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第46回衆議院議員総選挙(2013年?)
8372
:
チバQ
:2012/12/24(月) 12:02:00
http://www.the-miyanichi.co.jp/election/2012/detail.php?id=27&category=feature
【祭りの後で】(上)低投票率
2012年12月18日付宮崎日日新聞
■政治への不信拭えず
「政策も政党もころころ変わる。どこを選ぶべきか分からなかった」。都城市の会社員男性(59)は今回、衆院選としては初めて投票に行かなかった。自民圧勝の選挙区に興味を持てなかったこともあるが、「原発も環太平洋連携協定(TPP)も選挙のためのあいまいな主張ばかり。結局変わってしまう」。一番の理由は政党への不信感だ。
宮崎市の会社員女性(33)も「誰がどこの政党かも覚えられないまま終わった」と言う。野田佳彦首相の解散表明から1カ月あまり。6人が乱立した宮崎1区に「政策で判断するには時間が足りない。違いが分からず投票する気にならなかった」と漏らした。
県内有権者の政治不信は、過去最低55.69%という投票率となって表れた。
◇ ◇
宮崎2区で敗れた民主党の道休誠一郎氏(59)は遊説中、「民主は好かん」と直接批判を浴びた。「政権交代で政治が変わるという期待が大きかった分、失望も大きかったのではないか」と受け止める。既成政党批判の受け皿として飛躍を目指した第三極・日本未来の党から宮崎1区に立候補した外山斎氏(36)は「自民、民主、第三極と乱立し、どこに入れていいのか分からなかったのだろう」と低投票率を分析した。
選挙区を独占した自民も政治不信を肌で感じ取った。2区で4選を果たした江藤拓氏(52)は「自民党にも解散ばかり求めてきたという批判がある。民主とは違う野党を見せたかったが、結局は権力闘争しているだけに見えてしまった」と自戒。宮崎3区から同じく4回目の当選を果たした古川禎久氏(47)も政治への失望感を気配で感じていたといい「国民の中に冷めているような、根深く深刻なものを感じる」と振り返った。
◇ ◇
有権者としての責務を果たすべきだとの意見もある。宮崎市の無職女性(72)は民主に失望し、自民の改憲論には怖さを感じた。第三極の政策も「机上の空論」。それでも「分からないから投票しないでは、何も伝わらない。投票した私には政治を批判する権利がある」と胸を張る。
宮崎大教育文化学部の根岸裕孝准教授(地域経済)は「政策の似た政党が乱立した今回の選挙は、有権者にとって非常に難しかっただろう。政治不信の背景には政治家の説明力不足もある」と指摘。さらに「今の方法では、もはや有権者に伝わらないということを認識しなければならない。有権者の情報収集法も変わっており、ネット選挙の解禁など選挙制度の見直しを本気で考える時期にきている」と語った。
× ×
本県3選挙区を自民が独占した今回の衆院選。しかし、過去最低の投票率が示すように政治不信が収まった気配は感じられない。そんな県民を、政治はどう導いていくのか。関係者の声を拾いながら衆院選後を展望した。
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