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SSの実力向上を目指すスレ 第8話
1
:
名前が無い程度の能力
:2013/05/07(火) 22:45:11 ID:y9yd3d.A0
ここはSSについてただ投稿等するだけでなく、仲間と批評するなどして自分の実力向上を目指すスレです。
「SSの書き方について他の人の意見も聞いてみたいぜ」といった人。
「SS公表してみたいけど自信がない・・・」という人。
その他どんな人でもOK。
実力を身に付けたり、物書き同士で交流したりしましょう。
批評依頼やアドヴァイスなど何でもござれ。
過去スレ
SSの実力向上を目指すスレ 第7話
ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/lite/read.cgi/computer/41116/1269138395/
過去スレ(東方シリーズ板)
SSの実力向上を目指すスレ 第6話
ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/computer/41116/1226201670/
SSの実力向上を目指すスレ 第5話
ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/computer/6306/1206162419/
SSの実力向上を目指すスレ 第4話
ttp://jbbs.livedoor.jp/computer/6306/storage/1197098164.html
SSの実力向上を目指すスレ 第3話
ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/computer/6306/1137562560/
SSの実力向上を目指すスレ 第2話
ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/computer/6306/1118065427/
SSの実力向上を目指すスレ 第1話
ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/computer/6306/1110043444/
関連スレ
東方創想話について語るスレ その189
ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/lite/read.cgi/computer/41116/1366465648/l30
東方SSコンペ企画・運営スレ14
ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/lite/read.cgi/computer/41116/1355666912/l30
東方創想話作家の交流スレッド その35
ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/lite/read.cgi/computer/41116/1355306633/l30
作品を投稿してみよう〜
新生・東方創想話・新生・創想話ジェネリック
ttp://www5d.biglobe.ne.jp/~coolier2/SS_kai.html
参考サイト
初めて小説・SSを書かれる皆様へ〜
モノ書き一里塚
ttp://www.asahi-net.or.jp/~mi9t-mttn/
RealCreate−小説の書き方講座−
ttp://www.feel-stylia.com/rc/creative/
ライトノベル作法研究所
ttp://www.raitonoveru.jp/
メアリー・スーについて
メアリー・スーとは
ttp://ja.wikipedia.org/wiki/Mary_Sue
メアリー・スーテスト
ttp://iwatam-server.dyndns.org/column/marysue/
2
:
片隅
:2013/05/08(水) 01:04:42 ID:WyJWExlo0
スレ変わったので前スレにあった分も含めて書きます。
[批評して頂きたい作品]
タイトル「幻想郷の行く末を見届ける会」
(url)ttp://coolier.sytes.net/sosowa/ssw_l/183/1367715554
[批評して頂きたいポイント]
・心理描写が少なかったことや説明的だったことなどが改善できているか
前スレの
>>981
から
>>991
までで指摘して頂いたことがちゃんと活かせているか、ここの方の視点から見て頂きたいです。主観ではどうしても贔屓目が入るので。
・情景(風景?)描写ができてるか
これなんですが、色々作品見たりネットのSSの書き方サイトなどを見たんですが結局どう参考にしたらいいか分からず思い付いたままのノリと勢いで描いたのでおかしなところとかがないかなぁと思いまして……
・物語の展開(特にラスト)に無理が無いか
そそわスレを見るとラストにちょっとあれ? ってなる方がいるようなので、ちょっと無理があったのかなと思いまして(つまり、前スレの別作品の批評で頂いた「取って付けた感」のある展開にしてしまう癖のようなものが直ってないんじゃないかと思いまして
・説明不足な点は無いか
コメント欄で頂いた「さらっと書かれている」という所なのですが、さらっとしすぎて説明不足になっていないか心配です。
・面白いか
これは根本的な話なんですが、ぶっちゃけ個人的に今までにない高い評価をいきなり頂いたので夢でもみてるのかとびびってます。ですので、率直な感想を頂けるとありがたいです。
その他にご指摘いただける点があればなんでもいいのでお願いいたします。今後も書き続けて行きたい(前回アドバイス頂いたシリーズ等も)ですから、一発屋的なもので終わりたくないので、改善できる点は片っ端から改善したいのです。
何卒、よろしくお願いいたします。
3
:
片隅
:2013/05/08(水) 01:16:29 ID:WyJWExlo0
続き
参考にしたもの
そそわ作品
aho氏 幻想郷に行きたいか?(地の文、特に心情描写)
同氏 楽園が滅亡する日(宴会シーンなど)
イムス氏 紅魔館メイド咲夜バースデイ(全体的、というか大体の部分この作品に影響されました)
このスレの
>>988
さんに頂いた私の作品の改善案(心理描写)
市販の小説
小松左京氏 日本沈没(部屋にあったし、滅亡を描いた作品なので色々と参考にしました)
神林長平氏 戦闘妖精雪風(部屋にあったので、地の文の入れ方などを)
書き終わった後に影響受けていると思ったもの
ナルニア国物語 最後のたたかい(ラストの展開などは影響受けてると思いました)
小説ドラゴンクエストシリーズ(戦闘描写など)
前スレ
>>993
さん
感想ありがとうございます。その一文だけで感無量です!
アドバイス頂いた点なのですが、あのシーンは天子が完全に疑ってかかってる状況でしたので、そこで肩透かしを食らわされると性格的に断らなきゃおかしくなるんじゃないかな、と思って全部明かしました。
でも、自分の中のキャラ像を優先してしまって読者の視点に立って考えないのは確かに問題ありですね……そういう含みを持たせる部分も、今後研究していきたいと思います。
感想とアドバイス、ありがとうございました。
4
:
<激写されました>
:<激写されました>
<激写されました>
5
:
名前が無い程度の能力
:2013/05/09(木) 00:06:38 ID:yOoJUqNo0
>>2
荒削りだけど、仕事人の時にはなかったセンスと個性を感じた
欠陥を指摘するなら、ラストの「散々ひっぱってたけど、これが結論って、だらかどうしたの」感が強いなという点
これが結構重大で、ここだけで台無しになってるわけじゃないけど、本来は作品の価値をズバッと高めるポイントなのにそうなってないのが惜しい
あとは重大ではないけど、欠陥と呼べるのは、冒頭の助走が惜しいのと、文量を贅沢に使いすぎてないかなーっていう点
これら三つについて順番に解決法を語っていきたいとおもいます
ラストの天子がいきついた答えに、「だからどうしたの」感が付きまとう原因は
その答えに行き着くことに意義付けが為されてないから
天子がその答えに行き着いくことに、どんな意味があるのかが、予めお膳立てされてないと
天子が答えに行き着いても、強い感慨が発生せず、作品のテーマとしての〆になりきれない
『青い鳥』なんかを思い出してほしいんだけど
あれも主人公たちが探し求める答えは物凄く身も蓋もなくて、「幸せって身近なところにこそあるよね」っていう「だからどうしたの?」的なものなんだけど
幸せをなんとしてでも探さなきゃいけない、という恐ろしくわかりやすい動機付け
幸せになりたくない人なんているわけないじゃん、幸せにみんななりたいんだよ、という恐ろしくわかりやすい意義付けと、
エピソード的にも、あちこちを探し回ったあげくにやっと見つけるという、答えを見つけられたときのカタルシスをお膳立てをちゃんとしてあるから
青い鳥を家で見つけたときに、エンターテイメント的に強い感慨を発生させて、テーマ的にもストンと綺麗におちる
そういう点から『〜見届ける会』を見返してもらえば分かるとおり
不変のものを探す動機・意義が弱くて、そもそも不変の物を探すという行為が曖昧でわかりにくい
その上、物語進行上のエピソードで、必ずしも不変の物を探すというテーマがわかりやすく追われているかというと、そうでもない
だから天子の弱い動機で追ってるテーマが、ずーっとぼやけてて、ラストでいきなりズバッと見せられても、強い効果は発生させられない
6
:
名前が無い程度の能力
:2013/05/09(木) 00:07:21 ID:yOoJUqNo0
>>2
次ぎに序盤の助走について
不変の物を探すという切り口は面白い
だが大事なのは、二の太刀
不変の物を探すのが、どういう風に面白いのか、どんな意義があるのかを、まるで読者に提示されないまま
なぜか、山登りとか暢気にしちゃってたり、ひたすら変わる物ばかりを死にネタ連続+紅魔館パーティの物量で見せられるという変な構成
上記の指摘にも繫がるんだけど、本来は『不変の物を探す』というテーマにどんな意義があるのか、どんな風に面白いのかを、ハッキリさせなきゃいけない
見届ける会結成から、妹紅の変化までについて
この間で重要な要素を抜き出すと
①変わる物を描く
②変わらない天子たちを描く
③妹紅が変わるための事件を描く
この三つを演出するために、はたして死にネタ連続+紅魔パーティなエピソードの物量が必要だったのかな、と考えると
合体させたり、まとめられるエピソードもあるんじゃないかなと思われるがいかがか
似たような死にネタが続いたりすると、一つ一つの事件の印象がどうしても弱くなって損だし、単純に文量で疲れる
パーティもそれ自体が演出効果を発揮するのは、ラスト近くになってからだし、ここだけで“幻想郷の楽しさ”みたいなのを描く必要性は低い
死にネタを渾身の一本に絞って(だからといって死人を一人にする必要はない)、妹紅が変わる事件として使えば、妹紅が死を選ぶ説得力やインパクトも増したんじゃないだろうか
・情景(風景?)描写ができてるか
情景描写は無駄にやってもしょうがないんだけど、最低限、人物がどういう場所でなにやってるかのイメージが掴めないと読むのに疲れるから
もっと身も蓋もなくやってもいい
天界にいるということを知らせたかったら
>天界に吹く強い風に長くきめ細やかな黒髪を靡かせて、蓬莱山輝夜と名乗った少女はにこやかにそう
こういう風に、人物描写と絡めちゃうんじゃなくて、天界は天界、人物は人物で別の文章として描いたほうが、イメージしやすい
特にこの文章の場合、天界っていう情報が初出、でさらに人物の体の一部分の装飾にかかるってる、
しかも装飾が風と髪っていう対象を変えて連続してるから、わりと悪文気味
・心理描写
痒いところまで手が届いてた印象
例えば
>こういう時は変に故人の事に触れずいつも通りに振る舞う方がいいと思ったのだろう。その意図を察して、永琳と天子も続く。
こういうのは、その場の人物の心情だけじゃなくて、場の空気なんかも良く伝わってくる
・面白いか
最初に指摘したテーマを〆るためのメカニズムがしっかりしてたら、序盤のグダグダがそのままでも自分的にパーフェクトな作品だった
満足したかどうかでいえば、十分満足はしたから、ラストが残念でも、点数付けるなら百点
次ぎにこの手の書くときは、テーマの〆方への練り込みをもっとがんばってもらえると嬉しいなあ
7
:
片隅
:2013/05/09(木) 11:49:50 ID:4Pl56hz20
>>5
>>6
さん
お返事ありがとうございます。
青い鳥はちょっと読んだことがないのでわからないのですが、その「探していたものは本当は身近にあった」っていう考え方は似ているかもしれないですね。そして、意義付けがすごく分かりやすいというのも分かります。それに対し「不変を見つける」事にの意義付けは少し足りなかったかもしれません。
展開に関してなのですが、「見届ける
会」の目的は「不変を探す」以外にも冒頭で輝夜が挙げているように三つありまして
1時の流れの中で起きる世界の変化を見届ける
2変わっていく世界の中で変わらないものを探す
3同じ変化の中でも良い変化を見つける
というものがあります。で、その中で四人が見つけた答えと為したことなんですが
天子→1(幻想郷の崩壊までを見る)2(変わらないもの、つまりどんな変化をも拒まず受け入れる幻想郷そのものと、そこに住んでいた人妖達の魂の在り方)
輝夜→2(永琳)
永琳→2(輝夜)
妹紅→2(慧音に対する想い)3(受け継がれることや再会など、変化なくしては起こり得ないことの素晴らしさ)
で、この作品のテーマは2だけでなく1もあるんですよ
ですから、変わっていく幻想郷とその住人を書く必要があると考えて書きました。そのせいで2の要素が薄くなった、と言われるとあれなんですが
最初に山登り〜紅魔館までのエピソードが全部いるのかという話ですが、山から見渡した景色がこれからどう変わっていくのかということや妹紅の山に対する考えは後々(初回→中盤→ラストで見る山からの景色との対比、妹紅と山の神との決着)の為に必要でした。
二度めの神社の話は幻想郷の中で恐らく真っ先に変わる要素である人間達の変化を書く必要がありました。そして、その中で慧音が年をとっているという点を書きたかった。
三度めの人里の件に関しては妹紅が迫っている慧音との別れにどんな思いを抱いているかと、そんな二人の関係に憧憬を抱く天子を書く為に必要でした。
四度目の墓参りは、天子がどれだけ他が変わっても自分達は不変であるという確信(後に覆される訳ですが)を抱く為に必要。
そして、紅魔館の話では妹紅の答えとしての姉妹の再会話や魔理沙の子孫が魔理沙から受け継いだものと紫と天子の会話を出す為に必要でした。
で、分量を使いすぎ、もう少し削れないかという話ですが、これ私の中ではギリギリまで削った後なんです。本当はさらっと流したエピソードとかで書きたい事も沢山あったのですが、それを足すと収集が着かなかったり、削りすぎると約百年おきに訪れる御阿礼の子の転生と書きたいエピソードの時期が被ったりして話が書けなくなってしまう。そういう訳で、今回の分量に落ち着いたわけです。
情景描写は人物と場所は分けた方がいいと。成る程、確かにその方が分かりやすい。ありがとうございます。心情描写に関してはこのままでも大丈夫、ということでいいのでしょうか?
最後に、この作品を読み、感想や指摘をして下さって本当にありがとうございました。頂いたアドバイスを糧にこれからも精進したいと思います。本当にありがとうございました。
8
:
5
:2013/05/09(木) 22:48:00 ID:yOoJUqNo0
>>7
必要なものを書くのは当然ではあるんだけど
必要だから書いたままにしておいてはいけなくて、
必要だから書いた部分を読者が読んでるときも、
出来るだけ読み進める意義・面白さを感じさせるように工夫してみると、もっと良くなるんじゃないかなー
っていうのを思ったわけです
例えば
>山から見渡した景色がこれからどう変わっていくのかということや
この山登りって、この時点では何か面白さを生んでるか、っていうと、そうではなく、
ほんとにただの後半への前振りとしての機能しかないって気付くんじゃないかと
で、こういう風に、それ自体が面白さを生まないエピソードっていうのは、印象が薄くなってしまうから、前振りとしての機能も低くなってしまうという問題もある
具体的に言えば、山登りエピソードの印象が薄いと、この山からの描写が意味を持ってくる後半では、すでに読者はこの時の風景を忘れてるという弊害が生まれるということ
だから、前振りとしての機能を重視するにしても、山から見た風景を、ただ描写を凝るだけではなく、
お話の流れとして読者に印象付けるエピソードが求められたんじゃないかなと
これを解決する一つの手段として、自分が使えると考えたのは『不変の物を探す』という要素を前面に持ち出すこと
『変わる物』であることが前提なはずの山からの風景を
天子が、『もし不変の物があるというならば、幻想郷のこういう部分であってほしい。こういう物を探したい』と強く思えるようになり、
読者の誰もが天子に共感できるような不変の物を探す意義付け・動機付けを行うと同時に、(変化しない物を探させることに希望を見せることによって、見つからない絶望を味合わせるためにも)
読者に、おそらくはこの景色は永遠にはつづかないものなのだろう、という印象を与えるようなエピソード
そのために、例えば、変化するものの象徴として、この時点から、慧音を飛び入りイレギュラーメンバー的に見届ける会に参加させちゃうとかも、ありだったんじゃないかなと
で、そのあとの妹紅が死を決意するまでの間の展開も、慧音と妹紅のドラマを主軸にして、変わりゆく幻想郷を描いていって
慧音が死んだ事を、妹紅と読者が「生きて死ぬ=変化するのも素晴らしい事だ」、と思えるエピソードで一連の流れを〆
とかやっちゃえば、パーティーで魔理沙の子供をとってつけたように出して、妹紅の死ぬ動機にする必要もなくなる(紫との会話はタイミング的に適切ならどこに入れてもいい)
なんていう感じでやれば、同じくらいの文量使っても、もっと物語の芯を強く伝えられたんじゃないかなーと想います
9
:
名前が無い程度の能力
:2013/05/10(金) 22:19:10 ID:jSQmmMJs0
>>3
遅ればせながら読みました。
-----
まずは、誤字脱字コーナー。
普通読み1回と精読1回では誤字脱字は見つかりませんでした。
140KBという重量級の長さでこれは珍しいですね。
しかし、惜しくも(?)変換漏れではないかと思われる点がいくつか。
・最序盤、輝夜との会話シーン 「それをうけ」
・紅魔館パーティ、妹紅との会話中 「その七色の光を天子と共にあびながら」
これ以外にも、俺だったらここは漢字にしていたな、と思う部分が数箇所ありましたが、
それらは感性の差の範疇であると判断し、指摘としては上の2つだけに留めておきます。
-----
次、設定上のツッコミ。
いずれも作品の土台を崩すほどのものではありませんでしたが、とりあえず書くだけは書いておきます。
最初におやと思ったのは、天子さんが蓬莱人組と並ぶ形で不老不死扱いされていること。
死神に殺されなければ生き続けられる、というの自体は原作設定なので問題ありませんが、
死神が撃退できても天人五衰の懸念が消えるわけではないでしょうし、
何にせよ、不滅とされる魂が本体となって 「死にたくても死ねない」 蓬莱人と同じ扱いなのは違和感が強め。
彼女の設定で不老不死扱いできるなら、仙人組なんかも普通に対象に入るはず。
天子さんは厳密には幻想郷の住人ではないこと、そして死神撃退+好奇心で五衰もなんのそのの性格で
「幻想郷よりゃ長生きでしょ」 くらいは言わせて平気でしょうから、
そういう 「この人ならと思って声をかけた」 という形での加入の方が背景的には自然だったと思います。
次、第一回の山登りで 「数千年以上も生きてきて〜」 とありますが、これは完全に設定ミスです。
原作設定で明確な言及が無いとはいえ、紀元前に名居および比那名居の一族が存在したとは考えられません。
各所での考察を鑑みても、緋想天の時点で千年に届かない程度の年齢にまでしかできない人物でしょう。
念押ししておきますが、これを 「二次改変の1つ」 ではなく 「設定ミス」と断じている理由は、
この 「数千年」 という数字が作中で特に何の役割も果たしていないからです。
それと、こちらはかなりどうでもいい感じですが、4つ巴弾幕戦後の天子さんと永琳さんの会話
>「だって、あの子の千年来の楽しみを奪ってしまうんだもの。それも勝手にね。怒られたって無理もないわ」
とありますが、各所の考察によると輝夜さんと妹紅さんの殺し愛の歴史は
おおよそ300年(現在の時点)+300年(作中での経過時間)で600年程度のようです。
こちらはそもそも地の文ではないし、違和感を抱くほどの話でもありませんがまあ一応。
10
:
9
:2013/05/10(金) 22:20:33 ID:jSQmmMJs0
次。ご依頼の点について1つ1つ見ていきます。
・心理描写が少なかったことや説明的だったことなどが改善できているか
心理描写そのものに関しては、前作の仕事人に比して劇的な改善が見られます。頻度的にも、分量的にも。
琴線をくすぐる絶妙な表現とまでは行かないものの、少なくとも作品の質にプラスを与えているレベルだと言えます。
今作は様々な参考作品の影響が大きいようですので、これがそのまま実力と手放しで喜ぶわけにもいきませんが、
それでも明確な形としてステップアップを果たせたのは大きな成果でしょう。
・情景(風景?)描写ができてるか
こちらも、前作と比すれば大きく向上していますが、文章にはやや問題があります。後述。
・物語の展開(特にラスト)に無理が無いか
大まかな流れにと感じる点はありませんでしたが、結末に関してはややすっきりしないという印象でした。
本筋からして滅びの物語であるのだから、最後がすっきり爽やかハッピーエンドでないのは当然なんですが、
しかし、幻想が滅びて行き着いた先、辿り着いた答えが 「淀みに引きこもって夢を見続ける」。
これ自体が全力で後ろ向きオーラを発しているのがまずすっきりしない理由の核ですが、
これだと 「破滅と再生の繰り返し」 こそが不変の1つであると見出した天子さんの答えとも噛み合っていない。
月に帰ったとしか思えない描写で退場した月人2人がそこにいるのも理由が不明だし、
とりあえず全員出してドッキリネタバレ大団円コース……はさすがに言いすぎですが、取って付けた感は強いですね。
これに関しては、締めの場面そのものだけの話ではなく、そこまでの流れも影響しています。
簡潔に言えば、死別と滅びばかりを見つめすぎて、再生やその繰り返しという側面が全く印象付けられていない。
死んだ死んだ死んだ死んだ滅びたああこの繰り返しが答えなんだ自分も消えよう夢で会えたね! ……あれ? と。
展開そのものに不自然な点はなくとも、その中で強調すべき部分の配分、手法に気が行き届いていない印象です。
・説明不足な点は無いか
上述の通り、テーマ的な側面に関しての説明不足というか描写不足というか構成の不備が見られます。
ラストに月人2人がいた点についてはそもそも説明がありませんが、ここは比重としてはどうでもいいですね。
何かすごい術で月からここに来たんだよ! とか言われても結末の取って付けた感が拭えるわけではないので。
それ以外の個々のシーンについては、不足点は特に感じず、むしろ過剰な点が目立ちました。後述。
・面白いか
蓬莱人組の別離の心情や、傍にいながらも傍観者であり続けた天子さんの寂しさがよく描かれており、
加えて滅亡モノであることの切迫、寂寥感と合わせて、読者の心によく訴えかける作になっていると思います。
点数的に見ても良い結果が出ていることは嘘でもまやかしでもないでしょう。
しかしながら、批評という観点で厳しめに見るのであれば、これは 「王道の勝利」 です。
厭らしい言い方をすれば、「点を取れる題材だった」。
それにしたって、メインである4人組の描写がきちんとできていなければ途中で匙を投げられる分量ですから、
題材だけで点を取ったなどというわけではもちろんありません。
けれど、「一発屋でなく書き続けたい」 と考えるのであれば、今回のこの点に浮かれすぎない心がけを。
11
:
9
:2013/05/10(金) 22:22:12 ID:jSQmmMJs0
最後に、「後述」 とした点についてです。
心理描写については全体的に良好な印象を受けましたが、
「説明」に分類される情景や風景描写になると、悪い点が目立ちました。
実際に例を挙げますが、1つ前置き。
以下に示すのは、「この作でその悪い点が最も出ていた部分」 ではありません。
そうではなく、「その悪い点が最も分かりやすく出ていた部分」 です。
>八雲の姓を賜り妖怪としての格を随分上げ、修行の末に主に引けを取らぬ結界術の使い手となったにも関わらず相変わらず奔放で、この宴の席でも酔った勢いに任せてナズーリンをひっきりなしに追いかけ回している橙の手懐け方についての教えを請う藍に、マタタビを嗅がせた星を見本に自慢のテクニックを実演するさとり。
正直、初見でクラッっときました。この文はつまり要約すると、
「上がったはずの格に見合わず、未だ奔放な橙。その手懐け方を尋ねた藍に、さとりは星を使って実演例を示した」
ということのようですが、ちょっといくら何でも修飾を重ねすぎ、主語を後ろに置きすぎです。
いくら語順に寛容な日本語にだって限度はあります。どうして文を分けたり語順を工夫しなかったんでしょうか。
何より悪いのは、このゴテゴテとくっ付いた修飾文、つまり八雲の姓とか結界術がどうこうとかいう文が、
こんな形で付け加える意味の無い不要な情報だということです。というか姓に関しては既出だし。
このようなお行儀の悪い文章が、作品のそこかしこに散見されます。
上の例の直後の1文を見ると、
>その二人の間にいるこいしは姉の頬を引っ張ったり藍の尻尾の中に埋もれてみたりと無意識の本能が赴くままに大暴れ。
という (これも俺の感覚ではくどい分類であるものの) 主語がすぐ現れる普通の文が書かれていたりするので、
あのような過剰な修飾は意図的ではなく、手癖の類だと推察しますが、いずれにせよこれは直すべき悪癖です。
もし万一、これをわざと、あるいは何かを参考にして書いたのであれば、そのやり方は今ここで捨てておきましょう。
このようなゴテゴテしたやり方で読者を引き付けるには、相当に洗練された、あるいはぶっ飛んだ言語感覚が必要です。
-----
それとは別の点として、もう一つ。
一行ずつ台詞と地の文がひたすら繰り返されるようなシーンの連続や (4つ巴の弾幕戦の後あたりから顕著)、
あるいは幻想郷縁起の登場人物や今まで起こった異変を列挙して思い返す部分など、
レイアウト的にもちょっとくどい、単純に視覚的に読みづらい場面がいくつかありました。
前半部分の 「普通の」 文章密度と比べてみると、その違いは歴然です。
単純に書き疲れが出てきたのか、それとも明確に意識してやっているのか、あるいはその両方かもしれませんが、
これらのような、視覚的にも特徴のある行空け、行詰めのレイアウト手法は、ここぞという場面に限定して使いましょう。
多用するとくどさの方が先に立ってしまいます。というか求文のキャラをほぼ全列挙する必要はなかったんじゃないかと。
先に挙げた文章の手癖と合わせて考えると、文章量的にもっともっとすっきりと、
読みやすい作品にできる余地は大いにあります。心理描写関連は良好だっただけに、惜しい点ですね。
-----
総括です。
・キャラクタの内面について、着目するべき点やその描写は良好。
テーマの王道性も相まって、この部分だけでもそれなりの評価が得られる仕上がりになっている。
・結末のあり方、つまり個々の作品の個性の源となるべき点については不完全燃焼の印象が強い。
そこまでで語られていた滅びと別れの物語と、主人公が最後に得た答え、そして結末との脈絡が薄い。
・説明的な要素を持った文章については質が低い。
「読みやすさ」についての理解が見られず、整理されていない生の思考がただ書き流されている。
今回のご依頼は、「これでいい気になりたくない」 という用心深さと向上心が伺えましたので、
それに供するべくやや厳しめ (やや、です) に見ておきましたが、
それでも前作に比べて格段の進歩であったことは疑いのないところでしょう。
先に述べたとおり、今回の点数はテーマに拠るところも大きかったので、
これからの作でこのような点がポンポコ取れるとは思いませんが、
点数だけに一喜一憂することなく、良い文章を書き、読者も作者も楽しめる物語を描いていってください。
12
:
9
:2013/05/10(金) 22:48:42 ID:jSQmmMJs0
>>10
×大まかな流れにと感じる点は
○大まかな流れに無理と感じる点は
失礼、抜けました。
13
:
kang
:2013/05/12(日) 09:12:43 ID:Hx3hwSpk0
こちらには初めて投稿します。
今回は拙作を批評していただきたく参上しました。
タイトル:花をください
ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/181/1363752207
[批評して頂きたいポイント]
・文章
一年半ほどブランク空けてましたので、どうにも自信が薄れています。
コメで読みやすいとは言ってもらえましたが、もうちょい突っ込んだ意見が欲しかったりします。
・描写
実は心理描写が苦手です。欠点を克服するためにあえて独白方式を取りましたが、うまいこと出来ているかが知りたいです。
・個性
初っ端に作者の個性が感じられないというコメがつきまして、それがずっと頭に引っかかっています。
題材が当たり障りなさすぎるってことなんでしょうか。それとも他に何か原因があるのか、この辺りも見てもらいたいです。
・面白いかどうか
恋愛を主題に置いたものを書くのは初ということもあって、これが結構な難産でして。
何度も何度も読み返したため本当に面白いのかどうかがわからなくなってしまった側面が有ります。
それでもこれは面白いと信じて送り出しては見たんですが、やはりまだ不安です。
注文多いですがどうぞよろしくお願いします。
14
:
名前が無い程度の能力
:2013/05/12(日) 19:11:46 ID:DBLJenHg0
>>13
読みました。一つ一つ回答します。
・文章
特に問題ないと思います。むしろ語彙や表現などは、平均より上だとすら感じました。
・描写
貴方自身も心理描写が苦手と言っている通り、大いに問題を感じました。
そもそも二人称形式、つまるところ花屋に主人公が己の心情を語っている訳ですよね。
女の子が女の子を好きになるだなんておかしい、と思っている娘が、いきなり他人にそういった込み入った事情をべらべら説明するか?
と思いましたね。いや、普通に恥ずかしくないですか?
ここでまず、この作者さんはあんまり他人の感情の機微が分からないのでは……と不安になりました。
片思い中の相手を、大して面識の無い人物に明かすだけでも負担なのに、ましてや本人すら普通じゃない、と感じている同性愛となると、もう一生ものの秘密な気がするのですが。
私ならその感情を他人に知られた時点で非常な苦悩となります。精神年齢が少女なキャラならば、もっと深刻に感じているでしょうに。
全体的に淡々と、心情よりも何が起きたか、を語っている文章も多く、活き活きとした、豊かな感情を描けているかというと、ノーです。
・個性
確かに名前を伏せたら誰か分からなくなるタイプの文章ですが、別にそれが悪いとは思いません。
数をこなしている内に、勝手に滲み出てくるのが個性ではないでしょうか。今の段階から他人との差別化は求めなくてもよろしいかと。
そもそも上に挙げた通り、他者への共感能力を鍛えた方が良さそうなので、まずは皆と同じ苦悩・喜びを感じ取れるようになる事を目指した方がいいのでは。それは個性とは対極の道です。
・面白いかどうか
恋愛という題材そのものが持つパワー以外は特に、惹かれる点はありませんでした。ごめんなさい。
全く読めない訳ではないです。
15
:
皮
:2013/05/12(日) 21:49:44 ID:RXdfsiiM0
はじめまして、皮といいます。
よろしければ批評をお願いいたします。
ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/182/1365784289
現在設定している一番の問題点として、文章をわかりやすく、かつ濃淡を持たせるべきだと考えています。
句点の使用回数を増やす、主語の置き方、修飾語の添削で改善できればと練習していますが、
この点へのご指摘をいただければ嬉しいです。
また、描写や構成で物足りないと感じられた部分にもご意見をいただければ幸いです。
16
:
名前が無い程度の能力
:2013/05/12(日) 21:51:13 ID:.PzMc4jE0
>>13
「批評」っつーより、「突っ込んだ感想」みたいなんで申し訳ないですが
文章:
漢字を使うか使わないかの取捨選択、語彙、見易さ等、問題は感じられない
描写:
自分は好きだけどなぁ。
>>14
氏が
>いきなり他人にそういった込み入った事情をべらべら説明するか?
と思いましたね。いや、普通に恥ずかしくないですか?
って言ってるけど、
人間の感覚で人間以外のモノの心境を計れるかっつったら自分はノーだと思うから、あの描写で納得してたけど、
そう思われるって事は、その部分を納得させる描写がスポーンと抜けていると言う懸念がありますね
あと情景の描写がやけに詳細で恋する乙女にしては冷静に周りを見ているなぁ、と感じる事が少々
このノリだとチルノ以外は見えて無くても不思議では無いのですが、情景の描写を減らすと雰囲気が損なわれる可能性
それが独白の難しさなんだろうか、よくわかりません
個性:
自分はモノゴトを深く考えないタチなので個性ってなんだ?って疑問に行き着いちゃう感じですわな
単に「個性が感じられない」と感じた奴の個性に寄る感想であって、イコール個性に乏しいと言う事では無い気がするけど…とは思う
逆に言えば個性が感じられないと感じた人が、そちらに近い感性を持っていたから個性が無い、と断じられたのかもしれませんし
よく足や目が見えない人に「それは欠損では無く個性なのだ」みたいな台詞があるけど、それと似たような感じじゃないすかね
例えば「個性が感じられないのが個性」、みたいな
なので個性に関してはノーコメント(コメントしようが無い)
面白いかどうか:
清冽な雰囲気とうっすら花の香りが漂ってきそうな雰囲気を楽しむ系の作品と言う印象だったんですが、
恋愛をガッツリ楽しむ作品かと言えば違う感じ
前者を狙ったなら成功で、後者を狙ったならふわふわした雰囲気に紛れて「これが愛だよ、チミたち」と言う感じにはならない気がする
17
:
名前が無い程度の能力
:2013/05/13(月) 00:33:57 ID:o0wvCtfo0
>>15
そうですねえ。分かりやすくするのは必須だと思いますこれ。
凄く表現を頑張っているのは伝わってくるんですけど、ちょっと最初の一行目からもう何を言っているのか頭に入ってこない状態です。
悪い言い方ですけど、いわゆるノムリッシュを読んでる時にも似た感覚に陥りました。
そんなとこまで気取った言い方しなくていいんだよ! 的な。
・京都は日本の首都としての機能と同時に、世界有数の観光都市としての機能をも充足させていった。古えからの寺社と自然はそのまま、残りを科学と結界学の全てを動員して完成したのが、あらゆる騒音を極力殺すように設えられた都、風のうねりと光のたゆたいが制御された街、幻想を夢見させる常識の劇場であった。ただし天候と気温の操作はまだ人間の手で行えず、先ほどようやく東に暁の剣が立てられた時刻とあっては
こことか特にそうなんですけど、どこが舞台で、今がどの時間帯なのかを伝える程度の文章を、こうも着飾らせる必要はないです。
元々どう弄っても大して面白くならない要素なんですから、さらっとでいいんですよ。
キャラの心情だとか、美少女の容姿とか、大事件、クライマックス……そういうもっと集客力の強そうな情報こそ、本気で描写してあげるべきかと。
それが濃淡を持たせるということではないでしょうか。
18
:
名前が無い程度の能力
:2013/05/13(月) 01:00:49 ID:IBd/Y.D60
>>13
小説の個性を定義しようとすると難しいよね
でも、個性と感じるものが何から生まれて来るかは案外明白
それは要するに作者が何かを描こうとする時にチョイスする方法論とでも言うべきもの
マクロな企画の段階から、ミクロな文章まで含めて、同じテーマを描くにしても、人それぞれアプローチが違う
そのアプローチの仕方が魅力的な場合は個性と呼ばれ、魅力的ではない場合は没個性と呼ばれる
という原理的な話しはとりあえず置いておいて
一般的に個性がないと評されそうな作品が持ってる特徴を、当作品も持っている点に注目
①各エピソードが淡すぎ無難すぎで印象に残らない
②特に悪い作品でもないが、見所らしい見所が挙げにくい
つまりは>・面白いかどうか
ここにも掛かってくる話しなんだけど、
この作品って、大チルがこれまで百回くらいは各種SSで見かけたような、ガチ無難なエピソードで緩く百合ってるだけだから
大チルに興味ある人以外には、面白い要素ってあんまりない
恋愛物としては楽しめず、“カップリング物”として需要がある、と言い換えてもいい
だからもし恋愛物としても、楽しめるようにしつつ、個性っぽいものを醸し出すなら
①②を改善するのは特に重要
妖精同士のソフトな淡い百合が書きたいものを見所とするならば
淡さを強調できるエピソードが必要になるし、その強調をどう演出するかが個性になる
今現在の淡さというのは、味になってなくてただの演出不足で止まってしまってる
ただ心理描写などで淡さを強調するのではなく、シナリオ自体を淡くする
大妖精のチルノに対する好意の発生、葛藤から離反、仲直りまで
淡さというキーワードを強調できるエピソードを考えて見てはどうだろう
例えば、好意に気付いたあとの葛藤パートでの大妖精の態度なんかが、味付けのキーポイントになると思うんだけど
ここをただ自責の念によて家に閉じこもってチルノをほっとくだけじゃなくて、
『何かしらの重要なイベントに二人で挑戦するときに、大妖精がチルノとの関係を崩したくないと大切に思う余り、手を繋いだりといった体の接触を拒絶することが原因で大失敗。これが原因でチルノが傷つき疎遠』
みたいな大妖精の淡い思いが暴走しちゃうエピソードを入れてみて
仲直りパートでも、大妖精の淡い思いがまたまた暴走し、仲直りに何度も失敗して、もうチルノとの関係は絶望的ってところで
淡い思いの暴走が一周して逆に奇蹟の大逆転満塁サヨナラ仲直り、みたいな
要するに、伝えたいモノである『淡い思い』が原因で事件が発生→『淡い思い』によって解決みたいな流れにする
こんな風にすれば、大妖精の淡い思いという見所が、ひたすら前面で強調されることになるから、作品の特色というものが嫌でもでてくる
といった感じで
伝えたいものを、いかに強調して伝えるか、の方法論の航跡が個性と言われるものの正体だと思うので
伝いたい物を出来るだけ伝わりやすい形に置き換えていく、という部分で妥協しないことが、個性を出すという点では大事だと思います
19
:
もふもリスト
:2013/05/13(月) 10:56:47 ID:vTzriWq20
初めまして、もふもリストと申します。
拙作の批評・アドバイスをお願い致します。
タイトル「ワン・ウイング・フェイリア」
ttp://coolier.sytes.net/sosowa/ssw_l/179/1359698630
最近このスレを知ったので、本作は三ヶ月程前の投稿作です。
もし最近投稿されたものに限るといった慣例がありましたら、お詫び申しあげます。
批評して頂きたい箇所
・ストーリー
お話の流れを作るのが苦手なので、アドバイスを頂けたらと思います。
作品コメント欄では「平坦に感じる」とコメントを頂きました。
・描写
風景や心理の描写についてのご指摘をお願いします。
普段書かない戦闘シーンに挑戦してみましたので、宜しければそちらもご指摘をお願いします。
・セリフ
重視していきたいと思っている点なので、厳しい指摘をお願いしたく思います。
・面白さ
ギャグ作品として笑えるモノとなっているか批評をお願いします。
その他改善すべき点がございましたら是非ご指摘を頂きたく思います。
何卒、宜しくお願い致します。
20
:
名前が無い程度の能力
:2013/05/13(月) 14:34:06 ID:IBd/Y.D60
>>15
なるほど、文章に問題を抱えてるというのが良く理解できる
小説用の文章として、ここまで間違った方向へ進化をしてしまった文章を、今まで見たことがないくらい
とりあえず、これ添削したら、原稿が95割真っ赤に染まると思う史上最強の悪文と言えてしまうかも
とはいえ、
各種表現のセンスには良いものを感じたし、物語の素材自体は面白いと感じたし
可読性を改善すれば作品の質がぐっと高まるというのも同意
とりあえず自覚するべきは、皮さんが間違った進化を後戻りできないほどしてしまってるという点
それと、その間違った進化自体には魅力と個性も伴っているという点
だから、まるっきり違う文体を目指すのではなく、今現在の文体を活かしつつ、可読性を上げることを目指すべき
そのための指針となりそうなアドバイスをしてみたいと思います
①国語の点数が30点以下の中学生相手に、口で話して意味がわからない・イメージがわきにくい単語は極力使うな
出だしから「彷徨」「波濤」「月彩」「哄笑」など普段使わない言葉のオンパレードなう
台詞などでキャラ付けのために、難しい言葉を喋らせるのはともかくとして
意味がわかりにくい言葉は、読めない外国語と同じで、可読性を下げる最大の原因
可読性が下がるということは、物語への理解も下がるので、素材を殺すことになる
つまりは“日本語”で書け、ここは幻想郷だ、ってことです
②俺語禁止
「雲の斑目」とか「感情工程」とか「不条理の爪」とか洋物RPGの直訳呪文名みたいな言葉作っちゃダメ
意味がわかりやすかったり、頭で考えるまでもなく理解できる俺語ならともかく、頭で考えないと理解できない俺語は禁止
小説用の文章ってのは、読んだ後に頭で理解させるんじゃなくて、読んだ瞬間に目で理解させるべきもの
皮さんなら、こんなわかりにくい俺語使わなくても、ちゃんとそれぞれ表現できるはず
もちろん、読者に頭で考えてほしい部分ってのもあるし、そういう部分も作るべきだけど
そうじゃない部分までいちいち引っかかる言い回しとかしてると、ほんとに頭使わせたいところが埋もれる
当然だけど、創作上の固有名詞(必殺技名とか道具名とか)なら俺語を創り上げる作業はむしろがんばるべき
21
:
名前が無い程度の能力
:2013/05/13(月) 14:35:10 ID:IBd/Y.D60
>>15
③修飾がいちいち捻りすぎ・盛りすぎ
例えば、>砂粒のごとく小さな灯が掌へ山盛りにできるほど集められた街
この一文て、本作品の描写のほとんどが完備してる悪文の条件を、三つくらい備えてる
一つは、修飾する対象を、「灯」「街」と連続で変えてることで、「灯」が街にかかっていること
二つめは、修飾が捻った比喩表現であることで、これが連続すると、何を言いたいのかわかりにくくなる
三つめは、比喩表現が連続してるのに、主語が後ろ過ぎて比喩表現のイメージが殺されて無意味化してる
大事なことなので覚えて置いてほしいんだけど
人間の脳のVRAM(映像用のメモリ)は比喩表現一個分、もしくは簡単な修飾二個分までしか容量がないから、
比喩表現や修飾が連続すると古いキャッシュから消えていって、ちゃんと描画されないバグが発生する
じゃあ捻った比喩表現ってどういうことかというと
例えば「砂粒みたいな灯を掌で集めるってどんな感じかな」って考えてみてください
直感的にわかりにくいっしょ?
こういうのはもっと直感的にわかる言葉に置き換えちゃえば良い
例えば、「メガロポリスのきらびやかな夜景」なんて言葉で一発でわかりやすく表せる
こういう置き換えによって、文章の詩的な面から見た価値が下がると思うなら、そうじゃないわかりやすい言い回しを使えば良い
④イメージをそのまま言葉に置き換えて出力しちゃダメ
例えば>時折覗く貼り付けられたままの写真だけを脳で処理をしていく。
これ、「脳で処理をしていく」って意味わからないけど、作者さん的にはこれ以上適切な表現ないと感じたから、「脳で処理をしていく」にしちゃったんだろうなと
>脳の襞から削られた友人
これなんかもそうだね
脳の襞ってなんぞwwwってなる
作者さんのイメージをそのまま言葉にしちゃうと、他人には理解不能な電波文章化するから注意
小説における適切な表現っていうのは、作者のイメージを直接言葉に置き換えることじゃなくて、他人へイメージが伝わる言葉に置き換えること
去年のノーベル文学賞取り損ねた人も言っていたよね
「文章を書くのに必要なものは、他人と自分の間にある距離を計れる物差しだ」なんて
自分と読者が違う人間であり、差異(距離)があるのが大前提
だから、自分のイメージをそのまま出力しても、伝わらない
相手との距離を把握した上で、言葉を選ばなきゃいけない
その上で、どんな物差しを用意する必要があるのかを、日本最強の同人作家(一万円札に顔が描かれてる人)がこう言っている
「私は猿でもわかるように文章を書きたいと思っている」
ざっと思いついた主な問題点はこんな感じです
あとは状況のわかりにくさとか、物語の流れが把握しにくいとかもあるけど
文章のひどさに由来する部分が多大と思うんで、まずは文章をどうにかすることがマジ最優先
22
:
名前が無い程度の能力
:2013/05/13(月) 16:55:11 ID:OTI0RXbs0
>>19
・ストーリー
平坦に感じるのは、山場や変化がないせいでしょうね。
常に一定の高めのテンションなので、どこがクライマックスなのかよく分からないのと、物語の開始と結末で主人公に劇的な変化がないですから。
起承転結の転で、主人公が抱えていた問題が解決し、良い方向へ変わる、というのが王道なストーリーです。まずはそういった初歩的なものを手がけて慣れていくのが良いかと。
それと、登場人物が多すぎですね。
書いている最中、一つのシーンやかけ合いをやりたがいがために、新しいキャラが出てきたら危険信号だと思って下さい。
冗長かつ、分かりにくいストーリーになり始めているサインです。
・描写
簡潔で分かりやすい、という点では合格だと思います。
割とキャラが活き活きとしているように感じたので、適正はこのまま一人称でしょうね。情景描写より心理描写の方がよく書けていると感じます。
・セリフ
ここに一番メスを入れたいです。
まず冒頭
「やぁ射命丸。元気してるかい?」
「あやや、これはこれは頭領様」
誰と誰が話しているのかさっさと読者に伝えたいのは理解できるのですが、あまりにも投げやりでは。
出会って一番の挨拶で互いの名前を呼び合うなんて、会話として不自然ですよ。この時点で(あまり技量のない書き手っぽいな)と思われかねないです。
腕のいい人は、誰が主人公なのかを実に自然に伝えます。一人称でそれをやるのは結構難儀なのですが、そこを工夫しなければ評価は上がりません。
それが無理なら三人称にした方が楽なんですけど、でも私は貴方の適正は一人称だと感じているので、どうにか頑張って欲しいですね。
この箇所以外にも、こういった作者側の事情で妙になっている説明口調のセリフが散見していますから、要改善です。
・面白さ
楽しい文章だと思いますが、笑える箇所は殆どないですね。
とにかくキャラにやたらと叫ばせるのやめましょう。
「ホワアアアアアアアアア!!」「きたああああああ!!」こういうのは、延々と並ぶ「ああああ」を見てる内に読者は凄く冷めてくるんですよ。
笑いが取れる訳でもないし、幼稚な印象を与えるだけです。
一度、感嘆符を可能な限り減らして、ギャグ作品を作ってみてください。創想話で高評価なギャグ作品は、冷静に淡々と狂っているタイプが多いです。
ギャグは元々舐められがちなジャンルですし、少しでも稚拙な表現があると、低俗、と切り捨てられてしまいます。知的な人物が全力で悪ふざけして書いている、という印象を与えるくらいでないと。
テンションではなく、頭の回転を上げるのを意識して書きましょう。
・本来は案内人が必要なのだが、私程の実力者になると出迎えが来るので問題無い。迎撃ともいう。
ここは一番センスを感じた文章です。中々面白いと思います。
23
:
皮
:2013/05/13(月) 21:46:30 ID:LWn9OMn.0
>>17
批評していただきありがとうございます。
ノムリッシュという例えが端的で、腑に落ちました。
集客力という考え方もいいですね。参考にさせていただきます。
>>20
悪い部分に加えて良い部分も指摘していただき、ありがとうございます。
身に沁みるアドバイスを多くいただきました。
>人間の脳のVRAM(映像用のメモリ)は比喩表現一個分、もしくは簡単な修飾二個分までしか容量がないから、
>比喩表現や修飾が連続すると古いキャッシュから消えていって、ちゃんと描画されないバグが発生する
この部分はそもそも意識していなかったため、勉強させていただきました。嬉しいです。
24
:
名前が無い程度の能力
:2013/05/13(月) 23:08:20 ID:IBd/Y.D60
>>19
:ストーリー
射命丸が物語中でどれだけ必死になるかが、ある意味この作品の芯になる部分で
射命丸が必死になればなるほど面白さが増すメカニズムになっている
じゃあ、その必死さを担保してるのはメカニズムの中でどこかっていうと
大天狗から言い渡された任務を遂行することと、それに失敗したときのリスクということになる
で、ここで考えて欲しいんだけど
この任務に失敗することが、どれほど嫌なことなのか、いまいちシリアスな実感が感じられない
本文中で、大天狗への忠誠と、失敗した時のリスクがが極めて説明的に提示されるだけ
こういうキャラの動機付けに対する、読者のシリアスな実感って、軽いギャグだから別になくてもいいと思ったら大間違いで
ギャグの面白さのメカニズムを支えてる部分なら、絶対に手を抜いちゃいけない
なので序盤で必要だったはずの要素は
『射命丸が絶対にそうなりたくない事態・あるいはそうなりたい事態を、読者にとって実感のあるものとしてシリアスに描く』
そういうのが演出出来るエピソードだったはず
射命丸が一連の事件へ必死に挑む動機付けを、読者も共感できるものにするのが何故大切かというと
小説って新聞とかと違って書かれてる事全てが嘘であることが前提だから、
小説という嘘を読む事で発生する唯一の実存する事象=『感情』これを伴わせて、初めて本気でギャグを楽しませることができる
ギャグだからといって、いい加減に書いて良い部分ってのは、他のジャンルに比べて一つとしてない
ちなみに、『そうなりたい事態』という部分に例えば自己実現的なテーマを背負わせたりすると、
さらに物語に芯が通り、ポジティブな読後感になって、ただのギャグだけに終わらない付加価値ゲットできる
で、平坦て言うけど、実際にシナリオの中身は、必ずしも平坦じゃなくて
キャラの目指す行動に対する障害が作られていて、それなりに起伏はある
だが、上記で言ったように、そもそも射命丸の動機付け自体が弱いのが、悪く利いちゃってて
ピンチになったり、困ったりしても、あんまピンチとか困ってるような実感がないっていう感じになっちゃって、起伏が感じられなくなる
あと障害自体もすんごい軽く、わりとあっさりクリアしちゃうから、平坦っていう感想がでるのも道理
もっとギンギンにキャラをいじめた方が、乗り越えた時のカタルシスも増大する
なんども言うけど、軽いノリのギャグ作品だからといって、書き方も軽くていいなんてことはない
:描写
作品の軽妙なノリに似合う感じのあっさり風味
作品にマッチしてると思う
ただし
> 頬を撫でる風が、優しさを増していく。
> それだけで霊夢が紅白の点となる
と、やや無駄に捻ったわかりにくい表現も散見される
捻った表現するを絶対に使うな、というわけではなく、
別にそこを捻らないでもいいだろう、わざわざそうしなきゃいけない理由あんの? っていう感じです
:戦闘シーン
こっちは概ね良好だと思った
状況の流れのわかりやすさ(不利か有利かなど)、迫力、格好いい厨二感、良いバランスで出来てると感じた
ていうか、アリスが体を縛り付けるような竜巻でも、キノコ壊れたりしなかったんすねw
あそこでキノコ壊れて超ピンチ&フラグ回収っていう、この先どうなっちゃうの的な“転”展開になるかと思ってた
:台詞
ギャグは小手先の掛け合いや台詞で笑わせるもの、ってわけじゃない
台詞っていうのはキャラが置かれた状況によって、重さが全然違ってくるから
重い状況で発した台詞は、それだけのヘビーさで読者を襲う笑いとなる
故にストーリーをしっかり作ることが台詞を活かす一番の近道
笑える掛け合いっていうのは、台詞そのものではなく状況から生まれる
この作品の台詞の、掛け合いを評価するなら
概ね楽しい雰囲気で良好と思うけど、脈絡が薄い掛け合いも目立つ印象だった
例えば、射命丸の肥満や結婚願望に関していじる台詞が何度も出てくるが、
射命丸が肥満や結婚願望に関してどれくらい本気なのかが良くわかんないから、いじられてるのを見てもいまいち面白くなかったり
これも要するに、肥満や結婚願望に関しての状況が作られてないために、台詞だけが浮いてる実例みたいなもん
安易な天子マゾネタとか、ふんどしこーりんみたいなのが寒いのも、その一例で
天子がマゾなのが面白い状況や、こーりんがふんどしなのが面白い状況というのを作らなきゃダメなんです
それらを活かせる状況を作れるなら、使い古されたネタだろうが面白くなる
25
:
名前が無い程度の能力
:2013/05/13(月) 23:17:07 ID:Smd2/Jjc0
>>13
文章そのものは、可もなく不可もなくといったところです。
精読こそしていませんが、これといって目立った誤字脱字もなく、
気を使って丁寧に書かれた文章であるとは言えるでしょう。
-----
内容について。
まず、明確な対話相手が居る形での独白にしたのはやや失敗でしたね。
作中の誰かに向かって語っているという舞台設定と、実際の一人語り文が噛み合っていません。
ちょっと芝居がかった性格とかはまだ作中設定というだけで片付けようもありますが、
自分自身の台詞まで含め、ここまで一人芝居で再現というのはちょっと不自然でイタい領域です。
安いテレビドラマの、電話口で相手の台詞をオウム返ししている役者のような白々しさを感じました。
ついでに、光の三妖精だとかスペルカードとかいう単語がさらっと出てくるのも×。
過剰なまでに気を使っている (ように見える) キャラ付けとも合わないし、
というか一途な少女の恋の打ち明け話にいきなり出されるとメタい空気が漂います。
ともあれ、今回のような場面設定を用いるのであれば、昔話や古い童話作品に見られるような、
ほぼ全てが地の文で、本当に目の前のその人物が語っているような文章にした方が良かったでしょう。
そうでなければ、花屋かどこかで花を手に入れた後、
自室で物思いに耽るような場面設定で一人語りをさせるとか。
それであれば、今回のような完全再現系の回想でも不自然ではありませんので。
-----
心理描写について。
情熱的だが後ろ向き、同じところをぐるぐると回るばかりでなかなか踏ん切りが付けられない、
という雰囲気はよく出せており、また少々くどい言葉回しもそういう点でプラスに働いています。
(上述の場面設定の問題があるせいで、少々冷めた目で読み進めなければなりませんでしたが)
ただこれ、妖精というキャラクターに与えるにはちょっと泥臭すぎる印象を受けるのも否めませんね。
おそらくこれは、性格というより言葉の選び方が影響している部分も大きいのだと思います。
性格が妖精っぽいだけならともかく、国語力まで高すぎィ! みたいな。
性格まで原作 (で示唆される子供っぽさ) 準拠だと話の土台が揺らいでしまうのでいけませんが、
もう少し言葉回しを工夫して、「らしい」 可愛らしさを散りばめるともっと雰囲気が良くなったかなあと。
-----
個性云々について。
その方がどのような意図で個性という単語を口にしたのかは存じませんが、
まあ勝手に解釈するのであれば、お察しの通り 「当たり障りがない、どこにでもあるような話」、
つまり要するに 「面白くない」 という意味なのではないかと思います。
俺個人の考えでは、個性などというのは出そうと思って出すものではなく、
普通にやっていれば勝手に出てきてしまうものです。
何故って、言葉回しのチョイスや物語の展開の好みなんて元から人それぞれ違うものなので、
それを組み合わせた結果もまた、勝手に人それぞれの味わいを持つからです。
書き手が注力すべきは、まず 「自分が楽しいと思える物語をしっかり思い描くこと」。
そしてその次に注力すべきは、「赤の他人が読んでも分かりやすい形で文章に起こすこと」。
これをやっていれば、個性と呼ばれるものは周りが勝手に認定してくれます。
-----
面白いかどうか。
俺は百合スキーではないので、元からあんまりのめり込む要因はないというのが正直なところですが、
その辺の好みはうっちゃって単純に物語として見るのならば、ちょっと地味かなあ。
心情は丁寧に作りこまれているし、これといって扱き下ろす要因もありませんが、
しかし言ってしまえば量産型、よくある話で片付けられてしまっても不思議ではないという印象でした。
何かもっと明確な事件を挟んで読者をハラハラさせてみるか、
あるいは圧倒的に文章力を高めて雰囲気だけで読者を卒倒させてみるか、
そんな感じでもう一段の娯楽要素があれば、より質が高められたのではないかと思います。
26
:
名前が無い程度の能力
:2013/05/13(月) 23:20:47 ID:Smd2/Jjc0
>>15
まず、変換漏れが一箇所。
・「未だに自星の中身ーー四五〇〇度を超える高温と」
⇒長音符からダッシュへの変換漏れ
-----
内容については……張りぼてですね。
無駄な修飾詞、上っ面で気難しい言葉をただ並べているばかりで、中身が無い。
それでもせめて、理解が容易な文章であれば雰囲気を楽しむオサレ作品として見れましたが、
そもそも他者に理解をさせることなど端から放棄している印象しか受けませんでした。
文章についてのアドバイスとの御依頼ですが、これは技法でなく感性の問題ですので、
貴方自身がこういった文章を好まれているのであれば、改善できる余地は多くないでしょう。
というかこれを改善せよとなると、もう骨組みを残して第三者に書き直させたような状態になります。
物語の内容についても、僅かに読み取れた内容からはさほどの面白さは感じませんでした。
何か得体の知れない、不気味で妖しい雰囲気を醸し出すことには成功しているものの、
結局は 「俺設定に俺設定を重ねた何か」 の上っ面しか提示できていないので、
「はあそうですか、よく分からないけど凄いんでしょうね」 という以上の感想が持てません。
というか、本来はその雰囲気自体が大きな娯楽要素であるはずだと思うんですが、
兎にも角にも読み辛さばかりが先に立って、楽しむどころの話ではないというのが実情です。
書くのには少なからぬ労力が傾けられているであろうことは分かるだけに、残念。
-----
で、悪態で終わってもいけませんので、何がしか前向きな提案……どうしよう。
とりあえず、既にレスされた後ではありますが、
細かなツッコミについては概ね
>>20-21
の方に同意です。
文章を改善したいのであれば、ひとまずその辺からが足がかりになるでしょう。
それと加えて、こういうオサレ系、雰囲気系の文章で話を作るのであれば、
とりあえず 20KB 前後の短編で組んでいくことをお勧めします。
その方が読者的にも、物語の起伏的にもいろいろと集中できて良いのではないかと。
27
:
名前が無い程度の能力
:2013/05/13(月) 23:26:56 ID:Smd2/Jjc0
>>19
俺は慣例について意見を出せるほど昔からいるわけではありませんが、
特に最近の作品に限るなどという話は聞いたことがありませんので、そこは大丈夫でしょう。
内容についてですが、お尋ねの全ての点について、「薄い」 という印象を受けました。
違う言い方をすると、全項目について経験値が不足しています。
ストーリーは特に捻りがなく先が見えて実際その通りだったし、
描写は別に悪くはないが印象に残るような部分もなかったし、
セリフ回しはいかにも二次作品ですねみたいなテンプレ空気がよく出ていたし、
ギャグ作品としてはノリが中高生レベルで半端な勢いだけが取り柄です。
気の合う知り合いと駄弁ってる席とかならこれくらいのノリでもゲラゲラ笑えるんですが、
SSとして赤の他人に見せて評価を得ようとするにはちょっと厳しいかなあ。
しかし、もし貴方がまだお若い方であれば、全くこれっぽっちも思い悩む必要はありません。
ジャンル問わず、というか娯楽に限らず、いろいろな物事に触れて創作の引き出しを増やしていきましょう。
ちょっと小難しい文章にも挑戦して、ノリと勢い以外で訴えかける方法を身に付けるのも良い勉強になります。
ギャグ以外の作品を書く場合はもちろんのこと、ギャグ作品の 「溜め」 にも有用ですからね。
もし貴方がそんなにお若くもない方であれば、やっぱりこれっぽっちも悩む必要はありません。
人生時間に限りはありますが、生活の中でいろいろとネタは転がっているものですので、
ビビっと来たら覚えておくなりメモるなりしてネタ溜めていきましょう。
総括すると、
・平均的にレベルが足りず、特にどこか一箇所を指摘する段階ではない
・これからも楽しんで書いていってね!
という印象でした。
28
:
kang
:2013/05/14(火) 01:46:36 ID:kwf1XLPA0
>>14
ありがとうございます。
文章についてはとりあえず問題ないようなので安心しました。
描写についての指摘ですが、実はこれ自分でも書き始める前に大いに悩んだところでして、
設定した性格からすればそれこそ墓の下まで持っていってもおかしくないようなものを
初対面の、赤の他人に話すのはさすがに無理がなかろうか、と考えなかったわけではないのです。
ただ、どうしてもこの形式でやりたい、という気持ちが強く、結果として問題点に気づいていながらも
突っ走ってしまった、というのが本当のところです。
今から思えば会話相手を無理に設定せず、一人称小説としてやったほうがよかったかな、と思います。
>全体的に淡々と、心情よりも何が起きたか、を語っている文章も多く〜
この点ですが、普段は三人称を主に、というか、
9割9分以上の作品を三人称で書いているために(一人称で一本書き上げたのはこれが3作目になります)
一人称の書き方に慣れていないこともあるのかな、と思います。もうちょっと精進します。
個性に関して、数をこなしているうちに〜、今の段階から〜、ということで、
創想話に投稿は二作目、ということで勘違いなさったのかもしれませんが、
東方SSを書き始める以前から創作活動はずっと続けておりまして、小説を書き始めて今年で13年ほどになります。
それだけ長くやってるのに、と言われればちょっと何も返せませんが、個性がないといわれたのはもう本当に久しぶりなことで、
普段はむしろ「見れば一発でわかるが真似しようとすると難しすぎる」というようなよいのか悪いのかわからない評価をいただいているもので、
これは書き方を急に変えたからなのか、それとも題材か、と疑問に思ったということもあるのです。
ただ、どうにもどちらかではなく両方が原因なような気がしてきましたね…
ともあれ、批評の方、ありがとうございました。
もうちょっと修行を積んでみることにします。
29
:
kang
:2013/05/14(火) 01:57:03 ID:kwf1XLPA0
>>16
ありがとうございます。
文章の方は問題ないようで、ほっと一安心です。
描写に関して、フォローを入れてもらったのに申し訳ないですが、
これについては
>>14
氏が指摘された問題点を理解していながらもあえて無視してしまった、というのが真相です。
まったく作者の怠慢以外の何者でもないです。失礼しました。
情景描写に関してもやはり普段の三人称から一人称に急に変えた作品いうこともあって、どうにも書き方が引っ張られてしまうようです。
一人称と言うことで出来る限り抑えたつもりなのですが、どうにもつもりにしかなってなかったようで。
何とも難しいものです。
雰囲気か恋愛かでどちらを主眼に入れていたかでいえば、前者ではあります。
ただそのせいで地味になってしまった印象はやはり自分でも感じています…
ともあれ、批評のほう、ありがとうございました。
もう少し精進します。
30
:
kang
:2013/05/14(火) 02:05:24 ID:kwf1XLPA0
>>18
ありがとうございます。
どうにも平坦になってしまった感は自分でもあります。文体のほかではそこに原因がありそうだな、とも。
エピソードの改善は確かに、と思いますね。
この辺りもうちょっと捻るというか、練りこんだほうがよかったような気もします。
ご指摘のほうありがとうございます。
もうちょっと修行してみます。
31
:
kang
:2013/05/14(火) 02:10:32 ID:kwf1XLPA0
>>25
ありがとうございます。
文章については問題なさそうでよかったです。
内容について、やはりどうにも舞台設定にも問題のウェイトが大きいようですね…
やはり、
>昔話や古い童話作品に見られるような、
ほぼ全てが地の文で、本当に目の前のその人物が語っているような文章〜
このようにして無理に対話相手設定しないほうがよかったかもしれません。
ただ、
32
:
kang
:2013/05/14(火) 02:29:24 ID:kwf1XLPA0
ぐああ途中送信。失礼しました…
>>25
ありがとうございます。
文章については問題なさそうでよかったです。
内容について、やはりどうにも舞台設定にも問題のウェイトが大きいようですね…
やはり、
>昔話や古い童話作品に見られるような、
ほぼ全てが地の文で、本当に目の前のその人物が語っているような文章〜
このようにして無理に対話相手設定しないほうがよかったかもしれません。
ただ、
>光の三妖精だとかスペルカードとかいう単語がさらっと出てくるのも×〜
だめですかね、これ。自分としてはこういった単語が素で出てくるのは
幻想郷では普通といったイメージが有りましたもので。
求聞史紀など幻想郷の人物が書いた(という設定の)書籍などにも普通に書かれているものなので
特に違和感は感じなかったのですが。
>妖精というキャラクターに与えるにはちょっと泥臭すぎる印象〜
これは自分も思いました。
なるべく妖精らしい平易な言葉を使おうと試みなかったわけではないですが、
雰囲気作りのためにあえてああいう語り口にした、ということもあります。
ただ、どうにも返って「妖精らしくない」と思われてしまったようで、もうちょっと工夫したほうがよかったな、と思います。
個性について、
>「自分が楽しいと思える物語をしっかり思い描くこと」〜、「赤の他人が読んでも分かりやすい形で文章に起こすこと」〜
自分の信念として
「作者は自分の作品の一番のファンでなくてはならない。自分で面白いと思えない作品なんかを他人が読んで面白いと思うはずがない」
「常に読み手を意識する。自分だけが面白いものはただの自慰行為にすぎない。他人が読んで面白いと思えるものを書く」
ってのがありまして、これを常に心がけているつもりです。
ただ、今回はちょっと「つもり」だけのようになってしまったようで。反省します。
>もう一段の娯楽要素〜
やはり練りこみ不足のようですね…
もう少しエピソードなど工夫するようにしてみます。
ともあれ、ありがとうございました。
もうちょっとがんばってみます。
それと途中送信失礼しました…
33
:
皮
:2013/05/14(火) 20:58:59 ID:tOwsHdiI0
>>26
批評していただきありがとうございます。
作品の内容が無い、という指摘にはハッとさせられました。
文章がマズくて楽しむどころの話ではないという意見も、直截に言っていただき感謝しています。
まず短編から始めよという提案も含め、大変参考になりました。ありがとうございます。
34
:
25
:2013/05/14(火) 21:00:29 ID:zfyz8vks0
>>32
>だめですかね、これ。自分としてはこういった単語が素で出てくるのは
>幻想郷では普通といったイメージが有りましたもので。
設定の妥当性が云々よりも、目指すべき雰囲気と噛み合わない印象を受けた言葉だという意味です。
恋する妖精にしては小知恵が回りすぎている、説明的すぎるという感想と、要は同じ方向ですね。
スペルカードの方はまあ広く知られていてもおかしくない単語と言えるでしょうが、
「光の三妖精」 なんて原作の中で広く宣伝された言葉ではないはずだし、
仮に (こちらの世界では未出版の) 何かの書籍で言及があったとしても、
1.史記や口授のような書が 「幻想郷の人間なら中身を把握していて当たり前」 のものだとは思えない
2.寺子屋に通っている設定とはいえ、一妖精が↑を判断できる材料を持っているとは考えにくい
3.作品の冒頭 (と最後) で示唆されている 「過剰なまでに気を使う臆病な側面」 を持つ彼女が、
そんな常識かどうか不明な名前を 「知っていて当然」 と説明もなく口にするのは違和感がある
という流れで、「彼女がなんの遠慮も感じさせず口にするのがおかしいと感じた」 ということです。
1.と 2.に関してはこれは俺個人の考えなので他者に押し付けることはできませんが、3.はどうでしょう?
喋るのに夢中で気配りを忘れていたと捉えることもできましたが、とりあえず俺としては、
そこで突然 「そこまでで受けていたこの作品での彼女のキャラ付けとの乖離」 を強く感じさせられ、
それはつまり俺にとっては 「キャラの性格をきちんとシミュレートしきらず、作者の感覚が無遠慮に出ている」、
すなわち 「たった一言で、背後に作者の姿を感じさせた単語」 だったと。
メタ 「発言」 ではなくメタ 「空気」 と書いたのはそういう意図からです。紛らわしくて失礼。
-----
大事なことなので繰り返しておきますが、設定の妥当性云々を指摘しようとしているわけではありません。
「ちょっと性格が妖精っぽくないな、もっと 『らしさ』 のある性格付けで作りこんでほしかったな」
という感想の、「根拠となった一要素」 だったというお話です。
35
:
26
:2013/05/14(火) 21:36:44 ID:zfyz8vks0
>>33
後出しでものを付け加えるのもあれですが、
貴方が独特の雰囲気を出せるであろう書き手なのもそれは確かなんですよね。
ただやはり、どこまでも使い方が悪かった。
指輪の宝石というのは、(宝石自体に比して) シンプルな指輪の上にワンポイントで飾られて輝くもので、
ゴテゴテと装飾を施された、あるいは指輪全体が宝石でメガ盛られたような有様では有難みも何もありません。
まして今回は宝石の1つ1つが前衛芸術でしたので、尚更に。
-----
中身が無い、という点にもちょっと付け加えてさせていただきますと、
1つの文章を分解・把握するための記憶バッファに容量制限があるのと同じように、
物語それ自体に関しても、人間が一度に把握できる複雑さというのにはやはり限度があります。
文章の読解とストーリーの把握が、脳機能として同じところで処理されているわけではないでしょうが、
しかし、どちらもある程度以上の複雑さになると 「能動的に頭を働かせなければ」 読めなくなってくる。
何が言いたいかというと、「難解だが魅力のある文章」 と 「複雑で深いストーリー」 の両立というのは、
それは今回の貴方の作がどうこうとは関係なく、元から実現の難度が高いものなんですね。
ですので、徹底的に文章そのものでミステリアスな雰囲気を提供するのであれば、
その分ストーリー方面がシンプル、というか何でもないような話になるのは 「妥当」 なことであり、
元よりストーリーがどうこうなどと言う気にならないくらいに文章だけで楽しませてしまえばいい。
逆に、ストーリーや文章のトリックのような物語方面の娯楽比重を高めたい場合は、
1つ1つの文章はそれほど着飾らせず、読者に優しく伝えることを主眼とするべきでしょう。
そうしないと、文章の読解だけで読者の頭が疲れてしまい、内容にまで目を向けてもらえない。
絵本、童話、随筆、手記、ポエムにラノベにSS論文純文学。
貼られるラベルは様々ですが、やはりどのジャンルでも、それぞれに好ましいバランスというのが存在します。
貴方の思い描く世界を形にする上での 「美しいバランス」 はどこにあるのか、一考してみるのも良いでしょう。
36
:
もふもリスト
:2013/05/15(水) 10:23:56 ID:r7/EPGWs0
>>22
ありがとうございます。
過去作も含めて確認したところ、確かに勢いだけのセリフや説明調がずらり……お恥ずかしい。
自然な会話とクールな笑いを目指して精進致します。ありがとうございました。
>>24
ありがとうございます。
メカニズムと状況が生む笑い。非常に参考になりました。キノコの件は何故気がつかなかったのか……。
注意力も含めて改善していきます。ありがとうございました。
>>27
ありがとうございます。
小説の技術も人間しての深みも足りていないようで、お恥ずかしい限りです。
文章も生活も、色々なジャンルに挑戦してみます。ありがとうございます。
37
:
片隅
:2013/05/15(水) 15:14:55 ID:NBT784ek0
大変遅くなってすみません
>>9
さん
とってつけた、と言われるとあれなのですが、魔理沙の子孫に関しては「受け継がれること」を書きたかったのです。これは人間である存在、とりわけ話の中で唯一子孫を残している魔理沙にしかできないことでしたから(まぁ、そこを別のキャラに変えても良かったと言われてしまえばそこまでなのですが)。
とはいえ、景色が変わるものであることに含みを持たせることは確かにやるべきでしたね。当面はこの手のネタを書く予定はありませんが、次回書くときはもっとその辺りも凝りたいと思います。
>>9
ー
>>12
さん
精読ありがとうございます。遅くなっておいてあれですが、本当に全部痛いところを突かれているので「以後気を付けます」とかそういった月並みな言葉しか出ないのが歯痒いですが、説明的な文章や読みやすさについてももっと研究します。
ただ、アドバイスというか感想の部分であれ?となったのですが、「輝夜達が月に帰ったとしか思えない」と仰っていましたが、信仰を失った月人(神)が月に帰るという設定はありましたっけ?私が覚えているのは信仰を失った神は消えるという設定ですので……
設定にもお詳しいお方の様子ですので、こちらの勘違いでしたらすみません。
最後に、今後は万人に納得してもらえるように構成力も文章力も磨いて行きたいと思います。
大変遅くなってしまいましたが、本当にありがとうございました。
38
:
9
:2013/05/15(水) 21:32:19 ID:NVs3JCdg0
>>37
最初に読んだときには4000点台だったのが、今見たら7500近くになってますね。伸びるなあ。
と、それはさておき。
>ただ、アドバイスというか感想の部分で〜月に帰るという設定はありましたっけ?
というか、あれで帰ったのでなければ何だったのという感じですが、もしや 「消滅した」 という表現だったのですか。
あるいは 「淀み」 のことを見抜いていた? いや、それなら天子さんに伝えているはずだろうし。
いずれにせよ、あれが 「死」 に相当する行為だったのだとすると、それはもう完全な説明・描写不足、
かつ 「死にたくても死ねない」 という蓬莱人の設定も台無しで、ますます話がおかしくなってしまいます。
妹紅さんとは厳密には種族は違うし (人間vs月人)、この作中ではいろいろ設定が違うのかもしれませんが、
妹紅さんはそれなりの時間をかけて薬を作ってもらってそれを飲んでようやく 「終われた」 のに、
この二人は 「実はその気になれば消滅できます」 って、それはちょっとちゃぶ台が宙返りしてないでしょうか。
-----
この点に関しては原作設定がどうこうという話ではないと思いますが、
一応その辺も俺が認識している限りで確認しておきますと、
まず、蓬莱人が滅びる方法が本当に無いのかどうかについての厳密な言及はありません。
確実に示されている、あるいはそこから自然な流れで導き出せるのは、
・蓬莱人は肉体ではなく魂が本体となり、肉体を殺してもそれが終わりではない。
・魂は不滅。でも三途の川に落ちたら消滅っぽい話もあるので、ちょっと怪しい部分も。
(というか、魂とか魂魄とか幽霊とか、その辺の設定が東方世界でどうなっているのか不明瞭な点が多い)
・あの三人以外で蓬莱人化した存在である嫦娥は、当時から月に幽閉され続けている。
(月の住人が本気で取り組んだことがあるのかどうかはともかく、簡単に滅ぼせる存在ではないことの強い示唆)
・一口に 「神」 と言っても由来その他で細かな違いがあり、信仰が失われたら消滅 、というのはその一部。
口授の記述によれば、妖怪のような存在になるだけのパターンもあるようです。
・輝夜と永琳 (と、てゐ) は神としての側面を持つことが示唆されているようですが (天則)、
いずれもどこかで祭られていることを匂わせる情報はなく、そして何より、彼女らは肉体を持った存在です。
つまり、信仰されていようがいまいが、それが原因で 「消滅」 するというのは非常に考えにくいです。
こんなところでしょうか。
しかし繰り返しますが、原作設定に忠実であるかどうか、そして俺の↑の認識が正しいかどうは本質ではありません。
たとえ↑が全部正しかったとして、それを読者が同じように認識していると前提にできるわけではないですからね。
兎にも角にも、作中でのあの場面が 「消滅」 であるという示唆が弱すぎるのが問題です。
仮に、彼女らが神であり、滅びゆく幻想とともに信仰心が失われ、
よって消滅が可能であるほど存在が弱まったとするのであれば、
・実例として、(誰かを生贄にしつつ) 弱って消えていく神の姿を描く
・輝夜らもまた神であることを読者にほのめかす
・蓬莱人として死ねなくとも神としてなら、という滅びの道を見出したことを示唆する
という一連の流れが必要だったでしょう。
そのような提示が一切無く、一緒に来ないのだとか去るものを見届けるとか言われたら、
そら普通に帰るんかなと思いますね。俺でなくとも、多分それなりの数の読者が。
39
:
皮
:2013/05/15(水) 22:05:43 ID:GPsVsvzk0
>>35
重ねて批評していただき、ありがとうございます。
文体と物語のバランスに関して試行錯誤するのは、有意義かつ大変面白そうです。
これも素晴らしい目標ができました。
ぜひ研究させていただきます。
40
:
8
:2013/05/16(木) 00:33:09 ID:i3i3YSrk0
>>37
パーティーのとこ見直して貰えばわかると思うんだけど
魔理沙の子供やフランドールの変化が、妹紅が死ぬための大きな動機の一つ(物語が動くきっかけ)になってるわりに、
魔理沙も子供にしても、フランドールにしても極めて間接的にしか、見届ける会に関わってきてないことに気付くと思う
で、見届ける会に関わってきてないということは、ここまでで魔理沙の子供も、フランドールも、読者にとってその生き様が、あまり重要な意味を持っていないということでもある
で、この二人がいきなりポンとパーティーのシーンで出て来て、
妹紅に『変わりゆく物の中でも素晴らしい事』っていうテーマの一つを覚らせちゃったりすると、どうなるかっていうと
ポッと出の大して重要じゃないキャラの描写のみで、妹紅の気持ちが、ひいては物語りが大きく動くことになっちゃうみたいな感じになるから
『変わりゆく物の中でも素晴らしい事』っていうテーマ自体が、すごく軽い印象になっちゃうんだよね
そういう意味でも、妹紅が死ぬ理由の一つの演出として、魔理沙の子供のスペルカードエピソードなんかを使うのを、とってつけた、と言わずしてなんと言うべきか、みたいななんだけど
仕事人の時もそうだったけど、メインキャラを動かす動機を作るエピソードの配置が、悪い意味で無機的というのか
とりあえず必要だから、エピソード置いておけばいいんだろ?的な、ずさんな感じになる悪い癖があると思うんだけど、いかがか
じゃあ、どうやったら、『変わりゆく物の中でも素晴らしい事』を重く出来るかっていうと
妹紅が死ぬ理由の一つとして、魔理沙の子供のエピソードを使うなら
魔理沙の子供が、『変わる物の象徴』として魔理沙のスペルカードを使うと言うことが、妹紅(そして読者)にとって、どれほど重要なことなのかを、予めお膳立てできるエピソードをやっておくこと
そうすることで、魔理沙の子供が、魔理沙のスペルカードを使えるようになったときに、妹紅(そして読者)に感動を覚えさせることで、
同じ地上人である読者に、「生きて、そして死ぬのってのは上等なことだ」と思わせられれば
『変わりゆく物の中でも素晴らしい事』を印象強く・重く表現できるようになったんじゃないかなと、
んで、ここで気付くかもしれないけど、
本作品でこういった『変わる物の象徴』としてのお膳立てがされてたのは、魔理沙じゃなくて、むしろ慧音の方で
慧音の人生が妹紅にとっては物凄く重大なことだというのが、とっても丁寧に書かれてる
だから、自分が最初、この作品を読ませてもらったときは
慧音が死んだあとは、寺小屋を継ぐ誰かのエピソードがメインの流れになって、変わる物の中でも素晴らしものを見つける的流れにくるのかなー、などと期待しつつ読んでました
魔理沙が結婚するエピソードとかあったし、魔理沙の子孫が慧音のあとをついじゃったりするんだろうか、なんて妄想しながらね
41
:
名前が無い程度の能力
:2013/05/29(水) 23:17:31 ID:D56gr07g0
スペルカードルールの中にある
・意味の無い攻撃はしてはいけない。
・余力があってもスペルカードルール以外の別の方法で倒してはいけない。
って個所がありますが、意味のない攻撃は、依姫のような避けられない弾幕や美しさを無視した直接攻撃な弾幕を
指してるという解釈でいいのですか?
後、スペルカードルール以外の別の方法で倒してはいけないと書いていますが、倒しさえしなければ
能力を戦術に生かすという解釈でいいのですか、たとえばレティやチルノまたは妹紅の能力で
周りを極端に寒くしたり熱くしたりして相手を集中させにくくする戦法なんかも可能でしょうか?
弾幕勝負のSSを書こうとして、その辺を引っ掛けないようにしたいので質問しました
42
:
みすゞ
:2013/05/29(水) 23:20:53 ID:2t7SE8.EO
誰かいらっしゃるかな……
初めまして。みすゞと申します。
よろしければご批評をお願いします。
タイトル:はじまりの夜に
ttp://coolier.sytes.net/sosowa/ssw_l/184/1369228027
第二次世界大戦勃発直前の英国を舞台に、
美鈴とレミリアの出会いを書いたもの。
見て頂きたいのは、
①起承転結について
(冒頭からのツカミ、物語の起伏やバランス)
②読みにくくなかったか
(文章的または構成的に)
③登場人物について
(魅力的に描けていたか、心理描写は伝わっていたか)
④そもそも面白かったのか
(娯楽作品として楽しめる要素を持っていたのか)
という点です。
特に心理描写は薄味にしてしまう傾向があるので、
上手く伝えられているのか自信がありません。
自分なりに工夫して書いたつもりですが、
今一つ伸び悩んでおります。
幅広いご意見を聞かせて頂ければ幸いです。
43
:
みすゞ
:2013/05/29(水) 23:32:41 ID:2t7SE8.EO
>>41
なんか割り込んだみたいになってすみません。
そしてよく知らないので答えられなくてすみません。
44
:
名前が無い程度の能力
:2013/05/29(水) 23:59:16 ID:WH9K0QC20
>>41
このスレよりも非公式設定スレとかの方が……と言いかけましたが、
SSに落とし込むという観点から、となればそんなにスレ違いでもないのかな?
既にご自身で一次設定をお調べになったのであれば言うまでもないかと思いますが、
現実のスポーツ競技と同じレベルで 「厳密に明文化されたルール」 が存在するわけではないので
(あったとしても我々には公開されていない)、最終的には書き手の想像で補うしかありません。
という前置きの上で一意見を置いておきますと、
最終的には読者が 「それはズルくねーか」 と思うような展開にならなければ何でもおkでしょう。
まさにそれこそ、儚月抄での回避不能弾幕が 「何だそりゃ」 と冷めた目で受け止められたような。
スペルカード以外の方法で倒してはいけないというのも、
簡単に言えば 「勝負は勝負として、後に禍根を残すな」 という意味合いです。
つまり闇討ちしたり毒を盛ったりのような、勝負事を 「ただの殺し合い」 に貶める行為を禁じていると。
つまり、正々堂々と 「殺し合いにならない方向性で力を発揮しぶつけ合う」 という理念が守られていれば、
実際の攻撃手段は割と何でもアリっぽい、というのが今のところ原作から読み取れる内容かと思います。
というか黄昏作品での萃香さんのブラックホール的なあれなんか、モロに弾幕でないもので相手の行動阻害してますし、
それ以前に殴る蹴るがアリになってる時点でもう何じゃこりゃあ、です。
ですので、ご質問の例のような、暑さ寒さで集中を阻害するという戦法についても、
「どういう経緯で何のために闘い、負けた方はどんな目に遭うのか」 という点にまずは着目して、
それが第三者から見て理不尽だったりやりすぎだったりしなければ、特に心配する必要はないと思います。
>>42
また後で読ませていただきます。
45
:
41
:2013/05/30(木) 00:51:07 ID:be.ZZqDI0
>>44
ありがとうございます。もう少し内容とプロットを見つめ直してやり直していきます
>>43
大丈夫です、お気になさらずに
46
:
名前が無い程度の能力
:2013/05/30(木) 01:21:05 ID:Ic6OHIsg0
>>41
自分の能力を活かして戦うってのはゲームの中でも普通にやってますし、むしろそういうのがバトルの醍醐味なんじゃないですかね
メディスンが毒の霧で相手の動きを鈍らせたり、妖夢が敵の弾を斬ったりとかありますしね
個人的には話が面白くなれば「勝てばよかろうなのだ」でもOKだけど
47
:
名前が無い程度の能力
:2013/05/30(木) 08:45:59 ID:k52jHt4Y0
>>42
読みました。
①起承転結について
起承で終わっているように見えます。転と結が無いです。
転の役割は、山場であると同時に、変化を生じさせる場面です。
その変化は、劇的なものであると同時に、複数の問題が解決するものが望ましいとされています。
今回の話なら、序盤で美鈴が抱えていた葛藤や危機が、レミリアと戦い、勝利することによって解決する、という流れが理想でしょうね。
ですがこのお話、序盤まったりで終盤突然戦闘、おまけに主人公の美鈴が敗走、特に内面の変化や成長もなし。という流れですから、エンターテイメントの成功フラグのほぼ全てに背いてる状態です。
このストーリーのまま面白くするなら、悲壮なバッドエンド話としてもっと悲しげに演出した方が良いでしょう。
②読みにくくなかったか。
難読表現こそありませんが、ところこどろぎこちない文章があります。
とりあえず冒頭。
>ことりと紅茶を置くと、少女はけたけたと楽しそうに笑った。見れば、まだ十にも届かない様な顔立ちの少女だ。だが、悪戯っぽく笑う様は幼いが、どこか社交慣れしているようにも見える。
>少女は、小さな彼女には不釣り合いなほど豪奢なチェアに腰を落とし、珍しい紅い色の瞳を爛々と輝かせていた。
二行の中で「少女」という単語が三回も出てきますね。固いですよ。
〜が、で始まる文章の頭に「だが、」をつけるのも良くないです。
で、ここまで細かくこの一文を指摘しておいてなんですが、冒頭でレミリアを「少女」とぼかした言い回しで描写するメリットが無いです。
それをやって面白くなることはないですし、分かり辛いだけです。普通に「レミリア」と書いてよいかと。
一瞬、レミリア、美鈴の他にもう一人、謎の少女がいて三人で会話してるのかとも思いましたし。
次に、回想の多用ですね。いけませんよ、無用の混乱を招きます。
このお話が過去話であることを意識した方がいいです。舞台が現代の幻想郷ではない、という時点で、読者が既に少し思考力を使っています。
ただでさえその時代の詳細な解説が欲しい場面なのに、また回想に飛ばれたりすると、その遡った時期の把握も再び始めなくてはならず、読んでいて疲れます。
ちょっと悪い例を書いてみましょうか。
・ある所に、お爺さんとお婆さんが住んでいました。時代は、江戸に幕府が置かれた頃です。お爺さんはふと、昔を思い出しました。「あれがワシが七歳の頃であった。あの頃はまだ戦国の世で〜」
これと同じ事をやっています。
③登場人物について
心理描写よりも、殆ど設定の解説ばかりが続いていた印象です。
キャラが歴史年表に埋もれているような感じで、あまり魅力的に描けているとは思えません。
人物の内面描写とオリジナル設定の説明、どちらに多く文面を割いているかは、作者さんが一番知っていることでしょう。
読者も多い方に関心が向かう筈です。
④そもそも面白かったのか
すみません、読むのがしんどいです。
上に挙げた通り、起承転結の途中で終わっている感があるのと、不器用な文章、あまり興味が湧かない歴史解釈等が続いて、気合を入れないと読了できない状態です。
日本語が激しく破綻している訳ではないですから、ドラマ性と分かりやすさを重視し、設定語りを抑えるだけで大分よくなるとは思います。
48
:
名前が無い程度の能力
:2013/05/30(木) 16:43:02 ID:VsZcT9Qc0
>>42
紅魔館の過去を、WW2の時勢を舞台に、美鈴を通してサスペンスミステリ風味で描くっていう
どこを面白がらせたいとか、やりたいことは理解できる
企画・コンセプトの段階までは悪くはないと思う
だけど次ぎの段階の
具体的にどういう設定やストーリーで、コンセプトを形にするかっていうところから、ちょっともったいないのが始まってると思う
まず感じたのは、WW2っていうダイナミックな時代背景を“わざわざ”選んでるのに、
実際に起きてる事件がWW2の時勢を活かせてなくて、別に現代とかでもいいんじゃね的な感じになっちゃってる
この当時の雰囲気や歴史的事件が、物語の魅力としてプラスに働くようメカニズムが組まれてないってことです
極端なことを言えば、「実はモロトフ=リッベントロップ協定の成立する裏には、レミリアの暗躍があったんだよ!!!!!」的な大見得きったストーリーでもいいわけでw
で
そんな歴史スペクタクル的な極端なことを言わずに、純粋にドラマとしてこの作品を見た場合はどうかっていうと
致命的な欠陥がある
それは、物語のメインエンジンの
:美鈴が英国に渡ってきた動機自体に切迫感の実感がない
っていう部分です
これ、心理描写とかいう以前に、切迫感を出すためのエピソードがなくて、ただの説明で済ませてしまってる
美鈴が身の安全を図るために、ひたすら逃亡生活をする、っていうのがこの物語を動かすエンジンで一番大事なところ
で、その切迫感がないっていうのは、つまり物語の主軸自体に牽引力不足が発生する
なので
:美鈴が事件に挑む動機自体が印象弱いから、レミリア事件に対する美鈴のスタンスが読者に伝わらない
スタンスっていうのは例えば
>だが、たまにやり切れなくなる時もあるのだ。
>だからこうして、一時でも人の側に居られる時間を、美鈴は堪らなく愛しく思っていた。
こういうのに読者が実感もてないんだよね
だから、あとからレミリアに“裏切られた”と感じたときの美鈴のショックも軽い印象になる
要するに、エンジン自体が機能不全起こしてるから、そのエンジンの動力で面白さが発生するメカニズムになってる部分全ての印象が弱くなってる
じゃあ、これを改善するにはどうすれば良かったのかっていうと、すごく単純
>特に心理描写は薄味にしてしまう
ここにも絡んでくることなんだけど
物語の要素で読者に伝わらなきゃいけない重要な部分は、説明や描写による説得力だけに頼って済ませず、印象的なエピソードに置き換えましょうってことです
例えば、美鈴の >だからこうして、一時でも人の側に居られる時間を、美鈴は堪らなく愛しく思っていた。
こういう心理は心理描写だけで演出するよりも
『人との接触に飢えてる美鈴』っていうのが誰にでもわかりやすいような極端な行動を美鈴にさせちゃうようなエピソードを充てちゃいましょう
ここで、どんだけ美鈴がレミリアに対して懐いてしまったかを演出できれば、このあとで裏切られたと感じたときのショックにしても、実感がモリモリ増す
もし、人恋しい美鈴というエピソードだけで印象が足らないなら
人恋しさを担保するために、人間に迫害されてきた美鈴のエピソードを足してもいい
次ぎの致命的問題は、レミリアのキャラが投げやりすぎってこと
ただの悪役でしかないから、美鈴が抱えてる孤独の解消というテーマが、レミリアと美鈴との関係性に関与してなくて、レミリアが物語の中で浮いてる
美鈴という孤独を抱えてるキャラが、『どういうレミリアと将来一緒に暮らすようになったら面白いのか』、よーく考えてキャラ付けしたほうがいい
と、だいたい問題点を挙げ連ねてみたけど、ちょっと整理して
エンターテイメントとしての魅力を上げるには、どうすればよかったかというと
Ⅰ:美鈴の逃亡生活への切迫感や苦しみに実感を出すべし
Ⅱ:美鈴が任務のためとはいえ、レミリアの家に拾われ、そこで擬似的な家族として紳士も含めて暮らすことにどれくらい満足したかのエピソードを用意すべし
Ⅲ:任務のためにその生活を崩さなければならないことに、美鈴が葛藤する様を描くべし
Ⅳ:レミリアを美鈴と共に暮らさせたいキャラと思えるよう描くべし
Ⅴ:その上で、美鈴にとってレミリアを絶対に排除しなければならないライバルとして描くべし
Ⅵ:絶対に排除しなきゃいけないライバルと、共に暮らせるようになるにはどうすればいいいのかを山場にして、美鈴の抱えるテーマとレミリアを絡め、完結させるべし
49
:
名前が無い程度の能力
:2013/05/30(木) 16:48:54 ID:VsZcT9Qc0
>>41
どんなSSを書こうとしてるのかはわからないけど
例えば、キャラにルール上やっちゃいけないことを、あえてやらせて面白くするとかの展開を書こうとしてるなら
原作のスペルカードルール自体が曖昧だから、読者の共通認識自体が希薄なので、SS世界でのルールの基準を予め説明する必要がある
そうしないと、やっちゃいけないことなのかどうかが読者によって基準がバラバラだから、ルール破りの面白さが伝わらないから注意
50
:
みすゞ
:2013/05/30(木) 21:24:58 ID:cEqKcGv60
>>47
様。
>>48
様。
早速、批評下さって有り難うございます。
言われてみれば、なるほど思わせられるご意見で、とても参考になりました。
失礼かもとは思いましたが、
次に活かせるように、お二方のご意見を合わせて、自分なりに考えをまとめてみました。
見当違いな部分、不足している部分があれば、また指摘して下さると助かります。
①主人公の葛藤→その解決・何らかの終着を物語の主軸に持ってくる
②その終着を見据えた上で、キャラクターやストーリーを組み立てていく
③設定や物語をただそのまま語るのではなく、エピソードを交えて分かりやすく伝える
④物語の動機や背景に説得力を持たせるためのエピソードを挿入する
⑤終盤や転機となる場面を盛り上げるために、その下地となる日常・静の部分をきちんと描く
⑥何らかの区切り・決着をもって物語を締めくくる
⑦特殊な舞台設定を用いる場合は、その舞台の詳細を各エピソードに絡めて丁寧に描く
⑧また、その特殊な舞台を活かせるような仕掛け、エピソードを用意する
⑨ただでさえややこしい舞台設定を無用に混乱させるような構成をとらない
……という風に解釈しております。
いきなり全てを実践することは難しそうですが、
これらを頭に入れつつ次の構想に取り掛かりたいと思います。
どうも有り難うございました。
51
:
名前が無い程度の能力
:2013/05/30(木) 23:54:04 ID:6pz0iQc20
>>42
読みました。
まずは誤字脱字方面から。
精読はしていないので、他にもあるかもしれません。
・英国人とのやりとりの回想中 「話が着いた」
⇒ 「話がついた」 または 「話が付いた」
・地下室の魔女の話の後 「ねえ、あなたはどうして旅を続けきたの?」
⇒ 脱字
・レミリアと美鈴の対決シーン 「戦慄に曝されている」
⇒ 「戦慄」 は 「戦慄する」 「戦慄が走る」 「戦慄を覚える」 などと使います。
「晒される」 を重視するならば、この場合では 「重圧」 などが適切です。
-----
ご依頼の点について1つずつ見ていきます。
①起承転結について
起承転結と呼べるほどの起伏が成立していません。
作中で起こっている出来事を機械的に分類すれば確かにそれぞれ該当する流れはありますが、
しかし作品全体を通しての緊迫感の無さや、無駄の多い薄味な文章、
そして不完全燃焼な結末が合わさって、物語としての見所を形作る前に話が終わっています。
②読みにくくなかったか
中学生の書いた作文をそれっぽく着飾らせてみました、という印象です。
外面を見れば丁寧に作ってある雰囲気がしないでもないが、内実が伴っていない。
まず、既に指摘がありますが、同じ語句を直近で繰り返しすぎていてリズムが悪い。
美鈴の回想部分で、英国人英国人とやたら繰り返している部分などは典型的ですね。
文章が1つ1つぶつ切りになっていて流れが無く、読んでいてくどさを感じます。
また、全体を通してちょこちょこと使われている常用外漢字や小難しい表現も、
それらを使うことによる古風でパリッとした空気を醸し出すには至っておらず、
簡単に言えばスベっています。
時折、もう我慢できねえとばかりにラノベ的な軽い表現が顔を出すあたりも、
まだまだ外面を真似ようとしているだけだな、という印象を強める要因でした。
作者が楽しそうなのが伝わってくるのは微笑ましくていいんですけどね。皮肉でなく。
③登場人物について
作品全体が予定調和で形作られていて、読者に何らかの印象を植え付ける力がとても弱いです。
レミリアは大物っぽくて強くて凄い、美鈴は優しくて寂しがりでハードボイルド(っぽい)、
といった 「あらかじめ割り振られた役割」 が初めから何の遠慮もなく完全成立していて、
それを読者に印象付けるという段階、そのための描写やエピソードがありません。
ぶつ切りで流れの悪い文章と相まって、作中の世界や人物に感情を重ねることなく、
作者の熱っぽい講演を遠くの席で聞いているような読感です。
52
:
51
:2013/05/30(木) 23:55:30 ID:6pz0iQc20
④そもそも面白かったのか
この作品で見せ場となりそうな場面は4つありますが、どれも今ひとつ盛り上がりません。
・WWⅡの開戦前夜という時代背景
この作品の大きな特色となるべき点だったと思うんですが、
学校で習う世界史よりも薄いレベルの講釈が間に挟まれているだけで、
「注ぎ込まれた文量に比べると」 存在意義がとても薄いです。
これなら無かった方がいい、とまではさすがに申しませんが、
売りとなるべき部分がほとんど贅肉である、というのは宜しくない結果です。
・紳士の正体と地下室の謎
紳士が吸血鬼の傀儡であった、という点については、
リアルパパかもという1つの可能性を裏切ることが出来ており、特に悪くありません。
が、「妹」「地下室」というキーワードまで出しておいて、
蓋を開けてみると出たのは赤の他人の成れの果てのみ。フランさんの存在が完全スルーです。
意外性があるという見方もできなくはないものの、答えとして不完全燃焼の感は否めません。
幽閉真っ最中の人物を堂々と出すわけにもいかないけれど、もう少し何か欲しかったなあ。
それともう1つ、胸元に入れてあったのが銃だったというのも個人的にはコケどころでした。
真の手の内を軽々しく晒す理由もないし、銃を使うというそれ自体は十分納得できるんですが、
そこまで随分と勿体ぶった描写をしていた割には何だか弱いオチだなあと。
・美鈴がレミリアに接触した真の動機の読者への暴露
これはまず、最初に嘘の動機を語る場面をダイジェストにしている部分から失敗しています。
元からあまり洗練されていない退屈な文章でやっつけの如く情報を詰めているものだから、
とにかく読者への印象が薄い。これから裏切られる重要な情報だというのに、弱い。
また、「美鈴がレミリアに語った内容である」 と前置きが有るからセーフなものの、
「地の文で嘘をつく」 というタブーに掠っているのもちょっと怖いです。
何であれ、こんな重要な仕込みをダイジェストでやっつけてはいけません。
ついでにそこからレミリアが真実に気付いているという前振りも与えられていないので、
肝心の場面に取って付けた感が出てしまっています。美鈴からレミリアへの正体看破も同様。
理屈としてはきちんと筋を通しているのに、これでは物語として大損です。
・最後の対決シーン
そもそも当たっても大してダメージがなさそうな拳銃がタイミング良く壊れるという
運命の御都合主義から始まり、一発蹴りを入れたら相手は戦意喪失逃亡モード、
蹴った側もまあいろいろ見えたのでお利口さんに退却しました、では盛り上がりも何もありません。
いやそこまでのバトル物じゃないだろう、というセルフ反論も浮かびましたが、
せめて美鈴が気功術で一発反撃してレミリアを驚かせ、それで来るべき運命を確信させたとか、
もう少し強いやり取りがあっても良かったのではないでしょうか。
53
:
51
:2013/05/30(木) 23:59:32 ID:6pz0iQc20
総括です。
・読みやすくリズムの良い文章を書くセンスが身についていない。
中途半端に外面が整っている雰囲気を出しているのが、その欠点を逆に強調している。
・読者に対して語りかけるという視点が欠けており、全体として描写が不足している。
話の全貌を分かっている作者が、作者自身に語り聞かせている段階から抜け出していない。
・思い浮かべた雰囲気やイベントを繋ぎ合わせるまでのところで作が止まっているため、
人物の内面や事件の推移が滑らかでなく、決められた結果が単調に書き流されている。
-----
最後に改善案。
面白さへの貢献度から見ればイベントの内容や描写についての改善の方が重要、
と言いたいところですが、今回は文章の改善から取り掛かることをお勧めします。
この文体だと……有名どころの作家の、推理モノや刑事モノあたりかな?
そのあたりの小説を読んで、主語や目的語の無用な繰り返しやくどい描写の少ない、
「普通の文章」 を書く参考にしてみてください。作品自体への接しやすさが大幅に向上します。
(作家の知名度とジャンルを指定しているのは、単に極端なクセのある作家を避けるためです。
出版されているような作でも、特にジャンルによってはいろいろ緩い場合があるので)
それと、常用外漢字や小難しい表現については、
「どうしてもそれを使う必要がある」 と確信を持って言える場面でだけ使ってください。
とりあえず変換候補にあるからカッコ良く見える方を使おう、というレベルだと間違いなく滑ります。
その上で、頭に思い浮かべた 「絵になる場面」 だけを繋ぎ合わせるのではなく、
そこに配置したキャラクタの心理をきちんとシミュレートして自然な流れを整えること、
全てを知っている作者の視点ではなく、何も知らない読者の視点でものごとを描写すること。
それに加えて、ここはちょっと強調したい部分ですが、
「何も知らない読者」 というのはあくまで登場人物の内面や作品独自のイベントについての話で、
作品の中身に直接関係の無い薀蓄を 「長々と」 書くのは逆にマイナスであること。
この辺が、今回の作品から導き出せる課題かなと思います。
-----
一度にあれやこれやとこなそうとしても難しいものがあるので、
ひとまず 「これはすぐにでも直せそうだな」 という点を洗い出し、
1つ1つ丁寧に片付けていくのが良いでしょう。
54
:
名前が無い程度の能力
:2013/05/31(金) 08:57:09 ID:cv7KkgRA0
お初にお目にかかります、真四角ボトムと言うものです。
こちらのスレッドは以前から拝見させていただいていたのですが、この度ご意見頂きたく参りました。
少し前に投稿した作品です。
貴方が私に見せた世界
ttp://coolier.sytes.net/sosowa/ssw_l/183/1367831825
少し長くて恐縮なのですが、ご指導ご鞭撻の程よろしくお願いいたします。
現在似たような、少し長いお話を考えていまして、その前に勉強出来ればと思い立った次第です。
この作品では、とても温かいご意見、ご感想を頂けて喜んでいたのですが、他の方の意見で導入が弱いなどと言ったご指摘もいただきました。
長い作品の場合、導入で飽きさせてしまうのは致命的だと自分でも思っています。
そこで、
①導入の引き込みについて、何か改善案などや、まずいところがあればご指摘いただけると嬉しいです。
・導入について
この作品での反省点は、冒頭の名称を省いた書き方がまず宜しくなかったのではないかと心配しています。
・引きについて
中盤以降の動きが出てくる展開までが長かったかなとも思います。見て頂いた感じでは、いかがでしょうか?
冒頭から不安感をほのめかしつつ、引っ張るよう努力はしてみたのですが、上手く機能していなかったのかもしれません。
それでも、後半の展開を引き立てるために、日常的なパートはそれなりに割く必要があるだろうという判断のもと、削りはしたのですが、少し多めに分量を割いてあります。
その部分を気に入ってくれた方もいたようなので、これまた思い悩んでおります。どのように感じたでしょうか?
②一人称、二人称など視点転換について、問題のある場所はありませんでしょうか。
・視点について
主人公二人の感情を強調させるのを目的とし、一人称にてそれぞれの視点を交互に繰り返しつつ、最後に視点を離し三人称に描写するという方法を取ってみたのですが、これらも読み辛さを加速させてしまったでしょうか?
三人称のものも書いてみたのですが、個人的に投稿のものと比較して、感情移入しやすいかなと一人称にしてみた次第です。
しかし、これも他の方には見え方が違っていると思いますので、その辺り、ご意見を頂ければ嬉しいです。
この一人称の書き方はまずいなどあれば、教えて頂けると助かります。
③描写について
・表現について
描写は簡素に書けと言われたことがあり、それをいつも意識しています。
分かりづらいなど感じるところはあるでしょうか?
上記以外の、懸念としましては、
・少し濡れ場的な要素が多すぎたかなということと。
下品に見えてしまっていないでしょうか?
・戦闘描写が少々取ってつけた感があるのではないか。
話の腰を折らないように注意してみたのですが、もしかしたらテンポを崩しているのではないかと危惧しております。どのように感じられたでしょうか?
根幹から覆すような一発でも構いません。
忌憚のないご意見、宜しくお願いします。
55
:
名前が無い程度の能力
:2013/05/31(金) 12:02:04 ID:gUbY8jis0
>>54
良い冒頭の条件
・意外な事件の勃発
・魅力的な人物の登場
・大きな謎の始まり
出来ればこれらを同時に行うのが望ましい。
以下は手元にある脚本作成ノウハウ本の抜粋ですが
最初に脚本家は、観客の注意を惹き付ける。
我々は主人公を確立して、その登場人物に一つの問題があることを提示する。観客が興味を引きつけるのは、その登場人物が直面する問題である。
第一幕の最も早い段階で、観客の面々が自らに「その登場人物が、この困難からどのように脱出するか見てみたい」と思う必要がある。
56
:
名前が無い程度の能力
:2013/05/31(金) 12:07:34 ID:gUbY8jis0
>>54
ヒットした商業作品や、ハリウッド映画などを見れば分かりやすいんですけど、戦闘シーンや謎めいた事件から始まる作品が非常に多いです。
読者を惹きつける開幕とは、そういうものです。
これから何が起きるんだろう? どうなってるんだろう? 主人公はこんなに問題を抱えているが、大丈夫だろうか?
読者をそんな気持ちにさせなければいけません。
同情は恋の始まりなんて内容の諺もあるくらいですし、困っている人物というのは、それだけ人の共感を誘い、感情移入させやすいのです。
つまり、縁側でお茶をすすって平和にぽけーっとしているような始まりは、最悪です。
お茶が爆発して幻想郷が滅びかけてる、ぐらいのスタートダッシュでいいですよ。(これだとギャグになってしまいますが。とにかく何でもいいからインパクトを意識してください)
57
:
名前が無い程度の能力
:2013/05/31(金) 12:33:22 ID:gUbY8jis0
>>54
それと、幾つか過去作も拝見させて頂きましたが、普段は三人称で書いていて、そちらに慣れているのではないでしょうか?
主人公が何を感じたか、何を思ったか、よりも今何が起きているか、といった状況を説明する描写が多く、あまり一人称のメリットを生かしている文章に見えません。
これだといっそ全て三人称に統一して書いた方がよくなります。
というか、三人称の方が習得するのは難しいですし、せっかくそちらできちんと書けるのですからそうしましょう。
言いたくないですが、一人称向きの作者さんに感じないです。活き活きとした、感情が迸るような表現はあまり見られないので。
無論、落ち着いた三人称で淡々と書けるのも才能です、こういうのは人によって向き不向きがあります。
で、それとは別に少し気になったのですが、上に挙げた通り基本淡々と冷静に周囲を描写した語り口の主人公なのに、濡れ場になった途端急に元気に、感情の篭もった表現が出てくるので、
ちょっと若い女の子の内面にしてはどうかというか、あまりにも男性的な観念で書かれています。Hじゃない場面でも人間味を感じさせる主人公にさせてあげましょうよ。
百合とギャグをメインに押し出した作風の一人称で、女の子に興味津々な女の子、という設定ならばともかく、そういうつもりで作ってないのにこうなってしまうのだとしたら、演技力不足です。
58
:
みすゞ
:2013/05/31(金) 19:12:42 ID:et6SP3lYO
>>51
ー53様。
的確な指摘、アドバイスを有り難うございます。
このスレのみなさまは凄いですね。ぐうの音も出ない……
仰るとおり一度に取りかかるのは無理なので、焦点を絞って向上させていきたいと思います。
とりあえず、家の本棚に東野圭吾のガリレオ先生があったので、しばらくそれを書き写してみます。
これならすぐに取りかかれそうですので。
59
:
名前が無い程度の能力
:2013/05/31(金) 20:13:20 ID:rxA4MDuo0
>>54
たしかに導入で大損してる
物語りが動き出すのが、100kbくらいから
そこまでは、動きらしい動きがなくて、ひたすらチュッチュチュッチュチュッチュの合間に、先の展開を匂わすだけで繋ぐ力業で凌いでるというw
柔道でいえば、一本背負いとかの技を使わずに、ただ筋力のみで相手を持ち上げて投げ飛ばしてるみたいな感じというか
これはこれで凄いことでもあるんだけど
それだけの筋力がある人が、ちゃんと一本背負いみたいな技を使えばもっと強くなる
で
冒頭の紫と幽々子の会話パートが、導入のツカミとしてほとんど機能してないんだけど、気付いてるだろうか
というのも、このユカユユ会話パートのあとに、蓮メリパートに切り替わり、メリー登場となるわけだけど
連メリが、ユカユユ会話パートとどういう関連性があるのか、まったく想像すらできない感じにしてあるんだよね
これ本来やるべきなのは、ユカユユ会話パートで、このあとの連メリパートが面白くなる情報を仕込んでおくこと
そうしないと、冒頭の会話パートが生きてこない、つーか完全に死んじゃっててデッドウェイトになってる
(この冒頭が構成上活きてくるのは、中盤以降になって紫が戦死したことが開示された時点から。つまり忘れられてて無意味化してる…)
じゃあ具体的には、どんな感じのベターな導入のやり方があったかなっていうと
一例としては
ユカユユパートの最後で、紫が月へ自殺まがいの特攻を仕掛けて散華したことを、この時点で開示しちゃう
そして、大妖怪の自殺まがいの特攻・戦死に戸惑う周囲を軽く描いて、
紫が将来、幻想郷創立に必要不可欠な存在になることを示唆しておく
そのあとの連子パートでは、蓮子が大昔にあったらしい月面でのオカルト大戦争を一人で調べてたりして
蓮子は、死んだはずの大妖怪(紫)が、その後に幻想の楽園を作ったらしいことを知る
いったい大妖怪はどうやって復活を果たしたのだろうか? そこの情報だけが不自然に隠されていて――
と、蓮子が気になったところで、メリーと再開
ところが、再開を喜び合う間もなく、メリーの身には深刻な異変が起こり始めていた
メリーの異変をどうにかする方法を必死に探る蓮子は、幻想郷という異世界とメリーの異変の関連性を示唆する情報を得る
さらにその情報の線をたどって行くと、大妖怪(紫)がどうやって復活したのかを解き明かすことこそが、メリーの異変をどうにかする手がかりになることが見えて来て――
みたいな
で、そんな感じで最初っからもう不安の種を十分に煽っておくとどうなるかというと、
本作品でヒジョーに長い文量をさいてチュッチュッチュッチュかかれてるw連メリの絆っていうのを、もっと少ない文量でヘヴィに演出しやすくなる
というのも、
わりと平和な状態でチュッチュするのと
メリーに異変が起きつつあって、その不安の中で二人が解決法を探しつつ、必死に時間を作ってチュッチュするのと
どっちがより愛情を読者に伝えやすいか
ついでに、切ない感じもだせるか
考えるまでもなく、予め不安ってのを煽って置いたほうが効果的
その上で二人の愛情をがっつり演出出来る渾身のワンエピソードを入れれば、長い贅肉チュッチュパートも要らなくなって、テンポ良く話しを展開させられる
(どうしてもチュッチュいっぱい書きたいなら、もうちょっと分散させたほうがいい。前半に盛りすぎて間伸びてる)
60
:
名前が無い程度の能力
:2013/05/31(金) 20:14:02 ID:rxA4MDuo0
>>54
>②一人称、二人称など視点転換
誰の視点かわからなくて混乱するっていうのは、それなりに切り替えの工夫もしてあったし、特に大きく気になる部分はなかった
だけど、どうせこういう事するなら、枠線や記号で仕切りを作って「視点が今、切り替わりましたよ」っていうのをビジュアル的にもわかりやすくしちゃってもいい
ただ、一人称の三人称には出来ない感情移入効果って、そういう小手先のものじゃなくて
読者が現実と同じように、ただ一人の自分の目(主人公の視点)から世界を見て、その他の登場人物に対して感情を抱く(その他の登場人物に感情移入する)という点にある
視点ころころ変えてモノローグばっかりやるだけだったら、三人称でやってるのとあんまかわんねーよってのはあります
>③描写について
描写の質そのものは、あんま疲れない文体でイメージしやすい感じで悪くないと思う
日常シーンやチュッチュシーンのあれもこれも細かく、くどく書いてるは、まあ、好きで書いてんだろうから、あえて言及しないにしても
>少し濡れ場的な要素が多すぎたかなということと
これも含めて
今後の課題として、作者さん得な贅肉チュッチュシーンをいかに効果的に物語りの本筋に取り込んで、読者の得にもするか、というのは考えたほうが幸せになるとおもう
>戦闘
この作品の戦闘のほんとうの問題は、戦闘が意味なかったってことなんだよね
結局、メリーの記憶をつなぎ止めたのは藍の自爆だから、蓮子さんのがんばりが意味ねぇ、ただの棚ぼたラッキー話しじゃんみたいな
あれだけ文量さいた戦闘シーンが、蓮子のメリーに対する愛情を強調する機能にしかなってなくて、
そのせっかく強調した愛情が、メリーの復帰の展開に絡んでこないっていうのは、もったいないよ
じゃあ、どうすれば良かったかなっていうと
例えば
戦闘での蓮子のがんばりが、実は何かしらの形でメリーの復活に大きく貢献して、
あとからメリーの記憶を取り戻した紫自身が、その時の蓮子の戦いっぷり(愛情のでっかさ)の記憶も取り戻して感動しちゃって惚れ直す的シナリオにしとけば
カタルシス倍率ドンさらに倍だったよね、みたいな
61
:
>>54
:2013/05/31(金) 23:45:44 ID:cv7KkgRA0
>>55
ご意見ありがとうございます。
自分の周りにある色々な作品へ、頂いた言葉を踏まえて目を通してみました。
すると、言われているように早い段階で、引き付ける人間性(特殊すぎる見た目や感性、または例で言われているような困窮した人間など)、問題の提起(過酷な状況、行動を強要されるような出来事)、または気になる状況(特殊な世界)で始まっているようでした。
特に現代世界が舞台のものにはその傾向が顕著でした。
前提となる世界を把握できていて当たり前だからの導入方法だと思うのですが、東方の二次創作を創想話で投稿する場合、読者さんたちは皆その前提を知っているから、これらと同じように展開させるのが良いのだろうことが分かりました。
それらを鑑みて、今回の私の作品で考えてみると、冒頭の部分で療養所にて極限状態の主人公を据えて、物語を始めてみたら良かったのかななどと思います。
教えていただいた内容を意識して考えてみると、なるほど、今までより大分魅力のある冒頭が書けそうな気がして来ました。
まだ幾つかの作品へ目を通した程度なので、もっと沢山の作品をその意識の下、研究してみたいと思います。
大変貴重なご意見、ありがとうございます。
>>57
ご指摘していただいた一人称と三人称の視点ですが、思うところがありました。
言われてます通り、以前は三人称で物語を書いていたことが多かったです。
元来海外ファンタジーなどの海外小説が好きな人間でして、三人称描写にはそれらの影響が文体に出ているのかもしれません。
物語に関しても、次々問題が振りかかるヒロイックなものの影響を受けている面があります。
そういった作品の方向性から考えた場合、言われてます通り三人称が落し込みやすいのだろうなと、改めて感じました。
自分でも少々違和感を感じていたのですが、その理由が見えたという感じです。
ギャグ調子ならそれできちんと書き上げる必要があり、そうでないならそうでないで作品の雰囲気を保つ。
その線引が曖昧になっていたようです。
当面は、三人称視点での研鑽を重ねたいと思います。
一人称を使用するにしても、もっと他の作品などや表現、使用理由や効果を勉強し、修練を積んでみたいと思います。
当たりまして、一人称作品で参考になるオススメなものなどありますでしょうか?
また、濡れ場的な部分で感情的になってしまうのは、まさに仰るとおりで演技力不足そのものと反省しました。
普段冷静に論理的、特定の状況で感情的になる、まさに男性の思考そのものでした。
周囲の女性を見てみると、男性に比べメンタルは比較的高いまま、低いまま、など安定している方が多いように感じます。
人間性の描写というものをもっと強く意識して、書き分けて行きたいと思います。
62
:
>>54
:2013/05/31(金) 23:47:51 ID:cv7KkgRA0
>>59-60
例を添えての分かりやすい説明、有難うございます!
とても参考になります。
スペース3行開くたびに、「強調できてる?関連はちゃんとできてる?」とクエスチョンするスクリプトを組み込みたいような気持ちです。
物語のコントラストの強化など、それぞれのパートの意味をよく考えることを意識したいと思います。
一人称などの視点についての説明も、とても分かりやすく説明くださり有難うございます。
主人公に登場人物へ感情移入させる、なるほど、こういった用途などに効果を発揮するのですね。
今一度、視点について吟味し、勉強したいと思います。
チュッチュ的なものも、よりエンターテイメント、バランスなど物語の中での意味を通して考えたいと思います。
戦闘部分についてのご意見も、全く持ってその通りだと感じました。
出来事は一つの要素で流すだけでなく、それ相応の、物語全体の流れにあったボルテージを維持しつつ、より心動かす要素と意味を組み込む、これを意識したいと思います。
皆様、大変貴重なご意見を有難うございました。
今書いているお話も、頂いたご意見のお陰で、より良いものにできそうな気がします。
自身の創作意欲も鰻登りです。
重ねて、感謝申し上げます。本当に有難うございました。
63
:
八衣風巻
:2013/06/04(火) 20:48:34 ID:2UoncVFo0
初めまして、八衣風巻と申します
短い作品ですが、よろしければ、批評をよろしくお願い致します
タイトル:周期「400年目の境界少女」
ttp://coolier-new.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/184/1369577193
秘封倶楽部の結末を書いた話です。
見ていただきたい点としては、
・文章について
最後まで読むことのできるレベルに達しているか、というのと、一人称をうまく扱えているかどうかです。もともと()をあまり使わない作品を書いていて、今作では挿入が不自然ではないかがとても不安でした。
・起承転結について
これは某スレでも言われたことなのですが、私は起承転結を作るのが苦手です。読者様に飽きられないように構成できるように、アドバイスをもらいたいと思っています。
・伏線を最低限回収しつつ、読者に考えさせるような終わり方をしているかどうか
今回、初めて複雑な物語を書いたもので、読者様に必要最低限のヒントを与えつつ、読了後に数瞬でも解釈を考えていただける作品になっているかどうかも見ていただきたいです。
もう一つ、欲張りながら皆様にお聞きしたいことがあります。
マルチ投稿先で、文章のテンションが平坦、感情がこもっていないという感想をかなりいただいております。
物語全体の起承転結もそうですが、文の起伏を作るためにはどうしたらいいのでしょうか。
よろしければ、そちらの方も回答をお願い致します。
64
:
名前が無い程度の能力
:2013/06/04(火) 21:48:00 ID:8NAwrr0Y0
>>63
とりあえず読んでみましたが、何がどうなってるのかよく分からないですね。
私だけでなく、感想をつけている他の方々も「わからない」「なんとなくわかる程度」と感じているようなので、おそらく誰が読んでも理解し辛い内容なのだと思います。
そのような疑問、もやもやを読者に抱かせることで、面白さや爽快感に繋がる事はないかと。
複雑なストーリーや賛否両論な結末などで高評価を得るのは相当難しいですし、まずはオーソドックスな話を作る所から始めては如何でしょうか。
・文章について
特に引っかかるような箇所はありませんでした。
「・・・」を使わず三点リーダに統一した方が余計な指摘を呼び込まないのでベターかとは思いましたが。
・起承転結について
起 物語の開始地点 誰が主人公なのか、舞台がどこなのかの説明。また、可能な限り読み手を惹きつけるスタートを心がける
承 起で始まった話を動かし、広げるパート。一番長い部分でもある。基本的には、主人公を虐めまくる箇所。
転 承までに起きた様々な問題がここで解決する。敵対している存在を打ち倒す。物語全体の謎が解き明かされる。成長ものなら、ここで主人公が成長する。
結 主人公とストーリーに変化が生じ、起の時点と正反対の状況になっている事を読者に伝えて締める。
今作、「400年目の境界少女」ですと転で行うべき謎の解き明かしをやってないので、スッキリしないままブツッと話が途中で切れた印象があります。
・伏線の回収
そもそも状況がよく飲み込めないので、ずっと「???」という状態です。
で、文章が平坦、感情がこもってないと言われたそうですが、これはまあ性格の問題としか。
無理してテンションを上げないと活き活きとした一人称が書けないのならば、三人称を書いた方がよいのでは。この形式なら、落ち着いた口調がむしろ長所になりますよ。
貴方の文章は主人公の主観よりも、周囲の情景の描写が多いので、三人称向きの人だと思います。
65
:
名前が無い程度の能力
:2013/06/04(火) 23:14:54 ID:fg.WEdSA0
>>63
読みました。
まず誤字脱字コーナー。
さらっと1回流し読んだ範囲では、特に誤字は見当たりませんでした。
一箇所、冒頭での秘封組のシーンで、
>みたいな話も上がってたけどあれはうやむやになったはず…………
文の末尾の句点が抜けています。
-----
ご依頼の点について1つずつ見ていきます。
まずは文章について。
・丸括弧を使った心理描写
まず、丸括弧を使った 「心の中の声」 についてですが、
これは大まかな原則というか性質として、「語り部以外の誰か」 に対して使うものです。
つまり三人称や、一人称で相手の心を読んでいるようなケースです。
今回の作品はそもそもが一人称、つまり地の文がそのまま心の声に相当していますから、
その中で一部分だけを台詞のごとく抜き出してもほとんど意味はありません。
別にそれが厳密に定められたルールというわけではないし、
一人称でも書き方によってはそのような表現が効果的になり得ますが、
今回の貴方の作品に限って言えば、まったく無意味だったという印象です。
・三点リーダの過剰な使用
作者の頭の中の映像では、それくらい多量に使いたくなるほどの間なのかもしれません。
が、点々をただ並べ立てただけで読者にそれが伝わるとは考えない方がいいでしょう。
むしろ 「ひたすら連打すれば何かが伝わると思っている稚拙さ」 が先に立ちます。
三点リーダは原則として一度に1組(2文字分)のみを使い、
その1セットでは伝わらないほど大きな空白であるなら、描写でそれを示してください。
・一人称の扱いとその他諸々
上で書いた丸括弧の無意味な使用という点を除けば、
一人称の使い方そのものについてこれといって指摘する点はありません。
一人称どうこうではなく文章全体として見るのであれば、
描写がやや説明的すぎてリズムが悪い部分が目立ちます。
一固まりの地の文ごとに、余計な文や文節が1つずつくっ付いているような。
三点リーダの過剰な使用、また秘封二人のイチャつきっぷりへの偏った注力と合わせると、
若い書き手だなあという印象です。いろんな意味で。
66
:
65
:2013/06/04(火) 23:17:31 ID:fg.WEdSA0
次、内容面について。
起承転結および伏線が云々とのことですが、そもそもそんな言葉を使うほどの中身が見当たりません。
・秘封の二人がキャッキャウフフ
・すんなり拉致されたか何かで霊夢や魔理沙のポジションに収まったっぽい
・でも秘封の絆はそのままだよ
というおおよそ3つの要素がほぼ独立して置かれているだけで、
それらが繋がったり絡み合ったりという流れが一切ありません。
この内容で伏線という言葉が出てくること自体がちょっと驚きですが、伏線というのは、
「のちのちに何かの手がかりとなる情報を、それとは気付かれずに開示しておく」 ことです。
この作品でそれっぽい部分というと、途中でポンと提示される紫らしき人物の台詞とかでしょうか。
でもこれは 「この台詞を元にいろいろ考えてみてね!」 というあからさまな提示の類であって、
伏線だとかそういう話ではないし。他に何かありましたっけ?
-----
ご依頼には、
>必要最低限のヒントを与えつつ、読了後に数瞬でも解釈を考えて〜
と書かれていますが、貴方の考える 「必要最低限のヒント」 は、
読者からすれば 「考えてみる気も起きないほど曖昧でどうでもいい話」 にしかなっていません。
分かりやすさのために意地悪で極端な例を出しますが、
「勇者は世界を救う旅に出て、苦難の大冒険の末に魔王を倒しました!
細かいところは語りませんが、想像は出来るでしょう? いろいろ考えてみてね!」
と言われたようなもので、読者からすれば 「はあそうですか」 の一言で終わりです。
ついでに言うと、この手のパターンで何が致命的かって、
「仮に真面目に考えてみたところで、それが目新しい話である可能性はゼロに近い」 ところです。
だって想像を読者に丸投げしてるんだから、どこかで聞いた話しか思い描けなくて当たり前だよね、と。
-----
総括と改善案について。
総括としては、全体的に経験値が低く、
具体的なアドバイスがどうこうという段階ではないという印象です。
意味の薄い丸括弧や無駄な三点リーダの使い方、
また秘封のイチャつきシーンばかりに力が入って物語全体が置きざり、という点から見ても、
貴方はまだ 「自分の内にある生の想像を書き出すだけ」 の段階から抜け出していません。
「より広く第三者からの好評を得ようと考えるのであれば」、
その生のイメージをもっともっと 「生きた世界として」 膨らませ、
そして何より 「過不足なく分かりやすく」 描き出さなくてはなりません。
とりあえず、月並みな話で恐縮ではありますが、
まずはもっと様々な作品に触れて、文章表現に対する基本的な経験値を溜めることが1つ。
簡潔かつ要点を抑えた表現、ということであれば、
青空文庫なんかで読めるくらいの古い時代の作品なんかがいい勉強になるかもしれません。
それ以外に挙げておくとすれば、
・全体のテーマを箇条書きで並べ (プロッティング)、物語としての比重におかしな偏りがないか、
また読者に提示するべき点を投げ出していないか確認する。
・書き手が一方的なテンションで突っ走っていないか、冷めた目で文章を見直す。
読者を盛り上げる流れが存在していないのに、作者が一人でハッスルしていないか。
無用な感嘆符や、三点リーダー、ダッシュの過剰使用もここで排除できるはずです。
ひとまず俺に思い当たるのはこれくらいでしょうか。
67
:
名前が無い程度の能力
:2013/06/05(水) 12:24:47 ID:ZluhpBK.0
>>63
これは起承転結とか、伏線とか、文章の感情とか以前に
企画の段階から、もうちょっと考えてもらったほうが良かった感じだね
というのも
この物語で、作者さんが面白がらせようとしてる核になるポイントである『蓮メリは実は○○だったんだよ!』っていう部分のことなんだけど
どうして蓮メリが○○だと面白いのか、っていう部分がまったくと言って良いほど描かれてないから
『蓮メリは実は○○だったんだよ!』と、突きつけられても、まったく面白がれないという
そして、大事なのは、作者さん自身が『蓮メリは実は○○だったんだよ!』が何故面白いのか、描こうともしていない点
どうしてそうしちゃったのかといえば、
おそらくは、『蓮メリは実は○○だったんだよ!』というのが、どうしてそれが面白いのかっていう部分を付け足すまでもなく、他人にも面白い感じられると錯覚してしまっているからじゃないのかなと
だから、この物語で必要なのはまず
『蓮メリは実は○○だったんだよ!』っていうアイディアに対して、どういう面白さを付与するのかっていう企画です
例えば、最近もこのスレッドで、『蓮メリは実は○○だったんだよ!』っていうアイディアを核にした作品がタイムリーに投稿されたわけだけど
その『貴方が私に見せた世界』をちょっと例にさせてもらって、アイディアにどういう面白さが付与されてたかを説明すると、
アイディア:
蓮子の正体は実はヤマザナドゥーだったんだよ!!!!!
どんな面白さが付与されてたか:
ヤマザナドゥーが幻想郷を救うためには蓮子として生まれ変わり、そしてメリーを紫の依代として生成したけど
蓮子はヤマザナドゥーである時の記憶をなくしているせいで、依代としての儚い運命しかないはずのメリーとラヴラヴになっちゃいました
そんな蓮子とメリーが自分たちの宿命と義務を自覚しながらも、愛のために戦うドラマ
とまあ、こんな感じになっていて
もしこれがね、蓮子の正体は実はヤマザナ!とかただ言われてもおもしろくないわけだけど
蓮子の正体は実はヤマザナであることからドラマを作ることによって、面白がらせる見所を作ってるわけです
面白がらせるポイントがあれば、そこを活かすための最適な起承転結(シナリオ)を考えることもできるし
そのシナリオを活かすための最適な文章(テンション・感情)についても考えることもできるわけだけど
八衣さんの今回の作品は、面白がらせるポイント自体が作られてない段階だから、最適なシナリオ・文章を語る以前の問題になってしまってる
まずは、この土台になる『蓮メリは実は○○だったんだよ!』というアイディアに、
どういう面白さを付与するのかをじっくり考え直してもらうことが、一番の実力向上のための経験値になるんじゃないかなと思います
68
:
八衣風巻
:2013/06/05(水) 17:48:01 ID:.65o6irU0
>>64
様
>>65
様
>>67
様
恐らく実力が一番反映される実験的な今作で、色々なアドバイスをくださりありがとうございました。
やはり練度不足というのを、肌に感じました。
書くだけでなく、色々な作品から学びとり自分に反映させていく、というのも自分がやらなければならないことだと思いました。
また、自分の世界を出すことに執着しすぎて相手に伝えない、もしくは自分が面白いと思っているだけだったり、アイディアをアイディアのままにしておいたりと、 非常に自分本位過ぎたと反省しています。
読みにくいというのも、物語に関係ない説明が、いわゆる文字稼ぎのための描写が多くあると読み返してみて気づきましたし、話全体の流れがまとまっていないというのも実感しました。冷めた目で見るということが初めてできた気がします。
また、しっかりと物語を作る土台を作っていきたいと思います。変則的な話を作るにはそれなりの力が必要なのに、今回はかなり背伸びをしてしまいました。恥ずかしい限りです。
皆様にいただいたアドバイスを元にこれからもssを書き続け、焦らず、だんだんと実力をつけていきたいと思います。
貴重な時間をいただき、本当にありがとうございました。
69
:
斎木
:2013/06/08(土) 06:30:42 ID:teabZ8JQ0
久しぶりにお邪魔させていただきます。
以下の作品について批評をお願いします。
烏は風ゆえ祝に呑まるる 前
ttp://coolier.sytes.net/sosowa/ssw_l/179/1360634596
烏は風ゆえ祝に呑まるる 後
ttp://coolier.sytes.net/sosowa/ssw_l/184/1369667062
見ていただきたい点は、
テーマとして、
文パート「文が早苗を意識する過程」
早苗パート「幻想郷側に一歩踏み込む過程」
を意識して書きました。
それを達成できているか、という点が一つ。
コメントで指摘されているような、文章全体としてのテンポや回りくどさが度を越していないか、という点。
終盤になるにつれて、話が駆け足になっていないか、という点。
そもそも退屈な話になっていないかという点。
それからこれは訊いてみたいことという部類に入ると思うのですが、
長編、短編を問わずブラウザバックを誘発しないような冒頭の作り方というのはどういうものなのでしょうか?
伏線の上手な張り方というのはどういうものなのでしょうか?
以上です。
よろしくお願いいたします。
70
:
名前が無い程度の能力
:2013/06/08(土) 21:04:22 ID:u2ZzUgcQ0
>>69
私は作品の内容について何か言えるほどの能力もないので、とりあえず冒頭について思っていることを書いてみます。
他の人もそうだと思いますが、何も東方や創想話だけが生活の全てじゃないし、他にも興味のある事や楽しめるものを持ってるし、その数ある選択肢の中から創想話の、それも特定の作品を読ませようというのなら、やはり工夫は必要だと思います。
ただ私の場合は長編と短編で求めているものが違うので、どういう工夫を欲しているかも違っています。
短編の場合は冒頭よりもタイトルやタグや概要のほうを重視します。読了までの時間が少ないなら、パッとしない冒頭でも文章力だけで読ませられることもありますし。逆に凝った冒頭はまとめられるのかと不安になったりします。
長編の場合は、しっかり引き込める冒頭がないと例え高ポイントの作品であっても読みません。人の好みはそれぞれですから、自分が「楽しめそうだ」とか「期待できそうだ」とか思わせてもらえないと読む気がおきません。限られた時間を無駄にはしたくないし、その上で読了まで長時間を要する長編を読ませようというのなら、冒頭の工夫は必須だと思います。
ちなみに私は始まって十行以内に何か事件が起きないとサヨナラします。(これは極端かもしれませんが)
とにかく、読み手は貴重な時間を使って読みに来ているんだということ、クリックした作品が楽しめるものなのかどうかはまだ半信半疑であること、などを頭に入れてもらえれば、それほど間違わないんじゃないかと思います。
71
:
名前が無い程度の能力
:2013/06/08(土) 22:33:39 ID:i2LyioKc0
>>69
とりあえず、点数が1000点ぽっちな時点で退屈な作品であろう事はまず間違いないと思って下さい。
実際に目を通してみましたが、あまり興味を引かれる箇所や面白みを感じる表現が無いです。
意識して、読了しなければ、とはっぱをかけないと先を読むのが辛い状態です。
そうなっている原因として、一つはダーシの多用。
テンポを崩していますし、
――それに。
――まあ、ねえ。
――それは。
この程度のモノローグを強調するのはもったいないです。
絶対に印象に残る、これは面白い文章だ、と確信できた場所こそをダーシで飾ってみてください。
それと、とにかく無駄が多いですね。読者が既に知っているであろう設定の解説と、刺激の無い表現は全て削れる筈です。
そこまでシェイプアップしたら、この作品の容量は三分の一以下になると見ています。
また、私がこの作品で冒頭一行目に持ってくるべきだった文章は、文が早苗の世話役について云々ではなく
早苗の母校が幻想入りしてきた、という部分だったと思います。
こういった異常事態、事件こそスタートダッシュに相応しいのです。
72
:
名前が無い程度の能力
:2013/06/08(土) 22:42:59 ID:i2LyioKc0
>>69
>無縁塚――。
>幻想郷の東端にある博麗神社から西へ飛び、人里を越えてしばらく行くと至る幻想郷最大の森――魔法の森。その森を越え、更に西へ行った場所が目指す無縁塚なのだそうだ。距離はそれなりにあるが、行って帰るくらいなら日没前に往復できないこともないらしい。その場所について記事が書かれることは少ないが、人里において危険性の認識は統一されており、訪れる者はほとんどいない。そして、それゆえ徒に興味をかきたてるような記事もまた書かれることはないのだと、霊夢は香霖堂への道すがら話してくれた。
無縁塚の説明をすればいいだけの部分で、魔法の森の位置まで語っており、無駄です。しかもその解説は別に面白くも何ともありません。
森がどうのこうのが、他人の興味を引くことは殆ど無いって、分かりますよね? 人気投票で背景の森が一位の漫画とか、ないですよね? 皆、女の子や事件やミステリーやロマンスが好きなんですよ。
イラストサイトや動画サイトなどに行けば分かるんですが、背景真っ白でも女の子が可愛いと人気上位に入っているような作品は結構あります。
それくらい、情景描写って集客力に寄与しない要素なんですよ。だからといって全部失くすと訳がわからなくなるので、最低限どこで何やってるのか分かるぐらいにまで減らしましょう。
他にもこれと類似したパートが多く、とにかくどうでもいいものを説明し過ぎです。
必要なものと、面白いものだけを書けばいいんですよ。
73
:
名前が無い程度の能力
:2013/06/09(日) 14:48:13 ID:S96Tj2Lg0
>>69
>文パート「文が早苗を意識する過程」
>早苗パート「幻想郷側に一歩踏み込む過程」
どちらも表現はされてるけど、表現されてるだけで止まってて
表現されてるものを読んでも、何らか感慨を少なくとも強く感じるような事はない程度、というのが自分からみた評価
良くも悪くも、地味で、そして、何もかも全部書かなきゃ気が済まないとばかりに書き込まれたディティールに凝った世界
小説的な飾りっ気やエンターテイメント性がほとんどなく、無編集のホームビデオを見せられてるような感じ
だから、『ただ幻想郷の日常を純粋に記録したかった&人物の心象の機微を大げさな演出を使わずナチュラルに描きたかった』みたいな方向性なら成功の部類だと思う
こういうノリが好きな人には、良い作品なんだろうなとも思います
だが、>そもそも退屈な話になっていないか
という点に関しては、めちゃもろにYESで、エンターテイメントとしてみると大失敗
というか、エンターテイメントでやっちゃいけないことを、逆にわざと全部やったらこうなるんじゃないかな、というくらい
これは、>ブラウザバックを誘発しないような冒頭の作り方
というのとも関わるんだけど、プラウザバックされるということに、色々と理由を付けたがる作者さんが多いんだけど、
プラウザバックの93.1569%の原因なんて、ほんとはシンプルな一つの理由しかないと、個人的には思ってる
要するに、読んでて面白みを感じられない、おもしろくなりそうな気配がない
つまりは、エンターテイメントとしてやらなきゃいけないことをやってないだけという罠
例えばこの作品だと
出だしで提示されるイベントが、文が世話役に任命されることなんだけど
まず、世話役に任命されるっていう事自体が、どんな面白さがあるのか、想像しにくいって事に気付くと思う
ならば、その想像しにくい物事に、何かしらの面白さをフォローする情報(文と早苗が一緒にいることで、何かおもしろいことが起きそうか)があるかといえばゼロ
そして、なんか文が世話役になることに前向きになってるけど、その理由付けも、ただの取材ためっていう、これまた恐ろしく弱い動機だから
読者の、この先で物語りがどういう風に転がっていって欲しいか(主人公がどういう行動をしてほしいか・何を達成してほしいか)、みたいな期待感も煽られない
んで、冒頭の最後にちょろっと建物の事が書かれてるけど
建物が何なのかを書かないと、そもそも読者はなんも想像できないんだから、面白くなりそうだとすら想像できないという
ただのノイズになってる
ここまで見ただけでも、冒頭でやっちゃいけないことをかなりやってるんだけど
さらに場面変わって、早苗が霊夢を訪ねるシーンでは、なんというかもう
本筋の学校に関する筋がほとんどなくて、幻想郷になれてない早苗を説明するためだけに
ひたすら俺設定をキャラ二人が話してるだけみたいな感じだよね
しかも、その設定にあまり興味を誘導せずに、かなーり説明的に蘊蓄ってるだけみたいな
だからもう、ほんと失礼な言い方しちゃうと、やっちゃいけない逆見本、みたいな感じになっちゃてるんで
逆に言えば、この作品の逆のやりかたすれば、退屈じゃなくなるよということなんで
この作品を反面教師にして、是非レベルアップを図ってみるといいかと思います
74
:
名前が無い程度の能力
:2013/06/09(日) 14:48:58 ID:S96Tj2Lg0
>>69
じゃあ、具体的にはどんな“逆”をやればよかったかなっていうと
出だしで提示されるイベントについて:
面白そうなものかどうか、直感的にわかりやすいイベントにする
直感的にわかりにくいものなら、それをフォローする情報を入れて“どう面白くなりそうか”を少なくとも想像できるようにする
注意点は、そのイベントが冒頭で発生した場合、そのイベントの重大さが読者との共通認識で、十分に認識されるものが好ましい
共通認識が薄く、何かしらの前置きがなければ、イベントの重大さが伝わらないものは、しっかり前置きから興味を誘導する
んじゃこの作品の場合、上記の条件をベターに満たすのは、どんな形かっていうと
他の方もレスしてたけど、早苗の学校が漂着することが物語の面白さの核になるから、早苗の学校が物語りの主軸であることをまず提示しちゃう
そして、大事なのは早苗の学校が、漂着した冒頭の時点での意義を作ること
学校が漂着したことに対して、早苗がどんな行動を起こしそうで面白くなりそうなのかを提示すること
それは例えば、
冒頭での早苗の状態を、幻想郷に慣れてないということを演出することも兼ねて、極度のホームシックとして描いておいたりする
元居た世界に帰りたくてしょうがない、みたいな
なんなら幻想郷や天狗に対して嫌悪感すら抱いていた方が良い(そうすれば、物語が終わったときの早苗の変化に、大きなわかりやすさを添加でき、カタルシスも増す)
で、早苗がそんな状態のところへ、懐かしい母校が幻想入りしてくる
妖怪たちが母校を資源として使おうとするを、早苗は死守しようとして、妖怪の山勢力と洒落にならないくらい激しく対立してしまう
この早苗が巻き起こした事件は、幻想郷文化への反発であると同時に、
早苗という元の世界では『常人なららざる者』が学校という場で果たし得なかった未練へ(ホームシックの主な原因)に、再び向き合えるラストチャンスになるはずだったのだが――
みたいな感じなんじゃないかなと
で、早苗が最終的に学校を壊すという行為を、『早苗が未練を克服して精神的に成長し、幻想郷で生きていくことを決意する表明』みたいな感じでテーマを収束させられたらベターだったと思います
文の扱いとしては、『早苗にとっての嫌悪感を感じる幻想郷の象徴』これが物語進行で変化して『早苗にとっての愛すべき幻想郷の象徴』として扱うとシナリオをかなり単純化できるはず
>文章全体としてのテンポや回りくどさが度を越してる
明らかに超してる
とくに俺設定蘊蓄がひどい
俺設定を語りたいなら、その俺設定を面白く使ったエピソードで表現しなきゃ駄目
例えば、早苗が霊夢に会いに行ったシーンとか、
信仰の流れが阻害されている原因を探るって行為に、なんの面白さも付与されてないよね
早苗がただ真面目に原因を探るだけっていう恐ろしく地味な作業で
その作業を進めることによって、物語が面白く展開しそうな気配すら漂ってない
そんな面白くない事件の原因の俺設定を延々語られても、興味が持てないから退屈極まっちゃうっていう
繰り返しになるけど、俺設定を語りたいなら
物語の主軸の展開上で、俺設定を使った面白いエピソードで読者の興味をかき立て、
その面白さそのものを説得力にして、説明を簡素にして俺設定を読者にわからせるのがベスト
どうしてもキャラ同士に腰を落ち着かせて語らせないといけなくても、まずこの設定を使った面白いエピソードで、俺設定へ興味を誘導するというのは必須
75
:
名前が無い程度の能力
:2013/06/09(日) 14:49:42 ID:S96Tj2Lg0
>>69
>終盤になるにつれて、話が駆け足になっていないか
これは、なんていうか、展開自体があんま感じられないから、駆け足もなにもないような気がするっていうか
早苗の気持ちの移り変わりとか、文の気持ちの移り変わりとかを強調出来てるようなエピソードが、ほんと希薄だから展開してる感じがないんだよね
その割りに描写は結構気合い入ってるから、ああ、今盛り上がってるシーンなんだろうなーとかは、漠然と感じられはするんだけど
どうしてこんな風になってんだっていうと
一番大きなポイントを一つだけ指摘するなら、基礎工事の部分まで遡っちゃうんだけど
早苗が学校事件に挑む動機の説得力が薄いってのが問題
早苗の学校にたいする思い入れを担保できるようなエピソードがなく、さらっとした説明で済まされちゃってるから
早苗が学校を送り返すことに意地になっても、学校を壊しても、それがどれくらい早苗にとって重大な事なのかが、読者に実感がない
だから、早苗の行動が軽くみえてきちゃう
その軽い物語が、右に動いても、左に動いても、たいして動いてるように見えないよねっていう
この辺は物理学と同じで
軽いものが、大きく動いても小さなエネルギーしか生まれないけど
重いものなら、小さく動くだけでも大きなエネルギーが生まれる
:伏線の張り方について
伏線って
例えば急展開での演出効果を高めたり、説得力を担保する場合に使うわけだけど
そーゆう物語の大きな展開に使う伏線は、とにかく目立たせなきゃ駄目
サプライズを狙う場合は、目立たせて、その上で、それが伏線であると気付かせては駄目
そんな事できるの?って思うかもしれないけど、そんなのは世の中にあふれてる
どうすりゃいいのっていえば、伏線を別の目的がある描写と読者に思わせカモフラージュすればいい
例えば、ギャルゲーでありがちなパターンだと、
あの可愛いキャラがいつもこんな変な行動をしてたのは、ただの萌え行動じゃなくて実はこんな理由があったんだよ!みたいな感じ
可愛い女の子なんだけど、常識外れに世間知らずすぎてお茶目な行動をしまくり、たまに所構わず無邪気に寝だすイベントが発生→
→実はある極秘研究室から自由を求めて脱走したロボットで、突然寝てたりしたのはシステムの寿命が近づいているためでした
彼女の命はあと二十四時間しかありません、しかも研究所からの追っ手が迫ってます!
みたいな
キャラの魅力を伝えるエピソードとして、伏線そのものを利用し、感情移入させた上で、あり得ない急展開に突入させる
なんというか伏線を書くというよりは、伏線をシナリオそのものと化させる
76
:
名前が無い程度の能力
:2013/06/09(日) 22:32:08 ID:70oulBUw0
>>69
読みました。
まずは誤字脱字方面から。
前編は普通読み1回、後編は流し読みモードだったので他にもあるかもしれません。
・序盤、博麗神社にて 「ちなみに、守矢神社が現世利益を〜」
⇒ 文章の流れからすると、守屋神社 「は」 の誤植?
・同じく博麗神社にて 「無理に押し入ろうとする妖怪が少ないことも〜」
⇒ 「少なくない」 の誤植
・前編中盤、文さんの出撃シーン 「ー寝覚めが悪いのは。」
⇒ ダッシュの打ち損ない
・後編序盤、廃校への再侵入前 「文は。「どうしてもというのであれば〜」」
⇒ 地の文と台詞との間の一行空けがここだけ抜けている
-----
内容について。
既に上のお二方から散々に言われてしまっていますが、
無駄な描写や説明が多すぎますね。
ある1つの台詞に対して1つの心情が地の文で語られると、
その地の文に対して 「これは誰に向けて言ってんのかな」 という感じの 「説明」 が
2〜3文くらい付け加えられ、さらにその説明に対して追加の説明がくっ付いてくる。
作品全体のかなりの部分、特に開始直後ではほとんどの文章がこんな調子です。
それらの説明が重要な情報を提供していたり、あるいは文章自体が巧みであれば
多少の長さは苦にならないものですが、残念ながらそのどちらの要求も満たしていない。
今回の内容であれば、各所の無駄な文章を削ることで、
3分の2〜半分程度の分量で済ませることができたと思います。
-----
それらの無駄な描写が多い理由の原因の1つとして、
書き手が登場人物の心情に寄り添っておらず、
書き手が思い描いた情景や心情を未整理のまま書き殴っていることが挙げられます。
試しに、早苗さんの心情を 「一人の人間として正確に」 シミュレートしながら、
開始直後の神社の場面を読んでみてください。
普通の人間って、こんなにいちいち物事に解説を挟みながら思考するでしょうか.。
相手の言動に、いちいち 「〜だし、〜なのだ」 と2文も3文も分析を加えるでしょうか?
また、その逆のことも起こっています。
例として敢えて細かいところを挙げますが、前編の天狗2人+河童1人のシーン。
あれやこれやと長々しく心情、感覚の描写と薀蓄が語られている中で、
にとりさんの登場があまりにも唐突、かつ短い1文でさらりと流されています。
そのくせ場面の内容にはしっかり関わってくるので、「え、いつ出てきた?」 とマジで読み直しました。
場面的にも視覚的にも心情的にも、他の人物から明確に認識されているはずの存在が、
どうでもいい 「不自然な説明と描写」 に埋もれて扱いが薄い。「書き手に認識されていない」。
これは、作者が登場人物の視点にきちんと立てていないことを強く示唆している一場面です。
77
:
76
:2013/06/09(日) 22:34:44 ID:70oulBUw0
加えて、全体としての構成にも不十分な点があります。
ご依頼の内容の1つである、「冒頭に持ってくるべき場面」 の選定が悪いのもそうですが、
それに加えて 「早苗さんと文さんの関係」 についての描写が不完全すぎるのが痛手です。
簡潔に述べると、この作品での独自の関係性が 「既に出来上がっている」 状態で
物語が始まっていて、それに対する簡単な説明こそ行われているものの、
「その独自の設定が肌で感じ取れるようなきちんとした手順」 が初めから放棄されている。
だから、早苗さんは最初からいきなり文さんにイレこんでいて、
やることなすこといちいちオーバーリアクションで突っ走ってしまうし、
文さんも 「一年かけて培われた情」 が 「初めから前提として」 成立していて、
彼女自身が 「らしくない」 と感じるまでの強い心情が、
読者との温度差が解消されないまま延々と動機の主軸に据えられてしまっている。
同じようなことは、作品のメインギミックである事件そのものについても言えます。
これも端的に述べて、「早苗さんが何故そこまで廃校に情を傾けるか」 の理由付けが希薄です。
もちろん理由そのものが語られてはいるんですが、
読者が自然に納得し受け入れられるような丁寧なプロセスが全く取られていない。
そのすり合わせを行わないまま、キャラだけを一途なテンションで突っ走らせている。
つまり、文章表現だけでなく、全体の構成や見せ方という観点からも、
「書き手が書きたいことを書くことにしか気が向いていない」 のです。
で、そこに上乗せとして、先に述べた 「無駄なオマケ」 の多い文章が重なるわけです。
読者と作品との温度差はさらに加速し、書き手が一人でノッている作品の出来上がり、と。
実際のところ、そこまでズタボロに言うほど悪い作だとは思いませんが、
やはり 200KB 越えの作品で無駄な文量が多かったというのがまず痛かったですね。
全体の構成がこのままでも、100KB 程度にまで文量がシェイプアップできていれば、
批評や感想のトーンはまた違ったものだったかもしれません。
-----
総括。
良い点:
情景や、登場人物の内面についての想像は行き届いており、
物語を描く下地としては十分なものを備えている。
悪い点:
思い描いた世界を、分かりやすく 「自然に」 描き出すという視点が欠けている。
文章面、構成面の双方において、ただ想像の中身や設定を書き綴っているだけ。
78
:
76
:2013/06/09(日) 22:36:25 ID:70oulBUw0
改善案。
何はともあれ、想像の中身を整理することからでしょうね。
以前に俺がここで読ませていただいた二作についても同じような傾向はありましたが、
これだけの長編となっていよいよそれらの欠点が顕在化してしまった、という印象です。
この場合必要なのは、とりあえずプロッティングかなあ。
この手の話って、あんまり細かく書いても肌に合う合わないで無意味なことが多いんですが、
まあ毎回毎回抽象的な話ばかりでもいけませんので、ちょっと 「長編の場合の一例」 を。
・大枠を決める
まず、全体の話の流れを時系列で書き出してみます。箇条書きで十分。
実際に読者に提示するつもりがない要素を含めて、大まかな流れを列挙していく。
思い描いた物語があまりにも不確かな段階、
あるいは細部に気が向いていない故に大きな不備がある場合はここで気付くはずです。
もっと単純に、「これって面白いか?」 という素朴な突っ込みも忘れずに。
「冒頭にどんな場面を持ってくればいいか」 についても、
この段階できちんと流れが出来ていれば、試行錯誤や自己評価は容易なはずです。
時系列の入れ替えによる影響も含め、様々なパターンを考えてみましょう。
こうして文章で説明するとさらっと終わりますが、比重としてはとても大きいステージです。
決して、ここで引っかかりが出るような話で長編を書いてはいけません。誰も幸せにならない。
・細部の骨組みを決める
で、大枠のステージをクリアしたら、次は細部の骨組みです。
つまり、完成稿として肉付けする直接の土台となる骨組みを作る作業です。
ともかく、ここも箇条書きのような形で、以下のような要素をどんどん書き出します。
・動作や台詞の概要。「○○が××で△△する」 というレベルで、
行動やおおまかな台詞 「のみ」 を記す。余計な装飾は極力排除して簡潔に。
・↑に添える形で、「ここで入れたい解説や説明」 を簡単に記す。
無駄かどうかは一切考えてはいけません。手癖のまま書きたい要素を添える。
これをざーっと続けていきます。
全体の文量、あるいはその書き手の想像力の細かさ次第では相当に長くなるので、
人によってはあまり詳細にやりすぎず 「骨組みの骨組み」 くらいで済ませるか、
あるいはそこからもう一度 「細かい骨組み」 として同じ作業を繰り返すかもしれません。
それと、細かな伏線、布石や提示の類もこの辺で仮組みするのがやり易いでしょう。
・全体の流れを見直す
貴方の場合は、ここからが肝です。
書き出した言動の流れ、そして何よりそこに添えた 「入れようと思った描写や説明」 を
見直して、さてそこでそのオマケをくっ付けるのは果たして妥当であるものか、を考えます。
妥当であるかの判断の基準としては、
・その人物の内面を正確にシミュレートして、
「本当にその人がその場面に立ちあって、そういうことを実際に知覚して動くか」。
・物語の流れの上で、そこで提示するのが自然あるいは必然である情報か。
厳密に人物の内面をシミュレートすると、間違いなく読者には情報不足になります。
文字媒体である以上はいくらかの 「説明」 が要るのは当然ですので、その辺を判断。
で、これ要らなくね? と思った部分が出てきたら、
・本当にそれが必要かどうか。
短くさらっと言うだけならOKなレベルか、それとも本気で要らないか。
・どこかで同じようなことを言ってないか、言ってたらそこと統合できないか。
・それが必要だとして、「そこで言う必要」 があるのかどうか。
別の場面ならOKであれば、該当部分との統合や入れ替えはできるか。
・そこに入れるのが完全に妥当だとして、量として過不足はなさそうか。
これは実際書いてみないと分からない部分もありますが、
明らかに量が多すぎるという見立てができれば、そこも分割や再配置、統廃合の対象に。
というプロセスを加えて、無駄を削っていきます。
あくまで一例ではありますが、こんな感じの作業。
試しに今回の作品でこれをやると、びっくりするくらい無駄な部分が出てくるんじゃないかなあ。
というか、骨組みを決める段階で書き手自身がうんざりするんじゃないかと。
79
:
76
:2013/06/09(日) 22:40:09 ID:70oulBUw0
このやり方は、とにかく無駄を省いて自然な流れを作る、ということを主眼に置いています。
メリットとしては、
・無駄な文章が減る。手癖のままに要らない情報を垂れ流すことを防げる。
・大きな矛盾や情報の欠落を見落としにくい。
・作業している間に熱が冷めるので、書いてるものが面白いのかどうか冷静にツッコめる。
デメリットとしては、
・労力が大きい。腰の入った長編以外では徒労に感じる部分の方が大きいでしょう。
・書く勢いが削がれる。ノリと勢いに任せたギャグなんかとの相性は悪め。
・あまりに冷めすぎると、書けるはずの話まで書けなくなる。過剰にボツってしまう。
さらに根本的な話として、
・基本が出来ていればここまでしなくてもいい。というか、これくらいは自然にやるのが 「基本」。
という感じです。
これが貴方に合うやり方かどうかについて、俺は見立てを持ちません。
あくまで一例として、取り入れる価値があると思う部分があれば、そこだけ参考にしてください。
-----
有名どころの作家の作なんか読んでるとよく分かると思うんですが、
一人称にしても三人称にしても、登場人物の思考のプロセスと情報の提示の絡め方が自然なんですね。
常識的に自然に感じられる思考の流れに、常識的に 「それくらいは頭に浮かぶだろうな」 と
自然に納得できる分量の情報を滑らかに提示していく。だから、すんなりと頭に入る。
そうやって自然にキャラクタの思考に接して、自然に提示される情報を取り入れていくと
読み手も 「勝手に」 そのキャラクタの心情をシミュレートするようになる。
脳に備わる 「共感」 の機能を用いた、「読み手がキャラクタの心情に寄り添っている」 状態です。
この段階まで行って初めて、強い言葉や感傷、あるいは普通では不合理な行動が意味を持ってきます。
読者がそのキャラクタに馴染んでいるから、例えそれがまったく賛同できない性質の行動であっても、
「なんだこりゃ」 と単に冷めるのではなく、「おいおいおいおい」 と感情を動かされる。
王道的なプラスの行動や結果であれば 「イヤッハー!」 となるわけですね。
-----
長々と語りましたが、この手の話ってのはやっぱり、
「実際に完成稿を書くところ」 で理屈と実践のギャップが現れてきます。
んなこと言われてもどう書きゃいいんだよ! と orz な気持ちになった時は、
とにかくいろんな作品に触れましょう。世界に溢れる文章は、その全てが見本であり手本です。
悪い例だって、「こう書いたらこう感じる」 の立派なサンプルの1つですからね。
80
:
斎木
:2013/06/10(月) 15:47:23 ID:6G1dIBgU0
>>70
様、
>>71
様、
>>73
様、
>>76
様
ご指摘ありがとうございます。
なんというか、どこから手を付けたらいいか分からないくらいですけど何とか頑張ってみます。
>>内容/無駄が多い
書いたものを取捨選択するのが苦手なんだと思います。無駄と切り捨てるのがもったいなくなるというか。
加えて自己分析も苦手なので自分で「ここはいらないかな」というふうに思考を持っていくことができないらしいです。
苦手苦手といってばかりもいられないので、本を読んだり、書くことを重ねたりで経験を積んで出直そうと思います。
要領よくまとめられれば半分以下にできるとのことですので、とりあえず自分でにらめっこしてみます。
ダッシュの多用であったり俺設定の無駄を切り詰めたり、登場人物の内面をシミュレートするところ辺りから。
>>冒頭の作り方
冒頭に何を書くのか、書けばいいのかということが今ひとつよく分かっていなかったので、今回の指摘は非常に参考になりました。
ありがとうございます。
事件性のあるできごとを持ってくるのはワンパターンになるのが怖くてあまりやっていなかったのですが、
そもそもそんなことを考えられるレベルではなかったのだというか何というか。反省しきりです。
>>伏線の作り方/創作にあたって
そういえば創作の基本的なことをまともに調べたことがなかったです。基本がなっていないのも当たり前というか。言い訳ですが。
目立つように行動を起こさせつつ、それを演出に持っていくという基本的な伏線の作り方を試してみようと思います。
>>76
様、
>>78
-
>>79
と具体的にどうもありがとうございました。これから書くときには参考にさせていただきます。
というかアレですね、私が今までプロットだと思っていたものは違う何かだったんでしょうね。ただの箇条書きとかそんな感じの。
大体の時系列を定めたらもうそのまま書いていたのがいけないのでしょう。後先考えることって大事なんですね。
最近はそもそも読書量が落ちているので、まずは本を読んで参考にしながら、自分の話に生かせそうな部分を拾ってみようと思います。
これからも持ち込むかもしれません。言われたことを「分かってねえなこのボケ」と思ったら容赦無く突っ込んで下さい。
重ね重ねありがとうございました。
81
:
名前が無い程度の能力
:2013/06/10(月) 19:39:52 ID:9468oVv.O
>>80
ただ本を読むより、自分が気に入っている一冊をもってきて、それをプロット化するという作業をしてみるといいかもしれません。
物語がどういう構造でつくられているか、どういう順序で情報を提示しているのかとかが見えてくるかも。
82
:
斎木
:2013/06/11(火) 12:43:41 ID:to.Atk4o0
>>81
様
ただ漫然と読むのではなく、能動的に情報を仕入れるようにしろってことですね
分かりました。ありがとうございます。
83
:
死んだ者
:2013/06/17(月) 21:45:25 ID:V6c2B90s0
作品集184 白日夢
ttp://coolier.sytes.net/sosowa/ssw_l/184/1370797797
全然点数が伸びない……どなたかご教授願いたい。
退屈な作品かもしれませんが、どのような書き方が好まれるのかを教えていただきたいです。
84
:
名前が無い程度の能力
:2013/06/18(火) 20:48:20 ID:CLd5wz6c0
>>83
読みました。
まずは誤字脱字コーナー。
普通読み1回で目についた部分です。
>「意を決すて水を張り」
⇒ 誤字。橙さんが実は東北出身者だという隠し設定があるなら問題ありません。
>「調理の音が聞こえたか、或いは来る途中に外へと出て行く煙が」
⇒ 文が不自然に途切れています。編集ミス?
-----
次、内容について。
点数を伸ばすには、という観点で進めます。
ご自身で退屈な作品などと言われるだけあって、これといって見所がありませんね。
大事件の起きない日常モノで点を取ろうと思う場合、
・ギャグ
・登場人物の可愛らしさ
・文章の味わい
・読み手をハッとさせる鋭い視点や考察
おおよそこれらのような側面から読者の心に働きかけることになりますが、
この作品にはそのいずれの要素もありません。
「実力を伸ばそうと頑張っている橙さんがちょっと謎空間を発見して、
紫さんがその正体と主従の心構えについて曖昧な講釈を垂れる」
というだけで特に起伏なく物語は閉じているし、
それを語る橙さんの内面も、丁寧ではありますが娯楽要素には乏しい。
文章についても、同じく丁寧に書いてある部類だとは言えるんですが、
・元々、水は式にとって苦手なものであるが、それに加えて私は元々猫である。
のような表現 (同じ語の無粋な繰り返し) があちこちに見られることからも伺えるように、
今ひとつ洗練されていない、ただ表面を取り繕おうとしている段階を越えていません。
これについては、橙さんが理屈屋のキャラになっていることも退屈さの一因でしょう。
あれこれと理屈を並べながら読者を引き込みつづけるというのは、
よほど書きなれた人間であっても困難なことですので。
(通常、そのような理屈先行型の文章というのは、好きな作家の作だからとか、
もともとそういうものが好きで手に取ったとか、そもそも論文だからとか、
読者の側の読む意欲が初めから補強されることで受け入れられるものです)
ギャグやその他の新鮮な視点、考察などというものも特に見当たりませんので、
これで高得点が云々というのは、残念ながら初めから夢物語と言わざるを得ません。
というかむしろ、この内容でレート10と1000点を越えているのだから、
数字としては十分頑張っていると見るべきではないでしょうか。
85
:
名前が無い程度の能力
:2013/06/18(火) 20:49:12 ID:7y0m8Jh20
>>83
自分が書きたい物を、出来るだけ多くの人に好評価してもらいたい、というなら
まずは、自分が書きたい物のどこに魅力があるのか、それはどうやったら引き出せるのかを、はっきりと把握しなきゃいけない
この作品でいえば、まずは
日常系っていうジャンルをまずは再認識してみると良さそうな感じ
日常系って呼ばれるジャンルは、勘違いしてる人が多いんだけど、ただほんとに何気ない日常を描くだけのお話、なのではなくて
何気ない日常のエピソードを使って、面白い何かを演出するというジャンル
だから日常系=ただの日常描写の羅列じゃなくて、
演出の方針が日常生活を主軸とした、あくまでエンターテイメントですよ、ってことです
じゃあ、そういう視点でこの作品を見直してみれば、わかると思うんだけど
この作品で、エンターテイメントとして面白いポイントってどこ?見所はどこ?魅力はどこ?って問われたときに、作者さんは答えられるだろうか
たぶんだけど、ストーリーとかの部分には、特に作者さんは拘ってなくて、
『橙の可愛さ』をアピール出来る日常描写をひたすらやりたかった的な感じなんじゃないだろうか
これはどういう事かというと、日常系、じゃなくて、橙の日常の羅列系、とでもいうようなジャンルになっているということ
橙が俺の嫁みたいなもともと感情移入できてるような読者にとっては、限定的ながら魅力のある作品だけど、
それ以外の読者にとっては魅力がゼロの作品ということでもある
(ただし、これもある意味、二次創作の王道だと思う)
じゃあ、もっと広い層にこの橙の可愛さを活かしてアピールしましょうってなると、どうするかといえば
作者さんが書きたい『橙の可愛さ』が、より幅広い層に伝わるちゃんとした日常系エンターテイメントにしちまおうぜ、ってことになります
まず大前提として、橙の可愛さを伝えるられる面白いストーリーを考えてみようぜ、ってことです
86
:
名前が無い程度の能力
:2013/06/18(火) 20:49:44 ID:7y0m8Jh20
>>83
といきなり言われても、死んだ者さんの場合、このストーリーを作るっていうスキルが抜け落ちてるから、どうアプローチしていいのか迷うだろうから、
大まかなテンプレ展開例を提示してみます↓
展開①:
橙は可愛い動機により、藍に恩返しをしよう背伸びした行動するが、大失敗
藍がその責任を取らされ、紫から折檻され、重い罰を背負わされる
藍は橙を気遣い、罰を背負わされたことを隠して言わない
展開②
だが橙は、藍の受けた罰を知ってしまいとっても責任を感じる
そして藍の背負ってる罰を、紫から解いて貰おうと、①の反省を活かし、またまた背伸びした行動するが、またまた可愛く大失敗
事態がのっぴきならなく深刻化
主人公が絶対に失いたくないもの(八雲一家の絆など)が失われそうな危機になる
展開③
①と②の経験を経て成長した橙が、一念発起
今度こそ、絶対に事件を解決出来る!と思われる行動をするが…
いざ行動、となった時に、橙の可愛い勘違いによって、全てが水の泡、事態が絶望的になる
展開④
追い詰められた橙が、①②③までの経験を活かしつつも、これまでの流れからは予想できない可愛い行動で解決しようとする
それがウルトラC的な大成功を収め、一件落着ハッピーエンド
みたいな
作者が伝えたい事を発端として事件が発生
↓
作者が伝えたい事を原因として事件が深刻化
↓
作者が伝えたい事によって事件が解決
っていうとってもシンプルだけど、伝えたい事がシンプルに伝わりやすいマクロな構成
まずはこういうシンプルな骨組みから、具体的なストーリーを構想してみると、死んだ者さんの場合はレベルアップのための良い経験値稼ぎになると思われる
例えば、『橙は可愛い動機により、藍に恩返しをしよう背伸びした行動』これはどんなエピソードを充てるのが良いだろうか、とかを
一つ一つ妄想して、ベストなシナリオを模索していってみてくださいな
ほんとうはこういう訓練は、好きな作品なんかの骨組み展開をパクって、自分が伝えたいものごとを伝えるように表面上のエピソードだけを改変して書いてみたりするといい
そういう事してると、そのうちパクってたはずの骨組み展開自体を改変したくなるはずなので、そうなれば自分でストーリーを作る力が身についてきている証拠
これですぐにいっぱいの評価を貰えるようになるかと言えば別で、ベストだと思ってたストーリーが実は超バッドなんてザラ
長いトライ&エラーの繰り返しになるだろうけど、そこはがんばるしかない
87
:
84
:2013/06/18(火) 20:50:34 ID:CLd5wz6c0
改善案について。
とりあえず、読者視点で楽しめる要素を明確に意識することから始めましょう。
貴方はどちらかというと丁寧に理詰めで物事を考える方であるように見受けられますが、
そのようなタイプの書き手がただ頭の中の想像をだらだらと書き連ねて、
それで面白い作品ができるというのはまず起こらないことです。
箇条書きでも何でも構いませんので、自分の書こうとしている、
あるいは既に書いた物語の流れや見所をざっと書き出してみてください。
さて、果たしてそれらは 「点伸びねえ」 と悩むほどの中身があるものか?
書き始めてから投稿するまでのプロセスの間、
折に触れて自己評価を心がけるだけでも、いろいろ新しい発見があるのではないかと思います。
それと一応、文章についても十分な推敲や見直しをお忘れなく。
優先順位として低いとはいえ、「不注意な書き手」 であり続けることに利はありません。
88
:
名前が無い程度の能力
:2013/06/19(水) 04:16:36 ID:0VSi315w0
>>83
細かいテクニック以前に、題材が良くない気がします。
橙やその周辺の八雲一家は、相当古いキャラですから、新鮮さなんてもはやゼロです。
相当腕のいい書き手ではないと、「またこのパターンか」で回れ右を食らうんじゃないでしょうか。
で、単に点が欲しいだけなら、少しでも新しいキャラを使うか、香霖でも出して鈍感ハーレムやらせるかが一番てっとり早いと思います。
あと日常的な話、というタグも良くないですね、このテーマの時点でキツイものがあります。
上でも指摘されてますが、日常系自体に面白さってないですよ。
絵が可愛いとか、日常を舞台にした秀逸なコメディ、等の部分が受けてるんであって、「日常」自体に惹かれてる人はほぼいないんですよ。
日常というテーマ自体に集客力があるなら、登場人物が全て犬や老人の日常系でも商業的にバンバンヒットしている筈でしょう。
でも現実にそんな作品はまずなく、売れてるのはどれもこれも美少女キャラが出る作品ばかりなので、やはり女の子の方に客は惹かれてるんです。
となると、今回の作品でもどこに注力すべきか、分かりますよね。
こんな風に、創想話内でも外でもいいんですけど、ヒット作の共通点を探す作業を続けていると、そのうち点の取り方って分かってくると思います。
89
:
名前が無い程度の能力
:2013/06/19(水) 04:28:29 ID:0VSi315w0
>>83
後は色々と細かい指摘になりますが、一人称小説の面白さって、他人の内面を覗き込むような感覚、もあると思うんです。
日記を盗み見ているような、人の心に直接触れている感じです。
今回の作品ですと、正直、化け猫の女の子の心理に見えないですね。
ひたすら淡々と、無感情に理屈っぽく語り続けるので、成人男性の内面に見えます。
普通の大学生のあんちゃんのブログを読んでる気分なんですよ。それじゃあ東方ファン、橙ファンの読者は喜ばないと思います。
他に目に付いたのは、キャラの心情よりも、身体的な動き、周囲の光景に関する描写の方が多いですね。殆ど三人称で書かれている文章と変わらないです。
作者さんの作品内に向けるカメラが、主人公の内側・精神よりも、外見や景観に向かってしまうのであれば、一人称である必要性があまり無いですよ。
90
:
死んだもの
:2013/06/19(水) 09:28:20 ID:cX8mZcRI0
いや、もうなんか凄いレスついてびつくり。さぞかし名のある作家さんたちが常駐されてるのでしょうね。
91
:
名前が無い程度の能力
:2013/06/19(水) 23:50:59 ID:/seKUqk.0
まあ平均点なら7000〜8000点はあるよ
点の取り方ならまかせとけ
92
:
名前が無い程度の能力
:2013/07/07(日) 00:19:59 ID:GTp/Sug.0
pixivに投稿した作品があるのですが、どなたか批評いただけますか?
規約に微妙に引っかかるので創想話に投稿することはできませんが、どうかよろしくお願いします。
ttp://www.pixiv.net/novel/show.php?id=2540203
93
:
名前が無い程度の能力
:2013/07/07(日) 14:09:21 ID:VhWl98Fk0
こういうのって本人確認はどうやってるのか
94
:
名前が無い程度の能力
:2013/07/07(日) 14:15:43 ID:jT/EG5hE0
前テンプレにあったような気がしたトリップ云々や、
作品名に何か本人と分かるもの入れるなんてのが無くなってるのかな?
少し前から、使わないで質問するようになってるみたいですけども。
95
:
名前が無い程度の能力
:2013/07/07(日) 21:12:40 ID:qpptEJbM0
テンプレには創想話内のSS限定と書かれてないし
こういうのも有り、でいいのか?
96
:
名前が無い程度の能力
:2013/07/07(日) 21:33:36 ID:G2v4PkI.0
過去にpixivの投稿作が持ち込まれて、創想話作品と同じように講評されています。
ですから問題ないでしょう。
97
:
名前が無い程度の能力
:2013/07/07(日) 21:43:40 ID:Z1cmCh8E0
晒し中のタグをつけたりキャプションに入れたりするのが本人証明になる
98
:
92
:2013/07/07(日) 21:59:18 ID:GTp/Sug.0
本人証明必要ですか?うーん、タグは誰でも編集できますし、
これ改訂した作品なので元本と違う部分でも言えばいいですかね?
元本と違う部分。
・最初の段落にあった誤字修正 旗→傍
・途切れていた部分に加筆。 〜〜こと で切れていたのでそこを加筆。
・あとは元々横書きなのを縦書に合わせる際に多少のバランスを取ったりしてます。
こんなんで証明になりますかね?
99
:
名前が無い程度の能力
:2013/07/07(日) 22:13:39 ID:HnZ0Ffr60
pixiv作品であることは何の問題もないでしょうし、
赤の他人が成りすましで批評をさせたところで作者には得にも損にもならないので、
本人証明はそこまで重要ではないと思います。
というか創想話からの依頼だって本人証明はまったく考慮していないわけですし。
それより、ご依頼では批評すべきポイントが指定されていないので、
そのままだと批評ではなく各評者の好みに基づいた感想文が返ってきます。
それで良ければそれで構いませんが、そうでなければ見るべき点の指定をどうぞ。
100
:
名前が無い程度の能力
:2013/07/07(日) 22:13:59 ID:m2KwY28c0
pixivのタグは、投稿者本人が弄ると、星マーク的なのがついたはず。
101
:
92
:2013/07/07(日) 23:18:53 ID:GTp/Sug.0
指摘をしてほしい点、は…
・情景描写は過不足ないか
・展開として面白さはあるか
あとここの方々の感想も出来ればほしいですね。
・理解しやすい展開になっているか
・読みやすいか
このあたりですかね。
102
:
名前が無い程度の能力
:2013/07/08(月) 00:51:41 ID:RKU/skM.0
>>101
:感想
良くも悪くも、作者さん個人が抱いてる紅魔館の過去を、源流掛け流しした量産型過去モノといった第一印象
エンターテイメントとしての側面から見ると、見所らしい見所がなくて、面白みがない感じ
この側面おいて、例えばネタという点から見ても、この作品の場合、それ自体が目新しさや面白さを醸し出す系ではないので
ネタで勝負するのではなく、ドラマなどの面白さの付加価値で勝負するタイプの作品に分類されるわけだけど
そのドラマなども、これといって作り込まれておらず、山らしい山も谷らしい谷もない
ただ、ほとんど淡々と紅魔館が幻想入りした経緯が書かれているだけに留まっている
一方
文章で何かを表現するという意味においての文学としての側面からみると、印象に残るような表現されているものがない
主題となっている紅魔館メンバーの絆や、レミリアと美鈴の関係性についても、これといって印象深く表現されているようなシナリオになってない
なので、「俺の妄想した紅魔館の過去をみてくれ!」というだけなら完成されているのだろうけど
他人から何かしらの共感や感心を呼ぶような作品にはなっていない、という感想です
:情景描写
美鈴やレミリアの心の機微に関わってくる部分を丁寧に描いてみたら、案外、作品の印象が変わるかも、と言う気はします
それでもお話自体が弱いから、付け焼き刃な感じにはなってしまっただろうけど
もうちょっと、幻想入りに際してのそれぞれの思いや、絆なんかを感じられる感じだったら、良かったんじゃないかなと
:展開として面白さ
これは感想でも触れたけど、残念ながら自分には、面白いと思える部分は一つもなかった
この点を改善したいと願うならば、この作品の場合、まずは、使い古された量産型のネタから、どこに見所を作るのか、っていう部分から考え直さなきゃいけない
例えば、見所に出来そうなのは『紅魔館が幻想入りするにあたり、住人同士の絆が試される』という点が、それの第一候補なんじゃないかなと
この点でどんだけ濃いドラマが作れるか、
エンターテイメントとしての側面の面白さも、文学としての側面の面白さも
面白さを求めるなら、まずはそこに死力を尽くして頭を使ってみるといいんじゃないでしょーか
試しにこんな感じで思考してみてくださいな↓
幻想入り、という行為にどういう意義を持たせたら、絆を表現するのに相応しいか
幻想入り、を推進する者がどんな動機で推進し、拒否するものがどんな動機で拒否すると、絆を表現できるのか
幻想入りするにあたり、どんな事件が起こったら、あるいは、拒否する者が起こしたら、より絆が試されることになるのか
その事件をどんな方法で解決したら、より強く絆が表現できるのか
その解決方法は、テーマを収束させるのに相応しいのか
次ぎにエンターテイメントとしての側面からも思考して↓
幻想入り、という行為に対して、キャラクターたちがそれぞれどんなリアクションをしたら面白い・興味を惹かれるのか
幻想入りするにあたり、どんな事件が起こったら、面白いのか・興味を惹かれるのか
その事件がどんな展開をみせたら、面白いのか・興味を惹かれるのか
事件に対するキャラクターたちのスタンスが、どんな動機や価値観だったら、面白いか・興味を惹かれるか
というエンターテイメント的側面と、自分が表現したい文学的側面(文学などというと大げさに聞こえるけど、文章で何かを表現するなら、定義上はなんでも文学)
これらの両立を目指すことによって、自分が表現したいこと・伝えたいことが、読者に伝わりやすくなります
:理解しやすい展開になっているか
お話の流れ自体は、とっても単純だからわかりやすいけど
時系列が前後したりするわりに、同じ紅魔館内の場面が続くから、いつ時系列が前後したのかわかりにくいのが目立った
:読みやすいか
句読点が少なめというのが気になったが、致命的に読みにくいわけでもない
ただし、同じ意味の文章が無意味に何度もでてきたりする癖があるので注意
例えば、吸血鬼の血を吸う意味について、台詞と地の文章で二回説明してたり
咲夜の仕事中毒っぷりが繰り返し説明されたり
103
:
名前が無い程度の能力
:2013/07/08(月) 22:28:12 ID:TfUpJUqQ0
>>92
読みました。
まずは誤字脱字から。
普通読み1回で見つかった範囲です。
・冒頭、美鈴さんが持ち上げから落とされた後 「打ち付けた腰を抑えながら」
⇒「押さえながら」
-----
次、ご依頼の点について見ていきます。
・情景描写は過不足ないか
そもそも主体になっているのがキャラクター同士の掛け合いであり、
舞台背景の描写が望まれるような場面が元から存在していないため、
したがって過不足もありません。
・展開として面白さはあるか
取りたてて劇的でもない美鈴さんとレミリアさんの出会い、
取りたてて劇的でもない美鈴さんの献身の動機、
取りたてて劇的でもない紫さんとの交渉、
取りたてて劇的でもない一日限定メイド長復帰の理由、
取りたてて劇的でもない咲夜さんとの掛け合い。
面白いかどうか問われるのが不思議に思える程度には、山も谷も感じませんでした。
・理解しやすい展開になっているか
特に頭を捻る要素がありませんので、そういう意味では理解が容易でした。
・読みやすいか
文章そのものには、特に読みにくさを感じるところはありませんでした。
文章表現という観点から見ると、一人称と三人称との分離が明快でない印象です。
一人称ではやたら説明臭く自賛気味な表現が無遠慮に使われ、
三人称では描写を通してではなくダイレクトに内面を断言してしまっている部分が多く、
全体として洗練されていない、作者のセールストーク的な空気を強く感じました。
-----
総括すると、
・読者の関心を引く要素がなく、特に感想の浮かぶ内容ではない。
という印象でした。
104
:
103
:2013/07/08(月) 22:29:55 ID:TfUpJUqQ0
改善案。
特に見所がない、というのが主な不足点ですので、
その辺りを補強するにはどうすればいいのか、という観点で進めます。
単純に考えれば、何がしか山か谷になるような事件を起こしましょう、
となるわけですが、今回の作のようなケースでは、
それ以前の話として 「想像の詰めが甘い」 という指摘ができます。
簡単に言うと、わざわざ大事件をでっち上げて外から投げ込むまでもなく、
幻想入りなんて一大事なんだからもっといろいろ起こるでしょ、という話です。
-----
この作品では、現状のままでは明確な滅びが迫っている焦燥、
大規模な転移 (幻想入り) に際しての容易ではないはずの各種条件、
一筋縄ではいかないはずの幻想郷管理人との交渉など、
困難が山積みであることが簡単に想像できる舞台背景が設定されています。
しかし実際の作を見てみると、それらの要素に全く緊張感がありません。
それなりに追い詰められている状況らしいという言及こそされていますが、
それに対する解決策の提案とその実行があまりにもすんなりと消化され、
予定調和と言って差し支えないまでに単純化、平坦化されている。
救世主的な位置付けになっている美鈴さんに関しても、
幻想郷との繋がりを含めて 「何でそこまでお膳立てが完璧なのか」 について
説得力のある材料がまったく提供されておらず、
ただのageられ万能優遇キャラにしかなっていません。
それらの要素について、少しでも現実的な観点からシミュレートができていれば、
わざわざ 「事件のための事件」 をでっち上げずとも、
描写すべき困難が自然と、かつ山のように沸いて出てきたはずです。
-----
過去のパートが平坦にすぎることによって、
入れ替わりで出てくる現在パートの価値も同様に無味無臭になっていますから、
ともかく想像の詰めが甘かったことが諸々の不足点の一番の要因であると言えます。
シリアスな内容の作であるのならば、
その分だけ想像もシリアスに、隙なく油断なく世界を形作り、
そこで困難にぶつかって葛藤するキャラクタの姿をがっちりと描き出す。
これだけでも、作品としての重厚感や緊張感は段違いのものになるでしょう。
細かいところを見れば他にもいろいろと経験値不足な点はありますが、
ひとまずは想像の質を高めるところから取り掛かるのが良いのではないかと思います。
105
:
皮
:2013/07/15(月) 16:36:22 ID:snRgaAYY0
先日、
>>15
で批評していただいた皮です。
頂戴した言葉は大変参考になっています。ありがとうございました。
再び作品の批評をお願いいたします。
ttp://coolier.sytes.net/sosowa/ssw_l/186/1373301724
批評していただきたい点は、
・文章の読みやすさ
前回、特に指摘をいただいた部分です。
一文がわかりやすく、想像できるものになっているかどうかの指摘をお願いします。
また、状況や心理描写の説明不足、または過剰についても、合わせて意見をいただければ嬉しいです。
・作品全体のバランスについて
場面や会話に割り当てた文章量のバランスが妥当なのかについて、指摘をお願いします。
私としては読んだ時に少し早く場面が進んでいるため、全体的にボリュームを増やすべきかと考えています。
また、読み進める際に「文章の読解」と「ストーリーの把握」がスムーズに行われるバランスが取れているのかも指摘していただければと思います。
以上です。
よろしくお願いいたします。
106
:
名前が無い程度の能力
:2013/07/17(水) 00:50:05 ID:BjJDj47U0
>>105
読みました。
まずは誤字脱字コーナーから。
・地底湖で何かと遭遇後 「メリーが蓮子腕を抱き込むようにして〜」
⇒脱字
あと、こちらは誤字脱字ではありませんが、
メリーさん超発光の直後のシーンにて:
>〜立ち止まれないのはお互いが理解できている。聡明なのだから。
>〜メリーが静かな瞳で追った。
>蓮子に思い出されたのは、相棒が聡明だということ。〜
大事なことなので2回言ったのかもしれませんが、
韻だとか強調の表現だとは読めませんでしたので、編集ミスと判断します。
流れ的に不要なのは前者の方かな。
その他、ルビ代わりに括弧で読みがなを記している箇所がいくつかありますが、
振る振らないの基準が今ひとつ明瞭でないように思えます。
神の名前のように、知らないとどうしようもない単語については振るのが妥当として、
捺す(おす)とか見える(まみえる)とか、単に普段目にしない表現について、
それに振るなら他にも振るべき語がいくつもあるだろう、という感じで。
どうしても読みを振るなら、閲覧環境によっては正常に表示されないことを覚悟の上で
ルビ機能を用いて 「一般的に馴染みの薄い表現」 に片っ端からルビを振るか、
そうでないならそもそも読みがなが要るような言葉は極力避けた方が良いでしょう。
「難しい言葉=雰囲気のある文章」 ではありませんので注意してください。
-----
ご依頼の点について一つ一つ見ていきます。
・文章の読みやすさ
前回の作のような過剰な装飾は鳴りを潜め、おおむね問題なく読める印象です。
状況や心理描写の過不足については、
作品そのものが内面的というか不思議世界の連続で構成されているので、
増やすにしろ減らすにしろ、強い確信を持って意見を言うのが難しい舞台設定です。
という前置きの上で個人的な感覚を述べるのであれば、
心情については特に目立った過不足なし、
情景については過不足以前にそもそも重視されていないという印象です。
特に後半が顕著ですが、ころころと変わっている風景の説明が1行程度入るのみで、
これといって登場人物にも読者の意識にも影響を与えていないので。
(だから無くてもよかった、という意味ではありません。念のため)
・作品全体のバランスについて
作品の主題は秘封の二人のイチャコラな内面なわけですが、
特に作品の後半において、「これ別に部屋でやっても同じじゃね?」 となる
一歩手前な程度に神の干渉だの不思議空間だのがどうでもいい要素になっているので、
そういう意味では内と外とのバランスはあまり良くありません。
あんまりアクションゲームよろしく世界に蠢かれてもそれはそれで安くなりますが、
ぐらぐらと揺れ動く二人の内面を反映させるがごとく不思議空間も揺らがせ、
もみくちゃな世界を一歩一歩掻き分けつつファイナル抱っこドーン、でも良かったかもしれませんね。
ストーリーの把握については、こう言ってしまうと見も蓋もありませんが、秘封題材の作品自体が
まあだいたい同じパターン (百合メイン+不思議空間少々) で構成されていますので、
今回の作も量産型という意味合いで分かりやすかったと言えます。
107
:
106
:2013/07/17(水) 00:51:40 ID:BjJDj47U0
総括です。
良い点:
・蓮子がメリーへ告白するまでの心情が、きちんと段階を踏みつつ描かれている。
不足点:
・二人に訪れる不思議現象がただの背景であり、これといって意味を持っていない。
・特に秘封好きでない読者にとっては、ただの量産型百合作品。
という印象でした。
-----
改善案。
今回は特段大きなツッコミどころがあるわけではないので、
改善点についても特にどこがどうということはありません。
貴方の持ち味である詩的な雰囲気を維持しつつ分かりやすく書くというのは
どこまでの正解の見えない茨の道ですので、これからもいろんな物事に触れつつ、
御自分の内面世界と読者へ提示する文章世界との橋渡しの加減を探っていってください。
108
:
皮
:2013/07/17(水) 22:47:18 ID:FlhzLz/k0
>>106
批評していただきありがとうございます。
>韻だとか強調の表現だとは読めませんでしたので、編集ミスと判断します。
頂戴した通り推敲不足でした。冷や汗ものです。
また、ルビの基準も「自分が考えてある程度難しいかどうか」という主観でのみ振っていました。
創想話で戴いたコメントに突っ込まれた箇所でもあり、意識していなかったのが正直なところです。
今後どう変えていくか、嬉しい課題となりました。
挙げていただいた良い点と不足点の中で、特に『量産型百合作品「百合メイン+不思議空間少々」』という部分をずっと考えさせられています。
自分自身が見たくて書いた作品なのは間違いありませんが、
読者に受け取ってもらいやすいだろうという理由で甘んじたところもあったからです。
また、この足し算をどう変えればいいのだろうか、という問題も楽しくて仕方がありません。
加えて、持ち味として雰囲気にも言及して頂きました。より磨ければと思います。
読んでいただき、ありがとうございました。がんばります。
109
:
106
:2013/07/18(木) 00:49:58 ID:gOVcO4jM0
>>108
>特に『量産型百合作品「百合メイン+不思議空間少々」』という部分をずっと考えさせられています。
これは秘封作品の多くが抱えている問題ですが、要するに
「作品世界がとても狭く閉じられていて、目新しさを感じる余地がほとんどない」 ということです。
いくらか細かい部分のアプローチを変えてみたところで、そもそもの話の土台がとても狭い。
大まかに挙げてみますと、
・蓮メリは常に百合状態あるいは百合寸前もしくは百合に理解のある体質である
⇒描かれる状態が告白〜イチャコラの狭いレンジに集中しており、
かつその展開のパターンもおおよそ網羅されつくしている。
・二人は互いのほかに親しい人間はおらず、他者が介入する余地も需要もない
⇒作品のほとんどが二人のやり取りだけで構成されがちで、
上のワンパターン体質と合わせてマンネリ化が加速する。
・短編ベース、かつ秘封の活動の性質上、オカルト面の題材も浅いものになりがち
⇒一話完結型の物語のように、毎回取ってつけたりでっち上げたネタに頼らざるを得ず、
そのためオカルトネタや不思議世界が作品の見所になりにくい。ただの背景。
だからといって、濃すぎるネタを扱うと今度は読者の知識が追いつかない。
という感じで、この狭い土台の上でいくら頑張っても、
「そもそもこの二人が好きで、イチャコラシーンが見たい読者」 以外には面白みが薄いものにならざるを得ません。
実際のところ、これは別に秘封作品に限らずどんな創作にも少なからず起こっていることなんですが、
秘封は特にそのような袋小路に陥りやすい題材である、ということです。
-----
創想話でも、いわゆる高得点を得ている秘封作品というのは、
例えば味のある第三者を登場させたり、幻想郷のキャラやストーリーと上手く絡めたり、
あるいは起こっている事件を捻りに捻って飽きさせないといったような、
狭く内向きに閉じこもらないための何らかの材料を持っているものがほとんどだったと思います。
貴方は前回の依頼でも今回の依頼でも 「もっと点が欲しい」 などということは
一言も言っておられませんので、完全に余計なお世話ではあるのですが、
単に百合っている以上の作品を書いてみようと考えるのであれば、見落とせないポイントになるでしょう。
110
:
名前が無い程度の能力
:2013/07/18(木) 17:56:58 ID:P8kRNwFY0
>>105
>文章の読みやすさ
対若の蹉跌から比べれば、読みやすくなっていつつも、
あの作品にあったような独特の雰囲気や、表現のクサさ(褒め言葉)を保てているから、格段の進歩だとは思うけど、まだ可読性は十分ではない感じ
致命的に悪いというわけではなく、作品の雰囲気や良いクサさが、伝わりにくくなって結果的に文体の個性が殺されてるという感じです
ちなみに自分的には皮さんの文章を割と好きになりつつあるので、これから書くことはわりとポジティブな見方をする側の意見であるという前置きをしておきます
今回の作品で表れてきた悪い部分と対策を
①クサくキメるならルビは使え
せっかく恰好つけた文章なんだから、振り仮名はルビでやろうぜっていう
「HTMLタグ」で検索すると幸せになれる
たとえばこういうサイトを参考にしてください ttp://www.htmq.com/html/
②冒頭の作品全体の雰囲気がまだ十分に読者に伝わっていない段階では、語感で雰囲気が伝わるようにしろ
たとえば
>指先同士の接触が切なさの槍となって、心の臓を貫くようになった午後は思い出せない
この文章って、「切なさの槍」っていう恰好つけた俺用語表現と、
恋に落ちたということをひねった言い方にした「心の臓を貫く」っていう
二つのひねった表現がそれぞれ関わる形になってるから、どうしてもわかりやすい文章ではないんだけど
蓮子の心情を伝わりやすくしておくと、わりとストレートにストンと読者に心に落ちやすい文章になるはず
例えば
指先同士の接触が切なさの槍となって っていう、接触っていう無機的な言葉を
指先同士の触れ合いですら切なさの槍となって みたいに、触れあい、っていう情感のある言葉に置き換えたりすると、蓮子の心情がダイレクトに伝わりやすくなったりもする
あとは、切なさの槍、だけでも十分にクサいから、「心の像」とかは言わずに、切なさの槍っていう部分のクサさを引き立てるため、あえて心の臓とかクサさを付けずストレートに
「指先同士の触れ合いですら、切なさの槍となって心を貫くようになった日はもう思い出せない」でいいんじゃないかなと
クサさを引き立てるためには、クサイ部分は一カ所だけにしておくといい
このクサさを盛りすぎて、わかりにくくなったり、クサさが伝わりにくくなってる部分が多い印象なんで、
いかにクサさを光らせるのかを試行錯誤してみると面白いと思います
③舞台の描写は、イメージ重視+メインの大道具になるものに的を絞れ
以前もお話したけど、人間の脳はVRAM(映像用メモリ)の容量が物凄く少ない
なので、例えば
>色は黒紅玉、全体は寄棟。採光のために設けられた窓付きの、小さな切妻形の屋根が付け加えられており、ちょうど肘掛けかテーブルのように使えそうだった。
これだけ書いても、>色は黒紅玉、全体は寄棟。 >小さな切妻形の屋根が付け加えられており
こういう細かい部分は覚えられなくて、ノイズになりがちで、下手するとせっかく思い描いた屋根のイメージを阻害する場合も多い
舞台全体を描写するときは、たとえば>「日本で二十世紀に流行った型だった」みたいな、
あくまで一言でイメージが伝わる言葉
それに+するなら、そのイメージを阻害せずに補強できるもう一言程度、にとどめてもおk
そして
その舞台のなかでメインの大道具になるものを、ひとつだけ的を絞って書くことによって、その舞台において注目すべき点を明確にする
この文章でいえば、>ちょうど肘掛けかテーブルのように使えそうだった
これです
なのでここでの屋根の上の描写は、このあとの酒盛りに絡んでくる部分である、テーブルに使えそうな出窓がありますよ、ということだけに絞って描写するのが○
描写を何か一つにシンプルに的を絞ると舞台のイメージがかえってしやすくなる
もし、雰囲気を作るためなどで、もうちょっと舞台描写を盛りたいときなんかは、次の手順でやると、人間の脳のGPU(映像処理用CPU)に負荷が少なくなる
Ⅰ舞台全体のイメージをできるだけシンプルでわかりやすい言葉で固め+補強
↓
Ⅱ追加の盛り分で雰囲気を強化
↓
Ⅲこのシーンで使う大道具に注目させる
例えれば、最初にケーキのスポンジをしっかり作って、その上に生クリームとかをデコレーションして、最後にイチゴをのっけるみたいな感じ
大事なのは、①と②をごっちゃにしないでわけて処理すること
もちろん、②のなかに③を混ぜてもだめ
あくまで大道具は舞台描写に埋もれさせずに、明確化させること
111
:
名前が無い程度の能力
:2013/07/18(木) 18:00:44 ID:P8kRNwFY0
>>105
④無駄なところをわかりにくくするな
たとえば
>蓮子は目を逸らした。光の中にいるためか影が全く生じていない少女、透き通る光のみを纏うメリーを、彼女が見つめるなどできようか
なんで蓮子がメリーを見つめることができないのか、その理由がパッとわからない
恥ずかしがってるのか、それともまぶしいだけなのか
こういうのって、あいまいにしておく事に何か意味があれば良いんだけど、特に意味ないよねここ?
こういう無駄な部分で読者の脳を使わせてしまうと、ただ可読性を下げてるだけの意味しか無いので損
⑤秘封みたいな、一人称や口調が似てるキャラ二人の掛け合いメインな場合は、誰が喋ってるかわかりやすくすべし
東方って原作に口調を似せれば似せるほど、誰が喋ってるのかわかんなくなり没個性化するという宿命を背負ったジャンル
これの対策としては、
Ⅰ地の文で誰が喋ってるかを補足
デメリットは文量が嵩み、テンポが重くなること
だが逆に言えば、テンポを重くしたり、リズムを変調したいときはわざと使うのもアリ
Ⅱ舞台演劇脚本みたいに、誰が誰に喋ってるかをわかりやすくするために相手の名前を呼ぶ
Ⅰよりテンポは良くなるが、小説の台詞でこれが連発だとうざく見えるので、多用は出来ない
Ⅲミクロな構成を工夫
話しの流れによって、誰が喋ってるかを自然に把握できるようにする
もっとも理想的なのはこのやり方だが、これに拘るあまり、文量が無駄にかさんでしまったりすると本末転倒
あくまで文量コストパフォーマンスに気を配りつつやること
Ⅳキャラの一人称や口調を差別化する(変えてしまう)
一次創作、特に小説なら当たり前の可読性の向上手段であり、ユーザーフレンドリーの証し、キャラの差別化手段でもあるんだけど
二次創作の宿命として、キャラの一人称や口調を変更するのは、
それなりのお膳立てや筆力が必要になる上に、どうしても受け入れられない読者も一定数いる
なので基本はⅠ〜Ⅲを適材適所で使い分けていく
Ⅲをできるだけメインでやって、ⅠとⅡは出来るだけつかわない
ただし、Ⅲを重視しすぎて、文量を無駄に増やしたりするくらいなら、
迷わずⅠかⅡを使って、誰が喋ってるかを最小限の文量で把握しやすくしてから、Ⅲの流れにもどす
>作品全体のバランス
ストーリーの把握については、コンパクトでシンプルだから、誰でも理解できると思われる
で、ポイントは微妙な心理の起伏なんかがメインの見所になる作品なんで
例えば上記④みたいな部分のキャラの心理の動きなんかに、関わる部分はもっと明確に理解できるように書いちゃっていいとおもう
身もふたもなくストレートに表現しろというわけではなく、曖昧にしておくことで面白さを生まないようなところは
読者が見所である二人の心の動きを邪魔されず追えるよう、へんなとこで集中を妨げないようにしとくべし
>場面のボリューム
ボリュームってあればいいってもんじゃなくて
要求された完成度を満たせているならば、文量は少なければ少ないほどいい
問題は、要求される完成度ってどこなんだろうってことなんだけど
この作品の場合、不思議空間で酒飲みながら嘘ついてる吐いてないで痴話げんかして仲直りチュッチュ、っていうのだけを書く事に完成度が求められてるから
これ無駄にボリュームまして引き延ばしても、わりとしょーもない
もし、これでボリュームが足りないと思うなら、それは文量じゃなくて、中身にものたらなさを感じてるだけと思われる
なのでもしここを改善したいなら、文量をただ増やすんじゃ無くて、痴話げんかの内容を捻って見所化してみるとか
そういう方向性で考えたほうがいいはず
112
:
皮
:2013/07/19(金) 14:24:12 ID:hJjpSd/k0
>>109
返信、ありがとうございます。
戴いた言葉を元に考えてみると、『そもそも秘封倶楽部が好きな読者』以外を想定しきれていなかったのだと痛感しています。
先日の「題材に甘んじた」と考えさせられた部分に加えて、また一つの見方を示していただきました。
百合っているだけ以上の作品、書けるようになればとても面白そうです。
>>110
批評していただきありがとうございます。
文体への具体的な示唆、勉強させてもらっています。
まだまだ無意識に、問題意識を持ちきれずに文章を組んでいました。
一々に具体例まで挙げて戴き、特に文章全体の位置で言葉の選択する考え方は発見で、
そこまでの長いスパンで使用したのは繰り返し表現の使用程度でした。ぜひ研究して物にしたいです。
前回も戴いた、脳のVRAMを休ませたり節約する方法も、まだまだ創意工夫できそうで楽しみです。
④はそもそも自覚が足りておらず、表現を曖昧にすべき箇所と、説明不足の区別が付いていないと反省しています。
読者に甘えている明確な短所なので、言葉にしていただき助かりました。
場面のボリュームに関してはご指摘の通りです。
物足りなさを感じていたのは、分量ではなく展開の方でした。
言われるまで気付けなかった自分に頭を抱えています。気付けて良かった。
戴いた言葉は活かします。
読んでいただきありがとうございました。
113
:
営内者
:2013/07/20(土) 16:43:28 ID:1U52L73E0
はじめまして、営内者と申します。
行き詰まりを感じ、批評をお願いしたく参りました。
ttp://coolier.sytes.net/sosowa/ssw_l/183/1367771770
ttp://coolier.sytes.net/sosowa/ssw_l/186/1374165435
【上の作品】
書くきっかけは、『死体の側に腰掛けて歌うミスティア』という一枚絵が脳を掠めたところから来ています。
そこから、コンセプトを薄気味悪い綺麗さの表現と定め、書き進めたのですが、
果たして、最後のシーンまで読者をイライラさせる事なく誘導できたか。
文章にある程度の固さを求めて小難しい単語を使ったが、ちゃんと機能しているのか。
オリキャラの女の身の上話よりも、もっとミスティアとの交流の描写を増やすべきだったか。
この三点が自分ではどうにも判断できず、皆さまのご意見を頂きたく思います。
【下の作品】
天真爛漫なイジられキャラ(だと私が思っている)小傘の可愛らしさをの表現がコンセプトとなっています。
そのため文法を一人称にし、内面描写を増やしてその点をアピールしようと思ったのですが、
冒頭でのインパクトを出すために前世ネタを用いたが、それが単なる出オチとなってブラバの引き金となっていないか。
一人称とはいえ、情景描写が御座なりになり過ぎていないか。
ストーリーとして、最後まで読ませる程の牽引力はあったのか。
そもそも、これって可愛いのか?
以上の四点が気になり、なんだかソワソワする日々です。忌憚ないご意見を頂ければと思います。
他、ここは違うだろ、ここが問題だろという点がありましたら、ご指摘を頂けたら幸いです。
114
:
名前が無い程度の能力
:2013/07/22(月) 03:43:03 ID:4cqCTEBI0
>>113
>とりめうた
やりたいことはすごく良くわかる気がしました
で、その上で自分が感じたこの作品の見所は、薄気味悪い綺麗さってよりも、
ミスティーが女に関わろうとしたけど、上手いこと出来ずに、結局自殺を見送ることしか出来なかったことへの、やるせなさ、っていう部分です
で
このやるせなさの強度が強ければ強いほど、ミスティーがラストで歌うことの意味が大きくなるので
それに比例して、薄気味悪い綺麗さ、ってのも際立つメカニズムしたのだと思うんだけど
メカニズム自体に抜けてるパーツなんかはなくて、機能はしてるけど、ちょっと発揮されてるパワーが弱い
やるせなさがどこから生み出されるかといえば、ミスティー≒読者 が女に対して感情移入した上で自殺すること
なので、女に対していかに感情移入させるかが、この作品の最重要課題だったということになるんじゃないでしょーか
感情移入という点での問題
まず、最初の展開
ミスティーが女に対して感情移入する理由が、一目惚れ、これだとちょっと読み手の心はついていかない
一目惚れって誰かを好きになる理由としては、リアルではあるし、小説でキャラを動かす動機にもなる
だけど、読者の心までも動かすものではない
どうしてか?
理由は簡単で、読者は女の事なんか見えないし、一目惚れしようがないし、感情移入すらしてないから
一目惚れだけを物語を展開させるギミックにしちゃうと、読者の心と主人公が乖離しちゃう
なので、最初の展開である、ミスティーが女の来訪を待ちわびる展開、へ突入するにあたり必要だった要素は
ミスティーが一目惚れをすることではなく、「次ぎに女が現れたら、面白くなりそうなイベント」みたいなもの
一目惚れを絡めるなら、ミスティーが一目惚れすることにより、面白く展開し、なおかつ女へ感情移入させられるようなギミックを用意すること、だった
それどんなギミックよっていうと
例えばありがちなテンプレ例だと
屋台に来た女は、実はミスティーが十数年前にある理由で殺した人間の子供
ミスティーは一目惚れしたあとで、その事実に気付くが、親を殺した後ろめたさのせいで、積極的にアプローチはできない
そして、女へどんな人生を歩んで来たのか訊いてみたら、親が死んだせいで散々な悲惨な目にあってきたことが判明
ミスティーは女に精神的に近づきたいが、罪悪感がそれを邪魔する
せめて屋台で毎日、彼女に親切にすることで罪滅ぼしをしようとしていたが――
みたいな
文章は、厨二くさいといえばそうだけど
やりたい方向性に雰囲気はマッチしてると思う
115
:
名前が無い程度の能力
:2013/07/22(月) 03:44:37 ID:4cqCTEBI0
>>113
>また来世
ネタ自体は悪くないんだけど、料理がほとんどされてないのが残念
なんていうか、ラーメンと称して、生めんに醤油ぶっかけたものを見せられたような感想
というのも、
メインの見所であるシャルロット(仮)との付き合いに挑む小傘のスタンスが非常に弱い(偶然であっただけ)だから
そもそも、小傘がなんのためにシャルロット(仮)と絡むことに期待感がもてない=動き出した物語に期待が持てない
冒頭でシャルロット(仮)に絡まれた時点での、読み手側の感想は、「なんか変な奴に絡まれたな」っていう程度の認識しか生まれなくて、面白さが発生してない
冒頭でメインの出し物が、こういう魅せ方させられてたら、まあそりゃ読む人も少なくなってしまうだろうなあという
どうしてこういう惨事が起こるかというと
『厨二病のキャラと小傘を絡ませる』っていうネタを、そのまま披露すれば読者が面白がってくれると勘違いしてちゃってるから
よっぽどオリキャラが魅力的なら、そういう力業も通用するんだけど、
そこまで碗力がある作者さんだったとしても、『どういう境遇に置かれた小傘が厨二病のキャラと絡んだら面白いか』っていうのをちゃんと考えてネタを練り込んだ方が、もっと面白くなる
つまりは、小傘がシャルロット(仮)と絡む意義が抜け落ちちゃってるから、そこをちゃんと作ろうぜ、ってことです
別の言い方をすると、小傘自身に何かしらシャルロットと付き合う強い目的を持たせてみようぜ、とも言い換えられるんだけど
これどういうことかというと、シャルロットと付き合う目的=物語の目的ということであって、読者に対してこの作品を読む目的をあたえるということです
じゃあ、シャルロットと付き合う強い目的ってどんなのだろう
色々と方向性があったと思うけど
例えばこのネタを自己実現系っぽくテンプレアレンジするなら
小傘が自分の在り方などについて必死に悩んでいるところで、いい歳こいた厨二病女のシャルロット(仮)に出会って、
彼女との付き合いの中で、自分の目指すべきモノを見いだしていく、みたいな
サスペンスミステリ系っぽくテンプレアレンジするなら
小傘がふとした事がきっかけで、幻想郷中から狙われるハメに
どうして自分が狙われるかは良くわからないが、何か重大な事件に巻き込まれたようで、拉致監禁される
そこに助けに現れたのは、いい歳こいた厨二病の女、シャルロット(仮)
彼女こそが小傘が置かれた状況を知る唯一の人物であり、小傘を救うことが出来る唯一の人物
だが、彼女こそが小傘が巻き込まれた事件を巻き起こした張本人だったのだ、みたいな
まずはネタを練り練りしてもらう段階から考え直してもらうと、よさげな作品が出来上がる気がします
116
:
名前が無い程度の能力
:2013/07/22(月) 20:11:23 ID:h2N3sXWk0
>>113
遅ればせながら読みました。
-----
『とりめうた』 について。
・果たして、最後のシーンまで読者をイライラさせる事なく誘導できたか。
文量もそれなり、展開も特に複雑な点はありませんので、
よほど文章の好みが合わない読者でなければ苛立つということはないと思います。
個人的な印象では、文体や展開のような内容面よりも、
ダッシュや改行の過剰使用といった視覚面での煩わしさがそれなりにありました。
特に、ダッシュの過剰使用についてはややマイナス点を付けたくなるレベル。
一番最後のなんかは顕著ですが、ちょっといくら何でもやりすぎですね。
横1920ピクセルのディスプレイ、IEの文字サイズ中の窓最大化という閲覧環境で
一行を軽々と越えているあの長さに、表現上のプラスがあるとは特に思いません。
ただでさえ、二つ一組が標準とされる 「長い」 約物ですので、
それを六つ一組とでも勘違いしているかのような多用は控えましょう。滑ります。
・文章にある程度の固さを求めて小難しい単語を使ったが、ちゃんと機能しているのか。
文章から受ける印象というのは、非常に大雑把に挙げると、
・ものごとの言い回し (標準的、口語的、俗語的、時代がかった語り口など)
・単語そのものの平易さ (日常的な表現、詩的な表現、オサレ系造語など)
・横文字や外来語の使い方、その頻度
・擬音の当て方 (さらっと短い単語で済ませるか、それとも漫画的なものか)
・漢字の当て方 (普通に変換するか、常用外漢字を使うか、平仮名のままか)
・感嘆符その他の記号類の使い方
・改行のクセ
のような要素が (あくまで大雑把なものとして) 考えられますが、
単語の平易さというのは、それ単体ではそれほどの寄与はありません。
今回の作品については、とりあえず俺の個人的な感覚では固さは感じませんでした。
代わりに感じたのは、いくらかの中二成分でしょうか。
↑で挙げたリストはおおよそ俺の直感的な判断基準でもあるわけですが、
これに照らし合わせると、いろいろと若さが感じ取れる箇所の方が多かったので。
・オリキャラの女の身の上話よりも、もっとミスティアとの交流の描写を増やすべきだったか。
コンセプトが 『薄気味悪い美しさ』 とのことでしたので、その観点から言うのであれば
交流がどうこうという構成面よりも、文体にあまり薄気味悪さがない方が問題だと思います。
身の上話の部分は、情緒的どころか普通の語り口としても味があるとは言えない文章だし、
女の特徴的過ぎるキャラ付けにしても、俺としては単にスベっている印象しかありません。
一枚絵的なインスピレーションから生まれた、いわば一発ネタ的な作品とのことですが、
それであれば、中途半端に物事を説明して進めるよりも、もっともっと寓話的な、
徹底的に文章の雰囲気で攻めていかないと 『不気味な美』 の表現は難しいかもしれません。
117
:
116
:2013/07/22(月) 20:14:03 ID:h2N3sXWk0
『また来世。』 について。
まず、ざっと読んだ範囲で気づいた誤字が一箇所。
・終盤 「しゃるろっとに初めて超えを掛けられた時、〜」
⇒誤字
-----
次、お尋ねの点について。
・前世ネタの是非
掴みのインパクトとしては上々だったと思います。
ただ、この展開であれば、この女性の髪色をはじめとする風体について、
あまり欧米だかファンタジーを連想させる要素は強めない方が良かったですね。
小傘さん自身が信じたり騙されたりするのはどうであっても問題ありませんが、
この描写だと、読者視点から女性の素性について無駄に多くの可能性が推測でき、
その後の展開を読み進める上で無駄な情報、足枷になってしまっています。
無駄な足枷とはどういう意味かというと、中盤の無縁塚以降の展開において、
それらの 「単なる虚言である以外の可能性」 がもう清々しいまでにスルーされているので、
読者視点で悪い方向への肩透かしが起こっている、ということです。
(というか、元ネタありのクロスオーバー物なのかという可能性まで考えていた)
前世云々が事実が否かというそれ自体は作品の主題ではないのだから、
せめて読者にはそれが虚言であることを明確に仄めかし、
無用な情報の維持管理をさせないようにする段取りが必要だったと思います。
また、読者側の勘違いの可能性を横に置くとしても、
その事実だか妄想だかの内容を創作として転化させる流れがやや強引で、
最初のインパクトを上手く消化できずに終わってしまったなという印象がありました。
・情景描写
情景描写、という観点からは、
そもそも情景がどうのという方向の作品ではないので問題ないと思いますが、
読者に必要な情報を提供するための描写、という観点では不足が目立ちます。
上で挙げた、女性の主張が虚言であることの示唆についてもそうだし、
女性の兄についても、容姿についての描写が全くなく、
さらに言葉回しからもこれといって里の住人っぽさは感じられないので、
これだと本当にファンタジーな何かを持つ金髪兄妹なのかもと勘繰れてしまう。
またもう一つ、流れが変わる境目である無縁塚のシーンも台詞がやや意味不明で、
その後の小傘さんの 「理解しているっぽい」 言葉が読者と共有しにくくなっている。
この作品の内容では、実は本当に前世がシャルロットである可能性だって
否定はされてないわけですが、それならそれで 「実は本当かもしれない」 と
思わせる表現にするべきだったし、そういう意味でも描写が不十分でした。
・最後まで読ませる程の牽引力はあったのか。
中盤以降の展開に強引な要素が多いので、牽引力は薄いと判断せざるを得ません。
そもそもの文量が多くないので、読むのを止めるほどでもありませんでしたが。
・そもそも可愛いのか
オリキャラの勢いに食われて小傘さんの所作に目が行かない、という印象です。
というか、可愛らしいっぽい場面と言っても、
比較的ベタなリアクション芸くらいしか見せていないし、
それも一人称でその都度完全解説なおかげでギャップ的な要素も薄まっているので、
可愛らしさの表現ためにこういう構成にした、ということであれば普通に失敗です。
これについては、構成とか人称とかよりも単純にネタの弱さが主因でしょう。
-----
両作を通じての総括としては、あれやこれやの個々の部分よりも、
全体的な経験値の不足が目についた、という印象です。
改善案としては、非常に月並みで恐縮ですが、
ひとまずは表現や語彙の幅を増やすために様々な作品に触れることでしょうか。
今は青空文庫という便利なもの (PCだとちょっと読みづらいですが) もありますので、
雰囲気のある表現、ということであればそういった古めの作を読みこむのも良いでしょう。
ただ漫然と読むのではなく、さらっと読んでみて 「いいな」 と思う作に出会ったら、
具体的にどんな言い回しからどんな印象を受けたのか、きちんと分析して積み重ねていく。
自分が面白いと思うその仕組みをよく理解することで、より効率良くものごとを学べると思います。
118
:
7月30日 6:00-18:00 したらば掲示板利用不可です。詳細は板トップのお知らせへ。
:2013/07/23(火) 18:25:04 ID:kgORkp0AO
最近SSを読み始めたんだけど
すごく面白いのがあって、俺もこんなものを書いてみたいと思ったんだ
何も浮かばねえの・・・
最初は短編とかで数をこなした方がいいものなのか
119
:
営内者
:2013/07/23(火) 21:38:40 ID:0PBL6T4E0
>>114
>>115
批評頂き、ありがとうございます。
女への感情移入が不十分というのは盲点でした。
確かに、一目惚れという言葉の便利さに甘えていたところがありましたね。
もっと二人の関係性について、練り込むべきでした。
>『厨二病のキャラと小傘を絡ませる』っていうネタを、そのまま披露すれば読者が面白がってくれると勘違いしてちゃってる
いや、もう返す言葉がありません。まさしくその通りでした。
指摘されて、改めて作品を見直してみると、思いついたネタを単純に並べただけという印象が。
これについては、また練り直してリベンジしたいです。
大変勉強になりました。
頂いたお言葉の一つ一つを噛み締めながら、今後に活かしたいと思います。
>>116
>>117
批評頂き、ありがとうございます。
>寓話的な、徹底的に文章の雰囲気で攻めていかないと 『不気味な美』 の表現は難しい
文章から受ける印象の要素という物への考えが全く足りてませんでしたね。
仰るとおりもっと寓話的な雰囲気で攻めてみるべきだったかもしれません。
>最初のインパクトを上手く消化できずに終わってしまったなという印象
この一言が胸にストンと落ちてしまいました。
圧倒的に描写不足……なんとかしなければ。
青空文庫も書き手としての視点で読んでみようと思います。
鋭いご指摘、貴重なご意見、大変ありがとうございました。
120
:
7月30日 6:00-18:00 したらば掲示板利用不可です。詳細は板トップのお知らせへ。
:2013/07/24(水) 02:28:09 ID:Sdr/saaQ0
>>118
二次創作以前に、一次もやったことない感じでノウハウゼロなら
それこそ、他人からの評価なんか気にしても当面はしょうがないから
好きに書けばいい、というか好きに書くことしかできない、というより、自分の思った通りにすら書けないかもしれない
まずは、発表とかは考えずに自分だけで楽しむと割り切って、
その好きな作品をパクって、登場人物を自分のお気に要りキャラに入れ替えたりして、
好きにアレンジしてみちゃったりするところから始めてみると楽しいと思う
そうやって他人の作品をいじってると、小説の作られてる仕組みみたいなのが、ちょっとずつわかってくると思うんで
だんだんと自分の書きたい物語を形にしていく感触が掴めてくると思われる
121
:
7月30日 6:00-18:00 したらば掲示板利用不可です。詳細は板トップのお知らせへ。
:2013/07/24(水) 05:00:46 ID:ODMqU7XQ0
>>118
暗い意見で申し訳ないが
正真正銘の素人なら、今から東方SSはよした方いいんじゃないか
ただでさえ色々やり尽くされてて新しい話を考えるのは難しいし
>>118
が上達する頃には東方人口が今よりずっと減っていて誰も作品見てくれねーって状況もありうる
初心者なら鮮度がいい作品で二次創作した方が様々な恩恵を受けられると思う
122
:
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:2013/07/24(水) 11:10:00 ID:fuJim8hk0
>>120
安易にパクってキャラ入れ替えとかって、どんな理由をつけようと書き手としては最低最悪な行為だよ
二次創作ってのは、あくまで自分が元になった作品を好きなんだっていう表現で、
書いてる人は、そのキャラだからこそそう言う話を書いたっていうのを、まるっきり無視してる
大体、他人のものを盗作コピペして一部書き換えして悦に入るって、書き手のことを馬鹿にしてる
表に出さなければ問題ない?
いろんな思いを込めて書かれた話を、ぐちゃぐちゃにして悦に入るって行為そのものが書き手と作品に対する裏切りだ
拙くてもへたくそでも、自分で1から考えて1から書くのが、書き手として当然のこと
他人の話を弄って、作り方が解る?
そんなもの、文章読本10冊でも読んで、ラノベじゃないちゃんとした小説1000冊くらいも読めば身につく
書き手は材料制作者でもないし、SSもおべんきょう()の材料じゃない
そんなの、自分が楽したい為の言い訳だろう
表に出さないとか、おべんきょう()とか関係なく、安易にパクってキャラ入れ替えとかって、書き手としては最低最悪な行為
123
:
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:2013/07/24(水) 12:01:57 ID:ElIo6jS60
すべては模倣から始まるんだよ
絵心のある奴だって、最初は好きなモノをマネて描く事から大抵は始まってる
何も無い所からすべてを学べとか天才かあり得ない時間かけないと不可能
「器量に見合わぬ何がしかを実現させたいと思うなら
身銭を切るばかりが 能でもなかろうよ
十年かけて編み上げられた技術を真実に修得しようとしたら
やっぱり十年かかるもんさ
そこまで暇ではなかろう?
利用できるものは利用して
先人の済ませてくれた下ごしらえを踏み台にして
切り詰められるところはズルをしなくちゃ
要領よくやらな 人間の一生なんか 短いもんだ
自分の目でもっと多く 雑多に 多様に 広大に
色んなことを見たいだろ?
今すぐ一足飛びとはいかないが まずは半歩だ
こっちへおいでな」
124
:
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:2013/07/24(水) 12:43:53 ID:fuJim8hk0
だから、模倣するなら、1なら書けという話
コピペと模倣は違うし、キャラすげ替えだけを模倣とは言わない
模倣というのは、同じキャラで同じシチュの話を、自分なりの言葉と表現で書いたもの
絵で言えば、コローの真珠の女がモナリザの模倣であるというように、そこには模倣した側の何らかのオリジナリティがないと意味が無い
ついでに絵で言えば、模写が上達の早道だというけど、デジカメで撮ってコピーしただけのものが上達に繋がる筈がない
昔、他人の作品を筆写するという方法はあったけど、一切書き換えずに一字一句人の書いた話を写すっていうのと、
一部分だけ好き勝手に書き換える、+、普通にコピペするだけっていうのは全く違うもの
あと、なんかのネタか短文か解らないけど、そう言いたいなら他人の言葉じゃなくて自分なりに噛み砕いて、自分の言葉で語ったらどうかと
それこそ、コピペ使って悦に入ってるだけじゃ、成長はないよ
125
:
7月30日 6:00-18:00 したらば掲示板利用不可です。詳細は板トップのお知らせへ。
:2013/07/24(水) 13:23:40 ID:Sdr/saaQ0
>>122
立派な志をもっているんだね
敬意に値すると思う
そのような姿勢で二次創作に取り組むあなたを応援したい気分だ
もしガチで小説を書きたいと思ってる人が相手なら、自分もまずは「古今東西の名作を手に入る分だけ読んでみろ」と言うと思う
だが
どんな風にお話を構想していいかすらの感触を知らない初心者に言う言葉となると、自分ならまた別の言葉を選ぶ
まずは何より、書くという作業が楽しくなきゃいけない
趣味だからね
いきなり自分の興味のない本をいっぱい読めと言われたら、まあ、現実的に読まないよねっていう
それに創作にハマれば嫌でも壁にぶつかるから
どちらにせよ引き出しを広げるための、読書や各種の鑑賞は絶対に必要になる
それらはそういう“修行”をする必要を自分で実感して、モチベーションを得てからやったほうが、楽しいし、なにより身につく
とまあ、自分はそういう考えです
重ねて言うけど
あなたの志はすばらしいと思う
そういう志を持った人から、自分の意見が批難されてもしょうがないだろうな、とも思います
126
:
7月30日 6:00-18:00 したらば掲示板利用不可です。詳細は板トップのお知らせへ。
:2013/07/24(水) 13:24:54 ID:ElIo6jS60
なら120の話で良いじゃん
「好きにアレンジして楽しめば?」つってんだから
アレンジすればコピペじゃないんやろ? 何で噛み付いたの?良くわからん
全部何から何までマネろっつってるわけじゃないし、お前は一人訳のわからない話をして、
関係ない所から訳のわからないチャチャを入れたマヌケって事
あと自分の文章くらいちゃんと推敲しろ
あと、普通に写して書いてみるだけでも本人の力にはなるよ
それは確実
それを世に出したら単なる阿呆だけど
127
:
7月30日 6:00-18:00 したらば掲示板利用不可です。詳細は板トップのお知らせへ。
:2013/07/24(水) 15:21:20 ID:qrp.9hnU0
>>118
何も浮かばねえのは、考えていないからだと思います。
>>118
さんの好きなキャラでいいのですが、例えば魔理沙だとします。
魔理沙が普段は何を食べているんだろうかと想像してみるとします。
ここで
>>118
さんは「そりゃ茸でしょ」と決めてしまって、そこで考えが止まっている状態なんじゃないかと思います。
ただの東方が好きな人だったらそれで構わないのですが、小説を書くのならここで考えが止まってはダメです。
「じゃあ茸以外なら何が好きなんだろう」「茸を食べるとしてもどう料理するんだろう」「幻想郷なのだから入手のし易さも考える必要があるか」
「魔理沙の料理の腕前はどうなんだろう」などなど、考えようと思えばいくらでも考えることは見つかるものです。
「これはこうだから」と自分の中で決めてしまわずに「いや、本当にそうなんだろうか?」「それ以外の可能性は無いのだろうか?」
と無理にでも疑問を突きつければ、なにかしら見えてくるかと思います。
そうやって考えていくうちに自分で面白そうだと思える考えに至ったら、それをお話しに落とし込めばいいわけです。
上記の例えにしても、もう少し考えを深めてやれば「幻想郷では珍しい料理の噂を聞いた魔理沙が、それを自分なりに再現しようと四苦八苦する話」みたいな短編にすることもできるでしょう。
もちろん思いつきを小説という形で表現するのは、アイディアを閃くのとはまた別の難しさがあります。
でもとりあえず最初の一歩として、アイディアを思いつかないことには先に進めないわけですから、まずはいろいろ考えて下さい。
それを小説にする際のノウハウは、このスレに書かれたことが参考になるかと思います。
小説というのは元も子もない言い方をしてしまえば「尤もらしく書かれた嘘」なのですから。
あまり気負わずに、楽しい嘘を考えることから始めてみましょう。
128
:
7月30日 6:00-18:00 したらば掲示板利用不可です。詳細は板トップのお知らせへ。
:2013/07/24(水) 15:36:29 ID:qrp.9hnU0
捕捉ですが、最初は短編から、は正解です。
初心者の方でいきなり大長編を書こうとして、完成せずに諦めてしまうといった事は非常にありがちなパターンです。
長編、中編というのはそれ相応のアイディアをとにかく考え尽くして、その上でやっと形になるものですが
アイディアを発想してそれを練り込むということに慣れていないと、そもそも書きようがないんです。
実際に短編を自力で完成させてみれば、そのあたりのことは実感として理解できるのですが
まずは本当に些細なアイディアを小説の形にして完成させてみることが肝要です。
それで徐々に慣れてくれば、自然とスケールの大きな話を書く算段が付くようになりますし、そういうものを書きたいという欲求も出てくるかと思います。
129
:
7月30日 6:00-18:00 したらば掲示板利用不可です。詳細は板トップのお知らせへ。
:2013/07/24(水) 18:24:34 ID:BwOAkFF20
お前らプロの小説家より小説家みたいな事言ってるな
130
:
7月30日 6:00-18:00 したらば掲示板利用不可です。詳細は板トップのお知らせへ。
:2013/07/24(水) 19:18:40 ID:ZsXZVIQk0
君ら、子供の頃はお人形さん遊びって得意だったかい?
別に女の子の人形に限らなくていい
ヒーローでも怪獣でもぬいぐるみでもメカでもいい
そういうのを二つ三つ揃えてさ、その組み合わせで話を作って遊んだりしたことないかい?
実はこいつってこういう奴なんだよ、って勝手に設定付けたりしたことないかい?
ソーサクとかムズカシーこと言ってるけどさ、今も昔もやってるのは結局こういうことじゃないのかね
131
:
7月30日 6:00-18:00 したらば掲示板利用不可です。詳細は板トップのお知らせへ。
:2013/07/24(水) 21:15:13 ID:0c56akvw0
あらあら、依頼ラッシュでも来たのかと思ったら。
>>118
浮かばない、というのがストーリーなのか文章そのものなのかによって話が変わりますが、
内容面から察するに文章のことでしょうか?
初期状態でどれくらい文章が書けるかというのはおおよそ読書経験値に依る部分が大きいので、
何も浮かばない、ということであれば単純に読書量が足りていないのかもしれませんね。
そのお気に入りのSS以外にもたくさん文章を読んで、
こういう時にはこんな言い方、という語彙と表現の幅を増やしていくのがまず一番です。
その上で、短編とか長編とか掌編いうくくりの前に、
一場面、一シーン分くらいのの小さなまとまりで妄想を形にしてみるといいでしょう。
それこそ、日常生活のちょっとした出来事をやや中二だかポエムの入った風味で日記にするとか。
このようなプロセスは、絵で言えばチラ裏にちょこちょこと落書きをするような段階です。
これをやったら一つの作が仕上げられるようになるというようなものではありませんが、
ひとまずはその前段階として、実際に文章を書くことそれ自体に頭を慣らしていくのがいいと思います。
132
:
118
:2013/07/26(金) 06:29:58 ID:0DFCCnzEO
ありがとうございます!
どちらかと言えば、描きたいシーンや文章は浮かぶのですがストーリーが浮かばない感じです
読みごたえのある長編を描きたいのですが、やっぱり難しいみたいですね。最初は短いものや1カット程度のものから練習したいと思います
133
:
名前が無い程度の能力
:2013/08/12(月) 00:32:32 ID:iTguOXis0
平易な文体で凝った内容
凝った文体で平易な内容
凝った文体で凝った内容
平易な文体で平易な内容
まず一番上のが書けないことには、他のはまがい物しか書けないか
134
:
みすゞ
:2013/08/19(月) 20:48:10 ID:RuILSEoo0
>>42
でお世話になったみすゞという者です。
あの時はどうもありがとうございました。
また書いてみたのでよろしければ批評おねがいします。
「鍛冶屋は今日も鉄を打つ」
ttp://coolier.sytes.net/sosowa/ssw_l/187/1376749816
見ていただきたいのは、
・文章について
前回も指摘して頂いたのですが、無駄の少ない普通の文章が書けているか気になっています。
不要と思った描写も極力避けてみたのですが、少しは改善されているでしょうか。
・物語について
「老い」をテーマにしているのですが、それが伝えられるような物語と設定になっているか、読者がちゃんとついていけるような自然な描写になっているか気になっています。
頂いたコメントの方で「オチが途中でわかった」というのがありましたので、「読者にもわかりやすい物語」という点では達成されたのではないかと思っているのですが……。
・一人称について
ネタの都合で一人称にしてみたのですが、自然に書けているか、そもそも一人称にしてよかったのか気になっています。
以上の三点です。
まずは普通の物語を普通に書けるようになろうとあまりひねらずに書いてみました。
退屈かもしれませんがどうぞよろしくおねがいします。
135
:
みすゞ
:2013/08/19(月) 20:52:59 ID:RuILSEoo0
sage忘れた……
すみません
136
:
8月21日1:00 - 8:00掲示板利用できません。詳細は板トップへ。
:2013/08/20(火) 23:44:43 ID:ImIYuTNM0
>>134
読みました。
まずは誤字脱字コーナー。
ぱっと見では無さげでしたが、久々に精読もどきをしてみたら一つ発見。
・紫さんとの遭遇直後 「だが黙っておくも嘘を〜」
⇒脱字
-----
ご依頼の点について一つずつ。
・文章について
前回のご依頼の作のような無駄は特に見られず、
すんなりと読める文章に仕上がっていると思います。
文体としては、全体的に平仮名を多めに使った柔らかめの表現を意識して書かれていますが、
その点に関してはまだ経験値不足という印象です。
もう少し具体的には、全体として感じられる柔らかさや率直さのある表現と、
これまた全体を通して感じられる、手記というか日記というか、
カッチリと堅めにものごとを描写している雰囲気が少々ぶつかっている印象です。
また、ところどころで出てくる客観的すぎたり現代的すぎる単語
(金髪の美女とかゼロ距離とか)が物語の雰囲気をやや損なっているように思えます。
・物語について
分かりやすいには分かりやすいですが、悪い意味での分かりやすさですね。
物語の流れが分かりやすいというよりも、単に答えがモロバレという方向の。
良い意味での 「話が分かりやすい」 というのは、一例として挙げると、
・文章が分かりやすい
・無駄な情報が少ない
⇒本命にせよダミーにせよ、見るべき情報がきちんと明確に描かれている。
逆に本筋に無関係な飾り要素は相応に薄く扱われ、両者の差別化が明確。
・情報の提示が明瞭で、誤読を招く要因が少ない
⇒それぞれの情報が、曖昧さを排した表現できちんと提示されている。
・話の流れに不自然な点が少ない
⇒登場人物の思考や行動、起こりうる事件の流れが常識的で自然。
ギャグでもない場面で、斜め上の言動や事件を起こしたりしない。
というような形で、違う言い方をすると、
「読者が文章そのものからあれこれと情報を解読する必要がなく、
普通に読んでいけば普通に物語の情景や構図が頭に浮かんでくる」
というのが大まかな要件です。
もちろん、あんまり分かりやすさばかりを追求しては、
読者が考えることが少なすぎて薄味あっさりになってしまいますので、
推理、ミステリー要素についてはその匙加減が腕の見せ所になります。
それを踏まえて今回の作について考えてみると、
おおよそ分かりやすさの要件は満たしているものの、
特に情報の提示に関して少々過剰にものごとを描きすぎ、
結果として肝心要の核心部分までを早々に露呈させてしまっている。
面白さの核になる部分をぶちまけてしまっていますから、
匙加減としては失敗、という判断になります。
・一人称
一人称を選んだこと自体は実に妥当で、普通に正解だと思います。
その実践については、まだ軸がしっかりしていない部分がありますね。
通常、一口に一人称と言っても、そこにはいくらかの方向性があって、
・完全に一個人の視点、思考に寄り添った 「シミュレート型」
・一個人の視点ではあるが、それを文章に書き落としたような 「記述型」
のような形で、対象の思考への一体度、没入度で多少の揺らぎがあります。
もちろんこれは、一つの作で完全に固定されなければいけないものではなく、
場面場面に要件によって変化し得る、という意味での 「揺らぎ」 です。
今作はやや記述型に振れた方向で書かれており、
全体的には良好な仕上がりだと言えると思いますが、
ごく一部で出てくる 「らしくない」 不用意な表現によって、
ちょっと 「作者が台本を渡して読ませている」 ような隙を感じました。
個人的にそれを一番感じたのは、先にも挙げた 「金髪の美女」 あたりかな。
ゼロ距離ならまあ東方原作の世界なら言ってもおかしくないかもしれませんが、
妖夢さんが紫さんのことを金髪美女とは言わないでしょう、みたいな。
これについては俺の主観的な要素も強い指摘だとは思いますが、
ともかく一人称を扱う際には、迂闊に第三者である作者の言葉を持ち込まず、
徹底的に対象者の価値観と視点に立った言葉遣いを心がけると完成度が高まります。
137
:
136
:2013/08/20(火) 23:48:03 ID:ImIYuTNM0
・その他
紫さんのキャラがちょっと幼すぎることと、
何より 「あたし」 という一人称がかなり引っかかりました。
内容的に幻想郷自体がそれなりに変質していそうだし、
実際彼女がそういう方向に変化というか退行していても不思議ではないと
推察自体は可能なんですが、しかし作中ではその辺について何も語られていない。
原作からは読み取れない、想像できない要素を取り入れるのであれば、
しっかりそれについて描写、説明しておく必要があります。
今回のこのキャラ付けに関しては、作品の内容に意味のある貢献をしていない、
という意味でマイナスの改変要素だと言えるでしょう。
はたてさんとかならまだこの言動でもしっくり来たかもしれませんが。
それと、台詞からは一度目ではないような様子が伺えるのに、
核心の指摘からの一連の場面では、初めてそれを伝えるかのような寸劇が
繰り広げられているのがちょっと違和感でした。
-----
まとめと改善案。
物語の方向性の差があるので単純な横並びの比較はできませんが、
しかしそれでも、文章自体から無駄の多かった前回の依頼作に比べると、
文章自体も物語の作り方も大幅に進歩していると言えます。
大きな欠点としては、ともかくネタバレ度が強すぎたことと、
紫さんのキャラ付けに違和感が強かったことの二つでしょうか。
キャラ付けに関しては後からではどうしようもないとして、
ネタバレに関しては、そもそもの構成がちょっと不十分でしたね。
このような、一人称勘違い型で物語を進めるのであれば、
・徹底的に一人称主観で、「都合の悪い」情報は徹底的に省く
⇒他者を出して正直に喋らせると、そこからもう推察できてしまう。
「聞き込みをしたが誰も彼も要領を得ない」 のような形で台詞を避け、
とにかく本人視点では全て辻褄を合わせる。
・主観的に辻褄を合わせる形で、ダミーの理由付けを与える
⇒知り合いが誰もいないこと、手がかりが掴めないこと等について、
異変だの何だのというもっともらしい推察をさせ、
少なくとも中盤までは破綻なく辻褄を合わせる。ミステリーの考え方。
・解説役は終盤に
⇒あ、これはネタバレ来るな、という雰囲気というのは分かってしまうものです。
それに相応しい人物や場面というのは、きっちり最後まで取っておきましょう。
今作で言えば、紫さんは神社の階段あたりでの王道的な登場で必要十分でした。
というような感じで、いくらか先の読めない構造を心がけること、
そして文体についても、一度は老成したであろう(?)妖夢さんのかっちりとした内面に沿った、
もっと時代小説のような雰囲気のあるものであれば、
娯楽作品としてさらに質の高いものになっていたと思います。
-----
実力向上案の具体例としては、
・語彙の拡充、文体経験値の蓄積の継続
⇒前回から今回でよく向上していますので、この調子でいきましょう。
実際の手法としては、例によって 「いろいろ読みましょう」 です。
・登場人物の立場、環境、思考のシミュレートをより正確に
⇒一人称をより完璧に扱うためという側面はもちろんですが、
きちんとしたシミュレートから浮かんでくる物語やトリックがあるからです。
また、そのような 「厳しい視点」 を潜り抜けられる仕掛けならば、
説得力の薄さから読者をがっかりさせる心配も少ないはずです。
ひとまずこんなところでしょうか。
何かの参考になれば。
138
:
8月21日1:00 - 8:00掲示板利用できません。詳細は板トップへ。
:2013/08/21(水) 12:21:08 ID:PMf/.Hkk0
>>134
>>文章
前回のとりあえず書きたいもの全部書きました的な感じから比べれば格段の進歩
その上で今回、読ませてもらって思ったのは
この作品って、時間の移ろいが切なさを生んでいたりするわけなんで
変わってしまった幻想郷というものをある程度書き込んで、妖夢の若いままでいる内面とのギャップというのを、
もっと風景描写面からも攻めてみると、この作品の面白さの核へ、ダイレクトに+の効果を与えられたかなと、思いました
言い換えれば、この作品の場合、もっと雰囲気作りに文量を使ってもよかった
>>物語・オチ
オチのばらし方が中途半端っていうのは、確かにその通りなんだけど
それ以前の問題として、『妖夢が年老いて呆けている』というネタの料理の仕方を、あんまり煮詰めてなかったんじゃないかな、と感じました
この作品って、『妖夢が年老いて呆けている』というある意味ショッキングなネタをばらすことだけを、
いかににショッキングにばらすか、ということだけに集中してシナリオが組まれてて、オチとして用意してあるだけなんで、
読み終えたときの感想が、「なんか哀しいね」というネガティブなものだけになってしまい、そこから先が無い
だから、読んでる途中でネタに気付いた時点で、面白さのほとんどが死んでしまう
そして、最後まで気付かなかった人にとっても、あんまり良い感慨が残らない
人間が誰しも抱えている老というテーマは、必ずしもネガティブなことだけではないはず
ならば
どうせなら、『妖夢が年老いて呆けている』ということが判明した時点で、あるいは読者が感づきはじめた時点で、+αの面白さが発生する二重底的な仕組みを作っておいたら、面白かったと思います
それはどのようなものかといえば、こう考えて見て下さい
『年老いて呆けた妖夢が、時が移り変わった幻想郷で、何をしたら感動的か? どんな人々と交流したら面白いのか?』
つまりは、妖夢が呆けてるというネタが割れるであろう時点から、新たなに発生する見所や面白さを用意しておく
それは同時に、最後まで呆けてることに気付かなかった人には、気付いた時点で感動を用意しておく、ということでもある
みたいなシナリオを考えてみたら、面白かったと思います
>>一人称
今回の作品の場合、妖夢の一人称であるという点が大きな要素になってる
ならば、これは他の方も指摘してるけど、もっと『心は若いままながらも、年齢を重ねた妖夢』という矛楯を上手く演出できてたら、最高だったと思います
139
:
みすゞ
:2013/08/22(木) 13:18:29 ID:p9oQ4drk0
>>136
>>137
>>138
ご批評ありがとうございます。
非常に貴重でためになるご意見でした。
今回は前回指摘していただいた「読者に語りかける」という部分の改善を目指していました。
とにかく文章と物語のわかりやすさを考え、それ以外の部分には手を回せなかったが実情です。
ですが、今後のためにも頂いたご意見を参考にしてさらなる向上を目指していこうと思います。
とくに構成面での工夫が足りなかったようなので、次作を書くときは次のステップとしてその強化を図りたいです。
また一人称についてもためになるご意見を頂けたので、一人称を書く上でも物語の構想を練る上でも参考にしたいと思います。
あと紫さんの口調についてですが、ヘルパーさん的立ち位置にいるので柔らかい口調にしてみました。
間違いをわかった上で妖夢をあやしているような感じです。
合わなかったかもしれません。
ありがとうございました。
140
:
<font color="green">名前が無い程度の能力(au-net.ne.jp)</font>★
:2013/08/22(木) 13:32:57 ID:???0
意見交換がこれほどスムーズに行われているなんて凄い。皆、上手に物書きをしたい、させてあげたいという気持ちがあるからなんだろうなあ。
141
:
名前が無い程度の能力
:2013/08/28(水) 01:18:01 ID:4eAMTcDg0
脇からですが参考にさせていただいております
142
:
水霧源太郎
:2013/08/30(金) 22:35:40 ID:eCeumeVI0
初めまして。初投稿したのはいいのですが、評価が芳しくないのでここに来ました。
自分では欠点を上手く分析できなくて、このまま次作を投稿しても低評価を繰り返してしまいそうなので批評をお願いします。
ttp://coolier.sytes.net/sosowa/ssw_l/188/1377782683
この作品なのですが、ストーリーの構成がぶつ切りと言われたので、どこに問題があるか、どうすれば改善できるかなどを教えていただきたいと思っています。
また、どうもつかみが上手く行ってない気がするので、そこもご教授願いたいです。
文章のほうにも問題があれば教えてください。
よろしくお願いします。
143
:
名前が無い程度の能力
:2013/09/01(日) 11:55:37 ID:qYC8Kl/E0
>>142
読みました。
この話の主題「空とさとりのすれ違いと解決」に対して、この主題に全く絡まない部外者の霊夢を主人公に置いたのが良くないように思います。
この主題に沿うなら、さとりを主人公とした方がスマートでしょう。
さとり、空の変化に気付く
↓
うだうだと悩む
↓
決意して空と直接会って解決を試みる
↓
失敗してへこむ
↓
何度か挑戦
↓
諦める
↓
諦めきれないので対策検討
↓
なんだかんだあって、ようやく空と対峙
↓
なんだかんだあって、解決
めでたしめでたし
素直に書けばこうなるはずなのが、霊夢を引っ張ってきて話を始めるのでややこしくなる。
霊夢から話を始めるため、主題まで辿り着くのが遅い。
作者さん自身、つかみが上手くいっていないと感じてらっしゃるのはこういうことでしょうか。
構成がぶつ切りのように見える方がいらしたというのも、おそらく似たような話でしょう。
霊夢から事件を見ると、事の経緯をさとりが遡って話をしなければならず、読者としてもさとりの事情に感情移入しにくい。
実際にさとりの内面が語られるのは終盤になってからなので、そういう「後戻り感」といいますか、なんでそういうのを今になって話すのかなあと。
こいしについては絡み方もピンとこないし、それ霊夢がしばいておしまいなのかよというモヤッと感が残ります。
また、気になるのが話全体から見たバトル描写の比重です。
バトルの場面は派手でかっこいい感じになってると思いますし、コメントでもそこを褒めてる方がいらっしゃいます。
しかし、このバトルは話の主題から見るとそこまで重要なポイントじゃない。
それよりも、さとりや空や燐の掘り下げにもっとページを割いて欲しいところです。
バトルを細かく描くなら、それ以上に他のところもがっつり書き込まないとバランス悪いです。
文章は特に引っかかりなく読めました。
アクの強いところや色気はないですが、クセもなく十分読みやすいと思います。
以上、お役に立てれば幸いです。
144
:
水霧源太郎
:2013/09/01(日) 19:57:01 ID:qU9XMg7U0
>>143
批評ありがとうございます。
自分の視点ではなかなか見えてこないものもあってとても参考になりました。
どうやら自分の中でバトルを書きたいという気持ちが先行しすぎて、また短くまとめようしすぎて他が荒くなってしまったようです。
この反省は次回作以降に生かして行きたいと思います。
貴重な意見、大変ありがとうございました。
145
:
名前が無い程度の能力
:2013/09/01(日) 21:11:43 ID:L4KnJxlw0
>>142
読みました。
確かに、物語の流れができていませんね。
そうなっている原因を挙げてみると、
・キャラクターの精神構造が単純すぎる
冒頭の霊夢さんの態度からして分かりやすい例になっていますが、
瞬間湯沸かし器どころかデジタルスイッチの如くころころと感情が変わる。
いきなり暗殺者のマニューバまで見せているこいしさんも、
その行動の過激さの割には物分かり良く交渉に応じているし、
中心人物である二人に至っては、殺し殺されの覚悟まで持ち出している割に、
ちょっと思いやりの心を発揮したらコロリと大団円。
案内役の燐さんあたりはまあ役どころ的に仕方ないにせよ、
登場人物が誰も彼もチョロすぎて、状況に相応しい切迫感を与えていません。
・キャラクターの行動の動機が弱い
これは特に地霊殿組で顕著な問題です。
動機が弱いというよりも、頭が弱いと言い換えた方が適切かもしれない。
さとり:空が莫大な力を得たことも、日に日に憔悴していることも把握済み。
ペットがある日突然ヤタガラス憑きになることが珍しくない世界ならいいんですが、
そうでないはずのこの状況で、憔悴していることまで把握しておきながら、
「相談してくるまで待っていればいい」というのがちょっとよく分からない。
まして、「多数いるはずのペットの一匹に思いやりを欠いた程度」で、
命を捧げて詫びようとするような精神の持ち主が、です。
こいし:結局何をしようとしていたのかが曖昧です。
可能性だけならいくつか推察はできますが、どれも意味のありそうな理由ではない。
殺すという行動にまで出ておきながら、大人しく霊夢に連れ出されているのも不自然。
原作での異変や弾幕ごっこは、いくら表面的に殺伐としていても、
「別にみんな本気じゃないから」 という言い訳が一応立てられているわけですが、
彼女の動機も全部その程度の与太話で、それで暗殺者ごっこを仕掛けたのでしょうか。
空:原作から与えられている単純系のキャラクター性と、
ストレスで人格が分離、という作中の状況を考えれば、整合性は取れていると思います。
ただやはり、根っこの動機が 「構ってほしい」 レベルなので、
ああも単純に殺しにかかることと、その後の手のひら返しが非常に安く映ります。
霊夢:動機というよりは精神構造の問題の方が強いですが、
全般的にサバサバしている割に、場面場面では唐突に同情したり自分を責めたりする。
そういうキャラ付けだから、と言われればそれまでですが、説得力は薄かった。
・問題が解決される手段が安易
これだけ引っ張って殺すだの何だの緊張感を煽っていた割に、
ちょっと思いやり示したら誤解氷解大団円、ではやはり物語として弱いです。
「とんでもない状況の原因は実に些細なことだった」 というのは、
物語の構造としてはよくあるものですから、それ自体が悪いということはありませんが、
しかしその方法を使うなら、その落差をきちんと娯楽要素として昇華させなくてはいけません。
ギャグ作品のように笑いに転化したり、あるいは解決までの苦労によって得たものがあったり、
あるいは状況自体は本当に危機だったから、少なくとも多くの人が救われた達成感があったり。
この作品では、それらのようなカタルシスは一切なく、
「ああよかったね」 でぶつりと作品が切られていますから、
これでは娯楽要素として成立していません。
という感じの要因が重なり、安い紙芝居のような物足りなさを生んでいます。
いかにもターン制バトルのRPGっぽい戦闘描写にしてもそうですが、
全体的に上っ面ばかりが取り繕われた、若い書き手に特徴的な要素を強く感じました。
146
:
145
:2013/09/01(日) 21:12:46 ID:L4KnJxlw0
改善案。
↑では後ろ向きな面ばかりあげつらってしまいましたが、
細部の拙さを別とすれば、全体の構造やテーマには特に悪い部分は見当たりませんので、
もう一つの屋台骨である、キャラクタの状況や心理をきちんと扱うことがまず出発点です。
それまでどんな環境で暮らしていたキャラクタが、
新たに起こったどんな事件で、どんな問題を抱え、それに何を思ったか。
作者の都合によるプロットに盲目的に従わせるのではなく、
それはそのキャラクタにとって辻褄の合う行動で、もっといい手段を考え付いたりはしないか。
場面場面での言動は、本当にそのキャラクタにとって自然なものであるか。
きちんと作品世界の流れに筋を通すことは、
読者に感情移入を促すための欠くべからざる土台として、とても重要です。
そして、きちんと筋の通ったキャラクター像を思い描くためには、
他ならぬ作者自身に、様々な人格や心理を取り扱う想像力と洞察力が求められます。
読書に限らず、日常生活のあらゆる場面がネタ元です。
厚みのある世界を形作れるように、想像力を鍛えていきましょう。
147
:
水霧源太郎
:2013/09/01(日) 21:52:30 ID:qU9XMg7U0
>>145
批評ありがとうございます。
自分の自惚れを完全に叩き潰してくれたおかげで逆にすっきりできました。
十分に考えたつもりでも、所詮は上っ面だということを痛感しました。
次は作品と呼ぶことができるレベルの物を投稿できるように頑張ります。
ありがとうございました。
148
:
名前が無い程度の能力
:2013/09/02(月) 13:40:32 ID:WuT4.i9E0
>>142
最初から最後まで、主人公が異変首謀者のドラマに深く関わらず、傍観者的な立場で強い動機もなく事件を解決する
そして往々にして、登場人物たちが目的を達成するために、回りくどかったり、非合理的だったり、短絡的だったり、客観的に見て間の抜けたな行動をしている
ある意味とても原作っぽい作品なんだけど、原作らしいということは、アンチ王道、とも言うべきスタイルでもあると個人的に思っています
それをそのままのテイストで工夫なく小説にして面白いかと言われると、とても微妙
気になる部分はいっぱいあったけど、読みながら一番大きく気になったのは
「あれ、なんで霊夢が主人公にされたんだろう?」っていう点でした
序盤読んでるときは、きっと霊夢が地霊殿に関わって話しが膨らんでいくのだろう、と想像してたけど
話しがまったく膨らまないまま、温泉フリーパスのみを動機にして、バトル開始
バトルもそれの結果によって、話しが大きく展開するとかでもなく、あっさり異変解決
「なんだこれ、この作者さんは何がやりたかったんだろう?」と首を捻ってよく考えてみると、
ああそうか、これ原作っぽいの書きたかったのかな&霊夢と空のバトル描写が書きたかっただけなのかな、と解釈しちゃいました
シューティングゲー&格闘ゲーのSSなんだから、かなり正統的な創作姿勢だとは思いますが、
小説という媒体で評価を得ることを望むなら、また別の工夫が必要になります
じゃ、この作品の場合どんな工夫がありえたかな、というと
まず
霊夢を主人公にする事自体は、別に間違いではなくて
お話のメインになる地霊殿のドラマに直接関わりのない他人という役回りは
言い換えると、地霊殿の事なんかどうでもいいと思ってるキャラが霊夢ということでもあるので
地霊殿に直接興味のない読者にとっては、むしろ地霊殿のキャラを主人公にするよりも、原理的には感情移入が自然にしやすいと言えます
ただし、その場合、霊夢と地霊殿の抱えるドラマを強く結びつける仕掛けが必要になってきちゃうんです
別の言い方すると、霊夢(=読者)が地霊殿の抱えるドラマに対して、必死に関わろうとする動機が必要になる
これが無いと、ただの他人が他の家のお家騒動に、温泉目的で無感動に茶々を入れに行くだけのお話になってしまう
霊夢が、空やさとりたちに対して、どういう動機があれば、親身になることができ、命を賭けた行動が出来るのか
これをよーく考えましょう、とう感じです
149
:
名前が無い程度の能力
:2013/09/02(月) 13:42:23 ID:WuT4.i9E0
>>142
次ぎに
バトルをメインの見所にしたいなら、バトルをお話の山場に仕立て上げよう、という点
文字媒体におけるバトルものというジャンルは、映像媒体と違って、描写そのものだけではエンターテイメント性を生まない
バトルという不確定要素の行方によって、物語がどう展開するか、という読者の期待感や不安感などを煽ることによって、初めてエンターテイメントが成立します
先述の、主人公の動機付けに連動することだけど、
例えば
主人公が達成したい事(=読者が主人公に達成してもらいたいと願う事)が、バトルに勝つことによって、達成される、というメカニズムを作ったとして
主人公がバトルに臨む動機の強さ(=読者の願いの強さ)が強ければ強いほど、バトルの行方に対する関心が強くなります
バトルは原理的に不確定要素なので、ドキドキワクワクさせられるということです
そして、さらに例えば
バトルに勝つことが、とても難しい、と設定してみてください
霊夢では、もう一つの人格の空には到底勝てない、けれどどうしても霊夢は勝ちたい、みたいな状況を作ってみてください
当然ながら、雑魚を倒すよりも、最強のラスボスを倒したほうが、カタルシスがより大きなものになります
最後に
導入、つかみ、関して
個人的に、この手のパートは最後に仕上げとして書くべき部分だと思ってるので、
今回の作品のような、まずは本編をしっかり書こうぜ、話しはそれからだ、といった作品に対しては、わりと一般論的な事しかいえませんが
個人的につかみには三段階あると、解釈しています
Ⅰ 注目すべき点を提示する
Ⅱ 注目すべき点が興味深い事であることを知らせる
Ⅲ そして、その興味が満たされる強い可能性を提示する
このパターンに従ってこの作品をテンプレっぽいパターンに落とし込むなら
Ⅰ 地霊殿に凄い問題があるらしい・それは霊夢にとっても、重大な事になりそうだ
Ⅱ 地霊殿の問題は、とても興味深いものらしい・霊夢が抱えている個人的な問題とも重なってしまう
Ⅲ 霊夢がその問題に関われば、興味深い内容の全容がわかって解決できるかもしれない・霊夢個人の問題も解決できるかもしれない
といきなり言われても、具体的に何をどうしたら、と思ってしまうと思うので
とりあえずは、難しく考えず、単純に、自分の作品のどこをアピールしたら、読者が食いついてくれるのか、イメージをしっかり固めてみてください
しかしそのイメージをするにも、引き出しの充実が不可欠なので
まずは、他の優秀な作品に触れてみて、引き出しを増やしてみるのが良いと思います
例えば、そそわ作品限定でいくつか紹介するならば
:刺激的な出だしを提示して読者を煽る『援助交際』など
:直感的に面白さを感じられるイメージを与える『踊るワラキア』など
:非直感的だが、ちょっと考えるととても興味深そうな内容を提示する『the Fairytale of the Girls 1st.』『ダンスホール』
どれもジャンルが違うもので比較などはできませんが、特につかみとしての機能において優秀だと個人的に思うのは、援助交際です
読者を煽った上で、同時に主人公への感情移入と、物語の行く先への期待感&不安感の喚起を簡潔に済ませてしまうあたり、文量効率が素晴らしくシステマチック
是非、冒頭だけでも一読してみてください
150
:
水霧源太郎
:2013/09/02(月) 22:04:34 ID:mCQBDbPs0
>>148
>>149
批評ありがとうございます。
確かに、やりたいことを先行させすぎて本筋をおろそかにしてしまったようです。
次はしっかりとした骨組みの話を作れるように頑張ります。
また、挙げてくださった作品はぜひとも参考にしたいと思います。
ありがとうございました。
151
:
欠失
:2013/09/03(火) 08:55:52 ID:wPmmxwGI0
お初にお目にかかります。
差し支えなければ下のSSについて批評をお願い致します。
ttp://coolier.sytes.net/sosowa/ssw_l/187/1376040503
指摘を頂きたい点は:
・話の展開、構成
書いている時はあまり意識が至らなかったのですが、
読み返してみると、どうも展開が雑、特にこいしの行動に説得力が欠けている気がしています。
・文章
おかしいところ、ぎこちないところ、改善すべきところをご教授頂ければ嬉しいです。
他にも気にかかる点がありましたらご意見などお聞かせ願えればと思います。
152
:
アイ
:2013/09/04(水) 00:44:47 ID:Rbhqy0ZA0
初めまして。
お時間のある時で構いませんので、是非下記SSの批評をお願い致します。
ttp://coolier.sytes.net/sosowa/ssw_l/188/1377937489
・物語の構成等
今回は、赤蛮奇がどういった妖怪なのか、というテーマで話を書いたつもりです。
物語の構成や展開等で気になる点がありましたら、ご指摘お願い致します。
・文章
読み物を書くのがこれで四つ目になりまして、今回は小説っぽいものを意識しました。
赤蛮奇のキャラを考えた時に、妙なプライドと斜に構えたところを表現したくて
文章を若干古めかしいイメージで書いたのですが、表現等おかしいところはありませんでしょうか?
・単純に面白いのか
人に読んで貰うのを前提に書いている為、自分ではそれなりに読めるものを書いたつもりではあります。
ただ、人に読んで貰う以上はひとりよがりではなく、面白いと思ってもらえるものを書きたいと考えています。
凄く主観的な質問で申し訳ないのですが、もし宜しければ読まれた際の感想もお聞かせ下さい。
他に改善すべき点等ありましたら、是非ご指摘お願い致します。
何とぞ、宜しくお願い致します。
153
:
名前が無い程度の能力
:2013/09/04(水) 11:47:15 ID:lExwPrCA0
>>151
一見はさとりが“無邪気”なだけの量産型古明地姉妹チュッチュ過去モノと思わせつつ、ウロブチックっぽい展開に突入するあたり素晴らしい
自分的には好きな作品になりました
弱点として最初に気になった部分は、こいしが“裏切られる”展開までの魅力の弱さ
おそらく、作者さん自身も相当悩んだ部分だろうと思うけど
こいしが“裏切られる”展開を利かせるために、そこまでは量産型っぽい古明地姉妹の関係性を強調しなきゃならなくて
そのせいで、序盤は無個性な感じが醸し出されてしまうという点
さとりのあの“無邪気”キャラ付けがされたのは、その無個性さを打ち消すためというのが理由の一つだと思われます
その点は一定の成功して、個性が出ているのだけど、さとりがただの凶悪なだけの妖怪に収まってしまっていて、キャラの奥行きがない(あるんだけど感じられない)のが残念
さとりが『自分の心を探している』という要素を、もっと序盤からわかりやすく強く匂わせられれば(裏切られシーンのサプライズが死んでしまわない程度に)、そこを見所に出来るので、かなり序盤の魅力を増せたんじゃないかと思います
もちろん、さとりが心を探している動機について想像できるように描くことも重要
心を探している、っていうのがわりと重要なファクターなはずなんだけど
目立たなすぎるんで、ちゃんと書かれてるはずのファクターなのに、無い感じになっちゃってる
でももし、このファクターをちゃんと印象に強く残るように書く事が出来ていたら
転である“裏切られる”から先でも
『心を得ようとして出来なかった妖怪』と『その妖怪に愛を向けなければならない妹』っていうテーマの流れが、もっとはっきり強調できたと思います
するとどうなるかというと、裏切られ以降の、こいしの絶望感なんかもわかりやすくなるので、行動の説得力も担保できるはず
というのも
こいしの各行動を“裏切られる”前後で説得力を担保できる要素が何かといえば
前:姉への愛情+姉が自分に向けてくれていると思い込んでる愛情
後:姉への絶望+姉に絶望してしまう自分への嫌悪
なので、例えば
『前』においては、さとりがこいしのために何かを必死にしていることを、こいしが知るエピソード、ぽいものを、演出すると行動の説得力を担保できます
それについでにメインテーマを絡めたりすると、だいたいこんな感じのものになるんじゃないでしょうか、というのを四行で例にしてみると
こいし:「どうしてお姉ちゃんは心を探しているの?」
さとり:「あなたのため、いえ、私自身のためかもしれないわね?」
こいし:「どうして私のためなの? ぜんぜんわかんない。私は今でも十分幸せだよ。お姉ちゃんがこんなに私のことを大切にしてくれてるもの。だけど、私をもっと大切にしてくれようとしてくれてるんだね」
さとり:何も答えない。曖昧な笑みとも言えない微妙な表情で、こいしを見返す。
で、『前』でしっかりと『姉への愛情+姉が自分に向けてくれていると思い込んでる愛情』を演出できていれば
“裏切られ”によってそれらが反転して、『姉への絶望+姉に絶望してしまう自分への嫌悪』に変化するので
『前』においての『姉への愛情+姉が自分に向けてくれていると思い込んでる愛情』の演出が強ければ強いほど、後半のこいしの行動にも説得力が出て来る
ただの凶悪な妖怪が妹を“裏切る”のと
必死に心を探そうとしても、それをできなかった妖怪が妹を、“裏切る”のでは、どちらの妹の絶望がより鮮やかな見所になるのか
作者さんにはそれが想像できていたはずだけど、他人に十分伝わるようには、書ききれていなかったように見受けられます
154
:
名前が無い程度の能力
:2013/09/04(水) 11:48:10 ID:lExwPrCA0
>>151
>文章
作品世界の雰囲気を良く演出できている
けれど、可読性に大いに問題あり
この作品の文章が作り出す雰囲気の成分表示はこんな感じだと思ってるんですが
:語り口が 70%
:単語の選び方が 20%
:普段使わない言葉 5%
:屈折した比喩表現 5%
:俺語 -10%
普段使わない言葉や、屈折した比喩表現がなくても、十分に雰囲気でてるのに、
それをあえて使ってるせいで、可読性が下がっちゃって損してると見受けました
特に、読者になんらかの強い印象を与えたいシーンで、可読性を下げちゃうと、
それだけで、重要な感慨なんかが読者に入っていきにくくなっちゃっうので良くない
ストレートに書く部分と、ねじ曲げて格好付ける部分のメリハリは付けなきゃダメ
例えば
>いずれ食肉に供するべく家畜を飼う人の、筋道立った思考を理解するのは姉にとって易かった。
道筋だった思考とは何を意味するなのか、パッとわからないので、このあとに続く
>けれどいざ屠る段になって突然躊躇う人の感情は、姉には不可解なものに相違なかった。
この大事な文章の利きが悪くなってる
なのでもうちょっと噛み砕いた表現にしちゃったほうがいいと感じました
例えば、
人々が食欲を満たすために、家畜を大切に飼うことを姉には理解できても、彼らがいざ“食物”を屠る段になり戸惑う感情は不可解なものに相違なかった
こんな感じで、道筋だった思考の中身を書いてしまう
俺語に関しては、格好悪い使い方が目立って残念
例えば
>自余の鬼たちの戦意を強制的に脱臼させた
『戦意が脱臼』は意味はわかるけど、格好よくないっす
ここら辺は読者のリアクションを見てトライ&エラーを繰り返したり、引き出し広げたりでセンスを磨くしかない
普段使わないような言葉の使用に関しては
文章の流れで、単語の意味を知らなくても理解できるように工夫されてるものの
やはりひっかかるものはひっかかる
あえて、読者をひっかけるメリットとデメリットは、よく考えた方が良い
今回のようなお話が濃い作品の場合は、デメリットが大きく出やすい点にも留意
155
:
欠失
:2013/09/04(水) 21:51:15 ID:MeMs1qBI0
>>153
、
>>154
ありがとうございます。
>さとりが『自分の心を探している』という要素を、もっと序盤からわかりやすく強く匂わせられれば
>『前』においての『姉への愛情+姉が自分に向けてくれていると思い込んでる愛情』の演出が強ければ強いほど、後半のこいしの行動にも説得力が出て来る
とても納得がいきました。
どうも前半では「悪いさとり」を書くことに意識が向き過ぎて(書いている分には非常に楽しいところでした)、
肝心な部分を掘り下げるのがおざなりになっていたようです。
どこにアクセントを置くべきかの判断、ここら辺が課題かな、と思います。
>可読性に大いに問題あり
読者目線に立てていなかったようです。
ご指摘の箇所については、
人の心の構造として、論理的な「思考」と情動的な「感情」を対比させたかったのですが、今見ると確かにわかりにくいな、と感じました。
心理学では思考と感情は明確に区別できないそうですし、全体的に詰めの甘い部分でした。
雰囲気はそう悪くなかったようで、ありがとうございます。
>俺語
常用外の言葉はもっと慎重に扱うべきだったと反省しています。
自分ではなかなか自作を客観的に見られないので、もやが晴れた思いです。
読んで頂いて本当にありがとうございました。
156
:
名前が無い程度の能力
:2013/09/04(水) 22:41:49 ID:FPYZKe0s0
>>152
また後で読ませていただきますね。
-----
>>151
読みました。
まずは、文章について。
柔らかさと不安定さ、残酷さと儚さが入り混じった世界観はよい味わいがあり、
鍵括弧を使わないスタイルも合わさって、雰囲気のある文章に仕上がっています。
批評ということで厳しく見るのであれば、
馴染みのない表現の使いどころや改行の手法、また段落分けの不安定さなど、
細かなところでの引っかかりや視覚的な読みづらさを感じる部分があります。
このうち、馴染みの薄い古い表現(ひそみに倣うとか、まったきとか)については、
単品で見ればそれなりの雰囲気は出ているかもしれませんが、
作品全体からすると使われ方がまばらすぎて、やや浮いている印象を受けました。
会話部分がなまじ完全に現代口語であることも、
そういった表現の唐突さをやや強調する結果になってしまっています。
この作品の空気感は、主に単語そのものではなくそれらの語り口によって形成されていますから、
常用外漢字を含め、味付けとして見慣れない表現を使う必要性は薄かったと思います。
その他の部分では、このような語り口を用いる際の難しさである、
人称や視点の混ざり方をどう制御するか、という点についても幾つか小さな引っ掛かりがありましたが、
この辺の言葉遣いの感覚というのは、掲示板上でのやり取りに非常に向かない題目ですので、
こういった場での一方方向での指摘は控えておきます。
(そういう話は、指摘や批評ではなく、意見の交換や擦り合わせという形でお互い膝を突き合わせ、
ここはこうだろう、いや違うこっちの方がいい、とあーだこーだ言い合いながら進めるものです。
小さな意見を多数やり取り、となるので掲示板に適した話題とは真逆。
もし知り合いにそういう話のできる方がいれば、一度試してみるのも良いでしょう)
次、文章の視覚的な側面について。
段落分けもなくゴテッと濃厚に文が固まっている場面と、短い文が連打される会話の場面、
そしてちょこちょこ挟まれている2行空け、3行空けといった要素のバランス取りが悪く、
視覚的にはあまり読みやすいレイアウト構造になっていません。
もっとも、この辺りの視覚面の話というのは、
まず一行辺りの文字数を設定できないというシステム側の要因からして大きいので、
いくら書き手の側が気を使おうとしたところで限界はあるのですが、おおよそ今作については、
・行空けは基本的に一行空けに留める。
章や節という大きな区切りでは、区切り記号を使う(今作でのハートマーク)。
・段落分けを工夫し、あまりに大きな文章の塊ができないようにする。
・文章の塊と短文連打が交互するような場面では、視覚的な側面でのリズムも考慮する。
今作で言えば、会話部分の大半はもう2〜3行ずつ減らしても良かったかもしれない。
というような点について、いくらか工夫の余地は残っていただろうと思います。
次、内容面について。
ご依頼ではこいしさんの行動の説得力について気にしておられますが、俺の感覚では、
どちらかというとさとりさんの側が無機質マシーン一辺倒だった方が惜しかった印象です。
こいしさんは元々(原作でも、この作品でも)合理性や計画性を重視するような性格ではないので、
曖昧な動機で効果の薄い行動を取ったとしてもそれほど不思議ではないし、
明確な理由付けがされていないとしても、少なくとも心情を測れる程度には内面の描写がある。
一方のさとりさんの方は、まあ舞台装置としてそうなっているのだと理解はできますが、
結局最後まで空っぽ一辺倒で見せ場が薄い、というより印象付けが弱い。
こいしさんにああして命を分け与えたのだから、作中のさとりさんは本当の意味での空っぽではない。
であれば、もう少し要所要所で 「無機質っぽくない」、本当に何かを求めているのだと
こいしフィルターを通さずとも感じ取れるような要素を配置して、
有と無の狭間で揺れ動く心のさまをもっともっと強く印象付けることができれば、
各所の転換点でのこいしさんとのやり取り、そして読者への訴えかけもより強められただろうと思います。
結果的にそれは、こいしさんの行動の説得力にも繋がったかもしれません。
157
:
156
:2013/09/04(水) 22:43:04 ID:FPYZKe0s0
それと一点、全く関係ない話ですが、
こいしさんがズタボロにされる場面での、裸にひん剥かれて〜というあの一文は、不要です。
無情さの演出の足しになっていると言えばまあそうなんですが、
唐突に18禁な空気を呼び込んでまで入れる必要があった12文字だとは思えません。
二次創作でなかったり、そういう年齢制限のある投稿場所だったら何の問題もないんだけれども。
-----
総括……は、今回は要らないかな。
全体的な雰囲気は良く作られているので、
あとは技巧だの何だのというより、方針や調整という編集面での要素がほとんどです。
それ故にあんまりパリッとした意見が出せないのが苦しいところですが、
少しでも参考になる部分があれば。
158
:
欠失
:2013/09/05(木) 11:28:29 ID:tM4CPKiQ0
>>156
、
>>157
ありがとうございます。
>会話部分がなまじ完全に現代口語であること
>表現の唐突さ
上の方にもご指摘を頂いたのですが、
一般的でない表現の文章全体とのすり合わせがいまいちできていなかったようです。
>言葉遣いの感覚
なるほど、ぜひ試してみたいと思います。
>視覚的にはあまり読みやすいレイアウト構造になっていません
この辺りはほとんど配慮が行き届いていませんでした。
参考にさせて頂きます。
>どちらかというとさとりさんの側が無機質マシーン一辺倒だった
どうも「こいしから見たさとりの描写」に終始していて、
さとり自身から発露するもの、発露しているように見えるもの、が足りなかったようです。
>あの一文は、不要です
何だか自分の感覚というかモラルについて、すごく考えさせられてしまいました。
あの一文は、俺があの妖怪たちならこうするだろうな、と自分ではまったく疑問の余地なく書いていたところで、
何というか、嫌な地が出てしまったなあと思います。
ご批評まことにありがとうございます。
とても参考になりました。
159
:
156
:2013/09/05(木) 20:44:25 ID:W2ztJ.DM0
>何というか、嫌な地が出てしまったなあと思います。
これは、書き手である貴方がそういう想像をしたことについての話ではなく、
それを作中で明示する必要があるかどうか、の話です。
二次創作、つまり借り物のキャラクタに対する作法という側面と、
全年齢のサイト上での、そのような描写への線引きの要求、
そして、それらの要素と、表現上の必要性との匙加減。
性にまつわる強い描写というのは、たとえそれが短いものであっても、
作品の空気感には大きな影響があるものですから、
そのような表現の配置や効果については、十分な注意を払わねばなりません。
今回の作であれば、例えば普段の姉妹の絡みの場面から、
もっとイチャコラとしたエロス漂う描写を増やしておくとか、
そういう手順を踏んで作品の空気をそちら側に振った上であれば、
あの十二文字から受ける印象ももっと違ったものになっていたでしょう。
しかし実際には、せいぜい最初と最後に出てくる口付けという単語以外には
そっち方面への効果を持つような描写はない中での唐突なアレであり、
何より一番大きな理由として、暴行を受けたことがその後の展開に何の影響も与えていない。
単純に描写として短すぎ、作品の雰囲気も乱し、展開に影響せず、作法的な側面からは引っ掛かりが出る。
それならこれ、要らないんじゃないかなあ、と。
-----
何だか長々と書いてしまいましたが、結局何が言いたいかというと、
出来事として自然であっても、取捨選択でスルーした方が楽な要素もありますよ、というだけです。
間違っても、貴方の想像の中身についてどうこう言っているわけではないので、そこはお間違えなく。
俺の場合、そのような方向の表現に対しては
安全マージンという意味合いを込めてやや厳しめに見ることにしているので、
実際のところあれによって気分を害されるような読者はまあ居ないとは思いますし。
という一意見でした。
160
:
欠失
:2013/09/05(木) 21:29:45 ID:tM4CPKiQ0
>>159
何だか言葉を費やさせてしまって申し訳ありません。
上記の文については、
そうした想像に何の検閲もかけず、そのまま文章に落とし込んでしまった自分の露悪趣味に対する反省のつもりでもありました。
ともあれ、刺激的な表現へのご指摘、もっともだと深く頷かされています。
161
:
名前が無い程度の能力
:2013/09/06(金) 03:32:29 ID:wEf18MuU0
>>152
>感想
大げさな事件などに頼らずに、極日常的な情景だけを使って、キャラを表現しきり
尚且つ、キャラを表現しきる、という一点を見所にしてしまった腕力が素晴らしいと思いました
じゃあ、キャラの魅力以外には何か見所があったかな、といえば、これは特になくて
エンターテイメントとしての満足感や、
何かしら感慨深いものが表現されているものを鑑賞するという意味での文学的な満足感も、特にあるわけではないので
キャラは魅力的だけど、それ以上の評価すべきポイントがない作品、といった感想です
もちろんこれは、悪いことではなく、作者さんの意図するところが、最小限の文量で余すことなくちゃんと書かれていると言う意味で、成功と言えると思います
>物語の構成等
気になったのは冒頭
主人公が困り果ててる場面からスタート
こういう冒頭にするなら、主人公が困り果ててる状況をもっと明確にしないと、つかみとしての機能がぼやけてしまう
「何故こんな状況に置かれているのか」という部分を餌にして、読者に文章を追わせるつもりならば、その餌をちゃんと見せなきゃ機能不全になるということです
『隣の部屋で、人が一人殴り殺されそうになってて、それを見殺しにするか、それとも助けるべきか、極めてドライな思考で考える主人公』くらいの情報開示は出だしでしちゃったほうが牽引力が高まったはず
この手の冒頭をやるばあい
後半のネタばれを恐れて、前半の牽引力をおざなりにしちゃう傾向は、多くの作者さんに見られるんだけど
ネタばれする段階では、別の見所を用意しておけば十分補完できるんで、冒頭に全力投球しちゃっておk
とくにこの作品の場合は、事件自体は極めて地味で、キャラの思考や行動で魅せるタイプのお話なんで、
多少、後半のネタばれをしちゃったところで魅力が損なわれることってのは、ほとんどないです
冒頭のあとの、主人公の生活っぷりを説明するパートへの興味の繋ぎ・誘導はとてもスムーズ
『一見どうでもいい地味な俺設定』を面白く読ませるという点で成功してると思います
茂が暴れ始めてから、主人公が行動を起こすまでの、じらし方や間の取り方も丁度いいかんじ
全体的にそつがない印象
こっからは完全に個人的な希望なんだけど
欲を言えば、もうちょっと主人公の魅力を発揮できるよう茂の事件を地味ながらにもう一ひねり盛り上げてほしかった
例えば、下っ端チンピラだと思ってた茂が実は、里の有力者のどら息子で、予想以上に頭が切れて下手な芝居を打った主人公が大ピンチみたいな
しょぼいチンピラを三下妖怪がやっつける、っていうのも作品のテーマには合致してるんだけど
どうせなら、もっと強敵と地味に対峙させて、せこい手段で大ピンチを切り抜けさせたほうが主人公の魅力が発揮されるはず
>文章
一人称と相まって、しっかりと世界観が固まってる印象
硬い語り口でありながらも、それ一辺倒ではなく感情の起伏なんかにあわせて柔らかさも感じられるメリハリもきいてて、“生きてる”感触
そして、要点が明快で読みやすい=作品世界がダイレクトに頭に入ってくる感じ
舞台描写のバランスも良い感じで、多すぎず少なすぎず、作品の完成度に要求される量を、作者さんがちゃんと把握してる印象を受けた
キャラの魅力のみを見所にする本作品の価値を引き出しているのは、この文章によるとこがきっと大きい
普通に見るとくどいモノローグもあるんだけど、そこはキャラの個性としてプラスとして働いているので、必ずしも欠点にはなってないと思います
162
:
名前が無い程度の能力
:2013/09/07(土) 00:22:03 ID:BD0lbJr60
>>152
遅くなりましたが、読みました。
まずは、誤字脱字その他から。ざっと読んで目についた分のみです。
・序盤 「定期的に引っ越しなど言うと〜」
⇒ 脱字
・引越しモノローグ 「〜妖怪とっては面倒な極まりない存在である」
⇒ 面倒なこと極まりない?
・隣のDVレオパレス中 「何も私が関わる必要ないのだ」
⇒ 脱字
・DVにうんざり中 「この時間から動くとなれば運び出せぬ荷物も限られてる」
⇒ 「限られて『い』る」 のならば 「運び出せ『る』荷物も」
・同場面 「茂が番所に妖怪にやられたと訴え出られると」
⇒ 細かいですが、格助詞と受身との整合がちぐはぐです。
「茂が番所に妖怪にやられたと訴え出ると」
「妖怪にやられたなどと番所に訴え出られると」
とかそういう合わせ方で。
その他、ほぼ全文一段下げの文章スタイルの中で、
字下げが行われていない行が三箇所ありました。
いずれも表現上の意味がある箇所だとは思えなかったので、下げ忘れでしょう。
-----
次、内容について。
まだ題材にされることが少ない新しいキャラクターでの日常小事件もの、
ということで着目点や事件の規模などのバランスは良好だと思います。
ちょっと女性がぶん殴られすぎているのは気にかかりましたが。
(吐くまで殴られてさらに追撃だと、普通の人はもう足腰立たない)
文章については、ひとまず大きな難癖が付くようなものではありませんが、
ちょっと全体的に洗練されていない、経験値不足な点が目につく印象です。
より具体的には、同じ語や表現が一文の中や隣接文で連続して出てきたり、
文と文を繋ぐ接続や受けの表現 (〜なので、〜とはいうものの) の類が
過剰に使われていてリズムが悪い部分が散見されます。
もともと一人称の独白系の文章であり、
多少のくどさや回り道については許容範囲の大きいやり口ではあるのですが、
今回の作は 「そのスタイルに助けられた」 という形で、
「そのスタイルを大きな武器する」 ところにまで行けていない印象です。
プラスの要素を活かしきれなかった、という意味で惜しかったところですね。
あれこれと逡巡する場面でも、やや思考がくどい印象を受ける部分があったので、
文章面と合わせて、それらの要素がもう少し整理洗練できていれば、
読み物としての質がさらに向上していたのではないかなと思います。
163
:
162
:2013/09/07(土) 00:23:02 ID:BD0lbJr60
総括。
良い点:まだ扱いの少ない新しいキャラクタをよく扱えている。
短編としての事件の規模と結末の方向性のバランスが良い。
悪い点:この人称や文体を扱う経験値、洗練度が十分とは言えず、
本来あるべき強みを強みとして活かしきれていない。
という印象でした。
-----
向上案としては、やはり文章面への取り組みでしょうか。
今回のような方向性で役に立つとなると、素直に時代ものの小説だとか、
あとは落語の語り口なんかも参考になるかもしれません。
「省けるところを省いて、簡潔さにより軽妙さを強める」という意味合いで。
164
:
アイ
:2013/09/07(土) 02:00:37 ID:qjir.IaI0
>>161
ありがとうございます。
>こういう冒頭にするなら、主人公が困り果ててる状況をもっと明確にしないと、つかみとしての機能がぼやけてしまう
仰るとおりだと思います。いざ読み返してみると、もうちょっと冒頭の「つかみ」で情報を出しても物語に支障がなかったように感じます。
自分の中でも書いている時は意図的に出し惜しみをして、含みを持たせようとしていた部分もありますので、今後、構成を考える際の参考にさせて頂きます。
>欲を言えば、もうちょっと主人公の魅力を発揮できるよう茂の事件を地味ながらにもう一ひねり盛り上げてほしかった
>例えば、下っ端チンピラだと思ってた茂が実は、里の有力者のどら息子で、予想以上に頭が切れて下手な芝居を打った主人公が大ピンチみたいな
>どうせなら、もっと強敵と地味に対峙させて、せこい手段で大ピンチを切り抜けさせたほうが主人公の魅力が発揮されるはず
これはもう完全に考えが及ばなかったとしか言えません。
自分の中で、「よし、これで終わった」と思ってしまったのですが、ご指摘を受けて考えてみると、そこからの物語展開が色々ある事に気が付きました。
例に出して頂いた様な展開に続ける事が出来れば、お話としての娯楽性も上げられたと考えています。
特に、弱者の番狂わせという主人公にとっての見せ場を切ってしまう結果になったのは勿体ない結果だと今更ながら思います。
正直、自分の中のテーマにこだわり過ぎてしまったのかな、とも思いますので、話を作る際に気を付けていきます。
>普通に見るとくどいモノローグもあるんだけど
ここに関しても、改善を目指したいと思います。
実際に書いていて、この箇所は少し冗長に過ぎるかもしれないと悩んだ箇所はいくつかあります。
また一人称の作品を書くとは思いますが、恐らく違うキャラでこれをやると冗長さやくどさが目立つところもあると
思いますので、全体的な文章力向上とを目指すため、意図的に調整することを意識してみます。
ご批評にお時間頂いて、誠にありがとうございます。
また、過分なお言葉を頂き、嬉しく思っています。
次回の作品の参考にさせて頂きます。
165
:
アイ
:2013/09/07(土) 02:41:52 ID:qjir.IaI0
>>162
>>163
ありがとうございます。
>まずは、誤字脱字その他から。ざっと読んで目についた分のみです。
>字下げが行われていない行が三箇所ありました。
>いずれも表現上の意味がある箇所だとは思えなかったので、下げ忘れでしょう。
お恥ずかしい限りです。
今後は推敲をより念入りにやっていきます。
>ちょっと女性がぶん殴られすぎているのは気にかかりましたが。
>(吐くまで殴られてさらに追撃だと、普通の人はもう足腰立たない)
書いている際は、女性の命の危険性をアピールする意図で、暴力が過剰に振るわれているという事を
伝えるためにあのような形にしたのですが、仰る通り「命の危険を感じる程殴られている女性がスムーズに逃走出来るか?」と
いう点については失念していたように思えます。
後の展開を考えるに、単純に暴力を振るわれるだけではなく、他の演出で命の危険を演出出来ていた方が
ご指摘頂いた、過剰な描写にはならずに済んだと今は考えています。
>ちょっと全体的に洗練されていない、経験値不足な点が目につく印象です。
>より具体的には、同じ語や表現が一文の中や隣接文で連続して出てきたり、
>文と文を繋ぐ接続や受けの表現 (〜なので、〜とはいうものの) の類が
>過剰に使われていてリズムが悪い部分が散見されます。
>向上案としては、やはり文章面への取り組みでしょうか。
言い訳めいた言葉になってしまいますが、話を書く、という事自体に慣れが少ないのだと思います。
これに関しては、書くより他はないと思っていますので、今後色々な作品を書いて、慣れていくしかないと考えています。
少し読書量を増やして、表現のパターンや、具体的なリズムの取り方なども学んで行きたいと思っています。
>「省けるところを省いて、簡潔さにより軽妙さを強める」という意味合いで
読みやすくて解りやすい文章、というのは自分の中の一つの課題となっていますので
お勧め頂いたような時代小説等、上で書いた表現を学ぶのも兼ねて目を通してみたいと思います。
落語というのは盲点でしたので、こちらも参考にさせて頂きます。
ご批評にお時間頂いて、誠にありがとうございます。
こうやって色々と具体的にご指摘頂けると、自分では気が付かなかった箇所というのが意識出来ました。
面白いと言って頂けるようなものを書けるよう、精進致します。
166
:
道楽
:2013/09/18(水) 18:45:44 ID:DTyUVQTk0
初めまして、道楽と申します。
拙作の批評・アドバイスをお願い致します。
タイトル「カリスマ動物園」
ttp://coolier.sytes.net/sosowa/ssw_l/188/1379484544
紅楼夢に友人と合体サークルで出る予定となり、自宅の印刷機で刷る程度ですが、初めての同人誌を出そうと思っています。
その原稿になるのが、このSSです。
せっかく友人に絵まで描いてもらったし、同人イベントにも出るのだし、今後の成長のワンステップにしないともったいない!! という思いと、加筆・訂正できるところがあればしてから配布したいという思いがあり、お願いする次第です。
批評して頂きたい箇所
ここ二か月ほど、書いては没にして書いては没にしてを繰り返してできたものです。
ブランクもけっこうあって、苦しみました。
・ストーリー
・描写
・セリフ
・面白さ
など、基本的に大事な部分についてもコメントいただきたいのですが、とにかく今回意識したのは、「キャラを動かしまくる」ということです。
結局、読者が何を見たいかを考えると、キャラクターが動いているのを見たいのだろうというのが、自分の結論で、それを極端に突き詰めてみたつもりです。
あと、最初はレミリアが竹林にいるところから初めてしまおうと思ったのですが、それだと急すぎるかなと思い、一節と二節を加えました。
結果的に、むしろなかったほうが良かったのだろうかと、判断できないでいます。
その他改善すべき点がございましたら是非ご指摘を頂きたく思います。
何卒、宜しくお願い致します。
167
:
名前が無い程度の能力
:2013/09/19(木) 12:11:59 ID:cZwb1ric0
>>166
読ませて貰ってまず感じたのは
ああ、すごく作者さんが楽しんで書いてるなーってことです
趣味とはこうあるべきだ、と感心してしまうくらいに
それ故に、他人にも楽しんで読ませる物としての完成度に関しての客観性は、大きく失われているなー、というのが大まかな感想です
その点について顕著なのは、
>読者が何を見たいかを考えると、キャラクターが動いているのを見たいのだろうというのが
この持論に現れていると思うのだけど
今回の作品って、ストーリーに見所らしい見所は作られてなくて、
ひたすらキャラ同士の掛け合いや、斜め上の行動のみを繰り返し、そこをメインディッシュにしてる作品なんだけど
こういう構造の作品って、本来はストーリーを演出するための調味料でしかないキャラどうしの掛け合いってものを、主食にしてしまう、ということなんで
言ってみれば、ふりかけをごはんに掛けずに食わせるようなものなんです
なので、この手の作品で完成度を求めるとなると、「ふりかけが主食です!」と胸を張って言えるくらいのふりかけを作らなきゃいけない
今回の作品ではそれができてたかな、というと、自分から見るとかなり不足している、というのが感想です
168
:
名前が無い程度の能力
:2013/09/19(木) 12:12:39 ID:cZwb1ric0
>>166
じゃあ、ふりかけをメインディッシュに仕立て上げるにはどうすればいいの? っていうと
まず大前提として言えるのは
逆説的に、ふりかけを美味しく食べるためには、美味しいごはんに掛けないよりは、掛けた方が絶対に美味しい、という原理があります
つまりは、掛け合いや斜め上の行動を引き立たせるための下地・ストーリーをしっかり作ろうぜ、ってこと
なぜそう言えるかというと
例えば
レミリアたちが特にストーリー上は重大な意味もなく牛の真似をして人間たちを追いかけるのと
レミリアたちが牛の真似をすることにストーリー上、重大な意味を持たせた上で、人間を追いかけさせるのと
同じ掛け合い・行動をするにしても、どちらがより興味を惹かれるか・面白くなるか、明白だと思います
で今回の作品をその点から見てみた場合
例えば、クライマックスである『レミリアたちが牛の真似をして人間を追いかける』という部分にどれくらいの、ストーリー上の意味を作れていたか
この部分のマクロな構成を見てみると
①こがさがピンチ(主人公の抱える問題を明確化し、読者に注目すべき点を提示し、ストーリーの方向性を示唆する)
↓
②ピンチを脱出する手段を発見(レミリアとの出会い・ストーリーの方向性を明確化する)
↓
③ピンチを脱出する行動を開始(牛になる)
小傘モノとしてはスタンダードな構成が作られてる
じゃあ、もうちょっと細かい単位で見ていくとどうなるか
というと
ストーリーが殺されてる要素がある
掛け合いが殺されてる要素がある
まず一つは
『こがさがピンチだと言う緊張感が欠けている』という点
コメディなんだから緊張とかいらねーだろ、と思うかもしれないけど、それは罠
この作品の面白さの根本は、『こがさがピンチから脱出しようとして斜め上の滑稽な行動をしまくる』という点なので
ピンチさという部分に関してはシリアスに攻めてないと、ギャグが活きてこない、もろに死にます
緊張感がないと、こがさやレミリアが斜め上の行動しても、その行動をする滑稽さが減少してしまうから、ギャグが全部が上滑りしちゃうってことです
コメディを書くときは、『ギャグを支えてる土台がどんな要素なのか』、という視点を常に捨てないで下さい
この作品の一番の致命的な欠陥はここです
このせいで、全部がダメになってるといっても過言じゃない
緊張感こそが、この作品の“美味しいごはん”です
次ぎに
『ほとんど無意味に挟まれるどうでもいいネタ(初音ミクとか)』
緊張感がばっちりシリアスに作られてれば、いきなり関係ない話題を上手くポンと持って来たりすると、面白くなることもあるんだけど
この作品の場合、もとからユルユルなので、この手のネタを挟むと間延びするだけのデッドウェイトになってて
しかも、キャラも無意味に(面白みもなく)壊されるので、レミリアだと思ってたキャラが、別の何かになってしまう
“最強妖怪のカリスマ吸血鬼”が牛の真似をすることに面白さを出さなきゃいけないはずなのに、キャラが別の何かになってしまったら、台無し
結果的に無駄な文量を挟むことで、ストーリーに集中することも妨げ、無意味にキャラも壊されるので、ストーリーも殺されてる
以上の主に二つの相乗効果が致命的です
作品の土台になるべき緊張感がないために、掛け合いがダメになり、
掛け合いがダメになった結果、メインディッシュたる掛け合いがデッドウェイト化し、
デッドウェイトがストーリーを殺し、
ストーリーが死ぬことによって、掛け合いがさらに死ぬ無限コンボに陥ってる
これを改善するには、反対のことをすればおk
緊張感を演出することで、ギャグを引き立たせ、
ギャグを引き立たせることでストーリーを読ませる
ストーリーを読ませることによって、ギャグをさらに引き立てる
というポジティブな無限コンボを構築してみてください
169
:
名前が無い程度の能力
:2013/09/20(金) 00:48:05 ID:VGyLgupg0
>>166
見事なまでに滑っているなあ、という印象です。
キャラクタを動かそうという目標自体はいいんですが、
実際にやっていることは単に脈絡のない極端なネタを連発しているだけで、
読者が置いてけぼり、というより読者の存在を想定している様子が感じられない。
それでも、一つ一つのネタが爆笑できるようなものであれば
まだギャグとして成立もしたかもしれませんが、残念ながらそれもなく。
有って無きが如くのシナリオ面でも、出っ端から良く分からない矛盾を配置していたり
(小傘さんを外来人かと早合点したと言ってるのに、首絞められた後には
「そいつは町で噂の妖怪だよ」とか、何がどうなってるんでしょう)、
全体として何を狙って配置されたエピソードなのか分からない部分がほとんどでした。
勢いだけで読ませたいギャグ作品であれば、
もっと舞台設定はシンプルにしてあくまでネタの面白さそのもので勝負するものだし、
ある程度のストーリー性を重視するのなら、
シナリオの根幹はきちんと整えた上でスパイスとしてのコメディ要素を散りばめるのが定石です。
(定石というか、そうしないとただのバカ騒ぎにしかならない)
ギャグやコメディというのは、「その分類にカテゴライズされるもの」 を書くだけならとても簡単ですが、
「できるだけ不特定多数に楽しんでもらおう」 という条件を加えた途端、難度の跳ね上がるものです。
今作のような構成と質でそれを目指すのは、ちょっとまだ気が早いと判断せざるを得ないでしょう。
コントや落語や喜劇を期待している観客に、裸踊りの奇行をいくら見せ付けても娯楽とは見なされません。
-----
改善点……は、挙げてくとちょっと別作品状態にしかならないと思うので難しいですね。
いくらか数は書いておられる方のようですので、
原作のキャラ設定その他は一通りご存知であると仮定しますが、
ひとまずは各キャラのコレジャナイ感を減らして、ネタ以外の部分で溢れる違和感を取り除くことが一つ。
それと、「奇行に走らせるなら、少なくとも根幹の部分では読者が納得できる理由を与える」 ことも必須でしょう。
ともかく、作者の脳内一人芝居を垂れ流している段階から脱して、
きちんと読み物として成立している状態にまで持っていくことがスタートラインだと思います。
170
:
名前が無い程度の能力
:2013/09/20(金) 02:03:46 ID:.9aHj3R.0
>>166
読了したので感想をば。
第一印象として、小傘よりもレミリアを書いている時の方が、筆が乗ったんじゃないか、と感じました。
これならば開幕からずっとレミリアにストーリーを牽引させた方が良かったんじゃないかと。
作者さんの言う通り、竹林の場面から始めた方が確かに今よりは出来が良くなったでしょう。
・ストーリー
小傘が飢えに苦しんでいるシーンからスタートしたので、てっきりこれが物語りの主題であり、小傘が腹を満たすために奮闘するのかと思いきや
妹紅との遭遇であっさり序盤に解決してしまったので、「ん?」と感じましたね。
満たされてしまっている人物は、主人公に相応しくないからです。
古今東西、殆どの物語で主人公は何かに困っている筈です。欠けた何かを埋めるために足掻き、それがクライマックスで救済される構成が最も万人ウケするストーリーです。
今作は序盤から娯楽の王道を逸れてしまった訳です、どうせなら小傘は転のあたりまで気の毒な境遇に置いたままにしておきましょう。
それと登場人物が多すぎますね。話の根幹にそこまで絡んでこないキャラクターは、ばっさり削りましょう。人が増えれば増えるほど分かり辛くなるものです。
・描写
問題があるとか、不快だとか感じた描写は特に無かったんじゃないでしょうか。
上手い、とも感じませんでした。ただ、楽しそうだなあ、作者さん生き生きしてるなあと。
・セリフ
上に同じ
・面白さ
うーん。道楽さんのいつもの作品と比較すると上滑りしてる印象ですね。
レミリアが動き回っている場面にのみ読み応えを感じる文章があって、その周辺にテンション高過ぎなノイズが沢山入ってる、そんな感じです。
で、後は作品とは関係ないですが
>>読者が何を見たいかを考えると、キャラクターが動いているのを見たいのだろうというのが、自分の結論で、それを極端に突き詰めてみたつもりです。
そういう考え方もあるのか、と目から鱗でした。なるほど道楽さんはキャラクターが動いているのが好きなのですね。
私の場合は話の面白さが第一です。読み物として出来が良ければ全て良し、と考えています。キャラクターは後回しです。
周囲のそそわ利用者はというと、好きなキャラ同士のカップリングが見たいとか、好きなジャンルだから読む、など様々な方がいますね。
キャラクターが動いているのを見たいという考え方は、結構少数派な気がします。悪い考え方では無いと思いますが、レアな嗜好なのでそれを意識して書くと万人受けや高得点には繋がらないのでは。
171
:
道楽
:2013/09/21(土) 21:23:18 ID:6vDDSj1A0
みなさん、ご指摘ありがとうございます!!
三人もの方にお読みいただき、またご感想をいただき、大変うれしく思っております。
早速、紅楼夢までに直しをせねばと思わされましたし、同時にもう一つ、かなり完成まで出来ていながら放置していたSSを完成させたいという意欲もわいてきました。
本当にありがとうございます。
参考にさせていただきます。
172
:
どうらく
:2013/10/09(水) 10:39:23 ID:rPKlxlBA0
>>167
>>169
>>170
ttp://coolier.sytes.net/sosowa/ssw_l/188/1379484544
コメントを参考にして修正しました。
一応、報告はしておいたほうが良いかなと思いレスを残します。
ご指摘ありがとうございました。
173
:
名前が無い程度の能力
:2013/11/09(土) 20:28:15 ID:luYqHxy20
初めまして。ひなあられと言います。
作品の批評とアドバイスをお願いします。
ttp://coolier.sytes.net/sosowa/ssw_l/190/1383921519
虐め描写や鬱描写メインの小説を書いてみたいのですが、表現が上手にできません。
今回の作品は心理描写を評価して頂きたいです。
174
:
名前が無い程度の能力
:2013/11/10(日) 09:08:53 ID:kjSR6aHo0
>>173
「虐め描写や鬱描写メインの小説を書いてみたい」というのを前提に評価させて頂きます。
言葉を選ばずに言うと、退屈な作品でした。
藍のモノローグがほぼ全ての作品なのですが、そこが安い。
で、描写が上手くいかないという事なので、まずはそこからいきましょう。
心理描写というのは、ただ書けばいいというものではありません。
一番読み手に理解しやすい、共感されやすいものは
「事件がリアルタイムで起こって、それに対して登場人物がどう反応するか」です。
なので、心理描写で読者を掴みたい!と思うのであれば、モノローグではなく
リアルタイムで物語を進行させ、そこでどうなるのかを見せていった方がいいでしょう。
事件Aがあって紫にボコボコにされる
↓
廊下で橙とすれ違って、向日葵の話をする
↓
布団にくるまって悲しみに耐える
↓
翌日、鏡を見て考え事をする
↓
数日後、事件Bがあって、かつてない程ボコボコにされる
↓
ふとんにくるまって泣き出す寸前になる。
↓
橙に声を掛けられ、一緒に向日葵を見る。
こんな感じのをリアルタイムでやってみるのはどうでしょうか。
ある程度の文章量が必要になってきますが
元々、心理描写を売りにした物語というのは掌編やショートショートに不向きです。
本格的にそういうのを書くのであれば、腰を据えて書かれた方がいいと思います。
175
:
名前が無い程度の能力
:2013/11/10(日) 09:44:12 ID:kjSR6aHo0
>>173
個人的に気になったところをいくつか書いておきます。
○紫の虐め描写
ここが温いです。冒頭でさらっと流すだけ。
「無茶な量の仕事を押しつけられた挙げ句、お茶をかけられる」
らしいのですが、もっと具体的に書いていいところです。
少し細かく書くと、現実世界の仕事ではこういった場合は
「上司の采配が明らかに間違っているにも関わらず、キレてるケース」と
「上司の見積もりが適正ではあるが、部下がダメで終わらないケース」の二種類があります。
今回は藍が被害者役なので、紫を上司として描写して、客観的に見て終わらない量の仕事と
軽く引くぐらいの暴言と折檻をさせるといいと思います。
その方が、読者は藍の境遇や心情に共感が持てます。
○藍の言葉使い等について
これは各自のキャラクター像があるんで、少し難しいところかもしれません。
ただ、作中では白面金毛九尾のエピソードに絡めている部分もあります。
そこを「昼ドラの世界」としてしまうのは、いささか品格に欠けるかと思います。
「枕一つ(房中術)」という表現も野暮でしょう。
「愛の言葉に代わり、様々な密約がその上で囁き交わされた枕も、今や涙を流さぬように私の顔に押し当てられるだけだ」
なんてのはどうですか。
被害者役の藍の美しさや知性を強調した方が、虐めの理不尽さや悲しみが引き立つと思います。
○場面転換の繋ぎ
モノローグなんで、多少はしょうがないのかもしれませんが、かなりブツ切りの感があります。
思考というのは連続性がありますから、もう少し「繋ぎ」を意識されると、自然な感じになると思います。
リアルタイムで場面が切り替わっていく物語であっても同じ事が言えます。
各場面が自然につながるように、意識して組み立てるだけで、随分と読みやすくなります。
それと、最後に。
コメント覧で、「後味が悪い物語になってしまって申し訳ありません」と書かれていらっしゃいますが
そういう事で謝ってしまう方は鬱物や虐め物に手を出さない方が賢明です。
あの手の作品は、後味が悪かったり、世界が理不尽だと感じたり、とにかくそういうモヤモヤした気分になるのが売りです。
基本的に不道徳な作品ですので、他人を不愉快にさせたら謝ろうという道徳的な方は、もっと健全なものを書かれる事をお勧めします。
176
:
名前が無い程度の能力
:2013/11/10(日) 22:54:07 ID:Zgc9OMTI0
>>174
>>175
ご指摘ありがとうございます。
自分の未熟さがよく分かりました。
次もし虐め系小説を書く機会があれば書いて下さったようにもっと表現を
エグくさせてみたいと思います。
177
:
名前が無い程度の能力
:2013/11/11(月) 17:08:38 ID:xp7yY3l20
>>173
>心理描写
藍の内面を描くことをメインに据えるなら、この作品に不足してる最大の要素は、他の方が既に指摘してることに尽きるんだけど
自分からさらに、そもそも論をお話するとするならば
心理描写っていうのは、この作品みたいに、ただ人物の思考を文字にするだけじゃ、ぜんぜんパワーを持たない
どうしてかというと
心理というのは、その人物が体験した状況へのリアクションとして生まれるものだから
体験した状況が描かれてないと、そのリアクション(心理)の持つ深みが、読んでる方に伝わりにくい
いじめを受けたときに感じる理不尽さは、そのいじめの内容がいかに理不尽だったのかを、克明に描いたほうが、よりパワーを持たせることができます
なので心理を描きたいならば、まずはその元となるストーリー・事件を作って描くことから始めようぜ、というのが今回の作品に言える最大のポイントだと思います
といっても、これも既にほかの方が指摘してることなので
自分からは、じゃあ心理を描くことをメインに据えたストーリーってどういう構成がテンプレか、なぜそれがテンプレたりえるのか、という部分についてお話します
心理を描くことに特化したマクロな構成を考える場合、もっとも基本的な考え方は
描きたい心理の動きによって物語を展開させる、という点
例えば、『藍の素』を描きたいとするならば
その『藍の素』によって物語を展開させるようにする
例えばテンプレの一例はこんな感じになります
起:ある事件によって藍が素を露呈 藍は素の自分が嫌い
承:その素と、素を否定する藍のせいで、事件が深刻化、洒落にならなくなる
転:葛藤と試練の末、素の自分を否定していた藍が、心機一転、素の自分を肯定し、新藍として心理的に生まれ変わる
結:素の新藍が逆転満塁ホームラン的に事件を解決
つまり
各シーンにおいて、最初に指摘した、『状況』とそれに対する『リアクション(心理)』を描きつつ
物語全体の流れとして、藍の心理の動きによって状況が動いていくことにすることによって、自然と藍の心理へと読む者の注目を集める、という感じです
ミクロなシーンがマクロな物語全体に説得力を与え、マクロな流れがミクロのシーンへ興味を促す、その相乗効果を狙う、みたいな感じです
178
:
名前が無い程度の能力
:2013/11/13(水) 17:32:11 ID:bB1RImr.0
お初にお目にかかります、ことやかと申します。
拙作ですが批評や御指導頂きたいです。
『博麗瑣談 客仏』
ttp://coolier.sytes.net/sosowa/ssw_l/190/1383949252
特に御意見頂きたい部分
・ストーリー、構成について
ある程度話を流してから誰かが総括するのが好きなので、総括にパワーを持たせようと
それ以外は出来るだけ簡素に、心理描写も細かく文にするのを控えています。
この考えが合ってるのかも分かりませんが、もっと小ネタというかギャグとかに走ったほうが読みやすいんでしょうか。
・描写について
実力はあまり良くない部類とは思います。学び方自体に悪戦苦闘する始末。
上記の様に最後に総括するので、心理描写もあまりせず行動等の描写で色々示そうとしています。
その点どの様に映ってるのか、自分では今一つ分からずなので批評等お願いします。
179
:
名前が無い程度の能力
:2013/11/14(木) 21:22:00 ID:TF/hOgYw0
>>178
読みました。
まずは誤字脱字コーナー。ざっと見て気がついた範囲です。
・「その前の屈辱を味わっていたが」
⇒その前に?
・「元々黙視できる様な奴じゃないけど」
⇒目視
・「作った朝食は一先ず厨に取置にした」
⇒厨房?
・「餓鬼棚の置いた場所に近づく」
⇒餓鬼棚を
また、誤字脱字ではありませんが、ちょっと変だと感じた部分。
・「昨日見た本にひもじい様〜」「小説ねぇ、〜」
⇒なぜ小説と即断できたのか。
根拠が見当たらず、かつ彼女からぱっと出てくる単語としてやや不自然。
・「やっぱり何か画もあったわよねこれ……」
⇒文様や意匠のことを画と表現するのはちょっとズレた人という印象を受けます。
台詞なので、そういうキャラ付けであれば問題ない……と言いたいところですが、
幻想郷の住人、まして霊夢さんに使わせるのはちょっと無理矢理な感があります。
・「それだけ石畳の破損も在ることだ」
⇒出来事に対して「在る」という漢字を当てる理由が見当たらないのがまず1つ、
もう1つは単純に日本語として奇妙です。「よくある」 の 「よく」 が抜けているだけ?
-----
内容面については、東方世界に相応しいネタを相応しい形で扱えており、
かつ登場人物の掛け合いもおおよそ滑らかで引っかかりの少ない仕上がりです。
物語としての起伏には乏しいので大絶賛を浴びるような性質の作品ではありませんが、
いかにも東方世界でありそうな一つの出来事、としてよく考えられた一作だと言えるでしょう。
小ネタやギャグの必要性については、個々の作次第でどうとでも答えの変わるものですが、
今作のような雰囲気であれば、無理にねじ込む必要性はないでしょう。
自然に組み込める良いネタが思いつけばもちろん大きなプラスになり得ますが、
添え物のための添え物としてそのような要素を加えることは、おおよそ無駄にしかなりません。
180
:
179
:2013/11/14(木) 21:24:47 ID:TF/hOgYw0
次、描写について。というか文章について。
かなり酷い部類です。内容面との落差がものすごい。
まず、散見されるというレベルではない重複表現の量。
全て書き出しているとキリがないので印象的だったものだけを挙げますが、
・掃き掃除
⇒巫女さんの神社の仕事なのだから 「掃き清める」 という表現で重言は避けられたはずだし、
何にせよ二回目以降は 「掃除」 だけで十分なのに、ほぼ全てこの表現になっている。
・押入れに押し込んだ
⇒押入れに押し入れた、でないだけマシだと考えることもできますが、
それならば 「放り込んだ」 くらいまでは思いついてもよかったのでは。
・巾着状の小物入れ
⇒巾着という時点で小物入れです。
巾着に見えるがちょっと違うものだよ、という意味でこうしたのだと考えることもできますが、
それが活かされている場面はどこにも見当たりません。
また、重複表現ではありませんが、
・石畳
⇒三人が石畳や屋根の修理にかかっているシーンを、「石畳」 で検索して強調表示してみましょう。
すごい密度です。
これらのような言葉遣いの野暮ったさに加え、文章表現それ自体でも悪い例が多く見られます。
こちらも印象的だったものをいくつか挙げると、
・「不満そうに蹴飛ばした石を目で追っていた霊夢は、茂みで見失うと何気無く魔理沙の足元を見た」
⇒この直前の文章で、石を蹴飛ばしたのは魔理沙であることが示されていますが、
その流れをわざと裏切るかのような語順で構成されています。
「茂みで見失うと〜」 の部分も前半との繋がりが悪く、読感の良くない言葉遣いです。
・「ふと思い出したが、思い出しただけで修理してもらえればそれでいい」
⇒前後の流れから推測すると、「他の二人には言ってなかったその情報を思い出したが、
どっちにしても修理してもらえればそれでOKなんだし、深く考えずにスルーした」
という文意だと思われますが、すんなりそう読める文面だとは認められません。
・「そのまままだ湿っている枝葉を〜」
⇒そのまままだ、という表現が一見して誤字脱字ではないかと目を滑らせてしまう悪い繋げ方です。
これ単品であればいちいちあげつらうような話ではなかったでしょうが、
他の諸々と合わせて考えると、ああ何も気を使っていないな、と受け取れる一要素になっています。
と、こんな感じですっ転びそうになる表現がてんこ盛りです。
ちょっと気になったので他の作品も見てみたら似たような傾向があったし、
正直ここまで徹底されていると、もしかしてこれは意図的にこうしているのかな、
と思って指摘するべきかどうか躊躇ってしまうレベル。
(もし本当にそうだったら、これらの俺の指摘は全てスルーして忘れてください。
感覚の違いすぎる人間の意見は参考になりません)
どれもこれも本質的に内容に関わるものではないので、
良く作られた話の中身自体に助けられて致命的な致命傷にはならずに済んでいますが、
だからといって 「これでもおk」 などとは口が裂けても言いたくない。
地の文は簡素を心がけたとのことですが、
正直これで重厚に描写されても惨劇の未来しか見えないので、
ある意味では大正解だったのかもしれません。
181
:
179
:2013/11/14(木) 21:26:21 ID:TF/hOgYw0
総括的な何か。
良い点:きちんと考えられたネタを無理なく自然に扱えており、
東方世界によく馴染んだ良質な作品になっている。
悪い点:読みやすい文章、という概念が根本から欠落している。
まるで一文一文が独立した写真のキャプションのようで前後の流れがなく、
台本というか箇条書き的な発想でしか文章が形作られていない。
-----
改善案。
内容面についての指摘は他の方にお任せして、
とにかく俺からは文章を何とかしてくれと懇願しておきます。この落差は酷すぎる。
具体的にどうするべきかは……うーん。
というかこれ、普通に考えれば 「推敲しようよ」 の一言で終わりなんですが、
依頼文からするとそうでもなさそうなので、どうしよう。
とりあえず方針的な何かを簡単に挙げてみると、
・書いた文章を時間を置いて見直す。
意図した通りの表現になっているか、文法的に過剰だったり不足している要素はないか。
・前後の流れに無駄はないか。
指示語や代名詞で簡潔にまとめられる部分で、元の単語を無駄に連呼していないか。
・無駄なところで漢字を使っていないか。
変換ソフト任せで、よく理解もしていない漢字をぽこぽこ使うのは避ける。
変換するかどうかの判断基準というのは、その人の考え方や作品の方向性で様々ですが、
もっとも簡単な基準は 「その文を自分で手書きしたとき、自分はそれを漢字で書くか?」 です。
最低でもこの程度はやっておきましょう。
というか、これくらいは草稿段階でも脳内で自動処理できるようにしておきたいところです。
推敲というのは 「ブラッシュアップ」 が本来の意味であって、基礎を徹底させることではないので。
また、それらの語法的、文法的な側面とは別に、
「あまり地の文に頼らず物語を進めていく」 という観点からは、
落語や小噺のような軽妙な表現について勉強してみるのも良いでしょう。
実際、今回の作品では地の文の語り手に微妙な人格がにじんで見えていますので、
中途半端な状態を避けるという意味でも、一度自分のスタンスを確認してみてください。
あとは……月並みですが、いろいろ読んで身につけましょう、というくらいでしょうか。
ただ漫然と読むだけでなく、「自分だったらどう表現していたか」 を考えて、
自分のクセの良し悪しを具体的に評価、把握していくことが重要です。
182
:
名前が無い程度の能力
:2013/11/14(木) 21:49:33 ID:1KImMul20
>>179
「厨」は「くりや」かな
183
:
179
:2013/11/14(木) 22:13:32 ID:TF/hOgYw0
>>182
指摘ありがとうございます。古語かあ。
使う意味のある語だとは思えませんが、ともかく誤字ではありませんね。
>>179
での誤字としての指摘は撤回します。失礼しました。
184
:
名前が無い程度の能力
:2013/11/14(木) 23:38:53 ID:odlCTnos0
>>178
ざっと読んだだけなんですけど、地の文における文体の不一致が気になりました。漢字や助動詞の用法からみて、話題にふさわしい文語よりの書き方を目指されたのではないかと思っているんですが、そうすると、省略や音便が多く、やや不自然さがあります。
漢文訓読調に近づけてみるといくらか読みやすくなるような気もします。
185
:
名前が無い程度の能力
:2013/11/15(金) 16:10:47 ID:9uo.fAY.0
>>178
なんというか、公式漫画とかでありそうな、いかにも東方っぽいお話と感じてしまった
後半で現代社会に対するZun史観っぽいパートが入るのも、とてもそれっぽい
>総括にパワー
ここにパワー持たせるだけなら、やるべきことは単純で、
総括に説得力を持たせるために、餓鬼事件の印象を強いものにすればいい
それはどのようにして達成する方向性があるか
この作品で言えば、総括部分で語られる『人間同士の関係性』というものにフォーカスしてシナリオを構築してみる
というのが最も重要なポイントになりえると思われる
今回の作品の場合、主人公霊夢が人間関係の重要さ的なものを実感するエピソードが、
餓鬼に取り憑かれて動けなくなってピンチになったシーンなわけだけど
このシーンにいたる道筋(霊夢が孤独のままに死に直面する道筋)が、
外の世界からやってきた餓鬼が死に瀕したのであろう状況と、どれほど似た状況なのかがわからないため
餓死せず助かった霊夢と、外の世界で餓死した餓鬼、の違いの対比も曖昧になってしまっている
そのせいで、霊夢が助かった要因としての人間関係の重要さの印象が、非常に弱い
にもかかわらず、最後の総括で霊夢が、さも覚りきったかのように、人間関係って重要だよね的なことをモノローグしちゃうとどうなるか
うん、とってつけた感がでてしまってますね
そんなわけで
最後の総括になんとういうか実感がなく、新聞記事の社説のように他人事で終わってるのが惜しいです
じゃあ、どう改善する余地があったのか
これは上記の逆のことをすればいいので
:霊夢が孤独のうちに餓死しそうになるまでの道筋を、しっかり描く
霊夢が人間関係を否定したりして、魔理沙と疎遠になったりして、その状況になるまでを書く
できれば霊夢に取り憑いた餓鬼が、孤独死するに至ったであろう道筋と酷似した感じがいい
:酷似した状況の中で、“違う部分”に焦点をあてる
この違う部分を、まさに総括でもっとも言いたいことである『人間関係』というテーマの象徴になるなにかしらの物事を当てはめる
:霊夢が“違う部分”を取り戻した要因も加える
例えば、疎遠だった魔理沙が助けに来てくれるきっかけになる決定打になった何かを描く
ただの現代社会への批判で終わるのではなく、現代社会が抱える問題の解決策を提案する形にすると、後味がぐっとよくなりZunっぽさも増す
>小ネタというかギャグ
無理にねじ込むものではない
そのシーンで見所になっている要素へ華を添えるような使い方なら、ギャグを機能させるために多少の文量を裂くのもいいけど
笑わせる目的のためにだけ、本筋とあまり関係のない文量を裂くのは、あまりお勧めしない
笑いを入れるなら、本筋に沿った中で自然に入れるべし
186
:
名前が無い程度の能力
:2013/11/18(月) 06:36:58 ID:MEyByROU0
>>179-185
批評ありがとうございます!
>>179-181
私自身が臆病なので、一々書かないと不安になっていたようです。
全部言わないと駄目なんじゃないかと思ってしまいがち。むしろ全部言ったら駄目なのですね。
後に出てくる部分等加味して、省く所はちゃんと省くということでしょうか。
考えすぎて自滅している所も多々有るようです。
具体的に部分指定して頂けて嬉しいです。
自分でも変だなーと思いつつ、取っ掛かりが今一つ分からず……こうして此処で聞いてみてよかったです。
基礎が足りていないのをひしひしと感じました。
小話等も見てみます。色々触れてくださってありがとうございました。
>>184
音便ですか!あまり気にしていなかったですが、確かにブレてる感じが。
なるほど……漢文訓読も形として考えた事無かったかもしれません
参考にしてみようと思います。
>>185
今見ると確かに漠然と悟り過ぎですね。証拠と比較入れて、もう一悶着といったところでしょうか
考えると止まらなくなりそうで逆に恐ろしい……。
解決策も一ステップとして考えてみると色々出来そうですね、考えてみます。
批評・アドバイス、改めてありがとうございました。
187
:
名前が無い程度の能力
:2013/11/24(日) 21:31:41 ID:9OUp7ftw0
SSに入れてもあまり不自然でない二次ネタとかあるかな
リグルでギャグやると大体蹴りを使ってくるから
188
:
道楽
:2013/11/25(月) 00:12:11 ID:I30SKEzE0
初めまして、道楽と申します。
拙作の批評・アドバイスをお願い致します。
タイトル「千代鳥」
ttp://coolier.sytes.net/sosowa/ssw_l/190/1385271996
一人称の文章は何度か書いたことがあるのですが、どうにも毎度雲を掴んでいるかのように手ごたえがなく、「これでいいのか?」と思ってしまいます。
なので、一人称の文章を書く際のアドバイスをもらえればと思います。
どうかよろしくお願いします。
189
:
名前が無い程度の能力
:2013/11/25(月) 21:09:00 ID:fN9KhW1A0
>>188
読みました。
特に見所となる場面があるわけでもなく、終始淡々と話が進んでいきますが、
しっとりと落ち着いた雰囲気と安定した語り口だけでも読ませてくれる作品ですね。
ざっと読んだ範囲では目につく誤字脱字もなく、丁寧に整えられた文章です。
-----
一人称についての助言を、とのことですが、少なくとも今回の作について言うならば、
これといって大きな引っ掛かりが生まれるところもなく、高めの水準で仕上がっています。
また、主人公である霖之助の薀蓄妄想垂れ流し系男子という原作設定のおかげで、
普通だとマイナス点の付きがちな思考のくどさや寄り道といったものが完全正当化されていますので、
そういう意味合いにおいても、ケチを付けるのが難しい仕上がりであると言えるでしょう。
とはいえ、ご依頼はこの特定の作というより一人称一般についての話であると読み取れますので、
ひとまず一般論的に注意する点を挙げてみますと、
・対象の人物の思考を十分にシミュレートする
言わずもがなの基本ですが、一人称であるからには当該人物の思考そのものが
読者に見える 「作品の顔」 になりますので、そこに不自然さがあると大きな躓きになります。
単純な人物なら思考や描写もストレートに、弱気な人物であれば表現もあまり力ませず、
くどい人物であれば……という具合に、その人物の思考として自然な流れを心がける。
この部分をしっかりと詰めておくことが、作品の土台としてその後の段階にも影響します。
・文章に書き起こす上での過不足を考える
人物の思考をシミュレートするのはいいんですが、本当に言葉どおりにそれをやると、
文章、まして娯楽小説としてはいろいろと情報がいびつで分かりづらいものになりがちです。
なにせ人間はいちいち他人に解説するために思考をしているわけではありませんから、
提示しておかなければいけない情報をさらりと流しすぎていたり、
逆に小説としてはどうでもいい情報をくどくどと考えすぎていたり。
書き慣れている作者さんであれば、これらの点は草案段階でもいくらか整理されているものですが、
きちんと腰を入れて書くのであれば、過不足がないかの点検を意識的に行って、
情報の整理や補完を加えることが必要になります。
もちろん、それぞれの表現は対象者のキャラにあった方向性で、です。
今回の作では、上にも書いたとおり主人公のキャラがやや特殊なので、
この点についてはそれなりに匙加減というかセンスが問われることになりますが、
結果からみれば上等な仕上がりであると言えるでしょう。
思考はややくどいし寄り道も多いが、読み物として迷路に入ってしまうほど
明後日の方向だとか長すぎる脱線はせず、とんとんと場面が進んでいる。
むしろもう少しばかりくどい考察が入っても原作的にはまだ大丈夫だったかもしれないくらいです。
・描写のスタイルを考える
↑と内容が少々被る上に、書いていく上での順番もやや前後しますが、
一口に一人称といっても、完全に思考と同一化した 「没入型」 の表現と、
手記や語り聞かせのように誰かに思考を伝えている 「記述型」 で大まかな方向性の違いがあります。
この二つは特にどちらか片方を使わなければならないということではなく、
またその境界もしばしば曖昧であったりするものですが、
この二方向の表現の存在を頭に置いておくと、ここはどう書くべきか、で悩む場面が少し減るかもしれません。
190
:
189
:2013/11/25(月) 21:10:35 ID:fN9KhW1A0
と、一般論的すぎて即応的な有用性にはやや欠けますが、
上で挙げたようなものが、一人称を書く上での基本的な要素の一片であると思います。
雲を掴んでいるような感覚、とのことですが、
・作者自身と対象者の性格の差が激しく、シミュレートに自信が持てない
→その時その時で最善を尽くせばおk
・作者自身がふわっとしたニュートラルな性格の持ち主であり、ゆるふわがデフォルトである
→そういうもんです
・対象者が雲山である
→コレデヨイ
・対象者が掴み所のない人物であり、シミュレートの精度が高すぎた結果作者自身が雲山と化した
→書き上げれば元に戻るかもしれないので無問題
・単に自分に自信がない
→修造
ざっと思いつくのはこんなところかなあ。
これらの中に正解があるかは分かりませんが、
共通して言えることは、「自信なんてのは続けていく中で自然に身につくもの」 ってな辺りでしょうか。
-----
ご依頼の点からは離れますが、作品の内容そのものについてもう少し意見を言っておくのであれば、
・依頼主の元少女
・紫さん
・すんなり飼われただけで終わった文鳥
これらの要素がやや消化不良、というか活用しきれていないまま尻切れてしまった感があるので、
例えば元少女にちょっとした病の波が訪れて、それをきっかけにして霖之助の心にも小さな波が立ったり、
文鳥が逃げたり逃げなかったりしてそれがまた霖之助の想像や考察や侘び寂びの心情を刺激したり、
それに合わせて紫さんがちょっと小粋なエッセンスを読者の心に残していったり、
というような形で、作品にもう一段二段の深みと情感を与えることのできる余地があったかなと思います。
-----
ともあれ、全体として作者の地力の感じられる良質な一作であったと思います。
迷わず書けよ書けば分かるさ、の精神でこれからもガシガシやっていきましょう。
191
:
名前が無い程度の能力
:2013/11/26(火) 01:21:54 ID:F9ZARz4E0
>>188
霖之助の生活の一ページを描けてはいても、物語になってないという感想
なんというか、小説が小説らしい小説として料理される前の素材のような作品
というのも、いくつか要因があるんだけど
:主題(その作品において注目すべき要素)が明確でないため、どの要素に注目して読めばいいか意識を集中できないので、
全般的に読者の意識が拡散して、自然と各シーンの印象が薄くなる
:主題になりうる各要素(人間の人生と妖怪の人生の差異、とか、人間の人生の瑞々しさ、とか、時の移ろいの儚さ、とか、儚い時の移ろいに対する人間の剛胆さ、とか)が
十分絡み合ってなくて、相乗効果がないため、それぞれ別々の方向に読む側の意識を持って行ってしまい、一つ一つの要素の印象が薄い
:文章がなんでもかんでも書けばいいという勢いで的を絞らず書かれているので、意識の拡散をさらに助長
文量は多いが、文量に比例して、伝わってくる内容がどんどん薄まっていく悪循環
読み終わったあとに残る印象は雰囲気だけ
といった感じなんですが
これ逆に言うと、『小説として加工されてない幻想郷の日常をありのままに描いた霖之助の日記のようなもの』として捉えると、読み応えがある
あえて小説としての完成度を捨てて、幻想郷に暮らす半妖男性の生活っぷりの資料的な何か、みたいな作品を書きたかったのであれば、これはこれで成功してるんじゃないかな、とも思います
この手の趣味に突っ走る姿勢の作者さんは好きです
>一人称の文章を書く際のアドバイス
今回の文章は
小説向け文章としてはNGだけど、『霖之助が日記とかに書いてそうな文章』としては、こんな感じかもな、という感想
一方、小説向け文章として最大の弱点を指摘しておくならば
今回みたいな寄り道過多の文章は、書けば書くほど、内容を伝えるパワーが薄っぺらくなっていく、という点
これをわざとやったのでないなら、どうしてこういう惨状になるかといえば、
そのシーンで何を描けばいいのか、まとめきれてない(あるいは、まとめる意思が最初からない)から、書くものの的を絞りきれずに拡散してしまっているから
これは作品全体で扱う素材をどう料理するかが、予めまとめられてない事に起因している
作品全体で何を描くかが意識できてなければ、当然、それより細かい単位の各シーンで何を描けばいいのかが、効果的に意識できるわけがなく、
さらに細かい単位である文章という単位で、何を書けばいいのか意識できるわけがない
なので、今回言える最大のポイントは、『ミクロの文章を拘るつもりなら、まずはその土台となるマクロな部分から順番に地盤を固めていけ』ということです
また
一人称の文章としてぎこちなさを感じる部分も、ちょっとだけありました
冒頭の
>二月も終わりかけた頃。今日の天気は曇りで、やや暖かい。
終わりかけた頃、という俯瞰した物の見方の言葉のあとで、今日の天気は曇りで、温かい、という没主観的な言葉が、一文内で続くとちぐはぐさが出る
せめてこの一文内ではどちらかの視点の距離に合わせたほうがいい
例えば、後ろの没主観な距離に合わせるなら
冬が終わりかけているようだった。空は曇っているが、暖かさを感じる。そう、あと二三日もすれば三月。いよいよ春がやってくるのだ。
みたいな感じで
二月が終わりかけて、曇ってるけど温かいのが何を意味しているのか、というのを、最後に補完し、その文章の印象を流さず、確かなものとして刻んだり
ただし冒頭で見られたようなぎこちなさは、後半にいくにつれてなくなっていったので
このへんはちゃんと推敲すれば未然に防げたような気がします
192
:
名前が無い程度の能力
:2013/11/26(火) 17:45:44 ID:F9ZARz4E0
>>187
創作物における自然さとは、言い換えると説得力の強さ
つまり、説得力さえ担保出来る土台をつくれるなら、どんな二次ネタだろうが自然になってしまう
が
実際に、どれくらいの二次ネタを自然に処理できるかどうかは、作者個人の力量次第ではないだろうか
193
:
道楽
:2013/11/29(金) 14:11:08 ID:VFmtmXl60
ご意見いただき、まことにありがとうございます。
以前作った作品を改訂する形で投稿した今回の作品ですが、改善すべきところがいくつか見つかり、以前より良い形になったろうと思っていたのですが、こうしてご意見をちょうだいすると、またもう少し改善すべきところがあるのだと教えさせられました。
やっぱり、一人で一年漫才を練習するより、十回人前で芸を披露したほうが上達するという、ビートたけしの言葉は真ですねぇ。
もっと、精進せねばと思わされました。
>>189
,190
結論はやっぱり、「まずは書け」ですよね。
自分もそう思っていて、実のところ夏に一ヶ月ほど費やして、そうとう頑張って一人称を書いたのですが、お蔵入り状態になってしまって、良く分からなくなってしまったのです。
だからこそ、過去の作品を見返すことにしたのですが、結果的にはスゴイ勉強になりましたし、こうしてご意見もいただけて嬉しい限りです。
特に最後、
・依頼主の元少女
・紫さん
・すんなり飼われただけで終わった文鳥
の三つあたりは、もう少し活用しても良かったと思わされます。
でも、なぜか気が付かなかった……。
一人でやってると、どうしても視野が狭くなっちゃうんだなって思わされます。
いつか、さらに改良できたらいいなぁっと思う次第です。
>>191
元にあるのが、夏目漱石の「文鳥」という小品であるということもあり、また自分としても小説として加工しようという考えが希薄で、どちらかといえば霖之助という人物を切り取って浮かび上がらせようとしたものですから、ご指摘としてはあまり小説的ではありません。
ただ、わりとこういうのを、そそわの読者は許容する傾向があるんじゃないかなという、計算はありましたが、それがどれだけ真実だったかは不明であります。
小説として書こうとするときは、やっぱりテーマを固く決めて、それに沿って行くのがぶれなくて良いのでしょうね。
このあたりはもう少し、意識して頑張らないとダメだなぁっと自覚させられるところです。
一人称としてぎこちなさを感じるという指摘も、あまり意識していなかったところで、参考になります。
お二人とも、貴重なご意見、本当にありがとうございました。
194
:
名前が無い程度の能力
:2014/06/20(金) 07:30:59 ID:eE55kL4g0
初めまして、らいじうと申します。
先日、「真実はスープの中」というSSを書きまして、そのことについてご助言いただければと思い、相談にうかがった次第です。
ttp://coolier.sytes.net/sosowa/ssw_l/197/1402794189
このSSを書き上げる以前、推敲の段階でも多くの方にご助言いただきました。
そのかいあって、自分でも「面白いものができた!」などと達成感に浸っていたのですが……まあ、見ての通りで、投下してからの評価は思ったほど振るわない。
さて、そうなると気になるのが理由です。
構成や表現に未熟なところがあったのか、あるいは人を選ぶ題材だったのか。
未熟な部分があれば直していきたいですし、人を選ぶならば好かれる要素を取り入れられる箇所では取り入れたいと思います。
どうかよろしくお願いします。
195
:
名前が無い程度の能力
:2014/06/22(日) 14:46:02 ID:3lxbDazw0
>>194
このネタをミステリ風味に料理すること自体は悪くないと思うけど
扱うネタの小ささの割りに、ちょっと回りくどすぎるね
そのため、内容が小さいものを、水増しして読まされてる感じがでちゃってるかな
言い換えると88kb中、面白い部分が20kbだけみたいな感じです
もうちょっと具体的に言うと
スープの正体について、ほぼ正解に行き着くまでが、起伏のない機械的な可能性潰しに終始しちゃってる
しかも、読者が読んでる途中に、パッと思いつく可能性だけを潰すんじゃなくて、
じっくり考えないとわからないような詳細な可能性まで、一つ一つ潰してる
読者が気にならないことまで、書き過ぎちゃって退屈になっちゃってるてことですね
この手の、仮説でキャラ動かす→可能性潰し、の連続でミステリ風味シナリオを構成するなら
仮説を追わせる時点で、追わせる強い動機を作って、その動機を盛り上げてから、一気にどーんと崩して仮説を否定し可能性潰す
そういう風に盛り上げられない可能性潰しは、ご都合主義でばっさりカットしちゃっていい
理系の実験レポートじゃなくてエンターテイメントだからね
じっくり考えなきゃわからない可能性とかは、潰すまでもなく勢いで流す
面白くならない部分はご都合主義でぶっとばすのがジャスティスなんです
だから、ほんとにコンパクトに話を纏めるつもりだったなら、
可能性潰しは、どんでん返し的に使う一二個だけに絞って、あとはご都合主義でスープの正体に行き着くようにしちゃってもよかった
196
:
名前が無い程度の能力
:2014/06/22(日) 14:46:42 ID:3lxbDazw0
>>195
例えば
①母親の命日について、父親と歴史的大喧嘩した次ぎの日、魔理沙の家に謎のスープ皿が届く。
差し出し人不明。
ちょっと怪しいと思いながらも、あまりに美味そうなので、湧き出たスープを飲んでしまう。
そこに美鈴がやってきて、湧き出たスープを飲むと、藻掻き苦しむ、が、ギリギリ事なきを得る。
これはやばいものを飲んでしまったと魔理沙が焦る。遅効性の呪いが掛けられた可能性が高い。
何者かが魔理沙を殺すために、魔法や呪術の類いを仕掛けた皿を置いておいたのだ、と考える。
だとしたら、呪いのスープ皿を送り付けた張本人を見つけて、呪いを解かせるしか生き残る方法はない。
怨まれてる相手は誰だろうか?
父親? いや、まさか、確かに、この世で最も憎しみ合ってると言ってもいいが、いくらなんでも我が子を殺すなんてありえない。
だいたい、魔理沙を怨む動機がありつつ、魔法や呪術に精通してる相手となると、絞り込まれる。
パチュリーだ。
普段は友人のふりをして陰険な方法で殺そうとしていたなんて、と魔理沙は激昂。
②パチュリーのところへ殴り込む魔理沙。
だが美鈴の仲介もあり、誤解が解ける。犯人捜索に協力してくれることに。
パチュリーの魔法により、真犯人が判明。
なんと、魔理沙の父親だった。
いくらお互いに怨んでるとはいえ、そこまでしようとは自分は考えたことすらなかったのに、と激昂した魔理沙はパチュリーの話しもろくに訊かずに、飛び出す。
③父親の万屋に殴り込む魔理沙
店員の制止もきかずに、暴れ回りながら、父親を探すが、どこにもいない。
なんだかんだ久々に帰ってきた(破壊しに来た)実家で、昔の事を思い出してしまう。
今日が母親の命日だったことに気付く。
父は、母の墓に居るに違いない。
④母の墓前で、父親を見つけた魔理沙。
「スープは、飲んだのか?」と開口一番訊く父親。
「ああ、飲んだね。ばっちりとだ」と魔理沙はファイナルマスタースパークをぶっ放そうとする。
それを見た父親は、「そうか、今さら、今まですまなかったなどと言ったところで、許してくれないだろうな」などと言う
そして、マスタースパークが炸裂する寸前、香霖が全力疾走で登場し、魔理沙を止める。
実は、パチュリーは魔法によってこの皿の出所まで突き止めていて、香霖のところへ美鈴が事情を聞きにきていたのだ。
そして、状況を知った香霖が魔理沙を止めに来たというわけだ。
⑤スープ皿の正体を明かす香霖
魔理沙は自然と、なぜ父親がスープ皿を送り付けてきたのかを理解してしまう。
長年の確執が氷解の兆しを見せ、めでたしめでたし。
みたいな感じで、
スープの正体に近づくためのヒントを揃えるためのイベントや、可能性潰しの一つ一つを、物語上でちゃんと盛り上げてく
面白くならない部分は、「魔法」とかのご都合主義でぶっとばす
そうすると、スープの正体について読者が考えるべきヒント・ポイントが絞られ、なおかつ印象深くなるから、自然と物語が把握しやすくなって、
推理もしやすくなる=ミステリとして面白くなる
197
:
名前が無い程度の能力
:2014/06/23(月) 20:43:35 ID:GPeTTJnQ0
依頼あげ
198
:
名前が無い程度の能力
:2014/06/25(水) 06:41:17 ID:BFFsAHfk0
折角なので、助言とまではいかないけど
感想がてら思った事を言ってみる。へー、位に見てね。
‹内容›
まず、ちょっと長い気がした。前半はもうちょっと削るというか圧縮しても良いのかなと。
放っておけば害も無いスープに、何故そんなに夢中なの、とも思った。
理由を作るか、犯人説は後半まで残して事件性を保ったほうが良かった気はする。
説話とかを引いてくるのは、凄いけど、どれだけ必要あったかはちょっと疑問。
他の会話だけでも「らしさ」は表現できてた。
香霖が来てからオチまでは少しずつ合点がいって、恐怖感もぐっと来た。お見事。
細かいこと言うなら、「魔理沙が川に落ちた」はもう少しアピール欲しかったかな、全然風邪気味にも見えないし。
親の話については、逆にカーネーションの件から急に前面に出てきて違和感。
無理に考えないで読み進む事もできるけど、引っかかった。初めの方にチラつかせると馴染みそう
スープがリトマス紙的な役割を果たすのは凄い面白いと思う。残念ながら俺はSCPはよく知らないけど
説明もあったし楽しめた。二段三段と明かされていくのは良い驚きが満載。
オチは読んでる間に気づくけど、それでも力ある。
‹キャラとか›
人を選ぶ題材なのは間違いない、東方だと親は人物相関図に殆ど出ない存在だし
それに対するキャラの感情も人を選ぶ。
コメントにもあるけど、魔理沙の性格が不快に達しそうなところもある。
好みの部分もが大きいので何ともだが、個人的には単に下品なのと
理由も大して無く、父親を頑なに嫌だと言いイライラしてるのに
理由有って嫌われてる筈の紅魔館でヘラヘラしてるのが原因かなと思う。
美鈴に父を語らせるためなんだろうけど、魔理沙の不快の方が目立ち気味。
その辺うまく処理すればオチの力は更に倍増したかも。
文章は紅魔館の中がメインだし、話を追う分には十分。
会話多いなーとかは思うけど、変かと言われるとそうでもない。
毒にも薬にもならない感じ。妖精のスープのようだ!
上の方とだいぶ被ってしまったかな
199
:
名前が無い程度の能力
:2014/06/25(水) 23:56:35 ID:uoufpzZY0
ご助言ありがとうございます。
間延びしている、密度が薄いといったご指摘と解しましたが、耳の痛いところです。
SCP-348を元ネタとした、「父親の子に対する感情を味に反映させたスープを湧かせる皿」という題材でのSSを書こうとしたとき、それ単体の謎解きだけではネタとして弱いということでいろいろ盛ったみたところ、変にかさばった代物になってしまったのは否めません。
微に入り細に入る思考ゲームやら蘊蓄やらを楽しめる人ならともかく、それ以外の人には退屈に感じさせてしまうわけですね。
それすらも楽しませることができれば、たとえば伏線にからんでいたり、ギャグなど単体でも面白くしたりできれば良かったかもしれませんが、それができなければもっと話を圧縮してメリハリを利かせるべきだったのでしょう。
展開のドラマチックさに不足があるのは、「逃げた結果」でしょうか。
「毒性の可能性」を強くすれば解明するための切迫感が出ますし、「出所の特定」が早々にわかれば展開も早くなったのですが、そうなると落ち着いて二人で推理することはなくなりますし、複数の伏線を張るのも難しくなると判断したのです。
しかし、難しいということイコール不可能ではないわけですから、そこが手のかけどころだったのかもしれません。
読む側の感じる面白さより書き手の都合を優先してはよろしくありませんね。
何らかのハプニングを挿入することもなく予定調和になってしまった感もあります。
作中人物たちの友情や父親への想いなどをより強く描き、そこにも面白さを演出する……この点にも、単に「ラストを盛り上げるための伏線」以外の意味を持たせられなかったようにも思えます。
「魔理沙の風邪気味アピール」「カーネーションの件から親の話」の違和感については、むしろ聡い人には違和感を覚えるように設定したつもりでした。スープの効果の伏線を狙ったわけです。
が、どうやらその狙いは外してしまったようで、もう少し種明かしを劇的にするとか、おっしゃる通り関連する要素をチラつかせるなど考えに入れておくべきでした。
魔理沙のキャラと周りの反応については……まあ、自分が好きなんでしょうね。自分勝手、直情径行、裏表無しの人間が、少々のいざこざを挟みながらも生温かい交流をする、というようなのが。
身近にそういう人がいるからでしょうか? でも、考えてみると、その人を非常に嫌っている人も普通にいるわけです。この魔理沙のキャラを嫌う人が出てくるのは想定しておくべきでした。
想起するのは「草子ブックガイド」や「いつかティファニーで朝食を」のamazonでの書評です。主人公の考えや行動に賛否両論あるのですね。それが味ではあるのですが、大勢に好かれるには障害にもなっている。拙作も同様かもしれません。いろいろ考えてみます。
改めてご助言ありがとうございました。今後の創作に生かさせていただきます。
200
:
名前が無い程度の能力
:2014/07/05(土) 23:59:35 ID:19SlHjL.0
以前にもお世話になりました、営内者と申します。
再び、ご指導のお願いに参りました。
作品集197 姉殺コロ
ttp://coolier.dip.jp/sosowa/ssw_l/197/1403348866
コンセプト:姉という名の自分を縛る圧力からの開放
意識して力を入れたポイント:姉を殺す直前の葛藤と達成感、寂寥感
アピールポイント:フランの魅力の発掘
これらが上手く機能しているかどうか、自分ではどうにも判断出来ません。
書きたいことは書き切った、とちっぽけな満足感を得てはいるのですが、それが自分の世界だけで起きている勘違いなのではないかと戦々恐々とする日々です。
面白く、そして読んでいただけた方の心に後味の良い重圧がかかるような作品を仕上げたいと思っております。
ここはいい、ここはダメだなどの忌憚ない意見、どうぞよろしくお願いします。
201
:
名前が無い程度の能力
:2014/07/06(日) 13:05:32 ID:PyuBwfe20
>>200
:コンセプトが実現できてるかどうか
主人公を縛る姉という存在が、客観的に説明、あるいは間接的に表現されているが
読者へ実感を伴わせるようなエピソードがないため、感情的にはついていきにくい
「姉がむかつく奴」なのか、と読者は頭で理解できても、
感情的に、「こいつ殺してえ」みたいな感情や、
「あ、これなら殺されてもしょうがない」的な感情はおこらないってことです
主人公の感情にフォーカスした物語だけに、この部分を感情レベルではっきり読者へ伝えられてないと、中途はんぱすぎるかなあ、といった印象
姉への憎悪が、読者にとって頭でしか理解できてないとどうなってるかっていうと
後半で、その憎悪を下地にして描かれる主人公が姉へ対する複雑な感情を出したとしても、やはり読者にとって実感が薄い、ということになってしまう。
コンセプトとして成功してる思う部分は、文章とのマッチング。
ドライな雰囲気の文章を、本来はじめじめしたお話に組み合わせることで、おどろおどろしさを浮き彫りにしてる印象。
副次的な作用として、気味が悪くどろどろしすぎそうな内容に、ほどよく読みやすさを与えてる。
:姉を殺す直前の葛藤と達成感、寂寥感
主人公の憎悪ってのが、前記の通りに読者にとって実感薄くて、想像するしかない感じだから
その憎悪を下地にして描かれる葛藤や達成感というのも、なんだかふわふわしちゃってるね
静寂感、という点に関しては
この演出の意図としては、葛藤している主人公が、葛藤に行動を遮られる自分を振り切るために
心を冷やす
この心を冷やすという主人公の心情を、強調して演出するためのものだと思うんだけど
やっぱりこれ、主人公の憎悪が下地になってるものだから
そもそも、主人公の憎悪に実感がないと、やはり空振りしてしまう感じではある
だが、演出の方針自体は間違ってなくて、主人公の憎悪に実感が伴っていない、という部分で残念になってしまってるだけ
:フランの魅力の発掘
東方キャラの中でも、フランほど印象の強い設定を持つキャラは珍しく
また、フランほどキャライメージが、人によってばらばらなキャラも珍しい
つまりは、読者にとって、「フランのここが好き」って言う部分が、おそろしいほどに魅力のベクトルがバラバラなんです
だから、それのどこを強調するかの取捨選択が難しく、選択したとしても、多くの読者にとって「これ俺のフランと違う」となってしまう
個人的に、物語の核心を左右するサブキャラとして書くのが、一番めんどくさいキャラだと思ってる
というのも、このくらいのコンパクトな文量だと
メインじゃないサブキャラとして登場させた上で「俺の思ってるフランと違う」感じのフランに説得力を持たせて読者に提示するのが難しい
ましてや物語の核心に触れる行動さるて「俺の思ってるフランと違う」となってしまうと、メインストーリー自体が説得力なくなってきたりもする
だから、もしほんとにフランの魅力っていうものにもフォーカスするつもりだったなら
フランの役回りを、主人公の姉への憎悪に、共感するものとしての存在として、主人公の憎悪に実感をだす大黒柱として使いつつ
主人公と仲良くなることや、主人公に協力する動機についてなんかで、フランを掘り下げて、キャラをしっかり確立させるとよかったんじゃないかなと
「このフランはこう言うフランです!」っていう部分に説得力もたせるかんじ
202
:
名前が無い程度の能力
:2014/07/07(月) 23:30:41 ID:j5V.YCeQ0
>>200
読ませてもらいました。
精読の時間は取れなかったので、誤字脱字コーナーは割愛。ざっと読んだ限りでは大丈夫でした。
内容についてもこれと言って目につくような粗はなく、すんなりと良く纏まっている一作だと思います。
ただ、御自身で提示された目標と照らし合わせて見てみると、
全体的に今一歩という点が多くなってきますね。
-----
まず、上の方も書かれていますが、物語の中核たる姉への憎しみ。
これを印象付ける段取りが上手く踏めていません。
情報としてはきちんと提示されていますが、
フランさんとの会話を通して文字通り「提示」されているだけに近い状態で、
感情移入と呼べるほど読者の意識を引き寄せる展開や描写にはできていない。
これはまず第一に、単純に主人公がオリキャラであることからくる難しさが1つ。
情報的、思い入れ的にゼロからのスタートであるオリキャラの場合、
必然的にキャラクタの背景を読者に植え付けていかなければなりません。
この時点である程度の情報量(→文章量)が要求されることが確定しますが、
構成の妙や文章力によって読者の興味を失わせずにそれを達成しなければならない。
今作のような文量では、(二次創作でなくとも)容易ではない命題です。
-----
その点についてもう少し掘り下げてみると、地の文の語り口の影響があります。
この作では、「〜である」「〜なのだ」系のやや説明寄りの客観視点が用いられていますが、
この視点で描かれる流れというのは、どうしても語り手という板一枚を挟んだ表現になりがちです。
言ってしまえば、常に作者が読者に対して言い聞かせ、読み聞かせをしているような形式なので。
するとどうなるかというと、読み手の姿勢が受け身になるんですね。
積極的、あるいは無意識的に自分で場面や心情を想像していくのではなく(感情移入)、
地の文(→語り手、作者)が与える情報を追っかけて読み解いていく形になる。
この作のように、掛け合いによる情報の提示が多い場合では尚更です。
それなりの長さのある「普通の」作品であれば、
そういう形式であっても物語を続けていく中でじわりじわりと読者を馴染ませていけるわけですが、
一般的な分類ではかなりの短編である今作のような話ではそうはいかない。
結果として、登場人物の心情に寄り添うという状態に至らないまま山場に至り、そして越えてしまいます。
その山場である刺し合いのシーンはなるほど確かに注力したのが感じられる出来なんですが、
そこまでが淡々と進んだ影響で、その成果をちょっと生かし切れずに終わってしまった印象です。
203
:
202
:2014/07/07(月) 23:31:17 ID:j5V.YCeQ0
じゃあそういう場合にどうすればいいんだろう、と考えてみると、
第一に目を付けるべき点はやはり視点の取り方、描写の取捨選択による読者との距離の詰め方です。
一例として、創想話のオリキャラものではおそらく有名どころだと思われる「中秋」を挙げてみます。
死に場所を探してあちこち歩きはじめる、という一応それなりに重たい土台で主人公は出発するわけですが、
しかしその出発点とは対照的に、単純なまでにカラッとしたそのキャラクターは
ひたすらテンポよく小気味よく行動を進め、読者に難しい思考を要求せず自然に彼の視点/思考に寄り添わせている。
行く先々で起こるちょっとしたイベントの一つ一つはこれといって捻りもありませんが、
とにかく無駄なく淡々と話を進め(二次創作にありがちな、必要以上に原作キャラを褒めたり解説したりも少ない)、
それでいて途中のワンポイント(剣術関係)では一歩踏み込んだ、しかしやはりくどくない描写で
主人公と対戦相手を引き立たせつつ、そして最後にはスッと爽やかな結論にストンと落としてくれる。
あまり多くない文章量で、ゼロからスタートするキャラクタに読者を引き込んでいくという観点では
非常に王道的、素直にストレートに結果を出せている作品だと言えるでしょう。
-----
さて、じゃあ今作もそういう風にやれば良かったのか? というと、それがそうはいかない。
今作はその中秋のようなカラっとしたキャラクタのお話ではありませんから、
何も考えずに単純に一人称視点なんか使おうものなら間違いなく評価は今よりダダ下がっていたでしょう。
知らない人の後ろ暗い内面を一人称で読ませるなんて、二次創作でなくとも無理ゲーですからね。
上の方も触れておられますが、距離を置いた語り口だからこそ読めるタイプの話、というものは確かにあります。
しかし、じゃあ今作はあの三人称説明系の語り口で良かったのかと考えると、
やはりこの文章量で主人公の心情にしっかり寄り添わせるという観点からは難しいのも実情です。
このような説明系の客観視点というのは、例えば推理ものやミステリーのような
キャラクタの心情よりも場面の状況や仕掛けについて読者に考えさせるタイプの物語には適していますが、
今作のような内面が主題の話では、先に書いたように「作者の語りの押し付け」になってしまう。
短い文章量ですんなりと読者をキャラクタの視点に寄り添わせようと考えるなら、やはり強いのは一人称。
その上で、視点や描写は可能な限りシンプルで自然なものに留めつつ状況を動かしていかなくてはなりません。
そうしないと、作者から与えられる「説明」を聞くのに思考リソースを割かれたり、
いつまでも似たような後ろ向きの思考を読まされて「もういいから」と逆に心情が遠ざかってしまうので。
204
:
202
:2014/07/07(月) 23:32:03 ID:j5V.YCeQ0
んで結局どうするんだよ、という話ですが、こういう場合に求められるのが構成の妙と文章力です。
・姉の存在を枷に感じている妹、それでもとりあえず共に生きていた姉が非業の死を遂げる
・どう歩いてもすんなり真っ直ぐとは行かない状況で、何をどう選んで行動するのか
・その妹と共通項のあるフランさんの存在、彼女をどう絡ませていくのか
大雑把にはこのような素材があるわけですが、これらの要素をどう配置して、
どの部分からどのような流れ、そして文量で読者に提示していくのか。
提示するとしてどこまで提示するのか、伏線めいた形で部分的に出せる要素はあるのか。
で、さらにそれを一人称でやろうと考えると、いわゆる文章力そのものも求められてきます。
無駄な描写や不自然な解説はそれだけで読者の思考を妨げますから、
フランさんに対してもあくまで一般人の視点からストンと腑に落ちる形で出番を与えていく必要がある。
作者視点でイベントを配置して流れを整えて終わりではなく、
「これをここにこう書いたら読者の意識はこっちに向く」を脳内でシミュレート(超膨大)して、
それらの「障害物」の間を縫うように道筋を作っていくことが求められる。
こういうのを理詰めでやろうとするの、超難しいです。超難しい。
自分でここまで書いてて「んなこと言われてサッと出来るなら誰も苦労しねーよ」と嘲笑いたくなるレベル。
元からそういう話が得意な人か、あるいはよっぽど「ビビッと来た!」で書くのでもない限りは無謀でしょう。
205
:
202
:2014/07/07(月) 23:32:45 ID:j5V.YCeQ0
難しい難しいで話を終わらせてしまってはいかにも机上の空論ですので、
少しでも具体的にするべく、無い知恵絞って構成例を出してみます。
・一人称
・スタート地点はフランとの会談、最初のブロックが「姉を殺したい」で終わるところは同じ。
・翌朝(あるいは回想)で姉との日常生活。
ここでは姉も妹も取り立てて悪人にせず、少し「根の深そうな何かがある」と仄めかす程度。
ただ、妹自身は既に乗っ取りを確信しているので、読者には実姉への憎しみと見せかけて
実は姉を食った妖怪への憎しみという形でちょっとした伏線あるいはミスリードを仕込める。
・再びフランとの会談。実姉への心情を少しずつ強めて読者に提示していく。
ただしここでも会話を多くしすぎず、「〜という話をした」系の描写で情報をシンプルかつ少量に。
この辺りから飽きられる危険が強まるので、フランの対応や台詞にも文章力を注いで掴みを続けたい。
・再び姉との生活場面。短いがちょっと決定的な出来事を配置し、殺害を決心させる。
この辺で「姉が何か普通じゃない?」と読者も思う程度にはヒントを出して掴み継続。匙加減難しい。
・フランと最終会議。他のEX娘は出さなくてもいい。武器はいっそ自分の羽のアレをむしって渡す。尖ってるし。
・対決。緊迫感の出し加減はそこまでの雰囲気や書き手の好みでだいぶ変わる。
互いにいろいろ喋るのは構わないが、不自然な解説モードにならないように注意。
・まとめ。寂寥コースかすっきりコースか、どういう路線を重視するかはそこまでの雰囲気次第。
紅魔館側の描写は……入れるの難しい。別れ際のささやかな仕草や台詞で読者にだけ伝わるものを配置できるか?
というような流れが、「一人称視点で構成する場合」の枠組みの一例でしょうか。
こうやって箇条書きすると、実に大したこと言ってないですね。
これで上手くやるとすると……構成ってか文章力頼みになるなあこれは。指針になってねえ。
シンプルに短い描写で分かりやすく、かつキャラクタを強く印象付けていく、
という観点ではやはり古い時代の物語なんかが参考になると思いますが、
この辺は個々人の嗜好に左右される部分も大きいので、
自分の好きな作品(の一人称もの)なんかを再研究してみるのもいいかもしれません。
-----
で、申し訳程度に最後に触れておきますが、フランさんの魅力については……今作の構成では難しいかな。
結局「物分かりの良い便利なお助けキャラ」という役柄しか与えられていないので、
うんカッコいいね! という以上の印象付けはおそらく無理でしょう。
キッチリやろうとすると紅魔館側でも物語を入れないといけなくなるので、文量的に収まりません。
-----
何だか無駄に長々と書いてしまった気がしますが、これは別に出来が悪かったからではなく、
求めているものがそれだけ難度の高いものなんだと捉えてください。
最初に書いた通り、今作は今作として良く纏まっていると思います。
206
:
営内者
:2014/07/12(土) 15:58:47 ID:2phT0wxc0
>>201
ご意見ありがとうございます!
姉への憎悪に関しては、いきなりオリキャラの心情をやっても読者の最後まで読むハードルを上げるだけだろうなー
と、間接的な描写に留めたのですが、今指摘されてみれば、確かに本末転倒な方法だったかもしれません。
葛藤や達成感にずっしりと重いのものを感じて欲しかった身としては、やはりマズいやり方でした。
>フランを掘り下げて、キャラをしっかり確立させるとよかったんじゃないかなと
これも指摘されて始めて気がついたのですが、確かに役回りだけに終始してフランの掘り下げがズッポリ抜けてますね。
主人公の理解者・お助けキャラとしてのフランを描写したかったのはありますが、それだけで終わってしまっている。
う〜ん、難しい……
>>202
ご意見ありがとうございます!
一人称に関しては、仰るとおり登場人物の恨み辛みが骨子に来るので避けました。
私自身、オリキャラの暗い一人称の二次創作を最後まで読むかと聞かれれば、少なくとも面白いよと他人から勧められるまでは手を付けないだろうなーと思ったので。
ただ、それなら、導入部分だけでも性格付けを面白愉快なものにしてクリアすれば良かったかな〜とも。
構成例、なるほど会談と日常生活を交互に出して、それぞれの情報を補完しあったりするのですね。
最初、会談の数はもう少し多かったのですが、飽きられたら嫌だな〜と一回にまとめてしまいました。
ホントは、ここでフランやオリキャラの交流や掘り下げをするつもりだったのに、後のフォローが中途半端になってしまった。
そして文章力……これは精進するしかないですね……次の作品は一人称で攻めてみようかしら。
たくさんのためになるご指摘、ご指導本当にありがとうございました!
またお願いすることもあるかもしれませんが、どうぞその時は再び忌憚ないご意見、どうぞよろしくお願いします!
207
:
名前が無い程度の能力
:2014/07/28(月) 21:50:09 ID:jvRLn.Os0
小悪魔がパチュリーの魔法の失敗で世界観が違うパラレルワールドに飛ばされるっていう
ネタを思いついたんだがそそわにはそういった類の作品が少ないのが気になるね
この手のネタは文章だと伝えづらいし、キャラもメイン以外は別キャラ(ほぼオリキャラ)化の恐れがあるからかな
208
:
名前が無い程度の能力
:2014/07/28(月) 22:11:27 ID:jpkaEXCY0
小悪魔RPGっていうのが
209
:
名前が無い程度の能力
:2014/07/29(火) 11:45:36 ID:k/GQqJiE0
>>207
要するに異世界ものってことだと思うけど
そもそも、異世界ものっていうジャンル自体が、小説のジャンルとしてほんの一握りでしかないこと考えれば、ふつーだと思うぜ
ただ、技術的な話しでいえば、
オリジナルの世界を創らなきゃいけないってのは、手間が一つ増えるから
書くのがめんどくさいジャンルであるのは間違いない
ふつーの幻想郷や現代入りとちがって、読者と共有されてる情報がなくて、ゼロから世界を伝えなきゃいけないから、
ふつーなら省ける部分を書かなきゃいけないから、文量嵩むし、構成にも一工夫の手間が増える
とまあ、文量の効率が著しく悪いから、
そんな効率悪い方法論をとってまで、やらなきゃいけないストーリー・ふつーの幻想郷じゃ表現できないストーリーってどんなのよ?
となると、原理的に限られてくるという
210
:
名前が無い程度の能力
:2014/09/21(日) 05:13:30 ID:.bNV1OAY0
東方キャラや幻想郷に興味のある人が集うサイトなのに
舞台が幻想郷外に切り替わっちまったらなあ
幻想郷の外で暮らしてた頃の話や、秘封倶楽部を書きたくて必要に迫られて〜ってなら分かるが
わざわざ幻想郷内にいるキャラを余所の世界に飛ばすのは悪手としか
筆力にすげー自信あるなら好きにすればいいけど
211
:
名前が無い程度の能力
:2014/10/25(土) 09:02:19 ID:4.m1OIy60
中ボススレと5ボススレから派生したシリーズ小説です。
ttp://www.pixiv.net/novel/member.php?id=5378158
よろしくお願いします。
212
:
名前が無い程度の能力
:2014/10/27(月) 12:23:12 ID:1M7h4oMo0
>>211
やりたかった事としては、東方キャラを使って、プリキュアっぽいお約束的魔法少女ものをやりたかった、って感じなのかな?
そのネタ自体はおもしろいとは思いました。
ただ、どこをおもしろい所・見所にしたかったのかは、ちょっとわからなかったかなあ
ネタは提示されてるんだけど、料理されてないかなあ
炊いてない米と、酢と、生きた魚をまるごと出されて、「ほら、寿司だぞ、食え」って言われるような感じだねw
この手のネタをやるなら、見所にするべき部分、料理の仕方はスタンダードなのだと主に二つだと思うんだけど
一つは
東方キャラが現代世界で魔法少女をやる、という部分に、何かしらのおもしろみを与えること
例えば、このキャラが、こんな役回りやらされるのかよ、みたいな奇抜性や
この役回りには、あのキャラしかいない、と思ってたら、予想以上にばっちりはまっててかっこいい、みたいなカタルシス性
そういう要素が盛り込まれてるかと言えば、
なんていうか
プリキュアのキャラ名を、適当に東方キャラに代えただけみたいな仕上がりにしかなってないのが残念
もうちょい魔法少女の設定や、各キャラ付けをがんばって、
"こんな"東方キャラが"あんな"魔法少女になるなんて! みたいなおもしろみを発生させられるようにがんばってほしかったなあ、と、思いました。
もう一つ、見所にできる部分としては
ストーリー自体で魅せること
魔法少女として東方キャラが戦っていくこと自体に、ドラマ性を与えてることだね
けど
この点から見ても、ほんと、東方キャラをやっつけ気味に魔法少女にしました的なやっつけ展開しかないのが残念
なので、
東方キャラが、どんな動機やいきさつで現代社会で、魔法少女として戦わなければならなくなってしまったら、興味深い展開になったのか
そこをじっくり考えてみると良かったんじゃないかなーと、思います
とりあえず細かい部分を指摘しだすと、いっぱいありすぎるけど
その前にまずは
上記の通り、このネタをどう料理するかっていう、土台の部分のプロセスから抜け落ちちゃってる感じだから、そこ考えてもらわないことには、どうにもならないかな、と思います。
213
:
名前が無い程度の能力
:2014/10/28(火) 23:15:55 ID:CKWGwUvw0
>>212
貴重なご意見ありがとうございます。
連載自体は続けるつもりですが、コメディタッチに行きたいと思います。
アドバイスがあったらお教えください。
214
:
212
:2014/10/29(水) 12:59:49 ID:PXHfe.cs0
>>213
アドバイスとしては212で書いた通りで
明確に見所として打ち出せる部分をつくってこうってのが最優先ですね。
これはコメディだろうがなんだろうが、ジャンル問わず基礎工事みたいなもんです。
で、このネタの根本的な部分ってどこかといえば
東方キャラが現代社会で魔法少女として活躍するところ、ですよね
まずここをおもしろいネタとして成立させなきゃいけない
そのための方法論として、提示した例が
キャラ付けと、物語としてのドラマ性を与えること
何故そういう方法論になるかといえば、
小説って漫画と違って、キャラを描こうとしても、文字だけだから、原理的な説得力がないんです。
例えば
現代社会で魔法少女になった早苗
これ文字だとイメージはわくかも知れないけど、これだけじゃネタには昇華されない
だけど、絵だと、魔法少女になった早苗っていうのは、絵にした時点でそれ自体が説得力があるから、ネタに昇華されちゃうわけです。
だから、文字だけで勝負する小説というメディアにおいては、まさにこの手のネタは
キャラ付けとドラマ性があってこそ、初めて説得力を発揮してネタとして成立すると思ってください。
というわけで、
まずは次のことを考えてみてくださいな
:早苗が魔法少女として生きることに、どんな動機があったらおもしろいのか・興味深いか・楽しいか
これを考える基準としては、物語全体として、何を描きたいのかを、明確にして
早苗にどんなテーマを背負わせるのかを決めればおk
:その動機を持つ早苗に対して、他のチルノや、椛が絡むとして、どのような絡み方をすればテーマが引き立つか
どういう風な流れでテーマをいじっていったら盛り上がるか・興味ぶかいか・楽しいのか
そのいじる流れにそって、最適なキャラ付けをチルノと椛に対して行う
とりあえず
ここら辺から考えて固めていってみてください
215
:
名前が無い程度の能力
:2014/11/01(土) 20:11:31 ID:unKxFamM0
>>211
うーんこの
自分が硬め好きなのもあるけど、いかんせん雑すぎる
コメディタッチをただ雑に書いた文だという認識してるなら、一度うまいコメディの人のを読んだ方が良い
216
:
名前が無い程度の能力
:2014/11/02(日) 01:44:44 ID:A80tdf6A0
>>215
おすすめのコメディ小説は何かありませんか。
217
:
名前が無い程度の能力
:2014/11/02(日) 02:36:56 ID:eP06L7.o0
>>216
実は215書いたあとすぐに例示しようと思ったんだけど、コメディかつ「三人称視点」ってのに心あたり無いことに気づいたんだよね
一人称視点のギャグ作品以外でそこまでやわらかい文体はそうそう見ないし、俺も薦めないし(露骨な論点ずらし)
218
:
名前が無い程度の能力
:2014/11/02(日) 02:52:38 ID:eP06L7.o0
連レスで申し訳だが、設定や展開も強引すぎるから、一度ジャンル問わず色んな作品読み込んでから出直した方が早いかなぁ
アドバイスする側もそっちの方が楽そう
他作品を読む(なるべくガチ系のを読んだ方が基礎は身につく ギャグは見かけた細かいテクニックなどを頭に入れておく)
書きたい内容、展開を箇条書きにする
上記のを違和感無く動かせる設定を決める
全体の内容、個々の展開からそれらを繋ぐ話と流れを考える(=プロットを組む)
文章を書く 余裕があれば細かいテクニックも差し込む
「書きたい!」ってのが一過性のものじゃなければ、この辺はなるべく意識せんとなぁ
219
:
名前が無い程度の能力
:2014/11/02(日) 06:44:27 ID:13Ox3Swk0
個人的には火浦功が鉄板だが、元ネタ知らないと多分笑えないだろうし、いかんせん元ネタが古くてなあ
東方SSなら、はむすたさんをオススメしておく
「四十六人の霊夢と、一人の普通の魔法使い」とか短編で切れ味良い
220
:
名前が無い程度の能力
:2014/11/02(日) 10:43:55 ID:0cr6q.VE0
このテーマで戦争系ss書こうと思ってます
第一陣営
幻想郷の秩序を守ろうとする陣営
通称「幻想郷連合」
霊夢・紫・神子・神奈子・幽々子・映姫・すわ子(すみません漢字わかんない)
藍(ただし途中から第二陣営に)
橙・小町・妖夢(ただし途中から第三陣営に)
などが所属
途中から永林なども加わる
村人などの支持30%、妖怪などの支持10%、妖精などの支持10%
第二陣営
体力・魔力・科学力・頭脳などが優れていて、
幻想郷を支配しようとする陣営
通称「月の帝国」
月の人達(ただしうどんげは途中から第四陣営に、
てゐは途中から第三陣営に、永林は途中から第一陣営に)
レミリア・咲夜・燐・空(ただし途中から第四陣営に)
などが所属
途中から藍なども加わる
村人などの支持5%、妖怪などの支持20%、妖精などの支持15%
第三陣営
八雲政権の政治に対し不満を持った者たちの陣営
通称「自由連合」
フラン・さとり(ただし途中から第四陣営に)
などが所属
途中からフラン・橙・てゐ・小町・妖夢なども加わる
村人などの支持25%、妖怪などの支持25%、妖精などの支持25%
第四陣営
魔界の住民とそれに協力して世界征服を狙う者たち
通称「魔法少女連合」
魔理沙・パチュリー・アリス・早苗・
ルーミア・チルノ・大妖精・こいし
などが所属
途中からうどんげ・レミリア・さとり・燐・空なども加わる
村人などの支持5%、妖怪などの支持15%、妖精などの支持20%
第五陣営
ある1人の戦士。物語中盤から出現。
突然現れて戦闘に加わり、戦闘が終わるとどこかに消える。
中盤辺りまではしゃべらない。真の目的は不明。
通称「闇の戦士」
221
:
212
:2014/11/02(日) 12:31:32 ID:207GPEaw0
>>220
これはどういう方向性の物語にするつもり?
222
:
名前が無い程度の能力
:2014/11/02(日) 15:02:51 ID:0cr6q.VE0
>>221
幻想郷を支配しようとする「月の帝国」が攻めてくる
「幻想郷連合」は対抗の為戦時体制を整える
そこで八雲政権はいろいろな政策をとるが
増税・生活規制・徴兵などの政策に耐えかねた者たちは
「自由連合」を結成し、より良い生活を手に入れようとした
そうして3つの勢力がしばらく争ううち
戦前から長い間差別を受けてきた魔界の住民たちは
「魔法少女連合」を結成し、やがて魔界の住民以外の人々も受け入れて
勢力を拡大する
そして戦争がどんどん激しくなる中、ある1人の戦士が現れる
その人物は突然現れて戦闘に加わり、戦闘が終わるとどこかに消える…
最後に笑うのは、果たして誰か…
これ以上はネタバレになるので言えません
あ、あくまでこれも
>>220
も予定で、むしろ予定と違う部分が多いかと
それと一部修正
フランは第四陣営→第三陣営、第四陣営には魔界組が入りますが
一部は途中から裏切ります
それとここに書いたのとは別に多くのキャラが陣営をシフトします
どう動くかはここには書けません
223
:
名前が無い程度の能力
:2014/11/02(日) 18:05:29 ID:dxUHzvMQ0
>>222
どのへんで総代騎士出てくんの?
224
:
名前が無い程度の能力
:2014/11/02(日) 18:33:08 ID:0cr6q.VE0
>>223
総代騎士ってなんですか?
225
:
名前が無い程度の能力
:2014/11/02(日) 18:36:06 ID:eP06L7.o0
>>220
>>222
ちゃんと各勢力と流れが決まっててよさげではある
この手の大規模なスケールのもの書くときは、物語の起点や展開のための設定が重要やね
原作の設定だけだとどうしても無理があるから、キャラ設定や歴史なんかの捏造を積極的にやって補わんとね
ついでにオリキャラアリみたいだから、戦士さん以外のキャラでがんがん補いにいっても良い
自由度と難易度は比例やと思うからがんばてにー
226
:
名前が無い程度の能力
:2014/11/02(日) 18:40:55 ID:kS82fhggO
>>220
、
>>222
こういう系のSS書くなら、幻想板の長編AAスレで不定期更新されてる
東方妹紅伝にも一度目を通すといいかも
確か東方AA纏めで過去の話全部見れるはず
227
:
名前が無い程度の能力
:2014/11/02(日) 20:41:15 ID:207GPEaw0
>>222
ざっとあらすじ読ませてもらって、試金石になりそうなとこが、まずは二つ
第一段階として、読者の共通認識としての幻想郷に、月が攻めてきたというシチュエーションを
どれだけ説得力もたせらえるかってところだね
幻想郷住人が争うのを書くのがメインで、月はどうでもいい感じであったとしても
最初のこの土台の説明がしらけるものだと、その上に乗せるものが、ぜんぶわざとらしいものになる。
ここはどう処理するつもりか考えてあるかな
第二段階として
各勢力が互いの命を奪い合うほどの戦いをする動機付けについて
これが二つ目の試金石
争いの展開そのものを見所にする物語なら、ここが緩いと、おままごとになってしまう
どうしてかと言えば、所詮は小説なんて作り話なんで
読者が共感・反共感できるような動機で、争わせないと、物語上で何が起きても、心は動かない
キャラが何人死のうがどうでもいいわ、誰が勝っても負けてもどうでもいいわ ってなっちゃうわけです
主人公を限界しない群像劇であるなら、勢力の数だけ、共感・反共感できる動機付けが必要になる
以上の二つをクリアできれば、とりあえずは物語として形にはなりそう
あとは、争いを通して何かを描くのか、それとも争いそのものの展開自体をエンターテイメントとして特化させるのか
あるいは、両方を達成するのか、明確に意識しておくといいね
228
:
名前が無い程度の能力
:2014/11/04(火) 03:04:41 ID:lnE3pSyM0
ふむふむ
229
:
名前が無い程度の能力
:2014/12/05(金) 21:37:58 ID:Fz2ky4Og0
ふむふむ
でも残念ながら作り始めるのは何年後になるかわかりません
230
:
道楽
:2015/01/15(木) 21:19:22 ID:fmUK47Vw0
お世話になります。
小説の批評を受けたいと思います。
お時間のあるときで結構ですので、ご感想をください。
お願いしたい作品は、次になります。
東方創想話 作品集No.203
「コミケに参加した秘封倶楽部」
ttp://coolier.dip.jp/sosowa/ssw_l/203/1421323613
全然小説が書けなくなってしまいました。
上手く書こうとする意識を捨てて、とにかく、思うに任せて書きました。
そのため、拙いところが多くあると思います。
正直、話が膨れてしまい、私自身も混乱してしまうので、区切れそうなところで区切りました。
一人では満足に話をまとめることができない未熟者ですが、お力添えいただき、どうにか少しでも良いものを書きたいと願っています。
何とぞ、ご協力のほど、よろしくお願いします。
231
:
名前が無い程度の能力
:2015/01/16(金) 04:29:47 ID:QD0RS9.s0
一番読者が多い投稿板ってどこ??
「お前が面白いSSを書けば、どこだろうと読者が集まってくるはず」
という返しは無しの方向で
232
:
名前が無い程度の能力
:2015/01/16(金) 12:12:36 ID:gE1E3sOk0
>>230
あからさまに変なとこでぶつ切りになっちゃって、いろいろ中途半端だね。
序盤でメリーと蓮子の将来設計的なお話が提示されて、
それの線のシナリオを引っ張っていく柱になるのであろう繭子が提示されて
つまりこの作品は、メリーと蓮子の進路をめぐるお話がメインになっていくのかな、と思ったら
コミケいって、いじられて、終わり、みたいな。
これほんとは、コミケをきっかけにして、メリー達が自分の進路についてどうこうするストーリーだったのを、強引に序盤部分だけ抜き出したんじゃないのかな?
そのせいで、同人SS定番のネタである【キャラを特殊なシチュエーションでいじって楽しむ系】の短編コメディとしては、余計な設定が目立って文量かさんで読みにくなっちゃってるね。
設定も、お話に活かされてればいいんだけど、ほんとにキャラを説明してるだけ、みたいなかんじで終わっちゃって、ほとんど無駄になっちゃってるのが残念。
とりあえず、【キャラを特殊なシチュエーションでいじって楽しむ系】のコメディとして完成度あげるなら
次の点を考え直したほうがいいだろね
①『メリーと蓮子がコミケに行ったら、何が面白いのか?』というのを明確にする
二人が売り子をして、メリーこっそりコスプレさせられるだけで、ほんとにそれって面白いの?
これ自体はそこまで面白いことじゃないと思うんだけど、この作品の見所らしい見所って、ここにしかないんだよね。
つまりメインの見所自体が微妙だから、もうちょっと、これぞ、というものを考えてみよう、ってことだね。
:どんな理由で、二人がコミケで売り子をすれば面白いのか
あるいは、しなければならなくなってしまったら面白いのか
:その理由でコミケに二人が挑む場合、どんな覚悟や心理状態で挑むと面白さが引き立つのか
:実際に二人がコミケに挑んだ結果として、どんなイベントが発生すると面白いのか
:そのイベントに対して、二人がどんなリアクション(展開)をすれば面白いのか
あるいは、どんなリアクション(展開)を強いられると面白いのか
:結果としてその発生したイベントは、どのように決着すればカタルシスがあるのか
そのカタルシスを生むために必要な要素を、どこにどのように構成すればいいのか?
② 設定を語るなら、それも見所の面白さのために利用する。
:キャラ設定や世界設定を語るなら、その設定を活かしたエピソードを使って、面白さアップに貢献させる
:エピソードに活かせない設定語りは、読者が読んでも印象に残らないから、何も書いてない空白と同じ効果しかない
でも、実際に読むときはそれに対して意識を向けさせられるために、展開が間延びして面白さの密度が薄まるだけの害悪になる
主に、この二点から、作品を見直してもらうといいんじゃないかな、と思いました。
それと最後に
思うに任せて書いたら、その後で「自分が何を書きたいのか」を見つめ直すべし
結局の所、何が書きたいのか
それを意識できれば、「書きたいもの」という目標に向かって、「実際に自分が書いたもの」を最適化させていく道筋が立てられる
逆に言えば、何が書きたいのかを明確にせず、暴走してるだけだと、いつまでたっても目標には到達できませぬぞ。
233
:
231
:2015/01/16(金) 18:49:52 ID:h8eV5FPc0
>>232
それができないんだって、最初から言ってるじゃん
>>230
ならば、こう考えてみるのはどうだ?
――――神主「秘封倶楽部はここまでで終了、続きは一切ありません。また、二次創作等でこの物語に続きを考えることに私は同意しません」
このように宣言されたなら、お前ならどう思う?
お前はきっとこう思うだろう
>>230
「そんな酷い! 秘封倶楽部はもっと続いていいはずだ!」
>>230
「蓮子だってメリーだって、やりたい事や、まだ見ぬ世界にもっともっと飛び込みたかったはずだろう!」
>>230
「彼女たちの想いを、何で遂げてやろうと思わないんだよ! このクソ神主!!」
……二次創作というものは大概、このような熱情が抑え切れなくなった時に現れるものだ
お前だって、SSを書き始めた最初の頃はそういった、はち切れんばかりの熱情を持っていたんだろう??
それが無ければSSなんて面倒なものを書こうとは思わない
もう一度よく思いやってみろ
蓮子が、メリーが、一体何をしようとしていたのか
何を想い、何を願い、どのような望みを叶えようとしていたのか
それがはっきり見えた時、お前の筆は蘇生するだろう
234
:
231
:2015/01/16(金) 19:11:37 ID:h8eV5FPc0
それと重ねて聞くけど、読者の多い投稿板ってどこよ?
深夜も速報も過疎気味で同じヤツしか感想残してくれないし、vipはエラー続きで書き込みできないし
俺の700KBのSSはどこの命蓮寺に御供養奉ればいいんだよ
235
:
名前が無い程度の能力
:2015/01/16(金) 23:21:34 ID:muvzi88U0
>>234
>>1
236
:
道楽
:2015/01/17(土) 22:30:21 ID:/LmcRHOk0
>>232
ありがとうございます。
改めて考えると、設定を掘り下げていくべきだと思えます。
進路のお話のように、難しくても興味深いような物語を作っていくべきということです。
楽しいお話は、なんというか、聞いているだけでも無理そうな気がしました。
本当に自分が表現したいものは何か、改めて考えてみます。
>>233
コメントありがとうございます。
実は焦って、書かなくちゃと無理やり奮い立たせたようなところがありました。
それでは、二次創作として魂が宿りませんよね。
本当に表現したいものを表現する……原点に戻って、考えてみることにします。
237
:
232
:2015/01/18(日) 02:33:53 ID:7znKp22M0
そっか
読ませてもらったときには、楽しいお話になるのかなーとか思いながら、いろいろ展開を妄想してました。
でも言われてみれば、
>>232
で書いた①と②は、抽象的過ぎて、ピンとこないかもね。ごめんなさい。
そんなわけで①と②を実践するとこんな感じかナーというシナリオの具体例も考えてみました
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
クラブ活動にかまけて、将来のことなんか、なんも考えてない蓮子
何か決めなきゃいけないとはわかっていても、特にやりたい職業があるわけでもなく
漠然と、特にやりたくもない職場に就職しなきゃいけんだろうなーという現実から、目を逸らしていたいお年頃
一方、メリーは卒業後に日本に残ってやりたい仕事を決めていた
その事を、ある日、蓮子は知ってショックを受ける
しかも、何をしたいかはまだ蓮子にだけは秘密だと言うのだ。
自分と同じ立場だと思ってた親友が、一足先に大人になってしまったかのような感じ。
焦る蓮子は、自分も何か夢ややりたい仕事を見つけたいと思うも、何も思い浮かばず、悶々とした日々を送り、八つ当たり気味にメリーと大喧嘩して、秘封倶楽部解散の危機
そんな時に事件発生。
なんと、メリーの両親の事業が失敗し、メリーの下宿費用どころか、学費すら払えなくなってしまったのだ。
当然、メリーは母国へ戻らなければならなくなってしまう。
そうなれば、メリーが考えていた進路もおじゃんになり、彼女の夢は潰える。
どうにかしてあげたいと思いあれこれと奔走する蓮子。
とにかく学費と下宿代だけでもどうにかすれば、メリーの夢を叶える手伝いはできる。
でも、そんなお金、簡単には作れないし、蓮子の家庭事情的に親にも頼れない。
そんな時に、二人の耳にある話しが飛び込んでくる。
「コミケという場所では、アマチュアの漫画家が、数百万単位でもうけたりもする」
素人が漫画かくだけで、数百万? こんなぼろい話しがあったとは! と
まるでコミケというものを知らない二人は、ならば自分たちも! と飛びついてしまう。
二人ともいろいろと追い詰められて、冷静さをなくしていたのだ。
それまで漫画なんて書いたことなかったくせに、見よう見まねで書く二人
メリーは自分のために必死に努力してくれる蓮子に心を打たれる
そして、メリーは自分がやりたいと思っていた卒業後の仕事を、蓮子にうちあける。
それはなんと、蓮子と一緒に企業を立ち上げたいという夢だったのだ。
まだ具体的なプランが決まっていないから、なんとなく言うのが恥ずかしくて蓮子に言えなかったのだ。
そうして二人は喧嘩していたことも忘れて、親友に戻っていた。
だが、完成した漫画は……
当然の事ながら、書いた漫画はソードマスターヤマトばりに酷い出来だが、当人たちは自信満々
最初は金儲け目的だったとはいえ、いつのまにか漫画を楽しんで書いている自分に気付く蓮子
どうにか締め切りに間に合い、無事に印刷までこぎ着けたが、ここで新たなトラブル発生
発注部数を一桁間違えたのだ。
一千部のところを、一万分も刷ってしまった。
悪いことに後払い契約だったので、刷り終わった当日に請求書が来て、二人は目玉を飛びだたせる。
だが、払わないと品物を受け取れず、コミケで売りさばけないが、そもそも一万部分の印刷代など払えるわけがない。
「売れれば印刷代なんて元とれてすぐお金できるんだから、ちょっとやばいところからお金借りてでも印刷代払えば良い」
と、やばい金融業者から、自分たちの体を担保に借りてしまう二人。
危ない橋を渡らずに済むように、漫画を書いたつもりだったのに、それよりやばい状況にいつの間にか追い詰められてて、いよいよ後がない。
絶対に漫画を売らねば!
238
:
232
:2015/01/18(日) 02:34:29 ID:7znKp22M0
ところが、無名の初出場サークルの同人漫画なんざ、売れるわけがない。
サークルスペースにうずたかく積まれたままの段ボールタワーに愕然とする二人。
じっとしてるだけじゃ、漫画売れずに、人生終わる。
積極的に自分たちの漫画を宣伝して売らないと、と一念発起。
ダメもとで、周りのサークルやお客さんなどに営業しまくる二人
どん引きされたりもしたものの、事情を知って漫画を買ってくれる人もそこそこ居る。
そうしてるうちに、親身になってくれるサークルが現れる。
コミケ特有のオタ同士の仲間意識や、お祭り的一体感の中で、彼らとふれあううちに、蓮子もメリーも思い知ることになる。
心からコミケというものを楽しんでる彼らが、どれだけ本気で同人漫画を書き、作品を愛しているのかなどを。
そして
ちょろい金儲けの手段としてしか同人漫画を捉えていなかった自分たちが、いかに浅はかだったかを痛感してしまう。
それでも、自分たちが書いた漫画は、少なくとも自分たちでは本気で面白いとおもって書いたものだ。
これを書いていたときは、ただ純粋に、他の人にも読んでもらいたいと思って書いていたのも本当の気持ち。
このまま余らせてゴミにしてしまうのは絶対に嫌だ。
一人でも多くの人に読んでほしい。
そう決意を新たにした二人に、サークルの人たちは、コミケ会場で開催されるコスプレアニソンカラオケ大会に参加することを勧める。
そこで良い成績をだした上で、ステージで二人の漫画の宣伝をすれば、もっと売れるというわけだ。
衣装を借りて、コスプレアニソンカラオケ大会に出場する二人。
気合いを入れてはっちゃける蓮子は一回戦敗退するものの、恥ずかしがってだだをこねるメリーが、なんと決勝に進出してしまう。
そして、いよいよ優勝が決定するか、というところで、さらなる事件が発生。
なんと、コミケ会場がテロの標的になってしまったのだ。
テロリストは単独犯だが、爆弾をもっている。
蓮子とメリーは運悪く人質にされ、一室に閉じ込められてしまう。
人質がいるため警察も手を出せない。
もう漫画が売れないどころか、爆死するかもという瀬戸際の二人。
ところが、メリーは閉じ込められた部屋の中に、『境界』を見つける。
もし、これを開く事が出来れば、境界の向こう側を通って、逃げられるかも知れない。
だがいったいどうやって開けるのかなんて、わかるわけがなく
蓮子は、いつものクラブ活動の調子で、キバヤシばりのとんでも推理を展開
部屋の中にあった小物や、ビックサイト内の部屋の位置、近くにあったサークルの作品傾向などから強引に理屈をくっつけて、境界を開くための結論を導く
それで導かれた結論は、『うら若き乙女同士がキスをすると開く』というもの
さすがにあほらしいと思ったメリーだが、蓮子の目は本気
どうせ死ぬなら、その前に――などとメリーは考えてしまってる自分に気付いて、デレて、チュー
なんと、これでほんとに境界が開いてしまう
境界の向こう側を走る二人は、元の世界へ戻る境界をみつけ、そこへ飛び込む。
すると、戻ってきた先は、なんとテロリストの真ん前
オワタ、と思った二人だが、それ以上に腰を抜かしてるのがテロリストだった。
その隙に、二人はツープラトンジャーマンスープレックスを決めて、テロリストをノックアウト
晴れて、時のヒロインとなる。
NHKの全国生放送で、蓮子とメリーが気絶したテロリストを引きずりながら、ビックサイトから出てくるところが放送されると
コミケにきていたオタたちは一斉に気付いた。
「あ、この人ら、コスプレカラオケ大会で自分たちの漫画の宣伝してた奴らだ。テロリストを殲滅する女子大生の書く漫画ってどんなだろ。めっちゃ気になるぜ」と。
こうして、次の日には、蓮子の元に、漫画の注文が殺到、見事に一万部が完売御礼となる。
事件のほとぼりが冷めてしばらくしたある日
蓮子の様子がこれまでと違って、なにやら忙しそうにしてることに気付くメリー
どうやらクラブ活動以外にも、打ち込むことができたようだ。
どうしたのかと、ちょっと心配になりつつも蓮子に訪ねてみると、こう答える
「実は、漫画書いてるんだ。今度は、ガチでね。良かったら、メリーも一緒にやんない?」
こうして蓮子にも夢が出来ました。めでたしめでたし。
239
:
名前が無い程度の能力
:2015/01/18(日) 18:32:10 ID:ca8i0kL.0
>>220
第一話
「お賽銭来ないかなー」
「そのうち来るんじゃね?じゃ私はキノコ採ってくるぜ」
日常的な幻想郷で、ある事件が起きる。
ところで、この時幻想郷各地では・・・
例えば、三途の川。
映姫と小町のところで起こっている日常的な事。
小町をはじめとする映姫の手下が、仕事をする。
映姫がそれを監視する。
小町たちは、不当な長時間労働や映姫の言動などには不満を持っていた。
小町をはじめとする多くの者が、映姫に対しいつか復讐したいと思っていたが、
その機会を見つけられずにいた。
「いつか復讐したいと思っているが、その機会を見つけられずにいる」
そういう者が、たくさんいた。
紅魔館にも、永遠亭にも、その他多くの所にも・・・
他にもいろいろな出来事が起こっているが、全部紹介しているとキリがないので、
これくらいにしておこう。
さて、話を戻そう。
霊夢たちがいつも通り生活している時、突然魔理沙が倒れた。
霊夢が駆けつけてみると、銃弾に撃ち抜かれたような傷があった。
霊夢はすぐに紫の所に魔理沙を運んだ。
紫は言った。
「これはきっと月の刺客の仕業ね・・・急いで戦時体制を整えなければ・・・」
紫たちは、急いで戦時体制を整えた。
何の前触れもなく始まった大異変。
だがそれは、ただの大異変でなく、幻想郷の常識までも覆すような特殊な異変だった・・・
すみません僕ほんと初心者なのでひどい出来です
こんなのでも第二話書いて良ければコメントしてください
>>237
>>238
すばらしいですね! 完成が楽しみです!
240
:
名前が無い程度の能力
:2015/01/18(日) 19:46:06 ID:lA8Hdjzo0
おもっクソ横からランスで申し訳ないし
混乱するならスルーでいいけど道楽さんって剣戟が上手かった気がする
ややこしかったらスルーしてください
241
:
名前が無い程度の能力
:2015/01/18(日) 21:20:41 ID:7znKp22M0
>>239
そのあらすじで第一話(導入部)やるなら
ポイントになるのは、恨みを持ったキャラの復習方法に見合う憎悪にどれほど説得力を持たせられるかどうか、だね。
どうしてかっていうと理由は三つで
①各勢力の憎悪の行き先がどこにいくのか、という部分の期待を煽って、次の展開にもっていくマクロ構成になるから
憎悪を膨らませれば膨らませるだけ期待が高まる
②二次創作である以上、原作世界のイメージから乖離した設定でやるばあい、
原作がもっているイメージと、二次創作世界のイメージの橋渡しとして、「何故このような憎悪が渦巻く世界なのか」という部分に相応の説得力が必要になる
これをやらないと東方の二次創作ではなく、「東方キャラの名前の別キャラが活躍する一次創作」になってしまってしらける
③感情移入の仕掛けとして憎悪を活用する。
メインのネタである各勢力感の抗争、というのは、それだけでキャッチーなネタではあるんだけど
戦うことに明確な意味づけを行って、読者自体に「このキャラには戦って欲しい」と感情移入させる仕掛けを仕込まないと、
メインの見所であるバトルが、無味乾燥なものになってしまう
とりあえず以上のことに留意して、本編を文章に起こしてみたらどうかな
最初は思ったようには書けないだろうし、発表したとしても評価はかんばしくないだろうけど、誰も最初はそうなのでコンプレックスや羞恥心を持つ必要はない
同人SSなんてやりたいことを書いたやつが勝利者なんだから
それとほんとにSSを書くのを上達したいと望むなら、
まずは図書館なんかにある小説を、いっぱい読んでみることを勧めたい
他人に読ませるための文章の体裁のイメージくらいは身につくから
小説を書く初心者が乗り越えなきゃいけない最初の壁はまさにこれで、最低限、自分が伝えたいことを、適切に伝える文章を身につけるということ
それのイメージを身につけるのは、多くの人に共通認識としても持たれている既存の形式のフォーマット=一般に小説として出回ってる文章をいっぱい読むのが最短ルート
もっとも、そう言われても興味がないもの読むは苦痛でしかないだろうから、
新生・東方創想話なんかに投稿されてる東方SSでもいい
まあ、他人の読むのなんてめんどくせーよってなら、書きたいならどんどん書けばおk
誰も困らないし迷惑しない
楽しんだもん勝ちです
それと、書き上げた本編をより多くの人に見てもらいたいと望むなら、このスレッドじゃなくて、
ttp://www5d.biglobe.ne.jp/~coolier2/SS_kai.html
新生・東方創想話
みたいなSS投稿サイトにしておくといい
ちゃんと投降ルールは熟読しよう
242
:
名前が無い程度の能力
:2015/01/20(火) 05:41:33 ID:ITjKF9YU0
>>241
ありがとうございます
243
:
28日に書き込みを停止します。可能な限り早めにスレッド移行してください。
:2015/02/22(日) 08:51:33 ID:njD4Q1mc0
>>239
の続き
第二話
というわけで、戦時体制となった幻想郷。
その幻想郷で、聞こえてくる村人たちの声。
「さあ、今日はお酒の大安売りだよ〜」
「・・・」
「おい、昨日より値段上がってるじゃねえか」
「いや、半額だよ」
「嘘つけ。値札見ろよ値札。昨日の二倍じゃねえか」
「え、なになに?…あ、それは税込み価格だ」
「なんだ、また税金増えたのか。2→3→5→20とか頭おかs…」
「おい、だいz…」
二人の村人の頭が消し飛ぶ。誰かが言う。
「やれやれ。こんな状況なのに酒なんていう贅沢なものを」
「戦いの場に行く前に、神社に祈りましょう」
村人から集められた兵士が、神社に祈りをささげる。
そして、事件が起きる。
兵士の一人が、いきなり手にした武器で藍に殴りかかった。
一瞬、あたりが静まり返った。次の瞬間、その兵士が消えた。
次の瞬間、べつの兵士が叫んだ。
「みんな!これなんかむかしの日本的パターンだろ!」
他の兵士も、次々これに加わる。
この反乱は、2日ほどかかってやっとおさまった。
「ふう。なんとかおさまりましたね」
「これも月の勢力の仕業か・・・」
そのころ、この様子を小型カメラで見ていた月のモニタールーム。
「これも月が仕組んだ策略ですか?」
「いや、違う・・・しかし、これもなかなかいい作戦だな」
「あの・・・」
「なんだ」
「私、不安なのです」
「なぜだ」
「あの・・・今回のような事件が、こちらでも起こるのでは・・・」
その不安は案の定、現実となった。
これは30分ほどで沈められた。しかし、
あの反乱に賛同した者たちが、「自由連合」を作る。
はじめは月の反乱者たちと対立したが、やがてその者たちも
受け入れ、この戦争の第三勢力としての地位を確立していった・・・
244
:
28日に書き込みを停止します。可能な限り早めにスレッド移行してください。
:2015/02/26(木) 18:25:23 ID:i/ZLm64o0
>>243
第二話のあらすじ、ということかな?
ちょっとこれだとストーリーの状況がわからなすぎて、内容についてどうとか言える段階じゃない感じではあるんだけど
何が書いてあるのか、教えてもらってもいいかな?
要約すると
戦時体制で生活が苦しくなった村人が強権的に徴発され、支配者層へ不満が高まる
支配者層の一人である藍を対象にして村人の暴動が発生
この暴動の裏には、月の工作が疑われた
みたいな感じで間違ってないかな?
間違ってたらごめん
といのも、今回このあらすじを見せてもらって、改めて強く思ったのは
最低限、他人に伝わりやすい文章を書く練習から始めてもらうのが、最優先かなーと
小説らしい文章を書こうと思わず、小学生の作文みたいな感じでいいから
いつ、どこで、だれが、何をした
最低限この四つの要素だけはしっかり把握できるように書いてみることをおすすめしたい
この四つにプラスして、物語が展開するときは
なぜ、そうなったのか
どれくらい、そうなのか
どうして、それをするのか
こういう部分も把握できるように書くようしていかないと、読んでる方には何が起こってるのか、まったくわからくなってしまう
245
:
28日に書き込みを停止します。可能な限り早めにスレッド移行してください。
:2015/02/28(土) 13:15:19 ID:Mqv0DORE0
>>244
そんな感じです
ありがとうございます
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