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SSの実力向上を目指すスレ 第8話

7876:2013/06/09(日) 22:36:25 ID:70oulBUw0
改善案。


何はともあれ、想像の中身を整理することからでしょうね。
以前に俺がここで読ませていただいた二作についても同じような傾向はありましたが、
これだけの長編となっていよいよそれらの欠点が顕在化してしまった、という印象です。

この場合必要なのは、とりあえずプロッティングかなあ。
この手の話って、あんまり細かく書いても肌に合う合わないで無意味なことが多いんですが、
まあ毎回毎回抽象的な話ばかりでもいけませんので、ちょっと 「長編の場合の一例」 を。


・大枠を決める

 まず、全体の話の流れを時系列で書き出してみます。箇条書きで十分。
 実際に読者に提示するつもりがない要素を含めて、大まかな流れを列挙していく。

 思い描いた物語があまりにも不確かな段階、
 あるいは細部に気が向いていない故に大きな不備がある場合はここで気付くはずです。
 もっと単純に、「これって面白いか?」 という素朴な突っ込みも忘れずに。

  「冒頭にどんな場面を持ってくればいいか」 についても、
 この段階できちんと流れが出来ていれば、試行錯誤や自己評価は容易なはずです。
 時系列の入れ替えによる影響も含め、様々なパターンを考えてみましょう。

 こうして文章で説明するとさらっと終わりますが、比重としてはとても大きいステージです。
 決して、ここで引っかかりが出るような話で長編を書いてはいけません。誰も幸せにならない。


・細部の骨組みを決める

 で、大枠のステージをクリアしたら、次は細部の骨組みです。
 つまり、完成稿として肉付けする直接の土台となる骨組みを作る作業です。

 ともかく、ここも箇条書きのような形で、以下のような要素をどんどん書き出します。

  ・動作や台詞の概要。「○○が××で△△する」 というレベルで、
   行動やおおまかな台詞 「のみ」 を記す。余計な装飾は極力排除して簡潔に。

  ・↑に添える形で、「ここで入れたい解説や説明」 を簡単に記す。
   無駄かどうかは一切考えてはいけません。手癖のまま書きたい要素を添える。

 これをざーっと続けていきます。

 全体の文量、あるいはその書き手の想像力の細かさ次第では相当に長くなるので、
 人によってはあまり詳細にやりすぎず 「骨組みの骨組み」 くらいで済ませるか、
 あるいはそこからもう一度 「細かい骨組み」 として同じ作業を繰り返すかもしれません。

 それと、細かな伏線、布石や提示の類もこの辺で仮組みするのがやり易いでしょう。


・全体の流れを見直す

 貴方の場合は、ここからが肝です。

 書き出した言動の流れ、そして何よりそこに添えた 「入れようと思った描写や説明」 を
 見直して、さてそこでそのオマケをくっ付けるのは果たして妥当であるものか、を考えます。

 妥当であるかの判断の基準としては、

  ・その人物の内面を正確にシミュレートして、
   「本当にその人がその場面に立ちあって、そういうことを実際に知覚して動くか」。

  ・物語の流れの上で、そこで提示するのが自然あるいは必然である情報か。
   厳密に人物の内面をシミュレートすると、間違いなく読者には情報不足になります。
   文字媒体である以上はいくらかの 「説明」 が要るのは当然ですので、その辺を判断。

 で、これ要らなくね? と思った部分が出てきたら、

  ・本当にそれが必要かどうか。
   短くさらっと言うだけならOKなレベルか、それとも本気で要らないか。

  ・どこかで同じようなことを言ってないか、言ってたらそこと統合できないか。

  ・それが必要だとして、「そこで言う必要」 があるのかどうか。
   別の場面ならOKであれば、該当部分との統合や入れ替えはできるか。

  ・そこに入れるのが完全に妥当だとして、量として過不足はなさそうか。
   これは実際書いてみないと分からない部分もありますが、
   明らかに量が多すぎるという見立てができれば、そこも分割や再配置、統廃合の対象に。

 というプロセスを加えて、無駄を削っていきます。


あくまで一例ではありますが、こんな感じの作業。
試しに今回の作品でこれをやると、びっくりするくらい無駄な部分が出てくるんじゃないかなあ。
というか、骨組みを決める段階で書き手自身がうんざりするんじゃないかと。


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