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石炭・亜炭・炭砿スレ
70
:
とはずがたり
:2016/03/14(月) 12:01:54
それが褐炭ですか。
西村:そうです。褐炭というのは生成してから1億年程度の、若い石炭です。水分量が60%程度も含まれるため輸送に適しません。半分以上が水分ですから、苦労して運んでもペイしないわけです。
水分を飛ばして乾燥させてから運べば良さそうですが、今度は自然発火しやすいため輸送が難しい。結局、褐炭は使いにくいからこそ「未利用資源」と呼ばれてきました。
出典:WEC「Survey of Energy Resources 2010」、総合資源エネルギー調査会 資源・燃料分科会 鉱業小委員会(第1回)。円グラフのうち黄色の部分が褐炭の割合
http://tohazugatali.dousetsu.com/img_02.jpg
日本の総発電量の240年分の資源が眠る
世界中には広く褐炭が分布していますが、我々が注目したのはオーストラリアです。同国は世界有数の石炭資源国でありますが、その石炭資源の半分が褐炭なのです。国内の消費量が少なく、周囲を海に覆われたオーストラリアとしては、褐炭は売るに売れない困った資源だったのです。
その未利用資源をなぜ注目するのですか。
西村:安価だからです。褐炭はこれまで海外とほとんど取り引きされてこなかったため、権益の取得も容易です。そして未利用だった故に、膨大な量が残っています。
例えば、オーストラリアのビクトリア州にラトロブバレーという地区があります。ここは地下に5メートルも掘れば褐炭が出てきます。地平線まで褐炭の炭田が広がり、深さ250メートルまで褐炭が眠っていることが確認されています。その埋蔵量は、日本の総発電量の240年分に相当する膨大なものです。
水素を製造する手法は様々ありますが、褐炭から水素を取り出す方法は経済的にも優れています。
もう1つ、我々がラトロブバレーに注目している理由があります。それは褐炭から水素を取り出す際に発生する二酸化炭素を貯留し易い場所にあるのです。
CCS(二酸化炭素の分離・回収・貯留)に適していると?
西村:実は、ラトロブバレーから80km先にある海岸沿いには枯れかけている海底ガス田があります。ガス田というのは天然のガス貯留施設となり得るところです。なぜなら長い時間が経ってもガスが抜けないほど地盤がしっかりしているからこそ、ガス田になり得たわけです。だから人間がガスを取り出すために空けた穴に、今度は二酸化炭素を入れれば良いのです。
このCCSプロジェクトに対してはオーストラリア政府とビクトリア州も実現に向けて強い意欲を示しています。この「CarbonNet」というプロジェクトの実施は2020年以降になる見込みですが、既に約200億円という資金を投じて、二酸化炭素の貯留に適した場所であるかどうか地質調査を行っています。
オーストラリアとしてはこれまで使い道が限られていた褐炭の有効利用につながる。それに褐炭から水素を製造し、輸出できるとなれば新しい産業が起きるので、雇用創出も期待できます。
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