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第46回衆議院議員総選挙(2013年?)

8047チバQ:2012/12/15(土) 10:39:45
http://sankei.jp.msn.com/west/west_affairs/news/121211/waf12121120170039-n1.htm
【衆院選・乱戦のゆくえ】
(1)支援者“股裂き”に戸惑い 大阪13区、愛媛1区
2012.12.11 20:14 (1/3ページ)[衆院選]

 「前回は西野を応援しろと言われ、今回は戦えという。支援者への説明が難しい」。中小企業の街、大阪府東大阪市がエリアの大阪13区。府内でも自民基盤の強い土地柄にあって、自民系市議は、投票日が近づいても消化しきれないジレンマにため息をついた。


子は維新…「世襲との批判、構わない」


 日本維新の会新人の西野弘一氏。維新府議からの転身だが、父は当選5回の自民前職、陽(あきら)氏(72)だ。陽氏は、前回衆院選では府内自民候補で唯一選挙区で勝利したが、公示まで2週間を切った段階で突如引退を表明。それまで「親子で戦えとは言えない」(幹事長の松井一郎府知事)と13区で静観の構えだった維新は、一転して主戦論に傾いた。

 「13区の議席は、西野家の私物と違うんや」。激怒した自民サイドは急遽(きゅうきょ)、元大阪府吹田市議の神谷宗幣氏を擁立。議席死守に向け敵意をむき出しにする。終盤の13日には、安倍晋三総裁が選挙区入りし、てこ入れを図る予定だ。

 「世襲批判は結構だ。努力でおやじの子供でなくなることはできない」。支持者らに訴える弘一氏に対し、神谷氏陣営の内部では世襲批判が渦巻く。

 だが、神谷氏の演説で直接的な批判が出ることはない。「言いたいことは山ほどある。でも、陽氏を支えてきた自民支持者を刺激したくない」(自民府議)という事情がある。

 前回は比例単独で当選し、有権者への浸透が課題となる民主前職の樋口俊一氏も、知名度アップを最優先し、世襲批判を前面に出すことはない。共産新人の寺山初代氏、無所属新人の皿田幸市氏は、自身のアピールに力を入れる。

 自民には苦い記憶がある。小選挙区制となった平成8年の衆院選。陽氏は自民を飛び出して新進党から出馬し、自民公認だった元財務相の塩川正十郎氏(91)が落選した。以来、東大阪市議の間で微妙な対立構造がくすぶり続け、今回も一部市議は弘一氏の支援に回った。

 複雑な図式に、自民支持層は困惑する。70代の無職男性は「自民候補を応援するのは当たり前だが、陽さんを見捨てるようで申し訳ない。毎回毎回、東大阪の自民はなぜ一つになれないのか」と憤った。


知事VS元官房長官


 保守王国にあって、支持層が“股裂き状態”に悩む構図は、松山市中心部などがエリアの愛媛1区も同様だ。維新代表代行の橋下徹大阪市長の盟友を自認する中村時広愛媛県知事が維新新人の池本俊英氏を表だって支援。自民前職の元官房長官、塩崎恭久氏との代理戦争の様相を呈している。

 「自分にいかなる火の粉が降りかかろうが、池本さんのために全力を尽くす」。中村知事は選挙戦に入っても、公務の合間をぬい、積極的に街頭に立つ。

 中村知事と塩崎氏との因縁は、平成22年の松山市長選にさかのぼる。松山市長だった知事は、知事選出馬に伴って辞職し、当選した後継候補を応援。別の候補を支援した自民と対決し、「以来確執を引きずっている」(自民県議)という。

 今回の衆院選で、業界団体は対応が分かれた。JAなどでつくる県農政同志会は、愛媛2〜4区の自民候補を推薦する一方、1区は判断を先送りしたままだ。一方、県建設業協会松山支部は池本氏を推薦。関係者は「知事の意向が一つの大きな要因だ」と言葉少なに語る。ほかに複数の団体が自主投票とした。

 「池本氏側にどれだけ票が流れるか分からない」と、保守票の分裂を警戒する塩崎陣営。他方、前回は比例で復活当選した民主前職の永江孝子氏は間隙を突き、逆風からの巻き返しを狙う。共産新人の田中克彦氏、無所属新人の郡昭浩氏も支持を呼びかける。

 禍根をはらんだ「知事VS元官房長官」の図式。国政と県政のはざまで、保守系支持層は新たなしこりを懸念しながら“乱戦”と向き合っている。

(渡部圭介、田中森士)






 終盤に入った選挙戦。さまざまな思いが交錯する注目選挙区の動向を追う。

=続く

8048チバQ:2012/12/15(土) 10:40:35
http://sankei.jp.msn.com/west/west_affairs/news/121212/waf12121220560044-n1.htm
【衆院選・乱戦のゆくえ】
(2)8人乱立、渦巻く遺恨 京都4区
2012.12.12 20:51 (1/4ページ)[衆院選]


 「この姿を皆さんにお見せできるのは、最後かもしれない。私の遺言だと思って支持をお願いします」

 11日夜、京都市西京区で開かれた京都4区の自民新人、田中英之氏の演説会。元同党幹事長の野中広務氏(87)は深々と頭を下げた。政権の中枢にいたかつての迫力を彷彿(ほうふつ)させる訴えに拍手が巻き起こった。

 かつて京都府議を務めた野中氏。田中氏の祖父は、共産府政下で自民が府議会最大会派となったときの議長だった。その縁あって、今回の衆院選で田中氏の後見人を務めている。

 京都市西部の右京区、西京区と、その北の丹波山地にかかる亀岡市、南丹市、京丹波町がエリアの京都4区には、新旧住民が混在し、近年は当選者が毎回入れ替わってきた。小選挙区制で過去最多の12党が戦う今回は、東京1区の9人に次ぐ8人が立候補。全国屈指の激戦区となった。

 野中氏には深い悔恨がある。自らを「守旧派の象徴」とした小泉純一郎元首相が仕掛けた平成17年の郵政選挙。造反した自身の後継前職に“刺客”として小泉自民が擁立したのが、今回は無所属で出馬した元職の中川泰宏氏だった。

 後継前職は中川氏に僅差で敗れ、野中氏の政界での影響力も低下した。野中氏にとり、今回の選挙は「7年を経たリベンジ」という意味合いを含んでいる。

 一方、中川氏にとっても、21年の政権交代選挙で失った議席の奪還がかかる機会だ。政党に縛られない選挙戦で返り咲きを狙う。


□ ■ □


 「皆さんの期待に応えられなかった点は申し訳なく思う」。野中氏が熱く訴えたのと同じ11日の夕方、民主前職の北神圭朗氏は、阪急桂駅前(西京区)での街頭演説で、選挙戦で恒例になった“謝罪”の言葉を口にし、最後に「助けてください」と頭を下げた。

 この日は、京都大学の後輩にあたる民主の細野豪志政調会長が駆けつけ、マイクを握った。「北神さんは、4区の候補者8人の中で将来最も大物になる」と持ち上げ続けた。

 政権への逆風が身にしみる選挙。加えて、今回は第三極勢力も参戦し、反自民票が分散する懸念がある。「必死に愚直に有権者へ訴えかけるだけ」。民主府議は危機感を隠さない。

 他方、第三極勢力も、野田佳彦首相による突然の衆院解散で、準備不足とともに、一枚岩になれなかったことによる影響を受けた。

 みんなの党新人の石田哲雄氏は、同党と維新の合流を見込み、今年4月から「みんなの維新」と書かれた独自の看板を掲げた街宣車で政治活動を続けてきた。しかし、公示直前に破談となった上、4区に維新が参戦。「誰がどうみてもまぎらわしい」と、公示日に看板を取り外した。石田氏は「有権者が(投票先を)迷っていると感じる。そこに私の思いをどう訴えていくかだ」と強調する。

 維新新人、畑本久仁枝氏の陣営幹部は「とにかく人手が全く足りない」と嘆く。維新の橋下徹代表代行が立ち上げた「維新政治塾」塾生のサポートを受けるが、党からの支援は皆無に等しい。「選挙カーの行き先も慌てて地図を見て決めるぐらい」という不慣れな選挙戦が続く。

 前回は民主の比例単独で当選し、今回は未来から立った前職の豊田潤多郎氏。12日には嘉田由紀子代表が応援に訪れ、ともに「卒原発」などを訴えた。ただ、手応えについては「さっぱりわからない」とつかみかねている様子だ。

 保守分裂、逆風、多党の余波…。それぞれ課題を抱える6陣営に対し、共産新人の吉田幸一氏は「本物の改革ができるのは共産だけ」とアピール。幸福新人の和田美奈氏も支持を呼びかけている。

(矢田幸己)

8049チバQ:2012/12/15(土) 10:41:13
http://sankei.jp.msn.com/west/west_affairs/news/121213/waf12121320210023-n1.htm
【衆院選・乱戦のゆくえ】
(3)看板掛け替え、内紛…混沌の大阪10区、兵庫3区
2012.12.13 20:15 (1/3ページ)[west衆院選]
 前職が政党の看板を掛け替えて出馬するケースの多さは、多党乱立の今回衆院選の特徴だ。大阪、京都の府境にあり、ベッドタウンで無党派層が多い大阪10区(高槻市、島本町)では、所属政党を変えた2人の候補が、他党候補を交えて火花を散らす。

 「個人は辻元と書いてください。(支持政党が)日本維新の会だという人は、(比例と選挙区で)維新と辻元と書いてくれればいい」。高槻市での街頭演説。民主前職の辻元清美氏が声を張り上げた。

 前回は社民公認だった辻元氏。なりふり構わぬ訴えに、浮動票獲得への危機感が表れる。前回、自民の比例で復活当選したライバルの前職、松浪健太氏が維新に移った。維新は橋下徹代表代行の発信力を武器に、大阪の地方選で無党派層の絶大な支持を集めてきた。

 「どの党に属しているかより、何ができるかを見てほしい」。辻元氏の演説では“人物本位”での投票を呼びかけるフレーズが目立つ。維新への牽制(けんせい)とともに民主政権への批判を意識しているようにもみえる。

 「街頭での反応はすごくいい。これまでよりいいぐらいなんやけど…」。不安は隠せない。つかみきれない民意に、何度も首をかしげる。

 一方、松浪氏は「道州制の実現」前面に掲げ、「国の体制の転換が僕の使命。そのために自民党を出る必要があった」と自民離党の正当性を強調する。

 風当たりは強い。高槻市内で開かれた公開討論会では、自民への感謝を口にした松浪氏に「何言うとるんや」とすかさず罵声(ばせい)が飛んだ。自民系の地方議員には「ずっと支えてきたのに」という遺恨が消えない。

 自民は新人の大隈和英氏を対抗馬に立てた。医師の経歴を生かし、医療改革を中心に訴えるが、政治家としての知名度がなく、ゼロからの短期決戦を強いられた。大隈氏は「反応はよくなっている」と話すが、陣営は手探りの状態が続く。

 3者のにらみ合いのはざまで、共産新人の浅沼和仁氏は党の独自色をアピールし、支持拡大を狙う。


□ ■ □


 「昨日の友が今日の敵」となる図式の多さも、今回衆院選の特徴だ。

 兵庫3区(神戸市須磨区、垂水区)では、前回民主で圧勝した前職の土肥隆一氏(73)が昨年3月、島根県・竹島の領有権をめぐる問題で離党し、出馬を見送ったことで、無風ムードから一転した。

 維新新人の新原秀人氏は、前回衆院選では自民の兵庫県議として、今回返り咲きを狙う自民元職、関芳弘氏を支えた。

 維新へのシンパシーを感じた新原氏が自民からの離党を決意したのは今夏だった。「維新から衆院選に出る可能性があるなら、けじめをつけろ」。県連幹部に詰め寄られ、心を固めた。

 全国的に自民優勢が報じられた選挙戦中盤以降は、容赦なく古巣を批判する。「この3年、民主政権の邪魔ばかりし、反省のない自民に、単独過半数を取らせてはならない」と訴える。

 迎え撃つ関氏は「他党を意識しない」と平常心を保つが、自民県連幹部は「県議だった新原氏には個人票があり、なかなか手ごわい」と気を引き締める。

 一方、日本未来の党新人の三橋真記氏は、前回参院選で兵庫選挙区の民主候補として立候補。民主県連は衆院選での擁立も模索したが、小沢一郎氏を「恩人」と慕う三橋氏が離れた。

 民主は対抗馬として元神戸市議の横畑和幸氏を立てたが、県連関係者は「支持層が分散しかねない」と危機感を募らせる。土肥氏が公示直前まで出馬をにおわせていたことも“お家騒動ぶり”を印象づけた。

 3区ではほかに、共産新人の大椙(おおすぎ)鉄夫氏も出馬。自民、民主への批判を強め、支持拡大を目指している。

(川瀬充久、牛島要平)

8050チバQ:2012/12/15(土) 10:42:00
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/121215/elc12121500310000-n1.htm
【衆院選】
北海道で熱い戦い 夫の「遺志」、父親譲りの力強さ…11区と7区
2012.12.15 00:31 (1/3ページ)
 16日に投開票を迎える衆院選。すっかり雪景色となった北海道では熱い戦いが続いている。急逝した夫の妻が前職に「弔い合戦」を挑む11区。7区では公民権停止中の父に代わり、長女が奮闘中。“世襲”にも有権者からは「人物次第」との声が聞かれた。

 「無念晴らす」

 「中川昭一の志を受け継いで…」。帯広市のJR帯広駅前でマイクを握る自民党新人の中川郁(ゆう)子(こ)氏(53)は声を張り上げた。

 夫の中川昭一元財務相は平成21年の前回衆院選で敗れ、直後に急死した。後継の郁子氏は世襲批判に「公募で選ばれた」と反論してきたが、夫への思いは隠さない。選挙事務所には遺影も。「中川王国」と呼ばれる11区では、こうした戦術が有権者の心をつかみ、他候補をリードする。

 音(おと)更(ふけ)町の会社員、石川亜梨沙さん(24)は「中川昭一さんの政治を受け継いでくれることもあり、支持したい」。同市の農業、藪田秀行さん(55)は「世襲を批判する声もあるが、本人の能力が伴えば気にならない」と話した。

 前回衆院選で半世紀も続いた「王国」に風穴を開けたのは新党大地前職、石川知(とも)裕(ひろ)氏(39)。ただ、今回は逆風だ。政治資金規正法違反罪で起訴され、1審で有罪判決を受けた(控訴中)ことも影響する。

 「どうか助けてください」。石川氏は追い込みに躍起だ。地元民主党の協力を受け、議員の実績も強調する。「選挙の結果がすべて。有権者が認めてくれることを示したい」と力を込める。選対幹部は「郁子さんには政治家の経験がない」と指摘した。

 「盟友」も参戦

 「父親を、政治家・鈴木宗男を超えてみせる」

 釧路市内のスーパーで大地新人の鈴木貴子氏(26)は力強く訴えた。自民前職の伊東良孝氏(64)にリードを許すが、その演説は父の大地代表、鈴木宗男氏(64)に劣らず、パワフルだ。

 大地は11月に宗男氏の地元7区で、貴子氏擁立を決めた。以前、世襲批判を展開していた宗男氏は擁立に関わらない姿勢を強調。後援会と宗男氏の「盟友」の歌手、松山千春さん(56)が出馬を後押しした。

 公民権停止中の宗男氏は支援できない。代わりに応援する松山さんが「貴子が鈴木家で一番、宗男さんの血を強く引いた。良いことか悪いことか…」と冗談混じりに話すと、有権者から笑いと拍手が起こった。

 「世襲は一概に悪いと思わないが、世襲批判をした人が何の説明もしないのは…」。他党批判は避ける伊東氏も疑問を抱く。白(しら)糠(ぬか)町の無職、河合真由美さん(41)は「貴子さんは票は集めると思うけど、有権者はお父さんに投票する気持ちだと思う」と話す。

8051チバQ:2012/12/15(土) 10:43:19
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/akita/news/20121212-OYT8T01233.htm
[衆院選]ルポ1区 民・自ミニ集会に重点



雪景色の中で街頭演説する候補者(左)(11日、秋田市で) 16日投開票の衆院選は終盤を迎えた。5人の候補が争う秋田1区では11日、既成政党は支持基盤を固め、第3極は浮動票を取り込むことにそれぞれ躍起だった。各陣営の戦いぶりを追った。

     ◇

 自民党の冨樫候補は午後7時頃、秋田市の八橋地区で開いた個人演説会で約50人に政策を訴えた。「東アジアとの経済交流や再生可能エネルギーの利用を進め、雇用創出につなげるべきだ」。同地区に住んでいた時期のエピソードも披露して笑いを誘った。

 公示後は、市内二十数か所で設立した地区後援会単位での演説会を連日開き、票固めを徹底。年初からあいさつ回りをしてきた企業・団体票の掘り起こしにも懸命で、この日も約50社を訪問した。「まいてきた種を芽吹かせる時」(陣営幹部)と追い込みをかける。

     ◇

 「早速TPP(の話)から行きますか?」。民主党の寺田候補は午前、同市将軍野東の児童館一室で、集まった約30人に笑顔で問いかけた。

 過去の選挙同様、有権者との直接対話を重視し、個人演説会を軸に選挙戦を展開。公民館を中心に計108回開く予定で、公示からこの日までで70回を超えた。

 聴衆の質問によどみなく答え、時に秋田弁も交えて場を和ませた。「自民党政治に戻り、社会保障が再び壊れるのは見たくない」。演説会後は名前を連呼せず、看板も無い選挙カーに乗り込むと次の会場へ向かった。

     ◇

 共産党の佐竹候補は、市郊外の旧河辺、雄和両町で遊説。雪がちらつく夕暮れ時、旧雄和町の新波商店街を選挙カーで訪れ、店先から顔を出す商店主や客らに向けて声を張り上げた。「消費税を上げなくても、医療や福祉を充実させる財源はある。何としても増税を止めなければいけない」

 増税分を価格に転嫁できない小規模な商店は経営が立ちゆかなくなるとの持論から、商店街に重点を置いてアピールしてきた。「『増税になれば、店をたたまないといけない』と反対の声が大きくなっている」と手応えを感じている。

     ◇

 日本未来の党の高松候補は、選挙カーで市内を巡りつつ、浮動票の取り込みを意識して、人出の多い商業施設付近などで街頭演説を展開。この日の夕方も、秋田市広面地区のスーパーやディスカウントショップ3店の前でマイクを握った。

 「頑張って」と握手を求めてきた有権者の手を固く握りしめた後、「一番の争点は増税。長引く不況の時に、増税すれば必ず経済は悪化する」と民主・自民・公明の3党合意による消費税増税を批判。経済・雇用対策の必要性を主張するなど、買い物帰りの主婦や若者への浸透を図った。

     ◇

 「日本と秋田を変えます」。日本維新の会の近江屋候補は午前、秋田市の雄和、下浜両地区を選挙カーで回り、有権者を見つける度に握手を求めた。公示直前の出馬表明で、準備が整わないうちに選挙戦に突入したが、「選挙区を丹念に回る『草の根選挙』で浸透してきている」(陣営スタッフ)と感触は上々だ。

 雄和地区のJA新あきた雄和支店前で街頭演説に立つと、「日本の政治、経済は停滞している。我々は捨て身の覚悟で改革に取り組む政党だ」と党のカラーを前面に押し出し、浮動票獲得に力を注いだ。

(2012年12月13日 読売新聞)

8052チバQ:2012/12/15(土) 10:43:35
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/akita/news/20121213-OYT8T01342.htm?from=popin
[衆院選]ルポ2区 前議員2人 上積み狙う



遊説中の候補者の選挙カーに駆けより、手を振る女性ら(12日、潟上市内で) 民主党と自民党の前議員2人に、共産党と社民党の新人2人が挑む秋田2区。12日は、候補3人が地盤を離れ、男鹿・南秋地域で票の掘り起こしに奔走した。

     ◇

 社民党の石田候補は、北秋田市と、地元の大館市を遊説し、正午過ぎから大館市役所前で街頭演説。応援に訪れた福島党首と肩を組んでアピールし、寒空の下、高齢者を中心に集まった約70人の支持者に大きく手を振った。

 街頭演説や個人演説会では、一貫して格差拡大の阻止や脱原発などの政策を訴えてきた。この日も「消費税を上げるな、年金を下げるな、TPP(環太平洋経済連携協定)に参加するな」と拳を8回、天に突き上げて演説を締めくくった。

 「地元の皆様、大館から国会議員を送りましょう」と繰り返す選挙カーに乗り込むと、助手席の窓から精いっぱい上半身を乗り出して笑顔を見せ、再び市内へ走り出した。

     ◇

 民主党の川口候補は午前11時頃、朝市が開かれた五城目町の朝市通りに到着。雪が積もる中、小走りで露店を1軒1軒回り、「最後のお願いに来たよ。頼むね」と声を掛け、店主や買い物客らと握手を交わした。

 公示直前に立候補を表明した前回選と違い、今回は7月以降、男鹿・南秋地域での浸透に力を入れ、有権者と対話を重ねてきた。公示後も選挙区を2巡し、五城目入りは3度目。顔なじみも増え、「頑張って」との声援が飛んだ。

 「大量生産、大量消費、大量廃棄の時代から循環型社会にギアチェンジしなければならない」と声を張り上げ、小坂町長時代の実績を交えて政策立案能力を強調。地域再生を訴えると、次の遊説先へ向かった。

     ◇

 「日本の土台をひっくり返すTPPには断固反対。秋田の農業、医療、雇用を守るため、声を上げましょう」。共産党の佐藤候補は午後2時半頃、雪がちらつく中、潟上市天王のスーパー前でマイクを握った。「高齢者から若者まで、多くの方が声を掛けてくれる」。耳を傾けた買い物客が帰り際、車内から親指を立てて激励する場面も見られた。

 候補4人の中で唯一議員経験がないため、知名度不足を補おうと、公示後は1日20回前後の街頭演説をこなしてきた。「皆さんに訴えを届けたい。人がいればどこでもやる」との意気込み通り、日没後も人通りの多い駅前の沿道などに立ち続けてきた。この日だけで潟上市内19か所を巡る精力的な動きを見せた。

     ◇

 自民党の金田候補は午前8時50分頃、出身地である潟上市のスーパー駐車場で、集まった約100人を前に「安定した政治、誠実な政治、郷土に誇れる政治をやる。その先頭に立つことを約束する」と支持を訴えた。深々と頭を下げ、支持者らと次々と握手を交わすと、この日の遊説をスタートさせた。

 公示後の同市入りは日程上、1日だけ。選挙カーには石川光男市長と市議団が同行するなど組織力をフル活用し、天王、昭和、飯田川地区の集落や新興住宅地、商店街を細かく回った。夜は個人演説会も開き、票の上積みに余念がない。

 陣営幹部は「道端で出迎えてくれる有権者が、前回より目に見えて多い」と手応えを語った。

(2012年12月14日 読売新聞)

8053チバQ:2012/12/15(土) 10:43:57
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/akita/news/20121214-OYT8T01242.htm
ルポ3区 第3極 浸透図り懸命



防寒着を着て、聴衆に熱く訴えかける候補者 秋田3区では、自民党、民主党、共産党の既成政党と、「第3極」の日本維新の会、日本未来の党からそれぞれ出馬した候補者5人が激突する。選挙戦終盤の13日は、大票田の大仙市を4人が訪れ、訴えにも力がこもった。

 ◇

 共産党の佐藤候補は、大仙市での最後の街頭演説を行った。自らも農業を営む佐藤候補は、環太平洋経済連携協定(TPP)反対を訴える市内のJA秋田おばこ前で演説し、「私自身、農家としてTPP断固阻止の気持ちを皆さんと共有し、全力を尽くして頑張ることを誓う」と述べた。

 選挙区内をくまなく回って1日10〜15回の街頭演説をこなしてきた佐藤候補。「他国の安い農産物が入ってくれば農村が破壊される」と、TPP反対を筆頭に、消費増税反対、原発即時廃止も訴え、各JA支店前などで熱弁を振るった。

 ◇

 日本未来の党の京野候補は、にかほ市、由利本荘市、羽後町を遊説。「反TPP」や「反増税」を訴え、玄関先に出てきた住民一人ひとりと握手して回った。

 夕方、地元・湯沢市で演説会を開催。療養中だった京野候補の三男・立麻(たつま)さん(34)が公示直前の11月29日に亡くなったことを長女・楽弥子(さやこ)さん(31)が明かし、「母は前向きに頑張っている」と話した。

 演説では「争点に取り上げるべき深刻な問題は原発事故」と再生可能エネルギー推進を説き、会場の全員で拳を突き上げる「ガンバロー三唱」で締めくくった。

 ◇

 自民党の御法川候補は大仙市の西仙北、南外、神岡、中仙などを巡る日程。雪が舞う中、約10回の街頭演説をこなし、夜は選挙事務所で、支持者を集めて演説会を開いた。

 JR神宮寺駅に近い市街地では、集まった支持者と一人残らず握手してからマイクを握り、「この日本を立て直していく。もう一回皆さんにチャンスを与えていただきたい」と、国政返り咲きへの思いを訴えた。

 選挙戦最終盤は、地元・大仙市を中心に回る考え。「死にものぐるいで頑張りたい。最後の最後まで支援を」と声を振り絞っていた。

 ◇

 民主党の三井候補は午前8時から横手市や大仙市などを選挙カーで回り、ウグイス嬢に頼らず自らマイクを握り続け、「コンクリートから人への政策を続けたい」と声を張り上げた。

 公示後は、昼は街頭演説、夜は集会と知名度アップに努め、一貫して少子高齢化問題の改善を訴えてきた。

 特別養護老人ホームなどの福祉施設前での演説では、「今回の選挙は、社会保障を進めてお年寄りに安心な国にするのか、国防軍を作って社会保障費を減らすのかを選ぶものだ。社会保障を前に進めさせてほしい」と訴えた。

 ◇

 「今度こそ村岡を」――。ウグイス嬢の熱のこもった声が住宅街にこだました。

 日本維新の会の村岡候補はこの日、地盤の由利本荘市を離れて大仙市内で遊説し、支持拡大を図った。

 過去2回、無所属で挑戦した衆院選と異なり、今回は党公認を得ての戦い。第3極からの出馬とあって、既成政党に不満を持つ層に浸透しようと声をからす。

 街頭演説では「国政に初めて挑戦した時と比べ、政治、地域はひどくなっている。新しい統治機構の中で、地方の時代を作らなければならない」と、政治の現状への批判を繰り返した。

(2012年12月15日 読売新聞)

8054チバQ:2012/12/15(土) 10:44:28
http://www.asahi.com/area/tochigi/articles/MTW1212150900002.html
2012年12月15日08時07分
栃木3区陣営ルポ 衆院選あす投開票
 第46回衆院選は16日投開票される。県内の小選挙区に立候補した19人による選挙戦もあと1日。栃木3区では6選を目指すみんなの党前職の渡辺喜美氏に、自民党新顔の簗和生氏、共産党新顔の秋山幸子氏が挑む。TPP(環太平洋経済連携協定)交渉参加の是非を争点に激戦となっている選挙区を14日、記者が歩いた。

 ■渡辺氏陣営

 「今までとは違う逆風が吹いております」。選挙カーから女性の声が響き渡った。

 「安倍さん(自民党総裁)は間違いなくTPP交渉に参加をするんです。だまされちゃいけません」

 午前8時すぎ、渡辺氏は那須烏山市中心部の交差点で街頭演説を始めた。気温は零下4度。簗氏ら「TPP反対」を唱える自民党に真っ向から反論を展開した。

 「もうからない農家がたくさんあるほど、農協がもうかる。農家がどんどんじり貧になっていく。農業は守ります。農協は守りません。徹底した改革を行ってまいります」

 この日は当初予定になかったが、急きょ大田原市や那須塩原市など計8カ所で、分刻みの街頭演説をこなした。渡辺氏の事務所によると、前回の衆院選で選挙区にいたのは公示日だけ。しかし今回は、党首として全国を飛び回る合間に計4日地元入りした。本人不在をみんな系の市議や県議らがミニ集会などでカバーする。阿久津憲二・那須塩原市長や津久井富雄・大田原市長も集会を回って支持を訴える。

 亡き父、美智雄氏から受け継いだ強固な後援会組織も高齢化が進んでいるという。これまでに経験のない選挙情勢に、選対幹部は「負けてはいないが、勝ってもいない」と気を引き締めた。

 ■梁氏陣営

 午後6時すぎ、那須塩原市黒磯地区の公民館。地元JA組合長や自民県議らの前で、簗氏は「TPPによって我が国の農業は壊滅的な打撃を受ける。断固反対を貫く」と強調。200人近い支持者らから「よし」と拍手を浴びた。

 この日は福田富一知事も計5カ所の演説会で応援にかけつけ「簗さんも自公政権に加えていただきたい」と支持を訴えた。これまでは「渡辺先生に恩義がある」と話していたが、この日は「『増税の前にやるべきことがある』というなら、政党助成金や議員歳費を返上してから言ってはどうか」などと、みんなの党や「第三極」を皮肉った。

 自民が9月に公募で擁立した簗氏は、東京出身で知名度は低かったが「TPP絶対反対」を旗印に、農協組織の全面的な支援を受けて渡辺氏を猛追している。

 地域での会合を積み重ね、渡辺氏を「地域の声を国に届けない。党利党略で地域に不毛な対立を持ち込む。もう退場していただきましょう」と批判する。推薦を受けた公明にも配慮し、集会では「比例は公明党に」と必ず呼びかける。

 自民党本部は簗氏を「最重点支援候補」に指定した。この日は菅義偉幹事長代行や県連の茂木敏充会長、石坂真一幹事長も応援演説した。「勝てる所まで見えてきたのではないか」(石坂氏)と、陣営は期待をかけている。

 ■秋山氏陣営

 秋山氏は街頭演説を中心に支持拡大を図る。この日は那珂川町や那須烏山市、矢板市を選挙カーで回った。スーパーや駅前など15カ所で車を止め、「原発即時ゼロ、消費増税にストップ」など、党の政策を訴えた。

 農業分野の市場開放に前向きなみんなや、条件付きでTPP交渉参加容認の姿勢を打ち出した自民の方針を批判し、農村への浸透を図っている。13日は参院議員が応援に入った。自民、みんなの候補者が激突する中で、秋山氏は「存在感を訴えていきたい」と話す。

8055チバQ:2012/12/15(土) 10:45:47
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/121213/elc12121302080014-n1.htm
【衆院選2012 群馬】
注目区を歩く・1区 県内最多5人 保守系候補が乱立
2012.12.13 02:02 (1/4ページ)[群馬県]

選挙戦も終盤。通行人に向かって選挙カーから手を振る候補者
 16日投開票の衆院選も残りわずかとなり、選挙活動も大詰めを迎えた。県都の前橋市などを抱える1区は民主、自民両党の前職に、日本未来の党、日本維新の会の複数の「第三極」、共産党の3新人と県内最多の5人が立候補する激戦区だ。保守系候補の乱立で、票の争奪戦も日増しに激しさを増している。各候補者の一日を追った。(候補者の敬称は省略)

 □後藤氏

 未来新人の後藤は3月から平日早朝に県内全域で街頭演説を続けてきた。

 選挙戦も終盤を迎えた11日。交通量の多い前橋市本町の国道交差点で、スーツ姿の後藤はイメージカラーのグリーンの旗を掲げ、通行人や信号待ちの車に向かって「卒原発」などを訴えた。

 隣で手を振っているのは党副代表の森裕子参院議員だ。公示直前の結党となった党の浸透を図ろうと来県した。「後藤さんに国会に来てもらい辣腕(らつわん)を振るってほしい」と声を張り上げると、2人で次の遊説先へと向かった。

 □上野氏

 維新新人の上野は後半戦に差し掛かった11日、高崎市内の大手家電量販店本社で行われた決起大会に参加したほかは終日、大票田・前橋でミニ集会をこなした。

 午後最初の集会はデイサービス施設。遊説カーから飛び降りるように出てきた上野は職員15人の手を両手で握手し、「お世話になります」と何度も頭を下げた。

 「閉塞(へいそく)する日本の政治を何とか変えたい」と訴えると次の集会へ。この間、数分という慌ただしさだ。ミニ集会を重視した選挙戦を展開し計200カ所は超えた。陣営は「こちらから出ていく選挙を徹底し浸透を図る」としている。

 □生方氏

 共産新人の生方は公示以来、街頭演説活動に軸を置いた選挙運動を展開している。

 JR高崎駅で11日に行われた小池晃政策委員長の街頭演説にも合流したほか、前橋市内で午前中7カ所、午後12カ所の街頭演説を精力的にこなした。

 即時原発ゼロ、TPPへの参加反対など党の方針を訴える一方、「民主党に裏切られ、もう自民党には戻りたくない−あなたの1票で政治を変えるチャンス」とアピールしている。

 □宮崎氏

 民主前職の宮崎は早朝8時から前橋市の東地区を中心に遊説を開始させた。スポット演説を約20カ所で行った後、午後1時から同市の岩神町周辺で自転車遊説。道行く人に手を振り、時折立ち止まっては「厳しい戦いですが、よろしくお願いします」と有権者の手を握り、支持を訴えた。

 途中、中央前橋駅前で街頭演説。「造反してでも消費税引き上げには反対した。今も考えは同じ。弱者を支えられる『やさしい国』をつくりたい」と訴えた。演説を聞いた市内の男性(64)は「増税を本当に食い止められるのか」と半信半疑で話した。

 □佐田氏

 「私はTPPに断固反対。日本の農業と自然を守る」

 11日の遊説を渋川市赤城町からスタートした自民前職の佐田。雪の積もる町内を選挙カーで走り回り、窓を全開にして繰り返した。途中、公明の掲示ポスターが目に留まるとすかさず「公明党さんとも協力しながらやっていきます」と公明支持者へのアピールも忘れなかった。

 さらに北橘町や前橋市北部の富士見町、粕川町など旧勢多郡地域を一巡。夜には桐生市内で決起集会。「しっかりした政党がやっていかなければ地方が疲弊する。8回目の立候補、何としても勝ち抜きたい」とボルテージをあげた。

 ▽1区(5人)

 後藤新52☆元県議    未 新 【大】
 上野宏史41☆前参院議員  維 新 【み】
 生方秀男64 党県常任委員 共 新
 宮崎岳志42☆元上毛記者  民 前
 佐田玄一郎59☆元行革相   自(額)前 【公】

 (届け出順、☆は比例と重複)

8056チバQ:2012/12/15(土) 10:46:27
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/121214/elc12121402320008-n1.htm
【衆院選2012 群馬】
注目区を歩く・2区 県内最大の激戦区
2012.12.14 02:18 [群馬県]
 ■離党、引退撤回…

 16日投開票の衆院選で県内5選挙区のうち最大の接戦を展開しているのが2区だ。民主党を離党して日本維新の会結党に参加した前職に対し、引退表明を撤回し比例単独からくら替えした民主前職と自民、共産両党の新人が挑む。2区の候補者の戦いぶりを追った。(候補者の敬称は省略)

                   ◇

 □桑原氏

 民主前職の桑原は公示直前の出馬表明に加え、地の利のない2区とあって「苦しい戦いを強いられている」のが実情だ。系列の2県議の後援会を実動部隊にするが、選対幹部は「連合を中心にした支持層をどう固めていくかが課題」と話す。

 12日には、朝7時から伊勢崎市内のメーカーで門立ち。この日は、元参院副議長の角田義一氏も同行してみどり市内で遊説を展開した。

 午後1時過ぎには赤城駅前で街頭演説。石関批判を繰り広げた角田氏の応援演説に続き、「古い時代に戻すのか、改革を進めるのかの選択が問われている」などと訴えた。

 □井野氏

 自民新人の井野は早朝から伊勢崎市内の企業数十社へあいさつ回り。同時並行で、山本一太参院議員が井野の遊説カーに乗り込み伊勢崎市内を遊説した。

 知名度の高い山本氏が“ウグイスボーイ”を務めるほど陣営は票の上積みに懸命だ。午後6時からの玉村地区総決起大会には山本氏に加え、元外相の川口順子参院議員まで駆けつけた。

 「この2区が最も危ない。死に物狂いで残り3日間を戦う必要がある」と声を絞り出す山本氏。井野は「地域の声を国政に届ける政治家になることを約束する」と訴えた。選挙戦最終日には安倍晋三総裁も応援演説に駆けつけ、最後のてこ入れに乗り出す。

 □関口氏

 桐生市が地盤の関口は、1日おきに桐生と伊勢崎方面へ遊説に出かける作戦を取っている。

 伊勢崎市全域を回った12日には、同市美茂呂町のスーパーに到着。オレンジ色のウインドブレーカーに身を包み、マイクを握りしめた関口は、買い物客らに向かって、こう呼びかけた。

 「国際社会への重大な挑戦で断固抗議する。平和のために全力を尽くしたい」

 演説では開口一番、この日発射された北朝鮮の長距離弾道ミサイルについて非難した。演説にうなずきながら耳を傾けていた女性の有権者から握手を求められた関口は、「頑張ります」と笑顔で応えていた。

 □石関氏

 石関陣営が12日夜に伊勢崎市宮古町の公民館で開いた個人演説会には、約90人が集まった。親戚や中学時代の同級生の顔も見られたせいか、石関は苦しい胸の内を吐露した。

 「一番苦しい選挙。今は切羽詰まっているのが実情だ」

 最大のライバル井野も同じ伊勢崎市が地盤。関係者は「投票率が下がれば票を分け合い立場が苦しくなる」と語る。

 石関は「有権者の半数は投票には行くが、誰に票を入れるか決めかねている。理解者を増やせば五分五分で競り勝つことができる」とさらなる支援を訴える。

 「頑張ろう」と気勢を上げると、次の演説会場へと向かった。

                   ◇

 ▽2区(4人)
 桑原功67☆元県議    民 前 
 井野俊郎32☆元伊勢崎市議 自 新 【公】
 関口直久62 元桐生市議  共 新 
 石関貴史40☆元経産委理事 維 前 【み】

 (届け出順、☆は比例と重複)

8057チバQ:2012/12/15(土) 10:47:31
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/121212/elc12121222310044-n1.htm
【衆院選2012 神奈川】
注目区を歩く(上) 6党乱立で浮動票争奪の3区
2012.12.12 22:30 [神奈川県]
 民主党の政権運営が問われる衆院選は、民自対決に加えて政党が乱立する異例の選挙戦が展開されている。慌ただしく突入した師走決戦の特徴的な神奈川県内選挙区をリポートする。

     




 「政党が多く、ほとんどが知らない人。誰に入れたらいいのか分からない」

 神奈川区の商店街で買い物をしていた60代の主婦が困惑顔で話した。

 3区(横浜市鶴見区、神奈川区)は民主党、自民党、日本未来の党、日本維新の会、共産党、みんなの党の6政党が候補者を立て、多党化を象徴する選挙区となった。第三極の候補らが票を奪い合い、祖父の代からの地盤を受け継ぐ自民元職が有利に展開する。

 平成21年の前回は、民主公認で立候補した岡本英子氏が「政権交代」の追い風に乗って初当選を果たしたが、岡本氏は民主を離党。これを受け、衆院解散の直前に民主の勝又恒一郎氏の15区からの国替えが決まるなど、戦いの構図が度々変わった。

 支持層への浸透に出遅れ感のある勝又氏だが、「自民の地盤があるのは感じるが、ほかはあまりハンディはない。民主と自民の軸がベース。私か岡本さんかという人に会ったことはない」と話す。

 街頭では「脱・世襲政治」や「経済再生」を掲げており、勝又氏と同じ松下政経塾出身の閣僚らが次々と応援に入って舌鋒(ぜっぽう)を自民に向ける。

   × × ×

 一方、自民の小此木八郎氏の陣営は、組織の引き締めに腐心している様子だ。「優勢だと書かれているのが一番危ない」「浮動票はこれから決まる」。新聞各紙が自民優勢を伝えた7日、鶴見区で開いた集会では、地元市議らがさらなる支援を呼びかけた。

 小此木氏は平成5年に28歳で初当選して以来、当選5回を重ねるも前回は落選。街頭などで「20年間、自分の選挙区としているのは私ひとり」と、他候補との違いを強調する。

 未来の岡本氏は民主を離党後、「国民の生活が第一」から合流。序盤の5日は嘉田由紀子代表が駆け付け、JR鶴見駅東口で「原発はいらないという強い意思を示していただきたい」と気勢を上げた。

 岡本氏に前回のような追い風はないが、結党したばかりの未来を「同じ政策を持つ者の結集」と説明。7日にも同駅頭で、「消費税増税法案に反対して民主党を除名になったが、志を同じくしたものが集まり選挙戦に臨む」と強調した。

   

× × ×


 古くからの商工業者が多いとされる3区だが、近年は沿岸部などにマンションが増え、無党派層も少なくない。乗降客の多い鶴見駅や東神奈川駅では、知名度アップと浮動票の取り込みを狙う候補者がかちあう。

 維新政治塾出身で維新の高橋真由美氏は、解散後に公認が決まった。スタッフが手薄で、演説場所の確保にも苦労しているが、夕方からの駅頭活動には仕事を終えた同塾生がボランティアで集結。交代でマイクを握る。

 「石原慎太郎(前)都知事、橋下徹大阪市長、神奈川3区は高橋真由美が三位一体となり改革に臨む」と、2トップの地方行政での実績と手腕を訴え、無党派層への浸透を急ぐ。

 共産の本橋佳世氏は党の議席倍増を目指し、朝夕の駅頭で政策の浸透を図る。演説では消費税増税反対を掲げ、「税金の無駄遣いをやめれば、社会保障や福祉へと税金を使っていくことができる」などと訴えている。

 みんなの毛呂武史氏は半年以上前に党の3区支部長に決まり、出馬に向けて活動を続けてきた。党幹事長、政調会長が県内に地盤を置いており、3区も街頭活動に地元の県議、市議が参加する。

 構図が定まらず困惑した時期もあったが、「他の第三極と違い、地方組織が根付いている。やるべきことをやるしかない」と、「脱しがらみ」をアピール。11日の駅頭では、スタッフが「アジェンダの冊子を受け取る人が増えてきた」と笑顔を見せた。(寺田理恵)

8058チバQ:2012/12/15(土) 10:48:01
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/121213/elc12121323020042-n1.htm
【衆院選2012 神奈川】
注目区を歩く(中)10区 看板閣僚VS自民ベテラン
2012.12.13 22:30 (1/2ページ)[神奈川県]
 現職閣僚で民主党の前職に対し、自民党のベテランらが激突する10区(川崎市川崎区、幸区、中原区)。民主への逆風が吹き荒れる中、野田内閣の“看板閣僚”は議席を守ることができるのか。浮動票獲得を目指す第三極も絡んだ激しい戦いが繰り広げられている。

  

×  ×  ×


 「皆様のおかげで大臣という要職を務めさせていただいている。試練を乗り越え、生活者のための政治を前に進めさせてほしい」

 川崎市中原区の住吉神社で7日、集まった約50人の支持者に民主の城島光力氏は深々と頭を下げた。

 財務相として知名度が高まる一方、選挙期間中も公務負担がのしかかる。この日は午前中、閣議に出席。午後に川崎入りしたが、夕方に発生した三陸沖の地震を受けて情報収集などの対応に追われ、閣僚であるがゆえになかなか選挙活動に専念できない。

 こうした公務のハンディを抱える城島氏を全面的にバックアップするのが、連合神奈川などの労組だ。味の素労組委員長を務めた城島氏は連合にとっても「重点候補」の1人で、各戸のポスティングや電話など「ローラー作戦」に取り組んでいる。

 固定票を約7万票とみる陣営では当選圏に向けてさらに数万票の上積みが必要と計算する。ただ、閣僚として民主への逆風を真っ向から受ける立場にあり、「実績を打ち出していくしかない」(陣営幹部)と気を引き締める。

 一方、前回は比例で復活当選した自民の田中和徳氏は、川崎市議、県議を含め約30年間にわたって築き上げた地域密着の徹底した「どぶ板選挙」で立ち向かう。

 幸区での決起集会では、前回衆院選で都内から国替えした城島氏を意識して、「川崎を知り尽くしているのは私だけ。地元の問題を解決できない政治家は落第だ」とこき下ろし、「幸区は踏切に遮断されている街。立体交差化に取り組む」と地域密着の政策を強調した。

 また、顧問を務める中原区の商店街では商店主一人一人に声をかけ、「民主の事業仕分けでは、商店街が活用すべき基金の予算も削られた」と繰り返し、自民への支持を呼びかけた。

 地元を知り尽くす田中陣営にしても「読めない」のが新住民の動向だ。下町ならではの住民が多い一方、高層マンションが林立し、人口が急増するなど、“風”の行方が票の動向を大きく左右しかねない。田中陣営の古参幹部も「マンション住民とは1人の知り合いもいない」と嘆く。

×  ×  ×


 新住民の浮動票獲得をめぐって、二大政党の候補者が攻めあぐねる中、その間隙を突こうとするのが第三極の候補者らだ。

 横浜市緑区選出の元県議で日本維新の会の石川輝久氏は、「官僚制度を打破する」と訴え、橋下徹代表代行ら党幹部の応援を得ながら、無党派層にアピールする。党幹部の写真が掲載されたチラシを配り、街頭演説を中心に支持拡大を図っている。

 共産党の中野智裕氏は原発ゼロといった党の政策に加え、「川崎市民の命を守る」と強調し、コンビナートの防災対策の抜本強化を唱える。党機関紙購読者を中心とした支持者固めを行う一方、「防災対策には住民の関心が高い」としてミニ集会で自身の政策を懸命に訴えている。

 「ぶれない政治」を訴えるみんなの党の久米英一郎氏は「サラリーマンを中心とした新住民が多く、しがらみのない政治への期待を感じている」と語る。駅前での朝立ちなど街頭活動にも瀬極的に取り組み、民間企業出身をアピールし、無党派層への浸透を目指している。(川上朝栄)

8059チバQ:2012/12/15(土) 10:48:33
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/121214/elc12121422460048-n1.htm
【衆院選2012 神奈川】
注目区を歩く(下)14区 民自激突 第三極振るわず
2012.12.14 22:45 (1/2ページ)[神奈川県]
 政令指定都市・相模原の中心部を抱え、都市住民と昔からの住民が混在する14区(相模原市東部)では、民主党、自民党、日本維新の会、共産党、みんなの党、社民党の6候補がしのぎを削る。

 長年強固な地盤を築いてきた藤井裕久元財務相の後継として再選を狙う民主前職と、雪辱を期す自民元職の対決を軸に選挙戦は進行。情勢は自民優位とみられるが、危機感に駆られた民主の巻き返しも激しい。

 第三極は維新とみんなの調整が進まず、ともに候補者を擁立。民主や自民に対する批判票の受け皿が分裂した形で、共倒れになる可能性が高い。


×  ×  ×


 前回の衆院選で自民候補に大差をつけて初当選した民主の本村賢太郎氏。今回は一転して激しい逆風に苦しみつつ、党より候補者を前面に出した浮動票の取り込みや、労組中心の基礎票固めを進めている。

 母子家庭で育ち、人なつこい性格として知られる本村氏。陣営幹部は「民主党というだけでは戦えない。本人に直接会って話を聞いてもらえば、有権者の考えも変わってくる」と期待する。選挙区内を自転車で回り、街頭演説を繰り返して普天間基地問題などの失政をわびつつ、民主政権の成果を訴える。

 期日前投票の中間結果から当選ラインが7万票程度に下がると見込み、選挙戦終盤は基礎票固めを強化。駅前での演説に代わって企業の朝礼や忘年会などに足しげく通い、出退勤時の門立ちにも力を入れる。

 党中央も応援に前向きで、野田佳彦首相が全国遊説初日の11月24日と今月13日に演説を行ったほか、複数の閣僚や政界引退を表明した藤井氏もマイクを握る。本村氏は「選挙戦は厳しいが、見捨てられてはいない」と力を込める。


×  ×  ×


 前回10万票以上を獲得しつつも敗れた自民の赤間二郎氏は、自民への追い風に加え、浪人時代に地道に続けた選挙区回りの成果もあって、選挙戦を有利に進めてきた。

 自民や公明党の地方議員による支援に加え、11日に安倍晋三総裁が応援演説を行った際には、相模原市の加山俊夫市長も選挙カーの上に立ち、「相模原のため、赤間先生に皆さんの温かいご支援をお願いします」と声を張り上げた。

 朝夕に駅頭で無党派層への浸透を図る一方、自転車での遊説や、企業・自治会などへのあいさつ回りもこなし、自民の再生と政策を訴える。

 大物議員の応援も相次ぎ、「他陣営がうらやむほど多い」(地元有力市議)。一方、民主の巻き返しに加え、元自民の維新候補に保守票の一部を食われる懸念もあり、陣営は「気を緩めたら危ない」と楽勝ムードを警戒する。


×  ×  ×


 その維新の中本太衛氏は、衆院議員時代に培った人脈を生かして選挙戦を進める一方、無党派層には維新の名前で売り込み、票の上積みを図る。「強く誇りある日本」を目標に掲げて朝夕に駅前で立ち、日中は選挙区内を回るなどして、領土問題の解決や財政の健全化などを訴える。

 共産の猪股ゆり氏は、憲法9条改正や消費税増税、TPP(環太平洋戦略的経済連携協定)参加への反対や、原発の即時ゼロなどを熱心に訴え、固定票にとどまらず支持の拡大につとめてきた。

 みんなの松本雅威氏は経済成長や震災復興などを訴えるが、出馬の発表が衆院解散の日と出遅れ、知名度の浸透に力を注いだ。渡辺喜美代表らが応援演説を行うなど、テコ入れに余念がない。

 社民の今井達也氏は、県内の選挙区で唯一の同党候補。7月の誕生日で衆院議員の被選挙権を獲得したばかりで、演説中に握手を求められると中断して話し込むこともあり、若さと誠実さを前面に打ち出している。(小野晋史)

8060チバQ:2012/12/15(土) 10:49:44
http://www.tokyo-np.co.jp/article/shuin2012/kanagawa/CK2012121302100005.html
<激戦区を歩く>3区 6候補乱立で埋没懸念
個人演説会で支持者と気勢を上げる候補者=横浜市鶴見区で


◆横浜市(鶴見区・神奈川区)
 十一日午後七時半、神奈川公会堂(横浜市神奈川区)のホールは立ち見が出るほど。「報道で自民有利と言われているが、自民がいいと言われているわけではない」。自民元職の小此木八郎氏は、五百人を超える支持者を前に気を引き締めた。

 前回(二〇〇九年八月)は比例復活もかなわなかった。浪人中、県内の落選議員と毎月勉強会を開き、これまで顔を出さなかったような地域の祭りや集会にまで顔を出した。公示後も連日、納会などをはしごする。

 「三年三カ月の時間を生かすため、私に勝たせてください」。演説の最後、ステージの下で深々と頭を下げた。

 小此木氏が演説しているころ、目と鼻の先のJR東神奈川駅西口では、15区から国替えした民主前職の勝又恒一郎氏が訴えていた。

 「介護、年金、子育ての社会保障に手厚い社会にします」。祖父からの地盤を受け継ぐ小此木氏への世襲批判は鳴りを潜めていた。

 代わって「公共事業か社会保障か」の対自民との政策論争に転換した。自民圧勝との報道機関の序盤情勢調査に選対幹部は、「もはや世襲批判をしたところでどこまで効果があるか」とこぼす。

 民主は逆風に加え、未来から出馬した前職の岡本英子氏の離党で支持層からの不信感というハンディも背負う。元民主市議は「まずおわびから、前回の二倍疲れる。岡本氏だけには一票でも負けたくない」と、敵意をむき出しにする。

 岡本氏は八日午後二時半、JR鶴見駅西口で街頭演説を行った。「前回鶴見から当選させていただいた。三年間の経験を生かしたい」と、前職の立場をアピールした。

 消費税増税に反対する小沢一郎氏の新党に加わったのは五カ月前。「小沢ガール」と呼ばれた前回と違い、「小沢色」は見えない。十二日正午ごろ、小沢氏はアポなしで事務所を激励に訪ねたが、応援演説に立つこともなく横浜を離れた。

 六人が出馬する3区は、各候補とも埋没しまいと必死だ。

 「石原(慎太郎)前都知事と橋下(徹)大阪市長と一緒に国政で働かせてください」。維新新人の高橋真由美氏は党の看板を前面に掲げる。「維新の高橋です」と差し出した名刺は、石原、橋下両氏のスリーショットだ。3区で最も人が集まる鶴見駅前に絞り、浸透を図る。

 その鶴見駅東口で九日午後三時、みんな新人の毛呂武史氏が「演説の十秒に一回は西の人気者、東の人気者の名を挙げ、選挙を乗り切ろうとする。他力本願だ」と、高橋氏にかみついた。

 当初は選挙協力を模索した維新とみんな。「私たちは野合ではない」「ぶれない」。毛呂氏は無党派層を取り込もうと矛先を維新に向ける。

 一方、共産新人の本橋佳世氏は「原発即時ゼロは共産だけ」と独自色を訴える。

 週末の鶴見駅前、七十代の男性は受け取ったチラシをポケットにねじ込むと、「みんな同じようにしか聞こえないね」と、改札口に消えていった。 (中沢誠)

高橋真由美44 (元)会社経営 維新 

勝又恒一郎50 党幹事長補佐 民<前><1> =国

毛呂武史44 (元)逗子市議 み新

本橋佳世39 党地区委員 共新 

小此木八郎47 (元)経済産業副大臣 自元<5> =公

岡本英子48 (元)厚生労働委理事 未前<1> =大

 =届け出順、敬称略

    ◇

 十六日投開票の衆院選は、選挙戦が終盤に入った。多党乱立を象徴する県内の激戦区を取材した。

8061チバQ:2012/12/15(土) 10:50:04
http://www.tokyo-np.co.jp/article/shuin2012/kanagawa/CK2012121502000206.html
<激戦区を歩く>9区 「民主の地盤」に異変
期日前投票する有権者。思いを託す一票はどこに=麻生区役所で


◆相模原市(中央区・南区<東部>・緑区<東部>)
 「ずっと民主党に投票してきたけど、今回はあまりに失望が大きいので…」

 二人の子どもを連れた買い物帰りの三十代女性は悩んでいる。家路を急ぐ人が増え始めた夕暮れの川崎市麻生区の住宅街。政策を訴えて回る選挙カーが遠くに聞こえる。

 通り掛かった五十代の男性も「ずっと支持してきたが、民主党に政権担当能力がないことが分かった。かといって、次はどこに期待すればいいのか」。やはり投票先を決めあぐねている様子だ。

 「民主の地盤」と言われる神奈川9区に異変が起きている。全国で優勢が伝わる自民党が勢いを増し、四選を目指す民主前職の笠浩史氏と、自民新人の中山展宏氏が激しい競り合いをみせている。

 高校無償化など政権交代の意義を訴え「前に進む力を」と笠氏が熱弁を振るえば、中山氏は金融政策に明るい経歴をアピールし「新しい日本を作る」と意気込む。民主、自民とも重点区と位置付け、それぞれ野田佳彦首相、安倍晋三総裁と党のトップが相次いで選挙区入りする熱の入れようだ。

 有権者の中には悩んだ末、比例と小選挙区とを分けて折り合いを付けようとする動きも出ている。

 「候補者を選ぶ基準は人柄。地域で一生懸命やってきた姿を見てきたから」とは、小田急線新百合ケ丘駅前での街頭演説に足を止めていた六十代女性。連れの四十代女性も「教育など子ども関連の政策を頑張っている」と、ともに小選挙区は笠氏を選ぶとしながらも、「比例は自民」と口をそろえる。

 そんな戸惑う有権者の受け皿を狙うのが、みんなの党新人の椎名毅氏と共産党新人の堀口望氏だ。

 椎名氏は「ぶれない政治。日本を変える新しい政治」を、朝夕の主要駅のつじ立ちなどで訴える。堀口氏は「消費税増税反対、原発即時ゼロ」を掲げて住宅街をくまなく周り、それぞれ支持拡大を図る。

 最終盤になって激しさを増す選挙戦。小田急線向ケ丘遊園駅前で演説を熱心に聞く四十代男性がいた。

 「日本は大震災や不況などで今や青息吐息の状態。今回はこれまでで一番、候補者も、有権者も資質が問われる選挙だ」。力を込めて持論を語ると、小さくこう付け足した。

 「しっかり考えて見極めなければ」 (平木友見子)

笠浩史47 文部科学副大臣 民前<3>

 =国

椎名毅37 弁護士 み新 

 =維

堀口望36 党県委員 共新 

中山展宏44 (元)衆院議員秘書 自新 

 =公改

 =届け出順、敬称略

8062チバQ:2012/12/15(土) 10:50:24
http://www.tokyo-np.co.jp/article/shuin2012/kanagawa/CK2012121302000132.html
<激戦区を歩く>10区 民・自前職の壁 挑む他陣営
「支援を心からお願いします」。候補者は繰り返し深々と頭を下げた=中原区で


◆川崎市(川崎区・中原区・幸区)
 「逆風を乗り越えて本物になる試練。支援を心からお願いします」。川崎市中原区で開いた個人演説会で、民主前職の城島光力氏は約百人の聴衆に繰り返し深々と頭を下げた。

 財務相の肩書は、大物の証しどころか、消費税増税など党への批判を真っ向から受ける目印になってしまった。力のこもる「逆風」「試練」の言葉、おじぎの深さにも戦いの厳しさがにじむ。

 都市型選挙で各候補が街頭演説を主にする中、目の前の票を固める個人演説会も重視する戦術は危機感の表れなのか。演説では「公務をしながらの選挙はハンディキャップ」と情にも訴える。

 対して、世論調査で優勢が伝えられる自民前職の田中和徳氏は、公明と連携し、保守層に浸透する。野田佳彦首相や岡田克也副総理ら党幹部らが続々駆けつける必死の民主に対し、応援はほぼなしと好対照だ。

 川崎区の商店街を歩けば、「『国防軍』を持つのも良いのでは」(四十代男性)、「兵役があれば若者が親を大切にする」(五十代女性)と公約への共感も響く。が、陣営は「郵政選挙のフィーバーはない。冷ややかさもある」と懸命に引き締めを図る。田中氏自身も連日主要駅前に立ち、熱弁を振るう。

 「憲法九条を変えて国防軍とは時代錯誤。福祉切り捨てで続原発。自民党の五役は皆世襲」と城島氏が切りつければ、田中氏は民主政権を「内政、外交、震災対策、すべてうまくいっていない」と切り返す。

 二党の舌戦に埋没しないよう、維新新人の石川輝久氏、共産新人の中野智裕氏、みんな新人の久米英一郎氏は躍起だ。有権者数が全国二位の選挙区にあって、前職の壁を崩すには無党派層の支持が頼みになる。

 石川氏は橋下徹代表代行ら党の顔を前面に出し、中野氏は民主や新党も「自民型」とまとめ、これと対極の政党を強調。久米氏は消費税増税批判や脱原発を訴え、三者三様で浸透を狙う。

 どの陣営も、武蔵小杉駅周辺(中原区)などへの流入が目立つ子育て世代への支持拡大がカギとみる。

 買い物途中の母親は、福島第一原発事故を引き合いに「子どもの内部被ばくが今も心配。原発を推進してきた勢力も、政府の再稼働にも不満」という。

 マンション一角に子どもを遊ばせる母親たちは、子育て支援に関心が高いと口をそろえる。ただ「民主は約束を実行しなかった。他の党もうわべで良いことを言っていても…」。一人の不信に全員がうなずいた。 (山本哲正)

中野智裕54 党地区委員長 共新 

田中和徳63 (元)財務副大臣 自<前><5> =公

城島光力65 財務相 民前<4> =国

久米英一郎47 (元)日本航空社員 み新 

石川輝久62 (元)県議 維新 

=届け出順、敬称略

    ◇

 十六日投開票の衆院選は、選挙戦が終盤に入った。激戦を展開している市内の三選挙区を取材した。

8063チバQ:2012/12/15(土) 10:50:47
http://www.tokyo-np.co.jp/article/shuin2012/kanagawa/CK2012121502100005.html
<激戦区を歩く>14区 民・自、大物が応援合戦
知名度の高い参院議員(左)の応援を受けて、支持を訴える候補者=相模原市南区で


◆相模原市(中央区・南区<東部>・緑区<東部>)
 「先行きの見える社会保障を構築しなければ」。十三日午後四時すぎ。相模原市南区の相模大野駅前を埋める聴衆に、民主前職の本村賢太郎氏が選挙カーの上で深々と体を折り曲げ、語りだす。高校授業料の実質無償化などを実現した党の実績を挙げ、「政権交代で『コンクリートから人へ』に転換した」と訴えた。

 隣に立つ野田佳彦首相は二度目の応援。「民主党は人生前半の社会保障に力を入れた。その世代は高齢者を下支えしていく」と胸を張った。

 演説を聴いた南区の無職の女性(75)は「選挙区は人物で選んで、もう決めているの。でも比例の投票先がね…」。政党乱立の選挙に戸惑いをにじませた。

 本村氏の選対関係者は「五分でいいから話を聞いてもらうのが戦術」と話す。企業の朝礼でのあいさつ。自転車で路地を回り、つじ説法。夜は個人演説会で声をからす日々だ。

 14区は、東京で働く「相模原都民」と、昔ながらの住民が混在する選挙区。各陣営はそれぞれの有権者層に効果的な作戦を練る。その結果、民主、自民は、知名度の高い前職や参院議員の応援合戦となった。

 「自民有利と言われている。でも決めかねている人は多い。民主もここを狙い打ちに、次々と大物を入れている」。公示間もなくの七日昼、スーパー前の集会で、片山さつき参院議員が自民元職の赤間二郎氏の手を取り、危機感をにじませた。

 赤間氏にも党の安倍晋三総裁、石破茂幹事長などの大物が連日助太刀に。陣営の市議は「感触はいいが、自民への支持率が高いわけではない」と口元を引き締めた。

 野田首相が訪れた十三日も、相模原市役所前で、赤間氏は菅義偉党幹事長代行(2区)とともに、民主政権の外交や財政の混乱に触れ「政権担当能力なしに国民生活は成り立たない」と叫んだ。

 孤軍奮闘の陣営もある。

 「中本太衛です。日本維新の会です」。夜の駅前で連呼しているのは、維新元職の中本氏。二〇〇〇年衆院選で、自民から比例復活で当選。その後、たちあがれ日本、太陽を経て、維新から立った。

 「太陽の名刺を作ったら、維新と合流。手が回らない」と選対関係者が気をもむ。「応援を頼みたくても人がいない。党にお願いしたら来たのは石原慎太郎代表と橋下徹代表代行の激励ファクスだった」

 それでも、自民の安倍総裁が来た十一日は、片山虎之助参院議員が応援に来た。時間は少しずらしたが、同じ相模大野駅前。「チャレンジャーだからね」と、対抗意識をのぞかせた。

 みんな新人の松本雅威氏は党の支援がほぼなく、駅前で演説やチラシ配りに励む。陣営の市議は「前回、民主に入れた無党派層は今回は民主には入れないだろう。うちは無党派層が票を入れる党。不特定多数の有権者がいる駅に張り付いたほうが効果がある」。

 県内十八選挙区で唯一の社民候補の新人今井達也氏には福島瑞穂党首が二回応援に入ったが、普段は朝夕に駅前に立ち、選挙カーで街を回る。

 歌声喫茶で働いていた共産新人の猪股ゆり氏は、街頭でキーボードを演奏して歌い、合間に政策を訴える「ライブ宣伝」で戦っている。 (中沢佳子)

猪股ゆり28 市民団体役員   共新 

本村賢太郎42 党国民運動副委長 民前<1>

 =国

中本太衛47 (元)外務委員 維元<1>

赤間二郎44 (元)党青年局次長 自元<1>

 =公改

今井達也25 党支部役員 社新

松本雅威41 会社員 み新

=届け出順、敬称略

8064チバQ:2012/12/15(土) 10:51:03
http://www.tokyo-np.co.jp/article/shuin2012/kanagawa/CK2012121402000097.html
<激戦区を歩く>18区 女性票狙い、訴え終盤戦
街頭演説に聞き入る女性有権者ら=高津区で


◆川崎市(高津区・宮前区)
 東急線二子新地駅。街頭演説を終えた未来前職の樋高剛氏は驚きの様子だ。「子育て中のお母さんなど、これまで政治に無関心だったと思われる有権者の反応がいい」

 福島第一原発事故で農作物や水の安全が脅かされた経験から、党が掲げる「卒原発」が響く、と分析する。

 前回は民主、今回は未来で立候補。世論調査では苦戦も伝えられるが、原発政策への主婦層の反応の良さに手応えも感じつつあるようにみえる。

 消費税増税、TPP(環太平洋連携協定)、社会保障改革。今衆院選は、生活に直結する争点が並ぶ。暮らしの問題に敏感な女性の支持が、結果を左右しそうだ。

 みんな新人の船川治郎氏の公約にも、主婦の再就職支援がある。子育て中の女性が働きやすい在宅勤務などの求人・求職をサポートする仕組みを確立するという。「女性は日本の国力になる。国内総生産(GDP)も増え、経済の活力も上がる」と強調する。

 JR武蔵溝ノ口駅前では、幼い長女を抱いた主婦(30)が、国替えで出遅れた民主前職の網屋信介氏の演説に耳を傾けていた。

 党の公約は「消費税はすべて社会保障に充て、仕事と子育てが両立できる社会を」。声を枯らしながらの訴えを、主婦は「年金や医療費が増え、消費税増税は誰かが決断しなければいけなかった」と評価。「職場復帰を望む母親は多い。待機児童の解消など子育て支援に全力を」と求めた。

 女性票を意識してか、知名度のある女性国会議員らが応援に駆けつけている。

 「手当より仕事」を基本に、就労促進や生活保護費の適正化などを掲げる自民。元職の山際大志郎氏が東急線鷺沼駅前で開いた街頭演説には、片山さつき参院議員が登場。「ばらまき福祉はしない」と力説した。親の介護経験がある税理士の女性(55)は「日本で頑張って働いた人に施す福祉、正直者が報われる福祉という主張は分かりやすかった」と納得していた。

 共産新人の山崎雅子氏の高津市民館での演説会では、比例候補の畑野君枝氏、田村智子参院議員と演壇に女性がずらり並んだ。「憲法九条を守る」「消費税増税反対」の訴えに、参加した主婦(63)は「平和であってこそ生活が成り立つ」と感じ入っていた。

 「女性の声が反映される新しい政治が始まるかどうかの選挙」。ある候補者は言い切った。選挙戦も残りわずか。より多くの女性を振り向かせようと、各陣営がラストスパートをかける。 (栗原淳)

網屋信介55 財務政務官 民<前><1>

 =国

山際大志郎44 (元)党総務 自元<2>

 =公

樋高剛47 (元)環境政務官 未前<3>

 =大

船川治郎45 (元)会社社長 み新 

 =維

山崎雅子59 (元)川崎市職員 共新 

 =届け出順、敬称略

8065チバQ:2012/12/15(土) 10:51:51
滋賀
http://www.chunichi.co.jp/article/shuin2012/shiga/CK2012121102000259.html
<選挙区を行く>(1区) 横一線に焦燥、危機感
候補者の演説を聞く人たち=大津市内で

奥村利樹49 維新
西田幸光55 無新
節木三千代54 共新
川端達夫67 民前<8>
大岡敏孝40 自新

  (上から届け出順)

 脱原発、デフレ脱却、消費税増税、TPP参加の是非と、重要な争点が多い今回の衆院選。県内小選挙区でも民主対自民の主な対立軸に、維新の会などが絡み、今までにない複雑な様相を呈している。選挙戦もいよいよ佳境。各候補者・陣営のヒートアップする動きを選挙区ごとに追った。

 公示日から四日目でのどがつぶれた。大津市内で七日夜に開いた個人演説会。自民新人大岡敏孝さん(40)は「ペース配分を無視してしまった」と前置きし、しゃがれ声で重要政策に掲げる経済、外交安全保障、教育の三本柱について熱弁した。

 九期目を目指す民主前職の川端達夫さん(67)と横一線、もしくはややリードと報じられた新聞各紙の序盤情勢。肌で感じる実感とは違った。「追いついている感じはしない」

 川端さんは過去八回当選。政権交代で文部科学相、総務相を務め知名度もある。大岡さんは六月から県内で政治活動を始めたばかりで地域への浸透に課題を残す。「相手は横綱、私は幕下。でもがっぷり四つに組んで押し出したい」。選対副本部長の佐野高典県議も「大横綱に胸を借りている状況」と冷静。

 平日の夜、大津市内の駅前に大岡さんの姿があった。電車が止まる時以外、人はまばら。それでも少しでも多くの人に顔を覚えてもらおうと個人演説会後に立つことを決めた。

 迎え撃つ川端さんも必死だ。九日午後、大津市浜大津の街頭演説。十六日の開票日に向けた決意がにじんだ。「石にかじりついてでも勝ち抜きます。どうかみなさん、勝たせてください」と声を張り上げた。その日夜の個人演説会では「半年前に大津に来た人に大津を託したくない」と、大岡さんを意識した発言も。

 二〇〇九年の前回衆院選とは一転、民主の逆風下。大岡さんとの序盤の接戦に、陣営内からは「どちらかといえば負けているのでは」という焦りの声も漏れる。川端さんは、閣僚経験や政権での実績を強調し「政権交代前を思い出してください。格差社会に派遣切り。頑張っても切り捨てられる社会に戻して良いのか」と、自民への揺り戻しの動きに危機感を訴える。

 小さな祭りやスポーツ大会などがあれば選挙カーから降りて駆け寄る。「より多くの人と会い、話をし、過去に名前を書いてくれた人を取り込みたい」と選対本部長の柴田智恵美県議は力をこめた。支援者や支援団体を丁寧に回る「地上戦」で基礎票固めを急ぐ。

 この戦いに割って入る日本維新の会新人奥村利樹さん(49)には、支える地元組織も、知名度もない。公示目前に出馬を発表し、準備不足も否めない。だが、著名な石原慎太郎前東京都知事や橋下徹大阪市長が率いる党の看板がある。

 「維新の会や橋下さんをきっかけに、自分に興味を持ってくれれば」と政党色を前面に押し出し「今こそ維新」と訴える。序盤戦ではのぼり旗とメガホンを手に、ひたすら地域を歩いて回った。まだ支持を決めていない層に狙いを定め、終盤戦に向け党と自身の名前を連呼していく。

 共産新人の節木三千代さん(54)は、原発ゼロや消費増税反対などの主張で支持拡大を狙う。八日には若者が多い大津パルコ前で「原発いる?いらん?」などのシール投票を実施。若い支援者は「1区は若者の浮動票が多いので、これを入り口にしたい」と話した。

 だが、乱立する新党の参戦で、重複立候補する比例近畿ブロックでは混戦が必至。陣営幹部は「影響がどう出るのか分からない」と気をもむ。

 滋賀1区では無所属新人の西田幸光さん(55)も立候補している。

(衆院選取材班)

8066チバQ:2012/12/15(土) 10:52:27
http://www.chunichi.co.jp/article/shuin2012/shiga/CK2012121202000232.html
<選挙区を行く>(2区) 「自民優勢」に涙、戸惑い
街頭演説を終え、有権者と握手する候補者(右)=彦根市長曽根南町で

中川睦子54 共新
世一良幸52 み新
上野賢一郎47 自元<1>
田島一成50 民前<3>

 (上から届け出順)

 深々とお辞儀をし、頭を上げた民主前職の田島一成さん(50)の目には涙があった。長浜市内で七日夜に開いた個人演説会の終了間際。百五十人ほどの支援者を前に、右手の親指で目頭を押さえた。

 演説で自民優勢を伝える衆院選序盤の世論調査に触れ「これまではいつも優勢か横並びだった」とショックを隠さなかった。党への風当たりは思いのほか強い。選対本部長の江畑弥八郎県議も「与党として逆風を受けるのは初めて。本当に厳しいが、まだ巻き返せる」と終盤の戦いに望みをかける。

 従来はほぼなかった小さな集落での演説や、企業の門の前での訴えにも頻繁に向かう。「前回と同じ活動ではいけない」。有権者と直接触れ合う場を極力増やしている。市議、県議、衆院議員と二十二年間にわたる豊富な経験を掲げ「国会で即戦力になれる」「2区に一番多くの足跡をつけた」と、実績のアピールに力を込める。

 最重要課題は地盤の彦根市をいかに固めるか。終盤に大決起集会も予定する。後援会関係者は「最後の三日間が勝負」と見据える。

 対する自民元職の上野賢一郎さん(47)は、新聞各紙の自民優勢の序盤情勢を素直には受け取れない。滋賀1区から出身地の2区にくら替えし、七カ月間選挙の準備をしてきた。見せつけられたのは、地域への田島さんの浸透度の高さ。「接戦という感覚で、優勢の実感がない」と陣営は口をそろえ、序盤の世論調査と実感に開きに戸惑いを隠せない。

 ただ、支える自民系の町議、市議、県議は「今回こそ勝利を」と鼻息も荒い。二〇〇三、〇五年衆院選では2区で自民支持層が分裂、政権交代が争点となった〇九年は自民逆風で惨敗。これらの雪辱をと、裏方として票固めを急いでいる。

 上野さんは、個人後援会を各地につくるこれまでの自民候補者とは違い、街頭活動やイベントに飛び込み、数多くの有権者に認識してもらう“空中戦”を展開。選挙期間までに毎朝の街頭演説に加え、名刺三万枚を配り「地元の上野」を売ってきた。半数に上る投票先を決めかねている有権者に、街宣や街頭演説で景気回復による古里への貢献を訴え、自民支持者以外の票も取り込み始めている。

 みんな新人世一良幸さん(52)は、事務所を市民が切り盛りし、議員や団体がほとんど入らない草の根選挙を展開している。十日に初めて開いた個人演説会で、池田洋選対本部長は「地盤、かばん、看板なく、選対も素人ばかり。だからこそ皆さんの力を借りたい」と訴えた。

 草の根選挙を前面に出し、街頭では「みんなは特定団体のしがらみのない政党」と他党との差別化を図り、二大政党に対する批判票の取り込みを狙う。

 個人と政党にそれぞれ割り当てられる選挙カーをフル活用し「一週間の頑張りで票は伸ばせる」と世一さん。みんなと選挙協力する日本維新の会との連携を訴え、同党支持層にも浸透を図り追い込みをかける。

 共産新人の中川睦子さん(54)は子育て世代の母親など、ターゲットを絞ったミニ集会のほかは、徹底した街宣と街頭演説で支持拡大に奔走する。手応えはある。「住民の関心は経済の立て直しと増税」と見据え、暮らしに関わる身近な課題に対する政策を訴える。

8067チバQ:2012/12/15(土) 10:52:57
http://www.chunichi.co.jp/article/shuin2012/shiga/CK2012121302000271.html
<選挙区を行く>(3区) 互角の戦い、1票切望
選挙カーから演説する候補者=JR草津駅前で

三日月大造41 民前<3>
武村展英40 自新
西川仁65 共新
久保田暁44 維新
(上から届け出順)

 衆院選の公示から二日後の六日、草津市で開いた個人演説会。民主と自民候補が激しく競っているとした報道の世論調査結果に、民主前職の三日月大造さん(41)は「互角の戦い。むしろ私が追っている」と危機感を強調した。

 二〇〇三年の初当選以来議席を堅く守り四選をにらむ身にも、党への逆風は吹き付ける。3区は〇九年衆院選から有権者数が約八千人増えるなど、特定の支持を持たない層が多い。演説の後、支援を求めて深々と頭を下げた。

 別の個人演説会では、最後に畳に頭をつけた。選対本部長の大井豊県議は「民主支持者も固まり切れていない状態」と険しい表情。それに加えて陣営の山本正県議は「『三日月さんは選挙に強いから大丈夫』と言う声も多く心配」と、周囲の楽観ムードにも気をもむ。昼間は選挙区をくまなく回り、夜は四カ所で個人演説会をはしごして地道に訴え支持固めを急ぐ。

 対する自民新人の武村展英さん(40)は、一〇年の参院選に続く二度目の国政挑戦。民主に政権交代の余韻が味方した前回選挙と違い、今回はさまざまな場面で党や自身への期待を感じている。日課として続ける早朝、深夜の駅立ちでは、駅の利用者から「頑張れ」「応援しとるぞ」との声が頻繁にかかる。

 それでも、武村さんは「前職優位は変わらない」と冷静に分析。「自分の訴えを届け、支持を上乗せしていくしかない」と誓う。選挙区内に五十人いる県議、市議たちのチーム力を借り、支援者らにえんじ色のたすきを渡し、玄関先に掲げてもらうなどユニークな戦略も進める。選対本部長の三浦治雄県議は「危機感を持って戦ってほしい。勝利できなければ、この地域で自民の灯は消える」と引き締める。

 この争いに割って入るのが、衆院解散後に出馬表明した日本維新の会新人久保田暁さん(44)。街頭での遊説を活動の中心に大勢の目に触れることで有権者に印象づける戦術を取る。訴えるのは「維新」の政党名。「『橋下徹、維新、久保田』と、まず知ってもらわないと」と話す。

 ビラ配りや事務作業をするのは、知人のつてなどを頼りに選挙区内外から集めたボランティア。日々、顔触れが異なる二十〜三十人がサポートする。「出遅れた分、他候補に比べ二歩も三歩も離されている」と状況判断する一方「多くの有権者が投票先をまだ決めていない。可能性はある」と巻き返しを誓う。

 共産新人の西川仁さん(65)は、一日に二十〜二十五カ所での街頭演説や個人演説会を展開。草津市議を八期、県議を一期を務めたため、地元での知名度もあり「消費税の増税をただちにやめ、負担能力に応じた税制改革に取り組みたい」と声を張り上げると、共感して立ち止まり、拍手するお年寄りもいる。

 陣営幹部は「政策論争の選挙戦を貫くのが私たちのスタンス。ブレない訴えをしていく」と、情勢に一喜一憂しない戦いを進める。

8068チバQ:2012/12/15(土) 10:53:37
http://www.chunichi.co.jp/article/shuin2012/shiga/CK2012121402000277.html
<選挙区を行く>(4区) 混戦 必死の支持固め
街頭で支援を呼びかける候補者=甲賀市で

小西理54 無元<2>
西沢耕一34 共新
武藤貴也33 自新
岩永裕貴39 維新
奥村展三68 民前<3>

 (上から届け出順)

 夜明け前の寒風が吹き付ける工場の正門前に、太く弾んだ声が響く。仕事に向かう従業員一人一人の目を見て支援を呼びかける、数十年培ってきたスタイル。民主前職の奥村展三さん(68)は言う。「反応は悪くない。逆風は感じない」

 奥村さんに自民、維新、共産の新人と元自民の無所属元職の候補が挑む四区は、情勢が見通せない最激戦区とみられていた。一週間前に「自民優勢」との世論調査の報道が流れたが、奥村さんには、それほど差があるとは思えない。

 ただ、気になることもある。チラシを受け取り声をかけてくれる人は二〇〇九年の政権交代選挙より少ない。

 地元経済界に広い人脈があり、他党に吹く追い風の影響を受けにくいと自負している。事務所では、弱気を見せる陣営の仲間に選対本部長の谷康彦県議が「これまでやってきたことに誇りを持て」と発破を掛ける一幕も。連夜の個人演説会では、長い政治経験をアピールし、支持固めを図る。

 一方、自民新人の武藤貴也さん(33)は、今回の選挙戦に手応えを感じている。

 〇九年に挑んだ初の衆院選では、奥村さんに二倍近い得票差を許して敗れた。夜ごとに開く個人演説会では、数人程度しか聴衆が集まらなかった前回と対照的に、今回は百人単位で集まるという。「ここに来たばかりのときには考えられなかった。とにかく皆さんのおかげ」と感謝する。

 北海道出身で地盤がなく、選挙資金もない候補を助けようと、選挙区内の市議らが中心となって、手弁当で演説会場の設営や街頭活動の応援に携わる。選対本部長の小寺裕雄県議は「国政選とは思えない手づくりの選挙」と評する。

 手づくり選挙という点では維新新人の岩永裕貴さん(39)も負けていない。解散翌日に党の公認が決まると、急ピッチで事務作業や選挙スタッフの確保を進めてきた。公示前には数人だった後援会には、元同級生や仕事仲間らが続々と集まり、今では百人以上に。岩永さんは「こんなに素晴らしい仲間と戦え、自分は幸せ者」と話す。

 早朝の駅立ちなど街頭活動中心の選挙戦を進める。元農林水産相の峯一さんを父に持つが、組織力がないための浸透度の低さが課題。民主、自民の候補に食い込むために石田秀幸後援会長は「投票率が低い若者への協力を呼びかける」と誓う。

 共産新人の西沢耕一さん(34)は公示以来、街頭演説を一日十五カ所ほど、個人演説会を一日二会場で開き、懸命に支持拡大を図る。

 演説会場に詰め掛ける幼い子ども連れの母親や会社帰りとみられる若者たちの前で、西沢さんは「いまは二十代、三十代の半分近くが非正規雇用だ。正社員が当たり前の社会を実現したい」と熱く訴えかける。

 元自民で無所属元職の小西理さん(54)は、今回の選挙戦では特に、選挙区内の各地で道行く人と対話する活動に力を入れる。

 これまで対話をした有権者は二千人ほどといい、景気回復や生活不安解消などの要望を聞いてきた。毎晩、選挙区内各地の銭湯に出向き、有権者との裸のつきあいに励むことも。「有権者と同じ目線となり、要望を政治に反映させたい」と力を込める。

8069チバQ:2012/12/15(土) 10:55:48
http://www.kyoto-np.co.jp/info/senkyo/2012shuin/20121208_5.html
前線ルポ

京都1区(上)
身内から離反、票奪激化

街頭演説中に鉢合わせとなり、主張をぶつけ合う候補者ら(4日午後1時53分、京都市下京区)

 「20数年間、一緒に戦った仲間が砂をかけて裏切った」。衆院選が公示された4日朝、京都市下京区内で行われた自民党前職の伊吹の出陣式で陣営幹部が叫んだ。自民を離党し、日本維新の会から立った新人の田坂への批判だった。
 伊吹は前回、政権交代を掲げた民主党候補に2万票差を付けられ敗れた。今回、風向きが変わったとはいえ、党の年齢規定で比例重複にならず、小選挙区での必勝を誓う背水の陣を敷いた。
 ところが10月、府議7期を務め前回の選対事務長だった田坂が「京都維新の会」を突然立ち上げ、陣営に衝撃が走った。その後に府議や市議を集め「仮に比例でも田坂氏が復活当選したら、2年半後の統一地方選で全選挙区に候補を擁立してくるぞ。自分の選挙と思って戦え」。公示前から田坂の地元の北区で集中的にてこ入れを始め、組織を引き締めた。
 対する田坂は、組織戦では伊吹に勝てない。昨年の府議選で1万6千票を取った北区を足がかりに街頭宣伝に力を入れ、4日にさっそく維新代表の石原慎太郎、代表代行の橋下徹と並んでマイクを握った。中盤にもう一度入るよう橋下に頼んでいる。
 動揺は民主にも走った。前回、民主から立候補し伊吹に競り勝った前職の平が7月、大飯原発再稼働に反対して離党、みんなの党から挑んだ。議席取り戻しを新人の祐野に託したが、平を支えた祐野陣営の京都市議は公示後も「離党したのに後援会名簿の返還に応じない」と怒り、電話作戦に使われないか警戒を強めている。
 1区の有権者は約38万人。小選挙区比例代表並立制導入後の過去5回の選挙は事実上、民主、自民、共産の3党による争いだったが、第三極の参戦で「票奪戦」がさらに激しくなった。
 平は前回支援を受けた民主議員や連合京都の組織的支援がなくなった。「原発の即時禁止」を掲げ、街頭を走り回る。公示の4日は環境保全をアピールして選挙カーでなく馬車で繰り出した。JR京都駅前で演説中の維新の橋下と出くわし、原発対応をめぐり「それは違う」と大きな声でやり返した。
 反原発では「共産党は筋金入りだ」と前職の榖田の陣営は胸を張る。だが、平に支持が流れる可能性もあり、すでに原発ゼロを訴えるビラ1万枚を選挙区内で配り、5日夜から学生部隊による街頭対話作戦を始めた。
 世論調査で伊吹の優勢が伝えられた6日、祐野陣営は街頭でのスポット演説を倍増させることを決めた。榖田陣営の幹部は「これからだ。伊吹候補を脅かす」と巻き返しを口にした。=敬称略



 既成政党と第三極政党が激突し、かつてない混戦状態で衆院選が始まった。京滋の各選挙区でも候補者が激しく競り合っている。激戦区をルポする。=3回掲載します。



【2012年12月7日掲載

8070チバQ:2012/12/15(土) 10:56:09
http://www.kyoto-np.co.jp/info/senkyo/2012shuin/20121207_5.html
滋賀1区(中)
拠点乗り込み、攻防過熱

個人演説会を終え支持者と握手する候補者(5日、大津市内)


 最低気温が0度近くまで下がった7日早朝、大津市のJR石山駅前で自民党新人の大岡敏孝がのぼりを手に声を張り上げた。「日本を立て直します」
 石山駅近くには、9選を目指す民主党前職川端達夫が選挙事務所を構える。周辺は出身の東レなどの工場が並ぶ。連合系労組の拠点でもある。
 「敵陣」に乗り込んでの訴えには力がこもる。前回、滋賀県内4選挙区で全て議席を失った自民にとって同市を含む1区の奪還は至上命令。党本部も「重点区」の位置付けだ。
 前回は、牙城の高島市では小差で勝ったものの、大票田の大津市で3万票の大差で突き放された。「少しでも切り崩さないと勝てない」。自民の大津市議は狙いを定める。
 静岡県議を務めていた大岡が公募で1区の候補者になり、活動を始めたのは約半年前。支持者を訪ね、街頭に立ってきた。
 選対本部長の県議石田祐介は「勝敗を決める無党派層に名前が届いていない」と気をもむ。大岡は駅前で名前を繰り返す。
 川端の足元にも切り込む。6日には党幹事長代行菅義偉が大津入りし、大手企業の支店を回って支援を要請した。いずれも労組が連合内で力を持つ企業だ。選対幹部は「プレッシャーになったはず」と期待を込める。
 川端も懸命だ。4日夜、石山駅前での決起集会ではライトを浴びながら「政治の流れを変えてはいけない。死力を尽くす」と危機感をあらわにした。
 文部科学相、総務相を歴任し、知名度は高まったが、今回は逆風のただ中にある。
 選対本部長の県議柴田智恵美は「党幹事長だった前々回も波がさーっと引いて負けた」と気を引き締める。今回同様に不利な状況だった2005年の「郵政選挙」では、大津市内で約1300票差で競り負け、小選挙区で敗北した。
 公示後、選挙車の経路の周辺で、数人単位でも集まりがあると聞けば、車を降りて駆けつけている。7日夜、市内の神社で開いた演説会では、出席者一人一人に固い握手をして支持を訴えた。
 民主、自民の争いに今回、日本維新の会が割って入る。大岡が声を張り上げていた7日早朝、同じ石山駅の2階には維新新人の奥村利樹の姿があった。「子どもたちのために頑張ります」
 奥村は党代表代行橋下徹と自身の名を連呼して、地域をひたすら歩く。戦術を指示した県ブロック長の大阪市議丹野壮治は「維新は空中戦だけではない。歩いて相手を崩す」と勝機をうかがう。
 共産党新人の節木三千代も農協の支店前での演説や反原発団体との連携で支持拡大を狙う。5日は党政策委員長小池晃が大津駅前で応援に入った。
 県内全選挙区を制覇した民主がしのげるか、失地回復を狙う自民が議席を奪還できるか。維新、共産も絡んで湖都の攻防が続く。=敬称略


【2012年12月8日掲載

8071チバQ:2012/12/15(土) 10:56:39
http://www.kyoto-np.co.jp/info/senkyo/2012shuin/20121206_8.html
京都6区(下)
風向き変化、一気に混戦

応援演説に来た党幹部と並び大勢の地元住民にアピールする候補者(7日、宇治市)


 衆院選公示後初の週末となった8日、民主党前職の山井は遊説先の佐賀県から急いで宇治市に戻った。地元でマイクを握るのは4日ぶり。支持者30人が集まるスーパー前で、たすきをかけ忘れたまま話し出した。眉間にしわを寄せ「厳しい命がけの選挙です」。
 その姿を見て選対幹部は「全国へ応援に行っている間に、かなり荒らされたからな」とつぶやいた。
 「荒らした」のは自民党だ。山井不在の隙を突くように5日に総裁の安倍晋三、7日に青年局長の小泉進次郎が入った。宇治市の近鉄大久保駅前で小泉と並んだ新人の安藤は「民主政権の3年余りの混乱に終止符を打つ」と山井打倒を叫んだ。
 府南部は民主の「金城湯池」と言われた。工場も多く、支持団体の連合京都の組合員が約1万人暮らす。旧民社党勢力を軸に山井は固い地盤を築いてきた。
 小選挙区比例代表並立制で初めて実施された1996年選挙で敗れたが、以降は比例代表を含め4回当選している。「政権交代」にわいた2009年の前回は17万6千票で自民候補に8万4千票の大差をつけた。
 だが、風向きが変わった。異変を感じた連合京都会長の細田一三は11月下旬に連合首脳からのメールで安藤の追い上げを知り、同月29日に京都入りした民主党幹事長代行の安住淳に耳打ちした。
 「山井の情勢が厳しい。地元入りをできるだけ増やしてほしい」。国会対策委員長の山井の地元滞在は当初3日間だったが、8日間に増やした。
 新聞が「山井に猛追」と報じた6日の夜。木津川市で安藤が開いた演説会に公明党の市議が初めて姿を見せ、安藤と固く握手した。党推薦は出ていないが、選挙区内で約3万票とされる公明票にも着実に手を伸ばす。党府連幹部は「山井の背中が見えてきた」。
 民主、自民の争いに16年前の96年選挙で自民から立った日本維新の会元職の清水が割り込んだ。安藤事務所のはす向かいに事務所を構えた清水は4日夕、JR宇治駅前で、知名度があり比例近畿に立候補している東国原英夫と並んでこう訴えた。
 「労組に応援される民主に公務員制度改革はできない。大企業の献金を受ける自民は大企業のために働くしかない」。選挙ポスターには党代表代行の橋下徹の顔を入れた。
 共産党新人の上條は26歳の若さを前面に押し出している。党公認候補では全国最年少。原発ゼロと若者の雇用改善を旗頭に掲げ、3党の争いに埋没しまいと躍起になっている。府内最大の有権者約45万人を抱え、大阪にも近い。無党派層が多い新興住宅地で上條はかすれた声で「若者が希望を持って働ける社会にしたい」。=敬称略


【2012年12月9日掲載】

8072チバQ:2012/12/15(土) 10:58:21
http://www.sanin-chuo.co.jp/tokushu/modules/news/article.php?storyid=536140217
選挙区リポート(1) 島根1区

細田氏 票の伸び悩み懸念  小室氏 支持団体引き締め


前回選より期待感

 「民主党政権では先行きが思いやられる」。「政権再交代選挙だ」。細田候補は8日の演説会で、外交や景気悪化、東日本大震災の復興の遅れなどを指摘した。民主党への有権者の失望感を、自民党の得票につなげる戦略だ。

 報道各社の世論調査で優位が伝えられる中で、選対の福田正明幹事長は「前回選よりも期待感を感じる」としつつも、「民主党への不満は大きいが、自民党も全面的に信任されているとは思っていない」と分析。投票率の低下に伴う、票の伸び悩みも懸念する。

 実際、運動量の低下は否めない。公示直前、松江市議が細田候補の支持を訴えようと訪れた企業で「今回は初めてだ」と声を掛けられた。前回選は下野への危機感から、市議らが率先して企業・団体を回り、訪問先が重複していたのだ。

 さらに、ミニ集会の参加者や企業などから、公共事業を増やす党方針に対して「増やさなくてもいい」と指摘があった。陣営は「政策を丁寧に説明していく」と気を引き締める。


政権交代の危機感

 小室候補は、自民党への攻撃姿勢を強めている。9日の街頭演説では、各種の世論調査で自民、公明両党が過半数を大きく超えるとの情勢を受け、「自公300議席。本当にそれでいいのか。コンクリートと借金、国防軍、原発推進。おまけが三つついてくる」と、批判のトーンを上げた。

 小室陣営の法定ビラ(7万枚)に「安倍政権(細田)になればかつての原発推進に逆戻り」など自民批判を強調。角智子選対事務局長は「政権交代の危機感がある」と話す。

 前回選は追い風を受けて比例復活を果たしたが、今回は、支持団体の連合島根幹部の元には、組合員から「マニフェストになかった消費税を上げた」「首相がころころ代わる」と、批判の声が届く。

 「組合員に浸透させてくれ」。連合島根の岩田学会長が7日、構成単組の書記局を急きょ回り、組織固めと集会開催を求めた。一定の人数が集まれば小室候補も遊説日程を変更して参加する方針だ。


有権者と直接対話

 得票2万票の目標を掲げる吉儀陣営は「現状では届かない」と情勢を厳しく分析。中林隆・党県委員長は「反原発や消費増税中止の機運が高まっているにもかかわらず、自民党の楽勝ムードに世論が流されている」と懸念する。直接有権者と話す機会を毎日設けるなど追い込みを図る。

 陣営では環太平洋連携協定(TPP)の反対を訴えるJAと意見交換を実施。松江市内の1店舗で、党名入りの「TPPを断固阻止しよう」とのポスターを掲示された。力を入れる比例票の獲得も含め、政策面で一致できる保守地盤の切り崩しも図る構えだ。

   ◇

 衆院選の審判が迫ってきた。山陰両県では4議席の独占を狙う自民党に対して、民主党や共産党が保守地盤を崩し、議席を獲得できるのか。4小選挙区の終盤の戦いを追った。

8073チバQ:2012/12/15(土) 10:58:50
http://www.sanin-chuo.co.jp/tokushu/modules/news/article.php?storyid=536141217
選挙区リポート(2) 島根2区

竹下氏 郵政関係者が支援  石田氏 「反自民」層に活路


関係修復の好機

 「新たな信頼関係をつくり直す」。出雲市などの郵便局長でつくる「出雲西地区郵便局長会」(堀江俊博会長)は8日、雲南市内での役員会で竹下候補を支援する方針を決めた。

 郵政関係者は、2005年衆院選で自民党と決別。郵政民営化阻止を掲げて国民新党を結党した亀井久興元衆院議員を支援し、その後も竹下候補と選挙の度にぶつかってきた。

 竹下陣営は、亀井氏が出馬を見送り、自民党の政権復帰の可能性が高まった今回が、関係修復の好機と判断。郵便局長と接触を重ねた竹下陣営の幹部の1人は「(自民への)矛先を収めているという感触はある」と成果を喜んだ。

 ただ、報道各社の世論調査で優勢との情報が流れる中、県議や市町村議がローラー作戦した前回選に比べ、組織の動きの鈍さは否めない。支持者カードの活用を見送り、支部からは「票が読めない」との声も上がる。

 「盛り上がりは3年前より低い。私の努力が足らない」。9日の決起集会で、竹下候補が支持者に頭を下げ、支持拡大を訴えた。


知名度不足と逆風

 運動量は落ちているとはいえ、竹下陣営の厚い保守地盤を崩すのは容易ではない。石田候補は「反自民」で共闘してきた社民党、亀井亜紀子参院議員(島根選挙区)の支持者からの支援に活路を見いだそうと躍起だ。

 反自民の対応を崩さない県西部の郵便局長に民主系県議らが直談判。石見部のある郵便局長は「来年には亜紀子さんの選挙もある」と、消極的ながらも支援に動きだした。邑智郡でも郵政関係者を含む活動拠点ができた。

 公示後、亀井父子の後援会・亀双会に接触を始めた直後、亜紀子氏の秘書から連合幹部に電話があった。「何かあれば言ってください」。11日夜、津和野町での石田候補の演説会には、亀双会会員や郵便局長も出席した。

 ただ、出馬の遅れで運動量は不足。連合島根の支持者カードの集まりは5日現在で目標の1割にとどまり、珍部芳裕選対事務局長は「知名度不足。党への逆風も感じる」と厳しい表情だ。

 終盤は地方交付税増額、高校授業料の無償化など民主党政権の成果を訴える構えだ。


原発即時ゼロ前面

 向瀬候補は2万票以上を目指し、消費税増税反対、環太平洋連携協定(TPP)参加反対に加え、終盤戦には「原発即時ゼロ」を前面に押し出す戦術だ。

 福島第1原発事故を受け、事故時の避難区域が島根原発(松江市鹿島町片句)30キロ圏に広がり、選挙区の一部も含まれた。「安全に避難させられるのか。原発を即時ゼロにするのが責任ある政治」と強調。原発阻止を訴えるポスターも活用し、追い上げを図る。

8074チバQ:2012/12/15(土) 10:59:11
http://www.sanin-chuo.co.jp/tokushu/modules/news/article.php?storyid=536142217
選挙区リポート(3) 鳥取1区

石破氏 得票率9割目指す  塚田氏 「反自民票」に期待


 「石破さんは強いから選挙に行かなくてもいいと言う人がいるが、行ってもらいたい」

 11日、石破候補の出身地の鳥取県八頭町。全国遊説で選挙区を空ける本人に代わり、街頭で陣営幹部が放った第一声は、投票所へ行くお願いだった。

 追い風に乗る自民党。民主党の不戦敗も相まって、石破候補は報道各社の世論調査で他の追随を許さない。

 陣営の目下の敵は楽勝ムード。本人不在に加え、定例議会のため党の自治体議員が姿を見せず、士気は高まっていない。


説明不足への懸念

 選対は「党の顔」にふさわしい得票率の積み上げに腐心。鉄永幸紀選対事務総長は「得票率は8割後半、できれば9割」と前回選(61・97%)を大きく上回る数字を掲げ、逆風の前回選でさえ、やらなかった支持者カードの回収を徹底する。

 公明党との共闘姿勢もアピール。自民党県議は、比例代表で公明党への投票を初めて支持者に依頼した。支持者から「石破さんは楽勝。選挙協力が必要か」と煙たがられたが、それでも辞を低くした。「今回は数字にこだわりたい」との思いからだ。

 陣営は「鳥取初の首相候補」と待望論をあおるが、本人の肉声なくして消費税増税や、交渉参加の可能性を残す環太平洋連携協定(TPP)といった重要政策に理解が得られるか。

 石破候補に代わり選挙区内のJA支店を訪ねた山口享選対本部長は「TPPは難しい問題。ちゃんとやらせる」と述べるにとどまった。政策の説明不足への懸念はぬぐえない。


裾野拡大は限定的

 別の支店前では、塚田候補がTPP交渉参加反対を力説。「絶対反対は共産党だけ」と表に出てきたJA職員に握手を求められ、気分を良くした。

 10日にJR鳥取駅前へ来援した穀田恵二党国対委員長との街頭演説で、塚田候補は鳥取市河原町生まれの農村部出身を強調。聴衆には「投票先が塚田さんしかない」という民主党員も交じり、反自民票獲得に期待を寄せる。

 陣営は、共産党の主張と似通っている反原発団体や、鳥取市庁舎建設の住民投票に携わった市民団体からの支持も当て込むが、もともと党支持団体とは言えないだけに裾野の拡大は限定的。

 脱原発市民団体「エネルギーの未来を考える会」の山中幸子代表は塚田候補を支持する考えだが、党が重視する比例代表は「議席を獲得できないと死に票になる」と投票先を思案する。新党を含め脱原発を掲げる政党の乱立が、共産党の存在感を弱めている。

 井上候補は独自の戦い。




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8075チバQ:2012/12/15(土) 10:59:42
http://www.sanin-chuo.co.jp/tokushu/modules/news/article.php?storyid=536143217
選挙区リポート(4) 鳥取2区

赤沢氏 徹底した地盤固め  湯原氏 党より個アピール


 「これから問われるのは選挙術だ」。選挙戦中盤の9日、米子市内での赤沢候補の個人演説会で、斉木正一選対本部長代行は「油断禁物」を強調した。

 報道機関の世論調査で赤沢候補の優勢が伝えられる中、赤沢陣営に「湯原陣営が泣きの電話作戦に入った」との情報が飛び込んだ。選対幹部は「やることが3年前と逆」と回想した。

 民主党が攻勢に出た前回選。投票4日前、劣勢の赤沢陣営は電話にかじりついて支持者を泣き落とし、626票差で死闘を制した。

 今回は風の向きが正反対。しかし演説会後に「自民党は本当に変わるのか」「投票したら古い政治に戻る」と不満を漏らす党員は少なくなく、前回のような「対民主」の気迫はない。

 自民党への高支持率を「期待より消極的選択に近い」と実感した選対は、支援企業や40地域支部に引き締めを要請。13日は境港市内で仕上げの総決起集会を開き、地盤固めを徹底した。


存在感は今ひとつ

 「原発の即時廃炉を訴え続けるのは共産党だけ」。福住候補は13日、米子市内の街頭で、選挙区の一部が島根原発(松江市鹿島町片句)から30キロ圏内に入る地域性に着目し、党の原発政策を強調した。

 1日15回の街頭演説をこなし、選対は有権者3万5千人への電話作戦も決行。ただ赤沢、湯原両候補の再対決に耳目が集まり、存在感を放っているとは言い難い。岡村英治選対本部長は「妙案はないが、支持が向くよう訴える」と、消費税増税反対など暮らしに密着した政策を訴える方針だ。


離反層呼び戻し全力

 湯原候補は12日、南部町内での個人演説会で「地元のことは誰よりも知っている」と力説。これまで時間を割いてきた党の政策を引っ込め、政治理念や米子市議、県議を計20年務めた実績を並べた。

 選対の方針で、党より「個」をアピールする作戦に変更した。政策重視の正攻法にこだわる湯原候補は抵抗したが、党の劣勢は、きれい事を言っていられないほど深刻さを増す。

 選対幹部も、なりふりかまわぬ応援ぶり。11日の米子市内での個人演説会で、党所属の森雅幹県議は「なんとか比例で復活できるように」と頼み込んだ。選挙区敗北を容認する言い回しに、出席した支持母体・連合鳥取傘下の組合員は「しらける」と気抜けした。

 連合鳥取の活動の本格化に伴い、終盤の世論調査では追い上げている。陣営は14日以降、米子市内での街頭演説で、離反した党支持層の呼び戻しに全力投球する。

8076チバQ:2012/12/15(土) 11:01:13
http://www.chugoku-np.co.jp/senkyo/syuin/12/News/hiroshima/Sh201212110004.html
'12/12/11
【ルポ焦点区】広島5区 民自4度目、同根対決 「宏池会」攻守変え
 ▽5区(3人)届け出順・敬称略
三谷光男 53 首相補佐官  民 前
寺田稔  54 党県支部長  自 元
尾崎光  60 党地区委員長 共 新


 北朝鮮のミサイル発射に備え、地対空誘導弾パトリオット(PAC3)を積んだ輸送艦が3日、海上自衛隊呉基地を沖縄方面へ出発した。その3日後の6日、基地にほど近い呉市の呉中通商店街でマイクを握った広島5区の民主党前職、三谷光男(53)は不況にあえぐ旧軍港市の活性化を誓った。

 「私は中通の商店の息子。古里をつくる仕事をさせてください。助けてください」。民主党劣勢との情勢を受け、声をからした。

 ▽選挙区を奔走

 三谷は3度目の挑戦だった2005年の衆院選、重複立候補した比例代表中国ブロックで復活当選し初の議席を得た。09年の前回は5区で初勝利。野田佳彦首相のグループに属し、首相補佐官として政権を支えたと自負する。

 一方、地元に帰る機会は大幅に減った。「呉で生まれ育ち、庶民的な人柄を押し出したい」と考える陣営には有権者との接触の少なさが気掛かりだ。

 公示後は遅れを取り戻すべく、島や三原市の一部を含む広い選挙区を奔走。連合広島や同級生が中心となり活動を支援する。9日は自転車で呉市を回り、「ばらまき公共事業の自民党でいいのか」と訴えた。

 ▽決戦向け着々

 対する自民党元職の寺田稔(54)は「待ちに待った決戦の時」と意気込む。

 三谷との対決は4度目。池田行彦元外相の死去に伴う04年の補欠選挙と05年衆院選は小選挙区で勝利したが、前回は民主党躍進の波にのまれ落選した。いずれも6千〜7千票差。陣営幹部は「郵政解散、政権交代という全国の強風も5区では微風」と引き締める。

 浪人中の3年余り、地域を小まめに回ることに徹し、ミニ集会を重ねた。過去3回の衆院選で三谷にリードを許した呉市を最重点地区に、JR呉駅前などで街頭演説を繰り返し、団地が集積する焼山地区に事務所を設けた。決戦への布石を打ってきた。

 地元の有力企業や県議、市議の多くが支援に回り、医師連盟や農業団体などの推薦は150を超す。9日、安浦地区での演説会で寺田は「民主党は政権を取れば17兆円が出てくると言ったが大うそだった」と攻勢を強めた。

 民主、自民両党に分かれて競い合う2人だが、政党対決で割り切れない構図も絡む。

 寺田は広島市西区出身だが、保守本流と称される自民党派閥の宏池会を創設した池田勇人元首相の孫娘と結婚し、地盤を受け継ぐ。一方、三谷は宏池会を引き継いだ宮沢喜一元首相たちの秘書を長年務めた。与野党で攻守が逆転した今回も同根対決の色彩を帯びる。

 共産党新人の尾崎光(60)は消費税増税に反対するなど独自性を印象付ける。環太平洋連携協定(TPP)の交渉参加にも強く異議を唱え、農業団体など自民党支持層の切り崩しを狙う。=敬称略(衆院選取材班)

8077チバQ:2012/12/15(土) 11:01:33
http://www.chugoku-np.co.jp/senkyo/syuin/12/News/hiroshima/Sh201212130001.html
'12/12/13
【ルポ焦点区】広島4区 与党や世襲で逆風警戒 民・自とも人物強調
 ▽4区(3人)届け出順・敬称略

中石仁  50 党県委員  共 新
空本誠喜 48 党県副代表 民 前
中川俊直 42 党県支部長 自 新
 広島4区の民主党前職、空本誠喜(48)の陣営は、4日の出陣式の案内を約1万通発送した。封筒の表には「衆議院議員 空本誠喜」のシール。はがすと、「民主党」の文字とロゴマークがのぞく。

 空本は「名前を目立たせただけ」とするが、陣営幹部は「この逆風で民主党は出しづらい。党名で票が集まった前回と状況が違う」と明かす。

 2009年の前回衆院選は、政権交代に期待する民意が巻き起こした「風」に乗った。自民党元幹事長の中川秀直(68)のぶ厚い壁を突き崩し、3度目の挑戦で初当選。今回は民主党政権への失望感から生じた「逆風」を肌身で感じる。「空本個人で勝負するしかない」。そう覚悟を決めている。

 演説会では、農家への戸別所得補償制度の導入や国道2号東広島バイパスの整備などの実績を訴える。東広島市で9日あった演説会では約20分の演説中、「民主党」とはひと言も発しなかった。党幹部の来援も依頼していない。

 「火消し」に躍起なのは空本だけではない。

 秀直の次男で自民党新人の中川俊直(42)の陣営は、世襲批判を警戒する。野田佳彦首相が自民党への対抗軸の一つとして「脱世襲」を打ち出したからだ。

 秀直の義父の故俊思も衆院議員。中川は3世候補となる。「新人で批判もあるが、郷土の皆さんに育ててほしい」。5日夜、かつて秀直が拠点とし、俊思の胸像を飾った東広島市の後援会事務所で、来場者に頭を下げた。

 秀直は9月末、議員引退を表明。中川は党広島県連の公募に応じ4区支部長に就いた。同年代の仲間と新たに後援会も設立した。

 父子はしかし、前回衆院選前に「世襲はしない」と発言。自民党も世襲制限を公約に掲げた。陣営が批判に敏感なのはこうした経緯もある。

 後援会幹部を集めた選対会議では「世襲候補について」と題する文書が配られた。小泉純一郎元首相の次男で、人気が高い進次郎前衆院議員を引き合いに「優秀な政治家が生まれ、世襲に対する考えも変化してきた」とする内容だ。

 一方で、中川を支援する県議や市議は「父の秘書を務め、国とのパイプは太い」と持ち上げ、「即戦力」を強調する。

 ただ空本は世襲批判を前面に出さない。陣営幹部は「本人が批判するとイメージが低下する」と説明。後援会幹部たちが応援演説で「3代続けば家業。一部の権力者の政治をするのか」と批判する。

 共産党新人の中石仁(50)は「民主党政治も自民党政治もうり二つだ。本物の改革で勝ちきる時」と訴える。=敬称略(衆院選取材班)

8078チバQ:2012/12/15(土) 11:02:00
http://www.chugoku-np.co.jp/senkyo/syuin/12/News/hiroshima/Sh201212140001.html
'12/12/14
【ルポ焦点区】<8>広島2区 民自対決、攻守が逆転 「最重点」大物ら来援
 ▽2区(4人)届け出順・敬称略
中森辰一60 党県委員  共 新
松本大輔41 文科副大臣 民 前
平口洋64 党県支部長 自 元
辻康裕43 党県支部長 維 新
 4選を狙う民主党前職の松本大輔(41)と、返り咲きを目指す自民党元職の平口洋(64)。対決は今回で4度目となる。2人の歩みは、この10年の政治状況の縮図のようでもある。

 「一番変わったのは税金の使い方だ。不要不急の公共事業をやめて、教育や子育ての予算を増やした」。文部科学副大臣として野田政権を支える松本は13日夜、大竹市で開いた演説会で、政権交代の成果を支持者に訴えた。

 同じころ、平口は広島市西区で演説会に臨んだ。「今、うそつきは政治家の始まり、と言われる。国民は腹を立てている」。2009年の前回衆院選のマニフェスト(政権公約)の実現率が3割にとどまった民主党を当てこすった。

 03年に初挑戦

 ともに03年、衆院選に初挑戦。平口が無所属の会から立候補するなど、自民党勢力が3分裂した。その間隙(かんげき)をついて抜け出したのが松本だった。民主党が広島県内の小選挙区で初めて獲得した議席。「自民王国」にくさびを打ち込んだ。

 05年の「郵政選挙」は平口が初勝利。敗れた松本は比例中国ブロック(定数11)で復活当選した。09年の「政権選択選挙」では松本が議席を奪還。平口はバッジを失った。

 民主、自民、公明の3党で合意した社会保障と税の一体改革をめぐっても、2人の訴えは対照的だ。

 松本は、テレビ番組で消費税増税の賛否を明言しなかった自民党総裁の安倍晋三を「覚悟が決まらず、ぶれている」と批判。「次の世代に借金を残し続ける政治から転換を」と一体改革の意義を主張する。

 対する平口は「今の景気では、消費税率はとてもじゃないが上げられない」と3党合意から距離を置き、景気対策優先を訴える。

 その時々の「風」で勝敗がオセロのように入れ替わる広島2区。民主、自民両党ともに「最重点区」と位置付ける。民主党は副総理の岡田克也や国家戦略相の前原誠司、自民党は幹事長の石破茂が応援に入り、マイクを握った。

 6日前に表明

 そこに割って入ろうと、日本維新の会新人の辻康裕(43)は公示6日前に立候補を表明した。「民主党にはがっかり、自民党にはうんざり」(陣営幹部)という有権者の受け皿を狙う。街頭演説を重ね、「しがらみのない維新だからこそ大改革ができる」と訴える。

 辻の立候補が「どちらかといえば松本に不利」との見方は、松本と平口の両陣営に共通する。広島の「民主の灯」が揺れる。

 共産党新人の中森辰一(60)は、消費税増税反対など党の政策を前面に打ち出す。広島市議を連続4期務めた実績もアピールする。=敬称略(衆院選取材班)

8079チバQ:2012/12/15(土) 11:02:31
http://www.chugoku-np.co.jp/senkyo/syuin/12/News/okayama/So201212140001.html
'12/12/14
2・4区で競り合い続く 民・自幹部が相次ぎ来援
 衆院選岡山2、4区では、民主、自民の二大政党による激しい競り合いが続く。両小選挙区とも過去2回は民主党前職が勝利。今回、党への逆風にあらがう前職に対し、自民党の新人と元職が攻勢を強める。両党幹部の来援も相次ぎ、最終盤の攻防が勝敗の鍵を握る状況となっている。

 「この選挙区から日本を変えよう」。13日、岡山市中区のショッピングセンター前で、岡山2区の自民党新人、山下貴司氏(47)と並んでマイクを握った安倍晋三総裁が語気を強めた。

 危機感を前面

 5時間後、同じ場所に立ったのは民主党の蓮舫国民運動委員長。同党前職の津村啓介氏(41)の応援に駆け付け「どうぞ皆さんの力で勝たせてほしい」と、危機感を前面に出して声をからした。

 日本銀行出身の津村氏は2003年の衆院選で自民党の立候補者に敗れたものの、比例代表中国ブロックで復活当選。05年の「郵政選挙」で初勝利すると、09年の「政権交代選挙」は自身最多の約10万2千票を獲得し、3選を決めた。

 初挑戦以来、地域を歩き、対話を重ねる姿勢を貫く。江田五月元参院議長(参院岡山)や連合岡山の支援を受け、「嫌われる政策も正面から訴える」と消費税増税の必要性を丁寧に説明する。

 一方、法務官僚だった山下氏。民主党の政権運営に疑問を感じて退職し、自民党岡山県連の公募で昨年、立候補予定者に選ばれた。高校の同窓生や党所属の県議たちの協力を得て地区ごとの後援会づくりに力を入れてきた。

 選挙戦では街頭演説のポイントごとに支持者を動員。推薦を受ける企業前での演説にも力を入れる。「古里を元気にする」と防災対策などの公共事業による景気回復を訴え、握手を繰り返す。

 この激戦区に、民主党は前原誠司国家戦略担当相や細野豪志政調会長が来援。自民党も石破茂幹事長や谷垣禎一前総裁が入る。

 父の地盤継ぐ

 この両党幹部がセットで立ち寄るのが岡山4区。3度目の対決となる民主党前職の柚木道義氏(40)と自民党元職の橋本岳氏(38)が火花を散らす。倉敷市議を辞職して立候補した日本維新の会新人の赤沢幹温氏(51)も参入し、情勢は混沌(こんとん)としている。

 社会保障問題に明るい柚木氏は、自民党の支持基盤だった医療関係者に浸透。水島コンビナートの労働組合の支援も受ける。「政党でなく私個人を評価してほしい」。逆風をはね返そうと懸命だ。

 父の龍太郎元首相の後援会を引き継いだ橋本氏は「負ければ次はない」と危機感を出す。演説会には母の久美子さん(71)が出席。龍太郎氏からの支援者をつなぎ留める。

 赤沢氏は所属していた市議会最大会派の支援を得て、無党派層の獲得や自民党支持層の切り崩しを図る。

 岡山2区には共産党新人の井上素子氏(65)、岡山4区には共産党新人の須増伸子氏(46)が立候補。ともに街頭演説を繰り返し、消費税増税反対や原子力発電所の即時廃止を訴える。(衆院選取材班)

8080チバQ:2012/12/15(土) 11:04:00
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20121212-00000263-mailo-l34
決戦の現場:ドキュメント衆院選・広島/上 投票まで4日 /広島
毎日新聞 12月12日(水)16時20分配信

 師走の衆院選は終盤戦に突入した。民主、自民の二大政党に第三極勢力と共産が絡み、県内7小選挙区では激戦が展開されている。各陣営の戦いを追った。
 ◆1区
 ◇自民重鎮「不在」にも勢い 尾を引く民主「分裂」
 「全国を駆け回っている主人をお願いします」。11日午前、自民・岸田文雄氏の妻裕子さん(48)が繁華街の金座街(中区)などでマイクを握った。岸田氏は10月、派閥「宏池会」の会長に就任した。広島が輩出した首相の池田勇人、宮沢喜一両氏(故人)も領袖(りょうしゅう)を務めた名門。派閥候補者の支援でこの日も神奈川、愛知、三重、京都を駆け抜けた。公示後に選挙区にいたのは3日だけだ。
 祖父の代からの地盤は強固だが、3年前は初めて対立候補の比例復活を許した。留守を預かる地元県議は息巻く。「圧倒的に勝たなくてはならない」
 岸田氏を前回追い詰めた民主は菅川洋氏が7月に離党し、一時は「不戦敗」も懸念された。解散後に党本部主導で擁立した野中幸市氏は「落下傘候補」で知名度不足は否めない。「改革を進めるのか、古い政治に戻すのか」。野中氏は街頭では党を前面に立て、手を突き出して声をからす。6日に前原誠司国家戦略担当相が応援に入り、繁華街を歩いた。陣営は「擁立できただけでも…。あとはやるだけ」と前を向く。
 未来・菅川氏は公示後、ジャンパーと自転車を党のカラー・緑にそろえ、選挙区内を駆け巡った。民主の候補擁立により、古巣陣営にいるシンパの支援は「ないと考える」(選対幹部)。無党派層への浸透に活路を切り開こうと、7日には党代表の嘉田由紀子滋賀県知事の応援をあおいだ。「信念を貫く」と士気を高める菅川氏は、11日も40カ所以上で街頭に立った。
 共産・大西理氏は二大政党と第三極勢力の双方との差異を強調し、存在感を高めようと躍起だ。【寺岡俊】
 ◆2区
 ◇民主「逆風」に危機感 自民は組織引き締め
 「郵政選挙」の05年、「政権交代」の09年。広島2区は、「風」が民主・松本大輔氏と自民・平口洋氏の当落を入れ替えてきた。
 4選を狙う松本氏は政権与党として初めての審判を受ける。支援母体・連合広島の幹部は「前回とはまるっきり反応が違う」。地方議員数は自民に劣り、自前の後援会組織もない。無党派の支持を受けてきた陣営は「逆風」に危機感を募らせる。
 9日夜、廿日市市での個人演説会。同じ松下政経塾出身の山井和則・党国対委員長が来援し、「マニフェスト違反」を謝罪する一方、高校授業料無償化や医師数増加など政権交代の実績を列挙した。松本氏は舞台を降りて演説し、「勝ちきりたい」と懇願した。11日も、つじ立ちや個人演説会に駆け回った。
 「自民優勢」の序盤情勢が流れていた8日、平口氏の応援に入った自民党の石破茂幹事長は「我々は追いかける側だ」と支持者らに慢心を戒めた。
 平口氏は11日早朝、JR五日市駅前で通勤客らに支持を訴えていた。3年余りの浪人生活で徹底的に地域を回り、「退路を断つ」覚悟で臨んでいる。支持底上げのカギは公明党との選挙協力だ。公示日に4カ所であった出陣式の一つで広島市議会のベテラン・藤田博之元議長は「比例はパートナーの公明党の支援を」と話し、両党の親密さを強調した。
 2区は住宅団地やマンションの多い西区や佐伯区が大票田。公示直前に立候補が決まった維新・辻康裕氏は広島とゆかりはない。「広島が変われば日本が変わる」。党の旗を掲げて街頭演説を繰り返し、既成政党に批判的な無党派層の「第三極」への期待をあおる。
 共産・中森辰一氏は、消費増税反対や原発即時廃止などを訴える。【加藤小夜】
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 ◆立候補者(届け出順)
 ◇1区(4)=広島市中・東・南区
大西理  46 党県常任委員  共新
岸田文雄 55 党県会長   (6)[自][岸]前=[公]
野中幸市 49 経済評論家  [民]新
菅川洋  44 税理士    (1)[未]前=[大]
 ◇2区(4)=西・佐伯区、大竹市など
中森辰一 60 党県委員      共新
松本大輔 41 副文科相     (3)[民]前=[国]
平口洋  64 [元]党国対委員 (1)[自][額]元=[公]
辻康裕  43 [元]市議秘書  [維]新=[み]
12月12日朝刊

8081チバQ:2012/12/15(土) 11:05:21
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20121213-00000155-mailo-l34
決戦の現場:ドキュメント衆院選・広島/中 投票まで3日 /広島
毎日新聞 12月13日(木)13時0分配信

 ◆3区
 ◇無党派層取り込み綱引き 三つどもえで切り崩しへ
 「東京で石原慎太郎代表、大阪で橋下徹代表代行、広島からも日本の政治を変えましょう!」。維新・中丸啓氏が12日午後、安佐南区の幹線道路沿いで街頭演説に立った。新興住宅地が広がる安佐南区、安佐北両区は区内有権者の8割が住む。無党派層を取り込みたい二大政党と第三極勢力の綱引きは、終盤戦にもつれ込んだ。
 情勢を複雑にするのが、自民陣営の過去のしこりだ。3区の自民は小選挙区と比例で候補者が交互に入れ替わる「コスタリカ方式」を取ってきた。前回選で民主・橋本博明氏に敗れた増原義剛氏は引退し、河井克行氏に一本化した。しかし増原、河井両氏は2度直接対決した過去がある。「お互いの支持者がそのまま移らない」(選対関係者)。
 11日午後8時過ぎ、安佐南区民文化センター。この日5カ所目の集会で河井氏は10人を前に「直前の空気で変わるのが3区」と切り出し、「力を貸して下さい」と土下座した。「増原さん支持で関係が薄かった人にも積極的に接触している」(秘書)。数十分単位のミニ集会を小刻みに開き、手綱を緩めない。
 逆風の橋本氏は支持母体の労組票の引き締めに加え、河井氏と距離を置く保守票の切り崩しに動く。「河井さんの集会で人が少なかった場所を電話などで攻めている」(民主市議)。12日夕、安佐北区民文化センターでのミニ集会では、11月に長男が生まれたと紹介し、「1000兆円の国の借金を次の世代に残そうとしている。夢と希望を残す政治をつくらせていただきたい」と声を振り絞った。
 共産・藤井敏子氏は、「命を大事にする政治」を掲げ、存在感を出そうと懸命だ。【植田憲尚】
 ◆4区
 ◇民主「脱世襲」に踏み込む 自民は「地域密着」でかわす
 「あるお母さんが私に訴えました。『政治の私物化は良くない』」。8日夕、府中町内の公共施設であった個人演説会。民主・空本誠喜氏は有権者の言葉を引用する形で「脱世襲」に踏み込んだ。
 自民・中川俊直氏が父秀直氏の地盤を継いで出馬した選挙戦。空本氏の陣営は世襲批判を封印していた。「相手を攻撃しても政策を見てもらえずマイナスになる」(陣営幹部)。しかし「中川氏先行」の情勢が伝わり、「直接的な批判はしない」(空本氏)としながら方針を転換した。一方、逆風を意識して党を前面には出さない戦術を取り、陣営幹部は「今後も党幹部は呼ばないだろう」と語る。
 「どこでもいいから政治をやりたいとは思っていない。4区が唯一の古里」。12日夕、海田町内の支援者集会で中川氏は訴えた。毎日4カ所ペースで個人演説会をこなして「地域密着」を強調し、父の代からの支持者を固めながら世襲批判をかわす。
 個人演説会は5日夕、幼少期を過ごした東広島中心部・西条から始めた。地元市議は「『ぜひ西条からやりたい』という希望だった」と語る。同席するのは市議や地域の有力者。在京テレビ局に勤務し広島を長く離れていたが、「知っとってですか」と広島弁も交える徹底ぶりだ。
 共産・中石仁氏は選挙カーで各地区を回り、TPP反対や消費増税中止を訴えている。【中里顕】

8082チバQ:2012/12/15(土) 11:05:40
 ◆5区
 ◇自民は「地元貢献」前面に 「首相と一体」強調の民主
 「これほど呉にふさわしい政治家はいない」。12日午前、呉市中心部の商店街で自民・寺田稔氏の応援に訪れた片山さつき参院議員が持ち上げた。応援2度目の片山氏は東大法卒で旧大蔵省入りした経歴では後輩。共に防衛担当の主計官を担当し、「妹分」と称する関係だ。
 「霞ケ関」への人脈は寺田氏の強みだ。3年余の浪人時代も、地元陳情の実現に奔走した。演説・遊説でも東広島呉道路の建設促進や無料化、地元商店街の改修費の予算付けなど成果をアピールし、「地域にしっかり根ざし、還元していく」と地元貢献への期待感をあおる。
 政治主導を掲げた民主党政権で、三谷光男氏は野田佳彦内閣の財務政務官、首相補佐官を歴任した。松下政経塾の先輩でもある野田首相と近い。呉市内のホテルで10日夜にあった総決起大会では「次期首相を選ぶ選挙。ぶれず逃げない野田首相を選んでいただきたい」と「一心同体」ぶりを強調した。与党として防戦を余儀なくされているが、地元傾斜を「ポピュリズムになりかねない」(陣営幹部)と敬遠し、寺田氏の戦術とは一戦を画す。
 13日以降は大票田の呉市に張り付いて巻き返しを狙う三谷氏に対し、寺田氏も13日夕方に呉市内で決起大会を開き票固めを図る。
 共産・尾崎光氏は原発即時停止や消費増税反対などを訴え、第三極勢力のいない5区での受け皿を目指す。【吉村周平】
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 ◆立候補者(届け出順)
 ◇3区(4)=安佐南・安佐北区など
河井克行 49 [元]副法相  (4)[自]前=[公]
橋本博明 42 党県副代表   (1)[民]前
藤井敏子 59 [元]広島市議 共新
中丸啓  49 IT会社社長  [維]新
 ◇4区(3)=安芸区など
中石仁  50 党県委員     共新
空本誠喜 48 党幹事長補佐   (1)[民]前=[国]
中川俊直 42 [元]衆議員秘書 [自]新=[公]
 ◇5区(3)=呉、竹原市など
三谷光男 53 首相補佐官    (2)[民]前=[国]
寺田稔  54 [元]防衛政務官 (2)[自][岸]元=[公]
尾崎光  60 党地区委員長   共新
12月13日朝刊

8083チバQ:2012/12/15(土) 11:06:03
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20121214-00000209-mailo-l34
決戦の現場:ドキュメント衆院選・広島/下 投票まで2日 /広島
毎日新聞 12月14日(金)16時17分配信

 ◆6区
 ◇ベテランと新人の大激戦 組織結束で最終盤へ
 「あとわずかです。やり抜きます」。尾道市・因島で13日夕に急きょ開かれた未来・亀井静香氏の総決起大会。壇上の亀井氏は切々と、時に絶叫しながら満場の支援者に訴えた。
 報道各社が伝える情勢は自民・小島敏文氏との競り合い。連続11回当選のベテランを支える選対幹部は「ここまで厳しいと見ていたのは少数。相手を見くびっていた」。亀井氏は公示日から3日間は選挙区内を精力的に回ったが、その後は未来候補の応援で県外へ。予定を3日早め、12日に選挙区に戻った。
 13日と14日は計4カ所で総決起大会を開き、「亀井党」を引き締める。妻や長女も後援会のつてで関係企業などを回る。別の陣営関係者は「感触は悪くない。最後には勝つ」と自らを奮い立たせた。
 小島氏は12日午後、三原市内の街頭演説で「ここ三原が天王山です」と気勢を上げた。秘書を務めた故宮沢喜一元首相の影響が残る地域をくまなく回る。選対幹部は「前回は今一つ党内の協力態勢が整わなかったが、今回は一枚岩だ」。7日夜、地元世羅町での決起大会には他選挙区の自民候補も駆けつけ「県内全選挙区での勝利を」と結束を確認した。
 懸念材料は県内の自民候補者で唯一、公明党の推薦を得ていないこと。街頭では自公連携の重要性を強調し、公明党国会議員や市議も協力を口にするが、組織票の上積みに期待する陣営は「推薦があるとないでは全然違う」と吐露する。
 共産・花岡多美世氏は選挙カーで巡回し、党の一貫した政策を訴えて他党との違いを強調する。【豊田将志】
 ◆7区
 ◇自民、公明との協力前面に 民主は党幹部ら投入
 12日夜、2500人が詰めかけた福山市のホール。アニメ「ルパン三世」のテーマ曲に乗り、細身のスーツに身を包んだ自民・小林史明氏が颯爽(さっそう)と現れた。集大成と位置づけた決起集会で小林氏は時折涙も見せながら支援を訴え、初めて「比例は公明党に」と自ら呼びかけた。選対本部長を務める自民県議も「目的は一つ」と土下座した。「自民堅調」の情勢にも票の底上げに気を緩めない。
 支持者に「比例は公明」と働きかけ、公明支持者に小選挙区は自民候補を書いてもらう選挙協力は、自公政権時代から続く。7区の公明票は約3万。陣営は地域の演説会で、票のバーターを司会者に呼びかけさせるマニュアルも作った。
 11日、民主・和田隆志氏の陣営に福山北署から連絡が入った。「政党のポスターが破られている」。証紙を張ったポスターは破れにくい特殊用紙。悪質ないたずらだが、陣営は「今回の逆風を物語っている」と眉をひそめる。同日夜、連合福山地協に加盟する全64労組の幹部がJFE労組に集められた。地協幹部は「組織票だけでは足りない。やれることは全部やれ。隣近所にも声をかけるんだ」と発破をかけた。
 13日は蓮舫参院議員が来援し、14日は細野豪志政調会長が応援に入る。党の有名議員を続々と投入して、巻き返しに懸命だ。
 維新・坂元大輔氏は最後まで組織的な演説会は開かず、1日50カ所の街頭演説を続ける。15日には100人以上の規模で市中心部の約2キロを行進しながらの演説を予定する。
 共産・神原卓志氏は原発廃止や消費増税反対の主張が通じる未来支持層の取り込みも狙う。【稲生陽】
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 ◆立候補者(届け出順)
 ◇6区(3)=三原市(一部除く)など
亀井静香  76 [元]建設相  (11)[未]前=[大]
花岡多美世 55 党地区委員        共新
小島敏文  62 [元]県副議長     [自]新
 ◇7区(4)=福山市
坂元大輔30[元]市議秘書    [維]新=[み]
和田隆志 49 党県代表  (3)[民]前=[国]
小林史明 29 党支部長     [自]新=[公]
神原卓志 56 古書店経営     共新
12月14日朝刊

8084チバQ:2012/12/15(土) 11:07:45
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/121206/elc12120602170003-n1.htm
【衆院選2012 広島】
師走決戦 1区 自民7選阻止狙う民、未、共
2012.12.6 02:16 [広島県]
 マイクを手に街頭から、あるいは選挙カーから力強く訴え続ける。「3年間進めてきた改革を止めてはならない」。民主新人の野中氏は、党本部が選んだ“落下傘候補”として急遽(きゅうきょ)、立候補した。民主党本部から党県連に連絡があったのは、選挙準備を含め日程的にギリギリの11月22日夜だった。

 今回、猛烈な逆風を受ける民主。1区の前職、菅川氏の離党後、県連が後任候補者を選出できず、最終的に党本部に人選を依頼したのは、その逆風を象徴する出来事だった。

 野中氏は熊本県出身で、広島とは縁がない。連合広島などの支援体勢が整っているとして、1区での立候補を選んだという。「街頭演説を中心に子育て、年金、医療などを強く訴えていく」と語り、選挙区を奔走する日々を続ける。

 一方、自民は広島の選挙区で唯一議席を守った岸田氏が7選を目指す。10月には、県出身の故池田勇人元首相からの流れをくむ派閥「宏池会」の会長に就任し、「党の顔」としての地歩も一層強固にした。

 「広島全7区での全員当選を目指す」。党県連会長としての言葉にも、力がこもる。政策は広い視点に立ち、経済成長や教育、社会保障などを訴える。「消費税増税から逃げる訳にはいかない。堂々と評価してもらう」とも話している。

 今回は派閥候補の応援に全国を飛び回り、地元にいられるのは選挙期間の半分ほど。強固な地盤があるとはいえ、これほどの長期不在は陣営にとって初めて。選挙スタッフが手分けして支援者に事情説明に回り、岸田氏の街頭演説を増やして不在期間をカバーする戦術をとっている。

 「選挙区で勝ち抜くことが第一。本人不在でもやるべきことをきちっとやる」。岸田氏の陣営は引き締めに全力を挙げている。

 民主を離党した菅川氏は前回は岸田氏にあと8千票足らずに迫ったが、陣営も認める「厳しい戦い」を強いられてきた。連合広島の支援が受けられず、人員的にも苦慮した。しかし、未来の結成によって「イメージがよくなった」との電話がたびたび。陣営は徐々に手応えを感じている。

 今回は菅川氏の“顔”の浸透に徹し、本人は自転車で選挙区を奔走する。「卒原発 脱増税 続税のムダ」を中心にスポット演説をこなしては、自転車にまたがる。暗くなるまで長距離移動以外は車を使わず、個人演説会も行わない方針という。

 大西氏は連日20回以上の辻立ち。党の重点政策「消費税増税中止、原発即ゼロ、環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)断固ストップ」を中心にアピールを展開している。

 5日に党書記局長の市田忠義氏が来援。12日にも志位和夫党委員長が応援に入るとあって、陣営の士気は日増しに上昇。多くの政党が乱立する今回選挙。大西氏は「国民の立場に立った筋を通す共産党に支援を」と熱っぽく語る。

                   ◇

 ◇立候補者 (届け出順)

 大西理46 共 新 

党県常任委員(党地区常任委員・民青県常任委員)大阪経済法科大中退

                   ◇

 岸田文雄 55 自(岸)前〔6〕

党県会長(党国対委員長・党選対局長代理・沖縄北方相)早大法 【公】

                   ◇

 野中幸市 49 民 新 

経済評論家・大学客員教授(衆院議員秘書)北九州大院

                   ◇

 菅川洋 44 未 前〔1〕

税理士(懲罰委員会理事・税務会計事務所長)日大商 【大】

                   ◇

 〈名鑑の見方〉氏名、年齢、公認政党、現元新の別、丸数字は当選回数。肩書(経歴)、最終学歴−の順。【】は推薦・支持政党。年齢は投票日基準の満年齢

8085チバQ:2012/12/15(土) 11:08:37
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/121207/elc12120702030005-n1.htm
【衆院選2012 広島】
師走決戦 2区 民主、大物応援の「重要区」
2012.12.7 02:03 [広島県]
 民主党にとって解散後、岡田克也副総理や蓮舫参議院議員が、公示日には藤井裕久党最高顧問が応援に駆けつけた「重要区」。その期待を担い、民主前職の松本氏は「コンクリートから人へ、命へ、未来へという取り組みを進めてきた。道半ばの改革をさらに前に進めたい」と訴える。

 過去3度の衆院選で、松本氏は自民の平口氏と激烈な争いを重ねてきた。戦績は松本氏の2勝1敗。だが、民主にとって逆風の今回、平口氏に加え、前回は候補者を擁立しなかった共産と維新の新人も参戦し、激戦に拍車がかかった。

 党国対副委員長を経て現在、副文部科学大臣。以前より地元に戻れない日が増えて迎えた今回の選挙。社会保障と税の一体改革、経済再生、エネルギー政策を訴えの中心に据える。スポット演説を増やし、集会規模は小さくしてじっくり有権者の意見を聞く戦術で、「古い政治に戻すわけにはいかない」と言い切る。

 「退路を断って臨む」。そう今回にかける決意をにじませるのは自民元職の平口氏。国政から離れ、苦節3年3カ月。平日はほぼ毎朝、駅や橋のたもと、道路の交差点で街頭演説を続けてきた。その回数はざっと800回に上る。

 雨の日、走行中の車を止めて傘を提供してくれたり、寒い日、ジャンパーを置いていってくれたりする人の温かさが心に浸みた。交通の不便な地域、がけ崩れの心配、信号機のない場所…。有権者の身近な訴えにもじっくり耳を傾けた。

 重点施策に高齢者の医療負担などの社会保障、領土問題、景気対策を挙げる。「今回は政党としての責任感が問われる選挙。言ったことをどの程度やるか、やったか国民は見ている」ときっぱり。8日には石破茂党幹事長が応援演説、参議院議員の片山さつき氏らの来援も予定している。

 維新新人の辻氏は、選挙カーから大きく身を乗り出して手を振る。マイクを握れば「しがらみのない政治を目指す。雑草魂で勝負」と熱弁をふるう。16年間、モンゴルに住み、タクシー・観光・金融会社などを経営してきた。その会社を畳んで昨年、帰国した。

 報道で知った沖縄県・尖閣諸島や島根県・竹島、北方領土をめぐる外国からの圧力。「このままでは日本が危ない」。そう思うと、居ても立ってもいられなくなったという。

 国防、規制緩和による経済政策、道州制が主な訴え。北海道帯広市生まれだが、海外で知名度の高い被爆地・広島からの立候補に心は弾んでいる。「広島から日本を変える」。街頭での握手を繰り返し、ボルテージを日々高めている。

 5日、共産党の市田忠義書記局長が参加して広島市内で行われた党の街頭演説。激励の声が飛ぶ中、共産新人の中森氏は広島の選挙区から立候補した他の6人らとともに、何度も笑顔で手を振り、市民に党への支持を呼びかけた。

 広島市議4期の経験を持つ。党の重点施策「消費税増税中止、原発ただちにゼロ、環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)断固ストップ」を分かりやすく訴える。農業団体なども回り、支持拡大に努めてきた。

 「党への理解、支援は確実に広がっている」と中森氏。街頭演説を繰り返し、広島市西区をはじめ、佐伯区、江田島市などの島嶼(とうしょ)部もこまめに回る。

                   ◇

 ◇立候補者(届け出順) 

  (4人)

 中森辰一 60 共 新 

党県委員(広島市議・生協診療所事務長)広島大中退                 

                   ◇

 松本大輔41 民 前〔3〕

文部科学副大臣(党国対副委員長・防衛政務官・党県代表・松下政経塾生・銀行員)東大法 【国】

                   ◇

 平口洋 64 自 元〔1〕

元国土交通省局次長(秋田県警本部長・建設省課長)東大法 【公】

                   ◇

 辻康裕43 維 新 

元大阪市議秘書(タクシー会社社長・商社モンゴル支社長・北洋銀行員)釧路公立大経 【み】

                   ◇

 〈名鑑の見方〉氏名、年齢、公認政党、現元新の別、丸数字は当選回数。肩書(経歴)、最終学歴−の順。【】は推薦・支持政党。年齢は投票日基準の満年齢

8086チバQ:2012/12/15(土) 11:09:42
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/121208/elc12120802000001-n1.htm
【衆院選2012 広島】
師走決戦 3区 選挙区議席 奪還目指す自民
2012.12.8 02:00 [広島県]
 政権交代を掲げ、前回衆院選で初当選した民主の橋本氏。今回は「大変厳しい状況」を実感している。「約束を守っていない」「もう少し期待していたのに」。有権者から党への批判の声が飛ぶ。

 「党が何を言っても聞いてもらえない雰囲気が広がっている」と顔を曇らせる。このため、連日約20カ所で行うスポット演説や、夜の個人演説会では、まず3年余りの民主の活動報告に力を入れている。

 「進んでいない改革もある」と率直に認め、一方で経済対策や情報公開は確実に進んだと強調。当選後も毎月、地元で国政報告会を開いてきた「誠実と地道さ」もアピールする。「未来への責任を果たすため、改革を決して後戻りさせないでほしい」。橋本氏の懸命な訴えは続く。

 自民の河井氏は前回、選挙区と比例ブロックで選挙の度に党の候補者が入れ替わる「コスタリカ方式」によって比例ブロックに回り、4選を果たした。今回は平成17年以来の選挙戦となるだけに、公示日から2日間の出陣式は19カ所におよび、陣営を引き締めた。

 「民主党政権によって、日本はダメダメな国になってしまった。第一は経済の立て直し」と訴える。個人演説会も1日4〜6回開催して熱弁をふるう。「今度の選挙は、日本が立ち直ることができるかどうかの最後の機会」と、3区の自民議席の奪還に全力を挙げている。

 白いジャンパーに白いノボリ。維新新人の中丸氏は「新しい政治」を色でアピールして走り回る。駅やスーパーなど1日10カ所以上で10〜15分間のスポット演説をこなし、道行く人と握手も。マイクを手に「自民にしても民主にしても結局は同じ。タネ明かしの分かった手品をもう1度見るのですか」と聴衆に語りかける。

 中丸氏は維新に合流した旧たちあがれ日本に所属し、選挙準備を進めていた。3区内では、飲食店を展開した経験がある。みんなの党の支援も受け、日増しに勢いの加速を感じている。

 その重点政策は、景気雇用対策や行政改革、震災復興促進など。企業経営者の立場から、行政の財政面での疑問も提示する。「有権者には民主、自民の2大政党以外の受け皿が必要。日本の政治の仕組みを変えなければ」と強調する。

 広島市議2期の経験を持つ共産新人の藤井氏は「命を守り育てる政策」が信条。原発即ゼロや消費税増税反対などとともに、憲法9条を守る重要性を訴えている。

 原発について「1度事故を起こすと、取り戻しがつかないことは福島の事故でも明らか。放射能汚染の中で、子供たちが暮らすようなことになってはならない」と強調。「核兵器廃絶と平和のためにも憲法9条を守る」と訴え、きめ細かく各地で街頭演説を繰り返している。

 3区で2万以上の得票が目標。今回、第三極といわれる政党が合流したり、乱立したりする中で、長い歴史の共産党に改めて誇りを感じている。

                   ◇

 ◇立候補者(届け出順)

 河井克行(かわい・かつゆき)  49 自 前〔4〕

 党副幹事長(外務委員会筆頭理事・法務副大臣・外務政務官・県議)慶大法 【公】

 橋本博明(はしもと・ひろあき) 42 民 前〔1〕

 党県副代表(科学技術特別委員会理事・衆院議員秘書・科学技術庁職員)広島大院

 藤井敏子(ふじい・としこ)   59 共 新

 党県委員・医療生協役員(広島市議)日本福祉大社会福祉2部

 中丸啓(なかまる・ひろむ)   49 維 新

 ITコンサル会社社長(イベント制作会社契約社員・プロミュージシャン)廿日市高

8087チバQ:2012/12/15(土) 11:10:20
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/121211/elc12121102030005-n1.htm
【衆院選2012 広島】
4区 「世襲」批判/「郷土愛」で対抗
2012.12.11 02:02 [広島県]
 自民党の中川秀直元幹事長が引退し、党県連は秀直氏の次男、中川俊直氏を公募で党候補に選出した。民主前職の空本氏、共産新人の中石氏は、ともに中川氏を「世襲」と批判、攻勢をかけている。一方の中川氏は父親から引き継いだ固い地盤を背景に、「郷土愛」を強調。真っ向から批判を跳ね返している。

 坂町のショッピングセンター前で週末に街頭演説した空本氏。「脱世襲! 生活実感のある政治を」と、母子家庭に育った自らの話を持ち出し、有権者に訴えかけた。

 前回(平成21年)は「政権交代の風」に乗り、中川元幹事長を破った空本氏だが、今回、その風はない。陣営は「中川氏の地盤は固い」と危機感を募らせ、福島第1原発事故で、国会議員として緊急対応にあたった実績を押し出すとともに、世襲問題を争点化し、無党派層の取り込みを狙っている。

 中川氏は「批判があることは覚悟している」と立候補段階から受け止めていた。公示後は選挙区内を奔走する一方、連日5回程度開く個人演説会で、「どこでもいいから政治がやりたいわけではない」と声を張る。4区から出馬した熱意を訴え「郷土愛」を強調。支持層をより強固にする戦術をとっている。

 農林水産業が盛んで、製造業の工場も多い選挙区とあって、環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)参加の是非や、経済政策にも有権者の関心は集まる。

 中川氏はTPPについて「参加を全くしないのも危険だが、守るべきものが守られないならば参加すべきでない」と述べている。それよりも「地方が疲弊している今、円高やデフレを脱却し、雇用を地域に戻さなければならない」と経済対策の重要性を訴える。

 空本氏はTPPの議論では「もっと国民的な議論を深めることが必要だ」との考え。内需拡大政策などで円高とデフレを脱却し、「生活インフラを整え、雇用と景気を回復することが必要」とやはり、経済対策を前面に戦っている。

 中石氏はTPP参加には反対、消費税増税にも「そんなことをしたら、すべての景気の底が抜ける」と明確に反対の姿勢で一貫。

 共産支持層だけでなく、民主・自民の「2者択一」では行き場のない浮動票の受け皿としても、存在感をアピールしている。

                 ■ □ ■

 ◇立候補者 (届け出順)(3人)

 中石仁 50 共 新 

 党県委員(電鉄会社員・民主青年同盟地区委員長)音戸高                                  ◇

 空本誠喜 48 民 前〔1〕

 党県副代表(党広報副委員長・コンサル会社役員・電機会社員)東大院 【国】

                   ◇

 中川俊直 42 自 新 

 元衆院議員秘書(テレビ東京記者)早大院 【公】

                 ■ □ ■

 〈名鑑の見方〉

 氏名、年齢、公認政党、現元新の別、( )数字は当選回数。肩書(経歴)、最終学歴−の順。【 】は推薦・支持政党。年齢は投票日基準の満年齢

8088チバQ:2012/12/15(土) 11:10:44
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/121212/elc12121202110033-n1.htm
【衆院選2012 広島】
保守の系譜、4度目の対決 5区
2012.12.12 02:11 [広島県]
 民主前職の三谷氏と、自民元職の寺田氏は衆院補欠選挙(平成16年)を含め、今回が4度目の対決となる。平成21年の前回衆院選で落選し、2連敗以降は公認を認めないとする自民党にあって、寺田氏は「背水の陣」。この3年間で選挙区内をくまなく回り、地盤拡大に努めてきた。一方、首相補佐官の三谷氏は解散まで十分に地元に戻れなかったこともあり、出遅れを取り戻すのに懸命だ。

 池田勇人元首相の出身地・旧吉名村(現竹原市)を含む5区は、伝統的に保守色の強い選挙区。池田元首相の義理の孫にあたる寺田氏と、宮沢喜一元首相の秘書を務めた三谷氏は過去2回の衆院選で激しく競り合い、いずれも9万票台を獲得し、約6千票差で勝敗が分かれてきた。

 最近2回の衆院選は小泉純一郎元首相が影響力を発揮した17年の「郵政選挙」では寺田氏、「政権交代」の21年は三谷氏が勝利している。

 落選を経験した寺田氏は、この3年間を地元との対話に費やした。集会や企業の朝礼などに積極的に顔を出し、「質・量において、前回よりも格段に深い対話を有権者とすることができた」と自信を深める。前回は三谷氏に約1万票差をつけられた呉市でも、「今回は反応が違う」と陣営は手応えを感じている。

 寺田氏は「現政権は公約を果たさないばかりか、やらないと言っていたことをやっている。最たる例は消費税だ」と、民主党が消費税増税に舵を切ったことを批判。自民党も消費税政策は同じ立場だが「消費税増は、自民党が前の選挙から訴えている。政治は有言実行でなければならない」と政策の一貫性を主張する。

 一方の三谷氏は23年9月に発足した野田政権で、財務政務官と首相補佐官。消費税増税について、「野田政権ではなく、従来の政権が積み上げた借金の山がある」と指摘する。「子供たちのポケットにまで手を突っ込んでいる状況だ。日本の信用を守り、子供たちに社会保障を残すためにも改革はやりとげたい」と応戦する。

 「これまでにやったことや、これからやり抜こうとしていることを応援いただけるのか、有権者に問う選挙だ」と位置づけ、政権与党の政治実績を強調して、地元労組などに支援を呼びかけている。

 前回は5区に候補者を立てなかった共産党から立候補した元府中町議の新人、尾崎氏は「増税反対」の主張を掲げ、経済の低迷に苦しむ商店街などで、懸命に支持を呼びかけている。

8089チバQ:2012/12/15(土) 11:11:09
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/121213/elc12121302100027-n1.htm
【衆院選2012 広島】
6区 大物前職と自民新人競る
2012.12.13 02:04 [広島県]
 雪が降りしきり、底冷えのする選挙戦中盤。自民新人、小島氏の陣営は、地元・世羅町で決起集会を開いた。来援した党県連会長、岸田文雄氏は「安定した政権をつくるため、力を結集して勝利しよう」とゲキを飛ばし、自民の議席奪回を訴えた。小島氏は県議7期の経験をもとに「地方の実情をしっかり訴えていきたい」と強調。12回連続当選を目指すベテランの未来前職、亀井氏に真っ向勝負を挑んでいる。

 前回の衆院選(平成21年)で、初出馬の小島氏は「反自民」の逆風の中、亀井氏にダブルスコアで敗退した。以来、3年余りを「地べたをはいずり回ってきた」と振り返る。1日200軒を目標に、選挙区内を巡回。中山間地域の疲弊に危機感を抱き、「地方の再生なくして日本の再生なし」を前面に打ち出す。

 選対本部長の平田直己県議は「1対1の戦いだ」と、亀井氏への対抗意識を隠さない。報道各社の世論調査で全国的に「自民優勢」を報じられているが、「亀井さんの壁は厚い」と陣営幹部は表情を引き締める。

 一方の亀井氏は長年、自民党の要職を務め、県北部を中心に厚い支持基盤を誇る。今年4月に消費税増税法案をめぐり国民新党を離党。一時は「石原新党」の結成に動いたが、衆院の解散直後から次々と新党結成を発表し、最終的に未来に納まった。こうした動きを自ら「出世魚」と表現する。「政策は自民党のときから一致している。自民党が間違った方向に行ったのだ」と力説している。

 今回は新党からの出馬となったが、党派を超えた「亀井党」ともいえる支持者も多い。4日の出陣式では「日本が沈んでいく中、この齢(とし)でも退くわけにはいかない」と熱っぽく訴え、精力的に選挙区内を回った。

 かつて6区で激しく争い、亀井氏と同じ未来に合流した佐藤公治・参院議員も「この戦いは私の戦いでもある」と共闘を宣言した。小島氏との接戦が報じられ、陣営は危機感を募らせている。

 13日、小島、亀井の両陣営は同時刻に尾道市内で決起大会を予定している。

 共産新人の花岡氏は「古い政治は行き詰まっている。打破できるのは共産党だけ」とアピール。消費税増税や環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)問題では民主を厳しく批判し、返す刀で維新や自民を「右寄りの危険な政党」と切り捨てる。

 小島、亀井両陣営の戦いに埋没しないよう、支持拡大に懸命だ。

8090チバQ:2012/12/15(土) 11:11:31
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/121214/elc12121402350018-n1.htm
【衆院選2012 広島】
師走決戦 7区 自公連携で支持拡大
2012.12.14 02:21 [広島県]
 自民新人の小林氏が29歳の若さを武器に、公明の応援も得て着実に支持を拡大している。民主前職の和田氏は党県連代表として空白選挙区での候補者擁立調整に時間を割かれ、地元での地盤固めに出遅れた。民主への逆風の中、懸命にその取り返しを図ってきた。16日の投開票日に向けて選挙戦も残りわずか。各候補とも最後の追い込みに躍起になっている。

 公示日(4日)の早朝、福山市内の神社で必勝祈願した小林氏。近くに、3年3カ月前の前回衆院選で和田氏に議席を奪われた現参院議員、宮沢洋一氏がいた。その隣には過去、候補者擁立をめぐって宮沢氏と距離を置いてきた党県連幹事長、宇田伸氏の姿も。前回の雪辱を果たすべく、自民組織が一体となって選挙戦に臨む姿勢を象徴していた。

 小林氏は大手企業の採用担当の経験から「若者が夢を持ちづらい時代。将来に不安がある」と話し、雇用を守る大胆な経済政策と、教育を根本から変える「仕組み」づくりの必要性を訴える。

 8日にはJR福山駅前で街頭演説する公明党の山口那津男代表の横に立ち、公明支持層にもアピールした。「小林くーん、頑張って!!」。婦人層から声が飛び、手応えを感じた。課題としていた知名度アップも克服してきた。

 一方の和田氏は「(民主党の)理念、方向性は間違っていないと今でも思っている。前政権より私たちのほうが正しい」と自信をもって主張する。

 消費税増税を約束違反だとする有権者の声を真正面から受け取るが、「(マニフェストと)数値が違いすぎたのは不徳の致すところ」と、改革途上だとして理解を求めている。

 小規模な会合にも足を運び、社会保障制度改革や税制について懇切丁寧に説明してきた。「やりたいことをやり切れていない」。思いを有権者に届けたいとの熱意がにじむ。民主支持層はほぼ固め、無党派層をどれだけ取り込めるかが課題だ。

 その無党派層に支持を訴えるのは維新新人の坂元氏。選挙区内をくまなく選挙カーで走り、駅や商業施設前で街頭演説を繰り返している。

 「民主のうそつき政治に飽き飽きした人、自民の古い政治に戻りたくない人、どうか私にかけていただきたい。福山から日本を変えよう」と支持を訴える。

 共産新人の神原氏は、消費税増税反対や即時原発ゼロを訴え続ける。「消費増税は生活にかける禁じ手の税金だ。中小企業は身を削って出すことになる。大企業の内部留保を社会に還元すべきだ」。

 こまめに選挙区内をめぐって共産支持層を固め、民主でも自民でも第三極でもない浮動票の上積みに意欲を燃やす。

8091チバQ:2012/12/15(土) 11:12:13
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/121214/elc12121421250045-n1.htm
【衆院選2012 山口】
自民「長州制覇」へ王手 
2012.12.14 21:24 (1/2ページ)[山口県]
 山口県(4選挙区)は、前回衆院選の激しい逆風下で3選挙区を死守した「自民党の牙城」。今回は安倍晋三総裁(4区)、高村正彦副総裁(1区)、河村建夫選対局長(3区)−と党執行部がずらりと並ぶだけにメンツにかけて負けられない。長く民主党に議席を明け渡していた2区に安倍氏の実弟、岸信夫前参院議員を投入し、「長州」の完全制覇に王手をかけた。

 「なんとしても山口2区で議席を取り戻す!」

 これが自民党山口県連が掲げた最重要目標だ。明治維新の原動力となり、戦前、戦後を通じて次々に首相を輩出してきたことへの誇りがにじむ。

 このような歴史的背景から、自民党は県内津々浦々まで日本有数の強固な基盤を築いてきたが、2区だけは例外。民主党の元法相、平岡秀夫氏が平成12年に、故佐藤栄作元首相の次男、佐藤信二元通産相を破って当選、その後も何度も苦杯をなめさせられた。明治の元勲、伊藤博文らを輩出した地。しかも平岡氏は民主党最左派なだけに「失地回復」は県連の悲願なのだ。

 そこで今回は、岸氏が満を持して出馬した。兄は安倍氏、祖父は故岸信介元首相、大叔父は佐藤栄作とあって知名度は抜群。高村氏、河村氏らも相次いで応援に駆けつけた。

 岸氏は「まだ相手の背中を見て走っている」と慎重な姿勢を崩さないが、各種情勢調査でも平岡氏に大きく水をあける。13日の岩国錦帯橋空港の開港も追い風となり、デフレ脱却、地域活性化を訴え続ける。

 これに対し、平岡陣営は「自民党が総掛かりで攻め込んでいる」と焦りを隠さない。連合山口などの労組や後援会組織をフル稼働させて議席死守を目指す。

 県庁所在地の山口市を含む1区では、公示直前に地元出身の日本未来の党代表代行、飯田哲也氏が出馬を表明。「卒原発」「古い自民党型政治から脱却を」と訴えて高村氏に対抗する。ただ、準備不足は否めない上、元銀行員の民主新人、冨村郷司氏と票を食いあう結果を招いており、高村氏の独走は揺るがない。

 3区も河村氏が、比例九州ブロックから国替えした民主前職の中屋大介氏ら他の候補を大きく引き離す。ただ、3区は、元防衛相の林芳正参院議員が出馬を表明し、自民党執行部の主導で断念させた経緯があり、党県連内にしこりは残る。

 安倍氏の金城湯池である4区には、民主党が「安倍氏をフリーハンドにさせない」として、公示直前に元国会議員秘書の新人、財満慎太郎氏を擁立した。とはいえ、常に8割前後の得票率を誇る安倍氏の脅威となるはずもなく、安倍氏は公示前の2日に下関市に立ち寄っただけ。留守を昭恵夫人に任せ、全国を飛び回っている。

8092チバQ:2012/12/15(土) 11:16:17
http://www.sanyo.oni.co.jp/feature/area/2012/12/12/20121212101258.html
衆院選 激戦区の攻防 岡山2区
攻守逆転 民自が総力戦
 「新しい政治をもっと前に進めたい」。11日午前、岡山市中区のスーパー前に立った民主前職の津村啓介は、買い物客らに政権継続を呼び掛けた。

 対する自民新人の山下貴司。11日朝、同市東区の駅前で「あと一歩まで来た。日本の政治を取り戻したい」と力を込め、通勤者らと握手を繰り返した。

 政権交代への期待感を追い風に、津村が当時の自民前職(中国比例)に約4万票差をつけて圧勝した前回選挙から3年3カ月―。民主は政権運営の評価を問われる側に回り、二大政党の攻守は逆転した。両党が幹部クラスを投入し、総力戦を繰り広げる。

 津村は2003年に比例復活で議席を得た後、05、09年は小選挙区で連勝した。演説では35人学級導入などを挙げながら「教育も社会保障も変わりつつある」と民主政権の実績を訴える。

 浮動票を狙って朝夕は橋のたもとで通勤者に手を振り、連合岡山傘下の労組を通じて地域票の掘り起こしを図る。だが、選対本部長で岡山市議の小林寿雄は「かつてない逆風。後ろから来た相手に並ばれた」と危機感を強め、さらなる浸透に全力を挙げる。

 一方、自民は7年ぶりの議席奪還が悲願。党改革の一環として県内小選挙区で初の公募を行い、選ばれたのが元法務官僚の山下だ。住宅地の路地まで選挙カーを乗り入れ、「今の外交や経済、教育は変えなければならない」と強調する。

 党県議や保守系市議が活動を支え、推薦する公明党もバックアップ。地区単位の後援会を足場に票の上積みを目指すが、「新人だけに知名度はまだまだ」と陣営幹部。終盤は安倍晋三総裁の来援も予定されている。

 二大政党に割って入ろうとするのは、共産新人で元玉野市議の井上素子。民主、自民を「(消費税の)増税連合」と批判する。連日約20カ所でマイクを握り、「増税に頼らない別の道がある。まずは国の無駄遣いをやめるべきだ」と党の政策に理解を求めている。(敬称略)

///////////////////////////////////

 衆院選は16日の投票に向けて終盤戦に入った。民主、自民の二大政党に共産党や第三極勢力が絡み、舌戦はヒートアップ。岡山、広島、香川県内の激戦区の攻防を追った。


■岡山2区(届け出順、敬称略)■

 井上素子 65 共産・新
 津村啓介 41 民主・前
 山下貴司 47 自民・新

(2012年12月12日掲載

8093チバQ:2012/12/15(土) 11:16:44
http://www.sanyo.oni.co.jp/feature/area/2012/12/13/20121213101207.html
衆院選 激戦区の攻防 岡山4区
維新参入で情勢混とん
 民主前職の柚木道義と自民元職の橋本岳。2005年、09年に続く3度目の対決で二大政党が雌雄を決するはずだったが、日本維新の会が元倉敷市議の赤沢幹温を擁立、情勢は一気に流動化した。

 赤沢は保守系で活動してきた一方、維新の「看板」で無党派層へ浸透をうかがう。保守層が基盤の橋本、前回は無党派層の支持で大勝した柚木―。ともに「維新の波」を警戒する。

 柚木は03年衆院選では元首相の故橋本龍太郎に敗れたが、05年は郵政解散に伴う「自民ブーム」をついて初当選。09年は大差で連勝した。挑戦者をアピールしてきたが、今回は政権与党としても、前職としても受けて立つ側に回った。

 党への批判をかわすことに腐心しながらの戦い。衆院解散の日のブログで「党が逆風であれ何であれ、『柚木党』で頑張ります」と記したほか、選挙戦でも「私が、立て直す」をキャッチフレーズに掲げ、個人の戦いを強調する。

 対する橋本。10日夜に倉敷市内で開いた個人演説会では「今回、万が一だめだったら次はない」と強い危機感を強調した。自民は小選挙区で2連敗した候補は次の選挙で公認しないのが原則。今回ですら例外の公認で、負ければ後はない。

 議席から遠ざかった3年の間、父・龍太郎から受け継ぎ、高齢化していた後援会の再建に力を注いだ。若返りを図った支持者と小まめに集会を開いてきた一方、選挙戦では母・久美子が地元に張り付き、旧来支持者のつなぎ留めを図る。

 維新新人の赤沢は、無党派層へのアピールを狙って街頭活動を重視。10日には同党の近畿比例候補で高い知名度を誇る東国原英夫とともに、JR倉敷駅北口に立った。

 演説では「決められない政治からの脱却」などを訴え、既成政党をまとめて批判。橋下徹代表代行の肉声テープも活用するが、陣営幹部は「維新への反応はあっても本人の知名度はまだ低い」とみて浸透を急ぐ。

 共産新人の須増伸子は元早島町議。選挙区内をくまなく選挙カーで回り、1日約20カ所で街頭演説をこなす。消費増税反対やTPP交渉参加反対、即時原発ゼロを訴え、ほかの3候補との違いを強調している。(敬称略)

■岡山4区(届け出順、敬称略)■

 須増伸子 46 共産・新
 橋本岳 38 自民・元
 赤沢幹温 51 維新・新
 柚木道義 40 民主・前

(2012年12月13日掲載)

8094チバQ:2012/12/15(土) 11:21:53
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20121212-00000194-mailo-l41
票流の現場:さが・選挙区ルポ 1区 プライド捨て「助けて」 雪辱戦で「金星」を狙う /佐賀
毎日新聞 12月12日(水)14時48分配信

 衆院選は選挙戦も残り少なくなった。県内3小選挙区の8候補は連日激しい舌戦を展開している。根強い政治不信の中、有権者の票はどこへ流れるのか。「見えない票田」を相手に各陣営が悪戦苦闘する各選挙区の現場を歩いた。
 抜群の知名度を誇る原口氏だが、今回は大臣経験者としてのプライドを捨てた戦いを強いられている。
 「私は『助けてください』という言葉を今まで街演車で使ったことがない。しかし、今回は助けてください」。8日夜、佐賀市の個人演説会で、原口氏はマイクを握る手に力を込めた。マスコミの世論調査で劣勢を伝えられ、陣営の危機感は強い。10日は寒風の中、自転車での遊説まで試みた。
 連合佐賀の推薦は受けたが、自治労県本部が支持どまりなど、単組の足並みはそろわず、前回協力した社民県連も今回は自主投票。しかし、陣営が苦しんでいるのは、消費税増税法案採決時に棄権したことへの有権者の評価だ。「みんなテレビや新聞で見ているのに、きちんと説明してきていない」と陣営関係者。別の関係者は「今まで(集会などに)来てくれた人が来ない」と嘆いた。
 もっとも、情勢の悪さに社民県連の幹部が“個人的に”支援するなど、組織の協力関係に変化も見え始めている。終盤に向け党幹部らの来援を受け、巻き返しを図る。
 一方の岩田氏は組織の支援で「金星」を狙う。早くから党本部の重点区指定を受け、石破茂幹事長(11月24日)▽山東昭子参院議員(12月4日)▽小泉進次郎青年局長(5日)▽片山さつき参院議員(8日)▽岸田文雄前国対委員長(9日)▽林芳正参院議員(10日)、古賀誠元幹事長(10、11日)−−と、重量級の来援者が続いた。
 県農政協議会や県医師連盟など業界団体の推薦も獲得。与党時代から続く公明党との協力も健在で、8日の女性集会では「公明党の皆さん来ていますか」との呼びかけに約3分の1が手を挙げた。
 ただ、隠れた主役は前回選挙で原口氏に敗れた党県連の福岡資麿会長だ。岩田氏とは高校の同級生で、2年前の岩田氏の出馬表明以来二人三脚で運動を展開。5日夜の佐賀市の個人演説会では「今でもくやしいのは、皆さんのご厚意に対し結果を出せなかったこと。それを晴らす戦いがやってきた」と雪辱戦を強調。原口対福岡の構図は変わらない。
 陣営は上滑りを警戒。「事前の世論調査でいい結果が出ると陣営が緩む」と引き締めを図っている。
 大森氏は1日30カ所以上のつじ立ちを繰り返し、消費増税阻止、原発即時停止、TPP(環太平洋パートナーシップ協定)の参加反対を訴える。
 政権交代後の政治も自民時代と変わらないと断じ、今回の選挙は「政党の枠組みを超えて、古い自民型の政治を変える大きな変化をつくる」選挙だと主張。「日ごとに訴えが浸透するのを感じる」と手応えを感じている。【竹花周、田中韻】
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 ■佐賀1区の顔ぶれ
原口一博 53 元総務相  民前
岩田和親 39 元県議   自新
大森斉  57 党地区委員 共新
12月12日朝刊

8095チバQ:2012/12/15(土) 11:22:11
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20121213-00000216-mailo-l41
票流の現場:さが・選挙区ルポ 2区 地元密着で支持拡大、独自の政策で差別化 /佐賀
毎日新聞 12月13日(木)14時39分配信

 「古いしがらみのある政治に逆戻りするのか、前に進めるのか」。公示後、1日1〜3カ所で開く個人演説会で大串氏は繰り返す。党の劣勢が伝えられる中、政権交代の実績アピールに躍起だ。
 大串氏は2期目、内閣政務官など政策策定の中枢で激務をこなしながら、東日本大震災直後などを除くほぼ毎週末に佐賀に戻って集会やあいさつ回りを重ねてきた。福岡便より遅い北九州空港着の最終便を利用し、深夜に車を走らせて地元入りすることも度々だ。
 選挙事務所は前回の2カ所から5カ所に増えた。追い風を受けた前回選挙でも勝てなかった太良、白石などでも大串氏の人柄にひかれる“大串党”が増えている。組織的にはまだ弱いが、自民支持層などへも浸透しているという。
 一方の今村氏は「(民主党は)うそ、あるいはだましのマニフェストだった。とんでもない内容を掲げた政党に負けた」と前回選挙を振り返り、政権奪取への意欲を強める。
 地区ごとに開く決起集会には、地元の首長や県議、農業団体幹部が顔をそろえる。「次に当選すれば、党の要職に就く」との声が掛かり、今村氏も党総裁選で安倍晋三氏を支えた経緯を披露してアピール。推薦を受ける公明党のポスターを演説会場に大量に張り、関係強化にも力が入る。
 選挙事務所は、初めて大串氏の地盤である小城市に構えた。あえて敵の本丸に乗り込み「くさびを打つ」(自民県議)のが狙いだ。
 鍵を握るのは、1次産業者への浸透だ。
 両陣営から推薦願を受けた県農政協議会と県有明海漁協は、歩調を合わせるように今村氏を推薦。出陣式では両団体のトップがそろってあいさつした。今村氏も、両団体が求める環太平洋パートナーシップ協定(TPP)交渉参加反対の主張を欠かさない。地区ごとの決起集会では、自身で作成した資料を配ってTPPの危険性を訴えている。
 ただ、どこまで浸透できているかは不透明だ。8日に小城市で開いた決起集会では空席が目立ち、選対本部長を務める県農政協の野口好啓氏は「思ったより集まらない。声掛けけはしているはずだけど……」と戸惑う。
 大串氏もTPPには反対の立場だが、現政権が導入した戸別所得補償制度の実績を掲げ「法制化して安定させたい」と説くのも忘れない。諫早湾干拓(諫干)問題で築いた漁民との信頼関係も固く、組織と離れた所でつながるシンパがどこまで広がっているかが問われる。
 上村氏は「どれだけ政策への理解を浸透させることができるかどうかだ」と、1日25カ所以上での街頭演説などを通して支持拡大を図る。TPP交渉参加反対に加え、脱原発、貧困問題の解消など、独自の政策を訴え、他候補者との差別化を図る。【蒔田備憲】
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 ■佐賀2区の顔ぶれ
大串博志 47 首相補佐官 民前
今村雅弘 65 元副農相  自前
上村泰稔 47 党県委員  共新
12月13日朝刊

8096チバQ:2012/12/15(土) 11:22:30
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20121214-00000194-mailo-l41
票流の現場:さが・選挙区ルポ 3区 政権奪回への決意、暮らしと命を守る /佐賀
毎日新聞 12月14日(金)16時3分配信

 「今回の選挙は自民党が政権に復帰できるのかできないのか、日本の政治史上においても大変大事な選挙だ」。公示日の4日、唐津市での出陣式で保利氏が真っ先に口にしたのは、政権奪回への並々ならぬ決意だった。
 12選を目指す保利氏は、候補者が5人と乱立した前回(09年)で9万3681票、郵政民営化に反対して離党した前々回(05年、候補者4人)でも8万7485票を獲得。今回は共産候補との対決で保守票が割れる恐れがないだけに、目標の10万票はおろか、11万票の可能性もある。
 ただ、従来とは違う事情もある。県内は「0増5減」の対象で減区となり、現在の区割りで実施されない可能性もあった。そんな中、78歳という年齢から引退が話題に上ることも。今回、支持者からの強い要請を受けて出馬したという形をとったものの、その経緯に疑問を感じる者がないわけではない。
 とはいえ党幹事長や衆院議長を歴任した父茂氏から引き継いだ強固な地盤は健在で、団体や企業の推薦も既に450。10日に唐津市であった女性集会には400人が参加し、「大きな票で東京に送っていただきたい」と懇願する保利氏を「私たちが付いている」と励ます支持者もいた。
 一方、山口氏は選挙カーで選挙区内をくまなく回りながら、1日15〜20回のつじ立ちを繰り返す地道な運動を展開する。マイクを握ると「原発再稼働をさせない。消費税の大増税にストップをかける。そしてTPP交渉参加に断固反対という皆さんの願いを私に託してください」などとアピール。選挙区内に九州電力玄海原発を抱えるだけに、原発即時停止を強調している。
 先週末、有田町と武雄市山内町での遊説を追いかけた。寒い1日だったが、選挙カー1台に4人が乗り込み、窓を全開にして支持を訴える。住宅密集地や商店周辺などでは山口氏がマイクを握り「今回の選挙では、暮らしと命を守る一票を」と投票を呼びかけていた。「頑張って」と声を掛けたり手を振ったりする有権者は日増しに増えているという。陣営の1人は「これまでの選挙とは、若者を中心に住民の反応が全く違う」と支持拡大に期待を寄せた。
 前回選挙で共産候補者が獲得した得票数は1万142票。今回は「反保利票」の唯一の受け皿になるだけに、得票倍増も現実味を帯びている。残り2日間、最後の支持拡大を訴えるため、選挙区内を駆け回る。【原田哲郎】=おわり
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 ■佐賀3区の顔ぶれ
保利耕輔 78 元文相   自前
山口勝弘 57 党地区委長 共新
12月14日朝刊

8097チバQ:2012/12/15(土) 11:23:01
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/politics/election/2012syuin/kiji/nagasaki/20121213/20121213_0001.shtml
激戦1区 がっぷり 党幹部も続々応援
2012年12月13日 11:34
民主党候補への支援を訴えた細野豪志政調会長 政権批判の強風下、「民主王国」の1区で、激戦が繰り広げられている。議席を守り続けてきた民主前職・高木義明氏は報道各社の世論調査で自民元職・冨岡勉氏の後塵(こうじん)を拝し、巻き返しに必死だ。民主が牙城を守るのか、自民が突き崩すのか。両党の幹部も続々と応援に駆けつけ、戦いは佳境に入った。

 「まさに踏ん張りどころです。高木さんを、もう一度国会に送ってください」。12日、長崎市入りした民主党の細野豪志政調会長は、同市中心部の街頭で声を張り上げた。過去の選挙では他候補の応援に回ることもあった高木氏だが、今回は選挙区に完全に張り付き、細野氏や岡田克也副総理など大物の応援をあおいでいる。

 高木氏は三菱重工労組の組織内候補として、固い組織票を基盤に、7回の当選を重ねてきた。だが、メディアの世論調査報道を見て、陣営は「横綱相撲」をかなぐり捨てた。「一人3票で結構です。支援を募ってください」。幹部は市内の個人演説会で懇願を繰り返す。労組も後援会回りなど人海戦術に入り、急ピッチの追い上げを図る。



応援演説で拳を突き上げる安倍晋三自民党総裁 「やっと相手の背中が見えてきた」。対する冨岡陣営は、世論調査報道にも、攻め手を緩めていない。農政連や出身母体の医療系団体は、関係者への働き掛けを加速。冨岡氏自身も派閥の領袖・山崎拓元副総裁と企業回りをするなど、勢いを落とすまいと躍起になっている。集会では「比例は公明」と繰り返すことも忘れない。

 12日は陣営が「切り札」と位置付けた自民党の安倍晋三総裁が長崎入り。「冨岡さんは議席を失って以来、誰よりも多くの市民に会い、悩みを共有し、雨の日も雪の日も頑張ってきた」と街頭で持ち上げられ、聴衆の前で頭を下げた。

 共産新人の牧山隆氏も消費増税反対などを訴え支持拡大を目指す。「最後の3日間が勝負」。各陣営は声をそろえる。



=2012/12/13付 西日本新聞朝刊=

8098チバQ:2012/12/15(土) 11:25:43
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/121214/elc12121402330010-n1.htm
【衆院選2012 大分】
「社会党王国」の凋落
2012.12.14 02:19 [大分県]
 村山富市元首相を輩出し、かつて「社会党王国」と呼ばれた大分県(3選挙区)でも自民党の勢いは止まらない。旧社会党系の牙城である大分1区で、自民党が平成8年の小選挙区比例代表並立制導入後初めて議席を獲得できるかが焦点となる。一方、宮崎県(3選挙区)でも、自民党は、前回議席を失った宮崎1区を含め、完全制覇を狙う。

                  ◇

 大分1区の外務副大臣、吉良州司氏=民主前職=は異様なほど神経をピリつかせていた。大分市内の公民館で開いたミニ集会ではこう切り出した。

 「民主党政権の3年半、反省すべきこともあります。でもマスコミは私たちが100やったうち5か6しか報道しない」

 ひとしきりマスコミへの責任転嫁を続けた後、こう言い放った。「記者の方は退室してください。ここから先の尖閣問題に関する話は、外務副大臣の立場として聞かれたらまずい…」。危機感の裏返しかもしれないが、その言葉の端々に「与党の驕(おご)り」がみえる。

 吉良氏は平成15年、無所属新人として大分1区で初当選後、議席を守ってきた。村山元首相の地元だけに自治労を中心に旧社会党系勢力が強固な選挙基盤を持ち、参院選では社民、民主両党が改選ごとに候補を支援し合う「大分方式」で乗り切ってきた。

 だが、今回の逆風は相当厳しい。社民党支持層の一部は日本未来の党新人の元別府市職員、小手川裕市氏に流れ、日本維新の会新人の水産会社役員、桑原宏史氏も無党派層の一部を取り込んでいるからだ。

 そんな中で自民新人の外食会社役員、穴見陽一氏は虎視眈々と初勝利を狙う。前回、吉良氏に6万票もの大差で敗北した後、毎日辻立ちを続け、雇用確保などを訴えてきた自負がある。後援会参与の河野充宏氏は「前回は背中が見えないくらい離された印象だったが、今回は肩を並べて走っているイメージです。あと一押しで追い越せるかもしれない」と確かな手応えを明かす。

 大分2区も「革新」の看板が傾いている。前回の勝者である社民党幹事長、重野安正氏が病気のため出馬を断念、重野氏の政策秘書の吉川元氏を急きょ擁立した。民主、社民の選挙協力の名残で民主党は候補者擁立を見送ったが、支持は広がっていない。

 これに乗じるように、自民前職で元防衛庁長官の衛藤征士郎氏は着々と票を固め、大きくリードする。

 大分3区では、社民党から民主党に鞍(くら)替えした元環境副大臣の横光克彦氏が、労組など支持団体をフル回転させ、票を掘り起こすが、元外務副大臣の岩屋毅氏=自民前職=が、無党派層へも支持を広げ優位な選挙戦を展開する。

                  ◇

 ▽大分1区(大分市)
 桑原宏史42☆水産会社役員 維 新 【み】
 穴見陽一43☆外食会社役員 自 新 【公】
 吉良州司54☆外務副大臣  民 前 【国】
 染矢誠治48 獣医師    無 新
 小手川裕市45☆元別府市職員 未 新 【大】
 山本茂61 元県職員   共 新
 ▽大分2区(日田市など)
 衛藤征士郎71☆前衆院副議長 自(町)前 【公】
 吉川元46☆元議員秘書  社 新
 竹内紀彦43☆元商社員   維 新 【み】
 山下魁35 党県委員   共 新
 ▽大分3区(別府市など)
 横光克彦69☆元環境副大臣 民 前 【国】
 岩屋毅55☆元外務副大臣 自(麻)前 【公】
 大塚光義57 元挟間町議  共 新
 神雅敏36☆元金融会社員 み 新 【維】
(届け出順、☆は比例と重複)

8100チバQ:2012/12/15(土) 13:34:36
http://sankei.jp.msn.com/region/news/121215/osk12121502120003-n1.htm
【衆院選2012 大阪】
アイデア合戦も過熱
2012.12.15 02:11
 ■「オタロード」でアピール

 ■党幹部の肉声テープで遊説

 ■選挙カーの代わりに「馬車」

 あす投開票を迎える衆院選。寒風吹きすさぶ街頭で、候補者は最後まであの手この手で有権者の支持獲得に必死だ。若年層へのアピール、党幹部の肉声テープ活用、馬車でエコをPR…。アイデア合戦も過熱しているようだ。

 大阪・日本橋の通称「オタロード」。若手の新人女性候補は、20代の大柄な男性に駆け寄り、笑顔で支持を訴えて会話を弾ませた。

 「写メもオッケーですよ」。女性候補の言葉に、運動員が男性のスマートフォンを持って数メートル先に回り込み、ツーショットの写真を撮影。女性候補が目を見て握手を交わすと、男性は「頑張ってね」と声をかけた。

 若年層が多い日本橋の電気街は、浮動票が多いとされ、「ここなら彼女の若さと魅力をアピールできる」と陣営幹部は期待を寄せる。

 新人候補が大半を占める政党の候補者は、知名度のある幹部の訴えを録音したカセットテープを携え、選挙区を駆けめぐる。

 「◯◯です。地域の力を最大限発揮することが日本再生につながります。今こそ△△(政党名)を」。幹部の肉声が選挙カーから流れると、家路を急ぐサラリーマンが辺りを見回し、スーパーで買い物中の主婦が足を止める。

 府内の選挙区から立候補しているこの政党の男性新人候補は「最初は半信半疑だったが、有権者を引き留める力は抜群」と自信をみせる。

 各党の原発政策が争点となる中、選挙カーの代わりに馬車に乗ってクリーンエネルギーの普及を訴え、他陣営との差別化を図る立候補者もいる。

 京都府内の選挙区から立候補している前職の男性候補は、公示日の4日に続き、最終日の15日にも馬車から“最後のお願い”を行う予定だ。選挙を戦(いくさ)に見立て、幟(のぼり)を掲げ、陣羽織姿で街頭に立つこの候補者は「子供まで足を止めて見てくれる。作戦は大成功」と手応えを口にする。

8101旧ホントは社民支持@鹿児島市:2012/12/15(土) 15:40:24
以前管理人様にupしていただいた「Decision2012」で一部ミスがありました。
お詫び申し上げます。

ミスの内容
「結果(比)」タブ内の自民党比例候補の惜敗率の自動計算がうまくいかない不具合

以下のように修正してください。(南関東ブロックまで)
 E23→「011北海道11区02」を「11北海道11区01」へ
 E77→「018岩手2区02」を「018岩手2区01」へ
 E94→「036福島4区02」を「036福島4区01」へ
 E171→「040茨城3区02」を「040茨城3区01」へ
 E178→「047栃木3区02」を「047栃木3区01」へ
 E180→「049栃木5区02」を「049栃木5区01」へ
 E185→「054群馬5区02」を「054群馬5区01」へ
 E196→「065埼玉11区02」を「065埼玉11区01」へ
 E306→「080千葉11区02」を「080千葉11区01」へ
 E307→「081千葉12区02」を「081千葉12区01」へ
 E321→「097神奈川15区02」を「097神奈川15区01」へ

8102旧ホントは社民支持@鹿児島市:2012/12/15(土) 15:55:44
>>8101の続き
 E549→「136富山2区02」を「136富山2区01」へ
 E771→「193大阪2区02」を「193大阪2区01」へ
 E780→「206大阪15区02」を「206大阪15区01」へ
 E781→「209大阪18区02」を「209大阪18区01」へ
 E915→「244広島6区02」を「244広島6区01」へ
 E965→「255香川3区02」を「255香川3区01」へ
 E967→「257愛媛2区02」を「257愛媛2区01」へ
 E971→「261高知2区02」を「261高知2区01」へ
 E972→「262高知3区02」を「262高知3区01」へ
 E1030→「273福岡11区02」を「273福岡11区01」へ
 E1035→「279長崎3区02」を「279長崎3区01」へ
 E1040→「285熊本5区02」を「285熊本5区01」へ
 E1042→「287大分2区02」を「287大分2区01」へ
 E1046→「291宮崎3区02」を「291宮崎3区01」へ
 E1050→「296鹿児島5区02」を「296鹿児島5区01」へ
 E1052→「298沖縄2区02」を「298沖縄2区01」へ

8103名無しさん:2012/12/16(日) 12:19:31
総務省発表
10時現在全国投票率
7.46% 前回13.19%

衆院選期日前投票は10・1%
前回を1・82ポイント下回る
http://www.niigata-nippo.co.jp/news/politics/20121216017095.html

8104名無しさん:2012/12/16(日) 13:29:24
投票率14・03%、大幅ダウン…11時現在
http://www.yomiuri.co.jp/election/shugiin/2012/news/20121216-OYT1T00351.htm?from=top

第46回衆院選は16日午前7時から投票が始まった。総務省が発表した午前11時現在の
投票率は14・03%で、前回2009年の同時刻と比べ、7・34ポイント下回っている。

8105旧ホントは社民支持@鹿児島市:2012/12/16(日) 14:04:17
>>8104
衆院選過去最低59.6%を割り込みそうな勢いだなぁ。

民主・公明・共産↑
自民・維新・みんな↓

になるのかな。

8106名無しさん:2012/12/16(日) 14:06:34
>>8105
冬の時期だから、昼の投票率見るまでは何とも言えないかもしれん。

8107名無しさん:2012/12/16(日) 15:34:59
投票率27・40%、大幅ダウン…14時現在
12年12月16日15時24分
http://www.yomiuri.co.jp/election/shugiin/2012/news/20121216-OYT1T00351.htm?from=tw
総務省が発表した午後2時現在の投票率は27・40%で、前回2009年の同時刻と比べ、7・79ポイント下回っている。 投票率14・03%、大幅ダウン…11時現在
http://www.yomiuri.co.jp/election/shugiin/2012/news/20121216-OYT1T00351.htm?from=top

8108名無しさん:2012/12/16(日) 15:44:07
2時〜3時の投票率は上がってるらしいね

8109チバQ:2012/12/16(日) 16:04:52
ZAKZAK
>>6559
人気凋落の菅前首相は大苦戦 東京18区
>>6652
真紀子氏に落選の黄信号 三つどもえのデスマッチか 新潟5区
>>6792
谷畑→維新、長尾→自民 “転向”で大混乱 大阪14区

http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20121127/plt1211270710000-n1.htm
くら替え早稲田OBに創始者一族が殴り込み 大阪10区★(1)

2012.11.27
連載:12・16衆院選 壮絶選挙区に迫る


 「日本維新の会(維新)の橋下代表代行が、衆院解散後に真っ先に駆けつけたのは大阪10区の松浪健太氏のところ。宿敵は『ソーリ、ソーリ』で知られる民主党の辻元清美氏で、菅直人前首相が応援に入った。さらに、自民党も大物新人を担いで、地元は大騒ぎや」(府政関係者)

 確かに19日午後、大阪府北東部のJR高槻駅前は人、人、人で埋め尽くされた。その数、約3500人。もちろん、お目当ては、地元・大阪で絶大な支持を得る橋下氏だ。衰えぬ橋下人気のおかげで『松浪氏独走』かと思いきや、事は簡単ではなく混戦だという。

 「維新は昨年、10区と重なる府議選で、自民党にダブルスコアで圧勝した。今回もその勢いでいきたいところだが、ここにきて、松浪氏が自民党から維新にくら替えしたことへの不満や、維新に太陽の党が合流したことで政策や理念に独自性が失われたことへの批判が渦巻いている」(同)

 その松浪氏を脅かす筆頭が、辻元氏。前回は社民党から出馬して、松浪氏に2万4000票差で勝利している。

 「辻元氏といえば一度、秘書給与流用事件で逮捕され、そのドン底から再び国政にはい上がった人。前回は、支持率1%の社民党から選挙区で当選した。そのパワーと底力はあなどりがたい」(維新幹部)

 ただ、辻元氏は政権交代後、社民党から民主党に移った。このことで、一部有権者には「地元を無視して勝手に…」という思いがあり、「松浪氏も、辻元氏もどっちもどっちだ」という雰囲気もあるという。

 こうしたなか、自民党が医師の大隈和英氏を刺客として送り込み、くら替え2人組を不安にさせている。

 「大隈氏は、京大大学院医学研究科卒業で、高槻市にある大病院のエリート医者。早稲田大学創設者である大隈重信候の子孫というから、毛並みもいい。若くハンサム。医者としても腕がいいと評判だ」(市議会関係者)

 大隈候といえば、明治時代の薩長藩閥政治に楔を打ち込み、初の政党内閣総理になった人物である。

 「松浪氏は早稲田商学で、辻元氏も早稲田教育、橋下氏は早稲田政経。そこに早稲田創始者一族が殴り込んできた。大隈氏は出遅れたため、知名度不足は否めないが、松浪氏の維新が第3極結集でゴタつき、辻元の民主党が3年半の失政の責任を問われるなか、勢いはある。大隈氏の出馬は、支持層が重なる松浪氏に、よりダメージが大きい」(地元市議)

 橋下氏が危機感を持ち、解散直後の街頭演説の場所に、大阪10区を選んだのもうなずける。情勢は混沌としている。 (ジャーナリスト・田村建雄)

【大阪10区(高槻市など)主な出馬予定者】
▲辻元清美52  民主前
▲大隈和英43  自民新
 浅沼和仁51  共産新
△松浪健太41  維新前
(記号は夕刊フジの分析。△=やや優勢、▲=やや苦戦)

8110チバQ:2012/12/16(日) 16:05:38
http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20121202/plt1212020709001-n1.htm
分裂の小沢王国、怨念の刺客戦! 岩手3区★(5)
2012.12.02
連載:12・16衆院選 壮絶選挙区に迫る
 「誰が、両磐(りょうばん=岩手県南部の旧磐井郡のこと。現在の一関市と平泉町)を制するかが、選挙最大のカギ」

 こう分析するのは、小沢一郎代表率いる「国民の生活が第一」が丸ごと合流する「日本未来の党(未来)」から立候補予定の旅館経営者、佐藤奈保美氏の事務所だ。

 岩手県は「小沢王国」として知られるが、岩手3区は、消費税増税をめぐって小沢氏が民主党を離党した際、「与党で被災地復興に当たりたい」とたもとを分かった元側近の黄川田徹副復興相の地盤。激怒した小沢氏が「刺客」として擁立したのが佐藤氏だ。

 同区は、一関市、陸前高田市など5市3町。有権者約23万人。

 「過去の選挙は、黄川田氏が小沢パワーで勝利してきた。今回は『小沢王国分裂』と『民主党大逆風』で、自民党も力を増している。2000年選挙時の当選ラインか」(県政関係者)

 つまり、6万票前後で勝敗が決まりそうなのだ。

 民主党県連筋も「(人口が多い)両磐がポイント。ここで相手候補を突き放さないと勝つのは無理」と納得する。

 黄川田氏は4期12年、国会議員を務めてきた。東日本大震災では、自宅と地元事務所が津波に流され、両親と妻、長男、秘書を失った。副復興相として地元にも貢献し、実績と知名度は抜群だ。

 それでも、刺客の名前を聞き、黄川田陣営は震え上がった。佐藤氏の父親は菅原喜重郎元衆院議員。黄川田陣営の大幹部だったからだ。黄川田氏が沿岸部出身なら、菅原、佐藤両氏は大票田の両磐出身だった。

 「小沢氏自ら、佐藤氏の公認発表会見を行うほど、対決姿勢をあらわにしている。一関市議会の民主党『一新会』(11人)の大半や、市議会議長ら市重鎮も佐藤氏支持。未来の嘉田由紀子代表(滋賀県知事)が女性ということで、女性候補がプラスに動く可能性も強い。佐藤氏は、岩手宮城内陸地震で被害を受けた旅館を再建した実績もある」(市議会関係者)

 危機感を強める黄川田陣営には、中央から続々と大物が応援に入っている。小沢氏が離党した直後には野田佳彦首相が、先週24日には岡田克也副総理が入った。

 佐藤陣営にも焦りがある。事務所関係者は「時間がない。3区は香川県より広く、知名度不足。沿岸部は黄川田氏が強く、釜石は民主党の支持母体である連合が強い。両磐を制し、相手候補の強い沿岸部にどこまで食い込めるか」と語る。

 骨肉の争いに割って入ろうとするのが、岩手県選出の玉沢徳一郎元農水相や尾身幸次元財務相の秘書を務めた橋本英教氏。「小沢王国分裂で勝機はある」(自民陣営)と士気が高まる。(ジャーナリスト・田村建雄)

【岩手3区(一関市など)主な立候補予定者】
△黄川田徹 59 民主前
▲橋本英教 45 自民新
△佐藤奈保美46 未来新
 菊地幸夫 53 共産新
 (記号は夕刊フジの分析。△=やや優勢、▲=やや苦戦)

8111チバQ:2012/12/16(日) 16:06:16
http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20121204/plt1212040708000-n1.htm
公明「弔い合戦」でヤッシーに大逆風 兵庫8区★(6)

2012.12.04
連載:12・16衆院選 壮絶選挙区に迫る
 「新党日本の田中康夫代表は厳しい選挙を意識してか、10人単位の小催事、夏祭り、老人会とマメに顔を出している。だが、地元は『地域に必要な公共事業などが進まない』などと相当不満がたまっている」

 こう明かすのは兵庫県尼崎市の自民党関係者だ。この言葉通り、今回の衆院選では、田中氏に逆風が吹き付けている。

 「田中氏は2009年の前回衆院選で、落下傘候補として兵庫8区から出馬した。『政治に関心を持ったきっかけが阪神大震災のボランティア活動で、その原点が尼崎市だった』というのが理由。懇意だった民主党の小沢一郎氏(現・日本未来の党)の要請という見方もある」(同)

 当時の対立候補は「尼崎で政治家といえば冬柴」といわれるほど、1986年から連続7期当選の大物、公明党の冬柴鐡三元幹事長だった。自公連立政権の要で、国交相経験者。そのため、長野県知事時代に「脱ダム」宣言を打ち上げた田中氏が、「ダム推進」の国交省に強い影響力を持つ冬柴氏に殴り込みをかけた構図といわれた。

 「民主党支援を受けた田中サイドには、当時の鳩山由紀夫代表ら大物が応援に駆け付け、2300票差で田中氏が競り勝った」(民主党選対筋)

 あれから3年半。捲土重来を期していた冬柴氏は昨年暮れ、失意のまま亡くなった。創価学会や公明党は今回の衆院選を「弔い合戦」と位置付け、背水の陣で新人の中野洋昌氏を擁立した。

 「中野氏は東大卒、国交省キャリア出身で、公明党の次世代を担うエリート。公明党は兵庫8区を『最重要選挙区』と位置付け、橋下徹代表代行の日本維新の会(維新)とも連携し、維新候補者を擁立しないことで間接的支援を受けて、『ヤッシー打倒』に燃えている」(尼崎市議会関係者)

 さらに、厳しい事態が追い打ちをかける。

 「田中氏は消費税増税に反対の立場で、野田佳彦首相を『間違いだらけの、決めちゃう政治だ』などと批判していた。民主党は同区に『刺客』として室井秀子前衆院議員を擁立した。反公明票を、田中氏と室井氏で食い合う形だ」(同)

 地元の尼崎市長選では、2代続けて女性市長が誕生している。原動力は無党派の風とされるが、「今回の衆院選では、田中氏にその風が吹いている印象は少ない」(同)という。

 日本記者クラブ主催で11月30日に行われた党首討論会に、新党日本は公選法上の「政党」に該当しないとして田中氏は招かれなかった。衆院選でも重複立候補は不可能。田中氏が生き延びる道は選挙区で勝つしかない。(ジャーナリスト・田村建雄)

 【兵庫8区(尼崎市)主な立候補予定者】
 室井秀子 57 民主前
△中野洋昌 34 公明新
 庄本悦子 58 共産新
▲田中康夫 56 新日前
 (記号は夕刊フジの分析。△=やや優勢、▲=やや苦戦)

8112チバQ:2012/12/16(日) 16:06:54
http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20121207/plt1212070709000-n1.htm
三つどもえ+紅一点=大混戦 東京15区★(7)

2012.12.07
連載:12・16衆院選 壮絶選挙区に迫る

 「女性候補はたった1人。良くも悪くも知名度抜群で、勝負色のピンクのジャンパーで跳ね回っているから目立つ、目立つ。固めつつある票を食われないか心配だ」

 東京15区の、対立候補の後援会関係者はこう警戒を強める。

 「女性候補」とは元小沢ガールズ、民主党の田中美絵子前衆院議員。石川2区からの国替え参戦で、にわかに全国屈指の注目選挙区となった。

 ここは、あごヒゲでおなじみ「日本未来の党(未来)」の東祥三前衆院議員と、父、柿沢弘治元外相の地盤を受け継いだ、みんなの党の柿沢未途前衆院議員、自民党の秋元司前参院議員が三つどもえの戦いを演じていた。そこに、紅一点で田中氏が参戦してきた。

 田中氏は前回衆院選で、自民党の森喜朗元首相への「刺客」として石川2区で出馬し、「美人候補」として注目された。比例区で復活当選後、映画でヌードを披露していた過去などが発覚したが、今年6月、新たなスキャンダルが直撃した。

 「週刊誌に、国交省キャリア官僚との『駅ナカキス』を報じられての国替え。着の身着のまま降り立った先が、よりによって小沢一郎氏の大側近、東氏の選挙区だった。元小沢ガールズとしては胸中は複雑だろう」と政界事情通。

 しかし、女性刺客は打たれ強い。かつての「政治の師」である名古屋市の河村たかし市長直伝のママチャリに乗って、寒風吹きすさぶ下町を走り回っている。

 迎え撃つ東氏は、ボートに乗ってタワーマンションの住民らに支持を呼びかける。柿沢氏は幼少からの地元の利を生かし、各町内を東奔西走。秋元氏は自民党の組織を固めてジワジワと票の上積みをはかる。

 選挙アナリストは「15区は下町であると同時に、タワーマンションも林立しており、無党派層の新興住民が多い。そのハートをつかんだ候補が躍進する。田中氏には地盤もカバンもないが、候補者乱立の中で、何が起きるか分からない」と語っている。 (ジャーナリスト・田村建雄)

8113チバQ:2012/12/16(日) 16:07:30
http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20121209/plt1212090708001-n1.htm
民主の選挙巧者を苦しめるみんな新人 大阪12区★(8)

2012.12.09
連載:12・16衆院選 壮絶選挙区に迫る

 大阪12区は、民主党の樽床伸二総務相と、みんなの党の新人候補、自民党の元職候補が三つどもえ。現職閣僚である樽床氏は、かつてない厳しい戦いを強いられている。

 「樽床氏は決して選挙に弱いわけではない。それは過去の選挙結果で良くわかる。しかし、今回はとんでもない風が吹いている」と、大阪府政関係者は語る。

 確かに、「強固な組織を持たず、選挙は大変」と毎回言われながら、樽床氏は過去5回の選挙で4勝1敗。その1敗は2005年の小泉郵政選挙で、今回、自民党から立候補している北川知克氏に敗れただけだ。

 「つまり、常に接戦を制している選挙巧者といえるが、今回は、様子が違う。日本維新の会(維新)の突風と、民主党への逆風にほとほと手を焼き、周囲に『俺は開票と同時に落確(落選確実)速報だ!』などと本音とも冗談ともつかない軽口をたたいている」(民主党関係者)

 現職閣僚を苦しめているのは「坂本竜馬」ならぬ、みんなの党の石井竜馬氏。解散直後、突然、この選挙区に落下傘候補として降り立ち、台風の目となりつつある。

 「維新は、みんなの党と最後まで合流を目指したが合流できなかった。しかし、大阪では、12区と2区で共闘が成立した。解散直後、石井氏が長年準備を重ねてきた2区を維新に譲り、急きょ、12区から、維新の支援を受けて立候補することになった」(地元選挙事情通)

 石井氏は早稲田大学政経学部を卒業後、伊藤忠商事に勤務(大阪繊維部門)、その後、米ミシガン大学大学院でMBA(経営学修士)を取得し、関西学院大学大学院や大阪経済大学で講師を務めたが、12区に深い縁があるわけではない。

 「それでも、大阪での維新の強さは際立つ。維新府議らが石井氏を全面的にバックアップし、解散直後には、維新の橋下徹代表代行と、みんなの党の渡辺喜美代表が応援でそろい踏みした。あれよあれよという間に、最有力候補に仕立ててしまった」(同)

 こうしたなか、自民党の北川氏は4期目を目指して猛追。樽床氏は議席死守しようとする。

 「樽床氏は厳しい選挙だが光明はある。第3極のドタバタが目立ち始め、国民も懐疑的になってきた。最近の世論調査では、民主党支持率も回復しつつある」(民主党関係者)

 最後に、笑うのは誰か。(ジャーナリスト・田村建雄)

8114チバQ:2012/12/16(日) 16:07:59
http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20121210/plt1212100731000-n1.htm
軸は未来・小沢氏の秘蔵っ子と自民の元建設官僚 福島2区★(9)

2012.12.10
連載:12・16衆院選 壮絶選挙区に迫る


 公示日の4日午後、JR郡山駅前、緑色の勝負服で「卒原発を!」と訴える日本未来の党(未来)の嘉田由紀子代表(滋賀県知事)と、小沢一郎氏の秘蔵っ子、太田和美氏のツーショットに有権者はわいた。

 「ウチにとって未来は追い風。『国民の生活が第一(生活)』の時より、反応がいい。政権交代時には、男性有権者に声をかけていただいたが、今回は女性から『頑張って!』と声をかけていただくことが多い。それだけ、福島の女性は原発問題に敏感なんです」と太田事務所。

 福島2区では、未来と、自民党、民主党、日本維新の党(維新)、共産党が激突する。

 かつて、ここは小泉内閣や安倍内閣の首相補佐官を務めた元建設官僚で自民党元衆院議員、根本匠氏の牙城だった。ところが、2009年衆院選で、千葉7区から国替えした民主党の太田氏が出馬し、「福島にお嫁にきました」のキャッチコピーと自転車行脚で、根本氏を撃破した。

 「太田氏は今回、小沢氏とともに民主党を離党し、生活候補として準備をしていた。ただ、連合や民主党系列の大組織が離れて、不安要素も多かった。ところが、嘉田未来でウイングが広がり、パワーアップしている」(未来関係者)

 太田氏の離党で、困ったのが民主党。

 「太田氏を手塩にかけて育ててきただけに、突然の候補者喪失に民主党は大慌て。候補者選びを急いだが、難航に難航。最後は、何とか国会議員ベテラン秘書を担ぎ上げた。秘書としての実力は折り紙付きだが、知名度では太田氏の後塵を拝している」(地元記者)

 これに対し、根本陣営は「福島復興には、政策立案ができて、官僚を自在に動かせる政治家が必要」と、根本氏の長年の政治キャリアと実績を訴え、議席奪還に躍起となっている。

 維新の緑川一徳氏には公示前、石原慎太郎代表と橋下徹代表代行(大阪市長)らが福島入りして支持拡大を訴えたが、まったく未知数。

 根本、太田両氏を軸に、他候補がどこまで地力を発揮できるか。(ジャーナリスト・田村建雄)

8115チバQ:2012/12/16(日) 16:08:26
http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20121211/plt1212110707000-n1.htm
元官房長官の民主の大物、二重苦で危機 徳島1区★(10)

2012.12.11
連載:12・16衆院選 壮絶選挙区に迫る


 野田佳彦首相の「後見人」的存在で、民主党の最大実力者の1人、仙谷由人副代表は現在、自民党新人と一進一退の攻防戦を続けている。

 「厳しい選挙戦を象徴するように、仙谷氏は公示日に他候補の応援にもでかけなかった。事務所開きでは、支持者1200人に『官邸でも大臣室でも、有権者の原点を思い政治を行ってきた。再び国政に』と必死に訴えていた。夜にも個人演説会まで催す念の入れようだ」(地元支持者)

 仙谷氏の地位を脅かすのは、自民党の福山守氏。連続6期当選の前県会議員で、自民党県連幹事長や県議会議長まで務めた重鎮。県議時代の選挙区は徳島市内で、常にトップ当選してきた。「打倒仙谷」を目標に、満を持して今回の戦いを仕掛けてきた。

 徳島1区は、徳島市と名東郡で有権者は約20万人。投票率60%台で有効投票者数は平均12〜13万人。仙谷氏はこれまで、8万票から10万票で自民党候補を退けて、連続当選してきた。だが、徳島はもともと「保守王国」である。仙谷氏が連続当選してきた理由は何か。

 「昨年の徳島県議選で、徳島市中心の選挙区から11人の県議が誕生した。自民党系5人、公明党2人だが、民主党は1人だけ。これだけ見ると、他県の人は仙谷氏が強い理由は分からない」と自民党関係者。

 そこには、徳島ならではの理由があるという。

 仙谷氏は、旧制中学の流れをくみ、政官財界に優秀な人材を輩出してきた伝統校「県立城南高校」の卒業生で、保守層にも食い込んで選挙を戦ってきた。つまり、「仙谷党」は革新と保守が相乗りするぶ厚い組織で、選挙になると連合も加わり、フル稼働してきたというのだ。

 ところが、今度ばかりは少し勝手が違う。

 連合関係者は「民主党政権の中枢に居続けたため、『仙谷氏=大失政のA級戦犯』というレッテルを貼られたうえ、自民党県連大物が出馬したため、二重苦で大苦戦している」という。

 大半の世論調査はガップリ四つだが、一部には「自民党候補有利」というものさえある。選挙の神様はどちらに微笑むのか。 (ジャーナリスト・田村建雄)

8116チバQ:2012/12/16(日) 16:08:50
http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20121212/plt1212120709001-n1.htm
元秘書が“反乱”参戦 厳しい元国家公安委員長 東京3区★(11)

2012.12.12
連載:12・16衆院選 壮絶選挙区に迫る

 「松原仁元国家公安委員長も、まさか身内から反乱者が出るとは思ってもみなかったろう。逆風に加え、骨肉の争いだけに相当苦しい」と、民主党関係者は語る。

 東京3区では10年近く、民主党の松原氏と、石原慎太郎前都知事の3男で、自民党の石原宏高元衆院議員が、事実上、一騎打ちの戦いを続けてきた。前回選挙では、政権交代の追い風もあって、松原氏が圧勝した。その前の郵政選挙では、逆に、石原氏が競り勝っている。

 過去の直接対決の戦績は、松原氏が2勝1敗。その激戦区に今回、松原氏の元秘書、池田剛久氏が「日本未来の党」から出馬したから大混戦だ。

 「3区は、品川区、大田区などの一部と、大島、三宅島、小笠原など東京都の島嶼(とうしょ)部が選挙区。池田氏はかつて、八丈町長選や都議会島嶼部補欠選挙などにチャレンジし、敗北したが善戦してきた。かつての選挙では、松原氏も民主党も力を入れて応援していただけに『まさか池田が…』という思いではないか」(民主党関係者)

 松原氏としては、池田氏に選挙の手の内を熟知されているのも辛い。要は、池田氏の出馬では、松原氏の方がダメージが大きいのだ。

 一方、自民党関係者はこう分析する。

 「宏高氏は、父の慎太郎氏が『日本維新の会』代表として比例区で出馬しているため、表立って父親の支援はないが、石原ブランドが注目される意味では宏高氏にプラス。比較的余裕の表情で淡々と選挙戦を戦っているように見える」

 だが、宏高氏を支持する区議の中には、こう懸念する声もある。

 「松原氏はとにかく、選挙区を細かく回り、有権者の懐に食い込んでいく。地上戦がうまい選挙巧者だ。宏高氏には最近、週刊誌が宗教絡みの記事を出し、宏高氏は全面否定したが、一部有権者に戸惑いも出ている。自民党圧勝報道もあり、上滑り感もある」

 石原、松原両氏が拮抗−という情報も飛び交っているが…。 (ジャーナリスト・田村建雄)

8117チバQ:2012/12/16(日) 16:09:17
http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20121213/plt1212130712003-n1.htm
元総務相、パフォーマンス過ぎて大ひんしゅく 佐賀1区★(12)

2012.12.13
連載:12・16衆院選 壮絶選挙区に迫る
 「最大のピンチです。大臣経験を生かすため、どうか国会で仕事をさせてほしい」

 先週末、佐賀市内の大型商業施設近く。民主党の原口一博元総務相は声をからして、自分への支援を呼びかけた。

 「そりゃ、原口氏は焦っているさ。地元メディアや全国紙の世論調査で、落選危機といえる『やや劣勢』と分析されているからね」と地元県議は語る。

 総務相を務め、民主党代表選にも立候補し、メディアへの露出や知名度も抜群の原口氏が、なぜこれほど苦戦するのか。

 「民主党への大逆風もあるが、原口氏のパフォーマンスが過ぎたことが大きい。有権者が『あの人は、昨日言ったことと、今日言うことが違う』という印象を抱いている」(連合関係者)

 例えば、昨年6月、菅内閣不信任決議案をめぐり、原口氏は倒閣宣言までしながら最後は反対票を投じた。TPP(環太平洋戦略的経済連携協定)も「推進させない」と断言しながら、野田内閣の参加前向きの方向を黙認している。そのため、県内のJA関係者などの大ひんしゅくを買っているという。

 原口氏のパフォーマンス政治を批判して、議席獲得を目指しているのが自民党新人の岩田和親元県議だ。九州大学法学部を卒業後、経営コンサルタントの大前研一氏の秘書を経て、佐賀県議を3期務めた。今回公募で自民党候補になった。

 「自民党人気ナンバーワン弁士の小泉進次郎青年局長が5日に駆け付け、『落とし前をつける戦いです』『元大臣に競り勝ち、若い岩田さんと一緒に働きたい』と呼びかけると、女性を中心に割れんばかりの拍手がわき上がった。岩田陣営の盛り上がりはすごい」と自民党県連幹部。

 勝敗のポイントは、大票田の佐賀市内と分析するのは民主党関係者だ。

 「原口氏は、郡部の三養基郡は比較的堅調。問題は、都市部の佐賀市だろう。ここには、有効投票数が常時9万票近くある。前回は、そこを6対4で制して勝利した。ここで自民党に負けると苦しい。一部世論調査では、原口氏が苦戦というのもあるが、逆に原口氏がわずかに勝っているという調査もある。要は大接戦ということだ。知名度を生かして、何とか逃げ切りたい」 (ジャーナリスト・田村建雄)

8118チバQ:2012/12/16(日) 16:09:43
http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20121214/plt1212140708000-n1.htm
熾烈な弔い合戦 元財務相未亡人vs元大物秘書 北海道11区2012.12.14
連載:12・16衆院選 壮絶選挙区に迫る

 ★(13)

 因縁深い、熾烈な戦いが繰り広げられている。

 2009年衆院選で、当時民主党だった石川知裕氏が、自民党の中川昭一元財務相を破って、「北海の熊」こと中川一郎元農相時代から半世紀も続いた「中川王国」に風穴を開けた。

 自民党閣僚経験者は「中川氏の敗因は、自民党への逆風と民主党への追い風に加え、ローマでの『もうろう会見』で引責辞任した後遺症が深すぎた。それまでの選挙では考えられない3万票もの大差。中川氏は民主党政権誕生直後、失意のうちに56歳の若さで他界した。次代の自民党を背負って立つ人物と期待された男が…」と、その死を悔やむ。

 この中川氏の弔い合戦のごとく、立候補したのが未亡人の中川郁子(ゆうこ)氏だ。

 郁子氏の父親は大手建設会社のエリート。中学から大学まで「聖心」というお嬢様育ちで、一見ひ弱そうだが、周囲に言わせると違う。

 「のびのび育ち、肝っ玉の据わったスポーツウーマン。初めての人にも決して物おじしない。ご主人より政治家向きかも」と自民党関係者。中川氏のもうろう会見直後、自宅前まで報道陣に追いかけられて困惑する中川氏に、玄関から「頑張れ! 日本一」と励まして、一躍注目された。

 だが、選挙戦は厳しい。

 「世襲批判と、よそ者批判がある。だから、あの細い体のどこにそれだけのエネルギーがあるのかと思うほど、選挙区をドブ板で駆け回り、雪の上で土下座するような必死の選挙戦をしている。救いは、要職を歴任した夫に代わって、郁子氏が以前から地元を回り、選挙区の企業にも、有権者にもなじみがある点」と地元十勝の有権者。

 一方の石川氏は、地元の足寄町出身。函館ラ・サール高校から早稲田大に進学、小沢一郎氏の書生から秘書となり、民主党議員としてバッジを付けた。その後、陸山会事件で、東京地検特捜部に逮捕される波乱の渦に巻き込まれた。現在、控訴審公判中の身。民主党を離党し、今回は新党大地からの出馬だ。

 「一時は、一審有罪判決を受けて厳しい立場に立たされたが、小沢氏の無罪確定などで、明るい兆しも見え始めている。民主党を離党したが、裏で連合なども支援している。今年結婚した夫人と二人三脚で必死に追い上げる」(道議)

 ほぼ、横一線か。 (ジャーナリスト・田村建雄)

8119チバQ:2012/12/16(日) 16:10:28
http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20121216/plt1212160711001-n1.htm
女性候補2人が猛追 官房長官陣営に悲鳴 大阪7区2012.12.16
連載:12・16衆院選 壮絶選挙区に迫る

 ★(14)

 藤村修官房長官が、北朝鮮のミサイル発射をめぐる「さっさと上げてくれればいい」といった暴走発言もあり、大苦戦を強いられている。野田佳彦首相の「女房役」を追い込むのは2人の女性。橋下徹代表代行(大阪市長)率いる日本維新の会(維新)の切り札、「浪速のエリカ様」こと上西小百合候補と、郵政選挙で「小泉チルドレン」として藤村氏を一度破っている自民党の渡嘉敷奈緒美候補だ。

 上西氏は、神戸女学院大時代に天神祭の「ギャルみこし」など、キャンペーンガールとして活躍するなど、維新きっての美人候補。その美貌と維新の勢いで、一時はぶっちぎりでリードかとも思われた。

 「確かに美人だが、街頭演説がイマイチ。時々、シドロモドロになる。維新も、石原慎太郎代表らと合流したことで、人気に陰りが見えつつある。それでも、当選ラインに最も近い1人」と大阪市議関係者。

 維新の勢いが弱まった間隙を付いて、前回衆院選での落選以来、徹底したドブ板選挙と、商工団体などの組織固めをしてきた渡嘉敷氏が、自民党の追い風もあって並んできた。報道機関の情勢調査の中には「渡嘉敷氏が鼻の差リード」というものもある。

 いずれにしても、女性2人の大攻勢に藤村氏は悲鳴を上げている。

 「官房長官は閣僚3、4人分の実権を持つうえ、テレビに毎日映されるため、就任直後は『選挙も楽勝』と思った時期もあったようだが、まったく逆。見た目も性格も地味なうえ、野田首相が選挙遊説で全国を飛び回るので、官邸から動けない。公示日も携帯電話での第一声だった。厳しい情勢報告を受けて、7日に選挙区入りしたが、突風のように地元商店街を頭を下げて回って、東京にとんぼ返りしていった」(後援会関係者)

 野田首相も、盟友の「落選危機」に5日に選挙区入りし、宿敵・維新の石原慎太郎代表と橋下氏について、「双頭のワシとか言っていますが、私には『二股のオロチ』にしか見えない」とこき下ろした。民主党の最大支持団体「連合」の古賀伸明会長も、藤村氏不在の演説会に出席するなど、全面支援の体制を取っている。

 「民主党のドラえもん」の置かれた現状が、民主党の衆院選の苦しさを物語っているようだ。(ジャーナリスト・田村建雄)

 【大阪7区(吹田、摂津市)】

▲上西小百合 29 維新新
 石川多枝  45 共産新
△渡嘉敷奈緒美50 自民元
 渡辺義彦  56 未来前
▲藤村修  63 民主前

(記号は夕刊フジの分析。△=やや優勢、▲=やや劣勢)

8120チバQ:2012/12/16(日) 16:11:10
http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20121216/plt1212160731002-n1.htm
民主VS自民 死闘の様相となった「弁護士対決」 埼玉5区(15)2012.12.16
連載:12・16衆院選 壮絶選挙区に迫る


 ★(15)

 3度目の「弁護士対決」は大接戦だ。

 「現官房長官の藤村修氏も厳しいなら、前官房長官の枝野幸男氏もかつてない厳しい戦いだ。一部では『枝野氏がやや優勢』という報道もあるが、現場はとてもそんな感触はない」と枝野後援会関係者。

 枝野氏は1993年、日本新党のブームに乗って初当選した。新党さきがけ、民主党と移るなか、弁護士らしい弁舌で知名度を上げ、連合の組織票や無党派票をうまく束ねて、当選回数を6まで伸ばしてきた。

 野党時代は薬害エイズ問題を追及し、金融国会では政策新人類として名をあげた。政権交代後は「事業仕分け」や、東日本大震災時の官房長官として早朝から深夜まで記者会見に臨み、ツイッターで「#edano_nero『枝野寝ろ』」と騒がれたほど。

 だが、今回の逆風は尋常ではない。

 「枝野氏が解散直後、JR大宮駅前で『(民主党の実績を)優良可の『優』を付けてくれとはいいませんが…』と演説すると、聴衆から『ふざけるな!』という罵声とヤジがわき起こった。歴代内閣で要職を務めたため『民主迷走のA級戦犯』と位置付けられた。無党派の風がピクリとも吹かない。全国遊説の合間に頻繁に選挙区入りしている」(県政関係者)

 枝野氏を脅かすのは、「3度目の正直」で小選挙区初勝利を目指す、自民党の牧原秀樹氏。東大法卒、日米弁護士資格を所持する。2005年の郵政選挙では、枝野氏に1万票差まで迫りながら惜敗し、比例区で復活当選した。前回は自民党逆風の中で大敗し、比例復活もかなわなかった。

 牧原氏は前回敗戦後の3年3カ月、捲土重来を期して、地道に駅頭で街頭演説を続けてきた。お年寄りが集まる小集会にもこまめに顔を出すなど、地をはうような努力を積み重ねてきた。支持者からは「政治家として一皮むけた」と評されるまでになった。

 自民党執行部は「埼玉5区は最重要選挙区」と位置付け、安倍晋三総裁や谷垣禎一前総裁ら大物が相次いで選挙区入りしている。本気で「打倒、前官房長官」を狙っている。

 「民主党としても、『ここで敗れたら党存亡の危機だ』と、連合も含めて、総力戦で議席死守に必死だ」(県政関係者)

 まさに、死闘というしかない。 (ジャーナリスト・田村建雄)=おわり

8121チバQ:2012/12/16(日) 16:12:44
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20121212-00000016-mailo-l02
乱:’12衆院選・選挙区を行く 1区 維新参入、混戦に拍車 /青森
毎日新聞 12月12日(水)11時23分配信

 ◇「優勢」自民、引き締め躍起
 県内最多の候補者5人が乱立する1区。自民新人の津島淳、未来前職の横山北斗の両氏の争いとみられていたが、旧たちあがれ日本新人の升田世喜男氏が維新に合流。混戦に拍車が掛かっている。
 「決められない政治に決別を告げよう。自民党が決められる政治で停滞を打破し、未来を切り開いていく」。11月25日、青森市内の商業施設前で、津島氏が政権奪還の必要性を訴えた。
 09年の前回選挙は、父雄二氏の引退に伴い急きょ出馬。自民への逆風が吹き荒れる中、党本部の世襲制限で党公認が得られず大差で敗れた。今回は党公認を得た上、業界団体の「自民回帰」の動きもあり、組織力を生かした選挙戦を展開する。
 報道各社の調査で優勢が伝わる中、陣営が警戒するのは支持者らの緩みだ。現場で活動する地方議員からは、支持者が投票に行かないことを懸念する声が相次いでおり、陣営幹部は引き締めに躍起となっている。
    ◇
 映画「ロッキー」のテーマ曲と共に維新の石原慎太郎代表が入場し、1000人以上が詰めかける会場は拍手に包まれた。青森市で1日あった維新の演説会。「今回が最後(のチャンス)だと思わなきゃだめだ」。応援の園田博之元官房副長官は声を強めた。
 公示前に「党の顔」の橋下徹代表代行と石原代表が相次いで来県し、陣営は活気付く。勝敗の鍵を握る浮動票獲得に効果があるとみるからだ。再度の来県は無理だったが、升田氏は「風はこれ以上吹かない。あとは自力で戦う」と前向きだ。
 今回は青森市選出の関良氏、五所川原市選出の櫛引ユキ子氏の2県議も、初めて升田氏支援に回り、両市での組織票上積みを図っている。
    ◇
 「青森の国会議員がTPP(環太平洋パートナーシップ協定)反対と(地元で)言っても、東京へ行けば『賛成』だ。だまされないでください」。民主を離党した横山氏は公示日の4日、青森市内の第一声で力を込めた。
 横山氏は消費増税やTPPへの反対を前面に掲げる。今回の選挙を「この政策は絶対駄目という選挙」と位置付け、民主や自民、維新との違いを強調している。
 大勝した前回同様、住宅街で細かくつじ立ちを繰り返している。選挙カーで党名を連呼することはしない点でも変わりはない。横山氏は「今回も政治家として政策がぶれていないことを強調する」。新党の名が浸透しない中で、比例復活より小選挙区での勝利に重点を置いている。
    ◇
 公示前の11月27日、青森市内のカラオケ店で約20人を集めた会合があった。民主新人の波多野里奈氏がフェイスブックを通じて参加を呼びかけ、定期的に開いている集いだ。
 波多野氏の「友達」は1000人以上。無党派層をつかむため、「フェイスブックは有効な手段」と陣営はみる。8歳の長女を連れて初めて参加した同市の主婦(41)は「候補者の本音を聞き、直接意見を伝えられる貴重な機会。新鮮な試みだと思う」と話した。
 共産新人の斎藤美緒氏は消費増税反対や反原発などを訴える。青森市出身で同党の比例東北ブロック候補、高橋千鶴子氏と連動し、比例の議席死守を目指す。
    ◇
 衆院選は早くも終盤となり、各候補者の舌戦は一層熱を帯びている。師走の激戦が続く県内4小選挙区を歩いた。=つづく
………………………………………………………………………………………………………
 ◇1区(5)=青森市(旧浪岡町除く)、五所川原市、東・北津軽郡=届け出順
横山北斗  49 [元]大学院教授(2)未前=[大]
津島淳   46 党県支部長      自新=[公]
升田世喜男 55 [元]県議      維新
斎藤美緒  32 党職員        共新
波多野里奈 39 [元]民放アナ    民新
12月12日朝刊

8122チバQ:2012/12/16(日) 16:13:04
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20121213-00000100-mailo-l02
乱:’12衆院選・選挙区を行く 2区 「原子力票」どこへ /青森
毎日新聞 12月13日(木)12時7分配信

 ◇原発事故で環境一転
 「再稼働は3年以内に結論を出す。安全な原発は動かしていく」
 7日早朝、寒風吹きすさぶ東通村役場前。自民前職の江渡聡徳氏が声を張り上げた。越善靖夫村長ら約40人が耳を傾ける中に、東北電力東通原発の幹部約5人の姿があった。
 「福島第1原発は古い設計。東通のような新しい原発と一律に議論していいのか」。江渡氏は各地で繰り返してきた。大間原発建設や東通原発の再稼働、核燃料サイクルはもともと推進の立場だ。政府が決定した「30年代原発ゼロ」も、政権が代われば見直される可能性が高い。演説を聴き終えた佐藤敏秀・東通原発所長は「個人として来た」と断った上で話した。「原子力政策をしっかり進めてくれるのは、やはり自民党だ」
    ◇
 「党の公約は“卒原発”なのに原子力継続を訴えている。原発を卒業するのかはっきりしてほしい」
 8日夜、十和田市南公民館で開かれた候補者の合同演説会。共産新人の小笠原良子氏が未来前職の中野渡詔子氏を問い詰めた。
 小笠原氏は、原発の即時ゼロを主張する、2区でただ一人の候補者。一方、中野渡氏は党の公約とは一線を画し、大間原発建設や再処理工場稼働を進めると強調している。その“ズレ”を突く攻撃に中野渡氏は強く反論した。「脱原発を言う人は、大間や東通に何をしてくれるのか。私だってくやしい。代替の経済政策がない以上、原発は続けないといけない。私は党でただ一人(の原発推進)だと思っている」
 中野渡氏の陣営関係者は明かす。「2区では、雇用も産業も原子力抜きでは語れない。“卒原発”ではとても戦えない」
    ◇
 「子どもたちにツケを回さない。最終処分場の問題に不退転の覚悟で取り組む」。民主新人の中村友信氏は9日、十和田市のショッピングセンター前で訴えた。
 党と同様、「30年代原発ゼロ」を目指しながらも再処理工場の稼働を主張する中村氏。六ケ所村に既に持ち込まれている、使用済み核燃料や高レベル放射性廃棄物の行き場所がなくなるという危機感から、脱原発よりむしろサイクル継続を前面に出す。
 原子力施設が集中立地する2区。福島第1原発事故で、取り巻く環境は一転した。推進か反対か。さまざまな思惑を含んだ「原子力票」はどこへ行くのか、注目が集まる。=つづく
………………………………………………………………………………………………………
 ◇2区(4)=十和田、三沢、むつ市、上北、下北郡=届け出順
小笠原良子 63 党地区委員      共新
中野渡詔子 42 [元]会社役員 (1)未前=[大]
江渡聡徳  57 党副幹事長   (4)自前=[公]
中村友信  57 [元]県議      民新
12月13日朝刊

8123チバQ:2012/12/16(日) 16:13:27
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20121214-00000028-mailo-l02
乱:’12衆院選・選挙区を行く 3区 自、民に未来も参戦 /青森
毎日新聞 12月14日(金)11時25分配信

 ◇被災地復興争点に舌戦
 氷点下4度。9日早朝の八戸市館鼻岸壁に3区の候補者4人が勢ぞろいし、恒例となった「日曜朝市回り」を行った。防寒着姿の候補者が白い息を吐きつつ市民と交流する、いつもながらの選挙風景が見られた。しかし、構図にはわずかに変化が。「八戸戦争」とも言われる自民、民主の前職同士の激しい争いに未来新人が割って入り、共産新人も参戦。東日本大震災からの復興を争点に舌戦を繰り広げている。
    ◇
 「コンクリートから人へ、の単純な政治はもう止めなければいけない。命を守るために強い国土をつくることが必要。それをやるのが政治だ」
 津波被害を受けた階上町内で8日夜開かれた個人演説会。自民前職の大島理森氏は、約300人を前に復興にかける思いを伝えた。
 陣営は3区に計18カ所の事務所を置き、党所属の県議、市議らの支援も得て着実に支持を広げる。多くの市民に姿を見せるため地区ごとに演説会を開き、従来以上に精力的な動きを見せる。
 報道で優勢が伝えられるが、選対本部長の滝沢求県議は「まだ抜け出すには至っていない」。陣営の元県議も演説で強調する。「相撲と選挙は取ってみないと分からない。横綱だって、負けることもある」
    ◇
 「政権交代から3年。党内のごたごたや掲げた政策が100点でなかったこと。率直に受け止め、皆様におわびを申し上げたい」
 八戸市の是川公民館で8日夜開かれた個人演説会。深々と頭を下げる民主前職、田名部匡代氏の姿に、約30人が集う会場は静まりかえった。別の集会では田名部氏が被災地への思いを涙ながらに訴える姿も見られた。
 09年の前回は、民主への追い風を背に無党派層から支持を集め、八戸市内で大量得票。大島氏に367票差と迫った。しかし、今回はこれまでにない党への逆風を感じており、陣営は比例復活当選も視野に「八戸から(代議士)2人」を前面に掲げる。陣営幹部の市議は演説会で「比例復活でも仕事はできる」と必死の訴えだ。
    ◇
 「選挙直前になって復興予算は被災地限定と言い出した。皆さん信じられますか」。7日朝、JR陸奥湊駅前でマイクを握った未来新人の山内卓氏は、魚市場で働く“イサバのカッチャ”たちに訴えた。1日50カ所以上を目標に街頭演説を重ねる山内氏。「卒原発」や消費増税反対を掲げ、2大政党との違いを鮮明にする。
 共産新人の松橋三夫氏は8日朝、市内中心部で党の比例東北ブロック候補の前職、高橋千鶴子氏と共に街頭演説し「復興のため(比例の議席は)東北にはなくてはならない」と訴えた。=つづく
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 ◇3区(4)=八戸市、三戸郡=届け出順
松橋三夫  63 党地区役員     共新
田名部匡代 43 党県代表   (3)民前
山内卓   34 会社役員      未新=[大]
大島理森  66 [元]党副総裁(9)自前=[公]
12月14日朝刊

8124チバQ:2012/12/16(日) 16:13:45
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20121215-00000117-mailo-l02
乱:’12衆院選・選挙区を行く 4区 選挙準備の対応に差 /青森
毎日新聞 12月15日(土)14時35分配信

 ◇緩み警戒と巻き返しと
 世論調査で「優勢」と言われ、支持者から「大丈夫だろう」の声が聞こえるにつれ、組織の緩みと低投票率を警戒する自民前職の木村太郎氏陣営。過去4回の衆院選では、4区の比例自民票を4万〜6万上回る「太郎票」を独自の組織力で積み増し、勝利してきた。
 「臨時国会で解散があると確信していた」と木村氏。陣営は公示前から旧市町村単位で集会を開き、12日の弘前市中心部での個人演説会で締めくくった。本人は岩手、宮城両県の自民候補の応援で不在だったが、「客の入り」の心配をよそに、椅子を追加する盛況ぶり。選対本部長の西谷洌(きよし)県議会議長は「こんなに埋まったら心配ない」と安堵(あんど)の表情を見せた。
 選対幹部は席上、当選後の閣僚就任の可能性さえ言及し、「まずは投票に行くよう呼びかけて。次に木村への投票をお願いして」と支持者に訴えた。
    ◇
 「解散なんて、来年3月まであるわけないと、支持者に言っていた」と率直に語る民主前職の津島恭一氏。陣営は出遅れの盛り返しに躍起だ。
 事務所開きや総決起大会、公示後の第一声など、節目の行事では連合青森の幹部ら労組代表や郵便局OB職員で作る郵政政策研究会のメンバーが顔をそろえた。だが選挙戦では前回のような街頭演説での動員は見られず、外から「見えづらい」運動が続く。
 「候補夫人を含め、手分けして小さな組織や会合で票の掘り起こしを地道にしている」と選対関係者。逆風は感じるが「終盤を迎え年金・医療や介護など民主の政策が少しずつ理解されてきた」と話す。選対幹部は「情勢は芳しくないが、あくまで王道の戦いを貫き通す」と正攻法を強調する。
    ◇
 毎日10カ所以上、精力的に街頭演説をこなす共産新人の千葉浩規氏。選対幹部は「9日にはJA支店で役員室に招かれ、懇談するという前例のないことが起きた」と、環太平洋パートナーシップ協定(TPP)反対への好反応を語る。10日には雪の中、JR駅前で若い人が「消費増税反対の訴えにじっと耳を傾けてくれた」。4区での手応えを、比例の議席確保へもつなげたい意向だ。=おわり
(この企画は高橋真志、酒造唯、鈴木久美、宮城裕也、神崎修一、松山彦蔵が担当しました)
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 ◇4区(3)=青森市の一部(旧浪岡町)、弘前、黒石、つがる、平川市、西・中・南津軽郡=届け出順
千葉浩規 51 党地区委員長     共新
木村太郎 47 党副幹事長   (5)自前=[公]
津島恭一 58 [元]国交政務官(3)民前=[国]
12月15日朝刊

8125チバQ:2012/12/16(日) 16:14:42
http://www.kahoku.co.jp/spe/spe_sys1112/20121211_07.htm
激突 東北の接戦区(1)岩手1区/同門対決、支持者争奪

 衆院選は16日の投開票まで5日となった。民主、自民両党の争いを軸に第三極勢力が複雑に絡む選挙戦は終盤に入った。次の政権の枠組み、東日本大震災からの復興を焦点に、各地で激戦が繰り広げられている。最終盤までもつれ込みそうな5選挙区の戦いぶりを追った。(敬称略)

◎票分散、三つどもえに

<収まらぬ逆風>
 9日早朝、盛岡市内の朝市。3選を目指す民主党前議員階猛は雪の中、手袋も着けず、握手を求めて歩いた。
 「民主党は共生社会を目指します。今回も階をお願いします」
 政権交代を成し遂げた2009年夏とは対照的な真冬の戦い。人々のまなざしも冷たい。政権与党への不満は、階にぶつけられる。
 階は政治の師で岩手4区の未来前議員小沢一郎に同調せず、民主党に残留した。岩手1区内の県議も4人全員が残り、連合岩手の支援も得た。盟友の政調会長細野豪志ら党幹部も連日駆け付ける。
 布陣は前回と比べ見劣りしないが、強敵の登場が構図を複雑にした。未来新人の達増陽子。小沢直系で、階を育てた知事拓也の妻だ。
 階と拓也の支持基盤は重なっており、分断は避けられない。前回票の目減りを食い止めるのに必死だ。「守りの戦いが予想以上につらい。人物選択に持ち込めない」と選対幹部はこぼす。
 陣営は収まらない逆風に焦りをにじませながらも、攻勢に転じるきっかけを模索する。9日の個人演説会では弁士の党県議が「知事は県政に専念すべきだ」と達増夫妻批判を強めた。

<知名度は抜群>
 「今度は(夫の応援ではなく)『陽子』としてお願いに来ました」。達増は郡部を中心に決まり文句を繰り返し、急速な浸透を図る。
 涙ながらに立候補を表明したのは11月30日。選対幹部は「知事の妻ということで知名度は抜群。公示後に一気に支援が広がった」と分析する。
 それでも陣営は「未来公認の達増をアピールする」ことに躍起になる。「知事の妻」という印象に、有権者が嫌気を持つことを懸念しての両面作戦だ。
 拓也は街頭演説や選挙カーなどで妻とほとんど同席しないが、裏方では「一心同体」の武器も繰り出す。盛岡市のホテルで8日にあった女性の集い。知事は出席者一人一人に頭を下げ、「岩手で復興にまい進するためにも、陽子に国政とのつながりをつくってほしい。陽子にはその力がある」と呼び掛けた。
 階が歩き回った9日の朝市。同じ時間、達増も買い物客らに握手を求めた。互いに目もくれずに擦れ違った2人。「同門対決」が先鋭化する。

<手応えつかむ>
 「民主党の前議員や、誰も出る人がいなくて立候補した未来の新人には1区は任せられない」
 再挑戦の自民党新人高橋比奈子は9日、盛岡市内の個人演説会で訴えた。党副総裁高村正彦も「実現可能な政策を示し実行するのは自民。勝たせてほしい」と援護した。
 県都・盛岡を含む岩手1区での初勝利は党の悲願。党本部の幹部が連日、マイクを握り「自民党」を前面に打ち出す。
 1区は小選挙区制が導入された1996年以降、新進、自由、民主党と移った達増拓也が4選。知事転身後は、階が2期務めた。前回は11万6000票を獲得した階に対し、高橋は5万票で大敗している。
 陣営幹部は「達増が票を集めるほど、高橋が浮上する。もし選挙区で勝てなくても、比例での復活当選が見えてくる」と手応えをつかんでいる。
(盛岡総局・上村千春、菊間深哉)

 ◇岩手1区立候補者
達増陽子 47 ☆主婦     未新
階猛 46 ☆党政調副会長 民前(2)
高橋比奈子 54 ☆元県議    自新
伊沢昌弘 65 ☆党県代表   社新
八幡志乃 30  党准地区委員 共新
〔注〕☆は比例代表との重複立候補者


2012年12月11日火曜日

8126チバQ:2012/12/16(日) 16:15:18
http://www.kahoku.co.jp/spe/spe_sys1112/20121212_08.htm
激突 東北の接戦区(2)宮城2区/多党化の縮図、大混戦

◎第三極、差別化に躍起

<組織引き締め>
 「東日本大震災を乗り越えるためには、自民党の経験と実績が必要だ」
 10日夜、津波被災地がある仙台市若林区。4選を目指す自民党前議員の秋葉賢也は個人演説会で、上昇気流に乗る党を前面に押し出した。
 宮城2区は東北最大の有権者43万人を抱える。民主、自民はともにかつての身内が分裂して争い、第三極同士が絡む。政党の合従連衡の縮図とも言える混戦区だ。
 自民は公示日に総裁安倍晋三を投入。11日夜は無党派層に食い込もうと党青年局長小泉進次郎が応援に入り、一気に引き離しを図った。
 それでも秋葉陣営は「自前の組織は決して強くない」と引き締める。全面支援する県議や仙台市議は少なく、これまでの地域活動と知名度が頼り。「他陣営は選挙巧者ぞろいだが、気にせず走り抜く」と加速する。
 「どうか中野に力を貸してほしい」
 日本維新の会元議員中野正志が10日夜に宮城野区で開いた個人演説会で、マイクを握ったのは中野の秘書経験がある自民県議だった。
 自民衆院議員を通算3期務め、前回は秋葉とコスタリカ方式で連携した中野。終盤に入り、かつて中野を支えた党県議、仙台市議が後援会名簿を手に動きだした。
 「党の処分なんて気にしない」と自民県議。中野が惨敗した前回衆院選で「秋葉は力にならなかった」という思いが残り、敵意を向ける。
 14日には代表石原慎太郎が仙台に乗り込む。自民党型選挙の一方で、無党派層を視野に「維新の中野」をアピールする。

<空中戦を封印>
 「政権を自民に任せれば、戦前の日本に戻ってしまう」。民主党元議員の今野東は、固い党支持層を取り込もうと、苦闘を続ける。
 宮城1区で2度の当選経験があるが、2区は支持基盤が弱い。1区で勝利を呼んだ街頭活動中心の空中戦を封印し「選挙カーが行かないような住宅街の奥を回る」(陣営幹部)戦術を展開する。
 2区は補選を含む過去6回の選挙で民主が3勝を挙げた。結党以来、宮城の民主党を引っ張ってきた県連選対本部長の参院議員岡崎トミ子は「2区の戦いぶりが党の行く末を占う」と背水の陣を敷く。
 民主党を離れ、新党きづなから日本未来の党に合流した前議員の斎藤恭紀は、埋没を振り払おうと懸命だ。
 前回は民主公認で県内トップの15万8000票を獲得したが、一転して苦戦を強いられている。9日夕、真新しいのぼりを中心商店街で掲げ、1区候補とともに「原発、消費増税に『ノー』なら未来の党しかない」と繰り返した。

<巻き返し狙う>
 「真の第三極はみんなの党。他は単なる数合わせだ」。みんな新人の菊地文博は8日夜、宮城野区の集会所で維新や未来との差別化を強調した。
 10年参院選宮城選挙区で10万票を獲得して以降、第三極伸長を主導してきた自負を胸に巻き返しを狙う。県議5期で培った人脈もフルに生かす。
 仙台市議5期の実績を持つ共産党新人の福島一恵は11日午前、地盤の若林区で街頭に立った。「憲法9条を守る主張はこの選挙区で共産党だけだ」。政府の震災対応批判に加え、自民、維新の公約を念頭に改憲の主張にくぎを刺した。(敬称略)
(報道部・加藤健太郎、泉支局・片桐大介)

 ◇宮城2区立候補者
菊地文博 52 ☆党支部長   み新
中野正志 64 ☆元経産副大臣 維元(3)
斎藤恭紀 43 ☆気象予報士  未前(1)
福島一恵 52  元仙台市議  共新
今野東 65 ☆党県代表   民元(2)
秋葉賢也 50 ☆党副幹事長  自前(3)
〔注〕☆は比例代表との重複立候補者


2012年12月12日水曜日

8127チバQ:2012/12/16(日) 16:15:58
http://www.kahoku.co.jp/spe/spe_sys1112/20121213_09.htm
激突 東北の接戦区(3)秋田1区/逆風民主、自民が猛追
◎支持交錯、敵対心複雑

<エースに焦り>
 民主党の常勝エースが、余裕どころか焦燥感をあらわにした。「厳しい結果を覚悟している。(結果が)怖い」。公示前日の3日にあった国政報告会。前議員の寺田学は弱気な一面を見せた。
 連続3選。菅直人政権に続き、野田佳彦政権で首相補佐官を務める。政権批判が渦巻いても政権中枢での実績の評価は固いとみられていたが、逆風は容赦ない。
 「民主党政権はふがいなかった。おしかりは受けたい」。選挙戦に入ってからの演説では、まず反省の弁。常に低姿勢に徹する。戦術も独特だ。選挙カーは一切使わず、街頭演説もしない。活動は1日9回、計108回の集会だけだ。
 陣営内には「選挙カーぐらいは使うべきだ」という意見はあったが、寺田は「膝を突き合わせて意見を交わすことが政治家としてのプライドだ」と持論を貫く。
 陣営は公示前、政党色を出さず、「人物本位」の選択を訴えることを意識していた。沼谷純選対本部長は1日の国政報告会で「どんな政党でも、人間がよくないといけない。いい人間を選ぶ選挙だ」と呼び掛けた。
 終盤に入り自民党の全国的な優勢が伝えられると、戦略を転換。「古い自民政権に戻していいのか」と対決色を前面に出し始めた。
 1区には日本未来の党前議員、日本維新の会元議員も立候補。第三極勢力への票の流出は、わずかでも命取りになる。最終盤は「民主VS自民」の戦いに絞られたことを強調して、自民批判票の取り込みを狙う。

<知事の妻応援>
 「苦しいときも助けてもらった。応援させてもらいたい」。公示された4日、自民党新人の冨樫博之の出陣式で応援弁士に立ったのは、知事佐竹敬久の妻睦子だった。
 佐竹は来年4月の知事選で再選を目指す。睦子は連日のように事務所に通い、公示前には佐竹も激励に訪れた。知事選で自民党の支援を受けたい佐竹にとって、今回の選挙は「誠意」を示す絶好の機会だ。
 報道各社が世論調査で秋田1区の激戦を伝えた6日昼。突然事務所に現れたのは、来年春に任期満了を迎える秋田市長の穂積志だった。直後の11日、穂積は再選を目指すことを表明。冨樫の勢いが、重層的な広がりを見せ始めた。

<進む世代交代>
 1区は中選挙区時代、自民党元衆院議員の二田孝治、民主党や保守新党を渡り歩いた元衆院議員佐藤敬夫、元農相の野呂田芳成がしのぎを削った。小選挙区移行直後は二田と佐藤が激烈な争いを演じた。
 過去3回の衆院選は保守系候補を一本化したが、複雑な敵対心が寺田に連敗を喫する要因になったことは否めない。
 冨樫は野呂田の元秘書で、二田の地盤を継いだ。陣営幹部は「二田、佐藤、野呂田の陣営をそれぞれ応援してきた人の中には(敵対した陣営を)今でも快く思わない人もいるが、世代交代が進んだ。冨樫ならまとまれる」と言う。
 逆風に正面から立ち向かう民主の寺田。かつての反目の火種を抱えて猛追する自民の冨樫。激烈な競り合いが続く。
(敬称略)
(秋田総局・佐藤夏樹)

 ◇秋田1区立候補者
冨樫博之 57 ☆元県議    自新 
寺田学 36 ☆首相補佐官  民前(3)
佐竹良夫 62  党県委員   共新 
高松和夫 70 ☆党県会長   未前(1)
近江屋信広 63 ☆党東京所長  維元(1)
〔注〕☆は比例代表との重複立候補者


2012年12月13日木曜日

8128チバQ:2012/12/16(日) 16:16:47
http://www.kahoku.co.jp/spe/spe_sys1112/20121214_09.htm
激突 東北の接戦区(4)山形2区/TPP対決、農村過熱
◎容認派民主、苦戦続く

<首相側近自任>
 「少しじゃない。だいぶ苦しい」。公示日の直後、民主党前議員近藤洋介の陣営幹部が焦りだした。「この流れだと、水曜日(12日)ぐらいに追いつかれる」
 予感が的中したのか、12日から13日にかけて、劣勢だった自民党新人鈴木憲和が近藤とほぼ並んだ、との観測が選挙区内に流れた。
 近藤は前回、東北最多の16万6000票余りを獲得し、初めて選挙区で勝利した。党への追い風が逆風に変わった今回、反動の大きさは想定の範囲を超えた。
 「企業からの支援が厳しい。今までのように動いてくれない。『あいさつに来るな』とまで言われる」。陣営幹部は頭を抱えた。
 近藤は首相野田佳彦の側近を自任し、「私は野田政権の(政策)ライター。そのまま党のマニフェスト(政権公約)になる」と語っている。環太平洋連携協定(TPP)の交渉参加問題でも、参加に意欲的な野田と歩調を合わせる。
 それが、典型的な農村部の山形2区では裏目に出た、と言われている。

<1600人が「帰れ」>
 11月29日に県農政連などが山形市で開いたTPP反対集会。近藤は唯一「TPP反対」の鉢巻きを巻かず参加推進の持論を展開し、客席の農業者ら約1600人から帰れコールを浴びた。
 選挙戦に入ると、「争点にならない」(近藤)とTPPにはあまり触れないが、「推進派」のレッテルは剥がれない。
 「本当はTPPと並行する地域農業振興策を主張したいが(有権者が)まともに聞いてくれない」と陣営幹部。いら立ちが陣営内に漂う。
 対する鈴木陣営は「TPP反対集会で突破口が見えた」と、争点をTPP一点に絞った選挙戦を展開する。「例外なき関税撤廃が交渉の原則。TPPは絶対反対だ」と、鈴木は個人演説会などで言い続け、近藤との違いを際立たせる。
 その鈴木も以前はTPP交渉参加の容認論者だった。陣営幹部は「TPP反対で一点突破できるという党本部や県連の意向に、鈴木も押された形だ」と認める。
 東大卒の元農水官僚。父親は選挙区内の南陽市出身だが、本人は東京出身。「都会育ちの落下傘候補」といった批判をかわすため、TPP問題では農村地帯の声に最大限配慮したい。そんな思惑が透けて見える。

<長靴で土下座>
 「TPP交渉参加推進派の野田側近」対「参加反対派の自民党新人」との構図から、山形2区は全国的な注目区に浮上しつつある。幹部クラスを投入するなど両党のてこ入れが激しさを増し、候補者同士の舌戦もエスカレートしている。
 11日に長井市であった個人演説会で、演説を終えた鈴木は突如、スーツに長靴姿のまま壇上で土下座した。後半戦に入り何度も見られる光景だ。
 「感謝と覚悟を示す」(陣営)のが狙いだが、30歳の若者に不似合いな古い手法に、聴衆から戸惑いの声も漏れた。
 一方、近藤は2010年3月に亡くなった元自民党衆院議員で元労相の父鉄雄の思い出話を繰り返す。「おやじを支えてくれた皆さまに恩返しさせてください」
 鉄雄が死んで初の選挙。党内きってのクールな政策通が「情」に訴え始めた。(敬称略)
(米沢支局・金野正之)

 ◇山形2区立候補者
川野裕章 53 ☆元米沢市議  維新 
鈴木憲和 30 ☆元農水省職員 自新 
近藤洋介 47 ☆経産副大臣  民前(3)
岩本康嗣 47  党県委員   共新 
〔注〕☆は比例代表との重複立候補者


2012年12月14日金曜日

8129チバQ:2012/12/16(日) 16:17:28
http://www.kahoku.co.jp/spe/spe_sys1112/20121215_11.htm
激突 東北の接戦区(5完)福島5区/原発、民自たたき合い

福島県三春町にある同県富岡町仮設住宅で避難者に支持を訴える候補者(写真は一部加工しています)
◎有権者冷淡、反応薄く

<「接触できぬ」>
 「原発被災地がどんな判断をするのか、全国が注目している。厳しい戦いだが、負けられない」
 いわき市の集会所で13日にあった自民党元議員坂本剛二の個人演説会で、応援弁士の県議はもどかしげに語った。
 報道機関の世論調査は通算7選を狙う坂本の優勢を伝えるが、勝利の確信には至っていない。坂本は「有権者はどこにいるのか。避難者の多くが借り上げ住宅に住み、接触できない」と困惑を隠さない。
 福島第1原発事故で避難する福島県双葉郡の有権者の動向がつかめない。5区有権者は33万2500人。うち双葉郡は5万6400人でほとんどが避難している。
 陣営は公示直後から主戦場の浜通りを出て、有権者が避難する中通り、会津へ。全仮設住宅を回り、避難者支援重視の姿勢を印象付けた。

<不安残す組織>
 組織の結束には不安が残る。党の公認候補選びが、比例東北の前議員吉野正芳と競合したためだ。坂本は公示直前に公認を得たが、両者の支持者にはわだかまりが残った。演説会では吉野と握手を交わし、融和の演出に腐心する。
 一方で層の厚さも見せつける。いわき市が地盤の参院議員岩城光英、森雅子、いわき市長渡辺敬夫が支援する。森は演説会などで政府の原発事故対応をあげつらう。「投票日の16日は1年前、野田佳彦首相が原発事故収束を宣言した日だ。どこが収束か。いい度胸だ」
 民主党政権の失態を突く戦術が際立つが、原発政策を推進してきたのは与党時代の自民党。過去を棚上げするような訴えは、有権者から冷淡に受け止められている側面もある。攻撃には、もろ刃の剣の危険が潜む。

<厚いてこ入れ>
 「自民党は続原発。時計の針を戻してはならない」
 4選を目指す民主党前議員吉田泉の第一声に駆け付けたのは、首相野田だった。原発事故の地元選挙区から遊説を始め、復興と政権継続のアピールを狙った戦略だ。
 てこ入れは厚く、党政調会長の細野豪志、復興相平野達男、外相玄葉光一郎らが続々と入った。吉田泉が原発事故で復興副大臣、現地対策本部長を務めた実績を挙げ、「吉田は復興に必要な人材だ」と支持を訴える。
 それでも強まる「苦戦」の観測に、陣営は戦略の見直しも迫られる。
 陣営は13日、5区の住民が避難している県北部の桑折町の仮設住宅を訪ねた。当初は移動時間を考慮して5区内に集中する方針だったが、急きょ日程を変更した。
 投票3日前になっての初訪問を女性スタッフがわび、吉田泉がマイクを握った。飛び出したのは、復興の最前線で仕事をしてきた実績が理解されないもどかしさだった。
 「野党は復興が遅いと批判するが、福島は地震、津波、原発事故、放射能不安の四重苦。実態を分かっているのか。これまで通り被災地と連携して前へ進める。政権を継続させてほしい」
 戦いは最終盤に入り、全国的には自民党の勢いが続く。民主党福島県連代表の参院議員増子輝彦は、切羽詰まった覚悟をにじませ始めた。「外相の玄葉がリードする福島3区と、吉田泉の5区は何とか議席を守りたい」(敬称略)
(いわき支局・野内貴史、福島総局・浦響子)

 ◇福島5区立候補者
吉田英策 53  党県委員   共新
菅本和雅 45 ☆党支部長   み新
吉田泉 63 ☆元復興副大臣 民前(3)
坂本剛二 68 ☆元経産副大臣 自元(6)
松本喜一 64 ☆漁協組合長  未新
宇佐美登 45 ☆党支部長   維元(2)
〔注〕☆は比例代表との重複立候補者


2012年12月15日土曜日

8130チバQ:2012/12/16(日) 16:18:24
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20121212-00000024-mailo-l12
2012衆院選:注目区ルポ 2区 民・自、改革イメージ競う /千葉
毎日新聞 12月12日(水)11時25分配信

 ◇野田氏、谷垣氏の期待背に
 「この3年間、よく耐えた。投票日まであと一息だからがんばれ」。衆院選公示後の唯一の日曜日となった9日。夕方から習志野市に応援演説に入った自民党の谷垣禎一前総裁(67)にこう激励された新人の小林鷹之氏(38)は、選挙戦の出発点を思い出していた。
 政権交代後間もない09年10月だった。党勢復調の見通しが立たない逆境期の閑散とした党本部で、小林氏は当時総裁だった谷垣氏と向かい合った。財務省課長補佐を経て在米日本大使館に07年から勤務し、外交の世界で存在感が薄れる日本の将来に危機感を感じて政治家を志した。谷垣氏に出馬を直談判すると、「お前、本気なのか」と驚かれた。
 自民が全国的に圧勝した05年の「郵政選挙」でも、千葉2区は民主党が11万票を集め、比例復活し地盤の強固さを見せつけた。自民、公明両党の基礎票は計9万票とされるが、今回の自民は若さや党改革の姿勢をアピールする小林氏を擁立し、政権批判の追い風を受ける。
 「右肩上がりの経済成長の考えから抜け切れていない」。かつてそう感じていた自民に所属する小林氏だが、“族議員政治”を「10回当選しても政策を作れないベテラン」と批判し、「同世代の同志と党の年功序列的な体質を変えたい」と話す。
 大物議員の引退が与野党とも相次ぎ、小林氏の姿勢は今のところ、世代交代を印象づけたい党のイメージ戦略と符合する。
 集客力を期待され激戦区を飛び回る小泉進次郎青年局長(31)は9日午前、八千代市で小林氏の応援演説に立って訴えた。「自民党から20〜40代の若い候補が約80人立候補している。一人でも多く当選させることで自民党を若返らせたい」
    ◇
 この3日前、小泉氏の応援演説と同じ場所で民主新人の樋口博康氏(53)が演説に立った。「がんじがらめの自民党の古い政治に風穴を開けたのが民主党」と結党の原点を強く訴え、小林氏の「改革姿勢」をけん制した。
 民主は前回、現在は日本未来の党前職の黒田雄氏(53)を擁立したが、黒田氏は消費増税に反発して7月に離党し、未来に合流した。空白区の擁立作業は難航し、党本部の幹事長室部長代理を務めていた樋口氏に白羽の矢が立ったのは、公示の1週間前だった。
 2区は野田佳彦首相(55)の選挙区の4区に隣接し、空白のままは避けたい事情もあった。野田氏から見れば、樋口氏は松下政経塾の後輩。野田氏は樋口氏に「よろしく頼む」と伝え、政経塾後輩の千葉市内のシンクタンク代表にも選挙を手伝うよう指示した。
 党幹部も出遅れを取り戻そうと応援に入り、支持固めを急ぐ。6日の応援弁士の安住淳幹事長代行(50)は「民主党がダメになったら、自民党は業界団体の昔の政治に回帰する」と危機感を隠さなかった。
 3年前の選挙と異なり、野党・自民と改革イメージを争うことになった民主。ある県連幹部はぼやいた。「自民党は改革を訴える若手にふさわしいのだろうか」
    ◇
 共産党新人の入沢俊行氏(35)は「米国言いなりの古い自民党以来の政治を転換する」と主張。日本維新の会新人の中田敏博氏(44)は「古い日本の仕組みをゼロから作り直したい」と既成政党ではない利点を生かした変革を強調する。未来前職の黒田氏も1期目の国政経験を踏まえ、「官僚に依存しない本当の政治主導を実現したい」と政治改革を唱えている。【田中裕之】
    ◆
 衆院選は終盤戦を迎えた。県内13小選挙区に立候補した過去最多の66人の訴えは、16日の投開票日が近づくにつれ熱を帯びてきた。注目区を歩いた。=つづく
………………………………………………………………………………………………………
 ◇2区◇
 【千葉市花見川区、習志野市、八千代市】
樋口博康 53 党本部職員      民新
小林鷹之 38 [元]財務省職員   自新
入沢俊行 35 [元]習志野市議   共新
中田敏博 44 医師         維新
黒田雄  53 [元]県議   (1)未前
12月12日朝刊

8131チバQ:2012/12/16(日) 16:18:58
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20121213-00000165-mailo-l12
2012衆院選:注目区ルポ 9区 読めない票の行方 /千葉
毎日新聞 12月13日(木)13時7分配信

 ◇風向きに翻弄される候補者
 「行ってらっしゃい」。午前6時、選挙戦終盤を迎えたJR都賀駅東口に民主党前職の奥野総一郎氏(48)の姿があった。出勤途中のサラリーマンらが足早に改札に向かう中、コートも羽織らないスーツ姿でビラを手渡し、声を掛け続けた。平日朝に欠かさない駅頭立ちは、国政進出を決めた07年12月から続ける野田佳彦首相(55)に学んだPR作戦だ。
 旧郵政省の官僚出身。05年の千葉市長選落選後、4区選出の野田氏の地元での駅頭立ちに加わった。野田氏は同年9月の「郵政選挙」で逆風の中で民主で県内唯一小選挙区の議席を守った。「何か盗めるものはないか」。議員秘書に転身し、永田町に通う通勤時に途中下車し、早朝からビラを配りながら野田氏を観察し続けた。
 野田氏の駅頭立ちは約20年間、続いており、顔見知りの有権者が自分からビラをもらいに近寄った。政策に意見を求められれば説明する。「これが彼の強さだ」と感じた。
 その後の前回09年衆院選。9区から出馬した奥野氏は、政権交代を求める民主への追い風に乗り、当時、自民党の水野賢一氏(46)に競り勝った。
 県内13選挙区の民主、自民の勝敗は野田氏だけが勝ち残った05年の1勝12敗に対し、09年は11勝2敗。しかし、それから3年余。再び、風向きが変わった。
    ◇
 「ガンバロー、ガンバロー、ガンバロー」。自民の安倍晋三総裁(58)が応援演説に駆けつけた1日午後の京成電鉄ユーカリが丘駅前。自民新人の秋本真利氏(37)は支持者と一緒に司会者の発声で拳をつき上げた。
 隣の13区の元富里市議だが、13区には別の自民の候補者がおり、9区からの出馬を決めた。2年前に立候補が決まって以来、知名度向上が課題。「若い世代が作る新しい自民党に期待してほしい」と秋本氏が新鮮さをアピールすると、すかさず安倍氏が「この若者の意欲に応えてほしい」と聴衆に呼びかけ、大きな拍手が湧いた。
 民主への逆風は、自民には追い風のはず。しかし、陣営内には「勝っている気はしない」(選対幹部)と緊張感がただよう。
 緊張感には理由がある。第三極から日本維新の会が新人の西田譲氏(37)を擁立したからだ。さらに前回落選後、自民からみんなの党に移籍し、参院議員(千葉選挙区)にくら替え当選した水野氏が、選挙戦での支援先を明確にせず、養父時代以来の「水野票」の動向も見逃せない。「本命」が不在の選挙戦となっている。
   ◇
 四街道市内にある西田氏の選挙事務所は、候補者自ら急きょ契約したものだ。出馬表明は衆院解散の翌日。名刺も自ら発注した。
 07年から3年間、隣の2区の八千代市選出の県議を務めた。県議時代は自民所属だったが、国政を目指して維新の政治塾に2月から参加していた。
 急ごしらえの選挙態勢だが、支援してくれる保守系の元県議もいる。ターゲットは既成政党に不満を持つ有権者。「ひたすら党の政策を街頭などで訴える空中戦で勝ち抜いていく」と意気込む。
 選挙戦では、このほか、日本未来の党から元職の河上満栄氏(41)が出馬。全国から集まったボランティアと支持拡大を図る。無所属元職の須藤浩氏(55)は民主の衆院議員や四街道市議だった経験を生かして支持者回り。共産党新人の木崎俊行氏(44)は共産支持層を固める。
    ◇
 選挙のたびに変わる“風向き”に翻弄(ほんろう)される候補者たち。当選を続けるためには、変化を期待し、投票してくれた支持者をつなぎとめることが不可欠だ。
 奥野氏は「ちゃんとやっている人間はどういう状況でも戦える」と駅頭立ちに自信を持つ。旧郵政官僚時代からの縁で郵便局長団体の支援を受けており、組織票を固めるしたたかさも併せ持つ。
 風に乗れるか。投票日まで1週間を切り、あわただしい雰囲気に包まれる秋本氏の事務所。「1回目は風に乗ることもある。しかし、2回目以降は人間が問われる」。数々の選挙経験を重ねた選対幹部はそう話した。【味澤由妃】=つづく
………………………………………………………………………………………………………
 ◇9区◇
奥野総一郎 48[元]総務省職員(1)民前
河上満栄  41[元]客室乗務員(1)未元
西田譲   37[元]県議      維新
秋本真利  37[元]富里市議    自新
木崎俊行  44党佐倉市委長     共新
須藤浩   55[元]四街道市議(2)無元
 【千葉市若葉区、佐倉市、四街道市、八街市】
12月13日朝刊

8132チバQ:2012/12/16(日) 16:19:27
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20121214-00000077-mailo-l12
2012衆院選:注目区ルポ 4区 “金星”狙う3候補 /千葉
毎日新聞 12月14日(金)11時51分配信

 ◇全国が注目、多彩な弁士
 立ち向かう相手はただ一人−−。衆院選が公示された4日昼。船橋市役所前を選挙カーで通りかかった日本未来の党前職の三宅雪子氏(47)は窓から身を乗り出し、演説していた自民党元職の藤田幹雄氏(44)に手を差し出した。「一緒に首相を倒しましょう」。こう呼びかけられた藤田氏はがっしりと握手に応じた。
 4区は民主党前職の野田佳彦首相(55)が出馬する日本で唯一の現職首相と議席を争う選挙区。全国から注目されるが、6選を目指す野田氏は自民が大勝した05年の「郵政選挙」でも小選挙区で勝ち抜いた百戦錬磨だ。三宅、藤田、共産党新人の斉藤和子(38)の3氏はあの手この手で、“金星”を狙っている。
 三宅氏は前回09年の選挙で福田康夫元首相(76)の群馬4区に民主から出馬し、比例で復活当選。以来、政界入りするきっかけを作った民主の元代表、小沢一郎氏(70)と行動を共にしており、「小沢氏に容赦なくものが言える唯一の女性候補」と周囲も認めるほど。そんな小沢氏の勧めで、千葉4区からの出馬を決めた。
 国替えは、公示前に頻繁に利用していたツイッターでも報告した。同時にボランティアの募集を呼びかけると、選挙区内外から続々と名乗りが上がった。群馬での支援者や「民主に裏切られた」と憤る有権者、原発再稼働におびえる福島県の夫婦らがビラ配りなどを手伝ってくれている。
 要請する応援弁士も注目度の高い人物が並ぶ。同じ「脱原発」を掲げる俳優の山本太郎氏(38)や脳科学者の茂木健一郎氏(50)ら有名人が駆けつけた。4区は東京都内に通勤、通学する「千葉都民」が多く、浮動票が5万票に上ると言われる。山本氏が10日にJR船橋駅で「原発を再稼働し、子供たちの命を犠牲にしようとした野田さんの首を絶対に取らなきゃいけない」と訴えると、足を止める通行人も少なくなかった。
 空中戦が主体のため、陣営幹部は「実際に投票する有権者にどれだけ受け入れられているかは分からない」とも語る。11日夕には小沢氏が事務所に激励に訪れ、終盤に向けて引き締めを図った。
    ◇
 7日夕、船橋駅前で演説する藤田氏のそばに厳しい視線を注ぐ大物がいた。今回の選挙に出馬せずに引退した自民の武部勤元幹事長(71)。地盤の北海道12区を引き継いだ長男と藤田氏の妹が結婚し、姻戚関係にある。「日本で首相と戦うただ一人の男です」。叱咤激励(しったげきれい)してくれる「政治の父」の前で、藤田氏は声を張り上げた。
 藤田氏は05年の郵政選挙で野田氏を1000票差まで追い込み、比例復活で初当選。政権交代した09年はダブルスコアに近い大差で敗れた。約1年後、野田氏は県内初の首相に就任し地元は沸いた。
 「お前の実力で首相と戦えるわけがない」。今年8月、武部氏は藤田氏をあえて突き放した。だが、野田氏に挑もうとする藤田氏の決意は固かった。出馬の意向を確認した武部氏は「敵の総大将を相手に生きて帰ろうと考えるな。全力で体当たりして撃沈させろ」と送り出し、サポートすることを決めた。
 選挙スタッフには自らの秘書を投入。何度も北海道から駆けつけて支援者に頭を下げ、有権者と握手や記念写真を撮影する。7日の演説中に聴衆の1人からヤジが飛ぶと、「気にしないで続けろ」と藤田氏を怒鳴りつけた。聴衆からは拍手が起こった。
 「今日の演説は30点」。演説を終えた藤田氏を武部氏は叱った。藤田氏は「怒ってもらえるのは勝機がある証拠」と発奮する。党本部も支援する構えで、選挙戦最終日の15日には安倍晋三総裁(58)が応援演説に入る予定だ。
    ◇
 斉藤氏は「即時原発ゼロ」や消費増税反対を強調し、野田氏の政権運営を批判。志位和夫委員長(58)は衆院解散後の県内初の遊説で応援に訪れ、15日も船橋駅で演説に立つ。
 野田氏は公務のほか全国を遊説で飛び回っており、地元に戻る予定はない。留守を預かる妻仁実さん(49)が支持固めをしており、陣営幹部は「現職首相を落とすわけにはいかない。相手の選挙戦は気にせずに何としても勝たせる」と話した。【斎川瞳】=つづく
………………………………………………………………………………………………………
 ◇4区◇
 【船橋市】
藤田幹雄 44 [元]会社員 (1)自元
野田佳彦 55 首相     (5)民前
斉藤和子 38 党地区役員     共新
三宅雪子 47 [元]民放社員(1)未前
12月14日朝刊

8133チバQ:2012/12/16(日) 16:19:59
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20121215-00000040-mailo-l12
2012衆院選:注目区ルポ 1区 第三極参入で戸惑い /千葉
毎日新聞 12月15日(土)12時24分配信

 ◇割れる浮動票に手応えなく
 通勤客らでにぎわう13日午前8時のJR海浜幕張駅南口。みんなの党新人の西野元樹氏(38)がスーツ姿の男性に「よろしくお願いします」と頭を下げた。男性が通り過ぎると数メートル先で、日本維新の会新人の田沼隆志氏(36)に「おはようございます」とビラを差し出された。西野氏のスタッフは「よく一緒になっちゃうんです」と苦笑いした。
 繁華街や新興住宅地が広がる千葉1区は長年、県都で働いたり、東京に通勤したりする無党派層の浮動票が選挙戦のカギを握るとされてきた。大きな支援組織を持たず、業界団体や労組などの固定票が期待できない第三極の政党は全国的にこうした「1区」を重視。選挙戦略も重なるのは必然だ。「有言実行の日本維新の会です」「ぶれない政党、みんなの党です」。政策的にも近い両党の違いを際立たせようと、両氏のスタッフが党のキャッチフレーズを連呼した。
 田沼氏は09年から稲毛区選出の千葉市議を務め、今年3月に維新の政治塾に参加。衆院解散後の11月21日に維新からの出馬が発表されたが、党から知らされたのはその前日だった。
 出遅れを取り戻そうと、「マラソン演説」と題して1日13時間の街頭演説に臨むなど浮動票をつかもうと懸命だ。頻繁に名前を出す橋下徹代表代行(43)や石原慎太郎代表(80)が1回ずつ応援に入った。
 一方、西野氏はみんなの公募で5月に出馬表明し、朝夕の駅頭立ちや自転車遊説で知名度アップを図ってきた。選挙戦では、レアメタル(希少金属)を扱う商社に勤務した経験をアピール。渡辺喜美代表(60)も公示後に2回応援演説に入り、「しがらみがないので既得権益を打破できる」と訴える。
 ただ、一時は維新との選挙区調整が党幹部レベルで協議されていただけに、田沼氏の突然の立候補には「第三極が日本のために戦う思いは一緒のはずで、競合は互いにとって望ましくない」と戸惑いの姿勢を見せていた。
    ◇
 浮動票を奪い合う2人と異なる戦略を迫られているのが、民主党前職の田嶋要氏(51)だ。政権交代の機運が高まった前回09年の選挙では、無党派層の期待を背に2位に約5万票差を付けて圧勝したが、民主への期待がしぼんだ今回、陣営幹部は「少なくともうちは多くの浮動票を期待できないし、固定票もある自民党に勝っている気はまったくしない」と危機感を隠さない。
 田嶋氏は衆院議員を3期務めた県連代表でもあり、逆風下でも政権交代の実績を訴える。福島第1原発事故後、国の原子力災害対策本部長として約3カ月間、福島県内で災害対応にあたった縁で福島県内の首長が応援に駆けつけた。支持基盤の連合千葉も活動を支えている。
 対する自民党新人の門山宏哲氏(48)。自民に追い風が吹いた05年の「郵政選挙」で田嶋氏を破った臼井日出男元法相(73)の支援を受ける。出馬が決まった2年前から、街頭などで弁護士らしく「社会正義の実現」を訴えてきた。
 民主の勢いの陰りで、本来なら有利な状況のはずだが、陣営幹部は「むしろ、こちらが田嶋さんを追いかけている感覚しかない」という。千葉市中央区の市文化センターで12日に開かれた総決起集会では、最大収容人員約500人のホールに空席もあった。
 「郵政民営化」や「政権交代」をテーマに前回まで民主と自民の2大政党で奪い合ってきた1区の浮動票だが、今回は民主・自民両陣営とも獲得の手応えをつかめてない。浮動票は第三極の維新、みんなの2陣営などに分散して流れ、近年の衆院選で威力を発揮したような選挙戦の行方を決める大きな“かたまり”にはなっていない。
 2大政党のある陣営幹部は、この状況下での勝利の青写真をこう描く。「浮動票は割れている。最終盤はどこまで従来の支持基盤を固め切れるか。その先に光明が見えてくる」
    ◇
 1区ではほかに、共産党新人の寺尾賢氏(36)がTPP(環太平洋パートナーシップ協定)参加反対など党の政策を訴え、比例票を掘り起こしている。【黒川晋史】=おわり
………………………………………………………………………………………………………
 ◇1区◇
寺尾賢  36 党県委員       共新
田嶋要  51 [元]経産政務官(3)民前
田沼隆志 36 [元]千葉市議    維新
西野元樹 38 [元]商社員     み新
門山宏哲 48 弁護士        自新
 【千葉市中央区、稲毛区、美浜区】
12月15日朝刊

8134チバQ:2012/12/16(日) 16:21:28
http://www.tokyo-np.co.jp/article/shuin2012/chiba/CK2012121502100006.html
7党擁立の7区 脱原発 訴えに温度差
 衆院選の県内小選挙区で、最多の7党が公認を立てた7区。区域の松戸市北部、流山市、野田市はいずれも放射性物質の汚染状況重点調査地域の指定を受け、原発事故による「ホットスポット」問題の不安がくすぶる地域だ。しかし、各候補の訴えを聞くと、原発問題には温度差がくっきり。脱原発の主張も、有権者にはすんなりと受け入れられていない様子も見て取れた。

  (横山大輔)

 「子どもたちのために、原発のない社会をつくろう」。新党に移って選挙に臨む未来前職の内山晃氏は十一日朝、選挙区内の市民も多く利用するJR柏駅前で呼び掛けた。だが、反応はいまひとつで、演説後「原発を止めなければと考える人は多いはずなのに」と漏らす。結局、訴えは「政治を元に戻していいのか、良識が問われる」と政治改革に力点を置いている。

 地元出身を前面に押し出すみんな新人の石塚貞通氏は、自転車遊説をしながら「再稼働をさせる政治グループに任せていいのか」と既成政党を批判し、子どもの健康影響調査などの実現を主張する。しかし、石塚氏も「争点は原発にすべきだったが、ずらされてしまった」と手応えがつかめない様子だ。

 共産新人の渡部隆夫氏、社民新人の村上克子氏は原発即時廃止を強調する。

 「ぬかにクギみたい」。ある候補は原発政策に対する聴衆の反応をこうぼやく。だが、主張を聞く有権者の側からは「時流は脱原発なのだろうが、いつも政治にはうやむやにされてきた。ウソをつかない政党がどこか考えている」=流山市内の無職男性(69)=との声が聞かれる。関心がないわけではないが、脱原発の訴えを聞いても、政治への不信が拭えない。

    ◇

 原発問題にあまり触れない候補もいる。

 民主新人の中沢健氏は右傾化する保守勢力を批判し、「平和を守るかどうかが問われる」と強調。原発への態度は演説には入れず、その理由を「即時廃止は非現実的で無責任。それを説明するには街頭では時間が少なすぎる」(中沢氏)と説明する。

 自民前職の斎藤健氏は「原発新設は不可能。再稼働は政治が介入すべきでない」が持論。だが、流山市で八日にあった個人演説会でも原発問題はほとんど触れず、景気対策やデフレ脱却を強く訴えた。斎藤氏は取材に対し「演説時間に余裕があるときは訴えている。原発がいずれなくなるというのは既に浸透している」と話す。

 出馬決定が公示直前になった維新新人の林千勝氏は「日本の閉塞(へいそく)状況を招いたのは自民の長期政権と民主政権の責任」と追及し、知名度アップに力を入れている。

8135チバQ:2012/12/16(日) 16:22:10
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20121206-00000091-mailo-l14
ルポ・激戦区:衆院選/1 14区 第三極、民自の脅威に 支持層に一定の影響力 /神奈川
毎日新聞 12月6日(木)12時14分配信

 各候補の舌戦が熱を帯びる中、激戦が予想される注目区の動きを追った。
   ◇  ◇
 「第三極とかが出ているが、1年くらいでみんな、なくなる」。3日昼過ぎ、JR橋本駅前(相模原市緑区)で本村氏が開いた街頭演説に駆けつけた安住淳・民主党幹事長代行は、衆院選前に加速した日本維新の会など第三極の合従連衡を「選挙目当て」とこき下ろした。
 だが浮動票を集める可能性がある第三極の候補は、逆風に苦しむ民主だけでなく、政権奪還を目指す自民党にとっても無視できない存在だ。14区でも、旧たちあがれ日本からの出馬を予定していた中本氏が維新に合流し、本村氏と赤間氏による事実上の一騎打ちになるとみられていた選挙戦の構図が一変した。
   ◇  ◇
 中本氏は00年衆院選で、14区から自民公認で出馬し比例復活で初当選した。03年は藤井裕久氏(民主)に再選を阻まれたが、現在も自民支持層に一定の影響力があるとされる。
 同市ではこれまで、故小川勇夫市長の後援会の動向が国政選挙を大きく左右してきた。組織は後継となった加山俊夫・現市長の後援会に衣替えして現在も存続し、今回の選挙では集票力のある幹部が本村、中本両氏の各陣営に分かれた。さらに自民系の市議会最大会派「新政クラブ」(17人)も本村、赤間、中本の3氏に分裂した。
 民主への逆風が追い風になるとみられていた赤間氏の陣営幹部は「浮動票だけでなく自民票も食われてしまう」と危機感を強める。
   ◇  ◇
 松本氏を擁立したみんなの党は、当初の立候補予定者が党本部から突然解任された不満で、党所属の市議1人が離党。態勢を立て直し準備の遅れを取り戻すのに懸命だ。
 党が憲法改正を打ち出している赤間、中本両氏を意識し、猪股氏は「憲法は世界に誇れる宝だ」と主張。県内唯一の社民党公認の今井氏も「改憲阻止」を訴える。【高橋和夫】=つづく
………………………………………………………………………………………………………
 =相模原市中央区、緑・南区の一部
猪股ゆり  28 共 新
本村賢太郎 42 民 前
中本太衛  47 維 元
赤間二郎  44 自 元
今井達也  25 社 新
松本雅威  41 み 新
12月6日朝刊

8136チバQ:2012/12/16(日) 16:22:30
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20121207-00000048-mailo-l14
ルポ・激戦区:衆院選/2 16区 落下傘VS地元出身 浮動票どう動く /神奈川
毎日新聞 12月7日(金)11時33分配信

 「日本奪還のために解散のない安定した参院議員の身分を返上した」。義家氏は4日、小田急本厚木駅前で第一声を上げ、くら替えへの理解を求めるとともに、専門と自負する教育関連の政策を中心に訴えた。
 長野県出身。16区とは「大学時代に工事現場のアルバイトで汗を流した」程度の縁しかない、「落下傘候補」だ。しかし、「ヤンキー先生」の知名度があり、比例代表で出馬した07年参院選は約22万3000の個人票を集めた。前回衆院選で落選し不出馬を表明した亀井善太郎氏(自民)から受け継いだ地盤もあるが、陣営に楽観ムードはない。
   ◇  ◇
 「技術や人材を生かせない日本政治の既得権にメスを入れる」。義家氏の第一声の後、同駅前で富山氏が演説を始めると、通り掛かった人が次々と足を止め耳を傾けた。この様子を見ていた自民系の厚木市議は、「若い芽は早くつぶさなくては」とつぶやいた。
 大阪市出身で、「維新」の看板はあるが地縁はない。しかし、東日本大震災で被災地支援のNPOを設立するなど多彩な経歴と、お笑い芸人時代に培った巧みな話術がある。義家氏の陣営は「浮動票が集まるのでは」と警戒を強める。
   ◇  ◇
 前回は亀井氏に5万4000票以上の差を付け初当選した後藤氏も、知名度がある義家氏に加え第三極の富山氏が参戦したことに、危機感を募らせる。
 経済産業省出身の強みを生かし「この地域で既に着手しているメガソーラー、小水力などに重点投資したい」と訴える一方、地元の厚木高校卒業を強調。街頭演説では「地元出身」と書いたのぼり旗を立てるなど、義家、富山両氏との違いを打ち出すことに懸命だ。
 池田氏は「多くの政党の脱原発は10〜30年後だが、私は即時ゼロ」と訴える。【長真一】=つづく
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 =相模原市緑・南区の一部、厚木、伊勢原市、愛川町、清川村
富山泰庸 41 維新
義家弘介 41 自新
後藤祐一 43 民前
池田博英 50 共新
12月7日朝刊

8137チバQ:2012/12/16(日) 16:22:48
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20121212-00000001-mailo-l14
ルポ・激戦区:衆院選/3 17区 政策より地縁血縁? 各陣営「どぶ板」に力 /神奈川
毎日新聞 12月12日(水)10時46分配信

 「第三極の中で一番ぶれていない」。小田原市内で7日、井上氏が開いた演説会。応援に駆けつけた渡辺喜美・みんなの党代表は、衆院選前の離合集散で政策が揺れた他党との違いを強調した。
 井上氏は無所属だった前回、民主・自民両党の対決構図に埋没し約4万票しか獲得できなかった。今回はみんなの公認を得て「自民はこりごり。民主はうんざり」(井上陣営)という層の受け皿になることを狙っていた。
 ところが、公示直前に無所属だった露木氏が未来に合流。第三極同士で競合することになった。井上氏自身は未来など他党の批判は控え、前回浸透できなかった秦野市に選挙事務所を置いて、地道に票の上積みを図る。
 11年の知事選で落選した露木氏だが、17区内の3市8町では10万票以上を獲得した。出陣式で「未来とは主義主張が合致している。嘉田由紀子代表の女の度胸にほれた」とアピールしたが、選挙戦では「卒原発」よりも、開成町長を13年務めた実績を強調。「地域のことを一番知るのは自分」と訴える。
   ◇  ◇
 「この地域は中選挙区時代から、人柄と地縁血縁で選ぶ土地柄。第三極というだけでは票は取れない」。神山陣営幹部はこう解説する。神山氏は前回、牧島氏に3万票以上の差をつけ初当選したが、逆風の今回は「演説会よりも、とにかく歩き回って必死感を打ち出していく」(陣営幹部)と政策論争より「どぶ板」を重視する。
 「敵のことは言わない。勝手に偉そうなことを言って、勝手にこけちゃったんだから」
 6日の牧島氏の総決起集会。前回後継指名した河野洋平・元衆院議長は、米軍普天間飛行場移設問題などで迷走した民主政権を揶揄(やゆ)して、会場を沸かせた。牧島氏は米国の大学に留学経験がある国際通だが、浪人中は地道に集会などに参加し、選挙戦でも得意の国際問題よりも「地域を元気に」の訴えに力点を置く。
 横田氏は消費増税の中止などを訴える。【澤晴夫】=つづく
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 =小田原、秦野、南足柄市、中井、大井、松田、山北、開成、箱根、真鶴、湯河原町
牧島かれん 36 自新
露木順一  57 未新
神山洋介  37 民前
井上義行  49 み新
横田英司  55 共新
12月12日朝刊

8138チバQ:2012/12/16(日) 16:23:04
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20121213-00000084-mailo-l14
ルポ・激戦区:衆院選/4 3区 乱立で票の食い合い 知名度アップに懸命 /神奈川
毎日新聞 12月13日(木)11時59分配信

 「カツカツかっちゃん実力派」「もろもろもろもろ毛呂武史」
 通勤や買い物などで行き交う人が多いJR鶴見駅東口。3区の各候補が頻繁に選挙カーを乗り付け、場所取り合戦の様相を呈している。少しでも有権者に印象づけようと、街頭演説や握手のほか、候補者の名前をもじった“キャッチフレーズ”をリズミカルに連呼する陣営もある。
 県内最多の6人が立候補した。祖父の代からの地盤を受け継ぎ過去5回当選した小此木氏が地域の行事を回るなどして着々と票を固める一方、地縁血縁が薄く組織力で劣るほかの候補は、選挙戦終盤を迎えた今も知名度を上げることに懸命だ。
   ◇  ◇
 「極めて厳しい選挙ですがぜひともご支援お願いします」。6日夜、同駅前で演説した民主の細野豪志政調会長は、15区から急きょ国替えした勝又氏への理解を呼びかけた。知名度がある細野氏の姿を見て、足を止める人は少なくなかった。前原誠司国家戦略担当相ら民主政権の要職も連日応援に駆けつける。3区に地盤がない勝又氏にとって、党幹部の来援が頼みの綱だ。
 岡本氏は前回、民主から出馬し、連合などの支援も受け小此木氏に約3万6000票差をつけ初当選した。だが今回は組織を失い、古巣から「刺客」も立てられた。卒原発など党の政策を訴えるが、第三極同士が競合する中で埋没してしまうことへの危機感は強い。
   ◇  ◇
 「党利党略、私利私欲の離合集散には加わらない」。毛呂氏は街頭で連日、他の第三極に批判の矛先を向ける。3区内選出の党県議、市議らの支援を受けるが、自身は元逗子市議で地縁はない。演説では他党との違いを強調する一方で認知度アップに腐心する。
 高橋氏は「こっちから出向いて認知度を上げることがすべて」(陣営幹部)。1日30カ所以上でつじ立ちし、必死にアピールする。
 本橋氏は組織戦で、増税反対や原発即時ゼロなど党の政策を訴える。【松倉佑輔】=つづく
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 =横浜市鶴見・神奈川区
高橋真由美 44 維新
勝又恒一郎 50 民前
毛呂武史  44 み新
本橋佳世  39 共新
小此木八郎 47 自元
岡本英子  48 未前
12月13日朝刊

8139チバQ:2012/12/16(日) 16:23:29
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20121214-00000115-mailo-l14
ルポ・激戦区:衆院選/5 10区 読めない“新住民” 現職閣僚にも逆風 /神奈川
毎日新聞 12月14日(金)12時45分配信

 先月29日夕、JR川崎駅西口に集まった聴衆へ、野田佳彦首相が絶叫調で呼びかけた。「厳しい戦いです。しかし城島さんをぜひ、送り出していただきたい」。その横で城島氏は何度も頭を下げた。
 05年の前々回は東京13区で落選。前回10区に国替えし、党への追い風を背に返り咲いた。だが今回は一転して逆風に直面する。
 国替え後は国対委員長など党要職を歴任。マスコミに登場する機会は格段に増えたが、「忙しくて選挙区を隅々まで回れない」(選対幹部)ことなどが災いし、地元での浸透度は今一つだ。財務相に就任した今年10月以降は公務優先で多忙さに拍車がかかり、公示後も地元を離れる日は多い。「報道各社の情勢調査の数字と手応えが違う。無党派層にも訴えかけ、必ず逆転する」。城島氏の言葉には悲壮感が漂う。
   ◇  ◇
 議席奪還を目指す田中氏は、「小泉旋風」が吹いた前々回は7万票以上の大差で民主候補に圧勝したものの、逆風だった前回は城島氏に3万4280票差で敗れた。今回は毎日新聞などの情勢調査で優勢が伝えられるが、風頼みの選挙の危うさは身をもって知るだけに、手綱を緩めるつもりはない。
 10区は新築大型マンションの増加で人口流入が続き、有権者数は前回より約8000人増えた。「川崎はマンションの住民が多いから手応えと票が結びつかない。無党派の風向きはいつ変わるか分からない」(田中氏)。今なお毎朝駅頭に立ち選挙カーでくまなく回り、地域との関係が希薄な“新住民”の支持拡大に努める。
   ◇  ◇
 「現職閣僚対自民」の対決構図に埋もれまいと、他の候補は必死だ。中野氏は党の旗印である改憲阻止を訴える。11月に立候補を決めた石川氏は橋下徹代表代行の存在を前面に押し出す。久米氏は昨年9月から街頭活動を重ね、脱原発と電力市場の自由化などを主張する。【倉岡一樹】=つづく
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 =川崎市川崎・幸・中原区
中野智裕  54 共新
田中和徳  63 自前
城島光力  65 民前
久米英一郎 47 み新
石川輝久  62 維新
12月14日朝刊

8140チバQ:2012/12/16(日) 16:23:49
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20121215-00000055-mailo-l14
ルポ・激戦区:衆院選/6止 12区 民自と第三極、激突 大臣、党幹部らも背水の陣 /神奈川
毎日新聞 12月15日(土)12時26分配信

 「遅れて申し訳ありません。北朝鮮のミサイルが飛び、国内に影響がないか安全保障会議で確認して来ました」。JR藤沢駅北口で12日午後、中塚氏の応援に駆けつけた岡田克也副総理は息つく間もなくマイクを握った。
 報道各社の情勢調査では、劣勢が伝えられている。日本の安全保障を脅かす事象が発生したにもかかわらず、応援をキャンセルしなかった政権ナンバー2の姿が、党と陣営の危機感を象徴していた。
 10月の内閣改造で初入閣を果たし、陣営は「選挙区を十分回れなくなっても余りある大臣の地位」と期待した。だが党への逆風は、金融担当相の看板ではしのげないほど強い。
  ◇   ◇ 
 「現職閣僚に新党副代表と新人の私。厳しい戦いです」。星野氏は報道などで優勢と伝えられるようになってからも、この言葉を変えない。出馬した08年の藤沢市長選は小差で敗れた苦い経験が忘れられないからだ。今年2月の市長選で対応が割れた自民内部の「しこり」を気にする向きもあり、陣営内で波風を立てないよう、安全運転に徹する。
 陣営は党への追い風を感じながらも楽観はしていない。「風と言えば、12区は台風も吹いているからね」。ある幹部がつぶやいた。
  ◇   ◇ 
 阿部氏が9日、藤沢駅北口で開いた街頭演説会。駆けつけた福島県南相馬市の桜井勝延市長は「福島に23回も来てくれた国会議員は阿部さんだけ」と持ち上げ、阿部氏も「原発をゼロにするまで懸命に頑張る」と訴えた。
 過去4回は社民公認で出馬したが、自民と民主の対決の中で埋没し、比例復活に甘んじてきた。だが今回は第三極の看板を得ており、各陣営とも「社民というタガが外れ、従来より幅広く票を集める可能性がある」とみて、動向に神経をとがらせる。
 さらに増税反対などで阿部氏と政策が近い沼上氏、憲法改正などで星野氏と重なる甘粕氏が互いにどう影響するのか。答えは間もなく出る。【永尾洋史】=おわり
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 =藤沢市、寒川町
星野剛士 49 自新
沼上常生 54 共新
中塚一宏 47 民前
甘粕和彦 29 維新
阿部知子 64 未前
12月15日朝刊

8141チバQ:2012/12/16(日) 16:24:35
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20121212-00000271-mailo-l33
2012衆院選おかやま:激戦区ルポ 民自、2区で激突 /岡山
毎日新聞 12月12日(水)16時34分配信

 2区は、民主前職の津村啓介氏(41)と、公募で選ばれた自民新人の山下貴司氏(47)が組織の総力を挙げて激突し、共産新人の井上素子氏(65)は2大政党批判を展開する。民自共が集票合戦を繰り広げている。【石井尚、井上元宏】
 ◇津村氏「若い力」
 「少子化対策や脱原発。新しい政治の仕組みを前に進めたい」。3期で実績を重ねた津村氏は個人演説会で呼びかけた。街頭に立って、「縦割りの古い政治を変革してきた」と自民との違いを強調する。地元で強力な後援会に支えられる江田五月参院議員も応援に入り、個人演説会で、「津村さんを私の息子のように思っている」と親密ぶりを強調した。
 津村氏は「若い力」を掲げて若い運動員と駆け巡る。連合岡山もフル稼働、造船企業が集まる玉野市では労組も参加した自転車部隊が「ゴー・ゴー・ツムラ」と大声を上げた。津村氏は「できるだけ多く街頭に立ち、有権者と接点を増やしたい」と力を込めた。
 ◇山下氏「突破力」
 一方、山下氏は津村氏へのライバル意識をむき出しにする。個人演説会では「地域のお祭りに顔を出すだけではなく、お祭りができる元気のある地域を増やすのが政治家だ」。地域をこまめに回る津村氏を暗に批判した。
 山下氏は自民党が県内小選挙区で初めて公募で選んだ“新生自民”の象徴だ。自民の県議や岡山市議は動員に走り回る。来夏の参院選に、自民から立候補する予定の石井正弘前知事も出身の東区で「高校も私と同じ(岡山操山)。気に入りました」と持ち上げた。
 山下氏は「突破力」を掲げ、演説では高校までを過ごした岡山の思い出をちりばめる。「ふるさとの声を永田町に届けたい」
 ◇井上氏「暮らし」
 井上氏は、消費税増税反対や環太平洋パートナーシップ協定(TPP)反対、脱原発を掲げる。市議20年を務めた玉野市の三井造船前で演説し「暮らしも経営も大変。消費税増税にノーを突き付けましょう。原発は直ちにゼロにします」。他党との違いを前面に押し出し、暮らしを掲げて庶民目線で訴える。
 井上氏は「なんとしても比例代表中国ブロックで1議席を確保したい」と強調。手応えを感じて「今後も選挙区内を細かく回り、訴えていく」と話した。
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 ◇岡山2区
井上素子 65 共新
津村啓介 41 (3)民前=[国]
山下貴司 47 自新=[公]
12月12日朝刊

8142チバQ:2012/12/16(日) 16:24:56
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20121213-00000304-mailo-l33
2012衆院選おかやま:激戦区ルポ 4区は混戦模様 /岡山
毎日新聞 12月13日(木)15時37分配信

 4区は、96年から故橋本龍太郎・元首相(自民)が3回連続当選した後、05、09年は民主の柚木道義氏(40)が龍太郎氏の次男、橋本岳氏(38)を破った(05年は比例復活)。しかし今回、柚木氏は「民主離れ」の逆風を受け、攻守は逆転した。さらに赤沢幹温氏(51)が維新から立ち、前回立候補を見送った共産が須増伸子氏(46)を擁立した。民主、自民に不満を抱く有権者に存在感を示し、混戦模様となっている。【小林一彦】
 ◇民自、攻守が逆転
 「相手(岳氏)は必死だ。民主への大逆風で、それ以上に必死にならないと勝てない」。柚木氏は9日夜、倉敷市水島地区であった個人演説会で強調した。具体例として「岳氏の母で元総理夫人が私の後援会長の病院長を訪ねてきた」ことを挙げた。後援会長で外科医の松田忠和氏によると「手術中で面会しなかった」という。
 岳氏の母久美子さん(71)はかつて、全国を遊説する龍太郎氏の代わりに地元で先頭に立った。3度目となる岳氏の選挙でも強力な戦力だ。7日の総決起集会で、久美子さんは「岳を気長に育てていただきたい」と頭を下げた。岳氏は「3回続けて負けたら後がない」と背水の陣を強調し、支援の県議は「久美子さんに笑顔を戻すために頑張ろう」と声を張り上げた。
 柚木氏は、労働組合関係者に一層の協力を要請している。9日の個人演説会で、あいさつした連合岡山の4区選対本部長の水戸岡俊治氏は「地盤、看板、かばんもないサラリーマンが政治に挑戦した」と柚木氏を応援し、「1週間で厳しい情勢をひっくり返してみせる」と力を込めた。
 ◇維新、共産も存在感
 元倉敷市議の赤沢氏は、応援に訪れた維新近畿比例候補者の東国原英夫・元宮崎県知事とJR倉敷駅北口で演説し、「地方分権、道州制導入で地方活性化を」と訴えた。東国原氏の周りには大勢の人が集まり、赤沢氏も一緒に握手して回った。陣営は「さらに盛り上げを」と維新代表代行の橋下徹大阪市長の4区入りを期待する。
 元早島町議の須増氏は連日、約20カ所で街頭演説に立つ。とりわけ力を入れているのが「消費増税阻止」の主張だ。「増税するなら大企業、大資産家に能力に応じて負担してもらう」。00年の総選挙で同党候補が得た2万1000票を目標に支持拡大を図っている。
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 ◆立候補者(届け出順)
 ◇岡山4区
須増伸子 46   共新
橋本岳  38(1)自元=[公]
赤沢幹温 51   維新
柚木道義 40(2)民前=[国]
12月13日朝刊

8143チバQ:2012/12/16(日) 16:26:50
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20121213-00000161-mailo-l28
2012衆院選:6区ルポ 政党乱立、激しい戦い 風、組織、実績を背に 有権者「分かりにくい」 /兵庫
毎日新聞 12月13日(木)13時6分配信

 衆院選(16日投開票)はいよいよ終盤戦を迎え、各選挙区で戦いが激しさを増している。中でも兵庫6区は、民主、自民の二大政党に、第三極の維新と未来、さらに共産から計5人が立ち、今回の選挙を象徴する構図となった。6区の現状を追った。【高瀬浩平、米山淳】
 「大阪は変わりました。今度は日本、兵庫の番です」。維新新人の杉田水脈氏(45)はJR伊丹駅前の路上で有権者に訴えた。この夜、本人がビラを配ると、一人の中年女性が「いっぱいください」と約10枚を受け取り、持ち帰った。
 10年にみんなの党支部長に就いた杉田氏は「選挙に勝てない」と今年11月に維新にくら替え。地元市議4人が中心になり、選挙事務所の手配やスタッフの確保を大急ぎで進めた。街頭では「あいさつ回りに行く団体はありません。街頭で訴えるしかないんです」と声を枯らす。その結果、毎日新聞の特別世論調査では、自民新人の大串正樹氏(46)と横一線で競る位置に躍り出た。「少しずつ手を振り返す人は増えている」。陣営は「風」を感じている。
 「維新に勝たせたくありません」。大串氏は川西市内であった個人演説会で約100人の支持者に訴えた。序盤戦では、大学教員らしく社会保障や教育の政策を冷静に訴え続けてきたが、この日は「(杉田氏が)維新にくら替えしたとたん、支持を伸ばしている。原因が分かりません」と危機感をあらわにした。推薦する公明の市議は応援演説で「6区は大串、比例は公明党」と声を張り上げ、自民の参院議員は「自公連立政権」の実現を呼びかけた。
 大串氏の陣営は民主前職の市村浩一郎氏(48)が地盤としてきた宝塚市を最終盤の主戦場とみる。ある幹部は言う。「宝塚には浮動票も多い。最後に票を奪い合う相手は維新だ」
 選挙後半の平日昼、阪急川西能勢口駅前で2陣営が鉢合わせになった。駅の西には市村氏、東には未来新人の松崎克彦氏(57)。
 手を振る松崎氏の隣で、民主を離党後に「国民の生活が第一」を経て、未来に合流した前職の比例候補が「消費税増税が行われたら地域は壊滅する。松崎さんを落とすわけにいかない」と熱弁をふるった。
 松崎氏は公示2日前の今月2日に立候補を表明した。伊丹市議を5期務めた後、11年の県議選で落選。維新政治塾に入り、ひそかにバッジを狙っていた。「卒原発、脱増税のはっきりした選択肢を示したい」と第三極の未来から出馬したが、陣営幹部は「出遅れた。政党が多過ぎて有権者が困惑しているかもしれない」と準備不足を認める。12日には嘉田由紀子代表が応援で選挙区入りし、追い上げムードに期待する。
 一方の市村氏は街頭で、民主に向かって吹き荒れる逆風を感じている。有権者から「うそつき」と容赦ない声も浴びせられた。市村氏は「党への風当たりは郵政選挙の時より厳しい。個人の努力で乗り切るしかない」と歯を食いしばる。連合兵庫は推薦を見送ったが、後援会組織はフル回転しているといい、陣営幹部は「かつてないほど熱い思いで戦えている」と話す。
 約17万票を獲得して圧勝した前回選の後、国土交通政務官として政府の一員になった。東日本大震災では宮城県で復旧の陣頭指揮も執った。「3期10年で積み上げたことを生かさせていただきたい。途切れたらもったいない」と議席を守るために必死で訴えかける。
 共産の新人、吉見秋彦氏(38)は阪急川西能勢口駅前で「日本共産党は党をつくって90年、国民の立場でスジをとおしています」と書いたビラを配っていた。他の政党が離合集散を繰り返す中、変わらずにきたことや「消費税増税中止 即時原発ゼロ」などのぶれない主張を強調。「郵政選挙や政権交代のような旋風はないので今回は期待できる」と感じている。
   ◇
 12日夕、阪急宝塚駅前で幼稚園のバスを待つ母親たちの横を、選挙カーが政党名を連呼しながら走り抜けた。30代の主婦は「政党が多すぎてよく分からない」とこぼした。6歳の次男がバスから降りて駆け寄ってきた。投じる票には「子供たちに優しい社会にしてほしい」という願いを込めるつもりだ。
………………………………………………………………………………………………………
 ◆立候補者(届け出順)
 ◇兵庫6区
吉見秋彦  38    共新
松崎克彦  57    未新=[大]
大串正樹  46    自新=[公]
杉田水脈  45    維新
市村浩一郎 48(3) 民前=[国]
〔阪神版〕
12月13日朝刊

8144チバQ:2012/12/16(日) 16:30:37
>>7828広島1区
>>8078広島2区
>>7830広島3区
>>8077広島4区
>>8076広島5区
>>7829広島7区
>>7832山口1区
>>7938山口2区


http://www.chugoku-np.co.jp/senkyo/syuin/12/News/hiroshima/Sh201212150002.html
【ルポ焦点区】<9>広島6区 11選前職・自民新人競る 鍵握る南部の攻防
 ▽6区(3人)届け出順・敬称略

亀井静香  76 元金融担当相 未 前
花岡多美世 55 党准県委員  共 新
小島敏文  62 党県支部長  自 新
 選択の時が間近に迫った13日夜。広島6区で有権者数が最多の尾道市では、議席を激しく争う2陣営が同時刻に演説会を開いた。

 急きょ開催が決まった日本未来の党前職、亀井静香(76)の総決起大会には、大型バスで駆け付ける支持者も。亀井は消費税増税反対など約1時間熱弁をふるい「死に物狂いにならなくては。今、引っ込むわけにはいかない」と支持を訴えた。

 約2キロ離れた場所であった自民党新人、小島敏文(62)の総決起集会。あいさつした小島の口からは亀井を意識した発言が目立った。「卒原発など単純なフレーズを訴える党もある。軽々しく第三極を選べば、民主党政権よりも悪くなる」

 ▽党変更に批判も

 前回2009年の衆院選で亀井は小島に倍近い得票差をつけ圧勝、11選を果たした。人望もあり「亀井党」を名乗る支持者は多い。しかし、所属政党がめまぐるしく変わったことに批判もある。

 消費税増税関連法案に反対し、12年4月に党首を追われる形で国民新党を離党。11月16日の衆院解散後「反TPP・脱原発・消費増税凍結を実現する党」を経て、公示直前に未来の党に合流した。陣営からは「党がころころ変わり、有権者には分かりにくいのでは」と不安も漏れる。

 亀井は他候補の応援で公示から3日間で地元を離れた。しかし接戦との報道が相次ぐ中、選対幹部が地元入りを要請。12日午後から最後まで張り付くことになった。亀井不在の際は、同党の佐藤公治(参院広島)が地盤の尾道市などの街頭で「私の選挙だと思い応援してください」と声をからした。

 ▽公明推薦なく

 一方、小島は広島県議を7期務めた経験から地方の実情が国政に反映されていないことを強調。支持拡大を目指してきた。

 小島陣営は前回衆院選の結果を踏まえて、亀井の地盤である北部の切り崩しは難しいと判断。票田の尾道、三原市など南部での活動を重視する作戦を取った。11年6月には、尾道市中心部に後援会事務所を開設。弱点だった知名度拡大に力を入れてきた。

 自民党への追い風もあり、南部重視の戦略は奏功しつつある。陣営は尾道、三原両市での得票は前回を大きく上回ると読む。小島も「背中は見えた。このままの勢いで追い抜きたい」と力を込める。ただ広島県内全7区の自民党候補のうち、ただ一人、公明党から推薦がない。陣営幹部は「公明党の協力は感じるが、推薦のない状態でどこまで票に結びつくのか」と懸念も口にする。

 共産党新人の花岡多美世(55)は消費税増税反対や原発の即時廃止などを訴え、浸透を図っている。=敬称略(衆院選取材班)<おわり>

8145チバQ:2012/12/16(日) 17:07:35
http://www.yomiuri.co.jp/election/shugiin/2012/news2/national/20121214-OYT1T00311.htm
選管、人手確保に苦慮…短期「派遣」原則禁止で

藤沢市役所に設けられた期日前投票所には連日多くの人が訪れ、各課の職員らが対応している 衆院選の期日前投票や投開票作業の準備に追われている神奈川県内の各自治体の選挙管理委員会が、派遣労働者を短期雇用することを原則禁止した改正労働者派遣法で思わぬ影響を受けている。

 投開票の事務作業を補助する人手の確保に苦慮しているためで、各選管は法律の適用外となる業務委託方式に切り替えたり、シルバー人材センターに頼ったりするなど対応を進めている。

 今年10月に施行された改正法では、30日以内の期間を定めた派遣雇用を原則禁止とする一方、60歳以上や主たる生計者ではない主婦らは対象外となり、短期雇用が可能となっている。

 藤沢市ではこれまで、期日前投票所の受付業務などのほとんどを派遣会社に依頼していた。今回の衆院選では期日前投票所を2か所増やして6か所にしたため60人が必要となったが、確保できたのは約10人。足りない人員は各課から集めており、「職員に負担をかけながら、ギリギリでやっている状況」(選管担当者)だ。

 南足柄市も昨年の統一地方選では派遣会社を通じて約40人を集めたが、今回は半数の約20人にとどまった。そのため、市立幼稚園の職員なども動員し、当日の投開票作業などをこなすという。

 一方、複数の自治体で採用し始めたのが、業務を一部委託する方式だ。川崎市は、市内7か所の開票所で行う票の仕分け作業を派遣会社に委託することにした。必要なスタッフは計約700人だが、業務委託では、選管職員がスタッフに直接指示が出来ないため、開票所に出向く派遣会社の担当者を通じて指示が出される。このため、市は事前の打ち合わせで担当者に作業手順を入念に伝えたり、担当者をすぐに見つけられるようにゼッケンを着用させたりする工夫をしている。

 派遣会社に頼らずに人員を集める選管も増えている。小田原市は、昨年の統一地方選で市のホームページなどで独自に募集したアルバイトに再度連絡を取り、投票所の事務作業にあたる約180人を集めた。ほかにも、茅ヶ崎市や寒川町では、投票用紙の仕分け作業などに必要な人員をシルバー人材センターを通じて集めた。

(2012年12月14日22時06分 読売新聞)

8146チバQ:2012/12/16(日) 17:07:58
http://www.yomiuri.co.jp/election/shugiin/2012/news/20121216-OYT1T00232.htm?from=blist
アキバで最後の「党首力」対決…自民と民主

 オタク文化の発信地、そして、近年はアイドルグループ・AKB48の「本拠地」として知られる東京・秋葉原。

 自民党の安倍総裁は15日夜、「最後の訴え」の会場にこの地を選んだ。

 「我々は3年前、敗北した。なぜ政権を失ったか。深刻な反省からスタートした。立党の理念を見つめ直し、政策を鍛えてきた」。安倍氏は、演説を反省の弁から始めた。

 2009年の前回衆院選で、自民党は無党派層を中心とする有権者の多くに愛想を尽かされ、野党に転落した。若者が集う「アキバ」での演説は、無党派層の支持を取り戻して政権復帰を果たす「リベンジ(雪辱)」の意味合いもあった。

 自民党幹部は「若者に直接支持を訴え、ツイッター(簡易投稿サイト)やフェイスブック(会員制交流サイト)などで情報発信してもらいたい」と狙いを語った。演説には、かつて自民党総裁選で秋葉原を訪れ、「オタクの皆さん」と呼びかけ知名度を上げた麻生太郎元首相も駆けつけた。

 その約6時間前。民主党代表の野田首相も秋葉原でマイクを握った。同じ舞台で、安倍氏との「党首力対決」を仕掛けた形だ。

 「今回の総選挙の特徴は、迷っている方々がたくさんいるということだ。だからこそ、民主党が何をやろうとしているのかを伝え、支援をお願いしたい」

 野田氏はこう切り出すと、「小泉さん、安倍さん(が首相)の頃、格差が拡大した」などと、自民党批判を展開した。民主党幹部は「与党として臨む初の衆院選。他党の批判か、失政の反省か、今後の夢か、どれに比重を置いて訴えるべきか、最後まで迷った選挙戦だった」と振り返った。

 「第3極」の日本維新の会の石原代表と、日本未来の党の嘉田代表は15日夕、相前後してJR新宿駅前で支持を訴えた。石原氏は「力を合わせて新しい維新をやろう」と聴衆に呼びかけた。嘉田氏は維新の会に関し「憲法改正、『右』に傾いている。平和憲法を守る」と違いを強調した。

 公明党の山口代表は15日夜、重点地域の名古屋市で「民主党はダメだった。第3極にも期待できない」と声を張り上げた。

 共産党の志位委員長は野田氏の地元・千葉県船橋市で、みんなの党の渡辺代表は東京都江戸川区で、それぞれ最後の訴えを行った。社民党の福島党首は、米軍普天間飛行場のある沖縄県宜野湾市で、12日間の選挙戦を締めくくった。

(2012年12月16日09時20分 読売新聞)

8147チバQ:2012/12/16(日) 17:08:15
http://www.yomiuri.co.jp/election/shugiin/2012/news/20121216-OYT1T00244.htm?from=blist
中小8党、独自色を前面…最後も民主・自民批判

 選挙戦最終日の15日、中小の政党も、存在感を示そうとそれぞれ支持を訴えた。

 公明党の山口代表は岐阜市で、「老朽化したトンネルや橋、道路がいっぱいある。野田首相は『公共事業は無駄』と言うが、補強や改修をしなければ人の命が失われる」と演説し、公共事業の必要性を強調した。

 共産党の志位委員長は東京・池袋で、消費増税阻止や即時原発ゼロが党の主張であると強調、「90年の歴史で試された共産党に、日本の未来を託してほしい」とアピールした。

 みんなの党の渡辺代表も池袋で、自民党の政権復帰を前提に、「選挙が終われば業界団体へのご恩返し政治が始まる。自民党の支持団体に重点的にばらまきをやる。そんな政治が日本をダメにする」と主張した。

 社民党の福島党首は沖縄県豊見城市で、「自民党は憲法9条を変えて戦争のできる国にしようとしている。(名護市)辺野古に基地をつくろうとする。断固対決する」と力を込めた。

 国民新党の自見代表は鹿児島県薩摩川内市で、「1500兆円の個人金融資産が市場に出てこない。無利子非課税国債を景気回復に活用すべきだ」と述べ、相続税が非課税で「タンス預金」の活用に有効とされる同国債の発行を唱えた。

 新党大地の松木幹事長は北海道網走市で「TPP(環太平洋経済連携協定)は日本経済にとってマイナスになる。増税も消費を冷え込ませるのでやらない」と声を張り上げた。

 新党日本の田中代表は兵庫県尼崎市で、「政党が乱立しているが、選挙互助会みたいなものだ」と批判し、「デフレの中で税金を上げたら、消費が減退する」と増税反対を唱えた。

 新党改革の舛添代表は東京・有楽町で、中国機による日本の領空侵犯に触れ、「安全保障基本法令を決めて、海上保安庁、海上自衛隊、航空自衛隊につなぎのある防衛政策にしないとダメだ」と指摘した。

(2012年12月16日09時29分 読売新聞)

8148チバQ:2012/12/16(日) 17:08:43
http://www.yomiuri.co.jp/election/shugiin/2012/news/20121216-OYT1T00263.htm?from=blist
地名間違え・土下座・懇願合戦…訴え届いた?

 政党の離合集散、候補者の「国替え」が公示日の直前まで続いた今回の衆院選。

 12日間の慌ただしい選挙戦を振り返った。

 ◆時間が足りない

 東京の選挙区に国替えとなった前議員は、慣れない土地に溶け込もうと早朝のラジオ体操にも足を運んだ。選挙戦最終日の15日も、顔を覚えてもらおうと出向いたが、参加した主婦(73)は「最近こちらに来た方なので、まだよく分からない」と話した。

 山梨では、急きょ出馬した前議員が、選挙カーから地名を読み間違えて連呼し、対立陣営からミスを指摘される一幕も。前議員は、「地名は難しい」と反省した。

 公示日直前に宮城から出馬を決めた新人候補は、選挙事務所を用意したものの、電話も看板もなく無人のまま。「人を置く余裕がない」と旅館に滞在しながら、最後まで選挙戦を戦い抜いた。

 ◆涙の懇願

 デッドヒートの選挙区では、「お涙ちょうだい」の選挙戦を展開した候補も。長崎では選挙戦終盤の集会で、あいさつに立った前議員の長女が「何とか勝たせてほしい」と土下座し、会場がすすり泣く場面も。福岡の前議員は、演説の最後に頭を深々と下げ、「どうか助けてください」と涙声で訴え続けた。

 北海道では対立する候補者が、互いに選挙戦で「懇願合戦」を展開。女性の新人候補が支持者を前に「12日間戦うのに、お支えが必要です」と雪の上にひれ伏すと、前議員は800人が詰めかけた決起集会の会場で夫婦そろって会場の床に額をこすりつけ、「勝たせてください」「助けてください」と訴えた。

(2012年12月16日10時13分 読売新聞)

8149チバQ:2012/12/16(日) 17:22:23
>>8103-8106
9 :無党派さん:2012/12/16(日) 15:53:39.64 ID:jPt0SKDh
       今回  前回  前回差
10時現在 *7,46% 13.19% ▲5.73P
11時現在 14.03% 21.37% ▲7.34P
14時現在 27.40% 35.19% ▲7.79P

期日前投票 8.86% 10.53% ▲1.67P 14日まで

昨日分が増加してるとは思えないから恐らく現時点で前回比約▲10P

このあとの寒さと暗さを考えると55を切ることもほぼ確定かも

280 :無党派さん:2012/12/16(日) 16:39:22.10 ID:5MXvihc3
小選挙区比例代表並立制以後

1996年 59.65%
2000年 62.49%
2003年 59.86%
2005年 67.51%
2009年 69.28%

8150旧ホントは社民支持@鹿児島市:2012/12/16(日) 18:01:20
16時 34.87%

8151旧ホントは社民支持@鹿児島市:2012/12/16(日) 18:03:10
期日前確定 11.54(-1.91)

ってことで現在46.41%

8152旧ホントは社民支持@鹿児島市:2012/12/16(日) 18:09:37
       今回  前回  前回差
10時現在 *7,46% 13.19% ▲5.73P
11時現在 14.03% 21.37% ▲7.34P
14時現在 27.40% 35.19% ▲7.79P
16時現在 34.87% 41.83% ▲6.96P

期日前投票11.54% 13.45% ▲1.91P

8153旧ホントは社民支持@鹿児島市:2012/12/16(日) 19:34:32
       今回  前回  前回差
10時現在 *7,46% 13.19% ▲5.73P
11時現在 14.03% 21.37% ▲7.34P
14時現在 27.40% 35.19% ▲7.79P
16時現在 34.87% 41.83% ▲6.96P
18時現在 41.77% 48.40% ▲6.63P

期日前投票11.54% 13.45% ▲1.91P

8154チバQ:2012/12/16(日) 20:00:04
388 :黒ラベル:2012/12/16(日) 19:59:45.41 ID:AyVAkdOX
投票率41.77%@NHK

8155名無しさん:2012/12/16(日) 21:20:46
野田さんは頑張ったと思うけど、管と鳩山がひどすぎたね。

やっぱり自民のマニフェストが一番現実的だよ。
民主の2030年原発ゼロとか産業立国の日本を理解してない。
代替エネルギーもまともにない今、そんなことしたら産業界は倒産の嵐だよ

8156らいおんはと ◆S3/.7DxKSg:2012/12/16(日) 21:24:35
>>8155
全く同意

8157名無しさん:2012/12/16(日) 21:46:04
小沢系&社会&民社が死屍累々だな。

8158名無しさん:2012/12/16(日) 21:46:40
今回の原発事故は天災だと思うね。
1000年に一度の地震と津波なんて例え起こる可能性があると認識していても
対策なんてとるわけない。
もしも、あの津波がなければM9.0の地震に耐えた原発はすごい!
日本の技術は世界最高!なんて賞賛の嵐だったんじゃないかな。

確かに、原発がなくなって風力発電などのクリーンエネルギーで
補えるならその方がいいに決まってる。でも現実はそんなに甘くない。
今だって火力発電で電気料金の高騰、CO2排出の上昇など
目指す理想像とは程遠い姿しか見えていない。

やはり、原発は必要だよ・・・

8159らいおんはと ◆S3/.7DxKSg:2012/12/16(日) 21:50:31
その通りだね
安倍ちゃんには早々に決断していただきたい

8160アーバン:2012/12/16(日) 22:44:50
鹿児島3区
野間さん当選か
練馬で選挙をしていたときから足かけ20年か

8161らいおんはと ◆S3/.7DxKSg:2012/12/16(日) 23:12:50
もう国民新党は自民党に戻ったほういいよ

8162らいおんはと ◆S3/.7DxKSg:2012/12/16(日) 23:28:59
加藤紘一ww

8163らいおんはと ◆S3/.7DxKSg:2012/12/16(日) 23:31:54
YKKとか全員いなくなったなw

8164チバQ:2012/12/16(日) 23:58:34
加藤が落選決定か
菅も小選挙区落選

8165らいおんはと ◆S3/.7DxKSg:2012/12/16(日) 23:58:52
管ざまあww
後援会長・逃ワズ騙り泣いてんじゃね?ww

8166らいおんはと ◆S3/.7DxKSg:2012/12/17(月) 00:01:49
とはずがたりさんに感想聞きたいな〜♪ww

8167チバQ:2012/12/17(月) 00:08:02
横路も小選挙区落選きた

8168チバQ:2012/12/17(月) 00:23:19
まだ残り5選挙区くらいあるけど

民主党の小選挙区当選者

階猛
黄川田徹
安住淳
玄葉光一郎
大畠章宏
枝野幸男
田嶋要
野田佳彦
笠浩史
後藤斎
長妻昭
長島昭久
篠原孝
寺島義幸  ←唯一の新人
細野豪志
渡辺周
古川元久
古本伸一郎
中川正春
岡田克也
前原誠司
山井和則
松本剛明
山口壮
馬淵澄夫
岸本周平
玉木雄一郎

国民新の小選挙区当選者
野間健

8169チバQ:2012/12/17(月) 00:25:35
社民
照屋寛徳

未来
小沢一郎
亀井静香

みんな
渡辺喜美
浅尾慶一郎
江田憲司

維新
大阪
1 4 8 9 10 11 13
14 15 17 18 19 

平沼赳夫
園田博之

無所属
中村喜四郎
小泉龍司
長崎幸太郎

当確出てないっぽい
埼玉 6
東京 1
東京 3
東京 15
東京 19
愛知 12

8170チバQ:2012/12/17(月) 00:26:08
邦夫も無所属化

8171名無しさん:2012/12/17(月) 00:26:35
>>8168
チバさん、テレ朝のdボタン便利ですよん。

8172名無しさん:2012/12/17(月) 00:28:12
テレ朝、維新50議席越え

8173らいおんはと ◆S3/.7DxKSg:2012/12/17(月) 00:28:25
逃ワズ騙り出て来い!

8174名無しさん:2012/12/17(月) 00:58:05
民主党の比例代表四国ブロックの得票率は第4位と公明党よりも
下回る状況で獲得議席数は1の見込み。
惜敗率では、徳島1区の仙谷由人元官房長官を、
香川1区の小川淳也民主党政策調査会副会長が上回っており、
仙谷氏の比例での返り咲きが厳しい情勢となっている。

8175チバQ:2012/12/17(月) 00:58:13
>>8171
パソコンのある部屋にテレビありませんw

パソコン内臓のテレビにはdボタンありません

8176名無しさん:2012/12/17(月) 01:01:28
866 :無記名投票:2012/12/17(月) 00:10:42.83 ID:kR5EM8nL
47NEWS 速報 @47newsflash 23秒
民主党の樽床伸二総務相が比例近畿ブロックで復活できず、落選が確実になった。

完全落選キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!

8177名無しさん:2012/12/17(月) 01:03:38
>>8175
そっか、テレ朝は朝生3時30分までやってるから、寝る前にデータチェックすることをお薦めしますお。

8178チバQ:2012/12/17(月) 01:05:38
阿部知子は上手くやったなあ

8179チバQ:2012/12/17(月) 01:09:28
827 :無記名投票:2012/12/17(月) 01:03:54.64 ID:x4gNRRrr
未来の党 東北  これで畑が比例復活だもんな
1 畑浩治 〈元〉国交省職員 前 岩手2区 65.99
9 達増陽子 〈元〉航空会社員 新 岩手1区 74.60
9 佐藤奈保美 旅館業 新 岩手3区 69.46

8180名無しさん:2012/12/17(月) 01:24:21
>>8175
そりゃあ、テレビと一緒に見れませんよねw
今思えばチバさんに無理難題言ってたかもw
テレビと一緒に見るよねとか。すまんすまん。
つか、千葉一区はなぜ民主党が勝てたんだろう?
タマいいのかな?

8181チバQ:2012/12/17(月) 01:32:53
いえいえ
千葉1の田嶋はイイ玉だと思いますよ

枝野とからへんのthe民主党っぽい議員

8182チバQ:2012/12/17(月) 01:42:53
207 名前:無記名投票 :2012/12/17(月) 01:26:55.27 ID:8wwXkjek
おもなミンス落選議員(小選挙区)まとめ

 菅直人 (元:総理大臣)
蘇:原口一博 (元:総務相)
確:田中真紀子 (現:文科相)
確:仙谷由人
 藤村修 (現:官房長官)
確:樽床伸二 (現:総務相)
確:城島光力 (現:財務相)
 鹿野道彦 (前:農相)
 松本龍  (元:復興対策担当相)
 三井辨雄 (現:厚生労働相)
 小宮山洋子 (前:厚生労働相)
 田中慶秋  (前:法相)
 川内博史 (前:衆院文部科学委員長)
 平野博文 (前:文部科学相)
蘇:赤松広隆 (党副代表 元:農水相 口蹄疫のアレ)
確:中塚一宏 (現:金融担当相)
確:三宅雪子



おまけ
 辻元清美
 太田和美(そうでしたっけウフフ)
確:山岡賢次 (マルチ)
確:山岡達丸 (↑の息子)
 山田正彦 (元:農水相)
 下地幹郎 (防災担当相)
 山本太郎

8183チバQ:2012/12/17(月) 01:43:14
206 名前:無記名投票 :2012/12/17(月) 01:24:39.56 ID:D8yIZeZI
又吉イエス、609票を集め大健闘。
208 名前:無記名投票 :2012/12/17(月) 01:27:15.64 ID:nogLgX0E
なお川島おじいちゃんは2,169票集めた模様。

8184名無しさん:2012/12/17(月) 02:04:28
>>8181
やはりタマいいんだね。自民が超接戦区(5000票差)以内で落とした選挙区は、
山梨3区と和歌山1区のみで選挙戦術的中と言った所です。かなりすごい。(対民主党候補)
(1万票以内)は長野3区と香川2区と奈良1区かな。
対国新は鹿児島三区だね

8185名無しさん:2012/12/17(月) 03:01:30
阿部&辻元がいきのこってミズホさん激怒。

8186名無しさん:2012/12/17(月) 03:58:09
186 名前:無党派さん[] 投稿日:2012/12/17(月) 03:47:53.11 ID:NSjTH3SO
>>177
詳細見たら橋下が顔真っ青だった理由分かったわ


維新の会 小選挙区詳細
●北海  0勝3敗
●東北  0勝13敗
●関東  0勝52敗
●東海  0勝12敗
●北信  0勝7敗
●近畿 12勝24敗(うち大阪12勝)
●中国  1勝5敗
●四国  0勝6敗
●九州  1勝17敗

石原と組んだ意味無かったな

8187名無しさん:2012/12/17(月) 04:21:11
比例代表東京ブロックで復活当選し、支持者に頭を下げる菅前首相=17日午前3時35分、東京都府中市
http://sankei.jp.msn.com/politics/photos/121217/elc12121703590078-p1.htm

前首相(もうすぐ元首相)午前3時過ぎの比例ゾンビ

8188名無しさん:2012/12/17(月) 04:42:19
阿部知子は頭脳(東大理Ⅲ)の他に強運の持ち主か?@ずっと比例復活当選

326 :無党派さん:2012/12/17(月) 04:39:18.45 ID:afvT30Mo
一番の勝利者はあべとも
社民に残ってたら間違いなく落選だった。

8189旧ホントは社民支持@鹿児島市:2012/12/17(月) 04:59:54
長かった,,,確定

民57国1無5諸0日0改0大1社2共8み18維54未9公31自294

8190名無しさん:2012/12/17(月) 05:13:02
菅直人

首相経験者の小選挙区落選は初、比例復活も初

>>8189
乙です

8191名無しさん:2012/12/17(月) 05:15:43
>>8189
衆院会派「日本未来の党・社民党・新党大地」とでもするのかな?

8192名無しさん:2012/12/17(月) 05:35:24
 陣営幹部らは「社民を離れたことで無党派層の支持が集まってきた」と手応えを語っていた。

http://www.asahi.com/senkyo/sousenkyo46/news/TKY201212160237.html
未来・阿部副代表、比例復活 社民時代から5回連続

 社民を離れて、未来副代表になった前職、阿部知子氏(64)は神奈川12区では敗れたが、比例南関東ブロックで復活当選した。比例での復活は社民時代から5回連続。

 神奈川県藤沢市の事務所で阿部氏は「福島の人々が受けたような不安に人々を陥れることが二度とないよう、原発ゼロ政策を進めます」と話し、支持者と喜び合った。

 9年にわたって社民の政審会長を務めてきたが、解散前日になって「党が国民に十分開かれていない」などと離党を表明。原発ゼロを掲げて「みどりの風」入りを目指し、その後、未来に合流した。元々の社民支持層からは批判も浴びた。原発問題を前面に据えることで、巻き返しを図った。嘉田由紀子代表が2度、応援に入って支持を訴えた。

 陣営幹部らは「社民を離れたことで無党派層の支持が集まってきた」と手応えを語っていた。

8193チバQ:2012/12/17(月) 07:21:25
34 無党派さん sage 2012/12/17(月) 02:17:08.12 ID:k8SkqwKc
>>27
民主の崩れが大きすぎた。

和歌山1の岸本、香川2の玉木、山梨3の後藤。
この三人はよくやったと思うよ。
それぞれの選挙区事情に助けられたとはいえ。

岸本300票差、後藤200票差だからな。

8194チバQ:2012/12/17(月) 07:28:53
568 忍法帖【Lv=40,xxxPT】(-1+0:15) 【Doperatex1337226461629128】 2012/12/17(月) 05:44:50.35 ID:DlfHtWqF
ということで…
前職完全落選者一覧(※=現職閣僚、*=閣僚経験者)
【民主党】
※三井辨雄、*鉢呂吉雄、佐々木隆博、仲野博子、逢坂誠二、※小平忠正、山崎摩耶
田名部匡代、津島恭一、橋本清仁、石山敬貴、寺田学、川口博、*鹿野道彦、福島伸享、
石津政雄、高野守、大泉博子、柳田和己、石森久嗣、工藤仁美、宮崎岳志、桑原功、
柿沼正明、石田勝之、*細川律夫、神風英男、小野塚勝俊、五十嵐文彦、本多平直、
森岡洋一郎、中野譲、高山智司、村越祐民、松崎公昭、谷田川元、中林美恵子、三村和也、
勝又恒一郎、*田中慶秋、池田元久、首藤信彦、※城島光力、※中塚一宏、橘秀徳、
本村賢太郎、神山洋介、網屋信介、齋藤勁、坂口岳洋、中山義活、藤田憲彦、手塚仁雄、
*小宮山洋子、江端貴子、田中美絵子、早川久美子、末松義規、加藤公一、山花郁夫、
櫛渕万里、阿久津幸彦、竹田光明、吉田公一、西村智奈美、黒岩宇洋、※田中眞紀子、
筒井信隆、村井宗明、奥田建、近藤和也、笹木竜三、糸川正晃、松宮勲、下条みつ、矢崎公二、
若泉征三、柴橋正直、園田康博、阿知波吉信、牧野聖修、津川祥吾、小山展弘、田村謙治、
斉木武志、斉藤進、山尾志桜里、伴野豊、岡本充功、磯谷香代子、森本和義、森本哲生、
藤田大助、*川端達夫、田島一成、奥村展三、小原舞、吉田治、※藤村修、松岡広隆、
大谷信盛、*平野博文、※樽床伸二、樋口俊一、森山浩行、長安豊、井戸正枝、向山好一、
高橋昭一、梶原康弘、市村浩一郎、石井登志郎、室井秀子、浜本宏、岡田康裕、吉川政重、
大西孝典、湯原俊二、小室寿明、高井崇志、花咲宏基、松本大輔、橋本博明、空本誠喜、
三谷光男、和田隆志、*平岡秀夫、中屋大介、三浦昇、*仙谷由人、高井美穂、仁木博文、
永江孝子、白石洋一、高橋英行、*松本龍、稲富修二、藤田一枝、楠田大蔵、古賀一成、
野田国義、緒方林太郎、城井崇、川越孝洋、宮島大典、吉良州司、横光克彦、川村秀三郎、
道休誠一郎、川内博史、打越明司、皆吉稲生
【日本未来の党】
横山北斗、中野渡詔子、斎藤恭紀、高松和夫、京野公子、石原洋三郎、太田和美、菊地長右エ門
小泉俊明、*山岡賢次、松崎哲久、石井章、黒田雄、岡島一正、三宅雪子、相原史乃、内山晃、
金子健一、中後淳、岡本英子、山崎誠、樋高剛、大山昌宏、木内孝胤、木村剛司、東祥三、初鹿明博、
川島智太郎、加藤学、笠原多見子、橋本勉、小林正枝、佐藤夕子、牧義夫、水野智彦、小林興起、
三輪信昭、豊田潤多郎、熊田篤嗣、萩原仁、渡辺義彦、大谷啓、辻恵、中川治、熊谷貞俊、福田衣里子、
菅川洋、古賀敬章、*山田正彦、福嶋健一郎
【自民党】
*加藤紘一
【日本維新の会】
川口浩、中津川博郷
【みんなの党】
富岡芳忠、平智之
【社会民主党】
吉泉秀男、服部良一、中島隆利
【国民新党】
下地幹郎、中島正純
【新党大地】
浅野貴博、松木謙公
【新党日本】
田中康夫
【無所属】
横粂勝仁、長尾敬、瑞慶覧長敏

8195チバQ:2012/12/17(月) 07:30:10
597 無党派さん sage 2012/12/17(月) 06:22:44.81 ID:onIQcCT3
【比例 政党別獲得票数】
自民 16,624,457
維新 12,262,228
民主 *9,628,653
公明 *7,116,474
みん *5,245,581
共産 *3,689,159
未来 *3,423,915
社民 *1,420,790

8196チバQ:2012/12/17(月) 07:31:18
599 無党派さん sage 2012/12/17(月) 06:26:04.00 ID:Knct2fSg
比例復活が原因で三人当選した選挙区
宮城1区
栃木2区
千葉1区
千葉9区
千葉13区
山梨3区
神奈川9区
長野1区
長野3区
愛知12区

8197チバQ:2012/12/17(月) 12:42:51
660 無党派さん sage 2012/12/17(月) 08:16:19.11 ID:FgneLC2o
旧立ちあがれ日本系維新の会議員13人

石原慎太郎・衆9参1
平沼 赳夫・衆11
園田博之・衆9
藤井孝男・衆5参4
中山成彬・衆7
西村眞悟・衆6
村岡敏英・新
松田学・新
今村洋史・新
三宅博・新
三木圭恵・新
河野正美・新
中丸啓・新

維新の会の4分の1が、旧立ちあがれ日本系
他にも、旧日本創新党系の中田宏元と山田宏元は立ち日系に近い

上記以外の衆3回以上のべテランは、元民主の小沢鋭仁・衆7、松野頼久・衆4
元自民の谷畑孝・衆6、松浪健太・衆4の4人だけ

維新の会は、旧立ち日系が乗っ取ったと言っても過言ではない

8198チバQ:2012/12/17(月) 12:43:27
658 無党派さん sage 2012/12/17(月) 08:10:41.49 ID:Pt+FH4bL
日本未来の党「9議席」(小選挙区2/比例7) 衆院第6党

畑浩治(49歳) 当選回数2回 比例当選(岩手2区)
小沢一郎(70歳) 当選回数15回 小選挙区当選(岩手4区)
小宮山泰子(47歳) 当選回数4回 比例当選(埼玉7区)
青木愛(47歳) 当選回数3回 比例当選(東京12区)
阿部知子(64歳) 当選回数5回 比例当選(神奈川12区)
鈴木克昌(69歳) 当選回数4回 比例当選(愛知14区)
村上史好(60歳) 当選回数2回 比例当選(大阪6区)
亀井静香(76歳) 当選回数12回 小選挙区当選(広島6区)
玉城デニー(53歳) 当選回数2回 比例当選(沖縄3区)

統一会派の国民連合=未来9+社民2+大地1「衆院13議席」

8199チバQ:2012/12/17(月) 12:47:34
796 無党派さん sage 2012/12/17(月) 12:26:15.35 ID:xiNe+h0z
最近の自民の得票数と得票率

     小選挙区               比例
2003年 26,089,326 (43.9%) 20,660,185 (34.96%)
2005年 32,518,389 (47.7%) 25,887,798 (38.2%)
2009年 27,301,982 (38.7%) 18,810,217 (26.73%)
2012年 25,633,120 (43.1%) 16,345,544 (26.7%)

固定支持層の減少は明らかだなー
無党派増加つうより高齢層の固定支持率が高いだけだしなー
自民と共産は支持層を高齢層に依ってるから

8200チバQ:2012/12/17(月) 12:48:23
804 無党派さん sage 2012/12/17(月) 12:37:23.55 ID:xiNe+h0z
自民の
得票数(得票率)[議席率]にして2000年まで遡った

   小選挙区                         比例

2000年 24,945,807 (41.0%)[59.0%] 16,943,425 (28.3%)[31.1%]←森
2003年 26,089,326 (43.9%)[56.0%] 20,660,185 (35.0%)[38.3%]←小泉1
2005年 32,518,389 (47.7%)[73.0%] 25,887,798 (38.2%)[42.8%]←小泉2
2009年 27,301,982 (38.7%)[21.3%] 18,810,217 (26.7%)[30.6%]←麻生
2012年 25,633,120 (43.1%)[79.0%] 16,345,544 (26.7%)[31.6%]←安倍今回

8201とはずがたり:2012/12/17(月) 14:42:21
すみません,子どもと添い寝して寝てました。
皆様お疲れ様です。じっくり読みかさせていただきます。

野田氏は流石現職首相の意地で小選挙区通ったんですねぇ。。>>8168
玉木とか岸本はやりますねぇ。。他の民主党議員は見倣うべきですが,なにか勝因はあったんでしょうか?

加藤も居なくなったか。感慨深いねぇ>>8162-8164

>>8186
合流直後からがたがたして両雄並び立たずで最後迄組んだ意味無いどころかマイナスでしたよね。
橋下は自分が大阪市長で動けない間に渡邊に良いようにされるのを危惧して老い先短い老人と組んだ面が強かったけど政策的にも思想的にもマイナスだった印象。
>>8197
橋下の石原のネームバリュー借りた代償は大きかったですねぇ。。

>>8188>>8192
阿部女史頭良いですね。
社民党の新しいDNAとしてみらいを引っ張って欲しい所。
みずぽは頭冷やして自分らの硬直的な行動を反省して欲しいところだけど地方の県連は労組の頑固オヤジが居坐ってて変われないでしょうねぇ。。

>>8189
お疲れ様でした。顔出せずにすんませんm(_ _)m

8202名無しさん:2012/12/17(月) 14:54:22
民主党で生き残った連中はどぶ板がきちんとできている
長いことやりたいんだったら地盤固めに手間は惜しむなという事だな

8203名無しさん:2012/12/17(月) 16:08:41
時事通信投票率
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2012121700843

8204チバQ:2012/12/17(月) 18:40:54
954 無党派さん 2012/12/17(月) 16:16:43.06 ID:luEN6cng
今回の接戦区

民主党
大島 埼玉6区 99.7%
海江田 東京1区 98.6%
松原 東京3区 98.3%
大西 愛知13区 98.4%
赤松 愛知5区 97.3%
近藤 愛知3区 95.1%
泉 京都3区 99.6%

自民党
中谷 山梨3区 99.6%
門 和歌山1区 99.5%
竹本 大阪15区 96.3%

みんなの党
井出 長野3区 97.0%
井坂 兵庫1区 96.3%

8205チバQ:2012/12/17(月) 19:05:29
823 無党派さん 2012/12/17(月) 10:19:44.74 ID:DIflUkQi
第43回 公明党比例代表獲得票数 8,733,444
第44回 公明党比例代表獲得票数 8,987,620
第45回 公明党比例代表獲得票数 8,054,007
第46回 公明党比例代表獲得票数 7,116,474

8206チバQ:2012/12/17(月) 20:51:11
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/121217/elc12121712500262-n1.htm
日テレとTBS、当確ミス 新潟と千葉で アナら陳謝
2012.12.17 12:48 [メディア]
 日本テレビ系とTBS系で16〜17日に放送された衆院選の開票速報番組で、落選した候補者を誤って当選確実と伝え、それぞれ17日未明に番組内で訂正や陳謝をした。

 日本テレビによると、16日午後9時すぎ、新潟3区で落選した民主党の黒岩宇洋氏を当選確実と2秒間表示した。得票数の入力ミスが原因とみており、詳細は調査中。

 TBSは、17日午前0時半ごろ、千葉4区で落選した自民党の藤田幹雄氏が比例代表南関東ブロックで復活当選確実と誤って表示。当確判定のミスが原因とみて詳しく調べている。

 いずれも誤りが分かった後でアナウンサーらが陳謝した。

8207チバQ:2012/12/17(月) 20:52:22
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/121217/elc12121711250255-n1.htm
【衆院選】
民主離党組1勝70敗 小選挙区当選は小沢一郎氏のみ
2012.12.17 11:20 [選挙]

 16日午後10時半現在、当選が確定しているのは小沢一郎氏だけだった=16日、東京・千代田区の開票センター(大橋純人撮影)
 2009年の前回衆院選以降に民主党を離党し、今回の衆院小選挙区に日本未来の党や日本維新の会などから立候補した前衆院議員67人と前参院議員4人のうち、小選挙区で勝利したのは日本未来の小沢一郎氏だけで、1勝70敗となった。比例で小沢鋭仁元環境相ら13人が復活当選した。

 日本未来から出馬した56人のうち、山岡賢次元消費者行政担当相、山田正彦元農相ら閣僚経験者は比例で復活できず落選した。

 日本維新の7人では、小沢鋭仁氏と松野頼久元官房副長官が小選挙区で敗れたものの、比例南関東ブロック、九州ブロックでそれぞれ当選した。北関東ブロックでは日本維新の石関貴史、日本未来の小宮山泰子両氏が復活当選を果たした。みんなの党の3人、新党大地の2人や自民党の1人、無所属の2人は小選挙区で続々と敗れた。前回選挙で大量に誕生した女性議員「小沢ガールズ」も日本未来から出馬したが、全員敗退した。

8208チバQ:2012/12/17(月) 21:15:58
http://www.asahi.com/politics/update/1217/TKY201212170323.html
2012年12月17日11時42分
民主支持票、総崩れ 自公回帰の「振り子現象」145区
「振り子現象」都市圏で多発
 2009年の圧勝から一転、民主党が惨敗した衆院選。05年の前々回以来、当選者が「自公→民主→自公」と振り子のように揺れ戻った選挙区は、全国で半数近い145に上った。朝日新聞の出口調査では、前回は民主を押し上げた層の離反がくっきり見える。比例区の得票率も、結党以来最低に落ち込んだ。

 05年は自民・公明、09年は民主(一部は社民)が選挙区で勝ち、今回はまた自公が議席を取り戻した「振り子現象」。首都圏(東京、神奈川、千葉、埼玉各都県)では計71選挙区中、約7割の49区を占めるなど都市部に多くみられる。

 大阪府では、今回初めて衆院選に臨んだ日本維新の会が民主の議席を奪った選挙区が多く、自公への「振り子」は7選挙区にとどまる。だが、前回は民主が15選挙区で全勝した愛知県では、自民が05年に得ていた9議席を取り戻し、さらに4議席を上積みした。

http://www.asahi.com/politics/update/1217/TKY201212170335.html
2012年12月17日11時42分
脱原発志向の票、分散 議席増にはつながらず
原発ゼロ票、比例区ではどこへ?

 脱原発を志向する有権者はどう動いたのか――。出口調査からは、原発ゼロ派の投票先が分散し、脱原発を掲げる政党の議席増に結びつかなかったことがわかる。原発が立地する13道県では、原発ゼロに慎重な層が自民を押し上げる傾向が全国よりやや強く出た。

 投票を終えた有権者に原発について「今すぐゼロ」「徐々にゼロ」「ゼロにはしない」から選んでもらった。全国では14%を占めた「今すぐゼロ」派と64%の「徐々にゼロ」派の比例区投票先は、グラフのように維新、民主、みんな、未来など各党に分かれた。

 自民以外の各政党は濃淡はあっても脱原発を掲げているため、原発ゼロ票は分散。また脱原発に慎重な自民へも「今すぐゼロ」派の16%、「徐々にゼロ」派の28%が投票した。有権者が原発問題だけを基準に投票先の政党を選んだわけではないことも浮かぶ。

8209チバQ:2012/12/17(月) 21:17:22
http://mainichi.jp/select/news/20121217k0000m010288000c.html
衆院選:自民が「民主王国」を覆す 愛知
毎日新聞 2012年12月17日 03時51分

 東海3県の小選挙区では、自民党が愛知15選挙区のうち13選挙区を制し、岐阜5選挙区で全勝、三重5選挙区のうち3選挙区で勝利し、前回09年の3議席から21議席に増やした。自民は小選挙区比例代表並立制が導入された96年以降で最多だった05年(15議席)を大きく上回った。民主党は09年の22議席から4議席に激減し過去最低だった05年(8議席)を下回った。未来など第三極は小選挙区の議席を獲得できなかった。

 愛知県では、民主が前回全勝したが、自民が「民主王国」を覆した。岐阜県でも、民主が前回3議席を獲得したが、自民は野田聖子元郵政相らが議席を奪還。三重県では、民主が岡田克也副総理らが2選挙区を維持したが、前回の4議席から減らした。比例東海ブロック(定数21)は、自民が愛知の小選挙区で敗れた2人が復活するなど7議席(前回6)を確保。民主は4議席(同12)に激減した。ほかは維新4▽公明2▽みんな2▽未来1▽共産1。【三木幸治】

http://sankei.jp.msn.com/politics/news/121217/stt12121714100009-n1.htm
「涙も出ない…」 大阪・滋賀、「民主王国」崩壊
2012.12.17 14:09 [民主党]
 歴史的惨敗を喫した民主。近畿でも、前回は19選挙区中17選挙区で勝利した大阪、全4選挙区で勝利した滋賀で選挙区の議席がゼロとなり、「王国」の崩壊を印象づけた。「こてんぱんにやられた。言葉がない…」。民主関係者は、開票から一夜明けた17日、疲れ切った表情で語った。

 大阪では“ビッグネーム”が軒並み落選。現職閣僚の藤村修官房長官(7区)、樽床伸二総務相(12区)のほか、民主政権の初代官房長官を務めた平野博文氏(11区)も議席を失った。「不徳の致すところ。真摯(しんし)に反省し、受け止めなければならない」。力なく語るのがやっとだった。

 大阪で比例復活したのは、10区で維新前職の松浪健太氏に敗れた前職の辻元清美氏ただ一人だった。辻元氏は「議席を守ることができて、本当によかった」と涙ぐんだ。

 来年夏には参院選を控えており、党勢の立て直しが急務となる。「こんなに負けたら涙も出ない」。17日朝、大阪府連代表の藤原正司参院議員は率直に敗北を認める一方、「自公連立政権ができても揺り戻しがきっとくる。今は力をためて頑張るしかない」と反転攻勢を誓った。

 滋賀でも、比例復活を果たしたのは3区の前職、三日月大造氏のみで、1区の川端達夫元総務相は、比例近畿で辻元氏に次ぐ“惜敗率次点”で復活がならなかった。滋賀県連の大井豊副代表は、県内全敗の選挙結果に「ショックだ。逆風は強烈で、来年の参院選も厳しい」とつぶやいた。

8210名無しさん:2012/12/17(月) 22:23:27
http://www.asahi.com/politics/update/1217/TKY201212170323.html
民主支持票、総崩れ 自公回帰の「振り子現象」145区

 2009年の圧勝から一転、民主党が惨敗した衆院選。05年の前々回以来、当選者が「自公→民主→自公」と振り子のように揺れ戻った選挙区は、全国で半数近い145に上った。朝日新聞の出口調査では、前回は民主を押し上げた層の離反がくっきり見える。比例区の得票率も、結党以来最低に落ち込んだ。

 05年は自民・公明、09年は民主(一部は社民)が選挙区で勝ち、今回はまた自公が議席を取り戻した「振り子現象」。首都圏(東京、神奈川、千葉、埼玉各都県)では計71選挙区中、約7割の49区を占めるなど都市部に多くみられる。

 大阪府では、今回初めて衆院選に臨んだ日本維新の会が民主の議席を奪った選挙区が多く、自公への「振り子」は7選挙区にとどまる。だが、前回は民主が15選挙区で全勝した愛知県では、自民が05年に得ていた9議席を取り戻し、さらに4議席を上積みした。

8211名無しさん:2012/12/18(火) 00:13:42
時事通信に前回と今回の各政党の得票数の比較出てる

8212チバQ:2012/12/18(火) 02:53:40
329 :無党派さん:2012/12/18(火) 01:32:38.90 ID:g8zSkSAt
【民主が3位以下だった選挙区】 ※は前職
北海道7(仲野博子※)、北海道12(山崎摩耶※比例転入)、
青森1(波多野里奈=供託)、岩手4(及川敏章)、宮城2(今野東)、秋田3(三井マリ子)、福島1(大場秀樹)、福島2(斎藤康雄)、
茨城6(大泉博子※)、茨城7(柳田和己※=供託)、栃木4(工藤仁美※比例転入)、群馬1(宮崎岳志※)、群馬2(桑原功※比例転入)、
群馬4(青木和也)、埼玉2(石田勝之※)、嶋田智哉子(群馬7)、埼玉10(弓削勇人=供託)、埼玉12(本多平直※)、埼玉14(中野譲※)、
千葉2(樋口博康)、千葉3(青山明日香)、千葉7(中沢健)、勝又恒一郎(神奈川3※国替え)、神奈川4(荻原隆宏)、神奈川5(田中慶秋※)、
神奈川6(池田元久※)、神奈川7(首藤信彦)、神奈川8(伊藤久美子)、神奈川12(中塚一宏※)、神奈川13(橘秀徳※)、神奈川17(神山洋介※)、
神奈川18(網屋信介※国替え)、山梨1(齋藤勁※国替え)、山梨2(坂口岳洋※)、東京4(藤田憲彦※)、東京8(円より子)、東京9(福村隆)、
東京11(太田順子)、東京13(藤尾直樹)、東京14(犬塚直史)、東京15(田中美絵子※国替え)、東京16(今野克義=供託)、東京17(早川久美子※)、
福井1(笹木竜三※)、長野5(花岡明久)、静岡3(小山展弘※)、静岡7(斉藤進※)、岐阜2(堀誠)、岐阜4(熊崎陽一)、愛知1(吉田統彦※比例転入)、
愛知4(刀禰勝之)、愛知10(松尾和弥)、愛知14(磯谷香代子※比例転入)、三重1(橋本千晶)、滋賀4(奥村展三※)、京都1(祐野恵)、
大阪1(吉羽美華=供託)、大阪3(藤原一威)、大阪4(吉田治※)、大阪5(尾辻かな子)、大阪7(藤村修※)、大阪8(松岡広隆※比例転入)、
大阪12(樽床伸二※)、大阪13(樋口俊一※=供託)、大阪14(鳥居豊橘=供託)、大阪17(西哲史)、大阪19(長安豊※)、兵庫1(井戸正枝※)、
兵庫3(横畑和幸)、兵庫4(高橋昭一※)、兵庫5(梶原康弘※)、兵庫6(市村浩一郎※)、兵庫7(石井登志郎※)、兵庫8(室井秀子※比例転入)、
兵庫9(浜本宏※比例転入)、奈良2(百武威)、奈良3(吉川政重※)、兵庫4(大西孝典※)、和歌山2(坂口親宏)、岡山3(西村啓聡)、
山口1(冨村郷司)、愛媛4(高橋英行※)、福岡1(松本龍※)、福岡4(岸本善成)、長崎2(川越孝洋※比例転入)、熊本1(池粼一郎)、
熊本2(濱田大造)、熊本3(森本康仁)、沖縄3(崎浜宏信=供託)、沖縄4(大城信彦=供託)

落下傘とかで準備期間が少ないとはいえ、供託候補を出す事自体が総スカン状態な証左だな。
不祥事組の慶秋やドラゴンはともかく、奥村や樽床辺りでも3位だからな。近畿の維新が風頼みなのもわかる。

8213チバQ:2012/12/18(火) 02:54:22
335 :無党派さん:2012/12/18(火) 01:53:36.35 ID:NjOkNY+b
衆院党派別得票数・率(選挙区)
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_date2&k=2012121701174

 【時事通信社調べ】(選管確定)

党派名 当選数 女 性 重 複    得  票  数   得票率  前 回
自 民 237( 16)228 25,643,309  43.0 38.6
民 主  27(  0) 27 13,598,773  22.8 47.4
維 新  14(  0) 14  6,942,353  11.6    −
公 明   9(  0)  0    885,881   1.4  1.1
みんな   4(  0)  3  2,807,244   4.7  0.8
未 来   2(  0)  1  2,992,365   5.0    −
共 産   0(  0)  0  4,700,289   7.8  4.2
社 民   1(  0)  1    451,762   0.7  1.9
大 地   0(  0)  0    315,604   0.5    −
国 民   1(  0)  0    117,185   0.1  1.0
日 本   0(  0)  0     62,697   0.1  0.3
改 革   0(  0)  0          −     −   
諸 派   0(  0)  0    102,634   0.1  1.5
無所属   5(  0)  0  1,006,468   1.6  2.8
合 計 300( 16)274 59,626,566 100.0



衆院党派別得票数・率(比例代表)
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_date2&k=2012121701175

 【時事通信社調べ】(選管確定)

党派名 当選数 女 性 重 複    得  票  数   得票率  前 回
自 民   0(  0)  0 16,624,457  27.6 26.7
民 主   0(  0)  0  9,628,653  15.9 42.4
維 新   0(  0)  0 12,262,228  20.3    −
公 明   0(  0)  0  7,116,474  11.8 11.4
みんな   0(  0)  0  5,245,586   8.7  4.2
未 来   0(  0)  0  3,423,915   5.6    −
共 産   0(  0)  0  3,689,159   6.1  7.0
社 民   0(  0)  0  1,420,790   2.3  4.2
大 地   0(  0)  0    346,848   0.5  0.6
国 民   0(  0)  0     70,847   0.1  1.7
日 本   0(  0)  0          −     −    −
改 革   0(  0)  0    134,781   0.2    −
幸 福   0(  0)  0    216,150   0.3  0.6
諸 派   0(  0)  0          −     −    −
無所属   0(  0)  0          −     −    −
合 計   0(  0)  0 60,179,888 100.0

8214チバQ:2012/12/18(火) 02:55:38
201 :無党派さん:2012/12/17(月) 22:09:55.40 ID:DlfHtWqF
【供託金没収で比例復活もできなかった前職議員(含む参院からの出馬)ども】
【民主】
北関東:柳田和己
近畿:樋口俊一
【未来】
東北:高松和夫
南関東:岡本英子、姫井由美子(参院)、山崎誠、相原史乃、三宅雪子
東京:渡辺浩一郎
東海:小林正枝
近畿:大谷啓、萩原仁、渡辺義彦、辻恵、豊田潤多郎
九州:古賀敬章、外山斎(参院)、福嶋健一郎

これ見ると、未来の泡沫化が半端ないんだけどww政権与党で供託金没収って聞いたことないんだけど、初かな?

【民主で供託金没収となった候補ども】
東北:波多野里奈
北関東:柳田和己(前職)、弓削勇人
東京:今野克義
近畿:鳥居豊橘、吉羽美華、樋口俊一(前職)
九州:大城信彦、崎浜宏信

8215チバQ:2012/12/18(火) 02:57:43
465 名前:無党派さん[sage] 投稿日:2012/12/17(月) 14:45:07.39 ID:lt9Hrizt [2/3]
今回維新が獲得した54議席のうち
元自民:12人
元民主:5人
元みんな:5人
元太陽の党:13人
元日本創新党:2人
ハシゲベイビーズ:17人

8216チバQ:2012/12/18(火) 02:58:21
287 :無党派さん:2012/12/18(火) 00:13:34.74 ID:g8zSkSAt
【比例区、死亡・辞職待ちの方々(いわゆる次点)】

【北海道】
自民:大越農子(単独、最終順位)
民主:逢坂誠二
維新:大竹智和
公明:武田久之(単独、最終順位)
大地:鈴木貴子

【東北】
自民:吉田修(単独)
民主:鹿野道彦
維新:升田世喜男
公明:真山祐一(単独、最終順位)
みんな:菊地文博(最終順位、他は供託対象)
未来:斎藤恭紀
共産:岩渕友(単独、最終順位)

【北関東】
自民:佐藤明男(単独)
民主:神風英男
維新:青柳仁士
公明:村上知己(単独)
みんな:永沼宏之
未来:小泉俊明
共産:梅村早江子(単独)

【南関東】
自民:藤田幹雄
民主:本村賢太郎
維新:中田敏博
公明:石毛宏幸(単独)
みんな:井上義行
未来:露木順一
共産:畑野君枝(単独)

8217チバQ:2012/12/18(火) 02:58:42
291 :無党派さん:2012/12/18(火) 00:20:17.99 ID:g8zSkSAt
【比例区、死亡・辞職待ちの方々(いわゆる次点)】

【東京】
自民:川松真一朗(単独)
民主:末松義規
維新:伊藤俊輔
公明:村中克也(単独)
みんな:落合貴之
未来:木村剛司
共産:宮本徹(単独)

【北陸信越】
自民:渡辺智康(単独)
民主:黒岩宇洋
維新;米山隆一
公明:田島公一(最終順位)
みんな:武田将一朗(最終順位)

【東海】
自民:佐橋靖隆(単独)
民主:山尾志桜里
維新:松田直久
公明:岡明彦(単独)
みんな:河合純一
未来:佐藤夕子
共産:河江明美(単独)

【近畿】
自民:神谷昇
民主:川端達夫
維新:清水鴻一郎
公明:田丸義高(単独)
みんな:石井竜馬
未来:熊田篤嗣
共産:清水忠史

8218チバQ:2012/12/18(火) 02:59:03
295 :無党派さん:2012/12/18(火) 00:24:29.79 ID:g8zSkSAt
【比例区、死亡・辞職待ちの方々(いわゆる次点)】

【中国】
自民:木村光寿(単独)
民主:橋本博明
維新:辻康裕
公明:角屋忍(単独)

【四国】
自民:永井一郎(単独)
民主:仁木博文
維新:森夏枝
公明:築山伸一(単独、最終順位)

【九州】
自民:西村忠則(単独)
民主:吉良州司
維新:堀大助
公明:新福愛子(単独)
みんな:竹内今日生
未来:山田正彦
共産:田村貴昭(単独)
社民:中島隆利

8219チバQ:2012/12/18(火) 03:03:03
くわしく教えて
70 :無党派さん:2012/12/17(月) 20:01:03.74 ID:H9TSWFzS
>>41
福島3区(玄葉)と宮城5区(安住)の相手である自民候補は
いずれも初選挙出馬のド新人。
おまけに安住の対抗馬となった大久保氏は
公募で選ばれた九州の人で、地縁の無いいわゆる落下傘候補。
元々5区は地元系候補を擁立していたが、
自民系候補同士の協力失敗に端を発する衝突で
一方が某市市長になると相手憎しで国会議員候補時代は敵だった安住を応援し、
更に片方も県議連と亀裂が生じて当地組織が一枚岩になれない状態に。
そこで今回の公募での擁立となった訳だけど
今度は地縁の無い候補に対して地元組織側の一部が反発し応援拒否。
得票も前回の半分までに低下するという惨敗と相成る訳で。
要は宮城5区の自民党組織がもういっその事
更地にして一から作った方速いんじゃね?ってレベルまで崩壊してるという事。

長文ゴメンな。

8220チバQ:2012/12/18(火) 03:15:17
http://www.yomiuri.co.jp/election/shugiin/2012/news/20121217-OYT1T00692.htm?from=ylist
新党大地と新党日本、政党要件失う

 衆院選の結果に伴い、新党大地と新党日本は政党助成法に基づく政党要件を失うことになった。

 同法は、〈1〉所属国会議員が5人以上〈2〉直近の衆院選、参院選、前々回の参院選のいずれかで得票率が全国の投票数の2%以上で、国会議員1人以上が所属――のどちらかを満たすことを政党要件として規定している。

 新党大地は所属国会議員が衆院解散前の5人から3人に減った。新党日本は田中康夫代表が落選し、所属国会議員がいなくなった。

(2012年12月17日10時40分 読売新聞)

8221名無しさん:2012/12/18(火) 05:12:16
比例の前回民主票、維新に35%流れる 兵庫
http://www.asahi.com/area/hyogo/articles/OSK201212170165.html

8222名無しさん:2012/12/18(火) 19:47:24
>>8220
国民新党は政党要件失ったのではないか?

8223チバQ:2012/12/18(火) 21:23:36
2007年の参院選で2%とってるから、来年の夏まではたぶん大丈夫

8224名無しさん:2012/12/18(火) 22:32:03
>>8223
そうですか、どこかで国民新党は今回2人当選出さないと、どっかの記事で政党要件満たさないとの記事見たんすけど。記事が間違ってたのかもね。

8225名無しさん:2012/12/18(火) 23:22:16
>>8198
>統一会派の国民連合=未来9+社民2+大地1「衆院13議席」


12

8226チバQ:2012/12/18(火) 23:26:24
素人じゃなくて元県議なのに
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20121218-00000091-mai-soci
<選挙違反>維新運動員を逮捕 日当買収の約束容疑
毎日新聞 12月18日(火)21時41分配信

 衆院選の選挙活動のためにアルバイトに日当を支払う約束をしたとして、京都府警捜査2課は18日、京都1区から立候補し、落選した日本維新の会公認の田坂幾太氏(60)陣営の運動員で、人材派遣会社社員、仲川和人容疑者(52)を公職選挙法違反(日当買収の約束)容疑で逮捕した。

 府警は同日、田坂氏の事務所などを家宅捜索し、関係書類などを押収した。逮捕容疑は今月上旬、電話で田坂氏への投票を呼びかけるために雇った20〜60代のアルバイト女性5人に、時給1000円を支払う約束をしたとしている。捜査関係者によると、容疑を認めているという。

 府警によると、田坂氏の陣営は京都市下京区のビルの一室で、1日200〜300人に電話をかけていた。5人はこれに携わったが、報酬は支払われなかった。府警は5人も同法違反(被買収の約束)で書類送検する方針。

 捜査関係者によると、仲川容疑者が勤める人材派遣会社の役員が田坂氏と知り合いだったという。陣営関係者は毎日新聞の取材に「間違って日当の約束をしたが、その後『報酬は支払えない』と謝ったと聞いた」と話している。

 田坂氏は自民党の京都府議だったが、7期目途中の今年10月、政治団体「京都維新の会」を設立し、自民党から除名処分を受けた。日本維新が京都1区に擁立した別の候補者が公示前に辞退したため、急きょ立候補した。【堀智行、花澤茂人】

8227チバQ:2012/12/18(火) 23:29:50
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20121218-00000261-mailo-l46
’12衆院選かごしま:民主、初の議席ゼロ 1・3区、前職敗因分析 /鹿児島
毎日新聞 12月18日(火)16時53分配信

 民主は、96年の小選挙区制導入以来初の国会議員ゼロという厳しい結果に終わった。1、3区で前職はなぜ敗れたのか。それぞれの敗因を分析した。【山崎太郎、宝満志郎、神田和明】
 ◇川内さん、逆風で根こそぎ
 ◇宮路さん「私の不徳です」
 「すまんのう」。1区の民主前職、川内博史さん(51)は落選の悔しさを押し殺すようにおどけた表現で支持者に声をかけた。
 12万票近くを獲得した前回から7万5000票も減らした。過去6回の衆院選で最少得票という惨敗。特に、山之内さんが獲得した3万6000票は、大半が川内さんから流れたとみられる。伊地知紘徳選対本部長は「未熟な政権運営に分裂。中央情勢と川内個人への逆風が直撃した」と振り返った。
 民主関係者は言う。「つじ立ちから組織づくりを始め、風を受け、比例復活で救われてきた人たちが根こそぎ引き抜かれた。フレッシュ感も維新に奪われた。解体的出直しが必要だが、その気力、体力があるかどうか」
     ◇
 「3区は負ける。運動員の心が離れてしまった」。自民の友好団体の幹部は、投票日直前、そう漏らしていた。
 10ある開票所で8勝2敗だったが、うち6開票所で野間さんに肉薄された。薩摩川内市では前回約7000票差に追いついたが、今回は同市の投票率が下がったにもかかわらず1万2000票差。北薩での劣勢を南薩ではね返す戦略が崩れた。
 外薗勝蔵・県連幹事長は「『宮路さんは比例復活する。野間さんを小選挙区で通せば3区から2人の国会議員を出せる』という声はかなりこたえた。維新にも票を食われた」。
 宮路さんは敗因をこう総括した。「私の不徳の致すところ」
12月18日朝刊

8228チバQ:2012/12/18(火) 23:37:57
http://www.asahi.com/area/yamagata/articles/MTW1212180600001.html
2012年12月18日11時43分
出口調査 3区阿部氏、幅広い支持
 ∞ 1・2区無党派層、民主離れ


 朝日新聞は衆院選投票日の16日、出口調査を行い、有権者の投票行動や意識を探った。3選挙区ごとの分析では、自民が勝った1区と2区は無党派層の民主離れの影響が大きく、3区は初当選した無所属新顔が幅広い層から支持を得ていたことが浮き彫りになった。


 ◇ 1区


 自民前職の遠藤利明氏が事実上の一騎打ちとなった民主前職の鹿野道彦氏を3万票以上の差で破った1区は、無党派層の動向の変化が大きく影響した。遠藤氏は無党派層の47%を取り込み、鹿野氏に敗れた前回衆院選出口調査の32%から増加。鹿野氏は37%で前回の53%から大きく減らした。


 また、前回選挙区か比例区で民主に投票した人の35%が今回は遠藤氏に投票した。3年3カ月の民主党政権に厳しい判断を下したとみられる。


 遠藤氏は支援政党も手堅く固めた。厚みで勝る自民支持層の80%、公明支持層の大半が遠藤氏に投票。一方、鹿野氏は民主支持層の80%を固めたが、選挙協力した社民支持層は半数程度にとどまった。


 また、維新支持層の投票先は遠藤氏48%、鹿野氏37%、共産新顔の石川渉氏11%と割れた。年代別では、40代をのぞく全世代の過半数が遠藤氏に票を投じた。


 ◇ 2区


 2区で初当選した自民新顔の鈴木憲和氏は、全体の34%を占める自民支持層の75%、推薦を受けた公明の支持層も大半を固め、さらに全体の22%を占める無党派からも32%の支持を得たことが勝利につながった。


 一方、民主前職の近藤洋介氏は、全体の21%を占める民主支持層の77%を固めた。しかし前回78%に達した無党派層の支持が41%でほぼ半減したことが大きな痛手になった。前回選挙区か比例区で民主に投票した人のうち、再び近藤氏に投票したのは52%にとどまり、28%は鈴木氏、15%は維新新顔の川野裕章氏に投票した。


 無党派層の投票先は、近藤氏と鈴木氏のほか、維新新顔の川野氏も21%を集めており、3人に分散した形になった。また年代別では、40〜50代をのぞく各世代で鈴木氏が近藤氏を上回った。


 ◇ 3区


 3区で自民前職の加藤紘一氏との激戦を制した前酒田市長で無所属新顔の阿部寿一氏は、民主支持層、維新支持層など各党支持層から幅広く支持を集めた。


 自民支持層で加藤氏に投票したのは60%で、29%が阿部氏に流れた。加藤氏の年齢や健康不安から、保守系で若い阿部氏に自民支持層の一部が期待したことがうかがわれる。民主支持層は43%が阿部氏に投票し、民主が選挙協力した社民前職の吉泉秀男氏の23%を大きく上回った。無党派層も阿部氏が32%を固め、加藤氏の27%をしのいだ。


 吉泉氏は、社民支持層の7割を固めたが、支持の広がりに欠け、前回から大きく票を減らした。維新新顔の佐藤丈晴氏は、維新支持層の5割近く、無党派層の2割の支持にとどまった。共産新顔の長谷川剛氏は支持を広げられなかった。


 ■ 8割近くが「脱原発」


 原子力発電の存廃について尋ねた質問では、全県で61%が「徐々にゼロにする」を選択。「今すぐにゼロにする」の15%を合わせた8割近くが脱原発の方針に賛同した。「ゼロにはしない」は13%にとどまった。


 比例区の投票先で分析すると、「今すぐ」と答えた人の27%が自民、19%は民主に投票。即時原発廃止を訴える共産は10%、卒原発を掲げる未来は7%だった。「ゼロにはしない」と答えた人の投票先は自民が39%でもっとも多く、次いで22%が維新に投じた。


 小選挙区で当選した候補別では、1区遠藤利明氏に投票した人の63%は「徐々に」と回答。2区鈴木憲和氏への投票者は58%が、3区阿部寿一氏では65%が「徐々に」を選んだ。「ゼロにはしない」とした人の割合は各候補とも13〜15%程度で、全県での比率とおおむね同じだった。

8229名無しさん:2012/12/18(火) 23:54:17
>>8224

前々回の参院選で国民新党は比例区で2.15%
来年の参院選までは政党

8230チバQ:2012/12/19(水) 00:03:56
297 :無党派さん:2012/12/18(火) 00:28:32.25 ID:xa17YYje
>>287
藤田幹雄はいろいろついてないな
相手が首相になっちまううえに、惜敗順でもあと一歩とかw

301 :無党派さん:2012/12/18(火) 00:36:23.70 ID:AH+NJyq/
>>297
山梨3区で勝てていればなぁ
惜敗率99.6%だったんだし

462 :無党派さん:2012/12/18(火) 17:22:52.97 ID:n1FFGaTS
>>301
比例票エクセルにうつしてて気づいたんだが
南関東の自民があと540票ぐらい上積みできてれば
最後の議席は維新じゃなくて自民だったみたい
藤田はついてないのか努力が足りないのかw

8231チバQ:2012/12/19(水) 00:09:26
369 :無党派さん:2012/12/18(火) 04:14:50.48 ID:uFg0Gqya
>>351
長文だけどどうぞ

これは山形県第3区(庄内地方&最上地方)における
酒田市自民党と鶴岡市自民党の主導権争い、内ゲバみたいなモノ

どちらも人口10万人前後(現在は市町村合併で鶴岡市が13万人)のちょうど同規模の隣接する市で
簡単に言うと、お互いがライバル視して、バカげた意地の張り合いをしている
ド田舎の中核都市になりきれない2都市が酒田市と鶴岡市

ただ加藤紘一の地盤が鶴岡市だったため
ここ最近はずっと庄内地方の政治的主導権は鶴岡市側自民党にあった
今回は、それが不満の酒田市側が反旗を翻して、元酒田市市長の阿部寿一を擁立したってこと

(庄内地方は、中選挙区時代は近岡理一郎という自民党代議士が他にいて
そいつが、酒田市を含む庄内北部と最上地方が地盤、
加藤紘一は鶴岡市を含む庄内中、南部が地盤で住み分けていたんだけど
近岡の引退&小選挙区制移行で、庄内地方の自民党代議士は加藤だけになっていた)

(現在最上地方は、参議院議員・岸宏一の地盤になっており、岸自身は中立宣言
ただ加藤は以前岸に嫌がらせをしていて、岸の後援会は加藤嫌いで、安部支持に回ってる)

阿部が今後自民党に入党しても、次回は鶴岡市側から保守系の対立候補(加藤の後継)が出るかもしれず
今後山形3区は、酒田市系候補と鶴岡市系候補の自民党の分裂選挙が続く可能性もある

8232名無しさん:2012/12/19(水) 02:15:48
http://jp.wsj.com/article/JJ11750017763426943384817017520081411525380.html
2012年 12月 18日 19:36 JST 更新
落選議員、衆院会館引っ越し=「後悔ない」気持ちも整理—永田町

 民主党が議席数を4分の1に減らすなど、多くの前職が落選した衆院選。東京・永田町の衆院議員会館では18日、落選議員らが引っ越し作業に追われる姿が見られた。

 「敗戦処理です」。埼玉9区で敗れた五十嵐文彦氏は、女性秘書と手分けして本や書類の片付けに汗を流した。「残念の一言。でも後悔はない」と気持ちの整理も進める。

 静岡2区で落選した津川祥吾氏の男性秘書は「郵政選挙ほどの逆風は感じなかった。敗因分析はこれから」と悔しさをにじませた。

 東京18区で菅直人前首相らと争った無所属の横粂勝仁氏の事務所では、支援者2人が作業を手伝った。秘書は「あれだけ批判された菅さんにも多くの票が入った。組織は強い」と振り返る。自身も職を失うが、「新人(議員)が増えるから、働き口はあるだろう」と前向きに語った。

 日本未来の党から比例単独で出馬した福田衣里子氏の事務所には、兄康二さん(44)の姿も。名簿順位は最下位だったが、「次も出るなら手伝う」と妹を気遣った。

 引退する鳩山由紀夫元首相の事務所は早々に引き払われ、「次の住人」を迎え入れるため清掃作業などが始まっていた。

 退去期限は19日。出入りの引っ越し業者は段ボール8000箱を用意した。前議員の心情に配慮し、作業員は会社から「笑顔は作らない」などの注意を受けたという。 

[時事通信社]

8233名無しさん:2012/12/19(水) 02:52:04
>>8224
政党要件は来年の参院選まで満たしていますが、解党らしい

http://mainichi.jp/select/news/20121219k0000m010122000c.html
国民新党:解党の方針 自見代表、自民と連携か
毎日新聞 2012年12月19日 02時30分

国民新党の自見庄三郎代表=和田大典撮影
拡大写真

 国民新党(代表・自見庄三郎参院議員)は18日、解党する方針を固めた。19日の両院議員総会で正式に確認する。連立政権を組んできた民主党が衆院選で大敗し、野党に転落するのを機に解党の道を選んだ。

 国民新党関係者によると、自見氏は解党後に古巣の自民党との連携を模索する方向で、野党が多数を占める参院の情勢に影響する可能性もある。

 国民新党幹事長の下地幹郎郵政担当相は18日の記者会見で「(党が)継続することも解散することもあるだろう」と語った。衆院選では選挙前の2議席から1議席に減り、下地氏も落選。参院の3人と合わせ衆参4人となっていた。

 国民新党は05年の郵政民営化法の衆院採決で造反した自民党議員を中心に結党され、郵政民営化見直しが党是だった。完全民営化路線を転換する改正郵政民営化法が今年4月に成立し、党の役割を終えたと判断した模様だ。【木下訓明】

8234名無しさん:2012/12/19(水) 04:11:24
>>8233
野間はどうするんですかねえ?
補欠選に出る前まで民主党員だったみたいですが

8235名無しさん:2012/12/19(水) 04:42:23
http://sankei.jp.msn.com/region/news/121219/ymn12121902030000-n1.htm
【衆院選2012 山梨】
長崎氏、自民復党に意欲 「まずはきっちり仕事」
2012.12.19 02:02
 県庁で18日開かれた衆院選選挙区当選者への当選証書付与式に出席した長崎幸太郎氏(44)=山梨2区、無所属=は式後、報道陣の質問に答える格好で「自民復党を含みながら議員活動を進めていく」考えを明らかにした。自民県連は今回選挙で2区に堀内詔子氏を擁立した経緯や、今後選挙区再編もあり、長崎氏の復党には難局が予想される。                   

 長崎氏は「郵政解散」となった前々回選挙では自民公認で2区から出馬し、公認されなかった堀内光雄氏と激しい選挙戦を展開した。選挙区では敗れたが、比例代表で復活当選し、前回選挙では逆に堀内氏が党公認となり、長崎氏が無所属で出馬した経緯がある。党所属問題では「7年間争ってきた」と振り返る。今回選挙でも長崎氏は無所属での立候補となったが、自民公認候補に約7千票の大差をつけて当選を果たした。

 付与式で当選証書を受け取ったあと、報道陣の質問で復党問題に言及し、「自民復党を含んで、具体的にはこれから考えたい」と復党には意欲を見せた。ただ「支持者の中で考えが二分している」とし、「当面はやるべき仕事をやって結果を出していきたい」と話した。

 長崎氏はさらに外交、防衛問題では無所属のままでは関与が「難しい」とも話し、党に所属することで議員活動の幅が広がる優位性に強い認識を持ちながら「(無所属で)仕事をきっちりやって、地元に認められること」と重ねて話し、段階を踏みながら復党を目指す姿勢だ。

 この日の付与式には宮川典子氏(33)=1区、自民=と、後藤斎氏(55)=3区、民主=が出席した。当選証書を受け取った宮川氏は「有権者の期待が手にずしっときて、証書の重みを知りました」。接戦を制した後藤氏は「ようやくここ(付与式)にたどり着いたというのが実感。地域課題を熟知している。野党の立場だが日本再生戦略を進めたい」と感想を語った。

 当選証書を付与した県選挙管理委員会の戸栗敏(さとし)委員長は当選した3氏に「国政の場において国民と考え、行動し、任を果たされることを期待する」と祝辞を贈った。

8236チバQ:2012/12/19(水) 06:52:25
>>8234
たぶん大丈夫って書いたけど駄目だったか(´・ω・`)

野間が大地か新党日本に入れば政党要件を維持できるなあ

8237居酒屋逃わず集りなう ◆S3/.7DxKSg:2012/12/19(水) 12:04:56
「年を越せば、もっとひどく」首相、決断の理由
読売新聞 12月19日(水)8時15分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20121219-00000225-yom-pol
 野田首相が18日、首相官邸で川上義博首相補佐官と会談した際、
今回の衆院解散・総選挙について「来年1、2月も考えたが、年を越せば(結果は)もっとひどくなる。年内にやるしかなかった」などと、
年内の衆院選を決断した理由を語っていたことが分かった。

 首相は「(来夏の)衆参同日選はやってはいけないと思っていた」とし、
衆院選と参院選の時期を離すことを考慮したと説明。
社会保障・税一体改革関連法が成立した直後の解散も考えたが、
「(衆院の)『1票の格差』や(赤字国債を発行するための)特例公債法案の問題があり見送った」と述べたという。

8238名無しさん:2012/12/19(水) 14:26:53
>>8236
大地はあと一人足りない

8239名無しさん:2012/12/19(水) 22:11:35
無所属で当選した5人の動向も気になりますな。邦夫、キシロー、阿部、長崎、小泉の動向

8240チバQ:2012/12/19(水) 22:49:21
>>8238
失礼!間違えた
>>8239
国民新党を「無所属の会」に党名変更して入党すればいい

8241チバQ:2012/12/19(水) 23:13:52
http://blogos.com/article/52539/
2012総選挙 惜しかった落選者ベスト5!

352012年12月19日 00:05

(省略)


「惜しかった」の定義は、「〇〇の得票があとα票多ければ当選していたのに」のαの数の少ない順とします。
 ということで、さっそく発表します。
第1位  中田敏博(千葉2区、維新・新)  26票
 【南関東ブロック維新比例(議席5)】
   5位  椎木保(千葉13区)  53.85%
   6位  中田敏博(千葉2区)   53.82%  54,123票
      (あと26票多い54,149票なら、中田氏が当選、椎木氏が落選)

第2位  黒岩宇洋(新潟3区、民主・前)  34票

 【北陸信越ブロック民主比例(議席2)】
   2位  菊田真紀子(新潟4区)  82.54%
   3位  黒岩宇洋(新潟3区)  82.50%  76,135票
       (あと34票多い76,169票なら、黒岩氏が当選、菊田氏が落選)

第3位  藤田幹雄(千葉4区、自民・元)  173票
 【山梨3区】
   後藤斎(民主・前)  50,362票
   中谷真一(自民・新)  50,190票
    (あと173票多ければ、中谷氏が小選挙区で当選、後藤氏は比例復活へ)

 【南関東ブロック自民比例(議席6)】
   1位  中谷真一(山梨3区)  99.65%
   7位  藤田幹雄(千葉4区)  44.19%(←千葉4区の当選者は野田首相)
    (中谷氏が山梨3区で当選すれば、藤田氏は繰り上がって6位で当選)

 【南関東ブロック民主比例(議席4)】
   4位  生方幸夫(千葉6区)  66.48%
    (後藤氏が山梨3区で落選すれば、生方氏は繰り下がって5位で落選)

第4位  神風英男(埼玉4区、民主・前)  199票

 【埼玉6区】
   中根一幸(自民・元)  90,871票
   大島敦(民主・前)  90,763票
    (あと199票多ければ、大島氏が小選挙区で当選、中根氏は比例復活へ)

 【北関東ブロック民主比例(議席3)】
   1位  大島敦(埼玉6区)  99.78%
   4位  神風英男(埼玉4区)  75.09%
    (大島氏が埼玉6区で当選すれば、神風氏は繰り上がって3位で当選)

 【北関東ブロック自民比例(議席6)】
   1〜5位  小選挙区重複立候補者
   6位    新谷正義(比例単独33位)
    (中根氏が埼玉6区で落選すれば、新谷氏は繰り下がって7位で落選)

第5位  川端達夫(滋賀1区、民主・前)  217票
【京都3区】
   宮崎謙介(自民・新)  58,951票
   泉健太(民主・前)  58,735票
    (あと217票多ければ、泉氏が小選挙区で当選、宮崎氏は比例復活へ)

 【近畿ブロック民主比例(議席3)】
   1位  泉健太(京都3区)  99.63%
   4位  川端達夫(滋賀1区)  90.57%
    (泉氏が京都3区で当選すれば、川端氏は繰り上がって3位で当選)

 【近畿ブロック自民比例(議席7)】
   7位  原田憲治(大阪9区)  86.20%
    (宮崎氏が京都3区で落選すれば、原田氏は繰り下がって8位で落選)

 ということで、中田敏博さん(維新)、黒岩宇洋さん(民主)、藤田幹雄さん(自民)、神風英男さん(民主)、川端達夫さん(民主)、惜しかったですね。

 椎木保さん(維新)、菊田真紀子さん(民主)、生方幸夫さん(民主)、新谷正義さん(自民)、原田憲治さん(自民)、危なかったですね。

 そんなことは本人と周辺以外は誰も知らないと思いので、私がここで広くお知らせさせていただきました。あしからず。

8242チバQ:2012/12/19(水) 23:16:25
http://www.kahoku.co.jp/news/2012/12/20121219t51005.htm
衆院選山形3区、加藤氏落選 「安泰」から暗転、なぜ

敗戦の弁を述べ、うつろな表情で事務所を後にする加藤氏=16日午後11時50分、鶴岡市


 保守分裂選挙となった衆院選山形3区で、14選を目指した自民党前議員加藤紘一氏(73)が無所属新人の阿部寿一氏(53)に敗れた。事前の下馬評で「安泰」と見られていた加藤陣営に何があったのか。選挙戦を振り返ると、陣営の状況判断ミスに想像以上の地盤の劣化、体調不良が重なり合った結果だったことがうかがえる。

 加藤氏を支援した公明党系の議員は「本気でやっている人がいないという印象を最後まで拭えなかった」と打ち明ける。
 加藤氏は厳しい選挙をほとんど経験しておらず、陣営スタッフで競り合いの選挙を知っているのはごく少数。約7万人分の後援会名簿をもとに動きだしたのは、選挙戦終盤になってからだった。「危機的と口では言いながら、どこか楽観して行動が伴わない。負けるべくして負けた」と議員は断言した。
 加藤陣営は、岸宏一参院議員(72)=山形選挙区=の側が加藤氏に寄せていた不信感の大きさも見誤っていた。2年前の参院選で自民党が実施した公募をめぐり、加藤氏が事実上の謝罪で岸氏と和解したのは、公示のわずか2日前。加藤陣営幹部を務めた鶴岡市議の一人は「岸さんから(和解の)サインは早い段階からあった。橋渡しをしようとしたが、加藤さんの反応は鈍かった」と振り返る。
 岸氏の地盤の新庄・最上地域で、加藤氏は阿部氏に約3000票差まで迫られ、新庄市と岸氏が町長を務めた金山町では阿部氏に敗れた。前酒田市長の阿部氏が同地域でここまで得票すると予想した関係者は少ない。遅すぎた和解が響き、岸氏支持者をつなぎ留めきれなかったとみられる。
 最も深刻だったのは病気による衰えだ。足を引きずり、演説で舌がもつれる。集会に参加した支持者から「体調は本当に大丈夫なのか」との疑問の声が上がり、遊説担当者が「(遊説に)回るほど票が減る」と漏らす場面もあった。
 1972年の初当選から支え続けてきた古参の陣営幹部は「“プリンス”への期待感で40年勝ってきた。期待に応えられないことが分かり、一気に崩れた」と嘆いた。
 加藤氏は17日、党県連会長辞任の意向を明らかにした。今後については「後で考える」と述べるにとどまっている。


2012年12月19日水曜日

8243チバQ:2012/12/19(水) 23:57:00
http://www.yomiuri.co.jp/election/shugiin/news/20121219-OYT1T00349.htm?from=y10
自民も民主もいない東京12区、無効投票1割超


 16日に投開票された衆院選で、小選挙区の無効投票率が東京都内全25選挙区とも2009年の前回衆院選を上回ったことが、都選挙管理委員会のまとめでわかった。

 都全体の無効投票率は4・20%で、前回(2・23%)より1・97ポイント増えた。

 選挙区ごとに見ると、無効投票率が最も高かったのは12区(北区、足立区の一部)の10・83%。増加幅も7・59ポイントに上り、25選挙区で最大だった。

 12区の候補者は、日本未来の党の前議員と公明党の元議員、共産党、幸福実現党の新人の計4人。都内選挙区で唯一、民主、自民の2大政党の候補者がともにいなかった。選挙戦は公明党の候補が次点に2倍以上の得票差で大勝した。

 北、足立の両区選管によると、無効票の大半は何も書かれていない白票だった。ある区議は「後援者から『誰に入れていいかわからない』と言われた」と打ち明ける。

 無効投票率が2番目に高かったのは17区(葛飾区、江戸川区の一部)で7・77%(前回比2・4ポイント増)だった。

 一方、最も低かったのは7区(渋谷区、中野区)の2・75%(同1・02ポイント増)だった。

 都選管は「政党数も候補者数も多かったので、投票に迷った有権者が多かったのではないか」と推測している。

 ◆無効投票率=投票総数のうち、何も書かれていなかったり、記述不明だったりした投票数(無効票)の割合。総務省によると、今回の衆院選小選挙区の無効投票率は全国計で前回比1・32ポイント増の3・31%。東京都は、高知県(5・23%)、大阪府(4・62%)、熊本県(4・43%)に次いで4番目に高かった。

(2012年12月19日15時54分 読売新聞)

8244名無しさん:2012/12/20(木) 00:44:22
http://news.kanaloco.jp/localnews/article/1212190024/
12神奈川衆院選:18人へ当選証書、県庁で授与式
2012年12月19日

 衆院選の県内18小選挙区の当選者に19日、県選挙管理委員会の梅木武夫委員長から当選証書が授与された。激戦を勝ち抜いた当選者らは、喜びを分かち合うとともに、政治の信頼回復に向けた責任の重みをかみしめていた。

 県庁の大会議場で行われた授与式には、18選挙区すべての陣営が出席。自民党で初当選の星野剛士氏(12区)、牧島かれん氏(17区)のほか、雪辱を果たした赤間二郎氏(14区)、民主党で唯一議席を死守した笠浩史氏(9区)の4人は自ら証書を受け取った。

 梅木委員長は「国内外で厳しい課題を抱えている日本のために全力で尽力し、国民のために大いに活躍されることを祈念する」とあいさつ、一人一人に証書を手渡した。

 式典後、牧島氏は「課題が山積みしている中で議員になった重みを感じている」。星野氏は現職大臣や党副代表との激戦を振り返った上で、「地元経済は疲弊している。デフレや円高からの脱却に全力を注ぎたい」と意気込みを語った。

8245バハムート:2012/12/20(木) 14:20:33
>>8239
鳩山邦夫氏…自民党に復党願を提出したという報道があった。
小泉龍司氏…来年早々に復党するのではと思われる。(復党を前提に自民党会派に入っているため)
長崎幸太郎氏…復党にはなお時間がかかる見通し。山梨県の小選挙区の区割り対象となることから。
阿部寿一氏…地元の組織や加藤紘一氏の動向が鍵を握るため、自民党入りにはなお時間がかかる見通し。

8246阿倍野マゾ伝:2012/12/20(木) 14:24:03
>>8239
中村喜四郎氏については、今のところ自民党伊吹派の客員会員となっているが、復党するかどうか本人の意思にかかっている。

8247名無しさん:2012/12/20(木) 18:20:46
鳩山邦夫氏が復党希望 自民安倍総裁に
2012.12.20 17:41
http://www.sankeibiz.jp/macro/news/121220/mca1212201741019-n1.htm

先の衆院選で無所属当選した鳩山邦夫元総務相(福岡6区)は20日、
自民党の安倍晋三総裁と党本部で会い、早期復党を要望した。
鳩山氏によると、安倍氏は「よく検討してみる」と応じた。

8248名無しさん:2012/12/20(木) 18:56:42
http://www.yomiuri.co.jp/election/shugiin/news/national/20121219-OYT1T00429.htm
衆院落選2氏ネットに御礼…公選法抵触の可能性

 衆院選に出馬した民主党前議員・石森久嗣氏(栃木1区)とみんなの党新人・藤岡隆雄氏(栃木4区)が、インターネットのツイッターなどで衆院選のお礼とも受け取れる文章を投稿していることがわかった。

 公職選挙法では、選挙後にその結果に関し、有権者に対してあいさつ目的の文書掲示を禁じており、インターネット上の書き込みも含まれる。栃木県選管は「お礼目的ならば、公選法に触れる可能性がある」と指摘している。石森氏は17日にツイッターで「応援して頂いた皆様ありがとうございました!!」、藤岡氏はブログに「応援してくださった全ての皆様に感謝の気持ちで一杯です」と記した。両氏は落選している。

(2012年12月20日09時58分 読売新聞)

8249名無しさん:2012/12/20(木) 19:07:37
>>8247
無所属(新自由クラブ推薦)→自民→無所属→改革の会→自由改革連合→新進→民主→無所属→自民→無所属→自民?

8250名無しさん:2012/12/20(木) 21:13:21
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/ishikawa/news/20121219-OYT8T01647.htm
新進石川、事実上の解散

 県議会第2会派「新進石川議員会」(8人)は19日、事実上の解散を決めた。6人が新会派を結成し、会長の宇野邦夫氏は新進石川に残り、新谷博範氏は一人会派になるという。新進石川は故・奥田敬和元運輸相の流れをくみ、県内政界で勢力を誇示してきたが、衆院選で支援する民主党候補が全敗したことが、分裂の引き金になったとみられる。谷本知事を支える屋台骨でもあり、県政への影響は必至だ。

 19日午後、会派幹事長の石坂修一氏が「一身上の都合で会派を離脱したい」と宇野氏に申し出た。宇野氏以外の残り6人の県議も賛同した。石坂氏は「新しい会派を結成することになると思う」と話したが、詳細のコメントは避けた。

 ある県議は「会派の総意を無視した(宇野氏の)言動を踏まえた行動」と説明。衆院選で奥田建氏の選対事務長を務めた新谷氏は「県議は今期限り。後援会にも話してある」と述べ、今後の政治目標として金沢市長選を目指す考えを明かした。

 新進石川は旧新進党解党後の1998年、「新進党石川議員協議会」に所属していた県議らが結成。金原博氏と宇野氏を中心に奥田氏の地盤だった金沢市を中心に国政、地方選で強さを発揮。ただ、09年の政権交代後に民主党入りしたが、労組系議員とは距離を埋められなかった。

 自民党にも衝撃が走った。金沢市で19日夜に行われた会合で、ある県議が新進石川の解散を伝えると、馳浩氏は「いや、びっくりした。まずびっくりした」と話し、会場を後にした。森喜朗元首相は「新進党なんてのは(今は)日本のどこにもない。無責任の限りの政党で、いつまでもあることが間違っている」と切り捨てた。

(2012年12月20日 読売新聞)

8251チバQ:2012/12/20(木) 23:11:59
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20121219-00000147-mailo-l28
2012衆院選:4区維新候補、「竹やり」で7万票 党支援なし、街頭に立ち続け /兵庫
毎日新聞 12月19日(水)15時26分配信

 自民、公明の圧勝で終わった衆院選。結党時から注目されていた日本維新の会は、県内では8選挙区に候補を擁立し、3、5、6区の候補が比例代表で復活当選した。維新政治塾出身で大半が初めての選挙だった維新候補は選挙戦をどう戦ったのか。約7万8000票を集めながら落選した4区の清水貴之さん(38)の戦いを追った。【桜井由紀治、内橋寿明】
 清水さんは、解散2日後にゆかりのない4区からの出馬が決まった。神戸・三宮のウイークリーマンションに泊まり込み、事務所探しから始めた。
 期間中、維新からのバックアップはなかった。清水さんは知名度が高い橋下徹代表代行の選挙区入りを要請し続けたが、結局4区には党から誰も応援に来なかった。橋下代表代行は公示日、党公認候補を擁立していない1区内の元町・大丸神戸店前に立った。橋下代表代行は、候補者から「広報費」を徴収したことに触れ、「候補者からお金を取るのは維新だけ」と胸を張った。
 橋下代表代行は公示前日にも、2区の神戸市北区で推薦する公明元職の赤羽一嘉さん(54)の応援をしている。公明の要請だが、党公認候補より、他党の推薦候補の支援を優先する形となった。
 維新は初めての選挙に混乱していた。清水さんが電話をかけても、常にバタバタしていた様子が伝わってきた。「どこの選挙区でも一緒なんだなと思い、わがままは言わなかった」という。
 組織を持たず党の支援もない選挙。同じく維新候補として3区に立候補、比例代表で復活当選を果たした元自民県議、新原秀人さん(50)とは決定的に違っていた。新原さんは県議時代からの後援会組織を生かし、選挙に手慣れたスタッフが集票の原動力となった。どちらが維新候補の選挙かといえば、清水さんの方が主流だろう。全国各地で維新候補は「落下傘候補」として悪戦苦闘した。
 清水さんの選挙はボランティアが支えた。最初はスタッフが1人だけだったが、最終的に十数人が集まった。事務所の固定電話設置が間に合わず携帯電話で連絡。新興住宅地で大票田の神戸市西区に狙いを定め、朝夕の駅立ちに徹した。後援会組織もないため有権者を集めたミニ集会も開けず、名前の連呼になっていく選挙にむなしさも感じた。
 それでも、有権者に覚えてもらうと向こうから手を振ってくれたり、握手を求められ、手応えを感じるようになった。その姿に、当選した自民新人の藤井比早之さん(41)の陣営は危機感を抱いた。
 藤井陣営を支援した小田毅・県議会自民党議員団幹事長は「街頭に立つだけの選挙に負けるわけがないという思いもあるが、無党派層の既成政党に対する批判票が清水さんに集まるのではないかと不安だ」と漏らした。
 藤井さんは、故井上喜一元防災担当相の後継として地盤を引き継ぎ、自民県議・市議らが実働部隊となり支持者を固める旧来型選挙。陣営は守旧派対改革派の構図となることを恐れた。後半は藤井さんも西区に集中して立ち「改革」を訴えた。
 結果は保守層を徹底して固めた藤井さんは10万4202票。対する清水さんは7万8565票で、西区では藤井さんを約1000票上回る約4万票を獲得した。出遅れを考えれば大善戦といえる。
 「8万票近い票の期待に応えられなかったのが悔しい」。17日未明、清水さんは事務所で敗戦の弁を語った。比例代表での復活当選もならず、党の名簿登載順位への疑問も口にした。「自民、民主の組織挙げての活動を見ていると、僕たちは竹やりで戦っているんだなと思った」と振り返りながら「支持してくれた人の声を忘れずに次に何ができるかを考えたい」と話した。
〔神戸版〕
12月19日朝刊

8252チバQ:2012/12/20(木) 23:44:19
http://mainichi.jp/area/hokkaido/news/20121217ddr041010003000c.html
衆院選:崩れ落ちた民主王国 「よりまし」自民回帰(その1) 道内大物、続々苦杯
毎日新聞 2012年12月17日 北海道朝刊

 北海道の有権者が下した判断は「民主党王国」との決別だった−−。16日投開票の衆院選で、民主党道連が候補を擁立した道内11小選挙区で閣僚や大物議員らが相次いで敗れた。民主にとって、悲願の政権交代から3年余り。マニフェスト(政権公約)に反した消費増税、長引く景気低迷、繰り返した党内抗争などから政権批判という逆風が吹き荒れ、05年の「郵政選挙」でも自民に大勝した「王国」は崩れ落ちた。

 ◆北海道1区

 ◇横路氏、笑顔なき復活
 北海道1区は、前衆院議長で民主前職の横路孝弘氏(71)が自民新人の船橋利実氏(52)に敗れた。比例復活は果たしたものの、道知事を3期務め、高い知名度と強固な地盤で当選10回を重ねてきた横路氏も逆風に吹き飛ばされ、「民主の牙城」はついに崩された。

 横路氏は96年の小選挙区制導入後、毎回10万票以上を獲得してきたが、70歳を過ぎ、後援会も高齢化。05年から衆院副議長、09年から議長に就任したため、地元入りする機会も減った。

 支持基盤の労働組合もまとめ切れず、危機感から「自民党は富国強兵、維新は弱肉強食の思想。そんな世界でいいのか」と他党批判を強めた。

 17日午前0時半過ぎ、事務所に姿を見せた横路氏は比例当選の報にも笑顔はなかった。

 「(小選挙区では)残念ながら力不足で皆さんの期待に応えられなかった。平和憲法を守ることをベースにしてきた政治活動を、力の限りやっていきたい」と厳しい表情で話した。【山下智恵、森健太郎】

 ◆北海道2区、10区

 ◇現職閣僚、三井・小平両氏が落選
 北海道2区は、厚生労働相の民主前職、三井辨雄(わきお)氏(70)が自民元職の吉川貴盛氏(62)に4度目の対決で初めて敗北し、議席を失った。

 三井氏は公示後はほぼ毎日、街頭演説を繰り返し、副国土交通相時代に北海道新幹線の札幌延伸に向け尽力した実績などをアピール。だが、道医師連盟が厚労相の三井氏の推薦を見送るなど、業界団体も距離を置いた。

 三井氏は17日午前0時45分ごろ、支持者約30人が集まる札幌市北区の事務所で「大逆風の選挙となった。これまでの政策、実績を十分にPRできなかった。これを機会にきちんと総括したい」と話した。今後の進退については「今のところ引退まで考えていない」と語った。【佐藤心哉】

    ◇

 北海道10区は、連続8回の当選を目指した民主前職の国家公安委員長、小平忠正氏(70)が公明前職の稲津久氏(54)に敗れた。10月に初入閣したが、民主への逆風に屈した。

 小平氏は前回、過去最高の約15万9000票を獲得し、自民候補に圧勝したが、今回は民主への逆風などから連合などが一時、引退を迫ったこともあり、選挙態勢づくりが遅れた。また、現職閣僚とあって、選挙区入りできない日が多かった。

 環太平洋パートナーシップ協定(TPP)問題では「例外なき関税撤廃、交渉は認められない。阻止する」と訴えたが、党本部の公約と齟齬(そご)があり、農業票の離反を招いた。午後10時前、事務所に姿を見せた小平氏は「今回は民主党、私にとって歴史的大敗。不徳のいたすところ」と述べた。【吉田競】

8253チバQ:2012/12/20(木) 23:46:23
http://mainichi.jp/area/hokkaido/news/20121217ddr041010007000c.html
衆院選:崩れ落ちた民主王国 「よりまし」自民回帰(その2止) 有権者「地に足を」
毎日新聞 2012年12月17日 北海道朝刊

 ◆北海道11区

 ◇中川氏、夫の議席奪還
 北海道11区は、自民新人の中川郁子氏(53)が大地前職の石川知裕氏(39)らを破り、初当選を果たした。元財務相で夫の故昭一氏が前回失った議席を奪還した。

 中川氏は昨年8月に公募で党11区支部長にになり、昭一氏の後継候補として旧後援会を引き継いだ。昭一氏の父で元農相の故一郎氏から続く「中川ブランド」には陰りも見えたが、女性の起業推進や出産後の職場復帰・再就職支援といった女性目線の政策をアピールし、無党派層にも支持を広げた。

 午後10時前、帯広市の事務所に姿を見せた中川氏は支援者約100人に拍手で迎えられ、「十勝のため、日本のために頑張ろう」のかけ声とともに右腕をつき上げた。その後、表情を緩めず「緊張しています。十勝の事を国に届けるこれからが本当の勝負」と話した。

 昭一氏が失った議席を取り戻したことについては「夫の議席というより地域に根ざした政策を訴え、新しい風を起こすことができた。意識はしていませんでした」と話した。【三沢邦彦】

 ◆北海道9区

 ◇堀井氏、鳩山氏牙城崩す
 鳩山由紀夫元首相の突然の引退表明で、新人対決となった北海道9区は、自民新人の堀井学氏(40)が、鳩山氏の後継として比例代表道ブロックからくら替えした民主前職の山岡達丸氏(33)らを圧倒し、自民5連敗の同区で初議席を獲得した。盤石を誇った「鳩山王国」がもろくも崩壊した。

 94年リレハンメル冬季五輪の男子スピードスケート500メートル銅メダリストで前道議の堀井氏は、スケート競技の先輩で党9区支部長代行の橋本聖子参院議員の強い要請で立候補。選挙区内の室蘭市出身を強調し、民主批判も追い風にして支持を広げた。

 堀井氏は午後8時過ぎ早々と事務所入り。待ち構えた約200人の支持者を前に「9区の議席獲得は自民党の悲願だった」と長身を折り曲げて深々と頭を下げた。「最後まで鳩山さんが前を走っていると思って戦った」と選挙戦を振り返り、「地方の切実な声を国政に届ける大きな仕事が待っている」と抱負を述べた。

 公示直前の11月26日に出馬表明し、異例の短期決戦に挑んだ山岡氏は「鳩山元総理の思いを受け継ぐ」と訴えたが、知名度不足に苦慮。最終盤の14日には鳩山氏が応援に駆け付けたが、情勢は変わらなかった。【斎藤誠】

 ◆北海道5区

 ◇町村氏、病床から喜び
 北海道5区は、9月の自民党総裁選中に体調を崩して入院している元官房長官で自民前職の町村信孝氏(68)が11選を果たした。

 町村氏は「軽い脳梗塞(こうそく)」と診断され、選挙中一度も地元入りできなかった。公示前の決起集会で頬がこけ、涙ながら支援を呼びかける町村氏の映像が流され、不安の中、逆に後援会は結束。妻の淳子さん(68)らが選挙区をくまなく回った。

 当選確実が伝えられると、淳子さんが入院中の町村氏に電話をかけ「当選したよ。おめでとう」と涙ながらに報告。町村氏の声は会場内にもスピーカーで流され、「うれしくて言葉も出ない。一日も早くみなさんのお目にかかれるよう頑張る」と話した。【小川祐希】

8254チバQ:2012/12/20(木) 23:54:09
http://www.kahoku.co.jp/spe/spe_sys1112/20121218_01.htm
流転 東北・政権振幅(上)民意/民主逆風、他党に風なし

宮城4区で落選した民主党前議員の石山敬貴氏。民意の風圧はすさまじかった=16日午後8時すぎ、大崎市古川


 とてつもない破壊力を伴った政権交代劇が、またも繰り返された。16日投開票の衆院選で、自民党は294議席を獲得して政権を奪還した。57議席に沈んだ民主党は、東北でも支持基盤崩壊の瀬戸際だ。30日間の激闘の末の政治の激変。候補者たちは何を見て、何を思ったのか。(敬称略)

◎消去法で自民選択

<「恐怖」現実に>
 宮城4区で落選した民主党前議員の石山敬貴(42)は16日深夜、大崎市の事務所で悔しさをにじませた。「党分裂が一番、民主党の評価を下げてしまった」
 絞り出すように言ったのは、消費税増税政局をめぐる党内抗争。離党者が相次ぎ、党内ガバナンスが欠如していたことに対する怒りだった。
 石山は圧勝で初当選した前回(2009年)を振り返る。「正直、怖いと思った。有権者のマニフェストへの期待が大きすぎた」。3人の首相が十分に民意に応えられなかったつけが、候補者たちの立場を逆転させた。石山の「恐怖」は現実になった。

<勢力図が一変>
 民主党から自民党へ。東北の勢力図は一夜にしてひっくり返った。候補者や陣営は、小選挙区制がもたらす強烈なオセロを再び目の当たりにした。
 「全国的な大逆風の中での戦いだったが、温かい声を頂き、感触は悪くなかった」
 福島5区の民主党前議員吉田泉(63)は16日夜、いわき市の事務所で憔悴(しょうすい)した表情で敗戦の弁を語った。
 復興副大臣を務め福島第1原発事故の対応に当たった。辛うじて比例復活で4度目の議席をつかんだが、表情は晴れない。「福島の状況を一番知っている政治家は自分。野党の立場で全体をチェックする役割を担いたい」と語るのが精いっぱいだった。
 前回衆院選で民主党は東北25選挙区のうち、自民候補の地盤だった12の選挙区を奪った。今回、自民候補に明け渡した選挙区は14にも上る。

<重い責任負う>
 それでも、自民党の陣営には意外なほど高揚感が少ない。
 「追い風を感じない。果たして自民支持に戻ってくれているのか」。青森1区で初当選した自民党新人の津島淳(46)は選挙中、強い違和感を抱いていた。有権者の熱気が全く感じられなかったというのだ。
 当選に沸く青森市内の事務所で、選対本部長の参院議員山崎力(65)は「自民党への支持が伸びた結果ではない。民主党の敵失だ」といさめるように語った。
 福島1区で2回目の議席を得た自民党元議員亀岡偉民(57)も「勝ち取った多数でなく、消去法で自民党が残ったという感じだ」と振り返った。
 東日本大震災を挟み、立ちすくんできた政治に冷厳な審判を下した民意。その矛先はいつ変わってもおかしくない。
 青森3区で10選を果たした自民党前議員の大島理森(66)は事務所で1人表情を引き締めた。「政治の信頼を回復しろ、という有権者の問い掛けにどう応えていくか。自民党は重い責任を負った」
 民意の風を待ち続け、青森1区で次点に泣いた日本維新の会の升田世喜男(55)は一夜明けた17日、有権者心理を読み解いた。
 「第三極はたくさんできすぎて、ばらばらの状態だった。有権者は政治の流動化を避け、経験と安定感を自民に求めたのではないか」


2012年12月18日火曜日

8255チバQ:2012/12/20(木) 23:54:35
http://www.kahoku.co.jp/spe/spe_sys1112/20121219_04.htm
流転 東北・政権振幅(中)圧勝/手応えなく拭えぬ不安

宮城3区で議席を奪還した自民党元議員の西村明宏氏。選挙中、勝利の感触は強くはなかった=16日午後8時すぎ、名取市


◎参院選へ油断せず

 国政復帰の歓喜に浸る間もなく口をついたのは、不安だった。
 「勝っておごらずの気持ちで政権に取り組まなければ、また同じ審判が下されることになる」

<重みと危うさ>
 衆院選投開票日の16日夜。岩手2区で7回目の議席を手にした自民党元議員の鈴木俊一(59)は、岩手県滝沢村であった祝勝会で語った。
 前回(2009年)は敗退。ライバルの前議員は岩手4区で当選した小沢一郎と行動を共にし、民主党から日本未来の党に移ったことで、急速に支持基盤が弱まった。
 民主党分裂と第三極の主導権争いが有権者の政治不信を増幅させ、その受け皿が自民党しかなかったという構図だ。
 閣僚経験もあるベテランを慎重にさせるのは、党が獲得した294議席の重みと危うさ。破壊的な政権奪還が、逆に重責となってのしかかる。
 山形1区の前議員遠藤利明(62)は前回、1291票差で選挙区を落とし、比例で復活当選した。相手は元農相で党内グループを率いる民主党前議員鹿野道彦(70)。今回は大差で突き放した。
 それでも遠藤に会心の笑みはなかった。山形市内のホテルで沸き立つ支持者をよそに「自民党が変わったとは思えない。まだ道半ばだ」と言葉を選んだ。
 自民党は東北で選挙区と比例を合わせ、前回の9議席から24議席に増やした。圧倒的な挽回劇だが、陣営の多くは民意の自民回帰を感じない。民主党の自滅と第三極勢力のつぶし合いで、ようやく転がり込んできた勝利と受け止める。

<謙虚さ崩さず>
 「そんなに甘い戦いではない。ここは(元蔵相の)故三塚博先生の時から弱い土地なんです」
 最終盤の14日夜、宮城3区の岩沼市であった個人演説会で自民党元議員の西村明宏(52)は、地盤を継いだかつての派閥の領袖(りょうしゅう)の名前を出して切迫感を訴えた。
 西村に勝利の手応えはなかったが、支持者や業界団体には盤石ムードが広がる。拡大する温度差に危機感を強め、引き締めに躍起になった。
 結果的に圧勝した西村。倒した民主党前議員とは選挙の度にシーソーゲームが続く。「東日本大震災の被災者のために頑張る」と謙虚な言葉を繰り返した。
 衆院の勢力は自民、公明両党で3分の2を超えたが、参院は自公で過半数に届かない。「ねじれを解消しないと安定政権にはならない」というのが党内の共通認識だ。

<二の舞い警戒>
 18日夜。前回の5選挙区全敗から4議席を奪還した自民党福島県連は、福島第1原発事故の収束や被災者支援を加速させる組織を発足させた。福島市内であった発足式には県選出の衆参国会議員が並んだ。
 投開票から2日後の素早い対応。もちろん、復興のもたつきで大敗した民主党政権の二の舞いを避けようという狙いだ。
 県連幹事長の平出孝朗(56)は「衆院選勝利は元の福島に戻す一里塚でしかない。県民の負託に応えないと次(の選挙)は逆の結果になる」と油断を戒める。
 来夏は再び、参院選で各党が相まみえる。宮城6区で5選を果たした党宮城県連会長の小野寺五典(52)は、振り子が逆に振れることを懸念する。「議席が増え、下野した反省や謙虚さを忘れてしまわないか心配だ」
(敬称略)


2012年12月19日水曜日

8256チバQ:2012/12/20(木) 23:54:58
http://www.kahoku.co.jp/spe/spe_sys1112/20121220_02.htm
流転 東北・政権振幅(下)逆風/党内エリート、足場崩壊

秋田1区で落選した民主党前議員の寺田学氏。常勝だった選挙区でも逆風は猛烈だった=16日午後8時15分ごろ、秋田市


◎民意の嵐、容赦なし

 退場宣告は東北でも容赦なかった。
 「申し訳ない。結果は民意と受け止める」。衆院選秋田1区で4選を阻まれた民主党前議員の寺田学(36)は16日夜、秋田市内のホテルで、187センチの長身を深々と折り曲げた。

<前回から半減>
 首相菅直人、野田佳彦の補佐官を務めた党内エリート。キャリアに反比例するように、足元の支持は崩れていた。
 「3年間、ことあるごとに期待に応え切れていないと感じていた…」と努めて淡々と話す寺田。得票は4万9000で前回からほぼ半減した。
 首相野田の側近を自任する山形2区の民主党前議員近藤洋介(47)も、前回得た東北最多の16万6000票を半分以下に落とし、敗れた。
 野田が打ち出す環太平洋連携協定(TPP)の交渉参加推進に同調する姿勢が、農村部で反発を招いた。公示直前、山形県農政連などが主催した反TPP集会では激しいブーイングを浴びた。
 「(他陣営が)農業対工業で対立をあおった。誤解を生んだ選挙だった」と近藤。比例復活で4選に滑り込むのがやっとだった。
 宮城では復興副大臣の今野東(65)、復興政務官の郡和子(55)=比例復活=、国土交通政務官の橋本清仁(41)らが敗北した。普通なら強みになる政権中枢とのつながりは、全く武器にならなかった。
 東北の選挙区で勝ったのはたった四つ。荒涼とした失地が広がる。敗れた陣営は支持基盤の立て直しを模索するが、ダメージはすさまじい。
 「参院はまだ勢力が残る。来夏の参院選までに党執行部がどう立ち直るかだ」と言うのは宮城県連幹部の一人。「新生をアピールできなければ来夏は存続の危機だ」と悲壮な覚悟をにじませる。

<躍進実感なく>
 「当選は福島、東北の維新への期待の結集だ」。比例で復活した日本維新の会新人の小熊慎司(44)は16日夜、会津若松市の事務所で語った。
 みんなの党から維新に合流し参院議員からくら替え。善戦が伝えられたが、福島4区では自民党新人に大敗した。維新が東北で擁立した10選挙区は、第三極同士のつぶし合いもあって全敗。比例東北で2議席を取ったが、全国的な躍進ムードは東北にはない。
 日本未来の党はさらに深刻だ。前議員9人、新人6人のうち勝ったのは岩手4区前議員の小沢一郎(70)だけだった。
 福島1区で落選した前議員石原洋三郎(39)は16日夜、さばさばしていた。自民党元議員とは7万票差。「民主党への失望や守られない公約への不信も向けられた」と振り返る。
 第三極の陰で既存政党は明暗を分けた。公明党は比例東北で1議席にとどまったが、選挙協力で政権復帰を強固にした。

<視界に入らず>
 共産党は東北全選挙区に候補を立て、比例前議員の高橋千鶴子(53)と連動し1議席を守った。宮城2区の新人福島一恵(52)は「多党化で票は分散したが党勢は踏みとどまった」と強調する。
 社民党は、社会党時代も含め戦後初めて東北の議席を失った。宮城1区の新人桑島崇史(33)は「残念ながら社民党は有権者の視界に入らなかった」と言う。
 師走の民意は、自民党への「期待票」となって振り切れた。この振幅はどんな潮流を生むのか。各党は来夏を見据え始めた。(敬称略)


2012年12月20日木曜日

8257チバQ:2012/12/20(木) 23:55:45
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20121218-00000110-mailo-l02
乱:’12衆院選・審判の果てに/上 民主 組織弱く、風頼み /青森
毎日新聞 12月18日(火)14時45分配信

 ◇国会議員ゼロ 県連瀬戸際に
 吉田泉88%、近藤洋介80%、田名部匡代75%−−。16日午後11時半過ぎ、八戸市にある3区の田名部匡代氏の選挙事務所では、大型テレビ横のホワイトボードでスタッフが惜敗率の計算を続けていた。
 小選挙区で早々と落選が決まった田名部氏。この時点でまだ比例復活の可能性が残っていた。「(惜敗率で)3番以内に入れば当選もある」。スタッフの説明に支持者の期待は高まったが、開票が進むにつれて田名部氏の数字は徐々に低下。翌日午前0時前、ついに計算の手が止まった。「政権交代から3年間で期待に応えられなかった。党分裂や見通しの甘さもあったが、結果が出せなかったのは私の責任」。田名部氏は深々と頭を下げた。
 一方、自民前職に3倍近い差を付けられた4区の津島恭一氏。16日午後9時15分には、比例復活の目も断たれたと判断、弘前市の選挙事務所で敗戦の弁を述べた。「民主はうそつきというレッテルで有権者に見られた」。居合わせた支持者は約20人と少なく、本人も早々に帰宅した。
    ◇
 逆風にのみ込まれた民主は県内4選挙区で全敗。比例復活当選もなく、県連の国会議員はゼロになった。
 共同通信社の出口調査によると、「支持政党なし」と答えた無党派層のうち、県内4選挙区で民主候補に投票したと回答したのは、わずか22・3%。自民候補の45・1%に大きく水をあけられた。
 県内の組織が強固でなく“風頼み”だった民主。県連は全市町村に党支部を作り、ブロック単位で地域協議会を置くなど強化に乗り出していたが“身内”の急な解散には対処できなかった。急ごしらえのマニフェスト(政権公約)など政権運営のまずさも加わり、逆風をまともに受けた。
    ◇
 横山北斗氏ら、国会議員3人の離党で支持層が分裂したことも大きく響いた。3区では公示直前に出馬を決めた未来新人が1万3000票近くを獲得。田名部氏が比例復活を逃す遠因になった。1区では、一部の地方議員が離党して未来の支持に回った。ある県連幹部は「分裂は自民を利するだけ」とぎりぎりまで自党候補の擁立見送りを求めた。
 県連の松尾和彦幹事長は「政治の信頼を損ね(急な解散で)十分準備ができなかった」と総括。「2大政党制で政治をレベルアップさせるには、自民と非自民に結集しなければならない」と政党再編を求める。
 ある地方議員は「頭を冷やして、活動を見直すいい機会」と冷静だ。しかし、国会議員不在の民主県連にとって、来夏の参院選は瀬戸際の戦いだ。県連代表の田名部氏は話す。「今回の選挙を振り返り、どういう戦いができるか相談したい」。あと半年、惨敗を喫した民主に残された時間は少ない。
12月18日朝刊

8258チバQ:2012/12/20(木) 23:56:01
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20121219-00000027-mailo-l02
乱:’12衆院選・審判の果てに/中 自民 実感ない追い風 /青森
毎日新聞 12月19日(水)11時57分配信

 ◇おごり警戒の声相次ぐ
 16日午後9時半、1区で新人、津島淳氏の当選確実が伝わると、青森市内の選挙事務所は拍手と歓声に包まれた。しばらくして姿を見せた津島氏は「追い風をなかなか実感できなかった。有権者が自民に戻ってくれるのか手探りだった」と選挙戦を振り返った。
 陣営が05年の「郵政選挙」のような追い風を実感できない一方で自民は民主に失望した有権者の受け皿となった。最激戦区の1区を含む県内4小選挙区の議席を独占した上、他党の比例復活も許さない完勝を収めた。
 1区も報道各社の調査で序盤から優勢と言われたが、陣営では「現場の感覚とは違う」と危機感を持つ関係者が多かった。党本部が終盤に実施した調査では、維新の升田世喜男氏に猛追されていた。
 それでも勝利できたのは、組織戦で支持層を手堅くまとめたからだ。升田氏の地盤、五所川原市では同氏支持の市議の切り崩しなどで優勢に。全体で約2万6000票の大差を付けた。「こうであれば良いと思っていた数字が出た」(県連幹部)。
    ◇
 陣営内では、早くもおごりを警戒する声が相次いでいる。3区の大島理森氏は16日夜、「多くの議席を獲得するからこそ、謙虚でないといけない」と戒めた。4区の木村太郎氏も翌17日の記者会見で「謙虚に丁寧に与党の責任を果たすことで、自民は変わったと思ってもらえる」と語った。
 おごり警戒の背景には、民主の自滅で自民への批判票が分散したとの見方がある。県連の選対幹部は「相手が割れれば小選挙区は勝てる。(非自民で)相手が一本化すれば、こうはならない」と分析する。それを裏付けるように比例東北ブロックの自民の得票率は、大敗した前回並みにとどまった。
    ◇
 揺り戻しも懸念材料だ。風で動く民意をつなぎ留めるには、自民が厳しい審判を下された3年前とは「変わった」と見せる必要がある。しかし、派閥政治や世襲温存への反発は党内にも少なくなく、安倍晋三氏が選出された9月の総裁選でも、地方の声と派閥の力学がねじれ、県内の地方議員から疑問が続出した。
 次の選挙で逆風が吹けば、県内で最も影響を受けるのは前回敗れた1区だとみられている。浮動票が多く、これまでも風が勝敗を左右してきたからだ。津島氏は17日の記者会見でこう自戒した。「自民が生まれ変わったのか、有権者は測りかねている。不信は簡単にぬぐえない。勝利の真価が問われるのはこれからだ」
12月19日朝刊

8259チバQ:2012/12/20(木) 23:56:15
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20121220-00000084-mailo-l02
乱:’12衆院選・審判の果てに/下 第三極 風に変える時間なく /青森
毎日新聞 12月20日(木)12時22分配信

 ◇「受け皿」まとまらず
 「涙が出るほど悲しい戦いだった。何を言っても『民主党にいたんでしょ』と耳を傾けてもらえなかった」
 09年の前回、1区で民主党から出馬し、10万票あまりを獲得して圧勝した横山北斗氏。県連代表まで務めた民主を離党して未来から出馬した今回は一転、わずか3万2050票で落選した。
 組織に頼らない独自の選挙スタイルは他陣営から動きが見えず、「ステルス戦闘機」と恐れられてきた。今回の戦術は自称「無差別攻撃」。公示1週間前に生活が未来に合流、支持者に合流や離党の経緯を説明できないまま選挙戦に突入した。「時間がないなら徹底して街頭演説する」。冬空の下、1日平均70回街頭演説に立ち、消費増税や環太平洋パートナーシップ協定(TPP)への反対を訴え続けた。だが、得票には結びつかなかった。
 「今回は『ステルス戦闘機』があだになった。逆風の中で演説を聞いてもらえず、組織力のなさが露呈した」とある陣営幹部。約7万票もの目減りを、別の幹部は「前回期待して支持してくれた多くの人が今回は棄権したのでは」と推測する。
    ◇
 「淡い風を確かな風に変えていく時間がなかった」。1区の維新新人、升田世喜男氏は敗因をこう分析した。
 解散直前、所属するたちあがれ日本を母体に太陽の党が発足。当時は街頭演説で有権者の反応は良く、「第三極への期待を肌で感じた」。続いて太陽が維新に合流し、公示前に橋下徹代表代行と石原慎太郎代表が相次いで来県。勢いに乗るとみられたが、「期待ほど効果はなかった」と陣営幹部は話す。升田氏も「維新になっても、有権者の反応は微増だった」と振り返る。
 むしろ維新をじっくりアピールする時間もないまま、焦った陣営は選挙戦終盤の12日、約1500枚の選挙ポスターを一気に張り替える戦術に出た。ごく普通の升田氏の写真入りポスターから、石原、橋下両氏と升田氏の3人が並び、党名がより目立つものに替えることで「風が吹きやむ中、なんとか追い上げムードを演出したかった」と陣営幹部は明かす。
 「第三極」への追い風はなぜ吹かなかったのか。升田氏は「第三極がまとまっていれば違う結果もあった。有権者は、ばらばらの第三極に投票したら、政治までばらばらになると感じたのだろう」と悔やむ。受け皿がなければ風はやむ。「改革を求める民意は確かにあった。今度変化を求める先は第三極。次の衆院選こそ大勝負だ」(この企画は高橋真志、神崎修一、鈴木久美が担当しました)
12月20日朝刊

8260チバQ:2012/12/20(木) 23:56:37
http://www.kahoku.co.jp/spe/spe_sys1112/20121218_03.htm
落日 小沢王国−いわての審判(上)1勝3敗/無敵の神通力に陰り

小沢氏の為書きの前で、敗戦の弁を述べる岩手1区の達増陽子氏と夫の拓也岩手県知事


 日本未来の党の小沢一郎氏(岩手4区)のカリスマ的な影響力で、岩手県は「小沢王国」と呼ばれてきた。未来は今回の衆院選で県内の4選挙区に候補を擁立したが、結果は1勝3敗。比例復活の1人を加えてもわずか2人となった。「剛腕」と呼ばれた小沢氏の力の源泉だった県内基盤が、かつてないほど弱まっている。

◎お国なまり、どぶ板不発

<自民、満面の笑み>
 「本日をもって『小沢王国』をぶち破った」
 16日午後10時40分ごろ、自民党高橋比奈子氏の選挙事務所(盛岡市)。玉沢徳一郎元農相が祝杯を手に高らかに宣言した。高橋氏は岩手1区では敗れたものの、比例東北で復活当選した。
 2009年の前回衆院選で、自民党は県内議席ゼロに終わった。今回は2区で当選した鈴木俊一氏、比例で復活した3区の橋本英教氏と4区の藤原崇氏を加え、立候補した4人全員が当選を果たした。
 千葉伝県連幹事長は「優勢を伝えられる全国と、岩手は全く違うとイメージしていた。小沢王国で4人。これ以上の結果はない」。これまで小沢氏に何度も煮え湯を飲まされてきただけに、満面の笑みを浮かべた。
 同じころ、落選が決まった未来の達増陽子氏は記者会見に臨んでいた。「敗因は私の力不足」と達増氏。「私の声を1区のすみずみまでお届けすることができなかった」と悔しさをにじませた。
 1区から立候補を表明したのは公示直前。達増拓也岩手県知事の妻という知名度を生かして4万票以上を獲得したが、及ばなかった。
 2区で落選し、辛くも復活当選した未来の畑浩治氏の陣営も時間不足を痛感していた。ある秘書は「未来は、政党名が公示の数日前に決まった。『そんな政党に何ができるのか』と有権者は思っただろう」と振り返る。
 しかし、そんな厳しい情勢でも、ひっくり返してきたのが小沢氏だった。今はたもとを分かった平野達男復興相が、自由党から初当選した01年の参院選岩手選挙区。自民党候補に先行を許していたが、党首だった小沢氏が2度も岩手入りして土壇場で逆転した勝利は今も語り草となっている。

<「仲間」が減った>
 選挙戦最終盤の15日午後。盛岡市の住宅街では雨の中、公民館前に集まった聴衆約60人に、小沢氏が普段は使わないお国言葉で語り掛けた。
 「俺だげで、いぐら頑張っでも一人では(政治は)できません。大勢のながま(仲間)がいて、初めて民主主義ですから」。時間は約5分。駆け足でワゴン車に乗り込むと次の会場に向かった。
 達増氏の応援で盛岡市に14日から入った小沢氏。2日間で計数十カ所の街頭演説をこなすどぶ板選挙を展開したが、かつての神通力はもはやなくなっていた。
 「仲間」は減った。小選挙区で勝ったのは4区の小沢氏だけ。1993年に自民党を離れて以来、県内の衆院選で小沢氏が系列候補の複数議席を獲得できなかったのは今回が初めてだ。
 民主党分裂まで小沢氏と行動を共にした渡辺幸貫党県連代表代行は「候補者擁立のやり方も、政治家を育てるのではなく、選挙受けばかりを考えている」と批判。「どんどん党を変わる。作り屋だか壊し屋だか分からない」と語った。


2012年12月18日火曜日

8261チバQ:2012/12/20(木) 23:56:56
http://www.kahoku.co.jp/spe/spe_sys1112/20121219_06.htm
落日 小沢王国−いわての審判(中)崩された牙城/被災地離反、予想以上

地元で異例の街頭演説に立つ小沢氏。「王国」の本丸でも求心力の陰りをうかがわせる選挙戦となった=15日、北上市


◎旧地盤への「刺客」惨敗

<異例のお国入り>
 三十数年ぶりのたすき姿だった。「王国」の主(あるじ)が地元の岩手4区でマイクを握った。選挙区の首長や系列地方議員が横に並ぶ。
 「本当に長い間支援いただき、まだご恩返しもできずに申し訳ないが、郷里や国民のため、この一命をささげて頑張る」
 選挙戦最終日の15日、北上市であった日本未来の党前議員小沢一郎氏の街頭演説。異例のお国入りに危機感がにじんだ。
 小沢氏は15選を果たしたが、得票は約7万8000票。1996年の小選挙区制導入以来、初めて10万票を割り込み、60%前後を誇った得票率も約45%にとどまった。後援会連合会の小笠原直敏会長は「これまでと空気が違い、大変な圧力があった」と振り返る。
 「小沢離れ」の予兆を肌で感じた後援会関係者は、少なくなかった。
 奥州市前沢区の女性は「個人演説会に誘っても、つれない返事で来てくれなかった」と漏らす。同市江刺区の男性幹部によると、選挙用はがきの推薦人名の掲載を断られる例も相次いだ。
 前回衆院選後、小沢氏を取り巻く環境は激変した。陸山会事件で強制起訴(無罪確定)されたり、二大政党制を実現しながら自ら離党したりした。後援会幹部は「期待が薄れ、『何とか支えよう』というムードが弱まった」と指摘する。

<「呪縛が解けた」>
 強固な後援会組織を武器に、鉄壁の地盤を築いた小沢氏。そこに今回、仲間だった民主党が候補者を擁立し、くさびを打った。比例代表で復活当選した自民党候補の29歳という「若さ」も有権者には新鮮だった。「小沢氏の呪縛が解けた」と、ある民主党県議は語る。
 中選挙区時代の小沢氏の地盤とほぼ重なる岩手3区。たもとを分かった民主党の黄川田徹氏への「刺客」に、小沢氏と政治行動をともにした元衆院議員菅原喜重郎氏の次女佐藤奈保美氏を立てたが、惨敗した。
 小沢氏は秘書を投入し、かつての有力支持者を足掛かりに黄川田氏の地盤の切り崩しを図った。自らも選挙戦終盤にてこ入れした。佐藤氏は地元の一関市など内陸部ではわずかに黄川田氏の得票を上回ったが、沿岸部では大差をつけられた。
 勝敗の鍵となったのは「震災」だ。家族を亡くした黄川田氏は「政局よりも復興」と繰り返し、ほとんど被災地入りしてこなかった小沢氏との違いを強調。「黄川田さんを落としたら、被災地の恥だ」(野田武則釜石市長)と、沿岸首長も相次いで援護射撃した。
 黄川田氏が初当選したのは2000年。小沢氏の強力な後押しが原動力となった。それから4期12年。小沢氏系列の参院議員の地元で、一定の影響力が残っているとみられていた大船渡市でも倍以上の得票差がついた。
 「岩手県南は小沢先生の金城湯池だと思っていたが、違った」。佐藤氏の陣営幹部は疲れ切った表情でつぶやいた。


2012年12月19日水曜日

8262チバQ:2012/12/20(木) 23:57:15
http://www.kahoku.co.jp/spe/spe_sys1112/20121220_04.htm
落日 小沢王国−いわての審判(下)激戦の余波/後援会組織、真っ二つ

選挙戦最終日に応援に入り、支持を訴える小沢氏(中央)=15日、盛岡市


◎「次は参院選」幹部強調

<「ついていけぬ」>
 「家庭を壊すような強引なやり方には、ついていけない」
 達増拓也岩手県知事の妻、陽子氏が岩手1区から出馬表明した翌日の今月1日。後援会の緊急会合で、ある幹部から痛烈な身内批判が飛び出した。
 矛先は、知事や陽子氏というより、知事の妻というだけで立候補させた日本未来の党の小沢一郎氏(岩手4区)に向けられていた。
 対する民主党の候補は、衆院議員を4期務めた知事の後継、階猛氏。家族ぐるみの付き合いがあった達増、階両家。「悲しい選挙」(階氏)の始まりだった。
 支持層が重なる両陣営には、ほぼ同じ後援会員や紹介者の名簿があった。「(有力支持者の)名前を勝手に使われた」「名簿を盗まれた」。怪情報や感情的な中傷が飛び交った。
 自民党政治の打破を目指し共に歩んできた。階氏は1区で3選を果たしたが、陽子氏と票を食い合い、皮肉にも自民党候補の比例復活を容易にしてしまった。
 「どうして考えが近い者同士でいがみ合い、共通の敵を助けなくてはいけなかったのか」。達増後援会女性部の一人は疲れた様子で振り返った。

<巻き返しを誓う>
 陽子氏の落選が決まった16日深夜。選対幹事長の佐々木順一県議は、選挙事務所から引き揚げようとするスタッフらに声を掛けた。「夏の参院選でこの悔しさを晴らしましょう」
 単なる負け惜しみではなかった。比例代表で見ると、未来の県内得票数は約14万4000票で、1位の自民党に約6000票差まで肉薄。県内4選挙区を合わせた得票数は約22万6000票で、逆に自民を上回った。
 小沢氏の地元、4区の後援会幹部は「来夏の参院選に向けた足掛かりができた。(空白区だった)1、3区に候補を擁立できなければ、参院選はまるっきりめどが立たなかった」と語る。
 岩手選挙区で改選期を迎えるのは、小沢氏とたもとを分かった民主党の平野達男氏。復興相を務め、高い知名度で未来の前に立ちふさがる。
 この後援会幹部は「衆院選の結果だけで、小沢先生の政局観が衰えたと結論を下さない方がいい。戦いはまだ続くんだ」と巻き返しを誓う。
 小沢氏を支援する経済人の団体「欅(けやき)の会」の幹部も小沢氏の復活を信じて疑わない。「『小沢は終わった』と離れていった支持者は、先生の理念を理解できなかっただけだ」と語気を強める。
 将来の首相候補として期待を集めてきた小沢氏。その存在感は強力な求心力でもあり、時に分裂の原因にもなった。
 達増後援会の一人は1区で繰り広げられた同門対決を振り返り、つぶやいた。
 「小沢さんへの評価で、後援会が二つに割れた。また一つになれるとしたら、小沢さんの力が本当になくなったときなのかもしれない」


2012年12月20日木曜日

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8263チバQ:2012/12/20(木) 23:58:08
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20121218-00000067-mailo-l03
漂流:県内政局 衆院選/上 「小沢王国」崩壊 /岩手
毎日新聞 12月18日(火)12時51分配信

 ◇復興への熱意で明暗 前回から勢力図一変
 選挙戦も終盤に入った13日午後2時ごろ、小沢一郎氏は釜石市天神町の仮設団地にいた。「お金も権限も地域の皆さんに与えることにより、皆さんの創意工夫で地域の復興、振興を図っていく改革をぜひしたい」。持論の地方分権と、自身が合流した「日本未来の党」の候補者への支持を訴えると、足早に次の遊説地に出発した。
 その間、わずか15分程度、集まった数十人の聴衆の中には作業服を着た建設会社の従業員も交じっていたが、反応に熱はなかった。 震災後、姿を見せない小沢氏に対する不満が被災地にはくすぶっていた。小沢氏が初めて被災地に入ったのは今年1月。演説を聞いた仮設暮らしの男性(69)は「霞が関の話をしていたが、我々には関係ないし難しくて分からない。復興を一生懸命やると言ってもらいたかった。選挙の時だけ来るなら正直来てもらいたくない」と吐き捨てるように言った。
 今回の衆院選、民主党の前職と「未来」の新人が対決した1、3区では、それぞれ小沢氏とたもとを分かった、階猛氏と黄川田徹氏が再選した。長年、県内政局で絶大な影響力を誇ってきた小沢氏はなぜ敗北したのか。
 かつて同氏と行動を共にしたある民主党関係者は「復興にかける熱意が勝敗を分けたのではないか」と分析する。震災で家族を失い副復興相を務める黄川田氏はもちろん、階氏も選挙戦では、二重ローン対策をはじめ国会での実績や被災地でのボランティア活動の経験など、復興への取り組みを繰り返し訴えた。
 投開票から一夜明けた17日の朝、小沢氏の側近の1人で、1区から公示直前に妻が出馬した達増拓也知事は「突然の解散総選挙の中で、未来の党はきちんと国政に第一歩を記した」と衆院選の結果を総括。自民党を離党後に、小沢氏らが結成した新生党の出発時を引き合いに出し、「小沢さんとその仲間たちが、今やろうとしているのは、単に2大政党制を実現するだけでなく、政治の中で民意を形にするという、当時以上に大変な事業」と前を向いた。
 しかし、93年の新生党の結成からは既に20年近くが経過。今回の選挙を機に、かつて共に竹下派七奉行と呼ばれた渡部恒三氏や、自由党結成にも加わった中井洽氏といった、小沢氏と同期や同年代の政治家が引退した。
 小沢氏自身は4区での議席を堅持したが、得票数は前回よりも約5万5000票減らし8万票を割り、自民党新人の藤原崇氏の比例での復活当選を許した。選挙戦を通じて「世代交代」を訴えた藤原氏は、96年に小選挙区制が導入されて以降の自民党候補では、最も小沢氏に迫る得票を獲得した。
 「なんといっても、これまでは全国的だったが、今回マイナーな存在になった。『小沢王国』は崩壊した」。藤原陣営の幹部の1人は、小沢氏の威信の低下をそう断言する。
   ◇  ◇
 16日に投開票された衆院選。県内では自民党4人、民主党2人、日本未来の党2人の計8人の国会議員が誕生し、小沢氏を中心とした当時の民主党が県内選挙区の4議席を独占した、09年の前回衆院選と勢力図は一変した。小沢氏に代わる「盟主」も見つからぬ中、県内政局は行方の定まらぬ漂流を始めた。【衆院選取材班】
12月18日朝刊

8264チバQ:2012/12/20(木) 23:58:27
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20121219-00000035-mailo-l03
漂流:県内政局 衆院選/下 変わる政治風土 /岩手
毎日新聞 12月19日(水)11時58分配信

 ◇「新しい夜明け」期待も 有権者が票使い分け
 「自民党バンザイ」。比例での復活当選を果たした盛岡市の自民新人、高橋比奈子氏の事務所では、16日午後11時過ぎ、県内同党候補者の当選の報がテレビで流れると、集まった約100人の支持者や県連幹部から歓声がわき起こった。
 今回の衆院選、自民党は2区で元職の鈴木俊一氏が、「日本未来の党」の前職を破り当選。1区の高橋氏をはじめ3、4区で敗れた候補者も比例で復活し、小選挙区制導入以降、過去最大の4人を国会に送り出した。
 県内でも自民復活を印象づけたかに見えたが、党内には慎重な意見が目立つ。鈴木氏自身、当選直後の取材に対し、「ある意味で消極的な風でしかない。決して自民が信頼を回復し、もろ手を挙げて、信任を与えられたと思っていない」と言葉を選んだ。
 1区の高橋氏の得票は、投票率が59・01%と前回の09年から10ポイント以上下がったとはいえ、6000票以上減った。3区の橋本英教氏も、初挑戦した05年は約6万9000票を獲得したが、今回は約3万6000票にとどまり、選挙区の順位は3位だった。
 同党のある県議は「比例で3人も復活できたのは、全国的に非民主の風が吹き、東北の他県の自民候補が小選挙区で頑張ったから。この結果で『勝った』と浮かれていれば足元をすくわれる」と警戒する。
 一方、民主党は、たもとを分かった小沢一郎氏に「刺客」を送られた1、3区で、前職の階猛氏と黄川田徹氏が議席を守った。両選挙区での勝利を受け、渡辺幸貫・県連代表代行は、「政局を見ながら政策もぶれていく」小沢流に対し、「政治に携わる私たちも有権者も、小沢さんについて行けば良いというところから、一つ一つ自分たちで考えなければならないと変わった。岩手は新しい夜明けを迎えた」と期待感をにじませた。
 ただ、県内の比例での同党の得票率は19・02%と、自民の23・30%、未来の22・41%を下回った。階氏が、選挙区で次点の自民党候補に1万票以上の差をつけた盛岡市でも、比例の得票では自民と未来が上回り、有権者が選挙区と比例で票を使い分けていたことがうかがえる。
 自民、民主、未来の各党ともに、決定的な支持を得られていない中、来年の夏には参院選がある。
 改選を迎える平野達男復興相を擁する民主党のある関係者は、「全国的に民主が大敗し、県内でも(候補擁立を見送った)2区の基盤は揺らいでいる。今回の選挙結果を早急に総括し、参院選を見据えた体制構築に着手する必要がある」と危機感を募らせる。
12月19日朝刊

8265チバQ:2012/12/20(木) 23:59:14
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20121218-00000014-mailo-l04
自民“圧勝”の背景:12年衆院選/上 漁夫の利 消極的な選択肢 /宮城
毎日新聞 12月18日(火)11時31分配信

 ◇「追い風なかった」 「復興」で真価問われる
 衆院選の県内小選挙区の大勢が判明した16日午後10時。宮城1区で返り咲いた自民の土井亨氏(54)が、仙台市青葉区の事務所に現れた。詰めかけた支持者の「万歳」の声が響く中、壇上の土井氏は深々と頭を下げた。万歳はしなかった。
 前回選(09年)は民主の郡氏に約6万2000票差をつけられて完敗。今回は約2万6000票上回っての勝利となった。だが、当選のセレモニー後、土井氏は「期待は感じたが、(自分への支持という)手応えはなかった」とかすれた声で選挙戦を振り返った。
 「追い風があるわけではなかった。『民主も第三極も選べない』と消極的な選択肢として自民が浮上した」。ある自民県連幹部は、今回の“圧勝”を、「漁夫の利」と認める。
    ◇
 「既存の2大政党を信頼しきれないということが第三極を生み出した。自民党が下野して何か変わったのかを訴えることが、最大の第三極対策」
 11月下旬、小野寺五典・県連会長はそう話した。「新しい自民党」を訴えることを、今回の選挙戦で自民は自らに課したはずだ。
 だが、選挙戦を通じ、候補者らが自民の変革を示すエピソードとして訴えたのは、主に「若さ」と「候補者の公募制」だけ。
 自ら「漁夫の利」を認めることを示すかのように、共同通信の出口調査では、支持政党で自民と答えた層は3割弱にとどまった。小選挙区別にみても、1、2区は無党派層の支持は自民候補と民主、第三極候補が約2〜3割で拮抗(きっこう)している。
 土井氏は「無党派層にもっと支持してもらわなければ。自分自身を反省し、変えていく必要がある」と語る。
    ◇
 一方、東日本大震災からの復興に関し、被災地で自民への期待は確かに高まっている。
 公示日の4日、JR仙台駅前。街頭演説を終えた安倍晋三総裁に、津波被害を受けた仙台市若林区・荒浜の住民らが駆け寄った。
 「集団移転に向けた支援を拡大してほしい」。移転に向けて住民の思いをまとめてきた末永薫・荒浜移転まちづくり協議会長は、安倍総裁に移転が進まない荒浜の現状と、被災者支援への要望書を手渡した。「特に自民党がいいからというわけではないが、少しでも現状を分かってほしいから」と心情を語る。
 また、集団移転に向けた合意形成が進まない石巻市・雄勝地区。阿部晃成さん(24)は産業が伴わない家屋だけの移転に反対していたが、自宅跡地に建築制限がかり移転を余儀なくされた。ただ「政権交代すれば何か変わるかもしれない」と、かすかな期待はある。
    ◇
 「前に進める」「スピードを上げる」−−。自民の候補者らは、民主党政権下での復旧・復興を「遅い」と批判し、自民系の地方議員や自治体首長の多さを挙げ、繰り返し「実行力」を訴えた。
 被災地は今、さまざまな価値観がぶつかり合い、事業の進捗(しんちょく)だけで復興のスピードを測れない段階にきている。何を被災地にとっての「復興」と考え、どこで政治の責任を果たすのか。「復興」を叫んだ自民の真価が問われる。【宇多川はるか、近藤綾加】
12月18日朝刊

8266チバQ:2012/12/20(木) 23:59:43
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20121219-00000042-mailo-l04
自民“圧勝”の背景:12年衆院選/中 逆風 組織力不足が露呈 /宮城
毎日新聞 12月19日(水)11時58分配信

 ◇政策浸透せず 求められる信頼回復
 消費増税など前回選の“マニフェスト違反”や政権運営の未熟さ。民主党にとって、最初から最後まで謝り続けた選挙戦だった。県内でも5議席を獲得し政権交代を実現した前回から一転、小選挙区と比例復活で計2議席のみだった。岡崎トミ子・県連選対本部長は「選挙では政策中心に訴えたが、残念ながら聞く耳を持ってもらえなかった」と敗因を語った。3年半前の追い風は、向きを変えてそのまま逆風となって民主に吹き付けた。
 「私は泣きびっちょ(泣き虫)だから、応援してもらうとすぐ涙が出てしまう」。4区で落選した石山敬貴氏は投開票前の14日夜、多賀城市での決起集会で感極まった。150用意した椅子はすぐ満席、壁際に立つ支持者も多く、絶叫に近い声援が何度も飛んだ。
 しかし、前座を務めた桜井充・参院議員は「本人が到着する前に聞いてほしい」と前置きし、「小選挙区で負けても惜敗率で上がる可能性がある。最後の一押しを」と檄(げき)を飛ばした。会場外でビラ配りしていた陣営スタッフは「なかなか受け取ってくれない」とぼやき、会場の熱気とは異なる世間の「逆風」を、身をもって感じていた。
 石山氏は在任中、選挙区でのミニ集会を300回も開き、復興に尽力する姿勢に被災地の首長からも「同志のよう」と評価する声もあった。しかし、その支持は限定的で無党派層に浸透せず、逆風下にこそ必要な後援会や支援団体などの組織力の弱さが露呈される選挙の結果となった。1区で比例復活した郡和子氏も「国会議員が地方議員より多いという『ねじれ』があった。足腰を強くしていきたい」と、民主候補に共通の課題である組織力不足を認める。
 一方、選挙戦で民主候補は「復旧・復興には全力で取り組んだ」と繰り返し強調し、副復興相の今野東氏は落選決定後、「自民はラッキーだ。復興はこれから順調に進む。下地は民主が作ったんだから」と恨み節まで漏らす。だが、自民に投票したという愛島東部仮設住宅(名取市)の遠藤一雄自治会長(66)は「求めているのは復興のスピードアップ。自民の政策が良いわけじゃないが、民主は政策がすぐに変わる。この先の復興も信頼できない」と、被災者からは厳しい声が上がる。岡崎氏も選挙後、「(民主の復興施策は)不十分だった、という有権者の判断だ」と認めざるを得なかった。
 民主候補は、高校授業料無償化や子育て支援の実績を強調し「生活者に目線を置いた政治を」とも訴え続けた。毎日新聞が選挙期間中に実施した世論調査によると、比例投票先を尋ねた質問では、社会保障に関心のある層の2割強が自民に投票すると答えたのに対し、民主は2割弱にとどまっていた。訴えている政策が有権者の投票行動に結び付いていないことがうかがえる。
 惨敗だったとはいえ、民主候補は県内6小選挙区で計28万人以上から得票した。名取市で被災した男性(58)は「負けるのは分かってたけどさ、震災の時、足しげく通って頑張ってくれたから」と、民主の前職・橋本清仁氏に1票を投じたという。5区で当選した安住淳氏は「復興をどうやって加速していくかは、与野党を挙げて前向きな提言をするべきだ」と訴えてきた。復興は、政局にも政権にも関係なく進めなければならない。野党となる見込みの民主党は、落選した候補者も含め、これから何をするのか。「風」に左右されない政治家としての信頼を手に入れる行動が求められている。【金森崇之、渡辺豊、山越峰一郎】
12月19日朝刊

8267チバQ:2012/12/21(金) 00:00:10
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20121220-00000007-mailo-l04
自民“圧勝”の背景:12年衆院選/下 第三極 最後までちぐはぐ /宮城
毎日新聞 12月20日(木)10時59分配信

 ◇「離合集散」を象徴 比例には期待の表れも
 維新の石原慎太郎代表と橋下徹代表代行という“二枚看板”は、総選挙で仙台市入りした。しかし、その口からは、東日本大震災からの「復興」を任せるに足る言葉は聞こえてこなかった。
 11月下旬のJR仙台駅前。橋下代表代行は「役所組織を動かせないから震災復興が進まない。一体何年たったんですか」と数百人の聴衆に呼び掛けた。震災発生からまだ2年もたっていない。そんなことも意識のうちになかったかのよう。また、選挙戦最終盤に青葉区の繁華街で演説した石原代表に至っては「自民も民主もバカ」「有色人種で近代国家を造ったのは日本だけ」など過激な発言で聴衆をあおるものの、復興については口にすることもなかった。
    ◇
 その橋下、石原両氏の名前を街頭で連呼した維新の候補者たち。選挙戦を通じ、ちぐはぐな動きを続けた。
 「復興」を掲げてみんなの候補者がいる1区で出馬表明した榎秀隆・新宿区議は、公示当日になって「家族、支持者の理解が得られなかった」と出馬を断念した。みんなの党との競合関係がなくなると、維新はみんなの林宙紀氏に推薦を出して連携。4区の維新、畠山昌樹氏は選挙戦終盤、仙台市で林氏と街頭で肩を組んで「実行力があるのは橋下徹と林宙紀」と叫んだ。
 太陽の党から維新に合流した2区の中野正志氏。選挙戦では、自民時代からの地盤固めに注力したうえで維新の浮動票に期待したが、及ばなかった。
 中野氏は「東北では維新のイメージは遠かった」。落選が決まると敗因をそう語り「落下傘はダメ。有権者をなめてる」と1区で出馬断念した榎氏を非難。批判の矛先を維新そのものにも向けた。
 4位だった自身の比例順位については「自民ですら比例重複の候補者はオール1位(で平等だった)。『維新さん』が既存政党をいろいろ言うけど、比例順位のつけ方については既存政党以下だ」。維新を「さん」付けして呼ぶ様子はまるで他党批判。一枚岩になれない党内事情を象徴していた。
 民主を離党して2区で未来から出馬し、惨敗した斎藤恭紀氏は「政党が離合集散することに対し、(有権者に)嫌悪感が強くあったのではないか」と語る。民主で政権交代の風に乗った前回選は約6万票もの大差をつけて自民候補に圧勝した斎藤氏。今回の選挙戦を「多党化で票が分散した。逆風ではなかったが、無風状態だった」と振り返る。
    ◇
 一方、有権者が「第三極」に一定の期待を寄せたことは確かだ。比例代表の県内での得票率は、維新(17%)、みんな(8・8%)、未来(7・1%)。3党合計で3割を超え、2大政党と言われた自民(28・3%)や民主(18・1%)を上回った。
 みんなは比例東北ブロックで議席も得た。ただ、県内の「第三極」で唯一当選(比例復活)した同党の林氏は「小選挙区では確実に負けた。それも3番で、トップには大差をつけられた。有権者は、私ではダメ、という判断を下した」と、笑顔は見せなかった。
 県内で有権者の選択肢としての浸透力は弱く、結果として自民圧勝の一因となった「第三極」。林氏は気を引き締める。「少数では壁にぶつかることを避けられないだろうが、自分たちの政策を曲げず、少しずつでも人々の心に届くことを信じたい」【宇多川はるか、金森崇之、三浦研吾、近藤綾加】
12月20日朝刊

8268チバQ:2012/12/21(金) 00:00:39
http://www.kahoku.co.jp/spe/spe_sys1112/20121218_02.htm
反転の衝撃 師走攻防(上)1勝5敗の民主、深層崩壊

落選が決まり、支持者に頭を下げる今野。2区での得票は自民、維新に次ぐ3番目に甘んじた=16日夜、仙台市泉区の選挙事務所


 16日投開票された衆院選で、県内の6小選挙区は自民党5勝、民主党1勝の結果となった。政権交代劇が起きた前回(2009年)から反転。「民主王国」は強烈な政権批判を浴びて崩壊した。東日本大震災の後、初の総選挙に挑んだ各党の戦いの軌跡を振り返った。(衆院選取材班)

◎未熟さ「風」で露呈

 熱気に包まれた3年前の夏とは正反対の、冷え冷えとした光景だった。
 「マニフェスト(政権公約)を達成できない民主党への怒りだろう」
 16日深夜。宮城2区で落選が決まった民主党元議員の今野東(65)は、支持者が帰り始めた仙台市泉区の事務所で、静かに敗因を語った。
 選挙戦では達成できなかったマニフェストの釈明に追われた。個人演説会でも、街頭演説でも謝罪の言葉が入り交じり、有権者の支持離れを加速する悪循環を生んだ。
 自民前議員に4万票差をつけられる惨敗。比例復活の可能性も早々に消えた。
 「結果を謙虚に受け止める」。支持者に深々と頭を下げた今野。政権党のプライドを懸けて挑んだ戦いは、怒りの民意の前に沈んだ。

<不信感と諦め充満>
 「民主党議員だった時期も含め、活動や訴えに審判が下った」
 昨年12月の民主離党後、新党きづな、国民の生活が第一を経て日本未来の党に合流した前議員斎藤恭紀(43)は16日、今野の事務所から約2キロ離れた泉区内の事務所で、がっくり肩を落とした。
 「脱原発」「反消費増税」。選挙戦では未来の看板政策を訴えたが、事務所には「民主党から2人が立候補したのか」との声が寄せられた。民主批判の火の粉からは、逃げようがなかった。
 「政治に対する不信感と諦めが充満していた。逆風というより無風の選挙だった」。前回、2区で過去最多となる15万8000票を得た票は4分の1以下に激減した。かつて同僚だった今野との悲しい相打ちだった。

<支持基盤強化怠る>
 民主党元議員の郡和子(55)は、1区で自民党元議員に敗れたが、かろうじて比例で復活した。
 「政権運営に未熟な部分があった。慢心やおごりもあったのだろう」
 民主王国の発祥の地である仙台での惨敗。比例の市内の得票は自民だけではなく、日本維新の会にもリードを許す結果となった。
 政権にいる間、逆風にも揺るがない強固な支持基盤づくりを怠ってきたことも、拍車を掛けた。
 3区の前議員の橋本清仁(41)は、前回退けた自民党元議員に4万票以上の大差で完敗した。国土交通、復興両政務官など与党議員としての活動を充実させたが、地域単位の後援会は、前回衆院選からの3年余りで一つも増えなかった。
 選挙戦では、辻立ちや自転車での街頭活動に力を入れ、無党派層の取り込みを重視した。作戦は裏目に出た。陣営幹部は「目先の大票田に飛びついた。焦りが出た」と、空中戦頼みの民主の「悪癖」を悔やんだ。
 6区では、2区で当選経験がある元議員鎌田さゆり(47)が、自民前議員に大敗を喫した。結果に立ちすくむ選対本部長で党県議の内海太は、自虐的に語った。
 「民主党はかつての自民党議員のように議席を守る執念がない。与党から野党に落ちる怖さ、惨めさを知らない。未熟な政党だ。逆風が吹けば飛んでしまう」(敬称略)


2012年12月18日火曜日

8269チバQ:2012/12/21(金) 00:01:04
http://www.kahoku.co.jp/spe/spe_sys1112/20121219_05.htm
反転の衝撃 師走攻防(中)自民、実感なき勝利

当選が確実となり、乾杯する土井(中央)。徹底した自民党型選挙で再選を果たした=16日夜、仙台市青葉区の選挙事務所


◎振り子「次」に警戒

 「いつも通りの地上戦を展開しただけだ。これだけの票差がついた実感がない」
 16日夜。宮城1区で再選を決めた自民党元議員土井亨(54)の選対幹部は、議席奪還に沸く仙台市青葉区の事務所で、しきりに首をかしげた。
 得票数は8万7482票。政権交代の風になぎ倒された前回2009年の得票数を81票上回ったにすぎない。一方、争った民主党前議員の郡和子(55)は投票率が約10ポイント下がったことも相まって、9万票近くを失った。
 「追い風は感じなかった」と土井は言う。選挙運動は郡部から都市部に向かって票を固める基本を徹底した。郡の地盤の太白区では3度目の対決で初めて勝利した。
 「県議や市議の議員団が引き回しや個人演説会を設定した。古い選挙手法だが『古いから駄目』ではない」
 選対本部長を務めた県議の相沢光哉(74)は久しぶりに奏功した「自民党型選挙」の威力に満足しつつ、「第三極勢力が東北で大きな風にならなかったことが幸いしたことも否めないが…」と付け加えた。

<下野の代償 得票減>
 4区は党の「看板」に物を言わせ、食らい付く民主党候補を退けた。
 「政治への信頼を取り戻す」。4選した元議員の伊藤信太郎(59)は16日夜、塩釜市の選挙事務所で党のフレーズと絡めて勝ちどきを上げた。
 前回大敗した民主党前議員の石山敬貴(42)に2万6000票の差をつけての快勝だったが、野に下った3年3カ月の代償は小さくなかった。
 得票は前回から1万2360票減らした。元衆院議長で父の故宗一郎の地盤だった加美地区では石山の後塵(こうじん)を拝した。熱気のない不思議な勝利に、自民党県議の一人は「候補者がどうこうではない。有権者は最初から『自民』と決めていた」と分析する。
 選挙のたびに左右に揺れる民意の振り子。民主の自壊と、第三極勢力の票の分散で、自民は地滑り的勝利を手に入れた。
 5区では、5月の公募で支部長に就いた大久保三代(36)が比例東北で復活当選した。1996年の小選挙区比例代表並立制導入後、5区の候補が初めて議席を獲得。結果、6選挙区に擁立した全員が当選を果たした。

<真の勝負は参院選>
 実感の伴わない圧勝。県連内には先を見据えた警戒感が漂い始める。2区の混戦を制した前議員の秋葉賢也(50)は当選後、「全国でこんなに勝つとは思わなかった。次の衆院選を考えると思いやられる」と語った。
 17日に仙台市内であった党県連の三役会議で、県連選対本部長の参院議員愛知治郎(43)は「返り血を浴びる覚悟で政権を批判した。わが党にも有権者の厳しい目が向けられている」と選挙戦を総括した。
 愛知は来年夏の参院選で改選を迎える。「揺り戻しは必至」(党関係者)と言われる情勢に、県連幹部は「真の勝負は夏の参院選になる」と表情を引き締めた。
(敬称略)


2012年12月19日水曜日

8270チバQ:2012/12/21(金) 00:01:28
http://www.kahoku.co.jp/spe/spe_sys1112/20121220_03.htm
反転の衝撃 師走攻防(下)離合集散、第三極の拙攻

比例復活を果たし、気勢を上げる林(右から2人目)。1区では自民党の後塵(こうじん)を拝した=17日午前0時30分ごろ、仙台市青葉区の選挙事務所


◎「身内」つぶし合う

 二大政党への攻勢、第三極勢力内の競合を経て、たどり着いた最後の敵は「身内」だった。
 17日午前0時すぎ。宮城1区のみんなの党新人林宙紀(35)は、半信半疑のまま仙台市青葉区の事務所に入った。歓喜に沸く支持者。開票速報は、林の比例復活当選を告げていた。
 小選挙区では、自民党元議員に5万票近い大差をつけられて落選。一方、みんなは東北で約30万票を獲得し、悲願の比例1議席を確保した。
 林と、その議席を争ったのは2区の新人菊地文博(52)。林陣営は電卓を片手に開票速報を見守った。「菊地の惜敗率が予想以上に良さそうだ」「薄氷だな…」
 惜敗率は林が43.79%、菊地は30.20%。軍配は林に上がった。

<維新、ちぐはぐ対応>
 1、2区でみんなの戦い方はねじれていた。原因は日本維新の会のちぐはぐな対応にあった。
 維新は当初、両選挙区に独自候補の擁立を予定していたが、1区の新人が公示日にまさかの撤退。維新は林を推薦した。維新元議員が立つ2区で、菊地は対決を余儀なくされた。
 16日夜、菊地は泉区の事務所で「第三極が競合したことで二大政党に対する批判票の受け皿になりきれなかった」と恨めしそうに語った。
 維新の2候補は、党内事情も相まって、風を起こせなかった。
 公示日前日の3日夜。2区の維新元議員中野正志(64)の陣営に激しい動揺が走った。党が発表した比例名簿で中野は4位。復活は厳しい順位だった。自民党時代、衆院議員を3期務めた実績は無視され、新人と同列の扱い。不満を抱えたまま、戦いは始まった。
 選挙戦では「自民の中野」が、維新の追い風を阻んだ。「自分の支持者は自民支持層が多い。何度も離党理由の説明を求められ、つらかった」と中野。強固な支持基盤が逆に足かせとなり、維新効果を相殺した。

<わだかまり抱えて>
 4区に立った維新政治塾出身の新人畠山昌樹(38)もわだかまりを抱えたままの選挙戦だった。
 「有権者には、党の政策がぶれたように映ったのかもしれない」
 畠山は16日夜、多賀城市内の事務所で党への不満をのぞかせた。脳裏にあったのは中野も所属し、石原慎太郎が率いる太陽の党との合流だった。
 「日本を変えるのは橋下の突破力だ」。街頭演説で、畠山は代表代行の大阪市長橋下徹の名前のみを連発。14日に石原が仙台入りし、中野と中心商店街を回った際も、合流を断った。
 畠山が省みる。「第三極は有権者の信頼を勝ち取るまでに至らなかった。『(他党に比べれば)信用できる』と自民に票が流れたのではないか」
 第三極では日本未来の党も1、2、5区に候補者を立てた。結党は公示日の1週間前。名刺やポスターを間に合わせるのが精いっぱいだった。政党の浸透すらままならないまま、沈んでいった。
 有権者不在の離合集散を繰り返した第三極勢力。風狙いの戦いは低投票率の前に屈し、拙攻は自民を大勝へと導いた。(敬称略)
(衆院選取材班)


2012年12月20日木曜日

8271チバQ:2012/12/21(金) 00:02:04
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20121218-00000018-mailo-l05
保守回帰:12衆院選・秋田/上 3区 村岡氏「維新」掲げ猛追 /秋田
毎日新聞 12月18日(火)12時5分配信

 16日投開票された衆院選で、県内3選挙区は自民が議席を9年ぶりに独占した。維新も比例で復活当選し、第三極として一定の支持を獲得した。一方、民主は全議席を失い完敗。未来も支持が広がらず惨敗した。「民意」が前回選から一転、保守勢力を選択した背景には何があったのか。選挙戦を各区ごとに振り返り、再び大きく変わり始めた政治を展望する。
 ◇御法川氏は組織フル回転
 「1カ月前まで3区は楽勝と言われた。しかし今は(相手が)後ろ、手の届くところに迫っている」。選挙戦終盤の13日夜、大仙市の自民元職、御法川信英氏(48)の個人演説会で、党県連の渋谷正敏幹事長は声を張り上げ、接戦を強調した。
 猛追していたのは日本維新の会新人、村岡敏英氏(52)。元官房長官の父、兼造氏の地盤を受け継ぎ、浪人中に3区内の14万軒を回るという従来型のどぶ板選挙に加え、無党派層から第三極勢力への追い風を受けようとしていた。
 「どんでん返しもありうる」(農業関係者)。御法川氏の陣営は危機感を深め、組織の引き締めにかかった。
 個人演説会や街頭では「公共工事が必要」と強調。陣営幹部は「これで村岡氏側からこちらへ回った建設業者もいる」と明かす。
 自民党系の県議や市議は政権再交代を目指して「自民党選挙」をやろうと、各自の後援会組織をフル回転させた。前回は自主投票だった公明党も実質的に支援。今回は県本部の田口聡代表が応援に駆けつけ「自公でもう一度政権を取り戻そう」と呼びかけた。
 投票結果によると、地盤の大仙・仙北地域では得票率65%と圧倒的な強さ。保守系の地元候補がいない湯沢・横手地域でも票を伸ばした。共同通信社の出口調査では自民支持層の8割が投票した。
   ◇  ◇
 「4回目の挑戦なんて普通できない。皆さんに支えていただいたおかげです。これからが本当のスタートだと思っています」
 17日未明に比例復活で初当選が決まった村岡氏は、目を赤くしながら頭を下げ、感謝と決意の言葉を述べた。
 御法川氏とは今回で3回目の顔合わせ。2世同士の保守分裂と見なされてきたが、村岡氏本人はこの構図に違和感を漏らしていた。事務所幹部は「(村岡氏は)当初から地方の大切さと政界再編を訴えてきた。維新の登場でそれが浮上し、有権者に受け入れられたのでは」とみる。
 選挙期間中、事務所には若者からの応援電話がこれまでにないほど寄せられたという。しかし、投票率は前回より10・06ポイントも落ち込み、期待の「風」は吹かなかった。地盤の本荘由利地区は固めたが、得票数は従来と同じ7万票台にとどまった。ただ、東北ブロックの維新比例候補で固い地盤を持つ候補は少なく、惜敗率76・59%で当選を果たした。
 一夜明けた17日、村岡氏は「(維新は)第三極の中心で第二極になっていく勢力。大きな一歩を踏み出した。仲間とともにこの国の政治を変え、地方の時代を作っていきたい」と力を込めた。
   ◇  ◇
 未来前職、京野公子氏(62)は、前回の10万票から2万5000票に激減。「未来が浸透しなかった」と敗戦の弁を語った。
 民主を離党して結党に参加した国民の生活が第一は、選挙戦直前に未来に合流。地元で離党と生活について説明に回り「ようやく浸透してきた」(後援会関係者)ところだった。
 京野氏は消費増税反対、原発ゼロなど「信念は貫いた」とし、今後は「生まれたての未来を育てていきたい」と語った。
 民主新人、三井マリ子氏(64)は民主が空白区になった3区に擁立。高校卒業以来という古里・横手に帰郷し、「社会保障のプロ」をアピールして回った。公示後は毎晩個人演説会を開き、国道で朝立ちするなど知名度アップを図ったが、浸透しきれなかった。
 9年ぶりに候補を擁立した共産新人、佐藤長右衛門氏(68)は党勢拡大に努め、比例代表の東北ブロック1議席死守に貢献した。【小林洋子】
12月18日朝刊

8272チバQ:2012/12/21(金) 00:02:31
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20121219-00000105-mailo-l05
保守回帰:12衆院選・秋田/中 1区 寺田氏、逆風読み切れず /秋田
毎日新聞 12月19日(水)12時58分配信

 ◇冨樫氏は組織戦で着実に
 「これが国民のみなさんのご判断だったと真摯(しんし)に受け止めたいと思います」。16日午後8時すぎ、秋田市選管がまだ開票も始めないうちに自民新人、冨樫博之氏(57)の勝利が伝えられると、民主前職、寺田学氏(36)は同市のホテルに設営した会場で支持者らに頭を下げた。
 公示後、選挙カーを一切使わず、前回よりも多い108カ所で小集会を実施。有権者との対話を進め「コンクリートから人へ」の政治の継続などを訴えた。集会の参加者は毎回数十人程度で、合計すると約2000人に上ったが、わずか数人だったり、誰も訪れなかったことすらあった。陣営内には選挙カーの使用などを勧める声もあったが、圧勝した前回と同じ「有権者と触れ合う」スタイルにこだわった。
 選挙戦最終盤の14日の集会。この時だけは約300席の会場を用意していた。既に各種世論調査で劣勢が伝えられていた寺田氏は「ここまで大きなうねりで『もう一回自民党にやらせてみよう』という流れになるとは正直思わなかった」と心情を吐露。首相補佐官として政権中枢にいた寺田氏だが、民主への逆風の強さを読み切れていなかった。
 共同通信社が実施した投票出口調査によると、寺田氏に投票したのは民主支持層は8割超だったが、無党派層は約4割。さらに連合秋田の推薦を得たものの、連合も一枚岩ではなく、自治労県本部など参加の一部労組は支援を見送った。また、父で前知事(97〜09年)の典城氏(現みんなの党・参院議員)の影響力の低下を指摘する声もある。
 寺田氏は「政権交代に期待した方々の失望感が厳しく逆風としてあった」と戦いを振り返った。
   ◇   ◇
 一方、寺田氏の4選を阻んだ冨樫氏は、徹底した組織戦を展開した。
 「知名度ではかなわないが、地の利では負けない」と、昨年から1000社以上の企業を訪問。環太平洋パートナーシップ協定(TPP)反対の姿勢を打ち出し、県農政連と公明党のほか700以上の企業・団体から推薦を得て着実に支持を広げた。
 公示後は自民党会派の県議と約20人の秋田市議団の協力を得ながらほぼ毎晩集会を重ねた。集会には各地区を地盤とする県議らがあいさつに立ち、地盤とする仁井田地区以外にも浸透、自民支持層を固めた。
 演説では「秋田市生まれの秋田市育ち」をアピール。「秋田に軸足をしっかり置く」と強調し、首相補佐官になり地元に帰る機会が限られた寺田氏との違いを訴えた。また、自分は「農家の次男」だとして、前知事の次男で商社マンから転身した長身の「イケメン」寺田氏との差別化も意識。演説では決まって「最後に一つだけ」と切り出し、若くして夫を失い女手一つで自分たち兄弟を育て上げた母親の言いつけだとして「私はウソはつきません」と力を込めた。冨樫氏自身も「情に訴えた」と認めるが、こうした従来型の手法が、投票率の低下もあり、冨樫氏の圧勝につながった。
 陣営幹部の一人は「(05年の)郵政選挙の時のような追い風は感じなかった。相対的に自民が支持を受けただけ」とあくまでも民主への逆風が大きかったとみる。
 「第三極」を目指した日本維新の会と日本未来の党は支持に広がりを欠いた。共産も前回選から大幅に得票数を減らす結果となった。【坂本太郎】
12月19日朝刊

8273チバQ:2012/12/21(金) 00:02:58
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20121220-00000090-mailo-l05
保守回帰:12衆院選・秋田/下 2区 金田氏、追い風なくも圧勝 /秋田
毎日新聞 12月20日(木)12時30分配信

 ◇組織の弱さ露呈した川口氏
 「今回は民主党の敵失だな」。自民党の鈴木洋一県議は投票前から自民優勢の雰囲気をこう表現した。安倍晋三総裁も16日夜、「自民党に信頼が戻ってきたというよりも、民主党の3年間の混乱に対するノーという国民の声だ」と圧勝した選挙戦を総括した。
 得票率51%と自民の県内3候補の中で最も高かった2区の金田勝年氏(63)。前回選は1351票差で民主の川口博氏(65)に敗れたが、雪辱を期し後援会を37から56に増加。特に川口氏の地盤、大館市は後援会を3から11に増やした。地元の首長や県議をはじめ、金田氏を後継指名した元衆院議員、野呂田芳成氏も応援に駆け回った。結果的に川口氏に3万4000票の大差をつけ、念願の小選挙区勝利を果たした。
 しかし、2区の投票率は63・28%と前回比11・32ポイント減。県内3区の中で最も大きく落ち込んだ。その中で金田氏は前回比853票減の9万1747票とほぼ同数を維持したのに対し、川口氏は同3万6559票減の5万7392票。民主の自滅に加え、組織力を強化した金田氏の戦術が奏功したといえる。
 それでも「前回選の政権交代に期待したような追い風が自民にあったわけではない」(鈴木県議)。集会のたびに支援者は何百人と集まったが、「政権交代」や「小泉旋風」の時のような高揚感は最後まで見られなかった。陣営幹部も「自民支持層は高齢化が進み、若い世代や無党派層への浸透が今後、特に重要な課題」と話す。
 金田氏は17日、記者団に「みなさんとお約束したことを真剣に受け止め、責任ある誠実な安定した政治をしっかりやっていく義務を示す必要がある」と語り、気を引き締めた。
  ◇    ◇
 民主党が6月に実施した選挙区の情勢調査。川口氏は金田氏に「かなり離されていた」(陣営幹部)という。川口氏は危機感を深め、地元での国政報告会だけではなく、農業や地場産業などの従事者に会いに現場へ足を運び、膝をつき合わせて将来を語った。8月の党調査では2人の差は縮み、川口氏は「現場主義」に手応えを感じていた。
 人物本位を訴え選挙戦に突入したが、遊説先では「民主だろ」「うそつき」とののしられ、話も聞いてもらえないことも。逆風の強さは予想以上だった。
 「私の不徳のいたすところ」。投票終了直後の16日午後8時過ぎ、大館市の選挙事務所に集まった支援者に、川口氏はトレードマークの白いジャージー姿で敗戦の弁を述べ、深々と頭を下げた。陣営幹部は「川口は事務所スタッフらに、支援してくれる町村議を増やし、旧市町村単位で支援組織を作っておけと口すっぱく指示していたが、それができなかった。不徳というのは、その反省もある」と解説する。
 前回選で民主、社民両党と連合秋田との3者協力が崩れた問題が今回も尾を引き、連合秋田は川口氏を推薦でなく支持ににとどめた。党の組織力の弱さも敗北の要因だったことは否めない。
  ◇     ◇
 社民、共産の「老舗」護憲政党は憲法改正反対、原発ゼロなどを訴えたが、2区では第三極勢力が候補を擁立しなかったにもかかわらず政権批判票の受け皿となれず、退潮傾向に歯止めをかけられなかった。
 社民の石田寛氏(65)は地元・大館市で健闘。得票は前回選で社民候補が取ったより5600票多い1万724票だったが、ほかの市町村は知名度不足が響いた。共産の佐藤邦靖氏(57)は選挙戦で178回の街頭演説をこなし浸透を図ったが、伸び悩んだ。【仲田力行】
12月20日朝刊

8274チバQ:2012/12/21(金) 00:04:52
>>8242とか 山形
http://www.asahi.com/area/yamagata/articles/MTW1212190600001.html
2012年12月19日12時07分
衆院選振り返って 記者紙上座談会
「日本を耕す」「新しい自民党」を訴えた鈴木憲和氏=米沢市役所前


 ∞ 当選者が一変 背景は


 16日の衆院選は自民が294議席を獲得し、政権を奪回した。県内では1、2区でともに自民が勝利し、2区で民主候補が比例区で復活。3区では14選を期した自民の重鎮が敗れた。2009年の前回衆院選から当選者が一変した背景に何があったのか。選挙戦を取材した西尾邦明、遠藤隆史、伊東大治、内藤文晴、岡田和彦、上田真仁の6人の記者が振り返った。


 ◇ 遠藤氏、目標を上回る票差


 西尾 民主党への逆風は予想以上だった。1区では投票率が低い中でも、遠藤利明氏が各市町で目標を上回る票差で鹿野道彦氏を突き放した。鹿野陣営にすれば解散のタイミングが悪すぎた。地元秘書に「年内解散はない」と伝えており、大きく出遅れた。「逆風どころか台風に吹き飛ばされた」という連合山形会長の言葉が印象的だった。


 内藤 2区の近藤洋介陣営の幹部は公示前、「車で回っても市民の反応が悪く、こんなことは初めてだ」と嘆いていた。連合の取り組みが遅いとも感じていたようだ。特に主力の電機労連は半導体不況やリストラなどの影響をまともに受けて選挙どころではなかったという。


 伊東 鈴木憲和氏は自民の地方議員と公明の組織に頼る選挙だけに、100もの後援会を持つ近藤氏がぎりぎり競り勝つとの見方もあった。最大の有権者がいる米沢市の得票は近藤氏が前回3万3千余から1万7千票と半分に減らしたが、鈴木氏は前回落選した自民候補とほぼ同じ。民主への逆風が自民への追い風とはならず、減った票は一部は維新、あとは投票率低下分だ。地元県議で自民党県連の中川勝政調会長は「自民に風が吹いた感じはしなかった。民主が自滅しただけ」と話していた。


 ◇ 加藤氏、鶴岡でも票奪われ


 岡田 3区の加藤紘一氏の陣営は厳しい選挙と口々に言ってはいたが、よもや敗れるとは思っていなかったのではないか。マイナス要因としては、「加藤の乱」以後影響力を失い、ともに活躍した大物政治家も次々と引退、自身の健康不安も顕著だったこと。陣営は「集大成」と最後の選挙をにおわせて引き締めを図ったが、引き際を見誤った感が強い。個人演説会などで応援弁士の大物政治家らが盛り上げた後、加藤氏が力のない口調で話し始めると会場が静まりかえる場面を何度も見た。落選後、「健康管理も含めて、私の判断ミス」と述べたが、今後4年間、政治家を続けていけるのかとみた長年の支持者が離れたとみるべきだろう。一方、阿部寿一氏は新庄・最上では足場をつくり手応えを感じていたが、鶴岡市中心部は最後まで連絡所も設けられなかった。それでも鶴岡市で1万5千票余も取ったのは陣営も予想していなかった。


 遠藤 加藤氏の周辺は「酒田市で負けても新庄・最上で五分に持ち込めば、鶴岡市で逆転できる」と踏んでいたが、鶴岡で予想以上に票を奪われた。阿部氏との票差はわずか1465。ある自民党関係者は「加藤さんはこれまで『絶対に勝つ選挙』ばかりだった。固い地盤が崩れ始めたとき、陣営や県議もどう対応すればいいのかわからなかったんだろう」とこぼした。阿部氏支援に転じた有力者を取り返す努力も足りなかったといえそうだ。


 岡田 候補を擁立できず「不戦敗」だった民主の影響も大きい。前回は選挙協力で民主支持層の多くは社民党の吉泉秀男氏に投票し復活当選の原動力となったが、今回は4割以上が阿部氏に流れた。民主候補が出ていれば阿部氏当選の目はなかっただろう。


 上田 2年前の参院選の公認をめぐる岸宏一参院議員氏と加藤氏のしこりが、これまで加藤氏が圧倒的に強かった最上地方で票を減らす一因となったのは間違いない。新庄市と金山町で阿部氏に敗れたのには、正直驚いた。

8275チバQ:2012/12/21(金) 00:05:31
 ◇ 橋下人気でも維新振るわず


 内藤 公示前に維新の橋下徹代表代行が初めて来県し、米沢市と酒田市で熱弁を振るった。米沢では激しい吹雪の中を500人近い人が駆けつけた。川野裕章氏は直前にみんなの党を離党して維新に移ったこともあり、維新の名前がそれほど知れ渡っていると思わなかったから驚きだった。しかし、選挙結果は7万票の目標に対し2万6千票余りで、橋下人気を得票につなげることはできなかった。


 岡田 酒田市での3区の佐藤丈晴氏の応援では、人気者の登場に最初は会場が沸いたが、原発問題を中心に50分間話すと、参加者がしだいに下を向き、熱を失っていった。「実行力のある我々にまかせてほしい」と橋下代表代行は繰り返し強調したが、小選挙区ではブームにほど遠かった。ただ、比例区では民主を上回り、県内でも一定の支持を集めた。


 ◇ TPP・原発・・・争点不明確

 

 西尾 今回の衆院選では民主党政権への評価はもちろんとして、具体的な政策では何が最大の争点だったのか、はっきりしなかった。TPP(環太平洋経済連携協定)をめぐって、鹿野氏は交渉参加反対を解散後の反TPP集会で明言し、農家やJAは好意的に受け止めた。その意味では近藤氏とは対照的だった。鹿野氏はマニフェストからTPP交渉参加を「進める」という表現を削るなど歯止めの役割も果たしたが、民主党そのものへのJAの不信感は大きかった。情勢調査などでは農林漁業者層の支持が圧倒的に遠藤氏より少なかった。1年9カ月間の農林水産相としての実績が十分に評価されていないことに驚いた。県農政連が推薦を出さなかったことも大きなポイントだった。


 岡田 3区の争点は景気回復、雇用だった。加藤氏は党の要職を歴任して国家を論じ、地元へのめだった利益誘導をせず、地元でもその姿勢を認めてきた風土があった。ただ、地方では高速道路や新幹線などの社会資本(インフラ)整備の遅れが目立ってきた。酒田市長として周辺町村と地域の悩みを共有していた阿部氏にその点を突かれ、新庄・最上でも共鳴する支持者が増え、「加藤王国」の一角が崩れ始めるきっかけとなった。加藤氏は敗戦の弁で「政権をとったら、今度は地元のために仕事をするつもりだった」と言っていたが、有権者にとっては遅かった。


 伊東 原発事故とエネルギー政策に関する関心は、景気回復・経済再生の掛け声にかき消され、争点だったのかと思えるくらい低かった。2区の鈴木氏は原発はできるだけ早くなくすべきだとの考えだが、「現実を直視して電力は足りなくていいのか」との立場でもある。近藤氏も脱原発を達成するため、ありとあらゆる政策投資を進めると訴えた。けれど電力会社の発送電を分離させるところまで電力会社を解体しないと、脱原発は実現できない。「新しい自民党」を掲げる鈴木氏が電力=財界との関係にメスを入れられるのか、電力労組を傘下に抱える連合の支援を受けた近藤氏も事情は同じだ。


 ◇ 自民・民主 難題抱える


 西尾 加藤氏の落選で、今後は遠藤氏が自民党県連をリードする一定の役割をはたしていく。3区の分裂という難題も抱える。本人は「早急に整理したい」と話しており、岸参院議員と連携して対応していくのだろう。一方、民主党は県連の屋台骨だった鹿野氏がいなくなり、参院選にも影響が出るだろう。吉村和武幹事長が言うように「地方組織の強化」が必要で、そのためにはまず党員や議員数を増やしていくなど地道な努力が必要だ。


 岡田 加藤氏は開票翌日に予定していた記者会見を、「いまさら言うことはない」と

取りやめた。落選のショックは大きく、進退については後日、改めて述べるとしている。問題は今後だ。現時点では鶴岡の自民党は阿部氏の自民入りは認めないとの姿勢だ。酒田と鶴岡で、意地を張り合ってさらに足の引っ張りあいをするのか。協力しあって活気ある庄内をつくる努力をするのか。支持者たちはお互い冷静に将来のことを考えるべきだろう。

8276チバQ:2012/12/21(金) 00:05:47

 ◇ 知事選へ影響は


 西尾 鹿野氏は前回に続き、吉村美栄子知事の支援を期待した。しかし、知事選を来年1月に控え、自民党県議22人も知事を支援する中、政権復帰する自民党との関係悪化はプラスにならない。知事の後援会には「前回衆院選で恩は返した」との声が大勢で、知事自身、早い段階から「県政に邁進(まい・しん)したい」と特定候補を支援しない意向だった。もっとも心情的には鹿野氏に近いだけに、鹿野氏苦戦が報じられると「知事はとても心配している」と後援会幹部が明かした。


 遠藤 知事の動向を自民党側が最終盤まで気にしていたのは間違いない。県議会の代表質問で金沢忠一県議が「知事はこれまで個人的な恩義に報いる形で特定候補を応援してきたが、県政を担う知事の振るまいは(選挙情勢に)影響を与える」と、選挙戦に首を突っ込まないよう釘を刺した。親吉村派の自民党県議には「鹿野氏の応援に動いたら、知事選で吉村知事の支援は絶対にしない」との声が根強かった。衆院選を終え、自民党県連の志田英紀幹事長は「今月中には知事選の対応も考える」としているが、知事が特定候補の応援に動かなかったことから「個人的にはその部分は踏まえる必要があると思う」と対立候補を擁立すべきでないとの考えを示唆している。自民党が大きく方針転換する大義もなく、主戦論を掲げていた加藤氏も落選したことから、候補者擁立はないだろう。

8277チバQ:2012/12/21(金) 00:06:23
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20121218-00000082-mailo-l06
風は吹いた:12年衆院選/上 3区 結束乱れた自民 /山形
毎日新聞 12月18日(火)13時14分配信

 ◇候補公募せず不信感 「鶴岡VS酒田」「健康不安」も
 衆院選で県内3小選挙区は、自民が追い風を受けて議席を1増やして2議席に。一方、民主は逆風を受けて2議席を失った。また「世代交代」という風も吹いた。各小選挙区の結果について事情を探った。
 「政界のプリンス」と言われた自民、加藤紘一氏(73)の落選は多くの県民にとって衝撃だった。前酒田市長の阿部寿一氏(53)と競り合い、山形3区の投票率65・32%の中で得た両氏の票数は、阿部氏7万1768票、加藤氏7万303票。差はわずか1465票だった。加藤陣営の選対幹部は「(後援組織に)ねじを巻くのが遅かった。圧倒的勝利を重ねてきた我が陣営は戦い方を忘れてしまった」と悔やむ。
 一方、阿部陣営には期するものがあった。鶴岡、酒田の2大都市は常にお互いを意識する。保守系国会議員がおらず「加藤代議士」誕生以来40年、酒田は鶴岡の風下に立ってきた。酒田に転機が訪れたのは昨年。加藤氏が病に倒れたのだ。発声や歩行に障害が出て、それが阿部陣営には「世代交代」の絶好の機会に映った。
 阿部氏をさらに後押ししたのは加藤氏と自民の岸宏一参院議員(72)との確執だ。前々回05年知事選で新人斎藤弘氏を推す加藤氏と当時現職の高橋和雄氏を推す岸氏。前回09年知事選でも両氏の推す候補は割れた。そして2年前の参院選を巡り、決定的な出来事が起きた。金山町長の鈴木洋氏は言う。「加藤氏は岸氏にウソをついた」
 当時も同党県連会長だった加藤氏は、現職で続投に意欲を示す岸氏に対し「公認公募」を提案。岸氏が「加藤氏もやるのか」と本人に尋ねると「やる」と答えたため公募を了承したという。阿部氏は金山町長から参院議員になった岸氏を自らの立場に投影するのか、岸氏を「政治の師」と言う。
 関係者によると今年7月下旬、岸氏は阿部氏に「だから君にもチャンスがある。名乗りを上げれば公募になる」と言ったという。だが加藤氏は、立候補に関して阿部氏が直接相談しないことを快く思っていなかったとされる。結局、加藤氏は自ら公募を行うことなく3区公認候補となり、阿部氏は無所属で立候補することになった。
 一方、岸氏はこの出来事が相当腹に据えかねたという。岸氏の支持者らも同様だった。今月2日、新庄市で開かれた自民・公明両党の総決起大会で、同席する岸氏に加藤氏は謝罪したが、不信感は容易にぬぐえず岸氏の支持者らの「阿部氏支持」の動きは止まらなかった。結果、阿部氏は新庄、最上地域で3084票差まで加藤氏に詰め寄った。
 選挙期間中、阿部陣営のある幹部は得票率の当選ラインを鶴岡市20%▽酒田市50%▽両市以外30%−−と設定した。開票の結果、阿部氏の得票率は鶴岡市22%(加藤氏48%)▽酒田市52%(同18%)▽両市以外37%(同37%)。幹部は「見事的中した」と目を丸くした。
 公示前、阿部氏と県議の会談を設定した鶴岡の県議の後援会幹部は「阿部氏がもろ手を挙げて良いわけではないが、加藤氏のあの姿では誰も付いていかない。加藤氏は引退時期を誤った。本物の鶴岡、酒田戦争は次期衆院選だ」とつぶやいた。加藤氏は「公認問題」と「酒田からの議員待望」、「健康不安」のトリプルパンチに沈んだ。【佐藤伸、浅妻博之】
12月18日朝刊

8278チバQ:2012/12/21(金) 00:06:57
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20121219-00000112-mailo-l06
風は吹いた:12年衆院選/中 2区 民主の地盤崩壊 /山形
毎日新聞 12月19日(水)12時59分配信

 ◇自公が協力再構築 近藤氏、党と「TPP」の逆風
 投票日前々日の14日、米沢市金池の自民、鈴木憲和氏(30)の選挙事務所。自民党市議数人が住宅地図を広げて協議していた。民主の近藤洋介氏(47)の支持者が多い芳泉町から鈴木氏に、遊説に来てほしいと要請があったため。市議の一人は「『今回(近藤陣営から支持要請など)何も言ってこないので来てほしい』と言われ、15日の遊説に急きょ組み込んでいる」。同市では鈴木氏が242票差で肉薄、近藤氏の牙城の地盤を切り崩していた。
 鈴木氏は4選を目指す民主の近藤氏に挑んだ。近藤氏は前回09年選で自民候補の約2倍の16万票を獲得。今回、民主への逆風が激しいとはいえ自前の組織で固める「厚い壁」となった。自前組織がない中、自民、公明の地方議員らの組織に頼り知名度アップを図った。
 結果は2区の17市町のうち米沢、大石田を除く15市町で最高得票数となり約1万8900票の大差を付けた。16日夜、鈴木氏は「『追い風』は微風だと思った。結局、民主はやると言ったことをやらなかった」と初当選の高揚の中で語った。
 11月下旬、鈴木陣営は自民・公明がほぼ機能しなかった前回選を参考に2区内の自民の「基礎票」は約8万とみた。「公明党の推薦と農協関連票がカギ。10万票なら比例代表の復活当選圏だ」とし、当選には11万票以上が必要と見立てた。
 公明との協力関係が本格的に機能し始めたのは11月下旬から。「小選挙区は鈴木」「比例は公明」という票のやりとりだ。1、3区の前職候補に早々と出た公明推薦は鈴木氏には公示日前日までずれこんだ。前回不調だった公明との信頼関係を再構築したのは「現役時代には公明党の皆さんに大変お世話になった」という遠藤武彦元農相(74)だった。
 決起大会や個人演説会に公明の来賓として出席し続けた遠藤氏。3日夜、村山市民会館で開かれた「自民・公明合同総決起大会」にも出席した。公明党県本部の菊池文昭代表は鈴木氏に推薦状を渡した後「遠藤先生からの格別なご指導をたまわり推薦が決定した」と話した。鈴木氏も各地の総決起大会で「比例は公明党と書いてください」と訴えた。
 ただし2区の公明の比例票は2万107票で、前回09選を3531票下回った。2区の目標の3万4200票にも届かず自公協力による票は伸びなかった。菊池代表は「短期間で手探りの選挙協力だった。お互いの戦い方が不明だった部分もあるので検証が必要」と課題を指摘。その上で「信頼できる関係をつくる選挙でもあった。信頼のために一歩踏み出した」と協力関係の意義を説明する。
 一方、近藤氏は環太平洋パートナーシップ協定(TPP)交渉参加で反対の立場をとらないため農協の反発を招いた。
 選挙期間中唯一の日曜日の9日、近藤氏と支援関係の連合山形の組合員約80人が、街頭演説したスーパーから市役所まで「地域の即戦力」などのプラカードを持って約700メートルを行進。市役所前での街頭演説を始めると、道路向かいのJA山形おきたま系ガソリンスタンド従業員から「お客さんの声が聞こえないので音を下げてください」と苦情が寄せられた。近藤氏は「これは公選法で認められている選挙運動なので、よろしくお願いいたします」とマイクで同スタンドに向かいお願いした。このやりとりに近藤氏の支持者からは「これも農協が猛反対のTPP交渉参加に反対ではないせいかな」という声も漏れた。【近藤隆志、浅妻博之】
12月19日朝刊

8279チバQ:2012/12/21(金) 00:07:27
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20121220-00000157-mailo-l06
風は吹いた:12年衆院選/下 1区 鹿野氏の敗戦 「解散反対」で出遅れ /山形
毎日新聞 12月20日(木)15時34分配信

 ◇遠藤氏、夏から活動本格化
 「比例代表の復活当選はないと判断しましたので、ここで解散します」。16日午後11時ごろ、山形市芳野の民主の鹿野道彦氏(70)の選挙事務所で、陣営の山形市議が集まった報道陣に説明した。
 午後8時すぎに自民の遠藤利明氏(62)に当選確実の一報が流れると、鹿野氏は事務所で「政権与党としての責務、内閣の一員としての職責に全力を挙げた。しかし選挙区になかなか帰ってくる機会も少なく皆様方には本当に大変なご苦労をかけた」とわびた。
 午後11時ごろには陣営幹部の多くも事務所を離れ、17日午前1時ごろ、スタッフは事務所に張られたポスターをはがし始めた。
 結局、鹿野氏は比例代表東北ブロックでの復活当選も果たせなかった。民主が獲得したのは3議席。鹿野氏は惜敗率で4位。わずか惜敗率0・72ポイントの差で議席に届かなかった。
 なぜ議席を守れなかったのか。陣営関係者は後援会組織の高齢化、選挙準備の遅れを理由に挙げる。陣営は「一票一票がやはり重いということに尽きる。もう少し早く動いていればひっくり返せたのではという思いはある。鹿野さんは『年内解散をすべきではない』との立場で、選挙準備をこそこそ進めるわけにもいかなかった」と後悔をにじませた。
 遠藤陣営は、今夏の段階で解散総選挙を見すえて活動を始めていた。区内のポスターを張り替え、上山市で支援者を集めた会合を開催。「山形市以外で2万票差をつけ、山形市で五分の勝負に持ち込む」を目標に、支持固めを進めた。
 公示の段階で既に選挙は終盤戦−−。選挙経験者の間で教訓のように語られる言葉は今回はあてはまらなかったようだ。選挙戦に入ると、遠藤陣営関係者は「相手(鹿野氏)の姿が見えない。向こうは何をやっているんだろう」と首をひねった。出足が鈍いのか、支援者が動けていないのか。激戦を重ねてきた相手だけに、疑心暗鬼が募った。
 遠藤陣営幹部の県議は「追い風はありません。自分たちで風を吹かせなければなりません」と演説会で繰り返し訴えた。「今回は遠藤さんで大丈夫だべ」と支持者が緩むのを心配して、引き締めを図った。「小選挙区は遠藤、比例は公明」との呼び掛けも徹底した。
 選挙運動最終日の15日夜。陣営の自民県議が「今回ほど公明党さんと団結してできた選挙はない」と語るほど公明との関係は強固だった。遠藤氏は「追いかける選挙は得意だが、追いかけられるのは経験がなくペースがつかめなかった」と振り返り、結果を待った。
 一方の鹿野陣営。「誰も追い抜くとか、逆転するとあいさつで言わなかった。勝てると思っていないからだ」。13日夜、山形市のホテルで開かれた鹿野陣営の総決起集会の後で、陣営の一人がつぶやいた。投票を3日後に控えた段階で、陣営の一部にはあきらめの雰囲気が既に広がっていた。
 小選挙区では6回目となった「遠藤・鹿野対決」。結果は、山形市で遠藤氏が鹿野氏を1万4195票上回り、山形市以外では1万7563票の差をつけ、完勝と言ってよい結果になった。【安藤龍朗、鈴木健太】
12月20日朝刊

8280チバQ:2012/12/21(金) 00:08:13
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20121218-00000062-mailo-l07
ふるさとを選ぶ:’12衆院選・声は届いたか/上 戦後最低の投票率 /福島
毎日新聞 12月18日(火)12時44分配信

 震災と原発事故後、初の国政選挙となった今回の衆院選。自民党が圧勝し、県内の衆院議員は自民6人(比例中国ブロックの吉野正芳氏含む)、民主2人、維新1人となった。課題が山積する中での選挙戦だったが、投票率は戦後最低の58・86%に。新議員に県民の声は届いたのか。新政権での課題は何か、選挙戦を振り返る。【衆院選取材班】
 ◇被災地置き去りの論争
 「行ってもしょうがねえ」。会津若松市の仮設住宅で、大工の男性(65)=大熊町=は棄権の理由を吐き捨てるように言った。各党が掲げた「脱原発」「卒原発」もむなしく響く。「再稼働や新規建設を認めながら、選挙の時だけ言われても信用できない」。被災地置き去りの論争に、怒りを感じた。
 「結局国は何もしてくれない。それが事故の教訓」。郡山市に避難中の2児の母(43)=楢葉町=は、候補者の話を聞き比べたが投票しなかった。「日常の中で苦しんでいる問題を理解してくれる人がいなかった」。娘の甲状腺検査のため訪れた病院の受付で言われた「楢葉町」の言葉に視線が集まるのを感じ肩身が狭い。「心も体も疲弊している。投票しないと何も変わらないのは分かるけど、心が折れたままでは……」とうつむいた。
 県内5選挙区の中でも、5区(いわき市・双葉郡)は最も投票率が低い54・70%。今後の暮らしは、政治の行方に直接影響される。それなのに「投票の意味を感じられない」と棄権した有権者の声が多数聞かれた。
 候補者側も感じていた。5区で当選した自民の坂本剛二氏は「街宣車から訴えても、皆疲れ切っていた」。4区で比例復活した維新、小熊慎司氏は「候補者が期待されていなかった。非常に恥ずかしい」と振り返った。
 投票率49・62%で県内最低だった富岡町。遠藤勝也町長は「投票所も少ない。物理的問題もあった」とみる。全国各地に避難するが、投票所は県内3カ所、期日前は5カ所にしか設けられなかった。
 投票所に行けない場合、不在者投票しかない。町選管は、県外避難者らに、本来は取り寄せる必要がある不在者投票用請求書をあらかじめ送付。約1000人が利用した。しかし、避難先を転々とするなど町が把握する住所に実際は住んでいない人もいる。担当者は「本人に確実に届いたかどうか、分からない」と頭を悩ませる。
 町は仮設住宅と投票所を結ぶ送迎バスも運行させた。郡山市の仮設住宅に住む元農家の男性(74)=富岡町=は、このバスに約30分揺られ、1票を投じた。しかし、周りは空席だらけ。そうなるのも分かる。「仮設の生活実態など知ろうともしなかったのに、選挙になると『復興支援』だ。命がけで仕事してる政治家はいるのか」
 大熊町も投票支援をした。だが、雪の積もった会津若松市の仮設住宅に暮らす女性(91)=大熊町=は「風が冷たく出歩けない」と、送迎バスにも乗れず、投票はあきらめた。
 「選挙どころではない」。福島だけでなく、被災地選出の国会議員の多くがこう訴える中、野田佳彦首相はその声を振り切って解散を断行。それを再三要求していたのは自民ら当時の野党だ。「自民も民主も、どっちも同じ」(富岡町の女性)。いつの間にか、国政の主な話題は政権の再交代に移っている。そんな中、声さえ出せない被災者の存在は、今にもかき消されそうだ。
12月18日朝刊

8281チバQ:2012/12/21(金) 00:08:41
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20121219-00000118-mailo-l07
ふるさとを選ぶ:’12衆院選・声は届いたか/中 原発、争点にならず /福島
毎日新聞 12月19日(水)12時59分配信

 ◇県内自民、再稼働賛成触れず
 「原発は争点にならなかった」。民主・増子輝彦県連代表(参院議員)はこう分析した。福島第1原発事故は、避難や被ばくだけでなく、人口流出や風評被害など間接的な影響も含め、県民皆を今も苦しめ続けている。なぜ争点になり得なかったのか。【衆院選取材班】
 原発に対し、民主・自民の両党の立場は一見、真逆に見える。民主はマニフェストで「30年代原発ゼロ」を掲げた。これに対し、自民は政権公約では態度を保留したものの、安倍晋三総裁は再稼働に賛成の立場を表明している。
 ところが、民主は今夏、関西電力大飯原発3、4号機(福井県)を再稼働させ、電源開発の大間原発(青森県)建設再開を容認した。対する自民は、県連公約に「全原発廃炉」を掲げた。ただし、県内原発に限っての話。候補者も個人として「再稼働の前に事故の責任を国が取るべきだ」(1区・亀岡偉民氏)、「脱原発の英知を結集させる」(4区・菅家一郎氏)などと訴え、党の推進方針は覆い隠した。結果的に、県内で両党の原発に対する姿勢の違いが際立つことはなかった。
 第三極の日本維新の会は、石原慎太郎代表と橋下徹代表代行の方向性の違いから原発についての方針はぶれ続けた。未来は「卒原発」を明確にしたが、実現に向けた具体的手順は書かれず仕舞い。両党ともに非民主・非自民の受け皿になり得なかった。
 県議会は昨年10月に福島第1、第2原発廃炉の請願を「県民の総意」として採択したが、国の方針はまだ、決まっていない。自民県連は17日、「ふくしま復興本部(仮称)」を設置。県内原発全基廃炉を盛り込んだ県内版公約実現に向け党本部へ働きかけるとした。
 だが、大飯原発でも、民主の県選出国会議員(当時)6人を含む衆参119議員は野田佳彦首相に再考を申し入れていた。方針が変わらなかったのは米国の圧力や使用済み核燃料を受け入れる青森県の事情などが原因で、廃炉の困難さを示しただけだった。
 さらに、安倍政権誕生を前に、全国の原発では、経済界を中心に再稼働への期待感が高まる。県内でも、周辺自治体はそれぞれ原発に代わる新しい雇用や産業振興を目指すが容易ではない。
 15日の「脱原発首長会議」で、自民の原発推進方針を痛烈に批判していた南相馬市の桜井勝延市長も、自民のあまりの大勝ぶりに、発言をトーンダウンさせた。17日の取材に対し「国の政権がどうなろうと、住民の生活を守る責任がある。現場を預かる者として意見、要望は言っていく」と述べるにとどめた。「立地自治体の首長は、止めちゃうと経済的に疲弊する現実を抱えている」とも話した。
 全国の原発どころか、第2原発が再稼働の例外になるかどうかさえ、未知数だ。県関係の衆院議員が6人となった自民。県連の岩城光英会長(参院議員)は「県内廃炉方針」について「地元の思いを大事に議論していきたい」と本部への働きかけを約束した。その約束を果たし、福島の声を国政に反映できるか、その力量が問われる。
12月19日朝刊

8282チバQ:2012/12/21(金) 00:09:11
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20121220-00000003-mailo-l07
ふるさとを選ぶ:’12衆院選・声は届いたか/下 マニフェスト破綻で自滅 /福島
毎日新聞 12月20日(木)10時45分配信

 ◇民主に逆風、自民の実行力期待
 選挙戦は、民主「自滅」の色合いが強かった。政権運営の3年3カ月間、有権者の失望は「マニフェスト」の破綻にたどり着く。利益誘導から政策選択型の政治への転換を目指したが、実行できず迷走、信用を失った。この裏面で「実行力」を強調した自民が復権した。復興予算獲得などで地元首長らは、政権に期待するが、陳情政治へと時代が再び逆戻りする弊害も懸念される。【衆院選取材班】
 「現政権のさまざまな失政が我々への追い風になった」。6人当選の「歴史的快挙」に沸く自民県連で17日未明、岩城光英会長(参院議員)は冷静に勝因を分析した。自民の得票数は、惨敗した09年の前回選より減った。自民元職の3候補は落選した前回選より1万〜3万票近く減らし、比例票も約8万4500票減った。戦後最低を記録した投票率と、新党乱立による「非自民」票の奪い合いが、結果的に自民を浮かび上がらせた。猛烈な逆風に見舞われた民主の得票数は、自民以上に激減した。
 「(前回選で)有権者は、マニフェストで何かが変わる、変わってほしいと思った。だから、裏切られたという気持ちがあった。書いてないことをやる、やることは中途半端だった」。民主県連の増子輝彦代表(参院議員)は、有権者の民主への失望感をこう表現した。実現できなかったマニフェスト、進まない復興。政権の実績に疑問符が付いた。対して雪辱に燃える自民元職勢は、政権批判だけでなく、着々と「実行力」アピールにも励んでいた。
 2区で当選した自民、根本匠氏に一票を投じた郡山市の木元秀雄さん(62)。「震災後4日目で来てくれた」。自宅裏の高さ約5メートルの法(のり)面が地震で崩落。自宅や周囲の民家が傾いた。市議に訴えると、県議を通じ聞きつけた根本氏がやってきた。「補修を国交省に掛け合う」と約束、民有地ながら国の災害復旧事業に認定されたという。木元さんは、前回選では民主の候補に投票していた。しかし、その候補は「震災後、姿を見なかった」。「根本さんの行動力に感動したんだ」。地域で支持が広がった。
 「実行力」は第三極への支持が広がらなかった理由の一つでもある。どんなに良い政策でも、実現できなければ「絵に描いた餅」。政権交代後の民主への期待と失望を経て、有権者にはそんなムードも広がっていた。
 「いわき出身の副大臣は、今まで金を出してくれたのか。まったく情けない」。5区での終盤戦。自民、坂本剛二氏の応援演説で涙ながらに訴えたのは、いわき市の渡辺敬夫市長だ。解散前、民主、吉田泉氏の仲介で復興事業の予算化を国交省へ陳情したが、「何も進まなかった」。そこで、今回選では自身の後援会をフル回転、何度も演説をぶち、坂本氏を強力に後押しした。「ぜひとも大臣に」。復興事業の後押しに期待を募らせる。
 同様に、会津若松市の室井照平市長も、4区で当選した菅家一郎氏の事務所に駆けつけ「東京で我々をあたたかく迎えてほしい」と、陳情窓口としての役割を待望している。
 政策力より実行力。一刻も早く復興を進めたい首長らには、新政権による復興予算獲得とスピードアップに期待感が広がっている。ただ、集票力と引き換えに政治家が支援団体に利益を誘導する「陳情政治」を否定し生まれたのが、マニフェスト選挙だった。
 政策決定プロセスの透明性が濁り、時代が逆戻りしないか、有権者の監視が必要だ。
12月20日朝刊

8283チバQ:2012/12/21(金) 00:11:44
http://www.tokyo-np.co.jp/article/tochigi/20121219/CK2012121902000151.html
衆院選 回顧(上) 民主惨敗 弱い足腰 逆風で倒壊
2012年12月19日

衆院選後、初めて顔をそろえた(右から)4区落選の工藤氏、1区落選の石森氏、2区比例復活の福田氏とともに、反省の弁を述べる谷県連代表=宇都宮市で


 県内全五選挙区のうち三選挙区にしか候補者を送り出せなかった末に、全敗した民主党。比例代表北関東ブロックで前職の福田昭夫氏(2区)が復活当選し、かろうじて“一議席”を死守した。

 十八日夜、宇都宮市の県連事務所で開かれた緊急幹事会では総括と今後の対応を協議。県連代表の谷博之参院議員は「どん底状態にある民主党を、もう一度、再生させる第一歩にしたい」と呼び掛けた。

 幹事会後、松井正一県連幹事長は「足腰を強くしていくことが課題」として、今後四年間の地方選挙も見据えた中長期的な選挙戦略が重要と指摘。さらに、通常は衆院議員や候補者が就く各選挙区ごとの総支部長について「地方議員が就き、運動体として機能するようにしなければ」と、組織を大幅に立て直す必要性を強調した。

 「短期決戦の中で、ゼロからの出発だった。私にとって貴重な戦いをすることができた」

 谷氏は投開票日の十六日夜、落選が伝えられた4区の前職工藤仁美氏の選挙事務所(小山市)で、気丈に振る舞った。

 自身が県連代表に就任したのは十一月十九日。衆院解散の直前に突然、前県連代表の富岡芳忠氏が離党届を提出(除名)したことを受けた緊急登板だった。「審判の日」まで一カ月を切ったところから、立て直しに向けて奔走した。

 短期間の中で唯一、擁立にこぎ着けた候補者が工藤氏だった。谷氏は「栃木にすべてをなげうって来てもらい、歯を食いしばって戦い抜いてくれたことに感謝したい」と、比例北海道ブロックから転身した工藤氏の健闘をねぎらった。

 歯車が狂い始めたのは今年六月、衆院での消費税増税法案をめぐる採決だった。反対票を投じた当時の党副代表山岡賢次氏が七月、除籍(除名)となり党を離れた。当時の県連代表だった石森久嗣氏も棄権し、役職を辞任。新たに県連代表に就いた富岡氏も、わずか四カ月で役職を放り投げ、党を去った。

 「具体的な敗因としては、多くの議員がほかの党に移動してしまい、印象があまり良くなかった」と、谷氏は“お家騒動”が今回の衆院選の結果につながったことを認める。

 加えて、十一月にあった知事選、宇都宮市長選に候補者を擁立できなかったことも最後まで響いた。自民、公明両党がいずれも現職候補の選挙戦に乗って存在感を示し、衆院選に向けた準備を着々と進めていったのに対し、民主党は傍観者と化した。

 十七日未明、福田氏の選挙事務所(日光市)で復活当選を喜び合った谷氏。「福田氏の当選で衆院(の議席)を確保できた。敗北の中でも、踏みとどまることができたのは良かった」と語った。それでも、惨敗の爪痕は深い。「力がなかったということ。政策や人柄を備えた候補者を、つくっていかなければならない」 (磯谷佳宏)

   ◇  ◇

 今回の衆院選は、県内でも「脱原発勢力」が伸び悩み、原発を容認する立場の自民党の大勝につながった。初めて政権与党として臨んだものの大幅に議席を減らした民主党。一方、渡辺喜美代表のお膝元・北関東で比例復活を含めて議席を増やしたみんなの党。県内の勢力図が変わった背景を検証する。

8284チバQ:2012/12/21(金) 00:12:00
http://www.tokyo-np.co.jp/article/tochigi/20121220/CK2012122002000139.html
衆院選 回顧(下) みんな健闘 既成政党 批判受け皿
2012年12月20日

自身の当選が確実となり、拍手するみんなの党の渡辺代表=東京都千代田区で


 「農協の人たちは、『渡辺を落とせ』と3区全域で運動をやっている。私は比例代表には出ない。信念をまっとうして、落選させられるのなら本望」

 衆院選の公示を目前にした十一月末。矢板市内で会合を開いたみんなの党の渡辺喜美代表は、満員の有権者を前に、環太平洋連携協定(TPP)交渉参加の意義を力説しながら、選挙戦への並々ならぬ決意を語った。

 みんなを旗揚げして初めて挑んだ二〇〇九年衆院選から三年余り。民主、自民両党に対抗する勢力拡大のチャンスが巡ってきた。県内五選挙区すべてに候補者を立て、自民と全面対決になったが、状況は三年前とは違っていた。

 一〇年の大田原市長選で、みんな市議が現職(当時)の支援を求めたが、渡辺氏が応じず現職が落選。この亀裂を引きずる形で今年九月、市議六人が党を離れた。さらに十一月の県議補選小山市・野木町選挙区で、渡辺氏が進めた候補擁立に反発し、小山市議三人が離党。組織立て直しを迫られる中での衆院選突入となった。

 三年前は対抗馬擁立を見送った自民党も、今回は新人の簗和生氏を立て、死にもの狂いで挑戦してきた。

 「何とか役に立ってくれる男になったかと思ったら、那須とか栃木なんて話はしなくなる。『わが党、わが国』ばかり。跡取り息子も立派になりすぎた」

 簗氏の演説会で農協幹部は、地元に目を向ける姿勢が見られないとして渡辺氏を批判。簗氏も、TPP反対を訴えながら「テレビで評論家みたいなことをやっている暇があったら、地域の皆さんの顔を見て、どれだけ生活が苦しいのかを聞くべきだ」。安倍晋三、麻生太郎両元首相ら大物も3区入りした。

 それでも「渡辺王国」の壁は厚かった。渡辺氏は選挙期間中、全国遊説の合間に数回県内入りしただけだったが、底力を見せて勝利。残り四選挙区は自民党に議席を許したが、比例代表北関東ブロックは前回より十九万票以上も票を伸ばした。比例議席は前回より一増の二議席になった結果、栃木2区の柏倉祐司氏が比例復活で初当選を果たした。

 共同通信社の出口調査を見ると、渡辺氏には民主支持層の69・6%、未来支持層の59・1%、そして自民支持層さえ25・3%が投票。柏倉氏にも、公明支持層の24・5%が投票している。栃木では日本維新の会が擁立を見送ったこともあり、「今回は民主や自民に入れたくない」という批判票をほぼ一手に引き受ける形になったようだ。

 「私は既得権益とは全くつながりがない。政治に対してのクリーンさ、しがらみのなさを皆さんが求めている」。柏倉氏も、既成政党批判が追い風になったと振り返る。

 もっとも、今回、簗氏が比例北関東で復活当選した。渡辺氏が3区でライバルの比例復活を許したのは、自民党時代を通じて初めて。今後、国民の信頼を損ねれば、お膝元でも足元は簡単に揺らぐ。 (神田要一)

8285チバQ:2012/12/21(金) 00:13:31
http://mainichi.jp/area/gunma/news/20121219ddlk10010084000c.html
2012衆院選:検証 民主の空中分解 お家騒動、次々離党 法定得票届かぬ候補も /群馬
毎日新聞 2012年12月19日 地方版

 ◇参院選へゼロから
 「大差ですね。ダブルスコア以下だ」。16日夜、自ら出馬した群馬3区での落選が決まった民主の柿沼正明県連会長(47)は、予想以上の惨敗ぶりにさばさばした表情さえ浮かべた。民主の現職閣僚が耐え切れずにバタバタと吹き飛ばされる、猛烈な逆風。1年生議員にはひとたまりもなかった。

 野田佳彦首相の解散時期の決断は、結果として「自暴自棄」と言えるものだった。態勢が整わない第三極を封じ込める効果はあったが、それは、県内のように組織が脆弱(ぜいじゃく)な地方にも、同じ効果をもたらした。候補者選定、支持率回復策などが全く無策のまま、総選挙へと突入。群馬4区に新人の青木和也氏(25)の擁立を決定したのは公示のわずか11日前だった。

 「『かかしでもいいから立てたい』という気持ちだった。だが、まさか、法定得票数にも届かない有り様とは」。県連幹部は開票結果に絶句した。群馬4区の法定得票数は2万7878票。青木氏の得票は約1万票も下回った。

 民主は「選挙互助会」ともやゆされるほど、党そのもののバラバラ体質が指摘されてきた。県内では態勢不備に加えて、選挙の度に繰り返される「お家騒動」もあった。保守系と労組系の確執が表面化し、長年、県連大会すらも開けないほど際立っていた。

 前回の衆院選で議席を獲得した6人のうち、中島政希、三宅雪子、石関貴史の3氏が次々に離党。労組系の県連幹部は「出て行ってもらってせいせいした」と漏らした。県連は、労組系主体の「純化」が図られ、10月には7年ぶりに県連大会が開かれた。だが、その代償として組織は弱体化。今回の衆院選で、県内の民主の国会議員は1人もいなくなった。

 中央政界は、すでに来夏の参院選を見据える。出直しを迫られる県連だが、一筋の光も見えない状況だ。政権与党の3年3カ月の間、自民党の支持基盤を崩せなかったことが露呈。一方、民主の支持組織である連合群馬は、今後も民主を支持し続けるものの、課題が山積して身動きを縛られている。

 政府系ファンドによる買収が決まった半導体大手のルネサスエレクトロニクスは、従業員の5000人規模の追加削減を要求されている。不振の家電業界は、パナソニックが2年連続の巨額赤字を抱えるなど、組合員は雇用不安を抱えているからだ。

 「ゼロからのスタート。地元を地道に回り、根付いていくしかない。そうでなければ、長年組合運動を続け、政権交代を実現させてくれた先輩たちの努力が水の泡になる」。連合群馬の幹部は、来夏の参院選をにらみ、そう語った。【奥山はるな、畑広志】

8286チバQ:2012/12/21(金) 00:14:10
http://mainichi.jp/area/gunma/news/20121220ddlk10010035000c.html
2012衆院選:検証 自民の勝利 公共事業、拡大訴え 街頭演説、反応鈍く /群馬
毎日新聞 2012年12月20日 地方版

 ◇得票は前回下回る
 「国土の強靱(きょうじん)化を進める政策を掲げ実行する政党や候補者を推薦する」

 衆院が解散された11月16日。県建設業協会(青柳剛会長)は、前橋市内で、常任理事会を開き、衆院選への対応を決めた。

 業界が注目したのは、自民が掲げた「国土強靱化計画」。防災対策などへの公共事業の拡大策で、政権公約では具体的な額は示されなかったが、予算規模は「10年間で200兆円」といわれる。だが、世界的に見ても突出する名目GDP(国内総生産)比200%超の政府債務残高の増加への懸念は残る。

 前回(09年)の衆院選で勝利した民主は「コンクリートから人へ」を掲げた。だが、今回は、振り子のように逆方向へ。自民は、逆風下の民主への対立軸として「国土強靱化」を打ち出した。毎日新聞が行ったアンケート調査では、公共事業について、県内の5小選挙区の自民候補の4人が「増やすべきだ」と、回答した。

 同じ16日、修正特例公債法が、ようやく参院を通過した。次期政権を担う、自民、公明両党が政局に利用し、野田佳彦首相が衆院解散の条件の一つとしていた。県の財政担当者は、ほっと胸をなでおろす一方、新たな問題に頭を悩ませている。

 県によると、通常なら9月に交付される地方交付税の約326億円が3分割に。さらに11月初旬に交付されるはずだった同月分の同額の支払いが同月19日までずれ込んだ。

 交付が遅れた穴を埋めるため、県は一時的に金融機関からの借り入れを実施。国は9月分の135万円(概算)は負担するとしたが、11月分の2週間余りの遅れを補填(ほてん)のために発生した50万〜60万円(同)の金利については、「月内に交付した」として負担を突っぱねている。県の担当者は「新政権に代わってしまい、11月分の金利はうやむやになるのでは」と危惧する。

 衆院選の選挙戦最終日の今月15日、自民の安倍晋三総裁が、桐生市のJR桐生駅前で応援演説に立った。「公共投資によって、日本企業への投資を増やし、雇用を作っていく。無駄な公共事業、古い自民党とのレッテル貼りにだまされてはいけない」。そう政策を訴えたが、詰め掛けた聴衆の反応は鈍かった。

 県内の小選挙区の5議席は、自民が再び独占した。だが、政策や野党時代の行動が評価された結果ではないことは、開票結果で示されている。戦後最低の低投票率で、自民の得票は敗北した前回を約5万2000票も下回った。【塩田彩、庄司哲也】

8287チバQ:2012/12/21(金) 00:14:55
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20121218-00000098-mailo-l11
回帰・衆院選’12:政権再交代/上 自民大勝 得票率、前回と大差なく 民主の「分解」に助けられる /埼玉
毎日新聞 12月18日(火)14時5分配信

 「自民党のもともとの組織と新しい候補者がうまくコラボレーション(共同作業)した結果が出た。新しい自民党の種をまくことがうまくできたのではないか」
 衆院選の投開票から一夜開けた17日午前、自民党県連の新藤義孝会長(54)は川口市にある自身の事務所で記者会見し、胸を張った。県内15小選挙区で全敗した前回09年衆院選から一転し、13議席を制する大勝。自らも埼玉2区で5選を決め、「新しい日本が動き出すきっかけになる政権を作りたい」と意欲を語った。
 「新生自民党をアピールして、一致団結して戦った」(埼玉1区の新人陣営)、「新しい自民党のためにも若い人が一人でも多く当選するのは大事」(埼玉9区の元職陣営)−−。16日夜、当選の喜びにわいた候補の事務所では、自民の新しさが幅広く受け入れられたと評価する声が相次いだ。
 新藤氏が党改革のシンボルとして真っ先に挙げたのが、公認候補となる小選挙区支部長の公募制の導入だ。今回擁立した7新人は全員が公募で選ばれた。新藤氏は「新しい有為な人材が選ばれた」と強調した。
 だが、実態は親族から地盤を受け継いだり、中央省庁の元キャリア官僚だったりして、自民の伝統的な政治家像と重なる候補が目立った。選考に不満を抱いた前県議が党を離れ、日本維新の会や無所属で出馬し、地域間対立を生み出す副作用もあった。
 県内の比例代表の得票率を見ると、自民は25・73%。前回の23・59%とさほど変わらない。小選挙区の候補15人を合わせた得票率は39・07%で、これも前回よりも2・79ポイント増えただけだ。これに対し、民主党の小選挙区の得票率は前回が52・64%に上ったが、今回は半分以下の23・02%にまで落ち込んだ。
 17日に県庁で記者団の取材に応じた上田清司知事は、自民党の勝因について「絶対的な勝利だとは思わない。いろいろな付け足しがあった民主のくいが拡散した結果として、自民のくいが高くなり、各地区で比較第1党化した」との見方を示した。
 埼玉5区で民主前職の枝野幸男氏(48)との接戦に敗れた自民元職の牧原秀樹氏(41)も「正直、自民が何か良かったということではないと思う。民主党があまりにひどく、国民の猛烈な怒りがあった」と語った。比例復活で返り咲いたものの、こう戒めた。「この後の責任は本当に重い。結果に対する国民の目は厳しい。国民の失望までの期間は短い」
   ◇  ◇
 自民党が県内でも大勝を収めた第46回衆院選。民主党は議席を激減させ、「第三極」の政党が比例復活ながら議席を確保した。各政党の選挙戦を振り返り、これからの政治を展望する。
12月18日朝刊

8288チバQ:2012/12/21(金) 00:15:20
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20121219-00000078-mailo-l11
回帰・衆院選’12:政権再交代/中 民主惨敗 前回の勢い、見る影なし 教訓導き、立て直しへ /埼玉
毎日新聞 12月19日(水)12時27分配信

 「こんなに運動した選挙はいままでにない」。衆院選埼玉5区で7選を果たした民主前職の枝野幸男氏(48)の陣営幹部が振り返った。
 1993年の初当選以降、これまでにも逆風下の選挙はあったが、弁舌さわやかなイメージや知名度を生かした「空中戦」で勝ってきた。だが、今回は組織選挙を展開せざるを得なかった。選挙対策組織も初めて編成し、さいたま市大宮区の事務所には、支持を頼む電話をかける専用ブースを初めて設け、11台の電話機を置いた。
 自民が圧勝した05年の郵政選挙でも小選挙区で勝ち残った埼玉1、5、6区の前職でさえ、今回は落選の瀬戸際に立たされた。小選挙区で当選できたのは枝野氏1人。1区と6区の前職2人が比例代表で復活するのがやっとだった。小選挙区の公認候補14人全員が当選した前回の勢いは、見る影もなかった。
 「今回はより民主への風当たりが厳しくなった。ビラすら拒否され、選択肢の中から完全に外されていた」。枝野氏の陣営幹部は、そう悔しがる。埼玉12区の前職陣営は、大物議員を招いた集会でも会場が埋まらず、関係者は「民主に聞く耳を持たない雰囲気があった」とこぼした。
 埼玉4区では、民主出身の上田清司知事から地盤を受け継いだ前職の神風英男氏(51)が自民新人に敗れた。上田知事は「新たに神風ファンを作っていない。遺産だけで食っていれば、(支持は)減る」と苦言を呈し、「政権与党が野党の批判をしてもしようがない。自分たちの成果、継続し、新たにやることを訴えるべきだった」と、民主の敗因を指摘した。
 政権交代の原動力となったマニフェストの使い方も、陣営によってばらつきが見られ、候補個人のビラ配りを優先する陣営もあった。前回版は実現できなかった政策が多かったため、民主県連の山根隆治代表は「マニフェストというだけで拒否感を持たれることはあった」と言う。
 「民主には2大政党の一翼を担ってもらいたい」。さいたま市浦和区の70代の男性はそんな思いで小選挙区は自民候補、比例代表で民主に投票したという。「自民一強」では政界に緊張感が失われる恐れがあると考えるからだ。山根代表は「コアな支持は崩れていない。熱い思いを寄せる方々を大切にして、新しい再建に向けて考えていきたい」と強調する。
 党の立て直しは、貴重な与党経験からいかに教訓を導き、生かしていけるかにかかっている。
12月19日朝刊

8289チバQ:2012/12/21(金) 00:15:58
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20121220-00000035-mailo-l11
回帰・衆院選’12:政権再交代/下 第三極・共産・社民 新党に一定の存在感 自民以外、既成政党厳しく /埼玉
毎日新聞 12月20日(木)11時51分配信

 6日午後、JR大宮駅西口(さいたま市大宮区)の駅前デッキが聴衆で埋まった。お目当ては日本維新の会代表代行の橋下徹・大阪市長だ。「僕らは、いい意味でも悪い意味でも根無し草。大阪は動きました。ぜひ埼玉でも動かしてくださいよ」。マイクを握った橋下氏が訴える。民主党を支持する連合埼玉幹部は警戒した。「これだけ人を集めたのは、小泉純一郎元首相以来ではないか」
 「第三極」の台風の目とみられていた維新。県内の小選挙区に擁立した候補9人の公認決定は衆院の解散後と出遅れたが、小選挙区の3選挙区で次点につけた。比例代表の県内の得票率も18・8%と民主党(16%)をしのぎ、「第2党」に躍り出て北関東ブロックで2人が復活当選した。
 自民党を離党して埼玉14区で出馬した新人の鈴木義弘氏(50)は「(地盤ではない)北部でも『維新の鈴木』と言うと、チラシを取ってもらえた」と維新効果を語る。だが、候補の多くは地縁のない「落下傘」。県内での組織作りは未定だ。
 日本未来の党は、民主を離党した前職2人が小選挙区の議席を守れなかった。このうち、埼玉7区の小宮山泰子氏(47)は比例で滑り込んで4選したが、「卒原発、消費税増税反対、反TPPという三つの柱で戦ったが、浸透するまでに至らなかった」と話す。公示直前に「国民の生活が第一」が未来に合流した混乱も影響したとみられる。
 みんなの党は都市部を中心に6新人を擁立したが、追い切れなかった。埼玉2区で民主前職を上回り、次点となった松本佳和氏(47)は「投票率が上がって浮動票が流れてくるはずだったが、低くなった」と悔やむ。ただ、県内の比例代表の得票率は前回に比べ約5ポイント増の10・9%に上昇。松本氏は「根っこができ始めている」と手応えを語った。
 共産党は全小選挙区に15人を立てたものの、議席に届かなかった。県委員会の小松崎久仁夫委員長は「全選挙区に擁立していなければ、存在感が低下し、比例の票も減らしたと思う。積極的な意味があった」と説明。社民党は埼玉1区の新人が敗れ、県連の佐藤征治郎代表は「惨敗だった。護憲一本で勝負すべきだった。今後の右傾化が心配」と嘆いた。脱原発や消費増税反対などの主張が他党と重なったことが、不振の要因となった。
 第三極が一定の存在感を示し、自民以外の既成政党が伸び悩んだ衆院選。各政党は収穫と反省を胸に、来年夏の参院選に向けて走り始めている。
   ◇  ◇
 この企画は、木村健二、林奈緒美、西田真季子、海老名富夫、町田結子、大平明日香、清水勝、狩野智彦、中山信が担当しました。
12月20日朝刊

8290チバQ:2012/12/21(金) 00:17:30
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20121218-00000125-mailo-l12
2012衆院選:風無き圧勝/上 「スイング層」第三極へ 県内初、3選挙区で各3人当選 /千葉
毎日新聞 12月18日(火)15時28分配信

 「当選して良かった。あなたを応援するけど、自民党にはもっと頑張ってもらわないと困るよ」
 衆院選から一夜明けた17日朝のJR新松戸駅前。再選を果たした自民党の斎藤健氏(53)が街頭演説に立つと、複数の支持者からこう声をかけられた。千葉7区(流山市など)で次点の3・5倍を得票し大差で勝ち抜いたが、選挙中には、「追い風は感じなかった」という斎藤氏。「自民党は消去法で選ばれただけ。本当に期待に応えるためには、これからだ」と実感した。
 今回、自民は全13小選挙区中、11小選挙区で勝利を収めた。小選挙区での獲得議席数は、当時の小泉純一郎首相が「郵政民営化」を掲げてブームを巻き起こした前々回05年の12議席に迫る結果だ。だが、比例の結果からは、全く異なる状況が見えてくる。
    ◇
 自民が県内で獲得した比例票は、実は前回09年より約9万票少ない約77万票。投票率低下の影響があるとみられるが、得票率も前回よりも0・4ポイント低い26・4%だ。民主党の得票率も18・6%(約54万票)で、前回の42・4%(約136万票)から激減。一方で、今回初めて国政選挙に参入した第三極の日本維新の会は18・9%(約55万票)となり、比例票では“県内第2党”に躍り出た。
 3区(市原市など)で5選した自民党県連会長の松野博一氏(50)が17日の記者会見で「これまで自民と民主の間で動いていた、選挙ごとに投票先を判断して変える『スイング層』を第三極が吸収した」と指摘したように、2大政党の減少分が、維新に多く流れたとみられる。
 野党側が民主政権批判を強め続ける中で始まった選挙戦。報道各社の世論調査で自民の優勢が明らかになると、他陣営から「古い自民党の政治に戻すのか」との訴えが目立ち始めた。こうした状況で維新などの第三極は、既成政党に不満を持つ有権者に支持を呼びかけた。
 共同通信が16日に実施した出口調査によると、小選挙区で維新の候補者に投票した無党派層は10・8%だったのに対し、比例では21・3%と倍増している。「第三極の候補者は立候補表明が公示直前で出遅れたが、政党レベルでは2大政党への批判がかなりあった」(自民関係者)とみられる。
 この結果、選挙基盤が弱い自民の新人が出馬した1、9、13区で、維新の新人が比較的高い惜敗率を出し、比例復活を果たした。これらの選挙区では民主の前職も当選し、1小選挙区に出馬した3人が同時に当選する県内初の事例が3選挙区で発生する極めて異例の結果となった。自民県連幹部は「今回の『圧勝』を勘違いしたら、あっという間に支持率が低くなる」と指摘している。
 16日夜、松野氏は当選が決まった新人に電話して発破をかけた。「次の総選挙は自民党に厳しい選挙環境で戦うことになると思う。国会活動と同時に、地域での活動も緩めないように」
    ◇
 今回の選挙結果には、県内の首長もそれぞれ見解を示した。
 森田健作知事は記者団に「自民党はここで公約をしっかりやらないと、次は反対の立場だぞというものすごいプレッシャーがある」と解説。民主政権が約束した放射性物質を含む「指定廃棄物」の最終処分場の早期確保についても「政権が代わってもちゃんとやってもらえると確信している」とくぎを刺した。
 千葉市の熊谷俊人市長は「政権交代が2度行われ、政治家も国民も政権が代わることで、変わること、変わらないことが何なのかを認識するのではないか。国民は政権交代によってすぐに良い方向にすべてが変わるという幻想を抱かず、我慢強く政権を見守っていく姿勢が必要だ」とのコメントを発表した。【田中裕之、斎川瞳、野原大輔】
    ◇
 政党乱立下で自民の圧勝に終わった衆院選。県内の余波を取材した。
12月18日朝刊

8291チバQ:2012/12/21(金) 00:19:07
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20121219-00000059-mailo-l12
2012衆院選:風無き圧勝/中 維新の勢力、根付くか 3議席確保も不協和音 /千葉
毎日新聞 12月19日(水)12時10分配信

 17日午前3時過ぎ。全国の開票作業が大詰めを迎え、比例南関東ブロック(定数22)の最後の議席を日本維新の会が獲得した。その瞬間、13区(印西市など)で3位にとどまった維新新人の椎木保氏(46)の比例での復活当選が決まった。「少ない仲間が支えてくれた。本当に奇跡的なことだ。(党代表代行の)橋下徹さんを信じて覚悟を決めて良かった」。富里市内の事務所で右手を上げてガッツポーズし、集まった支援者約20人から大きな拍手が起こった。
 衆参ねじれ国会での与野党の「決められない政治」が続いたとし、既成政党への批判票を取り込もうとした維新は、千葉県を含む比例南関東で自民党に次ぐ約144万票を獲得。民主党を1議席上回る5議席を得た。県内では椎木氏に加え、1区の元千葉市議の田沼隆志氏(36)と、9区の元県議の西田譲氏(37)の計3人が比例復活し、田沼氏は当選直後、記者団に「維新への期待を感じた。民主でも自民でも満足できないという人がたくさんいたということだ」とまくしたてた。
    ◇
 「維新への有権者の期待感は真摯(しんし)に受け止めないといけない」(民主県連幹部)。この結果は、既成政党に少なからず衝撃を与えた。しかし、維新の候補者個人の浸透度は決して高いとはいえない。3人とも小選挙区3位で、どれだけ善戦したかを示す惜敗率(当選者の得票に対する該当候補者の得票の割合)は50%台。民主は66%以上の候補者でなければ復活当選できず、議員個人よりも「党」で選ばれた色彩が強い。
 惜敗率53・8%で最後の当選者となった椎木氏は元茨城県鹿嶋市職員の“落下傘候補”だ。公認決定は衆院解散後の11月22日とギリギリ。さらに選挙区も党側に「どこでもいい」と伝えていたため、本人が13区から出馬すると知ったのは、その前日だった。
 自宅は鹿嶋市にあるうえ、選挙スタッフも全員、同市からの“外人部隊”。13区内の支援者が一人もいない中、「近くにインターチェンジがあり、鹿嶋市から高速(道路)で45分で来ることができる」という理由で富里市に事務所を置いた。
 1000万円超の選挙資金は自分の蓄えで用意。有権者数を調べて浮動票がありそうと感じた印西市や鎌ケ谷市で、地図を見ながら重点的に街頭演説などをした。「私は橋下徹の分身。(私が)13区でやることは橋下のやることと同じなんです」。維新への追い風に乗ろうと、この決めゼリフで有権者に印象づけようとした。また、13区は、みんなの党や日本未来の党といった第三極が出馬しておらず、既成政党への批判票が競合しなかったことも椎木氏に有利に働いたとみられる。
 元千葉市議の田沼氏も惜敗率は58・0%。「もっと多くの人の信用を獲得していくよう頑張りたい。時間は必要だ」と課題を口にした。
    ◇
 「党の勢い」だけではなく、今後も県内政界で存在感を示し続けるには、県連組織の発足が不可欠だ。しかし、その作業はスムーズに進んでいない。
 県議会と千葉市議会で維新系会派を結成する地方議員は公示直前、「日本維新の会県支部設立準備会」(会長・宍倉清蔵千葉市議)を設立したが、党本部に県連組織として正式に承認されていない。準備会関係者は「当選した3人を交えて話し合い、組織を早急に設立したい」と話す。
 一方、準備会と距離を置く県議らもおり、独自に県連組織の設立準備を進め、党本部に認可を求めている。この県議も「当選者と合意形成を図りたい」と話しており、両者間で主導権争いをしている格好となっている。
 当選者の思いは複雑だ。西田氏は「維新の旗の下に集まり、同じ価値観を共有している者同士なので、しっかりと議論をして一つにまとまってほしい」と求める。
 知事選や千葉市長選、参院選が予定される来年を控え、新興勢力の維新は県内で根付くのか。今回の衆院選で大勝した自民県連の松野博一会長(50)は「維新が県内に党として基盤を築くかどうかは、今後の動きや支持の広がりを見ないと判断できない」と静観する構えを見せている。【橋本利昭、斎川瞳、田中裕之、黒川晋史】
12月19日朝刊

8292チバQ:2012/12/21(金) 00:20:04
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20121220-00000041-mailo-l12
2012衆院選:風無き圧勝/下 大敗民主、原点へ 分裂で有権者離れ /千葉
毎日新聞 12月20日(木)11時51分配信

 「しっかりやります。民主党、頑張ります」。18日夜、千葉市花見川区のJR幕張駅前で、民主党から新人で千葉2区(八千代市など)に出馬し落選した樋口博康氏(53)の姿があった。衆院選翌日から朝晩、選挙区内の駅でコートを着ずにスーツのまま1人でのぼりを掲げ、通行人に党の再起を訴えている。
 党本部幹事長室部長代理を務める樋口氏の出馬が決まったのは公示1週間前。前回09年の2区に民主から出馬、当選した黒田雄氏(53)=日本未来の党=は消費増税に反発して離党し対立候補となったが、共に落選。樋口氏は「(バラバラの)民主党は頼りないと思われ、最初から聞く耳を持たない有権者が多かった」と振り返る。
 民主は前回、比例単独を含め県関係の候補者15人が当選した。しかし、小沢一郎氏(70)と行動を共にした7人が7月に離党。5選挙区が空白区となったが、このうち11、12区は最後まで擁立できなかった。民主県連の田中信行幹事長(61)は「離党組が出たことで党支部が大きく壊れたままの状態で選挙に突入した」と話す。
 結果的に民主の分裂は、日本維新の会などの第三極の参入に加え、さらに非自民支持層の票を分散させる「自民党有利」の状況を生み出した。今回、民主は野田佳彦首相(55)の4区と田嶋要・県連代表(51)の1区でしか小選挙区で勝てず、比例復活を合わせても当選者は前回の3分の1の5人にとどまる。
 樋口氏は党再起の姿勢を示すため、党職員の仕事をこなしながら2区での政治活動を続けるという。職員歴13年で党内を眺めてきた経験から語った。「民主党は国民参加型の政治が原点だったが、特に09年に党の追い風だけで当選した1回生は国民の中に入らなかった。落選した自民党議員の秘書が雇われ、議員より大きな顔をすることもあった。今回の敗因は政党としての在り方だったと思う」
    ◇
 19日朝、千葉市中央区のJR蘇我駅前であいさつをしていた田嶋氏は、選挙期間中とは異なる有権者の変化に気づいた。5人に1人程度の割合で握手に応じてくれるのだ。「不思議だよ。これがみそぎなんだ。また頑張れということがある」と驚いた様子で語った。
 県内の次の大型選挙は来春の知事選。民主県連の対応は、突然の衆院解散で議論がストップしたままだ。3議席を争う来夏の参院選も「今の実力では現状維持の2議席を狙うのは高望みかもしれない」(県連幹部)との声も漏れる。先の展望は決して明るくない。
 それでも、田嶋氏は「自民党の支持率が大幅に上がったわけではない。再び2大政党と言われるよう頑張っていかないといけない」と決意を示す。
 民主への反発は、09年の選挙で掲げたマニフェスト(政権公約)の多くを実現できなかったことも大きい。田嶋氏は「くだらない国会戦術を取らず、政治を前に進めるために与党に協力すべきは協力する野党になることが必要だ」と語った。
    ◇
 18日、東京・永田町。11区(茂原市など)で大差で落選した未来の金子健一氏(55)が国会事務所の撤収作業に追われていた。地元の茂原事務所もなくして、「ゼロからの出発を果たす」つもりだ。
 民主離党組が合流した未来は小選挙区で立候補した10人全員が落選する大敗。「(獲得した)この票は皆さんが積み上げてくれた貴重な票。これを生かすためにも今後のことは後援会の皆さんと相談したい」。金子氏の敗戦の弁を聞きながら、支援者の1人は「公示間際に国民の生活が第一から未来に党籍が変わったことが有権者にわかりにくかった。あれでは戦えない」とつぶやいた。
    ◇
 自民圧勝だった今回の衆院選。だが、自民の比例票は伸びず、小選挙区の勝利も、民主の分裂や維新など第三極の参入による非自民支持層の票が割れた側面が大きい。決して自民への「白紙委任」とは言えない結果に自民、民主、第三極など各党、当選議員はどう応えるのか。突きつけられた課題は重い。【田中裕之、斎川瞳、吉村建二】
12月20日朝刊

8293チバQ:2012/12/21(金) 00:27:11
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20121218-00000118-mailo-l15
2012衆院選:検証/上 民主、惨敗に大きな衝撃 政策に一貫性欠き /新潟
毎日新聞 12月18日(火)15時23分配信

 「せめて謝ることから始めてほしかった」
 新潟市で民主党候補の演説を聞いた若い女性は、握手のため歩みよってきた候補者と応援演説者に対し、消費増税や関西電力大飯原発再稼働を決めたことなどを批判した。
 3年余のうちに米軍基地移設問題や原発政策、消費増税など政策に一貫性を欠き、マニフェスト(公約)にない政策を実行した民主政権。16日投開票された衆院選では県内小選挙区も全6議席を自民に奪われ、惨敗した。
 この結果に県内の同党関係者は驚きを隠せない。小泉旋風が吹いた前々回選(05年)でも県内では民主候補が3議席を確保し、それが自信につながっていた。民主党県連の市川政広幹事長は「新潟の候補者は個人の底力がある。ここまで全敗するとは思ってなかった」と漏らす。1、3区の陣営も「候補でなく、民主党ということで判断されてしまった」と悔しがった。4区陣営は「消費増税の責任を全部民主党がかぶることになってしまったのが大きかった」とも。2区の鷲尾英一郎氏は「(政党が)簡単に分裂してしまうことは、政権担当能力に対する根本的な疑問を植え付けてしまった」と分析した。実際、1〜4区は当選した自民候補との得票率の差は10%未満にとどまり、候補本人への批判は少ないともみられる。
 6区の元副農相の筒井信隆氏は党政策に苦しんだ。農業者が多く、有権者の関心が高いTPP(環太平洋パートナーシップ協定)問題では、交渉参加に積極姿勢を示す党に対し、自分は慎重姿勢だという説明や弁明に追われた。筒井氏は「党執行部はこれだけの暴風雨を起こしたことを考えてほしい」と話す。
 7選を目指した5区の田中真紀子氏は、自民の長島忠美氏に約3万票の大差で敗れた。
 裏には党への逆風だけでなく、支援者との溝がある。田中氏は03年に自民を離党。民主に入党後も前回選では連合新潟の推薦を返上するなどトラブルは絶えなかった。今回も連合は「支持」にとどまった。父角栄氏からの長年の支持者が対立候補の支援に回ったりしたことも打撃となった。元越山会の男性も「(田中氏は)陳情を受けるのを嫌がり、地元に何もしない」と批判を緩めなかった。
 以前、田中氏を支援した自民党県連の星野伊佐夫会長は「真紀子さんは小泉純一郎首相と話して、私たちには何も説明なく自民を去った。これが一つの区切り。あの瞬間、田中角栄がすごく遠くなった」と田中氏の個人的資質に疑問を呈した。
 市川幹事長は惨敗を受け「候補者は自前の組織や支援団体を作って戦える体制にしないといけない。新しい民主党を作り、来年の参院選に臨む」と決意を語る。だが国民の信頼を取り戻すのは、そう容易ではなさそうだ。
12月18日朝刊

8294チバQ:2012/12/21(金) 00:30:37
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20121219-00000127-mailo-l15
2012衆院選:検証/下 全議席奪還した自民 従来型組織力頼み /新潟
毎日新聞 12月19日(水)13時4分配信

 「我々の仕事は6割以上減った。どうやって生きていくか非常に困ってる。(民主は)『コンクリートから人へ』なんて言うが、コンクリートも人も大事。民主は何もしていない。怒りをぶつけようじゃありませんか」
 衆院選終盤の13日、新潟3区の五泉市で開かれた建設関連業の集会で、地元の建設業協同組合幹部が声を張り上げ、約170人の参加者に呼び掛けた。その後を3区の自民候補が引き受け「(10年間で200兆円を公共投資に充てる)国土強靱(きょうじん)化の予算を3区に持ってくる。建設業に力を入れる。それは間違いなく、日本全体のためになる」と強調した。
 公共事業よりも社会保障に重点を置いた施策を展開してきた民主。だが公共事業減少が地域に与えた影響は少なくない。新潟は日本海に面し、面積が広い上、全国有数の豪雪地帯でもある。道路や港湾整備など公共事業の重要度は極めて高い。
 県によると、県内総生産の建設業の割合は7・7%(09年度)で、全国平均の6・2%(09年)を上回る。公共事業の減少が暮らしを直撃した有権者も少なくなかったはずだ。地震や地滑りなど度重なる自然災害に見舞われた6区では、自民候補が「必要な公共事業をする」と訴えた。
 今回、自民は建設業界などの企業がフル稼働、協力関係にある公明党に加え、自党を中心に県議、市議を動員した従来型の組織戦を展開。前回、民主への政権交代の原動力になった無党派層にも食い込みを見せ、全6議席を民主から奪還した。
 民主はマニフェスト(政権公約)で掲げた主要政策が財源不足で大きく後退し、破綻に終わった。一方、公共事業に集中投資する自民の国土強靱化計画は、景気回復の歩みが滞る中、一部有権者には大きな魅力として映り、特に地方では自民大勝を下支えした。
 ただ有権者が、自民への大きな期待から選択したとは言い難い。政治不信を反映し、投票率は戦後最低の59・66%(小選挙区)となった。
 前回の大敗の記憶が生々しく記憶に残る自民にとって、民主の政権奪取そして今回の壊滅は、政権運営を一歩間違えれば、再び自党に襲いかかりかねないと映る。民主が招いた「マニフェスト不信」を念頭に、自民党県連の星野伊佐夫会長は「できないことは(公約に)書いちゃいけないし、言っちゃいけない。今後の教訓になる」と語る。
 開票の翌17日、当選した6人が、自民県議や市議にお礼に訪れた。星野会長はあいさつで「現場主義で、選挙区のことだけは、どこに行っても考えながら活動してほしい。きょうから次回選挙のことも考えて活動してほしい」と語り、気を緩めることはなかった。
 自民の新人候補を応援した市議は「今回は県議や市議のみこしに乗ってたまたま当選したみたいなもの。本人は選挙を分かってないし、全然地元を回ってなかった。これからは自分で後援会組織を作らないと」と漏らす。
 民主への逆風や自民の組織力で、知名度や実績がない自民新人が当選した今回選。次回はもう頼ることはできない。「新しい自民党」の真価が問われる中、当選者がどう公約を守り、活動していくのか。有権者の視線はさらに厳しくなる。
12月19日朝刊

8295チバQ:2012/12/21(金) 00:34:58
http://mainichi.jp/area/toyama/news/20121218ddlk16010409000c.html
2012衆院選:回想 自民、組織力で圧倒 投票率ワースト、県民「置いてけぼり」 /富山
毎日新聞 2012年12月18日 地方版

 ◇選択の幅狭く、争点あいまい
 16日に投開票された衆院選は、自民が県内全区を独占した。1区では田畑裕明さんが民主前職の村井宗明さんを抑え初当選。2・3区ではそれぞれ自民前職の宮腰光寛さん、橘慶一郎さんが手堅く再選した。自民圧勝や過去最低の投票率の要因などについて、各区の取材を担当した記者たちが振り返り、検証した。【大森治幸、畠山哲郎、成田有佳】

 ◇全区独占の自民。その強さの源は?
 A 「1区の議席奪還」を掲げ、党本部の大物や2・3区の前職候補のほか、他県の自民県議も駆けつけるなど、「援護射撃」が徹底していた。分裂した民主や第三極とは団結力の次元が違った。

 B 2区は公示後、候補が北海道や沖縄に出向いて不在がちでも圧勝するほど、組織力が頭抜けていた。また今回は議会中の選挙で、選挙の実働を担う市町村議にとっては掛け持ちが大変だったが、頭数で勝る自民は有利だった。

 C 3区も同様。出陣式には区内の首長らが顔をそろえ、JAや医師会などの団体からの支援も強力。地盤の厚みがまるで違った。また陣営幹部の県議らはあいさつや電話など常に忙しく働いており、選挙慣れしていた。

 ◇他の党の課題は?
 C 3区では民主の候補擁立が公示の2週間前。しかも地元での知名度はほぼゼロの新人。事情もあるのだろうが、もっと周到に準備すべきでは? 選挙自体の盛り上がりにも影響してしまった。

 B 社民も2区への候補擁立が10月上旬。さらに連合富山の支援も選挙戦後半からと、多くの面で対応に出遅れた感は否めない。知名度アップなどに約1年をかけた準備で臨んだ前回(09年)は今回の約3倍の得票だった。

 A 1区は前職候補が消費増税法案の衆院採決を棄権した「しこり」が尾を引いた。また県内では日本維新の会が比例で民主を上回り、既成政党への不信の受け皿になった格好だ。参院選に候補者を擁立するか、注目したい。

 ◇投票率は過去最低。さらに前回から下落率は全国ワースト。
 B 2区は民主が候補者を立てず与党不在。有権者に選択肢を示せなかったのが一番の要因だろう。自民支持層でも優位な選挙戦で、投票へのモチベーションが下がったとみられる。

 C 師走の慌ただしさに加え、争点の政策について候補者の踏み込み不足もあるのでは? TPP(環太平洋パートナーシップ協定)や消費増税などは富山にも関わる重要なテーマ。主張が明確だったのは共産党候補だけだったと思う。

 A ある有権者がこの選挙を「置いてけぼり選挙」と表現したのが印象的だった。突然の解散で有権者に何を問いたいのか、分からなかった。自説をまくし立て、他党を非難するだけの政治家の姿に「置いてけぼり感」が募り、白けた。国民目線の政治を願いたい。

8296チバQ:2012/12/21(金) 00:35:32
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20121218-00000225-mailo-l17
2012衆院選:回想/上 準備万端「自民王国」復活 /石川
毎日新聞 12月18日(火)16時35分配信

 ◇予想外の逆風、失われた求心力−−出遅れが響いた民主
 16日投開票された衆院選は、自民党が単独過半数を確保する圧勝となり、県内でも3小選挙区全てで自民が議席を独占した。かつての「自民王国」復活ともいえそうな結果となった師走の総選挙。選挙戦の様相を、取材した記者のメモから2回にわたり振り返る。【衆院選取材班】
 ◆序盤から勢い
A 自民は、既に選挙戦序盤から勢いを感じたね。
B 集会を開けば満員で、事務所は土日に支持者らでごったがえした。急きょ衆院解散が決まったというのに、準備は万端という印象を受けた。
C 自民は長年、小選挙区の議席を守ってきたわけで、本来の強さをみせたということなのだろう。石川3区の北村茂男氏の陣営では、公示直後こそ、小選挙区での議席獲得を目標に掲げていたけれど、選挙戦中盤には、当選を前提に「リードを広げて惜敗率を低め、次点の候補が比例復活するのを防ぐ」と公言していた。
B 石川2区の佐々木紀氏の陣営も強気で、選挙戦後半には同様の発言が飛び交っていたね。当選を確信するどころか、投開票日には投票終了直後に勝利宣言し、午後10時半までに計5カ所に当選あいさつする、という予定を前日に組んでいたよ。
A 開票を始める時間は、最も早い自治体で午後8時だったのだけどね。
B 自民の各陣営はそれほどまでに、当選の自信を持っていたということ。
D 石川1区の馳浩氏に至っては、他党や候補の批判を極力抑えて勝利するという、“品格”の横綱相撲だった。
 ◆後手、後手、後手
A 一方の民主。解散後に田中美絵子氏が石川2区から国替えし、県連幹部が後継選びに奔走するなど、急転直下の解散劇に翻弄(ほんろう)されたね。
B 石川2区で解散後に急きょ出馬表明した宮本啓子氏の陣営幹部からは「あと1週間、擁立が早ければもう少し態勢が整ったのだが……」との恨み節もこぼれていたよ。事務所の場所が決まったのが解散の10日後。個人演説会の日程も思うように組めなかった。
A 突然の解散に戸惑い、準備不足に泣かされたのは、野党の自民側ではなく与党の民主側だったようだ。本格的な選挙戦に入る前に、既に差がついていたと言わざるを得ない。
B 宮本氏の敗戦が決まった事務所内で、県連代表の一川保夫・参院議員は、民主への逆風が予想以上だったことも敗戦要因に挙げていたな。
C だが、逆風下でも、石川3区の近藤和也氏は奮闘したように思う。前回選で当選した後も街頭演説やミニ集会など、地道に地元回りをずっと続けていたんだ。自民の一部には「侮れない」と警戒する声もあったね。だが、民主への批判は厳しかった。近藤氏は敗戦の弁で、個人票を積み上げる今までのやり方は「逆風の選挙で(組織型選挙に)負ける」と語ったほどだ。
D 石川1区の奥田建氏の陣営は、父の故・敬和氏の時代から支えた金原博、宇野邦夫の両県議が選対から一歩引き、比較的若手で態勢を組んだ。選挙に強いベテラン2人の不在が影響した、とみる向きもある。また保守系と、労組系議員とで別々に選対ができるなど、意思疎通が不十分で態勢が固まらなかったようだった。求心力を取り戻せるか、これからが勝負だね。
12月18日朝刊

8297チバQ:2012/12/21(金) 00:35:58
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20121219-00000236-mailo-l17
2012衆院選:回想/下 低投票率に泣いた第三極 /石川
毎日新聞 12月19日(水)16時45分配信

 県内の3小選挙区の議席を、全て自民が独占する結果に終わった衆院選。相次いで結党した新党を中心とした「第三極」や、「老舗」政党の共産党や社民党への支持はどうだったのか、あるいは選挙結果が県内政界などにもたらす影響について、前回に続き、担当記者が振り返った。【衆院選取材班】
 ◇民主惨敗、知事選に影響も 「脱原発」主張際立たず
 ◆「第三極」の健闘
C 結党が相次いだ新政党の「第三極」の戦いぶりや有権者の受け止め方はどうだったろう。
A 石川1区は、維新や未来など全国をにぎわせた新しい政党の候補が立った。5人の候補者から選ぶこととなり、有権者にとっては選択肢が増えたという意味ではよかったとは言えないかな。
D 維新・小間井俊輔氏の陣営は、自民の馳浩氏と民主の奥田建氏が議席を争ってきた構図を見て、両氏に投票した人のうち、情勢によって投票先が変わる無党派的な層の票の取り込みを狙った。奥田氏に迫る勢いだったが比例代表での復活当選できなかった。
A 小間井氏は「石川1区の金沢市は大半が無党派層」と語っていた。だが、今回は戦後最低の投票率。取り込める層は少なく、目算が外れたね。
D ただ、陣営幹部は「馳氏ではなく、奥田氏を支持していた層から票が流れたようだ」とみている。民主の支持層の票が分散し、第三極に流れ込んだことで、結果的に自民の候補を利した面があるといえそうだ。
A 未来の熊野盛夫氏は、応援で知人のミュージシャンが生演奏するなど、独自の選挙戦を展開した。出馬表明は公示日直前であり、1万票を集めたのは健闘といえるんじゃないか。
 ◆「原発ゼロ」、憲法改正反対などを訴えた「老舗」政党の共産、社民
D 石川1区の熊野氏の主張のメーンは「卒原発」。そのため、共産の黒崎清則氏も原発推進に反対を掲げたが、主張を際立たせることができなかったようだ。
B 石川2区では、前加賀市議で一定の知名度があるとみられた社民・細野祐治氏と、衆院選挑戦5回目の共産・西村祐士氏の得票はいずれも1万数千票。原発推進やTPP交渉参加について明確に「反対」を掲げたけれど、それを望む有権者の受け皿になりきれなかった。
C 石川3区は自民と民主、共産の争い。03年衆院選と同じ構図だが、共産の渡辺裕子氏の得票率は当時の共産候補の1・6倍。原発推進への反対を明確に掲げ、存在感を示せたと思う。
 ◆総選挙の結果がもたらす影響とは
B 森喜朗元首相の引退を受け、石川2区で初当選した自民の佐々木紀氏に対し、森氏は今後、積極的な支援も、行動を制御するようなこともしないと公言している。佐々木氏の総決起集会では「政治家としての演説はこれが最後」と語った。政界の表舞台からは一歩退いた形になるとみられる。
A ただ、森氏の悲願の北陸新幹線の全線フル規格化が実現するまでは影響力を発揮するだろうとの見方もあるね。
B 16日夜、佐々木氏が当確の知らせを受けて勝利宣言したときのこと。報道陣から万歳を依頼された佐々木氏に対して森氏が、あの太い声で「(当選しても)万歳するもんじゃないんだ」とたしなめた姿が印象に残っている。重鎮として県内政界への影響力は残るだろう。
D 民主は、3小選挙区で敗北した上に比例代表で復活もできず、県内の所属衆院議員はゼロ。この民主の求心力の低下が、民主に合流した県議会会派「新進石川」の発言力に影響するのではないかと見る向きがある。新進の県議は、谷本正憲知事を初当選から支えてきただけに、勢力が低下すれば、14年春の次期知事選の構図に絡むかもしれない。
A 次の知事選で、これまでは新進と相乗りだった自民が、衆院選全勝の勢いに乗って独自候補を擁立する可能性がある、ということだね。6選出馬に意欲的と言われる谷本知事は、自民の勢力伸長を複雑な思いで受け止めているかもしれない。
12月19日朝刊

8298チバQ:2012/12/21(金) 00:36:30
石川
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/ishikawa/feature/kanazawa1355753757041_02/news/20121217-OYT8T01785.htm
12衆院選 王国復活の背景
(上)自民 追い風なき大勝

 「自民党に特別な期待や風が吹いたわけではない」

 16日夜、金沢市間明町の馳浩の事務所。自民県連幹事長の紐野義昭は、勝利の余韻を感じさせない淡々とした口ぶりで戦いを総括した。

 「馳には入れる。だけど、自民はだめや」。9日夜、金沢市での馳の個人演説会に出席した男性は、きっぱりと言い放ち、会場を後にした。

 選挙戦序盤から「自民優勢」を伝える報道各社の世論調査結果とは裏腹に、自民の各陣営では追い風を感じることは少なかった。ただ、前回初めて小選挙区の議席を失った自民王国・3区では「だまされた思いは絶対に許せない」と、民主党に憤る有権者の声は届いていた。あまりにも強い民主への逆風。自民は「いかに組織を壊さず安全運転するか」(県議)との戦略を立てた。

 1区では候補が街頭を飛び回る陰で、県議らは解散後から「1万件以上」の電話作戦で票を積んだ。ある集会では開始の遅れを伝える司会者が、おわびとともに一言、付け加えた。「待つ時間を使って、皆さんの携帯電話から知り合い3人にお電話を」



当確の一報が入り、握手を交わす森さんと佐々木さん(16日午後8時過ぎ、小松市の事務所で)      ◎

 元首相の森喜朗が約43年にわたって議席を守り続けた2区。9月20日に森の後継に選ばれた佐々木紀は、衆院解散後まで立候補表明が遅れた民主候補を尻目に、着実に森後援会の支持者を固めた。38歳という若さを武器に、同世代を中心とした若年層にも支持を訴えた。「私の後援会の8割を取ればいい」(森)とされた佐々木は初陣にもかかわらず、苦戦した前回の森をしのぐ得票率で大勝した。

 全選挙区で、各地に張り巡らされた後援会組織が一斉に動き、戦後最低の投票率の低さも勝利を後押しした。自民の強さの源泉を、ある県議は不敵な笑みを浮かべて説明した。「長年築いてきた力、つまり、『しがらみ』の勝利だ」

      ◎

 「自民に風が吹いた訳ではない」との自民関係者の実感は、データでも裏付けられる。県内の比例選での自民の得票率は34・65%と、民主に政権交代を許した前回09年の35・43%を下回った。県連幹部は「民主政権への強い不満や乱立する新党への不安などで行き場を失った『消極的自民票』が招いた圧勝に過ぎない」と口をそろえる。

 1選挙区から1人しか当選できない小選挙区制では、政党への「風」が全国の選挙区での勝敗、ひいては政党全体の議席数に影響しやすい。05年の「郵政選挙」で自民、09年の「政権交代選挙」で民主が大勝した事実が、それを物語る。

 ましてや、政党が乱立する中、「消極的支持」で大勝した自民にとっては、ひとたび失政を犯せば、有権者から強烈な「しっぺ返し」を食らう恐れは消えない。来夏に参院選を控え、県連会長の岡田直樹は自戒の言葉を口にした。

 「今回がラストチャンス。これで期待に応えられなければ、今度こそ国民から鉄槌(てっつい)を下され自民党は再起不能になる」(敬称略)

(2012年12月18日 読売新聞)

8299チバQ:2012/12/21(金) 00:36:53
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/ishikawa/feature/kanazawa1355753757041_02/news/20121219-OYT8T01553.htm
12衆院選 王国復活の背景
(中)民主 身内からも逆風

支援者に敗戦のあいさつをする一川氏(左)(小松市の事務所で) 県議会会派「新進石川」会長の宇野邦夫は17日、県議会の控室で記者団に一川保夫・民主党県連代表の責任論を口にした。

 その直後、一川本人があいさつに訪れたが、2人が言葉を交わすことはなく、一川は「お世話になりました。また、よろしくお願いします」と頭を下げ、10秒ほどで部屋を後にした。

 民主党は県内3選挙区で議席を獲得できず、候補は比例復活もかなわなかった。惨敗の要因は、全国的に吹き荒れた逆風だけではなく、身内のゴタゴタが最後まで尾を引いたためだ。

      ◎

 「獲得できるはずの票を割ったのは大変ショックだ」。1区の奥田建は17日未明、金沢市西念の事務所で悲痛な表情で語った。基礎票が「7万」(陣営幹部)とされた奥田の得票は過去最低の4万7582票にとどまった。

 奥田は地元での活動不足を再三にわたって指摘され、ある金沢市議は衆院解散後、「民主党への逆風に加え、奥田に対する逆風もある」と厳しい表情を見せていた。

 2009年の政権交代後に民主党入りした新進石川は労組系議員との距離を埋められず、これまで奥田の選挙を率いてきた宇野と、新進石川顧問で県議11期の金原博は選対から一歩退いた。奥田の父・敬和(故人)に見込まれ、秘書を務めた宇野が敬和の長男・建の苦境に際して関与を控えたのは、“見限った”とも受け取れる。

      ◎

 2区で田中美絵子の国替えが決まった時、県連内では「一川に責任を取って出てもらうしかない」との声が大勢を占めたが、一川はかたくなに固辞した。

 田中が6月、週刊誌でスキャンダルを報じられた後、「田中では戦えない」と悲鳴を上げたのは2区内の県議たちだった。県連幹部は「自分の選挙の時に、支持者から『なぜ田中を推した』と追及されるのが怖かったからだ」と解説する。

 10月に来県した民主党幹事長代行の安住淳は「『田中はダメ、代わりもいない』は認められない」と県議らを諭し、県議らは数人に立候補を打診した。だが、県連は党本部が田中の国替えを決めた時点でも、後任候補を用意できていなかった。

 民主の支援団体・連合石川は、宮本啓子を推薦しなかった。民主候補を支援してきた社民党も独自候補を擁立し、連合は民主と社民に分裂。宮本は前回の田中の3分の1に満たない3万7601票で惨敗した。

      ◎

 3区で近藤和也が健闘したのは、前回の初当選後、「1500回以上の街頭演説などを重ねた」という近藤自身の努力が大きい。一川は近藤の選対本部長に就いたが、「自分の選挙目当て」と見る向きもある。

 民主は県内の国会議員が一川だけとなり、来夏の参院選で一川の議席を守ることが最大の課題となる。

 宇野は参院選について「わしは戦わん」と言い切り、ある県議は「一川は任期中、何もしなかった」と切り捨てる。その一川は衆院選の結果を「有権者が何を判断基準に(自民を)選んだのか理解しがたい」と振り返った。

 政権与党から陥落した民主党。惨敗後もどこか「他人事」のように映る関係者の振る舞いからは、再生への道筋が見えてこない。(敬称略)

(2012年12月19日 読売新聞)

8300チバQ:2012/12/21(金) 00:37:17
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/ishikawa/feature/kanazawa1355753757041_02/news/20121219-OYT8T01573.htm
12衆院選 王国復活の背景
(下)維新 急ごしらえ露呈

橋下代表代行(中央)、中田宏氏(左)と街頭演説した小間井氏(2日、金沢市香林坊で) 衆院選公示2日後の6日夜、報道各社に1枚のファクスが届いた。「てんてこまい俊輔通信」――。送り主は日本維新の会の小間井俊輔の事務所。翌日の選挙活動の予定を記載したA4判1枚の紙の表題が、前日の「こまい俊輔予定表」から変わっていた。

 初めての選挙で自民党の馳浩、民主党の奥田建という「強敵」に挑んだ小間井。自虐的にも思える「てんてこまい」は、今回衆院選での自身や維新の戦いぶりを象徴していた。

      ◎

 「最終的には(当時の日本維新の会の)橋下(徹)代表と松井(一郎)幹事長が決めると思う」。10月31日、県庁の記者会見室。維新北陸信越ブロック長・阿部賞久は県内全3小選挙区に候補を立てる方針を示す一方、小間井の1区での公認については言葉を濁した。

 党本部が小間井に公認を伝えたのは衆院解散後の11月18日。党本部は「維新政治塾」塾生の政治活動を禁じ、塾生の小間井は公認されるまで街頭演説もできなかった。維新の会は太陽の党と合流し、代表に石原慎太郎、代表代行に橋下が就任。第3極としての期待感が高まる一方で、合流による政策の変化も生じていた。

 12月9日、金沢市諸江町での演説会。小間井陣営幹部の県議・田中博人は「小選挙区では現職2人がいて頂上は見えないが、比例選では(議席を)獲得できるところまできている」と比例復活へ望みを語った。

 ただ、党本部は比例選北陸信越に前横浜市長の中田宏を擁立、名簿順位を1位にした。小選挙区と重複立候補した8人はみな2位。小選挙区で「生死」をかけて戦う候補より、知名度があり、党の「顔」となる中田を優遇していた。

 橋下は12月2日、金沢市香林坊での街頭演説で、日本未来の党の原発政策や自民党の公共事業政策への批判をまくし立て、こう述べた。「正直、小間井さんが当選するかどうかどっちでもいい。当選するためだけにいいこと言ったらダメ」。聴衆に笑いが漏れた。橋下のすぐ横で小間井は苦笑いを浮かべた。その後、小間井陣営が望んだ石原代表の県内入りも実現しなかった。

 小間井の得票は4万1207票で、惜敗率は41・39%。維新は比例選北陸信越で3議席を獲得。重複立候補した8人の中で小間井の惜敗率は6位で、最後に当選した百瀬智之(長野2区)を11・77ポイント下回った。

      ◎

 維新が県内でも存在感を示した一方で、共産党、社民党、日本未来の党の得票は伸びなかった。3党に共通するのは消費増税反対、反原発などの公約を前面に掲げたことだ。

 読売新聞社が12月7〜9日に行った世論調査では、「安全性を確認した原子力発電所の運転再開」は賛成が43%、反対が49%、「消費税率を14年4月に8%に引き上げ、15年10月に10%まで引き上げる」は賛成が49%、反対が44%と賛否が拮抗(きっこう)した。国民全体が悩んでいる様子がうかがえ、これらの争点で明確な立場を示すことは必ずしも得票に結びつかなかったとみられる。

      ◎

 「選挙前に争点形成し、他党との違いを明確化できなかったことが敗因」。小間井は16日夜、金沢市入江の事務所で報道陣に答えた。維新の県内での比例選得票は12万4559票で、自民(19万5795票)の次だった。小間井は次回衆院選への立候補を明言しなかったが、「石川でも新しい政治に期待する声は十分にある。維新を北陸、石川に広げていける活動を考えていきたい」と語る。

 維新は一時のブームで終わるのか、国政を刷新する一大勢力に育つのか。真価は来夏の参院選、そして次回衆院選で問われる。(敬称略)

      ◇

 この連載は、福森誠、益田耕平、加藤哲大、池田創、三歩一真希が担当しました。

(2012年12月20日 読売新聞)

8301チバQ:2012/12/21(金) 00:41:41
http://mainichi.jp/area/fukui/news/20121220ddlk18010484000c.html
2012衆院選:記者座談会 原発政策 各候補、争点化避ける 全国最多立地県、物足りなさ指摘 /福井
毎日新聞 2012年12月20日 地方版

 自民が県内3選挙区を独占し、民主が全議席を失った衆院選。選挙戦を担当記者4人が振り返った。

 −−3選挙区とも、自民が大差をつけた。

 記者A 福井の保守地盤の厚さをまざまざと見せつけられた。「切り崩すすき間がない」と弱音を漏らす他党の選対幹部は多かった。1区では、稲田朋美氏の後援会組織の強さが目立った。陣営関係者は「公示を迎えるころには、試験は終わっている」と話していたが、常在戦場で組織を鍛え上げている。

 記者B 2区の山本拓氏の個人演説会は連日、数百人が駆けつけた。前回選は中立に回った県農政連が動員をかけ、応援弁士にも立った。自治会単位の推薦状が事務所の壁に所狭しと並び、支持層の厚さを物語っていた。対照的に民主・糸川正晃氏は逆風に苦しみ、陣営は「『糸川本人は良いけど、民主党はちょっと……』と言われる」と嘆いていた。

 記者C 自民大勝というより民主自滅の印象だ。3区は元々自民が強いから順当勝ちと言える。陣営は完勝気分の引き締めのため、組織固めに万全を期していた。組織の機動力、活動量は圧倒的だった。

 −−第三極は風を巻き起こせなかった。

 A 維新の橋下徹代表代行が福井市で応援演説を行った時、約2000人(陣営発表)が集まったが、現場からわき上がる高揚感のようなものは感じられなかった。橋下氏は「さらに公共工事をしても日本は成長しない」と訴えたが、北陸新幹線や足羽川ダムが主要課題の福井の現状とかけ離れていた。政策的に受け入れられなかったのではないか。

 B みんなは2区に候補を立て、維新と連携して2大政党打倒を訴えたが、保守層には浸透できなかった。ただ、1割強の票を集め、一定の手応えは感じたようだ。

 記者D 3区の維新候補は“落下傘”。公示の約10日前に公認が発表され、事務所にするため急いで借りた敦賀市繁華街のテナントには、前に入っていた店舗のカウンターがそのまま残っていた。事務所開きに知人ら数人しか集まらず、党本部の支援が厚いとは思えなかった。大阪での維新の熱狂とは対照的に、地方での悲哀を感じた。

 −−原発問題は争点となったのだろうか。

 C 原発が集中立地する3区でさえ原子力が再重要の争点にはならなかった、というより、どの候補も争点化を避けた。原発と切り離せないという意味で、経済・雇用問題に一般化されたように感じる。「安全なら動かす」と現実論を強調していた自民にしても、国策としての見通しが不透明で、本質論に踏み込めなかった。立地自治体の関係者は「原発の必要性をもう少し訴えてもよかったはず」と物足りなさを指摘していた。

 A 1区で共産、社民候補が脱原発を柱に訴えたが、伸び悩んだのが象徴的だった。毎日新聞の世論調査で、最も重視する争点に原発を挙げた人の割合は景気対策や社会保障に比べて低かった。ただ、立地県の方が若干、原発への関心は高い傾向があった。

 B 2区でも、共産以外の候補が街頭演説で原発に触れることはほとんどなく、景気回復やTPPが主な主張だった。原発から距離があり、住民の関心事ではないと判断したのかもしれない。しかし、全国最多の原発立地県の候補者として、自らの考えを有権者に示してほしかった。

8302チバQ:2012/12/21(金) 00:45:48
http://www.chunichi.co.jp/article/shizuoka/20121218/CK2012121802000079.html
衆院選検証(上) 自民、組織選挙で大勝
2012年12月18日

選挙期間中、安倍晋三自民党総裁の応援演説に大勢の人々が集まった=掛川市のJR掛川駅前で(袴田貴資撮影)


 衆院選の投開票から一夜明けた十七日午前。静岡県内の戦いを取り仕切った自民党県連の杉山盛雄幹事長は余裕をのぞかせた。「もっと早く注射を打っておけば、6区も勝てたかもしれない」

 六選を目指した民主前職に新人が挑んだ6区。自民は主戦場と位置づけ「注射」と呼ぶ候補者本人や組織への引き締めを十日から繰り返した。敗れはしたが、約一万二千票差まで追い詰めて比例で復活当選。県内で小選挙区六、比例三の計九議席を獲得した自民復権を象徴する区となった。

 自民は今回、環太平洋連携協定(TPP)反対を条件にした農協や、安倍晋三総裁が掲げる公共事業拡大に期待が大きい土木・建設業界といった組織の支援を受けた。民主党の敵失で勝利が転がり込んだ面は大きいが、得意とする旧来型の組織選挙の強さが目立ったのも事実だ。小選挙区の全国投票率は戦後最低の59・32%と低迷し、確実に計算できる票が自民を支える構図が一層際立った。

 1区で支援した農協幹部は「われわれは一人一人が十票を稼ぐことを目標にした」と胸を張る。街頭演説の七割方を農協関連施設の前に集中させる戦いぶりで、小選挙区での当選を手にした陣営もあった。

 「選挙は外交や防衛ではなく、安定した生活。そこを訴え、組織の支援を受ける」。杉山幹事長はこう説明する。勝利を手に十七日午後には早速、支援を受けた団体へのお礼回りに繰り出した。

 ただ、大勝の陰で危うさものぞく。ある新人は「支持なし層を取り込めていない。街頭に立つと、有権者の政治不信はすさまじい。今回の票がイコール自民への支持とは思ってはいない」と自己分析。1区で当選した元職も、落選した前回より約一万五千票も落とした。自民幹部は「原因をしっかり分析したい」と慢心を戒めた。

 大勝、大敗を繰り返す小選挙区制の怖さがより鮮明になった今回の衆院選。揺り戻しへの不安はつきまとう。杉山幹事長は「しっかりした政策を実現しないと、次回はまた、自民はダメだったとなってしまう」と警戒感を口にした。

 それでも今回の圧勝が自民への追い風となるのは間違いない。来夏には知事選が控え、県議会で対立する川勝平太知事との対決を念頭に自民幹部の鼻息は荒い。「党勢拡大しているんだから、候補者を立てるのは当然。年明けから候補選びを本格化させる」

 自民が今回得た優位は知事選まで続くのか。その保証はどこにもない。

    ◇

 十六日投開票された衆院選は静岡県内でも自民圧勝、民主大敗で終わった。第三極も比例復活で念願の議席を獲得した。師走の選挙戦を振り返り、各党の戦いぶりを検証する。

8303チバQ:2012/12/21(金) 00:46:15
http://www.chunichi.co.jp/article/shizuoka/20121219/CK2012121902000080.html
衆院選検証(中) 民主、結束できず惨敗
2012年12月19日

◆信頼回復への道遠く
民主党・ふじのくに県議団の控室を訪れ、落選を伝える牧野聖修県連会長(右)=17日、静岡県庁で


 「民主惨敗」の衝撃も冷めやらぬ十七日、静岡1区で議席を失った党県連会長の牧野聖修さんは、党再建への道筋を問われ、憔悴(しょうすい)しきった表情で絞り出した。「風に頼っていてはだめ。自分の足で組織づくりをしっかりやるしかない」

 比例と合わせた県内八議席は、前職が圧倒的な知名度と地盤を誇る5、6区で死守できただけ。政権交代への高揚感に包まれた二〇〇九年の前回選から、多い候補で三分の二以上の票を失った。

 前回、党への追い風で誕生した一年生議員は、足元を固めきれないまま、厳しい戦いに直面した。頼みとなるのは労組。支持母体の連合静岡の役員会では、特定の一年生議員を名指しし「(支援は)やれない」と切り捨てる声も出た。

 「前回は事務所で『明日はこうしよう』『どこに行こう』と意見が飛び交っていた。今回は熱気がなかった」。8区の応援に入った労組幹部は振り返る。

 一方、当選を重ねた中堅、ベテランの前職は、東日本大震災の被災地復興や原発再稼働をめぐる党務、政務に追われた。「今回の選挙を戦うための地元活動が手薄になっていた。地域に根を張る地方議員らと日常的に連携し合う重要性を痛感した」と牧野さんは悔やむ。地元入りが限られたばかりか、党への逆風が強まるにつれ、政府の要職を務めた経歴は決してプラスに働かなかった。

 離党者続出で党が瓦解(がかい)を始める中、県内から離党者はなかった。だが、党運営のごたごたは、選挙態勢のまとまりを欠く形で現れた。有権者受けを狙ったのか、「リーダーとして、日本維新の会の橋下徹代表代行には期待している」と街頭演説で堂々と述べる民主候補者も。選対本部長代行の岡本護県議は十七日の総括で、一丸となれなかった党の姿勢を敗因の一つに挙げた。

 民主党は二十二日、党代表辞任を表明した野田佳彦首相の後任を決める代表選で再生への一歩を踏み出す。県連も、牧野さんが会長を、林芳久仁県議が幹事長を退く。二回続けて小選挙区で勝てなかった7区と、今回得票数で離された8区は新たな候補を探り、県連もまた解体的出直しに迫られる。

 圧勝の自民党が北朝鮮や尖閣などの領土問題の対応で一段と保守色を強める中、民主党はどこを目指すのか。牧野さんは「日本にとって平和で安全な国家とは何か。大規模な公共投資を推し進める古い政治はどうなのか。自民路線へのアンチテーゼを示していきたい」と強調するが、失った信頼を回復させる道は、あまりにも険しい。

8304チバQ:2012/12/21(金) 00:49:03
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20121219-00000063-mailo-l21
2012衆院選:戦いを振り返って/上 民主、足腰の弱さ露呈 /岐阜
毎日新聞 12月19日(水)12時11分配信

 ◇重点区でも完敗 比例代表得票、09年の3分の1に
. 「苦戦は覚悟していたが、まさかここまで差が開くとは……」。衆院選から一夜明けた17日、民主党県連幹事長の渡辺嘉山県議はしばらく二の句が継げなかった。
 県連が当初、比例復活で「当選可能」と見込んだ1、3区ですら自民候補の6割程度の得票にとどまった。大物弁士の応援を優先的に設定するなど力を入れた末の大敗だけにショックは隠しきれない。
  ◇    ◇
 民主にとって09年は追い風、今回は逆風だった。「共に異常」(県連関係者)な2回を比べると、以前から指摘される「足腰の弱さ」が浮かび上がる。
 県内の比例代表得票数をみると、今回、民主は16万3661票。09年の約3分の1に落ち込み、小選挙区候補が1人しかいない維新にすら及ばなかった。一方、自民は31万583票。投票率が下がったため前回より約4万票減らしたが、得票率は微増だ。民主県連代表代理の伊藤正博県議は「今回が積極的な自民支持ではないこと、組織票では歯が立たないことの二つを表している」と指摘する。
  ◇    ◇
 3区で落選した園田康博氏は期間中、JR瑞穂駅で配ったビラを目の前で破り捨てられた。投票前日に事務所前で頭を下げて最後の支持を訴えたが、ほとんどの有権者が素通り。陣営幹部は「初当選から9年間、自前の後援会を作ってこなかった努力不足に尽きる」と悔やんだ。
 「民主へのアレルギー反応は相当強い。もう追い風に乗った選挙は期待できない」。県連は今後、浮動票に左右されない票の上積みに注力する方針だ。例えば県議会での党勢拡大。今は自民所属の30人に対し民主所属は8人。差は歴然としている。
 しかし、県内の衆院議員がいなくなった今、求心力が弱まるのも確実。「課題が多すぎて、どこから手をつければいいのか整理がつかない」(伊藤県議)と悩みを抱える中、来夏の参院選が刻一刻と迫る。「次負けたら、党の存続問題に発展しかねない」とある県連幹部は危機感をあらわにする。参院岐阜選挙区は改選数が1減る。「改選1」の激戦区だ。【三上剛輝】
………………………………………………………………………………………………………
 ■民主と自民・前職対決の得票数
          今回      前回
1区 柴橋正直   5万4254 11万1987
   野田聖子   9万164   9万9500
3区 園田康博   7万107  16万5017
.   武藤容治  12万865  11万6353
5区 阿知波吉信  5万5283 11万4676
   古屋圭司   9万8718 10万934
 ※上が民主
12月19日朝刊
.

8305チバQ:2012/12/21(金) 00:49:22
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20121220-00000023-mailo-l21
2012衆院選:戦いを振り返って/下 安倍色に身内も懸念 /岐阜
毎日新聞 12月20日(木)11時29分配信

 ◇低姿勢崩さぬ自民 急ごしらえ第三極、受け皿たりえず
. 「憲法改正により自衛隊を国防軍として位置づけます」
 自民党の政権公約集の21ページにこう記されている。「外交・安全保障」のテーマ20項目中5番目。1区の自民、野田聖子氏は「なぜここに明記したのかという思いはある」と複雑な胸中を明かす。尖閣諸島や北朝鮮問題、TPP(環太平洋パートナーシップ協定)より上位の位置づけだ。
 自民は県内5小選挙区を独占し、民主候補に比例復活も許さなかった。しかし「とりあえず自民という選択をしてもらった」(野田氏)と低姿勢を崩さない。
 なぜか。県連幹事長の猫田孝県議は要因を二つ挙げた。一つは「解散のタイミング」。野田内閣の支持率が低迷し、第三極の準備が整わないまま選挙戦を迎えたからだ。もう一つは「多党化」。政党の乱立で「非自民」票が分散した。
 他党が勝手にこけて、自民の頭が一つ出ただけ、との見方だ。実際、比例代表の得票率は大敗した09年に比べ微増にとどまり、得票数自体は4万票減らした。
 それだけに民主の惨敗を「明日は我が身」と警戒する。「安倍カラー」が強い政策は有権者の反発を招く恐れもある。「まずは経済、次に教育・社会保障。やるべきことはいっぱいあるよ」。ある県連幹部は改憲まで手が回らないことを願っている。
  ◇    ◇
 12日午前9時過ぎ、JR岐阜駅前。黄金色に輝く織田信長像の下で4人が街頭演説に立った。1人は日本未来の党代表の嘉田由紀子・滋賀県知事。残る3人は未来の1〜3区の立候補者だ。
 「卒原発」「消費増税凍結」。政策に期待し、演説を聴きにかけつけた大垣市の男性は顔をしかめた。「コントみたい」だったからだ。
 嘉田知事は2区の橋本勉氏を紹介する際、名前につまった。そして、たすきに書かれた名前を見ようと橋本氏の腕を上げた。1区、笠原多見子氏は嘉田知事から「鉛筆持ったら、み・ら・い」のコールを言うようマイクを向けられ、拒否した。笠原氏は演説後「私にとって真剣な選挙。あんなテンションじゃない」と話した。
 解散後に急ごしらえでできた党。一体感は感じられなかった。大垣の男性は「やっぱり第三極は寄せ集め」という印象を強くし、未来の候補に投票しなかったという。
 笠原氏は「既成政党に不満を持つ人の受け皿となりきれなかった」と反省する一方で、「自民への一票は消費増税、原発再稼働を容認したということ。それを肝に銘じてほしい」と訴えた。【三上剛輝】
.12月20日朝刊
.

8306チバQ:2012/12/21(金) 00:50:09
http://mainichi.jp/area/mie/news/20121218ddlk24010185000c.html
2012衆院選:記者座談会/上 民主に活気無く、消去法で自民へ /三重
毎日新聞 2012年12月18日 地方版

 第46回衆院選は、逆風の民主党が壊滅的な敗北を喫する一方、自民、公明両党で325議席を獲得する圧倒的な勝利を収めた。県内5小選挙区で自民3、民主2議席だったが、自民は2人が比例復活した。各陣営を取材した記者たちがこの1カ月を振り返った。【衆院選取材班】

 −−序盤から民主の劣勢が伝えられていた。各選挙区の様子は?

 A 4区は、前回衆院選時の自民に対するようなすさまじい勢いの逆風はなかったように思う。だが、結果はそれ以上だった。敗れた森本哲生氏も、敗因としては逆風を否定。後半は「追い上げていた」と分析している。

 B 森本氏は初陣の05年衆院選でも自民の田村憲久氏に食い下がり、比例復活した。県議時代からの個人票も多く、今回も陣営の多くの人が「比例復活は間違いないだろう」と言っていたが。各種世論調査での苦戦ぶりに皆が首をひねった。

 C 5区の藤田大助氏の事務所は公示直前になっても閑散としていた印象がある。前回とは違い、決起集会を取材しても、集まった人に「当選させてやろう」という活気を感じなかった。

 D 議席を守った2区でも逆風があった。中川正春氏の演説会に来ていた人も、民主党には投票しないと言う人が多くいた。結果、過去最少の得票数になり、自民新人の比例復活にもつながった。中川氏も「ここまで追い詰められるとは意外」と言っていた。

 B 投票率の大幅低下も考慮すると、推薦した連合三重傘下の労組員でさえ、棄権も含めて民主候補への投票を避けるケースがあったのでは。そう考えると県全体での低調ぶりが分かる気がする。1区でも橋本千晶氏の擁立の遅れがあったとはいえ、最後まで支持が広がらなかった。

 −−自民に追い風はあったのか。

 E 政党乱立、閉塞(へいそく)感から、自民に回帰した人が多かったのでは。1区では、川崎二郎氏のこれまでの実績から、安定した政権運営を期待したのだと思う。だが多くは「民主は駄目、他の政党も二の舞いになる。ならば、自民に」といった消去法的選択だろう。「自民政権の時の方がまし」という有権者の声も聞いた。

 D 積極的支持者はそれほど多くないだろう。根拠は、自民演説会に集まる支持者の数だ。収容人数50人ほどの小さな会場でも埋まらず、文化施設などでは4分の1もやっとだった。「動員を掛けても人は集まらない」(地元県議)。応援弁士も会場の埋まり具合をみて「寂しい」とぼやいていた。

. A 敵失ということだ。自民の政策が大きく支持されたわけではないと思う。だだ、善しあしは別に、公共事業の推進は間違いなく進むわけで、景気回復に期待する部分があったのでは。

 B 自民への熱い支持があればこんな低投票率にはならない。今回の自民前職候補の得票数は、民主候補が大きく票を減らす中で、逆風だった前回以下か前回並み。新人は比例復活したとはいえ、惜敗率は2区が約67%、3区は約43%と低かった。自民に高い期待があったわけではないということだ。

8307チバQ:2012/12/21(金) 00:50:52
http://mainichi.jp/area/mie/news/20121219ddlk24010187000c.html
2012衆院選:記者座談会/下 第三極に不安 迷いが投票率低迷に /三重
毎日新聞 2012年12月19日 地方版

 −−第三極として、三重1区と2区に日本維新の会の新人が立候補したが、比例復活も出来なかった。

 E 維新は浸透しきれなかった。1区の松田直久氏は、維新候補というより、元津市長として期待を寄せる声が圧倒的に多かった。知名度のある松田氏だからここまで戦えた。代表代行の橋下徹大阪市長の来県も追い風にはならなかった。

 一方で、2区の珍道直人氏が地縁もなく、選挙態勢が十分整わない中で3万4000票余を得票したことや、比例代表の県内得票率が公明を上回ったことは評価できるのでは。

 D 珍道氏には反民主の浮動票が流れたと考えられる。維新幹事長の松井一郎大阪府知事らが選挙区入りした時も、足を止めて演説を聞く人がほとんどいなかったのが印象的。2区の自民候補は「途中からは名前も聞こえなくなっていた」と言っていた。日本未来の党など、ほかの第三極の名前を聞くことは皆無だった。

 B 維新もそうだが、公示直前に合流したり、合流に伴ってそれまで掲げていた政策を下ろしてしまったり、ドタバタが目立った。有権者は「また裏切られるのではないか」と第三極の政権担当能力に不安を抱いたのだろう。

 A 急に年内総選挙が決まったとはいえ、あの乱立ぶりは結局、有権者を惑わせた。自民を利する結果になったのではないか。

 −−戦後最低の投票率を記録した。

 C 5区の自民陣営は、師走で忙しい時期に選挙をしたせいだ、と言っている。

 B 自民党県連も「冬場のせいだ」と。

 E 1区では60%台後半と読んでいたようで、ここまで下がると考えていた人は少ない。この低投票率では無党派層、若年層に期待していた第三極は苦しい。

 F 3区は公示直前に四日市、桑名市長選があり、選挙疲れも要因の一つかも。自民選対幹部は投票率低下が好結果につながったと言っている。自民は前回に近い得票、共産は前々回以上の得票で、基礎票を固めた結果だろう。下がった分のほとんどを民主がかぶった。

 D 2区の民主候補は「政治家に対する憤りと不信の結果」。自民も「政治不信と党の乱立のため」と一致している。

 A 4区陣営は、低投票率をほぼ読み当てた。当初はもう少し高くなると見ていたが、期日前投票の推移で修正した。

 D 期日前投票の状況から各陣営とも予想していたという。誰に入れていいか分からない、誰に入れても一緒という有権者の心理がそうさせたのではないかと思う。

 B まとめると、民主政権にはうんざりだが、3年3カ月前に「ノー」を突き付けた自公政権に戻すのもどうか、第三極に託すのも不安だ、という迷いを多くの人が持ち、投票を棄権した、ということではないか。

〔三重版〕

8308チバQ:2012/12/21(金) 00:52:46
少しもどって静岡
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/shizuoka/feature/shizuoka1355749373784_02/news/20121217-OYT8T01577.htm
12衆院選 検証
(上)自民

新人てこ入れ成功


自民党の安倍総裁(中央)とともに、選挙カーに立つ勝俣孝明氏(左)と吉川赳氏。(14日、JR三島駅前で) 県内8小選挙区のうち6選挙区で勝利した自民党。前回選(2009年)の大敗で失った議席を一気に取り戻した。その原動力になったのは、4選挙区に擁立された新人たちだ。2人は小選挙区で勝ち上がり、残る2人も比例での復活当選を果たした。その背後には、若手をもり立てる県連幹部たちの必死な思いがあった。(文中敬称略)

 「相手は前回16万5000票を取った怪物だぞ」

 選挙戦終盤。自民党県連幹部は静岡2区の新人・井林辰憲をどなりつけた。「相手」とは、最大のライバルである民主党前議員・津川祥吾だ。

 井林は36歳。さわやかな笑顔がトレードマークで、精力的に辻(つじ)立ちをこなしていた。民主への逆風で、「優位に立っている」と評価されていたが、選挙戦終盤、背水の陣で臨む津川は、顔に悲壮感を漂わせ、必死に選挙区を回っていた。

 「笑顔は余裕と受け取られかねない。引き締めが必要だ」。県連幹部はあえて井林をどなりつけ、「必死さ」を演出しようとしたという。12月12日、藤枝市の事務所で演説した井林からは笑顔が消えていた。

 「よろしくお願いします」と頭を下げる井林は、涙を拭うようなしぐさも見せた。

 16日夜、津川に3万票以上の差を付けて初当選を決めた井林は、集まった支援者を前に「今日からがスタートのつもりで精進する」と神妙な顔つきで語った。

 県連幹部たちも必死だった。2005年の「郵政選挙」では、当時首相だった小泉の圧倒的な人気のもと、県内小選挙区で6議席を得たが、民主党への政権交代に期待が高まった09年には、その6議席すべてを失っている。まるでドミノ倒しだった。

 17日に記者会見した県連幹事長の杉山盛雄は「今回は浮かれた当選者は1人もいない」と言い切った。「国政に送り出す議員には必死さが必要」というのは、県連幹部に共通した思いだ。杉山は「しっかりとした政策を実現しないと、次回また『自民党はダメだった』となる」と口元を引き締めた。

 選挙戦では、自民党総裁の安倍を、県内で走り回らせる一幕もあった。

 選挙戦終盤の14日夕、JR三島駅前に、安倍が駆け足で現れた。聴衆とともに出迎えたのは、吉川赳(5区)、勝俣孝明(6区)の2新人。3人は選挙カーの上で固く握手し、安倍は力強く支持を呼びかけた。

 当初、安倍は焼津駅、沼津駅の2か所で演説する予定だったが、県連が「三島にも入ってほしい」と要請した。

 三島駅は5区だが、6区の長泉町が目と鼻の先だ。沼津―三島駅間は約5キロ。これだけ近い場所での連続演説は異例だが、県連が党本部と「相当激しいやりとり」(杉山幹事長)をした結果、安倍に3か所での街頭演説を了承させたという。

 吉川と勝俣はともに小選挙区で敗れたものの、比例で復活当選を果たした。特に勝俣は、前回選で10万票以上の差があった民主対自民の票差を約1万2000に縮めた。

(2012年12月18日 読売新聞)

8309チバQ:2012/12/21(金) 00:53:12
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/shizuoka/feature/shizuoka1355749373784_02/news/20121218-OYT8T01263.htm
12衆院選 検証
(中)民主 風頼みの弱さ 露呈


県議会会派「民主党・ふじのくに県議団」の控室を訪れ、深々と頭を下げる牧野聖修・県連会長(右)(17日、県庁で) 「誰が選対幹部なんだ」

 公示直前、8区の斉藤進陣営で行われた選対会議。出席した浜松市議はいらだちを隠せない様子で秘書を問い詰めた。秘書は黙ってうつむくだけだった。

 斉藤陣営と7区の斉木武志陣営は、選挙の要である選対本部長を決められないまま選挙戦に突入した。斉藤も斉木も2009年8月の「政権交代選挙」で、民主党への風を受けて初当選した1年生議員。組織の弱さを露呈した形だが、県連内部には「候補者としての資質に問題がある」との声もあった。

 世論調査などで「自民優勢」が伝えられる中、県連幹部は「金も人も限りがある。候補者をトリアージしなきゃダメだ」という言葉を盛んに口にした。「トリアージ」とは、多数の負傷者がいる場合、状態に応じて搬送・治療の優先順位を決める行為のこと。県連幹部の言葉には「当選の見込みが薄い候補者を見捨てる」というニュアンスが含まれる。11月24日に開かれた常任幹事会では、県議から「勝てる候補に集中すべきだ」との発言が飛び出した。

 組織のほころびは、衆院選前から顕在化していた。

 09年の衆院選で民主党政権は誕生したものの、県議会会派「民主党・ふじのくに県議団」の所属議員(無所属を含む)は11年4月の県議選直前には26人いたが、今では19人に減っている。市議や県議の間では、党務や政務などに奔走し、地元入りが少ない国会議員への不平や不満が渦巻いていた。

 県連選対委員長の岡本護は「(政権)与党になって(県議を)増やすはずが減らしてしまった。与党であるメリットは正直、何もなかった」と打ち明け、「国会議員は何をやっているんだという気持ちがどこかにあった」と話す。

 今年8月には、若手のホープと評されていた県議の源馬謙太郎が「維新政治塾」に参加していることが発覚。結局、源馬は日本維新の会の公認候補として8区から出馬した。

 こうした県連内部の事情に加え、今回の衆院選では民主党政権への「逆風」がとどめとなった。今回落選した県連会長牧野聖修は当選4回のキャリアがあるが、「地元にはかなり浸透していると思う私ですら、吹っ飛ばされるくらい強い風だった」と振り返る。

 支持母体である連合静岡会長の吉岡秀規は「民主党というブランド力が劣化した」と分析する。吉岡は、政権交代直後の鳩山政権のつまずきなどに触れ、「政権交代で最高潮に達した期待は、一気に坂を下って深い谷に落ちた」と表現する。

 来年には知事選や参院選が予定されている。組織をいかに立て直すかは、喫緊の課題となっている。

 6区の激戦を制した渡辺周は17日朝、沼津駅前で訴えた。

 「民主党は歴史的大惨敗で、8人いた県内の議員は2人になった。言い訳や内部分裂は許されない」

(文中敬称略)

(2012年12月19日 読売新聞)

8310チバQ:2012/12/21(金) 00:53:34
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/shizuoka/feature/shizuoka1355749373784_02/news/20121219-OYT8T01791.htm
12衆院選 検証
(下)第3極 比例頼み 脱皮なるか



日本維新の会の橋下氏(中央)が応援に入った維新の会の合同演説会(9日、浜松市中区で) 「新しい政治への期待があった」「議席が取れてうれしい」。投開票日翌日の記者会見で、静岡維新の会代表の柏木健やみんなの党県議会第1支部長の遠藤行洋は、念願だった議席獲得の感想を述べた。

 比例選東海ブロックで、県内から1人ずつ当選者が出た日本維新の会とみんなの党。比例で獲得した県内の票の割合は、維新の会が21・84%、みんなが9・44%で、合わせれば自民の28・61%を超える数値だった。

 だが、県内有権者の投票行動を分析すると、政党名(比例選)と候補者名(小選挙区)のつながりが弱いという実態が浮かび上がってくる。

 読売新聞社と日本テレビ系列各局が16日に共同実施した出口調査では、比例で第3極の政党に投票した人のうち、小選挙区でその政党の候補者に投票した人は5〜7割。8〜9割がほとんどの自民、民主とは差があり、「第3極の政党は支持するが、候補者本人は魅力に欠ける」という有権者の意識が透けて見える。

 そもそも、小選挙区に立候補した第3極の陣営は、最初から比例復活での当選を目指していた節がある。

 1区で比例復活した小池政就(みんなの党)の陣営幹部は公示直後から「愛知10区はどう?」などと、惜敗率で争うことになりそうな同党候補者の情勢を気にしていた。落選した8区の源馬謙太郎(維新の会)陣営幹部も、11月末に浜松市内で開かれた別の政治家のパーティーで「小選挙区での当選は120%ない」と胸の内を明かしていた。

 今回、第3極から出馬したのは、前民主党県議、前磐田市長、前静岡市議、前三島市長の息子など、元々政治と深いかかわりを持っていた顔ぶれが多かった。他陣営からは選挙期間中、「新党に続々そろう古い顔」(公明の山口代表)、「要するにみんな国会議員になりたいだけ」(民主県連幹部)などと揶揄(やゆ)する声も聞こえてきた。

     ◇

 衆院選の熱気が冷めやらない18日昼。静岡市葵区呉服町の静岡維新の会本部で、同会関係者4人が会合を開いた。会合では「参院選や知事選に候補者を立てよう」「地方議員を増やさないと」「静岡でも維新塾を開いては」「資金集めパーティーもやりたい」などの意見が交わされた。

 選挙準備に費やす期間が短かった第3極の候補者にとって、今回選は「風と投票率頼り」(源馬陣営幹部)にならざるを得なかった。第3極をただのブームで終わらせないためには、県内での組織作りが「次の一手」となる。

 第3極は今後地域に根付き、自民や民主のような存在感を示す政党になりうるのか。当選した議員らの今後の動向に、有権者は目を光らせている。

(文中敬称略)

(2012年12月20日 読売新聞)

8311名無しさん:2012/12/21(金) 02:37:01
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/121221/elc12122102010001-n1.htm
【衆院選2012 兵庫】
衆院選民主党の大敗
2012.12.21 02:01
 ■神戸市長「いわばオウンゴール」

 神戸市の矢田立郎市長は20日の定例会見で、16日投開票の衆院選で民主党が大敗したことについて、「民主党の負けというよりも、いわば“オウンゴール”。党が分裂し、結果的に軸になる政策が打ち出せないままだったように感じる」との見解を示した。

 また、県内で、日本維新の会やみんなの党などの第三極勢力の候補の比例復活当選が相次いだことについては「どこに入れたらいいのか迷った無党派層が票を投じたのでは」と分析した。

8312名無しさん:2012/12/21(金) 04:01:56
http://mainichi.jp/area/nagano/news/20121220ddlk20010068000c.html
民主県連:次期衆院選に向け、候補者差し替えも /長野
毎日新聞 2012年12月20日 地方版

 民主県連の倉田竜彦幹事長は19日、衆院選で支援を受けた連合長野の執行委員会に出席し「期待に沿えない結果になり、おわびを申し上げる」と陳謝した。落選した選挙区については、次の衆院選で候補者の差し替えもあり得るとの認識を示した。

 連合は衆院選で県内5小選挙区の民主公認候補者を推薦したが、前職2人が落選。当選は1区前職と3区新人にとどまった。

 倉田幹事長は「マニフェストの失敗、統治能力のなさというのが有権者が離れた一番の要因だ」と分析。「落選した選挙区では、連合との連携や総支部づくりが思うようにできず組織的な選挙ができなかった」と述べた。

 落選した2、4、5区については、党本部の方針に沿って総支部を解散することを明らかにし「候補者を含めて新たな方向づくりをする。まず本人の意向を聞くが、単に捲土(けんど)重来を期するだけでは議席を取り戻すことは難しい」と話した。

 連合長野の中山千弘会長は「大敗の総括と総支部の充実を早急に実施していただきたい。連合は今後も最大の応援をする」と述べた。【小田中大】

8313名無しさん:2012/12/21(金) 18:39:22
http://news.tv-asahi.co.jp/news/web/html/221217034.html
「未来の党」がない…投票台に掲示ミス 長野(12/17 03:58)

長野県南牧村の投票所で、投票用紙記入台に掲示した比例代表の表に「日本未来の党」が記載されないミスがあったことが分かりました。

 南牧村によりますと、村内7カ所の投票所のうち5カ所で、「日本未来の党」が記載されていない表が投票用紙記入台に掲示されていました。県選挙管理委員会によりますと、掲示する表の原本は県選管が各市町村に配布していましたが、南牧村はこの表を使わず、村の選管が作ったものを掲示していました。日本未来の党が記載されていないことに気づき、16日午前10時半までにすべての投票所で新しい表に取り替えました。県選管は17日、村の選管に「経過報告」を求めることにしています。

8314名無しさん:2012/12/21(金) 22:12:49
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2012122100983
衆院会派勢力が確定

 衆院事務局は21日、衆院選後の会派数と所属議員数が確定したと発表した。新たな勢力分野は次の通り。

 自民294▽民主・無所属クラブ57▽日本維新の会54▽公明31▽みんな18▽日本未来の党9▽共産8▽社民・市民連合2▽無所属7。 (2012/12/21-20:59)

8315旧ホントは社民支持@鹿児島市:2012/12/21(金) 23:06:50
>>8314
石川(大地)と野間(国民)も無所属ってことなんでしょうね。
社民・市民連合もついに2議席か…

8316チバQ:2012/12/21(金) 23:16:52
ああ 石川か。野間はすぐ気付いたけど

あと一人誰だ?って考えてしまった

8317名無しさん:2012/12/22(土) 13:36:28
いずれにせよ1993年から続いてきた非自民の組織的抵抗は民主のバンザイ突撃
によりここで終了。

8318名無しさん:2012/12/22(土) 19:33:13
.

8319名無しさん:2012/12/22(土) 23:21:32
09選挙後のように民主チルドレン等々は続々と引退だろうな。
浪人生活に耐えられる奴は少ないだろう。

8320Social Bookmarks Service:2012/12/23(日) 01:36:26
CQuF0e A round of applause for your article.Thanks Again. Will read on...

8321名無しさん:2012/12/23(日) 05:11:31
530 :無党派さん:2012/12/22(土) 22:33:50.61 ID:yple0lGM
小選挙区で当選した民主幹部らはデカいツラしているが、対抗馬の自民に公明推薦が無い場合が非常に多い。

野田(千葉4区):藤田(自民)は公明推薦なし→野田が大勝。
前原(京都2区):上中(自民)は公明推薦なし→前原が楽勝。
安住(宮城5区):大久保(自民)は公明推薦なし→安住が楽勝。
玄葉(福島3区):菅野(自民)は公明推薦なし→玄葉が楽勝。
岡田(三重3区):桜井(自民)は公明推薦なし→岡田が爆勝。

枝野(埼玉5区):槙原(自民)は公明推薦あり→枝野は辛勝。
渡辺周(静岡6区):勝俣(自民)は公明推薦なし→渡辺は辛勝。
菅(東京18区):土屋(自民)は公明推薦あり→菅 は惜敗。
海江田(東京1区):山田(自民)は公明推薦あり→海江田は惜敗。

枝野は大したもんだが、渡辺周は公明が自民候補を推薦すれば落選だった。

8322名無しさん:2012/12/23(日) 13:31:12
>>8321
公明は常勝大勝利理論に基づいて土台無理筋な小選挙区には推薦を出さない。
元々自民も民主鉄板区にはブレーン志望の学者とか
コネ作り目的の自営業者とか出してることも多いし。
藤田はついてないとしか言いようがないが…

8323名無しさん:2012/12/23(日) 15:43:19
>>8321
長妻はどうだったっけ

8324チバQ:2012/12/24(月) 03:05:58
http://www.kahoku.co.jp/spe/spe_sys1112/20121222_01.htm
惨敗社民 衝撃大きく 東北、初の国会議員ゼロ
 衆院選で、社民党は東北の比例代表ブロックと小選挙区で惨敗し、旧社会党時代を含め初めて東北選出の国会議員がゼロになった。歴史的敗北は、労働運動の低迷や党員の高齢化を背景にした党勢の衰退を象徴した。衝撃が広がる各県連や支持労組は、再起に向けた道筋を描きかねている。

<比例票が半分に>

 「こんな結果になるとは思わなかった。有権者の反応は良かったのに…」。比例東北に立候補した党宮城県連代表の元衆院議員菅野哲雄氏(64)は、予想を超える大敗にぼうぜんとする。
 比例東北の票は前回(2009年)の約31万6000票から約16万票に半減。得票率も半分に落ち込んだ。得票が3分の1に激減した民主党の票は第三極勢力にさらわれ、受け皿にはなり得なかった。
 青森県を除く5県に擁立した5人の選挙区候補の惜敗率は31〜7%。今回初めて比例単独候補を2人立てたが、票は掘り起こせなかった。
 党東北ブロック協議会議長を務める高橋啓介山形県議は「東北の比例票がなぜ半減したのかしっかり分析する。来年夏の参院選に向け、党勢回復を目指す」と力を込めるが、長年、党を支持する労組の疲労感は深い。
 秋田県教職員組合の伊藤正通委員長は「社民党は脱原発を長年の看板政策として訴えてきたが、今回は同じ公約を掲げる政党が次々と現れ、埋没してしまった」と嘆く。
 自治労岩手県本部の野中靖志書記長は、敗北と労組の衰退をだぶらせる。県本部の組合員は約7000人。地方公務員を削減する国の改革プランで10年前と比べ約2000人減った。野中書記長は「今後は青年層や子育て世代にも支持の輪を広げるべきだ」と労組一辺倒の限界を指摘した。

<人材育成できず>

 旧社会党時代、党は総評を軸とした強固な支持基盤を武器に、常に一定の数を確保してきた。消費税導入の是非が争点になった1989年の参院選では東北の7議席中4議席を奪取した。
 その後、党員の高齢化と、人材育成や集票を労組に頼り切る体質に何ら手を打てないまま、党はじり貧に追い込まれた。
 党福島県連の加藤雅美代表は「社会党時代から党員の顔触れが変わっていない。若い人材の確保を模索したが、うまくいかなかった」と省みる。
 旧社会党の衆院議員を1期務めた今村修氏(70)=旧青森1区=は「今の各県連の幹部は党の良い時代を体験しており、新たな支持層を開拓する意識の転換ができなかった」と厳しく指摘。「労組関係者ら身内とだけ付き合っていれば活動が内向きになる。積極的に一般市民と関わり、地域の課題に取り組むべきだ」と警鐘を鳴らした。


2012年12月22日土曜日

8325ugg:2012/12/24(月) 04:01:49
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8326チバQ:2012/12/24(月) 10:54:13
>>8308-8310静岡
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20121218-00000032-mailo-l22
一票を託す:’12しずおか衆院選 有権者の審判/1 自民 追い風なかった「大勝」 /静岡
毎日新聞 12月18日(火)12時39分配信

 ◇得票数減らす選挙区も
 今回の衆院選で自民党は05年以来の6議席を県内8小選挙区で奪還し、前回09年に他党を圧倒した民主党は2議席まで後退した。比例復活組を含めると県内で新たに誕生する12衆院議員のうち、自民は8人、「第三極」が2人と県内の勢力図は大きく塗り替えられた。「師走の決戦」で明暗を分けた各党を追った。
 「自民党が勝ったというよりも、民主党(政権)の3年数カ月に対する不信感が最大の要因だった」。比例復活を含め擁立したすべての小選挙区候補者が当選する「大勝」から一夜明けた17日午前、静岡市葵区の県庁で記者会見した自民党県連の杉山盛雄幹事長は勝因を問われ、開口一番こう答えた。前回で民主に吹いたような「追い風」の存在を明確に否定した。
 「衆院選の勝利は、来年の県知事選や参院選にも大きな意味を持つ」と話し、県知事選での独自候補擁立の可能性にも言及して自民の勢いをにじませた。しかし、約15分間の会見中、表情を緩めることはほとんどなかった。
 記憶にあるのは、05年の「郵政解散」で大勝した後にやってきた前回の大敗だ。「『郵政選挙』のような浮かれた当選者は一人もいないだろうと私は思っている。次の衆院選でまた『自民はだめだ』ということになると大変だ」
 自民が素直に喜べないのにはわけがある。
 投票率が下がったため、単純に比較はできないが、勝利した6選挙区のうち4選挙区で、大敗した前回の党公認候補の得票数を下回った。1選挙区では、ほぼ横ばいだった。自民が支持を伸ばしたわけではないことが、開票結果から裏付けられたともいえる。「なぜ減ったのか、細かく見ていかなければいけない」。17日の県議会本会議に集まった自民系県議たちは、「おめでとう」と口々に祝福のあいさつを交わす一方で、党勢復活がどこまで本物か測りかねていた。
 「民主と『第三極』が票を食い合ってくれた。ラッキーだった」との指摘もある。勝利した6選挙区は、民主に加え「第三極」の新党、日本維新の会や日本未来の党が選挙戦に加わった。
 杉山幹事長は、「(支部組織など)うちが一番しっかり地域に根がある政党だ。国民が安定を求めたのではないか」と選挙戦を振り返り、「老舗の看板」を誇った。【樋口淳也】=つづく
12月18日朝刊

8327チバQ:2012/12/24(月) 10:54:31
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20121219-00000071-mailo-l22
一票を託す:’12しずおか衆院選 有権者の審判/2 民主 地方議員に強い国政不信 /静岡
毎日新聞 12月19日(水)12時19分配信

 ◇連合「説明が足りない」
 衆院選から一夜明けた17日午後、静岡1区で落選した民主党前職の党県連会長、牧野聖修氏が県議会の「民主党・ふじのくに県議団」控室を訪れ、県議らに「引き続きお力添えと、ご指導をよろしくお願いいたします」と深々と頭を下げた。
 政権交代につながる09年の衆院選大勝から3年余り。今回県内で当選した同党公認候補は、テレビ出演などで知名度が高く、強固な後援会組織を持つ細野豪志氏と父親の時代からの強固な地盤を誇る渡辺周氏の2人のみ。他の前職6人は比例復活もかなわず、ほとんどが得票を半減させた。牧野氏は「民主党は許さないという有権者の意思は最後まで変わらなかった」と唇をかみしめ、再起に向け「市議や県議と連絡を取り合い、自分の足で仲間づくりをする必要がある」と語った。
 その地方議員からは「地域をないがしろにしたツケだ」と冷めた声が漏れてくる。
 民主党が政権を取ってからの県内の地方選は、11年4月の県議選で現職が続々と落選。衆院解散後の焼津市長選でも、民主系の現職が落選した。
 地域で活動する県議や市議は、「国政の失敗が地方に及んでいるのに、国会議員から説明はない」と不満を募らせる。同党県連の岡本護・選対本部長代行は「政権交代したメリットを地方議員は実感できなかった」と断言した。
 説明不足は民主党の最大支持母体、連合静岡にも影を落とした。連合静岡の吉岡秀規会長は「組合員や国民の多くは失望を味わっている。今回は単に推薦するのではなく、丁寧にやっていくことが求められている」と異例の個別面談を実施。衆院の前職候補らに「民主党政権でできたこと、できなかったこと」を組合員に説明するよう求めた。連合幹部は「あれだけの期待を背負っていたのに、政権与党に説明する姿勢が足りなかった。選挙戦が始まった時には、もう手遅れなくらい信頼が失われていた」とため息をついた。
 牧野氏は、これまで国会議員から話し合いで選ばれてきた県連会長の後任について、「実動部隊の県議にやっていただくのがいいと思う」と述べ、県議から選出することを示唆した。地域から信頼回復ができるかが、党再生の鍵を握る。【小玉沙織】=つづく
12月19日朝刊

8328チバQ:2012/12/24(月) 10:54:50
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20121220-00000015-mailo-l22
一票を託す:’12しずおか衆院選 有権者の審判/3 第三極 組織育つ道のり不透明 /静岡
毎日新聞 12月20日(木)11時8分配信

 ◇各党足場づくりこれから
 選挙戦中盤の今月9日午後6時半過ぎ。JR浜松駅の新幹線改札口から出口への通路に、数百人の人垣ができた。ほどなく、歓声に包まれ速足で歩く、日本維新の会の橋下徹代表代行が姿を現した。静岡市での遊説を終え、県内2カ所目の応援演説。興奮した若者が、カメラを手に走って後を追った。
 「第三極への『熱狂』を象徴するような出来事だった」と他陣営の幹部は指摘する。維新は比例代表で自民党に次ぐ40万3220票(得票率21・84%)を獲得し民主党を上回った。4人の小選挙区候補は全敗したが、3区2位の鈴木望氏が比例代表で復活当選。自民党のあるベテラン県議は、「来年の参院選まで、この勢いが続くかもしれない」と警戒感を隠さない。
 自民、民主党のいずれをも支持したくない有権者の受け皿を目指した第三極。県内から3党が候補を擁立したが、その先行きは波乱含みだ。
 みんなの党(同9・44%)は、小池政就氏が1区4位で落選後、復活当選した。みんなは前回選挙から参戦した第三極の先輩格。一時は党本部同士で維新との合流も取りざたされた。
 全国の小選挙区で相互に推薦し合ったが、1区では対決。みんなの遠藤行洋・県議会第1支部長は、「有権者に分かりにくい構図となり、1区は非常に厳しい選挙戦になった」と話す。1区以外でも、「現実的に選挙協力はなかったように思う」と振り返った。
 静岡維新の会代表の柏木健県議は、「個人的には、みんなの党とは一緒にやっていけばいいと思う」と語る。他方で今後については「党本部次第」と言い、県内で第三極の組織が育つ道のりははっきりしない。
 日本未来の党は4人の候補を立てたが、比例での同党の得票率は4・28%と低迷し、小選挙区で惨敗した。4区で落選し、17日に「県内の候補者を代表する立場」として記者会見した小林正枝氏は「国民の生活が第一」からの移籍組。公示の8日前に、4人中3人がそろって生活の公認候補として会見したばかりだった。
 「結果としては公示直前に政党の名前が変わり、有権者に分かりやすい政策を訴えきれなかった。心残りだ」と悔やむ。
 風が吹いた党も、吹かなかった党も、県内での足場はまだこれから。来春の静岡市議選が一つの試金石となりそうだ。【樋口淳也、山本佳孝】=つづく
12月20日朝刊

8329チバQ:2012/12/24(月) 10:55:05
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20121221-00000056-mailo-l22
一票を託す:’12しずおか衆院選 有権者の審判/4 既存政党 無党派層の支持遠く /静岡
毎日新聞 12月21日(金)11時21分配信

 ◇第三極登場で埋没恐れ
 「ご支援いただいている恩返しをしなければ。比例の投票用紙にはぜひ公明党とお書きいただいて、私どもの意思を示すことも大事だと思います」。選挙戦終盤の14日夜に静岡7区の浜松市浜北区で行われた城内実氏の総決起大会。選対本部長を務めた自民党の中谷多加二県議は1000人を超える来場者に訴えた。公明は今回、推薦を決めた5小選挙区を含め全8小選挙区で自民の候補を応援し、全員を当選させた。
 公明党県本部の蓮池章平幹事長は、「一定の成果が出た」と振り返る。比例代表でも、第三極の登場などで多くの政党が得票率を減らすなか、10・60%と前回(09年)10・40%に比べ微増し、組織力を維持した。
 一方で蓮池幹事長は、「自民か、民主か、第三極かという報道の中で、存在感がなかなか出せなかった。国政選挙で今後どうアピールするか」と課題を指摘する。
 他の既存政党からも切迫した訴えが聞かれる。「埋没しているという思いはない。ただ、有権者から、そういうふうに見られる状況もあったかもしれない」。選挙戦を語る共産党県委員会の山村糸子委員長は、終始厳しい表情だ。
 同党は今回、全8小選挙区に候補を擁立した。「政策は違和感なく受け入れていただいた」と自信を示す。しかし比例での得票率は4・97%と前回5・49%から微減。「若い世代の中で影響を広めて支持者を広げていかなければいけないと強く感じ努力はしているが、十分な結果は作れていない」と認める。
 深刻なのは社民党だ。「第三極と言われる多くの政党の中で埋もれてしまい、存在が薄れてしまったのではないか」と話す同党県連の橋本勝六代表は、「脱原発も、消費増税反対も、環太平洋パートナーシップ協定(TPP)問題も、以前から提起してきた」と訴えるが、支持の拡大につながらない。今回の衆院選では、小選挙区に候補を擁立できなかった。比例代表も前回の半分以下の3万1861票(得票率1・73%)と、「非常に厳しい結果」となった。
 「正直に言って、我々の組織力、行動力が低下している。今までやってきたことでは、だめということでしょう。でもどうしたらいいのか」と苦悩を隠さない。
 2大政党化と第三極の登場で、無党派層の支持が遠くなった既存の組織政党。とりわけ共産、社民両党は活動家・支持者層の高齢化が重い課題となってのしかかっている。【樋口淳也、沢田均、山本佳孝、小玉沙織】=おわり
12月21日朝刊

8330チバQ:2012/12/24(月) 10:55:51
http://www.chunichi.co.jp/article/shuin2012/shizuoka/CK2012121802000196.html
県内の衆院選を検証(上)
◆自民 組織選挙で大勝
選挙期間中、安倍晋三自民党総裁の応援演説に大勢の人々が集まった=掛川市のJR掛川駅前で(袴田貴資撮影)

 衆院選の投開票から一夜明けた十七日午前。静岡県内の戦いを取り仕切った自民党県連の杉山盛雄幹事長は余裕をのぞかせた。「もっと早く注射を打っておけば、6区も勝てたかもしれない」

 六選を目指した民主前職に新人が挑んだ6区。自民は主戦場と位置づけ「注射」と呼ぶ候補者本人や組織への引き締めを十日から繰り返した。敗れはしたが、約一万二千票差まで追い詰めて比例で復活当選。県内で小選挙区六、比例三の計九議席を獲得した自民復権を象徴する区となった。

 自民は今回、環太平洋連携協定(TPP)反対を条件にした農協や、安倍晋三総裁が掲げる公共事業拡大に期待が大きい土木・建設業界といった組織の支援を受けた。民主党の敵失で勝利が転がり込んだ面は大きいが、得意とする旧来型の組織選挙の強さが目立ったのも事実だ。小選挙区の全国投票率は戦後最低の59・32%と低迷し、確実に計算できる票が自民を支える構図が一層際立った。

 1区で支援した農協幹部は「われわれは一人一人が十票を稼ぐことを目標にした」と胸を張る。街頭演説の七割方を農協関連施設の前に集中させる戦いぶりで、小選挙区での当選を手にした陣営もあった。

 「選挙は外交や防衛ではなく、安定した生活。そこを訴え、組織の支援を受ける」。杉山幹事長はこう説明する。勝利を手に十七日午後には早速、支援を受けた団体へのお礼回りに繰り出した。

 ただ、大勝の陰で危うさものぞく。ある新人は「支持なし層を取り込めていない。街頭に立つと、有権者の政治不信はすさまじい。今回の票がイコール自民への支持とは思ってはいない」と自己分析。1区で当選した元職も、落選した前回より約一万五千票も落とした。自民幹部は「原因をしっかり分析したい」と慢心を戒めた。

 大勝、大敗を繰り返す小選挙区制の怖さがより鮮明になった今回の衆院選。揺り戻しへの不安はつきまとう。杉山幹事長は「しっかりした政策を実現しないと、次回はまた、自民はダメだったとなってしまう」と警戒感を口にした。

 それでも今回の圧勝が自民への追い風となるのは間違いない。来夏には知事選が控え、県議会で対立する川勝平太知事との対決を念頭に自民幹部の鼻息は荒い。「党勢拡大しているんだから、候補者を立てるのは当然。年明けから候補選びを本格化させる」

 自民が今回得た優位は知事選まで続くのか。その保証はどこにもない。

    ◇

 十六日投開票された衆院選は静岡県内でも自民圧勝、民主大敗で終わった。第三極も比例復活で念願の議席を獲得した。師走の選挙戦を振り返り、各党の戦いぶりを検証する。

8331チバQ:2012/12/24(月) 10:56:07
http://www.chunichi.co.jp/article/shuin2012/shizuoka/CK2012121902000205.html
県内の衆院選を検証(中)
◆民主 結束できず惨敗
民主党・ふじのくに県議団の控室を訪れ、落選を伝える牧野聖修県連会長(右)=17日、静岡県庁で


 「民主惨敗」の衝撃も冷めやらぬ十七日、静岡1区で議席を失った党県連会長の牧野聖修さんは、党再建への道筋を問われ、憔悴(しょうすい)しきった表情で絞り出した。「風に頼っていてはだめ。自分の足で組織づくりをしっかりやるしかない」

 比例と合わせた県内八議席は、前職が圧倒的な知名度と地盤を誇る5、6区で死守できただけ。政権交代への高揚感に包まれた二〇〇九年の前回選から、多い候補で三分の二以上の票を失った。

 前回、党への追い風で誕生した一年生議員は、足元を固めきれないまま、厳しい戦いに直面した。頼みとなるのは労組。支持母体の連合静岡の役員会では、特定の一年生議員を名指しし「(支援は)やれない」と切り捨てる声も出た。

 「前回は事務所で『明日はこうしよう』『どこに行こう』と意見が飛び交っていた。今回は熱気がなかった」。8区の応援に入った労組幹部は振り返る。

 一方、当選を重ねた中堅、ベテランの前職は、東日本大震災の被災地復興や原発再稼働をめぐる党務、政務に追われた。「今回の選挙を戦うための地元活動が手薄になっていた。地域に根を張る地方議員らと日常的に連携し合う重要性を痛感した」と牧野さんは悔やむ。地元入りが限られたばかりか、党への逆風が強まるにつれ、政府の要職を務めた経歴は決してプラスに働かなかった。

 離党者続出で党が瓦解(がかい)を始める中、県内から離党者はなかった。だが、党運営のごたごたは、選挙態勢のまとまりを欠く形で現れた。有権者受けを狙ったのか、「リーダーとして、日本維新の会の橋下徹代表代行には期待している」と街頭演説で堂々と述べる民主候補者も。選対本部長代行の岡本護県議は十七日の総括で、一丸となれなかった党の姿勢を敗因の一つに挙げた。

 民主党は二十二日、党代表辞任を表明した野田佳彦首相の後任を決める代表選で再生への一歩を踏み出す。県連も、牧野さんが会長を、林芳久仁県議が幹事長を退く。二回続けて小選挙区で勝てなかった7区と、今回得票数で離された8区は新たな候補を探り、県連もまた解体的出直しに迫られる。

 圧勝の自民党が北朝鮮や尖閣などの領土問題の対応で一段と保守色を強める中、民主党はどこを目指すのか。牧野さんは「日本にとって平和で安全な国家とは何か。大規模な公共投資を推し進める古い政治はどうなのか。自民路線へのアンチテーゼを示していきたい」と強調するが、失った信頼を回復させる道は、あまりにも険しい。

8332チバQ:2012/12/24(月) 10:56:25
http://www.chunichi.co.jp/article/shuin2012/shizuoka/CK2012122102000188.html
県内の衆院選を検証(下)
◆第三極 連携欠き苦戦
浜松入りし候補者2人の応援演説をした日本維新の会の橋下徹代表代行(中)=9日


 衆院選の台風の目として注目を集めた第三極。静岡県内では七小選挙区に立候補した十人全員が落選し、比例代表で新人二人が復活当選した。何とか議席を得た日本維新の会とみんなの党は「今回は有権者の選択肢になりきれなかった」と総括。来年の参院選や地方選に向け、体制の立て直しを急ぐ。

 「解散が急で準備不足だった。第三極がまとまらず、自民、民主に不満な人の受け皿にならなかった」

 比例代表で復活当選した維新新人の鈴木望さん(3区)は十九日、本紙の取材に自戒を込めて振り返った。県内比例獲得票が、維新とみんなを合計すると自民を上回った結果には「選挙協力していれば、全国で今の倍の百四十議席は取れたと思う」と第三極の競合を悔やんだ。

 県内では十一月、東海地区初の維新の地方組織として静岡維新の会が発足した。代表の柏木健県議は「組織がなく苦しんだが、維新は比例では自民に次ぐ二位だった」と比例票で民主を上回ったことに自信を示す。一定の存在感を示せたとして、来年の参院選や知事選、地方選に向け鼻息が荒い。

 静岡維新は十八日の会合で、参院選や地方選に独自候補を擁立する方針と、静岡維新を日本維新の会の県連組織に移行させて体制強化することを確認。8区で落選した維新新人の源馬謙太郎さんらと近く協議し、連携を目指すことでも一致した。

 鈴木さんは「静岡版維新塾を年明けに立ち上げ、地方選の候補者探しと養成を始める」と強調。来年は多くの地方議員を誕生させ、党勢拡大を算段する。

 1区で復活当選し、一議席を獲得したみんなの党。党県議会第一支部長の遠藤行洋県議は「1区は維新と競合し、厳しかった。連携していたら、もっと違う結果になった」と、公示直前の維新の候補擁立を批判する。今後も第三極同士の連携は課題として残るが、当面は自党の地方組織の整備を急ぐ構えだ。

 日本未来の党は、全四候補が小選挙区で有効投票総数の十分の一に得票が届かなかった。比例復活条件も満たせない惨敗。県外選挙区からの出馬要請を拒否し、4区にこだわった前職の小林正枝さんは「公示直前に政党名が変わるなどして、分かりやすい訴えができなかった」ことを敗因に挙げた。

 既成政党との間だけでなく、第三極間にも存在する高い壁。維新の鈴木さんは「第三極が国民の期待の受け皿になるには、明治維新の薩長土肥連合のようになる必要がある」と指摘する。連携の成否に、第三極の命運がかかる。

(この連載は本田英寛、加藤隆士、唐沢裕亮が担当しました)

8333チバQ:2012/12/24(月) 10:57:06
http://www.asahi.com/area/shizuoka/articles/MTW20121218230460001.html
【乱流 総選挙@静岡】

振り返って(上)
落選が決まり、支援者におわびする民主党前職の牧野聖修氏(右)=16日午後9時11分、静岡市駿河区



 ■民主批判票、第三極へ/頼みの労組「熱気なし」


 1区、民主党県連会長の牧野聖修氏(67)、落選。3区の小山展弘氏(36)、8区の斉藤進氏(42)は次点にも届かなかった。衆院選での惨敗から一夜明けた17日、同党県連の岡本護・選対本部長代行は沈痛な面持ちで、県庁での記者会見に臨んだ。


 「大きな期待が失望に変わった結果だ。解党的出直しだ。得票差のついた7、8区は、候補者の交代も検討しなければならない」


 選挙戦での民主党への逆風は想像以上の猛威だった。11月の衆院解散直後、牧野氏は「2005年の郵政選挙の時以上の逆風」と話した。投開票日が近づいてもビラさえ受け取ってくれない有権者がいる中、後援会は「民主党隠し」とも思われる戦術を展開。有権者に「比例はどの党に投票しても良い。小選挙区は牧野でお願いいたします」と電話をかけた。


 経済産業副大臣を務めた経験から経済界へのパイプも得て、陣営側には「過去になく支援組織は広がった」との自負があった。しかし、得票数5万3773票は、前回09年の12万904票から約7万票近くを失い、半数にも届かなかった。


 16日夜、落選が決まった牧野氏は「逆風に始まり、逆風に終わった。厳しい、厳しい選挙だった」と述べた。敗因の一つとして「国難ともいうべき厳しい時代に、党内の分裂騒ぎをしてしまった」と挙げた。


 ただ、当選した自民党の上川陽子氏(59)の8万1278票は、勝ったとはいえ、前回から約1万5千票減らしている。


 これらの票が向かったのが「第三極」だ。日本維新の会の尾崎剛司氏(36)は4万1479票、みんなの党の小池政就氏(38)は3万4457票を獲得した。


 朝日新聞社が、1区(静岡市葵区と駿河区)の30投票所で16日に実施した出口調査(有効回答数1623人)では、民主支持層で牧野氏に投票した割合は62%にとどまっている。


 残る4割のうち、24%は維新やみんなへ、10%は自民へ流れた。


 自民党県連の杉山盛雄幹事長は17日の記者会見で「自民党が勝ったというより、民主党への失望が最大の要因。二大政党制の中、民主党の票が第三極へ取られた」と勝因を分析した。


 民主党の支持団体の連合静岡も苦しんだ。急激な支持率の低下で、「本当に傘下の組合が支援してくれるだろうか?」との不安を抱いていた。


 斉藤氏の選挙事務所(浜松市中区)には、「必勝」と書かれた労組からの「為(ため)書き」がいくつも張られていた。だが、自動車系のある労組幹部は「今回はあまり熱気がない」と話していた。党県連副幹事長の丸井通晴・浜松市議も「前回は『政権交代』で組合員は一丸となって盛り上がれた。今回は大義名分がなく組合員に働きかけにくかった」と打ち明ける。


 小山氏を支援した労組幹部もこう話す。「組合員の理解は得られなかったということだ。決起集会や街頭演説に動員したが、逆風を止められなかった。想像以上の厳しさだった」(古賀大己)

8334チバQ:2012/12/24(月) 10:57:20
http://www.asahi.com/area/shizuoka/articles/MTW20121219230460001.html
【乱流 総選挙@静岡】

振り返って(中)
比例区で復活当選した勝俣孝明氏。「勝俣孝明、次は小選挙区で絶対勝つぞ」のかけ声で、「がんばろう」を三唱した=16日、沼津市花園町



 ■自民圧勝でも得票は減/知事選・参院選 来年を見据え気引き締める


 衆院選で、県内の自民党候補は新顔5人を含む9人が当選し「圧勝」した。だが得票は減っており、党県連は気を引き締め、来年の知事選、参院選を見据える。


 衆院選で同党候補は6人が小選挙区、2人が比例復活で当選。党の指示で比例区から名簿登載順33位で立候補した党県連事務局長も当選した。だが、8小選挙区の合計得票数は、民主党に惨敗した2009年の前回衆院選の合計(7区は当時は無所属だった城内実氏の得票で算出)に比べ、6小選挙区で少なく、計約8万票減。県内の比例票も6万2907票減った。


 選挙では、民主党政権への失望で、企業や各種団体が自民党へ回帰。党が10月に静岡市内で開いた政治資金パーティーには1枚2万円のパーティー券を購入した支持者らが詰めかけ、座席が不足。民主党政権が「脱原発」を強める中、中部電力の社員らもいた。


 野田佳彦首相が財界が求める環太平洋経済連携協定(TPP)交渉参加を争点とすると、農協や医師会などはTPP反対の確約を取り付けて自民党候補の支持で結束。候補は農協などの組織や施設を選挙に駆使した。


 「前回は民主党にも顔を出した各組織が、今回は自民党だけを応援するとはっきり言ってくれる」。党県連幹部は自信を深めた。


 公明党も「選挙区は自民、比例区は公明」で協力。自民党候補5人を推薦し、推薦しなかった候補も現場で応援した。


 朝日新聞社が投開票日に240投票所で実施した出口調査(有効回答1万2413)によると、公明支持層の65%が小選挙区で自民党候補に投票した。ただ比例区で公明党に投票したと答えた自民支持層は5%にとどまった。


 勢いがあったのは6区の自民党新顔、勝俣孝明氏(36)。約2年間、選挙区内を小まめに回り、前回の自民党候補より約1万票多い約10万4千票を獲得し、民主党の渡辺周氏(51)に約1万2千票差に迫った。


 勝俣氏は「若いスタッフが支えてくれた。かつての自民党とは大きく違う戦いができた」と総括した。


 党県連の杉山盛雄幹事長は「今回の勝利は、来年の知事選、参院選へ大きな意味を持つ」とみる。


 杉山幹事長は「川勝平太知事は民主党の知事という認識だ。対立候補の選定を急ぐ。党を挙げて静岡の知事を取り返す」と話した。さらに参院選も、「2人の候補者擁立を党本部から指示されるだろう」とした。(上沢博之、古賀大己)

8335チバQ:2012/12/24(月) 10:57:38
http://www.asahi.com/area/shizuoka/articles/MTW20121221230460001.html
【乱流 総選挙@静岡】

振り返って(下)
「政治家が信頼してもらえる政治が大事だ」と演説する源馬謙太郎氏=19日朝、JR浜松駅北口前



 19日朝、JR浜松駅北口前。日本維新の会から8区に立候補して落選した源馬謙太郎氏(39)は、ハンドマイクを片手に行き交う通勤者らに向かっていた。


 「政治家が信頼を取り戻さなければいけません。投票率が上がるよう取り組んでいかなければいけません」。黄色っぽいジャンパー姿で1人。傍らには「維新」ののぼりを立てた。


 約5万9千票を集めたが、落選。維新の友好団体である「静岡維新の会」の柏木健代表は「やはり時間が足りなかった」と話す。


 維新は県内の8小選挙区で4人を擁立し、いずれも小選挙区では敗れた。唯一、3区から立候補した鈴木望氏(63)が比例区で復活当選を果たした。


 「何とか滑り込ませてもらった。国会で一生懸命、仕事をしたい」。こう話していた鈴木氏は19日、事務所の選定や新人議員としての手続きに追われた。


 中部電力浜岡原発(御前崎市)の再稼働の是非を住民投票で問おうとした住民団体の元代表。選挙中は一貫して「浜岡原発廃炉」を訴えたが、原発政策は経済対策などに隠れ、大きな争点にはならなかった。


 「原発政策は大きな争点ではない」。9日、浜松市に応援に入った維新の橋下徹代表代行は、鈴木氏の横でこう声を張り上げた。


 鈴木氏は立候補にあたり、浜岡原発の廃炉を主張することを維新側に了承を得ていた。しかし、維新はその後、石原慎太郎氏の率いる太陽の党と合流し、脱原発路線は後退。さらに公示直前に結党した日本未来の党は「卒原発」を強く打ち出した。


 「原発の問題は横の方へ置いていかれた感じがする」。鈴木氏は当選後のインタビューでこう話している。


 さらに、1区では「第三極」の維新とみんなの党が競合した。維新の尾崎剛司氏(36)は4万1479票、みんなの小池政就氏(38)は3万4457票を獲得。合わせると7万票を超え、民主の牧野聖修氏(67)を抑え、当選した上川陽子氏(59)の8万1278票に迫る得票だった。


 尾崎氏を支援した元参院議員の海野徹氏は「みんなの党との選挙協力ができていれば、小選挙区での勝利もあった」と話す。


 県内の比例区で維新が獲得したのは40万3220票。民主を超える2番目だった。


 来年は静岡市議選や県議補選、参院選などが控える。静岡維新は18日、会合を開き、参院選や地方選での候補擁立の方針を決めた。柏木代表は「今回の比例区の票は、来年の参院選で1議席取れる票だ。地方選挙で候補を擁立し、地盤を固めたい。風頼みの民主党の轍(てつ)は踏まない」と意気込む。(古賀大己)

8336チバQ:2012/12/24(月) 10:59:11
http://www.at-s.com/news/detail/474551283.html
【迷える民意】(上) 自民復権(2012/12/18 07:50)

 自民党県連の杉山盛雄幹事長は投票日が迫った14日夜、安倍晋三党総裁の携帯電話を鳴らした。
 「遊説ありがとうございます。政権奪還のため、5、6区の新人2人を必ず国会に上げます」

 「頑張ってほしい。楽しみにしている」

 この日総裁はJR焼津、沼津、三島の3駅を遊説し、公認候補の街頭演説に加わった。「政治への信頼を取り戻すのは今回の選挙」と声を張り上げた。総裁の県内入りは公示直後に続き2度目。詰め掛けた支援者の熱気を浴びた総裁は、電話の向こうで上機嫌だった。

 自民県連は2009年の前回選で落選した4人のベテラン議員の後釜に、公募で新人を充てた。新人陣営はいずれも後援会組織が未熟。「決められない政治」に不信感を募らせ、民主を離れた民意をいかにしてつかむか、戸惑いがあった。2度にわたる総裁の本県入りは選対を勢いづける格好のカンフル剤になった。

 「もっと迫力を持って演説しろ」「応援する気持ちに甘えるな」「頭を徹底して下げろ」「白い歯を見せて笑わず、相手をとりこにする迫力で話せ」

 9日に島田市で開かれた公募新人の決起大会閉会後。県連幹部が一喝した。

 報道各社による序盤の情勢調査で優位との分析があり、選対に緩みが見られたためだ。選挙戦では、こうした各陣営の手取り足取りの指導の積み重ねと、党の顔を招いた派手な遊説が相乗効果を発揮した。

 衆院選は、比例を含めて9人が議席を得る圧勝に終わった。だが、党内には不安の声がある。

 支部組織は高齢化し、機動力の弱体化が指摘されている。無党派層は増殖を続け、移ろいやすい民意をどうとらえ、政党活動にどう反映させるかが悩みの種だ。鈴木利幸総務会長は衆院選圧勝にも「自民党が信任された結果ではない。民意を見誤ると、次の選挙でまた政権交代が起こる」と自戒する。

 県連は来年夏の参院選と知事選が正念場とにらみ、自民復権を県民に強烈にアピールする考えだ。2議席を争う参院静岡選挙区について杉山幹事長は「党本部から2人擁立しろという要請が来るだろう」と予測する。知事選も「候補者選定を急ぐ。自民を挙げて知事を取り返す」と準備を加速させる。



 自民の圧勝により、2009年の前回選に続いて再び政権交代をもたらすことになった衆院選。各政党は政治不信で行き場を失った民意をいかに取り込もうとしたのか。戦いの軌跡を検証する。

8337チバQ:2012/12/24(月) 10:59:30
http://www.at-s.com/news/detail/474551600.html
【迷える民意】(中) 惨敗民主(2012/12/19 07:26)

強まる逆風、目をそらし
 衆院選投開票翌日の17日。1区で落選した民主党県連会長の牧野聖修氏は支持者へのおわび行脚で肩を落とした。

 「おまえからのお願いでも、今回は民主を応援できなかった」。自分を「おい聖修」と呼んでくれる顔なじみだった。この日、牧野氏は県議会の民主系会派を訪ね、党の惨状を「多くの有権者に『民主は許さない』という一貫した気持ちがあった」とわびた。

 逆風が明らかだった選挙戦を前に、民主県連の掲げた方針は「政権交代による改革の成果を訴える」ことだった。高校無償化など成果が上がった施策もあり、「しっかりと説明すれば理解を得られるはず」(幹部)と踏んだ。民意の読み違いの始まりだった。

 選挙戦序盤の6日、牧野氏は野田佳彦首相とともに静岡市中心部に立った。街頭の人の波、「もう一度、野田首相に託してみたい」と話す支援者。牧野氏は「それほど逆風は感じない」と話した。その後も、しばしば「手応えは悪くない」と自信を見せていた。

 大多数の民意が民主には向いていなかったことに目をそらし、逆風を逆風と実感できなかった選挙戦。ここにも読み違いがあった。牧野氏は「錯覚があった」と認める。

 なぜ、自民党とこれほどまでに明暗が分かれたのか。多くの民主関係者が行き着く結論は地力の差だ。

 政権交代後、自民と民主の地方組織の格差は明らかだった。最大の課題は党の地方議員を育成すること。しかし、政府が繰り返す失政や党本部での内部抗争への批判は地方選挙を直撃。組織拡大の担い手となるはずの地方議員を次々と失った。悪循環だった。

 県議の1人は自嘲気味に話す。「こちらは支部すら十分に作れない。市町村合併があっても地方支部を守ってきた自民とそこが違う。国会議員に危機感がなかった」

 業界団体の信頼も得られなかった。衆院解散直後の11月下旬。候補者の推薦願を手に業界団体を回る林芳久仁幹事長ら県連関係者は「民主も自民も同じスタンスだ」と、つれない返答に頭を抱えた。頼みの連合静岡からも「今回は動きが鈍い」と悲観的な声ばかり漏れてきた。吉岡秀規会長は「組織内では浸透できても、そこから外へ広がらなかった」と振り返る。

 未熟な組織でも、風に乗って大躍進した2009年の政権交代選挙から3年3カ月。党の体質改善は進まなかった。県連選対委員長の岡本護県議は「ゼロからの立て直し」と気を取り直すが、来春にはミニ統一地方選、来夏には知事選と参院選が待ち構える。

8338チバQ:2012/12/24(月) 10:59:59
http://www.at-s.com/news/detail/474551934.html
【迷える民意】(下) 第三極苦悩(2012/12/20 07:30)

政策論深まらず票分散
 「第三極候補を一本化していれば1区で勝てたかもしれない」

 衆院選後の17日、静岡市内の静岡維新の会本部に集まった維新関係者は複雑な表情を浮かべた。静岡1区で日本維新の会が擁立した尾崎剛司氏の得票と、みんなの党の小池政就氏の得票を合計すれば7万5936票。民主候補の得票を2万票余上回り、自民候補に肉薄することになる。

 選挙戦直前の両党本部の合流決裂により、1区は維新とみんなの若手が激突せざるを得なかった。「決められない政治」に嫌気が差し、民主、自民の二大政党を離れた票は分散。政策の対立軸を示せず、両候補は小選挙区で共倒れした。

 4万票余を得た尾崎氏。維新関係者によると、大阪の党本部は国政選挙を経験した裏方が少なく、内情は混乱を極めた。橋下徹代表代行は静岡入りしたが、これを効果的に無党派層獲得につなげる選挙戦略を欠いた。短期決戦は「風」が頼りで、電話やはがき作戦など人海戦術による“地上戦”はままならない。「いわゆる『選挙』ができなかった」。裏方の1人は悔やむ。

 維新、みんなの全面対決となった1区とは対照的に、3区の維新鈴木望氏はみんなの推薦を受けた。政策の違いはますます不明確になった。「脱原発」を前面に出してスタートさせた選挙戦は民意を十分につかめず、終盤戦は「国の統治機構改革」も交え、比例復活当選した。鈴木氏は19日、「追い掛ける展開という報道もあり危機感があった」と明かす。ここにも、「風」頼みで政策論争や地上戦が十分機能しなかった第三極の弱点があった。

 「元祖第三極」の公明は、世論調査で圧倒的勝利が予想された自民との選挙協力に活路を見いだす戦いだった。「小選挙区は自民候補、比例は公明」の徹底を呼び掛けたが、比例東海の議席は2議席止まり。県内比例票も20万票を割った。

 古くからの公明支持者は「昔のような自民との選挙協力ができていない地域があった」と分析。静岡市内の一部などでは、選挙協力が公明支持者内部に浸透していない地域があったという。幹部は「支持層の高齢化は顕著。無党派層対策も真剣に考え直さないといけない」と、支持基盤の立て直しの必要性に言及した。

 維新とみんなの地方組織は、二大政党に比べれば無いに等しい。それでも、1人ずつ比例東海で復活当選し、県内政界にくさびを打った。両党関係者は会議を重ね、来年の地方選や知事選、参院選に向け戦略を練り始めた。「第三極」はそれぞれの課題を抱えながら、党勢拡大を模索している。

8339チバQ:2012/12/24(月) 11:01:30
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/shiga/news/20121218-OYT8T01510.htm
「王国」意外なもろさ

◇[衆院選]記者座談会<上>

滋賀入りして街頭演説に臨む自民党の安倍総裁(5日午後2時20分、草津市で)  県内でも四つの小選挙区をすべて自民党候補が取り、自民が圧勝した衆院選。労働組合の連合滋賀が強い影響力をもち、「民主王国」とも称された滋賀にあって、今回、有権者はどうして民主党候補を支持しなかったのか。また、公示直前になって日本未来の党を結成した嘉田代表の思いの背後には何があったのか。衆院選取材にあたった大津支局の記者が今回の選挙戦を座談会形式で2回にわたって振り返る。(衆院選取材班)

◇自民圧勝の理由は

A 正直に言えば、自民党候補の選挙事務所でも選挙期間中、特段の熱気や勢いは感じられなかった。公示後の世論調査で「自民優勢」と伝えられたが、各陣営の関係者からは「肌感覚とだいぶ違う」と戸惑う声が聞かれた。

B 取材していても、それは同感だった。小泉旋風が巻き起こった郵政解散選挙(2005年)の時は、小泉首相の行く先々に群衆がまさに群がった。しかし今回、安倍総裁も滋賀入りしたが、あの時のような熱狂とはほど遠かった。

 一方、世論調査に各陣営が慢心するのを恐れて、石破幹事長名で「気を緩めれば票はどんどん減っていく」と引き締めを図る文書が各陣営に送られるほどだった。

C 滋賀の計4区に立った4人の自民党候補の平均年齢は40歳。先輩格の上野賢一郎さん(2区)が「我々の世代が古い自民党を変える」と世代交代を強調していたが、特に滋賀では、いわゆる自民党らしくない候補たちの戦いぶりが、有権者に清新に映った一面はあったと思う。

D それでもやはり〈風〉を感じるほどではなかった。「民主には裏切られた。第3極はよく分からない」。有権者からはこんな声が多く聞かれ、消去法で自民党に票が行き着いた、というのが実相か。自民党県連の幹部も「現政権への不満が爆発する、いわゆる『振り子現象』で、自民党が好んで支持されたわけではない。謙虚な気持ちで政権運営にあたり、経済回復を急がないと、来夏の参院選で痛いしっぺ返しを食う」と気を引き締めていたが、大いにうなずける意見だった。

◇民主はどこが悪かった

B 「民主党には、だまされた。あの失敗はこりごり」。こんな有権者の声が多く聞かれた。とにかく前回選(09年)で民主党に託された期待はそれだけ大きかった、ということだ。まさに「かわいさ余って憎さ百倍」といった感じだ。

D 前回選時には、選挙事務所にも確かな勢いが感じられた。電話もひっきりなしにかかり、マニフェスト(政権公約)冊子も飛ぶようにはけていった。しかし、今回はとにかく閑散としていて……。

C 民主党県連は、公示前から民主党への逆風を意識し、国政のマニフェストとは別に、わざわざ滋賀版マニフェストに関する冊子を用意していたが、有権者の興味をひかず空振りに終わった。あれだけ世間の注目を集めたマニフェストという言葉も、今のままだと早晩、死語になりそうだ。

B 郵政解散の時でさえ、しぶとく小選挙区を勝ち抜いた田島一成さん(2区)が、投票締め切り直後の午後8時過ぎには相手候補に当確を打たれてノックアウトされた。陣営関係者も「落選は覚悟していたが、こんなに早く決着が付くとは」と驚き、絶句した。

A とにかく民主党の不人気ぶりは際立っていた。ある民主陣営では終盤、「政党は関係ない。とにかく候補の実績と人柄を判断してほしい」と、なりふり構わぬ言いように走っていた。

D 三日月大造さん(3区)の演説を聞き続けた。冒頭、民主政権の至らなさの謝罪から入るが、公示直後と比べて終盤では謝罪にかける時間が顕著に長くなった。選挙に強いと定評のあった三日月さんも「追い詰められている」と実感した瞬間だった。

B 自慢とする連合滋賀の動きも鈍かった。ある演説会場で取材した連合関係者の中には「今までは『日本のためになるから』と使命感を持って応援してきたが、今回は全く力が入らない」と、公然とぼやく人もいたくらいだ。

A 滋賀は「民主王国」と喧伝(けんでん)されてきたが、実は、ちまたで語られるほどには強固な王国でなかったことが露呈してしまった。

(2012年12月19日 読売新聞)

8340チバQ:2012/12/24(月) 11:01:47
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/shiga/news/20121219-OYT8T01544.htm
未来、比例票で健闘



衆院選公示から5日後に、琵琶湖をバックにして滋賀での第一声に臨んだ嘉田代表(9日、大津市内で)[衆院選]◇記者座談会<下>

◇維新急ごしらえ 混乱響く

A 今回の選挙の特徴として、県内でも1、3、4区で日本維新の会の候補、2区からはみんなの党の候補、いわゆる第3極勢力の候補が立った。ただこれらの候補は小選挙区では全員、敗退。4区の岩永裕貴さんのみ比例復活し、初当選を果たした。

B 相応の時間をかけて準備してきた「みんな」の世一良幸さんは別にして、維新の3候補は、公認が決定したのが、まさに衆院解散直後。維新に所属する大阪の府議や市議が応援に入って選挙戦をサポートしたが、急ごしらえの混乱ぶりは否めなかった。

C 維新では「動員力がない」との理由で原則、個人演説会を開かない候補もいた。考え方が斬新と言えば斬新だったが。また「配る人手も時間もない」といってパンフレットやチラシが選挙事務所に山積みのままだった候補もいて驚いた。「ようやく戦う態勢が整ってきたと思ったら投票日を迎えていた」と振り返る陣営関係者もいた。

D 県内の比例得票を政党別でみると、維新は約15万3000票、みんなは約5万票あった。トップは自民の約18万2000票だった。バタバタで選挙を迎えたとはいうものの、第3極に対して県民はそれなりの期待をしていたことがよく分かる。

C 候補の戦いぶりで感心したのが、維新の岩永さん(39)。友人や同世代の人が選挙を支え、個人演説会では30、40代の子育て世代が会場に詰め掛けていたのは印象的だった。比例近畿ブロックで復活当選が決まるまで、事務所で仲間とタブレット端末で各選挙区の開票速報を見ながら惜敗率の順位を計算していた。昔の選挙では考えられない姿だった。

◇二足のわらじ 知事動向注目

B 今回の衆院選で、滋賀にまつわるトピックスでは、何と言っても、嘉田知事が、日本未来の党を結党し、その代表に就任したのが一番のサプライズだった。どうして知事は新党に動いたのだろう。

C 嘉田代表が新党結成に動いた背景として、知事に近い関係者は「3・11以降、初めての国政選挙で『ここで立ちあがらないと、卒原発を訴えてきた自分の存在意義が問われる』との思いが強かったようだ」と胸の内を代弁していた。ただ、今回の新党について、地元の受け止め方には様々な意見がある。

A 嘉田知事を支える地域政党「対話でつなごう滋賀の会」(対話の会)は、「事前に相談なく、小沢さんと組むなんてついていけない」と反発し、未来の党への投票を機関決定せず、自主投票を決めた。

C 一方で、嘉田代表も全国の候補者の応援で遊説に回ったため、県内で運動を担当したのは数人の有志だけ。事務所も投開票日1週間前にようやく開設されたほどで、政党としての活動実態は皆無に等しかった。

D そんな中、未来の党は県内で8万3000票を比例選で獲得した。同党は小選挙区で惨敗したため、8万票について「期待はずれ」とする声もあるが、近畿ブロックの他府県と比べると、それでも2〜3倍高い得票割合だ。「2年前の知事選で過去最多の42万票を獲得した嘉田人気は依然、力をもっている」という見方もある。

A 今後、焦点になるのが、知事と党代表を兼務する〈二足のわらじ〉問題だ。知事は19日の県議会本会議で「任期中は知事の職を全うする」と明言した。ただ胸の内には、現行法が改正され、首長と国会議員の兼務も可能と制度が変われば、知事のまま国政に打って出たいとの思いがあるようだ。しかし、県議会の各会派では兼務に否定的な意見が支配的だ。開会中の11月議会をどうにか乗りきっても、来年度予算案を審議する2月議会が大荒れになる可能性は高い。

(2012年12月20日 読売新聞)

8341チバQ:2012/12/24(月) 11:07:12
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20121219-00000145-mailo-l28
分析2012衆院選:/上 1、4区出口調査比較 「第三極」の明暗 /兵庫
毎日新聞 12月19日(水)15時26分配信

 ◇自公支持層への浸透もカギ
 第46回衆院選の投開票日となった16日、共同通信社は投票を終えた有権者に投票内容を尋ねる「出口調査」を実施した。ともに「第三極」政党の候補者が自民党の候補者と争い、みんなの党新人の井坂信彦氏が自民党の元職、盛山正仁氏に惜敗して比例代表で復活当選した兵庫1区(神戸市東灘区など)と、自民新人、藤井比早之氏が維新新人、清水貴之氏を降した4区(同市西区など)。異なる結果となった両区の調査結果を比較すると、今回の衆院選の縮図が浮かんでくる。参院選や知事選、神戸市長選など大型選挙が続く来年の「選挙イヤー」でも、第三極は一定の存在感を見せるのか−−。
 1区の政党支持率をみると、自民の24・6%に対し、第三極は維新17・4%、みんな9・4%。一方、4区は、自民31・4%▽維新22・3%▽みんな4・1%。「日本未来の党」と合わせても、1、4区とも第三極の支持率は約29%と差異はない。半面、公明党と合わせた自・公の支持率は1区30・4%、4区36・4%と5ポイント以上の差が生じ、両区の帰結を左右したと言える。
 政党支持別の小選挙区での投票先に焦点を当てると、1、4区の違いは顕著になる。
 1区は盛山氏が自民支持層の79%、公明の77%を固め、維新も22・5%に浸透。一方、井坂氏はみんな支持層の93・9%、維新の59・9%から支持を受けた上、自民(13・6%)、公明(11・5%)の支持層にも食い込む健闘をみせた。対して、4区の清水氏は維新支持層の85・5%、みんなの50%に浸透したが、自民(4・4%)、公明(5・9%)は低迷。藤井氏が自民支持層の90・3%、公明の76・5%を固め、みんなも31%まで支持を広げたのと対照的だ。
 さらに、1、4区の違いを決定づけたのが「支持政党なし」の無党派層の動向。1区は井坂氏が51・9%と盛山氏(19・2%)に大差をつけた半面、4区は藤井氏と清水氏が37・9%と同率。第三極が今後も勢力を伸長するには、支持基盤の無党派層を味方にしたうえで、既存政党の支持層にも理解を得ることがカギとなりそうだ。【石川貴教】
〔神戸版〕
12月19日朝刊

8342チバQ:2012/12/24(月) 11:07:28
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20121220-00000278-mailo-l28
分析2012衆院選:/下 神戸市内の比例得票 第三極躍進、市長選に影響も /兵庫
毎日新聞 12月20日(木)17時2分配信

 衆院選の比例代表近畿ブロックで、各党派の神戸市内での得票数をみると、日本維新の会、みんなの党、日本未来の党の「第三極」政党の得票数が、自民・公明両党を合わせた得票数を上回った。来年には、任期満了(11月)に伴う神戸市長選が予定されているが、第三極の躍進は今後の市長選の構図にも影響を与えそうだ。
 得票数が最も多かったのは維新の19万4316票で、みんな6万2283票、未来3万3910票。一方、自民は維新に次ぐ16万110票だったが、下野した前回09年(16万7791票)にさえ届かなかった。公明は8万5449票。前回09年に33万7813票を集めて圧倒した民主党は3分の1以下の9万794票と、退潮ぶりが明らかになった。
 これを元に試算すると、第三極の3党は総計29万509票。自民・公明の総計24万5559票を5万票近く上回り、民主に比べると3倍超の得票になる。神戸市の投票率(56・46%)は前回09年(64・46%)を8ポイント下回る低水準になったが、第三極が支持基盤とする無党派層が投票を控えたのが一因ともされる。低投票率下での第三極の躍進は、今後の「伸びしろ」を予感させる結果となった。【石川貴教】
〔神戸版〕
12月20日朝刊

8343チバQ:2012/12/24(月) 11:08:39
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/wakayama/news/20121218-OYT8T01359.htm
[衆院選]「岸本党」党派超え結束・・・記者座談会・1区

 全国的に自民が圧勝した衆院選。県内の3小選挙区では民主が1区を死守し、自民は2、3区で圧勝した。各陣営の「師走の陣」を取材した担当記者が選挙区ごとに振り返った(敬称略)。

 ◆接戦の背景 

 A 民主党の岸本周平が300票差で自民党の門博文に競り勝った1区が印象深い。「当選確実」の一報は確定票が出る約10分前。最後まで結果がよめない戦いだった。

 B 岸本、門両陣営とも自信を持って情勢を語る人はいなかった。なぜ、接戦になったのだろう。

 C 門は県連の公募で選ばれた昨春から活動しているが、県議は「解散の少し前までぼろ負けの状態だった」と口をそろえる。いい勝負に持ち込んだのは、解散後の1か月だろう。

 A かつらぎ町出身で地縁、血縁が薄いが、陣営幹部からは終始、「必死さが伝わらない」との声も聞かれた。

 B 演技が出来ないタイプだから。選挙のベテランたちから頼りなく見えたのかもしれない。政治家らしさはないが、持ち味を生かした議員活動を期待したい。

 C 岸本は好対照。落選した2005年から毎日何時間も一人で街頭に立った。09年に当選した後も事務所のトイレ掃除を続け、エリートの経歴とのギャップが支持されたのだろう。

◆「岸本党」対「ザ・自民」 

 A 民主党への逆風が吹いても岸本の活動スタイルは変わらなかった。そんな一貫した姿勢を支えたのが後援会。母校の桐蔭高同窓生ら個人的なつながりで集まった〈素人集団〉に、元保守系議員の支援者ら〈選挙のプロ〉が入り交じり、党派を超えて結束した。

 B 接戦が伝えられても「後援会員が本人にほれ込んでいるため、『負けるはずがない』と思いこんでいる」と陣営幹部が引き締めを図っていた。それほどの熱烈な支援が勝敗を分けた理由の一つではないか。

 C 民主色が薄い「岸本党」に対して、門の陣営は「ザ・自民党」。二階陣営の大型バスが出入りしていた。陣営幹部は「2区、3区は勝負あった。だから全力投入だ」と喜んでいた。

 A ただ、門の演説を聞こうと、集まった支援者が20人程度の会場もあり、岸本陣営に比べ、少ない印象を受けた。陣営は「自民系に食い込んでいる岸本陣営から圧力があった」と話していたが、地方議員の動きが鈍く、後援会にまとまりがなかったことも一因ではないか。

◆自公協力に課題 

 A 門の追い上げは公明党の力も大きい。終盤の演説で、門は初めに「『比例は公明へ』」と呼びかけるようになり、公明も演説会場に支持者を動員した。

 B ただ、公明は当初、「選挙協力の具体策が何もない」と門側への不満が強く、推薦決定は公示直前だった。序盤は事務所にポスターを貼るよう頼んだり、来援弁士として比例票を訴えたりと、幹部は「『自前』の選挙協力」と苦笑いしていた。

 C そんな様子を岸本陣営は「公明は事実上の自主投票だ」と見ていた。

◆「接戦」演出した維新 

 A 上位2人の接戦は、日本維新の会の林潤が健闘して当選ラインを下げたことが大きい。

 B ただ、落下傘候補で事情が分からず、大阪に近い都市部なら勝算があると踏んでいたが、当てがはずれた形だ。

 C 投票日前日の橋下代表代行の来援を林陣営は「最後のチャンス」として奮起したが、各陣営は「土曜日の朝だと人が集まらない」と冷静で、大きなうねりにならなかった。

(2012年12月19日 読売新聞)

8344チバQ:2012/12/24(月) 11:09:05
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/wakayama/news/20121219-OYT8T01471.htm?from=popin
[衆院選]出遅れた維・民 自民圧勝・・・記者座談会 2区

◆盤石ではない自民 

 A 2区は自民党の石田真敏の圧勝だったが、民主党も日本維新の会も大きく出遅れたこともあり、「敵失にも助けられた」というのが本音のようだ。

 B 解散直後、陣営は「ほかの候補者の姿がみえず、どうも力が入らない」と肩すかしをくっていた。

 A だが陣営の危機感は強かった。前回2009年の落選時は党への逆風が強かったといえ、地元海南市の票数でも敗れた。組織の弱さが指摘されていたが、今回は少なくとも街頭活動の量は目に見えて増えた。

 C 陣営幹部は「2区のスーパーは全部回った」と話していた。本人も「『姿が見えない』なんて言われないよう、とにかく存在感を出す」と必死だった。

 B 橋本市や岩出市など大票田の比例票は、維新の会が自民を上回っていた。自民県連幹部は「維新が選挙後、地方に組織をつくり始めると恐ろしい」と警戒していた。

◆サカグチ対決 

 C 阪口直人が解散後、民主から維新の会に移ったのは身近な支持者にも寝耳に水だった。解散前日、当時秘書だった坂口親宏に取材したら「100%ない」と否定した。

 B 阪口が民主県連幹部の携帯電話の留守電に「民主やめます」と入れたのは、東京で離党会見をする30分前だったようだ。

 C とにかく、民主県連の阪口への恨みは強かった。急きょ、公認として擁立した坂口の事務所を大阪方面への通勤者が多い橋本市内に設けたのも、維新の会対策だった。公示後、2人が同じ時間帯に同市の駅前で並んで通勤客らに支援を呼びかけたことがあったが、たまたま近くで活動をしていた石田は「あの2人は駅前でけんかしているんじゃないか」と冗談めかして言っていた。

◆比例名簿の波紋 

 B 阪口の比例名簿の順位は3位で、選挙前から「比例復活で当選確実」という声も多かった。実際、前回より5万4000票減らし、石田との惜敗率が50%にも満たなかったのに早々と当選を決めていた。党は前議員の経歴面を重視したということだが、他陣営からは、「(維新からの)裏切りの報酬だ」とささやかれていたね。

 C 実際、民主は2区の出遅れを取り戻すために人員を投入したせいで、空白区だった3区に擁立することができず、県内の選挙戦略に狂いが生じていた。

 B 阪口は前回の支持者の多くが離れて後援会は空洞化が加速し、得意の自転車に乗って支持を訴えるなどの空中戦がメーンの活動だった。応援に来ていた他府県の維新の会関係者は「選挙活動の内容は市町村議選のレベル。これで国会議員になれるとは」と驚いていた。

(敬称略)

(2012年12月20日 読売新聞)

8345チバQ:2012/12/24(月) 11:09:28
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/wakayama/news/20121220-OYT8T01332.htm?from=popin
[衆院選]公共投資で自、支持拡大・・・記者座談会 3区

 ◆組織戦

 A 3区は自民党の二階俊博が圧勝したが、民主党の不出馬や、日本維新の会の出遅れなど、2区同様、「敵失」も大きかった。

 B 支持・推薦団体が約400に達していた。二階は「全市町村で目にものをみせてやる」と意気込み、支援する首長や地方議員も地元での票の上積みを気にしていた。

 A 10年で200兆円の公共投資をするという党の「国土強靱(きょうじん)化」を連呼していた。相手候補の「公共事業のばらまき」批判が掲載された新聞紙面を支持者に紹介し、「景気低迷に苦しみ、防災対策の必要性を切実に感じている地元の事情を何も分かっていない」と逆に利用したくらい。

 B 演説会では、国土強靱化の中でも高速道路延伸の話が出た時の拍手は大きかったね。

 ◆維新・山下の健闘

 A 維新の会の山下大輔は当初、出身地の2区で出馬するのではと言われていた。県議として活動した地盤の1区は、前回応援した民主の議員と支持基盤が重なるからね。

 C 和歌山市の後援会の知人のつてを頼りながら、細々と輪を広げていく選挙戦だった。だが、擁立から1か月で5万票をたたき出したのは、潜在的な「反二階票」の存在を示している。

 A 山下は「あと1か月あれば」と悔しがっていた。

 C ある県議や陣営幹部は「水面下で支援している町村議が複数いる」と話していた。今後の3区の地方選で、維新の会の公認候補が出現するかもしれない。

 ◆民主空白区の事情

 B 前回、二階に1万5000票差まで詰め寄った民主・玉置公良の票が宙に浮いた形になっていた。

 C 玉置は2区の阪口直人同様、維新の会への移籍がささやかれていた。解散日の夜になって、支援する労組幹部らから「それだけはやめてくれ」と、厳しく迫られていた。

 A 実は民主は急きょ、3区の落下傘候補を用意していた。県連幹部は「支持者の不信感が募っていて、候補者を送り出せる状況ではなかった」と残念がっていた。

 ◆共産の誤算

 D 共産党の原矢寸久は町村部でも山下に大差をつけられ、「選挙区は党より個人の勝負と思ったが、やはりムードに負けたのか」と陣営はショックを受けていた。

 E 党全体に言えることだが、消費増税や環太平洋経済連携協定(TPP)の問題を巡り、票を上積みする余地はあったはず。だが、支持者の高齢化などが目立ち、幅広い層への広がりに欠けた。

 A 選挙戦を左右する無党派層を取り込むには、思い切った戦略が必要だろう。(敬称略)

(おわり)

(2012年12月21日 読売新聞)

8346チバQ:2012/12/24(月) 11:12:21
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20121218-00000197-mailo-l29
揺れる民意:/上 自民 全員当選も比例低迷 /奈良
毎日新聞 12月18日(火)16時24分配信

 「一人一人の大きな力をもらい、当選させてもらった。夢のようです」
 小選挙区奈良1区から出馬し、比例代表で復活当選した自民の小林茂樹氏(48)の事務所。日付は既に投開票日から変わっていた。小林氏は目頭を押さえながら、集まった支援者に深々と何度もおじぎをした。奈良の自民候補が全員当選を決めた瞬間だった。
 「負けてもともとの戦いだった」と自民党県連幹部が打ち明けた通り、民主の馬淵澄夫氏(52)が前回衆院選で自民候補にダブルスコアで圧勝した1区は、自民にとって「鬼門」だった。昨年夏に始まった公認候補選びから難航し、最後は奥野信亮・県連会長が小林氏を食事に誘い、口説き落とした。この出来事を、ある県議は「貧乏くじを引かされた」と表現する。
 しかし、民主政権への逆風が強まると、優位が伝えられていた2〜4区だけでなく、1区も一躍激戦区に。安倍晋三総裁も駆け付け、終盤は自公と民主の総力戦となった。
 ただ、1区の自民は必ずしも一枚岩ではなかった。選対本部を仕切ったのは、県議時代に同じ山辺郡・奈良市区で票を奪い合った県議ら。積年のわだかまりを胸に抱えたまま選挙戦に突入し、陣営に支援者名簿を提出しなかった人もいた。終盤になって、県議らが別々に支援者を集めて会合を開いたが、遅きに失した感は否めない。陣営の1人は「もう少し、党としての一体感があれば…」と悔やむ。奥山博康・県連幹事長は「99点の選挙。1区も勝てれば良かった」と振り返った。
 結果的に小林氏の得票数は、前回の自民候補を421票下回った。比例復活できたのは、組織票を固めたことに加え、馬淵氏が前回から5万票を失ったことが大きい。追い風を受けたのではなく、民主が逆風で後退しただけとの見方もできる。
 2〜4区では2位以下に大差をつけ、小選挙区の自民候補の票は合計で30万票を超えたものの、比例の自民票は維新を下回る約20万票だった。前回の約21万票から低下しており、この3年で党そのものへの信頼感が回復したわけではないことを示している。
 4区の田野瀬太道氏(38)は「諸手を挙げての賛同ではないと思う」と話した。今後、何をやり遂げるのか。その結果を、県民は注視している。
   ◇  ◇
 第46回衆院選は、県内の小選挙区では自民が前回から2増となる3議席を民主から奪還した。3年余りで再びの政権交代。振り子のように揺れる民意をつかもうと選挙戦に臨んだ各党の姿を追った。
12月18日朝刊

8347チバQ:2012/12/24(月) 11:12:38
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20121219-00000255-mailo-l29
揺れる民意:/中 民主 「風任せ」から脱皮を /奈良
毎日新聞 12月19日(水)16時54分配信

 投開票日の夜、小選挙区奈良3区で議席を失った民主の吉川政重氏(49)の事務所は、静まりかえっていた。吉川氏が頭を下げて声を振り絞る。「大敗北となったが、一から出直したい」。最終的な得票数は、維新の候補者を下回った。
 追い風に乗って3万票以上の大差で自民の奥野信亮氏(69)を破ったのは3年前の夏。あの日と、何もかもが変わっていた。
 集会を開けば、住民から「前回のようには応援できない」と目を背けられる。連合奈良以外の団体の反応も冷たくなった。首長も同様だ。前回選で吉川氏を支援した平岡仁・広陵町長は「吉川さんの人柄は良い。だが、民主は国民の期待を裏切った」として中立の立場を貫いた。自民優位が伝えられた終盤、外からは陣営の雰囲気は意気消沈しているように見えた。吉川氏の秘書は「前回より、本人もスタッフも頑張った」と否定しつつも、「それなのにこの結果とは」と嘆いた。
 県内の比例代表の民主票は9万5040票で、前回から4分の1程度に激減。大半は維新に流れたとみられる。政権批判がそのまま反映された形だ。吉川氏も「党のゴタゴタで国民に不信感を与えた」と敗因を挙げた。滝実法相の後を継いだ2区の百武威氏(37)、前回比例復活した4区の大西孝典氏(56)も結果的に維新の後塵を拝した。
 全国的な惨敗の中、県内で唯一議席を守ったのが1区の馬淵澄夫氏(52)だ。前回は解散後、他候補の応援演説などで4日間しか県内入りしなかったものの、12万票を獲得した。しかし危機感を強めた今回は解散後、党本部に「地元に張り付かせてほしい」と要請。応援を4日間に減らし、すべて日帰りで影響を最小限に抑えた。
 民主にとって1区は、守らなければならない議席だった。民主党県連幹部は「比例復活ではダメ。ここで負けると、県連が立ち直れない」と強調した。
 「今までに経験したことのない選挙。政党ではなく、馬淵澄夫という政治家が奈良にとって、国にとって必要かどうかを訴えた」と馬淵氏。演説はイメージを意識したのか、「民主」という政党名を避けているように見えた。
 3年前、勢いに乗って政権交代を果たした。しかし追い風は方向を変えて「逆風」となり、なすすべなく敗れた。「党の再建には、次に政権を担う時はこうするというのを一つ一つ積み上げることだと思う」と馬淵氏。「風任せ」からの脱皮は急務だ。
12月19日朝刊

8348チバQ:2012/12/24(月) 11:13:07
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20121220-00000180-mailo-l29
揺れる民意:/下 維新 「様子見」の比例首位 /奈良
毎日新聞 12月20日(木)15時53分配信

 今年5月、県内の政界を驚かせる出来事があった。自民が推薦する候補と、みんなが推薦の候補が激突した香芝市長選だ。みんなの推薦候補には、維新の大阪府議らが応援に駆け付けた。奈良3区最大の票田の香芝で、既成政党と第三極が新人を推薦し合う構図で、「衆院選の前哨戦」とも言われた。
 結果はみんなの推薦候補の勝利。県内でも第三極の勢いを実感する結果となった。「『府民』が多い奈良で維新が躍進するのでは」という憶測が流れた。
 その予感は衆院選で一部、現実のものとなった。維新は小選挙区と比例代表で明暗がはっきりと分かれた。
 小選挙区の敗因は、知名度不足だ。出身校や勤務先が奈良の候補はいたが、地盤をほとんど持たない「半落下傘候補」とも言える顔ぶれだった。
 加えて、準備不足もたたった。4区の松浪武久氏(45)が出馬表明した時は、投開票日まで3週間余りしかなかった。1区の大野祐司氏(52)の陣営は家族や親戚が中心で、2区の並河健氏(33)の選挙運動は、仕事を休んだ父や妻が支えた。選挙経験がなく、事務所探しから街頭活動の方法まですべて手探り。大野氏は「時間が足りなかった」と振り返る。
 自民の高市早苗氏(51)は集会で「生駒の山を越えて強い風が吹いてくる」と述べ、維新を警戒したが、小選挙区に限っては杞憂(きゆう)に終わった。太陽の党と合流したことも影響したとみられる。最終日の15日に橋下徹・代表代行が応援に駆け付けたものの、流れは変わらなかった。ある陣営は「もっと早く来てくれればね」とこぼした。
 一方、比例は県内で約21万を獲得し、第1党に躍り出た。小選挙区の4人の得票は計約17万票。少なくとも約4万人が他の政党候補に投票しつつ、比例で維新に投じた計算になる。有権者は維新に期待しながらも、今回は「様子見」に回ったとの見方もできる。これから、真価が問われることになる。
 今回の衆院選で、来夏に控える参院選、奈良市長選の台風の目になり得ることを数字で示した。奈良維新の会代表の山本進章(のぶあき)県議は参院選について「本部の方針が第一だが、(候補者を)立てるだろう。地方組織をきちんと確立させたい」と自信をのぞかせる。
 自民は来年1月中に参院選の候補者を発表する予定だ。再び民主を交えた三つどもえの構図になるのか。水面下の駆け引きは、もう始まっている。(この連載は伊澤拓也、釣田祐喜、熊谷仁志、山本和良、矢追健介が担当しました)
12月20日朝刊

8349チバQ:2012/12/24(月) 11:22:48
http://www.sanin-chuo.co.jp/tokushu/modules/news/article.php?storyid=536222217
政流転(1) 民意の振り子に戸惑い


早朝から続いたテレビ出演を終え、自民党の役員会に臨む石破茂幹事長=17日午前、東京・永田町の党本部
自民興奮と危機感 民主「風任せでは勝てぬ」

 16日投開票された衆院選で自民、公明両党が政権を奪還した。ただ、自民、民主両党が大勝と惨敗を繰り返す激しい議席の変動に、勝者も戸惑う。戦いを振り返り、“流転”を続ける政(まつりごと)の現場を追う。


 「歴史的という言葉は、今回のような時のためにある」

 17日未明、東京・永田町の自民党本部。前夜から続いた衆院選開票結果の取材対応で終始、謙虚で抑制的だった石破茂幹事長(衆院・鳥取1区)が、帰り際にふと漏らした。政権奪還の宿願を遂げた高ぶりがあった。

 安倍晋三総裁から幹事長留任のお墨付きを得て、同日朝から、自民党役員会などの合間に出演したテレビ番組は12本。午前7時のNHKニュースでは「補正予算や税制をどうするか議論する。首相指名を待たずに具体的な作業にかかる」と述べ、政界の実力者としての自負をにじませた。

 下野した後、閑散としていた自民党本部に活気が戻った。午前10時半、細田博之総務会長(同・島根1区)の部屋に、農林水産省事務次官ら幹部5人が入った。大型補正予算、新年度予算の編成へ、霞が関の官僚の「自民党詣で」が始まった。


比例57議席どまり

 325議席―。連立政権を組む公明党と合わせた議席は、参院で法案を否決されても衆院再可決を可能とする3分の2を超えた。

 しかし自民党内に高揚感はない。政権を失った2009年衆院選に至る国会で、衆院の3分の2の議席を持つ自公政権が再議決を繰り返し、批判を受けた。

 当時、幹事長だった細田氏は「無理すると参院の問責決議で大変なことになる。夏までは予算案を通すのが仕事」と“安全運転”の必要性を説く。

 圧倒的な議席獲得にも、企業・団体からの支持取り付けに動いてきた竹下亘組織運動本部長(衆院・島根2区)の表情はさえない。

 「比例代表の議席数が自民党の実情を表している」。自民党の比例代表の得票は前回選に比べ、鳥取は3・9%減、島根は14・1%減った。全国の比例議席は過去最少の前回に比べ2議席増の57議席どまり。自民党の足腰はまだ弱く、振り子のように振れる民意の前では、今回の勝利が続く保証はない。

 来夏の参院選が勝負と見る竹下氏は16日深夜、安倍総裁に「留任したい」と直談判した。17日から1週間で「100カ所以上の企業団体を回る」との目標を自らに課し、興奮と危機感が交錯する党本部を後にした。


組織の一新必要

 「国会議員でなくなったので、県連代表を辞任したい」。鳥取2区で落選した、湯原俊二民主党鳥取県連代表は17日午前、同党県連幹部に電話で辞意を伝えた。

 同じころ、島根1区で敗れた同党の小室寿明島根県連代表は、あいさつ回りで訪れた連合島根の岩田学会長から厳しい言葉を突き付けられていた。

 「労組依存から脱皮せんといけん。風任せでは勝てない」

 追い風を受けた前回選から3万3千票を減らした惨敗。逆風を受けたとはいえ、3年3カ月、政権与党の座にありながら、支持は広がりを欠いた。

 小室氏は17日、メールマガジンで「地を這(は)う決意で踏ん張ります」と配信したが、進退には口を閉ざす。県連幹部の1人は「世代交代を含め、組織体制の一新が必要だ」と漏らした。

('12/12/18 無断転載禁止)

8350チバQ:2012/12/24(月) 11:23:06
http://www.sanin-chuo.co.jp/tokushu/modules/news/article.php?storyid=536275217
政流転(2) 原発政策際立つ違い


原発再稼働の必要性を強調した自民党の細田博之氏=15日、松江市中原町
自公、連立の土台“先送り”

 18日午後、東京・永田町の国会で、自民、公明両党の党首らによる連立政権への協議が始まったが、会合はわずか30分で終わった。

 衆院選で最大の焦点となったエネルギー政策や集団的自衛権の行使など、連立政権運営の土台となるべき問題は封印された。

 同席した自民党の石破茂幹事長(衆院・鳥取1区)は「独自政策にこだわると(政権)合意できない。取り組むべきは景気対策」と説明した。

 「タカ派路線」の安倍晋三総裁が率いる自民党と「平和の党」の公明党。石破氏の言葉には、根本政策に違いがある両政党が連立政権樹立前から軋轢(あつれき)を生じさせれば、政権基盤が壊れかねないとの危機感があった。


参院選へすり合わせ

 両党の政策の違いは、原発政策で際立った。島根1区で当選した自民党の細田博之氏は、選挙戦最終日の15日夜、松江市内での演説で「島根原発1〜3号機は安全となった上での稼働は当然だ」と、ひときわ声を張り上げた。

 これを受けた選対本部長の細田重雄県議も「原発を抱える注目の選挙区。その細田の訴えが1区の民意だ」と重ねた。

 衆院選で細田氏を推薦し、最後の演説に同席した公明党島根県本部の三島治代表は「そこまで踏み込むのか」と驚いた。

 公明党の原発問題の公約は「40年運転制限制を厳格に適用」。選挙戦でも「1年でも早く原発をゼロにする」と訴えてきた主張と大きく食い違う。

 自民党中枢の細田氏が、2014年に運転開始から40年を迎える1号機の再稼働を容認する発言に三島氏は「参院選に向け、基本政策をすり合わせないと厳しい」と危ぶんだ。


公明党「不要論」も

 公明党の斉藤鉄夫幹事長代行(比例中国、島根県邑南町出身)は当選を決めた直後「自民党の右傾化の流れを阻止するハンドル役を果たす」と、党の存在意義を強調した。

 しかし自民党は294議席の大勝。憲法改正では日本維新の会との連携もささやかれる中で、31議席の公明党の「不要論」さえ噴き出しかねない。

 自公両党が連立政権協議を終えた18日夕、斉藤氏は「憲法改正やエネルギー政策は息の長いテーマ。独立した党としてじっくり議論していけばいい」と述べ、懸案の“先送り”を示唆した。

 さらに、民主党と連立政権を組んだ社民党が、沖縄県の米軍普天間基地問題で対立して離脱、党勢衰退に追い込まれたことを例に、こう説明した。

 「社民党のようにとんがって連立離脱するようなパフォーマンスではなく、落ち着いた政治をやりたい」

 その言葉には、主張を貫くほど、自民党との溝を深める苦しい党の立場がにじんだ。

('12/12/19 無断転載禁止)

8351チバQ:2012/12/24(月) 11:23:31
http://www.sanin-chuo.co.jp/tokushu/modules/news/article.php?storyid=536278217
政流転(3) 与党で支持広がらず


衆院島根1区で落選し、支援者の前でインタビューに答える小室寿明氏(右)=16日、松江市西嫁島1丁目
民主、地方議員の弱さ露呈

 「今回は見送らせてください」

 衆院解散の2日後の11月18日朝、民主党島根県連の和田章一郎代表代行は電話の内容に耳を疑った。

 電話の相手は、いったんは和田氏の説得を受け入れて衆院島根2区に出馬の意向を固めた石田祥吾氏だった。

 石田氏が秘書として仕えていた小室寿明前衆院議員が17日に国会から帰県して慎重姿勢を示したのだ。

 小室氏には、自身が2005年に同2区で惨敗した経験があった。松江選出の県議で、2区に支援組織がなかったことも響いた。石田氏も松江市出身で、出雲市内の高校に通った以外、自身で築いた地盤がなかった。

 18日夕の2区総支部幹事会で、県議から説得された石田氏は出馬を決断したが、結果は大敗に終わった。


意見交換会168回

 敗戦の背景には、民主党が与党になった後も支持組織を増やせなかった現実がある。

 衆院選公示前日の3日、民主党島根県連の角智子幹事長は、松江市袖師町の島根県医師会館で、政治団体・県医師連盟(加藤哲夫委員長、約1200人)の関係者から「『支援』との結論になりました」と告げられた。

 同連盟は10年参院選で全国団体が民主党支持を打ち出したことから自主投票とし、両党を同等とした。しかし今回の衆院選は島根1、2区で自民党候補のみを推薦。両党に差をつけた。

 診療報酬改定などが民主党政権下で実現したが、連盟側は自民党回帰の理由を「過去の衆院選で応援してきたいきさつ」(加藤委員長)と説明した。

 民主党県連は与党になった後、業界団体や自治体首長らと予算や政策への要望を聞く意見交換会を168回実施。自民支持団体を切り崩す狙いもあったが、民主支持は限定的だった。

 角幹事長は「長年の自民党との太いパイプがあり、変えるのは簡単ではなかった」と認めざるを得なかった。


自民はピラミッド

 県内の業界団体との関係について、自民党島根県連の福田正明幹事長は「県政与党だったことで、県の予算編成で連携し、意見交換してきた」と指摘。野党転落後も保ってきた自民党の強さの要因は地方議会とする。

 県議会(定数37)で自民党議員連盟23人に対して、民主系の民主県民クラブは9人。業界団体へのあいさつ回りでも、自民党は地方議員が9月以降、170団体にローラー作戦を展開した一方で、民主党は解散後はほとんど回れなかった。角幹事長は「地方議員の差」と反省を込めた。

 地方議員は選挙の実動部隊ばかりでなく、国政進出を目指す人材育成の機能も担う。

 2年前、参院選島根選挙区に出馬した後、島根県議に転身した岩田浩岳県連幹事長代理は「向こう(自民党)はピラミッド。有権者との接点を増やすには、地方議員を増やさないといけない」と話し、党の土台を広げる必要性を痛感している。

('12/12/20 無断転載禁止)

8352チバQ:2012/12/24(月) 11:23:55
http://www.sanin-chuo.co.jp/tokushu/modules/news/article.php?storyid=536283217
政流転(4) 苦悩する既存小政党


松江市内で開かれた演説会で、比例中国ブロックの社民党候補の演説を聞く支持者=11日夜、松江市殿町、県民会館
他党と主張重なり埋没

 「このままでは島根の農業は壊滅的です」。衆院選島根1区に出馬した共産党の吉儀敬子氏は11月中旬、島根県東部のJA幹部に環太平洋連携協定(TPP)反対の立場を訴えた。

 国政選挙で、同党島根県委員会が自民党支持の根強いJAを訪ねたのは初めて。全面協力は得られなかったものの、党名入りの「TPP反対」のポスターをはる支店もあった。

 中林隆委員長は「全部(の政策)は無理でも、TPPに絞れば協力ができるのではないか」と、個別の政策で他党の支持層に切り込む狙いだった。


比例票は大幅減

 TPPと並んで同党が訴えたのが原発即時廃炉。ところが解散後、原発に反対姿勢を示す日本未来の党が誕生し、公明党、社民党とも主張が重なった。

 自民、民主との三つどもえとなった島根1区では、吉儀氏が反TPP、反原発票の受け皿にもなり、前回選に比べて58・8%増の1万4173票を得た。しかし、9年ぶりの議席奪還を狙った比例代表は1区内で28・8%減の9075票。有権者が小選挙区と比例代表の票を“使い分けた”様子が読み取れる。

 実際、原発停止を願う、松江市西川津町の介護アルバイト、長岡瞳さん(21)は小選挙区は吉儀氏に投じたが、比例代表は「(原発停止の)意見を通すため、ある程度議席が取れる党」との判断で、日本未来の党に投票した。

 中林委員長は「『反対』だけでは駄目ということ。有権者に『共産党はこれだけやってくれた』という実感を抱いてもらえないと、党への信頼は高まらない」と、苦悩を打ち明けた。


危機感あらわに

 比例代表の得票が減少した社民党は、組織衰退が深刻だ。

 11日夜、松江市内で開かれた比例中国ブロック候補の演説会は、島根県東部で唯一の開催にもかかわらず、来場は35人ほど。

 このうち、社民党の「東の牙城」と言われた、旧大東町職員労働組合があった雲南市大東町からの参加は10人に満たず、同組合関係者は数人だった。

 旧大東町職労は、市町村合併で雲南市職労(約430人)に吸収。市議選では120人ほどの旧大東町出身者で支援するが、今や国政選挙では自治労に従って民主党を支援する。

 旧大東町出身の40代の組合員は「今は組織の少数派。国政選挙で社民党支持を打ち出しにくい」と打ち明ける。

 組織の衰退ぶりを象徴するように今回の選挙で、大東町を含む旧大原郡での社民党の得票は前回選比38・8%減の610票。県全体では48・94%減の8804票に終わった。

 同党県連の清水勝代表は「1万票を下回るとは想像だにしなかった」と嘆息。党も改選5議席が2議席に減った。「根強い支持者がおり、5議席は確保できると思っていた。国会議員は6人で(政党要件の5人という)下限が迫っている」と、来夏の参院選に向け危機感をあらわにした。

('12/12/21 無断転載禁止)

8353チバQ:2012/12/24(月) 11:24:11
http://www.sanin-chuo.co.jp/tokushu/modules/news/article.php?storyid=536304217
政流転(5) 参院2現職個の戦い


松江市内で開かれた演説会で、比例中国ブロックの社民党候補の演説を聞く支持者=11日夜、松江市殿町、県民会館
“第2幕”自民は擁立難航

 亀井亜紀子参院議員(島根選挙区)が19日午後、益田市の萩石見空港に降り立った。地元入りは1カ月ぶり。益田市内で支持者に「みどりの風として戦いたい」と、無所属で来夏の参院選に臨む意向を伝えた。

 衆院選では国民新党を離党して連立政権を離脱した経緯から「中立」を宣言。衆院の公示中は、亀井氏の秘書が民主党候補の支援に動いたが、亀井氏自身は沈黙。自身が当選した2007年の参院選の「反自民共闘」の再構築は見えない。

 民主党県連幹部は「戦うしかないだろう」と話し、対抗馬擁立の模索を始めた。

新しい一歩

 「首相補佐官もあと1カ月」。民主党の川上義博参院議員(鳥取選挙区)は衆院選公示前の1日、米子市で開いた自身の後援会会合で「下野」を宣言した。

 「政権運営の失敗を糧として新しい一歩を踏み出す」と、鳥取2区の党候補の支援要請もそこそこに、来夏の自らの戦いに備えた。

 2区の候補は落選したが、川上氏は自民候補の得票に「これなら勝てる」とつぶやいた。投票率の低下と自民党の得票の伸び悩み。無党派層が動いていない証拠とみえた。

 自民党から転身した川上氏は、農林水産業を中心に独自の支持層を形成。それは、自民党衆院議員の支持層とも重なる。

 衆院選では石破茂自民党幹事長(鳥取1区)を支援した鳥取市内の建設会社の社長は、選挙が終わると石破氏のポスターを外した。この社長は「(石破氏より)川上が仕事をしている」と話し、選挙によって政党ではなく、候補を選んでいる。

 党が力を失った今、川上氏は「川上党で戦う」と、個人の力で勝ち抜く覚悟を見せた。

まだ道半ば

 衆院選に大勝した自民党だが、参院は過半数に満たない。石破幹事長は「参院選までが一つの選挙。まだ道半ばだ」と表情を引き締める。実際、山陰両県は自民党候補は未定だ。

 島根県では、3年の野党暮らしで、県内の同党の政治団体収入は過去10年ではピークの03年に比べて4割減。

 旧59市町村の地域支部を動かす参院選で、資金が不足するとみた党島根県連の福田正明幹事長が6月の県連大会で、候補の条件に「運動資金は自前で用意できる人」とぶち上げた。

 竹下亘衆院議員(島根2区)の系列県議1人の名前が取り沙汰されていた中で、飛び出した細田博之衆院議員(同1区)系列の福田氏の発言。竹下系県議は「細田系は資金を出さないつもりか」と反発した。進みかけた候補者選考は今も、もつれたままだ。

 県連会長の細田氏は「機は熟した」と選考に自信を見せるが、竹下系県議の1人は「衆院選で勝ち、参院選はまた振り子が振れる。政治不信は変わっていない」と分析。自民党の「連勝」に確信を持てないでいる。

 =おわり=
('12/12/22 無断転載禁止)

8354チバQ:2012/12/24(月) 11:34:40
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/ehime/news/20121220-OYT8T01515.htm
[よどむ県政]<上>維新推す知事 自民困惑



支持者らが詰めかけた塩崎の出陣式。陣営幹部が「厳しい選挙になる」と危機感をあおった(12月4日、松山市で)  衆院選投票から一夜明けた17日早朝、雨のJR松山駅前。6選を決めた塩崎恭久(62)(1区、自民党)はあいさつに立った。表情は、晴れ晴れとしていた。

 「難しい選挙と思われたが、有権者に大きな期待をいただいた」。得票率52%の大勝は、開戦前に漂った「危機感」をみじんも感じさせない。



 3週間ほど前の11月24日午前、松山市内での塩崎の事務所開きで、参加者は塩崎を激励しながら、知事の中村時広(52)をけん制した。

 「維新の風に加えて、大きな権力の風が吹いている」と陣営幹部がまゆをひそめた。前知事の加戸守行(78)は「かなうなら、私が現職の知事として応援したいくらいだ」と声を張り上げた。

 中村はその3日前、日本維新の会新人の池本俊英(54)を「友人として」支援すると記者会見で明言していた。中村は、維新の橋下代表代行の〈盟友〉だ。池本は中村が松山市長時代に市議として「松山維新の会」を中心になって設立し、中村を支えてきた。

 維新が参入し、県のトップが池本を支援したことで、自民支持層が揺れた。

 集票を担ってきた業界団体の一部が自主投票とした。「知事との関係を重視したい」と池本支持を決めた建設業界団体もあった。塩崎の陣営幹部は「知事に遠慮して動けない人がいる。これまで人を出していた企業から音沙汰がない」と戸惑った。

 塩崎陣営の選対責任者を務めた自民県議の戒能潤之介(50)は、集会の度に「維新に票を食われるのは我々だ」と危機感をあおった。



 「厳しい戦い」というアピールは支持者らを引き締めた。ふたを開ければ、自民への追い風以上に、順風だった。

 塩崎は、特に経済対策に重点を置いた訴えの「反応の良さ」に、手応えを感じた。自民前議員としての安定感からか、商店街では店主らが「景気をどうにかして」と両手を差し出した。公明党は協力を約束し、塩崎は「1区は塩崎、比例は公明」と訴えて回った。

 塩崎の別の陣営幹部は「知事のあからさまな池本への応援が、逆に反発を招いた」との見方を示した。



 中村は勝敗が決して一夜明けた17日、臨時の記者会見を開いた。池本の敗因を問われ、少し考え込み、「確かに現職のほうが日々運動しているわけで、(池本の)1か月足らずの運動とでは当然、差はでる」と答えた。そして「投票率が10ポイント低下しており、前向きな高揚感が今ひとつ感じられなかった」と振り返った。

 一方の塩崎。万歳後の熱気に包まれた会場で、中村の行動について触れ、「自民を応援してくれた方々が今後、不利な扱いを受けないようにしてもらいたい」と、皮肉ともとれる要望をした。

 自民は県議会の最大会派だ。中村との関係は緊張したものとなるだろう。県議の一人は「ノーサイドというわけにはいかない。感情論は残る」と推し量った。(敬称略)

■  ■

 衆院選は、自民が県内4小選挙区を独占し、面目を保った。維新は比例復活して2議席を獲得し、民主は全議席を失った。「自民王国」は揺るがなかったが、県の政界に変調の兆しも見え隠れする。選挙戦を振り返る。

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 衆院選は、自民が県内4小選挙区を独占し、面目を保った。維新は比例復活して2議席を獲得し、民主は全議席を失った。「自民王国」は揺るがなかったが、県の政界に変調の兆しも見え隠れする。選挙戦を振り返る。

(2012年12月21日 読売新聞)

8355チバQ:2012/12/24(月) 11:35:03
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/ehime/news/20121221-OYT8T01610.htm
[よどむ県政]<中>組織弱体化 「風」もなく



白石洋一の街頭演説。市街地の交差点でも足を止める人は少なく、陣営幹部は「無視されているように思えた」(6日午後、新居浜市前田町で)  「街頭で何を訴えても、皆から無視されているように思えた」

 衆院選公示後まもなく、愛媛3区の民主党候補だった白石洋一(49)の陣営幹部は気を落とした。

 1区の永江孝子(52)の陣営幹部も「民主党と言うだけで話を聞いてもらえない。前回とは反応が全然違う」と、浮かない顔で漏らした。

 県内小選挙区の民主候補だった3人とも前議員だ。それでも、2009年の前回選とは比較にならないほど、反応が悪かった。

 無党派層を取り込む「風」はもはやなかった。そして、民主は県内で1議席も得られなかった。



 政権交代以降、もろさを露呈するかのように、県内でも離党者が相次いだ。組織はむしろ、弱体化していった。

 民主の参院議員だった友近聡朗(37)は消費税増税に反対し、今年7月、小沢一郎の「国民の生活が第一」に合流。結局は日本未来の党公認で2区から出馬した。その2区では、民主は連合愛媛に、公認候補を立てるよう強く求められていたにも関わらず、擁立できなかった。

 4月には、県連幹事長も務めた県議の横山博幸(62)が「増税などのマニフェスト違反は国民への裏切り」と離党していた。

 原発政策の違いも反発を呼び、電力労組出身の県議、玉井敏久(49)は「(原発の停止で)仲間が苦しんでいるのを看過できない」として11月、党を離れた。民主系県議は現在2人しかいない。

 「思えばいつも仲間内でもめていたような印象。政権を取るのは、早かったのかもしれない」。10年来、支持してきた松山市の会社員男性は、投開票2日前の14日、市内で党幹部の応援演説を聞いた後、つぶやいた。

 労組関係者は振り返る。「3年前は、『政権交代』を旗印に、色んな人たちが協力し合えた。いざ与党となると、個々の政策の違いが表面化した。一枚岩になれず、組織の体をなさなくなった」



 党の政策と地方の実情のズレは、支持の広がりに影を落とした。

 4区の高橋英行(40)は、党の方針に背き、環太平洋経済連携協定(TPP)の交渉参加に反対した。脱原発の原子力政策にも「伊方原発は地元の雇用の場になっている」と異を唱えた。

 「地域重視」を打ち出す姿勢に、自民党寄りの農協や漁協からも支持を得た。地元の道路建設や赤潮対策などを進めるために奔走したことも、「南予のために頑張ってくれている」と評価された。

 それでも、地盤である八幡浜市の農業男性は「一人で反対しても、党の決定の前には無力だ」と冷ややかだった。不運にも、選挙期間がミカン収穫の繁忙期と重なり、投票率は伸びなかった。

 「コンクリートから人へ」の党の政策は当初、大洲市の「山鳥坂ダム」に反対する市民らから支持されたが、全国でダム工事が再開されるようになると、市民の心は離れた。

 「地元のために汗を流してきた」と自負する高橋。敗れてから一夜明けた17日午後、八幡浜市内の事務所に立ち寄った高橋は、さばさばとした表情だった。が、ぽつりと、むなしい思いを口にした。

 「この3年3か月間、いったい誰のために、何のために働いてきたんだろう」(敬称略)

(2012年12月22日 読売新聞)

8356チバQ:2012/12/24(月) 11:35:29
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/ehime/news/20121222-OYT8T01146.htm
[よどむ県政]<下>突然の解散 体制整わず



合流が決まり記者の質問に答える横田(左)や池本(左から3人目)ら。横田は「やるからには勝つ」と意気軒高に語った(9月12日、大阪市内で) 「選挙が年内になるとは思わなかった。野田さんの暴走の巻き添えになった」。愛媛維新の会代表の県議、横田弘之(74)は、今でも悔しがる。

 突然の衆院解散により、愛媛1区で日本維新の会候補の擁立に難航した松山維新の会会長、池本俊英(54)(元松山市議)は、結局は自らが立候補するしかなかった。そして衆院選開票日の16日夜、「(負けた)理由にはならないが、時間がもう少しあれば」と、敗戦の弁を述べた。

 党本部が擁立を決めた4区の桜内文城(47)を除き、1〜3区で正式に出馬表明ができたのは、公示10日前の11月24日。短期決戦を余儀なくされた。

 翼を広げようとしていた県内の維新勢力にとって、解散は大きな〈誤算〉だった。



 9月12日夜、横田は高揚していた。大阪市内のホテルに全国の維新支持者ら約4000人が集まり、日本維新の会の結党が宣言された後、松山、愛媛維新の幹部は会場を抜け出し、大阪維新幹部と会談に臨んだ。その場で、松山、愛媛は地方組織として最も早く、日本維新への合流を決めた。横田は「やるからには、(県内4選挙区の)すべてで勝ちたい」と報道陣に話した。

 ただ、横田は今になって振り返る。「あのときが、最高の盛り上がりだった」

 その後、調子が狂いだした。会談から1か月たっても、維新の党本部とは、肝心の選挙や連携の仕組みについて、すり合わせができなかった。党本部は全国の他の地方組織との連携に難航し、それどころではなかったという。

 しばらく後、党本部から松山、愛媛維新に協定書が半ば一方的に送られ、「こちらの事情が考えられていない」と不満が漏れた。面会が松山市内で実現したのは1か月半後の10月30日。県内の維新に配慮するとの方向で連携していくことで決着しそうになったが、結局は解散で先送りとなった。

 決定的に「風がピタリとやんだ」のは、第3極の結集に奔走する党本部が、石原慎太郎率いる太陽の党と合流した頃だという。松山維新の市議は「有権者には政策がぶれたように見えた」と冷静に分析する。

 県内維新は思うように体制を整えられなかった。そして解散に意表を突かれた。

 野田首相が解散を表明した11月14日、横田は「年明け選挙と思っていた。大急ぎで候補者をそろえないと」と慌てた。解散の数日前に海外視察から帰国した松山維新の市議は「帰ったら世の中が変わってしまった」とうろたえた。



 4選挙区では全敗した。選挙後、複数の維新関係者が「維新はまだ、全国的な選挙をやる力を持ち合わせていなかった。結局、勢いに頼ってやっていた」と漏らした。

 「勢い」は見て取れた。比例四国ブロックでは自民党と同じ2議席を獲得し、県内から桜内と2区の西岡新(39)が復活当選。県内で維新が得た比例票は17万8754票で、自民党の21万8085票に次いだ。桜内の地元・宇和島市では維新が自民を上回った。

 「選挙区で候補者個人への評価を受けられるほど時間はなかったが、維新への期待感はあった。『風』に期待しなくても実力で勝てる体制を整え、2年後の県議選に向けて、地道に同志を増やしたい」。横田は強調する。

 西岡は「愛媛の維新の支持拡大に努める」と意気込む。桜内は「本当に悔しい。雪辱を期したい」と息巻く。



 民主党への不信任、自民党への消極的信任。そこに割り込んだ格好の維新。有権者の期待の「受け皿」は、よどんで見える。(敬称略、衆院選取材班)

(2012年12月23日 読売新聞)

8357チバQ:2012/12/24(月) 11:36:03
http://www.ehime-np.co.jp/rensai/new_voyage/ren550201212185313.html
新たなる船出 総括 衆院選えひめ2012年12月18日(火)

来援した安倍晋三自民党総裁(右から2人目)と、加戸守行前知事(左端)。日本維新の会と保守分裂となった=7日、松山市(撮影・樋口和至)[1]保守分裂 自民 知事参戦で緊迫 圧勝も確執の行方懸念
 第三極を巻き込んで自民、民主の二大政党が火花を散らした第46回衆院選。県内4小選挙区は自民が完勝する一方、比例四国では日本維新の会が2議席を獲得。選挙戦を終えた愛媛政界の地殻変動を追う。(敬称略)

 「何十年もずっと書いてきた名前を(別の候補者に)変えることは、なかなかできるもんじゃないよ」
 11月下旬、松山市で緊急に開かれた自民党前職塩崎恭久の後援会代表者会議。離島からはせ参じた元県議は解散直後にもかかわらず、圧勝を確信していた。「本当に維新が強いと思うかい?」
 数時間前、松山維新の会会長の池本俊英が日本維新の会からの出馬を県庁で知事中村時広に報告。がっちり手を取り合い、必勝を誓った。前回2009年衆院選で塩崎の選対副本部長を務めた池本を触媒に、中選挙区時代の旧愛媛1区でしのぎを削った塩崎と中村の「代理戦争」が幕を開けた瞬間だった。
 11月16日の突然の解散を受け、1カ月の短期決戦に突入した衆院選。「3、6、9月がヤマ場」と政局を見立て、自民は年初から迎撃態勢を整えた。
 だが池本―中村連合の参戦により事態は急展開。「『厳しい』が『危ない』に変わってきている」―公示日の4日、出陣式で塩崎陣営幹部は懸命に引き締めた。前知事加戸守行まで引っ張り出し、新旧知事を巻き込んで保守分裂。県都を複雑な空気が支配した。
 「(前職)国会議員は官僚の天下り、既得権益とずるずるべったり。改革なんてできっこない」。公務後は連夜、池本のミニ集会に駆け付けた中村は繰り返し口を極めた。
 中村、加戸の新旧知事が維新と自民に分裂した1区。中村は「応援はそれぞれ自由。二人の関係がこじれることはない。個人の立場で互いに理解している」と、しこりを案じる声を振り払う。
 県民には知事による異例の肩入れに眉をひそめる向きもあるが、「いつでも政治生命を懸けている。退路を断ち、いろんなハレーションが起こっても火の粉をかぶる。自己保身はない」と中村。最後まで「反自民」の手綱を緩めなかった。
 対する塩崎。優位な情勢が伝えられる中、選挙戦最終日の15日の決起集会で「さまざまな不当な圧力があり、後援会が動くに動けず心を痛めた」。
 中村サイドへの敵意をむき出しに「国の将来、地域の元気づくりと関係のない論理で集票活動がなされ、許せない」と断言。「草の根の民主主義を守る」と気勢を上げた。
 塩崎を推した自民県議は「選挙が終わってからが大変。県議会はどうなるのか」とつぶやき、最大会派として支える中村県政との緊張関係に疲れる。
 10年の知事選・松山市長選のダブル選から火種が絶えない中村と自民の確執。結果は塩崎の圧勝に終わった衆院選だが、県都の主導権争いは実質、どちらに軍配が上がったのだろう。(西山秀和)

8358チバQ:2012/12/24(月) 11:36:25
http://www.ehime-np.co.jp/rensai/new_voyage/ren550201212195341.html
新たなる船出 総括 衆院選えひめ2012年12月19日(水)

事実上の選挙戦に突入した11月21日に開いた民主党県連の緊急常任幹事会。空白だった愛媛2区の候補擁立の結論を出さずに終わった=松山市[2]壊滅 民主 未熟な組織運営 足並み乱れ 解消できず
 選挙戦終盤12月13日の宇和島市九島。「1人の名前しか書けない選挙で、誰かをきちんと支持できないならじっとしとるのが首長の立場。だが、高橋(英行)議員、地元の山本(公一)議員には大変お世話になっている。今回は2人にできる限りの応援をしたい」
 複雑な胸中を語ったのは宇和島市長の石橋寛久。民主党前職の高橋英行も同席した島民との座談会の場だ。石橋は本年度から本体工事に着工した九島架橋の進行状況を報告し、高橋の貢献を紹介。さらに、衆院解散当日ながらも水産庁への陳情に約束通り同行した高橋を「ここまで地域のために頑張ってくれていたんだなと…」と言葉を詰まらせた。
 政権交代という世論の大きな期待を背負った2009年衆院選から3年3カ月。初当選した衆院議員3人を迎えた民主県連は独自の政策集「ビジョンえひめ」を策定したり、オープンな場で首長らと意見交換する地域政策会議を開いたりと新機軸の活動を展開。「地方重視の姿勢やフットワークの軽さは一定評価できる」(中予の首長)との声もあった。
 しかし、そうした評価を打ち消して余りある批判や苦言が民主県連には寄せられた。マニフェスト(政権公約)違反や「政治とカネ」の問題、党内抗争―。今回の壊滅的な敗北は党中央に起因した政権への逆風の影響が大きいが、県連が長年抱える課題もある。
 未熟な組織の体制や運営はその一つだ。政権与党として地方議員の増員を図ったが、逆に前回衆院選時の県連幹事長が今年4月に離党。11月の解散直後に離党した所属県議には慰留すらしなかった。早い時期から困難視された愛媛2区の候補擁立に執着するあまり、無投票に終わった11月の四国中央市議選では引退議員の後任を準備できず、貴重な議席をみすみす失った。
 解散翌日にセットした最大支援組織の連合愛媛幹部への選挙協力要請では、連絡ミスで候補者3人がそろわないという失態も。足並みの乱れが一向に解消できない県連運営は政策決定でことあるごとに迷走した民主政権の姿と重なって見える。
 今回の衆院選は小選挙区で全敗しただけでない。前回、県内2議席の獲得を後押しした比例票は、今の体制になった県連で初めて戦った00年衆院選を3割も下回る約9万6千票。これまで積み重ねてきた有権者の支持や期待は一挙に吹き飛んだ。逆風を自らが起こしたともいえる民主県連は過去最大の危機に直面している。(敬称略、加藤太啓)

8359チバQ:2012/12/24(月) 11:36:52
http://www.ehime-np.co.jp/rensai/new_voyage/ren550201212205355.html
新たなる船出 総括 衆院選えひめ2012年12月20日(木)

衆院選1区の維新陣営で気勢を上げる中村時広知事(中央右)ら。次なる一手は…=8日、松山市[3]息吹 知事と呼応 維新上昇 期待の風吹かず混乱も
 「(愛媛)1、4区を制し、比例四国で2議席を取れれば(比例復活を含め県内候補)4人全員が通る」
 「(接戦の)4区で勝てば比例1と合わせて2議席。自民は(比例復活を含め)4人。(県関係国会議員が)4対2なら十分、これからやり合える」
 「自民に(県内4小選挙区を)総なめにされたらかなわん。知事(中村時広)の立場がなくなってしまう」
 県内4小選挙区で新人4人が自民党に挑んだ日本維新の会。陣営幹部は刻々と入る劣勢情報に見立てを変え、踏ん張った。が、首相野田佳彦に短期決戦へ持ち込まれ、もくろんだほどの「風」も吹かず、弱音も漏れた。
 「民主、自民、公明が(党首会談で)談合した第三極つぶしだ」
 実際、水面下で擁立作業を進めてはいたものの、11月16日の解散時、愛媛1〜3区の候補者は空白。前回と同じ顔ぶれの自民前職・新人の活動量とは絶望的な差があった。
 どう巻き返すか―県都1区では、橋下徹が代表の大阪維新の会と交流してきた松山維新の会の会長池本俊英が決起。「同志」の市議12人と松山圏域が地盤の県議が100万円ずつ資金を用立てた。
 ただ維新は比例四国の名簿をめぐっても混乱。順位が高ければ、小選挙区で敗れても惜敗率を基に比例復活の可能性が濃厚になり、バッジが近づく。
 最終的には四国4県の小選挙区候補7人が重複立候補し、愛媛の4人が同列1位。県内では特定候補を優遇しない形となったが、愛媛維新の会代表の横田弘之は「いろいろあった」と苦り切る。参院からのくら替え組を単独1位としたブロックもあったからだ。
 知事中村に呼応する形で「地域第一、政策中心、国政ニュートラル」を掲げてきた愛媛維新。9〜10月には自民県議2人を引き抜き上昇気流だった。
 とはいえ個々には自らの県議選で既成政党の支援を受けていたり、地域事情を背景に、衆院選で身動きを取りにくい局面があったのは事実。連携する西予維新の会の市議8人も維新や自民、民主へと股裂き状態に陥った。
 「維新の言う『国政自由』は衆院選まで。選挙が終われば、いろんな思惑が絡んでばらばらになる」。自民県議は「きれい事だけでまとまるはずがない」と当てこすった。
 一方、1区で維新に肩入れした中村は「国政ニュートラル」の旗を捨てたのか。
 中村は反論してみせた。「(池本を応援したのは)友人としての個人的な立場。維新を自動的に応援するわけではない」
 自民に敗れ摩擦熱を蓄えた中村の次なる一手は、もう固まっているのかもしれない。(敬称略、西山秀和)

8360チバQ:2012/12/24(月) 11:37:13
http://www.ehime-np.co.jp/rensai/new_voyage/ren550201212215394.html
新たなる船出 総括 衆院選えひめ2012年12月21日(金)

公明党の山口那津男代表(前列中央)と必勝を誓う自民党の塩崎恭久元官房長官(同左)。互いに野党でも選挙協力が続いた=11月23日、松山市[4]協力 連立10年 自公「一体」 民・社 大敗観測受け接近
 「呼んでいただき感謝している。ともに国家運営してきた自公は一心同体。(公明の比例四国1議席死守へ)できる限り努力する。不肖、私も苦戦しており、お助けを」
 解散から間もない11月下旬、松山市駅前。公明党代表の山口那津男が演説する街宣車に自民党の塩崎恭久が飛び乗り、マイクを握った。連立10年の実績を持つ「友党」ながら異例の光景だった。
 「選挙協力」―公認候補が不在の選挙区などで政党が推薦し合ったり、票を融通したりする「互助会」の役割を果たす仕組みだ。
 公明は今回、県内4小選挙区のうち4区だけ自民候補を推薦。連立与党だった前回2009年は「1〜4区ともほぼ自動的に推薦が出た」とされ、台風の目とみられた日本維新の会を警戒する自民サイドは焦った。
 ただ公明県本部は公示翌日の5日、県庁で緊急会見し「4区は早くから信頼関係が築けていたが(塩崎ら)1〜3区も実質的に推薦」と強調。野党同士の「絆」を打ち出した。
 小選挙区での支援の見返りとして、自民候補のある事務所からは最終盤に入り「比例は公明」との電話作戦を展開。自公の合同集会も公示前から全県で繰り広げられていた。
 ただ自民県連幹事長の清家俊蔵は「個人レベルの協力。党としては『比例も自民』だ」と建前を崩さない。
 一方、前回は共闘し政権交代をもぎ取った民主、社民両党。だが10年参院選を機に県内で関係が冷え込み、劣勢の民主が土壇場になってすがりついた。
 「反自民、非共産の基本姿勢は共通」。投票まで残り4日となった12日、民主県連幹事長の渡部昭は社民県連幹事長の石川稔に頭を下げた。
 「3年3カ月(の政権交代)前というより(保守色を前面に打ち出す自民圧勝との観測で)戦前に回帰していく感じに危機感を持っている」と護憲を掲げる石川は応じたが、残された時間は短すぎた。
 労組を主な支持母体とし、その時々で微妙に間合いを変えてきた両党県連。18年ぶりに自民を下した07年参院選でも共同戦線を張り「全国でも特に良好な間柄になった」。
 ところが10年参院選に際し、09年衆院選で自民に敗れた社民候補を民主が引き抜き、公認。「政党間の仁義を知らないのか」と社民を沸騰させ、修復の糸口さえ見いだせないまま2年の月日だけがいたずらに流れた。
 実際、解散ムードが漂い始めた8月、民主県連代表の白石洋一は原発や消費税をめぐる路線対立を踏まえ「選挙協力は厳しい」と述べたほどだ。結果として、歩み寄りを促したのは「大勝」の観測が流れた自民という皮肉な外圧となった。
 焦燥感に駆り立てられ、再び手を握った民主と社民。それはかりそめか、政権奪還への一里塚か。今や野党同士に時計の針が戻ったのは間違いない。(敬称略。西山秀和、加藤太啓)

8361チバQ:2012/12/24(月) 11:55:42
佐賀
http://www.saga-s.co.jp/election2012.0.2352665.article.html
連載「再逆転」 大勝と惨敗のあとに(上)
 落選が報じられて2時間半後の17日午前1時半すぎ。鳥栖市から佐賀市の事務所にとんぼ返りした原口一博(53)は「民主党は焼け野原状態。チャンスをもらい、踏ん張ることができた」とかすれ声で比例復活の謝辞を述べた。

 民主党は、改選前の230議席から57議席へと歴史的敗北を喫した。九州の小選挙区は全敗。佐賀1、2区も敗れたものの、接戦に持ち込んだ原口、大串は比例九州の民主3議席の二つを占め、何とか踏みとどまった。

 後援会や県連とともに支えたのは、連合佐賀や事実上支援に動いた社民党県連など。原口、大串をはじめ、民主県連幹部は17日午前、早速、お礼に回った。出迎えた武重信一郎連合佐賀会長は「立て直しを含め、共にやっていきたい」と固い握手を交わした。

 しかし、自公は、衆院で法案再可決が可能となる325議席を獲得した。立て直しがいばらの道となるのは必至で、民主県連幹部は「冬の時代が来る」と危惧する。

 各選挙区の内情は苦しい。終盤の巻き返しで7500票差に迫った原口だが、後援会は高齢化し、消費税増税法案採決の棄権など自身の言動に批判も浴びた。原口は「いろんな政局に無反省に乗っていった。とんこずいて(調子に乗って)支える人たちの心を見失っていた」と悔やむ。後援会の再構築は重要課題だ。

 「1票が欠けても議席獲得はならなかった」。大串は2区内の25カ所に後援会を発足させるなど地道な活動を続け、浸透を図ってきた。その草の根の重みを痛感する。2区内は、もともと東高西低の勢力図。次の衆院選では「0増5減」に伴い、佐賀は選挙区が3から2に減り、東西の区割りが有力視されている。現状では原口が東の新1区、大串が西の新2区になる可能性は高い。民主未開の現3区に根付くための新たな活動拠点づくりを迫られる。

 野党転落により、主要な政策の実権は自民党側に移った。玄海原発再稼働の是非、諫早湾干拓の開門実現など、政権与党で中途の課題は少なくない。大串は「野党とはいえ、広い視野を持ちながら与党と話し合い、国政を前に進める力になりたい」と野党としても政策実現に意欲を示す。そのためには、参院第1党の勢力維持が欠かせない。

 県連は近く常任幹事会を開いて衆院選を総括する。合わせて、公示前に現職の川崎稔参院議員(51)が「消費税増税法案に賛成したけじめ」として来夏の参院選不出馬を表明したことを受け、新たな候補者選定作業の検討に入る。園田泰郎代表代行は「出さない選択肢はない。県民の期待を裏切ることになる」と意欲を示すが、具体的な名前はまだ挙がっていない。

 比例当選から一夜明けた朝、テレビ出演を2番組こなし、自身の「原点」とする佐賀市の交差点で行き交う車に手を振った原口。「次の勝負は早い。今から始まっている」。視線は再び前に向いた。(敬称略)

      ◇

 民主党政権に厳しい審判が下された衆院選。民主党が陥落し、自民が政権奪還を果たした。選挙の度に民意が逆転する中、激戦を通じて浮かぶ県内各党の課題を探った。

2012年12月18日更新

8362チバQ:2012/12/24(月) 11:56:07
http://www.saga-s.co.jp/election2012.0.2354031.article.html
連載「再逆転」 大勝と惨敗のあとに(中)
 衆院選の投開票から一夜明けた17日朝、佐賀市の県JA会館。小選挙区で当選した自民党の岩田和親、今村雅弘、保利耕輔の3人は、JA佐賀中央会の理事たちに選挙支援への謝辞を述べた。中野吉實会長は「自民党には本当に期待している。引き続き、われわれの思いを十分にくみ取ってほしい」。環太平洋連携協定(TPP)交渉参加への反対をあらためて求め、経済団体の圧力で方針転換がないように念を押した。

 自民党は全国で294議席を獲得。佐賀も3選挙区を独占したが、1、2区は苦戦した。相手の民主党候補が逆風の中で健闘し、2人とも比例九州で復活当選したことがそれを裏付ける。

 今回、1区岩田と2区今村の得票はともに7万票余り。県内小選挙区の投票率が戦後最低の61・86%だったとはいえ、「政権交代」の波にのまれた前回より1区で5千票、2区で9千票少ない。比例票も微増で、党県連会長の福岡資麿は「自民への積極的な支持ではない。民主への批判で勝ったようなもの」と冷静に受け止める。

 県内の自民党員数は現在、6903人(2011年末)。日本遺族会や軍恩連など職域団体の高齢化により、3年間で3千人以上減った。一方、民主党は地方組織が弱いと言われながらも、党員・サポーターは09年の約3千人から3年間で4700人に増えた。

 福岡は「今回はTPPがあったので農協が動いてくれたが、毎回明確なテーマがあるわけではない」と来夏の参院選を控え、党勢回復が進まない現状に危機感を示す。陣営幹部は「農協も大卒採用が増えてサラリーマン化している。休みを割いてまで選挙運動はしてくれない」と組織戦のほころびを懸念。新たな戦略の必要性を指摘する。

 「TPPは絶対阻止する。安倍(晋三)総裁の側近として、しっかり約束してもらっている」「諫早湾干拓事業の開門調査は必ず直ちにやる」。今村は選挙戦終盤、利害関係が複雑に絡む二つの問題について、強気の「公約」を繰り返した。民主の大串博志と主張に大差がないため、踏み込んで有権者にアピールする狙いもあった。

 ただ、TPPに関して安倍総裁は、政権奪還後の交渉参加に含みを持たせる発言をしている。開門調査についても藤津郡太良町のタイラギ漁業者は「ぜひ実現させてほしいが、長崎側の反発は強い。民主党のマニフェストと同じように約束破りにならなければいいが」と注視する。

 自民党は選挙中、民主党政権の公約違反や実行力のなさを批判。自らについては「政権を失った反省から、誠実で、謙虚で、正直な党に生まれ変わった」と訴えてきた。

 17日朝、佐賀市の交差点には「日本を取り戻す」のプラカードを掲げ、笑顔で手を振る岩田がいた。「国民に真摯(しんし)に向き合い、誠実な対応ができるか、見られている」。厳しい視線を肌身で感じている。

2012年12月19日更新

8363チバQ:2012/12/24(月) 11:56:37
http://www.saga-s.co.jp/election2012.0.2355592.article.html
連載「再逆転」 大勝と惨敗のあとに(下)
 「弱小球団の申し入れだが、強く受け止めてほしい」。投開票から2日後の18日、佐賀県庁来賓室。社民党県連代表の中村直人は冗談を交え、古川康知事に来年度予算への申し入れ書を手渡した。「そんなことないですよ」。一瞬の間が空いた後、古川は苦笑いしながら目を通した。

 候補者のいない選挙戦。玄海原発が立地する佐賀3区での擁立は、脱原発を掲げる党として至上命題だった。県議の転身も検討したが、断念した。小選挙区での不戦敗は、社民党の斜陽を象徴する。中村は「党の存亡が現実問題になってきている」と危機感を募らせる。

 比例に傾注した選挙は、第三極の波にのまれた。得票数は目標とした1万2千票の上積みどころか逆に1万票以上減らし、1万2300票。県内に活動拠点も組織もない日本維新の会や日本未来の党に、あっさりとさらわれた。12ポイントの投票率減を考慮しても、下げ幅は大きすぎた。

 社民支持の自治労県本部委員長の宮島康博は「要求を政策に反映できないとすれば、社民以外の選択肢も考えることになる」と語り、「労組依存から市民政党への脱皮が必要」と改革を求める。社民党も問題意識を共有するが、思うように改革は進まない。

 新興勢力への対抗手段を含め、県連が目指すのは地方議員の増加。来年1月の唐津市議選に目を向ける。「地方議員が党の足腰。議員増で一から立て直したい」。空白地での1議席奪還を目指す。

 同じく少数政党の共産は、社民とは対照的な選挙戦を展開した。佐賀3区に絞ったため、運動が広がらなかった前回の「不完全燃焼」を反省、1〜3区に候補者を立てた。県委員長の平林正勝は「厳しい結果だが、希望が持てる選挙でもあった」と振り返る。

 選挙期間中、自民支持の高齢男性が「護憲の一点で共産に入れる」と候補者の手を握ったことを挙げ、「政策への共感が広がっている」と手応えを感じている。低投票率にもかかわらず、党としては1、3区で最多得票を記録。一定の政治不満を取り込んだともいえる。

 小選挙区制自体を問題視する共産は「全国で6割の死票があり、自民の圧勝は実態と異なる」と指摘。党勢を見る上で、比例票の動きに注目する。県内でも日本維新の会が6万5千票を獲得するなど第三極が存在感を示したが、共産の得票率はほぼ前回並みで、社民党を初めて上回った。県委員会は「踏みとどまった」と受け止める。

 ただ、比例の得票1万6千は佐賀1〜3区の総得票数の半分に満たない。平林は「消極的な支持にとどまった」と分析する。一方で「選挙区に候補者がいるかいないかで、盛り上がりは全く違う」とも感じた。県委員会に悲観ムードは漂っていない。「政党が離合集散する中、ぶれない共産はアピールはできた。次がどうなるか楽しみという感じすらある」と強気。来夏の参院選に向け、すでに擁立作業を進めている。(敬称略)

2012年12月20日更新

8364チバQ:2012/12/24(月) 11:57:13
http://www.saga-s.co.jp/election2012.0.2353050.article.html
衆院選を振り返る 担当記者座談会・1区
 政権交代による民主党政権3年3カ月の評価を問うた2012年衆院選は、自民、公明が圧勝し、政権奪還を果たした。解散から1カ月の短期決戦で、佐賀県内の3小選挙区は8人が争い、福島の事故を踏まえた原発政策や環太平洋連携協定(TPP)交渉参加の是非、消費税増税の賛否や景気対策などで舌戦を繰り広げた。自民が3小選挙区を独占、民主2人は比例復活で議席を死守した。担当記者が師走決戦を振り返った。(敬称略)

■1区 組織戦で勝利した岩田氏 原口氏「ぶれた」印象

 A 首相や総裁はじめ党幹部が相次いで応援入りし、自民、民主の激戦だった。民主の原口一博が自民新人の岩田和親に敗れた。大逆風の前に、元大臣も形無しだった。

 B 自民は組織戦で圧倒した。地方議員から「こんなに組織が動いたのは初めてではないか。これで負けたら、どうやって戦えばいいか分からない」という声さえ漏れた。

 A 原口の敗因は何だろう。党の逆風に加え、消費税増税法案採決の棄権や党代表選で野田首相と対立したこともあって最後まで離党予備軍とみられていた。批判的な見方も結構もあった。

 C 棄権について、本人が地元で十分な説明をして回らなかったことが響いた。分裂した小沢一郎とも近いイメージがあったし、逆に何で離党しなかったんだという声さえある。菅内閣の不信任案もそうだが、ぶれた印象だけが強く残った。

 D 中盤に追加したチラシも、「泣き」が入った内容。苦しさがにじみ出ていた。組織がまとまっていなかったとも聞く。

 C 県議時代からの後援会メンバーの一部も離れていた。忙しい大臣を外れた後も地元活動に力が入ってないという声があった。相手が新人の岩田だから比例復活できたが、福岡だったら惨敗だったと陣営も言っている。

 D 党代表選で原発の早期ゼロを目指す考えを示したことに、電力労組が反発していたね。

 C 原口本人は「九電には気を使ってたんだが」と推薦を得られなかったことを残念がっていた。

 A 金星を挙げた岩田はどうだった。

 B 組織は動いたが、同じ人、同じ顔が日々会場を移動しているだけという批判もあった。そんな状況に若手議員には本当に自民党が変わらなければ、有権者から見放されるという危機感が強まった。

 D 公明との協力関係も強固で、4分の1ほどが公明支持者でずらりと公明のポスターが張られた会場もあった。佐賀市の総決起集会では岩田の真横に比例候補者が並び、自民側も最大限の「配慮」を見せていた。

 A ただ、自民、民主どちらにも「裏切られた」という思いの有権者も多かった。

 B 選挙カーに乗り込んだ自民県連会長の福岡は「手を振り返してくれるのは郵政選挙の3分の1、政権交代選挙の2分の1」とも言っていた。終始、しらけたムードは否めなかった。

 E 共産はJAや森林組合など、自民の票田に接近を図っていた。数字として跳ね返ったかどうかは不明だが、低投票率ながら小選挙区制移行後では最多得票になった。脱原発やTPP反対などで自民、民主との違いを鮮明にした戦略が、政治不満を持つ有権者の受け皿になった面もある。

 D 政策に賛同するというより、行き場のない票が共産に流れた感じもあるね。

2012年12月18日更新

初当選を果たし、支持者から花束を受け取る岩田和親さん=16日午後11時20分、佐賀市多布施の事務所

8365チバQ:2012/12/24(月) 11:57:39
http://www.saga-s.co.jp/election2012.0.2353051.article.html
衆院選を振り返る 担当記者座談会・2区
 A 自民の今村雅弘が民主の大串博志を破り、前回の雪辱を果たした。激戦を抜け出したのは、農業団体の強力な支援によるところが大きい。

 B 農政協議会は今選挙を「TPP反対運動の集大成」と位置付け、全農会長でもある中野吉實JA佐賀中央会長のメンツをかけて戦った。終盤には組合員をしらみつぶしに回る「ローラー作戦」も展開した。組織力の弱体化がいわれ、幹部も「今の時代、ローラーがどれだけ効果あるか分からん」と半信半疑だったけれど、結果は出した。

 A 今村陣営は大串を「TPP推進派」と呼び、有権者に「推進派、反対派、どちらを勝たせるのか」と迫った。争点をTPPに絞ったのが成功した?

 C 大串もTPPは現状では反対の立場だが、自民県連会長の福岡資麿は「いくら個人的に反対でも、チームとして前のめりだと、どんどん突き進んでしまう」と訴えた。大串も敗因の一つに「TPP推進側のイメージを持たれてしまった」と話している。

 D 野田首相がTPPに積極姿勢だから。首相補佐官という肩書は実績でもあるけれど、農業票が多い佐賀2区では両刃の剣になったね。

 E 今村は健康不安のうわさが絶えなかった。

 B 夏から血糖値を抑えるため食事制限して7キロ痩せた。ただ、会う人全てに心配されるから、選挙事務所では「身を削って戦っているよ」とか言ってまんじゅうをほおばっていた。

 A 大串は草の根選挙で組織に対抗したが、党への逆風に最後まで苦しんだ。

 C ある支援者は「民主と言うだけで話を聞いてもらえない」と嘆いていた。人柄の良さと能力の高さは自民県議らも認めるほどの武器だが、それを伝える機会が失われていた。

 B ただ終盤はかなり盛り返したと思う。小城市、鹿島市で開いた総決起大会の熱気はすごかった。もう少し選挙戦が長ければ、違った結果だったかもしれない。

 C 草の根中心で善戦したとはいえ、選挙に強くなるには連合以外の組織の力が必要だろう。熱心な支持者は「大串党」を名乗り、結束力もあるが、「大串党」以外への広がりが少ないとの声も聞かれた。

 D 共産の上村泰稔は4月の出馬表明後、「0増5減」による定数減を想定して「新2区」の唐津や伊万里を重点的に活動していた。「2区」を実質的に回ったのは解散後で、支持固めが遅れた。

 E 共産党らしいエピソードだね。

 A 2区では日本維新の会の擁立の動きがあったが、表明直後に断念した。

 C 党も本人も選挙を戦う準備が全くできていなかった。今回の選挙は第三極が大きな話題だっただけに、九州の小選挙区で佐賀だけ第三極が出なかったのは残念だったね。

2012年12月18日更新

8366チバQ:2012/12/24(月) 11:58:30
http://www.saga-s.co.jp/election2012.0.2353052.article.html
衆院選を振り返る 担当記者座談会・3区
 A 保利耕輔が予想通りの強さで圧勝。12回連続当選を果たした。自民に優位な選挙ではあったが、健在ぶりを示した。

 B 投票率が60%を下回り、目標の10万票には届かなかったが、得票率は78%と高かった。民主党も社民党も候補擁立を見送ったのが大きいが、立てていても競ることは難しかったのでは。

 C 陣営では「これが最後の選挙」と懸命に動いた人もいたが、自共一騎打ちの構図に「何もしなくて勝てる」という緩みもあった。解散直後、維新の会が東北の元知事を擁立するという話が流れて緊張が走ったこともあったが、結局は無風になった。

 A 圧勝とはいえ、共産新人の山口勝弘も2万7千票近くを得た。陣営はどう受け止めているか。

 D 有権者の反応がこれまで以上によかったという声はあるが、前回社民候補が得た3万票を取り込めないジレンマも感じる幹部もいた。「消費税や原発に対する政策は近いのに、社民支持層はさじを投げている感じ」と漏らしていた。反自民票をうまくまとめられなかった面はあるようだ。

 A 3区には玄海原発がある。エネルギー政策は大きな論戦、争点になったのか。

 B 原発について保利は早期再稼働、山口は即時ゼロと、主張は正反対だった。争点にはなったが、お膝元では原発が動かず経済的な打撃も広がっており、有権者の思いは複雑だった。

 C というより、推進かゼロかという二項対立の論調が強まる中で、3・11以前のような原発を語ることが息苦しい状況が出始めている感じがした。

 D 山口は憲法も争点にしていた。保利が党の憲法改正推進本部長でもあることから、強く護憲を訴えていた。護憲と反原発の訴えは、反自民票の一定の掘り起こしにはつながっていた。

 C ただ、3区の無効票は前回を5100票も上回る9200票近くに上った。1、2区の倍以上で、自共対決という両極の意見対立の中で、選択肢がなくて票が行き場を失ったとみることもできる。

 A 次の衆院選では県内は2区に再編されることが確実。保利の後継問題も含め今後はどうなるか。

 B 保利は何も言っていないが、支持者には今回が最後という見方が大勢。2区で勝利した今村雅弘、唐津市出身の古川康知事、福岡資麿参院議員のくら替えなど、いろんな人が話題に上る。まだこれからだ。

2012年12月18日更新


http://www.saga-s.co.jp/election2012.0.2353053.article.html
衆院選を振り返る 担当記者座談会・比例
 A 民主は前回から11万票以上減らし、比例でも大敗した。佐賀1〜3区で全勝した自民も比例は伸び悩んだ。小選挙の勝ちぶりからすると意外な結果だった。

 B 民主は前回の「政権交代」の反動が大きい。投票率は前回から12ポイントほど下がり、前回躍進の原動力となった無党派層の動きも鈍かった。マニフェストの実行力や東日本大震災対応などで失点を重ね、有権者が離れた。

 A だからといって、離れた有権者が自民に流れたわけではなさそう。

 C 自民の得票率は前回を1・59ポイント上回った程度。小選挙区の優勢を反映できず、民主が失った票を取り込んだとはいえない。自民は大勝に備え、県連事務局長を比例候補に立てたが、当選には至らなかった。

 A 「第三極」はどうだったか。

 D 日本維新の会は6万5千票を獲得し、佐賀でも存在感を示した。自民、民主、共産の3党から選んだ小選挙区とは別の選択肢を求めた結果だろう。維新が、佐賀でも政治不信・不満の一定の受け皿になったといえるのでは。

 A 「卒原発」の日本未来の党はあまり目立たなかった。

 E 未来の得票は1万2800票。原発反対を唱えた共産は1万6千票、社民は1万2300票で、ほとんど変わらなかった。脱原発票は分散し、大きな追い風にはならなかった。候補者不在だった社民は大苦戦で、県連幹部は「活動を根本的に見直す」と危機感を強めている。

2012年12月18日更新

8367チバQ:2012/12/24(月) 11:59:01
熊本
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/kumamoto/news/20121218-OYT8T01473.htm
[衆院選]戦い終わって<上> 自民 比例得票前回並み

記者会見で衆院選を総括する自民党県連の山本秀久会長(左)と前川收幹事長  衆院選から一夜明けた17日、自民党県連幹部の記者会見。県内5小選挙区で4議席を獲得したというのに、圧勝の高揚感はなかった。

 「民主党政権への批判や離合集散した第3極のマイナスイメージがもたらしてくれた勝利。敵失です。緩みや傲慢な態度が出れば、一瞬にして崩れる」。県連幹事長の前川收(おさむ)は来年夏の参院選も意識し、静かな口調でそう分析した。

 「敵失」は、比例選の政党別得票率が如実に物語っている。

 同党は、県内投票数の32・47%の支持を得たが、大敗した前回選(2009年)と比べると0・69ポイント増えたに過ぎない。一方、前回40・26%を獲得した民主党は26・35ポイント減の13・91%。第3極として注目を集めた日本維新の会は、松野頼久(52)(熊本1区、比例選で復活当選)、園田博之(70)(同4区、当選)と強固な地盤を持つ2人がいながら19・97%にとどまった。

 自民党県連幹部は「党の遊説車を走らせても有権者が手を振ってくれたり、対向車がクラクションを鳴らしてくれたりといったことが、ほどんどなかった」。選挙中、報道各社は「自民優位」を伝えたが、その実感はなかったという。

 選挙区(1区)で初めて議席を獲得した木原稔(43)も安心はしていない。元民主党の松野と、同党から立った池崎一郎(60)の票数をたすと自身を上回るからだ。

 「次の審判へ向けて有権者の評価は始まっている。信頼を勝ち取らねば」。当選翌日の朝のつじ立ちを終え、決意を語った。

             ◇

 民主党県連幹部も17日、選挙結果を受けて記者会見を開いた。「非常に厳しい。参院選までに、どこまで民主の存在価値をアピールできるか。頑張るしかない」。改選を迎える参院議員の松野信夫は苦しげに言った。

 松野にとって、今回の衆院選は前哨戦。新人が立った1〜3区に積極的に入って応援し、同時に、参院選も視野に入れた“地固め”も行った。

 しかし、新人3人の選挙結果は、いずれも3番目の得票で議席はゼロ。県内の比例選の政党別得票数も全市町村で自民党を下回ったばかりか、維新の会にもリードを許してしまった。

 大敗の背景には、県連を支える連合熊本(上田淳会長)の票の伸び悩みも見て取れる。

 傘下の組合員は約6万4千人。例えば1区の組織票は3万票とされるが、候補の得票自体が約2万8000票にとどまり、組織の動きが鈍かったのは明らかだ。

 上田会長は「新人の知名度を上げるには時間が足りず、傘下労組への浸透ができなかった」と分析。年明けに総括して参院選へ向けて引き締めを図る考えを示した。(敬称略)

            ◆

 衆院選は県内でも圧勝した自民党が政権奪還を果たした。決戦を振り返るとともに、各政党の受け止めを報告する。

(2012年12月19日 読売新聞)

8368チバQ:2012/12/24(月) 11:59:22
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/kumamoto/news/20121219-OYT8T01531.htm
[衆院選]戦い終わって<下> 第3極 組織作り課題



小選挙区で落選し、事務所で支持者に頭を下げる松野頼久氏  第3極として注目を集めた日本維新の会は県民の大きな支持を得たのか、そうでないのか――。県内の比例選の得票率は19・97%で、32・47%だった自民党に次いで2位。公明、民主党を上回った。「県内第2党」だが、選挙を戦った本人にその実感はない。

 「大きな組織の壁にはね返された。我々の力不足だ」

 熊本1区で自民党の木原稔(43)に敗れた松野頼久(52)。比例選の名簿順位が単独1位だったため、難なく復活当選したが、民主党で4期守り続けてきた小選挙区の議席を奪われ、記者団に悔しさをにじませた。

 民主党を離れ、苦しい戦いだった。1区で約3万票の組織票を持つとされる連合熊本の支援を失い、頼みは後援会と維新の会への支持の広がりだった。

 結果は木原が9万4368票だったのに対し、6万6195票。その差は連合の組織票分に匹敵する。数字だけで見れば、維新の会効果があったかどうかは不明だ。

 維新の会は3区に新人の本田浩一(45)を立てたが、自民党の坂本哲志(62)に大敗。4区は園田博之(70)が圧勝したものの、水面下でかつて所属した自民党の支援を受けており、維新の会の力とは言い難い。

 「松野が街頭に立てば人が集まって来て、反応が良かった。それが投票に結びついたのかどうか」。陣営幹部もどう受け止めていいか測りかねている。

 県内では、ほかに日本未来の党、みんなの党といった第3極も候補を立てたが、いずれも地方議員がいないなど脆弱(ぜいじゃく)な組織体制で、ふるわなかった。

 松野は「県連組織づくりや、後援会の強化を図る。原点に返って立ち向かいたい」と来夏の参院選も見据えて今後を語った。

     ◇

 民主、自民の2大政党や第3極のはざまで、共産党と社民党は埋没した。

 共産党は比例選の票の掘り起こしも狙い、県内五つの全選挙区に候補者を擁立したが、小選挙区では全員落選。比例選の得票率も伸びず、前回並みにとどまった。

 環太平洋経済連携協定(TPP)や消費増税、原発への反対を主要政策としたが、他党の主張とも重なり存在感を示せなかった形。党県委員長の久保山啓介は「維新の会や、みんなの党などの第3極に票を奪われた。我々自身で風を起こしきれなかった」と分析する。

 一方、社民党の中島隆利(69)は5区で自民の金子恭之(51)に2倍強の票差をつけられ完敗。県内で唯一の議席を失った。

 「党員が高齢化し組織が弱体化している。党勢の強化拡大が遅れている」と中島。一方で、「政治家としては区切りをつけたい。一党員として、地域の活動をやっていきたい」と自らは一線から身を引く考えを示した。(文中敬称略=北川洋平、緒方裕明、池田圭太が担当しました)

(2012年12月20日 読売新聞)

8369チバQ:2012/12/24(月) 12:00:06
http://www.asahi.com/area/oita/articles/MTW1212194500001.html
2012年12月19日11時19分
明暗分けた無党派層/検証衆院選1区
選挙戦終盤の「緊急集会」に訪れた支援者に握手を求める吉良州司氏=大分市


 16日深夜、大分市のホテル。テレビの選挙速報を見守っていた民主前職の吉良州司(54)は、敗北を悟ると、支持者約120人を前に重い口を開いた。


 「国論を二分するテーマも訴えたことに後悔はありません。期待に応えられず、本当に申し訳ない」。比例区の結果を待たず、早々と会場を後にした。


     ■


 民主党政権への批判は厳しく、陣営は序盤から苦戦を強いられた。加えて吉良は消費増税やTPP推進といった議論が激しい政策を声高に訴えた。党や報道各社の情勢調査でも厳しい数字が並んだ。


 危機感を抱いた吉良陣営幹部は12月上旬、自治労県本部を訪れた。「非常に厳しい。支援を強めてほしい」。12日には推薦を出した連合大分の選対会議に本人が現れた。関係者によると「神妙な面持ちで深々と」頭を下げたという。


 吉良は、公称4万人の後援会「きらきら会」による草の根選挙が特徴だ。「前から『労組は頼りにしない』と言ってきた」(労組関係者)だけに、自治労関係者は「今までこんなことはなかったのに」と驚いた。労組の動きは良くなったが、中には、そうした吉良の姿勢に「今さら遅い」と冷めた反応もあった。


 前回14万を超えた得票は約7万5千と半減。連合大分の佐藤寛人事務局長は「まとまったという気持ちでいたが、ずれがあったかもしれない」と振り返る。


 無党派層の離反も大きい。朝日新聞の出口調査によると、吉良に投票した無党派層の割合は前回の73%から38%に落ち込んだ。


 後援会の関係者も「連合はよくやってくれた。個人票が逃げたのが痛い」と肩を落とす。「吉良は東京に長く居すぎた。演説会は大分弁で話していたのに、最近はすべて東京の言葉。あれでは『顔が見えない』と思われても仕方ない」。地元との関係が希薄になった、と指摘する。


 前回、吉良に集まった無党派層は分散した。朝日新聞の出口調査では21%が維新新顔の桑原宏史(42)に向かった。「橋下徹代表代行が応援に来た10日をターニングポイントに反応が格段に良くなった」(陣営)。桑原は結局、知名度ゼロから約3万4千票も取った。民主党サポーターの70代の男性は「吉良支持者の中にさえ『維新もいい』と言う人がいた。票が分かれ、共倒れになった」と悔やむ。


     ■


 「夢を見ているみたいだ」。16日夜、支持者たちの熱気が残る大分市のホテル。当選した自民新顔の穴見陽一(43)が笑顔でインタビューに応じていた。


 その様子を横目に、自民県連の幹部は浮かない表情だった。「相手が票を固めきれなかったから勝てただけだ」


 穴見は前回2009年、吉良に敗れて落選した翌日から街頭での辻立ちを開始。企業や団体も精力的に回った。自公政権が現実味を帯びてくると反応は良くなり、選挙事務所には各団体からの推薦状が壁いっぱいに張られた。


 終盤、吉良の動きが活発になると、自民の県議や市議の支援者名簿を集め、あらためて投票を呼びかけた。最終日も大型店で握手を続ける戦術に出るなど、無党派層も意識した。


 だが、獲得した票は8万5千票弱。前回より投票率が下がったとはいえ、約4千票しか積み上がらなかった。自民に風が吹いたにもかかわらず、朝日の出口調査では無党派層の投票は31%にとどまり、今回も吉良を下回った。


 別の県連幹部は言う。「自民支持層の票を集めただけで、無党派層を取り込めたわけではない。負けた民主ががんばりだしたら、来夏の参院選は怖いことになる」(敬称略)


     ◇


 16日投開票の衆院選では自民が県内の3議席を独占し、民主2・社民1だった勢力図を塗り替えた。何が勝敗を分けたのか。有権者は何を選んだのか。各区の選挙戦を振り返る。

8370チバQ:2012/12/24(月) 12:00:45
http://www.asahi.com/area/oita/articles/MTW20121220450420001.html
2012年12月20日
社民出遅れ 自に緩み/検証衆院選2区
村山富市元首相(右)と握手する吉川元氏=8日、臼杵市
 8日、臼杵市野津町の公民館で開かれた社民新顔・吉川元(46)の演説会。ぐるりと見回した社民県連合の幹部は思った。「あの人がおらん。あの人も来とらんなあ」


 野津町は、脳梗塞(のう・こう・そく)で出馬を断念した前職重野安正(71)の地元だ。幹部は、重野を応援し、よく集会にも来ていた古参支持者の姿がぽつぽつといないことが気になっていたのだ。「社民ではなく重野さんだから応援していた、という人もいたかもしれない」


 衆院解散後に出馬表明した吉川は香川県出身で、知名度はほぼゼロ。県連合が選挙区内を連れ回し、村山富市元首相の応援も受けて選挙に臨んだが、4万6786票にとどまった。前回2009年に重野が取った11万2090票からは大幅に減った。


 党がかろうじて取った比例区九州ブロックの1議席に惜敗率で引っ掛かったが、「重野」から「吉川」への代替わりが成功したとはとても言えない結果だった。


     ■


 波乱の幕開けは10月中旬、重野が脳梗塞で入院したことに始まる。経過が順調な重野を見て「衆院解散が年明けになれば選挙に出られる」(選対幹部)と希望を持ったというが、その期待が逆に準備を遅らせることになった。


 公には「単なる肺炎」とひた隠しにしてきたが、突然の解散で県連合の算段は狂った。11月18日にようやく本当の病名を公表し、擁立断念を決めたが、後継探しは難航。元大分県議の吉田忠智参院議員の擁立は党本部に反対された。県連合の内田淳一代表らが上京して掛け合ったが、かなわなかった。「守りに入っていては党勢の拡大は期待できない。本部の姿勢に失望した」。幹部は嘆息した。


 やむなく重野の秘書の吉川を立て、21日に出馬会見を開いたが、吉川が出馬に応じたのは前日の夜遅くとバタバタだった。連合大分から独自推薦をもらい、党と県平和運動センターを中心に組織戦で臨んだが、自民前職の衛藤征士郎(71)にダブルスコアの差をつけられ、地盤のない維新新顔の竹内紀彦(43)に1万5千票差まで迫られた。


 「時間がなく、票読みや弱点へのてこ入れができなかった」と県連合幹部は悔やむ。完全な出遅れだった。


 前回、民主の推薦を得た重野に向かった民主支持層も、分散した。重野の病状をひそかにつかんでいた民主県連は候補擁立を狙ったが、両党の党本部の調整で断念。与野党に分かれているため、吉川の推薦も支援もしなかった。朝日新聞の出口調査では、吉川に投票した民主支持層は全体の39%にとどまり、28%が衛藤、21%が竹内に入れた。


 社民の弱体化は2区だけではない。ある県連合幹部は選挙から一夜明けた17日、選挙結果を報じる朝刊を見ながら自虐的につぶやいた。「解党した方がいいんじゃねえか」


 前回09年に社民が県内で得た比例区の票数は8万7131だったが、今回は5万760と落ち込んだ。00年の15万1669から約10年で3分の1に減った。「労組も民主に離れていき、党員も高齢になった」。別の幹部は党勢の衰えを認める。「(吉川の当選は)うれしさ半分、危機感半分やな」。社民の衆院議員は吉川を含めて2人だけ。国政への影響力低下は必至だ。


     ■


 自民の衛藤は前回の雪辱を果たしたものの、得票は10万を切った。自民逆風の前回から1万2千以上も減らし、吉川の復活当選を許した。


 報道機関による情勢調査で優勢が報じられ、公示後に選挙区を離れて応援演説にも出かけた。自民県連の幹部は「緩みがあった。『自分が入れなくても勝てる』と思って投票に行かなかった支持者も多かったのではないか」。


 「どうせ自民が通る」。有権者からは冷めた声も聞かれた。投票率は63・64%(前回74・52%)で、現在の選挙区割りになって、初めて60%台に落ち込んだ。(敬称略)

8371チバQ:2012/12/24(月) 12:01:14
http://www.asahi.com/area/oita/articles/MTW20121221450420001.html
2012年12月21日
もろい基盤 公務も響く/検証衆院選3区
横光克彦氏(左)の集会には、環境省の大臣・副大臣としてコンビを組んだ細野豪志・民主党政調会長も駆け付けた=1日、別府市



 開票日を翌々日に控えた14日深夜。別府市にある民主前職・横光克彦(69)の選挙事務所では、最後の選挙対策会議が開かれていた。


 報道各社の情勢調査では軒並み自民前職の岩屋毅(55)がリード。支持基盤の連合大分の幹部や民主県議らが集まっていたが、重い雰囲気の中、具体的な盛り返し策は出なかった。「惜敗率8割が限界だ。何とか比例で復活できれば」。会議後、出席者の一人は苦しげに首を振った。


 野田首相の突然の衆院解散は、身内のはずの横光に不利に働いた。年明けの選挙を想定しており、具体的な準備はほとんどできていなかった。


 10月までの1年間は環境副大臣の公務に追われ、かつて中山間地域や農村部で開いていたミニ集会もほとんどやっていなかった。民主県議の離党のあおりで地元・中津市の党支部が解散してしまい、再結成できたのは解散のわずか1週間前だった。


 連合大分の支援も遅れた。3区内に約1万5千人もの組合員を抱えているが、トップの決定を隅々まで浸透させるには時間がかかる。産別ごとの動きも鈍く、どこで演説会を開いても客席の半分も埋まらない。陣営幹部は「原発の再稼働に反対する横光と考えが合わない労組もあった」と漏らす。


 横光は社民の元副党首だが、古巣との協力も万全ではなかった。社民支持層の中には、2005年の衆院選前に社民から民主にくら替えした横光を快く思わない人も少なくない。09年は社民の推薦を得たこともあり、社民支持層もとりあえずは「反自民」でまとまったが、与野党に分かれた今回は推薦を得られず、説得材料に乏しかった。


 10日に国東市であった横光の演説会には、社民系労組のメンバーらが顔をそろえた。壇上で社民の小野弘利県議は「不満はある。ただ、自民は憲法改正を主張している。悪くない方を選ぶという視点で応援して欲しい」と訴えたが、反応は芳しくなかった。


 6回の当選を重ねた横光の支援を続けてきた労組の幹部は「連合や社民の選挙協力と無党派の後押しで勝ってきたが、基盤はもろい。過去の当選はツキに恵まれた面もあった」と振り返った。


 横光は、今後の去就を明らかにしていない。


     ■


 一方、岩屋は自民への追い風に乗り、最後まで安定した戦いぶりを見せた。


 「横光さんは立派な人。与野党関係なく安定した政権を作ることが大切だ」。岩屋は選挙中、しばしばそう語った。「勝てば6期目となり、入閣適齢期」(関係者)。相手候補への批判を控え、品位を保つ余裕すらあった。


 朝日新聞の出口調査では、無党派層や民主支持層の一部も取り込んでいたほか、推薦が遅れた公明の支持層も前回を上回る72%が投票。県内の候補者で唯一、得票が10万を超えた。だが、前回からは1万票以上減らした。投票率が10ポイントほど下がった影響もあるとみられるが、陣営幹部は「我々はまだ足腰が弱い。横光さんが票を大きく失っただけで、岩屋が評価された選挙ではない」と自戒する。


     ■


 復活当選はならなかったが、みんな新顔・神雅敏(36)の得票率は14%を超え、「第三極」の面目を保った。


 渡辺喜美代表の同席で立候補を表明した3月以降、地道な辻立ちや集会を続けた。労組の一部が支援に回ったほか、公明支持層の一部も取り込んだ。小選挙区での横光と岩屋の対決が5回目となる中、「もう見飽きた。新しい人の話を聞きたい」と言って街頭演説に来る人もいた。


 共産新顔の大塚光義(57)は、03年の共産候補の得票よりも約1800票増やしたが、目標の1万5千票には届かず、大きな輪は広がらなかった。(敬称略)
=おわり

8372チバQ:2012/12/24(月) 12:02:00
http://www.the-miyanichi.co.jp/election/2012/detail.php?id=27&category=feature
【祭りの後で】(上)低投票率
2012年12月18日付宮崎日日新聞
 ■政治への不信拭えず

  「政策も政党もころころ変わる。どこを選ぶべきか分からなかった」。都城市の会社員男性(59)は今回、衆院選としては初めて投票に行かなかった。自民圧勝の選挙区に興味を持てなかったこともあるが、「原発も環太平洋連携協定(TPP)も選挙のためのあいまいな主張ばかり。結局変わってしまう」。一番の理由は政党への不信感だ。

 宮崎市の会社員女性(33)も「誰がどこの政党かも覚えられないまま終わった」と言う。野田佳彦首相の解散表明から1カ月あまり。6人が乱立した宮崎1区に「政策で判断するには時間が足りない。違いが分からず投票する気にならなかった」と漏らした。

 県内有権者の政治不信は、過去最低55.69%という投票率となって表れた。

   ◇     ◇

 宮崎2区で敗れた民主党の道休誠一郎氏(59)は遊説中、「民主は好かん」と直接批判を浴びた。「政権交代で政治が変わるという期待が大きかった分、失望も大きかったのではないか」と受け止める。既成政党批判の受け皿として飛躍を目指した第三極・日本未来の党から宮崎1区に立候補した外山斎氏(36)は「自民、民主、第三極と乱立し、どこに入れていいのか分からなかったのだろう」と低投票率を分析した。

 選挙区を独占した自民も政治不信を肌で感じ取った。2区で4選を果たした江藤拓氏(52)は「自民党にも解散ばかり求めてきたという批判がある。民主とは違う野党を見せたかったが、結局は権力闘争しているだけに見えてしまった」と自戒。宮崎3区から同じく4回目の当選を果たした古川禎久氏(47)も政治への失望感を気配で感じていたといい「国民の中に冷めているような、根深く深刻なものを感じる」と振り返った。

   ◇     ◇

 有権者としての責務を果たすべきだとの意見もある。宮崎市の無職女性(72)は民主に失望し、自民の改憲論には怖さを感じた。第三極の政策も「机上の空論」。それでも「分からないから投票しないでは、何も伝わらない。投票した私には政治を批判する権利がある」と胸を張る。

 宮崎大教育文化学部の根岸裕孝准教授(地域経済)は「政策の似た政党が乱立した今回の選挙は、有権者にとって非常に難しかっただろう。政治不信の背景には政治家の説明力不足もある」と指摘。さらに「今の方法では、もはや有権者に伝わらないということを認識しなければならない。有権者の情報収集法も変わっており、ネット選挙の解禁など選挙制度の見直しを本気で考える時期にきている」と語った。

   ×    ×

 本県3選挙区を自民が独占した今回の衆院選。しかし、過去最低の投票率が示すように政治不信が収まった気配は感じられない。そんな県民を、政治はどう導いていくのか。関係者の声を拾いながら衆院選後を展望した。

8373チバQ:2012/12/24(月) 12:02:30
http://www.the-miyanichi.co.jp/election/2012/detail.php?id=28&category=feature
【祭りの後で】(中)自民大勝
2012年12月19日付宮崎日日新聞
 ■「支持」より「消去法」

 ダブルスコア以上の大差で4選を果たした自民党の江藤拓氏(52)=宮崎2区。しかし、当選後に高揚感はなく「『民主党では駄目。まだ以前の方がましだった』という感じの選択だろう。敵失によって与党に戻ることを肝に銘じないといけない」と自らに言い聞かせるように語った。

 同じく4回目の当選を決めた古川禎久氏(47)=宮崎3区=の陣営からも同じような考えが聞かれ、幹部の一人は「民主の政策への失望感が要因で、自民がいいわけではない」と話した。

 結果ほどには信頼を得ていない−。自民大勝が決まった後、両陣営は同じような感想を持った。

   ◇     ◇

 両陣営の肌感覚は数字にも表れている。共同通信社の11月の世論調査で自民の支持率は25・7%。多党化が進んだため単純比較はできないが、惨敗を喫した前回衆院選前の2009年6月の19・8%から約6ポイント増えたにすぎない。ところが、今回衆院選で自民が獲得した小選挙区の議席は237議席と、全体の80%近くを占めることになった。

 「得票率と議席数が極端に違うのが小選挙区制。前回は民主に同じことが起こった」(民主党関係者)との解説もあるが、当の自民からは「それだけではない」との見方も少なくなかった。

 今回衆院選では報道各社が自民優位との世論調査結果を報じたが、複数の自民関係者は「風は感じていなかった」と言う。新人の武井俊輔氏(37)を立てて5人と争った宮崎1区でも、そうした感触はあったといい、ある自民の支持団体幹部は「自民の党勢が拡大したというより、民主に対する有権者の不信があった。武井氏がここまで票を伸ばすとは思わなかった」と振り返った。

   ◇     ◇

 有権者からも、そうした声は多く聞かれた。日南市の団体職員男性(64)は「景気を良くし、子供から高齢者まで安心できる社会保障も実現してほしい。自民も一度下野しているので、国民に近い目線でやってほしい」とエールを送ったが、延岡市の会社員男性(35)は「自民の経済対策に期待した。かといって大きな期待ではない」と淡々。

 また、2人の子供を持つ宮崎市の主婦(40)は「第三極は選挙のことだけ考えているのが見え見え。選択肢として残ったのが自民。何を期待しているのかと聞かれると、特に思いつかない」と冷めた見方をし、同市の会社員女性(28)は「消去法で自民しかなかった。何をやってくれるのか期待はしていないが、しっかり見極めたい」と冷静に答えた。

 こうした声に、自民党県連の坂口博美幹事長は「次回の選挙では今回と反対のことが起こりうる。そうならないために強いリーダーシップの発揮と、国民に対する丁寧な説明などが必要だ」と自戒。県連は今回衆院選を総括するため、役員会を開く予定だ。

8374チバQ:2012/12/24(月) 12:02:57
http://www.the-miyanichi.co.jp/election/2012/detail.php?id=29&category=feature
【祭りの後で】(下)ねじれ
2012年12月20日付宮崎日日新聞
 ■政争避け国民第一に

 口蹄疫発生から2年8カ月。川南町平田の和牛繁殖農家江藤宗武さん(39)は国政を「スムーズに進めてくれればそれでいい。せないかんことをどんどんしてくれ」という思いで見つめる。ただ、気掛かりなのは殺処分された家畜の埋却地再整備事業の行方。埋却地約10アールを牧草用に使うつもりだが、衆院解散で政府の予算編成が遅れ、国からの補助がまだ決まっていないためだ。

 自民党と公明党は連立政権発足で合意し、衆議院では3分の2を占めることになるが、参議院では過半数に届かない。「ねじれ」は続き、越年した2013年度政府予算の編成を含め、重要案件が江藤さんの望む通りスムーズに処理されるかは不透明だ。

 江藤さん方の埋却地の発掘禁止期間が明けるのは来年5月末。10月から植え付けを始めるために9月末までには整地を終えておきたい。「あとは予算執行だけ。大丈夫だろうけど、また足の引っ張り合いがあるのではないか」と江藤さん。衆院選では自民候補を信じて票を入れたが、政局の行方には気をもんでいる。

   ◇     ◇

 政局に振り回されるのは地方自治体も同じだ。県財政課の阪本典弘課長補佐はこれまでのねじれ状態ですでに大幅に編成作業が遅れている13年度予算に加え、10兆円規模といわれる景気対策の12年度補正予算の行方も気掛かりという。「いつごろ、どのような規模の補正が行われるか。県としては早く決めてもらうのが一番ありがたい」と動向を注意深く見守る。

 河野知事も今後最も懸念されることとして予算編成を挙げ、「県民生活に直結する。衆参のねじれで物事が前に進まない、決定できないことは避けていただきたい。各党間が連携、調整し、政治を前に進めてほしい」と求める。

   ◇     ◇

 衆院選で初当選した自民の武井俊輔氏(37)=宮崎1区=は「民主の政策が全部だめというのではなく、支持される点があることも認めなくてはならない」。2議席を失った民主党県連の田口雄二幹事長は「国民の利益になるもの、党の方針と一致するものは是々非々で進めなくてはならない」。本県の自民、民主両党の言葉から、県民が危惧するような政争を避けたいとの意識はにじむ。

 宮崎公立大の有馬晋作教授(行政学)は「自公は来年夏の参院選で過半数を取ろうと努力するだろう。ただ、半分改選で必ずしも大きく勝つわけではない。次の衆院選で再びひっくり返る可能性もある」と指摘。「野党を経験した自民、与党を経験した民主はお互いの立場を理解できるようになったのだから、歩み寄り、国民の迷惑になるような政局がらみのねじれを利用した行動はしないと肝に銘じてほしい」と注文をつけた。

 12もの政党が入り乱れて戦った「祭り」は終わった。県民は、その後の政治を注意深く見守っている。

8375チバQ:2012/12/24(月) 12:03:57
選挙中の記事
http://www.the-miyanichi.co.jp/election/2012/detail.php?id=22&category=feature
乱戦の現場】1区ルポ(上)保守票
2012年12月12日付宮崎日日新聞
 ■3候補取り込み躍起

 「3年前、民主党に政権を渡して農業がどうなったか。気を抜けば負け。最後まで頑張ろう」。自民党新人の武井俊輔(37)の選挙事務所。JA取引業者でつくる会の会合で、農民連盟宮崎中央支部長の藤原榮伸は自民党の政権奪還へ並々ならぬ意欲を表した。事務所隣には公示後、県建設業協会関係者が半日で建てた作業用プレハブ小屋も。保守の地盤を支えてきた団体を挙げて武井陣営を支える。

 公認候補として初めての選挙となる武井だが、選挙態勢の強化に呼応するように保守層向けの主張も板に付いてきた。宮崎市で開いた集会では「保守とは外国を攻撃したり右翼的だったりすることではなく、さまざまな考えの人を大きくまとめ、国をよくしていくことだ」と力を込めた。

 11日、宮崎2区で立候補している自民前職、江藤拓(52)と来夏の参院選に立候補を予定する元都城市長、長峯誠(43)が同市内で応援演説した。江藤は「何としても武井を国会に引っ張り上げ、ともに日本を立て直す。自民圧勝の報道もあるが危険。必ず投票を」。保守王国を取り戻す総力戦を見せつけた。

 元自治相上杉光弘(70)が九州比例で立つ予定だったため危ぶまれた公明党との選挙協力も、公示前日に上杉が中国比例と決まったことで懸念は解消。武井は翌日から演説の要所要所で「比例は公明に。自公が勝つことで安定政権ができる」と声を張る。公明関係者は「協力の機運は高まっている」と認める。

   □  ■  □

 盤石に見える態勢だが、武井陣営の不安は尽きない。「保守本流」を自任する日本維新の会元職の中山成彬(69)、2007年知事選で保守系候補として出馬した民主党前職の川村秀三郎(63)の存在があるからだ。

 雪辱を期す中山は選挙カーでの遊説を保守地盤の強い郡部からスタートさせた。「郡部から中心部に向かう。前回より手応えがある」と中山。東諸県郡の農業男性(64)は「中選挙区時代から応援している。実績を積んで人脈がある」と支持はぶれない。

 11日に同市であった決起大会に、日本維新に合流した太陽の党の共同代表で元経済産業相の平沼赳夫が出席。13日は代表の石原慎太郎が市中心部でマイクを握る。かつて自民を支えた重鎮たちが相次いで来県。中山も街頭演説などでは保守層を意識し「必要な公共事業はやっていく」と自民候補と同じような主張を展開する。

 一方の川村の公示日の出発式には、かつて自民支持だった企業関係者が出席していた。保守系会派に所属する市議が集会に姿を見せることも。民主系労組を基盤としながら、出身地の綾町などの一部の保守層からも支持されていることを裏付ける。ある陣営幹部は「党を超えた支持を広げたい」と切り崩しを狙う。      (敬称略)

   ×     ×

 衆院選の投票日が16日に迫り、論戦は熱を帯びている。6人が立候補し乱戦となっている宮崎1区の現場を歩く。

8376チバQ:2012/12/24(月) 12:04:20
http://www.the-miyanichi.co.jp/election/2012/detail.php?id=21&category=feature
【乱戦の現場】1区ルポ(下)非自民
2012年12月13日付宮崎日日新聞
 ■「政党色」前面に訴え



 民主党政権への「逆風」にさらされながら再選を目指す民主前職の川村秀三郎(63)。各地で連日開く演説会で「古い体質の政治、しがらみと既得権益で融通のきかない政治に戻すのか」。批判の矛先を、二大政党のもう一方の自民党に向ける。

 実現できなかったマニフェストの釈明や党内分裂騒動の説明に終始した衆院解散前とは一転、与党の一員として攻めの姿勢を日に日に強める。「釈明ばかりでは戦えない」と後援会幹部が話すように、演説では子ども手当や東九州自動車道整備など「党の実績」を前面に押し出す。

 投票日まで3日となり、支持基盤である民主系労組も活動を加速。9日には緊急会議を開いて集票活動を労組以外にも本格的に広げることを確認した。ある労組幹部は「労組票固めから、次の段階に入った」と強調。川村本人も12日、宮崎市内の住宅街で初の自転車遊説をし「元農水官僚として国とのパイプがある」と訴え続けた。

 第三極の候補2人は勢いを生む「風」を気にしながらの戦い。日本維新の会元職の中山成彬(69)は自民党からたちあがれ日本に移り、公示前には太陽の党、日本維新と所属政党が短期間で変わったため、陣営は「中山=維新」を選挙区に行き渡らせるのに躍起だ。

 選挙事務所は石原慎太郎代表や橋下徹代表代行のポスターがずらり。市内で中山と街頭演説をした、妻で参院議員の中山恭子(72)は「生まれたばかりの維新の会を育ててほしい」と支持を求めた。13日には石原代表が来県する予定で、中山と日本維新の両方を一気に浸透させる考えだ。

   □  ■  □

 日本未来の党新人の外山斎(36)は争点を「卒原発」「消費増税凍結」「TPP交渉参加反対」の三つに絞って無党派層に切り込む。「3年前の政権交代時のような風は特別。政策を訴え、自分で風を吹かせるしかない」と陣営幹部。主張を明確にすることで既成政党との違いを際立たせる戦略をとる。

 都市部を中心に交差点など人目の多い場所で、5分前後のスポット演説を1日30〜50カ所こなすなど地道な選挙戦を展開。ただ、県内で党名がどれだけ浸透しているかは未知数で、陣営も「新党ができたばかりで仕方ないが、周知が足りない」と自覚する。

 二大政党や第三極のはざまで埋没しないよう共産、社民党の候補も懸命。共産新人の松本隆(51)は消費増税阻止などの主要政策を挙げ、有権者にアプローチを図る。目まぐるしい再編を重ねた第三極の成り立ちを逆手に取り「90年の歴史を持ち、一貫して筋を通している」とアピール。一日30回前後演説に立つ、社民新人の松村秀利(56)も長年ぶれずに主張してきた脱原発などを声高に訴える。全国的に苦戦が予想される中、選対幹部は「有権者に正しい選択肢を示したい。一つ一つの選挙を粘り強く戦うことが今後につながる」と党勢回復を見据える。(敬称略)

8377チバQ:2012/12/24(月) 12:06:04
>>8252-8253北海道
http://www.asahi.com/area/hokkaido/articles/MTW20121218011100003.html
2012年12月18日
【王国崩壊 民主大敗のわけ】

(上)「敵は党そのもの」

安住淳幹事長代行(右)と一緒に街頭演説をする鉢呂吉雄氏=12日、札幌市手稲区



■TPP、消費税・・・不信拡大


 【小林直子、芳垣文子】衆院選が投開票された16日夜、落選が決まると、道10区の小平忠正・国家公安委員長(70)は、岩見沢市内の事務所で支持者約60人に頭を下げた。


 「私も民主党も、歴史的大敗を喫した」


 90年の初当選後、連続7期務めたベテランだが、党地元支部による民主党北海道(道連)への公認申請は10月。他の現職に後れをとった。背景にあったのが、環太平洋経済連携協定(TPP)。野田佳彦首相が積極姿勢を示し、明確に反対姿勢を示さない小平氏にも地元の不信感が広がった。


 10区は稲作地帯の空知を抱える。父の故小平忠・元衆院議員は農民運動出身。支持者には、TPP交渉参加への反対論が根強い。


 合同選対本部の北準一幹事長は「政府のTPPへの前向きな姿勢が、支援の浸透にブレーキをかけ、団体からの推薦も遅れた」とみる。北氏は、道連を支える道農民政治力会議の代表でもある。


 現職閣僚として初めて臨んだ選挙戦。小平氏は一転して反対姿勢を前面に押し出し、「閣議で反対し、TPPを断固阻止する。総理が怒って更迭するならやむを得ない」と訴えたが、支持は広がらなかった。選挙戦中、街頭演説でこう訴えたこともあった。「相手は自民ではない。民主党そのものだ」


■討論会は釈明一方


 党本部の選対委員長を務めた4区の鉢呂吉雄氏(64)も落選した。選挙戦中盤の10日夜、小樽市内で開かれた公開討論会は防戦一方だった。TPPや消費増税など、他の3候補から与党批判を浴び続け、時間の大半を釈明に費やした。


 終了後、道連の幹部は、こう助言した。「もう政府の意見なんて気にしないで、自分らしくやってほしい」。政府の方針との整合性を意識するあまり、自らの主張ができていないと感じたからだ。


 終盤には岡田克也副総理や安住淳幹事長代行らが次々と応援に入ったが、比例の復活当選もならなかった。道連幹部は「態度がはっきりしないから、民主の支持者が離れた」とみる。選挙戦最後の日の15日、鉢呂氏は「民主党政権に対する根強い不信感がずーっと選挙期間中も続いた感じがする」と話し、落選を覚悟していた様子だった。


 民主最大の支持母体「連合北海道」の幹部は「重要な役割を担った人ほど党の色が強く、批判をもろに受けた」と分析する。


■「お仕置きの選挙」


 かたや、持論の脱原発や護憲を激しく訴えたのが、1区の横路孝弘・前衆院議長(71)だった。自身の街頭演説を優先するため、終盤の党幹部の応援演説は断った。自民党の新顔に競り負けたものの、かろうじて比例で復活当選した。


 それでも、衆院議長も務めた横路氏の敗北は「民主王国」北海道崩壊の象徴となった。陣営選対本部委員長の熊沢裕幸氏(52)は「民主支持層をまとめ切れなかった」と振り返る。


 労働組合や地方議員の後援会から紹介された有権者に電話で支持を求めても、感触のよしあしを示す記号は「×」の割合がいつもにまして多かった。朝日新聞が16日に実施した出口調査でも、横路氏は民主支持層の3分の2ほどしか固め切れていなかった。


 道内の小選挙区の投票率は戦後最低の58・73%。熊沢氏は「投票に行かない民主支持層が多かったのではないか」とみる。そして、「政策論争にならずイメージ合戦になってしまった。民主党に対する『お仕置き』の選挙だったのではないか」とつぶやいた。


   ◇


 「民主王国」北海道で、民主党は2議席にとどまる大敗を喫した。選挙戦を振り返り、敗因を分析する。

8378チバQ:2012/12/24(月) 12:06:33
http://www.asahi.com/area/hokkaido/articles/MTW20121220011100002.html
2012年12月19日
2012 総選挙

【王国崩壊 民主大敗のわけ】

(下)大地を軽視 票流出
選挙協力交渉が決裂後、会見する民主党北海道の荒井聰代表(手前右)と新党大地の鈴木宗男代表=11月20日、札幌市中央区、堀英治撮影



■強気の選挙区調整、決裂


 【小林直子】衆院選の公示が迫った2日夜、新党大地の松木謙公氏(53)は、北見市内の総決起集会で民主党を痛烈に批判した。「消費増税するなんて。自分たちがシロアリになってしまった」


 野田佳彦首相が、税金の無駄遣いを削ることをシロアリ退治に例えたことを引き合いに、皮肉ったのだ。


■鈴木氏、周到に準備


 民主は2008年、大地と選挙協力の協定を締結し、09年の前回衆院選で15議席を獲得する圧勝につなげた。それが今回は状況が一変した。


 民主党北海道(道連)と大地は関係継続を見据え、2月から交渉してきたが、話し合いは平行線をたどった。大地は05、09年の衆院選比例道ブロックで、民主、自民に次ぐ43万票を獲得。鈴木宗男代表は「道内のキャスチングボートは大地が握っている」と強調し、松木氏ら現職がいる11、12区以外の小選挙区での候補擁立も認めるよう求め続けた。


 だが、道連は「現職議員の候補内定者がいる選挙区にまで大地が候補者を出し、協力しろと言われても話し合いにならない。認識にギャップがありすぎる」と取り合わなかった。


 そして道連は10月27日、11、12区を除く10選挙区で公認候補を決定。その5日後、道連幹部は上京した際、安住淳幹事長代行に大地との交渉の経過を報告した。返ってきた答えは「あれ、もういいよな」。党本部の判断は、大地との選挙協力は不要――。幹部は、そう受け止めたという。


 道連側も「大地はそう多くの候補者は出せない」と高をくくっていた。だが、鈴木氏は「不愉快を通り越し、今に見ていろと怒りさえ覚えた」と激怒。周到に擁立の準備を進めていた。


 大地が公認候補を発表したのは11月23日。民主との交渉が決裂し、破局が決まってわずか3日後だった。札幌市内での記者会見には、1区に出馬した長野五輪スピードスケート金メダリストの清水宏保氏(38)ら公認6人が顔をそろえた。さらに、鈴木氏の長女貴子氏(26)の擁立も決めた。


■己を過信、判断誤る


 鈴木氏が小選挙区にこだわった背景には、「新党大地の灯が消える」(党関係者)との強い危機感があった。鈴木氏は受託収賄などの罪で有罪が確定(再審請求中)。4月に刑期満了を迎えたが、公職選挙法の規定で5年間は選挙に立候補できない。選挙運動も禁じられ、党や候補者への支持を呼びかけられない。


 代表不在のなか、比例区で05年から守り続けた1議席を維持するためには、比例票の掘り起こしは不可欠だった。支持が厚い道東に加え、札幌圏や空知、後志の選挙区にも打って出た。


 結局、民主は6小選挙区で大地と競合。横路孝弘氏(71)が自民新顔に約6千票差で競り負けた1区では、清水氏が4万5千票近くを獲得した。支持母体の連合北海道幹部は「大地は民主批判で票を伸ばした。今回も協力できれば、民主が勝てた選挙区もあったはずだ」と悔やむ。


 対する自民は10区をめぐり、友党の公明党との候補者調整に1年近く苦心した。だが、地元支部が推す渡辺孝一氏(55)を比例単独1位にすえることで、全道規模で自公協力を堅持した。大地との協力が不調に終わった民主とは、あまりに対照的だった。


 大地の動きを見誤った道連。惨敗が決定的になった16日夜、記者会見に臨んだ小川勝也選対本部長は、全国的に苦戦した05年の郵政選挙でも、道内小選挙区で8議席を得たことを引き合いに、こう言った。「全国で厳しくても、北海道はふんばれるという自信があった」

8379チバQ:2012/12/24(月) 12:07:03
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/hokkaido/feature/hokkaido1355798482384_02/news/20121218-OYT8T00615.htm
王国崩壊
<上>無党派層の失望

「後ろ盾」失い 選挙区完敗


街頭で遊説する民主党。足を止めることなく通り過ぎる市民が多かった(1日、札幌市中央区で)=山本高裕撮影 選挙戦終盤の14日午前。元首相の鳩山由紀夫は、後継候補を応援するため、引退表明後、初めて苫小牧市に入った。JR苫小牧駅北口で、寒風に吹かれながら選挙カーの上でコートも着ずに叫んだ。「政権交代は間違っていなかった。私は強く信じております」

 政権交代の立役者でありながら、政権つまずきのきっかけとなった鳩山の演説に集まった約200人の多くは、陣営がかき集めた。人垣に吸い寄せられるはずの通行人は、立ち止まることなく素通りした。民主党を押し上げてきた無党派層の反応が、これまでとは全く異なっていた。

     ◎

 小選挙区制が導入されてから過去5回の選挙で、民主党が右肩上がりに議席拡大を続けてきた原動力は、無党派層の強い支持だった。全国的に自民党に追い風が吹いた2005年の郵政選挙でさえ12小選挙区で8勝4敗と勝ち越し、前回09年は11勝1敗と圧勝した。



  民主党北海道(道連)は今回、党勢のバロメーターとも言える比例選の目標を、05年と同水準の「100万票」に設定し、3議席確保を目指した。しかし、比例選得票は約48万票しかなく、獲得出来た議席は過去最低の二つだった。

 前回09年の衆院選で、読売新聞社が実施した投票行動を探る出口調査では、道内小選挙区の平均で無党派層の7割弱が民主候補に投票した。道9区は、8割弱の無党派層が鳩山に流れ、鳩山は全国最多の20万票を獲得した。しかし、今回は、9区の民主候補に投票した無党派層は2割弱しかなく、自民候補にダブルスコアで敗れた。

 今回選挙で無党派層は、事実上の民主、自民両党の一騎打ちとなった小選挙区では自民に、候補乱立になった小選挙区では主に第3極勢力に流れた。無党派層という後ろ盾を失い民主候補は小選挙区で全敗した。

     ◎

 野党時代は、政策の実現可能性よりも、財源論を無視したともいえる政策をアピールすることで、自民党との無党派層の支持集めに競り勝ってきた。09年の選挙では、子ども手当などの独自施策を盛りこんだ政権公約(マニフェスト)に期待が集まり、有権者は競うように冊子を求めた。

 しかし、与党の実績が問われた今回、有権者は態度を一変させた。政策的立場の違いから党内対立を続け、環太平洋経済連携協定(TPP)の交渉参加では、道内の民主候補はそろって党方針に反対。政権担当能力への疑問と党内不一致の印象は、有力な支持層だった無党派層を遠ざけた。

 道連の岡田篤幹事長は大敗をこう分析する。「分裂騒ぎを繰り返し、国民の信頼感を失った。全国的な民主批判は、地域で頑張れる力を超えた」。民主党への無党派層の失望が、民主離れという代償になって選挙結果に表れた。

 「民主党です」。最大の支持母体である連合北海道が、民主候補の各陣営に入り応援するスタッフの電話作戦。党名を口にするだけで、電話が切られ、連合幹部は「『民主党は期待はずれ』というレッテルは想像以上に強烈だった」と選挙運動を振り返った。

 道3区の荒井聰の選挙を手伝った道議も「街頭やっても人が来ない、しんどい選挙だった。体感的に分かるんだ。支持が広がっていないというのは」と語った。

     ◎

 選挙戦最終日の15日夜。道1区の横路孝弘は選挙事務所の入るビルの前で最後の訴えを行った。これまでは、無党派層にアピールするためにススキノで最終日を締めくくってきたが、今回はススキノを選ばなかった。陣営幹部は「ススキノが票につながるか疑問だ」と話した。無党派層より、手堅く支援者を固める陣営の狙いがあった。陣営の判断は、無党派層と民主党の距離感を表していた。

     ◇

 民主王国が崩壊した。崩壊のメカニズムを検証する。(敬称略)

(2012年12月18日 読売新聞)

8380チバQ:2012/12/24(月) 12:07:25
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/hokkaido/feature/hokkaido1355798482384_02/news/20121219-OYT8T00622.htm
王国崩壊

<中>揺らぐ支持基盤

意識変化 動き鈍る労組


暗くなってからも、必死に選挙カーから支持を訴えるスタッフ(4日、札幌市北区で)=本文とは関係ありません 衆院選の最終日となった15日、JR新札幌駅前。北海道5区に民主党から出馬した中前茂之の陣営が、大集会を開いた。

 陣営の一員である労組出身の地方議員は、チラシを配る組合員のある行動を聞いて耳を疑った。通行人と勘違いし、陣営幹部である道議にチラシを手渡したというのだ。

 組合員の意識の低さに思わずため息が出たが、厳しく責めるわけにもいかなかった。陣営の別の幹部は「昔は、のぼり旗を立てたり、チラシを配ったりするのにも、特に苦労をせずに組合員が集まってくれた。その後は意識も変わり、いまは集会の動員もままならない」と嘆く。

     ◎

 北海道の「民主王国」を支えてきた大きな柱が、「民主党の大応援団」を自任する連合北海道だ。43の産別労組が加盟しており、「生活者を基盤とする政治勢力の結集」を合言葉に民主党の選挙の実務面を主に担ってきた。

 自民党議員と比べ、後援会など各議員の「足元」が弱いとされる民主党にとって、連合の組織力は大きな魅力だ。特に広大な面積を持つ北海道では、連合北海道の協力なしに選挙を戦うのは容易ではなく、両者の結びつきもそれだけ強い。2010年には、北海道教職員組合の幹部が1600万円の違法な政治資金を民主党の元衆院議員の陣営に提供した事件が発覚した。

 しかし、その連合北海道も、組織力の低下が否めない。組合員数は1990年の発足時の約32万人がピークで、現在は約26万人まで落ち込んでいる。


     ◎

 連合北海道は衆院解散の6日後の11月22日、「組合員1人5枚」を目標に「支持者紹介カード」を集めるよう傘下の組合に指示したが、準備不足もあって指示が徹底されず、集計するだけの成果が上がらなかった。

 「奇策はないが、組合員の隅々まで民主党政権の評価を伝え、必ず投票に行ってもらう以外に道はない」

 投開票日を1週間後に控えた9日、札幌市のホテルに集まった産別・単組の役員約50人を前に、連合北海道会長の工藤和男はハッパをかけた。

 しかし、民主党を支持する組合員が今回、積極的に投票に行った形跡は見られない。読売新聞社が道内の投票所で実施した出口調査では、組織的な働きかけの影響が大きいとされる期日前投票でも、もともと民主党支持だと答えた人の数が自民党支持者を下回った。

 民主党の政策が労組の動きを鈍らせた、という声もある。公約にも掲げた「2030年代に原発稼働ゼロを可能とする」というエネルギー政策には電力総連で、公務員給与の削減には自治労で、それぞれ不満がくすぶっている。

 皮肉にも、与党になったことで政策の実現可能性が高まり、組合員の政策に対する「感度」が高まったという。連合幹部は「野党と与党では受け止め方が違う。組合員に支持を浸透させられなかった」と振り返る。

     ◎

 道内では連合以外の支援組織との距離も広がった。

 09年の前回選で民主候補7人を推薦した北海道農民連盟は今回、推薦を2人にとどめた。環太平洋経済連携協定(TPP)交渉参加に積極姿勢をとる党執行部の一部に、不信感を抱いたからだ。道内の民主党候補はそろってTPP反対を明言していたが、「執行部と候補者のどちらが正しいのか、見極めが難しい」(事務局)と推薦を絞った。

 民主党の地方組織に詳しい森正・愛知学院大教授はこう指摘する。

 「野党時代は、選挙に負けても無党派層が離れただけだった。今回の最大の特徴は、従来の民主支持層が崩れたことだ。党の立て直しには、支持基盤の在り方も再考しないといけない」(敬称略)

(2012年12月19日 読売新聞)

8381チバQ:2012/12/24(月) 12:07:45
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/hokkaido/feature/hokkaido1355798482384_02/news/20121220-OYT8T00413.htm
王国崩壊
<下>進まぬ自己改革

世代交代 置き去りに


開票速報を見守り、厳しい表情を見せる民主党北海道合同選対本部の幹部ら(17日、札幌市中央区で) 投開票日翌日の17日午前、民主党北海道代表の荒井聰はなじみの治療院を訪れた。左肩に強い凝りを感じたからだ。

 この日の夜、荒井は札幌市のホテルで開いた陣営反省会の挨拶で、「考えてみたら、街宣車から手を振って寒風にさらされていた。冬の選挙戦を力いっぱい限界が来るまでやったと思う」と、治療を受けたことを冗談交じりに明かした。

 北海道3区で敗れ、辛うじて比例選で復活を決めた荒井は66歳。同じく比例復活だった71歳の横路孝弘とともに、「王国復活」に向けた戦いの先頭に立つことになる。閣僚や衆院議長を経験したベテラン2人が、道民に「民主党の再生」を印象づけることができるかどうかが、大きな課題だ。

     ◎

 北海道では、民主党の世代交代は進んでいない。今回、道内の小選挙区に出馬した候補者を比較すると、民主党の11候補の平均は、投開票日時点の年齢が58・9歳、衆院の当選回数が3・81回だった。これに対し、自民党の11候補は54・2歳、1・72回だ。自民党にはいなかった70歳代の候補が、民主党には3人いた。

 「民主王国」と呼ばれた北海道では、多くの有力議員が当選を重ねてきた。今回で11回目の当選となる横路、6回目の荒井、今回で引退した元首相の鳩山由紀夫らだ。

 しかし、長年にわたって党を支えてきた国家公安委員長の小平忠正や元経済産業相の鉢呂吉雄は今回、そろって落選した。衆院選の完敗で、こんな見方も出てきている。


 北海道の民主党は、党の特徴だった「清新さ」を失い、過去の自民党のような旧態依然の組織になっていたのではないか――。

     ◎

 北海道での党再生のシンボルとなるような次世代のリーダーの姿は、まだ見えてこない。道連が期待を寄せるのが、数多くの地方議員の存在だ。

 民主党は全国的には、国会議員がいても地方議員は少ない「逆ピラミッド」の組織構造と言われている。総務省の党派別議員調査(2011年12月末現在)によると、全国の都道府県議会では自民党議員が46・6%(1271人)を占めており、民主党は16・7%(455人)に過ぎない。

 これに対し、北海道議会では民主党議員は32・7%を占め、自民党の42・3%に次ぐ勢力だ。道内の市議会でも、自民党と拮抗(きっこう)する勢力となっている。この分厚い「地層」を、新たなリーダーを生み、道民の支持を再び伸ばすための土壌にしようというわけだ。

 ただ、こうした地方議員には、国会議員以上に労組との距離が近い議員も少なくない。「脱・労組依存」が求められる党再生には、新たな人材発掘が不可欠だ。

     ◎

 19日夕、道連は「代表選挙に関する緊急要請」と題した文書を、党幹事長の輿石東宛てに提出した。辞任表明した党代表の野田佳彦の後継を選ぶ代表選を国会議員だけで行わず、都道府県連も3票ずつ投票権を持つ臨時党大会を開催すべきだとする内容だ。

 衆院ではわずか2議席となった北海道の声を、どう党内に伝え、影響力を保持するのか。道連には、これも無視できない問題だ。

 「歴史的な大敗北を喫して、民主党はまさに解党的出直しを迫られている」「『民主党は生まれ変わった』とアピールすることが第一歩だ」

 道連が緊急要請で党本部に突きつけた課題は、そのまま自らにも当てはまる。王国復活の成否は、大胆な自己改革に踏み出せるかどうかにかかっている。

(敬称略、おわり)

(2012年12月20日 読売新聞)

8382チバQ:2012/12/24(月) 12:09:35
>>8260-8264岩手
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/iwate/feature/morioka1355756775366_02/news/20121218-OYT8T00030.htm
伯仲県政界

<上>未来 小沢氏カリスマ性に陰り

異例の地元入りで有権者に支持を訴える小沢一郎氏(15日、北上市で) まばらな「オザワコール」がむなしく響き渡った。

 選挙戦最終日の15日午後。未来の党の小沢一郎氏は、同党の畑浩治氏の苦戦が伝えられる2区の滝沢村に入り、マイクを握った。

 「国民を代弁する勢力であり続けなければならない」。小沢氏がそう力説すると、1人の男性が「オ・ザ・ワ!」と叫んだが、300人の聴衆のほとんどは同調しなかった。

 沿岸部を回った13日は熱心な支持者に囲まれたが、「今さら来るなんて」という被災者の反発も買い、釜石市の仮設住宅では住民に握手を拒否される場面もあった。

 4日間を費やした異例の県内遊説が浮き彫りにした小沢氏の苦境は、選挙結果に如実に表れた。

 1〜3区での敗戦に加え、小沢氏が当選した4区の得票は10万票を大きく割り込む7万8057票。得票率は45%と現行制度下で初めて5割を切り、次点候補に比例復活を許した。陣営幹部は「ふわっとした雰囲気で票が流れ、取り戻せなかった」と苦戦を振り返る。

 小沢氏が民主党を離脱したのは今年7月。その後、「国民の生活が第一」結党、未来の党への合流と、目まぐるしく党派名が変わったこの半年間は、政党の「創造と破壊」を繰り返してきた小沢氏の政治人生の凝縮だ。

 小沢系県議は言う。「政党の党首でもない状態で、有権者に期待を持たせるのは難しかった」。古希を迎えた小沢氏のカリスマ性は、確実に衰えている。

 一方、県内では「小沢氏の力はまだ残っている」とする見方も出ている。

 全小選挙区を合計した政党別の得票率では、未来の党が34・69%で、自民党(34・33%)、民主党(22・49%)を押さえて1位だったためだ。2区で敗れた畑氏は、東北6県で1議席の比例選当選枠に滑り込み、未来の党の県内議席が小沢氏のみとなる事態は、ぎりぎりで回避された。

 小沢氏に師事する達増知事は17日朝、記者団に「県内の比例選では自民党に次ぐ得票で、一定の高い評価を得ている」と語り、強気の姿勢を崩さなかった。

 知事らが見据えるのは、小沢氏と決別した平野復興相が改選する来夏の参院選だ。全県1区の参院選で平野氏から議席を奪えれば、小沢氏の県内の権勢が健在であることを誇示できる。だが、もし敗れれば、県民の「小沢離れ」は一層、明確になる。

 「王国」の消長を占う天王山。小沢氏側近は17日、「きょうから参院選の準備に入る」と気合を入れた。

 

(2012年12月18日 読売新聞)

8383チバQ:2012/12/24(月) 12:10:22
下はアップされてない
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/iwate/feature/morioka1355756775366_02/news/20121219-OYT8T00110.htm
伯仲県政界
<中>自民 「野党体質」脱皮遂げるか

「よし!また当確だ」

 衆院選の開票が続く16日夜、北上市にある自民党の藤原崇氏の事務所では、テレビで東北6県の同党候補の当選確実の速報が流れる度に、支援者が歓声を上げた。

 この時、すでに藤原氏の4区での敗北は確実。支援者は、ただ同志の吉報を祝していたのではない。比例復活の“ライバル”が減っていくのを喜んでいたのだ。

 自民党の比例選東北ブロックの当選順位は、小選挙区との重複候補24人全員が1位。小選挙区で落選した陣営は、他の小選挙区で当選して「勝ち抜け」する人数が多いほど、比例選の当選枠に入る確率が上がる。結局、自民党は東北で当選枠5を獲得。重複候補の小選挙区の落選者も5人で、藤原氏は難なく復活当選した。

 現行制度下で最多の県内4議席を得た自民党県連は、「これ以上ない喜び」(千葉伝幹事長)に沸く。藤原陣営幹部は16日、日本未来の党の小沢一郎氏との対決に負けているにもかかわらず、「小沢王国は完全に崩壊した」と興奮気味に豪語した。

 だが、自民党の足元は決して盤石とは言えない。



比例復活となった(右から)高橋比奈子氏、橋本英教氏、藤原崇氏。自民党が「野党体質」から抜け出すため、活動に注目が集まる 藤原氏の小選挙区での惜敗率は61・34%で、東北6県の中では15位。藤原氏より惜敗率の高い他党の候補者のうち8人は、党の当選枠が少ないために落選した。来年の通常国会では比例定数の削減が議論されると見られ、「定数が減れば当選圏内には入れない」との指摘もある。

 ほかの比例復活当選者はさらに深刻だ。2度目の衆院選挑戦だった1区の高橋比奈子氏は、惜敗率こそ東北3位だったが、小選挙区での得票率は27%。逆風下にあった前回選の26%とほぼ同じで、追い風に恵まれたのに支持をほとんど伸ばせなかった。3度目の挑戦の3区の橋本英教氏は得票率24%で、前回選の31%よりも下がっている。

 背景には、地元の県議や市町村議の動きが鈍いことがある。ある選挙区では、選挙前から「もう同じ候補者で戦いたくない」との声が半ば公然と出ていたほか、選挙戦中盤には「次の衆院選では、たとえ現職でも候補差し替えだ」と語る議員すらいた。

 「まさか岩手でこんなに多く当選する時代が来ると思わなかったので、支援態勢を含めた候補選定がなおざりだった面は否めない」。県連関係者はそう打ち明ける。

 1993年に小沢氏が離脱して以降、自民党県連は県政界で非主流派に甘んじてきた。「野党体質」からの脱皮が求められている。

(2012年12月19日 読売新聞)

8384チバQ:2012/12/24(月) 12:12:00
>>8265-8270宮城
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/miyagi/feature/tohoku1355794824383_02/news/20121218-OYT8T00447.htm
12衆院選 検証
自民 感触なき圧勝

比例復活での当選から一夜明け、支持者と握手する大久保さん(17日午前9時29分、石巻市中央で)  県内6選挙区で「5勝1敗」と大勝した自民党。2009年前回選の「1勝5敗」をひっくり返した上に、唯一議席をとれなかった5区も比例選で復活当選し、「6勝」に近い結果となった。

 だが、同党県連に漂う空気は、圧勝というほどの高揚感とは程遠い。「前々回勝った時も、前回負けた時も、その『根拠』となる手応えはあった。でも、今回はそうした感触がつかめないまま、勝ってしまった」。県連のある幹部はそう漏らした。

 公示期間中の11日、仙台市青葉区の同党県連事務所に、愛知治郎参院議員ら幹部が顔をそろえた。各選挙区の担当者からの報告と、期日前投票での「出口調査」の結果をもとに判断した終盤情勢の結論はこうだった。

 「小選挙区は5勝1敗。投票率は60%超」

     ◇

 小選挙区の結果は予想通り。負けを見込んでいた5区の比例復活は予想外の成果だった。

 5区は、震災で最も被害が深刻な石巻市などを抱える。小選挙区制の導入以来、5区では民主党の前に連戦連敗となっていたが、復活当選で議席を得たことにより、与党として復興政策をアピールしやすくなった。民主党の強固な地盤にくさびを打ち込む好機が巡ってきた。

 にもかかわらず、自民党県連にとってそれ以上に予想外で衝撃的だったのは、戦後最低となった55・24%という投票率の低さだ。予想を5ポイントも下回る低投票率に、県連幹部の一人は「被災地で投票率が下がる傾向にあることは織り込んでいたが、政治不信がここまで進んでいるとは……」と、圧勝劇の後とは思えない深刻な表情を浮かべた。

     ◇

 来夏には参院選が控える。自民にとって、国会の「ねじれ」解消が目標となるが、そのための課題となるのが各種団体との関係の再構築だ。衆院選に比べ、参院選の投票率は、全国同様に県内でも低い傾向にあるだけに組織票の動向が鍵を握る。

 今回の衆院選では、長く自民を支援してきた県農協政治連盟が初めて、4区では民主候補を推薦した。

 衆院選の争点となった「環太平洋経済連携協定(TPP)」には、自民、民主の両候補とも反対の姿勢を示したが、県農政連の幹部は「(民主候補のほうが)反TPP集会への出席が多く、原発事故による風評被害の賠償請求にも協力してくれた」と理由を説明する。今後の支援についても「どの党に所属しているかで推薦を決めることはないだろう」とシビアな目を向ける。

 5選を決めた小野寺五典・県連会長は、当選から一夜明けた17日、報道陣を前に最後まで厳しい表情を崩さなかった。「復興は県選出議員の使命だ。政権運営に少しでも綻びが出れば、また我々に矛先が向けられる」

(2012年12月18日 読売新聞)

8385チバQ:2012/12/24(月) 12:12:28
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/miyagi/feature/tohoku1355794824383_02/news/20121220-OYT8T00057.htm
12衆院選 検証
民主組織の弱さ露呈

小選挙区での落選が確実となり、支持者に向かって頭を下げる郡氏(右)と岡崎県連選対本部長(16日午後10時56分、仙台市青葉区で)  「政権運営への慢心があった。相手候補ではなく、有権者の政治不信と戦った選挙だった」

 16日深夜、民主党の郡和子氏は、選挙区での落選が確実になると、仙台市青葉区の事務所で支持者らを前に敗戦の弁を述べた。6人が出馬した1区で、前回の2009年の衆院選では6万票差をつけた同じ自民候補を相手に、今回は2万票以上の差をつけられた。

 12日間の選挙戦で、復興政務官として被災地の復旧に携わった実績を強調し、教育、社会保障への取り組みを訴え続けた。だが、足を止めてくれる人はほとんどいなかった。

 同席した党県連選対本部長を務める岡崎トミ子参院議員も「党運営のあり方の未熟さがこの結果を招いた」と、郡氏と並んで頭を下げた。「物事が決まる度に党が分裂を繰り返し、不安を与えた。政策を訴えても有権者に聞く耳を持ってもらえなかった」

 政権与党として3年3か月。民主党の候補者たちは、「復興に全力を尽くした」と口々に訴えた。しかし、被災地には、候補者たちが連呼する「復興」の言葉とは程遠い風景が広がる。住宅再建や雇用回復は進まず、原発事故による風評被害への賠償手続きも遅れている。

 岡崎参院議員は「人や暮らしを大切にする政治にかじを切ったことは大きな成果」と政権交代の意義を強調したが、今後の党運営については「党として出直す部分はあるが、野党としての責任を果たしていきたい」と述べるのが精いっぱいだった。

     ◇

 来年夏には参院選が控える。党の立て直しが急務となるが、組織は「空中分解」の危機に直面している。

 同党の最大の支援組織・連合宮城。今回の衆院選でも全面的に民主党候補の戦いを支えたが、不満はくすぶる。「組織力が弱いところに、急転直下の解散となり、選挙準備は遅れ、勝敗は明らかだった」。連合宮城の山崎透会長は、11月に解散を強行した野田首相の判断がもたらした当然の結果と突き放した。そして、こう警告する。「今後も低調が続くようなら、いつかはそっぽを向く時が来るかもしれない」

 党所属の国会議員の数が減ったことで、政党助成金の額も大幅に減る。落選候補をつなぎ留める資金が乏しくなれば、「人材の流出は避けられない」と県連幹部は危惧する。

 地方組織の強化も課題として残る。衆院選を迎えた時点での県内の系列県議や市町村議は二十数人に過ぎない。「風」頼みの体質は変わっていない。

     ◇

 日付が替わった17日未明、郡氏の事務所に比例復活の知らせが届いた。待ちに待った吉報に、郡氏は「何とか、何とか国政で仕事をさせていただくことになった」と笑顔をみせた。しかし、過去最低となった投票率の話になると険しい表情に戻った。

 「こういう状況を招いたのが私たちだとしたら、政治家として自分自身を鍛え直さないといけない」

(2012年12月19日 読売新聞)

8386チバQ:2012/12/24(月) 12:12:50
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/miyagi/feature/tohoku1355794824383_02/news/20121220-OYT8T00053.htm
12衆院選 検証
第3極一定の存在感

比例選での復活当選が決まり、拳を突き上げて喜ぶ林氏(17日午前0時34分、仙台市青葉区の事務所で)  仙台市青葉区にある雑居ビル2階の事務所。日付が替わった17日の未明、みんなの党の林宙紀氏(35)が比例選での復活が確実との知らせが届くと、手狭な事務所は歓声に包まれた。

 事務所に詰めていたスタッフの多くが林氏と同じ30歳代。選挙運動にかかわったのはこれが初めてという人がほとんど。やがて、事務所に現れた林氏が「新たな政治、政策への期待感が、このような結果に結びついた」とあいさつすると、興奮はピークに達した。

 震災を機に政治を変えようと思い立った林氏。組織も地盤もなく、選挙運動はもっぱら街頭演説だった。公示後は母校・仙台一高の同窓生らの支援を受け、既成政党への批判を繰り広げた。

     ◇

 12政党が乱立した衆院選では、民主、自民の二大政党の向こうを張り、「第3極」の新興政党に注目が集まった。

 県内の6選挙区にも、みんなの党が2人、日本維新の会が2人、日本未来の党が3人の候補者を擁立。選挙期間中も党首クラスが相次いで県内入りするなどし、てこ入れを図った。しかし、第3極の政党が獲得した議席は、林氏が比例復活で得た1議席のみにとどまった。

 思うように支持を伸ばせなかった最大の理由が準備不足。公示の10日前に維新の公認候補に決まった東京都新宿区議(47)は、公示当日になって「家族から反対された」として立候補を断念。公示2日前に日本未来の公認を得た5区の新人女性(49)は、陣営スタッフは家族や親族ら身内が中心で、事務所に電話を設置する間もないバタバタぶりだった。

     ◇

 それでも、第3極の政党は、県内でも比例選で確実に票を積み上げ、一定の存在感を示した。

 県内の比例選での政党別の得票率は、自民の28%、民主の18%に次いで、維新が17%となり、民主に1ポイント差まで迫った。みんなの9%(5位)と日本未来の7%(6位)を合わせた第3極3党の合計では3割を超える票を集めた。仙台市では維新の得票が、民主の得票を1万票以上も上回り、都市型政党の「お株」を奪ってみせた。

 「これまで東北地方の議席はゼロだった。一つ壁を突破できた」。みんなの林氏は選挙戦でつかんだ手応えをそう話した。

 一方、西日本での躍進とは対照的に、県内では「ゼロ」に終わった維新の東北本部長を務めた西田薫・大阪府議は「県連など地域の拠点を早急につくっていきたい」と、党としての脆弱(ぜいじゃく)さを認めた。

 衆院選で「台風の目」となった第3極の各党が、地域に根ざした政党へと脱皮できるかどうかは今のところ不透明だ。来夏にはその第一関門となる参院選が控える。

(2012年12月20日 読売新聞)

8387チバQ:2012/12/24(月) 12:13:48
>>8271-8273秋田
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/akita/feature/akita1355758327908_02/news/20121218-OYT8T00051.htm
衆院選2012 検証
(上)寺田氏 浮動票頼み露呈

1区
小選挙区での落選が決定的となり、支持者に頭を下げる寺田さん(右)(16日、秋田市のホテルで)  「政権交代に期待した方々の失望感が、厳しい逆風としてあった」。民主党の寺田学(36)は16日午後8時過ぎ、小選挙区での落選が確実になると、秋田市のホテルで取材に応じ、淡々とした口調で戦いを振り返った。

 党への逆風から、若さと首相補佐官の実績という「個人」を広くアピール。陣営は、顔を大写しにしたポスターや拡声機の使用を勧めたが、寺田は「市民の目の前で政策を訴えたい」と主張し、3連勝した過去の選挙同様、選挙カーからは訴えず、連日個人演説会を開く戦術を選択した。

 特定の組織や団体に頼らない寺田にとって、民主党県連の支持母体・連合秋田の存在は大きい。事実、連合秋田と社民党県連との「3者共闘」で知事選と参院選を2度ずつ勝ってきた。

 だが、2009年の前回知事選と同衆院選で、候補者選定を巡って共闘が崩れ、連合秋田内には、当時の県連代表である寺田への不満と反発が根強い。連合秋田は今回、寺田の推薦を決めたが、最大の構成組織である自治労県本部など傘下の一部労組は支援を見送った。

 自治労幹部は「(寺田の手法は)人の道を外れている。謝罪どころか説明にも来ない。彼だけは絶対応援できない」と話し、溝の深さを隠そうともしなかった。

 県連の運営方針などを一部にしか明かさない寺田の“秘密主義”にも、県連内部から不満が漏れる。党所属のある地方議員は「(寺田の)若さとがむしゃらさが県連を伸ばした」と評価する反面、「我々にも種明かしをせず、党を作ってきた年配の人たちを方向性の違いで追い出した。『やり方を直さないとダメだ』と言っても聞く耳を持たない」とため息をつく。

 社民党県連代表の石川ひとみ(62)は「今の民主党県連は寺田氏の『個人党』。周囲の意見を聞かず、自分の考えに合わない人材は排除し、仲間内だけでやっているように見える」と批判する。

 「秋田市生まれ、秋田市育ち」「私はウソをつかない」。自民党の冨樫博之(57)は、横手市出身で、首相補佐官として民主党政権の中枢にいた寺田を意識した発言が目立った。

 冨樫の戦い方は、寺田とは対照的だった。秋田市内全域を網羅する後援会組織を整備し、企業・団体をきめ細かく回った。知名度の低さをカバーしようと街頭演説やイベント参加を重ね、「昔ながらのオーソドックスな選挙」(陣営幹部)を展開。組織が一丸となり、寺田に約2万4000票差をつけた。

 寺田陣営にとって、過去の勝利を支えてきた浮動票を思うように取り込めない誤算もあった。読売新聞社と日本テレビ系列各局が16日に共同実施した出口調査で、1区では有権者1081人から回答を得たところ、無党派層の4割が冨樫、2割が第3極の候補2人にそれぞれ流れ、寺田は3分の1にとどまった。

 逆風下の今回選、寺田の戦術は通用しなかった。陣営の一人は「順風の時は支持基盤がなくても問題は無い。だが、ひとたび劣勢に立った時、もろさが一気に露呈した」とつぶやいた。(敬称略)

(大郷秀爾、糸井裕哉)

(2012年12月18日 読売新聞)

8388チバQ:2012/12/24(月) 12:14:19
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/akita/feature/akita1355758327908_02/news/20121219-OYT8T00012.htm
衆院選2012 検証
(中)野呂田大国 財産生かし

当選が確実となり、野呂田・元農相(右)と並んで万歳する金田さん(16日、能代市の事務所で) 「比例東北で紹介される身はつらい」。自民党の金田勝年(63)は8日夜、男鹿市で開いた個人演説会で、約160人の支援者に吐露した。「小選挙区でしっかり勝って、バッジをつけさせてほしい」

 前回選で、金田は1351票の小差で民主党の川口博(65)に敗れ、比例選で復活当選した。地元のイベントに出席すると、席順や紹介順などで「川口の下座」を意識させられた。

 今回選、約3万4000票の大差で川口の比例復活も許さなかった金田は16日夜、事務所で、「皆さんから託された思いが、私の政治家としてのベースになる」とあいさつ。肩身の狭い思いから脱し、満足げだった。

 政治家・金田を語る上で切っても切り離せないのが、野呂田芳成・元農相(83)の存在だ。金田は、国会議員を30年以上務めた野呂田から後継指名を受け、地盤と組織を受け継いで前回選を戦い、川口に敗れた。

 捲土(けんど)重来を期した金田は、旧野呂田後援会を母体に旧市町村単位の後援会組織を37から56に増強。自民系の地方議員や業界団体の支援を取り付け、組織の引き締めを図った。

 前回選、川口に惨敗した大館市での国政報告会や会合、イベント出席は、今年だけで200回を超えた。15日夜の最後の演説は本拠地の能代市でなく、大館市を選ぶなど、徹底して浸透を図った。官僚出身で、時に傲岸不遜と評されるが、有権者に深々と頭を垂れて一人ひとりの手を握り、合掌してみせるなど、イメージチェンジも怠らなかった。

 一方の川口は、地元の小坂町以外に後援会を持たなかった。民主党県連の会合で、旧市町村単位の後援会を設立する話は度々議題に上ったが、設立に携わる市議や町議の人材不足で実現せず。川口陣営は、川口が実績を自負する「地域再生」を旗印に「人物本位の選択」のアピールに終始せざるを得なかった。

 その結果、金田は能代市で川口のほぼ2倍の票を得ただけでなく、大館市でも約5000票の差をつけた。川口が勝ったのは、地盤の小坂町と隣接する鹿角市だけ。陣営幹部は「支援の点が線、線が面に広がらず、大きな網をかぶせられなかった。自民党のノウハウと組織力の勝利」と力不足を認めた。

 野呂田も金田の応援で健在ぶりを示した。「金田は大蔵省(現・財務省)の金看板の主計官を務めた。経済、財政、農林、厚生、外交も身に着けている。これほど能力を備えた人がいるだろうか」と持ち上げた。

 その野呂田は、かつての自分の後援会幹部たちに、金田が大臣のポストに手が届く位置にいるとして、支援を求めたとされる。その元幹部らは現在、首長や県議といった地域のリーダーだ。

 その一人、野呂田の元秘書で、元参院議員の斉藤滋宣・能代市長(59)は言う。「金田はオヤジの後援会を引き継いだのが一番の財産。野呂田王国の幹部が、そのまま残っている。これから、どれだけ自分の組織をつくれるか。形だけでなく、自分の血や肉にできる組織をだ」

(敬称略)

(神秀穂、工藤彩香)

(2012年12月19日 読売新聞)

8389チバQ:2012/12/24(月) 12:14:38
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/akita/feature/akita1355758327908_02/news/20121219-OYT8T01541.htm
衆院選2012 検証
(下)地域対決から共存へ

松田知己・美郷町長(左)と門脇光浩・仙北市長(右)に挟まれ、当選を祝ってお茶で乾杯する御法川さん(16日、大仙市の事務所で)  「これからは、皆さんのご厚情に報いるために粉骨砕身頑張る。それだけです」。16日午後8時過ぎ、当選を確信した自民党の御法川信英(48)は、大仙市の事務所で、言葉をかみしめるようにあいさつした。悲願の国政返り咲き。壇上で万歳三唱や祝杯の音頭を取るなどし、地元国会議員の復活を祝った大仙、仙北、美郷の3市町長の姿が、この戦いを象徴していた。

 5党が候補を立てた3区だったが、現実は御法川と日本維新の会の村岡敏英(52)の事実上の一騎打ちだった。ともに父親は自民党の元衆院議員。御法川が大仙・仙北地域、村岡は由利本荘・にかほ地域の地盤をそれぞれ受け継いでおり、戦いは北と西から自民系支持層の票を奪い合う「地域対決」の様相を呈した。

 地元首長らが前面に出るのは村岡も同じだ。公示前の11月22日、由利本荘市のホテルで開かれた村岡陣営の緊急集会では、同市の長谷部誠市長(61)が「応援団長」となり、「地元市長として、国に対する様々な課題を解決するために、村岡さんを国政に送らねばならない」と声を張り上げた。同市とにかほ市の市議計11人も登壇した。

 支援者たちが口にするのは、どちらも「地元から議員を」。地域の利害が交錯し、県農協政治連盟や公明党が推薦の一本化を見送るなか、双方の戦い方は対照的だった。

 浪人時代の3年3か月、選挙区内の小集落にも足を運んで浸透を図ってきた御法川は、ジリジリと戦線を押し上げる「塹壕(ざんごう)戦」タイプ。出馬表明が公示17日前と最も遅かった村岡は、維新の会の石原代表や橋下代表代行という大物の来県で「第3極」への追い風を狙った「電撃戦」に近い。

 両陣営とも当落のカギを握ると注目したのが、3区で最多となる8万超の有権者を擁する横手市だ。5候補の強固な組織もない“空白地帯”。村岡の後援会会長の大越英雄(58)は「横手市で票を上回らなければ勝てない」と断言した。御法川陣営も「横手だけは読めない」と気を引き締めた。

 自民党政権で官房長官も務めた村岡の父・兼造(81)は、横手市の建設業界から同市の支持を広げようと働きかけ、村岡も選挙戦最終日、地盤を離れ、横手市に入った。

 開票の結果、双方とも地盤では他を圧倒。注目の横手市の得票率は、御法川が約38%、村岡が約28%と、ポイント差は選挙区全体とほぼ同じで、大越の読みが正しかったことを裏付けた。

 実は、地盤の有権者数で及ばず、出遅れもあった村岡陣営は「小選挙区での勝利は難しい」とみていた。ただ、御法川に肉薄し、惜敗率が高ければ「注目度の高い維新の比例票は期待できる。比例復活はできる」とも打算していた。

 選挙戦終盤、御法川を支援する地元の建設業界からは「比例は村岡さんを復活させるため、維新に入れようと思う」との声が漏れていた。「公共工事を考えれば、3区の議員は1人でも多い方がいい」という思いからだ。

 壮絶な地域対決で有権者が導き出したのは、2人の「共存」だった。地域の疲弊で追いつめられた有権者たちの本音が透けて見える。(敬称略)

(浅水智紀、石黒慎祐)

(2012年12月20日 読売新聞)

8390チバQ:2012/12/24(月) 12:15:35
>>8274-7279山形
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/yamagata/feature/yamagata1355791913867_02/news/20121218-OYT8T00356.htm
勝者なき戦い
自民3区に残る火種

敗戦が決まって支援者へのあいさつに向かう加藤(16日午後11時43分、鶴岡市大東町の事務所で)  1区で当選を決めた遠藤利明は16日夜、地元の民放番組に出演中、「加藤紘一落選」の報を聞くと、それまでの明るい表情を一変させた。「加藤さんとはずっと一緒に行動してきた。落選されたのは残念だし、悔しい」

 17日の党所属県議の議員総会でも、主な議題は、会長職の辞意を示した加藤の後任選び。祝勝ムードは影を潜め、2区で当選した鈴木憲和があいさつに訪れた数分間を除き、選挙結果に触れる場面はなかった。

 幹事長の志田英紀は「とてもじゃないが手放しで喜べない」と声を落とした。

      ◇

 党関係者が憂慮するのは、自民支持層が3区で分裂状態に陥ったことだ。

 2010年参院選の公認問題を巡って、加藤との確執が伝えられる参院議員の岸宏一。加藤は公示直前の2日、新庄市の集会で岸本人に向かい、「岸さんに嫌な思いをさせ、最上地区の自民党関係者につらい思いをさせたことは申し訳ない」と謝罪した。

 集会終了後、岸も記者団に「すっきりした」と語ったが、額面通りに受け止める関係者は少ない。3区で加藤を破った阿部寿一は17日、自民党入党について記者団に問われると、「岸先生にも十分相談して今後の対応を決めていきたい」と述べ、岸との親密ぶりを隠さなかった。

 前酒田市長の阿部は、過去3回の市長選で自民推薦を得て当選。阿部本人は現在も党友であると話す。阿部を支援した同党市議らからは、入党を期待する声も上がっている。

 だが、加藤の後援会幹部は「自民党には入れさせない。今後の選挙は酒田との戦いだ」と怒りをあらわにするなど、「酒田対鶴岡」の地域対立を予感させる発言も飛び出す。岸への反感も高まっており、県連内に新たな火種を抱え込んだ形だ。

      ◇

 公明党関係者には徒労感が残った。県内では「比例選得票数、過去最高の10万票」を掲げ、小選挙区での協力の見返りに比例選での投票を求めて、自民候補を積極的に支援した。しかし、ふたを開けてみれば比例選は5万8000票余りで、2000年以降、最低の結果となった。

 「比例は公明」と呼びかける自民候補の姿は目立ったが、結果として得票を減らしたことに、党県本部には「自民党にただ働きをさせられたのか」などと支持者の怒りの声も届いているという。

 代表の菊池文昭は「100点満点で58点。大変残念な結果だ」と話した後、こう続けた。「自民党にはもっと協力してほしい」(文中敬称略)

      ◇

 自民党が政権奪還を果たした衆院選。結果を巡って揺れる各党の姿を追う。

(2012年12月18日 読売新聞)

8391チバQ:2012/12/24(月) 12:15:57
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/yamagata/feature/yamagata1355791913867_02/news/20121219-OYT8T00058.htm
勝者なき戦い
民主後援会にほころび

小選挙区で敗れ、険しい表情で敗因を語る鹿野さん(16日午後8時14分、山形市芳野の事務所で)  「近藤洋介が2区で落選すると、鹿野道彦が比例復活できなくなる。近藤を応援しろ」

 選挙戦最終盤の13日朝、民主党を支持する連合山形会長の大泉敏男は、傘下の労組に号令をかけた。

 最大組織の自治労県本部は、2区で「反自民の自主投票」としていた。自治労は社民党に近く、公務員給与などへの対応で近藤への不信感が強い。だが、全面支援する1区の鹿野は敗色濃厚。接戦が伝えられる近藤が当選すれば、鹿野に比例復活の芽が残る――。大泉の号令に先立つ10日、近藤支援にかじを切った。

      ◇

 民主は公示前の小選挙区2議席を失い、県連所属の国会議員は比例復活した近藤だけとなった。全国的には「風頼み」の脆弱(ぜいじゃく)な基盤が敗因に指摘されるが、本県の場合は事情が異なる。

 もともと自民党で「清和会(現町村派)のプリンス」と呼ばれた鹿野。父親が同党衆院議員で労相も務めた近藤。2人は後援会組織を土台に、一時の風に左右されない地盤を築いてきた。これに連合の労組票を加え、無党派層を上乗せするのが「勝利の方程式」だった。

 だが今回、政権運営能力の乏しさを露呈した党への強烈な逆風は、無党派層の離反に直結。リーマン・ショック以降の不況に急激な円高が重なり、製造業を中心に従業員のリストラなどが進んだ影響で、労組の動きも鈍かった。

 頼みの綱の後援会だが、鹿野の場合、高齢化で活動力が大きく低下。選対本部は連合が実務を取り仕切る状態だった。

      ◇

 とどめを刺されたのが、TPP(環太平洋経済連携協定)交渉参加問題だ。

 野田首相が交渉参加に積極的な姿勢を示したことを受け、県内のJAなど16団体は公示前の11月29日、TPP反対の集会を開いた。戸別所得補償制度の導入を掲げ、民主が前回衆院選で取り込んだ農業票は、自民回帰が鮮明となった。

 集会で鹿野はTPP反対を掲げたが、近藤は「TPP参加断固阻止」と書かれた鉢巻きをただ一人締めず、「農業を守った上でTPPに参加する」と主張。野田との近さをアピールしてきた経緯もあり、農業関係者は強く反発した。

 「敗因はTPP。後援会すら少なからず切り崩された」。近藤陣営の関係者は影響を認める。

      ◇

 近藤の今回の得票数は約8万1000。前回の約16万6000票から半分以上も減らした。陣営にとって衝撃だったのは、基礎票と踏んでいた後援会組織にほころびが見えたことだ。

 「活動に問題があったのかもしれない。これから立て直しを図る。一から出直す」。近藤の言葉は、県連再生の課題と重なる。(文中敬称略)

(2012年12月19日 読売新聞)

8392チバQ:2012/12/24(月) 12:17:18
茨城
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20121218-00000027-mailo-l08
票流:2012衆院選/1 業界団体の敗北 TPP問題、争点にならず /茨城
毎日新聞 12月18日(火)12時18分配信

 今回の衆院選で、県内7小選挙区のうち自民は5選挙区で勝利した。うち4選挙区は05年の郵政解散選挙で獲得し、09年の政権交代選挙で民主に奪われた議席を取り戻したものだ。振り子のように入れ替わる政党。しかし今回の投票率は過去3番目に低く、2回の選挙と違い風は吹かなかった。有権者の投票行動に影響を与えたのは、埋没した争点か、既存の集票組織の限界か、乱立した第三極か−−。「自民王国復権」の実態と、揺れる民意に迫る。
 ◇JAグループの誤算
 16日午後11時55分、水戸市笠原町の事務所。ぶぜんとした表情で現れた民主前職の福島伸享氏は「力がなかった。不徳の致すところ」と深々と頭を下げた。その場に、衆院選で初めて民主候補を推薦したJAグループの政治団体「県農協政治連盟」委員長を務めるJA県5連の加倉井豊邦会長の姿はなかった。
 JAは環太平洋パートナーシップ協定(TPP)交渉参加反対を候補者推薦の「絶対条件」とし、衆院選で最大の争点に据えた。特に加倉井会長の福島氏に対する思い入れは強く、昨年11月のアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議で野田佳彦首相がTPP参加に踏み込むのを「体を張って止めた」と評価。福島氏を「最大の功労者」と持ち上げた。
 焦ったのはこれまで友好関係を保ってきた自民県連だ。「慎重に対応してほしい」。岡田広会長は先月20日夜、加倉井会長の携帯電話を鳴らし、翻意を促した。鳩山由紀夫元首相がTPP推進方針への賛成を公認の条件とされたことで政界引退を決めたことを受け、福島氏も公認されない可能性があると主張したのだった。JAは岡田会長に配慮し推薦発表を当初予定より4日遅らせたが、結論は変わらなかった。
 脅威に感じた自民新人、田所嘉徳氏の陣営は引き締めを図った。1区内のJA組合員は4万6000人。田所氏を支える自民県議、市議の支援者にはJA関係者が多い。演説で田所氏はTPP反対を何度も訴え「農家の皆さんと気持ちは同じ」と口説いた。投票日の16日、田所氏当選を受けて岡田会長はこう振り返った。「加倉井さんは青果市場にも自ら電話するなど相当頑張った。それで逆にこっちが引き締まった」
 もっとも「反TPP」は争点として有権者の心に響かなかった。16日に投票所となった水戸市の県JA会館で有権者にTPP問題を判断基準にしたかを尋ねたところ「農家の生まれなので反対だが、国際的な流れなのでどうしようもない」という無職男性(70)や「全く影響しない。参加するのが流れ」と話す教員の男性(37)、民主に投票しながら「今やらなかったら世界に取り残される」と賛成する医師の男性(55)など、「反TPP」が福島氏への投票に結び付いていなかった。
 同会館では17日午後、県農政連が選対本部会議を開き、選挙結果を総括した。加倉井会長は終了後、福島氏の敗北に関し「TPPについて有権者に理解してもらう努力をしなければいけなかった」と反省の弁を述べた。=つづく
12月18日朝刊

8393チバQ:2012/12/24(月) 12:17:38
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20121219-00000092-mailo-l08
票流:2012衆院選/2 原発問題 推進か脱原発か、議論上滑り /茨城
毎日新聞 12月19日(水)12時41分配信

 ◇存続の余地を残す
 「子どもたちに脱原発のプレゼントを」
 今月7日夜、水戸市笠原町の日本原子力発電茨城総合事務所が入る県開発公社ビル前。東海第2原子力発電所の廃炉を求め、約30人が声を上げていた。7月から毎週金曜に行われている抗議行動は、この日も気温5度と冷え込む中、1時間半にわたり続いた。
 4日公示の衆院選では原発問題が大きな争点とされた。第三極の日本未来の党は「卒原発」を旗印に結成。民主など既存の各党も「脱原発依存」を公約に掲げた。毎日新聞社の特別世論調査では「最も重視する争点」とした有権者は9%で、消費増税・財政再建と並び3番目だった。
 そんな中、東海第2原発のおひざもと、4区では、原発問題を巡る論戦は低調だった。
 「私は原発推進派でも脱原発派でもありません。廃炉技術を確立するため、人材育成は必要だ」。民主前職の高野守氏は14日、東海村内で開いた演説会で、日本原子力研究開発機構の再編強化を説いた。東海第2原発には触れなかった。聴衆は約80人。「脱原発」について踏み込んだ発言を期待していた40代の主婦は「表面的な話で駄目だった」と不満を口にした。
 東海第2原発に触れないのは、支持団体への配慮からだ。東海村、ひたちなか市、那珂市には原子力関連の労働者が多く、彼らは党の支持組織、連合茨城の一員だからだ。高野氏が「原発推進ではない」と発言したことに「がっかりした」と漏らす組合員もいた。
 一方、自民前職の梶山弘志氏は15日夕、東海村のスーパー前で街頭演説。「他の政党は『脱原発』と簡単に表現するが、本当にそれで皆幸せになれるのか」と呼び掛けると、聞いていた約80人の中から「なれない!」と合いの手。「自民も可能な限り、原発の比率を少なくしていくという方針だ。推進とか反対じゃない。皆で考えよう」と訴えると拍手がわいた。
 東海第2原発の定期検査で村外から訪れる作業員を当てにサービス業を営む有権者は原発維持を望む。村内の旅館経営者の男性(85)は「原発が止まると影響は大きい」と訴える。梶山氏の訴えは「脱原発も分かるが、働く人もいる」と態度を決めかねる村民の心もつかんだ。
 4区の有権者は、将来の原発存続に余地を残す自民候補を選んだ。高野氏陣営幹部は「『原発推進』の自民との差を明確にしたかったが、できなかった」と悔やんだ。東海村の村上達也村長は「原発問題は生活レベルの話ではなく、国のあり方の問題」と指摘、「原発維持は国家優先。脱原発は国民優先。その流れが選挙には反映されない」と嘆いた。=つづく
12月19日朝刊

8394チバQ:2012/12/24(月) 12:17:54
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20121220-00000133-mailo-l08
票流:2012衆院選/3 「医師の乱」 候補乱立、元職返り咲き /茨城
毎日新聞 12月20日(木)14時40分配信

 ◇6区の「再乱」は不発
 県内最多の6人が立候補し、注目された6区は、全国で最も早く当選確実の報道がされた。16日午後8時過ぎ、NHKテレビの開票速報が、丹羽雄哉氏の当確を伝えた。約10分後には、民主前職の大泉博子氏が土浦市の事務所で「不徳のいたすところです。支援団体の郵政研、医師会、連合に申し訳ない」と頭を下げた。
 大泉氏は前回選挙で、自民党から大量離党し民主党を支持した「医師の乱」により、丹羽氏に3万票以上の差をつけ初当選した。それから3年4カ月。今回は、医師の乱を主導した原中勝征前日本医師会長が選対本部長に就任し「乱再び」を狙ったが、あっけない幕切れとなった。原中氏の姿はその場になく、大泉氏の敗戦の弁を聞くことはなかった。
 同日夜、県医師連盟幹部は医師の乱を「結局はブーム」と総括した。「前回は後期高齢者医療制度というシングルイシューで一般会員も一生懸命応援したが、今回は全然違う。民主党政権は身内の争いばかりで、会員はしらけていた」と明かした。
 「皆さん、前へお集まりください」。13日夜、つくば市での大泉氏演説会。300人収容の会場に集まったのはわずか100人ほど。陣営は盛り上げるため必死。呼び掛けに応じ2列目に座った60代男性は「連合はだらしがない。投票3日前に動員をかけられないなんて」とこぼした。批判された連合茨城幹部は16日夜、「民主党の地方議員はもともと脆弱(ぜいじゃく)」と民主党のフットワーク不足を指摘した。
 6区は県内で最も人口が多く、半数以上が新住民とされる都市型選挙区。候補6人の乱立で「激戦区」と目されたが、ふたを開ければ丹羽氏が次点候補に2倍以上の差を付け圧勝した。しかし、丹羽氏はそんなに民意を集めていたのだろうか。
 衆院解散までは丹羽、大泉両氏の事実上の一騎打ちとみられ「2人とも力量不足。投票する人がいない」と選挙区内の首長や議員らの間でしきりとささやかれていた。しかし無所属新人の狩野岳也氏が地元を留守にしがちな丹羽氏への批判票をすくい上げる形で自民党に離党届を提出し出馬。比例復活を狙う第三極が次々参戦し、結果的に浮動票は分散した。
 狩野、大泉両氏の今回の得票に維新新人の深沢裕氏の票を足せば、丹羽氏を3万票上回る。丹羽氏は15日夜の打ち上げ後、「本当に勝てるのだろうか。実感はない」と話していた。県内小選挙区中最低の投票率(57・31%)にも助けられ、組織力に物を言わせる丹羽氏の返り咲きを許した。=つづく
12月20日朝刊

8395チバQ:2012/12/24(月) 12:18:19
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20121221-00000007-mailo-l08
票流:2012衆院選/4 「自民王国」復活 民主の失政に助けられ /茨城
毎日新聞 12月21日(金)10時34分配信

 ◇新しい風、吹かせるか
 自民は今回、比例復活を含めて1〜7区で立候補した全員が当選した。比例代表の得票数は全市町村でトップ。しかし比例代表の得票率31・0%は、09年と比較して2・6ポイント増加したにすぎない。一方の民主は前回から27・3ポイント減の15・7%と大幅に得票を減らした。自民県連幹部は「民主が弱かっただけ」と総括した。
 復権したかに見える「自民王国」だが、足元は危うい。6区で自民県議から転身し、自民元職の丹羽雄哉氏に対抗する形で出馬した狩野岳也氏に対し、19日の党紀委員会で「処分なし」と結論付けたのだ。
 岡田広会長は、狩野氏が先月離党届を提出した際には受理せず「預かり」とし、「丹羽氏以外を支援したら反党行為」と明言していた。しかし19日には「手続きの勘違い」で、会長の預かりで受理したことになったと説明。記者団に「長期的な考え方での離党受理だ。政治は一寸先は闇」と語った。
 県連幹部は「おとがめなし」の背景を「丹羽氏も高齢だということ」と明かす。表だった支援を受けずに4万5000票を獲得した実績は魅力だ。さらに狩野氏の父は衆参両院議員を務めた故明男氏、母は元参院議員の安氏。有力候補として確保しておきたい思惑が透けて見える。
 こうした玉虫色の決着は、県連の規律が緩んでいることの表れだ。別の県連幹部は「親分がいなくなって、たがが外れた」と警鐘を鳴らす。「親分」とは県議を55年務め、引退した山口武平氏。6区が保守分裂にもつれ込んだことに対しても「親分がいたらこんなことはなかった」と嘆く。
 支持団体も離れ始めている。民主への政権交代前に自民の有力支持団体だったJAグループは今回、衆院選で初めて民主候補を推薦し、県医師連盟も1選挙区を除いて全てで民主候補を推薦した。結果は全敗だったが、JA5連の加倉井豊邦会長は「全く後悔していない。今後も人柄と政治姿勢で決める」と断言。県医師連盟の小松満委員長も「自民支持に戻ることはない」と言い切った。
 「自民党に風が吹いているとは特に感じなかった。民主党に対する失望感と、世代交代してほしい、国政に新しい風を送ってほしいという期待が非常に大きかった」
 5区の自民新人、石川昭政氏は、比例復活で初当選が決まった16日夜、こう語った。自民候補で唯一、業界団体や公明党から推薦を受けなかった。つじ立ちや街頭演説など「どぶ板」に徹した結果だった。
 親分の権威。親の代からの世襲候補。組織選挙。「古い自民党」から脱却し、新しい風を吹かせることができるかどうかが今、問われている。=つづく
12月21日朝刊

8396チバQ:2012/12/24(月) 12:18:47
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20121222-00000030-mailo-l08
票流:2012衆院選/5止 民主大敗の深層 逆風に選挙戦術も迷走 /茨城
毎日新聞 12月22日(土)11時13分配信

 ◇総括と党改革急務
 「申し訳なかったな。党が重荷になったよ」
 20日夕、水戸市の民主党県連。衆院選に立候補した前職6人のうち唯一当選した大畠章宏氏が、落選した福島伸享氏に語り掛け、握手を交わした。大畠氏も当選したとはいえ、得票は05年の郵政解散選挙より約1万3000票も減らした。ともに党への逆風を食らった仲間へのねぎらいの言葉だった。
 民主は今回、小選挙区制導入後最多となった候補30人乱立の影響をまともに受けた。09年と比べ、候補者の得票率は軒並み半減。特に6人が立った6区の大泉博子氏は73・5ポイント減、5人の7区、柳田和己氏が71・8ポイント減らした。投票率が戦後3番目の低さだったことを差し引いても、前回の3割にも届かない得票に終わる大惨敗。比例代表の得票率も27・3ポイント減らし、15・7%。日本維新の会(18・0%)を下回り、第3党に転落した。
 しかし、結果は選挙戦術の迷走ぶりから来るものでもある。逆風を少しでも避けようと各候補者は民主色を薄め、「党より人」と訴えた。特に福島氏は「党のことに触れると有権者から『裏切り者』『うそつき』と批判される。個人の実績を訴えなければ」と強調。選挙カーに党名を掲げず、政策ビラでの呼び掛けも「比例は政党名」と「民主」を明記しない徹底ぶりだった。
 しかし「民主党隠し」は政権交代の実績をアピールする機会を放棄することにもつながる。結果として個人、比例とも票が伸び悩み、県内の民主候補で比例復活はゼロ。福島氏は選挙戦終了後、「党に対する嫌悪感、拒否感の中で、自分個人を売っていくのは非常に厳しい」と総括した。
 20日の常任幹事会では、農相を退く郡司彰参院議員が空席となっていた会長に復帰することと、高野守会長代行、長谷川修平幹事長ら役員の留任が決まった。大惨敗にもかかわらず留任する理由を記者団に問われた長谷川幹事長は「県の我々が一生懸命やってどうこうというレベルではなかった」と述べた。会合では、野田佳彦首相ら党執行部が消費増税を進めて党分裂を招いた「純化路線」への批判が相次いだという。
 来夏の参院選は、民主が県内の比例票で維新に2番手の座を奪われて初めて臨む戦いになる。しかし県連は衆院選大敗の総括を来年2月の定期大会へ先送りした。有権者に見放された現状と一刻も早く向き合わなければ、未来は決して見えてこない。=おわり
   ◇  ◇
 この連載は酒井雅浩、福沢光一、山内真弓、鈴木敬子、杣谷健太が担当しました。
12月22日朝刊

8397チバQ:2012/12/24(月) 12:20:20
>>8283-8284栃木
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20121219-00000141-mailo-l09
’12衆院選・とちぎ師走の乱:第4部 戦いの後で/上 民、自の立場逆転−−1区 /栃木
毎日新聞 12月19日(水)14時53分配信

 ◇背水の船田氏、油断せず
 「前回(09年)はラブコールを送ったが、来てもらえなかった……」。公示翌日の5日夕、宇都宮市のオリオン通りでの街頭演説で、民主・石森久嗣氏は応援に来た蓮舫・前行政刷新担当相を横に自虐気味に語った。「今回こうして来てもらったということは、かなり厳しいということ」
 政権与党の候補者として最後まで苦しんだ。党への逆風は収まらず、自身も6月の消費増税法案の採決で棄権するなど揺れた。
 態勢を整えたのは解散2日後の11月18日の事務所開きから。議員となって3年3カ月。地元での活動は不十分と感じていた。公示直前には後援会総連合会内で人事を巡る「内紛」があるなど、一枚岩とは言い難かった。
 「船田氏優勢」と報じられ、県連内でも「2倍の差だ」と危機感を募らせた。巻き返しを図り、今月8日の必勝集会には会場に入りきれない支援者を集めたが、結果は船田元氏に4万票以上の差を付けられての大敗。前回に比べ約9万票の減だ。「解散時期はこれでよかったのか。石森さんは厳しい戦いの犠牲になった」。落選が決まった16日夜、谷博之・県連代表がこぼした。
  ◆  ◆ 
 16日、「当確」の一報で船田氏の事務所に「バンザイ」の声がこだましたのは投票終了直後の午後8時過ぎ。「早すぎて動転した」。予測を超える結果に、船田氏も驚きを隠さなかった。
 2回目の落選を経ての今回は背水の陣。それまで当選9回の「政界のプリンス」にとっても、なりふり構う余裕はない。イメージカラーは従来の青から「熱意」の赤へ。「臥薪嘗胆(がしんしょうたん)というか、忸怩(じくじ)たる思いがあった。本人が言い出してね」と陣営関係者が明かす。
 「優勢」の報道で、陣営はかえって引き締まった。ある幹部は「『これくらい取るんだったら、投票しなくていいだろう』となる。最後まで気は抜かなかった」と振り返る。ミニ集会は250回以上こなした。結果は得票数10万133での10選。低投票率で目標の「11万票以上」はならなかったが、他候補を寄せ付けなかった。
  ◆  ◆ 
 低投票率を嘆いたのはみんな・荒木大樹氏陣営だ。「60%」と予測した1区は53・03%。党として企業や労組などの組織票が計算できないだけに、地元県議らが票の掘り起こしに奔走したが、県民の政治への諦念は思った以上に深刻だった。ある幹部は「反応はよかったが、投票行動に結びつけられなかった」。県内での比例代表の得票数は21万618票と、自民の24万3262票に次いだ。「勝機はなかったわけではない」。視線を来夏の参院選に向けた。【中津成美、岩壁峻】
  ×  × 
 県内5小選挙区で自民が4議席を獲得した衆院選。「保守王国」復活となった戦いを選挙区ごとに振り返る。
12月19日朝刊

8398チバQ:2012/12/24(月) 12:20:37
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20121220-00000097-mailo-l09
’12衆院選・とちぎ師走の乱:第4部 戦いの後で/中 複数の衆院議員誕生−−2、3区 /栃木
毎日新聞 12月20日(木)12時31分配信

 ◇連携や切磋琢磨に期待
 ◆2区
 自民の西川公也氏が返り咲いた栃木2区。激戦を反映して、民主・福田昭夫氏と、みんな・柏倉祐司氏も比例で復活当選。4候補のうち3人の衆院議員が誕生した。
 「高揚感のない選挙だった」。西川氏を支援した和田公伸・日光市議が振り返った。政策を丁寧に説明しても、有権者の手応えが鈍い。「政党が多すぎる」「どこに入れていいか分からない」という声を聞かされた。
 民主党が自滅しただけで「しょうがないから自民が支持されただけ。だから次が怖い」とも。多くが棄権した結果の低投票率。小選挙区全体で54・71%は全国ワースト3位だった。「民主不信を通り越して政治不信に達したのでは」
 だが、ある市議は「3人が切磋琢磨(せっさたくま)し地方の問題を今以上に考えてくれれば」と期待する。「冷ややかな勝利」は絶妙な民意を反映したとの指摘もある。
 柏倉氏のお膝元、鹿沼市の佐藤信市長は「それぞれの持ち味を生かしてほしい」と、地方の制度や政策の要望では、党派を超えた協力を働きかける考えだ。
 日光市議会の斎藤敏夫議長も、TPP(環太平洋パートナーシップ協定)では3人が問題点を指摘しており「日光のためになることは連携して後押ししてほしい」と要望する。
 ◆3区
 「3区の新しい時代の扉が開くことになった」。16日、自民・簗和生氏の比例区復活当選が決まると、選対本部長を務めた三森文徳県議はマイクを握って叫んだ。みんな・渡辺喜美氏が父美智雄氏の地盤を引き継ぎ、親子で半世紀近く培った「牙城」に挑み、小選挙区で3万5000票台の大差で敗れはしたが、そこにくさびを打ち込んだ。
 3年前に渡辺氏が離党して以来、空白区となり、独走を許してきた自民。今回は公募で決定した簗氏をぶつけ、TPP(還太平洋パートナーシップ協定)の「断固反対」を訴えて農業団体に食い込んだ。
 一方、渡辺氏は「生きるか死ぬかの戦い」と背水の陣。小選挙区一本に絞って覚悟を示し、支持者に「地元の渡辺を落としてはならない」との心理を広げ、民主など反自民票も取り込んだ。
 渡辺氏不在の当選報告会では「第三極のリーダーは渡辺喜美しかいない。自民がおごりの政治でダメになった時が出番。渡辺政権目指して頑張ろう」の声が響いた。簗氏陣営は「国政への自民ラインがつながった。次は小選挙区で悲願を果たす」と息上がる。
 対立の激化は必至の情勢だが、ある有権者は「2人の衆院議員がそろった意義は大きい。切磋琢磨して3区の発展に尽くしてほしい」と話した。【浅見茂晴、柴田光二】
12月20日朝刊

8399チバQ:2012/12/24(月) 12:20:54
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20121221-00000029-mailo-l09
’12衆院選・とちぎ師走の乱:第4部 戦いの後で/下 民主離党前職の落選−−4、5区 /栃木
毎日新聞 12月21日(金)11時1分配信

 ◇「個人」票失い、浮動票分散
 ◆4区
 「ここまで崩れるとは思わなかった」
 前回の得票数から10万票以上を失い、未来・山岡賢次氏の陣営関係者は衝撃を受けた。公示前から予兆はあった。後援会員に支援を頼んで回ると「前回の選挙以降、一度も顔を見せてくれなかった」と断られたことが2度や3度ではなかった。陣営関係者は「前回勝ちすぎたのかもしれない。国会で忙しいかもしれないが、前はもっと地元に気を使ってくれた」とつぶやいた。
 民主党離党により組合票を失っただけでなく、長年積み上げた個人後援会の「牙城」も崩れた山岡氏。公示直前の新党合流で浮動票の取り込みに望みをかけたが、浸透しなかった。
    ◆   ◆
 選挙戦最終日の15日にJR小山駅前で開かれた大演説会。前回の雪辱を期す自民・佐藤勉氏は「絶対についてこられないくらいの票で当選したい」と声を張り上げた。分刻みでミニ集会を重ね、12日間で約230回。回数の多さが今回にかける思いを表していた。
 佐藤氏に次ぐ得票数を得たみんな・藤岡隆雄氏だが、選対組織がまとまったのは公示の約1週間前。アピールした「若さ」の悪い面も露呈した。県内最多の5人が立候補した4区で、無党派層の票の分散にも泣いた。
 「時間が足りなかった」と悔しさをにじませたのは工藤仁美氏陣営。北海道から国替えした工藤氏の後援会名簿は全くの白紙だった。3万5000枚刷った選挙はがき。送れたのは3万枚に達しなかった。「すべてを出すことすらできなかった」と嘆いた。
 ◆5区
 「消費税増税は将来的には避けて通れないと思う……」。11月28日に佐野市で開かれた公開討論会。民主を離党し、みんなの党入りした富岡芳忠氏にとって、この日は有権者に直接向き合う初めての機会だった。さらに続ける。
 「ただ、厳しいデフレ経済や国民生活を考えれば、身を切る改革が必要であり、総理がそれらを前提条件と約束したので苦渋の決断をした」。民主を離党した理由を切々と訴えた。「約束をほごにされた」
 5区は自民・茂木敏充氏が10万1533票を獲得。富岡氏は3万8626票とはるかに及ばず、前回得票の半分にも届かない惨敗だった。
 公示後は「増税の前にやるべきことがある」と強調した富岡氏。「国政を目指した時から脱官僚政治、脱中央集権が最大のテーマ」と主張の一貫性を訴えたが、「地元の皆さんに理解いただく時間がなかった」と肩を落とした。
 ただ、比例代表の5区の自民獲得票は4万7508票(公明1万8565票)。これに対し、みんなは3万3877票を獲得し、健闘した。
 共産・川上均氏も県内5小選挙区で立候補した共産候補5人の中で唯一1万票台に乗せた。【松本晃、長田舞子、太田穣】
12月21日朝刊

8400チバQ:2012/12/24(月) 12:22:09
>>8285-8286群馬 下の記事アップされてない

http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/gunma/feature/maebashi1355844777299_02/news/20121219-OYT8T00073.htm
2012衆院選 検証
【上】王国復活 組織が勝因

選挙応援「自民だからやった」
■2区陣営 県連会長が指揮



選挙戦最終日に、安倍総裁の応援演説を受ける井野氏(15日、JR桐生駅前で)  「市長、県議の皆様ありがとうございました。色々な方に支えられ、勝ち抜くことができました」。2区の自民・井野俊郎氏は16日午後8時過ぎ、当選確実が伝えられると、硬い表情で感謝を伝えた。

 井野氏は最大のライバル・日本維新の会の石関貴史氏に3万5469票の差をつけたが、4か月前には勝利が危ぶまれていた。

 衆院選の候補者となる選挙区支部長に公募で選ばれた井野氏は昨年10月以降、「街頭演説や7万軒のあいさつ回りを行った」というが、一般有権者からの支持の広がりを欠き、危機感が漂った。

 そのため、今年8月に民自公の党首会談で「近いうちに国民の信を問う」ことが合意され、衆院解散が現実味を増すと、同党県連内で井野氏への不満が表面化し、立候補予定者の差し替え論が噴出した。

 勢いがあった地域政党「大阪維新の会」が国政進出を検討しており、前回選で自民公認の笹川尭・元党総務会長を破った民主(当時)の石関氏の、維新合流が間近に迫っていたことも影響した。

 「『民主の石関』と『維新の石関』では意味合いが違ってくる」。須藤昭男・県連幹事長は、石関氏が維新の会に吹く追い風を得て、さらに強力な敵となることに焦りを隠さなかった。

 一部の県連幹部が、知名度のある山本一太参院議員に出馬を打診。県連幹部による2日間の議論の末、2区の陣頭指揮を中曽根弘文県連会長が執る異例の態勢を敷くことで、予定通り井野氏出馬で決着した。

 選挙戦では組織を前面に押し出した。終盤に福田康夫元首相がみどり市へ、投票日前日の15日には安倍総裁が桐生へ入るなど大物が次々に訪れ、党を挙げて井野氏を押し上げた。

 意外な“援護射撃”もあった。民主・桑原功氏の陣営が、離党した石関氏の批判に終始し、「追い風になった」(井野氏の選対幹部)のだ。さらに、維新旋風も下火となり、維新の会の浸透が思うほど進まなかったことも幸いした。

 井野氏の選対幹部は「『井野』ではなくて『自民党の井野』で応援をもらった」と振り返った。別の幹部も「今回は民主のオウンゴールと、自民の組織力の勝利だ」と総括した。

8401チバQ:2012/12/24(月) 12:22:19
■総裁外来 尾身氏支援 1区

 佐田玄一郎氏が他候補を圧倒した1区も事情は変わらなかった。



支援を表明した尾身氏(左)とがっちり握手をする佐田氏(11月23日、前橋市総社町で)  16日午後8時過ぎ、佐田氏の事務所では早々と万歳三唱が行われた。選対役員は一様に安堵(あんど)の表情を浮かべた。

 「動きが遅い。大丈夫だろうか」

 今夏、1区の党関係者は佐田氏の選挙準備の遅れにやきもきしていた。佐田氏は前回選、尾身幸次元財務相との「コスタリカ方式」で比例単独に回った。個人名を投票する小選挙区選から7年間遠ざかっていて、後援会の再整備が不安視されていた。

 公示日の4日、前橋市内での出陣式。あいさつに立った同党県連の小川せつ子女性部長は「高齢化した後援会は刷新した方がいいと何回も言ったが、ちっとも動かない。危機感がない」と苦言を呈した。課題を解消しきれぬまま選挙戦に突入した。

 しかし、状況は佐田氏有利に動いていた。中選挙区時代にしのぎを削り、佐田氏との関係が必ずしも良好とは言えない尾身氏が、公示2週間前になって「政権奪還のため」と支援を表明した。安倍総裁が直接依頼し、尾身氏を動かしたのだ。

 無党派層の民主党政権への失望も味方した。前橋選対事務局長を務めた狩野浩志県議は「今回は反応がよかった。まるで与党での選挙のようだった」と話した。

 また、5人という立候補者の多さも有利に働いた。票が分散し、当選ラインが下がったからだ。ある自民党県連幹部は「基礎票がある自民に分があった」と振り返った。

■比例選得票数は微増にとどまる

 今回、自民は党組織を挙げての戦いが目立ち、候補者個人への支援の声は必ずしも高まらなかった。佐田氏の選対幹部は「尾身さんの支援は、佐田さん個人へではなく党へのものだ」と苦笑した。ある候補の選対幹部は「候補者がすげ替わってもかまわない。自民党だからやったんだ」と言ってはばからない。

 一方で、県内の比例選得票数を見ると、自民は今回29万6518票で、民主に敗れた前回(34万7040票)の方が多い。得票率を見ても今回は32・72%で、前回(31・73%)をわずか1ポイント上回ったにすぎない。組織戦の限界とも言える。

 当選者が1人の小選挙区制は、中選挙区制に比べ政党を選ぶ意味合いが強い。その中で、いかに「個人ファン」を増やし、党が逆風を受けても耐えられるよう、組織票に個人票を上積みできるか。当選者たちは、与えられた任期の中で政治家個人の真価を高めることが求められている。

(2012年12月18日 読売新聞)

8402チバQ:2012/12/24(月) 12:22:51
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/gunma/feature/maebashi1355844777299_02/news/20121219-OYT8T00083.htm?from=popin
2012衆院選 検証
【中】民主自壊 大敗の道

県連長期対立 自民票の半分以下


敗戦の弁を述べ、妻(左)とともに支持者らの前で頭を下げる柿沼氏(16日、太田市内の事務所で) 「ダブル以上の(差の)敗北。笑って負けましょう。こんな大差じゃ」

 衆院選投開票日の16日夜。落選した3区の民主党県連会長・柿沼正明氏は、自嘲気味に支援者と握手を交わしたが、目には悔しさで光るものがあった。

 2009年の前回衆院選では、「自民王国」と言われた県内でも小選挙区で3勝するなど、民主党の県関係国会議員は2人から7人に増え、自民党(5人)を一気に上回った。だが今回は一転、1998年の結党後、初めて県関係国会議員がゼロになった。

■機能不全

 今回の敗因を、「迷走を続けた民主党政権への大変な批判の結果」(落選した1区・宮崎岳志氏)と、全国レベルでの党への逆風に求める向きは多い。だが、小選挙区の民主の得票がすべて自民の半分以下という群馬の惨敗ぶりには、「県連が組織として体をなしていなかった」(後藤克己・同党県連幹事長)との指摘も出ている。

 そもそも同党県連は、2006年に政治資金収支報告書の記載漏れなどの不正経理問題で「石関貴史氏や中島政希氏と他のメンバーとの対立が深まり、機能不全の状態が続いた」(角倉邦良県議)経緯がある。


 09年衆院選では、全国的な追い風に乗って勝利を収めたものの、風がやんだ翌10年の参院選では、富岡由紀夫・県連会長(当時)が自民候補に惨敗。その後、意見対立が再び表面化し、会長が空席の事態が今年4月まで1年半以上続いた。

 追い打ちをかけたのが、八ッ場ダムの建設問題や消費税法改正案の採決を巡る混乱だった。県連所属の国会議員はくしの歯が欠けるように減り、解散時には最盛期の半分以下の3人となっていた。

 今年10月には、離党者が相次いだことや体調不良を理由に、桑原功氏が県連会長を辞職。7年ぶりに県連大会を開き、衆院選に向けた新体制をスタートさせた約2か月後には選挙に突入を余儀なくされた。

 柿沼氏の選対本部長を務めた黒沢孝行県議は16日夜、記者団に「県連として『民主党何やっているの』と見られていた」と振り返り、県連組織の自壊を大敗の要因に挙げた。

■2区の擁立公示6日前

 空白区の候補選定も、急場しのぎで行われた。

 党本部は、選挙協力する予定だった国民の生活が第一(当時)の三宅雪子氏の千葉4区への国替えが解散日に決まったことを受け、引退した自民の福田康夫元首相の長男・達夫氏に対抗する「脱世襲」の象徴として、群馬4区への擁立を強く求めた。

 だが人選は進まず、しびれを切らした党本部が4区への落下傘候補を用意している旨を伝えたという。県連は、三宅氏など過去の落下傘候補が離党したり、国替えしたりして地元に根付かなかったことへの「アレルギー」から固辞。三宅氏の秘書だった青木和也氏に白羽の矢を立てたが、もはや準備不足は誰の目にも明らかだった。

 また県連は、9月に民主を離党し、日本維新の会に移った2区の石関氏の対抗馬を擁立するのに躍起で、「かかしでも立てる」(角田義一県連顧問)と執念を見せた。だが、こちらも人選は難航。衆院解散後に引退の意向を示していた桑原氏を担ぎ出したのは公示のわずか6日前だった。

 来夏の参院選に向け、県連の立て直しは急務だ。全国的な逆風の中でも、地元に根を生やした活動で、小選挙区や比例復活で生き残った県連もあるだけに、群馬県連内では「群馬もそういう組織を学ぶ必要がある。逆風でも民主に入った票はある」(選対関係者)との声が出ている。後藤幹事長は、分裂含みだった県連運営を振り返りながら、「労組系と距離を置いていた石関氏らの離党で、連合との距離は近くなった」と、県連再生に向けた結束にわずかな希望を見いだした。

8403チバQ:2012/12/24(月) 12:23:09
■維新得票 民主超す

 県内3候補のうち、1区の上野宏史氏と2区の石関氏が比例で復活当選した日本維新の会。4区に立候補した宮原田綾香氏を含め、県内の小選挙区で計14万1211票を獲得し、民主4候補の10万9871票を上回った。比例北関東ブロックでは、県別の得票率が4県でトップ(20・12%)となるなど、一定の存在感も示した。

 ただ、肝心の政策で各氏の考えの温度差は大きく、今後の県連の運営には不安材料もある。



支持者におわびのあいさつする宮原田氏(16日、高崎市上中居町の事務所で) 維新の会は、原発再稼働について石原代表と橋下代表代行の意見が割れている。読売新聞が衆院選前に行った立候補予定者対象のアンケート調査によると、安全が確認された原発の再稼働について、県内の3氏は、「再開やや賛成」(石関氏)、「再開反対」(宮原田氏)と意見が割れ、上野氏は「どちらともいえず」と姿勢を明確にしなかった。

 八ッ場ダムの建設問題でも3者の姿勢はバラバラだ。

 宮原田氏は八ッ場ダム建設反対を掲げた著書がある。一方、今衆院選で県建設業協会の支持を受けた上野氏は「効果と費用を見れば間違いなくやるべきだ」と明言する。石関氏は民主党時代は八ッ場ダム建設反対の姿勢を示していたが、離党後は「これ以上混乱を長引かせることは良くない。早くやるべきだ」と主張している。

(2012年12月19日 読売新聞)

8404チバQ:2012/12/24(月) 12:24:04
埼玉>>8287-8289
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/saitama/feature/saitama1355754917403_02/news/20121217-OYT8T01861.htm
2012・衆院選 審判
上 民主 組織化不足響く

支持者らを前に敗戦の弁を述べる五十嵐文彦氏(16日午後11時1分、狭山市の事務所で) 「小選挙区で5議席、比例復活で3議席の獲得が目標だった。今となっては、願望に過ぎなかったが……」

 衆院選の開票から一夜明けた17日、民主党支援を掲げる労働団体、連合埼玉の幹部は肩を落とした。

 今回、小選挙区で民主が議席を獲得したのは5区の枝野幸男だけだ。1区の武正公一、6区の大島敦はかろうじて比例復活したが、連合埼玉の目標にはほど遠い結果となった。

 逆風と言われた2005年の郵政選挙でも、小選挙区3、比例4の計7議席を得ていただけに、県連内部では「予想以上の厳しさだ。解党的なダメージだ」と動揺が広がっている。

 「出てきたばかりの第3極に完全に票を奪われた」と、9区で落選した五十嵐文彦。だが、惨敗の予兆は、衆院解散・総選挙が現実味を帯びる前からあった。

 参院選では、07年には2議席獲得できたが、10年7月には、1議席しか確保できなかった。11年4月の県議選では、民主は候補25人を立て、現職12人のうち6人が落選。さいたま市議選などでも、現職が相次いで落選した。

 今年7月、消費増税に反対する小宮山泰子と松崎哲久が民主から「国民の生活が第一」(当時)に移った際は、こうした内部分裂を抑えられなかった党のありようへの反発などから、10人以上の地方議員が離党した。

 09年の衆院選では小選挙区で14勝した“民主王国”で起きた地殻変動。県連幹部は「選挙区ごとの支部長を務める衆院議員が、地方議員との信頼関係を十分築けていなかった」と分析する。

 地方議員は国政選挙の際に実働部隊となる重要な存在だが、民主に圧倒的に有利な風が吹いた09年衆院選で当選した同党議員たちには「自力で勝てたという慢心があり、地方議員との関係を軽視していた」(連合関係者)との見方もある。

 4区の神風英男に地盤を譲った知事の上田清司は17日、敗因について「新たな神風ファンを作っていない。(上田の)遺産だけで食っている。自分で態勢を作らなければいけない」と指摘した。

 比例復活した武正や大島は、後援会や地元での活動に力を入れていた。武正は、旅行やパーティーなど、支持者と触れ合う催しを積極的に展開。後援会幹部は「比例復活できたのは20年来築いてきた後援会の力のたまもの」と話す。

 県連代表の山根隆治は、悔しさをにじませた。「民主党への支持層はあるが、組織化されていなかった」

  (敬称略)

(2012年12月18日 読売新聞)

8405チバQ:2012/12/24(月) 12:24:24
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/saitama/feature/saitama1355754917403_02/news/20121218-OYT8T01679.htm
2012・衆院選 審判
中 圧勝自民「次が怖い」


当選後初の会合で、自民党県連幹部と握手を交わす豊田真由子氏(18日午後、さいたま市浦和区で) 「ありがとうございました。これから頑張ります」

 18日午後、さいたま市浦和区の自民党県連。埼玉4区で初当選した自民新人の豊田真由子は、幹部や同僚議員に笑顔で駆け寄り、握手を交わした。

 選挙戦で確かな手応えを感じた、という豊田。選挙カーに乗れば人々が手を振り、ウグイス嬢が「こんなに反応がいいってすごいですよ」と驚く。駅に立てば、「期日前投票で入れてきたよ」と声をかけられた。

 「でも、何でなのかわからない。何ででしょう」。豊田自身が、その余りの好感触の理由をはかりかね、戸惑いも覚えていた。

 2009年の前回選では15小選挙区すべてで議席を失った自民だが、今回は13議席を獲得。小選挙区で敗れた5区、11区も比例で復活当選を決めた。このうち7人が公募で擁立した新人だ。県連会長の新藤義孝は「新生自民の証しだ」と満足げに語る。

 新人の多くは当初、手探りの選挙準備を強いられた。県連幹部は「新人には『自民党の看板は貸すが、あとは自力でやれ』と言っている。15選挙区もあり、後援会作りまで面倒は見られない」と自助努力を求めた。

 「支援者回りをしろと言われても、どうやれば良いのか分からない。党は何も教えてくれない」。そんな新人を、選挙区の県議たちが支えた。選挙戦本番では新人候補に張り付き「ここで手を振って」「今、頭を下げて」と逐一指示したり、支援者へのあいさつ回りに同行したりした。前回の大敗の危機感から「県議団がフル活動した」(新藤)。

 公明の支援も勝因だった。6区で民主の大島敦を198票差で振り切った中根一幸の陣営は、自民県議の島田正一が公明県議の石渡豊に「公明の推薦がないと戦えない。頼む」と頭を下げ、推薦を取り付けた。前回選では公明の推薦なしで戦い、10万票余りの差で大島に負けた。自民関係者は「公明の支援がなければ負けていた」と振り返る。

 だが、決定的だったのは、民主への逆風と、第3極が民主票を奪う“漁夫の利”だったとも言える。自民の得票率は39%で、民主に大敗を喫した前回に比べ3ポイント増に過ぎない。次期衆院選に向け、議員自身が、盤石な後援会組織や地方議員との連携を構築できるかが焦点となる。

 維新や無所属から前自民県議3人が出馬した、分裂選挙区の問題も抱える。来夏の参院選に向け、安穏とはしていられない状況だ。

 新藤は投開票から一夜明けた17日、圧勝を喜ぶより先に、こう口にした。

 「次が怖い」(敬称略)

(2012年12月19日 読売新聞)

8406チバQ:2012/12/24(月) 12:24:46
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/saitama/feature/saitama1355754917403_02/news/20121220-OYT8T00068.htm
2012・衆院選 審判
下 第3極カギは県内組織

第46回衆院選の選挙戦最終日、駅前で支援を呼びかける坂本祐之輔氏。維新は県内では、坂本氏含め2人が比例選で復活当選した(15日、東松山市で)  「比例票が伸びている。復活当選するかもしれない」

 前東松山市長で日本維新の会の坂本祐之輔陣営では、開票日の16日深夜、東松山市の事務所で、スタッフがテレビの開票速報を見ながら、計算機をたたいていた。北関東ブロックの他の維新候補の惜敗率と比べ、復活の可能性を探った。埼玉10区では自民の山口泰明が早々に5選を決めたが、坂本の惜敗率は65・8%。当選への期待をつないだ。

 いったんは比例復活の望みもあきらめかけたが、17日午前1時すぎ、復活の連絡が入ると、事務所は沸き返った。坂本は「ありがとうございます」と礼を述べ、支援者らは抱き合って喜んだ。

 公示直前に結党した維新。小選挙区の議席は獲得できなかったが、北関東ブロックでは、民主より1多い4議席を獲得。うち2議席は埼玉勢が占めた。

 選挙期間中、坂本は毎朝、東武東上線の駅前に立ち、「維新の坂本です」と連呼した。「維新、がんばってください」と声をかける有権者も多く、副市長として坂本を支えた後援会長の御沢洋一は、ほぼ毎日、党本部に大物の応援演説を要請した。

 公示2日後の6日、橋下代表代行は、維新候補がいない12区の熊谷駅前で、街頭演説をぶった。橋下の傍らには、維新推薦を受けたみんなの永沼宏之がいた。「熊谷だけではなく、10区にも来てくれれば、流れは変わった」と御沢。関係者の間では、「小選挙区の候補者がいない熊谷などに来たのは、比例の得票を増やすためでは」との臆測も広がった。

 第3極が受け皿になるには、県組織も必要だ。維新の党本部で埼玉県を担当した大阪市議は、北海道の対応にも忙殺され、県内にあまり入れなかった。「比例で反映された得票を生かしたい」と話し、県組織設置の可能性を示唆する。

 みんなの党も課題は同じだ。衆院選の比例票は前回選より13万票も積み増したが、しっかりした県連組織がなく、県議や市議で作る地方議員団があるだけだ。県議の藤沢慎也は「県連の設置は本部の判断だが、組織を強化し、発信力を高めるべきだ」と話す。

 日本未来の党は、県内では、民主を離れた小宮山泰子1人が比例復活で当選した。小宮山は「国会が始まって党本部の態勢ができてから(県連の)検討をしたい」と言葉少なだ。同じ時期に民主を離れたある地方議員は「今は、政党の体をなしていない」とこぼす。

 明暗を分けた各党。来夏の参院選に向け、戦いは既に始まっている。(敬称略)

(衆院選取材班)

(2012年12月20日 読売新聞)

8407チバQ:2012/12/24(月) 12:25:53
千葉>>8290-8292
http://www.tokyo-np.co.jp/article/chiba/20121219/CK2012121902000133.html
衆院選 ちばの民意(上) 民主なぜ負けた(5区の場合) 無党派票 維新、みんなへ
2012年12月19日

5区のJR新浦安駅前であった野田首相の街頭演説。人は集まったが熱気は、いまひとつだった=2日、浦安市で


 衆院解散直後の先月二十一日、民主党の岡田克也副総理が来県した。千葉5区(浦安市、市川市南部)の主要駅JR本八幡駅前の街頭演説は、多くの市民が足を止めた。だが「約束を守れ」などとヤジも飛んだ。民主前職の村越祐民氏の陣営幹部は「こんなことは初めて」とため息をついた。

 選挙結果も、村越氏は自民党元職の薗浦健太郎氏に三万票余りの差で敗れた。

 共同通信の出口調査でみると、村越氏は民主支持層の88%を固めた。4区の野田佳彦首相の97%には及ばないが、決して低いわけではない。だが、得票は前回の十二万七千五百八十八票から、七万六千票余りも減らした。投票率低下があったとはいえ、大量の目減りは頼みの無党派層をつかめなかったからだ。

 支持政党なしの無党派層で、村越氏に投票したのは出口調査で25%にとどまった。この数字は薗浦氏と全く同じだ。無党派票が同じならば、薗浦氏には推薦を受けた公明党票など一定の組織票が上乗せされ、得票差につながる。

 前回、村越氏の十二万票超を後押しした無党派層は、どこに流れたのか。出口調査では、日本維新の会とみんなの党にそれぞれ、16%ずつが投票したと答え、日本未来の党も8%だった。

 民主の比例代表で復活当選した生方幸夫(6区)、奥野総一郎(9区)、若井康彦(13区)の前職三氏は、無党派層の30〜38%を固めていた。いずれも無党派層の争奪でも、自民の相手候補を上回っていた。

 民主の中には無党派層の獲得が今回、二割を下回った候補もいる。2区の新人樋口博康氏もその一人で17%。民主支持層も72%しか固め切れず、維新新人に次ぐ三位に終わった。出馬が決まったのは十一月末だった。

 同様に、出馬決定が解散後になった7区の新人中沢健氏も、無党派層は11%にとどまり、民主支持層さえ54%しか固められなかった。結果は三位。二人をみると、出遅れも敗北の要因に挙げられそうだ。

      ◇    

 県内でも、小選挙区十一勝二敗の自民大勝で終わった衆院選。民主の十一勝二敗だった前回二〇〇九年とは、正反対の結果になった。県内の民意はどう動いたのだろうか。共同通信出口調査の結果などからひも解く。

◇開票結果(右端の数字は得票率) 5区(7) 
当 81,772 薗浦健太郎 自元<2>35.30
  51,206 村越祐民 民前 22.10
  39,653 木村長人 維新 17.12
  28,707 渡辺耕士 み新 12.39
  14,913 相原史乃 未<前>  6.43
  12,583 浅野史子 共新  5.43
  2,770 赤塚裕彦 無新  1.19

8408チバQ:2012/12/24(月) 12:26:23
http://www.tokyo-np.co.jp/article/chiba/20121220/CK2012122002000125.html
衆院選 ちばの民意(中) 自民は勝ったのか(6区の場合) 得票率横ばい、敵失自認
2012年12月20日

当選者のポスターにバラを付けて祝う松野会長(左)ら自民県連幹部。笑みはこぼれるが…=千葉市で


 衆院選から一夜明けた十七日、自民党の松野博一県連会長は、県内小選挙区の圧勝について「前回(衆院選)から票は伸びておらず、与党側の自滅と第三極の乱立で票が分散した結果が大きい」と述べ、敵失が主因と自ら認めた。

 3区の議席を奪還した松野氏自身も前回より五千票減らした。6区で返り咲いた自民元職の渡辺博道氏も敗れた前回より二千七百票の減。目減りは投票率低下の影響とばかりいってはいられない。

 6区の出口調査では、自民支持層の85%、公明党の支持層の58%が、渡辺氏に投票したと答えた。渡辺氏が所属政党や推薦を受けた友党の支援を手堅く取り付けていたことがうかがえる。

 ただ、得票率でみると、渡辺氏は前回33%から今回35%にアップしたが、ほぼ横ばいといってもいい。勝利はしたものの、支持に広がりはみられなかったといえる。

 出口調査回答者の二割以上を占めた無党派層でも、渡辺氏に投票したのは24%。比例で復活当選した民主党前職の30%を下回った。

 年代別では、七十歳以上の42%を筆頭に、各世代がまんべんなく渡辺氏に投票した。ただ、四十代の投票先は渡辺氏(24%)と民主前職(24%)、日本維新の会元職(23%)が拮抗(きっこう)した。

 8区でやはり返り咲いた自民元職の桜田義孝氏も、敗れた前回よりも三千票ほど減らしながら、九万三千八百八十二票で議席を奪還した。自民支持層の87%、公明支持層の56%と、それぞれ支持基盤を固めたのも渡辺氏と同じだ。

 渡辺氏と違うのは、無党派層の投票先で、桜田氏が31%と他の候補のうちで、最も割合が高かった点だ。とはいえ、民主前職、日本未来の党とみんなの党の新人二人の計三人に入れたとする回答は合わせれば、倍の61%になる。

 得票率も桜田氏は今回41%で、前回37%からやや上積みしたにすぎない。

 出口調査の分析からみる限り、同じ圧勝でも自民に二〇〇五年の郵政選挙ほどの勢いはなかった。

◇開票結果(右端の数字は得票率)6区(6) 
当 69,689 渡辺博道 自元<5>35.37
《比》 46,331 生方幸夫 民前 23.52
  29,956 遠藤宣彦 維元 15.20
  24,350 鴈野聡 み新 12.36
  13,511 三輪由美 共新  6.85
  13,139 白石純子 未新  6.67

8409チバQ:2012/12/24(月) 12:27:10
http://www.tokyo-np.co.jp/article/chiba/20121222/CK2012122202000097.html
衆院選 ちばの民意(下)埋没した未来(3区の場合) 民主と維新に支持分断
2012年12月22日

落選が決まり支持者にあいさつする岡島一正氏(中)=市原市で


 「第三極の主張が百家争鳴になり、自民党、民主党に対するアンチテーゼになりきれなかった」。日本未来の党前職で県連代表の岡島一正氏は十七日未明、千葉3区(千葉市緑区、市原市)で落選が決まると、支援者三十人を前に深々と頭を下げた。

 岡島氏は民主公認だった前回衆院選で、十一万二千三十五票を得て二期目の当選を果たした。だが、今回は八万票も減らし、得票率も55%から17%に大きく落ち込んだ。

 「卒原発」を掲げた未来の支持層は出口調査で、岡島氏に92%が投票したと答えた。ただ、同じ調査で3区の未来の支持率は7%。3%だった全国の支持率に比べれば高いが、3区では第二党の民主16%、日本維新の会13%の二分の一にとどまる。3区の未来の比例票も一万五千二百五十票で、維新の三万五千四百八十三票とも差がついた。

 無党派層の投票先も、自民前職の33%に対し、岡島氏は23%で、民主新人の20%、維新新人の16%と分け合った。岡島氏が以前所属した民主支持層の投票先は、民主新人に66%(岡島氏は19%)が流れ、得票の落ち込みにつながった。

 岡島氏の得票率17%に維新と民主の両新人の得票率を加えると、50%に達し、前回岡島氏が獲得した55%に近づく。当選した自民前職の得票率44%は前回とほぼ横ばいで、岡島氏の敗北は民主と維新に支持が分断し、埋没したといえそうだ。

 未来は県内小選挙区に十人を擁立したが、岡島氏ら前回も県内から出馬した五人以外の女性候補はいずれも、これまで群馬や近畿など県外で政治活動し、出馬が決まったのは衆院解散前後だった。

 比例代表で未来に投票した人に対し、出口調査で選挙区の投票先を聞いたところ、未来の五人の女性候補に投票した人は4区以外は八割を割り込み、最も低い9区は60%。地域に浸透しきれなかった様子も見て取れる。

 脱原発への意識が高まりながら、なぜ未来は比例復活も県内からできなかったのだろうか。党首力が投票の決め手になったかと尋ねたところ、比例で三人が復活当選した維新支持層の65%が「決め手になった」と答えたのに対し、未来支持層は52%にとどまった数字もある。

  (この企画は堀場達、小川直人、砂上麻子が担当しました)

◆開票結果(右端の数字は得票率) 3区(6)
当 80,710 松野博一 自<前><5>44.24
  31,161 岡島一正 未前 17.08
  30,565 小林隆 維新 16.75
  28,979 青山明日香 民新 15.88
  9,298 石川正 共新  5.09
  1,723 井上由紀子 無新  0.94

8410チバQ:2012/12/24(月) 12:28:09
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/kanagawa/feature/yokohama1355753132269_02/news/20121217-OYT8T01750.htm
[衆院選] 振り子の衝撃
<上> 実感ない大勝 自民不安


 「国民はわが自民党に最後のチャンスを与えてくれたと考えるべきだ」

 自民党県連幹事長の竹内英明は衆院選の投開票から一夜明けた17日、選挙結果を「最後のチャンス」と表現し、党組織の引き締めや地方組織との連携強化を求める要請文を安倍総裁と石破幹事長に対して送った。

 比例復活も含め、自民党が擁立した17小選挙区の候補者全員が当選という結果は竹内にとっても想定外だった。

 竹内は2007年から幹事長を務め、大敗した09年衆院選も経験した。17日の記者会見では手を大きく左右に揺り動かし、「(大きな振れ幅の)振り子が戻ったというだけのことだ。3年間、みんなで頑張ってきたが、実感と実体のない勝利だ」と語った。

 党本部で開票を見守った甘利明も17日、TBSの番組で感想を求められ、「ちょっと怖い。我々の責任は相当なものだ」と指摘。6区で当選した公明党県本部代表の上田勇は、有権者の反応について、「民主党はダメだという強い気持ちはあったが、自公政権を手放しで支持しているわけではなかった」と振り返った。

 自民党県連内には、巨大な与党の運営に早くも不安が出ている。政府や党のポストで当選回数の順送りや派閥尊重人事を行ったり、公共事業の予算配分を巡って族議員の横行を許したりすれば、「どこかで見た光景に対し、批判が殺到しかねない」(幹部)ためだ。



当選を決め、地元漁業者から届けられたタイを掲げる自民党の小泉進次郎さん(16日夜、横須賀市の事務所で) 小泉進次郎は選挙期間中、「この3年間、民主党はひどかったが、過去の自民党に戻すのは嫌だという人はいっぱいいる。自民党を若返らせなければならない」と繰り返し訴えてきた。

 来夏の参院選では県内の改選数は3から4に増える。各党間ではさや当ても始まっている。最大の焦点は自民党が衆院選の勢いに乗り、候補者を2人出すかどうかだ。竹内は「菅義偉県連会長と早々に相談したい」と検討する考えを示した。

 自民票が2人に分散すれば、当選ラインは下がる。参院選に出馬予定の日本維新の会の参院議員水戸将史は17日、記者会見で「自民党さんはこれだけ勝ったんだから、2議席取りにいきましょう」と求めた。

 自民党県連には、1998年の参院選で2人を擁立し、共倒れになった苦い経験もある。今回の衆院選で返り咲きを果たした候補者の一人は不安を隠さない。「世論の支持は移ろいやすい。これだけ勝っても、半年先の風向きも読めない」

(敬称略)

(2012年12月18日 読売新聞)

8411チバQ:2012/12/24(月) 12:28:33
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/kanagawa/feature/yokohama1355753132269_02/news/20121219-OYT8T00021.htm
[衆院選] 振り子の衝撃

<中> 民主惨敗、立て直し急務

振り子の衝撃 ?  「大変に厳しいということを通り越したような選挙結果だが、国民の審判を受け止めるしかない」

 民主党県連代表で財務相の城島光力は18日、財務省で開いた閣議後の記者会見で、自らの落選を含め、党が喫した惨敗を淡々とした表情でこう評した。

 金融相の中塚一宏は「政権運営のまずさ、党のガバナンスにあまりにも厳しい国民の判断を頂き、政策の話までなかなかいかなかった」と悔しさをにじませた。



一夜明けて駅頭で決意を話す笠さん(17日午前6時49分、小田急新百合ヶ丘駅で) 民主党県連は今回の衆院選に擁立した17人のうち、15人が落選し、体制立て直しが急務になっている。

 投開票から一夜明けた17日午前6時半過ぎ。川崎市麻生区の小田急新百合ヶ丘駅前に、小選挙区で唯一踏みとどまった笠浩史の姿があった。

 「私どもは少数野党として再出発することになりますが、巨大与党と対峙(たいじ)し、しっかりと政策論争をしていきます」

 凍えるような風が吹く中、笠は何度も頭を下げた。握手を求めてきた通行人の1人から「猛省してください」と声をかけられる場面もあった。

 来夏に迫る参院選は笠と、比例復活した若手の後藤祐一が中心になって乗り切らなければならない。22日に党の新代表が選出されるのに合わせ、県連も新体制の議論をスタートさせる予定だ。

 党内では、14議席を獲得し、大勝した前回とはあまりに対照的な選挙結果に、民意の揺り戻しを期待する向きもある。落選した若手の1人は「自民党はあまりにも勝ちすぎた。安倍新政権が批判を浴びるのは時間の問題で、次の追い風はうちに吹く可能性が高い」と予想する。

 ただ、衆院選の結果を見れば、その見方は楽観的過ぎるかもしれない。民主党候補は今回、計10小選挙区で第3極に競り負け、比例選の得票でも、県内では70万3165票と3位にとどまり、81万2282票の日本維新の会に及ばなかった。

 次の選挙では、振り子は自民党から民主党には向かわず、民主党は簡単には再浮上できない可能性もある。日本維新の会幹部からは「来夏の参院選で民主党候補を落とせば、我々は『第3極』からステップアップだ」との声が上がる。

 民主党県連幹事長の谷田部孝一は危機感を募らせる。「今度はどういう風が吹くかは分からない。次は大丈夫だという楽観的な立て直しはできない」

(敬称略)

(2012年12月19日 読売新聞)

8412チバQ:2012/12/24(月) 12:28:58
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/kanagawa/feature/yokohama1355753132269_02/news/20121221-OYT8T00083.htm?from=popin
[衆院選] 振り子の衝撃
<下> 雪辱期す第3極に警戒

振り子の衝撃 ?  「我が党はわずか18議席ですが、これまで訴えてきた政策を少しでも実現させるべく全力を挙げます」

 比例復活当選した、みんなの党の青柳陽一郎は17日以降も、毎日午前6時半から駅前で街頭演説を続けてきた。

 青柳は6区で公明党の上田勇と争い、支援する自民党の安倍総裁まで駆けつけるなど自公総力戦の前に最後は敗れた。しかし、第3極の新人候補として善戦、注目を浴びた。

 青柳は今回、自民党に大きく振れた「振り子」の次の動きに注目し、雪辱に燃えている。「業界団体丸抱えの自民党では改革に限界があり、安倍新政権はいずれ支持を失う。その時、我が党が政界再編の起爆剤になり、民意の受け皿になりたい」

 みんなの党は2009年8月の結党宣言に「非自民勢力の結集」「政界再編」を掲げた。今回の選挙でも他党との連携を模索したが、各地で日本維新の会、日本未来の党と競合したことで勢いをそがれた。



当選確実の一報が入り、支持者から花束を受け取る江田さん(右、16日、横浜市青葉区の事務所で)  幹事長の江田憲司は18日の記者会見で「当初は第3極乱立ということもあり、我が党は残念ながら埋没気味だった」と感想を述べた。渡辺代表は19日のテレビ朝日の番組で「(競合は)本当に愚かだった。(自民党にとって)完璧な漁夫の利だ」と嘆いた。

 実際、今回の比例選得票をみると、県内では、みんなの党と維新の会の合計は140万9750票で、自民党を27万票以上も上回った。自民党内では「第3極がもし一本化すれば、民主党以上に厄介だ」(参院幹部)との脅威論が出ている。無党派層への浸透を目指す第3極の票は読みにくい。票の切り崩しなどの選挙対策を立てにくく、結果として圧勝した自民党も対応に苦慮した。

 17区で初当選した自民党の牧島かれんは19日、県庁で当選証書を受け取り、「本当に重いものです」と改めて喜びをかみしめた。

 17区は自民と民主、共産に加え、みんなの党と日本未来の党が出馬する乱戦となり、みんなの党の井上義行が2位に入った。牧島は選挙戦を振り返り、第3極との戦いにくさを強調した。

 「与党で一定の応援団がいる民主党が強いのかなと思っていた。しかし、選挙では誰とどう戦っているのか、手応えがなかった。今後の選挙が、どういう展開になるかも分からない」

 (敬称略)

 (この連載は、黒見周平と藤亮平が担当しました)

(2012年12月20日 読売新聞)

8413チバQ:2012/12/24(月) 12:30:27
http://mainichi.jp/area/kanagawa/news/20121222ddlk14070175000c.html
現場から:衆院選、振り返って 相次ぐ新党、直前の国替え…候補者や支援者、混乱 /神奈川
毎日新聞 2012年12月22日 地方版

 野田佳彦首相の唐突な解散表明で始まった衆院選は、県内18の小選挙区で15議席を得た自民・公明の圧勝で終わった。相次ぐ新党誕生に公示直前の候補擁立。異例ずくめの選挙戦を振り返った。【まとめ・高橋直純、山田麻未】

 ◇6人増え83人
 解散時点で県内では72人が出馬表明をしていた。4日の公示までに2人が取りやめ新たに13人が立候補。最終的な候補者数は前回比6人増の83人だった。

 4区は民主議員が11月21日に不出馬表明。急きょ後任候補に決まった荻原隆宏氏=落選=は横浜市議を辞職し、公示直前に鎌倉市に転居した。候補者は身分が不安定と見られたため、新居探しに苦労したという。前回は8区で比例復活当選した山崎誠氏=落選=は民主離党後、「みどりの風」から8区出馬を予定していたが、比例単独に変わり、未来合流で7区に国替えした。

 11区の民主、林公太郎氏=落選=も公認内定は11月13日。前回、比例復活当選した横粂勝仁氏=落選=は「菅直人元首相と戦う」と離党し国替え。林氏は「民主への逆風より前任者への不信がきつかった。後援会名簿もなく引き継げない」。

 横浜市内から出馬を模索していた旧太陽の党の松田学氏は、維新吸収後も処遇が決まらなかった。最終的に比例南関東の単独候補となり、名簿2位と厚遇され当選を果たした。

 地方議員も翻弄(ほんろう)された。川崎市では大阪維新の会の「維新政治塾」に参加した県議が民主を離党し、親しい市議も離党を表明した。18区の樋高剛氏=落選=も民主を離党。公示直前に鹿児島から18区に国替えした網屋信介氏=落選=の応援を巡って市議団内部で対応が割れ、しこりが残った。

 14区で出馬予定だった太田祐介氏=落選=は、みんなの公認を得られず維新候補として13区から出馬。みんなは14区に藤沢市出身の松本雅威氏=落選=を立てたが、「地元に相談なく上の判断で候補を変えた」と離党する相模原市議が出た。

 ◇厳しい有権者
 「日の丸持参で応援しましょう〜♪」。自民の安倍晋三総裁の演説日程は、個人ブログやツイッターで紹介され、11月29日の横浜駅前の演説は多数の日の丸が揺れた。

 外交、防衛の話題が出ると大きな拍手が起こり、「原発反対」のプラカードを持った女性に、複数の男性が「そんなもの掲げるなよ!」と詰め寄る一幕もあった。

 民主幹部には厳しい言葉がぶつけられた。県内主要駅で応援演説を行った野田首相には「ウソつき」「最低だ!」と怒号が飛んだ。長く要人警護を経験した警察官は「首相、総裁クラスの街頭演説で汚いヤジを聞いたのは初めて」と驚いた。

 民主で人気があったのは細野豪志政調会長。10区では横に並んでアピールする城島光力財務相=落選=を指さし「あの人が邪魔で写真撮れない」と言う若い女性がいた。

 一方、全国の投票率は戦後最低で、県内でも前回より8・39ポイント低い59・87%だった。有効投票数が前回の約487万票から約425万票に減る一方、白紙や候補者名以外などを書いた無効票は9万7629票から14万827票に増加した。

8414チバQ:2012/12/24(月) 12:30:46
 ◇個人と党の考え
 各候補者の考え方を読者に伝えるため、毎日新聞はアンケートを実施したが、回収は手間取った。当初スタッフがほとんどいなかった維新の候補は、携帯電話に電話すると「そこまで手が回らない」と悲痛な返事。

 回答内容を分析すると、自民、民主、維新、未来は比較的、候補者個人の考えが書かれていた。その分、環太平洋パートナーシップ協定(TPP)やエネルギー政策などの主要課題で、党内の意見が一致していないことも浮き彫りになった。

 共産とみんなは、ほとんどの候補者の回答内容が同じだった。みんなのある候補は当初、自分の言葉で回答してきたが、しばらくして他候補と同内容に差し替えてきた。

 ◇低調な投票率、参院選「顔」見せて
 「こんなに政党があって候補者がいるのに投票したい人がいない。どうやって選んだらいいのか」。そんな声をあちこちで聞いた。低調な投票率が示すように、選挙戦が盛り上がったとは言えない。公示ぎりぎりまで構図が変化し続けるという点では躍動感があったとの見方もできるが、むなしさが募っていった。党利党略や候補者の保身が透けて見えたからだ。

 選挙直前にその地域にやってきて、街頭では自身の主張より党名や党首の名前を連呼する。アンケートには、判で押したように党内で同じ答えを載せたり、パンフレットの文言を写すだけだったり。有権者には、候補の顔が見えなかった。

 もちろん、各選挙区で1人しか当選しない小選挙区制では、政党が政権をかけて対決する形になる。国民全体の代表という視点から見れば、所属政党は重要な選択基準になる。

 しかし、直接会って話を聞くと、熱い思いが伝わってくる候補者も多かった。急で短期間だった今回の選挙戦には、候補者自身が歯がゆかっただろう。

 それでも自身の考えをもっと示してほしかった。有権者は政党や政策だけでなく、候補者の人柄、能力を見ている。考えを示した候補者は敗れたとしても次につながるであろう票を獲得していた。

 来夏は参院選がある。各候補者は時間をかけ、じっくり自分の考えを伝えてほしい。【高橋直純、山田麻未】

8415チバQ:2012/12/24(月) 12:31:23
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20121219-00000100-mailo-l19
政権復帰:自民は変わったか/上 進んだ候補者若返り 比例票減、「厳しい期待感」 /山梨
毎日新聞 12月19日(水)12時54分配信

 衆院選は自民党が圧勝し、政権に返り咲いた。県内では山梨1区で宮川典子氏が12年ぶりに民主党から議席を奪還。2区の堀内詔子氏、3区の中谷真一氏も比例復活し、3新人が当選を果たして復調した。09年夏の衆院選で有権者から厳しい「ノー」を突き付けられて大敗し、下野した自民党。3年3カ月を経て生まれ変わったのか。山梨の現場から問う。【水脇友輔】
 「新しい自民党を望んだ皆さんの勝利」−−。当選の夜、中谷氏は、甲斐市の事務所で支持者を前に声を張り上げた。選挙区では民主前職の後藤斎氏にわずか172票差に肉薄した。
 09年衆院選で民主党に3議席を独占され、衆参議員ゼロの屈辱を味わった自民党。一挙に3人を国会に輩出した同党県連の皆川巌幹事長は「1勝2敗ではない。(比例も含めて)3勝だ」と手放しで喜んだ。
 派閥政治、族議員、世襲−−。前回の敗北を踏まえ、自民党本部は「党再生会議」を設置して改革を急いだ。県連も候補者の若返りを進めた。宮川氏は33歳、堀内氏は47歳、中谷氏は36歳。女性候補が2人。清新さで「新生自民党」を訴え、3候補とも当選した。
 だが、有権者の動向をみると甘くない現実が浮かび上がる。毎日新聞が投票前に行った世論調査では、「首相にふさわしい人物」は維新の石原慎太郎代表が最も多く、望ましい政権の枠組みも「民主、自民以外」が最多だった。県内投票率は63・67%(前回74・29%)と低迷。自民党の比例代表の得票は11万8000票余りで9党派では最多だが、大敗した09年よりも約1万8000票減らしている。
 「今あるのは厳しい期待感。二度と失敗はできない。よほど気を引き締めないと」。宮川氏は16日、初当選の喜び冷めやらぬ甲府市の事務所で険しい表情を見せた。維新前職の小沢鋭仁氏、民主前職の斎藤勁氏らに大差で勝利したが、得票は5万4930票と陣営目標の7万票には遠かった。山梨の衆院選挙区で初の女性議員となった宮川氏。「有権者は女性ということや年齢も考慮してくれたのでは」と振り返る。
 宮川氏は3年余りの野党生活がもたらした変化を二つ挙げる。1点目は「国民政党の軸を取り戻した」こと。同氏は10年参院選で落選し、地域での集会などを重ねた。「かつての自民党は足を運んで物事に触れることを怠っていた」と指摘する。2点目は若い候補者の台頭だ。自身も県連の公募に応じて候補者になった。「国や地域のために働きたい。そんな志を持つ若い候補を引き上げる態勢ができた」と語る。中谷氏は09年以前の自民党について「政権維持が目的となっていた」と分析。「原点に戻って政策を実現しなければならない。立党精神である日本人の価値観の入った憲法を作り直す」と言う。
 一方、09年衆院選の「政権交代」への熱気を肌で知る自民県議はこう自戒する。「大勝するとおごりが心配。フリーハンドで政権を任されたわけではない。来夏の参院選で民主の轍(てつ)を踏んではいけない」
12月19日朝刊

8416チバQ:2012/12/24(月) 12:32:47
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20121220-00000125-mailo-l19
政権復帰:自民は変わったか/中 旧態依然の世襲頼み 2区に2人の自民系議員、内紛の火種残る /山梨
毎日新聞 12月20日(木)13時51分配信

 衆院選公示後の早朝、通勤途中の車が行き交う中央市の幹線道路。山梨2区の自民新人、堀内詔子氏(47)とおそろいのピンクのダウンジャケットに身を包み、手を振る夫光一郎氏(52)の姿があった。光一郎氏は富士急行社長。衆院議員を10期を務めた自民党の重鎮、堀内光雄・元通商産業相(82)の長男だ。
 2区は、無所属元職の長崎幸太郎氏(44)と「堀内家」の激しい争いとなった。
 因縁の対決だった。長崎氏は05年郵政選挙で、郵政造反組の堀内光雄氏への「刺客」として自民党公認で出馬(比例復活当選)。しかし、09年選挙は堀内光雄氏が公認され、長崎氏は無所属で出馬。民主の坂口岳洋氏に敗れ、両氏とも落選した。
 今回の衆院選で、自民党県連は当初、堀内光雄氏の元秘書の山下政樹県議の擁立を決定。しかし、山下氏が出馬を辞退し、急きょ堀内光雄氏の義理の娘である堀内詔子氏の擁立が解散直前に決まった。富士急の創業家である堀内家。堀内光雄氏の祖父、父も衆院議員で、詔子氏で4代目となる。
 自民党は前回09年衆院選の政権公約で引退議員の3親等以内の親族らを同じ選挙区で公認しないと明記。だが選挙後、公募などを条件に世襲容認に転じた。毎日新聞の調査では、今回の衆院選で、自民党の世襲当選者は90人に上り、前回の56人から大幅に増えた。
 堀内氏陣営は「公募も経たので批判は当たらない」と強調する。ただ「公募」への応募は堀内氏のみで事実上の信任手続き。不戦敗を懸念した県連側が「堀内家頼み」で説得し、堀内家側も「混乱の責任を取った」(県議)との見方が強い。
 長崎氏陣営は激しい「反堀内」キャンペーンを張った。選挙区内には「山梨2区は誰のもの?」「世襲政治にNO!」「企業支配にNO!」などと染め抜いたのぼりが林立。長崎氏は「世襲と大企業。強大な壁を崩さねば」と訴え、長崎氏の選対本部長に就いた中村正則県議は「世襲は政党の私物化」と批判した。これに対し、堀内氏陣営は「女性」や「家庭」を前面に出し、世襲批判を必死にかわした。
 結果は長崎氏6万2135票、堀内氏5万5012票。「激戦」の予測もあったが、7000票差が付いた。ある自民県議は、長崎氏が落選後に選挙区内を地道に回ったことなどに加えて「世襲批判が追い打ちをかけた」と指摘し、長崎氏の訴えが有権者に受け入れられたとみる。
 今回の結果は、自民党内に深刻な火種を残した。
 長崎氏は「出自は自民党」などと語り、復党への意欲を隠さない。「いかに仕事で成果を出すか。実績を積み上げれば、党も放っておかない」と長崎氏。「世襲より実力」を強調する。
 一方、選挙区で敗れた堀内氏も比例で復活当選。2区に「自民系議員」が2人いる状態になった。県連の清水武則会長は長崎氏の復党について「あり得ない。党本部からの話でも突っぱねる」と語気を強める。
 来夏の参院選、さらに次期衆院選が控える中、旧態依然の内紛が続けば有権者の信頼は揺らぐことになる。【水脇友輔、小田切敏雄、片平知宏】
12月20日朝刊

8417チバQ:2012/12/24(月) 12:33:28
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20121221-00000147-mailo-l19

政権復帰:自民は変わったか/下 県議会2会派、反目続く 参院選へくすぶる懸念 /山梨
毎日新聞 12月21日(金)13時0分配信

 「議席奪還へ挙党一致で戦ってもらいたい」。衆院解散当日の11月16日午前、自民党県連の総合選対本部設置会合。出席者の一人が執行部に求めると、拍手がわいた。皆川巌・県連幹事長は「会派の壁を乗り越え、心を一つに戦うことをお誓いする」と神妙な表情で応じた。ある県議は「ああ答えるしかないよね」と苦笑した。
 衆院選勝利に沸く自民党だが、県連を構成する県議の間には深い亀裂が入ったままだ。県議会には自民系会派が二つある。最大会派「自民党・県民クラブ」と第2会派「創明会」。互いに反目しているが、議会の関係がそのまま県連内に持ち込まれている。
 県連執行部である清水武則会長、皆川幹事長、鈴木幹夫政調会長らは創明会に所属する県議。3氏らは議会運営などを巡って県民クラブを脱退し、今年7月に同会を結成した。議会内の確執は、衆院選候補者の選定作業にも影を落とした。
 県民クラブに所属し、県連副会長だった臼井成夫氏が11月21日、急きょ記者会見を開いた。山梨2区について、党公認の堀内詔子氏ではなく、対立候補の長崎幸太郎氏(無所属)を推すと表明したのだ。長崎氏は05年郵政選挙では党公認の「刺客」として出馬した経緯がある。
 8期のベテラン県議の「反旗」に、清水会長らは県連に臼井氏を呼んで「他候補を利すれば処分も辞さない」と通告。しかし、臼井氏は態度を変えず、小選挙区では長崎氏が当選した。「いつまでもこんな様ではだめだよね」。ある県議は顔を曇らせる。「文句を言うだけ言って、いざ選挙になっても結局協力しない県議もいる」と自嘲気味だ。
 自民党は変わったのか。清水会長は「民主政権の素人政治を見て反省した」と言う。では、県内で延々と続く政争は「玄人政治」なのか。
 12月定例県議会は26日に閉会する予定だ。分裂した会派が連携する動きは見られない。他方、県連は投開票から2日後の今月18日、長崎氏を支援した臼井氏を「党規則などに反した」として除名処分にした。
 自民圧勝で終わった今回の衆院選。来夏には参院選が控える。「県議がしっかり足元を固めないと、またすぐに痛い目に遭う」。選挙に携わった陣営スタッフは懸念する。
 今回選挙で県内では比例復活が相次ぎ、自民新人3氏を含む7氏が当選した。一方、次期衆院選では定数是正策「0増5減」が行われ、県内選挙区は3から2に減少する見通し。生き残りに向けたし烈な争いが予想される。今回は民主の「敵失」に助けられた自民党。足元はいまだ心もとない。【水脇友輔】
12月21日朝刊

8418名無しさん:2012/12/25(火) 16:53:03
寺田は地元でも親父の威光を傘に来た鼻つまみ者になってたから秋田での再起はもう無理だろ

8419えり:2012/12/25(火) 20:01:53
前代未聞

集スト被害者のデモ行進
http://www.youtube.com/watch?v=PlsDG7dTBVo&feature=youtu.be

被害を認識出来なければ、被害にはなりえません。

単なる偶然で不幸の連鎖が起こっていると片付けられるでしょう。

潜在的な被害者が全国にたくさんいます。

8420名無しさん:2012/12/25(火) 21:54:08
http://www.google.com/gwt/x?gl=JP&hl=ja-JP&u=http://www2s.biglobe.ne.jp/~mike/senkyo.htm&client=ms-nttr_docomo_gws_aw-jp&source=sg&q=%E5%85%B1%E7%94%A3%E5%85%9A++%E4%BE%9B%E8%A8%97%E9%87%91%E6%B2%A1%E5%8F%8E

8421名無しさん:2012/12/25(火) 21:57:18

のデータ面白かったんで、チバさんに教えてあげます。無論他のみんなにも。知ってたらゴメン。

8422チバQ:2012/12/25(火) 22:26:33
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/121219/elc12121902100014-n1.htm
風はどう吹いたか(1)極端な振り子、自民も不安
2012.12.19 02:04 (1/3ページ)[静岡県]

事務所外の特設ステージで万歳三唱をする城内実氏=16日、浜松市
 「川田のことをセンセイって呼ぶことになったりしてな」

 選挙戦中盤、自民のベテラン県議は冗談めかして笑ったが、その言葉は現実になった。

 「川田」とは、自民の比例単独候補で県連事務局長の川田隆氏(55)。党本部の指示で公示3日前に立候補を決め、名簿33位に登載。東海4県からの重複立候補者全員のさらに下位だった。

 しかし、開票が始まると、自民の重複立候補者が破竹の勢いで次々と選挙区で当選したため、最後の1議席に滑り込んだ。12日間全く選挙運動をしないまま、本人も周囲も予想しなかった、まさに“棚からぼた餅”の衆院議員の誕生だった。

 ■恵まれた選挙戦

 「こんなに恵まれた選挙は最初で最後。強い後援会組織と党のサポートがあり、関係団体からも数多くの推薦をいただいた」

 3回目ながら、自民党公認としては初めての当選を果たした7区の城内実氏(47)は、選挙戦最終日、しみじみとこう語っていた。

 事務所の壁に貼りめぐらされた推薦状は、前回のざっと3倍の74枚。無所属だった前回や前々回には大きく制限されていたチラシやポスター、政見放送の枠も、格段に増えた。「“選挙道具”が多く、使いこなすのが難しかった」とぜいたくな悩みを打ち明ける余裕さえあった。

 城内氏の後援会組織は、結束力では定評がある。その地盤の上に、自民公認という“ブランド”が加わり、民主候補に3倍以上の大差をつけた。

 ■逆風から一転

 前回は“民主の風”に吹き飛ばされた1区の上川陽子氏(59)にも、今回は順風が吹いた。

 公示日、週末、最終日と選挙期間中3回も静岡市内の公園で大規模集会を開き、そのたびに500人規模で動員。回を重ねるごとに集会は盛り上がり、前回選にはなかった勢いを感じさせた。

 しかし陣営の幹部は「うちは組織、組織、組織。風に乗った票をあてにするやり方はしない」と、自民ならではの組織力の勝利だとして、“風頼み”の戦いではなかったと胸を張った。

 新人も風を受けた。民主の牙城である県東部の6区で、民主のベテラン、渡辺周氏(51)を1万2千票差まで追い詰めた自民の勝俣孝明氏(36)。渡辺陣営は「候補者本人の強さは感じなかった」と、あくまでも自民への追い風と民主への逆風が苦戦の原因だと分析していた。

 ■勝者の戸惑い

 前回選で川田氏と同様にまったく選挙活動をしないまま議席を獲得した議員がいる。民主(当時)の比例単独候補として名簿登載された小林正枝氏(41)だ。今回は日本未来の党公認で選挙区から出馬、惜敗率15%の惨敗に終わった。

 自民県連の杉山盛雄幹事長は選挙結果が確定した17日朝、こう述べた。

 「今回は支持をいただいたが、一人一人がしっかりしないと、次回の選挙でまた自民党は駄目だということになる」

 小選挙区制の下であまりに極端に揺れ動く民意の振り子。その言葉からは、勝者のはずの自民が抱く、強い戸惑いと不安が伝わってきた。

                   ◇

 1選挙区から1人の議員を選ぶ小選挙区制には、得票数の差以上に結果が偏る特性があり、世相や時代の雰囲気に左右されやすいといわれる。前々回は自民への小泉旋風、前回は政権交代の風が吹いた衆院選。そして今回は、どんな風が吹いたのか。師走の寒風下に繰り広げられた、熱い戦いを振り返る。

8423チバQ:2012/12/25(火) 22:27:40
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/121221/elc12122102010000-n1.htm
【衆院選2012 静岡】
風はどう吹いたか(2)
2012.12.21 02:01 [静岡県]
 ■民主、大惨敗に屋台骨失う

 「まさか、ここまで迫られるとは…」

 16日午後11時半過ぎ。6区から出馬した民主党前職、渡辺周氏(51)の事務所にようやく当確の一報が入ったとき、支持者たちは一様にこわばった表情を浮かべた。

 渡辺氏は衆院議員16年の大ベテランで、6区は“鉄壁の地盤”のはずだった。それが、自民党新人の勝俣孝明氏(36)に1万2千票まで肉薄された。まさに薄氷の勝利だった。

 結果判明後も渡辺氏に笑顔はなく、恒例の万歳三唱もなし。口から出たのは、「全国的にも歴史的な大敗。原因は、与党として成果を出せなかったことだ」と、まるで敗者のような弁明だった。

 民主県連では公示前に、選挙区で7勝1敗だった前回から一転して、「4勝4敗なら…」と弱気なそろばんをはじいていた。しかし、結果は2勝6敗の大惨敗に終わった。

 県連の岡本護・選挙対策委員長は、「逆風なんてものじゃない。台風だ」と、苦虫をかみつぶしたような顔でつぶやいた。

 ■予想以上の逆風

 渡辺氏を最後まで苦しめたのは、陣営の危機感の欠如と、民主への予想以上の逆風だった。

 解散直前まで防衛副大臣を務めていたため、地元入りの回数は減り、有権者と接する機会も減った。公示直後から準備不足を訴えて組織引き締めを図ったが、「いくら危機感を訴えても『周さんは大丈夫』と思い込んでいる人が多く、末端まで浸透しなかった」(選対幹部)。

 それでも陣営は、苦戦の原因は準備不足や渡辺氏への批判ではなく、「自民への追い風の強さと、民主への逆風。渡辺はいいが民主はダメという声が多く、風当たりは半端ではなかった」と分析。県連の岡本委員長も「党そのものを背負っていたので、逆風をもろに受けた」とかばった。

 ■ゼロから出直し

 「牧野氏がわずか数人の聴衆に向かって演説していた」

 選挙戦中盤。党の統括副幹事長や経済産業副大臣を務めたベテランで、県連会長でもある牧野聖修氏(67)について、そんな噂が何度もささやかれた。持ち前の「人なつっこい笑顔」を武器に街の隅々まで回る“どぶ板選挙”を展開した牧野氏だが、有権者の反応は予想以上に冷ややかで、自民党元職の上川陽子氏(59)に終始リードされたまま敗北した。

 選挙後、牧野氏は目を赤くして「3年前の大きな期待を裏切った。逆風に始まり逆風に終わる厳しい選挙だった」と、振り返った。

 惨敗ショックに茫然(ぼうぜん)自失の県連。岡本委員長は「全くゼロから出直しをしないと、支持は得られない」として、国会議員が県連会長に就任する慣例の見直しを含め、抜本的な党立て直しを行う考えを示した。

 民主党は今、“台風”に屋台骨まで吹き飛ばされ、大きな岐路に立たされている。

8424チバQ:2012/12/25(火) 22:28:47
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/121222/elc12122202010002-n1.htm
【衆院選2012 静岡】
風はどう吹いたか(3)「維新」の名前生かせず
2012.12.22 02:00 [静岡県]
 選挙戦唯一の日曜日だった9日、静岡市葵区の青葉公園周辺で、「橋下徹 東国原」と大書された手作りのプラカードを掲げた若者が声を張り上げていた。

 「橋下さんと東国原さんの演説が始まりまーす」

 「橋下効果」はすさまじく、気温6度の寒空のもと、ざっと見て1500人、主催者側の発表では2千人以上が集まった。

 ■候補者名はなし

 日本維新の会の橋下徹代表代行と東国原英夫氏が来た目的は、1区の維新候補、尾崎剛司氏(36)らの応援だった。しかし、プラカードにも、呼び込みの声にも尾崎氏の名前はなかった。

 両氏の演説終了後、維新の関係者は「いやあ、思ったよりも人が集まった」とご満悦だったが、記者団に「この勢いをどうやって尾崎氏自身の得票につなげるのか」と突っ込まれると、絶句。「そう、それが大事ですよね」と口ごもった。

 橋下氏と東国原氏のネームバリューに寄りかかった戦術は、尾崎氏の存在を希薄にし、結果はあえなく落選に終わってしまう。

 静岡維新の会の柏木健代表も「あの勢いを尾崎氏の票につなげられなかった」と、敗因を分析した。

 ■「浜岡廃炉」一筋

 維新で県内ではただ一人、比例で復活当選を果たした鈴木望氏(63)は、元磐田市長で元原発県民投票運動の主導者という経歴の持ち主だ。

 浜岡原発を抱える3区で、主張を「原発廃炉」一本にしぼった鈴木氏の運動には、全国的に大きな注目が集まっていた。

 しかし、選挙戦に突入すると、「一部地域では浜岡廃炉は堂々と主張しにくい雰囲気だった」と鈴木氏はいう。

 原発のおひざ元では、立場によって原発への見解はまるで違う。廃炉の主張は、浜岡原発が立地する御前崎市では困惑されることが多く、むしろ、10キロ程度離れた掛川市や袋井市で受けいれられたという。

 ■党の主張と矛盾

 もう一つ鈴木陣営を悩ませたのは、鈴木氏の主張が維新のものと矛盾しているという点だった。

 元来、鈴木氏の主張と、原発への立場を明確にしていない維新の方針とは合致しない。それでも、「浜岡廃炉」一本では戦えないと感じた鈴木陣営は、東国原氏や橋下氏と合同演説を行い、維新の看板や橋下、石原(慎太郎前都知事)両氏のブランド力に頼る作戦に出た。

 鈴木氏自身も選挙戦中盤以降は、「浜岡原発があることによって他産業の工場が立地しにくくなり、産業振興に影響している」と、当初の浜岡廃炉の主張をアレンジして訴えるなど、軟着陸を図った。

 選挙前は注目を集めた第三極だが、ふたを開けてみれば選挙区での当選はゼロであり、比例復活を果たしたのはみんなの党の小池政就氏(38)と鈴木氏のみ。

 期待された第三極への追い風もなく、反原発の争点化も不発に終わった中、尾崎氏と鈴木氏の明暗を分けたのは、元々の知名度の差でしかなかった。

8425チバQ:2012/12/25(火) 22:29:17
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/121225/elc12122502000001-n1.htm
【衆院選2012 静岡】
風はどう吹いたか(4)
2012.12.25 02:00 [静岡県]
 ■知事選・参院選への影響必至

 衆院選直後の19日、浜松市内のホテルで、盛大なパーティーが開かれた。

 パーティーの名は「川勝平太氏の出版を祝う会」。川勝平太知事が、初めて開いた政治資金パーティーだった。

 「4年、8年と言わず理想の県をつくるまで、370万県民を引っ張っていってほしい」。宴席ではスズキの鈴木修会長兼社長から、知事の再登板を期待するメッセージが代読された。この“ラブコール”にどう応えるか注目された川勝知事だが、結局この日も来夏の知事選への出馬宣言はなかった。

 もっとも鈴木会長のメッセージには、「(知事への評価は)100%ではなく50%くらい」とも記されており、破天荒な学者知事に対する財界人の複雑な心境の一端をうかがわせた。

 ■自・民ともに自信

 衆院選が終わり、県政界ではにわかに来夏の知事選に向けた各党の思惑が表面化している。

 「自民が誰を出そうとしているのか知らないが、川勝氏に勝てる人はそうそういない」。民主のベテラン県議は自身満々だった。3年半前の知事選で、公示直前に大学学長だった川勝氏を引っ張り出した一人だ。

 川勝氏擁立にあたって、当時の自民県議の一部を巻き込むことに成功したとあって、「川勝知事は自民の政策と相いれない人ではない。最終的には自民は乗ってくるだろう」と、「川勝知事への自・民相乗り」を予言した。

 秋波を送られた格好の自民だが、衆院選大勝を受けて自民県連の杉山盛雄幹事長は、「川勝知事は『民主党の知事』と認識している」とにべもない。「自民として候補者選定を急ぐ。党本部もそういう意向で、自民党を挙げて静岡の知事を取り戻す」と、対抗心をむき出しにして独自候補擁立を宣言した。

 別の自民のベテラン県議も「人材はいる。隠し球もある」と、こちらも自信たっぷりだった。

 ■2人擁立の誘惑

 当然ながら、衆院選の結果は、来夏の参院選にも大きな影響を与える。

 静岡選挙区は長年、自民と民主が議席を分け合っているが、勢いに乗る自民県連は「党本部からは、もう1人擁立を、という要望が来るだろう」(杉山幹事長)と、2議席独占を目指して動き出した。

 一方の民主には3年前の前回参院選での苦い経験がある。候補者を1人に絞って手堅い勝利を狙った民主県連に対し、政権交代直後で上げ潮ムードだった党本部が2人目擁立を強行。両者の間に深い溝ができた。

 結果は自民と民主がそれぞれ1議席のままで、民主の一人芝居に終わったのだが、直近の衆院選で大勝した余勢を駆って2議席独占を狙いたいのは、今の自民も全く同じ。前回の民主の二の舞を、今度は自民が演じないとはかぎらない。

 自民の大勝と民主の惨敗、それに伴う政権交代で、県内の政界地図は大きく塗り変わった。知事選は無風、参院選は自民と民主の指定席−師走の政権交代を受けた真夏の決戦が、そんな分かりやすい構図で収まりそうもないことは確かだ。=おわり

                   ◇

 (この企画は田中万紀、大坪玲央、広池慶一、飯田耕司が担当しました)

8426チバQ:2012/12/25(火) 23:21:50
>>6052更新
高齢代議士リスト
(1942年以上=2012年に70歳を記載)
石原慎太郎1932年09月30日東京比例
保利耕輔1934年09月23日佐賀県3区 当選回数12回
亀井静香1936年11月01日広島県6区 当選回数12回 
伊吹文明1938年01月09日京都府1区 
二階俊博1939年02月17日和歌山3区 
保岡興治1939年05月11日鹿児島1区 当選回数12回
平沼赳夫1939年08月03日岡山県3区 当選回数11回 
麻生太郎1940年09月20日福岡県8区 当選回数11回
竹本直一1940年11月23日大阪府15区(比例復活)
宮路和明1940年11月29日鹿児島県3区(比例復活)
横路孝弘1941年01月3日北海道1区(比例復活)当選回数11回
衛藤征士郎1941年04月29日大分県2区 当選回数11回
谷川弥一1941年08月12日長崎県3区
野田毅_1941年10月03日熊本県2区 当選回数 14回
泉原保二1941年10月06日四国比例下位
土屋正忠1942年01月13日東京都18区
園田博之1942年02月19日熊本県4区
高村正彦1942年03月15日山口県1区 当選回数11回
上杉光弘1942年04月12日中国比例下位
小沢一郎1942年05月24日岩手県4区 当選15回
河村建夫1942年11月10日山口県3区
金子一義1942年12月20日岐阜県4区
西川公也1942年12月26日栃木県2区

参考)
中村喜四郎1949年4月10日当選回数12回
鳩山邦夫1948年9月13日当選回数 12回
菅直人 1946年10月10日当選回数 11回

8427名無しさん:2012/12/27(木) 17:57:05
http://www.47news.jp/CN/201212/CN2012122701001264.html
鳩山邦夫氏が自民党復党 党紀委員会了承

 自民党は27日の党紀委員会で、鳩山邦夫元総務相(衆院福岡6区)の復党を了承した。復党は28日付。

 鳩山氏は自民党が野党だった2010年3月、当時の執行部を批判して離党したが、昨年12月に復党願を提出。先の衆院選では自民党推薦の無所属で当選し、安倍晋三首相(党総裁)に早期復党を求めていた。

2012/12/27 17:09 【共同通信】

8428名無しさん:2012/12/28(金) 19:48:00
>>8427

http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20121228-OYT1T01101.htm?from=ylist
自民党、鳩山邦夫氏の衆院会派入会届を提出

 衆院の会派「日本未来の党」は28日、阿部知子、亀井静香両氏の会派離脱届を衆院事務局に提出した。

 会派「自民党」も、同日付で復党した鳩山邦夫氏の入会届を衆院事務局に提出した。衆院の新勢力分野は次の通り。

 自民党294▽民主党・無所属クラブ56▽日本維新の会54▽公明党31▽みんなの党18▽共産党8▽日本未来の党7▽社民党・市民連合2▽無所属10

(2012年12月28日19時27分 読売新聞)

8429チバQ:2012/12/28(金) 22:16:25
http://www.chunichi.co.jp/s/article/2012122890170655.html
関市「民意の縮図」また証明 
2012年12月28日 17時06分

 2009年までの過去3回の衆院選比例代表の政党別得票率で、本紙が中部6県の全111市を調べた結果、全国の数値に最も近かった岐阜県関市。政党乱立で対決構図が変わった今回の衆院選でも、全国に近い傾向を示した。「民意の縮図」ぶりをあらためて証明した関市内で、動きだした安倍政権への期待を聞いた。

 今回の比例代表の得票率は、自民党が全国27・6%、関市28・8%。民主党は全国16・0%に対し、関市は16・8%だった。過去三回に続き、いずれも0〜1ポイント台の小差で、二大政党の得票率は全国に極めて近かった。

 今回、全国で20・4%と二位に躍進した日本維新の会は、関市でも17・2%と民主を上回った。日本未来の党は全国5・7%に対し、関市は7・4%。全国より維新が低く、未来が高くなった背景には、関市の入る岐阜3区で未来が候補者を立て、比例票も流れたためとみられる。

 その他の中小政党でも、全国と関市の差は最大1・3ポイント。みんなの党と共産党ではほぼ一致した。

 尾関健治・関市長(40)は「今回、得票率がどうなるかと気になっていたが、やっぱり関市民はバランスが取れているんですね」と納得の様子。新政権に対して「公共事業を進めてもらうのはありがたいが、赤字が膨らむ国民健康保険など社会保障の議論も進めてほしい」と望む。

 関の刃物は欧米でも需要があり、岐阜県関刃物産業連合会の山藤茂事務局長(64)は「今の円安傾向を持続させてほしい」と期待。関青年会議所の宮部英門(ひでゆき)理事長(38)は「市内で自民への期待が高まっている雰囲気は特にないが、景気を良くしてもらえれば」と語った。

(中日新聞)

8430チバQ:2012/12/28(金) 22:33:13
http://www.asahi.com/area/fukushima/articles/MTW1212260700003.html
2012年12月26日06時29分

資質より擁立ありき 各党ドタバタ
 

 ●「空白区」回避へ


 今回の衆院選では、民主、自民両党に加え、第三極の新党も候補者擁立でドタバタ劇を繰り広げた。空白区をつくらないことを「公党の責任」と強調したが、国会議員になるにふさわしい資質を本当に見極めたのか――。選考過程を見る限り、不安になる。


本文)解散後の候補擁立、自民は「未知数」、民主は「身内」


 「もう、不戦敗だろ」


 解散の前日、自民党福島3区支部の有力市議が嘆いた。


 強固な支持基盤をもつ民主党の玄葉光一郎氏。自民は過去2回、選挙が迫ってから地元とは縁のない「落下傘候補」を立て、大敗を喫した。解散後、自民県連が期待した中島村出身の柏市議(千葉県)も結局、辞退を伝えてきた。


 「政権奪還を目指す党として、空白区は作れない」と焦る県連。そこに、「誰もいないのなら」と名乗りを上げたのが、菅野佐智子氏だった。


 「田村市で塾を経営し、政治のことを真剣に考えてきた人」。その程度の情報だけで県連は飛びついた。


 県連会長の岩城光英参院議員らが会見して擁立を発表したのは、11月20日。司会者が名前を間違える、あわただしい会見を終えると、県連幹部らは安堵(あんど)の表情を浮かべ、「民主は決まったんかい?」。


   ◇


 民主も空白区対策に苦しんだ。消費増税法案に反発して、1区の石原洋三郎、2区の太田和美両氏が離党したのが7月。選考を一任された県連代表の増子輝彦参院議員は「お盆明けには結論を出せる」と自信を示していた。


 1区は南相馬市の農業関係者、2区は郡山市の若手弁護士らに打診したが、民主への逆風もあってことごとく失敗。比例区選出の前職にも、固辞された。


 11月下旬になっても、1、2区の候補者が決まらない。「与党になってから若手を育ててこなかったから、こんなことになった」。支持団体の連合福島幹部はいらだちを隠さなかった。


 結局、1区は玄葉氏の元秘書、2区は増子氏の秘書と、「身内」を担ぎ出し、不戦敗だけはしのいだ。「最初から立てていれば、『身内』でも違ったかもしれないが、土壇場になってからでは……」。連合幹部は投票前から突き放していた。


   ◇


 菅野氏は3区で、4万8796票を獲得。当選した玄葉氏に対する惜敗率は45.3%だった。比例東北ブロックで自民党が5議席を勝ち取り、名簿に並ぶ他候補が小選挙区で次々と当選して勝ち抜け、議席が回ってきた。一方、大逆風を受けた民主党の2人は惨敗した。


 「不戦敗阻止」の党のメンツだけを印象づけた候補擁立劇。菅野氏の選挙を支えてきた先崎温容(よしなか)県議(田村市・田村郡)にいま、国会議員誕生の高揚感はない。


 「圧勝した党本部も県連も浮かれてなんかおれない。復興に尽くす、とは簡単なことではない。国会議員の資質が今、問われている」と引き締める。菅野氏には、こう注文をつけた。


 「地元選出議員として、批判や非難も受け止め、足でかせぎ、汗をかいて県民の声を国政に届けられるかが問われる」(西村隆次、小沢邦男)

8431名無しさん:2012/12/30(日) 14:56:26

【調査】「落選させたかった議員」1位は菅直人氏-J-CASTニュース

実は落選させたかった政治家は誰ですか?――先の衆院選後にJ-CASTニュースがネットアンケートを募ったところ、
3日も経たないうちに1万票超の参加があった。12月29日(2012年)朝現在、1位は28%の菅直人氏で、2位以下を引き離している。

 衆院選の投開票翌日の2012年12月17日、J-CASTニュースは、「1人1票のワンクリック投票」で、
「実は落選させたかった政治家は誰ですか?」のアンケートを始めた。

■3位は辻元氏
 選択肢には、当選した衆院議員の中から、菅直人元首相ら何かと注目を集めた14人を編集部の独断で選び、
「その他」を加えた計15項目(下記メモ参照)を並べた。

 ほかに、当時の首相、野田佳彦氏、選挙直前に「日本未来の党」結成に動いた
小沢一郎氏らを挙げた。「日本維新の会」の石原慎太郎代表や、
「小沢ガールズ」で唯一人当選(未来の党で比例復活)した青木愛氏の名前も入れた。

 アンケート開始から3日も経たない12月20日朝には参加が1万票を超えた。29日朝時点(2万100票超)で、
1位は菅氏(28.2%)で、2位の小沢氏(21.5%)を7ポイント近くリードしている。3位は辻元氏(10%)。
この順位傾向は、開始ほどなくから変わらず続いている。ほかには例えば、石原慎太郎氏7.1%(4位)、
東国原英夫氏が7.0%(5位)など。

 1位と2位を占める菅氏と小沢氏といえば、民主党から立候補断念に追い込まれた鳩山由紀夫氏とともに、
かつて「トロイカ体制」を組んだ顔ぶれだ。政権を託してみたものの「ダメだった民主党」のある意味象徴的な存在だ。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20121229-00000006-jct-soci

8432名無しさん:2012/12/30(日) 15:00:28
>>8431
がんばったのに
ひどいなぁー
http://pbs.twimg.com/media/A9k2HIkCQAA9erA.jpg

8433名無しさん:2013/01/03(木) 22:13:20
.

8434名無しさん:2013/01/04(金) 08:41:59
未来世紀ジパング

8435名無しさん:2013/01/04(金) 11:26:10
‘可愛すぎる!!’と話題のSOD女子社員最新作!!
http://yorutomo1.blog77.fc2.com/blog-entry-2034.html

8436チバQ:2013/01/06(日) 21:32:08
日刊ゲンダイだけど
http://gendai.net/articles/view/syakai/140287
【2012年 あれからどうなった? 事件な現場と話題な人たち】12・16 落選者の凍える新年
【政治・経済】
2012年12月30日 掲載
<仙谷由人>

 うつろな目で完敗のおわびを繰り返した民主党の仙谷由人(66・徳島1区)。進退については「選挙結果を分析し、よく考えたい」と茫然自失だった。

 地元の秘書は「3カ月くらいは白紙です。年末年始はお世話になったところに挨拶回りをします」と言うが、年齢を考えても、このまま引退となる可能性が高い。自民は選挙前から「0増5減」の定数削減を主張していて、徳島は削減対象になっているからなおさらだ。

<田中美絵子>

 女刺客となった民主党の田中美絵子(37・東京15区)。落選後、AV出演を依頼されたとか、キャスター転身をTV関係者に打診したとかウワサされるが、次も同じ選挙区で出馬する気だ。
「選挙用ではない正式な事務所を探したいと言っていました。既に選挙区の江東区に住まいを移しています」(関係者)

<横粂勝仁>

 孤独な無所属で菅直人に挑んだ横粂勝仁(31・東京18区)も、再挑戦を決めたという。1000万円に膨らんだ借金の返済が当面の課題だが、弁護士資格を使うのではなく、文化人活動で稼ぐつもりだ。
「芸能事務所と契約を結びました。タレントではなく、政治を経験した『文化人』枠です。メディアから声を掛けていただけたら、いろいろと発言していきたい。現役時代に断っていたクイズ番組にも興味はあります」(横粂本人)

<福田衣里子>

 普通の女の子に戻った日本未来の党の福田衣里子(32・比例近畿)は、既に旦那のいる大阪に引っ越し、「次は白紙」とのこと。

 講演活動に力を入れるという。

<磯谷香代子>

 09年に比例でタナボタ当選し、「フリーター議員」「女・杉村タイゾー」と呼ばれた民主党の磯谷香代子(47・愛知14区)は引退宣言。
「愛知に戻って、仕事を探します。スーパーの『イオン』でレジ打ちのバイトでもやろうかなあ。岡田さん(克也)に雇ってくれないか頼もう!」(磯谷本人)

 無職で迎える新年は、寒さが一層こたえそうだ。

8437名無しさん:2013/01/11(金) 16:35:07
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/130111/stt13011114560002-n1.htm
衆院選落選の民主・仲野博子氏が政界引退表明 北海道7区
2013.1.11 14:54

 衆院議員を3期務め、昨年の衆院選北海道7区で落選した民主党の仲野博子氏(53)が11日、釧路市で記者会見し、政界からの引退を表明した。

 仲野氏は青森県横浜町出身。北海道根室市で市議を務めた後、2003年の衆院選で初当選。11年には農水政務官に就いた。昨年の衆院選では自民党現職らと争い敗れた。

8438名無しさん:2013/01/12(土) 01:59:28
.

8439チバQ:2013/01/15(火) 01:13:17
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/130114/stt13011418000004-n1.htm
【高木桂一の『ここだけ』の話】
たった24日で国会議員になった男
2013.1.14 18:00 (1/4ページ)[衆院選]

羽田孜元首相の後継として後援会「千曲会」の立候補要請を受け、記者団の取材に応じる寺島義幸氏=平成24年11月21日、長野県庁(太田浩信撮影)
 この世には、どれだけ国会議員になりたいと長年頑張っても、なれない人がいれば、もともと国会議員になりたい気持ちがなかったのに、あっさりなってしまう人もいる。自民党の圧勝に終わった昨年暮れの衆院選で、壊滅的敗北を喫した民主党で新人候補53人のうち唯一当選した寺島義幸衆院議員(59)=長野3区=は後者の方だ。まさに青天の霹靂(へきれき)で出馬が決まってから当選するまで24日間。人間万事塞翁(さいおう)が馬とはいえ、選挙とは時に“弾み”で人の運命をガラリと変えてしまうものなのだ。


超短期決戦


 寺島氏は衆院解散で政界を引退した羽田孜元首相(77)の後継者として出馬し、みんなの党新人の井出庸生氏、自民党新人の木内均氏らに競り勝った。寺島氏にとっては、息つく暇もないほどの「超短期決戦」だった。

 羽田元首相が平成22年9月、次期衆院選に出馬せず政界を引退する意向を表明した後、羽田氏の後援会「千曲会」は、元首相の後継者として、長男で民主党参院議員の雄一郎前国土交通相(45)=参院長野県区=を擁立することを既定路線として準備を進めた。雄一郎氏も参院からの鞍替え出馬する腹を固めていた。

 これは表向き、現職国会議員の親族が同一選挙区から立候補することを禁止する民主党の「世襲制限」の内規に抵触するものだった。しかし羽田氏サイドは、参院当選3回に加え、閣僚も経験した雄一郎氏は、自民党の世襲候補で定番となっている「国会議員としての経験、実績もなく、単に地盤を引き継いで出馬する世襲候補者」とは根本的に異なるとして鞍替え出馬の正当性を主張し、党側と綱引きを繰り広げてきた。


土壇場で「本命」撤退


 そこで野田佳彦前首相は昨年11月16日の衆院解散後、「『脱世襲』の方針を貫く」と宣言した。野田氏には自民党との違いを鮮明にする狙いがあった。

 それでも雄一郎氏は一時、無所属でも出馬する道を模索したが、最終的に苦渋の決断で「脱世襲」を受け入れた。雄一郎氏が参院からの鞍替え出馬「断念」の記者会見を参院議員会館で開いたのは、同月20日のことだった。

 長野3区をめぐる元首相の後継レースは、当初から地元で本命視されていた雄一郎氏が土壇場で撤退したため、振り出しに戻った。後継を確定すべき12月4日の公示まで残された時間は約2週間だった。

 すぐさま後継候補は元首相の後援会「千曲会」の主導で、元首相の公設秘書で首相秘書官も務めた北沢英男氏、長野県長和町長の羽田健一郎氏、元首相の秘書経験のある長野県議の寺島氏ーの3人に絞られた。だが決定までは電光石火だった。


「死ぬ気で頑張ってくれ!」


 関係者によると、羽田長和町長は町長を辞めれば町民に迷惑をかけるため固辞し、北沢氏も健康問題を理由に出馬を断った。このため瞬く間に寺島氏一本に絞られた。打ち明けるのは元首相周辺だ。

 「雄一郎氏の鞍替え断念の記者会見の最中、長野県佐久市内で北沢氏が羽田元首相の名代として寺島氏と会い『一緒に戦おう』と説得した。そこで寺島氏も腹を固めた」(元首相)

 これを受け「千曲会」の正副会長会は11月21日、寺島氏に出馬要請することを全会一致で決定した。寺島氏は翌22日に元首相を東京・成城の自宅にたずね、羽田元首相に出馬の報告し了解をとった。

 「死ぬ気で頑張ってくれ!」

 そう激励した羽田氏は、「お守り」として、かつて登院した際に国会で用いていた「羽田孜」の名札を寺島氏に手渡した。

8440チバQ:2013/01/15(火) 01:13:38
 寺島氏は23日に佐久市内のホテルで記者会見して正式に出馬を表明し、党本部からの公認も得た。雄一郎氏の鞍替え断念記者会見からわずか「中2日」で、「寺島候補」が名実ともに誕生したのだ。

 寺島氏は昭和28年、長野県立科町の農家に生まれた。54年、成城大学経済学部を卒業し、民間企業に9年間勤務。62年から平成3年にかけて羽田元首相の秘書を務めた後、同年4月、長野県議会議員選挙に無所属で立候補し、初当選。県議は6期目で、議長も歴任した。


「無欲」の男


 出馬表明の記者会見で寺島氏は、「薫陶を受けた孜先生の志を引き継ぐ」と決意を表明したが、その数日前まで自身がまさか国政選挙に出馬する日が来るとは思っていなかった。選挙戦で訴える政策についても「短期間で(出馬を)決断したので、細かな政策はできていない」と述べた。

 「無欲の男だからこそ元首相の後継者になれた」と語るのは、寺島氏に近い関係者だ。

 同関係者は、国政転身に一時揺れた寺島氏の背中をこう押したという。

 「あなたが自分から、いっちょう国会議員をやってやろうかと欲をもっていたら、俺たちは分不相応だとして相手にしなかった。今回は神様があなたの前に降りてきて『寺島、出番だよ』と声をかけてくれた。こういう機会だったんだ」

 しかし、寺島氏は衆院選出馬が決まるまで民主党歴もなく、入党手続きや選挙ポスター、ビラの作成…と突貫工事の連続だった。

 旧長野2区時代から元首相の父・武嗣郎氏、孜氏と半世紀も続いた「羽田王国」を死守しなければならないプレッシャーも大きかった。


「私も共に戦う」


 公示日の12月4日、羽田元首相は寺島氏の出陣式にこんなメッセージを寄せた。

 「私も彼の心に己の魂のすべてを宿し、この思い尽きるまで、ともに戦って参ります。力を尽くし、心を尽くし、最後まで全力で頑張りましょう」

 手探りのまま短時間で迎えた同月16日の投開票日。選挙戦の「出遅れ」は響いた。しかし得票数は前回選の羽田元首相の約13万8600票からほぼ半減させたものの、戦いが三つどもえとなったことで票が割れて大接戦となり、これを制することができた。

 初当選を受け、寺島氏は「時間がない中で千曲会、各種団体、仲間の県議、すべての皆様にスピーディーに取り組んでいただいたことが結果につながった」と喜びを語った。

 前回143人の新人を大量当選させた民主党にあって寺島氏は「たったひとりの1年生議員」となったが、同党への大逆風のなかで勝利できたのも、盤石だった「羽田王国」の後継者としてのアドバンテージも大きかっただろう。


「世襲議員」を超えられるか


 「羽田先生の長年培ってきた地盤と、歴史の重みを実感している。うれしいというより、よかったという思いだ」。寺島氏は元首相から受け継いだ国会議員バッジの“重み”をこう強調するが、いつまでも「よかった」と浮かれている余裕はないはずだ。

 緊急避難的”に代議士となった寺島氏の真価がこれから問われるが、荒波を乗り越えた民主党唯一の新人議員が、自民党の定番といえる「世襲議員」を凌駕する“実力”を発揮しなければ、同党の再建はおぼつかないだろう。まずはお手並みを拝見である。(政治部編集委員)

8441チバQ:2013/01/15(火) 01:14:38
むっちゃん激やせだなあ
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/121229/stt12122907010001-n1.htm
【高木桂一の『ここだけ』の話】
ひっそり43年の議員生活に幕 羽田元首相“現役”最後の「納会」
2012.12.29 07:00 (1/3ページ)[高木桂一の『ここだけ』の話]

「納会」で仲良むつまじいところを見せる羽田孜元首相と綏子夫人=28日、東京・平河町(高木桂一撮影)
 御用納めの28日、先の衆院選に出馬せず政界を引退した、民主党の羽田孜元首相(77)=前党最高顧問=を囲む「納会」が都内のレストランで開かれた。安倍晋三首相の再登板による自公連立政権発足から2日、故金丸信元自民党副総裁に「平時の羽田」と称された元首相はゆかりの永田町関係者らに見送られつつ、43年間の議員生活に名実ともに幕を下ろした。

 くしくも羽田氏が昭和44年12月27日投開票の総選挙で初当選し政界入りて丸43年。羽田氏が主宰する納会は毎年御用納めの恒例行事となっていたが、この日が“現役”として最後の納会となった。羽田氏の家族、親類のほか、元秘書や「羽田シンパ」の民主党関係者、ジャーナリストら総勢100人が出席した。

 羽田氏の長男、雄一郎前国土交通相は乾杯のあいさつで、父親への長年の支援に謝意を表明する一方、「大臣の引き継ぎを無事終えてホッとしている」と述べ、約半年間にわたり共に汗を流した約6万人の国交省職員の労をねぎった。

 羽田氏の長野3区の後継者として衆院選に出馬し、民主党新人候補で唯一当選した元長野県議会議長の寺島義幸衆院議員(59)は「羽田先生の長年培ってきた地盤と、歴史の重みを実感している。うれしいというより、よかったという思いだ」と語り、羽田氏から受け継いだ国会議員バッジの“重み”を強調した。

 次いで羽田氏の綏子(あやこ)夫人がこう述べ、出席者に深々と頭を下げると、出席者からは大きな拍手が送られた。

 「この43年間、本当にお世話になりました。あと年々元気でいられるか分かりませんが、(世田谷区)成城の自宅で夫婦で幸せに暮らしてます。これからは雄一郎と二男の次郎のことをよろしくお願いします」

 羽田氏の側近、北沢俊美元防衛相は「今年の納会はひときわ感慨深いものがある。憲政の神様のような人が国会を去られることは残念でならない」と語った上で、衆院選で惨敗した民主党について「捲土(けんど)重来(ちょうらい)を期して一致団結していけば、今回の自民党のように選挙で大勝できる」と訴えた。

 羽田氏自身は民主党の「未来」に関して筆者にこう述べ、傷心の後輩たちにハッパをかけた。

 「(衆院選惨敗は)天から与えられた機会と思って、じっくり時間をかけて立て直していけばいい。焦ることはない」

 首相経験者では羽田氏のみならず、自民党の森喜朗、福田康夫両氏も先の衆院選に出馬せず、議員バッジを外した。一方、政界での影響力が一気に陰った、かつての「盟友」小沢一郎元民主党代表は相も変わらず「党を創っては壊す」を繰り返している。

 羽田氏は長年苦楽をともにした小沢氏のドタバタ劇を横目にひっそり政界を後にするが、関係者によると、羽田氏自身は今後も国会近くに事務所を置き、日本の政治を“外野”から静かに見守り続けていくという。(政治部編集委員)

8442チバQ:2013/01/23(水) 23:30:38
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2013012301067
小宮山元厚労相が引退
 昨年12月の衆院選で落選した民主党の小宮山洋子元厚生労働相は、次期衆院選に立候補せず、政界を引退する意向を固めた。関係者が23日明らかにした。当落にかかわらず先の衆院選を最後の選挙とするつもりだったという。
 小宮山氏はNHKアナウンサー出身で、1998年の参院選比例代表で初当選。2003年の衆院補選にくら替え出馬し当選して以降、4期務めた。 (2013/01/23-22:54)

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8443チバQ:2013/01/24(木) 22:53:37
http://www.news-postseven.com/archives/20130124_167410.html
衆院選落選の姫井由美子氏 司法書士しながら国会復帰目指す
2013.01.24 16:00
【司法書士として働きながら政治活動続ける姫井由美子氏】

 昨年の総選挙では、多くの女性候補者たちが話題をさらったが、落選した候補者たちは、いまどうしているのか?

 6年前の参院選では、「姫の虎退治」で名をあげた姫井由美子氏(53)は、昨年の総選挙では「姫の放射線退治」として、日本未来の党から千葉8区で出馬した(現在は生活の党)。

「選挙区の千葉8区(旧・沼南町を除く柏市と我孫子市)は放射線量が高く、よりいっそうの除染を訴えました。(岡山からの)国替えも突然だったので、もう少し時間があれば、という思いはあります」(姫井氏)

 現在は司法書士として働きながら「いつか国会に戻ってくる」と、政治活動も続けている。

撮影■渡辺利博

※週刊ポスト2013年2月1日号

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8444チバQ:2013/01/26(土) 07:31:39
http://www.nagano-np.co.jp/modules/news/article.php?storyid=27473
加藤学氏 政治活動を休止
更新:2013-1-26 6:00  昨年12月の衆院選に「日本未来の党」公認で立候補、落選した加藤学前衆院議員(44)=飯田市=は25日、同市内の事務所で会見し、「いったん、全ての政治活動を休止させていただく」と述べ、衆参両院を含め国政から退く意思を表明した。すでに後援会は解散し、伊那市内の事務所も引き払った。飯田市高羽町の事務所は今月末に閉じて上田市の実家に戻り、就職活動に専念する。

 加藤氏は落選後、支援を受けた中島衛元衆院議員や家族と相談し、大差で負けた選挙結果を踏まえて政治活動の休止を決めた。支援者には25日付であいさつ状を郵送し、意思を伝える。「機会があれば活動再開もあり得るが、現段階で将来は未定」と述べ、「引退」の表現は避けたものの次期衆院選への出馬は否定した。

 会見では「7年半にわたって支えていただいた地域の皆様に感謝申し上げる」と謝意を表し、民主党政権時代を振り返って「党自らがマニフェストを破り、国民の期待に応えられなかったことをおわびしたい」と述べた。

 議員生活では「リニア中央新幹線のルート問題では、県やJRと話をして決着にこぎつけ、歴史が決まる1ページを担えたことはうれしかった」と述べた。

 加藤氏は民主党の公募候補として2005年に5区から立候補。09年に初当選後1期を務めた。昨年7月に消費税増税に反対して離党し、「国民の生活が第一」に参加。昨年12月の選挙では合流した未来の党から立候補し、約3万票の得票で次点になった。

8445チバQ:2013/01/30(水) 23:24:29
http://www.fukuishimbun.co.jp/localnews/politics/39696.html
民主党の松宮勲氏が政界引退 昨年衆院選で落選、福井3区

(2013年1月30日午後6時10分)

 昨年12月の衆院選で福井3区から立候補して落選した民主党の松宮勲前経済産業副大臣(68)は政界から引退する意向を固めた。1月末で越前市内の事務所を引き払い、東京に生活、活動の拠点を移す。松宮氏は福井新聞の取材に対し「(衆院選が)これで最後の戦いのつもりだと言ってきた。それがすべて」と語った。

 松宮氏は、衆院選の結果について「厳しい有権者の審判だった。想定したよりももっと厳しい現実だった」と総括。今後福井県内から国政に出馬することはないとした。「福井のためにやるべきことはやった。長らく県政課題であったプロジェクトは、みんなと力を合わせて方向性を出すなり成就するなりした。悔いはない」とも述べた。

 松宮氏は鯖江市出身。東京大卒業後、通産省審議官を経て2000年に自民党から福井1区に出馬し初当選した。03年には第2次小泉内閣で外務政務官を務めたが、郵政民営化に反対して05年の総選挙で落選して離党。その後民主党入りし、09年に福井3区から出馬し落選、比例代表で復活当選した。

 民主党政権では衆院科学技術・イノベーション推進特別委員長などを務め、第3次野田内閣で経産副大臣に就任した。

8446チバQ:2013/01/31(木) 22:15:36
http://news24.jp/nnn/news8716177.html
衆院選で事前運動容疑 金沢市議を書類送検
(石川県)去年12月の衆議院選挙で、公示前に候補者への投票を呼び掛けたとして、県警は31日までに社民党の森一敏金沢市議を書類送検した。

公職選挙法違反の疑いで書類送検されたのは、社民党県連合副代表の森一敏金沢市議だ。森市議は12月の衆議院選挙で、石川2区から立候補した細野祐治氏(落選)を当選させる目的で、公示日より前に自らの後援会関係者や支持者、出身高校の同窓生らに投票を依頼する文書を送った疑いだ。県警は容疑が固まったとして1月28日に書類送検した。一方の森市議はテレビ金沢の取材に対し、「送った文書は、細野氏の後援会への入会案内で、投票を依頼する意図ではない」と認識の違いを示している。また、自らの進退については「これまでと変わらず取り組んでいく」としている。
[ 1/31 20:13 テレビ金沢]

8447名無しさん:2013/02/03(日) 10:07:12
小平、鉢呂、三井、鹿野、細川、城島、慶秋、筒井商店、真紀子、
川端、仙谷あたりは引退だな

8448チバQ:2013/02/05(火) 22:40:37
http://mainichi.jp/area/miyazaki/news/20130205ddlk45040545000c.html
公職選挙法違反:衆院選で買収、容疑で5人書類送検−−県警 /宮崎
毎日新聞 2013年02月05日 地方版

 県警は4日までに、昨年12月の衆院選で宮崎1区から立候補し、比例九州ブロックで復活当選した日本維新の会の中山成彬氏の支援者の女2人=いずれも宮崎市=を公職選挙法違反(現金買収)容疑で宮崎地検に書類送検した。

 捜査関係者らによると、送検容疑は、衆院選が公示された昨年12月4日ごろ、支援者の80代の女が60代の女に中山氏への投票や票のとりまとめを依頼、報酬として複数回にわたって現金計数万円を受け渡ししたとしている。

 中山氏の後援会事務所は「後援会と直接関係のない支援者のことで、詳細はわからない」としている。

 また、県警は児湯郡の80代の男ら3人も公選法違反(物品買収、事前運動)の疑いで書類送検した。

 送検容疑は公示前の昨年11月、木城町で有権者数人に比例代表で公明党への投票を依頼し、報酬として野菜を渡したとしている。

8449名無しさん:2013/02/09(土) 03:59:16
http://www.yomiuri.co.jp/election/local/news/20130208-OYT1T01226.htm

敗因はトップの失敗の連鎖…民主が衆院選を分析

 民主党改革創生本部(本部長・海江田代表)は8日の総会で、衆院選惨敗を総括した中間報告の素案を提示した。

 沖縄県の米軍普天間飛行場移設問題などを挙げ、敗因は「トップによる失敗の連鎖」とし、党運営に関し「最大の問題はまとまりのなさ」と指摘した。落選者からのヒアリングでは「参院選で負けたら党はなくなる」などと再建を危ぶむ声も相次いだが、年明け以降の地方選の敗北続きで、明るい展望はない。

 2月3日投開票の横浜市議神奈川区補選(欠員1)では、共産党候補を1000票以上も下回って3位と惨敗。「屈辱的な敗北だ」との衝撃が広がった。

 1月27日投開票の北九州市議選(定数61)は、民主党執行部が「党再生へ向けた第一歩」(加藤敏幸選対委員長)と位置づけた。結果は、自民党が候補19人全員当選で現有議席を維持、初挑戦の日本維新の会とみんなの党も各3人が当選。民主党は3議席減の7議席で、その戦いぶりも苦しく、例えば、小倉南選挙区(定数12)では2人擁立し、最下位で1人が当選しただけで、2人擁立で2人当選の共産党を下回った。小倉北選挙区(同12)でも2人擁立して下位当選が1人と、擁立した2人とも当選した共産党の後じんを拝した。

(2013年2月8日23時13分 読売新聞)

8450チバQ:2013/02/11(月) 12:41:58
http://mainichi.jp/select/news/20130210k0000m010072000c.html
塩崎議員後援会:当選お礼の印刷文書 公選法抵触の可能性
毎日新聞 2013年02月09日 22時03分(最終更新 02月10日 09時07分)

 自民党政調会長代理で、愛媛1区選出の塩崎恭久衆院議員の後援会事務所が、9日に松山市内で開いた支援者らが参加する集会後に、新年の祝辞と、昨年12月の衆院選に当選したお礼の言葉が印刷された文書を参加者に配布していたことが分かった。

 公選法は、自筆の返礼以外での政治家の年賀状配布を禁止。自筆の信書などを除き、選挙後にあいさつ目的の文書を配ることも禁止しているため、集会で配布した文書が公選法に抵触している可能性がある。

 塩崎氏の事務所は、当選のお礼は「出席御礼にあくまで付随的に追記された表現で、公選法に違反するものではないと考えている」とするコメントを出した。(共同)

8451チバQ:2013/02/13(水) 22:56:43
http://www.fukuishimbun.co.jp/localnews/nationalelections/40304.html
若泉氏が民主党県連に離党届提出 前衆院議員、独自の活動へ

(2013年2月13日午後6時34分)
 前衆院議員で民主党県連顧問の若泉征三氏(67)=福井県越前市横住町=は13日、党県連に離党届を提出した。県庁で記者会見し「政党の政策にこだわらず、幅広い政治活動に向けて進んでいきたい」と説明。今夏の参院選をはじめとする国政選挙や知事選、首長選での出馬も選択肢として検討する考えを示した。

 若泉氏は、昨年12月の衆院選で比例代表北陸信越ブロックの単独候補として名簿登載されたが落選。直後に離党を決意したという。会見では「民主党に限らず、政党に属さずに独自の考えで活動したい」と述べた。

 今後は新たな政治団体を3月中をめどに発足させる予定で、政治に関心を持つ県民ら約70人の参加を見込んでいる。北陸新幹線の県内延伸に伴う並行在来線の維持、原発の廃炉に合わせた再生可能エネルギー導入などをテーマにするという。

 若泉氏は今立町長を4期務めた後、2003年と09年の衆院選で当選。野田第2次改造内閣で財務政務官兼復興政務官を務めた。

 党県連は参院選福井選挙区の候補者選定を進めており、若泉氏は有力候補の1人に挙げられていた。玉村和夫幹事長は「突然の話。県連の立て直しを一緒にやってもらえると思っていたので残念だ」と述べた。直接本人から事情を聴いた上で、離党届の取り扱いを決める。

8452チバQ:2013/02/21(木) 23:45:53
http://www.agara.co.jp/modules/dailynews/article.php?storyid=246109
玉置氏が民主離党 和歌山県連3区総支部長
 元民主党衆院議員の玉置公良氏(58)が党本部に離党届を提出していたことが分かった。19日にあった党県連常任幹事会で報告された。

 玉置氏は18日に党本部に離党届を提出した。県連は、近く協議する予定で「受理することになるだろう」という。

 玉置氏は昨年9月、離党の意向を固め、ほかの党への合流を模索したが、幹部らに慰留されて離党を思いとどまった。しかし12月にあった衆院解散後の選挙には出馬しなかった。県連第3区総支部長はそのまま続けていた。

 本紙の取材に対し玉置氏は、政界からの引退は否定し「今後の政治活動については地元支援者の声を聞いて決めたい」と話した。

 党県連常任幹事会では、岸本周平衆院議員を代表代行にすることも決めた。代表は、阪口直人衆院議員=日本維新の会=が離党したことで不在となっているが、代表を選ぶには県連大会での了承が必要なため、「代行」にとどめた。次回の大会で岸本衆院議員が代表になるとみられる。

8453clomiphene 25 mg:2013/02/28(木) 03:12:56
z6AtKL Im thankful for the post.

8454clomiphene 25 mg:2013/02/28(木) 07:33:02
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8455名無しさん:2013/03/08(金) 19:14:05
秋田2区
川口前衆院議員、出馬へ 小坂町長選
ttp://www.sakigake.jp/p/akita/news.jsp?kc=20130308b

8456チバQ:2013/03/08(金) 23:09:43
http://mainichi.jp/area/akita/news/20130308ddlk05010012000c.html
選挙:小坂町長選 川口前衆院議員、出馬へ きょう表明、民主離党を検討 /秋田
毎日新聞 2013年03月08日 地方版

 前民主党衆院議員で元小坂町長の川口博氏(65)が、4月2日告示・7日投開票の小坂町長選に立候補する意向を固めた。8日に正式表明する。関係者によると、無所属で立候補し、民主党は離党することを検討しているという。同町長選には再選を目指す現職の細越満氏(65)と、新人で会社役員の成田一君氏(62)の2人が出馬表明しており、返り咲きを目指す川口氏と三つどもえの争いとなる公算が大きい。

 川口氏の後援会関係者によると、現町政に飽きたらなさを抱く地元後援会が約1カ月前に、川口氏に町長選への出馬を要請。川口氏は当初、「若い世代が頑張ればいい」と固辞。一方で川口氏は、民主県連が擁立を断念した知事選(21日告示、4月7日投開票)の候補者と目されていたため、動向が注目されていた。

 地元後援会は川口氏に同町長選への立候補を再三要請。川口氏は「前向きに考えたいので、(返事を)待ってほしい」と意欲を示したという。

 川口氏は小坂町長5期目の任期途中で09年4月の前回知事選に立候補し、落選した。同年8月の衆院選に無所属で臨み、政権交代の波に乗って当選。その後民主党に入党した。川口氏の辞職に伴う前回の同町長選では川口氏の後継と目された新人候補が落選している。【田村彦志】

http://www.sakigake.jp/p/akita/news.jsp?kc=20130308b
川口前衆院議員、出馬へ 小坂町長選
 前衆院議員の川口博氏(65)は7日、任期満了(4月11日)に伴い4月2日告示、同7日投開票の小坂町長選に無所属で立候補する意思を固めた。きょう8日、表明する。同町長選には再選を目指す現職の細越満氏(65)と、新人の会社役員成田一君氏(62)がともに昨年12月に無所属で出馬を表明。前町長の川口氏の出馬で三つどもえの選挙戦となる公算が高まった。

 川口氏には、町議を中心とするグループが昨年末、後援会が2月上旬にそれぞれ町長選への出馬を要請していた。

 川口氏は法政大卒。小坂町議を2期6年、町長を5期19年間務め、2009年4月の知事選に出馬し落選。同年8月の衆院選に秋田2区から無所属で出馬し初当選した。翌年6月に民主党へ入党。同党公認で出馬した昨年12月の衆院選で落選した。現在、党県第2区総支部長、党県連総務会長。小坂町小坂字野口1。

(2013/03/08 08:39 更新)

8457チバQ:2013/03/11(月) 21:10:36
http://www.chugoku-np.co.jp/News/Tn201303110105.html
'13/3/11
空本氏が総支部長退任 民主

 民主党広島県連は10日、広島市南区で定期大会を開いた。昨年末の衆院選広島4区で落選した空本誠喜氏(49)が4区総支部長と副代表から外れる役員人事を報告した。

 柳田稔代表が空本氏の退任のほか、幹事長を中原好治県議(50)から宮原好男事務局長(63)に交代させる人事を報告した。大会終了後、柳田代表は「空本氏は東京で仕事をするため地元活動ができない」と説明。4区総支部長は自身が兼務するとした。

 空本氏は中国新聞の取材に「知人の会社を手伝い、財政面を含めた立て直しを図る。離党はしていない」と説明。次期衆院選も広島4区で立候補する考えを強調する一方、民主党から立候補するかどうかは「分からない」とした。

 大会には党員たち約120人が参加。夏の参院選広島選挙区(改選数2)での議席獲得を柱にした2013年度の活動方針を決めた。

8458チバQ:2013/03/12(火) 20:51:46
http://mainichi.jp/select/news/20130312k0000e040177000c.html
前衆院議員:政党ポスターはがした疑いで書類送検…群馬
毎日新聞 2013年03月12日 11時46分(最終更新 03月12日 12時32分)

 民家に掲示されていた政党のポスターをはがしたとして、群馬県警高崎署が中島政希前衆院議員(59)を器物損壊容疑で前橋地検に書類送検していたことが12日分かった。

 送検容疑は、衆院議員だった12年9月、高崎市内の自宅近くの民家に張ってあった政党ポスター数枚をはがしたとしている。捜査関係者によると、この政党関係者が同署に告訴状を提出し、県警が事情を聴いていた。

 中島前議員は09年の衆院選で民主党の比例北関東ブロックで初当選し、昨年1月に離党。昨年12月の衆院選には立候補しなかった。

 中島前議員は「(政党関係者からの)告訴はネガティブキャンペーンとしてなされた。(ポスターを)取り外した対応に法的な問題はない」などとコメントしている。【角田直哉】

8459b:2013/03/12(火) 22:35:29
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8460chaussuresisabelmar:2013/03/14(木) 13:26:39
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8461名無しさん:2013/03/14(木) 19:49:18
夏の参院選比例選に民主党公認で出馬することが内定していた福島県郡山市在住の山口和之・前衆院議員(56)は13日、
同市役所で記者会見し、民主党に離党届を提出したことを明らかにした。別の政党から同比例選に出馬することを目指して
いるという。

山口氏によると、12日に党本部に離党届を提出した。山口氏は「民主党には感謝しているが、医療・保健・福祉の専門家と
して政策実現のために総合的に判断した」と述べた。新たな所属政党については明言を避けたが、日本維新の会からの
出馬が取りざたされている。

http://www.yomiuri.co.jp/election/sangiin/news/20130314-OYT1T00309.htm

8462チバQ:2013/03/14(木) 22:23:40
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/130314/crm13031412400006-n1.htm
石原宏高議員側に運動員 UE社が3人派遣 公選法違反の可能性も
2013.3.14 12:38

 自民党の石原宏高衆院議員(48)=東京3区=が昨年12月の選挙で、大手パチンコメーカー「ユニバーサルエンターテインメント」(UE、東京)に選挙を手伝わせる目的で社員派遣を求め、UE社側が応じていたことが14日、同社関係者への取材で分かった。

 UE社などによると、石原議員側に派遣したのは3人で12月16日の投開票日までの約1カ月、選挙運動の手伝いをしたという。応援期間中、3人は有給休暇を取得していたとしている。

 石原議員は「UE社側から選挙の手伝いの申し出があった。3人には休職して運動員として働いてもらったという認識だ」としている。公選法は選挙運動の報酬を支払うことを禁じている。3人が選挙を手伝った見返りに、会社側から通常の給与とは性質が異なる何らかの報酬を受け取っていた場合、関係者が同法違反に問われる可能性もある。

 UE社は「社員が希望して選挙を手伝った。会社が強制した事実はない」とコメントした。

8463チバQ:2013/03/15(金) 21:22:34
http://mainichi.jp/select/news/20130315k0000m040096000c.html
選挙応援派遣:遊技機業者「石原議員側から打診」
毎日新聞 2013年03月14日 23時56分

 昨年12月の衆院選で、自民党の石原宏高衆院議員(48)=東京3区=が大手遊技機メーカー「ユニバーサルエンターテインメント」(UE社)から社員の派遣を受けていた問題で、UE社は14日、「石原議員から選挙応援で『いい人を紹介してくれないか』と役員に打診があり、社員が有給休暇を取得して手伝った」と釈明した。

 石原氏は「先方から『休職扱いで手伝わせましょうか』と話があった」としていた。

 UE社によると、石原氏は11月16日の衆院解散前に、以前から知り合いだった役員に応援を依頼。複数の社員に打診したところ、3人の社員が手を挙げた。11月中旬ごろから衆院選の投開票のあった12月16日まで有給休暇を取り、選挙を手伝ったという。

 UE社は「具体的活動は休暇中のことなので把握していない。宿泊代や交通費も会社は負担していない」と説明。一部報道で3人が石原氏と当選祝いで会食した

8464チバQ:2013/03/18(月) 21:33:21
http://www.yomiuri.co.jp/election/sangiin/news/20130318-OYT1T00145.htm?from=blist
「党での活動は白紙」と述べた生活の前衆院議員

 生活の党青森県連(代表=平山幸司参院議員)は17日、青森市内で常任幹事会を開き、幹事長に下山勝明・鶴田町議、代表代理に三上隆雄・元県議と山内正孝・元県議を起用する役員人事を了承した。

 幹事会では、夏の参院選の比例候補擁立に向け、県連内に選考委員会を設置することも決めた。平山代表が記者会見し、「自薦他薦を含め県内から複数の名前をいただいている。1か月以内に結論を出したい」と語った。

 また、昨年12月の衆院選で落選した前衆院議員の横山北斗氏は記者団の取材に「生活の党での今後の活動はまったく白紙。しばらくはそういう(政治)活動から離れることも含めて考えていきたい」と述べた。

(2013年3月18日17時32分 読売新聞)

8465チバQ:2013/03/20(水) 00:01:11
http://www.asahi.com/national/update/0318/TKY201303180124.html
2013年3月19日11時13分
葬式代カンパするぜ 衆院選で供託金没収の94歳に共感

 【馬場由美子】「日本国憲法を守ろう」と94歳で衆院選埼玉12区から立候補するも、最下位で落選した川島良吉さん。「葬式代」だった供託金300万円は失ったが、その行動は共感を呼び、全国各地から葬式代カンパの申し込みが相次いでいる。札幌市のパンクロッカーは「オジイちゃんありがとう! 葬式代は俺たちがカンパするぜ!」基金を立ち上げた。

 汗と熱気が充満する東京・渋谷のライブハウス。今月9日、「SLANG(スラング)」のボーカルKO(コー)さん(42)が腹の底から絞り出すような声で歌い続ける。疾走する音の洪水。家族とともにライブに招かれた川島さんは、杖で体を支えながら舞台を凝視していた。

 「94歳のじいちゃんが、この間の選挙に出たって知ってっか?」。曲の合間、KOさんが観客に問いかけた。「こんな年のじいちゃんを選挙に駆り出させてしまった。俺たち恥ずかしいと思うよ」

8478旧ホントは社民支持@鹿児島市:2013/03/25(月) 16:51:20
ついに来たか。

昨年の衆院選は無効 一票の格差訴訟で初判断 広島高裁
http://www.asahi.com/national/update/0325/OSK201303250048.html
 「一票の格差」が最大で2・43倍となった昨年12月の衆院選をめぐり、弁護士グループが「法の下の平等を定めた憲法に違反する」として選挙の無効(やり直し)を求めた訴訟で、広島高裁(筏津〈いかだつ〉順子裁判長)は25日、広島1、2区について「違憲で無効」とする判決を言い渡した。弁護士らが1962年に始めた一票の格差訴訟で、無効判決が出たのは全国で初めて。
 広島1区の当選者は岸田文雄氏(自民)、2区は平口洋氏(同)。ただ、被告の広島県選挙管理委員会は上告するとみられ、最高裁で無効判決が確定しない限り失職はしない。高裁は選挙時の区割り規定そのものを違憲と判断したが、無効訴訟は選挙区ごとに起こす形式となっており、対象となった広島1、2区のみを無効とした。最も人口の少ない高知3区の有権者の1票に対し、広島1区の有権者は0・65票、2区は0・52票で、格差はそれぞれ1・54倍と1・92倍だった。
 一連の訴訟では、二つの弁護士グループが全国14の高裁・支部すべてで、計31選挙区を対象に提訴。6日の東京高裁を始め、5高裁・支部も違憲としたが、弊害が大きい場合はあえて無効としなくてもよい「事情判決」の考えを採り、違法の宣言だけをした。名古屋、福岡の両高裁は「違憲状態」と判断した。

8482チバQ:2013/03/31(日) 00:35:36
選挙直後の記事
http://www.nagasaki-np.co.jp/news/senkyo/2012/12/24145517.shtml
県内の選挙 (2012年12月24日更新)
長崎新聞
政権漂流・1 民主全敗

「敵は民主党だった」

 16日投開票された第46回衆院選は自公両党が全議席の3分の2を確保する圧勝で政権を奪還した。自民は前回民主に独占された県内4小選挙区でも全勝。長崎1区では総選挙で初勝利した。注目された第三極勢力は存在感を示せなかった。振り幅が大きく、漂流する政治の現場を追った。(衆院選取材班)

 日付はとうに変わり、テレビの選挙速報の残り議席数は1桁になっていた。民主前職、高木義明(66)の事務所は自民元職、冨岡勉(64)の当確判明から3時間以上重苦しい雰囲気に包まれていた。「比例復活確実」。一報がもたらされると支持者は肩をたたき合って喜び、高木が姿を現すと、三菱重工労組長船支部委員長の峰義彦は何度も涙をぬぐった。「こんなに苦しいのは初めて。これだけ動いたのも初めてだ...」

 高木は国政に7期22年、文部科学相まで上り詰め、高校授業料無償化などの実績もあった。だが結果は生涯初の落選。重複立候補していた比例九州ブロックで、民主が得た最後の3議席目に滑り込んだ。惜敗率88・6%は4位と0・7ポイント差。まさに薄氷−。

 その強固な組織力で長船支部は43年にわたり組織内候補を国政に送り続けてきたが、体力は確実に落ちてきている。組合員数は団塊世代の退職で3年前より500人減って6千人を切った。加盟する連合長崎の組合員数は横ばいだが、高木は「労働環境が悪化し、非正規社員も増えた。組織頼みの選挙は駄目だと思う」と限界を認める。

 さらに組織内にも民主政権に対する失望が広がっていた。造船不況に苦しむ三菱協力企業のある社長は、消費税を上げないよう高木に求めたが、かなわなかった。脱原発路線は連合傘下の九電労組の動きを鈍らせた。「みんな『今まで協力してきたのに、何を考えているんだ』と憤った」。20代組合員の一人が職場の空気を明かす。

 「『高木は大丈夫』はうぬぼれ。危機感が末端の組合員まで広がらなかった」。長船支部幹部OBはこう悔やむが、弱体化しつつある組織では、初めて経験する与党への逆風には耐えられなかった。

 より自民支持傾向の強い保守地盤の4区。民主に追い風だった前回でさえ、民主前職の宮島大典(49)と比例復活した自民前職の北村誠吾(65)との差は約4500票にすぎなかった。風任せでは安定した戦いが望めない−宮島はそう考え、3年かけて佐世保市内を中心に後援会を拡充。保守票の侵食と固定票の上積みを図った。

 だが圧倒的な逆風は、そんな努力をあざわらうかのように2万8千票近い差の惨敗をもたらした。敗色濃厚になった16日夜、選挙事務所の隅で、後援会関係者の一人が力なくつぶやいた。「敵は民主党だった。どんなに頑張っても報われない。むなしいね」=敬称略=

8483チバQ:2013/03/31(日) 00:35:59
http://www.nagasaki-np.co.jp/news/senkyo/2012/12/24145518.shtml
政権漂流・2 自民完勝

期待裏切れば「交代」

 衆院選投開票日の16日午後11時半すぎ、自民党県連幹事長室。当選確実となった小選挙区候補4人のポスターに、会長の金子原二郎がバラの造花を添えた。長崎1区の元職、冨岡勉(64)の花がはがれ落ちると「慣れていないからね」と冗談を飛ばした。ちょうどお祝いに訪れた県看護連盟名誉会長の山口ミユキは、比例九州ブロック(定数21)で当確となった末吉光徳(66)の姿を見つけ、遠慮なく言った。「あんた何もせんで上がったなあ」

 重複立候補する小選挙区候補が大量当選すれば、比例での獲得議席数が名簿登載人数を超え、他党に譲ることになりかねない−これを防ぐ自民の狙いは当たった。民主に独占されていた県内四つの小選挙区をすべて取り返しただけでなく、比例単独候補として名簿の下から5番目、37位に名を連ねた末吉にも議席が転がり込んだ。公明との選挙協力上、自らの選挙活動を控えたというのに。

 まるで3年3カ月前の裏返しだった。当時、民主の比例単独候補で29位だった川越孝洋(69)は小選挙区候補の応援に専念しながらも政権交代の風に乗り、初当選。今回は福田衣里子の離党で2区が空白区になるのを避け、くら替え出馬したが、敗れ去った。

 その2区を制したのは末吉と同じ"66歳の新人"、加藤寛治だった。元自民県議で雲仙市長を辞して挑んだ奥村慎太郎(58)との保守分裂選挙を、4万票以上の差をつけ圧倒した。奥村は自民の参院候補公募に応じながら、福田の不出馬を見て衆院選に名乗りを上げた。だが、これを「裏切り」とみた加藤陣営に火を付ける結果となった。

 冨岡は3度目の挑戦でようやく民主、高木義明(66)の壁を越えた。分厚い労組票の前に、自民は小選挙区比例代表並立制の導入以降5回の総選挙で勝ったことがなかった。自民圧勝だった2005年の郵政選挙で冨岡は8537票差まで迫り比例復活したが、09年は政権交代の風に4万票以上の大差で吹き飛ばされた。そして今回は民主への逆風に乗じ約1万票差で勝利。ただ高木の復活を防ぐことはできなかった。

 県議の一人は前職のいない1、2区の勝因をこう分析してみせる。「突然の解散からわずか4週間の超短期決戦。こっちの候補が地域全体に浸透していたわけじゃないが、民主とは逆に、個人より党を前面に出すことができた」

 ただ冨岡を支援した医師連盟幹部は冷めた視線を送る。「自民が野党で反省したか分からない。民主よりまし、ということ」。風が吹くたびオセロのようにひっくり返る結末。金子は"勝利者インタビュー"に顔を引き締めて挑んだ。「小選挙区制では任期中に国民の期待に応えられないと、こうなる。どの政党が政権を取ってもだ」=敬称略=

8484チバQ:2013/03/31(日) 00:36:23
http://www.nagasaki-np.co.jp/news/senkyo/2012/12/24145519.shtml
政権漂流・3 離党騒動

県連 党の内紛に翻弄

 「プレーボールとともに暴投、エラーの連続。向こう(自民)はバッターボックスに立っただけ。試合にならんかった」

 17日午前0時半すぎ、諫早市内の民主前職、川越孝洋(69)の事務所で県議の山口初實は、一連の離党騒動による「自滅の構図」を野球に例えた。既にその4時間半前、それも投票終了とほぼ同時にテレビは自民新人、加藤寛治(66)の長崎2区での当選確実を報じていた。

 支持者は早々に引き揚げ、残ったスタッフ数人が疲れた表情でホワイトボードの開票速報を見て、うなだれた。川越が2区で獲得したのは3万6602票。かたや前回、元防衛相で自民の重鎮、久間章生を破り「政権交代の象徴」とされた福田衣里子は約12万票。福田は諫早市だけで約4万1千票を獲得しており、川越はその得票数にさえ届かず、2003年衆院選の社民新人と比べても約1万4千票少なかった。

 「自滅」の序章は7月だった。消費税増税法案の衆院採決に反対票を投じた小沢一郎ら約50人が一挙に離党。その後もくしの歯が欠けるように離党者が相次ぎ、先月16日の衆院解散後、同じ増税法案造反組の福田と3区の山田正彦(70)も飛び出した。

 公示約2週間前になって立候補者4人のうち半数を一気に失い、県連は慌てた。空白区になれば比例票も減りかねず、代表の川越が2区の後任探しに奔走。最有力だった諫早市出身の参院議員、大久保潔重の擁立は、参院議席数減を嫌う党幹事長、輿石東に拒まれた。前回、比例九州ブロックで当選した川越は引退表明をしていたが撤回、やむなく自ら責任を取る形で出馬を決意した。

 だがこの間、1区の高木義明(66)らが福田の慰留に努め、支援労組も活動を中断、出遅れの原因となった。3年3カ月前の「政権交代」の熱から冷めた有権者の行動は投票率となって表れた。2区は60・54%にとどまり、一挙に約12ポイントも落ち込んだ。

 ただ惨敗の中でも民主最大の支援組織、連合長崎の会長、森光一は半年後の参院選を見据えていた。「もし(川越の)決断がなければ次の戦いはゼロからのスタートになった。少なくとも足場は残してもらった」

 福田は県外に去ったが、山田は3区に残り、県連は「競合すれば自民を利するだけ」と自主投票を選んだ。連合長崎もこれに同調。新党に移った山田は貴重な組織票を失ったまま戦うことになった。

 14年前の県連結成時に高木1人だった所属国会議員は、前回の衆院選後8人にまで達したが、今は高木と大久保を残すだけ。「自民は党内でけんかしても決まったらまとまる。民主党にはそういう文化がない」。党の内紛に翻弄(ほんろう)された県連幹事長の高比良末男は、深いため息をついた。=敬称略=

8485チバQ:2013/03/31(日) 00:36:44
http://www.nagasaki-np.co.jp/news/senkyo/2012/12/24145520.shtml
政権漂流・4 諫干問題

期待高める開門反対派

 ある大物政治家の小選挙区落選をテレビの開票速報が伝えると、暗い表情で腕組みしていた陣営幹部は思わず「よし!」と身を乗り出した。16日深夜、諫早市内の民主前職、川越孝洋(69)の事務所。しばらくして比例当選が決まると「復活しちゃうのか」とつぶやいた。

 大物政治家とは前首相の菅直人。国営諫早湾干拓事業の開門調査問題で、福岡高裁の開門判決を"政治判断"で確定させた。幹部は「諫干の混迷も、民主の凋落(ちょうらく)も、元はと言えばこの人が元凶だ」と吐き捨てた。

 菅が判決の上告を見送った2年前。開門を求める有明海沿岸の漁業者は「まさに政治主導」ともてはやした。だが開門に反対する民主県連は「英断ではなく言語道断」(諫早市議の一人)と一斉に反発。しかし地元と国の橋渡し役を担う肝心の2区民主前職は、農相来県時も知事らとの会談に秘書を代理出席させるなど、こと諫干問題に関しては関心を示さなかった。結局民主は地方と中央のねじれを抱えたまま選挙に突入した。

 川越は開門に反対の立場だったが、街頭演説や個人演説会では諫干問題をほぼ封印。自民新人、加藤寛治の陣営からは「いろいろ言っていると逆に突っ込まれるからだろう」と冷ややかな声も漏れた。

 民主県連関係者は言う。「菅の独断専行だったとはいえ、その後の地元との調整能力のなさは民主政権がまだ幼かったということ。『諍(いさか)いに終止符を打つ』と言葉だけが躍ってしまった...」

 開門期限までちょうど1年となる中、自民に政権が戻る。注目は民主政権がなし得なかった「地元の理解と協力」が得られるのか、または開門反対派が求める「開門しない」という選択ができるのかどうか−だ。

 加藤は選挙中、川越とは対照的に「開門絶対反対」を強調し続けた。「言ったことは石にかじりついてでもやるのが政治家」とも言った。自民県連幹事長の八江利春も総裁の安倍晋三が諫早入りした際「政権を取れば環境は大きく変わる」と聴衆に期待してみせた。 もともと農業者を中心とする開門反対派は自民支持層と重なる。諫早湾防災干拓事業推進連絡本部長の栗林英雄は「これまでは抗議だったが、もうそれも終わり。これからは要望だ」とスタンスの違いを語り、早速26日に上京し開門反対を国会議員に要請する。

 だが、逆に政権与党が"身内"なればこそ、これまでのように開門反対の旗を立て続けられるのか−との懸念も出ている。ある開門反対派幹部は「大きく立ちふさがる確定判決の前で、自民がどこまでやってくれるのか...。われわれも懐柔されておしまいじゃ何のための反対だったかということになる」と心配する。

 自民のこれからの出方を民主も注視する。「法治国家である以上、確定判決をほごにした例はない。お手並み拝見だ」と県連関係者の一人は言う。=敬称略=

8486チバQ:2013/03/31(日) 00:37:03
http://www.nagasaki-np.co.jp/news/senkyo/2012/12/24145521.shtml
政権漂流・5 公共事業

"拡大路線"に熱い視線

 「民主党はうそつきです」「そうだ、そうだ」−。衆院選の投開票を2日後に控えた14日夜、長崎市中心部のアーケード。自民元職、冨岡勉(64)の選挙カーの上で県建設業協会長の谷村隆三が声を張り上げると、聴衆は沸いた。

 前回衆院選の直前、谷村らは「コンクリートから人へ」と公共工事削減をマニフェストに掲げる民主党政権誕生に危機感を強め、民主県連に公開質問状を突きつけた。「西九州自動車道は推進する」。そう回答されたが、唯一ルート未定の松浦−佐々で環境影響評価に着手したのは今年に入ってからだった。

 演説から3日後、当選あいさつに協会を訪れた冨岡を、谷村は興奮冷めやらぬ様子で迎えた。「ぜひ頑張っていただきたい」

 民主党は政権交代後間もなく長崎自動車道の4車線化や九州新幹線長崎ルートの長崎延伸も"凍結"。石木ダムを含む全国のダム事業を再検証した。もともと自民党政権下から減少傾向にあった県内の国直轄の道路予算は、さらに3分の1まで減った。

 だが全国の自治体や民主県連からインフラ整備を求める声はやまず、東日本大震災後はさらに強まった。これに押し切られるように4車線化も新幹線も容認にかじを切り、石木ダムも結局「継続」に。県連は「必要な整備だから進めた」と成果を強調したが、自民党はここぞとばかりに「選挙目当てだ」と攻撃した。

 その自民党は200兆円もの公共投資による「国土強靱(きょうじん)化」を打ち出した。地方が国に政策要望する際、民主政権では幹事長室に窓口が一本化されていたが、今後は各省庁に自由に出向き直談判できる−自治体関係者はこうも期待する。

 当の建設業界の動きはどうだったのか。「昔のように運動員を出せるほど体力のある業者はほとんどない」。倒産が相次ぎ、疲弊が進む業界の現状にある地方議員は同情してみせる。だが谷村は明かす。「演説会への動員など支援の仕方は以前と変わらない。ただ、冷めた目で見ていたこれまでとは、熱の入れ具合が違った」

 だが、こうした流れに不安を覚える向きもある。「古い自民党のように族議員がはびこらなければいいが...」。ある建設業者はこう話し"利権政治"の復活で有力議員の地元だけが潤うことを懸念する。長崎大経済学部准教授の山口純哉は公共投資拡大路線に懐疑的な見方を示す。「一時的な効果はあってもそれだけで持続的に経済を発展させるのは、費用対効果や財政的な裏付けの観点から難しい。起業促進など幅広い取り組みが必要だ」

 それでも関係者の期待は大きい。16日、「当確」の一報から1時間余りがたった自民前職、北村誠吾(65)の松浦市内の選挙事務所。勝利の余韻に浸る支援者がうずまく中、松浦市議が北村に近づき、右手を差し出した。「先生、1月に(西九州道の)陳情に行きますので」=敬称略=

8487チバQ:2013/03/31(日) 00:37:18
http://www.nagasaki-np.co.jp/news/senkyo/2012/12/24145522.shtml
政権漂流・6 "右傾化"

戦争体験者 今こそ声を

 「皆さん、先ほど北朝鮮がミサイルを発射しました」「日本を射程に入れていることを示すため打ち上げたと言ってもいい」。衆院選投開票を4日後に控えた12日午前、長崎市の鉄橋。北朝鮮の事実上の長距離弾道ミサイル発射の一報を受け、自民党総裁の安倍晋三が声を張り上げた。

 「自公は日本の領海領土、国民の命を守る政権をつくる」「誇りを持てる日本を取り戻す」−。ナショナリズムを喚起する演説が続いた。だが自民党が公約に掲げる集団的自衛権行使の容認、憲法改正、自衛隊の国防軍化には一切触れなかった。

 被爆地長崎では、この公約に加え、日本維新の会代表の石原慎太郎が核兵器保有の研究を公言したこともあり、"右傾化"の懸念が強まった。長崎1区で当選した自民の冨岡勉(64)は「被爆地で国防軍について話すと不利になるという話は特になかった」とするが、選挙期間中、自民党候補者や長崎入りした同党幹部が言及することはほとんどなかった。民主党などは"右傾化"を攻撃材料としたが、憲法改正は争点とならず、自民圧勝の流れが加速した。

 衆院選後、安倍は早速、憲法を改正しやすくする「憲法96条の改正」について日本維新の会などと連携を模索する考えを表明。96条では、改憲には衆参各院の3分の2以上の賛成による発議と国民投票で過半数の賛成が必要と定めている。自民党は、発議要件を両院の過半数に緩和する憲法草案を掲げている。

 長崎原爆被災者協議会長の谷口稜曄は「憲法を『米国がつくった』と反発する人がいるが、被爆国日本が戦後の再出発に当たって軍隊を持たない、戦争をしないと決めたのだ。それは絶対に守る」。NGO核兵器廃絶地球市民長崎集会実行委員長の朝長万左男は「参院選も控え、安倍さんがすぐ改憲に突っ走るとは思えないが、厳重に監視しなければならない」と話す。

 経済の低迷、貧困層の増加、社会の閉塞(へいそく)感と、沖縄県・尖閣諸島などの領海領土問題は、国民の「強い日本」への希求を促し、これを背景にして戦争の放棄を定めた9条を含めた改憲の土壌は広がりつつあるようにも見える。

 さらに日本は、原発の使用済み核燃料の再処理で核物質プルトニウムを既に大量に蓄積し、ウラン濃縮技術、高度なロケット技術も保有。核兵器開発の潜在能力を「抑止力」として着目している政治家もいる。"右傾化"は核の取り扱いも含めて懸念を広げる可能性がある。

 元長崎大学長の土山秀夫は「自民の勝利は民主の自滅が要因。自民の改憲を有権者が支持したわけではない」と分析し、こう指摘した。「以前は自民党内でも改憲反対の議員は多かった。それは戦争体験者たちだった。今、平和と自由を享受してきた世代の議員が、勇ましいことを言ってたきつけている。戦争が人間性を根底から覆すものだと知る戦争体験者が、口を開くときなのだ」=敬称略=

8488チバQ:2013/03/31(日) 00:37:36
http://www.nagasaki-np.co.jp/news/senkyo/2012/12/24145523.shtml
政権漂流・7 第三極

時間なく存在感示せず

 「こんなに解散が早くなるとは思わなかったな」。衆院選投開票日の16日夜、長崎3区で敗色濃厚となった日本未来前職、山田正彦(70)は低い声で悔しさをにじませた。 民主党政権で農相を務め、環太平洋連携協定(TPP)では交渉反対の急先鋒(せんぽう)としてメディアに注目され、知名度は"全国区"だった。自民前職の谷川弥一(71)とは前回まで1勝2敗。どちらが敗れても比例復活する接戦を繰り広げてきた。だが今回は約1万7千票の差をつけられ復活もできなかった。

 ちょうど1カ月前−。首相の野田佳彦は大阪市長、橋下徹率いる日本維新をはじめ第三極勢力の台頭を警戒、その選挙準備が整う前に解散に打って出た。山田と共に消費税増税法案採決で造反した小沢一郎は、既に民主を離れ「国民の生活が第一」を結党。4区に元秘書の末次精一(50)を擁立していた。

 後を追うように離党した山田は新党結成などを経て、小沢と合流。環境派で知られる滋賀県知事の嘉田由紀子を代表に担ぎ出した。

 12党が入り乱れる中、日本未来が獲得できたのは9議席、改選前の7分の1に後退した。末次がつぶやく。「民主は駄目、自民は嫌、第三極は乱立で違いが分からない−有権者はそう思ったんじゃないか」

 23日夜、東京で身辺整理を済ませ地元に戻った山田は「国政復帰は」と記者に問われると「考えてるよ」。ただ、それが半年後の参院選かそれとも衆院選かは「様子を見る」としか語らなかった。

 一方、橋下と石原慎太郎が組んだ日本維新は改選前の5倍、54議席に伸ばし第3党へ躍進した。ただ本県は小選挙区で候補を擁立できなかった全国8県の一つ。候補者を養成する「維新政治塾」の若手市議らは手を挙げず、元首長や県議らの個別交渉は破談した。 雲仙市長だった奥村慎太郎(58)も維新と接触したが、TPP推進が地元農業層に受け入れられないとみて無所属で2区に立候補。自民新人の加藤寛治(66)に敗れ、周辺はこう漏らした。「維新でやればもっと無党派層を取り込めたのに」

 それを裏付けるデータがある。県内の維新の比例得票率は候補者もいないのに公明を上回る16%に達した。その上、比例九州ブロックで4議席を得た日本維新の4人目の候補の惜敗率はわずか47%。つまり1位当選者の半分以下の得票で比例復活した。奥村は加藤の54%。もし、維新公認で重複立候補していれば、同じ票数でも復活できていた。

 次は参院選−。だが塾生の一人は冷静に見つめる。「数字を見て名乗りを上げる人はいるかもしれない。ただ風で通っても、いずれ"小沢ガールズ"のように全滅する。風任せにはなりたくない」

 熱気に乏しい中で自民が大勝し政権を奪還した衆院選。自公が安定した政権をつくるのか、政治がさらに漂流するのか、見通すのは難しい。=敬称略=(おわり)

8495チバQ:2013/04/06(土) 17:55:29
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/130405/stt13040523320012-n1.htm
0増5減 自民がコスタリカ方式で調整へ 石破氏が意向 反発は必至
2013.4.5 23:29
 衆院の「一票の格差」是正のため、選挙区を「0増5減」する公職選挙法改正をにらみ、自民党の石破茂幹事長は5日、区割り変更で現職が競合する選挙区について「コスタリカ方式」での調整を検討する考えを示した。対象となる議員の反発は必至で、石破氏ら執行部は党内にまた1つ難題を抱え込むことになった。

 「議席が減る選挙区の同志が議席を確保できるよう万全の対応を取る。法案が通ったが、党の態勢ができていないという状況は避けなければいけない」

 石破氏は5日の記者会見で、公選法改正案の法案審議と合わせて5減対象県の現職に理解を求めていく考えを強調した。

 自民党は8日の選挙制度調査会総会から、改正案の党内手続きを本格化させる。政府は12日にも法案を閣議決定する。国会審議と同時並行で党内調整を進めることで「審議波乱の芽を摘み取りたい」(幹部)というわけだ。

 0増5減で減区となるのは山梨、福井、徳島、高知、佐賀の5県。昨年12月の衆院選では山梨2、3区を除く13選挙区で自民党が勝利した。その中でも高知、福井は自民党が下野した平成21年の衆院選でも全勝した自民党の金城湯池。選挙に強い議員が居並ぶ。

 自民党は野党時代、候補が競合する場合、都道府県連による「予備選」で決める方針を決めている。予備選導入を訴えてきた中堅からは「現職同士でも予備選で決めればいい」との声もあるが、執行部は「とても不可能」と判断。コスタリカ方式での調整を進める意向だ。とはいえ、後援会組織を抱える議員側がすんなり快諾するはずはなく、難航は確実だ。

 参院への「くら替え」で調整する手もあるが、そのハードルも高そうだ。

 今月に入って、5減対象県の議員が血相を変えて党本部に駆け込んだ。

 「党が私に対して参院へのくら替えを打診したという話が流されているが、本当なのか!」

 詰め寄られた選対幹部は「そんな事実はない、ない」と大慌てで首を振り、否定するしかなかった。

8505チバQ:2013/05/17(金) 20:11:05
http://mainichi.jp/select/news/20130517k0000m040111000c.html
石川知裕議員:辞職を表明 陸山会事件で有罪判決
毎日新聞 2013年05月17日 00時45分

 小沢一郎・生活の党代表の資金管理団体「陸山会」を巡る政治資金規正法違反(虚偽記載)事件で、有罪判決を受けて最高裁に上告した新党大地の衆院議員、石川知裕氏(39)=比例代表北海道ブロック=が16日、帯広市で開かれた連合後援会の拡大役員会で議員辞職の意向を表明した。記者会見で石川氏は「不当な判決を認めるわけにはいかず、上告を断念せず戦うという決断をした」と理由を説明、一方で「私は政治家が天職だと思っている」とも述べた。辞職願は17日に衆院議長宛てに提出する。

 石川氏の辞職が決まると、大地の鈴木宗男代表の長女貴子氏(27)が繰り上げ当選する。

 石川氏は3月13日の2審判決後、支持団体の地元民主党や各地の後援会に裁判の経緯を説明。4月8日の連合後援会拡大役員会で進退を自分で判断するとの了解を得ていた。16日の拡大役員会では、支持者に辞職を決めた経緯と裁判闘争の継続を説明した。会見後、鈴木代表は「重大な決断で言葉もない。裁判での無罪を信じており、石川さんの再起に向けて今後も連携していきたい」と話した。

 石川氏は09年の衆院選で北海道11区(十勝管内)から民主党公認で立候補し当選。事件後は離党し、大地に加わった。昨年12月の衆院選では大地から立候補し、比例道ブロックで復活当選した。【三沢邦彦】

8507seo service:2013/05/28(火) 17:47:34
y7dXIJ Really appreciate you sharing this article.

8508チバQ:2013/06/16(日) 19:07:23
>今回の都議選でも、山下氏ら現職2人が国政転身を目指し引退を決めている。

とりあえずここに張っておきます。

http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1101930771/3571

http://senkyo.mainichi.jp/news/20130605ddlk13010214000c.html
’13都議選:議員の仕事/中 国政への「踏み台」 都民との距離縮まらず /東京
毎日新聞 2013年06月05日 地方版

 <議員(センセイ)の仕事>

 自治会の会合や懇親会などの予定で埋め尽くされた手帳。鉛筆の走り書きが、慌ただしい日々を物語る。

 青梅市選挙区選出の山下容子都議(54)は4年前、自民党が半世紀守っていた議席を奪い「民主躍進」のシンボルになった。だが民主を離党し、次の都議選には出馬しない。「元々、国政志望だった」と理由を語る。

 出身は立川市で、落下傘候補だった。地域行事には市長、市議会議長らと一緒に必ず出席を求められ「休みはなかった」。小学校での救急救命教育やオフィスビルでの室内緑化など、こだわりのテーマを都政に反映させてきた自負はある。それでも内心は、農業や環境政策、環太平洋パートナーシップ協定(TPP)参加交渉などに関わりたかった。「一生懸命やっても、都議の仕事は注目を浴びにくい」との思いをぬぐえなかったという。

     ■

 毎日新聞の集計では直近の国政選挙(2012年衆院選と7、10年参院選)に立候補した都議経験者は少なくとも延べ22人に上り、うち9人が当選した。今回の都議選でも、山下氏ら現職2人が国政転身を目指し引退を決めている。事情はそれぞれだが、結果的に都議会は国会への「踏み台」になっている面がある。

 大手ドラッグストアチェーン会長で前民主党衆院議員の樋口俊一氏(61)も、都議からの転身組の一人だ。93年、日本新党ブームに乗って中野区選挙区でトップ当選したが、任期中の96年に新進党に担がれて衆院東京7区から出馬した。

 樋口氏も大阪出身の落下傘候補。無党派層が多い東京では、地元で強く引き留める支持者もいなかった。「都議では結局、国のやることに手を突っ込めない」との不満もあった。ある現職都議は「都議選と衆院の小選挙区は、選挙区がほぼ重なる。他道府県のように地盤を広げる必要がなく、政党の側も擁立しやすい」と解説する。

     ■

 国会議員と肩を並べる厚遇でありながら、都議への都民の関心は高くない。都議選の過去5回の投票率は5割前後にとどまり、直後の国政選挙より3〜22ポイント低かった。「風頼みで簡単に都議になり、簡単にリクルート(転身)する」(ベテラン都議)風潮が、有権者との距離感を広げている面は否めない。

. 都幹部の一人は「国から交付税を受け取っていない都にとっては、都選出国会議員より都議が大切。ただ、その役割の重さを自覚していない若手都議が増え、深い議論ができるのはひと握りになった」と苦言を呈す。都議と衆院議員を経験している荒川区長の西川太一郎氏(71)は「活動に限界を感じれば、より大きな舞台を求めるはず」と転身に理解を示しつつ、こう指摘する。「上昇志向だけなら、必然性がない」

〔都内版〕

8509チバQ:2013/06/16(日) 20:12:54
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1101930771/3553
3553 :アーバン:2013/05/29(水) 18:08:37
http://mainichi.jp/area/tokyo/news/20130529ddlk13010258000c.html

選挙:都議選 民主、葛飾区選挙区で公認取り消し 維新は渋谷区選挙区に擁立 /東京

毎日新聞 2013年05月29日 地方版


 民主党都連は28日、都議選で葛飾区選挙区の現職、佐藤由美氏(41)の公認を取り消すと発表した。佐藤氏は次期衆院選で東京16区(江戸川区)からの出馬を目指すとしている。葛飾区の民主候補は現職1人に一本化され、これで同党の公認予定は44人(現職39人、新人5人)になる。

 また、日本維新の会都総支部は同日、渋谷区選挙区で新人の小林崇央氏(42)の擁立を発表し、江戸川区選挙区の新人、中津川将照氏(27)の公認は本人から申し出があったとして取り消した。

 定数2の渋谷区は、選挙協力を解消したみんなの党も新人の擁立を決めている。維新の公認予定は35人(現職3人、元職3人、新人29人)。【竹内良和】

〔都内版〕


*2000年衆院選茨城1区民主党公認で同姓同名で出馬してるけど、
 年齢が合わないので別人の模様

8510チバQ:2013/06/18(火) 00:32:27
http://mainichi.jp/select/news/20130617ddm005070162000c.html
悼む:前民主党参院議員・前副復興相、今野東さん=4月24日死去・65歳
毎日新聞 2013年06月17日 東京朝刊

 ◇政治、落語…多彩な活動−−今野東(こんの・あずま)さん=肺炎のため、4月24日死去・65歳
 自分が今あの世にいるなんて、おそらく本人が一番信じられない思いでいるだろう。

 政治家にして落語家。昨年末の衆院選で落選したが、活動は衰えなかった。3月末に地元・仙台から上京。間近に迫った参院山口補選の応援態勢を、仲間の議員と協議した。5月には「東北弁の語りの文化を確立したい」と、自ら家元として活動してきた「東方落語」の16周年記念公演も控えていた。

 だが4月初旬、体調不良で入院。そのまま集中治療室を出ることなく、わずか1カ月弱で旅立ってしまった。

 政治家としてのライフワークは難民問題。弱者の視点でものを考える、穏やかで実直な人という印象だった。だから、初めて彼の落語を聞いた時は驚いた。「東北弁は落語に合わない」という思い込みは完全に覆された。素朴で温かい語り口と確かな人物描写に、すっかり引き込まれた。

 当時、支持労組の選挙違反事件で公職選挙法の連座制の適用を受け、議席を一時的に失っていた。「もう落語一本で行けば」と軽口をたたきかけたが、彼の思いは違った。

 「議席があれば、法律や制度の改正にかかわり、弱い人たちを救えるのに」

 落語のお弟子さんによると、普段は全く笑わない、厳しい師匠だったそうだ。本番直前に「つまらない」と内容を変えさせたこともあるという。永田町では分からない多彩な顔が魅力の、希有(けう)な政治家だった。

 彼の東北弁の語りが今も、自身のブログ「平和の種」(http://blog.livedoor.jp/azumakonno/)に残っている。宮沢賢治の「雨ニモ負ケズ」の朗読。録音自体は古いが、傷ついた故郷を残し世を去る無念や、再生への祈りが感じられる。ぜひ聴いてみてほしい。【尾中香尚里】

.

8511チバQ:2013/06/26(水) 20:41:46
3220 名前:チバQ 投稿日: 2013/06/26(水) 20:41:07
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/130626/stt13062612180003-n1.htm
西野陽氏を除名、自民 衆院選で維新の長男応援 
2013.6.26 12:17 [国会]
 自民党は26日の党紀委員会で、昨年の衆院選の大阪13区で党公認を受けながら立候補せず、日本維新の会から同選挙区に出馬した長男を応援したとして、西野陽元衆院議員を除名処分とした。「党の規律を乱す行為」に当たるとした。

 谷川秀善委員長は記者会見で、「選挙を目の前に控えての立候補辞退で、その後の候補を選ぶのに難儀した。完全に選挙妨害された」と説明した。

 西野氏は政界を引退。長男の弘一氏は初当選し、自民党の新人候補は落選した。

8512チバQ:2013/08/18(日) 22:49:12
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/130818/stt13081820570000-n1.htm
相次ぎ落選の小沢チルドレン 焼肉屋、政治活動停止などで雲散霧消
2013.8.18 20:51 (1/3ページ)[小沢一郎]
 民主党公認で平成21年の衆院選で初当選し、政権交代後は小沢一郎幹事長(当時、現生活の党代表)に手塩にかけて育てられた「小沢チルドレン」が昨年12月の衆院選で相次いで落選、「鉄の結束」を誇ったかつての「軍団」は雲散霧消した。政治への意欲や小沢氏への思いはどうなっているのか。(坂井広志、松本学)

 「メシを食っていかなあかんやろ…」

 小沢氏に従って昨年の衆院選で日本未来の党から出馬した大谷啓(けい)氏(42)=大阪15区=は7月末、大阪・北新地に焼き肉店を開業した。

 生活の糧を失うわけにはいかないという厳しい現実に直面している。落選すると企業顧問などの肩書を得て収入を得るケースが少なくないが、住友商事OBの大谷氏は「虚業でカネをもらいたくない。実業したいと思った」と語る。

 小沢一郎政治塾出身で、チルドレンの間では中心的存在だった。生活の党員は続けているし、政界復帰への意欲も衰えてはいない。ただ、「別な固まりができないと…。自民党が割れん限り再編は起きへんで」と漏らす。

 議員時代については「自分たちの思いは伝わるという過信はあった」と反省する。小沢氏については「恨みも何もない。彼がしてきたことは間違っているとは思わない」と擁護するが、「お年もお年だ。もう『首相に』とは思わない」。

 小沢氏とは今年3月の小沢塾以後、会っていないという。

 未来で落選した加藤学(がく)氏(44)=長野5区=は1月に政治活動停止を表明、後援会も解散した。ツイッターでは4月に「新しい仕事」を得て上京しているとし、「国民は完全に(生活の党を)見限っている。解党的出直しを望む」と古巣に注文をつけた。

 一方、木村剛司(たけつか)氏(42)=東京14区=は次期衆院選での再起を期し、生活の党の総支部長として活動する。生活が再浮上するには民主党との連携は欠かせないと判断、6月の東京都議選で民主党候補を小沢氏の了承を得た上で支援した。

 民主、生活両党の「橋渡し役」への意欲をみせる。もっとも、散り散りになった「軍団」への思いは「それぞれの人生なので…」。

 小沢氏はどうか。「去る者追わず、来る者拒まず」(元側近)を信条とするだけに、今月7日の記者会見では冷ややかだった。

 「『小沢チルドレン』といわれる人だけが落ちたわけではない。基盤の弱い人が落ちた。選挙民との信頼関係を不断の努力で作り上げること以外にない」

8513チバQ:2013/10/28(月) 21:49:59
http://senkyo.mainichi.jp/news/20131028ddlk05040127000c.html
虚偽記載:民主候補陣営、衆院選3区収支報告書で疑い 県警が書類送検へ /秋田
毎日新聞 2013年10月28日 地方版

 昨年12月の衆院選秋田3区(横手市など)に民主党公認で立候補し落選した三井マリ子氏(65)が、選対事務局補佐を務めた女性を有印私文書偽造などの疑いで横手署に告発したことが分かった。女性は松浦大悟党県連代表(前参院議員)の秘書で、三井氏は「(自身が代表を務めた)党県第3区総支部の政党交付金の受け皿となる銀行口座を私に無断で開設するなど会計が不明朗で納得できない」としている。【小林洋子、松本紫帆】

 告発を受け、県警はこの女性らを任意で聴取。選挙運動費用収支報告書で虚偽記載の疑いがあるとして、出納責任者の男性らを公職選挙法違反容疑で近く書類送検する方針。

 県選管に提出した収支報告書によると、衆院選告示日の昨年12月4日に三井氏の選挙ポスター張りなどをした横手市などの有権者86人に労務の対価として報酬計81万9000円が支払われた。

 しかし、捜査関係者によると、86人の中には、実際はポスター張りをしていなかったり、ポスター張りをしたものの記載金額の一部しか受け取っていなかったりしたという。報酬は三井氏の党公認料で賄われた。県警はこうしたうその記載をした経緯とともに、浮いた金の使途を調べている。

 ◇三井氏が告発「政党交付金も不明朗」
 告発した三井氏は横手市出身で、東京都議などを務めた。衆院秋田3区の民主党現職の離党を受け、党県連から出馬を再三要請され、昨年10月に出馬を決意した。「落下傘候補」同然だったが、「松浦県連代表、松浦事務所が全面的に支援し、選挙準備を進める」と説得されたという。

 しかし、告発状によると、松浦氏秘書で選対事務局補佐の女性は党本部から配分される政党交付金の受け皿となる口座「民主党秋田県第3区総支部交付金受入口代表三井マリ子」を無断で開設。三井氏には他にも党公認料を受け入れる口座などがあったが、この口座については存在をいっさい知らされてなかったという。

 口座の記録によると、問題の口座には政党交付金計1300万円が振り込まれ、その後、三井氏の第3区総支部の口座に1200万円は移されたが、差額の100万円は入金されなかった。

 一連の問題について、民主党県連代表代行の虻川信一県議は「告発内容が分からない上、捜査中なので何かを言える段階にない」と話している。

8514チバQ:2013/10/31(木) 22:11:30
http://senkyo.mainichi.jp/news/20131031ddlk05040187000c.html
民主候補陣営虚偽記載問題:衆院秋田3区 ポスター張り、取りまとめ役が手配 選対本部に領収書 /秋田
毎日新聞 2013年10月31日 地方版

 昨年12月の衆院選秋田3区で落選した民主党の三井マリ子氏陣営の選挙ポスター張りなどの費用を巡る収支報告書の虚偽記載問題で、ポスター張りは秋田3区内の取りまとめ役が三井氏の選挙対策本部から請け負い、それぞれ手配していたとみられることが捜査関係者への取材で分かった。県警はこの取りまとめ役も任意で聴取していて、全容の解明を目指す。【小林洋子、松本紫帆】

 県選管によると、候補者の選挙ポスターを張る掲示場は選挙区内の人口と面積を基準にしてその数を決めているという。面積が広大な秋田3区内のポスター掲示場数は昨年12月の衆院選で2512カ所に上り、1区(637カ所)の4倍近く。2区の2450カ所よりも多く、県内では最も多い。

 ポスター張りについて、複数の陣営関係者は取材に「ポスターをできる限り早く張るためにも、3区はそれなりの人数が必要だ」と語る。

 捜査関係者によると、今回、問題になっている三井氏陣営の選挙運動では、選対本部が地区のリーダー格である取りまとめ役に対し、ポスターを張る地区と人件費を割り振り。それを受け、取りまとめ役が必要な人員に声をかけていた。ポスター張りを終えると、報酬を支払い、領収書を受け取っていたとみられる。

 これまでの県警の調べで、ポスター張りをしたとされる人の中には実際にはポスターを張っていない人がいて、「勝手に名前を使われた」などと述べているという。県警は取りまとめ役が架空の領収書を作成した疑いもあるとみて調べている。

8515チバQ:2013/11/12(火) 23:09:05
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/131112/crm13111222080023-n1.htm
【徳洲会事件】
空前規模の選挙違反 「病巣中枢に一気に網」の捜査
2013.11.12 22:07 (1/2ページ)
 過去に例がないほど大規模な組織的選挙違反を暴いた東京地検特捜部による今回の捜査は、従来の選挙違反事件のように組織の末端を切除するのではなく、組織の頂点にメスを入れた点で画期的な意義がある。

 「この捜査は病巣の中枢へ一気に網をかけなければまったく意味がない」。ある検事は内偵捜査初期の段階で、徳洲会幹部の一人にこう説いて捜査への協力を求めたという。

 公職選挙法違反は選挙の投票終了とともに警察が取り締まりに乗り出すのが通例だ。違反をした末端の運動員を逮捕して、誰に指示されたかを追及し、組織の上層へと向かう「突き上げ型」の捜査をする。

 だが、途中で壁に突き当たり、上層部まで手が届かないまま「選挙違反取締本部」の看板が下ろされることが多い。徳洲会元幹部は「これまで違反に手を染めた職員を逃亡させたり、中堅幹部が罪をかぶったりして、上への追及を食い止めてきた」と証言している。

 検察内部には当初、「特捜部が選挙違反を捜査する価値があるのか」という声もあったという。だが、公益を担うべき医療法人から大人数が駆り出された実態が捜査にゴーサインを出させたという。

 これまで国会議員の選挙違反をめぐっては、平成15年の衆院選で、運動員に現金を渡して票のとりまとめを依頼した自民党衆院議員の近藤浩氏=比例東海=や、新井正則氏=埼玉8区=が逮捕され議員を辞職している。21年の衆院選でも民主党の小林千代美氏陣営=北海道5区=の幹部が逮捕。北海道教職員組合による不正資金提供事件も発覚し、同事件の有罪判決が出た後に小林氏は辞職した。

 だが、検察関係者は同種事件と比べても今回の事件は「悪質」とする。「500人以上の動員は極めて大規模。しかも病院職員は広域から集結しており、警察単独では実態を把握しづらい事件だ」と指摘する。

 別の検察幹部はこう話した。「選挙違反事件は候補者の失職に直結するため関係者も口が堅いことが多い。『ストーリーに沿った供述を取る』と批判された特捜検察が本当に変わったのかが試されている」

8516チバQ:2013/11/12(火) 23:12:57
自由連合の復活か!?
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/131112/stt13111218580011-n1.htm
徳田毅議員、自民離党の意向伝える 石破幹事長了承
2013.11.12 18:57 [自民党]
 医療法人徳洲会グループの公職選挙法違反事件で、親族らが逮捕された自民党の徳田毅衆院議員=鹿児島2区=は12日、石破茂幹事長と国会内で面会し、「党に迷惑をかけたくない」として離党の意向を伝えた。石破氏は了承、13日の党紀委員会で離党手続きに入る。野党側からは徳田氏の説明責任を求める声が出ており、党は臨時国会での法案審議への影響を避けるため、対応を急いだ。

 徳田氏は面会後、記者団に対し、親族らの逮捕について「事実を重く受けとめている。国民や有権者に心からお詫び申しあげる」と陳謝した。一方、石破氏は面会後、記者団に徳田氏の議員辞職について「予断をもって言うべきではない。(昨年の衆院選で)公認した党の責任者として重大に受けとめなければならない」と述べた。

 これに先立ち、石破氏は12日、佐藤勉国対委員長、鹿児島県連会長の森山裕衆院議員と国会内で対応を協議した。党として徳田氏と連絡を取り、本人の意思を確認する方針を申し合わせた。

 自民党は徳田氏の離党で事態を沈静化させたい考え。ただ、みんなの党の浅尾慶一郎幹事長は12日の記者会見で「(徳田氏は)衆院政治倫理審査会(政倫審)に出席し、説明責任を果たす必要がある」と国会での説明を求める考えを表明。民主党の大畠章宏幹事長も記者団に「離党したからといって説明責任を果たしたことにはならない」と批判した。

8517チバQ:2013/11/12(火) 23:21:48
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/131112/crm13111222030021-n1.htm
【徳洲会事件】
徳田議員の姉2人、グループ私物化 虎雄氏病後に深く関与
2013.11.12 22:01 (1/2ページ)[自民党]

越沢徳美容疑者=9月30日、東京都千代田区
 徳洲会グループの選挙違反事件では、鹿児島の選挙区で運動員の指揮を執った越沢徳美(なるみ)容疑者(50)とスターン美千代容疑者(46)が逮捕された。2人は父で医療法人徳洲会前理事長の徳田虎雄・元衆院議員(75)に厳しく教育され、ともに成長して医者に。だが、虎雄氏が病で床に伏せると、厳格な父・虎雄氏が築いたグループ企業を私物化するようになったという。

 「(徳田毅衆院議員の)お姉さんとは知らなかった。大変美人のお姉さん。皆さんも目に問題が出たら赤坂のクリニックに」。昨年12月の衆院選翌日、都内のホテルで開かれた毅氏の政治資金パーティー。当時、自民党総裁だった安倍晋三首相(59)は、官房長官時代に美千代容疑者が運営する眼科クリニックで治療をうけたエピソードを紹介し、美千代容疑者を持ち上げた。

 徳田家の第1子、徳美容疑者と次女の美千代容疑者は、虎雄氏が大阪大学医学部在学中に結婚した妻(74)との間に生まれた。当時は虎雄氏の父が亡くなり、虎雄氏が鹿児島県・徳之島から一族を大阪に呼び寄せたばかり。その後生まれた毅氏らを合わせた2男5女の子供たちは2段ベッドのある一室で寝起きしていたという。

 そんな中、虎雄氏は帰宅時に子供たちに正座で出迎えさせるなど厳しいしつけを施し、四女と毅氏以外の5人を医業の道に進ませた。徳美容疑者も医者となりグループ病院に勤務。長じて外国人と結婚した美千代容疑者は眼科医として独立した。

 姉妹がグループ運営へ関与を深めたのは、虎雄氏が全身の筋力が低下する難病の筋萎縮性側索硬化症(ALS)を発症した平成14年ごろから。虎雄氏の病状が悪化するにつれ、徳美容疑者と美千代容疑者は関連会社の社長に就任した。

 姉妹は、医療機器納入会社「株式会社徳洲会」(通称・カブトク、東京都千代田区)から多額の役員報酬を受け取ったり、実体のない顧問契約を結んだりしたという。1億円以上する都心の高級マンションに住み、グループ企業が所有する国産車をグループ職員に運転させていた。

 グループ関係者は「虎雄氏は徳洲会を立ち上げた当初、病院に泊まり込んで運営にあたるなど苦労してきた。だが、姉妹は経営が安定してからの徳洲会しか知らない。虎雄氏の苦労が姉妹には伝わっていないようにみえた」と話した。

 鹿児島2区内の重要地区責任者を務めた石川一郎(58)、桶谷義一郎(69)、屋田正彦(69)の3容疑者はそれぞれ昭和50〜60年ごろに徳洲会に入った古参職員で、これまでの選挙でも現地で活動していた。

8518チバQ:2013/11/12(火) 23:22:25
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2013111200852
徳田議員、自民離党を表明=安倍政権に痛手

記者の質問に答える自民党の石破茂幹事長=12日午後、国会内 自民党の徳田毅衆院議員は12日、国会内で石破茂幹事長に会い、医療法人「徳洲会」グループの公職選挙法違反事件で姉らが逮捕されたことを受け、離党する意向を伝えた。同党は近く党紀委員会を開き、離党を認める方針。昨年12月の第2次安倍内閣発足後、自民党国会議員の離党者は初めて。順調な政権運営を続ける安倍晋三首相には痛手となる。




「相手を圧倒」と陣頭指揮=衆院選で徳田議員姉−徳洲会公選法違反・東京地検



 会談で、徳田氏は「党に迷惑を掛けるわけにはいかない」として、離党する考えを伝達。この後、記者団には「親族が逮捕されたことは大変重く受け止める。疑念を持たれていることは、国民や有権者らに心からおわびしたい」と陳謝した。議員辞職については「多くの方々によって当選し、仕事をさせていただいているので、推移を見守って考えたい」と述べるにとどめた。
 石破氏は記者団に「極めて残念だ。(衆院選で)公認した党の責任者として重大に受け止める」と語った。 
 公選法には、運動員買収などで候補者の親族が禁錮以上の刑を受けて確定すれば、候補者の当選は無効となる「連座制」の規定がある。これに関し、民主党の大畠章宏幹事長は12日、「そのこと(進退)についても、ご自分で判断されるべきだ」と記者団に述べ、連座制適用前の自発的な議員辞職を求めた。
 徳田議員は、2005年9月の衆院選に鹿児島2区から無所属で出馬し、初当選。同月、自由連合代表に就任した。06年12月に自民党に入り、昨年の衆院選で3回目の当選を果たした。今年2月には女性問題で国土交通・復興政務官を辞任した。(2013/11/12-20:07)

8519チバQ:2013/11/12(火) 23:24:26
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20131112-OYT1T00707.htm
姉ら逮捕「徳田家」支配崩壊…病院側「刷新を」

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公選法違反容疑で徳洲会グループ東京本部のあるビルへ捜索に入る係官ら(12日午前、東京都千代田区で) 日本最大級の医療グループ「徳洲会」の公職選挙法違反事件で12日、徳田毅衆院議員(42)(鹿児島2区)の姉2人とグループ幹部4人が逮捕された。

 選挙運動に動員した職員は563人、違法な運動報酬は計約1億4750万円相当。異例の大規模な組織ぐるみの選挙違反で、「徳田ファミリー」によるグループ支配は崩れた。全国の系列病院関係者からは、グループの刷新を求める声が上がった。

 「選挙違反は徳田家の意向をくんで組織的に行われたことは間違いないのに、親族は『病院関係者が独自の判断でやっていた』と責任転嫁している。許せない」。東北地方の病院長はそう言って憤った。病院長は「親族は関連法人も自分たちの財布代わりにしていた。逮捕を機に全容を解明してもらいたい」と話す。

 昨年の選挙応援に行った北海道のグループ職員は「グループが患者のためではなく、(毅議員の父親の)徳田虎雄前理事長や幹部のためにあるという意識が強くなりすぎた結果だ。今後は、徳洲会の本来の理念に立ち戻り、患者のための病院経営を行っていくべきだ」と強調した。

(2013年11月12日18時10分 読売新聞)

8520チバQ:2013/11/12(火) 23:24:36
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20131112-OYT1T00707.htm
姉ら逮捕「徳田家」支配崩壊…病院側「刷新を」

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公選法違反容疑で徳洲会グループ東京本部のあるビルへ捜索に入る係官ら(12日午前、東京都千代田区で) 日本最大級の医療グループ「徳洲会」の公職選挙法違反事件で12日、徳田毅衆院議員(42)(鹿児島2区)の姉2人とグループ幹部4人が逮捕された。

 選挙運動に動員した職員は563人、違法な運動報酬は計約1億4750万円相当。異例の大規模な組織ぐるみの選挙違反で、「徳田ファミリー」によるグループ支配は崩れた。全国の系列病院関係者からは、グループの刷新を求める声が上がった。

 「選挙違反は徳田家の意向をくんで組織的に行われたことは間違いないのに、親族は『病院関係者が独自の判断でやっていた』と責任転嫁している。許せない」。東北地方の病院長はそう言って憤った。病院長は「親族は関連法人も自分たちの財布代わりにしていた。逮捕を機に全容を解明してもらいたい」と話す。

 昨年の選挙応援に行った北海道のグループ職員は「グループが患者のためではなく、(毅議員の父親の)徳田虎雄前理事長や幹部のためにあるという意識が強くなりすぎた結果だ。今後は、徳洲会の本来の理念に立ち戻り、患者のための病院経営を行っていくべきだ」と強調した。

(2013年11月12日18時10分 読売新聞)

8521チバQ:2013/11/12(火) 23:29:30
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2013111290135455.html
公選法違反事件 徳田議員の姉ら逮捕 連座適用で失職も
2013年11月12日 13時54分


 昨年十二月の衆院選をめぐる医療法人「徳洲会」グループの選挙違反事件で、東京地検特捜部と警視庁捜査二課などは十二日、運動員約五百六十人に総額一億四千七百五十万円相当の現金や航空券を供与したとして、自民党の徳田毅(たけし)衆院議員(42)=鹿児島2区=の姉二人と幹部四人を公職選挙法違反(運動員買収)の疑いで逮捕した。父でグループ創設者の虎雄前理事長(75)も共犯としたが、重度の病気のため逮捕せず、事情聴取する。

 逮捕されたのは姉でグループ幹部を務めていた越沢徳美(なるみ)(50)、スターン美千代(46)両容疑者のほか、東京西徳洲会病院(東京都昭島市)事務局長の石川一郎容疑者(58)ら四人。

 公選法には、候補者の父母や兄弟姉妹が買収などで禁錮以上の刑が確定した場合、候補者本人が関与しなくても当選無効となる連座制の規定があり、徳田議員の進退問題が浮上する可能性がある。

 特捜部などは、徳田議員本人の関与がなかったかについても引き続き調べる。

 逮捕容疑では昨年十一月十六日の衆院解散後から今年七月ごろまでの間、全国の系列病院の職員計五百六十三人を選挙区に派遣し、戸別訪問などの選挙運動をさせ、一億四千七百五十万円相当を供与したとされる。ボランティアを装うため欠勤扱いにして給与を減額する一方、一日三千円の日当や欠勤分の給与をボーナスに上乗せし、事実上の報酬としていた疑いがある。

 特捜部は九月、徳洲会東京本部や徳田前理事長が入院する神奈川県鎌倉市の系列病院を家宅捜索して強制捜査に着手。警視庁と協力し、派遣職員や幹部職員ら数百人の事情聴取を進め、指揮命令系統の解明を進めてきた。

 徳田議員の姉二人は特捜部の任意の事情聴取に「選挙実務は幹部職員に任せていた」と事件への関与を否定してきた。

 <連座制> 候補者以外の者による選挙違反により、候補者の当選が無効になったり、同じ選挙区での立候補が制限されたりする制度。公選法が定める手続きは、例えば候補者の親族が買収などで禁錮刑以上の有罪(執行猶予を含む)が確定すると、高検が30日以内に高裁に「連座訴訟」を起こす。連座訴訟は検察官が候補者を相手に「当選無効の確認」などを訴え、無効の判決が確定すれば、候補者本人が失職する。

(東京新聞)

8522チバQ:2013/11/12(火) 23:41:08
http://senkyo.mainichi.jp/news/20131112ddlk05040124000c.html
民主候補陣営虚偽記載問題:三井氏が損賠求め提訴 県連代表ら3人に2758万円 /秋田
毎日新聞 2013年11月12日 地方版

 昨年12月の衆院選に民主党公認で立候補し落選した三井マリ子氏(65)は11日、無断で口座を開設するなどしたとして、民主党県連代表の松浦大悟前参院議員ら3人を相手取って慰謝料など損害賠償約2758万円を求める民事訴訟を秋田地裁横手支部に起こした。記者会見した三井氏は「重要な責任の一端は私にあると承知の上で、刑事の告発、民事の提訴をした。公の機関できちんと調べてほしい」と語った。

 訴状によると、松浦代表とその女性秘書(当時)2人は共謀し、無断で政党交付金の受け入れ口となる口座を開設するなどした上、選挙費用の使途についてうその説明をし、精神的苦痛などを三井氏に与えたとしている。秘書2人は当時、三井氏の選対本部の事務局補佐で、実質的に選挙費用の管理などを担当していた。三井氏は選挙後、松浦氏らに手紙やメールで選挙費用などの情報開示を求めたが、明確な説明はなかったという。訴状で三井氏は「(松浦氏ら3人は)7月の参院選の政治・選挙活動に使う資金を確保することを企図した」としている。

 一連の問題について、三井氏は横手署に告発。県警は今年5月に受理し、公職選挙法違反容疑で捜査している。会見に同席した近江直人弁護士は告発を公表しなかったことについて、「証拠隠滅などを避けるために対外的に明らかにすることができなかった」と説明した。

 松浦代表は「問題については党として事実確認し、県民にしかるべき時にしっかりと説明したい」とコメントした。【小林洋子、松本紫帆】

8523チバQ:2013/11/12(火) 23:45:28
http://www.kahoku.co.jp/news/2013/11/20131112t41016.htm
松浦県連代表らを提訴 衆院選秋田3区で落選、三井氏
 昨年12月の衆院選秋田3区に民主党公認で立候補し落選した三井マリ子氏(65)が11日、立候補を要請した同党県連代表の松浦大悟前参院議員(44)と選挙の実務を担った松浦氏の女性秘書2人の言動により精神的苦痛を受けたなどとして、3人に2758万円の損害賠償を求め、秋田地裁横手支部に提訴した。
 訴えによると、女性秘書らは選挙運動費用を管理する預金口座のほかに隠し口座を開設し、支出を控えて松浦氏の活動資金に流用しようとした。落選後、選挙事務所を置いた横手市で政治活動を続けようとした三井氏に対し、3人は転居を迫ったと主張している。
 衆院選前に住んでいた長野県に戻っている三井氏は同日、横手市で記者会見し、女性秘書が隠し口座を開設した行為に関して有印私文書偽造・同行使容疑などで横手署に告発状を提出し、ことし5月に受理されたと明らかにした。
 提訴について松浦氏は同日、「訴状を見ていないため、個人としてのコメントは差し控えるが、党として事実確認を行い、有権者にしっかり説明したい」とのコメントを出した。


2013年11月12日火曜日

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20131112-OYT1T00191.htm
勝手に口座…三井マリ子氏が民主県連代表ら提訴

 昨年12月の衆院選秋田3区に民主党公認で立候補し落選した三井マリ子氏(65)が11日、自分名義の口座を勝手に開設され、精神的苦痛を受けたなどとして、選挙の統括責任者だった同党秋田県連代表の松浦大悟氏(44)と、松浦氏の元秘書の女性2人を相手取り、慰謝料など総額2758万円の支払いを求める訴訟を秋田地裁横手支部に起こした。


 訴状によると、女性2人は昨年11月、三井氏に無断で口座を開設し、党が入金した1300万円などを管理、今年7月に行われた参院選の松浦氏の選挙資金にしたとしている。さらに、三井氏の落選直後、松浦氏らは三井氏にこれを知られないよう、「あなたがいると票が減る」などと言って県外退去を強要したとし、「人格を否定、侮辱し、肉体的、精神的、経済的損害を受けた」としている。

 三井氏は11日、記者会見し、「許せない思いでいっぱい。公の機関でちゃんと調べてほしい」と話した。

 一方、松浦氏は「訴状を見ていないのでコメントは差し控える。三井氏を巡る問題については、党として事実確認し、県民の皆様にしかるべき時に説明したい」との文書を出した。

 この問題を巡っては、三井氏が今年5月、松浦氏の秘書を有印私文書偽造・同行使などの容疑で横手署に告発。県警は、告発内容以外にも、県選管への提出書類に虚偽記載などの疑いがあるとして捜査している。

(2013年11月12日08時17分 読売新聞)

8524チバQ:2013/11/13(水) 21:40:59
http://www.zakzak.co.jp/society/domestic/news/20131113/dms1311131532017-n1.htm
「徳田」姉妹の素性…金庫番として裏金管理か 徳洲会公選法違反2013.11.13


越沢徳美容疑者【拡大】

 ボス姉2人に司直のメスが入った。徳洲会グループの選挙違反事件で、東京地検特捜部などは12日、徳田毅衆院議員(42)=自民、鹿児島2区=の姉で、グループ関連会社役員の越沢徳美(なるみ)容疑者(50)とスターン美千代容疑者(46)を公職選挙法違反(運動員買収)容疑で逮捕した。2人はいずれも医者で、日本最大級の医療グループのカネとヒトを牛耳り、私物化も目立っていたという。

 医療法人徳洲会前理事長の徳田虎雄・元衆院議員(75)には、2男5女の子供がいる。虎雄氏は子供たちに「理事長」と呼ばせ、帰宅時には正座で出迎えさせるなど厳しいしつけを施し、毅氏と四女をのぞく5人が医業の道に進んだ。虎雄氏そっくりの徳美容疑者も医者となり、グループ病院に勤務。外国人と結婚した美千代容疑者は眼科医として独立した。

 厳しい親子関係に変化が見られたのは、2002年ごろ。虎雄氏が全身の筋力が低下する難病の筋萎縮性側索硬化症(ALS)を発症すると、姉妹は虎雄氏に急接近。関連会社の役員に就任するなど、グループ運営の関与を深めた。関係者によると、虎雄氏は「徳美には人事、美千代には金をまかせる」と公言していたという。

 発言力を強めた姉妹に対し、周囲からは「私利私欲に走っている」との批判が噴出。医療機器納入会社から多額の役員報酬を受け取ったり、実体のない顧問契約を結んだりしたという。1億円以上する都心の高級マンションに住み、グループ企業が所有する国産車をグループ職員に運転させていた。

 とりわけ、存在感が際立っていたのが美千代容疑者。昨年12月の政治資金パーティーで、当時、自民党総裁だった安倍晋三首相(59)は美千代容疑者のクリニックで治療を受けたエピソードを紹介し、「大変美人のお姉さん。皆さんも目に問題が出たら赤坂のクリニックに」と持ち上げたことも。

 選挙期間中は運動員にげきを飛ばし、「ファミリーの中で最も激しい口調だった」(関係者)。グループの金庫番として裏金管理を担当していたとみられ、毅氏の関与や現金買収疑惑など、特捜部の今後の捜査を占う「キーパーソン」と位置づけられている。

8525チバQ:2013/11/13(水) 21:51:37
http://kyushu.yomiuri.co.jp/local/kagoshima/20131113-OYS1T00259.htm
地元で「残念」「当然」の声交錯、徳田議員自民離党へ

 医療グループ「徳洲会」の公職選挙法違反事件で12日、衆院鹿児島2区選出の徳田毅議員の姉2人とグループ幹部4人が逮捕され、徳田議員が自民党に離党の意向を伝えたことを受け、県内では「残念」と「当然」の声が交錯した。

 同党県連の森山裕会長は「このような事態となり、県連としても国民の皆様をお騒がせしたことをおわびしたい。徳田議員が離党を決意したことは大変残念だが、本人の意思を尊重したい」との談話を発表。鶴田志郎幹事長は「突然で驚いている。一連の事件ではまだ、徳田議員からの説明がなく、推移を見守るしかない」と困惑していた。

 昨年12月の衆院選で徳田議員の選挙を支援した同党県議は「政府の来年度予算編成で(徳田議員の選挙区の)奄美への交付金などに影響が出ないか心配だ。徳田議員は有権者への説明責任を果たすべき」とし、別の同党県議は「厳しいが、親族が逮捕された以上、離党は当然だ」と語った。

 徳田毅奄美市後援会の叶隆典会長は「ただただ、びっくりしている」。徳田議員と親交がある同市の栄勝正市議は「非常に残念。議員には奄美のために頑張ってもらおうと応援し、期待していた。今後の捜査を見守りたい」と語った。

(2013年11月13日 読売新聞)

8526チバQ:2013/11/13(水) 21:53:37
http://senkyo.mainichi.jp/news/20131113ddm001040082000c.html
徳洲会公選法違反:徳田前理事長、買収主導 病床から娘通じ指示か
毎日新聞 2013年11月13日 東京朝刊

 医療法人「徳洲会」グループの公職選挙法違反事件で、自民党の徳田毅(たけし)衆院議員(42)=鹿児島2区=の父親の虎雄前理事長(75)が、系列病院の職員を衆院選に動員するよう病床から指示し、その直後に開かれた選挙対策会議で派遣人数が決まったことが、関係者への取材で分かった。東京地検特捜部は、難病の前理事長が長女の越沢徳美(なるみ)(50)、次女のスターン美千代(46)両容疑者=同法違反容疑で逮捕=を通じ、違法な組織選挙を主導したとみている。

 関係者によると、前理事長の指示を受け、徳美、美千代両容疑者らは昨年11月の衆院解散直後、鹿児島市内で選挙対策会議を開き、全国の病院職員の派遣を正式に決定した。美千代容疑者は会議で「動員数を決めて、父に了解を得る」と発言したという。また、徳洲会東京本部は、欠勤扱いとなる職員の給与や交通費などの支払い方法を記載した文書を各病院に通知したが、美千代容疑者は通知前にグループ幹部から報告を受け、支払い方法について意見したとされる。

 こうした仕組みは2003年衆院選で原形ができ前理事長が筋萎縮性側索硬化症(ALS)で05年に政界を引退した後も続いていたという。【山下俊輔、吉住遊】

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8527チバQ:2013/11/14(木) 22:06:08
http://www.zakzak.co.jp/society/domestic/news/20131114/dms1311141533022-n1.htm
買収話、解体も浮上 徳洲会病院の今後の行く末「再出発するいい機会」 (1/2ページ)2013.11.14
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公選法違反で捜索を受けた徳洲会の湘南鎌倉総合病院。医療帝国はどうなるのか【拡大】

. 創業家出身の徳田毅衆院議員(42)の選挙にからむ公職選挙法違反事件が直撃している医療法人徳洲会グループ。事件とともに注目を集めるのが、組織の行く末だ。独自の理念を掲げ、日本の地域医療をリードしてきた同グループ。騒動に便乗した買収話が浮上し、離職者も出始めるなど事件の影響は計り知れない。その一方で「再出発するいい機会」と捉える関係者もいる。国内最大級の医療法人がたどる道は−。

 「生命だけは平等だ」

 この理念のもと、66病院を含む280あまりの医療施設を擁するまでに膨れあがった徳洲会グループ。徳田虎雄・元衆院議員(75)が一代で築き上げたマンモスグループが激震に見舞われている。

 「虎雄氏の次男、毅氏が出馬した昨年12月の衆院選で組織ぐるみの選挙違反が明らかになり、グループ関連会社の役員を務めた毅氏の実姉2人が逮捕された。捜査の進展次第では、組織の存続さえ危ぶまれる事態になっている」(司法関係者)

 大阪大医学部を卒業した虎雄氏が1973年、34歳で大阪府松原市に開いた徳田病院が、グループの出発点だった。

 「年中無休・24時間オープン」「患者からの贈り物は一切受け取らない」「(患者の)生活資金の立て替え・供与をする」−。

 旧来の医療界の常識、慣例を打ち破る斬新なサービスと「ブルドーザーのような」(徳洲会関係者)虎雄氏の求心力でグループは急拡大。民間信用調査会社によると、医療法人徳洲会の2013年3月期の売上高は1853億円、利益は94億円で、国内屈指の規模に成長した。

 急成長は、虎雄氏の経営者としての才に負う部分が大きかったようだ。

 『トラオ 徳田虎雄 不随の病院王』(小学館文庫)の著書があるジャーナリストの青木理氏は、「病院経営者としての才能はずば抜けていた。病院食に至るまできっちりコスト計算するなど、経営に対してはすごくシビア。一方で、思い切った事業拡大の決断ができる。選択と集中のバランスが見事だった」と話す。

 04年には全事業を証券化して英国の大手銀行から2000億円もの融資枠を引き出すことに成功した。事業の証券化を日本のビジネス界で最初に本格活用したのが徳洲会だったという。

 「金融界で注目を集め、世界的なビジネス誌から賞が贈られるほどだった」(青木氏)

 しかし、創業家一族の逮捕、スキャンダルに加え、徳洲会グループが全国の傘下病院に事実上のノルマを課して毅氏の政治資金パーティー券を関係先に販売させていた疑いも浮上。組織の存亡が危ぶまれる状況だ。

 「捜査のメスが徳田一家にとどまらず、現経営陣に及ぶといよいよ危ない。グループの解散という事態も起こりうる」(捜査関係者)

 すでにグループ崩壊を見据えた不穏な動きも出ている。

 「今回の事件に便乗して、他の医療法人が、都心部にある徳洲会の大型病院を買い取ろうという動きがある」とは医療関係者。

 「屋台骨である僻地・離島医療も問題を抱えている。こうした病院には、医者が1人しかいない所も多い。事件の影響で、来年度の新規採用が止まっているうえ、離職者も出て、運営が立ちゆかなくなる状態が生まれそうだ」(徳洲会関係者)

 もっとも、虎雄氏の出身地である鹿児島・徳之島をはじめ全国の僻地・離島の医療を徳洲会が支えてきたのは間違いない。その功績を評価し、医療界での再出発を望む声も上がっている。

 「都市部の患者が一時的に離れる可能性はあるが、地域医療で徳洲会が果たす役割はまだまだ大きく、まじめに医療に取り組む医師も多い。虎雄氏が先頭で走ってきた時代に区切りを付け、彼らが中心となって再スタートを切る時に来ているのかもしれない」(医療ジャーナリスト)

 大きな岐路に立つ徳洲会。信頼を取り戻し、医療機関として再生できる日はくるのか。

8528チバQ:2013/11/14(木) 22:13:03
http://www.asahi.com/articles/TKY201311130576.html
徳洲会、他党候補も選挙応援 虎雄氏、影響力拡大ねらう
2013年11月14日06時54分
 【福井悠介、杉浦幹治】公職選挙法違反容疑で、徳田毅(たけし)衆院議員(42)の姉ら計6人が逮捕された医療法人「徳洲会」グループが、毅氏のほかにも多くの政治家の選挙に、職員を派遣していたことがわかった。欠勤扱いとせず、賃金などを支払ったケースも。東京地検特捜部に不正の主導者と指摘された徳田虎雄・前理事長(75)が、政界での影響力拡大を狙い、応援先を決めたとされる。

 特捜部と警視庁などは12日、公選法違反(運動員買収)容疑で、毅氏の姉2人を含む6人を逮捕した。昨年の衆院選で全国の徳洲会グループの病院職員ら計563人を、毅氏が立候補した鹿児島2区に派遣。選挙運動に専従させながら、報酬や旅費計1億4750万円を払った疑いがある。

 毅氏と同様に、昨年12月の衆院選では神奈川12区から立候補した阿部知子衆院議員(65)の選挙事務所にも、職員が派遣された。神奈川県内の複数の病院の職員たちだったという。

8529チバQ:2013/11/15(金) 20:07:15
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20131115-00000056-mai-soci
<徳洲会事件>自由連合 70億円返済せず 系列企業が融資
毎日新聞 11月15日(金)15時0分配信

 医療法人「徳洲会」の徳田虎雄前理事長(75)が代表を務めていた政党「自由連合」(2010年8月解散)が、70億円を超える負債を返済せず、清算手続きが中断している。貸し付けていたのは徳洲会の系列企業。医療活動を通じてグループが得た収益が政治活動に流用されたまま「塩漬け」になっている構図が浮かび上がった。【近松仁太郎】

 毎日新聞が入手した、自由連合清算人の弁護士作成の報告書(11年11月30日付)などによると、自由連合は01年にグループ傘下の医療機器リース会社「インターナショナル・メディカル・リース」(IML)から約70億円を借り入れた。その後、借入金は利息を含め約77億円に達した。

 前理事長は自身が保有する株式会社「徳洲会」(カブトク)の株式をIMLに代物弁済する意向を示していたとされる。しかし、カブトク社長を務めていた越沢徳美(なるみ)容疑者(50)=公職選挙法違反容疑で逮捕=ら前理事長の親族がこのスキーム(計画)に異議を唱え、10年12月に清算手続きは中断した。

 関係者によると、自由連合の会計責任者を務めていた徳洲会の元事務総長(57)=今年2月解雇=は、IMLからの借り入れに際して「前理事長が個人保証をしていた」と主張し、スキームを進めようとしたが、親族側は「保証はしていない」と反発し、対立が深まったという。

 政治資金規正法は、政党が一企業から受けられる寄付金について、資本金に応じて年間750万〜1億円に制限している。だが、借入金には制限がなく「法の抜け穴」とも指摘されている。

 親族に近い関係者の一人は「自由連合からの返済は見込めず、IMLに特別損失を計上するしかない」との見解を示すが、借入金を「棒引き」することになれば、脱法的な「企業献金」との批判が強まりそうだ。

 ◇自由連合

 1994年に政党として設立。衆院議員だった徳田虎雄前徳洲会理事長が代表を務めていた。2005年に病気で政界引退後は次男の徳田毅衆院議員が代表を引き継いだものの、06年に離党して所属国会議員がいなくなり、政党要件を失った。前理事長が再び代表に就き政治団体として存続していたが、10年に総務相に解散届を提出した。

8530チバQ:2013/11/15(金) 20:08:00
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/131115/crm13111508540005-n1.htm
【徳洲会事件】
徳田虎雄氏、関連7社社長に 「一線退く」意向と矛盾、支配強化
2013.11.15 08:52 (1/2ページ)
 医療法人徳洲会グループの公職選挙法違反事件で、東京地検特捜部の家宅捜索後に医療法人理事長職を退いた徳田虎雄・元衆院議員(75)が、今月に入ってグループ企業のうち少なくとも7社の社長に一斉に就任したことが14日、分かった。虎雄氏はグループ全法人を統括する一般社団法人の代表理事職を退いていないことも判明。一線を退く意向を表明した虎雄氏はグループ内で影響力を保持する思惑があるとみられ、家族支配の構造が変わらない実態が浮かんだ。

 虎雄氏が社長に就任したのは、株式会社徳洲会(通称カブトク、東京都千代田区)▽徳洲会インフォメーションシステム(大阪市北区)▽インターナショナル・メディカル・リース(同)−など7社。登記簿によると、いずれも11月3日付で就任している。

 これらの企業はこれまで、越沢徳美(なるみ)容疑者(50)やスターン美千代容疑者(46)=ともに公選法違反容疑で逮捕=ら虎雄氏の親族やグループ幹部が社長を務めていた。

 各企業はグループ傘下の病院が使う医療器具の調達、医療機器のリースなどの取引を一手に扱って利益を上げており、取締役に名を連ねる虎雄氏の親族らが高額の役員報酬を得る構図だった。

 徳洲会グループによると、虎雄氏は10月に医療法人理事長職は退いたが、各法人の理事任免権などを持つ社員職は退いていないという。

 虎雄氏は10月20日、医療法人理事長の退任にあたって、「家族支配という批判を受けるに至った。私の家族についても責任を持って対処する」と説明。医療法人の鈴木隆夫新理事長は11月4日の会議で、別のグループ幹部がカブトク社長に就任すると発表していたが、これを覆して虎雄氏が就任してしまい、人事権は虎雄氏が握っている内実を垣間見せた。

 グループ病院幹部は「人事や事業整理などの決定では依然、虎雄前理事長に承認を仰いでいるのが実態」と指摘。虎雄氏の社長就任については「世間に唾するような行為で信じられない」と批判した。

8531チバQ:2013/11/17(日) 12:38:03
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/131117/crm13111708150001-n1.htm
徳洲会 山田元農水相に職員派遣 昨年衆院選 阿部知、薗浦陣営も
2013.11.17 08:12 (1/2ページ)

 医療法人徳洲会グループの公職選挙法違反事件で、グループが昨年12月の衆院選で徳田毅(たけし)衆院議員(42)=自民離党、鹿児島2区=のほかにも、山田正彦元農林水産相(71)=日本未来の党から長崎3区に立候補、落選=ら少なくとも3陣営に選挙応援の職員を派遣していたことが16日、関係者への取材で分かった。毅氏の父、徳田虎雄・元衆院議員(75)は選挙期間中「(毅氏の)他にも5人を応援している」と周囲に伝えており、毅氏の政界での影響力を高める狙いがあったとみられる。

                   ◇

 山田氏のほかは、阿部知子衆院議員(65)=日本未来の党から神奈川12区に立候補し落選、比例南関東ブロックで復活当選=と、薗浦健太郎衆院議員(41)=自民、千葉5区=の各陣営。

 関係者によると、山田氏の陣営には期間中、長崎、福岡両県の2病院から職員計十数人が派遣されていた。派遣先では、はがきの宛名書きやポスター貼りなどの作業を行ったという。

 職員は毅氏陣営と同様、ローテーションを組んで常時数人が応援に入れるよう調整。給与も公示後は欠勤扱いにし、減額分を冬の賞与に上乗せして支給していたという。山田氏は長崎・五島出身で島嶼(とうしょ)議員連盟などを通じ虎雄氏と近い関係にあったという。山田氏は衆院選後、グループ病院を訪れ関係者に「おかげで選挙ができました」と話した様子が目撃されていた。山田氏の秘書は「徳洲会とは何も関わりがないので一切答えられない」と話した。

 阿部氏陣営にも神奈川県内の4病院・医療施設から職員が常時数人、派遣された。阿部氏は千葉徳洲会病院(千葉県船橋市)元院長。現在も虎雄氏が療養生活を送る湘南鎌倉総合病院(神奈川県鎌倉市)で非常勤医師として週1回勤務し、虎雄氏と頻繁に面会しているという。

 阿部氏の秘書は「私も議員本人もボランティアだと思っていた。選挙前に社民党を離党して人手が足りず、虎雄氏が心配して応援してくれた」と説明した。

 毅氏と初当選が同期の薗浦氏陣営にも、千葉県内の病院から職員を常時3人派遣。薗浦氏は「ボランティアとして応援を頂いていた。報酬が出ていたことは知らなかった」と答えた。

8532名無しさん:2013/11/19(火) 21:46:51
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/131113/crm13111313440007-n1.htm
【父子の野望−徳田虎雄氏の「功」と「罪」上】
「選挙資金は医療改革の経費だ」大義のために法を犯す
2013.11.13 13:42 (1/4ページ)[汚職・政治家疑惑]

家宅捜索が入った徳洲会東京本部前には、多くの報道陣が集まった=12日、東京都千代田区(大西史朗撮影)
 徳田虎雄は昭和13年、兵庫県生まれ。2歳で鹿児島県の徳之島に移住したが、家は貧しく、病気の弟が医師に診てもらえずに亡くなった経験から、医師を志すようになったという。

 大阪大医学部を苦学で卒業し、48年、生命保険金を担保に借金をして最初の病院を大阪府松原市に開院。これを起点に「24時間診療」「年中無休」など、自らの理想をかなえる病院を全国に設けるという壮大な構想に向けて走り出す。

 「しかし、行く先々で地元医師会と対立するなど逆風に遭い続け、医療をよくするためには政治しかないと衆院選立候補を決意した」(元側近)

 58年、初めての選挙で奄美群島に帰った虎雄は、金権選挙の風土に直面し、人間不信に陥ったという。

 「金がいくらあっても足りなかった。島の人たちが次々と金をもらいに来た。理事長(虎雄)は日中外に出なくなった。太陽がまぶしいんだと、ノイローゼ気味の状態で夜、戸別訪問に出かけていった」(同)


自ら運んだ札束


 2度の落選を経た平成2年、虎雄は号令をかけた。「金を敷き詰めろ」。徹底した買収選挙で、「30億円近くの裏金」(同)を選挙区にばらまき、ついに念願の議席を獲得した。

 「理事長自らが札束を袋に詰めて奄美に運んだ。空港のX線検査で札束が見つかり、検査官がのけ反って驚いていた」(病院幹部)

 買収など裏の選挙運動の資金は、主に病院の経費から捻出したほか、高額医療機器の調達先、病院建設を請け負うゼネコンからのリベートもすべて注ぎ込んだという。

 選挙のたびに大阪国税局の税務調査を受け、病院から選挙資金を捻出していたことが問題になった。

 虎雄は国税の調査官に、国中に病院を造るという夢を延々と説いて聞かせたという。「自分にとって政治は医療改革を実現するための手段だ。選挙に勝たなくては病院を造れないのだから、選挙資金は医療改革の経費だ」と訴えた。

 実際に裏金は右から左で選挙に使われており、私的な蓄財が見られないため、脱税罪での刑事告発は見送られたという。

8533チバQ:2013/11/19(火) 21:47:28
 「大義のために必要なら、法を犯してでもやってしまう。やった後で考える。そういう男だから、あれほどの行動力があった」(野党衆院議員)

 病院職員を「兵隊」として駆り出す選挙運動のシステムも、落選を重ねる中で虎雄が編み出したという。

 「各地の病院にいる島出身の職員が、選挙になると皆帰ってきて組織づくりに走り回ったのが原形だった。全国に候補者を擁立した自由連合の選挙運動によって、全国の病院職員が選挙マシンとして鍛えられ、総動員選挙の仕組みが完成された」(病院元幹部)

 選挙区にある徳洲会病院の職員採用面接では、「あなたは政治活動をできますか」と必ず質問する決まりだったという。


「逃げろ」が口癖


 買収選挙は毎回のように多くの逮捕者を出した。買収を指示した虎雄を守るために、関わった職員らは逃亡を余儀なくされた。

 「病院職員たちは投票当日になると即刻、選挙区を離れるよう指示された。開票が進む頃にはもう誰もいない。理事長は『とにかく逃げろ』が口癖だった」(奄美出身の職員)

 指名手配され、長期間の逃亡中に妻を病気で亡くすという悲惨な体験をした職員もいたという。

 「すべては選挙のため、多くの職員が法を犯し、家族を犠牲にしてでも尽くした。これが将来、国民のためになるという理事長の理念を信じたからだった。彼らの力の上に巨大な徳洲会王国が築かれた」と元側近は語る。(敬称略)





 「医療革命」を志し、巨大医療グループ徳洲会を一代で築きながら、公選法違反事件を主導し、容疑者となった徳田虎雄氏。どこで道を誤ったのか。虎雄氏を支えてきた男たちの言葉でその軌跡をたどっていく。(徳洲会取材班)

8534チバQ:2013/11/19(火) 21:48:28
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/131114/crm13111412100006-n1.htm
【父子の野望−徳田虎雄氏の「功」と「罪」中】
変質した暴君 信念消え蓄財に傾斜「別人になった」
2013.11.14 12:02 (1/3ページ)[汚職・政治家疑惑]

難病を発症する前、参院選の街頭演説で有権者に訴える徳田虎雄氏=平成13年7月、京都市下京区
 「移動の足は電車が基本。昼飯は立ち食いの素うどんに卵を落とすかどうかで悩む。あの人は金銭に関しては極端な『ドケチ』だったけど、自分の財産にはまったく頓着せず、寸暇を惜しんで仕事だけに全精力を注いでいた」

 徳田虎雄を長く支えた元側近は語る。

 虎雄の赤信号嫌いは有名で、全国の病院職員が虎雄の運転手をするたび、赤信号で止まろうとすると、後ろから「行け」と頭を殴られたという。

 「私も何度も殴られたり、蹴られたりして、頭から血を流したこともあります」と地方病院幹部。

 「身内が死にそうなときはお前も信号を無視するだろう。俺を待っている人が全国にいる。だから止まっている暇はない」と虎雄は言ったという。

 医療を受けられず死んでいく人をなくすため、全国200の病院を造りたいと虎雄は語っていた。その大義のために必要なら、法を犯すことも辞すべきでないと説いていた。

 「法律やルールに自分を合わせるのではなく、自分に合うルールがあるはずだから探してこいと命じる人ですから」(元側近)


皆が徳田教の信者


 各地の徳洲会病院の事務部門には、選挙違反で有罪判決を受けた「前科持ち」の幹部が多い。指名手配され長期の逃亡生活を経験した職員は語る。

 「一言でいえば皆、徳田教の信者なんです。徳田虎雄が神格化されているからこそ、あの強力な選挙組織が機能したんです」

 虎雄の郷里、徳之島(鹿児島県)の病院ではかつて「うちの職員に盆と正月はない」といわれていた。

 「盆と正月には徳田家の人々が帰省するので、その世話に大勢駆り出された。空港までの送迎、食事の用意に掃除、洗濯、孫のお守りまで。徳洲会グループでは、医者以外の全職員が徳田家の使用人なんです」(地元病院の元幹部)

 なぜそこまで尽くしてきたのか。「やはり理念が言葉だけではない人でしたから。離島に次々と病院や診療所を造ってくれた。病院があるから過疎化に歯止めがかかった」(同)

 平成14年、虎雄は難病のALS(筋萎縮性側索硬化症)を発病し、四肢の自由を徐々に奪われていった。

 17年の衆院選を機に政界引退。選挙区は次男の徳田毅(42)に引き継がれた。毅は虎雄の反対を押し切り、父が結党した自由連合を捨てて自民党に移った。

 病院グループの運営には、公職選挙法違反容疑で逮捕された長女の越沢徳美(50)、次女のスターン美千代(46)両容疑者ら女性親族が乗り出し、かつて虎雄の後継者と目された長男(48)を退ける動きが目立つようになった。

8535チバQ:2013/11/19(火) 21:49:40
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/131114/crm13111412100006-n3.htm
【父子の野望−徳田虎雄氏の「功」と「罪」中】
変質した暴君 信念消え蓄財に傾斜「別人になった」
2013.11.14 12:02 (3/3ページ)[汚職・政治家疑惑]

難病を発症する前、参院選の街頭演説で有権者に訴える徳田虎雄氏=平成13年7月、京都市下京区

裏金は親族名義に


 休みなく続けてきた病院の新設、買収のペースは徐々に鈍化。全国200病院の構想は頓挫した。

 「この頃から、それまで揺るぎなかった理事長(虎雄)の軸がブレてきたと感じることが多くなった」(元側近)

 虎雄が裏金を蓄えるようになったのも、この頃からだったという。

 「業者からリベートを受け取る窓口役の会社社長が理事長室に現金を運び、理事長の前で秘書に渡した。秘書は理事長のベッド横の棚に保管し、出納帳に記入して理事長に見せていた」と別の関係者は語る。

 「金を蓄えるのは将来の海外プロジェクトのためだ。海外に病院を造る場合は銀行が融資してくれない」。虎雄は周囲に対し、そのように説明していた。

 ところがその後、6億円を超す裏金は親族名義の口座に振り分けられ、株式投資に充てられた。

 元側近ら2人が口をそろえる。「すべては大義のためだと言い続けた昔の徳田虎雄とは別の人になってしまったと感じた」「子孫に美田を残さずと言い続けた人とは思えない姿だった」

(敬称略)

8536チバQ:2013/11/19(火) 21:50:43
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/131115/crm13111512080007-n1.htm
【父子の野望−徳田虎雄氏の「功」と「罪」下】
噴き出した家族の欲 病が独裁者の威厳奪う 
2013.11.15 12:00 (1/4ページ)[汚職・政治家疑惑]

 「うちは普通の親子関係じゃないんです」

 徳田家を古くから知る人物は衆院議員の徳田毅(42)から、こう打ち明けられたことがある。

 毅の父の徳田虎雄は、2男5女の子供に厳しく接し、期待に背けば土下座をさせた上で鉄拳制裁を加える父親だった。

 虎雄は、グループでも強権を振るったが、家庭でも独裁者だった。家を出るときは全員が勢ぞろいして見送り、食事のメニューは子供と明確な差があった。

 家の中では幼少期から「お父さん」「パパ」とは呼ばせず、「理事長」で通した。「徳田虎雄の子供というよりも、徳洲会の一員という意識を植え付けていたように映った」。古くからの知人は振り返る。

 子供たちが成人しても、その厳しい姿勢は変わらず続いた。虎雄は医師免許を取得したばかりの次女、スターン美千代を、いきなり離島の系列病院に赴任させている。

 だが、新米医師に離島の医療を担う勤務は荷が重く、美千代はわずか1年で出身大学に戻り、独立して眼科医になる道を選んだ。「グループ全体に『子供を甘えさせない』という姿勢を示したのだろうが、耐え切れなかったようだ」と元側近は振り返った。

直接報告できず


 長女の越沢徳美も3年ほど本州の拠点病院で臨床研修を受けただけで離島病院に派遣され、美千代と同様、相当苦労したという。

 徳美はその後、平成11年に虎雄が設立した「株式会社徳洲会」の社長に就任するが、経営について最終決定するのはあくまでも父親だった。徳美も医療機器を購入する際に、事務方幹部に報告を任せて虎雄の決裁をもらうほど、虎雄との直接のやりとりを恐れた。

 「理事長(虎雄)がカブトクや関連会社の取締役に子供たちを据えるのは、努力しろという厳しさの表れだったのかもしれない」とグループ元関係者。一方で「いつも『子供に美田を残さない』と公言してきたが、実際は財産を残してやりたいとの思いを漏らすこともあった」と述懐する。

8537チバQ:2013/11/19(火) 21:51:23
「次の事務総長に」


 そんな親子関係の変化を複数の職員が感じ始めたのは、虎雄が17年に政界を引退した頃からだった。

 虎雄は14年に罹患(りかん)が判明した難病の筋萎縮性側索硬化症(ALS)の進行とともに体の自由が奪われていった。強い口調で家族や職員を叱り飛ばした姿はもうなかった。

 それと時期を同じくして、虎雄が生涯をささげた病院運営が軌道に乗り始める。虎雄はグループの金融機関からの借入金のうち2千億円近くを個人保証していたが、取引金融機関の変更に伴って保証額が大幅に減少した。

 病院経営に距離を置いていた虎雄の親族が、急にグループの継承に意欲を見せるようになったという。「虎雄さんを敬遠してきた美千代さんでさえ、『次の事務総長(事務方最高幹部)になる』と公言するようになった」(元幹部)

 ある元側近は虎雄の怒りを買った徳美が、その後、孫を連れて、虎雄を懐柔する様子を目撃している。「それで理事長は矛を収めた。昔ではあり得なかった。家族は周囲に人がいなくなると、理事長ではなく『パパ』と呼ぶようになった。病気で恐れを感じなくなったんでしょうか」と話す。


側近を次々退ける


 近年の虎雄は、古くから仕えた側近を次々と退け、家族が脇を固めるようになった。そして娘たちに都合の悪い情報は遮断されるようになったという。

 別の元側近はこう語った。「もともと、理事長は聖人君子ではなかったが、噴き出す欲を抑えるため『生命だけは平等だ』などの理念を唱和して、己を律してきた。今、家族の意見を唯々諾々と聞き入れる様子は、かつてのグループを牽引(けんいん)した徳田虎雄ではない」

 病気に倒れて顕在化した家族の権力欲。病床の独裁者は、ファミリーの心の変遷をどう感じ取っているのだろうか。(敬称略)=おわり

8538チバQ:2013/11/19(火) 21:52:43
http://senkyo.mainichi.jp/news/20131113ddm041040031000c.html

一族の支配:徳洲会事件/上 選対仕切る姉妹 「つじ立ちのあいさつ悪い」「なぜ椅子出さないの」
毎日新聞 2013年11月13日 東京朝刊

 日本最大級の医療グループ「徳洲会」による巨額の選挙違反事件で12日、徳田毅(たけし)衆院議員(42)の姉2人らが逮捕され、事件は徳田ファミリーが主導した疑いが強まった。「票」と「カネ」を巡る徳洲会グループの不透明な動きを追った。

 12日午後3時過ぎ、徳田議員の次姉、スターン美千代容疑者(46)を乗せた車が東京拘置所に入った。「ファミリーが徳洲会の財布を握って、直接口を出した選挙だった。捜査でその証拠を示してほしい」。東日本の徳洲会系列病院のある院長はいら立ちをぶつけた。「ファミリーが医療法人から完全に手を引き、本来の姿に戻るべきだ」

    ◇

 神奈川県鎌倉市の湘南鎌倉総合病院。2010年に新築された15階建ての最上階に、徳洲会グループ創設者、徳田虎雄前理事長(75)の専用室がある。応接室や大会議室などフロアの半分が電子ロックで病棟と隔てられ、窓外に富士山も望む。「前回の票を超えるんだ」。昨年11月の衆院解散後、この病室から、鹿児島市に置かれた徳田議員の事務所に向かって連日、虎雄前理事長の指令が飛んだ。

 全身の運動神経が衰える筋萎縮性側索硬化症(ALS)を発症した前理事長。体を動かせず、言葉も失った。だが、車椅子に体を預け、にらむような目で秘書が掲げる文字盤を追うことで意思を示し、秘書が通訳する。理事長室は全国の病院とテレビ会議でつながり、選挙中は選挙事務所にもカメラを置いた。

    ◇

 「つじ立ちのあいさつが悪い!」「集会で足の悪い人になぜ椅子を出さないの!」

 その事務所では連日、美千代容疑者が大きな声を上げていた。徳洲会職員が集うプレハブ事務所には親族の部屋も設けられ、美千代容疑者や長姉の越沢徳美(なるみ)容疑者(50)らが頻繁に出入りした。

 鹿児島2区は大きく3地区に分かれる。鹿児島地区は石川一郎(58)▽指宿地区は桶谷義一郎(69)▽奄美地区は屋田正彦(69)の各容疑者が責任者となった。だが「実質はファミリーが仕切っていた」と、派遣された職員は打ち明ける。

 職員派遣の注意事項を定めた「読後破棄」と記されたファクスが系列病院に届いたのは解散からわずか3日後の11月19日。その前には既に徳美、美千代両容疑者が鹿児島入りし、責任者らと対策会議を開いていた。これに沿ってグループ幹部が計563人、総額1億4750万円相当に上る運動員買収の構図を完成させた。

8539チバQ:2013/11/19(火) 21:53:30
 ファクスには、ボランティアを装う手口が明記されていた。派遣職員は欠勤扱い。給与の減額分は賞与に加算支給する。関係者は「文書作成に当たり、美千代容疑者も報告を受けていた」と指摘する。

    ◇

 今月9日、鹿児島県奄美市で開かれた奄美群島の日本復帰60周年を祝う式典。徳田議員の欠席は直前に伝えられ、壇上の来賓席は空席のまま。強制捜査後、国会にもほとんど姿を見せなかった徳田議員だが、12日夕、初めて事件について報道陣に口を開いた。「親族を含む関係者が逮捕された事実は大変重く受け止めています。疑念を持たせてしまい、心からおわびします」。自らの関与については何も述べず、「これからの推移を見守りたい」と厳しい表情で話した。

 ◇法人の税優遇取り消しも 地域医療へ影響懸念
 徳洲会グループは、66の病院を含む280以上の医療施設を擁する国内最大級の医療グループ。離島・へき地診療などに力を入れ、傘下には税制上優遇される特定医療法人と社会医療法人もある。事件を受けて優遇措置が取り消されれば、地域医療への影響も懸念される。

 社会医療法人は救急医療体制の確保などを条件に都道府県が認定し、法人税や固定資産税が非課税になる。グループでは千葉県の「木下(きおろし)会」(3病院)と鹿児島県の「鹿児島愛心会」(4病院)の2法人が認定されている。厚生労働省幹部は「公的な運営をしていなかったとして認定取り消しもあり得る。最終判断は都道府県だが、厚労省としても適切な助言をしたい」と語った。

 沖縄徳洲会(17病院)は国税庁から特定医療法人に承認され、法人税が軽減されている。「法人に法令に違反する事実がないこと」などが要件とされ、承認が取り消されれば過去にさかのぼって課税される可能性がある。

 徳洲会関係者は「多額の借入金もあり、経営悪化につながりかねない。離島やへき地医療の質の低下が心配だ」と語った。【桐野耕一、太田誠一、島田信幸】

 ◇系列企業に関与
 「徳田ファミリー」は長女の徳美、次女の美千代の両容疑者を中心に、2010年前後からグループ経営へ関与を強めた。

 徳美容疑者は、系列病院に医薬品や医療用品を納入する株式会社「徳洲会」の社長を1999年の設立時から務めた。美千代容疑者は東京・赤坂で眼科を開業する傍ら、2011年にはグループの医療機器リース会社などの代表に就任。2人とも数年前から、父・虎雄前理事長と行動を共にする姿が目立った。

 関係者によると、徳美容疑者ら親族は、10月末にグループ企業役員の辞表を提出した。

 一方、逮捕された幹部職員4人は、長年選挙運動を手伝うベテランが多い。中には、過去にも選挙違反で逮捕されたり、指名手配されても偽名を使って公訴時効まで逃げ続けたりした職員もいるという。「こうした人だけで『戦友会』と称して慰め合うこともあった」。ある徳洲会関係者は振り返った。【山田奈緒、近松仁太郎】

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 ■解説

 ◇カネの流れ解明が焦点
 東京地検特捜部が徳洲会グループ創設者の親族らの逮捕に踏み切ったのは、医療活動を通じて得た豊富な資金力と組織力を背景に著しく公平性を欠く選挙戦を展開し、悪質性が高いと判断したためだ。買収総額は1億5000万円近い。資力の差で当落が決まる「金権選挙」を防ぐ公選法の趣旨が骨抜きにされていた可能性がある。

 創設者の徳田虎雄前理事長はかつて、自由連合(2010年に解散)を率い、医師会が支援する自民党候補と「戦争」にも例えられる激しい選挙戦を繰り広げた。票の買収で多数の逮捕者も出したが、末端の運動員らが摘発されたケースはあっても、組織の中枢に捜査が及んだことはなかった。今後、不透明なカネの流れがどこまで解明されるかが大きな焦点になる。

 ある検察幹部は「医療理念は立派でも、徳洲会という組織の常識が社会の常識から外れている」と指摘する。05年の衆院選以降は次男の毅衆院議員が後継者となったが、金権体質まで引き継いでいなかったか。組織選挙の全容解明が待たれる。【島田信幸】

8540チバQ:2013/11/19(火) 21:58:44
http://senkyo.mainichi.jp/news/20131114ddm041040147000c.html
一族の支配:徳洲会事件/中 世襲後も金権選挙 ベテラン病院職員「毅には大義がない」
毎日新聞 2013年11月14日 東京朝刊

 1983年の初冬。鹿児島・奄美大島の空港に「書籍」と書かれた段ボール箱が次々降ろされた。航空便で届いたのは札束。「カネは選挙事務所に運び込まれ、ばらまいた。やりたい放題だった」。徳洲会グループの元職員が打ち明けた。

 医師会と対立しながら各地に病院を開設した徳洲会の徳田虎雄前理事長(75)。「平等な医療の実現には政治力が必要だ」とこの年、当時の奄美群島区から初めて衆院選に立候補した。後に法相を務めた自民党の保岡興治氏との一騎打ちは壮絶な選挙戦となり、「保徳(やすとく)戦争」と呼ばれた。

 病院職員が大量動員され、名簿を手に、2万円渡したら黄色、5万円なら青色、と塗りつぶして歩いた。相手陣営の支持者から現金が飛べば、さらに上乗せした。地元建設会社の役員は「票イコール金。選挙は第4次産業」と振り返る。

 奄美群島・徳之島の貧しい家庭で育った前理事長は、急病の弟が医者にかかることもできずに亡くなったことをきっかけに医師を志したという。古くからの支持者は「訴えるのは医療改革と奄美の自立。離島に病院を作り、徐々に信頼を得た」と心酔する。90年、3度目の挑戦で念願の議席を手にした。

 次男の徳田毅(たけし)衆院議員(42)に世代交代しても、職員総動員の手法は引き継がれた。12日に逮捕された系列病院事務局長、石川一郎容疑者(58)らは、前理事長時代から選挙運動を担ってきた。

 だが、運動員として派遣されたベテラン病院職員は「前理事長の選挙は、地域医療を潰さないための活動だと思えた。毅の選挙には大義がない」と吐き捨てるように語った。

      ◇

 政治家の集金力を示す政治資金収支報告書。2011年、徳田議員は2億5185万円を集め、小沢一郎氏を抜き国会議員トップに躍り出た。収入の多くは親族や関連会社から。グループ資金が政治活動を支えていることを物語る。

 昨年の衆院選では、病院職員ら563人に約1億4750万円の買収資金がつぎ込まれた疑いが持たれている。自民党の政権奪還が予測され、徳田議員も安泰と見られた選挙でなぜ? 前理事長をよく知る関係者は断言する。「ファミリーが仕切った初めての選挙だから圧勝する必要があった。徳田虎雄のプライドだ」

8541チバQ:2013/11/19(火) 21:59:25
http://senkyo.mainichi.jp/news/20131115ddm041040109000c.html
一族の支配:徳洲会事件/下 崩壊招いた私物化 高級マンション転売差額、次女に「寄付」
毎日新聞 2013年11月15日 東京朝刊

 「ご迷惑をかけている責任を取り、一日も早い徳洲会グループの信頼回復を願って、理事長職を退任する」

 10月7日夕、神奈川県鎌倉市の湘南鎌倉総合病院15階の徳田虎雄前理事長(75)専用室。集まった理事ら10人の前で、秘書が退任表明の文書を読み上げた。筋萎縮性側索硬化症(ALS)で全身の筋肉が衰弱し、車椅子に座る前理事長の表情は変わらない。「結論を出したら振り返らない人」。理事の一人は、慰留は無意味だと察した。

 9月に公職選挙法違反容疑で東京地検特捜部の捜索を受けても、執行部は事件への説明を避けた。だが、選挙のたびに動員させられる病院職員らの不満を抑え続けることはできず系列病院長らが理事長退陣を迫っていた。

 翌8日、徳洲会は記者会見を開き、退任を発表した。

    ◇

 「子孫に美田を残さない」と公言していた前理事長。だが病状悪化に乗じて、親族によるグループ私物化が目立ち出した。

 長女の越沢徳美(なるみ)容疑者(50)=公選法違反容疑で逮捕=が社長を務める株式会社「徳洲会」が2010年4月、東京・元麻布のマンション1室を2億円で購入した。翌5月、次女のスターン美千代容疑者(46)=同=が代表の経営コンサルタント会社は本社をこの部屋に移し、8月に1億4000万円で取得した。

 監査法人は「実質的には購入間もなく低額で売却されたとみなされ、差額の6000万円は寄付とみなされるリスクがある」と税務上の問題を警告した。

 美千代容疑者は11年2月、元徳洲会事務総長(57)を降ろしグループの医療機器リース会社社長に就任。元事務総長は前理事長時代から選挙を取り仕切った側近中の側近だが、この頃から親族と対立を深めた。今年2月に解雇され特捜部に組織ぐるみ選挙の実態を詳細に供述したとされる。

 「徳田虎雄」という強烈なリーダーシップの下で一枚岩だった組織はほころび、中枢部に捜査のメスが入った。前理事長に近い関係者は「グループを家族で固めようとした結果、徳洲会は崩壊に向かって走り出した」と嘆いた。

    ◆

 山田奈緒、島田信幸、山下俊輔、吉住遊、近松仁太郎、石川淳一が担当しました。

8542とはずがたり:2013/11/23(土) 17:00:59

損賠訴訟:提訴受け、松浦県連代表が三井氏に反論 「事実誤認」争う構え /秋田
http://mainichi.jp/area/akita/news/20131123ddlk05040128000c.html
毎日新聞 2013年11月23日 地方版

 民主党県連代表の松浦大悟前参院議員は22日、県庁で、昨年12月の衆院選秋田3区に党公認で立候補し落選した三井マリ子氏が松浦代表らを相手取って損害賠償を求める民事訴訟を起こしたことなどを受け、記者会見した。松浦氏は「県連としてしっかりと受け止めて対応していきたい」と述べた上で、「訴状は届いていないが、事実誤認に基づくとんでもない内容と思う。整理して反論したい」と争う構えを見せた。

 三井氏が自身に無断で政党交付金の受け皿となる口座を開設されたなどとして松浦氏の元秘書を県警に告発していることに対しては、松浦氏は「党本部の指示を受けて五つの口座を作った」と説明。「三井氏から全口座について作ることを了承を得た」との認識を示した。供託金については県連で保管していて、三井氏と協議の上、公金として取り扱うべきだと主張した。

 また、三井氏が訴状で「松浦氏から『あなたがいると票が減る』と言われた」などと指摘している点について「そのような言葉は発していない。選挙戦で三井さんの言動があまりにもひどく、3区の支持者からは『これ以上、三井さんを応援できない』という声が上がっていたのは事実」と反論した。

 さらに党県連が法的措置を取るかについては「同じ土俵に乗るのるのがばかばかしいくらいの低レベルな話」と突き放した。

 三井氏陣営の選挙運動費用収支報告書を巡っては、ポスター張りの報酬の虚偽記載の疑いがあり、県警が公職選挙法違反容疑で捜査している。また、松浦氏の報告書でも同様の疑惑が出ていて、これについては「裁判の過程ではっきりわかると思う。法律に触れているのであれば本当に残念」とした。

 同席した民主党の五百蔵(いおろい)洋一顧問弁護士は架空の領収書の作成疑惑について「悪気があってやっているのではなく、私の感想だが、つじつま合わせしている」との見解を述べた。浮いた金については三井氏への差し入れやガソリン代への転用とみられるとした。【小林洋子】

8543チバQ:2013/11/24(日) 08:46:11
http://sankei.jp.msn.com/region/news/131124/nar13112402030001-n1.htm
民主・吉川氏、次期衆院選に出馬せず 奈良

2013.11.24 02:03


 民主党県連代表などを務めた前衆院議員の吉川政重氏(50)が23日、次期衆院選には立候補しないことを明らかにした。吉川氏は昨年12月の衆院選で、再選をめざして奈良3区から立候補したが落選。吉川氏は「力不足で、限界を感じている。選挙結果に責任を取りたい」とし、「一党員にはとどまる。今後については白紙の状態だ」と語った。民主県連は吉川氏に奈良3区からの立候補を要請したが、拒否されたという。一方、民主県連は奈良4区に、前衆院議員の大西孝典氏(57)の擁立を決め、党本部に公認を申請している。

8544チバQ:2013/11/27(水) 21:14:35
http://www.asahi.com/articles/TKY201311270074.html
阿部議員、虎雄前理事長から300万円 昨年の衆院選前
2013年11月27日15時16分
 【太田泉生】阿部知子衆院議員(無所属、比例南関東)が代表を務める政治団体「フォーラム21世紀の発信」が昨年12月の衆院選前に、医療法人「徳洲会」グループの徳田虎雄前理事長(75)から、300万円を借り入れていたことがわかった。同グループではこの選挙を巡り、前理事長の娘ら6人が、公職選挙法違反(運動員買収)容疑で東京地検特捜部などに逮捕されている。

 神奈川県選管が27日に公表した政治資金収支報告書によると、借り入れは昨年11月16日付。阿部氏の事務所は「社民党を離党した直後の選挙で、資金繰りが厳しくなる恐れがあったため、長年親交があった徳田前理事長が入院中の神奈川県鎌倉市の病院を訪ねて、借り入れを申し入れた」と説明。前理事長から金銭を借りたのは初めてで、借用書はなく、1年以内に返す約束だったという。

 「選挙は自己資金や寄付でまかない、借りた資金は日常の政治活動に充てた。約束に従って、今年10月8日に年2%の利子付きで返済した」としている。

8545チバQ:2013/11/30(土) 00:37:57
http://senkyo.mainichi.jp/news/20131129ddm001040175000c.html
徳洲会公選法違反:徳田議員、連座制で失職の公算大 病院幹部、容疑認める
毎日新聞 2013年11月29日 東京朝刊


徳田毅衆院議員=国会内で藤井太郎撮影 医療法人「徳洲会」グループの公職選挙法違反事件で、逮捕された系列病院幹部の一部が捜査当局に「徳田虎雄前理事長の指示だった」と運動員買収容疑を認める供述をしていることが分かった。この幹部は、徳田毅(たけし)衆院議員(42)=鹿児島2区=の選挙で地区責任者として活動しており、東京地検特捜部は連座制の適用対象となる「地域主宰者」に当たるとみている模様だ。このため供述が今後も維持されれば、徳田議員は当選無効で失職する公算が大きい。

 地域主宰者とみられるのは、系列病院の事務局長を務めている石川一郎(59)、桶谷義一郎(69)、屋田正彦(69)の3容疑者。昨年12月の衆院選で、石川容疑者は鹿児島市谷山地区、桶谷容疑者は指宿(いぶすき)地区、屋田容疑者は奄美地区を担当。職員らの戸別訪問などを指揮したとされる。徳洲会グループは、徳田議員の選挙区に派遣した病院職員ら計563人に対し、報酬として1億4750万円相当を供与した疑いが持たれている。

 関係者によると、3容疑者の一部は、徳田議員の父でグループ創設者の虎雄前理事長(75)の指示で病院職員らに報酬が支払われていたことを認めたという。

 特捜部は、虎雄前理事長が選挙運動全体を取り仕切る「総括主宰者」だったと判断している模様だ。総括主宰者や地域主宰者の有罪が確定すれば連座制が適用され、候補者の当選が無効となる。一方、虎雄前理事長と同容疑で逮捕された徳田議員の姉2人は否認の立場を崩していないとみられる。

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 ■ことば

 ◇連座制
 候補者以外の選挙違反によって当選が無効となる制度。(1)総括主宰者、地域主宰者、出納責任者の有罪(2)一定の親族、秘書などの禁錮刑以上−−が確定すると適用され、当該選挙区からの立候補も5年間制限される。(1)では候補者が不服訴訟を起こすことができ、(2)では当選無効を求めて検察官が起こす行政訴訟を経て効果が発生する。

8546チバQ:2013/12/03(火) 20:33:06
http://www.asahi.com/articles/TKY201312030113.html
虎雄氏支えた「金庫番」、選挙告発し対立 逮捕の元幹部
2013年12月3日17時47分
 業務上横領容疑で逮捕された能宗克行容疑者(57)は「徳洲会の金庫番」と呼ばれ、長年にわたって徳田虎雄前理事長(75)に側近として仕えた。近年は徳田前理事長の親族と対立を深め、能宗容疑者が徳洲会による選挙支援の実態をメディアなどに告発。こうした動きが東京地検特捜部の捜査につながった。徳洲会側は能宗容疑者を警視庁に刑事告訴していた。

 能宗容疑者は大学卒業後の1979年に徳洲会大阪本部に入り、東京本部総務課長や理事長室長など幹部ポストを歴任。徳田前理事長が代表だった「自由連合」の会計責任者も務め、2004年には徳洲会グループの事務総長の座についた。徳田前理事長が筋萎縮性側索硬化症(ALS)を発症した後も、次男の徳田毅衆院議員(42)の選挙戦を取り仕切った。

 しかし、10年8月に解散した自由連合の借入金の処理をめぐって徳田前理事長の親族と対立。徳洲会側は昨年9月、元衆院議員が経営するコンサル会社への約2億4千万円の不明朗な支出や、病院建設に絡む業者からの裏金疑惑などがあるとして能宗容疑者を事務総長から解任した。

8547チバQ:2013/12/03(火) 20:44:03
http://mainichi.jp/select/news/20131203k0000e040249000c.html
徳洲会:逮捕の金庫番 確執で解雇、地検に情報提供
毎日新聞 2013年12月03日 13時12分(最終更新 12月03日 14時44分)

 医療法人「徳洲会」グループの関連会社から現金を着服したとして、警視庁捜査2課は3日、グループの元事務総長、能宗(のうそう)克行容疑者(57)=東京都世田谷区用賀2=を業務上横領容疑で逮捕し、自宅などを家宅捜索した。

 能宗克行容疑者は徳洲会グループの「金庫番」とされ、病院経営だけでなく、徳田虎雄前理事長や後継の徳田毅(たけし)衆院議員(42)の選挙運動も取り仕切っていた。逮捕前の毎日新聞の取材に「口座を調べてもらえれば、すぐに分かるはず。何のいわれもない」と容疑を否定し、「表に出せない金はグループのために使っていた」と主張していた。

 能宗容疑者は前理事長が率いた政党・自由連合時代から資金管理も担い、グループ職員を動員する選挙運動の中心人物だった。しかし近年は徳田家との確執を深め、今年2月に解雇されると、選挙違反の実態を東京地検特捜部に詳述し、親族逮捕のきっかけを作ったとされる。

 横領の舞台となったグループ会社の医療機器販売会社「インターナショナル・ホスピタル・サービス」の社長には1997年に就任。2009年の衆院選では同社から多額の裏金が捻出されて徳田議員陣営に提供されたことが判明している。11年に前理事長の次女スターン美千代容疑者(46)=公選法違反容疑で逮捕=が社長に就任し、昨年12月の衆院選でも同社から裏金が引き出されていた。

 特捜部に情報提供したことについて能宗容疑者は「前理事長は病気になって別人になってしまい、ファミリーを守ろうとしている。元気な頃の前理事長の姿が鮮明に残る。原点に返りましょうという思いだった」と振り返った。

8548チバQ:2013/12/04(水) 20:45:50
http://kyushu.yomiuri.co.jp/news/national/20131204-OYS1T00749.htm
山田元農相300万円借りる、虎雄容疑者から無利子で

 昨年12月の衆院選で落選した山田正彦元農相(71)が選挙前の同年11月、徳洲会創業者の徳田虎雄・元衆院議員から現金300万円を借り入れていたことがわかった。山田氏の事務所は、借入金は徳洲会を巡る公職選挙法違反事件が発覚後の10月7日に返済したとしているが、11月27日に公表された政治資金収支報告書には当初、この借り入れを記載していなかった。

 事務所によると、徳洲会の事件発覚後、山田氏からの指示で300万円の事務処理を確認したところ、記載漏れが判明。11月30日付で政治団体「山田正彦後援会」の借入金の欄に、山田氏が300万円を貸す形で追加記載した。虎雄容疑者の名前を出さなかったことについては、「隠す意図はなかった」と釈明。「選挙には使っておらず、日常の政治活動費に充てた」としている。

 2人は10年以上前から親交があり、「1年で返す」との条件で、虎雄容疑者側から現金で受け取ったという。利子はなく、借用書も作成していないとしている。

(2013年12月4日 読売新聞)

8549名無しさん:2013/12/05(木) 07:57:22
徳洲会専用スレだなw

8550名無しさん:2013/12/05(木) 08:03:19

阿部知子議員、徳田虎雄氏から300万円借り入れ
ttp://hochi.yomiuri.co.jp/topics/news/20131127-OHT1T00090.htm
阿部知子衆院議員=無所属、比例南関東=の資金管理団体「フォーラム21世紀の発信」が衆院選直前の昨年11月16日、徳洲会グループの徳田虎雄前理事長から300万円を借り入れていたことが
27日、神奈川県選挙管理委員会が公開した2012年分の政治資金収支報告書で分かった。
小児科医の阿部氏は千葉徳洲会病院の元院長で、現在は徳田氏が療養中の湘南鎌倉総合病院の非常勤医師。
阿部氏の事務所は「当時は社民党を離党して資金繰りが厳しくなると思い借りた。選挙運動には使っていない」と説明している。

事務所によると、阿部氏が徳田氏に面会し、選挙資金として借り入れを依頼。
借用書はなく1年以内に返済する約束で、今年10月に利子を付けて返済したという。
阿部氏は衆院選前に社民党を離党し、日本未来の党から神奈川12区で出馬。小選挙区で敗れたが比例で復活当選した。
同グループの病院職員らが選挙応援をしていたことも明らかになっている。

8551名無しさん:2013/12/05(木) 08:04:21

徳洲会:阿部知子議員が300万円借金 金利付けて返済

 無所属の阿部知子衆院議員(比例南関東)が昨年の衆院選直前、
徳洲会グループの徳田虎雄前理事長から300万円を借り入れていたことが、
神奈川県選挙管理委員会が27日公表した政治資金収支報告書で分かった。

 阿部氏の事務所によると、阿部氏は衆院解散当日の昨年11月16日、
徳洲会の湘南鎌倉総合病院(同県鎌倉市)で入院中の徳田氏に会い、
その場で現金で借りたという。
阿部氏の秘書は「前日に社民党を離党していて金が必要との認識もあり、
1年以内に返すつもりで選挙資金として借りた。
徳田氏とは長年の信頼関係があり、借用書は作っていない」と話した。
300万円は今年10月8日付で2%の金利を付けて徳田氏に返却したという。

 阿部氏は小児科医で現在、湘南鎌倉総合病院の非常勤医師を務める。
昨年の衆院選直前に社民党を離党し、日本未来の党から
神奈川12区で立候補して比例で復活当選した。

毎日新聞
http://mainichi.jp/select/news/20131127k0000e010204000c.html

8552チバQ:2013/12/05(木) 21:15:49
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/131205/crm13120514200015-n1.htm
昨年衆院選、圧勝期し結局“実弾”投入 裏資金は常態化
2013.12.5 16:00 (1/2ページ)[徳洲会事件]
 病院職員に報酬を支払って選挙運動をさせただけでなく、買収資金を交付していた事実が暴かれた徳洲会グループの公職選挙法違反事件。昨年の衆院選にあたりグループ創設者の徳田虎雄・元衆院議員は当初、「今回は買収をしなくても選挙に勝てることを示す」と指示していたという。だが、地方議員や地元有力者らによる票の取りまとめで圧勝を確実にするため“実弾”のばらまきに踏み切ったとみられる。

 「奄美群島では中選挙区制の時代から、徳田派と対立陣営派の色分けが鮮明で、地方議員も2派に分かれて支持者獲得にしのぎを削ってきた」。選挙区内の系列病院関係者は語る。

 虎雄氏が初当選した平成2年2月の衆院選以来、現金をばらまく買収攻勢はエスカレート。「草刈り場」となる中間層の有権者には、グループの病院幹部らが戸別訪問で現金攻勢をかけたほか、地方議員らにも「ガソリン代」「食事代」として現金を支給。議員らが選挙公示前から各地の民家などでミニ集会を連日開くなどし、現金買収や供応接待を繰り返したという。

 「奄美では選挙は祭りと同じ。勝った側の地方議員が公共事業への影響力を握り、負け馬に乗った建設業者は仕事を干されるから、皆が必死だった」(同)

 虎雄氏の次男、徳田毅衆院議員にとって2度目の選挙となった21年7月の衆院選でも、徳田陣営は大掛かりな現金買収を展開した。「21年は裏資金約2億円で1万票を買った計算だった」と関係者は証言する。

 約2億円の買収資金はグループ企業からの仮払金の形で捻出。選挙区内に配置された病院幹部らがそれぞれ買収の組織づくりをし、地元の取りまとめ役に現金を渡したという。

 毅氏の3度目の選挙となった昨年12月の衆院選にあたっては、病床から衛星回線で指揮を執った虎雄氏が当初は「買収せずに大勝する」と幹部らに指示していたという。

 「このため、前回のような大掛かりな買収はやらなかった」と関係者。だが、金庫番役を任されたスターン美千代容疑者や、母親の徳田秀子容疑者は一部地域の「対策費」として現金を交付していた。

 「買収を毎回繰り返してきた奄美や鹿児島の一部地域では、ガソリン代がなければ誰も動かない。そのため対策費を交付することになったのだろう」と関係者は話している。

8553チバQ:2013/12/05(木) 21:23:41
http://www.asahi.com/articles/SEB201312040050.html
疑惑の鹿児島政界、大揺れ 自民奄美支部から逮捕者
2013年12月5日13時26分
 医療法人「徳洲会」グループをめぐる公職選挙法違反容疑事件で逮捕された山田良一容疑者(58)は、自民党奄美支部事務局長を務める。かつては、徳田虎雄元衆院議員と激しく選挙で争った保岡興治(やすおかおきはる)衆院議員らの選挙に携わったが、徳田毅議員が自民党に移ってからは、徳洲会と自民党をつなぐ役割を果たした。毅氏の選挙や政治活動を地元・奄美大島で支えてきた。

 党奄美支部の青年部長になったのは1985年。旧名瀬市議を4期務めたが、3市町村合併による奄美市議選(2007年10月)には立候補せず引退。党支部の事務局長に就いた。

 現在の事務所は、毅議員の奄美事務所を兼ねている。支援者によると、昨年12月の選挙では、遊説日程などを調整。200メートルほど離れた毅議員の選挙用の事務所との間を行き来し、徳洲会の応援職員らが集う朝礼や終礼にも出ていた。今回の逮捕容疑は、選挙の公示直前の11月下旬、選挙運動する人に渡すための資金と知りながら240万円を受け取ったというものだ。

8554チバQ:2013/12/05(木) 21:25:31
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/131205/crm13120508440004-n1.htm
【徳洲会事件】
「なぜ票をまとめない」 ゴッドマザー・秀子容疑者、陣頭で運動員鼓舞
2013.12.5 08:40 (1/2ページ)[徳洲会事件]

自宅があるマンションを出る徳田秀子容疑者=4日午前8時40分ごろ、東京都千代田区
 逮捕された徳田秀子容疑者は、夫の虎雄・元衆院議員と二人三脚で徳洲会を日本最大の医療法人に育てた。虎雄氏の時代から選挙にも積極的に関与。グループ内で「女帝」「ゴッドマザー」とも呼ばれ、グループ運営のみならず違法な選挙活動も差配していた。

 「昔みたいに期日前の票をまとめちゃえばいいのに。なぜやらないの」

 関係者によると、昨年12月の衆院選で秀子容疑者はいらだったようにこう繰り返したという。買収してでも有権者を期日前投票に連れ出した過去の選挙と比べ、選挙運動が“生ぬるい”と感じていたようだ。

 虎雄氏の選挙で参謀を務めたある男性は、かつて秀子容疑者が「選挙は(投開票日の)日曜朝から始まる」と話したことを覚えている。投開票日朝に現金を有権者に渡すことで、票が動くという趣旨の発言だ。

 虎雄氏と昭和34年に結婚した秀子氏は、徳田毅衆院議員ら7人の子供に恵まれた。虎雄氏が48年に徳洲会の前身、徳田病院(大阪府)を開設した際には、資金集めのため銀行回りを続け、開院後は子育てとともに経理、受付、薬剤師をフル回転でこなした。

 虎雄氏はかつて著書でこう語っている。「自分で走っているのか、家内に走らされているのか、自分でも分からない」

 その存在感は、特に虎雄氏の難病発症後に増していた。昨年の選挙では、娘のスターン美千代容疑者らと選挙事務所の陣頭に立って運動員を鼓舞。東京都の猪瀬直樹知事(67)が毅氏から個人的に借りたと主張する5千万円を返した相手も秀子容疑者だった。

 元幹部は秀子容疑者をこう評する。「陰に日向に虎雄氏を支え続けた女性。違法な選挙も、毅氏や徳洲会のためと思ったのかもしれない」

8555チバQ:2013/12/05(木) 21:30:21
http://mainichi.jp/select/news/20131205k0000e040222000c.html
徳洲会裏金:「お金もらうの当たり前」奄美今なお金権選挙
毎日新聞 2013年12月05日 16時00分(最終更新 12月05日 18時52分)


奄美群島日本復帰60周年記念式典でぽっかり空いたままの徳田毅議員の席(左は保岡興治衆院議員)=鹿児島県奄美市名瀬で2013年11月9日午後4時7分、神田和明撮影
拡大写真 昨年12月の衆院選を巡る医療法人「徳洲会」グループの公職選挙法違反事件は、徳田虎雄前理事長(75)のお膝元の鹿児島・奄美群島で今なお金権選挙が続いている実態を浮き彫りにした。4日に逮捕された副理事長の徳田秀子容疑者(75)らは、次男の徳田毅(たけし)衆院議員(42)=鹿児島2区=の陣営に買収資金6000万円を交付したとされ、一部が地元政界関係者に渡った疑いが浮上している。

 「議員がお金をもらうのは当たり前。誰が一番多くもらったかが問題だ」。元市議は「議員時代に『誰かと酒でも飲んで』と10万円渡されたことがある。それで票を集めるのが仕事」と明かし、悪びれず言った。「問題意識? あるわけない。妙なこと聞くねえ」

 虎雄前理事長が衆院選に初めて出馬した1983年。定数1だった当時の奄美群島区に立ちはだかったのが自民党の保岡興治衆院議員だった。幾度もの一騎打ちは「保徳(やすとく)戦争」と呼ばれ、現金が飛び交う「第4次産業」とやゆされた。

 父の後を継いだ徳田議員は2006年に自民党入りし、保守勢力は統一されたが、現職市議の一人は「党内にあった『徳田アレルギー』を治療する必要があり、その後も買収が続いた」と指摘した。

 戦後米軍統治下に置かれた奄美は今年、日本復帰60周年。祝賀ムードに沸く島に、事件が影を落とす。11月9日の60周年記念式典への参加に意欲を見せていたという徳田議員は直前に欠席を伝えた。奄美市の自営業の男性は「徳田議員に島の未来を託してきたが、いつまでも姿を見せず、我慢も限界。自分の言葉で考えを語るべきだ」と非難した。【山田奈緒】

8556チバQ:2013/12/08(日) 23:54:06
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/131208/crm13120812010001-n1.htm
【衝撃事件の核心】
「父子の野望」支え半世紀 「選挙は日曜朝からよ」逮捕された徳洲会「ゴッドマザー」の人生
2013.12.8 12:00 (1/5ページ)[衝撃事件の核心]

徳田秀子容疑者(徳洲会HPから)
 「ゴッドマザー」は、愛ゆえに違法選挙に手を染めたのか。日本最大級の医療法人グループ「徳洲会」による公職選挙法違反事件で、グループ創設者で前理事長の徳田虎雄・元衆院議員(75)の妻、秀子容疑者(75)が逮捕された。グループ拡大に突き進んだ虎雄氏を半世紀にわたって陰で支えたが、虎雄氏の難病発症後には前面に立ってグループ全体を掌握。当初は夫のため、その後は次男の徳田毅衆院議員(42)のため、秀子容疑者は違法な選挙運動に手を染めていた。


幼なじみの虎雄氏と結婚


 「この人はすごい人だ、この人についていくためには、私はもっともっと自分を高めなければならない」

 秀子容疑者が虎雄氏と結婚したのは昭和34年。グループインタビューで、当時の心境をこう振り返っている。

 秀子容疑者は大阪市で生まれ、終戦後に両親の故郷、鹿児島県・徳之島に引っ越した。島内の小学校で1学年上級生だった虎雄氏とは、畑仕事を一緒に手伝う幼なじみだった。

 その後、2人は交際を始めたが、虎雄氏は医学部受験のため高校3年で大阪市内の高校に転校。秀子容疑者は高校卒業後、いったんは地元銀行に就職したが、その後、大阪大学医学部に合格した虎雄氏と大阪で新婚生活を始めた。

 秀子容疑者は事務仕事などをしながら私立大学に進学して薬剤師の資格を取得。虎雄氏は土木作業や家庭教師のアルバイトをしながら学費を稼ぎ、勉強の日々を送った。

 夫婦の半世紀に及ぶ二人三脚が始まった。


9年間で7人の子宝、病院でもフル回転


 当時、虎雄氏の父が亡くなり、虎雄氏は徳之島に残っていた家族を大阪に呼び寄せて生活の面倒を見たため、経済状況は非常に苦しかったという。

 第1子の越沢徳美被告(50)=公選法違反罪で起訴=が誕生したのはその頃だった。その後9年間で、次女のスターン美千代容疑者(46)=同法違反で起訴、再逮捕=や毅氏ら2男5女、計7人の子供に恵まれた。

 昭和48年、虎雄氏は「生命だけは平等だ」という理念を掲げ、徳洲会の前身となった徳田病院(大阪府)を設立する。

 虎雄氏は自分に掛けた生命保険を担保に借金をして運転資金を捻出したが、秀子容疑者も子育てをしながら資金を集めるため銀行回りを続け、開院後には経理や受付や薬剤師をこなしたという。

 虎雄氏は自身の著書で「自分で走っているのか、家内に走らされているのか、自分でも分からない」と評している。

8557チバQ:2013/12/08(日) 23:54:42
腰の低い「政治家の妻」


 虎雄氏は病院を全国に設けるという構想に向けて走り出したが、各地で地元医師会と対立し、「医療をよくするためには政治しかない」と、衆院選への出馬を決意した。

 秀子容疑者は大阪に子供たちを残し、虎雄氏とともに選挙区の奄美大島に入り、虎雄氏の母と戸別訪問を続け支持を呼びかけた。

 虎雄氏は平成2年に初当選し、難病の筋萎縮性側索硬化症(ALS)発症後の平成15年まで、計7回の衆院選を戦った。

 秀子容疑者をよく知る元職員は「選挙運動でも粗暴な言い方が目立った虎雄氏の横で、頭を下げ続ける秀子容疑者は地元でも評判がよかった」と振り返る。

 後援会の古参幹部が「この奥さんがいるから、あんたは政治家になれるんだよ」と、虎雄氏にくぎを刺す場面もあったという。


「選挙は日曜日から始まる」…当日朝まで激励


 一方で、選挙活動にも深く関与した。

 虎雄氏が自民党の保岡興治衆院議員と何度も繰り広げた激しい選挙戦「保徳戦争」や、虎雄氏が代表を務めた政党「自由連合」が候補者を擁立した国政選、地元首長選などで、徳洲会は虎雄氏の指示で現金買収を繰り返したとされ、末端運動員だったグループ職員らの摘発が相次いだ。

 虎雄氏の選挙で参謀を務めたある男性は、当時秀子容疑者と交わしたやりとりを覚えている。

 秀子容疑者「選挙は日曜の朝から始まる」

 男性「選挙運動は土曜の夕方までじゃないですか」

 秀子容疑者「バカね、勝負は日曜日に決まるのよ。相手陣営はお金がないから一票5000円だけど、うちは2万円」。

 秀子容疑者は自慢げな様子だったといい、男性は「投開票日朝に現金を有権者に渡すことで、票が動くということを十分に分かっていた」と話した。

 男性によると、これまで買収選挙に秀子容疑者の名前が取り沙汰されたこともあったという。

 「ある病院職員が選挙違反で指名手配されたため、虎雄理事長の指示で時効まで逃亡させた。彼が捕まると秀子夫人に波及する危険性があったからだ」

 また、グループを古くから知る男性は、ある選挙で逮捕された現役幹部から「捜査員に『お前がしゃべらなかったら、その代わり、秀子夫人を呼ぶぞ。それでいいのか』といわれ、『全部私がやりました』で通した」と聞いたという。


虎雄氏病気後は「名代」として存在感


 虎雄氏がALSを発症し、政界引退を決めたころから、一歩引いた立ち位置にいた秀子容疑者の役割に変化が出始め、「虎雄氏の名代」としての存在感が増していったという。

 出馬を固辞した次男の毅氏に、「出馬しないなら、私が出る」と説得したのが秀子容疑者だった。

 昨年12月の衆院選では、病気療養中だった虎雄氏の「毅の選挙に全力で当たれ」という指示のもと、美千代容疑者らとともに陣頭指揮を執るなど前面に立って活動。地方議員や昔からの支持者に投票を呼び掛けるなど精力的な選挙運動を繰り広げた。

 「昔みたいに期日前の票をまとめちゃえばいいのに。なぜやらないの」。

 関係者によると、秀子容疑者はいらだったようにこう繰り返した。買収してでも有権者を期日前投票に連れ出した過去の選挙と比べ、選挙運動が生ぬるいと感じていたようだったという。

8558チバQ:2013/12/13(金) 19:54:06
http://www.jiji.com/jc/c?g=soc&k=2013121300682
毅議員姉、容疑認める=「徳田家が違法選挙の中心」−勾留理由開示で謝罪・東京地裁
 昨年12月の衆院選をめぐる医療法人「徳洲会」グループの公選法違反事件で、徳田毅衆院議員(42)=鹿児島2区=の姉のスターン美千代容疑者(46)=同法違反容疑で再逮捕=の勾留理由開示が13日、東京地裁(溝渕章展裁判官)であった。同容疑者は「従前のやり方をそのまま受け継ぎ、法をないがしろにした。徳田家は違法な選挙の中心だった」と容疑を認め、謝罪した。同容疑者は逮捕直後は黙秘するなどしていた。(2013/12/13-19:14)

8559名無しさん:2013/12/17(火) 20:14:53
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2013121702000237.html
亀井氏、徳洲会側から2000万円 政治資金報告せず
2013年12月17日 夕刊

 元金融担当相の亀井静香衆院議員(77)側が二〇〇八年、医療法人「徳洲会」グループから政治資金パーティー券の代金として二千万円を受け取ったのに政治資金収支報告書に記載していないことが、関係者への取材で分かった。亀井氏側は昨年後半、全額を返還した。政治資金規正法は、収入があった時点で政治資金収支報告書に記載する義務があると規定しており、違反の可能性がある。

 関係者によると、この金は、当時、徳洲会グループ事務総長だった能宗(のうそう)克行容疑者(57)=警視庁が業務上横領容疑で逮捕=が〇八年一月、自らが代表取締役の関連会社「インターナショナル・ホスピタル・サービス」(IHS、大阪市)から捻出し、亀井氏の秘書に手渡したという。

 その後、徳田虎雄前理事長(75)の次女、スターン美千代容疑者(46)=東京地検特捜部が公職選挙法違反容疑で再逮捕=が昨年秋、二千万円を含む多額の使途不明金をめぐり能宗容疑者を追及。

 能宗容疑者は二千万円について「亀井氏のパーティー券の代金」と説明したが領収書がなく、亀井氏の事務所から返還された二千万円を十二月にIHSに返還したという。

 亀井氏の事務所は、政治資金収支報告書の不記載について「徳洲会側から、領収書の宛名として(個人名や法人名の)リストの提出をしてもらえず、入金処理しないで預かっていた。その後、リストを提出できないと返事があった時点で返した」として、問題はないとの認識を示した。

 政治資金規正法によると、一回のパーティーで一団体が購入できるパーティー券は百五十万円まで。二十万円を超えると、収支報告書に氏名を記載する必要がある。

8560チバQ:2013/12/24(火) 22:04:00
http://mainichi.jp/select/news/20131224k0000e040216000c.html
徳洲会事件:徳田虎雄氏「総括主宰者」認定も「中止処分」
毎日新聞 2013年12月24日 13時48分(最終更新 12月24日 14時00分)

 ◇難病ALSで入院中 特捜部いったん判断見送り
 昨年12月の衆院選を巡る医療法人「徳洲会」グループの公職選挙法違反事件で、東京地検特捜部は24日、徳洲会の徳田虎雄前理事長について、選挙運動全体を主導した「総括主宰者」と認定したが、難病の筋萎縮性側索硬化症(ALS)で入院中のため、24日、いったん判断を見送る「中止処分」とした。

 特捜部は「起訴相当と考えているが、状況によっては生命の危険がある。病状や他の被告の裁判の行方を見て、しかるべきタイミングで捜査を再開し、処分を決める」と説明した。

 ◇中止処分
 容疑者が病気や所在不明だったりして、起訴や不起訴といった最終的な判断ができるまで捜査が継続できない場合に、検察官が捜査を中断する処分。事情が変われば捜査を再開することもできる。

8561チバQ:2013/12/24(火) 22:05:35
http://mainichi.jp/select/news/20131225k0000m040097000c.html
徳洲会事件:「百日裁判」に…公選法違反、母と次姉起訴
毎日新聞 2013年12月24日 21時54分

 医療法人「徳洲会」グループの公職選挙法違反事件で東京地検特捜部が24日、徳田毅衆院議員(42)の母秀子被告(75)や次姉スターン美千代被告(46)ら6人を同法違反(買収資金交付など)で起訴し、公判の準備が年明けから本格化する。東京地裁で開かれる公判は、100日以内の判決を目指す「百日裁判」で審理される見通し。起訴内容を認めている美千代被告の裁判は早期に終結し、連座制によって徳田議員の失職が確実視されている。

 百日裁判は、連座制適用が想定されるようなケースで、選挙の効力などを早期に確定させるのが目的。関係者によると、一部の被告については、来年2月に初公判を開く方向で調整しているという。

 一方、難病のためいったん捜査を打ち切る「中止処分」となった徳田虎雄前理事長(75)について、特捜部は「起訴相当と考えているが生命の危険がある。病状や他の被告の裁判の行方をみて、しかるべきタイミングで捜査を再開し、処分を決める」と説明した。

 また、東京都知事を辞職した猪瀬直樹氏(67)が徳洲会側から5000万円を提供された問題で特捜部は今後、市民団体から出された公選法違反容疑などの告発状を正式に受理し、捜査に乗り出すとみられる。

8562チバQ:2013/12/25(水) 22:18:20
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/131225/crm13122510000004-n1.htm
【徳洲会事件】
東京地検、捜査継続し毅氏の関与慎重に判断 百日裁判、年度内にも判決
2013.12.25 09:55 (1/2ページ)

 徳田毅衆院議員の親族ら計10人がこれまでに起訴された徳洲会グループをめぐる公選法違反事件。毅氏の関与や、徳田虎雄・元衆院議員の刑事処分など、詰めるべき課題は残り、東京地検特捜部は捜査継続を決定した。大規模選挙違反に端を発した徳洲会事件は、まだ「第一章」が終わったにすぎない状況だ。

 特捜部は毅氏の関与についての捜査を継続し、今後、刑事処分を慎重に判断する見通しだ。

 毅氏は特捜部の任意の事情聴取に、系列病院から運動員が来ていた認識があったことは認めたが、日当支払いなどの違法行為があったことは「知らなかった」と説明。裏の選対費の提供も認めていない。

 毅氏は過去の虎雄氏の選挙で私設秘書として選挙区入りしており、病院からの人員供出の仕組みを知っていた可能性は高いが、昨年の選挙については「関与があったという明確な証拠はない」(検察幹部)。

 検察内部には「既に連座制適用での失職が視野に入っており、一定の制裁は受ける形となる」(別の幹部)との声もあり、刑事処分に慎重な意見もある。

 虎雄氏の処分は?

 特捜部は虎雄氏が違法な選挙を主導したと断定し、これまで6回取り調べたが、違法な選挙運動への関与を否定した。

 虎雄氏の刑事処分については「出廷できるか否か」という点が重視され、虎雄氏の主治医は「(病状から)裁判所に出向くのは困難」という意見書を特捜部に提出した。

 ただ、虎雄氏は昨年の選挙前、鹿児島県の系列病院を訪問しており、「出廷不可能というわけではない」(グループ関係者)との声もある。

 検察内部では、不起訴処分のほか、いったん起訴した後、起訴の執行停止を求める処分なども検討されている。

 連座制適用で失職も

 既に公選法違反(運動員買収)罪で起訴された越沢徳美(なるみ)被告(50)ら3被告の初公判は、公判前整理手続きで争点を明確化した後、来年2月中旬に開かれる見通しだ。

 地裁は100日以内での判決を目指しており、初公判後は集中的に公判日程が組まれ、判決は早ければ年度内にも出るもようだ。

 一方、24日に起訴されたスターン美千代被告は起訴内容を認める方針で、徳美被告らに先行して公判が開かれる可能性もある。

 徳美被告らの有罪が確定した場合、連座制が適用され、毅氏が失職する公算が大きい。

 首謀者の虎雄氏が出廷しない異例の公判廷となるが、検察幹部は「虎雄氏の指示を記録したパソコンも押収している。虎雄氏の出廷がなくとも有罪立証は可能だ」と話している。

8563穏健保守系無党派:2013/12/27(金) 09:26:06
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2013122600884
清水氏が維新会派入り=衆院


 日本維新の会は26日、衆院比例代表近畿ブロックで繰り上げ当選した清水鴻一郎氏の会派入りを衆院事務局に届け出た。 
 新たな勢力分野は次の通り。
 自民293▽民主・無所属クラブ56▽日本維新の会53▽公明31▽みんな16▽共産8▽生活7▽社民・市民連合2▽無所属14(2013/12/26-21:17)

8564穏健保守系無党派:2013/12/28(土) 08:24:15
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/kyoto/news/20131227-OYT8T01323.htm
繰り上げ当選、維新・清水衆院議員が意欲

 日本維新の会を離党した東国原英夫氏の衆院議員辞職に伴い、衆院比例近畿ブロックで繰り上げ当選した同党府総支部幹事長の清水鴻一郎氏(67)が27日、府庁で記者会見し、「ライフワークとしている医療・福祉の充実に取り組む」と抱負を語った。

 同党府総支部所属の国会議員が誕生するのは初めて。清水氏は「京都に維新の旗が立てられてうれしい。統一地方選に向けた足場ができた」と述べ、再来年の府議選と京都市議選の全選挙区に候補者を擁立する方針を示した。

 清水氏は、2005年に衆院京都3区で自民党から出馬。比例復活で初当選したが、09年の衆院選で落選。その後、みんなの党を経て、昨年、維新の会に移った。

 また同党府総支部は、空席だった代表に、元府議の田坂幾太代表代行が就くと発表した。幹事長は引き続き、清水氏が務める。

(2013年12月28日 読売新聞)

8565チバQ:2013/12/28(土) 22:42:43

6035 名前:チバQ 投稿日: 2013/12/28(土) 22:41:50 http://mainichi.jp/select/news/20131229k0000m010053000c.html

維新の会:京都と奈良の支部2氏を除名処分「反党行為」

毎日新聞 2013年12月28日 20時56分(最終更新 12月28日 21時08分)


 日本維新の会は28日、昨年の衆院選で落選した、京都3区の山内成介氏(48)と奈良1区の大野祐司氏(53)について、「反党行為があった」などとして除名処分にし、重複立候補した比例近畿ブロック名簿から削除した、と発表した。

 山内氏は7月の参院選京都選挙区でも落選し、京都府総支部が「選挙に非協力的だった」として処分を求めていた。大野氏は同月の奈良市長選に、党方針に反して無所属で立候補し、落選した。維新は23日の執行役員会で処分を決めた。

 比例近畿で当選した同党衆院議員、新原秀人氏が実質管理する歯科医院で診療報酬の過大請求が今月発覚し、松井一郎幹事長が「監督官庁の判断によっては本人がけじめをつけるのは当然」とコメント。仮に新原氏が議員辞職した場合には、山内氏が繰り上げ当選する立場だった。【熊谷豪】

8566穏健保守系無党派:2014/01/24(金) 20:54:06
http://www.news24.jp/nnn/news8616057.html
松浦氏「ことごとく事実と反する」
(秋田県)
おととしの衆議院選挙で、秋田3区に民主党公認で立候補し落選した三井マリ子氏が、民主党県連の松浦大悟代表に対し、2700万円あまりの損害賠償を求めている裁判が始まりました。第1回口頭弁論で松浦代表は「ことごとく事実と反する」と述べ、全面的に争う姿勢を示しました。訴状によりますと、三井氏は、民主党県連の松浦代表などに「なかば強引に立候補させられたうえ、無断で隠し口座を作られ、選挙費用を縮小された。選挙後、横手から出て行くよう責め立てられた」などとして、松浦代表と元秘書2人に対し、慰謝料など総額2700万円あまりの損害賠償を求めています。第1回口頭弁論で三井氏は「私に精神的苦痛をもたらした松浦代表らの嘘と隠ぺいをこの裁判で証明する」と自ら意見を述べました。これに対し、松浦代表は「選挙の支援体制についても選挙費用についてもことごとく事実と反する内容。我々の主張が真実であることが 明らかになるだろう」と全面的に争う方針を示しました。次回の口頭弁論は4月4日に開かれます。
[ 1/24 19:26 秋田放送]

8567穏健保守系無党派:2014/01/31(金) 17:36:20
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140131-00000028-asahi-soci

徳田議員の姉、起訴内容認める 連座制で失職、ほぼ確実

朝日新聞デジタル 1月31日(金)14時5分配信


 医療法人「徳洲会」グループの公職選挙法違反容疑事件をめぐり、徳田毅(たけし)衆院議員(42)=自民党を離党=の姉で、同法違反(運動員買収など)の罪で起訴されたスターン美千代被告(46)の初公判が31日、東京地裁(田辺三保子裁判長)であった。美千代被告は、起訴内容を全面的に認めた。

 美千代被告は昨年12月にあった勾留理由を開示する法廷でも「逮捕、起訴された事件に関して、全く異論はない。素直に認めたい」と話していた。親族に対して禁錮刑以上(執行猶予を含む)が確定すると、公選法の連座制が適用される。美千代被告が公判でも起訴内容を認めたことで、有罪判決が出され、連座制の適用によって毅氏が失職することはほぼ確実となった。

 起訴状によると、美千代被告は2012年12月の衆院選で、グループ創設者の徳田虎雄前理事長(75)らと共謀。全国のグループ病院の職員ら計594人を鹿児島2区で選挙運動に従事させ、報酬や旅費計約1億5560万円を支給。また、選挙区の事務所責任者らに選挙運動の報酬など計6千万円を支出したとされる。判決は3月5日に言い渡される予定。
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朝日新聞社

8568チバQ:2014/01/31(金) 22:04:16
http://mainichi.jp/select/news/20140201k0000m040115000c.html

徳洲会事件:姿見せない徳田議員…進退どう判断?

毎日新聞 2014年01月31日 20時45分(最終更新 01月31日 21時34分)



記者に囲まれる徳田毅衆院議員=国会内で2013年11月12日午後6時9分、藤井太郎撮影
記者に囲まれる徳田毅衆院議員=国会内で2013年11月12日午後6時9分、藤井太郎撮影

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 医療法人「徳洲会」グループの公職選挙法違反事件で、同法違反(運動員買収、買収資金交付など)に問われたスターン美千代被告(46)は31日、東京地裁(田辺三保子裁判長)の初公判で「間違いございません」と起訴内容を認めた。一方、検察側は徳田虎雄前理事長(75)が裏金2億円の支出を了承していたと指摘した。判決は3月5日の予定。禁錮以上が確定すれば、弟の徳田毅衆院議員(42)=鹿児島2区=は連座制により失職する。

 徳田議員は昨秋以降、国会にほとんど姿を見せず、本会議と委員会を欠席し続けている。美千代被告らが逮捕された昨年11月12日に離党の意向を自民党に伝え、記者団に「大変重く受け止めている。これからの推移を見守りたい」と語った以外は沈黙を貫く。

 表だった議員活動がない中、毎月103万5200円の歳費と100万円の文書通信交通滞在費が支給され、昨年12月の期末手当232万6612円も支払われた。取材に対し徳田議員の国会事務所は、欠席の理由や進退について「把握していない」と繰り返した。

 元私設秘書の男性は昨年末、徳田議員から「ご迷惑をかけたね」と謝罪を受けたといい、「連座(で失職する)までに(進退を)判断するでしょう」と語る。過去に連座制に問われた国会議員の大半は失職前に自ら辞職している。ただ、徳田議員が3月15日までに辞職すれば4月27日に鹿児島2区の補選が行われることになり、自民党内には「消費増税直後の選挙は避けたい」との空気がある。徳田議員も古巣の意向を考慮し、辞職するとしても3月16日以降になるとの見方が出ている。【青島顕】

8570穏健保守系無党派:2014/02/03(月) 10:16:56
http://kyushu.yomiuri.co.jp/news/national/20140201-OYS1T00297.htm?from=ranking
徳田議員失職へ、美千代被告が罪状認める

 2012年の衆院選を巡る医療グループ「徳洲会」の公職選挙法違反事件で、徳田毅たけし衆院議員(42)(鹿児島2区)の姉で団体役員・スターン美千代被告(46)の初公判が31日、東京地裁(田辺三保子裁判長)であった。美千代被告は罪状認否で「間違いございません」と述べ、運動員買収と買収資金交付の罪を全面的に認めた。判決は3月5日の予定。

 公選法の連座制の規定により、議員の親族に禁錮以上の刑が確定すれば、議員は検察側が起こす当選無効の訴訟を経て失職する。美千代被告が起訴事実を認めたことで、毅議員の失職がほぼ確実となった。

 検察側は冒頭陳述で、毅議員らの父親で徳洲会前理事長の徳田虎雄・元衆院議員(75)が、12年12月の衆院選前、「自分が選挙の指揮を執る」と宣言したと主張。虎雄前理事長の指示を受け、美千代被告が関連会社から2億円を調達し、地元議員らへの買収資金などとして6000万円を病院幹部らに交付した、と述べた。

(2014年2月1日 読売新聞)

8571チバQ:2014/02/07(金) 22:49:38
http://senkyo.mainichi.jp/news/20140207ddlk05040081000c.html
公選法違反:民主2陣営、虚偽の収支報告 12年衆院選、昨年参院選 容疑で関係者数人を書類送検 /秋田
毎日新聞 2014年02月07日 地方版

 2012年12月の衆院選秋田3区で民主党公認で立候補して落選した三井マリコ氏、昨年7月の参院選秋田選挙区で同じく民主党公認で立候補して落選した松浦大悟党県連代表の両陣営が、それぞれの選挙運動費用収支報告書にうその記載をしたとして、県警は6日、両陣営の複数の関係者を公職選挙法違反(虚偽記載)容疑で書類送検した。【小林洋子、松本紫帆】

 送検容疑は、三井、松浦両氏の陣営関係者がそれぞれの収支報告書に、選挙ポスター張りをしていない有権者の名前などを記し、報酬を支払ったかのように記載したとしている。

 民主候補陣営関係者が書類送検されたことについて、民主党県連幹部は「中身がわからないので話せない」と話した。一方、三井氏は「責任の一端は私にある」とした上で「党県連には今回のことに真摯に向き合ってほしい」と話した。

 また、県警は三井氏に無断で政党交付金の受け皿となる口座を開設したとして、三井氏陣営の選対事務局補佐だった松浦氏の元秘書を有印私文書偽造などの容疑で書類送検した。

 一連の問題は、三井氏が横手署に告発したのがきっかけ。県警が昨年5月にこれを受理し、捜査を進めていた。

 また、三井氏は無断で口座を開設されたり、選挙費用の使途についてうその説明をされるなど精神的苦痛を受けたとして、松浦氏ら3人を相手取り慰謝料など損害賠償約2758万円を求める民事訴訟を秋田地裁に起こしている。

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 ■解説

 ◇県連に説明責任
 民主党公認候補者の2陣営関係者が選挙運動費用の収支報告書を虚偽記載していたとされる公選法違反事件。民主党県連には当然、説明責任が求められることになる。

 まして、県連代表の松浦大悟前参院議員にとっては自らが立候補した選挙での事件だ。松浦氏は問題が明らかになった昨年11月の記者会見の場で「法律に触れているのであれば本当に残念」と話していた。松浦氏は次期参院選秋田選挙区でも党公認候補に内定している。今こそ、自らの責任に向き合うべきではないか。

 また、今回、書類送検されたのは、選挙ポスター張りの取りまとめなど実務を長年担当していた有力関係者だ。直近の二つの国政選挙で同様の法律違反が繰り返されたとすれば、過去の国政選挙でも同様の違反がなされていたのではないか。

 問題について、党県連は独自に調査を進めているが、その背景や原因を早急に調べ、有権者に明らかにすべきだ。

 低迷が続く民主党。ここでうみを出し切らなければ、さらに厳しい選挙戦を迫られるだろう。【小林洋子】

8572チバQ:2014/02/08(土) 09:23:59
http://www.sakigake.jp/p/akita/national.jsp?kc=20140208d
民主2陣営の3人を書類送検 公選法違反と横領容疑


 2012年12月の衆院選と昨年7月の参院選の選挙運動費用収支報告書にうその記載をしたとして、横手署は7日までに、公選法違反(虚偽記載)と横領の疑いで、各選挙の民主党候補陣営の関係者計3人を秋田地検に書類送致した。

 書類送検されたのはいずれも男性で、衆院選秋田3区に立候補し落選した三井マリ子氏(65)の陣営と、参院選本県選挙区に立候補し落選した前参院議員の松浦大悟民主党県連代表(44)の陣営の関係者。3人のうち2人が両陣営、1人は三井氏陣営の選挙に関わった。湯沢雄勝地区や大仙仙北地区の選挙ポスター張りのとりまとめを担当したとされる。

 送検容疑は、選挙ポスター張りの報酬をめぐり、うその領収書を作成。実際に支払った金額との差額を着服し、選挙運動費用収支報告書に虚偽の記載をした疑い。捜査関係者によると、着服額は1人数万〜10万円程度とみられる。

 三井氏は昨年5月、自身名義の政党交付金の受け皿となる口座を無断で開設されたなどとして、松浦代表の元女性秘書を刑事告発。捜査の過程で虚偽記載と横領の疑いが浮かんだ。横手署は3人とは別に、この元秘書を有印私文書偽造・同行使と詐欺の疑いで、秋田地検に書類送致した。

(2014/02/08 08:51 更新)

8573チバQ:2014/03/16(日) 12:54:43
http://senkyo.mainichi.jp/news/20140316ddlk05040164000c.html

民主候補陣営虚偽記載問題:選対幹部ら3人書類送検 松浦代表「捜査で初めて知った」 /秋田

毎日新聞 2014年03月16日 地方版


 2012年の衆院選秋田3区や昨年の参院選秋田選挙区で民主党公認候補者の選挙運動費用収支報告書にうその記載があった事件で、公職選挙法違反(虚偽記載)などの容疑で書類送検された陣営幹部運動員ら男3人について、同党県連の松浦大悟代表は15日、「警察の捜査で初めて知った。信頼していた人がそういうことをして大変ショックを受けている」と述べた。同日に開催された同党県連常任幹事会終了後、記者団の取材に応じたもので、松浦氏や事務所の関与は否定した。

 3人は、衆院選秋田3区で落選した三井マリ子氏陣営の選対本部副本部長ら。このうち2人は参院選秋田選挙区で落選した松浦代表陣営の運動員も兼ねていた。松浦氏は「(書類送検された)方には罪を償ってもらわなければならないし、県連としても対応したい」と述べ、捜査の進展を見守る考えを示した。

 常任幹事会では、三井氏が松浦氏らを相手取り損害賠償を求めている民事訴訟も含めたこれまでの経緯の報告のほか、党勢拡大や来年の統一地方選に向けた県連の活動方針が話し合われた。ピーク時より8割減の699人となった党員・サポーターの増員や、統一地方選での新人候補擁立を目指すとしている。【仲田力行】

8574KQvVa:2014/06/15(日) 10:01:27
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8575JJVMq:2014/06/15(日) 13:47:53
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8576チバQ:2014/10/15(水) 07:55:16
http://www.sankei.com/affairs/news/141014/afr1410140046-n1.html
2014.10.14 21:34

前参院議員秘書を不起訴処分 無断で口座開設容疑で書類送検 秋田





 秋田地検は14日までに、平成24年12月の衆院選で選挙資金管理用の口座を候補者に無断で開設したとして、有印私文書偽造などの疑いで書類送検された前参院議員の元秘書を、嫌疑不十分で不起訴処分とした。処分は9日付。地検は「選挙実務は元秘書に任されており、口座開設を含む包括的な委任があったと認められる」と説明している。

 不起訴となったのは、前参院議員で民主党秋田県連代表、松浦大悟氏(45)の秘書だった女性。衆院選秋田3区に民主党から立候補し落選した三井マリ子氏(66)が、この元秘書に自身名義の口座を勝手に開設されたとして、昨年5月に刑事告発し、秋田県警が今年2月に書類送検した。

8577とはずがたり:2014/11/28(金) 09:43:44
>>218>>414>>1535>>1549>1654>>6633>>6907
自民会派入りするものの2012年は復党せず自民党公認候補を撃破。連合は結局支援しなかったのか?
当選後は国土強靱化で二階を国政報告会に呼んだり,郵便局の新たな利活用を推進する議連の幹事やったりしている様だ。
独自の立ち位置だねぇ。。

2012年1月12日0時46分
連合埼玉、自民会派入りの小泉氏支援せず 衆院11区
http://www.asahi.com/senkyo/news/TKY201201110733.html

 連合埼玉は11日の執行委員会で、衆院埼玉11区選出で無所属の小泉龍司氏を次期衆院選では支援しないことを決めた。小泉氏が昨年12月に自民党会派に入り、自民党へ復党の意向を示しているため。11区の今後について、連合埼玉は「現段階では白紙」としている。

 小泉氏は2005年衆院選で郵政民営化に反対して無所属で立候補したが、自民党の公認候補に敗北。離党後、09年衆院選で「政権交代に向けて自民候補に勝つため」とする連合埼玉の支援を受け、自民現職を破って返り咲いていた。

2012年総選挙
埼玉11区 (選管確定)
当選 118,916(60.5%) 小泉 龍司 60 無所属 前4 (元)大蔵省職員
比当 55,288(28.1%) 今野 智博 37 自民 新1 弁護士 [比]
22,334(11.4%) 柴岡 祐真 28 共産 新 党地区副委員長

国政報告会を開催しました
http://ryuji.org/activity/20130708_hokokukai.php
text by小泉龍司2013.07.08

 7月2日(火)夕刻、深谷市民文化会館において、小泉龍司連合後援会主催による国政報告会を開催させて頂きました。
 当日は講師として、自民党総務会長代行 二階俊博先生と、政治解説者 篠原文也先生をお迎えし、主に国土強靭化に関するご講演を頂きました。会場には1300人を超す皆様にお集まり頂き、盛大に開催することができました。
 自民党国土強靭化総合調査会の会長である二階先生は、私が宮脇昭先生(横浜国立大学名誉教授)とともに実現に向けて努力してきた「いのちを守る森の防潮堤」について非常に深いご理解をお持ち下さり、災害対策の局面からも力強いバックアップをして頂いています。

郵便局の新たな利活用を推進する議員連盟の要請活動
http://ryuji.org/activity/20141118_yubin.php
text by小泉龍司2014.11.18

私が幹事を務めております「郵便局の新たな利活用を推進する議員連盟」より、石破茂地方創生担当大臣に対し、郵便のユニバーサルサービス維持のため、また、国民の皆様が真の郵政民営化による利益を受けることができるように、①地方創生のための郵便局の利活用の推進、②ゆうちょ銀行及びかんぽ生命保険の限度額制度の撤廃、③新規業務の早期許可、など4項目を要請しました。

8578名無しさん:2015/01/10(土) 12:38:33
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/121217/elc12121706330195-n1.htm
【衆院選2012 静岡】
7区 城内氏、組織力生かす
2012.12.17 06:32 [静岡県]
 「おおー」

 投票終了直後の午後8時すぎ、浜松市北区の自民党前職、城内実氏(47)の事務所に「当選確実」の一報が入ると、詰めかけた支持者の間からどよめきが起こり、大きな拍手がわき起こった。

 事務所に到着した城内氏は支持者の拍手を浴びながら、屋外のステージでラッパが鳴り響く中、万歳三唱。「安倍政権が成立した暁には、一兵卒として日本外交を建て直したい」と喜びを語った。

 城内氏は、前回選で無所属で当選を果たした後、今年5月に7年ぶりに自民に復党。スズキの鈴木修会長兼社長の支援や公明の推薦に加え、自民公認を得て盤石の態勢で臨んだ。

 選挙戦では終始優位に戦いを進めた。出陣式には約2千人の支援者が集まるなど、組織力で他候補を引き離し、3回目の当選を果たした。

 民主党の斉木武志氏(38)は、党への逆風を跳ね返せず選挙区で苦杯を喫した。みんなの党新人、河合純一氏(37)と日本未来の党新人、野末修治氏(57)は、支持の広がりを欠いた。共産党の新人、落合勝二氏(68)も「原発の即時廃炉」を訴えたが及ばなかった。

8579名無しさん:2015/01/17(土) 22:11:24
↓の元ソースの朝日新聞の記事は掲載期間を終えてしまっていますが、
ネットで拾えた記事の断片を貼り付けます。

吉川元 (政治家)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%90%89%E5%B7%9D%E5%85%83_%28%E6%94%BF%E6%B2%BB%E5%AE%B6%29#cite_note-SENTAKU6-6
社民党大分県連はこれを受け、参議院議員・吉田忠智(比例区)の衆議院への鞍替えを模索したが、社民党本部に反対を受け、断念[6]。

12衆院選おおいた:記者座談会/3 大分2区 反自民が分散 /大分

... 2012年12月21日

県連が当初、後継に挙げた吉田忠智参院議員を「党の中心を担っている」として、
本部 がはねつけたからね。

A しかし、吉川さんで一本化してからの動きは良かった。

C 目標 の6万票には遠く及ばない4万6786票だったけど、準備に1カ月も

>>8370
朝日新聞デジタル:社民出遅れ 自に緩み/検証衆院選2区 - 大分 - 地域
http://www.asahi.com/area/oita/articles/MTW1212204500002.html

... 2012年12月20日

元大分県議の吉田忠智参院議員の擁立は党本部に反対された。
県連合の内田淳一 代表らが上京して掛け合ったが、
「守りに入っていては党勢の拡大は 期待できない。本部の姿勢に失望した」。
幹部は嘆息した。 やむなく重野

朝日新聞デジタル:重野氏が出馬断念 社民後継擁立急ぐ/2区 - 大分

... 2012年11月20日

水面下で元県議の吉田忠智参院議員のくら替えを模索したが、
党本部が難色を示し、 断念。
吉田氏が党務を抱えており、比例選出でもあることから、
最後は折れざるを得 なかった。
重野氏の出身母体・自治労から後継者を選ぶのも、時間的に

>>7302
 吉川氏擁立の過程で県連と党本部のきしみも顕在化した。当初、重野氏と同じく臼杵市生まれで県職労出身の吉田忠智参院議員(比例)の転身を党本部に打診したが、吉田氏が党参院幹事長の要職であることを理由に、本部はOKを出さなかった。内田代表は「落選のリスクはあっても党の将来を見据えて行動した。なのに党本部は守り。あれじゃ党勢拡大は厳しい」と身内に“ダメ出し”する。

8580名無しさん:2015/01/17(土) 23:09:26
【政治】「社民の灯」守れるか 重野氏断念、後継候補探しは難航 村山元首相「厳しいな。議席を守ってほしいが、何たって時間がない」
http://uni.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1353518440/

1 :BaaaaaaaaQφ ★:2012/11/22(木) 02:20:40.00 ID:???0
社民党の牙城として衆議院の議席を守ってきた大分。ところが立候補を予定していた重野安正
党幹事長が体調不良で公示目前に出馬を断念し、後継の公認候補を立てられるかの瀬戸際
を迎えている。衆院選擁立を見送れば、前身となる1945年結成の社会党県連も含めて初めて
となる異常事態。関係者は、大分の「社民の灯」を守ろうと候補擁立に向けて奔走している。

 重野氏の出馬断念発表から3日目の20日、大分市の県連合本部で会合などが開かれるこ
とはなかった。新たな候補者を擁立しようと走り回っているためか、幹部などの姿は見られなかった。

 重野氏が脳梗塞に倒れたのは10月中旬。都内で入院中だったが、野田佳彦首相の衆院解散
表明を受けて、県連合の内田淳一代表らが15日に上京。重野氏に会い「擁立は難しい」と判断した。
すぐに後継候補選びに着手したが、意中の臼杵市出身、吉田忠智参院議員のくら替えには党本部
が難色を示した。その後、県議や市議、重野氏の出身母体でもある自治労関係者などの名前が浮
かんでは消えたが、候補者となるには至らなかった。

 重野氏は2000年の衆院選初当選以来、毎回票を増やし、09年には11万票超を獲得し、
小選挙区での議席を勝ち取った。内田代表は「何としても重野氏を支持してくれた有権者の受け
皿をつくりたい」と話すが、公示を目前にしたこの時期から戦える候補者は見当たらない。

 県連合は、週末にも結論を出す方針だが、18日の選挙区の選対会議に出席した村山富市元首
相も「非常に厳しいな。社民の議席を守ってほしいが、何たって時間がない」と言葉少なだった。
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/item/335166

8581名無しさん:2015/06/25(木) 09:50:47
テストhttp://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150625-00000009-asahi-soci

8582名無しさん:2015/06/25(木) 09:51:40
載せれた!
失敬(´・ω・`)

8583チバQ:2015/11/05(木) 22:18:40
http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201511/20151105_43044.html
<衆院選民主秋田訴訟>県連側と三井氏側和解

 2012年12月の衆院選秋田3区に民主党公認で立候補し落選した三井マリ子氏(67)が、同党秋田県連代表の松浦大悟元参院議員(46)らの言動で精神的苦痛を受けたとして、松浦氏らを相手に慰謝料など約2400万円を求めた訴訟は4日、秋田地裁で、三井氏側が「一部主張が認められた」として慰謝料請求を放棄し、和解した。
 三井氏は、松浦氏側から政党交付金は選挙に使えないと言われたのは、松浦氏が政党交付金を自らの選挙資金にするためだなどと主張。地裁は裏付ける証拠がないとした。一方で地裁は、松浦氏が選挙後、選挙運動収支報告書を三井氏に開示しないなど対応が不適切だったと指摘し、松浦氏がこれを認めた。


関連ページ:秋田社会
2015年11月05日木曜日

8584チバQ:2015/11/05(木) 22:30:21
http://www.sakigake.jp/p/akita/politics.jsp?kc=20151105e
三井氏と松浦氏が和解、秋田地裁 衆院選めぐる損害賠償請求訴訟
 2012年の衆院選で秋田3区に民主党公認で立候補し落選した三井マリ子氏(67)が、人格を否定され精神的苦痛を受けたなどとして同党県連の松浦大悟代表(46)らに約2428万円の損害賠償を求めた訴訟は4日、秋田地裁(斉藤顕裁判長)で和解が成立した。

 双方の弁護士によると、和解の条件は▽松浦氏側は、選挙後に三井氏側が求めた選挙運動収支報告書の開示をしなかったことなどが不適切だったと認める▽三井氏側は、松浦氏による立候補の要請が松浦氏自身の選挙運動資金を確保する目的だったとの主張について、証拠がないと認める▽三井氏側は損害賠償の請求を放棄する—など。

 三井氏と松浦氏は同日、和解成立後にそれぞれ会見。三井氏は「かなり譲歩した面はあるが、相手の対応が不適切だったと認められた」と話した。松浦氏は「裁判所の粘り強く丁寧な進め方によって和解できた。こちらの主張をしっかり受け止めてもらった」と述べた。

 三井氏は13年11月、松浦氏ら3人を相手取り、秋田地裁に提訴。訴状などによると、政党交付金を受け取る自身名義の口座を無断で開設され、収支を説明されないまま秋田を去るよう迫られたなどと主張していた。

8585チバQ:2016/11/09(水) 19:39:33
>>7786
http://www.hochi.co.jp/topics/20161107-OHT1T50064.html
「94歳の立候補者」川島良吉さん死去…98歳老衰で、2012年の衆院選に最高齢出馬
2016年11月7日5時0分 スポーツ報知
衆院選に立候補し、決意を語った当時94歳の川島良吉さん(2012年)
衆院選に立候補し、決意を語った当時94歳の川島良吉さん(2012年)

 2012年の衆院選埼玉12区に当時94歳で出馬して話題となった川島良吉さんが10月29日午前0時35分、老衰のため埼玉県羽生市の自宅で死去していたことが6日、分かった。98歳だった。太平洋戦争での出征経験を持つ川島さんは日本の将来を危惧し、蓄えた葬式代を選挙資金に充てて出馬。落選するも、英ロイター通信が全世界に打電するなど大きな話題を集めた。

 国の行く末を憂い、94歳にして衆院議員を目指して立ち上がったおじいちゃんが亡くなった。

 長女の敏江さん(66)によると、川島さんは今年5月、太平洋戦争の戦没者を追悼するため沖縄を訪問するなど精力的な活動を続けていたが、夏の猛暑で体調を崩した。その後、病院に行くことも薬を服用することも拒んで自宅療養を続けていたが、29日に静かに息を引き取った。

 直前まで自宅内を歩き回り、28日には筆談で「敏江の世話になって死んでいきたいと思う。大満足」と記すなど、意識もはっきりしたままだった。敏江さんは「自分の生き方を突き進んで生き抜いた人でした。父親ですが、誇りに感じます。今はただ、お疲れさまでしたと伝えてあげたいです」としのんだ。

 「94歳の立候補者」として話題になったのは12年12月。旧民主党・野田政権時に実施された衆院選の埼玉12区に無所属で出馬した。太平洋戦争時に7年間にわたって駐留した中国で多くの仲間を失った経験から、右傾化がキーワードになった選挙戦に危機感を覚え、挑戦した。供託金300万円は、葬儀費用のため、ためていた年金から捻出した。

 出馬を決意した直後、スポーツ報知の取材に「オレの出番だと思ってしまったんです。オレは戦争で死なず、散々いい思いをした。このままじゃ、死んでいった仲間に申し訳ない。男ってのはね、やるときゃやんないといかんのです。正直勝てるとは思ってない。でも訴えたいのです」と決意を語った。その後、多くのメディアが取り上げ、英ロイター通信も世界に打電。大きな話題となった。

 立候補者1504人のうち最高齢だった選挙戦ではポスターやチラシを製作し、街頭演説も行い、2169票を得ながらも落選。供託金も没収されたが、報道に触れた全国の若者たちから葬儀費用のカンパが寄せられた。今月2日に近親者のみで行われた葬儀の費用の一部には、集められたカンパが使われた。

 落選後も自宅で勉強会を開くなど、日本の未来を見据え続けた。敏江さんの夫・田中修さん(66)は「100歳まで生きると思っていましたし、本人も思っていたと思いますが、天寿を全うした人生だったと思います」と別れを告げた。

 ◆川島 良吉(かわしま・りょうきち)1918年(大正7年)8月1日、埼玉県羽生市生まれ。39年、徴兵され中国へ。駐留地で終戦を迎える。帰国後、カマド販売業、金融証券業などに従事。2012年、衆院選埼玉12区に出馬し落選した。90代になってからも一人暮らしで炊事、洗濯、掃除、車の運転をこなし、視力は両目とも1・2だった。

8586チバQ:2018/11/08(木) 10:39:43
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181108-00000003-asahi-pol
「早く解散のつもりが」悔やむ野田元首相 12年の内幕
11/8(木) 0:46配信 朝日新聞デジタル
「早く解散のつもりが」悔やむ野田元首相 12年の内幕
当時の民進党幹事長として衆院本会議で代表質問に立つ野田佳彦氏。後ろは安倍晋三首相=2017年1月
 もっと早く解散するつもりが――。民主党政権で最後の首相となった野田佳彦衆院議員が7日に日本記者クラブで会見し、2012年に衆院解散の時期を悩んだ内幕を語った。当時野党だった自民党の総裁選よりも解散が後になり、衆院選で負けて安倍晋三新総裁に政権を渡すことになった無念さをにじませた。

【写真】当時野党だった自民党の総裁として衆院本会議で代表質問に立つ安倍晋三氏(手前)。後ろは民主党政権の野田佳彦首相=2012年10月

 当時の最大の政治課題は消費増税の判断だ。来年に10%へ引き上げる政府方針をめぐり今も議論がかまびすしいが、その起点となる与野党の攻防があった。

 民主党政権は社会保障財源と財政健全化のためとして、5%の消費税率を14年に8%に、15年に10%に上げる方針だった。12年8月、自公両党が同意する代わりに、野田首相が「近いうちに国民に信を問う」と約束。衆院解散の時期が一気に焦点になった。

 野田氏はこの日の会見で、「解散は本当に『近いうちに』と考えていた。(12年9月の)自民党総裁選の前というチャンスもあった」と振り返った。

 理由は二つ。まず、「ケミストリー(相性)が合う」という当時の自民党の谷垣禎一総裁のうちに解散をすれば、「(民自公で)消費増税の3党合意を苦労して作った共同責任があるので、衆院選でどっちが勝っても合意はちゃんとやっていくステップが見える」という期待があった。

 もう一つは、09年から鳩山内閣、菅内閣と混乱が続いた民主党政権への逆風を感じ、「解散が早いほど負け幅は小さい」と踏んだこと。「橋下徹さん率いる維新の選挙準備が全国で終わったら民主党は第三党に落ちる」「衆院選が翌年の参院選に近づけば衆参一緒にダメージを受ける」という追い込まれ感があった。

朝日新聞社

8587チバQ:2022/04/20(水) 19:21:33
懐かしい名前
https://news.goo.ne.jp/article/fukushimatv/region/fukushimatv-12781.html
福島テレビ・斎藤恭紀気象予報士・防災士が郡山市の気象防災アドバイザー就任<福島県>
2022/04/20 19:00福テレNEWS


福島テレビの気象予報士そして防災士の斎藤恭紀さんへ、郡山市の品川市長から気象防災アドバイザーの委嘱状が手渡された。

斎藤恭紀気象予報士:「今年は非常に海面水温が高いものですから、台風の北上、大雨災害というのは例年より早く、例年よりも多くなるのではないかと感じております。例年以上に、私も意識高く持って郡山市民の命と財産を守るというところに注力して頑張っていきたいと思っておりますので、今年もよろしくお願いします」

斎藤さんが郡山市の気象防災アドバイザーを務めるのは、2022年で4年目。
これまで大雨などの恐れがある時に、郡山市に防災・減災につながる情報を届けてきた。

郡山市・品川萬里市長:「斎藤気象予報士に、ますます鋭い感を磨いていただいて、色々ご指導いただければと思います」

斎藤さんはこれからも、郡山市の人たちと一緒に災害に強いまちづくりを目指していく。

8588チバQ:2022/04/21(木) 14:03:19
https://news.yahoo.co.jp/articles/7c60234048dca4fc20bc4358c6a3eda5866be4dd
国民と維新の相互推薦…深まる立民との溝 野党共闘の行方は混沌
4/21(木) 10:55配信
西日本新聞
国会議事堂

 日本維新の会の馬場伸幸共同代表と国民民主党の前原誠司代表代行は国会内で20日会談し、夏の参院選の京都選挙区(改選数2)と静岡選挙区(同)で、支援する候補をそれぞれ「相互推薦」することで合意した。うち京都は、立憲民主党の福山哲郎前幹事長が5選を目指して立候補を予定する。今回の維新と国民の連携が、立民と国民の溝をさらに深めることは避けられず、野党共闘の行方は一層混沌(こんとん)としてきた。


 国政選挙における維新と国民の候補者相互推薦は初めて。具体的には、国民がこの日、京都選挙区に立候補する維新公認の新人の推薦を決定。静岡選挙区では、維新が参院会派「国民民主党・新緑風会」に所属する国民推薦の無所属現職を推薦する。

 合意文書にサインした後の記者会見で、前原氏は「中道保守の改革勢力をまとめないといけない。その主軸が維新だ。力を合わせて政権交代を目指す」と力を込めた。同席した馬場氏も、3年前から前原氏との間で国家像などを議論する勉強会を重ね、信頼関係を高めてきたと紹介し、「蜜月ぶり」をアピールした。

 旧民進党代表などを歴任した前原氏だが、地元の京都で維新をパートナーとして選び、同じ旧民主党出身の立民の福山氏とたもとを分かつ形となった。

 関係者によると、立民側は水面下で国民側に福山氏を支援するよう求めていたものの、「支援する義理も借りもない」(国民京都府連幹部)として受け入れられなかったという。立民の泉健太代表も京都を地盤としており、求心力に影を差す可能性もある。泉氏はこの日、記者団に「改選1人区で(国民と)協力できている地域がある。残念な結果となった」と述べた。

 片や維新は、東京、神奈川、大阪、兵庫と並んで京都を参院選の「最重点選挙区」と位置付ける。前哨戦とされた今月10日の京都府議補選は、維新公認の新人が自民党、共産党、立民の3候補を退けて初当選し、夏の政治決戦に向けて勢いを付けた。

 野党でありながら、岸田文雄政権の2022年度予算案に賛成した国民を批判してきた維新だが、巨大与党に対抗する非自民勢力の拡大を「錦の御旗」として、選挙協力に大きくかじを切った。「参院選で1議席でも多く獲得することが至上命令」(馬場氏)とし、相互推薦もてこに躍進した昨年の衆院選の再現を狙う。 (郷達也)

8589チバQ:2022/04/22(金) 08:27:19
https://news.yahoo.co.jp/articles/514631294024746d582322954a97d03feaaf8808
知事の区割り意見全て黒塗り 衆院1減、うごめく自民王国・山口
4/22(金) 7:32配信
中国新聞デジタル
全て黒塗りで提示された山口県の区割りに関する知事意見

 衆院選挙区の新たな区割り案が示される6月の期限が迫り、自民党王国が騒がしくなってきた。総務省の試算通り「10増10減」となれば、全4議席を元首相や現役の閣僚ら自民党の有力者が独占する山口県は1減する見通し。人口を基準とする定数減に否定的な意見が強い一方、当事者の議員の周辺は定数3をやむなしとみて複雑な思惑が絡み合う。


 山口県内は4区の安倍晋三元首相をはじめ、1区に高村正彦自民党前副総裁の長男の正大財務政務官、2区に安倍氏の実弟の岸信夫防衛相、3区に林芳正外相が陣取る。大物が居並ぶ中で定数が1減となれば、中央政界を巻き込んだ激しい公認争いが予測される。

 6月25日までに区割りの改定案を岸田文雄首相に勧告する衆院選挙区画定審議会(区割り審)は、聴取した都道府県知事の意見を審議の参考にしている。山口県に村岡嗣政知事の意見を記した調査票を情報公開請求したところ「改定案の作成に著しい支障が生じる恐れがある」として全て黒塗りだった。同じく1減の岡山県はホームページで公開しており、山口県の過敏さが伝わる。

 村岡知事自身は現状維持を望む。今月6日の記者会見でも「都市部ばかり議員が増え、人口が減る地域はどんどん減るのでは地方の声が届きづらくなる。危機感を持っている」と主張した。同じく1減となる広島県の湯崎英彦知事も区割り審の意見照会に「今後さらなる人口減少が進むと、地方の実情が国政に反映されにくくなる状況が生じると懸念する」と回答。国民的な議論の下で検討する必要性を強調している。

 自民党内でも「地方の声」を旗印に10増10減には否定的な意見は根強い。細田博之衆院議長(島根1区)も異論を唱え物議を醸した。自民党山口県連の中にはこうした発言を冷ややかに見る幹部もいる。「定数減の流れは避けられない。地方の声を反映させているならここまで人口も落ち込んでないだろう」

 各国会議員の周辺も定数減を見据えた思惑が交錯する。林氏の有力な支援者の一人は、最大派閥の長でもある安倍氏を意識する。元秘書が夏の参院選山口選挙区に立憲民主党から立候補を表明したことで「元秘書が自民党の対立候補になるとは前代未聞だ」とあきれ顔でこき下ろす。

 安倍氏を支える県議は「動くのは実際に定数が決まってから」と表情に余裕がある。3区内の美祢市と山陽小野田市は、新たな区割りで下関市など4区と同じ選挙区になる可能性もある。両市には中選挙区時代に足場があり、直ちに事務所を構える準備も整っているとみられる。

 県政界では林氏と高村氏の公認争いとなる展開が有力視されている。ただ、ここにきて新たな見方も浮上してきた。岸氏は昨秋の衆院選で公務に専念して地元入りせず、代わって長男が支持を訴えた。その姿に後援会幹部は世代交代の流れが加速したとみる。高村、岸の両陣営をよく知る県議は「小選挙区と比例の候補者を選挙ごとに入れ替えるコスタリカ方式なら一番収まりがいい」とみる。

 参院議員を辞し、昨秋の衆院選で3区に転身した林氏は宇部市が拠点となった。本来の地盤は下関市で安倍氏と重なる。両氏の対決はあり得るのか。

 安倍氏に近い自民党関係者は「2人が争うことはない。3区で立候補する際、林さんの陣営は安倍さんには迷惑は掛けないということで了解を得た。林さんが打って出たら安倍さんは許さないよ」と明かす。ただ林氏の周辺ではこんな考えも漂う。「安倍さんとの戦いを避けては首相の座は見えてこない。一寸先が分からないのが政治だ」

中国新聞社


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