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第23回参議院議員選挙(2013年)
1
:
やおよろず
◆N22LLUydY2
:2010/07/14(水) 08:06:13
第22回参議院議員選挙(2010年)
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1202752370/
2272
:
チバQ
:2013/06/30(日) 20:28:08
http://www.tokyo-np.co.jp/article/gunma/20130628/CK2013062802000160.html
参院選ぐんま 攻める 始動・ネット選<下> 「VS自民」鮮明の共産
2013年6月28日
「県民をこれ以上苦しめる政治を続けさせるわけにはいきません」。共産党から出馬予定の新人店橋世津子氏(51)は二十三日、高崎市内で労働団体などが開いた集会で、安倍政権のアベノミクス批判などに力を込めた。
その時の様子をツイッターでありのままにこうつぶやいた。
「党を代表して連帯あいさつをしました。(中略)力みすぎて声枯れ!心配かけちゃいました」
同夜、参院選の前哨戦となる都議選の結果が出た。共産党は八議席から、十七議席に躍進した。翌日のブログで「昨夜は、都議選の結果を最後まで確認して、喜びにひたって床につきました」と率直に感想をつづった。
三年前にブログを始めた。ネット選挙運動の解禁を前に、五月からはフェイスブックとツイッターを新たに追加。若い支援者五、六人が交代でサポートする態勢を組むという。「手探りですが、人柄や政策の中身を知ってもらえたら」と店橋氏。
二度目の参院選挑戦は、前回の約七万六千票を上回る十万票が目標。支持拡大が課題の若い世代に情報発信できるソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)は魅力だ。陣営幹部は「政治に無関心で投票に行かなかった若い人たちにメッセージが届く。党員や支持者が『ネット運動活動家』として情報を発信し、広げることで、これまで手が届かなかった票につながる可能性もある」と期待する。
四月からは一日十回程度の街頭演説や集会を重ね、県内を三巡した。十六日午後、店橋氏は前橋市内のスーパー前でマイクを握った。「安倍政権が進めようとしている暴走に審判を下そうではありませんか」。声のトーンをひときわ高め、買い物客にこう呼び掛けた。
陣営幹部は「アベノミクスやTPP(環太平洋連携協定)、憲法、原発、消費税。どの政策でも自民党への対案があり、ぶれずに対決しているのは共産党だけだ」と強調。「自共対決」を鮮明にし、政権批判の受け皿として有権者に印象付ける選挙戦を描いている。(大沢令)
2273
:
チバQ
:2013/06/30(日) 20:28:46
http://www.tokyo-np.co.jp/article/chiba/20130628/CK2013062802000139.html
攻防 参院選<上> 2議席目指す自民
2013年6月28日
「必ず二つとる」。三月中旬、自民党本部であった党と県連幹部の協議で、千葉選挙区(改選数三)の二人目の候補として豊田俊郎公認の方針が固まった直後、県連会長の桜田義孝はこう力を込めた。自民は安倍内閣の高支持率を背景に、豊田擁立で悲願の二議席獲得を狙う。自民が今回複数候補を立てた選挙区は、千葉と東京(改選数五)だけだ。
都議選で圧勝した翌日の二十四日、八千代市であった豊田の総決起大会に出席した党幹事長の石破茂は「安全を求めては勝利したことにならない。今度こそ千葉から二議席を」と躍進への期待感をにじませた。
だが、複数擁立への慎重論も根強くあった。改選数が三に増えた二〇〇七年から二人立てながら、二議席獲得は逃してきた。さらに昨年の衆院選でさえ、比例票は前回から九万票余り減らす七十六万六千票にとどまっていたからだ。
県連関係者は「高支持率の多くは期待感だから」と不安を口にする。都議選後も「流れはいいが、何が起きるか分からない」(県選出の衆院議員)と慎重だ。
現職の石井準一に加え、豊田擁立に動いたのは石井と距離を置く県議の有志。二月中旬に県議三十一人分の署名を集め、党に嘆願書を提出した。名前を連ねたある県議は「安定政権を築くため、二つ狙うのは政権与党として当然。共倒れを恐れる情勢ではない」と強調した。
前回、前々回とも、それぞれの候補を支援する県連内の勢力が激しく競い合った。県連幹部は「一方を押さえ込めば対立が深まる」と指摘する。
石井は茂原市選出の元県議で、豊田は最近まで八千代市長を務めた。だが、選挙戦では地域や支持団体で両陣営への支援を振り分ける「すみ分け」は行わない方針。「それぞれが人脈を生かして戦う」と桜田は語り、両陣営はしのぎを削る。選挙区に擁立しない公明党は二人を推薦している。
六月十四日、石井は同じ額賀派に属する同僚議員の厚生労働相田村憲久を招き、成田市で決起集会を開催。県選出衆院議員の林幹雄も顔を見せ、「三年前、現職を落として新人を当選させる失態を演じた。まず石井さんだ」と後押しした。
ほぼ同時刻に柏市で開かれた豊田の集会には、最近党内で所属議員を増やしている麻生派領袖(りょうしゅう)で副総理兼財務・金融相の麻生太郎が駆け付け、「市長経験者が国政に必要だ」と呼び掛けた。
石井陣営が「県全域の課題に取り組み、地盤以外の都市部でも信頼関係を築けた」と現職の強みを強調すれば、豊田陣営は「東葛出身の参院議員を」と訴える。切磋琢磨(せっさたくま)と表現される両陣営によるつばぜり合いは既に始まっている。(敬称略)
国会閉会を受け、各陣営は七月四日公示予定の参院選に向け活動を本格化させた。千葉選挙区には、九人が出馬する予定で混戦模様だ。主な政党・各陣営による攻防の最前線をを追った。
2274
:
チバQ
:2013/06/30(日) 20:28:59
http://www.tokyo-np.co.jp/article/chiba/20130629/CK2013062902000129.html
攻防 参院選<中> 存亡かける民主と生活
2013年6月29日
民主党は現職の加賀谷健が昨年十月に引退を表明し、現職の元環境相長浜博行の議席維持は必須となる。
民主の比例票は昨年衆院選で、前回から六割も減らす五十四万票にとどまった。選対関係者は「五十四万は一つの目標になる」と指摘する。厳しい逆風下でも民主を支持した有権者をつなぎとめられているかという目安だ。県議の一人は「支持者を中心に地道に働き掛けている」と話す。
こうした陣営に冷や水を浴びせたのが都議選の惨敗。県連幹事長の田中信行は「党への批判が続いている」と気を引き締める。「原発や憲法の対応で明確な対抗軸を示せず、受け皿になれていない」(県議)と、党執行部を批判する声もある。
千葉市で九日にあった長浜の事務所開きでは、支持団体の連合千葉会長の黒河悟が「加賀谷と長浜が合体した選挙にしなければ」とげきを飛ばした。事務所開き後の決起集会では、県連選対委員長も務める加賀谷が「政権交代の受け皿となる民主党を残してほしい」と結束を促した。
参院選に向けた県連と連合千葉との協議の中で、黒河は「安易に一人に絞るだけなら勝てない」と主張した。「一人なら大丈夫では…」という陣営の油断を危険視してのことだ。県連は支援組織とも態勢づくりを進め、市民ネットワーク千葉県や社民党県連の長浜推薦・支持を取り付けた。
田中は「地方議員や支援組織が最大限に動いて、現在ある集票能力をしっかり固める戦いだ。党が小さかったころと同じだ」と話す。別の選対関係者は「県内の衆院全区に土台を築き直すような戦いにしたい」と参院選後も見据える。
◆
「地元千葉に戻ってきました」。生活の党の太田和美は国会が閉会した翌二十七日、JR津田沼駅頭でこう有権者に語り掛けていた。初当選は二〇〇六年の衆院千葉7区補選。当時は民主党公認で、党勢は政権獲得に向け、上り調子に転じていた。その後、福島2区に選挙区替えして再選したが、小沢一郎とともに民主を離れ、一二年衆院選で落選。今回は初当選した千葉で再起をかける。「福島の現状を伝えたい。脱原発の旗を明確に掲げて戦う」と決意を語る。
駅頭では有権者から声を掛けられ、話し込む場面もある。太田は「働き方や子育ての悩みを抱える女性が多い」と感じている。唯一の女性候補となる見込みで「女性の声を国政へ」とアピールする。
選対幹部は「全県では知名度が足りない」と課題を挙げる。「出馬をまず知ってもらわないと」と、自転車で県内全域を走り回る太田。党の存亡もかけた選挙戦となるのは、長浜も太田も同じだ。(敬称略)
2275
:
チバQ
:2013/06/30(日) 20:29:12
http://www.tokyo-np.co.jp/article/chiba/20130630/CK2013063002000128.html
攻防 参院選<下> し烈な当選圏内入り争い
2013年6月30日
「共産党に託そうという大きな流れが生まれた。自共対決を正面に出して戦う」。千葉市内で二十五日開かれた共産新人の寺尾賢の事務所開き。党県委員長の浮揚(うきあげ)幸裕は、議席を倍増させた二日前の東京都議選の結果を引き合いに、参院選へ臨む決意を強調した。
安倍政権に対する批判が共産に集まり、躍進につながったとの見方だ。「(選挙当夜)悔しくて眠れないことはあっても、うれしくて眠れないのは初めて」。弁士が次々と喜びを表現する。
低落傾向が続いた党勢は、三年前の選挙区得票で二十万票を割っていた。だが、改選議席が二だった一九九七年には四十九万票余りを獲得。当時と政治状況は異なるものの、改選三議席となった今なら当選圏内に届く。寺尾は「政治が最もやるべきは人間が人間らしく生きられるようにすること。その道しるべの憲法を変えるのは許されない」と力説する。
◆
当初は日本維新の会との選挙協力を予定して候補擁立が遅れたみんなの党は、出遅れの挽回に懸命だ。東南葛地域を中心に都市部での活動に力を入れようと、新人寺田昌弘の事務所を船橋市に構えた。
二十二日の事務所開きで、寺田は「困難なことにチャレンジするのが自分の人生。自公政権を続けさせるわけにはいかない」と声を張り上げた。「ビリから表彰台を目指すには三位でなく、二位に入る気持ちで」と意気込む。
前回参院選で当選を果たした党幹事長代理の水野賢一は「千葉は東京、神奈川とともに三年前に議席を獲得でき、今回も必勝を期す」と訴えた。選挙協力が崩れ、候補が一本化できなかった維新と共倒れする懸念にも「第三極で票が割れるという見方もあるが、前回も第三極は一つになっていない」と強気だ。
◆
維新は昨年衆院選で、県内から三人が比例復活当選した勢いに乗り、三月には当時の我孫子市議擁立を発表したが、五月に入って党内が一時混乱した。
この元立候補予定者は、同市で事務所開きに臨んだわずか四日後、態勢づくりの遅れを理由に党本部から公認を取り消された。次に白羽の矢を立てた男性医師は出馬表明直後、党共同代表の橋下徹の従軍慰安婦発言などを受け、みんなが選挙協力の解消に転じると、公認を辞退した。
五月末に公認された新人の花崎広毅は「厳しい戦いは承知している。地方政治、行政の現場から変革のうねりを巻き起こし、大阪の実践を広げたい。自分の信じるところを世に問う」と巻き返しに懸命だ。
千葉選挙区ではこのほか、いずれも新人で新風県幹事の渡辺裕一、幸福実現党役員の松島弘典も立候補を予定し、し烈な当選圏内入り争いを演じている。(敬称略)
(この企画は小川直人、堀場達が担当しました)
2276
:
チバQ
:2013/06/30(日) 20:35:31
http://senkyo.mainichi.jp/news/20130627ddlk32010590000c.html
戦いの輪郭:参院選しまね/上 支持の輪、広がらず 再現なるか、6年前の共闘 /島根
毎日新聞 2013年06月27日 地方版
◇再選目指す亀井氏
割れんばかりの拍手。壇上で繰り返されるバンザイ。シンボルマークのオレンジ色のジャケットを身にまとった亀井亜紀子氏(48)が高々と宣言した。「党派を超え、本当に多くの方に支えられてきた選挙戦でした。みんなで陽(ひ)の当たる島根を実現しましょう」
2007年の参院選。国民新党公認で島根選挙区に立った亀井氏は、公示の約1カ月前という出馬表明にもかかわらず約21万7000票を得て、自民党の現職、景山俊太郎氏(69)を約3万1000票差で破った。小選挙区制が導入された96年以来、県内の衆参議席を独占してきた自民王国に初めて風穴を開けた。自民凋落(ちょうらく)の象徴として、全国に衝撃を与えた。
選挙戦では年金記録漏れや閣僚の失言といった与党自民への逆風が吹き荒れた。これに対し、亀井氏は民主党から推薦を受け、社民党も含めた「非自民、非共産」勢力を結集。更に、かつて自民党の国会議員として活躍した亀井久興氏(73)の長女だからこそ保守層にも食い込んだ。
選挙後、民主系のある市議は「有権者が選挙のたびに景山、青木(幹雄氏)、竹下(亘氏)と書いてきた保守王国。民主と連合が前面に出ていたら、亀井とは書きにくかっただろう」と認めた。
◆民主、格下げ支援
それから6年。亀井氏を取り巻く07年のような共闘態勢は再現していない。民主党県連は5月20日、推薦依頼のあった亀井氏に対し、県連支持を発表。推薦は資金負担も伴うが、支持では負担せず、格下げの支援となる。
「我が党の候補のごとく推薦し戦った時よりは若干ランクを落とし、支持にして応援する」。6月15日、松江市内であった亀井氏の事務所開きで、県連の和田章一郎代表はあいさつの中で“異例”の厳しい言葉を盛り込んだ。亀井氏は、集まった支持者約100人(事務所発表)とともに静かに聴き入っていた。
和田代表は報道陣に対し、「亀井氏の不十分な政治対応があり、そのことに県連内部に不満があった。ケジメをつけないといけない」と説明する。
◆連合、郵政は自主投票
07年の参院選で躍進した民主党はその2年後、念願の政権交代を果たした。しかし、米軍沖縄基地の対応などで“失政”を重ね、急速に支持を失っていった。
亀井氏の政治的環境も大きく変わった。昨年4月、消費増税法案に異議を唱え、民主党と連立政権を組む国民新党を離党。民主離党組らで作るみどりの風に結成時から加わった。
また、07年に亀井氏を推薦した連合島根は昨年6月に政策協定を凍結。日雇い派遣の規制強化を盛り込んだ改正労働者派遣法に亀井氏が反対したためだ。
今回の参院選で、連合島根は6月12日、自主投票を決めた。90年の結成以来、連合島根として自主投票は初めてという。会長だった岩田学氏は「支持でまとまると思ったが、それ以上に構成組織の不信感が大きかった」と語る。
一方、久興氏の時代から支えてきた郵政票も割れる。6年前、県内の郵便局長会は郵政民営化反対を掲げた国民新党の亀井氏をおおむね支援したが、今回は自主投票を決めた。郵便局長らで作る郵政政策研究会の幹部によると、西部は亀井氏を支援する方針だが、東部は不透明という。
2277
:
チバQ
:2013/06/30(日) 20:35:46
◆厳しい声も
「あえて苦言を呈したい。残念なのは、たったこれだけしか人がおらんこと。輪が広がらない。以前より輪が狭くなっている」。6月中旬、出雲市内であった亀井氏の集会。会場に150席用意されたが、集まったのは50人足らずだった。
マイクを握った支持者の男性は続けた。「亀井先生には組織がない。本気になってやれる態勢を作らないといけないのに気持ちが伝わってこない」
亀井氏を支持してきた女性(64)は毎日新聞の取材に「亜紀子さんは正直。消費増税反対など私たちの意見を代弁してくれた。国会で取り組んでいる仕事は素晴らしいが、地元での活動が少し足りなかったかもしれない」と懸念する。
◆知名度を前面に
亀井氏は現在、みどりの風幹事長を務め、テレビの討論番組などに度々出演する。顔と名前は広く知られ、地元のイベントに姿を見せると多くの人が握手を求める。陣営はそうした知名度から「対自民党ではなく、対候補者の戦いに持ち込みたい」と期待をかける。
亀井氏はこう強調する。「最終的に皆さんが応援してくれれば、表向きの形にはこだわらない。組織の10票も10人の票も同じ。多くの人に直接会い、支持を広げたい」。1期6年の審判はまもなくだ。
× ×
国会は26日閉会し、参院選(7月4日公示予定)に向け、事実上の選挙戦が始まっている。島根選挙区には、自民党新人の島田三郎氏(56)▽共産党新人の向瀬慎一氏(42)▽みどりの風現職の亀井亜紀子氏(48)▽幸福実現党新人の池田節子氏(57)−−の4人が立候補に向けて準備を進めている。再選を目指す亀井氏と、党を挙げて捲土(けんど)重来を目指す島田氏に焦点を当て、前哨戦の動きを追った。(この連載は曽根田和久、金志尚が担当します)
==============
◇予想される顔ぶれ
島田三郎(しまだ・さぶろう) 56 [元]県副議長 自新=[公]
向瀬慎一(むこせ・しんいち) 42 党地区役員 共新
亀井亜紀子(かめい・あきこ) 48 党幹事長 (1)風現=[社]
池田節子(いけだ・せつこ) 57 幸福実現党員 諸新
2278
:
チバQ
:2013/06/30(日) 20:36:26
http://senkyo.mainichi.jp/news/20130628ddlk32010431000c.html
戦いの輪郭:参院選しまね/下 紆余曲折も推薦 農政、建設など150団体 /島根
毎日新聞 2013年06月28日 地方版
◇議席奪還、自民の悲願
「会場の熱気が島根全土に届けとばかり、盛大に頑張ろうコールをしたいと思います」。安来市中心部の市民会館。総立ちの観衆が「ガンバロー」と声を出す。そして大きな拍手が会場を包み込んだ。
7月4日に公示が予定される参院選。島根選挙区に出馬を準備する自民党新人、島田三郎氏(56)の総決起集会が今月2日、開かれた。安来の会場は、地元選出の県議だっただけに支持者であふれた。ステージには、県選出の同党国会議員3人や新藤義孝総務相らが並び、溝口善兵衛知事も駆けつけた。
集会の終盤、島田氏がマイクを握った。「島根を取り戻す。1議席を奪還すべく不退転の決意です」。安倍晋三首相が掲げるキャッチフレーズ「日本を、取り戻す。」を模し、声高に訴えると、会場から再び拍手がわき起こった。
◆歴史的敗戦から
2007年の参院選。自民党の現職、景山俊太郎氏(69)が3選を目指したが、公示の約1カ月前に出馬を表明した国民新党の新人、亀井亜紀子氏(48)に約3万1000票差で敗れた。
自民は独占してきた県内衆参議席の一つを奪われた。開票終了後、景山氏の陣営幹部が「(1958年に)竹下(登元首相)さんが国会に出て以来、野党とのガチンコ選挙で負けたのは記憶にない」とつぶやく歴史的敗戦だった。
年金記録漏れなど強烈な逆風が与党自民に向かって吹き荒れた選挙。「自民王国」の島根でも、かつて集票マシンを担った建設業者の離反、高齢化などによる党員数の減少といったさまざまな敗因が指摘された。
だがその後、民主党が政権交代を果たした09年の衆院選、10年の参院選、昨年12月の衆院選とも県内では自民候補が圧勝。王国の底力を見せつけた。今回、自民政権への支持率が高い中で参院選に突入する。
◆国土強靱化
「自民党は強靱(きょうじん)な国家を作る。口で言うだけでは駄目。一つ一つ実行していかなければならない」。6月16日、出雲市内に完成した斐伊川放水路の完成式典。竹下亘・衆院議員(島根2区)の声が響きわたった。
安倍内閣が推し進める「国土強靱化」という名の公共工事の増強。民主政権が掲げた「コンクリートから人へ」とは真逆の方針転換だ。
「もっと早く自民政権に代わってほしかった」。昨年1月、経営していた建設会社が事実上倒産した、県西部の男性(66)はつぶやいた。最盛期には年間4億円の売り上げを誇ったが、倒産前には同4000万円まで落ち込んだ。
民主政権の方針を受け、関連工事を手掛けていたダム建設が凍結されたのが大きく響いた。自民党員の男性は言う。「『公共工事は島根の地場産業』という言葉は本当。他に仕事はないですから」
県建設業協会の会員数は97年の855社をピークに年々減少。今年4月には半減近い471社まで落ち込んだ。同協会は一貫して自民候補を推薦してきた。
2279
:
チバQ
:2013/06/30(日) 20:36:52
◆農政、苦渋の推薦
県内の基幹産業の一つである農業。環太平洋パートナーシップ協定(TPP)を巡り、農家の政治的対応は全国的に揺れている。だが、会員3万人を擁する「県農政会議」は3月初旬、紆余(うよ)曲折を経て、島田氏の推薦を決めた。
方針決定前には、農政会議の幹部らが島田氏と異例の“面談”。「島根の利益にならない時、TPPに反対するため自民党を離党する覚悟があるか」と迫った。安倍政権は一部農産品の関税撤廃を例外とする交渉を明言しており、島田氏もその求めに応じたという。
自民党を長年支持してきた県東部の農家の男性は戸惑いを隠さない。「自民を信じてごせと言われても、いっぺん状況が変わったらね……」。党本部の方針と地元の思いに揺れる県内の農業者。それでも男性は「県議として地域に根ざしていた」と島田氏を評価する。
◆「4本の矢を」
失った議席を奪い返すには誰が適任か。自民党県連は今年に入り、参院選の候補者選びを本格化した。県内出身の現職官僚ら複数の名前が挙がり、07年に落選した景山氏も巻き返しに動いた。一部の党支部は景山氏を推したが、県連内部で「高齢化はいけない」との声が強まり、結局、島田氏の擁立でまとまった。
島田氏を推薦する団体は、公明党や県医師連盟など現段階で約150団体。民意変化の波をかぶり、政権交代を一度は許したものの、組織が前面になって一枚岩で戦う。自民党はそんな得意とする戦いぶりを今回の選挙でも目指す。
県全域に張り巡らせた支援団体は、既にフル回転している。地元県議らと開く集会には、党の国会議員が自らの選挙のように駆けつける。
. 「(島田氏には)二つ弱点があります。一つは知名度がまだまだ。二つ目の弱点は歌が下手なんです」。竹下氏は応援演説でこう語り、青木一彦参院議員が続ける。「歌は北島三郎に任せればいい。しかし、政治は島田三郎だ」。会場から起きる笑い声。そんな定番のやりとりが連日繰り返されている。
そして集会を青木氏が締めくくる。「今、県内の国会議員は3人。でも、3本の矢よりも4本の矢の方がいいんです」。ストレートな物言いに、自民悲願の議席奪還の熱意が詰まっている。
==============
◇過去2回の参院選島根選挙区の結果
◆第21回(2007年7月)
当 亀井亜紀子(国民新・新) 217707
景山俊太郎(自民・現) 186622
後藤勝彦(共産・新) 23704
◆第22回(2010年7月)
当 青木一彦(自民・新) 222448
岩田浩岳(民主・新) 151351
桜内朋雄(みんな・新) 28183
石飛育久(共産・新) 18512
2280
:
チバQ
:2013/06/30(日) 20:39:17
http://senkyo.mainichi.jp/news/20130628ddlk43010482000c.html
参院選熊本・問う:政党の戦略/上 民主 見えぬ支持回復策 /熊本
毎日新聞 2013年06月28日 地方版
「(県選出の)野党の国会議員は私ただ一人。批判すべきは批判する議員が1人くらい、いないと暴走を止める人がいなくなってしまう」。12日、上天草市であった民主現職の松野信夫氏(62)の国政報告会。松野氏は支持者を前に声を張り上げた。
県内では消費増税への対応などを巡って昨年、民主党からの離党が相次ぎ、2人いた衆院議員はゼロに。野党転落後、今年2月の山鹿、4月の上天草の両市議選で立て続けに議席を失った。鎌田聡・選対本部長も「状況はかなり厳しい」とため息をつく。
安倍政権が支持を集める中、業界団体は次々と自民に回帰している。これまで松野氏の選挙運動の手足となってきた連合熊本も「一枚岩というわけではない」(民主県連関係者)。
2007年の参院選で松野氏を推薦した県電力総連は松野氏からの推薦願に対して態度を保留している。民主党が掲げる“脱原発”に、幹部は「すぐに再生エネルギーへ転換できるかというとそうではない。原発が停止し電力会社は窮地に陥っている。そのことを考えていただく必要がある」。それでも松野氏を支える連合の構成組織として一定の役割は果たさなければならない。微妙な立場だ。
一方、松野氏は野党共闘を目指し5月末、元民主県連代表で維新に移った松野頼久・衆院議員(比例九州)と接触していることを明らかにした。しかし、こちらも進展はない。
政策面では改憲や環太平洋パートナーシップ協定(TPP)交渉参加には反対の立場。自民に対抗し農業県での支持拡大も期待するが、その主張は「未来志向の憲法構想」や「条件付きでのTPP交渉参加」を掲げる党の方針とは異なる。民主低落の要因は「党内が分裂し、まとまらなかったこと」と分析しつつ「統一見解を示して意見が合わない人を切っていくようなことは、やる必要がない」とも話す。
党の支持回復に有効な打開策が見いだせない中、公示日の出陣式は取り壊しが進む八代市の荒瀬ダムで行うことにしている。政権奪取に向けて民主が掲げた「脱ダム」の象徴ともいえる場所。風を呼び込もうと必死だ。【澤本麻里子】
◇
アベノミクスがもてはやされる中、国の進路を左右する改憲やTPP交渉参加が争点となる参院選。公示を前に、選挙戦に臨む各党の戦略や内情をリポートする。
2281
:
チバQ
:2013/06/30(日) 20:39:36
http://senkyo.mainichi.jp/news/20130629ddlk43010554000c.html
参院選熊本・問う:政党の戦略/中 自民 追い風期待、先読めず /熊本
毎日新聞 2013年06月29日 地方版
「私も農家の出身だ。国政に送り込んでいただければ交渉の経過をしっかり見て、皆さんの心配をこそぎ取っていく」。16日、熊本市であったJAグループのTPP(環太平洋パートナーシップ協定)反対集会。雨模様の中、閉会式に駆け付けた自民の馬場成志元県議(48)がマイクを握った。「皆さんの心配を取り除けないなら、協定を結ぶわけにはいかん」。約450人の参加者からまばらな拍手が起きた。
馬場氏は熊本市議に2回、県議に5回当選。県議会議長も務めたキャリアを誇る。自民県連は1月、所属議員や地方支部、職域団体などの総意として馬場氏を擁立。前川收(おさむ)県連幹事長が「立候補したい人ではなく、党員が立候補してほしいと思う人を初めて選んだ」と自賛する“本流候補”だ。
しかし3月、安倍晋三首相がTPP交渉参加を正式表明。昨年末の衆院選で自民候補を推薦して「TPP断固反対」を訴えた県農業者政治連盟(農政連)は、馬場氏の推薦を決めかねた。「参加表明したのに、すぐ推薦したら農家から突き上げられる」(農政連幹部)。菊陽町の選対関係者は「農政連の推薦が決まらないと農村部で動けない」と気をもんだ。
農政連が推薦を決めたのは今月4日。公示1カ月前にずれ込んだ。最後は11総支部の満場一致だったが、記者会見した園田俊宏委員長(JA熊本中央会会長)は突き放すように言った。「自民党の方針には納得していないが、政治の世界では政権与党とのパイプが必要。現実的な対応をした」
馬場氏は集会の演説などで、TPP参加に慎重な姿勢を繰り返し強調する。「私たちも県議会で何度も反対決議をした。これまで推進派だった人の中にも『これは危なかぞ』という声が出始めている。TPPには毒の部分があってメリットだけを伸ばすことはできない」。しかし、7月23日にマレーシアであるTPP拡大交渉会合への日本の初参加が決まるなど、事態は着々と進み、農業関係者の不安は高まる。
農業票に過大な期待ができないため、馬場氏の陣営は大票田の熊本市に勝負をかける。市内では過去3回の参院選で、自民候補が民主候補に数万票水をあけられているが、経済政策「アベノミクス」効果などで高支持率を保つ安倍政権への追い風を期待する。しかし、それも「株価頼み」の側面が大きく、先行きは読みづらい。【取違剛】
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チバQ
:2013/06/30(日) 20:39:56
http://senkyo.mainichi.jp/news/20130630ddlk43010281000c.html
参院選熊本・問う:政党の戦略/下 野党 共産浮揚へネット活用 /熊本
毎日新聞 2013年06月30日 地方版
「この選挙結果は偶然ではなく、必然の流れだ」。東京都議選投開票日の翌24日夜、水俣市であった共産党の決起集会。参院選に出馬表明している同党の山本伸裕氏(49)は党員約40人を前に力を込めた。党は都議選で選挙前の8議席から17議席に躍進した。参加者も「今度の参院選は『攻めの選挙』になる」と期待する。
共産党は昨年の衆院選で「第三極」の乱立に埋没した感が否めなかった。しかし、日本維新の会は橋下徹共同代表の従軍慰安婦発言で失速し、株価の乱高下で安倍政権の経済政策「アベノミクス」に懐疑的な見方も広まる。さらに共産党の機関紙「赤旗」に古賀誠・元自民党幹事長が登場し、改憲手続きを定めた憲法96条の改正反対を訴えたことも追い風になった。共産党県委員会の久保山啓介委員長は「第三極が倒れて『自共対決こそ真の対決軸』ということが見えやすくなった」と語る。
しかし、80年代は県内に約4800人いた党員も現在は約3000人まで減少。ハンドマイクを手に街頭に立つなど旧来の宣伝活動では若者らの票の掘り起こしは難しい。そこで県委員会が注目しているのが解禁される“ネット選挙”だ。
参院選に向けて県内の地方議員全員がフェイスブックやツイッターなどSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)を利用することを決めた。議員対象の研修も開催。山本氏も立候補表明した直後の3月にフェイスブックを始めた。「まだ操作に不慣れだが、少しずつ支持が広がるきっかけになれば」。タブレット端末とにらめっこする毎日という。
一方の第三極。一時は維新とみんなの党が選挙協力関係を結び、県内でも参院選に立候補を表明したみんなの党の本田顕子氏(41)が両党の調整で比例での出馬を決定。5月に熊本市内で開催したタウンミーティングには、維新の松野頼久・国会議員団幹事長も出席していた。しかし、橋下発言で両党は協力を解消。維新は熊本選挙区での候補擁立も断念した。
本田氏は「残念だが、維新の公約に不安を感じる部分もあり、今回の問題で互いに道を分けられたと思う」と述べるが、熊本独自に両党の連携ができないか検討している。「父(元参院議員の本田良一氏)の支持者と松野さんの支持者は重なる部分が多い。松野事務所にも『近いうちに今後の活動について話し合いましょう』と呼びかけている」。協力関係が維持された山梨のような連携ができればと望む。
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チバQ
:2013/06/30(日) 20:40:54
http://senkyo.mainichi.jp/news/20130628ddlk44010502000c.html
’13参院選・迫る:/上 自民・公明 微妙なバランスの協力 「後援会」前面にバーター /大分
毎日新聞 2013年06月28日 地方版
参議院が26日閉会し、7月4日公示、21日投開票とみられる参院選に向けて実質的な選挙戦がスタートした。今回の参院選で与党が過半数を獲得し、「ねじれ」を解消できるかが焦点だ。大分選挙区(改選数1)では自民現職に新人4人が挑む構図となっている。公示が“迫る”中、県内の「政党」の現状を報告する。
「選挙区は礒崎(陽輔)参院議員、比例は(公明の)河野義博さんが共同して絆を確かめる決起大会です」
20日夜、大分市内で開かれた自民党の穴見陽一衆院議員(大分1区)と公明の合同集会。穴見氏の後援会や公明関係者約200人が出席。穴見氏は公明との蜜月ぶりを強調した。穴見氏は一方で、23日夜には自民後援者の集会に同党県連会長で比例代表から出馬予定の衛藤晟一参院議員の妻ヒロ子さんとともに出席。3日前には一切、触れなかった衛藤氏への投票を呼びかけた。
相手による「使い分け」は、大分県内での自公両党の微妙な関係がある。郵政造反組の一人だった衛藤氏はいったん離れた自民に復党し、6年前の参院選では比例代表で出馬した。その際に自民は公明への配慮から「県外に住所を移し、県内で(選挙)活動をしない」という条件をつけた。その選挙で衛藤氏は、県内で5万6804票を獲得。制約のない今回は県内10万票、全国で30万票を目指している。一方、公明は九州では比例候補のうち福岡県出身の河野氏に力を入れることにしており、衛藤氏は強力なライバルとなる。
6月8日、大分市のホテルで、礒崎氏と礒崎後援会、そして公明党県本部の3者が参院選での協力協定に署名。「自民党県連」の名はなかった。
「実質的には自民党と公明党の(調印)、ということです」。公明県本部の竹中万寿夫代表は「実質的」と強調したが、「形式」を整えられなかったのは衛藤氏が自民県連会長だからだ。
26日夜、豊後大野市で衛藤氏の後援者の集会があった。終了後、6年前と違って県内で活動できることについて記者が問うと、衛藤氏は「感謝、感激です。懐かしい顔にも会えるしね」とうれしそうに話した。礒崎陣営と公明との協力については「(衆院の)各区(議員の後援会)で(公明と)バーターをやっている」とだけ、そっけなく話した。
衛藤氏と公明のしこりは礒崎氏にも影響を及ぼす。礒崎氏が公明から推薦を得たのは6月6日(5次推薦)で、自民候補44人中42番目。礒崎氏も23日の後援会総会で「私がどうこうあるわけではありませんが(衛藤氏の)6年前の経緯がありますから」と釈明した。
こうした自民側の姿勢に対し、竹中代表は「自民の方が衛藤さんを応援するのは当然。我々がとやかく言う立場にない」と話す。その上で、こう強調する。「自民との選挙協力は長年続いており、やり方は分かっている」。自公協力は微妙なバランスの上に乗っている。
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チバQ
:2013/06/30(日) 20:41:42
http://senkyo.mainichi.jp/news/20130629ddlk44010585000c.html
’13参院選・迫る:/中 民主・社民 「反自民」揺らぐ足元 協力関係、取り繕う /大分
毎日新聞 2013年06月29日 地方版
27日夜、社民党の後押しを受け無所属で立候補を予定している農業法人代表、後藤慎太郎氏(38)=生活・社民推薦、みどりの風支持=は、農業法人のある臼杵市に入った。仕事着のつなぎを身にまとい、「自民党政権の農業政策はひどい。農家をばかにしている」と自民党を強く批判した。だが、「反自民」の足元は大きく揺らいでいる。
民主党県連は22日、大分市内で常任幹事会を開き、後藤氏を「自主協力」と決めた。「協力したい団体や個人が協力する」という極めてあいまいなもの。後藤氏から推薦要請を受けて既に1カ月。7月21日の参院選投開票日まで1カ月と迫った時期の「協力」決定にどれほどの効果があるのか。県連代表の足立信也参院議員は「分かる人は誰もいませんよ。選挙ですから」と、そっけなく語った。後藤氏は毎日新聞の取材に「(民主支持者や団体は)反自民なら協力してほしい」と語った。
「反自民・非共産」を掲げて選挙協力を行ってきた民主、社民両党と連合大分の3者。今回は社民系候補に対して民主党県連が「自主協力」、連合大分は「独自支持」。いずれも耳慣れない表現で、協力関係を取り繕った側面が強い。
足並みの乱れの発端は昨年秋。3者は「参院選は民主から優先的に選ぶ」と合意。しかし、民主は昨年末の衆院選での惨敗が響き、5月の大型連休になっても候補者擁立が難航。一方、社民党本部は「王国」である大分県に期待を込め、候補擁立を求めてきた。
民主側には「約束を反故(ほご)にされた」との思いは強いが、社民側からすれば「民主が早く候補を立てていれば、こんなことにはならなかった」(幹部)との不満がある。
もっとも、民主の擁立断念は、他県では社民が民主を支援する見返りとして両党本部の協議で決まった。それでも、民主県連の足立代表は「2大政党の野党第1党として本来は許されない、候補擁立しないという選択肢を取った。これ以上の協力は難しい」と当初から積極的な協力に難色を示していた。社民県連幹部は「ギブ・アンド・テークで社民は全部ギブ。たった一つのテークが大分だったのだが……」とこぼし、「いらんことを言ったら(3者が)また空中分解するが、(民主に)やる気があるわけではないだろう」と語った。
足立代表は22日の常任幹事会後の記者会見で「我々に一本化していたら(みんなの党、維新も含め)全部協力できたと思う」と不満をぶちまけたうえで、次期衆院選に向けて早くも「宣戦布告」とも受け取れる言葉を口にした。「(社民が議席を持つ2区を含め)全部出します」
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チバQ
:2013/06/30(日) 20:42:20
http://senkyo.mainichi.jp/news/20130630ddlk44010303000c.html
’13参院選・迫る:/下 第3極・共産 比例票掘り起こしへ 選挙区テコに思惑交錯 /大分
毎日新聞 2013年06月30日 地方版
参院選大分選挙区(改選数1)に立候補を予定している中津市の社会保険労務士、浦野英樹氏(44)に対してみんなの党が公認を決めた24日、同党九州ブロック長の佐藤正夫衆院議員は大分市内での記者会見で「九州には『隠れみんなの党』がたくさんいる。浦野氏の立候補で表に出ていただけると思う」と語った。佐藤氏が期待するのは、選挙区での運動を通じた比例票の上積みだ。
みんなの県内での比例得票率は2009年衆院選の3・53%が10年参院選には8・17%と倍以上に。初めて県内の選挙区に候補を擁立した昨年末の衆院選でも7・50%を獲得。2月の大分市議選では公認候補が初当選するなど着実に下地ができつつある。
28日には民主党県連を訪ねて選挙区での支援を申し入れるなど攻勢を掛ける。民主は既に社民系候補に「自主協力」を決めている。民主県連幹部は「社民との関係もあり(対応が)難しい。(独自候補を擁立しない)うちは草刈り場だ」と自嘲気味に話した。
7月4日公示を間近に控え、動きが活発化しているのはみんなだけではない。選挙区をテコにした比例票の掘り起こしに各党の思惑が交錯する。
生活の党は7月1日に県連を設立、社民系候補を推薦し、支援する。29日に大分市内で会見した小沢一郎代表は「社民と協力して非自民の候補者を当選させたい」と語った。選挙区候補を推薦すれば、応援演説など県内で党名をアピールできる計算も働く。
一方、日本維新の会は橋下徹共同代表の従軍慰安婦発言問題で失速。昨年末の衆院選で大分1・2区に候補を立て、比例では自民に次ぐ10万票を獲得したが、今回は候補者を擁立できないだけでなく、他党との協力関係も構築できず、大分では「蚊帳の外」の状態。県内での比例票の目標さえ定まらない。党県総支部代表代行の桑原宏史佐伯市議は「前回応援してくれた有権者には申し訳ない」と肩を落とした。
自民との対立軸を鮮明に打ち出し東京都議選(23日)で議席を倍増させた共産党。選挙区に国政選挙6回目となる山下魁氏(36)を擁立し、比例4万5000票を目指す。参院比例代表での県内の最高得票数は同党が全国的に躍進した1998年の5万8779票。それ以外は2万〜3万票台で推移しており、ハードルは高い。だが、同党県委員会の林田澄孝委員長は「第3極は自民の補完勢力。自共対決を大いに打ち出す」と鼻息は荒い。
◇
この連載は佐野優、池内敬芳、佐野格が担当しました。
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チバQ
:2013/06/30(日) 20:49:13
http://senkyo.mainichi.jp/news/20130628ddlk07010046000c.html
2013参院選・福島:1議席の攻防/上 揺らぐ支持基盤 /福島
毎日新聞 2013年06月28日 地方版
◇TPP推進、農政連に不満 連合は利害調整に苦慮
2議席だった前回から一転し、1議席を争う今回の参院選(来月21日投開票予定)福島選挙区は、安倍晋三政権への世論の高い支持率を背景に勢いに乗る自民党と、党の存亡をかけて反転攻勢を狙う民主党が、互いに現職をぶつける激しい戦いとなる見込み。だが両党とも、それぞれの支持母体は必ずしも全面支援にいたっていないようだ。来月4日予定の公示を前に、両党の内実を探った。
「福島の復興に水を差すな」「交渉参加は認めないぞ」
梅雨の合間の晴天が広がった22日、福島市をはじめ県北各地から集まった農家ら約1800人が、安倍政権が交渉参加を表明した環太平洋パートナーシップ協定(TPP)に反対するデモ行進を行い、シュプレヒコールをあげた。参加した農家の男性(56)は「農業は地域の環境保全も担う。次の世代に守っていけるのか」と訴えた。
2009年の民主政権発足まで福島で続いた「保守王国」を支えたのは、JA(農協)グループだ。歴代の自民議員を国政に送り出した組織力は強く、今回の参院選も、JAグループの政治団体「県農業者政治連盟」(県農政連、庄條徳一委員長)が5月下旬、「地域農業の振興と豊かな地域社会の実現に積極的に取り組んでいる」と自民候補の森雅子氏(48)を推薦する形で示した。
県農政連幹部は「(自民候補推薦に)悩んだ。TPPに限れば、明確に反対する共産党(支援)の声もあった」と明かした。現に青森県の農政連は共産候補者らの推薦方針を決めている。
昨年12月の衆院選で県農政連は、「TPP反対」の政策協定を結ぶことで自民の小選挙区候補者4人を推薦した。だが、政権交代後に安倍政権はTPP交渉参加を表明した。それでも今回、自民候補推薦を決めたのは、現政権の勢いが揺るぎないことと無関係ではない。県農政連は自民政権だった07年参院選で自民候補のみを推薦したが、民主政権下の10年参院選では、民主、自民候補を推薦している。
だが、今回の決断は、県農政連にとって組織が揺らぐ事態に。「自民には裏切られた。自主投票でもよかった」「(森氏は)閣僚なのに、政権の進めるTPPに反対を貫けるのか」などの不満が渦巻く。県農政連関係者は「政権の基盤になることで、ダメなものはダメだと言える」と語る一方で、「一人一人の組合員にまで支持固めできるかは分からない」と本音を漏らす。
◇
「被災者の本当の悩みは賠償であり除染だ。県内の全原発廃炉を公約の前面に打ち出しても、票につながらないのでは」。今月上旬、福島市の民主県連。福島第2原発も含めた県内全10基廃炉を公約にしたいと語った選対本部長の玄葉光一郎衆院議員ら執行部に、民主の支持母体「連合福島」(影山道幸会長)幹部が異論を唱えた。
09年衆院選で県内全選挙区で民主議員誕生を支えた連合福島。民主党が大敗し、政権の座を奪われた昨年12月の衆院選の前後から、ぎくしゃくした関係が続いている。
産業別に約570の労働組合を束ねる連合福島は、2議席を争った07年参院選で金子恵美氏(47)を推薦し、森氏に13万票の大差をつける約50万票のトップ当選を支えた。今回の参院選でも民主支持を決めたが、ある幹部は「組合員の間には(政権時代の)民主党への失望と批判が今も続いている」と危機感を隠さない。郡山市内の労組の男性組合員(29)は「昨年の衆院選は自民候補に入れた。組合側も強く縛らなかった」と話す。
さらに連合福島を悩ませているのが、政府が閣議決定した原発再稼働の方針だ。電力会社などの労組でつくる県電力総連の関係者は「福島での原発廃炉の思いは県民として当然」と言いつつ、「自分の将来を考えるといろいろなことが頭をよぎる。職場の中で自民党に投票するという人もかなりいる」と打ち明けた。
「2大政党の一翼を担うのは民主党。組織の総力を挙げて戦い抜く」。5月下旬に福島市であった金子氏の事務所開きで、影山会長は意気込んだ。だが、連合福島の幹部は「多様な業種の労働者が寄り合うだけに、異なる利害が生まれれば調整は難しくなる」と指摘し、組合間の原発を巡るスタンスの違いが選挙に深刻な影を落としていることを認めた。
「自民は連合の内実を知って揺さぶっている。安倍政権が経団連に賃上げ要求したのも、連合のお株を奪う形となった。民主の復権は連合の復権だと組合員一人一人が自覚するしかない」。幹部は表情を引き締めた。
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チバQ
:2013/06/30(日) 20:50:02
http://senkyo.mainichi.jp/news/20130629ddlk07010279000c.html
2013参院選・福島:1議席の攻防/中 自民県連内の葛藤 /福島
毎日新聞 2013年06月29日 地方版
◇党本部との差異大きく 「全基廃炉はオール福島の声」
自民党が圧勝した東京都議選から一夜明けた24日、福島市の県庁本庁舎3階にある自民党県議団控室。中堅県議が選挙結果を複雑な表情で分析した。「日本維新の会は、橋下徹共同代表の慰安婦発言が大きく影響し(議席を減らし)た。でも、高市さんの発言は、そうでもなかったみたいだな」
「高市発言」とは、自民党の高市早苗政調会長が17日に神戸市で行った講演の中で「東京電力福島第1原発で事故は起きたが、それで死者が出ているわけではない」と語り、原発再稼働に意欲を見せたことを指す。だが、実際は避難中に死亡して災害関連死と認定された被災者は約1400人もいる。自民県連は19日、「現状認識が乏しい」と党本部に抗議文を出した。
福島を軽視するかのような発言が与党中枢から飛び出すことに失望感を隠さない県議は「(高市氏の)撤回が早かったので影響が少なかったとみられるが、福島県以外では、高市発言は問題視されていない証拠なのかもしれない」と語り、東京では原発事故への関心が薄れているのではないかと疑う。
県議の複雑な心境は、自民県連内の葛藤をそのまま映し出す。
県連は安倍晋三政権の勢いを背景に、来年の県知事選を見据え、県内1議席の今回参院選で「圧勝」を目指している。参院選で確実な勝利を手にすれば、衆院議員も県選出9人のうち6人が自民となった今、「悲願の自民王国復活を達成する足がかりになる」(県連関係者)からだ。一方で、安倍政権の環太平洋パートナーシップ協定(TPP)交渉参加と原発再稼働方針への対応は、昨年12月の衆院選と比べて「難しさが増している」(同)。
県連は15日、支持団体などが参加した会合で、参院選に向けた県版公約案を提示した。多くが昨年の衆院選での公約とほぼ同じ内容だが、TPPについては「強く反対」から「国益の確保」と表現を後退させた。公認候補の森雅子氏(48)の選対本部長を務める佐藤憲保県議は「こういう表現にしないと、党本部は承知しないだろう」と打ち明け、本部への配慮が働いたことを認めた。
原発は「県内全10基廃炉」を改めて打ち出す予定だが、安倍政権は県や県議会が廃炉を求めてきた福島第1原発5、6号機と第2原発について今も明言していない。自民候補を推薦した県医師連盟のメンバーの一人は「政権党になるには半端な覚悟じゃすまない。参院選と来年の知事選で勝利したら、(自民県連は)それでも政府にノーと言い続けることができるのか」と不安を口にする。
党本部と県版公約の調整を進めている太田光秋政調会長は「本部が何と言おうが、全基廃炉はオール福島の声だ」と強調する。だが、党本部との公約や立場を巡る“ねじれ”は、自民が復権すればするほど「矛盾」として自らに刃を突きつけることになる。すでにTPPでは反対の文字を消した県連の正念場は、今回の選挙よりむしろ選挙後に控えているように見える。
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チバQ
:2013/06/30(日) 20:51:13
http://senkyo.mainichi.jp/news/20130630ddlk07010041000c.html
2013参院選・福島:1議席の攻防/下 民主の分裂 /福島
毎日新聞 2013年06月30日 地方版
◇党の命運かけた戦いに 「負ければ知事選に影響」
「福島では脱原発が争点になりにくい。悲惨な事故を繰り返さないためにも、一日も早く国政に復帰したい」。5月下旬、千葉県庁本庁舎。太田和美氏(33)が記者会見し、今回の参院選で千葉選挙区(改選数3)からの出馬を明らかにした。衆院福島2区選出の議員だった太田氏は昨年12月の衆院選で、民主党から国民の生活が第一にくら替えし、日本未来の党に合流し挑んだが、惨敗した。
太田氏の出馬を知った民主県連幹部は「結局、県連にとってこの4年は何だったのか」と肩を落とした。
09年衆院選。民主躍進を背景に千葉7区から落下傘候補として出馬した太田氏は「福島にお嫁に来ました」と旋風を巻き起こし、6期目当選が確実視されていた根本匠氏(現復興相)を破った。だが、民主政権は原発事故などの対応を巡って支持率が急落。太田氏が野田佳彦前首相が進めた消費増税に反発し、小沢一郎衆院議員が代表を務める生活に合流したのは、衆院選が「近いうち」とされていた昨年7月だった。
民主のベテラン県議は「それでも県連としては太田支持を考えた。だが、太田氏側は県連との決別を告げ、県内の民主支持層は真っ二つに割れた」。民主の地方市議や後援会組織の一部が民主から離党し、太田陣営に合流したためだ。同じように福島1区の石原洋三郎氏も民主から離党し、支持層は割れた。
結果、民主県連は1、2区という重要選挙区で候補者探しに難航。ふたを開ければ、2区では公示10日前に擁立が決まった斎藤康雄氏と太田氏が約2万6000票ずつ分け合う結果で落選。当選した根本氏に約4倍の差をつけられ、県内に基盤のない日本維新の会候補にすら後塵(こうじん)を拝した。
「そのしこりは今も残っている」と佐藤政隆県議。「太田氏についた旧民主支持者をどこまで取り込めるかが課題だが」と言葉を切り、「極めて難しい」とため息をついた。
太田氏は千葉へ「里帰り」するに当たり、郡山などの個人事務所を閉め、支持者の多い二本松市に後援会組織を残した。地元の市議ら支援者が組織を運営し、今回の参院選公示日にはバスに乗って千葉へ太田氏の応援に駆けつける予定だ。支持者の農家の男性(67)は「福島の現状を変えてもらうには、一人でも多く福島を知る人に国政に出てもらいたい」と太田氏への理解を示した。
前回衆院選で太田氏を支えた郡山市議も「個人的には(民主の)金子(恵美)さんを応援したい気持ちだが、今の民主県連には合流できない」と言った。
前回衆院選で乱立した第三極との連携も模索する県連だが、未来もみんなの党も地方組織がなく、宗方保幹事長は「交渉相手がなく、のれんに腕押しだ」とこぼした。
自民県連と同様、今回の参院選を「来年の県知事選の前哨戦」(宗方幹事長)と位置づける民主県連。ベテラン県議は「考えたくないが」と前置きし、「負ければ独自候補の擁立に影響する。党の命運をかけた戦いになる」と語った。
◇
この連載は、蓬田正志、栗田慎一が担当しました。
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チバQ
:2013/06/30(日) 20:55:00
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/2013sanin/476692.html
道内農協、伊達氏推薦広がる 参院選道選挙区「与党とのパイプ必要」(06/30 12:45)
7月4日公示の参院選道選挙区(改選数2)で、道内の農協が単独で自民党現職の伊達忠一氏(74)を推薦する動きが出始めた。農協組織の政治団体「北海道農協政治連盟」は安倍晋三政権の環太平洋連携協定(TPP)交渉参加方針に反発して自主投票を決めたが、自民党側の働き掛けのほか、政権与党とのパイプを失いたくないという農協側の苦悩があるようだ。
「与党の自民党を支持することが組合の利益につながる」
ようてい農協(本所・後志管内倶知安町)は28日、伊達氏への推薦を決め、八田米造組合長は理由をこう説明した。
峰延農協(美唄市)も推薦の方針を固め、7月1日の臨時理事会で正式決定する見通し。新得町農協(十勝管内新得町)、新おたる農協(後志管内仁木町)も、推薦する方向で検討している。
これで伊達氏への推薦を決定したか、検討に入った道内の農協は北海道新聞の調べで、既に明らかになっている美唄市農協、伊達市農協を含め、少なくとも6農協に上る。
美唄市選出の道議で自民党道連の柿木克弘幹事長は24日、伊達氏も出席した道議会自民党・道民会議の議員総会で、道議それぞれの地元農協に伊達氏推薦の要請をするよう求めた。
柿木氏は「推薦がなければ、政府や党本部に農業対策の充実を強く言えなくなる。私たちを支援することが北海道農業のプラスになる」と強調する。
一方、農業団体側も、自主投票を決めた道農政連の会長でもある飛田稔章JA北海道中央会会長が23日の伊達氏の総決起大会で「伊達氏支援の輪を広げる取り組みを行う予定」と表明。飛田氏は28日の記者会見で「私は二面性を持っている。非常に難しい立場にある」と説明した。
十勝管内の農協幹部は「要望はTPPだけじゃない。乳価だって、個別の助成金だってある。与党とのパイプがないとまずい」と打ち明ける。
道内選出の自民党衆院議員は「公示後にはもっと推薦の動きが広がる」と自信を示す。
これに対し、道央の農協組合長は「与党と条件闘争に入るような動きをすれば、TPP反対の主張が理解されなくなる」と指摘。別の組合長も「組合員の信頼を損なうことになる」と懸念を示した。
2290
:
チバQ
:2013/06/30(日) 20:55:37
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/2013sanin/476472.html
伊達氏対応に「二面性」 JA道中央会飛田会長が「立場の違い」強調 道農政連は自主投票(06/29 07:20)
JA北海道中央会の飛田稔章会長は28日の定例記者会見で、参院選道選挙区に立候補する自民党現職の伊達忠一氏への対応について、自身が政治団体の北海道農協政治連盟(道農政連)会長を兼任していることから、「私は『二面性』を持っており、非常に難しい立場にある」と述べた。
伊達氏をめぐっては、安倍晋三政権の環太平洋連携協定(TPP)交渉参加表明への反発から、道農政連が自主投票の方針を決定。一方、23日の伊達氏の集会にJA道中央会の立場で出席した飛田会長は「(伊達氏の)支援の輪を広げる取り組みを行う予定」とあいさつしていた。
会見でこの点を問われた飛田会長は、各農協を指導する立場にあるJA道中央会と、道農政連では立場が異なると強調。23日には伊達氏に対して「与党の立場でTPPに注視して、最終的には脱退も辞さないという国会決議をしっかり守ってくれと申し上げた」と説明。その上で、「TPP反対を貫くが、自民党政権のもとで北海道農業の将来設計を考えなくてはならない。(政党との関係を)TPPだけで判断するのは危険だ」と述べた。
また、美唄市、伊達市の2農協が独自に伊達氏の推薦を決めたことには「各農協には、それぞれの考えがある」と理解を示した。
2291
:
チバQ
:2013/06/30(日) 20:55:55
http://www.yomiuri.co.jp/election/sangiin/2013/news1/20130630-OYT1T00288.htm?from=ylist
維新、みんな・米長氏を例外的支援で決着…山梨
日本維新の会山梨県総支部は29日、甲府市で県総支部大会を開いた。
大会には、7月の参院選山梨選挙区でみんなの党から立候補予定の現職米長晴信氏も出席。両党の本部レベルでの選挙協力は解消しているが、維新の会県総支部の小沢鋭仁代表は大会後、報道陣に対し、松井幹事長から山梨での選挙協力の維持を容認する最終決定を受けたことを明かし、県内では例外的に米長氏を統一候補として支援していく考えを示した。
小沢氏は、米長氏への選挙協力について「党本部の正式な推薦はないが、山梨ではこれまで通りの関係を継続したい」と、集まった支持者約500人に訴えた。一方、米長氏は「全国的に両党間の関係がぎくしゃくしている中、山梨で一貫して応援して頂ける姿勢に感謝申し上げる」と話した。
(2013年6月30日14時16分 読売新聞)
2292
:
チバQ
:2013/06/30(日) 20:56:22
http://senkyo.mainichi.jp/news/20130630ddlk09010129000c.html
2013参院選・栃木:「反LRT」効果未知数 民主県連公約、争点化に温度差 /栃木
毎日新聞 2013年06月30日 地方版
参院選(7月4日公示、21日投開票)に向け、民主党県連が国政レベルでは初めて独自に発表した選挙公約で、宇都宮市が導入を検討している次世代型路面電車(LRT)への反対姿勢を打ち出している。県内での争点が見いだしにくく、低投票率が懸念される中で、県連は党への関心を引く「目玉」にしたい考えだが、果たして効果のほどは−−。
県連の選挙公約では「栃木県の課題」として▽民意なきLRT導入阻止▽事業系食品廃棄物再処理施設「エコシティ宇都宮」の国庫補助金返還問題の真相と責任追及−−の2項目を挙げている。
特にLRTについては、県の一定程度の負担も想定されるとして「財政も厳しい中で(計画を)進めることがいいことなのか、党のスタンスを明確に打ち出したい」(松井正一幹事長)と反対する意義を強調した。
しかし、今回の公約が参院選でのLRT反対派住民の「受け皿」になるかという点では疑問も残る。その最たる例が、県連が呼び掛け人となって今春発足させた「民意なきLRT導入を阻止する会」の存在だ。
同会には参院選で候補者を擁立する予定の共産党、幸福実現党も名を連ねる。「おのおのの候補者がいる中で、その活動領域に『阻止する会』が踏み込むことはない」。1日にあった同会の会合後の会見で松井幹事長はそう説明したが、反対派のうねりを自ら作りながらも、参院選に「フル活用」できないジレンマがにじんでいた。
そんな中、共産党、幸福実現党は参院選でLRT導入反対を前面には打ち出していない。共産党県委員会は「反対の立場は変わらないし、宇都宮市内では話題に触れるかもしれないが、地域の課題なので、あえて強調しない」。幸福実現党県本部も「考えを聞かれれば反対と伝えるが、もっと大きな論点で訴えるべきことが他にある」とする。
自民党、みんなの党の立候補予定者も地域課題を語る際にLRTについて触れることはなく、民主党がもくろむ「争点化」は今のところ実現していない。【岩壁峻、長田舞子】
2293
:
チバQ
:2013/06/30(日) 20:57:18
http://www.tokyo-np.co.jp/article/senkyo/sanin2013/kanagawa/CK2013063002000119.html
合流できるか 脱原発票 2013年6月30日 ゼロノミクマ(左)とともに、脱原発を願って活動する竹村英明さん=東京都大田区で
福島第一原発事故の惨禍から脱原発を願う人たちの思いは、今参院選でどこに向かうのだろうか。本紙世論調査でも原発ゼロを求める回答が六割に上るなど、世論が脱原発に傾いたと思われた昨年十二月の衆院選で躍進、政権についた自民党は原発の再稼働、輸出にまい進する。そんな状況下で今も脱原発を願い、参院選に向き合う人々を追った。(山本哲正)
「省エネや再生可能エネルギー産業の発展で、日本の経済を復活させる」
参院選の前哨戦といわれた東京都議選。脱原発政治連盟「緑茶会」代表の竹村英明さん(61)=川崎市宮前区=は、投票日前日の二十二日に東京都大田区で地域政党候補者の応援に弁をふるった。
ただ、結果は自民の圧勝。「衆院選を再現したようだ。参院選もよほどの何かがないと、また同じことになる」とうなった。
脱原発は、緑の党、みどりの風などの新党を生んだ。しかし、竹村さんは「原発推進は自民党にまとまり、脱原発は分かれて戦う」と危機感を持ち、四月に会を結成。各党に合流を働き掛けた。
なかなか進まぬ合流に、六月に見切りをつけたが、「衆院選で棄権した人が今回は投票に行ってくれれば」と期待する。受け皿として、各政党の脱原発候補者への支持を表明している。
脱原発の願いを託すのが、環境をイメージした緑色のゆるキャラ「ゼロノミクマ」だ。胸には「原発ゼロで経済活性化」の意味を込めた「0」。全国をキャラバンし、次世代を思う有権者の思いを掘り起こす狙いだ。
「脱原発かながわ勝手連」の遠野はるひさん(62)=横浜市磯子区=も「一人でも多く脱原発に働く議員を送り出したい」と、合流を願って複数の党首と面会などを重ねてきた。願いはかなわなかったが、「活動を通じて無党派市民のつながりは広がった」と語る。
「若い人たちに渡せる日本にしなければ」の思いは、今も折れていない。小合流を果たした党の神奈川選挙区候補に「勝手に注目」している。
放射性物質に汚染されたごみ焼却灰の問題に取り組む「ごみねっと川崎」などに、一児の母親として参加してきた弁護士武井由起子さん(45)=川崎市高津区=は「『内部被ばくから子どもを守りたい』と思っている人たちも、政治への関心や支持はまちまち」と、脱原発を参院選の投票行動に結び付ける難しさを指摘する。
放射性物質の汚染を心配して被災地がれきの受け入れに慎重な母親たちが、周囲から「わがままだ」「絆はどうした」と、強く非難されたことは気に掛かる。
「原発にかかわる問題で『公益のため』を理由にした非国民扱いは、戦争のできる国づくりと、同じにおいだ」と武井さん。「脱原発の政党選びにどこかでつながる」と願いつつ、母親たちが四、五人集まったら、憲法や、改憲が導く将来の話を切り出す日々だ。
2294
:
チバQ
:2013/06/30(日) 21:04:07
http://www.kyoto-np.co.jp/shiga/article/20130629000115
「嘉田票」狙い各党攻防 参院選滋賀 昨年衆院 県内比例83000票
参院選(7月4日公示、21日投開票)の滋賀選挙区(改選数1)で、昨年の衆院選前に嘉田由紀子知事が結成した日本未来の党の支持票の行方が注目を集めている。同党は衆院選で自民党、日本維新の会、民主党に次ぐ8万3千票の県内比例票を集めた。各政党では、これら「嘉田票」をめぐる攻防が始まっている。
■「環境」「原発」で獲得図る
衆院選で未来の党は大敗したが、候補者を立てなかった県内で一定の票を集め、嘉田氏お膝元の地力を示した。「最も熱心な嘉田氏の支持層」(中堅県議)とみられ、各党にとっては無視できない存在だ。
最も意識しているのは、政策が近い民主党。現職を立てるだけに、出原逸三県連幹事長は「嘉田氏にすり寄るつもりはないが、民主の主張が同じ方向だと理解してもらえるように浸透を図りたい」と話す。支持者の多くは女性とみて、28日には草津市で女性支持者を中心とした決起集会も開いた。
県議会で嘉田氏と距離を置く自民は新人を擁立する。嘉田票については「個人の人気票で、自民にも民主にも入れたくない人」(家森茂樹県連幹事長)とみて静観の構えを示す。ただ28日に発表した県版政策集では琵琶湖再生を前面に打ち出し、環境問題に関心が高いとされる嘉田氏の支持層にもアピールする。
新人が挑む共産党県委員会は「自共対決」を強く打ち出し、衆院選で未来の党などの「第三極」に流れた票の取り込みを狙う。奧谷和美委員長は「日本未来の党に託した『原発をなくし、政治を変えてほしい』との思いは、共産でこそ実る」と強調し、未来の党が掲げる「卒原発」よりも踏み込む「原発ゼロ」などを訴える。
新人を出す幸福実現党は「政策本位で、正しいことを訴えるだけ」と話す。子育てなどの政策は嘉田氏と近いが、インフラ整備が遅れていると県政を批判している。
■「半分棄権」推測も
嘉田氏自身は参院選で特定の候補を応援する考えを示していない。嘉田氏に近い政界関係者からは「参院選では未来の党の政策の受け皿がなく、半分ぐらいは投票に行かないのでは」との推測も聞かれる。
【 2013年06月29日 22時50分 】
2295
:
チバQ
:2013/06/30(日) 21:07:25
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_date1&k=2013063000097
参院選420人超出馬へ=自公過半数が焦点【13参院選】
7月4日公示の第23回参院選(同21日投開票)に向け、与野党は臨戦態勢に入った。時事通信の30日現在の集計では、選挙区(改選数73)に265人、比例代表(同48)に160人の計425人が立候補を予定している。自民、公明両党が昨年末の衆院選に続いて、参院でも過半数(122議席)を制し、衆参の「ねじれ」を解消できるかが最大の焦点だ。
自公両党の非改選議席は59。与党が今回、63議席を獲得すれば、参院の過半数に達する。自民党が東京都議選の完勝の勢いを受けて72議席を獲得すれば、単独過半数を握ることになる。
自民党は47選挙区の全てに候補者を擁立し、比例代表は29人を公認。公明党は選挙区で埼玉、東京、神奈川、大阪に独自候補を立て、必勝を期す。比例は17人が出馬する。
野党側は59議席を取れば与党過半数を阻止できるが、7政党とも支持率は低迷し、共闘態勢も組めていないのが現状だ。民主党の候補者は56人。逆風下で候補をそろえきれなかった結果、与党だった2010年の前回参院選(106人)から半減した。
第三極勢力では、みんなの党が33人、日本維新の会は45人をそれぞれ擁立。みんなは、維新の橋下徹共同代表の従軍慰安婦をめぐる発言に反発して選挙協力を解消。両党は静岡、京都、福岡などで競合する。生活の党は11人、共産党は63人、社民は9人、みどりの風は8人が挑む。
◇参院選立候補予定者数
立候補予定者 現有議席 選挙区 比例 計 改選 非改選 計民主 36 20 56 44 42 86自民 49 29 78 34 50 84公明 4 17 21 10 9 19みんな 18 15 33 3 10 13生活 5 6 11 6 2 8共産 46 17 63 3 3 6社民 5 4 9 2 2 4みどり 5 3 8 4 0 4維新 14 31 45 2 1 3改革 0 0 0 1 1 2諸派 62 18 80 1 0 1無所属 21 − 21 6 1 7欠員 − − − 5 0 5総計 265 160 425 121 121 242(注)参院正副議長は出身政党に含めた
(2013/06/30-14:44)
2296
:
チバQ
:2013/06/30(日) 21:08:08
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_date1&k=2013063000210
自民20議席超狙う=民主、守りの戦い−比例代表【参院選情勢】
自民は29人を擁立した。医師会や郵便局長会など組織出身候補のほか、元体操選手塚原や元格闘家佐竹ら著名人を名簿に加え、票の底上げを狙う。定数が48になった2001年以降では、小泉政権当時の同年に獲得した20議席が最高。東京都議選では無党派層からも一定の支持を受けたとされ、選対幹部からは「22議席に届く可能性もある」と強気の読みが出ている。
公明は17人を公認。全国を6ブロックに分け、それぞれ重点候補を割り当てた。3年前の前回は6議席に終わっており、改選7議席が維持できるかが焦点。
民主は候補者を前回の半分以下の20人に抑えた。うち9人は、支持団体の連合の組織内候補で、守りの戦いに徹する。ただ、党への逆風は収まらず、「2桁に乗るのは厳しい」との見方が党内では支配的。
維新は全政党で最多の31人を擁立。元プロレスラー猪木らが目玉だ。ただ、共同代表橋下徹の従軍慰安婦発言が尾を引き、無党派層の「維新離れ」が続いている。幹部は「6議席を目指す」としている。
みんなは初挑戦だった前回、7議席を獲得したが、維新など他の「第三極」勢力と競合する今回は「最大で5議席程度」(幹部)と厳しく見積もる。候補者も15人に絞り込んだ。
共産は17人を公認した。都議選躍進の勢いに乗り、前々回、前回の3議席を上回る5議席獲得を目指す。直近3回の参院選で2議席と低迷した社民は、労組委員長の新人鴨ら4人を擁立した。
初挑戦の生活は、候補の6人全員が民主離党組。同じく初参戦のみどりは代表谷岡や元福島県双葉町長井戸川ら3人を公認し、議席獲得を目指す。(2013/06/30-15:36)
2297
:
名無しさん
:2013/07/01(月) 09:48:15
混戦の小沢王国…岩手 自民・前閣僚ら気勢 剛腕にも焦りの色
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/130701/elc13070107120009-n1.htm
長いので貼らないけど小沢さん相当焦ってる模様
2298
:
名無しさん
:2013/07/01(月) 18:22:13
http://www.nikkansports.com/general/news/f-gn-tp3-20130701-1150679.html
みんなの党が参院長野に角恵子氏を擁立
みんなの党は1日、参院選長野選挙区(改選数2)に新人で元会社員の角恵子氏(33)を擁立すると明らかにした。
角氏は6月23日投開票の東京都議選で目黒区から同党公認で立候補したが、落選した。
長野選挙区では民主党の現職羽田雄一郎氏、自民党の現職吉田博美氏、いずれも新人で共産党の元労組書記唐沢千晶氏、諸派で幸福実現党員味岡淳二氏、無所属の神津ゆかり氏の5人が出馬を表明している
2299
:
チバQ
:2013/07/01(月) 22:05:06
http://senkyo.mainichi.jp/news/20130702k0000m010074000c.html
参院選:共産、無党派層に照準 無作為電話拡大を指示
毎日新聞 2013年07月01日 20時56分
民主党、日本維新の会の両党が低迷するなか、共産党が無党派層をターゲットに支持基盤拡大を図っている。自共対決を演出し安倍政権への批判票の受け皿を狙う作戦だ。東京都議選で倍増以上の17議席を獲得し、自民、公明両党に次ぐ都議会第3党に躍進した勢いを参院選につなげようとしている。
主要野党の低迷は独自路線の共産党には好機に映る。消費増税など経済政策では民主党を「自民党と組んだ」と批判。改憲など保守的な政策では維新やみんなの党を「自民別動隊」と攻撃し、「共産党だけが自民党と対決できる」とアピールしている。参院選和歌山や富山、山口選挙区では民主や維新の擁立断念が相次ぎ、自民党以外の国政政党で候補を擁立するのは共産党だけという「自共対決」も実現しそうだ。
志位和夫委員長は先月27日夜、党本部で開かれた参院選に向けての決起集会で「無作為抽出を使った『声の全戸訪問』を重視し、空前の規模に発展させよう」と呼びかけた。
「声の全戸訪問」は都議選で初めて試みた戦略だ。これまでは支援者名簿を基に支持層に呼びかける支持固めを重視してきた。だが都議選では、電話帳データをもとに無作為抽出した番号に支持者が電話した。党幹部は「これまでは共産党から突然電話があれば嫌がられる場合も多かった。だが今回は『アベノミクスで暮らしは良くなったか』などの話題で話が弾み、支持がどんどん広がった」と振り返る。「『こんどは共産党かな?でも…』というみなさんへ」と題したビラも作成。従来の支持層以外へ働きかける。
共産党は2001年の東京を最後に参院選の選挙区では議席を獲得していない。改選3議席の同党が掲げる目標は「比例代表650万票以上、5議席」だ。だが、志位委員長は「選挙区でも議席を勝ち取るために積極的に力を注ぐ」と宣言。東京(改選数5)、大阪(改選数4)など大都市圏を念頭に議席獲得を狙う方針を示している。【光田宗義】
2300
:
チバQ
:2013/07/01(月) 22:07:58
http://www.kahoku.co.jp/spe/spe_sys1123/20130701_01.htm
小沢氏支援経済人団体「欅の会」達増知事が会長就任
欅の会の会長に就任し、意気込みを語る達増知事
生活の党の小沢一郎代表(衆院岩手4区)を支援する岩手県の経済人を中心とした団体「欅(けやき)の会」は30日、盛岡市で総会を開き、会長に達増拓也岩手県知事を選んだ。都道府県知事が国会議員の支援組織のトップに就くのは異例。
会は同日、参院選岩手選挙区に立候補する生活新人と、比例代表の生活現職の推薦も決めた。達増知事は生活への応援については「白紙」と明言を避けてきたが、今後は全面的な支援を展開するとみられる。
会長就任後、達増知事は「小沢代表を総理大臣にというのは私の政治の原点。参院選を、政権交代のやり直しに向けて岩手から第一歩を踏み出すための戦いにしたい」とあいさつした。
小沢代表は「知事の会長就任は大変力強い。新会長の下、古里の再生のため、より良い国造りのため、理想を持ってこれからも頑張ってほしい」と述べた。
他陣営からは批判の声が上がる。ある自民党県議は「政治色の強い団体の長に知事が就くのは問題がある」と指摘した。
会は1992年、衆院旧岩手2区選出だった小沢氏を支援しようと、岩手1区の経済人を中心に盛岡市で発足した。現会員は約1100人。会長は昨年死去して不在となっていた。
2013年07月01日月曜日
2301
:
チバQ
:2013/07/01(月) 22:10:05
http://www.tokyo-np.co.jp/article/senkyo/sanin2013/saitama/CK2013062802100007.html
民意の行方<1>自民・公明 「与党で2議席」の陰に 2013年6月28日 「もちろんトップ当選は古川俊治。しかし、『二議席確保が与党の過半数につながる』と石破(茂・自民党)幹事長から言われました。どうか、矢倉さんにもご協力を」
六月二十一日夜、戸田市内で開かれた自民党戸田支部の定期大会。壇上に立った地元選出の自民衆院議員、田中良生はこう言って党員らに頭を下げた。
今回の参院選埼玉選挙区(改選数三)に自民公認で出馬するのは、現職の古川俊治(50)だ。一方で党本部は、公明党新人の弁護士矢倉克夫(38)の推薦も決めた。自民が公明候補を推薦するのは全国で埼玉選挙区だけで、参院選では過去に例がない。全国の一人区に出馬する自民候補が、公明の支援を受けることとの引き換えになったという。
自民は、過去の参院選でも公明候補に票を融通してきた。その見返りに、衆院選や県議選などで自民候補者に公明票を入れてもらうためだ。自民党本部は今回、公明の要請に応じて矢倉に十万票を融通することを決定。県内で小選挙区支部長を務める十五人の全衆院議員にそれぞれ五千票を割り振り、うち五人にはさらに五千票を上乗せした。
古川は、六年前の参院選で六十八万票を得て初当選した。自民が昨年末の衆院選で県内で獲得した比例票は八十五万に上っており、県連内には「矢倉さんに十万票を渡しても圧勝だ」と楽観ムードが漂う。「古川さんより矢倉さんの選挙に力を入れている」と話す自民県議もいる。
こうした状況に、古川陣営は不満を募らせる。古川自身は今月三日に県庁で開かれた記者会見で、自民が矢倉推薦を決めたことを「不服だ」と批判。公明についても「人の党の票を『分けてください』と言う前に、無党派層に訴えかけろよ、と申し上げたい」と本音をぶちまけた。
ある県連幹部は「古川さんの指摘は当たり前。党本部が推薦したことで、過去の参院選よりも多くの自民票が矢倉さんに流れる可能性もある」と引き締めに躍起だ。
■ ■
「矢倉かつお」と表紙に書かれた二種類のリーフレットがある。一つは名前の文字の色が青で、もう一つは緑。緑は自民のイメージカラーだ。「緑版」の裏表紙には、自民党総裁の安倍晋三(首相)や幹事長の石破と握手する矢倉の写真を載せ、自民支持者が手に取りやすいようにした。
公明は今回の参院選で、選挙区には代表の山口那津男ら四人を擁立する。埼玉選挙区は「自公協力の象徴」として、最重点区の位置付けだ。矢倉は駅前などに連日立ち、顔と名前を懸命に売り込んでいる。
公明の県内の基礎票は四十万票余りとされる。公明県本部幹事長の福永信之は「当選ラインは六十五万票とみている。十万票は自民にお願いし、残りは企業回りなどで掘り起こす」と説明。その上で、自民の推薦を得たことで「(自民側に)票の融通をお願いしやすくなった」と話す。
だが、自民支持者から実際にどれだけ票が集まるかはわからない。ある公明市議は「推薦がついても『なぜ公明の候補に入れるんだ』と納得しない自民支持者が大半だろう。自民側には『与党で二議席』の重要性を説明してもらうしかない」と漏らした。 (敬称略)
◇
昨年末の自公政権復活後、初の参院選は来月四日に公示される予定だ。埼玉選挙区には立候補を予定しているのは現職三人と新人六人。有権者の民意はどの候補者に集まるのか、県内主要政党の動きを追った。
2302
:
チバQ
:2013/07/01(月) 22:10:19
http://www.tokyo-np.co.jp/article/senkyo/sanin2013/saitama/CK2013062902100008.html
民意の行方<2>民主 逆風の中「種をまく」 2013年6月29日 「民主党への逆風は底を打った気もするが、実際は分からないな…」。六月中旬の夕方、さいたま市のJR大宮駅前。「本人」のたすきを掛けてマイクを握る民主現職の山根隆治(65)のそばで、陣営関係者が視線を落とした。
民主が惨敗し、政権与党の座を明け渡した昨年末の衆院選。「うそつき」「バカヤロー」。選挙戦で街頭に出た県内の民主候補者たちは、有権者から罵声を浴びた。目の前でビラを破り捨てた人もいた。「今は『頑張れ』とは言われないが、『バカヤロー』とも言われない。どん底は脱したと思いたい」。ある選対幹部は期待を込める。
■ ■
民主は過去三回の参院選で、埼玉選挙区に候補者を二人ずつ擁立してきた。山根は六年前の選挙では、新人だった行田邦子(47)とタッグを組んで戦い、ともに勝利した。だが昨夏に行田は離党し、今回はみんなの党から出馬することに。民主県連は党の支持率低迷も踏まえ、今回の候補者を山根一人に絞った。
県連は前回までは候補者二人にそれぞれ選対組織を設けていたが、今回は党の議員も支援者も一丸となれる。山根は「六年前はやりにくいところがあった。今回はのびのびできてありがたい」と本音を漏らす。
一方で、思わぬデメリットも浮上している。選対が二つあった時は、良くも悪くも「向こうの候補が先行している」と互いに競争意識が芽生え、票の掘り起こしにつながる面があった。今回はそれが望めない。
民主は昨年の衆院選で、県内で五十三万票の比例票を得た。山根陣営では、民主の最大の支持組織である連合の組合票を固めるなどして、まずはこの数字を死守。さらに県内十五の総支部ごとに一万〜一万五千票程度を上積みし、最終的に六十八万票を獲得したい考えだ。
全国的に連合の影響力低下が指摘されて久しいが、連合埼玉が昨年の衆院選後、県内の組合員約七千人を対象にした調査では、投票に行った人は八割近くに上った。連合埼玉の幹部は「なんだかんだ言っても、労組にそれなりの力はある」と強調する。
昨年の衆院選で民主は、県内十五の小選挙区のうち11区(秩父市、深谷市など)を除く計十四選挙区に現職を擁立したが、当選者は、比例での復活も含めて三人にとどまった。小選挙区ごとに置かれる総支部長のうち、現職の衆院議員も三人だけになった。
「総支部長が外を回っても、現職と元職では有権者の反応が違う」(選対関係者)。野党では政策の発信力に力強さを欠くうえ、人、モノ、資金などの面でも弱体化は否めない。
■ ■
「一度離れた民主支持者を全部取り戻すのは、現実的には難しいでしょう」。大宮駅前での演説を終えた山根が厳しい現実を見つめる。黙々とビラを配り続けていた陣営関係者が言った。「参院選の選挙期間は十七日間と長い。公示後に風向きが大きく変わることもある。だから今、種をまく手を止めてはいけない」(敬称略)
2303
:
チバQ
:2013/07/01(月) 22:10:36
http://www.tokyo-np.co.jp/article/senkyo/sanin2013/saitama/CK2013063002100004.html
民意の行方<3>みんな 危うい無党派頼み 2013年6月30日 今月二十二日、東京都議選の選挙戦最終日。さいたま市のJR大宮駅前で街頭演説に立ったみんなの党の現職行田邦子(47)のそばに、党幹事長の江田憲司の姿があった。「この大事な日に東京を離れたのも、埼玉選挙区が最重点区だからです」。強い日差しの下、江田は三十分以上も熱弁を振るった。
再選を目指す行田は、二〇〇七年の参院選に出馬したときは民主党公認だった。年金記録の不備問題などで自民党に大逆風が吹く中、トップの七十四万票を獲得。華々しいデビューを飾った。
民主は〇九年に政権交代を実現したが、党の支持率は急降下していく。「民主党にいることで、有権者の期待に応えられなくなる」。昨年七月、行田はそう言ってみどりの風に移った後、みんなの党代表の渡辺喜美の誘いを受ける形で、今年三月にみんな入りした。だが、参院選の準備期間を考えると、出遅れ感は否めない。選対幹部は「六年前の得票数は参考にならない。行田がみんな公認ということすら、支持者に浸透していない」と危機感を募らせる。
みんなの地方議員は県内に十九人しかおらず、党の県支部は三月末に産声を上げたばかりだ。大きな支援組織を持たず、公示後にポスターを県内全域に貼る協力者すら確保できていない。「何をするにも人手不足」(選対)と悩みは尽きない。
■ ■
「もめているうちに、早く選挙戦に突入しないかな…」
公示まで一カ月を切った今月上旬、みんなの党県支部幹部は気をもむ日々を送っていた。日本維新の会共同代表の橋下徹の従軍慰安婦問題発言をめぐり、両党の関係は急速に悪化。全国の選挙区で候補者をすみ分けるという合意が崩れ、維新は、埼玉での候補者擁立を模索し始めていた。
みんなも維新も有力な支持組織がなく、ともに無党派層の票が頼みの綱だ。維新が昨年の衆院選で県内で獲得した比例票は、最多の自民に次ぐ六十二万票。みんなは三十六万票で、五番手に沈んだ。維新が今回擁立すれば行田にとっては大きな痛手となったが、最終的に擁立を見送った。「正直、ほっとした」。みんなの県支部幹部は安堵(あんど)の表情をみせた。
行田陣営が今回の「基礎票」と見込むのは、この比例票だ。当選ラインとされる六十五万票までかなりの上積みが求められる。行田は前回は無党派層の圧倒的な支持を得たとみられるが、今月の都議選で無党派層の票は各党に分散した。
昨年の衆院選では、県内の小選挙区に出馬した維新の候補者九人のうち、二人が比例で復活当選した。みんな関係者には水面下での支援を期待する声も出ているが、維新は都議選で惨敗。行田陣営の関係者は「仮に維新と連携しても、もはや行田当選のカギとはならない」と話す。
■ ■
無党派層の「民意」は、今回はどこに向かうのか。大宮駅での街頭演説を終えた江田は、続く行田の集会でこう発破を掛けた。
「自民党の候補者は業界団体のボスに頭を下げれば、一瞬で一、二万票来る。民主党の候補者は公務員の労働組合に頭を下げれば、二、三万票来る。だが行田さんは一人一人に頭を下げて一人一票しかこない。その積み重ねでしか勝てないのが、みんなの党の候補者だ」(敬称略)
2304
:
チバQ
:2013/07/01(月) 22:10:50
http://www.tokyo-np.co.jp/article/senkyo/sanin2013/saitama/CK2013070102100007.html
民意の行方<4>共産・社民 護憲で示す対立軸 2013年7月1日 「自民党の暴走と一番対決しているのは共産党。その思いが風になった。もともとそのつもりでしたが、いよいよ私も有力候補になってきましたよ」
六月二十六日、さいたま市内で開かれた県年金者組合共産党後援会の決起集会。東京都議選で議席を倍増させたことについて同党新人の伊藤岳(53)が切り出すと、出席者たちから笑いと拍手がわき起こった。
会場では、「憲法改悪」への反対や、安倍晋三政権の経済政策「アベノミクス」批判を展開する伊藤のツイッターを印刷したビラが配られ、熱心にメモを書き入れる年配者の姿もあった。
昨年末の衆院選。共産が県内小選挙区に擁立した候補者十五人は全員敗れ、県内で獲得した比例票は二十三万票だった。比例では日本維新の会(六十二万票)やみんなの党(三十六万票)に水をあけられ、自民、民主の「二大政党」への批判票の受け皿にはなりきれなかった。
一方で、維新の勢いは、共同代表橋下徹の従軍慰安婦発言で失速した。共産党県委員長の小松崎久仁夫は、都議選での躍進について「橋下発言や民主党に失望した層に共産党が選ばれた。有権者にしてみれば、目の前の霧が晴れるように共産党が(選択肢として)現れた」と話す。今回は比例で三十八万票が目標だ。
伊藤の国政選挙への出馬は五度目となる。東京電力福島第一原発事故後は、伊藤を中心に「原発さよならデモ」を県内で二十回行った。脱原発を願う人たちの幅広い支援にも期待している。
■ ■
「日本を戦争のできる国にしない。『憲法改正にノー!』。この国民の声を受け止め、国政に生かしてまいります」。さいたま市のJR大宮駅前で三十日、社民党新人の川上康正(48)が声を張り上げた。党首の福島瑞穂も応援に駆けつけた。
川上は、昨年の衆院選では埼玉1区(さいたま市浦和区など)に立候補した。二度目の国政挑戦を支えるのは、四十歳以下の党員や協力党員でつくる「社民ユース」のメンバーだ。蓮田市議の勝浦敦(27)は「年配の人より、むしろ中高生から二十〜四十代ぐらいの人が護憲に関心を持っていて、応援してくれている」と手応えを感じている。
昨年の衆院選で社民の県内比例票は六万票余りにとどまった。今回の参院選では「比例で十三万票」を目標に掲げている。
県連合代表の佐藤征治郎は「国民の関心が景気対策に傾く中、自民が公約の末尾に憲法改正を掲げている。自民が参院選で勝てば、『支持を得たから憲法も改正する』となってしまう。防波堤となる社民が票を増やすことで、改憲反対の声が根強いことを示さねば」と力を込めた。
=敬称略、おわり
(この企画は前田朋子、竹内章が担当しました)
2305
:
チバQ
:2013/07/01(月) 22:12:28
http://senkyo.mainichi.jp/news/20130629ddlk12010120000c.html
2013参院選ちば:混迷・3人区/上 自民、異例の2人公認 勢力争い「舛添氏擁立」の幻 /千葉
毎日新聞 2013年06月29日 地方版
◇現職・新人、戦略調整なく 「比例の利」狙う公明
「(新党改革代表の)舛添要一なんて面白いんじゃないか」
5月下旬ごろ。みんなの党関係者が自民党現職の石井準一氏(55)と雑談していると、参院選千葉選挙区(改選数3)の候補者として現職の舛添要一氏(参院比例代表)の擁立を勧められた。
当時、みんなは日本維新の会との選挙協力を解消し、千葉で独自候補を擁立する方針にかじを切ったばかり。だが、舛添氏擁立は「他党の党首を担ぐほど人材不足ではない」(みんな幹部)などと党内では否定意見が占めた。舛添氏は東京など複数の選挙区からの立候補を検討したが、結局、今月7日に不出馬を表明した。
県内の自治体幹部も、石井氏が自ら立候補する同選挙区での「舛添氏擁立説」を唱えるのを聞いた。「まるで派閥選挙だ」。自民県連幹部は、同党公認候補同士でも同じ選挙区内で勢力争いをしていた衆院選中選挙区制のころを思い起こした。
◇
県議会の自民会派(当時56人)で2月中旬、同選挙区で石井氏の他にもう1人の擁立を求める署名が過半数の31人分集まった。大義名分は「党勢拡大」だが、署名したのは会派内の最大グループ「県盛会」を中心とする「非石井派」だった。
県盛会は2009年の知事選で違う候補を支援するなど、石井氏が県議時代から事実上率いる会派内のグループ「千葉政経懇話会」と対立関係にある。2人目の公認候補は、出馬意欲を示した新人で前八千代市長の豊田俊郎氏(60)を軸に調整が進められ、県内選出の一部国会議員も重要閣僚に働きかけた。党本部は独自の世論調査結果も踏まえて「2人当選の可能性がある」と判断し、3月に豊田氏を公認。自民が選挙区で複数擁立するのは千葉以外では東京(改選数5)しかなく、異例の対応だった。
しかし、石井、豊田両氏の陣営では、重点的に活動する地域を調整し、2人とも当選するよう票を分け合うなどの戦略は現時点でみられない。自民関係者は、幻に終わった舛添氏擁立を巡る石井氏の動きをこう推測する。
「現職の石井氏と閣僚経験がある舛添氏が立候補すれば、知名度で劣る豊田氏は不利になる。舛添氏が当選しても自民に復党する可能性があり、石井氏の県内勢力が強固になる。どう転んでも石井氏にはプラスの話だ」
◇
こうした自民の戦いぶりを注意深く見守るのは、両氏を推薦する公明党だ。選挙区の支援の見返りに自民支持層の比例票を求める公明は今回、県内比例票の獲得目標を40万票に据える。昨年12月の衆院選で獲得した33万票を上回る数字だ。
5月18日に開かれた豊田氏の千葉市内の事務所開き。公明県本部の富田茂之代表は「豊田さんが一番欲しがっている推薦状を持ってきました」と壇上であいさつし、豊田氏に直接推薦状を手渡すパフォーマンスを見せた。
その1カ月後。富田代表は千葉市内で石井氏などと会食し、親交を深めた。石井氏は、比例代表では県内を拠点とする公明新人の平木大作氏(38)の支持を訴える約束を確認したという。
以前から平木氏とともに演説などを行っていた石井氏への公明の推薦決定は4月下旬。豊田氏は5月上旬と遅れた。両氏のどちらが比例票でより協力しているか−−。公明関係者は「今のところ、票の配分比率は決まっていないが、より一生懸命やってくれた方に多くの票を出すのは当たり前」と断言する。
今月23日に浦安市内で開かれた自民の薗浦健太郎衆院議員(千葉5区)の国政報告会で両氏が顔を合わせた。
石井氏「現職として必ず議席を獲得し、皆様に恩返しをしていきたい」
豊田氏「行政経験を国政に生かすため、当選に向け惜しまず努力する」
壇上に上がった両氏はエール交換もせず、それぞれの必勝を誓っただけだった。
× ×
参院選の日程が28日、7月4日公示、同21日投開票に決まった。千葉選挙区は改選数が2から3に増えた07年の選挙以降、大政党の複数当選や中小政党の議席獲得も見込めるようになった。それぞれの思惑が複雑に交錯する今回の情勢を報告する。
2306
:
チバQ
:2013/07/01(月) 22:13:16
http://senkyo.mainichi.jp/news/20130630ddlk12010080000c.html
2013参院選ちば:混迷・3人区/中 生き残りかける「第三極」 候補選びに難渋の維新 /千葉
毎日新聞 2013年06月30日 地方版
◇協力解消歓迎のみんな 自民の利か“覇権争い”
1枚のA4の紙が日本維新の会の混乱の始まりだった。
5月15日。維新県総支部の西田譲代表ら県内を拠点とする衆院議員3人は、公認が決定していた前我孫子市議の事務所に赴き、取り消しを伝えた。松井一郎党幹事長(大阪府知事)から3人が預かった文書には理由が記載されていた。
<党勢拡大の積極的な政治活動の実態把握ができない>
前市議は弁明の機会を求めたが、聞き入れられなかった。
次に公認に内定したのは、昨年末の衆院解散前にみんなの党から維新に転入し、衆院選千葉2区に出馬して落選した医師。医師は記者会見で「雪辱を果たす」と力強く語ったが、約1週間後には公認を辞退した。最終的に決まった前県議の花崎広毅氏(36)は、記者団に「国政政党として候補者を決定する仕組みは未整備だった」と険しい表情をみせた。
躍進した昨年末の衆院選を念頭に、花崎氏の陣営幹部は「悲観していない」と強気の姿勢を崩していない。しかし、「橋下徹共同代表(大阪市長)の人気に頼りきっていた」(維新幹部)党は、皮肉にもその橋下氏の従軍慰安婦問題を巡る発言で、さらに混乱の度合いを深めている。
「衆院選では完全な協力関係を構築できなかった。参院選でもう一度、信頼関係を作ろう」
西田氏は4月26日、千葉市内での会合で、みんなの地元議員を前にこう呼びかけた。追い風の与党に対抗しようと、維新とみんなによる第三極の選挙協力が進められ、千葉選挙区は維新候補をみんなが支援する選挙区として調整が進んできた。だが、橋下氏の発言を受け、みんなは協力関係を解消。維新の戦略は音を立てて崩れた。出馬決定も遅れた花崎氏は「選挙事務所開きの日程も未定」(陣営関係者)といい、橋下氏ら党幹部の応援を要請するなど、立て直しに必死だ。
◇
党勢拡大をもくろむみんなにとって、協力解消は「渡りに船」といえた。
今月22日、船橋市であった新人で弁護士の寺田昌弘氏(45)の事務所開き。水野文也県議は「(寺田氏には)火中のくりを拾っていただいた。候補者なしでは(選挙への)気持ちが上がらない」と励ました。
みんなは、2010年の参院選で議席を獲得した千葉を最重点の選挙区と位置づける。衆院選直後から、党幹部はひそかに寺田氏と接触を重ね、擁立を模索していた。しかし、維新と選挙協力で合意したため、「忸怩(じくじ)たる思い」(水野賢一幹事長代理)で一度は立ち消えになった。陣営関係者は「(頑張れば)3年後の選挙も楽になる」と解消を歓迎する。
新党が乱立した3年前の参院選で議席を獲得できたことを引き合いに、党幹部の一人は「有権者の見抜く目に期待する」と訴える。ただ、前回の水野氏が4月下旬に出馬会見したのに対し、出遅れは明らかだ。寺田氏もツイッターで「街頭演説。なかなか刺さらない 苦笑。ま、こんなものでしょう」(今月15日)とつぶやいた。
千葉では因縁深まる両党だが、元々、規制緩和など共通政策は多く、「票を食い合う」(みんな幹部)のは確実。昨年末の衆院選比例代表の県内得票率は自民党26・4%に対し維新18・9%、みんな10・6%。両党が協力すれば議席確保がぐっと近付いたはずだが、すでに参院選は「第三極の覇権争い」の様相を見せている。維新の国会議員の一人は「これでは自民を利するだけ。成し得ることも成し得られなくなる」と唇をかんだ。
2307
:
チバQ
:2013/07/01(月) 22:13:57
http://senkyo.mainichi.jp/news/20130701ddlk12010143000c.html
2013参院選ちば:混迷・3人区/下 政権批判票、どこへ 離党組に苦悩する民主 /千葉
毎日新聞 2013年07月01日 地方版
◇「追い風」強調の共産 「非自民」結集せず
「かつての仲間が2人、また対立候補になった。彼ら(2人)の地元の東葛地域は大変な草刈り場になるかもしれない」。6月7日、千葉市内で参院選千葉選挙区に向けた協議が行われた民主党県連の総支部長・幹事会合同会議。浪人中の前衆院議員が語気を強めると、重苦しい空気が広がった。政権から転落した昨年の衆院選の悪夢がよぎったかのように、黙り込む県連幹部たち。だが、肝心の参院選に挑む民主現職の長浜博行氏(54)と野田佳彦前首相らはすでに別の用事で退席していた。
「かつての仲間」とは、日本維新の会新人で我孫子市選出の前県議、花崎広毅氏(36)と、生活の党新人で柏市出身の前衆院議員、太田和美氏(33)。両氏は民主から政界入りしたが、衆院選前に離れた。離党組と票を奪い合ったことが民主の衆院選敗因の一つとされ、参院選でも同じ構図が形成されている。
ただ、5月下旬、維新とみんなの党が選挙協力を解消し、それぞれが候補者を擁立することになり、県連が「緊張感がない」(国会議員経験者)状態に陥った。第三極の票が割れれば相対的に民主票が上がる−−こんな計算からか、県連幹部は「ホクホクだよ」と安堵(あんど)感を漂わせていた。
6月23日の東京都議選。民主は「戦慄した」(県連幹部)ほどの大敗北を喫した。その2日後の25日朝。JR船橋駅北口で、安倍政権の経済政策「アベノミクス」を批判するビラを通行人に頭を下げて配る野田氏の姿があった。傍らには環境相などで野田内閣を支え、「浜ちゃん」と呼ばれる間柄の長浜氏が立ち、社会保障などの政策を訴えた。
前首相による地元でのビラ配りは約3年ぶり。だが、受け取るのは5、6人に1人だけ。「政治改革を推進するためにも、民主党がへこたれてはいけない」とマイクで叫ぶも、立ち止まったのは数えるほどだった。
3人が当選する選挙区の楽観と党に突きつけられている現実。ある選対メンバーは「都議選以降、陣営でそうとう厳しくやっているが、全く挽回できていないのに引き締まらない」と嘆いた。
◇
「必ずや次の総選挙には国民の生活を大事にする政治グループを結集し、政権交代を実現する。そのために参院選は極めて重要だ」
生活の小沢一郎代表は6月2日、母親の出身地の柏市内の居酒屋で開いた支援者約120人との会合で語った。県庁で記者会見を行い、太田氏の擁立を発表したのはこの4日前。野党が競合して自民候補を利する事態を避けるため、改選数1の選挙区では生活の擁立を抑える小沢氏だが、「3人区の千葉で擁立するのは自然なこと。何としても当選を期したい」と説明した。
太田氏は06年の衆院千葉7区補選で初当選後、福島2区に転出。3選を目指した昨年の衆院選で落選した。小沢氏からは「1日50回のつじ立ち」を課され、遊説には自転車を使う。警戒を強める民主陣営に対し、「長浜先生は尊敬している。対抗馬だが、敵だとは思っていない」と話す。
小沢氏が描く「非自民勢力」の結集は具体化していない。それでも太田氏は「ここで筋を通して出馬しないと、何も起こらない」と強調する。
◇
6月25日に千葉市内であった共産党新人で党県委員の寺尾賢氏(37)の決起集会。壇上に立った浮揚幸裕・党県委員長が「民主はまだ底があり、第三極への期待もしぼんでいる今、選挙区でも共産党への期待が膨らむ状態にある」とあいさつした。
都議選では民主などを尻目に議席を倍増させ、陣営は有力野党不在の中、反自民票を集める好機と捉える。寺尾氏は護憲や原発ゼロなど自民との明確な対抗軸を打ち出し、「自・共対決となるこの選挙を勝ち抜く」と意気込む。
政権批判の受け皿はどの野党になるのか。公示後の「票流」に注目が集まる。(この連載は、田中裕之、岡崎大輔、山縣章子、宮地佳那子、味澤由妃が担当しました)
2308
:
チバQ
:2013/07/01(月) 22:15:19
http://senkyo.mainichi.jp/news/20130629ddlk21010042000c.html
走る:2013参院選・岐阜/上 民主・吉田里江氏 知名度増へ街頭重視 有権者に直接訴え /岐阜
毎日新聞 2013年06月29日 地方版
「私は、平和、命、憲法、皆さんが安心して暮らせる国をつくっていきたい」。27日午前7時、民主新人の吉田里江氏(47)はJR岐阜駅前で通勤・通学客に訴えた。
トレードマークの白い半袖シャツにピンク色の半ズボン、ランニングシューズ姿。足を止める人はいなかったが、吉田氏は手を振り続けた。
定数削減で改選数が2から1に半減した岐阜選挙区。過去4回続けて民主、自民の2大政党が議席を分け合ったが、均衡が崩れることが確実に。民主は現職の平田健二参院議長(69)が引退を表明。党県連は、国会議員経験者を中心に後継者の擁立を進めた。しかし、党への逆風は収まらず、公示まで1カ月を切っても決まらなかった。
小見山幸治参院議員の秘書を務めた吉田氏が立候補を表明したのは公示26日前の今月8日。「不戦敗だけは避けたい」と必死に候補者を探していた県連幹部らは安堵(あんど)の表情を浮かべた。
しかし、吉田氏は県内に住んだことがなく、「知名度ゼロ」(県連幹部)。党の支持率は回復の兆しをみせず、支援団体の足並みも乱れた中でのスタートとなった。
「政策が固まっていないのに応援なんてできない」。16日に大垣市内で開かれた支援者集会。吉田氏を迎え、結束を強める狙いだったが、支援者からは党を批判する声が相次いだ。最大の支援組織・連合の地元幹部も「若い組合員から『なぜ民主党を応援するのか』と風当たりが強い。このまま選挙に突入したら間違いなく惨敗だ」と吐き捨てるように言った。
こうした逆風の中、吉田氏は知名度不足を挽回しようと街頭活動に力を入れる戦略だ。「選挙の基本は街頭。有権者に直接訴え、支持を広げたい」。毎日のように岐阜駅前などでマイクを握る。
“落下傘候補”との批判にも、「母方の祖父は岐阜出身。高校卒業まで名古屋で過ごし、岐阜は自分にとって古里と同じ」と反論し、「岐阜のために力を発揮させてほしい」と訴える。
県連内でも吉田氏を評価する声は高まっており、園田康博・前衆院議員は「元気があって弁も立つ。政治家向きだ」と期待する。柴橋正直・県連代表も「ゴールは目の前の短距離走。『吉田里江』という人の魅力を、多くの人に知ってもらえるよう工夫を凝らし、広く訴えたい」と力を込めた。
◇
7月4日公示、21日投開票される参院選。岐阜選挙区の立候補予定者はすでに県内各地を走り回り、激しい前哨戦を繰り広げている。決戦にかける主要政党と立候補予定者の動きを追った。
2309
:
チバQ
:2013/07/01(月) 22:15:49
http://senkyo.mainichi.jp/news/20130629ddlk21010042000c.html
走る:2013参院選・岐阜/上 民主・吉田里江氏 知名度増へ街頭重視 有権者に直接訴え /岐阜
毎日新聞 2013年06月29日 地方版
「私は、平和、命、憲法、皆さんが安心して暮らせる国をつくっていきたい」。27日午前7時、民主新人の吉田里江氏(47)はJR岐阜駅前で通勤・通学客に訴えた。
トレードマークの白い半袖シャツにピンク色の半ズボン、ランニングシューズ姿。足を止める人はいなかったが、吉田氏は手を振り続けた。
定数削減で改選数が2から1に半減した岐阜選挙区。過去4回続けて民主、自民の2大政党が議席を分け合ったが、均衡が崩れることが確実に。民主は現職の平田健二参院議長(69)が引退を表明。党県連は、国会議員経験者を中心に後継者の擁立を進めた。しかし、党への逆風は収まらず、公示まで1カ月を切っても決まらなかった。
小見山幸治参院議員の秘書を務めた吉田氏が立候補を表明したのは公示26日前の今月8日。「不戦敗だけは避けたい」と必死に候補者を探していた県連幹部らは安堵(あんど)の表情を浮かべた。
しかし、吉田氏は県内に住んだことがなく、「知名度ゼロ」(県連幹部)。党の支持率は回復の兆しをみせず、支援団体の足並みも乱れた中でのスタートとなった。
「政策が固まっていないのに応援なんてできない」。16日に大垣市内で開かれた支援者集会。吉田氏を迎え、結束を強める狙いだったが、支援者からは党を批判する声が相次いだ。最大の支援組織・連合の地元幹部も「若い組合員から『なぜ民主党を応援するのか』と風当たりが強い。このまま選挙に突入したら間違いなく惨敗だ」と吐き捨てるように言った。
こうした逆風の中、吉田氏は知名度不足を挽回しようと街頭活動に力を入れる戦略だ。「選挙の基本は街頭。有権者に直接訴え、支持を広げたい」。毎日のように岐阜駅前などでマイクを握る。
“落下傘候補”との批判にも、「母方の祖父は岐阜出身。高校卒業まで名古屋で過ごし、岐阜は自分にとって古里と同じ」と反論し、「岐阜のために力を発揮させてほしい」と訴える。
県連内でも吉田氏を評価する声は高まっており、園田康博・前衆院議員は「元気があって弁も立つ。政治家向きだ」と期待する。柴橋正直・県連代表も「ゴールは目の前の短距離走。『吉田里江』という人の魅力を、多くの人に知ってもらえるよう工夫を凝らし、広く訴えたい」と力を込めた。
◇
7月4日公示、21日投開票される参院選。岐阜選挙区の立候補予定者はすでに県内各地を走り回り、激しい前哨戦を繰り広げている。決戦にかける主要政党と立候補予定者の動きを追った。
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チバQ
:2013/07/01(月) 22:16:37
http://senkyo.mainichi.jp/news/20130630ddlk21010060000c.html
走る:2013参院選・岐阜/中 自民・大野泰正氏 油断警戒し引き締め 腰の低さで浸透図る /岐阜
毎日新聞 2013年06月30日 地方版
「ありがとうございます」「よろしくお願いします」。22日に岐阜市内で開かれた自民新人、大野泰正氏(54)の事務所開き。腰を低く曲げた大野氏は事務所前で支援者一人一人の手を両手でしっかり握りしめ、笑顔でおじぎを繰り返した。
腰を低くした姿勢に周囲から「何度もぺこぺこし過ぎ」と冷やかされるが、「有権者のことを考えると、自然と頭が下がる」と“大野流”のスタイルを貫く考えだ。
大勝した昨年末の衆院選から高い支持を維持している自民党。県連は2月、県議3期目の大野氏擁立を決めた。祖父は党副総裁を務めた大野伴睦(ばんぼく)氏で、両親ともに元参院議員という政治家一家の3代目。若くして運輸相秘書官を務め、周囲から「いずれは国政に挑戦する」と見られていた。しかし、「有権者は伴睦を知っていても泰正のことは知らない」(選対幹部)とあって、県内各地を回り、業界団体へのあいさつ回りを徹底。民主党政権下で行われた2010年参院選で対応が分かれた農協農政連盟や、建設業協会など各種団体の推薦を受け、着実に足元を固めてきた。
「ねじれ解消のための重要な選挙」と党本部が位置づける今回の参院選。県連は比例代表に力を入れる方針で、比例の全候補者に担当の県議を2人以上割り当てて票の上積みを図る。また、自民比例代表から組織内候補を擁立する団体の県組織には、規模などに応じて数値目標を課す。猫田孝県連幹事長は、あらゆる会合で「ぜひ家族を連れて期日前投票に行ってほしい」と呼びかけ、「比例票が伸びれば自然と大野氏の得票も伸びる」と鼓舞する。
県連幹部が最も警戒するのは“気の緩み”だ。古屋圭司県連会長は「支持率がいいと油断し、潮目がかわることがある。しっかり脇を固めていかないと何が起こるか分からない」と引き締めを図る。別の幹部は「圧勝してこそ、組織を盤石にできる」と強調する。
27日の県議会最終日。大野氏は辞表を議長に提出した。議場で登壇した大野氏が辞職のあいさつをすると、議場は大きな拍手に包まれ、「がんばれよ」「もう帰って来るなよ」の励ましの声が飛んだ。
議場に別れを告げた大野氏は「この地で多くの人に育てられ、現場の課題を見つめ、叫びを聞いてきた。岐阜や日本を元気にするためにも、もっとがんばっていきたい」と表情を引き締めた。
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2311
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チバQ
:2013/07/01(月) 22:17:09
http://senkyo.mainichi.jp/news/20130701ddlk21010040000c.html
走る:2013参院選・岐阜/下 共産・鈴木正典氏 自民批判の受け皿に 有権者との対話重視 /岐阜
毎日新聞 2013年07月01日 地方版
「得しているのは一部の富裕層だけ。本当に腹が立ちますよ」「生活保護を減らされたら生きていけない」−−。
高山市内の県営住宅の一角で6月23日、共産新人の鈴木正典氏(49)は住民の声に耳を傾けた。街頭演説を終え、支援者から贈られた花束を手にした鈴木氏は、額の汗をぬぐい、真剣な表情で住民の話にうなずいた。
これまで国政選挙3回、知事選1回に挑戦し、5度目の選挙となる鈴木氏。県内を6ブロックに分けて巡回するキャラバンを3月に開始し、5周目を終えた。路地や団地、商店街での街頭演説やミニ集会などを数多くこなし、有権者との対話を重視している。支援者からは「しっかり話を聞いてくれる」と好評で、演説についても「最近では一定の“間”ができてうまくなった。余裕が出てきた」と評価が高まっている。
昨年末の発足以来、高支持率が続く安倍内閣。しかし、共産党県委員会の松岡清委員長は「金持ち優遇のアベノミクスや消費増税、憲法改正などへの批判は根強い。安倍内閣に審判を下せるのは共産党だけ。参院選は共産と自民の戦いだ」と力を込める。
共産への支持は一部の保守支持層にも広がる。6月2日に岐阜市内で開かれた総決起集会。読み上げられた応援メッセージの中に農協幹部の名前があった。
農協は自民党の支持基盤で、農協系の政治団体は自民新人の推薦を決めている。「自民党が推進しているTPP(環太平洋パートナーシップ協定)は日本の経済を土台から壊す。TPP参加に中止を掲げる共産党の存在と活躍に注目し、参院選でのご健闘を祈る」とのメッセージに松岡委員長は「こんなことは今までなかった」と驚きを隠さない。
23日に投開票された東京都議選で、共産は議席数を8から17に伸ばし、民主を上回って第3党に躍進した。松岡委員長は「共産党に投票すれば議席に結びつくことが示された。確信を持って参院選を戦っていける」と自信を見せる。1995年以来6回の参院選岐阜選挙区で共産候補が獲得した最高票は98年の11万9500票。鈴木氏が2010年の前回選挙で獲得したのは7万3000票で、陣営は前回を大幅に上回る10万票以上を目標に掲げる。
連日、街頭演説と対話集会を重ね、すっかり日焼けした鈴木氏。「こんなに楽しみな選挙は初めて」と話し、次の演説会場に向かった。
◇
この企画は加藤沙波、梶原遊が担当しました。
2312
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チバQ
:2013/07/01(月) 22:18:07
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/kochi/news/20130628-OYT8T01312.htm
[参院選対決の構図・上]逆風民主 地方重視PR
武内氏(左)の総決起集会で「踏ん張ろう」と呼び掛ける岡田前副総理(右)(22日、高知市内で) 高知市のホテルの宴会場に設けられた壇上で、民主党現職・武内則男(54)と並んだ前副総理の岡田克也は声を張り上げた。「おごる自民を勝たせてはいけない。ここで踏ん張ろう」
今月22日に開いた総決起大会。会場を埋めた約1200人の拍手が響く中、陣営幹部は3月にあった県連定期大会を思い返し、胸をなで下ろした。
代表の海江田万里を迎えながら、用意した約200席は半分も埋まらなかった。座る人のいない椅子の背もたれが、今回の選挙戦を暗示していたからだ。
安堵(あんど)したのもつかの間。翌日投開票された東京都議選で、民主は惨敗し、第1党から第4党に転落した。「都議選後だったら決起どころじゃなかったよ」。幹部は自嘲気味につぶやいた。
□ ■
民主は2004年以降、推薦を含めて3回連続で参院の議席を獲得してきた。安倍政権に対峙(たいじ)する野党・民主という構図は、武内が初当選した6年前とまったく同じだが、「風は逆に吹いている。しかも暴風だ」と県連関係者は言う。
当時、代表だった小沢一郎はヘリコプターで高知入りし、代表代行だった菅直人、幹事長だった鳩山由紀夫も相次いで来援。「道行く人みんなが手を振ってくれた」。
そんな〈熱狂〉は今はもうない、と関係者は渋面をつくる。岡田の来援が決まった時は、集会まで1週間を切ろうとしていた。寄せられるのは、与党時代の政権運営の稚拙さに対する批判ばかり。「車で走っても、誰も見向きもしてくれない」とため息をつく。
■ □
追い風を知るだけに、逆風の厳しさはより理解している。県連と陣営は環太平洋経済連携協定(TPP)への交渉参加と憲法改正に反対し、自民との対立軸を鮮明化することで巻き返しを狙う。
特に重視するのが、党本部の打ち出す地方重視の浸透だ。各都道府県連の政策担当者と党本部がカメラ付きパソコンで協議を重ね、参院選公約を練り上げたと説明。「地方の声をくみ取った」とアピールする。
武内も党陳情要請対応副本部長を務めた実績から、中央と地方のパイプ役を自認し、「高知の“命”である高速道路の予算確保に努めてきた」と訴える。「批判は甘んじて受ける。国会議員として仕事をきちんとしてきたことを伝えていく」。武内は表情を引き締めた。(敬称略)
◎
参院選は28日、7月4日公示、同21日投開票と決まった。高知選挙区(改選定数1)には4陣営が立候補を表明。候補者を擁立した政党の動きを中心に追った。
(2013年6月29日 読売新聞)
2313
:
チバQ
:2013/07/01(月) 22:18:23
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/kochi/news/20130629-OYT8T00863.htm
[参院選対決の構図・中]自民 議席奪還へ追い風
全国郵便局長会の集会で支持を訴える高野氏(高知市で)=画像を一部修整しています 国会が閉会した26日夜、ミニ集会を終え、会場出口で支持者を見送っていた自民党新人の高野光二郎(38)は、遅れまいと慌てて靴を履こうとしていた高齢男性に声をかけた。「ごゆっくりどうぞ」。男性が立ち上がると、がっしりとその手を握った。
安倍内閣の支持率は高止まりで推移し、東京都議選で自民は候補者が全員当選した。県内でも、昨年12月の衆院選で3選挙区の議席を独占。勢いは衰えず、2004年から3連敗中の参院選で、議席奪還を狙う。
それだけに、県連が警戒するのが上滑りだ。「支持率にあぐらをかき、おごったような態度が出れば、風向きは変わる」。10年の参院選で苦杯をなめた高野も「一つの言葉、1回の握手に力を込める」と緩めない。
□ ■
「分裂さえしなければ」。県連、陣営とも3年前を振り返ってほぞをかむ。菅首相(当時)が消費税率の引き上げに言及し、民主が大敗した中、自民の元参院議員が無所属で立候補し、公認の高野と共倒れに終わったからだ。
今回は態勢作りに腐心した。県連は昨年7月の予備選で、名乗りを上げた高野と県議に「選ばれた候補を全力で応援する」との誓約書を提出させ、分裂を回避。陣営も18市町村に24後援会支部を設置し、「政治歴が浅く、地力に弱い」という高野批判をかわす。
前回は自主投票だった医師連盟や歯科医師連盟、農政連などから推薦を受けた。小泉首相(当時)の「郵政解散」による05年の衆院選以来、たもとを分かっていた全国郵便局長会の県内3部会からも推薦を取り付け、29日の集会で、高野は比例の組織内候補と握手を交わした。
■ □
「勝てる態勢が整った」(県連幹部)とはいえ、懸念材料は残されている。環太平洋経済連携協定(TPP)だ。政府の交渉参加表明に、県内では農家を中心に反対論が根強い。
「米など5品目の『聖域』を守れないなら、批准すべきではない」との立場を取る高野。だが、業界団体の中には「政府・与党が参加を決定した時、明確に反対と叫べるのか」との声がくすぶる。
高野は「何巡したかわからない」ほど県内を回り、「対話は丁寧に、移動はダッシュで」とブログで記すなど地元密着の姿勢で、不安の払拭と楽観ムードの引き締めを図る。(敬称略)
(2013年6月30日 読売新聞)
2314
:
チバQ
:2013/07/01(月) 22:18:41
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/kochi/news/20130630-OYT8T00671.htm
[参院選対決の構図・下]共産 母の立場で発信力
◇幸福実現「TPPが経済活性」
日曜市でマイクを握り、憲法改正反対などを訴える浜川氏(左から2人目)(高知市で) バラの花模様に縁取られ、美少女アニメのキャラクターが印刷された便箋に幼い文字。「『おかあちゃん おしごと がんばってね』と書いているそうです。ウルウルします」
共産党新人の浜川百合子(33)が今年から始めたブログには、街頭演説などのスケジュールに挟まれ、4歳の長女を持つ母親の素顔がのぞく。
党県委員会が国政で擁立した候補では最年少。これまでは、衆参合わせて8度出馬した元衆院議員らベテランを立ててきた。安定した戦いの反面、「新鮮味に欠ける」「人材難と思われる」との指摘もあった。
党員の減少に高齢化という問題を抱え、若年層への浸透を図ろうと白羽の矢を立てたのが、「等身大の自分の姿を、素直な言葉で語れる」(県委員会幹部)と評価する浜川だった。
□ ■
かつて衆院選で議席を獲得しながら、2003年以降は国政選で全敗。しかし、東京都議選で改選議席を倍増させる躍進に、「高知でも無党派層の受け皿になれる」とみる。
昨年12月の衆院選で、県内の比例票が4万1514票だったのに対し、小選挙区は、2区と3区で民主党の“不戦敗”もあって、3選挙区で計7万8502票を獲得したからだ。
公園やスーパーで同世代の母親らと触れ合う。県西部の集会を終え、「帰りは、南風のアンパンマン号! 娘も大喜びでした」とブログにつづる。そんな浜川に、「これまでにない反応が返ってくる」と陣営も手応えを感じている。
■ □
等身大の発信力がとりわけ効果をみせるのが、「憲法改正反対」「平和の維持」だという。
16日には自ら企画し、若者や育児中の女性との対話集会を開催。「安倍政権は、子どもたちを戦争に送る危険な国づくりを進めている」「母親として、命と暮らしを壊す政治を見逃せない」と力を込めた。
「大上段に主張を振りかざすのではなく、小さい子どもを抱える母親だからこそ、若い世代の共感を呼んでいる」。県委員会幹部は言う。
□ ■
憲法を巡り、諸派新人で幸福実現党の橋詰毅(50)は改正の立場を取る。23日に香美市で行われた立候補予定者の公開討論会では、「自分の国は自分で守る」とし、「自虐史観を正し、日本の誇りを取り戻すべきだ」と強調した。
さらに、環太平洋経済連携協定(TPP)についても賛成し、「輸出産業が元気になり、雇用・収入が増えて消費が活発になる」と主張している。(敬称略)
(この連載は安恒勇気、田岡寛久が担当しました)
(2013年7月1日 読売新聞)
2315
:
チバQ
:2013/07/01(月) 22:19:44
http://senkyo.mainichi.jp/news/20130629ddlk41010477000c.html
’13参院選情勢:風はどこへ/上 民主党 /佐賀
毎日新聞 2013年06月29日 地方版
◇アベノミクスに「間違い」
「今のアベノミクスがまずいと思う人は手を挙げてください」
民主党の長妻昭・元厚生労働相が5月26日、鹿島市で講演し、会場の約200人に呼びかけた。聴衆のほぼ全員が一斉に挙手。安倍晋三首相が進める経済政策へ「ノー」の思いをぶつけた。
続いて参院佐賀選挙区に立候補予定の新人、青木一功氏(37)が登壇。「大企業など一部が富める政治は間違っている。民主党の旗を高々と掲げて戦う」と主張した。
2007年参院選で、日本銀行出身の川崎稔氏を擁立した民主は、初めて佐賀選挙区で議席を獲得した。しかし、川崎氏は12年の衆院選直前「消費増税法案に賛成したけじめ」と再選不出馬を表明。その後、政権復帰した自民・公明党政権の12年度補正予算案に賛成したことなどから、除籍された。
県連は急きょ、公募を実施したが、手を挙げたのは僅か3人。「絶対に勝てる候補者を」と意欲を燃やす県連は熟慮を重ね、任期満了約3カ月前の4月末、ようやく青木氏の擁立を決めた。
決定後、青木氏は1日約50カ所以上のペースで街頭演説を繰り返し、県西北部から東部を横断する。連合佐賀の推薦を受け、社民党県連から支持を得るなど、労働者らへの支持拡大を急ぐ。
しかし、出遅れ感は否めない。連合佐賀の組合員ら約1600人が集まった4月のメーデー集会での「お披露目」に間に合わなかった。連合幹部も「顔を売り込むチャンスを逃した」と悔やむ。
頼みの綱は、青木氏が秘書を務めた原口一博衆院議員や、大串博志衆院議員の後押し。
佐賀市中心部や県東部で原口氏と共に街頭演説に立ち、原口氏の後援会へのあいさつ回りを繰り返す。県中・西部を地盤とする大串氏は「私は農協職員よりも現場を回っている」と豪語し、連れだって農家への訪問を重ねる。
青木氏は「コメなどの聖域を死守するために、自民の拙速な参加は反対」と環太平洋パートナーシップ協定(TPP)参加に慎重な立場を強調。政府・自民が交渉参加を進める一方で「TPP反対」を主張する自民候補の「矛盾」を突き、自民支持層の農業者に食い込む作戦だ。
「佐賀から党再生を図る」
3月末に佐賀市であった県連大会。来県した細野豪志幹事長が語気を強めた。衆院選で大敗した民主にとって原口、大串両氏が比例復活当選した佐賀は最大の要所の一つ。29日には海江田万里代表が来県する。原口氏も「街頭での対話を中心に、多くの人の声を聞くしかない」と党勢の復調を目指す。
◇ ◇
7月4日公示の参院選まで1週間を切った。自民、公明が政権復帰した昨年12月の衆院選から約半年が過ぎた。高い内閣支持率を背景に自公政権は「ねじれ国会」解消に向け、過半数の議席獲得を目指す。一方、民主党などは巻き返しに懸命だ。政党の動向をまとめた。(この連載は、蒔田備憲、田中韻、春田周平が担当します)
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:
チバQ
:2013/07/01(月) 22:20:31
http://senkyo.mainichi.jp/news/20130630ddlk41010263000c.html
’13参院選情勢:風はどこへ/中 自民党 /佐賀
毎日新聞 2013年06月30日 地方版
◇「TPP反対」の声届ける
10日、小城市のJAさが三日月支所であった農家約50人が集まった会合。あいさつに立った自民新人、山下雄平氏(33)=参院選佐賀選挙区に出馬予定=は環太平洋パートナーシップ協定(TPP)問題に触れ、釈明した。
「皆さんが『お前の顔なんか見たくない』と言うのも当然。自分の行動でもう一度、信頼いただかなければなりません」
JAグループ佐賀が掲げる「TPP参加断固反対」ののぼり旗が、山下氏の背後に翻っていた。
山下氏は昨夏、県連の公募で選ばれ、党公認を獲得。他の候補予定者よりいち早く活動を始め、昨年12月の衆院選で自民候補と連れだって県内を回り、顔を売った。推薦は公明党を含め130以上の団体に及ぶ。
思わぬ障害になったのは3月、安倍晋三首相の「TPP交渉参加表明」。農業が盛んな県内では、衆院1、2区で当選した両自民候補とも選挙でTPP反対を強調していた。
反発したJAグループ佐賀の政治団体、県農政協議会(中野吉実会長)は「自民党へのけじめ」と山下氏への推薦を白紙撤回。同協議会副会長の野口好啓後援会長自身が集会など表舞台から姿を消す事態となった。
自民県連の福岡資麿会長らの「謝罪」など火消しが功を奏し、約1カ月後に「推薦」を取り戻したが、政府・自民党との主張の落差に、農家の不満はくすぶり続ける。
10日の小城市での集会。終了後、会場を去る農家から「そう簡単に信用できんばい」「不信感でいっぱいだ」と声が漏れた。危機感を抱く陣営も「地方で暮らす農家の声を中央に届ける」と集会などで懸命に訴えている。
一方で、高い内閣支持率を背景に「気の緩み」も見え隠れする。自民関係者から「勝ちは決まった」「合格ラインは10市10町を全制覇できるかどうかだ」と皮算用の声も聞かれる。だが、福岡会長は「自民党は大丈夫という緩みがまん延している。選挙は水物だ」と引き締めに躍起だ。山下氏の選対本部長の留守茂幸県議も「山下氏の出身地の唐津市から遠い県東部は、まだまだ弱い」と警戒する。
支持拡大策の一つとして、陣営は今回解禁されるインターネットを使った選挙運動への取り組みを強める。県連は5、6月に党内外の識者を交えた勉強会を計2回開催。県連独自のフェイスブックページも作った。
元新聞記者の山下氏も早速、ホームページとブログを開設し、強みを見せる。フェイスブックで「個人」「公式」の2種類を使い分け、政策や主張の他、体験談など軟らかい話も盛り込み、硬軟織り交ぜて情報発信している。
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チバQ
:2013/07/01(月) 22:21:28
http://senkyo.mainichi.jp/news/20130701ddlk41010224000c.html
’13参院選情勢:風はどこへ/下 第三の勢力 増税反対、護憲…訴え /佐賀
毎日新聞 2013年07月01日 地方版
共産党が改選前の倍増以上の17議席を得た6月23日の東京都議選から一夜明けた24日。同党県東部地区委員会は佐賀市で緊急集会を開き、参院選佐賀選挙区に出馬予定の共産新人、上村泰稔氏(48)が駆けつけた。
「保守といわれていた人たちが共産党に興味を持ち始めている。次は私たちの番です。佐賀から日本を変えよう」
上村氏は国政選挙6回目の挑戦。参院選では、自民支持層の農家らに食い込み、新たな支持者獲得を狙う。今年1月から、県内各地で5〜10人のミニ集会を開き、計100回以上、参加者は計1000人を超えた。
平林正勝・党県委員長は「環太平洋パートナーシップ協定(TPP)交渉参加を表明するなど、農業者らは自民党の政策に納得していない」と主張する。ミニ集会に参加した農家からも「自民に裏切られた」「共産のTPP断固反対の政策を評価している」と声が上がっているという。
陣営は今回「自民対共産」という構図を強調する。平林委員長は「アベノミクスの効果を感じている人は佐賀にはいない。票の受け皿となるべく政策を訴えていく」と、反アベノミクス、憲法改正反対を前面に打ち出す。
佐賀選挙区に候補者を擁立しない社民党県連は、比例代表で県内2万票獲得を目指す。県連関係者は「暮らしを守る社民党として存亡がかかっている」と危機感を強めており、雇用問題や消費増税反対、脱原発などを争点に掲げる。
選挙区で民主新人、青木一功氏(37)と政策協定を結んで支持し、民主県連と共闘態勢を取る。「消費増税に踏み切ったのは民主党だ」と支持者に不満の声はあるが、徳光清孝・県連幹事長は「野党が連結して自民・公明の過半数を阻止しなくては、憲法改悪の流れに歯止めのつかないことになる」と護憲の立場をアピールする。
公明党も佐賀選挙区に候補者を擁立せず、自民新人、山下雄平氏(33)を推薦し、比例代表で県内6万票の獲得を目指す。今月16日には「ネット選挙解禁」を意識し、佐賀市で短文投稿サイト「ツイッター」と連動した講演会を初めて開催した。党県本部関係者は「若年者や、党の福祉政策などに関心を持ってくれそうな有権者を取り込みたい」と広がりに期待する。
佐賀選挙区に出馬予定の幸福新人、中島徹氏(39)は佐賀と武雄両市にある宗教法人の支部を拠点に活動。TPP推進や玄海原発の再稼働による経済活性化、消費増税反対を主要政策に掲げる。
2318
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チバQ
:2013/07/01(月) 22:24:35
http://www.sannichi.co.jp/tokushu/news/2013saninsen/2013/06/18/18.html
2013年6月18日(火)
【企画】選択の夏
第1部「乱」<1> 追い風の中、自民分裂
森屋宏氏(右から2人目)も出席し、参院選に向けた対応を確認する自民党県連の衆院1区の議員会議=甲府・自民党県連
青木茂樹氏(左)の集会に出席した臼井成夫県議(右)と土屋直元県議=甲府・県立青少年センターリバース和戸館
「自民党に籍を置きながら、自分の選挙として朝から晩まで活動する。どうしても国政に送ってもらいたい」
15日夜、参院選に無所属で出馬する駒沢大教授の青木茂樹氏(44)が甲府市内で開いた小集会。自民党県連地域支部長の要職にある土屋直元県議が訴えた。隣には自民党の古参でありながら衆院選の対応をめぐって党を離れ、青木氏擁立に関わった臼井成夫県議。「自民党の候補者は独善的に決められた。決して首を縦に振れない」と、県連内に渦巻く根深い不満を“代弁”した。
全県行脚
県連の公募による候補者選考は、今年2月、自薦・他薦があった14人を選考委員が評価し、最高点だった当時県議の森屋宏氏(55)に決まった。ところが、他薦で推された高野剛県議らが「選考過程が不透明」と猛反発。高野氏が一時、県連の動きとは別に党公認で出馬を目指す事態に発展した。
自民党は昨年12月の衆院選で山梨1区の議席を奪取したほか、2、3区も比例復活で当選。続く今参院選は、県連にとって議席を奪還して「保守王国」を復活させられるかの試金石となる。
しかし内情は、高野氏に加え、前議長の浅川力三県議も青木氏サイドと接触し、事実上の“分裂選挙”の様相。安倍政権の高支持率を背景に全国的に自民党候補が優位とされる中にあって、山梨選挙区は「油断はできない」(県連幹部)情勢にある。
森屋氏は県議を4期途中まで務めた議長経験者だが、県連内の危機感は強い。郡内地域の候補ということもあって「全県区での知名度は高くはない」(皆川巌県連幹事長)と、公認直後から森屋氏の“全県行脚”を始め、一巡した。衆院1〜3区でそれぞれ決起大会を計画するなど票固めを急ぐ。
自主投票
対する青木氏は、県内の大学に勤務し、まちづくり活動に関わった経験から人脈も広い。市民グループ中心に支援組織を立ち上げて若者ら無党派層の取り込みに力を入れる一方、「新保守のエース」を標ぼうし、自民党支持層の切り崩しも進める構えだ。
青木陣営が期待したのは、自民を離党し、無所属で国政に復帰した長崎幸太郎衆院議員の支援だ。狙いは、元自民党総務会長の堀内光雄氏、その長男の妻詔子氏との三たびの「保守分裂選」の流れに乗じたいからにほかならない。
その長崎氏の後援会は先月15日、役員会で比例代表は自民、公明両党、選挙区は「自主投票」とすることを確認。長崎氏の復党を優先するため表立った「反党行為」は取らない構えだが、「だからといって簡単に森屋氏を支持するわけにはいかない」(後援会幹部)と言う。
「青木氏支持を正式に表明している自民党県議はいない。参院選には一丸で臨める」。自らに言い聞かせるようにこう繰り返す皆川幹事長。その言葉とは裏腹に、自民票をめぐる争いが激しさを増している。
参院選の公示が約2週間後に迫った。山梨選挙区は自民党の森屋宏=公明推薦、みんなの党の米長晴信=日本維新の会県総支部推薦、無所属の坂口岳洋氏=民主・社民推薦、共産党の遠藤昭子、無所属の青木茂樹、政治団体「幸福実現党」の田辺丈太郎の6氏が激しい前哨戦を繰り広げている。過去最多の「乱戦」に挑む各陣営の内情を追った。〈参院選取材班〉
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チバQ
:2013/07/01(月) 22:24:53
http://www.sannichi.co.jp/tokushu/news/2013saninsen/2013/06/19/18.html
2013年6月19日(水)
【企画】選択の夏
第1部「乱」<2> 民主 メンツかけ独自候補
坂口岳洋氏(左から2人目)の後援会代表者会議であいさつする輿石東氏(左)=甲府市西高橋町
「私は客ではない。坂口氏に何とか決断してほしいと言った張本人だ。誰よりも大きな責任を抱えている」。5月31日、参院選山梨選挙区に無所属で出馬する坂口岳洋元衆院議員(42)の後援会代表者会議。来賓として紹介された民主党の輿石東参院議員会長だが、あいさつはさながら自らの“決意表明”となった。
政権与党の幹事長として党運営を取り仕切ってきた輿石氏は、昨年12月の衆院選で野党に転落したことで引責辞任。参院選での巻き返しを期し、1人区を中心に野党共闘を呼び掛けてきた。「参院のドン」のお膝元である山梨選挙区は、その象徴となるはずだった。
「野党連携を視野に勝てる候補を選びたかった」(民主県連幹部)。だが出馬の環境が整わず、結果絞り込んだのが衆院選で落選した直後の坂口氏だが、衆院復帰を望んで固辞していた。
候補者擁立が難航する中で野党共闘を実現するには、選挙区出馬が決まったみんなの党の米長晴信参院議員(47)に乗るしかない。不戦敗だけは許されない状況下、輿石氏が粘り強く説得し、公示まで3カ月を切った段階で坂口氏に翻意させた。
裏切り者
「なぜ民主党は邪魔をするのか」。5月12日、米長氏の総決起大会で来県したみんなの党の渡辺喜美代表は、ぎりぎりで独自候補擁立に踏み切った民主党を痛烈に批判した。
党本部レベルで民主との共闘を模索していたみんなは、3月下旬に米長氏の処遇について選挙区か比例代表か決めずに公認を発表し、民主の出方をうかがった。みんな側には、現職米長氏で野党が共闘すれば、自民に対抗できるとの読みがあった。
しかし、日本維新の会との「統一候補」となる可能性が高かった米長氏には、同じく民主を離党した小沢鋭仁元環境相が支持に回る。輿石氏や民主県連にとって、「裏切り者」と強く非難してきた離党組の2人と組む環境が整うはずはなかった。
過去最多
一連の対応に対し、民主県連内には「厳しい戦いを強いられるが、それ以上に米長氏、小沢氏と組むことは支持者に理解されない」と“追認論”は多い。一方で輿石氏主導で坂口氏擁立を押し切ったことには、「党のメンツを優先した」(民主党議員)と疑問視する向きがあるのも事実だ。
坂口氏は民主の看板を外して無所属で出馬する。企業経営者らを中心に新しい後援会も発足させた。「広く県民の支援を得るため」とするが、公認候補がいない党の存在感が薄れる事態は必至で、支援する連合山梨から「末端に支持が広がるか難しさもある」(組合関係者)との声も漏れる。
坂口氏の政党色を薄める戦術も、政党推薦を受けない無所属の青木茂樹氏(44)の出現で誤算が生じている。野党共闘の不発が招いた過去最多6人の乱立で、非自民勢力が“共倒れ”しかねない状況にある。
毎週末、県内入りして坂口氏の支援者回りに同行するなど、並々ならぬ熱の入れようの輿石氏。民主県連幹部は言う。「議席奪取を目指すのはもちろんだが、米長氏にだけは議席を取らせるわけにはいかない」
2320
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チバQ
:2013/07/01(月) 22:25:09
http://www.sannichi.co.jp/tokushu/news/2013saninsen/2013/06/20/16.html
2013年6月20日(木)
【企画】選択の夏
第1部「乱」<3> 維新、みんなが「統一候補」
決起大会であいさつする米長晴信氏(右)。みんなの党の渡辺喜美代表(中央)、日本維新の会県総支部長の小沢鋭仁衆院議員が同席した=昭和町内
「みんなの党の渡辺喜美代表は、東京都議選の応援でもダイレクトに維新の会を批判している。最終的には党の決定に従わざるを得ない」
甲府市内で15日開かれた日本維新の会県総支部役員会。総支部長の小沢鋭仁衆院議員は、橋下徹共同代表の従軍慰安婦発言の影響に触れ、山梨でみんなとの選挙協力解消の可能性が出てきたことを伝えた。都議選へは日本維新から小沢氏の次男も出馬しているだけに、みんなの“口撃”は一層看過できない。冒頭の報告を終えると、都議選の応援のためとんぼ返りした。
昨年末の衆院選で躍進した第三極。県内でも衆院議員1人ずつを誕生させた日本維新、みんな両党は、参院選で一気に党勢拡大する算段だ。山梨選挙区は、民主を離党してみんな入りした米長晴信参院議員(47)を「統一候補」とし、早くから協力態勢を築いた。
蜜月の象徴
小沢氏と米長氏は民主時代に同じ鳩山グループに所属していた間柄。その小沢氏と、みんなの渡辺代表も関係が深く、米長氏が「山梨はみんなの党と維新の会が共闘する象徴的な選挙区」と蜜月をアピールしてきた。
「山梨はこのままよろしく」。みんなが、橋下氏の発言を受けて参院選と都議選で日本維新との選挙協力解消を決めた5月21日。渡辺代表から米長氏支援の継続を直接求められた小沢氏は、維新批判のボルテージを上げる渡辺代表に「ならば批判しすぎないように」と“自重”を促した。
「既に選挙協力を実行している。今更別の候補を応援できるわけがない」。みんな、日本維新の両党県組織の幹部は口をそろえる。第三極の選挙協力を解消すれば自民、民主両党を利する、という共通認識がある。米長氏陣営も「協力関係に何も変わりはない」と努めて平静を装う。
ただ、15日の日本維新県総支部役員会では「あそこまで言われて協力する必要はない」との声が上がり、「特例」だった山梨での協力関係がほころび始めているのも確かだ。
自民に接近
一方、みんな固有の不安要素もある。小野次郎参院議員と中島克仁衆院議員の支持者には自民党系が多く、民主からみんな入りした米長氏の支持固めが遅れている。さらに政党支持を受けていない無所属の青木茂樹氏の出現は、自民、民主の二大政党に流れない無党派層の取り込みを目指す第三極と競合する。
橋下氏の従軍慰安婦発言が党勢低迷を招いたことに対しては、ここへ来て石原慎太郎共同代表が「大迷惑だ」と身内批判を強め、党内に不協和音が出ている。19日には橋下氏が都議選の結果次第で共同代表を辞任する考えを表明し、党内が揺れている。
「日本維新として、このまま第三極路線でいくのか、二極を目指すのか。ポスト参院選を考えていかないとならない」。党国会対策委員長も務める小沢氏の言葉からは、憲法改正などで主張が近い自民との接近を視野に入れていることもうかがえる。参院選山梨選挙区で第三極の歩調がそろうかは不透明だ。
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:
チバQ
:2013/07/01(月) 22:25:25
http://www.sannichi.co.jp/tokushu/news/2013saninsen/2013/06/21/17.html
2013年6月21日(金)
【企画】選択の夏
第1部「乱」<4> 「無所属」擁立の戦略
政党支援を受けて参院選山梨選挙区に立候補を予定している、自民公認、公明推薦の森屋宏氏(左上)、みんなの党公認、日本維新の会県総支部推薦の米長晴信氏(右上)、民主、社民推薦の坂口岳洋氏(右下)、共産公認の遠藤昭子氏(左下)のコラージュ
「民主党と言うと票が減るから無所属と言っている」。5月11日、自民党県連の政経セミナーで来県した石破茂幹事長は、最近まで政権を担った民主党が、参院選で元衆院議員の坂口岳洋氏(42)を無所属で擁立することをこう揶揄した。
政党対決の国政選挙で、あえて政党色を薄める民主。石破氏の発言は、安倍政権の高支持率を背景に政党色を押し出す自民と民主との違いを鮮明にし、党の結束を強める意図がある、と受け止められた。
政権交代可能な二大政党制の流れに逆行するように、参院選山梨選挙区は民主が公認候補を出さないことで政党対決色の様相は薄れた。これに、一部の自民党支持者が推す無所属の青木茂樹氏(44)が出馬に名乗りを上げ、さらに情勢は混沌としている。
新保守掲げ
5月中旬、出馬の可能性を探っていた青木氏に、親交がある企業経営者からメールが届いた。「経緯を知りたい」。青木氏擁立に、ともに一線を画してきたはずの既存勢力である県議らが関わっていることに抵抗があったからだ。「清濁併せのむ」と青木氏から説明を受けたが、この経営者は納得し切れないでいた。
現在自民党を離れているが、もともと自民党の重鎮である臼井成夫、中村正則両県議、同党の土屋直元県議らが支援。「新保守」を掲げる青木氏には、政党支援がないことで結集する勢力がある一方、「顔ぶれは『新』とはほど遠い」との見方もあるのは確かだ。
投票率低下
比例代表をにらんだ各党の戦術も、有権者にとって参院選の対立構図を分かりにくくしている。県関係では、自民が元衆院議員の赤池誠章氏(51)、みんなは日本航空学園理事長の梅沢重雄氏(60)を擁立。選挙区候補がいない公明は山梨選挙区で、連立を組む自民の森屋宏氏(55)の推薦を決めた。「ギブ・アンド・テーク」を重視する公明支持者は、自民が比例で公明に選挙協力する「バーター戦術」を当然期待してのことだ。
しかし、自民県連内には、党本部が昨年末の衆院選で山梨1区に赤池氏ではなく宮川典子衆院議員の擁立を決めた経過を踏まえ、比例に回った赤池氏を全面支持すべきだとの声がある。だが県連幹部は「森屋氏を応援してもらう以上、公明への配慮も欠かせない」と胸の内を明かす。
政権公約は出そろっていないが、憲法改正や環太平洋連携協定(TPP)、原発政策などの重要課題に各党がどこまで踏み込むかが見えてこない点も、今参院選の意義をかすませている。
憲法改正では、連立政権を組む自民、公明の違いが鮮明で、公明は選挙協力を盾に安倍晋三首相に憲法改正の争点化を避けさせた。このため参院選で議論されないまま、参院選後に改憲論議が本格化することを不安視する向きがある。
参院選はネット選挙が解禁されるが、安倍政権の高支持率から、投票率低下を懸念する声もある。有権者の関心を高められるか、各陣営が選択基準を明確に示すことが求められている。(おわり)=参院選取材班は小林義徳、田中喜博が担当しました。
2322
:
チバQ
:2013/07/01(月) 22:26:42
http://www.kyoto-np.co.jp/info/senkyo/2013sanin/20130602_11.html
徳永 久志氏 (民主・現)
揺らぐ存在感 危機募る
こぶしを振り上げ、必勝を誓う徳永氏。議席を守れるかどうかに党の命運がかかる(18日、長浜市・勤労者福祉会館「臨湖」)
近江八幡市のホテルで今月8日、元さきがけ代表で官房長官も務めた武村正義(78)を囲む会が開かれた。
「私も武村門下生の端くれ。あたたかい激励をいただき、気合を入れて頑張りたい」。参院選滋賀選挙区(改選数1)に立候補予定の民主党現職徳永久志(49)は、集まった190人を前に、今も知名度の高い武村とのつながりを強調し、支援を呼びかけた。
滋賀の民主党にとって、今参院選は正念場だ。昨年の衆院選では、独占していた4選挙区全てを自民党に奪還された。県内比例票も10万4千票と2009年衆院選の3分の1に激減、日本維新の会に5万票差をつけられて第3位に沈んだ。
「滋賀の民主を守る」と県連代表の衆院議員三日月大造(42)。今参院選での議席死守は至上命令だ。徳永の応援に訪れた近江八幡市出身の党幹事長細野豪志(41)も「ここで議席を守れるかどうかが、党全体にとって非常に大きな意味を持つ」と、反転攻勢の拠点にしたい考えをにじませた。
とはいえ、世論の追い風を受ける自民党の安倍晋三政権との違いをどう主張していくかは簡単ではない。
先月26日、草津市のホテルに女性120人を集めた茶話会で、徳永は「子育て、教育は私たちの生活そのもの。ここを立脚点に、党をもう一度作り上げたい」と訴えた。女性に関心の高いテーマに重点を置く作戦だ。
今月9日には大津市内の大型スーパー前で「株価は上がっても、給料は上がらない。年金は切り下げられている」と、安倍政権が進める経済政策へ批判のトーンを強めた。
だが、湖国の民主を支えてきた労働組合に揺らぎが出ている。
「どうして、民主党なのか」「組合員にどう説明していいかわからない」。昨年の衆院選以後、連合滋賀事務局長松元光彦(46)のもとには、各労組の幹部からこんな声が寄せられるようになった。
「政権を失い、存在感が薄れている民主党に対し、支持する理由を見失っている。こんなことは、これまでなかった」。松元は危機感を募らせる。
それでも、議席死守へ党を挙げての取り組みは続く。8日、高島市新旭町で開いた国政ミニ集会で、前衆院議員川端達夫(68)は「徳永さんは県会で8年、国会で6年経験を積んだ。滋賀の隅々まで知っている」と支持を求めた。他の前衆院議員や地方議員も、各地で支援を訴える。
県連幹事長の出原逸三(67)は「従来の支持者だけでなく、その周囲にも支持を広げられるかどうか。それができないと、勝てない」と言う。
◇
参院選の投開票日に予定される7月21日まであと1カ月。滋賀選挙区で候補者擁立を準備する民主、自民、共産の3政党を中心に、動きや課題を追った。(敬称略)=3回掲載します。
【2013年6月21日掲載】
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:
チバQ
:2013/07/01(月) 22:26:58
http://www.kyoto-np.co.jp/info/senkyo/2013sanin/20130601_8.html
二之湯武史氏 (自民・新)
追い風生かし 組織強化
朝、駅前で演説する二之湯氏。「国会のねじれを解消しなければならない」と政治の安定を訴えた(18日、大津市馬場2丁目・膳所駅前)
15日夜。参院選滋賀選挙区(改選数1)に立候補する自民党新人の二之湯武史(36)は、大津市内で党大津逢坂支部の会合に出席した。
「よそ者と言われるが、大津のために全力で頑張る。力を貸していただきたい」。参加者一人一人と握手し、慌ただしく次の会場へ向かった。出身の京都市を離れ、名古屋市で会社を営む生活から転身し、公募で立候補予定者に決まって4カ月。街頭活動とあいさつ回りを繰り返している。
昨年12月の衆院選で、自民は県内4選挙区で全勝した。民主党が政権を取った2009年衆院選以降、3年4カ月間ゼロだった県選出の国政議席を回復した。安倍政権の期待感が持続する情勢を追い風に、「小泉ブーム」の01年以来となる参院選勝利を狙う。
「12年ぶりの1勝を勝ち取りたい」。9日に大津市内であった選挙事務所開きで、滋賀2区の衆院議員上野賢一郎(47)は力を込めた。続いて3区の武村展英(41)も「3年前、わたしが取れなかった議席を何としても二之湯さんに」と訴えた。ダブル選挙だった3年前の知事選、参院選にそれぞれ立候補し、敗れた2人の言葉に、和やかだった会場が引き締まった。
好機を組織強化につなげようと、党県連は今回、会長、幹事長の下に衆院議員4人を各選挙区の責任者に配置し、運動を進める選対を組んだ。会長の辻村克(72)は「若い衆院議員が自分の選挙のつもりで組織を固めねばならない」と厳しい口調で話す。15日には全支部役員を集め、方針を徹底した。
一方、業界団体は二之湯氏推薦を決めつつ、政策の行方を注視する。県建設業協会の幹部は「実際に賃金が上がり、若い人が増えて技術が継承されないと構造的な問題は解決しない」と話す。医療や農業関連の団体からは「推薦の方向だが、TPP(環太平洋連携協定)への不安などいろんな意見がある」との声も聞こえる。
選対本部長に就いた県連幹事長の家森茂樹(61)は「下野していた3年前の参院選、知事選では、政策を訴えても有権者に説得力がなかった。今回の参院選に勝ち、政治の安定を取り戻してこそ、自民党の復権といえる」。参院議席奪還の先に、湖国政界の主導権を見据える。
二之湯は18日朝、大津市のJR膳所駅前でマイクを握った。インターネットを使った選挙運動に備えてスタッフが映像を撮影し、日焼けした顔をアップでとらえた。立候補が決まって印刷した約6万枚の名刺は残り2千枚を切った。「手応えはよく分からない。とにかく、やれることをやるしかない」。初の選挙に緊張感の抜けない日々が続く。=敬称略
【2013年6月22日掲載】
2324
:
チバQ
:2013/07/01(月) 22:27:14
http://www.kyoto-np.co.jp/info/senkyo/2013sanin/20130531_8.html
坪田五久男氏 (共産・新)
「自共対決」前面に攻勢
演説会を終え、来場者と握手する坪田氏。支持拡大へ力を注ぐ(5月25日、大津市・びわ湖ホール)
「アベノミクスで景気や暮らしが良くなったという人はいない。さらに消費税を増税されたら、日本経済の底が抜けてしまう」
滋賀選挙区(改選数1)に立候補予定の共産党新人坪田五久男(54)は6日、彦根市内の商店や事業所を訪ね、安倍政権が進める経済政策を批判した。
「今もしんどいのに、消費税が上がれば商売をやめようかと思っている」。訪問先の飲食店で、経営者の男性がつぶやいた。坪田は「共産党がストップをかける。頑張ります」と力を込めた。
「憲法改悪や原発再稼働を許さない。環太平洋連携協定(TPP)の交渉参加も亡国の政治」。街頭などでは自民党批判を強める。
「今回は『自共対決』を打ち出す」。6年ぶりの参院選挑戦となる坪田は、基本戦略をこう描く。日本維新の会やみんなの党に対しても「自民の補完勢力」と位置付け、批判を展開している。
選対本部長を務める党県委員長の奥谷和美(61)は「争点ははっきりしている。自民党にものを言えるのは共産党しかないという理解は日増しに高まっている」と言う。
坪田は街頭宣伝やミニ集会を県内各地で繰り広げるほか、16日には、消費税増税に反対する大津市内でのデモ行進にも参加した。
ただ、近年の国政選挙では低調が続く。1998年の参院選比例では県内で10万票を獲得したが、その後は5万票台にとどまる。2011年の県議選では3議席全てを失った。昨年の衆院選では「日本維新の会や日本未来の党に投票した支持者もいた」(党県委)という。
それでも奥谷は「今回と98年参院選はよく似ている」とみる。98年は消費税が3%から5%に引き上げられた翌年で、共産党は比例を含め15議席も獲得した。「増税で景気が悪くなると指摘していたことが現実になった。政治を変えてほしいとの思いが集まったのでは」と期待を込める。
TPP交渉参加についても、他党との対決軸を鮮明にする。党国会対策委員長の衆院議員穀田恵二(66)は、4月に大津市で開かれたTPP参加に反対する県民会議の緊急集会に出席。先月25日には同市での党演説会で「公約を裏切った自民党に滋賀の総意を示すべき」と訴えた。
近江八幡市内の農事組合法人で理事を務める坪田も「近江米や近江牛など滋賀の農業を押しつぶす」と厳しく指摘。県内の農協や農家なども回り、幅広く支持を訴える。
奥谷は「TPP参加を『絶対に許さない』と怒る農業関係者もいる。新たな票を獲得するために、もっと突っ込んでいきたい」と、攻勢を強める考えだ。
このほか、幸福実現党新人の荒川雅司(38)は8日に草津市で事務所開きを行い、JR駅前での街頭演説などを重ねている。中小企業の活性化策として消費税増税の中止や原発の早期再稼働などを主張している。=敬称略
【2013年6月23日掲載】
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:
チバQ
:2013/07/01(月) 22:27:39
http://www.kyoto-np.co.jp/info/senkyo/2013sanin/20130619_2.html
北神 圭朗氏 (民主・新)
比例票激減、最重点区に
通勤する有権者らに名前を売り込む民主党新人の北神圭朗氏(12日、京都市左京区上高野)
民主の府内比例得票数
民主党新人で元衆院議員の北神圭朗氏(46)が12日朝、京都市左京区上高野で通勤者に訴えた。「アベノミクスのほころびが少しずつ出てきた」。株価の乱高下や公共事業への巨費投入に触れ、7月の参院選で争点となる安倍政権の経済政策を批判した。
参院選京都選挙区(改選数2)で民主党は2001年以来、自民党と議席を分け合ってきた。長く「自民・共産対決」が続いたが、共産党を退け、04年以降の3回の参院選では同党公認候補が自民を抜き、いずれもトップ当選してきた。
昨年末の衆院選で惨敗を喫したが、京都6選挙区では2区の前原誠司衆院議員ら3人が議席を守り、一矢を報いた。しかし、府内の比例代表得票は約18万票にとどまり、09年の前回衆院選で獲得した約58万票から激減。自民党の約30万票と、躍進を見せた日本維新の会の約29万票に大きく離された。
党府連では党勢回復を目指そうと参院選に照準をあわせ準備を進めたが、昨年10月、公認を決めた華道家の池坊美佳氏が、今年3月に健康上の理由で出馬を取りやめるなど候補者選定で混乱。衆院選京都4区で落選した北神氏に白羽の矢を立てたが、支持者から「参院選で再び負ければ政治生命が絶たれる」と懸念も出た。出馬を渋る北神氏を国会議員らが再三説得し、ようやく立候補を決意した経過がある。
それだけに、京都選挙区を全国の「最重点区」と位置づける。海江田万里代表や野田佳彦前首相らが相次いで京都入りし、てこ入れを図っている。
北神氏は衆院京都4区では2期当選した実績から知名度はあるが、それ以外では知名度アップが急務となっている。広く集票するには衆院選を勝ち抜いた前原氏や、府連会長の山井和則衆院議員(京都6区)らとの連携が欠かせない。中京区の事務所開きで前原氏は「自分の選挙以上に戦い、京都の民主党の底力を見せる」と国会議員や69人の地方議員にげきを飛ばした。
北神氏は立候補表明後の約2カ月で府内を2巡した。事実上、自民党現職の西田昌司氏(54)、共産党新人の倉林明子氏(52)、日本維新の会新人の山内成介氏(47)との争いになるとみられる中、2期7年務めた衆院議員や旧大蔵省勤務の経験を強調、「即戦力」とアピールしている。解禁となるネット対策では活動や予定を一斉メール送信するシステムをつくった。
陣営が予想する当選ラインは「25万票」。共産党は過去の実績から20万票以上獲得できる力があり、日本維新も共同代表を務める橋下徹大阪市長による従軍慰安婦などをめぐる発言などで支持率が低下しているとは言え、衆院選での比例得票を踏まえれば、決して侮れない。
北神氏は「こちらの支持が絶対的に上がっているわけではない。地道に訴え続けるしかない」。府連の中小路健吾幹事長は、高い支持率を保つ自民党が先行しているとの見方を示しつつ、「2位争いは団子状態だ」と引き締めを図る。
◇
7月4日公示、21日投開票が確定的の参院選が目前に迫ってきた。京都選挙区には5人が立候補を表明し、すでに選挙事務所も整え臨戦態勢に入っている。各陣営はどう戦略を描き、何に照準を合わせ票を掘り起こそうとしているのか、その動きを追った。=4回掲載の予定です。
【2013年6月16日掲載】
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チバQ
:2013/07/01(月) 22:27:55
http://www.kyoto-np.co.jp/info/senkyo/2013sanin/20130618.html
西田 昌司氏 (自民・現)
優勢の声、払しょく躍起
街頭でマイクを握り主張を訴える西田氏(10日、京都市南区・近鉄東寺駅前)
自民の府内比例得票数
京都市南区の近鉄東寺駅前で10日朝、自民党現職の西田昌司氏(54)が街宣車の上から、「安倍内閣への期待は大きいが、参院では過半数がなく、さまざまな審議で支障をきたしている。安定した過半数が使命だ」。手ぶりも交えて、通勤客に再選への意気込みを訴えた。
南区は京都府議時代からの地盤で、東寺駅前は20年近く街頭演説を続けている場所だ。それだけに西田氏には有権者の反応が敏感に伝わる。「まだ選挙の雰囲気は盛り上がっていない」。手応えの少なさに顔を曇らせた。
京都選挙区(改選数2)で自民は2004年以降、3回連続で民主党の後じんを拝し、2位に甘んじてきた。西田氏が初当選した07年選挙は36万2千票で、50万票を超えた民主候補に約14万票も差を付けられた。10年の前回選は民主が2人を立て票が割れたにもかかわらず、自民は6万6千票も離された。
安倍内閣の高い支持率や野党の勢い不足を背景に、西田氏にとって「今回はトップ当選をつかみ取ることが至上命令」(党府連幹部)。立候補を表明している民主党の北神圭朗氏(46)、共産党の倉林明子氏(52)、日本維新の会の山内成介氏(47)=いずれも新人=の陣営などからも「今回は2番手争いが激しい」との声が上がり、すでに「西田優勢」との予想も出ている。
自民党内にも広がり、「支持者にも『今回は勝つやろ』と言われる。選挙がなかなか締まらない」との声も聞かれる。陣営は「勝って当然と思われることが一番苦しい」と引き締めに懸命になっている。
ここに来て、安倍政権の経済政策・アベノミクスで好調だった株価も乱高下し、他陣営から攻勢が強まり出した。選対事務長の内海貴夫党府連幹事長は「アベノミクスへの期待が揺らげば、選挙に影響する可能性が高い」と楽観論の払しょくに躍起だ。
圧勝で政権を奪還した昨年12月の衆院選では日本維新の台頭もあって、比例得票は惨敗した09年よりもさらに2万3千票減らした。保守色の強い西田氏と公明党との距離も指摘され、推薦決定が遅れているなど決して盤石とは言えない。
得票を伸ばすには、民主や日本維新に流れた保守支持層を取り戻し、無党派層への浸透も欠かせない。無党派などを照準に人気テレビ番組にも出演し、歯に衣着せぬ発言で知名度を高めている。インターネットも活用して動画投稿サイト・ユーチューブだけで270本を超える動画を公開し、計250万回も再生されている。
獲得目標数について、党府連会長の二之湯智参院議員は「最低40万票は必要だ」とハッパを掛ける。6日には亀岡市で党所属や保守系の府内市町村議員約100人を集めた推薦議員連盟総会も初めて開催し、実働部隊の結束を図るなど態勢も整えつつある。
西田氏は得票目標を語らないが、当然、小泉旋風が吹いた01年選で父の故吉宏氏が獲得した42万2千票が乗り越えるべきハードルとなる。
【2013年6月17日掲載】
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チバQ
:2013/07/01(月) 22:28:11
http://www.kyoto-np.co.jp/info/senkyo/2013sanin/20130617_5.html
倉林 明子氏 (共産・新)
脱埋没へ、自共対決前面
商業施設前で買い物客と握手を交わす共産党 新人の倉林明子氏(13日、長岡京市長岡2丁目)
共産の府内比例得票数
空梅雨が続き猛暑となった13日、7月の参院選に立候補する共産党新人の倉林明子氏(52)は、女性支援者とともに長岡京市など乙訓地域2市1町を駆け巡った。
2日前まで京都市議だった倉林氏は、京都市外での知名度不足を補うように、33歳で京都府議に初当選し、市議も5期務めた実績をアピール。憲法改正反対や消費税増税中止などを挙げ、「弱いものいじめを絶対許さないのが政治信条。社会保障削減に待ったの声を京都から国会に届ける」と力を込めた。
参院選京都選挙区(改選数2)では、過去22回の選挙(第1回は4人を選出、補欠選挙を除く)のうち、自民党と共産党で議席を分け合った選挙が7回もあり、「自共の指定席」と呼ばれた。しかし、1998年選挙を最後に共産党は勝利から遠ざかっている。
98年選挙でたたき出した京都選挙区候補の得票は37万8千票で、比例票は28万7千票だった。それ以降、得票は減少し、前回2010年選挙の選挙区候補の得票は18万票、比例票も15万票に減った。昨年12月の衆院選では、比例票が13万8千票にまで落ち込んだ。
党勢減退の主要因を党府委幹部は「野党としての存在感が出せなかった」ことにあるとみる。2000年代は自民党、民主党の「二大政党」の流れの中で埋没。政権運営に失敗した民主党への批判が噴出した昨年末の衆院選でも、日本維新の会など「第三極」の相次ぐ出現の中で埋没した。
共産党は今回、「自共対決」を前面に打ち出す。党府委の渡辺和俊委員長は「民主党に政権を任せてもだめ。第三極も結局は自民党の補完勢力でしかないことが明らかになった。自民党政治と対決できるのは共産党しかない」と強調する。
5月12日投開票の精華町議選では、定数が22から18へ減る中で共産党は現有4議席を確保。得票率をわずかながら伸ばした。渡辺委員長は「党への期待は着実に高まっている」と力を込める。
昨年7月に立候補を決めた倉林氏は、すでに府内各市町村での街頭宣伝活動が4巡目に入った。環太平洋連携協定(TPP)交渉参加反対や消費税増税の阻止などを掲げ、農業団体や商工関係者と対話を重ねている。
保守支持層が多い府北部に特化した地域振興提言も作成。丹後半島への米軍Xバンドレーダー配備計画反対や、「アベノミクス」による円安で燃料や資材の高騰に苦しむ漁業者や農家の支援制度創設などを盛り込んだ。
陣営幹部は「98年参院選の直前も共産党以外の政党が自民党に擦り寄っており、今選挙の状況と似ている」と期待する。ただ、支援者の中からは「敵失で浮上を狙うだけではいけない。もっと党の値打ちを広める必要がある」との声も上がる。
自民党現職の西田昌司氏(54)、民主党新人の北神圭朗氏(46)、日本維新の会新人の山内成介氏(47)らが立候補を予定する今回も、党府委は比例の得票目標に30万票を掲げた。野党としての存在感を示し、「上げ潮ムード」と言われた98年選挙のうねりを再現できるかが焦点になる。
【2013年6月18日掲載】
2328
:
チバQ
:2013/07/01(月) 22:28:29
http://www.kyoto-np.co.jp/info/senkyo/2013sanin/20130616_12.html
山内 成介氏 (維新・新)
再加速へ、無党派層が鍵
三条名店街で対話に力を入れる山内氏(13日、京都市中京区)
維新の府内比例得票数
京都市内で気温が35度を超える猛暑日となった13日。日本維新の会新人の山内成介氏(47)は、たった1人で中京区の三条名店街の店舗を1軒ずつ回り、店主や店員に名刺を渡して名前を売り込んだ。
「維新です。すごく逆風なんです」。党の現状を訴えながら、票の掘り起こしを始めている。
山内氏は昨年12月の衆院選で伏見区と乙訓地域をエリアとする京都3区から立候補し、トップの自民党候補に約1万7千票差まで迫る善戦を見せたが落選。今回、衆院選の勢いを背に府内全域がエリアの参院選京都選挙区(改選数2)に挑む。
「他党のような組織票はない。直接話すことで、分かってもらえることも多い。一般の人とどれだけつながることができるかだ」。公認決定は3月30日で、出遅れを挽回しようと、街頭活動を中心に知名度を上げようとしている。
大阪市長の橋下徹共同代表が率いる維新は、昨年12月の衆院選で54議席を獲得、躍進した。京都6選挙区では山内氏のほか3人が立候補したが、当選はゼロ。それでも比例得票は府全体でトップの自民に1万票差に迫る約28万9千票を集めた。
近く京都総支部が立ち上がる予定で、幹事長となる元衆院議員の清水鴻一郎氏は「昨年の衆院選は1、3、6区で比例票が勝っていたのに、準備や知名度が不足し及ばなかった。今回個人票に結びつけば、2議席目に飛び込める」と勢いづく。
5人が名乗りを上げる京都では、事実上、自民党現職の西田昌司氏(54)、民主党新人の北神圭朗氏(46)、共産党新人の倉林明子氏(52)との争いになるとみられている。支持率が高い自民は「先行している」との見方から、民主、共産との争いを想定し、獲得目標を25万票と掲げた。
だが、橋下共同代表の従軍慰安婦をめぐる一連の発言などから、支持率が低下。民主党に追い抜かれ、みんなの党との選挙協力も解消となった。
衆院選の勢いに陰りが見え始めたなか、山内氏が「2議席目に食い込む」には保守支持層のほか、無党派層への浸透が欠かせない。事務所スタッフも「前回衆院選で支持をしてくれた無党派層の維新離れをいかに食い止め、民主、自民支持者にどう食い込めるかだ」と強調する。
ただ、日本維新が標榜する保守政治が、自民党とどう違うのか、鮮明に打ち出さない限り大きな集票は期待できない。
山内氏は乗降客の多い駅前での街頭演説や商店街のあいさつ回りを重ねるほか、「地方の自立、統治機構改革は自民党ではできない」と訴え、無党派層や若者層の取り込みを図る。知人の紹介を通じて、労働組合を抜けた組織関係者らや自民支持者らへの接触を強めようとしている。
一方、幸福実現党新人の曽我周作氏(34)は、地元京田辺市で街頭演説などを展開している。17日には京都市南区で事務所開きを行い、活動を本格化させている。=おわり
【2013年6月19日掲載】
2329
:
チバQ
:2013/07/01(月) 22:34:58
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/130701/elc13070102160003-n1.htm
【参院選2013 和歌山】
民主、維新票 どこへ 3陣営が熱い視線
2013.7.1 02:06 [日本維新の会]
4日に公示、21日に投開票される参院選。和歌山選挙区(改選数1)には自民、共産、幸福実現の3人が立候補を表明する一方、民主と維新は候補者擁立を断念し自主投票を決めた。両党の支持票はどこに向かうのか。漂流する票に3陣営が熱い視線を注ぐ。
■「自主投票しかない」
「党勢回復につなげたかったが…」。民主党県連代表代行の岸本周平衆院議員は6月22日、和歌山市内で記者会見し、苦渋の表情を浮かべながら選挙区での候補者擁立断念を発表。「有権者に選択肢を示せず申し訳ない。私どもの力不足に尽きる」と陳謝した。
昨年12月の衆院選比例代表で、民主は全体の11%にあたる約5万4千票を獲得。逆風の中でも一定の支持を得ていたが、今回は投票先を用意できず、「自主投票以外の対応はない」(岸本氏)。参院選では、比例代表の同党候補の支援に集中するとしている。
また、衆院選比例代表で自民に肉薄する約14万票(28%)を集めた維新も、候補者擁立を見送った。和歌山総支部代表の阪口直人衆院議員は「すべてが基礎票とはいえないが、多くの人の期待に添うことができず申し訳ない」と話し、比例での支持獲得に力を注ぐという。
■投票率を懸念
衆院選の比例代表で民主、維新が獲得した票は合わせて約4割に上る。宙に浮くことになる票に3陣営の注目が集まる。
自民党の吉井和視幹事長は「相当数の票が浮くが、多くの人が自民に入れてくれると確信している」と強気の姿勢。参院選を占う前哨戦の東京都議選で擁立した候補全員が当選する完勝をおさめるなど好調な支持率を背景にしていることや、維新支持層は保守層とみているためだが、気になるのは投票率だ。有力な2党が候補者擁立を断念し選択肢が狭まったことで、棄権の増加を懸念。安定した政権づくりのためにも、高い投票率での圧倒的な支持を目指したいという。
都議選で躍進した共産の竹内良平・県委員長は「長年、自民党型の政治と対決してきた」同党がクローズアップされるとみて、支持拡大の好機ととらえる。「県内ではほぼ4割の票が漂流するが、自民への批判票を集めたい」と意気込む。ただ民主、維新の候補者不在で「他党の街宣活動も活発ではなく、このままでは寂しい選挙戦になりそう。政権への批判を棄権という形で終わらせないためにも、しっかり盛り上げていきたい」と強調する。
幸福実現の今井田俊一支部長は「前回、民主や維新に投票した人がうちに入れてもらえればありがたいが、まずは我々が選挙に本気だということをしっかり伝えたい」と話す。
◇
和歌山選挙区には、自民現職の世耕弘成氏(50)、共産新人の原矢寸久氏(61)、幸福実現新人の久保美也子氏(52)が立候補を表明している。
2330
:
チバQ
:2013/07/01(月) 22:36:09
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/130701/elc13070107120009-n1.htm
【断面 2013参院選】
混戦の小沢王国…岩手 自民・前閣僚ら気勢 剛腕にも焦りの色
2013.7.1 07:10 (1/3ページ)[小沢一郎]
地元業界団体を回り、参院選での協力を求める生活の党の小沢一郎代表(左) =6月11日、盛岡市の岩手県農業協同組合中央会
「こ、こ、これは…。押さえなければいけない所を全部押さえている」
6月上旬、ある民主党議員は1枚のペーパーを見て、思わずうなった。
目にしたのは、参院選岩手選挙区(改選数1)における、生活の党の小沢一郎代表の日程表だ。農業、漁業、商工、医療…。びっしりと書き込まれた訪問先は、見る者が見れば、この選挙に勝利するための“急所”を完全に網羅していることが分かる。
◆「隠密行動」を返上
その小沢氏は6月11日に岩手入りすると、地元では実に20年ぶりとなる行動に出た。
「私自身も農協の組合員です。日本の伝統文化を継承しているのは農漁村ですよ」
小沢氏が訪れたのは盛岡市の県農業協同組合中央会。自民党離党以来、疎遠になっていたが、この日は反環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)を訴え、20年という歳月で生じた距離を詰めようとした。
しかし、他党をうならせる小沢氏の行動は、焦りの裏返しでもある。実は、小沢氏の岩手日程は県連を通じて事前に報道機関に告知された。「隠密行動」を好む小沢氏にしては極めて珍しいが、そうでもしないと、今の小沢氏の行動をメディアが大きく取り上げることはないのだ。
26日に国会内で開かれた生活の党の参院選公認証授与式。小沢氏のあいさつは、まるで自らを鼓舞するかのような内容だった。
「民主主義は『数』だ。命がけで選挙を戦って、党の基盤を揺るぎないものにしなくてはならない!」
生活は岩手選挙区に元県議の関根敏伸氏を擁立し、小沢氏はここを「絶対に落とせない」最重点区と位置づけた。
一方、小沢氏が離れた民主党は、対抗馬として新人の吉田晴美氏を擁立した。その吉田氏は街頭演説で「女性の視点から医療介護や子育て支援を充実させる」と女性目線を売りにしている。だが、知名度不足は否めない。しかも、12人いた民主党県議のうち4人が別の候補の支援に回っている。
その候補とは、無所属で出馬する平野達男前復興相。平野氏は元小沢氏側近でありながら、小沢氏とたもとを分かち生活には行かず、4月に民主党を離党した。一時、自民党に接近したが、最終的に自民党に袖にされた。平野氏は「完全無所属でやっていく」と覚悟を決め、復興相を務めた実績を掲げて、支持拡大を図っている。
民主党の吉田氏が県外出身であることから平野陣営幹部は「『反小沢』の民主票は落下傘候補ではなく平野氏に流れる」と読む。
◆見えない力の呪縛
一方、民主党以上に「小沢王国」の陥落を狙っているのは自民党だ。前慶大ラグビー部監督として知名度のある新人、田中真一氏を擁立する。小沢氏の地盤が揺らぐ今、平成4年以来、21年ぶりの勝利に向け鼻息は荒い。かつて小沢氏と新進党で行動を共にした石破茂幹事長は15日に岩手入りし、てこ入れを図った。
もっとも、先の衆院選で、岩手の4選挙区のうち選挙区当選は2区の鈴木俊一外務副大臣だけ。その鈴木氏ですら、生活の畑浩治衆院議員に比例復活を許している。このことは小沢氏の支持層を自民党が完全には切り崩せていないことを象徴している。果たして有権者にかけられた小沢氏の“呪縛”を解くことができるのか。田中氏は街頭などでこのフレーズを好んで口にしている。
「岩手を長年縛ってきた『見えない力』から取り戻す!」
熾烈(しれつ)を極めている岩手夏の陣。抜き出た候補はまだいない。(松本学)
◇
吉田晴美 41 元議員秘書 民 新
田中真一 46 元議員秘書 自 新 【公】
関根敏伸 57 元県議 生 新 【ミ】
菊池幸夫 54 党県常任委員 共 新
高橋敬子 51 元県職員 幸 新
平野達男 59 前復興相 無 現
2331
:
チバQ
:2013/07/01(月) 22:36:55
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/130701/stt13070110450001-n1.htm
【2013参院選】
“燃える闘魂”猪木氏、維新に苦言「猪木の使い方が分かってねえな」
2013.7.1 10:43 (1/2ページ)[日本維新の会]
支援者の前で気勢を上げるアントニオ猪木氏。過激な言動で選挙戦を盛り上げそうだ(撮影・中井誠)
4日公示、21日投開票が決まった参院選に日本維新の会から出馬予定(比例代表)のアントニオ猪木氏(70)が30日、選挙期間中の拠点とする後援会事務所を東京・浜松町に開所した。猪木氏は「原発は10年後にやめる」と早くも選挙モード。選挙戦を前に「猪木の使い方が分かってない」と党に苦言を呈する場面もあった。(サンケイスポーツ)
維新の会のシンボルカラー、グリーンのスーツに“燃える闘魂”をイメージさせる赤いネクタイとマフラーで登場した猪木氏。「プロレスの興業は人に注目してもらい、目を向けてもらわないと成り立たない。選挙も同じ。どんなにすばらしい政策も、聞いてもらえないと意味がない」と持論を展開した。
そして「猪木の使い方が分かってねえな、と怒っている」と爆弾発言。立候補表明以降、他候補の応援にかり出されているが「応援に行く以上、活用してもらって票を上乗せしてもらいたいのに、現地では裏腹で大変腹の立つこともある」とまくしたてた。
「きょうは(関係者から)あまりしゃべらないでくれ、といわれているから」と具体例は示さなかったが、「ただの『ビンタのおじさん』じゃ困るんだよ」と、自身のキャラクターを選挙戦に生かせない党の仕切りの悪さにイラ立ちを隠さなかった。
さらに「原発を10年後にやめよう。その後の答えも仲間と考えて持っている」と宣言。原発を2030年代までにフェードアウトさせるという党公約と食い違うどころか、アントン・ハイセル(バイオ燃料)や永久電気など、奇想天外な猪木氏のエネルギー事業歴を知る人には冷や汗ものの発言だが、「バイオ事業などずっとやってきたので、維新にも提案がある」と言い切った。
今年2月に70歳となり「俺もジジイの仲間入りをしたが、高齢者には孫の自慢と昔話、病院や薬の話だけじゃなく、何かにチャレンジしてもらいたい」とエールを送った猪木氏。勢いを失った維新の会を過激な口調で刺激する姿は、同世代にも励みとなりそうだ。
2332
:
チバQ
:2013/07/01(月) 22:38:32
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/130701/elc13070122290012-n1.htm
【参院選2013】
維新・橋下氏の慰安婦発言で暗雲 「第三極」混乱続く 候補差し替えや擁立断念
2013.7.1 22:25 (1/2ページ)
4日公示の参院選を間近に控え、日本維新の会の橋下徹共同代表(44)の慰安婦発言で選挙協力から一転、決別した「第三極」が揺れている。前哨戦として注目された東京都議選では、みんなの党が健闘したものの維新は惨敗した。参院選では千葉、埼玉両選挙区で公認候補の差し替えや擁立断念など混乱が続き、陣営関係者からは「なぜあのタイミングであんな発言をしたのか」と恨み節も聞こえる。(大竹直樹)
■千葉は「バタバタ」
「日本維新の会と一緒じゃないですよ。選挙協力は解消です!」。千葉選挙区(改選数3)のみんな公認の候補予定者、寺田昌弘氏(45)が、千葉県市川市のJR市川駅前で選挙カーの上から声を張り上げた。すると、橋下氏を支持しているという市内の主婦(81)が「橋下(共同)代表が来ないとダメよ!」と言いながら立ち去った。
陣営の佐藤浩也(こうや)事務局次長(23)は「維新との選挙協力解消でバタバタだ」と顔を曇らせる。千葉選挙区を維新に譲る方針だったみんなは、共闘路線の崩壊で急遽(きゅうきょ)、候補者調整を余儀なくされ、寺田氏の擁立を発表できたのは6月11日。事務所開きは22日にずれ込んだ。9人が立候補予定の激戦区だけに、陣営関係者は「厳しさはある」と打ち明ける。
■衆院選の勢いなく…
維新とみんなの両党は、憲法改正や統治機構改革など政策面で重なる部分も多く、票を食い合ってしまうとの懸念もある。
「私は橋下共同代表の考えに理解を示している一人です!」。強い風の中、維新公認の候補予定者、花崎(はなざき)広毅(ひろき)氏(36)は、習志野市のJR津田沼駅前で橋下氏を擁護した。
先の衆院選の千葉県内比例票で、自民に次ぐ約55万票を獲得した維新。だが、今やそのころの勢いはない。千葉では2度も候補を差し替えた末、5月末になってようやく花崎氏の擁立にこぎつけた。橋下氏の発言内容自体には理解を示す声も少なくないが、都議選の惨敗など有権者の反応は必ずしも芳しくない。
党の混乱は埼玉選挙区(改選数3)にも波及している。維新は同選挙区をみんなに譲る方針だった。“破談”後は独自候補擁立に向け調整を続けてきたが、結局断念した。
維新の埼玉県総支部幹事長を務める鈴木義弘衆院議員(50)は「選挙協力のときも破談になったときも、党本部から私たちに何も話はなかった」とこぼす。維新の別の議員は「もはやここ(維新)が安住の地とは思っていない」と話した。
みんな公認の候補予定者で現職の行田(こうだ)邦子参院議員(47)はさいたま市のJR北浦和駅前で「改革の原動力になっていきたい」と訴えた。だが、一連の騒動は、第三極の結集を望む有権者の期待を失望へと変えているようだ。
近くで客待ちをしていた同市のタクシー運転手、森泉保夫さん(66)は「本当は第三極が一緒になって戦ってほしかったのだが…」と漏らした。
2333
:
チバQ
:2013/07/01(月) 22:44:44
http://www.sponichi.co.jp/society/news/2013/07/01/kiji/K20130701006131350.html
民主 参院選東京選挙区の大河原氏に出馬辞退要請、一本化難航
民主党執行部が、現職2人を公認した参院選東京選挙区(改選数5)で共倒れを避けるため、大河原雅子参院議員(60)に立候補の辞退を求めたことが1日、分かった。党関係者が明らかにした。大河原氏は応じず、あくまで立候補する意向という。執行部は説得を続けるが、4日の公示前に了承を得るのは難しい状況だ。
東京都議選の惨敗を受け、海江田万里代表が候補一本化を検討する意向を表明。関係者によると、党の調査で大河原氏の劣勢が判明したとして辞退を要請した。
東京選挙区ではほかに鈴木寛参院議員(49)を公認している。
大河原氏は1日、都内での決起集会後、記者団に「この時期の一本化はあり得ない。調査の数字が悪いから辞めるという選挙ではない。絶対に勝つ」と強調した。
[ 2013年7月1日 21:48 ]
2334
:
チバQ
:2013/07/01(月) 22:55:45
http://sankei.jp.msn.com/region/news/130701/fkk13070102080000-n1.htm
「橋下人気」どこへ? 福岡遊説、聴衆は大幅減少
2013.7.1 02:08
7月4日公示、21日投開票の参院選を控え、日本維新の会の橋下徹共同代表が30日、福岡選挙区入りし、福岡、北九州両市で街頭演説をした。慰安婦発言で支持率が急落するなか「批判をおそれず突き進んでいく」と力説したものの、昨年末の衆院選に比べて聴衆は激減。維新に吹いた風の終焉を感じさせた。
北九州・JR小倉駅前で、橋下氏は「自民党も憲法改正の議論を封印してしまうなど選挙で勝つことだけを狙っている。反論があってこその改革。それをやり切るのは維新の会だけだ」と語った。
慰安婦発言については「正当化するつもりはないが、世界各国の軍隊が戦時中に女性を利用していたのに、日本だけを侮辱することに対し異議を申し立てるのは日本の政治家(の役目)だ」と強調した。
しかし、盛り上がりはいまひとつ。維新の会によると、30日の聴衆は福岡・天神が約2千人、小倉駅前が約1千人だった。先の衆院選では、同じ天神で1万人以上、小倉駅前で2500人(いずれも主催者発表)を集め、聴衆を熱狂させたが、今では拍手もまばらに。北九州市の無職男性(64)は「主張には賛同するが、敵ばかり作るのは良くない。もっと経験を積んだほうがいい」と語った。
福岡選挙区に維新の会は新人で元KBC記者の吉田俊之氏(57)を擁立。自民現職の松山政司氏(54)▽民主新人の野田国義氏(55)▽みんな新人の古賀輝生氏(49)▽共産新人、真島省三氏(50)▽幸福新人、吉冨和枝氏(54)も立候補を予定している。
2335
:
チバQ
:2013/07/01(月) 23:19:22
http://sankei.jp.msn.com/region/news/130701/tky13070122470009-n1.htm
ドクター・中松氏 参院東京選挙区3回目の出馬へ
2013.7.1 22:47
発明家の中松義郎氏(85)が1日、都庁で記者会見し、参院選(7月4日公示、21日投開票)に無所属で東京選挙区(改選数5)から立候補することを表明した。同選挙区からの立候補は平成19年に続いて3回目。
中松氏は東大工学部卒。「『良識の府』といわれる参院の議員には十分な見識を持った人が必要だ」とし、「教育や外交、財政などあらゆる問題に体を張る」と語った。
2336
:
とはずがたり
:2013/07/02(火) 11:01:22
>>2333
全国の生活クラブ生協・生活者ネット系の代表者として比例に廻った方が良かったと思うんだけどねぇ。。
参院選:民主、一本化不調 東京、現職が辞退拒否
2013年7月2日(火)01:37
http://news.goo.ne.jp/article/mainichi/politics/20130702k0000m010136000c.html
民主党は1日、参院選東京選挙区(改選数5)で公認した2人の現職を巡り、執行部が一本化調整を行ったが、不調に終わった。同選挙区では2人が出馬する見通しとなった。
同党は東京選挙区で現職の鈴木寛、大河原雅子両氏の公認を決定していたが、先月の都議選惨敗により共倒れを懸念。1日に鈴木氏に一本化する方針を固め、大河原氏側に出馬を辞退するよう要請した。
だが、大河原氏側は拒否。大河原氏は同日夜の会合で「東京選挙区で戦い抜きたい。一本化した方がいいのではという声も頂いたが、民主党、市民社会を強くしなければこの国は生き返らない」と述べ、出馬の意向を改めて表明した。【高橋恵子、光田宗義】
2337
:
神奈川一区民
:2013/07/02(火) 12:28:54
>>2336
大河原氏の場合、理屈ではなくプライドの問題でしょうね。
大河原氏は民主党を離党して、無所属か別の党から出馬した方がいいと思うけどね。
2338
:
名無しさん
:2013/07/02(火) 18:16:15
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2013070200757
維新比例候補が辞退【13参院選】
日本維新の会が参院選比例代表での擁立を決めていた社団法人理事長の吉田浩巳氏(51)は2日、奈良市内で記者会見し、立候補辞退を表明した。
吉田氏は「橋下徹共同代表の従軍慰安婦発言以降、逆風にさらされ、厳しい空気が後援会や支持者にまで広がってきた。戦い抜きたかったが、苦渋の選択をした」と述べた。
2339
:
名無しさん
:2013/07/02(火) 18:16:30
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130702-00000122-jij-pol
自見氏が不出馬表明=参院選【13参院選】
自見庄三郎参院議員(67)は2日、北九州市内で記者会見し、4日公示の参院選に立候補しない意向を表明した。政界引退は否定した。
国民新党代表だった自見氏は、自民党に復党した上で参院選に出馬する道を模索したが、同党は拒否。自見氏は3月に国民新党を解党し、無所属で活動していた。
会見で自見氏は「福岡選挙区から立候補すれば票を割ることになり(自民党に)迷惑が掛かる」と不出馬の理由を説明。その上で「早い時期に当選可能な国政選挙に出たい」と述べ、政治活動を継続する意向を示した。
2340
:
神奈川一区民
:2013/07/02(火) 22:07:16
民主、鈴木氏に一本化=参院東京【13参院選】
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol&k=2013070201009
民主党は2日、現職2人を擁立する予定だった参院選東京選挙区(改選数5)で、
候補者を鈴木寛氏に一本化することを決めた。海江田万里代表が記者団に明らかにした。
2341
:
名無しさん
:2013/07/02(火) 22:21:53
http://www.asahi.com/politics/update/0702/TKY201307020395.html?tr=pc
民主、東京選挙区で公認一本化 1人は無所属で立候補へ
民主党の海江田万里代表は2日夜、現職2人の擁立を決めていた参院選東京選挙区(改選数5)の候補者を鈴木寛氏に一本化すると発表した。
東京都議選の惨敗を受け、共倒れする危険があると判断。公認を取り消される大河原雅子氏は、無所属で立候補する意向を伝えてきたという。
海江田氏は細野豪志幹事長、輿石東参院議員会長ら党幹部と同日夜、党本部で対応を協議。都議選で共産党を下回る第4党に転落した結果を踏まえ、大河原氏の公認取り消しはやむを得ないとの認識で一致した。
その後、海江田氏は記者団に「苦渋の選択をした。大変厳しい選挙情勢なので、参院選の東京の公認を鈴木寛さん1人にして、全力を傾ける」と語った。
東京選挙区の候補者調整は、海江田氏が6月28日に「情勢調査をしており、結果によって判断しなければならない」と一本化を検討する方針を表明。先週末に党独自の情勢調査を実施し、鈴木氏が優位に立つとの結果が出ていた。
大河原氏は1日夜、都内で記者団に「一本化はありえない」と受け入れない考えを表明していた。同日、都内であった決起集会でも「必ずこの選挙区から勝ち抜く」と述べていた。
2342
:
チバQ
:2013/07/02(火) 23:05:28
>>2339
http://mainichi.jp/select/news/20130703k0000m010048000c.html
自見氏不出馬:会見で「1回休み」表明 政界引退は否定
毎日新聞 2013年07月02日 19時56分(最終更新 07月02日 20時13分)
記者会見して参院選への立候補を見送ると表明した自見氏=北九州市小倉北区で2013年7月2日午後4時5分、宍戸護撮影
拡大写真 元郵政相で3月に解党した国民新党の代表を務めた参院議員、自見庄三郎氏(67)=比例代表=は2日、北九州市内で記者会見し、4日公示の参院選について「立候補を見送る」と表明した。ただ「1回休み。一兵卒となって政治活動をする」とも述べ、政界引退を否定した。
自見氏は北九州市出身。自民党衆院議員7期中、郵政相を務めた。2005年衆院選で郵政民営化に反対して無所属で出馬、落選した。07年に参院に転身、国民新党の比例代表で当選し、民主との連立政権で金融・郵政担当相などを務めた。
国民新党解党に伴い、自民復党を目指したが、石破茂幹事長に拒否された。6月には比例から福岡選挙区(改選数2)に転身を図り、自民県連に推薦願を出したが認められなかった。
自見氏は会見で「(自民以外の)保守系の他党とは政策が一致しなかった。福岡選挙区からの立候補は自民票を割ることになり、盟友に迷惑をかける」と出馬断念の理由を説明した。【降旗英峰、宍戸護】
2343
:
チバQ
:2013/07/02(火) 23:06:48
>>2221
http://mainichi.jp/select/news/20130702k0000e010209000c.html
みんなの党:参院選大阪選挙区の候補変更 元「維新」塾生
毎日新聞 2013年07月02日 15時00分
安座間肇氏
拡大写真 みんなの党は2日、参院選大阪選挙区(改選数4)で、経営コンサルタントの村上賀厚(のりあつ)氏の擁立を取りやめ、会社員、安座間(あざま)肇氏(35)に差し替えると発表した。村上氏が辞退したという。
安座間氏は、大阪維新の会が昨年の衆院選に向けて開講した「維新政治塾」の元塾生。大阪選挙区で、みんなの党は日本維新の会と1人ずつ擁立し、協力する予定だったが、橋下徹共同代表の従軍慰安婦を巡る発言で関係を解消した。
2344
:
チバQ
:2013/07/02(火) 23:16:28
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2013070200940
参院比例に2新人=大地【13参院選】
地域政党「新党大地」は2日、参院選比例代表に元外務省職員の前川光氏(64)と元会社役員の笹節子氏(61)の新人2人を擁立すると発表した。(2013/07/02-20:23)
2345
:
チバQ
:2013/07/02(火) 23:16:56
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2013070200890
野党、複数区でつぶし合い=民主、第三極が激戦【13参院選】
参院選(4日公示、21日投開票)では、改選数2〜5の複数区で民主党や第三極政党など野党陣営の「つぶし合い」が過熱することになる。1人区では自民党の優勢が揺るがないとみられ、複数区でどれだけ議席を獲得できるかが党の消長に直結するためだ。
「皆さんの批判やお叱りを反省材料にする。改めて応援していただきたい」。民主党の海江田万里代表は2日、広島市での街頭演説でこう訴えた。安倍内閣の支持率が高水準で推移する中、2人区の広島では自民党現職が追い風を受けるのに対し、2議席目を民主党新人、同党を離党した生活の党の現職、日本維新の会新人らが争う展開だ。
民主党にとって2人区はこれまで、自民党と議席を分け合う「指定席」的存在だったが、今回は多くの選挙区で他の野党と競り合う。昨年の衆院選以来の逆風がやんでいないことが東京都議選で証明され、党選対筋は「うちが当選圏内にいるとはとても言えない」と危機感を示す。
3〜5人区は、自民党が2人を擁立する選挙区や、固い支持基盤を持つ公明党が参戦する選挙区もあり、戦いは厳しさを増す。民主党は東京で現職2人をいったん公認したが、共倒れを懸念して一本化に踏み切った。
維新は当初、みんなの党と改選数3以下の選挙区で協力することで合意していたが、維新の橋下徹共同代表の従軍慰安婦発言を受け、協力は解消された。みんなが維新に譲る予定だった千葉、京都など6選挙区に候補を擁立したのに対し、維新はみんなを推すはずだった愛知に候補を立て、第三極同士の競合が増える結果に。両党は規制改革など重なる主張が多く、「浮動票を食い合うだけだ」(維新関係者)との声も出ている。
民主と第三極の争いの間隙(かんげき)を突いて、共産党も議席獲得を狙う。同党は過去3回の参院選で選挙区全敗だったが、都議選躍進後の今回は「絶好のチャンス」(市田忠義書記局長)とみて、東京、大阪などで当選圏入りを目指す。(2013/07/02-22:17
2346
:
チバQ
:2013/07/02(火) 23:17:45
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_date1&k=2013070200716
「復興加速」実感には遠く=予算流用、暴言に不信感【13参院選】
安倍晋三首相は、東日本大震災からの復興を政権の最重要課題に掲げて「復興を加速させる」と宣言。復興予算を拡充するとともに、福島復興再生総局を新設して体制を強化した。しかし、被災地の住宅再建は依然進まず、今も約10万人が仮設住宅で暮らしている。そうした中、復興予算の流用や復興庁幹部の暴言問題が発覚。「加速」を約束した政権の姿勢が問われている。
復興庁によると、住宅再建の進捗(しんちょく)率は、3月末時点で災害公営住宅が1.2%、防災集団移転事業が1%、宅地造成が2%と、民主党政権時代から大きな進展はみられない。
◇1000億円の返還を要請
安倍政権は2015年度までの復興予算を19兆円から25兆円に拡大した。財政面で被災地の不安を払拭(ふっしょく)するのが目的だが、この予算の一部が地方自治体などの基金に流れ、復興と関連の薄い事業に使われていたことが分かった。
自治体などへの配分額は11年度、12年度の合計で約1兆1570億円。政府は「執行停止も検討したい」(菅義偉官房長官)と使途の調査に乗り出し、未執行分の返還を求めることを決めた。ただ、既に約1兆円超は事業に着手済みで、返還要請できるのは約1000億円にとどまる。
問題の暴言をした幹部は、福島県の復興を担当していた参事官(当時)。個人のツイッター上で、職務上関係した市民団体や国会議員を誹謗(ひぼう)、中傷する書き込みを繰り返していた。
根本匠復興相は、同参事官を30日の停職処分とし、自らも給与1カ月分を返納すると謝罪。会見で「被災地に寄り添いながら復興の加速化に全力を尽くす」と強調したが、現地からは「緊張感に欠ける」「本音が出た」などと厳しい反応が相次ぎ、信頼回復は容易ではない。
◇職員不足の解消が急務
復興を進める上で被災地の専門職員不足の解消は急務だ。区画整理事業、宅地造成などの本格化に従い、多くの自治体が予算はありながら、事業執行に必要な土木、建築など技術系の職員が足りない事態に直面している。
即戦力となる他の自治体からの応援職員確保が難しい理由の一つとして、震災を教訓に全国的に防災対策を推進する現政権の「国土強靱(きょうじん)化」の影響を指摘する声がある。
政府は13年度予算で公共事業費を前年度当初比15.6%増の5.3兆円に増額。首相は「(防災面だけでなく)地域の成長につながる」と景気浮揚効果も強調したが、野党は「全国で事業が増え、被災地支援が進まない」と批判。人手不足に拍車が掛かると懸念していた。
◇「出口はまだまだ先」
福島県では、東京電力福島第1原発事故に伴う汚染土を保管する中間貯蔵施設の建設が難航している。政府は候補地として県内の双葉、大熊、楢葉3町を挙げ、5月には大熊町でボーリング調査を始めたが、3町とも建設には同意していない。「まだ入り口。出口はまだまだこの先」(環境省幹部)の段階で足踏みが続いており、目標とする15年1月からの供用開始は厳しさを増す。
さらに、3月に事前の現地調査に着手した際に、大熊町から「事前の連絡がない」と抗議を受けるなど、地元との意思疎通も十分とは言えない。(2013/07/02-16:56)
2347
:
チバQ
:2013/07/02(火) 23:19:18
http://osaka.yomiuri.co.jp/e-news/20130702-OYO1T00705.htm?from=main2
参院選、漂う「嘉田票」どこへ
昨年末の衆院選で「日本未来の党」を率い、「卒原発」を訴えた滋賀県の嘉田由紀子知事が、参院選で存在感を示せずにいる。「立候補に意欲あり」と見られたこともあったが、今回は不出馬。半年前、国政政党党首との「二足のわらじ」で全国各地を奔走したのとはうってかわり、参院選期間中は、ほぼ公務に専念する考えだ。滋賀選挙区でも特定の候補は支援しない方針で、各陣営は「嘉田票」の行方に気をもむ。
2日の定例記者会見で、嘉田氏は不出馬の理由を問われると「知事としての職務を全うし、滋賀県を守るのが私の役割」と語った。
嘉田氏は衆院選公示直前の昨年11月、未来の党を結党し、参戦。小沢一郎氏(現・生活の党代表)とタッグを組み、原子力政策の見直しなどを訴えたが、公示前の61議席を大きく減らす9議席と惨敗した。
嘉田氏は開票直後、「参院選でも政策を提案したい」と国政への意欲を示した。だが、昨年12月26日、国政政党の党首と知事の兼務解消を求める決議が県議会で可決。未来の党の衆院選当選者の多くが生活の党に移った。嘉田氏は代表を辞任し、「公務に専念したい」と口にするようになった。
嘉田氏が今年4月、混乱の責任を取り、支援母体の地域政党「対話でつなごう滋賀の会」の相談役を辞任すると、「地域政党とのしがらみを断って参院選に出馬するつもりでは」(自民党県議)との見方も出た。
しかし、嘉田氏は5月中旬に不出馬を明言。嘉田氏周辺は「原発問題の議論が参院選は低調で、『動くべき時でない』との結論に落ち着いた」と説明する。参院選期間中、応援遊説は県外の選挙区で出馬するみどりの風の新人候補2〜3人にとどまる見込みだ。
一方、滋賀選挙区(改選定数1)には民主党現職のほか、自民、共産、幸福実現の3党が新人を擁立予定で激戦模様となっている。
未来の党は昨年の衆院選で、滋賀県内では比例選の政党別で4位の約8万票を獲得した。約10万票で3位だった民主党の県連関係者は「嘉田票は元々、反自民がベースで、参院選で流れるなら民主党」と皮算用。トップの約18万票を獲得した自民党の県議は「無党派層に支えられた『第3極』は失速しており、今回は嘉田票を切り崩す絶好の機会だ」。共産党県委員会の関係者も「嘉田氏を支持してきたのは既存政治に不満を持つ層で、選択肢にしてもらえるはず」と期待する。
衆院選公示では東日本大震災の被災地・福島県で第一声をした嘉田氏。参院選公示の4日は、知事公舎で休養予定という。
(2013年7月2日 読売新聞)
2348
:
旧ホントは社民支持@鹿児島市
:2013/07/02(火) 23:22:56
ほお。
民主、鈴木氏に一本化=大河原氏、無所属出馬の意向−参院東京【13参院選】
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2013070201009
民主党は2日、参院選(4日公示、21日投開票)で現職2人を擁立する予定だった東京選挙区(改選数5)について、鈴木寛元文部科学副大臣に一本化することを決めた。海江田万里代表が記者団に明らかにした。
執行部は、もう一人の現職の大河原雅子氏に対し、比例代表候補として出馬するよう要請したが、大河原氏は受け入れず、無所属で同選挙区から出馬する意向を周辺に伝えた。
一本化は、2日夜に海江田氏と輿石東参院議員会長ら幹部が党本部で協議し、最終判断した。同党が惨敗した東京都議選では、2人を擁立した五つの選挙区で共倒れとなったため、参院東京選挙区でも同様の事態を懸念する声が強まっていた。(2013/07/02-22:22)
大河原氏、無所属出馬へ=参院東京【13参院選】
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2013070201037
民主党の大河原雅子参院議員は2日夜、東京都内で記者会見し、参院選東京選挙区で候補者を一本化する党方針には従わず、同選挙区に無所属で出馬すると表明した。 (2013/07/02-22:36)
2349
:
チバQ
:2013/07/02(火) 23:24:43
http://www.kahoku.co.jp/news/2013/07/20130702t51010.htm
TPP、山形燃ゆ 自民VS農政連、攻防激化
参院選山形選挙区(改選数1)で、新人の大沼瑞穂氏(34)を立てる自民党と、みどりの風現職舟山康江氏(47)を推薦する県農協政治連盟の攻防が激化している。最大の対立点は、環太平洋連携協定(TPP)への参加問題。自民党はTPP交渉参加に理解を求めながら農業団体への圧力を強める。県農政連は「TPP参加阻止」を旗印に、早くも組織力をフル回転させている。
<足並み乱れ誘う>
林芳正農相が県内を行脚した6月22日、自民党が酒田市で開いた時局講演会。党県議は会場を埋めた約200人の顔触れに、笑みを浮かべた。
同市を含む庄内地域は東北屈指の穀倉地帯。TPP参加に慎重な農家も多い。県農政連が舟山氏を推薦した手前、相手陣営の集会への参加は本来タブー。それでも講演会には、地元の農協組合長らが参加した。
野川政文県連幹事長は「舟山氏を推すのは県農政連の上層部だけ。一般農家と温度差がある」と、農業票取り込みに自信を見せた。
党県連は山形市と川西町でも講演会を開催。農協や農業団体にあえて出席を要請した。県農政連内部の足並みの乱れを露呈させ、「牙城」に切り込むのが狙いだった。
<相次ぎ翻意迫る>
TPP反対は全国の農協が主張するが、参院選で自民党の推薦要請を断り、反自民を鮮明にした農政連は東北で山形だけ。政権党のメンツをつぶされた自民党本部は、怒り心頭だった。
「自民党は山形の農家は守る。しかし、農協の要望は一切聞かない」
6月上旬、首相官邸を訪ねた県連会長の遠藤利明衆院議員(山形1区)は、安倍晋三首相からこう言い渡された。石破茂幹事長も同じで党本部の強硬姿勢を感じたという。
党県連は農政連に、大沼氏を追加推薦するよう求めている。遠藤氏は同10日、県農協中央会の長沢豊会長と面会し、「参院選後も自民党政権は続く」と翻意を迫った。
同12日には党農林水産戦略調査会長の中谷元衆院議員が山形入り、農政連幹部に再考を求めた。林農相も22日の来県に合わせ長沢会長と懇談。党を挙げ容赦なくプレッシャーをかける。
遠藤氏は「けんかする気は毛頭ない。投票日(21日)までには賢明な判断をすると信じている」と話す。
<各農協に責任者>
対する県農政連は舟山氏と結束を強める。
山形市で同24日にあった県農協中央会の臨時総会。冒頭、舟山氏が拍手で迎えられ、長沢会長とがっちり握手した。
「山形は農協グループを中心に先進的な反対運動ができている」と舟山氏。「選挙戦では交渉撤退の声を大きくする」と強調した。総会後、農協側はTPP断固反対の特別決議を採択した。
県農政連の舟山氏支援は徹底している。後援会長に今田正夫前県農協中央会長が就き、選対本部には現役の中央会幹部が名を連ねた。票の流出を警戒し、農協ごとに責任者を決めて組織を引き締める。
県農政連副会長を兼ねる長沢会長は「TPP参加阻止のため、流れを変えられる勢力に乗る」と強調。「大沼氏の追加推薦なんか考えられない」と明言し、自民党への対抗心をむき出しにした。
2013年07月02日火曜日
2350
:
チバQ
:2013/07/02(火) 23:56:43
http://mainichi.jp/area/hokkaido/news/20130628ddlk01010188000c.html
2013参院選・北海道:問われる政党/1 民主 逆風で焦り 反TPP票に照準 /北海道
毎日新聞 2013年06月28日 地方版
「(昨年12月の)総選挙に表れた有権者の不信感はぬぐえていない」。札幌市で19日にあった連合北海道の地方委員会で、参院選道選挙区(改選数2)に立候補する民主現職の小川勝也氏(49)は、支持母体の幹部らを前に焦燥感をあらわにした。
小川氏は、昨年の衆院選で党道連の合同選対本部長を務めた。結果は候補者を立てた11小選挙区すべてで敗北。「有権者の批判は想像以上だ」と肩を落とした。あれから半年。やまない逆風は今回、自らに吹きつけている。
党道連は、前回参院選(2010年)の道選挙区で2議席独占を目指して候補者を2人擁立し、1人が当選した。今回は共倒れを恐れ、昨年10月の段階で候補者を小川氏1人に絞った。だが道連幹部は「単純に得票数が1+1=2になるわけではない」といぶかる。
「民主王国」を下支えしてきた連合北海道の組織の結束は、民主が逆風にさらされた昨年の衆院選でもろさを露呈し、中堅道議は「もはや当てにできなくなった」と漏らす。2人区の道選挙区は自民と民主が議席を分け合ってきたが、その「指定席」は民主にとって盤石とは言えなくなった。
3月に党最高顧問の横路孝弘氏(72)が道連代表に就任。重鎮の手腕を頼りに、弱体化した組織の引き締めを図っている。横路氏は参院選に向け、憲法を考える学習会を道内約20カ所で開催。安倍政権について「右傾化は日本の民主主義と平和の危機だ」とけん制している。
しかし道連内には、政策をめぐって温度差もある。27日の党道連のマニフェスト説明会で、横路代表は改憲論について「今の憲法は国民生活に何の障害にもなっていない。イデオロギー的な人の議論だ」と、これまでの持論を展開した。しかし、小川氏は横路氏が所属していた旧社会党の色合いが前面に出て有権者にアレルギーが広がらないよう、街頭演説では「護憲」の言葉をあえて使わないよう腐心している。
党道連が自民との対立軸として争点化するのは、環太平洋パートナーシップ協定(TPP)だ。5月中旬には比例代表候補に前衆院議員で元副農相の佐々木隆博氏(64)を擁立。反TPPの受け皿として農業票の取り込みを狙う。選挙公約でも党本部が「(TPP交渉からの)脱退も辞さない」との表現にとどめたのに対し、道重点政策では「断固反対」の文言を入れて強い姿勢を打ち出した。
小川氏は25日、札幌市での街頭演説で安倍政権の経済政策などを批判した。だが自民の高支持率は都議選でも浮き彫りになった。民主は自民を切り崩す突破口は見いだせないまま、「2着争いの守りの選挙」(道連幹部)を余儀なくされている。【森健太郎】
◇
7月4日公示、21日投開票予定の参院選。主な立候補予定者と政党の選挙事情を追った。=つづく
2351
:
チバQ
:2013/07/02(火) 23:57:26
http://mainichi.jp/area/hokkaido/news/20130629ddlk01010254000c.html
2013参院選・北海道:問われる政党/2 自民・公明 1次産業離れ、けん制 /北海道
毎日新聞 2013年06月29日 地方版
◇地方連敗に不安
「ムードはいい。支持率もいい。でもなぜだろう」。参院選道選挙区(改選数2)に立候補する自民現職の伊達忠一氏(74)は、札幌市の選対事務所で首をかしげた。自民は国政レベルでは高い支持を得ているが、地方選では敗れ、結果につながっていない。
自民は昨年の衆院選で、候補者を擁立した道11小選挙区で完勝。安倍政権は7割近い支持率を保ち、都議選でも勢いを見せつけた。だが、さいたま市長選や静岡県知事選など4月以降の地方選では結果に結びついていない。
道内の自民党も不安材料を抱えている。昨年の衆院選で環太平洋パートナーシップ協定(TPP)への交渉参加に「断固阻止」を掲げて大勝したが、安倍政権が交渉参加を表明したことで農業団体が反発。道農協政治連盟(道農政連)は、参院選で初めて自民候補の支援をしないことを決め、水産団体もこれに続いた。
自民はこうした1次産業離れの動きを、政権与党の立場をちらつかせてけん制している。23日に札幌市内のホテルであった伊達氏の総決起大会で、応援に駆けつけた林芳正農相は「皆さんの声を国政に届けるには、伊達先生がどういう成績で国会に帰ってくるかだ」と、会場の農業団体にプレッシャーをかけた。
道連幹部も国会議員や道議に、地元農協から推薦を取り付けるよう指示した。伊達氏は「頼るべきは自民党ということ。実質的には支援してもらえる」と自信を見せる。
だが道連幹部は、伊達氏の年齢も不利な要素として挙げる。他党が30〜40代の候補者をそろえる中、道連内には「うちも世代交代をすべきだった」との声が根強くある。このため、各地の集会などでは応援に駆けつけた国会議員らが「74歳でもこんなに元気」とアピールする場面が目立つ。
過去の選挙から続く問題もある。自民は参院選ごとに札幌圏と地方から候補者を交互に擁立してきた。だが前回参院選(2010年)は「勝てる候補」を模索し、十勝地方を地盤とする中川義雄氏(75)を高齢を理由に降ろし、札幌圏が地盤の長谷川岳氏(42)を擁立。地域バランスが崩れ、さらに農政に精通した中川氏を失ったことで、札幌圏が地盤の伊達氏に地方の不満が向かう形となった。
一方、公明は5月に伊達氏の推薦を決めた。昨年の衆院選で自民の支援を得て当選した公明の稲津久衆院議員(55)は、伊達氏と母校が同じで関係が良好なこともあり、公明党道本部の幹部は「応援しやすい候補」と話す。
28日夕、札幌市内のホテルで自民の衆院議員を励ます会があり、駆けつけた麻生太郎副総理は「北海道は伊達さんを適当に通してはダメ。一番で通さないといけない」と、一丸となった支援を呼びかけた。【円谷美晶、小川祐希】
2352
:
チバQ
:2013/07/02(火) 23:58:08
http://mainichi.jp/area/hokkaido/news/20130630ddlk01010148000c.html
2013参院選・北海道:問われる政党/3 共産と大地 どうする差別化 似ている主要政策 /北海道
毎日新聞 2013年06月30日 地方版
今月23日の都議選で議席を倍増させた共産党。党道委員会もこの選挙前から手応えを感じていた。今月9日、参院選道選挙区(改選数2)に立候補予定の森英士(つねと)氏(35)と志位和夫党委員長の演説会が札幌市中央区のホールであった。会場は約2600人で満員となり、道委員会の青山慶二書記長は「参院選に懸ける党員の意気込みが示された」と顔をほころばせた。
共産党は1995年以降、参院選道選挙区で議席がない。得票数も2004年に約25万票だったが、07年と10年にいずれも20万票程度まで落とした。昨年の衆院選では第三極政党に埋もれ、存在感を示せなかった。
だが、今回の参院選は攻めやすい環境だ。道内版政策で「他の野党は自民党の補完勢力」と突き放して違いをみせ、票の受け皿を狙っている。青山書記長は「今回議席が取れなかったとしても、党勢を躍進させられれば次の国政選挙につながる」と前向きだ。ただ悩ましいのは、環太平洋パートナーシップ協定(TPP)反対や脱原発などの主要政策が新党大地と似ており、いかに差別化するかだ。
その大地は、組織の将来を懸けた戦いを強いられている。昨年の衆院選では議席を3から1に減らして政党要件を失った。今回の参院選は、全国で有効投票総数の2%以上の得票を目指して政党要件を満たそうと、比例代表にも次々と候補者を擁立。参院選道選挙区に立候補する大地の新人、浅野貴博氏(35)は、5月25日に札幌市内であった大地の事務所開きで、「大地の命運が懸かった重い戦い」と険しい表情で叫んだ。
訴えの軸はやはりTPP反対だ。札幌市の北農ビルや水産ビル前で演説を繰り返し、農業地帯を中心に道内をほぼ2周した。道農協政治連盟(道農政連)が自民候補を支援せずに自主投票を決め、一方で飛田稔章(としあき)・道農政連会長が、立候補する自民現職の伊達忠一氏(74)を支援する意向を示した動きもチャンスととらえている。大地の鈴木宗男代表(65)は「(道農政連が)組織崩壊する兆しだ。農業団体が腰を入れないと、TPP交渉が進められてしまう」といい、「心ある人は、大地はぶれないということを分かってくれている」と支援を促す。
23日の都議選は自民と公明が全勝、共産が議席倍増、みんなの党が躍進する結果となった。しかし、鈴木代表は「景気回復の実感が東京と地方で異なる。都議選と参院選で結果は同じにはならない」と、復活への可能性を見いだしている。【小川祐希、坂本太郎】
2353
:
チバQ
:2013/07/02(火) 23:59:04
http://mainichi.jp/area/hokkaido/news/20130702ddlk01010223000c.html
2013参院選・北海道:問われる政党/4止 みんな、維新、社民 道内の基盤弱く 支持者固めに苦慮 /北海道
毎日新聞 2013年07月02日 地方版
党本部が環太平洋パートナーシップ協定(TPP)への参加を打ち出しているため、北海道の政党関係者らは参院選への対応に苦慮している。みんなの党から参院選道選挙区(改選数2)に立候補する新人の安住太伸(たかのぶ)氏(43)は、そんな他党を横目に、ストレートにTPP参加の必要性を訴えている。
「十勝のみなさんもご心配でしょう。でも、今の農政のままで本当にいいのですか」
帯広市で6月29日にあった党道支部主催の「女性の集い」で、安住氏が語り出した。だが会場入り口には「TPP断固反対 帯広市」と書かれたのぼりがたなびき、参加者の意思が示されていた。会場では、安住氏の言葉に首をかしげて席を立つ人もいた。
同党は2010年の参院選と昨年の衆院選同様、「自民も民主もダメ」と考える有権者の票の受け皿を狙っている。しかし、党道支部幹事長の大塚徹・帯広市議は「党の主張は正論だが、農業王国の北海道で『みんなの党』の看板を背負っていると、長年の支持者からも『お前はばかか』と揶揄(やゆ)される」と苦悩を語る。
「都市型政党」と呼ばれるように、党は6月の東京都議選で議席を1から7に伸ばした。だが道内は事情が異なる。札幌都市圏での拠点が弱く、集会が開けないのが実情だ。安住氏は「大票田の札幌でも集会を開きたいが、(支持基盤が弱く)自分で票を開拓するしかない」と漏らす。
このため、昨年の衆院選比例道ブロックで同党の倍以上の約33万票を獲得した日本維新の会との選挙協力に期待を寄せている。政党間の選挙協力は解消したが、安住氏と維新の高橋美穂衆院議員(比例代表道ブロック)は北海道大大学院の同級生で、個人的な関係は良好という。みんなの党の関係者は「維新の選挙手法を学び、『空白』の札幌都市圏で票を伸ばしたい」ともくろみを話す。
だが、維新側が表立って安住氏を応援する様子はなく、参院選前の設立を目指した道支部もできていない。維新関係者は「参院選への対応を含め、今後の方針がまとまらない」と語る。
前回に続いて道選挙区への候補者擁立を断念した社民党の悩みも深い。「選挙区で選択肢を示せなかった責任を感じている」。党道連の道林実代表は6月30日の講演会で陳謝した。
昨年の衆院選比例代表道ブロックで得た約4万8000票は、目標の半分以下だった。今回の参院選では地方議員らの選挙区擁立も模索したが、今の党勢では勝てないと考えて断念した。道連の浅野隆雄幹事長は「弱まっている体力で『まだ走れ』と言われても難しい」と組織の弱体化を認める。【高橋克哉、小川祐希】=おわり
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チバQ
:2013/07/03(水) 00:00:20
http://sankei.jp.msn.com/region/news/130628/gnm13062802040004-n1.htm
【参院選2013 群馬】
戦いの構図(上) 自民「楽観ムード」引き締めに躍起
2013.6.28 02:04 (1/2ページ)
決起大会終了後、支持者らと握手する山本一太氏=6月8日、前橋市内
■候補者不在、組織力カギ
参院選の前哨戦といわれた23日投開票の都議選。ふたを開けてみれば、自民党から出馬した59人全員が当選を果たし、翌日の新聞紙面には“完勝”の見出しが躍った。昨年12月の衆院選から半年がたった今も、安倍晋三政権は高い内閣支持率を維持しており、山本一太氏への追い風は「大きい」とする向きがあるのは事実だ。
「この体制で負けるようなことがあれば、よほど山本一太は柄が悪かったということになる」
今月8日に前橋市内で開かれた自民党県連の参院選決起大会。約1200人の支持者を前に、山本氏はこう冗談交じりに訴えた。事実、衆院選で県内選挙区から当選した5人の議員が各区で選対本部長を担当。県内各市町村長も相次いで山本氏の支援を表明するなど「参院選では過去最高の組織」と胸を張る。
■ ■
しかし、不安材料があることも否めない。特に、安倍政権が環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)交渉参加を決めたことがここにきてネックになってきている。農業文化が根強い群馬で、農家から反対の声が挙がっているのだ。
その象徴がJAグループ群馬の政治団体「県興農政治連盟」の推薦見合わせだ。昨年12月の衆院選では自民候補を推薦し、5選挙区すべての勝利に貢献したが、今回はTPP交渉参加を受け、「安倍内閣を構成する候補者を推薦することは農業者の心情として困難」と判断した。
県興農政治連盟は県内15のJA役職員ら2020人で構成。山本陣営幹部は「個別の農協や農家の方にお願いしていくだけ。大きな影響はない」と話すが、JAグループ群馬には組合員約17万8千人が加盟しており、その余波は大きい。
■ ■
さらに、山本氏にとっては、現職閣僚として臨む初の選挙。選挙期間中は全国の応援に飛び回らなければならず、なかなか帰県できない不安がつきまとう。
8日の自民党県連大会では、中曽根弘文県連会長が「インターネット選挙が解禁され、どこに落とし穴があるかわからない。油断することなくしっかりやっていかなければならない」と強調した。須藤昭男県連幹事長も「安倍政権の人気もまだまだ期待先行という面は否めない」と戒めるなど、“楽観ムード”に対する引き締めに躍起だ。
陣営関係者によると、選挙期間中の山本氏の県内での活動は公示日を除き3日間。これ以外は候補者不在で選挙を戦わねばならない。衆院選で山本氏の応援を受けて初当選した笹川博義氏が「ご恩返ししなければ義理と人情の群馬県民ではない」と話すように、県連全体の組織力が問われるのは言うまでもない。
◇
参院選は7月4日公示、21日投開票される見通しだ。各陣営の動きを追い、戦いの構図、公示直前の情勢を探る。
◇
■予想の顔ぶれ
加賀谷富士子 35 不動産会社員 民 新
山本一太 55 沖縄北方相 自 現 【公】
店橋世津子 51 元前橋市議 共 新
安永陽 65 元都職員 幸 新
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チバQ
:2013/07/03(水) 00:00:49
http://sankei.jp.msn.com/region/news/130629/gnm13062902080000-n1.htm
【参院選2013 群馬】
戦いの構図(中)労組に配慮 かすむ争点
2013.6.29 02:08 (1/2ページ)
娘を背負いながら総決起集会に臨む加賀谷富士子氏=6月20日、前橋市内
「細かいことをぐじゃぐじゃ言っているときじゃない。この選挙を本気で勝つ気でやっているのか。有権者はこれを見ている。だから再度お願いしたい。勝つ選挙をやるんだ。理屈抜きで前進あるのみ」
23日に高崎市内で開かれた民主・加賀谷富士子氏の選対会議。元参院副議長の角田義一選対顧問は、県内の民主関係者数十人を前にこう声を荒らげた。民主劣勢が伝えられる中、公示を直前に控え、陣営の団結力強化に力を入れる。
■ ■
昨年の衆院選ではすべてが後手に回った。民主党の政権運営に賛同できずに離党者が出たため、候補者擁立が公示直前になった選挙区すらあった。ただでさえ民主に「向かい風」が吹いていた上、候補者擁立のドタバタ劇も加わり、有権者の判断は県内当選者ゼロという厳しい結果となって表れた。
今回の参院選もその流れを引きずったまま突入した。候補者探しは難航を極め、加賀谷氏擁立の正式決定は4月中旬にまでずれ込んだ。
環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)交渉参加反対、原発反対、憲法改正反対−。反自民に向けて民主が訴えたいことは多くあるが、労組頼りの選挙態勢がこれを難しくしている。連合内には原発、TPPなど判断が分かれる問題があるからだ。
実際、15日に開かれた連合群馬の決起集会では、加賀谷氏は原発に関する発言を封印し、「戦争が起こってから声を挙げても遅い」などと改憲反対に絞って訴えかけた。一方、20日の総決起集会では、原発再稼働反対を強調するなど、各方面に配慮した戦いが続いている。
■ ■
こうした中、陣営が攻勢に転じるきっかけとみているのが、JAグループ群馬の政治団体が自民・山本一太氏の推薦を見送ったことだ。陣営幹部は「チャンス」と話し、農協関係者に訴えを強めていく考えだ。
さらに加賀谷氏が3児の母という点も大きな武器とみている。総決起集会で加賀谷氏は、1歳の三女を背負い、「平和な日本を子供たちに残していかなければならない」とあいさつ。女性や子育て世代の票の掘り起こしに活路を見いだす戦略を描く。
加賀谷氏は35歳。周辺には「まだ若いから今度の参院選で名前を売って次に頑張ればいい」との声があるのも事実だ。だが、加賀谷氏は「次では遅い。自民党が勝利すれば、強いものばかりがいい思いをしてしまう」と訴え、今回の選挙戦にかける覚悟を必死でアピールしている。
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チバQ
:2013/07/03(水) 00:01:11
http://sankei.jp.msn.com/region/news/130702/gnm13070204130004-n1.htm
【参院選2013 群馬】
戦いの構図(下)
2013.7.2 04:12
■共産 都議選で「躍進」強める対決姿勢 「反自民票」にターゲット
「アベノミクスで恩恵を受けている人はどれほどいるのか。物価ばかりあがって、働く人の賃金はあがらない。国民の暮らしをいじめ続ける政治に、厳しい審判を下そうではないか」
都議選開票日から3日後の6月26日、雨が降りしきる東吾妻町内のホームセンター前で、共産・店橋世津子氏は買い物客らにこう訴えかけた。都議選で第3党に躍進した党の勢いそのままに、安倍晋三政権への批判の声にも一層力がこもっているように聞こえる。
■ ■
「自共対決」−。店橋陣営が好んで使う言葉だ。共産が反自民の受け皿であることを強調し、支持を広げる狙いがあるのは明らか。ただ、自民の政策とは真逆の原発ゼロ、改憲反対、TPP反対などの主張は、他の野党とも重なり合う。
県委員会の有馬良一書記長は「民主党は党の姿勢と候補者の姿勢にブレが生じている。原発問題でも主張が一貫していない」と指摘する。県民から「政党間の主張の違いが分からない」との声も上がる中、陣営は主張の似通った民主への批判を強め、反自民票の取り込みにターゲットを絞る。
都議選では、民主や維新の“敵失”に助けられた感はあるものの、一貫した自民への対決姿勢が奏功したのも事実だ。小菅啓司県委員長も、「民主は政権を任されたが、期待を裏切った。一時、光が当たった第三極も地金が出た。安倍政権に真正面から立ち向かえるのはどこなのか示された」と都議選の結果に自信をのぞかせる。
■ ■
陣営が今回の参院選で掲げる目標は県内比例代表で10万票。昨年の衆院選で得た約5万票の2倍だが、都議選の結果も踏まえ可能な数字とみる。そのためにも不可欠なのが若い世代への浸透だ。今回から導入されるネット選挙をいかに味方につけるか。その成否が結果を大きく左右する。
党県委員会は今春以降、地方議員や党役員らを対象にしたネット学習会を県内各地で開催。参院選でのネット活用方や、SNSの立ち上げ方などを学んだ。今では地方議員のほとんどが、ツイッターやフェイスブックを活用している。
27日に開かれた党全国決起集会では、志位和夫委員長が「ネット選挙という新たな分野に意欲的に挑戦しよう」と呼びかけた。党全体でネット力強化に力を注ぎ、支持層の拡大を図る。
◆
「自民党の政治もいいのではないかと思ったが許せないのは消費税増税。県民の暮らしを守りたいから増税はストップだ」
幸福実現・安永陽氏は、11日に開いた事務所開きで支持者を前にこう語気を強めた。もともと県外出身の安永氏は、知名度向上と政策浸透を図るため、2月から県内で活発に動き回っている。公約は消費税増税反対と国防の強化などだ。
陣営関係者は「安心して政治を任せていただける信頼感の構築はこれから」としたうえで、「政策が徐々に浸透して『応援する』と言ってくれる人も増えてきている」と話している。(参院選取材班)
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:
チバQ
:2013/07/03(水) 00:01:52
http://senkyo.mainichi.jp/news/20130630ddlk08010039000c.html
2013参院選・いばらき:票流/上 県農政連 「反TPP」でも自民支持 /茨城
毎日新聞 2013年06月30日 地方版
◇「思い実現できる議員必要」
今月15日、JA青年部の若手農業者が全国一斉に街頭に立ち、チラシを配布した。チラシには環太平洋パートナーシップ協定(TPP)による生活への影響が掲載され、「TPPのホントのトコロ知っていますか?」などと書かれている。水戸市のJA直売所前でも、6人の農業者らが「交渉参加 断固反対」ののぼりを掲げ、「TPPに反対しています。よろしくお願いします」などと声をからした。反応は決して悪くなかった。しかし、ある農業者は「一般の人は興味がない。国民的議論になっていないんじゃないか」と不安を口にした。
× × ×
昨年12月の衆院選で、自民党は「『聖域なき関税撤廃』を前提にする限り、交渉参加に反対」と公約に明記した。しかし、自民党は交渉参加にかじを切る。安倍晋三首相の交渉参加表明が秒読み段階に入った3月11日、県内の農林水産団体などが共同会見を開き、JAグループの政治団体「県農協政治連盟」(県農政連)の委員長も務める加倉井豊邦・JA県5連会長は「我々の主権の一番の行使は選挙だと思っている。最終的には(次の)参院選になる」と語った。
安倍首相は4日後、交渉参加を正式表明。JA内には「公約違反の裏切り行為」と怒りが噴出した。JAからは、組織内候補として比例代表に自民現職、山田俊男氏(66)の擁立が決まっていた。農業県でもある県内では山田氏の後援会を組織し、山田氏が県内の各農協で行われるミニ集会に頻繁に顔を出すなど、活発に活動していた。しかし、TPP交渉への参加表明を受け、後援会活動は“凍結”された。
× × ×
茨城選挙区(改選数2)では自民新人、上月良祐氏(50)の推薦を年明け早々に決定している。JAグループ茨城は5月21日、県選出の与党国会議員や全国農業協同組合中央会(JA全中)幹部らと相次いで会談。自民党の国会議員から「(農産物など重要品目を守る姿勢は)いささかも揺るぎない」との言質を取った。これらの話し合いを経て、県農政連は山田、上月両氏への支援継続を確認。28日に開いたJAの通常総会で、加倉井会長は「腹の中にいろいろあっても、組織の結集力を示す必要がある。徹底して真剣に戦ってほしい」と集まった役職員らに発破をかけた。
TPP反対を掲げながら、TPPを推進する自民党を支持することは組合員に混乱を与え、農業票が他候補に流れかねない。県農政連は、山田氏の後援会加入者が脱退しないよう、職員が加入のお礼と継続支援のお願いに回っている。県農政連幹部は「(自民党の方針転換に)決して納得はしていない。だが、自民党内に我々の思いを実現できる国会議員が必要だ」。複雑な思いを胸に参院選に立ち向かう。【鈴木敬子】
◇
自民党が政権復帰を果たした12年衆院選から約半年が過ぎた。政権交代ごとに揺れ動いた県内組織票は7月4日公示、同21日投開票の参院選でどう動くのか。主要団体を取材した。
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チバQ
:2013/07/03(水) 00:02:50
http://senkyo.mainichi.jp/news/20130701ddlk08010025000c.html
2013参院選・いばらき:票流/中 県医師連盟 「民主推薦」も冷ややか /茨城
毎日新聞 2013年07月01日 地方版
◇政権運営に失望感
「非常に冷ややかですよ。茨城県医師連盟の会員は燃え尽きちゃったのかなという感じ」。6月21日に行われた県医師会の政治団体「県医師連盟」常任委員会。小松満委員長は終了後の記者会見で、参院選に対する会員の反応に首をひねった。県医師連盟は今年2月、参院選茨城選挙区(改選数2)で民主現職の藤田幸久氏(63)と自民新人の上月良祐氏(50)の推薦を決定。21日の常任委では、自民が高い支持率を維持していることを踏まえ、藤田氏を重点的に支援することを確認した。
× × ×
県医師連盟は2009年の衆院選で、県医師会長だった原中勝征・前日本医師会長が中心となり、県内全7小選挙区で民主党候補を推薦。政権交代実現を後押しした。昨年12月の衆院選でも3区(龍ケ崎市、取手市など)を除く6小選挙区で民主候補を推薦したが、政権運営に失敗した民主党への支持は急落。同選挙期間中に行われた候補者演説会では会場の座席が半分程度しか埋まらず、推薦候補の当選は5区(日立市、高萩市など)だけだった。
参院選での自民党候補の推薦は07年以来となる。自民、民主の両にらみとはいえ、副財務相を務めた藤田氏が診療報酬のアップを後方支援したことから、県医師連盟としては藤田氏の再選も実現させたい。しかし、「(藤田氏支持の働きかけを)必死にやっているけど、笛吹けど踊らず。患者さんにも選挙のことを話していません」と小松委員長。期待を裏切られた会員の反応は冷え込んだままだ。
× × ×
環太平洋パートナーシップ協定(TPP)を巡る民主党の対応にも不満がくすぶる。そもそも野田佳彦・前首相自身が交渉参加に強い意欲を示していた上、参院選公約では「農林水産物の重要5品目などの除外、国民皆保険の堅持などの国益を確保するため、脱退も辞さない厳しい姿勢で臨む」と記載。明確に反対していないことから、営利企業の医療分野への進出などに不安を抱える県医師連盟内には失望感も広がる。
. 小松委員長自身も「(一部の民主党議員は)なぜ賛成するのか分からない。日本は米国から要求されたものを突き返せないと思う」と危惧する。県医師会の廊下には藤田氏と小松委員長の2人の顔が収まったポスターが張られており、藤田氏のポスターの数は上月氏のポスターよりも多く張られている。藤田氏支持の号令が会員の胸にどこまで響くか。未知数のまま、選挙戦本番を迎える。【岩嶋悟】
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チバQ
:2013/07/03(水) 00:03:45
http://senkyo.mainichi.jp/news/20130702ddlk08010041000c.html
2013参院選・いばらき:票流/下 業界団体 団体内でねじれも /茨城
毎日新聞 2013年07月02日 地方版
◇与党支持貫く「運輸」
自民党の政権奪還に伴い、今夏の参院選では民主党から自民支持に回帰した団体もある。県トラック協会の政治団体「県運輸政策研究会」(会員数1400社)は、自民新人の上月良祐氏(50)の推薦を決めた。同会は民主政権下だった前回2010年参院選や昨年の衆院選では民主候補を推薦している。
自民候補を単独推薦した理由について、県運輸政策研究会の担当者は「上部団体の全日本トラック協会の方針に従った」と説明する一方、「燃料費高騰への対応など、与党にお願いしないと実現できないものがある」と本音も漏らす。また、自民との関係については「民主政権時代も関係は続いていて、昨年の衆院選で『ねじれが元に戻った』という声も聞く」とわだかまりもない様子だ。
× × ×
今年3月、上月氏の推薦を決めた県薬剤師会の政治団体「県薬剤師連盟」。県薬剤師連盟は、上部団体の日本薬剤師連盟の方針を受け、09年9月から3年3カ月の民主政権時代も自民支持を崩さなかった。県庁近くの県薬剤師会の入り口には、安倍晋三首相と自民新人の上月氏のポスターが並び、自民支持の姿勢が際立っている。ただし、今夏の参院選では組織内候補が比例代表に出馬しておらず、会員も個人事業主が減少していることなどから政治への関心は低下傾向にある。このため、自民支持の姿勢が会員の投票行動にどう結びつくかは不透明だ。
× × ×
県歯科医師会の政治団体「県歯科医師連盟」は、上部団体の「日本歯科医師連盟」が比例代表に自民から組織内候補を擁立したことを受け、茨城選挙区の対応を検討。県内全10支部が同意した上月氏の単独推薦を決めた。しかし、一部支部には民主現職の藤田幸久氏(63)を推す声もあり、県歯科医師連盟が支部に判断をゆだねた結果、一部支部は藤田氏推薦を決めた。
一方、県歯科医師会は5月の理事会で上月氏と藤田氏の推薦を決定した。県歯科医師会の森永和男会長は「歯科医のことを考えてくれる候補者はすべて応援したいという考え。人物本位で推薦を決めた」と説明する。公益社団法人と政治団体は通常、役職を兼任しているものの、同会は幹部が兼任していないため、思わぬ形で“ねじれ”が生じた格好だ。【岩嶋悟】
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チバQ
:2013/07/03(水) 00:05:18
http://senkyo.mainichi.jp/news/20130630ddlk11010130000c.html
2013参院選・埼玉:ねじれの行方/上 民主とみんな /埼玉
毎日新聞 2013年06月30日 地方版
第23回参院選では、衆参両院で多数派の異なる「ねじれ国会」の行方が焦点となる。ねじれを継続させ、野党によるけん制効果に期待するのか。ねじれを解消し、自民、公明両党に連立政権の安定を託すのか。埼玉選挙区で改選される3議席を激しく争う主な政党の動向をたどった。【木村健二、狩野智彦、西田真季子】
◇元同志、議席維持に火花
「参院選に負けることは間違いない。これから党がなくなるという気持ちで訴えないと、次の衆院選でも同じてつを踏むのではないか」
さいたま市大宮区で3月31日、民主党が開いた党員・サポーターとの集会。参加者が厳しい声を上げた。「再び、地域から」をスローガンに全国行脚の一環で訪れた海江田万里代表は「参院選で民主党を二度と立ち上がれないようにしようというのが自民党が考えている戦略。何としてもここで踏ん張りたい」と色をなして反論した。
民主は2004年以降、埼玉選挙区(改選数3)で2人を擁立する強気の姿勢を続けてきた。年金記録漏れ問題などで追い風が吹いた07年は、今回改選される山根隆治氏(65)と行田邦子氏(47)の2人が当選。09年の政権交代につながる「ねじれ国会」が生み出された。
だが、行田氏が昨年7月に原発再稼働の反対などを理由に民主を離れ、民主は今回、山根氏1人の議席を守るのに懸命だ。昨年12月の衆院選で政権から転落。今年5月のさいたま市長選では党組織として身動きが取れなかった。存在感は薄れつつある。
今月23日の東京都議選でも議席数が選挙前の43から15に激減し、党の存亡の危機が現実味を帯びる。山根氏の選対本部長を務める枝野幸男衆院議員は、都議選の民主の得票率(15・24%)が、公明党(14・1%)や共産党(13・61%)を上回ったことなどを挙げ、「しっかりとエンジンをフル回転させれば十分に戦える」と強調する。
一方の行田氏は、みどりの風の結成に参加した後、今年3月にみんなの党に入った。統治機構改革や同一労働・同一賃金などの政策を例に、入党の理由を「自公政権ではできないことがあり、民主党ではできなかったことがある。しがらみのない政党だからこそできる」と説明する。
みんなの県支部は今年3月に設立されたばかりで、組織作りは発展途上。行田氏の選対は個人事務所と県支部を並立させた形をとる。入党間もない行田氏には党関係者もなじんでおらず、認知度アップが急務だ。
07年の参院選で、民主は山根氏と行田氏を巡る地域や支持団体の票割りに頭を悩ませた。今回はそれがなくなり、山根氏は「余計な気遣いなく活動できる」と話し、行田氏は「身内の敵と戦うよりも、精神的にすっきりする」。かつて同じ党で「政権交代」を訴えた2人は、非自公勢力として議席の維持に向けて火花を散らす。
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チバQ
:2013/07/03(水) 00:06:45
http://senkyo.mainichi.jp/news/20130701ddlk11010130000c.html
2013参院選・埼玉:ねじれの行方/中 自民と公明 /埼玉
毎日新聞 2013年07月01日 地方版
◇連立の成熟占う協力成否
「古川俊治さんを絶対に勝たせるのと同じように、必ず公明党の矢倉克夫さんを当選させなければならない」。6月23日にさいたま市浦和区で開かれた自民党県連総会。あいさつに立った県連会長の新藤義孝総務相は、連立を組む公明への強い配慮を見せた。
埼玉選挙区(改選数3)で、自民は現職の古川氏(50)を、公明は新人の矢倉氏(38)をそれぞれ擁立する。全国的な自公の選挙協力を重視する自民は、矢倉氏に競合区として異例の推薦を決めた。総会に駆け付けた公明県本部の西田実仁代表も「古川先生には圧倒的に勝利していただく。そのうえで、私どもの新人を温かく迎え入れていただき、与党で2議席を獲得させていただかなければならない」と訴えた。
公明は今回の参院選の選挙区では、埼玉のほか、東京(改選数5)、大阪(同4)、神奈川(同4)に公認候補を立てる。改選議席の少ない埼玉の情勢が最も厳しいとみられている。
昨年12月の衆院選で、県内の比例代表の得票は、自民が約85万票、公明が約42万票。公明が参院選の埼玉選挙区で当選圏内に入る60万票台にのせるためには、基礎票に20万票の上積みが必要だ。公明は自民に矢倉氏への推薦を求め、5月のさいたま市長選でも自公両党で新人を推薦し、連携を強めてきた。
安倍政権は高支持率を維持し、今月23日の東京都議選でも自公の候補82人全員が当選したが、県内では楽観できない。さいたま市長選では推薦した新人が現職に敗れた。
ただ、自民県連は立て直しを図る参院選でも「自公で2議席」という目標へ一枚岩になり切れていない。
衆院選の小選挙区には公明の支援が欠かせない選挙区もあり、今回も矢倉氏だけを招いて自身の支持者に紹介するなど、一部の支部長は自公の選挙協力に積極的だ。
しかし、矢倉氏の推薦に反発を続けた古川氏は6月3日の記者会見で「人の党の票を分けてくださいと言う前に、無党派層に訴えかけろ。(公明を支持する)創価学会は嫌いだ」などと発言。自民の石破茂幹事長が公明の井上義久幹事長に陳謝する事態を招いた。
公明側には「衆院選などで自民を支援してきたのだから、参院選で支援を受けるのは当然だ」(公明県本部幹部)との思いがある。埼玉選挙区での協力の成否が、連立政権の成熟度を占う試金石となる。【西田真季子、木村健二】
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チバQ
:2013/07/03(水) 00:07:13
http://senkyo.mainichi.jp/news/20130702ddlk11010180000c.html
2013参院選・埼玉:ねじれの行方/下 共産と社民 /埼玉
毎日新聞 2013年07月02日 地方版
◇自民対立軸、党勢に明暗
東京都議選が開票された6月23日夜。自宅で開票速報を伝えるテレビ中継を見ていた共産党の小松崎久仁夫県委員長は、思わず「すごい!」と大きな声を上げてしまった。前回から9議席増、17議席獲得の大躍進。「びっくりして、家族と喜び合った」と振り返る。
参院選の前哨戦として注目された都議選。同党県委員会は党員ら延べ約1000人を応援に送った。都内には日中、100万人近い『埼玉都民』がいるとされ、埼玉選挙区の有権者に党の訴えを伝えられる。そして応援は予行演習にもなる。各陣営スタッフとして動いた党員らは「どう訴えれば有権者に響くのかを実感した」(小松崎県委員長)という。
好調の兆しは、昨年末の衆院選以降から感じていた。戸田、入間、富士見、飯能の4市議選で候補者全員が当選し、富士見では1議席増。飯能では党の得票総数が過去最多となった。小松崎県委員長は「『自民の対立軸は共産』という主張が伝わってきた結果だ。4市議選と都議選の勢いを参院選にいかしたい」と意気込む。
一方、同じ革新系でも明暗が分かれたのが社民党だ。
「今回も取れなかったか……」。小松崎県委員長が歓喜の声を上げたのと同じころ、社民党県連の松沢悦子幹事長は、都議選のテレビ中継を見て、ため息をついた。
社民党は都議選で公認1人、推薦1人の2人を擁立したが、いずれも落選。松沢幹事長は「訴えが選挙区内の域を出なかった。国政上の論点まで広げられず、反自民・非民主の受け皿になりきれなかった。戦略が奏功していた共産党に学びました」と、こぼした。
危機感を抱く陣営は公示4日前の6月30日、早い段階で福島瑞穂党首を招いた。福島党首は大宮駅前で安倍政権批判を繰り返し「生活を破壊する安倍政権に対抗するため、社民党を応援して下さい」と、道行く人々に懇願した。
また、低コストで政策を訴えられるインターネットも積極的に利用する。選挙区での立候補を予定する川上康正県連副代表(48)は「(我々は)予算的にも『弱小』なのでプラスだ」と話し、県連のサイト内に動画コーナーも新設した。だが、動画に映るのは川上氏のスーツ姿ばかり。松沢幹事長は「『画(え)』として単調で……、どうしたものか」と悩みは尽きない。
政党乱立のいま、党勢の衰えをどう克服するか。真価が問われている。【狩野智彦】
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チバQ
:2013/07/03(水) 00:09:04
上が見つからん
http://sankei.jp.msn.com/region/news/130702/stm13070222130004-n1.htm
【参院選】
対決の構図(下)民主、みんな因縁の対決 依然逆風 埼玉
2013.7.2 22:11 (1/2ページ)
「お帰りなさい。暑い一日、お疲れさまでした」
6月末、夕刻のJR北浦和駅。山根隆治(65)のチラシを配る県議に、赤ら顔のサラリーマンが絡んできた。「民主党はみんなうそつきだ!」。県議はひたすら頭を下げるしかなかったという。山根はその2週間ほど前、記者会見で「昨年の衆院選時に比べ、罵(ば)声(せい)が減ってきた」と話していたが、県議にその実感は薄かった。
「今回は1人だからさすがに負けないだろう」。関係者は、当初は民主内部に参院選を楽観視するムードがあったと話す。だが、都議選惨敗という重い現実が突きつけられた今、楽観ムードとはほど遠い。
昨年の下野以降、県内でも党勢は衰退の一途だ。比例復活も含め、衆院15選挙区のうち3選挙区しか支部長がおらず、機能していないところも多い。地方議員の離党も相次いだ。
今年1月に開かれた「新春の集い」で5区の衆院議員、枝野幸男は「状況というのはどう変化するのか分からない」と気丈に振る舞った。しかし、半年を経ても情勢は変わらない。選対本部長として6月末に山根の事務所開きに出席した枝野の表情は厳しかった。
維新が埼玉選挙区に候補者を立てないため、野党では山根とみんな・行田邦子(47)の2人を軸とする戦いとなりそうだ。6年前は同じ民主で出て議席を分け合った2人が敵として戦うことになった。
みんなは埼玉を「最重要区」と位置づける。本来なら都内にいるべき都議選運動最終日の6月22日には幹事長の江田憲司が、翌23日は代表の渡辺喜美が県内入りした。
大宮駅前で40分間熱く語った江田は「電力会社や農協、労働組合に頭を下げたら数万票入る自民や民主とは違う。無党派で、一人一人の国民政党だ」と危機感を訴えた。
確かに、同党の県内基盤はもろい。3月末に党県支部を立ち上げたばかりで衆院議員はおらず、地方議員も20人程度だ。さいたま市内で開かれた集会では選対幹部が「地上戦が弱い。一生懸命歩いていただきたい」とハッパをかけた。
集会では「行田は4位」という言葉が繰り返されたが、現状を打ち破る「隠し玉」となるかもしれないのが、選挙協力を解消した維新だ。県内の衆院議員2人は行田が現在通っている日本大学の先輩という関係。「できる限りの応援はする」と約束されたことが明かされた。
共産・伊藤岳(53)は都議選で現有議席8から17と倍増したことを受け、「反自民票」の受け皿を目指す。社民・川上康正(48)は「憲法改正阻止」を強く訴え、民主党支持者の護憲派をも取り込みたい考え。
幸福・谷井美穂(50)は「いじめ防止法」の制定や国防力の強化などを訴え、集会や街頭で支持を呼びかけている。諸派の宮永照彦(56)と山口節生(63)も既成政党に挑戦する。(安岡一成)=敬称略
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チバQ
:2013/07/03(水) 00:10:02
http://sankei.jp.msn.com/region/news/130701/chb13070101100000-n1.htm
【参院選】
「一強」の構図(上) 自民、2議席獲得なるか
2013.7.1 01:10 (1/2ページ)
自民党の石破茂幹事長が駆けつけた豊田俊郎氏の決起集会には、約1500人の市民が集まった=6月24日、八千代市の同市市民会館(岡嶋大城撮影)
「何としてでも、今回は千葉で2議席をたまわりたい」
6月24日、千葉県八千代市の市民会館での豊田俊郎氏(60)の決起集会。自民党の石破茂幹事長はゆっくりとした口調で話し、約1500人に頭を下げた。
昨年の衆院選で政権を奪還し、6月の東京都議選で第1党に返り咲いた自民。飛ぶ鳥を落とす勢いで4日に公示日を迎えるが、改選数が2から3に増えた平成19年以降、千葉で2議席を獲得した経験はなく、選挙戦を統括する石破氏の胸中には不安がよぎる。
自民は当初、東京(改選数5)以外は公認を1人に絞る方針で、千葉では現職の石井準一氏(55)に傾注する予定だった。
ところが2月、県議団56人のうち31人が国政進出に意欲的な豊田氏の公認を求める嘆願書に署名。「嘆願の意味は大きい」として3月、酒井茂英県連幹事長が党本部を訪れた。石破氏は「大丈夫ですか。本当に勝てるのですか」と聞き返したが、最終的には地元が押し切った。
投票率が55%前後だった19、22年の参院選を見ると、当選ラインは47〜48万票。浜田幸一元衆院議員の秘書を経て、29歳から県議を5期連続で務め、前回の参院選で初当選した石井氏は、地元の房総地域を中心に支持固めが盤石。2月以降は東葛や京葉地域でも数百人から1千人規模の集会を繰り返すなど優位性は揺るがず、陣営関係者は「ぶっちぎりで勝ちたい。目標は60万票だ」と自信をみなぎらせる。
これに対し豊田氏は46歳で県議に初当選し、1期務めた後に地元の八千代市で市長を約10年経験。全県での知名度は低く、「八千代以外ではほとんど名前が知られていない」(豊田氏)。
2議席獲得には「自民全体で100万票はほしい」(自民関係者)とするが、直近2回の参院選の自民票は計90万票余り。安倍晋三政権の「アベノミクス」が順調で党への追い風が吹いているとはいえ、県連会長の桜田義孝衆院議員は「油断はできない」と危機感を募らせる。
実際、5月の八千代市長選では衝撃が走った。保守が分裂し、豊田氏が支援した候補が非自民系の元市議に敗北。元市長としての地力を生かせず、おひざ元の求心力の甘さが露呈する格好に。同市内では昨年の衆院選で新人の小林鷹之衆院議員が3万7千票余りを獲得したが、豊田氏は「今回は3万票取れれば御の字」と弱気だ。
また、豊田氏を推すのは石井氏とは距離を置く自民の県議グループ「県盛会」のメンバー。石井氏陣営には、豊田氏と自民票を分け合う展開に複雑な思いがある。石井氏の支援者は「豊田氏陣営との連携はない。あちらはあちらで勝手にやればいい」と手厳しい。
選挙区で組織を挙げて支援する見返りに比例票の提供を求める公明党は今回、石井氏と豊田氏の双方を推薦し、県本部の幹部が両陣営の集会などに出席しているが、実際の支援の中身には濃淡が出るとみられる。
昨年の衆院選における公明の比例票は約33万票。公明の幹部は「うちの政党は小回りが利く。比例でどれだけの協力をいただけるか。7月上旬ごろの状況を見た上で力の入れ方を決める」と話す。
ただ、石井氏は現職の参院国土交通委員長で、公明の太田昭宏国土交通相とは政策を進める上で歩調を合わせる関係にある。自民から石井氏と白須賀貴樹氏=現衆院議員=が出馬した前回の参院選では「公明の9割が石井氏支持に回った」(自民県連幹部)とされ、強固な石井氏−公明のラインに、豊田氏がどう食い込むかが一つの焦点になりそうだ。
◇
現職2人と新人7人が立候補を表明する千葉県選挙区(改選数3)。自民現職が頭一つ抜け出す形で戦いを有利に進める中、残りの議席をめぐる攻防が激しさを増している。陣営の戦いぶりを追った。
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チバQ
:2013/07/03(水) 00:10:41
http://sankei.jp.msn.com/region/news/130701/chb13070122140012-n1.htm
「一強」の構図(中)みんなと破談、揺れる維新 「現場は関係悪くない」の声も
2013.7.1 22:12 (1/2ページ)
千葉市議補選の選挙期間中、日本維新の会の応援に駆けつけたみんなの党の選挙カー(右)=5月18日、千葉市稲毛区のJR稲毛駅前
6月28日、千葉テレビ放送(千葉市中央区)が収録した参院選県選挙区(改選数3)の立候補予定者の公開討論会。日本維新の会の花崎広毅氏(36)は、“恩師”の民主党・長浜博行氏(54)と同じ土俵で議論を交わした。
かつて秘書として国会議員の長浜氏に仕えた花崎氏。県議時代に所属した民主の関係者からは、師に刃を向ける形での出馬に批判があるが、立候補が決まるまでには複雑な経緯があった。
衆参通じ、県内初の選挙区での議席獲得を目指す維新は3月末、命運を当時我孫子市議だった男性に託した。選挙事務所の開設、市議辞職…。着々と選挙準備を進めたが突然流れが変わった。
5月15日、「党勢の拡大に向けた(元市議の)積極的な政治活動の実態が確認できない」などと記した公認取り消しの通知が党本部から届いた。「あまりにも理不尽だ」と訴えたが決定は覆らず、立候補を取りやめた。
維新は昨年の衆院選において県内で民主を上回る54万票余りの比例票を獲得。浮動票が多数を占めるとはいえ当初、維新候補の推薦を予定していたみんなの党と合わせると85万票に達した。「絶対に勝たなければならない選挙」なだけに、維新関係者は「(元市議の)知名度の低さが弱点だった」と振り返る。
ところが、慰安婦をめぐる橋下徹共同代表の発言をきっかけに有権者の維新離れが進む。維新は元市議に代わり、昨年の衆院選千葉2区で落選した医師の男性の擁立を軸に作業を進めたがみんな側が反発。「(医師は)衆院選の公示直前にみんなから維新にくら替えをした人物。絶対に推せない」(みんな幹部)
その後、両党の共闘は破談に。公認が決まった医師は「勝てない」と判断。出馬を辞退した。
相次ぐ公認の差し替えに維新内部では、県総支部の責任問題に発展した。県選出の現職衆院議員3人のうち1人が辞職し、参院選に出馬する案も浮上。混迷極まる中、維新系県議だった花崎氏が支援者の反対を押し切り、名乗りを上げた。
また、みんなは以前から参院選出馬に意欲的だった弁護士の寺田昌弘氏(45)を独自に立てた。
みんなの県地方議員連絡協議会代表の水野文也県議は「選挙区で2番から5番の間に入る」と分析。維新県総支部代表の西田譲衆院議員は「徐々に戦う態勢はできつつある」とあくまでも強気だ。
だが、候補者の運動を支える現場の関係者の間には分裂選挙となったことに複雑な思いが残る。
維新の公認候補が当選した5月の千葉市議補選では両党の関係がこじれる中、みんなが最後まで維新候補の運動を支援。応援に駆けつけた東国原英夫衆院議員がみんなの選挙カーで演説をする場面もあった。
両党で浮動票を奪い合う激しい展開が予想される選挙戦。別の維新関係者はこう漏らす。
「現場レベルでの関係は決して悪くはない。共闘できていれば、戦況はより有利だったかもしれない」
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チバQ
:2013/07/03(水) 00:11:18
http://sankei.jp.msn.com/region/news/130702/chb13070222180005-n1.htm
「一強」の構図(下)民主・苦渋の1人擁立 前首相頼みで支持拡大へ
2013.7.2 22:18 (1/2ページ)
長浜博行氏の応援演説を終え、市民と笑顔で握手を交わす野田佳彦前首相(左から2人目)=6月30日、千葉市若葉区のJR都賀駅前(杉侑里香撮影)
「長浜さんをよろしくお願いします」
惨敗を喫した東京都議選の悪夢から2日後の6月25日朝、民主の野田佳彦前首相が約3年ぶりにJR船橋駅前でマイクを握り、長浜博行氏(54)の支持を呼びかけた。長浜氏は松下政経塾時代の後輩で、野田内閣では環境相として仕えた旧知の関係にある。
県議時代から20年以上続いた野田氏の駅前での演説は地元の“名物”の1つ。ところが平成21年の民主政権樹立後、野田氏は財務相、首相へと国政の中枢を駆け上り、警備の都合もあって地元から足が遠のいていた。今回、野党議員としてかつての運動拠点へと舞い戻り、6月25、30日には立て続けに長浜氏の県内遊説に同行。長浜氏陣営には、野田氏を前面に出して選挙戦を有利に進めたいとの思惑がある。
昨年の衆院選、民主の大物議員が次々と落選する中、野田氏は衆院千葉4区で16万票余りを獲得。逆風の中、県内での根強い人気を印象づけた。陣営関係者は「野田さんは世間的には“敗軍の将”だが、地元での知名度と人気は抜群。長浜さん1人の演説と比べると人を集める力は段違い」とつぶやく。
衆院議員からくら替えした長浜氏が初めて挑んだ19年の参院選。当時の第1次安倍晋三内閣は、閣僚の失言や事務所費問題などで支持率が急落した。敵失を追い風に民主は県選挙区で長浜氏のほか、県議を5期務めた加賀谷健氏を擁立し、ともに初当選を果たした。
両氏の得票は計約110万票。自公から民主への政権交代後の22年の参院選でも100万票に迫る勢いを見せたが、米軍普天間飛行場の移設問題や、東京電力福島第1原発事故の対応のまずさなどが表面化。昨年の衆院選では、県内の比例票が日本維新の会を下回る53万票余りにとどまった。
民主は一時、引退を表明した加賀谷氏に代わる候補の擁立を検討したが、共倒れのリスクを考慮し、4月早々に1議席維持に注力する方針を固めた。約15万人の労働組合員を抱え、19年の参院選で加賀谷氏を支援した連合千葉は今回、長浜氏支援で一致。社民党や市民ネットも長浜氏を支持。盤石とはいえないまでも依然、支持層は厚い。
千葉における参院選の当選ラインは40〜50万票とされる。長浜氏は6年前に66万票余りを得ており、対立陣営の関係者からは「党の支持率が下がっても、組織票を持つ長浜さんが落選することはない」との声も聞かれる。だが、陣営は慎重な姿勢を崩さない。民主の田中信行県連幹事長は「油断はできない。逆風の中で得た比例票53万票をしっかり固める」と話している。
参院選は激しい争いが想定される。都議選で議席倍増の躍進を果たした共産党は寺尾賢氏(37)を擁立。「反自民」の受け皿となることを強調する。生活の党は元衆院議員の太田和美氏(33)が脱原発や反TPPを主張。幸福実現党の松島弘典氏(55)、諸派の渡辺裕一氏(58)は独自の戦いを進める。
◇
この企画は岡嶋大城、杉侑里香が担当しました。
2367
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チバQ
:2013/07/03(水) 00:11:44
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/fukui/news/20130629-OYT8T01076.htm
参院選 臨 戦<1> 自民党
「TPP(環太平洋経済連携協定)断固反対!」
参院選日程が閣議決定された28日。農協系政治団体「県農政連」(約3万6000人)などの意見広告が地元紙に載った。参院選後の7月下旬、日本はTPP交渉に参加する。関税撤廃による安価な海外産品の流入を危惧する農政連はTPP加盟に強く反対する。
TPP加盟に傾く自民と農政連の立場は異なる。だが農政連は5月、「政権与党側にいることで政策に意見が言える」(農政連幹部)との論理から自民新人の滝波宏文(41)の推薦をあっさりと決定。農政連の会合で、推薦を得た滝波は「国益を守れないなら、TPPには断固反対する」と強調した。
豊富な選挙ノウハウと動員力を持つ農政連は、民主党政権下の2010年参院選では、選挙区選での推薦を初めて見送った。だが自民の政権復帰後初の国政選となる今回は、対照的に農政連や県医師連盟など各業界団体の「自民回帰」が鮮明だ。郵政民営化を巡り自民と決別した郵政関連団体も8年ぶりに推薦を決めた。
組織戦の態勢が着々と整う一方、ある支持者は「業界団体の利益を優先する政治が嫌われ、政権交代が起きた。『古い政治への先祖帰り』とみられないか」と懸念を抱く。
◇
約400の団体や公明の推薦を得て足元を固める滝波陣営。しかし滝波を含む3人が公認を争った県連初の党員投票の“しこり”が影を落とす。
3月に約5600人が参加した党員投票で、滝波は6割以上の票を集めて公認を得た。だが県議25人(当時)のうち重鎮を含む3分の1は滝波以外を推した。投票前には特定候補を支持する県議らを中傷する怪文書が党員に郵送されるなど泥仕合の様相を呈し、党員間の亀裂を深めた。
このため旧市町単位で置く地区後援会を県都・福井市と、嶺南地域の要・敦賀市に設置できていない。
「幹部が密室で話を進めるのではなく、公明正大に決める」として党員投票を採用したはずが、終わってみれば「総務会など一部で決めるべきだった」と不満の声が噴出。「開かれた政党」を印象づける狙いが、返って裏目に出た。
6月22日に県連主催の演説会で福井市を訪れた麻生副総理は「党員選挙の結果、割れたろう? 割れるのは当然だが、問題はその後だ。総裁選後も党本部は割れない」と県連に結束を求めた。
◇
福井は全国有数の「自民王国」だが、党員数は昨年末現在で8282人と20年前の約5分の1。参院選福井選挙区の自民候補で過去最年少の滝波が立つことで、若い年齢層の党員を新たに得る可能性もある。
ある自民関係者は言う。「選挙を通じて若い支持者を増やし、組織の世代交代も進めるべきだ。足の引っ張り合いをしている場合ではない」(敬称略)
■
7月4日公示の参院選が迫る。福井選挙区に候補予定者を立てる主要政党などの思惑を追った。
(2013年6月30日 読売新聞)
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チバQ
:2013/07/03(水) 00:12:17
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/fukui/news/20130630-OYT8T00902.htm
参院選 臨 戦<2>民主党
「おじいさんも父親も政治家だった安倍首相に庶民の暮らしはわからない。格差を広げる政治を阻止する」。6月27日、連合福井傘下の産業別組合(産別)「UAゼンセン」県支部。民主新人の藤野利和(61)は、傘下の企業別組合幹部らを相手に、熱っぽい口調で出馬への意気込みをぶつけていた。
藤野は、4月半ばに党公認が決まって以降、民主党県連の最大の支持母体・連合福井傘下の全28産別と、産別を構成する企業別組合の幹部らとの対話に2か月以上を割いた。自己紹介、政策説明、質疑……。会合は時に3時間に及んだ。
労組への丁重な対応は、過去の国政選で産別から数十人規模で送られていた民主陣営に対する人的支援を今回取りやめた、連合福井との関係再構築が目的だ。
結党から15年。選挙を支え続けた組合員には、選挙戦で動きの鈍い民主の地方議員への不満が鬱積(うっせき)。政権をとっても迷走続きだった民主への失望も加わり、「組合員に民主へのアレルギーが残る」(山岸克司・連合福井会長)中で参院選を迎える。
比例選に出る連合の組織内候補9人の苦戦が必至という事情も絡み、執行部は、産別の選挙区選の負担を目に見える形で軽減する必要に迫られていた。年々下がる組合員の投票率も、「省力化」という決断に至った理由の一つだ。
県内の組合員数は約4万1000人、家族や友人を含めて約20万票。山岸は「(組織)外に働きかけるより内を固めるのが連合の役目。それ以上は民主が自力で」と戦略の見直しを説明。事務局長の横山龍寛も「組織内の取りこぼしを減らす。選挙区を軽視するわけではない」と強調する。
しかし、産別の執行部は組織内候補の名前を書いた名刺大のカードを配ったり、候補者の映像を流した上で模擬投票を行ったりして、組合員に比例候補の名前を周知することには力を尽くすが、選挙区選の藤野には触れないケースが多い。ある産別幹部は「今、藤野を応援するのはマイナスにしかならない」と断言する。
◇
連合に自立を迫られた県連も動き始めた。公示後のポスター貼りの9割は連合頼みだったが、今回は半分を県連側で担うと約束。地方議員は藤野を連れて支持者を回り、選挙準備で深夜まで事務所に居残る。県議の一人は「徹夜に近い日も多いが、足腰を鍛え直さないと」と前を向く。
安倍政権への対抗軸として民主の再建を望む声もある。昨年、サポーターになった飲食店経営浜野香代美(51)(福井市高木中央)は「与党時代は未熟さが目立ったが、自民の残したツケも大きかった」と話し、「簡単ではないだろうが、一から頑張ってほしい」とエールを送る。
県連代表の糸川正晃は長年の懸案でもある県連の自立に向け、覚悟を決める。「地域に根差した政党にならなければならない。連合頼みではなく、自分たちで動くのは、その一歩だ」(敬称略)
(2013年7月1日 読売新聞)
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チバQ
:2013/07/03(水) 00:12:49
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/fukui/news/20130702-OYT8T00012.htm
参院選 臨 戦<3>共産党 、幸福実現党
事務所開き後、支持者と握手する山田氏(6月8日、福井市内で) 「今が歴史の分かれ目だ。応援席からグラウンドに降りてきて一緒にプレーヤーになってほしい」。5月26日、福井市の文化会館。共産党の市田書記局長の静かな訴えがホールに響いた。参院選のたびに議席を減らす中、比例選5議席を何としても確保したいとの思いがにじんだ。
昨年の衆院選では9年ぶりに県内全3区に候補を立て、比例票の上積みを狙った。脱原発を主張し、福島第一原発事故以降に強まった原発の安全性への疑念が追い風になるかに思えたが、県内での比例票は2009年衆院選時より約3割減の1万4000票余り。党県委員長の南秀一(63)は「第3極のうねりにのみ込まれた」と唇をかんだ。
08年には非正規雇用の増加を背景にプロレタリア文学「蟹工船」のブームがあり、ここ数年は環太平洋経済連携協定(TPP)反対で共闘する農業団体、県医師会との懇談も増えたが、「得票につなげるのは難しい」(県委員会幹部)のが現状。10年参院選でも07年と比べて県内での比例票が約2割減るなど、党勢の退潮に歯止めが掛からない。
国政選に限らず、6月16日投開票のあわら市議選は現職候補が前回比34%減の票数で最下位当選に終わった。陣営幹部は「支持者も年をとり、『足が痛い、腰が痛い』と参加しない人が続出した。ビラ配りにも苦労した」と明かす。党員は60歳台が中心で、70歳代も多く、高齢化が著しい。組織は文字通り足元から崩れ始めている。
“若手のホープ”と呼ばれた共産新人の山田和雄(45)も3度目の参院選挑戦で、選挙期間中に46歳を迎える。「国民の権利と平和を守るために憲法改正を阻止する」と従来通り護憲を強調。さらに「大企業が過重なノルマや長時間労働を若者に押しつける社会を許してはならない」と訴え、課題だった、現在の雇用環境や生活に不安を持つ若年層への浸透を図る。
参院選の結果を占うとされる都議選では安倍政権への批判票の受け皿となり、議席を倍増して躍進した。南は「自公政権の対立軸として、ぶれない共産が批判票の受け皿になった」と見る。反自民、若年層の票をいかに取り込むか。党の存在感を示す戦いが始まる。
幸福実現新人の白川康之(56)は、消費税増税の中止、原発推進、国防強化を3本柱に、「国民の命と財産を守るのが政府の最も重要な役割だ」と訴える。初の選挙戦で、知人らへのあいさつ回りで支持拡大を図る。
◇
自民と連立を組む公明は立ち位置を模索。党県本部代表の石橋壮一郎(60)は「憲法改正などで安倍政権が独走しそうな時『歯止めになれるのは公明だ』と期待の声がある」と存在意義を強調する。社民は党是とも言える護憲を条件に選挙区選で民主新人の応援を決定。街宣活動を強化して比例票の積み増しを図る。
衆院選で県内でも一定の存在感を示した「第3極」は失速。6月に日本維新の会県総支部を設立した元県議鈴木宏治(39)は、「反自民層の受け皿としての世論の期待がしぼんだ」とみる。選挙区に候補を立てない今回「どれだけ比例票が出るか」と懸念する。衆院選で共闘した、みんなは県内組織も築けていない。(敬称略)
(おわり この連載は酒本友紀子、原典子、井上敬雄が担当しました)
(2013年7月2日 読売新聞)
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チバQ
:2013/07/03(水) 00:14:32
http://www.chunichi.co.jp/article/senkyo/sanin2013/mie/CK2013062702000247.html
政党の思惑(1) 民主 2013年6月27日 参院選を見据え、並んでチラシ配りをする高橋さん(右)と岡田県連代表=津市の津駅西口で
通常国会が二十六日に閉会し各党は七月二十一日投開票が見込まれる参院選モードへ突入した。三重選挙区(改選数一)では民主現職に対して、自民、共産、日本維新の会、諸派の新人四人が立候補を表明。主要政党が擁立する候補の動きから陣営の思惑や戦略を探った。
民主党が惨敗した東京都議選から一夜明けた二十四日朝。党県連代表の岡田克也は午前七時前から津駅西口に立ち、政策を記したチラシを配った。「おはようございます。高橋さんをよろしくお願いします」
隣には、今回の参院選で四選を目指す現職の高橋千秋(56)。二人の手からチラシが次々とはけ、出勤中のサラリーマンに渡っていく。そばで眺める陣営スタッフが「やっぱり岡田さんは知名度抜群」とうなずいた。
副総理を務め、党の顔ともいえる岡田は四月以降、週末ごとに地元入り。高橋と集会やチラシ配りを重ね、二人が同席しての集会は既に三十五回を超えた。自身の選挙でさえ、最近はほとんど地元へ戻らない岡田にとって異例の対応。ただ、通勤客の好反応をよそに表情は硬い。「全体の流れが都議選に表れている」
三重選挙区は、高橋が初当選した二〇〇〇年の補選以降、民主系候補が五連勝中。だが昨年末の衆院選の県内比例得票では、トップの自民に五万票差をあけられた。その後も全国的に党勢回復はできず、今回の都議選では第四党へ転落。高橋陣営の幹部は「今回ばかりは民主党の支持率が低すぎる」と焦る。
県内の民主を支えてきたのは「三重県方式」と呼ばれる民主系県議会会派「新政みえ」や連合三重との強固な連携。今回も新政みえ所属の県議二十四人は、各地元で高橋を招いた支援者集会をこなす。十三万三千人の組合員を誇る連合三重も、電話やインターネットで支援の呼び掛けに躍起だ。
党本部からは、野田佳彦前首相はじめ、著名議員によるてこ入れが相次ぐ。二十三日に県内入りした蓮舫元行政刷新担当相は「政官業の癒着が長く続いてきたが、私たちは違う」と歯切れ良く自民を責め立てた。
高橋自身も厳しい選挙であることを痛感し「十二年前を思い出す」とつぶやく。脳裏に浮かぶのは〇一年夏の参院選。民主推薦の無所属候補として再選を目指したが、空前の小泉旋風に乗った自民新人に猛追された。二万五千票の僅差でかわし、全国の一人区で数少ない非自民の議席を死守した。今回も一人区として、民主の勝機が望める注目の選挙区。陣営幹部は「三重で転べば、全国で転んでしまう」とたとえる。
四月から三万人以上と握手をしてきた高橋。「厳しい状況に変わりないが、最近は株価の乱高下で『アベノミクスが何かおかしいよな』と言われるようになった」。雰囲気の変化を感じ取りながら、現職の実績を訴える。
(文中敬称略)
2371
:
チバQ
:2013/07/03(水) 00:15:17
http://www.chunichi.co.jp/article/senkyo/sanin2013/mie/CK2013062802000221.html
政党の思惑(2) 自民 2013年6月28日 決起集会の終了後、必死の表情で支持者に握手を求める吉川有美さん(左)=松阪市のクラギ文化ホールで
ガンバロー三唱の余韻が残るホールを誰よりも早く飛び出し、帰宅の途に就く支援者を出口で待ち構える。投票日(七月二十一日)まで一カ月を切った二十三日。自民新人の吉川有美(ゆうみ)(39)は、松阪市であった集会の終了後、両手ですがるように握手を求め続けた。「力を貸してください。県内の女性たちの声を、国政へ届けさせてください」
おおむね会場から人がはけると、吉川は秘書や地元県議らにうながされ、急ぎ車へ。陣営スタッフは「今はとにかく時間が惜しい」と繰り返す。
昨秋に現職公認を決めた民主に遅れること半年、自民が吉川を擁立したのは三月末。党本部が候補者調整の期限にした三月中旬の党大会を過ぎ、当時、候補未定の選挙区は全国で三重を含め、四道府県だけだった。
三重選挙区で自民は、二〇〇〇年の補選から五連敗。昨年末の政権交代の勢いに乗り、議席奪還を期す党県連会長の川崎二郎は、候補者選定に「北勢出身、五十歳以下」の条件を課していた。慎重な選考に、弁護士、元サッカー選手と、候補の名が浮かんでは消えた。
難航の末に決まった吉川は桑名市出身で三井住友銀行で環境関連の企業融資に携わり、国の懇談会の委員を務めた経験を持つ。出馬会見で同席した県連幹部は「勝つために最適の候補を選んだ」と胸を張ったが、いまだ知名度不足は否めない。
出遅れを挽回するため、重要視するのは、民主・岡田克也のお膝元の県北部。県南部は自民が優位なだけに、民主の牙城を切り崩すのが最大の目標だ。自民党県連幹事長の水谷隆は「苦戦が当たり前の地域。安倍政権の高支持率で追い風もあるが、決して油断はできない」と気を引き締める。
川崎も、八日に東員町で開いた集会で「ここ北勢はもともと保守本流の地盤だった」と地域の話題から切り出した。自身、中選挙区時代は同じ選挙区で票を分けた岡田や元知事・北川正恭らを挙げ「みんな自民の出身だ。今は出ていって、私一人残されちゃった」と笑いを誘った。
吉川も地縁があることから、岡田の本拠地の四日市市に事務所を構えた。市内で大規模な決起集会を催すほか、北勢地方で積極的に集会をこなす。また、当選すれば県内自民で初の女性国会議員となることも意識。女性票を取り込むため、名前にちなみ「YOU&MEの会」と名付けた女性後援会組織を各地で立ち上げている。
二年前の知事選では、自民推薦の鈴木英敬が接戦で勝利。昨年の衆院選では、県内で小選挙区になってからは過去最多の五人の国会議員を誕生させた。自民の上げ潮を意識して、川崎は言う。
「今度の選挙が集大成。七月二十一日は、まさに仕上げの時だ」
(文中敬称略)
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