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SSの実力向上を目指すスレ 第8話
10
:
9
:2013/05/10(金) 22:20:33 ID:jSQmmMJs0
次。ご依頼の点について1つ1つ見ていきます。
・心理描写が少なかったことや説明的だったことなどが改善できているか
心理描写そのものに関しては、前作の仕事人に比して劇的な改善が見られます。頻度的にも、分量的にも。
琴線をくすぐる絶妙な表現とまでは行かないものの、少なくとも作品の質にプラスを与えているレベルだと言えます。
今作は様々な参考作品の影響が大きいようですので、これがそのまま実力と手放しで喜ぶわけにもいきませんが、
それでも明確な形としてステップアップを果たせたのは大きな成果でしょう。
・情景(風景?)描写ができてるか
こちらも、前作と比すれば大きく向上していますが、文章にはやや問題があります。後述。
・物語の展開(特にラスト)に無理が無いか
大まかな流れにと感じる点はありませんでしたが、結末に関してはややすっきりしないという印象でした。
本筋からして滅びの物語であるのだから、最後がすっきり爽やかハッピーエンドでないのは当然なんですが、
しかし、幻想が滅びて行き着いた先、辿り着いた答えが 「淀みに引きこもって夢を見続ける」。
これ自体が全力で後ろ向きオーラを発しているのがまずすっきりしない理由の核ですが、
これだと 「破滅と再生の繰り返し」 こそが不変の1つであると見出した天子さんの答えとも噛み合っていない。
月に帰ったとしか思えない描写で退場した月人2人がそこにいるのも理由が不明だし、
とりあえず全員出してドッキリネタバレ大団円コース……はさすがに言いすぎですが、取って付けた感は強いですね。
これに関しては、締めの場面そのものだけの話ではなく、そこまでの流れも影響しています。
簡潔に言えば、死別と滅びばかりを見つめすぎて、再生やその繰り返しという側面が全く印象付けられていない。
死んだ死んだ死んだ死んだ滅びたああこの繰り返しが答えなんだ自分も消えよう夢で会えたね! ……あれ? と。
展開そのものに不自然な点はなくとも、その中で強調すべき部分の配分、手法に気が行き届いていない印象です。
・説明不足な点は無いか
上述の通り、テーマ的な側面に関しての説明不足というか描写不足というか構成の不備が見られます。
ラストに月人2人がいた点についてはそもそも説明がありませんが、ここは比重としてはどうでもいいですね。
何かすごい術で月からここに来たんだよ! とか言われても結末の取って付けた感が拭えるわけではないので。
それ以外の個々のシーンについては、不足点は特に感じず、むしろ過剰な点が目立ちました。後述。
・面白いか
蓬莱人組の別離の心情や、傍にいながらも傍観者であり続けた天子さんの寂しさがよく描かれており、
加えて滅亡モノであることの切迫、寂寥感と合わせて、読者の心によく訴えかける作になっていると思います。
点数的に見ても良い結果が出ていることは嘘でもまやかしでもないでしょう。
しかしながら、批評という観点で厳しめに見るのであれば、これは 「王道の勝利」 です。
厭らしい言い方をすれば、「点を取れる題材だった」。
それにしたって、メインである4人組の描写がきちんとできていなければ途中で匙を投げられる分量ですから、
題材だけで点を取ったなどというわけではもちろんありません。
けれど、「一発屋でなく書き続けたい」 と考えるのであれば、今回のこの点に浮かれすぎない心がけを。
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