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石炭・亜炭・炭砿スレ

245荷主研究者:2021/10/02(土) 15:37:04

https://www.hokkaido-np.co.jp/article/583798?rct=n_hokkaido
2021年08/30 21:10 北海道新聞
幌内炭鉱資料 九大に寄託 三笠市、労務管理文書など段ボール838箱 戦後史発掘に期待

九大付属図書館記録資料館に移された幌内炭鉱の資料(同館提供)

 【三笠】市は昨年11月、約30年保管してきた北炭幌内炭鉱の資料を九州大に寄託した。段ボール838箱分で、戦後復興期から高度成長期の生産、労務管理の文書が中心。保存状態が良いとは言えず、九大は整理の一方、修復を進めている。資料は存在こそ知られていたものの、市が広く公開したことはなく、寄託により、同鉱の戦後の歴史に新たな光が当たる可能性もある。

 寄託先は九大付属図書館付設記録資料館。同館は2005年、国内の炭鉱研究で実績を誇る九大石炭研究資料センターなどが統合改組されて設立された。市によると、資料は1989年の同鉱閉山後の90年、市が寄贈を受け、最終的には旧幾春別小で保管。雨漏りもあり、整理などが行われないまま劣化が進んでいた。このため、市は九大に寄託を打診していた。

 九大によると、資料は戦前の物は少ないが、戦後以降の生産、炭鉱マンの受け入れなどの記録が多数含まれているという。水分やカビの除去と同時に、データベース作成なども行っていく。整理作業には学生も当たると言うが、膨大な量のため、閲覧や利用が可能になるまでには5〜10年かかる見込みという。

 道内の研究者らによると、市は資料に関し、北炭からの寄託と説明。公開については自身の所有物でないことを理由に拒んでいたという。市の保管が寄贈、寄託のいずれにしても、学術的な利用が進んでいなかったことは事実で、研究者の中には「地元の資料を地元で保存できなかったのか」との声がある一方、九大の保存で利活用が進展することに期待する声も大きい。

 戦後の炭鉱は復興の主役とされ、労働力の確保が急務。その一方で、数々の労働運動の舞台となったことでも知られる。九大の三輪宗弘教授(経営史)は寄託受け入れの要因について「北海道より先に閉山した九州の炭鉱との比較もできる。貴重な資料だ」と説明。今後の研究としては「石油価格が下がる中、生産性を高めようと懸命に取り組んだ過程などが明らかになるのでは」などと話す。

 市は「次世代に引き継ぐためにどうすべきか頭を痛めていた」(加納学・市博物館館長)だけに歓迎。高森裕司教育長は「三笠の歴史を伝えるものとして残すことができれば」と言う。

 北炭関連の資料については、北海道博物館や北大図書館、三井文庫などにも保存されており、すでに公開されているものもある。(石橋治佳)


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