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石炭・亜炭・炭砿スレ

1とはずがたり:2012/12/17(月) 23:11:36
日本では既に斜陽産業からほぼ過去の産業へとなった石炭関係のスレ。
新技術の可能性や廃炭砿の懐古迄。

2とはずがたり:2012/12/17(月) 23:12:14
315 名前:とはずがたり[] 投稿日:2012/12/04(火) 10:15:27
資源大国日本が持論の俺であるが,羽幌炭坑は未だ3000万㌧以上埋蔵量が残っているそうな。
あと60年は操業出来る筈だし羽幌線と羽幌炭坑鉄道を復活させよう!ヽ(゚∀゚)ノ

産業遺産を未来に生かす:/8 羽幌炭鉱(留萌管内羽幌町) /北海道
http://ameblo.jp/town-watch/theme47-10006985960.html
1月9日12時1分配信 毎日新聞

 ◇フォトDVDに人気−−施設群が語る繁栄の時代

 留萌管内羽幌町の中心部から東に約15キロ付近の山中に選炭工場やホッパー(貯炭所)、集合住宅、煙突などの施設群が朽ち果てた状態で点在する。国内有数の優良炭鉱とされながら、38年前に突如閉山した羽幌炭鉱。最盛期に人口約1万3000人を数えた街の面影は消えつつあるが、施設跡には往年の記憶が刻み込まれている。
 同炭鉱は苫前炭田(南北35キロ、東西15キロ)の築別炭鉱、羽幌坑、上羽幌坑の3鉱区で構成された。1940年に開業し、羽幌炭礦鉄道が経営。61年に年間出炭量100万トンを超え、ピークの67年には同114万トンを採掘した。旧国鉄や北海道電力などに出荷された。

 純度の高い良質な石炭は灰や煙の排出が少なく、家庭用暖房燃料としても重宝された。

 69年、転機は突然訪れた。全体の約6割の出炭量を占めた築別炭鉱の坑道が断層にぶつかり、経営が悪化。石油へのエネルギー転換や鉄鋼、造船業への労働力流出が重なり、翌年11月閉山に追い込まれた。30年間の総出炭量は1458万トン。3000万トン以上の埋蔵量を残し、鉱山の灯はあっけなく消えた。

 閉山から12年がたった82年、町は約3億2000万円を費やし、築別炭鉱跡の小学校に宿泊研修施設「緑の村」を開いた。体験農園や野営場、観光牧場を備えたほか、採炭用ドリルなど炭鉱を紹介する資料を展示。当初は年間約3万人が利用したが、客足は年々減り、96年に休村した。

 町商工観光課は「炭鉱の歴史的価値は理解しているが、観光施設として運用するには経費がかさみ、町単独では管理が難しい。積極的な運用は今のところ考えていない」と説明する。

 旧炭鉱施設を活用する動きはささやかだが始まっている。同町のタクシー会社「沿岸ハイヤー」は04年以降、炭鉱跡を約2時間かけて巡るツアーを企画している。幼いころを炭鉱で暮らした同社の運転手、工藤俊也さん(48)の発案で、昨年は15組が参加した。

 一方で、工藤さんは社内研修用に炭鉱の過去と現在の写真約900枚を収録したフォトDVD(45分)を作製した。町内の小中学校や資料館など公的施設に配布したところ、商品化の依頼が相次ぎ、昨年10月から1カ月で約100枚が売れた。

 工藤さんは「山中に近代的な施設があったという意外性が魅力。何より施設が残っているからこそ、当時のことを語り継ぐことができるのです」と語る。
 長く地域を潤してきたものの、閉山後は人々の記憶から消されたままだった繁栄の跡。深い雪に埋もれ、再び脚光を浴びる時を静かに待つ。【和田浩幸】=つづく
………………………………………………………………………………………………………
 ◇羽幌炭礦鉄道
 鉄道は1941年、日本海沿岸の旧国鉄羽幌線築別駅から築別炭鉱までの16・6キロで開通。62年には、工事中だった旧国鉄名羽線の曙―三毛別間(3・8キロ)を借り上げて運行した。会社としてスポーツに力を入れ、スキージャンプでは札幌五輪金メダリストの笠谷幸生さんの兄昌生さんらが活躍。野球部は社会人野球の都市対抗大会に2回出場している。

1月9日朝刊

最終更新:1月12日10時53分

4とはずがたり:2013/01/01(火) 20:30:56

天然ガスが自噴しているとわ。。
豊富町
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%B1%8A%E5%AF%8C%E7%94%BA
鉱業
かつては良質の石炭や石油、天然ガスを産出するなど、鉱業が盛んであった。しかし、現在ではコストの面で採算が合わないことから炭鉱は閉山している。石油の埋蔵量は多くなく事業化にはいたっていない。天然ガスが自噴しており、かつては豊富町、稚内市で消費する電力の発電に用いられていたが、機材の老朽化と採算性の問題から1975年に閉鎖された。現在でも豊富温泉では、天然ガスを利用してお湯を沸かしている。


忘れられた町8 日曹炭鉱
http://jm-hokkaido.sakura.ne.jp/nissotanko.html

日曹炭鉱天塩砿業所専用鉄道
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%97%A5%E6%9B%B9%E7%82%AD%E9%89%B1%E5%A4%A9%E5%A1%A9%E7%A0%BF%E6%A5%AD%E6%89%80%E5%B0%82%E7%94%A8%E9%89%84%E9%81%93

1940年(昭和15年)2月13日 : 豊富 - 一坑間16.7km専用鉄道開通
1945年(昭和20年) : 一坑 - 三坑間3.3km延長
1972年(昭和47年)7月29日 : 同炭鉱の閉山に伴い全線廃止

豊富(0.0)─(社)豊富─温泉─駅逓─本町─一坑(16.7)─三坑(18.1)

◆日曹
http://www.aikis.or.jp/~kage-kan/01-1.Dohoku/Toyotomi_Nisso.html
 「角川」によると、日曹天塩炭礦は明治40年頃、幌延の本願寺農場管理人が鉱区を得て試掘、同44年には京都東本願寺の大谷氏が鉱区を所有。昭和11年日曹鉱業が鉱区の譲渡を受け、翌年第1坑を開坑。昭和22年日本曹達に合併。同24年石炭部門を継承し日曹炭鉱が設立され天塩鉱業所となった。同47年閉山。閉山時937人。当地に敷設されていた日曹専用鉄道は、日曹鉱業が経営し、石炭を主に貨客の輸送を行った。昭和15年開業、同47年日曹炭鉱の閉山に伴い廃止。

日曹炭鉱
2002.07.17
http://yaeijin.fc2web.com/page150.html

日曹炭鉱は昭和11年5月に始まり白煙炭と呼ばれ黒煙が出ない良炭として
人気があったが。時代とともにエネルギー源が石油に取って代わり
需要が減っていき、ついに昭和47年に閉山しました。

日曹専用鉄道
http://homepage2.nifty.com/61degc/rail/hokkai/nisso/index.html

5とはずがたり:2013/01/02(水) 21:22:02
『北越製紙百年史』より

戦時下で必要な原材料の確保が次第に難しくなった。

石炭について見ると日中戦争開戦の翌年1938(昭和13)年に配給統制,消費規制が実施され続いて切符制が採用された。
戦争の進展で消費統制は急激に厳しくなりS19年の工場の操業率は50〜30%に低下した。

北越製紙は石炭自給を目指して樺太に関連会社小田洲炭砿を開設するも輸送難から入手困難に。代わりに赤谷鉱業所を開設。しかしこの炭砿も配給統制機関に売り渡しそれを買い戻す等複雑な手続きが必要であった。そこで当時統制外の亜炭を入手するために大横山,山都鉱業所を開設し,石炭・亜炭の混合燃焼への切り替え,各工場相互間での石炭の融通などで操業を維持した。

北蒲原郡赤谷村の赤谷炭砿を買収,昭和17年3月に当社赤谷鉱業所を開設した。同炭砿は炭化が進んでいて選炭の必要がなく,切込炭として平均8,500kcal以上の良質炭を産出した。詳しくはこちらttp://butsuryu.web.fc2.com/hokuetsu.html#3_coal-oil参照。
 当初は石炭を簡易索道によって中間貯炭場へ送り、更にそこから馬によって駅(赤谷線東赤谷駅か?)まで搬出したので、1日当たりの最大搬出能力は40トン未満であった。从って,石炭を増産しても輸送面で制約されるため1943(昭和18)年2月に架空索道の建設許可を受け、また鉄道側線の増設許可も得て戦争末期の1945(昭和20)年2月に完成、同炭鉱からの出炭に役立てた。その後、炭層が枯渇したため、1951(昭和 26)年5月20日に閉鎖した。同炭鉱での操業中の9年間に採掘した石炭の総量は13万9,000トンに達した。(p130)

6とはずがたり:2013/01/03(木) 00:00:17
>>5-6
同炭砿は戦後も操業したが採掘すべき炭層が枯渇したため26年5月20日に閉鎖した。
同炭砿の操業中の9年間に採掘した石炭の総量は13万9,000tに達した。

またS18年末,石炭事情の深刻化に伴い北越製紙は当時は統制外にあった亜炭に注目し,山形県北村山郡大横山村地内の亜炭砿を買収し,次いで隣接の鉱区を買い増し,翌年1月に北越製紙大横山鉱業所を開設,事務所を大石田町に置いた。
 同炭砿は良質な亜炭を埋蔵し,ここで採掘した亜炭は新潟,パルプ両工場へ供給した。
 坑道には断層があって採掘は困難を極め,漸次採炭量も減少,25年7月を以て閉鎖した。この鉱業所での出炭量は2万3,000tで石炭不足時代の補助燃料として北越製紙の各工場の操業を支えた。

 北越製紙の亜炭に関しては,S20.3に福島県耶麻郡山都村地内にある亜炭砿を買収し,山都鉱業所を開設。同炭砿は品質が悪い上,貯水池に妨げられて可採面積に制約があるなど非常に条件が悪かった。結局S23.5に閉鎖した。同鉱業所の出炭総量は4,000tであった。

 同社技術陣はS22.10に亜炭乾留によるコーライトの製造に成功し,当時不足していた家庭用燃料に供した。

10荷主研究者:2013/01/20(日) 13:01:11
>>9 続き

 国内炭は燃焼時のエネルギーが輸入炭より低いなど課題がある。輸送コストなどを割り引いても豪州炭のほうがまだ割安だ。だが、世界5位の石炭輸出国だった中国が資源確保のために段階的に輸出量を削減、09年には純輸入国に転じる見通しとなっている。

 中国の需要拡大は安価で品質の高い豪州炭の石炭市場にも波及。8月には中国企業が豪州の石炭採掘会社を約2650億円で買収すると発表。出光興産も豪州での石炭生産量を13年度に現在の3倍に引き上げることを決めた。石炭争奪戦が激しくなる中、将来も安定調達できるとは限らないとの懸念は共通する。

 事実、悪条件が重なった昨年8月には輸入炭の平均価格が1トン当たり1万5820円と前年の3倍近くに上昇。「瞬間風速だが海外炭を国内炭の価格が下回った」(三菱マテの崎山善平・原燃料資源統括部長)。

 リーマンショック後に輸入炭価格は急落したが、足元で再び上昇に転じるなど神経質な値動きを続けており、現在は現地の本船渡し価格で6500円前後、運賃・保険料込みで8100円程度の水準となっている。

 国内炭は1トン1万トン程度の水準で取引されているとみられるだけに、国内炭にとって内外価格差は縮まりつつある。

 こうした状況を受けて三菱マテ以外の炭鉱会社も動き始めた。日本コークス工業(旧三井鉱山)は子会社の三美炭鉱(北海道美唄市)を通じて11月下旬に新たな鉱区で採掘を始める。間もなく採掘が終了する鉱区の近接地で、今後も火力発電所向けに国内炭の需要が底堅いと判断した。建設会社なども新たな鉱区の採掘に意欲を示すなど、国内炭見直しのさざ波は徐々に広がっている。

「自前」を武器に

 三菱マテにとっても自前の炭鉱を持つことでセメント原料の調達先を広げておけば、輸入炭の価格交渉力を高めることができる。同社は1871年に旧紀州新宮藩の炭鉱を借りて石炭事業に進出した、岩崎弥太郎創立の旧九十九商会の流れを汲む。石炭事業は創業時からの事業だけに、国内炭復権の思いは強い。セメント原料としての利用に加えて、火力発電の燃料用としての需要開拓も視野に入っている。

 ただ、想定通りに輸入炭価格が上昇しなければ、今後の炭鉱開発も絵に描いた餅に終わる可能性もある。埋もれた資源を掘り起こし、原燃料としての用途開発につなげられるかどうかが、今後の炭鉱戦略の行方を左右しそうだ。

(後藤健)

11とはずがたり:2013/01/22(火) 10:20:18
>>9-10
おお,古い記事だけえがその後も大丈夫だらねぇ。
留萌から筑別炭坑鉄道復活させて筑別炭坑を再開発しよう♪

> 事実、悪条件が重なった昨年8月には輸入炭の平均価格が1トン当たり1万5820円と前年の3倍近くに上昇。「瞬間風速だが海外炭を国内炭の価格が下回った」(三菱マテの崎山善平・原燃料資源統括部長)。
>(09年10月?)現在は現地の本船渡し価格で6500円前後、運賃・保険料込みで8100円程度の水準となっている。
>国内炭は1トン1万トン程度の水準で取引されているとみられるだけに、国内炭にとって内外価格差は縮まりつつある。

国内炭が当時1万円/トンで,輸入炭が8100円/トンなら円安の今ならもっと接近しているのでわ?!ただ通常時は6000円/トン程度なんかな?この差だと為替ではなかなか埋まらないかなぁ。

12荷主研究者:2013/03/17(日) 11:59:39

http://kumanichi.com/news/local/main/20130213004.shtml
2013年02月13日 熊本日日新聞
大牟田市、三川坑跡を保存へ 旧三井三池炭鉱

昨年11月、閉山後初めて一般公開された三川坑跡。斜坑人車のレールや第二斜坑の入口(右奥)などが残っている=大牟田市(小野宏明)

 大牟田市は13日、1960年の三池争議の舞台となり、63年には死者458人を出す炭じん爆発事故が起きた同市の旧三井三池炭鉱・三川坑跡を取得し、保存すると発表した。近く所有する日本コークス工業(旧三井鉱山)と「無償譲渡を基本に協議に入る」としている。

 古賀道雄市長は定例記者会見で「三池炭鉱の歴史を語る上で、欠くことのできない施設。昨年11月の一般公開時のアンケートや市民、経済団体などからも、保存を求める声が多く寄せられた」と説明。「三川坑跡を次世代に継承し、まちづくりに活用したい」と話した。

 三川坑は40年開坑。有明海海底に通じる2050メートルの大斜坑二つを有する同炭鉱の主力坑として、戦後復興に貢献した。現存する跡地は約3万5千平方メートルで、封鎖された坑口や、坑員に仕事を割り振った「繰り込み場」などが残っている。

 施設が老朽化しているため、市は早急に取得交渉を進める意向で、「土地取得後、協議会を立ち上げて保存活用の方法を考えたい」としている。(小野由起子)

17荷主研究者:2013/11/17(日) 14:06:48

http://www.hokkaido-np.co.jp/news/donai/503092.html
2013年11/09 10:15 北海道新聞
北海道・夕張のズリ山「宝の山」 採取権を有償で民間へ、収入6千万円見込む

夕張市高松のズリ山。旧産炭地の「ごみの山」が、市の歳入につながりそうだ

 【夕張】夕張市は、市が所有する市内2カ所のズリ山のズリの採取権を有償で民間に与える取り組みに乗り出した。ズリに含まれている石炭が比較的多く、火力発電で熱量が高い輸入炭の燃焼温度を適切に下げる調整材として利用価値が見込めるため。旧産炭地の「ごみの山」にすぎなかったズリ山を有効活用し、全国唯一の財政再生団体である市の歳入にも寄与することになる。15〜20年の期間で計6千万円の収入を見込む。

 ズリ山は、炭鉱採掘時に原炭と一緒に掘り出された利用価値のない土砂や石(ズリ)が堆積している場所。道内や九州の産炭地に残され、夕張市内には小さいものも含め66カ所ある。階段や遊歩道を整備して観光に活用している例もあるが、石炭が混ざっているため、自然発火したり、土砂崩れが起きやすいズリ山もあり、多くは処理法や有効利用が見つからず放置されている。

 ただ、古い炭鉱ほど石炭と不純物を手作業で選別していたため、ズリに本来は活用できたはずの石炭が含まれる割合が高い。採取権を与えるのは明治〜大正期にできた社光ズリ山(ズリ量80万立方メートル)と、昭和20〜50年代にできた高松ズリ山(2200万立方メートル)で、それぞれ、含まれる石炭の割合が10%前後、数%と推測される。市の所有が確認されているズリ山は、ほかに6カ所あるが形成時期が新しく、石炭の含有率が低い。

 採取権を得た民間業者がズリを採取して商社などに売却し、採取量に応じて市が業者から「利用料」を得る仕組み。夕張の石炭は熱量が低い。このため東京電力福島第1原発事故で石炭火力が見直される中で、輸入炭の燃焼温度を下げて燃焼炉が傷むのを防止するなどの目的で、夕張炭に再び活用の場が与えられることになった。<北海道新聞11月9日朝刊掲載>

18荷主研究者:2014/01/05(日) 15:17:49

http://www.hokkaido-np.co.jp/news/chiiki/511050.html
2013年12/19 13:40 北海道新聞
石炭で石油作る「人造石油」工場、写真で振り返る 滝川で企画展

企画展「滝川人造石油物語〜滝川の空にかかった蜃気楼〜」の会場

 【滝川】市所有の「北海道人造石油滝川工場」関連資料の化学遺産認定と市指定文化財指定を記念した企画展「滝川人造石油物語〜滝川の空にかかった蜃気楼(しんきろう)〜」(市教委主催)が、市内の市美術自然史館で行われている。

 人造石油は石炭が原料で、現在の陸上自衛隊滝川駐屯地などがある117ヘクタールの土地に国策企業として同工場が建設され、1938年(昭和13年)に製造が始まった。一時は「東洋一の化学工場」と呼ばれたが、敗戦とともに軍需用の役目を終えた。戦後、民間企業の滝川化学工業として再出発したものの、52年に倒産した。

 今回は、過去最多の100点を超える写真を展示。元工員のインタビューや、工場や工員住宅の場所を分かりやすく示した地図も初めて展示する。市教委の河野敏昭学芸員は「石炭から石油を作り出す最先端の技術に取り組んだ人たちの思いを感じてもらえたら」と話す。

 21日午後2時からは、化学史学会長で日大教授の古川安氏が「石炭から石油をつくる〜北海道人造石油滝川工場の軌跡〜」と題して講演する。

 無料。来年1月26日まで。午前10時〜午後5時。月曜、12月31日〜1月5日休館。月曜が祝日の場合は開館し翌日休館。問い合わせは同館(電)0125・23・0502へ。(高田かすみ)

19とはずがたり:2014/02/16(日) 20:28:14

神華能源と発電数社、第1四半期の石炭供給価格568.8元で合意―中国
新華経済 2014年2月16日 17時56分 (2014年2月16日 19時27分 更新)
http://www.excite.co.jp/News/chn_soc/20140216/Xinhua_73506.html

エネルギーコンサルティング会社の汾渭能源諮詢はこのほど、石炭生産大手の中国神華能源と大手発電所数社が協議を行った結果、第1四半期の石炭供給価格を1トン当たり568.8元(約9,600円)とすることで合意したと明らかにした。神華は当初、1トン当たり590元という価格を提示していたが、50日間にわたる一進一退の話し合いの末、ほぼ発電所側の希望価格だった570元に近い価格で妥協した。毎日経済新聞網が伝えた。
石炭価格は昨年10月末から急激に反発。価格指標となる環渤海動力炭価格指数(BSPI)は、10月9日につけた昨年の最低価格である1トン当たり530元から、わずか2カ月で631元に跳ね上がった。これに伴い、神華も提供価格を9月26日から12月末までの間、13週連続で引き上げ、最終的に1キログラム当たり発熱量5,500キロカロリーの石炭価格は1トン当たり657元としていた。
汾渭能源諮詢によると、568元という価格は最終決定ではなく、公式発表日の価格に従って供給されることになり、さらに発電所の需要量などに合わせて異なる優遇措置などが取られる見込み。中煤能源集団なども神華に追随するとみられる。
国内の石炭市場では、昨年12月から今年1月にかけて大量の輸入石炭が流入しており、神華にとって今回の価格協議は、損失に損失を重ねる結果となった。
(編集翻訳 小石)

21とはずがたり:2014/05/13(火) 13:38:55
色々見てゆく内にどうも発電には石炭の有効活用をせざる得ないという結論に達しつつあるとは総研であるが,石炭発電に反対するサイト。

国内で石炭火力発電所建設ラッシュの恐れが鮮明に 〜電力各社、電力供給計画を発表
2014/05/07
http://sekitan.jp/info/article20140507/

2014年3月末に、各電力会社から2014年度の「供給計画の概要」が発表されました。そこから、東電に続き、入札を通じた新たな火力発電建設として、石炭火力発電建設が国内で加速する恐れが鮮明になっています。
東京電力が火力電源入札の仕組みを通じて最初に行った260万kWの入札については、
2013年7月には中部電力と東京電力、J-POWERと新日鐵住金の2グループが各1基の石炭火力発電所の建設を落札し、2020年からの計68万kW分の売電に向けて既に新会社が動き出しています(関連記事参照)。
この東電による入札の動きが引き金になったかのように、ここにきて他の電力会社が堰を切ったように、火力電源入札に乗り出しています。
まず関西電力。1970年代までは大阪府や兵庫県の沿岸にあった石炭火力発電所を廃止してからは、長らく火力発電は石油とガスのみでしたが、2004年に舞鶴1号機(90万kW)を、2010年度に2号機(90万kW)を稼動させ、近年、同社の電力供給量における石炭火力の占める割合は近年高まっています。そこに加え今回、3月末に、2021〜23年度から原則15年間需給する電力150万kW相当の入札募集を行うと発表しました。
募集要綱案では購入電力の価格は明示されず、燃料種は「受給期間を通じて安定して調達できることが条件」という表現にとどまりますが、東電の場合と同様に石炭になる可能性が高いと考えられます。一部の報道では、関西電力がJ-POWERと共同して兵庫県高砂市の発電所跡地に、大型火力発電所を建設するとされています。既に事前説明会が開催され、要綱案の確定を経て7月から10月にかけて入札を行い、2015年2月頃には落札者を決める予定です。
それだけではありません。中部電力、東北電力、九州電力もそれぞれ、100万kW、計120万kW、100万kWの火力発電所の火力電源入札を発表しました。さらに、東京電力も、2014年4月11日には、前回の不足分約200万kWと今後のリプレース分を合わせて新たに600万kW相当分の入札をすると発表しました。
これらの火力建設ラッシュに関心を示す企業は少なくなく、東京電力の事前説明会には78社、関西電力には41社、東北電力と九州電力にはそれぞれ30社以上(東北電力と九州電力は自社応札を含む)が参加したと伝えられます。これらの計画が、価格面から石炭火力発電として進められれば、日本はおそるべき石炭ラッシュを2020年以降迎えることになります。
まるで、今こそ石炭建設を!と言わんばかりの、異様な前のめりです。これらが現実化すれば、将来にわたる膨大なCO2排出を決定づけ、さらに、化石燃料に依存した旧来型エネルギーシステムを固定化させてしまいます。リスク認識を持たずに官民挙げて突き進む現状は、時代錯誤的であり、何より、取り返しのつかない過ちではないでしょうか?

22とはずがたり:2014/05/14(水) 12:29:35
なにが含まれているんだろ?原子燃料としては使えないレベルなんだろうけど。。

中国殺人大気の正体は「年間1・8億トン放射性石炭」だった!
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/2246/1053827266/752-754n
2014-04-16 [週刊大衆04月21日号]

ご存じのように黄砂は、中国内陸部の砂漠地帯から季節風に乗って日本にも飛来する。

近年、その黄砂の中に発がん性物質を含む粒子状物質PM2・5が含まれていることが広く知られるようになり、日本でも社会問題となっている。

ところが、この黄砂に、PM2・5をはるかに凌ぐ恐ろしい毒が含まれていたというのだ。
「…黄砂の"放射能汚染"が指摘され始めたんです」(環境ジャーナリスト)
報じたのは、中国内部情報に詳しい新聞・ネットメディアの『大紀元』。
同紙(2月27日付)は、〈中国大気汚染の元凶は「ウラン混合石炭」だった〉と衝撃の記事を掲載。

〈「ウラン混合石炭」とは、数年前に内モンゴルなど北方地域で、火力発電所の周辺で異常に高い放射線が検出されたことに始まる。線量は規制値の数百倍にもあたり、専門家が石炭から放射線が出ていることを突き止めた。(中略)ここで生産された"石炭"は全土に流通しているから、使用地域から「放射線被害」が出てもおかしくない…〉と、警告する。

黄砂に放射性物質が含まれていることは、かねてより指摘されていた。
しかしそれは、黄砂が生まれるのが、新疆(しんきょう)ウイグル自治区など、かつて中国政府が核実験を行っていた地域だからだと解釈されてきた。

「核実験は1964年から96年まで50回程度行われましたが、後半期は地表から地下実験に移行しています。ですから、地表部分への汚染は限定的なはずです。しかしながら、黄砂に放射性物質が付着しているのは、工業地帯や都市部を通過する際に、燃焼した石炭の粉塵をまとうから。やはり、石炭自体が放射能汚染されているのではないでしょうか」(中国事情に詳しい評論家の宮崎正弘氏)

ちなみに、放射性石炭の産地とされる内モンゴルからは、昨年1年間で約1・8億トンの石炭が産出された(中国全土では約37億トン=一般財団法人「石炭エネルギーセンター」調べ)。

「一部調査では、内モンゴル産放射性石炭のウランの含有量は、最大で1%程度。これまでに50万トン以上が石炭と一緒に消費され、大気中にバラまかれた計算です」(前出・ジャーナリスト)

中国では火力発電所、各種工場に加え、一般家庭でも暖を取るために石炭を使用する。
この"放射性石炭"が、中国国内で使用され始めたのは2005年頃から。

「中国では現在、年間120万人が大気汚染が原因で死亡していると予測されており、(中国の)環境問題識者たちは、水面下で"内モンゴルの石炭使用を止めるべき"と政府に警告しているようです」(前同)

先日、WHO(世界保健機関)が発表した『世界がん報告』によれば、「12年中に世界中で新たに肺がんに罹患した患者のうち、36%が中国人」という結果が出ている。

「恐ろしいのは、その元凶である可能性が高い放射性石炭が、この時期、季節風に乗って日本を"越境汚染"していることです。毎年、黄砂の季節には福岡県など、中国に近い地域で放射線量が大きく上昇するのは、そのせいですよ」(同)(以下略)

23とはずがたり:2014/05/14(水) 22:30:42
生存者救出は絶望的=坑内になお数百人か―トルコ炭鉱事故
時事通信社 2014年5月14日 21時54分 (2014年5月14日 22時03分 更新)
http://www.excite.co.jp/News/world_g/20140514/Jiji_20140514X401.html

 【エルサレム時事】トルコ西部マニサ県ソマで起きた炭鉱事故で、爆発から一夜明けた14日、現場では内部に残されたとみられる数百人の救出作業が続けられた。ユルドゥズ・エネルギー天然資源相は「新たな生存者救出への望みは失われつつある」と述べ、トルコ史上最悪の鉱山事故となる恐れがあるとの見方を示した。
 エルドアン首相は14日、予定していたアルバニア行きを中止して事故現場入り。地元テレビに対し、死者が232人に増えたと明らかにした。ユルドゥズ氏によると、13日の事故発生当時に787人が坑内にいたとみられ、なお数百人が取り残されている可能性がある。

24とはずがたり:2014/06/03(火) 14:46:59
ギリシャは産炭地だったのか。

2013年04月15日 13時00分 更新
電力供給サービス:石炭に生きるギリシャ、高性能発電システムを日立が供給
http://www.itmedia.co.jp/smartjapan/articles/1304/15/news019.html

国の電力政策を見直し、改善していくには再生可能エネルギーや原子力だけに着目していてはだめだ。伝統的な火力発電の改善も進めなければならない。
[畑陽一郎,スマートジャパン]

 ギリシャは金融危機の文脈で語られることが多い。一方、同国のエネルギー危機が話題になることは少ない。なぜか。石炭大国だからだ。

 2010年時点のギリシャの石炭産出量は6489万トン。これは世界最大の石炭輸入国日本の輸入量の2分の1近い。ギリシャの発電量は2009年時点で614億kWhであり、このうち86.6%を火力が占めている。火力のほとんどが石炭だ。

 このように発電用の燃料を自給できるギリシャにも悩みがある。産出する石炭の品位が低いことだ。水分が多く、燃焼時の発熱量が比較的少ない亜炭と褐炭が生産量の大半を占めている。つまり、火力発電の効率が低くなりがちなうえ、CO2排出量が多くなってしまう。

 ギリシャはEU加盟国だ。従って、EUの「20-20-20」政策、つまり、2020年に温室効果ガスの排出量を1990年比で20%減とし、再生可能エネルギーの割合を20%に高め、エネルギー効率向上によりエネルギー消費量を20%削減する取り組みに協力しなければならない。幸い、ギリシャは風力発電と太陽光発電の潜在能力が共に高い。2020年時点の風力発電能力は7500MW、太陽光は2200MWだと予想されている。

 しかし、現在発電の9割近くを担っている石炭火力発電の改善も必要だ。実際に、新型石炭火力発電所の導入が進み始めている。

 同国の消費電力の70%以上を発電するPublic Powerは、褐炭生産から発電、送電までを手掛ける国営電力会社だ。発電設備の総容量は13000MWに達する。2013年4月、日立製作所と日立パワー・ヨーロッパは、Ptolemis(プトレマイス)*1)火力発電所に新設する5号機向けの石炭火力発電設備一式を、Public Powerの主契約者であるギリシャTERNAから受注した。

*1) Ptolemisは、ギリシャの首都アテネから北西に500km程度離れた石炭採掘と石炭産業を中心とした小都市。紀元前6000年の考古学遺物が出土する都市でもある。

 5号機の出力は660MW。ギリシャで最大規模かつ最新鋭の火力発電設備になるという。石炭火力発電設備のうち、蒸気タービン発電機と周辺装置を日立製作所が納入する。ボイラー設備と周辺機器、環境装置は日立パワー・ヨーロッパが担当する。

 ボイラーでは、褐炭焚超臨界圧石炭火力技術を採用。亜臨界圧技術と比較して5%程度CO2排出量を削減できる。

 5号機は2015年に着工、2019年に運転開始の予定だ。20-20-20政策のタイムリミットには間に合う。

25とはずがたり:2014/06/05(木) 17:05:31
まあ要するに中米印を何とかしないとダメってことだ。
南アメリカは南アフリカの間違いか?

石炭依存から脱却なるか、米の新構想
http://news.goo.ne.jp/article/nationalgeographic/world/ecoscience/20140605001-ng.html
ナショナルジオグラフィック 公式日本語サイト2014年6月5日(木)16:52

ttp://tohazugatali.web.fc2.com/kankyo/m20140605001-ng_80370_990x742-cb1401739376_600x450.jpg
2011 石炭消費上位10ヶ国

 近代から現代にかけてエネルギー革命をもたらした石炭は、今も世界の明かりを灯し続けている。しかし、この力強い古代の燃料との蜜月関係も転機を迎えているようだ。

 中国とアメリカを筆頭に、世界はかつてないほど石炭を消費し、発電における依存度は大きくなる一方だ。しかし石炭は、石油や天然ガス以上に環境を汚染する。気候変動の影響緩和には石炭消費の抑制が不可欠という点で、専門家の意見はまとまっている。

 アメリカのオバマ政権は、自国の石炭消費を減らそうと動き出した。問題は、中国やインドをはじめとする新興国が電力需要の急増に合わせて石炭消費を拡大させている現在、二酸化炭素(CO2)の排出削減を目指す自国の取り組みがどれだけ環境に好影響を与えられるかだ。

◆燃える黒い岩

 石炭は世界の発電量の40%を担い、その総消費量は2000〜2011年の間に54%増加している。

 米国エネルギー省エネルギー情報局(EIA)によれば、世界一の石炭埋蔵量を誇るアメリカは毎年、世界の生産量の約11%を消費し、37%の電力を石炭で賄っているという。一方、埋蔵量がアメリカの半分に満たない中国は、1国で49%も消費している。

 世界全体を見ると、少なくとも石炭からほかのエネルギー源に切り替える国が増えない限り、石炭消費の拡大傾向は数十年間変わらないと予測されている。

◆“われわれの生活”がリスクにさらされる

 化石燃料の消費によって放出されるCO2のうち、約39%が石炭の燃焼による。専門家は数十年前から、気候の不安定化を食い止めるには、CO2排出の削減がカギを握ると指摘してきた。

 シカゴ大学の地球物理学者デイビッド・アーチャー(David Archer)氏は著書『Long Thaw(長い雪解け)』の中で、「地球にはまだ大量の石炭が眠っている。未来の気候は、石炭をどう扱うかによって決まるだろう」と予言している。

 化石燃料の消費が焦点になる中、アメリカ政府は2日、2030年までの目標として、国内の発電所が排出するCO2を2005年の水準から30%削減すると発表。アメリカ環境保護庁(EPA)の長官ジーナ・マッカーシー(Gina McCarthy)氏はプレス発表において、「CO2排出によって気候変動が進行すれば、われわれの健康や経済、生活が多大なリスクにさらされる」と述べた。

◆記念すべき瞬間に?

 あらゆる条件を勘案すると、オバマ政権の構想は総排出量にごくわずかなインパクトをもたらすだろう。30%削減という目標をアメリカが達成すれば、世界の排出量は3%あまり減少する。

 問題は、中国やインドなどの新興国が同調するかどうかだ。オバマ政権の取り組みは数字だけを見ると取るに足りないものだが、アメリカは少しずつCO2排出の多い燃料から離れ、風力や太陽エネルギー、原子力といった代替エネルギー源による発電へと向かっている。

 近年、アメリカのCO2排出は減少を続けていたが、再び増加に転じている。しかも、総排出量は増え続けているため、中国やインドが石炭からの脱却に動かない限り、発電所の排出を削減するというアメリカの努力は水の泡になるだろう。 しかし、ちりも積もれば山となる。

 もしオバマ政権に他国が追随し、世界の排出量が有意に減少すれば、石炭に代わる方法で地球の電力を賄い始めた瞬間として記憶されるだろう。評価を下すのは、海抜の低い沿岸都市に暮らす人々や、作物を食料にするわれわれ全員、そして未来の子どもたちだ。

Dennis Dimick, National Geographic News

26荷主研究者:2014/06/29(日) 19:40:21

http://www.city.kushiro.lg.jp/sangyou/b_shien/sangyou/tankou/page00006.html
旧太平洋炭礦 炭鉱展示館(公式webサイトは無い模様)

たまたま釧路コールマインの周辺を走っている時にカーナビで「炭鉱展示館」という文字を発見!
助手席の婚約者も行きたいっ!て即答し、突入。

広大な駐車場にクルマは0で、解体中の建物が残る茫漠とした丘陵にポツンと建つ展示館。
その佇まいだけで、心を鷲掴みされてしまったわけだが、中に入ってみると案の定、見学者の姿は無い。それどころか展示館の職員も居なくて全くの無人。

受付らしき場所に賽銭箱のようなものが置かれ、入館料300円とある。静かな感動を覚えつつ、小銭を入れてみる。
説明希望の方は内線電話を的なことが書かれていたが、とりあえず彼女と二人で太平洋炭鉱のジオラマをじっくり眺めていると、間もなく職員らしきおじさん登場!

どうやら隣の体育館に常駐していて、我々が中に入るのを見て解説のため来てくれたようだ。
まずは釧路コールマインをテーマにしたNHKの爆問のビデオを30分程視聴。炭鉱展示館の重厚な展示とはかけ離れた軽薄なビデオだが、釧路コールマインの採掘の現状を知るには手頃な内容であった。
その辺はNHKの番組だけに手堅い。

ビデオ視聴後におじさんの解説が始まる。旧太平洋炭礦は海底炭田は半径8㎞の範囲に拡がっており、出炭量は年間200万トン以上。釧路コールマインとなった現在は半径3kmに狭め、年間50万トンレベル。それ以上の坑道はコンクリートで塞がれているとのこと。
現在、釧路コールマインは中国やベトナム、インドネシアからの研修生を積極的に受け入れており、その補助金により経営が成り立っているとのこと。しかし中国とベトナムの国際問題もあり、かなり気を使っているとのこと。両者の交流は全く無いと言っていた(笑)。

太平洋炭礦時代は坑道の延長が長く、入坑してから先端の採掘現場まで行くのに片道2時間かかったとのこと。そのため1日の労働時間9時間のうち移動だけで往復4時間、休憩時間が1時間で実働は5時間だった。
しかし給料は入坑してからの移動時間から発生し、コスト的には相当割高になっていたとのこと。

地下には模擬坑道があり、本物の機械が置いてある。一部の機械は実際に動くし、迫力満点。ヒンヤリした空気と薄暗い感じが本物の坑道を彷彿とさせる。おじさんは機械も詳しく解説してくれたが、そっち方面はあまり興味が無いのが申し訳なかった。
坑道内で使われた電気機関車は東芝製で、最盛期には14台ほど稼働していたとのことだが、ベルトコンベア方式に切り替わり廃止。現在、残っているのは展示館の1台のみとのこと。

全体として展示内容は充実しているし、展示物もきちんと手入れされており綺麗だ。資料類もたくさん置かれている。

彼女も炭鉱展示館はとっても面白かったと大満足していた。炭鉱展示館を一緒に楽しめるなんて、何て素敵な婚約者なんだろうと改めて深く実感。
そして、おじさん懇切丁寧な説明ありがとう!
釧路観光の際は、フィッシャーマンズワーフMOOとか行く暇があったら是非「炭鉱展示館」へ!!

27荷主研究者:2014/06/29(日) 19:48:25
>>26
館内で配布していた資料として「石炭統計資料」がある。

一般財団法人石炭エネルギーセンター(JCOAL)発行で、右上に[内部資料]って書いてあるのが萌える(笑)。一般向けの配布資料では無いのだろう!そういう資料を普通に提供しちゃう「炭鉱展示館」、凄い!

薄い統計資料集だが、内容はなかなか充実。日本の主な石炭火力発電所や主要コールセンター所在地が載っていたりして、面白い。単位換算表や略語集なんかは普通に実用的だ。

ありがとう炭鉱展示館!

28とはずがたり:2014/06/30(月) 20:46:38
おつ♪
次の北海道は羽幌線と築別炭砿跡のレポたのむわ(゚∀゚)b

29とはずがたり:2014/06/30(月) 20:54:25
>>2
羽幌坑と築別坑と上羽幌坑で羽幌炭砿か。
で,羽幌炭砿鉄道と名羽線か。
http://blogs.yahoo.co.jp/ruinsrider/40339327.html
http://www.ab.auone-net.jp/~haikyo/haisen/tikubetsu/tikubesu.html
http://jm-hokkaido.sakura.ne.jp/is-haborokou.html

閉山の噂で最高産出量後僅か2年で閉山してしまったとある。

断層の向こう側から掘り直すとか無理だったんかな??
あと3000万t残ってる様だから本当のエネルギー危機になったら日本の円高・エネ革で見捨てられた炭砿の出番やね〜♪

30とはずがたり:2014/07/10(木) 17:41:40


>通常の石炭火力発電では、質の低い亜瀝青炭(あれきせいたん)を用いると、灰がボイラー表面に吸着してしまい発電効率が落ち込んでしまう。
>ところが、IGCCはむしろ、溶融温度の低い亜瀝青炭の方がガス化が容易で適している。亜瀝青炭は、質の高い瀝青炭より1割ほど安い。かつ採掘可能な石炭埋蔵量の3割を占め、大量採掘が見込める。つまりよいことずくめなのだ。

素晴らしい♪

「黒いダイヤ」輝き再び 石炭火力、環境にも優しく
http://sankei.jp.msn.com/life/news/140330/trd14033023290006-n1.htm
2014.3.30 23:20

 横浜の高級住宅街・山手の丘から東京湾を臨むと、200メートルの白亜の煙突とパステルカラーの巨大な建屋群。電源開発(Jパワー)の石炭火力発電所「磯子火力発電所」だ。2基で計120万キロワットの出力を誇るが、煙突の先からは何も出ていないように見える。

 Jパワーは、旧型石炭火力発電所(計53万キロワット)を取り壊し、平成14年と21年に新型2基を順次導入した。年間発電量は81億キロワット時で横浜市(人口370万人)の消費電力量の3分の1をまかなっている。

 この発電所には国内外の要人が絶えず視察・見学に訪れる。24年度の見学者数は5千人を超えた。昨年4月3日には茂木敏充経済産業相も視察に訪れ、「日本の技術は本当にすごい。エネルギーコストを低減し、安定供給を保つためにも高効率の石炭火力は極めて有望だ」と舌を巻いた。

 見学者が引きも切らないのは、この発電所に、従来の石炭火力の「有害物質をまき散らす」というイメージを覆す最先端技術が導入されているからだ。

 発電用の蒸気タービンは、蒸気が高温・高圧であればあるほど発電効率も上がる。そこで磯子では、ボイラーには蒸気圧力25メガパスカル、温度600度という超々臨界(USC)型を採用した。このボイラーで石炭を粉末にして燃やすことにより、発電効率は42%と飛躍的に向上した。

 石炭の3大消費国とされる中国、米国の発電効率の平均値は36%、インドは27%にすぎない。磯子レベルの発電効率を3カ国の石炭火力発電所に適用すると年14・6億トンのCO2が削減され、世界のCO2の年間排出量の5%を削減できるという。これは日本の年間排出量に匹敵する。

 磯子では、有害物質対策も徹底している。まず煤塵(ばいじん)の99%以上を電気集塵装置で除去する。酸性雨や健康被害の原因となる硫黄酸化物(SOx)や窒素酸化物(NOx)は、乾式脱硫・脱硝システムで吸着・分解し、1キロワット時あたりの排出量はSOxで0・01グラム、NOxも0・05グラムにすぎない。環境保護に熱心なフランスの火力発電所でさえ1・6グラムもあることを考えると、まさに世界最高レベルの環境対策だといえる。

   × × ×

 石炭火力の「日の丸技術」はさらなる進化を続けている。その中で次世代技術として、もっとも注目されているのが石炭ガス化複合発電(IGCC)だ。

 石炭を1500度以上の炉内で蒸し焼きにしてガス化し、まずガスタービンを回す。さらにその排熱を利用してボイラーで蒸気を発生させ、蒸気タービンも回す。この2段階の発電により発電効率は46〜48%まで引き上げられるという。

 IGCCには、適用炭種を拡大できるというメリットもある。

 通常の石炭火力発電では、質の低い亜瀝青炭(あれきせいたん)を用いると、灰がボイラー表面に吸着してしまい発電効率が落ち込んでしまう。

 ところが、IGCCはむしろ、溶融温度の低い亜瀝青炭の方がガス化が容易で適している。亜瀝青炭は、質の高い瀝青炭より1割ほど安い。かつ採掘可能な石炭埋蔵量の3割を占め、大量採掘が見込める。つまりよいことずくめなのだ。

 欧米は1990年代からIGCCの開発に取り組んできた。日本はやや出遅れていたが、平成14年にJパワー若松研究所(北九州市若松区)が、ガス化実証実験「EAGLEプロジェクト」に乗り出した。

 EAGLEでは、ガス化の過程で、空気中から分離した酸素をボイラーに吹き込み、石炭を熱分解して一酸化炭素や水素ガスを発生させる。この水素ガスを酸素と反応させ、電流を発生させる燃料電池を組み込めば、トリプルコンバインド発電(IGFC)も可能となる。これならば発電効率は55%を超えるという。

 また、石炭の発熱量が生成ガスの発熱量に転換した割合を冷ガス効率というが、EAGLEの冷ガス効率は、欧米勢の70%台後半を上回る82%を達した。

31とはずがたり:2014/07/10(木) 17:42:00
>>30-31
 EAGLEは26年度初めに実験を終え、29年3月から広島県大崎上島町で中国電力と共同で行う「大崎クールジェンプロジェクト」(出力16・6万キロワット)の実証試験に移る。EAGLEで培ったガス化のノウハウを元に蒸気タービンも併設し、32年のIGCC実用化を視野に入れる。

 同時にCO2の分離回収、貯蔵技術の実証研究も進んでいる。Jパワー技術開発部長の大塚哲夫はこう胸を張った。

 「石炭は大きな可能性を秘めているんです。将来的には環境への負荷がまったくないゼロ・エミッションを目指します」

   × × ×

 日本で石炭は過去の遺物と思われてきたが、世界ではなおエネルギーの主流の地位を占めている。

 国際エネルギー機関(IEA)によると、石炭火力は世界総発電量の41%(2013年)を占め、中国は79%を、インドも68%を石炭火力に依存している。米国も43%、環境先進国という印象があるドイツさえも実は45%も占める。

 理由は、石炭は価格が低位で安定している上、産出地が石油や天然ガスほど偏在せず、世界中に広く分布しているからだ。BP社の統計(2013年)によると、石炭の可採年数は109年とされ、石油(52・9年)の2倍、天然ガス(55・7年)の1・9倍もある。

 このような背景から、IEAでは、新興国の需要拡大を見込んだ上で、2030年も総発電量に占める石炭火力の割合は現在と同じ41%と予測している。

   × × ×

 とはいえ、石炭火力には欠点もある。

 石炭は炭素の含有量が多いため、地球温暖化の原因とされるCO2排出量が多いのだ。一般的な石炭火力のCO2排出量は、石油火力に比べて3割増、天然ガス火力の6割増とされる。

 現在、石炭火力のCO2排出量が世界全体の3割を占めていることもあり、石炭火力は環境保護団体から“天敵扱い”されてきた。

 米国では昨年9月、環境保護局(EPA)が石炭火力発電所を新設する際、CO2排出量の4割削減を求める規制案を発表した。これによりCO2を回収・貯留する施設を併設しなければ新設はできなくなった。

 中国では、石炭火力がPM2・5(微小粒子状物質)の元凶となっている。大気汚染や健康被害も深刻化しており、さすがの中国政府も今後、規制強化に乗り出す公算が大きい。その代わりに原発建設を急ピッチで進めているが、日本の規制基準よりずっと甘い中国製原発が乱立することも好ましくない。

   × × ×

 平成23年の福島第1原発事故を受け、すべての原発が停止し、なお再稼働の見通しがつかない日本では、新型石炭火力は一筋の光明となりつつある。

 石炭火力は、最先端技術により環境負荷が小さくなっただけでなく、発電コストも大きな強みとなる。

 政府のコスト等検証委員会の資料によると、22年の石炭火力の発電量1キロワット時当たりの燃料費は4・3〜4・5円。液化天然ガス(LNG)火力の8・2〜8・6円、石油火力の16・6〜18・2円と比べると圧倒的に安い。CO2対策費などを加味した全体コストも石炭火力は9・5〜9・7円で、LNG火力の10・7〜11・1円よりも安く、石油火力の22・1〜23・7円とは比較にならない。

 ただ、石炭火力の新増設には、9年に施行された環境影響評価法により法制化された環境アセスメントが大きな壁となってきた。

 とはいえ、原発停止により日本の電力事情は逼迫している上、原油価格高騰で旧来の石油火力はコストがまるで合わなくなった。太陽光や風力などの再生エネルギーも不安定かつ高コストで原発の代替電源とはなりえない。

 そこで環境省は昨年4月、新規の石炭火力発電所の新設基準を緩めると発表した。磯子レベルの先端技術を有し、CO2排出規制計画を策定するなどの条件を満たす事業計画については基本的にゴーサインを出す方針だという。

 これを受け、九州電力は27日、石炭火力の松浦発電所(長崎県松浦市)の2号機にUSC型新鋭機(100万キロワット)を建設すると発表した。瓜生道明社長は「石炭は高効率なベースロード電源。安定した国から調達できることも魅力だ」と語った。東京電力や関西電力なども石炭火力の新増設を検討している。

 半世紀前のエネルギー革命で過去の遺物となった「黒いダイヤ」は再び輝きを取り戻しつつある−。(敬称略)

32荷主研究者:2014/10/05(日) 18:55:56

http://www.hokkaido-np.co.jp/news/economic/559175.html
2014年08/27 07:15 北海道新聞
釧路コールマインの炭鉱技術研修継続へ 経産省が最終調整

 釧路コールマイン(KCM、釧路)の炭鉱技術を海外に伝える国の研修事業を、経済産業省が2015年度も継続する方向で最終調整に入ったことが26日、分かった。15年度概算要求に盛り込む見通し。研修事業は同社の収益源にもなっているが、本年度で期限切れとなるため、存廃が注目されていた。

 「産炭国石炭採掘・保安技術高度化事業」で、同社はベトナム、中国から研修生を年間約150人受け入れているほか、現地で指導に当たる技術者を派遣。国から石油天然ガス・金属鉱物資源機構(JOGMEC)を通じて、約16億5千万円で受託している。

 研修事業は02年度に「炭鉱技術海外移転事業」としてスタート。その後、経産省は14年度限りで終了する意向を示していた。<どうしん電子版に全文掲載>

33荷主研究者:2014/11/16(日) 18:00:10

「埼玉県立川の博物館」で特別展として、「荒川流域の鉱山と産業 〜地下資源の利用と人々のくらし〜」が開催されている。(11/24まで)
http://www.river-museum.jp/exhibition/plan/post-44.html

同館は東武東上線・鉢形駅下車徒歩20分というかなり辺鄙な場所にあるのだが、なかなかグッとくる企画だったのでクルマで訪問した。

特別展の会場はかなりこじんまりとしていて、今年訪れた物流博物館での渡辺一策氏の展示よりも狭いくらいだが、結構見学者は多かった。
まぁ、秩父鉄道の石灰石搬出のビデオ映像に人だかりができていたという感じなのだが…(笑)

内容的には石灰石以外にも鉄、マンガン、ニッケル、クロム、銅、金、滑石、粘土、石材と幅広く興味深かったのだが、特に亜炭の存在が面白い。
何と現在でも亜炭鉱山が現役で、飯能市に日豊鉱業?武蔵野鉱山が稼働中なのである。「現在国内でほぼ唯一稼行している亜炭鉱山」ということで驚いた。

日豊鉱業?webサイト
http://www.nippou-kogyo.com/

現在は亜炭を燃料用ではなくて、農業用有機肥料として出荷しているとのこと。

展示解説書は500円と安かったので購入したが、コンパクトに纏められていて良い。鉄道による石灰石輸送の記述も充実している。

35とはずがたり:2014/11/22(土) 12:48:49
インドネシア 2014/07/25(金曜日)
石炭輸出を規制、9月から登録義務化[資源]
http://news.nna.jp/free/news/20140725idr003A.html

政府は石炭の輸出管理を強化する。9月から新たな規制を発効。石炭生産会社に輸出業者としての登録と、輸出量の定期報告を義務付ける。

新たな規制は、貿易省が24日に発表した。石炭の生産と輸出通則に関する同相令『2014年第39号』を15日付で発布し、9月1日から施行する。

同省は声明で、石炭資源に限りがある現状で、過剰な生産を抑制し、国内需要に向けた安定供給を図ることが狙いと説明。石炭事業の監督と石炭のトレーサビリティー(追跡可能性)を容易にし、ロイヤルティーの支払い義務を徹底する方針も付け加えた。

規制の対象になるのは、石炭、亜炭、泥炭、コークス、石炭ガス、鉱物性タールなど、HS番号に基づいて24種を指定。石炭の輸出を手掛ける事業者に対し、貿易省国際貿易局から石炭輸出業者としての認証取得を義務付けた。

輸出する際に、当局が指定した検査会社による確認を受け、ロイヤルティーの納付済み証書を添付することも義務付けた。輸出実績の有無を問わず、毎月15日までに輸出量を報告することも定めた。

インドネシアの石炭輸出量は、2009年に2億2,000万トンだったが、13年には4億1,300万トンへと2倍近くに拡大した。

石炭輸出業者として認められるのは、石炭鉱業契約(PKP2B)や、鉱業許可証(IUP)の保有企業で、認証手続きにはエネルギー・鉱物省の推薦状が必要だ。

インドネシア、新たな石炭生産・輸出規制を検討=政府筋
2014年 06月 7日 03:50 JST
http://jp.reuters.com/article/worldNews/idJPKBN0EH26520140606

[ジャカルタ 6日 ロイター] - 世界最大の一般炭輸出国インドネシアが生産抑制と輸出管理強化に向けた新たな規制を検討していることが6日、政府関係者の話で分かった。来月初旬までに導入される可能性があるという。

インドネシアは現在、生産量の約70%を中国やインドなどに輸出している。だが政府は、国内の一般炭需要が今年、来年ともに13%増える見通しで、生産量を制限する必要があるとの考えを示している。

3月にロイターが実施した調査によると、インドネシアの石炭生産大手はいずれも、長引く低価格の影響を増産で補うことを目指すと回答した。

ブミ・リソーシズ(BUMI.JK: 株価, 企業情報, レポート)などインドネシア石炭大手の経営者は政治家との関係が強く、7月の大統領選挙が迫る中で、新規制の導入は難航する可能性がある。

また政府は輸出についても新規則を導入する意向で、石炭生産会社に輸出業者としての登録を義務付け、指定港湾からの輸出のみを認めることを検討している。

36とはずがたり:2014/12/28(日) 20:48:37

さる大学生のグループ研究に石炭は豪州からの供給に偏っている地政学的リスクがあると云う指摘があって,どっかで誰かが書いていたのを引用したのかも知れないけど,准同盟国の日豪関係はクジラとかあっても政治的にはそれ程リスクとは思えないのでやや衝撃であったけど,けど天候などは確かに豪州単独依存のリスクか。。

関電
石炭を絶やさないための入念な準備と柔軟な対応
http://www.kepco.co.jp/corporate/energy/supply/sp_antei/nenryo_05.html

「決して発電所の石炭を絶やすわけにはいかない」
そんな想いで、現場の作業員や燃料調達担当者は懸命に使命を遂行しています。
舞鶴発電所は、24時間連続で運転するベース電源の石炭火力であるため、月に平均4回から5回のペースで、絶えず石炭が運ばれてきます。
オーストラリアやインドネシア、中国などから、長い航海(※一般的に約2〜3週間)を経て運ばれてくるため、予期せぬ事象が起こる場合が多々あります。
例えば過去に、石炭の7〜8割を輸入するオーストラリアが大雨に見舞われ、石炭供給が大幅に遅れるという事象が発生しました。燃料調達の遅れは安定供給に大きな影響を与えかねないため、調達担当者は「絶対に石炭を絶やしてはいけない」との想いで、インドネシアや他の国の石炭を探し、急遽調達先を変更して事なきを得ました。このように緊急時に備えて、常に海外の情報を把握し、きちんと石炭を運び届けるための入念な準備と柔軟な対応が求められるのです。

石炭船と発電所をつなぐ現場作業員の汗
長い航海を経て、無事発電所に入港した石炭船(8万トンクラス)は、大勢の現場作業員に迎え入れられます。
船が着桟すると早速発電所への石炭の受入れ作業が始まります。
高さ44mにもなる巨大な揚炭機で、石炭船にあるハッチ(船内にある石炭を貯めている保管場所)から発電所に繋がるベルトコンベアを通じて石炭サイロへ陸揚げされていきます。陸揚げ作業は、朝の8時から夕方の18時まで約3日間をかけて、作業員がハッチに入り作業を続けていきます。真夏などは、炎天下で作業員の額は石炭の炭と汗で真っ黒になります。
このように発電所の石炭を安定的に調達するために、各持ち場で使命感を持って懸命に作業にあたっています。

38荷主研究者:2015/02/01(日) 14:25:17
>>37
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/economic/588490.html
2015年01/27 06:25 北海道新聞
北海道内37年ぶり採炭参入 栗山で札幌の企業、原発停止で需要増

ttp://tohazugatali.web.fc2.com/energy/150127hokkaido01.JPG

 燃料販売の札幌第一興産(札幌)は26日、4月にも空知管内栗山町に露天掘り炭鉱を開いて石炭採掘事業に参入することを明らかにした。原発停止を受け、発電燃料として全国的に石炭の需要が高まっていることに着目した。採掘した石炭は北海道電力や製紙会社など向けに出荷する。道内で新規に採炭が始まるのは、記録が残っている現存炭鉱に限れば37年ぶり。

 札幌第一興産が開くのは「阿野呂(あのろ)第一炭鉱」。北海道経済産業局に事業計画を申請し、14日に認可を受けた。鉱区は夕張市に近い民有地16ヘクタールで、石炭の埋蔵量は3万8100トンを見込む。年に1万〜2万トン程度を掘り、3、4年ですべてを掘り出す計画。同炭鉱を足がかりとして空知管内を中心に第2、第3の炭鉱を開発し、採炭事業を軌道に乗せたい考えだ。

 実際の採炭は札幌第一興産の全額出資子会社が行う。将来はこの子会社の本社機能を栗山町内へ移し、地元から従業員を採用することも検討している。

 道内には現在、本格的に採炭できる坑内掘り炭鉱が1カ所、比較的簡易な設備で石炭を掘れる露天掘り炭鉱が7カ所ある。<どうしん電子版に全文掲載>

39荷主研究者:2015/03/08(日) 12:39:58

http://www.nikkan.co.jp/news/nkx0820150227caah.html
2015年02月27日 日刊工業新聞
出光興産、貯炭場で石炭の最適な置き方算出する貯炭管理システム開発

 出光興産は石炭火力発電所向けに貯炭場で石炭の最適な置き方を自動的に算出する貯炭管理システムを開発した。輸送船の入着日時と炭種ごとの消費・在庫計画、発電所の稼働計画などのデータを基に、貯炭場でどの石炭をどの場所に置くのが最も効率的になるかを自動計算する。

 石炭火力発電所構内には石炭を一時的に貯蔵しておく貯炭場があり、そこからアンローダーなどでボイラに移送する。貯炭場に荷揚げする石炭は産地や炭種が複数あるため、その組み合わせや消費形態に合わせ、一定の順番で並べる必要がある。

 しかし、トラブルなどで消費計画が狂うと「石炭の置き場所をすべて変えなくてはいけなくなる。場合によっては、1カ月から3カ月先の計画まで作り替える」(山下亨石炭・環境研究所副所長)ため、その配置換えの作業に非常に手間がかかっている。

 現在は配置の仕方も熟練者の経験に頼る側面が大きく、顧客である電力会社から「これを棚卸しして、ノウハウを洗い出したいとう要望があった」(同)ため、顧客と共同でシステム化することにした。貯炭場の配置図の指示のほか、在庫推移なども出力される。

 将来的には、石炭の性状とボイラの運転条件などから最適な石炭使用量を算出する自社の「石炭評価システム」と連動させることも構想中。

40とはずがたり:2015/04/06(月) 10:52:14
156 名前:片言丸 ◆MACDJ2.EXE[] 投稿日:2006/09/03(日) 06:40:45
新日鉄・新日石が豪州探鉱の新鉱区を開発へ、年産1000万トンを維持
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060831-00000735-reu-bus_all

 [東京 31日 ロイター] 新日本製鉄<5401.T>と新日本石油<5001.T>は31日、資源大手のスイス・エクストラータ<XTA.L>と共同で権益を保有しているオーストラリアのバルガ炭鉱で、新鉱区の開発を行うと発表した。現行の年間1000万トン規模の生産量を維持するのがねらい。
 バルガ炭鉱は、新日鉄、新日石、エクストラータのほか2社の出資による共同事業体で運営されている。新鉱区の開発は、共同事業体としての意思決定で、開発投資総額は約300億円。2007年に開発工事を開始し、2009年の生産開始を予定している。
現在、同炭鉱では年間1000万トンの石炭を産出しているが、この生産の約50%を占めるベルタナ鉱区が2009年末に採掘を終えるため、その後継として新鉱区であるブレイクフィールド鉱区の開発を進める。これによって、2010年以降も現在の規模の生産を維持することができる。 
 新日石によると、バルガ炭鉱は、日本の電力会社や鉄鋼会社に向けて発電・製鉄用の石炭を供給しており、国内の全電力会社に納入実績がある。
(ロイター) - 8月31日19時1分更新

42とはずがたり:2015/04/15(水) 16:22:19
>>41-42
 このガスからSNG、メタノール、アンモニアなどを化学合成し、実証炉では地元に供給、商業炉ではSNGを液化してLNGや、水素、メタノールなどの形で日本に船で運び、発電燃料や化学原料として使う構想だ。

 地元に石炭ガス化複合発電(IGCC)プラントをつくり発電することも可能だ。エコプロは合成ガスの製造効率が従来の石炭ガス化炉より5%程度高いことなどから、CO2排出量を約10%抑制できる。CO2は豪州で分離・回収し、現地のCO2貯留プロジェクトに回す。日本に石炭を輸入して発電するのではなく、LNGや水素の燃料電池に変えるので、日本でのCO2の発生を大幅に減らせる。


 発熱量の小さい褐炭と亜歴青炭は低品位炭と呼ばれる。これらが世界の石炭埋蔵量の約半分を占めている。中でも褐炭は石炭化度が低く発熱量が1キログラムあたり2500〜4000キロカロリーと小さい。水分が30〜60%と高いため輸送に適さず、乾燥すると自然発火しやすいので扱いが厄介だ。

 このため褐炭の用途は、ドイツやオーストラリア、インドネシアなどの炭鉱近くの発電用にほぼ限定されてきた。世界市場ではほとんど流通せず、未利用資源とされる。

 しかし、原子力発電が使えず、LNGの利用を日本が増やせば、発電コストが高くなるだけでなく、LNG価格の高騰につながる。一方、輸入に頼る石炭は可採年数が石油や天然ガスより長いメリットはあるが、中国などが輸入量を急増している。輸入国の日本は権益確保に失敗すれば、大きなエネルギー源を失う。

 褐炭は欠点が多いが、長所もある。発電に使われる歴青炭などより揮発分が多くガス化に向くのだ。特に生成ガスにメタンを多く含み、SNG製造に適しているという。水野部長は「褐炭からSNG、そして液化して日本に持ってくれば、天然ガスの輸入ソースを拡大できる。そのためにも褐炭の権益を押さえることが大事」という。

 利用が進んでいない褐炭の新たな活用技術を産炭地に提供し、現地でガス化して合成。石炭の直接的な輸入から、一歩進んだ形でエネルギー源を確保する。

 石炭エネルギーセンターの技術開発委員長を務める持田勲九州大特任教授は、「技術や設備を売ったり、発電計画に参加したりすることも重要だが、今後は日本主導で褐炭などの資源を加工して日本に持ってくる形がより重要になる」と指摘する。仮に褐炭の価格が上がっても、ガス化して化学合成する形なら、利益を地元と分け合う体制を取りやすい。

 褐炭の利用・研究はIHIや神戸製鋼所、三菱重工業なども、アジアやオーストラリアで様々なアプローチで取り組んでいる。褐炭資源国のドイツでも利用の歴史は古い。

 東京電力福島第1原子力発電所の事故に端を発した、世界的な脱原発の流れで、LNGに続き、石炭、さらに褐炭資源の争奪戦が今後起こる可能性は高い。「すでにインドネシアの褐炭確保に動き出した国がある」との声もある。

 どの企業、どの国が未利用資源・褐炭をより効率的に利用するビジネスモデルをいち早くつくり上げるか。あと数年で結果が出るだろう。その結果次第で世界の原料市場も大きく変わってくる。

(産業部 三浦義和)

43とはずがたり:2015/04/15(水) 16:23:33
IHI、褐炭ガス化炉を商用化-低品位炭から合成ガス製造、年内に受注開始
http://www.nikkan.co.jp/news/nkx0120150227bcad.html
掲載日 2015年02月27日
 【ジャカルタ=鈴木真央】IHIは2015年内に褐炭から合成ガスを製造する二塔式ガス化炉の受注に乗り出す。褐炭処理量は1日当たり500―1000トンを想定する。褐炭は埋蔵量が豊富で安価な半面、取り扱いが難しく未利用資源と言われる。IHIが約10年かけて開発した褐炭ガス化炉の受注動向が注目されている。

 IHIは26日、インドネシア最大の国営肥料統括会社ププックインドネシアのクジャン工場団地に建設した褐炭ガス化炉の実証プラント(褐炭処理量1日当たり50トン)を稼働、竣工式式典を開いた。褐炭からアンモニア肥料の原料となる合成ガスを製造する。
 経産省の支援のもと完成した二塔式ガス化炉は、褐炭やバイオマス、廃棄物などを高付加価値の燃料・原料に変換。「課題解決の一つの手段として多用途に有効利用できるガス化技術の普及が期待されてきた」(石戸利典IHI副社長)。
 褐炭をガス化炉に投入し、熱による分解とそこに吹き込まれた水蒸気との反応でガス化する仕組み。褐炭などの低品位炭は東南アジアや欧州、豪州など幅広く点在、世界の石炭埋蔵量の約半分を占める。ただ、水分を多く含むために発熱量が低く、自然発火性が弱み。
 IHIは、褐炭を効率利用する乾燥技術の開発を進め、14年には独シーメンスから褐炭焚(だ)きボイラの知見を持つシュタインミュラー・エンジニアリングを買収するなど取り組みを積極化。褐炭ガス化炉の商用化にこぎ着けたことで、戦略が大きく前進する。

44とはずがたり:2015/04/15(水) 16:27:22
うわ,ひょっとして石播は正式名称IHIとかにしちゃってないか?!折角の石川島播磨重工業って格好いい名前だったのに,きしょいなぁ。萎え萎えである(´・ω・`)

〜未利用エネルギーである褐炭を有効活用〜 ドイツSteinmuller Engineering GmbH社を買収 〜褐炭焚きボイラの開発を加速 早期市場参入へ〜
http://www.ihi.co.jp/ihi/all_news/2014/press/2014-7-01/index.html
-2014年7月1日-

 株式会社IHI(本社:東京都江東区/社長:斎藤 保)は,2014年6月,ドイツのエンジニアリング会社Steinmuller Engineering GmbH社(本社:Gummersbach, GERMANY,以下「SE社」)の全持分を,ドイツのSiemensAG社から取得しました。IHIは,褐炭(※1)を燃料とする火力発電用ボイラの知見を数多く有するSE社の買収により,今後の市場拡大が期待される,褐炭焚きボイラの開発を加速させ,早期に市場参入することを目指します。

 化石燃料の中でも可採埋蔵量が多い石炭は,安定したエネルギー源として,今後も引き続き主要な一次エネルギーとしての役割を担っていくことが見込まれています。石炭の中でも,水分含有量が多い低品位炭の一つである褐炭は,その豊富な埋蔵量と価格の安さから,有効活用が世界的に期待されています。SE社は,褐炭が多く埋蔵している欧州の褐炭焚きボイラ市場において重要な位置を占めており,褐炭焚きボイラの知見を数多く有している企業です。

 IHIではこれまで,瀝青炭などの高品位炭を燃料とする石炭火力発電用ボイラの高効率化を進める一方で,褐炭から発電用燃料や化学肥料を製造する二塔式ガス化炉や,水分を多く含み,かつ,自然発火性の高い褐炭を,効率よく利用するための予乾燥褐炭設備など,褐炭の有効活用に向けた研究開発を進めてきました。SE社を買収することにより,褐炭の有効活用に向けた技術開発を一層加速させることが可能になるとともに,より広い石炭の性状に合わせた石炭火力発電用設備を提供することが可能となります。

 IHIは,未利用エネルギーである褐炭の有効活用技術の開発に対する取組みや,石炭火力発電設備の更なる高効率化,CO2回収技術の開発などを含む,資源・エネルギー・環境領域における積極的な事業展開を通じて,地球の環境およびエネルギー問題に取り組んでまいります。

(※1) 褐炭
世界の石炭可採埋蔵量の約半分を占める低品位炭の一つ。東南アジア,欧州,オーストラリアなどに多く存在しており,安価。一方で,水分を多く含むために発熱量が低く,また,自然発火性が高いことから,これまでは利用が限られており,未利用エネルギーと言われている。


【参考資料】

<Steinmuller Engineering GmbH社の概要>
社 名 : Steinmuller Engineering GmbH
所 在 地 : Fabrikstrasse 5, Gummersbach, GERMANY
資 本 金 : 100千ユーロ
設 立 : 2003年
従 業 員 : 約90名
事業内容 : ボイラ,燃焼設備および環境装置に関する ①コンサルタント事業 ②エンジニアリング事業 ③定期点検・改造事業

<石炭種別埋蔵量>

石炭種別埋蔵量
http://tohazugatali.w eb.fc2.com/energy/_1.jpg

45とはずがたり:2015/04/15(水) 16:29:19
ポーランド向け褐炭焚き超々臨界圧火力発電所建設プロジェクト契約締結
ボイラーの低品位炭燃焼技術を適用
http://www.mhps.com/news/20140717.html
2014年7月17日発行 第18号

 三菱日立パワーシステムズ(MHPS)は、欧州の土建、エンジニアリング会社2社と共同で、ポーランド国営電力会社(Polska Grupa Energetyczna S.A.:PGE)傘下の発電会社向けにトゥルフ(Turow)褐炭焚き超々臨界圧火力発電設備建設契約を締結しました。出力は45万キロワットで、コンソーシアムへの発注総額は約1,100億円。当社独自のボイラーの低品位炭燃焼技術を駆使して、燃焼が困難な褐炭の効率的な活用をはかるプロジェクトで、運転開始は2019年半ばの予定です。

 今回のプロジェクトは、当社の欧州拠点であるMitsubishi Hitachi Power Systems Europe GmbH(MHPS-EDE、本社:ドイツ・デュイスブルグ)を契約者としたものです。ポーランドの土建会社(Budimex SA)およびスペインのエンジニアリング会社(Tecnicas Reunidas SA)とコンソーシアムを組み、同国南西部のトゥルフに褐炭焚き火力発電所を新設するもので、運転開始後は、ポーランドの堅調な経済成長に伴う旺盛な電力需要に対応します。

 今回の褐炭焚き火力発電設備は、ボイラー、蒸気タービン、復水器、発電機、計装・制御設備、脱硫装置などで構成します。当社およびMHPS-EDEは、これら主要機器の製作・供給から試運転までを担当し、コンソーシアム2社は土建・据付、電気設備などを手掛けます。

 ポーランドは世界有数の石炭資源大国で、総発電量の約9割を石炭火力に頼っています。石炭埋蔵量のうち大きな割合を占める低品位炭のなかで水分含有量の多い褐炭は、燃焼が非常に困難ですが、当社は優れた褐炭焚き燃焼技術を保有し、豊富な納入実績があります。
 褐炭焚き高効率ボイラーに脱硫などの環境装置を組み合わせた発電システムで、利用が限定されているこの褐炭を燃料として、環境にやさしく効率的な発電を実現します。

 当社は同国向け石炭火力発電設備において大きな実績を有しており、2012年には、電力会社エネア・ヴィトバルザニエ社向け出力100万キロワットの超々臨界圧石炭火力発電設備一式を受注(現在建設中)しているほか、脱硫装置も多数納入しています。今回の受注はこれらの実績と技術が高く評価されたことによるものです。

 PGEは、ワルシャワに本社を置くポーランド最大の国営電力会社です。所有発電設備容量は1,286万キロワット、国内電力供給シェアは約38パーセント、従業員数約4万1,000人で、創業は2007年です。

 当社は今後も、高効率超々臨界圧ボイラーの低品位炭燃焼技術を活用し、石炭火力発電設備の需要増加が期待される東欧、ロシア、トルコ、インドネシアなど広範な国・地域で積極的な営業を展開していきます。

46とはずがたり:2015/05/11(月) 16:43:07
>>37-38

北海道で新規石炭採掘へ 需要高まり、37年ぶり
http://www.excite.co.jp/News/sports_g/20150511/Mainichi_20150511k0000m050109000c.html
札幌市の燃料販売会社「札幌第一興産」は2015年1月27日、北海道栗山町で今春から、露天掘りによる石炭の採掘を始めると発表しました。北海道の採炭拡大しています。

更新日: 2015年03月04日
北海道で新規石炭採掘へ 需要高まり、37年ぶり

札幌市の燃料販売会社「札幌第一興産」は27日、北海道栗山町で今春から、露天掘りによる石炭の採掘を始めると発表した。石炭は火力発電の燃料として需要が高まっており、収益を見込めると判断した。
 北海道経済産業局によると、国内で石炭の生産が続いているのは現在、北海道のみ。炭鉱は8カ所あり、坑内掘りの釧路コールマイン(釧路市)を除く7カ所は、いずれも採掘が比較的容易な露天掘りという。道内の新規参入は1977年12月以来、37年ぶりという。
 札幌第一興産によると、採掘するのは栗山町の「阿野呂第一炭鉱」で、北海道経産局から今月14日に事業計画の認可を得た。

北海道で新規石炭採掘へ 需要高まり、37年ぶり
出典www.tokyo-np.co.jp

札幌市の燃料販売会社「札幌第一興産」は27日、北海道栗山町で今春から、露天掘りによる石炭の採掘を始めると発表した。石炭は火力発電の燃料として需要が高まっており、収益を見込めると判断した。
 北海道経済産業局によると、国内で石炭の生産が続いているのは現在、北海道のみ。炭鉱は8カ所あり、坑内掘りの釧路コールマイン(釧路市)を除く7カ所は、いずれも採掘が比較的容易な露天掘りという。道内の新規参入は1977年12月以来、37年ぶりという。
 札幌第一興産によると、採掘するのは栗山町の「阿野呂第一炭鉱」で、北海道経産局から今月14日に事業計画の認可を得た。

"埋蔵量3万8100トン全てを約4年で掘り出す計画"
出典露天掘りで炭鉱開始=札幌第一興産、国内で37年ぶり参入?北海道(時事通信) - goo ニュース

"鉱区は夕張市に近い16ヘクタールの民有地で、石炭の埋蔵量は3万8100トンを見込む。年間1万〜2万トン程度を採掘。3〜4年ですべてを掘り出す計画で、すでに北海道経済産業局に事業計画を申請し、2015年1月14日に認可を受けた。採炭には、同社の全額出資子会社があたる。"

出典石炭採掘、北海道の燃料販売会社が37年ぶりに新規参入 原発停止で発電向けの需要見込む : J-CASTニュース

"札幌第一興産は、「炭鉱は現在除雪中で、終わりしだい採掘に着工。早ければ4月には出炭できると思います」と話す。
同社の石炭事業は1949年の創業時から。官公庁から一般家庭に至るまで幅広く販売してきた。現在はロシアやインドネシアなどの海外炭の販売も手がけている。"

出典石炭採掘、北海道の燃料販売会社が37年ぶりに新規参入 原発停止で発電向けの需要見込む : J-CASTニュース

"同社は「(石炭事業は)一般向けは斜陽化していますが、発電向けはまだまだ成長の余地があります」と話し、火力発電燃料としての石炭需要の高まりが、「今後も期待できる」とにらんでいる。
石炭火力発電は温室効果ガス(CO2)の排出量が多いのが難点だが、石油よりもコストが数段安いことや、最近は高効率石炭火力の導入が進められている。また、北海道内では国産炭専用の火力発電所があるという事情もある。"

出典石炭採掘、北海道の燃料販売会社が37年ぶりに新規参入 原発停止で発電向けの需要見込む : J-CASTニュース

47とはずがたり:2015/05/11(月) 19:57:50

夕張の地域再生計画にも。炭層ガス(CBM)・石炭地下ガス化(UCG)で地産地消できる国産エネルギーを
http://matome.naver.jp/odai/2139762497001782501

■炭層メタン(CBM : Coal Bed Methane)

"炭層メタン(CBM : Coal Bed Methane)は石炭層内に石炭が生成される際に発生したガス"

出典 炭層メタンと石炭地下ガス化

"CBMは、地中に埋まった樹木が石炭になる際に発生したガスが炭層に残ったものです"

出典 悲しい記憶を乗り越え 夕張再生の芽生え  :日本経済新聞

"炭層メタンは天然ガスと同じメタンガスが主成分で、化石燃料の中では最もクリーンなエネルギーです。"

出典 炭層メタンと石炭地下ガス化

"北海道内には多くの石炭資源と共にCBMが未利用エネルギーとして残されており、特に石狩炭田のCBM資源量は、我が国の天然ガス埋蔵量に匹敵するともいわれています。"

出典 炭層メタンと石炭地下ガス化

"夕張を含む石狩炭田には、日本で最も多くのCBMが埋蔵されており、そのなかでも夕張には約77億立方メートルものCBMがあるといわれています。"

出典悲しい記憶を乗り越え 夕張再生の芽生え  :日本経済新聞

夕張にある約77億立方メートルのCBMをわかりやすく言い換えると、夕張の全世帯(約5600世帯)が1年間に使用する電気や灯油などのエネルギー量で約1500年分になるといわれます。

"だが問題もある。BMの採掘には、数百メートルくらいの井戸を多数掘る。シェールガスや一般の天然ガス田(数千メートル)に比べて浅い。そこから大量の水をくみ出すから、地下水に影響が出ることが予想される。"

出典 東京新聞:炭層メタン 石炭の中にあるガス 井戸を掘り、くみ上げ

"オーストラリアでは、出てきた水を蒸発させるのではなく、農業用水などへの再利用を図る。またくみ上げた水には塩類が含まれる。塩による土壌破壊を防ぐため、塩分を分離して工業用に使う計画だ。"

出典 東京新聞:炭層メタン 石炭の中にあるガス 井戸を掘り、くみ上げ

■炭層メタンはボーリングして採る

"CBMの開発は地表からのボーリング(数百〜千メートル)により行われ、条件によっては1本の孔井から1日数千m3のCBM回収が可能です。"

出典炭層メタンと石炭地下ガス化

この量は数百世帯が1日に消費するエネルギー量に相当

"CBMは通常、その90〜95%以上がメタンであり、ガス発電の燃料、重油に代わるボイラ燃料、ガソリンや経由に代わる自動車燃料としての利用のほか、水素やDME(ジメチルエーテル)など次世代エネルギーの原材料としても利用可能です。"

出典炭層メタンと石炭地下ガス化

燃焼時に発生する二酸化炭素を分離・回収して石炭層に圧入・固定することで、CBMを増産する効果も期待できる

48とはずがたり:2015/05/11(月) 19:58:09
>>47-48
未利用エネルギーであるCBMをローカルエネルギーとして有効活用することで、エネルギー多様化によるエネルギー供給の安定化、低炭素社会の構築、地域社会の活性化に貢献することを目標に、NPO法人地下資源イノベーションネットワークは関係大学、研究機関、北海道、夕張市、民間企業などと連携し、CBM有効活用の実現にむけて活動を展開しています。また、室蘭工業大学、北海道大学と共同で、石炭ブロックを用いた石炭ガス化基礎実験や露天炭鉱での小規模石炭地下ガス化実験を実施し、基礎データの蓄積を勧めています。"

■石炭地下ガス化(UCG : Underground CoalGasification)

"生成ガスは、直接燃焼させて発電等に利用できるほか、液体燃料や化学製品の原材料としても利用可能です。"

出典炭層メタンと石炭地下ガス化

UCGは、硫黄や窒素酸化物、水銀の排出などの公害抑制に関しては効果的であり、石炭灰処理の必要もないそうです。

"石炭の地下ガス化は、地下の炭層に坑井を掘削して原位置で石炭をガス化させ、一酸化炭素、水素、メタン等の生成ガスを回収する技術です。"

従来の採掘方法では、技術的あるいは経済的に採掘できない石炭を地下でガス化することで、利用可能な石炭資源を大幅に増やすことができます。既にオーストラリアでは商業ベースのUCGプラント操業を見据えた大規模な実証試験が始まっており、着々と成果を上げています。

出典炭層メタンと石炭地下ガス化

出典注目の資源「CBM」は夕張市を甦らせる!? | 日刊SPA!

CBMを取り出すポンプ。二酸化炭素を送り込むことで効率がアップする

「もともとこの技術は、炭鉱での爆発事故を防ぐための『ガス抜き』から始まったものです。かつての日本は、このガス抜き利用で世界のトップを走っていたのです。私の調査では、夕張炭鉱を含む石狩炭田だけで、約400億〜800億m3ものCBMがあると推定されます。しかも、1t当たりのガス包蔵量が、オーストラリアなどCBM先進国の炭層の1.3〜2.5倍。非常に有望な炭田なんです。米国やオーストらリアでは、すでに採掘・利用技術が確立しています。CBMはシェールガスよりも浅い層で採掘でき、環境破壊も少ない資源です。外国のCBM研究者からは『日本ではなぜ国を挙げて採掘しないのか』と不思議がられています」

"現在、日本国内には275億t、北海道だけでも140億t以上の石炭が存在するという。これは日本の年間石炭輸入量の100倍以上だ。この石炭層を目がけて縦に坑井を掘削し、鋼鉄パイプを通してガスを噴出させる。経済的な面で石炭採掘が難しくなった鉱床でも、この方法で天然ガスが採取できるというのだ。"

出典注目の資源「CBM」は夕張市を甦らせる!? | 日刊SPA!

特定非営利活動法人 地下資源イノベーションネットワーク
http://www.uri-net.com/Pages/outline.aspx

特定非営利活動法人地下資源イノベーションネットワークは、北海道の地下に眠る様々な資源を対象に、関係する大学、研究機関、企業等の専門家からなるネットワークを構築し、未利用地下資源の現状、問題点、将来についての情報収集・分析を行い、未利用地下資源を活用することの優位性を広く社会に向け提言して行きます。

"一番の課題は試掘。CBMの埋蔵量などについて事業化する前に、より正確なデータを取ることが必要だからです。ただ、試掘する費用が日本は海外と比べ高く、1000メートル程度を1本掘るのに約1億円のコストがかかるとされています。お金をどのように工面するかが現在の課題です。"

2015年地域再生計画に夕張市の石炭層に含まれるメタンガスの活用も

"政府は22日、人口減対策と地域活性化に向け、自治体が地域の特色を生かした施策を進める「地域再生計画」21件を新たに認定した。政府は昨秋の臨時国会で成立した改正地域再生法に基づき、申請手続きを簡素化。今回の計画は4県16市4町村が単独や合同で申請した。政府は計画を地方創生のモデル事業と位置付け、交付金支給などで支援する。"

49とはずがたり:2015/06/21(日) 18:38:37
2011年の記事

平成23年度 海外炭開発高度化等調査
「アジアの主要石炭消費国における石炭消費
動向と石炭供給ソース確保に向けた動き」
http://coal.jogmec.go.jp/result/docs/012.pdf

近年、アジア地域において石炭消費量は急速に拡大し、2009 年には中国、インド、日本、韓国、台湾で世界の hard coal 消費量の約 7 割を占めた。今後も中国やインドなどのアジアの新興国を中心として石炭消費量は増加し、需給バランスは益々タイトになると予想され、炭鉱権益獲得の動きが活発化している。

我が国の石炭資源確保の参考にするため、中国、インド、韓国、台湾等の海外炭調達方法について調査するとともに、これらの調査結果を踏まえ、アジアの主要石炭消費国との共同調達等の協力可能性等について検討することとし、以下の調査を実施した。

(1) 中国、インド、韓国、台湾のエネルギー政策、石炭政策、エネルギー需給動向
(2) アジアの石炭消費国の石炭消費実績と将来見込み及び世界に占める割合
(3) アジア石炭輸入国の石炭輸入実績と将来見込み及び世界に占める割合
(4) 中国、インド、韓国、台湾、タイの炭鉱権益獲得動向
(5) 中国、インド、韓国、台湾の石炭調達方法
(6) 中国、インド、韓国、台湾の各国における政府のバックアップを含めた政府系企業の炭鉱権益獲得に向けた取り組み
(7) 中国、インド、韓国、台湾と我が国との調達方法等の比較
(8) 我が国と中国、インド、韓国、台湾の主要石炭消費国との間で、共同調達等に当たっての協力可能性等についての検討

要 約
世界の石炭市場は、1980年代末から2000年代初めにかけての、需要の伸びが小さく、価格も低迷した時期から、2000 年代初めからは、需要の伸びが大きく、価格も大きく上昇する(しかも、価格の変動は頻繁で大きい)時期に移行した。このような動向を背景にして、多くの炭鉱権益獲得が行なわれるようになり、石炭調達方法の変化が生じてきた。

<世界における石炭の需給と貿易>
世界における石炭消費量は中国を中心としたアジア諸国で増加しており、特に2002年以降、その拡大は著しい。アジアにおけるその拡大は一般炭消費量の増加によるところが大きく、また、世界の石炭貿易量も一般炭需要の増加に伴い拡大している。
世界の石炭貿易における最大の輸入国は日本であり、2010年には1億 8,700万トンの石炭を輸入している。以下、中国1億7,700万トン、韓国1億1,900万トン、インド9,000万トン、台湾7,000万トンと続く。これら4ヵ国の輸入量は計5億5,200 万トンで、世界の石炭輸入量全体の5割以上を占めるに至っている。特に、一般炭については、中国の石炭輸入量の増加が著しく、また、インドの一般炭輸入量も大きく増加している。
世界の石炭貿易量は、2009 年の8億5,600万トンから2035年には14億500万トンにまで増加すると予測されている。2035 年までの増加量 5 億 4,900 万トンのうち、一般炭が 3億 9,900 万トンで、全体の 73%を占めるであろう。中国およびインドでは、今後も他国を上回る石炭輸入の増加が見込まれている。

<炭鉱権益獲得の動向と 4 ヵ国の政策>
最近における炭鉱権益獲得の動きを辿ってみると、次の3つの事実が注目される。第1に、石炭の大口需要者である鉄鋼企業および電力企業に焦点を合わせると、彼らによる本格的な炭鉱権益獲得の動きは 2004 年頃から始まっている。第2に、主にそれら企業による炭鉱権益獲得の中には、企業間の提携、「同盟」などの繋がりの下に行なわれているものがかなり見られる。第 3 に、鉄鋼、電力などの石炭消費企業、商社、金融・投資関連企業など、石炭生産企業以外の企業(「戦略的投資家」とも呼ばれている)による権益獲得の動きが多く見られる。

4ヵ国の中で、外国における炭鉱権益獲得に対する直接的な支援策が存在するのは中国と韓国であり、インドと台湾では、少なくとも明示的には、そのような政策は見られない。

50とはずがたり:2015/06/21(日) 18:38:55
>>49-50
中国では、政府が企業の海外進出に対して、金融、保険、外貨管理、法律、税務、人材、情報提供、出入国管理などの多方面に亘って、支援を行なっており、それらが外国における炭鉱権益獲得に対しても直接的な支援策になっている。

インドでは、外国への投資(石炭権益の取得を含む)に対する政府の支援策は税制上の優遇措置、投資許可の迅速化などに過ぎず、低金利融資や補助金などの直接的な支援は行なわれていない。反面、政府による規制(許認可)、それら手続きの煩雑さなどが企業の外国への進出の障害になっている、という事例も指摘されている。

韓国では、政府は外国の石炭権益獲得への投資に関して、自主開発率の設定、資金面における措置(融資、貿易保険、税の減免など)、外交上の活動、技術力の向上などの支援政策を採っている。資金面では、他にも、二重課税の防止、配当金への課税減免などの措置もある。ただし、特に融資については、大手企業からの評価は必ずしも高くはないようである。

台湾でも、エネルギー政策の中には、外国への投資について明確な方針は示されておらず、外国炭鉱への投資に対して、具体的な企業への支援策は実施されていない。ただし、関係当局は、企業が外国の炭鉱権益へ投資することには賛同しており、それを推進する必要があると考えている。

<4ヵ国における石炭調達方法の動向>
上述のような世界石炭市場における需給および価格の大きな変化を受けて、価格について、一定の価格指標に基づく決定方法が拡大し、価格設定の短期化および価格設定期間の多様化が生じている。

第1に、交渉の方式については、韓国、台湾、インドなどでかなり入札方式が取り入れられている。特に韓国では、電力会社によって、入札が頻繁に行なわれている。

第2に、契約の期間については、日本では、電力力用一般炭では 70%以上、鉄鋼用原料炭では 95%以上が長期契約である。インド、台湾および韓国でも長期契約が主流である。
ただし、韓国の鉄鋼業では、契約形態は長期、一年、四半期などであり、スポット、短期も多く、他国の鉄鋼企業とはやや異なっている。一方、中国では、電力用一般炭については、スポット契約が主流であり、鉄鋼業においても同様である、と推察される。

第3に、価格の決め方については、まず、近年、一定の価格指標に基づく決定方法の採用が広まっており、価格指標としては、豪州の Newcastle Index や南アフリカの Richards Bay Index などが用いられている。
次に、価格決定の期間について見ると、原料炭では、日本、中国、インドおよび台湾においては 4半期毎に決める方式が採用されている。しかし、韓国では、価格方式は他の国とはやや異なっている。鉄鋼用原料炭については、価格の決め方には2つの軸があり、1つは、1年間および9ヵ月間について固定する方式、もう1つは、四半期毎に決める方式である(POSCO による)。一般炭については、日本と台湾では、価格は年間について交渉されているのに対して、韓国では、4半期毎、1ヵ月毎、シップメント毎に決定されており、さらに、中国では、基本的に3ヵ月毎に交渉で決められる。

<石炭供給確保に向けての今後の検討課題>
最後に、本調査における各種情報の収集と整理を踏まえるとともに、国内外の関係機関および関係者の意見を参考にしつつ、今後、掘り下げた検討に値すると考えられる課題が提示される。

第1に、炭鉱権益獲得については、すでに鉄鋼業界によって提案されている「オールジャパン」方式、「国境をまたぐ投資協力」方式ならび「官民一体」方式が今後も検討に値する、と考えられる。日本の石炭需要者が外国炭鉱の権益獲得の動きを強化する場合、これら3つの方式(必ずしも相互排除的ではない)のどれを採用するか、また、特に「国境をまたぐ投資協力」方式を採用する場合には、どの国のどのような企業を相手として選ぶか、などについて、今後、当事者を含め、広い範囲での掘り下げた検討が必要である、と考えられる。

第2に、石炭調達方法については、炭鉱権益獲得とは異なり、検討の対象として、具体的なものを提示することは、必ずしも容易ではない。それは、多くの関係者の間に、石炭の共同購入は独占禁止法、その他の規制に触れる可能性がある、という懸念があるからである。しかし、従来から、特に日本、韓国および台湾の電力会社の間では、発電用燃料についての情報交換が行なわれてきていることは、1つの示唆を与えてくれる。すなわち、そこにおける検討の主題として、中国およびインドにおける今後の石炭輸入の増大見込みを含む、世界市場における石炭の需給および価格に関する現状分析と将来予測――難しい作業であることが予想されているとは言え――を加えることである。

51荷主研究者:2015/07/04(土) 23:38:57

http://dd.hokkaido-np.co.jp/news/economy/economy/1-0144106.html
2015年06/11 07:00 北海道新聞
釧路コールマイン参画、石炭火発19年から運転 11万キロワット、市内中心に販売

石炭火力発電所の建設計画について説明する釧路コールマイン幹部=10日、釧路市

 【釧路】投資ファンドのIDIインフラストラクチャーズ(東京)、新電力大手のF―Power(エフパワー、東京)、釧路コールマイン(KCM、釧路)、不動産などの太平洋興発(東京)は10日、釧路市に建設する石炭火力発電所の事業計画を正式発表した。KCMの石炭に木質バイオマスを混ぜて燃やす混焼型とし、2019年中の運転開始を目指す。

 KCMに隣接する同市興津(おこつ)地区で太平洋興発が所有する土地に建設し、出力は11万2千キロワット。発電した電気は全量、エフパワーが買い取り、釧路市内を中心に道内で販売する予定。IDIは近く発電所の事業主体となる特定目的会社(SPC)を設立、事業着手する。

 木質バイオマスを使うのは、石炭の二酸化炭素(CO2)排出量を削減したとみなされ、環境にやさしいためだ。使用する石炭は年20万〜25万トンで、全量KCM産を使うよう調整している。木質バイオマスの種類や使用量は未定とした。

 KCMは市内に安定的な供給先ができれば、道外への輸送費など経費削減につながり、大幅な経営改善が見込まれる。

54荷主研究者:2015/09/13(日) 12:42:57

http://www.nikkan.co.jp/news/nkx0820150831caan.html
2015年08月31日 日刊工業新聞
出光興産など3社、豪州「ボガブライ石炭鉱山」の拡張工事終了-2割増産、高品位化も

 出光興産、中国電力、新日鉄住金の3社が共同で権益を保有する豪州の「ボガブライ石炭鉱山」(ニューサウスウェールズ州)の、拡張工事が終わった。製鉄用原料炭の生産量が年間およそ700万トンと、14年の生産実績558万トンに比べて約2割増えるほか、高品位化も図れるという。同鉱山は、2006年の操業開始以来、高発熱量で、低硫黄・低灰分の高品位炭を生産。

 3社は長期にまたがる安定供給に向け、それぞれの現地法人を通じて12年に拡張工事に着手し、鉄道積み込み設備や貯炭場の建設などに取り組んできた。これらの整備で生産拡大への足かせが解消されるという。また一層の高品位化を狙い、選炭機も導入した。設備投資額は明らかにしない。

55とはずがたり:2015/09/23(水) 07:36:07

石炭都市「緑の未来」目指し投資移行 オーストラリア
http://www.afpbb.com/articles/-/3059655
2015年09月09日 12:00 発信地:シドニー/オーストラリア

【9月9日 AFP】世界最大規模の石炭輸出港を持つオーストラリア南東部ニューサウスウェールズ(New South Wales)州の都市、ニューカッスル(Newcastle)が8月下旬、化石燃料産業への資金を引き揚げ、持続可能な事業への投資に重点を置くことに転換する方針を発表した。

?2億6800万豪ドル(約220億円)の投資資金を運用するニューカッスル市議会は8月25日、「環境的・社会的責任のある投資」へ積極的に移行していくことを投票で決定した。デクラン・クローゼン(Declan Clausen)市議は「わが市の地元経済において、石炭が非常に大きな部分を成していることに疑いの余地はない」「石炭輸出はこれからも続いていくだろう。しかし我々はまたもっと広範な社会の変化していく期待に応えて、環境を破壊する新たな巨大資源プロジェクトから、より持続可能なプロジェクトへと投資の重点を以降させていくだろう」と述べた。

?シドニーの北約170キロに位置するオーストラリア7番目の都市ニューカッスルは、石炭中心の重工業からの投資引き揚げを決議した同国の都市の中で最大規模。同市は現在、低排出と再生エネルギーを研究するオーストラリア連邦科学産業研究機構(Commonwealth Scientific and Industrial Research Organisation、CSIRO)が拠点としており、クローゼン市議は「ニューカッスルは変化しつつある」と語っている。

?同市のマイケル・オズボーン(Michael Osborne)副市長はAFPの取材に対し、投資引き揚げは「すぐにも行われる」だろうと述べ、再生エネルギーへの投資の移行に今後約5年が見込まれると語った。(c)AFP/Glenda KWEK

57とはずがたり:2015/11/23(月) 20:46:23
もう過去の遺物かなぁ。。

OECD 石炭火力発電所の輸出規制で合意
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20151118/k10010310521000.html
11月18日 7時00分

OECD=経済協力開発機構の作業部会は、二酸化炭素の排出量が多い石炭火力発電所の輸出を規制することで合意し、石炭火力の環境技術を得意としてきた日本にとっては、インフラ輸出戦略の見直しを迫られそうです。
二酸化炭素の排出量が多い石炭火力発電所の輸出を巡っては、アメリカが、地球温暖化を防ぐため、政府系金融機関による融資など公的支援をやめるよう主張していたのに対し、日本は、発電効率が高い日本の技術は排出量が少ないなどととして、対立してきました。
しかし、両政府はその後の協議で、公的支援の規制を巡り、「超々臨界」と呼ばれる最新型の環境技術を使った石炭火力を対象から除くことで合意し、17日、フランスのパリで開かれたOECDの作業部会で合意案を示しました。
その結果、作業部会で、「超々臨界」の石炭火力とともに、途上国向けに従来の技術の石炭火力を輸出するケースを除いて公的支援を原則認めないという規制を設けることで合意に達しました。
今回の合意について、石炭火力をインフラ輸出戦略の柱の1つとしてきた日本政府は、一定の範囲で主張が認められたうえ、COP21が始まるのを前に温暖化対策で前進したと受け止めていますが、今後は投資コストがかさむ最新型の技術を中心に輸出を目指さなければならず、戦略の見直しを迫られそうです。

58とはずがたり:2015/11/23(月) 20:46:43
英政府、2025年までに石炭火力発電全廃へ
http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye2639460.html

 地球温暖化にとって“カギ”となる温室効果ガスの削減に向け、イギリス政府は2025年までに石炭火力発電をすべて廃止する方針を打ち出しました。

 石炭火力発電によるCO2の排出は、最も効率のいいものでも天然ガスを使った発電のおよそ2倍と言われ、温暖化を食い止めるため欧米を中心とした各国は新たな石炭火力発電所の建設や海外投資に制限をつけています。

 イギリスは中国などの投資によって原子力発電所の建設が決まったことや、再生可能エネルギーの発展などからエネルギー需要が賄えると判断し、18日、2025年に全廃を目指す方針を打ち出しました。

 日本はこれまで成長戦略のひとつとして、得意分野の石炭火力発電所の海外への売り込みを図ってきましたが、今回のイギリスの決断は、こうした日本の戦略にも影響を与えることになります。(19日10:47)

59とはずがたり:2015/11/23(月) 20:47:31
エコロジー
イギリス政府、2025年までに石炭による火力発電所の完全撤廃
http://www.gizmodo.jp/2015/11/2025.html
2015.11.20 19:00

イギリス政府はすべての石炭火力発電所を2025年までに撤廃すると発表しました。早くとも2023年からは石炭火力発電所の使用に制限を設けるとしています。

イギリスには15の石炭火力発電所が残っており、それらが国の電力の28%をカバーしています。しかしエネルギー・気候変動省のAmber Rudd大臣は今回の発表に関し「イギリスのような先進経済国が、二酸化炭素を多く排出し、大気汚染原因となる50年前の石炭火力発電所に頼っているままでは十分ではありません」と説明しています。

なのでイギリスでは2025年までに石炭火力発電所を使うのをやめ、その代わりに「21世紀にふさわしい新たなエネルギー・インフラを作る」のだそう。それがどのようなものになるのかは明確にされていませんが、すでにある計画では、現存の原子力発電所は段階的に撤廃され、より安全な新世代の核エネルギー発電所が作られる予定のほか、これまで通り風、波、水力、太陽光などを利用した持続可能エネルギーにも力を入れていくということです。

今回の発表はパリで開催予定の気候変動に関する会議、COP21に向けたものだと思われます。これによりイギリスは石炭火力発電の撤廃を約束した最初の先進国のうちとの一つとなり、炭素排出量の削減に向けたイギリスの姿勢を明確に表すものといえるでしょう。とは言ってもすべての国が同じ姿勢でいるわけではありませんし、来月フランスでどんな意見がまとまるか興味深く見守りましょう。

60とはずがたり:2015/11/23(月) 21:10:34
環境負荷を抑えて石炭火力発電を-次世代クリーン技術への賭け
http://www.bloomberg.co.jp/news/123-NXDGLS6JIJVH01.html
2015/11/10 09:09 JST

 (ブルームバーグ):日本国内では太陽光発電の導入が大きく進展したが、その一方で石炭を使う火力発電も十分生きながらえそうだ。
政府と企業は従来のものより環境負荷の低い次世代石炭火力の技術開発を進めている。二酸化炭素の排出量が多い石炭火力の活用を官民一体で推進する一方で、11月末からパリで始まる国連気候変動枠組み条約第21回締約国会議(COP21)で政府は温室効果ガスの排出削減にも積極的に取り組むことが期待されている。
天然資源保護協議会などが6月に発表したリポートによると、日本は石炭資源の開発と利用に対する公的支援で世界最大となっている。また、国際NPO団体のE3Gによると、脱石炭火力利用の取り組みでは主要7ヵ国(G7)中で最下位にランキングされている。
高効率で排出量の少ない次世代の石炭火力の推進は、化石燃料を消費する企業を支援する投資家を減らそうとする世界的な声の高まりとは逆行することになる。政府の支援により、東芝や三菱日立パワーシステムなど主要な国内の火力発電機器メーカーは、現在幅広く石炭が使われている国々に対してさらに自社の製品を売り込む機会を与えられることになる。
経済産業省傘下の国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)環境部の在間信之統括研究員は、石炭が安く手に入る国では「安価で低効率な石炭火力の導入が懸念される」という。これを防ぐために「高効率石炭火力に対する先進国からの支援は必要だ」と述べた。同氏は「日本の優れた石炭技術をそこにうまく適用していけば、CO2の削減に確実に貢献できる」と指摘した。
日本の石炭利用技術で最先端に位置するのが中国電力とJパワーが共同で出資する大崎クールジェンプロジェクトだ。政府の補助金の対象となっているこの石炭ガス化複合発電(IGCC)事業では、第1段階として2016年度に試験運転が始まる予定。さらに第2段階ではガスからの二酸化炭素の分離・回収の実証試験を行い、第3段階ではガスから得られる水素を使って燃料電池も活用する石炭ガス化燃料電池複合発電(IGFC)の実証を行う計画だ。
IGCCではガスを燃やすガスタービンと、その排気の熱を使う蒸気タービンの2つで発電するために効率が高いシステム。これに燃料電池を組み合わせたIGFCでは、現在国内で利用されている一般的な石炭火力発電の設備と比較して発電効率を15%改善し、二酸化炭素の排出量を30%削減することができる。
次世代石炭火力のコストを指摘する声もある。経産省の資料によると、大崎クールジェンの第1段階の事業費は895億円と試算されており、この約3分の1(298億円)を補助金で賄う。Jパワーによると、第3段階まで含めた事業の総事業費については未定だという。
原題:Want to Burn Coal and Save the Planet? Japan Touts a Solution(抜粋)

61荷主研究者:2015/12/19(土) 20:27:36

http://www.nikkan.co.jp/articles/view/00365931?isReadConfirmed=true
2015年11月26日 日刊工業新聞
日本コークス工業、低品位炭の設備を稼働

 日本コークス工業は安価な低品位炭の使用量を増やせる成型炭製造・配合設備を稼働した。「非微粘結炭」と呼ぶ結合しにくい低品位炭に粘結材を添加し、塊状に成型する設備。品位の高い強粘結炭よりも安いため、成型炭の使用量を増やすことで原料費を節減できる。

 北九州事業所(北九州市若松区)に約22億円を投資し、完成させた。年産能力は31万トン。これにより、成型炭の配合比率を現在の約10%から20%程度まで高められる。

 「下期(10月―2016年3月)で数億円のプラス効果を出せる」(清水昭彦常務)としており、年間では低品位炭の使用比率を前期比5%引き上げる計画だ。

 同社ではこれ以外にも、脱硫設備の更新や廃プラスチックを原料に使うための造粒設備など、積極的な設備投資を断行中。

 例年、30億―40億円だった設備投資額は14年度で116億円となり、15年度も78億円と高水準が続いている。

(2015年11月26日 素材・ヘルスケア・環境)

63荷主研究者:2016/02/11(木) 14:37:30

http://www.iwate-np.co.jp/cgi-bin/topnews.cgi?20160206_10
2016/02/06 岩手日報
県産白炭、生産ピンチ 南部鉄器製造に不可欠
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://tohazugatali.web.fc2.com/energy/nm_kensanhakutan_suii160206.jpg

 近年、世界的に評価が高まっている南部鉄器の製造に欠かせない白炭の生産が県内で減少している。白炭は黒炭に比べて火持ちが良く、古くから南部鉄器製造に使われてきたが、高齢化などで生産者は減少の一途。2014年度の生産量は37・1トンで01年度から半減した。南部鉄器の製造業者からは伝統を守るため県産白炭の生産拡大を求める声が上がっており、若手の育成など次世代を見据えた生産体制構築が急務だ。

 盛岡市南大通の鈴木盛久工房の職人村井秀行さん(40)は、白炭を型焼きや鉄を溶かす作業、鉄瓶の表面のさび止めなど多くの工程で使用。黒炭だとすぐに燃え尽き調整が難しく、失敗して製造し直すこともある。村井さんは「昔から南部鉄器は白炭で作っている。地域の伝統工芸品は本物の材料にこだわってこそだ」と白炭の安定供給を願う。

 白炭は約1200度の石窯で、赤々と炎を上げてじっくりと焼かれる。県木炭協会などによると黒炭とは製造工程が大きく異なり、生産者の負担は大きい。14年度の県内の木炭生産量は3756トンだが、白炭はわずか37・1トン。最盛期は雫石町を中心に県内に数百人以上の生産者がいたが、現在は同町の60〜80代の生産者5人ほどが体調を崩したりしながらも、何とか生産しているのが現状だ。

 そんな中、雫石町西根で昨年12月に白炭製造を始めた大宮惇幸さん(68)は、石窯で2日間ほど焼いた炭を窯の外へかき出し「やってみれば楽しい。白炭製造は雫石町の伝統産業だ」と汗を流す。

 南部鉄器協同組合(盛岡市)の佐々木和夫理事は「ナラの白炭もあるが、雑木の白炭が炎の長さや温度など全てにおいて南部鉄器の製造に適す。関係機関が連携して何とか生産体制を整えていくしかない」と強調する。

【写真=石窯の中でじっくりと焼かれた白炭。本県の南部鉄器製造などに需要が多く、安定した生産体制の構築が急務だ=雫石町西根】

64とはずがたり:2016/02/24(水) 10:35:01
1年以上前の記事

出光興産(5019)、インドネシア石炭会社の株式追加取得
http://ma-times.jp/10153.html
2014/11/11M&Aニュース, 資源エネルギー

出光興産(株)【5019】は、インドネシアの石炭生産会社バラムルチグループの1社であるミトラバラ・アディプルダナ社(以下「MA 社」)の株式を18%追加取得したと発表した。

従来からバラムルチグループとは主に石炭購入で取引関係にあり、2012 年11 月に同グループのAGM 鉱山保有会社の株式を3%取得、2014 年7 月にはMA 社の上場に際し12%の株式を取得。さらに今回、同社株式の18%を追加取得し、出資比率を30%とした。

今回の追加取得は、出光興産がMA 社の保有・操業するマリナウ鉱山の操業支援などを行い、同グループとの関係をさらに強固にするとともに、環境特性に優れ、かつローコストな一般炭の日本およびアジアへの供給体制を強化することを目的としている。
マリナウ鉱山は、低硫黄、低灰分の亜瀝青炭を生産し、2014 年の生産量は250 万トンの見通しで、2015 年以降も増産が予想されるという。
今後は、競争力強化および算出する石炭の日本やアジアへの販売の強化につなげたいとしている。

65とはずがたり:2016/02/29(月) 19:13:03

2016年 02月 29日 18:01 JST
中国、石炭・鉄鋼部門で180万人レイオフへ 
http://jp.reuters.com/article/china-economy-employment-idJPKCN0W208N

[北京 29日 ロイター] - 中国の尹蔚民・人事社会保障相は29日、過剰生産能力の削減の一環として、石炭・鉄鋼セクターで180万人をレイオフすると表明した。

同相は、生産能力削減に伴って一定のレイオフが今年実施されるが、雇用の安定推移を確信していると述べた。180万人のレイオフがいつ実行されるのかなど、時期的な詳細には触れなかった。

同相によると、内訳は、石炭セクターが130万人、鉄鋼セクターが50万人。政府高官がレイオフの具体的な数字に言及したのは今回が初めて。

同相は「経済は比較的大きな下振れ圧力に直面しており、一部の企業は、生産や操業が困難な状況になっている。これは不適当な雇用につながる」と指摘。さらに、今年学校を卒業する人が増えていることも雇用市場を圧迫する、との認識を示した。

68とはずがたり:2016/03/14(月) 11:38:28
>>67-68
 上の炉にも褐炭を入れ、下の炉で発生する高温のガスで熱分解し、メタンなど様々なガスを取り出す。下のガス化炉で発生する熱エネルギーを上の炉で利用するのが高効率の秘訣だ。

 このガスからSNG、メタノール、アンモニアなどを化学合成し、実証炉では地元に供給、商業炉ではSNGを液化してLNGや、水素、メタノールなどの形で日本に船で運び、発電燃料や化学原料として使う構想だ。

 地元に石炭ガス化複合発電(IGCC)プラントをつくり発電することも可能だ。エコプロは合成ガスの製造効率が従来の石炭ガス化炉より5%程度高いことなどから、CO2排出量を約10%抑制できる。CO2は豪州で分離・回収し、現地のCO2貯留プロジェクトに回す。日本に石炭を輸入して発電するのではなく、LNGや水素の燃料電池に変えるので、日本でのCO2の発生を大幅に減らせる。

http://tohazugatali.dousetsu.com/3389500011082011000001-PB1-27.jpg

 発熱量の小さい褐炭と亜歴青炭は低品位炭と呼ばれる。これらが世界の石炭埋蔵量の約半分を占めている。中でも褐炭は石炭化度が低く発熱量が1キログラムあたり2500〜4000キロカロリーと小さい。水分が30〜60%と高いため輸送に適さず、乾燥すると自然発火しやすいので扱いが厄介だ。

 このため褐炭の用途は、ドイツやオーストラリア、インドネシアなどの炭鉱近くの発電用にほぼ限定されてきた。世界市場ではほとんど流通せず、未利用資源とされる。

 しかし、原子力発電が使えず、LNGの利用を日本が増やせば、発電コストが高くなるだけでなく、LNG価格の高騰につながる。一方、輸入に頼る石炭は可採年数が石油や天然ガスより長いメリットはあるが、中国などが輸入量を急増している。輸入国の日本は権益確保に失敗すれば、大きなエネルギー源を失う。

 褐炭は欠点が多いが、長所もある。発電に使われる歴青炭などより揮発分が多くガス化に向くのだ。特に生成ガスにメタンを多く含み、SNG製造に適しているという。水野部長は「褐炭からSNG、そして液化して日本に持ってくれば、天然ガスの輸入ソースを拡大できる。そのためにも褐炭の権益を押さえることが大事」という。

 利用が進んでいない褐炭の新たな活用技術を産炭地に提供し、現地でガス化して合成。石炭の直接的な輸入から、一歩進んだ形でエネルギー源を確保する。

 石炭エネルギーセンターの技術開発委員長を務める持田勲九州大特任教授は、「技術や設備を売ったり、発電計画に参加したりすることも重要だが、今後は日本主導で褐炭などの資源を加工して日本に持ってくる形がより重要になる」と指摘する。仮に褐炭の価格が上がっても、ガス化して化学合成する形なら、利益を地元と分け合う体制を取りやすい。

 褐炭の利用・研究はIHIや神戸製鋼所、三菱重工業なども、アジアやオーストラリアで様々なアプローチで取り組んでいる。褐炭資源国のドイツでも利用の歴史は古い。

 東京電力福島第1原子力発電所の事故に端を発した、世界的な脱原発の流れで、LNGに続き、石炭、さらに褐炭資源の争奪戦が今後起こる可能性は高い。「すでにインドネシアの褐炭確保に動き出した国がある」との声もある。

 どの企業、どの国が未利用資源・褐炭をより効率的に利用するビジネスモデルをいち早くつくり上げるか。あと数年で結果が出るだろう。その結果次第で世界の原料市場も大きく変わってくる。

(産業部 三浦義和)

70とはずがたり:2016/03/14(月) 12:01:54

それが褐炭ですか。

西村:そうです。褐炭というのは生成してから1億年程度の、若い石炭です。水分量が60%程度も含まれるため輸送に適しません。半分以上が水分ですから、苦労して運んでもペイしないわけです。

 水分を飛ばして乾燥させてから運べば良さそうですが、今度は自然発火しやすいため輸送が難しい。結局、褐炭は使いにくいからこそ「未利用資源」と呼ばれてきました。

出典:WEC「Survey of Energy Resources 2010」、総合資源エネルギー調査会 資源・燃料分科会 鉱業小委員会(第1回)。円グラフのうち黄色の部分が褐炭の割合
http://tohazugatali.dousetsu.com/img_02.jpg

日本の総発電量の240年分の資源が眠る

 世界中には広く褐炭が分布していますが、我々が注目したのはオーストラリアです。同国は世界有数の石炭資源国でありますが、その石炭資源の半分が褐炭なのです。国内の消費量が少なく、周囲を海に覆われたオーストラリアとしては、褐炭は売るに売れない困った資源だったのです。

その未利用資源をなぜ注目するのですか。

西村:安価だからです。褐炭はこれまで海外とほとんど取り引きされてこなかったため、権益の取得も容易です。そして未利用だった故に、膨大な量が残っています。

 例えば、オーストラリアのビクトリア州にラトロブバレーという地区があります。ここは地下に5メートルも掘れば褐炭が出てきます。地平線まで褐炭の炭田が広がり、深さ250メートルまで褐炭が眠っていることが確認されています。その埋蔵量は、日本の総発電量の240年分に相当する膨大なものです。

 水素を製造する手法は様々ありますが、褐炭から水素を取り出す方法は経済的にも優れています。

 もう1つ、我々がラトロブバレーに注目している理由があります。それは褐炭から水素を取り出す際に発生する二酸化炭素を貯留し易い場所にあるのです。

CCS(二酸化炭素の分離・回収・貯留)に適していると?

西村:実は、ラトロブバレーから80km先にある海岸沿いには枯れかけている海底ガス田があります。ガス田というのは天然のガス貯留施設となり得るところです。なぜなら長い時間が経ってもガスが抜けないほど地盤がしっかりしているからこそ、ガス田になり得たわけです。だから人間がガスを取り出すために空けた穴に、今度は二酸化炭素を入れれば良いのです。

 このCCSプロジェクトに対してはオーストラリア政府とビクトリア州も実現に向けて強い意欲を示しています。この「CarbonNet」というプロジェクトの実施は2020年以降になる見込みですが、既に約200億円という資金を投じて、二酸化炭素の貯留に適した場所であるかどうか地質調査を行っています。

 オーストラリアとしてはこれまで使い道が限られていた褐炭の有効利用につながる。それに褐炭から水素を製造し、輸出できるとなれば新しい産業が起きるので、雇用創出も期待できます。

71とはずがたり:2016/03/14(月) 12:02:11
>>69-71
オーストラリアから日本まではどうやって水素を運ぶのですか。

西村:水素を気体として運ぶのは効率が悪いので、マイナス253度という極低温まで冷やして液化します。そうすると体積は800分の1になります。

 天然ガスも体積を小さくするためにマイナス162度にまで冷やして液化します。当社は液化天然ガス(LNG)の運搬や貯蔵などの技術やノウハウもあるので、それらを液化水素にも存分に生かせます。

液化水素の「冷たさ」にも使い道がある

ただ、水素を液化するのに手間とコストがかかってしまうのではないですか。

西村:たしかに水素を液化する工程には電気が必要です。ただ、供給地が海外である場合、日本より電気代が安い場合がほとんどです。その安い電気を使って水素を液化すれば、トータルのコストはそれほど大きくならないと試算しています。実際、ラトロブバレーのすぐ近くでは安価な褐炭を使った発電が行われています(とは註:IGCCに適応可能な新日鐵住金と千代田化工の技術>>67-68を使えば良いのかも知れない)。

川崎重工業の播磨工場(兵庫県加古郡)には水素実証センターが設置されており、1日当たり約5トンの水素を液化する能力を備える。写真右側の青く見える筒状の構造物が液化装置

西村:水素を液化しておくと、後工程が非常に使いやすいというメリットもあります。需要地に持ってくれば、常温で蒸発するのでそのまま使えます。水素を有機溶媒に溶かして運搬する手法も検討されていますが、この方法では水素を分離するのに再度エネルギーと手間がかかってしまいます。その点、液化水素ならば99.999%という極めて純度の高い水素を提供できます。だから燃料電池車(FCV)の燃料としてすぐに使えます。

 更に言えば、液化水素の「冷たさ」にも使い道があるんですよ。液化水素をマイナス253度の冷媒と捉えれば、需要地で冷熱として利用できます。例えば、工場などで熱交換のため物体を冷やさなければならない場合、液化水素を冷熱源として使う。出てきた水素は工場内で燃料として使うこともできるし、FCVなどに供給することもできるでしょう。

液化水素をどうやって日本に運ぶのですか。

西村:当社は液化水素運搬船の開発を進めており、実現すれば世界初となります。

 1981年に日本で初めてLNG運搬船を建造したのは川崎重工です。LNGより更に100度近く低い液化水素を輸送するため、特殊なドーム構造を持ったカーゴタンクを開発しています。巨大なマホービンを想像して貰えれば良いのですが、真空断熱二重殻を持っています。2013年12月には、液化水素運搬専用貨物格納設備について日本海事協会から基本認証を取得しています。

 まずは小型液化水素運搬船(貨物槽容積1250立方メートル×2基)を2020年までに就航させ、その次はタンカー規模の商用船の建造を目指します。

将来的に水素の活用はどう広がっていくと考えていますか?

西村:将来的には水素発電が普及して、より多くの人がクリーンな電気を使用できるようになるでしょう。

 その前に化学プラントなどでは水素を含む副生ガスが大量に発生することから、その有効利用に対するニーズが拡大するでしょう。既に当社は、天然ガスに60%まで水素を混ぜて混焼できるガスタービンを開発しました。追い炊き燃焼方式を活用することで、低いNOx値を実現しています。

西村:当社は、水素を「つくる」「はこぶ」「つかう」というサプライチェーンに必要なインフラ技術を積極的に開発することで、水素社会の到来に貢献したいと考えています。

72とはずがたり:2016/04/28(木) 18:30:51
平成27年8月5日
株式会社トクヤマ・出光興産株式会社・中国電力株式会社
海外炭の共同輸送の実施に向けた3社合意について
http://www.energia.co.jp/press/15/p150805-1.html

株式会社トクヤマ(山口県周南市,代表取締役 社長執行役員:横田 浩),出光興産株式会社(東京都千代田区,代表取締役社長:月岡 隆)および中国電力株式会社(広島県広島市,取締役社長:苅田 知英)の3社は,本日,海外炭の共同輸送の実施について合意し,確認書を締結しましたので,お知らせします。

<経緯>
平成23年5月に「徳山下松港・宇部港」が国土交通省の「国際バルク戦略港湾※」に選定された後,3社を含む港湾利用企業が設立した「山口県国際バルク戦略港湾連携協議会(以下「協議会」)」において,企業間連携による効率的な海外炭物流体制について検討を進めるなかで,このたび3社の認識が一致し,合意に至ったものです。

※ 国際バルク戦略港湾
産業の国際競争力強化を目的として,バルク貨物(石炭,穀物など包装せずばら積みされる貨物)の大量輸送の実現とそれによる物流コストの低減に向け,国内の港を選定し集中的に整備するもの。

<合意概要>
(1)実施目的
3社が利用する石炭を共同輸送することにより物流コストの低減を図るとともに,大型船による共同輸送の本格運用を視野に,3社間での共同輸送量の調整や輸送船の選定といった運用上の手続きを確認することを目的として行うものです。
(2)実施概要
積地 オーストラリア・ニューキャッスル港(予定)
揚地 徳山下松港(徳山地区)周南バルクターミナル(予定)
時期 平成27年中(予定)
輸送量 約7〜8万トン(予定)

<今後の取り組み>
今後,徳山下松港および宇部港が国際バルク戦略港湾として整備され,大型船を利用した大量輸送が可能となることにより,物流コストの低減とともに共同輸送の本格運用の実現性も高まるものと考えています。3社においては,今回の取り組み以外にも,引き続き,協議会のメンバーと協調して,両港を活用した企業間連携を検討して参ります。

73とはずがたり:2016/04/28(木) 18:45:38
>注2 四国電力株式会社西条発電所および中国電力株式会社水島発電所は外航船が直接入港できない港であることから、中継基地として福山港を活用している。

平成27年4月6日
四国電力株式会社 中国電力株式会社
海外炭の共同輸送の実施について
http://www.energia.co.jp/press/15/p150406-1.html

四国電力株式会社(香川県高松市、取締役社長:千葉昭)と中国電力株式会社(広島県広島市、取締役社長:苅田知英)は、このたび、輸送コスト低減を目的とした海外炭の共同輸送を実施することとしましたので、お知らせいたします。

両社では、これまでも様々な分野で、コスト削減や業務効率の改善にそれぞれ取り組んでいますが、特に、増大する火力燃料費の低減が共通する大きな課題となっています。

このような中、至近の大型外航輸送船(ケープ船 注1 )のスポット市況が大幅に下落していることを受け、同じ荷揚港(福山港 注2 )を利用する両社間で、積出港、輸送時期および必要量等の調整を行った結果、このたび、豪州炭の共同輸送について合意に至ったものです。

両社による海外炭の共同輸送は、今回が初めてであり、今後とも低廉かつ安定的な燃料調達に向け、両社ともに様々な施策に取り組んでまいります。

また、今回の取り組みが、物流コストの低減を図る瀬戸内エリアでの「国際バルク戦略港湾 注3 」の整備・推進に資することも期待しています。

<今回の共同輸送の概要>
積出港 ニューキャッスル港(豪州)
出発時期 平成27年4月5日
荷揚港 福山港
到着時期 平成27年4月20日(予定)
輸送量 約14万トン(四国電力:約8万トン、中国電力:約6万トン)
輸送船 18万トン級ケープ船
注1 一般的に石炭輸送に利用されるパナマックス船(7万トン級)よりも大型の船。現在の主流のケープ船は18万トン級。
注2 四国電力株式会社西条発電所および中国電力株式会社水島発電所は外航船が直接入港できない港であることから、中継基地として福山港を活用している。
注3 貨物の大量輸送による産業の国際競争力強化を目的に,国内の港を選定し集中的に整備するとともに,共同輸送などの企業間連携を促進する取り組み。石炭では徳山下松港,宇部港などが選定。

74とはずがたり:2016/04/28(木) 18:48:20
>>73から判断するに>>72は一回限りか?

75とはずがたり:2016/05/23(月) 19:30:02
北炭主力鉱 全山水没
http://blogs.yahoo.co.jp/godhand_072/9625584.html
2010/11/27(土) 午後 4:32

35年前の(1975年)11月27日は、三笠市にある北炭幌内炭鉱でガス爆発事故が発生した日です。

幌内炭鉱は北炭にとって「虎の子」「ドル箱」ともいえる炭鉱で、交通機関の接続性や一大消費地である札幌まで50km前後という立地条件の良さと相まって、創業当時からずっと会社の基礎を支えてきた優良鉱でした。1889(明治22)年に官営から払い下げられて以降、長年掘られてきたこともあり、この頃になると坑道や切羽は地下1000mを超えた場所に設置され、北海道で一番深い炭鉱となっていました。

北炭も幌内に関しては特別可愛がっていた節もあり、機会があれば自走枠やドラムカッター、ホーベル、海外から輸入したロードヘッダーや坑内冷房機など持てる機材を他よりも重点的に投入する姿勢を見せていました。
ちなみにここで採掘される石炭は非粘結性の一般炭で「冴え物」と呼ばれ、主な用途は暖房や火力発電、ボイラーとなっていました。

そして幌内炭鉱は夕張にある北炭経営の諸炭鉱と比較すると事故もそれほど多くなく、1975年4月18日には、死亡事故無し延べ1500万時間達成という日本記録を樹立しています。同年6月には北炭の切り札であるビルド鉱夕張新炭鉱が1年8ヶ月近く遅れたもののなんとか開鉱し、このまま何事も無く師走を迎えると誰もが思っていた11月27日に、日本中を揺るがす大事故が幌内で発生します。

(中略)

注水完了後、当然ですが世間では「北炭倒産の危機」「幌内炭鉱は閉山するのではないか?」という話が持ち上がります。
通常、坑道が全部水没した炭鉱は、再操業は不可能と判断されて放棄されるのが一般的です。しかし北炭はあえて再建という茨の道を選択しました。世界の炭鉱史上前例のない「水没炭鉱の復旧」ですが、この辺の理由については諸説あるみたいです。「残された13人の遺体を何としても収容する」「石炭の国内2000万トン体制を維持するために責任をとった」「萩原吉太郎と政府要人が暗躍した」etc。
たしかに、萩原吉太郎が政府から幌内再建のために多額の融資を引き出した、というのは一部で有名な話ですけれど……。

事故発生後から4ヶ月近くかかった注水消火計画は3月末でようやっと完了しました……が、まだこれで終わりではありません。
これからは注水した水を全て坑外へ排出(揚水)しなくてはなりません。坑内へ注水された累計は4,080,000立方mですが、地山への浸透や空気中への蒸発などによる減少を考慮して、揚水量は全注水量の9割である3,658,000立方mと試算されました。

(中略)

この北炭幌内炭鉱の大事故を契機として、北炭の三社分割、そして夕張新鉱への出炭負担増なども関係しますが、それはまた別の機会にでも……。

76とはずがたり:2016/06/05(日) 20:08:59
こういうの大好き♪

【紹介】雄別炭礦の残存埋蔵量と仮想雄別炭礦再開発計画(雄別の夢)
http://catalog.lib.kyushu-u.ac.jp/handle/2324/1515774/p021.pdf

77とはずがたり:2016/06/05(日) 22:29:28
>>76

残存石炭埋蔵量は図3のように、
総残存石炭埋蔵量一億二,九四一万六,〇〇〇トン
採取率を五〇%とすると、 採掘可能埋蔵量は六, 四七一万トンである。
雄別炭礦が開礦以来の総出炭量一,八九三万七,二九五トンに対して残存「採掘可能」埋蔵量はその三、四倍である。

 本計画は炭礦開発起業費用や損益、人的労働力を考慮しない純技術のみの「仮想雄別炭礦再開発計画」である。技術面での資料は炭礦が監督官庁に提出する技術資料のレベルとした。単なる夢物語ととらえず、炭礦技術者(特に採炭屋と呼ばれる技術者)に評価される水準のものが作できたと自負している

本論説のような閉山した炭礦の仮想ではあるが「再開発計画」は存在しない。雄別炭礦の場合当時の坑内状況を把握しているのに加え炭層柱状図が残っていたことが残存埋蔵量計算を可能とした。全国の閉山炭礦でも仮想雄別炭礦再開発 (雄別の夢) と同じ仮想○○炭礦再開発計画 (○○の夢)が研究されることを期待する。

78とはずがたり:2016/06/05(日) 22:29:44
sageてもうた。

79とはずがたり:2016/06/17(金) 20:42:01
『鉄道廃線跡を歩くV』をぱらぱら見ていたところ好間(よしま)炭鉱専用鉄道成るものが引っ掛かった。

古河鉱業好間鉱業所から内郷経由で京浜地区へ石炭が出荷され,昭和30年代には一日最大10往復の石炭列車が行き来したようだ。結局昭和44年に閉山,末期は途中にある火力発電所に燃料の石炭を運ぶだけの鉄道だったが昭和47年に内郷駅の貨物取扱の廃止に伴って専用鉄道も廃止されたそうな。

で,石炭火力発電となると放っておけずに調べてみたがこんなpdfも見つかった。
古河鉱業の石炭火力があったようだ。
http://tankouisan.jp/activity/guide/pdf/guide_01-1.pdf
廃止になった石炭専用線どもがハッキリ書かれていてなかなかである♪

『V』では燃料の石炭を移入するのに使われたとあるが,ネットの記述だと閉山後は石炭焚きから重油焚きに変更されたとある。
最後は重油輸送だったのかも知れない。
また廃止の年代はまだ不明(今は聞かないし流石に廃止されてると思われる)だけど昭和36年に12MWが竣工しているから流石に規模が小さいとは云え昭和47年の内郷の貨物取扱及び専用鉄道廃止は火力発電所の廃止による貨物需要の喪失ではなさそう(詰まり一寸惜しい廃止)だけど,12MWでは規模小さすぎるよな。。

古河好間炭鉱火力発電所(昭和19年頃)
http://www.yoshima.jp/modules/webphoto/i.php?id=26
 大正6年頃から使用していた、汽機及び汽罐などが老朽化したため昭和19年に更新される。その後、更に昭和36年には最大出力12,000キロワットの発電所が竣工した。炭鉱閉山後は、燃料を石炭から重油に転換 ...

wikiだと閉山後鉄道は休止状態になると書いてあって,此も『V』の火発燃料輸送したとの記述と矛盾している。古河鉱業の社史にでも当たるしかないのかもしれない。
社史と云えば社史は一般に発売されてないので国立国会図書館への納入義務がないのだそうな。販売して無くても社史は国立国会図書館に寄贈する慣習を確立させないとダメであろう。

好間炭鉱専用鉄道好間線
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A5%BD%E9%96%93%E7%82%AD%E9%89%B1%E5%B0%82%E7%94%A8%E9%89%84%E9%81%93%E5%A5%BD%E9%96%93%E7%B7%9A

路線データ
路線距離(営業キロ):内郷 - 北好間 5.68Km

歴史
1904年(明治37年) 好間炭鉱、採炭開始。
1905年(明治38年) 平駅(現・いわき駅)まで馬車軌道を敷設。軌間762mm。全長6.84km。
1908年(明治41年) 平駅までの馬車軌道を廃し、綴駅(現・内郷駅)まで鉄道を敷設。軌間1067mm。全長5.68km。蒸気動力。国鉄が運転管理。
1915年(大正4年) 古河鉱業が買収。
1917年(大正6年) 鉱山専用発電所を建設。
1927年(昭和2年) 北好間坑から撤退。上好間坑が主坑となる。
1969年(昭和44年) 上好間坑も閉山。鉄道は休止状態になる。
1972年(昭和47年) 内郷駅の貨物取り扱い廃止に伴い正式に廃線。

80荷主研究者:2016/09/11(日) 11:54:50

http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201608/20160827_13050.html
2016年08月27日土曜日 河北新報
<杜の都のチャレン人>足元の地域資源発掘

穴に入り、亜炭層に目を凝らす薄井さん。時を忘れそうになる=仙台市青葉区

◎亜炭の魅力伝える活動に力注ぐ 薄井真矢さん(41)

 軽やかな身のこなし。よく動く瞳。全身から好奇心があふれそうだ。

 仙台市市民文化事業団のアートプロジェクト「亜炭香古学(こうこがく)」に学芸員として今春まで4年間携わった。亜炭は500万〜300万年前の樹木が土中に堆積し、炭化した、石炭の一種だ。

 仙台市では青葉山(青葉区)などで採掘され、風呂やストーブの燃料、仙台特産の工芸品「埋もれ木細工」の原料になった。安価だったが、火力が弱く暖まりにくい。高度経済成長期を迎えると石油やガスに押され、燃料としての役目を終えた。

 プロジェクトは2012年度、大阪府の美術家伊達伸明さん(51)の提唱で始まった。「亜炭は世間に忘れられた存在でしたが、そんなに昔の話ではありません。アンケートや聞き取りを進めると、年配の方を中心に生活の記憶がよみがえり、今につながる痕跡があらわになりました」

 新聞「亜炭香報(こうほう)」を発刊したり、亜炭探しピクニックを催したり。亜炭を知らない市民の関心を呼び覚まし、できる範囲で加わってもらう仕掛けを練った。

 子どもの頃から、絵を見たり描いたりするのが好きだった。学芸員を志したのは高校時代。アートを切り口に社会と関わる仕事は実際、性に合っていた。

 古里仙台は歴史ある建物がたやすく姿を消してしまう。「つるんとして引っ掛かりのない街。でも穴や地下は引っ掛かりだらけです。町中からこんな近くに面白い場所があると自慢できます」

 プロジェクトは今春で終了したが、これからも伊達さんや亜炭が縁で出会った人たちと、地域資源を発掘し背景を探る楽しさを伝えていく。「自然でも人工でも、穴にワクワクします。外から想像できない世界が広がっていますから」

 旅先に産業遺産や廃虚があると足を運ぶ。「まずは穴を探します。旅の必需品が懐中電灯」。いたずらっぽく笑った。(志)

<うすい・まや>74年仙台市生まれ。宮城教育大小学校教員養成課程卒。せんだいメディアテーク、市市民文化事業団を経て、今年4月、せんだいメディアテークに戻り、企画・活動支援室で学芸員を務める。青葉区在住。

81とはずがたり:2016/09/20(火) 16:55:49
>インドネシアは世界最大の一般炭輸出国だが、同国の炭鉱会社は債務の制約などで増産できない状況だ。
誰か出資出来ない制約でもあるのかな?

2016年 08月 19日 15:17 JST
アングル:「末期的衰退」から盛り返す石炭業界、勝者は豪炭鉱大手
http://jp.reuters.com/article/coal-hottest-commodities-idJPKCN10U0H7?rpc=188&amp;sp=true

[シンガポール 17日 ロイター] - 石炭業界は昨年に「末期的な衰退状態」にあるとされたが、石炭価格は過去5年以上で最大の上昇率を記録しており、予想外の盛り返しを見せている。

アジア向け一般炭価格の指標となるオーストラリア・ニューカッスル港積み出しの一般炭価格GCLNWCPFBMc1は、6月半ば以降35%超上昇。1トン=70ドル近辺と約1年ぶりの高値をつけている。中国の輸入が予想外に増加していることが背景にある。

ゴールドマン・サックス(GS.N)は16日付の顧客向けノートで「供給過剰なコモディティーのバランスを回復させるという従来市場が担う役割を、中国の規制当局が引き受けている」と指摘。

「今年に入って導入された国内生産に関する規制が国際価格を押し上げ、石炭は最も良好なパフォーマンスを示すコモディティーの1つになった」とし、昨年9月に示した悲観的な見通しを転換させた。

ゴールドマンと国際エネルギー機関(IEA)は昨年、石炭業界は末期的な衰退状態にあるとの見方を示していた。

スイスのグレンコア(GLEN.L)、英アングロ・アメリカン(AAL.L)といった国際的な資源大手だけでなく、タイの石炭大手バンプー(BANPU.BK)などアジア地域のプレーヤーも価格上昇の恩恵を受けている。

3社の株価はいずれも年初来上昇。特に中国が鉱山の操業日数を16%削減した4月以降大きく値上がりしている。

バンプ―は今週、2016年の石炭平均販売価格が1トン=50ドル超になるとの見通しを示し、これまでの目標(47─48ドル)を引き上げた。

ゴールドマンはこうした状況を受け、「予測可能な将来において国際価格は支援されている」と指摘。ニューカッスル港積み出し一般炭価格の3カ月、6カ月、12カ月見通しを1トン当たり、それぞれ65ドル、62ドル、60ドルに引き上げた。従来予想から最大で38%の引き上げとなった。

<勝者と敗者>

石炭業界はインド、ベトナム、フィリピンからの安定的な需要に加え、アジアの工業国である日本、韓国の需要増にも支援されている。

中国の電力消費も7月に前年比プラス8.2%と予想外に増加した。

豪マッコーリーは今週、「(中国の)工業セクターで最も大きな改善を示しているのは電力生産だ。過去1カ月間に石炭需要を支援した」と指摘した。

過去の価格急落時にはほとんどの炭鉱会社が打撃を受け、鉱山の閉鎖や資産の売却を余儀なくされたが、良好な資産を維持する企業は今回の上昇局面で恩恵を受ける状況にある。

最大の勝者は、石炭の質が平均的に高いオーストラリアの炭鉱を有する企業だ。

オーストラリアでの主要プレーヤーであるアングロ・アメリカンの株価は年初来安値の約2.2ポンドから約9ポンドに回復。

同国で大規模な事業展開を行っているグレンコアの株価も年初来安値の70ペンス近辺から約2ポンドに上昇している。

一方、恩恵を受けていない向きもある。

インドネシアは世界最大の一般炭輸出国だが、同国の炭鉱会社は債務の制約などで増産できない状況だ。

(Henning Gloystein記者 翻訳:佐藤久仁子 編集:加藤京子)

82とはずがたり:2016/09/26(月) 22:52:08
低品位炭を苅田港に運んで火発に使うと云ふ全体構想だったそうな。
漆生─下鴨生が8往復あるのに,60.3.14改正で漆生─下山田は3往復,上山田─豊前川崎は4往復で柚須原線は国鉄が難色を示し遂に完成しなかったけど変に延伸せず,寧ろ筑豊本線の支線的に新飯塚─漆生(8往復)や飯塚─上山田(11往復)を残せなかったものかと思わなくもない。寧ろ桂川─原田は廃止になってもいいからさー。

駅のこっくす症候群
油須原線2
http://echinococcussyndrome.we b.fc2.com/i/03_haieki/018yusubaru/018yusubaru.html

産業セメント鉄道
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%94%A3%E6%A5%AD%E3%82%BB%E3%83%A1%E3%83%B3%E3%83%88%E9%89%84%E9%81%93

更新日時 2013年03月05日
廃線探索 漆生線(うるしおせん)
http://www.hotetu.net/haisen/Kyushu/130226urushiosen.html

84荷主研究者:2016/09/29(木) 21:59:54

http://www.nagasaki-np.co.jp/news/kennaitopix/2016/09/10091004048962.shtml
2016年9月10日更新 長崎新聞
池島アーバンマイン破産へ

 三井松島産業(福岡市)は9日、金属リサイクル事業などを手掛けていた子会社「池島アーバンマイン」(長崎市池島町)について、長崎地裁に破産手続きの開始を申し立てたと発表した。負債総額は40億円。帝国データバンク長崎支店によると、県内で今年最大、九州・沖縄地区でも4番目の大型倒産となった。

 池島アーバンマインは2001年の池島炭鉱閉山後の地域活性化に向け、07年に設立した。工場から出る金属や廃自動車のリサイクル事業を手掛けていたが、設備トラブルや売り上げ不振に伴い14年12月までにすべての事業を停止。社員78人も全員退職した。その後も事業再開を模索していたが断念した。

 三井松島産業は債権39億円が回収不能となる見込みだが、これまでに引き当て処理をしており、17年3月期連結決算への影響は「軽微」としている。

 一方、長崎市が観光活用している池島炭鉱関連施設の管理・運営を担う別の子会社「三井松島リソーシス」は事業を継続している。

86とはずがたり:2016/10/03(月) 10:25:43
良くも悪くも中国を中心に世界経済が回って行くなぁ。。
早くインドを高度成長させて世界を米欧中印の4極化させないと地政学上のバランスが。。
日本としては環太平洋として日韓台比越濠(+米)の統合経済圏が含まれると大見得切りたい所だけどTPPもアメリカの抵抗で頓挫しそうだし難しいね。。

2016.10.2 19:11
鉄鋼業界に「第2の中国リスク」 石炭価格上昇がコスト圧迫…新日鉄住金「製品価格に転嫁させていかないと…」
http://www.sankei.com/economy/news/161002/ecn1610020008-n1.html

 中国の過剰生産による市況悪化に続く「第2の中国リスク」が日本の鉄鋼業界を揺るがしている。中国が、鉄の原料となる石炭の生産を減らしたことで、価格が急騰。これが鉄鋼各社の製造コストを押し上げ、収益を圧迫しつつある。円高に苦しむ自動車業界など大口需要家への価格転嫁も難しく、各社は苦悩の色を深めている。

 「新日鉄住金としては、製品価格に転嫁させていかないと事業が継続できなくなる」

 日本鉄鋼連盟会長として9月28日の定例会見に臨んだ進藤孝生・新日鉄住金社長は、石炭価格の上昇に危機感をあらわにした。

 鉄は、鉄鉱石を蒸し焼きにした石炭(コークス)で還元して造る。1トンの鉄を作るのに、0・5トン以上の石炭を使うとされる。指標となる豪州炭のスポット(随時契約)価格は、7月下旬まで1トン100ドル(約1万円)を切る水準で推移していたが、直近では210ドル(約2万1千円)前後と、2倍以上に跳ね上がっている。200ドル超えは平成24年7月以来だ。

 異常ともいえる高騰に、神戸製鋼所の梅原尚人副社長も「まったく予想していなかった」と戸惑いをみせる。

 価格が高騰しているのは、中国政府が過剰な生産能力を抱える石炭産業の生産調整を進め、炭鉱の稼働を制限しているためだ。しかし、石炭と同じく過剰設備を抱える鉄鋼の減産は思うように進まず、市場にだぶついている。このため、日本の鉄鋼各社が販売価格を引き上げれば、中国製の格安品に顧客を奪われかねず、石炭高騰分を転嫁しにくくなっている。

 鉄鋼各社は、四半期ごとに原料炭の価格交渉に臨んでいる。新日鉄住金の場合、7〜9月期の購入価格は92ドル。現在、10〜12月期の交渉を豪州の石炭メーカーなどと進めている最中だが、7〜9月期を大幅に上回るのは避けられない見通しだ。

 石炭価格の上昇分を鉄鋼価格に上乗せできれば収益悪化は避けられる。しかし、鉄鋼各社が今春打ち出した値上げ方針は、自動車メーカーなどの反発で十分に実現していないのが実情だ。

 新日鉄住金の進藤社長は「一時的要因が落ち着いてくればパニックは収まる」と期待するが、過剰生産能力問題と合わせ、中国の動向に振り回される局面が今後も続きそうだ。

87荷主研究者:2016/10/24(月) 22:52:15

http://www.santankushiro.com/pdf/santanshi2011.pdf
釧路炭田産炭史
釧路炭田での炭鉱のはじまりとその変遷

釧路産炭地域の主要な産業として地域経済を支えてきた各炭鉱の歴史、ヤマのしごとやヤマのくらしなどを当時の写真とともに紹介する小冊子です。

釧路炭田での炭鉱のはじまりから、現在日本唯一の坑内掘り稼行炭鉱となった釧路コールマインまでの主な出来事を記録した年表や1市6町(平成17年以前の旧市・町)の年度別出炭量、人口推移なども掲載しています。

発行日 平成23(2011)年11月11日
発 行 社団法人北海道産炭地域振興センター 釧路産炭地域総合発展機構

釧路炭田での炭鉱のはじまり
日本の主な炭田
石炭生産量の変遷
釧路炭田の主な炭鉱
石炭の歴史などを学べる施設
産炭史
・浦幌町
・釧路市音別町
・白糠町
・釧路市阿寒町
・釧路市
・釧路町
・厚岸町
釧路コールマイン
ヤマのしごと・ヤマのくらし
釧路炭田年表
釧路炭田の出炭量と釧路機構(旧1市6町)の人口推移

88とはずがたり:2016/11/08(火) 13:14:35
>実際、中国の石炭需要は2013年をピークとして、2014年には前年に比べて1億4000万トンの減少(マイナス3.3%)、2015年はさらに2億トン減少(マイナス4.8%)し、かなり急速に減っています。

>なぜか2013年以降も石炭産業への投資が続いて生産能力が増加し、2015年末には生産能力は57億トンに達しました。石炭の実際の生産量は37億4700万トンにとどまったため、20億トン近い生産能力が過剰という異常な事態になりました。

丸川知雄
中国経済事情
ゾンビたちを墓場から呼び戻す愚策――石炭増産指令の怪
http://www.newsweekjapan.jp/marukawa/2016/11/post-20.php
2016年11月01日(火)17時10分

<中国では鉄鋼と同じく石炭も過剰生産能力を抱えているのに、中国政府は先週、石炭大手に増産を命じた。これは、効率が悪く経営が傾いていた石炭大手救済の総仕上げだ>

 10月26日の朝、いつものように日本経済新聞を開いたら、「中国政府が石炭大手22社に早急な増産を命令した」という記事が目に飛び込んできました。前日に都内某所で講演をした際に、私は「中国にとっての今の重要課題は鉄鋼業と石炭産業の過剰生産能力を減らすことです」と話したばかりでした。石炭の生産能力を削減しているはずなのに増産を指令するとはいったいどういうことなのか? 私は間違った情勢判断を話してしまったのでしょうか?

 いろいろ調べてみると、やっぱり石炭産業の過剰能力問題は依然として深刻であるものの、足元では石炭の供給不足になっていて生産を拡大する必要があることがわかりました。ただ、供給不足に陥った背景には、産業の効率向上には逆行し、本来石炭産業から退出すべきゾンビ企業を蘇らせようとするかのような中国政府の愚策があることが見えてきました。

 そのことを説明するために、少し過去にさかのぼりたいと思います。石炭は中国のエネルギー消費の7割前後を担う重要なエネルギー資源であり、電力の8割も石炭を中心とする火力発電によって担われていますから、中国政府は長く石炭の価格を低く抑える政策をとってきました。国有炭鉱は赤字経営であったにもかかわらず生産を継続した結果、安い石炭や電力が潤沢に供給されて、中国の経済発展を下支えしてきました(堀井伸浩「エネルギー:低価格誘導政策の見直し」渡邉真理子編『中国の産業はどのように発展してきたか』勁草書房、2013年)。

需要減少でもますます投資
 ただ、電力産業などに低価格で石炭を提供する役割は主に大手の国有炭鉱によって担われましたから、石炭の低価格の代償として国有炭鉱の慢性的な赤字問題が起きました。そこで、中国政府は次第に石炭価格への介入を減らし、2013年にはついに発電所に供給する石炭についても炭鉱企業と発電企業が自由に価格を決められるようにしました。

 政府はこの時に炭鉱企業と発電企業との間で石炭の供給を中長期的に契約することを期待していたのですが、どうやらそのような中長期的な契約関係が構築されなかったことがいま起きている石炭不足問題の伏線になったようです。当時、石炭価格は下落傾向にありましたから発電企業としては炭鉱と中長期契約を結ぶよりスポットで買った方が有利だと考えたのでしょう。

 実際、中国の石炭需要は2013年をピークとして、2014年には前年に比べて1億4000万トンの減少(マイナス3.3%)、2015年はさらに2億トン減少(マイナス4.8%)し、かなり急速に減っています。2015年のCOP21で中国政府が温室効果ガスの排出削減について踏み込んだ約束をしましたから、二酸化炭素を天然ガスよりも多く排出する石炭に対する需要は今後ますます減少していくと見込まれます。こうした需要の減少、および今後の見通しを反映して石炭の価格も2013年以降低迷しました。

 ところが、なぜか2013年以降も石炭産業への投資が続いて生産能力が増加し、2015年末には生産能力は57億トンに達しました。石炭の実際の生産量は37億4700万トンにとどまったため、20億トン近い生産能力が過剰という異常な事態になりました。もっとも57億トンの石炭生産能力のなかにはすでに採掘を停止した炭鉱や、政府の許可を得ずに開発された炭鉱まで含まれているので、それらを除けば47億トンの生産能力ということになります。それでも10億トン前後の生産能力が過剰です。

89とはずがたり:2016/11/08(火) 13:14:45
>>88-89
 2016年から、鉄鋼業と石炭産業の生産能力過剰を段階的に解消していくことが重要な政策課題になり、過剰解消のショックを和らげるための補助金も提供されることになりました。ところが、中国政府は何を血迷ったか、2016年3月になって石炭の生産そのものを制限する政策を打ち出しました。2015年までは炭鉱の生産能力は年間330日稼働することを前提に計算されていたのを、土日と祝日はすべて稼働を停止するという計算に基づき、年間276日のみ稼働を認めることとしました。そのため、各炭鉱の生産が一律に前年の84%(=276/330)に削減されることになったのです。

 この政策が徹底された結果、2016年3月から実際に大幅な減産が行われ、2016年1〜9月の石炭の生産量が前年比で10.5%減少しました。石炭の供給が減った結果、石炭価格が6月頃から急激に上昇しはじめ、石炭火力発電所での石炭のストックが20日分以下に落ち込んで、電力供給も危ぶまれるような事態に陥りました。そこで政府は10月下旬に発電や市民の暖房用の石炭の供給拡大を指令するとともに、電力企業と石炭企業とが中長期の売買契約を結ぶよう促し、今後価格の上下動があっても電力企業が石炭を確保できる態勢を作らせようとしています。

減産で生き返った大手企業
 このように10月下旬の石炭増産指令は3月の減産指令の行き過ぎを是正するためのものですが、この3月の減産指令は、一見して過剰生産能力の解消にプラスであるように見えて、実はむしろ過剰生産能力を温存し、産業から退出すべきゾンビ企業を蘇らせる愚策でした。

 中国政府が行った生産削減指令と、生産能力の削減とは字面は似ていてもその中身は正反対といっていいぐらい対照的です。そのことは、自由競争のもとで生産能力の過剰があった場合に何が起きるかを考えればわかります。こうした状況のもとでは石炭価格は下落するはずですから、生産コストが高い石炭企業は苦境に陥って倒産したり、炭鉱を閉める一方、コスト競争力のある石炭企業はむしろ市場シェアを拡大するでしょう。実際、3月の減産指令が出る前まで石炭価格は低迷し、一部の石炭企業がシェア拡大のために石炭を低価格で投げ売りをしていました。そのままの趨勢に任せれば、競争力の低い企業が退出して過剰な生産能力が減少していったはずです。著しい過剰生産能力がある局面では、まさにそうした弱肉強食の残酷な競争を通じて需給関係が調整されるのが市場メカニズムというものです。

 ところがここで中国政府が減産指令を出した結果、市場メカニズムの作用は途中で止められてしまいました。減産指令は実質的にはカルテルとして機能し、過剰生産能力があるのに石炭価格が高騰する結果を招きました。

 日本経済新聞によれば中国政府は大手石炭企業22社に増産を指令したとのこと。このことから3月の減産指令は、実は大手石炭企業を救済するための政策であったことが透けて見えてきます。

 前回このコラムhttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/2246/1070723570/1591-1593で、中国の鉄鋼業に関して、大手鉄鋼メーカーのほうが実は中小鉄鋼メーカーよりも経営効率が劣るのだと指摘しましたが、石炭産業においてもまったく同様の構造があります。2014年の場合、大手石炭企業90社が生産量では中国全体の69%を占めていましたが、利益では石炭産業全体のわずか5%を占めるのみでした。つまり、石炭生産量あたりの利潤を計算すると、大手石炭企業90社の利潤率はその他の中小石炭企業の利潤率の42分の1でしかなかったということになります。

 石炭産業の場合、大手石炭企業は発電所など重点分野に低価格で石炭を供給する任務を負わされてきたから利潤率が低かったり、赤字だったりするのだ、という言い訳がかつては成り立ちましたが、2013年に価格も取引も自由化されたはずなので、もはやこの言い訳も通用しません。

 2014年以降の石炭需要の減少と価格低迷のなかで、大手石炭企業の多くが苦境に陥り、市場からの退出を迫られていたところ、2016年3月の政府の減産指令によって大手も中小も一律に生産削減を命じられたことで石炭価格が急騰したので、大手石炭企業は苦境を逃れることができました。さらに10月下旬に大手石炭企業22社にのみ増産を認めたことは、3月以前には死にかけていた大手石炭企業の蘇生をより確実にする措置と言えましょう。せっかく市場メカニズムがゾンビたちを墓場で眠らせようとしていたのに政府の介入によってゾンビたちを蘇らせようとしているのです。結局、石炭産業の過剰生産能力問題の解決が遠のいてしまいました。

90とはずがたり:2016/12/01(木) 10:51:06

6割カットで750万トンって事は現在の同国の石炭輸出は1,250万トンってとこか。いや違う,6割にするんじゃなくて6割カットだから1,875万トンだ。中国の取引も7億ドル減らして4億ドルにするから此迄11億ドルレベルだったと云ふこんか。
事実上中国狙い撃ちの制裁と云って良いけど中国も手を焼いてるけど自分で減らしたんじゃ無くて世界の合意で減らされたと云ふ形を選択したかったのだらう。

早く解体して大韓民国によって統一されるといいですねぇ。。鉱物資源も人的資源も増えれば北の悲惨な生活も南のどうにも生きにくい社会も刷新される筈だ。

北朝鮮は中国の占領下で楽浪郡にすれば良いってのが持論の俺だったけど,統一のメリットでかければ韓国が併合して中国に対してフィンランド化(韓中友好協力相互援助条約の締結w)でもいいかもね。トランプのアメリカなら黙認するであらう。

2016年 12月 1日 08:28 JST
国連安保理が北朝鮮制裁強化を決議、石炭輸出に上限
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/2246/1043205301/4185

[国連 30日 ロイター] - 北朝鮮…の重要な外貨収入源である石炭輸出に上限を設け、年間約4億ドル(もしくは750万トン)に制限する。これに伴い北朝鮮の石炭輸出は約6割カットされる見通しだ。

決議ではさらに、銅やニッケル、銀、亜鉛の輸出禁止に加え、主要な資金源となっている彫像などの販売禁止も盛り込まれた。

外交筋によると、北朝鮮産石炭の唯一の輸入国とみられる中国は、同輸入を前年比で約7億ドル減らす見通し。

91とはずがたり:2016/12/01(木) 11:09:56
北朝鮮の輸出規模は10位以下か。12位の生産量は4210万トン未満。越南以上輸出してる国はあるかもしれないけど国内消費率が高いそうだからカナダ以上輸出してる国はなさそうかな。
それにしても中国は石炭でも大国だなぁ。。
北朝鮮の石炭輸入減っても輸出減らせば簡単に調整出来そうな規模。

http://www.enecho.meti.go.jp/about/faq/006/
Q.石炭における主要産出国の生産量及び輸出量について教えて下さい。

A.世界の石炭生産量は、約78.3億トン(2012年見込み)。世界第一位の石炭生産国は中国で、全体の45%を生産。
石炭は、生産国における自国内での消費が多く、輸出される量は生産量の約16.0%程度。
世界の石炭輸出量(貿易量)は約12.6億トン(2012年見込み)。世界第一位の輸出国はインドネシアで、全体の約30%を輸出。

輸出量(丸数字は生産量順位)/日本の石炭輸入先(1億9154万トン)

[1]④印嶼:3億8260万トン/19.1%
[2]⑤濠洲:3億150万トン/63.6%
[3]⑦南ア:1億8500万トン
[4]②米国:1億1410万トン/3.5%
[5]⑧ポー:1億3700万トン
[6]⑥露聯:1億3420万トン/6.4%
[7]⑨コロ:8270万トン
[8]⑩カナ:3480万トン/5.2%
[9]⑪越南:1910万トン
[10]①中国:1050万トン/1.1%
[11]③印度:150万トン
─その他:8億60万/1.1%
出所:IEA Coal Information 2013/出所:財務省貿易統計

92とはずがたり:2016/12/17(土) 22:47:13
中国、北朝鮮産石炭の輸入停止…北の主要資金源
http://www.yomiuri.co.jp/world/20161211-OYT1T50000.html
2016年12月11日 14時32分

 【北京=鎌田秀男】中国商務省と税関当局は9日付で、北朝鮮産の石炭輸入を停止するとの公告を発表した。

 期間は11日から31日まで。

 国連安全保障理事会が11月30日に採択した、北朝鮮への新たな制裁決議を受けた措置だ。決議では、北朝鮮の主要な資金源となっている石炭の輸出に上限を設けるとしている。

 北朝鮮の石炭は全て中国向けに輸出されており、制裁決議が実際に効果を発揮するには、中国が石炭取引の制限を厳格に履行する必要がある。

93とはずがたり:2017/01/08(日) 07:40:59
>>88-89

1622 名前:荷主研究者[] 投稿日:2017/01/03(火) 22:45:55

http://www.sankeibiz.jp/business/news/161228/bsc1612280500003-n1.htm
2016.12.28 06:16 Fuji Sankei Business i.
石炭高騰、鉄鋼メーカー悲鳴 1年で3倍以上 他業種に影響も

 鉄鋼の原料となる石炭(原料炭)の価格が1年で3倍以上に跳ね上がり、新日鉄住金など鉄鋼メーカーは悲鳴を上げている。鉄鋼各社は自動車や電機、造船など取引先に鋼材価格の値上げを強く求めており、さまざまな業種に影響を及ぼす可能性がある。

 中国が過剰な生産能力を削減するため、石炭産業の操業日数を制限していることが主因。オーストラリアの鉱山事故や、価格の変動を受けて投機的な資金が入ったことも影響した。石炭価格の低迷期に米国の炭鉱が相次ぎ閉鎖され、世界的に供給余力が小さくなっていることも響いた。

 新日鉄住金が海外の資源大手と今月合意した2017年1〜3月の原料炭価格は1トン当たり285ドル。16年1〜3月は81ドルだった。

 四半期ごとの契約の参考にされる随意契約(スポット)の価格も夏ごろから上昇して一時は300ドルを突破。四半期の契約も7〜9月に92.5ドル、10〜12月は200ドルに値上がりしていた。

 日本鉄鋼連盟の進藤孝生会長(新日鉄住金社長)は「先高観は薄らいでいるが、高止まりは当分続くとみないといけない」と指摘。原料炭価格は過去数年、100ドル前後で推移していたが、別の鉄鋼大手幹部も「しばらく高値が続き、100ドル水準には戻らないだろう」と見通す。

 新日鉄住金やJFEスチール、神戸製鋼所は自動車メーカーなど取引先に対して鋼材価格の値上げを求める方針だ。鉄鋼大手首脳は「不退転の覚悟で価格転嫁を目指す」と強調する。

 中国鉄鋼メーカーの過剰生産のあおりで、鉄鋼各社の業績は厳しい状況が続いていたが、国内の粗鋼生産量は底打ちして回復基調にある。年明けには20年の東京五輪関連需要の本格化を見込む声も多いが、原料炭の高騰は重い足かせになりそうだ。

94とはずがたり:2017/02/19(日) 23:22:15
>>90-92
未だ停止してな褐炭かYO!ヽ(`Д´)ノ
11/30で一旦停止期間が終わって12/1〜2/18迄輸出し放題だったんか!?

2017年 02月 18日 22:24 JST
中国、北朝鮮の石炭輸入停止
http://jp.reuters.com/article/idJP2017021801001611

 【北京共同】中国商務省と税関総署は18日、北朝鮮からの石炭輸入を19日から今年いっぱい停止するとの公告を出した。商務省がウェブサイト上で発表した。国連安全保障理事会の対北朝鮮制裁決議に伴う措置としている。

 北朝鮮の弾道ミサイル発射や米国など国際社会からの圧力強化の要請を受け、制裁決議の厳格な履行を示す狙いがあるとみられる。北朝鮮にとって石炭輸出は主要な外貨獲得源。「民生目的の場合は取引できる」との規定を抜け穴としてきた中国が長期の輸入停止に踏み切ったことで、経済的な打撃を受けるのは必至だ。

96とはずがたり:2017/05/07(日) 08:05:11

北朝鮮の石炭輸出激減=3月、金額で180分の1に-中国の輸入停止で・国連安保理
http://www.jiji.com/jc/article?k=2017050600202&amp;g=prk

 【ニューヨーク時事】北朝鮮による3月の石炭輸出量が6342トン(約58万ドル)と、月100万トンを超えた1、2月に比べて激減したことが5日、分かった。国連安全保障理事会の北朝鮮制裁委員会がホームページで公表した。最大の輸出先である中国が2月に輸入を停止したことが反映された形。3月分として報告があったのは1国で、関係筋によるとマレーシアとみられる。
 安保理決議は、北朝鮮による年間の石炭輸出上限を金額ベースで約4億ドル(約450億円)、総量ベースで750万トンに設定。加盟国からの報告を集計している制裁委によると、1月は約144万トン(約1億2600万ドル)、2月は約123万トン(約1億460万ドル)の輸出があった。1、2月とも報告国は1カ国のみで、中国とみられる。1〜3月の輸出は決議の年間上限に対し、金額で約58%、総量で約36%に達した。(2017/05/06-11:28)

99とはずがたり:2017/08/22(火) 00:23:08
自然発火しやすい資源どう運ぶ? 川崎重工、豪州の褐炭を日本へ輸送 水素社会を下支え
https://news.goo.ne.jp/article/businessi/business/bsc170821002
08月21日 05:07フジサンケイビジネスアイ

 川崎重工業が、オーストラリアに埋蔵された褐炭と呼ばれる低品位の石炭から製造した水素を日本へ運ぶ技術の開発を進めている。液化した水素を貯蔵するタンクと、それを運ぶタンカーの開発が柱で、2020年にも実証実験に乗り出す。液化水素を燃料に使う種子島のロケット基地などで培ったノウハウを生かし、水素社会の下支え役を担おうとしている。

 低品位で安い資源に着目

 「埋蔵量が豊富なうえ、現地で少量が利用されているだけなので安い。これを元に水素を作り、輸送できれば日本にとって大きなプラスになる」

 川崎重工の西村元彦・水素チェーン開発センター副センター長は、褐炭の魅力をそう力説する。

 褐炭は、低品位なうえに水分量が50?60%と多く、乾燥させると自然発火しやすいので輸送にも適さない。オーストラリアは世界有数の石炭埋蔵国で、そのうち半分を褐炭が占めるにもかかわらず、現地の発電にしか利用されていないという。この褐炭から製造した水素を、需要のある日本まで安全に運べれば、資源確保の問題解決につながる。オーストラリアにとっても、資源輸出の拡大や産業・雇用の創出が期待できる。

 しかも、褐炭が存在する南東部のビクトリア州ラトロブバレーから80キロ東方には枯れかけの海底ガス田があり、水素製造時に発生した二酸化炭素(CO2)の貯留地として活用できる。このため、化石燃料から水素を作る場合に問題となるCO2排出も避けられる。

 常温で気体の水素は、そのままだとかさばりすぎて日本に運べない。そこで川崎重工は、セ氏マイナス253度に冷やして液化し、体積を約800分の1に抑えて運ぶことを想定。特殊ステンレス製で二重構造をした専用タンクと、それを搭載するタンカーの開発を進めている。

 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の補助を受け、20年に1250立方メートルのタンク1基を搭載した運搬船を使って実証を開始。30年には4万立方メートル×4基に規模を拡大して商用化したい考え。既に1250立方メートルのタンクを播磨工場(兵庫県播磨町)で試作済みだ。プロジェクトの推進にあたっては、Jパワー(電源開発)や岩谷産業、シェルジャパンも協力している。

 再生エネ下回るコストに

 運んだ水素の用途として想定しているのは水素発電だ。経済産業省によると、水素発電は20年代に本格導入が始まる見通し。日本では現在、化石燃料を改質して燃料電池車(FCV)などに使っているが、それだけだと追いつかなくなるのは確実だ。

 これに対し、川崎重工のプロジェクトが実用化すれば、2隻が1年間、オーストラリアとの間を行き来しただけでFCV300万台分のエネルギーを賄える計算。運搬船が日本の港に接岸するまでのコストは1立方メートル当たり29.8円と、液化天然ガス(LNG)よりは高いものの、太陽光や風力といった再生可能エネルギーを下回るとみられる。

 同社はこれまで、安全性向上を中心とした諸課題に取り組む一方、水素を海上輸送するためのルール作りでも積極的な役割を果たしてきた。既に国土交通省が国際海事機関(IMO)にルールを提案して承認されており、実証を進めながら世界標準にしていきたいという。

 川崎重工はロケット打ち上げ基地以外にも水素の製造を伴う肥料プラント、水素を運搬できるトレーラー用コンテナなどを手がけた実績がある。運搬船と並行して、発電に使う「水素ガスタービン」の開発も進めている。「液化水素に関してだけで約30年の実績や知見がある」。西村副センター長は商用化に自信をみせる。(井田通人)

100とはずがたり:2017/09/01(金) 21:22:47
>ちなみに、米国、中国、インドの既存の石炭火力発電を全てIGCCに置き換えた場合のCO2排出削減効果は約21億トンで、IGFCに置き換えた場合は約28億トンの削減効果があると試算されている。これは日本の年間総排出量(約14億トン)の実に2倍に相当する。
期待してるぅ〜♪

2017.8.28 11:00
革新的な“低炭素”石炭火力発電の開発に向けて「大崎クールジェン」実証試験はじまる!
http://www.sankei.com/life/news/170828/lif1708280003-n1.html

 Jパワー(電源開発)と中国電力が国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の助成事業として広島県大崎上島町で行っている大崎クールジェンプロジェクトで、実証試験が始まった。最終目標は、石炭ガス化燃料電池複合発電(IGFC※)と二酸化炭素(CO2)の分離・回収技術を組み合わせた革新的な“低炭素”石炭火力発電を実現すること。資源をほとんど持たない日本にとって、エネルギー問題と環境問題の解決に貢献する“夢の技術”だ。

 瀬戸内海のほぼ中央に位置し、山田洋次監督のヒット映画「東京家族」(2013年公開)のロケ地として知られる大崎上島町。中国電力大崎発電所の敷地の一角(約10万平方メートル)で実証試験は行われている。実施主体はJパワーと中国電力が共同出資する大崎クールジェン(広島県豊田郡大崎上島町、相曽健司社長)。

 実証設備は、石炭ガス化炉、熱回収ボイラー、排熱回収ボイラー、ガスタービン、蒸気タービン、発電機などからなる。石炭ガス化炉、熱回収ボイラーなどからなる石炭ガス化設備は高さ約80メートルで、ビルの20階ほどに相当する巨大な設備だ。

 実証試験は3段階に分けて実施される。第1段階では、酸素吹石炭ガス化複合発電(IGCC※)の実証試験(16〜18年度)を行う。炉内に酸素を吹き込みながら粉末状の石炭を蒸し焼きにし、一酸化炭素と水素を主成分とする可燃性ガスを生成。それを精製した燃料ガスを燃やしてガスタービンを回し発電するとともに、ガスの排熱を回収して蒸気を発生させ、蒸気タービンでも発電する。酸素吹ガス化炉は、従来の石炭火力発電所で利用されてきた瀝青炭と呼ばれる品位の高い石炭に加え、これまで十分利用されてきていない亜瀝青炭というより品位の低い石炭まで広く使用可能である。

※IGCC:Integrated Coal Gasification Combined Cycle

 第1段階の酸素吹IGCCの実証試験は今年3月28日から始まっており、1300℃級のガスタービンを用いた実証試験発電所の出力は16万6000キロワット、目標とする発電効率(送電端)は40.5%で、現在5000時間運転の長期耐久試験を実施中である。この目標を達成することで、将来の商用化に際して、液化天然ガス(LNG)火力発電で既に実用化されている1500℃級ガスタービンをIGCCに適用した際には、発電効率(同)が46〜48%に達すると想定される。これはガスの温度が上がればガスタービンの燃焼効率が上がり発電効率も上昇するからで、現在開発中の1700℃級のガスタービンを適用することができれば、更なる発電効率の向上も見込めるという。

 第2段階では、石炭ガス化炉で生成したガスから効率的にCO2を分離・回収する実証試験(19〜20年度)を行う計画だ。CO2分離・回収設備は、IGCC実証設備の西隣に追設。ガスに水蒸気を加えて一酸化炭素をCO2と水素に転換したうえで、CO2だけを分離・回収する。

究極の石炭火力「石炭ガス化燃料電池複合発電」

 第3段階では、第2段階までのIGCC、CO2分離・回収設備に燃料電池を組み合わせたIGFCの実証試験(21年度)を行う計画。おおまかな仕組みはこうだ。

 石炭から生成したガスでガスタービンを回し発電するとともに、ガス排熱などを回収して蒸気を発生させ蒸気タービンでも発電する。ここまではIGCCと同じだが、さらに、CO2分離・回収設備で生成した水素を使って燃料電池でも発電する。ガスタービン、蒸気タービン、燃料電池による高効率なトリプル複合発電を行うのがIGFCだ。商用段階の発電効率は55%以上(送電端)となり、微粉炭を燃やして発電する現在の一般的な石炭火力(超々臨界圧=USC)を14ポイント以上も上回る。

 発電効率に優れたIGFCは環境性能にも優れており、CO2排出量は一般的な石炭火力と比べて約30%減る見込みだ(燃料電池を付加しないIGCCでも同約15%の削減が期待できるという)。

101とはずがたり:2017/09/01(金) 21:23:00
>>100-101
JパワーとIGCC開発の歴史

 実は、Jパワーは、IGCCとCO2分離・回収の技術開発に10年以上前から取り組んでいる。同社の若松研究所(北九州市)で2002年度から14年6月まで実施された「EAGLEプロジェクト」がそれで、NEDOとの共同開発事業として行われた。

 このプロジェクトの実証試験は3段階に分けて実施。最初のステップ1(02〜06年度)では、IGCCの心臓部である石炭ガス化炉の開発に取り組んだ。石炭を高効率でガス化し、かつガス化の過程で発生するスラグ(溶融した石炭灰)が炉内でつまることなく安定的に排出されることが目標で、世界最高レベルの石炭ガス化率82%を実現した「EAGLE石炭ガス化炉」を開発した。

 EAGLE炉は、炉内に噴出された微粉炭が、旋回流によって長く炉内にとどまるよう工夫されており、これにより高い石炭ガス化率を実現した。さらに、炉には上下2段のバーナ(粉末状の石炭と酸素をガス化炉に送り込むための吹き出し口)があり、上下の酸素供給量を適切に制御することで、高いガス化効率とスラグ安定排出の双方を実現している。

 ステップ2(07〜09年度)とステップ3(10〜13年度)では、CO2分離・回収技術の確立に向けたパイロット試験が行われた。ステップ2では、化学反応を利用してCO2を分離・回収する「化学吸収法」の試験を石炭ガス化プラントとして世界で初めて実施し、従来の化学吸収法に比べて約30%のエネルギー削減に成功した。ステップ3では、高圧ガスからCO2を回収するのに適した「物理吸収法」の試験を行った。これは、高温高圧の1500℃級ガスタービンを採用した次世代CO2分離・回収型IGCCへの適用をにらんでのことだ。

 EAGLEプロジェクトでのこうした成果が、大崎クールジェンプロジェクトに引き継がれている。

石炭火力のイノベーション

 世界の総発電量の4割強は石炭火力で、日本でも約3割が石炭火力となっている。国際エネルギー機関(IEA)の推計では、2035年の世界の総発電量は人口増加などにより11年と比べて1.7倍に膨らむ。このうち、石炭火力は発電電力量シェアで33%を占め、引き続き世界最大の電源であり続ける見通しだ。

 石炭は可採埋蔵量が豊富で、価格も低く安定していることがその背景にあるが、一方で石油や天然ガスと比べて燃焼時のCO2排出量が多く、環境負荷が大きいという欠点も抱えている。世界の電力需要が増大し、その多くを石炭に頼らざるを得ない状況を考えれば、環境負荷が大幅に低減するIGCC、IGFCといった究極の石炭火力発電技術の開発は待ったなしといえる。

 ちなみに、米国、中国、インドの既存の石炭火力発電を全てIGCCに置き換えた場合のCO2排出削減効果は約21億トンで、IGFCに置き換えた場合は約28億トンの削減効果があると試算されている。これは日本の年間総排出量(約14億トン)の実に2倍に相当する。

 Jパワー火力計画室の飯田浩道室長は「IGCC、IGFCは日本のみならず海外のCO2排出削減にも資する技術」と指摘。「酸素吹IGCC実証機はさまざまな分野の方々の英知を結集して完成しました。日本の多くの技術を集約し、安全で信頼性のある高効率発電システムを実現することが私たちの役割。実証試験でプロジェクトの成果が試されることになりますが、プロジェクトに携わる多くの人々のつながりが成功に導くと考えています」と意気込む。

 東京都江東区とほぼ同じ広さの風光明媚な町、大崎上島町(約43平方キロメートル)から石炭火力発電のイノベーションが始まる。

102とはずがたり:2017/09/27(水) 10:15:12
中国、北から石炭164万トン輸入…制裁で禁輸
https://news.goo.ne.jp/article/yomiuri/world/20170927-567-OYT1T50018.html
09:01読売新聞

 【北京=中川孝之】中国税関当局は26日、8月の貿易統計を発表し、国連安全保障理事会の制裁決議で北朝鮮からの禁輸措置が取られている石炭を約164万トン、金額ベースで約1億3800万ドル輸入したことを明らかにした。

 中国は2月中旬、年末まで北朝鮮産石炭を輸入しない措置を取っていた。中国外務省の 陸慷 ルーカン報道局長は26日の定例記者会見で「中国は安保理決議を厳格に履行する」と述べたが、具体的な説明はなく、中朝貿易の不透明さが浮き彫りになった。中朝関係筋によれば、2月の禁輸措置前に中国側に搬入された石炭が、8月の実績として計上された可能性があるという。

 国連安保理は昨年11月の制裁決議で、北朝鮮の石炭輸出に上限を設け、今年8月の追加制裁では全面禁輸措置を取っている。

103とはずがたり:2017/10/22(日) 17:09:04
>南アフリカは液化石炭利用のパイオニアだ。アパルトヘイト時代に経済制裁で石油の輸入が制限されたため、CTLインフラの整備が進んだ。サソールは南アで消費される輸送燃料の30%を供給している。
残念ながら石油の出ない日本は日本は石炭も掘り尽くしちゃったんだよな。。世界から経済制裁を受けるような事は出来ないのが日本なのだ。

バイオ燃料より有望、液化石炭の未来
The New Coal Car
技術の向上でコスト面のハンディが解消された液化石炭が、クリーンな代替燃料として中国やアメリカで注目
http://www.newsweekjapan.jp/stories/2011/08/post-2186.php
2011年8月3日(水)10時50分
エミリー・フリンベンカット

 石炭を車の燃料に使えば、真っ黒な排ガスで空気が汚れそうだ。しかし、そんな「汚い鉱物」も液状になると話は別。専門家の予測が正しければ、液化石炭はガソリンに代わる燃料として、20年以内に世界各地で利用されるようになる。

 液化石炭は自動車や列車だけでなくジェット機の燃料にもなる。しかも環境にやさしく経済的なうえ、多くの地域で簡単に手に入ると、推進派は言う。

 液化石炭は目新しいものではない。1920年代にドイツで開発され、ナチスの軍用車両に利用されていた。しかし最近まで、石炭液化(CTL)技術はコストが高すぎた。03年までの20年間、原油価格は平均1バレル=25ドルにとどまっており、1バレル=45ドルの液化石炭の出番はなかった。

 しかしその後、原油価格が高騰し、人々の環境意識も高まるなか、液化石炭は「正しい選択肢」として見直されつつある。エネルギー安全保障の面で有益で、地球温暖化対策にも威力を発揮するとみられている。「CTLは今後、経済と環境の両面で社会に貢献する技術になりうる」と、コンサルティング会社グローバル・インサイトのスティーブン・ネルは言う。

中国で複数のプロジェクトが進行
 最近では、世界中で何十億ドルもの液化石炭が取引されている。世界全体の生産量は今のところ日量15万バレルだが、2020年には60万バレル、30年には180万バレルに増える見込みだ。

 中国では液化石炭開発に250億ドルが投じられている。CTL技術で世界をリードする南アフリカの化学・燃料会社サソールは、中国の寧夏回族自治区と陜西省にそれぞれ60億ドルをかけてCTL工場を建設中。中国の国営石炭会社、神華集団は07年に中国初のCTL工場を稼働させる予定で、既に75億ドルを投資している。

 一方、アメリカでは少なくとも9州が液化石炭の生産を検討中。イリノイ州とケンタッキー州では、州議会にCTL工場誘致法案を提出する動きがある。モンタナ州のブライアン・シュワイツァー知事は06年10月、13億ドルをかけてアメリカ初のCTL工場を建設すると表明。知事の顧問エリック・スターンは「アメリカの運輸燃料をすべてCTLでまかなえる日が来るかもしれない」と話す。

 南アフリカは液化石炭利用のパイオニアだ。アパルトヘイト時代に経済制裁で石油の輸入が制限されたため、CTLインフラの整備が進んだ。サソールは南アで消費される輸送燃料の30%を供給している。

バイオ燃料にはないメリット
 世界のエネルギー消費大国の多くは石炭の豊富な国でもあるため、南アの成功はよいお手本になる。「液化石炭が完全に石油に取って代わることはないが、中国、インド、アメリカのような国には大きな救いになりうる」と、サソールのパット・デービーズCEO(最高経営責任者)は言う。

 アメリカは石炭の埋蔵量世界一で、少なくともあと100年は国のエネルギー需要を石炭でまかなえる。ロシア、中国、インドの状況もアメリカに近い。石炭推進派によれば、ベンチャー投資家の注目を集めているバイオ燃料よりも石炭のほうがはるかに手に入りやすく、効率的な代替燃料となる。

 古いCTL工場は大気汚染の元凶だが、最新の工場はほぼ例外なく環境面では優等生だ。製造工程で排出される二酸化炭素を回収・隔離し、地下に封じ込める技術が確立されている。これを使えば、液化石炭はガソリンより約30%もクリーンな燃料となる。石油に追いやられた石炭が「新エネルギー」に生まれ変わりはじめた。

[2007年1月 3日号掲載]

104とはずがたり:2017/10/27(金) 13:51:52

北朝鮮経済の実像は「原油」から読み解ける
なぜ1日でガソリン価格が高騰したのか
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/2246/1042778728/2405
董 龍昇 : 韓国オリエンタルリンク代表 2017年05月25日


北朝鮮の主要エネルギー源は石炭

北朝鮮の主要エネルギーは石炭だ。北朝鮮には、鉱業とは別に「石炭工業」という分野がある。北朝鮮は石炭工業を「経済発展に必要な燃料と工業原料を得るために、土の中から石炭を取り出す重工業の一部門」として定義している。韓国の鉱物資源公社の推定では、北朝鮮の石炭埋蔵量は世界5位であり、無煙炭45億トン、褐炭160億トンの計225億トンとなっている。これほど多くの埋蔵量を背景に、北朝鮮は1950年代から石炭中心の産業構造を維持してきた。われわれが石油産業中心であるのとは対照的だ。

1990年代に石炭生産が急減し、北朝鮮の重化学工業が崩壊したのも、このような産業構造のためだ。2000年代に入ってからは中国資本の投資によって石炭生産が再び上向き、2010年からは石炭輸出が増加した。同時に、各産業部門での石炭工業が活発化した。しかし、一部の火力発電所を除いては設備への投資が伴わず、重化学工業分野の稼働率は依然として低いのが実情だ。ただ、火力発電所への石炭供給が増え、まだ足りないものの、発電量は増えている。

一方、北朝鮮ではまったく生産できない石油への依存度を意図的に下げた。

105とはずがたり:2017/11/27(月) 17:30:11
石炭基礎講座
「石炭の液化」
http://www.jcoal.or.jp/coaldb/shiryo/material/2012_11_saito.pdf
産総研 1 斎藤郁夫

106とはずがたり:2017/12/09(土) 20:35:37
石炭禁止で中国北部の人民が凍りつく
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171209-00000074-san-cn
12/9(土) 7:55配信 産経新聞
 ■大気汚染解消うたうが…暖房間に合わず児童凍傷

 【北京=西見由章】深刻な大気汚染を解消するため石炭燃料から電気・天然ガスへの転換を推進している中国北部で、冬を迎えながら暖房設備が使用できないケースが相次ぎ市民生活に影響が出ている。中央政府の強い指示で石炭ストーブを撤去したものの代替施設の整備が間に合わず、天然ガスの需給も逼迫(ひっぱく)しているためだ。官製メディアまで異例の当局批判を展開する中、環境保護省は石炭燃料の暖房を一時的に認める通知を急遽(きゅうきょ)出すなど対応に追われている。

 「児童たちは凍えている」。中国共産主義青年団(共青団)機関紙「中国青年報」は5日付の1面で、学校中庭の石畳に座り込み、椅子の上に教科書を置いて授業を受ける子供たちの写真を掲載した。同紙によると、河北省曲陽県の一部の小学校では、石炭燃料のストーブが撤去されたものの電気による暖房の整備が間に合わず、陽光があたる屋外で授業が行われた。

 現地の気温は真昼でも0度程度で、子供が凍傷を患ったと訴える保護者も。教師らは寒さを訴える児童を運動場で走らせ“暖”を取っているという。校長は、環境基準に適合しない暖房の撤去を「上級部門」が求めたが、急な通知で代替設備の工事が間に合わなかったと説明した。

 石炭燃料の性急な“禁止令”は代替燃料となる天然ガス需給を逼迫させた。河北省発展改革委員会は11月末、天然ガス供給が不足するとして2級警報を発令。同警報は、10〜20%の不足が生じ「経済社会の正常な運営に比較的大きな影響がある」際に発令される。

 河北省のほか陝西、山東両省や寧夏回族自治区でも天然ガスの需給が逼迫している。政府系サイト「中国能源網」などによると、液化天然ガス(LNG)の市場価格は2週間でほぼ倍増し、今月初旬に1トンあたり8千元(約13万6千円)前後まで高騰した。

 習近平総書記(国家主席)は1期目の任期で大気汚染改善の目立った成果を出せず、10月の党大会では「青空を守る戦いに勝つ」と強調した。環境保護省は昨年以降、脱石炭を進める「至上命令」(中国メディア)を各地方政府に出し、石炭の使用や取引を厳しく制限。山西省臨汾市の警察当局は11月末、三輪バイクを使って石炭を販売していた男を逮捕した。

 党機関紙、人民日報系の環球時報は論評で「今年の冬は長時間の深刻な大気汚染が発生していない」と燃料転換の政策を評価しつつ、「冬に民衆を凍えさせていい理由は一つもない。地方政府はいかに指導者に報告するかしか考えていないのではないか」と批判。「共産党の喉と舌」とされる官製メディアが当局を批判するのは異例だが、民衆に広がる不満の責任を現場の地方政府に押しつけているともいえる。

107とはずがたり:2017/12/13(水) 10:31:28
無煙炭勿体ない。。地下にも不十分ながら酸素あるんやねえ。どっかから供給されてるってことだろうから其処塞げないのか?

2017年06月16日
環境問題
半世紀前の火災が今も燃え続ける…ゴーストタウンが伝える「教え」
https://withnews.jp/article/f0170616002qq000000000000000W02310701qq000015392A?utm_source=yahoo&amp;utm_medium=referral&amp;utm_campaign=link_back&amp;utm_content=related

 ロンドンで起きた高層住宅の火災では、消火が追いつかず逃げ遅れた人が多数、取り残される惨事になりました。一方、アメリカには半世紀以上、燃え続けている火事があります。1962年に出火してから、ずっと燃えています。ペンシルベニア州のセントラリア。かつては炭鉱の町として栄えましたが、現在の住民は8人。いったい、何があったのでしょうか? 現地の地質学者に聞きました。

長年、セントラリアの火事に関わる専門家
 話を聞いたのは、「ペンシルベニア州廃坑再生機構環境保護局」の専門地質学者、ティモシー・オルタレス(Timothy Altares)さんです。

 オルタレスさんは長年、専門家としてセントラリアの問題に関わってきました。

原因はゴミ集積所
 セントラリアはペンシルベニア州コロンビア郡の町で、19世紀後半から良質な無煙炭の産地として栄えました。面積は約0.6平方キロメートルで、最盛期には2700人が住んでいました。

 ところが、1962年5月に町の様子を一変させる出来事が起きます。

 セントラリアのゴミ集積所で、清掃員がゴミに火を付けたところ火災が発生。このゴミ集積所は、閉鎖された炭鉱を埋め立てた上に作られたものだったため、火は地下まで燃え広がり、やがて鎮火が不可能になりました。

 メモリアルデー(戦没将兵追悼記念日)の直前のことでした。

現在も8人が住み続ける
 出火してからしばらくは人が住み続けていましたが、1980年代、環境汚染や健康への影響を考え、連邦政府による退去勧告が出されました。そして、連邦政府は4200万ドルをかけて、地元の土地や建物を買収しました。

 それでも少数の住民は移住をせず、2010年のアメリカの国勢調査では、10人の住民が確認されています。

 オルタレスさんによると、2017年現在も5世帯8人が生活しているそうです。
 
 住民が生きているかぎり、土地や建物の使用権を持ち続けるという合意書を、州政府と町は結んでいるそうです。ただし、120日間、町にいなければ、その権利は失効します。

 町内には、5世帯が生活している家のほかに、町のシンボルである庁舎の建物も保存されているそうです。

郵便番号も抹消
 オルタレスさんによると、現在、住んでいる住民は職があり、自分たちで生計を立てているそうです。

 「かつては、建設業や政府の仕事をしていましたが、今では、定年になった住民もいます」

 2002年には、セントラリアの郵便番号も抹消されました。2マイル(約3キロ)離れたアシュランド(Ashland)という町には郵便局があり、そこで関連サービスは利用できるそうです。

「多くの経験と教訓を学んだ」
 一度の火事によって住民が町を放棄せざるを得なくなったセントラリア。ロンドンの高層住宅の火災でも、安全なはずの家が突然、火に包まれ、犠牲者まで出てしまいました。

 「われわれは過去から多くの経験と教訓を学びました」と話すオルタレスさん。「一度、火がついたら、それが偶然であれ、わざとであれ、大きな災難をもたらします」。

 現在では、石炭くずにも細心の注意を払い、速やかな消火活動ができるよう備えているそうです。ペンシルベニア州では、セントラリアの火災の後、露天炭鉱を放置すること、そして、炭鉱の跡地をゴミ捨て場として使うことを法律で禁止しています。

108荷主研究者:2017/12/20(水) 22:59:07

https://www.hokkaido-np.co.jp/article/148626?rct=n_hokkaido
2017年12/02 05:00 北海道新聞
褐炭からメタンガス生産 幌延で実験、技術を確立 ノーステック財団

 北海道科学技術総合振興センター(ノーステック財団、札幌)は、石炭のうち不純物が多く、活用しにくい「褐炭」からメタンガスを取り出す技術を確立した。1日付の英国の学術誌で発表した。地中の微生物の作用を使い、ガスを取り出す。火力発電や、ガス供給による熱源として実用化し、エネルギーの「地産地消」につなげたい考えだ。

 同財団は宗谷管内の幌延町、豊富町、猿払村、稚内市の4市町村にまたがる天北炭田の地中(深さ約130〜200メートル)から褐炭を採取し、財団の幌延地圏環境研究所(幌延町)で実験を行った。褐炭に過酸化水素水を注ぎ、化学反応で有機酸に分解した。次に有機酸を栄養源とする微生物「メタン菌」を炭田の地中から採取、培養した後に加え、菌体内の代謝で発生するメタンガスを取り出した。

 褐炭1トン当たりのメタンガスの生産量は15〜25立方メートル。天北炭田にある褐炭は道内最大の20億トンとされるが、熱量が低く、石炭としての利用価値は乏しい。今回の技術でガスとして使えれば、幌延町全体の40〜150年分のエネルギーを供給できる可能性があるという。

 財団は来年度から炭田の地中での実験を行う。ガス化技術は将来、事業者に提供し、小規模な火力発電や、コージェネレーション(熱電併給)システムでの活用を見込む。同じ化石燃料でも、海外産を使うより輸送時の燃料消費などを節約できるほか、財団の中西猛雄常務理事は「(発電量が不安定な)風力や太陽光発電を補う電源にも使える」と話している。

111荷主研究者:2018/02/18(日) 11:31:42

https://www.nishinippon.co.jp/nnp/f_chikuhou/article/390339/
2018年01月31日 06時00分 西日本新聞
直方市で炭鉱技術者を養成 「鉱山学校」の歩み紹介 資料40点展示 九州歴史資料館で企画展 [福岡県]

戦時中の1943(昭和18)年に発行された「石炭統制会報」

筑豊鉱山学校の本館

有用金属鉱物の標本=写真はいずれも九州歴史資料館提供

 全国的にも珍しい炭鉱技術者を養成した旧筑豊鉱山学校(直方市頓野)の設置100年を記念した企画展「炭鉱と学校の昭和史」が、小郡市三沢の九州歴史資料館で開かれている。昭和初期や戦後の資料を中心に約40点を展示している。3月4日まで。

 筑豊鉱山学校は、石炭事業者らで結成した筑豊石炭鉱業組合が1918年に設置、翌年開校した。名称や経営母体を変え、61年からは県立筑豊工業高となったが、高校統廃合で2005年に閉校。鉱山学校時代から収集してきた資料は九州歴史資料館に移された。

 資料展は「昭和初期の石炭産業」「教育資料」「時代の荒波を乗り越えた学校」の3部構成。戦時中の石炭生産から配炭まで掌握した石炭統制会の会報や昭和初期の学校要覧、学校が独自に作成した教科書「発破指針」などが並ぶ。

 戦後、昭和天皇が学校を訪れた際の「行事報告」や天皇の激励を受ける生徒たちの写真、カンテラやガス検知器、石炭や金属類の標本などもある。33年当時の授業風景や炭鉱の模様を撮影した映像も見ることができる。同資料館の担当者は「激動の時代の炭鉱と鉱山学校の歩みを知ってほしい」と話している。

 一部の展示室は有料で、一般200円など。

=2018/01/31付 西日本新聞朝刊=

112とはずがたり:2018/02/19(月) 18:49:12
2018年2月10日 / 08:34 / 6日前
焦点:迷走する中国石炭政策、寒波が「供給網の不備」露呈
https://jp.reuters.com/article/venezuela-hyperinflation-app-idJPKCN1G00IN?rpc=135
Muyu Xu and Josephine Mason

[北京 3日 ロイター] - 中国を襲ったこの冬最悪の猛吹雪は、石炭産業政策が抱える欠陥を露呈した。重工業の合理化と人口過密地域の大気汚染解消を狙って、遠隔地に石炭産業のハブ(中核拠点)を設ける計画だったが、鉄道網の不備により、石炭を市場に供給できなくなったのだ。

今月に入り、激しい吹雪によって世界最大の鉄道網が混乱し、高速道路は閉鎖され、港湾は凍結した。こうして、熱源用の必需品である一般炭の供給は途絶した。

こうしたボトルネックが、石炭価格の1カ月に及ぶ上昇に拍車をかけ、電力事業者大手4社は、近づく春節(旧正月)に向けて、暖房能力や電力に不足が生じる可能性を警告している。

中国の南部・中部地域を襲った例年にない豪雪は、2日までに一段落したが、鉄道の混乱は続いている。国営の中国鉄路総公司(中国国鉄)は、燃料不足に陥っている南部の発電事業者に対する石炭供給を増やすため、追加的な緊急措置を実施している。

新たな貨物路線が建設されるまでは、今後数年間にわたって、こうした混乱状況がもっと頻繁に発生する恐れがある、と鉄道専門家と電力事業者幹部らは警鐘を鳴らす。

「中国の鉄道輸送能力はひどく不十分だ。新路線開設のために毎年かなりの投資を行っているにもかかわらずだ」と語るのは北京交通大学のZhao Jian教授だ。

鉄道網の負担をさらに増大させたのが、昨年の政府による指令だった。数千カ所の工場に対して、国内で輸送手段として最も好まれている道路交通ではなく、鉄道を利用して貨物の出荷を行うよう命じたのだ。

また、鉄道網による輸送能力不足だけでなく、中央政府が南部地域で小規模な炭鉱を閉鎖し、生産量を抑制する政策をとったことも、今回の事態発生の遠因となっている。通常であれば不足分を補うはずの域内のスポット供給が限定されてしまったのだ。

遠隔の北部・西部地域に石炭産業のハブを設けたことで、石炭が、国内電力の大半を生産する石炭火力発電所に到達するまでに、これまでよりも長い距離を移動しなければならなくなった。


電力大手の中国華能の関係者によれば、同社の供給を補うという点では、これまで以上に輸入が大きな役割を担うことになると考えているという。「石炭産業のハブが東部から西部にシフトしたことによって、石炭の輸送距離がこれまでより長くなり、輸送面での潜在的リスクが増すだろう」と語った。

<急激な拡大>

この10年間、中国は高速旅客鉄道網の拡大に何兆ドルもの資金を注ぎ込んできたが、投資拡大のペースは鈍り始めている。

中国国鉄の今年の投資目標額は2013年以来最低であり、大半は高速旅客路線である。貨物路線はやや後回しにされており、これでは増加する輸送量をさばくことが難しい。

国内初の南北を結ぶ石炭運搬専用線、内蒙古・江西線は総延長2000キロにわたって2億トンの貨物を輸送する計画だが、運行開始は早くとも2019年まで待たねばならない。

既存の貨物路線も、燃料を切実に必要とする地域向けではない。

国内4つの主要貨物路線は年間12億トンの貨物運搬能力があるが、石炭を産出する西部から東部の沿岸港へと延びており、燃料用の石炭はそこから南部に向け、トラック又は長江沿いの荷船により内陸に運ばれる。

113とはずがたり:2018/02/19(月) 18:49:29
>>112-113
<供給拡大策はあるか>

採掘された石炭が炭鉱から出荷されないまま立ち往生する中で、中国当局は燃料の供給拡大を急いでいる。

中国国鉄は先月、緊急措置の第2弾として、内モンゴルのフフホトから南部・雲南省の昆明に至るまで、約20カ所の地域ハブに対して、取扱量を増大するよう指示を出した。

ロイターが閲覧したファックスによれば、中国国鉄は、湖南、湖北、山東、江西の各省や、燃料不足状態に陥っている他地域の発電所への供給を実現するには、10日までに1日当たり貨車約4万6000両分の石炭を運ばなければならないと試算している。

これは石炭約300万トンに相当し、ロイターの計算によれば、中国の石炭火力発電部門で1日に必要とされる平均量の約6割に上る。

中国国鉄はすでに石炭輸送を最優先としており、南部向けの穀物・肥料の出荷を制限している。中国国鉄と国家鉄路局にコメントを求めたが、回答は得られなかった。

<政策の落とし穴>

中国当局の石炭規制は、冬季に北部地域を覆う大気汚染を緩和し、重工業を人口が過密する都市地域から引き離す取り組みの一環である。

めったにない豪雪の影響で悲鳴を上げているのは、江蘇、湖南、四川といった南部や中部の地域だ。こうした地域はここ数年、石炭産出量の比率を最も大きく削った省であり、一方で、内モンゴル、山西、陝西・新疆の各省は供給を増やしている。

中国石炭輸送公社のデータによれば、これら上位4地域が国内の石炭産出量全体に占めるシェアは、2008年には半分強だったのに対して、2017年には72%に膨らんだ。

従来の産業中心地から外れた、こうした地域における石炭生産の拡大は、大気汚染の原因となる産業活動を、人口最過密地域から遠ざけるという、狙いどおりの効果をあげている。

だが、これらの供給ハブと需要中心地が鉄道網によって効率的に接続されるまで、輸送能力の限界を巡る問題が今後も続く可能性が高いとアナリストは警告している。

(翻訳:エァクレーレン)

114とはずがたり:2018/02/26(月) 18:30:28
まあ先ずは石油並みでも我慢しよう。。インドや中国の石炭火力を全部IGCCにしたらそれなりに凄い削減になるで〜♪

■福島県いわき市の勿来(なこそ)発電所10号機だ。東京電力ホールディングス(HD)と東北電力が各49.1%、残りを常磐地区の炭鉱会社などが出資する常磐共同火力が運営し、より技術的に難しい「空気吹き」と呼ぶガス化の手法を採用。発電効率は42.4%と、石炭火力で最先端の「超々臨界圧石炭火力発電(USC)」と同レベルだ。

■勿来の隣接地には、三菱重工業など三菱グループ3社と東京電力HD、常磐共同火力が出資する「勿来IGCCパワー合同」が新たな発電所を建設中。…出力54万キロワットと勿来10号機の2倍の出力を備える本格的な商用発電所で、発電効率は48%に高まる見通し。

■(福島)県広野町では…(三菱重工業など三菱グループ3社と東京電力HDの)4社が出資する「広野IGCCパワー」が、東電広野火力発電所の敷地内でこの春に着工する。…出力54万キロワットと勿来10号機の2倍の出力を備える本格的な商用発電所で、発電効率は48%に高まる見通し。

■広島県の大崎上島町でも中国電力とJパワーが折半出資する大崎クールジェンが中心となり、昨年3月に実証実験を開始。CO2分離・回収設備を付設して石炭ガスの一部をCO2と水素に変換し、前者のみを分離・回収する技術の開発などにも取り組む計画だ。

石炭火力発電、効率化で弱点克服 苦節30年ようやく開花、ネガティブイメージ払拭急務
https://news.goo.ne.jp/article/businessi/business/bsc180226003.html
05:07フジサンケイビジネスアイ

 ■石炭ガス化複合発電(IGCC)

 LNG(液化天然ガス)や石油に比べて二酸化炭素(CO2)排出量が多い、石炭火力発電の弱点を克服する新技術の開発が進んでいる。中でも石炭をガス化してから利用する「石炭ガス化複合発電(IGCC)」は、従来の石炭火力に比べて石炭使用量が少なくCO2排出量を大幅に減らせる画期的技術として注目され、商用発電所の建設が進む。再生可能エネルギーの普及が進み、石炭火力への逆風が強まる中、ネガティブなイメージを払拭できるか。

 CO2排出量、石油と同等

 IGCCは、石炭をガス化して発生させた燃料ガスでガスタービンを回し、発電する仕組みだ。高温の排ガスをボイラーに導いて蒸気を発生させ、蒸気タービンを回す複合発電により、高い発電効率を実現できる。このためCO2排出量は石油火力とほぼ同等、硫黄酸化物(SOx)や窒素酸化物(NOx)の排出量もLNG複合発電並みに抑制できる。しかも低品位炭の利用が可能で、燃料コストの削減や調達先の多様化も期待できる。

 既にIGCCの商用発電所は存在する。福島県いわき市の勿来(なこそ)発電所10号機だ。東京電力ホールディングス(HD)と東北電力が各49.1%、残りを常磐地区の炭鉱会社などが出資する常磐共同火力が運営し、より技術的に難しい「空気吹き」と呼ぶガス化の手法を採用。発電効率は42.4%と、石炭火力で最先端の「超々臨界圧石炭火力発電(USC)」と同レベルだ。

115とはずがたり:2018/02/26(月) 18:30:43
>>114-115
 勿来の隣接地には、三菱重工業など三菱グループ3社と東京電力HD、常磐共同火力が出資する「勿来IGCCパワー合同」が新たな発電所を建設中。また、同県広野町では常磐共同火力を除く4社が出資する「広野IGCCパワー」が、東電広野火力発電所の敷地内でこの春に着工する。いずれも出力54万キロワットと勿来10号機の2倍の出力を備える本格的な商用発電所で、発電効率は48%に高まる見通し。USCを効率性で15%上回り、CO2排出量も15%減る。総事業費は合計で3000億円を超えるが、地元への経済波及効果は1600億円程度と見込まれており、福島第1原発事故で被害を受けた同県の復興にも貢献しそうだ。

 日本では、広島県の大崎上島町でも中国電力とJパワーが折半出資する大崎クールジェンが中心となり、昨年3月に実証実験を開始。CO2分離・回収設備を付設して石炭ガスの一部をCO2と水素に変換し、前者のみを分離・回収する技術の開発などにも取り組む計画だ。

 石炭火力の優位性は、経済性の高さにある。石炭は埋蔵量が約150年分と豊富で、埋蔵地域に偏りがない。このため今も、世界の発電の約4割を石炭が占める。当面は石炭が中心を占め続ける見通しで、IGCCは経済成長が続くアジアの新設や、老朽化した国内発電所の置き換えで需要が見込まれている。

 三菱重工子会社の三菱日立パワーシステムズ(MHPS)は昨年6月、長崎工場(長崎市)でガス化炉の生産を開始、蒸気タービンなどとの一貫生産体制を整えた。MHPSは「海外ではアジアなどが高い関心を持っており、近いうちに実商談につなげたい」と話す。

 苦節30年、ようやく開花

 日本でIGCCの技術開発がスタートしたのは1980年代半ば。背景には、2度のオイルショックで石油への過度な依存が見直され、省エネ技術のニーズが高まったことがあった。苦節30年の技術は、ようやく花開こうとしている。

 もっとも、課題もある。発電コストの引き下げもそうだが、それ以上に壁となるのが、欧州中心に相次ぐ「脱・石炭火力」の動きだ。日本でも1月16日に、中川雅治環境相が経団連の榊原定征会長らと会談。石炭火力を減らさなければ「パリ協定の(温室効果ガスの削減)目標が達成できなくなる」と、途上国への輸出で温暖化対策に貢献できるとする経団連に方針転換を迫ったばかりだ。画期的な技術とはいえ、普及するかは予断を許さないのが実情だ。(井田通人)

116とはずがたり:2018/03/19(月) 15:03:50
北部の内モンゴル自治区オルドス市から南部の江西省吉安市へ

オルドス(咢尓多斯)
https://www.google.co.jp/maps/place/%E4%B8%AD%E8%8F%AF%E4%BA%BA%E6%B0%91%E5%85%B1%E5%92%8C%E5%9B%BD+%E5%86%85%E3%83%A2%E3%83%B3%E3%82%B4%E3%83%AB+%E3%82%AA%E3%83%AB%E3%83%89%E3%82%B9/@39.8198552,107.7549299,7z/data=!4m5!3m4!1s0x36124f95cd4542e7:0x68be9039da461a30!8m2!3d39.608266!4d109.781327

吉安(チーアン)
https://www.google.co.jp/maps/place/%E4%B8%AD%E8%8F%AF%E4%BA%BA%E6%B0%91%E5%85%B1%E5%92%8C%E5%9B%BD+%E6%B1%9F%E8%A5%BF%E7%9C%81+%E5%90%89%E5%AE%89%E5%B8%82/@27.1058418,112.7527388,7z/data=!4m5!3m4!1s0x342256376e56f571:0x3f00ced90a7f3e4c!8m2!3d27.087637!4d114.964696

これは長い。。すげえ長い。石炭専用ってこの間に他に運ぶ貨物がないとは思えないんだけど石炭専用なん?

中国最長の石炭専用鉄道路線「蒙華鉄道」、全線でのレール敷設始まる―中国メディア
レコードチャイナ 2018年3月19日 07時30分 (2018年3月19日 14時43分 更新)
https://www.excite.co.jp/News/chn_soc/20180319/Recordchina_20180319005.html

2018年3月17日、中国国営新華社通信は、中国最長の石炭専用鉄道路線である「蒙華鉄道」全線でのレール敷設が17日に始まったと伝えている。

蒙華鉄道は、北部の石炭を南部に運送する「北煤南運」における重要なルートで、年間2億トンの石炭を北部の内モンゴル自治区オルドス市から南部の江西省吉安市へ送る計画だ。

新華社は、全線でのレール敷設が始まったことについて「同プロジェクトが、橋やトンネルなどの基本工程が完成し、新しい段階に入ったことを意味する」と伝えている。(翻訳・編集/柳川)

国家重点プロジェクト・蒙華鉄道の工事が急ピッチで進められ
jp.xinhuanet.com | 発表時間 2017-07-12 14:57:19 | 新華網 | 編集: 王珊寧 小中大
(砥砺??的五年・重大工程巡礼)(2)国家重点工程蒙??路加?施工
http://jp.xinhuanet.com/2017-07/12/c_136438059_2.htm

現在、蒙華鉄道の河南省三門峡区間の工事が急ピッチで進められている。国家重点プロジェクトの一つである蒙華鉄道は、北部内モンゴル自治区オルドス市圏内の浩勒報吉を出発し、内モンゴル自治区、陝西省、山西省、河南省、湖北省、湖南省、江西省の七省・区を経由して、終点の江西省吉安市に到着する。この石炭輸送を目的にした鉄道路線は長距離石炭輸送の大型ルートにあたり、全長は1837キロメートルで、2020年度に完成し、全線開通となる見込みだ。

117とはずがたり:2018/03/22(木) 12:39:35
11年だけ存在「幻の高校」 戦後、エネルギー革命で廃校…実像に迫る 福岡県水巻町
https://news.goo.ne.jp/article/nishinippon/region/nishinippon-20180320163743048.html
03月21日 09:35西日本新聞

 水ぬるむ季節を迎え、卒業ソングがちまたから聞こえてくる3月、今は高校のない福岡県水巻町に、1952年度?62年度の11年だけ存在した「幻の町立高校」があったとの話を耳にした。かつて炭鉱で栄えた町らしく、町立水巻高には、普通科に加え採鉱科もあったという。エネルギー革命に伴う石炭産業の衰退で廃校となった高校の実像に迫った。

 「増補水巻町誌」などによると、水巻高の前身は私立高松鉱業学校。町内などで採炭事業を展開していた日本炭鉱(日炭)が、鉱員養成のため設けた学校だ。戦後の学制改革で水巻町に移管、遠賀農業高(現遠賀高)の分校となり、52年に独立。当時は県内唯一の町立高校だったという。

 定時制の普通科と採鉱科の定員は各50人。平屋の校舎2棟と、柔道部や写真部などの部活用の建物が、現在の「吉田グランド」(同町吉田西3丁目)近くにあり、校庭がほぼそのままグラウンドとして残る。61年度の町勢要覧によると、全校生徒は男子102人。

 日炭の「企業城下町」として栄えた水巻町は、同社の経営悪化を受け町財政が悪化。入学者の激減もあり、水巻高は63年春に廃校となった。最後の卒業生は24人だった。

 他に手掛かりがないか、町歴史資料館(同町古賀3丁目)を訪ねた。水巻高の資料は常設展示品の中になく、収蔵庫を探してもらうと、革張りの箱に入った校旗が見つかった。半世紀以上前の品とは思えないほどきれいな状態に驚く。

 「そういえば教科書もあったかも」。親切な職員がさらに収蔵庫をチェックしてくれた。すると、二つの段ボール箱の中から、学校印の押された数十冊の書籍を発見。採鉱科のあった高校だけに、「鉱山機械」や「坑気調整学」、「ベルト・コンベヤ」など難しそうなタイトルの本が並ぶ。

 3巻組の「最新炭鉱工学」のページをめくる。ドリルなどの採掘機械や爆薬の使い方など実践的な内容。時折鉛筆のようなもので下線が引かれていて、一生懸命に学んだ跡がうかがえる。落盤や炭じん爆発など事故についても詳しく触れており、「危険と隣り合わせの現場を学生に理解させよう」という真剣さがひしひしと伝わる。

 数少ない卒業生の1人に会うことができた。町内で自動車整備工場を営む大久保健次さん(77)=水巻町高松=は「生徒は炭鉱住宅の息子が多く、学校の内外でけんかばかりしていた。でも、境遇が一緒だからか、連帯感は強かった」。石炭を運ぶ汽車で通学していたという大久保さんが当時を振り返る。

 裕福ではない生徒が多かったといい、大久保さん自身も家計を助けるため、3年生から日本炭鉱の孫請け会社に入り、昼は坑道を掘る仕事をしながら、59年に普通科を卒業したという。

 大久保さんと一緒に、吉田グランド脇にひっそりと立つ水巻高の記念碑に足を運んだ。「蛍雪之碑」と刻まれた石碑は同窓生一同が建立したという。「高校の評判は良くなかったが、この学校のおかげで今の自分がある」。文字が読みにくくなった石碑を大久保さんはそっとなでた。

 現在は北九州市のベッドタウンとして再生し、炭鉱の面影はほとんど感じられない水巻町。石炭産業の繁栄によって生まれ、衰退とともに消えた「幻の水巻高」に思いをはせた。

119荷主研究者:2018/06/06(水) 23:13:48

https://www.hokkaido-np.co.jp/article/193187?rct=n_hokkaido
2018年05/26 05:00 北海道新聞
炭層メタン事業化断念 夕張市 生産量、想定の3分の1

昨年12月に報道陣へ公開された夕張市の炭層メタンガス生産試験現場。生産施設のガス放出口から勢いよく火が噴き出した

 【夕張】夕張市は25日、地下の石炭層にある炭層メタンガス(CBM)を熱源として活用することを目指したガス生産試験を終了し、月内にも試験現場を埋め戻す方針を決めた。昨年9月から市内で国内初の試験に取り組んできたが、生産量は想定の3分の1以下にとどまり、現状では事業化は難しいと判断した。

 旧産炭地の夕張市は、天然ガスの一種であるCBMの豊富な埋蔵量が期待され、市は農業ハウスの暖房などの熱源として活用する「エネルギーの地産地消」を図ろうとしていた。

 市によると、ガス生産量は1日35〜70立方メートル程度で、想定した同200立方メートルに届かなかった。今年1月に終える予定だった試験を今月中旬まで延長し、引き続き生産量の推移を調べたが、増加の兆しは見られなかったという。

 市は2016年、石油資源開発(東京)や研究者団体など4者でCBM活用に向けた包括連携協定を締結し、地表から深さ約900メートルまで掘削。17年9月から生産試験を行ってきた。総事業費は2億9千万円。市は財政再建の途上のため、補助金や空知産炭地域総合発展基金、企業版ふるさと納税などを組み合わせて財源を捻出した。

 鉱業法に基づく安全確保などのため、試験現場は埋め戻す。市は専門家の分析などを踏まえて事業結果を検証し、9月にも報告書をまとめる。

 鈴木直道市長は「安定的にガスを生産する取り組みとして関心を寄せる事業者もあった」と指摘。石炭採掘時の不要な土砂を積んだ「ズリ山」に含まれる石炭や、森林資源を生かした木質バイオマスなどを例に挙げ、「検証で得られた教訓を踏まえ、夕張の豊富なエネルギー資源の活用に向けた挑戦は続けていく」と話した。(藤田香織里)

120荷主研究者:2018/08/19(日) 21:46:42

https://www.hokkaido-np.co.jp/article/214002?rct=n_hokkaido
2018年07/31 05:00 北海道新聞
森に返る北炭幌内鉱 元炭鉱マンと歩く 大正期の建物今も

夕張から送られる高圧な電気を調整し、各地に送電した変電所。往時の姿を残す貴重な建物だ(小室泰規撮影)

 【三笠】官営の炭鉱として1879年(明治12年)に開山し、110年間にわたって採炭を続けた旧北炭幌内炭鉱。機械化を進めた近代炭鉱の先駆けとして北海道や日本の産業を支えた。閉山から約30年がたち、施設跡は森の中で文字通り「遺産」となりつつある。1989年の閉山まで24年間、坑内で働いた斉藤靖則さん(74)=三笠在住=の案内で歩いた。

 市内幌向の鉄道記念館から1キロ。重厚なれんが造りの建物がひっそりとたたずむ。19年(大正8年)ごろに建設された変電所跡で、往時の姿を残す数少ない建物だ。約20キロ離れた夕張・清水沢の石炭火力発電所からの電気を変圧し、市内幾春別や赤平に送電した。

 閉山時に解体の危機に直面したが、「鉄骨が入っていないから壊してもお金にならないと残された」(斉藤さん)。2007年に経済産業省の近代化産業遺産に認定されただけに建物が残って良かったと思う。

 幌内で最初に作られた音羽坑に向かう。地中の坑道は水平方向に約700メートル伸びる。近くにある常盤坑は斜めの坑道が地下約500メートルまで続く。石炭を求め、採掘は深部に進んだ。

 幌内には石炭専用駅があり、旧国鉄幌内線で小樽港などへ運ばれた。幌内の石炭は鉄道や海路を通じて各地に送られ、日本の近代化を支えた。一方、1世紀余の操業で事故も相次いだ。1975年には坑道でのガス突出事故で24人が死亡。当時、機械保守の担当で坑内にいた斉藤さんは「消火のため行方不明者がいるまま注水し、鎮火後に遺体を引き上げた」と振り返る。

 最盛期の60年代は年間140万トン超の石炭を産出。70年代以降は石油への転換、海外炭の輸入増で石炭産業が斜陽化し、空知の各炭鉱も効率化を急いだが、国が出炭量を制限。幌内炭鉱もそのあおりで閉山した。

 現在、炭鉱跡周辺は三笠ジオパーク幌内エリアとして遊歩道が整う。斉藤さんは傍らを指し、「あの辺に事務所や坑口風呂、工作所もあったが、今は森になってしまった」。記者は昨年10月にも取材で炭鉱跡を訪れた。それから10カ月、コンクリート構造物の一部は倒壊可能性があるとして立ち入り禁止になっていた。

 空知の炭鉱、小樽や室蘭の港湾、それらを結んだ鉄道といった産業遺産「炭鉄港(たんてつこう)」を後世に伝えようと、今年7月に空知管内の市町や小樽、室蘭両市などが炭鉄港推進協議会を設立した。炭鉄港の日本遺産登録を目指す動きもある。幌内炭鉱跡が物理的に風化する様子を目の当たりにし、その歴史や関わった人の記憶を残す大切さを痛感した。(山口真理絵)

121とはずがたり:2018/08/24(金) 13:47:49
「なぜ、社殿の奥に」高校生が大発見? 三池炭鉱の祠 閉山21年、風化進む遺産
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180824-00010000-nishinp-soci
8/24(金) 10:04配信 西日本新聞

 福岡県大牟田市と周辺の旧三池炭鉱の各坑口そばにはかつて、坑内員の守り神である「山の神社(かみしゃ)」が鎮座していた。その一つである祠(ほこら)を昨年12月に取り壊された社殿の裏山で見つけたと、地元の男子高校生から特命取材班に連絡があった。同市の石炭産業科学館の職員が「大発見では」と驚いたという。調べてみると、同市の宮原(みやのはら)坑が「明治日本の産業革命遺産」として世界遺産に登録された一方、他の炭鉱遺産の風化が進む現状があった。

 「大発見」したのは福岡第一高2年、時津孝隆さん(17)=同市宮原町。早速、宮原坑そばの時津さんの自宅に近い「山の神社」を一緒に訪ねた。

 高さ3メートルはある立派な鳥居をくぐった先に、社殿の基礎部分が残っていた。その裏山を10メートルほど登ると、うっそうとした雑木林の中に祠が立っていた。石造りで高さは2メートルほどもある。炭鉱や考古学に興味があるという時津さんは「なぜ社殿の奥に祠があるのだろう」と疑問に感じたという。

 実は市史に記録があった。祠は1898年操業の宮原坑より3年前の95年に出炭が始まった勝立(かつだち)坑の「山の神社」で、愛媛県の大山祇(おおやまづみ)神社を総本社として、坑内員の寄付により三池炭鉱で最初に建立された。

 祠には「明治38(1905)年7月9日建立」と刻銘されており、市史の記述と一致する。昭和初期に新たに社殿が建てられた際、背後の祠は隠れてしまった。その社殿が取り壊され、時津さんが最近になって訪れた際に見つけたようだ。

「実物を見たことはなかった」
 新発見ではないと分かり、時津さんはやや残念そうだが、石炭産業科学館はなぜ「大発見」と伝えたのだろう。

 坂井義哉館長(54)に尋ねると、祠の存在は資料では知っていたが「実物を見たことはなかった」と明かした。無理もない。勝立坑の閉山は太平洋戦争前の1928年。住宅地から外れた小高い山の上に鎮座し、近年は人が訪れることもほとんどなかったという。

 同館のジュニアボランティアガイドも務める時津さんに先を越され、頭をかく坂井館長だが「実はほかにも、失敗が…」と切り出した。「当時の生活にまつわる炭鉱遺産は、保存できていないものも少なくないんです」

 一番に挙げたのが、坑内員たちが身を寄せ合った木造の炭鉱住宅。炭鉱電車は残っているが、石炭を積む貨車も現存しない。三池炭鉱閉山から21年。「文化財といえるほどの時間は経過していない。ただ、山の神社のような当時の生活に関わる遺産が、私たちも気付かないうちに現物も記憶も風化しているのではと思うと、残念でなりません」

「山の神社は貴重な文化遺産と思う」
 勝立地区の公民館も訪ねた。平成の初めまで炭鉱住宅が残っていた地区だが、今では炭鉱があった当時の生活を知る人は、どんどん少なくなっているという。

 遺物の保全整備には費用がかかり、価値をどこまで見いだして残すかは難しい判断だろう。ただ、世界遺産の宮原坑からわずか2キロに位置し、地域の三社参りの一つとなった勝立坑の「山の神社」でさえ、人々の記憶から忘れ去られようとしている。

 時津さんによると、三池炭鉱の山の神社は10カ所ほどで確認できるが、きちんと管理されているところは少ないという。時津さんは「山の神社は貴重な文化遺産と思う。炭鉱の全体像を後世に伝えるため、祠をきちんと残してほしい」と話している。【あなたの特命取材班】



122とはずがたり:2018/09/11(火) 22:07:30

2018-06-19
あらためて考える、日本における「石炭」の役割
http://www.enecho.meti.go.jp/about/special/johoteikyo/sekitanyakuwari.html

日本のエネルギー自給率は8%と、諸外国と比較して非常に低く、中でも石油などの化石燃料は特に乏しいという状況にあります。

島国である日本では、現状では、常時必要となる設備容量のすべてを国内で備える必要があるのです。

このような状況にある日本では、石炭をどのように活用していくべきなのでしょうか。

石炭がエネルギー政策上で持つメリットとはどのようなものでしょう。まず、石炭は、ほかの化石燃料に比べて賦存地域(天然資源が理論上は存在していると算定されている地域)が欧州・ユーラシア、北米、アジア大洋州など地理的にバランスよく分散しており、供給の安定性が高いということがあげられます。石油や天然ガスと比べて、地域による偏在が少なく、地政学的リスクの高い中東に依存する必要がないことから、エネルギーセキュリティを向上させることが可能です。

さらに、ほかの化石燃料に比べて経済的に採掘できる年数(可採年数)が長いという特徴を持ちます。

次に、価格が低めで安定していることがあげられます。熱量あたりで比較すると、価格は原油やLNGに比べ1/2〜1/3であり、価格の変動も少ないため、発電コストの低いエネルギー源として活用することができます。

また、石炭は常温で固体であり、LNGのように揮発しないこと、他の燃料と比較して爆発の危険性も低いことから、保管が容易であるというメリットも持っています。このため、日本国内には約1ヵ月分の在庫が存在しています。

前述したように、1つの燃料で「3E+S」を完全に満たすことは難しいというのが現実です。しかし、さまざまな輸送ルートで輸入した多様な燃料を使い分けることができれば、リスクを分散させ、エネルギー供給の安定性を向上させることにつながります。

その中で、高い安定供給性、経済性を持つ石炭は、前述したようにエネルギー自給率の低い日本にとって、とても重要なエネルギー資源だといえるでしょう。ただし、石炭にはCO2の排出量が多いというデメリットがあり、環境に配慮しながら使用する必要があります。次回は、そうしたCO2排出というデメリットをできるだけ低減し、なおかつ貴重な資源である石炭を有効に活用していくために進められている技術開発の現状についてもご紹介します。

123荷主研究者:2018/09/16(日) 18:41:29

https://www.hokkaido-np.co.jp/article/222817?rct=n_hokkaido
2018年08/29 09:27 北海道新聞
<夕張支線物語>中 炭都の盛衰とともに

黒煙を上げ、夕張駅を出発する蒸気機関車。奥は夕張炭鉱=1974年2月

 石炭貨車を50両以上連ねた蒸気機関車が黒煙を上げてひた走る。その長さは400メートル以上。石炭が「黒いダイヤ」ともてはやされた1960年代、JR石勝線夕張支線(新夕張―夕張、16・1キロ)は最も輝いていた。炭都の盛衰とともに歩んできたその支線は来年4月、127年の歴史に幕を閉じる。

■50両超す貨車
 69年に国鉄入りした市内在住の中村賢(まさる)さん(70)は42年間、夕張支線のほぼ中間にある清水沢駅と近隣駅に勤務した。清水沢駅は周辺で採掘された石炭の集積地。今でこそ支線は単線だが「当時は構内に線路が7本あった」。積み出しを待つ石炭車で埋め尽くされた。

 50両を超す貨車の石炭総量は約1600トンにもなった。あまりに重く、車輪が空転して動かない時もあった。父が炭鉱マンの中村さんは「夕張のヤマと一心同体で働いた」と誇らしげに語った。「でも、いい時代は続かなかった」

 国がエネルギー政策を転換したことで、70年代以降、まちは苦境に陥った。81年には北炭夕張新鉱ガス突出事故が起き、93人が命を落とし、新鉱は翌年、閉山に追い込まれた。中村さんは連結数が次第に減っていく石炭貨車に疲弊するまちの姿を重ねた。90年、市内最後のヤマの灯が消えた。

■輸送密度83人
 「炭鉱から観光へ」。市は新たなスローガンを掲げ、炭鉱跡地で巨大遊園地の建設などを推し進めたが、失敗に終わり、2007年に財政破綻した。過疎化は加速し、夕張支線の16年度の輸送密度(1キロ当たりの1日平均輸送人数)は83人と80年の約20分の1にまで減った。

 そんなまちで今年4月下旬、市石炭博物館が80年の開館以来、初の大規模改修を終えて再開した。来館者数は約3カ月半で年間目標の1万4千人を上回る2万人に達した。久しぶりの明るいニュースだった。

 館内では現在、私鉄の夕張鉄道(夕張―野幌、75年廃止)と夕張支線の2路線に光を当てた企画展が開催中。地元の子にとっても近代化を支えた石炭産業と鉄路の記憶が遠くなりつつある中、企画展は好評だ。

 8月中旬、企画展関連の講演会で市民団体「三菱大夕張鉄道保存会」の奥山道紀会長(59)は訴えた。「私たちは貴重な鉄道遺産を活用していかねばならない」

124荷主研究者:2018/09/16(日) 19:26:20

https://www.hokkaido-np.co.jp/article/226905?rct=n_hokkaido
2018年09/11 05:00 北海道新聞
「ズリ山」から石炭 事業拡大へ 夕張市が調査事業

「ズリ選炭工場」が設置された通称高松ズリ山(夕張市提供)

 【夕張】市は、石炭採掘時に出た不要な土砂を積み上げた「ズリ山」から石炭を取り出す事業の生産量拡大や、生産した石炭の効率的な活用策などを調べる「利用効率化調査事業」に乗り出す方針を決めた。地域の自然エネルギー資源を活用し、経済や資源が循環する地域づくりの方策を検討する。地盤が不安定なズリ山の崩落の危険性を抑える減災効果も期待する。

 市内では、市所有の通称高松ズリ山で、採取権を持つ土木建設業の北寿産業(夕張)が、まだ使える石炭を取り出す「ズリ選炭工場」を2015年から稼働している。市によると、ズリを年間約10万トン掘り出し、約2万トンの石炭を生産。道内の製紙会社の自家発電施設の燃料の一部などとして販売している。

 調査事業は、入札を経てエネルギー活用に詳しいコンサルタント会社に発注する。現在は販売対象ではない細かい石炭の活用など、生産量拡大や生産システムの効率化に向けて必要な設備などを検討。生産増に伴い、エネルギーの地産地消に向けた石炭火力発電事業や、暖房などの熱源として活用する方策や採算性なども調べる。二酸化炭素排出量削減策も検討テーマとなる。

 環境省の「地域循環圏・エコタウン低炭素化促進事業」に採択され、約1900万円を見込む事業費は全額補助される。市は関連事業費を盛り込んだ市財政再生計画変更案を11日に開会する定例市議会に提案する。

 高松ズリ山では12、13年に大雨で一部が崩れる崩落事故が発生。ズリ活用で減災効果も期待する市は「『ごみの山』とされたズリ山を『宝の山』として活用を進めたい」(企画課)としている。(藤田香織里)

125とはずがたり:2018/09/22(土) 15:04:35

中国国内の石炭価格上昇は国内石炭産業の振興ではなく需要抑制だろうが巧く行く(行った)のかな?

中国:石炭輸入制限導入 一般炭の内外価格差を誘発する懸念
http://coal.jogmec.go.jp/info/docs/180518_48.html
掲載日:2018年5月18日

4月17日付けの報道によると、中国が石炭の輸入制限を課し始め、アジアにおける一般炭輸入価格が圧力を受ける可能性がある。中国の南部や東部の港の一部では、石炭の輸入に対して、荷卸禁止から通関手続き厳格化に至るまで、規制を導入している。規制の厳格さのレベル・広がり具合、および実施期間は不明だが、当局の国内価格の保護、石炭増産を促進するため、輸入炭の増加を制限する考えは明白である。

石炭輸入制限は国内価格を押し上げ、鄭州商品交易所の一般炭先物ベンチマーク価格は 570.2元/トン(3%高)。2018年最高値678元/トン(1月29日)は下回るが、2017年8月以来最大の上昇となった。

当局は、公式には国内石炭価格目標は定めていないが、約550元/トンに保たれている価格帯は、発電コストは過度には押し上げず、石炭採掘業者へは十分な収入をもたらすと政府が感じる水準だと、業界では広く考えられている。特に輸入炭の税額を考慮すると、現在は一般炭の国内価格が、輸入炭に対してより魅力的な水準にある。豪州 Newcastle港積み一般炭スポット価格(FOB Newcastle)は93 USD/トン(0.2%高)、2018年のこれまでの最高価格109.50 USD/トン(1月17日)より約15%低い。

冬のピーク需要後の石炭価格下落は通常であり、輸入制限による一般炭需要の抑制が輸入市場のリスクとなる。税関総署のデータでは2018年1〜3月の全炭種の輸入量は75.41百万トン(前年度同期比16.6%増)。2017年1〜3月ほど早い増加ペースではなく、石炭輸入量は増加より減少すると当局が考えている可能性がある。4月の一般炭輸入量は、輸送中等のデータに絞ると約17.6百万トンの可能性がある。

2016年末には冬期向けの買い溜めにて一般炭輸入価格が急騰したが、その様な重要な出来事による内外価格差が生じる可能性はあるが、一般炭の国内価格は通常FOB Newcastle価格に後続する。輸入制限の様な政策主導は、国内炭価格を上昇させる可能性がある。
(石炭開発部 辻  誠)

126とはずがたり:2018/09/22(土) 18:25:52
炭層メタン
北海道・夕張で生産テスト公開 産出量少なく
https://mainichi.jp/articles/20171213/k00/00e/040/235000c
毎日新聞2017年12月13日 09時29分(最終更新 12月13日 10時12分)


 北海道夕張市清陵町の旧清陵小学校跡地で行われていた炭層メタンガス(CBM)の生産テストが12日、報道陣に公開された。良質なガスの採取には成功したが、現在までの産出量は見込みを下回っている。テストは来年1月末まで。

 CBMは「コール・ベッド・メタン」の略で、石炭層のメタンガスを取り出し地域エネルギーとして活用策を探る国内初の試掘事業。夕張市が地質調査会社「レアックス」(札幌市)の協力で昨年9月に試掘し、テストが今年10月から始まった。

 その結果、地下944メートルのボーリング地点から純度の高いメタンガスの採取に成功。懸念されていた地下水の湧出(ゆうしゅつ)もなく、重金属などの有害物質も検出されなかった。しかし日量200立方メートルを見込んだ産出量は、今のところ約3分の1の70立方メートルにとどまっている。

 立ち会った鈴木直道市長は「産出量が少ない原因などを今後は検証したい」と話した。【千々部一好】

127とはずがたり:2018/09/22(土) 18:27:32
>■財政再建で苦しむ市民にとって最後の希望
・゚・(ノД`)・゚・。>>126だぜ

張の炭層メタンガス9月にも試掘、大惨事の元凶を地域活性化に
https://www.excite.co.jp/News/economy_g/20160502/zuuonline_105331.html
ZUU Online 2016年5月2日 14時13分

多額の借金を抱えて財政破綻した北海道夕張市で、地下に眠る炭層メタンガスの試掘が9月にも始まる。市は近く、試掘を担当する石油資源開発(東京) <1662> 、地質調査のレアックス(札幌市)、研究者団体のNPO法人・地下資源イノベーションネットワーク(札幌市)と包括連携協定を結ぶ。

夕張市は財政再生団体として重い負担を市民に強いており、急激な人口減少と高齢化の進行で市民から希望が失われようとしている。それだけに、炭層メタンガスの活用が実現すれば、地域に明るい話題を呼びそうだ。

■石炭生成過程で生まれるメタンガスが豊富に埋蔵

炭層メタンガスはコール・ベッド・メタンガスとも呼ばれ、石炭層から採取される新顔の天然ガス。主成分はメタンで、採掘が盛んな豪州では液化して日本に輸出されている。

石炭は亜炭から褐炭、亜瀝青炭、瀝青炭、無煙炭と石炭化が進む過程でメタンガスを生成する。生成されたガスは石炭に開いた無数の小さな穴の中に含まれ、取り出せば燃料用のガスとなるほか、発電にも使用できる。

国内では北海道の夕張市を含めた石狩炭田、釧路炭田、福岡県の筑豊炭田、福島県から茨城県に広がる常磐炭田に豊富に存在するとみられている。このうち、石狩炭田には200億〜800億立方メートルの埋蔵量があると推計するデータもある。

新エネルギー・産業技術総合開発機構の調査では、夕張市内の炭層メタンガス推定埋蔵量は約77億立方メートル。石炭1トン当たりのガス包蔵量は豪州より多く、これをエネルギーとして活用すれば、市内4500世帯の1500年分以上となる量だ。

海外では豪州のほか、米国でも採掘されており、技術的な困難が伴うことはない。大量に水をくみ出すことから地下水に影響が出ることが予想されるが、一般の天然ガスほど深くまで掘削しなくて済むところも利点になるという。

■試掘が成功すれば、2017年度からテスト生産

夕張市によると、試掘が予定されている場所は清水沢青陵町の青陵小学校跡地。国内外でガス田開発を進めている石油資源開発と、市内のガス採掘権を持つレアックスが共同で進める。深さ約900メートルまで掘削し、埋蔵量や成分、1日当たりの生産可能量などを調べる計画だ。

試掘費用はざっと2億円と見込まれている。市は財政再建中のため、独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構、北海道の交付金などを活用する方向で調整している。

試掘がうまくいけば、2017年度からはテスト生産に入る。採算が見合うだけの安定した生産量を確保できるかどうかが実用化の鍵を握るが、市はガスを熱源として夕張メロンのビニールハウスへの活用、ガス発電に利用することを考えている。

128とはずがたり:2018/09/22(土) 18:27:48
>>127-128
試掘地区では1981年、北炭夕張新炭鉱ガス突出事故が発生している。不十分なガス抜きのため、坑口から約3キロ離れた掘進作業現場で大量のメタンガスが充満、さらに火災も発生して93人の死者を出す大惨事となった。

事故の原因となったのが、今回試掘する炭層メタンガス。大惨事の元凶を逆に利用し、地域振興の新たな一手としようとしているわけだ。

■財政再建で苦しむ市民にとって最後の希望

夕張市はかつて、炭鉱の街として栄え、最盛期の1960年には12万人近い人口を抱えていた。しかし、炭鉱は1990年ですべて閉山し、急激な人口減少と地域経済の低迷に陥る。市は炭鉱会社から住宅や病院などを買い取ったが、これが借金を膨らませるきっかけとなった。

市は折からのリゾートブームに乗り、観光開発に方針を転換する。しかし、進出企業が早々と撤退、身の丈に合わないリゾート施設と莫大な借金が市に残った。市は単年度決算を黒字に見せかけるため、赤字隠しの一時借り入れを繰り返していたが、2006年に財政破綻が発覚する。

当時、市が抱えていた借金は353億円。税収が8〜9億円ほどしかない市にとって、簡単に返せない額だ。国から財政再建団体(現在は財政再生団体)に指定されると、借金返済のために超緊縮財政に入った。

住民税など市民の負担は最高額に引き上げた。市職員や市議、市長らの給与、報酬を全国最低レベルにカットする。観光施設や公共施設を次々に閉鎖、他の自治体なら当然給付されている各種補助金も打ち切った。

東京23区より広い763平方キロに市内に小中学校は各1校ずつ。地域医療を担ってきた市民病院は診療所に格下げされ、171床あった病床がわずか19床に。「最高の住民負担に最低の行政サービス」というありがたくない呼び方をされるようになった。

市の職員は市外への転職が相次ぎ、260人ほどいた数が100人を切った。市職員だけでは事務をこなせず、北海道などから派遣を受け、やっと対応している状態だ。人口は今や約9000人。市のメーンストリートは昼食時でも人の気配がない。一歩、裏通りへ入れば今にも崩れそうな廃屋が並び、ゴーストタウンの様相も示し始めた。

借金の返済期間は24年。まだ半分にも達していないが、市民の我慢は限界に達し、明るさが失われようとしている。そんな中で浮上したのが、炭層メタンガスの採掘計画だ。

鈴木直道市長は東京都内の日本記者クラブで会見し「夕張市には財政再建で暗いムードが漂っている。市民が明るさを取り戻すためにも、地産地消のエネルギー源として活用していきたい」と期待感をにじませた。炭鉱時代の厄介者は夕張の明日を切り開く力となれるのだろうか。

高田泰 政治ジャーナリスト
関西学院大卒。地方新聞社で文化部、社会部、政経部記者を歴任したあと、編集委員として年間企画記事、子供新聞などを担当。2015年に独立し、フリージャーナリストとしてウェブニュースサイトなどで執筆中。マンション管理士としても活動している。

Read more: https://www.excite.co.jp/News/economy_g/20160502/zuuonline_105331.html#ixzz5RoyRII82

129とはずがたり:2018/09/22(土) 18:29:46

おかもとポンプ
夕張市様「炭層メタンガス(CBM:Coalbed methane)試掘事業」に水中ポンプを設置させていただきました
http://okamoto-pump.co.jp/?p=1015

2017年9月末 弊社のCBM用水中ポンプが北海道夕張市の「炭層メタンガス(CBM)試掘事業」試掘井戸に設置されました。弊社はCBM採取に大きな役割を持つ水中ポンプの技術でこのプロジェクトの一員として参加させて頂きました。

ポンプは設置後すぐに運転を開始し、順調にCBMの生産試験を行っています。 CBMは石炭層に含まれる天然ガスで、アメリカ、オーストラリア等では既に商業生産が行われ、国内ではこの夕張市に最も多くの埋蔵量があると考えられています。

CBMの採取は地上からの井戸掘削により行うことができ、地域への環境負担も少なくできます。そして、メタンガス濃度が95%以上と高いため、既存の天然ガス利用技術・用途が適用可能です。また、燃焼時のCO2や汚染部質の排出が少なく、温暖化対策にもなる環境に優しいクリーンエネルギーです。

CBM用水中ポンプは地上から約900mの深さに設置されており、弊社の温泉用ポンプで培った多くの技術が詰め込まれています。このポンプの運転を制御する制御盤については、運転情報を正面にあるタッチパネルにリアルタイムで表示し、常にポンプの運転状態を計測・監視しています。また、井戸やポンプ等に異常が発生した場合には速やかにポンプを停止させ、その原因をタッチパネルに表示して知らせます。

130とはずがたり:2018/09/22(土) 19:29:28

奈井江1 1968年 175MW 国内炭
奈井江2 1970年 175MW 国内炭
砂川3 1975年 125MW 国内炭
砂川4 1980年 125MW 国内炭

コロラド博士は廃止予定の奈井江をIGCCでリプレースせよとしているが国内炭で高コストな上に350MW程度ではコスト面でも可成り不利ではないか?(大崎の試験実証炉が166MW,勿来の実証炉が250MW,広野と勿来の商用炉がいずれも540MW)

やや新しい砂川含めて全部で600MWあるので奈井江と砂川を統合してリプレースするのが現実的なのかも。

奈井江発電所、休止へ 道産炭使用 町、地域に影響懸念 /北海道
https://www.shinrinbunka.com/news/pickup/12776.html
2018/03/05 朝日新聞 北海道 全文

 北海道電力は、道内で最も古い石炭火力の奈井江発電所(奈井江町、出力計35万キロワット)を来年3月に休止する。石狩湾新港で来年2月に稼働する液化天然ガス(LNG)火力発電所で休止分を代替する。
 奈井江発電所は1号機が1968年、2号機が70年に運転を開始。泊原発(泊村、計207万キロワット)の再稼働の見通しが立たないなか、修理をしながら使い続けてきたが、大規模な設備更新が必要な状況になっていた。建設中のLNG発電所の1〜3号機の出力は計約170万キロワット。泊原発に次ぐ規模となるため、奈井江の休止分を十分にまかなえると判断した。
 奈井江発電所の燃料は、空知地域で露天掘りされた国内炭が使われている。炭鉱や関連産業の存続にかかわるため、奈井江町は「地域経済に大きな影響を与えかねない」としている。近隣の石炭火力の砂川発電所(砂川市、計25万キロワット)に国内炭を振り向ける案もあるが、砂川は奈井江よりも規模が小さい。
 北電は奈井江発電所を廃止ではなく「休止」とし、電力需給が逼迫(ひっぱく)したときに稼働できるよう設備を残す。北電は、地方税である固定資産税を町に納める可能性も含め、「地域と十分に相談していきたい」としている。
 このほか北電は、2019年2月に石油火力の音別発電所1、2号機(釧路市、計14万8千キロワット)を、21年7月に水力の上岩松発電所1号機(新得町、2万キロワット)を、それぞれ廃止する。(とは註:上岩松は老朽化。新得発電所231MWに増強・リプレース)

https://hbol.jp/175234/4
北海道電力は教訓をどう活かしていくべきか?

 最大の対策は調整電源として天然ガス複合火力(NG GTCC)、石炭ガス化複合火力(IGCC)の分散設置でしょう。LNG GTCCは石狩湾新港1〜3合計出力1.7GWeとして2019年から2030年にかけて運開予定です。これらは前倒しされるべきでしょう。一方で、これで集中電源依存が更に進みます。

 石狩湾新港1のかわりに奈井江1〜2が休止(事実上の廃止)予定ですが、奈井江火発は分散・調整電源として旧式石炭火力にも関わらず今回活躍しました。また奈井江火力が休止すると、石狩炭田が全滅します。この奈井江火力をIGCCとして再整備すればどうでしょうか。IGCCならば熱効率50〜60%と天然ガス火力並に高効率で、しかも出力調整・負荷追従が可能です。IGCCは、日本が世界に10年先行していますが、このままでは追いつかれてしまいます。世界最先端が、政策の誤りであっという間に転落した太陽電池の悪夢の再来となりかねません。奈井江IGCCは、技術水準の向上、地域産業振興、送電網の分散・安定化とたいへんに益が多いです。

131とはずがたり:2018/09/22(土) 22:43:07
>>126-129

https://hbol.jp/175234/4
負の遺産(常敗無勝国策)からの脱却を
 かつて、石炭鉱業整備事業団(後に石炭鉱業合理化事業団)として、零細の弱小炭鉱を買い潰して閉山旋風を巻き起こした組織がありました。大失敗の国策により結果として多くの炭坑マンを殺してきた(典型事例が北炭夕張ガス突出事故*)スクラップ・アンド・ビルド政策の実行組織です。新エネルギー総合開発機構(NEDO、現在では新エネルギー・産業技術総合開発機構)と名を変えていますが、第一の役務は旧産炭地のお葬式です。大手銀行からの出向者がこの第一の役務を担っており、当人が涙ながらにその実態を語っていました。第二の役務は、NEDO助成金の運営で、これは電力からの出向者が実務を担っており、板挟みでたいへんに苦労されています。

 日本の「常敗無勝」エネルギー政策の特徴としてかつての太陽電池のように産業として成立寸前の技術を放り出して枯らしてしまう悪弊がありますが、特に国内炭がからむと前向きの投資をしない悪弊があります。

 絶滅危惧状態の炭坑マンからは、かつて経産・エネ庁(資源エネルギー庁)が殺戮してきた炭坑が、CBMや白亜紀メタンで宝の山に変わることが、エネ庁にとって存立に関わる「あってはならないこと」なのだろうとまで酷評されています。結果として日本は資源としての価値が皆無の海底メタン(メタンハイドレート)には投資し、資源価値の高いCBMや白亜紀メタンの実用化には徹底して後ろ向きと言うおかしなことを続けています。現在、CBMや白亜紀メタンは、鉱山のお風呂沸かしに使われている程度です。誠にもったいないです。

132とはずがたり:2018/09/22(土) 22:43:59
>>126の実験と胆振東部地震を結びつける,しかも人工地震の陰謀論と,奴もいたな┐('〜`;)┌

134とはずがたり:2018/09/25(火) 09:08:36

釧路西港に計画されていた石炭火発は諸々の事情で取りやめに成り泊が出来た様だ。

これ復活せえやと思ったけど今回のブラックアウトで釧路地区は供給過多で停電したというツイートもあったのでそれならまあ要らんのかなって心境。

ただ老朽化するGT音別の代わりに需要追从型のなにかが必要だとは思っている。水力発電豊富で大丈夫なのかも知れないけど昼間の太陽光を貯めて数時間ゆっくりと放電出来る巨大蓄電池で発電所の代替できないのかな〜。
冬は発電量落ちるから難しいか。。

(株)釧路振興公社 [北海道] 不動産業
特別清算申請 / 負債総額 109億1800万円
http://www.tsr-net.co.jp/news/flash/1211927_1588.html
〜釧路市が出資する第三セクター〜

 (株)釧路振興公社(釧路市浦見6丁目3-8、設立昭和35年7月、資本金1250万円、笠井真一代表清算人)は7月1日、釧路地裁に特別清算を申請した。

 申請代理人は笠井真一弁護士(笠井・伊藤法律事務所、釧路市宮本1-3-11、電話0154-41-5734)。

 負債総額は債権者6人に対し109億1800万円。



 同社は昭和35年7月に設立され、釧路市が株式の56.4%を出資する第三セクター。市が先行取得した土地の売買や賃貸のほか、市の指定管理者として「六園荘」や一時は「山花リフレ」などの運営も行っていた。しかし、北海道電力の火力発電所建設計画を見込んで、昭和54年から同59年まで取得した西港臨海土地Ⅰ・23万8397平方メートルが、同計画の頓挫により売れ残り、バブル経済崩壊後の景気低迷で塩漬け状態となっていた。

 市及び金融機関からの借入金は膨らみ支払利息負担も大きく改善の目処が立たず、市は三セク債を活用して解散する方針を決定し、6月27日の株主総会で30日の解散と代表清算人を決議し、今度の事態となった。

135とはずがたり:2018/09/25(火) 09:23:45

石炭を備蓄するのはなかなか大変のようだ。

http://www.kepco.co.jp/energy_supply/supply/sp_antei/nenryo_05.html
石炭を絶やさないための入念な準備と柔軟な対応
「決して発電所の石炭を絶やすわけにはいかない」

そんな想いで、現場の作業員や燃料調達担当者は懸命に使命を遂行しています。

舞鶴発電所は、24時間連続で運転するベース電源の石炭火力であるため、月に平均4回から5回のペースで、絶えず石炭が運ばれてきます。

オーストラリアやインドネシア、中国などから、長い航海(※一般的に約2〜3週間)を経て運ばれてくるため、予期せぬ事象が起こる場合が多々あります。

例えば過去に、石炭の7〜8割を輸入するオーストラリアが大雨に見舞われ、石炭供給が大幅に遅れるという事象が発生しました。燃料調達の遅れは安定供給に大きな影響を与えかねないため、調達担当者は「絶対に石炭を絶やしてはいけない」との想いで、インドネシアや他の国の石炭を探し、急遽調達先を変更して事なきを得ました。このように緊急時に備えて、常に海外の情報を把握し、きちんと石炭を運び届けるための入念な準備と柔軟な対応が求められるのです。

石炭船と発電所をつなぐ現場作業員の汗
長い航海を経て、無事発電所に入港した石炭船(8万トンクラス)は、大勢の現場作業員に迎え入れられます。

船が着桟すると早速発電所への石炭の受入れ作業が始まります。

高さ44mにもなる巨大な揚炭機で、石炭船にあるハッチ(船内にある石炭を貯めている保管場所)から発電所に繋がるベルトコンベアを通じて石炭サイロへ陸揚げされていきます。陸揚げ作業は、朝の8時から夕方の18時まで約3日間をかけて、作業員がハッチに入り作業を続けていきます。真夏などは、炎天下で作業員の額は石炭の炭と汗で真っ黒になります。

このように発電所の石炭を安定的に調達するために、各持ち場で使命感を持って懸命に作業にあたっています。

136とはずがたり:2018/09/26(水) 11:52:50
>>126のことを云ってるようだが陰謀論なんで聞くに値しない。けど投下してしまうw

そもそも石油・ガスがそんな確実に採れるなら石油公団とか要らんかったやろって話でそんな簡単には見つからないのである。

夕張市の炭層ガスが消えていた 重要選挙前の地震・災害
http://jotj.seesaa.net/article/461553156.html
2018年09月08日

大震災となった北海道の胆振東部地震の周囲には妙な現象が少なくないように思える。厚真町に接する夕張市では試算77億m3もの炭層ガスが消えてしまった。地震と関連があるように「見えてしまう」だけなのだろうか?

震源からほど遠くない夕張市は炭鉱産業で著名であるが、2017年の後半には 夕張市と北海道ガス(社長 大槻博)との連携により、炭層メタンガス(CBM、coal bed methane)の試掘が行われていた。77億m3が埋蔵されていると試算されていた。

経済産業省の資源エネルギー庁(長官 日下部聡)は、(一財)エンジニアリング協会(理事長 大下元)の地下開発利用研究センターを支援してきている。実は、このエンジニアリング協会は、メタンハイドレード資源開発を、独行の石油天然ガス・金属鉱物資源機構 JOGMEC(理事長 細野哲弘)に委託している。このJOGMECが北海道と共に、夕張市に約1億円の試掘費用を支援したようだ。
北海道ガスの主要株主は日本生命(会長 筒井義信)と東京ガス(代取 内田高史)、北海道銀行(会長 堰八義博、NHK経営韻)、北洋銀行(頭取 石井純二)である。
  
そしてこの試掘は、12月には「産出量が試算より少ない」と、うまくいかなかったことが報じられた。つまり、事前の試算に間違いがなかったのであれば、取り出すはずだったガスの塊は消えてしまったことになる。試掘に当たって地下空間のリスク調査が十分に行われたかも不明であり、ガスが抜けたあとに脆弱な地盤ができてしまったかもしれない。

140とはずがたり:2018/10/04(木) 12:54:46
>水素のステーション価格は現在、1立方メートル(0度、1気圧の標準状態)あたり100円程度だが、政府は商用化を目指し30年に30円まで下げる目標を掲げる。

2018.9.28 10:00
脱炭素化の新たな選択肢〜石炭から水素の安定製造目指し、日豪約9000キロを結ぶサプライチェーン構築へ〜
https://www.sankei.com/life/news/180928/lif1809280009-n1.html

 オーストラリア南東部ビクトリア州の州都メルボルンから約150キロ東に位置する炭鉱地区、ラトロブバレー。19世紀から石炭を採掘し、電力産業が盛んな同地区で、「脱炭素化」の切り札となる水素を軸にした世界初のプロジェクトが始まった。現地で未利用のまま豊富に存在する石炭から水素を製造し、約9000キロ離れた日本に運ぶ壮大なサプライチェーン(供給網)の構築を目指す実証事業だ。Jパワー(電源開発)、川崎重工業、岩谷産業、シェルジャパンの4社が設立した「技術協同組合CO2フリー水素サプライチェーン推進機構(HySTRA)」が中心になって進める。



未利用の「低品位炭」をクリーンエネルギーに転換

 事業の中核になる石炭は英語で「brown coal(褐色の石炭)」と呼ばれる「褐炭(かったん)」だ。一大産地のラトロブバレーは地表下から深さ250メートルまで埋蔵が確認され、日本の総発電量の240年分まかなえる豊富な資源量を誇る。採掘コストも低く安価に入手できる一方で、炭素の含有量が少なく、水分を50〜60%と多く含むため、火力で使う瀝青炭(水分15%以下)などに比べ輸送や発電の効率が悪い。結果、需要はほぼ炭鉱近くの発電所のみに限られ、「低品位炭」とされる。

 実証では、この未利用資源である褐炭から水素を製造。液化して日本へ輸送し、荷役・貯蔵に至るまで、一連のサプライチェーン構築に向けて取り組んでいる。将来的には、水素製造の際に発生するCO2を分離・回収し、CO2フリーの水素サプライチェーンの実現を目指す。年内に現地の基礎工事に入り、2019年に水素ガスの製造プラント、低温の液化設備、港湾の積み荷・揚荷用基地などを設置し、20年にも試験運転の開始に向けて一歩ずつ進めていく。

「貯(た)め」「運び」「利用」できるエネルギー源

 パリ協定発効後、世界では温室効果ガス削減に向けた「脱炭素化」への動きが急速に広がっている。エネルギーの脱炭素化の実現には、再生可能エネルギー拡大はもちろん、化石燃料利用の脱炭素化や、水素エネルギーの活用など、多様な組み合わせが欠かせない。

 その1つである水素(H2)は、酸素(O2)と化学反応することで発電し、排出するのは水(H2O)のみ。発電時に二酸化炭素(CO2)など温室効果ガスを排出しないクリーンなエネルギー源だ。

 日本政府が昨年12月に策定した水素基本戦略は国内の再生可能エネルギーの余剰電力や海外の未利用エネルギーなどを水素に転換することで、「貯め」「運び」「利用」できる特性を指摘。日本にとって、「エネルギー安全保障と温暖化対策の切り札」と評価した。

 ただ、政府が目指す水素社会の確立には、需要と供給の両面でコストの壁が立ちはだかる。天然にほぼ存在しない水素は、現在は天然ガスなどを改質する製造方法が主流だが費用がかさむ。それゆえ採算確保を不安視する供給業者は投資に及び腰だ。供給体制が整わない中、燃料電池車(FCV)の普及が進まないなど需要拡大も見込めず、大量生産による費用低減は見込めない。「鶏が先か、卵が先か」の状態だ。

 水素のステーション価格は現在、1立方メートル(0度、1気圧の標準状態)あたり100円程度だが、政府は商用化を目指し30年に30円まで下げる目標を掲げる。

褐炭を「ガス化」して安価で大量の水素製造

 こうした需給の課題を一挙に解決する可能性を秘めるのが、今回の日豪の水素サプライチェーン構築実証事業だ。水素製造の過程で活用されるのが、Jパワーが培ってきた「石炭ガス化技術」である。

 ガス化の仕組みはこうだ。褐炭を細かく砕き、酸素とともにガス化炉に噴出。炉内で1000度以上に加熱すると、微粉炭の主成分の炭素(C)が水分(H2O)や酸素(O2)と化学反応し、主に水素(H2)と一酸化炭素(CO)の可燃性ガスになる。

141とはずがたり:2018/10/04(木) 12:54:59
>>140
 このガスから水素を取り出し、マイナス253度で液化して輸送することで、炭鉱から離れた国での大量利用を可能にする。また、低価格の褐炭を原料として製造費用を引き下げ、需要先は世界中に拡大できる。需給両面で水素の普及を後押しするシナリオだ。

 Jパワーの小俣浩次・技術開発部ガス化技術担当部長は「安価で、未利用のまま豊富に存在する褐炭をガス化することで、水素を最も安く製造する有望な方法の一つになる」と指摘する。

「EAGLEプロジェクト」の独自構造を採用

 Jパワーは1980年代から石炭ガス化技術の開発を開始した。元来は、化石資源を化学製品の原料として利用しやすい水素、一酸化炭素に転換する技術であったが、「石炭ガス化複合発電(IGCC)」とよばれる高効率発電技術の開発に取り組んできた。…
※IGCC:Integrated Coal Gasification Combined Cycle

 Jパワーは新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)と共同で実施してきた「EAGLEプロジェクト」において独自技術を開発。酸素の供給量を適切に制御することで、石炭ガス化炉の高効率化と安定稼働の両立を実現する。結果、EAGLEは1日150トンを処理できるガス化炉の大型化を実現するとともに、石炭の発熱量をガスに移行する比率も世界最高水準の82%を達成した。

「当社は10年以上にわたり、この石炭ガス化炉の安定運転を続けた。蓄積した技術と経験、人財は今回の水素サプライチェーン構築に役立つものだ」と小俣氏は話す。

 ラトロブバレーに建設予定の小規模ガス化炉で試験を繰り返すほか、日本のJパワーのEAGLEガス化炉でも運用性やトータル性能を検証する予定だ。小俣氏は「褐炭は成分にばらつきがあるので、多くのデータが必要になる。ガス化炉が安定稼働する条件を見つけ、どれだけ効率を上げられるかが課題だ」と説明した。

目指すはCO2フリーの水素製造

 水素は発電時にはCO2を排出しないが、石炭をガス化して製造する際の排出は避けられない。そこで、実証に併せ、ラトロブバレーではオーストラリア連邦政府とビクトリア州政府の共同基金で、新たなプロジェクトにも着手している。

 発生するCO2を分離・回収し、長期間貯留する「CCS技術」だ。排ガスから化学反応を利用してCO2を分離し、高純度で回収。枯渇したガス田などに輸送し、圧縮機で深さ1000メートル以上の地層の砂粒の隙間に封じ込め、実質的な排出ゼロを目指す。

 ラトロブバレーから約80キロ先の沖合には枯渇しかけた海底油田が存在し、大規模な貯留容量が見込まれる。

 今後、褐炭からの水素製造には「CCSは不可欠」と小俣氏は話す。将来的にラトロブバレー沖でCCSが可能になれば、日豪の水素サプライチェーンはCO2フリーを実現できる。

脱炭素化の実現に向け取り組みつづける技術開発

 Jパワーは国内でも中国電力と共同で、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の助成を受けて実施している「大崎クールジェンプロジェクト」(広島県)において、クリーンコール技術の商用化に向けた実証事業を進めている。IGCCだけでなく、CO2分離・回収技術を組み合わせた技術でも、実証事業に向けた建設工事を開始しているほか、ガス化により発生した水素を燃料電池に活用して発電効率を高める「IGFC(石炭ガス化燃料電池複合発電)」の実現に向けた小型IGFCの技術実証も予定している。

※IGFC:Integrated Coal Gasification Fuel Cell Combined Cycle

 小俣氏は「IGCCやIGFC、CCSは技術レベルや商用化の見通しがそれぞれ異なる。それでも脱炭素化の実現のためには、複数の選択肢を持つことが重要だ。今回の褐炭による水素製造もその1つ。将来を見据えて、脱炭素化の選択肢を1つでも増やすために、これからも技術開発に取り組みたい」と前を向いた。

提供:J-POWER(電源開発株式会社)

142とはずがたり:2018/10/25(木) 13:57:02

一万田日銀総裁にペンペン草をはやしてやると言わしめた頃の蘇我なんてそれこそ草原だらけだったんだろうがねえ。。

【千葉】
これ以上空気を汚さないで 千葉市で27日、東京湾石炭火力問題サミット
http://www.tokyo-np.co.jp/article/chiba/list/201810/CK2018102502000135.html
2018年10月25日

 東京湾沿岸の千葉市や袖ケ浦市、神奈川県横須賀市で進む石炭火力発電所の建設計画を学び、環境への影響などを考える「東京湾石炭火力問題サミット」(千葉県弁護士会主催)が二十七日、千葉市中央区の県弁護士会館で開かれる。千葉市の市民らでつくる「蘇我石炭火力発電所計画を考える会」のメンバーは「これ以上空気を汚さないでほしい」と訴えている。(黒籔香織)

 千葉市中央区の製鉄大手JFEスチール東日本製鉄所の敷地内にある「(仮称)蘇我火力発電所」建設予定地から約三キロの、中央区問屋町のマンションで暮らす渡辺敬志(たかし)さん(70)は「今も洗濯物やベランダ、車が粉じんで汚れて、困っている。さらに石炭火力発電所をつくるのは、住民への配慮がなさ過ぎる。許せない」と憤る。

 マンションの自治会でアンケートを実施したところ、住民の九割が粉じんに困っていると回答した。渡辺さんは、粉じんの原因になっているとして、JFEが野積みしている石炭や鉄鉱石などの置き場の改善を求めてきた。その過程で新たな石炭火力発電所の建設計画を知り、考える会に加わった。

 二〇一一年三月の東京電力福島第一原発事故後、コストが安くて、高効率で発電できるなどとして、石炭火力発電所計画が次々に浮上した。

 JFEスチールと中国電力が出資した千葉パワーは、千葉市中央区川崎町のJFEの敷地に、約百七万キロワットの石炭火力発電所を一基建設する予定だ。二〇年に着工、二四年の運転開始を予定している。袖ケ浦市や横須賀市でも建設計画が進んでいる。

 考える会は昨年四月に発足。勉強会を十回ほど開き、今年五月には七千五百五十人分の反対署名を千葉市に提出するなど、計画に異議を唱えてきた。

 考える会代表の小西由希子さん(59)は「電力は十分足りている。環境に負荷の大きい石炭火力発電所の建設はやめてほしい。まだ計画を知らない人にも知ってもらいたい」と話している。

建設予定地の地図を見ながら話す「蘇我石炭火力発電所計画を考える会」の人たち=千葉市で

写真
◆仙台の差し止め訴訟 原告団長が講演
 27日の東京湾石炭火力問題サミットでは、東北大大学院文学研究科の長谷川公一教授が「石炭火力発電所問題と市民活動の意義」と題して基調講演する。長谷川教授は、昨年9月に住民が仙台市の石炭火力発電所(昨年10月運転開始)の運転差し止めを求めて提訴し、仙台地裁で係争中の訴訟の原告団長を務める。

 NPO法人気候ネットワーク(本部・京都市)理事の平田仁子(きみこ)さんが全国の石炭火力発電所の計画状況などを紹介。健康被害や環境への影響を懸念する千葉市、袖ケ浦市、神奈川県横須賀市の住民団体から活動報告がある。

 会場は県弁護士会館3階講堂で、午後1時半〜4時半。参加費無料。問い合わせは県弁護士会=電043(227)8431=へ。

143とはずがたり:2018/10/31(水) 16:38:20
個人的には優良炭が3000万tも眠る,復活をさせたい羽幌炭坑と鉄道。併し羽幌線が廃止になってしまったのみならず留萌本線も廃止となると輸送手段が明治時代に後戻りの感もある。。
羽幌港にどれ位の機能があるのかねえ。。羽幌炭坑に発電所も併設して留萌地区の風力開発と共に送電線も建設したい。発電所は当然石炭火発となるがバイオマスも混燃としたい所。

<羽幌炭砿>
留萌─築別─曙(─3.5km[62開]─三毛別●羽幌本坑--(索道)--●上羽幌坑)─16.6km─築別炭砿●
[羽幌炭砿:年産100万トン・70閉山・3000万t以上の可採炭残]

三毛別駅
http://61degrees.na.coocan.jp/rail/hokkai/meiu/sankebetsu.html

築別川の支流、三毛別川に沿ってさかのぼった狭い平地に、羽幌炭砿の主力鉱・羽幌本砿がありました。戦後復興の期待を背負って1949(昭和24)年に開業、閉山前の1968(昭和43)年頃には315棟の住宅に約4,500人が住んでいました。

1962(昭和37)年からは、炭鉱を運営する羽幌炭砿鉄道が、国鉄から名羽線を借り入れて石炭輸送を行いました。羽幌本砿から出炭された石炭は、三毛別〜曙の名羽線を通り、羽幌炭砿鉄道線(築別〜曙〜築別炭砿)から、さらに国鉄羽幌線を経由して留萌港へ運ばれていました。留萌港からは、同社の専用船「はぼろ丸」が運炭の任を担いました。上羽幌砿の石炭も索道で山越えして、この三毛別駅から鉄道に載せられました。名羽線区間は石炭輸送のみで、旅客は同社が運行する無料バスで上羽幌〜羽幌本砿(三毛別)〜曙を運ばれました。

羽幌炭礦鉄道
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%BE%BD%E5%B9%8C%E7%82%AD%E7%A4%A6%E9%89%84%E9%81%93

羽幌炭礦(築別炭礦、羽幌坑、上羽幌坑)のあった苫前炭田では1895年(明治27年)頃に鉱区が設定されて採掘が始まったが、適切な運搬手段がなく、大規模な開発には至らなかった。1918年(大正7年)頃に財閥の鈴木商店(日商岩井の前身、現在の双日)が一帯の鉱区を買収した。鈴木商店が金融恐慌により1927年(昭和2年)に清算されてからも、同社傍系の太陽曹達(1939年(昭和14年)太陽産業に改称)が所有し、1931年(昭和6年)頃より開発に着手した。

当時、国鉄羽幌線が留萠より順次開業し、1932年(昭和7年)9月には羽幌まで到達しており、さらに北上を続ける予定であった。太陽曹達は羽幌鉄道を設立し、1938年(昭和13年)に国鉄駅予定地の築別一線(築別)と築別本流(築別炭鉱)を結ぶ17.2kmの本線、および途中の曙より三毛別を経由して上羽幌に至る10kmの支線を含む鉄道敷設免許を申請した。このうち、曙 - 上羽幌間は鉄道省予定線「天塩国名寄ヨリ石狩国雨龍ヲ経テ天塩国羽幌ニ至ル鉄道」と競合することから除外され、1940年(昭和15年)5月に築別 - 築別炭鉱間の免許を受けた。

144とはずがたり:2018/10/31(水) 16:38:31
>>143
1939年秋には運炭道路建設の名目で路盤工事に着手したようで、1941年(昭和16年)12月9日の羽幌線羽幌 - 築別間開通直後の12月14日に営業を開始したが、時に太平洋戦争開戦6日後のことであった。この間、1940年(昭和15年)7月に太陽産業(株)羽幌礦業所は羽幌炭鉱(株)と改称、さらに1941年3月、羽幌鉄道が羽幌炭鉱を吸収して羽幌炭礦鉄道となっている。

戦後は上羽幌坑と羽幌坑(三毛別)の開坑により出炭量が増加して沿線人口も増えた。1958年(昭和33年)から気動車の運行を開始して貨客分離に努め、国鉄定期列車に併結して羽幌駅まで乗り入れを行った。 1962年(昭和37年)には工事中の国鉄名羽線(羽幌 - 朱鞠内間51.2km)のうち、軌条工事が完了した曙 - 三毛別間3.8kmで国鉄非営業線運送という異例の取扱いにより運炭列車が走り始めた。これは、羽幌坑の設備増強により年間40万トンの出炭が可能となったのを受けて、会社の動力車(乗務員含む)を使用して運行し、運送対価として曙 - 三毛別間運送原価に見合う相当額(1トン当たり57円)を国鉄が会社より収受するというものであった。1964年(昭和39年)に名羽線が日本鉄道建設公団に引き継がれると、国鉄が公団と協定を結んで同区間の有償貸付を受ける形で運行が継続された。この区間は前述のように曙 - 上羽幌間が鉄道省予定線との競合により除外された後も、羽幌坑開発に合わせて1949年(昭和24年)3月に曙 - 三毛別4.0kmの構外側線敷設認可を得ながらも建設中止となった経緯があり、会社としては悲願の運行であった。貨物・旅客とも飛躍的に輸送量を伸ばし、1969年(昭和44年)にはディーゼル機関車を導入した。

出炭量は電力用や暖房用を中心に年産100万トンを超え、国内有数の優良鉱として近代化も進んでいたが、1970年(昭和45年)9月1日、会社は札幌地方裁判所に会社更生手続開始申立書を提出した。申立の理由として会社は、石炭産業の前途に対する不安で離山者が相次いで人員不足となった上に採炭切羽が断層とぶつかったため出炭が計画通りに進んでいないこと、取引会社の経営破綻により売掛金が回収不能となって8500万円余りの打撃を蒙り、資金繰りが急速に悪化したことなどを挙げ、破産を避けるために更生手続きに入りたいとした。一方で、1970年3月末現在の貸借対照表では資産69億円に対して負債75億円であったが、借入金のうち35億円は石炭鉱業再建整備臨時措置法(1971年(昭和46年)3月までの時限立法)に基づいて元利補給金と再建交付金を受けて10-15年割賦での政府の肩代わりが決まっており、債権者による訴訟等は行われていなかった。

ところが、2か月後の11月1日の取締役会で更生を断念して閉山を決定、申立を取り下げて特別閉山交付金制度に基づく特別閉山を申請した。3000万トン以上の可採炭と7500人余りの炭礦関係住民を残しての終焉であった。鉄道事業も11月12日に運輸営業廃止を申請して許可され、12月15日に廃止実施して羽幌直通の沿岸バスに転換された。

羽幌港
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%BE%BD%E5%B9%8C%E6%B8%AF

1941年(昭和16年)には羽幌炭鉱の築別炭礦を結ぶ羽幌炭礦鉄道が開業し(1970年廃止)、石炭の積み出し港としての役割を担っていた。

145とはずがたり:2018/10/31(水) 17:03:46
<根室本線>
滝川─赤平(─2.04km[89廃]─●住友赤平炭砿[94閉山・発送先:滝川(多分発電所・89廃)・東室蘭(新日鐵?)])─芦別─9.1km[89廃]─頼城(らいじょう)●三井鉱山[92閉山]

芦別炭鉱
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%8A%A6%E5%88%A5%E7%82%AD%E9%89%B1

赤平の炭鉱遺産
2013年3月28日
http://www.city.akabira.hokkaido.jp/docs/2012122500236/

滝川発電所
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%BB%9D%E5%B7%9D%E7%99%BA%E9%9B%BB%E6%89%80
滝川発電所(たきかわはつでんしょ)は北海道滝川市泉町135番地にあった北海道電力の石炭火力発電所。
老朽化の為に1号機が1988年(昭和63年)3月31日、2号・3号機が1989年(平成元年)3月31日をもって廃止された[1]。

146とはずがたり:2018/10/31(水) 17:13:15
勿論,復活する際には空知炭砿と三井砂川炭砿を纏めてどっちか一本にして砂川迄延ばすw

砂川─14.5km[88廃]─歌志内●空知炭砿[95閉山]
砂川─7.3km[94廃]─上砂川●三井砂川炭砿[87閉山]

<歌志内線・上砂川線>

歌志内線
tps://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%AD%8C%E5%BF%97%E5%86%85%E7%B7%9A

歴史
1984年(昭和59年)6月に第2次特定地方交通線に指定された。一時期第三セクター化される予定だった[2]が、鉄道の存続意義であった空知炭礦の閉山が確定的となり1988年(昭和63年)4月に廃止、バス路線へ転換された。

歌志内駅
tps://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%AD%8C%E5%BF%97%E5%86%85%E9%A7%85

1953年(昭和28年)1月1日 - 住友石炭鉱業上歌志内砿が、合理化のため坑内で繋がった住友赤平砿へ統合[2]。上歌志内の設備を廃止し、赤平側の設備へ一本化[2]。上歌志内砿専用線も廃止となる。
1963年(昭和38年) - 北海道炭礦汽船が空知砿を分離し、空知炭礦(株)設立[2]。
1988年(昭和63年)4月10日 - 石炭出荷の最終日。

歌志内興産
tps://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%AD%8C%E5%BF%97%E5%86%85%E8%88%88%E7%94%A3
1995年2月には空知炭礦と親会社の北海道炭礦汽船が会社更生法の適用を申請し、3月には炭鉱が閉山となった。

上砂川支線
tps://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%8A%E7%A0%82%E5%B7%9D%E6%94%AF%E7%B7%9A

当支線は歌志内線とほぼ平行しており、近いところでは1km程度の距離しか離れていなかった。

三井砂川炭鉱
ttps://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%89%E4%BA%95%E7%A0%82%E5%B7%9D%E7%82%AD%E9%89%B1

三井砂川炭鉱(みついすながわたんこう)とは、北海道空知郡上砂川町に存在した炭鉱。閉山時の正式名称は三井石炭鉱業株式会社砂川鉱業所。最盛期には多くの坑口を持ち、北海道の三井系炭鉱では主力級の炭鉱だった。1960年代からは大深度からの採炭を進めて生産性の向上に努めたが、1987年に閉山した。

147とはずがたり:2018/10/31(水) 17:41:19

<夕張炭砿>

新夕張─沼ノ沢(─4.4km─真谷地[●北炭真谷地炭砿・87閉山])─清水谷[北炭清水沢火発50MW][●北炭夕張新炭砿(75出炭開・81事故[死者93人]・82閉山)]─7.6km(87廃)─南大夕張[●三菱大夕張炭砿(70操開・85事故[死者62人]・90閉山]
夕張炭鉱
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%95%E5%BC%B5%E7%82%AD%E9%89%B1

夕張炭鉱(ゆうばりたんこう)は、北海道夕張市に存在する石狩炭田の一部を形成する炭鉱である。

狭義の意味では、北海道炭礦汽船が開発した夕張炭鉱(1889年 - 1977年)の本鉱を指す。広義の意味では、北海道炭礦汽船が続いて開発を行った周辺の新夕張炭鉱・夕張新炭鉱・平和炭鉱・真谷地炭鉱、夕張市東部地区に三菱鉱業が開発した大夕張炭鉱、南大夕張炭鉱、夕張山地北側の万字炭鉱などを含む炭鉱群をさす。後者は夕張炭田ともいう。

優良な製鉄用コークスの原料炭を産出し、最盛期の1960年代には20前後を数えたが、1970年代以降には度重なるガス爆発や海外炭の普及により競争力を失い閉山に追いやられた。現在でも小規模ではあるが、露天掘り採掘などが行われている。

1980年 : 北炭清水沢炭鉱閉山。
1981年 : 北炭夕張新炭鉱ガス突出事故が発生、死者93人。
1982年 : 北炭夕張新炭鉱閉山。
1985年 : 三菱南大夕張炭鉱にてガス爆発事故発生、死者62人。
1987年 : 三菱南大夕張炭鉱の合理化により三菱石炭鉱業大夕張鉄道線廃止、北炭真谷地炭鉱閉山・同専用鉄道廃止。
1990年 : 三菱南大夕張炭鉱閉山。

作業員59人が人為的に「水没」させられた史上最悪の炭鉱事故! 会社はなぜ非人道的な決断をしたのか、北炭夕張新鉱の今を取材!https://www.excite.co.jp/news/article/Tocana_201805_post_16901/
TOCANA
2018年5月22日 07:30 1

 北炭夕張新鉱は、原料炭(強粘結炭8200カロリーの日本最良の瀝青炭)を供給できる炭鉱で、70年10月に開発が開始された。当初の計画では、日産5千トン、年産150万トンが目標とされ、77年7月には、その目標を達成していたが、深層部の開発は予想以上に厳しく、それ以降は、出水や磐圧、ガス湧出などの影響もあって日産4千トン台に落ち込んでいた。起死回生を計るため、試掘中だった北部方面からの出炭に全力を注いだ結果、81年10月16日の事故を招いた。

 坑内火災を鎮火させるために切羽や坑道を水没させたケースは、道内でも5件ある。しかし、59人を封じ込めたままの『水没』は、炭鉱史上でも例のないことだった。

148とはずがたり:2018/10/31(水) 17:41:32
>>147

北炭夕張炭鉱の事故と閉山 日本石炭産業に致命的打撃(松本 克夫)2018年7月
https://www.jnpc.or.jp/journal/interviews/34941

北炭はいわくつきの会社だった。長く社長、会長を務めた萩原吉太郎氏は政界に知己が多く、政商といわれた。その政治力もあってか、政府や金融機関の資金支援を得て、1000億円もの累積債務を抱えながら、何とか持ちこたえている状態だった。北炭は経営再建のため、事故の3年前に生産部門を炭鉱別に3子会社に分け、独立採算制にしていた。北炭夕張炭鉱はその1社で、林千明北炭社長が自ら社長を兼務していた。良質な原料炭を産出する北炭のエースともいえる炭鉱だったが、炭層が深部にあり、断層やガスの含有量が多い技術的に難しい炭鉱だった。生産量は目標を下回り続け、北炭の経営悪化の要因になっていた。前年の8月に坑内火災を引き起こし、1カ月半の操業休止に追い込まれたばかりだから、生産目標達成を強いれば、事故の危険性が増すのは必至だった。

 ◆業界全体に存亡の危機迫る

 その危うさは、日本の石炭産業全体についてもいえた。長らく年産2000万トン体制維持が政府、業界の目標だったが、当時は1800万トンの生産がやっとという状態だった。この年に石炭鉱業審議会は第7次石炭政策を答申したが、2000万トン維持が至上命令とはしていなかった。石炭業界からは、「生かすのか殺すのか、はっきりしてくれ」という声が上がっていた。「石炭産業を存続させるというなら、西ドイツのように保護策を徹底してくれ。消滅させるというなら、地域経済が壊滅しないように安楽死させる手を打ってくれ」というわけである。

 国内炭の主な需要家は、電力、鉄鋼という巨大企業である。オイルショック以降、一般炭と競合する重油が高騰し、国内炭にとって有利な状況が生まれていた。とはいえ、輸入炭と比べれば割高だから、需要家も簡単には値上げを受け入れてはくれない。仮に平均レベルの炭鉱が収支トントンになる炭価で合意したとしても、条件の悪い炭鉱は赤字を余儀なくされる。赤字解消を目指して増産やコスト削減で無理をすれば、事故につながりかねない。

 国内炭保護に徹するとしても、ある程度の生産量を見込めることが前提になる。年産1800万トンは、国内の石炭需要のほぼ5分の1だが、その維持がエネルギー安全保障上どの程度の意味を持つかは意見が分かれた。もし、年産300万トンの北炭が脱落して、実質1500万トン体制になったら、ますます安全保障上の意味は薄れる。

北炭夕張新炭鉱ガス突出事故
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8C%97%E7%82%AD%E5%A4%95%E5%BC%B5%E6%96%B0%E7%82%AD%E9%89%B1%E3%82%AC%E3%82%B9%E7%AA%81%E5%87%BA%E4%BA%8B%E6%95%85

国は1962年(昭和37年)に策定された「石炭合理化大綱」により、当時出炭していた炭鉱を「ビルド鉱」「現状維持鉱」「スクラップ鉱」にランク分けし、国策として計画的な生産合理化と閉山に着手。その一方、「ビルド鉱」とされた大手炭鉱では国から補助金などを受けながら、最新の設備を導入して大規模炭鉱の開発を進めた。この「ビルド鉱」の一つが、1975年(昭和50年)6月に出炭を始めた北炭夕張新炭鉱だった。 しかし、国は巨額の貸し付けを行う一方で、北炭夕張新炭鉱に対して一層の合理化を求めた。
北海道新聞が取材した当時の関係者の証言によると、国から『生産計画を達成できなければ、補助金を打ち切る』と圧力をかけられ、会社は計画達成のために無理をし続けていたという。

149とはずがたり:2018/10/31(水) 18:03:33
日本の石炭賦存なんとかしたいけどまあ高コストだしCO2出すしでまあなんかしようってのは基本無理だけど夢は追いたい♪

留萌炭田─羽幌炭砿─●羽幌本坑・●北羽幌坑・●築別炭砿(>>143)70年閉山と早いが優良炭が3000万tも残存

石狩炭田─空知炭田─●三井芦別炭鉱(92閉),●住友赤平炭鉱(94閉),●三井砂川炭鉱(87閉),●空知炭砿(95閉)(>>145-146)砂川は三井の主力だったらしい。

石狩炭田─●幌内炭砿(89閉)>>下記

石狩炭田─夕張炭田─●北炭真谷地炭砿(87閉),●北炭夕張新炭砿(75〜82),●三菱大夕張炭砿(70〜90)>>147-148

<幌内炭砿>

手宮─(85廃)─南小樽─岩見沢─10.9km(87廃)─三笠─2.7km(87廃)─幌内●幌内炭砿(89廃)

幌内炭鉱
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B9%8C%E5%86%85%E7%82%AD%E9%89%B1
独立系の炭鉱会社も数社が開発を手がけたが、開発の主力を担ったのは北海道炭礦汽船(北炭)であった。北炭の本鉱の立坑は、海面下1,000mを越える日本最大規模となった。1975年に大規模なガス突事故があり13名の犠牲者をだした。事故後採鉱を再開し、最終的に北炭の生産量は100万トンを越えた。

1975年(昭和50年)11月27日 - ガス突出事故
1987年(昭和62年)7月12日 - JR幌内線廃止[1]
1989年(平成元年)9月29日 - 閉山[2]

<石炭埋蔵量>
十数年前にCBM関連の調査の一環としてまとめられたレポートに、国内石炭の埋蔵量についてこう書かれています。

日本国内の石炭の可採量は202億[t]で、北海道内にはその半分の101億[t]が存在している。

CBMとは「コール・ベット・メタン」と言います。
実際にアメリカや豪州では生産された実績がありますが、天然ガス田のガスの方が安いので、現在はほとんど利用されていません。

平成13年度ごろまでは国内炭保護政策が行われており、北海道の太平洋炭鉱と九州の三井三池炭鉱が操業していました。
この時の石炭の1[t]当りの値段が、海外炭5,000[円/t]に対して国内炭は17,000[円/t]でした。

150とはずがたり:2018/11/01(木) 13:57:28

https://twitter.com/Harita_arayshi/status/1013722168251674625
治田 洗礫
@Harita_arayshi
フォローする @Harita_arayshiをフォローします
その他
テキサス大学のコレクションにある米軍25万分1地図は1955年頃の編集。羽幌炭鉱鉄道、天塩鉄道、留萌鉄道も描かれているが…
http://legacy.lib.utexas.edu/maps/ams/japan/txu-oclc-6900707-nk54-2.jpg

2:52 - 2018年7月2日

https://twitter.com/AKAIWA8095D/status/1057856406949261312
いたや@北炭会
@AKAIWA8095D
フォロー中 @AKAIWA8095Dさんをフォローしています
その他
これは1955年では無く1965年以降1970年末までの地図じゃないだろうか…。羽幌炭鉱鉄道専用線(国鉄非営業線)の三毛別まで延びたのって1965年やで

21:46 - 2018年10月31日

152とはずがたり:2018/12/22(土) 14:50:15
これどうなったかな?

とはずがたり 2009/02/06(金) 19:11:26 60-56-82-105.eonet.ne.jp
日本とベトナム、石炭分野の技術協力などで署名
http://www.nikkei.co.jp/news/keizai/20090116AT3S1601K16012009.html

153とはずがたり:2018/12/23(日) 20:52:37
>7修正。

7 荷主研究者 2013/01/03(木) 09:11:59

北海道炭の現況。これまでは石油スレに貼ってたら。

2005/01/06 10:48 北海道新聞
釧路コールマイン、初の海外炭輸入へ 中国から年内にも、採炭減を補完
ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1042778728/259

2007年12/15 09:00 北海道新聞
道内炭、原油高騰で脚光 海外産より割安感 露天掘り鉱、急ぎ増産も
ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1042778728/798

2008年03/22 00:07 北海道新聞
道内炭鉱 新鉱区、相次ぎ開発 海外炭高騰で需要増 4社検討
ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1042778728/859

2008年7月31日 日本経済新聞 北海道
道内炭、採掘拡大へ 北菱は2割増産目指す
ttp://www.nikkei.co.jp/news/retto/20080730c3c3000l30.html
ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1042778728/927

2009年11月28日 日本経済新聞 北海道
釧路コールマイン、12〜16年度の採炭230万トン
ttp://www.nikkei.co.jp/news/retto/20091127c3c2701127.html
ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1042778728/1074

154とはずがたり:2018/12/28(金) 17:16:32
ドイツ産業革命更には重化学工業化──イギリスのが軽工業革命だったとすると米独のが重化学工業革命だったとも云えるだらう──を背後から支えたドイツ炭砿。もう此処迄衰退してたのか。。

ドイツの環境意識考えると遅すぎるぐらいか?褐炭火発ももう褐炭の炭砿を閉山するなら要らんよな。
益々北から南への送電が必要となるけど。

Society
ドイツ支えた無煙炭鉱、ついに閉鎖 褐炭鉱も段階的に廃止予定
https://newsphere.jp/national/20181228-1/
Dec 28 2018

ドイツ最後の無煙炭鉱がついに閉山を迎える。同国の産業革命と第二次世界大戦後の経済復興を支えた産業が幕を下ろすことになる。

 12月21日、ドイツ西部のボトロップにあるプロスペル・ハニエル鉱山で、地下1,200mで採掘した象徴的な最後の石炭が、作業員の手によってフランク・ウォルター・シュタインマイヤー大統領に手渡された。この鉱山は、ボトロップから100km北にあるイッベンビューレンの町の鉱山とともに、年内で正式に閉鎖されることが決まっている。

 政府広報担当のウルリケ・デマー氏は、「これはドイツにとって、重要な時代の終わりを告げるものだ。黒炭はこの地域の工業化を支え、ドイツ全土に繁栄をもたらした。これは大いに賞賛すべきことです。現在に至るまで、直接的ではないにしろ、誰もがその恩恵を受けてきたわけですから」と語っている。

 かつてボトロップ周辺のルール地方一帯は、黒炭採掘一色だった。ピーク時の1950年代には、50万人もの作業員が炭鉱で働いていた。しかし、その後は減少の一途をたどり、手厚い補助金によってなんとかしのいでいた。

 1998年以降、ドイツ連邦は同地域に400億ユーロ(約5兆円)を超える資金を提供しており、今後2022年までに、鉱山の維持管理や環境整備の取り組みなどのために支払われる金額は27億ユーロ(約3,375億円)にのぼる見込みだ。この数字には、大学や研究機関、IT関連スタートアップ誘致など、近年のルール地方の経済再開発にかかる費用は含まれていない。

 ドイツでは露天掘りの褐炭鉱山も稼働しているが、こちらも近々閉鎖が予定されており、今回の無煙炭鉱山閉鎖はその試金石という側面もある。

 この国では電力の40%を石炭エネルギーで生産しているが、科学者らは気候変動を抑制する国際的な取り組みに伴う温室効果ガス排出量を削減するには、石炭使用を止めるしかないと述べている。

 しかし、ドイツでは2022年までに原子力発電所を閉鎖する予定であることもあり、他のエネルギー源(とりわけ再生可能エネルギー)では不十分ではないか、という懸念もある。

 政府が設置した委員会は2月に報告書を提出し、褐炭鉱山の段階的廃止を提案する予定だ。何万人もの労働者が今も石炭産業に依存した仕事に就いており、今後は党当局者や環境保護団体、鉱山労働者組合代表を含む専門家が、彼らに新たな仕事を探す方法を提案していく。

 委員の一人は、ドイツ政府が黒炭産業を支えるために何十億もの補助金を支払ったことについて、今後の教訓だと話している。

 ポツダム気候変動研究所の創設者であるハンス・ヨアヒム・シェルンフーバー氏はAP通信のインタビューに対し、「今回は、徐々に段階を追って実施するというわけにはいかない」と話す。

 世界には420ヶ所もの炭鉱地区があるが、いずれも今後数年間、同様に閉鎖の圧力に直面する。シェルンフーバー氏は、ドイツが化石燃料からのエネルギー移行のパイオニアになるかもしれない、と述べている。

 12月21日の儀式では、鉱山作業員が地下で命を落とした同僚に敬意を表した。17日には29歳の炭鉱作業員がイッベンビューレンの鉱山にある金属製のドアに挟まれて圧死したことで、その危険性に注目が集まったばかりであった。さらに21日夜、チェコ共和国の炭坑で爆発が起こり、作業員13名が死亡したというニュースも報じられている。

By FRANK JORDANS, Associated Press
Translated by isshi via Conyac

155とはずがたり:2018/12/28(金) 17:17:01
日経平均は119円安でスタート、20000円を挟んでのもみ合いに
2018/12/28 9:43 FISCO
http://web.fisco.jp/FiscoPFApl/NewsDetailWeb?nwsId=0005360020181228001&amp;token=


[日経平均株価・TOPIX(表)]

日経平均;19957.88;-119.74TOPIX;1490.71;-10.92

[寄り付き概況]

 28日の日経平均は前日比119.74円安の19957.88円と反落で取引を開始した。前日の米国株式相場では、トランプ政権が中国通信機器メーカーである華為技術(ファーウェイ)や中興通訊(ZTE)などの機器使用を企業に禁じる大統領令を検討していることが嫌気されたが、引けにかけて急速に下げ幅を縮小し上昇に転じた。シカゴ日経225先物清算値は大阪比15円高の20035円、円相場は1ドル110円90銭台で前日大引け時点と比べてやや円高方向に推移している。日経平均は100円を超える下げ幅で20000円を割り込む寄り付きとなったものの、その後じわじわと下げ幅を縮小し、20000円を挟む動きとなっており、一時プラスに転じる場面もみられている。

 業種別では、石油・石炭製品、サービス業、小売業、銀行業などが下落している一方、パルプ・紙、非鉄金属、ガラス・土石製品などがプラスで推移している。売買代金上位では、リクルートHD<6098>、ニトリHD<9843>の下げが目立ち、日本電産<6594>、三井住友<8316>、キーエンス<6861>、三菱商事<8058>などがさえない動きとなっている。一方、SUMCO<3436>、東海カーボン<5301>などがプラスで推移している。
《US》

156とはずがたり:2019/01/10(木) 15:26:44

トランプは石炭の雇用を取り戻せない──嘘に気づき始めた労働者たち
Former Coal Miners Question Trump's Ability to Add Jobs
https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2019/01/post-11516.php
2019年1月9日(水)17時30分
ダニエル・モーリッツ・ラブソン

<トランプは我々の票が欲しいだけで嘘をついている、と元炭鉱労働者は言う>

アメリカの2人の元炭鉱労働者がCNNの取材に答え、石炭産業を復活させると公約したドナルド・トランプ米大統領の力量に疑問を呈した。

元炭鉱労働者で現在は石炭コンサルタントを務めるアート・サリバンは、「大統領は(炭鉱労働者の)票が欲しいだけで、真実を語っていない。嘘をついている」と述べた。

「炭鉱労働者はとても善良な人々だ。私はこれまでの人生を彼らと共に過ごしてきた。真実を知れば、彼らも正しい判断をするだろう」

同じく元炭鉱労働者のブレア・ジマーマンも、トランプの主張に異を唱えた。

「石炭の専門家は私で、大統領ではない。大統領選の最中、私はトランプの選対スタッフに尋ねた。『いったいどうやって石炭産業を復活させるのか』と。やり方次第で復活は可能だ(石炭を燃料とする)火力発電所を再稼働すれば復活できる。だが規制緩和ではほとんど効果はない」

トランプは大統領選の最中に、石炭産業を復活させ、雇用を増やす能力が自分にはあると盛んに主張していた。しかしCNNの報道によれば、トランプ就任後に閉鎖された火力発電所の数は、オバマ前政権下での最初の4年間よりも多い。

8万人の雇用が5万人へ
大統領任期の折り返し点が近づく中、雇用の拡大は思ったように進んでいない。そこから、トランプには公約を実行する能力がないのではないか、という疑問の声が業界の重鎮からも上がり始めている。

ニュースサイト「アクシオス」に2018年11月に掲載された記事は、米国最大の石炭企業マレー・エナジーのロバート・マレーCEOの発言を伝えている。「(石炭産業再生が)実現するかどうかは政府次第だ」とマレーは述べた。「その政府は、いまだに調査をしている」

CNBCは2018年8月、労働統計局(BLS)のデータを引用しつつ、トランプ就任後、石炭関連の雇用が2000人ほど増加した、と報じた。だがこの数字は推計に基づくもので、これだけの雇用が実際に創出されたかどうかは政府にも明言できないという。

過去10年間で、石炭産業に従事する労働者の数は激減している。労働統計局のデータを見ると、2008年10月の時点で、石炭産業で働く労働者の数は8万4800人だった。これに対して、最終的な統計値が入手可能な最新の月である2018年10月の段階で、この数字は5万2900人にまで減少している。

さらに、2017年には石炭の輸出量が増加したが、2019年には消費量と生産量が共に減少するとみられる。

トランプは、自ら公約した政策を推進する動きの一環として、さまざまな国際会議で石炭を売り込んでいる。2018年12月にポーランドのカトビツェで開催された気候変動枠組み条約第24回締約国会議(COP24)でも、アメリカの後援を受けたパネルディスカッションは、クリーンエネルギーではなく化石燃料の利用を促進するものだった。

(翻訳:ガリレオ)

157とはずがたり:2019/01/26(土) 22:20:45

https://twitter.com/happysakiko1/status/1089145304819986432
happysakiko
@happysakiko1
フォロー中 @happysakiko1さんをフォローしています
その他
独政府委が石炭火力を2038年迄に全廃することで合意と。最終決定には連邦・州政府の同意が必要だとか。今後4年間で石炭火力12GW(大型発電所24基相当)を廃止。関係者によればその為の費用は?400憶(約5兆円)と。電力への補償金だろうか。

今後の進展を注視したい

https://www.dw.com/en/germany-to-stop-using-coal-by-end-of-2038/a-47244572
Germany to stop using coal by end of 2038
A government commission has agreed that Germany should phase out all coal-fired power plants by the end of 2038. The government is already planning to shut down nuclear power plants over the next three years.

158とはずがたり:2019/02/07(木) 20:45:09

関西電力とDeNA、AIを共同開発し外販へ/石炭火力向け
https://www.denkishimbun.com/archives/37368
New 2019/02/06 1面
◆燃料運用を最適化
 関西電力とディー・エヌ・エー(DeNA)は5日、石炭火力発電所の燃料運用の最適化を図るAI(人工知能)ソリューションを共同開発し、外販ビジネスに向けて協業すると発表した。石炭の受け入れ、貯蔵、燃焼の過程では、種類によって混載や混焼できない制約があるため、熟練技術者はサイロやボイラーなど設備の運用スケジュールを長年の経験やノウハウを基に作成しており、この作業などをAIを活用して自動化する。2020年度には関電の舞鶴発電所で本格運用し、20年代前半には外販したい考え。
 両社は18年から協業の検討を開始し、同日、基本合意を結んだ。DeNAが電力会社と協力してAIソリューションを開発するのは初めて。

159荷主研究者:2019/02/09(土) 21:11:29

https://www.hokkaido-np.co.jp/article/261482?rct=n_hokkaido
2018年12/24 05:00 北海道新聞
炭鉱跡など45件を炭鉄港文化財に 推進協申請書、1月提出へ 盛衰の歴史「ストーリー」に構成

炭鉄港のストーリーの「構成文化財」に選ばれた赤平市の住友赤平炭鉱立て坑やぐら=5月

 空知の炭鉱、室蘭の鉄鋼、小樽の港湾とそれらを結ぶ鉄道の歴史や産業遺産を「炭鉄港(たんてつこう)」として、来年度の日本遺産認定を目指す「炭鉄港推進協議会」(会長・菊島好孝赤平市長)は、文化庁に提出する申請書案をまとめた。炭鉱跡や建造物など45件を「構成文化財」とし、北海道開拓の原動力として急成長し、石炭政策の転換で衰退した歴史と、観光やまちづくりに活用している現在を「ストーリー」に盛り込んだ。

 協議会は夕張、美唄、三笠など空知管内10市町と小樽、室蘭両市、25日に岩見沢市で開かれる会合で加入する胆振管内安平町の計13市町、経済団体やNPO法人炭鉱(ヤマ)の記憶推進事業団(岩見沢)などで構成する。

 日本遺産は、各地域が申請した伝統や歴史のストーリーを文化庁が認定し、地域活性化を図る制度。認定されると、3年間で約7千万円の補助金が交付され、普及啓発活動に活用できる。

 「炭鉄港」の申請書案は、1879年(明治12年)の幌内炭鉱(三笠)操業を機に鉄道が敷かれ、石炭積み出し港の小樽や製鋼所ができた室蘭が栄えた後に、石炭産業などが衰退した歴史を軸に構成。住友赤平炭鉱立て坑やぐらや、三菱美唄炭鉱立て坑やぐら、小樽港北防波堤、旧室蘭駅舎などを文化財とし、各地で歴史を生かした観光客誘致や、まちづくりに取り組む状況を説明している。認定後の地域活性化計画では、自治体の枠を超えた共通ロゴマークやパンフレットの製作、各種イベントの開催などを挙げた。

 申請書案は25日の協議会会合に諮り、承認を得られれば来年1月に道教委を通じて文化庁に提出する。日本遺産審査委員会の審査を経て、5月にも認定の可否が決まる。(山口真理絵)

160荷主研究者:2019/03/03(日) 22:46:47

https://www.hokkaido-np.co.jp/article/273747?rct=n_hokkaido
2019年02/06 07:20 北海道新聞
太平洋石炭販売輸送臨港線の廃止検討 3月にも運休

国内唯一の石炭輸送専用鉄道として長年運行してきた「太平洋石炭販売輸送臨港線」。廃止の方向で検討されている

 【釧路】国内唯一の石炭輸送専用鉄道「太平洋石炭販売輸送臨港線」を釧路市内で運行する太平洋石炭販売輸送(釧路)が、同線を廃止する方向で検討していることが5日、分かった。荷主の釧路コールマイン(釧路、KCM)の採炭量が減少したためで、早ければ3月にも運休し、国土交通省に鉄道事業法上の廃止届を出すとみられる。その場合、6月にも廃止となり、釧路市民に親しまれた臨港線は94年の歴史に幕を閉じる。

 同線は1925年(大正14年)、太平洋炭鉱で採炭していた「太平洋炭礦」の関連会社が、選炭場がある春採(はるとり)駅と釧路港の貯炭場がある知人(しれと)駅を結ぶ約4キロで運行開始。一時は旅客輸送も行ったが、太平洋炭礦から独立した太平洋石炭販売輸送が79年に運行を引き継ぎ、86年から石炭輸送専用線となった。

 炭鉱全盛時代の70年代後半には1日15本前後を運行したが、2002年に太平洋炭鉱が閉山し、KCMが採炭を継承。近年は海外炭に押されるなどし、採炭量がピーク時の5分の1程度の50万トン前後に落ち込んだことで、運行しない日が多くなり、運行しても1日1本にとどまっていた。運休後はトラック輸送への転換が検討されている。(田中雅章)

161荷主研究者:2019/03/03(日) 22:47:40

https://www.hokkaido-np.co.jp/article/274041?rct=n_hokkaido
2019年02/06 09:26 北海道新聞
石炭火発新設に逆風 全国で計画変更や中止続々 CO2抑制へコスト重荷 道内、高い依存度

 全国の電力、ガス会社が石炭火力発電所の新設を相次ぎ断念している。石炭火発は発電コストが割安な一方、二酸化炭素(CO2)を多く排出するため、政府が環境規制を強化したり、金融機関が融資を厳格化するなど世界的に抑制する動きが加速しているためだ。道内は電力供給の半分を石炭火発に依存しており、新増設が難しくなれば電源構成にも影響を与えそうだ。

 「石炭火力では十分な事業性が見込めない」。東京ガスの中島秀明火力事業グループマネジャーは1月31日の記者会見で、九州電力や出光興産と共同で千葉県袖ケ浦市に計画していた大型石炭火発の燃料を、液化天然ガス(LNG)に転換する方針を示した。

 電力小売り全面自由化で競争が激化する中、当初は石炭火発で安価な電力を供給する狙いだったが、計画発表後に国が環境規制を強化。CO2排出を抑える設備の追加に多額の費用が必要になり、採算の見通しが立たなくなった。中国電力は昨年末、JFEスチールと進めていた千葉市の石炭火発新設計画を天然ガスに変更し、電源開発や四国電力、関西電力なども石炭火発の計画を見直した。

 石炭火発の新増設を見直さざるを得ないのは、環境問題への目が一層厳しくなってきたからだ。石炭のCO2排出量はLNGの2倍、石油の1・2倍になる。政府は2016年に発効した地球温暖化対策の枠組み「パリ協定」に基づき、30年度のCO2排出量を13年度比で26%減らす目標を掲げており、業界では「規制強化や再生可能エネルギーのコスト減で長期的に採算をとるのが難しくなる」(大手エネルギー企業幹部)との見方が強い。

 三井住友銀行などは石炭火発新設への融資基準を厳格化。環境保護の姿勢を評価する「ESG」投資も世界的に拡大し、資金調達が難しくなるのは必至だ。英国は25年までに、フランスは21年までに石炭火発を全廃すると表明した。

 こうした動きが道内にどんな影響を与えるのか。昨年までLNG火発がなかったことなどが原因で、道内で石炭の占める電源構成比率は全国平均より21ポイント高い53%(16年度)。釧路市内では20年11月の稼働を目指し、地元産の石炭を使う火発の建設が進む。泊原発(後志管内泊村)の長期停止もあり石炭火発の重要性は変わらない。新増設のハードルが高くなれば、再生エネなどへのシフトが加速する可能性もある。

 東京財団政策研究所の平沼光研究員は「欧州では技術革新や国の後押しで風力など再生エネのコストが急激に下がり、石炭火力は競争力を失っている。日本に同じ流れが来ることは避けられない」とみている。(長谷川裕紀)

■国内唯一の産炭地 環境保護と共存課題
 北海道は全国で唯一、炭鉱を残す地域だ。道内産の石炭は貴重な国産エネルギーとして火力発電所で使われており、釧路では採炭技術を海外に継承する取り組みも行われている。

 石炭は火発や鉄鋼の原料に使われている。主にオーストラリアやインドネシアから輸入され、海外比率は99・3%(2016年度)。残り0・7%の約120万トンが道内で生産される。

 国内炭は日本の戦後復興を支え、ピークだった1961年度には道内や九州を中心に5541万トンが生産された。その後、石油エネルギーへの転換が進むとともに激減した。

 かつて全国に千カ所近くあった炭鉱は、道内に8カ所を残すだけ。釧路沖では、閉山した太平洋炭鉱を引き継いだ釧路コールマイン(KCM)が唯一の坑内掘りを続ける。国の補助を受け02年度から、中国やベトナムなどから研修生を受け入れ、採炭技術を新興国に伝えて協力関係を築くことで、石炭の日本への安定供給につなげる目的がある。

 釧路以外の7炭鉱は空知管内の美唄や芦別、三笠、歌志内などに加え、留萌管内小平町にある露天掘り。生産された石炭は空知管内奈井江町と砂川市にある北海道電力の火発で使われてきたが、奈井江発電所は老朽化により3月で休止するため、国内炭専用の火発は砂川だけになる。

 石油天然ガス・金属鉱物資源機構(JOGMEC)石炭開発部の国吉信行担当調査役は「火発が排出するCO2を分離、回収、活用できる技術開発を進めて、環境保護と石炭が共存する道を探るべきだ」と話す。(工藤雄高)

162とはずがたり:2019/03/05(火) 13:00:46
「ボタ山」、2年間燃え続ける 消す方法は見つからず
有料記事
https://www.asahi.com/articles/ASM2G6KSPM2GTTHB00Y.html
杉浦奈実 2019年3月5日11時11分

 佐賀県多久市に、2年ほど前から燃え続けている山がある。かつて炭鉱で栄えたまちの象徴「ボタ山」だ。地下の石炭くずに火がつき、放水しても消しきれない。最近、煙が出る範囲が広がったらしく、苦情を訴える市民もいるが、いまのところ、消す方法が見つかっていない。

 市中心部にほど近い、県立多久高校近くの田園地帯。高さ10メートルほどの山の中腹から帯状に白い煙が出ていた。風が吹くたび何かが焦げたような異臭が鼻をつく。近くをよく散歩するという森正行さん(66)は「ここ4週間ほどずっと煙が出ている。近くを歩いて具合が悪くなったこともある。少なくとも中に入れないよう規制線を張るべきではないか」と話す。

 市防災安全課によると、現場は、炭鉱から掘り出した石炭のうち、使えないものを積み上げたボタ山。煙の原因は、2017年春に発生した火災だという。

 土地の所有者が山の木を伐採して焼いていると、地面に燃え移った。消防車が出動し、地表の火災は鎮圧したが、地下から煙が出続けた。再び地表が燃え出さないよう、市と消防は、近くに残っていた木を切って取り除き、定期的な放水と監視を続けているが、今も鎮火に至っていない。

 総務省消防庁の研究機関・消防…

163荷主研究者:2019/03/31(日) 20:23:55

https://www.hokkaido-np.co.jp/article/282120?rct=n_hokkaido
2019年03/02 05:00 北海道新聞
釧路コールマイン 暖房用石炭の供給終了 3月末、需要減で

一般家庭に配達される釧路コールマインの暖房用石炭(小松巧撮影)

 【釧路】国内唯一の坑内掘り石炭採掘を続ける釧路コールマイン(KCM、釧路市)は、暖房用石炭の供給を3月末で終了する。需要が減少しているためで、これに伴いKCMの暖房用石炭を一手に引き受ける釧路石炭販売(釧路市)は、在庫がなくなる今年秋ごろで販売を終える見通しだ。

 KCMによると、暖房用石炭の供給終了は需要減に加え、採炭量の減少や、来年釧路市内で稼働を予定する火力発電所の石炭利用に対応するため。

 釧路石炭販売は1949年の創業以来、旧太平洋炭礦と同社の事業を継承したKCMの暖房用石炭を一般家庭や業者に販売してきた。ピークの73年ごろには年間約10万トンを販売したが、ここ数年は1500トンほどに激減している。

 釧路石炭販売の浪岡修史営業課長は「時代の流れで仕方がない。ただ現在も市内の一般家庭160戸ほどが石炭を使っているため残念だ」と話す。

 石炭ストーブを約50年間愛用する釧路市の池野明子さん(81)は「来季は暖房をどうすればいいのか」と困惑していた。(麻植文佳)

164荷主研究者:2019/04/21(日) 23:40:50
>>160
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/290776?rct=n_hokkaido
2019年03/28 05:00 北海道新聞
石炭列車まもなく見納め 釧路 国交相に廃止届提出

6月30日に廃止される太平洋石炭販売輸送臨港線=27日(小松巧撮影)

 【釧路】31日付で国内唯一の石炭輸送専用の鉄道「太平洋石炭販売輸送臨港線」を運休する太平洋石炭販売輸送(釧路市)は、6月30日に同線を廃止する。25日に鉄道事業法に基づき、北海道運輸局を通じて国土交通相に廃止届を提出した。

 荷主である釧路コールマイン(釧路市、KCM)の採炭量は減少し、「KCMとの契約が3月末で終了」(太平洋石炭販売輸送)。KCMの石炭を使って2020年に稼働する予定の釧路火力発電所(釧路市)も石炭輸送に鉄道を使わないため石炭の輸送量が確保できなくなったことが同線の廃止につながった。

残り:149文字/全文:402文字

165荷主研究者:2019/04/21(日) 23:59:14

https://www.hokkaido-np.co.jp/article/292038?rct=n_hokkaido
2019年04/01 05:00 北海道新聞
空知の石炭購入継続 北電、奈井江火発休止後も

 北海道電力は、3月末で休止の奈井江火力発電所(空知管内奈井江町、出力35万キロワット)の燃料調達先である空知管内の採炭業者から、これまでと同水準の年50万トンの石炭買い取りを2025年度まで継続する方針を固め、業者6社と各社の事業所がある同管内の関係市町に伝えた。地域経済や雇用への影響を懸念する関係自治体などに配慮した。

 買い取った石炭は、同じく石炭を使う砂川火発(砂川市、25万キロワット)で利用する。地元関係者などによると北電は産炭地振興の一環で、空知管内の採炭事業者6社と5〜6年単位で買い取り契約を結び、奈井江、砂川の両火発の燃料として使用。15〜17年度に年64万トン程度、18〜20年度に年50万トン程度を買い取る6年契約を締結済みで、21年度以降が決まっていなかった。

 北電は昨年2月に奈井江火発の休止を発表した。今年に入り、25年度までの購入継続の方針を固め、近く正式契約を結ぶ予定。ただ、交渉の席で26年度以降については「国のエネルギー政策などによる」とし、買い取りを継続するかは明言しなかったという。

 泊原発の全基停止後、石炭火発の稼働率は高まっており、北電が契約数量を上回る購入を行うこともあった。北電幹部は「地域の雇用や経済への影響緩和を考慮し今後も地元と十分協議していきたい」とする。

 芦別市の荻原貢市長は「当面、露頭炭業者が事業を継続できることになり、ほっとしている」とする半面、「26年度以降は(買い取り停止も含めた)厳しい状況も予想される。事業者や関係機関と連携し対応を考えていきたい」と話す。

 奈井江火発は、1号機が1968年、2号機が70年に運転開始。老朽化が進んでいるが、北電は緊急時の稼働などを想定し、廃止ではなく休止とした。道内の石炭火発は奈井江、砂川、苫東厚真(胆振管内厚真町、165万キロワット)の3カ所。苫東厚真は海外炭を使っている。(藤浪淳、栗田直樹)

166荷主研究者:2019/04/28(日) 14:44:46

https://www.nishinippon.co.jp/nnp/national/article/500311/
2019年04月06日 06時00分 西日本新聞
2年燃え続けるぼた山に苦慮 放水が地下の火元に届かず 佐賀・多久市

約2年間くすぶり続けているぼた山。白い煙だけでなく、時折炎も上がる=佐賀県多久市

 かつて炭鉱の町として栄えた佐賀県多久市北多久町で、石炭のくずを集めた「ぼた山」が約2年間、燃え続けている。伐採した木を焼いた火が地下の石炭くずに引火したとみられるが、有効な消火方法が見つからず、市は対応に苦慮している。健康被害の報告はないという。

 ぼた山は1961年に閉山した炭鉱が残したもので、高さは約10メートル。数十メートルの距離に民家があり、約200メートル南には県立多久高もある。地面からは白煙や炎が立ち上り、周囲には焦げたような臭いが漂っていた。時折周辺を歩くという市内の60代男性は「有害な物質が出ているかもしれず、心配だ」と表情を曇らせた。

 市によると、「ぼた山から煙が出ている」と通報があったのは2017年5月。多久消防署が放水してもくすぶり続けた。同年3月に土地の所有者がぼた山の上で伐採した木を焼いた際に引火したとみられ、その後も約3千平方メートルの範囲で複数箇所から煙が出たり、草木が焼けたりするなどしている。同署は地表の温度などの監視を続け、これまでに約120回放水。警戒も含む出動回数は約200回に上る。

 市には「異臭がする」「何の臭いか」という通報や問い合わせが寄せられ、県や市は定期的に大気を検査。ぼた山周辺で硫化水素が検出されたことがあるものの健康に影響を与えるレベルではなく住宅がある地域の大気に異常はないという。

 地表への放水では地下の火元に届いていないと考えられるが、掘り起こすと酸素が供給されて火勢が強まる恐れがある。市は消防庁や県と消火方法を協議しており「早急に効果的な対応策を考えたい」(市防災安全課)としている。

=2019/04/06付 西日本新聞朝刊=

167とはずがたり:2019/08/11(日) 12:44:36
自然発火で注水で閉山とのこと。未だ石炭資源地下に残っていそう。残存埋蔵量どんくらいかな?

北菱鹿島炭鉱ポケット
https://ameblo.jp/ooyubari9237-2019/entry-12489805669.html
2013-03-06 19:13:20

1952(昭和27年)7月11日、北菱産業株式会社が鹿島炭砿を開坑、、5粁238米地点に専用側線及び石炭積込ポケットを設置、翌昭和28年3月より送炭を開始した。選炭された石炭は水と混合して、夕張川をパイプで渡り400m離れたポケットまで、水力輸送ポンプを使用して送られた。
「ほくりょう」が正式名称だが、地域の人々は「ほくびし」と愛称していた。年間10万t程度を出炭し、北夕炭鉱の側線とともに1日一回貨車の出し入れが行われたが1972年に閉山した。
写真は北菱鹿島炭鉱ポケット(山史・三菱大夕張鉄道沿革史より)と、北菱ポケットから北夕炭鉱ポケットを望んだもの。三菱大夕張鉄道本線から分岐する中小炭鉱のポケット2棟。模型のレイアウトで再現したい光景でもある。

北夕炭鉱、北菱鹿島炭鉱 概要・歴史
https://haikyo.info/s/12537.html

北夕炭鉱、北菱鹿島炭鉱は北海道夕張市にあった炭鉱。

北夕炭鉱は1949(昭和24)年に札幌鉱山株式会社により開鉱、夕張炭鉱株式会社に変更。1970(昭和45)年に閉山した。

北菱鹿島炭鉱は北菱産業株式会社により1952(昭和27)年に開鉱、1972(昭和47)年に坑内自然発火のため注水、そのまま閉山した。

北夕炭鉱、北菱鹿島炭鉱 住所

北海道夕張市南部幌南町
https://www.google.co.jp/maps?q=43.013743,142.065152

168荷主研究者:2019/09/23(月) 15:47:13

https://www.hokkaido-np.co.jp/article/341877?rct=n_hokkaido
2019年09/06 05:00 北海道新聞
「旭川最後」の石炭販売に幕 小林燃料店「わが子失うよう」 KCM供給打ち切り、入手困難に

最後の石炭をトラックの荷台から下ろす小林さん=4日

 旭川市内で暖房用石炭の販売を続けてきた小林燃料店(旭神2の1)が4日に最後の石炭配達を終えた。釧路コールマイン(KCM、釧路市)が暖房用石炭の供給を打ち切って入手が困難になった。最盛期には病院や学校にも石炭を販売してきたが、石油へのエネルギー転換で、近年の販売先は一般家庭数軒だけとなっていた。店主の小林幸一さん(79)は「旭川最後の石炭販売店の使命は果たせたのかな」と話す。

 小林さんは中学卒業後、市内の石炭販売店での勤務を経て、1961年ごろ独立。当時は石炭ストーブが主流で、一般家庭とともに、病院や市役所、学校などの大口顧客からも次々と注文が舞い込んだ。市内には20社ほどの石炭販売店が林立していたという。

 トラックの荷台いっぱいに石炭を積み、販売先の石炭小屋にスコップで運び入れる日々だった。小林さんは「(冬に向けて)夏場も汗だくになって毎日石炭を配達してね。身体はいつも真っ黒だった」と笑う。

 しかし、60年代以降石炭から石油へのエネルギー転換が“炭鉱王国”の道内でも進み、次第に灯油ストーブが主流になり、小林燃料店も、主力を灯油に切り替えて対応してきた。ここ数年の石炭の販売先は3軒まで減り、「10年ほど前からうちが旭川唯一の石炭販売店になった」と言う。

 石炭運搬用のトラックの車検代などコストがかさみ石炭販売は赤字だったが、「石炭を求めるお客がいる限りやめられない」と販売を続けてきた。しかし、今年3月にKCMが暖房用石炭の供給を終了。在庫の販売も釧路周辺が優先されることから、8月に問屋から「もう手に入らない」と連絡があり、今後の販売を諦めざるを得なくなった。

 4日は石炭ストーブを使う市内の家庭に、最後の2トンを届けた。小林さんは「わが子を失うみたいで寂しい。でも、自分を育ててくれた石炭には感謝しかない」と目を潤ませた。(佐藤木郎)

169とはずがたり:2019/09/23(月) 20:09:09

>200メガワット級の石炭火力発電所のヨンドン2号機の稼働を中断

>韓国国内に残る石炭火力発電所はあと6基

>年内にさらに2基の石炭火力発電所が廃止される予定

>ヨンドン2号機では、燃料を石炭から木材を粉砕して作られる粒状の固形燃料「木質ペレット」に転換するための工事が行われています。

200MWは小さいからバイオマス火発化はまあ妥当だな。

それにしても年内に韓国の石炭火発は4基になるようだ。

石炭火力発電所ヨンドン2号機廃止 大気汚染対策
Write: 2019-01-18 10:37:46/
http://world.kbs.co.kr/service/news_view.htm?lang=j&amp;Seq_Code=70798
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15日、韓国の産業通商資源部の発表によりますと、韓国南東発電は、今月に入って200メガワット級の石炭火力発電所のヨンドン2号機の稼働を中断しました。
老朽化した石炭火力発電所は大気汚染物質PM2.5の主な発生源として指摘されるなかで、韓国政府は、操業30年以上の老朽化した発電所10基を2022年までにすべて廃止する計画です。
このたび、ヨンドン2号機の稼動が中断されたことで韓国国内に残る石炭火力発電所はあと6基となりました。年内にさらに2基の石炭火力発電所が廃止される予定です。
ヨンドン2号機では、燃料を石炭から木材を粉砕して作られる粒状の固形燃料「木質ペレット」に転換するための工事が行われています。燃料転換後は、1メガワット時の電力を生産するたびに排出されるPM2.5が従来の0.170キログラムから0.083キログラムへと51.2%減少するということです。
石炭火力は再生可能エネルギーや原発、液化天然ガス(LNG)など、ほかの主要エネルギー源よりも多くのPM2.5を排出し、とくに老朽化した発電所であるほど排出量も多くなります。
ただ、老朽化した石炭火力発電所を廃止しても、新規の石炭火力発電所7基が2022年までに建設が計画されているため、その効果はあまり大きくないのではないかという見方も出ています。

170とはずがたり:2019/09/23(月) 20:10:00
石炭火発の廃止はこっちでウオッチしよう。。

潮目は完全に変わってとは総研としても石炭も廃止の方向で。

リプレースは認めるけど

関電
海南火力発電所、3月末廃止へ 御坊は2号機休止  /和歌山
https://mainichi.jp/articles/20190118/ddl/k30/020/341000c
毎日新聞2019年1月18日 地方版

 関西電力は電力需要の減少を受け、3月末で海南火力発電所(海南市)を廃止し、御坊火力発電所(御坊市)2号機を休止する方針を固め、県や立地する両市に説明を行った。

 県や関電などによると、海南発電所は全4機で2017年に1〜3号機(出力計150万キロワット)が休止した。新たに4号機(60万キロワット)も休止となり発電所が廃止される方向。

 御坊発電所は全3機(出力計180万キロワット)のうち、2号機(60万キロワット)を休止する。

 県などに対しては関電から昨年12月に説明があり、県は雇用など地元経済への悪影響について懸念を伝えた。

 関電は省エネが進み電力需要が減る中で、重油・原油を燃料とする火力発電所が高コストだとして運転を絞り込んでいる。関電は取材に「競争力強化に向けて経営の効率化を進めている」とコメントした。【高橋真志】

171とはずがたり:2019/09/23(月) 20:14:26

ニューヨークで全米初の石炭火力全廃へ 他州に波及も期待
https://news.yahoo.co.jp/byline/minamiryuta/20190626-00131593/
南龍太 | 執筆業
6/26(水) 7:29

 6月、●ニューヨーク州が全米で初となる石炭火力発電所の全面廃止措置に踏み切った。●20年までに廃止する方針で、…州内にあるインディアンポイント原発の廃止も既に決めており…米国に限らず、「脱石炭」「再エネ強化」が世界的な潮流となる中、発電の3割超を石炭に頼る日本にも変化の波が押し寄せている。

ニューヨークが先導
 「我々の地球と社会を守るため、ニューヨークは大胆に行動を起こし、全米をリードしていく」。ニューヨーク州のアンドリュー・クオモ知事は、石炭火力全廃の発表に際し、そう強調した。

 米エネルギー情報局(EIA)によると、州内の発電電力量のうち石炭が占める割合は、2019年3月時点で既に1%を切っている。既に風前の灯火だが、20年末までに全廃する計画だ。お隣、ニュージャージー州も石炭の比率は全体の2%余りとなっている。

 ただ、広い国土を持つ米国とあって、州ごとに気候や産業構造などの地域特性が異なり、電力構成にばらつきがある。石炭を最重要産業と位置付けるワイオミング州では、石炭火力が83.8%と高く、ケンタッキー州、インディアナ州もそれぞれ71.9%、62.1%と過半を占めている。

 米国全体では24.3%が石炭火力発電であり、34.8%のガス火力発電が現在最も大きくなっている。次世代型の「シェールガス」開発が10年代以降、盛んになってきたためで、長らく1位だった石炭を追い抜いた。3番目に比率が大きいのは原発で20.1%となり、水力を含む再生可能エネルギーが19.8%と肉薄している。

 クオモ氏の思惑通り、ニューヨーク州に続けと他州が脱石炭、再エネ加速へと追随すれば、数年内に再エネは発電比率2位に躍り出るだろう。トランプ大統領が16年の大統領選に際して振興を約束していた石炭産業は、不遇の時代が続きそうだ。

気候変動に対する時代の要請
 世界、特に欧州でも石炭火力の廃止に向けた動きが目立っている。

 2019年に入り、●ドイツは石炭火力発電を●38年までに全廃することを政府委員会で合意した。…

 ドイツは環境保護に対する意識が強く、太陽光や風力など再生可能エネルギーの普及に積極的に取り組んできた。ただ、石炭火力の廃止に関しては周辺国に後れを取っていたのが実情だ。依然、発電量の約4割を石炭が占め、長らく国の重要産業として位置付けられてきたことが大きい。

 その産業が全廃となれば、雇用をはじめ社会、経済への影響も懸念される。一方でドイツは原発も22年までに廃止することを決定済み。石炭全廃が38年というやや中途半端な時期に設定されている背景には、そうした複雑な事情もありそうだ。

 世界的な脱石炭の流れは、15年12月にパリで開かれた第21回気候変動枠組み条約締約国会議(COP21)での合意を受けて加速した。…

 …オバマ政権時に批准した米国はトランプ政権に変わった後、17年6月に離脱を表明した。そうした波乱はありながらも、巨大排出国の中国やインドは枠組みに留まり、世界の趨勢は脱炭素へと向かっている。

 さらにこの流れを加速させているのが、17年11月のCOP23を機に結成された「脱石炭連盟」である。この連盟は、OECD諸国で30年、非加盟国でも50年までに石炭火力から撤退することが必要と訴え、政府による新規計画の停止や、企業による石炭火力発電の禁止などを求めている。

 連盟結成を呼び掛けた●カナダと●英国はそれぞれ●25年と●30年までに石炭火力の全廃を宣言した。このほか、既に●16年に石炭火力ゼロを達成している●ベルギーをはじめ、●フランスは●21年、●スウェーデンは●22年など、欧州諸国を中心に20〜30年代に撤退を決めている。

 トランプ政権によるパリ協定離脱は、米国内の石炭産業の擁護を意図していたが、国際社会の不興を買い、政権内部からも批判の声が上がっていた。カリフォルニアやニューヨークなどの州知事は、州としてパリ協定を順守するとし、「United States Climate Alliance(米国気候連盟)」を発足させている。



172とはずがたり:2019/09/23(月) 20:15:16

ドイツの石炭火発ってどんだけあるんだ??

2019年1月28日 / 09:59 / 8ヶ月前
2038年までに独石炭火力発電所は全廃へ、経済相が迅速な実行表明
Reuters Staff
https://jp.reuters.com/article/energy-coal-germany-idJPKCN1PM01P

[ベルリン 27日 ロイター] - ドイツのアルトマイヤー経済相は、2038年までに石炭火力発電所を廃止するため、政府委員会からの勧告実行を迅速に開始すると表明した。27日、公共放送ARDに対して述べた。

保守与党のキリスト教民主同盟(CDU)に所属する経済相は、この問題について、連立を組む社会民主党(SPD)所属のショルツ財務相と緊密に連携を取っていると言明。さまざまな施策を開始するため、2019年の一部予算がすでに割り当てられていると述べた。

173とはずがたり:2019/09/23(月) 20:17:31

インド:石炭火力発電の段階的廃止 消費者には利益をもたらす
http://coal.jogmec.go.jp/info/docs/181213_16.html
掲載日:2018年12月13日

11月30日付けの地元報道によると、金融シンクタンクCarbon Tracker社は、インドでは再生可能エネルギーは新規の石炭火力発電所のコストよりも安価な電力を提供できるとした。

Carbon Tracker社は、新規の石炭火力発電所建設より新規の再生可能エネルギー発電所・ガス発電所の建設が安価であれば、新規の石炭火力発電への投資は禁止すべきであるとした。この見解は、既に、欧州、米国、インド、ラテンアメリカの一部にて広まっている。

Carbon Tracker社は、世界の6,685か所の石炭火力発電所の利益を初めて分析集計した。対象は、稼働中の発電能力全体の95%、建設中の発電能力220 GWの90%を網羅している。集計結果は、新しい石炭火力発電経済として報告されている。報告書によると、インドは急速に世界第3位の発電国となり、2006年以降、石炭火力発電能力157 GWを追加し、2018年段階では219 GWとなっている。石炭火力発電は2017年の発電量1,323 TWhの3/4を占める。

インドでは、再生可能エネルギーは石炭火力発電所よりも安価な電力を供給できるとした。インドは市場が規制されており、政府は非経済的な発電所の利益を支援しており、石炭火力発電を段階的に廃止すると、消費者・納税者に利益がもたらされるとしている。
(石炭開発部 辻  誠)

174とはずがたり:2019/09/23(月) 20:19:49

>2022年までに設置容量500万キロワット相当の褐炭火力発電所と800万キロワット相当の硬炭火力発電所を閉鎖

2019/01/29(火)
独、石炭火力発電を廃止へ 2038年までに400億ユーロの補償も
https://europe.nna.jp/news/show/1863024

ドイツで脱石炭に向けた計画を議論する「石炭委員会」は26日公表した最終報告書で、2038年までにすべての石炭火力発電を廃止するよう提言した。これにより経済的影響を受ける地域には、400億ユーロの補償を提供する必要があるとしている。政府はこの案を速やかに実行に移す方針を示している。

同委員会は、2018年6月に政府によって設置され、2030年までの温暖化ガス排出量の削減目標を達成するために必要な石炭火力発電の廃止時期と、影響を受ける事業者および地域への政府補償について検討してきた。当初は2018年中に提言をまとめる予定だったが、さらなる協議が必要として今年2月1日に期限を延期した経緯がある。

同委はまず、2022年までに設置容量500万キロワット相当の褐炭火力発電所と800万キロワット相当の硬炭火力発電所を閉鎖した上で、遅くとも2038年までに全ての石炭火力発電所を閉鎖するよう提案。再生可能エネルギー・インフラの構築が早期に進めば、この最終期限をさらに前倒しするよう促している。個々の発電所の閉鎖時期については、政府と電力会社が協議して決める。

バーバラ・プレトリウス上級委員は、「この提言が採用されれば、ドイツは2030年の気候変動目標を確実に達成できる」と話している。

アルトマイヤー経済相は27日、ドイツ公共放送ARDのインタビューで、同委の提言の実行に直ちに着手する方針を示した。必要な資金の一部は既に2019年度予算に計上済みという。政府は今後、石炭火力発電所の閉鎖計画や、新規雇用の確保などに関する一連の法案を策定するとしている。

独エネルギー大手RWEは同委の提言について、「当社の褐炭事業に深刻な影響を及ぼす」とした上で、「2038年までの全面廃止は、当社にとってあまりにも早過ぎる」とコメントしている。一方、ドイツ商工会議所連合会(DIHK)は今回の提言を歓迎した上で、電力コストが上昇する可能性を指摘した。これに対しシュルツ環境相は、「環境省の調査では、電力料金の上昇にはつながらないとの結果が出ている」と話している。[環境ニュース][雇用]

175とはずがたり:2019/09/23(月) 20:25:43
>>140の計画はどうなってるのかな??

2020年に試験輸送だから其れ迄はあんまニュースも出てこないかな。。

受入基地は川重と岩谷産業が絡んでるから関西だろうけど,どうなったんだろう??→調べたら神戸空港脇の神戸港に建設だそうな。
高砂火発跡地辺りと睨んでたけど外れたなw

水素混焼LNG火発の建設とかできないかな〜

https://www.itmedia.co.jp/smartjapan/articles/1804/13/news103.html
豪州から水素を日本に、2020年めどに輸送試験へ
オーストラリアの安価な褐炭で製造した水素を、日本に輸送するサプライチェーン構築に向けた検証がスタート。2020年に最初の輸送試験を行う計画だ。
2018年04月16日 09時00分 公開
[長町基,スマートジャパン]

HySTRA
http://www.hystra.or.jp/project/

176とはずがたり:2019/09/23(月) 20:27:52
>>175
神戸空港脇の施設だがまあ規模小さいなw

褐炭の利用法が確立したらドイツでも応用可能ちゃうかな〜。

177とはずがたり:2019/09/24(火) 13:12:01
≫ 2019-01-07 14:39:51 更新
苅田発電所新1号機を点検のため停止します -ボイラーの燃料管詰まりのため点検を行います- -電力の需給に問題はありません-
https://release.itmedia.co.jp/release/sj/2019/01/07/0b15b78fe5d0f53319dd9665cb6f6e93.html
2019年1月7日
九州電力株式会社

苅田発電所新1号機を点検のため停止します
-ボイラーの燃料管詰まりのため点検を行います-
-電力の需給に問題はありません-

苅田発電所新1号機(石炭:36万kW)は、1月4日(金曜日)に、ボイラーへ石炭を送る燃料ポンプ24台の内、2台の出口圧力が上昇したため、1月5日(土曜日)23時54分に停止させ、点検を行いました。
点検の結果、石炭の粉砕機出口の金網部品が脱落し、燃料管24本の内、2本が閉塞していたことが判明しました。今後、燃料系統の点検を行い、速やかな復旧を目指します。
なお、今回の停止により電力の需給に問題はありません。

以上

178とはずがたり:2019/09/24(火) 13:12:49
九州電力
石炭の苅田発電所新1号機がまたトラブル停止
https://mainichi.jp/articles/20160119/k00/00m/020/023000c
毎日新聞2016年1月18日 18時24分(最終更新 1月18日 18時24分)

 九州電力の石炭火力、苅田(かりた)発電所新1号機(福岡県苅田(かんだ)町、出力36万キロワット)が18日、トラブルのため運転を停止した。新1号機の停止は今年度だけで4回目。復旧の見通しは立っていないが、電力需給に支障はない。

 新1号機は同日午前6時26分にガスタービンの異常を示す警報が鳴り、自動停止した。タービン本体ではなく、タービンを制御する機器などに問題がある可能性が高く、点検を進めている。新1号機は昨年6?8月にボイラー配管からのガス漏れなどで3回停止していた。【遠山和宏】

179とはずがたり:2019/09/25(水) 21:48:23
こっちにも

5597 自分:とはずがたり[sage] 投稿日:2019/09/25(水) 21:47:58
おお,600MW*2=1.2GW USC→600MW*1のIGCCへ変更か♪
東芝の辺りから混迷続きだけど今度こそ行けるかな?しかも勿来,広野に続くIGCC実現するといいねえ。

2019年
ニュースリリース
山口宇部パワー(株) 西沖の山発電所(仮称)新設計画 計画変更の検討および環境影響評価手続の休止について
http://www.jpower.co.jp/news_release/2019/04/news190424.html
2019年4月24日
電源開発株式会社

電源開発株式会社(代表取締役社長 社長執行役員:渡部肇史、以下「Jパワー」)、大阪瓦斯株式会社(代表取締役社長:本荘武宏、以下「大阪ガス」)および宇部興産株式会社(代表取締役社長:泉原雅人、以下「宇部興産」)が出資する山口宇部パワー株式会社(本社:山口県宇部市、代表取締役社長:森本成、以下「YUP」)は、山口県宇部市西沖の山(宇部興産所有地)において、これまで進めてきた西沖の山発電所(仮称)新設計画(以下「本計画」)に関し、今後、計画変更を検討し、環境影響評価法に基づく環境影響評価手続を休止することといたしました。

YUPは、2015年3月の会社設立以来、本計画に関し、発電事業の検討および準備を進めるとともに、環境影響評価法に基づき、環境影響評価手続を実施してまいりました。2018年9月には、環境影響評価準備書を国に届出、関係地方自治体に送付し、審査を受けてまいりました。  しかしながら、このたび、大阪ガスが、本計画からの撤退を決定したことから、YUPは、今後、本計画の変更を検討することとしました。併せて、現行の環境影響評価準備書に関しては、国に、取下げを願い出ることとしました。

Jパワーおよび宇部興産は、YUPを通じ、最新鋭・最高効率の石炭火力発電所建設の検討を継続することを合意しており、今後、60万kW級超々臨界圧発電設備の単機開発へのスケールダウン、および酸素吹石炭ガス化複合発電(※1)による商用機開発への計画変更を検討し、最適な発電所計画を策定することとしております。

Jパワーは、YUPを通じ、これまで関係各位のご理解、ご支援を得て本計画を推進して参りました。関係各位に対し、改めて感謝の意を表しますとともに、今後の計画変更に関しましても、引続きご理解とご支援を賜りますよう、お願いいたします。

石炭は、第五次エネルギー基本計画(2018年7月策定)においても、供給安定性や経済性に優れた重要なベースロード電源の燃料との位置付けに変わりなく、国は、CO2の分離・回収や貯留、利用の技術におけるイノベーションのために、カーボンリサイクルの研究開発を進めております。Jパワーは、今後も、最新鋭・最高効率の石炭火力発電所による低炭素化、および将来の脱炭素化に向けた研究および取り組み(※2)を進め、環境と調和した事業展開を続けてまいります。

180とはずがたり:2019/09/25(水) 22:30:48
中国とインドが悟る、石炭に魅力なし
https://www.itmedia.co.jp/smartjapan/articles/1703/24/news110.html

全世界の石炭火力発電の状況をまとめた報告書「Boom and Bust 2017」は、計画段階から許認可、建設に至る世界的な動向に「乱流」が生じたことを指摘した。これまで増設に次ぐ増設を続けてきた中国とインドが方針を180度転換。OECD諸国と歩調を合わせた形だ。需給バランスや発電コストが主な要因だと指摘する。全世界で唯一、この流れに沿っていない国についても指摘した。
2017年03月24日 15時00分 公開
[畑陽一郎,スマートジャパン]
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 中国とインドで100以上の石炭火力発電所の開発プロジェクトが凍結。二カ国で68ギガワット(GW)分の発電所の建設が停止。全世界でも建設の開始が62%減少――石炭火力発電所の動向を追う米End Coalが2017年3月21日に発表した内容だ(図1)*1)。

181とはずがたり:2019/09/30(月) 17:58:37

横須賀火力発電所
5月に準備工事着手
8月着工、2023年に運用開始
https://www.townnews.co.jp/0501/2019/03/22/474495.html

 東京電力フュエル&パワーと中部電力による合弁会社「JERA」が久里浜で進めている横須賀火力発電所新1・2号機建設の準備工事が5月から始まる。同社の工事概要によると着工は8月で、2023年6月に1号機の運用を開始。石炭火力による発電施設については、東京湾内の地区で計画中止が相次いでおり、横須賀の動向が注目されている。

 かつては合計8基の発電設備があった久里浜の横須賀火力発電所。株式会社JERAは、動力を石油から石炭に切り替え、出力約65万kWの発電施設を2基建設する計画を進めている。新1号機が2023年、2号機が24年の運転開始を予定しており、今年1月末に環境影響評価の手続きを終え、5月に準備工事に着手する。工事概要によると、8月の着工で22年8月には1号の試運転を行うという。

計画中止の地区も

 石炭火力発電については、CO2発生量が他の化石燃料と比べて多いことから、気候変動への影響や環境リスクも大きいとされ、利用を減らすべきとの声が広がっている。東京湾内では横須賀を含めて千葉(蘇我)、市原、袖ケ浦の4地区で石炭火力発電所の計画が持ち上がっていたが「環境規制に対して事業の採算が取れない」などとして、3地区で撤回に追い込まれている。湾内に残る計画は横須賀のみとなり、署名や学習会などを通して、中止を訴える活動を進めている市民団体もある。

 2月28日の市議会本会議では、大村洋子氏が同計画について質問。上地克明市長は「民間事業者の企業判断によるもの」との市の立場を示した。また、「法令を遵守し、環境に配慮されているもの」として、市街地やマリンレジャーの観光地に近接する発電所が「市のイメージダウンとなるような施設ではない」と答えている。

182とはずがたり:2019/10/12(土) 16:06:38
2018-04-06
なぜ、日本は石炭火力発電の活用をつづけているのか?〜2030年度のエネルギーミックスとCO2削減を達成するための取り組み
https://www.enecho.meti.go.jp/about/special/johoteikyo/qa_sekitankaryoku.html

石炭火力発電は、CO2削減の観点から投資を控え始めた国がある一方、新興国ではさらなる活用が求められている状況にあります。

日本は、世界に石炭火力発電を輸出していることで、時代に逆行しているのでしょうか?日本が石炭火力発電をつづけている意味とは?今回は、石炭火力発電について、さまざまな質問にお答えします。



石炭火力が持つさまざまなメリットを考えれば、日本にとって引き続き重要なものです。

エネルギー源は、安定的な供給、経済性、環境適合、安全などのさまざまな側面を満たすことが求められます。しかし、すべての面で完璧なエネルギー源は存在していません。そこで、それらの面のバランスをとりながら、最適なエネルギーとその組み合わせを選んでいくことになります。

石炭は、安定供給や経済性の面で優れたエネルギー源です。ほかの化石燃料(石油など)にくらべて採掘できる年数が長く、また、存在している地域も分散しているため、安定的な供給が望めます。また、原油やLNGガスにくらべて価格は低めで安定しており、LNGガスを使った火力発電よりも、低い燃料費で発電できます。


単位あたりで見たCO2排出量はほかの化石燃料に比べても多いため、利用するためには色々と工夫をしていくことが必要となります。

その工夫の一つとして、石炭火力発電の技術開発が進められています。石炭火力発電というと、皆さんのイメージの中には、もくもくと真っ黒な煙をあげるものというイメージがあるかもしれません。しかし、最近の石炭火力発電は、環境にかける負荷がずいぶんと減ってきています。たとえば、横浜市にある磯子石炭火力発電所は、「クリーンコール技術」とよばれる技術を活用し、大気汚染物質の排出を大幅に削減しています。2002年のリプレース(建て替え)前に比べると、窒素酸化物(NOx)は92%、硫黄酸化物(Sox)は83%、粒子状物質(PM)は90%減っています。


国際エネルギー機関(IEA)の分析では、インド、東南アジア諸国を中心とした新興国では、経済発展とともに、今後も石炭火力発電のニーズが拡大する見通しとなっています。新興国にとって、安く、安定的に採れる石炭は、引き続き、重要なエネルギーなのです。

2017年11月に開催された「東アジアサミット」、2017年9月に開催された「ASEAN+3エネルギー大臣会合」においても、ASEAN諸国からは、エネルギー安全保障と同時にCO2削減にも貢献するクリーンな石炭火力発電技術について、積極的に活用していきたいとの言及がありました。また、その導入のため、金融面・技術面で支援を求める声もありました。


「エネルギー供給事業者による非化石エネルギー源の利用及び化石エネルギー原料の有効な利用の促進に関する法律」、通称「エネルギー供給構造高度化法(高度化法)」という法律があります。これによって、小売電気事業者には、2030年度に販売する電力量の44%を、「非化石電源」、つまり化石燃料ではない電源にすることが求められています。これは、裏を返せば、石炭やガスといった化石燃料を使っている火力発電の比率を、全体の56%以下にしなくてはならないということを意味しています。

183とはずがたり:2019/10/15(火) 20:26:39

九電松浦1号機700MWと電発松浦1号機は両方ともSCと古い。廃止じゃ

松浦発電所2号機の発電を開始します
-2019年6月1日から試運転による発電を開始-
http://www.kyuden.co.jp/press_h190531c-1

九電、最先端石炭火力を稼働
2019/5/31 18:52l
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO45530270R30C19A5LX0000/

九州電力
松浦発電所2号機、工事現場を公開
毎日新聞2018年4月19日 20時51分(最終更新 4月19日 21時03分)
https://mainichi.jp/articles/20180420/k00/00m/020/094000c

出力1000MW

超々臨界圧・46%(L) 石炭利用を1号機(SC/43%)より5%削減。3/46=6.5%だが・・
微粉炭火力

着工:2001.3
工事中止:2004(進捗率3.8%・開業は23年以降とする)
再開:2016.1
(工事現場公開:2018.4/3月末の進捗率62%)
試運転開始:2019.6
営業運転開始:2019.12予

184とはずがたり:2019/10/27(日) 20:03:10

フランス 途上国での石炭生産への公的融資を禁止へ
2019年10月26日 10時20分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20191026/k10012150921000.html

温室効果ガスの排出につながる石炭の利用への批判が国際的に強まる中、フランスのルメール経済相は、発展途上国での石炭の生産などに対する公的な融資を事実上、禁止する方針を示しました。

フランスのルメール経済相は、25日、パリで開かれた途上国への資金援助に関わる会合でスピーチし、フランス政府が進める温暖化対策について説明しました。

この中で、温室効果ガスの排出につながる石炭について、フランス国外での調査や生産などに関わるプロジェクトに対し、来年から公的な保証を行うことを禁止する法案を提出したことを明らかにしました。

ルメール経済相は「国外での石炭への公的な融資を法律で禁止するヨーロッパで最初の国になる」と述べて、途上国での石炭利用への支援を事実上、やめる措置だとしています。

フランスは2022年までに国内の石炭火力発電所をすべて閉鎖するとしていますが、IEA=国際エネルギー機関によりますと、世界全体の発電量のうち石炭火力は38%と最も多く、途上国を中心に利用は続くとみられています。

環境NGOからは途上国の石炭火力などに対する融資に強い批判が寄せられているだけに、フランス政府は国内外で対策を強化する姿勢を打ち出しています。

185とはずがたり:2019/12/23(月) 01:40:38
豪サウス32、南アの発電用石炭炭鉱売却
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO51935410X01C19A1FFE000/
アジアBiz

2019/11/7 23:17

186とはずがたり:2020/03/13(金) 20:58:34
小名浜港東港地区の一部運用開始 石炭貨物船が荷揚げ始める
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200307-00010006-minyu-l07
3/7(土) 12:28配信福島民友新聞
小名浜港東港地区の一部運用開始 石炭貨物船が荷揚げ始める
一部運用開始した小名浜港東港地区
 国や福島県などが石炭国際ターミナル港として整備を進めるいわき市の小名浜港東港地区は6日、一部で運用を開始した。東港には水深18メートルの岸壁が備えられており、積載貨物重量12万トン級の大型船舶が接岸可能。今後、石炭取扱量の増加などが見込まれている。2020年度内の本格運用を目指している。
 同日は、同市の企業で使用予定のオーストラリア産の石炭約5万トンを積んだパナマ船籍の貨物船が荷揚げを始めた。作業は約1週間続く予定だという。
 小名浜港は11(平成23)年5月に国の「国際バルク戦略港湾(石炭)」に選定、13年12月に「特定貨物輸入拠点港湾(石炭)」に指定された。東港は面積は約54ヘクタール。総工費は約1337億円。
 石炭を船から運び出すアンローダーやベルトコンベヤーなどが整備され、現在も工事が続いている。

187とはずがたり:2020/03/20(金) 19:20:30
なんか石炭融資批判も日本潰しの一環だよね。。

2020年3月19日 / 09:42 / 1日前
三菱UFJ、豪石炭港への融資8500万ドルを売却 大幅割引価格で
https://jp.reuters.com/article/glencore-coal-australia-idJPKBN216034
Reuters Staff

[シドニー 18日 ロイター] - 三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306.T)は18日、スイス系商品取引・鉱山開発グレンコアが保有するオーストラリア・クイーンズランド州グラッドストーン港のウィギンズアイランド石炭ターミナル(WICET)への融資8500万ドルをヘッジファンドに1ドル当たり52セントで譲渡した。

新型コロナウイルスの感染拡大の影響で市場の動揺が続き、世界的に資産価格が下落するなか、3月31日の年度末を前に多額のコストを支払って石炭関連資産へのエクスポージャーを排除する決断を下した。3人の関係筋がロイターに明らかにした。

三菱UFJの広報担当者は、コメントを拒否した。

WICETの債権者でもある関係筋の1人は「3月31日が近づくと、邦銀はその前にポジションを処分する傾向がある。しかし、稼働資産にしては大幅な割引価格だ。良い買い物だ」と語った。

WICETはグレンコアのほか、豪ニュー・ホープ(NHC.AX)、コロナド・グローバル・リソーシズ(CRN.AX)、中国のYancoal、宝山鋼鉄(バオスチール)(600019.SS)の豪子会社のアクィラ・リソーシズの4社が保有している。

188とはずがたり:2020/06/18(木) 23:01:07
浦幌と尺別は結構離れてるhttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/2246/1439271704/3128のに浦幌から尺別迄索道で運んで積み出したんだ。。

調べてみると
>尺浦通洞が完成し専用鉄道で送炭
と云う記述もあって,尺別鉱山から浦幌炭砿迄鉄道が延びてた時期もあった!?

尺別信号場
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B0%BA%E5%88%A5%E4%BF%A1%E5%8F%B7%E5%A0%B4

北日本鉱業が、尺別炭礦運炭軌道向け分岐線(車扱貨物積込線)設置予定地点に、1919年(大正8年)7月13日付で信号所設置を願い出たことにより貨物駅として開設され[1]、その後旅客を扱うようになった。なお雄別炭鉱尺別線は1961年(昭和36年)の一般開放後も、貨物は当駅で接続していたが、旅客は約400 m 離れた社尺別駅が接続駅であった。その後尺別炭鉱は1970年(昭和45年)に閉山となり、2019年(平成31年)3月16日に旅客取り扱いを廃止し[2]、信号場となった[3]。旅客営業末期の駅番号はK44。

周辺

北海道道361号尺別尺別停車場線
旧尺別鉄道と並行。内陸に8キロほど入ったあたりに数千人が暮らした大きな市街地があったが閉山により消滅。わずかに街路の跡と崩れた屋根が残るのみ。

浦幌駅
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B5%A6%E5%B9%8C%E9%A7%85

1918年(大正7年):大和鉱業浦幌炭砿ケナシ坑(常室川流域)より当駅へ馬車鉄道約17km敷設[4][5]。
1922年(大正11年):浦幌炭砿休止に伴い馬車鉄道廃止[4][5][注釈 1]。
1933年(昭和8年):釧路側約4km地点(常豊信号場手前に相当)から分岐する浦幌炭砿までの専用線敷設工事開始[4]。
1936年(昭和11年)頃:炭砿専用線敷設工事中止[4][注釈 2]。
1938年(昭和13年):浦幌炭砿から尺別炭砿側の選炭場へ山越え索道設置、運炭開始[5]。当駅の利用が無くなる[注釈 3]

歩鉄の達人さんの尺別鉄道レポ
https://www.hotetu.net/haisen/Hokkaido/090716syakubetutetudou.html

浦幌町産炭史
http://www.santankushiro.com/town/history_urahoro.html

昭和8(1933)年の再開と同時に、炭山へ入る専用鉄道の工事がスタート。しかし、昭和10(1935)年の開通予定が豪雨などの影響で実現に至らないまま昭和11(1936)年、三菱鉱業(株)に買収され、浦幌炭鉱は雄別炭礦鉄道(株)の尺別鉱業所の管下に入りました。出炭後の送炭方法が問題となりましたが、尺別まで索道をつくり、炭車で送ることになり、出炭量は急増していったのです。

昭和17(1942)年尺浦通洞が完成し専用鉄道で送炭したので出炭量も伸びることを期待していた矢先、太平洋戦争末期の坑夫の強制配転により休山を余儀なくされます。

昭和23(1948)年、出炭を再開し、22万トン出炭の状態まで回復していきました。これに拍車をかけるように昭和25(1950)年・26(1951)年と朝鮮戦争景気で出炭量は増加の一途をたどったのです。

朝鮮戦争後の反動不況が続き、各ヤマでは大量の貯炭に苦しんでいた昭和28(1953)年、人員整理で希望退職者が308人となった。翌29(1954)年10月、尺別鉱業所は浦幌炭鉱を閉山しました。

189とはずがたり:2020/06/18(木) 23:06:24
音別町産炭史
http://www.santankushiro.com/town/history_onbetsu.html

創成期
大正7(1918)年に椎葉紀義が鉱業権を取得し、同年10月北日本鉱業(株)により開坑したのが尺別炭鉱の始まりで翌8(1919)年には、本格的に採炭事業に着手しました。当時は、四尺斜坑を坑内員50人、坑外員40人くらいの規模で行なっていました。

開坑当時、石炭の運搬は馬の背に頼っていましたが、大正9(1920)年からは山元から鉄道省が認可した尺別岐線まで鉱山軌道によって運搬され、出炭量も大正8(1919)年に4千トンだったものが昭和2(1927)年には7万トンにまで伸びました。

隆盛期
昭和3(1928)年、三菱鉱業(株)が権利、施設を買収、雄別鉱業所支坑として経営に着手しました。三菱の経営に移ってからは、炭住建設、郵便取扱所、尺別炭鉱尋常小学校など次々に整備されるとともに、昭和10(1935)年奈多内坑を開坑、翌年、大和鉱業から浦幌炭鉱を買収し索道で尺別へ石炭を運びました。

昭和14(1939)年尺浦通洞(6km)の開削を開始、同17(1942)年に完成します。尺別炭鉱軌道線路が拡充、根室本線と直結し大型機関車が運行され、これで尺別炭鉱専用鉄道の名称がつけられました。また、東洋屈指といわれた尺別炭鉱総合選炭場が完成し、昭和15(1940)年20万トンあった出炭量が、昭和18(1943)年には出炭量は38万3千トンに伸びました。しかし、太平洋戦争が激しくなり、昭和19(1944)年には休坑、施設を解体して九州に転換するに至りました。

戦後復興期
終戦後、昭和21(1946)年から採炭を開始、雄別炭礦鉄道(株)を三菱から分離独立し、雄別鉱業所尺別炭砿となりました。この頃から、炭鉱で働く人たちの労働条件が良くなり、活気みなぎる炭住街は増築につぐ増築で新町が形成され、まさに全盛時代を迎えます。昭和25(1950)年1,800人台で23万トンの出炭を見ます。

経済成長期
昭和37(1962)年、石炭鉱業調査団の発足と答申に基づく厳しい石炭鉱業合理化政策が出され尺別炭鉱でも企業整備のため、合理化が図られ出炭も昭和26(1951)年には約2,000人で23万トン余、同38(1963)年には600人台で30万トン台の出炭となります。

昭和41(1966)年には石炭鉱業審議会の答申で「全国出炭5千万トン体制」が打ち出されて石炭業界の危機がささやかれ、産炭地域は先行き不透明な時代となりますが、この年の出炭は約34万トン(700人台)。ヤマの灯を消さずと町民一丸となって頑張ってきましたが昭和45(1970)年2月、雄別炭礦は3山企業ぐるみの“政策”閉山で全員解雇となります。同年12月までの間に尺別炭鉱地区内の木造家屋の多くが取り壊され、住民のほとんどは尺別炭鉱地区から転出し、音別町の人口は急減していきます。

同町は国道沿いに用地を持って企業誘致に懸命となり、その成果を上げだします。

190とはずがたり:2020/06/18(木) 23:38:17
出炭量20万トンとか30万トンとかひょっとして弱小炭砿!?(;´Д`)

山行がスレの方に投下案件だったかw

191荷主研究者:2020/06/21(日) 22:25:45

https://www.hokkaido-np.co.jp/article/412338?rct=n_hokkaido
2020年04/15 05:00 北海道新聞
雄別鉄道 今も胸に 15日廃止半世紀 炭鉱と釧路を往復 元鉄道マン2人 「また元気に走る姿見たい」

雄別炭山駅で白い煙を吐く蒸気機関車=1960年代(宮内明朗さん撮影)

 釧路市阿寒町にあった雄別炭鉱と釧路を結び、「黒いダイヤ」と呼ばれた石炭や地域住民を運んだ雄別鉄道が廃止され、15日で半世紀を迎える。元鉄道マンが当時の駅のにぎわいや車両を懐かしむ一方で、かつて使われた蒸気機関車は関東地方で観光列車として復元される予定で「また元気に走る姿を見たい」と復活を心待ちにしている。

 運行最終日となった1970年4月15日。柴田辰夫さん(88)=釧路町=は最終列車の運転士を務めた。列車の前面には「さようなら雄別鉄道」と書かれた飾りが掲げられ、最後の雄姿を一目見ようと、雄別の住民らで始発から最終まで満員だったのを覚えている。「ここで事故でも起こしたら大変だ。安全に乗客を運ぼうと、いつも以上に気を引き締めた」と振り返る。

 柴田さんは46年に入社。運転士のほか、列車内でスコップを使い、片手で石炭をくべる機関助士も経験した。90歳近くなった今も手はごつごつとして力強い。「当時の鉄道マンはみんなこんな手をしていた。病院で握力測定をしたら数値が高くて驚かれた」と笑う。

 剣持英作さん(91)=釧路市=は「雄別鉄道は中古の車両が多く、よく故障したので苦労した。新車のディーゼル車が導入された時は恋人のように慕ったよ」と思い出す。酔った鉱員が線路内を歩いてひやひやしたり、運転士時代は針で膝を刺して眠気を追い払ったりしたこともあった。「事故を起こさなかったのが誇り」と力を込める。

 JR釧路駅には旧雄別鉄道で使われたホームにつながる地下道の入り口が残り、廃線跡が「釧路阿寒自転車道線」として活用されるなど、現在でも市内各地には在りし日の鉄路の面影が残る。

 関東の大手私鉄・東武鉄道(東京)は57年から70年まで雄別鉄道で使われ、江別市内で保管されていたC11形蒸気機関車を観光列車として復元させるため約400万円で購入。現在、埼玉県内の車両基地で修理を行っている。復元作業は今年の冬ごろに終了する予定。時期は未定だが、今後栃木県日光市の東武鉄道東武鬼怒川線などで運行する。剣持さんは「復活したらまた走っている姿を見たいし、ぜひ運転したいね」と笑顔を見せ、再び汽笛を聞くのを楽しみにしている。(今井裕紀)

 <ことば>雄別鉄道 1919年(大正8年)に雄別地区の炭鉱開発を目的とした会社が設立。23年に釧路―雄別炭山駅間(44・1キロ)で鉄道を開通させた。鉄道は石炭や旅客の輸送を担い、旧運輸省のまとめによると、多い時で年間200万人以上の旅客、100万トン以上の石炭を運んだ。石炭から石油へのエネルギー革命が進み、70年2月27日に雄別炭鉱は閉山。鉱員や家族、関連企業で働く人の生活の足を支えるため、鉄道は同年4月15日まで運行した。

192荷主研究者:2020/06/21(日) 22:43:57
>豊ケ岡駅 …月形炭鉱の発展に伴い、60年に開業

https://www.hokkaido-np.co.jp/article/413574?rct=n_hokkaido
2020年04/18 16:00 北海道新聞
札沼線 波乱の歴史 戦争で休止/炭鉱消え「秘境駅」に 廃止区間、地域支えた85年

樺戸連山をバックに、新十津川町の水田地帯を走る最終列車。もうこの光景を見ることはできない=17日(伊丹恒撮影)

月形町の秘境駅・豊ケ岡駅には、別れを惜しむ鉄道ファンが訪れた=17日(伊丹恒撮影)

 新型コロナウイルス感染拡大の影響で、5月7日の廃止を待たずに、今月17日で列車運行を終えたJR札沼線の北海道医療大学―新十津川間。47・6キロある区間は昭和初期に開通し、戦時中は休止に追い込まれたが、終戦後に復活した。農作物や石炭、新聞と多くの物資も運び、人々の暮らしや経済を支えてきた。廃止区間は札沼線がたどった波乱の歴史を伝えている。

 春を迎え、空知管内新十津川町では農作業が始まっていた。終着駅がある新十津川駅までは田畑に沿うように鉄路が走る。沿線の水稲農家工藤盛雄さん(66)は17日、農作業の手を止め、最寄りの南下徳富(みなみしもとっぷ)駅へ最終列車を見送りに行った。「仕方ないけど寂しいね」。こみ上げる思いをこぼした。高校3年間は通学に使い、町内会で列車を貸し切り、留萌管内増毛町まで海水浴に出かけたこともあった。「思い出がたくさん詰まってる」と目を細めた。

 札沼線は1935年(昭和10年)、桑園(札幌)―石狩沼田(空知管内沼田町)を結んで全線開通した。コメ生産が盛んな空知管内の沿線自治体にとって、物資を大量輸送できる鉄道敷設は悲願だった。新十津川町の町史は当時の様子を「交通の利便はもちろん、農作物その他の物資の参集、輸送に果たした役割はまことに大きかった」と記している。だが、戦争による資材不足で軍にレールを接収され、43年に石狩沼田―石狩当別(石狩管内当別町)が営業休止に。終戦後の46年から順次、再開した。

 沿線でとりわけ鉄道ファンの人気を集めたのが、空知管内月形町の豊ケ岡駅だ。木々に挟まれ、車1台通るのがやっとの砂利道の先にある。小さな待合室とホーム1本のみの景観は「秘境駅」とも呼ばれる。

 駅は北西約5キロの山中にある月形炭鉱の発展に伴い、60年に開業した。炭鉱は47年に本格稼働し、54年にはスキーのリフトのように石炭を運ぶ索道の運転が始まった。石炭を鉱口から駅周辺の貯炭場まで運び、札沼線の貨車に載せた。

 豊ケ岡駅近くに住む上葛(かみくず)国夫さん(94)は「今だから言えるが、駅ができる前は、石炭を積むため停車する列車に勝手に乗り降りしたもんだ。停車駅の月形駅までは遠かったから」と振り返る。月形炭鉱は炭質の低下や石炭需要の減少などで63年に閉山。今では周辺に暮らす人も少なく、駅だけがぽつんと残る。

 札沼線はその後、沿線地域の人口減や自動車の普及で利用が減り、72年に石狩沼田―新十津川間が廃止。鉄路が新十津川駅で途切れたため、76年には約3キロ先にあるJR函館線の滝川駅への延伸などを求める期成会が発足したが、要望は届かなかった。

 一方、札幌から当別までの沿線には大学が複数建ち、札沼線の愛称は91年、「学園都市線」に。山々が連なり、水田が広がる空知管内の景色とはイメージが異なり、廃止区間の住民の多くは、この名を使わない。

 札沼線が全線開通した2年前に生まれ、空知管内浦臼町で書店を営む岸泰夫さん(86)は「昔は札沼線が新聞や本などの商品を全て届けてくれた。駅から町に文化がもたらされた」と懐かしみ、自らの人生と鉄路の歩みに思いを重ねた。(坂口光悦、勝間田翔)

193とはずがたり:2020/06/22(月) 19:23:51
おそらく日本最後の現役「立坑ケージ」復活なるか?【その1】
2018年3月17日 | カテゴリー: 鉱山記事
http://www.tsuchihashi-kozan.co.jp/%E3%81%8A%E3%81%9D%E3%82%89%E3%81%8F%E6%97%A5%E6%9C%AC%E6%9C%80%E5%BE%8C%E3%81%AE%E7%8F%BE%E5%BD%B9%E3%80%8C%E7%AB%8B%E5%9D%91%E3%82%B1%E3%83%BC%E3%82%B8%E3%80%8D%E5%BE%A9%E6%B4%BB%E3%81%AA%E3%82%8B/

194とはずがたり:2020/06/24(水) 18:28:26
主な石炭火発計画撤廃

関西電力 赤穂発電所
600MW*2=1200MW
重油・原油→石炭2020年度予
2015年:燃転計画発表
2017年:計画中止
https://www.kepco.co.jp/corporate/pr/2017/0131_3j.html

市原火力発電合同会社
東燃ゼネラル50%・関電エネルギーソリューション50%
東燃ゼネラル石油の敷地内
1000MW
2015年:計画公表
2017年:計画中止
http://www.kenes.jp/topics/topics032.html

千葉パワー・(仮称)蘇我火力発電所
中国電力株式会社,JFEスチール株式会社
JFEスチール㈱東日本製鉄所(千葉地区)構内
約1070MW
石炭+副生ガス(10%)
2020年着工・2024年運開予
2017年:会社設立
2018年:計画中止→天然ガス火発開発の検討
http://www.chiba-power.co.jp/pressrelease/2018/pr20180122.html
http://www.chiba-power.co.jp/pressrelease/2018/pr20181227.html

(仮称)仙台高松発電所
住友商事・四国電力
仙台市宮城野区
112MW・石炭バイオマス混焼
2017年:検討開始
2018年:四国電力撤退→住友商事が引き続きバイオマス専焼(規模同じ)で検討
https://www.yonden.co.jp/press/2018/__icsFiles/afieldfile/2018/12/27/pr006_1.pdf

電源開発・高砂火力発電所
リプレース250MW*2=500MW(Sub-C)→600MW*2=1200MW(USC) 2018年着工2021年度新1号機,2027年度以降新2号機
2014年:計画発表
2018年:計画中止
https://www.jpower.co.jp/news_release/2018/04/news180427_1.html

千葉袖ケ浦エナジー
東京ガス(株)、九州電力(株)、出光興産(株)
出光興産工場内
1000MW*2=2000MW
2015年:会社設立
2019年:計画中止→東京ガスと九電は引き続き同地点でLNGを中心とした火発の検討を続ける
https://www.tokyo-gas.co.jp/Press/20190131-02.html
http://www.kyuden.co.jp/press_h190131-1.html

山口宇部パワー(株) 西沖の山発電所(仮称)
電源開発45%・宇部興産10%・大ガス45%
2015年会社設立
600MW*2=1200MW
2019年:大ガス撤退→電発と宇部興産で引き続き600MW化・IGCC等検討
https://www.jpower.co.jp/news_release/2019/04/news190424.html

秋田港火力発電所(仮称)
丸紅・関電エネルギーソリューション
650MW*2=1300MW 着工2019年予・24年運開予
2015年:計画公表
2019年:着工見送り
https://jp.reuters.com/article/kanden-marubeni-idJPKBN0M80NG20150312
https://www.sakigake.jp/news/article/20190807AK0004/

195とはずがたり:2020/06/24(水) 20:13:16
>>194
これら全部で9082MWの石炭火力計画が阻止できたという訳か。

196とはずがたり:2020/06/24(水) 20:14:54
すげえな中国。再生エネも連系出来ないままのやつがあったし石炭火発も作らせて放置する余裕があるらしい。。

中国が「使わない石炭火力発電所」の新設を続けている理由
https://wired.jp/2019/12/26/fake-rhino-horns/

いまだに中国では石炭火力発電所の新設が続いているが、すでに完成した施設の過半数は停止したままだという。それなのに、なぜ発電所の新設が続けられているのだろうか。背景を探ると、中国ならではの政治的な理由が浮かび上がってきた。

2019.12.27 FRI 09:00
TEXT BY DANIEL OBERHAUS
TRANSLATION BY TOMOYUKI MATOBA/GALILEO
WIRED(US)

気候変動に関する「パリ協定」は2016年11月に発効したが、いまのところ状況はいいとは言えない。多くの国々は排出削減目標を達成できそうにないし、米国は協定からの離脱手続きを進めている。

確かに変化は起きている。世界の石炭火力発電量は19年、史上最大の減少を示した。国連の推計によれば、石炭火力による発電量は今後10年で3分の1にまで削減する必要があるのだから、これはいいニュースだろう。しかし、化石燃料資産を監視するNGO「Global Energy Monitor」が新たな報告書で詳しく解説している通り、中国は「石炭の時代は終わりだ」という共通認識を無視しているようである。

Global Energy Monitorで石炭プログラムディレクターを務めるクリスティーン・シアラーは、「中国は一時、石炭からクリーンエネルギーへの移行を進めているように見えました。しかし、石炭はいまも同国経済の主軸のままです」と語る。「排出削減に関して、残された時間はわずかです。ところがクリーンエネルギー開発は、石炭火力発電所の建設にとって代わるのではなく、同時並行で起きているのです」

Global Energy Monitorの分析によると、パリ協定で定められた目標達成のため、中国は今後10年のうちに石炭火力発電の容量を40パーセント削減しなければならない。だが、いまのところ実現の見込みは薄い。既存の約1,000ギガワットの発電容量に加え、中国は計121ギガワットの発電容量をもつ多数の石炭火力発電所を建設中で、これは他国すべての建設中の石炭発電容量を合計したよりも多い。

石炭火力発電所が爆発的に増加した理由

しかし奇妙なことに、中国が新設した石炭火力発電所は、過半数が停止したままになっている。石炭火力の発電量はすでに十分に足りているのに、なぜ発電所の新設を続けるのだろうか?

その答えは、中国が石炭ブームに沸いた1980年代に制定されたエネルギー規制にある。カーネギー・メロン大学の経済学者リー・ブランステッターは、そのように説明する。

当時は市場経済への改革が進むなか、加速する経済発展にエネルギー供給が追いついていなかった。石炭は中国国内に豊富に存在する天然資源であるため、中国政府は石炭火力発電所の建設を奨励するエネルギー政策をとった。こうして発電所に政府が認可を与え、次々に建設されていった。

しかし、この政策が必要以上の発電所の建設にもつながったと、ブランステッターは指摘する。中央政府が石炭火力発電所の新設を認可していた時代は、電力の需要と供給が一致するよう調整できた。ところが2014年、中央政府が地方政府に対して、省内の発電所建設を認可する権限を与えたことで、状況が変わった。

権限委譲の本来の目的は、数年を要する新規発電所の認可プロセスをスピードアップし、予想されるエネルギー需要を満たすことで、中国経済の成長を促すことだった。

…ブランステッターは言う。「しかし残念ながら、中国では堰を切ったように石炭火力発電所が爆発的に増加する結果になりました」

197とはずがたり:2020/06/24(水) 20:15:06
>>196
撤回されてもなお建設は続く

経済生産性を向上させよという多大な政治的プレッシャーにさらされる地方政府にとって、石炭火力発電所の新設は手っ取り早い方法だった。80年代から90年代の中国のエネルギー政策下では、新たな石炭火力発電所をつくれば確実な収益が見込めたからだ。

省の役人たちには、域内のできるだけ多くの新設計画に認可を与えるインセンティヴがあり、彼らは実際にそうした。こうして2015年、中国で新たに認可を受けた石炭火力発電所の発電容量は3倍に跳ね上がった。

中央政府は、すぐに間違いに気づいた。発電所の新設ラッシュを巻き起こしたルールは16年に撤回され、数十の認可済み新設計画が延期または中止された。しかし、Global Energy Monitorのシアラーらが認可書類や衛星画像を分析したところ、多くの発電所はいまなお建設が進められていた。

これらの新規の発電所がすべて中国の電力網に組み込まれたとしても、発電容量がフル活用されない可能性は高いと、ブランステッターは指摘する。「発電容量を増やしては持ち腐れ、というのが中国の昔からのパターンです。欧米的な見方では無駄で非効率ですが、新設された石炭火力発電所が電力網で利用されない可能性は大いにあります」

中国の進む道

実際、石炭火力発電所の数が爆発的に増えているにもかかわらず、中国の石炭発電量は横ばいだ。カーネギー・メロン大学でエネルギー政策の経済学を専攻する大学院生デイジー・レンによると、中国の石炭使用は20年ごろにピークを迎えると予測される。



198荷主研究者:2020/07/01(水) 21:07:33

https://www.nikkan.co.jp/articles/view/00558349?isReadConfirmed=true
2020/5/21 05:00 日刊工業新聞
技術で未来拓く・産総研の挑戦(123)石炭のポテンシャル評価

石油根源岩の成因解明

マセラルの顕微鏡像

【新生代に注力】
 産業技術総合研究所(産総研)地質調査総合センターでは、石炭の持つさまざまなポテンシャル評価のための技術開発を進めており、特に新生代(約6550万年前―現在)の石炭評価に力を入れている。有機物に富む石炭は、地下深部への埋没過程で熱熟成(熱分解)を起こし、多量の炭化水素(石油・天然ガスの主成分)を排出する石油根源岩になる。

 新生代石炭は、石炭の中でも石油根源岩としての能力が高い。これは主な前駆物質である植物の進化により、石炭の化学構造が変化したためと考えられている。しかし、新生代石炭は、欧米でも研究例が少なく、エネルギー革命の影響で専門家が激減して国内の石炭研究も停滞していた。新生代以前の石炭から得られた知見を化学構造の異なる新生代石炭にも適用できるかどうか、未解明の部分が多く残されている。

【熱熟成度】
 世界には新生代石炭が石油根源岩と考えられる油田・ガス田が数多く発見されている。もし新生代石炭から炭化水素排出が生じる熱熟成度が分かれば、その条件に合う地域に焦点を絞って効率的に探鉱できる。

 そこで新生代石炭の熱熟成実験を行い、生成した炭化水素ガスの安定炭素同位体比と石炭の熱熟成度の対応関係を調べた。得られた関係は、既存モデルよりも実際の天然ガスデータとの整合性がよく、新生代石炭から天然ガス排出が生じる熱熟成度を初めて具体的に検討できるようになった。

【鑑定技術を応用】
 石炭中の有機物はマセラルと呼ばれ、その種類は20以上にも及ぶ。筆者のように顕微鏡を用いたマセラルの鑑定技術を持つ国内の研究者は少ないが、マセラルの組成は石炭の炭質や成因の解析に有効な指標である。

 浅部の石炭層では、微生物活動に由来したメタンが蓄積し、微生物起源コールベッドメタン鉱床が形成されやすい。そこで微生物学者と連携し、メタン生成が活発な石炭の特徴解明を目指している。

 また、燃焼時に発生する石炭灰は、レアアースなどの有用な金属元素を多く含むが、有毒元素も含むため環境汚染の原因にも成り得る。

 そこで鉱物資源の専門家と連携してマセラルごとの元素分析を進めることにより、各金属元素の濃度が高い石炭の特徴や成因解明を目指している。古典的だが強力な顕微鏡による鑑定技術に新たな方法論を組み合わせ、新生代石炭のポテンシャル評価を推し進めたい。(木曜日に掲載)

◇産総研 地圏資源環境研究部門 燃料資源地質研究グループ研究員 高橋幸士
 秋田県出身。叔父の影響を受け、高校時代に研究者を志す。学部時代に初めて触れた石炭に惹(ひ)かれ、石炭研究者の道へ。顕微鏡観察から来る目の疲れに悩まされながら、目に見えないガスとも格闘中。好きな言葉は恩師からもらった「愚直」。産業界への貢献を目指し、一歩一歩、前進する。

(2020/5/21 05:00)

199とはずがたり:2020/07/03(金) 15:32:42

さあてとは総研としても検討開始するかねえ〜

>国内の発電量に占める石炭火力の割合は、2018年度で31%にのぼり、主力の電源

>古い石炭火力発電所による発電量を2030年度までに9割程度、削減する方向で調整

>イギリスは、2010年に28%だった石炭火力発電の割合を、2025年までにゼロにする方針

>フランスは、2022年までに石炭火力発電を廃止する方針のほか、2017年の時点で石炭火力の依存度が日本よりも高かったドイツも、遅くとも2038年までに廃止するとしています。

>このほかカナダは、排出される二酸化炭素を回収して地下に埋める技術が導入されていない従来型の石炭火力発電は、2030年までに段階的に廃止する方針

>経済産業省によりますと、高効率とされる石炭火力発電所は、全国におよそ30基あり、古い方式で効率が低いとされる発電所は、およそ110基に上ります。

古い石炭火力発電所の発電量 9割程度削減へ調整 政府
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200702/k10012492521000.html
2020年7月2日 22時37分

政府は、石炭火力発電の在り方を大きく見直す方針を固めました。二酸化炭素の排出が多い、古い石炭火力発電所による発電量を2030年度までに9割程度、削減する方向で調整に入りました。

石炭火力による発電をめぐっては、温暖化対策の国際的な枠組み「パリ協定」に基づいて脱炭素に向けた取り組みが求められるなか、二酸化炭素の排出量が多いとして国際的に見直しの動きが強まっています。

一方、国内の発電量に占める石炭火力の割合は、2018年度で31%にのぼり、主力の電源となっています。こうした中、政府は石炭火力発電の位置づけを大きく見直す方針を固めました。効率が低く二酸化炭素の排出量が多い古い方式の石炭火力発電所による発電量を、2030年度までに9割程度、削減する方向で調整に入りました。

具体的には、電力会社が発電できる量に上限を設けて、古い発電所を休止や廃止するなどして、段階的に引き下げていく方法などが検討されています。

一方、二酸化炭素の排出を抑えた効率がよい石炭火力発電所は新設も認めることにしています。9割程度の削減は、発電所およそ100基分に当たりますが、災害などの際に大規模な停電を防ぐためにすべてがすぐに廃止されないような仕組みも検討することにしていて、今後、有識者による会議を設置することにしています。

こうした方針について、梶山経済産業大臣が3日にも明らかにすることにしています。

ヨーロッパなどは「脱石炭」加速
石炭火力発電をめぐっては、ヨーロッパの国などを中心に、すべての発電所の廃止を掲げる「脱石炭」の動きが加速しています。

このうちイギリスは、2010年に28%だった石炭火力発電の割合を、2025年までにゼロにする方針を掲げています。

フランスは、2022年までに石炭火力発電を廃止する方針のほか、2017年の時点で石炭火力の依存度が日本よりも高かったドイツも、遅くとも2038年までに廃止するとしています。

このほかカナダは、排出される二酸化炭素を回収して地下に埋める技術が導入されていない従来型の石炭火力発電は、2030年までに段階的に廃止する方針です。

一方、日本は石炭火力を選択肢として残しつつ、技術開発によって二酸化炭素の排出削減を目指す立場をとってきました。

200とはずがたり:2020/07/03(金) 15:32:53

2030年に発電量に占める石炭火力の割合を26%程度と見込み、2050年に向けて効率の低い石炭火力を段階的に削減していく方針を示してきました。

日本では主力電源 エネルギー政策の見直しも課題に
国内の発電量のうち石炭火力が占める割合は、2018年度は31%で、天然ガス火力の38%に次ぐ、主力の電源になっています。

福島第一原子力発電所の事故を受けて原発の稼働が止まってからは、その割合が上昇しました。

これは、燃料となる石炭の価格が原油や天然ガスと比べても安く、世界各地で産出されるため安定して調達できるメリットがあるためです。

しかし、いわゆる化石燃料の中でも二酸化炭素の排出量が多いという大きなデメリットがあるため、電力会社などは燃焼温度を高めて発電効率を向上させた石炭火力発電の導入を進めてきました。

経済産業省によりますと、高効率とされる石炭火力発電所は、全国におよそ30基あり、古い方式で効率が低いとされる発電所は、およそ110基に上ります。

国際的に「脱石炭」の動きが強まる中、政府はこれまで新しい技術で排出量を減らす実効的な取り組みが重要だとし、具体的な計画は示してきませんでした。

おととし改定した政府の「エネルギー基本計画」では、2050年に向けた対応として、非効率な石炭を段階的に削減するとしてきましたが、今回の見直しは、その取り組みを加速するねらいがあります。

また、石炭火力への依存を大きく減らすことによって、今後は再生可能エネルギーや原子力も含めた長期的なエネルギー政策の見直しも課題となります。
原発での代替は困難か 根本的な議論が必要に
9年前の福島での原発事故で国内の原発は停止し、火力発電所の比率が以前より高まっています。

こうした中、国は2030年度までには30基前後の原発を再稼働させたい考えですが、事故を教訓につくられた新しい規制基準の審査に合格して再稼働した原発は、これまで9基にとどまっています。

また、審査中のものは11基、審査に合格したものの地元了解が得られていないものが7基ありますが、いずれも具体的な再稼働のめどはたっていないのが実情です。

仮に石炭火力の削減を進める中で、電力需要が増加した場合などは、原発を代替の電源にすることは簡単ではなく、再生可能エネルギーの普及も含めエネルギー全体の構成をどうするか、根本的な議論が必要になってきます。
「日本は温暖化対策に消極的」国際的に批判も
日本の石炭火力発電の利用をめぐっては地球温暖化対策に消極的だとして国際的に批判されてきました。

去年12月、スペインで開かれた、温暖化対策を話し合う国際会議「COP25」では、開幕にあたって国連のグテーレス事務総長が石炭火力発電の利用をやめるよう各国に呼びかけました。

これについて小泉環境大臣は、COPの演説の中で「日本へのメッセージだと受け取った。日本が国際的に批判されていることは承知している」と述べたものの、「石炭火力発電に関する新たな政策をこの場で共有することは残念ながらできない」と話し、具体的な方針を示しませんでした。

また、梶山経済産業大臣は、閣議のあとの記者会見で「石炭火力発電など化石燃料の発電所は選択肢として残していきたい」と述べました。

201とはずがたり:2020/07/03(金) 15:33:19
>>199-201
2人の大臣の発言を受けてCOPの会場では、国際NGOのグループが温暖化対策に消極的だと判断した国に贈る「化石賞」に日本を2度、選ぶなど批判が高まりました。

温室効果ガスの排出量を今世紀後半に実質ゼロにすることなどを目標に掲げた「パリ協定」がことし本格的に始まったこともあり、石炭火力発電をめぐってパリ協定の目標と矛盾しない説得力のある政策を打ち出せるかどうか問われています。

環境省の担当者は「パリ協定の目標を達成するには非効率な石炭火力発電を削減するだけではまだ不十分だ。再生可能エネルギーの拡大や二酸化炭素の回収、貯留などの技術革新を進めていきたい」と話しています。

日商 三村会頭「バランスのとれた政策を」
政府が二酸化炭素の排出が多い、古い石炭火力発電所による発電量を2030年度までに9割程度削減する方向で調整していることについて、日本商工会議所の三村会頭は、2日の記者会見で、方向性は評価しながらも代わりとなるエネルギーを含めてバランスのとれた政策にすることが重要だと指摘しました。

この中で、三村会頭は「石炭火力はCO2を多く排出するので、できるだけ排出量の少ない高効率の火力発電に転換していくことは方向性としては正しい」と述べました。

そのうえで、「『脱石炭』は強すぎると思う。日本で原子力発電所がどんどん利用できればいいが、石炭火力が無くなった場合に、LNG=液化天然ガスに全部頼るのか。そうすると、中東地域に深く依存することになるが、石炭はいろいろな地域にあるので、エネルギーの安全保障という意味では、割合安心だ」と述べました。

そして、今後のエネルギー政策について、三村会頭は「エネルギー政策は、あるものを削減したらそれをどう補うかというトータル的にバランスのとれたものにしなければいけない」と述べ、代替エネルギーについても検討することが重要だと指摘しました。

東電社長「引き続き国と連携して進める」
石炭火力発電の在り方を大きく見直す政府の方針について、東京電力の小早川智明社長は、記者団に対し「大きな潮流の中で脱炭素をしっかり取り組む必要があることは当然、認識している。ただ、安定供給やコストの問題など、いろいろと検討することがあるので、引き続き国と連携しながら進めていくことが重要だと考えている」と述べました。

専門家「温室効果ガスの排出をゼロにする道筋を」
政府が古い石炭火力発電所による発電量を2030年度までに9割程度、削減する方向で調整に入ったことについて、温暖化対策に詳しい東京大学の高村ゆかり教授は「石炭火力発電所をどう計画的に減らしていくのか今まで具体的には打ちだされていなかった。その意味で大変重要な方針が示されたと思う」と述べました。

そのうえで、効率がよい石炭火力発電所は新設も認める方針については「当面、石炭火力が一部残るのはしかたないにしても、段階的に減らし、温室効果ガスの排出をゼロにする道筋を示す必要がある。2030年の先の脱炭素化に向けた取り組みがどうなるのかということが国際的に問われると思う」と指摘しています。

専門家「コストは覚悟しなければならない」
エネルギー問題に詳しい国際環境経済研究所の竹内純子理事は、古い石炭火力を削減する代わりとして、より二酸化炭素の排出が少ない天然ガスが増えるだろうと指摘したうえで、「石炭から天然ガスというより高い燃料を使うことになるので、その部分は電気代に影響を及ぼす可能性はある。また、稼働率の低い古い発電所を安定供給のため維持するということになると、そのコストというのは当然われわれとしては覚悟しなければならない」と述べました。

そのうえで、竹内氏は「再生可能エネルギーや原子力を含めて、すべてにおいて秀でたエネルギー源というのは今はまだなく、うまく組み合わせて使っていく必要がある。どれくらいのコストまで許容できるのか、あるいはどれぐらいのリスクを許容できるのか、オープンに丁寧な議論を進めていくことが必要だ」と述べました。

202とはずがたり:2020/07/05(日) 15:21:02

こっちも心配

https://twitter.com/tbs_news/status/1279249880247005184
TBS NEWS
@tbs_news
【熊本・鹿児島 #大雨特別警報 】
熊本県芦北町、東海カーボンの田ノ浦工場で大規模火災。一帯は水没している模様です。(午前11時50分すぎ)

203とはずがたり:2020/07/08(水) 20:01:51
いや殆ど新規石炭は造れないというのが前提にしないとあかんやろ

経産省に騙されるな! 石炭火力を高効率型に切り換えても、CO2排出はほとんど減らない
経産省の方針は「化石国」と揶揄されても石炭路線を長期固定化すると宣言したに等しい
https://webronza.asahi.com/business/articles/2020070600006.html
木代泰之 経済・科学ジャーナリスト
2020年07月07日

 経産省は7月3日、稼働中の石炭火力発電所140基のうち、旧式で二酸化炭素(CO2)排出量が多い約100基を2030年までに休廃止し、高効率型に切り替えると発表した。

 梶山弘志経産相は「脱炭素社会の実現を目指すため」と説明し、メディアは「石炭火力、抑制に転換」(日経新聞)、「CO2減らせ、石炭火力政策転換」(朝日新聞)などと好意的に報道。…

従来型と高効率型のCO2排出量の差はわずか5%
 石炭火力は元々、排出するCO2の量が多い。日本が「高効率型への切り替えによってCO2を削減する」というのなら、実際に排出量がどれだけ減るのかを数字で示さなければならない。

 しかし、経産相の会見では、質疑応答も含めて、その点に全く触れていない。

 上のグラフは環境省が作成したもので、石炭、石油、LNG火力のkwhあたりのCO2排出量を、それぞれ従来型と高効率型で比較している。現在多く使われている石炭火力は一番左の「従来型」(旧式を含む)で、これから導入されるのが右の高効率型「USC」である。

 CO2排出量をみると、石油火力「従来型」が0.867であるのに対し、高効率型の「USC」は0.80〜0.84であり、減少(改善)幅は5%程度にすぎない。その右にある「IGCC」は0.73で16%減らせるが、実証試験が終わったばかりで、本格的な導入はまだ先の話である。

 5%の削減がなぜCO2を減らす政策転換と言えるのだろうか。石炭火力はLNG火力に比べてCO2排出量が2倍も多く、その中でのわずかな変動である。グラフを見れば、石炭火力を。使うことの是非が問われる理由がよく分かる。

建設中や計画中の石炭火力14基がまもなく稼働する
 現在の石炭火力の発電能力は全部で約4200万kWである。50万〜100万kWの大規模なものと、10万〜20万kWの小規模のものが混在しており、今回休廃止の対象になるのは小規模な発電所が多い。

 それにしてもなぜ100基もの休廃止に踏み切るのか。

 それには3.11大震災の後、稼働停止した原発を補うために、国や企業が積極的に石炭火力の新増設に動いたという背景がある。現在、建設中や計画中の高効率型は14基(計910万kW)あり、2020年代前半に続々と稼働を始める。

 このままでは石炭火力の電源構成比率が40%(現在は約30%)にまで異常に膨らんでしまう。国際的な批判を避けるために、経産省は既存の100基の休廃止を決めたのである。減価償却が終わって利益が出やすい発電所なので電力会社は反対だが、経産省が押し切った。

 これが本当のところだが、経産省がさもCO2削減が目的であるかのように世間に吹聴するから、メディアも国民も騙されてしまう。

石炭路線を長期的に固定化すると宣言したに等しい
 石炭火力は一度建設すれば最低40年は稼働し続ける。経産省の今回の方針は、次の半世紀も世界から「化石国」と揶揄されることを承知の上で、石炭路線を長期的に固定化すると宣言したのに等しい。…

 英国は、総発電量の3割を占める石炭火力の比率を徐々に減らし、2025年にゼロにする。フランスも2022年までに廃止する。石炭大国だったドイツも2038年までに廃止する計画だ。…

 この点、日本は先駆的にSDGsを実践する企業がある一方、要である経団連の動きが鈍く、時に逆行する。日本の内輪の議論だけ聞いていたのでは、世界の危機意識を共有できない。

ネットワーク化や需給調整の進歩で安定性高まる再生エネルギー

… 太陽光や大型風力発電などの再生可能エネルギーは、かつて電力供給が不安定だと批判されたが、ネットワーク技術や蓄電池、需給制御技術の進歩により、安定性を高めている。

 コストも大幅に低下している。太陽光発電のコストは日本では15〜20円前後/kwhだが、中東では2〜3円、ペルー5円などで取引されている。大型洋上風力発電もスウェーデンやデンマークでは6〜7円まで下がっている。

 今回、経産省は、再生エネルギーに基幹送電線を優先的に使わせる方針も同時に示した。これは注目に値する。電力会社が握る送電線の既得権が再生エネルギー開発のネックになっており、好影響を与えることが期待できるからだ。…

204とはずがたり:2020/07/08(水) 23:31:56

政府「脱石炭」新方針の致命的欠陥とはー現実を直視しない安倍ジャパン
https://news.yahoo.co.jp/byline/shivarei/20200703-00186355/
志葉玲 | フリージャーナリスト(環境、人権、戦争と平和)
7/3(金) 11:53
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G20大阪サミットで環境活動家達が脱石炭を訴えるアピール(写真:ロイター/アフロ)

 政府は「低効率の石炭火力発電所による発電量を2030年度までに9割削減する」との方針を固めたようだ。読売新聞の報道を皮切りに、NHKや朝日新聞等が相次いで報じている。温暖化を防止する上で、主要な温室効果ガスであるCO2を大量に排出する石炭火力発電の撤廃は急務だ。これまで日本は石炭火力発電を推進し、国際社会から「石炭中毒」と批判されてきたが、今回の政府方針は日本の脱石炭への一歩となる。一方で、政府の方針には大きな抜け穴もあり、環境NGOも政府の新方針を歓迎しつつ、その問題点も指摘している。

◯2030年までに石炭火力全廃が求められている
 猛暑や巨大台風、大規模な水害など、既にその牙を私達に剥き始めている地球温暖化。このまま、対策をとらずに温暖化が進行したら、今後、約35億人が「居住不可能」な熱波に苦しむことになるとの予測もある(関連情報)。人類の存亡すらも左右しかねない温暖化を食い止めるための国際的な合意が「パリ協定」だ。同協定での「1.5度目標」(世界平均気温の上昇を1.5度以下に抑えるとする目標)を実現するためには、石炭火力発電の廃止を、OECD諸国で2030年、世界でも2040年には実現する必要がある(関連情報)。


 これまで国際社会の批判を浴びながらも、露骨に石炭火力発電の推進を行ってきた日本政府がその軌道修正を行ったこと自体は、ある程度評価できるが、今回の新方針が決して十分なものとは言えないことも事実だ。環境NGO「FoE Japan」は、その声明で「脱石炭に向けた具体的な案が政府からようやく出されたことは第一歩」としながらも、政府が「高効率の石炭火力発電は維持・拡大する」としていることについて「パリ協定の目標実現のため全く不十分」だと指摘。「日本政府は、全ての石炭火力発電所を対象とした2030年までの全廃案を策定すべきである」と求めている(関連情報)。

◯「高効率」でもCO2排出大、コストも高い
 今回の政府新方針の大きな抜け穴となっているのは、上述のFoE Japanの指摘のように、高効率型の石炭火力発電については「維持・拡大していく」としていることだ。石炭は他の化石燃料と比較してもCO2排出係数が大きく、高効率型の石炭火力発電(IGCC)であっても、最新型の天然ガス発電(GTOC)に比べ、2倍以上の量のCO2を排出する。また、公益財団法人自然エネルギー財団は、その報道関係者向けの資料の中で「IGCCは、CO2削減効果が小さい、高コスト、技術未確立など、実用性のあるものではない」と指摘している(関連情報)。

環境省資料より
 同様に、電源開発やJERA(東京電力と中部電力による合弁企業)も「設備価格の高さ」「稼働率低下リスク」「現時点で利用できる炭種が極めて制限される」等、IGCCの問題点について、環境省の有識者検討会に回答している。つまり、「高効率型」とされる石炭火力発電も「維持・拡大」していくようなメリットは無いのだ。

自然エネルギー財団資料「石炭火力輸出の中止と自然エネルギー支援への転換が必要な4つの理由」より USC、IGCCは共に高効率型石炭火力
◯原発回帰なら愚の骨頂
 今回の政府新方針のもう一つの大きな問題点は、再び原発依存にならないか、ということだ。環境NGO「グリーンピース・ジャパン」も、その声明の中で、石炭火力発電を削減していくこと自体は歓迎しつつ、

「石炭火力を原子力に置き換える可能性を政府が示している点は、大きな懸念材料です。環境、社会、経済の観点から、政府が省エネや自然エネルギー技術を優先することを期待します」

出典:https://www.greenpeace.org/japan/nature/press-release/2020/07/02/16894/
と求めている。

 脱石炭を口実に日本のエネルギー政策を原発依存に戻そうとするならば、控えめに言っても愚の骨頂だ。新規の原発を、用地を確保し、周辺自治体の同意を得て、建設・稼働させるには、長い年月が必要で、あと10年以内に大きな成果を出すことが求められている温暖化対策には、全く間に合わない。また、原発は助成なしには、今や最も高い発電方法であり、劇的に発電コストが改善された太陽光や自然エネルギーに圧倒されているのが、世界的な状況だ。

205とはずがたり:2020/07/09(木) 19:51:13
当然古くて効率悪いけど減価償却済んでるので淘汰進まない古い自家発電の廃止も進めるべき

寧ろ石炭火発によるCO2排出権を入札かなんかでカネ取った上で絞るべきだ

低効率石炭の休廃止、自家発電も対象 経産省方針
2020/7/3 20:30日本経済新聞 電子版
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO61145670T00C20A7EA4000/

206とはずがたり:2020/07/10(金) 22:11:13

石炭火発作るよりは巨大蓄電池作った方がマシっぽいぞ。世の中そろそろそういうふうになっとる

Biz 九州・山口経済 石炭火力発電、休廃止方針 九電、原発延長に現実味 該当2基、代替電源は未定 /福岡
https://mainichi.jp/articles/20200709/ddl/k40/020/259000c
会員限定有料記事 毎日新聞2020年7月9日 地方版

二酸化炭素の排出量が多く、国が削減方針を示した非効率な石炭火力発電所に当たるとみられる九州電力の松浦発電所1号機(左)、右は昨年稼働した同2号機

 政府が二酸化炭素(CO2)排出量の多い非効率な石炭火力発電所を2030年度までに休廃止する方針を表明した。九州電力では稼働中5基のうち、少なくとも2基(出力計140万キロワット)が該当する。他の電源で補う必要があり、24年7月に40年の運転期限を迎える川内原発1号機(鹿児島県、出力約90万キロワット)の延長判断にも影響を与えそうだ。【高橋慶浩】

 政府は今後、休廃止の仕組みなどを新設する有識者会議で検討するが、梶山弘志経済産業相は3日の記者会見で、休廃止が必要な石炭火力について、超臨界圧と呼ばれる技術を使った「SCクラス」と述べた。これに照らすと、松浦発電所1号機(長崎県、出力70万キロワット)と苓北発電所1号機(熊本県、出力70万キロワット)が該当する。休廃止となれば、計140万キロワット分を既存設備か新たな電源で補う必要が出てくる。

207とはずがたり:2020/07/14(火) 23:21:26
https://www.meti.go.jp/shingikai/enecho/denryoku_gas/denryoku_gas/pdf/026_03_00.pdf
USCとICGGで26基とあるが28基22.85MW程確認。どれが入ってないのかな?できたての電発の竹原新1号機は付近で共同火発の相馬新地は含まず,で26基か?相馬共同火発は東電と東北出資で旧一電に準じても良さそうなもんだけど。

今22,850MWで13%なのが将来20%程度と書いているけど更に+5,600MWで20%にもなるとは思えへんけど。。

<USC以上>
苫東厚真 4 700
能代 2 600
能代 3 600 新設
原町 1 1000
原町 2 1000
広野 5 600
広野 6 600
勿来 10 250 IGCC
常陸那珂 1 1000
常陸那珂 2 1000
敦賀 2 700
七尾大田 1 500
七尾大田 2 700
碧南 3 700
碧南 4 1000
碧南 5 1000
舞鶴 1 900
舞鶴 2 900
三隅 1 1000
橘湾 1 700
松浦 2 1000
苓北 2 700
竹原 新1 600 新設
橘湾火力 1 1050
橘湾火力 2 1050
松浦火力 2 1000
新地 1 1000 相馬共同
新地 2 1000 相馬共同
合計 22850

<建設中>

広野共同 540 IGCC
勿来共同 540 IGCC
常陸那珂共同 650 常陸那珂ジェネレーション
横須賀 1 650
横須賀 2 650
武豊 5 1070
三隅 2 1000
西条 1 500
合計 5600

208とはずがたり:2020/07/14(火) 23:56:04
>>207
電発の磯子を忘れてた。

高効率のIGCC/USCは建設中含めて計26基でそれ以外は廃止との26基が不明。

https://www.meti.go.jp/shingikai/enecho/denryoku_gas/denryoku_gas/pdf/026_03_00.pdf

USC以上
道電 700MW 苫東厚真4号機
東北 3330MW 能代2・3号機1200MW 原町火力1・2号機 2000MW 不明130MW
JERA 6020MW 以下合計5900MW 不明120MW
 東電:常陸那珂1・2号機2000MW 広野5・6号機1200MW (横須賀1300MW)
 中電:碧南火力3・4・5号機計2700MW (武豊1070MW)
陸電 1900MW 敦賀2号機700MW 七尾大田1・2号機1200MW
関電 1800MW 舞鶴1800MW
中電 1000MW 三隅1号機1000MW (同2号機1000MW)
四電 700MW 橘湾700MW (西条新1号機500WM)
九電 1700MW 松浦2号機1000MW 苓北2号機700MW 
電発 5550MW 650MW不明
松浦2号機1000MW・橘湾1・2号機2100MW・竹原新1号機600MW・磯子1・2号機1200MW
その他
常磐共同火力10号機 250MW
相馬共同1・2号機 2000MW

209とはずがたり:2020/07/14(火) 23:58:35
多分判った。

旧一電と電発(6/30運開の竹原新1除く)で26基だ。

残りは共同火力で旧一電と電発と旧一電系で30基24,050MWがUSC以上石炭だな。
で,その枠組みで5600MW程開発している。

210とはずがたり:2020/07/15(水) 00:02:19
即時廃止候補

北海道1200MW
東北1200MW
北陸500MW
中部1400MW
関西500MW
中国1825MW
九州2700MW
沖縄1164MW

老朽化

苫東厚真1・2号機 950MW
砂川1・2号機 250MW

能代火力1号機 600
酒田共同火力1・2号機 700

敦賀1号機 700MW

碧南1・2号機 1400MW

電発高砂1・2号機 500MW

新小野田1・2号機 1000MW
電発竹原3号機700MW
下関1号機 125MW

西条2号機300MW

電発松島1・2号機1000MW
松浦1号機700MW
電発松浦1号機1000MW

具志川1・2号機312MW
金武1・2号機440MW
電発石川1・2号機312MW

211とはずがたり:2020/07/19(日) 23:41:32
5771 名前:とはずがたり[] 投稿日:2020/07/19(日) 23:41:16
>>1777-1781
>>2345>>5091

反対も燻る中2016年運開。
10%を出資する中電の首都圏侵攻への橋頭堡となる筈がJERAの結成により大きく位置づけが変容する中での燃転となった。

富士の石炭火力発電、バイオマスに転換 国内最大級
https://www.at-s.com/news/article/economy/shizuoka/712504.html?news=706857
(2019/12/5 07:26)

212荷主研究者:2020/07/28(火) 22:30:35

https://www.hokkaido-np.co.jp/article/433261?rct=n_hokkaido
2020年06/23 05:00 北海道新聞
石炭置き場で自然発火か 留萌港 シートとタイヤ焼く

火災でブルーシートが焼け落ちた石炭の山

 【留萌】留萌港三泊埠頭(ふとう)の石炭置き場で21日早朝、火災が発生し、積まれた石炭を覆うブルーシートと、重しに使っているタイヤ十数本を焼いた。留萌署などは放火の形跡が見当たらないため、空気中の酸素に反応した石炭の発熱で自然発火したとみて詳しい原因を調べている。

 火災は午前3時ごろ、付近を車で通った男性が見つけて119番した。消防車など計8台が出動して放水し、約2時間で鎮火。積まれた石炭の表面積約80平方メートルを焼いた。現場周辺にはこうした石炭の山が15カ所ほどあり、約500メートル離れた場所には民家がある。

 石炭を管理する留萌ヰゲタ港運によると、石炭はロシアから輸入した約2万2千トン。道内の製紙工場の燃料として使うため、5月中旬の荷揚げ以降、縦約50メートル、横約70メートル、高さ約10メートルにして積み上げていた。

 ヰゲタ港運は石炭の発熱を防ぐため月1、2回の温度測定のほか、毎日の目視点検を実施。異常があった場合は山を崩し、水をかけるなどして温度を下げるという。今回出火した山は6月上旬に温度を測り、前日にも見回ったが、異常は無かったという。

 温度測定は数メートルの間隔を空けて温度計を山に突き立てて実施する。同社の井上貞幸社長は「ピンポイントで発熱し、点検で見落とした可能性がある」として、今後は測定の頻度を増やすほか、熱がこもらないようブルーシートの覆い方を変えるなど保管方法の改善を検討するとしている。(吉川幹弘)

213とはずがたり:2020/08/03(月) 23:45:09
ほぼ確認とれた♪
残りは東北電力の非効率な石炭2900MWが謎。

非効率な石炭火力の設備容量の割合
https://www.itmedia.co.jp/smartjapan/articles/2007/15/news063.html

東北電力の保有するSC以下は●能代火力1号機600MWのみ。
100%出資でSub-Cの●酒田共同火力も入れると更に700MWで合計1300MW。
●常磐共同火力の旧式石炭は7〜9号機の1450MWある。
実際には東北電力受電分は8・9号機は半分の600MW分https://www.tohoku-epco.co.jp/pastnews/normal/1183127_1049.htmlなので半分だとすると725MWとなり全部足しても2900にはまだ足りない。

原資料に当たって見る。
https://www.meti.go.jp/shingikai/enecho/denryoku_gas/denryoku_gas/pdf/026_03_00.pdf
※共同出資している共同火力等の出力を、出資比率に応じ案分。

とある。これは想定通り。
更に調べてみると●相馬共同火力新地発電所2000*0.5=1000が1990年代半ばの開業なのにSCでやがる。何を考えとんねん。

計上すると全部で3025となって今度は125MW程大杉。。勿来7号機250MWを計上し忘れか??

北海道・北陸・JERA・関電・中国・四国は確認。
北海道は●苫東厚真1・2(950MW),●砂川250MW,[●奈井江350MW]で1550MW
北陸は●富山新港石炭1・2(500MW),●敦賀1(500MW)で合計1000MW
JERAは●相馬新地2000*0.5=1000,●常磐勿来1450*0.5=725,●JERA知多700*2=1400で計3125MW
関電はなしでOK
中国は●下関1号機175MW,●水島2号機156MW,[●大崎259MW],●新小野田1000MWで1589MWでまあ判明。
四国は●西条1・2号機156+250=406(但し1号機はリプレース済)
九州は●苓北1(700MW),●松浦1(700MW),●苅田新1(360MW)で1760MW
沖縄は全火発●752MW
電発は●高砂(500),●竹原3(700),●松島(1000),●松浦(1000),●石川(312)で3512

どうやら実用化に失敗したPFBCもSC以下扱いのようだ。

取り合えずこれらは最低限でも即時に廃止としたい。

影響大きそうなのは北海道・北陸が既存発電設備不足,東北・中国・九州は規模が大きい。
北海道・東北・九州は風力開発を促進すれば良い。
北陸と中国は受電を強化ってとこか?北陸は水力増強も視野?もう十分やってるけど。。

214とはずがたり:2020/08/03(月) 23:52:12
旧一電合計1810MWではないか?

ともあれ

北海道…6基
東北・共電…8基
JERA…2基
北陸…3基
中電…5基
四国…2基
九州…2基
沖縄…4基
電発…8基
〜〜〜〜〜〜
合計…40基 26基>>207の裏。

http://tohazugatali.dousetsu.com/base00.html

215とはずがたり:2020/08/25(火) 23:17:47
なんと,低効率な自家発電が10%位のバイオマス混焼すれば良いだけの基準なのか!

脱石炭火力を阻む、発電効率の計算トリック
バイオマス混焼とコージェネという2つの抜け道
https://xtech.nikkei.com/atcl/nxt/column/18/00001/04487/
要地 正義 ジャーナリスト 菰田 馨 ジャーナリスト
2020.08.24

216とはずがたり:2020/09/05(土) 21:16:45
CCSプロセスのCO2捕集率を88%にて検討しても未だ未だのようだ。。

石炭ガス化による水素、アンモニアの経済性と
CO2 排出量
-石炭ガス化(CCS を含む)による
水素、アンモニア製造・物流システムの比較検討-
平成 31 年 2 月
https://www.jst.go.jp/lcs/pdf/fy2018-pp-13.pdf

217とはずがたり:2020/11/04(水) 23:16:38

キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!まあ予想通り☆だけどそれでもうれし。
http://tohazugatali.dousetsu.com/sekyusekitan20200.html

松島の廃止は関門連携線の容量や九州島内の太陽光発電などにプラスの影響与えると良いんだけどどうかな?高砂は古くて小さくてリプレースの失敗でもうどうしようもなかった。

電源開発、高砂・松島の石炭火力発電廃止へ
https://article.auone.jp/detail/1/3/6/162_6_r_20201102_1604280032142125

 電源開発(Jパワー)は、石炭を燃料とする旧式の高砂火力発電所(兵庫県高砂市)と松島火力発電所(長崎県西海市)の計4基を、2030年度までに廃止する方針を明らかにした。

 高砂は運転開始から50年超、松島は40年弱経過している。同社は運転開始から30年を超える他の発電所も廃止を視野に検討している。

 政府は非効率な石炭火力発電所を30年度までに休廃止する方針を示しており、同社の取り組みは政府方針の一環となる。50年までに温室効果ガスの排出量を実質ゼロにする政府目標の達成にも貢献することになる。

218とはずがたり:2020/11/04(水) 23:27:29

>>213-214>>217
SC以下

北海道 ●苫東厚真1・2(950MW),●砂川250MW,[○奈井江350MW=計画停止中] 1200MW[1550MW]

東北 ●能代火力1号機600MW,●酒田共同火力700MW,●常磐共同火力1450MW*0.5,●相馬新地2000*0.5=1000

JERA ●相馬新地2000*0.5=1000,●常磐勿来1450*0.5=725,●JERA知多700*2=1400 計3125MW

北陸 ●富山新港石炭1・2(500MW),●敦賀1(500MW)で合計1000MW

関電 なし

中国 ●下関1号機175MW,●水島2号機156MW,[○大崎259MW=休止中],●新小野田1000MW 計1330[1589]MW

四国 ●西条1・2号機156+250=406(但し1号機はリプレース済)

九州 ●苓北1(700MW),●松浦1(700MW),●苅田新1(360MW)で1760MW

沖縄 全火発●752MW

電発 ○高砂(500),●竹原3(700),○松島(1000),●松浦(1000),●石川(312)で3512→2012MW

219とはずがたり:2020/12/30(水) 16:40:59
ベトナム石炭火力に融資 国際協力銀など1800億円
https://www.nikkei.com/article/DGXZQODF2923P0Z21C20A2000000
2020年12月29日 16:39

220荷主研究者:2021/01/02(土) 16:08:47

https://www.hokkaido-np.co.jp/article/488472?rct=n_hokkaido
2020年12/04 18:24 北海道新聞
釧路火力発電所が営業運転開始 地場石炭活用

営業運転を始めた釧路火力発電所=11月26日(本社ヘリから、小松巧撮影)

 【釧路】国内唯一の坑内掘り採炭を続ける釧路コールマイン(KCM)の石炭を使う釧路火力発電所(釧路市、出力11万2千キロワット)が4日、営業運転を始めた。KCMの石炭を年間約25万トン使うほか、木質ペレットやパームヤシ殻といった木質バイオマスも燃料に使い、二酸化炭素(CO2)の排出抑制を図る。

 釧路火発の年間想定発電量は約8億キロワット時で、一般家庭の約20万世帯分をまかなう。発電した電力の約35%を新電力2社、約30%を固定価格買い取り制度(FIT)を利用して北海道電力にそれぞれ売電し、残りは日本卸電力取引所(JEPX)に回す。

残り:103文字/全文:371文字

221荷主研究者:2021/01/02(土) 16:09:08

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOFC079K00X01C20A2000000
2020年12月9日 15:00 日本経済新聞
釧路火力発電に3つの誤算、石炭「地産地消」の理想に影

222とはずがたり:2021/02/02(火) 15:06:19
>>2019

ブンアン第二石炭火力発電事業
法人Vung Ang II Thermal Power Limited Liability Company
発電容量1,200MW(600MW×2基)の超々臨界圧石炭火力発電所
25年間に亘りベトナム国営電力公社(Vietnam Electricity:EVN)に対して売電

ベトナム社会主義共和国ブンアン2石炭火力発電事業に対するプロジェクトファイナンス
成長投資ファシリティにより、電源開発プロジェクトを支援
https://www.jbic.go.jp/ja/information/press/press-2020/1229-014147.html
地域: アジア インフラ 投資金融 プロジェクトファイナンス
2020年12月29日

1.株式会社国際協力銀行(JBIC、総裁:前田 匡史)は、28日、三菱商事株式会社等が出資するベトナム社会主義共和国(以下「ベトナム」)法人Vung Ang II Thermal Power Limited Liability Company(以下「VAPCO」)との間で、同国ブンアン2石炭火力発電事業を対象として、融資金額約636百万米ドル(JBIC分)を限度とするプロジェクトファイナンス*1による貸付契約を締結しました。本融資は、「成長投資ファシリティ*2」を活用し、民間金融機関及び韓国輸出入銀行との協調融資により実施するものであり、協調融資総額は約1,767百万米ドルです。

2.本プロジェクトは、VAPCOがベトナム中部ハティン省ブンアン地区において、発電容量1,200MW(600MW×2基)の超々臨界圧石炭火力発電所を建設・所有・操業し、25年間に亘りベトナム国営電力公社(Vietnam Electricity:EVN)に対して売電するものです。

3.本プロジェクトは、2017年6月6日及び2018年5月31日にそれぞれ発出された日越首脳共同声明においても、両国のエネルギー分野における協力強化のための具体的施策の一つとして位置付けられました。また、日本政府は、2020年7月に改訂した「インフラシステム輸出戦略」において、インフラの設計・建設・運営・管理を含むシステムの受注や現地での事業投資の拡大の推進を表明しています。

4.ベトナム政府は、電力供給能力の拡充を国家の優先課題と位置付け、電源開発を迅速に進めるべく、2011年に策定した「第7次電源開発計画」を2016年に改訂しました。本プロジェクトは同計画に規定され、2020年代以降のベースロード電源として電力の安定供給を通じ、ベトナムの経済発展にも貢献することが期待されるものです。また、JBICは、これまでベトナムにおける脱炭素化に向けたエネルギー政策転換への取り組みを行ってきており、かかるエンゲージメント強化も踏まえ、本プロジェクトを支援してまいります。

5.JBICは今後も、日本の公的金融機関として、様々な金融手法を活用した案件形成やリスクテイク機能等を通じ、日本企業による海外インフラ事業展開を金融面から支援していきます。

223とはずがたり:2021/02/05(金) 10:32:15
発電用石炭、完全撤退へ=コロンビアで権益売却―伊藤忠
https://news.goo.ne.jp/article/jiji/politics/jiji-210204X206.html
2021/02/04 21:00時事通信

 伊藤忠商事は4日、コロンビアに保有する発電用石炭の鉱山権益を2021年度中に売却すると発表した。同社が保有する一般炭(発電用石炭)権益の8割に相当する。残る権益も23年度までの売却を検討しており、一般炭事業から完全撤退する。

 今回売却を決定したのは、米ドラモンド社と保有するコロンビア炭鉱の権益。伊藤忠は年間約620万トンの一般炭を産出しているが、石炭価格の低迷により採算が悪化していた。

 オーストラリアに保有する残る権益の売却も進め、脱炭素化の取り組みを加速させる。鉢村剛専務は4日の決算記者会見で「(権益売却の)具体策を明示することで、地球温暖化対策を進めたい」と述べた。

224とはずがたり:2021/03/26(金) 18:23:58

なにが起きてるのだ!?
>釧路火力発電所の事業者であるIDIインフラストラクチャーズ内でも、一時的に同社との連絡が一切とれなくなったり、ホームページが停止したり…10月には、急遽社長が大和証券出身の荒木秀輝氏に交代するという人事異動が急遽発表されるなど

【ニュース】釧路火力発電所の本格稼働に遅れ 住民苦情を受け事業者に質問書を送付
石炭火力発電所釧路
https://beyond-coal.jp/news/kushiro-plan-delay/
2020.11.27

2020年11月1日に営業運転を開始する予定だった釧路市に計画されている石炭火力発電所が、11月末時点でも本格稼働していません。釧路火力発電所の事業者であるIDIインフラストラクチャーズ内でも、一時的に同社との連絡が一切とれなくなったり、ホームページが停止したりという事態が起きていました。10月には、急遽社長が大和証券出身の荒木秀輝氏に交代するという人事異動が急遽発表されるなど、事業者として不安定な状況であったことが漏れ聞こえていました。

また、釧路火力発電所を考える会(以下、「考える会」)によれば、周辺住民からは、試運転中の音や振動がひどく夜も眠れない、集積場から発電所に石炭を運ぶ10トントラックの横行時の騒音がひどい、といった苦情が市役所や発電所側に相次いでいるとのことです。これらのこと受け、考える会では、大株主である大和証券および主要な株主であるみずほフィナンシャルグループおよびみずほ証券に対して質問書を送付しました。釧路火力発電所の住民トラブルや脱石炭に向かう社会動向との整合などについて問い、その回答を待つとしています。

釧路火力発電所は、112MW(11.2万kW)という規模で、いわゆる国の環境アセス逃れ*の最後の計画で、発電技術規模はSub-C(亜臨界圧)を採用した、いわゆる”非効率石炭火力発電”設備です。今後の運転開始時期についての情報は公表されていませんが、気候危機対策の観点からも、住民への騒音・振動公害の観点からも、本格稼働する前に再考し、中止することが求められています。

釧路火力発電所を考える会WEBサイト

*国の環境影響評価法(環境アセス法)では、11.25万kW以上の火力発電所が環境アセスの対象として義務付けられており、その対象規模をギリギリ下回る設備で計画を進めた石炭火力発電所が2015年以上多数浮上しました。

225とはずがたり:2021/03/26(金) 18:28:55

釧路火力発電に3つの誤算、石炭「地産地消」の理想に影
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOFC079K00X01C20A2000000/
2020年12月9日 15:00 [有料会員限定]

【日本】釧路石炭火力発電所、運転開始。NGOは「パリ協定不整合」と糾弾。出資の大和証券等にも質問状
https://sustainablejapan.jp/2020/12/06/kushiro-power-plant/56570
2020/12/06 最新ニュース

226名無しさん:2021/04/03(土) 07:57:47
電力・発電・原子力スレ
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/2246/1081280165/5926

5926 名前:名無しさん[sage] 投稿日:2021/04/03(土) 07:57:21
https://news.yahoo.co.jp/articles/6add283a04ddd69ca97e63237ddd873a36f09bc2
石炭火力輸出の支援停止へ 国際世論に配慮、方針転換 政府
3/29(月) 17:32配信
時事通信
 政府が、民間による石炭火力発電所の輸出に対する支援を全面停止する方向で検討を始めたことが29日、分かった。途上国に日本の高効率な石炭火力を輸出すれば、二酸化炭素(CO2)削減につながるとの考えから、政府はインフラ輸出の柱に位置付けてきた。しかし、地球温暖化対策を強く求める国際世論に配慮し、方針を転換する。

 政府はこれまで、石炭火力の輸出について政府系金融機関を通じて低利融資などを実施。国際的な批判により昨年7月、相手国が脱炭素化に取り組んでいる場合に限定するなど要件を厳格化した。今後は、新規案件はすべて支援を見送る方向で検討する。4月下旬に開かれる気候変動の首脳会議(サミット)での表明を目指す。

227とはずがたり:2021/04/11(日) 21:40:14

釧路火力発電に3つの誤算、石炭「地産地消」の理想に影
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOFC079K00X01C20A2000000/?unlock=1
2020年12月9日 15:00 [有料会員限定]

釧路火力発電、誤算の連鎖
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO67157620Z01C20A2L41000/?unlock=1
世論で逆風、価格も低迷 「地産の電気」に活路
2020年12月10日 1:49 [有料会員限定]

①世界的な石炭火発への逆風(経産相が不効率な石炭火発休止打ち出しなど)

②同じくIDIインフラストラクチャーズ(東京・投資ファンド)が出資する新電力F-Power(エフパワー、東京・港)が北海道の企業向け電力販売から撤退 →販売先探しに手間取ったか運開は1カ月遅れた。

③売電する卸市場の価格は下落が止まらない→これは年明けてからの電力高騰で儲けたのではないか

228とはずがたり:2021/04/16(金) 15:03:02
おお,大ガスが撤退して規模も縮小してたけど旗色悪そうなのは隠せなかったもんな〜。古い自家用石炭火発なんかも廃止へ追い込んでいきたい。

それにしても宇部興産の石炭火発はもっと前に東芝との奴も頓挫してたし自家発電と併せて効率的にやりたいとかあるのかな??

卸電力(IPP)も中国電力向けに195MW持ってるけどこれは2004年から15年間だから中国電力向けは終了して市場に出してるのかな?

Jパワー、山口の石炭火力建設断念 脱炭素で採算合わず
カーボンゼロ
2021年4月15日 22:09 [有料会員限定]
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC15B490V10C21A4000000/
宇部興産・大ガス・電発 2015年計画公表 600MW*2=1200MW 石炭 2019.4.大ガス撤退
宇部興産・電発 検討継続 600M*1=600MW 石炭 2021.4断念

東芝/宇部興産の遊休地に大型石炭火力発電所を計画 オリックスと共同、2008年度開始
https://www.jmd.co.jp/article.php?no=47714

 東芝とオリックスは共同で電力卸売り事業(IPP)を目的に大型石炭火力発電所を建設する。発電所は宇部興産の遊休地(山口県宇部市西沖の山地区)に建設、出力は50万-100万キロワット級を予定する。2008年度の運転開始を目標。燃料に使用する石炭消費量は年間100万-200万トンに達する見込み。大部分を海外からパナマックスバルカー(7万重量トン級)で輸送する模様で、海運各社にとっては大型輸送商談につな… 続きはログインしてください。

残り:294文字/全文:494文字

東芝・オリックス・(宇部興産) 2003年検討開始 2008年稼働開始目標 500MW〜1000MW 石炭

https://www.ube.com/contents/jp/cement/power/power_ipp.html
卸電力(IPP)発電設備は、中国電力(株)へ電力を卸供給する石炭専焼の火力発電設備です。
2004年3月1日に15年間にわたる電力供給を開始しました。
発電設備の出力
発電端 216MW
送電端 195MW

https://www.ube-ind.co.jp/ube/jp/corporate/office/map/office_ube.html
12.卸供給石炭火力発電所
13.石炭火力自家発電所

石炭火力発電所一覧
2020年7月13日
資源エネルギー庁
https://www.meti.go.jp/shingikai/enecho/denryoku_gas/denryoku_gas/pdf/026_s01_00.pdf
宇部興産 宇部興産 5 SUB-C 14.5 1982年10月 山口県 宇部市→自家発電
宇部興産 宇部興産 6 SUB-C 21.6 2004年3月 山口県 宇部市→IPP


古い石炭火力、30年までに廃止か更新 新基準で規制強化
経済
2021年4月9日 15:36 (2021年4月10日 5:16更新)
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA09017009042021000000/
>電力会社ごとに石炭火力の発電効率を43%にするよう新たな基準を設ける。
>43%は石炭火力で最高水準にあたる
>大手電力ではないが、宇部興産も山口県宇部市に2つの石炭火力を持つ。同社はいずれも発電効率43%はクリアしているとみている。
この記事,唐突に宇部興産が出てくるが2基とある。既にIPPの15年が終わってるので自家発電扱いか。
低効率のSUB-Cなのにどうして43%もクリア出来てるんだ??

229とはずがたり:2021/04/16(金) 20:58:59
松島2号機はリプレース①かよ。廃止する②んじゃないのかよ。石炭を粉砕する施設が毀れて停止してたのを出力落とし重油で動かす③アクロバチカルな運用で度肝を抜かれたのも記憶に新しいが。。宇部の計画中止①で容量足りなくなったか?新たにガス化設備を加える設備④とあるのでIGCCにでもするのか?

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210416/k10012979571000.html
https://www.yomiuri.co.jp/economy/20201102-OYT1T50102/
https://www.sankeibiz.jp/business/news/210114/bsc2101140600006-n1.htm
https://www3.nhk.or.jp/lnews/nagasaki/20210416/5030011206.html


①電源開発 宇部市での石炭火力発電所の建設断念 需要見込めず
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210416/k10012979571000.html
2021年4月16日 19時15分

電源開発は、山口県宇部市で計画していた石炭火力発電所の建設を断念すると発表しました。二酸化炭素を比較的多く排出することに加え、需要が見込めなくなったためだとしています。

電源開発は、宇部興産などと共同で山口県宇部市に石炭火力発電所2基を整備し、2026年から運転を開始する計画でした。

しかし、脱炭素社会の実現に向けた機運が高まる中、比較的多くの二酸化炭素を排出することや、再生可能エネルギーの導入拡大で需要が見込めなくなったとして建設の断念を決めました。

一方、運転開始から40年がたつ石炭を燃料にした長崎県西海市の松島火力発電所2号機については、2026年度までに従来より二酸化炭素の排出量が少なく、発電効率を高めた最新鋭のものに更新するということです。

電源開発の菅野等常務は「建設の断念については、関係者の皆様に深くおわび申し上げる。これからも二酸化炭素の削減に向けて、再生可能エネルギーや水素の活用を増やすなどの対応を進めていく」と話しています。


④電源開発 西海市の松島火力を最新鋭に更新
https://www3.nhk.or.jp/lnews/nagasaki/20210416/5030011206.html
04月16日 18時15分

電源開発は運転開始から40年がたつ石炭を燃料にした西海市の松島火力発電所2号機について、令和8年度までに従来より二酸化炭素の排出量が少なく、発電効率を高めた最新鋭のものに更新することを明らかにしました。

西海市にある松島火力発電所は石炭を燃料にし、運転開始から40年を迎えます。

電源開発は、16日、記者会見し、松島火力発電所2号機について、新たにガス化設備を加える設備の更新計画を発表しました。

具体的には3年後の令和6年に更新計画に着手し、5年後の令和8年度までに、従来より二酸化炭素の排出量が少なく発電効率を高めた最新鋭のものに更新する計画です。

電源開発は設備の更新によって「二酸化炭素をはじめとする環境負荷を速やかに低減しつつ電力の安定供給を実現したい」としています。

③Jパワー石炭火力、重油使い緊急稼働
https://www.sankeibiz.jp/business/news/210114/bsc2101140600006-n1.htm
2021.1.14 06:00

 電力の需給逼迫(ひっぱく)を受け、電源開発(Jパワー)が停止中の石炭火力の松島火力発電所(長崎県西海市)を重油を使って14日に緊急稼働させることが分かった。石炭火力発電所で、主力燃料に重油を使うのは異例という。Jパワーによると、松島火力2号機は石炭を砕く装置の故障により、7日夜から停止している。発電設備そのものは使えるため、重油を燃料に、最大出力50万キロワットを半分程度に落として運転する計画で、装置の復旧まで継続する予定。


②電源開発、高砂・松島の石炭火力発電廃止へ
https://www.yomiuri.co.jp/economy/20201102-OYT1T50102/
2020/11/02 12:46

 電源開発(Jパワー)は、石炭を燃料とする旧式の高砂火力発電所(兵庫県高砂市)と松島火力発電所(長崎県西海市)の計4基を、2030年度までに廃止する方針を明らかにした。

 高砂は運転開始から50年超、松島は40年弱経過している。同社は運転開始から30年を超える他の発電所も廃止を視野に検討している。

 政府は非効率な石炭火力発電所を30年度までに休廃止する方針を示しており、同社の取り組みは政府方針の一環となる。50年までに温室効果ガスの排出量を実質ゼロにする政府目標の達成にも貢献することになる。

230とはずがたり:2021/04/16(金) 21:12:30
2020年7月の資源エネ庁の資料https://www.meti.go.jp/shingikai/enecho/denryoku_gas/denryoku_gas/pdf/026_s01_00.pdfに拠ると名寄に王子マテリア(王子製紙系)の自家発電と思われるが,同工場は21年末に廃止https://e-kensin.net/news/132847.htmlだそうな。1号Tが9MW,2号Tが3.7MW。これら発電施設は工場廃止とともに廃止か?

ところが王子・伊藤忠エネクス電力販売のHPに拠るhttps://ojex.net/energy/plants/と名寄には10MWの発電施設があるとある。1号Tの発電端が10MWなのか1/2号機併せて送電端or売電規模が10MWなのか?廃止になるのかどうか。

石炭火力発電所一覧
2020年7月13日
資源エネルギー庁
https://www.meti.go.jp/shingikai/enecho/denryoku_gas/denryoku_gas/pdf/026_s01_00.pdf

王子マテリア 名寄火力 1号タービン その他(蒸気圧14MPa以下) 9.0MW 1966年5月 北海道 名寄市
王子マテリア 名寄火力 2号タービン その他(蒸気圧14MPa以下) 3.67MW 1987年7月 北海道 名寄市

王子マテリア工場跡地でバイオマス発電 名寄市などが要望
https://e-kensin.net/news/132847.html
2020年11月26日 15時00分

 2021年末に閉鎖する王子マテリア名寄工場の敷地利活用などを検討している名寄市などの対策本部は19日、東京都内にある王子マテリア本社を訪問した。本部長の加藤剛士名寄市長らが、同社に協力を求める要望書を提出。工場閉鎖による道北地域経済への影響が最小限にとどまるよう、木質バイオマス発電の設置などを求めた。

 19年10月、王子ホールディングス(本社・東京)の子会社である王子マテリア(同)は、21年末で徳田20の6にある段ボール原紙や特殊板紙を生産する名寄工場を閉鎖すると発表。名寄市を含む道北地域への経済的影響が大きいため、市と名寄商工会議所などは緊急対策本部を設置。工場の継続を王子グループに求めていた。

 名寄市などと王子グループの協議の結果、工場撤退の再考は難しいものの、王子グループから22haに上る工場敷地の利活用に関して協力する意向が示された。工場跡地は撤退後も同社が所有する。協議を踏まえことし10月、敷地の活用などに向け、市と名寄商工会議所、風連商工会、道などで構成する対策本部を新たに設置した。

 要望事項は①工場敷地における新規事業立案②グループ企業の名寄への拠点存置③雇用の確保―の3つ。新規事業としては木質バイオマス発電を軸とした再生可能エネルギーや物流拠点化など6つの事業を提案した。

 グループ企業としては王子マテリアの子会社である北陽紙工(本社・名寄)の拠点存置を要請し、雇用確保として名寄工場や関連会社の従業員が名寄周辺の事業所へ転職する場合の支援を訴えた。

 対策本部では、今後も王子グループとの協議を重ね、工場の跡地活用について検討していく。

(北海道建設新聞2020年11月25日付12面より)

231とはずがたり:2021/04/16(金) 21:12:48
>>230

OJEXが提供する電力の特長
発電所一覧
https://ojex.net/energy/plants/
王子マテリア(株)名寄工場 北海道名寄市 10,000kW 火力(石炭)

232とはずがたり:2021/05/03(月) 11:34:22

2020年9月24日
関西電力株式会社
舞鶴発電所におけるCO2分離回収技術に関する実証試験に向けた業務契約の締結について
https://www.kepco.co.jp/corporate/pr/2020/0924_1j.html

 当社は、川崎重工業株式会社(以下、川崎重工)、公益財団法人地球環境産業技術研究機構(以下、RITE)と、省エネルギー型二酸化炭素分離・回収システムのパイロットスケール試験※1設備(40トン-CO2/日 規模)を当社舞鶴発電所内に建設し、2022年度から石炭火力発電所から排出される燃焼排ガス中のCO2分離回収試験を開始することに合意しました。
 また、当社は、川崎重工と舞鶴発電所内でのパイロットスケール試験設備の建設工事に関するマネジメント業務※2契約を本日、締結しました。

 工場などから排出されるCO2は地球温暖化の要因と言われており、CO2をより省エネルギーで分離・回収する技術の確立・適用が求められています。今回、実証に用いる固体吸収法※3は従来の技術と比べて、CO2分離に要するエネルギーを大幅に低減※4できる可能性があり、次世代の分離・回収技術として期待されています。なお、固体吸収法を用いた、火力発電所での実証試験は国内で初の取組みです。

 川崎重工およびRITEは、2015年度から経済産業省の委託事業「二酸化炭素回収技術実用化研究事業」※5において、CO2を分離・回収するための固体吸収材とKCC※6(Kawasaki CO2 Capture)移動層システムの開発、改良を実施しており、2016年以降、当社も舞鶴発電所内での固体吸収材の耐久性評価や、経済性評価など、パイロットスケール試験の実施に向けて協力してきました。

 この度、川崎重工およびRITEが国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の「先進的二酸化炭素固体吸収材の石炭燃焼排ガス適用性研究」に採択されたことにより、パイロットスケール試験に移行しますが、今後当社は、川崎重工との契約に基づき、当該設備の許認可対応や安全管理等のマネジメント業務を実施してまいります。

 当社は、「K-VaCSR(ケイバックス)※7」の取組みで培ったノウハウを活用することで、本事業を含め、CO2排出削減ならびに低炭素社会の実現に貢献してまいります。

以 上

233とはずがたり:2021/05/08(土) 23:23:19


コベルコパワー神戸発電所(wikiより)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%A5%9E%E6%88%B8%E7%99%BA%E9%9B%BB%E6%89%80

1号機:700MW・石炭・02年運開・SC・IPP(関電)・蒸気供給事業
2号機:700MW・石炭・04年運開・SC・IPP(関電)・蒸気供給事業
3号機:650MW・石炭・22年営業運転予定・USC・2017年11月に休止予定である第3高炉の跡地
4号機:650MW・石炭・22年運開予(3号機の余波で遅れる?)・USC・2017年11月に休止予定である第3高炉の跡地合計:2,700MW(2.7GW)

神鋼,座礁資産リスクとか大丈夫?石炭専焼みたいだけどアンモニアとかバイオマスとかもっと積極的に混ぜてこうよ。

神鋼火力発電「火入れ」実施 3号機、1カ月遅れで
https://www.kobe-np.co.jp/news/keizai/202105/0014307124.shtml
2021.05.08

 神戸製鋼所が神戸市灘区の石炭火力発電所で増設中の3号機で、試運転に向けてボイラーに点火する「火入れ」が行われたことが分かった。当初4月中旬に予定していたが、準備に時間がかかるとして、延期していた。

 同社によると、火入れは5月5日に行われた。今後、配管内の酸化鉄の除去や安全弁の試験などを経て、試運転に入る。試運転は年内に終え、2022年1月か2月の営業運転開始を目指す。このほか、22年度には4号機の営業運転開始も予定している。

 増設を巡っては、同社の環境影響評価(環境アセスメント)を認めた国の確定通知を取り消すよう住民らが行政訴訟で求め、大阪高裁に控訴している。神鋼などに建設や稼働の差し止めを求める訴訟も神戸地裁に起こしている。(森 信弘、石沢菜々子)

234とはずがたり:2021/05/12(水) 20:41:36
規模が小さいなら止め易くはあるか
>豪州やカナダの炭鉱の権益を持ち…年間約1千万トンの石炭を日本の電力会社などに販売している。

売却損は出るのかな

こんなのもやってたのか〜
>山口県の石炭中継基地で行っている輸入炭の受け入れや貯蔵、出荷業務の扱いは現在未定

ENEOSホールディングス、石炭事業からの撤退を決定 脱炭素の潮流踏まえ
2021.5.12 17:30経済産業・ビジネス
https://www.sankei.com/economy/news/210512/ecn2105120019-n1.html

 石油元売り最大手ENEOS(エネオス)ホールディングスの大田勝幸社長は12日、オンラインでの決算発表記者会見で、石炭事業から撤退する方針を決めたと表明した。保有する豪州やカナダの炭鉱の権益を売却する。脱炭素の動きが世界的に広がる中で石炭ビジネスに逆風が吹いており、大田氏は「いまの石炭の環境問題に対する大きな流れなどを考えると、将来の当社のコア(中核)事業として持つ必要はないと判断した」と理由を説明した。

 エネオスは前身の旧日本石油時代の昭和56年に石炭事業に参入。豪州やカナダの炭鉱の権益を持ち、共同運営や開発を手掛けるほか、年間約1千万トンの石炭を日本の電力会社などに販売している。大田氏は「当社のポートフォリオ(事業の組み合わせ)としてはそれほど大きなものではない」とし、関連資産の売却金額は「恐らく数十億円程度のレベル」との見方を示した。

 大田氏は「上流(炭鉱運営)の権益の撤退と併せ、顧客の同意が得られれば販売についてもやめていく」とした。ただ、山口県の石炭中継基地で行っている輸入炭の受け入れや貯蔵、出荷業務の扱いは現在未定という。

235荷主研究者:2021/06/05(土) 19:21:17

https://www.minyu-net.com/news/news/FM20210427-609614.php
2021年04月27日 10時35分 福島民友新聞
【常磐炭礦大閉山50年(上)】石炭の町、繁栄と衰退

炭鉱の坑口に設置されていた銘板を説明する野木さん。現在はいわき市石炭・化石館ほるるに保存されている

 常磐炭田で石炭事業を手掛けたいわき市の常磐炭礦が主力の磐城礦業所を閉じたいわゆる「大閉山」から29日で50年の節目を迎える。採炭事業から観光産業、そして次世代エネルギーの集積地へと時代の移り変わりに歩調を合わせてきた市民らの取り組みや思いを、関係者の証言から掘り起こす。

昭和30年代、石油普及で一変

 「お風呂をたくのはまきではなく配給された石炭だった。通っていた内郷一中の周りは炭鉱労働者の住宅が密集していた」。いわき市の常磐炭田史研究会長の野木和夫さん(77)は、炭鉱が最盛期だった昭和30年代当時を思い出す。

 「同級生の半数ぐらいは関係者の子どもだっただろう。隣の内郷二中はもともと炭鉱がつくった学校で、もっと多かったと思う」。年に1度の炭鉱が休みになる「山神祭」は特にすごいにぎわいだったという。

 野木さんは大学卒業後の1966(昭和41)年に、父が勤めていた常磐炭礦に入社。事務職採用だったが、実習で約2カ月にわたり坑内作業も経験した。常磐炭礦の関連会社を定年退職後、現役時代の先輩らが設立した常磐炭田史研究会に入り、いわきで石炭産業の歴史を語り継いでいる。

 終戦後の昭和20年代は朝鮮戦争による特需があったが、石炭は徐々に安価な熱エネルギーである石油に押された。採炭現場では機械化による合理化が進み、昭和30年代には中小、零細炭鉱が姿を消していった。野木さんによると、大手の常磐炭礦でも昭和30年代から人員整理が進められたという。

 そして71年の「大閉山」で一挙に約5000人の失業者が生まれた。常磐炭礦は多くの子会社、系列会社を設けて退職者の受け皿としたが、別の地域に移り住んだ人も多かったという。野木さんは「閉山は企業の都合によるものだが、その当時の状況は、震災や原発事故で故郷を追われた人々の思いと近いのではないか。改めて大閉山の歴史を知ることが、多くの人たちの生きるヒントになれば」と話す。

 炭鉱は雇用を生み出し、仕事を求めて人々が集まったことで地域に多様性をもたらしたと考える野木さんは「いわきは採炭で栄え、閉山の厳しさを体験した。だからこそ次世代エネルギーを頼って消費する生活ではなく、これからは『できるだけエネルギーを使わない』という新たな生活様式を、発信できるようになれば」と語り、いわきが脱炭素時代のモデル地域になってほしいと希望する。

          ◇

 常磐炭田 本県から茨城県にまたがった南北95キロ、東西5〜25キロに広がる炭田。江戸時代末期に石炭が発見され、明治時代以降に近代産業の発達とともに需要が高まった。産出量のピークは1957(昭和32)年の年間約430万トン。76年に坑内採炭が、85年に露頭採炭がそれぞれ終了して全ての炭鉱が姿を消した。

236荷主研究者:2021/06/05(土) 19:21:54

https://www.minyu-net.com/news/news/FM20210429-610439.php
2021年04月29日 11時00分 福島民友新聞
【常磐炭礦大閉山50年(下)】いわき発!水素などエネルギー革新

県内で初めて商用固定式の水素供給施設として開所した「いわき鹿島水素ステーション」=2019年3月

 「いわきは歴史的、地域的にエネルギーの街。ここから革新を起こさなければならない」。いわき市に蓄電池(バッテリー)関連産業の集積を目指す「いわきバッテリーバレー推進機構」代表理事の庄司秀樹さん(59)は強調する。

 東日本大震災後、浜通りでは水素を中心とした再生可能エネルギー利活用の取り組みが進んでおり、炭鉱から観光への転換を経て、さらに新エネルギーの中心地としてかじを切ろうとしている。

 庄司さんは「私自身、炭鉱で働いていた父が閉山に伴って火力発電に職場を移した姿や、原発を含めた発電所の保全業務など関連産業で生活基盤を支える人たちを見てきた」と話し、炭鉱から変化する産業の変遷を肌で感じてきた。

 いわき市では石炭産業が陰りを迎え、新産業都市指定に活路を見いだし、重化学工業が発達した。しかし、競争力の衰えが見え、復興需要の終了も伴って急激な人口減少が危惧されている現状がある。

 その中で震災後に推進機構が進めてきたのがバッテリーバレー構想だ。庄司さんが経営するバッテリー性能評価の最大手東洋システムに加え、常磐共同ガスやクレハ、古河電池などがいわき市に事業所を構え、バッテリー関連企業の潜在能力は高い。

 庄司さんらは水素と蓄電池併用技術の開発などを進めながら、市沿岸部への水素パイプライン敷設、消費電力を全て再生可能エネルギーで賄う工業団地整備などを関係機関に働き掛ける。庄司さんも「経済活性化や雇用創出を含め、希望ある未来をつくりたい」と語気を強める。

 構想の基盤は整ってきている。2019年に根本通商(いわき市)が市内に県内初の商用定置式の水素ステーションを開所し、昨春には新常磐交通が東北初となる水素で走る燃料電池バス運行を開始した。また燃料電池車(FCV)保有は県内の8割をいわき市が占め、国の脱炭素推進に向けた動きも追い風となっている。

 小名浜港は次世代エネルギーの流通拠点となる「カーボンニュートラルポート」に位置付けられており、庄司さんは「港を持ついわきから郡山や会津、福島とつながり、国際競争力を高めたい」と話す。

 かつて「炭鉱のまち」と呼ばれたいわき。石炭から形を変え、再びエネルギーの中心地になりつつある。

          ◇

 いわきバッテリーバレー構想 地域産業活性化と復興加速へ向けて庄司秀樹東洋システム社長らが2012(平成24)年から提唱。西日本に集中し災害リスクを抱える蓄電池関連産業の分散立地も目的とする。産学官連携の研究会を経て15年に推進機構が発足した。21年4月現在で加盟企業は約40社。

237とはずがたり:2021/06/21(月) 18:59:23
九電 休止の火力発電所 再稼働へ 夏場の電力ひっ迫に対応
https://news.yahoo.co.jp/articles/7b67441453d400f34965ce6edcc3124feca2d15d
6/20(日) 18:18配信
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TNCテレビ西日本

テレビ西日本

九州電力は2021年4月から運転を停止している、福岡県苅田町にある火力発電所を、夏場の電力安定供給のため、7月上旬を目処に再稼働します。

運転が再開される九州電力の石炭火力、苅田発電所・新1号機は2001年の運転開始からおよそ20年経って施設が老朽化し、発電効率が悪化したことや脱炭素化の流れを受け、2021年4月に運転を停止していました。

しかし2021年の夏は猛暑が予想され、電力供給が逼迫する可能性があるため、それに備える形で、7月上旬を目処に運転を再開するということです。

苅田発電所の出力は36万キロワットで、運転は電力供給が厳しい日に行う予定です。

九州電力は「適切に稼働することで、安定的な電力供給を行えるように務めたい」としています。

238とはずがたり:2021/07/19(月) 08:28:23

酒田火力の存廃、地元が注視 政府が休廃止方針 市や労働団体が税収や就職先懸念
https://kahoku.news/articles/20210102khn000004.html
2021年01月02日 10:52

休廃止の可能性がある酒田火力

 二酸化炭素(CO2)を多く排出する非効率な石炭火力発電所を休廃止する政府方針を巡り、東北電力グループの酒田共同火力発電(酒田市)が石炭火力2基を運転する酒田市で、波紋が広がっている。2基は削減対象となる可能性が高いが、石炭は酒田港で貨物量の半分を占めており地域経済への影響は甚大だ。市や労働団体は拙速な議論に危機感を強める。

 酒田火力はともに出力35万キロワットの1、2号機が稼働中。2号機は石炭と木質バイオマス燃料を混焼している。2基で山形県内の使用電力の半分ほどを発電する。発電方式はタービンを回転させる蒸気の圧力の低い「亜臨界圧」で、発電効率の劣る旧式とされる。
 政府はエネルギー基本計画で、亜臨界圧と、蒸気の圧力のより高い「超臨界圧」を非効率な石炭火力とし、2030年に向けて段階的に休廃止する方向性を示す。梶山弘志経済産業相は20年7月に具体策を検討するよう指示し、有識者による会合で議論が始まっている。
 危機感を募らせているのは酒田市や労働団体だ。地方税収や地元企業との取引、工業用水の利用など、酒田火力の存在は地域で極めて大きい。
 酒田火力の昨年度の売上高は381億円。市の19年度一般会計の予算規模の63・1%に相当する。酒田港は発電用石炭の入荷に大きく依存し、19年は港全体の取扱貨物量の54・2%を石炭が占めた。
 雇用環境も影響を免れない。酒田火力の従業員114人のうち40歳未満が半数を超え、理工系の教育を受けた地元出身者の貴重な就職先となっている。関連業務に常時従事する地元の協力会社の工事関係者らも380人に上り、定期点検時は作業員320人が追加される。
 酒田共同火力労働組合が加盟する電力総連の岡崎信勝会長代理は「石炭火力は電力の安定供給を支え、地域の雇用と強く結び付いている。政府は地域の事情に合わせ丁寧に議論を進めるべきだ」と話す。
 丸山至市長は「休廃止は酒田の雇用と経済に甚大な影響を与える。撤退が決まってからでは遅いので、地域にとっていかに重みのある事案なのかを関係者に訴えていきたい」と述べる。
 酒田火力は、酒田港再開発に伴い誘致された企業と東北電が共同出資で設立し、1977年に運転を開始した。燃料は当初重油だったが石油危機で石炭に転換。誘致企業が業績不振で解散したため87年に東北電の単独出資となった。
2021年01月02日 11:01 update

239とはずがたり:2021/07/19(月) 08:45:48
古いし新鋭能代3号機600MW出来たしもう廃止しかないと思ってる酒田共同火力の700MW。
電気を食うアルミ産業を育成を考えてたけど新産業都市の指定漏れや石油危機の発生で開発に失敗した酒田。20年程に訪問した際も鉄興社(現東北東ソー)の工場跡地や結局工場が建たなかった?住友アルミの予定地が拡がって,それらががらんとしててこれは酷いなと思ったものだけど,その後もまあパッとせず酒田共同火力がなくなると酒田港の貨物取扱量も半減する危険がある様だ。

岩船村上から津軽半島迄拡がる洋上風力・陸上風力の基地として華麗に転身を果たして欲しいものだけど。
30年掛けて整備すれば整備が完了した頃には最初の風車の更新工事が始まってずっと喰っていける筈。

>石炭は酒田港で貨物量の半分を占めており
酒田火力の存廃、地元が注視 政府が休廃止方針 市や労働団体が税収や就職先懸念
https://kahoku.news/articles/20210102khn000004.html
2021年01月02日 10:52

休廃止の可能性がある酒田火力
 二酸化炭素(CO2)を多く排出する非効率な石炭火力発電所を休廃止する政府方針を巡り、東北電力グループの酒田共同火力発電(酒田市)が石炭火力2基を運転する酒田市で、波紋が広がっている。2基は削減対象となる可能性が高いが、石炭は酒田港で貨物量の半分を占めており地域経済への影響は甚大だ。市や労働団体は拙速な議論に危機感を強める。

 酒田火力はともに出力35万キロワットの1、2号機が稼働中。2号機は石炭と木質バイオマス燃料を混焼している。2基で山形県内の使用電力の半分ほどを発電する。発電方式はタービンを回転させる蒸気の圧力の低い「亜臨界圧」で、発電効率の劣る旧式とされる。
 政府はエネルギー基本計画で、亜臨界圧と、蒸気の圧力のより高い「超臨界圧」を非効率な石炭火力とし、2030年に向けて段階的に休廃止する方向性を示す。梶山弘志経済産業相は20年7月に具体策を検討するよう指示し、有識者による会合で議論が始まっている。
 危機感を募らせているのは酒田市や労働団体だ。地方税収や地元企業との取引、工業用水の利用など、酒田火力の存在は地域で極めて大きい。
 酒田火力の昨年度の売上高は381億円。市の19年度一般会計の予算規模の63・1%に相当する。酒田港は発電用石炭の入荷に大きく依存し、19年は港全体の取扱貨物量の54・2%を石炭が占めた。
 雇用環境も影響を免れない。酒田火力の従業員114人のうち40歳未満が半数を超え、理工系の教育を受けた地元出身者の貴重な就職先となっている。関連業務に常時従事する地元の協力会社の工事関係者らも380人に上り、定期点検時は作業員320人が追加される。
 酒田共同火力労働組合が加盟する電力総連の岡崎信勝会長代理は「石炭火力は電力の安定供給を支え、地域の雇用と強く結び付いている。政府は地域の事情に合わせ丁寧に議論を進めるべきだ」と話す。
 丸山至市長は「休廃止は酒田の雇用と経済に甚大な影響を与える。撤退が決まってからでは遅いので、地域にとっていかに重みのある事案なのかを関係者に訴えていきたい」と述べる。
 酒田火力は、酒田港再開発に伴い誘致された企業と東北電が共同出資で設立し、1977年に運転を開始した。燃料は当初重油だったが石油危機で石炭に転換。誘致企業が業績不振で解散したため87年に東北電の単独出資となった。

2021年01月02日 11:01 update

240とはずがたり:2021/07/19(月) 12:10:57
直ぐ故障するお荷物PFBCプラントの苅田新1号機。折角4月から計画休止してたのに夏場の容量不足で戦列復帰だそうな。

九州電力苅田新1号、計画停止を解除/夏季供給力上積み
https://www.denkishimbun.com/archives/129684
2021/06/18 1面

 九州電力は17日、今夏の電力供給に万全を期すため、苅田発電所新1号機(石炭、36万キロワット)の計画停止を同日に解除したと発表した。今夏の供給予備率がここ数年で最も厳しい見通しとなったことを踏まえ、苅田発電所新1号機を再活用して供給力を上積みする。九州電力は計画停止の解除を受け、運転再開に向けた設備点検などに着手。7月上旬までに、必要時に運転を開始できる状態とする予定だ。
 苅田発電所新1号機は、加圧流動床複合発電(PFBC)プラント。4月1日から計画停止していたが、再び戦列に復帰する。

241とはずがたり:2021/07/19(月) 12:12:00
珍しいと書かれている。通常はこのまま廃止だからなあ

石炭火力を異例の再稼働へ 九州電力、電力不足に対応
https://www.asahi.com/articles/ASP6K5V6VP6KTIPE00V.html
会員記事
北川慧一2021年6月18日 6時00分

 九州電力は17日、石炭火力の苅田発電所新1号機(福岡県苅田町、36万キロワット)を7月上旬に再稼働すると発表した。老朽化で今年4月から休止していたが、今夏に懸念される電力不足に対応するため。九電が休止中の火力発電所を再稼働するのは珍しいという。

 苅田新1号機は営業運転の開始から約20年経つ。発電効率で新型の発電所に見劣りするようになり、休止していた。再稼働すれば、電力需給が厳しい日に運転できるようになる。

 需給の調整役を担う「電力広域的運営推進機関」のまとめでは、供給の余力を示す予備率が、九電管内では今年7月に3%台後半、来年2月も3%と、安定供給に最低限必要な水準まで下がる見通し。苅田新1号機の再稼働により、予備率は今年7月に5%台後半、来年2月は5%程度まで押し上げられる見込みだ。

 温室効果ガスの大幅削減をめ…

242とはずがたり:2021/07/19(月) 15:17:13
気付けば運開していた。

勿来IGCC発電所の営業運転を開始いたしました。
2021年4月19日
勿来IGCCパワー合同会社
http://www.nakoso-igcc.co.jp/topics/%e5%8b%bf%e6%9d%a5%ef%bd%89%ef%bd%87%ef%bd%83%ef%bd%83%e7%99%ba%e9%9b%bb%e6%89%80%e3%81%ae%e5%96%b6%e6%a5%ad%e9%81%8b%e8%bb%a2%e3%82%92%e9%96%8b%e5%a7%8b%e3%81%84%e3%81%9f%e3%81%97%e3%81%be%e3%81%97/

 当社は、2021年4月16日から、勿来IGCC発電所(52万5千kW)の営業運転を開始いたしました。

243とはずがたり:2021/07/19(月) 16:48:22
大失敗だったPFBC

世界最大360MW六角炉加圧流動層ボイラの開発と建設
概略系統図
https://dbnst.nii.ac.jp/pro/detail/1782

1.概要

 加圧流動層複合発電システム(PFBC)は,石炭を燃料とし,ガスタービンと蒸気タービンを組み合わせた高効率,低公害の新しい発電技術である.1990年代初頭から70MW級のPFBC実証機,商用機が運転に入っているが,九州電力(株)は,この技術を更に発展させた世界最大容量となる360MW機を,苅田発電所新1号機として建設し,2001年7月,商用運転を開始した.商用機として効率向上をめざし,ガスサイクル,蒸気サイクルの高圧高温化を図り,石炭だき火力としては最高クラスの効率を実現した.大容量機の実現には,設備の小型軽量化が必須(ひっす)であり,そのために,圧力容器に効率よく配置できる六角形断面ボイラを採用した.

244とはずがたり:2021/07/19(月) 17:02:34

北海道)「主力」の石炭火力がピンチ、北電への影響大
有料会員記事
https://www.asahi.com/articles/ASN7373HJN72IIPE01R.html
長崎潤一郎
2020年7月4日 10時30分

 梶山弘志経済産業相が3日、二酸化炭素(CO2)を多く出す旧式の石炭火力の発電量を2030年までに大幅に減らす方針を打ち出した。泊原発(泊村)の停止が長期化し、発電量の50%超を石炭火力に頼る北海道電力は、再生可能エネルギーを含めた電源構成の見直しを迫られる。

 北電の石炭火力は、苫東厚真(厚真町)、砂川(砂川市)、奈井江(奈井江町、休止中)の3発電所7基。このうち、苫東厚真4号機以外は、60〜80年代に建設された「亜臨界」「超臨界」と呼ばれる旧式だ。経産省は有識者会議を立ち上げ、こうした低効率の石炭火力の発電量を90%近く減らすための具体的な規制方法を検討する。

 かつて年間発電量の半分近くを占めた泊原発が停止し、北電は代わりに、燃料コストが割安な石炭火力への依存を深めてきた。18年9月の全域停電(ブラックアウト)は、当時の発電量の半分近くを石炭火力の苫東厚真一カ所に集中させていたことが主因だった。

 年間の発電量に占める石炭火力…

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残り:332文字/全文:738文字

245荷主研究者:2021/10/02(土) 15:37:04

https://www.hokkaido-np.co.jp/article/583798?rct=n_hokkaido
2021年08/30 21:10 北海道新聞
幌内炭鉱資料 九大に寄託 三笠市、労務管理文書など段ボール838箱 戦後史発掘に期待

九大付属図書館記録資料館に移された幌内炭鉱の資料(同館提供)

 【三笠】市は昨年11月、約30年保管してきた北炭幌内炭鉱の資料を九州大に寄託した。段ボール838箱分で、戦後復興期から高度成長期の生産、労務管理の文書が中心。保存状態が良いとは言えず、九大は整理の一方、修復を進めている。資料は存在こそ知られていたものの、市が広く公開したことはなく、寄託により、同鉱の戦後の歴史に新たな光が当たる可能性もある。

 寄託先は九大付属図書館付設記録資料館。同館は2005年、国内の炭鉱研究で実績を誇る九大石炭研究資料センターなどが統合改組されて設立された。市によると、資料は1989年の同鉱閉山後の90年、市が寄贈を受け、最終的には旧幾春別小で保管。雨漏りもあり、整理などが行われないまま劣化が進んでいた。このため、市は九大に寄託を打診していた。

 九大によると、資料は戦前の物は少ないが、戦後以降の生産、炭鉱マンの受け入れなどの記録が多数含まれているという。水分やカビの除去と同時に、データベース作成なども行っていく。整理作業には学生も当たると言うが、膨大な量のため、閲覧や利用が可能になるまでには5〜10年かかる見込みという。

 道内の研究者らによると、市は資料に関し、北炭からの寄託と説明。公開については自身の所有物でないことを理由に拒んでいたという。市の保管が寄贈、寄託のいずれにしても、学術的な利用が進んでいなかったことは事実で、研究者の中には「地元の資料を地元で保存できなかったのか」との声がある一方、九大の保存で利活用が進展することに期待する声も大きい。

 戦後の炭鉱は復興の主役とされ、労働力の確保が急務。その一方で、数々の労働運動の舞台となったことでも知られる。九大の三輪宗弘教授(経営史)は寄託受け入れの要因について「北海道より先に閉山した九州の炭鉱との比較もできる。貴重な資料だ」と説明。今後の研究としては「石油価格が下がる中、生産性を高めようと懸命に取り組んだ過程などが明らかになるのでは」などと話す。

 市は「次世代に引き継ぐためにどうすべきか頭を痛めていた」(加納学・市博物館館長)だけに歓迎。高森裕司教育長は「三笠の歴史を伝えるものとして残すことができれば」と言う。

 北炭関連の資料については、北海道博物館や北大図書館、三井文庫などにも保存されており、すでに公開されているものもある。(石橋治佳)

246とはずがたり:2021/10/06(水) 12:52:45

三井物産の方は年産100万トンだそうだが,燃料として石炭やLNGに換算してどの位?発電量はこの位になるそうな
>アンモニア20%分を石炭に混ぜて燃やした場合、約70万世帯分の電力にあたる200万キロ・ワット分の発電所を稼働できる。

2GW分の発電所を稼働出来るってどういう意味だ?1年間稼働して100万トン使うってことはアンモニア単体だと0.4GW=400MW程度か?まあそれ程大きくないなあ。。

2030年に300万トンの燃料アンモニアの調達が政府目標だそうだが小さすぎね?1.2GW分って事。60%位混焼するとどうなんだろう??

20%混焼ではCO2は精々2割減ってとこだよねえ。。

三井物産、豪でアンモニア生産 製造時のCO2は地中に
【イブニングスクープ】
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC285R70Y1A920C2000000/?n_cid=SNSTW005
2021年10月1日 18:00 [有料会員限定]

三井物産、豪州で燃料用アンモニア生産へ…石炭火発で利用し「脱炭素」
2021/10/04 11:39
https://www.yomiuri.co.jp/economy/20211004-OYT1T50050/

 三井物産は4日、オーストラリアでアンモニアの製造に乗り出すと発表した。日本の石炭火力発電所の燃料として利用するため、2028年の生産開始を目指す。燃やしても二酸化炭素(CO2)を出さないアンモニアを石炭に混ぜて燃やすことで、発電所が排出するCO2を減らし、脱炭素につなげる。

 現地でアンモニア製造を手がけるウェスファーマーズ社や、石油天然ガス・金属鉱物資源機構(JOGMEC)とそれぞれ覚書を結んだ。1000億円超を投資して豪州西部に工場を建設し、年100万トン生産する。アンモニア20%分を石炭に混ぜて燃やした場合、約70万世帯分の電力にあたる200万キロ・ワット分の発電所を稼働できる。

 三井物産が権益の50%を持つ現地のガス田の天然ガスから水素を作り、この水素からアンモニアを製造する。製造時に発生するCO2は地中に貯留する。

西豪州におけるクリーン燃料アンモニア生産を見据えたCCS共同調査の実施
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000600.000012624.html
JOGMEC2021年10月4日 10時00分

JOGMECは、新技術事業戦略およびカーボンニュートラル・イニシアティブに基づく取組みの一環として、三井物産株式会社(以下「三井物産」)の100%子会社であるMitsui E&P Australia Pty Ltd(以下、「MEPAU」)と、西豪州におけるCO2排出を低減したクリーン燃料アンモニア生産の事業化を見据えて、CO2の回収・貯留(Carbon Capture and Storage、以下「CCS」)に関する共同調査契約を締結しました。

247とはずがたり:2021/10/15(金) 21:06:16

2021年10月13日3:00 午後32分前更新
中国石炭輸入、9月は今年最高 発電所の調達や在庫積み増しで
ロイター編集
https://jp.reuters.com/article/china-economy-trade-coal-idJPKBN2H30EJ?feedType=RSS&amp;feedName=special20

[北京 13日 ロイター] - 中国税関総署が13日公表した統計によると、9月の石炭輸入は前年同月比76%増の3288万トンで今年最高となった。電力危機緩和に向け発電所が燃料を調達したほか、冬季を控えて在庫を積み増した。

8月は2805万トンだった。

1─9月の輸入は2億3040万トンで、前年同期比3.6%減となった。

リフィニティブの貿易フローデータによると、13日時点で約1539万トンの石炭が中国に到着する予定となっている。

248とはずがたり:2021/11/05(金) 16:52:19
丸紅、燃料アンモニアの供給網構築へ事業化調査
JOGMECや関電などと
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC208HD0Q1A720C2000000/
2021年7月20日 18:46 [有料会員限定]

249とはずがたり:2021/11/07(日) 11:43:44
JERA、インドネシアの石炭火力発電所を売却
2021年8月20日 14:24
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC2043L0Q1A820C2000000/
所有する約14%分の株式をインドネシアのエネルギー企業に売却する手続きを完了

パイトン・エナジー:JERA持分約14%→メドコ社(インドネシアエネルギー企業)に売却
発電容量
石炭火力発電
「パイトンⅠ」1230MW
「パイトンⅢ」815MW
(JERAの持ち分出力は約280MW・同社の海外事業全体の約3%に相当していた)

三井物産
インドネシア パイトン発電事業の持分売却について
2021年6月22日
https://www.mitsui.com/jp/ja/release/2021/1241471_12148.html
発電出力 2,045MW(7・8号機:1,230MW、3号機:815MW)
運転開始 7・8号機 1999年 及び 3号機 2012年
PT Paiton Energy(在インドネシア) 当社(三井物産) 45.515%


【スクープ】伊藤忠が石炭火力発電から完全撤退へ、商社が飲み込まれる脱炭素の激流
ダイヤモンド編集部
https://diamond.jp/articles/-/272676
ダイヤモンドSCOOP
2021.5.31 5:20

 伊藤忠商事は、電力会社のJ-POWER(電源開発)と現地の石炭採掘会社と共にコンソーシアムを組成し、2011年にインドネシア電力公社(PLN)と25年間の売電契約を締結して以来、プロジェクトの取りまとめ役を担ってきた。伊藤忠の出資比率は32%、発電量にして640メガワットとなる。総合商社の中で電力ビジネスが最も弱い伊藤忠が手掛ける唯一の石炭火力発電だ。

 ただし、実際に売却できるか否かは不透明だ。三井物産も、インドネシアやマレーシアなどで稼働する石炭火力発電所の売却を模索するが、交渉成立には至っていない。

日本が関与「インドネシア石炭火力」に重大事態
チレボン2号機案件で「贈収賄疑惑」が浮上
岡田 広行 : 東洋経済 解説部コラムニスト
2020/01/16 5:00
https://toyokeizai.net/articles/-/324640

インドネシアの捜査機関である「汚職撲滅委員会」は2019年11月、インドネシア・西ジャワ州のチレボン石炭火力発電所2号機(出力100万キロワット)の建設工事を請け負っている韓国・現代建設の幹部を贈賄の疑いのある容疑者として発表した。

チレボン2号機の発電事業会社「チレボン・エナジー・プラサラナ社」(CEPR社)には、東京電力と中部電力グループの火力発電事業会社JERAや大手商社の丸紅がインドネシアの大手石炭採掘会社や韓国の電力会社などとともに出資している。丸紅の出資割合は出資企業のうちで最多の35%、JERAは10%となっている。

250とはずがたり:2022/03/18(金) 20:55:58
北海道人造石油
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8C%97%E6%B5%B7%E9%81%93%E4%BA%BA%E9%80%A0%E7%9F%B3%E6%B2%B9

北海道人造石油(ほっかいどうじんぞうせきゆ)は、かつて北海道滝川市に存在した石炭化学メーカー[1]。第二次世界大戦前夜から戦時中にかけて、大日本帝国では自給できない石油を石炭液化により得るための研究と製造を行った。

概要

ドイツから技術移転したガス合成による石炭液化技術(フィッシャー・トロプシュ法)による人工的な石油の製造を目的に、1938年(昭和13年)12月、第二次世界大戦直前の石油需給が逼迫する背景の中で設立された[1]。出資者は、特殊会社である帝国燃料興業が中心となり、三井・三菱・住友の三大財閥(前二社は近隣の石狩炭田に炭鉱を有していた)のほか、北海道炭礦汽船などであった。資本金7,000万円[1]と当時としては破格の財務規模を有していた。これに加え、人造石油製造事業法に基づく多額の補助金がつぎ込まれたため、資金は潤沢であった。

産炭地に近く、石狩川から豊富な工業用水が得られる滝川の原野117ヘクタールに主力となる滝川工場が1939年(昭和14年)5月に着工され[1]、1940年(昭和15年)10月に研究所を開設[2]、1941年(昭和16年)6月にコークス炉に火が入れられた[1]。工場は年間で原料石炭を70万トン消費し生産量は揮発油14万トン・灯油3万トン・ディーゼル油4万トンの計画で[3]、800戸の社宅や劇場・武道館などの厚生施設を含む巨大な施設群に最大で約2000人が働き[2]、「東洋一の化学工場」と呼ばれた[1]。1942年(昭和17年)12月に石油生産に成功[1]、敗戦直後にかけて約1万4000キロリットル(kl)を生産して戦地へも送られた[1]。滝川工場で生産された揮発油は直鎖パラフィンが多くオクタン価53程度でガソリンエンジン用としては低質にとどまった一方、ディーゼル燃料は性能が良く艦船向けの高級燃料に用いられた[3]。

滝川の本社工場の他留萌町には1939年に研究所を着工し1940年10月9日に竣工、1941年1月から本格的研究を開始し多くの一線級の化学者を配置させ最盛期には289名が勤務し[4]、また天塩炭田の石炭を原料とした工場建設を計画し起工に至るも軟弱地盤や物資不足から建設が遅れ完成に至ることなく廃業となり、合わせて計画されていた釧路への工場建設案も未着工に終わった[3]。

従業員の待遇には手厚いものがあった。学校を卒業したばかりの10代の養成工に対して、午前中はドイツ人教師による石油化学の教育を施し、午後には仕事に従事させることも行われていた(1944年(昭和19年)まで)[5]。一酸化炭素中毒や爆発事故を防ぐため安全対策は厳重で、従業員は煙草やマッチを持ち込まないよう検査を受けていた[1]。

太平洋戦争下では、触媒に使うコバルトの入手が困難で、1944年(昭和18年)8月から鉄系触媒に切り替えたが、他の資材不足もあって最後まで大量生産はできなかった[1]。1944年10月には軍需省の方針で人造石油会社を低温乾留法・ガス合成法各1社ずつの統合として三池石油合成・尼崎人造石油と合併し日本人造石油株式会社の一部となる[6]。年間23万 klの生産目標[1]に対して、7,000 klの生産に留まり、石油不足の解消に貢献しないまま終戦を迎え[7]、10月には石油合成を停止した[1]。その後1946年(昭和21年)9月に日本人造石油から分社化する形で滝川化学工業株式会社を資本金1億円で設立[8]、コークスの製造やコークス炉のガスを砂川の東洋高圧へ12.6kmのガス管を敷設し販売[8]、コークス炉のガスを活用して硫酸アンモニウムやアンモニアの製造に取り組み、民需への転換を図った[3] 。また高級アルコールや化成炭の製造を試行するも成功せず[8]、最終的には設備が膨大で採算には程遠く、1952年(昭和27年)6月に経営破綻[1]に至った。

251とはずがたり:2022/03/18(金) 20:56:08

http://www.archives.city.amagasaki.hyogo.jp/apedia/index.php?key=%E5%B0%BC%E5%B4%8E%E4%BA%BA%E9%80%A0%E7%9F%B3%E6%B2%B9
日本石油関西製油所
にほんせきゆかんさいせいゆしょ
(尼崎人造石油より転送)
出典: Web版尼崎地域史事典『apedia』

二大消費市場の一つ大阪地域の需要への対応と「国防上、災害対策上の要請」から、大庄村西新田地先の3万坪の敷地を選定、1937年(昭和12)5月操業を開始した石油精製施設。日量650klの処理能力をもつ常圧蒸留装置、300klの分解蒸留装置などを備えた燃料油専門工場で、横浜・鶴見(神奈川県)、下松(山口県)と並ぶ日本石油の太平洋側製油所の一つであった。1945年6月15日・7月19日・8月9日の3回の空襲により被災、設備の8割が壊滅状態となったため、1948年廃止が決定。翌1949年2月、関西製油所はその12年間の幕を閉じた。

また日本石油は隣接する敷地に1939年、尼崎製鉄・帝国燃料興業との三社合弁(資本金3,000万円)で尼崎人造石油(株)を設立。これは製鉄所のコークス炉ガスを利用して人造石油を生産しようとする工場で、計画年産量4万〜10万klという日本では最大規模のものであった。1943年やっと試運転にこぎつけたものの、原料ガスの不足など悪条件が重なり、わずか100klの原料油を生産しただけで1944年8月には運転を中止、同年10月北海道人造石油・三池人造石油との合併により新設された日本人造石油(株)の尼崎工場となったが、1945年7月・8月の空襲によって工場は壊滅した。

https://jp.mitsuichemicals.com/jp/corporate/group/1933_1945.htm
石炭化学コンビナートの成立
1933年?1945年

インジゴの成功は、三井鉱山内部の化学事業への評価を一変させ、合成染料事業の拡充のみならず合成アンモニア・化学肥料事業を拡大させた。
この頃硫安の需要が大幅に伸びていたことから、1933(昭和8)年に、国の産業奨励を受けて「東洋高圧工業」を設立した。
東洋高圧工業は、硫安増産のために原料を効率の良いコークスそのものに転換し、大規模なアンモニアプラントを三池染料工業所のコークス炉に隣接して建設した。
またアンモニアと反応させる硫酸を横須の三池製煉所(現在の三井金属グループ)より調達していたことから、硫安プラントは同所に隣接して建設した。

こうして大正から昭和初期にかけて三井鉱山の三池地区*に多くの工場が建設されていった。
その中核であり三井鉱山の一部門であった三池染料工業所は、1941(昭和16)年に「三井化学工業」として独立した。
その従業員数は、1926(昭和元)年の約千人から1940(昭和15)年には約1万人に膨れ上がっており、朝夕の通勤時は西鉄の栄町駅から北門、正門まで人が数珠つなぎになった。
1943(昭和18)年に設立した石油化学の礎ともなる「三池石油合成(後の三池合成工業)」も含め、三池地区における「石炭化学コンビナート」(下図参照)は昭和10年代にその姿が完成の域に達した。

しかし石炭化学コンビナートが隆盛を極めた矢先に、日本は太平洋戦争に突入した。
大牟田工場は軍需の色を深め、染料・医薬品も軍需品が主力となり、「三池石油合成」では航空機用燃料(人造石油)の製造を行った。

252とはずがたり:2022/03/18(金) 20:56:28
>>250-252
日本は急増する全石油消費量を賄う程(250万kl(<250万トン・恐らく))ではないもののそれなりの規模の人造石油の国内生産を目指していて,その計画の4倍以上の生産実績が(化学先進国の)ドイツではあり,日本の科学技術の後進性は勿論あったにせよ荒唐無稽な計画という訳でもなかった様である。何より日本は石炭が豊富にあったしな。

軌道に乗れば石油禁輸で追い詰められて開戦させられることは無かっただろうに。

https://chemeng.web.fc2.com/process/coliq.html
1937年に人造石油製造事業法が制定され,国家資金提供のための帝国燃料興業が設立された。あわせて人造石油振興7カ年計画がつくられ,満州を含む全国で160万トン/年の人造石油製造が計画された。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A3%E3%83%83%E3%82%B7%E3%83%A3%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%83%88%E3%83%AD%E3%83%97%E3%82%B7%E3%83%A5%E6%B3%95
ドイツは1944年には25の工場から1日当たり12万4000バレル、年間650万トンに達する量を作り出した[3]。

https://www.enecho.meti.go.jp/about/special/johoteikyo/history2taisho.html
大正10年(1921年)には、輸入原油の精製事業が日本で本格的に始まりました。
グラフによると1938年の日本の原油輸入量は250万kl程。

253とはずがたり:2022/03/20(日) 12:19:16
うおっ,Wikiに拠るとIGCCの勿来の元実証機,もう廃止になってる。

>今回の廃止について事由は明らかにしていません。同機は廃止に至るまで、予定よりも長い定期事業者検査(2019年9月5日-2020年1月30日 *当初終了予定2019年12月14日)、ガス化炉不具合による計画外停止(2020年2月23日)、 計画停止(4月1日)という経緯をたどっています
なんか致命的な欠陥が見つかったんちゃうやろねえ。。

【ニュース】日本初のIGCC商用機、勿来発電所10号機廃止
石炭火力発電所
https://beyond-coal.jp/news/nakoso-power-station-10-canceled/
2020.11.30

2020年11月16日、常磐共同火力株式会社が勿来発電所10号機の廃止を発表 しました。

同機は、酸素吹きガス化方式と比較して発電効率が期待できる空気吹きガス化方式を採用、2007年9月から2013年3月までの実証試験を経て、同年6月より“日本初の石炭ガス化複合発電(IGCC)の商用機”として運転を開始しました。出力は25万kW(250MW)とそれほど大規模ではないながらも、その後も記録を更新する度に「IGCCとして世界最長の連続運転を達成した」、「発電効率が42.9%を記録した」など、日本の誇る高効率石炭火力発電設備のひとつとして紹介されることもありました。しかし、今回の廃止について事由は明らかにしていません。なお、同機は廃止に至るまで、予定よりも長い定期事業者検査(2019年9月5日-2020年1月30日 *当初終了予定2019年12月14日)、ガス化炉不具合による計画外停止(2020年2月23日)、 計画停止(4月1日)という経緯をたどっています。 現在は商用機であるとはいっても、設計段階から含めると長い間補助金を受けて完成した発電設備であり 、特に何等かの技術的な問題を抱えていたのであれば、公表することが望ましいのではないでしょうか。

IGCCをこのまま推進して本当によいのか?

IGCCは、政府が、CO2の分離・回収・貯留(CCS)技術とともに低炭素型エネルギーインフラとして期待し開発に力を入れている次世代技術のひとつです。しかし、そのCO2排出量は650g/kWh程度と天然ガス火力発電の約2倍であり、IGCCでさえ温暖化対策としては排出量が多すぎることは明らかです。また、IGCCは、発熱量は低いが安価で埋蔵量が豊富な低品位炭を利用できることで発電コストの抑制が可能、といわれていますが、 それはあくまでも量産後の話で、世界中で脱石炭が進み、石炭火力発電所の新規建設が見込めない現状では、普及が進むのは難しいと言えます。そもそもCCSなしのIGCCでは効果的なCO2排出削減にはならないとの報告 もあることを踏まえれば、IGCCによる温暖化対策の有効性には疑問が持たれます。

なお、勿来10号機の近隣には別のIGCC発電設備、勿来IGCC発電所(出力543MW)があります。2020年9月の営業運転開始を予定していましたが、2020年11月末時点で開始の報は流れていません。2月19日に着火し、6月5日にガス化炉設備に点火、7月19日には定格出力に達成した後、最終調整が行われているようです。

254とはずがたり:2022/04/06(水) 15:03:48

自分のとこの褐炭つかったら宜しいがな。まあ2,3週間のオーダーだと厳しいだろうけど。

2022年4月6日11:27 午前3時間前更新
ドイツ、ロシア産石炭即時禁止なら一部火力発電所が停止=報告書
ロイター編集
https://jp.reuters.com/article/ukraine-crisis-eu-germany-idJPKCN2LY05V?feedType=RSS&amp;feedName=special20

[ベルリン 5日 ロイター] - ドイツ経済・気候保護省は5日公表した議会向けの報告書で、ロシア産石炭の輸入を直ちに終了した場合、一部の火力発電は稼働停止に追い込まれる公算が大きいとの見通しを示した。

報告書によると、ドイツによるロシア産石炭の輸入は契約変更の結果、2、3週間以内に大きく減少する予定。ただ、それでもロシア産石炭の輸入を即時禁止すれば、「2、3週間後に石炭不足」を招く見込みという。

255とはずがたり:2022/04/08(金) 00:38:26
石炭は多くの国で産出するのでロシア産の排除は容易であろうから順当である。

G7首脳、ロシアから石炭輸入禁止含む制裁を発表「行動直ちにとる」
https://www.asahi.com/articles/ASQ4773F9Q47UTFK01G.html
有料会員記事ウクライナ情勢
2022年4月7日 21時44分(2022年4月7日 23時42分更新)

 主要7カ国(G7)首脳は7日、声明を出し、ウクライナの首都キーウ近郊ブチャなどで多数の民間人の犠牲が判明したことを受け、ロシアからの石炭輸入をやめることなど、ロシアへの経済制裁を科すことを発表した。G7各国で「行動を直ちにとる」としており、岸田文雄首相は8日にも記者会見を開き、日本の制裁内容を発表する。

 声明は「ロシア軍による恐るべき残虐な行為を最も強い言葉で非難する」と主張。ロシアのプーチン大統領を「侵略の立案者」と非難し、「戦争の代償をさらに高めていく」ため、七つの制裁措置を列挙した。

 エネルギー分野を含むロシア経済への新たな投資の禁止や、ロシアの銀行を世界の金融システムから切り離し続けること、ロシアの支配層と家族らへの制裁を科すことなどを挙げた。

 さらに「ロシアからの石炭輸入の段階的廃止や禁止を含む、エネルギー面でのロシア依存を低減するための計画を速やかに進める」と表明。石油の依存を低減する取り組みも加速するとした。

 この発表に先立ち、G7はベ…

256とはずがたり:2022/04/08(金) 13:15:55

多方面から調達出来るのが石炭の強みなんだからできなあかんよな。

日本、ロシア産石炭依存脱却へ
首相、今夕G7で協調表明
2022/4/8 11:31 (JST)
c 一般社団法人共同通信社
https://nordot.app/884970769092608000?c=39546741839462401

 政府は8日、ロシア産石炭への依存から脱却する方針を明らかにした。萩生田光一経済産業相が閣議後記者会見で、ウクライナへの侵攻を続けるロシアへの制裁強化の一環として、石炭輸入量を段階的に減らす考えを表明し「最終的には輸入をしない方向を目指したい」と述べた。岸田文雄首相も同日午後6時に記者会見し、エネルギー分野を含む追加制裁を表明する見通し。先進7カ国(G7)と協調してロシアへの圧力を強める。

 ロシアからの石炭輸入をゼロにする目標時期は今後詰める。萩生田氏は国内の経済や電力需給への影響を考慮し、代替調達先の確保に合わせて段階的に輸入量を減らす考えを示した。

257とはずがたり:2022/04/13(水) 17:44:47
三井松島HD、住石HDなどの上昇際立つ、石炭市況の中期上昇観測で業績後押しに期待◇
3/22 10:14 配信
https://finance.yahoo.co.jp/news/detail/20220322-06018789-kabukei-market

 三井松島ホールディングス <1518> が急反発、一時7.3%高の2275円まで駆け上がったほか、株価低位の住石ホールディングス <1514> も7.8%高の193円まで買われる場面があった。原油価格の高騰はエネルギー価格全般にも波及しており、天然ガスや石炭などの化石燃料の市況高が顕著だ。市場では「石炭価格の上昇はウクライナ情勢など地政学リスクも絡み、今後も中期的に上昇基調は続く見通し。そうしたなか、前週16日に三井松島HDが石炭価格の上昇を理由に22年3月期の利益予想を大幅に引き上げ、配当も増額したことで、思惑だけではなく石炭市況高との収益連動性の高さが改めて認識された」(中堅証券ストラテジスト)とし、PER面でも割安感の強い同社株や住石HDの株価見直しムードが強まっている。

(注)タイトル末尾の「◇」は本文中に複数の銘柄を含む記事を表しています。

出所:MINKABU PRESS

みんなの株式(minkabu PRESS)

258とはずがたり:2022/04/14(木) 00:10:28

【ウクライナ】EUはロシア産石炭の制裁提案へ-民間人の犠牲拡大で
Rosalind Mathieson
2022年4月5日 14:39 JST 更新日時 2022年4月5日 20:01 JST
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2022-04-05/R9UIYCT0G1L001

259とはずがたり:2022/04/18(月) 22:53:15

https://twitter.com/gomatsuo/status/1516050485975068675
松尾 豪
@gomatsuo
インド、ロシア産石炭の購入を検討中。豪州炭や南ア炭に比べて割安であるが、支払いスキームと荷揚げ時期が課題であるとのこと。

https://www.spglobal.com/commodityinsights/en/market-insights/latest-news/coal/041822-india-eyes-russian-coal-offered-at-steep-discounted-price-amid-domestic-shortage

260とはずがたり:2022/04/19(火) 16:09:41
ロシアからの石炭禁輸方針 企業間で調達先切り替えの動き
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220411/k10013577321000.html
2022年4月11日 17時47分

ロシアによるウクライナへの軍事侵攻を受けて、政府がロシアからの石炭の輸入を段階的に削減し最終的に禁止する方針を示す中、企業の間では石炭の調達先をロシア以外の国に切り替える動きが広がっています。

ロシアの軍事侵攻に対して日本や欧米各国は経済制裁を強化していて、政府はロシアへの追加の制裁措置として石炭の輸入を段階的に削減し、最終的に禁止する方針を示しています。

こうした中、企業の間では石炭の調達先をロシア以外の国に切り替える動きが進んでいます。

このうちセメント業界最大手の太平洋セメントは、生産過程で使用する石炭のおよそ6割をロシアから輸入してきましたが、ウクライナ情勢を受け、オーストラリアやアメリカからの調達を増やしています。
政府の方針を受け、ロシアからの輸入をさらに減らす方針です。

また、住友大阪セメントも昨年度は使用する石炭のおよそ8割をロシアから輸入していましたが、調達先の切り替えを進めています。

一方、段ボール大手のレンゴーはこれまで使用する石炭のすべてがロシア産でしたが、ことし夏までにロシアからの輸入を取りやめ、インドネシア産などに切り替える方針です。今後は石炭の使用量そのものを減らす取り組みも進めることにしています。

このほか、鉄鋼メーカーや電力会社の間でも調達先を切り替える動きが広がっています。

ただ企業の間では石炭価格のさらなる高騰を懸念する声もあり、今後、企業の収益にも影響を及ぼす可能性があります。

261とはずがたり:2022/07/16(土) 10:49:53

こんな炭砿跡というか坑道跡があるらしい。

驚き!神通坑
http://tabigeinintomato.blog.fc2.com/blog-entry-63.html

みなさんは、夕張でいまだに坑内火災の火がくすぶり続けている場所をご存知でしょうか。
本町2丁目、東山中学校の南側にあった『神通坑』です。
ここは北炭の5番坑坑口として明治42年に開坑しましたが、大正14年に自然発火により密閉されました。
しかし、現在もなおその火がくすぶり続け、地熱で地面に雪が積もらないという異様な坑口となってるそうです。

262とはずがたり:2023/07/04(火) 10:39:31
旧1号機156MW・石炭・SC?・38%→新1号機500MW・石炭バイオマス混焼(何%)・USC・43%

西条1、リプレース完了/四国電、バイオ混焼も
https://www.denkishimbun.com/archives/295230
2023/07/03 1面

 四国電力は30日、リプレース工事を行っていた西条発電所1号機(愛媛県西条市、石炭・木質バイオマス混焼、50万キロワット)が同日午後3時に営業運転を開始したと発表した。2019年6月に着工し、22年12月から総合試運転を行ってきた。旧1号機(15万6千キロワット)を超々臨界圧(USC)火力発電設備に置き換えることによって、出力の大幅な増強に加え、発電端の熱効率(高位発熱量基準)も約38%から43%以上へと改善。電力安定供給や二酸化炭素(CO2)排出削減に寄与する。

263とはずがたり:2023/07/04(火) 10:45:33
四電・西条:旧1号機156MW・石炭・SC?・38%→新1号機500MW・石炭バイオマス混焼(何%)・USC・43%以上
JERA・横須賀:3〜8号機(各35万キロワット)とガスタービン→1号機650MW・石炭・USC・43.5%

西条1、リプレース完了/四国電、バイオ混焼も
https://www.denkishimbun.com/archives/295230
2023/07/03 1面

 四国電力は30日、リプレース工事を行っていた西条発電所1号機(愛媛県西条市、石炭・木質バイオマス混焼、50万キロワット)が同日午後3時に営業運転を開始したと発表した。2019年6月に着工し、22年12月から総合試運転を行ってきた。旧1号機(15万6千キロワット)を超々臨界圧(USC)火力発電設備に置き換えることによって、出力の大幅な増強に加え、発電端の熱効率(高位発熱量基準)も約38%から43%以上へと改善。電力安定供給や二酸化炭素(CO2)排出削減に寄与する。

JERA横須賀1が運開/石炭、最新鋭機に更新
https://www.denkishimbun.com/archives/295235
2023/07/03 1面

 JERAは30日、横須賀火力発電所1号機(神奈川県横須賀市、石炭、65万キロワット)が営業運転を始めたと発表した。東京電力時代の3〜8号機(各35万キロワット)とガスタービンを廃止し、最新鋭機にリプレースした。超々臨界圧(USC)方式を採用し、熱効率は発電端で43.5%(高位発熱量基準)。今夏以降の電力安定供給への貢献が期待される。JERAの石炭火力が新規運開したのは、武豊火力発電所5号機(107万キロワット)に続いて2基目。

264とはずがたり:2024/02/04(日) 20:18:09

武豊火力発電所 会社情報 / 発電所一覧

基本情報
発電所のご案内
愛知県の発電所
発電所一覧

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基本情報

住所
愛知県知多郡武豊町字竜宮1-1

敷地面積
約63万m2

最大出力
107万kW

発電所設備等
運転開始 出力 発電方式 燃料
5号機 2022年8月 107万kW 超々臨界圧(USC)発電 石炭および木質バイオマス
https://www.jera.co.jp/corporate/business/thermal-power/list/taketoyo

JERA武豊火力発電所の火災、電力供給に影響ない見通し 停電も発生せず
https://news.yahoo.co.jp/articles/c8c5cd5e4e71a8ffe6b5142b79bb8645c77219af?source=sns&amp;dv=pc&amp;mid=other&amp;date=20240131&amp;ctg=dom&amp;bt=tw_ud
1/31(水) 17:45配信
産経新聞

31日午後3時15分ごろ、愛知県武豊町のJERA武豊火力発電所で発生した火災について、同社と中部電力は、電力供給に十分な余力があり、影響はないとしている。中部電の送配電子会社「中部電力パワーグリッド」のホームページなどでも午後5時15分時点で、発電所周辺での停電発生などは確認されていない。JERAは東京電力ホールディングスと中部電が折半出資する日本最大の発電会社。

JERAによると、ボイラー周辺で煙を確認。燃料を搬送するベルトコンベアーで火災が確認されたという。同社が消防に通報するとともに、消防などが消火活動にあたっている。午後4時半時点でけが人の情報はないという。火災発生時運転していた武豊火力発電所5号機は、午後3時30分ごろに運転を停止した。

265とはずがたり:2024/08/05(月) 12:35:11

電源開発 30年までに石炭火力発電所5基休廃止を発表
https://masters.coop/2024/05/13/%E9%9B%BB%E6%BA%90%E9%96%8B%E7%99%BA-30%E5%B9%B4%E3%81%BE%E3%81%A7%E3%81%AB%E7%9F%B3%E7%82%AD%E7%81%AB%E5%8A%9B%E7%99%BA%E9%9B%BB%E6%89%80%EF%BC%95%E5%9F%BA%E4%BC%91%E5%BB%83%E6%AD%A2%E3%82%92/

電源開発(Jパワー、本店:東京都中央区)は5月9日、2030年までに国内で運転する石炭火力発電所5基を休廃止すると発表した。5基の発電容量は計2,700メガ(メガは100万)ワットに上り、同社の国内火力発電の3割にあたる。残る発電所は脱炭素燃料との混焼や、石炭由来の水素を燃料にする石炭ガス化複合発電(IGCC)に転換する。
休廃止対象発電所は高砂火力発電所1,2号機(所在地:兵庫県高砂市)、松島火力1号機(同長崎県西海市)、竹原火力3号機(同広島県竹原市)、松浦火力1号機(同長崎県松浦市)。
同社が発電所ごとの休廃止計画を明らかにするのは初めて。世界的に脱炭素の圧力が強まる中、構造転換を急ぐ。

竹原火力発電3号機 休廃止へ Jパワー、30年度めど予備電源化も 新1号機はCCS検討
https://www.chugoku-np.co.jp/articles/-/466421
2024/5/17
(最終更新: 2024/5/17)

 電源開発(Jパワー、東京)は2030年度をめどに、石炭火力の竹原火力発電所3号機(竹原市、出力70万キロワット)を休廃止するか、非常時用などの予備電源にする。運転開始から41年たち、発電効率が低かった。4年前に運転を始めた新1号機(出力60万キロワット)では、二酸化炭素(CO2)を地中に貯留するCCS事業を検討する。…

松浦火力発電所1号機 廃止か予備電源として休止へ 電源開発
https://www3.nhk.or.jp/lnews/nagasaki/20240520/5030020796.html
05月20日 12時05分

松浦市にある松浦火力発電所を所有する電源開発は、二酸化炭素の排出削減などを進めるため、火力発電所の1号機を2030年をめどに廃止するか、予備電源として休止する方針を明らかにしました。

松浦市にある松浦火力発電所1号機は、1990年に運転を開始した最大出力100万キロワットの大型の発電所で、九州と中国、四国地方に電力を供給しています。

火力発電所を所有する電源開発は、脱炭素戦略として、国内の二酸化炭素排出量を2050年に実質ゼロとする目標を掲げていて、二酸化炭素の排出削減や施設の老朽化などのため、2030年をめどに1号機を廃止するか、予備電源として休止する方針を明らかにしました。

火力発電所が立地する松浦市は、「市内経済や雇用への影響が大きいので、県や電力会社と協議しながら対応を進めていきたい」としています。

電源開発が所有する県内の火力発電所をめぐっては、今年度末で西海市にある松島火力発電所の1号機を廃止、2号機を休止させることが発表されています。

政府は、発電効率の悪い石炭火力は順次、稼働率を下げたり、廃止したりして、脱炭素化を進めていくことを基本方針にしています。

電源開発によりますと、こうした政府の基本方針に沿って、敷地の広さや設備の老朽化度合いなどをもとに、廃止か休止する火力発電所の検討を進めてきたということです。

一方、残る松浦火力発電所の2号機については、1号機よりも設備が新しく、発電効率が高いことなどから、燃やしても二酸化炭素を排出しないアンモニアを石炭に混ぜて発電する取り組みや、二酸化炭素を地中深くにためる「CCS」と呼ばれる技術を導入して二酸化炭素の排出削減を図り、2030年以降も運転を継続する予定だということです。

Jパワー、高砂の石炭火力発電所廃止へ 「脱炭素」で28年度末までに
https://www.kobe-np.co.jp/news/economy/202405/0017635069.shtml
2024/5/10 05:15

 電源開発(Jパワー)は9日、石炭火力の高砂発電所1、2号機(高砂市、計50万キロワット)を2029年3月までに廃止する方針を明らかにした。運転開始から50年以上が経過し、二酸化炭素(CO2)の排出量が多いことから、今後の電力需要や世界的な脱炭素の流れを受けて判断した。


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