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SSの実力向上を目指すスレ 第8話

153名前が無い程度の能力:2013/09/04(水) 11:47:15 ID:lExwPrCA0
>>151
一見はさとりが“無邪気”なだけの量産型古明地姉妹チュッチュ過去モノと思わせつつ、ウロブチックっぽい展開に突入するあたり素晴らしい
自分的には好きな作品になりました


弱点として最初に気になった部分は、こいしが“裏切られる”展開までの魅力の弱さ

おそらく、作者さん自身も相当悩んだ部分だろうと思うけど
こいしが“裏切られる”展開を利かせるために、そこまでは量産型っぽい古明地姉妹の関係性を強調しなきゃならなくて
そのせいで、序盤は無個性な感じが醸し出されてしまうという点
さとりのあの“無邪気”キャラ付けがされたのは、その無個性さを打ち消すためというのが理由の一つだと思われます
その点は一定の成功して、個性が出ているのだけど、さとりがただの凶悪なだけの妖怪に収まってしまっていて、キャラの奥行きがない(あるんだけど感じられない)のが残念
さとりが『自分の心を探している』という要素を、もっと序盤からわかりやすく強く匂わせられれば(裏切られシーンのサプライズが死んでしまわない程度に)、そこを見所に出来るので、かなり序盤の魅力を増せたんじゃないかと思います
もちろん、さとりが心を探している動機について想像できるように描くことも重要

心を探している、っていうのがわりと重要なファクターなはずなんだけど
目立たなすぎるんで、ちゃんと書かれてるはずのファクターなのに、無い感じになっちゃってる
でももし、このファクターをちゃんと印象に強く残るように書く事が出来ていたら
転である“裏切られる”から先でも
『心を得ようとして出来なかった妖怪』と『その妖怪に愛を向けなければならない妹』っていうテーマの流れが、もっとはっきり強調できたと思います
するとどうなるかというと、裏切られ以降の、こいしの絶望感なんかもわかりやすくなるので、行動の説得力も担保できるはず

というのも
こいしの各行動を“裏切られる”前後で説得力を担保できる要素が何かといえば
前:姉への愛情+姉が自分に向けてくれていると思い込んでる愛情
後:姉への絶望+姉に絶望してしまう自分への嫌悪

なので、例えば
『前』においては、さとりがこいしのために何かを必死にしていることを、こいしが知るエピソード、ぽいものを、演出すると行動の説得力を担保できます
それについでにメインテーマを絡めたりすると、だいたいこんな感じのものになるんじゃないでしょうか、というのを四行で例にしてみると

こいし:「どうしてお姉ちゃんは心を探しているの?」
さとり:「あなたのため、いえ、私自身のためかもしれないわね?」
こいし:「どうして私のためなの? ぜんぜんわかんない。私は今でも十分幸せだよ。お姉ちゃんがこんなに私のことを大切にしてくれてるもの。だけど、私をもっと大切にしてくれようとしてくれてるんだね」
さとり:何も答えない。曖昧な笑みとも言えない微妙な表情で、こいしを見返す。


で、『前』でしっかりと『姉への愛情+姉が自分に向けてくれていると思い込んでる愛情』を演出できていれば
“裏切られ”によってそれらが反転して、『姉への絶望+姉に絶望してしまう自分への嫌悪』に変化するので
『前』においての『姉への愛情+姉が自分に向けてくれていると思い込んでる愛情』の演出が強ければ強いほど、後半のこいしの行動にも説得力が出て来る


ただの凶悪な妖怪が妹を“裏切る”のと
必死に心を探そうとしても、それをできなかった妖怪が妹を、“裏切る”のでは、どちらの妹の絶望がより鮮やかな見所になるのか
作者さんにはそれが想像できていたはずだけど、他人に十分伝わるようには、書ききれていなかったように見受けられます


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