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第46回衆議院議員総選挙(2013年?)
8290
:
チバQ
:2012/12/21(金) 00:17:30
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20121218-00000125-mailo-l12
2012衆院選:風無き圧勝/上 「スイング層」第三極へ 県内初、3選挙区で各3人当選 /千葉
毎日新聞 12月18日(火)15時28分配信
「当選して良かった。あなたを応援するけど、自民党にはもっと頑張ってもらわないと困るよ」
衆院選から一夜明けた17日朝のJR新松戸駅前。再選を果たした自民党の斎藤健氏(53)が街頭演説に立つと、複数の支持者からこう声をかけられた。千葉7区(流山市など)で次点の3・5倍を得票し大差で勝ち抜いたが、選挙中には、「追い風は感じなかった」という斎藤氏。「自民党は消去法で選ばれただけ。本当に期待に応えるためには、これからだ」と実感した。
今回、自民は全13小選挙区中、11小選挙区で勝利を収めた。小選挙区での獲得議席数は、当時の小泉純一郎首相が「郵政民営化」を掲げてブームを巻き起こした前々回05年の12議席に迫る結果だ。だが、比例の結果からは、全く異なる状況が見えてくる。
◇
自民が県内で獲得した比例票は、実は前回09年より約9万票少ない約77万票。投票率低下の影響があるとみられるが、得票率も前回よりも0・4ポイント低い26・4%だ。民主党の得票率も18・6%(約54万票)で、前回の42・4%(約136万票)から激減。一方で、今回初めて国政選挙に参入した第三極の日本維新の会は18・9%(約55万票)となり、比例票では“県内第2党”に躍り出た。
3区(市原市など)で5選した自民党県連会長の松野博一氏(50)が17日の記者会見で「これまで自民と民主の間で動いていた、選挙ごとに投票先を判断して変える『スイング層』を第三極が吸収した」と指摘したように、2大政党の減少分が、維新に多く流れたとみられる。
野党側が民主政権批判を強め続ける中で始まった選挙戦。報道各社の世論調査で自民の優勢が明らかになると、他陣営から「古い自民党の政治に戻すのか」との訴えが目立ち始めた。こうした状況で維新などの第三極は、既成政党に不満を持つ有権者に支持を呼びかけた。
共同通信が16日に実施した出口調査によると、小選挙区で維新の候補者に投票した無党派層は10・8%だったのに対し、比例では21・3%と倍増している。「第三極の候補者は立候補表明が公示直前で出遅れたが、政党レベルでは2大政党への批判がかなりあった」(自民関係者)とみられる。
この結果、選挙基盤が弱い自民の新人が出馬した1、9、13区で、維新の新人が比較的高い惜敗率を出し、比例復活を果たした。これらの選挙区では民主の前職も当選し、1小選挙区に出馬した3人が同時に当選する県内初の事例が3選挙区で発生する極めて異例の結果となった。自民県連幹部は「今回の『圧勝』を勘違いしたら、あっという間に支持率が低くなる」と指摘している。
16日夜、松野氏は当選が決まった新人に電話して発破をかけた。「次の総選挙は自民党に厳しい選挙環境で戦うことになると思う。国会活動と同時に、地域での活動も緩めないように」
◇
今回の選挙結果には、県内の首長もそれぞれ見解を示した。
森田健作知事は記者団に「自民党はここで公約をしっかりやらないと、次は反対の立場だぞというものすごいプレッシャーがある」と解説。民主政権が約束した放射性物質を含む「指定廃棄物」の最終処分場の早期確保についても「政権が代わってもちゃんとやってもらえると確信している」とくぎを刺した。
千葉市の熊谷俊人市長は「政権交代が2度行われ、政治家も国民も政権が代わることで、変わること、変わらないことが何なのかを認識するのではないか。国民は政権交代によってすぐに良い方向にすべてが変わるという幻想を抱かず、我慢強く政権を見守っていく姿勢が必要だ」とのコメントを発表した。【田中裕之、斎川瞳、野原大輔】
◇
政党乱立下で自民の圧勝に終わった衆院選。県内の余波を取材した。
12月18日朝刊
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