したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | メール | |

自民党スレ

8241チバQ:2022/08/15(月) 20:20:52

「位打ち」
 さて、残る9人は初入閣なのだが、ここに岸田首相の「検討使」ぶりがよく現れた。というのもこの9人、政局にある程度の知識がある人でもあまり名前を知らないし、表だった実績もない。岸田派2人、安倍派2人、二階派2人、茂木派2人、麻生派1人。見事なまでに各派閥からの意見を聞き、検討し、そして配置していることが分かる。

 彼らは「骨格」とも「筋肉」とも言えない。となると「脂肪」という言葉が頭をよぎる。体脂肪は人体にとって必須の組織だが、身体の動きを鈍くすることもある。

 そんな中、今後の動きが注目される人物は、党役員では安倍派の萩生田光一政調会長、内閣では無派閥の高市早苗経済安全保障大臣だろう。

 萩生田氏は東京の八王子市議会議員から都議会議員、衆議院議員、そして自民党三役まで出世してきた、今や党内では絶滅危惧種とも言える生粋の党人派だ。

 今回の政調会長抜擢については、萩生田氏が経産大臣時代、ロシアとの天然ガス事業で難しい交渉をこなしてきたことなど、その業績を岸田首相が評価したからだと言われている。

 一方で、萩生田氏が岸田首相に重用されていることに対し、トップを失って集団指導体制となった安倍派(清和会)内では不協和音が生まれている。もともと萩生田氏は「気も遣えるし、その反面で押しも強く、なかなかの政治家」(自民党中堅議員)と、党内での評価も高い。派閥内で萩生田氏が一歩抜きん出た状態は、一部の清和会幹部にとっては目の上のたんこぶなのだ。

 また、政策的にも大きな違いがある清和会と岸田首相との橋渡しに、萩生田氏は相当苦労することになる。このため、密かに「位打ち」を望み、今は態度を表に出さない清和会幹部もいる。

「位打ち」とは、トントン拍子に身分不相応な出世をさせて、相手を重圧の中で自滅させる陰謀のことだ。後鳥羽上皇が鎌倉幕府3代将軍の源実朝に位打ちをした例がある。また、後白河法皇が源義経に官位を授けて、その結果、義経が滅んだことからも、権力闘争を本質とする政治の世界では、高位高官に就くことは危険と隣り合わせだというのは歴史が教えている。萩生田氏は一歩間違えれば、義経よろしく出身派閥から恨まれる事態に陥るだろう。

「棚上げ人事」の思惑
 なお、萩生田氏は内閣改造直前の記者会見で経産大臣続投に意欲を示し、自分は骨格ではなかったのかと拗ねてみせたが、実はこれは、政調会長をクビになる高市早苗氏への配慮と見られている。自分が猟官運動をして政調会長を射止めたわけではなく、あくまで岸田首相の意向だということをアピールして、高市氏の機嫌を損ねないようにした……。もし本当にそうだとすれば、「なかなかの政治家」である。岸田首相にとって、骨格と呼ぶにふさわしい人材といえる。

 一方の高市氏だが、経済安全保障は岸田首相の目玉政策だ。その担当大臣に、女性登用かつタカ派勢力に配慮するかたちで高市氏を充て、閣内に取り込んだ。

 これには岸田首相の「棚上げ人事」の思惑が透けて見える。というのも、政調会長時代の高市氏は、特に政府提出法案の党への説明で、「重箱の隅をつつくような文句を言う」(キャリア官僚)のが常態化していたからだ。

 岸田首相が財政再建を重視し、消費税増税派なのに対して、亡くなった安倍元首相の薫陶を受けた高市氏は積極財政派で、消費税増税にはやや消極的。政策の食い違いがあるので、これ以上、政策全般を左右する党の役職に就けてはおけないが、タカ派の反発をおそれて野に放つこともできない。その意味で、経済安保大臣にうまく棚上げした格好だ。


新着レスの表示


名前: E-mail(省略可)

※書き込む際の注意事項はこちら

※画像アップローダーはこちら

(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)

掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板