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SSの実力向上を目指すスレ 第8話

156名前が無い程度の能力:2013/09/04(水) 22:41:49 ID:FPYZKe0s0
>>152
また後で読ませていただきますね。

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>>151
読みました。


まずは、文章について。

柔らかさと不安定さ、残酷さと儚さが入り混じった世界観はよい味わいがあり、
鍵括弧を使わないスタイルも合わさって、雰囲気のある文章に仕上がっています。

批評ということで厳しく見るのであれば、
馴染みのない表現の使いどころや改行の手法、また段落分けの不安定さなど、
細かなところでの引っかかりや視覚的な読みづらさを感じる部分があります。

このうち、馴染みの薄い古い表現(ひそみに倣うとか、まったきとか)については、
単品で見ればそれなりの雰囲気は出ているかもしれませんが、
作品全体からすると使われ方がまばらすぎて、やや浮いている印象を受けました。
会話部分がなまじ完全に現代口語であることも、
そういった表現の唐突さをやや強調する結果になってしまっています。

この作品の空気感は、主に単語そのものではなくそれらの語り口によって形成されていますから、
常用外漢字を含め、味付けとして見慣れない表現を使う必要性は薄かったと思います。


その他の部分では、このような語り口を用いる際の難しさである、
人称や視点の混ざり方をどう制御するか、という点についても幾つか小さな引っ掛かりがありましたが、
この辺の言葉遣いの感覚というのは、掲示板上でのやり取りに非常に向かない題目ですので、
こういった場での一方方向での指摘は控えておきます。

(そういう話は、指摘や批評ではなく、意見の交換や擦り合わせという形でお互い膝を突き合わせ、
 ここはこうだろう、いや違うこっちの方がいい、とあーだこーだ言い合いながら進めるものです。
 小さな意見を多数やり取り、となるので掲示板に適した話題とは真逆。
 もし知り合いにそういう話のできる方がいれば、一度試してみるのも良いでしょう)


次、文章の視覚的な側面について。

段落分けもなくゴテッと濃厚に文が固まっている場面と、短い文が連打される会話の場面、
そしてちょこちょこ挟まれている2行空け、3行空けといった要素のバランス取りが悪く、
視覚的にはあまり読みやすいレイアウト構造になっていません。

もっとも、この辺りの視覚面の話というのは、
まず一行辺りの文字数を設定できないというシステム側の要因からして大きいので、
いくら書き手の側が気を使おうとしたところで限界はあるのですが、おおよそ今作については、

 ・行空けは基本的に一行空けに留める。
  章や節という大きな区切りでは、区切り記号を使う(今作でのハートマーク)。

 ・段落分けを工夫し、あまりに大きな文章の塊ができないようにする。

 ・文章の塊と短文連打が交互するような場面では、視覚的な側面でのリズムも考慮する。
  今作で言えば、会話部分の大半はもう2〜3行ずつ減らしても良かったかもしれない。

というような点について、いくらか工夫の余地は残っていただろうと思います。



次、内容面について。

ご依頼ではこいしさんの行動の説得力について気にしておられますが、俺の感覚では、
どちらかというとさとりさんの側が無機質マシーン一辺倒だった方が惜しかった印象です。

こいしさんは元々(原作でも、この作品でも)合理性や計画性を重視するような性格ではないので、
曖昧な動機で効果の薄い行動を取ったとしてもそれほど不思議ではないし、
明確な理由付けがされていないとしても、少なくとも心情を測れる程度には内面の描写がある。

一方のさとりさんの方は、まあ舞台装置としてそうなっているのだと理解はできますが、
結局最後まで空っぽ一辺倒で見せ場が薄い、というより印象付けが弱い。

こいしさんにああして命を分け与えたのだから、作中のさとりさんは本当の意味での空っぽではない。
であれば、もう少し要所要所で 「無機質っぽくない」、本当に何かを求めているのだと
こいしフィルターを通さずとも感じ取れるような要素を配置して、
有と無の狭間で揺れ動く心のさまをもっともっと強く印象付けることができれば、
各所の転換点でのこいしさんとのやり取り、そして読者への訴えかけもより強められただろうと思います。

結果的にそれは、こいしさんの行動の説得力にも繋がったかもしれません。


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