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石炭・亜炭・炭砿スレ
128
:
とはずがたり
:2018/09/22(土) 18:27:48
>>127-128
試掘地区では1981年、北炭夕張新炭鉱ガス突出事故が発生している。不十分なガス抜きのため、坑口から約3キロ離れた掘進作業現場で大量のメタンガスが充満、さらに火災も発生して93人の死者を出す大惨事となった。
事故の原因となったのが、今回試掘する炭層メタンガス。大惨事の元凶を逆に利用し、地域振興の新たな一手としようとしているわけだ。
■財政再建で苦しむ市民にとって最後の希望
夕張市はかつて、炭鉱の街として栄え、最盛期の1960年には12万人近い人口を抱えていた。しかし、炭鉱は1990年ですべて閉山し、急激な人口減少と地域経済の低迷に陥る。市は炭鉱会社から住宅や病院などを買い取ったが、これが借金を膨らませるきっかけとなった。
市は折からのリゾートブームに乗り、観光開発に方針を転換する。しかし、進出企業が早々と撤退、身の丈に合わないリゾート施設と莫大な借金が市に残った。市は単年度決算を黒字に見せかけるため、赤字隠しの一時借り入れを繰り返していたが、2006年に財政破綻が発覚する。
当時、市が抱えていた借金は353億円。税収が8〜9億円ほどしかない市にとって、簡単に返せない額だ。国から財政再建団体(現在は財政再生団体)に指定されると、借金返済のために超緊縮財政に入った。
住民税など市民の負担は最高額に引き上げた。市職員や市議、市長らの給与、報酬を全国最低レベルにカットする。観光施設や公共施設を次々に閉鎖、他の自治体なら当然給付されている各種補助金も打ち切った。
東京23区より広い763平方キロに市内に小中学校は各1校ずつ。地域医療を担ってきた市民病院は診療所に格下げされ、171床あった病床がわずか19床に。「最高の住民負担に最低の行政サービス」というありがたくない呼び方をされるようになった。
市の職員は市外への転職が相次ぎ、260人ほどいた数が100人を切った。市職員だけでは事務をこなせず、北海道などから派遣を受け、やっと対応している状態だ。人口は今や約9000人。市のメーンストリートは昼食時でも人の気配がない。一歩、裏通りへ入れば今にも崩れそうな廃屋が並び、ゴーストタウンの様相も示し始めた。
借金の返済期間は24年。まだ半分にも達していないが、市民の我慢は限界に達し、明るさが失われようとしている。そんな中で浮上したのが、炭層メタンガスの採掘計画だ。
鈴木直道市長は東京都内の日本記者クラブで会見し「夕張市には財政再建で暗いムードが漂っている。市民が明るさを取り戻すためにも、地産地消のエネルギー源として活用していきたい」と期待感をにじませた。炭鉱時代の厄介者は夕張の明日を切り開く力となれるのだろうか。
高田泰 政治ジャーナリスト
関西学院大卒。地方新聞社で文化部、社会部、政経部記者を歴任したあと、編集委員として年間企画記事、子供新聞などを担当。2015年に独立し、フリージャーナリストとしてウェブニュースサイトなどで執筆中。マンション管理士としても活動している。
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