の「政治とカネ」の問題を巡り、安倍派(清和政策研究会)と二階派(志帥会)の政治資金収支報告書の訂正内容をまとめた文書を提示した。

 文書には派閥から支出を受けた政治団体名しか記されておらず、野党は5日午前の理事会で政治団体の代表を務める議員名を加えた資料を出すよう要求した。

9379OS5:2024/02/04(日) 10:24:51
https://news.yahoo.co.jp/articles/f8d1465ad1d11dc39a9c829f6768183c18962940
自民、揺れる存続2派閥 茂木派、退会者止まらず 麻生派「守旧派」批判も
2/4(日) 7:20配信

時事通信
自民党両院議員総会に臨む(右から)岸田文雄首相(同党総裁)、麻生太郎副総裁、茂木敏充幹事長=1月26日、国会内

 自民党の麻生派(志公会)と茂木派(平成研究会)が「政策集団」として存続する方針を確認し、政治資金の裏金事件を踏まえた党内6派閥の対応が出そろった。

【ひと目でわかる】特定パーティー収入ランキング

 ただ、両派内では依然、解散を求める声がくすぶり、茂木派では退会の動きに歯止めがかからない。2派の動揺は続きそうだ。

 「閉鎖性を見直さなければいけない。(他派閥との)掛け持ちはあり得る」。茂木派を率いる茂木敏充幹事長は1日夜のテレビ番組で、他派閥との掛け持ちを容認する可能性に言及した。

 毎週木曜日の昼に一斉に定例会合を開き、掛け持ちを禁じるのが自民党派閥の長年の慣行だ。この点が緩やかな「グループ」との最大の違いだった。見直せば結束が揺らぐ恐れもあるが、茂木派関係者は「柔軟路線に転じなければいけないほど茂木氏は追い詰められている」と指摘した。

 実際、茂木派は求心力が低下しつつある。小渕優子選対委員長が1月25日に退会を表明すると、青木一彦参院議員も同調。2人の父、小渕恵三元首相と青木幹雄元官房長官は派閥結成に深く関わり、優子、一彦両氏は同派「本流」と目されてきただけに、分裂への懸念が広がった。

 茂木派は同30日の会合で「いわゆる派閥としては解消し、政策集団に脱皮する」(茂木氏)との方針を確認。しかし、翌31日には船田元・衆院議員総会長、古川禎久元法相、関口昌一参院議員会長ら6人が一斉に退会届を提出。所属議員は事件前の53人から45人となった。

 かつて「鉄の結束」を誇った茂木派だが、茂木氏は「体育会みたいな感じではなくなる」と説明。派閥事務所廃止や政治団体解散にも柔軟な姿勢を見せる。ただ、派内にはなお「一度解散すべきだ」(閣僚経験者)との声がある。佐藤信秋参院議員は2月2日、派に残るかどうかについて、記者団に「様子を見る」と述べた。

 一方、麻生派からの離脱者は現時点で岩屋毅・元防衛相のみ。会長の麻生太郎副総裁は同派前身の河野洋平元総裁らのグループ(大勇会)の結成メンバー。事実上のオーナー派閥として求心力を維持し、茂木派ほど動揺は広がっていない。同1日には、毎週木曜の例会を派閥事務所で当面継続することを申し合わせた。

 ただ、安倍、岸田、二階、森山の4派閥が解散を決定し、茂木派も従来派閥からの「脱皮」を模索する中、党内では「麻生派は最後の守旧派」(関係者)との批判が強まる。無派閥の閣僚経験者は「若手議員は選挙区で派閥所属を批判されれば浮き足立つ。麻生派だってどうなるか分からない」と話した。

9380OS5:2024/02/05(月) 23:21:03
https://news.yahoo.co.jp/articles/450c824505be07dd8496c2a7fe3d7220b1f2d2aa
「菅 vs 麻生」のバトルが激化し、自民党は「焼け野原」に…「ポスト岸田」を次々につぶす岸田総理の「恐ろしすぎる思惑」
2/5(月) 7:02配信
現代ビジネス
Photo by gettyimages

 今の日本政治は未曽有の危機にある。折からの自民党の派閥を巡る「政治とカネ」の問題により、国民の政治不信は頂点に達している。


 かつてこれほどの危機にあったのは、「昭和のロッキード事件」「平成のリクルート事件」など、数えるほどしかない。つまりこの危機的な状況を生み出した「政治とカネ」の問題は、それらに匹敵する「令和のリクルート事件」といってもよい。

 いや、考えてみれば「平成のリクルート事件」よりもさらに状況は「悪化」している。というのも、平成のそれは現職閣僚の更迭までには至らなかったが、今回の問題では、政権ナンバー2の官房長官も含めて安倍派の閣僚が4人も辞任するという大きな事態となっているからだ。

「立件されたら解散」の流れ
 しかし日本政治を揺るがすこの事態を前にして、結局、最も「トク」をしたのは岸田文雄首相だと言えるだろう。それを示すためにも、ここで一度、最近の首相の動きを整理しておこう。

 1月18日、岸田首相は宏池会(岸田派)の解散を検討していると表明した。すでに昨年の12月7日に派閥の会長からは退いていたが、岸田派も立件されるに及んだために踏み切ったのだろう。おそらく翌19日に予定されていた安倍派と二階派の会合の前に、ある種抜け駆け的に表明して、両派の「機先を制する」意図もあったと考えられる。

 この解散表明の影響は大きかった。これにより、「立件された派閥は解散する」という流れが事実上形成され、それに押される形で19日には安倍派、二階派の解散も決定された。その効果は内閣支持率にも如実に表れている。

 以前から岸田内閣の支持率は低迷していたが、こうした動きを評価したのか、1月のFNN・産経合同世論調査では、前月と比較して支持率が5ポイント回復。各種調査でも、「派閥解散を支持する」が「支持しない」を大きく上回っている。

 本来であれば「政治とカネ」の問題を追及されるべき政党の総裁であり、かつ裏金問題が明らかになった派閥の領袖だったにもかかわらず、最も窮地に陥るはずの首相が一定の評価を得ていたことになる。

 こうしてみると、やはりこの一連の「政治とカネ」の問題で、最も「トク」をしていたのは、他ならぬ岸田首相本人ということができるだろう。

自民党は「焼け野原」になった
最大派閥・清和会を率いていた安倍晋三元首相[Photo by gettyimages]

 以上のような動きは、結果として、党内でも弱小の「第四派閥」出身であった岸田首相が、他の派閥も解体される方向へ世論を誘導したと考えることはできないだろうか。

 領袖を失った最大派閥の安倍派をはじめ、自分に敵対する可能性のある他の派閥を解散させられれば、もはや党内の「数の力」に怯えることはなくなる。そういった側面から見れば、この岸田首相の動きは、特定の意図に基づいたものといえるだろう。

 そもそも自分の派閥が立件されるや否や、自らの「派閥」を解散することで、本来であれば「政治とカネ」の問題であったものを「派閥」の話へと論点をズラすことで、それ以上追及させないことに成功した。

 特に岸田氏自身が宏池会の領袖であった期間の「裏金」についても、派閥そのものを解消することでうやむやになった感があり、「自らの責任を回避」できた。あるいは、すでに派閥を離脱しておりメンバーではない岸田氏が、岸田派解散への流れを作るということ自体がおかしな話であり、最初から責任回避のための「偽装離脱」だったのではないかと疑われても仕方ないだろう。

9381OS5:2024/02/05(月) 23:21:27
 また同時に、最大派閥の安倍派や非主流派の二階派を解散させることで、秋の総裁選に出馬しそうな対立候補をつぶし、言ってみれば「焦土作戦」を成功させたといえる。内閣支持率がいかに低迷したとしても、対立する可能性のある派閥を解散させて総裁の地位さえ盤石にしておけば、再選されるのは間違いない。

 くわえて今のように自民党に逆風が吹く状況であれば、だれも次期総裁の候補者として積極的に声を上げないだろう。そして総裁だけが持つ公認権を武器にすれば、党内で岸田氏に対立する動きは見せにくくなり、権力はますます総裁に集中して、さらに政権を継続できる可能性は高まる。

 まるで「焼け野原」となった自民党の総裁になっても利はないうえ、そもそも派閥が「焦土」と化しては対立候補も出現しない。かくして、岸田首相の「焦土作戦」は成功することとなる。

「岸田小劇場」の開幕
派閥をめぐって意見が衝突する菅義偉前首相と麻生太郎副総裁[Photo by gettyimages]

 現在では「派閥」というものは、国民から自民党に特有のものとして捉えられているむきもある。そのため「派閥」が議論の焦点になると、必然的に報道は自民党の話題だけに集中することとなり、ここに派閥を巡る「正義の派閥解散」側と「悪の派閥維持」側という劇場型政治、すなわち「岸田小劇場」が開幕する。

 なお「“小”劇場」としたのは、岸田氏がこの状況をどこまで意図していたか不明であり、また小泉純一郎氏、小池百合子氏といったカリスマ政治家が「国民」に向けて劇場型政治を展開したのに対して、パフォーマンスが必ずしも上手ではない岸田氏は、自民党内で「ポスト岸田」を出現させないために「自民党議員」を対象にしていると考えられるからだ。

 しかし「小劇場」とはいえ、その効果は絶大だった。第一に、所属議員が東京地検に立件された安倍派や二階派を出し抜き、「政治とカネ」の問題が、あたかも「派閥に特有の問題」であるという印象付けに成功した。つまり「派閥=悪」という印象を植えつけることで、自民党内では集団として行動できないよう制限を課すことに成功した。

 さらに「派閥を解散することこそが正義」という論調は、裏返すと「派閥を維持することは悪」という議論に容易に転換しうる。その結果、選挙がいつあるかわからない衆議院議員を中心に、「派閥に属していては勝てない」という風潮が共有された。

 同時に国民は、勇気をもって派閥解消を推し進めた岸田氏にポジティブな印象を抱くことになる。こうして「正義の派閥解散」と「悪の派閥維持」という二項対立をベースとした、劇場型政治のお膳立ては完成する。

 第二に、そうした党内の「派閥」を巡る対立を報道させることで、自民党によるメディアジャックに成功した。

 まず党内に首相肝いりの「政治刷新本部」を立ち上げ、さらに「正義の派閥解散」を主張する菅前首相と「悪の派閥維持」を体現する麻生副総裁を配置。たとえ刷新本部が出した結論が玉虫色で実質的に何も言っていなくとも、菅氏、麻生氏といった首相経験者を敵・味方に分けて配置し、さらに安倍派の議員をもメンバーとすることで、メディアの注目を集め続けることに成功した。

9382OS5:2024/02/05(月) 23:22:24
 肝心の結論が出る前に岸田派の解消を打ち出したことも、首相自身が「正義の派閥解散」側の代表として躍り出ることに一役買っただろう。あとは正義と悪それぞれの代表として、岸田氏と麻生氏の仲たがいを報道させれば、メディアは「自民党のうちわの話」に終始するしかない。

 本来であれば野党が厳しく批判すべき局面だったが、そもそも自民党内の動きが目まぐるしく、各党の動向すら報じられなかったため、野党の支持率が上がることもなかった。1月1日に能登地震が起こり、自衛隊による救助や震災復興に関して政府与党ばかりが取り上げられ、実質的なメディアジャックになったことも影響しているだろう。

 かくして、岸田氏は「自分一人勝ち」の状況で、秋の総裁選を睨んでいるのだ。

「トク」をしたのは一人だけ
「ポスト岸田」の一人でもある茂木敏充幹事長[Photo by gettyimages]

 こうして岸田首相は、「政治とカネ」の問題を自民党に内在する「派閥」の問題にすり替えることによって、勧善懲悪の「岸田小劇場」を作り出すことに成功したといえる。その成果が内閣支持率の微増でもあるのだろう。

 さらに、岸田首相にとって追い風となっているのは、小渕優子選対委員長の行動だ。1月25日に小渕氏は所属している茂木派を退会したことを発表したが、これによって派閥を維持し続けるとの意向を示していた「ポスト岸田」の一人・茂木敏充幹事長が、自派閥において求心力を低下させていると明らかになった。

 そもそも「平成政策研究会」こと茂木派は、元をたどれば小渕氏の父・小渕恵三元首相が領袖を務める「小渕派」だった。かつての領袖の後継者である小渕氏が退会を表明したことは、大きなインパクトがある。

 さらに「参院のドン」であった青木幹雄元参院幹事長の長男、青木一彦参議院議員も同様に退会すると発表し、茂木氏の求心力の低下は決定的となった。茂木派は「派閥」から「政策集団」へと変化するとも報じられており、茂木氏の地位の低下は避けられない。

 かくして、党内に向けて「派閥解消」を打ち出した岸田氏の「焦土作戦」によって、支持率が低いままでも政権が維持できるようになった。党内では「ポスト岸田」の出現を組織的に阻む結果となり、また対外的には折からの震災対応も利用しながら「岸田小劇場」によるメディアジャックを通じて、野党の支持率アップも阻止することができた。

 「派閥」を解消し自民党の国会議員が集団で行動できなくなれば、公認権や党内の人事権をちらつかせることで、党の総裁である岸田首相の権力基盤は強化される一方だろう。

 しかし噴出した「政治とカネ」の問題は、はたして国民の納得がいく形で議論され尽くしたのだろうか「悪かったのは特定の『派閥』であり、そこを解消したのだから、政治資金規正法の改正は最低限のものでいいだろう」と、玉虫色で終わる可能性もある。

 パーティー券の問題だけでなく、国民の血税を集めて政党に交付される「政党交付金」や、使途の公開の不要な「旧文通費」、そして政党交付金が原資の一部と考えられる「政策活動費」も使途の公開は不要である。こうした「政治とカネ」の問題の透明化こそ、求められているといえるのではないだろうか。

 必要な法改正を抜本的に行うことこそ、国民から望まれている。政権を維持しようとするならば、岸田首相にとって最優先の課題であることを忘れてはならない。

さらに関連記事【麻生太郎、万事休す…ブチ切れて「派閥破壊」岸田文雄がついに「無敵の総理」になってしまった】では、岸田首相と麻生氏の「バトル」の詳細についてもお伝えしている。

白鳥 浩(法政大学教授)

9383OS5:2024/02/06(火) 20:38:35
https://news.yahoo.co.jp/articles/5e68f2d282874344f05ef3b5894c86cf0eccaa43
「次の首相」狙う茂木氏の頼みは麻生派 “敵”は森元首相が推す小渕氏、または派内の閣僚経験者か
2/6(火) 19:02配信

AERA dot.
衆参ダブル補選後、取材に応じる茂木敏充幹事長と小渕優子選挙対策委員長=2023年10月22日、東京・永田町の自民党本部

 安倍派の裏金事件を機に岸田文雄首相の岸田派も解散するなど派閥の解散が進む自民党だが、瀬戸際で方向性が定まりにくいのが茂木敏充幹事長が会長を務める茂木派(平成研究会)だ。派閥が茂木氏の力の源になっていただけに、簡単には解散できない事情がある。一方で、これを機にと派閥から離脱する議員もいる。自民党内の“政局”に大きく影響してくるだけに、それぞれの思惑が絡み、動きが活発化している。

【写真】意外?といえば意外。茂木氏が警戒すべきは小渕氏ではなくこっち

 1月25日、茂木派の小渕優子選対委員長が退会を表明し、その後、26日には青木一彦参院副幹事長も後を追う形で退会を表明した。小渕氏の父恵三氏と、青木氏の父幹雄氏は、恵三氏の首相時代に幹雄氏が官房長官として支えた間柄だ。

 こうした動きは派閥内の他の議員にも影響したようだ。

 26日夕。茂木派の複数の議員にSNSでメッセージがまわった。

<いい機会なので、茂木から離れようではないか。風が吹いてきた>

<会長だったから支えてきたが、派閥がなくなればカネもポストも握れない。乗り換える理由になる> 

<いずれ小渕をトップにして、青木が支えるという体制ができるはずだから、そちらに乗るか> 

 などと記されていた。

■派閥離脱者続出で茂木氏には苦しい展開

 SNSを受け取り、「いいね」と返信した茂木派のある参院議員は、

「茂木派は、茂木氏が会長ではあるが、小渕氏を首相に、という勢力が青木氏をはじめ参院ではかなりいる。岸田派の解散が、ケンカ別れにならずに茂木派から離れるいい口実になったということです」

 と話した。

 小渕氏や青木氏のほか、関口昌一・党参院議員会長ら複数の派閥幹部も同調しており8人が退会を表明している。今後、さらに離脱する議員が出るとみられる。そうなると、「次の首相」を狙う茂木氏にとっては苦しい展開となる。

 茂木氏が自民党の幹部として力を保持できるのは、派閥の会長として多くの議員を束ねてきたからだ。総裁選となれば、派閥を動かして推薦人、票を集めることができる。茂木氏にとって、首相の座をつかむには、派閥の会長であることが絶対条件だったのだ。

 茂木氏は1月29日の記者会見で、茂木派について「いわゆる派閥としては解消する」と述べた。「カネと人事」から決別するとした、党の政治改革に向けた中間報告を意識したとみられるが、「政策集団」という形で外枠は残す方向だ。

 それに加えて、茂木氏が簡単に派閥を解散できない背景には、第2派閥を率いる麻生太郎副総裁との関係もある。茂木氏が次の総裁選で「ポスト岸田」をめざすには、派閥存続を訴え、「数の力」を保持しようとする麻生氏の後ろ盾が必要だからだ。

 そして、茂木氏が警戒するのは、早々と派閥を出た小渕氏だ。小渕元首相の娘であることに加え、森喜朗元首相という大きな後ろ盾がいる。

 森元首相が小渕氏を推すのは、小渕元首相や青木元官房長官との関係からだ。小渕元首相が病に倒れ、都内のホテルの一室に集まった党幹部、いわゆる“5人組”の密談で、小渕氏の後継に森元首相が座った。森元首相は、青木氏を引き続き官房長官に起用している。

 森元首相にとって、青木元官房長官は早大雄弁会の先輩でもあり、青木元官房長官の「お別れの会」では、生前本人が「いずれは党総裁に」と推していた小渕優子氏について、「あなたの夢、希望がかなうように努力する」とあいさつしている。森元首相にとっては小渕氏を支えるとの思いは強い。

9384OS5:2024/02/06(火) 20:39:02
■派閥離脱した小渕氏を森元首相がさらにプッシュ

 岸田派の国会議員は、

「『ドリル優子』とやゆされている小渕氏について、森元首相は岸田首相に『安倍派があなたを推しているのだから、小渕氏を幹事長に』と迫ったという。しかし、さすがにそこまではまずいと言って、選対本部長でなんとか納得してもらった。それほど、森元首相は小渕氏に入れ込んでいる」

 と打ち明ける。

 安倍派も解散となった現状で、小渕氏も茂木派を出るとなれば森元首相がさらにプッシュすることは十分、考えられる。

「森元首相も首相候補は握っておきたい。岸田首相が安倍派『5人衆』らにケジメを迫っているが、森元首相はなんとかそれを回避しようと、必死で動いている。ただ、5人衆は裏金で全員アウト。二度と浮上しないかもしれない。安倍派以外で森元首相のお眼鏡にかなう人となれば、小渕氏でしょうね。茂木氏のバックにつく麻生氏を含め、そこに物を言えるのは森元首相くらいしかいない」

 と安倍派の衆院議員は見る。

 最大派閥だった安倍派が解散し、5人衆全員が主流派から転落した。混沌(こんとん)としてきた岸田首相の「次」の候補に、小渕氏も名乗りをあげようとしているのだろうか。

「小渕氏が茂木派を割ったというのは当然、将来を見据えてのこと。小渕氏は昨年、選対本部長就任時『幹事長と思っていたのに』と上昇志向たっぷりに語っていたからね。茂木氏の欠点は、麻生氏のような上の立場の人とはいい関係が作れても、下からの評判がよくないこと。安倍派解散で茂木氏にはチャンスだったのに、敵は身内の小渕氏だった。ある意味、窮地に追い込まれていますね」

 そう話すのは、長年、自民党の政務調査役として手腕をふるった政治評論家の田村重信氏だ。

■茂木派の別の閣僚経験者も「次の首相」候補に

 そして、田村氏が注目しているのは、茂木派の加藤勝信元官房長官の存在だという。官房長官を退いてからは名前が聞かれなかった加藤氏だが、

「重要閣僚を経験しているので、次期首相の有資格者です。茂木氏は岸田首相より年齢が上だから、今年9月の自民党総裁選で勝負するしかないです。小渕氏はまだ若く、先に同じ派閥の加藤氏に譲ってその後に、という戦略も立ちます。また加藤氏が党役員、閣僚で小渕氏を支えてという形もあります。加藤氏がどう動くかが、小渕氏が浮上できるかどうかのカギかもしれません」

 と付け加えた。

(AERA dot.編集部・今西憲之)

今西憲之

9385OS5:2024/02/07(水) 14:43:28
https://news.yahoo.co.jp/articles/ab40c82fa1a42770e769157ca8f763087de6e77d
二階氏へ2年で10億円 自民本部から政策活動費
2/7(水) 12:31配信
時事通信
衆院予算委員会で答弁する岸田文雄首相(中央)=7日午前、国会内

 岸田文雄首相(自民党総裁)は7日の衆院予算委員会で、党本部が2020、21両年に計10億6930万円を二階俊博幹事長(当時)に政策活動費として支出していたと明らかにした。


 「法令に従って適切に使用されている」との認識も示した。立憲民主党の後藤祐一氏への答弁。

 首相によると、内訳は20年は6億3020万円、21年は4億3910万円。二階氏は在任中の約5年間で50億円程度の政策活動費を受け取っていたとされる。

9386OS5:2024/02/08(木) 09:20:05
https://news.yahoo.co.jp/articles/db587fbd675b0027ff7f9096f4707f054d12c3b4
石破グループ、政治団体の解散決定 「状況鑑みて」 勉強会は継続
2/7(水) 18:34配信
 自民党の石破茂元幹事長を中心とする石破グループ(旧石破派・水月会)は7日の会合で、政治資金規正法に基づく政治団体としての解散を決定した。勉強会などグループとしての活動は続ける方針。


 自民派閥の政治資金パーティー裏金事件を受け、政治団体の解散を決める派閥が相次ぐ中、石破グループも足並みをそろえることが望ましいと判断した。会合に出席したグループ幹部は「政治状況を鑑みて、我々もそれに従った。やましいことは何もしていない」と語った。

 石破派は2015年に結成されたが、石破氏が18、20年の総裁選でいずれも敗北したことで所属議員が減少。21年12月に他派閥と掛け持ち可能なグループに衣替えしたが、政治団体は残していた。

 政治団体の解散を決めたのは自民6派閥のうち岸田派、二階派、安倍派、森山派の4派閥。麻生派と茂木派は政治団体は解散せず、政策集団に移行する方針を示している。掛け持ち可能なグループでは、谷垣グループも政治団体の解散を決定している。【川口峻】

9387OS5:2024/02/09(金) 13:14:23
https://news.yahoo.co.jp/articles/98bdb43591dadfdd911c621afeb6d76424dd3f9a
「森元総理は塩谷さんを“いけにえ”に5人衆を守ろうと…」 渦中の安倍派・塩谷立座長は「私や幹部が辞めて決着する問題ではない」
2/9(金) 6:06配信

デイリー新潮
塩谷立座長

 通常国会が開幕した。内外に問題山積だが、焦点となるのはやはりパー券裏金問題。自民党・茂木幹事長からは安倍派幹部の離党や議員辞職の要求まで飛び出した。その裏では森元総理も暗躍し……。渦中の清和会トップ・塩谷立座長(73)が彼らとのやり取りを明かした。

【写真を見る】現在は介護付き老人ホームに入居する森元総理

 ***

 派閥の解体が進む自民党。

 6派閥のうち、麻生、茂木両派を除く、安倍、二階、岸田、森山の各派は既に解散を決定。長年、党を支えてきた骨格がガタガタとなっている。

 中でもダメージが大きいのは、何といっても安倍派、すなわち清和政策研究会だ。今回の事件では、ノルマ超過分のパーティー券販売代金という“入り”と、そのキックバックという“出”の、二つの金の処理が焦点になった。安倍派の場合は、この両面において政治資金収支報告書に記載がなかった。額の大きさ等も含め、その悪質性から、事務局長と議員3名、その秘書3名の計7名が立件されている。

「議員で山分けすべき」の声も
「1月26日に常任幹事会が開かれました」

 と語るのは、さる清和会の関係者。

「議題となったのは、解散後の残金の処理。派閥の金庫には億単位の金が残っているといわれていますが、これをどう清算するかという問題です。職員の退職金や、事務所の処理費用、起訴された事務局長の弁護士費用などを支払い、残りは慈善団体に寄付するという方向で話が進んでいます」

 また、

「派と所属議員との間で、収支報告書の訂正を進めることも決まりました。本来、その仕切りを行うのは事務総長の高木(毅)さんなんですが、彼自身、責任者の一人。そこで西村明宏代議士が窓口を務めることになりました」(同)

 が、事ここに至っても話は一筋縄ではいかず、

「残金処理に関しては、所属議員の中から異論も出ていたそうです。議員で分配、つまり山分けすべきではないか、との声も。さらには、報告書の訂正をしたくないとゴネた幹部議員もいました。ノルマ超過分を派閥に入れず、手元に保管しており、これは派閥に移す。金には一切手を付けていないから、訂正の必要はないのではないかというわけです」(同)

 訂正すれば、その記載を元に、不記載や虚偽記載で刑事告発される恐れが生じる。それを逃れるための主張だろう。

標的は5人衆
 まつりごと清らかにして人和す――。清和会の由来となった故事である。2000年に森喜朗氏が総理となって以来、小泉純一郎、安倍晋三、福田康夫、そして再び安倍と、延べ5人の総理が輩出した清和会。現在も100名近くの議員を擁する第1派閥であるが、今や水に落ちた犬となった。それをさらにたたくのが、権力闘争激しい永田町の常である。

〈安倍派幹部に離党要求〉

 そう題した記事が読売新聞の1面に載ったのは、1月25日のこと。

〈自民執行部 塩谷、松野氏ら念頭〉

 と続くその記事によれば、自民党の執行部が安倍派の幹部に対し、自発的な離党や議員辞職を求めたという。それをしない場合は、党として離党勧告や除名などの処分も辞さず。そして「幹部」とは具体的には、座長の塩谷・元文部科学大臣や、松野博一・前官房長官などいわゆる「5人衆」を指しているというのである。

9388OS5:2024/02/09(金) 13:14:44
「茂木さんの“独走”」
 離党を促している執行部とは、すなわち、茂木敏充幹事長であるが、

「この動きは茂木さんの“独走”とみられています」

 とは、政治ジャーナリストの青山和弘氏だ。

「岸田さんは“俺は何も指示していない”“また茂木のスタンドプレーか”などと周囲に漏らしています。茂木さんは、福田達夫さんを始め党内の中堅・若手から“安倍派幹部は政治責任を取るべきだ”との声が上がっていることから、幹事長としてリーダーシップを示したい。世論を理解しているとの評価を得たい、とみられています。総理の座を狙っていますからね」

 2トップの足並みは乱れるが、ここにあの森元総理が参戦し、事をややこしくしているという。

「森さんが狙っているのは…」
 同派の元会長でいまだ「オーナー」然とする森氏が、「5人衆」を常日頃かわいがっているのは周知の通り。読売報道を見て激怒したのか、麻生太郎副総裁の元を訪れ、不満を述べたという。

 前出・清和会関係者によれば、

「森さんがあちらこちらで言っているのは“5人衆だけは守ってくれ”ということ。子飼いの彼らが失脚すれば、森さんの影響力もそがれますからね」

 しかし、誰もおとがめなしで通りそうにないのは十分承知している。

「そのため森さんが狙っているのは、塩谷座長に責任を取って離党や議員辞職してもらい、それをもって事を収めようということ。そうした“解決策”を周辺に仄(ほの)めかしています」(同)

 しかし、もちろん現在のトップである座長は塩谷氏だが、立件対象となった期間中はその地位になく、就任後も意思決定の権限は限定されていた。彼一人を「いけにえ」として終わりでは、5人衆にあまりに都合の良過ぎる幕引きである。

「わがグループには大きな責任がありますが…」
 当の塩谷氏に尋ねてみた。

――茂木幹事長からは何を言われた? 

「こちらから電話をしました。党内で出ている処分論について、どのように考えているか気になりまして。幹事長は“そちらの幹部で判断してほしい”と」

――その返答についての受け止めは? 

「それは違うだろうと思いましたよ。これは清和会だけというより、すでに党全体の問題。それについて“派の問題。自分で考えてほしい”というのは、他人事過ぎます。そもそも、私や幹部が辞めて決着する性質のものでもありません。もちろんわがグループには大きな責任がありますが、二階派も宏池会も同様、起訴されている。その点をどう考えているのか。党全体で政治とカネの根本的問題に取り組むことが、国民からの信頼回復につながるのではないでしょうか」

――森さんとは会ったか? 

「26日に。派閥解散を事前に連絡せずに決議したので、ごあいさつに伺いまして。話したのは10分くらいですかね。報告すると“この流れでは仕方ないな”と。“将来、どういう形かはわからないけど、またグループができるかもしれない。そのことも考えて行動しろ”とも言っていましたね」

「断腸の思い」
――幹部の処分要求については? 

「麻生さんや茂木さんに話をしたとは言っていましたよ。“安倍派の幹部に責任を取らせて終わりは良くない”というような話をされたそうです」

――清和会の歴史に幕が下りることに。座長としてどう受け止める? 

「断腸の思いですよね。グループには長い歴史があり、私も長年そこに所属してきました。私が座長の立場である時に解散となったことは、(創設者の)福田赳夫さん以来、指導していただいた先輩方に申し訳ない……。今後? どうなるかはまだわかりません」

 森元総理の代理人に聞くと、

「自発的な離党や議員辞職を求めた事実は、党執行部自身が否定していると認識しています」

 と述べた。

 かくして終わりの時を迎えんとする第1派閥。

 その最終章は決して清らかでも、和やかでもない……。

「週刊新潮」2024年2月8日号 掲載

新潮社

9389OS5:2024/02/10(土) 14:16:38
https://news.yahoo.co.jp/articles/2ba51f9c5e948bec7dab70b05d72312aa260a4fe
「保守本流」自民・茂木派、存続の危機 先行解散仕掛けた岸田首相【解説委員室から】
2/10(土) 13:00配信


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時事通信
自民党の茂木敏充幹事長(左)と麻生太郎副総裁=1月5日、東京・永田町の同党本部

 自民党安倍派などの政治資金規正法違反事件の余波で、茂木敏充幹事長率いる茂木派(平成研)が解散の危機に立たされている。岸田文雄首相(総裁)が岸田派(宏池会)の解散を決めたことで、派閥の存在自体への風当たりが一気に強まり、退会者が続出。かつて「キングメーカー」として権勢を誇った「保守本流」派閥が存続できるか、見通せないのが実情だ。(時事通信解説委員長 高橋正光)

【主な経歴】茂木 敏充(もてぎ としみつ)氏

 ◇佐藤派が源流

 茂木派までの歴史をさかのぼると、佐藤栄作元首相が結成した佐藤派(周山会)に行き着く。吉田茂元首相の「弟子」である佐藤氏は、吉田門下でライバルの池田勇人元首相とたもとを分かち、派閥を結成した。佐藤氏の次男・信二元通産相が生前語っていたところによると、佐藤派のスタートは佐藤氏を含めて実質3人。吉田派内で佐藤氏を慕う橋本龍伍、小渕光平の両氏が、派閥結成を働き掛けたという。

 2人の死後、それぞれ地盤を引き継いだのが息子の橋本龍太郎氏と小渕恵三氏。いずれもその後、派閥をバックに総裁選に勝利し、首相に上り詰めた。

 佐藤派を結成した佐藤氏は要職を重ねながら、人数を拡大。病気で退陣した池田氏の後継として首相に就くと、人事権を巧みに使って党内を押さえ、7年8カ月の長期政権となった。佐藤氏は沖縄返還を花道に退陣したが、後継に考えていたのは福田赳夫氏。しかし、佐藤派幹部だった田中角栄氏は、佐藤氏の意向を察知すると、佐藤派の大半をまとめて田中派を結成した。

 信二氏によれば、佐藤派メンバーの大多数が田中氏についていったのは、同氏の豊富な資金力から。佐藤氏は造船疑獄で逮捕寸前(犬養健法相が指揮権発動)となったことを教訓に、カネ集めにほとんど関与しなくなり、佐藤派内でそれをカバーしたのが田中氏だったという。

 「ポスト佐藤」を選ぶ1972年の総裁選で田中氏は、福田氏らとの激戦(いわゆる角福戦争)を制し、首相に就任した。以降、自民党政治の底流には、田中派と福田派(清和会)の対立が絶えずあった。

 ◇田中派、裁判対策で100人超

 田中内閣は米国に先んじて、中国との国交正常化を実現したものの、金脈問題で退陣。その後、田中氏はロッキード事件で逮捕、起訴された。裁判を抱える田中氏は自身の影響力維持のため、派閥の拡大に腐心。田中派は最盛期で100人を超える巨大派閥となった。そして、総裁選では自派から候補者を立てず、田中派が支持する候補が勝利する構図をつくり上げ、「キングメーカー」として政界に君臨した。

 30本以上の議員立法に関わるなどの政策立案力、日中国交正常化に象徴される決断力と行動力、弁舌で人を引き付ける発信力などが政治家・田中氏の「強み」。一方で、カネが物を言う政治、政界に「金権体質」を醸成させたことや、「票」の見返りに、地元に予算や公共事業を引っ張ってくる「利益誘導政治」を根付かせたことなどは「負の遺産」と言えよう。

 田中氏の利益誘導を象徴するのが、上越新幹線の新駅建設。自身の選挙区(衆院旧新潟3区)内に「浦佐」「長岡」「燕三条」の3駅を誘致した。浦佐駅前には、田中氏の功績をたたえ銅像が建てられている。長年の風雨で色あせた碑文には、「上越新幹線、関越自動車道の歴史的開通を記念し、田中角栄先生の銅像を建立し、不滅の功績と栄誉をたたえ、悠久に威徳を顕彰する」などと記されている。

 筆者は信二氏がこう言うのを何回か聞いている。「角さんは功罪相半ばする政治家。金権政治を助長したのは角さんの責任だ」

 佐藤派にしろ、池田氏が創設した池田派(宏池会)にしろ、自民党の派閥は、領袖(りょうしゅう)を総裁選で勝たせ、首相に押し上げるのが目的の一つ。しかし、田中氏は自身の権力維持を優先し、派内で総裁候補を育てなかった。これにしびれを切らしたのが、田中派のホープ・竹下登氏や田中氏に育てられた小沢一郎氏や梶山静六氏ら中堅議員。竹下氏らは極秘に賛同者を募り、派中派「創政会」を結成した。

9390OS5:2024/02/10(土) 14:16:56
 ◇竹下派、佐川急便事件で分裂

 この直後、田中氏が脳梗塞で倒れ、竹下氏は田中派の大多数を糾合する形で、竹下派(経世会)を結成。竹下氏は1987年、中曽根康弘首相(当時)の裁定で党総裁に指名され、竹下内閣が発足した。最大派閥・竹下派を基盤とする竹下内閣は当初、長期政権が確実視されたものの、リクルート事件が直撃。竹下氏は予算成立と引き換えに辞任、竹下内閣は約1年7カ月の短命に終わった。

 ただ、竹下派は最大派閥として、宇野宗佑、海部俊樹、宮澤喜一の各内閣の樹立を主導。同派会長の金丸信氏は党内で、絶大な影響力を誇った。

 その金丸氏も東京佐川急便からの5億円の闇献金が発覚。政治資金規正法違反に問われ失脚した。そして、金丸氏の後継をめぐって、派内抗争が勃発。多数派工作で勝利した小渕氏が新会長に就いて小渕派(平成研)となり、敗れた小沢氏や羽田孜氏らは、同派を離脱した。

 非自民連立の細川護熙内閣、羽田内閣、自社さ連立の村山富市内閣を経て、96年1月に橋本氏が首相に就任。参院選敗北で橋本氏が引責辞任すると、98年7月に小渕内閣が発足した。両内閣とも、発足の原動力になったのは小渕派にほかならない。

 小渕派の会長職はその後、橋本氏、津島雄二氏、額賀福志郎氏、竹下元首相の実弟・竹下亘氏と引き継がれた。そして、前回衆院選後に幹事長に起用された茂木氏が2021年11月、亘氏の死去で空席となっていた会長に就任し、現在に至っている。

 ◇「参院のドン」との確執

 岸田首相が岸田派の解散を表明すると、裏金事件で捜査対象となった安倍派と二階派は解散を決定。捜査対象ではなかったが、森山派も続いた。岸田派は党内第4派閥で、岸田首相は第2派閥の茂木派や第3派閥の麻生派に支えられて政権運営に当たっていた。全ての派閥が解散すれば、政権運営で派閥からの注文がなくなり、党総裁である岸田首相の権限が強まる。他に先んじての岸田派の解散は、全派閥を解散に追い込み、自身の権力基盤を固め直すことを狙った「奇襲作戦」と言える。

 これに対し、麻生派と茂木派は解散を否定。その矢先の1月25日、小渕元首相の娘で茂木派の小渕優子選対委員長が退会を表明した。

 優子氏に連動するかのように、参院執行部の関口昌一議員会長、石井準一国対委員長、福岡資麿政審会長や「参院のドン」と言われた故青木幹雄元参院議員会長の長男・青木一彦参院副幹事長も退会を表明。これを含め、1月末までに8人が茂木派を退会した。

 優子氏らが仕掛けた「退会騒動」の背景にあるのは、茂木氏と青木幹雄氏との確執。安倍晋三元首相が3選された18年の総裁選で、茂木氏は安倍氏を支持。これに対し、派閥会長の亘氏や青木氏の影響下にある参院議員の大多数は石破茂元幹事長を支持し、派内で対応が割れた。

 この結果、青木、茂木両氏の溝はさらに深まったとされる。こうした事情もあり、青木氏は優子氏の後見役として、「首相候補」に育てることを公言していた。青木氏の薫陶を受けた参院幹部が優子氏に続いてそろって退会したことから、党内では「シナリオを書いたのは参院側。将来の『小渕政権』を見据えた動き」との見方が支配的だ。

 茂木氏は、派の運営方法を見直し、純粋な「政策集団」として茂木派を存続させる考えだが、退会者の続出で求心力の低下は否めない。茂木氏の「力の源泉」の一つは、党の資金と選挙での公認権を握る幹事長ポスト。しかし、党則で党役員の任期は「1期1年、連続3期まで」と定められており、岸田首相が9月の総裁選で再選されるかどうかに関係なく、茂木氏は幹事長から退くことになる。「ポスト岸田」をうかがう上でも、苦しい立場に立たされつつある。

 ◇衆院選へ強まる逆風

 党政治刷新本部の中間取りまとめに従い、「カネと人事」を切り離された茂木、麻生両派が、「政策集団」への脱皮をアピールしても、事務所を持ち看板を掲げていれば、外形的に「派閥」であることに変わりはなく、多くの有権者はマイナスのイメージを持ち続けるだろう。そして、派閥に対して最大の解散圧力となるのは、年内が有力視される次期衆院選だ。

 各メディアは衆院選報道で、候補者名簿に所属派閥を付けるのが通例。存続する麻生派と茂木派の候補者は(麻)、(茂)などと記され、無派閥の候補と色分けされる。有権者の派閥へのイメージが変わらない限り、選挙ではマイナスだ。選挙に弱い議員ほど、衆院解散が近づけば動揺するだろう。

 麻生太郎副総裁の下で結束を維持する麻生派は別として、求心力の低下する茂木派から、さらなる退会者が出かねない。茂木派の存続が見通せないゆえんだ。

 源流の佐藤派時代から数えて、佐藤栄作、田中角栄、橋本龍太郎、小渕恵三の4人の首相を輩出した派閥が、衆院選を前にその歴史に幕を閉じるのか? それとも、衆院選を乗り越えて存続するのか? 年内にも分かるだろう。

9391OS5:2024/02/13(火) 23:41:21
https://news.yahoo.co.jp/articles/246c51e4656073eeca11733f6c3519f8a9fc88c5
自民、安倍派幹部らの処分方針見いだせず 衆院政倫審開催が焦点に 野党は証人喚問要求
2/13(火) 20:03配信



産経新聞
自民党本部=東京都千代田区永田町

自民党派閥のパーティー収入不記載事件を巡り、衆院政治倫理審査会の開催が焦点となっている。野党は関係者の責任を問うべく開催を強く主張。これに対し、事件が直撃した安倍派(清和政策研究会)の一部幹部らは「捜査機関の取り調べに応じている」などと必要性を否定している。野党が政倫審よりも強制力があり、追及が厳しい証人喚問を求める構えを示す中、自民執行部は対応に苦慮している。

「与野党の協議で必要となれば、対象議員の協力を得て行われることになるだろう」。自民の森山裕総務会長は13日の記者会見で、政倫審開催に前向きな考えを示した。

もっともそのハードルは高い。政倫審は政界を揺るがせたロッキード事件を契機に、昭和60年に衆参両院に設置された。疑惑を持たれた議員本人の申し出や委員の過半数の議決で開くことができるが、出欠の判断は議員に委ねられている。

平成21年には民主党の鳩山由紀夫代表(当時)を巡る政治資金収支報告書の虚偽記載問題に関する政倫審が開かれた。ただ、鳩山氏は出席を拒否し、流会となっている。

今回も一部の安倍派幹部は「なぜ出席しなければいけないのか」と強く反発している。自民国対幹部は「出席するかどうかは本人の意思次第だ。党側のコントロールにも限界がある」と語る。

一方、政倫審とは別に自民内では安倍派幹部らへの処分が検討されている。党の処分は重い順に除名、離党勧告、党員資格停止―などがある。自民幹部は「どんなに重くても党員資格停止がせいぜいだろう」と説明するが、選挙で党の公認が得られなくなるため、不満が執行部へと向かいかねない。

打開策として安倍派ではトップに責任を負わせる動きがある。1日に開いた最後の議員総会では、座長の塩谷立元文部科学相に議員辞職を迫る声が上がった。同派の有力者「5人衆」の一部も塩谷氏に進退の判断を迫る中、若手議員は「塩谷氏が身を引けば体裁が整う」と期待する。

もっとも派内には「〝スケープゴート〟を探しているようでは人心一新にはほど遠い」(中堅議員)との冷めた見方も根強い。処分の在り方を巡り自民は最大公約数を見いだせていないのが現実だ。(竹之内秀介)

9392OS5:2024/02/14(水) 07:04:04
https://news.yahoo.co.jp/articles/75add7f06b29fe97d181928498864b8464669a98
盛山正仁文科相の責任論、野党で温度差 維新は辞任要求に踏み込まず「行政のゆがみ」焦点に
2/13(火) 19:44配信


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産経新聞
会談に臨む野党各党の国対委員長ら。中央は立憲民主党の安住淳国対委員長=13日午前、国会内(春名中撮影)

立憲民主、日本維新の会、共産、国民民主4野党による13日の国対委員長会談では、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)側から令和3年衆院選の際に支援を受けたと報道された盛山正仁文部科学相に関し、説明責任を果たしていないとの認識で一致した。ただ、維新は辞任要求にまでは踏み込んでおらず、他党とは温度差がある。維新は「行政のゆがみ」の有無を判断のポイントと位置付けており、野党の結束度を左右する焦点となっている。

【写真】国会答弁で「記憶にない」を連発する盛山文科相

旧統一教会との関係を巡る盛山氏の国会答弁は迷走に迷走を重ねている。衆院選の際に推薦状を受け取ったかを問われ「はっきりとした記憶がない」と答えたかと思えば、翌日には「うすうす思い出してきた」と説明するなど、一貫性に疑問符が付く内容が多い。

結果として、野党幹部からは辞任を求める声が相次いでいる。立民の泉健太代表は「答弁や対応を見ると、辞任必至、更迭必至だ」と主張。共産の穀田恵二国対委員長は「更迭する以外にない」と断じ、国民民主の榛葉賀津也幹事長は「自分からお辞めになったほうがいい」と訴える。13日の国対委員長会談でも「政治的責任はかなり重い」(立民の安住淳国対委員長)との認識を4野党が共有した。

ただ、維新の遠藤敬国対委員長は会談後、盛山氏の答弁の迷走を問題視した上で「辞任要求というのはちょっと次元が違う。行政をゆがめたことが確認されたなら責任問題だと思うが、そこはまだ言質を取れていない」と記者団に指摘した。

確かに、盛山氏が教団に便宜供与を図るなどしたと断定する根拠は現時点では示されていない。むしろ、文科相として解散命令請求を決定したという点では真逆の政策判断をしたとすらいえる。

とはいえ、宗教法人を所管する省庁のトップとして「利益相反になる」(泉氏)ことは否定できず、辞任論が勢いを増すのは自然な流れだ。安住氏は13日、「何らかのけじめをつけるときに来ている」と記者団に語り、言外に更迭を求めた。(松本学、大島悠亮)

9393OS5:2024/02/14(水) 13:33:08
https://news.yahoo.co.jp/articles/f61b9be9c90e9bc1385e0287f70b83b8fee66fac
岸田首相、在職日数戦後10位に 宏池会出身の鈴木善幸氏に並ぶ
2/13(火) 21:03配信


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毎日新聞
閣議に臨む岸田文雄首相=首相官邸で2024年2月13日午前8時23分、竹内幹撮影

 岸田文雄首相は14日、2021年10月の首相就任からの在職日数が864日となり、自身が率いた自民党宏池会(岸田派)出身の鈴木善幸元首相と並んだ。戦後の首相としてはトップ10タイとなる。もっとも、自民派閥の政治資金パーティー裏金事件などで厳しい政権運営を迫られており、岸田首相は13日、首相官邸で記者団に「その都度その都度の判断に精いっぱい思いを巡らす毎日が続いている。ご指摘のような在任期間については何も考えていなかった」と語った。

 首相は「震災への対応や政治の信頼回復、賃上げやデフレ克服、緊迫する国際情勢への対応。こうした先送りできない課題に全身全霊で取り組む毎日だ」とも述べた。

 鈴木氏は1980年の衆参同日選の選挙戦中に急死した大平正芳元首相の後継として首相に就任。「和の政治」を掲げて党内融和に努めつつ、第2次臨時行政調査会(第2臨調)の設置を通じて国鉄分割民営化など行政改革の端緒を開いた。長男は財務相の俊一氏、娘婿は自民副総裁で元首相の麻生太郎氏。

 岸田首相は「聞く力」を重視し、首相就任後にデジタル臨時行政調査会(現在は廃止)を発足させるなど、鈴木氏を意識した政権運営を続けている。

 岸田首相は裏金事件を受けて23年12月に宏池会を離脱するまで約11年間同会会長を務め、同会はその後解散を決めた。同会出身の歴代首相5人のうち、岸田首相より在職日数が長いのは創始者の池田勇人元首相(60〜64年、1575日)のみ。3月7日には田中角栄元首相(72〜74年、886日)と並び、戦後9位タイとなる見通しだ。通算トップは安倍晋三元首相の3188日。【森口沙織】

9394OS5:2024/02/14(水) 14:14:18
https://news.yahoo.co.jp/articles/c436881a609ac28c3c808fe404425cd6e91e18be
自民・甘利明氏が幹事長在任中に支出 政策活動費3億8千万円の使途追及 「自身の選挙に使ったのでは」
2/14(水) 14:01配信
カナロコ by 神奈川新聞
甘利明氏(資料写真)

 自民党の甘利明氏(衆院比例南関東)が幹事長在任中に支出した政策活動費3億8千万円を巡り、14日の衆院予算委員会で立憲民主党の井坂信彦氏は「自身の選挙に使ったのではないか」などと使途を追及した。岸田文雄首相(自民総裁)は「党勢拡大のため適切に支出していると認識している」と答弁。甘利氏も神奈川新聞社の取材に「選挙になれば各党は野党を含め政策対応として(政策活動費を)使っている」と不適切支出との指摘を否定した。

 同日付の中国新聞は、甘利氏が党選挙対策委員長を務めていた2019年の参院選で、政策活動費を原資として各公認候補側に1人100万円の「陣中見舞い」を配っていたと報じた。政策活動費には公開義務がないことを挙げ、「裏金化」を指摘している。

 質問などによると、甘利氏へは21年10月1日から同11月4日までの幹事長在任35日間に、総裁である岸田首相の決裁で3億8千万円が8回に分け支出された。衆院選はこの間の10月31日に投開票されている。党関係者によると「テレビCMなど当時の広報活動への支払いに充てた」という。

 この日の審議で井坂氏は中国新聞の報道も引き「公党として政策活動費の使途は明らかにすべきだ」と追及。岸田首相は「外部の政治勢力に手の内を明かすことになる」などとして説明を拒んだ。

神奈川新聞社

9395OS5:2024/02/14(水) 14:15:54
https://news.yahoo.co.jp/articles/3bdf919a26163558b19ed533fb11fb4201fbadca
失言癖直らぬ麻生氏 不適切にもほどがある  書く書く鹿じか
2/14(水) 11:05配信


産経新聞
麻生太郎副総裁

自民党の麻生太郎副総裁の、上川陽子外相に対する「おばさん」発言で思い出したことがある。

【写真】次期首相候補で注目の上川陽子外相

20年ほど前になるが、連載マンガで「〇〇のおばちゃん」と呼ぶシーンがあり、抗議を受けた。「私たちの職業には正式な名称がある」「若い人もいるのに、おばちゃん、おばさんと呼ぶのは失礼だ」。かなりのけんまくで、団体で会社にやって来た。

作者と連絡を取った上で応対し、「親しみを込めた表現で、一般的によく使われており、貶(おとし)めたり、揶揄(やゆ)しているわけではない」と説明したが、納得してもらえない。結局、「今後は表現に十分注意します」と答えて、お引き取り願った。

「おばちゃん」にクレームがつくとは、正直、考えもしなかった。しかし、意図はどうであれ、当事者や読者に不快感を与えたとしたら、その表現はアウトである。苦い教訓になった。

地元の福岡県で講演した麻生さんが、上川外相を「俺たちから見てても、このおばさんやるねえと思った」と評した。英語力や外交手腕を高く評価し、「新しいスター」と持ち上げてもいるから、「おばさん」はさほど失礼に思えない。

ただし、「そんなに美しい方とは言わんけれども」と容姿に触れたのはいただけない。さらに名前を「カミムラ」と間違え、「女性が日本の外務大臣になった例は過去にないと思う(田中真紀子氏と川口順子氏がいる)」もお粗末な事実誤認である。

麻生さんはこれまでにも、へらず口のような失言、放言で物議を醸してきた。フリーアナウンサーの梶原しげるさんは「そんな言い方ないだろう」(新潮新書)で、失言癖を「ことばの生活習慣病」と呼んだ。「糖尿病などと同じように、日ごろからきちんとチェックする必要がある」。とくに政治家は自覚症状がなく、気がついたときにはすでに手遅れで、政治生命を失うことにもなりかねない。

上川外相は「どのような声もありがたく受け止めている」と問題視せず、軽く受け流した。そんな「大人の対応」で株が上がったのか、世論調査では次の首相候補としてもランクアップしている。

これで一件落着と思いきや、女性を中心に抗議や反論を求める声が上がり、国会でも立憲民主党の女性議員が「なぜ抗議しないのか?」と上川外相に質問した。麻生さんの発言を女性蔑視、ルッキズム(外見至上主義)ととらえ、古い体質として追及したいようだ。能登地震や「政治とカネ」など喫緊の課題を押しのけて、質疑に時間を割くべきとも思えないが。

批判を浴びて、麻生さんは「不適切な点があった」として発言を撤回したが、上川外相は話題のテレビドラマのタイトルで「不適切にもほどがある」と返せばよかった。(元特別記者 鹿間孝一)

9396OS5:2024/02/14(水) 21:06:07
https://news.yahoo.co.jp/articles/0a6a3085daab92b38f3d22c45a3b3071fe9e6256
清和会は福田派vs.高市派に分裂、麻生派にも“裏切り”の危機…自民党「新・派閥のたまご」勢力図
2/14(水) 6:01配信
「今、自民党内で起きている事態は、派閥解散ではなく“派閥再編”ですよ」(ジャーナリスト・鈴木哲夫氏)

【やらかし女性議員たちは…】自民党の新・派閥のたまご勢力MAP

 現職国会議員の逮捕者まで出した、派閥の政治資金パーティーをめぐる“裏金”事件。1月18日に、岸田文雄首相が宏池会の解散に言及して口火を切った後、清和会、志帥会など、おもな派閥が次々と解散を発表した。

「森山派や谷垣グループも解散したため、残るは茂木敏充幹事長率いる平成研究会と、麻生太郎副総裁率いる志公会のみです。しかし、平成研究会は小渕優子党選対委員長や石井準一参院国対委員長ら幹部クラスが次々と抜け、志帥会からも岩屋毅元防衛相が離脱するなど影響が出ています」(政治部記者)

 カネとポストに群がる烏合の衆は消え、政策集団が躍動する新たな自民党に生まれ変わる……とはいかないようだ。冒頭のとおり、永田町に詳しい識者の間では「派閥が再編されるだけだ」という声がもっぱらなのだ。そこで本誌は、新たな“派閥のたまご”を徹底取材。勢力MAPを作成した。元朝日新聞デスクで、政治ジャーナリストの鮫島浩氏はこう語る。

「まず、清和会の分裂は間違いないでしょう。主流を率いるのは、福田達夫議員。もともと、清和会を設立したのが祖父の福田赳夫氏ですから、当然ですね。しかし、若手や中堅クラスには圧倒的に安倍チルドレンが多く、彼らはタカ派なのでリベラルな福田議員とは反りが合わない。

 そこで高市早苗議員と合流し、新たなタカ派集団を作る可能性が高そうです。とはいえ“福田派”は20〜30人の規模にはなるでしょうから、総裁選でかなりの力を持つでしょう」

“主流”が残らずに、霧散しつつある派閥もある。

「志帥会ですね。そもそもこの派閥は裏金事件以前に、高齢の二階俊博会長の後継をどうするのか岐路に立たされていました。そのなかで武田良太議員は、菅義偉前首相とのパイプが太く、二階派若手議員のまとめ役でもある。彼を中心に、新勢力が生まれるか注目です」(鈴木氏)

 総裁派閥である宏池会は、「解散直後から『連絡を取り合いながら結束はしていこう』という申し合わせがあった」(鈴木氏)というから、実質そのまま。だが、“謀反人”はどこにでもいるものだ。

「岸田首相の後継者は林芳正官房長官ですが、その対抗馬が小野寺五典議員。小野寺議員は、平成研究会を割って出た小渕氏と仲がよく、小渕氏の自宅に近い裏渋谷の居酒屋によく集まっています。

 小渕氏はボロボロの茂木派の次を担う議員ですから、大きなパイプです。さらに小野田紀美ら、タカ派の議員とも関係がいい。旧派閥を縦断する一大勢力を築くかもしれません」(自民党関係者)

 麻生副総裁の志公会も、“裏切り”の危機だ。

「麻生氏は、次期総理候補に茂木幹事長や上川陽子外務大臣を推しています。河野太郎デジタル大臣が本気で総理を目指すなら、派閥を割って出る可能性があります」(政治アナリスト・伊藤惇夫氏)

 小野寺議員のケースのように、“飲み友達”がまた別の“派閥のたまご”として、結束する可能性もある。

「稲田朋美議員が似たようなグループを作っています。松川るい議員や、杉田水脈議員、森まさこ議員など、いわゆる“やらかし”で世間から非難を浴びている女性議員を温かく迎え入れ、世話をしているとか。

 野田聖子議員も議員会館の会議室を借りた飲み会で、広い人脈を持つことで知られています。飲み友の浜田靖一議員は、野田議員の総裁選出馬の推薦人にまでなっていますから。いまや“裏”党内最大派閥の呼び声もあります」(政治部デスク)

 残念ながら、真の“政策集団”が生まれる気配は、まったくない……。

週刊FLASH 2024年2月27日号

9397OS5:2024/02/14(水) 21:13:36
https://news.yahoo.co.jp/articles/721bbc4c1f583b562e123a0cda666452c213eaea
【独自】甘利氏、全国に「裏金」提供か、政策活動費が原資の可能性 端緒は河井元法相の大規模買収事件
2/14(水) 5:00配信


中国新聞デジタル
自民党本部であった会合であいさつする甘利氏(2023年9月7日)

 2019年の参院選で自民党の選挙対策委員長だった甘利明衆院議員(74)が、宮城選挙区の同党公認候補だった愛知治郎元参院議員(54)の応援で同選挙区に入った際、愛知氏の後援会幹部に現金100万円を渡していたことが13日、愛知氏らへの取材で分かった。

【一覧】2019年に政策活動費を受け取った政治家と受領額

 甘利氏は、同じ参院選の広島選挙区で大規模買収事件を起こした河井克行元法相(60)にも現金100万円を提供。党の資金を使って全国各地の同党公認候補側に陣中見舞いとして100万円を配ったと、中国新聞の取材に説明していた。

 一方で、甘利氏が関係する主な政治団体や自民党の政治資金収支報告書(19年)を見ると、いずれの100万円も記載されていない。使途公開の義務がなく、事実上の裏金と指摘される自民党の「政策活動費」を使い、陣中見舞いとして「裏金」を全国で配り回っていた可能性がある。

 愛知氏らによると、甘利氏は当時選対委員長として全国を応援に回り、激戦だった宮城選挙区には選挙戦3日目の7月6日に入った。その際、愛知氏の後援会幹部が甘利氏から現金100万円の入った封筒を渡されたという。

 中国新聞の取材に対し愛知氏は後援会幹部から現金受領の報告を受けたとした上で「収支報告書に載せるように指示した」と説明。表の金として扱ったとしている。

 甘利氏が配った100万円が発覚したきっかけは、河井元法相の大規模買収事件だ。検察が20年1月の家宅捜索で元法相方から手書きメモを押収。メモは安倍晋三首相=22年死去=が2800万円、二階俊博自民党幹事長が3300万円、菅義偉官房長官(肩書はいずれも当時)が500万円、甘利氏が100万円を現金で提供したとうかがわせる内容で、中国新聞が昨年9月に報道した。

 その際の取材で甘利氏は元法相へ100万円を渡したと認め、「他の候補にも一律に持って行っている。(原資は)党からのお金」と説明していた。菅、二階両氏と元法相は否定している。

 19年の自民党の収支報告書によると、甘利氏は参院選前の1〜6月に計8060万円の政策活動費を党から受け取っている。ただ使途報告義務がないため、甘利氏が何に使ったかは分からない。

 甘利氏は今回の中国新聞の取材に文書で回答。19年参院選で候補者に現金を配ったかどうかは明確に答えず「収支報告書に記載されている通り」とした。政策活動費の使途については「使途公開は政治活動の自由とも密接に関わる。お答えは差し控える」としている。

 政党から政治家個人に支出する政策活動費は、政治資金規正法に使途報告を求める規定がない。野党も使っているが、金額は自民党が突出。19年は、甘利氏を含む党幹部18人に計13億410万円を支出していた。政界を揺るがしている自民党派閥の裏金事件でも焦点となり、野党や公明党が見直しを求めているが、岸田文雄首相は否定的な姿勢を示している。

大規模買収事件を巡る安倍政権幹部の裏金提供疑惑
 2019年参院選広島選挙区の大規模買収事件で検察が主犯の河井克行元法相方から手書きメモを押収。「+(プラス)現金6700」「総理2800 すがっち500 幹事長3300 甘利100」と書かれていた。検察は、万円単位でいずれも当時の安倍晋三首相、菅義偉官房長官、二階俊博自民党幹事長、甘利明党選挙対策委員長が裏金を提供したとみて捜査していた。

中国新聞社

9398OS5:2024/02/14(水) 21:15:24
https://news.yahoo.co.jp/articles/c18eac4e99cbf527fbf7f3cee5672429d0e67fc8
二階氏、書籍代の内訳を公表 自分を取り上げた本5千冊など
2/14(水) 20:37配信

朝日新聞デジタル
二階俊博氏=2023年10月20日、国会

 自民党の二階俊博元幹事長が代表を務める政治団体が、3年間で書籍代3472万円を支出していたことについて、二階氏の事務所は14日、「選挙区外の行政、議会関係者らに配布し、政策広報に努める」ためだったと説明した。具体的に購入した書籍のタイトルと、その領収書を添付した書面を公表した。


 書面での説明によれば、購入したのは17種類、計2万7700冊。購入した書籍は、二階氏が推進する国土強靱(きょうじん)化などの政治活動を紹介する目的で出版されたものと、与野党の政治家から紹介されてまとめて購入したものに分類されるという。出版記念会を開催し、配布する予定だったが、コロナ禍で「開催に至らなかった」などとした。

 『ナンバー2の美学 二階俊博の本心』(大中吉一氏監修、林渓清(けいしん)氏著=5千冊、計1045万円)、『政権奪取秘史 二階幹事長・菅総理と田中角栄』(大下英治氏著=3千冊、計475万2千円)、『小池百合子の大義と共感』(大下英治氏著=3千冊、計396万円)などを購入していたという。

 国会審議で野党が「家一軒建つぐらいの書籍代だ」と批判を強めていたことから、公表に至ったとみられる。(森岡航平)

朝日新聞社

9399OS5:2024/02/16(金) 07:22:32
https://news.goo.ne.jp/article/sankei/politics/sankei-_politics_policy_WSKWC5TXNZK7XD3GYIJLFPXEMI.html
安倍派、幹部の責任問う意見多数 政治資金パーティー不記載、今後は処分が焦点
2024/02/15 21:34産経新聞

安倍派、幹部の責任問う意見多数 政治資金パーティー不記載、今後は処分が焦点

(産経新聞)

自民党は今後、派閥の政治資金パーティー収入不記載問題に関する聞き取り調査の結果に、本人の公の場での説明も加味し、議員への処分の可否を判断する。報告書では、不記載があった安倍派(清和政策研究会)所属議員から同派幹部の責任を問う意見が相次いだことが明らかになった。幹部らへの処分の実施や、政治倫理審査会など国会での説明により、自浄能力を示せるかが問われている。

「派閥の上に立つ人間が責任を取らないといけない」

「幹部が不記載を止めようと動くべきだった。幹部の責任は重い」

報告書には、10以上の「派閥幹部の責任」への言及が並んだ。処分内容を決めるのは党紀委員会(衛藤晟一委員長)だ。どのような基準でどの議員を党紀委に諮るかは、茂木敏充幹事長が判断する。

茂木氏は、最も重い除名や2番目の離党勧告の目安として、刑事事件での立件を挙げた。立件された安倍派3議員はすでに議員辞職か除名・離党済みで、今後の処分では最も重いケースでも党員資格停止となりそうだ。

報告書は本人の言い分を基にしているとはいえ、「裏金」は「会合費」など政治活動に使われたと記載し、私的流用は確認されなかった。また、「裏金」システムは「遅くとも十数年前から行われていた可能性が高い」と認定。派閥の指示と慣例に従い、使途も悪質性が高くないとなれば、過去の処分例を踏まえて1年間の「党の役職停止」が妥当との見通しを語る党幹部もいる。

岸田文雄首相はこれまで、調査中であるため処分について「党として判断する」といった説明にとどめてきた。報告書を作成した弁護士は、今後の不正の抑止のため、こんな提言を載せた。

「党としてペナルティーを強化していくことは、国民の信頼回復のためにも不可欠である」

今後の具体策と処分が、世論の納得感を得られるかが焦点となる。(田中一世)

9400OS5:2024/02/16(金) 16:16:26
https://news.yahoo.co.jp/articles/c67937d06b2991041dcd2d0a5345f1ae24ef46a4
西村、萩生田、世耕3氏は早くも“派閥”づくりの囲い込み競争 「もう数に入れたから」と誘われ
2/16(金) 15:06配信

AERA dot.
自民党安倍派の議員総会に臨む「5人衆」。右から西村康稔前経済産業相、松野博一前官房長官、萩生田光一前政調会長、高木毅前国会対策委員長、座長の塩谷立・元文部科学相をはさんで世耕弘成前参院幹事長=2024年2月1日、東京・永田町の党本部

 裏金事件で揺れる自民党。3人の現職国会議員を含む10人が起訴・略式起訴されたが、その“代償”が自民党政治の根幹ともいえる派閥の解消だった。しかし、安倍派幹部のなかには、派閥解消後の“派閥”結成に向けた動きがすでに出ているようだ。少なくとも「5人衆」のうち、西村康稔・前経済産業相、萩生田光一・前党政調会長、世耕弘成・前党参院幹事長の3人からは、議員の囲い込みともとれる発言が聞こえてくる。AERAdot.が入手したある集会での音声記録からも、そうした傾向が読み取れる。



 2月3日、西村氏の地元(衆院兵庫9区)の兵庫県洲本市で、西村氏の後援会の幹部ら150人が集まる「世話人会」が開かれた。

 西村氏からは、一連の裏金事件についての報告などがあり、そのなかでこんな発言があった。

「安倍派は解散になりますが、私を慕ってくれる若手が何十人もいます。若手から『(自民党)総裁選に手を挙げて』ともいわれています。若手の面倒をみてやりたい。議員連盟みたいなのでいきたい」

 世話人会に参加した後援者の一人は、この発言が、“派閥”づくりに意欲満々な西村氏の気持ちの表れに聞こえたという。

■「自分も悪かった」と言いながら

「派閥幹部だった自分も悪かった、裏金ももらっていた、と言いながら、早くもまた、派閥かそれと同じようなものをつくりたいと言うので、あぜんとしました。私だけでなく、他の後援者でもそのように感じたという人はいましたよ」

 と振り返る。

 録音された音声記録を聞くと、西村氏の気になる発言は他にもあった。

「秘書が20人いて、うち3人しか国から給料は出ない。その人件費が年間1億円かかるので、自分で稼ぐために(政治資金)パーティーを開いてきた」

 などと自身のパーティーについては肯定的に捉えて説明したが、安倍派の裏金づくりについては、

「安倍晋三元首相が会長になり、私が事務総長になったときにキックバックの論議があった。しかし、私はすぐに大臣になったので、その後は知らない」

 と話していた。

 西村氏は裏金が100万円あったことを認め、「秘書任せだった」と切り出しながらも、

「安倍派のパーティーの収入と書くところを、苦肉の策で自分のパーティーの収入として書いていた」

 と語った。政治資金収支報告書への虚偽記載を“自白”した格好だ。 

 自身の責任についても、

「党の役職停止か、半年程度でしょう。まさか1年はない。その間だけは謹慎」

 と「復活」を前提に、反省とはかけ離れた発言をしていた。

9401OS5:2024/02/16(金) 16:16:43
■萩生田氏の子分のような議員から…… 

 岸田文雄首相は1月18日に「岸田派解散」を表明した。その翌日、安倍派も総会を開き、派閥解散を余儀なくされた。“裏金議員”の大半が金額を明かさざるを得ない状況になったが、萩生田氏は記者らに囲まれ、発言を求められた際も対応せず、去ったという。

 萩生田氏の地元、東京24区で選挙中の八王子市長選で自民推薦候補が苦戦していたことがだんまりの理由にあったのか、21日に東京都の小池百合子知事や日本維新の会の支援を得て辛勝すると、ようやく記者会見し、自身の裏金を2728万円と明かした。

 安倍派の衆院議員はぶぜんとしながらこう語った。

「萩生田氏は早くも、安倍派の議員の囲い込みを始めています。私にも『政策、テーマで集まって何も悪いことはない』『若手が路頭に迷うようなことがあってはならない』と誘いがありました」

 この議員は、その場では明確な答えをしなかったという。するとその後、

「萩生田氏の子分のような議員から、『西村氏や世耕氏が前のめりで、子分を確保しようと躍起になっている。負けてられないので、仲間に入ってくれ』『選挙はしっかり応援するから』とさらなる誘いがありました」

 という。それについても無視していると、「LINEで何度も同じメッセージがきました」。

 月刊「文芸春秋」3月号に、萩生田氏、加藤勝信元官房長官、武田良太元総務相の鼎談(ていだん)が掲載されている。萩生田氏はそこでも、「みんなが政策ごとにグループを作って集まるのはこれからも続く」と語っており、グループ化は既定路線とみられるが、前出の“子分のような議員”の言動からは、政策よりも前に、数ありきの姿勢がうかがえる。

 萩生田氏以外で、グループ化の動きがあると名前の上がった世耕氏は、裏金が1542万円だったことが判明したが、西村氏や萩生田氏とは違い、派閥解散後も地元・和歌山県には姿を見せていないという。

 地元の地方議員は、

「一昨年の和歌山県知事選では、世耕さんが出馬させようとした官僚が土壇場でとりやめ。昨年は衆院補選で世耕さんが推し、選挙対策本部長を務めた自民党の元職が惨敗。そして今回は自分自身の裏金。それなのに地元にはおわびの電話すらない。世耕さんの支持者が2人寄れば、『(世耕氏は)男を下げたな』と口にします」

 と打ち明ける。

 安倍派の参院議員は、

「派閥の解散が決まってからも世耕氏はよく飲み会をやっています。参加するのは安倍派を中心とする参院議員です」

 と話す。そうした場でどんな話をしているのか聞くと、

「世耕氏から『グループでやっていくから一緒にきてな。もう数に入れたから』と言われたという議員もいました。誘いに応じていない私にも『待っている』と連絡がありました。参院幹事長にも復帰する、といった話も自らしているようです。裏金事件から1カ月ほどしか経っていないなかで、若手議員は地元で厳しい批判を受けて頭を下げ、耐えているのに何を言ってるんでしょうね」

 と憤りを見せた。

9402OS5:2024/02/16(金) 16:17:05
■「派閥再結成を言う3人にただあきれる」

 前出の安倍派の衆院議員によると、

「安倍派がなくなるのは、西村氏ら5人衆と呼ばれる幹部に大きな責任がある。しかし、西村氏だけでなく萩生田氏、世耕氏も『派閥を再結成』と言っている。ただあきれるばかりです」

 西村氏、萩生田氏、世耕氏が争うように“派閥づくり”に奔走しているようだが、裏金事件はまだ終わったというわけではない。特捜部は3人とも不起訴としたが、検察審査会に申し立てられる可能性はある。3人は直接、刑事責任を問われる可能性は低いとしても、いずれも個人の政治団体の政治資金収支報告書は訂正されており、外形的には政治資金規正法に違反した「虚偽記載」となる。

 元検事の落合洋司弁護士はこう指摘する。

「政治資金収支報告書を直接書いた会計責任者は罪に問われても仕方がない状況です。検察審査会は一般市民から選ばれています。裏金事件は大きなニュースになり、国民から批判を浴びていることから、会計責任者については最終的に起訴の議決が出て、刑事責任が問われる可能性は十分あります」

 こうした状況を踏まえ、自民党の幹部がこう話す。

「3人が早くも“人集め”に奔走していることは党内でも知れ渡っています。安倍派から大きな問題になり、派閥解散を岸田首相が決断したのに何もわかっていない。もし会計責任者が起訴されるようだと、本人たちにも影響はあるでしょう」

(AERA dot.編集部・今西憲之)

今西憲之

9403OS5:2024/02/18(日) 09:39:48
https://news.yahoo.co.jp/articles/ed776aa5f83436cf5a12255f590b86b3eee17e5f自民の派閥解消、なぜ放置? 政治改革大綱から30年超【政界Web】
2/18(日) 8:30配信


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時事通信
自民党の「政治刷新本部」後、報道陣の取材を終えて移動する本部長の岸田文雄首相=2024年1月23日、東京・永田町の同党本部【時事通信社】

「派閥と政治資金の関わりや、派閥の内閣、国会および党の全般にわたる人事への介在、派閥本位の選挙応援など、さまざまな弊害を生んでいる」。自民党がこんな危機感を示したのは、昨年末から続く派閥の政治資金パーティーを巡る裏金事件が初めてではない。政官財界を巻き込んだ一大疑獄「リクルート事件」を受け、同党が1989年5月にまとめた「政治改革大綱」の一節だ。この中で掲げた派閥解消がなぜ、30年以上も実践されなかったのか。背景を探った。(時事通信政治部 堀内誠太)

【図解】岸田内閣の支持率推移

漂う既視感
 大綱は縦書きの12ページで、全3章の構成。故後藤田正晴元官房長官らがまとめた。その柱は衆院の選挙制度改革。「諸問題の多くが中選挙区制度の弊害に起因している」との問題意識からだ。

 派閥解消にも言及。▽総裁や副総裁、幹事長ら党役員と閣僚は在任中、派閥を離脱▽派閥間であたかも党機関に代わる意思決定と誤解されることは行わない▽従来の派閥や当選回数重視の人事から能力主義、抜てき主義を加味した人事に改善―などを盛り込んだ。

 一方、自民党の政治刷新本部が裏金事件を受け、今年1月にまとめた政治改革の「中間取りまとめ」の内容には、89年当時の既視感が漂う。

 派閥について「『お金や人事のための集団』とみられても致し方ない状況が継続してきた」と認めた上で、政策研さんや若手育成を担う「政策集団」に「生まれ変わらなければならない」と宣言。派閥パーティーの禁止や、夏・冬に配る活動費「氷代」「餅代」の廃止を打ち出した。人事への影響力排除もうたった。

小選挙区制の導入優先
 35年を経て再び注目を浴びる派閥解消の議論。この間、実現しなかった理由について、自民党ベテランは「大綱にうたわれた小選挙区制の導入が『政治改革』として優先された」と指摘する。

 大綱から5年後の1994年、公職選挙法が改正され、1選挙区から1人の当選者を決める小選挙区制が導入、96年衆院選から実施された。それまでは、1選挙区から複数が当選する中選挙区制が採用されていた。党内で当選を争う「同士打ち」が常態化し、「金権政治」の温床とされた。

 制度移行に際し、自民党が苦慮したのは支援者の「すみ分け」だった。中選挙区制の時代、同一選挙区で複数当選した同党議員は、それぞれ後援組織を抱えていた。小選挙区制では、選挙区内の党公認候補が1人となるため、支援者も一本化する必要があった。

 党関係者は「きのうまでの敵を支持してもらうようなものだ。それを300近くの選挙区で行うことは、党の組織として大きなエネルギーを使った」と解説。派閥解消はあくまで「党内の話」として二の次になったと振り返る。

 小選挙区制では、候補者の公認権を握る党執行部の権限が大きくなり、交渉団体として「派閥」の存在意義が増した側面もある。「議員が個人で交渉するよりも、力のある領袖(りょうしゅう)の下で集団として交渉した方が効果的」(党関係者)というわけだ。

派閥は「人の営み」?
 今年9月の党総裁選を前に、解散を決めた派閥が「議員集団」として復活するとの見方は、党内に根強い。幹部の一人は「近しい人間が集まり、集団化するのは人の営みだ。派閥は解消しても、それを否定はできない」と強調。「派閥=悪」との考え方に反論する。浮かんでは消えてきた派閥解消が今回、本当に「実」を伴ったものとなるか。その行方は依然として見通せない。

9404OS5:2024/02/18(日) 09:41:09
https://news.yahoo.co.jp/articles/cbfdd3600981ba9aed595172c6f71f4268746c4d
石破氏のジレンマ…原因は正論? “次期総理の期待トップ”でも党内支持が広がらない理由
2/18(日) 7:02配信

TBS NEWS DIG Powered by JNN
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JNNが2月におこなった世論調査で、次の総理にふさわしい人のトップに立った自民党の石破茂元幹事長。石破氏はこの結果について「知名度が高いことと、内閣の外にいるので自由な発言が出来るからだ」と浮かれる様子は見せないが、総理の座を意識していないことはない。

【画像を見る】石破氏をめぐる三つの環境の変化 総裁選5度目の挑戦はあるか?

だが、国民からの人気とは裏腹に、自民党内の支持に広がりは見えない。
石破氏は今、「正論」を言うほど党内の支持を失うジレンマに直面している。

■岸田内閣退陣を“提案”?

2023年12月、自民党の派閥の政治資金パーティーの問題が国会でも取り上げられる中、次のような見出しのニュースが自民党で物議を醸した。

「自民・石破氏 来年度予算成立後の岸田内閣退陣を“提案”」

これは、石破氏が民放のテレビ番組に出演した際、安倍派の裏金疑惑について、党総裁である岸田総理の責任の取り方について「来年度予算案が成立したら辞めるというのはありだ。国民に判断してもらおうと衆議院を解散するのも責任の取り方かもしれない」と話したものだ。これには自民党内から、政府・自民党が必死に野党の追及に耐える中、「後ろから鉄砲を撃つのか」と石破氏を批判する声が噴出した。

石破氏としては、岸田総理の責任を追及するとの思いはなく、一般論として発言したつもりだったようだが、党内のひんしゅくを買うこととなった。

不用意な発言をし自身の思いとは異なる受け取られ方をして党内の批判を浴びるのは、石破氏の特徴とも言える。

■総裁選に意欲にじませる?

2024年2月10日、石破氏の姿は地元鳥取にあった。国政報告会を開いた石破氏は、9月の自民党総裁選に向けた準備について記者団に問われると次のように答えた。

「いつ、何があってもいいようにしておかなければいかん。総理総裁になって欲しい人リストに上がっている人は、みんなそうなんじゃないの」

総裁選をめぐるこうした発言は、今に始まったことではなく、常日頃からインタビューの度に発しているが、裏金事件などで岸田内閣の支持率が低下し「ポスト岸田」に注目が集まる中、“石破氏が総裁選への出馬に意欲を示した”と各メディアは報じた。

これに対し石破氏は周囲に「これまでの発言と何も変わりは無い」と話すなど、ここでも真意とは違う受け取られ方をしていると困惑の表情を見せている。

では、石破氏に総裁選への意欲がないのかというと、そういうことはないだろう。
2020年の総裁選で敗れた後、”石破は終わった”とも言われてきたが、石破氏の周辺では総裁選出馬の可否を大きく左右する3つの大きな変化が起きている。

9405OS5:2024/02/18(日) 09:41:31
■石破氏をめぐる環境の変化(1)〜いわゆる派閥の解消〜

これまで4度総裁選に挑戦してきた石破氏だが、当選を阻んだものの一つが「自民党の派閥政治」だった。

自民党の総裁選は「国会議員票」と「党員らの地方票」で争われ、総裁選ごとにこの比重は変わってきたが「国会議員票」を多く取った候補が総理の座を射止める結果が続いている。

つまり、より多くの派閥の支持を得ることで国会議員票を固められるかが総裁選の勝利のカギを握ってきた。

だが、石破氏は出馬した総裁選で、党員票では勝利ないし善戦をしてきたものの、ことごとく国会議員票で大差をつけられ敗北してきた。

しかし、今年に入り、派閥の政治資金パーティーを巡る裏金事件を受け、安倍派・岸田派・二階派・森山派が解散を決定し、次の総裁選は派閥の影響力が薄れた戦いとなることになる。これが石破氏が総裁選に挑戦する上では追い風が吹く結果となっている。

■石破氏をめぐる環境の変化(2)〜安倍元総理の死去〜

総理を目指す石破氏にとって大きな壁となり立ちはだかってきたのが安倍元総理の存在だ。

過去4度挑戦した総裁選では2度安倍氏に敗れた石破氏は、森友学園問題などをめぐり時の総理大臣である安倍元総理に苦言を呈し続けてきた。正論ではあるのだが、こうした石破氏の言動を快く思わない安倍氏は石破氏に否定的な姿勢を見せ続け、絶大な影響力を持つ安倍氏に配慮するかのように、議員達にとって石破氏に接近すること自体がはばかられる状況が続いてきた。

その安倍氏が2022年7月、凶弾に倒れた。安倍氏が亡くなった後も党内ではアベノミクスの継承など、安倍政治を引き継ぐ動きが続いてきたが、「旧統一教会問題」や「安倍派の裏金事件」を受け、最大派閥・安倍派の影響力は著しく低下している。石破氏にとってはこれもまた総裁選に出馬する環境へと繋がっている。

■石破氏をめぐる環境の変化(3)〜石破派の解散〜

石破氏は2015年に石破派を旗揚げし、その後2度総裁選に臨んだがいずれも敗れ、2021年に石破派を解消した。その後、グループとして活動を続けるものの退会者が相次ぎ、活動は縮小を続けている。

総裁選への出馬には20人の推薦人が必要で、派閥を解消した石破氏にとっては、この推薦人確保が大きなハードルとなっている。

■総裁選、5度目の挑戦はあるか

2月5日、石破氏の姿は都内の日本料理店にあった。食事を共にしたのは河野太郎デジタル大臣だった。関係者によると、この会食は河野氏の呼びかけで行われたという。

石破氏と河野氏と言えば、2021年の総裁選に河野氏が立候補した際、小泉進次郎元環境大臣とともに「小石河連合」を結成し、河野氏の当選を目指し共に戦った間柄だ。

総裁選は岸田総理に敗れたものの、第一回投票、決選投票共に地方票では岸田総理を圧倒した。

国民からの支持が高い2人だが、党内基盤が盤石とは言えない。同時に総裁選に出馬すると地方票を分け合うことになり、他の候補を利することになることから、会合では総裁選への出馬について互いの腹を探りあったものとみられる。

総裁選への出馬に期待の声も上がる石破氏だが、石破氏は「私は政局を仕掛けることはしない」と話す。
事実、石破氏が総裁選に向けた仲間集めをするといった動きは見られない。つまり「待ち」の姿勢なのだ。

派閥の裏金事件で自民党が揺れる中、世論調査では自民党支持層でも”次期総理の人気トップ”に浮上した石破氏。
今のところ党内では「石破総理待望論」に盛り上がりは見えないが、石破氏はその時を待ち続けている。

TBSテレビ政治部 中島哲平

TBS NEWS DIG Powered by JNN

9406OS5:2024/02/19(月) 07:39:20
https://news.yahoo.co.jp/articles/a8260ac03e9ade14f0e2de019b3badeab7f0d0bf「政倫審」出席を消極的ながら望む「安倍派5人衆」のひとりとは誰か
2/19(月) 6:00配信

デイリー新潮
ザルだらけの政倫審
岸田首相

 自民党の派閥による裏金問題をめぐって、野党側が求めている国会の政治倫理審査会(政倫審)が開催される可能性が高まっている。安倍派5人衆や二階派幹部らの出席が焦点になりそうだが、安倍派5人衆の中でも出席するか否かで立場が分かれているとされる。旧統一教会(世界平和統一家庭連合)の友好団体から推薦状を受け取り、選挙支援を受けていたことが報じられた盛山正仁文科相の一件と絡めて、波乱含みの国会情勢についてお伝えする。

【写真を見る】またブーメラン? 攻勢を強める立憲民主党だが、過去には「政倫審」をブッチした「大物議員」が

 まずは政倫審についておさらいしておこう。

 政倫審は、衆参両院の国会議員が政治倫理を逸脱していないか、政治的・道義的に責任があるか否かを審査などする機関のこと。審査会の開会にあたっては、疑惑を持たれた議員本人が申し出れば別だが、政倫審の委員が審査を申し立てる必要がある。衆院の場合、委員は25人おり、9人以上の申し立てが求められるのだが、現状、野党の委員が束になっても9人には達しない。

「それだけに、与党側に働きかける必要があるわけです。もっとも、出席するか否かは議員本人の判断に委ねられているので、“ぶっちぎる”ことも可能です」

 と、政治部デスク。

鳩山由紀夫代表は欠席
 衆院の政倫審は過去9回開かれているが、参議院ではゼロ。その9回のうち、本人の申し出での開会は8回で委員の申し立てによるものは1回。

 なお、この件では立憲民主党には触れられたくない「黒歴史」もある。

 2009年7月、民主党の鳩山由紀夫代表(当時)の資金管理団体の政治資金収支報告書に故人などからの献金が記載されていた問題について開かれたが、鳩山氏本人は欠席して“ぶっちぎる”形となった。嫌なことから逃げたいというのは人間の本能のようなものであろうか。

 そもそも出席が義務付けられ、かつ公開である証人喚問とは違って、政倫審は非公開が原則。審査の結果、政治的・道義的に責任があるとされた時には勧告をすることができるが、過去にそういった例はない。「ないない尽くし」と言ってもよいザルな機関だ。

「自民党総裁である岸田文雄首相としては、裏金問題への国民の疑念が収まっていないとの認識があり、政倫審への出席を促す意向があるとの報道もありましたが、安倍派5人衆にしろ二階派幹部にしろ、それぞれの判断次第でしょう」(同)

安倍派5人衆のひとり
 安倍派5人衆とひとことで言っても、対応は分かれている。

 かつて事務総長を務めた松野博一前官房長官は記者に問われた際に拒否の姿勢を見せることはなく、一方で、萩生田光一前政調会長は条件付きでの出席に踏み込む発言をしている。

「萩生田氏については 、“出席自体は嫌だけどできるだけ早く収束させたいから、その意味では出ても良い”という考え方を持っているようです。立件一歩手前のかなり高額な裏金疑惑を抱えていることに加え、盛山文科相との関係で旧統一教会が再び話題となっています。2022年に安倍晋三元首相が暗殺されたあと、教団との深い関係が浮上したのが、他ならぬ萩生田氏でした。今、萩生田氏はダブルで十字架を背負っていると言えるでしょう」(同)

 旧統一教会との関係が深い議員の共通点として、「選挙に弱い・強くない」ことが挙げられる。教団側が無償に近い形で手となり足となって選挙活動に従事してくれることはことのほかありがたいわけだ。

9407OS5:2024/02/19(月) 07:39:51
次期衆院選での落選が現実味
「萩生田氏も衆院選でかつて落選を経験しており、選挙に強くないタイプです。1月に行われた地元・八王子市長選も与党候補は敗色濃厚でしたが、萩生田氏が創価学会に“頭を下げる”ことで支持を繋ぎ止め、辛うじて与党候補の当選に繋げました」(同)

 もともと萩生田氏としては、創価学会との関係について「できれば距離を置きたい」とのスタンスだったとされる。

「2025年秋までには行われる次期衆院選での落選が現実味を帯びている中、萩生田氏も背に腹は変えられないということでしょう。東京は選挙区も増えて群雄割拠で、新規流入者が多いだけにこれまでの常識が通用しないエリアとなっています。それだけに一度落選してしまうと、これまで積み上げたものが水泡に帰してしまうレベル。萩生田氏もそのことはよく理解しており、自身の疑念を晴らす機会が持てるならできるだけ早く済ませ、心機一転して次期衆院選を迎えたい算段というわけです」(同)
ガス抜きにならない
 自民党総裁である岸田首相は、政治不信を払拭すべく政倫審開催に応じる方針だ。ただ、前述の通り、政倫審は穴だらけ。開催したところで、さらなる疑念が高まったという指摘が野党、メディア、国民から一斉に上がることは必至だが……。

「自身の著書を多数購入していた二階俊博元幹事長が政倫審に応じることはなく、仮に安倍派の何人かが出席したとしても答えられないことが多く、ガス抜きにはならない。それを官邸側はもちろん想定済みですが、証人喚問まで進むことはないようです」(同)

 政倫審を開催しても批判が止むことはないだろうが、開催しないよりはマシ。出席しても納得は得られないだろうが、出席しないよりはマシ。消極的な選択というか、損得勘定をした場合には、開催のうえ、何人かは出席するという流れになるということか。

 いずれにせよ、綱渡りでの政権運営が続きそうだ。

デイリー新潮編集部

9408OS5:2024/02/19(月) 07:40:57
https://news.yahoo.co.jp/articles/9fab74b0094c14f1a0379c81a0e60722179d428c本命は上川陽子大臣!? "学級崩壊状態"の自民党内で始まる「初の女性総理レース」研究
2/19(月) 6:30配信


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週プレNEWS
上川陽子外相は1月にウクライナを訪問。ゼレンスキー大統領との会談に加え、空襲警報下でも粛々と日程をこなす姿に「胆力がある」と高評価が集まった

派閥解消を主導しても支持率が上がらない岸田内閣と、一気に求心力を失った派閥の実力者たち。"力の空白"が生まれた自民党内で、にわかに「日本初の女性総理大臣」の誕生を予想する声が! 本命・上川外務大臣をはじめ、候補者たちの現状は?

【写真】日本初の女性総理として名前が挙がる女性政治家


* * *

■石破、進次郎に次ぐ3位に急浮上
裏金問題でボロボロの学級崩壊状態に陥った自民党内では、ポスト岸田レースも本命なき混戦に突入した。「もはや日本初の女性総理を出すくらいのインパクトがなければ、支持率は上がらない」という悲鳴にも似た声もあり、実際に複数の女性政治家の名前が候補に挙がっている。

その筆頭が上川陽子外務大臣(70歳)だ。2月初めのJNN世論調査では「次の総理にふさわしい政治家」として、知名度抜群の石破 茂元幹事長、小泉進次郎元環境大臣に次いで3位に急浮上した。

最大の理由はもちろん、1月28日に福岡県内で開かれた講演会で飛び出した麻生太郎副総裁のあの発言だ。

「永田町では昨夏あたりから次期総理候補のひとりと目されてきましたが、世間一般ではまだ『上川って誰?』状態だった。ところが、麻生さんが上川さんの外交手腕を評価する中で発した『このおばさんやるねえ、そんなに美しい方とは言わんけれど』のひと言が大炎上。

世論は『抗議すべきだ』と色めき立ちましたが、当の上川さんは『どのような声もありがたく受け止める』と悠然と受け流し、結果として名前と顔が広く認知されることになりました」(全国紙政治部自民党番記者)

経歴は華麗だ。東京大学、三菱総合研究所を経て、フルブライト奨学生として米ハーバード大学ケネディスクールで政治行政学の修士を取得。米民主党上院議員の政策スタッフとしての実務経験もある。

2000年の衆議院選挙初当選以来、7回の当選を重ね、法務大臣(3期)、少子化・男女共同参画担当大臣などを歴任。夫は元日本銀行勤務で、ふたりの娘がいる。

政治評論家の有馬晴海氏が言う。

「頭が良く、答弁は安定しており実務能力も高い。英語もペラペラですが、それでいて悪目立ちすることもない。永田町では〝謙虚な政治家〟と評されています。

しかし、フルブライト留学は家族を日本に置いての単身赴任。キャリア形成にかける執念は相当なものがあったのでしょう。麻生さんの発言を軽くいなしたり、法相時代に16人もの死刑執行に粛々とサインしたりと、肝の据わった政治家でもあります」

そんな上川評を裏づけるエピソードを、2007年に静岡県主催の国際シンポジウムのパネリストとして共演した出席者が明かす。

「控室で雑談していたとき、私は上川さんを野党議員と勘違いして、『自民党を倒して政権交代を実現してほしい』と正反対のエールを送ってしまった。それでも上川さんは無礼をとがめるどころか、間違いを訂正もせず、ニコニコとうなずくだけでした。

後で自民党議員だと知ったときは、『大した人だな』と妙に感心してしまいました。麻生さんの発言など、本当になんとも思っていないでしょう」


■「カミムラ」を連発した麻生氏の真意は?
ただし、上川氏の〝弱点〟を指摘する声もある。自民党議員秘書が言う。

「政治に欠かせない根回しのような仕事は苦手なのかもしれません。例えば、上川さんが静岡県連会長として仕切った21年6月の静岡県知事選では、本命候補だった鈴木康友浜松市長(当時)の擁立に失敗した挙句、周囲への根回しもなく岩井茂樹参議院議員(当時)を担ぎ出した結果、対立候補に33万票もの大差で惨敗。あまりの無策ぶりに、岩井陣営からは『ウチの先生は捨て駒か?』との恨み節も飛び出したほどでした」

政治ジャーナリストの鈴木哲夫氏もこう言う。

「実務面の力は折り紙付きですが、政局含みとなるとどうか。また、男女共同参画や女性活躍には一家言を持つ一方、安全保障や社会保障などの国家観を示したこともない。総理候補としてはやや物足りない部分です」

その上川氏を、麻生氏があえてこの時期に持ち上げてみせたのはなぜか?

「派閥解散が続く中で唯一、自派閥の存続に動く麻生さんは今や〝悪役〟のイメージ。このままでは、菅 義偉前総理の周辺で広がる『石破さんを次期総理に』という流れがより強くなってしまう。その前に、キングメーカーとして自らの力を誇示したかったのではないでしょうか」(鈴木氏)

9409OS5:2024/02/19(月) 07:41:26
そしてなんと、あの発言についてはこんな〝怪情報〟まで出回っている。前出の自民党議員秘書が明かす。

「例の発言の前後で、麻生さんは上川さんの名前を何度も『カミムラ』と言い間違えているんですが、実は20年にも菅内閣を『カン内閣』と言った前科があります。

しかし、麻生さんと菅さんは安倍政権を中枢で8年近くも支えた仲です。上川さんも、岸田総理に外相起用を進言した麻生さんには恩義を感じていて、外遊のたびに麻生事務所への報告を欠かさない。そんなふたりの名前を間違えるはずがないんです。

そこでささやかれているのが、麻生さんは発言に注目させる必要があるとき、わざとやっているという説です。

麻生さんは自分に相談もなく派閥解散を主導した岸田総理に怒っている。上川さんをホメたのは、『いつでも上川を担いで岸田降ろしに出るぞ』という圧力です。その威力を最大化するには、発言が注目されないと困る。だから、わざと『おばさん』『カミムラ』などのワードを出したのではないか......と」

その真相はやぶの中だが、結果として上川氏の知名度が一気にアップしたのは事実だ。

■日本のチカラ、ドリル優子


その上川氏への対抗馬一番手は、欲を見せない上川氏とは対照的に、今年9月の自民党総裁選への出馬意欲を隠そうともしない高市早苗経済安保担当大臣(62歳)だろう。

無派閥でこれといった側近もおらず、〝おひとりさま〟状態が続いていた高市氏だが、昨年11月に主宰勉強会「『日本のチカラ』研究会」を設立すると45人もの入会者がはせ参じ、永田町を驚かせた。

「さらに2月8日には、旧安倍派議員が中心の『保守団結の会』の講師としても登壇し、連携の動きを見せている。このときの参加者は14人。『日本のチカラ』の存在も合わせて考えると、総裁選出馬に必要な推薦人20人を確保する見通しは立ったとみるべきでしょう。

そのせいか、岸田総理に万博延期を進言するなど、最近の言動には余裕すら感じます」(前出・自民党番記者)



小渕優子選挙対策委員長(50歳)の周辺も騒がしい。1月下旬に茂木派を離脱すると、参院茂木派の幹部ら8人も次々と追随。「小渕グループ」結成の動きを強めている。

「現茂木派はかつて小渕さんの父・小渕恵三元総理がトップだった派閥で、その流れを継いだ竹下亘、青木幹雄といったかつての大物政治家が『いつか優子を日本初の女性総理にする』と口にしていたのは有名な話。参院茂木派出身者が結束すれば、推薦人20人を集めることは可能でしょう。

ただ、そうはいってもまだまだ実績は足りず、〝ドリル優子〟(後援会の不透明な会計データが入ったPCがドリルで破壊され、証拠隠滅されたとの疑惑)の汚名も払拭できていない。勝負は『次の次』と考えるのが妥当でしょう」(前出・鈴木氏)

そして、最後に〝場外〟から乱入の噂について。注目されているのは、公職選挙法違反で起訴された柿沢未途衆院議員(自民党を離党)の辞職に伴い、4月28日に東京15区で行なわれる補選だ。



「補選実施が決まった直後の2月2日、小池百合子東京都知事(71歳)が、岸田総理、茂木幹事長と相次いで会談したんです。

自民党としては、所属議員の不祥事で行なわれる補選には候補を出しづらい。そこで『ファーストの会』の候補に自公が相乗りし、事実上の勝利を得ようというシナリオが話し合われた可能性があります」(前出・有馬氏)

問題はそのファーストの会の候補者だ。有馬氏が続ける。

「7月で2期目の都知事任期が終わる小池さんが、この補選に出馬するのではとの臆測が広まっているんです」

ただし、もともと小池氏が狙っていたのは国民民主党とファーストの会の合併、そして自身の国政復帰というシナリオだったものの、国民民主の分裂で話は立ち消えになったともいわれている。単騎で補選に乗り込んでも当選の可能性は高いが、その先のシナリオが描けるかどうか。

「東京都連をはじめ、自民党内の〝小池嫌い〟は相当なものですから、そう簡単に自民党には復帰できない。そうなると、ただの無所属議員になってしまうリスクもあるわけで、補選に出馬するかどうかは微妙です」(有馬氏)

日本初の女性総理はこの中から誕生するか?


写真/時事通信社

9410OS5:2024/02/19(月) 19:30:45
https://news.yahoo.co.jp/articles/2f08ffe0ee2da4aea229bef49c122462746b05e1
政倫審へ51人意向調査 自民、裏金事件で異例対応 年度内予算成立を優先
2/19(月) 19:22配信

時事通信
自民党役員会に臨む岸田文雄首相(中央)、茂木敏充幹事長(同左)、麻生太郎副総裁(同右)ら=19日午後、国会内

 自民党は19日、派閥の政治資金パーティー収入裏金事件を受けた衆院政治倫理審査会の開催に向け、野党が出席を求める衆院議員51人の意向調査に着手した。

 20日にも結果を野党に伝える。本人が応諾すれば基本的に出席を認める方向で検討しており、弁明する議員数が膨らむ可能性もある。

 51人はパーティー収入のキックバック(還流)や中抜きを政治資金収支報告書に記載していなかった安倍、二階両派の衆院議員。自民内には野党の要求にそのまま応じるのは「非現実的」(党幹部)との声もあったが、「ポストや不記載額による線引きは困難」(同)との意見が強まった。

 野党は政倫審を実態解明に資する形で開催できなければ2024年度予算案の衆院採決に応じない構えを見せており、「予算の年度内成立を確実にするにはやむを得ない」(自民関係者)との判断も働いた。開催時期は3月上旬以降とする案が有力視されている。

 51人の意向確認は先の聞き取り調査を担当した森山裕総務会長ら党幹部6人が担い、安倍、二階両派幹部から順に意向を聴く方針だ。

9411OS5:2024/02/20(火) 06:30:54
https://www.yomiuri.co.jp/politics/20240219-OYT1T50173/
派閥代替に「大学院」強化、自民が党主導で人材育成へ…「座学に何の意味があるのか」の声も
2024/02/19 22:49
裏金疑惑

スクラップ
 自民党は、派閥による政治資金規正法違反事件を受け、派閥の代わりに党本部として中堅・若手議員の教育に乗り出す。人材育成などを担う党の中央政治大学院を強化し、3月から勉強会を定例開催する予定だ。派閥の解散が相次ぐ中、党主導で人材を育てる狙いがあるが、派閥の代替機能をどこまで果たせるかは不透明だ。

派閥解散、自民信頼回復に「つながらない」76%…読売世論調査
記者会見する自民党の茂木幹事長(19日、党本部で)=福田麻衣撮影
 自民の茂木幹事長は19日の記者会見で、「党としての議員教育、研修機能の強化については鋭意検討中だ」と語った。


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 事件を巡っては、自民6派閥のうち安倍、岸田、二階、森山の4派が解散を決めた。派閥ではこれまでベテラン議員らが若手議員の教育や選挙指導などに取り組んできたため、こうした機能を代わりに党本部で担う必要性が指摘されていた。

 その一環として、中央政治大学院を活用し、研修機能を強化する。政治家としての国家観や歴史観を作り上げることを目指し、閣僚らを講師に招き、戦前の歴史や中国の歴史・思想などの勉強会を開く。6月までに7回開催する方針で、自民幹部は「派閥がなくなり、先輩議員から教わる機会が減るのを補完していく」と強調する。

 もっとも、党内からは「座学に何の意味があるのか」「国家観は自分で勉強するものだ」などと疑問視する声も出ている。

 自民は19日、政治刷新本部の下に設置した3作業部会のうち「党則等の見直し部会」と「党機能・ガバナンス強化部会」の2部会を開き、党改革に向けた具体策を協議した。これまで派閥が担ってきた閣僚や党人事の調整機能も党本部が引き継ぐことを目指しており、議員教育と合わせ、体制の整備が課題となりそうだ。

 ◆ 中央政治大学院 =国や地方の将来を担うにふさわしい人材を発掘、育成することを目的に自民党に設置された組織。党所属の国会議員らが講師を務め、党員だけでなく、大学生ら向けの勉強会も開いている。遠藤利明・前総務会長が学院長を務める。

9412OS5:2024/02/20(火) 06:34:23
https://www.asahi.com/articles/ASS2M4WS1S28UTIL01G.html
自民の解散派閥、残った金はどこへ 「うやむや」でも許される現行法
有料記事

笹山大志 野間あり葉2024年2月19日 16時00分
 自民党派閥の裏金事件を受けて解散する4派閥の「財布」の残金に、注目が集まっている。最大派閥の安倍派は「公的機関に寄付」を模索するが、一部からは「議員で山分け」という本音も聞こえる。金の行方がおおやけにされないまま幕引きされないかを懸念する専門家もいる。(笹山大志、野間あり葉)

 2月1日、東京・永田町の自民党本部で、清和政策研究会(安倍派)の最後の総会が開かれた。「断腸の思いだ」と頭を下げた塩谷立座長への拍手はまばら。約70人の出席者の表情は終始険しかった。

 派閥は事実上解散となったが、これで全て終わりではない。残金の処理が残っている。清算管理委員会を設け、塩谷氏らが外部有識者と協議しているが、政治資金規正法には今回のようなケースを想定した定めがなく、スムーズに済むかは見通せない。

 公開されているもので最新の、2022年の安倍派の政治資金収支報告書によると、収入から支出を差し引いた金額は約1億6150万円。これに、23年分のパーティー収支や事務所の退去費、事務所職員の人件費などを踏まえて清算して、残金の額が確定する。

 こうした処理は、同じく解散する志帥会(二階派)、宏池政策研究会(岸田派)、近未来政治研究会(森山派)でも行われる見通しで、残金はそれぞれ数千万から数億円単位に上るとみられる。

寄付に対し識者「法的な危うさも」
 残金の行き先はどうなるのか。具体的議論は金額の確定後になるとみられるが、にわかに浮上しているのが能登半島地震の被災地に寄付する案だ。安倍派の最後の総会では「被災地に送るべきだ」との声が上がり、二階派関係者も「私もパーティー券を売ってきた。被災地に寄付してほしい」と話す。

 しかし、寄付については法的…

9413OS5:2024/02/20(火) 06:34:56
https://www.jiji.com/jc/article?k=2024021800247&g=pol
自民、「納税」要求の高まり警戒 確定申告捉え野党攻勢―派閥裏金事件
2024年02月19日07時03分配信
記者団の取材に応じる岸田文雄首相=15日、首相官邸
記者団の取材に応じる岸田文雄首相=15日、首相官邸

記者会見する立憲民主党の泉健太代表=16日、国会内

 自民党は、派閥の政治資金パーティー収入裏金事件で、キックバック(還流)を政治資金収支報告書に記載しなかった議員に野党が「納税」を求めていることについて神経をとがらせている。折しも2023年分所得税などの確定申告が16日から始まり、対応を誤れば国民から一層の不信感を招きかねないためだ。


 「こういったお金は所得になるし、脱税にもなる」。立憲民主党の泉健太代表は16日の記者会見で、確定申告が始まったことに触れつつ、こう強調した。衆院予算委員会の質疑では立民議員が「国民は増税、自民は脱税」と攻め立てる場面もあった。

 政治団体への寄付は政治活動に使われる場合、原則として課税されない。しかし、野党は、領収書などで政治活動に使ったと証明できない分については、所得税の納付が必要な「雑所得」に当たると主張する。

 泉氏が問題視したのは15日公表の自民党調査の中身だ。聞き取りを行った安倍、二階両派の国会議員ら85人のうち31人が、収支報告書に不記載だった還流資金について「使用していなかった」と答えた。国税庁は国会で「政治家個人に帰属する政治資金を使用せず、長年保存していた場合、課税関係が生じる」と指摘している。

 還流資金を受け取った議員に対し自民が納税させる案を検討していると一部で報じられた15日、岸田文雄首相(党総裁)は「承知していない。議員個人が受領した例は把握していない」と火消しに追われた。

 自民党関係者は「確定申告の時期だから文句も出てきて、国税庁も困っている」と明かす。納税すべきだとの声は党内にもくすぶるが、納税すれば議員個人として受け取ったことを認めることになり、「これまでの前提が崩れる」(党幹部)との慎重論が強い。

9414OS5:2024/02/21(水) 14:19:17
https://news.yahoo.co.jp/articles/1729037103cc93023e76751823324144086ef635
松野・高木氏ら5人、政倫審出席へ 野党、月内開催を要求
2/21(水) 10:22配信

時事通信
松野博一前官房長官

 自民党の松野博一前官房長官と高木毅前国対委員長は派閥の政治資金パーティー裏金事件を受けた衆院政治倫理審査会に出席する意向を党幹部に伝達した。


 西村康稔前経済産業相も出席する考えで、同党は21日、3人の出席を立憲民主党に伝え、2024年度予算案の衆院採決の前提となる中央公聴会の27日開催に理解を要請。立民など野党は衆院政倫審の月内開催を正式に決めるよう要求した。

 これを受け、自民は中央公聴会の27日開催を断念し、衆院予算委員会理事会で29日開催を提案した。

 松野、西村、高木各氏はいずれも安倍派の有力議員だった「5人衆」の一員で、事務総長経験者。自民党は20日、同派座長だった塩谷立・元文部科学相、二階派事務総長だった武田良太元総務相の出席を野党に伝えたが、野党は政治資金収支報告書に不記載のあった両派衆院議員51人全員の出席を求め、「話にならない」と反発していた。

 立民、日本維新の会、共産、国民民主の野党4党の国対委員長は21日、国会内で会談し、22日にも5人から政倫審出席の申し出手続きを取った上で、来週中の政倫審開催を確定させるよう自民に要求することで一致した。残りの46人の意向確認や政倫審の公開も求める。

 一方、立民など野党4党は参院側でも政倫審の開催を正式に申し立て、不記載のあった安倍、二階両派の参院議員31人全員と自民を離党した大野泰正議員の出席を求めた。4党の参院国対委員長が合意した。

9415OS5:2024/02/21(水) 22:11:53
https://news.yahoo.co.jp/articles/d1108ad697b93a9576a60742d997ab134c52a2fb
高市氏の勉強会に議員19人参加、「国力増強」テーマに意見交換…前回の10人を上回る
2/21(水) 19:57配信

読売新聞オンライン
高市経済安全保障相

 自民党の高市経済安全保障相は21日、国力増強をテーマにした勉強会「『日本のチカラ』研究会」を国会内で開き、経済や財政について有識者と意見交換した。

 派閥の解散が相次ぐ中、次期総裁選では勉強会や議員連盟などが支持基盤になる可能性があり、出馬に向けた足場作りとの見方も出ている。3回目となったこの日の研究会に参加した議員は19人で、昨年12月の前回の10人を上回った。

9416OS5:2024/02/25(日) 20:51:08
https://news.yahoo.co.jp/articles/bace6c2eae78aba7ba38fc5db6df91e60aa80264
「ポスト岸田」自民でうごめき 石破、上川各氏らに注目 派閥解消で情勢流動化
2/24(土) 7:16配信

時事通信
講演する自民党の石破茂元幹事長=23日午後、岡山市北区

 岸田文雄首相の支持率低下に歯止めがかからない中、自民党で9月の総裁任期満了を見据えた「ポスト岸田」の動きが広がり始めた。

【ひと目でわかるグラフ】岸田内閣の支持率推移

 世論の期待度が高い石破茂元幹事長や、初の「女性首相」の呼び声もある上川陽子外相らの名が取り沙汰される。裏金事件を受け派閥中心の多数派工作が難しくなるのは必至で、リーダーとしての個人的資質がより問われそうだ。

 「本当に国民に納得してもらえるよう、自民党としてきちんとしなければいけない」。石破氏は23日に岡山市内で講演し、自民派閥パーティー裏金事件を踏まえた党改革の必要性を訴えた。

 石破氏は報道各社の世論調査で「次の首相」としての支持がトップを占める。裏金事件で安倍派など主流派が総崩れとなり、第2次安倍政権以降、政権中枢から疎んじられてきた石破氏の立ち位置が、かえって期待を集めている。

 裏金事件では、いち早く首相の退陣論に言及。27日に政策勉強会を開き、党内に幅広く参加を呼び掛ける。側近の赤沢亮正財務副大臣が発起人の無派閥有志会合には菅義偉前首相に近い議員も加わっており、菅氏は周囲に「石破氏には最大のチャンスだ」と話す。

 河野太郎デジタル相も今月、「裏金議員」への対応に関し「けじめが大事」と発言。9日の記者会見で総裁選出馬の考えを問われると「当面、やるべき仕事をやっていく」と否定しなかった。前回総裁選は所属する麻生派の支持を一本化できず、「派を割ってでも出馬する」(同派中堅)との見方が強い。石破、河野両氏と共に「小石河連合」と呼ばれる小泉進次郎元環境相は当面、様子見の姿勢だ。

 一方で「後ろから鉄砲を撃つ」とも評される石破氏や、態度に柔軟さを欠きがちな河野氏には拒否感も根強い。

 石破氏に批判的な麻生太郎副総裁は1月の講演で、上川外相について「新たなスターが育ちつつある」と評価。容姿への言及が不適切だったと認め撤回したが、自民筋は「『女性宰相』はいずれ通る道。今の政界では上川氏が最有力だ」と見る。

 高市早苗経済安全保障担当相も自身を中心とする勉強会を重ねており、21日には19人が集まった。

 派閥解消のあおりを食らっているのは茂木敏充幹事長。茂木派からの小渕優子選対委員長らの一斉離脱を受け、19、20両日に派閥若手らと相次いで会食し結束を図った。参加者によると4月に予定される衆院補欠選挙や総裁選が話題になったといい、同派メンバーは「補選結果次第で茂木氏は総裁選への動きを強めるだろう」と指摘した。

9417OS5:2024/02/25(日) 21:02:49
https://news.yahoo.co.jp/articles/2d1000327de371a3d692b1af20b87ce2dc782b9d
自民若林氏、クルド人憎悪あおる 「国にお帰り」とSNSに投稿
2/22(木) 17:45配信

共同通信
自民党の若林洋平参院議員

 自民党の若林洋平参院議員(静岡選挙区)が22日までに、X(旧ツイッター)で、在日クルド人への敵意をあらわにした差別的投稿を引用し「日本人の国なので、日本の文化・しきたりを理解できない外国の方は母国にお帰りください」などと書き込んだ。ネットでは、埼玉県南部で暮らすクルド人の排除を叫ぶヘイトスピーチが急増中。若林氏は、こうした動きを背景に憎悪をあおった形だ。

【動画】「痛い」叫ぶクルド人 入管収容者制圧の映像公開 19年

 特定民族であることを理由に「国へ帰りなさい」「日本から出て行って」などの言葉を浴びせるのは、典型的なヘイトスピーチと解される。こうした差別的行為に対し、岸田文雄首相も今年2月5日に「断固立ち向かう」との決意を表明している。

9418OS5:2024/02/27(火) 22:11:18
https://news.yahoo.co.jp/articles/fed035905d66d76e4ba66cf8df781e8eb86b8ea9
自民の石破茂・元幹事長が勉強会再開、衆参の14議員参加…総裁選出馬にはあと6人
2/27(火) 21:03配信

読売新聞オンライン
自民党の石破茂・元幹事長

 自民党の石破茂・元幹事長は27日、国会内で自身を中心とするグループ「水月会」の勉強会を再開した。出馬を模索する秋の党総裁選に向け、党内での足場を固める狙いがありそうだ。

【図表】「次の自民総裁」は?…読売世論調査

 勉強会の開催は昨年6月以来で、石破氏のほかに衆参両院の計14議員が参加した。石破氏が自ら講演し、持論の「防災省」設置の必要性を改めて訴えた。今後も定期的に開催するという。

 石破氏は、読売新聞社が今月実施した全国世論調査で次の党総裁にふさわしい政治家のトップ(21%)になるなど、人気は健在だ。党派閥の政治資金規正法違反事件への批判が強まる中、無派閥の「非主流派」として政権に物言う姿勢を続ける石破氏には追い風との見方がある。

 ただ、総裁選への出馬には20人の推薦人が必要で、勉強会のメンバーだけでそろえられる保証はない。石破氏には、2015年9月に石破派を結成した後、求心力の低下で21年12月に派閥を解消した経緯がある。党内には「石破氏が無派閥なのは、自分の派閥を維持できなかっただけだ。党内の支持が集まるとは思えない」と冷ややかな声も出ている。

9419OS5:2024/02/28(水) 19:23:24
https://news.yahoo.co.jp/articles/eeb9c53cdaf0e581a22e49880b129d2f07f1a1fc
政倫審に岸田総理が出席表明 自民困惑「総理、どうした?」 野党からは冷ややかな声
2/28(水) 12:09配信

自民党の派閥の裏金疑惑を受けて、衆議院の政治倫理審査会の開催に向けた調整が続くなか、岸田総理大臣が自ら完全公開の形式で出席する考えを表明しました。

 (政治部・村上祐子記者報告)
 自民党内の対応が混乱するなか、岸田総理がしびれを切らし、奇策に出た形です。

岸田総理大臣
「私自身、自民党総裁として政倫審に自ら出席をし、マスコミオープンのもとで説明責任を果たさせていただきたい」

 総理周辺によりますと、岸田総理は27日の夜、出席を決断したということです。

 ある官邸関係者は「自ら動くことで当事者出席を促した」と述べています。

 自民党内からは「岸田さんどうしたの。サプライズだけど、野党が求めているのは総理じゃないでしょ」と困惑に近い反応が上がる一方、「自分が捨て駒になるわけだから、相当思い切った決断だ」と評価する声もあります。

 一方、野党内からも「総理は予算委員会で散々しゃべっていて、何をいまさら聞くのか」と冷ややかな声が上がっています。

 野党側は、引き続き裏金作りに関与した本人たちの出席を求めていきます。

テレビ朝日

9420OS5:2024/02/28(水) 19:29:09
https://news.goo.ne.jp/article/yomiuri/politics/20240228-567-OYT1T50133.html
衆院政倫審、全面公開で29日と3月1日に開催…岸田首相や安倍派幹部ら6人出席
2024/02/28 15:32読売新聞

衆院政倫審、全面公開で29日と3月1日に開催…岸田首相や安倍派幹部ら6人出席

衆院政倫審出席の意向を表明し、記者団の質問に答える岸田首相(28日午前、首相官邸で)=川口正峰撮影 【読売新聞社】

(読売新聞)

 与野党は28日、自民党派閥の政治資金規正法違反事件を受けた衆院政治倫理審査会(政倫審)の幹事会で、29日と3月1日に岸田首相(自民総裁)ら6人が出席して審査会を開くことを正式決定した。いずれも全面公開で行う。

 29日は首相と二階派事務総長を務めた武田良太・元総務相、3月1日は安倍派座長を務めた塩谷立・元文部科学相と、同派事務総長経験者の松野博一・前官房長官、高木毅・前国会対策委員長、西村康稔・前経済産業相の4人がそれぞれ出席する。

9421OS5:2024/02/28(水) 19:56:42
https://news.yahoo.co.jp/articles/a9ca8336c0d936b68cd424fa7b981e4e3d5f1356
「海外警察」元幹部女性が秘書 松下新平参院議員側「関係ない」
2/28(水) 16:54配信


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共同通信
自民党の松下新平参院議員

 中国が日本国内の中国人を監視するために設けた「海外警察」の拠点だとして、2022年に海外の人権団体に指摘された一般社団法人で幹部を務めた中国籍の女性(44)が、19年秋から少なくとも21年まで、自民党の松下新平参院議員(宮崎選挙区)の事務所に「外交顧問兼外交秘書」として出入りしていたことが28日、関係者への取材や訴訟資料で分かった。事務所は女性について「関係ない」としたが詳しい経緯は説明していない。

中国の「海外警察拠点」捜索 警視庁、詐欺事件の関係先で

 警視庁公安部は昨年5月、詐欺容疑で東京・秋葉原のビルに入っていた一般社団法人「日本福州十邑社団聯合総会」(18年設立)を家宅捜索。20年7月、経営していた長野県の風俗店を整体院と称し、新型コロナウイルス対策の持続化給付金100万円を詐取したとして、女性を今月21日に書類送検した。関係者によると、女性は事務所に出入りしていた20年ごろ、同法人の幹部だった。

 松下氏は宮崎市生まれ。宮崎県議などを経て04年に参院議員に初当選。現在4期目で、党総務会長代理や参院の拉致問題特別委員長を務める。

9422OS5:2024/02/28(水) 19:57:18
https://news.yahoo.co.jp/articles/77ff01d3e9c461aaaf8a697d86d25974a8198dca
「こんな犯罪者をよく議員に」元自民党衆院議員・武藤貴也容疑者「無免許運転で人をけがさせ逮捕」に批判殺到
2/28(水) 17:05配信
SmartFLASH
2017年10月、衆院選不出馬を表明した武藤貴也容疑者(写真・時事通信)

 2月28日、茨城県警は、無免許で車を運転し、乗用車と衝突して2人にけがをさせたとして、自動車運転処罰法違反(無免許過失傷害)の疑いで、元衆院議員で貿易業の武藤貴也容疑者を逮捕した。

 県警によると、27日午後11時ごろ、武藤容疑者は同県稲敷市結佐の県道で、無免許で乗用車を運転し、車線をはみ出して、向かってきた乗用車と衝突。運転していた男性と助手席に乗っていた男性に軽傷を負わせた疑い。

 武藤容疑者は交通違反などのため免許停止中で、調べに対し容疑を認めているという。

 武藤容疑者は、2012年衆院選で滋賀4区から自民党公認で立候補し、初当選。2014年に再選を果たしたものの、翌2015年に未公開株をめぐる金銭トラブルが発覚し、自民党を離党。2017年の衆院選では立候補を断念した。

 2019年の滋賀県議選で落選。選挙運動中に法定外の文書を配ったとして、公職選挙法違反の罪で在宅起訴された。

「ほかにも、議員在職中の2016年7月、車を運転中に人に接触してけがを負わせたのにそのまま逃げたとして、2021年3月、警視庁は武藤容疑者を道路交通法違反(ひき逃げ)と過失運転致傷の疑いで書類送検。

 2023年4月には、知人男性をレンタカーに押し込んだとして、警視庁は逮捕監禁の疑いで、武藤容疑者を現行犯逮捕しています」(政治担当記者)

 2023年4月26日、『めざまし8』(フジテレビ系)に出演した、元自民党衆院議員で弁護士の若狭勝氏は、武藤容疑者と2人きりで話したことがあるとしたうえでこう語っていた。

「人の一生を見ていると、いい回転をしていく人と、どんどん落ちていってしまう人がいるんです。彼もいまは、落ちてしまっているような感じもするんで、何とかきちんと元に戻ってほしいなと思います」

 2012年に初当選した衆院議員は「安倍チルドレン」と呼ばれたものの、問題が相次いで発覚したことから「魔の2回生」とも呼ばれた。

 弁護士の紀藤正樹氏は2月28日、自身のXにこう書きこんだ。

《唖然・呆然とした事件があいつぐ》

「魔の2回生」と呼ばれた元国会議員の逮捕に、SNSでは自民党を批判する声が多く上がっている。

《こんな犯罪者をよく議員にしたよな自民党》

《またやったか、武藤貴也!! 元とはいえ自民党。自民党からトカゲの尻尾切りで追い出された元国会議員の末路を予想する参考になりますね》

《免停中に車運転して事故って、そもそも法律守る気のないグレグレみたいな人が自民党麻生派の衆議院議員やってたっていう事。自民党らしいね》

 派閥の政治資金パーティー裏金事件をめぐり、批判の真っただなかにある自民党にとって、さらなる痛手となりそうだ。

9423OS5:2024/02/29(木) 14:03:00
https://news.yahoo.co.jp/articles/56cb9e45cf4db0a5d9a496f6b3d0a5e645d9cb64
不倫報道の自民・広瀬めぐみ議員が謝罪「家族の信頼裏切り」仏研修で「エッフェル姉さん」騒動も
2/29(木) 8:54配信
日刊スポーツ
広瀬めぐみ参院議員の公式サイト

 自民党の広瀬めぐみ参院議員が29日までに公式サイトを更新し、一部で報じられた不倫疑惑について謝罪した。


 広瀬氏は「この度は私の不徳のいたすところにより、多くの方々に多大なるご迷惑とご心配をおかけしてしまったこと、まずは深くお詫び申し上げます。昨日のデイリー新潮web版及び本日発売の週刊新潮で、私の交際関係についての報道がなされております」と報道に言及し、「岩手で私を支えて下さっている方々の信頼を損ない、ご迷惑をおかけしてしまったこと、家族の信頼を裏切り辛い思いをさせてしまったことを心から謝罪申し上げます。また、私の軽率な行動により、皆様に不快な思いと不信感を与えてしまい、本当に申し訳ございませんでした」と謝罪した。

 続けて「今後は、家族を大切に、また、応援してくださる皆様の信頼を回復できるよう、なお一層の努力を重ねてまいりますので、どうか引き続きのご指導ご鞭撻を賜りますよう、心からお願いを申し上げます」と呼びかけ、「この度は誠に申し訳ございませんでした」と謝罪の言葉で結んだ。

 広瀬氏は22年の参院選岩手選挙区に出馬し、立民の現職だった木戸口英司氏らをやぶり初当選した。昨年、自民党女性局のフランス研修に参加。松川るい参院議員らがエッフェル塔前で撮ったポーズ写真で炎上し、広瀬氏もSNSにフランス料理の写真などを投稿して批判をあびた。

 ニュースサイト「デイリー新潮」では広瀬氏の不倫疑惑の相手について、カナダ国籍で56歳のサックス奏者で、2人で都内のホテルに宿泊したことなどを伝えた。フランス研修当時の報道で「エッフェル姉さん」と呼ばれたことなども紹介している。

9424OS5:2024/03/02(土) 12:09:42
https://news.yahoo.co.jp/articles/0fa4272feb799c12b814543b112d0301783e07e3
岸田首相、「裏金」解明後ろ向き 論点のずれ鮮明 野党は証人喚問要求〔深層探訪〕
3/2(土) 7:00配信
時事通信
衆院政治倫理審査会で、答弁のため挙手する岸田文雄首相=29日午後、国会内(代表撮影)

 現職首相が初めて出席した29日の衆院政治倫理審査会。岸田文雄首相(自民党総裁)は国民の信頼や「改革」の重要性を強調する一方、派閥の政治資金パーティー裏金事件の解明には後ろ向きな姿勢に終始した。真相究明を迫る野党との論点のずれは鮮明で、野党は関係者の参考人招致や証人喚問を要求するなど反発を強めた。

 ◇安倍派に「範」示す
 「後来(こうらい)の種子、いまだ絶えず。今の政治を未来の世代に自信を持って引き継ぐことができるか。誠に申し訳ない」。冒頭の弁明の際、首相は幕末の思想家・吉田松陰の言葉を引用して陳謝した。

 政倫審が開かれた第5委員室には、議員在職25年を記念した故安倍晋三元首相の肖像画が飾られている。安倍派幹部らが尻込みした公開審査に自ら打って出た首相にとって、この日は「勝負の舞台」(側近議員)。安倍氏も引用した松陰の言葉を用いることで、「範を示そうとした」との見方がある。

 首相は答弁で、政治資金規正法違反に関して議員本人の責任を問う「連座制」に前向きな考えを表明するなど一定の前進も見せた。ただ、日本維新の会の藤田文武幹事長が安倍派の裏金づくりの仕組みをただしたのに対しては「残念ながら経緯や(始まった)日時等は確認できないのが現状だ」と開き直った。

 安倍派の裏金づくりを巡っては、首相在任時を除いて1998〜2006年に会長を務めた森喜朗元首相が何らかの事情を知っているとの見方が根強い。しかし、首相は自民党が森氏を聴取しなかった理由について「森氏が直接関わったという発言があったとは、報告を受けていない」と素っ気なかった。

 実態解明への首相の消極姿勢は昨年末まで会長を務めてきた岸田派に関しても同じだった。立憲民主党の野田佳彦元首相が、公表された17年よりも前から政治資金収支報告書の不記載があったのではないかと追及したのに対し、首相は「資料がないので確認できない」などと逃げの答弁を重ねた。

 ◇「甘く見ている」
 立民など野党は政倫審に際し、自民党派閥の裏金づくりが(1)いつからか(2)誰の指示か(3)総額はいくらか(4)使途は何か―の4点を明らかにすることを目指した。

 首相の答弁について、立民の泉健太代表は「何の新しさもない。本当に時間の無駄だ」と党会合で酷評。維新の藤田氏は記者団に「首相には事実を明らかにする意思が全く感じられない」と指摘した。共産党の穀田恵二国対委員長は「(自民の)報告書の内容をなぞっているだけ。何ら前進はない」と切り捨てた。

 「クリーンな政治」を掲げる公明党からも不満が漏れる。同党関係者は審査会後、「自民党は国民感情を甘く見ている」と断じた。

 1日の政倫審では、立民の枝野幸男前代表が安倍派事務総長経験者の西村康稔前経産相と松野博一前官房長官に質問する予定。ただ、野党にとって、質疑時間が短く、偽証罪もない政倫審は追及の第1段階との位置付けだ。

 泉氏は記者団に「あすも(審議に)期待できない可能性がある。次もあり得る」と述べ、参考人招致や証人喚問の必要性を強調。維新中堅も「これでは証人喚問という話になるだろう」と語った。

9425OS5:2024/03/02(土) 12:10:59
https://news.yahoo.co.jp/articles/13637064cb4c4a8e8644f7cc1affb2fd9736d75c
自民・立憲民主の不毛な攻防劇 予算案の年度内成立へ駆け引き最終盤
3/1(金) 21:40配信
産経新聞
衆院本会議で小野寺五典予算委員長解任決議案の趣旨弁明資料を準備する立憲民主党の山井和則氏=1日午後、国会(春名中撮影)

令和6年度予算案の衆院採決日程を巡る自民、立憲民主両党の駆け引きが1日、最終盤に突入した。予算案の年度内成立を確実にするため2日までの採決を狙う自民に対抗し、立民は小野寺五典予算委員長(自民)の解任決議案を衆院に提出するなど徹底抗戦を続けた。もっとも、採決が2日を過ぎたとしても、参院での審議を急げば年度内成立は可能であり、この期日へのこだわりは衆院自民の体面に過ぎない。両党がメンツに執着した結果の攻防劇は不毛で荒涼としていた。

1日の衆院本会議を前に開かれた立民の党会合は、異様な高揚感に包まれた。

「政治倫理審査会を遅らせて、ずるずる行ったのはあっちのせいですからね」

安住淳国対委員長が自民の国会対応を批判すると、議員たちは「そうだ!」と声を上げて呼応した。

直後の本会議では、山井和則国対筆頭副委員長が解任決議案の趣旨弁明に立ち、小野寺氏が予算案を1日に採決すると職権で決めたことに矛先を向けた。

「80時間審議して円満に採決するよう求めている。なぜ打ち切るのか」

山井氏は、長時間の演説で議事を遅らせる「フィリバスター」戦術を展開。弁明に費やした時間は2時間54分で、記録が残る昭和47年以降では立民の枝野幸男前代表の衆院最長記録(2時間43分)を更新した。

とはいえ、政府・与党は2日までの衆院通過を目指す構えを崩していない。自民の森山裕総務会長は1日の記者会見で「予算案には能登半島地震の復旧・復興の財源も含まれており、年度内成立を確実にするための対応は与党としては当然の責務だ」と強調した。

一方、自民、立民両党の攻防に対して冷ややかな視線を注いでいるのが、日本維新の会と国民民主党だ。

維新の馬場伸幸代表は1日の党会合で、立民の戦術を「いかにも体を張っているかのようにテレビなどで見せる」と皮肉った。同時に、2日までの衆院通過にこだわる自民に対しても「メンツを保つためだ」と苦言を呈した。

国民民主の榛葉賀津也幹事長は1日の記者会見で、自民の国会対応を「自らの『政治とカネ』の問題を全く反省していない」と批判しつつ、立民の日程遅延戦術への懸念も口にした。

「『自民党とんでもない』と思った国民も、『野党もこれか』と思いかねないね」(松本学、大島悠亮、小沢慶太)

9426OS5:2024/03/04(月) 20:53:46
https://news.yahoo.co.jp/articles/9355965e9784bbd9613e07c050287137747a5cf3
「反主流派会合」菅義偉前首相が〝ポスト岸田〟を吟味の動き 萩生田氏、加藤氏、進次郎氏と会食 「主流派」麻生氏とも
3/4(月) 17:00配信

夕刊フジ
菅義偉前首相

岸田文雄内閣の支持率が「危険水域」に沈み込むなか、自民党内で新たな動きがあった。岸田首相と距離を置く菅義偉前首相が1日、立場が近い萩生田光一前政調会長(安倍派)や、加藤勝信前厚労相(茂木派)、武田良太元総務相(二階派)、小泉進次郎元環境相(無派閥)と会食したのだ。菅氏は先月末には、主流派の麻生太郎副総裁(麻生派)と会食している。菅氏の狙いは何なのか。

注目の会合は、自民党の政治資金パーティー裏金事件を扱う2日目の衆院政治倫理審査会が開かれた1日夜、都内の日本料理店で開かれた。

集まったのは、菅政権を閣僚として支えた面々である。萩生田、加藤、武田の3氏は衆院の初当選同期で、早くから要職を務め、党内では3氏の頭文字をとって「HKT」とも呼ばれる。無派閥の小泉氏を含め、「ポスト岸田」の一翼を担う面々だ。

党ベテラン議員は「菅氏側が『他意はない』と説明しても、今は岸田内閣や自民党の支持率が激減し、政局が大混乱している。『ポスト岸田』を見据えた水面下の動きに感じる」と語る。

菅氏は「無派閥」「官僚主導打破」を掲げる。財務省の影響力が極めて強く、「増税・負担増路線」の岸田内閣とは距離を置いてきた。

中堅議員は「自民党内では、『岸田首相のガバナンス能力の欠如』や、『場当たり的な政治手法』に嫌気が充満している。根回しなしで自己都合の『派閥解消』などは最たるものだ」と吐き捨てる。

確かに、萩生田氏と武田氏が所属した安倍派と二階派は、東京地検特捜部の捜査が直撃し、解散の道を選んだ。「派閥解消」は結果的に、党総裁(岸田首相)の権限を強めることにつながりかねない。

この日の会合では、岸田首相の政倫審などを含めた国会運営や、党内情勢で意見を交換したとみられるが、「岸田首相を牽制(けんせい)する動きとして効果的」(党中堅)なのは事実だ。

菅氏は先月22日、麻生氏とも会食している。麻生氏は主流派として岸田内閣を支えてきたが、岸田首相が唐突に「派閥解消」をブチ上げたことに激怒し、距離感が生じたとされる。

別のベテラン議員は「麻生―菅会談は定期的なものだが、タイミングに意味がある。岸田内閣の不支持率が80%を超えた(毎日新聞)直後だ。ここまで国民に嫌われると、岸田首相による衆院解散も党総裁再選もなかなか難しい。麻生、菅両氏のスタンスや思惑には違いがあるが、『ポスト岸田』を吟味するキーマンであるのは間違いない。憶測を呼んでいる」と語る。

今後の「党内政局」が注目される。

9427OS5:2024/03/04(月) 21:03:34
https://news.yahoo.co.jp/articles/1b1c3d526c3cff4fbdbcce9013968772c22927e1
「捨て身追及」にいら立つ首相 防戦から一転「あべこべ答弁」…党内から疑問
3/4(月) 20:01配信
カナロコ by 神奈川新聞
岸田文雄首相(資料写真)

 2024年度予算案は4日から参院予算委員会に審議の場を移したが、衆院採決の混乱を引きずりピリピリムードが漂った。自らの辞職歴を引き自民党をただす立憲民主党・辻元清美氏の「捨て身の追及」(野党幹部)に岸田文雄首相はいらだちを隠せない様子。追及を受けた閣僚を制して首相自身が議論に割って入る「あべこべ答弁」(自民幹部)も飛び出した。

 異例の「土曜国会」となった2日の衆院可決によって日曜日の3日も、週明けからの予算委質疑の準備で与野党議員、府省庁職員ともに出ずっぱりとなった。卒業式シーズンで子どもの式への出席を見送った人たちも多いとされる。政府関係者らの話を総合すると、答弁冒頭に苦労をねぎらう旨の一言を入れる案も検討された。しかし首相サイドは「混乱は野党の抵抗のせいだからメッセージは不要」と一蹴したという。

 辻元氏は「総理が予算の年度内成立に固執して混乱を招いた。そもそも審議が押した原因は自民の裏金事件だ」、参院予算委野党筆頭理事の石橋通宏氏(立民)は「今回の混乱は参院軽視の印象を国民に与えた。わびの一言があるべきだ」と促したが首相は「日程は国会でお決めになったこと」と一顧だにしなかった。

 辻元氏から政倫審で明らかになったパーティー券収入キックバック裏金事件を巡る安倍派幹部の説明の食い違いをただされ、首相は「党幹部を中心に実態把握をする」と説明。「幹部は誰か。茂木(敏充)幹事長か」と自民内の不協和音を踏まえ食い下がられると「食い違いがあるかどうか確認しないと分からない」と突然、論点を変えた。

 「へえっ?」とあきれた声を上げた辻元氏は22年前に自身の秘書給与問題で議員を辞職し、その際に国会の参考人招致に応じた過去に言及。「私は逃げなかったから議員に復帰できた。自民の若手議員も真実を語るべきだ」と呼びかけた。

 防戦一方の首相は辻元氏が「英国国防相が日本の武器輸出三原則見直しの可能性に英国議会で言及した」との事実を引き「(木原稔防衛相との)大臣同士の面会で合意したのではないか」と追及に入ると一転反撃に出た。

 挙手する木原氏に代わって答弁に立つと「英国側の発言は英国側の期待」とした上で「武器輸出三原則の見直しは2011年の民主党政権下で始まった」と付言。「求めた時には答弁から逃げるくせに」「あべこべに出てきて余計な主張をする」などと辻元氏ら野党席から批判を浴びた。

 「総理のピンチに閣僚が助太刀に出ることはあるが、その逆は初めて見た」と驚く自民の閣僚経験者は「粛々と答弁していた木原さんを疑っているかのようで失礼。『民主党』を引き合いに出すのも品がない。自身の不満のはけ口に走ったと批判される」と「あべこべ答弁」に疑問を呈した。 

神奈川新聞社

9428OS5:2024/03/04(月) 21:10:08
https://news.yahoo.co.jp/articles/6629c1c9baff700800fbd00eb6911cbdad4bc4ea
“岸田おろし”回避への奇策とは? 「退陣前に麻生副総裁に引退を迫り、局面を打開すべき」
3/4(月) 6:06配信


デイリー新潮
岸田文雄総理

 自民党派閥の裏金事件で政府・与党に逆風が吹きつける中、永田町は「岸田文雄総理が令和6年度の予算成立後に衆院解散に踏み切る」とのうわさで持ち切りだ。

【決定的写真】笑顔で「旧統一教会の教祖夫妻が写った冊子」を手にする岸田首相

「このタイミングで解散しなければ、9月の総裁選の際に麻生・茂木連合に引きずり下ろされますよ」

 と言うのは政治部記者。

「昨年10月、総理は唐突に所得減税を表明。事前に相談されなかった麻生(太郎副総裁)氏は激怒し、総理交代論に傾いたとか」

 岸田総理には“後見人”たる麻生氏がヘソを曲げる振る舞いが他にもあった。

 麻生派幹部が解説する。

「宏池会の解散についても、総理は麻生さんに相談しなかった。麻生さんは周囲に“俺はポピュリストじゃない”と総理を揶揄し、一方で上川陽子外相を“あのオバさんは大したもんだ”と持ち上げ、暗に総理の交代を示唆した。これに総理は不快感を示し、二人の関係は修復不可能なレベルまで悪化している」

 別の幹部はこんな意見だ。

「麻生さんの支持を失った岸田が、総理の座にあり続ける道はただ一つ。総裁選前に解散・総選挙に打って出て勝利し、その勢いに乗って総裁選に臨むこと。具体的な時期は、政治資金規正法改正にメドがついた後。6月が剣が峰だ」

政治資金規正法の改正の行方は…
 とはいえ政権支持率は低迷中。4月の衆院3補選で負け越せば“岸田おろし”が始まるとの声が伝わる。

「細田博之前衆院議長の死を受けた島根1区はさておき、買収容疑で柿沢未途氏が逮捕された東京15区、裏金事件で谷川弥一氏が辞職した長崎3区の情勢は芳しくない。麻生さんと気脈を通じて、ポスト岸田の座をうかがう茂木敏充幹事長のサボタージュで、東京と長崎は不戦敗となる可能性すら指摘されているからね」

 岸田総理が“火の玉となって取り組む”と宣言した政治資金規正法の改正について、麻生・茂木連合は“抵抗勢力”と化している。

「仮に政治改革が骨抜きになれば、政権は世論の支持を得られずジ・エンド。総理は衆院を解散できないまま、退陣に追い込まれることになるだろうな」

“ドリル優子”のあしきイメージ
 一方で岸田派のベテラン議員は次のように指摘する。

「そうなる前に決断するしかない。補選の実施前に解散すれば、補選は総選挙に吸収される。そこで政治改革に後ろ向きな茂木幹事長を交代させ、麻生副総裁には引退を迫る。麻生派と茂木派が抵抗するなら“守旧派”と名指しして選挙区に刺客を差し向けてもいい。小泉純一郎元総理ばりの、“岸田劇場”で局面打開を図るべきだ」

 その場合、選挙を指揮する幹事長には誰を置くのか。

「後継には小渕優子選対委員長や森山裕総務会長の名が挙がっているが、政治改革が争点となる次期選挙の顔にはイマイチ。小渕には過去の政治資金規正法違反事件で“ドリル優子”とのあしきイメージが定着しているし、森山は78歳のご老人。いずれも清新さをアピールするのは難しい」

 さらに続けて、

「国民的に人気が高い石破茂元幹事長を再登板させる手もある。総理と石破は石原伸晃元衆院議員や中谷元元防衛相と年に4回の会合を持つ“四季の会”のメンバーで、いまも関係は悪くない。麻生と犬猿の仲にある、菅義偉前総理を副総裁に迎えるというサプライズもあり得るよ」

 またもコップの中の争いが始まった。

「週刊新潮」2024年2月29日号 掲載

新潮社

9429OS5:2024/03/05(火) 08:44:47
https://news.yahoo.co.jp/articles/7d4720d6308ae66769de61b7d81a7e94f3b483be
茂木幹事長ら10年で億単位を「資金移動」 公開基準甘い団体に
3/4(月) 16:33配信

朝日新聞デジタル
自民党の茂木敏充幹事長

 自民党の茂木敏充幹事長の関係政治団体から、住所と連絡先、会計責任者が同じ別の政治団体に、2022年までの10年で約3億2千万円が移されていたことがわかった。資金が移った団体は、国会議員の関係政治団体よりも金の使途などの公開ルールが甘く、使途の大半がわからない形になっていた。


 4日午後の参院予算委員会で立憲民主党の蓮舫氏が問題視し、政府に対応を求めた。

 同様の「資金移動」は、茂木氏が会長の「平成研究会(茂木派)」で事務総長を務める新藤義孝経済再生担当相をめぐっても行われ、10年で約2億5千万円が新藤氏の関係政治団体から別の団体に移されていた。

 国会議員関係政治団体は原則、「1件1万円超」の経常経費と政治活動費を政治資金収支報告書に明細まで記載しなければならない。一方、「その他の政治団体」では、経常経費の明細の記載は不要で、政治活動費も「1件5万円以上」と基準が緩い。関係政治団体は監査が必要だが、それ以外の団体では不要となっている。

朝日新聞社

9430OS5:2024/03/07(木) 07:53:01
https://news.yahoo.co.jp/articles/de70c1f7748068b8e8391db8d470462e5abcb234
岸田首相の在職886日、田中角栄氏に並び戦後歴代9位タイに
3/6(水) 21:12配信

読売新聞オンライン
記者団の質問に答える岸田首相(6日、首相官邸で)=川口正峰撮影

 岸田首相の在職日数が、7日で886日となり、戦後の首相として歴代9位の田中角栄元首相と並ぶ。自民党の政治資金規正法違反事件など課題が山積し、難しいかじ取りが続いている。

 首相は6日、首相官邸で在職日数について記者団から問われると、「災害対応、政治の信頼回復、デフレからの脱却など、先送りできない課題に取り組む毎日が続いている」と述べた。

 その上で「これからも決断の積み重ねが続いていくと思う。積み重ねを大事に、一つ一つ課題に臨んでいきたい」と語り、厳しい表情を崩すことはなかった。

 首相は4月22日に8位の橋本竜太郎元首相(932日)の記録と並ぶが、7位の岸信介元首相(1241日)を超えるには、秋の党総裁選での再選が条件となる。

9431OS5:2024/03/07(木) 08:05:44
https://news.yahoo.co.jp/articles/8efaf7f270f5e6023ddf2352bf8b8227203fca47
ポスト岸田「菅カード」ばかり 相次ぎ会食、メディアも注目
3/6(水) 21:51配信
カナロコ by 神奈川新聞
写真左から菅義偉前首相、岸田文雄首相(資料写真)

 自民党派閥の裏金事件などを巡り党総裁の岸田文雄首相が窮地に陥る中、「ポスト岸田」として浮上してきた候補が菅義偉前首相(衆院神奈川2区)とつながる「菅カード」(自民幹部)ばかりになってきた。菅氏が会食などを行うたびに今秋の総裁選と重ねて報じられる状態。最高顧問を務める党政治刷新本部での「派閥なくせ」発言が安倍派など主要派閥解散の流れをつくった政治力も奏功しているようだ。

 「たまに人と会って飯を食っているだけ。『活発』と言われてもね」。2月末以降の菅氏の面会者によると、同氏は全国紙などが「総裁選へ動き活発」と報じ始めたことを踏まえ苦笑いしているという。刷新本部が中間とりまとめを決定した1月末以降は各社のインタビュー取材も応じていないが、周辺取材による報道で観測が広がる。

 自民にとって事態は悪化の一途。衆参の政治倫理審査会を巡り開催や人選などで与野党の攻防が激化。政策面では子ども・子育て支援金の社会保険料からの負担が不興を買うなど岸田首相の置かれた立場は厳しい。与党内でも交代がささやかれ始めているほどだ。

 ポスト岸田としてこれまでに名前が挙がっている議員と菅氏とは縁深い。先の総裁選に挑んだ河野太郎デジタル相(15区)は首相当時に支持を明言した間柄。同選挙では小泉進次郎元環境相(11区)、石破茂元幹事長が「小石河連合」を名乗り河野氏を応援した。菅氏と懇意のこの3人は報道各社の世論調査で「次の総理」候補のトップ3でしのぎを削っている。

神奈川新聞社

9432OS5:2024/03/08(金) 23:51:31
https://news.tv-asahi.co.jp/news_politics/articles/000340126.html
世耕氏「公選法違反にあたらず」 選挙区の支援者に高級クッキー報道受け
[2024/03/08 14:45]
 自民党の世耕前参院幹事長は地元の和歌山県内の支援者に高級洋菓子を渡していたとの一部報道について、「公職選挙法が禁じる寄付にはあたらない」との考えを示しました。

自民党 世耕前参院幹事長
「こちら側から(会食費の)応分の費用負担を(すると)お願いしましたが、固辞をされたものですから、せめてもの一部の負担という思いで、お渡しをしたところであります。いわゆる公選法が禁じる寄付にはあたらないと」

 一部報道によりますと、世耕前参院幹事長は地元・和歌山の選挙区内の支援者に会食の場で高級洋菓子店のクッキーを渡していて、公職選挙法違反にあたるのではないかと指摘されています。

 世耕前参院幹事長はこれを否定しましたが、安倍派からのキックバックを受けて先月に訂正した政治資金収支報告書では、今回と同じ高級洋菓子店に2021年に12万6000円、2022年に25万2000円を支出していたことが分かっています。

 世耕前参院幹事長は今月14日にも開かれる参議院の政治倫理審査会に出席する意向を示していて、「しっかり説明責任を果たす」と強調しました。

9433OS5:2024/03/12(火) 13:49:20
https://news.yahoo.co.jp/articles/b8d59c51ebc83e27cdd50494370cb7c900e3b028
自民党員が3万人減り109万人に 不記載事件で「不信招いた」
3/12(火) 12:38配信
産経新聞
自民党本部=東京都千代田区(春名中撮影)

自民党は12日、令和5年の党員数が対前年比97%の109万1075人で、3万3688人減少したと発表した。減少要因について、金子恭之組織運動本部長は同日の役員連絡会で、派閥パーティー収入不記載事件が党員締め切りの12月に表面化したことを受け、「国民、党員の不信を招いた」と分析した。

また、昨年春の統一地方選の候補者擁立で増えた党員数を継続できなかったことなども理由にあげた。

金子氏は「派閥の政治資金問題で、今年は厳しい状況での党員獲得運動となるが、選挙を勝ち抜くためには土台となる組織の強化が重要」と強調。「120万党員獲得達成に向け、引き続き粘り強く取り組む」と訴えた。

一方、梶山弘志幹事長代行も同日の記者会見で、党員数の増加に向けて「言葉でなく行動を含め、どう信頼を回復するかだ」と述べた。

9434OS5:2024/03/15(金) 00:13:32
https://news.yahoo.co.jp/articles/83a399eafb9980fba28a9d77e59b94918eb40500
自民・世耕弘成氏の求心力低下 参院政倫審で「記憶にない」連発、過激ダンスショーも直撃
3/14(木) 18:11配信

産経新聞
参院政治倫理審査会に臨む自民党の世耕弘成前参院幹事長=14日午前、国会内(春名中撮影)

自民党の世耕弘成前参院幹事長の求心力が急降下している。14日の参院政治倫理審査会(政倫審)では、安倍派(清和政策研究会)の参院側のトップとして同派のパーティー収入不記載事件の経緯を尋ねられたが「記憶にない」を連発し、身内からも不審の目を向けられた。露出の多い衣装の女性ダンサーを招いた党和歌山県連主催の会合を巡っては、出席した自身の秘書を厳重注意したことも明かした。衆院に転出して首相を目指すという目標にも黄信号がともっている。

【写真】「きわどいサービス」で有名だった女性ダンサーチーム さまざまなコスチュームがあるという

■西田氏「調べて報告する責任がある」

「私自身は参院への連絡役の立場との認識から、派閥全体のお金に関わることに口をはさむのは良くないと思った。積極的に(確認を)しなかったことを大変後悔し、反省している」

世耕氏は政倫審で、安倍派のパーティー券の販売ノルマの超過額を還流した経緯について、立憲民主党の蓮舫氏にこう釈明した。

安倍派の還流を巡っては、令和4年4月に同派会長だった安倍晋三元首相が中止を指示。しかし、7月に安倍氏が死去し、翌月に世耕氏ら同派の幹部5人が会合を開いて、還流の再開を議論した経緯がある。

蓮舫氏は還流の再開を提案した出席者を再三尋ねたが、世耕氏は「記憶にない」と繰り返し「誰がこんなことを決めたのか私自身も知りたい」とも語った。蓮舫氏は「肝心なことの記憶はなくし、それ以外を雄弁に語るのはそれだけで信用できない」と皮肉った。

世耕氏は、参院安倍派を中心とした「清風会」(約40人)の会長も務める。同派では参院選の年に改選を迎える同派議員にパーティー券の販売額全額を還流する仕組みもあったが、世耕氏はこの日、清風会の解散を口にしつつ、全額還流は「何の相談も報告もないまま決まっていた」と述べるにとどめた。

こうした姿勢は、身内からも批判を呼んだ。この日政倫審に出席した安倍派の西田昌司氏は、「知らない」と繰り返す世耕氏は「正直に話したと思う」と語りつつも、「(世耕氏は)なぜそうなったのかを調べ、われわれ会員に報告する責任がある」と不快感をあらわにした。

■秘書や元秘書が過激ダンスショーに

世耕氏は、安倍氏の側近として第2次安倍政権で官房副長官や経済産業相を歴任し、令和元年9月には参院幹事長に就任した。安倍派の実力者「5人衆」に数えられ、危機管理とコミュニケーション能力は「誰にも負けない」と自負をのぞかせたこともある。周囲には首相を目指す意向を語り、そのステップとして和歌山県内の衆院選挙区へのくら替えも模索してきた。

しかし、今回の収入不記載事件は、順風だった世耕氏の評価を大きく傷つけた。世耕氏自身も、個人として還流を受けた金額は平成30年からの5年間で約1500万円に達した。加えて、今回の事件で政治資金規正法違反(虚偽記入)罪で在宅起訴された安倍派の会計責任者、松本淳一郎被告は、世耕氏が同じNTT出身として、同派に紹介したとされる。

同日の政倫審では、問題となった党和歌山県連主催の会合に「懇親会にはうちの秘書も参加していた」と認めた。女性ダンサーが登場する企画は、世耕氏の秘書を務めた川畑哲哉和歌山県議が考案。会合には別の現役秘書も出席しており、一連の模様は写真付きで大きく報じられた。

世耕氏は「ああいう写真が撮られるということは極めて不適切だった。秘書の監督責任として厳しく注意し、今、謹慎を申し付けている」と釈明した。

自民中堅は世耕氏の苦境をみて「権勢をふるってきだけに、周囲から人が離れるのも早いだろう」と突き放すように語った。(奥原慎平)

9435OS5:2024/03/15(金) 00:27:01
https://news.yahoo.co.jp/articles/9222501fa34aca277dcba97c75b93de87b27f02d
「記憶ないものは答えられない」気色ばむ世耕氏、西田昌司氏は幹部批判 参院政倫審
3/14(木) 21:25配信



自民党派閥の政治資金パーティー収入不記載事件を扱う政治倫理審査会が14日、参院で初めて開かれ、安倍派(清和政策研究会)の世耕弘成前参院幹事長ら3人が登壇した。世耕氏は事件のキーマンの一人とされるが、不正への関与を否定しつつ「記憶にないものは答えられない」などと、気色ばむ場面もあった。


「気づいていれば、歴代会長に是正を進言できたはずだ」。安倍派の参院側会長だった世耕氏は冒頭、不記載について問われ「一切知らなかった」とした上で、こう強調した。

安倍派では長年、パーティー券販売ノルマの超過分が議員に還流。令和4年に会長だった安倍晋三元首相の指示でいったんは中止の方針が決まったが、同年7月に安倍氏が死去した後も続いた。

世耕氏は同年8月5日に自身を含む安倍派幹部が集まり、資金還流の扱いを協議したが、それ以降の協議には参加していないとし、「私が出席している場で還流が決まったり、私が了承したりというようなことは一切ない」と釈明した。

還流継続は誰の提案だったか、野党側から問われると「記憶にない」と繰り返し、「記憶にないことを言えといわれても答えられない」と言い返す場面もあった。

一方、14日午後に登壇した西田昌司元政調会長代理は、午前中の世耕氏の答弁について、説明責任が果たされたと思うかと問われ「とてもそうは思えない」と発言。裏金づくりの実態解明に向け、安倍派幹部が調査するよう求めた。

最後に登壇した橋本聖子元五輪相は、自身を含む出席した3人以外に、政倫審の審査対象となった自民参院議員に出席を促すよう野党側から求められると、戸惑った表情を浮かべ、「個々の思いに委ねなくてはならない」と述べるにとどめた。

9436OS5:2024/03/15(金) 00:28:24
https://news.yahoo.co.jp/articles/2648fdb8795726bd9586ecedcc845efb101edc04
過激ダンス懇親会「うちの秘書も参加」 世耕氏、政倫審で明らかに
3/14(木) 20:23配信

朝日新聞デジタル
参院政倫審で共産党の山下芳生氏の質問に挙手する自民党の世耕弘成・前参院幹事長=2024年3月14日午前11時37分、国会内、上田幸一撮影

 和歌山市で昨年11月にあった自民党若手議員らによる懇親会で下着のような衣装の女性がダンスショーをする過激な演出があった問題をめぐり、世耕弘成氏は14日の参院政倫審で、懇親会に秘書が出席していたことを明らかにした。世耕氏は「うちの秘書も参加した。厳重注意し、いま自宅謹慎を申しつけているところだ」と述べた。

 日本維新の会の音喜多駿氏への答弁。世耕氏は、秘書が懇親会でダンサーに渡したとされる金銭に裏金が使われていた可能性を問われ、「そのお金が秘書のものかどうかもわからない」と説明。「少なくとも(政治資金パーティー券購入に伴う)還付金を原資とするものは、地元を対象に使ったことは1円もない」と反論した。(安倍龍太郎)

朝日新聞社

9437OS5:2024/03/15(金) 00:29:27
https://news.yahoo.co.jp/articles/89d3e27da48ad815da6a3ae50850038ccb43cddc
西田昌司氏「世耕、西村、塩谷、下村各氏がキーマン」「幹部は出処進退」 参院政倫審
3/14(木) 19:49配信
産経新聞
参院政治倫理審査会で答弁する西田昌司氏=14日午後、国会内(酒巻俊介撮影)

参院政治倫理審査会は14日、自民党の派閥パーティー収入不記載事件を受けた審査を行い、自民安倍派(清和政策研究会)の西田昌司参院議員が弁明した。西田氏の発言要旨は以下の通り。

【図で解説】安倍派のパーティー収入の還流方式

【冒頭発言】

清和政策研究会(安倍派)パーティーの政治資金の取り扱いで深刻な政治不信を招いたことについて、清和研の幹部ではないが、国会議員の1人として国民におわびを申し上げたい。その説明責任を果たすために政倫審に出席した。

問題の報道を受け、私の事務所の担当者から聞き取り調査をして初めて還付金の存在を知った。担当者は還付金の受け取りを拒否し、清和研に収支報告に載る形の寄付として処理してほしいとお願いした。しかし清和研側が認めず、みんながやっているんだから受け取ってもらわないと困るという話になり、受け取っていた。この時点で私に報告があれば抗議し、その後の問題の展開も違う形になっていたと思うが、残念ながらそうならなかった。

担当者は1人で悩んだ結果、還付金は翌年以降の清和研のパーティー券のノルマの購入に充てようと決めた。裏金蓄積や流用は一切ない。還付金は全て清和研の派閥側に戻す形で渡し、全く残っていない。

担当者が独自の判断で行ったことだが、私の監督不行き届きだったと痛感している。道義的責任を強く感じている。

安倍晋三元首相が派閥の会長になったとき、その事実を知り、やめることになったのに誰が還付金を受け続けることを決めたのか。ここを明らかにすることが国民への説明責任だ。派閥の幹部は大変、責任重大だ。責任を取ってもらわなければならない。

【質疑】

--なぜ収支に載せない行為があったのか

「裏金を必要としている人がいたとしか取れない」

--安倍派幹部は説明責任を果たしているか

「全く果たされていない。私は派閥の中で何度も幹部を追及したが、誰1人、まともに答える人はいない。(先に政倫審に出席した)世耕弘成さんの話を聞いたが、全く納得できない。知らなかったとしても、どうだったのかを調べて報告する義務がある」

--キックバックの仕組みや復活は誰が決めたのか

「推測でいうと、安倍さんが亡くなった後、(幹部の)4人と事務局長で、どうするかという話をしたときは当然知っていたことになるはずだ」

--4人とは誰か

「世耕さん、西村康稔さん、塩谷立さん、下村博文さんはキーマンだろう」

--事務総長の役割とは

「私は派閥に全く興味がない。ただ、安倍さんと私は同じ政治的な志があり、一生懸命支えた。亡くなった後も安倍派と騙って安倍さんの遺言を聞かなかったことに対し、非常に著しい憤りを感じている」

--派閥の幹部に離党や除名などの処分を望むか

「それも含め、事実関係を報告した上で自ら責任の重さを考え、出処進退を考えるべきだ」

9438OS5:2024/03/15(金) 14:08:45
https://news.yahoo.co.jp/articles/5e7510f41325cd26807f7e24acb977571201230a
還流経緯、謎深まる 自民内輪もめ、信頼回復遠く 安倍派「知らない」連発・政倫審
3/15(金) 7:05配信


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時事通信
参院政治倫理審査会で挙手する自民党の世耕弘成前参院幹事長=14日午前、国会内

 14日に開かれた参院政治倫理審査会では、自民党安倍派(清和政策研究会)による政治資金パーティー収入裏金化の経緯を巡って新事実が明らかになるかが焦点となったが、出席者は一様に「関知せず」との立場を強調した。

【主な経歴】世耕 弘成(せこう ひろしげ)氏

 出席者同士が批判を浴びせる内輪もめの様相も呈し、裏金事件の収拾を図りたい岸田政権の思惑は空転し続けている。

 「肝心な記憶はなくして、それ以外は雄弁に語る。それだけで信用できない」。参院政倫審で質問に立った立憲民主党の蓮舫氏は、一段と声を張り上げた。

 面罵されたのは、この日最も注目を集めた自民の世耕弘成前参院幹事長だ。先に開かれた衆院政倫審では、2022年8月の幹部会合で裏金還流の復活を協議した際の証言に食い違いが表面化。いったん廃止が決まった還流の復活を「誰が決めたのか」が違法性の認識にも関わる焦点と目された。

 世耕氏は同会合で、故安倍晋三元首相による還流廃止の方針を「守るべきだと言った」と主張。その上で、「各議員個人のパーティー券を清和会として買うなど、適法に対応するアイデア」が上がり、自らは賛同したと明かした。

 だが代替案の提案者が誰かと畳み掛けられると、「記憶にない」を連発。5年で約1500万円に上る自身への裏金還流について「責任が重く多忙な役職に切れ目なく就き続けた」ことを理由に把握できなかったと釈明する世耕氏に対し、公明党も質疑で「正直申し上げてひどいありさまだ」(竹谷とし子氏)とあきれ気味に指摘した。

 疑惑はますます広がっている。改選を迎える参院議員にパーティー券収入を全額還流させていた可能性を問われた世耕氏は、「各議員への還付状況や議員の声を聞くと、そういう運用がなされていたもようだ」と事実上認めた。

 改選期の参院議員だけを対象にした特別な裏金還流に対し、質疑では「選挙に使われたのではないか」(国民民主党の舟山康江氏)との見方が浮上。各議員への確認を求められた世耕氏は、「収支報告を見れば分かるのではないか」と投げやり気味にあしらった。還流の経緯を知る「キーパーソン」と目される森喜朗元首相に、参院安倍派トップとして事情を聞かなかったのか問われると、「決めつけは問題がある。誰がいつ(還流開始を)決めたかははっきり言って分からない」とけむに巻いた。

 この日出席した西田昌司、橋本聖子両氏も世耕氏と同様、裏金還流について「全く知らなかった」(西田氏)「報道されて初めて知った」(橋本氏)と説明した。西田氏は「私たちのような何も知らない受動的な人間と、主導的な人では全く立場が違う」とも強調。世耕氏の答弁に「聞いていて全く納得できない」と不満をあらわにし、安倍派幹部に「自ら進退を考えるべきだ」と迫る一幕もあった。

 真相解明に乏しいばかりか、仲間内の泥仕合の格好になった審議内容に、ある閣僚は「これでは国民の疑念は晴れない」と厳しい表情を浮かべた。蓮舫氏は質疑後、記者団に「政倫審の限界を感じた」と述べ、今後、証言次第で偽証罪が問われる証人喚問なども視野に入れるべきだとの認識をにじませた。

9439OS5:2024/03/18(月) 14:30:24
https://news.yahoo.co.jp/articles/d4ef0e468ec8c439575873f4877e3f1ddfa99345
「本店がしっかりせねば支店は持たぬ」地方議員から苦言相次ぐ今年の党大会 自民も野党も
3/18(月) 12:44配信


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産経新聞
自民党大会が開幕し国歌斉唱をする党員ら=17日午前、東京都港区(春名中撮影)

17日に開催された自民党大会は地方議員が自由に発言できる場面はなかったが、関連する党会合では岸田文雄首相(党総裁)ら執行部に対し、派閥パーティー収入不記載事件に関与した国会議員への「ケジメ」を求める声が地方議員から繰り返された。首相が出席する会合で地方議員が苦言を呈するのは異例で、党運営に対する危機感の裏返しといえる。今年に入って共産党や社民党など野党の党大会でも地方議員による執行部への問題提起が相次いでいる。

■地方議員から不満の声が噴出

「何かもめています」

自民党大会に先立ち16日に全国幹事長会議が開かれた党本部の会議室。近くの会館で開催された全国政調会長会議を終え、入室しようとする片山さつき元地方創生担当相は周囲にこう聞かされ、入室を思いとどまった。会議室内では不記載事件を巡る党執行部の対応について出席した地方議員から不満の声が噴出していた。

「地方は会社でいえば支店みたいなものだ。本店(=党本部)がしっかりした道筋を作らないと、われわれ支店は持たない。ここはしっかり連携して何でも情報共有してやるべきだろう」

報道陣に非公開で行われた会合後、沖縄県連幹事長の島袋大(だい)県議は会合での自身の発言について、記者団にこう語った。

島根県連幹事長の絲原徳康(いとはら・とくやす)県議も記者団に「(不記載事件に関わった議員の)処分を含めて、早急にケジメをつけていただきたいという意見が大勢だった」と会合の様子を説明し、1カ月後に控える衆院島根1区補欠選挙(4月16日告示、28日投開票)について「党全体の逆風もあり、かなり厳しい選挙だ」と危機感を募らせた。

17日の党大会についても自民党の渡辺友貴(ともき)東京都杉並区議はX(旧ツイッター)に「今後ますます、世の中の自民党への批判は強くなると感じた。 地方議員は、真摯に受け止め続けるしかない」と書き込んだ。

党の最高機関である党大会を契機に組織の自浄作用を機能させようと、党執行部に問題提起する地方議員は自民に限らない。

■社民党再建のカンフル剤

社民党が2月23、24日に東京・永田町の星陵会館で開いた党大会では各地の地方組織を代表する地方議員らによる党再建策の提案が相次いだ。兵庫県や大阪府、和歌山県の地方組織は参院議員の福島瑞穂党首に対して、次期衆院選の出馬を求める要請書を提出した。

党首に衆院くら替えを求める理由について、兵庫県宝塚市の梶川美佐男市議は党大会で「党首が立候補を決断することで全国の戦いを牽引(けんいん)すると確信している。参院議員を辞職しても沖縄県の候補が繰り上げ当選するので社民党の議席は減らない。厳しい提案であることは認識しているが、多くの党員の願いでもある」と訴えた。

福島氏は過去5回の参院選で比例代表として当選を重ねる。梶川氏には党首自身が落選のリスクを抱えながら陣頭指揮を執ることで、各地の党員に奮起を促す狙いがあるという。

福島氏は党大会で「社民党の多くの人も、支援者も、私が国会にいて頑張り続けることを望んでいる」と述べ、梶川氏らの考えに応じることはなかったが、閉会後に記者会見で党員から再建策が相次いだ状況については「元気の出る党大会になり、党員一人一人が力が出ることになった」と振り返った。

9440OS5:2024/03/18(月) 14:30:47
■地方の意見をむげに扱うと…

共産党は上意下達を可能にする民主集中制を組織原則に掲げている。党員が公の場で執行部に意見具申することは異例といえるが、今年1月15〜18日に静岡県熱海市で開いた党大会で異変が生じた。

「排除の論理ではなく、包摂の論理を尊重することが党運営に求められている」

神奈川県の大山奈々子県議団長は討論で党執行部の姿勢について、こう指摘した。

大山氏が苦言を呈した背景には、令和5年1月に元党員の松竹伸幸氏が党首公選制の導入など党運営の透明化を訴える書籍を出版し、同年2月に党から「重大な規律違反」として除名処分された事情がある。

松竹氏は党大会で処分を不服として再審査請求し、処分の撤回を求めたが、請求は却下された。大山氏の発言に対しても、田村智子委員長は党大会結語の討論で「党員としての主体性を欠き、誠実さを欠く発言だ」と厳しく非難した。

衆人環視の場での田村氏の一方的な糾弾に対しては、地方議員から「明らかなパワハラだ」などと反発の声が広がることになる。

地方議員の「提言」も党内不一致とみられる可能性があり、党運営の支障になりかねない。発言した地方議員自身も処分を下される恐れを抱えている。それぞれ覚悟と思いを持った発言といえそうだ。(奥原慎平)

9441OS5:2024/03/19(火) 15:50:51
https://news.yahoo.co.jp/articles/89954742be76e35538010b40c233c7c890684190
首相、自らの処分検討 安倍・二階両派82人含め4月にも 裏金事件
3/19(火) 5:00配信
毎日新聞
参院予算委員会で発言する岸田文雄首相=国会内で2024年3月18日午前9時1分、竹内幹撮影

 岸田文雄首相は、自民党派閥の政治資金パーティー裏金事件を受けた関係議員の処分を巡り、首相自身も処分対象とする検討に入った。岸田派の元会計責任者が有罪となったことを受け、派閥会長を務めた首相の処分を求める声が強まっているためだ。自らも処分を受けることで、処分対象となる安倍派幹部らからの不満を抑える狙いもあるとみられる。


 複数の自民党関係者が18日明らかにした。自民調査の対象となった安倍、二階両派の82人などについては、党紀委員会で検討される。処分の基準については、党紀委員会とは別の組織で策定する案が浮上している。一方、首相と幹事長経験者の二階俊博氏については、それとは別に党役員らで処分を検討する。いずれも4月上旬にも処分する。

 首相は18日の参院予算委員会で、処分に関し「実態を確認し、本人の説明努力等も勘案した上で判断する」と改めて説明し、「私の今の感触、考えでは通常国会中に判断することを考えている」と語った。

 処分前の衆院解散は「考えていない」とも述べた。衆院解散については「今は全く考えていない。まずは信頼回復のために党として政治責任のけじめをつけること。さらには、この国会で法律を成立させることによって再発防止策を確定することに専念する」と述べた。【川口峻、畠山嵩、樋口淳也】

9442OS5:2024/03/23(土) 01:32:33
https://news.yahoo.co.jp/articles/5ab5a3822b70690e83b49ab8f4e3fe8877de5322
自民・長谷川氏、機内でカスハラ?  歌手の吉幾三氏指摘に「確認を」と反論
3/22(金) 22:15配信
時事通信
自民党の長谷川岳参院議員

 自民党の長谷川岳参院議員(北海道選挙区)が航空機内で客室乗務員に横柄な態度を取ったと歌手の吉幾三さんから批判を受け、長谷川氏は22日、記者団に対し、指摘された一部は事実と異なるとして反論した。


 正しい情報を伝えるよう乗務員に注意したことは認めた。

 吉さんは動画で「横柄な国会議員がいる」と指摘し、現役乗務員を名乗る匿名の手紙を紹介。そこには長谷川氏の名前とともに「非常に高圧的」「到着の遅れには鬼の首を取ったような言い方でクレームをする」などの訴えが記されていた。

 長谷川氏は、出発や到着の遅れに関して「正しい情報を伝える原則はあるべきだ」と乗務員に発言したことは認めた上で、「枕は二つ用意する」よう求めたとの指摘は否定。「(動画を)流す以上、本当なのかしっかり確認しなければいけない」と訴えた。

9443OS5:2024/03/25(月) 12:24:06
https://news.yahoo.co.jp/articles/5e62455f7eee7b589f8fc8e2d0887181e55f55cd
安倍派の不正還流「組織性」悪質、元幹部4氏の責任重大…重い処分科す方向で調整
3/24(日) 11:00配信

読売新聞オンライン
(写真:読売新聞)

 岸田首相(自民党総裁)が自民派閥の政治資金規正法違反事件を巡り、安倍派元幹部の4氏に関係者で最も重い処分を科す方向で調整しているのは、不正還流の「組織性」に着目した場合、安倍派は岸田派や二階派よりも悪質で、止められなかった4氏の責任は免れないとみているためだ。

 「特に事情を知っているであろう方を想定している」

 自民の茂木幹事長は23日、石川県輪島市内で安倍派元幹部への聴取について記者団から問われると、こう答えた。塩谷立、下村博文・両元文部科学相、西村康稔・前経済産業相、世耕弘成・前参院幹事長の4氏を念頭に置いた発言とみられる。

 安倍派では、派閥パーティー券の販売収入に関し、所属議員にノルマ超過分を還流し、政治資金収支報告書に記載しない不正が常態化していた。これまでに不記載が判明した自民議員82人のうち、安倍派は76人と大半を占める。

 二階派での不記載は、会長だった二階俊博・元幹事長ら6人に限られ、岸田派では議員個人に不記載はなく、派閥のパーティー収入に不記載があった。首相は「事務的なミスの積み重ねだ」と釈明している。

 自民執行部の一人は「安倍派による不正の組織性は際立っている。二階派は幹部を中心に不記載があったが、組織的だったとまではいえない」と指摘した。

 そのうえで最大の焦点となるのは、安倍派で誰がこうした組織的不正を主導したかという点だ。

 衆参の政治倫理審査会では、還流の取りやめを指示した安倍元首相が死去した後の2022年8月、4氏が対応を話し合った幹部協議に注目が集まった。

 4氏は当時、会長代理や事務総長などを務めていたが、いずれも還流継続への関与を否定しつつ、協議内容の説明で微妙な食い違いを見せた。

 下村、西村両氏は結論が出なかったと主張。一方、塩谷氏は「継続するのはしょうがないかなというような話し合いがされた」、世耕氏は「お金の手当てをしなきゃいけないという方向性は決まった」と語り、一定の方針は固まったことを示唆した。

 自民内では、「真相は依然不明だが、還流をやめる機会を逸した4氏の『結果責任』は大きい」との指摘が出ている。首相は、安倍派議員から「派閥の上に立つ人が責任を取るべきだ」などと元幹部への批判が相次いだことも考慮し、最終判断するとみられる。

9444OS5:2024/03/25(月) 14:21:17
https://news.yahoo.co.jp/articles/5db90ec812a4d5be2982ead6464fee02127b4789
「金持ちの家に生まれた苦労は知らねえだろ」 奇異の目で見られていた麻生太郎副総裁はいかにして権力を手にしたのか
3/25(月) 6:07配信

デイリー新潮
首をかしげざるを得ない点が
麻生太郎・副総裁

 ソフト帽をかぶり、唇をひん曲げながら辺りをじろりと睥睨する……。マフィアのボスのような政界のキングメーカー、麻生太郎・副総裁(83)。かつて自民党を下野させ、今も失言続きなのに、一体なぜこんなにエラくなったのか。【前後編の後編】

 ***

 しばらくはこのまま最高実力者としての存在感を誇示しそうな麻生副総裁。

 しかし、なぜそこまで力を持つようになったのか。来歴をたどると、首をかしげざるを得ない点も見えてくる。

 麻生氏は1940年、福岡県で生まれた。実家は炭鉱で財を成した筑豊御三家の一つ、麻生家で、母方の祖父が吉田茂・元総理であることは知られている。学習院大学を出た後、実家の事業に参画。JCの会頭を務め、クレー射撃でオリンピックに出場したことも。政界進出は39歳の時。当選後は、祖父・吉田の一番弟子・池田勇人が創設した宏池会に入る。後に結婚したのも、当時の宏池会会長・鈴木善幸元総理の子女だった。

“お前らさぁ、金持ちの家に生まれた苦労は知らねえだろ”
 しかし、それだけの血筋でありながら、同会では主流となれないまま、派を後にしているのである。

「初出馬をした頃だったかな。宏池会の事務所にいたら、太郎さんが入ってきたんです。第一声は“汚ねえ事務所だな”。そこにいた加藤紘一さんなんかは“何だコイツ”と奇異の目で見ていましたよ」

 とは、宏池会取材歴半世紀、政治ジャーナリストの泉宏氏(元時事通信政治部長)。

「衆院選での演説の第一声は“下々の皆さん”だったのは有名な話です。僕ら記者に対しても、“俺はよぉ、お前らとは違ってな。朝起きたらすぐにワイシャツを着てスラックスをはいて靴を履いて、それでようやく1階に降りるんだ。するとそこには執事が待っていて……”などと言う。“お前らさぁ、金持ちの家に生まれた苦労は知らねえだろ”なんて言うから言い合いになったこともありましたね」

 そんなこんなで付いたあだ名が「半径1.5メートルの男」。心を許した相手は徹底的に面倒を見るからだが、その輪に入れない人は挑発的で野卑な言動に到底ついていけない。ましてや宏池会は“お公家集団”と言われる気風である。

「仲間は広がらなかった。そんなこともあり、加藤さんと河野洋平さんで派閥の跡目争いが起こると、河野さんと一緒に宏池会を出てしまったんです」(同)

 河野グループは十数名の弱小派閥。当時の麻生氏はメインストリームから外れた“変わり者”の扱いだった。

“傍流の面白い人”から総裁候補へ
 そんな麻生氏の第一の転機となったのは、小泉純一郎政権。5年間の長きにわたったこの体制下で、党政調会長、総務大臣、外務大臣など重要ポストを歴任し、地歩を固めていくのである。

「それまでの麻生さんは、“傍流の面白い人”という扱いだったんですけどね」

 とは、東京大学名誉教授の御厨貴氏(政治学)。

「それが、重要ポストを任されることによって総裁候補になっていった。小泉さんからすれば、自分と同じように群れず、変わり者で、わっと物を言ってひらめきで生きる麻生さんには親しみが持てたんでしょう」

 小泉政権後、第1次安倍晋三、福田康夫の両内閣は1年ほどの短命に終わる。かたや野党第1党の民主党が支持率を伸ばし、政権交代の危機にお鉢が回ってきたのが麻生氏。マンガ好きでべらんめえ調といったキャラクターが若者から人気を集めたこともあって2008年、念願の総理に就任した。

「あの時の麻生さんは本当にいら立っていた」
 が、総理になるやリーマンショックが日本を襲う。目玉政策として国民一人一人に定額給付金を支給したが、景気は上向かず。自身も高級バー通いが批判され、また「踏襲」を「ふしゅう」、「未曾有」を「みぞうゆう」、「頻繁」を「はんざつ」と発するなど、中学生レベルの漢字が読めないことがあらわになり嘲笑の的に。支持率は低下する一方だった。

「あの時の麻生さんは本当にいら立っていましたね」

 とは政治ジャーナリストの青山和弘氏。青山氏は当時、日テレ政治部で官邸キャップを務めていた。

「総理番の記者たちのマナーや言葉遣いが悪いと言って“質問者を代えろ!”などとよく怒っていた。“目上の人間にきちんと口も利けないヤツにインタビューさせるんじゃねえ”という感じで。いつもイライラしていましたね」

 また、

「解散の時機を逸してしまった。経済対策に腐心し、ずるずる延ばしている間に支持率はどんどん下がり、党内からも麻生降ろしが始まってしまった」

9445OS5:2024/03/25(月) 14:21:51
 当時、厚生労働相を務めていた舛添要一氏は、

「新型インフルエンザの流行という難局もあったけど、多くを任せてくれてとてもやりやすかった」

 と回想するが、その年、麻生氏に解散を迫り離党した渡辺喜美・元行政改革担当相に聞くと、

「すぐ解散するべきだと思ったけど、したがらなかった。このままだとまずいと思って。公務員制度改革について官邸に質問状を渡しに行ったんです。でも、受け取ってもらえなかった。あの時、解散しておけば、民主党政権はなかったですよね」

復活を遂げた麻生氏
 こうした政策、政局両面での失策から自民党は2009年の総選挙で大敗。政権を失ってしまう。そのA級戦犯となった麻生氏。普通ならここで政治生命は事実上、終わりである。

 しかし、2度目の転機は3年後に訪れる。第2次安倍政権の成立だ。政権を奪い返した安倍総理が麻生氏を副総理・財務大臣に起用した。

「安倍さんが麻生さんを重用したのは、政治力もありますが、やはり境遇が似通っているからでしょうね」

 と前出の青山氏。続けて、

「お互い、祖父が総理大臣なのはもちろん、麻生さんは小学校から大学まで学習院、安倍さんは成蹊と名門私学の出身。地元は田舎だけど都会育ち。二人の間には他人が入れない世界があるように見えました」

 こうして第2次安倍政権が歴代最長の7年8カ月間続く中、麻生氏も戦後最長の財務大臣として君臨する。

「財務省というのはやはり最強の官庁です。そのトップを長く務めれば、嫌でも人がみな寄ってきますよ。小派閥だった麻生派(前・河野グループ)に他派閥からこぼれ落ちた議員が入り、また、山東派をそのまま吸収した。いつのまにか第2派閥へと拡大していたんです」(同)

 復活を遂げた麻生氏は続く菅政権、岸田政権でも重みを増し、現在の地位を築くことになったわけだ。

「麻生さんは本来、義理人情の人」
 とはいえ、麻生氏も既に83歳。老害と批判されることもしばしばだ。

 1月にも上川外相のことを「オバサン」「そんなに美しい方とは言わんけど」と言って物議を醸し、発言を撤回したばかり。失言癖は相変わらずで、撤回に追い込まれたものだけを挙げても、

「(日中に米価差があるのは)アルツハイマーの人でも分かる」(2007年)

「(終末期医療費の高騰について)さっさと死ねるようにしてもらうとか、いろんなことを考えないといけない」(2013年)

「ある日気付いたら、ワイマール憲法がナチス憲法に変わっていた。誰も気付かないで変わった。あの手口に学んだらどうかね」(2013年)

「(少子高齢化問題で)年を取ったやつが悪いみたいなことを言っているが、子どもを産まなかった方が問題だ」(2019年)

 と数々の舌禍がある。どれもその都度、首になってもおかしくない発言だが、なぜかこの人だけは逃げ切れる。しかし、その度に内閣や党の評判をおとしめてきた。

「麻生さんは本来、義理人情の人なんです」

 と言うのは、元フジテレビ政治部記者で40年前から同氏を取材する、ジャーナリストの鈴木哲夫氏。

「現在の岸田体制がいいと思っていない。政策も実現できていないし、党内の権力闘争に明け暮れている。しかも、これまで支えてきたというのに派閥解散という唐突な言動でまさに情を裏切られた。怒った麻生さんは、ポスト岸田の流れを作ろうとしています」

 しかし、

「それを面白く思わない声ももちろんある。“口が悪すぎる”“身を退くべき時期ではないか”という声が党内で聞こえるのは事実です」

9446OS5:2024/03/25(月) 14:22:03
「今の麻生さんの弊害は…」
 前出の泉氏も言うのだ。

「世間やメディアからすれば、引退してほしい政治家ということになるでしょう。総理と総裁だけでなく、副総理と副総裁も歴任。“あと議長をやれば、5冠王だ”なんて本人も言っていますが、今潔く身を引けば晩節を汚すことはない。誰でもそう思うはずです」

 ただし、として、

「それでも政治をやるんだ、というのが麻生さんなんですね。そうした特異なキャラクターが彼の本質。その意味では大好きなマンガの主人公みたいな人かもしれません。あるいは、政界の実力者が持つ業(ごう)のようなものかもしれませんね」

 前出・御厨氏の感想は、

「外からは、老人が権勢を振るっているかのように見えるのは事実。しかし、当人からすれば、“まだまだ下が育っていないから俺が育てねば”という意識なのでしょう。ですが、世間からは、80を超えて君臨している政治家がいるというのは、度を越した長老政治に見えます」

 御厨氏は、麻生氏はデモクラシータイプの政治家ではないと評する。

「アリストクラシー、貴族主義の人。だから下々より俺の方が仕事ができるという自負がある。しかし、新しい人が出てこられるよう道を開くのが長老の役割のはず。麻生さんにその気がなくても、注文を付けただけで周りが忖度(そんたく)し、意向通りにせざるを得なくなってしまっている。それが今の麻生さんの弊害なのです」

 麻生氏が常々、吉田が政界を引退した年まで現役を続けたいと述べてきたのは永田町では知られた話。その年とは85――。

 敬愛する祖父に倣い、スパッと身を退けるか、はたまた権力にしがみつき晩節を汚すか。その答えはあと1年余りで見えてくる。前編では、「政権の生殺与奪権のひとつを握っている」と言われる麻生氏の“影の権力者ぶり”について報じている。

「週刊新潮」2024年3月21日号 掲載

新潮社

9447OS5:2024/03/26(火) 17:28:05
https://news.yahoo.co.jp/articles/c59c4e2d633f8cd8016282cb3b92e8681ab195cf
裏金処分目前、重鎮・二階氏が先手 衆院選不出馬を表明、安倍派幹部へ圧力強まる
3/26(火) 16:30配信

西日本新聞
国会議事堂

 自民党の二階俊博元幹事長が次期衆院選への不出馬を表明した。党執行部が検討を本格化させる派閥裏金事件の処分に先手を打った形で、安倍派幹部らの厳重処分を求める声が早速党内で広がった。菅義偉前首相や森山裕総務会長らと関係が近く「非主流派」の核だった二階氏の決断は「ポスト岸田」をにらんだ党内力学にも影響を与えそうだ。

 「政治責任は監督責任者である私自身にあることは当然のことであります」。25日、党本部記者会見場。二階氏はこう切り出し、岸田文雄首相に不出馬を伝えたことを明らかにした。歴代最長の幹事長経験から「キングメーカー」として権勢を誇った姿はなかった。

 裏金事件を巡り二階派の元会計責任者が在宅起訴され、自身の個人事務所の秘書も有罪が確定した。安倍派の資金還流の対応を協議した塩谷立元文部科学相や世耕弘成前参院幹事長ら4幹部に対し「選挙での非公認」以上の処分の調整が進む中、二階氏にも同等の処分が想定される。ただ二階氏は執行部の処分の動きが判断に影響したか問われると「影響はない。自らが決めたことだ」と否定した。

 突然の不出馬宣言で、与党内の矛先は安倍派幹部へと向かった。二階派中堅は「安倍派幹部は責任を取ろうとしない。処分が甘くなれば自民党は何しているんだとの批判が強まる」とくぎを刺し、公明党重鎮も「首相は厳しい処分を出しやすくなった」と見通した。

 安倍派への処分が非公認や党員資格停止以上になれば、二階氏の地元和歌山県で対立関係にあり衆院くら替えをもくろむ世耕氏へのけん制にもなる。二階派幹部は「ただでは転ばないのが二階氏だ」と“世耕封じ”の一手と読み解く。

 「自民党が再び国民の期待に応える政党として再起することを願う」。会見で述べた二階氏だが衆院政治倫理審査会に出席せず、説明責任を十分に果たさない姿勢に批判も少なくない。

 とはいえ、二階氏が表舞台から去れば党内勢力図に変化をもたらすとの指摘もある。二階氏の幹事長交代や閣僚人事で不興を買った首相は「二階氏の動向は常に気にしている」(党関係者)。二階派内にはポスト岸田を見据え、茂木敏充幹事長の派閥を飛び出した小渕優子選対委員長や、離脱に含みを持たせる加藤勝信元官房長官と距離を縮めようとする動きもある。

 麻生太郎副総裁の周辺は言う。「今は主流派も非主流派も不安定だ。この先どういう流れになるのか分からん」 (高田佳典、大坪拓也、御厨尚陽)

9448OS5:2024/03/26(火) 17:29:37
https://www.asahi.com/articles/ASS3T3QB1S3TUTFK00GM.html?oai=ASS3V1VW2S3VUTFK00FM&ref=yahoo
二階氏の不出馬「ベストタイミング」の声も 処分回避、選挙も優位に
有料記事自民

2024年3月25日 20時53分
 自民党による厳罰が取り沙汰されていた二階俊博元幹事長が、次の衆院選での不出馬を表明した。追い込まれた末の二階氏の決断は、組織的に裏金を作りながら責任逃れに走る安倍派の幹部に対し、自発的引責を求める圧力を高めている。

 二階氏が25日に記者会見したのは歴代最長の幹事長として、幾度となく質疑に応じてきた党本部4階の会見場。最側近で二階派幹部の林幹雄元幹事長代理と現れ、紙を読み上げ始めた。「政治責任はすべて監督責任者の私自身にある」「岸田文雄総裁に対し、次期衆院選挙に出馬しないと伝えた」

 そして、こう言った。「自民党が再び国民の期待に応える政党として再起することを願う」

 読み上げ時こそ、低姿勢だったが、質疑応答では一転。衆院政治倫理審査会に出席しなかった理由や、二階派の裏金作りの経緯を問われても、自らは答えず、林氏が回答した。高齢が立候補見送りの理由かと問われると「お前もその年、くるんだよ。ばかやろう」。会見は10分間で打ち切られた。

 その後、仲間と昼食を取った際には「こういうのは自分で決めなきゃならん」とさっぱりした様子で語った二階氏だが、会見でのいら立ちからは、追い詰められた末の不本意な決断だったことが色濃くにじんだ。

「実際は何の反省も謝罪も…」

9449OS5:2024/03/26(火) 17:43:44
https://news.yahoo.co.jp/articles/a038b95e08d7588883b270d375ed5c1d6c9efae1
自民、二階氏の処分見送り検討 松野氏ら3氏は軽い処分で調整
3/25(月) 19:32配信


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毎日新聞
記者会見する自民党の二階俊博元幹事長(中央)。奥右は林幹雄元経済産業相=東京都千代田区の同党本部で2024年3月25日、竹内幹撮影

 自民党は、自民派閥の政治資金パーティー裏金事件を巡り二階俊博元幹事長が次期衆院選への不出馬を表明したことを受け、二階氏に対する党の処分を見送る検討に入った。安倍派幹部を務めた松野博一前官房長官、萩生田光一前政調会長、高木毅前国対委員長の3氏については、安倍派のパーティー券収入の還流に関する2022年の幹部会合に出席していた塩谷立元文部科学相ら4氏より軽い処分とする方向で調整する。

【図表で見る】1983年に初当選…二階氏の主な歩み

 自民関係者が25日明らかにした。松野氏ら3氏は安倍派の有力議員「5人衆」のメンバーで、松野、高木両氏は事務総長経験者として衆院政治倫理審査会に出席した。政治資金収支報告書の不記載額は萩生田氏が2728万円、松野氏が1051万円、高木氏が1019万円で、234万円だった塩谷氏らより多額だった。

 ただ、安倍晋三会長(当時)が還流をやめるよう指示した22年の幹部会合などには出席しておらず、一定の配慮がいると判断した模様だ。

 党執行部は、22年の幹部会合に出席した塩谷氏、下村博文元文科相、西村康稔前経済産業相、世耕弘成前参院幹事長の4氏の責任は重大だとみて、党内処分の中では3番目に重い「党員資格停止」か4番目の「選挙での非公認」処分を検討している。松野氏ら3氏については4氏より軽い処分とし、「選挙での非公認」か「党の役職停止」とする方向だ。3氏は既に党の役職などから退いており「役職停止」なら形式的な処分となる。

 首相は26日から関係者への追加聞き取り調査を行い、4月第1週にも処分を決定する方針だ。【川口峻】

9450OS5:2024/03/26(火) 20:53:17
https://www.niigata-nippo.co.jp/articles/-/380281
【二階氏、次期衆院選不出馬表明】裏金処分目前、逃げの判断
首相苦慮、責任波及を警戒
2024/3/26 10:09
(最終更新: 2024/3/26 10:25)
 記者会見を終え、引き揚げる自民党の二階元幹事長(手前)=25日午前、東京・永田町の党本部

 自民党の二階俊博元幹事長が次期衆院選への不出馬を表明した。派閥の政治資金パーティー裏金事件を受け、4月上旬にも関係議員の一斉処分を見込む自民。唐突に映る二階氏の判断の背景には「選挙での非公認」など、党主導の重い処分を回避しようとの思惑が透ける。影響力の強い重鎮の扱いに頭を悩ませていた岸田文雄首相は、自らの責任問題への波及を警戒しつつ、安倍派(清和政策研究会)幹部の処分に踏み切れるかどうかが問われる。

 ▽メンツ

 「影響はない。自ら決めたことだ」。25日午前、党本部。記者会見に臨んだ二階氏は、党内で検討中の処分が判断に影響したかどうか問われ、気色ばんだ。だが実態は二階氏のメンツを保ちつつ、党内不和を抑え込む仕掛けを党幹部らが周到に準備していた様子がうかがえる。

 二階派(志帥会)は2018年から5年間で、政治資金収支報告書の収入と支出に計3億8千万円を過少記載したとして、元会計責任者が在宅起訴された。二階氏も、派閥パーティー券の販売ノルマ超過分3500万円を裏金化したとして、秘書が有罪となった。

 こうした事情から自民幹部は「肩書と金額、どちらで線引きしても重い処分は不可避」とみていた。ただ首相は周辺に「二階さんを処分したいわけではない」とも吐露していた。二階派を中心に恨みを買う上、岸田派(宏池会)でも元会計責任者が立件されており「ブーメランが飛んでくるのではないか」(官邸筋)と身構えたのだ。

 案の定、野党は25日、「責任者として、首相が真っ先に処分される対象だ」(共産党の小池晃書記局長)と批判のボルテージを上げた。

 ▽円満演出

 「重い処分を受けるぐらいなら、その前にけじめをつける」。3月上旬、そんな二階氏の意向を耳にした二階氏に近い森山裕総務会長らが、軟着陸に向けて首相に働きかけを始めた。

 森山氏は7、15両日に首相と一対一で面会。処分内容を考えあぐねる首相に「組織的な裏金づくりをしていた安倍派幹部と同じ処分ではいけない」と進言し、区別するよう求めた。

 そこで浮上したのが、自発的な次期衆院選への不出馬表明だ。関係者によると、党紀委員会による処分で党員資格停止に次いで4番目に重い「選挙での非公認」と同じ意味を持ち、重い処分を下さない理屈も立つ。

 26日には関係議員への追加聴取が迫っていた。二階氏は25日朝、首相に電話して不出馬方針を伝達。首相は「熟慮の結果でしょうから、判断を尊重します」と敬意を表し、円満解決を演出した。

 ▽世耕氏封じ

 「これで安倍派処分の線引きができた」。二階氏の会見を見届けた首相周辺は胸をなで下ろした。

 党処分の焦点は、裏金の発端や経緯に関し「知らぬ存ぜぬ」を貫き、責任逃れのような説明に終始している安倍派幹部だ。二階氏の不出馬表明で、選挙での非公認以上の処分を下せる流れになったと受け止めた。

 そして不出馬表明は二階氏にもメリットが生まれる。区割り変更に伴う次期衆院選和歌山2区には、二階氏と折り合いの悪い安倍派幹部の世耕弘成前参院幹事長がくら替え出馬を狙っているとされる。世耕氏が非公認や党員資格停止になれば、後継争いからの脱落は必至―。参院関係者は今回の決断を「世耕氏封じの一手だ」と読み解いた。

 処分を間近に控え、交錯する自民内の思惑と駆け引き。首相は25日夕の党役員会で二階氏の表明をこう評した。「党の再起を強く促す出処進退として重く受け止めたい」

9451OS5:2024/03/27(水) 00:26:25
https://news.yahoo.co.jp/articles/e45c973808a7dd56f17c6c12e4db0adcedeac92b
自民裏金、処分3段階案が浮上 執行部、塩谷・下村両氏を追加聴取
3/26(火) 20:07配信

毎日新聞
自民党本部=東京都千代田区で、曽根田和久撮影

 岸田文雄首相(自民党総裁)ら党執行部は26日、自民派閥の政治資金パーティー裏金事件を巡り、安倍派幹部を務めた塩谷立元文部科学相と下村博文元文科相への追加の聞き取り調査を東京都内のホテルで行った。自民が4月上旬にも決定する関係議員の処分については3段階に分ける案が浮上しており、党執行部は追加聴取を踏まえて処分の詳細を詰める。

 追加聴取は首相と茂木敏充幹事長、森山裕総務会長が実施した。27日は同じく安倍派幹部を務めた西村康稔前経済産業相と世耕弘成前参院幹事長が対象となる。

 首相は26日の聴取終了後、首相官邸で記者団の取材に応じたが、実態解明につながる証言が得られたかについては「作業をこれからも続けていく。今の段階で内容等を申し上げることはできない」と言及を避けた。

 党執行部は、パーティー券収入のキックバック(還流)に関する2022年の同派の幹部会合に出席したものの、結果的に不正な還流をやめることができなかった塩谷、下村、西村、世耕の4氏の責任は重大だとみて、党内処分の中では3番目に重い「党員資格停止」か4番目の「選挙での非公認」処分を検討している。

 一方、同派幹部を務めた松野博一前官房長官、萩生田光一前政調会長、高木毅前国対委員長は22年の幹部会合には出席していないことから、塩谷氏ら4氏より軽い処分とする調整に入っており、「選挙での非公認」か「党の役職停止」とする案がある。党執行部は、幹部会合への出席の有無や幹部か否か、政治資金収支報告書への不記載額の多寡などを考慮し、塩谷氏ら関係議員を3段階に分けて処分する方向だ。25日に次期衆院選に出馬しない意向を表明した二階俊博元幹事長への処分は見送られる公算が大きい。【畠山嵩、池田直】

9452OS5:2024/03/27(水) 06:26:36
https://news.yahoo.co.jp/articles/d143115c2f7d24c0efa91c35cff0c03631877608
<読む政治>二階氏不出馬の志帥会、次の軸は誰か 「武田事務総長主導」に賛否
3/27(水) 6:00配信



毎日新聞
自民党二階派の解散を記者会見で発表する同派会長の二階俊博元幹事長(中央)、武田良太元総務相(右)、林幹雄元経済産業相(左)=東京都千代田区の砂防会館で1月19日、竹内望撮影

 自民党は4派閥が解散を決定したことで、党内の景色は様変わりし、議員たちは浮足立っている。

【グラフ】内閣支持率の推移(24年2月)

 解散する二階派(志帥会)では、強い磁力を発して派を束ねてきた、会長の二階俊博元幹事長が25日、次期衆院選不出馬を表明したことで、一気に不安定な状況に陥りそうだ。

 二階氏、林幹雄元経済産業相、武田良太元総務相、中曽根弘文元外相の4人は、1月の解散決定後も、派閥メンバーと当選回数別に会合を開いてきた。

 東京・赤坂のホテルにある中華料理店で2月28日にあった会食には、この4人と閣僚経験者ら数人が参加した。二階派事務総長の武田氏が、派閥の裏金事件の経緯を説明するため、衆院政治倫理審査会に出席する前日だった。武田氏は「政倫審に明日出ます。これまで話してきたことを話すので、大丈夫です」と断言した。

 雑談が多く、派閥メンバーの今後については話題にのぼらなかったという。出席したベテラン議員は「二階派をどうするかという話をすると思ったが、何もない。参加しなければよかった」と苦々しげに語った。

 二階派は岸田文雄首相と距離を置き、非主流派の立場を続けている。二階氏は85歳。バッジを外すのならば、別の誰かが結集軸になり得るのか。同派解散後を想定して、武田氏を中心にメンバーを再結集しようとする動きがある。武田氏が主導権を握ることを嫌う議員たちは対抗し、二階氏と「反武田」の枠組みを作れないかと画策する。武田氏を警戒する同派幹部は「二階派に総裁候補はいない。武田氏について行くのは若手だけだろう」とけん制する。

 武田氏は、萩生田光一前政調会長、加藤勝信元官房長官とも連携しており、3人は頭文字を取って「HKT」と呼ばれる。いずれも菅政権で閣僚を務め、菅義偉元首相に近い。菅氏は3月1日、HKTの3人と小泉進次郎元環境相と会食した。

 無派閥ながら首相となった菅氏には、自身を支える議員グループがある。二階氏と同じく非主流派に位置し、首相の政権運営に不満を持つ。「ポスト岸田」の候補では、河野太郎デジタル相、小泉氏、石破茂元幹事長らが念頭にあるようだ。ただ、菅氏はかねて麻生太郎副総裁と距離がある。河野氏は存続が決まっている麻生派に所属する。菅氏は脱派閥を主張してきたこともあり、次期総裁選で河野氏を支援するかは定まっていない。小泉、石破両氏も、議員の支持が広がるかは未知数だ。

 菅氏周辺は「麻生氏や茂木敏充幹事長とケンカできるのは菅氏しかいない。菅氏が決めた人物が総裁になる、という形にしようと環境整備をしている」と明かし、菅氏がキングメーカーとして積極的に関与することに期待を寄せる。

9453OS5:2024/03/27(水) 11:42:33
https://news.yahoo.co.jp/articles/054f1eb744ee1b635782386bbc6304f5cb0a93cd

岸田文雄首相、自身が役職停止処分なら党総裁の役職「外れる」 参院予算委
3/27(水) 10:33配信

産経新聞
参院予算委員会で答弁する岸田文雄首相=27日午前(春名中撮影)

岸田文雄首相は27日午前の参院予算委員会で、自民党派閥の政治資金パーティー収入不記載事件を巡り、党総裁である自身の処分が党の役職停止となった場合の対応について「党規約をそのまま読めば、役職を外れるということになる」と述べ、総裁を外れるとの認識を示した。

処分のうち党の役職停止は8段階中3番目に軽い。党内では首相に対する重い処分は見送られるとの見方がある。首相は「私も含めて党の手続きと判断が尊重されなければならない。処分は何も決まっていない」とも語った。

首相は安倍派(清和政策研究会)幹部の再聴取について「来週に向けて続けていきたい」と説明した。過去に同派会長を務めた森喜朗元首相の聴取については「個人的にこの問題に関わっているという指摘は把握されていない」とした一方で、「追加の聞き取り調査の中で必要な関係者に話を聞きたい」と述べた。

次期衆院選への不出馬を表明した二階俊博元幹事長に対する処分の有無については「選挙に出馬しないという判断は重く受け止めているが、処分については決めていない」と述べた。

立憲民主党の杉尾秀哉氏への答弁。

9454OS5:2024/03/27(水) 11:49:12
https://news.yahoo.co.jp/articles/ba19d90827db96b5fe4d2eb3cdfa7b320c28cde3
非公認案、自民にも「不十分」の声 裏金議員処分、野党は離党要求
3/27(水) 7:05配信

時事通信
安倍派元幹部への聴取を終え、ホテルを後にする岸田文雄首相を乗せた車=26日午後、東京都千代田区

 自民党派閥の裏金事件での処分に向け、岸田文雄首相は安倍派元幹部への聞き取り調査を始めた。

 処分は「選挙での非公認」を軸に検討するが、党内からも「国民は到底納得しない」(幹部)との懸念が相次いでおり、世論の強い反発が収まるかどうかは見通せない。

 「非公認」が検討されるのは2022年8月の安倍派幹部会合でキックバック(還流)復活に関わったとされる塩谷立・元総務会長、下村博文元政調会長、西村康稔前経済産業相、世耕弘成前参院幹事長の4人。実際に処分が下れば、次期国政選には無所属で出馬する可能性が高い。そうなれば、衆院選では比例代表への重複立候補ができない。

 ただ、裏を返せば、当面は自民議員で活動を続けることが可能で、無所属で当選すれば追加公認の道も開ける。安倍派には「非常に重たい」(閣僚経験者)との声がある一方、岸田派中堅は「選挙までは何もないということ。有権者は厳しいとは受け止めないだろう」と断じた。

 幹部会合に出席しなかった松野博一前官房長官、萩生田光一前政調会長らには「党の役職停止」を検討中だが、主だった役職は既に外れており、実効性にはいまひとつ欠ける。

 裏金問題を巡っては、政治資金収支報告書の不記載額が3526万円に上った二階俊博元幹事長が次期衆院選への不出馬を表明。二階派若手は、自発的に動く様子のない安倍派の面々に対し「安倍派からも続くと思っていた。離党くらい自分で判断できる」といら立ちを隠さない。

 過去の不祥事では、新型コロナウイルス禍の緊急事態宣言のさなかに銀座のクラブを訪れた自民3議員が離党勧告を受けた。同党筋は「執行部は非公認よりも一段重い『党員資格停止』にしたいはず。そうなれば離党を促すことにもつながる」と話す。

 処分を急ぐ自民に対し、野党は厳しい批判を浴びせる。立憲民主党の泉健太代表は党会合で「真相にたどり着いていない中で処分を進めようとするのは、逃げ切りを図ろうという姿勢に他ならない」と指摘。国民民主党の玉木雄一郎代表も記者会見で「銀座に飲みに行って離党を迫られた(事例)以上の処分は当然必要だ。自民党の自浄作用が問われている」と述べ、安倍派元幹部らの離党を要求した。

9455OS5:2024/03/27(水) 11:49:30
https://news.yahoo.co.jp/articles/187a55ab16165962ea3893ec8bf1446324fcf405
自民、裏金幕引き急ぐ 二階氏不出馬、処分に「追い風」 真相究明は置き去り〔深層探訪〕
3/27(水) 7:00配信


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時事通信
記者会見で次期衆院選に出馬しない意向を表明した自民党の二階俊博元幹事長(右)=25日、東京・永田町の同党本部

 自民党で派閥裏金事件の幕引きに向けた動きが加速してきた。岸田文雄首相(党総裁)自らが26日から安倍派元幹部の再聴取に乗り出す。二階俊博元幹事長が事件の責任を取って衆院選不出馬を表明したことで、安倍派元幹部への重い処分は必至の情勢だ。ただ、関係議員の証人喚問には依然否定的。一連の動きは首相らの指導力発揮を演出する色合いが濃く、裏金化の経緯や使途など真相究明は置き去りにされている。

【主な経歴】二階 俊博(にかい としひろ)氏

 ◇不出馬「取引」説も
 「捜査権がない中で限界があるのも事実。できる限りの実態把握に努め、党としてけじめを付けなければならない」。首相は25日の参院予算委員会でこう強調。自ら再聴取を進め、早期処分に踏み切る考えを示した。

 首相は先週22日、ひそかに森山裕総務会長ら党幹部を首相官邸の裏口から次々呼び込み、処分の調整を進めた。安倍派でキックバック(還流)復活に関わったとされる塩谷立・元総務会長や世耕弘成・前参院幹事長ら4人の政治的責任は重いと見て、「選挙での非公認」以上の処分を検討中だ。

 これに呼応するかのように、二階氏は25日に不出馬の意向を表明した。自身の秘書が立件され、幹事長在任時の巨額の政策活動費にも疑惑の目が向けられる二階氏には「離党が望ましい」(自民中堅)との声も党内でくすぶっていた。

 和歌山県内が地盤の二階氏を巡っては、参院和歌山選挙区選出で衆院くら替えの意欲をにじませる世耕氏とのさや当てが続いていた。首相は11日、二階氏側近の武田良太・元総務相と会談。裏金議員の処分に向けた調整が大詰めとなる中の不出馬表明に、政界では首相と二階氏側の「取引」を疑う向きもある。

 二階氏不出馬の動きを知った官邸幹部は「やはりこうなったか」と漏らし、安倍派元幹部の処分も「非公認」以上になるのは不可避との見方を示した。「非公認」が処分の「物差し」となることで、世耕氏の衆院くら替えを阻む狙いも二階氏にはあったと解説し、「(子息への)世襲を目指す二階氏にはベストのタイミングだ」と話す。同氏への処分について、首相周辺は「もうないだろう」と打ち明けた。

 ◇証人喚問に後ろ向き
 85歳の二階氏の不出馬は地元などでは織り込み済み。既定路線を前倒ししただけとも言え、事態収束を図ろうとする二階氏側の思惑も透ける。会見に同席した側近の林幹雄・元幹事長代理は二階氏の説明責任について「いちいち政治倫理審査会に出なくても分かってもらえる」と話し、政倫審出席は不要と言ってのけた。

 事件の終幕を急ぎたいのは首相も同様だ。2024年度予算案は今年度内成立が既に確定。週内の参院審議を乗り切れば、国会で野党の追及を受ける場面も減る見通し。4月の衆院3補欠選挙を見据え、指導力を演出しつつ4月第1週にも処分を下すことで、「一つの区切りとしたい」(自民関係者)のが本音だ。

 政権内で思惑や駆け引きが交錯する一方、裏金事件の真相は依然として闇の中だ。首相は25日の参院予算委で証人喚問の必要性を問われ、「政倫審の弁明などが行われてきた。国会で判断すべきだ」などと後ろ向きな発言に終始した。

 立憲民主党の泉健太代表は記者団に「真相を究明しなければいけない。(論点の)すり替えでお茶を濁すのではなく、しっかり証人喚問に応じるよう改めて訴えたい」と迫った。共産党の小池晃書記局長は、二階氏に対し「真相を語れと言いたい。(衆院議員を)13期務めた人だから、最後は政治家として筋を通してもらいたい」と求めた。

9456OS5:2024/03/27(水) 11:55:31
https://news.yahoo.co.jp/articles/675967e658c3942c106bd949f288d76a727a35a9
岸田総理、実はサプライズ好き…言動が予測困難過ぎて永田町騒然「ひょっとして衆院解散も」
3/27(水) 10:32配信

47NEWS
衆院政治倫理審査会に出席する考えを記者団に示した岸田首相=2024年2月28日

 「岸田総理、政倫審出るってよ」―。2月下旬、岸田文雄首相の判断が東京・永田町を騒然とさせた。自民党派閥の政治資金パーティー裏金事件を受けた衆院政治倫理審査会への出席を突如表明したのだ。安倍派や二階派の幹部出席を報道公開とするか否かで与野党協議が膠着していた状況を、首相のひと言が打破した。日々政局に頭を巡らせている永田町の「住民」をも驚かせた経験は、過去に一度や二度ではない。「ひょっとして衆院解散も大方の予想を外してくるのではないか」。岸田首相の政治手法はさらなる臆測を呼ぶ。(共同通信=池田快)

政治テロ、本当にある? 「連座制」後ろ向きの理由

国会議事堂=2022年5月

 ▽岸田流「ショック療法」

 「政倫審を公開で行うのか、非公開で行うのか、与野党の折り合いがついていない。今の状況のままでは、国民の政治に対する不信がますます深刻になる。自民党総裁として政倫審に自ら出席し、マスコミオープンの下で説明責任を果たさせていただきたい」

 2月28日午前、岸田首相は官邸で記者団に表明した。現職首相として政倫審への出席は初めてとなる。全面公開で臨むという首相の発言は、瞬く間に永田町内を駆け巡った。

 そもそも政倫審は原則非公開というルールが定められている。公開には本人同意が必要だ。自民党は、衆院の政倫審開催を申し出た安倍、二階両派の計5人が「完全非公開」を希望していると当初説明し、交渉途中で「議員傍聴のみ可」「記者の取材と録音は許可」へと徐々に譲歩した。しかし、立憲民主党など野党側は説明責任を果たすなら全面公開が不可欠だと主張する。この影響で、開催を見込んだ28、29日は見送ることに27日に決まり、2024年度予算案の3月中の成立にも影響を与えかねない状況だった。


 「岸田流のショック療法だ」。自民党のベテラン議員は首相の狙いをこう分析した。首相発言の後、安倍、二階両派の5人は次々と態度を軟化させる。その日のうちに、開催を29日と3月1日とする日程が決まり、出席者は岸田首相を含む計6人となった。

 ▽サプライズのリスク

 今回の突然の行動について、周辺は「岸田首相の怒りの表れだった」との見方を明かす。

 首相はそれまで、政治資金収支報告書に不記載があった議員らの説明責任について再三言及してきた。それなのに、なかなか調整がつかない政倫審の開催。「首相は不満をためていた」と周辺は解説した。

 2月28日も自らの出席表明に合わせて、安倍派や二階派議員を念頭に、こう強調した。「政治の信頼回復に向けて、ぜひ志のある議員に政倫審をはじめ、あらゆる場において説明責任を果たしてもらうことを期待している」

 こうしたサプライズ的な政治手法には、リスクが付きまとう。岸田首相が事前に自身の政倫審出席を知らせたのは、ごく一部の自民党幹部らに限られた。それも表明直前に連絡しただけだ。安倍派内からはすぐさま「岸田首相はどこまで安倍派を悪者にする気なのか」と憤る声が上がった。

 党内に波紋を広げた結果を、首相周辺はこう振り返った。「今回の判断は、膠着状態を打破するためリーダーシップを発揮する姿を見せたプラス効果だけでは済まなかった。やはりマイナス面もあった」

 ▽首相が愛した派閥

 岸田首相は1月にも周囲を驚かした。昨年12月まで自ら率いてきた岸田派(宏池会)の解散表明だ。

 1月18日夜、岸田首相は官邸で記者団にこう語った。

 「解散についても検討している。政治の信頼回復に資するものであるならば、そうしたことも考えなければならない」

 この日朝、東京地検特捜部が政治資金規正法違反(虚偽記入)の罪で岸田派の元会計責任者を立件する方針を固めたと報じられた。首相は昼間、ひそかに岸田派幹部を官邸に順次呼び集め、派閥解散の了解を取り付けた。そして翌19日にも「政治の信頼回復のために宏池会(岸田派)を解散する」と改めて表明した。

9457OS5:2024/03/27(水) 11:55:49
 宏池会と言えば、岸田首相と同じ広島県出身の池田勇人元首相が1957年に創設した、党内で最も歴史を持つ派閥だ。岸田首相を含めて5人の首相を輩出してきた。岸田首相自身も昨年12月に派閥を離脱するまで11年間にわたり会長を務め、人一倍「宏池会愛」が強いとされる。それだけに解散表明のインパクトは大きく、岸田首相の強い覚悟がにじんだ。

(写真:47NEWS)

 首相は党内の他派閥について問われると「他の派閥のありようについて何か申し上げる立場にない」と踏み込むのを避けた。だが、特捜部が派閥の会計責任者や自民議員らを立件したこの日、安倍派と二階派も派閥解散の方針を決断する。二階俊博元幹事長は首相と相談したわけではないとしつつ、岸田派解散の決断について「影響が全くないと言えばうそになる」と明かした。

 続いて森山派も25日、解散方針を表明。会長の森山裕総務会長は「断腸の思いだが、政治の信頼を取り戻すために決めた」と語った。

 一方で、麻生派を率いる麻生太郎自民党副総裁、茂木派領袖の茂木敏充幹事長と、岸田首相との関係はきしみが生じた。麻生派、茂木派は政策集団の形で、議員の集まりとしては存続すると決めた。それでも「政治資金収支報告書に記載しなかった特定の派閥が悪いのに、派閥全てが悪者にされている。守旧派のレッテルを貼る気か」と岸田首相への恨み節が漏れる。

▽意表突く局面転換、過去にも

 岸田首相は、サプライズで局面転換を図る手法に成功体験を感じているのかもしれない。

 始まりは、第100代首相に就任した2021年10月4日のことだ。首相就任の記者会見に臨むと、10日後の14日に衆院を解散し、衆院選を19日公示、31日投開票の日程で実施すると表明した。

 確かに衆院議員の任期満了は21日に迫っていたが、菅義偉前首相の退任と岸田内閣の発足を考慮すると、衆院選投開票は11月になるというのが大方の見立てだった。就任から間髪置かない衆院解散判断には、対する野党も「奇襲だ」と慌てる。選挙戦では与野党の接戦区も少なくなかったが、自民党は単独で安定多数と呼ばれる議席確保に成功した。

 2022年8月10日の内閣改造・自民党役員人事も意外なタイミングだった。党役員任期に合わせて9月と予想する向きが党内外に多かったが、見事に裏切った格好に。7月の安倍晋三元首相の銃撃事件を機に、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)と自民党の関わりが取り沙汰される中、早めに手を打つ狙いがあったようだ。

 なぜ岸田首相はサプライズを好むのか。答えのヒントは、党内基盤の弱さにあるのではないだろうか。

 足元の岸田派は、党内6派閥のうち第4派閥に過ぎない。最大派閥を足場にした安倍元首相とは状況が大きく異なる。このため岸田首相は政権運営の上で、麻生副総裁や茂木幹事長との連携を図ってきた。麻生派は第2派閥、茂木派第3派閥だ。こうした状況下で、自ら主導権を握るために編み出したのがサプライズ演出ではないだろうか。

 ▽想定外の衆院解散におびえる永田町

 いま永田町では「岸田首相は何を考えているのか、さっぱり分からない」(自民党中堅)という首相評が定着している。そんな中、与野党問わず最大の関心事は、首相がいつ衆院解散権を行使するかという一点にある。衆院解散は一口に言えば「衆院議員の首を切る行為」。選挙後に再び国会へ戻れるのか、命運を握るのは首相というわけだ。

 衆院議員任期4年間は、この春で2年半を経過する。来年は参院選も控えていることを考えると「岸田首相は年内に衆院解散・総選挙に打って出るのではないか」との見方は広がっている。最近では、米国への国賓待遇訪問前後の「4月説」や、所得税の定額減税が始まる「6月説」などのうわさが永田町を飛び交う。

 岸田首相は自らの考えを周囲に気取らせないのが常。自民党幹部すら真意を探るのは容易でないようだ。

 岸田首相は3月4日の参院予算委員会で、4月の衆院3補欠選挙とタイミングを合わせる形で衆院選に持ち込むのではないかと聞かれ「全く考えていない」と答えた。この発言に関し、森山総務会長は翌5日の記者会見で、読めない首相心理をこう解説した。「昨日の予算委員会の発言はその通りだと思います。昨日はそうだったんだろうと思います。昨日までは」

9458OS5:2024/03/27(水) 12:01:48
https://news.yahoo.co.jp/articles/611e306c42c5d0f9b8f3ce6e36e00aa3966c0fc9
中国企業ロゴ問題は「委員会の所管外」 河野太郎氏、8回繰り返し答弁避ける 衆院特別委
3/27(水) 11:40配信


産経新聞
河野太郎デジタル担当相(春名中撮影)

再生可能エネルギー導入に向けて規制見直しを目指す内閣府のタスクフォースで民間構成員が提出した資料に中国国営企業のロゴマークの透かしが入っていた問題を巡り、26日の衆院地域活性化・こども政策・デジタル社会形成特別委員会で、河野太郎デジタル相が立憲民主党の中谷一馬衆院議員の質問に対し、「委員会の所管外」を理由に自身ではなく事務方に答弁させ続ける場面があった。

河野氏は兼務する規制改革担当相としてタスクフォースを所管するが、同特別委員会はタスクフォースが目指す規制改革は所管外となる。

中谷氏は同特別委員会が所管する「デジタル行政改革の視点で」と述べた上で、一連の問題の改善策について見解を求めた。河野氏は「所管外の委員会なら副大臣や政府参考人らが答弁するのが院のルール」「規制改革の質問は所管の委員会でお願いしたい」「所管の委員会を認識せずに質問する質問者の問題」などと「所管」を理由に計8回答弁を避けた。

中谷氏は「答弁しない姿勢はどうかと思う」と河野氏の姿勢を疑問視した。

一方、河野氏は同特別委員会に先立つ記者会見で、一連の問題について「お騒がせして申し訳ない」とした上で、「ロゴに有害な要素が入っていないことは確認できた。事実関係を調べて対処方針を決めたい」と語っていた。

河野氏を巡っては、「所管外」などとして答弁を避けるケースが少なくない。令和5年2月の衆院予算委では原発政策や外相時代に関わった北方四島を巡る日露交渉などについて「所管外だ」との答弁を12回繰り返した。また、平成30年12月の記者会見ではロシアとの平和条約締結交渉をめぐる記者の質問に対し、「次の質問どうぞ」と4回連続で繰り返し、応答を拒否したケースもある。(奥原慎平)

9459OS5:2024/03/28(木) 23:00:15
https://news.yahoo.co.jp/articles/ee762f0ab945bb174fcd9dd095b4e3ef4ee47d1a
長谷川岳・参院議員が北海道庁職員らを厳しく叱責、鈴木知事「改めるべきだ」
3/28(木) 22:33配信

読売新聞オンライン
長谷川岳参院議員

 北海道選出の長谷川岳参院議員(自民)から道庁職員らが厳しい叱責(しっせき)を受けたとして、鈴木直道知事は28日の定例記者会見で、長谷川氏に対し、「(言葉遣いを)改めるべきだ」と指摘したことを明らかにした。長谷川氏の言動を巡っては、週刊文春(電子版)がパワーハラスメントとして報じていた。長谷川氏からは謝罪があったという。

 関係者によると、長谷川氏は1月下旬、意見交換の場で道庁や札幌市の職員を厳しく叱責した。鈴木知事は関係職員に事実を確認した上で、28日に電話で改善を求めたという。記者会見で、鈴木知事は「適切とはいえない発言があった。改めるべきであると申し上げた」と述べたが、パワハラに当たるかどうかについては明言しなかった。

 札幌市の秋元克広市長も27日の定例記者会見で長谷川氏について問われ、「かなりきつい調子で言われる方」と述べ、パワハラについては「そういうふうに受け止める場合もあるかなと認識している」と説明していた。

 長谷川氏は28日、自身のブログで、「私の表現方法が時代にそぐわないものであることを痛感いたしました。以後、時代に即した表現方法に変えて参(まい)ります」と釈明した。謝罪の言葉はなかった。

9460OS5:2024/03/28(木) 23:03:00
https://news.yahoo.co.jp/articles/8f9fc4b130c44caab05766cecaec4d6994841981
吉幾三の告発で物議の自民党・長谷川議員 パワハラ報道受け「時代に即した表現方法に変えて参ります」
3/28(木) 20:51配信

スポニチアネックス
長谷川岳氏X(@gaku_hasegawa)から

 自民党の長谷川岳参議院議員(53)が28日、自身のブログを更新し、パワハラと疑われる行為があったとの報道を巡り、「不徳の致すところ」と投稿。今後改める意向を示した

 長谷川氏は「報道を受けて」とのタイトルでブログを更新。「私の過去の表現方法をめぐる報道がなされ、不徳の致すところです。初当選以来、北海道の課題、地域の課題解決に向け、情熱的に活動して参りました。一方で、私の表現方法が時代にそぐわないものであることを痛感いたしました。以後、時代に即した表現方法に変えて参ります。引き続き、北海道の課題、地域の課題解決に向け、より一層の情熱を持って取り組んで参ります」とつづったもの。

 長谷川氏をめぐっては、26日、「文春オンライン」が地元の札幌市職員がさまざまな要求への対応で残業時間が月100時間を超えていると報じたほか、歌手の吉幾三も自身のYouTubeの中で、飛行機に乗っていた際に遭遇した国会議員の態度が「非常に横着な態度」だったといい、「言葉の使い方が乱暴」と指摘。その後公開した動画の中で長谷川氏の名を公表し、匿名客室乗務員からの手紙を紹介。その手紙には「遅延に非常に厳しい」「鬼の首を取ったような言い方でクレーム」「とても政治家とは思えない」と記されていた。

9461OS5:2024/03/31(日) 13:29:32
https://news.yahoo.co.jp/articles/d1955e7356c1f30333f7bedd015804ad3693b281
安倍派幹部に「離党勧告」案浮上 追加聴取や厳しい世論を考慮
3/29(金) 23:00配信

毎日新聞
自民党本部=曽根田和久撮影

 自民党派閥の政治資金パーティー裏金事件を受けた関係議員の処分を巡り、安倍派幹部の一部を「離党勧告」とする案が党内で浮上していることが29日、判明した。党の処分では除名に次いで2番目に重い。これまでは4番目の「選挙での非公認」を軸に検討してきたが、追加聴取での議員側の説明や厳しい世論を考慮し、より厳しい処分が必要との判断に傾いている。処分は4月4日までに決定する方向で調整している。政府・自民党関係者が明らかにした。


 岸田文雄首相は29日、党幹部と相次いで会談。処分の重さや首相が進める追加聴取のあり方などについて詰めの協議を行った。麻生太郎副総裁と茂木敏充幹事長は29日午後、首相官邸の裏口から入り、首相と約1時間会談した。これに先立ち、首相は参院幹部とも会談した。関係者によると首相は「3日か4日には処分を決めたい」と語ったという。追加聴取についても継続する考えを示した。

 党執行部は、安倍、二階両派の80人規模の議員の処分を検討している。特に安倍派のパーティー券収入のキックバック(還流)に関する2022年の幹部会合に出席したものの、結果的に不正な還流をやめることができなかった同派幹部の責任は重いとみている。

 首相は26、27の両日、幹部会合に出席した塩谷立元文部科学相、下村博文元文科相、西村康稔前経済産業相、世耕弘成前参院幹事長の4人に追加聴取を実施。聴取での説明ぶりも踏まえて、当初検討していた党の処分で4番目の「選挙での非公認」や、3番目の「党員資格の停止」よりも重い処分とする案が浮上している。党幹部は「新たな事実が追加で出てきている。離党勧告まで踏み込まざるを得ないだろう」と語った。【飼手勇介、高橋祐貴】

9462OS5:2024/03/31(日) 13:38:30
https://news.yahoo.co.jp/articles/06d68cf591ae45456f4df851893bfeacd9905e24
安倍派元幹部に離党勧告へ…自民、処分対象者を最終調整
3/31(日) 5:04配信

読売新聞オンライン
 自民党は、派閥の政治資金規正法違反事件の関係者に対する処分を巡り、安倍派元幹部について、党規律規約の規定で2番目に重い「離党勧告」とする方向で最終調整に入った。同党は関係議員で最も厳しい処分として、4番目に重い「選挙における非公認」以上とする方針をすでに固めており、世論の批判などを考慮したとみられる。処分の対象者や内容を詰めた上で、4月3日以降に党紀委員会を開き、その他の関係議員も含めた処分を決定する予定だ。


 複数の同党幹部が明らかにした。党執行部は、安倍派内で最も政治的・道義的責任が重いのが塩谷立、下村博文・両元文部科学相、西村康稔・前経済産業相、世耕弘成・前参院幹事長の4氏だとみている。4氏は、安倍元首相から派閥による資金還流の停止を命じられたが、安倍氏の死去後に対応を協議し、中止を決めなかった。

(写真:読売新聞)

 執行部は、4氏が不正還流を止められる立場にありながら対処しなかった点を重視している。さらに、「非公認よりも厳しい対応が必要だ」とする党内の意見や、世論の反発が依然として強いことなどを踏まえ、「離党勧告」とする方向で検討している。「離党勧告」を4人全員に科すか、一部にとどめるかなどを近く最終判断する予定だ。

 党の処分は、重い順に〈1〉除名〈2〉離党勧告〈3〉党員資格停止〈4〉選挙での非公認〈5〉国会・政府の役職の辞任勧告〈6〉党の役職停止〈7〉戒告〈8〉党則などの順守勧告――がある。

 4氏を含め、派閥のパーティー収入の還流分を政治資金収支報告書に記載していなかった議員は安倍、二階両派で82人に上る。自民は派閥の役職などを踏まえ、3〜4段階に分けて処分する方向だ。不記載額や議員歴などを考慮し、若手などの一部には処分を行わないことも検討している。

 岸田首相(自民党総裁)は4月10日に米国で行う日米首脳会談前に処分を終えたい考えだ。党執行部は、1日にも党紀委員会の招集を要請する方針で、対象者の弁明なども踏まえて処分を決定する。弁明を準備する期間も必要になるため、開催は3日以降となる見通しだ。

9463OS5:2024/03/31(日) 13:40:06
https://news.yahoo.co.jp/articles/6ea5f053aa1768138963cdd86c6c730d740ce9aa
安倍派幹部に「離党勧告」検討 来月4日にも裏金処分 岸田首相
3/31(日) 7:00配信

時事通信
参院予算委員会で答弁する岸田文雄首相=27日、国会内

 岸田文雄首相(自民党総裁)が派閥の政治資金パーティー裏金事件を巡り、安倍派元幹部の一部に対し、8段階ある党規律規約の処分で2番目に重い「離党の勧告」を科す方向で検討していることが分かった。


 複数の関係者が30日明らかにした。4番目の「選挙における非公認」を軸に調整していたが、党内外の反応を踏まえ、より厳しい対応が必要との判断に傾いた。党紀委員会の審査を経て、4月4日にも処分を決定したい考えだ。

 処分は派閥からのキックバック(還流)を政治資金収支報告書に記載していなかった安倍、二階両派の82人を対象に検討。首相はこのうち、塩谷立・元総務会長、下村博文元政調会長、西村康稔前経済産業相、世耕弘成前参院幹事長の4人への重い処分を想定している。安倍派会長だった安倍晋三元首相が2022年4月に還流廃止を決めたにもかかわらず、同氏の死去後に、同年8月の4人の協議を経て方針が覆った経緯があるためだ。

 首相は当初、「非公認」を中心に調整していたが、世論の反発が収まる兆しはない。新型コロナウイルス禍のさなかに銀座のクラブを訪れた3議員が離党を迫られたことを踏まえ、党内では「思い切った処分が必要」(閣僚)との声も根強い。

 西村、世耕両氏が衆院政治倫理審査会などで明かさなかった22年3月の安倍派幹部会合の存在を、29日に一転して認めたことにも批判がある。党関係者は「4人には深刻な問題を引き起こしている自覚がない。離党勧告もあり得る」と語った。

 首相は処分の重さについて、不記載額、役職歴、説明責任の果たし方などを総合的に判断すると説明している。党執行部にも4人を同列に処分することへの慎重論があり、首相は3番目に重い「党員資格の停止」も含め、なお熟慮を重ねるとみられる。

 安倍派有力議員「5人衆」のうち、西村、世耕両氏以外の松野博一前官房長官、高木毅前国対委員長、萩生田光一前政調会長についても、6番目に重い「党の役職停止」から「非公認」などに引き上げられる可能性がある。中堅・若手議員の多くは7番目の「戒告」などにとどめる方針だ。

9464OS5:2024/04/01(月) 07:55:55
https://news.yahoo.co.jp/articles/792b88757bb29f19408eb9df60a0303456376e36
自民党安倍・二階派の約40人を処分へ、中堅・若手は「5年で不記載500万円以上」対象に
3/31(日) 21:02配信

読売新聞オンライン
自民党本部

 自民党は、派閥の政治資金規正法違反事件を巡り、派閥パーティー収入の還流分の政治資金収支報告書への不記載が確認された安倍、二階両派の議員82人のうち、約40人を党紀委員会で処分する方向で調整に入った。派閥で指導的な立場になかった中堅・若手などでは、2018〜22年の5年間の不記載額が500万円以上の議員を対象とする方針だ。


 複数の自民関係者が明らかにした。派閥での役職や不記載額などによる処分の線引きを検討してきた党執行部は、「派閥運営に影響力を持たず不記載額も少ない議員は党紀委の処分は不要」との結論に至った。党紀委処分の対象としない議員は、幹事長注意などの対応を検討する。

 党紀委は、茂木幹事長が4月1日にも招集を要請し、4日にも処分が決定される見通しだ。党執行部は、安倍派幹部として不正還流を止められる立場にあった塩谷立、下村博文・両元文部科学相、西村康稔・前経済産業相、世耕弘成・前参院幹事長の4氏の責任が最も重いと判断しており、4人全員か一部に対し、党規律規約で2番目に重い「離党勧告」を科す方針だ。残る議員は、派閥の役職や不記載額に応じて、「党員資格停止」「選挙における非公認」「党の役職停止」などの処分とする。

 一方、二階派会長だった二階俊博・元幹事長については、不記載額が3526万円と最多だが、次期衆院選に出馬しないと表明したため、党執行部は自ら政治責任を取ったとして処分対象としない方向だ。

9465OS5:2024/04/01(月) 16:46:37
https://news.yahoo.co.jp/articles/8ef94894094302b6914242fb98293ad68c8c71bf
自民、安倍派4幹部の一部へ離党勧告検討 不記載1千万円超は党役職停止か、処分40人規模
4/1(月) 13:59配信

産経新聞
岸田文雄首相

自民党は、安倍派(清和政策研究会)の政治資金パーティー収入不記載事件に関し政治責任が特に重いとみている同派幹部4人の一部に、離党勧告の処分を科す検討に入った。処分対象は、政治資金収支報告書への不記載額が5年間で500万円を超える安倍派と二階派(志帥会)の議員約40人規模となる方向だ。週内に党紀委員会で決定する。

安倍派4幹部は、座長だった塩谷立氏、同派の参院側トップだった世耕弘成氏、事務総長経験者の西村康稔、下村博文両氏。いずれも組織的な資金還流への積極的な関与を否定している。

ただ、岸田文雄首相(党総裁)や党執行部は、政治不信を招いた重い政治責任を有する立場にあったと判断。4幹部の一部には8段階の処分のうち2番目に重い「離党勧告」を科す案が有力となった。離党勧告を受けない場合も、4番目に重い「選挙での非公認」を軸に調整している。

処分の検討対象となっている議員は、安倍派と二階派の現職82人と、選挙区支部長3人の計85人。実際に処分を受けるのは、5年間で500万円以上の不記載があった議員30数人に加え、500万円以下でも安倍派幹部だった議員数人の計40人程度になるとみられる。

幹部ではなく不記載額が「500万円以上、1千万円未満」の議員は、8段階のうち7番目の「戒告」など比較的軽い処分になりそうだ。「1千万円以上」もしくは幹部だった議員は、それより重い処分になる。安倍派4幹部以外は、6番目の「党の役職停止」などで調整。事務総長経験者の高木毅前国対委員長と松野博一前官房長官のほか、萩生田光一前政調会長もこれに該当する。

少なくても「選挙での非公認」となる安倍派4幹部は、令和4年4月、当時の会長の安倍晋三元首相に、組織的な資金還流を中止するよう指示された。しかし同年7月の安倍氏の死去後、結果的に資金還流は継続された。首相や党執行部は「中止指示を受け、問題を認識していたのに適切に対処しなかった」と判断。首相自らが先月下旬、4幹部に追加の聞き取り調査を行うなど、厳しい処分に向けて慎重に検討を重ねている。

一方、二階派会長の二階俊博元幹事長への処分は、自ら「監督責任」を取るとして次期衆院選不出馬を表明したことを勘案し、見送る見通しだ。

9466OS5:2024/04/02(火) 05:12:46
https://news.yahoo.co.jp/articles/8513aa9167182d335758192d7f0171c0dc3565b9
自民安倍派の塩谷立氏、世耕弘成氏へ離党勧告検討 処分対象は不記載500万円以上の39人
4/1(月) 19:53配信


産経新聞
自民党安倍派の議員総会であいさつする塩谷立氏。左は世耕弘成氏=令和5年11月13日

自民党は1日、安倍派(清和政策研究会)の政治資金パーティー収入不記載事件を巡り、政治責任が特に重い同派幹部4人のうち、座長だった塩谷立元文部科学相と参院側トップだった世耕弘成前参院幹事長に対し、8段階の処分で2番目に重い「離党勧告」を行う検討に入った。残る西村康稔前経済産業相と下村博文元政調会長は4番目に重い「選挙での非公認」を軸に調整しているが、離党勧告を求める意見もあり、慎重に検討する。


処分は4日にも党紀委員会で決定する。茂木敏充幹事長は1日、4幹部を含む安倍派と二階派(志帥会)の議員ら39人を処分対象として党紀委員会の招集を要請した。対象となったのは、政治資金収支報告書への不記載額が5年間で500万円以上の議員と、500万円以下でも安倍派の主要幹部だった議員ら。次期衆院選不出馬を表明した二階俊博元幹事長や、岸田文雄首相(党総裁)は含まれなかった。

不記載額が「500万円以上、1千万円未満」の議員は、8段階で7番目の「戒告」など軽い処分なる方向だ。「1千万円以上」は、6番目の「党の役職停止」などを科す案がある。事務総長経験者の高木毅前国対委員長と松野博一前官房長官らが該当する。

安倍派4幹部は令和4年4月、当時の会長の安倍晋三元首相に資金還流を中止するよう指示されながら、同年7月の安倍氏の死去後、結果的に資金還流が継続された経緯がある。首相や党執行部は4幹部、特に衆参それぞれの責任者だった塩谷、世耕両氏は政治不信を招いた重い政治責任を有すると判断した。

不記載は安倍派と二階派の現職82人と、選挙区支部長3人の計85人に判明した。処分対象となった39人以外は、茂木氏が注意を行う。

9467OS5:2024/04/02(火) 05:15:00
除名
離党勧告
党員資格停止
国会政府の役職辞任勧告
党の役職停止
訓告
党則順守勧告

9468OS5:2024/04/02(火) 14:31:38
https://news.yahoo.co.jp/articles/917e2f2c91e2d512ef6178569be495a7ed291b87塩谷氏、世耕氏に「離党勧告」検討 政治生命に影響も 自民裏金問題
4/1(月) 23:05配信
 自民党は派閥の政治資金パーティー裏金事件を受けた党内処分で、安倍派の座長だった塩谷立元文部科学相と安倍派の参院側トップだった世耕弘成前党参院幹事長を、8段階の処分のうち2番目に重い「離党勧告」とする検討に入った。党関係者が1日、明らかにした。処分対象者は計39人で、弁明聴取などを経て4日の党紀委員会で処分内容を決める方向だ。

 離党勧告を受けると比例代表への重複立候補ができなくなる上、将来的な復党も難しくなり、対象者の政治生命を大きく左右する。

 塩谷、世耕両氏は安倍派会長だった安倍晋三元首相から現金による還付取りやめを指示されながら、安倍氏の死去後、還付を継続させていた安倍派の2022年幹部会合の出席メンバー。塩谷氏自身の不記載額は234万円にとどまったが、最近まで安倍派の対外的トップだった政治的責任を重く見たとみられる。

 この幹部会合に出席していた下村博文元文科相、西村康稔前経済産業相についても「離党勧告」か3番目に重い「党員資格の停止」、4番目の「選挙における非公認」とする方向だ。

 自民は1日、政治資金収支報告書の不記載があった現職・衆院選支部長85人のうち、安倍派、二階派関係の39人を処分対象とすると発表した。茂木敏充幹事長は記者会見で、「不記載が認められた派閥の幹部の立場にありながら適切な対応を取らなかったと考えられる者」「不記載または不適切な記載の金額が過去5年間で500万円と多額に上った者」のいずれかの基準に合致した人が処分対象だと説明した。

 自民関係者によると、残る対象議員に関しては「1000万円以上」「1000万円未満、500万円以上」など金額の多寡に加え、派閥での役職を考慮し、「党員資格停止」から7番目の「戒告」の処分を検討する。

 ただし不記載額が3526万円と党在籍の現職で最多だった二階俊博元幹事長については、次期衆院選への不出馬を表明したことを理由に処分の対象外にすると決めた。茂木氏は党紀委に1日提出した処分審査の要請書に、二階氏は次期衆院選への不出馬を表明したことで「自ら政治責任を取った」とし「この判断を重く受け止め、党紀委への審査要請はしない」と記した。【高橋祐貴、樋口淳也】

9469OS5:2024/04/02(火) 17:02:06


8589 :OS5 :2024/04/02(火) 17:01:46
https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/1251173?yahoo=y&utm_source=yahoo&utm_medium=http&utm_campaign=link_back&utm_content=related
比嘉京子県議の離党 社大党が承認 副委員長職の解任も 沖縄4区から立候補に意欲
2023年11月5日 9:40
社大党(高良鉄美委員長)は4日の中央執行委員会で、次期衆院選沖縄4区で立候補の意欲を示している比嘉京子県議に対して党副委員長職の解任処分を決めた。比嘉氏が衆院選を巡る一連の対応について党に相談していなかったことが理由。比嘉氏が提出していた離党届も承認した。 執行委後、高良委員長が明らかにした。

https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/1333996
比嘉県議擁立へ 女性議員新団体 衆院選4区
2024年3月30日 4:57
 比嘉京子県議や無所属の女性市町村議らが29日、那覇市内で会見を開き、政治団体「沖縄うない」を設立したと発表した。代表は比嘉氏が務める。団体は、衆院選沖縄4区で女性候補者の擁立を目標に掲げ、政治勢力「オール沖縄」候補者の一人として名前が挙がっている比嘉氏を推す構え。



https://news.yahoo.co.jp/articles/b825d32a2affa87cfd6ff6512fe976b206944ece
「うない」、沖縄4区の候補者選考委に参加を要請 衆院選巡り「オール沖縄」に
4/2(火) 15:52配信
 政治団体「沖縄うない」(代表・比嘉京子県議)の玉那覇淑子副代表らが2日、政治勢力「オール沖縄」に対し、衆院沖縄4区の候補者選考委員会に参加させるよう要請した。選考委立ち上げを進める照屋大河県議は「選考委の中で提案し、協議していきたい」と述べた。

 うないはこのほか、公開討論会の開催を沖縄本島や宮古、八重山地域で行うことを求めている。オール沖縄は4区候補者の一本化に向け、政党・政治団体の代表者ら7人で選考委を立ち上げることを確認しているが、会議を構成するれいわ新選組が委員会の意思決定を全会一致とするなどの条件を提示しており、正式発足には至っていない。選考委関係者は3日にれいわやうないの要請について協議する方針。(政経部・又吉俊充)

9470OS5:2024/04/03(水) 22:08:53
https://news.yahoo.co.jp/articles/ea88b6b9717a5fc5d0d75b2c66d93e1c66d17e52
「裏金」処分、線引き恣意的?  茂木氏主導、野党も「おかしな話」
4/3(水) 7:05配信

時事通信
自民党の幹部協議に臨む岸田文雄首相(中央)=2日午後、国会内

 自民党執行部が進める派閥裏金事件の処分を巡り、基準となる「線引き」に対し、恣意(しい)的との指摘が与野党から出ている。

 執行部は早期決着をもくろむが、内輪でのごたごたが長引けば、党に注がれる視線は厳しさを増しそうだ。

 「国民から厳しい目が向けられ、大きな政治不信を招いている。関係者の処分が必要と判断した」。茂木敏充幹事長は2日の党役員連絡会で、関係議員ら39人を処分対象とする方針を説明した。

 執行部は政治資金収支報告書への不記載額が過去5年間で500万円以上の議員を対象とする方針。茂木氏が主導したという。

 当初は安倍、二階両派の還流で不記載が確認された82人を処分対象とする方針だったが、安倍派から「還流額の少なかった中堅・若手に配慮してほしい」(閣僚経験者)との要望を受け、500万円を基準とした。

 結果、安倍派議員の約半数が処分を免れることになる。党関係者は「総裁を狙う茂木氏が安倍派議員を取り込む思惑があるのでは」と指摘した。

 裏金事件への世論の逆風がやむ気配はない。処分対象から外れ安堵(あんど)する安倍派中堅も「どんな基準で決まったのか。国民からは分かりにくいはずだ」と率直に語った。

 執行部は安倍派元幹部のうち、塩谷立元総務会長、世耕弘成前参院幹事長には離党勧告を検討している。離党となれば、公認候補に比べ選挙活動が制約を受ける。元幹部は「説明もないままどんどん厳しくなっている。納得できない」と憤る。

 処分を巡っては、執行部内の不協和音も表面化した。この日、国会内では4日の処分に向け岸田文雄首相(党総裁)と麻生太郎副総裁、茂木氏、森山裕総務会長が協議。ただ、これに先立つ参院自民執行部会で関口昌一議員会長は、処分対象の参院議員について、茂木氏サイドから説明がなかったと不満をぶちまけた。

 首相が国会内で、茂木派を離脱した関口氏や小渕優子選対委員長らが待機する部屋と、麻生、茂木両氏の待つ別室を「伝令役」として行き来する場面もみられた。

 野党も処分の線引きに批判を強めており、後半国会で追及を続ける方針だ。立憲民主党の安住淳国対委員長は記者団に、「実際は400万円台の人が悪質だということもある。一律に線を引いて『処分しません』というのはふに落ちないし、国民から見てもおかしな話だ」と強調した。

9471OS5:2024/04/03(水) 22:09:16
https://news.yahoo.co.jp/articles/4fdd48cfc917c8b03bd0f3c10ced9afd1dbc64c7
「離党勧告」塩谷・世耕氏すでに反発、弁明書で責任否定か…首相処分なしには党内批判も
4/3(水) 7:05配信

読売新聞オンライン
左から塩谷立元文科相、世耕弘成前参院幹事長

 自民党派閥の政治資金規正法違反事件を巡り、岸田首相(自民総裁)が安倍派元幹部らに検討している処分には三つのハードルが待ち受けている。元幹部らが素直に受け入れない可能性があり、真相解明は棚上げになる見通しだ。首相自身に処分がないことにも党内で不満がくすぶっている。

責任否定
 「納得できるかどうかは分からない」

(写真:読売新聞)

 安倍派元幹部の一人は4日の党党紀委員会で示される見通しの処分について、周囲にこう漏らした。

 関係者の中で最も重い「離党勧告」となる方向の塩谷立・元文部科学相と世耕弘成・前参院幹事長は強く反発している。いずれも「幹部として還流を止められる立場にあったと言われても、それは結果論だ。当時は不正還流を知らなかった」との認識だからだ。

 両氏は党紀委への弁明書で自身の責任を否定するとみられる。処分が決定しても、不服があれば再審査の請求が可能だ。党総務会が「相当の理由あり」と判断すれば再審査が行われる。

 離党勧告は最終的に従わなければ、除名となり、議員活動への影響は計り知れない。閣僚経験者は「対象者が必死にあらがい続ければ、処分を下した首相の求心力低下につながりかねない」と危惧する。

核心は謎
 処分が行われても、安倍派の組織的な不正還流がいつ始まり、なぜ止められなかったのか、「事件の核心部分は謎のまま」(自民幹部)となりそうだ。

 首相は自ら塩谷氏ら安倍派元幹部4人への聴取を行ったが、党執行部の一人は「4人は真相について『分からない』の一点張りだった」と振り返った。

 また、首相が処分対象に入らなかったことを巡っては、「派閥幹部の責任と言うなら、党のトップの責任はどうなのか」(安倍派元幹部)と批判の声がある。

 安倍、二階両派では、派閥からの還流資金を政治資金収支報告書に記載していなかった。一方、岸田派の収支報告書には不記載はあったが、議員への不正還流はなかった。首相は岸田派の悪質性は低いと説明する考えだが、世論の理解が得られるかどうかは不透明だ。

9472OS5:2024/04/03(水) 22:15:28
https://news.yahoo.co.jp/articles/fe8ad4daf4ce4a6fba068e1c03878e8f23122a8a
【独自】自民裏ガネで処分「武田良太」が地元で起こしていた「市長恫喝」飲み会はパワハラか《麻生太郎との「ラスボス」争いに影響》
4/3(水) 19:03配信


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現代ビジネス
「パワハラの2大巨頭」大物議員
武田良太氏

 自民党の裏金事件は、明日4月4日にも処分が下される。処分対象の議員は、安倍派だけではなく二階派にも及び、最多は「政界引退」を表明した二階俊博元幹事長の3526万円。それに続くのが二階派の事務総長だった武田良太元総務相の1926万円。武田氏は、「党員資格停止」か「党の役職停止」になる見込み。次の選挙は自民党から出馬できない可能性もある。厳しい処分になる。

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 「武田氏には徹底した処分を求めたい。除名でも足りないくらいだ。地元ではそれほど嫌われている。裏金問題で選挙が心配なのか最近は頻繁に地元に戻ってくるのですが、武田氏は『おいお前』『こらぁ』『やってんのか』といった口調で、いつでも『上から目線』どころかパワハラの域に達しています。自分が行った先で人の集まりが悪いと、武田氏は『なんばしよっと』と関係者を詰めるので、いつも戦々恐々としているのです」

 こう話すのは、武田氏の地元・福岡11区で町議を務めるAさんである。

 永田町では、歌手の吉幾三が、自身のYouTube「吉幾三チャンネル」で、ある国会議員と飛行機に乗り合わせ「非常に横着な態度」「乱暴な言葉」だったと告発したことで、自民党の長谷川岳参院議員が批判された。長谷川氏は3月28日に「私の過去の表現方法をめぐる報道がなされ、不徳の致すところです」と釈明に追われた。

 この長谷川氏と武田氏は「パワハラの2大巨頭だ」という自民党の関係者もいるほど、その態度の悪さは有名だ。

 それを証明した事件が、3月16日に起こった。武田氏の地元・田川市のTという飲食店で開かれた会合。「茅の輪くぐり神事」で知られる川渡祭(かわたりさい)という有名な祭りの打ち合わせがあった。

 ここに参加していたBさんが証言する。

 「午後6時半から飲食を兼ねた打ち合わせがはじまり、総勢50人ほどが集まりました。祭りに関連する10ほどの地区の代表者らが集まっていたので、票を期待する武田氏も7時過ぎには到着しました。

 武田氏は地元では好かれていないので、『誰が声をかけたのだろうか』と嫌な雰囲気でした。田川市や周辺では、武田氏の関係する人がいつも揉め事を起こしていますから」

9473OS5:2024/04/03(水) 22:15:43
突然聞こえてきた大声
 この会合に武田氏より一足先に挨拶に来ていたのは、田川市の村上卓哉市長だった。2023年4月の市長選では、武田氏の推す候補に勝って初当選している。いわば「反武田」の市長である。

 この村上市長は、武田氏と「兄弟分」といわれる大任町の永原譲二町長と犬猿の仲で知られる。地元のごみ焼却施設建設の情報公開を巡ってトラブルになり、お互いが刑事告訴。一触即発の政治事情があることは市民の間でも有名だ。

 宴たけなわで、終盤に差し掛かったころのこと、事件は起こった。

 「『反武田』の村上市長がテーブルをまわっているとき、武田氏と鉢合わせになったのです。すると、突然、大声が聞こえてきた。

 大声の主はやはり武田氏。村上市長のことをボロクソに罵り始めたのです。周囲には10人以上いましたが、みんな唖然とするばかりだった」(Bさん)

 いったい何があったのか。村上市長を直撃すると、

 「確かに、武田氏から恫喝というか、大声で怒鳴られました」

 と認めた。その内容についてはこう証言する。

 「あのとき、周囲ではたくさん聞いていた人がいると思います。私の記憶する限り、こういう流れでした。

 武田代議士と親しい大任町の永原町長との間の(私の)刑事告訴について、『おい、大任町とケンカをやめろ! 』と絡んできたのです。

 あまりに偉そうな言い方でした。私も武田代議士も酒がはいっていたため、思わず『大任町の永原町長がテレビに出て、いろいろと批判してくる。やめさせてくれませんか』と武田代議士に言い返しました。ただ相手は武田代議士ですから、慎重な口調で気をつかって話した。

 私は永原町長を刑事告訴してからは、当局にお任せして何もしていない。ところがマスコミで永原町長が一方的な主張をするため、余計にケンカがより大きくなっていると市民は感じているからです」

武田氏を直撃すると
 村上市長が続ける。

 「場の空気は一気に悪くなりました。お祭りを頑張ろうという席で、政治的な話はとよくないと感じたので、『その話だったら、別の時に2人でやりましょう』というと、武田代議士は『お前、無礼なことを言うな! 』と顔をこわばらせてさらに迫るのです。

 絡んできたのは武田代議士で、周囲の方を思って私はそう提案しただけです。何が無礼なのかと思いました。議員という立場で上からものを言って意のままにしたいという、パワハラです。ただ、これ以上『炎上』するのはよくないと、私から引きました。

 宴席が終わったあと、武田代議士の秘書が申し訳ないと感じで『いや、もう……』と言い澱んでいました」

 しかし、武田氏は、村上市長だけでは収まらなかったようだ。別の地方議員を捕まえて「地域のことはお前がやれ!  俺に頼んでくるな!」と怒鳴りつけていたシーンも、村上市長やBさんは確認している。

 武田氏は麻生太郎副総裁と同じ福岡で「ラスボス」を争う犬猿の仲。自民党の処分とこのパワハラ騒動によっては福岡の勢力地図も大きく変わりかねない。

 国会議員の立場で、地元市長への酒席での発言は『パワハラ』にあたるのではないか? そう主張する有権者もいる。発言の事実について4月3日、武田氏に国会内で「現代ビジネス」が聞くと、

 「まったくの嘘っぱちだ。怒鳴ってもいない」

 と村上市長の証言を否定した。「無礼者」発言については、

 「そんなこと誰が言ってるの? 。あることないことそうやって言う奴がいる。(村上市長と永原町長に)『喧嘩するな』といつも言っている、みっともないから。どっちも統治能力がないんだよ」

 村上市長も永原町長も選挙で選ばれた首長だ。「統治能力がない」という評価は首長失格と烙印を押しているようなもので「看過できない」と地元では声があがる。

 武田氏は、自民党の処分により、次の解散総選挙では苦戦が予想される。素行の悪さを改める必要がありそうだ。

現代ビジネス編集部

9474OS5:2024/04/04(木) 21:00:51
https://news.yahoo.co.jp/articles/9e78ac8fd4eaf238a481f8222429e69fa7f81174
自民裏金、党紀委員会、議員ら39人処分の内容
4/4(木) 18:08配信
 自民党は4日、党紀委員会を開き、派閥の政治資金パーティー裏金事件に関係した安倍、二階両派の議員ら39人の処分を決定した。処分内容は以下の通り(敬称略)。


 <離党勧告>塩谷立、世耕弘成

 <党員資格停止1年>下村博文、西村康稔

 <党員資格停止6カ月>高木毅

 <党の役職停止1年>武田良太、松野博一、萩生田光一、林幹雄、平沢勝栄、三ツ林裕巳、堀井学、橋本聖子、山谷えり子

 <党の役職停止6カ月>衛藤征士郎、小田原潔、菅家一郎、杉田水脈、中根一幸、宗清皇一、簗和生、宮本周司

 <戒告>大塚拓、尾身朝子、柴山昌彦、関芳弘、高鳥修一、西村明宏、細田健一、吉野正芳、和田義明、岡田直樹、加田裕之、末松信介、羽生田俊、堀井巌、丸川珠代、山田宏、中山泰秀

9475OS5:2024/04/04(木) 21:10:26
https://news.yahoo.co.jp/articles/b373feb2354d2c84c1191357416d01d9b956d398
自民・塩谷氏「独裁的な運営に断固抗議」処分への弁明書で執行部批判
4/4(木) 15:07配信

朝日新聞デジタル
塩谷立・元文部科学相

 自民党派閥の裏金事件をめぐり、党から離党勧告の処分を受ける見込みとなった同党安倍派の塩谷立元文部科学相が4日午前、弁明書を党側に提出した。関係者によると、「不当に重すぎる処分で納得がいかず、執行部の独裁的な党運営に断固として抗議する」と記し、処分への不満を表明しているという。処分は同日夕の党紀委員会で正式に決定する。


 自民最大派閥の安倍派は、2022年7月の安倍晋三元首相の死去後に集団指導体制を敷き、塩谷氏は事実上のトップとなる座長を務めていた。

 塩谷氏は、弁明書で「(派閥パーティー券収入のノルマ超過分の)還付(還流)は、派閥のパーティーを利用して所属議員が政治資金を調達する手段としては認識していた」としつつ、「不記載についてはまったく知らず、還付や不記載を画策したり、主導したりしたことはない」と自らの関与を否定した。

朝日新聞社


https://news.yahoo.co.jp/articles/8799f6ad98105c70920a3f52422d9030912dfcf7
【離党勧告処分】世耕弘成氏が取材応じる「党本部に離党届を提出した」処分に不満は…と問われ「明鏡止水の心境」
4/4(木) 18:44配信
「裏金問題」について、自民党が39人の処分を決定したことをうけ、前の参院幹事長、世耕弘成氏は取材に応じました。世耕氏と塩谷立氏には、離党勧告の処分が出されました。

世耕氏は、「大変大きな政治不信をいただかせたことを深くお詫び申し上げます。」としたうえで、「離党勧告の処分を受けて、さきほど党本部に離党届を提出した」と話しました。

「断腸の思いではあるが、当時会長であった自身が責任をとるべきと、弁明書も出さなかった」と話しました。

 他の幹部との差はどう感じているのか、などと問われると、「処分を受ける立場であり、私自身が政治的責任をとる決断をした。まさに明鏡止水の心境である」としました。

 今後は議員辞職はせず、国や地元の和歌山のため、ひとりの議員として汗をかいていきたい、としました。

自民党が決定した処分一覧(39人 敬称略)
離党勧告
塩谷立 世耕弘成

党員資格停止1年
下村博文 西村康稔

党員資格停止6か月
髙木毅

党の役職停止1年
武田良太 松野博一 萩生田光一 林幹雄 平沢勝栄 三ツ林裕巳 堀井学 橋本聖子 山谷えり子

党の役職停止6か月
衛藤征士郎 小田原潔 菅家一郎 杉田水脈 中根一幸 宗清皇一 簗和生 宮本周司

戒告
大塚拓 尾身朝子 柴山昌彦 関芳弘 高鳥修一 西村明宏 細田健一 吉野正芳 和田義明 岡田直樹 加田裕之 末松信介 羽生田俊 堀井巌 丸川珠代 山田宏 中山泰秀

9476OS5:2024/04/04(木) 21:10:50
https://www.asahi.com/articles/ASS433QFVS43UTFK00MM.html?oai=ASS441V51S44UTFK00QM&ref=yahoo
萩生田氏「党役職停止」は「軽すぎる」 背景に岸田首相の情実と思惑
有料記事自民

森岡航平 川辺真改2024年4月3日 21時00分

 自民党安倍派の裏金事件で、派幹部の萩生田光一前政調会長(衆院東京24区)の処分案の軽さが反感を買っている。要職を歴任し、裏金額もトップ3だが、処分案は実効性のない「党の役職停止」。不釣り合いの内容は、処分決定過程の不透明さを象徴している。

 自身もかつて処分を受けたことがある閣僚経験者は3日、こう憤った。「萩生田氏の処分が軽すぎる。最も重い『除名』か、次の『離党勧告』でないと駄目だ」

 役職停止は8段階ある処分の6番目。萩生田氏は裏金作りを受け、昨年12月、政調会長を辞任し、すでに無役であるため、役職停止を受けても「無傷」のままだ。

 当選6回の萩生田氏は、安倍…

9477OS5:2024/04/04(木) 21:12:32
https://news.yahoo.co.jp/articles/65869f5cfcf842abc0366a37ce4834456a77750b
「二階氏に先手を打たれた…」 裏金処分、世耕氏地元で嘆きの声
4/4(木) 21:06配信

毎日新聞
処分が正式決定し、記者の取材に応じる塩谷立氏(右奥)。事務所内には亡くなった安倍晋三元首相の写真が飾られていた=衆院第2議員会館で2024年4月4日午後6時58分、宮間俊樹撮影

 自民党派閥の政治資金パーティー裏金事件に関連し、安倍派の幹部ら39人が党内処分を受けた。いまだに安倍派の還流(キックバック)が始まった経緯など実態は明らかになっておらず、有権者からは「説明責任を果たしていない」「正直に話してほしい」といった声が聞かれた。

 「裏金問題は残念だし、許されない」。安倍派座長だった塩谷立元文部科学相が離党勧告を受け、地元・浜松市の市民団体代表の男性(85)はこう憤った。政治倫理審査会でのやりとりを経てもパーティー券収入の還流の詳細は不明のままで「裏金還流を誰が継続したのか、みんなぼかしている。塩谷さんは安倍派の座長までやった人。知っていることを正直に話してほしかった」と語った。

 浜松市のカメラマンの男性(47)は「政治に金がかかるのは仕方ない面もあると思うが、自民党の処分は世代交代のいいチャンスかもしれない」と話した。

 安倍派参院トップだった世耕弘成前党参院幹事長も離党勧告を受けた。地元・和歌山県の自民県議は「党が立ち直るまで時間がかかるだろう。大きなマイナスだ」と肩を落とした。同県南部を地盤とする二階俊博元幹事長は次期衆院選への不出馬を表明して処分を免れており、世耕氏に近い別の県議は「二階さんに先手を打たれた。政局における嗅覚の差を見せつけられた」と嘆いた。

 同県串本町の会社社長、鈴木良平さん(75)は「世耕氏なりに裏金事件に対応したと思うが、周囲の理解は得られなかったのだろう。県内政治や時代の流れが変わったと感じる」と話した。世耕氏が理事長を務める近畿大(東大阪市)の関係者からは批判の声が上がり、文芸学部の藤巻和宏教授は「説明責任を果たしておらず、教育者にふさわしくない。理事長を辞任すべきだ」と求めた。

 安倍派幹部の西村康稔前経済産業相は党員資格停止1年の処分に。地元・兵庫県明石市の女性会社員(30)は「今の政治家には全く期待していない。潔く引退して若い世代に交代してほしい」と話した。処分期間中は選挙で党の公認を得られなくなる。後援会幹部の男性は「看板(公認)もカネ(活動費)もなくなれば、後援会の動きも鈍くなる。選挙戦の相手次第では厳しい戦いを迫られるだろう」と懸念した。

 政治資金収支報告書の不記載が2728万円に上った萩生田光一前政調会長は党役職停止1年となり、同じく安倍派「5人衆」の世耕氏や西村氏よりも軽い処分になった。地元・東京都八王子市の元自民市議は「(座長や事務総長といった)派閥の相応の役職をやっていたわけでないからだろう」と処分に理解を示し、「裏金問題の風当たりは今もあり、次の総選挙に影響が出るかもしれない」と語った。一方、数十年党員だった80代男性は「党で政調会長もした立場で不記載額も多く、(処分は)甘い」と厳しい目を向けた。【山田英之、松田学、露木陽介、入江直樹、野倉恵】

9478OS5:2024/04/04(木) 21:13:04
https://mainichi.jp/articles/20240404/k00/00m/010/134000c?inb=ys
離党の世耕氏、崖っぷち 二階氏と暗闘?「衆院くら替え」明言せず
遠藤修平
竹内望
毎日新聞
2024/4/4 18:11(最終更新 4/4 20:39)
 自民党派閥の政治資金パーティー裏金事件を巡り、離党勧告を受け離党した世耕弘成前参院幹事長が窮地に追い込まれている。かねて衆院議員へのくら替えも視野に、首相就任への意欲を見せてきたが状況は厳しくなってきた。背景には、同じ和歌山を地盤とする二階俊博元幹事長との暗闘が見え隠れする。

世耕氏、離党後の動きは
 「世耕さんは衆院選に無所属で出てくることもあるかもしれんよ。無所属で出るのは自由やからね」。和歌山県の自民関係者は、世耕氏の離党後についてこう推測する。

 世耕氏は4日、国会内で記者団に衆院へのくら替えについて聞かれ、「一日一日、議員活動を懸命につとめていく。そのことに尽きると思っています」とのみ答え、明言しなかった。

9479OS5:2024/04/04(木) 21:13:41
https://mainichi.jp/articles/20240404/k00/00m/010/195000c?inb=ys
自民裏金、思惑含みの処分で「権力闘争」 基準曖昧、不満高まる党内
深掘り
川口峻
毎日新聞
2024/4/4 19:02(最終更新 4/4 20:45)

 自民党派閥の政治資金パーティー裏金事件を巡る党の処分は、真相解明にはほど遠いまま、曖昧な基準で処分内容を決定したことで、次期総裁選を見越した「権力闘争」の様相を呈した。厳格な処分をアピールして政権浮揚を目指したい岸田文雄首相や、「政敵」に厳重処分を求める麻生太郎副総裁などの思惑が交錯し、幹部協議は紛糾。党内には思惑含みの処分への不満が高まっており、国民の信頼回復につながるかは見通せない。

処分「党内対立」の火種に
 「まるでスケープゴート(生けにえ)のように不当に重すぎる処分は納得がいかず、到底受け入れることはできない」。今回の処分で最も重い「離党勧告」となった塩谷立元文部科学相は、党紀委員会に提出した弁明書で、処分内容を痛烈に批判した。

 半年後に迫った秋の総裁選での再選を目指す首相にとって、総裁選までに衆院解散に打って出られるかが、再選戦略を大きく左右する。低迷する支持率の向上が最優先課題で、首相にとって国民が納得する厳しい処分は避けられない状態だった。首相周辺は処分決定を前に「軽い処分では世論が納得しない。重い処分を出す覚悟をするしかない」と語った。

 一方、厳しい処分に対する安倍派の反発も予想される中で、党執行部は「過去5年間で500万円以上の不記載」「適切な行動をとらなかった派閥幹部」という二つの基準を打ち出した。ただ、二十数年前とも指摘される還流の起源や、2022年4月の幹部会合で、会長だった安倍晋三元首相が還流の廃止を指示したのに、なぜ継続されたのかなど不正の経緯は不明のまま。事実関係が曖昧な状態での処分決定が「党内対立」の火種となった。

 塩谷氏と世耕弘…

9480OS5:2024/04/04(木) 21:19:55
https://news.yahoo.co.jp/articles/fbed7bf7ef335eee76c2000093575ea75cbe5ad1
自民処分、萩生田氏は党役職停止1年 不記載額は2728万円と党3位の高額
4/4(木) 19:14配信


産経新聞
衆院本会議に臨む自民党の萩生田光一前政調会長=4日午後、国会(春名中撮影)

自民党は4日に開かれた党紀委員会で、派閥の政治資金パーティー収入不記載事件に関係した安倍派(清和政策研究会)の萩生田光一前政調会長について党の役職停止1年を科すと決めた。


萩生田氏は、政治資金収支報告書に不記載だったパーティー収入の額が2728万円。不記載額は自民党では3位の高額となり、より重い処分を求める声もあったが、安倍派の事務総長を務めた経験はなかった。


https://news.yahoo.co.jp/articles/9aef318d0b3d1bc30131ab5dbf9cc7c856f17d2d
萩生田氏「役職停止1年」調整 自民、午後に党紀委
4/4(木) 12:10配信

首相官邸に入る岸田文雄首相=4日午前、東京・永田町

 自民党は4日午後、派閥裏金事件の関係議員を処分するため、党紀委員会(逢沢一郎委員長)を開く。

【主な経歴】逢沢 一郎(あいさわ いちろう)氏

 党執行部は安倍派の有力議員「5人衆」のうち、萩生田光一前政調会長を8段階ある処分で6番目に重い「党の役職停止」1年とする方向で調整。松野博一前官房長官も役職停止1年、高木毅前国対委員長は3番目の重さの「党員資格の停止」6カ月とする案を軸に検討している。

 ただ、二階派幹部だった武田良太元総務相への党員資格停止案に対し、同派や執行部内には安倍派元幹部と同等の処分を科すのは公正ではないとの異論が出ていた。このため、役職停止1年に引き下げる方向で検討に入った。

9481OS5:2024/04/04(木) 21:20:38
https://www.jiji.com/jc/article?k=2024040301107&g=pol&utm_source=yahoo&utm_medium=referral&utm_campaign=link_back_edit_vb
自民、有力者処分で暗闘 茂木・麻生氏に二階派異論―「派閥解消」骨抜き露呈
2024年04月04日07時02分配信
自民党役員会に臨む麻生太郎副総裁=3月18日、国会内
自民党役員会に臨む麻生太郎副総裁=3月18日、国会内

衆院政治倫理審査会で発言する自民党の武田良太元総務相=2月29日、国会内
首相官邸に入る岸田文雄首相=3日、東京・永田町
自民党役員会に臨む茂木敏充幹事長=1日、国会内

 自民党派閥の裏金事件の処分を巡り、各派有力者が暗闘を演じている。二階派事務総長だった武田良太元総務相を「党員資格停止」とする執行部案に対し、同派を中心に重過ぎるとして「武田氏と確執を抱える麻生太郎副総裁の意向が働いている」と反発が続出。大詰めの調整で表面化したあつれきは、岸田文雄首相(党総裁)が掲げた「派閥解消」の有名無実ぶりを露呈した。


 「生意気なことをすれば、首を取り換えてやる」。二階派幹部は3日、武田氏の処分を巡り、執行部への激しい敵意をむき出しにした。

 首相は2日夜、首相公邸で茂木敏充幹事長、森山裕総務会長とひそかに会談。二階俊博元幹事長側近の武田氏の扱いが難航しており、調整を続けた。これに先立ち茂木氏は党幹部に対し、武田氏を8段階ある党の処分で3番目に重い「党員資格の停止」とする案を示したが、安倍派元幹部の一部と同じ「重さ」であることに異論が噴出していた。

 裏金事件を受け、派閥領袖(りょうしゅう)の二階氏は次期衆院選不出馬を表明した。党内では「大将が詰め腹を切ったのに、配下も責めを負うのはおかしい」(関係者)など、二階派への配慮を求める意見がある。執行部の一人も二階氏は自主的に政治責任を明らかにしたと指摘し、「安倍派と二階派では問題への対応が違う」と語った。

 武田氏と麻生氏はいずれも福岡県が地盤で、地方選などで摩擦を繰り返す因縁の関係。このため二階派内では処分案に「麻生氏の意図が働いているに違いない」との疑心が深まっている。実際、2日午後に国会内で党幹部が集まった際、麻生、茂木両氏だけは別室で待機。両氏が処分案を事前に擦り合わせていたのはほぼ明らかで、武田氏は周囲に「私怨(しえん)だ」と不快感を示した。

 安倍派元幹部で、5年間の還流総額が2728万円に上る萩生田光一前政調会長は「党の役職停止」にとどまる見通しのため、森山氏らは武田氏も同等の処分に引き下げるべきだと主張する。安倍派では、政治資金収支報告書への不記載が「過去5年間で500万円以上」とした基準により、中堅・若手の多くが処分を免れた。

 萩生田氏の処分案や、不記載額の線引きは茂木氏が主導した。関係議員の党内聴取や、政治倫理審査会開催の調整には関与せず、ここに来て活発な動きを見せる茂木氏の真意をいぶかる声も上がる。安倍派の閣僚経験者は「萩生田氏を守りたい森喜朗元首相の意向を茂木氏は理解している」と指摘。同派若手は「安倍派への配慮を示すことで、総裁選も見据え味方を増やしたいのだろう」とみている。

 真相解明が進まない中、派閥有力者が政局含みの駆け引きを繰り広げているが、党内の危機感は薄い。ベテランは「政権交代さえあり得ると言われているのに」と話し、政府関係者は「『派閥解消』は空念仏。派閥なお健在、だ」と喝破した。

9482OS5:2024/04/05(金) 10:38:56
https://news.yahoo.co.jp/articles/8d7ef7d561a824c84a1725f9088219cc5b197ae6
二階氏に続き世耕氏も…和歌山政界に激震 裏金処分で対立表面化
4/5(金) 10:06配信
毎日新聞
自民党県連の事務所=和歌山市で、安西李姫撮影

 二階氏に続いて世耕氏まで――。自民党派閥の政治資金パーティー裏金事件で、和歌山県内政界に大きな影響力を持つ世耕弘成参院議員(61)=5期目=に4日、離党勧告処分が下り、自民党県連が揺れている。一連の裏金事件の政治責任を取って二階俊博衆院議員(85)=和歌山3区、13期目=が10日前に次期衆院選不出馬を表明したばかりで、衆参の実力者が相次いで表舞台から去る事態に県連関係者は危機感を募らせている。一方、県内では事件に対する世耕氏のこれまでの対応への批判の声も上がっている。【駒木智一、安西李姫、松田学、大澤孝二】

【写真】世耕氏に与党からブーメラン 野党時代のX投稿を公明議員が追及

 世耕氏は1998年の参院補選で初当選。その後、内閣官房副長官や経済産業相を経験し、2019年9月には参院幹事長に就任。政府・与党の要職を歴任して党重鎮の立場を築いてきた。だが、裏金問題を受けて23年12月に参院幹事長を辞任。この日、処分を受けて離党届を提出した。県連幹部は「県連が機能不全に陥りかねない」と今回の処分が及ぼす影響を危惧する。

 ある自民県議は「世耕さんは安倍(晋三)さんの側近として大局的に県を見てくれていた。いつまでも二階先生にだけ頼るわけにはいかないという話もあり、次は世耕さんに頑張ってもらおうというところだった」と残念がった。山下直也県連幹事長は「二階さんも世耕さんも和歌山にとって大きな存在感があった。国民の政治不信は大きく、県連としても改めて信頼を得られるように謙虚に取り組んでいかなければいけない」と話す。

 今回の重い処分の背景には、二階氏と世耕氏のあつれきがあるとの見方もある。衆院くら替えをにらむ世耕氏と二階氏は地盤が重なり、次期衆院選で適用される「10増10減」に伴う区割り変更後の新2区を巡って水面下で綱引きが続いてきた。

 「二階さんのすご腕、寝技にしてやられた格好だ」と唇をかむのは世耕氏に近いベテラン県議。当初は党の8段階の処分のうち4番目の重さの「選挙における非公認」にとどまると考えていたというが「二階さんの不出馬表明で『安倍派幹部にも重い処分を』という空気に変わった」と話す。二階氏に処分は下されず、「二階さんに政局における嗅覚の差を見せつけられてしまった」と肩を落とす。

 一方、二階氏に近い県議は「世耕さんが党を離れることになり、新2区の候補者選びを一気に進められる」と語る。党籍を失う世耕氏は二階氏の後継選びで表立って影響力を行使できなくなり、厳しい処分を受けたことでくら替えの動きも難しくなったと見ているからだ。来年に世耕氏が改選を迎える参院選についても「党が公認候補を出さなければ、世間から『処分は形だけ』と見られてしまう」と指摘し、県連内から対抗馬擁立の声が上がる可能性も示唆した。

 両氏を巡って周囲が争う状況には苦言を呈する声も。ある県幹部は「国への要望で、今後頼りにする人がいなくなる。県のことを思えば県連内で権力争いをしている場合ではないはずだ」と気をもむ。争いから距離を置くベテラン県議も「根本的に合わない2人だったが、不幸なことに争いが表面化してしまった」と指摘する。

 ◇説明なく納得いかず 有権者ら厳しい声

 一方、県内の有権者や野党からは世耕氏に対して厳しい声が上がった。立憲民主党県連代表の山本忠相・和歌山市議は「裏金の使途も分かっていないままで、納得の得られるものではない。世耕さんがそのうち自民党に戻ることも考えられ、今回の処分で一連の問題の責任を取ったとはならない」と指摘した。

 日本維新の会県総支部幹事長の浦平美博県議も「何が問題だったのか何ら説明していない。秘書のせいにしていたが誰が雇ったのか。国民は納得いかないだろう」と批判。新2区に候補者の擁立を決めている共産党の下角力県委員長は「新1区でも参院選でも候補者の擁立を進め、自民党政治と戦わなければならない」と話す。

 田辺市の60代の自営業男性は「真実を何も語っていないのに、離党処分で許されたわけではない。保身が第一で県民や国民をばかにしている。説明できないなら議員辞職をすべきだ」と語気を強めた。新宮市の掃部(かもん)庄吾さん(62)は「政治力学が関わっていることなので、それまでの対応の仕方や処分の軽重は一概にどうこう言えない」とし、「世耕氏、二階氏の功績は認めるが、新しい風を吹かせる政治家が出てくることを祈りたい」と語った。

9483OS5:2024/04/05(金) 11:50:44
https://news.yahoo.co.jp/articles/25bb486cd7b9ad6b72852e4661790e7d23a87bef
塩谷立氏「まるで生けにえ」「首相も責任を」 離党勧告に弁明書
4/4(木) 16:53配信


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毎日新聞
塩谷立元文部科学相(右)=首相官邸で2024年3月27日午後2時58分、手塚耕一郎撮影

 「まるでスケープゴート(生けにえ)のよう」――。自民党派閥の政治資金パーティー裏金事件で4日、党から「離党勧告」を受ける安倍派(清和政策研究会)の塩谷立・元文部科学相が党に提出した弁明書を毎日新聞は入手した。党執行部による処分の決定手法は「独裁的・専制的」で、「到底受け入れることはできない」と明記。党に処分の不服申し立てを行う意向を表明し、処分対象にならなかった岸田文雄首相(党総裁)についても「道義的・政治的責任も問われるべき」だと訴えた。

【写真】毎日新聞が入手した塩谷氏の弁明書

 処分を巡っては、多数の対象者を出した安倍派、二階派(志帥会)を中心に党内で不満が噴出。岸田首相は4日の関係者処分を裏金問題の節目として8日からの国賓待遇による訪米に備える意向だったが、塩谷氏に続いて不服申し立てが続出すれば、対応変更を余儀なくされる可能性がある。

 塩谷氏の政治資金収支報告書の不記載額は234万円にとどまったが、直近まで安倍派の対外的トップ「座長」を務めていたことなどから、安倍派の参院側トップだった世耕弘成・前党参院幹事長(不記載額1542万円)と共に今回最も重い「離党勧告」を受ける。

 これに関し塩谷氏は弁明書で、「不記載に気づけず止められなかった批判は甘んじて受ける」としつつ、不記載を知ったのは「昨年の事件発覚の際」だとし、「還付や不記載を画策したり、主導したりしたことはない」と主張。「まるでスケープゴートのように清和研の一部のみが、確たる基準や責任追及の対象となる行為も明確に示されず、不当に重すぎる処分を受ける」のは「到底受け入れることはできない」とした。

 党の規律規約に規定される弁明の機会すら与えられなかったと主張。「総裁も含む党の少数幹部により不透明かつ不公平なプロセス」で処分が実質的に決まったことは「自由と民主主義に基づく国民政党を標榜(ひょうぼう)するわが党そのものの否定だ」と断罪した。

 その上で、党の審査会を公開で開催し、その調査を踏まえた上で党紀委員会による再度の「審査を申し出る」とした。

 併せて「国民の政治不信はわが党全体に向けられている」とし、「派閥の解消を唱えるだけでは問題の本質を見誤っている」と主張。「党としての責任、さらには清和研と同様、関係者が起訴された総裁派閥を率いてきた岸田総裁の道義的・政治的責任も問われるべき」だと訴えた。

 安倍氏が塩谷氏ら派閥幹部に現金による還付の取りやめを指示した2022年4月の会合を巡り、当時から還付継続を求める声が派内から多く上がっており「安倍会長も参議院選後に改めて検討する考えだったと思う」との新たな見解も付記した。【宮島寛、竹内望】

  ◇  ◇  ◇

9484OS5:2024/04/05(金) 11:51:03
 塩谷氏の弁明書全文は次の通り。

  ◇  ◇  ◇

自由民主党 党紀委員長 逢沢一郎殿

弁明書                            令和6年4月4日    衆議院議員 塩谷 立

 清和政策研究会を巡る問題につき、国民の皆様、党員・党所属議員の皆様に多大なるご迷惑とご心配をお掛けし、民主政治の要諦である国民の信頼を損ねたことは慚愧(ざんき)に堪えず、心よりお詫(わ)び申し上げます。党紀委員会の処分審査に先立ち、弁明の機会を頂けましたことに感謝申し上げ、以下の通り私の弁明を述べさせて頂きます。

1. 事実関係の認識・認定

 事件発覚後、検察の捜査、記者会見、党の聴取、衆議院政治倫理審査会等を通じて、私が認識する限りの事実を正直に申し上げてきました。この言葉に嘘(うそ)偽りはありません。しかしながら野党やマスコミから「虚偽だ。隠している。説明責任を果たしていない」等と正鵠(せいこく)を失する発言がなされています。党には、このような声に惑わされることなく、事実を事実として正確に認定して頂くことが処分の前提だと思います。事実認定につき党がどのようなプロセスを経てどのような結論を出されたのか、当事者には何の説明もないままに、報道によれば私には「離党勧告」という厳罰、さらには清和研の多くの同志達にも重い処分が示されようとしています。処分における公平かつ透明性のある基準・理由は不可欠であり、地元支援者に説明責任を果たすためにも明確な開示を求めます。

2. 自らの関与について

 還付は、派閥のパーティーを利用して所属議員が政治資金を調達する手段として認識していましたが、私自身、不記載については全く関知せず、昨年の事件発覚の際初めて知りました。従って、還付や不記載を画策したり、主導したりしたことはありません。

 令和4年4月に安倍晋三会長より現金による還付は透明性に問題があるとして還付を中止する、との指示がありました。これに対して、パーティー券売上を自らの政治活動費として予定していた議員より還付を希望する声が多く上がり、安倍会長も参議院選後に改めて検討する考えだったと思います。しかし7月に安倍会長が突然逝去され、派内は大変なショックで混乱し、会長はじめ幹部役員体制も整わないまま今後の様々な問題を協議する中で、還付を希望する声に対応して従来通りの還付はやむを得ないとの流れになりました。決して安倍会長の意思をないがしろにしたものではなく、窮余の対応でした。収支報告書への不記載については、4月、8月の打合せ時に全く説明がなく、派として事務的に適切な運用がされているものとばかり思っていました。還付自体は政治団体間の寄附として適法であるとの認識であったことから、私自身、違法あるいは不当な処理をしているとの認識はおよそ有していませんでした。不記載に気付けなかったこと、気付けなかったゆえに不記載を止められなかったことへの批判は甘んじて受け入れます。しかし、不記載に気付きながら放置してきたわけでは決してありません。

 報道によれば、私への処分は清和研のトップだったことも加味されるということですが、私が座長を務めたのは令和5年8月から本年2月1日までの5カ月余りです。令和4年の打合せ時には、私は下村博文先生と共に会長代理に就いていましたが、そもそも、会長代理は、会則に規定された役職ではなく、清和研の運営に関する決定権限がありません。当時の清和研は、会長不在で決定権限を有する者がいなかったことから、複数の幹部で協議して運営を決めていました。ですから、還付への対応の議論に加わった者の責任の有無は措(お)くとしても、議論に加わった他の方と比較して私の責任の方が重いということはありません。

3. 私自身の政治団体への還付・不記載について

 私は、個人パーティーも開催しており、毎年ノルマ達成が精一杯でしたが、コロナ禍でノルマが半減された結果、2018年からの5年間で計234万円の還付を受けました。使途については全額政治活動費として適正に処理されており、領収書を添付した上で収支報告書を訂正しました。

9485OS5:2024/04/05(金) 11:51:20

4. 派閥ぐるみの裏金づくりという誤解

 還付分につき長年不記載の既成事実を重ね、是正できなかったことは猛省しております。しかしながら清和研の運用は、あくまで会員個人の政治活動を支援する趣旨であり、派閥ぐるみで裏金づくりに勤(いそ)しんだり、パーティー券売上を派閥にプールして説明できない支出に使っていた等ということは一切ありません。清和研が組織的に不適切な政治資金を調達していたかのような事実は一切ありません。

5. 党としての政治的・道義的責任について

 この度の件において、最も大事な国民の政治への信頼を損ねたことを深く反省し、私自身も政治的・道義的責任を負うと同時に、国民の政治への信頼回復に真摯(しんし)に取り組んでまいる決意です。

 しかしながら、有権者の負託を受けた議員の政治生命に拘(かか)わる重大な事案であるにも拘わらず、明確で公正な基準による判断がなされているかについては、現段階では否定せざるを得ません。

 平成2年の初当選以来30余年に亘(わた)り地元有権者に支えられ、自民党所属の衆議院議員として、党の理念に共鳴し、誇りと責任を持って党に貢献し、真面目に政治活動に取り組んできた自負があります。それにも拘わらず、まるでスケープゴートのように清和研の一部のみが、確たる基準や責任追及の対象となる行為も明確に示されず、不当に重すぎる処分を受けるのは納得がいかず、到底受け入れることはできません。自由民主党規律規約に規定されている政治倫理審査会における弁明の機会も与えられないまま、総裁も含む党の少数幹部により不透明かつ不公平なプロセスによって処分を実質的に決定することは、党紀委員会を形骸化するものであって、自由と民主主義に基づく国民政党を標榜するわが党そのものの否定であり、このような独裁的・専制的な党運営には断固として抗議するものであります。プロセスの明確化を図る上でも、政治倫理審査会を公開で開催し、その調査を踏まえた上での党紀委員会での公正な審査を申し出る次第です。

 政治資金を巡る問題が噴出する中、国民の政治不信はわが党全体に向けられており、自民党のあり方が問われています。派閥の解消を唱えるだけでは問題の本質を見誤っており、党としての責任、さらには清和研と同様、関係者が起訴された総裁派閥を率いてきた岸田総裁の道義的・政治的責任も問われるべきであります。

 その点を明確にした上で、マスコミや野党におもねることなく、政治とカネを巡る抜本的な課題解決に取り組み、自民党政治のあり方等、本質的な問題に党全体で向き合わなければ、わが党の再生、日本の政治の再生は困難だと言わざるを得ません。総裁はじめ執行部には自由民主党幹部として国民が納得できる判断を示されることを求めるものであります。

9486OS5:2024/04/05(金) 20:06:26
https://news.yahoo.co.jp/articles/1f8226481a7ac498c62f37db4221080f807899e4
「麻生vs.武田」自民裏金処分は権力闘争の場に 党内に広がる疑心暗鬼、首相の力不足露呈で決着は程遠く
4/5(金) 18:30配信

西日本新聞
岸田首相

 自民党派閥の裏金事件で、岸田文雄首相が関係議員ら39人に処分を下した。政治生命に直結する処分の内容を巡っては党実力者の因縁が持ち込まれて、もつれにもつれ、権力闘争の場と化した。首相の指導力の欠如が改めて露呈され、自身の処分を見送ったことへの党内の反発も強まった。首相が描いた裏金問題決着には程遠く、世論のさらなる離反も招きかねない。政権の難路は続く。

【関連】「岸田派は不問なのか」強まる首相への処分論 自民派閥裏金問題

 「政治資金規正法改正や政治改革の取り組みを見てもらった上で最終的に国民、党員に判断してもらう」

 4日夜、首相官邸。記者団の取材に応じた首相は、自らは処分対象外となった理由をこう説明した。

 首相にとって処分は窮地を脱する切り札だった。国会で早期の処分方針を打ち出し、厳しい世論を感じ取ると「離党勧告」を含めた厳罰にかじを切った。

 ところが、具体的な処分案の検討は難航した。

 特に二階派事務総長だった武田良太元総務相の扱いに苦心。「党役職停止」の声が多数派となる中、武田氏と福岡県内で覇権争いを繰り広げる麻生太郎副総裁が「事務総長は党員資格停止だ」とより重い処分を主張。麻生氏は首相らとの協議で譲らず、結論は党紀委員会当日まで持ち越された。

 党幹部は「『福岡場所』を『東京場所』に持ち込まないで」と困惑。処分内容を「両論併記」や「白紙」で党紀委に丸投げする案もささやかれていた。最終的に「納得を得られる説明ができるかどうか」(首相側近)を盾に首相が「党役職停止」を決断、麻生氏が受け入れたという。二階派幹部は「ひとえに麻生さんの影響力の低下だ」と息巻いた。

 首相は、後ろ盾だった麻生氏とは派閥解散などを巡り亀裂が生じている。武田氏寄りの裁定で溝が深まるとの見方もあり、麻生派中堅は「誰のおかげで首相になれたと思っているのか」と不快感をあらわにした。

 安倍派幹部に対する処分軽重の根拠は判然とせず、党内には恣意的と疑心暗鬼が広がる。今回最も重い「離党勧告」が科された塩谷立元文部科学相は弁明書で「独裁的、専制的な党運営に断固抗議する」と痛烈な言い回しで首相らを批判。党紀委でも委員から「改めて処分の『線引き』をやり直すべきだ」と異論も出たという。別の委員は「客観性がない。必ず首相に跳ね返ってくる」と強調した。

 岸田派も政治資金収支報告書への不記載で会計責任者が立件された。当時派閥会長だった首相がおとがめなしだったことへの反発は大きく、9月の党総裁選再選や衆院解散戦略にも暗雲が垂れ込めている。

 昨年秋の裏金問題発覚以降、実態解明や今回の処分決定など首相の対応はどれも後手に回り、「内向きの論理」が政治不信を増幅させた。首相の求心力は決定的に低下し、党の統治不全は極まる。ベテランは「自分のことを差し置いて他人に厳しくでは世論も納得しない。岸田さんではもう解散は打てない」と見通した。

西日本新聞

9487OS5:2024/04/07(日) 07:42:43
https://news.yahoo.co.jp/articles/267a10748f2b2ee443a353eb054bbeab59030dfd
「離婚しづらい社会健全」 自民・谷川議員が発言
4/5(金) 19:04配信

共同通信
 衆院法務委員会で審議中の離婚後共同親権を導入する民法改正案の質疑で5日、自民党の谷川とむ氏が「ドメスティックバイオレンスや虐待がない限り、離婚しづらい社会になる方が健全だ」と述べた。野党から発言を疑問視する声が相次いだ。

 質問者として政府への質疑に立った谷川氏は「離婚して誰も得しない。子どものことを考えれば、離婚しづらい世の中の方がいいと思う」とも語った。

 これに対し、立憲民主党の寺田学氏は夫婦の状況や価値観はさまざまだとし「甚だ強い違和感を持った。離婚することで守られる子どもの利益は多くある」と批判した。

 また、立民は中野英幸法務政務官が審議中に居眠りをしたり、喫煙のために何度も離席したりしていると指摘。中野氏は「行動を正したい。大変申し訳ない」と陳謝した。

9488OS5:2024/04/07(日) 07:54:55
https://news.yahoo.co.jp/articles/28a78218329267e555ed3572189cba6c20ebda7e
パワハラ疑惑の長谷川岳参院議員「表現方法に無自覚」 辞職は否定
4/6(土) 15:08配信

毎日新聞
道職員や札幌市職員へのパワーハラスメント疑惑について「表現方法に無自覚だったと反省している」と述べる長谷川岳参院議員=札幌市中央区で2024年4月6日午前11時16分、石川勝義撮影

 長谷川岳参院議員(北海道選挙区)の言動を複数の道幹部職員が威圧的に受け止めていた問題で、長谷川氏は6日、札幌市内で報道陣の取材に応じ、「表現方法に関して本当に無自覚だったと心から反省している。時代に合わない言動は最優先で変えていく」と述べた。パワーハラスメントに該当するかについては明言を避け、議員辞職は否定した。

【図でチェック】パワハラに当てはまる行動とは?

 長谷川氏の言動を巡っては、週刊誌が札幌市職員らへのパワハラ疑惑を報じ、道が幹部職員に聞き取り調査を実施。鈴木直道知事は5日、「威圧的に受け止めた職員が複数おり、長谷川参院議員に改めるように申し入れた」と明らかにしていた。

 自身の言動がパワハラに該当すると思うかという報道陣の質問に対し、長谷川氏は「無自覚だったので、具体的な部分や表現は私も存じ上げていない。極めて強い表現だったことは認識している」と述べた。「ストレートに発言すること」を自らの取りえだと考えていたといい、「反面、ストレート過ぎることがあったのではないかと十分に反省している」と語った。

 語気が強まった理由については「地域の課題を解決する時に、もたついているとか、うまく調整できれば解決できると思うことに、表現が入ったと思う」と話した。

 道の調査では、長谷川氏の東京事務所などに2023年度に20回以上出張した幹部職員がいたことも明らかになっている。長谷川氏はメールやウェブ会議も活用しているとし、各省庁との打ち合わせが必要な場合に来てもらうのが原則だと説明。「『これが気にくわないから来てください』ということは合理的ではないからしない」と述べた。【石川勝義】

9489OS5:2024/04/08(月) 20:28:12
https://news.yahoo.co.jp/articles/2c0ae5f51660072ab1bde671dd9230e900dc8fd9
岸田首相、留守政権に不安残す 処分の火種抱えて1週間訪米
4/8(月) 19:59配信
岸田文雄首相(自民党総裁)は8日、派閥の政治資金パーティー収入不記載事件の関係議員らへの処分を巡り党の内外に火種を残したまま、米国に出発した。政権の命運を握る衆院3補欠選挙(16日告示、28日投開票)直前の1週間の国内留守中、政権運営に不安を残す。

首相は出発前、記者団に「日米関係が一層盤石なものだと確認したい」と外交に集中する姿勢を強調した。党幹部の一人は「不在中に裏(水面下)でいろいろ動きが出るだろう」と警戒した。

自民は4日、安倍派(清和政策研究会)と二階派(志帥会)の議員ら39人の処分を決定した。事件に「けじめ」(首相)を付けた上で、訪米で局面を打開したい考えだったが、狙いとは裏腹に混乱が続いている。

安倍派議員からは「厳しすぎる」「処分の根拠が分からない」と不満が相次いだ。離党勧告を受けた塩谷立元文部科学相は「政治不信を招いた党全体の責任だと言っており、総裁の責任はある」と首相に矛先を向けた。野党も処分は不十分だと批判している。

処分を決める過程で党のガバナンス(統治)が乱れた。決定2日前、麻生太郎副総裁が敵対関係にある二階派事務総長の武田良太元総務相を党員資格停止にするよう要求。幹部の大半は「安倍派より悪質性が低い」として党役職停止を主張し、執行部内の対立が表面化した。

首相自ら調整に奔走する姿に「みっともない」(幹部)との声が漏れた。最終的に麻生氏の要求は受け入れられず、政権発足以来首相の最大の後ろ盾だった麻生氏の反感を買う結果になった。

首相と茂木敏充幹事長の溝は深い。事件の関係議員への聞き取りや処分を巡り、茂木氏の代わりに森山裕総務会長が調整する場面が目立った。政権運営の要だった岸田、麻生、茂木3氏の協力関係は崩壊した状況で、首相と距離を置く武田氏は政権中枢から外れた萩生田光一前政調会長、加藤勝信元官房長官、菅義偉前首相らと連携する動きを見せている。政局は流動化している。

首相帰国後の衆院3補選のうち、自民は2補選で独自候補擁立を断念した。唯一候補を立てた島根1区で敗北すれば「岸田おろし」が強まりかねない状況で、官邸にも警戒感が広がっている。(田中一世)

9490OS5:2024/04/10(水) 08:04:45
https://news.yahoo.co.jp/articles/2577a999c74533488a6c8e7b65a0d36fdcf8698c
塩谷立氏「これが最後の出席になるだろう」自民の会議で発言 離党覚悟の発言か
4/9(火) 23:26配信


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静岡朝日テレビ
塩谷立氏

 派閥のキックバック問題で、安倍派の座長を務め自民党から離党勧告を受けている塩谷立衆院議員が9日、都内で開かれた自民党の静岡県選出国会議員による会議に出席した。会議は非公開で行われ、主に静岡県知事選の候補者選定について協議、情報を共有したが、塩谷衆院議員は冒頭、「出席の皆様、国民の皆様に大変なご迷惑をかけた」と謝罪、そして「おそらくこれが最後の(静岡県選出の自民の国会議員としての)出席になるだろう」と、離党をほのめかす発言していたことがわかった。

 塩谷議員は4月4日、自民党の党紀委員会から2番目に重い離党勧告を受けているが、これを不服として再審査請求を検討している。会議後に塩谷衆院議員は再審査請求について「今週中に判断する。今週いっぱいが期限なので」と答えるにとどめたが、離党もやむなしと覚悟を決めている様子が明らかになった。

9491OS5:2024/04/11(木) 00:53:34
政権交代選挙も15年前の話か・・・
https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/2246/1146286762/1980
杉村太蔵氏が公認“落選” 北海道1区自民支部・長谷川氏を擁立

https://www.nikkansports.com/general/nikkan/news/202404100000384.html
杉村太蔵氏が「因縁」長谷川岳氏への思い吐露「本当にくやしかった」「あ、終わったなと思った」
[2024年4月10日12時2分]
元衆院議員の実業家、杉村太蔵氏(44)は10日、テレビ朝日系「大下容子ワイド!スクランブル」(月〜金曜午前10時25分)に出演し、国会議員時代に公認争いをしたことがある自民党の長谷川岳参院議員(53)に、北海道庁職員らへの威圧的な発言があったと指摘されている問題について、言及した。

杉村氏は2005年衆院選に自民党から比例代表に出馬し初当選。2009年衆院選では出身の北海道の北海道1区からの出馬と自民党公認を目指していたが、党道連は長谷川氏を公認候補に選び、杉村氏は不出馬となった経緯がある。長谷川氏は杉村氏にとって「因縁」の相手でもある。

杉村氏は、長谷川氏の問題が報じられる中で、かつて長谷川氏と公認争いをしたことを振られると、思わず「なつかしい…」とつぶやき「もう20年近く前に、北海道1区の公認争いをしたことがあるんです。今でも覚えていますが、宿舎に朝方、地元の新聞のファクスが届いて『北海道1区、長谷川氏擁立論』とあったのを見た瞬間、あ、終わったなと思いましたけどね」と、笑いながら振り返った。

この時は最終的に杉村氏が出馬を辞退し、長谷川氏が北海道1区の党公認となった経緯がある。杉村氏は「僕が辞退を表明した後、長谷川さんと食事をしたんです」と明かし「その時『長谷川さんの擁立論が出たとき、僕でも杉村太蔵より、YOSAKOIソーラン祭り創設者の方(長谷川氏)がいいと思います。頑張ってください』と言った記憶があります」としつつ「あの時は本当に、くやしかった」と、本音も漏らした。

その上で「くやしかったんですけど、まさかその後、こんな素晴らしい人生が待っているとは思っていなかった。こうしてテレビで使っていただけるようになって。何が起きるか分かりませんね」と、今では実業家やコメンテーターとして大活躍している自身について、謙遜まじりに語った。これに、司会の大下容子アナは「努力のたまものです」と、フォローしていた。

長谷川氏は2009年衆院選は落選し、翌2010年参院選北海道選挙区で初当選し国会議員になった。

9492OS5:2024/04/11(木) 19:33:11
https://news.yahoo.co.jp/articles/c48b08f2338b3c8988dad1fb6e317d29b94b1c42
<独自>自民党の茂木派が解散を検討 17日に緊急会合、政治団体を取り下げへ
4/11(木) 17:30配信

産経新聞
自民党茂木派の茂木敏充・党幹事長(岩崎叶汰撮影)

自民党茂木派(平成研究会)は、総務省への政治団体の届け出を取り下げ、派閥を解散する方向で検討に入った。17日に緊急会合を開き、同派会長の茂木敏充・党幹事長が今後の方向性を説明する見通しだ。

【図で解説】自民党党紀委員会の処分一覧

派閥パーティー収入不記載事件を受け、自民6派閥のうち麻生派(志公会)をのぞく5派閥が政治団体を解散することになる。

茂木派執行部は当初、政策集団としての団体存続を模索した。ただ、小渕優子選対委員長、関口昌一参院議員会長ら8人が1月に退会。その後、佐藤信秋参院議員も辞め、所属議員は53人から44人に減った。他派閥の解散表明も相次ぐ中、1月の同派の意見交換会では「いったん更地に戻すべきだ」などと解散論が相次いだ。3月の幹部協議でも、政治団体を解散した方が国民にわかりやすいとの主張が大半だったという。解散した上で将来的な再結成を望む声も根強い。

茂木氏は第3勢力の同派を足掛かりに次期党総裁を目指す構えだったが戦略の練り直しを迫られる。

平成研究会は昭和62年に竹下登元首相が「経世会」として創設した。一時は最大派閥として政界の主導権を握り、竹下氏、橋本龍太郎氏、小渕恵三氏の3首相を輩出した。

派閥のあり方を巡っては、自民は3月の運営指針「ガバナンスコード」改訂で、資金や人事の機能を持つ「旧来の派閥」を禁止した一方、政治団体の取り下げには踏み込まず、「政策集団」の名目で存続を容認した。安倍派(清和政策研究会)、岸田派(宏池会)、二階派(志帥会)、森山派(近未来政治研究会)が1月までに解散する方針を決め、残る麻生派と茂木派の対応が焦点になっている。

9493OS5:2024/04/15(月) 12:50:07
https://news.yahoo.co.jp/articles/e67cdc9ad69462b3e4db0f512f651a695ca88c8d
裏金問題で萩生田光一議員だけ“大甘処分”に旧安倍派から批判殺到 派内で囁かれている「森と岸田」の身勝手な思惑
4/15(月) 11:12配信


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デイリー新潮
“減刑”が実施された萩生田氏だが、有権者からは厳しい視線が注がれている

 自民党派閥の政治資金パーティー裏金事件で、党の政調会長を務めた萩生田光一氏に批判が集まっている。朝日新聞は4月5日の朝刊に「処分『市民感覚とズレ』 自民裏金、有権者厳しい目」との記事を掲載。萩生田氏に対する有権者の厳しい声を伝えた。

【写真を見る】「娘は人気インフルエンサー」だった 裏金問題で逮捕された池田佳隆議員

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 有権者が萩生田氏の何に怒っているのかをお伝えする前に、裏金事件における萩生田氏の問題点を改めて確認しておこう。

 萩生田氏は自民党安倍派の「5人衆」の1人という重職を担い、派閥からのキックバック──ここでは政治資金収支報告書の不記載額──は2018年からの5年間で2700万円を超えた。額の多さに誰もが驚いたが、実際に党内で3番目という巨額の裏金だったのだ。

 自民党は4日、国会議員39人に対する処分を発表した。ところが、岸田派の元会計責任者が立件されているにもかかわらず、岸田文雄首相は“無罪放免”となった。この時点で多くの有権者が強い反発を示した。

 さらに萩生田氏に対する党の処分は、8段階のうち軽いほうから3番目という「党の役職停止(1年)」だった。「これでは実質的に処分なしだ」との批判が自民党の国会議員からも殺到したが、それも当然だろう。

 他の議員に対する処分と比較してみよう。党則の処分では2番目、今回の処分の中では最も重い「除名」となった塩谷立氏の不記載額は234万円。西村康稔氏は3番目の「党員資格停止(1年)」だったが、不記載額は100万円だった。

 萩生田氏は2700万円と裏金の額が突出しているにもかかわらず、処分は極めて軽い。これが不可解であることは言うまでもないだろう。

八王子市民の怒り
 冒頭で紹介した朝日新聞の記事に戻ると、萩生田氏の地元である東京・八王子市で有権者に取材。これまで萩生田氏に投票してきたという建築作業員の男性が応じ、処分について「軽すぎる。本当は議員を辞めるべきだ」と不満を述べた。

 物価高や光熱費の高騰を受け、作業員の男性は外食や酒を減らすなど、出費を切り詰めてきたという。一方、萩生田氏は多額の裏金を作っていた。男性は「自分は好き勝手に金を動かしていたなんて、支持者への裏切りだ」と怒り心頭だ。

 萩生田氏だけ“減刑”が実施されたことについて、理解を示す政府関係者もいる。萩生田氏は「安倍派5人衆」の1人に数えられる実力者だ。しかし、裏金作りの実態を把握していた可能性の高い、安倍派の事務総長に就任したことはない。

 また安倍派は、一度はキックバックのシステムを停めた。それが22年8月など派の幹部が集まり、裏金システムの復活について話し合っている。この場に萩生田氏は出席していないことになっている。

 ただし、以上の2点だけでは、萩生田氏の処分が甘い理由の説明にはならないという。なぜ萩生田氏だけ“えこひいき”されたのか、旧安倍派の議員が言う。

9494OS5:2024/04/15(月) 12:50:17

比例復活の問題
「旧安倍派内でも、今回の処分は軽すぎる、おかしいという声が出ています。萩生田さんは2003年に初めて立候補して以来、6回の当選回数を誇ります。ところが、民主党政権が誕生した2009年の総選挙では比例復活もできず落選しました。これに懲り、萩生田さんは旧統一教会(現・世界平和統一家庭連合)との関係を深めるなど、なりふり構わず“基礎票”作りに励んだのです」

 自民党の処分を重さの順に並べると、【1】除名、【2】離党勧告、【3】党員資格停止、【4】選挙での非公認──となるが、この4つは選挙の際に党の公認が得られない。無所属で立候補することになる。

「自民党の公認候補でなければ、連立を組む公明党における最大の支持母体である創価学会の信者も表立って応援ができません。さらに最も重要なのが、比例区の重複立候補が不可能になるということです。小選挙区制で落選してしまうと、どれだけ接戦で惜敗率が高くとも、敗者復活は叶いません」(同・議員)

 自公の公的支援が受けられないため、基礎票が減ってしまう。しかも小選挙区で落選すれば一巻の終わりという“背水の陣”で選挙を戦う必要があるというわけだ。

岸田首相の大罪
「選挙に強いことで有名な世耕弘成さんなら、公認を得られなくとも勝てるかもしれません。ところが、萩生田さんは選挙に強いタイプではないのです。つまり萩生田さんの処分は『処分したように見えても、実は次の選挙でも勝てる可能性を残した』という、少なくとも自民党にとっては絶妙なバランスの上に立ったものなのです」(同・議員)

 こんな“えこひいき”が、なぜまかり通ったのか。

「旧安倍派議員は、『森喜朗さんが萩生田さんを守るため、岸田さんに処分を軽くするよう頼んだ』と理解しています。森さんは今でも、萩生田さんが中心になって旧安倍派のメンバーをまとめてくれると期待しているのです。しかし、旧安倍派の議員は『勝手に決めないでほしい』、『森さんに特別扱いされた結果、有権者の信頼を失ってしまった。萩生田だけは許せない』などと反発する声が出ています」(同・議員)

 一方、岸田首相も萩生田氏の軽い処分には積極的だったという。

「岸田さんは裏金事件の抜本的な再発防止ではなく、政権維持を最優先にしているのでしょう。あまり報じられてはいませんが、岸田さんと萩生田さんは非常に関係がいい。岸田さんとすれば、自民党総裁の再選を目指すにあたって、萩生田さんに旧安倍派議員をまとめてもらいたいと考えているようです。ここで萩生田さんに恩を売っておくことは決して悪くないということです」(同・議員)

デイリー新潮編集部

新潮社

9495OS5:2024/04/16(火) 23:04:24
https://news.yahoo.co.jp/articles/79f1dc2656e32e4a9197d368c362edbafd9f459f
野田聖子氏「政治利用に落胆」 共同親権の改正法案に賛成せず
4/16(火) 20:50配信

毎日新聞
野田聖子衆院議員

 自民党の野田聖子元総務相は16日、離婚後の共同親権を導入する民法改正案の衆院本会議の起立採決で、党会派の方針に反して、賛成しなかった。野田氏は本会議後、記者団に改正案について「中立の立場」と、したうえで「改正案を巡り政党間のケンカみたいになっているのを聞いて、子どものための法律だったはずが、これでは賛成しかねるという思いにかられた」と話した。

 また、事務所を通じて「本来こども最優先の民法改正であるが、こども基本法の重要施策である『こどもの声を聴く』がなかったので懸念していた。本会議における野党の討論を聞き、修正案の手続きにおいて政党の政治利用と感じる発言があり落胆した。参議院でより深く、真にこどもたちの立場に立った議論をしてほしい」とのコメントを発表した。【田中裕之】

9496OS5:2024/04/16(火) 23:14:18
https://mainichi.jp/articles/20240413/k00/00m/010/067000c
自民・茂木氏、派閥ゆかりの沖縄行脚 総裁選にらみとの臆測も
政治

速報

国政選挙
毎日新聞
2024/4/13 17:29(最終更新 4/15 20:18)

 自民党の茂木敏充幹事長が13日、沖縄県内を行脚し、集会を開いた。派閥の政治資金パーティー裏金事件を受けて党員らの意見を聞く「政治刷新車座対話」のためだが、それだけにとどまらない。沖縄は茂木派(平成研究会)と縁が深い地であり、6月には県議選を控える。将来首相を目指す意欲を示す茂木氏にとって、足場固めの一環でもありそうだ。

 茂木氏は浦添市内で県議選の候補予定者や支持者ら約10人を前に、裏金事件について陳謝した上で「自民が置かれている環境は大変厳しい。逆境の時こそ強い意志と結束力が試される」と語った。党の信頼の回復に努めると強調するとともに、県議会での過半数奪還に向けて結束を呼び掛けた。

 茂木派の源流は、1972年に沖縄返還を実…

9497OS5:2024/04/17(水) 22:57:56
https://news.yahoo.co.jp/articles/c5e7e0befb734fb338b1c9184112d23227b2d7ff
自民・茂木派が政治団体の取り下げを決定 党内6派閥のうち5派閥が解散
4/17(水) 18:22配信

産経新聞
茂木敏充氏

自民党の茂木敏充幹事長が率いる茂木派(平成研究会)は17日の会合で、総務省への政治団体届け出を取り下げることを決めた。派閥パーティー収入不記載事件を受け、これで自民6派閥のうち麻生派(志公会)を除く5派閥が解散することになった。茂木派事務所の解約も決めたが、メンバーとの勉強会などは定期的に開く方針だ。


会合後、茂木氏は記者団に「党が厳しい状況の中、お互いに助け合いながら(派閥ではない枠組みを)運営していければと思う」と語った。平成研究会という名称については「変えるとも変えないとも決めていない」と述べた。

茂木氏は当初、茂木派を基盤に次期自民総裁を目指す構えだった。1月の会合では不記載事件を受けた党改革の中間報告を踏まえ「カネと人事」を切り離した政策集団への移行を決めたが、政治団体としての解散は保留していた。

ただ、小渕優子選対委員長や関口昌一参院議員会長ら有力者の退会が相次ぎ、所属議員は53人から44人に減少。残ったメンバーからも「有権者に説明しにくい」といった声が上がっていた。


https://news.yahoo.co.jp/articles/ac4a11169e596fb20bfe0c013e32604047fc403f
茂木派、政治団体の届け出を取り下げへ 政策集団として存続方針
4/17(水) 17:23配信

毎日新聞
自民党茂木派の平成研究会意見交換会に臨む茂木敏充幹事長=同党本部で2024年4月17日午後4時、平田明浩撮影

 自民党茂木派(平成研究会、44人)は17日、党本部で会合を開き、政治団体としての届け出を取り下げる方針を決めた。岸田文雄首相(党総裁)が派閥の政治資金パーティー裏金事件を受けて打ち出した派閥解消を踏まえた対応。これにより自民6派閥のうち麻生派(志公会)を除く5派閥が政治団体を解消することになる。


 派閥は長らく政治資金の受け皿などとして機能してきた。政治団体でなくなるとこうした機能を実質的に失うとみられている。安倍派(清和政策研究会)や岸田派(宏池会)、二階派(志帥会)、森山派(近未来政治研究会)は派閥自体の解消を決めているが、茂木派は「政策集団」としての活動は続ける方針だ。

 会長の茂木敏充幹事長が会合で総務省への政治団体届け出を取り下げる方針を表明。異論は出なかったという。会合後、茂木氏が記者団に明らかにした。

 茂木氏は記者団に「今後は内外の課題解決に向け、仲間が問題意識や政策の方向性を共有できる楽しいグループを目指していきたい」と語った。

 自民は岸田首相の派閥解消表明に基づき1月、派閥を「金と人事から完全に決別」させて、政策集団などに移行させるという「中間とりまとめ」を発表した。茂木氏は今回の方針表明について、中間とりまとめに基づく対応だと説明した。

 茂木派は佐藤栄作元首相による佐藤派が源流。田中角栄元首相が率いた田中派時代には所属議員が140人を超え、党内最大派閥として強い政治力を発揮した。2021年11月から茂木氏が会長を務めている。

 裏金事件で茂木派関係者は立件されなかったが、他派閥の解散方針決定を受け、「国民に分かりやすいよう一旦、政治団体の届け出を取り消すべきだ」との意見が派内から相次いでいた。【竹内望、加藤明子】

9498OS5:2024/04/23(火) 11:15:32
https://news.yahoo.co.jp/articles/c766e833dddcb8016b1acf87b52ad9ff11e20f59
岸田首相とすでに犬猿の仲「茂木幹事長」がそれでも自ら辞めない理由
4/23(火) 6:00配信
デイリー新潮
いつクビにしてもよい対象に
茂木幹事長

 4月28日投開票の衆院3補選で与党側は2選挙区で不戦敗が確定し、残りの選挙区での敗北の可能性も高まってきている。低支持率にあえぐ岸田文雄首相(自民党総裁)がさらに追い詰められることは必至だが、一方で選挙の総責任者である茂木敏充幹事長もまた同様に針のむしろに座る思いなのかもしれない。


 次の宰相を目指す茂木氏の身の振り方を展望してみた。

「岸田首相には、茂木氏が自身のために汗をかいてくれているという認識はすでにないようです。派閥も首相自ら解消を宣言しましたし、配慮する必要もありませんから、いつクビにしてもよい対象になっているようにみています。タイミングを見計らっているというところも当然あるでしょう」

 と、政治部デスク。

「首相は補選での惨敗は不可避と捉えているはずです。さらに9月の自民党総裁選での再選どころか出馬さえおぼつかないことも踏まえ、それまでの間に政権を維持する方策を練っており、その1つが6月の通常国会会期末での解散です」(同)

茂木氏に代わって人気のある人物を
 内閣支持率が低迷を続ける中での解散は野党にとって朗報でしかなく、それで政権を維持できる方策がそう簡単に見つかるとも思えないが……。

「首相はまったく諦めておらず、何らかの手を打ってくる可能性が取り沙汰されています。茂木氏に代わって国民的に人気のある人物を幹事長に据え、選挙の顔として全国を回ってもらうというような考えも想定できますが、それもまた国民に見透かされそうですよね(笑)」(同)

 その一方で、茂木氏の身の振り方も注目されている。

「総裁のもとで幹事長を続けている限り一蓮托生(いちれんたくしょう)です。岸田首相との関係が良好で政権基盤が安定している場合は禅譲もあり得るのですが、現状は真逆。次の首相を目指すなら、首相とたもとをわかって来るべき時に備えるというのがあるべき姿と思われます。ただし、茂木氏が補選での不手際の責任を取って総裁に辞表を出すということは考えにくいですね」(同)

 どういった理由なのか。

幹事長職の魅力
「幹事長職の魅力に尽きると思います。幹事長であれば人が集まるし、裏金問題があったとはいえそんなこととは無関係にお金をふんだんに使えますし、それを背景に各方面ににらみをきかせることもできる。当然、幹事長でなくなればそういったことはできなくなります。在職し続けることとのメリット・デメリットを自分なりに考えているのでしょう」(同)

 しばしば報じられる通り、茂木氏は永田町での人望が薄く、自ら率いていた茂木派すら掌握できないままだったとされる。さらに世論調査でも「次の首相」としての人気の低さは明らかだ。

「ポストを失えば、これまで以上に求心力を低下させる可能性もあり、茂木氏が首相に辞表を叩きつけるというのはなかなか考えにくいですね」(同)

 実のところ、さほど打つ手も打開策も無いという点では首相も茂木氏も似たようなもの。首相にどこかで切られるか、首相が沈めばそれと共に……ということになりそうだ。

デイリー新潮編集部

新潮社

9499OS5:2024/04/24(水) 11:47:44
https://news.yahoo.co.jp/articles/ef5fd0bb57d0871ebc600c6b01db932d7e79c7af
ここへ来て始まった「まさかの岸田独裁」...総理が重用する「5人の自民党議員」の名前
4/16(火) 7:04配信
 最終的には国民と党員に判断してもらう─自身の処分がない理由を問われて、こう豪語した岸田文雄。支持率が超低空飛行を続けるなか、往生際の悪い総理の姿に、ついに身内も愛想を尽かした。

メモを取りながら聞いているフリ
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 「国民の怒りは沸点に達している」「倫理観が欠如しているのではないか」

 今般の裏金事件には、投票用紙に自民党の候補者名しか書いたことがない保守王国の支持者も怒りの声をあげる。

 そこで首相の岸田文雄は「俺が行って有権者と話す」と豪語し、「車座対話」なる地方行脚を決めた。その手始めに4月6日、熊本市を訪れ、裏金問題を陳謝したのだ。

 出席者から先のような厳しい意見が飛ぶと、岸田は沈痛な面持ちで、手持ちのA6サイズのノートにメモを走らせた。だがこの男、本当に反省しているはずもない。

 「裏金問題が思った以上に尾を引いてしまったので、『国民の厳しい意見も、真摯に受け止める首相』を演出するために、全国を回ることにした。要はパフォーマンスですよ」(全国紙政治部記者)

 「岸田ノート」は、人の話を聞いているフリをするのには絶好の小道具だ。

「陰陽師」となった岸田文雄
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 だが岸田とて、そのためだけにノートを持ち歩いているわけではあるまい。決して他人には見せないその中身には、政権運営のための重要事項も記されている。そしていま、岸田が書きつける「重要人物リスト」には、5人の名前が並んでいる。

 〈麻生太郎、森山裕、小渕優子、武田良太、萩生田光一〉

 「5」は古来より魔を退ける特別な数字と言われてきた。平安時代の「陰陽師」安倍晴明も「五芒星」を紋として用いた。安倍晴明は占いや呪術を駆使して権謀術数を巡らし、権力をほしいままにしたという。

 かつては煮えきらない言動で「検討使」と笑われた岸田だが、それで懲りたのか、このところは誰にも内心を明かさなくなった。何を考えているのかわからない―まるで陰陽師のように周囲を煙にまくことこそ、政権に居座るための要諦だと気付いたのだ。

岸田が敷いた独裁体制
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 岸田が掲げる「自民党五芒星」の意味を、前出の政治部記者が解説する。

 「岸田さんは一切根回しせずに派閥解消を打ち出したことで、麻生さんと一時険悪になったと言われていますが、今は関係を修復しています。今回の裏金処分でも事前に麻生さんにお伺いを立てた。

 その一方で、以前のように麻生さんベッタリにならないよう、非主流派とも気脈を通じる森山さんも裏金問題の対応で重用しました。最近は、茂木派を離脱した小渕さんとも選挙の相談を密にしています。

 さらに裏金処分で、二階派と安倍派の『若頭』だった武田さんと萩生田さんは軽い処分で済ませて恩を売りました。彼らは主要派閥の中心にいた面々で、この5人を押さえれば自民党を押さえられると踏んだわけです」

 岸田は裏金処分を利用して、二階俊博や森喜朗といった旧派閥の長老たちの影響を排除し、首相が党の全権を握れる直接支配体制を敷いたのだ。

 後編記事『「メール一本で部下たちをクビ」「自分だけ処分ナシに国民もドン引き」...裏ガネ処分を大失敗した「岸田総理の終わり」とついに始まった「菅・二階の逆襲」』に続く。

 「週刊現代」2024年4月20日号より

週刊現代

9500OS5:2024/04/25(木) 08:03:19
https://news.yahoo.co.jp/articles/b3f3c773ef52bce61cb5a01dc17df95c155e1f1b
「連座制」与野党の溝鮮明に 政活費、消極自民に公明不満 政治改革
4/25(木) 7:07配信

自民党の派閥裏金事件を受けた政治資金規正法改正で、「連座制」導入を巡る与野党間の溝が鮮明になってきた。

 自民、公明両党は24日、政治資金収支報告書に国会議員の「確認書」添付を義務付ける方向で一致したが、野党からは実効性への疑義が噴出。使途公開が不要な政策活動費の見直しなどでは、自民党の消極的な姿勢に公明党からも不満がにじむ。

 「議員本人の責任も明らかにする観点から法改正の考え方を取りまとめた」。岸田文雄首相は24日の参院予算委員会で、自民案の「連座制」をこう説明した。

 公職選挙法の連座制は、秘書や親族らが選挙違反で罰金や禁錮以上の刑が確定すれば、候補者の当選も無効となる。これを規正法にそのまま持ち込むことには、与野党双方で慎重論が根強い。

 自民案は、会計責任者が処罰された場合、十分チェックしないまま確認書を作成した議員も、公民権停止の対象とするもの。同日の与党協議では、この仕組みについて、公明党も「基本的に同じ構成、発想だ」と歩調を合わせた。

 これに対し、参院予算委で立憲民主党の蓮舫氏は、自民案が会計責任者の処罰を前提としている点を問題視。裏金事件で会計責任者の処罰がごく少数にとどまったことを挙げ、「『なんちゃって連座』はやめないか」と迫った。日本維新の会の片山大介氏も「本当に(議員の)責任が問われにくい」と同調。首相は「公選法の連座と、報告書不記載の責任厳格化は、性格が異なる」と釈明したが、与野党間の温度差は明らかだ。

 一方、自公両党は規正法改正の議論を5月の大型連休明けに持ち越すことを決定。表向きは「丁寧な議論」を理由に挙げるが、自民案が政策活動費の使途公開や、政治資金パーティー収入の公開基準見直しに後ろ向きだったことに、公明党幹部は「厳しい国民感情を全く理解していない」といら立ちをあらわにしており、難航必至のテーマを先送りしたのが実態だ。

 参院予算委では、共産党の小池晃書記局長が「自民以外は政策活動費の見直しを言っている」と指摘し、企業・団体献金の廃止も重ねて主張。首をひねるようなしぐさを繰り返す首相を「そもそも真相解明に背を向け、まともな改革案が出せるわけない」と断じた。

9501OS5:2024/04/25(木) 17:44:04
https://news.yahoo.co.jp/articles/6b719ac91897904ca03f74605fa863ba41fd5504
「記憶にございます」に「流行語大賞」の声…“パパ活”辞任でも宮沢博行議員の潔さに一定の評価
4/25(木) 16:26配信
 「パパ活」疑惑を含む不倫問題を報じられ、25日の衆議院本会議で辞職が許可された宮沢博行衆院議員(49=比例東海ブロック、自民党離党)に対し、SNS上では同日、批判や追及の声とともに、宮沢氏が潔く疑惑を認めたことについても多くの声があがった。

 宮澤氏は24日、「パパ活」疑惑を追及する取材に対し「大変申し訳ございません。記憶にございます」と回答。政治家のスキャンダル回答として定型化し映画のタイトルにまでなった「記憶にございません」の対極の言葉となった。

 メディア出演でも知られる政策アナリスト石川和男氏はX(旧ツイッター)で「【流行語大賞候補】『記憶にございます』」と、この発言を紹介。SNS上では他にも「早くも流行語大賞ノミネート作品現る」との声があった他、「潔さは買う」「『記憶にございます』って答えた政治家、初めて見たかも」「素直なことは評価するよ」「なぜか好感度を高くさせる」などと、スキャンダル発覚直後ながら評価する声も見られた。また、「この幕の下ろし方、炎上対策として一定の評価がされそう」と、危機管理の視点から指摘する意見もあった。

 一方で宮沢氏は、23日「一身上の都合」を理由に突如、議員辞職願を提出。自民党にも離党届を提出し、24日に受理された。25日の本会議には出席せず、文春報道の女性問題について何も説明しないまま国会を去る形になり、辞職が許可された瞬間、本会議場の野党席からは「説明しろ!」などの怒号が飛んだ。

 宮沢氏は昨年12月、安倍派のパーティーをめぐる政治資金問題をめぐり、派閥からキックバック分について政治資金収支報告書に記載しないように指示を受けていたことや、不記載について口止めされていることを報道陣に暴露。「(派閥から)『しゃべるな、しゃべるな』と。これですよ」と、派閥側による口止めにあっていることも述べていた。

 年末の風物詩でもある「現代用語の基礎知識選 2023ユーキャン新語・流行語大賞」は毎年12月上旬に年間大賞を発表。過去には「毒まんじゅう」(03年)「忖度」(17年)など、ネガティブイメージにもとれる政治関連用語が年間大賞になったこともある。

9502OS5:2024/04/29(月) 00:20:26
https://news.yahoo.co.jp/articles/2fade3a92a89c0bb174e67f42b106a0382f9cf37
自民内で「岸田おろし」気配薄く 有力な代役不在
4/28(日) 20:55配信


産経新聞
演説に集まった人々に手を振る岸田文雄首相(右)=21日午後、松江市(恵守乾撮影)

自民党が28日投開票の衆院3補欠選挙で島根1区を落とし、不戦敗を含め全敗が確実になったことで、党内で「岸田文雄首相(自民総裁)では選挙の顔にならない」との声が強まりそうだ。とはいえ有力なポスト岸田候補も不在で、「岸田降ろし」の動きがすぐに本格化する気配は薄い。


自民が過去1度も議席を失ったことのない島根1区で敗れるという状況は、派閥パーティー収入不記載事件による逆風の強さを再認識させた。しかし自民執行部の一人は28日、「初めから厳しい戦いだとわかっていた。首相はやめろという話にはならない」との見通しを語った。

内閣支持率が低迷する中、補選の結果を待つまでもなく「6月23日までの今国会会期中の衆院解散」を主張する政権幹部はいない。

複数の自民幹部や議員が「解散しなくても総裁選の勝機はある」との認識を首相や首相周辺に伝えている。幹部の一人は「岸田首相の他にいない」と語る。

首相に対抗する「非主流派」のキーパーソンは菅義偉前首相だ。

前回総裁選で2位になった河野太郎デジタル相を支援した。しかし派閥解消論者の菅氏は今、麻生派に所属し続ける河野氏に不満を持っているとされる。河野氏自身、政府のエネルギー関連会議の資料に中国国営企業のロゴの透かしが入っていた問題で失速した。

菅氏周辺では小泉進次郎元環境相、加藤勝信元官房長官らの名前が候補に浮上するが、具体的な動きは見せていない。

前回3位の高市早苗経済安全保障担当相も後ろ盾の安倍晋三元首相が死去し、厳しくなった。

非主流派の有力議員は「首相を引きずりおろすような足の引っ張り合いは党全体にマイナスだ。9月まで待って総裁選で堂々と戦えばいい」と語る。解散は総裁選後との観測が強まる中、「今動く必要はない」とのムードが漂っている。(田中一世)

9503OS5:2024/04/29(月) 19:33:33
https://news.yahoo.co.jp/articles/0e2b47fca4b2e472c7c66fd6e23dcc78837f2aa3
「羽交い締めにしてでも止める」3補選全敗の自民に渦巻く解散封印論 世論も党内も"岸田離れ"
4/29(月) 11:11配信

西日本新聞
岸田首相

 衆院3補欠選挙で自民党が唯一戦った島根を落とし、自民離れの民意が明確になった。全敗に終わった岸田文雄首相の求心力低下は必至で、早期の衆院解散・総選挙は困難な情勢だ。岸田氏が意欲を示す首相続投も一層厳しさを増す。

 裏金事件などへの国民の政治不信は根深く、保守王国・島根が陥落した。首相周辺からは「安倍派の裏金問題で足を引っ張られた」と恨み節が漏れる。選挙結果は派閥解散も一定程度影響した。多額の資金や議員らの応援といった従来の派閥型選挙が封じられた形で、自民の今後の選挙戦略に根本的な課題を残した。

 総裁選前に衆院を解散し総選挙で勝利して総裁再選を果たす-。首相は続投シナリオを描いてきたが最側近の木原誠二幹事長代理ですら「政権交代が起こってもおかしくない状況」と公言するほど党勢は悪化の一途。首相は解散カードを切らずに総裁選に臨む選択肢も視野に入れ始めている。

 首相にとって救いは衆目の一致する「ポスト岸田」がいないこと。自ら主導した派閥解散により総裁選の戦い方も変わる可能性がある。党内にくすぶる「岸田降ろし」はすぐには発展しないというのが大方の見方だが「岸田首相のままでは選挙は勝てない」(閣僚経験者)と危機感は広がる。

 一方で賃上げや6月の定額減税を起爆剤に支持率を回復させ「引きずり降ろされる前に勝負すべきだ」(首相周辺)と早期解散論も消えていない。閣僚の一人は「羽交い締めにしてでも解散を止める」と息巻く。

 菅義偉前首相は2021年の衆参三つの補選・再選挙で全敗し、退陣の引き金となった。岸田首相は24日の参院予算委員会で自民が議席を得られなかった場合の有権者の評価を問われ「私の政治姿勢も評価の対象」と明言した。その有権者の判断は下った。

 世論も、自民内でも強まった「岸田離れ」。総裁選に向けた党内政局が火ぶたを切りそうだ。

 (高田佳典)

西日本新聞

9504OS5:2024/04/29(月) 20:18:56
https://news.yahoo.co.jp/articles/cd7c7b0674efd51d3d58fb33412bea18d793a9c8
衆院補選全敗でどうなる政局、自民は誰も責任とらず… GW明け国会で野党攻勢
4/29(月) 17:43配信


産経新聞
記者団の取材に応じる茂木敏充幹事長(中央)ら=28日午後、東京・永田町(酒井真大撮影)

自民党は28日投開票の衆院3補欠選挙で候補者擁立を見送り不戦敗となった選挙区も含めて全敗した。派閥の政治資金パーティー収入不記載事件が直撃した形で、岸田文雄首相(党総裁)の政権運営は厳しさを増す。野党は大型連休明けの国会で、自民の政治改革案が不十分だとして首相に攻勢をかける構えだ。

【写真】当選確実の一報を受け、支持者と喜び合う立憲民主党の酒井菜摘氏

補選から一夜明けた29日、閣僚経験者は「保守王国の島根も崩された。岸田首相では次期衆院選を戦えない」と語った。

党内で直ちに「岸田降ろし」が始まる気配は薄いが、連休中に地元有権者から厳しい声を浴びた議員が「ポスト岸田」に向けた動きを加速させる可能性もある。

一部には茂木敏充幹事長や小渕優子選対委員長の引責辞任を求める声がある。若手は「党総裁も辞めるべきだという話につながる。誰も責任を取らないのはおかしい」と話した。

ただ、党幹部は「幹事長でなくなれば影響力が落ちるので、茂木氏は辞めないだろう」とみる。茂木氏は28日夜、記者団に「信頼、党勢の回復に全力で取り組みたい」と強調。小渕氏は「次の選挙に備えていきたい」と述べた。

連休明け国会は政治資金規正法改正などの政治改革が焦点だ。補選で全敗した自民案が集中砲火を浴びることは避けられない。まずは公明党との与党協議だが、パーティー券購入者の公開基準引き下げなどを求める公明に、自民は譲歩を余儀なくされる公算が大きい。

野党は、政党から党幹部に寄付され、使途公開の必要がない政策活動費や企業・団体献金の廃止など自民が消極的な内容を主張している。自民が政治改革に後ろ向きだと印象付ける狙いもある。補選で3勝した立憲民主党の泉健太代表は29日、自身のX(旧ツイッター)に「後半国会、驕(おご)らず、気を引き締めて戦う」と投稿した。

自民内では、首相が6月23日までの今国会会期中の衆院解散の可能性を残しつつ、解散せずに9月の総裁選で勝ち抜く方向に傾いているとの見方が強い。かじ取りを誤れば、どちらの道も閉ざされかねない。(沢田大典)

9505OS5:2024/04/30(火) 10:17:20
https://news.yahoo.co.jp/articles/60b8eb282373eb197c7b59f84d43caeca911b6f8
裏金直撃、「保守王国」でも苦杯 首相解散戦略に影 「岸田後」見据えた動きも・自民〔深層探訪〕
4/30(火) 7:00配信
 自民党派閥の裏金事件に対する厳しい世論が岸田文雄首相を直撃した。衆院トリプル補欠選挙で自民は「保守王国」島根を含めて完敗。「選挙の顔」として疑問符を突き付けられた首相は厳しい政権運営を迫られる。


 ◇「首相に来てほしくない」
 「島根1区はこれまでを上回る運動量だったが、非常に逆風が強かった」。茂木敏充幹事長は28日夜、補選結果を受け党本部で記者団に敗因を述べるとともに、「厳しい状況だからこそ、一致結束して臨む必要がある」と語った。

 裏金事件の逆風が吹き荒れる中、自民は政権与党のメンツを捨て東京15区、長崎3区で不戦敗を選択。保守地盤の強い島根1区での直接対決に総力を挙げた。国賓待遇での今月の訪米に政権浮揚を期待したものの、報道各社の4月の世論調査で内閣支持率は「危険水域」を脱していない。

 首相は27日を含め2度島根入りして支持を訴えたが、地元からは「プラスになると考えているなら感覚を疑う。来てほしくない」(県連関係者)と突き放す声も上がった。選挙戦中盤、党執行部の一人は敗北を前提に「島根は『負け幅』がポイントだ」と早くも予防線を張っていた。

 ◇解散なら「討ち死に」続出
 首相は今年の春闘の「賃上げ」を追い風に、定額減税が始まる6月の通常国会会期末にも衆院を解散し、9月の総裁選で再選されるシナリオを描いているとされる。しかし、3補選「全敗」で首相が大きな傷を負ったことは間違いない。

 与党内は早期解散に否定的で、公明党幹部は「この流れを引きずるなら、次期衆院選で自民推薦は簡単ではない」とけん制する。

 「政権交代が起こってもおかしくない」。自民党の木原誠二幹事長代理は25日の会合でこう述べた。早期解散で大きなダメージを受けるとの自民内の声を代弁した形だが、首相側近の発言だけに臆測を呼んだ。自民筋は「いま解散すれば60人以上討ち死にして、200議席を割り込む」とうめいた。

 ◇静かに「岸田外し」
 後半国会は政治資金規正法改正が焦点となる。裏金事件が契機の改正だが、自民の独自案は、政治資金パーティー券購入者の公開基準引き下げや、使途公開が不要な政策活動費などの見直しを「検討項目」にとどめた。

 一方、パーティーの全面禁止、政策活動費の廃止など「高めのボール」を投げる立憲民主党が譲歩する気配はみじんもない。首相は今国会での成立を明言しており、与野党調整が難航すれば、野党は内閣不信任決議案を突き付けてくるとみられる。

 与党内では「規正法の議論が続いているうちは『岸田降ろし』の声を上げられない」(自民閣僚経験者)と指摘する向きもある。派閥解消で党内有力者が動きにくいことも首相にプラスに働いているようだ。

 ただ、次期衆院選を首相で戦うと考える議員は3補選の結果でさらに少なくなるのは必至。既に高市早苗経済安全保障担当相らは総裁選をにらんだ多数派工作とも受け取れる活動を進めており、こうした動きが連休明けに公然と出てくる可能性もある。

 「現政権は規正法改正まで。あとは『岸田外し』で政局が進むだろう」。政府関係者はこう読み解いた。

9506OS5:2024/05/01(水) 09:49:20
https://www.asahi.com/articles/ASS4Y01T8S4YTOLB001M.html?oai=ASS4Z3QYKS4ZIIPE00GM&ref=yahoo
公民権停止となった谷川弥一氏 派閥に捨てられた「離島のドン」は今
有料記事自民春の衆院補選2024

榧場勇太2024年4月29日 17時00分

 衆院長崎3区補選も終盤を迎えた4月26日夜、長崎市内の居酒屋。カウンターの一番奥に、自民党を離党した谷川弥一前衆院議員(82)の姿があった。

 地物のイワシの刺し身や、好物のらっきょうの漬けものをあてに、生まれ育った長崎県五島市の酒造所で造られた芋焼酎の水割りのグラスをかたむける。

 「おいしいねぇ」とかみしめるように言った。表情には少しの疲れと寂しさが見える。

 店の奥に置かれた小さなテレビから、補選の様子を伝えるニュースが流れた。

 谷川氏はグラスを置き、補聴器を調整しながら食い入るように画面を見つめた。

 「もう変えんば」。声の主は、2021年衆院選で接戦を演じた立憲民主党の山田勝彦前衆院議員(44)だった。

 「政治を変える」と訴える、かつてのライバルの姿を見ながら、谷川氏は「ちっ」と舌打ちをして「何を変えるのかまったく分からん」。そして、グラスを見ながら、こうつぶやいた。

 「議員を辞めたのは今年の1月だったのに、かなり昔のことのようにかんじるなぁ」

「偉くなりたい」と集め続けた金
 昨年12月、自民党安倍派の政治資金パーティーをめぐる問題で、谷川氏が、直近5年間で4千万円超を裏金としてキックバック(還流)を受けていた、と報じられた。

 殺到する報道陣を前に「刑事告発を受けている案件でもあり、事実関係を調査確認して適切に対応してまいりたい」とコメントを読み上げた。

 それでも質問を重ねられ、「頭悪いね。質問してもこれ以上、今日は言いませんと言っているじゃないの」といらだった様子をみせた。この発言が火に油を注いだ。

 地元の有権者からは「裏切られた」「長崎の恥」などと厳しい言葉が出た。

 今年1月19日、4355万円を自身の政治団体の収支報告書に寄付として記載しなかったとして略式起訴され、議員を辞職した。

 3日後、大村市で開いた辞任会見は2時間弱に及んだ。裏金問題での派閥の指示や自身の判断について、「私が悪い」「言わない」「すみません」と繰り返し、詳細な説明を避け続けた。

 一方で、「金を集める力は、政治家にとって偉くなるために必要なことだと思っていた」とも語った。

 そのうえで、派閥への不満をこう表現した。

 「俺が死んで、派閥がなくなったと思えば、心の慰めになる」

 この言葉には、党最大派閥の不祥事に関して党や派閥の幹部が責任をとらないなか、自分だけがトカゲのしっぽのように切り捨てられる、という悔しさがにじんでいるようだった。

行動力と剛腕 しかし派閥内では不遇

9507OS5:2024/05/06(月) 20:09:14

https://news.yahoo.co.jp/articles/18d07c994e269915139246531891eb924297c7c9
岸田離れ加速、自民若手「衆院解散されれば討ち死にだ」…公明も距離「どういうお考えなのか」
4/30(火) 5:01配信
[衆院3補選 全敗ショック]<上>
 衆院3補欠選挙の投開票日前日の27日午後、岡山市で開かれた自民党の「政治刷新車座対話」は緊張感に包まれた。

 「トップが辞めなければいけない」

 出席した自民政調会長の渡海紀三朗(76)が自民派閥の政治資金規正法違反事件を踏まえ、党の立て直しについて意見を求めたところ、県連関係者から首相の岸田文雄(66)の退陣要求が噴き出したのだ。

 補選の敗北を受け、選挙基盤の弱い党の中堅・若手からは、「衆院を解散されれば、討ち死にだ」との悲鳴が上がっている。党四役の一人は「岸田政権の間は何をやっても支持率は上がらない気がする」と表情を曇らせた。

あきらめ
 岸田の求心力低下で、党執行部内では不穏な空気が流れている。

 補選期間中には、岸田と距離のある幹事長の茂木敏充(68)が28日夜の開票後に辞任を表明するとのうわさが飛び交った。「補選の責任を取ることを口実に、次期総裁選へ出馬する準備を始めるのではないか」との見方からだ。

 実際には、茂木は選挙対策委員長の小渕優子(50)とともに、「党の信頼回復に努めていく」と記者団に強調し、辞任に言及することはなかった。

 ただ、自民の閣僚経験者は「今は誰がやっても風向きは厳しいというあきらめから、『反岸田』の動きが顕在化していないだけだ」と指摘した。

ぎこちない会話
(写真:読売新聞)

 自民と連立政権を組む公明党は岸田と距離を置き始めている。

 補選告示を翌日に控えた15日昼。首相官邸で開かれた岸田と公明代表の山口那津男(71)とのぎこちない会話は、両党の微妙な関係を象徴するものだった。

 「推薦のお願いが出ていないが、どういうお考えなのか」

 山口は岸田にこう問いただした。衆院島根1区の自民候補への推薦依頼は書類で出されていたものの、茂木から正式な要請がなかったためだ。

 岸田は「お願いします」と頭を下げたが、山口は政治資金規正法改正の自民案が示されていないことにも苦言を呈し、「早く出さないと世論が持ちませんよ」と迫った。公明の推薦は15日午後になってようやく決定された。

 規正法違反事件で自民党処分の対象となった議員は推薦しない――。公明内では、首相が早期解散に踏み切った場合の対応策として、こんな案も取りざたされている。

 公明関係者は「自民と一体とみなされないための選択肢として検討に値する。早期解散を抑止するためのカードにもなり得る」と明かした。

 公明幹事長の石井啓一(66)はテレビ番組で衆院選について、「(自民総裁選後の)秋が一番可能性が高い」と述べて波紋を広げたが、公明内では「首相の顔を替えなければならないという我々の本音を代弁してくれた」との評価が出た。

狭まる選択肢
 岸田は与党内の厳しい雰囲気を認識しつつ、「鈍感でなければ、首相なんてやってられない」と周囲に語っている。

 もっとも、岸田が慎重論を押し切って解散を検討する場合も、6〜7月はイタリアでの先進7か国(G7)首脳会議などの外交日程が目白押しとなっており、スケジュールは窮屈だ。

 自民幹部は「選挙の先送りを求める声が増えていることと合わせ、総裁選前の解散の選択肢は非常に狭まっている」と指摘した。(敬称略)

 衆院3補選の全敗で、岸田首相の政権運営は大きな打撃を受けた。衆院解散や「ポスト岸田」、立憲民主党などを巡る動きを追う。

9508OS5:2024/05/06(月) 20:09:25
https://news.yahoo.co.jp/articles/585c3410e0b9a15c1876bb7c3e2bcf561a13483a
自民全敗で政権交代の恐れ現実に、与党に広がる「岸田では戦えない」…縛られる首相の解散権行使
4/30(火) 5:07配信
[衆院3補選 全敗ショック]<上>
 「もし今すぐ衆院選をやれば、政権交代が起きるかもしれない」

 28日投開票の衆院3補欠選挙で自民党が不戦敗を含めて全敗を喫したことを受け、首相で自民総裁の岸田文雄(66)は周囲にこう危機感を示した。

 唯一、候補を擁立した島根は自民が牙城としてきた保守王国だ。2万票以上の差で完敗したことは、派閥の政治資金規正法違反事件を巡る逆風の強さを浮き彫りにした。

 「2024年は政治イベントがある」

 岸田は昨年末、閣僚の一人にこうした見通しを語っていた。念頭にあったのは、通常国会会期末である6月の衆院解散だ。9月末の総裁任期満了を見据え、夏の総選挙に勝利すれば、総裁選は「無風再選」への道が開けるためだ。

 岸田自身は今回の補選敗北を強く懸念しながらも、解散に関して「まだ先のことは決めていない」と周辺に漏らしており、政権浮揚を図りつつ、6月を含めた可能性をなお追求したい考えだ。

 ただ、与党内では、岸田の思いとは裏腹に解散権を自由に行使できない状況が作られつつある。「岸田では選挙は戦えない」との見方が拡大しているのだ。(敬称略)

9509OS5:2024/05/06(月) 20:09:50
https://news.yahoo.co.jp/articles/5f9e3ee1683e862879b56644b6c948eb8d3881b1
「内輪もめ」批判懸念、動けない「ポスト岸田」…「国会閉じてからが勝負」
5/1(水) 7:32配信


[全敗ショック 衆院3補選]<中>
(写真:読売新聞)

 岸田内閣の支持率低迷を受け、「ポスト岸田」を巡る動きは水面下で勢いを増している。

【図表】一目でわかる…想定される今後の政治日程と衆院解散の「3つのパターン」

 「押しかけて悪いね」

(写真:読売新聞)

 3月12日夜、幹事長の茂木敏充(68)は東京・赤坂の衆院議員宿舎の自室を出ると、こう言って別室に姿を見せた。

 部屋では安倍派の中堅・若手5人ほどの飲み会が行われていた。茂木はノンアルコールビールとウイスキーを手土産に飛び入り参加し、衆院選を心配する声には「6月に解散なんかさせないよ」と上機嫌で応じた。

 茂木は首相で総裁の岸田文雄(66)を支えつつ、総裁選出馬への機会をうかがっている。最近は安倍派議員との会食を増やし、今月には自身を顧問とする「GX(グリーントランスフォーメーション)促進議員連盟」を設立した。

ぐらつく足元
 茂木の基本戦略は副総裁の麻生太郎(83)との連携を土台に置くものだ。麻生も23日、ニューヨークでの米前大統領ドナルド・トランプ(77)との会談前、「日本には茂木もいると伝える」と茂木に電話をかけるなど、後押ししている。

 ただ、茂木の足元はぐらついている。茂木派は退会者が相次ぎ、つなぎ留めのために緩やかな政策集団へ移行させたが、有力メンバーである元官房長官の加藤勝信(68)は「もう全員が無派閥だ」と周囲に語るなど、結束が乱れている。茂木が安倍派議員らに接触していることについて、自民内には「派閥をまとめられない焦りの表れだ」と冷ややかな声もある。

「自殺行為」
 前首相の菅義偉(75)と、元幹事長の二階俊博(85)は岸田政権で非主流派に甘んじてきた。自民内では、総裁選で2人が岸田との対立軸を形成するとみる向きが多い。

 菅と、二階派の元総務相の武田良太(56)、元幹事長代理の林幹雄(77)は衆院3補欠選挙期間中の21日夜、東京都内の日本料理店で、気脈を通じる総務会長の森山裕(79)を交えて歓談した。会食中は、次々と運ばれる天ぷらに箸をつけながら、「早期の衆院解散なんてできない。自殺行為だ」などと政局について意見を交わした。

 菅は自民が次期衆院選で苦戦するとみて、「総裁は負け幅をなるべく減らせる人がいい」と周囲に語っている。念頭にあるのは、いずれも知名度が高い元環境相の小泉進次郎(43)、元幹事長の石破茂(67)、デジタル相の河野太郎(61)の「小石河」だ。

 小泉は菅と党改革でそろって「派閥解消」を主張してきた。政策面でも、個人が自家用車で乗客を運ぶ「ライドシェア」導入の発信で歩調を合わせ、菅は期待を強めている。

 石破は2月に自身を中心とした勉強会を再始動させ、総裁選への準備を進めた。政治資金規正法違反事件を巡り、衆院選不出馬を表明した二階を慰労するため、武田と林も含めた計4人で会食し、距離を縮めている。

 派閥解消の流れが進む中、麻生派にとどまっている河野は菅との連携は難しく、「2人の距離は広がっている」との見方もある。

首相も動けず
 自民内では、3補選全敗を受け、茂木や菅らが岸田に対抗した動きに出るのではないかとの臆測が出た。

 ただ、党へのあまりの逆風の強さに、「内輪もめ」はさらなる批判を招くとみて自重を余儀なくされているようだ。

 「勝負は国会が閉じてからだ」

 「ポスト岸田」候補の一人は周辺にこう漏らした。

 動けないのは岸田も同じだ。岸田は前回2021年の総裁選で戦った河野と経済安全保障相の高市早苗(63)を閣内に入れてライバルの「封じ込め」を図ってきた。

 今回も党役員人事や内閣改造を行って茂木を切り、小泉や石破を取り込んで政権浮揚を図る案が党内で取りざたされたが、首相周辺には「もし打診を断られれば、政権が本当に立っていられなくなる」との警戒感が強い。(敬称略)

9510名無しさん:2024/05/06(月) 20:11:03
https://news.yahoo.co.jp/articles/7d5fa6f65b76d1369f07bf4d9f221a171f01d2cc
岸田首相、茂木敏充氏の扱いに苦慮 不記載問題で対応せず、地固めに奔走
4/30(火) 21:31配信

産経新聞
記者団の質問に答える岸田文雄首相=30日午前、首相官邸(酒巻俊介撮影)

自民党の衆院3補欠選挙での全敗を受け、岸田文雄首相(党総裁)が選挙の責任者である茂木敏充幹事長の扱いに苦慮している。茂木氏は首相を支える党ナンバー2だが、秋の総裁選に出馬する意欲を隠さず、首相との関係が悪化している。首相が派閥の政治資金パーティー収入不記載事件の対応に追われる中でも党内の中堅・若手らを取り込む動きをみせ、党内からは不満の声も出ている。

「責任を果たすことが何よりも重要だ。それに基づき、国民の信頼回復に向けて全力で取り組む」

首相は30日、官邸で記者団に補選全敗を受けた自身を含む党執行部の交代の必要性を複数回問われたが、こう述べるにとどめ、明言を避けた。

執行部の交代が取り沙汰されるのは、首相と茂木氏の関係が修復不能なほど悪化していることが大きい。

党内には、茂木氏が不記載事件で深入りを避けてきたとの見方がある。関係議員の衆参政治倫理審査会への出席の調整が進まず、首相自ら出席表明する形になった。政治資金規正法改正など政治改革の自民案の取りまとめは、各党から遅れた。党幹部は党本部4階に幹事長室があることを念頭に「4階のサボタージュだ」と不快感を示した。

一方で、茂木氏は不記載事件を受けて執行部が全国を行脚する「政治刷新車座対話」には頻繁に足を運んでおり、地方固めにも映る。首相周辺は「政権がつぶれるのを待っているんだろう」と冷ややかにみている。

また、茂木氏は安倍派(清和政策研究会)などの中堅・若手の取り込みを進めている。3月にも同派の会合に顔を出し、逆風の中、首相による早期解散を恐れる若手に対し「解散はさせない」と明言した。総裁選への布石とみられるが、同派若手は茂木氏が事態を収拾する立場だったことを踏まえ、「問題を放置し、結果的に安倍派をつぶした」と不快感を示した。

党役員は「連続3年まで」という任期の制限があり、秋には茂木氏は交代となるが、閣僚経験者は「秋まで茂木氏を続投させれば、政治改革の与野党協議にも本腰を入れず、首相は足を引っ張られるのではないか」と心配を口にした。

ただ、首相が茂木氏を事実上更迭できるかというと、簡単ではない。茂木氏は首相の後見役である麻生太郎副総裁とのつながりが深く、首相が麻生氏の理解なく茂木氏の交代に動けば麻生氏との関係悪化が避けられないからだ。

また、補選全敗で首相の求心力が低下する中では、後任の幹事長候補に打診を断られる可能性もある。実際、菅義偉前首相が令和3年夏、内閣改造・党役員人事を断行しようとしたが、多くの辞退者が出ることが分かり、結果的に政権の寿命を縮めた例がある。

補選の最中には、茂木氏が自ら引責辞任し総裁選の準備に本腰を入れるとの臆測もあった。首相も「茂木さんが辞めるというのなら仕方がない」と周囲に漏らした。

しかし、茂木氏にとっては、報道各社の世論調査の支持が伸び悩む中、党の資金や人事を差配できる幹事長ポストを手放すことはデメリットが大きい。首相と茂木氏がにらみ合ういびつな状況は当面続く可能性が高い。(永原慎吾)

9511OS5:2024/05/07(火) 07:34:04
https://news.yahoo.co.jp/articles/e73571b30863a6667f8f57f95adc97649c733c72
上川外相、逆風政権を下支え 「ポスト岸田」広がりは不透明
5/7(火) 7:04配信


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時事通信
閣議に臨む上川陽子外相=4月26日、首相官邸

 上川陽子外相が大型連休中もアフリカ、アジア訪問を精力的にこなし、派閥裏金事件で逆風を受ける岸田政権を外交面で下支えしている。

 次期衆院選をにらみ、自民党内には「ポスト岸田」候補として期待する向きがあるものの、具体的な動きが広がるかは不透明だ。

 上川氏は5日、訪問先のネパールでのオンライン記者会見で、今回の歴訪を振り返り「グローバルサウス(新興・途上国)への関与を深めていくことは極めて重要だ。力強いメッセージを発信することができた」と語った。

 上川氏は4月26日〜5月6日の日程でマダガスカル、コートジボワール、ナイジェリア、フランス、スリランカ、ネパールを訪問。中国が影響力を強めるグローバルサウスの引き寄せや、来年8月に横浜市で開く第9回アフリカ開発会議(TICAD9)に向け、各国外相と会談した。

 日本の外相によるマダガスカル訪問は初めて。コートジボワールとナイジェリア訪問は1979年の園田直外相以来45年ぶり。それぞれ海上交通の要衝、西アフリカの物流拠点、アフリカ最大の人口2億人を抱える大国と、戦略的に重要な地域だ。上川氏は人材育成支援などに取り組み、経済関係を強化する方針を伝えた。

 スリランカは、中国からの巨額融資の返済に窮しており、上川氏は経済危機の克服を後押しする考えを伝達。中国に国境を接するネパールでも2国間関係強化の方針を示した。

 昨年9月の外相就任後の訪問国は延べ30カ国に上り、首相と二人三脚で経済外交を推進。自民の麻生太郎副総裁が今年1月の講演で「このおばさん、やるねえ」と評し「カミムラ」と言い間違えたことで逆に知名度も向上した。

 「次の首相にふさわしい人」を尋ねる報道各社の世論調査でも、石破茂元幹事長や小泉進次郎元環境相に次ぐ3位に入る結果が出ている。

 党内には、低支持率にあえぐ岸田文雄首相では「衆院選は戦えない」との危機感が拡大。党関係者は「初の女性宰相として刷新感のある上川氏を『顔』にすれば衆院選を乗り切れる」と指摘した。

 ただ、上川氏が所属した岸田派は解散を決め、上川氏を首相候補に担ごうとする具体的な動きも今のところ見られない。局面打開に向け、目先を変えたいとの思惑だけが先行しているのが実情だ。女性首相候補としては高市早苗経済安全保障担当相、野田聖子元総務相らがライバルとなる。

 上川氏の地元の静岡県では現職の辞職に伴う知事選が9日告示、26日投開票の日程で行われる。事実上の与野党対決の構図で、結果は上川氏の党内評価にも影響を与える可能性がある。

9512OS5:2024/05/07(火) 10:00:18
https://news.yahoo.co.jp/articles/76ed1cfc76fc1a1d4816440a4aab31abf6993242
茂木氏と距離、森山氏が存在感 岸田首相面会、「裏金」で変化
5/7(火) 7:07配信

時事通信
厳しい表情で記者団の質問に答える岸田文雄首相=4月30日、首相官邸

 自民党の茂木敏充幹事長と距離を置く一方、麻生太郎副総裁との連携は引き続き重視し、森山裕総務会長が存在感を高めている―。


 岸田文雄首相(党総裁)の面会相手を記録する「首相動静」を振り返ると、派閥の裏金事件への対応を巡る首相と党幹部の関係の変化が浮かび上がってきた。

 首相は2021年11月に茂木氏を幹事長に任命して以来、麻生氏を含む3者会合で政権の重要方針を決定。古代ローマの政治体制になぞらえて「三頭政治」とも呼ばれた。茂木氏は毎月のように首相官邸に出向き、個別に相談もしてきた。

 ただ、昨年9月の党役員人事で幹事長交代論が一時浮上するなど、首相と茂木氏の距離は拡大。茂木氏が「ポスト岸田」への意欲を隠さず、首相が警戒を強めたためだ。3者会合以外の幹部協議も行われるようになり、10月には森山氏と小渕優子選対委員長らを加えた「6者会合」が、12月からは参院幹部も交えた「8者会合」の枠組みが発足した。

 派閥の裏金事件を受けて首相が岸田派解散を表明した今年1月以降、面会の形態はさらに変化していく。茂木氏が官邸を訪ねる形での協議は3月7日まで約3カ月途絶えた。6者と8者の枠組みも2月21日以来、行われていない。首相は派閥解散方針を、麻生、茂木両氏に事前に伝えていなかったとされる。

 衆院3補欠選挙で自民が全敗した先月28日には「茂木氏は辞任して総裁選準備を始めるのではないか」(ベテラン)との臆測が党内を駆け巡った。

 一方で首相は麻生氏との関係維持には腐心する。元日の能登半島地震の発生以来、夜の会食を控えていた首相が今年初めての会食相手に選んだのが麻生氏だった。1月21日夜に東京都内の日本料理店で二人きりで面会。直前の派閥解散表明で取り沙汰された亀裂の払拭に努めた。2人は4月末までにさらに2回、一対一で食事を共にした。

 首相は森山氏とは今年に入り6回(計2時間14分)、単独で面会した。3補選の全敗で首相の求心力が低下する中、党内では局面打開を狙って「森山氏を幹事長にして衆院解散・総選挙へ一気に流れをつくるかもしれない」(参院中堅)との見方がある。

 木原誠二幹事長代理も頼りにしている。昨年9月に官房副長官を退任した後もほぼ毎週、官邸や首相公邸に赴き、今年、首相と個別に面会した回数は党幹部で最多の11回(計5時間25分)。政府高官は「首相側近と言える数少ない存在。党務について相談している」と指摘した。

9513OS5:2024/05/07(火) 10:01:09
https://news.yahoo.co.jp/articles/82d99763ade4191663865529f4f16a95b70a2365
菅前首相、いつ動く? 政局過熱は閉会後か、反主流派「ここで首相をたたけば…」
5/6(月) 21:40配信

カナロコ by 神奈川新聞
国会議事堂

 衆院3補選全敗の岸田文雄首相(自民党総裁)を巡る連休明けからの政局について、「通常国会が閉じるまではなぎ状態」(自民の閣僚経験者)との見方が強まってきた。派閥裏金事件の再発防止に向けた法改正が最優先との“建前”の向こうに「岸田総理が解散権を行使したら下野必至」(同)との本音がのぞく。「政局過熱は閉会後」との観測の下、首相と距離があるとされる菅義偉前首相(衆院神奈川2区)ら「反主流派」(政府関係者)がいつ動くのかに注目が集まる。

 今通常国会の会期は6月23日まで。首相周辺は補選勝利をてこに会期末解散を仕掛けて総選挙を突破し、その成果をもって秋の総裁選を無投票で切り抜ける構想を描いていた。しかし補選は二つが不戦敗で、唯一候補を擁立した島根1区も大敗。「不敗神話」を誇った保守王国の崩壊を交流サイト(SNS)上では「腐敗神話」とやゆされるありさまで、仮に総選挙を打っても苦戦は必至だ。政治資金規正法の自民改正案は与党の公明党からも「なまぬるい」(同党議員)と酷評され、着地点が見えない。

 こうした中で自民執行部からは「会期を延ばしてでもやりきらないと」(渡海紀三朗政調会長)と会期延長論が浮上。閉会から総裁選までの期間を短縮すれば、政局の過熱を抑えられるとの思惑もみてとれる。国会が閉じるまでは「ポスト岸田」の号砲は鳴らないとの主流派の見立てを軸に、会期延長の駆け引きが展開されそうな気配だ。

 補選さなかの4月21日夜、菅氏と森山裕総務会長、さらに二階俊博元幹事長の側近、武田良太元総務相と林幹雄元幹事長代理の4人が都内の日本料理店で懇談した。関係者によると、補選での苦戦を背景に「とても解散総選挙などできる状態ではない」との認識で一致。政治改革を仕上げて予定通りの会期で国会を閉じ、議員を選挙区に戻して説明行脚をさせるのが得策だと方向性を確認したという。菅氏に近い議員は「島根がひどかった。でもここで首相をたたいたら内輪もめにとられ、政権も沈んでしまう」と動くに動けない状態であることを説明した。  

神奈川新聞社

9514OS5:2024/05/08(水) 07:48:50
https://news.yahoo.co.jp/articles/7a7935d6c58b02c2bc698dc76614c47b8a2fda20
PB黒字化目標、堅持か見直しか 自民党内で規律派と積極派の激しい綱引き
5/7(火) 17:11配信

産経新聞
東京・永田町の自民党本部

財政の正常化を巡る議論が自民党内で活発化している。特に、政府が掲げる財政の健全性を示す国と地方の基礎的財政収支(プライマリーバランス、PB)の令和7年度の黒字化目標を今後も堅持するかどうかが焦点だ。財政規律派、積極財政派はそれぞれ議論を重ねており、政府が6月にも閣議決定する予定の経済財政運営の指針「骨太の方針」に主張を反映させたい考えだ。

【表で見る】自民党の財政規律派と積極財政派の主張

「(政府のPB黒字化目標は)堅持し、引き続き努力していくことは当然のことだ」。規律派が集まる財政健全化推進本部の古川禎久本部長は、産経新聞の取材に対し、こう強調した。

同本部は5年10月に古川氏が本部長に就任。会合を重ねており、近く提言をまとめる方針だ。

PBは社会保障や公共事業といった政策経費を借金に頼らず税収などの基本的な収入でどの程度賄えているかを示す指標。内閣府は1月、高い経済成長率を実現すると仮定した場合でも7年度は1兆1000億円の赤字となる試算を示した。

ただ、社会保障費の伸びを抑えるなどの歳出改革を継続した場合、7年度のPB黒字化も視野に入るとしており、古川氏は「目標達成は容易ではないが、だからといって目標を見直すことは本末転倒だ」と指摘した。

一方、積極派が中心の財政政策検討本部の西田昌司本部長は、7年度のPB黒字化目標について「全く意味がない」と切り捨てる。有識者を招いた会合を開くなどしてPBに代わる新たな財政指標の導入を探っている。

PBをめぐっては、過去にも両陣営は対立。4年の骨太の方針では黒字化の目標年限を明記しなかった経緯があり、骨太の方針の策定を前に両陣営の攻防が激しさを増すことが予想される。

三菱UFJリサーチ&コンサルティングの小林真一郎主席研究員はPBについて「黒字化の達成は、債務残高の拡大を止めるという最低限の目標だ」と指摘。その上で、特に金融市場に対する国の財政健全化を進める象徴的な目標だと強調し、「それを変えることは国としての信用力が揺らぐことになる。安易に変えるべきものではない」との考えを示した。(今仲信博)

9515OS5:2024/05/09(木) 08:55:00
https://news.yahoo.co.jp/articles/712f8877991f2ec41ea7a73960e48bc4c4cf8673
【独自】安倍氏、2013年参院選で候補者に現金100万円 「裏金」か 収支報告書に記載なし
5/9(木) 5:00配信


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中国新聞デジタル
首相官邸

 2013年7月の参院選で、当時自民党総裁で首相だった安倍晋三氏(22年に死去)が、東日本の選挙区で争う同党公認候補の応援に入った際に現金100万円を渡していた疑いがあることが8日、中国新聞の取材で分かった。安倍氏、候補者が関係する主な政治団体などの収支報告書にはいずれも100万円の記載はなかった。

【図解】河井夫妻の大規模買収事件を巡るカネの流れ

 自民党の元幹部によると、政権の幹部が候補者の応援に入る場合、「表に出ないカネ」などを使い、激励のための陣中見舞いを渡す慣行がある。複数の元政権幹部は、使途が公表されない内閣官房報償費(機密費)が使われた可能性があるとの見方を示した。5年の時効が成立しているとみられるが、政治資金規正法違反(不記載)などに当たる可能性もある。

 この候補者は匿名を条件に中国新聞の取材に答えた。参院選中に安倍氏が応援演説に入った当日、個室で面会する場面があり、安倍氏からA4判の茶封筒を受け取った。茶封筒の中には白い封筒が入っており、その中に100万円が入っていたという。

 候補者は100万円の趣旨について「陣中見舞いのような感じで差し出された。厳しい選挙戦の足しにしてほしいという意味と思った」と説明。「表にしないカネ」と受け止め、選挙運動費用や政治団体の収支報告書には記載しなかったという。実際には切手代や電話代など選挙費用の支払いに充てたとしている。

 一方、安倍氏が関係した政治団体のうち、今も存続しているとみられる「晋和会」(東京都)に文書で取材を申し込んだが、8日夕までに回答はなかった。

 機密費は、内閣が施策を円滑かつ効果的に進めるための経費で、年約12億円が官房長官の判断で使用できる。領収書なしでも支払うことができ、使途は公表されない。98〜99年の小渕内閣で官房長官を務めた野中広務氏(18年死去)は10年に共同通信の取材に応じ「機密費は月7千万〜5千万円くらいを使い、そのうち1千万円を首相に渡していた」と明らかにした。選挙への流用が取り沙汰されたこともある。

 13年7月の参院選は、12年12月の衆院選で民主党から政権を奪還した自民党が初めて迎える国政選挙だった。参院で野党が多数を占める「ねじれ国会」が解消されるかが最大の焦点で、自民党は圧勝し、ねじれを解消した。安倍氏は期間中、候補者の応援のため、35都道府県を遊説に回った。

中国新聞社

9516OS5:2024/05/10(金) 10:56:34
https://news.yahoo.co.jp/articles/84f29e2803cdcca942870522dc9214ee1318275d
長谷川岳参院議員「1回もありがとうのメールない」「ブチ切れるよ」…市幹部らを打ち合わせで叱責
5/10(金) 7:10配信
読売新聞オンライン
報道陣の取材に応じる長谷川参院議員(4月6日、札幌市中央区で)

 長谷川岳参院議員(自民)が、今年3月に行われた札幌市幹部らとの打ち合わせで、「あんたから1回もありがとうもクソもメールもない」などと市幹部を叱責(しっせき)していたことが、読売新聞による市への情報公開請求でわかった。


 市が開示した議事録によると、長谷川氏は3月9日、自身が力を入れるGX(グリーントランスフォーメーション)の各種施策について、市幹部の関係者への調整不足や、当事者意識の低さを指摘。ある市幹部に対しては、「こっちは規制緩和は全部通すようにやってるよ。あんたから1回もありがとうもクソもメールもない。結果もない。誰だ、お前はって感じだよね」と発言し、別の市幹部には「僕はブチ切れるよ」と叱った。打ち合わせには、町田隆敏副市長、北海道や民間企業の幹部も同席していた。

相談窓口を設置
 長谷川氏の威圧的な言動が問題となっていることを受け、札幌市の秋元克広市長は9日の記者会見で、市職員が外部からのハラスメント行為を受けた際の相談窓口を設けたと明らかにした。

 窓口は7日付で行政部のコンプライアンス担当部署に設置された。国会議員のほか、客らから理不尽な要求を突きつけられる「カスタマーハラスメント(カスハラ)」などを受けた際に相談に乗り、組織的に対応策を検討する。ハラスメントの具体的な判断基準などを整理したマニュアルも今年度中にまとめる方針だという。

9517OS5:2024/05/18(土) 23:29:04
https://news.yahoo.co.jp/articles/e90ccdd2ce4913cc8ed5cb90f8753109b608390e
参院自民、新たな秩序めぐり暗闘 安倍派の存在感低下 主要3派の構図崩れる
5/18(土) 19:41配信

産経新聞
派閥パーティー収入不記載事件を巡る主な参院自民執行部の変遷

参院自民党の構図に変化が起きている。これまでは安倍派(清和政策研究会)など「主要3派」が人事や意思決定をリードしてきたが、派閥パーティー収入不記載事件により、その枠組みが派閥もろとも崩壊。中でも主導的な立場にあった安倍派議員は主要ポジションから外されるなど存在感を大きく低下させており、新たな参院の秩序をめぐる暗闘が始まっている。

【図で解説】自民党党紀員会の処分一覧

衆院と一線を画す参院自民では安倍派、茂木派(平成研究会)、岸田派(宏池会)の主要3派が合議で運営する体制が定着。歴代首相も参院独自の秩序を重んじ、その意向に配慮してきた。

近年では安倍派が影響力を強めていた。令和元年、茂木派(当時は竹下派)の実力者として参院を取り仕切った故吉田博美元参院幹事長の政界引退を受け、安倍派の世耕弘成氏(4月に離党)が参院幹事長に就任。以降は安倍派が参院国会対策委員長などの重要ポストを占め、存在感を示してきた。

だが、一連の不記載事件で事態は一変した。世耕氏は昨年12月に参院幹事長を辞任し、後任には岸田派の松山政司氏(派閥退会)が就任。参院国対委員長には茂木派の石井準一氏(同)が就いた。国会運営を円滑に進めるため、委員会の委員長ポストから安倍派議員の多くが外れた。

17日には参院政治倫理審査会(野村哲郎会長)が、不記載事件について弁明していない安倍派議員ら29人に対し、参院政倫審規程17条に基づく出席を求めると全会一致で議決した。岸田文雄首相が成立に強い意欲を持つ政治資金規正法改正に向け、自民が野党に譲歩した形だ。

一方、野党の意見を丸のみするかのような対応に安倍派内では不満がくすぶる。政倫審は野村会長以下、議事運営を担う幹事ポストも茂木派が独占しており、安倍派重鎮は「わが派に恨みを持っているのではないか」といぶかる。参院自民関係者は「わが世の春を謳歌(おうか)した安倍派を徹底的にたたきたい議員もいるのだろう」と語る。

ただ、主要3派はすでに派閥の解散を決め、主な執行部は派閥を退会した。派閥が中心だった参院自民内のパワーバランスの行方は見通せない状況だが、主導権を巡る思惑の交錯は続きそうだ。(永井大輔)

9518OS5:2024/05/18(土) 23:36:40
適切かというと問題ありだけど
これを過剰に批判するのもなんだかなあ という気がします。
>「子どもをうまない女性は女性ではないと受け取られかねない不適切な発言だ」(
というのは、ぜんぜん違うでしょ・・・

https://news.yahoo.co.jp/articles/c8c54775d9664b674444d2433d593725ebf0e1f9
上川氏「うまずして何が女性か」 静岡知事選の応援演説で
5/18(土) 19:20配信

共同通信
静岡市で演説する上川外相=18日午後

 上川陽子外相は18日、静岡県知事選の応援のため静岡市で演説し、自民党推薦候補の当選に向け「この方を私たち女性がうまずして何が女性でしょうか」と述べた。新たな知事を誕生させるとの趣旨の発言だが、野党からは「子どもをうまない女性は女性ではないと受け取られかねない不適切な発言だ」(立憲民主党の逢坂誠二代表代行)との批判が出た。


上川陽子外相

 演説を行ったのは、上川氏の女性支持者が多く集まった屋内の集会。発言に対し、100人を超える聴衆からは拍手が起こった。

 上川氏は、自身の過去の選挙演説で「うみの苦しみにあるけれども、ぜひうんでください」と支持を訴えた経緯にも言及。「うみの苦しみは本当にすごい。でもうまれてくる未来の静岡県、今の静岡県を考えると、私たちは手を緩めてはいけない」と語った。

 逢坂氏は取材に対し、「女性に対する配慮に欠ける。ジェンダー平等や選択的夫婦別姓に賛同できない自民の体質が表れている」と指摘した。

 上川氏は衆院静岡1区選出。26日の県知事選投開票を前に、2週連続で静岡県入りした。

9519OS5:2024/05/18(土) 23:37:15
https://news.yahoo.co.jp/articles/f9468681117093bc2789b7bcfcc5044cd891033e
自民党青年局、和歌山県連の女性ショー懇親会で「政治改革を担うべきなのに自ら信頼裏切った」
5/18(土) 18:24配信

読売新聞オンライン
自由民主党本部

 自民党青年局は18日、党本部で会合を開き、昨年11月に党和歌山県連の青年局関係の懇親会で露出度の高い衣装を着た女性の不適切なショーが行われた問題を受け、再発防止に向けた報告書をまとめた。

 報告書では、事業を行う際は複数で計画書を作成することや、地方の県連同士が緊密に連携することを盛り込んだ。党が派閥の政治資金規正法違反事件で逆風にさらされていることも踏まえ、「政治改革の中核を担うべき青年局が自ら信頼を裏切った」と総括した。

 会合後、鈴木貴子青年局長は「二度と国民の皆さんの不信を招くようなことだけはあってはならない」と記者団に語った。

9520OS5:2024/05/19(日) 17:43:32
https://news.yahoo.co.jp/articles/2bef53876f5871b8bf81e00b1b1930dc228a95ae
玉木氏「うまずして」発言の上川外相に苦言 当初「産まず」表記報道には「適切だったか」
5/19(日) 14:45配信
産経新聞
国民民主党の玉木雄一郎代表(春名中撮影)

国民民主党の玉木雄一郎代表は19日、上川陽子外相が静岡県知事選の応援演説で自民党推薦候補の当選に向け「この方を私たち女性がうまずして何が女性でしょうか」と発言したことについて、X(旧ツイッター)で「次期総理候補とも言われている方ですから、突っ込まれる余地のある発言をしたことは、正直、軽率だったと思います」と苦言を呈した。

【写真】「うまずして何が女性か」発言を撤回する上川外相

上川氏の発言を巡っては、一部で当初「『産まずして何が女性か』」などの見出しで報じられた。その後、「産まず」という漢字表記から「うまず」というひらがなを用いたスタイルに変えた記事がウェブ上に増えた経緯がある。

玉木氏は記事の変更について、「修正前の第一報では、『女性は子どもを産むもの』だと決めつけ、政治的な正しさを欠いているとの印象を与える」と指摘し、「修正後は『新知事を誕生させよう』との意味がより明確になっていると思われます」とした。

「そんなことはないと信じたい」とした上で、「あえて前者の配信を行い、センセーショナルな印象を与えた方が記事のビュー数を稼げるとの企図がメディア側にあったとしたら、果たして適切な配信だったのか、よく考える必要があります」と疑問視もした。

上川氏は18日、静岡市で女性支持者が多く集まった屋内の集会で、自身の過去の選挙演説で「うみの苦しみにあるけれども、ぜひうんでください」と支持を訴えた経緯に言及。「うみの苦しみは本当にすごい。でもうまれてくる未来の静岡県、今の静岡県を考えると、私たちは手を緩めてはいけない」などと語った。

上川氏は19日、発言の趣旨に関して「女性パワーを発揮していただき、知事を誕生させようとの意味で申し上げた」と説明し、「私の真意と違う形で受け止められる可能性があるとの指摘を真摯(しんし)に受け止め、撤回する」と静岡市で記者団に語った。

上川氏の発言を巡る報道について、自民党内でも賛否がある。静岡県連幹部は「典型的な切り取り報道だ。選挙妨害ではないか」と語る一方、党幹部は「捉え方によって危なくなる発言はしてはいけない。迂闊だったと思う」と指摘した。(奥原慎平)

9521OS5:2024/05/20(月) 16:49:20
https://news.yahoo.co.jp/articles/cf536231e8093ec6ea4068cfcf8fde03824cd36b
上川外相「うまずして」撤回、立民議員は「辞任せよ」 過去に「産みの苦しみ」使った例も
5/20(月) 16:11配信


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産経新聞
上川陽子外相(春名中撮影)

上川陽子外相が静岡県知事選の自民党推薦候補の応援演説で「この方を私たち女性がうまずして何が女性でしょうか」と発言し、後に撤回したことについて、立憲民主党内で「論争」が続いている。上川氏は発言の意図について「女性パワーで知事を誕生させよう」と説明しているが、立民議員らは「産みの苦しみ」に例えて候補を応援することは不適切だなどと指摘する。一方、過去に「産みの苦しみ」に例えた発言をして、全く問題視されなかったケースもある。

■「産まずして」と漢字で投稿

「上川大臣の真意は『支援する知事を生み出す』ことだったかもしれません」

立民の塩村文夏参院議員は19日、X(旧ツイッター)で上川氏が早期に発言を撤回したことに理解を示した上で、「『女性が子どもを産む』ことを前提とした発言であったことが問題だと気づいて頂けていればと思います」と訴えた。

原口一博元総務相も20日、上川氏の発言について「上川さんにあそこまで言われたくない。静岡知事選挙で自民党推薦候補を『産まずして何が女性か』となぜ、言われなければならないのか?辞任せよ」とXに書き込んだ。

原口氏は「産まずして何が女性か」と「うまず」について漢字で表記した。一部報道機関は上川氏の発言について当初、「『産まずして何が女性か』」などの見出しで報じたが、その後、漢字表記から「うまず」というひらがな表記に変わった経緯がある。

■「思いをはせれば不適切」

蓮舫元行政刷新担当相は20日、Xで上川氏の発言について、「『問題ない』と擁護する方もおられますが、生まない選択をされた方、治療をされている方、生めない方、そのパートナーの方々へ思いをはせれば『産みの苦しみ』を比喩に知事候補者を勝たせる呼びかけをするのは不適切です」と重ねて強調した。

「産みの苦しみ」の表現自体は国会審議をはじめ政治家が使用するケースは少なくない。

平成30年5月、旧立憲民主党の辻元清美国対委員長(当時)も加計学園問題を受けて2週間余り欠席した国会審議を巡り、正常化を求める与党と協議に応じる考えを記者団に説明した際、「この間の野党の行動は、立法府を立て直していく産みの苦しみだと思い対応してきました」と発言。

辻元氏は上川氏と違って主語に女性を用いず、選挙活動と与野党交渉は異なるなど発言当時の状況に違いがあるためか、マスコミが問題視することはなかった。(奥原慎平)

9522OS5:2024/05/20(月) 16:52:57
https://news.yahoo.co.jp/articles/32c226f201bd7d17057ea5a78f97dfae303f87fd
半分が空の移動、ブラジル2度入国、大使不在…「最も過酷な外遊」に見る岸田外交の課題
5/20(月) 7:06配信


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産経新聞
大型連休中の岸田首相外遊の日程

岸田文雄首相が5月1〜6日の日程で行ったフランス・ブラジル・パラグアイ訪問は「政権史上最も過酷な外遊」(官邸幹部)だった。出発から帰国までの126時間のうち約半分の57時間余り(給油含む)を空の移動に費やした「3泊6日」の強行軍。特に南米2カ国は会談や各種行事が詰め込まれ、岸田外交の課題も浮き彫りになった。

■駐パラグアイ大使が同席せず

「どうしてこんなことに‥‥」。日本政府の在外公館関係者が嘆く事態になったのが、3日(日本時間4日)のパラグアイ・ペニャ大統領との首脳会談だった。少人数と拡大の2段階で行われた首脳会談のうち、少人数会談に中谷好江・駐パラグアイ大使が同席できなかった。

大使は天皇に任命される認証官で、赴任先では日本政府代表だ。人数制限がある中、出席者を選別したのは首相官邸。同関係者は「中谷大使は同席させてもらえない程度の扱いを日本政府内で受けているのか、とパラグアイ側に誤解される」と語り、外交面でマイナスだと指摘した。

中国ではなく台湾と外交関係を結び、親日国でもあるパラグアイ。中谷大使はパラグアイ政府から厚い信頼を得ており、今回の訪問日程も他の訪問国の都合などで二転三転したが「中谷大使だから調整できた」(外務省関係者)という。

首相が掲げる首脳主導の外交方針は世界の潮流だが、今回は官邸主導による齟齬が生じたともいえる。

ちなみに、首脳会談が行われた首都アスンシオンの大統領府は、フランス・パリのルーブル美術館を模したといわれるピンク色の美しい建物だ。共同記者発表の開始前に記者が演台で記念写真を撮っていると、大統領府スタッフが「顔にマイクがかぶっているから下げたほうがいい」とアドバイスしてくれるなど、とてもフレンドリーな国だった。

■1日で2カ国の首脳会談はしご

5泊のうち2泊は機中で、出張中の食事の大半は機内食。強行軍となったのは、国内の政治日程の制約を受けたからだ。

4月28日に衆院3補欠選挙があり、首相は海外に渡れない。政治資金規正法改正などの重要課題を抱える国会会期中であるため、大型連休明けの7日までには帰国したい。-というのが官邸サイドの意向だった。

相手国にも都合はある。5月1日はメーデーで、最初の訪問国フランスは休日。南米に移動した後の4、5両日は土日でブラジル・パラグアイの政府職員は休む。日本のように「他国の首脳が来るから出勤せよ」というわけにもいかない。

制約の結果、日本政府は針の穴を通すように首脳会談や昼食・夕食会、各種イベント出席などの予定をはめ込んでいった。

この結果、南米では「1日で2カ国の首脳会談をはしごする」という弾丸日程を強いられた。平日(金曜)である3日の午前にブラジルの首都ブラジリアでルラ大統領と会談・昼食会を開催。すぐに空路でパラグアイに移動して同日午後にペニャ大統領と会談・夕食会に臨んだのだ。そして翌4日にブラジルに戻り、最大都市サンパウロで日系人関連イベントなどに出席した。

「ブラジル→パラグアイ→ブラジル」という異例の日程には、「ブラジル重視の姿勢を示してほしい」というブラジル政府の意向も働いたという。

3月下旬にブラジルを訪問したフランスのマクロン大統領は3日間滞在した。政府関係者によれば、岸田首相の訪問がほぼ日帰りの1度のみではブラジル重視と映らないため、再入国プランが浮上した。

9523OS5:2024/05/20(月) 16:53:13
■「詰め込み型」のハード日程

外遊時に首脳会談などの日程を詰め込み、次々とこなしていく。そして「法の支配に基づく自由で開かれた国際秩序」の重要性や経済協力の推進について首脳間で確認していく-。こうした「詰め込み型」の外遊は今回に限らず、岸田政権で特に顕著だ。

かつてはもう少し余裕があった。例えば安倍晋三元首相は2016年の中南米訪問の際、メキシコ大統領とともに同国の「太陽のピラミッド」に登った。

政府関係者は「日本の首相が地球の裏側を訪ねるだけでも相手国へのメッセージになる」と語ると同時に、「せっかくなら会談や会議だけでなく文化や歴史、芸術に触れたほうが首脳同士の個人的な関係は強くなる」と強調する。

そんな窮屈なスケジュールの中でも、サンパウロの日系人との交流イベントの盛り上がりは印象的だった。首相はスタンディングオベーションと歓声で迎えられ、日系人を「同胞」と呼ぶ首相に再び大きな拍手が送られた。ブラジル国内で一定の影響力を持つ日系社会との絆を強める機会となり「大きな意味があった」(首相周辺)のは確かだろう。

中国による禁輸で打撃を受けている日本の漁業者を応援しようと、現地の北海道人会が北海道産ホタテを取り寄せ、昼食会に提供する一幕もあった。

一方、ハードスケジュールに同行した政府職員、報道陣らは疲労困憊(こんぱい)。「一番元気だったのは岸田首相」(首相周辺)ともいわれる。

首相は1月にブラジル・パラグアイ・チリを訪問する計画を立てたが、派閥パーティー収入不記載事件が表面化し、取りやめた。今回は仕切り直しの訪問で、外務省内からは「もう1日あればチリに行けた」と残念がる声も上がった。(田中一世)

9524OS5:2024/05/21(火) 16:12:24
https://news.yahoo.co.jp/articles/e02fc86f8327abb2e1231f8c187054bdeab58eb8
岸田首相は八方ふさがり 公明との溝深く、自民内も温度差、野党に防戦一方
5/21(火) 15:11配信

西日本新聞
岸田文雄首相

 政治資金規正法改正で岸田文雄首相が八方ふさがりに陥っている。改正案の自民党単独提出で公明党との亀裂が決定的となっただけでなく、自民内でも改正論議に温度差があり板挟みに。20日の衆院予算委員会は厳格な改革を求める野党に、首相は終始守勢を余儀なくされた。今国会中の法改正を明言している首相だが、実現へのハードルは日増しに高まっている。

【写真】衆院予算委の集中審議で答弁する岸田首相=20日午後

 「自民党が一番遅かった上に、中身が一番薄っぺらい。反省がない」。予算委で立憲民主党の野田佳彦元首相は、17日提出の自民案をバッサリと切り捨てた。

 首相は「政治家の責任、透明性の強化など再発防止に向けた案を提出できた」と根拠を示さない苦しい答弁が続く。野党だけでなく公明からも浴びせられる集中砲火に防戦一方だった。

 政策活動費やパーティー券購入者の公開基準額の引き下げについて、官邸幹部は「当初、首相の考えではマスト(絶対)ではなかった」と明かす。ところが他党はもとより国民からの批判も高まり、4月の衆院3補欠選挙は全敗。「やりたくないけど何もなしでは済まなくなった」(首相周辺)と言うように、一転して公明に歩み寄りを見せた。

 成立には公明の協力が不可欠だが、自民幹部からは「公明は連立を解消したいのか」とこれまでの対応に恨み節も。公明重鎮も「今からでも公明案を全部のむくらいの思い切りが必要だ」としており溝は深い。

 首相は予算委で「今国会での確実な法改正実現」を再度言明し、実効性のある改正案と強調した。ただ日本維新の会の青柳仁士氏は「国民が求めているのは政治とカネの汚い関係の一掃だ」と自民案を一蹴。報道各社の世論調査では自民案を評価しないと答えた人が最大で8割近くに上る。

 宮沢喜一元首相は1993年の国会で政治改革法案が挫折して自民分裂を招き衆院解散・総選挙で過半数割れして退陣した。岸田首相が政治資金改革で国民不信を払拭できなければ、自ら描く自民総裁再選のシナリオも「岸田降ろし」の前についえる可能性がある。

 規正法改正案は22日の衆院政治改革特別委員会で審議入りするが、各党が折り合えるかは見通せない。自民の政務三役は危機感をあらわにする。「今は何をやっても自民が悪者。総理はうまく着地しないと政権が雪崩を打って崩壊する」 (高田佳典、坂本公司、大坪拓也)

西日本新聞

9525OS5:2024/05/21(火) 23:18:36
https://news.yahoo.co.jp/articles/384b5f0dd1c0429f08426fdee84009c2c52fdbe9
次期衆院選は「最悪の結果に」…自民が横浜で車座対話、裏金対応に不満続出 小田原市長選惨敗に悲鳴も
5/21(火) 22:10配信

カナロコ by 神奈川新聞
県連幹部や党員から厳しい指摘が相次いだ自民党の「政治刷新車座対話」=21日、横浜市中区

 自民党派閥の裏金事件を受けて、党幹部が全国を巡って地方組織や党員の声を聞く「政治刷新車座対話」が21日、横浜市内で開かれた。問題発覚後の党の対応に神奈川県連幹部や党員から不満の声が続出。「政治とカネ」に起因する党勢の低迷が県内首長選の惨敗に直結したとの悲鳴も上がった。焦点の政治資金規正法改正で国民の納得を得る改革を主導できないようなら、次期衆院選は「最悪の結果になる」との懸念も示された。

 対話には党本部から平井卓也広報本部長ら3人が出席。県連関係者や党員ら約50人の声に耳を傾けた。

 ある党員は、党が単独提出した政治資金規正法改正案について「中途半端な内容で国民は全く納得していない」と指摘。「下野に追い込まれた2009年の衆院選以上に危機感を持っている。思い切った改革をするしかない」と訴えた。

 党推薦候補の現職が惨敗した小田原市長選に言及したのは地元選出の小澤良央県議。「逆風が強かった。一連の問題で責任の所在や処理をきちんとしていればここまでにはならなかった」と吐露した。今後も県内で首長選や地方議員選が控えているとし、「地域の未来に直結するとの危機感を党本部は共有しているのか。時間はない」と早急な立て直しを求めた。

 政治とカネの問題以外にも、総裁選で党員投票がより反映される仕組みづくりや、党是の憲法改正に本腰を入れて取り組むよう求める声などが上がった。

神奈川新聞社

9526OS5:2024/05/22(水) 23:20:58
https://news.goo.ne.jp/article/yomiuri/politics/20240521-567-OYT1T50217.html
パーティー券購入者の公開基準額、「5万円超」に引き下げで公明・維新が足並み…狭まる自民への「包囲網」
2024/05/22 08:48読売新聞

 政治資金規正法改正に関するパーティー券購入者の公開基準額を巡り、自民党への包囲網が狭まりつつある。日本維新の会が「5万円超」への引き下げを主張し、公明党と足並みをそろえたためだ。自民の拒否感は根強いが、改正に向けて他党の協力は不可欠で、岸田首相(党総裁)の対応が焦点となる。

 自民の浜田靖一国会対策委員長は21日、維新の遠藤敬国会対策委員長と国会内で会談し、維新が22日に国会に提出する予定の改正案について説明を受けた。会談後、浜田氏は「各党の考えを受け止め、今後どうするか考えていく」と記者団に語った。

 維新案はパーティー券購入者の公開基準について、現行の「20万円超」から「5万円超」に引き下げるとした。自民は「10万円超」を主張しており、「5万円超」とする公明と、最後まで折り合えなかった項目だ。

 パーティー券の公開基準の引き下げに関し、自民執行部内には、大幅に引き下げれば中堅・若手議員の資金集めが困難になるとの懸念が強い。パーティー券を巡っては、名前が公開されないことを前提とした購入者も多いとされるためだ。

 森山総務会長は19日、長崎市内で「政治活動はいくらかのコストがかかる」と記者団に述べ、「5万円超」への引き下げに慎重な考えを強調した。閣僚経験者は「厳しくしすぎれば、金持ちや有名人しか国会議員になれなくなる」と訴える。

 だが、公明に加えて維新が「5万円超」への引き下げを打ち出し、自民の孤立感は深まっている。強硬姿勢を貫けば改革に消極的だとの批判は避けられず、「一定の妥協はやむを得ない」(幹部)との声も漏れる。

 議員が政党から支給される政策活動費(政活費)についても、自民、公明、維新の間で立場の隔たりが大きい。維新は政活費の廃止を掲げる一方、政治資金収支報告書に支出先の記載を必要としない「特定支出」制度を新設するとした。支出先は別途作成する「特定支出報告書」に記載し、添付の領収書とともに10年後に公表する。

 22日に始まる与野党協議に向け、自民内には共産、公明両党の収入源となっている「出版・機関紙販売事業」などの透明性確保に焦点を当てた議論も展開し、駆け引き材料とするよう求める声も多い。

 首相にとっては、他党に妥協すれば党内の反発を招く一方で、政治資金規正法の今国会中の改正を逃せば政治的なダメージも大きい。あるベテランは「最後は首相が何を重視し、どう指導力を発揮するかにかかっている」と指摘している。

改正案への質疑 衆院は23・24日…特別委で与野党合意
 与野党は21日、衆院政治改革特別委員会の理事懇談会で、自民党が提出した政治資金規正法改正案などについて、23、24両日に質疑を行うことで正式合意した。27日に参考人質疑を実施することも決めた。

 質疑では、自民案に加え、立憲民主、国民民主両党などが共同提出した案や、政治資金パーティーの全面禁止を盛り込んだ立民単独案なども議題とする。

 また、参院の自民、立民両党は21日、参院政治改革特別委の参考人質疑を27日に行うことで合意した。

9527OS5:2024/05/22(水) 23:21:22
https://news.yahoo.co.jp/articles/7460347de6c4c4cf907108ee9465269df7a92c30
自民を追い詰めたい立民、公明・維新取り込みに躍起…岡田幹事長「規正法の考え方はかなり共通」
5/22(水) 21:17配信

読売新聞オンライン
 立憲民主党が政治資金規正法の改正を巡り、日本維新の会と公明党を取り込もうと躍起になっている。

立憲民主党本部

 立民の岡田幹事長は22日、国会内で維新の藤田幹事長と会談し、国民民主党などと共同提出した改正案について説明した。会談後、岡田氏は「考え方はかなり共通している。協力しながら対応していこうと確認できた」と記者団に語った。

 立民の落合貴之衆院議員も同日、国会内で公明の中野洋昌衆院議員と面会し、立・国の改正案について理解を求めた。

国会議事堂

 立民の安住淳国会対策委員長は国会内で記者団に維新の改正案について、「ちょっと違うが、歩み寄れる余地はある」と指摘。「できれば、野党一致・プラス公明で自民に譲歩を迫る形がベストだ」と述べた。

 立民は改正案の協議で主導権を握り、自民を追い詰めたい考えだ。安住氏は「参院側で結論が見えたところで最後は党首討論だ」とも記者団に語った。

9528OS5:2024/05/23(木) 08:04:04
https://news.yahoo.co.jp/articles/d7dc086063af3d435c497bf65ecbdca4bbfbf958
「内憂外患」緊張下の幕開け 議場で乱闘、中国は敵対 台湾・頼総統就任〔深層探訪〕
5/23(木) 7:00配信
時事通信
台湾の立法院(国会)で取っ組み合う与野党議員=17日、台北(AFP時事)

 台湾の頼清徳新総統が20日、就任した。8年ごとに政権交代してきた台湾政治史の流れを変え与党・民進党政権は9年目に入ったが、少数与党で基盤は不安定だ。立法院(国会)では野党提出法案の強行採決を民進党が阻止しようとして、乱闘騒ぎが発生。頼氏を「台湾独立派」と敵視する中国の習近平政権による圧迫も緩まず、頼新政権は「内憂外患」の緊張をはらむスタートを切った。

 ◇程遠い団結
 「団結すればわれわれの歩みは一層安定する。全ての国民を団結させ、国を強くしたい」。頼氏は20日の就任演説で、与野党の対立を念頭にこう呼び掛けた。台湾内部の亀裂が深まれば、中国に付け入る隙を与えてしまうからだ。

 1月13日の総統選と同時に実施された立法委員(国会議員、定数113)選で、民進党は51議席にとどまり過半数の57議席を下回った。議会運営は、52議席を獲得した親中派の最大野党・国民党と8議席を得てキャスチングボートを握る第2野党・民衆党が主導する状況となっている。

 国民・民衆両党提案の国会改革5法案を巡り、韓国瑜議長(国民党)は今月17日、与党の同意を得ずに採決を行う方針を示した。法案の柱は、行政に対する調査権拡大をはじめとする立法院の機能強化。成立すれば、野党優位の立法院がますます力を持つことにつながる。民進党は「審議不十分」と反発。議場で取っ組み合いとなり、民進5人、国民1人の6議員が病院に搬送された。採決はいったん見送られたものの、21日に審議が再開される。

 民衆党の柯文哲党首は若年層の支持を追い風に4年後の総統選での勝利を目指しているとみられ、「民進党はなぜ暴力的なやり方を取ったのか」と、与党に対する批判を展開。主要紙・自由時報は論評で「国会が社会の雰囲気を混乱させ、中国が台湾内部に浸透しやすくなっている」と懸念を示した。

 ◇軍用機の接近
 中国は頼氏の当選後、軍事的威圧を強めている。蔡英文前総統は、台湾世論が求める「現状維持」を掲げ、米国と連携を強化しながらも中国を過度に刺激しないように努めた。しかし、2022年にペロシ米下院議長(当時)が訪台すると、中国は大規模演習で威嚇した。

 頼氏は就任演説で「現状を維持する」と強調する一方で、日米などと連携して中国に対抗していく構えを示した。中台間は今後、一層の緊張が予想されている。

 台湾国防部(国防省)によると、中国軍機が4月27日、台湾北部・基隆の約70キロ沖まで接近。台湾の中央通信社は「新政権に政治的圧力を加えるため」、中国軍機が飛行する空域が台湾本島に次第に近づいているとする複数の専門家の分析を伝えた。

 国民党のシンクタンク「国家政策研究基金会」によれば、5月1日以降、中国軍は台湾周辺で艦艇4〜8隻を展開した。3月1日〜5月16日には、揚陸艦や掃海艇の航行、軍用機の空中給油や夜間飛行など侵攻作戦を想定した演習を9回実施。台湾周辺での軍事行動は「常態化」する様相を呈している。

 蔡前総統は退任直前の18日に公開された英BBC放送のインタビューで「中国による侵略など軍事衝突の可能性は排除できない」と言及。「戦争すれば中国の経済発展が数十年遅れることになると悟るべきだ」と述べ、習政権を最後までけん制した。(台北時事)

9529OS5:2024/05/24(金) 11:03:38
https://news.yahoo.co.jp/articles/c9f971a3a34da276b3d199f99626bc5d0ef14ede
迫る会期、自民「四面楚歌」 パー券・政活費で公・維と溝 立民「政権交代」で攻勢・規正法改正〔深層探訪〕
5/24(金) 7:00配信


時事通信
参院予算委員会で答弁する岸田文雄首相=22日午後、国会内

 自民党が異例の単独提出を余儀なくされた政治資金規正法改正案の審議が始まった。今国会の会期末が1カ月後に迫り、岸田文雄首相が明言する会期内成立には他党の協力が不可欠。だが、政治資金パーティー券購入者の公開基準や政策活動費の使途公開で公明党や日本維新の会と溝は深く、立憲民主党は「政権交代」を訴えつつ公明との連携も探る。岸田自民は「四面楚歌(そか)」の様相を強めつつある。

【写真】参院予算委員会で質問する立憲民主党の辻元清美代表代行

 ◇「第2自民」
 「各党案と突き合わせ、結論を出していく」。首相は22日の参院予算委員会でこう述べ、自民案をベースに修正協議で各党の主張を取り入れ、賛成を増やしていく考えを示した。

 この日の衆院政治改革特別委員会で趣旨説明が行われた自民と各党案を見ると、透明性向上の点で隔たりがあるのは明らかだ。自民案はパーティー券購入者の公開基準額を現在の「パーティー1回当たり20万円超」から「同10万円超」とする。「同5万円超」を掲げる公明との協議は不調に終わった。会期末は6月23日。参院で単独過半数を割り込む中、公明の賛同を得られていないのは自民にとって痛い。

 政権側が法案成立へのカギとみるのは「第2自民党」(馬場伸幸代表)を標ぼうする維新の動向。首相側近の木原誠二幹事長代理が維新幹部と水面下で接触を重ねており、公明軟化の誘い水にしたい思惑が透ける。

 ただ、維新案もパーティー券公開基準を「5万円超」に引き下げ、自民が使途公開に踏み込まなかった政策活動費の廃止などを盛り込む内容だ。自民と維新の国対委員長は21日に協議したが、主張は平行線をたどった。馬場代表は22日の党会合で「自民は一切改革をする気がない」と断じた。

 自民議員にはパーティー収入の目減りを懸念する声が強く、党幹部は「10万円超」の公開基準について「絶対に譲らない」と断言する。もっとも、現状で公明や維新が折れる可能性は非常に低く、自民ベテランは「読みが甘い」と首相官邸や党執行部の皮算用を批判する。

 ◇「立・公共闘」
 立民は政策活動費や企業・団体献金に関して自民批判を強め、孤立を深めさせようとする。

 「盗っ人たけだけしい。信なくば政策活動費なしだ」。22日の参院予算委で立民の辻元清美代表代行は、自民裏金事件による政治不信を取り除くためにも政策活動費の廃止は不可欠だと強調。公明の斉藤鉄夫国土交通相から「わたしは政策活動費を受けていないし、支障を感じたことはない」との答弁を引き出した上で、首相に対して「岸田さん、あなたじゃ駄目だ。国民の手で政権を代えてもらうしかない」と言い放った。

 立民は企業・団体献金の禁止を訴える。維新と方向性は同じだ。

 一方、首相は22日も参院予算委答弁で「幅広い出し手に支えてもらうことが重要だ。企業・団体献金が政策決定に影響を与えることはない」と存続を主張。各党との温度差が浮き彫りとなった。

 立民は22日、規正法改正に関して公明と実務者同士が協議。立民の落合貴之氏はその後、記者団に「政策レベルだけで考えると、かみ合う部分はかなりある」と「共闘」に期待を示した。

 「本気で改革するなら、野党側の意見も聞いて修正協議に臨んでもらいたい。われわれは一切、自民に妥協することはない」。立民の安住淳国対委員長は記者団にこう宣言した。

9530OS5:2024/05/26(日) 09:29:59
https://news.yahoo.co.jp/articles/f04836e2274c6acdb46ac7598aed020348f4351d
自民、包囲網崩しに躍起 「言行不一致」立民に照準 修正協議なお道筋見えず〔深層探訪〕
5/26(日) 7:00配信

時事通信
記者団の取材に臨む立憲民主党の岡田克也幹事長=24日午後、国会内

 自民党派閥の裏金事件を受けた政治資金規正法改正を巡り、孤立を深める自民が包囲網の切り崩しに躍起になっている。各党の分断を図るため、24日の衆院政治改革特別委員会で立憲民主党の「言行不一致」を言い立てた。ただ、踏み込んだ改革に尻込みを続ける自民に他党が向ける視線は厳しく、今国会改正に道筋を付けるには自民の大幅な譲歩が避けられないとの見方も出ている。

【写真】衆院政治改革特別委員会で質問する自民党の山下貴司氏

 ◇パーティー巡り逆襲
 「法律が通らなければ政治資金パーティーをやり続けるのが立民のスタンスか」。24日の特別委で検察官の経験もある自民の山下貴司元法相は、立民の姿勢を詰問調で追及した。

 野党から集中砲火を浴び続けてきた自民はこの日、逆襲に出た。立民は政治資金パーティーを全面禁止する法案を提出しているにもかかわらず、大串博志選対委員長がパーティーを6月に開くことが判明したのがきっかけだ。山下氏は24日、岡田克也幹事長も週明けにパーティーの計画があると暴露し、「パーティーは与野党問わず活用されている。責めるつもりはない」と皮肉った。

 岡田氏は直ちに記者団を集め、「法案を出しているからストップした方がいいという単純なものではない」と釈明。しかし、公明党の中川康洋氏は特別委で「法案成立まで(禁止を)守らないという考え方では信用できない」と冷ややかに語り、日本維新の会の金村龍那氏も「(ルールの)持続可能性が危うければ出直すべきだ」と苦言を呈した。

 ◇高いハードル
 「自民に攻め口を与えてしまった」。立民若手は顔をしかめた。ただ、自民が立民批判を言い募る背景に「公明・野党のスクラム」を阻止する狙いがあるのは明らかだ。参院で単独過半数を持たない自民は公明と維新の協力を取り付けて規正法改正を図ることを狙っており、政府関係者は自民の動きについて「野党にミシン目を入れる思惑だ」と解説。岡田氏は「立民はおかしいとキャンペーンを打っている」と猛反発した。

 もっとも、公明、維新の取り込みは容易ではない。維新の藤田文武幹事長は22日のラジオ番組で、調査研究広報滞在費(旧文書通信交通滞在費)の使途公開、政策活動費見直し、企業・団体献金禁止の三つを挙げ、「二つ以上のんでもらわないと(いけない)」と条件を突きつけた。

 「二つ以上」は難題だ。自民は24日の特別委で、旧文通費の使途公開について「議論に積極的に参加する」と応じる一方、企業・団体献金の必要性を改めて主張。政策活動費見直しには「慎重に判断すべきだ」との立場を崩さなかった。

 「今国会改正は約束」と明言する首相は24日昼、麻生太郎副総裁、茂木敏充幹事長らと会談。出席者の一人は今後の対応を協議したと認めた。自民は週明けから公明や維新との修正協議を始めるとみられるが、公明幹部は同党実務者に「主張を貫き通せ」と指示。維新幹部は「自民との協議は厳しい」と突き放した。

9531OS5:2024/05/26(日) 09:40:04
https://news.yahoo.co.jp/articles/1f2f255488eb02c730127bed9ca753070d902f91
火だるま鈴木氏「不記載」で大炎上 野党追及に自民逆襲…泥仕合の様相
5/24(金) 21:21配信

カナロコ by 神奈川新聞
衆院政治改革特別委員会で、厳しい追及を受け苦悩の表情を浮かべる自民党の鈴木氏=24日、国会内

 自民党派閥の裏金事件を受けた各党の政治資金規正法改正案を巡り、24日の衆院政治改革特別委員会で、自民案提出者で同党政治刷新本部座長の鈴木馨祐氏(衆院神奈川7区)の姿勢に野党の批判が集中した。自民案への反発に加え、鈴木氏の政党支部が寄付収入を政治資金収支報告書に記載していなかったことが追及され、「火だるまがさらに燃え広がった」(野党中堅)格好だ。

【写真】身ぶりを交えて答弁する自民党の鈴木馨祐氏

 自民は防戦に追われる一方、政治資金パーティー開催禁止法案を提出した立憲民主党に対し「党幹部は開催している」と逆襲するなど泥仕合の様相となった。

 「これだけ長年にわたって政権与党であり続けると、どうしても国民の目から見れば癒着、利権、金権を疑わざるを得ない」。日本維新の会の金村龍那氏(比例南関東)は抜本的な見直しに消極的な鈴木氏に「議論が煮詰まらないのであれば、少しでも自重していく姿勢を国民に示していく必要がある」と迫った。

 金村氏がまず矛先を向けたのが国会議員に月額100万円支給される「調査研究広報滞在費」(旧文書通信交通滞在費)。自民と維新は見直しに向け国会で議論を始める考えで一致しているが、鈴木氏の「支出の公開の在り方など残る課題について各会派間の議論に積極的に参加していく」との答弁に不満をあらわにし「使途公開と残金返納についても約束いただきたい」と再答弁を突きつける一幕もあった。

神奈川新聞社

9532OS5:2024/05/26(日) 21:13:18
https://www.tokyo-np.co.jp/article/329174
パワハラ問題の自民・長谷川岳氏「私が言うのもなんですが…」 声荒げる河野太郎氏をなだめる
2024年5月24日 19時30分
 自治体や省庁の職員への威圧的な言動が問題になっている自民党の長谷川岳参院議員(北海道選挙区)が24日、委員長を務める参院地方創生・デジタル特別委員会の審議で、声を荒げた河野太郎デジタル担当相に自制を求める一幕があった。議員席からは笑い声が漏れた。長谷川氏は何と言ったのか。(吉田通夫)
◆「じゃあコピーとって渡すのか!」

 
 審議では、共産党の伊藤岳氏(埼玉選挙区)が、マイナンバーカードの偽造問題を受け、マイナカードを利用した本人確認を一時的に停止する考えはないのか質問した。河野氏は「じゃあ健康保険証のコピーをとって渡すのが本人確認だと言いたいんですか!」といら立ちをあらわにし、徐々にヒートアップ。
共産党の伊藤岳氏の質問に声を荒げて答弁する河野デジタル担当相(参議院インターネット審議中継より)
共産党の伊藤岳氏の質問に声を荒げて答弁する河野デジタル担当相(参議院インターネット審議中継より)

 マイナカードのICチップ読み込みが最も確実な本人確認だと強調し、「それをやめろと言うなら、どうやって本人確認を厳格にやれというのか、まずそれを言ってくださいよ!!」と語気を強めた。
 伊藤氏が「そんなに声を大きくしないでください」と要求。それを受けて委員長席の長谷川氏が「私から言うのもなんですが、大臣、穏やかによろしくお願いします」となだめると、河野氏も思わずほおを緩めて「代替案をお示しいただかなければ」と言い直した。伊藤氏は、これまで通り健康保険証や運転免許証での本人確認を提案した。
長谷川氏からなだめられ、笑顔を見せる河野氏(参議院インターネット審議中継より)
長谷川氏からなだめられ、笑顔を見せる河野氏(参議院インターネット審議中継より)

 長谷川氏を巡っては、飛行機内で客室乗務員を大声で怒鳴っていたことや、北海道や札幌市などの職員に対しても威圧的な言動をとっていたことが問題になったばかり。さらに中央省庁の官僚へのパワハラ疑惑も浮上し、一連の問題で特別委の審議に影響がでていた。
◆与野党「ハラスメント容認しない」
委員長を務める参院地方創生・デジタル特別委で自身の威圧発言問題などについて陳謝する自民党の長谷川岳氏(千葉一成撮影)
委員長を務める参院地方創生・デジタル特別委で自身の威圧発言問題などについて陳謝する自民党の長谷川岳氏(千葉一成撮影)

 長谷川氏は委員会の冒頭、自らの不祥事について発言。「自分の行き過ぎた言動や対応を猛省している」と陳謝した。
 自民党の山本啓介氏は「わが会派としても、あらゆる、いかなるハラスメントも容認しない立場だ」と苦言。立憲民主党の岸真紀子氏も「本日の審議を行うからといって、(長谷川氏の)ハラスメントを容認したわけではない」と述べ、今後も真摯(しんし)に対応するよう求めた。

9533OS5:2024/05/27(月) 08:12:19
https://news.yahoo.co.jp/articles/30b388e05d4b8888ccc5c16d5bc96e7ab3da5c24
安倍派裏金で税優遇か 菅家氏、自ら代表の支部に1201万円寄付
5/27(月) 5:00配信

毎日新聞
衆院予算委員会で答弁する菅家一郎氏=国会内で2019年2月4日、川田雅浩撮影

 自民党派閥の政治資金パーティー裏金事件で、菅家(かんけ)一郎元副復興相=衆院比例東北ブロック=が2021年、安倍派からキックバック(還流)された678万円を原資に、自身が当時代表を務めていた党支部に計1201万円を寄付し、所得税の一部を控除される税優遇を受けた疑いがあることが判明した。毎日新聞は福島県選挙管理委員会への情報公開請求で、菅家氏の控除申請に関する書類を入手した。

【図解】菅家一郎氏が税還付を受けた仕組み

 選管が開示した「寄付金(税額)控除のための書類」(21年分)は計1201万円分を控除対象として記載。菅家氏は取材に「直ちに法令に従い修正申告し、返った金額は税務署に納付した」と書面で回答し、税優遇を受けた事実を認めた。

 寄付金については「派閥からの寄付として計上しないよう言われていたことから、やむなく個人名義として政治団体の収入に計上した」とした。ただし、派閥から政治団体への寄付を原資に、個人が税控除を受けたとすれば不適切ではないか、との質問には回答しなかった。

 ◇専門家「360万円還付受けた可能性」

 租税特別措置法では、個人が政党や政党支部などに寄付した場合、寄付額の約3割が税額控除されるか、課税対象の所得総額から寄付分が差し引かれる。

 税理士の浦野広明・立正大法制研究所特別研究員(税法学)の推計によると、年間の所得額で変わる可能性があるが、菅家氏は21年の寄付で約360万円の還付を受けた可能性がある。

 菅家氏が当時、代表を務めていた「自民党福島県第4選挙区支部」の政治資金収支報告書によると、21年2〜9月の計4回にわたり、菅家氏が計1201万円を同支部に寄付したと当初記載していた。

 裏金事件が発覚した後の24年1月末、同支部は収支報告書を訂正し、20年に104万円、21年に574万円を「清和政策研究会(安倍派)の寄付」として新たに計上した。この計678万円が安倍派から還流された「裏金」とみられる。

 同支部は21年に菅家氏が寄付したと記載していた計1201万円のうち、9月3日の「700万円」を「22万円」に訂正。678万円減額することで還流分と帳尻を合わせた形だ。

 控除申請に関する書類には、この「700万円」について、菅家氏が9月3日に寄付したと記載しており、還流された678万円が含まれていた疑いがある。毎日新聞はこの点を質問でただしたが、菅家氏の回答はなかった。一方、支出を収支報告書に記載したことを理由に「いわゆる裏金はない」との認識を示した。

 ◇日本大・岩井奉信氏「脱税まがいだ」

 政治資金に詳しい岩井奉信・日本大名誉教授(政治学)は「政治家が代表を務める政党支部に自ら寄付して税優遇を受けること自体が脱税まがいで、法律などで禁止すべきだ」と指摘。還流分が原資になった疑いについて「制度を悪用していると言わざるを得ない。菅家氏には説明責任がある」と批判した。

 一連の事件では、安倍派と二階派で議員側のパーティー券の販売ノルマ超過分が裏金化。自民党の調査で85人の収支報告書に不記載や誤記載があり、菅家氏を含む39人が処分された。【田中裕之、畠山嵩、安部志帆子】

9534OS5:2024/05/28(火) 12:24:34
https://news.yahoo.co.jp/articles/7a9872abc76741fa689b07a91eada6ed59cbc8cd
パーティー収入「全面禁止はきつい」 主な使い道は「秘書人件費」
5/28(火) 11:30配信

朝日新聞デジタル
国会議員秘書の仕事と他国の状況

 政治にカネがかかる理由として、多くの国会議員が挙げるのが、秘書の人件費だ。裏金の使い道でもあった。選挙や政策立案に欠かせない存在だが、日本の公設秘書3人では足りないとの指摘もある。専門家は議員個人が多数の秘書を抱える仕組みを見直し、政党主体にすべきだと訴える。

 「私は年5回パーティーを開いて6千万円稼ぎ、秘書10人の給与をまかなっている。パーティー全面禁止はきつい」

 自民党派閥の裏金事件を受け、立憲民主党が党内で政治改革の議論を本格化させた1月、ある幹部は会議でそう漏らした。最終的には党内の議論で政治資金パーティー全面禁止を打ち出したが、中堅議員は「これからどうやってカネを工面したらよいのか」。5月下旬、岡田克也幹事長ら幹部がパーティー開催を予定していることが発覚。「法施行前」を理由に挙行しようとしたが、党内外から反発を招き、一転、中止に追い込まれるなど影響が広がる。

 小選挙区で連続当選を重ねている別の野党幹部は、東京と地元で計10人の秘書を抱える。国費でまかなわれるのは公設秘書の3人のみ。残り7人は私設秘書で自己負担となり、パーティー収入でまかなってきた。各地に後援会組織があり、「そのメンテナンスに人手がかかる。賃上げのご時世で給料を下げるわけにもいかない」と語る。

 政策秘書と第1、第2秘書の種類がある公設秘書は特別職の国家公務員。給与は立場や勤続年数などで異なり、法律で月額約33万〜64万円と決められている。一方、私設秘書の給与は各事務所の裁量で決まる。統計がなく1議員あたりの平均人数はわかっていない。自民のベテラン秘書は「私設は5人程度が一般的。平均的な給与は、公設第1秘書と第2秘書の間くらい」と話す。

 私設秘書の給与をパーティーでまかなっている議員は少なくない。国民民主党の玉木雄一郎代表は、「国会議員の定数削減で財源を捻出し公設秘書を増やせば、パーティーをしなくてすむ」と訴える。

朝日新聞社

9535OS5:2024/05/31(金) 17:18:36
https://news.yahoo.co.jp/articles/10a1f1407380e47cb09d3c9a80793dd68ddbd8c7
自民、党内世論優先 折れた公明、「連立回帰」 規正法修正案、野党は猛反発〔深層探訪〕
5/31(金) 7:00配信
時事通信
衆院政治改革特別委員会の理事懇談会に臨む与野党の理事=29日、国会内

 自民党が29日に示した政治資金規正法改正案の修正案は、派閥裏金事件で失った信頼回復よりも、政治資金の透明化に及び腰な党内世論を優先させる内容となった。自民との共同提案に加わらなかった公明党も連立重視の姿勢をにじませトーンダウン。一方、攻勢を強める野党は自公両党の数を前に決め手を欠く。

【ひと目でわかる】政党支持率の推移

 ◇自民固く軌道修正
 岸田文雄首相は29日、首相官邸で森山裕総務会長と昼食を共にし、6月23日が会期末の今国会での改正案成立を指示した。森山氏は「大丈夫です」と応じた。

 29日午前、衆院政治改革特別委員会の理事懇談会で自民は修正案を提示。焦点のパーティー券購入者の公開基準引き下げと企業・団体献金見直しで、従来案から踏み込むことはなかった。政策活動費に限り、使った「年月」の公開を新たに追加。具体的な使途公開にはあくまで応じなかった。

 パーティー開催や企業・団体献金の禁止は政治資金の集金手段を奪われることになり、自民にとっては到底受け入れられない。政治資金の透明化へ公明などが求めるパーティー券公開基準の「5万円超」への引き下げにも自民は後ろ向きだ。幹部は「どうせ後手と批判されるだけ。妥協すれば次々譲らざるを得なくなる」と半ば開き直った。

 当初、公明は「政治とカネ」の問題で自民と「同じ穴のむじな」と目されるのを嫌い距離を置いた。だが、先週末以降、自民幹部から大幅修正はないとのシグナルが送られ、「自民は固い。連立の維持を優先するなら軌道修正すべきだ」との意見が公明幹部間に浮上した。

 28日の与野党協議で公明は、3年後の見直し規定や、所属議員が規正法違反などで起訴された場合の政党交付金の一部交付停止を提案。29日の自民修正案にはこうした内容が反映された。

 「3年後見直しはやらないのと同じ。『同じ穴』に長くいると分からなくなるのだろう」。公明関係者はため息をもらした。

 ◇与党、採決強行も
 野党各党は自民修正案に「ゼロ回答」と猛反発した。立憲民主党の安住淳国対委員長は29日の党会合で「公明党を賛成させ、国民を無視して突破しようということ。やれる限りのことをやる」と対決姿勢を強めた。日本維新の会の馬場伸幸代表も「国民の怒り、政治不信をとらえていない」と訴えた。

 ただ、立民もパーティー開催禁止法案を提出しておきながら、幹部がパーティー開催を予定していたことで党内外から批判された。「立民提出案が成立して困るのは立民議員」(自民関係者)との指摘もある。成立阻止を叫ぶ野党だが、物理的な抵抗は取りにくい。

 自公で修正方針が整いつつあることを受け、自民執行部は衆院採決に向けた調整を本格化。特別委での首相質疑を求める野党の要求に配慮しつつ、来週前半に衆院を通過させる日程を描く。

 首相は29日夜、自民党の麻生太郎副総裁、茂木敏充幹事長と東京都内のホテルで会談。終盤国会の見通しを巡り意見交換したとみられる。

 「徹底した議論をすべきだ。もし(採決を)強行することになれば、岸田政権も自民党も完全に見放される」。共産党の田村智子委員長は記者会見でこう述べた。

9536OS5:2024/06/01(土) 09:07:02
https://news.yahoo.co.jp/articles/572a593fa7c3ed3e5aab546cbe90ad94ff7b0ff3
「5万円超」公開の公明党案、岸田首相「連立の基盤崩せない」とのむ…麻生副総裁の反対振り切る
6/1(土) 7:33配信

読売新聞オンライン
 政治資金規正法改正を巡り、岸田首相(自民党総裁)は自民内に慎重論が強い公明党や日本維新の会の要望を受け入れ、今国会での改正実現になんとか道筋をつけた。世論の逆風の中で他党の主張を軽視すれば政権がもたないと判断したためだが、要求をほぼ「丸のみ」する首相の決断は、党内にしこりも残した。

【写真】自民党が提示した修正案のポイント

(写真:読売新聞)

 「自公連立の基盤を崩すわけにはいかないだろ」

 首相は5月30日夕、首相官邸でそう語り、公明の要望を受け入れる意向を周囲に示した。公明は、政治資金パーティー券購入者の公開基準額を「5万円超」に引き下げるよう強く求めていた。自民内には「公開を嫌って購入者が減れば、若手が資金集めに苦労する」として、当初案の「10万円超」にとどめるべきだとする意見が根強い。

 その筆頭が、政権を中枢で支える麻生副総裁と茂木幹事長だ。29日夜、東京都内の日本料理店で茂木氏とともに首相と向き合った麻生氏は、首相に「譲歩しようなんて思わないことです。党内はもちませんよ」と迫った。若手の事情を理由に説得する麻生氏らに、首相は「とにかくこの国会でまとめます」と繰り返した。

政治改革に向けた合意文書を交換する日本維新の会の馬場代表(左)と岸田首相(31日午前、国会で)=川口正峰撮影

 これに対し、公明にパイプを持つ森山総務会長や菅前首相は、公明との協調優先の立場だ。森山氏は29日、昼食をともにした首相に「連立維持を重視すべきです」と進言。菅氏も翌30日、首相に「連立を組んでいるんだから一緒にやるしかない」と求めた。

 一方、党内若手の間では、厳しい世論を背景に「もはや『10万円超』では有権者に説明できない」と、「5万円超」の容認論も出つつあった。首相はこうした事情も踏まえて公明案の受け入れを決め、30日夕に麻生氏から電話で再度説得されても押し切った。

 首相は、より幅広い合意形成を演出するため、最側近の木原誠二幹事長代理には維新との交渉を指示した。木原氏は5月中旬に一度、維新との交渉を頓挫させていたが、29日夜に維新の遠藤敬国会対策委員長の電話を鳴らし、「もう一回やりましょう」と依頼。遠藤氏が「(駆け引きで)行ったり来たりするならごめんや」とクギを刺すと、木原氏は「わかっています」と応じ、結果的に維新の主要な要求をほぼ全て受け入れた。

 首相の決断について、政府内では「世論の動向を考えればいい判断だった」との見方が出ている。だが、麻生氏周辺からは「これまで政権を支えてきたが、今後の対応は考えざるを得ない」との声が漏れるほか、「5万円超」容認派の中堅議員も、「首相の決断が遅かったため、党が迷走している印象が出てしまった」と語った。

9537OS5:2024/06/01(土) 09:09:40
https://news.yahoo.co.jp/articles/5e6ce1f1208a5f7cc8e14ae1d3411fbb333fb5a2
自民の規正法再修正案、今国会での成立が確実に 公明と維新が賛成へ
5/31(金) 12:02配信

朝日新聞デジタル
公明党の山口那津男代表(左)との会談の冒頭、握手を交わす岸田文雄首相=2024年5月31日午前10時32分、首相官邸、岩下毅撮影

 自民党派閥の裏金事件を受けた政治資金規正法改正を巡り、岸田文雄首相は31日、公明党、日本維新の会とそれぞれ党首会談を開き、両党の主張に沿って自民案を再修正する考えを伝えた。公明、維新両党は賛成方針を確認し、今国会の成立が確実な情勢になった。だが、企業・団体献金の廃止などには触れておらず、抜本改革にはほど遠い内容だ。

 首相は同日午前、首相官邸で公明の山口那津男代表と会談。政治資金パーティー券購入者の公開基準額について、自民案の「10万円超」から、公明が求める「5万円超」へ引き下げる意向を伝えた。会談後、山口氏は「我々の考え方がほぼ実現する見通しが立ったことを多としたい。大きな決断を示してもらった」と記者団に語った。

 首相は、維新の馬場伸幸代表とも会談。現在は公開義務のない政策活動費について、大まかな項目で使途を公開する自民案に加え、維新が要求する「10年後の領収書公開」を盛り込む方向で合意した。会談後、馬場氏も記者団に、同法案へ賛成する考えを示した。

 党首会談後、自民は衆院政治改革特別委員会の理事懇談会で、再修正案を提示した。パーティー券購入者の公開基準額について、法律の本体にあたる本則を「5万円超」に変更するとともに、政党から党幹部らに配られる政策活動費には毎年の上限額を設定するほか、領収書を含めた支出状況を10年後に公開する内容を付則に追記した。

朝日新聞社

9538OS5:2024/06/01(土) 16:20:20
https://news.yahoo.co.jp/articles/1bac1e345d69449a2c19acea5c72113bea78ad24
規正法改正、自・維党首間合意の舞台裏 維新は苦境の自民に「丸のみ」迫る
5/31(金) 20:56配信

産経新聞
合意文書を交わす岸田文雄首相と日本維新の会の馬場伸幸代表(左)=31日午前、国会内(春名中撮影)

岸田文雄首相(自民党総裁)と日本維新の会の馬場伸幸代表が31日、政治改革に関する合意文書を交わしたことで、政治資金規正法改正を巡る与野党攻防の環境は大きく動いた。合意内容が反映された修正案を自民が出せば、維新は賛成に回る。採決に向け野党の協力を取りつける必要に迫られた自民からの申し出を奇貨として、維新は、調査研究広報滞在費(旧文書通信交通滞在費)の改革などに関し譲歩を引き出した。

合意文書には、維新のこれまでの主張に沿い、旧文通費の使途公開と残金返納を義務付ける立法措置を講じ、政策活動費の領収書や明細書を10年後に公開することなどが盛り込まれた。

両党は以前、規正法改正を巡る協力の可能性を水面下で模索したが、折り合えずに決裂した経緯がある。

局面が変わったのは5月29日夜。首相側近でもある自民の木原誠二幹事長代理が維新の遠藤敬国対委員長に再協議を持ちかけた。遠藤氏は「旧文通費や政策活動費に関し、維新の考えを丸のみしてくれるぐらいでなければ」と慎重な返答にとどめたが、翌30日に木原氏が示した文案は、今回の合意文書とほぼ同内容の踏み込んだ書きぶりだった。

与野党の幅広い合意を演出せざるをえない立場の自民に、「丸のみ」をためらう余地はなかったに違いない。維新執行部は自民の提案を是とする判断に傾き、31日朝にかけて党首間合意への調整が一気に進んだ。

ただ、自民を動かすことができた半面、維新が譲った形となった部分もある。例えば、維新が訴える企業・団体献金禁止は現状の自民案には入っていない。

「妥協したわけではない。企業・団体献金禁止はやらなければならない」

合意文書を交わした党首会談で、馬場氏は首相にくぎを刺すことを忘れなかった。(松本学)


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