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第47回衆議院議員総選挙(任期満了2016年)スレ
1
:
チバQ
:2013/03/29(金) 22:32:00
とは代表が立てないので、立てちゃいます。
第23回参院選(2013年)
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1279062373/l50
第46回総選挙(2012年)
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1252036284/l50
第45回総選挙(2009年)
その2
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1240552224/l30
その1
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1146286762/l30
第44回総選挙スレ(2005年)
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1089950050/l30
1504
:
チバQ
:2014/11/30(日) 17:20:07
http://www.yomiuri.co.jp/election/shugiin/2014/feature/20141127-OYT8T50020.html
政治の現場・直前ルポ
〈4〉「橋下人気」地元で健在
2014年11月27日 09時00分
大阪3区・幻の維新「包囲網」
曇り空とは裏腹に、「台風一過」のような晴れ晴れとした表情だった。
「私の相手になろうかという方が、出馬を断念することになった」
26日午後、大阪市住之江区の市営住宅前で街頭演説した公明党大阪府本部代表、佐藤茂樹の語り口は、数日前までの絶叫調とは打って変わり、終始落ち着いたものだった。
口調が和らいだ理由は、出馬の構えを見せていた維新の党共同代表の橋下徹が23日、不出馬を表明したためだ。かつての勢いを失ったとはいえ、大阪市長を兼務する橋下の人気は地元では脅威だ。共産党の渡部結との一騎打ちの構図が固まり、佐藤の心境に変化が生まれたのは間違いない。
そもそも、橋下が出馬を考えたのは、看板政策である大阪都構想をめぐる公明党への「遺恨」による。
2012年の前回衆院選で、日本維新の会(現維新の党)は、都構想への協力を得るため、公明党が候補を擁立してきた大阪と兵庫の計6選挙区に維新候補を立てず、橋下自身も佐藤ら公明党候補の応援に入った。
ところが、公明党はその後、都構想を進める橋下の手法が強引だとして反対に転じ、都構想は暗礁に乗り上げた。激怒した橋下は今回、6選挙区に対抗馬を立てる方針を表明し、自らも出馬に向けてポスターや選挙カーの手配を進めた。
公明党の危機感は並大抵ではなかった。大阪・兵庫の6選挙区は「常勝関西」の異名を取る地元創価学会の強固な集票力に支えられた金城湯池だ。しかし、民主党が政権交代を果たした09年衆院選では全選挙区を落とす不覚を取った。「橋下旋風」が吹けば、「悪夢の再来」(党関係者)となりかねない。
何としても議席を死守したい公明党は一時、維新側との協議を通じた「衝突回避」も検討したが、地元議員らは「今さら維新と手は結べない」と反発を強め、立ち消えとなった。橋下が出馬した場合は、全国の党所属議員を挙げて総力戦で挑む腹を固めていた。
佐藤は21日の衆院解散後、すぐさま大阪に戻った。本会議場で万歳三唱をした約4時間後には街頭に立ち、「常勝の源流、大阪3区の牙城を守らせてください」と声を張り上げた。
市議レベルでは「橋下包囲網」づくりも模索した。公明党市議団幹部は今月中旬、共産党市議団幹部にひそかに会い、「橋下が出てきたら、候補取り下げをお願いできないか」と打診した。両党は全国的には対立することが多いが、大阪では「反橋下」の立場で一定の信頼関係がある。共産側は応じなかったが、「『反維新』キャンペーンを展開する」と共闘を約束した。民主党の有力市議も「結束して橋下と勝負しよう」と包囲網の輪に加わった。
「大阪のためになると判断した。出ないという選択肢がベストだ」
橋下自身は、不出馬の理由について、そう語るだけだ。公明党への遺恨が消えたわけではなく、今後、どんな動きに出るのか読めない部分もある。ただ、不出馬という転機を迎え、「維新の勢いはしぼむ一方だ」(公明党市議団幹部)との楽観論が広がっている。
1505
:
チバQ
:2014/11/30(日) 17:20:30
大阪2区・知名度頼みの「国替え」
維新の党の椎木保は25日午後、大阪市阿倍野区で初めてマイクを握った。
「橋下徹と心中する覚悟で、国政に取り組む」
約35分間の街頭演説で、自分の名前を売り込む代わりに、「橋下」を16回も連呼した。期待された橋下の国政転身は見送られたが、縁もゆかりもない大阪では、その知名度が頼りだ。
民主党と候補者をすみ分ける選挙区調整のため、千葉13区から大阪2区への「国替え」が党から打診されたのは6日前。大阪入り後はホテル暮らしを続け、名刺には「千葉県総支部代表」の肩書が残る。
事務所は、維新の大阪市議から間借りした。選挙区内に9人いる維新の地方議員がサポート役となり、急ピッチで準備を進める。
対する自民党の防衛副大臣・左藤章は前回、維新旋風が吹いた大阪でも選挙区を勝ち上がった強敵だ。苦戦は必至だが、椎木は悲壮な決意を固めている。
「橋下さんの発信力で国会議員にしてもらった。どこで出ても、橋下維新のために捨て石になる思いだ」
(西山幸太郎、大阪社会部 上村真也)=本文は敬称略
予想の顔ぶれ
◇大阪3区◇大阪市大正・住吉・西成区など
佐藤茂樹55公前《7》
渡部結33共新
◇大阪2区◇大阪市阿倍野・東住吉・平野区
左藤章63自前《3》
椎木保48維前《1》
山本陽子60共新
(読売新聞社調べ。解散時の衆院の党派勢力順)
2014年11月27日 09時00分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
1506
:
チバQ
:2014/11/30(日) 17:21:35
http://www.yomiuri.co.jp/election/shugiin/2014/feature/20141128-OYT8T50025.html
政治の現場・直前ルポ
〈5〉民・維「恨み」超え握手
2014年11月28日 09時00分
熊本1区・前回の「共倒れ」反省
戦国武将・加藤清正が築いた名城・熊本城にほど近い熊本市中心部のホテルで今月22日、維新の党代表代行の松野頼久が自らの後援会幹部らによる選挙対策会議を開いた。駆けつけた民主党熊本県連代表で県議の鎌田聡がマイクを握った。
「前回の得票は松野頼久が6万6195、民主党が2万8229。相手(自民党)が9万4368で、相手を勝たせてしまった」
鎌田は、前回選挙の衆院熊本1区で、松野と民主党候補の得票を足せば、わずか56票差ながらも、当選した自民党の木原稔を上回ったことを強調した。さらに、「先ほど、民主党県連として松野氏を支持すると決定した。色々なことはのみ込んで、力を合わせたい」と報告すると、会場から大きな拍手がわき起こった。
鎌田がいう「色々なこと」とは、松野が2012年9月に民主党へ離党届を出し、維新の党の前身・日本維新の会の結成に参画したことを指す。当時は飛ぶ鳥を落とす勢いだった維新の会の国会議員団代表に就任。華やかな転身を果たした。政権末期だった民主党からは「一番つらい時に党を捨てるのか」との恨み節が噴出し、松野は除籍(除名)された。
松野は選対会議のあいさつで、「2年前は政党を移動した真意を皆さんに伝えきれなかった」と神妙な様子だった。選対会議に先立つ熊本県庁での記者会見では、「消費増税に納得できず離党した。決して、民主党に背を向けたことはない」と釈明した。
松野に対するわだかまりが消えたわけではない。ただ、松野支援を決めた22日の熊本県連の会合では、「党を出て行った人を支援するのはいかがなもんか」などと慎重論は出たものの、大きな反対論はなかった。連合熊本には、維新の党共同代表の橋下徹が公務員労組への批判を繰り返していることから、「連日、組合批判をされれば面白くない」(幹部)との不満もくすぶるが、26日の執行委員会で松野支援を決めた。
民主、維新両党には、前回選挙で多くの党が候補者を乱立させ、自民、公明両党を利したことへの反省がある。民主党は、熊本県内の全5小選挙区で候補を擁立できていないという苦しい事情も大きく影響した。
今月17日朝、松野は熊本市内の鎌田の事務所を訪ねていた。
松野は「野党が一つにならないと厳しい。支援をいただきたい」と頭を下げた。
鎌田は「党を出て行かれた方へのアレルギーは一部にありますよ」と指摘しながらも、会談の最後に、「頑張りましょう」と手を差し出し、固い握手を交わした。
1507
:
チバQ
:2014/11/30(日) 17:21:56
大阪10区・協力「聞いたことない」
維新の党の「総本山」である大阪府では、維新が目指す「大阪都構想」に民主党府連が反対していることもあり、両党は激しい火花を散らす。
今月16日朝、大阪府島本町の役場前に、真っ赤なマフラーを首からかけた維新の党の松浪健太が現れた。マフラーは、日本維新の会から次世代の党に移った参院議員アントニオ猪木から贈られたもので、「闘魂」のサイン入りだ。
松浪の目当ては、町の一大イベント「町農林業祭」の野菜の即売会などに集まる大勢の客だ。松浪は長蛇の列の先頭から順に、笑顔で握手を始めた。
数分後、ピンク色のマフラーを巻いた民主党の辻元清美も到着。同じように握手を始め、途中、松浪に追いついたが、互いに言葉を交わすことはなかった。
辻元と松浪は2005年以降の3回の衆院選を戦い、松浪、辻元、松浪と交互に小選挙区で当選を果たしてきた因縁のライバルだ。辻元は民主と維新の選挙協力について、「大阪は対象外。今まで通りですわ」と公言し、松浪も周囲に「選挙協力なんて聞いたことない」と語り、双方一歩も譲らない。松浪が地元を回れば「辻元を落としてや」と声をかけられ、辻元の事務所には「選挙区調整なんかしたらあかんで」と激励の電話が相次ぐなど、支持者も熱を帯びている。
(海谷道隆、熊本支局 帆足英夫)=本文は敬称略
予想の顔ぶれ
◇熊本1区◇熊本市東、中央・西・北区の一部
木原稔45自前《2》
松野頼久54維前《5》
高本征尚29共新
◇大阪10区◇高槻市、島本町
大隈和英45自新
辻元清美54民前《5》
松浪健太43維前《4》
浅沼和仁53共新
(読売新聞社調べ。解散時の衆院の党派勢力順)
2014年11月28日 09時00分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
1508
:
チバQ
:2014/11/30(日) 17:22:16
http://www.yomiuri.co.jp/election/shugiin/2014/feature/20141129-OYT8T50006.html
政治の現場・直前ルポ
〈6〉雪辱期す民主ベテラン
2014年11月29日 10時00分
大阪12区・党名出さずアピール
選挙準備の遅れが目立つ民主党の中にも、今回の選挙を歓迎する向きもある。2012年に落選し、返り咲きを狙うベテランだ。
「アベノミクスにストップをかけることが衆院選の最大の目的だ。今度こそ、今度こそ、全力で取り組んでまいります」
元総務相・樽床伸二は28日午前、大阪・四條畷市の住宅街に立った。約10分間の演説では、もちろん自分の名前をアピールしたが、「民主党」の党名を口にすることはなかった。
樽床は民主党政権時代、「次代のホープ」ともてはやされた。10年の代表選に出馬したほか、国会対策委員長や総務相を歴任。岡田克也、枝野幸男、前原誠司らと並び、党を引っ張る「民主党7奉行」の一人に数えられた。しかし、7奉行のうち今回出馬を見送った仙谷由人と、樽床は12年に落選。樽床の得票は大阪12区の3番手で、みんなの党の新人にも敗れるという無残な結果だった。
樽床が落選後、行く先々で渡している名刺の表には、「樽床伸二」の名前だけが印刷され、「民主党」も「元総務相」の文字もない。離党したわけではないが、維新の党のお膝元・大阪で、民主党の看板を強調するのは、マイナスに作用する可能性がある。「樽床党」と呼ばれる熱心な支持者を増やした方がいいとの判断からだ。
樽床は05年の「郵政選挙」でも落選を経験した。12区は住宅街が多く、無党派層に左右されやすい。樽床も、小選挙区制の「振り子」に苦労している一人だ。
維新は25日、12区に党職員だった新人を擁立した。樽床陣営は「今回も厳しいのは事実。落選中に積み重ねた活動を信じるしかない」と悲壮感を漂わせている。樽床が選挙中に貼る予定のポスターには、「捲土けんど重来」の4文字が躍っている。
1509
:
チバQ
:2014/11/30(日) 17:22:39
神奈川10区・逆風「2年前よりまし」
1日平均約19万7000人が利用するJR川崎駅(川崎市)。平日朝は、神奈川10区の各党にとって街頭活動を行うには格好の場だ。各党は「月曜は社民、火曜は自民……」といった具合に使う日を分ける「紳士協定」を結んでいる。
27日の木曜は、民主党の日だ。前財務相の城島光力は、「城島です」「城島です」とあいさつしながら、改札に急ぐ通勤客ら一人ひとりにビラを差し出した。しかし、受け取ってくれるのは、30〜40人に1人程度しかいない。
「まだ逆風だね。それでも、2年前に比べればましだよ」と語る。
前回衆院選で、城島は街頭で通行人から「死ね」「裏切り者」といった罵声を浴びせられた。傘で殴りかかられたこともあった。結局、大差で敗れ、比例復活もできなかった。現職財務相の落選は異例だった。
落選後、家族からは「もう政治家はやめてほしい」と頼まれたが、城島は「次がラストチャンス」と決め、借金をしながら事務所を維持してきた。
「解散風」が吹き始めて以降、城島を支持する食品関係の労組などは活発に動き出したが、雌雄を決するのは、前回は候補を擁立したが、今回は見送る維新の党(前身・日本維新の会)と、解党したみんなの党の票の行方とみられている。両党は前回、計8万8000票を獲得した。今回は自民、民主、共産の三つどもえとなりそうだ。
城島は05年の「郵政選挙」で東京13区から出馬し、落選を経験した。09年衆院選は、党の指示で「国替え」した結果、返り咲いた。城島陣営は「城島の生き死には、今の民主党が『非自民』の受け皿として認知されているかどうかにかかっている」とみている。
(羽尻拓史、東慶一郎、川崎支局 樽田直樹)=本文は敬称略
予想の顔ぶれ
◇大阪12区◇寝屋川市、大東市、四條畷市
北川知克63自前《4》
樽床伸二55民元《5》
堅田壮一郎28維新
吉井芳子52共新
◇神奈川10区◇川崎市川崎・幸区、中原区の一部
田中和徳65自前《6》
城島光力67民元《4》
中野智裕56共新
(読売新聞社調べ。解散時の衆院の党派勢力順)
1510
:
チバQ
:2014/11/30(日) 17:23:14
政治の現場・直前ルポ
〈7〉確執10年 分断の自民
2014年11月30日 10時00分
山梨2区・公認騒動 「4度目」対決
衆院山梨2区で、自民党の堀内詔子と、自民党への復党を目指す無所属の長崎幸太郎が、激しいつばぜり合いを演じている。
「自民党が山梨2区で唯一公認したのは堀内詔子だ。選挙が始まれば、我が党の正規軍が応援に入らせていただきたい」
27日夜、山梨県富士吉田市の市民会館で開かれた堀内の総決起集会で、党選挙対策委員長の茂木敏充が声に力を込めた。会場は、支持者約1000人の熱気であふれ、上着を脱いだ茂木は、シャツの袖をまくった。
マイクを引き継いだ堀内は、「たとえば幼児保育の問題。女性がもっと声を上げ、政策に届かせることが出来ればもっと踏み込んだ解決ができる」と訴え、「女性候補」であることを前面に打ち出した。
定数1の小選挙区で、茂木があえて「唯一公認した」と強調したのは、自民党に極めて近い位置にいながら無所属出馬する長崎を意識してのことだ。
長崎は2005年衆院選の初当選から09年まで、自民党に所属していた。現在も、党総務会長の二階俊博が率いる二階派に「特別会員」として参加し、復党の機会をうかがっている。茂木の「正規軍」という言葉には、長崎を支援するのは「反党行為」であるとのけん制が込められている。
29日夜、長崎は同県大月市の市民会館大ホールで総決起集会を開いた。応援に駆けつけたのは二階だった。
「山梨県から出すとすれば、この人以外いないじゃないか。自民党公認だとか公認でないとか、そんな小さなことはどっちでもいいじゃないですか」
二階が、「反党行為」など意に介さないかのように声を張り上げると、約1000人の支持者から割れるような拍手が起きた。
続けて、長崎は「集大成の選挙にしたい。もうそろそろ終止符を打たなければいけない」と、堀内との対決に決着をつける考えを強調した。
両者の確執は、郵政民営化が最大の争点となった05年の衆院選までさかのぼる。長崎は、郵政民営化に反対した元総務会長の堀内光雄への「刺客」として、旧2区に送り込まれた。無所属となった堀内光雄が選挙区で当選し、長崎は比例復活を果たした。
光雄は第1次安倍政権で復党し、09年衆院選では長崎から公認の座を奪い返す。納得のいかない長崎は無所属で出馬するも落選。12年の前回衆院選は、光雄の後継で長男の妻の詔子が党公認で立候補したが、今度は無所属の長崎が勝利し、詔子は比例復活した。
小選挙区の「0増5減」で山梨県の選挙区が3から2に減った今回の衆院選で、「堀内家」と長崎は戦いの場を新2区に移し、4回目の対決をすることになる。
党山梨県連も、堀内に近い執行部と長崎の支持者が多い反執行部とに分かれて、何かと反目を続けている。県議会の県議団も2会派に割れており、党本部も「山梨は真っ二つでどうにもならない」(幹部)と、悩みの種だ。元自民党副総裁の金丸信を生んだ固い保守地盤を持つ山梨は、長年、自民党内の激しい政争が続いてきた土地柄でもある。
党執行部の一人は10月末、長崎に対し、来年1月の山梨県知事選への出馬を打診した。「長崎が知事、堀内が衆院議員」とすみ分けることで、県連を巻き込んだ長年の対立に終止符を打つ「円満解決」の妙案にも見えた。だが、長崎は「とても勝てる状況ではない」と固辞した。長崎としては、堀内支持派からの支援が確実でない以上、乗れない話だった。
12月2日の衆院選公示が近づくにつれ、両陣営の対立は激しさを増している。
堀内支持派の県議で党県連幹事長の皆川巌は「長崎を支援した党幹部には厳しい処分を要請する」と周囲に語り、強気の構えだ。
一方の長崎陣営の県議は、こう息巻く。
「大差をつけて勝利し、堀内の比例復活を阻止する。そうすれば、今後、自民党公認候補になるのは長崎だ」
(前田毅郎、甲府支局 久保拓)(おわり)=本文は敬称略
予想の顔ぶれ
◇山梨2区◇富士吉田市、都留市、山梨市など
堀内詔子49自前《1》
秋山晃一61共新
長崎幸太郎46無前《2》
(読売新聞社調べ。解散時の衆院の党派勢力順)
1511
:
チバQ
:2014/11/30(日) 17:25:20
北海道
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141127ddlk01010196000c.html
2014衆院選:12選挙区情勢/1 /北海道
毎日新聞 2014年11月27日 地方版
安倍晋三首相が「アベノミクス解散」と銘打ち仕掛けた12月14日投開票の衆院選。同2日の公示まで1週間を切り、各党とも決戦に向け準備を急ぐ。道内では前回2012年の衆院選で全小選挙区を独占した自民、公明の牙城に、野党が挑む。12選挙区の情勢を報告する。
◆1区 札幌市中央・南・西区
◇自民対民主の対決軸
「前回は相手が転んだだけ。今回対抗するのは並大抵ではない」。自民前職の船橋利実氏は23日にあった事務所開きで危機感をあらわにした。
道1区は高い知名度を誇る民主前職の横路孝弘氏が当選を重ねる「民主の牙城」。だが前回は候補者5人が乱立。民主への逆風もあり、北見市選出の道議から落下傘候補として初出馬した船橋氏が辛勝、横路氏は比例代表で復活当選した。今回は民主と大地が協力態勢を構築し、前回ほど自民への追い風もないとみられる。
「安倍政権の2年間で暮らしは疲弊し、民主主義は危機にさらされた」。横路氏は24日、札幌市西区の街頭で声を張り上げた。アベノミクス批判を軸に政権批判を強め、反自民票の取り込みを狙う。
共産新人の野呂田博之氏は原発再稼働や消費増税に明確な反対姿勢を示し、無党派層の票を掘り起こしたい構え。
当初は道10区から維新公認で出馬する予定だった新人の大竹智和氏(37)は前回に続き道1区への変更を表明。「自民も民主も嫌という声を取り込みたい」と意気込むが、道内では民主と維新の候補者調整が難航しており、維新本部は扱いを保留している。【山下智恵】
◆2区 札幌市北・東区
◇民主・維新協力破談か
不出馬を表明した民主元職の三井辨雄(わきお)氏(72)が、過去に道2区で出馬したことのある維新元職の松木謙公氏を後継指名した。全国的に民主と維新の候補者調整が進む中、松木氏と自民前職の吉川貴盛氏との対決構図を描こうとしたが、民主道連は「維新とは共闘できない」として新人の池田真紀氏を擁立した。
「野党団結のため我々も知恵を出す。時間がほしい」。三井氏の後援会は26日、横路孝弘・民主道連代表に野党候補の一本化を申し入れたが、道連の意向は固い。民主2区総支部関係者は池田氏について「松木氏と吉川氏に勝てる候補は、女性で福祉に詳しい池田氏しかいない」と自信をのぞかせる。池田氏は民主本部の公認が得られず、無所属で出馬する意向だ。
前回は民主と維新、みんながそれぞれ候補者を出し、合計得票数が吉川氏を4000票以上、上回った。候補が乱立するほど自民は有利とされるが、吉川陣営の関係者は「『アベノミクス解散』の意義が支持者に伝わっていない。相手陣営への批判より丁寧な説明に重きを置く」と引き締めを図る。共産新人の金倉昌俊氏は安倍政権の経済政策に批判を強め、支持拡大を目指す。【久野華代】
1512
:
チバQ
:2014/11/30(日) 17:25:40
◆3区 札幌市白石・豊平・清田区
◇前職2氏が競り合う
自民と民主が毎回競り合ってきた激戦区。過去4回の結果は2勝2敗。政権交代への期待が高まった09年には民主のベテラン、荒井聡氏が自民候補に大差で勝利した。しかし民主への逆風が吹き荒れた前回は大地や維新も候補を擁立したこともあり、自民新人の高木宏寿氏が制した。
高木氏は初当選から約2年で再び選挙を迎え、地盤固めが万全とはいえないという。前回ほど自民に追い風がない中、「この2年間の実績を訴えていく」と言い、名前が浸透していない白石区と清田区に力を入れる方針。
一方、荒井氏は前回、比例復活で6回目の当選を果たした。今夏、地域の約30の後援会組織を回り、集団的自衛権などをテーマに国政報告会を重ねた。「かなり浸透してきていると思う」と手応えを感じている。アベノミクスへの批判など経済政策や安全保障問題を訴えるという。
前回、候補者5人が乱立した中で初出馬で3位にくい込んだ維新新人の小和田康文氏は、経済政策と地方分権を中心に2大政党との違いを訴えたいとしている。共産は新人の吉岡弘子氏を擁立。消費増税の中止や集団的自衛権行使容認反対などを掲げる。【三股智子】=つづく
==============
■立候補予定者
◇1区
船橋利実 54 [元]道議 (1)自前
横路孝弘 73 [元]衆院議長 (11)民前
野呂田博之 56 党地区副委長 共新
◇2区
吉川貴盛 64 [元]副農相 (4)自前
松木謙公 55 [元]農水政務官 (3)維元
金倉昌俊 40 党地区委員長 共新
池田真紀 42 社会福祉士 無新
◇3区
高木宏寿 54 [元]道議 (1)自前
荒井聡 68 [元]国家戦略相 (6)民前
小和田康文 44 行政書士 維新
吉岡弘子 63 党地区委員 共新
※26日現在、毎日新聞社調べ。氏名、年齢(27日現在)、職業・肩書、当選回数、政党名、前職・元職・新人の区別の順
1513
:
チバQ
:2014/11/30(日) 17:26:46
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141128ddlk01010252000c.html
2014衆院選:12選挙区情勢/2 /北海道
毎日新聞 2014年11月28日 地方版
◆4区 札幌市手稲区、後志管内
◇民主元職、奪還狙う
「後志の皆さんからも、手稲や小樽の方たちに声をかけてもらいたい」。自民前職の中村裕之氏は23日、地元・余市町の事務所開きで、後志地方の支援者を前に訴えた。
道横断道・余市−共和インターチェンジ間の着工決定など実績を強調する中村氏だが、鍵となるのは有権者が多い手稲など都市部の票だ。自民道連幹部は「手稲でどれだけ相手の票を奪えるかが勝負だ」と話す。
一方、民主元職の鉢呂吉雄氏は今回の選挙を「最大のチャンス」と位置づける。朝は手稲区や小樽市の駅前で街頭演説、その後は街宣車で街中を回ったり、企業訪問したりするなど「どぶ板選挙」を展開している。
7期通算22年のベテランだが、前回、落選した後は支援者や企業など地元回りを精力的にこなした。鉢呂氏は「地元経済が疲弊しているとよく分かった。前回とは比べものにならないほど民主への期待を感じる」と自信をみせる。
共産新人の酒井隆裕氏は北海道電力泊原発を抱える選挙区だけに、原発再稼働に反対姿勢を鮮明にする。小樽を中心に街頭に立ち浸透を図っている。【遠藤修平】
◆5区札幌市厚別区、石狩管内
◇自民重鎮に民主挑む
「今回は自分で選挙区を回って活動できると考えています」。12選を目指す自民の重鎮、町村信孝氏は前回、体調不良で自ら選挙活動ができなかったが、今回は回復ぶりをアピールする。
11月は道内外の集会を精力的に回り、陣営からも「無理はさせられないが、今回は安心して選挙に臨める」と安堵(あんど)の声も。派閥の領袖(りょうしゅう)だけに、選挙期間中は他陣営の応援に回る機会が増えるが、その間は道議や各市町村議がフル稼働し、本人が不在がちの地盤を引き締める。
「今回の選挙は安倍政権の経済政策を続けるか止めるのかが争点になる選挙です」。民主新人の勝部賢志氏は24日に札幌市厚別区で聴衆に訴えかけた。総支部長の不在が長く続き、道連幹事長を務める自身が道議を辞して挑むことになった。ただ、ある民主市議が「地盤の江別市外に出れば、勝部と言う名は誰も知らない」と指摘するように、出馬表明が遅れたこともあり、知名度が高くないのが大きな課題だ。活動量を増やして本人が前面に出て、遅れを挽回する狙い。
共産は前回に続き、新人の鈴木龍次氏を擁立。早朝のつじ立ちを繰り返しており、党の政策の浸透を図る。【野原寛史】
1514
:
チバQ
:2014/11/30(日) 17:27:08
◆6区上川管内の一部
◇自・民、3度目の対決
自民前職の今津寛氏と民主元職の佐々木隆博氏は過去、風を交互に受けて1勝1敗。3度目の対決となる。最大票田の旭川市では今月あった市長選で民主推薦の西川将人市長が自民推薦の前道議を破って3選を果たしただけに、両陣営は今回の衆院選での風向きをさぐっている。
22日にあった佐々木氏の事務所開きには、西川市長も姿を見せた。陣営は連合や農民連盟など市長選の実働部隊と重なるだけに、「激戦を制した流れを生かす」と意気込む。
今津氏も23日に事務所開きをしたが、「アベノミクスの効果が地方に届いていない中での厳しい選挙」と危惧する声が相次いだ。だが自民の支持率は依然高く、経済界を中心に保守地盤は強固だ。
共産新人の荻生和敏氏は自・民対決による埋没を警戒。24日に事務所開きを行い、与党の自公だけでなく、消費増税や環太平洋パートナーシップ協定(TPP)参加への道筋を付けたとして民主批判も展開する。
鍵を握るのが、みんなと大地の動向だ。みんなは前回、公認候補が5万票近くを獲得したが解党した。大地は09年は佐々木氏、12年は今津氏を推薦。今津陣営は今回も支援を期待したが、大地が民主との選挙協力を結んだことに落胆を隠さず、佐々木陣営は胸をなでおろす。【横田信行】=つづく
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■立候補予定者
◇4区
中村裕之 53 [元]道議 (1)自前
鉢呂吉雄 66 [元]経産相 (7)民元
酒井隆裕 40 党地区委員 共新
◇5区
町村信孝 70 [元]官房長官 (11)自前
勝部賢志 55 党道幹事長 民新
鈴木龍次 54 党地区委員長 共新
◇6区
今津寛 68 党安保調会長 (6)自前
佐々木隆博 65 [元]副農相 (2)民元
荻生和敏 65 党道委員 共新
※27日現在、毎日新聞社調べ。氏名、年齢(28日現在)、職業・肩書、当選回数、政党名、前職・元職・新人の区別の順
1515
:
チバQ
:2014/11/30(日) 17:27:22
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141129ddlk01010178000c.html
2014衆院選:12選挙区情勢/3 /北海道
毎日新聞 2014年11月29日 地方版
◆7区 釧路、根室管内
◇自民道会長に民・大共闘
「白黒をはっきりつけたい」。25日に開かれた後援会の事務所開きで、3選を目指す自民前職の伊東良孝氏は言い切った。民主が政権を取った09年の衆院選で初当選。自民で唯一、小選挙区で勝利し、1年生議員では異例の道連会長に就任した。釧路市議、道議、釧路市長の経験を生かし、地方自治に精通した政策通としての存在感を増している。
前回は大地前職の鈴木貴子氏に約2万2000票差をつけた。だが、今回は民主と大地が共闘して挑んでくる。前回3位だった民主候補との得票を合わせると互角になるため、陣営は危機感を募らせている。
前回、約5万1000票を獲得したものの落選した鈴木氏は、比例代表で復活当選した石川知裕氏の辞職に伴い繰り上げで当選。その後は大地唯一の国会議員として毎週末、地元に戻って活動を続けてきた。今回は民主の公認候補として出馬する。鈴木氏は「今は(民主と)考えや思いが合致している」と訴えるが、支援者の一部からは「筋が通らない」との声もある。
共産新人の石川明美氏は1996年に続く2回目の挑戦。消費増税の中止や原発再稼働の反対などを訴える。【近藤卓資】
◆8区 渡島、檜山管内
◇民主、議席奪還めざす
「2年間の政治活動を評価していただく選挙。命がけで制したい」。函館市で23日にあった事務所開きで、自民前職の前田一男氏は約500人の支持者を前に頭を下げた。
前回、佐藤孝行派、阿部文男派(いずれも故人)で分裂していた保守層をまとめて初当選。休眠状態だった党の地方組織を再建し、地域のイベントにまめに顔を出した。安倍晋三首相を迎えた27日の決起集会では「アベノミクスを成功させて国全体の税収を上げ、思い切った地方創生を行いたい」と訴えた。
民主元職の逢坂誠二氏は前回の落選から2年間、函館駅前などでほぼ毎朝、街宣活動を続けた。特定秘密保護法や原発再稼働など安倍政権の政策に批判の声を上げ、議席奪還をめざす。
16日に函館市であった連合の集会で、逢坂氏は「与党の議席は減るだろうが、減り方が少なければ集団的自衛権などの政策を進める口実にされる。しっかりとした勝ち方をしなければ」とあいさつした。
1516
:
チバQ
:2014/11/30(日) 17:28:45
道南の有権者が注目するのは青森県大間町で建設が進む大間原発。共産新人の原田有康氏を含め、立候補予定者3人とも反対の立場。候補予定者の所属政党が公約に示す原発政策も、有権者の投票行動に影響を及ぼしそうだ。【鈴木勝一】
◆9区 胆振、日高管内
◇自民前職に民・共挑む
鳩山由紀夫元首相の引退に伴い新人対決となった前回選挙を制した自民前職の堀井学氏に、民主元職の山岡達丸氏と共産新人の工藤良一氏が挑む。
堀井氏は2年間の実績を掲げて地域を回り、企業や経済団体への浸透を図る。23日に苫小牧市であった事務所開きでは「アベノミクスの経済成長戦略が北海道に届くように頑張る」と力を込めた。
鳩山氏の引退で前回短期決戦に挑んだ山岡氏は、知名度不足に泣いた。今回は労組など組織票を固める一方、支援企業や団体を足しげく訪ねて支持拡大を目指す。「街頭演説では足を止めてくれる人が確実に増えた」と陣営は手応えを感じている。「灯油値上がりなど暮らしを置き去りにした政治を問いたい」という。選対には旧鳩山後援会幹部も名を連ねて支持層の掘り起こしを図る。
苫小牧地区労連議長などを務めた工藤氏は、6月の苫小牧市長選に立候補し、共産の基礎票の2倍以上を獲得した。今回も「脱原発や集団的自衛権など、私たちの暮らしが危険にさらされている」と生活者の視点で訴え、支持拡大を図っている。【斎藤誠、横尾誠治】=つづく
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■立候補予定者
◇7区
伊東良孝 66 党道会長(2)自前
石川明美 63 党地区委員 共新
鈴木貴子 28 大地代表代理(1)民前
◇8区
前田一男 48 [元]松前町長(1)自前
逢坂誠二 55 [元]首相補佐官(2)民元
原田有康 66 [元]戸井町議 共新
◇9区
堀井学 42 [元]道議(1)自前
山岡達丸 35 [元]NHK記者(1)民元
工藤良一 60 党9区役員 共新
※28日現在、毎日新聞社調べ。氏名、年齢(29日現在)、職業・肩書、当選回数、政党名、前職・元職・新人の区別の順。
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:
チバQ
:2014/11/30(日) 17:29:19
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141130ddlk01010024000c.html
2014衆院選:12選挙区情勢/4止 /北海道
毎日新聞 2014年11月30日 地方版
◆10区 空知、留萌管内など
◇自公協力で3選めざす
3期目を目指す公明前職の稲津久氏は安倍晋三首相とのツーショット写真入りのポスターを張り出し、自公協力をアピールする。一方、前回議席を失った民主は候補者選考に難航した末、前回落選した小平忠正氏の元秘書で現在は徳永エリ参院議員の秘書を務める神谷裕氏を擁立することを決めた。
神谷氏は23日に立候補を表明。26日に民主の公認を得て、29日に事務所開きという、かつてないドタバタで短期決戦に臨む。どこまで名前を浸透できるかが鍵を握る。
稲津氏は前回、選挙区内の全市町村で民主候補を上回った得票数の上乗せを目指す。比例代表に回った自民前職の渡辺孝一氏(57)が同区からの出馬を検討していただけに、「他候補との差を広げ、大勝利を」と陣営は引き締める。26日には公明の山口那津男代表が空知入りした。
一方、小平氏の支持母体だった空知農民連合は神谷氏への支援を明確にせず、自主投票を決めた。幹部は「比例代表で渡辺氏を支援する以上、両てんびんはかけられない」と説明する。
前回も出馬した共産新人、木村賢治氏は党の政策を訴え、支持拡大を図る。【吉田競、渡部宏人】
◆11区 十勝管内
◇「中川王国」に民主挑む
「前回は挑戦者だったが、今回は2年間の実績が十勝の有権者に評価される戦い」。衆院解散の翌22日、早々と帯広市内で事務所開きを行った自民前職の中川郁子氏は、自身に言い聞かせるように「厳しい戦いになる」と繰り返した。
1期目としては異例の農水政務官に抜てきされ、「中川王国」と称される地盤を持つが、来春の道議選帯広市(定数3)で4氏が自民公認を申請し、漏れた2氏が無所属での出馬の意向を示すなど、足元では一枚岩とは言い難い不安材料を抱える。陣営幹部が「保守一丸」を強調する裏事情だ。
それ以上に厳しさを感じているのが民主陣営。前回は大地から立候補した石川知裕氏(41)を支援したが、政治資金規正法違反で有罪が確定し、3年間の公民権停止を受けた。今回、候補者選考に手間取り、道議だった三津丈夫氏に託すしかなかった。
三津陣営は選対本部長に石川氏の妻(30)を迎え、大地の協力を一層明確にすると同時に、求心力に期待を寄せる。
共産は新人の畑中庸助氏を擁立。安倍政権を批判し、無党派層の取り込みを図る。【鈴木斉】
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:
チバQ
:2014/11/30(日) 17:29:38
◆12区 宗谷の一部 オホーツク管内
◇再選狙う自民に女性
2期目を目指す自民前職の武部新氏は「地方の景気を回復させるためアベノミクスの第2幕として、もう一度我々に力を」と、批判も多い今回の衆院解散の大義を力説する。
民主は北見市議で新人の水上美華氏を擁立。候補者選考では党総支部代表の山崎摩耶氏(67)と、「山崎氏では戦えない」として連合が推す道議との間で調整が付かず、道連が「第三の候補」として水上氏を立てて収める形になった。
前回、大地との選挙協力が決裂し、惨敗につながったのに対し、今回は大地の推薦を獲得。出遅れに加え、北見市以外での知名度不足は否めないが、陣営は「いい戦いができる」と自信をみせる。
武部陣営も当初は「横綱相撲」との声さえ聞かれたが、「若さで挑戦」をキャッチフレーズにする水上氏の登場に「今まで戦ったことのないタイプ」と警戒する。共産は過去に2回立候補している新人の菅原誠氏を擁立。「安倍政権の暴走政治に審判を下すチャンス」と訴える。【山田泰雄】=おわり
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■立候補予定者
◇10区
神谷裕 46 参議員秘書 民新
稲津久 56 [元]農水政務官(2)公前
木村賢治 63 [元]夕張高教頭 共新
◇11区
中川郁子 55 農水政務官(1)自前
三津丈夫 68 [元]道議 民新
畑中庸助 63 党地区委員 共新
◇12区
武部新 44 党国際局次長(1)自前
水上美華 32 北見市議 民新
菅原誠 41 党地区副委長 共新
※29日現在、毎日新聞社調べ。氏名、年齢(30日現在)、職業・肩書、当選回数、政党名、前職・元職・新人の区別の順。
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チバQ
:2014/11/30(日) 18:06:09
福島
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141126ddlk07010381000c.html
2014衆院選:選挙区情勢 1区 野党乱立回避 民主、非自民票結集カギ /福島
毎日新聞 2014年11月26日 地方版
◇知事選「しこり」 盤石・自民に不安も
「(自民の立候補予定者は)3日前に事務所を構えたが、我々の候補は出馬表明したばかり。一歩も二歩も出遅れた感じだ」
民主新人の金子恵美氏(49)の立候補表明から4日後の24日、地元・伊達市であった金子氏の後援会の拡大役員会で、菅野庄一後援会長は短期決戦に焦燥感をのぞかせた。
金子氏は、元衆院議員の亡父・金子徳之介氏の地盤を引き継ぎ、2007年の参院選で初当選。民主党政権下で震災後は復興政務官として対応にあたったが、民主党への逆風を受け、昨年の参院選では落選した。
浪人中は家族の介護などもあって、金子氏も「組織作りをする時間がなかった」と悔やむ。そんな中、急転直下で決まった衆院解散。陣営は「(共産を除く対自民党勢力を)一本化しないと絶対に勝てない」と危機感を募らせた。12年の前回選では、民主の新人候補と、日本未来の党(当時)の石原洋三郎氏(41)が票を食い合い、いずれも敗れた経緯があるからだ。
今回も当初、石原氏は立候補に意欲を見せたが、公認を得ようとしていたみんなの党の解党が決まり、支持者らの説得もあって出馬を断念。石原氏の支持者の一人は「今回も(民主候補と石原氏が)2人出たのでは全然話にならない。『金子さんで』という声が支持者の中にあった」と明かす。
野党候補が乱立する構図は回避され、ある民主党関係者は「石原さんは『英断』した。水面下で協力を働きかけていく」と期待感を示す。ただ、石原氏は民主党に在籍していた12年、消費増税法案などに衆院採決で反対して除籍(除名)された経緯がある。民主党内には「石原票」がそのまま金子氏に流れるか疑問視する声もあり、どこまで非自民票を取り込めるかが鍵となる。
自民前職の亀岡偉民氏(59)は解散前日の20日に福島市に入り、拠点となる各地区の事務所開きや、決起大会の日時・場所、公示後の遊説方針を確認。選対に入った自民県議の一人は「こちらはもう体制は整っている」と余裕を見せる。
亀岡氏は1990年の初出馬以降、落選5回、当選2回の「苦労人」。浪人時代に後援会の組織づくりを地道に進めてきた。
不安材料は10月にあった知事選の影響。亀岡氏が推し、自民党県連でも一度擁立を決めた候補者が党本部の了解を得られず、出馬断念に追い込まれた。亀岡氏は「しこりはあるし、がっかりした人もたくさんいるが、それはそれ」と割り切るが、金子氏の陣営関係者は「知事選で自民に不信感の募った人を取り込みたい」と支持基盤の切り崩しを図る。
共産新人の党相馬地区原発被害対策委員長、渡部保子氏(72)は「福島の話は忘れられていくという時に、諦めずに原発のことを発信するのは大事」と話し、原発再稼働反対などを訴え支持を呼びかける。【小林洋子】
◇
12月2日の衆院選公示まで1週間を切った。政権の経済政策などが大きな争点となるが、県内外に12万人を超える避難者がいる福島では、震災と原発事故からの復興にかける有権者の思いは強い。山積する課題への対応を誰に委ねるのか。各選挙区の構図と情勢を探った。
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◆12年衆院選の得票◆
当 亀岡偉民 自元 121235
石原洋三郎 未前 50141
大場秀樹 民新 44599
渡部チイ子 共新 21896
1521
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チバQ
:2014/11/30(日) 18:06:57
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141127ddlk07010039000c.html
2014衆院選:選挙区情勢、2区 前回、非自民大敗 民主、一枚岩になれるか 郡山市長選敗戦、自民に懸念材料も /福島
毎日新聞 2014年11月27日 地方版
「アベノミクスは失敗か、成功か。日々の暮らしで答えを見つけ、選挙にぶつけてほしい。地域の声に耳を傾けて政治を進める」
民主新人の医師、岡部光規氏(46)は24日、郡山市のJR郡山駅前で出馬表明後初めて街頭に立った。スピーカーを肩にかけてマイクを握る。司会も応援弁士もおらず、聴衆はまばらだ。21日に公認が決まったばかりで、報道陣に配った名刺は4年前、民主公認で参院選に出馬した際に作ったものだった。「後援会を組織する時間すらない」(岡部氏)中で、短期決戦に臨む。
2年前の前回、県内全選挙区で独自候補を擁立した共産を除き、2区の非自民勢力は、民主、日本未来(当時)、維新の各党から候補が乱立、いずれも大敗した。今回は維新が擁立を見送ったため、自民前職に民主、共産が挑む構図となり、岡部氏の陣営は「非自民勢力を結集できる。脱原発グループとも連携し、支持を広げたい」ともくろむ。
だが、最大の焦点は、民主党が一枚岩になって選挙戦を展開できるかどうかだ。4年前の参院選で政権の座にあった民主は福島選挙区で2議席独占を狙い、現職の増子輝彦氏(67)に加え、公募に応じた岡部氏も擁立。増子氏はトップ当選、岡部氏は落選したが、関係者によると、両陣営は民主票、非自民票の奪い合いとなり、しこりが残ったとされる。
郡山市を中心とした2区を地盤とする増子氏は今回、県連側が推した岡部氏に同調せず、前二本松市長の擁立に動いた。これを受けて県連の下部組織である2区の総支部は前市長でまとまったが、党本部に公認申請する候補者を協議した21日の党県連常任幹事会は、2区総支部が岡部氏の擁立に反発して紛糾。評決まで取った揚げ句、2区総支部が結局、前市長の擁立を取り下げるという異例の展開をたどり、岡部氏に決まった。反自公を掲げる郡山市議は「自公政権を倒すために野党連携が進む中、民主が内輪もめしている場合ではない」と嘆く。
7選を目指す自民前職の根本匠氏(63)は、前復興相としての実績を強調。総決起大会を開くホテルの会場を素早く押さえるなど着々と準備を進める。24日に会見した根本氏は、消費増税を先送りし、今の時期に解散した自民に向かう風について「いろいろな意見がある。ひとくくりで風は表現しにくい」と淡々と述べた。
一方で、懸念材料となっているのが昨年4月の郡山市長選の結果だ。安倍晋三首相や根本氏との太いパイプを強調し、3選を狙った現職が落選。当時、安倍内閣の支持率が66%と高い中での敗戦だった。根本氏の陣営は「選挙は甘くない」と引き締めを図る。
前回に続いての挑戦となる共産新人で党郡山安達地区副委員長の平善彦氏(62)は遊説初日の23日、「安倍政権の暴走に審判をくだす絶好の機会」と抱負を語った。街頭では「民主や第三極には、自民との対決姿勢がない」と野党批判も繰り広げ、支持拡大を目指す。【浅田芳明】
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◆12年衆院選の得票◆
当 根本匠 自元 98913
緑川一徳 維新 27673
太田和美 未前 26821
斎藤康雄 民新 26208
平善彦 共新 10194
1522
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チバQ
:2014/11/30(日) 18:07:33
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141128ddlk07010038000c.html
2014衆院選:選挙区情勢、3区 毎回変わる自民候補 急な擁立、支持固め課題 民主、勝ち慣れの緩み警戒 /福島
毎日新聞 2014年11月28日 地方版
「はじめまして。よろしくお願いします」。自民党の県内の立候補予定者が顔をそろえた、25日の県連の選対本部事務所開き。細身のスーツに紺色のネクタイ姿で壇上に立った自民新人の上杉謙太郎氏(39)は、ほぼ初対面の県連の自民党員たちに初々しくあいさつした。
上杉氏の擁立が決まったのは、公示まで10日を切った23日。立候補会見には、3区からの出馬を断念した自民前職、菅野佐智子氏(61)も同席し、「まだ戦いたいという気持ちは正直あるが、若い人に引き継ぐのが党のためにも3区のためにも良いと判断した」と時折言葉を詰まらせ、悔しさをにじませた。
2012年の前回、自民党の候補者選びが進まない中で手を挙げ、急きょ出馬、比例復活当選を果たした菅野氏。今回も当初、立候補が既定路線とみられていた。しかし、前回のような追い風が期待できない中、自民党内に「比例復活すら危うい」との見方が広がり、菅野氏は「辞退」に追い込まれ比例東北ブロックに回った。
1996年の小選挙区制導入以降、3区では自民候補の顔ぶれが毎回変わっている。00年からは民主前職の玄葉光一郎氏(50)が5回連続で勝っており、自民党関係者は「(玄葉氏には)なかなか勝てない。みんな3区から出たくない」と打ち明ける。
そんな中、名乗りを上げた上杉氏は、3区を地盤とする荒井広幸参院議員(新党改革)の元秘書。前回は新党改革から比例東北ブロックに立候補したが落選。神奈川県出身で強固な地盤を持たず、選挙戦は自民党が全面的に担う。他党出身の「新顔」を急に担ぐことになった自民が、基盤を固め切れるかが課題だ。
これに対し、県内の立候補者で最多となる8選を目指す玄葉氏。直近の衆院選では5回連続で得票が10万票を超え、政権交代の風が吹いた09年には7割を超える得票率を挙げるなど、地盤は強固だ。選対関係者からは「10万票を下回るようでは、ある意味負けだ」との声も聞かれる。
外相だった前回は、選挙期間中に北朝鮮のミサイル発射の対応に追われ、数少ない地元入りの機会をキャンセルするなど、満足な選挙運動ができなかった。しかし、野党になったこの2年間は、選挙区内外に足しげく通えた自負がある。玄葉氏は「地道に足を運んだ分、皆さんが何を考えているかよく分かった」と支持の広がりに自信を見せる。
不安材料は、勝ち戦に慣れた選対本部の新陳代謝が思うように進まず、高齢化が進んでいることだ。5回目の本部長を務める前西郷村長の菊地国雄さん(73)は「選挙は『楽観ムード』が怖い。一度緩むと引き締めは容易ではない」と話す。
共産党は、党福島3区くらし・福祉対策委員長の横田洋子氏(56)を擁立。消費増税阻止や米価下落対策などを中心に「多くの国民の願いや希望がかなう政治をつくるために全力で頑張る」と支持拡大を図る。【高橋隆輔】
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◆12年衆院選の得票◆
当 玄葉光一郎 民前 107737
菅野佐智子 自新 48796
小山田智枝 共新 16313
1523
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チバQ
:2014/11/30(日) 18:08:12
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141129ddlk07010029000c.html
2014衆院選:選挙区情勢、4区 「恒三票」の行方 後継は維新、かすむ民主 連勝へ自民、「反発」狙う /福島
毎日新聞 2014年11月29日 地方版
「2年前の選挙でようやく自民の議席を取ることができた。この流れを止めずに、ぜひ『アベノミクス』を進化させて地方にも波及させてもらう」
23日、会津若松市であった自民前職、菅家一郎氏(59)の事務所開きで、選対副本部長を務める平出孝朗県議長が声を張り上げた。1996年の小選挙区制導入以降、2009年まで自民候補は民主党顧問の渡部恒三氏(82)の前に5連敗を喫した。渡部氏が引退した12年の前回、菅家氏は全国的な自民への追い風にも乗って初当選した。
来賓席には、会津地方の首長や議長らがずらり。菅家氏は「与党の会津の窓口として課題解決に取り組んできた」と強調した。「連勝」に向け、態勢は盤石にみえる。
しかし、陣営関係者は「楽な選挙じゃない」と口をそろえる。解散のタイミングに「支持者でもしらけムード」で、前回ほどの追い風が見込めない上、やはり気がかりは「恒三票」。ある市議は「会津は『党』より『人』で選ぶ。引退しても恒三先生の存在は大きい」と気を引き締める。
「俺が生きている限り応援する」と渡部氏の全面的な支援を受けるのが、維新前職の小熊慎司氏(46)。前回は菅家氏に敗れたが、比例復活当選した。解散翌日の22日、報道陣の取材に「恒三先生は党利党略でなく、会津、日本の未来を考えた大きな心で私を推した。それを担った私の責務は大きいと思う」と語り、後継者としての「自覚」を示した。
小熊氏は、自民優位の「一強他弱」の現状が「安倍政権の暴走を招いている」と主張。事務所の壁に掲げられた「新二大政党 日本と会津のために」の言葉には、渡部氏が民主党で実現しようとした「二大政党」を受け継ぐ思いも込められている。ただ、小熊氏は「非自民勢力の結集」を呼びかけるものの、実現は難しい情勢だ。
両陣営が動向を注視していた社民党は、維新との連携が「政策が違いすぎる」と念頭になく、26日に県連代表の小川右善氏(65)の擁立を決定した。小川氏は27日の出馬会見で「反原発を掲げてきた社民が福島で候補者を立てないわけにはいかない」と強調。社民党は前回失った比例東北ブロックでの1議席奪還が目標で、比例票を伸ばすためにも県連は党本部から小選挙区での擁立を求められていた。
民主党は維新との候補者調整もあり、渡部氏の牙城である4区で独自候補を立てるのを断念。ただ、民主の4区総支部内には小熊氏への支援に回る渡部氏への不満もくすぶる。ある民主関係者は「『恒三後援会=民主』と思ってもらっては困る」と反発を隠さない。4区総支部は26日、「個人の対応に任せる」と他党の候補の支援はせず、自主投票を決めた。
共産党は新人の田中和加子氏(58)を擁し、「消費増税は延期ではなく中止すべきだ」などと主張する。
「(小熊支持は)維新というより、非自民。常に政権を担当できる政党が2、3あって民主主義」と対自民勢力の確立を願う渡部氏。その思いと裏腹に、4区では野党票の分裂が危ぶまれている。
自民の菅家陣営は「恒三先生は脅威だが、反発もある」と離反票の取り込みをもくろむ。これに対し、小熊氏の支援者は「もし今回、自民に連勝を許せば、今後10年は独走されるかもしれない」と危機感を募らせる。【喜浦遊】
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◆12年衆院選の得票◆
当 菅家一郎 自新 71751
小熊慎司 維新 50036
小川右善 社新 15718
原田俊広 共新 8903
1524
:
チバQ
:2014/11/30(日) 18:09:30
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141130ddlk07010094000c.html
2014衆院選:選挙区情勢、5区 コスタリカ解消 公認争いで自民混乱 野党着々と支持拡大図る /福島
毎日新聞 2014年11月30日 地方版
「まさか、こんなことになるとは……」。衆院選公示まであと3日に迫った29日。いわき市内であった自民党いわき総支部の選対本部開設式に、県議や市議らに交じって5区(いわき市、双葉郡)の党公認の座を争う坂本剛二(70)と吉野正芳(66)の前職2氏の姿があった。本来なら公認候補があいさつし、一丸となって選挙戦をスタートさせる場。総支部長の青木稔・県議会副議長は、公認が決まらないままの選対本部発足に「前代未聞だよ」とため息をついた。
坂本、吉野両陣営にとっても想定外の事態だった。坂本氏はこの日、党いわき総支部の選対本部開設に先立ち、約1週間前に決めていた選挙事務所の開所式を開いたが、「公認が決まらず申し訳ない」とあいさつ。吉野氏も「前回(2012年)は公示5日前に公認が決まった。ここまで遅れるとは」と焦りの色を隠さなかった。
今回、公認争いを背景に自民党が第1次公認(25日発表)を見送った小選挙区は、5区のほか福岡1区と兵庫12区の計3つ。福岡と兵庫は派閥間の確執が背景にあるが、5区は同じ派閥(町村派)内の争いだ。しかも、中選挙区から小選挙区比例代表並立制に移行後の00年からは、坂本氏と吉野氏が小選挙区と比例代表を選挙ごとに交代する「コスタリカ方式」となったが、09年に同方式が解消されてからは選挙のたびに公認争いとなり、党本部に判断が委ねられてきた。
「正直、いつまでこんなことを続けるのかという気持ちだ」。自民党のある若手議員は、公認を一本化できない党や派閥、県連執行部に不満を抱く。「選挙のたびに両氏の支持者間に確執が顕在化する。結果、自民として一枚岩になれない」との思いがあるからだ。
ただ、「今回はこれまでより状況は複雑だ」と県連関係者は指摘する。「党本部は前回のような比例優遇枠に消極的なので、両陣営にとって公認獲得は政治生命をかけた戦いになっている」と言い、「来年は県議選もある。(5区内に選挙区のある)県議の多くは、地盤に坂本氏と吉野氏を支援する市議らが控えている。態度を明確にしにくい」と打ち明ける。
自民の混乱で選挙の構図が固まらない中、野党勢力は着々と支持拡大を図る。維新やみんななど候補者が6人もいた前回と違い、今回は自民を含め、民主前職の吉田泉氏(65)と共産新人の吉田英策氏(55)の計3人の戦いとなる見通しだ。
「自民党は完全にフリーズ状態。支持を拡大するチャンスだ」。29日朝、いわき市内であった民主の吉田氏の選挙事務所開設式で幹部がげきを飛ばした。吉田氏も「2年続いた安倍政権の評価が問われる選挙だ」とあいさつ。前回衆院選で約7000票差の次点で落選、比例復活した経緯に触れ、5区奪還に闘志を燃やした。吉田氏の後援会幹部は「(前回衆院選で)維新やみんなの候補者が得た票をどこまで取り込めるかが勝負だ」と戦術を練る。
共産の吉田氏も、街頭演説を中心に事実上の選挙活動に突入している。「足を止める人が増え、『頑張って』と声をかけてくれる。安倍政権への不満は確実に高まっている」と手応えを語った。【栗田慎一】
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◆12年衆院選の得票◆
当 坂本剛二 自元 61440
吉田泉 民前 54497
宇佐美登 維元 26299
吉田英策 共新 16479
菅本和雅 み新 10177
松本喜一 未新 6937
1525
:
チバQ
:2014/11/30(日) 18:11:32
青森
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141128ddlk02010186000c.html
急戦:2014衆院選・青森/上 「焦土状態」の野党 民主と離党組に「遺恨」 共産、立ち上がり早く /青森
毎日新聞 2014年11月28日 地方版
25日夜、県内の各報道機関に1枚のファクスが届いた。生活の党県連の平山幸司代表が、党本部の小沢一郎代表が求めていた比例東北ブロックでの衆院選立候補を断り、青森1区で維新の党公認の升田世喜男氏を「自主的に応援する」と表明する内容だった。記者会見は開かれなかった。
平山氏は2007年の参院選青森選挙区で30万票以上を獲得し、民主党公認で初当選。自民党現職を5万票以上突き放す快勝で、県内選挙区に基盤を持つ国会議員が民主4人、自民4人と並んだ。民主党が09年に政権を奪取した衆院選では1区で民主公認が勝利し、残り3選挙区でも民主公認が比例復活。県選出国会議員は民主6人、自民3人となった。
しかし、その後の民主は中央の内紛を反映して離党者が続出。12年衆院選と13年参院選は四分五裂の状態で臨んで大敗した。09年の民主6議員のうち田名部匡省氏(参院)は引退し、平山、横山北斗(1区)、中野渡詔子(2区で比例復活)の3氏は12年7月に消費増税に反対して離党。津島恭一氏(4区で比例復活)も12年衆院選で落選後の昨年11月に離党した。残ったのは今回3区で出馬する田名部匡代氏だけだ。こうした結果、現在の県選出の衆参6議員は自民が独占し、野党は比例復活すらいない「焦土状態」となっている。
今回、民主離党組で出馬するのは、維新公認で2区から立候補予定の中野渡氏だけの見通し。2区での非自民・非共産系候補の乱立を回避できそうだったことが大きく、中野渡氏自身、20日の出馬会見で「この後、(2区で)民主から候補者が出る可能性は低いと踏んでいる」と語った。
一方、1区では維新の升田氏に民主が協力する方向だ。民主県連関係者は「あんな別れ方をした離党組に、いまさら県連から協力を要請することはない」と切り捨てる。
これに対し、1区の民主公認での当選経験を持つ横山氏(無所属)は毎日新聞の取材に「民主だって個人的な恨みつらみがあり、とても野党共闘だなんて言えない」と反論。12年衆院選で1区の民主公認だった波多野里奈・みんなの党県連協会長は23日の記者会見で「今の野党共闘は選挙を乗り切る小手先の一本化。後援会は自主投票だ」と距離を置く姿勢だ。
09年と12年に4区の民主公認だった津島恭一氏は、24日の毎日新聞の取材に「今回は出ないが政界引退ではない、という気持ち」と話した上で、民主県連について「話し合いのテーブルに着く前に(離党組の)『この人はだめ』『あの人はどうなの』と排除の姿勢で視野が狭い。野党連合を本気で作りたいのか疑問を感じる」と語った。
◇ ◇ ◇
突然の解散に対し、共産党の立ち上がりは早かった。18日には県内4選挙区の公認候補を決定。各選挙区での事務所開きも他党に先行する陣営が多かった。県委員会の畑中孝之委員長は18日の記者会見で「待っていたチャンスだ。安倍政権の暴走に審判を下す」と強調。非共産系野党の連携には「彼らは時に政権の暴走を容認し、後押ししてきた。今回は『自共対決』だ」と力を込める。比例東北ブロックの1議席維持を最低ラインとし、13年参院選の比例票4万7484票を大幅に上回る7万票を目指す。
◇ ◇ ◇
「野党の態勢が整わないうちに」と安倍晋三首相が仕掛けた「急戦」。12月14日投開票の衆院選を巡る県政界の動きを追った。
1526
:
チバQ
:2014/11/30(日) 18:12:12
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141129ddlk02010007000c.html
急戦:2014衆院選・青森/中 米価下落、対策で農業票確保へ 「無風」見据える自民 公明、比例票減で苦言も /青森
毎日新聞 2014年11月29日 地方版
■TPP言及せず
「今度の米価下落、お叱りを含め皆さんにご意見を頂戴しています。年を越せる対応をしっかり考えます」
解散後の3連休中日の23日。自民党県連の県内遊説で、大島理森県連会長は米価対策に多くの時間を割いた。
背景にあるのは、農協が契約農家に前払いする2014年産米の概算金(1俵60キロあたり)の大幅下落だ。9月に発表された主力品種「つがるロマン」の概算金は7600円で、前年比で3200円も安くなるなど「米価ショック」が広がる。
青森市内で27日にあった県農業経営者協会のセミナーでは、佐山孝文稲作部会長が「これからどうやっていけばいいのか」と悲痛な声を上げた。佐山氏は「農村票の7割は昔から自民支持者。でも、国の農政は日替わり弁当のようにころころ変わる」と悩ましげだ。
一方、自民県連の遊説では、環太平洋パートナーシップ協定(TPP)に関する言及はほとんどなかった。前回12年の衆院選では多くの自民候補がTPP交渉に否定的だったが、安倍政権はTPP交渉を推進。農家には「裏切り行為だ」との不満も募る。
時の政権への猛烈な逆風が吹いた09年と12年の衆院選。経済情勢好転が自民に有利に働いた13年参院選。今回、どの党にも風は吹いていない。多くの自民議員は逆風に直結しかねないTPPへの言及を封印し、米価対策をアピールすることで農業票のつなぎ止めをはかっている。
■1区に危機感
「1区は最重点区。自分の選挙の試金石だと思って、気合を入れてやってくれ」
24日に青森市内であった自民党支部の会合。1区の前職・津島淳氏の選対本部長に就いた山崎力参院議員は、出席した県議らに活を入れた。政府・党の要職にある2〜4区のベテランに比べ、当選1回の津島氏は知名度不足を否めず、危機感は強い。県連幹部も「2〜4区から1区に人を入れるように、と言っている」と明かす。
青森市を中心とする1区は無党派層が多い。自民が圧勝した12年衆院選でさえ、非自民・非共産の3候補の合計票が津島氏を上回った。昨年4月の青森市長選では自公推薦の前副知事を、鹿内博市長が2万票差で破った。今回は非自民・非共産候補が維新の党新人の升田世喜男氏に一本化されそうだ。陣営幹部は「選挙は足し算も引き算もある。相手ではなく、時間との闘いだ」と引き締める。
■「政治とカネ」封印
今回の解散の遠因ともなった閣僚の「政治とカネ」の問題。2区の前職・江渡聡徳防衛相も資金管理団体の会計処理で批判の矢面に立ったが、県内での論戦は低調だ。地元有権者からも「どの議員も大なり小なりやっているだろう」と黙殺ムードが漂う。
◇ ◇ ◇
連立を組む公明党は、選挙区で自民候補を支援し比例票で協力を得る「あうんの呼吸」(自民県連幹部)の関係を続け、今回は比例8万票を目指す。ただ、05年衆院選で約10万9000票だった公明の比例票は09年に約7万8000票、12年は過去最低の約5万9000票まで減った。支持者からは「選挙協力が本当に機能しているのか」と疑問の声も漏れるという。
26日に八戸市であった大島・自民県連会長の事務所開きでは、公明の畠山敬一県議が露骨にけん制する場面も。畠山氏は「前回、私どもは県内で5万9000票で過去最低でした」と過去3回の比例票数を具体的に示し、自民側に奮起を求めた。また、24日に自民県連が公明県本部に小選挙区4候補への推薦を要請した際も、伊吹信一・公明県本部代表が「今回の数字が今後、重要になる」と迫った。
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チバQ
:2014/11/30(日) 18:12:40
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141130ddlk02010006000c.html
急戦:2014衆院選・青森/下 「同床異夢」の民主・維新・社民 共闘未満の「すみ分け」 力不足、候補立てきれず /青森
毎日新聞 2014年11月30日 地方版
■升田氏の感慨
「衆院選は4度目だが、正直、これほど(自民党と)『戦える』土壌ができたことはこれまでなかった。感謝しながら勝っていきたい」
27日の青森市内。維新の党公認で青森1区から立候補する升田世喜男・県総支部代表代行は高揚感に包まれていた。過去3回は5〜6人が乱立した1区だが、今回の構図は一変。升田氏が非共産系の唯一の野党候補となることが固まったためだった。前回2012年の衆院選でも、升田氏を含む非共産系3候補の合計票は自民候補を上回る。升田氏は05年の衆院選出馬で県議を辞職して以来10年弱の浪人生活を送ってきただけに、感慨は深い。
■当初は地方選想定
直前にあった民主党県連、社民党県連、連合青森と維新の「4者協議」では、民主が1、2区の維新候補を支援し、維新は3、4区の民主候補を支援する選挙協力で合意。社民県連は3、4区で民主候補を「支持」し、1、2区では自主投票とした。協議後の記者会見では、4区で出馬する山内崇・民主県連幹事長も「事実上の野党共闘だ」と息巻いた。
ただ、実態は共闘というより「すみ分け」だ。「勝てる候補」を擁立しきれない3党が乱立を避ける休戦協定のようなものだ。もともと、3党と連合の枠組み自体が「統一地方選をにらんだバーターのため」(民主関係者)だった。社民県連も10年参院選を最後に国政選挙での公認を擁立できていない苦境にある。社民幹部は「維新とは基本政策に隔たりがあり、連合を接着剤にして民主をはさんだ『ブリッジ共闘』。地方選を視野に民主、連合との連携のメリットがある」と認める。
27日の会合後には出席者が握手を交わしたものの、記者会見では社民県連の三上武志代表が「自主投票で相対的に升田氏の当選を願う気持ちだ」と語るなど、テンションに差がある。民主県連幹部も「本当は全選挙区で擁立したかった。維新の組織は升田氏の後援会だけで、3区と4区には実態がない」と協力の実効性を疑問視。同床異夢の状態だ。
■中野渡氏出馬で混乱
3党協議の過程では、民主離党組の中野渡詔子氏の動きが混乱と困惑をもたらした。升田氏の頭越しに維新党本部と接触し、公認内定を得たとして20日に記者会見したためだ。
報道で中野渡氏の動きを知った升田氏は、民主県連の田名部定男代表との電話でも「まだ連絡がない」とぼやき、民主県連関係者も「もし中野渡氏が出ると最初から分かっていたら、升田氏との協力はなかったかもしれない」と漏らした。
結局、3党の協議では中野渡氏の問題を棚上げした。27日の合意後の会見で山内氏は「きょうの議題ではない。全体の底上げの影響は2区にもあるだろう」と冷ややか。連合青森の内村隆志会長は「民主除名(離党)の経過を考えれば、(傘下の労組に)若干の抵抗感はあるだろう」と認めた。民主県連幹部も「2区は何もしない」と苦い顔だ。
一方、中野渡氏自身は20日の出馬会見で「増税してはならない、と民主を離党した。自分の政治への思いや姿勢はぶれていない」と語るなど意気軒高だ。26日に升田氏と初めて会った後には、報道陣に「私も国会にいた身で、まずあいさつしなければいけないのは(国会の)維新の先輩方」と話し、「当選経験」を示してみせた。
すみ分けによって自民と対決する構図が固まりつつある今回の衆院選での野党陣営。しかし、内実は「1強多弱」の中での各党の組織力不足が招いた枠組みだ。四分五裂を繰り返した過去のマグマは今も残っている。=おわり
1528
:
チバQ
:2014/11/30(日) 18:14:09
宮城
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141128ddlk04010343000c.html
2014衆院選:選挙区の構図/上 /宮城
毎日新聞 2014年11月28日 地方版
安倍晋三首相の突然の解散表明で動き出した2年ぶりの衆院選は、来月2日に公示が迫った。前回は28人が立候補したが、今回は27日現在で20人の出馬が見込まれる。争点が見えづらい中、候補予定者は何を訴え、どう戦おうとしているのか。県内6小選挙区の構図を3回に分けて紹介する。
◆1区
◇乱立回避で自・民・共対決
6人が乱立した2012年の前回選から一転、自民と民主の前職の対決に共産新人が挑む構図になる見通し。選挙区は仙台市中心部の住宅街が中核を占め、無党派層の動向が鍵を握る都市型選挙の色あいが濃い。
自民の土井亨氏と民主の郡和子氏は3回連続で激戦を展開し、土井氏が2勝1敗。前回は土井氏が約2万6000票の大差をつけて返り咲いた。これに対し突然の解散で「1強多弱」の流れが続くのを避けたい民主陣営は、維新との間で選挙協力を一気にまとめた。今回2区にくら替えした維新の林宙紀氏が前回1区で獲得した約3万8000票を、郡氏が「非自民の代表」として取り込めるかが勝敗の鍵を握る。
土井氏は、第2次安倍内閣で国交政務官に就任、宮城担当の被災地要望対応支援チーム長として復興事業の窓口となった。「復興は道半ば。10年間の計画で、私たちが責任を持ってやり遂げる」と、政権の続投の必要性をアピールする。
郡氏は、党の復旧・復興推進本部の視察で月に1度は被災地に足を運び、産業復興や仮設の暮らしについて意見交換を重ねた。「巨大与党に塊になってものを言い、議論できる場を作ることが国民のためになる」と野党結集の意味を訴える。
共産の松井秀明氏は前々回北海道1区から出馬して以来、2回目の挑戦となる。集団的自衛権の行使容認の反対などを訴え、安倍政権との対決色を強く打ち出す。【近藤綾加】
◆2区
◇民主見送りも5党混戦
5選を目指す自民前職に、維新前職が民主との選挙協力で1区からくら替え出馬して挑む。次世代、共産、社民が新人を擁立し、前回同様の混戦模様だ。
自民の秋葉賢也氏は「アベノミクスの評価を問う選挙」と位置づけ「景気の好循環が地方に波及しつつある」と主張、副厚労相や副復興相を務めた実績を強調する。他党の連携の動きも「誰が来ようと、即戦力の政治家は誰なのかを有権者に訴える」と意に介さない。
民主党県連が候補者擁立を見送り、代わって推薦を受ける維新の林宙紀氏。「おごりの見える安倍自民党を、力を結集して打ち崩す」と訴え、野党第2、第3勢力の共闘で挑む。維新との協力に違和感を抱く民主支持層も意識し、非正規雇用の待遇改善など共通する政策を前面に出して戦う考えだ。
次世代は、拉致被害者家族会元事務局長の増元照明氏を擁立。増元氏は「このままでは拉致問題は解決しない」と安倍政権を批判し、政権に不満を持つ保守層への浸透を図る。解党するみんなの和田政宗参院議員も次世代に合流し、支援する。
共産の大内真理氏は「女性や子どもの声を政治に真っすぐ届けたい」と子育て世代に訴える戦略をとる。福島県出身で、「即時原発ゼロ」の主張にも力を入れる。やはり1区から移る社民の桑島崇史氏は「非正規雇用が拡大、地方に効果が行き渡らず、アベノミクスの失敗は明らか」と力説。陣営も「自公に政策が近い維新より、反自民票の受け皿になれる」と期待する。【百武信幸】
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◆立候補が予想される顔ぶれ
◇1区=仙台市青葉・太白区
土井亨 56 [元]国交政務官 (2)自 前
郡和子 57 [元]復興政務官 (3)民 前
松井秀明 45 党県准委員 共 新
◇2区=仙台市宮城野・若林・泉区
秋葉賢也 52 [元]副復興相 (4)自 前
林宙紀 37 党県総支部長 (1)維 前
増元照明 59 [元]家族会役員 次 新
大内真理 36 党県常任委員 共 新
桑島崇史 35 党県職員 社 新
1529
:
チバQ
:2014/11/30(日) 18:14:34
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141129ddlk04010081000c.html
2014衆院選:選挙区の構図/中 /宮城
毎日新聞 2014年11月29日 地方版
◆3区
◇自・民2氏が5度目対決
選挙区は都市部、農村、沿岸被災地と多様なニーズを抱える名取市以南4市9町。前回と全く同じ顔ぶれによる三つどもえの選挙戦は、自民前職・西村明宏氏に、民主元職・橋本清仁氏と共産新人・吉田剛氏が挑む構図になりそうだ。
西村氏と橋本氏の対決は小選挙区で今回で5回目となり、これまでは西村氏の3勝、橋本氏1勝。ただ2003年は242票差で、惜敗率99%の橋本氏が比例復活当選するなど集票力は伯仲している。それだけに「郵政」「政権交代」などの「風」が勝敗を大きく左右してきた面もある。
選挙区内では4月以降、山元町、亘理町、岩沼市、柴田町、七ケ宿町と首長選が相次いで行われた。西村、橋本両氏はどの選挙でも候補者の応援に入り、激励のマイクを握るなど、地域密着をアピールしてきた。
西村氏は9月の内閣改造で副国交相・副復興相に就任したばかりで、震災復興での実績をアピールする。政権与党の立場を前面に押し出し、「ぶれない実現力」による復興の加速化を訴える。
橋本氏も与党時代、国土交通・復興政務官を務め、復興対策での実績を強調する。落選後も地域イベントや会合にこまめに顔を出し、「郵政解散ほどの逆風は感じない」と巻き返しに自信を見せる。
吉田氏は「安倍政権の暴走ストップ」を合言葉に、消費増税の中止、年金・医療・介護の充実、原発ゼロなどを重点公約に掲げ、支持基盤の拡大を図る。【豊田英夫】
◆4区
◇自民に挑む国替え民主
自民前職に、くら替えの民主元職、共産新人が挑む。選挙区は水産業や工業の盛んな沿岸部から、農業地帯、都市化が進む仙台郊外のベッドタウンを含む地域。区割り変更で大崎市(旧古川市)が外れ、有権者が約8万人減った。津波被災地と、原発事故に伴う指定廃棄物最終処分場の候補地二つを抱え、震災後の対応も大きな争点になりそうだ。
前回返り咲いた自民の伊藤信太郎氏は、父宗一郎氏から受け継いだ強固な地盤と後援会組織を持ち、公明とも選挙協力。知名度を生かし5期目を目指す。衆院環境委員長や東日本大震災復興特別委員長を務め、地元に入る機会も多かった。
民主は、兵庫1区からのくら替えで井戸正枝氏を擁立。仙台市出身で選挙区内に知人・友人も多く「落下傘候補ではない」と強調する。5児の母親として教育政策や子育て支援策に精通し、幅広い女性票の掘り起こしを目指す。
前回選では民主と日本維新の会(当時)候補の合計票が伊藤氏を上回った。今回は第三極が擁立を見送る見込みで、伊藤陣営は警戒感を強める。井戸陣営は「野党勢力を結集すれば十分戦える」と反自民の「風」を狙う。
共産の小高洋氏は来秋の塩釜市議選に出馬予定だったが、突然の総選挙に党の若手ホープとして白羽の矢が立った。「消費増税は先送りでなく中止を」の主張を前面に打ち出し、党勢拡大を図る。労組活動などの経験から雇用対策にも力を入れる。【渡辺豊】
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◆立候補が予想される顔ぶれ
◇3区=白石、名取、角田、岩沼の4市、亘理、柴田、大河原、丸森町など
西村明宏 54 副国交相 (3)自 前
橋本清仁 43 [元]国交政務官(2)民 元
吉田剛 33 党県委員 共 新
◇4区=塩釜、多賀城の2市、利府、富谷、大和、加美町など
伊藤信太郎 61 [元]副外相 (4)自 前
井戸正枝 48 NPO代表 (1)民 元
小高洋 34 党地区委員 共 新
1530
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チバQ
:2014/11/30(日) 18:15:59
山形
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141128ddlk06010097000c.html
急転・対決の構図:2014衆院選/上 1区 「解散不意」民主出遅れ 7期目に向け自民盤石 /山形
毎日新聞 2014年11月28日 地方版
「この時期の解散など、考えていなかった。かつて遭遇したこともない事態だ」
衆院が解散された21日の夜。山形市内であった民主党県連の候補者発表会見に同席した鹿野道彦・元農相は、本音をさらけ出した。憤りと戸惑いが入り交じったようだった。
鹿野氏は2年前の衆院選で落選し、事実上の引退を表明。後継となる山形1区の支部長は空席だった。県連のある幹部は「本格的な後継候補選びは、来春の統一地方選で足元を固めてからと考えていた」と話す。解散に不意を突かれたことは明らかだった。
県連は「1区候補者の擁立を期す」として、水面下での人選を急いだ。その過程では、神奈川県出身で今回、民主公認候補として3区から出馬する吉田大成氏(45)の名前が挙がったほか、地元県議ら擁立への待望論もあり、ぎりぎりの調整が続いた。
民主党は2011年の山形市長選で地元出身でない自民党系候補を「落下傘」と批判した経緯もあり、最終的に山形市出身で同市議選への出馬準備を進めていた職業訓練会社の役員、原田和広氏(41)に白羽の矢が立った。原田氏は安倍政権の経済政策アベノミクスについて「弱い立場の人に届かない。ノーを突きつけたい」と対立軸を打ち出し、出遅れを盛り返そうと懸命だ。
対照的に、当選6回の自民党前職・遠藤利明氏(64)は、圧倒的な知名度、組織力を誇る。17日に山形市内で開催された政経セミナーには1300人もの支援者が集まり、さながら衆院選決起集会の様相を呈した。
1996年の小選挙区制度実施以降、1区で3勝3敗の激戦を繰り広げてきた遠藤氏にとって、「巨大な山」だった鹿野氏の姿はない。自民党県連幹部も「全く心配ない」と太鼓判を押す。
「選挙が弱いと、『頻繁に地元に帰る』と思われる。それでは政府や党の重責は任せられない」。遠藤氏は政経セミナーで、今回の衆院選の得票が、自身の将来を左右すると示唆。事務所開きでは、「次のステージに上る大きな選挙だ。それだけに、圧倒的な力添えを」と語気を強めた。
遠藤氏は、自民党の谷垣禎一幹事長から「幹事長特別補佐」に任命され、選挙期間中、東京での党務もこなす。県連会長として、山形2区、3区での応援に力を入れる必要もある。遠藤氏陣営は、「候補者本人が選挙区を留守にしても勝つだけの地力を見せつけたい」と意気込む。
安倍政権との対決姿勢を鮮明にする共産党は、1区には党県委員の石川渉氏(40)を擁立した。選対幹部は「民主は候補者擁立も遅れ、自民党との対立軸もはっきりしない。前回、鹿野氏が獲得した『反自民票』も我々に流れてくる」とみる。【前田洋平、光田宗義】
◇
12月2日公示、14日投開票の衆院選を前に、県内3選挙区の構図に迫った。
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◇1区の立候補予定者◇
遠藤利明 64 [元]副文科相 (6)自 前
原田和広 41 会社役員 民 新
石川渉 40 党県委員 共 新
※かっこ数字は当選回数
(山形市、上山市、天童市、山辺町、中山町)
1531
:
チバQ
:2014/11/30(日) 18:16:51
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141129ddlk06010232000c.html
急転・対決の構図:2014衆院選/中 2区 農業票の行方焦点に 米価下落、自民に反発強く /山形
毎日新聞 2014年11月29日 地方版
今年9月、県内農家に衝撃が走った。JA全農山形が、県産米の販売委託を受けた際に支払う概算金の大幅引き下げを発表したからだ。「はえぬき」の概算金は、60キロあたり8500円と過去最低額を記録した。
「農家の自民党への反発は強い。(はえぬきの概算金額を引き合いに)『8000円解散』と言っている農家もいるよ」
自民前職の鈴木憲和氏(32)を支持する衆院山形2区内の首長はこう語った。
環太平洋パートナーシップ協定(TPP)の交渉開始、農協改革、コメの生産調整(減反制度)廃止など、安倍政権は大胆な改革姿勢を次々と打ち出してきた。そこに米価下落が追い打ちをかけ、さらに農家の不安をあおった。自民党県連幹部も「自民は『農家の所得倍増』と言い続けて、この米価下落。民主党政権時代の戸別所得補償に戻せと言われかねない」と懸念を示す。
2区は、県内で庄内平野に次ぐ米どころと言われる川西町など、農業が盛んな地域。農家の票の行方が選挙戦に大きく影響する。元農水省職員で、「農業のプロ」(遠藤利明・県連会長)とも言われる鈴木氏にとって正念場の選挙だ。
2年前、当時の民主党政権が進めていたTPP交渉開始に、鈴木氏は反対姿勢を示し、農家の支持も得て初当選を果たした。だが、自民党は政権奪取後にTPP交渉を開始。鈴木氏は「交渉開始後も、私は『TPP賛成』とは言っていない。自民党の農政に100%納得してはいないが、1期目で力不足だった。党内で強く主張できる立場になりたい」と支持を呼びかける。
これに対し、民主前職の近藤洋介氏(49)は、前回衆院選時にTPP交渉参加を容認すると表明。「今、自民党が交渉を進めている中、農家の人には『洋ちゃんはうそをつかなかった』と言ってもらえる」と話す。米価下落についても「農村社会が不安を感じている。戸別所得補償制度の復活しかない」と語気を強め、農業票の取り込みを図る。
11月22日、米沢市内であった近藤氏の事務所開きには、支持母体である連合山形の大泉敏男会長も駆けつけ、「まだ(鈴木氏に)小差で負けているが、世論は反自民に傾いている。気を引き締めてがんばってほしい」とあいさつ。当選4回を誇る近藤氏は、地元の一部保守層も含め、鈴木氏に劣らぬ強固な地盤を持っており、選挙区での議席奪還に全力を挙げる。
農家の本音は、まだ定まっていないようだ。自民、民主のどちらの政策でも簡単には立ち直らない農業。地元農家の男性も「憲和を育てるべきか、古くから地元に根付く近藤を支えていくべきか」と頭を悩ます。
TPP交渉参加に明確に反対する共産党は2区で、米沢市議を務めた白根沢澄子氏を立てている。【前田洋平、佐藤良一、光田宗義】
==============
◇2区の立候補予定者◇
鈴木憲和 32 [元]農水省職員(1)自 前
近藤洋介 49 [元]副経産相(4)民 前
白根沢澄子 64 [元]米沢市議 共 新
※かっこ数字は当選回数
(米沢市、寒河江市、村山市、長井市、東根市、尾花沢市、南陽市、河北町、西川町、朝日町、大江町、大石田町、高畠町、川西町、小国町、白鷹町、飯豊町)
1532
:
チバQ
:2014/11/30(日) 18:17:21
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141130ddlk06010076000c.html
急転・対決の構図:2014衆院選/下 3区 鶴岡VS酒田、再び激戦 「与党入り」巡る駆け引きも /山形
毎日新聞 2014年11月30日 地方版
公示が迫った27日昼、庄内町余目地区の公民館。無所属前職の阿部寿一氏(55)が、地区住民数十人に支持を訴えていると、高齢の男性がすっと手を挙げ、震える声を張り上げた。
「無所属では政界で数の力に負けて、やりたいことができないのではないか。私は阿部さんか、自民党か悩んでいる。阿部さんは今後も無所属でやっていくのか」
保守系無所属か自民党かという問いは、2年前の衆院山形3区の選挙戦と重なる。阿部氏は、自民党元幹事長の加藤紘一氏を1400票あまりの小差で破って初当選。今回、自民党は加藤氏の三女・鮎子氏(35)を擁立し、再度激戦が繰り広げられそうだ。
3区は、鶴岡と酒田の争いとも評される。この点も前回と同様だ。鶴岡は当選13回を数えた加藤氏の牙城。一方の阿部氏は、かつて市長も務めた酒田に固い地盤を築いている。紘一氏が当選を重ねたため酒田は長らく国会議員を輩出できなかった。だからこそ、酒田市を中心に阿部氏への期待は高い。
一方、阿部氏は自民系地方議員の支援も得ている。無所属にとどまることへの不安や、自民入党を望む支持者の声は根強い。「政権与党入り」の成否は今後の政治活動、選挙での集票にも直結する。
冒頭の質問に対し、阿部氏は無所属でもやれることがあるとした上で、「もう一度国政に押し上げていただければ、展望が開けるかもしれない」。再選を果たした暁には、自民に入党する可能性をあえて示唆してみせた。
加藤氏陣営は、こうした阿部氏の言動に神経をとがらせている。鮎子氏は28日の鶴岡市での会合で「庄内地方をこのままにしてはいけない。与党とのパイプを持ち、政策を推し進める。今度こそ自民党がしっかり議席を取る」と「与党候補」の立場を強調した。
25日に酒田市で開かれた事務所開きでは、自民党の逢沢一郎・前衆院議員が「3区は次もその次の選挙も(自民公認は)鮎子さんだ」と、阿部氏の自民入りを打ち消した。遠藤利明・県連会長も3区に話が及ぶたびに「谷垣禎一・自民党幹事長は加藤紘一氏の教え子。党本部は鮎子さんを全力で応援する」と強調する。
もう一つ、選挙戦に影響を与えるとみられるのが、元金山町長で自民党の岸宏一参院議員が影響力を持つとされる最上地方の動きだ。これまで陰に陽に阿部氏を支援してきた岸氏は29日、毎日新聞の取材に対し「今回は中立を保つ。有権者の判断に委ねたい」と述べ、静観の構えを示した。岸氏は鮎子氏から選対本部長就任を打診され、辞退した。自民党県連は岸氏や周辺が阿部氏を支援すれば「利敵行為にあたる」とけん制。これについて岸氏は「過去のつながりや義理が複雑に入り組んでいる。(党員の中にも)敵だ味方だと単純に分けられない人はいる」と語った。
前回、社民党の候補を推した民主党は、元神奈川県議の吉田大成氏(45)を公認する。保守系2人の争いに対して「自民党的でない政策を示す」としており、吉田氏の得票が選挙戦にどう影響するかが注目される。共産党は前回に続き、長谷川剛氏(36)を擁立した。【前田洋平、高橋不二彦、長南里香、光田宗義】
==============
◇3区の立候補予定者◇
加藤鮎子 35 [元]衆議員秘書 自 新
吉田大成 45 [元]神奈川県議 民 新
長谷川剛 36 党地区副委長 共 新
阿部寿一 55 [元]酒田市長 (1)無 前
※かっこ数字は当選回数
(鶴岡市、酒田市、新庄市、金山町、最上町、舟形町、真室川町、大蔵村、鮭川村、戸沢村、三川町、庄内町、遊佐町)
1533
:
チバQ
:2014/11/30(日) 18:18:32
http://www.kahoku.co.jp/special/spe1150/20141128_11.html
<衆院選>青森/野党3党の結束が鍵/攻防の焦点
急転直下の解散で迎える衆院選公示が12月2日(14日投開票)に迫った。東北の25小選挙区に立候補を予定するのは27日現在、82人。過去最多だった前回2012年衆院選の108人から一転、少数激戦の様相を帯びている。全選挙区に候補を立てる方針の自民に対し、野党は選挙区調整で対抗、巨大与党の切り崩しに掛かる。各県で展開される攻防の焦点を見る。
前回衆院選で4議席を独占した自民党が、全選挙区に前議員を立てる。野党は民主党が青森3、4区、維新の党が1、2区に候補を擁立。「打倒自民」で選挙協力を決めた両党に加え、小選挙区擁立を断念した社民の3党が、どこまで結束できるかが鍵になる。
<地盤固める自民>
自民は13年参院選で議席を奪還し、県内の衆参全6議席を制覇した。
3区には11期目を狙う前議員を立てる。八戸市で22日にあった決起集会には三村申吾知事や県内首長ら約800人が出席。三村知事は「圧倒的に勝利させたい」と盛り上げた。党県議全30人も各選挙区で地盤を固める。
民主、維新、社民は27日に開いた2度目の連携協議で「自民の議席独占を打破しよう」と結束を確認した。
<不透明感も漂う>
ただ、共闘には不透明感も漂う。民主が1区の維新新人と2区の同党元議員、維新が3区の民主元議員と4区の同党新人を支援するのに対し、社民は民主候補を支援するものの、政策面の隔たりが大きい維新候補については「自主投票」にとどめた。
維新の選対幹部は「社民の票がどの程度回るかは、ふたを開けるまで分からない」と気をもむ。
<候補擁立見送り>
全選挙区に候補者を立てる共産党は、10月の青森市議選で、定数6減にもかかわらず6議席を守った。党県委員会幹部は「市民からの期待は膨らんでいる」と意気込む。
生活の党県連代表の平山幸司元参院議員(45)は比例東北に立候補せず、自主的に1区の維新新人を応援する方針。解党したみんなの党県連絡協議会の波多野里奈会長(41)、前回日本未来の党が擁立した元議員の無所属横山北斗氏(41)は出馬を見送った。
◎青森・小選挙区立候補予定者
【1 区】(3)
津島淳48 党県支部長 自(額)前(1)
升田世喜男57 党県代表代行 維 新
吉俣洋40 党地区委員長 共 新
【2 区】(3)
江渡聡徳59 防衛相 自(大)前(5)
中野渡詔子43 元会社員 維 元(1)
小笠原良子65 党地区委員 共 新
【3 区】(3)
大島理森68 前党副総裁 自(大)前(10)
田名部匡代45 党県代表代行 民 元(3)
松橋三夫65 党地区委員長 共 新
【4 区】(3)
木村太郎49 首相補佐官 自(町)前(6)
山内崇59 党県幹事長 民 新
千葉浩規53 党地区委員長 共 新
1534
:
チバQ
:2014/11/30(日) 18:19:04
http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201411/20141128_31025.html
<衆院選>岩手/民・生協力、自民包囲/攻防の焦点
1、3区は自民党と民主党が争い、2、4区は自民と生活の党が激突する。解散前議席は民主2、自民1、生活1。地元選出の比例東北は自民3、生活1。民主、生活のすみ分けに対し、自民がどれだけ議席を守れるかが焦点となる。
<野党協力が影響>
自民は2区に強固な地盤がある前議員を擁立。1、3、4区には比例東北前議員を立てるが、基盤は弱い。前回は民主と生活(当時・日本未来)が分裂選挙となったため、自民の得票率が上がり比例復活に届いた。今回、民・生は組織力のある候補に一本化しており、自民県連幹部は「野党協力がかなり影響する」と危機感を強める。
公明党は「勝ち上がれる候補を推す」と1、2区で自民候補を推薦。3、4区は「保留」とした。主戦場の比例東北の得票目標は、前回を1万7000上回る6万に設定。自民からの比例の「見返り」を見定める。
<すみ分けを図る>
民主は1、3区に前議員を擁立。生活前議員が立候補する2、4区は候補を立てず、すみ分けを図った。隣接する1、2区では民・生協力が加速する可能性がある。
生活は4区に党代表の小沢一郎氏、2区に比例東北前議員が立つ。前回は1、3区で民主に刺客をぶつける剛腕ぶりを見せたが、今回は生き残りへ野党協力を優先した。
<知事は「県民党」>
前回、生活を支援した達増拓也知事は衆院解散直前に来年の知事選への3選立候補を表明。政党の推薦を受けない「県民党」を掲げた。「自由に動く」と言う知事の動向も注視される。
社民党は1区にのみ新人を擁立する。共産党は全4選挙区に新人を立てる。それぞれ比例票の上積みを狙う。
◎岩手・小選挙区立候補予定者
【1 区】(4)
高橋比奈子56 環境政務官 自(大)前(1)
階猛48 党副幹事長 民 前(3)
吉田恭子33 党県常任委員 共 新
細川光正65 党県幹事長 社 新
【2 区】(3)
鈴木俊一61 元環境相 自(岸)前(7)
久保幸男56 党地区委員長 共 新
畑浩治51 党政審会長 生 前(2)
【3 区】(3)
橋本英教47 党支部長 自(町)前(1)
黄川田徹61 党県代表 民 前(5)
菊池幸夫55 党県常任委員 共 新
【4 区】(3)
藤原崇31 党支部長 自(町)前(1)
高橋綱記66 元花巻市議 共 新
小沢一郎72 党代表 生 前(15)
1535
:
チバQ
:2014/11/30(日) 18:19:34
http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201411/20141129_41006.html
<衆院選>秋田/民・維連携、独占崩すか/攻防の焦点
民主党は1、2区に元議員と新人、維新の党は3区に前議員を擁立。1、3区は前回、共産党を除いた非自民党候補の合計票が自民候補を上回っており、今回も激戦になりそうだ。民主、維新の連携で、自民独占の3議席が崩れるかどうかに注目が集まる。
<米価下落に懸念>
自民は1〜3区に前議員を立てる。選挙準備が遅れた野党に対し、現職の強みを生かして着々と支持を固める。県議26人が軸となり、全県で組織戦を展開する。優位な展開が進むと見られるが、党県連の鶴田有司幹事長は「米価下落に対する農家の批判が与党に向かっている。アベノミクスの成果が地方に届いていないという声も大きい」と分析。公明県本部の田口聡代表も「与党に風はなく、相当厳しい戦いになる」と気を引き締める。
<3期経験生かす>
民主は昨年参院選で議席を失い国会議員がゼロ、県議は3人で組織力は劣勢だ。主戦場は1区。秋田市長選出馬のため一度は離党した元議員が復党し、県都決戦に臨む。
3期の経験と首相補佐官を務めた知名度は健在。解散直前に擁立にこぎ着けた2区の新人と共に、組織立て直しを託された。松浦大悟県連代表は「風は確実に変わりつつある」と意気込む。
<毎回激戦を展開>
維新は前回3区で戦い、比例復活した前議員が雪辱を期す。過去3度、4選を目指す自民前議員らと激戦を展開。民主の擁立見送りで、自民、維新の2人が事実上の一騎打ちを初めて演じる。維新参院議員で元知事の寺田典城氏との連携も好材料だ。共産は全3区に新人を擁立し比例票上積みを図る。社民党は公示直前、1区に小選挙区制導入後初の候補擁立を決めた。
◎小選挙区立候補予定者
【1 区】(4)
冨樫博之59 党選対委員 自(無)前(1)
寺田学38 元首相補佐官 民 元(3)
山内梅良66 県議 共 新
伊藤正通63 団体役員 社 新
【2 区】(3)
金田勝年65 元外務副大臣 自(額)前(2)
緑川貴士29 元民放アナ 民 新
藤本金治68 党県委員 共 新
【3 区】(3)
御法川信英50 財務副大臣 自(無)前(3)
村岡敏英54 党幹事長代理 維 前(1)
我妻桂子60 党県委員 共 新
1536
:
チバQ
:2014/11/30(日) 18:20:27
http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201411/20141129_11005.html
<衆院選>宮城/自の地盤に民・維攻勢/攻防の焦点
県内6選挙区の解散前議席数は自民党5、民主党1だった。維新の党との候補者調整などで攻勢を仕掛ける民主を、強力な地盤を抱える自民がどう迎え撃つかが焦点になる。
<5区で不協和音>
自民は前回の2012年衆院選に続き、全選挙区に候補をそろえた。1、2、3、4、6区は前議員、5区には比例北海道の前議員を立てる。
5区では前回比例東北で復活当選した前議員が立候補を目指したが、公認をめぐり地元支部との不和が表面化。党県連が党本部に対応を一任した。県連内では、伊藤信太郎会長ら幹部の責任を問う声も上がった。
民主の分裂や第三極政党の進出などで6選挙区に計28人が出馬した前回、自民は6人で計46万票を集めた。得票率は約45%で、政権交代を許した09年の前々回に比べ3ポイント余り伸ばした。
<勝機を探り共闘>
民主は1区に比例東北で復活した前議員、3区に元議員、4区に兵庫1区の元議員、5区に前議員、6区には元議員を擁立する。
政権交代選挙となり、擁立した5人全員を当選させた09年の得票率は約50%に達したが、12年は一転、30%に届かなかった。
このうち1区では、維新前議員とのすみ分けに成功し、維新の前議員は2区に国替えした。党県連の安住淳代表は「2区も民主公認と同等に支援する」と確約し、共闘による勝機の拡大に意欲をみせる。
<1区から2区へ>
2区の維新前議員は前回1区から出馬し、民主前議員としのぎを削って比例東北で復活当選した。今回は民主との選挙協力で県内の1議席を死守し、さらに比例票の上積みを目指す。
次世代の党は、県連会長の中野正志参院議員が地盤とする2区に新人を擁立した。
共産党は前回に引き続き、全選挙区に6人を立てた。社民党は前回1区から立った新人を2区に回し、比例票との相乗効果を狙う。
◎小選挙区立候補予定者
【1 区】(3)
土井亨56 前国交政務官 自(町)前(2)
郡和子57 元復興政務官 民 前(3)
松井秀明45 党准県委員 共 新
【2 区】(5)
秋葉賢也52 元厚労副大臣 自(無)前(4)
林宙紀37 党県総支部長 維 前(1)
増元照明59 前団体事務局長 次 新
大内真理36 党県常任委員 共 新
桑島崇史35 党県職員 社 新
【3 区】(3)
西村明宏54 国交副大臣 自(町)前(3)
橋本清仁43 元国交政務官 民 元(2)
吉田剛33 党県委員 共 新
【4 区】(3)
伊藤信太郎61 党県会長 自(大)前(4)
井戸正枝48 会社役員 民 元(1)
小高洋34 党地区委員 共 新
【5 区】(3)
勝沼栄明40 医師 自(二)前(1)
安住淳52 元財務相 民 前(6)
高村直也31 党県委員 共 新
【6 区】(3)
小野寺五典54 前防衛相 自(岸)前(5)
鎌田さゆり49 党県支部長 民 元(2)
内藤隆司56 党県委員 共 新
1537
:
チバQ
:2014/11/30(日) 18:21:07
http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201411/20141130_51033.html
<衆院選>山形/3議席独占 自民狙う/攻防の焦点
全3選挙区で自民党と民主党が激突し、3区は無所属も加わる。前々回は民主に2議席、前回は無所属に1議席を奪われた自民が、3議席独占で「王国」復活を果たせるかどうかが焦点となる。
<3区は分裂選挙>
自民は1、2区に前議員、3区に新人を擁立する。2区は初陣の前回、民主に1万8000票差をつけた。後援組織の拡大が道半ばで突発解散となり、支持基盤に弱さを抱える。農村地域が多く、米価下落にあえぐ農業票の行方も鍵を握る。
3区は前回同様、自民に近い無所属前議員との「分裂選挙」。党県連は新人を公募で選んだ正統性を訴え、造反の押さえ込みに躍起だ。民主の擁立がどう影響するかが注目される。県連幹部は「3区で勝ち、初めて政権奪取が完成する」と語り、前回1400票差で競り負けた雪辱を期す。
公明党は3選挙区で自民と選挙協力する。県内で比例10万票を目指す。
<奪還へ民維連携>
民主は1、3区に新人、2区に比例東北の前議員を擁立する。1区は強固な地盤を誇る鹿野道彦元農相の政治塾出身で、後継として支援を受ける。3区新人は神奈川県議から転身した。
2区は前回立てた維新と野党連携で合意した。前回の民主、維新票を合わせると自民を上回るため、分厚い後援組織を動かし議席奪還を狙う。全選挙区で自民と争うのは03年以来、11年ぶり。県連幹部は「野党第1党として自民と対峙(たいじ)する」と気を吐く。
<初の社民不戦敗>
社民党は結党以来、初の不戦敗。3選挙区は民主を支持するが、前回までの選挙協力は解消するため、民主票の消長を左右する可能性もある。
共産党は3新人を立て比例票の上積みを狙う。
◎小選挙区立候補予定者
【1 区】 (3)
遠藤利明64 元文科副大臣 自(無)前(6)
原田和広41 会社役員 民 新
石川渉40 党県委員 共 新
【2 区】 (3)
鈴木憲和32 元農水省職員 自(無)前(1)
近藤洋介49 元経産副大臣 民 前(4)
白根沢澄子64 元米沢市議 共 新
【3 区】 (4)
加藤鮎子35 元衆議員秘書 自 新
吉田大成45 元神奈川県議 民 新
長谷川剛36 党地区副委長 共 新
阿部寿一55 前酒田市長 無 前(1)
1538
:
チバQ
:2014/11/30(日) 18:22:32
http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201411/20141130_61032.html
<衆院選>福島/自民4議席維持 焦点/攻防の焦点
前々回(2009年)の衆院選は民主党が5選挙区を独占し、前回(12年)は自民党が4議席を奪還。過去2回は目まぐるしく議席が入れ替わった。今回は自民が前回の獲得議席を維持できるかどうかが最大のポイントになる。
<激しい公認争い>
自民は1、2、4区に立つ前議員が組織戦を展開。3区は、前回比例復活した前議員を解散直後に差し替え、新人を送り込んだ。
5区はいわき市出身の前議員2人が公認を争い、党本部の裁定を待つ。決定は公示前日の12月1日となる見通し。
<みんな解党影響>
民主は維新の党前議員がいる4区以外に候補を立てる。野党間協力の調整はスムーズに進んだ。前議員が立候補する3区、比例東北の前議員が立つ5区は維新、社民両党の支援を受け、着々と支持を広げている。
1区には伊達市出身の元参院議員が立候補を予定する。無所属元議員の石原洋三郎氏はみんなの党解党を受け、出馬を断念。石原氏が前回獲得した5万票の行方が勝敗を左右しそうだ。
<維新4区で攻勢>
維新は、前回4区で落選し、比例復活した前議員が立つ。前回衆院選の直前に引退した元民主党最高顧問渡部恒三氏の支援者の応援を受け、初の小選挙区当選を目指す。
比例東北で2議席確保を目指す公明党は2、4区の自民前議員を推薦した。県内の比例票は前回より2万5000票多い11万票の獲得が目標。自民候補に「比例は公明」と明言するよう働き掛けを強めている。
共産党は全5選挙区に候補者を立て、県内比例10万票獲得へ全力を挙げる。社民は民主候補がいない4区のみ新人を立て比例票の上積みを図る。
◎小選挙区立候補予定者
【1 区】 (3)
亀岡偉民59 前復興政務官 自(町)前(2)
金子恵美49 元参院議員 民 新
渡部保子72 元中学教諭 共 新
【2 区】 (3)
根本匠63 前復興相 自(岸)前(6)
岡部光規46 医師 民 新
平善彦62 党県委員 共 新
【3 区】 (3)
上杉謙太郎39 会社役員 自 新
玄葉光一郎50 元外相 民 前(7)
横田洋子56 党地区委員 共 新
【4 区】 (4)
菅家一郎59 党国対委員 自(町)前(1)
小熊慎司46 政党役員 維 前(1)
田中和加子58 党県委員 共 新
小川右善65 党県連代表 社 新
【5 区】 (4)
坂本剛二70 元経産副大臣 自(町)前(7)
吉野正芳66 元環境副大臣 自(町)前(5)
吉田泉65 党県連代表 民 前(4)
吉田英策55 党県委員 共 新
1539
:
チバQ
:2014/11/30(日) 18:24:24
鹿児島
http://www.yomiuri.co.jp/local/kagoshima/news/20141125-OYTNT50057.html
【1区】民主、維新一本化ならず 衆院選戦いの構図
2014年11月26日
■予想される顔ぶれ
1区 鹿児島市の一部、三島村、十島村
保岡興治 75 自民 前《12》
川内博史 53 民主 元《5》
山之内毅 32 維新 前《1》
山口広延 39 共産 新
(氏名の並びは衆院解散時の党派勢力順。白抜き数字は当選回数)
民主、維新による「野党共闘」の行方が注目されたが、候補の一本化はなくなった。前回選で勝利した自民前議員の保岡に、民主元議員の川内、維新前議員の山之内、共産新人の山口が挑む構図になりそうだ。
「経済再生の兆しを生んだ安倍政権と国民がスクラムを組み、引き続きこの道を進むことを約束する選挙です」
衆院が解散した21日、保岡は急ぎ、東京から鹿児島に戻った。野党が「大義なき解散」と批判を強める中、夜に行われた支援組織の会合にさっそく姿を見せ、解散に理解を求めた。
選挙区内で月2回の国政報告会を継続的に行うなど、足場固めに余念はない。陣営は「候補者が乱立すれば、長く地域に根ざしてきた保岡に有利に働く」と自信を見せた。
対する野党。2年前に落選し、返り咲きを目指す川内は「アベノミクスは破綻しており、その是非を問う選挙だ」と位置づける。
2009年の前々回の衆院選では保岡を抑えて勝利。しかし、前回選は逆に3万票以上の差をつけられた。
22日、川内は自転車で天文館に現れた。買い物客に名刺を配って握手を求める従来のスタイル。「一人ひとりに自分の思いを訴えていく」と意気込む。
民主県連幹部は「当選5回の実績がある候補の擁立は当然だ」と強調した。
一方、維新側も「一本化するのなら、現職が優先されるべきだ」と譲らなかった。山之内は前回、1区で3番目の得票だったが、比例選で復活当選した。今回は小選挙区での初勝利を狙っている。
衆院解散後の3連休中、街頭で「アベノミクスの恩恵は鹿児島に届いていない」と政権への批判のトーンを強めた。陣営は「大きな支持基盤はない」と認める。それでも「若さ」や「しがらみのない政治」を前面に掲げ、無党派層への浸透も図っている。
共産の山口はこの選挙区で3回連続の国政挑戦。遊説に力を入れて、原発再稼働と消費増税の中止、環太平洋経済連携協定(TPP)の交渉参加反対など党の政策を訴える。
「子どもや青年を二度と戦場に行かせないため、集団的自衛権の行使容認に反対の審判を下したい」。政権に対する批判票の受け皿となることを目指している。
(敬称略)
2014年11月26日 Copyright © The Yomiuri Shimbun
1540
:
チバQ
:2014/11/30(日) 18:25:25
http://www.yomiuri.co.jp/local/kagoshima/news/20141126-OYTNT50124.html
【2区】自共の対決か 衆院選戦いの構図
2014年11月27日
■予想される顔ぶれ
2区 鹿児島市の一部、奄美市、指宿市など
金子万寿夫 67 自民 前《1》
祝迫光治 71 共産 新
(白抜き数字は当選回数)
4月の補欠選挙で初当選した自民前議員の金子、共産新人の祝迫による戦いとなる見通し。補選で次点だった無所属元議員の打越明司は衆院が解散した21日、出馬を見送る意向を表明した。
解散後の3連休、金子は地元の奄美群島で支持を訴えた。「1年で2回目の選挙は大変だが、覚悟を決め、新たな決意で戦う」。24日の国政報告会で、そう声を張り上げ、県議を23年務めた経験も踏まえて「地方自治、奄美が政治の原点。地方創生の実現のため全力投球したい」と語った。
補選では奄美群島で強さを見せ、打越に約2万票の差をつけて勝利した。だが、鹿児島市(谷山地区など)や指宿市では、打越に及ばなかった。安倍首相ら党幹部の相次ぐ来援を受ける一方、医療グループ「徳洲会」の公選法違反事件に絡んで元自民議員が辞職したことで「事件の影響も受けた」と陣営は分析する。
陣営幹部は「今回は本当の意味で金子自身への評価になる」と知名度向上に力を入れている。
対する祝迫は1998年の参院選鹿児島選挙区、2000年の衆院選鹿児島1区に続いて3度目の国政挑戦。この選挙区からの立候補は初めてとなる。
街頭演説などでは、消費増税の中止や原発の再稼働反対といった党の政策を掲げる。さらに、奄美大島への自衛隊配備計画について、「TPP(環太平洋経済連携協定)を推進し、基幹産業をぶち壊しながら、景気浮揚のために自衛隊基地を作るというのは、島民の思いとは違う」と主張している。
24日には鹿児島市谷山地区に事務所を構え、集まった支援者を前に、「暴走を続ける安倍内閣を打倒し、国民の声に応えるために全力を尽くす」と決意を述べた。
補選で打越が獲得したのは約4万6000票。金子、祝迫両陣営とも、かつて打越が所属した民主の支持層や無党派層の動向を気にしながら、支持拡大を図っている。
ただ、補選から8か月足らずの選挙に、戸惑う有権者もいる。打越を支持してきた指宿市の会社役員男性(64)は「経済が冷え切った状況で、選挙どころではない」とこぼした。
補選では6人が論戦を交わしたのに対し、今回、立候補の動きを見せているのは2人。選択肢が少ないことが投票率に影響する可能性もある。
(敬称略)
2014年11月27日 Copyright © The Yomiuri Shimbun
1541
:
チバQ
:2014/11/30(日) 18:27:04
http://www.yomiuri.co.jp/local/kagoshima/news/20141127-OYTNT50253.html
【3区】ベテラン引退 情勢に変化 衆院選戦いの構図
2014年11月28日
■予想される顔ぶれ
3区 薩摩川内市、日置市、枕崎市など
宮路拓馬 34 自民 新
山口陽規 61 共産 新
野間健 56 無所属前《1》
(白抜き数字は当選回数)
再選を目指す無所属前議員の野間に、自民新人の宮路、共産新人の山口が挑む構図になりそうだ。衆院議員を8期務めた宮路の父親が20日に引退表明し、次男に地盤を引き継いだことで、情勢が変わった。
「世襲批判があるのは事実だが、サラブレッドはサラブレッドなんです」
22日夜、さつま町で開かれた宮路の初めての演説会。応援に駆けつけた町議会議長の舟倉武則は約60人を前に語気を強めた。
支持者らは父・和明の引退に驚きながらも、宮路の若さや総務省職員を務めてきた経験に期待する。一方、選挙区内には世襲を疑問視する声もある。
宮路は出馬表明の記者会見で「批判を払拭できるくらい這はいつくばって頑張る」と強調した。「新しいことに果敢にチャレンジし、地方創生の鹿児島モデルを示していく」と意気込む。
もう一人の新人、山口は選挙区内の薩摩川内市にある九州電力川内原子力発電所の再稼働反対を前面に掲げている。
3連休最後の24日、南さつま市の街頭でマイクを握ると、「安倍内閣は原発を再稼働しようと暴走している。衆院選で再稼働をストップさせよう」と声を張り上げた。
3区から国政に挑戦するのは初めて。原発に不安を抱く有権者らの受け皿になろうと、街頭演説を繰り返す。
迎え撃つ野間にとっても今回は「新たな戦い」だ。
「無所属なので大変なんです」。22日朝、いちき串木野市で行われたグラウンドゴルフ大会会場で、野間は一人ひとりに握手を求めていた。
前回選は国民新党から立候補し、初当選した。その後、党は解党し、無所属で活動している。有権者からは「無所属のままでは地元の要望が国に届かない」と懸念する声も上がる。
元郵政改革・金融相の松下忠洋(故人)から引き継いだ後援会は元々自民に近く、野間に自民入りを促す声もあった。だが宮路の出馬でその道はたたれた。今回は社民県連の支援、連合鹿児島の推薦を受ける。
野間は23日の選対会議で、「草の根運動で戦おう」と呼びかけた。社会資本整備、新農業分野である薬草の実証栽培など、初当選後の実績も強調していく。(敬称略)
2014年11月28日 Copyright © The Yomiuri Shimbun
1542
:
チバQ
:2014/11/30(日) 18:28:37
http://www.yomiuri.co.jp/local/kagoshima/news/20141128-OYTNT50081.html
【4区】社民が名乗り三つどもえ 衆院選戦いの構図
2014年11月29日
4区 霧島市、姶良市、出水市など
小里泰弘 56 自民 前《3》
永田義人 65 共産 新
野呂正和 63 社民 新
(白抜き数字は当選回数)
自民前議員の小里、共産新人の永田に加え、27日に社民新人の野呂が名乗りを上げ、3人の戦いになる見通しとなった。前回選で落選した民主元議員の皆吉稲生は「選挙で戦える態勢を作ることが困難だ」として立候補の断念を表明している。
「アベノミクスの効果は確かに出ている。日本経済を、確かな成長軌道に乗せようではありませんか」
23日夕、霧島市で開かれた後援会の決起大会。小里は安倍政権の経済政策に理解を求めた。約250人が話に聞き入っていた。
自民総務会長を務めた父、貞利の地盤を引き継ぎ、今回、4選を目指す。「後援会の再構築」を掲げ、環境副大臣に就任以降もこまめに地元に入った。後援会の数は2012年の約120から約250に増えた。災害に強い国土づくりや中小企業支援などを掲げる。
対する野党。共産の永田は「アベノミクスの恩恵は地方に届いていない」と主張。「真っ向から自民と対決したい」と意気込む。
4区から国政に挑戦するのは2回目。消費増税やTPP(環太平洋経済連携協定)参加の反対に加えて、水俣病で苦しむ人たちの全面救済などを政策に挙げる。知名度向上のため、前哨戦から街頭演説に力を入れている。
一方の民主。皆吉は2009年の前々回で、小里に敗れたものの比例選で復活当選した実績がある。だが、今回は出馬を断念。突然の選挙に、県連幹部も「候補者を立てたいが、現時点では困難だ」と漏らす。
こうした中、「参戦」を表明したのが、社民の野呂だ。出馬記者会見では、九州電力川内原子力発電所の再稼働阻止などを訴えた。「私が立つことで、投票先に迷っていた有権者の受け皿になりたい」と言う。
社民県連が県内の衆院選小選挙区に独自候補を擁立するのは2003年以来となる。県連代表の北森孝男は「11年ぶりに戦うことができる。党全体で頑張りたい」と語る。民主県連が野呂の推薦を決めたのに続き、連合鹿児島も28日、支持すると決定した。
前哨戦は熱を帯びつつある。(敬称略)
2014年11月29日 Copyright © The Yomiuri Shimbun
1543
:
チバQ
:2014/11/30(日) 18:29:17
http://www.yomiuri.co.jp/local/kagoshima/news/20141129-OYTNT50148.html?from=ycont_top_txt
【5区】自共同じ顔ぶれで対決 衆院選戦いの構図
2014年11月30日
■予想される顔ぶれ
5区 鹿屋市、曽於市、西之表市など
森山裕 69 自民 前《4》
野口寛 69 共産 新
(白抜き数字は当選回数)
5選を目指す自民前議員の森山に、共産新人の野口が挑む。2012年の前回選と同じ顔ぶれによる自民、共産の戦いになりそうだ。両陣営ともそれぞれの支持基盤を固めながら、無党派層などの新たな票の取り込みも図っている。
「アベノミクスしか日本の景気浮揚とデフレ脱却の道はないことを訴え、有権者の理解を得たい」。24日に鹿屋市内で開かれた事務所開きで森山は語気を強めた。地元首長や議員を含む約300人がその話に聞き入る。森山は「消費増税の先送りは重い判断。政権与党として、正しい選択をしたのかについて国民に信を問うための選挙」と、突然の解散に理解を求めた。
04年の補欠選挙で衆院選初勝利を挙げて以来、毎回10万票以上を集める強さを見せ、当選を重ねてきた。1次産業を中心とした地域振興策などを掲げている。
対する野口は西之表市議を9期務め、地域の課題に向き合ってきた。初めて国政に挑んだ前回選では、県内全5選挙区の共産公認候補の中で最多の約2万2000票を獲得。翌13年の参院選鹿児島選挙区にも出馬し、落選したものの5万票余りを集めた。
20日に鹿屋市内で開いた事務所開きでは「この2年間、各地を巡り、住民から安倍政権への不平不満を聞いた。消費増税や原発再稼働に真っ向から反対するなど党の政策を訴えたい」と声を張り上げた。共産関係者は「間違いなく票の上積みが期待できる候補」とエールを送る。
前回選では、民主の前議員(当時)が衆院解散翌日に「国替え」を表明。民主空白区となり、この前議員を支援してきた連合大隅地域協議会が、5区の投票行動を「反自民、非共産」として周知することを申し合わせる事態になった。自民、民主など3人の戦いとなった09年の投票率が72・43%だったのに対し、前回は55・62%に落ち込んだ。
選挙区内では、論戦の盛り上がりに期待する有権者がいる一方、「自共対決が繰り返されるだけでは投票率は上がりにくい。もう少し選択肢がほしい」との声も聞かれる。
(敬称略)
1544
:
チバQ
:2014/11/30(日) 18:30:35
長崎
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141127ddlk42010268000c.html
2014師走の決戦!!:衆院選の構図 1区 「自」「民」前職同士対決へ /長崎
毎日新聞 2014年11月27日 地方版
「私たちはアベノミクスを掲げ、日本を動かし始めました」。衆院解散から一夜明けた22日、自民前職の冨岡勉氏は事務所に近い長崎市千歳町の街頭で訴えた。自民が政権に返り咲いた2年前、3回目の対決となった民主前職の高木義明氏を初めて破り、長崎1区を制した。
前回、冨岡氏は高木氏に約1万票差で勝ったものの、高木氏に比例復活を許した。今回、労組の組織力に支えられた高木氏の巻き返しを警戒。24日の選対会議では、自民の金子原二郎参院議員が約150人の支援者らに「1区は厳しい。もうこれ以上のことはしないでもいい、というくらいまで手を打ってほしい」と訴えた。
医師の冨岡氏は、医師連盟や商工連盟、企業などへの支援要請を急ぐほか、毎朝約1時間の街頭演説で、安倍政権の経済政策や再生医療推進に向けた法整備などの実績を強調。公明の国会議員らも出席した選対会議で「比例は公明」と呼びかけるなど、共闘する公明票固めにも懸命だ。
一方、前回、初めて1区で敗北を喫した高木氏。選対事務局長の五輪清隆・長崎市議は「絶対負けられない。今回負ければ、今後、長崎1区ではもう勝てなくなる」との強い危機感を語り、高木氏の出身母体である三菱重工労組長崎造船支部(約5100人)や連合長崎などを中心に背水の陣を敷く。
高木氏は前回、民主への強い逆風に苦しんだ。13万票近くを獲得し政権交代の一翼を担った前々回(2009年)から約4万7000票を減らした。労組幹部は「今も『民主へは任せられない』という声は根強いが、逆風は和らいだ」と語り、10万票前後を当選ラインとみて支持拡大を図る。
公示前には、岡田克也・党代表代行の応援が予定されるほか、約2000人規模の決起集会を開く。22日、長崎市中心部の商業施設前で演説した高木氏は安倍政権による特定秘密保護法の制定などを批判し、「巨大与党に断固立ち向かい、国民のため、長崎のために闘っていかねばならない」と強調した。
共産新人の中西敦信氏は、街頭演説などで支持拡大を図る。「アベノミクスは経済格差を広げる。集団的自衛権の行使容認と特定秘密保護法は憲法9条を壊す」と安倍政権を批判。「大企業や富裕層からより多く税金を取り、正規雇用を増やして国民の所得を上げる。被爆地・長崎から平和を願う思いを発信すべきだ」と若者にメッセージを発し、比例票の掘り起こしにも力を注ぐ。【樋口岳大、竹内麻子】
◇ ◇
12月2日公示、14日投開票の衆院選で、県内4選挙区には今のところ、12人が立候補の動きを見せ激しい前哨戦を展開している。安倍政権の2年が問われる“師走決戦”。各選挙区の構図を探った。
==============
■立候補予定者■
=敬称略
冨岡勉 66 自前(2)
高木義明 68 民前(8)
中西敦信 34 共新
〔長崎版〕
1545
:
チバQ
:2014/11/30(日) 18:31:00
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141128ddlk42010359000c.html
2014師走の決戦!!:衆院選の構図 2区 自民前職軸に波乱含み /長崎
毎日新聞 2014年11月28日 地方版
自民前職の加藤寛治氏に対し、民主が2013年参院選で落選した前参院議員の大久保潔重氏を擁立し、議席奪還を狙う。前回、無所属で立候補し次点だった前雲仙市長の奥村慎太郎氏(60)の動向にも注目が集まり、波乱含みだ。
加藤氏は26日、諫早市内で事務所開き。「アベノミクスは道半ば。地方が元気になって初めて日本が元気になる。地方再生をこれからも進めたい」とあいさつした。
県議選島原市区で当選8回。元JA組合長で、島原半島を中心に農業、建設業など自民の強固な支持基盤に支えられ、2区内の自民県議8人が支援している。自民県連幹部からは「常識的に考えて、負けることはない」との声も上がる。ただ、大票田の諫早市への浸透が課題で、7月20日投開票の南島原市長選で保守系が3陣営に分かれた「しこり」を懸念する声もある。
民主新人の大久保氏は昨年の参院選で落選し、出身地の諫早市を含む衆院長崎2区にくら替えした。40代の若さと新幹線西九州ルート着工認可などに取り組んだ参院議員1期の実績を訴える。
「アベノミクスによる急激な円安で輸入品の価格が上がり、庶民の生活は厳しい」。安倍晋三首相が衆院解散を表明した翌日の19日、早朝から約40分間、諫早市内の国道交差点で街頭演説し、無党派層の支持獲得に向け、動き始めた。
27日には民主党の福山哲郎政調会長が来県し、諫早市内3カ所で「大久保さんを再び国政に」と応援演説。30日には岡田克也代表代行も来県の予定だ。
また、奥村氏は久間章生・元防衛相の元秘書で、県議4期、雲仙市長2期を務めた。保守分裂選挙となった前回は無所属で立候補し、加藤氏の9万3000票に次ぐ5万1000票を獲得。民主前職の3万6000票を上回った。
ただ、昨年の参院選にも維新から比例代表で立候補したが落選するなど「国政選挙2連敗中」で、立候補見送りの公算が大きくなっている。
大久保氏の陣営は「非自民票を奥村氏と共に掘り起こしたい」として、奥村氏との野党共闘を模索している。
共産新人の矢崎勝己氏は、諫早市や地元の雲仙市を中心に党の市議らと街頭宣伝に回り「消費増税に断固反対」などと訴え、政権批判を繰り広げている。【古賀亮至、大場伸也】
==============
■立候補予定者■
=敬称略
加藤寛治 68 自前(1)
大久保潔重 48 民新
矢崎勝己 64 共新
〔長崎版〕
1546
:
チバQ
:2014/11/30(日) 18:31:25
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141129ddlk42010461000c.html
2014師走の決戦!!:衆院選の構図 3区 自共が候補、民主は断念 /長崎
毎日新聞 2014年11月29日 地方版
自民前職、谷川弥一氏と共産新人、石丸完治氏が立候補を表明し、自共対決となっている。前回まで谷川氏としのぎを削ってきた山田正彦元農相は今回不出馬。民主は一時、県議や元県議の名前が浮上したが、結局擁立を断念。前回は山田氏が民主を離党して出馬したため、2回続けて「不戦敗」となった。
26日夜、大村市であった谷川氏の総決起大会。参議院議員や県議、大村市議らが顔をそろえ、口々に「投票率を上げ、圧倒的勝利を」と呼びかけた。谷川氏は「アメリカの力を借りるためには、集団的自衛権の見直しは必要。でなかったら、彼らは本気で日本に手を差し伸べてくれない」と訴え、さらにアベノミクスへの理解を求めた。
取材に対し谷川氏は、来春の県議選にらみで「五島は4月ごろから動いている」と言い、「大村は市長選で頑張った。五島、大村は万全の態勢ができている」と話す。
問題は、今選挙から編入された佐世保市の早岐・三川内・宮3支所管内(有権者数約3万2500人)。解散後、急きょ後援会5支部を組織。27日には地元選出県議や市議も出席して佐世保事務所開き。出席者は「今回は谷川弥一と書いて」と名前の売り込みに力を注いでいた。
一方の石丸氏。26日、大村市の大型商業施設近くの街頭演説で「収入は上がらないのに、物価だけ上がる。『消費税10%』は先送りでなく中止させる選挙に」と声をからした。
演説の準備中、脇を通りかかった車から女性ドライバーが窓を開けて声をかけた。「健全な野党がないと、日本はダメになります。頑張ってください」
石丸氏は「ああいう人が増えている。全県的に反応がいいんです」と手応えを語った。今後も街頭演説やミニ集会を重ね、比例での得票増も目指し「集団的自衛権や沖縄の基地問題、原発、政治家と金の問題など、ひっくるめて明らかにしていきたい」と話す。【武内靖広】
==============
■立候補予定者■=敬称略
谷川弥一 73 自前(4)
石丸完治 65 共新
〔長崎版〕
1547
:
チバQ
:2014/11/30(日) 18:32:14
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141130ddlk42010247000c.html
2014師走の決戦!!:衆院選の構図 4区 区割り改定、影響注目 /長崎
毎日新聞 2014年11月30日 地方版
自民前職の北村誠吾氏に対し、民主元職の宮島大典氏、共産新人の石川悟氏、生活新人の末次精一氏が挑む。佐世保市の早岐・三川内・宮の3支所管内(有権者数約3万2500人)が3区に編入する区割り改定がどう影響するか注目される。
佐世保市中心部の国道35号沿いのビルに事務所を構える北村氏。駐車場を隔てた目と鼻の先のビルには宮島氏の事務所が入居し、互いをけん制するかのように昼夜明かりがついている。期せずして29日午前10時、事務所開きも一緒だった。
6期目を目指す北村氏は解散から一夜明けた22日、地域の祭りやイベントに自らハンドルを握って奔走した。宮島氏とは今回で5度目の対決となるが、民主への逆風で圧勝した前回と異なり、「政治とカネ」に絡む閣僚辞任や「大義なき解散」との批判があり、北村氏は「自民にマイナスの風が吹いている。前回に劣らない態勢を構築する」と気を引き締める。
副防衛相や衆院安全保障委員長の経歴を前面に押し出し「アベノミクス第2弾で津々浦々に好況の波を行き届かせる」と訴える。28日には出身地の小値賀島や宇久島などを行脚。これまで培った保守地盤を固めるため地域回りに力を入れる。
宮島氏は2009年の当選後、約3年の民主党政権時代に党副幹事長や防衛政務官を経験した。2年前、民主大敗の渦に巻き込まれ“浪人生活”に。地域のボランティア活動などをしながら雪辱に向けて準備を進めてきた。
21日に佐世保市内で開かれた選対会議で「アベノミクスは一部の人に恩恵をもたらしたが、大都市と地方、大企業と中小零細企業の格差は拡大している」と指摘。「政治の発想を大転換し、地方や庶民の暮らしを守る方向にかじを切らねばならない」と気勢を上げた。27日には民主党の福山哲郎政調会長が同市中心部のアーケードで応援演説。「思ったより早く宮島氏に国政に戻ってもらえるチャンスが訪れた」とエールを送った。
石川氏は後援会を中心に支持拡大を図る。「安倍政権は暴走している」として、集団的自衛権、消費増税、原発再稼働、地元の課題の石木ダム事業などの反対票を狙う。
末次氏は前回、日本未来の党公認で出馬したが、宮島氏と票を奪い合い共倒れとなった。今回も民主との調整が進められていた反自民共闘が頓挫した。安倍政権を「沈みゆく船」と批判。1日約50カ所の街頭演説で「国の仕組みを地域主権に変えないといけない」と訴え、無党派層の掘り起こしを目指す。このほか、無所属新人も立候補を検討している。【梅田啓祐、井上和也】=おわり
==============
■立候補予定者■
=敬称略
北村誠吾 67 自前(5)
宮島大典 51 民元(2)
石川悟 62 共新
末次精一 51 生新
〔長崎版〕
1548
:
チバQ
:2014/11/30(日) 18:34:09
鹿児島
http://www.nishinippon.co.jp/feature/representatives_election_2014_kagoshima/article/129408
「短期決戦の構図」 鹿児島1区 風止まりせめぎ合い
2014年11月26日(最終更新 2014年11月27日 17時01分)
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浮動票が多い都市部の鹿児島1区。24日正午すぎ、自民前職の保岡興治は鹿児島市中心部で街頭演説に立った。周りを固めるのは党の県議や鹿児島市議たち。党の地方議員との連携は、今回も盤石だ。町内会単位で網羅した後援会は、まとめ役だけで2千人いる。
組織力で優位に立つ保岡だが、一つ懸念材料があった。解散直前、民主と維新が選挙区での競合を避けるため、候補の一本化に動いたのだ。2012年の前回選挙で2位だった民主元職の川内博史、3位だった維新前職の山之内毅の得票を足すと、当選した保岡を2千票余り上回る。「2人がそろって1区で出てくれて、ほっとした」。後援会幹部は胸をなで下ろす。
残る不安は75歳の高齢と多選への批判だ。保岡もそれを意識し、21日の会合で「認知症のテストで問題なかった」と冗談を飛ばし、支持者を笑わせた。事務所には錦江湾横断遠泳を果たした自身の写真を飾り、健康ぶりをアピールする。
山之内は前回、維新ブームに乗り、得票3位ながら比例で復活した。「風がなくなった今回が正念場」と自ら認めている。ただ、急な選挙戦で後援会の拡大は思うように進んでいない。民主との一本化をめぐっては、山之内の方が実家のある鹿児島4区に転出するとの観測まで流れた。
こうした状況を打開するため、自民や民主の国会議員秘書を長く務めた人物を党の県組織に招いた。経営者らによる支援団体も設立した。親子ほど年齢が違う保岡を意識し、今回は「世代交代」を前面に掲げる。
川内は民主党本部の公認決定に1年以上かかった。昨年の参院選東京選挙区で無所属の山本太郎を支援。民主候補が落選したため「反党行為」と批判を浴びたのだ。それでも「党執行部にもの申す立場は前回と変わらない」と言い切る。前回の落選後は、民家に張った5千枚のポスターを1軒ずつ張り替えてきた。
党の支持率が相変わらず低迷する中、川内は照準を無党派層に絞り、解散直前に購入した自転車で選挙区を回る。政治家を志した二十数年前から続けている「山形屋」前でのつじ立ちも、回数を増やした。
共産新人の山口広延は若者の貧困や就職難の解消を中心に訴えている。1区での立候補は3回目で、選挙区の課題は熟知している。原発再稼働反対票などの結集を目指す。 =敬称略
◆ ◆
安倍晋三首相による突然の衆院解散で動きだした「師走選挙」。12月2日公示、14日投開票へ向け、立候補予定者たちは事実上の選挙戦に熱を入れている。鹿児島、宮崎の各選挙区で「短期決戦」の構図を追う。
=2014/11/26付 西日本新聞朝刊=
1549
:
チバQ
:2014/11/30(日) 18:34:38
http://www.nishinippon.co.jp/feature/representatives_election_2014_kagoshima/article/s/129610
「短期決戦の構図」 鹿児島2区 徳洲会票の行方焦点
2014年11月27日(最終更新 2014年11月27日 17時02分)
「7カ月で2度も選挙をするとは思わなかった」。22日、党県連の会合に出た自民前職の金子万寿夫は繰り返した。鹿児島2区は、4月に医療法人徳洲会の選挙違反事件を受けて補選があったばかり。6人が乱立した補選とは一変し、今回の短期決戦は自共の一騎打ちになりそうだが、補選と同様に「徳洲会票」の行方が焦点になりそうだ。
2区には今も「保徳戦争」のしこりが残る。徳洲会創設者の徳田虎雄は、今は鹿児島1区の自民前職保岡興治と1980〜90年代、衆院選のたびに選挙区を二分する激しい選挙を展開。徳洲会は職員を大量動員して徳田を支えた。2004年に徳田の次男毅に代替わりし、06年に毅が自民入りしても徳洲会を挙げての支援が続いた。
補選では、かつて保岡の秘書だった金子に抵抗感を示す徳洲会支持層の一部が民主元職の打越明司を応援。棄権者も多く出て、投票率は過去最低の45・99%に落ち込んだ。金子の得票は、前回の徳田の得票から4万3384票減った。
金子陣営はこの約4万票を「徳洲会票」とみる。今回、打越は「国民の理解を得られない選挙に参加する気持ちを持てない」と立候補を見送った。金子の後援会幹部は「徳洲会票を取り込む好機。ここで圧勝しないと強固な地盤はつくれない」と言い切る。
金子は奄美大島出身で、補選での本土3市の得票はいずれも打越に及ばなかった。本土での集票力を高めようと、今回の金子の予定表には、本土の企業・団体への「あいさつ回り」がずらりと並ぶ。
「無党派層がどちらに投票するかが鍵だ」。共産新人の祝迫光治は24日の事務所開きで強調した。党が川内原発再稼働に反対し、幅広い反自民勢力と共闘を続けてきたことから「政権批判の受け皿になれる基盤はできた」と言い切る。
金子への反発から補選では棄権に回った「徳洲会票」にも秋波を送る。「投票所に行ってもらえれば、こちらにも勝機が出てくる」 =敬称略
=2014/11/27付 西日本新聞朝刊=
1550
:
チバQ
:2014/11/30(日) 18:35:04
http://www.nishinippon.co.jp/feature/representatives_election_2014_kagoshima/article/129861
「短期決戦の構図」 鹿児島3区 因縁対決、新たな局面
2014年11月28日(最終更新 2014年11月28日 03時00分)
かつては自民の「コスタリカ方式」で選挙区と比例の議席を分け合いながら、2005年の郵政選挙でたもとを分かった宮路和明と故松下忠洋の因縁を引きずる鹿児島3区。衆院解散の前日に宮路は引退表明し、次男の拓馬を電撃的に後継指名。因縁対決は、新たな局面に移っている。
「相手は東京から来たスポーツカー。小回りのきく軽トラとどちらが地域に必要かを問う選挙だ」。無所属前職の野間健は訴える。12年9月に松下の急死を受け、後を継いだ野間。郵政民営化に反対する国民新党の公認を受け同年10月の補選では宮路に5千票差で敗れたが、2カ月後の前回選挙で6千票差で雪辱した。
13年3月の党の解党を受け、無所属で活動。この2年間で82回の国政報告会を重ね、知名度向上と松下から引き継いだ後援会組織の強化に努めてきた。
陣営は高齢の宮路なら組みやすいとみていたが、34歳の拓馬との戦いに。「前回訴えた世代交代や若さをアピールできないのは痛い」と陣営幹部。固い結束で「松下党」と呼ばれた支持層を固めつつ、連合鹿児島の推薦を受け反自民票の掘り起こしを図る。
懸念材料は郵政団体の自民回帰だ。3区の「郵政票」は七、八千票とされる。ただ、ある郵政関係者は「郵政民営化反対の約束をほごにした宮路は許せない。前面には出ないが、野間を支援する」と言い切る。
「3区は落としてはならない選挙区」。自民党県連会長の森山裕は県連を挙げて新人の拓馬を支援する姿勢を強調する。自民に風が吹いた前回ですら選挙区を取りこぼした宮路の差し替えは、県連も望むところだった。後援会も世襲は織り込み済み。若手総務省官僚という拓馬の経歴を「フレッシュで手あかがついておらず、おやじより戦いやすい」(後援会幹部)と前向きにとらえる。拓馬は「世襲批判は正面から受け止める。その上で自分という人間を見て判断してほしい」と語り、自民の友好団体や選挙区内の首長へのあいさつ回りに余念がない。
共産新人の山口陽規(はるき)は選挙区の薩摩川内市にある九電川内原発の再稼働阻止を訴えの中心に据える。「原発再稼働など、暴走する安倍政権に対峙(たいじ)できるのは共産党だけ」と自共対決をアピールする。 =敬称略
=2014/11/28付 西日本新聞朝刊=
1551
:
チバQ
:2014/11/30(日) 18:35:31
http://www.nishinippon.co.jp/feature/representatives_election_2014_kagoshima/article/130091
「短期決戦の構図」 鹿児島4区 社民擁立で自民厳戒
2014年11月29日(最終更新 2014年11月29日 03時00分)
26日夕、自民前職の小里泰弘の全250の後援会支部にファクスが流れた。「油断せずに戦おう」。社民が急きょ新人の野呂正和を擁立するとの報道を受け、組織の引き締めを訴える内容だった。
当初、共産新人永田義人との一騎打ちとみられた鹿児島4区。23日夜に霧島市であった決起集会では、参院議員の野村哲郎が「小里先生には1日でも激戦の1区と3区に入ってほしい」と呼び掛けるなど、楽勝ムードが漂っていた。突然の3人目の候補の出現で状況は一変、小里陣営には緊張がみなぎっている。
小里は2009年選挙で冷や汗をかいた。政権交代の風に乗った民主元職の皆吉稲生に約2千票差まで迫られた。野呂は県内の反原発運動をリードする存在。「何が起きるか分からない」と支援者は警戒する。
一方、後援会幹部は「勝ち方が重要だ」と強調する。農林水産政務官を経て9月の内閣改造で環境副大臣に就いた小里。続いて大臣への道を歩むためには、圧倒的な得票が鍵になる。10〜30人規模の車座形式の国政報告会を年に100回開き、労相などを務めた父貞利から継いだ後援会を維持してきた。今回も後援会中心の組織選挙を展開する。
「再稼働阻止を前面に戦う」。反原発の市民団体で活動する野呂は公示5日前の27日、県庁で立候補を表明した。社民が県内で公認候補を擁立するのは11年ぶりだ。「党是の反原発の象徴として、再稼働目前の川内原発がある鹿児島でぜひ擁立を」と、党本部から強い要望があったという。4区は大規模工場が多いこともあり、伝統的に旧社会党などの革新系が強い地域。民主が擁立を断念したことで、一定の労組票の取り込みも見込めるという。
4区には川内原発30キロ圏の4市町がある。野呂の地元の姶良市議会は再稼働反対と廃炉を求める意見書を可決しており、野呂は「姶良には(反原発の)大きな流れがある」と意気込む。ただ、元高校教諭の野呂にとって選挙活動は初めて。九州比例での惜敗率による復活当選もにらみながら、浸透を図っていく。
共産の永田は党専従職員歴が長く、党支持層からの信頼が厚い。消費増税中止や川内原発再稼働阻止を掲げ、街頭演説を重ねていく。 =敬称略
=2014/11/29付 西日本新聞朝刊=
1552
:
チバQ
:2014/11/30(日) 18:36:02
http://www.nishinippon.co.jp/feature/representatives_election_2014_kagoshima/article/130275
「短期決戦の構図」 鹿児島5区 有権者 乏しい選択肢
2014年11月30日(最終更新 2014年11月30日 03時00分)
自民前職の森山裕と共産新人の野口寛が名乗りを上げた衆院選鹿児島5区。民主は擁立できず、前回と同じ顔ぶれとなる見込みだ。
「得票率全国1位を達成し、森山の名を全国にとどろかそう」。24日、鹿児島県鹿屋市での事務所開き。首長や県議が詰めかけた事務所に、威勢のいい声が上がった。
参院から転身して以来、4選の森山。郵政民営化に反対して無所属で出馬した2005年の選挙も、自民が政権を失った09年の選挙も10万票以上を獲得。前回は全国2位の得票率8割を超す強さを見せつけた。支持者は「さらなる大勝で、大臣就任の弾みに」と期待する。合併前の旧市町全てに連絡所を設置して強固な体制を築く。党選対副委員長を務めるため、公示後の選挙区入りが6日程度となることだけが「若干の不安要素」(陣営)だ。
西之表市議を9期務めた野口は20日、事務所開きで「おもしろい選挙になると思う」と笑顔を見せた。「原発再稼働や消費増税、集団的自衛権行使に反対する共産党の姿勢は民意と一致している」と野口。昨年、曽於市で共産党籍の市長が誕生したことなどを挙げ「前進する条件はそろっている」と意気込む。3回目の国政挑戦となる今回も、街頭演説を中心に支持を訴え、無党派層や反自民票の取り込みを図る。
故山中貞則、故二階堂進ら有力保守政治家が覇を競った5区では、今も「自民王国」が健在だ。前回選挙では、衆院解散の翌日、民主前職(比例)だった網屋信介が「5区では勝つ見込みが薄い」と、浮動票が見込まれる神奈川18区への突然の選挙区替えを表明。民主を支援してきた連合などの労組員には今も「裏切られた」といった感情的なしこりが残る。
そうした背景から行き着いた2回連続の無風の自共対決。有権者からは「選択肢があまりに少なすぎる」と嘆き混じりの声も聞かれる。 =敬称略
=おわり
=2014/11/30付 西日本新聞朝刊=
1553
:
チバQ
:2014/11/30(日) 18:37:12
http://www.nishinippon.co.jp/feature/representatives_election_2014_miyazaki/article/129609
「短期決戦の構図」 宮崎1区 「野党競合」で本番へ
2014年11月27日(最終更新 2014年11月27日 17時06分)
民主、維新、共産の野党3新人が自民前職に挑む宮崎1区。1強の自民に対抗する「野党共闘」の実現ができないまま選挙戦に突入しようとしている。
解散風が吹いた11月中旬、自民前職の武井俊輔は、宮崎市内であったイベントで武者にふんして「この格好はまさに、常在戦場の姿」と笑みを浮かべた。
元県議の武井は前回、党の公募に応じて初めて立候補。次点の民主候補者に3万票以上の大差をつけた。当選後、週末にはミニ集会を開くなど支持拡大を図り、任期半ばの解散にも「衆院ならあるもの」と冷静に受け止める。農業者などの各団体や公明の支援などを見据えて戦う。
民主は急な解散の余波をまともに受けた。社民や連合宮崎との連携は急いで取り付けたが候補者が決まらず、解散の21日、新人村尾英俊の擁立をようやく決めた。村尾は米国で銀行や証券会社の勤務を経て、現在、東京で経済や政治を教える専門学校講師を務める。
翌22日に宮崎市で開かれた連合の集会。空路駆けつけた村尾は緊張した表情ながらも「やる気は満々。安倍政権にストップをかけたい」と強調した。だが選挙も街頭演説の経験もない。連合の推薦は得たが、社民との具体的な支援態勢もまだ固まっていない。不安をかき消すように陣営幹部は「短期間でも、1人でも多くの有権者に浸透させていく」と語気を強めた。
維新新人の外山斎(いつき)も党公認決定は21日で、党ののぼりも週明けに届いたばかり。それでも、参院初当選を含め国政に3度挑んだ経験から行動力を発揮する。繁華街や交通量の多い交差点に立った外山は「今回の解散に大義はない。自民の暴走を止める」とマイクを手に訴えた。
共産新人の松本隆は前回に続く挑戦。消費増税反対や原発ゼロ社会の実現を訴え、支持を広げる構えだ。
前回、比例復活した次世代の党の中山成彬(71)は今回、比例九州のみで戦う。当選7回のベテラン票の行方にも注目が集まる。 (敬称略)
=2014/11/27付 西日本新聞朝刊=
1554
:
チバQ
:2014/11/30(日) 18:37:43
http://www.nishinippon.co.jp/feature/representatives_election_2014_miyazaki/article/129860
「短期決戦の構図」 宮崎2区 民主不在で自民優位
2014年11月28日(最終更新 2014年11月28日 21時34分)
1996年に小選挙区比例代表並立制が導入されて以来、宮崎2区は江藤隆美と長男の江藤拓の“指定席”状態が続く。政権が民主に移った前々回(2009年8月)の衆院選でも、江藤拓は自身最高となる12万票余を獲得して3選を決め、自民が政権復帰した前回(12年12月)も11万票余で4選を果たした。
5選目を狙う自民前職の江藤は今回、元農水副大臣、元衆院農水委員長の要職を歴任した強みを発揮し、抜群の知名度を持って戦いを進める。他県候補の応援で選挙区を離れる可能性もあるが、かつて父隆美が選挙応援で地元を離れ、落選(1990年2月)した苦い経験もあり、できるだけ地元に密着する意向だ。
衆議院が解散した21日夜、東京から戻った江藤は宮崎県高鍋町で国政報告会を開いた。千人の動員目標に来場者は700人ほど。後援会スタッフは「雨天ではこんなものでしょう」とつぶやきつつ、「投票率の低下が心配」と空席が目立つ会場を見回した。
民主は27日現在、候補者を擁立できていない。このままなら、中選挙区制時代の旧民社党以来初めて、候補者不在となる。民主候補が獲得した前々回の8万票、前回の4万票の行方にも注目が集まる。江藤陣営は獲得票の上積みを狙うが、問題は投票率。「選挙戦が盛り上がらないまま獲得票を減らしたら面目が保てない」と危機感ものぞかせる。
21日に立候補が決まった、2度目の挑戦となる共産新人の吉田貴行。民主候補不在の中で、江藤の無投票再選を阻止した格好だが、選挙準備はこれから。「アベノミクスで暮らしは悪くなり、景気は悪循環に陥った。今回の選挙は消費増税の先送りではなく、きっぱり中止させる絶好の機会」と自共対決を前面に押し出し、反自民票、無党派層への浸透を図る。 =敬称略
=2014/11/28付 西日本新聞朝刊=
1555
:
チバQ
:2014/11/30(日) 18:38:49
http://www.nishinippon.co.jp/feature/representatives_election_2014_miyazaki/article/130090
「短期決戦の構図」 宮崎3区 自共対決同じ顔ぶれ
2014年11月29日(最終更新 2014年11月29日 03時00分)
2012年の前回選挙に続き、自民対共産の対決となる見通し。
衆院解散翌日の22日、都城市に帰ってきた自民前職古川禎久は、後援会支部長との打ち合わせや、事務所開きなど3連休中、地元でフル稼働した。
古川は前回選挙で約11万9千票、得票率8割を超えて圧勝。今回も13万票以上の獲得を目指す。強固な支持基盤を支えるのは、選挙区内すべての市町に置いた後援会組織だ。古川自身もこの2年間、週末ごとに帰郷し、こまめに各支部幹部と意見を交わした。
今回選挙で陣営が心配するのは、他県候補の応援で全国を回らなければならず、選挙期間中に地元にいることができるのは4日間しかないこと。古川自身も「候補者として地元を離れるのはじくじたる思いだが、後援会を信じて任せたい」と話す。
前回に続き、民主が候補者を擁立できず、社民も断念。「安倍政権の暴走に歯止めをかける」と訴え、名乗りを上げたのが共産新人来住一人だ。前回衆院選、参院選に続き3度目の国政挑戦となるが「今回ほど追い風が吹いている選挙はない」と手応えを感じている。
県議選への立候補を予定していたため、この夏から街頭での演説に力を入れていた。有権者からの反応が前回以上にいいと語る。
「消費税率引き上げの延期を決めたこと自体がアベノミクスの失敗を意味する。延期ではなく、断念にまで持ち込みたい」と党勢拡大に意欲を燃やす。
=2014/11/29付 西日本新聞朝刊=
1556
:
チバQ
:2014/11/30(日) 18:39:46
大分
http://www.nishinippon.co.jp/feature/representatives_election_2014_oita/article/130274
県都市長選にらみ火花 前哨戦はやヒートアップ 1区の自民、民主
2014年11月30日(最終更新 2014年11月30日 03時00分)
衆院選大分1区に出馬予定の自民前職と民主元職の戦いが、大分市長選(来春)の前哨戦の様相を呈してきた。1区と市長選は選挙区がほぼ重なる上、予想される対決構図が類似するからだ。市長選は40年近く自民以外が当選する「非自民の牙城」。自民はその牙城を崩そうと1区で勝って勢いを付け、市長選の勝利も狙う。現職市長は進退を明らかにしていないが、有力支持組織が1区を「代理戦争」と位置づけて民主元職の支援を始めるなど水面下で火花を散らしている。
「応援いただいている穴見先生を、全力でご支援申し上げたい」−。24日、市内であった自民前職、穴見陽一氏(45)の事務所開き。市長選に出馬予定の元中小企業庁次長、佐藤樹一郎氏(57)があいさつに立ち、声を張り上げた。
穴見氏は2012年の前回衆院選で、1996年の小選挙区制導入後、自民候補として初の議席を得た。
今回の衆院解散前、佐藤氏は穴見氏と一緒にあいさつ回りを続け、自民からの推薦も得た。28日に大分市であった安倍晋三首相の街頭演説では、衛藤晟一首相補佐官の紹介で首相に会い、激励されたという。
街頭には穴見氏と佐藤氏のポスターが並び立つ。穴見氏の後援会幹部は「佐藤さんには言ったんだよ。穴見が倒れれば、あなたも倒れますよって。佐藤さんが自分の支持母体で穴見を推せば、こちらの票の上積みになる」と明かす。
現職市長の釘宮磐氏(67)は進退を明らかにしていない。92年の参院選大分選挙区に自民公認で、00年の衆院選大分1区に民主公認で出馬し、ともに当選した経歴を持つ。関係者によると、今回の戦いを「見守るしかない」と周囲に漏らしているという。
しかし、穴見氏と佐藤氏の共闘を目の当たりにして、釘宮氏の有力支持組織は民主元職、吉良州司氏(56)の支援に動き始めた。
今月上旬にあった釘宮氏の支援組織の会合に吉良氏自らが出席し「頭を下げて、支援を求めた」(関係者)。元民主党衆院議員だった釘宮氏を推す組織は民主の吉良氏に対して、これまで自主的だった支援から一転、組織を挙げて取り組むことを決めたという。関係者の男性は「吉良さんが負ければ市長選に響く。だから、組織として吉良さんを通すために支援することになった。今回の1区は磐さんの選挙でもあるんだ」と解説した。
大分1区には共産新人の山本茂氏(63)も立候補を予定している。
=2014/11/30付 西日本新聞朝刊=
1557
:
チバQ
:2014/11/30(日) 18:40:45
http://www.nishinippon.co.jp/feature/representatives_election_2014_kumamoto/article/130088
「短期決戦」 熊本1区 野党共闘に思惑交錯
2014年11月29日(最終更新 2014年11月29日 03時00分)
衆院選の12月2日の公示が迫る。県内では五つの小選挙区に、自民党と維新の党、次世代の党、共産党、社民党の5党から計12陣営が立候補を予定。短期決戦に向けた準備を本格化させている。どのような戦いが繰り広げられるのか。各選挙区の直前情勢を探った。
「いろんなことはのみ込んで、力を合わせて全力で頑張りたい」。22日、熊本市内であった維新の党前職松野頼久の選対本部立ち上げ式。民主党県連として「支持」を決めた直後、駆け付けた県連代表の言葉に、松野はほっとした表情を浮かべた。
民主党公認で4連勝してきたが、前回衆院選では公示直前に離党した。同党が急きょ立てた独自候補と票を奪い合い、3度目の対決で初めて自民党前職木原稔に敗れ、比例復活した。
4連勝時と同じ選挙構図が見込まれ、陣営関係者は民主党の支持団体、連合熊本の組織票を「最大限取り込みたい」と力を込める。ただ連合熊本は、松野の離党への反発が根強く、26日には「支持」よりも弱く、内部に選対をつくらない「協力・支援」を決めた。
一方の木原は、野党共闘への危機感をあらわにする。前回の松野と民主党候補の票を合わせれば、わずかながらも木原を上回る。「かなり厳しい選挙になる」。木原が25日の事務所開きであいさつすると、陣営には緊張感が高まった。
首相の安倍晋三と信条が近く、安倍も務めた自民党青年局長の役職を務める。全国から応援演説が求められる立場だが、党本部には「県外に出るのは控えたい」と要望し、地元に張り付く戦略だ。すでに小学校区ごとに後援会を組織し、党の友好団体など200以上に推薦願を出した。陣営幹部は「防衛大臣政務官などの要職を担った実績を広く訴えていく」と強調する。
共産党新人高本征尚は「集団的自衛権の行使容認の閣議決定撤回」などを訴え、安倍政権への批判票の受け皿を目指す。
熊本都市圏が区域の1区は、組織票を固めるだけでは勝てない。3陣営とも無党派層への浸透に懸命だ。 =敬称略
=2014/11/29付 西日本新聞朝刊=
1558
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チバQ
:2014/11/30(日) 18:41:59
http://www.nishinippon.co.jp/feature/representatives_election_2014_kumamoto/article/130089
「短期決戦」 熊本2区 構図前回と様変わり
2014年11月29日(最終更新 2014年11月29日 03時00分)
「熊本市長選の勢いに、そのまま乗りたい」。自民党前職野田毅の陣営は、直前の同市長選で大勝した同党推薦候補の事務所を転用し、余勢を駆って選挙戦に臨む構えだ。
当選14回の党重鎮で、県選出の党国会議員団団長も務める野田。県議や市議など系列議員も多く、企業や各種団体の支援も受ける。公明党の推薦も決まり、組織は盤石だ。
同じ2区を地盤とする自民党前職林田彪は「比例代表の名簿登載順位が納得できなければ出馬する」と明言。選挙準備を今も進めるが、順当ならば野田との協力に徹する方針。
共産党新人広瀬由美は、消費税10%増税反対や特定秘密保護法の廃止などを掲げ、現政権との対決姿勢を前面に打ち出す。
民主は擁立を模索したが断念。5人が争った前回とは様変わりした選挙戦になりそうだ。 =敬称略
=2014/11/29付 西日本新聞朝刊=
1559
:
チバQ
:2014/11/30(日) 18:42:55
http://www.nishinippon.co.jp/feature/representatives_election_2014_kumamoto/article/130271
「短期決戦」 熊本3区 自共一騎打ちの公算
2014年11月30日(最終更新 2014年11月30日 03時00分)
「確実に票を伸ばし、圧倒的な勝利を目指す」。自民党前職坂本哲志の陣営は、地元の首長や同党県議が各地域の選対本部長となり、9万5千票以上を獲得した前回を上回る得票を目指し、支持拡大に取り組む。
当選4回目の2年間で、総務副大臣や衆院農水委員長などの要職を経験。合併前の旧市町村レベルで組織する27の後援会が、活発に活動しているのも強みだ。
共産党新人芋生よしやは、保育士の経験を生かし、教育や子育て支援などを訴える。国営立野ダム(大津町、南阿蘇村)建設に反対の立場も鮮明にする。
民主党は当初、擁立を検討していたが断念。前回は4人での争いだったが、自共の一騎打ちとなる公算が大きい。 =敬称略
=2014/11/30付 西日本新聞朝刊=
1560
:
チバQ
:2014/11/30(日) 18:43:51
http://www.nishinippon.co.jp/feature/representatives_election_2014_kumamoto/article/130272
短期決戦」 熊本4区 次世代と共産が対決
2014年11月30日(最終更新 2014年11月30日 03時00分)
当選9回の次世代の党前職園田博之は、前回衆院選で自主投票だった自民党との関係維持に腐心した。
「できれば戻って頑張ってほしい」。天草市内で24日に開かれた選対会議では、園田を支持する首長や県議から自民党復党を望む声が聞かれ、園田自身も「与党に近いところで、これからの政治活動をしたい」と古巣への思いがにじむ。今回、自民党県連とアベノミクス推進などに最大限協力するとした政策協定を結び、推薦を得た。
自民、民主の与野党第1党の公認候補が共にいない全国でも数少ない選挙区。共産党新人井芹栄次は「現職批判票の受け皿になりたい」と訴え、民主、社民支持層や浮動票の取り込みを目指す。 =敬称略
=2014/11/30付 西日本新聞朝刊=
http://www.nishinippon.co.jp/feature/representatives_election_2014_kumamoto/article/130273
「短期決戦」 熊本5区 自民対社・民の共闘
2014年11月30日(最終更新 2014年11月30日 03時00分)
「ローカル・アベノミクス、すなわち地方創生のスタートの選挙だ」。25日、津奈木町であった自民党前職金子恭之の選対会議。験担ぎのとんかつ定食を平らげた金子は、芦北、津奈木両町長や県議、市議など約70人を前に必勝宣言した。
逆風が吹いた2009年衆院選。議席は守ったものの、対立候補で現在の社民党県代表中島隆利に八代市では敗れ、比例復活当選を許した。陣営幹部は「12年の前回選挙同様、(今回から5区に編入された)美里町を含む全16市町村で勝利し、社民の比例復活を阻止する」と息巻く。業界団体に推薦を求め、徹底した組織戦を展開する構えだ。
共産党新人橋田芳昭は、5回目の国政挑戦。積極的に街頭に立ち、支持拡大を急ぐ。
社民党は、中島の後継として新人今泉克己を擁立。今泉は「反自民の受け皿になる」と強調する。連合熊本が推薦し、民主党県連も支持を決め、共産党を除く野党共闘態勢が整った。今泉は、連合傘下の労働組合などを精力的に回り、浸透を図る。ただ、地方選を含め立候補は初めてで、知名度不足の解消が課題となりそうだ。 =敬称略
=2014/11/30付 西日本新聞朝刊=
1561
:
チバQ
:2014/11/30(日) 18:46:04
http://www.nishinippon.co.jp/feature/representatives_election_2014_saga/article/130087
[選挙区の構図] 佐賀1区 動けぬ民主、危機感強く
2014年11月29日(最終更新 2014年11月29日 03時00分)
市街地から離れた山間部。衆院解散から一夜明けた22日朝、自民前職の岩田和親(41)は神埼市脊振町の小さな集落にいた。消防団の詰め所で約30人の住民を前に、自らに言い聞かせるかのように語った。
「アベノミクス(安倍政権の経済政策)は地方では実感できていないが、佐賀で良かったと思えるように働かせてください。まだまだ顔は売れていないが、脊振のために頑張りたい」
衆院定数の「0増5減」で県内小選挙区は3から2に減った。山間部や農漁村が多かった旧2区はなくなり、新1、2区に分散編入。新1区の有権者数は約32万7千人で、岩田が現職だった旧1区から約9万人増えた。
2012年の前回衆院選で旧1〜3区を独占した自民党の候補者調整は、誰が退くかをめぐって遅れていた。旧2区の今村雅弘(67)が比例九州に回り、岩田が新1区と決まったのは10月中旬。そこに衆院解散が降って湧いた。陣営が「今村氏に遠慮して回り切れていなかった」という旧2区は未開の地も同然だった。
岩田は前回初当選。県議を3期務めたが、国政では1期の「安倍チルドレン」。05年の郵政選挙、09年の民主党による政権交代選挙。多くのチルドレンが生まれては消えた。
師走の選挙に不満の声も届く中、陣営は分厚い地方議員のネットワークをフル活用し、約250の団体から推薦をかき集める。
■ ■
「大きなけがをして、まだ病院にいます。悔しくてなりません」
ダークスーツに赤いネクタイ姿がスクリーンに映し出された。26日夜、佐賀市であった民主前職、原口一博(55)の後援会会合。8月に右脚を骨折して長期入院中の原口は、病院で撮影した約6分間の映像を通して、アベノミクス批判や雇用の安定を訴えた。
小選挙区になった1996年以降、比例復活も含めて6期連続当選。テレビ出演多数で知名度抜群。だが、外出できないもどかしさの中で公示を迎える。
前回は、消費税増税法案の採決棄権で党に背を向け「信用していいのか」(連合佐賀幹部)と身内からも批判を受けた。だが、連合佐賀は今回、早々と推薦を決定。前回は自主投票だった社民党県連合も26日に支持を決めた。
「自民1強」の現状に多弱の野党が手を結ぶ。ただ「本人不在」の影響は大きく、党の支持率も低迷したまま。陣営幹部は「今までで最も厳しい選挙だ」とため息をつく。
■ ■
「今、若い人の働き方には悲惨な実態があります。佐賀にもあるブラック企業を是正したい」。26日、通勤客が行き交うJR佐賀駅前で共産新人の古賀誠(29)は声を張り上げた。
手には演説用のメモ紙。「言いたいことを確実に言わないといけないから」
共産党が古賀の公認を発表したのは衆院解散前夜の20日。選挙に立候補するのは初めてで、出遅れ感は否めない。
それでも街頭で訴えを重ねる。「私もブラック企業で働いていたことがある。同じ思いをしている若者はたくさんいる。政治の力で世の中を変えたい」 (敬称略)
◇ ◇
安倍首相が消費税の10%引き上げを見送り「信を問う」と断行した衆院解散、総選挙の公示が12月2日に迫る。佐賀1区、2区の直前の動きを追った。
=2014/11/29付 西日本新聞朝刊=
1562
:
チバQ
:2014/11/30(日) 18:46:59
http://www.nishinippon.co.jp/feature/representatives_election_2014_saga/article/130269
[選挙区の構図] 佐賀2区 自民と民主が“総力戦”
2014年11月30日(最終更新 2014年11月30日 03時00分)
「知事選は3回戦っているが、衆院選は全く違う。ほとんど準備ができておらずチャレンジャー。しっかりとした訴えをする」
26日未明の県庁記者会見室。深夜に及んだ県議会で知事辞職の同意を得た自民新人の古川康(56)は、満を持して衆院選佐賀2区からの国政挑戦を表明した。周囲には出遅れを懸念する声もあるが、水面下で自民党本部と着々と準備を進めてきた。
党本部は同日、古川をすぐさま公認。党県連は古川の会見から10時間後には実動部隊となる2区内の市議ら60人を武雄市に集め、選対会議で組織や行動計画を次々と決めた。
古川のそばには今回の衆院解散で政界を引退した旧3区の自民前職、保利耕輔が座った。新2区の有権者の3割を占める唐津市を中心に「保利党」とも呼ばれる強固な支持基盤を持つ実力者は「古川さんの出馬に感謝し、一丸となって頑張っていただく」と全面協力の意思を明言した。
保利は27日、古川の出身地でもある唐津市で離島回りにも同行。神集島では「古川さんが(国会議員)バッジをはめることができなければ、私は死んでも死にきれない」と熱弁した。
古川の任期途中での辞職に、野党は「県政投げ出し」批判を浴びせる。今回衆院選で比例九州に回る旧2区の自民前職、今村雅弘(67)の地盤の鹿島市では「今村さんは当選確実だから小選挙区は民主でいい」との声も聞かれる。陣営は「前知事といえども油断は禁物」と組織を締め直す。
■ ■
衆院解散から一夜明けた22日朝、民主前職の大串博志(49)は唐津市街地の交差点で行き交う車に向かって、安倍政権のアベノミクスが景気後退を招いたと訴えた。「手を振っていて、思ったよりも知った顔が見えた。支持はそれなりに広がっていると思う」
東京大学卒で財務省出身。旧2区で2度の比例復活を含めて当選3回。2005年の初当選以来、週末ごとに選挙区内に戻っては、小まめに地域の催しや会合に顔を出してきた。昨年夏以降は「力の大半を新たな選挙区に注ぐ」と、旧3区だった唐津市や伊万里市などにも足しげく通う。
15日、唐津市で開いた時局講演会には首相補佐官として仕えた野田佳彦前首相が登壇。支持者約200人と気勢を上げ「後援会の会合を積み重ねてきて、ちょうどよい節目になった。(支持拡大は)決して雲をつかむような話じゃない」と手応えを口にした。
フットワークが軽く、腰は低い。「電話一本で大串ひろし」−。どんなに少人数でも呼ばれれば駆け付けるという草の根の活動スタイルで、自民の厚い地盤を切り崩したい構えだ。
■ ■
共産新人の御厨さとみ(33)は衆院解散2日後の23日に立候補表明。党から出馬要請を受けたのは、そのわずか3日前だった。
「突然の解散で準備が遅れた」と党県委員会の今田真人委員長。
知名度抜群の古川、大串に対し「大きなゾウにアリが挑む構図」(陣営幹部)となるが「若者や女性の代表として声を上げたい」と支持拡大を目指す。
九州電力玄海原発(玄海町)を抱える2区で「再稼働反対」を訴え、反原発票の取り込みも狙う。 (敬称略)
=2014/11/30付 西日本新聞朝刊=
1563
:
チバQ
:2014/11/30(日) 18:49:34
>>1017
1区
>>1223
2区
http://www.nishinippon.co.jp/feature/representatives_election_2014_fukuoka/article/129400
《県内11選挙区直前情勢》 福岡3区 都市と農村 自、民が綱引き
2014年11月26日(最終更新 2014年11月27日 16時42分)
福岡市西区、早良区の人口が集積する都市部と糸島市郊外の農漁村部が混在しており、無党派層、保守層への浸透が鍵を握る。
23日、糸島市のJA糸島波多江支店の会議室。自民前職の古賀篤(42)は、来年春の統一地方選で実施される県議選で自民が公認予定の立候補予定者の決起大会に駆け付けた。「今回の衆院選は大変厳しい戦いだ」。古賀が危機感を募らせると、そばにいた元農相の太田誠一もうなずいた。
古賀は2012年の前回初当選。引退した太田の後援会など地盤は引き継いだものの知名度は低く、週末ごとに選挙区入りし、地域のイベントや会合に顔を出してきた。「前回と比べ、明らかに浸透している」と陣営は手応えを語る。
だが、自民の地盤とされる糸島地区でも安倍政権の農政には不満がくすぶる。環太平洋連携協定(TPP)交渉、農協改革…。「政権は農業に冷ややか。自民は好かん」と憤る地元JA幹部も。陣営は「古賀はTPP反対の立場。現場の声をくみ取り、足場を固めたい」と語る。
一方、3区で6度目の選挙戦に挑む民主元職の藤田一枝(65)は政権交代を遂げた09年の前々回と同様、無党派に期待を寄せる。衆院が解散した21日には早速、早良区西新の街頭に立ち、「政権交代が可能なバランスの取れた政治に近づける。自民の一人勝ちはいけない」と声を張り上げた。
民主が大敗北を喫した前回は「街頭ではやじを飛ばされるような逆風を感じた」(スタッフの一人)。だが、今回の風向きは「どう説明されようと解散に対する疑問は、党派にかかわらずある」と読む。陣営は「街頭での反応、支持者たちの意気込みは明らかに上向き。反自民の票を取り込み、接戦に持ち込む」と意気込む。前回、票が分散した「第三極」の出馬の動きがないことも好材料と受け止める。
共産新人の川原康裕(33)は「自民との対立軸は明確」とし、TPP反対や消費増税中止、原発ゼロに加え、若者の雇用創出とブラック企業への規制強化を主張する。 (敬称略)
=2014/11/26付 西日本新聞朝刊=
1564
:
チバQ
:2014/11/30(日) 18:50:09
http://www.nishinippon.co.jp/feature/representatives_election_2014_fukuoka/article/129401
《県内11選挙区直前情勢》 福岡4区 民維共闘 受けて立つ自民
2014年11月26日(最終更新 2014年11月27日 16時43分)
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「アベノミクスは地方に届かなかった。私たち維新にもう一度力を貸していただければ、必ず地方を元気にしていく」
3連休初日の22日午後、福津市の大型ショッピングモール前で、維新前職の河野正美(53)は信号待ちのドライバーに訴えかけた。「短期決戦。直接有権者に顔を見せて、風を起こさなければならない」
「第三極」が競い合った2012年の前回、福岡4区には6人が立候補した。民主を離党した未来前職とその対抗馬として民主が擁立した新人が票を奪い合う中、旧日本維新の会から出馬した河野は比例復活ながら初当選した。それから2年。後援会組織も整わないままの突然の解散に、陣営は危機感を募らせる。
1強自民に、いかに立ち向かうか−。民主は前回福岡8区で立候補し落選した元職を4区に擁立する方針だった。しかし、維新との共闘を優先し、元職は福岡1区へ。河野は「野党統一候補」として再選に挑む。陣営は「前回と比べると逆風だが、共闘で少しだが追い風が吹き始めた」と意気込む。
自民前職の宮内秀樹(52)は22日、宗像市日の里地区で、高齢化が進む大型団地再生のための住民会議に参加した。「親が建てた一戸建てに子どもが続けて住むケースはどれくらい?」「Uターンを呼び掛けては?」。有権者と交わった。
党国土交通部会の副部会長。住民会議では臨時国会に議員立法で提案予定だった「無電柱化推進法」に触れ、「日の里を無電柱化のモデル地区に」と提案。政権党の実績と地域密着の姿勢をアピールした。
「この2年間、週末はできる限り地元のイベントに顔を出した。負けは許されない」と陣営。同じ日には後援会の代表者200人が集まる選対会議を開き、態勢づくりを加速させた。
共産新人の新留清隆(59)は4度目の立候補。3連休は福祉施設やイベント会場を訪問しつつ、国道沿いなどで演説。消費税増税について「他党は皆、先送り。反対をしているのは共産党だけだ」と対決姿勢を鮮明にする。 (敬称略)
=2014/11/26付 西日本新聞朝刊=
1565
:
とはずがたり
:2014/11/30(日) 18:50:30
>>1561
>8月に右脚を骨折して長期入院中
よっぽど大けがじゃないと4か月も入院しないっすよね。
ただの骨折ではないのでわ?!
1566
:
チバQ
:2014/11/30(日) 18:50:40
http://www.nishinippon.co.jp/feature/representatives_election_2014_fukuoka/article/129600
《県内11選挙区直前情勢》 福岡5区 「高齢」「復党」どうかわす
2014年11月27日(最終更新 2014年11月27日 16時44分)
衆院解散翌日の22日、自民前職の原田義昭(70)は朝倉市甘木であったイルミネーションの催し会場を訪れた。一人ずつ「頑張ります」と声を掛けて握手を交わした。朝倉地区の別の会合に出席後、急きょ参加を決めたという。
当選6回。文部科学副大臣などを歴任したベテランだが、2009年の前々回は「政権交代」の逆風にさらされた。陣営関係者は「落選を経験し、本人も地道な活動の大切さが身に染みた。最近は予定外の場所に本人の意志で行くことがよくある」。
今回も公明や県農政連、企業の推薦を視野に組織を固めるが、「高齢多選」の批判もちらつく。原田を支持する地方議員は「地元で『辞めるんじゃなかったのか』と聞かれる」と明かす。原田自身は「政治家は経験、蓄積が大事。世の中もそういう人を必要としている」と強気の姿勢だ。
原田と5回目の対決となる民主元職の楠田大蔵(39)。「野党統一候補として自民前職と真っ向から戦います」。連休中の23日、朝倉市から那珂川町まで催し会場を駆け回りながら、交差点や商業施設前で車を降り、演説を繰り返した。
楠田は今年2月、民主を離党。解散直前の17日に復党願を出した。党内や支持労組には反発もくすぶる。地元自治体の労組幹部は「短期間に出たり戻ったり、理解できない」とため息をつく。後援会幹部は「ゼロからやり直すつもりで頑張るしかない」と話す。
当選3回。前々回は小選挙区で初勝利したが、12年の前回は惨敗。民主への逆風に加え、「第三極」の候補が乱立し、票が分散した。今回は共産を除く「野党統一候補」として訴え、政権批判票の結集を図る。原田へ対抗するため「世代交代」を打ち出して自公支持層の取り込みも狙う。
前回に続く挑戦となる共産新人の田中陽二(58)は党の街宣車に乗り「安倍政権の暴走にストップを」と訴える。第三極が候補擁立を見送る公算が大きいことから「民主も第三極も駄目。自公政権へ対抗できるのは共産しかない」と強調する。 (敬称略)
=2014/11/27付 西日本新聞朝刊=
1567
:
チバQ
:2014/11/30(日) 18:51:48
http://www.nishinippon.co.jp/feature/representatives_election_2014_fukuoka/article/129599
《県内11選挙区直前情勢》 福岡6区 首相応援団長に共産挑む
2014年11月27日(最終更新 2014年11月27日 16時44分)
衆院解散直後の3連休。自民前職の鳩山邦夫(66)は連日、選挙区内のイベントに顔を出した。しかし、あいさつで選挙について触れる時間はわずか。24日の秋祭りの会場では「紅葉狩り万歳。選挙よろしく。終わり」と、40秒足らずでマイクを手放した。
「選挙は始まる時に、もう終わっている」と淡々と語るように、ほぼ毎週、地元入りを重ね、浸透を図ってきた自信が垣間見える。
一方で鳩山は、周囲にこう漏らす。「まだ相手が決まらない。戦いにくい」
福岡6区に選挙区替えして4度目となる衆院選。過去3回は必ず民主候補がいたが、今回は擁立見送りを決めた。今のところ相手は、共産新人の金子睦美(53)だけ。このままいけば1996年の小選挙区導入以来、初の「自共対決」となる。
民主は前回敗れたベテランが不出馬を表明し、後継探しが進まないまま解散を迎えた。野党第1党として存在感が問われる中、他の選挙区を地盤とする元職を候補とする案や、立候補を望む党外の人物からの売り込みもあったが、いずれも不調に終わった。
首相安倍晋三の「信任投票」ともいわれる今回の衆院選。鳩山は、一度挫折した安倍の首相再登板を支えた「応援団長」を自任するだけに、安倍政権を真っ向から批判する民主にとっては格好の標的なのだが−。
共産の金子は23日の集会で「自民の“大金持ち”に挑まずして議席を与えるようなことはしない」と、2度目の対決となる鳩山を挑発し、政権批判を展開する。ただ、他の野党が参戦しない状況に、陣営幹部は「もっと声を大にして信を問うべきなのに…。このままでは投票率が心配」と本音ものぞかせる。
前回、鳩山が自民を離党していた影響で自民系の候補も立候補したが、今回はそうした保守分裂の気配はない。盤石と見える状況が固まる中、鳩山は選挙戦の期間中、全国へ応援に出向く調整を進めている。「基盤が安定しているわけではない若手もいる。懸命に応援しないとね」 (敬称略)
=2014/11/27付 西日本新聞朝刊=
1568
:
チバQ
:2014/11/30(日) 18:52:30
http://www.nishinippon.co.jp/feature/representatives_election_2014_fukuoka/article/129853
《県内11選挙区直前情勢》 福岡7区 民主不在、初の自共対決へ
2014年11月28日(最終更新 2014年11月28日 03時00分)
「安倍(晋三)首相を討ち果たす」。22日夜、福岡市であった民主県連パーティー。壇上で意気揚々と衆院選への意気込みを語る党代表の海江田万里(65)を、7区関係者は複雑な思いで見上げていた。代表とともに並んだ各選挙区の公認候補予定者の中に「7区」の姿がなかったからだ。
民主は2012年の前回衆院選で擁立した野田国義(56)が落選。野田は13年参院選で当選したものの、衆院の後継は決まっていなかった。そこに「寝耳に水」の解散。不戦敗を避けようと慌てて候補者を探したが、27日、擁立断念を発表した。「出馬を要請したい相手から探すマイナスのスタート。大義のない解散なんだから、候補者さえ出せれば勝負できる自信はあったが…。やるせないよ」と地元の民主系議員は吐露する。
野党第1党の民主が不在の中で、名乗りを上げているのは自民前職の藤丸敏(54)と、共産新人の江口学(40)。このままいけば、小選挙区制が導入された1996年以来、初となる「自共一騎打ち」となる。
藤丸は前回、当選10回を重ねた元自民幹事長古賀誠(74)の後継者として二人三脚で選挙区を回り、初当選。強固な地盤を引き継ぎ、古賀と並んだポスターの掲示を続けるなど、いまだに「2人はセット」のイメージが根強い。陣営側は「こんなに早い解散は想定外。藤丸の名前はまだ浸透しておらず、知名度の低さがネック」とみていた。
しかし、自共対決となれば話は別。「古賀はほとんど応援には入らない」(陣営幹部)という。「独り立ち」を求める支持者の声も多いことから、今回をその好機ととらえ、本人の姿が見える選挙カーでの遊説に力点を置く作戦を練る。
対する共産。2回目の立候補となる江口は、解散当日の夕方、いち早く大牟田市内で街頭演説した。「解散を先延ばしすれば、自分たちがずるずると追い込まれる。そんなよこしまな考えで解散に打って出た」と政権批判を展開。「共産はぶれない政党」と、自共対決を際立たせている。 (敬称略)
=2014/11/28付 西日本新聞朝刊=
1569
:
チバQ
:2014/11/30(日) 18:54:16
http://www.nishinippon.co.jp/feature/representatives_election_2014_fukuoka/article/129854
《県内11選挙区直前情勢》 福岡8区 自民の地盤さらに強固に
2014年11月28日(最終更新 2014年11月28日 03時00分)
晴天に恵まれた23日、自民前職の麻生太郎(74)は地元飯塚市の事務所開きに出席した。副総理兼財務・金融担当相で派閥領袖(りょうしゅう)の麻生は多忙。今回の衆院選も12月2日の公示日以外は地元に戻れない見込み。「(2017年4月に)消費税が2%上がってもいいと思っていただける景気、経済対策をやっていく。なかなか地元に帰れませんが変わらぬご支援を」と訴えた。
「この選挙は何か変な気がする。相手がおらんような、おるような」。あいさつで違和感を口にした選対幹部は「油断して票が出ないと大変。(麻生を)日本を代表する政治家にしていただきたい」と支援者にハッパをかけた。
麻生は09年の衆院選で約7万票、12年は約10万票の大差で、民主の山本剛正を破った。圧倒的な強さ−。民主は山本を福岡1区に選挙区替えし、8区からは“撤退”した。民主空白は小選挙区になって初めてのことだ。
麻生以外に立候補を表明しているのは共産新人の河野祥子(34)だけ。行き場をなくした民主支持票はどこへ行くのか。
「今回の解散には大義がない。12月14日には賢明な投票行動を」。飯塚市・嘉穂郡選出の民主県議吉村敏男は25日に飯塚市で開いた活動報告会でそう訴えた。しかし講演前には「比例票の掘り起こしに頑張るが、小選挙区の候補がいないと気持ちが入らない」とこぼした。出席者からは「白票を入れる」「山本剛正と書く」との声も漏れた。
民主撤退で投票率低下が懸念される。麻生陣営は「投票率が前回より下がらないように活動しなければ…。得票も1票でも前回を上回りたい」と気を引き締めている。
共産は突然の衆院解散に急ピッチで対応した。河野が立候補を打診されたのは17日。過去に選挙に出たことはなく、解散した21日に初めて直方市で街頭演説し、「消費税10%はきっぱり中止を」などと訴えた。まだ選挙区の一部しか回っていないが、陣営幹部は「安倍首相の暴走政治にストップをかけるチャンス」と意気込む。 (敬称略)
=2014/11/28付 西日本新聞朝刊=
1570
:
チバQ
:2014/11/30(日) 18:54:45
http://www.nishinippon.co.jp/feature/representatives_election_2014_fukuoka/article/130085
《県内11選挙区直前情勢》 福岡9区 自、民の3度目対決が軸
2014年11月29日(最終更新 2014年11月29日 03時00分)
「アベノミクスは北九州市の特色を生かした産業を興します」。26日早朝、通勤通学の市民が行き交う北九州市八幡西区のJR黒崎駅前。自民前職の三原朝彦(67)は市議ら約20人と2年ぶりの街頭演説に臨んだ。当選6回。ベテラン議員として党副幹事長などの役職を務め、その分、地元を留守しがちになった。陣営は「2年間、新しい支持を得る努力ができなかった」と嘆くが、これまで培った組織力で乗り切る構えだ。
企業や団体にあらためて支援を要請しているほか、公明との選挙協力を進める組織「明朝会」も気合が入る。23日の事務所開きには自民の県議や市議に加え公明の元参院議員も招いた。
三原と3度目の対決となる民主元職の緒方林太郎(41)。前回選挙では世論の逆風を受け、初当選時の得票から半分に減らし敗れた。「街頭だけでは浸透できない」と反省し、この2年間、重点を置いたのが地域回り。山奥まで足を運び、約1万5千人と会ったという。緒方は「一人一人の話を聞き、人口減少など街の課題と向き合うことができた」と自負する。
24日には地元市議や支援者ら約40人を集めた選対会議を開催。翌25日には「基幹労連」と政策協定を結ぶなど支持固めにも余念がない。「これで全力で動く態勢が整った」。陣営幹部は意気込む。
前哨戦が熱を帯び始める中、両陣営が気に掛けているのが来年1月の北九州市長選。三原のおい朝利(36)が出馬の予定だが、自民党本部が推薦したのは、かつて三原と議席を争った現職市長の北橋健治(61)。それだけに三原陣営の間からは「理屈に合わない」(長年の支援者)との不満も漏れる。
北橋の後を継いだ緒方の陣営でも、他党に推薦を求めないとする自民の条件を北橋が受けたことに「一部の支援者が混乱している」(民主市議)といい、選挙戦への影響が気がかりだ。
共産新人の真島省三(51)は3度目の立候補。住宅街や商業施設の前で、正規雇用の拡大や消費税増税の中止などを訴えている。 (敬称略)
=2014/11/29付 西日本新聞朝刊=
1571
:
チバQ
:2014/11/30(日) 18:55:52
http://www.nishinippon.co.jp/feature/representatives_election_2014_fukuoka/article/130084
《県内11選挙区直前情勢》 福岡10区 「指南役」に挑む民・共・無
2014年11月29日(最終更新 2014年11月29日 03時00分)
「私と総理が手を携えて進めてきたアベノミクスを継続させてください」。24日、北九州市小倉北区のJR小倉駅前に立った自民前職の山本幸三(66)は通行人に訴えかけた。首相安倍晋三の経済政策を支え、「アベノミクスの仕掛け人」とも呼ばれる元大蔵官僚の山本。20分間の演説の大半を経済政策に費やした。
11区が地盤だった山本は前回、10区に選挙区を替えた。当時は知名度不足が課題だったが、その後はミニ集会を重ね「地域に浸透してきた」(陣営)。2009年の前々回に自民公認で10区に立ち、前回比例代表に転じた前職の西川京子(69)は今回も比例で戦うことが決定。公明との連携も強め態勢づくりを急ぐ。
気がかりはアベノミクス批判票。中小企業経営者から「恩恵は地方に及んでいない」との不満も伝わる。
山本が演説した2日後の26日夜。民主元職の城井崇(41)もJR小倉駅前に立った。「北九州には景気回復の実感はない。アベノミクスの失敗を正す仕事をなしとげたい」。15分間の演説はほとんどがアベノミクス批判。城井は「国民の暮らしは改善していない。正攻法で戦う」と言う。
前々回は政権交代への期待を追い風に12万票を超える得票で当選。だが、追い風が逆風に変わった前回の得票は半減、涙をのんだ。2年間の浪人生活。支持者回りを徹底し、朝立ちも続け、28日には連合福岡の推薦も受けた。陣営は「地方に安倍政権への不満はくすぶっている。相手陣営に切り込みたい」と意気込む。
前回比例復活した無所属前職の佐藤正夫(59)は所属していたみんなの党が解党。いったん10区からの立候補断念を表明したが、25日に無所属で立つことを決めた。「自民でも民主でもない受け皿をつくる。しがらみのない政治を実現させたい」。消費税を5%から8%に引き上げたことなどを批判し、引き続き「第三極」として支持拡大を図る。
共産新人の高瀬菜穂子(54)は街頭などで「アベノミクスは大企業と大金持ちだけがもうけを上げた」と批判し、原発再稼働反対も訴える。 (敬称略)
=2014/11/29付 西日本新聞朝刊=
1572
:
チバQ
:2014/11/30(日) 18:56:31
http://www.nishinippon.co.jp/feature/representatives_election_2014_fukuoka/article/130266
県内11選挙区直前情勢》 福岡11区 社民滑り込み論戦熱く
2014年11月30日(最終更新 2014年11月30日 03時00分)
「安倍政権の暴走を止めたい一心で立候補します」。衆院選公示を4日後に控えた28日夜、社民新人の藤中寛之(40)は田川市内の労組関係者にあいさつして回った。その前日に立候補表明したばかりだ。
前回、社民の候補者擁立は公示13日前。結果、得票数は前々回の3分の1以下に激減した。「今回はさらに1週間以上遅い」と陣営。28日は田川地区の市議や町議が市内に集まったほか、推薦した民主県連代表の大久保勉が社民田川総支部事務所を訪れ、「私を使ってください」と協力を誓った。公示日には社民党首の吉田忠智も来援予定だ。
藤中があいさつ回りをしていたころ、自民前職の武田良太(46)は香春町や糸田町など4カ所で「拡大世話人会」を開き、それぞれ100人を超す支援者を前に声をからしていた。「5期目になれば本物の政治家として力を発揮できる。皆さんに恩返ししたい」
25歳で初めて国政に挑み、3度落選した後に4回連続当選。選挙戦の厳しさを熟知しており幅広い団体や企業の推薦を受け、行政区ごとの「世話人」を通して地盤を固める。陣営は「次は大臣。それにふさわしい結果を」と圧勝を目指す。
陣営関係者が「鍵を握る」と見るのが、かつて激しく議席を争い、前回から10区に替わった自民前職の山本幸三(66)の地盤の京築地区。前回出馬した維新新人は落選したものの京築地区で大きく票を伸ばしたほか、今年4月の県議補選(行橋市区)には自民県連の推薦で立候補し、対立候補の武田の秘書を破った。このため、武田陣営は26日に行橋市で開いた拡大世話人会に党地方創生実行統合本部長の河村建夫を招くなど、てこ入れに懸命だ。
3度目の挑戦となる共産新人の山下登美子(61)は「これまでにない有権者の反応。京築地区では特にすごい」と手応えを語る。短期決戦の今回は「元気な姿を見せる」と20日から毎日街宣車で選挙区内を回っている。社民の参入で演説にも力が入る。「有権者にとっては選択肢が増えていいこと。お互いにしっかり戦いたい」 (敬称略)
=おわり
=2014/11/30付 西日本新聞朝刊=
1573
:
チバQ
:2014/11/30(日) 18:59:05
http://www.nishinippon.co.jp/feature/representatives_election_2014_fukuoka/article/129851
古賀市長選とは距離 福岡4区の立候補予定者
2014年11月28日(最終更新 2014年11月28日 03時00分)
史上最多の6候補が論戦を展開している古賀市長選。30日の投開票の2日後には衆院選公示を迎えるが、同市を選挙区にする福岡4区の立候補予定者たちは、市長選とは距離を置く姿勢を貫いている。別の選挙に便乗して、自らをアピールすることは、選挙では常とう手段の一つだが、6人による混戦の市長選に、4区の立候補予定者は「支持者の中でも、市長選では誰を支持しているのか分かれている。特定の候補を支援しにくい」と、積極的な関与を避けているようだ。
市長選には、再選を目指す現職、返り咲きを狙う元職のほか、新人4人が立候補。1997年の市制施行後、最多の顔触れとなった。
市内の幹線道路近く。4区に立候補予定の維新前職の後援会事務所から約500メートル離れた場所に、市長選の新人候補の選挙事務所がある。さらに約600メートル先に別の新人候補の選挙事務所が立つ。市長選候補の選挙カーともよく出くわすが、陣営幹部は「市長選はまれに見る混戦。時期が時期だけに、深入りしたら、こちらの印象にも影響する。『君子危うきに近寄らず』ですよ」と冷静だ。
特に頭を悩ましているのは自民前職の陣営。「複数の市長選候補の支持者の中に、それぞれうちの後援会員がいる。特定の候補を応援すると、反発を招きかねない」。市長選告示日には、自民が推薦する候補の出陣式に出席したが、その後の選挙運動に合流する場面は今のところない。
市長選のある陣営幹部は「市長選、衆院選と続くことで、有権者が選挙にうんざりしている感触がある」と話す。与党の一角である公明党も、市長選の複数の陣営から推薦願を受けたが、自主投票を決め、一定の距離を置いた格好だ。
4区内では、12月21日告示、28日投開票の福津市議選(定数18)もあり、20陣営以上が出馬準備を進めているが、衆院選の立候補予定者たちは「まずは自分の選挙」と、短期決戦に向けた態勢づくりに躍起だ。
=2014/11/28付 西日本新聞朝刊=
1574
:
とはずがたり
:2014/11/30(日) 19:17:03
神奈川6・7だけでも統一せえや・゚・(ノД`)・゚・。
258 名前:無党派さん[sage] 投稿日:2014/11/29(土) 22:45:09.86 ID:CK7P8wv7
自民・接戦選挙区リストって感じかな?
732 名前:無党派さん[] 投稿日:2014/11/29(土) 21:49:49.24 ID:5Evo1FhB [1/3]
11月30日(日)安倍総裁遊説日程
10:10〜たまプラーザ駅北口
12:45〜小田急本厚木駅北口
14:30〜JR鎌倉駅北口
16:00〜相鉄二俣川駅北口
17:00〜小田急新百合ヶ丘南口デッキ
276 名前:無党派さん[] 投稿日:2014/11/30(日) 14:04:36.04 ID:gieIUM8s
>258
たまプラーザ駅北口 神奈川8区 福田峰之−江田憲司
小田急本厚木駅北口 神奈川16区 義家弘介−後藤祐一
JR鎌倉駅東口ロータリー 神奈川4区 山本朋広−浅尾慶一郎
相鉄二俣川駅北口 神奈川6区 上田勇−青柳陽一郎、 池田元久
小田急新百合ヶ丘駅南口デッキ上 神奈川9区 中山展宏−笠浩史、椎名毅
268 名前:無党派さん[] 投稿日:2014/11/30(日) 11:35:58.59 ID:t09m72cl
朝日横浜版
6区 ともに前職の公明上田と維新青柳が軸になると見られていたが、2区から民主元職の三村が国替えで
名乗りを上げて激戦の様相だ。
上田は県内で唯一の公明選挙区候補者で、自民も支持
三村は「保土ヶ谷区は地元」と街頭で訴え、前原誠司元外相が現地入りするなど党全体で後押しする。
青柳は「既得権を打破する」として徹底した行政改革を主張する。 (以下共産略)
地元保土ヶ谷区民からは「なんで一本化しねえんだよバカ」の声を多く聴きます
275 名前:無党派さん[sage] 投稿日:2014/11/30(日) 13:20:49.66 ID:CaV67boF
神奈川で維新っていうのも微妙だと思う。
関西の地域政党というイメージもさることながら、
ロウアーミドル以下のイメージが、
見栄っ張りの神奈川県民にはウケが悪そう
1575
:
とはずがたり
:2014/11/30(日) 19:40:57
次世代が自民削るかどうかは民主でも自民でもどっちでも良い保守無党派層がどの程度居るかって事になるんだけど,どうなんかなぁ。
33 名前:無党派さん[] 投稿日:2014/11/20(木) 23:18:54.67 ID:Ftyakt7l
…次世代の党が出たら民主や維新へのアシストになりそう。
自民の票を削りそうだから。
特に1区、18区が元生活、12区は元社民→元未来では民主候補の票を割ることは期待できそうにない。
というか民主(非共産野党候補)が左派のところばかりだして自民の足引っ張るのが目的のように見えてしまう。
38 名前:無党派さん[sage] 投稿日:2014/11/21(金) 19:36:35.17 ID:t4HEiC/l
>>33
>というか民主(非共産野党候補)が左派のところばかりだして自民の足引っ張るのが目的のように見えてしまう。
野党が与党の票を削りに行くのは当然でしょ?今の政権政党は民主じゃないぞ。
つーか、自民だってそれくらい織り込み済みだろ。
それが嫌なら次世代と連立するなり選挙協力するなり手段はあったのだから。
選挙において最大の敵は、真っ向から主張が対立する相手ではなく、主張が近いにも関わらず選挙協力できない相手だよ。
安倍執行部は次世代をぶっ潰す気満々だし、平沼は今回の解散に激おこだよ。
党そのものが崩壊したみん党や生活を除けば、野党の中で一番解散に憤っているのが次世代だろう。
(橋下もかなり怒っているけど、あれはどちらかというと大阪での公明の態度に怒っているだけだしな)
まあ、次世代は表立っては自民票を徹底的に削りに行くだろうね。裏で民主をチクチク刺しながらかもしれないけど。
ただし、18区はちょいと事情が異なるので、もしかしたら自民票も民主票も本気で削りに行くかもだけどね。
中田の元の支持層は民主右派や非自民保守系無党派層だしな。
さすがに市長逃亡の前歴が加わった今の中田にかつての強さはもうないだろうから、
(前回網屋に投票したであろう)民主右派層がどれだけ中田に流れるのかは皆目不明だが、
解党に失望したみん党支持者票を拾い集めつつ、樋高を上回れる可能性が全くないとも言い難いんだよな。
いずれにしても、山際票を削りに行かなければ勝ち目はほぼゼロな上に、次世代の南関東比例議席獲得も絶望的なので、
中田本人に僅かでも勝つ気があるなら、メインターゲットが山際になるのは必然と思うが、
一回捨ててでも野党を整理したいなら、討ち死にすれば引退する可能性もある樋高をまず狙いに行く可能性もなきにしもあらず。
下手に山際を狙いに行くとボーダーが下がって樋高に比例復活の目が出てしまうので、中田にとっても痛し痒しなんだよな。
もっとも当人の思惑とは無関係に、中田が為す術なく負ける可能性もなきにしもあらず・・・だが。
1576
:
チバQ
:2014/11/30(日) 19:45:27
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141124ddlk34010277000c.html
2014衆院選:決戦の構図 1区 自民前職、強固な地盤 民主、間に合わず断念 /広島
毎日新聞 2014年11月24日 地方版
「久しぶりに国政報告に立たせていただいております」。解散から一夜明けた22日夕、自民前職の岸田文雄氏が中区八丁堀でマイクを握った。2年前の外相就任後は公務に忙しく、地元での街頭演説は約1年ぶりという。
祖父の代から続く強固な地盤を支えに、2012年の前回選では他候補を圧倒し7選。だが、「楽な選挙はない」と身を引き締める。幾人もの首相を送り出した派閥「宏池会」の会長、さらに外相として、選挙期間中の半分は他候補の応援に回るという。「経済と政治に推進力を与える選挙」と位置づけ、安倍政権の実績や今後の政策を訴える。
09年衆院選では公認候補が岸田氏に約8000票差まで迫り、比例で復活を果たした民主党。今回も候補擁立を模索したが、22日開かれた県連幹事会で擁立しないことを決めた。県連代表の森本真治参院議員は「空白区は解消したかったが、突然の解散で(擁立は)厳しい」と説明した。
民主が候補擁立を断念するなか、「空白区を作るのは与党を利する」と立候補表明したのは次世代の党新人、伊藤真二氏。22日に中区で事務所開きを行い、繁華街で街頭演説。元海上自衛官として国防政策や災害時の対応を訴え、「置き去りにされた人への思いやりや道徳を若い世代に伝えたい」と語る。
共産新人の大西理氏は、解散前から街頭演説に力を入れ、消費増税中止のほか、集団的自衛権の行使容認や原発再稼働など安倍政権の批判を強める。「維新や次世代も自民党の補完勢力だと明らかになりつつある。対立軸が明確になった」と意気込む。
維新は、新人で会社社長の白坂理香氏を公認、擁立の方針を決めた。【加藤小夜】
◇
安倍晋三首相による衆議院解散を受けて、議員の任期を半分残して、総選挙が12月2日に公示される。県内では全7選挙区で、自民前職に野党の前職や元職、新人が挑む構図となりそうだ。各選挙区の構図と情勢を紹介する。
※維新新人の白坂理香氏は25日に出馬会見をするため、顔写真は26日に掲載します。
==============
◇予想される立候補者
岸田文雄 57 外相 (7)自 前
白坂理香 48 会社社長 維 新
伊藤真二 47 [元]海上自衛官 次 新
大西理 48 党地区委員長 共 新
==============
◇2012年開票結果
当 103689 岸田文雄 自前
25429 野中幸市 民新
21698 菅川洋 未前
12444 大西理 共新
◇2009年開票結果
当 95475 岸田文雄 自前
比 87557 菅川洋 民新
8945 藤本聡志 共新
5438 上村好輝 社新
2889 中村文則 無新
1393 山本浩徳 諸新
1577
:
チバQ
:2014/11/30(日) 19:46:02
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141125ddlk34010339000c.html
2014衆院選:決戦の構図 2区 自・民2氏、2勝2敗 共産新人、差別化図る /広島
毎日新聞 2014年11月25日 地方版
自民前職・平口洋氏と民主元職・松本大輔氏の対決は、今回で5回目。これまで2勝2敗と、その時々の政治状況を反映するように、勝者が入れ替わってきた。
解散が告げられた21日午後1時すぎ、松本氏は西区のショッピングセンターへ向かう買い物客にビラ配りの最中だった。「今度は頑張ってくださいよ」。励ましを受けて、握手を交わす。
政権与党として臨んだ2012年の前回選。党への逆風をもろに受けて、ビラさえ受け取ってもらえなかった。「2年前は握手してもらえることもほとんどなかった。今は激励も多く、期待に応えたい」と力を込める。
一方の平口氏。前回勝利したとはいえ、「敵失」に助けられた面もある。第三極ブームの中、維新が新人を擁立。自身の票は落選した09年から横ばいだった一方、松本氏は得票が前回の約4割と、維新・共産候補に大きく票を食われた。今回は、現時点で第三極に大きな動きはなく、民主が失った票をどこまで獲得できるかがかぎとなる。
実質的な選挙戦に突入した22日、平口氏の姿が前日の松本氏と同じショッピングセンターにあった。公明の街頭演説会で、中国ブロックの前職2人にはさまれて「3人4脚でやってきた」と、自公連立の実績を強調。公明の固い組織力に期待を込めた。
共産・藤本聡志氏は、反増税など他党との違いを挙げて存在感をアピール。既に街頭演説もスタートさせ、「安倍政権は国民無視だ」と訴える。【高橋咲子】
==============
◇予想される立候補者
平口洋 66 [元]法務政務官 (2)自 前
松本大輔 43 [元]副文科相 (3)民 元
藤本聡志 60 党県地区役員 共 新
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◇2012年開票結果
当 109823 平口洋 自元
61373 松本大輔 民前
36979 辻康裕 維新
12619 中森辰一 共新
◇2009年開票結果
当 149227 松本大輔 民前
110238 平口洋 自前
5458 宮内香織 諸新
1578
:
チバQ
:2014/11/30(日) 19:46:41
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141126ddlk34010483000c.html
2014衆院選:決戦の構図 3区 野党票、奪い合い回避 被災地対応もアピール /広島
毎日新聞 2014年11月26日 地方版
「本当なんですか、その話は」。今月中旬、自民前職の河井克行氏は報道陣に2度、問い直した。2012年の前回選、同じ3区で日本維新の会から立候補し、比例中国ブロックで復活当選した中丸啓氏(現在は次世代の党)が4区に移ったことに驚きを示した。野党票の奪い合いの回避を狙ったくら替え。前回選の得票数を見ると、次点だった民主元職・橋本博明氏に中丸氏の票を加えると、当選した河井氏の票数とほぼ同じ。この「中丸票」の行方が選挙戦を左右するとみられる。
3区には、8月の広島市北部の土砂災害で大きな被害が出た安佐南、安佐北両区が含まれる。候補者の事務所関係者は「被災者の方々に、軽々しく演説会に来て下さいとは言えない。慎重に、丁寧にやらないと。これまでとは違う」と語る。
河井氏は土砂災害対策強化のプロジェクトチームで党の座長を務め、改正土砂災害防止法が成立した成果を強調。「国会において、復旧復興の先頭に立たせ続けてもらいたい」と力を込める。
一方、09年に初当選しながら前回選では落選した橋本氏。解散後初の週末となった22日、中区の商店街で街頭に立った。「土砂災害復旧へ道半ばの中、なぜ政治空白を作るのか」と安倍首相を批判し、「政権の暴走について確認する選挙にする」と強調した。さらに災害直後から被災地に入り、泥出し作業などを手伝った経験もアピールの一つだ。
共産・清水貞子氏も災害からの復興の重要性を訴える。「まだまだ被災地は途方に暮れている。生活再建できるように頑張りたい」と意欲を見せている。【大西岳彦】
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◇予想される立候補者
河井克行 51 [元]副法相 (5)自 前
橋本博明 44 党県副代表(1)民 元
清水貞子 67 党県委員 共 新
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◇2012年開票結果
当 87993 河井克行 自前
51666 橋本博明 民前
比 36993 中丸啓 維新
13875 藤井敏子 共新
◇2009年開票結果
当 133994 橋本博明 民新
96065 増原義剛 自前
5825 日高順子 諸新
1579
:
チバQ
:2014/11/30(日) 19:47:13
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141127ddlk34010447000c.html
2014衆院選:決戦の構図 4区 自民支持層票の行方 共産「消費税反対」で勝負 /広島
毎日新聞 2014年11月27日 地方版
「本物の政治か、対案のないまま組む野合連合か。どっちが正しいのか有権者に問うていかなければならない」。衆議院解散翌日の22日、東広島市内で記者会見を開いた自民前職の中川俊直氏は、次世代の党前職の中丸啓氏の3区から4区へのくら替えを問われると、野党間の選挙区調整を批判した。民主党は今回、4区に候補者を擁立しない。
中丸氏の参入で波風が立ちそうなのが自民支持層の票だ。中丸氏は元自民県議の蔵田義雄・東広島市長と姻戚関係にある一方、中川氏は2006年の市長選に出馬し、蔵田氏と対決した経緯がある。
4区には、9月中間連結決算で過去最高益を上げたマツダの関連工場があり、東広島市の工業団地も分譲率が97%以上と好調だ。中川氏は企業をこまめに回り、アベノミクス効果をアピールする。
中丸氏は「前回の3区のように三つどもえになれば与党を利するだけだ。勝てる可能性の高い選択をしなくては」と4区での出馬について説明した。課題は地元での知名度の低さで、党名も十分に浸透していない。「次世代の党より、中丸の名前の方がまだ知られている。個人名と同時に党名もPRしたい。前回選挙で第三極は全国で2000万票を集めた。今回もその受け皿に」と意気込む。
自主憲法の制定など新保守路線を掲げており、民主支持層の票の行方も注目される。
4回目の立候補となる共産新人の中石仁氏は、ストレートに「消費税反対」のワンフレーズで勝負する。「アベノミクスで恩恵を受けたのは一部の企業と株主だ」と批判。消費税8%にあえぐ有権者の心に訴える。【菅沼舞】
==============
◇予想される立候補者
中川俊直 44 [元]衆議員秘書 (1)自 前
中丸啓 51 党県支部会長 (1)次 前
中石仁 51 党県委員 共 新
==============
◇2012年開票結果
当 91606 中川俊直 自新
53339 空本誠喜 民前
13575 中石仁 共新
◇2009年開票結果
当 102435 空本誠喜 民新
比 97296 中川秀直 自前
4003 沖ゆり 諸新
1580
:
チバQ
:2014/11/30(日) 19:47:42
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141128ddlk34010408000c.html
2014衆院選:決戦の構図 5区 自公前面“ドブ板”様に 民主断念 共産、反自民票結集狙い /広島
毎日新聞 2014年11月28日 地方版
24日朝、JR呉駅前。「他党は対案を出さず、名前も変われば主張も変わる。信頼できるのは自公政権だ」。自民前職の寺田稔氏が公明党演説会で声を張り上げると、大きな拍手がわき起こった。
妻の叔父、池田行彦元外相の急逝を機に「跡継ぎ」として担ぎ出されたが、主計官という大蔵官僚のエリート街道を歩んできただけに、後援会幹部は「当時は、泥臭い選挙のことをあまり知らなかった」と振り返る。引き継いだ地盤は、当初から強固だったわけではない。
逆風下の2009年の衆院選では民主の三谷光男氏に敗北。この挫折が寺田氏を変えたと、関係者は見る。前回選で復帰後も、週末は地元に戻って街頭活動やミニ集会を重ねる“ドブ板”が様になった。2カ月に一度、各業界団体が集まる勉強会「新はちどり会」に自ら足を運び、支持拡大を図ってきた。
一方、三谷氏は解散後初の週末、呉市蒲刈町の祭りで「なんとか私を押し上げてください」と支援を訴えた。解散当日には母の墓前に出馬報告。しかし、母の命日となる26日に出馬断念を表明した。翌日の記者会見で、三谷氏は「かつてから胸に違和感を覚えて受診したところ、労作性狭心症の症状が再燃した。熟慮の末の(立候補断念の)決断。誠に申し訳ありませんでした」と深々と頭を下げた。県連幹部は新たな候補について「打つ手がない」と、擁立は難しいとしている。
21日に「民主は足腰が弱っている。対決軸は『自公』対『共産』」と、再出馬を表明した共産新人の尾崎光氏。一騎打ちの様相のなか、消費増税中止や集団的自衛権、原発再稼働阻止を訴え、共産党が躍進した参院選同様、反自民票の集約に全力をあげる。【吉村周平】
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◇予想される立候補者
寺田稔 56 党国対副委長(3) 自 前
尾崎光 62 党地区委員長 共 新
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◇2012年開票結果
当 99842 寺田稔 自元
49356 三谷光男 民前
9126 尾崎光 共新
◇2009年開票結果
当 99770 三谷光男 民前
93594 寺田稔 自前
2738 塚本能照 諸新
1581
:
チバQ
:2014/11/30(日) 19:48:37
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141129ddlk34010444000c.html
2014衆院選:決戦の構図 6区 小島、亀井両氏 3度目対決 共産交えた三つどもえ /広島
毎日新聞 2014年11月29日 地方版
自民が大勝した前回、県内で唯一議席を得られなかった6区。比例中国ブロックで復活当選した自民前職の小島敏文氏と、13選を目指す無所属前職の亀井静香氏の3度目の対決を軸に、共産新人の寺田明充氏を交えた三つどもえの戦いが見込まれる。
「短期決戦。たとえ1票差でも小選挙区で勝って、堂々と議員活動したい」。小島氏は25日、地元・世羅町での事務所開きを前に力を込めた。
この2年間は週末を使って地道に選挙区内を回り、知名度アップに努めてきた。亀井氏の地盤が厚い、課題の県北部での浸透を目指して三次市に後援会を立ち上げ、亀井氏に近い地方議員への働き掛けを強める。連立を組む公明支持層の取り込みも図る。「景気回復とアベノミクスの成功を目指し、地方が元気になる施策を訴えていく」
一方、前回未来の党から立候補して議席を守った亀井氏は、初の無所属での戦いに「昔の自民党は弱者いじめはしなかったが、今は一部の大企業や富裕層に富が集まり、地方は切り捨てる。今回は一揆を起こす」と古巣への対抗意識を前面に押し出す。
民主県連が初めて推薦し、連合系労組などの支援を期待する。有権者が多い県南部対策に、尾道が地盤の生活の前参院議員、佐藤公治氏を選対本部に迎え入れ、一心同体をアピールする。「富士山だってすそ野があるから山がある。中央は地方あってのこと。日本がだめにならないようがんばる」
2003年に続き2度目の挑戦となる寺田氏は、消費増税の中止や脱原発、集団的自衛権行使容認の閣議決定撤回などを掲げる。「安倍政権の暴走にストップをかけるため、党の議席を増やしたい」と意気込み、地元三原を中心に街頭活動を繰り広げる。選挙区内の地方議員もそれぞれが街に出て、党の政策浸透を図っている。【高田房二郎】
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◇予想される立候補者
小島敏文 64 党副部会長(1)自 前
寺田明充 63 党県委員 共 新
亀井静香 78 [元]建設相(12)無 前
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◇2012年開票結果
当 91078 亀井静香 未前
比 78747 小島敏文 自新
16046 花岡多美世 共新
◇2009年開票結果
当 137287 亀井静香 国前
69808 小島敏文 自新
17383 花岡多美世 共新
3689 胡本協子 諸新
1582
:
チバQ
:2014/11/30(日) 19:48:59
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141130ddlk34010286000c.html
2014衆院選:決戦の構図 7区 前職2人、始動早く 3人が31、32歳 若さ前面に /広島
毎日新聞 2014年11月30日 地方版
「寝耳に水」の解散ではあったが、「常在戦場」と福山市郊外に事務所を構えていた前職2人は、いち早く始動。共産、民主は新人を慌てて擁立し、結果的に前回とほぼ同じ構図の戦いになりそうだ。
総選挙の日程が大きく報じられた週末の16日。自民前職の小林史明氏は、福山市の景勝地・鞆の浦であった駅伝大会に出場。選挙区と同じ最終7区を走った。汗をしたたらせながら、「追い風はない」と真顔で話した。
参院に転身した宮沢洋一経済産業相の“後継”としてデビュー。28日の事務所開きには市議会(定数40)の半数を超える保守系市議が出席したが、「解散の大義など疑問や不満を持つ有権者に丁寧に話をしていく選挙です」と謙虚に語った。
前回は日本維新の会から出馬、比例中国ブロックで復活した次世代の党前職の坂元大輔氏も16日、今月移転したばかりの事務所前で“第一声”を上げた。ヘッドセット型のマイクを着け、8月の分党で結成した党名のアピールに躍起だった。
「前回は、橋下徹さん(大阪市長)らへの期待など維新への風があったのは確か。サカモト個人への支持にどれだけ変わったかが大事」と力説。「国政報告会27回、街頭演説150回以上」と2年間の活動を強調した。
民主新人の村田享子氏は、柳田稔参院議員の公設秘書。党幹部らにくどかれ、立候補を決断したのは解散前日の朝だった。29日朝の事務所開きでは、時折、メモを見ながらあいさつし、「初々しさがいい」と陣営は自画自賛。2009年には推薦候補を当選させている連合福山地協の幹部は「自主投票は避けたかった」と安堵(あんど)の表情を浮かべていた。
共産新人の小浜一輝氏は、小学校教員の妻が福山市出身という縁しかなかったが、「夜の鞆の浦は本当にすばらしい」とほれ込んだ様子。連日十数カ所のつじ立ちなどで党の政策を訴えている。
国政選挙では異例といえる31、32歳の3人が並び立つ“若さ”も注目されている。小林、村田、坂元3氏とも異口同音に「若い人が政治に積極的に関わっていくことが大切」と前向きに捉え、闘志を燃やす。一方、ほぼ倍の年齢の小浜氏は「私は共産党員歴40年。エネルギーは負けない」と受けて立つ構えだ。【立石信夫】
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◇予想される立候補者
小林史明 31 党青年局次長(1)自 前
村田享子 31 参院議員秘書 民 新
坂元大輔 32 党副幹事長 (1)次 前
1583
:
チバQ
:2014/11/30(日) 19:50:17
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141129ddlk33010421000c.html
2014衆院選:1区 自維共、三つどもえ 組織固め、各陣営急務 /岡山
毎日新聞 2014年11月29日 地方版
岡山1区は民主党が公認候補の擁立を見送ったが、自民前職と共産新人に続いて、元民主の元職が維新から出馬を表明。3人による選挙戦になる見通しが強まっている。
10期目を目指す自民の逢沢一郎氏は、小選挙区制度導入以降、毎回10万票以上を獲得。選挙慣れした組織力を生かしたい。衆院解散前の16日、民主党が擁立見送りを表明。逢沢氏は「誰が出ようとも、自らの政策を訴えることに集中したい」と話していた。解散後の25日、維新が前々回選(2009年)に4076票差に詰め寄った高井崇志氏(当時民主)を擁立。3度目の対決が濃厚となった。
逢沢陣営は27日、岡山市内で開かれた千人規模の拡大選対会議で、前回選(12年)の岡山1区の結果や「対立候補より、先手必勝の心がけ」と記した資料を配った。維新には地元出身のベテラン参院議員、片山虎之助氏がいる。逢沢陣営は「危機感を持って態勢を固めなければ」との雰囲気になり、逢沢氏は「いつも以上に結束し、緊張感と集中力を持って臨みたい」と話す。
一方、高井氏は「民主時代から私が訴えてきた議員定数削減や行財政改革など、維新の政策と一致する」と立候補を決意したという。昨夏、民主を離党して参院選に挑んだ後、昨秋には岡山市長選に出馬。2007年参院選で当時自民の片山氏が民主候補に敗れていることもあり、支援者や関係者からは戸惑いの声もある。高井氏は「岡山を日本一住みやすい街にする目標のため、(出馬)反対の声も説得した」という。浮動票が多い岡山1区で、いかに「反自民」の受け皿になり得るかが焦点となる。
共産新人の向谷千鳥氏も「安倍政権の暴走を止める」と、組織票だけでなく「反自民」の票を重ねたい。東京・武蔵野市議を務めた経験があり、「岡山1区は県の中心部でありながら、中山間地域もある。農業政策など幅広い視野を持ち、有権者の声に耳を傾けたい」と話す。党では地区の女性部長も務め「本当に女性が輝く社会を作るためには、共産党の躍進が必要」と、街頭演説で精力的に施策を訴えている。【前本麻有】
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◆岡山1区・予想される顔ぶれ
逢沢一郎 60 [元]党国対委長(9)自 前
高井崇志 45 IT会社社長(1)維 元
向谷千鳥 56 党地区役員 共 新
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<一覧の見方>左から順に、氏名、年齢、職業・肩書、当選回数、政党名、前職・元職・新人の区別
1584
:
チバQ
:2014/11/30(日) 19:52:38
2区見つからず
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141127ddlk33010483000c.html
2014衆院選:3区 民主3万票どこへ 次世代、若者へ浸透課題 /岡山
毎日新聞 2014年11月27日 地方版
3区は、民主党県連が公認候補の擁立を見送ったため、2012年の前回選で当選した次世代前職、比例代表で復活した自民前職、前回選にも立候補した共産新人の三つどもえとなる公算が大きい。支持者の高齢化や支援体制の変化に加え、前回選で民主党候補が得た3万弱の票の行方が鍵を握りそうだ。
12期目を目指す次世代党首の平沼赳夫氏(75)は、今回は党が変わったものの、支持者は「『保守の国作り』という基本線は変わっていない」。安全保障制度の充実、公平な社会保障制度などを訴える。
盤石と言われた平沼氏の後援会組織は、支持者の高齢化を懸念。後援会幹部は「『次世代』という名前と、その政策を浸透させることが大事」と気を引き締める。
過去3回、比例中国ブロックで復活当選した自民の阿部俊子氏(55)は「相手は関係なく、私の政策を訴える」と強調し、雇用の創出を成長戦略に掲げる。第2次安倍改造内閣で副農相を務め、「小規模事業者対策を進め、新規事業を興す。第一線の農業者・林業者・漁業者の所得を倍増させたい」。
一方、阿部氏の元秘書の小倉博俊氏が今年8月、新庄村長に返り咲いたが、小倉氏は「(首長の)立場上、表だって支援することは難しい」。自民が追い風を受けた前回選でも、阿部氏の得票は前々回(09年)と比べ1360票の上積みにとどまっており、支援体制に課題がありそうだ。
前回選では民主党公認候補が2万9095票を獲得。この票の動向について、平沼、阿部両陣営ともに「棄権して投票率が下がるのでは」と推測している。ただ、浮動票が多いとされる備前、赤磐両市などの東備地域の状況などによって、情勢が変わる可能性もある。前回選で、平沼、阿部両氏を推薦したJA系の政治団体「県農政連盟」は「公示までに推薦の結論を出す」としている。
前回も立候補した共産の古松国昭氏(69)は、県北地域を中心に巡回。原発再稼働やTPP(環太平洋パートナーシップ協定)の反対、消費増税の中止などを主張。「安倍政権は国民の願いに逆行している。正義の転換を」と訴え、支持拡大を図る。【原田悠自】
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◆岡山3区・予想される顔ぶれ
阿部俊子 55 副農相 (3)自 前
平沼赳夫 75 党首 (11)次 前
古松国昭 69 党県委員 共 新
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<一覧の見方>左から順に、氏名、年齢、職業・肩書、当選回数、政党名、前職・元職・新人の区別
1585
:
チバQ
:2014/11/30(日) 19:53:16
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141128ddlk33010430000c.html
2014衆院選:4区 投票率が勝負左右 共産、比例重視の展開 /岡山
毎日新聞 2014年11月28日 地方版
4区は、自民と民主の前職に、共産の新人が絡む公算が大きい。前回、候補を擁立した維新は今回、擁立を見送る方向だ。
自民の橋本岳氏(40)と民主の柚木道義氏(42)のぶつかり合いは、連続4回目。初対戦の2005年の「郵政選挙」は、ともに10万票前後の激しい争いとなり、柚木氏が約6000票差の10万2000票余りで制し、岡山4区で初めて自民以外の当選者となった。橋本氏は比例中国で復活当選。次の09年の「政権交代」選挙は、全国的な民主への追い風を受け、柚木氏が13万4000票余りを獲得。橋本氏は自民への逆風の中、05年より1000票近く増やしたが落選。比例での復活当選もかなわず、祖父の龍伍元厚相、父の龍太郎元首相と3代続いた「橋本」の名が岡山政界から消えた。
そして前回12年。民主への激しい逆風の中、柚木氏は6万票台と半減。橋本氏も落選時より6000票減らした(9万1000票余り)が当選し、小選挙区での3連敗を免れた。柚木氏は比例で復活した。
同世代の2人の勝敗を決める要素について、両氏陣営関係者の見方は、ほぼ一致する。基礎票は「ともに約6万票」。そこに「(橋本氏には)公明票が加わる」。一方、柚木氏が勝った2回は、ともに岡山4区の投票率が60%を超えたが、前回は54・40%。柚木氏が初めて立候補し、龍太郎氏に挑んだ03年の衆院選も54・33%で、龍太郎氏の10万4000票余りに対し、次点の柚木氏は約6万6000票だった。
4区の自公の協力が従来通りなら、投票率が大きなポイントとなる。このため、「50%前後」と予測する橋本氏陣営に対し、柚木氏陣営は「『なんでこの時期に選挙なのか』と解散を批判する声は多く、それが棄権ではなく、投票に結びつけば」と期待する。
一方、岡山4区の共産候補は前回12年が約1万1000票。直近の5回の衆院選での最多得票約2万1000票(00年)からほぼ半減し、公認候補を擁立しなかった前々回09年を除けば、最も少なかった。今回、出馬予定の垣内雄一氏(50)の陣営幹部は「前回は反自民、反民主の票の一部が維新に流れるなどの影響があった」と振り返る。今回は昨年の参院選で同党の議席増もあり、「さらに飛躍させる好機」と意気込む。同党は比例中国での議席獲得を重視しており、「参院選時の勢いがあれば実現可能。ここで踏ん張り、来春の統一地方選にもつなげたい」。【小林一彦】
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◆岡山4区・予想される顔ぶれ
橋本岳 40 厚労政務官 (2) 自 前
柚木道義 42 党県代表 (3) 民 前
垣内雄一 50 党県常任委員 共 新
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<一覧の見方>左から順に、氏名、年齢、職業・肩書、当選回数、政党名、前職・元職・新人の区別
1586
:
チバQ
:2014/11/30(日) 19:53:47
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141130ddlk33010299000c.html
2014衆院選:5区 保守基盤、揺るがず 自共、初の一騎打ちに /岡山
毎日新聞 2014年11月30日 地方版
岡山5区は、自民前職と共産新人が立候補を表明。1996年に小選挙区制となって以来候補を出してきた民主が、今回は擁立を見送る方向のため、初の自共一騎打ちになりそうだ。
自民は5選目に挑む加藤勝信氏(59)が立候補する。5区では過去6回の選挙で、自民候補が常に10万票を超え、投票の過半数を得てきた。自民への逆風が激しかった2009年でもそれは変わらず、保守基盤の分厚さが際立つ。
1996〜05年の4回の選挙は村田吉隆・元国家公安委員長が、09年と12年は加藤氏が制した。加藤氏は05年の郵政選挙で村田氏と5区の公認を争った。だが、公認が得られず、公示直前まで無所属で出馬の構えを見せた。結局、小選挙区と中国比例で両氏が交互に出る「コスタリカ方式」とすることで決着した。
前回12年は村田氏が5区で出馬予定だったが、解散直後に突然、引退を表明。比例中国で準備を進めていた加藤氏が急きょ5区に出た。過去の経緯もあり、村田氏支持層との“しこり”を指摘する声もあったが、5区で初めて投票率が60%を割る55・93%だったにもかかわらず、やはり10万票を超え、改めて自民の支持基盤の堅さを見せつけた。
前回選では、支援する県議らが「(加藤氏に)国政で存分に活躍してもらえるよう、地元の基盤を揺るぎないものにしよう」と呼びかけて陣営を鼓舞した。加藤氏の事務所関係者も「選挙で、どんな風が吹いても無関係に当選を重ねられるようになるのが理想」と話す。安倍晋三首相側近の官房副長官として公務をこなしながらの選挙戦となる今回は、その「理想」実現に向け、どこに何が必要か、点検の場になるという。
共産は、美見芳明氏(57)を擁立する。「日本民話の会」会長で、民俗・民話研究や語りの活動で知られる総社市の立石憲利さん(76)=共産党県西部地区後援会長=は「各地の文化活動関係者との集まりで、『今の自民は怖い』という話がよく出る」と話す。集団的自衛権や特定秘密保護法の問題などに「きな臭さを感じる」。
「消費税が上がって生活が良くなったという話は聞かない。今回の解散に疑問を持つ人は多い」。5区の共産候補の獲得票は、候補を擁立しなかった09年を除き、有効票の4〜7%の間だが、今回、美見氏は5区で反自民の唯一の選択肢となる可能性が大。「消費税率を上げる必要がない具体的政策があることや、憲法9条を守ることなどを訴え、10%以上の獲得を目指す」。【小林一彦】
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◆岡山5区・予想される顔ぶれ
加藤勝信 59 官房副長官 (4)自 前
美見芳明 57 党県委員 共 新
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<一覧の見方>左から順に、氏名、年齢、職業・肩書、当選回数、政党名、前職・元職・新人の区別
1587
:
チバQ
:2014/11/30(日) 19:55:08
下見つからず
http://www.sanin-chuo.co.jp/tokushu/modules/news/article.php?storyid=549340216
選挙区リポート(上) 島根1区 島根2区
自民 目標高くし引き締め
野党 出遅れの挽回に必死
衆院選の公示まで、1週間となった。山陰両県の4選挙区で議席を独占する自民党に対し、野党も候補を擁立し、追撃態勢に入った。各選挙区の情勢を探る。
島根1区
「得票率は65%」―。自民党前職の細田博之党幹事長代行(70)の陣営が22日に開いた選対会議。本部長の細田重雄県議は、圧勝した前回選の64・6%を超える目標を示した。
前回選は、迷走が続いた民主党政権に対する批判が全国的な自民党への追い風となり、「政権奪還」の期待感があった。支持を固める「時間」もあった。
しかし、今回は停滞する景気をはじめ、2年間の政権運営の審判を仰ぐ受け身の立場。民主、共産両党の候補擁立が遅れて危機感にも乏しい。あえて高いハードルを設け、集票の動機づけとする必要があった。
守りの戦いだけに、組織のほころびは防ぎたい。選対会議では、農協改革への農家の不満を背景に「農業票対策をきちんとしてほしい」と注文する出席者もあった。細田県議は「投票率も下がる。難しい選挙になる」と気を引き締める。
これに対し、本来は攻める側の民主党は解散直前にようやく、新人の和田章一郎党県連代表(67)の擁立にこぎ着け、出遅れた。社民党と連合島根の推薦を受け、態勢は整えたものの、大田選挙区選出の県議だけに「知名度不足」も否めない。
連合島根が急きょ、経歴や政策を紹介した機関紙5千部を作製し、配布したのも単組回りや支持者カードで足場を固める時間がない裏返し。原田圭介事務局長は「組織内に浸透させるのは難しい」と吐露する。
陣営は街頭演説に活路を求め、「反自民票」の掘り起こしを急ぐ。
一方、共産党新人の上代善雄党県書記長(60)は、中国電力島根原発(松江市鹿島町片句)の稼働反対を前面に押し出す。
4〜6月に松江、出雲両市で実施したアンケート調査で反対意見が7割を占めたとし、党県委員会副委員長の尾村利成県議は「有権者の根底に原発への不安はある」と説く。ただ、どこまで票に結び付くかは未知数。松江市内での街頭演説を強化し、ミニ集会も重ねて受け皿を目指す。
島根2区
自民党前職の竹下亘復興相(68)の陣営は2000年の初当選以来、最高となる得票率70%の獲得を目標に掲げた。
13万5千票を得た過去2回の戦いを振り返ると、前々回選は党への強い逆風を危機感に変え、バネにした。前回選は追い風に乗った。
対する今回は「なぜ、この時期に解散か」と支持者から疑問の声を受ける県議もいるが、他の選挙区同様、有権者の動向を測りかねているのが実情だ。短期決戦で支持者カードの配布、回収を見送らざるを得ず、強固な組織力が機能しているか点検も難しい。
このため、高い目標を課し、佐々木雄三選対本部長は「大臣にふさわしい結果を」と引き締めに懸命だ。
社民党新人の山本誉党県連2区支部連合代表(57)は民主党の推薦は受けたものの、原発政策の違いから、連合島根の推薦が得られず「支持」にとどまったのが痛手となる。
福原宗男党県連代表は「単組ごとに考えは違う」とし、脱原発で共通する自治労を足場に支持拡大を図る考え。県西部に地盤があり、過去に共闘してきた亀井亜紀子元参院議員の支援者にも接触を試みる。
共産党新人の向瀬慎一党県西部地区委員会副委員長(43)は、消費税増税反対や島根原発の即時廃炉、集団的自衛権の行使反対などを訴える。一方、社民党の候補擁立で「自共対決」のムードが薄れ、課題となっている。
過去2回の衆院選結果
【1区】
2012年(投票率64・32%)
細田博之氏(自民)112,605票
小室寿明氏(民主) 47,343票
吉儀敬子氏(共産) 14,173票
2009年(投票率76・69%)
細田博之氏(自民)122,595票
小室寿明氏(民主) 80,789票
石飛育久氏(共産) 8,923票
池田健一郎氏(諸派) 2,060票
【2区】
2012年(投票率67・02%)
竹下亘氏(自民)135,270票
石田祥吾氏(民主) 48,046票
向瀬慎一氏(共産) 16,442票
2009年(投票率79・86%)
竹下亘氏(自民)135,296票
亀井久興氏(国民)108,192票
相浦慎治氏(諸派) 2,925票
('14/11/25 無断転載禁止)
1588
:
チバQ
:2014/11/30(日) 19:56:44
愛媛
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141126ddlk38010646000c.html
師走決戦えひめ:衆院選2014 現職閣僚に2氏挑む 1区、小選挙区導入後最少に /愛媛
毎日新聞 2014年11月26日 地方版
突如吹き始めた解散風から、あれよという間に12月2日公示、14日投開票へとなだれ込んだ衆院選。各党、各陣営の擁立作業が急ピッチで進められ、県内4選挙区の顔ぶれが固まりつつある。各区の戦いの構図を報告する。
愛媛1区では、自民前職で厚生労働相の塩崎恭久氏(64)▽民主元職で党県連代表の永江孝子氏(54)▽共産新人で党中予地区委員長の田中克彦氏(47)−−の3人が立候補を表明している。小選挙区導入後では最も少ない。2012年の前回選では日本維新の会(当時)が新人を擁立したが、今回維新の党は候補を立てていない。維新票の行方が注目される。
●塩崎氏
前回選は11万票余りを得て圧勝。今回は閣僚として2氏の挑戦を受けるが、23日は中国出張、その後は他選挙区の応援と、閣僚ならではの制約も。急な解散に後援会内にも疑問の声はあるが、「増税を18カ月延期するという決断に審判を仰ぐ」と理解を求める。
今月16日の松山市長選で推した新人が大敗し、求心力低下も懸念される。陣営幹部は「勢いは出しにくいが、支持者は『しっかり応援する』と言ってくれている」と強調する。
●永江氏
議席を失った前回選後から毎朝、街頭演説を続けてきた。前回は日本維新の候補と共に4万票台で涙。今回は競合が回避され、「国民の声を聞かない安倍政権の批判の受け皿になる」と非自民票を結集しての捲土(けんど)重来を期す。22日夜には蓮舫参院議員の来援も受けた。連合愛媛の推薦を受ける。
16日の知事選、松山市長選で民主県連は、いずれも再選された中村時広知事と野志克仁市長を推薦したが、両氏は自民県議らからも支援を受けたことから静観の構え。
●田中氏
新人候補として戦った松山市長選から息つく間もなく転戦。「市長選で訴えてきた、消費増税反対や原発ゼロの主張は国政にも通じる。市長選の流れのままに戦う」と、意に介さない。
解散後は直ちに街頭活動を始め、23日には事務所も開いた。
前回選では約1万票を獲得した。林紀子・党県委員長は「自公政権に正面から対決する。比例代表で得票率10%以上を目指す」と比例票にも力を入れる考えだ。【伝田賢史】
==============
■愛媛1区 過去の構図
00年
塩崎恭久 自民 108655
宇都宮真由美 民主 52046
林紀子 共産 17429
永和淑子 社民 16512
太田博之 自連 5485
03年
塩崎恭久 自民 113516
玉井彰 民主 43903
林紀子 共産 14222
永和淑子 社民 11653
岡 靖 無属 4007
05年
塩崎恭久 自民 138068
玉井彰 民主 59985
野口仁 社民 14380
田中克彦 共産 12788
岡靖 無属 3277
09年
塩崎恭久 自民 130330
永江孝子 民主 127562
田中克彦 共産 8035
谷村耕治郎 諸派 1666
郡昭浩 無属 578
12年
塩崎恭久 自民 115798
永江孝子 民主 49382
池本俊英 維新 48171
田中克彦 共産 9902
郡昭浩 無属 875
1589
:
チバQ
:2014/11/30(日) 19:57:36
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141127ddlk38010649000c.html
師走決戦えひめ:衆院選2014 急な参入、構図に変化 2区、前職2氏に新人2氏 /愛媛
毎日新聞 2014年11月27日 地方版
愛媛2区では自民前職の元行革担当相、村上誠一郎氏(62)▽維新の党新人の県議、横山博幸氏(64)▽共産新人の党県常任委員、植木正勝氏(62)▽無所属前職の会社役員、西岡新氏(41)−−の4人が出馬予定だ。三つどもえの構図とみられていたが、党本部間で民主と選挙区調整を進める維新が25日、民主空白区を埋める形で横山氏を擁立、現新4氏の争いに急変した。
●村上氏
10選を目指すリベラル派の重鎮。特定秘密保護法案衆院採決では途中退席、集団的自衛権行使容認にも自民党総務会で唯一反対した。「憲法改正が筋。正しいと思うことを説明し、支持をお願いするしかない」と選挙戦でも信念を訴える構え。
前回2012年の得票は7万票台。昨今の言動で存在感が増す一方、政権批判に党支持者が反発する恐れもあり影響が注目される。東予と中予の事務所を拠点に企業、各種団体を回り支持を固める。
●横山氏
県連会長を務めたみんなの党が解党を決めた1週間後、維新の党から電撃的に立候補を表明。「自民の政治に異論があった。対立軸を示す」と語る。記者会見に同席した小野次郎幹事長代理が、両党の政策の近さを伝え立候補を促したという。
松山市・上浮穴郡選出の県議。主戦場の今治市には後援会組織がなかったが、「今治は中小零細企業が多い。しっかりと手当てをして地域経済活性化を図る」と政策面でアピールする考えだ。
●植木氏
前回戦った3区から2区に選挙区を替えて挑戦。19日に立候補を表明した。高校時代は旧東予市から今治市に通って地域にはなじみがある。「この2年間ではっきりしたことは、安倍自公政権と正面から対決できるのは共産しかないということ」と対決姿勢を鮮明に打ち出す戦略だ。消費増税や原発再稼働への反対、アベノミクス批判を強調する。
地域の党員や来春の統一地方選候補予定者らとも行動をともにし、支援を求める。
●西岡氏
前回は日本維新の会から出馬し4万8000票余りを獲得、比例四国で復活当選した。しかし今夏の分党の際、「政局に左右され国会や地元活動をないがしろにするぐらいなら」と無所属を選んだ。
党組織の後ろ盾はなくしたが、地元行事にまめに出席し地域浸透を図ってきた。前回連携した県議らの「愛媛維新の会」も25日に推薦を表明した。地域の景気回復、外交防衛、社会保障を3本柱に訴え、連日、街頭演説やあいさつ回りを重ねて再選を目指す。【松倉展人、伝田賢史】
==============
■愛媛2区 過去の構図
00年
村上誠一郎 自民 113616
梅崎雪男 社民 42673
秋山勝美 共産 20952
03年
村上誠一郎 自民 99208
斉藤政光 民主 43553
梅崎雪男 社民 15150
田中克彦 共産 12206
05年
村上誠一郎 自民 115297
斉藤政光 民主 64874
越智啓治 共産 14553
09年
村上誠一郎 自民 94843
岡平知子 社民 85299
楠橋康弘 無属 12002
森田浩二 諸派 5485
12年
村上誠一郎 自民 77078
西岡新 維新 48762
友近聡朗 未来 28805
竹中由美子 共産 10205
1590
:
チバQ
:2014/11/30(日) 19:59:47
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141128ddlk38010586000c.html
師走決戦えひめ:衆院選2014 自、民、共三つどもえ 3区 維新の転出、どう影響 /愛媛
毎日新聞 2014年11月28日 地方版
愛媛3区は、自民前職で元日本青年会議所副会頭の白石徹氏(58)▽民主元職で党県連副代表の白石洋一氏(51)▽共産新人で党東予地区委員長の一色一正氏(64)−−が立候補を予定しており、三つどもえの戦いとなりそうだ。2012年の前回選で日本維新の会(当時)から立候補した森夏枝氏(33)は今回、維新の党公認で4区に転じた。党本部の調整で民主とすみ分けた形で、その影響も注目される。
●白石徹氏
09年の前々回選では白石洋一氏に敗れたが、前回選では3万票近くの大差をつけて初当選した。安倍政権の支持率は安定しているが「経済政策は道半ば。『アベノミクスの効果が届いていない』と有権者の厳しい声を聞くこともある」と気を引き締める。
解散後の25日からつじ立ちを始めた。企業なども精力的に回る。県議時代に3期連続トップ当選した新居浜市を地盤に、公明の協力も受け票固めを図る。
●白石洋氏
前回の落選から2年間、選挙区内をくまなく回った。「党への強い反発は薄れてきた」と手応えを語る。突然の解散に「何のための選挙なのか憤りを感じる。怒りを原動力にしたい」と力を込める。
初挑戦の09年は労組票などを基盤に党への追い風を受け10万票以上を獲得、県内小選挙区で初めて自民候補を破った。前回は一転逆風のうえ森氏と票を分け合い敗れたが、森氏と合わせた得票は白石徹氏と同等。非自民票を結集できるかが鍵だ。
●一色氏
突然の解散を受け党から白羽の矢が立った。05年以来の3区出馬となる。選挙区内の後援団体を回り支持を呼び掛ける日々が続く。「消費税は延期でなく中止すべきだ。国内の第1党は無党派であり、政策を訴え抜けば勝機はある」と無党派層への浸透を狙う。
街頭演説では、自民の経済政策批判だけでなく、原発問題や企業のブラック化も指摘する。「有権者の反応がこれまでとは違う。政治は動きつつある」と自信をのぞかせる。【高谷均】
==============
■愛媛3区過去の構図
00年
小野晋也 自民 82345
藤原敏隆 民主 35309
藤田高景 社民 22601
平本哲郎 共産 13607
03年
小野晋也 自民 74160
高橋剛 民主 41030
藤田高景 社民 11757
一色一正 共産 10931
藤原敏隆 無属 8238
05年
小野晋也 自民 92245
高橋剛 民主 60937
一色一正 共産 16224
09年
白石洋一 民主 103431
白石徹 自民 79924
宮脇繁 諸派 2856
12年
白石徹 自民 71033
白石洋一 民主 42725
森夏枝 維新 29695
植木正勝 共産 7147
1591
:
チバQ
:2014/11/30(日) 20:00:42
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141129ddlk38010515000c.html
師走決戦えひめ:衆院選2014 4区 自、維、次、共、4党混戦 民主票の行方、焦点に /愛媛
毎日新聞 2014年11月29日 地方版
南予全域に加え伊予市と内子町小田地区が加わった愛媛4区。8選を目指す自民前職で元副総務相の山本公一(67)▽維新の党新人で党県代表代行の森夏枝(33)▽次世代前職で党政調会長の桜内文城(49)▽共産新人で党南予地区委員長の西井直人(57)−−の4氏の混戦となった。
日本維新の会が維新の党と次世代に分かれたことに加え、民主と維新の党が選挙区を調整したことで、かつて日本維新で仲間だった森氏と桜内氏が激突することに。過去2回の選挙では、桜内氏と民主の票を単純合算すると山本氏を上回るだけに、民主票の行方と森氏のくら替えがどう影響するか注目される。
●山本氏
有権者に解散への疑問の声が残ることに戸惑いながらも、企業や団体回りを続ける。円高是正や株価上昇など、アベノミクス効果については一定の評価をしている。「まだ道半ばで成否を論じるには早い。地方創生による景気回復を実現して完成させるべきだ」と訴える。
党地域支部や職域支部を通じた組織固めにも注力。公明の推薦も得た。「自民が軸の国家運営が一番正しい。安定政権を続けるかが争点だ」と意気込む。
●森氏
前回は日本維新の会から地元3区で出馬し、落選。今回は維新の党と民主の調整で4区へ。南予には親戚もおらず「金も組織も知名度も全くない」戦いだが、「自民の党利党略選挙に勝利したい」と決意した。
宇和島市での事務所確保は解散後。さらに法定ビラに証紙を張るスタッフがおらず、フェイスブックで募集を始めた。民主側の支援は「考えていない」と否定的。「日本を変えられるのは維新しかない」と刷新を訴える。
●桜内氏
無所属、みんな、日本維新の会を経て、次世代に。党の政策のとりまとめ役である政調会長として討論番組出演もこなす。「第三極」ブームだった2012年の前回選では日本維新で比例復活できたが、今回は「小選挙区で勝つことが生き残りの条件」だ。
アベノミクスの軌道修正と世代交代を掲げ、手薄だった北部地域で組織強化を目指す。公示後、石原慎太郎・党最高顧問や平沼赳夫党首が応援に駆けつける予定。
●西井氏
「安倍政権の暴走政治に怒りがわき起こっている。国民の期待に応えられるのは共産党だけ」。前回選に続く戦いに力を込める。
自宅は松山市だが党の方針で南予へ。所属議員や支援者と各地を歩き、党勢拡大に努めてきた。消費増税中止や原発廃炉、TPP交渉撤退などの訴えに、「共産に頑張ってもらわないと」との声が寄せられているという。「70、90年代に続く第3の躍進の時」と、議席獲得を目指して街頭演説に力を入れる。【渕脇直樹】
==============
■愛媛4区 過去の構図
00年
山本公一 自民 142982
徳内厚美 共産 28044
03年
山本公一 自民 117252
浜口金也 民主 37564
徳内厚美 共産 9818
05年
山本公一 自民 115501
浜口金也 民主 52824
山本弘志 共産 14654
09年
山本公一 自民 73085
高橋英行 民主 65578
桜内文城 無属 44777
露口礼子 諸派 1365
12年
山本公一 自民 65744
桜内文城 維新 51435
高橋英行 民主 30322
西井直人 共産 4899
1592
:
チバQ
:2014/11/30(日) 20:01:14
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141127ddlk29010476000c.html
票層深層:’14衆院選 1区 馬淵氏「原点に戻り挑む」 組織票の小林氏、谷川氏は街宣に力 /奈良
毎日新聞 2014年11月27日 地方版
衆院選の公示(12月2日)まで1週間を切った。県内4小選挙区ではこれまでに計12人が立候補を表明している。「第三極」のうねりが起きた前回選(2012年)とは打って変わり、野党各党は自民の「1強」を打破するために限られた時間の中で連携を探り、激しい前哨戦を展開している。各選挙区の情勢を探った。
馬淵氏が4連続当選し、県内の衆院選挙区で唯一、民主議席を守る選挙区。前回2012年衆院選では自民、民主、共産に加えて旧日本維新の会新人が参入する激戦となり、小林氏が次点で比例復活した。今回は再び自、民、共の三つどもえと予想され、都市部の浮動票の動向も含め、有権者の判断が注目される。
馬淵氏は民主党政権下で国土交通相を務め、東日本大震災では首相補佐官として原発事故の対応にあたった。民主党への逆風で政権再交代が起きた前回選では、約5万票を減らしながらも当選し、勝負強さを発揮した。
その源泉は地道な地盤作りにある。党公認から15年に及ぶ政治活動で年1万円の個人献金によるフラットな後援会組織を構築。4期目は党選対委員長として全国各地へ赴き、地元で過ごせる週末は半分ほどだったが、毎月の集会、地域の行事や葬祭など精力的に回り、自民支持層の切り崩しを図ってきた。今選挙はほぼ地元で活動する予定で「原点に戻り、挑むしかない」と必勝を誓う。
小林氏は前回選で県議から鞍替えして出馬。組織票に押し上げられて当選した。奈良市議の祖父、県議の父と3代続く後援会組織があるが、「自分の知名度は大したことがなかった」と馬淵氏への敗北を率直に反省。当選後は主要駅での街頭活動や意見交換会を重ねてきた。住宅会社の経営者として奈良青年会議所理事長も務めた人脈も生かしたいところだ。
前回同様、公明に推薦願いを出した。安倍政権への一定の支持率を背景に票の上積みも期待される。「地域の皆さんの力を借り、再び国政の場に」と県都の奪還を意気込む。
谷川氏は衆院解散が固まった17日に出馬を表明。2013年参院選に続き、国政は2度目の挑戦になる。共産党県委員会の若手のホープとして、「ブラック企業」の実態調査や、脱原発の街頭活動など、小さな声を政治に届けようと動いてきた。
街宣では「消費増税の中止」「戦争する国づくりに反対」などと他党との違いをアピールし、手応えを感じている。22日に奈良市で開かれた奈良赤旗まつりでは、市田忠義党副委員長が応援に駆けつけ、てこ入れを図った。比例代表での共産票掘り起こしも併せて図り、地区ごとの遊説や各種団体、支持者へのあいさつ回りを精力的に行っている。【松本博子、中津成美】
==============
◆立候補予定者
◇1区=12[民]09[民]
小林茂樹 50 [元]県議 (1)自前
馬淵澄夫 54 [元]国交相 (4)民前
谷川和広 36 党県書記長 共新
==============
◆前回選(2012年)の結果
当68712 馬淵澄夫 民
比61043 小林茂樹 自
38791 大野祐司 維
12954 伊藤恵美子 共
(投票率62.85%)
1593
:
チバQ
:2014/11/30(日) 20:01:53
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141128ddlk29010601000c.html
票層深層:’14衆院選 2区 高市陣営「閣僚らしい勝利を」 「批判結集」中村氏、若さPR和泉氏 /奈良
毎日新聞 2014年11月28日 地方版
自民、共産、生活の三つどもえの構図が固まった。いわゆる「第三極」も含めて5人が争った前回の2012年衆院選とは様相が大きく変わりそうだ。民主は野党連携の一環で生活との候補者調整に応じ、結党以来初めて2区で独自候補の擁立を見送った。民主支持層、前回選で比例票が自民を上回った維新票(当時は日本維新の会)の動向も注目される。
前回は候補の乱立にも助けられる形で大勝した高市氏。安倍晋三首相に近く、閣僚の一員として選挙を迎える。公務や他候補応援で地元に帰る機会は限られ、「政見放送と選挙公報が唯一の使えるツールになるかもしれない」と語る。27日には奈良市で後援会の集会を開き、協力を呼びかけた。
高市氏は「郵政選挙」の2005年に1区から移って当選。民主が政権を獲得した09年は選挙区で敗れ、後援会活動を強化してきた。知名度を生かし、前回選の得票は自民、公明両党の比例合計票を約1万7000票上回った。非共産の対抗馬が統一されたことを警戒しつつ、陣営幹部は「閣僚にふさわしい勝利を」と表情を引き締める。
民主で衆院2期、参院1期途中まで務めた中村氏。2年前に公約になかった消費増税に反対して離党し、旧日本未来の党から出馬して敗れた。大和郡山市に事務所を構え、月1回のニュース発行、平日朝の駅立ちを続けた。
野党間の調整で民主の候補擁立見送りが決まって出馬を表明。「アベノミクスの失敗は明らかで、安倍政権の是非を問う選挙」と話す。民主、維新の党などに推薦を依頼する考えで、政権批判票を結集できる態勢作りを目指す。
ただ、古巣の民主関係者の中村氏への反発は根強い。2区は大手電機メーカーの工場もあり、民主の主要支援組織である労組、連合の活動が活発だが、民主党県連幹部は「(中村氏への)支援の話は出ないと思う」と話す。擁立見送り以上の「協力」は困難な状況だ。
和泉氏は来春の県議選生駒市選挙区の候補者に決まっていたが、解散を受けて急きょ出馬することになった。非正規雇用の現場で、不安定な働き方に苦しんだ自らの体験を踏まえ、「人を大切にする社会実現を」と街頭活動を中心に訴えている。
消費税の10%引き上げ中止、原発再稼働の阻止、集団的自衛権の行使容認反対など党の政策の浸透を図りながら、「若い力で政治を変える」と力を込める。【熊谷仁志】
==============
◆立候補予定者
◇2区=12[自]09[民]
高市早苗 53 総務相 (6)自前
和泉信丈 31 党地区職員 共新
中村哲治 43 [元]参院議員 (2)生元
==============
◆前回選(2012年)の結果
当 86747 高市早苗 自
45014 並河健 維
22321 百武威 民
19200 中村哲治 未
12444 中野明美 共
(投票率63・90%)
※「維」は日本維新の会、「未」は日本未来の党
1594
:
チバQ
:2014/11/30(日) 20:02:52
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141129ddlk29010550000c.html
4選を目指す自民の奥野氏、共産の正木氏に加え、25日に維新が栗原氏の公認を発表した。民主は独自候補の擁立を見送り、自・維・共による三つどもえの構図がほぼ固まった。民主支持層の票の行方も注目される。
奥野氏は民主政権が誕生した2009年衆院選で元法相の父誠亮氏の代から45年守った議席を失った。市町単位の集会を重ね、地方選を通じた首長との関係も培って臨んだ12年衆院選では、旧日本維新の会や民主などの候補を抑えて返り咲いた。今回は対抗馬が未知数の女性新人らという点も意識し、組織の引き締めを図る。
27日に大和高田市で開いた集会で奥野氏は支持者に「アベノミクスで経済再生を」と訴えた。日産自動車役員も務めた経済人だけに「金融政策だけでなく二の矢、三の矢を徹底しなければ。政治にスピードを」と話す。
栗原氏は維新政治塾の1期生。前回選挙で3区の旧維新候補の選対本部長を務めた。
維新の党結成が9月で、今月に県総支部の体制が刷新されたばかり。公認発表は公示1週間前と準備不足は否めないが、懸命に選挙態勢を整える。
旧維新は前回選でいわゆる「第三極」として注目され、比例では自民を上回る20万票余りを県内で獲得。今回も大阪府内に通勤する「奈良府民」らを意識し、浮動票の取り込みに重点を置く方針だ。栗原氏は「街頭演説や辻説法で改革を訴えたい」と言う。
民主は28日の会合で候補擁立を断念。人選の難航に加え、前回選で民主、旧維新候補の合計票が奥野氏を上回ったものの結果的に票が割れて「共倒れ」した経緯も踏まえた。
正木氏は05年衆院選以来、4度目の国政挑戦となる。17日に出馬を表明し、早朝の駅前での街頭演説などを精力的に続ける一方、支援者の集会へ足を運んでいる。
閣僚辞任など“政治とカネ”の問題を取り上げて「日本の政治が金の力でゆがめられている。政治腐敗の根をたつ絶好の機会」と指摘し、「国民との約束を守る、うそのない政治を実現させる」と強調。消費増税の中止、原発ゼロなど党の政策を訴えて比例票の掘り起こしも図る。【山本和良】
==============
◆立候補予定者
◇3区=12[自]09[民]
奥野信亮 70 [元]副法務相(3)自 前
栗原絵里子 45 1級建築士 維 新
正木敦 43 党地区委員長 共 新
==============
◇前回選(2012年)の結果
当 76073 奥野信亮 自
49928 西峰正佳 維
35974 吉川政重 民
14466 豆田至功 共
(投票率62.27%)
※「維」は旧日本維新の会
1595
:
名無しさん
:2014/11/30(日) 20:03:07
何だこのコピペスレは
1596
:
チバQ
:2014/11/30(日) 20:03:20
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141130ddlk29010331000c.html
票層深層:’14衆院選 4区 自・民・共の3氏再び 「地方のアベノミクス効果」論戦 /奈良
毎日新聞 2014年11月30日 地方版
県内小選挙区で最も面積が広く、農村や山間地が多い奈良4区。いずれも前回2012年衆院選に出馬した自民・田野瀬、民主・大西、共産・山崎の3氏が立候補を予定している。地方での「アベノミクス」効果などについて既に論戦が始まっている。
00年以降は自民が約8万〜11万票を獲得し、5回連続で選挙区の議席を守る。一方、前回選では「定番」の自・民・共の構図に加えて維新(旧日本維新の会)の新人が立候補。次点に食い込んで注目された。
田野瀬氏は前回選で、元自民党総務会長で衆院議員を6期務めた父良太郎氏の地盤を継いで初当選。この2年間、積極的に党内の勉強会などに出席し、地元に戻れば街頭に出るなど知名度の向上に努めてきた。
今回の衆院選を「アベノミクスを今後も進めて良いか判断する選挙」と言う。県南部は「恩恵が表れていない」と分析した上で「地方創生の施策で、現在は大企業や都市部中心のアベノミクスの影響を地方に波及させたい」と話す。
大西氏は民主が大敗した前回選で落選。駅前での演説、こまめな選挙区回りなどで支援者拡大に努めてきた。13年参院選にも出馬し、知名度もある。
街頭演説などでは「物価は上昇し、実質賃金は低下した。地方は不満がたまっている」とアベノミクスを批判し、経済政策の転換、中間所得層の拡大を訴える。「2年前は有権者に避けられたが、今は演説に足を止めてくれる。変わってきた」と手応えを口にする。
前回選で大西氏と旧維新新人の得票合計は7万1000票余りで、田野瀬氏の得票とは約1万票差。政権批判票を取り込み、票の積み増しを図る。
山崎氏は2度目の国政挑戦だ。集団的自衛権の行使容認など安倍政権の強行的な政権運営を批判。アベノミクスは大企業、富裕層のための政策だとし、「国民の懐を温める政治を」と訴えている。
橿原市に隣接した田原本町長選(今月16日投開票)で党推薦候補が現職相手に善戦したことなども「党勢拡大の弾み」と捉える。
同党候補の4区得票は00年以降、1万票前後で推移する。固い支持層に加え、無党派層への浸透も狙い、街頭演説などに積極的に取り組む方針だ。【矢追健介】=おわり
==============
◆立候補予定者
◇4区=12[自]09[自]
田野瀬太道 40 保育園理事長 (1)自 前
大西孝典 58 党県副代表 (1)民 元
山崎タヨ 64 女性団体役員 共 新
==============
◇前回選(2012年)の結果
当 82125 田野瀬太道 自
35969 松浪武久 維
35636 大西孝典 民
8723 山崎タヨ 共
(投票率63.54%)
※「維」は旧日本維新の会
1597
:
チバQ
:2014/11/30(日) 20:04:00
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141128ddlk26010548000c.html
2014衆院選:師走決戦の構図 1区/2区 /京都
毎日新聞 2014年11月28日 地方版
◆1区
◇自共前職と維・新人、無元職 民主票の行方注目
解散まで衆院議長を務めた自民前職の伊吹文明に、自民出身で維新府総支部代表の田坂幾太と、長く党の論客であり続ける共産前職の穀田恵二、一度は伊吹を破った無所属元職の平智之が挑む。民主は擁立を見送る公算が大きいため、多い時は10万、少なくても2万4000票を数えた民主票がどこに流れるかが注目される。
財務相や党幹事長などを歴任した伊吹は常に6万票以上を確保。09年の「政権交代選挙」こそ自民への逆風で比例復活に回ったが、それ以外は安定した戦いを見せており、支持層を確実に固める。
田坂は自民時代に府連幹事長も務め、北区を中心に強い地盤を持つ。民主票については「そこに期待をするような選挙はしない」と毎朝街頭に立つ。
穀田は6回連続で比例復活。高い知名度から応援演説に駆り出されることも多いが、「自共対決」を前面に出して反自民票も狙う。
平は09年に民主公認で10万票超で小選挙区を制したが、党の原発政策を批判して離党。前回選はみんなから出馬し、落選した。原発の即時廃止を訴える。
◆2区
◇7選民主に自共新人挑む 社民は擁立を断念
政府や党の要職を歴任した民主前職の前原誠司に、いずれも新人で自民の上中康司、共産の原俊史が挑む。前回、前々回と候補を立ててきた社民は、擁立を断念した。
前原は、逆風下の前回選でも約5割の得票率を誇り、自民候補に比例復活もさせない安定感を見せつけた。応援で選挙区を空けることも多くなりそうだが、後援会など支持層を固める。
上中は公募候補として前回選が初挑戦。府内の自民候補として唯一議席を得られなかったが、2年間で後援会を組織し、地道に街頭に立ってきた。「アベノミクス効果を中小企業に」と訴える。
原は、2区で5回連続の挑戦で、毎回2万5000票前後を得ている。集団的自衛権行使容認反対などを掲げ「安倍政権の暴走をやめさせる」と訴える。
◇
師走の衆院選(12月2日公示、14日投開票)が迫ってきた。府内の6小選挙区では、顔ぶれ自体は前回選(2012年)と大きく変わらないものの、政党の存廃や協力関係の変遷などで、構図の変化も生まれている。21人(27日現在)が立候補の動きを見せている各選挙区の構図を紹介する。(敬称略)
==============
◇1区予想される顔ぶれ
=12自09民
伊吹文明 76 [元]衆院議長 (10)自前
田坂幾太 62 [元]府議長 維新
穀田恵二 67 党国対委員長 (7)共前
平智之 55 大学嘱託講師 (1)無元
▽前回(12年)得票数
◎ 69287 伊吹文明 自
47273 田坂幾太 維
○ 41349 穀田恵二 共
24591 平智之 み
24129 祐野恵 民
1932 田部雄治 諸
※「◎」は小選挙区、「○」は比例復活の当選者。所属政党は当時
◇2区予想される顔ぶれ
=12民09民
上中康司 52 NPO理事長 自新
前原誠司 52 [元]党代表 (7)民前
原俊史 47 党地区委員長 共新
▽前回(12年)得票数
◎ 72170 前原誠司 民
42017 上中康司 自
24633 原俊史 共
7416 佐藤大 社
※「◎」は小選挙区の当選者。所属政党は当時
1598
:
チバQ
:2014/11/30(日) 20:04:38
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141129ddlk26010510000c.html
2014衆院選:師走決戦の構図 3区/4区 /京都
毎日新聞 2014年11月29日 地方版
◆3区
◇自民維の3前職ひしめく 見えない野党の連携
前回わずか216票で競り勝った自民の宮崎謙介、5選を小選挙区でつかみ取りたい民主の泉健太、さらに元の地盤に戻った維新の清水鴻一郎という前職3人がひしめき、共産新人の石村和子が挑む。民主と維新の協力の形は見えないままで、威信をかけた各党候補の激戦になりそう。
前回、公募で初挑戦ながら選挙区で当選を果たした宮崎は「アベノミクス成功のための解散には大義がある」とし、固めた自民票から支持層拡大を狙う。
泉は、トップクラスの国会質問回数など実績を訴え「追い風も向かい風もない本当の実力が問われる選挙」とし、前回苦杯をなめた選挙区での当選を目指す。
清水は2005年に自民で比例復活。10年にみんなから参院選に挑み、12年衆院選は6区で維新で比例復活した。「党は変わっても医療充実など政策は変わらない」と訴える。
小選挙区制導入以降、府内で唯一共産が選挙区で議席を獲得(1996年)した実績がある3区。5度目の挑戦の石村は、原発即時ゼロや福祉充実を掲げる。
◆4区
◇再選狙う自、再起図る民 8人乱立から一転4人
郵政選挙(05年)では自民、無所属、民主の候補が得票率1ポイント差内にひしめき、前回選は保守分裂で8人が乱立するなど激戦が多い4区。今回は再選を目指す自民前職の田中英之、捲土(けんど)重来を期す民主元職の北神圭朗に、維新新人の畑本久仁枝と共産新人の吉田幸一という顔ぶれが予想される。民主と維新の連携の動きは見えず、小選挙区で一時出馬の動きを見せた生活元職の豊田潤多郎は比例単独となった。
田中は、京都市議選で4回当選した右京区を地盤に前回初挑戦で当選。自民の支持団体を手堅くまとめ、浮動票取り込みも狙う。
北神は5回連続の挑戦で、これまで選挙区(09年)、比例復活(05年)で計2回当選。アベノミクス批判を展開し、再起を図る。
畑本は、「前回のような維新の風はない」とする一方、公示直前に擁立が決まった前回とは異なり2年間の活動実績が問われる。
吉田は3回目の挑戦。集団的自衛権行使容認反対や消費増税中止など、党の政策を訴える。
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◇3区予想される顔ぶれ
=12自09民
宮崎謙介 33 党青年局次長 (1)自前
泉健太 40 [元]内閣政務官 (4)民前
清水鴻一郎 68 医師 (2)維前
石村 和子 64[元]小学校教諭 共新
▽前回(12年)得票数
◎ 58951 宮崎謙介 自
○ 58735 泉健太 民
41996 山内成介 み
26674 石村和子 共
※「◎」は小選挙区、「○」は比例復活の当選者。所属政党は当時
◇4区予想される顔ぶれ
=12自09民
田中英之 44 [元]京都市議 (1)自前
北神圭朗 47 [元]首相補佐官(2)民元
畑本久仁枝 59 会社役員 維新
吉田幸一 40 党府委員 共新
▽前回(12年)得票数
◎ 73162 田中英之 自
48934 北神圭朗 民
36587 畑本久仁枝 維
25276 吉田幸一 共
13283 石田哲雄 み
12505 中川泰宏 無
9271 豊田潤多郎 未
1745 和田美奈 諸
※「◎」は小選挙区の当選者。所属政党は当時
1599
:
チバQ
:2014/11/30(日) 20:05:07
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141130ddlk26010312000c.html
2014衆院選:師走決戦の構図 5区/6区 /京都
毎日新聞 2014年11月30日 地方版
◆5区
◇11選自民に挑む民共 舞鶴市議選の影響注目
自民前職で当選11回の谷垣禎一に、前回の雪辱を期する民主元職の小原舞、共産新人の山内健が挑む。
谷垣は9月の党幹事長就任後、選挙区にはほとんど戻らず、公示後も党の顔として各地を遊説するため“あるじ無き選挙戦”になりそう。知名度で圧倒するが「油断大敵」(陣営)と後援会組織がフル稼働で支持を訴える。
小原は小集会や街頭演説を重ね、円安コスト高の影響を受ける中小企業経営者など不安を抱える自民支持層への食い込みを狙う。民主が政権奪取、自身が8万票を獲得して比例復活した前々回(09年)以来の再起を図る。
初挑戦の山内は消費税増税、アベノミクスに伴う格差拡大、集団的自衛権行使容認など安倍政権の政策を批判。党地区委員長を務め、今月の舞鶴市議選で共産が1議席増やした勢いで支持拡大を目指す。
◆6区
◇自民共の三つどもえ 維新7万票の行方が鍵
逆風をはねのけて前回に5選を果たした民主前職の山井和則に、約9000票差で敗れ比例代表で復活当選した自民前職の安藤裕、共産新人の上條亮一が挑む三つどもえの激戦になる見通し。前回選で約7万票を獲得した維新前職が今回は3区から立候補を予定しているため、維新票の行方が鍵を握る。
山井は議員立法による過労死防止法成立や労働者派遣法改正案を廃案にした実績を強調。「人を大切にする政治」を掲げ、自民1強からの脱却を訴える。
安藤は「自民の議員が育たない6区で勝つことで府南部の政治の歴史が変わる」と主張。「アベノミクスを成功させる」と訴え、選挙区での雪辱を期す。
上條はブラック企業根絶や労働者派遣法改悪反対を街頭で訴えている。来春の統一地方選に立候補予定の共産府議や地元市議が支援する。(敬称略)
==============
◇5区予想される顔ぶれ
=12自09自
谷垣禎一 69 党幹事長 (11)自前
小原舞 40 党府副会長 (1)民元
山内健 46 党地区委員長 共新
▽前回(12年)得票数
◎ 87879 谷垣禎一 自
39009 小原舞 民
19225 吉田早由美 共
9434 沼田憲男 未
※「◎」は小選挙区の当選者。所属政党は当時
◇6区予想される顔ぶれ
=12民09民
安藤裕 49 税理士 (1)自前
山井和則 52 [元]厚労政務官 (5)民前
上條亮一 28 党府委員 共新
▽前回(12年)得票数
◎ 89672 山井和則 民
○ 80990 安藤裕 自
○ 69691 清水鴻一郎 維
26938 上條亮一 共
※「◎」は小選挙区、「○」は比例復活の当選者。所属政党は当時
1600
:
チバQ
:2014/11/30(日) 20:14:53
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141128ddlk28010384000c.html
政党奔流:2014年衆院選・兵庫/上 自・公 揺らぐ「1強」状態 /兵庫
毎日新聞 2014年11月28日 地方版
◇「野党協力」に危機感
「県連や県議団、地元の支部に断りなく立候補を表明した。『反党』行為だ」
安倍晋三首相が衆院解散を表明した記者会見前日の今月17日夕、神戸市中央区の自民党県連事務所の一室で急きょ開かれた党紀委員会は、重苦しい空気が支配した。来月2日公示の衆院選で、党所属の現職議員の擁立が決まっていた兵庫7区(西宮、芦屋市)に、党内の県議が突如、立候補を表明していたからだ。県連には事前に、現職が所属する派閥の会長・麻生太郎副総理から県議を除名処分とするよう、強い指示があったとされる。県議の除名処分が決まるまで、浜崎為司委員長をはじめ、その場のメンバーに笑顔が浮かぶ間はなかった。
2012年の前回衆院選を野党で迎えた自民は、推薦をした公明党の候補者を含め、県内12選挙区のうち10議席を獲得。「再」政権交代への潮流は、県内でも大きなうねりを生み出した。それから2年の月日を経ても、安倍政権が各社の世論調査で5割近い内閣支持率を維持し、比例代表の投票先政党を尋ねても自民の「1強」状態が際立つなど、数字上の「楽勝ムード」の足元は実は揺れている。
7区のような「保守分裂」に加え、自民「楽勝」を揺さぶるもう一つの要因が、民主党と維新の党を軸にした「野党協力」だ。
「大変厳しい選挙だ。みなさんのご理解をいただきたい」
兵庫1区(神戸市東灘区など)に立候補を予定する前職は解散後から連日、市内中心部の駅前で早朝からマイクを握る。前回衆院選で次点となったみんなの党の候補者との差は3000票弱。比例代表で復活当選し、維新にくら替えしたその候補とは、今回も1区で再び議席を争う。しかも野党間の候補者調整の結果、前回衆院選で候補者を立てた民主は擁立を見送った。党県連関係者は「単純に足し算にはならないだろうが……」と不安を拭い去れずにいる。
安倍政権や自民への高支持率に反し、今回の衆院解散には「理解できない」「大義がない」と批判的な声が高まっている。残り2年間の安定政権が約束されていた安倍首相の「賭け」は功を奏するのか。山本敏信・党県連選挙対策委員長は一段と声を強めた。「正直、危機感を強く持っている」
◇ ◇
「結党100年に向けてスタートした初陣の戦い。何としても負けるわけにいかない」
今月26日夜、神戸市内で開かれた公明党県本部の「結党50年記念の集い」。斉藤鉄夫・党選挙対策委員長が声を張り上げると、支持者ら1000人超で埋め尽くされた会場は拍手がとどろいた。事実上の総決起集会に、ある県本部幹部は「結果的に良いタイミングでの集いになった。勢いがついた」と明かす。
県内の公明関係者を勢いづかせたのが、隣の大阪の「事情」。大阪市長の橋下徹・維新共同代表が、大阪都構想を巡って決裂した公明に反発。公明が候補者を擁立する大阪の選挙区のみならず、前職を立てる兵庫2区(神戸市兵庫区など)と8区(尼崎市)にも、維新候補を擁立する方針を打ち出したからだ。
維新の前身となる日本維新の会は、前回衆院選で2、8区の公明候補を推薦。今回も2区で立候補する公明前職には前回、橋下氏自らが応援に駆け付けた経緯もある。兵庫への思わぬ「飛び火」は、維新の候補者擁立の見送りで決着が付いたが、野口裕・党県本部代表代行は淡々と語った。「どちらにしろ『反公明』という勢力に負けないよう、しっかりとやっていくだけだ」【久保聡】
◆ ◆
来月2日公示、14日投開票の衆院選が近づいてきた。異例の短期決戦の「奔流」にある県内の政党の今を追う。
〔神戸版〕
1601
:
チバQ
:2014/11/30(日) 20:15:31
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141129ddlk28010355000c.html
政党奔流:2014年衆院選・兵庫/中 民主、共産 「擁立劇」四苦八苦 /兵庫
毎日新聞 2014年11月29日 地方版
◇「勝てる選挙区なのに」
「兵庫5区の公認内定を取り消す。全国レベルの話なので、了解してほしい」
衆院解散の本会議が開かれた今月21日。水岡俊一・民主党県連代表の電話が着信を告げた。電話の相手は岡田克也・党代表代行。維新の党との「野党協力」で候補者調整を進める党の窓口役だった。「県連としては納得も承服もできない」。水岡氏は語気を強めたが結局、地元で準備を進めていた元職に公認が下りることはなかった。伊吹文明議長が解散詔書を読み上げたのは、電話からわずか30分程後だった。
2012年の前回衆院選で政権の座から転落した民主が候補者を擁立したのは、県内12選挙区のうち5選挙区と半分以下にとどまる。5区(豊岡市など)など、維新との「野党協力」で擁立を見送ったケースもあるとはいえ、「前回、多くの仲間を失った。その穴を埋めるのに2年は短かすぎた」(県連幹部)と、候補者をそろえられずにいるのも実情だ。
「誰に投票したらいいの?」
兵庫10区(加古川市など)のある党所属地方議員の事務所は解散以降、こう尋ねる支援者の電話が増えた。選挙区内には支持団体の連合兵庫傘下の組合員も多く、民主元職が加古川市長に転じたこともあり、県連は「県内の最重要選挙区」(県連幹部)と位置づけ、候補者の擁立を模索。現職県議ら複数の名前は上がったものの、最終的には不調に終わった。ある県連幹部は「勝てる可能性のある選挙区なのだが……」と悔やむ。
二転三転する候補者の「擁立劇」に、足元の現場から不満の声も漏れ始めている。維新との候補者調整が進んだ5区のある労組幹部は「比例代表は民主、小選挙区は自主投票だが、維新候補には絶対投票しない」とする機関決定を検討している。「大阪で労組つぶしをしている維新を選挙区で応援する選択肢はあり得ない」。言葉の端々に怒りがにじむ。
今月下旬の3連休。買い物客で賑わう神戸市兵庫区の商店街で党の「顔」の一人、前原誠司・元外相がマイクを握った。「給料は確かに上がったが、物価はもっと上がった。アベノミクスを続けさせてはいけない」。演説に足を止め、前原氏と握手する人波の多さに、前回衆院選で議席を失った元職は「どん底だった前回とは、えらい違う」と、傍らで自然と口元を緩めた。
野党に転落した民主への風向きは変わったのか。その風をつかみうる候補者さえそろえられない現状に、ある県連幹部は肩を落とした。「ただ残念としか言えない」
◇ ◇
今月下旬、神戸市役所の一室。報道各社の写真取材を受けようと、来年4月の市議選の立候補予定者が集まった。撮影を待つ列の中で、共産党公認のある立候補予定者が苦笑いを浮かべた。実は今回の衆院選でも、県内のある選挙区から立候補する意向を既に表明していたからだ。
突然の衆院解散に、党県委員会は「民主も維新も自民の“補完勢力”。有権者に選択肢を示さなければならない」と県内の全12選挙区に候補者を立てる方針を早々と決定。その結果、擁立した12人の候補者のうち、統一地方選など別の選挙の候補者を兼ねるケースは5人と過半数に迫る。「ベストの候補者を選ぼうと、統一地方選の立候補予定者も含めて検討した」(県委員会幹部)。短期決戦の「奔流」がうねりを強める。【久野洋、神足俊輔】
1602
:
チバQ
:2014/11/30(日) 20:20:24
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141130ddlk28010213000c.html
政党奔流:2014年衆院選・兵庫/下 維、み、次 「第三極」薄れる印象 /兵庫
毎日新聞 2014年11月30日 地方版
◇「受け皿」へ協力模索
衆院解散前夜の今月20日夜。維新の党の江田憲司・共同代表の携帯電話が着信を知らせた。「兵庫の3区と7区、なんとかしてやって下さい」。電話口から党県総支部幹部の甲高い声が響く。「野党協力」を目指し、候補者調整を進めていた江田氏と岡田克也・民主党代表代行との会談が、同日夜に予定されていたからだ。
維新前職が立候補を予定していた兵庫3区(神戸市須磨区など)と7区(西宮市など)には、民主も新人と元職を擁立する方針を既に決めていた。「事情はよく分かった」。淡々と答えた江田氏の言葉通り、3、7の両区は両党の候補者調整が見送られた。「野党の共倒れを避けるのが基本線。けれども、県レベルでは調整されているとは言えない状況だった」。ある県総支部幹部が打ち明ける。
とはいえ、県内で存在感を強めてきた維新は急激に印象を薄れさせ、野党協力に頼らざるを得ない現状を突きつけられている。
維新の前身となる日本維新の会は、前回衆院選の県内の比例代表票で「再」政権交代に成功した自民党を上回る約75万票を獲得。13年の参院選でも全国的な維新「退潮」ムードにも反し、民主現職から議席を奪い、初の参院議員を送り込む躍進を見せつけた。結いの党との合流でさらに2議席を加え、力を蓄えるべきはずにも関わらず、有権者の関心は急速に衰えている。
ここ最近の報道各社の世論調査では支持率5%前後が“定位置”。大阪都構想を巡る攻防で維新の橋下徹・共同代表(大阪市長)らが衆院選への「くら替え騒ぎ」を演じるなど「大阪は都構想しか考えていない。冷めた感じだ」(党総支部関係者)と党内に微妙な空気も流れ始めた。「維新の看板に、前回のような求心力はないだろう」。ある陣営関係者が打ち明ける。
衆院解散後の今月下旬の早朝。駅前で維新前職と一緒にビラを配る民主の県議の姿があった。「要請したわけではないし、あくまで個人的なつながり。彼(県議)は他の人に知られたら困るかもしれない」(維新前職)、「個人的に親しみを感じている」(民主県議)。短期決戦の「奔流」は、維新にも“渦”を生み出しつつある。
◇ ◇
みんなの党が両院議員総会で解党を決めてから一夜明けた今月20日、党所属の地方議員に浅尾慶一郎代表から1件のメールが届いた。「解党について」と件名に書かれたメールは「これでみんなの党のアジェンダ(政策課題)が終わったわけではない」とつづられていた。「地方の議員が増え、ようやく中央と『神経』がつながってきていた。もったいないな」。ある地方議員が思わず漏らした。
前回衆院選で2議席を比例代表の復活当選で勝ち取ったみんなは、県内各地の地方議員選でも議席を拡大するなど、県内政界の「一翼」を担ってきた。党内の路線対立に伴う結いの党の分裂騒ぎで議席を失ったとはいえ、「民主でも維新でもない受け皿を求めている有権者はいるはず」(元党所属の地方議員)と、比例票の積み上げを目指し、地方議員が街頭で呼びかける計画も用意されていた。
今回の衆院選にも、みんな時代の“盟友”が党の「看板」を変えて立候補を予定しているが、ある地方議員はこう言い切った。「今は他の党の候補者。来春の統一地方選では、維新の候補とも相対することになる」
◇ ◇
次世代の党は前職1人が立候補を予定しているが「他の候補を擁立する余裕はない」(党県連関係者)のも実情。与党でも野党でもない「第三極」を有権者に提示する試みは、県内政界の「奔流」に飲み込まれるのか。来月14日の投開票日が、その審判の日にもなる。【神足俊輔】
〔神戸版〕
1603
:
チバQ
:2014/11/30(日) 20:21:03
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141128ddlk16010209000c.html
2014衆院選:戦いの構図/上 1区 再選目指す自民 野党、議席へ2新人が挑む /富山
毎日新聞 2014年11月28日 地方版
12月2日公示、同14日投開票の衆院選に向け、県内の小選挙区への出馬を表明した各立候補者は、事務所開きや街頭演説、業界団体へのあいさつ回りなど、衆院解散から1週間で既に選挙本番さながらの態勢を作り上げている。自民党が県内小選挙区の3議席を独占し「保守王国」を印象付けた前回選から2年。県内各区の戦いの構図を紹介する。
前回選は、当時の与党だった民主党から自民党が議席を奪還し、国政の縮図が再現された形の富山1区。この議席を守り、再選を目指す自民前職の田畑裕明氏(41)に、維新新人の吉田豊史氏(44)、共産新人の高橋渡氏(51)が挑む三つどもえの様相となっている。
前回選、田畑氏は知名度では民主前職の村井宗明氏(41)より劣ったが、ふたを開けてみれば3万票近い差を付けて初当選。政権奪還の追い風と長勢甚遠元法相から継承した地盤の力を見せつけた。
23日の事務所開きで選対最高顧問の長勢氏は「緊迫感、緊張感を持ち、平成15(2003)年のような事が起こらないことが大事」と発破をかけた。村井氏が比例で復活当選した03年以降、選挙の度に票差が縮み、09年についに議席を奪還されたことを念頭に置いた発言だった。30日には自民党の稲田朋美政調会長が来県し、事務所前や中心市街地で遊説する予定で再選に向け、盤石を期す。
一方の野党。解散風が吹き始めた当初、民主党県連は村井氏へ再挑戦を打診したが、村井氏は不出馬と政界引退を宣言した。野党同士の“共倒れ”を回避し、吉田氏に自民批判票を集中させたいとの狙いだ。村井氏に近い民主党の笠井和広県議は22日に砺波市内であった維新の党県連設立総会に出席し、「野党共闘が実って新しい政治の流れを」と激励した。
元県議の吉田氏は県議2期目だった前回選、長勢氏の後継者選びで自民党富山市連からの擁立を受けられないと判断して同党を離党した。前回は日本維新の会とみんなの党(いずれも当時)が推薦した無所属候補だったこともあり、今回は維新の党公認で出馬。他の野党からも支援の声があり、小矢部市出身で同党の柴田巧参院議員は「議席を獲得しうる選挙区」と息巻く。
「野党共闘」にくみしない高橋氏は「自民党政権に対する明確な対決軸がない中で集まっても、憲法観に違いがあって一緒にできるわけがなく、自民党にとっては痛くもかゆくもないと思う」と分析する。昨年の参院選や東京都議選での共産党の議席拡大などを追い風とし、票の積み重ねを狙う。
==============
◆立候補予定者
◇1区 12[自]09[民]
田畑裕明 41 [元]厚労委員 (1)自 前
吉田豊史 44 [元]県議 維 新
高橋渡 51 党県書記長 共 新
◆過去の衆院選投票結果◆
◇12年(前回)
田畑裕明(自民) 当 70268
村井宗明(民主) 43072
吉田豊史(無所属) 24370
山田哲男(共産) 7023
投票率56・30%
◇09年(前々回)
村井宗明(民主) 当 90377
長勢甚遠(自民) 比 82040
佐伯めぐみ(共産) 6974
吉田かをる(諸派) 1684
投票率70・00%
※当は当選、比は比例復活当選
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