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SSの実力向上を目指すスレ 第8話
117
:
116
:2013/07/22(月) 20:14:03 ID:h2N3sXWk0
『また来世。』 について。
まず、ざっと読んだ範囲で気づいた誤字が一箇所。
・終盤 「しゃるろっとに初めて超えを掛けられた時、〜」
⇒誤字
-----
次、お尋ねの点について。
・前世ネタの是非
掴みのインパクトとしては上々だったと思います。
ただ、この展開であれば、この女性の髪色をはじめとする風体について、
あまり欧米だかファンタジーを連想させる要素は強めない方が良かったですね。
小傘さん自身が信じたり騙されたりするのはどうであっても問題ありませんが、
この描写だと、読者視点から女性の素性について無駄に多くの可能性が推測でき、
その後の展開を読み進める上で無駄な情報、足枷になってしまっています。
無駄な足枷とはどういう意味かというと、中盤の無縁塚以降の展開において、
それらの 「単なる虚言である以外の可能性」 がもう清々しいまでにスルーされているので、
読者視点で悪い方向への肩透かしが起こっている、ということです。
(というか、元ネタありのクロスオーバー物なのかという可能性まで考えていた)
前世云々が事実が否かというそれ自体は作品の主題ではないのだから、
せめて読者にはそれが虚言であることを明確に仄めかし、
無用な情報の維持管理をさせないようにする段取りが必要だったと思います。
また、読者側の勘違いの可能性を横に置くとしても、
その事実だか妄想だかの内容を創作として転化させる流れがやや強引で、
最初のインパクトを上手く消化できずに終わってしまったなという印象がありました。
・情景描写
情景描写、という観点からは、
そもそも情景がどうのという方向の作品ではないので問題ないと思いますが、
読者に必要な情報を提供するための描写、という観点では不足が目立ちます。
上で挙げた、女性の主張が虚言であることの示唆についてもそうだし、
女性の兄についても、容姿についての描写が全くなく、
さらに言葉回しからもこれといって里の住人っぽさは感じられないので、
これだと本当にファンタジーな何かを持つ金髪兄妹なのかもと勘繰れてしまう。
またもう一つ、流れが変わる境目である無縁塚のシーンも台詞がやや意味不明で、
その後の小傘さんの 「理解しているっぽい」 言葉が読者と共有しにくくなっている。
この作品の内容では、実は本当に前世がシャルロットである可能性だって
否定はされてないわけですが、それならそれで 「実は本当かもしれない」 と
思わせる表現にするべきだったし、そういう意味でも描写が不十分でした。
・最後まで読ませる程の牽引力はあったのか。
中盤以降の展開に強引な要素が多いので、牽引力は薄いと判断せざるを得ません。
そもそもの文量が多くないので、読むのを止めるほどでもありませんでしたが。
・そもそも可愛いのか
オリキャラの勢いに食われて小傘さんの所作に目が行かない、という印象です。
というか、可愛らしいっぽい場面と言っても、
比較的ベタなリアクション芸くらいしか見せていないし、
それも一人称でその都度完全解説なおかげでギャップ的な要素も薄まっているので、
可愛らしさの表現ためにこういう構成にした、ということであれば普通に失敗です。
これについては、構成とか人称とかよりも単純にネタの弱さが主因でしょう。
-----
両作を通じての総括としては、あれやこれやの個々の部分よりも、
全体的な経験値の不足が目についた、という印象です。
改善案としては、非常に月並みで恐縮ですが、
ひとまずは表現や語彙の幅を増やすために様々な作品に触れることでしょうか。
今は青空文庫という便利なもの (PCだとちょっと読みづらいですが) もありますので、
雰囲気のある表現、ということであればそういった古めの作を読みこむのも良いでしょう。
ただ漫然と読むのではなく、さらっと読んでみて 「いいな」 と思う作に出会ったら、
具体的にどんな言い回しからどんな印象を受けたのか、きちんと分析して積み重ねていく。
自分が面白いと思うその仕組みをよく理解することで、より効率良くものごとを学べると思います。
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