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石炭・亜炭・炭砿スレ

80荷主研究者:2016/09/11(日) 11:54:50

http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201608/20160827_13050.html
2016年08月27日土曜日 河北新報
<杜の都のチャレン人>足元の地域資源発掘

穴に入り、亜炭層に目を凝らす薄井さん。時を忘れそうになる=仙台市青葉区

◎亜炭の魅力伝える活動に力注ぐ 薄井真矢さん(41)

 軽やかな身のこなし。よく動く瞳。全身から好奇心があふれそうだ。

 仙台市市民文化事業団のアートプロジェクト「亜炭香古学(こうこがく)」に学芸員として今春まで4年間携わった。亜炭は500万〜300万年前の樹木が土中に堆積し、炭化した、石炭の一種だ。

 仙台市では青葉山(青葉区)などで採掘され、風呂やストーブの燃料、仙台特産の工芸品「埋もれ木細工」の原料になった。安価だったが、火力が弱く暖まりにくい。高度経済成長期を迎えると石油やガスに押され、燃料としての役目を終えた。

 プロジェクトは2012年度、大阪府の美術家伊達伸明さん(51)の提唱で始まった。「亜炭は世間に忘れられた存在でしたが、そんなに昔の話ではありません。アンケートや聞き取りを進めると、年配の方を中心に生活の記憶がよみがえり、今につながる痕跡があらわになりました」

 新聞「亜炭香報(こうほう)」を発刊したり、亜炭探しピクニックを催したり。亜炭を知らない市民の関心を呼び覚まし、できる範囲で加わってもらう仕掛けを練った。

 子どもの頃から、絵を見たり描いたりするのが好きだった。学芸員を志したのは高校時代。アートを切り口に社会と関わる仕事は実際、性に合っていた。

 古里仙台は歴史ある建物がたやすく姿を消してしまう。「つるんとして引っ掛かりのない街。でも穴や地下は引っ掛かりだらけです。町中からこんな近くに面白い場所があると自慢できます」

 プロジェクトは今春で終了したが、これからも伊達さんや亜炭が縁で出会った人たちと、地域資源を発掘し背景を探る楽しさを伝えていく。「自然でも人工でも、穴にワクワクします。外から想像できない世界が広がっていますから」

 旅先に産業遺産や廃虚があると足を運ぶ。「まずは穴を探します。旅の必需品が懐中電灯」。いたずらっぽく笑った。(志)

<うすい・まや>74年仙台市生まれ。宮城教育大小学校教員養成課程卒。せんだいメディアテーク、市市民文化事業団を経て、今年4月、せんだいメディアテークに戻り、企画・活動支援室で学芸員を務める。青葉区在住。


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