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第46回衆議院議員総選挙(2013年?)
8340
:
チバQ
:2012/12/24(月) 11:01:47
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/shiga/news/20121219-OYT8T01544.htm
未来、比例票で健闘
衆院選公示から5日後に、琵琶湖をバックにして滋賀での第一声に臨んだ嘉田代表(9日、大津市内で)[衆院選]◇記者座談会<下>
◇維新急ごしらえ 混乱響く
A 今回の選挙の特徴として、県内でも1、3、4区で日本維新の会の候補、2区からはみんなの党の候補、いわゆる第3極勢力の候補が立った。ただこれらの候補は小選挙区では全員、敗退。4区の岩永裕貴さんのみ比例復活し、初当選を果たした。
B 相応の時間をかけて準備してきた「みんな」の世一良幸さんは別にして、維新の3候補は、公認が決定したのが、まさに衆院解散直後。維新に所属する大阪の府議や市議が応援に入って選挙戦をサポートしたが、急ごしらえの混乱ぶりは否めなかった。
C 維新では「動員力がない」との理由で原則、個人演説会を開かない候補もいた。考え方が斬新と言えば斬新だったが。また「配る人手も時間もない」といってパンフレットやチラシが選挙事務所に山積みのままだった候補もいて驚いた。「ようやく戦う態勢が整ってきたと思ったら投票日を迎えていた」と振り返る陣営関係者もいた。
D 県内の比例得票を政党別でみると、維新は約15万3000票、みんなは約5万票あった。トップは自民の約18万2000票だった。バタバタで選挙を迎えたとはいうものの、第3極に対して県民はそれなりの期待をしていたことがよく分かる。
C 候補の戦いぶりで感心したのが、維新の岩永さん(39)。友人や同世代の人が選挙を支え、個人演説会では30、40代の子育て世代が会場に詰め掛けていたのは印象的だった。比例近畿ブロックで復活当選が決まるまで、事務所で仲間とタブレット端末で各選挙区の開票速報を見ながら惜敗率の順位を計算していた。昔の選挙では考えられない姿だった。
◇二足のわらじ 知事動向注目
B 今回の衆院選で、滋賀にまつわるトピックスでは、何と言っても、嘉田知事が、日本未来の党を結党し、その代表に就任したのが一番のサプライズだった。どうして知事は新党に動いたのだろう。
C 嘉田代表が新党結成に動いた背景として、知事に近い関係者は「3・11以降、初めての国政選挙で『ここで立ちあがらないと、卒原発を訴えてきた自分の存在意義が問われる』との思いが強かったようだ」と胸の内を代弁していた。ただ、今回の新党について、地元の受け止め方には様々な意見がある。
A 嘉田知事を支える地域政党「対話でつなごう滋賀の会」(対話の会)は、「事前に相談なく、小沢さんと組むなんてついていけない」と反発し、未来の党への投票を機関決定せず、自主投票を決めた。
C 一方で、嘉田代表も全国の候補者の応援で遊説に回ったため、県内で運動を担当したのは数人の有志だけ。事務所も投開票日1週間前にようやく開設されたほどで、政党としての活動実態は皆無に等しかった。
D そんな中、未来の党は県内で8万3000票を比例選で獲得した。同党は小選挙区で惨敗したため、8万票について「期待はずれ」とする声もあるが、近畿ブロックの他府県と比べると、それでも2〜3倍高い得票割合だ。「2年前の知事選で過去最多の42万票を獲得した嘉田人気は依然、力をもっている」という見方もある。
A 今後、焦点になるのが、知事と党代表を兼務する〈二足のわらじ〉問題だ。知事は19日の県議会本会議で「任期中は知事の職を全うする」と明言した。ただ胸の内には、現行法が改正され、首長と国会議員の兼務も可能と制度が変われば、知事のまま国政に打って出たいとの思いがあるようだ。しかし、県議会の各会派では兼務に否定的な意見が支配的だ。開会中の11月議会をどうにか乗りきっても、来年度予算案を審議する2月議会が大荒れになる可能性は高い。
(2012年12月20日 読売新聞)
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