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第23回参議院議員選挙(2013年)

1やおよろず ◆N22LLUydY2:2010/07/14(水) 08:06:13
第22回参議院議員選挙(2010年)
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1202752370/

2238チバQ:2013/06/29(土) 08:44:38
http://senkyo.mainichi.jp/news/20130628ddn041010010000c.html

岐路の夏:日本医師連盟、TPP対策 「皆保険」派、推薦でねじれ

毎日新聞 2013年06月28日 大阪朝刊




自民、民主の両候補予定者が並ぶ日本医師連盟ニュースの表紙



 ◇「比例は自民、選挙区は民主」

 自民党を長年支えてきた「日本医師連盟」(日医連、横倉義武委員長)が、参院選の一部選挙件区で野党の立候補予定者を推している。環太平洋パートナーシップ協定(TPP)による国民皆保険制度崩壊を懸念し、党派を超えて「皆保険堅持」の候補者を国会に送り込むという。民主政権下の2010年参院選で前委員長が比例代表で民主候補に一本化を図り、組織が分裂。政権交代に振り回された経験を教訓に、自民一辺倒だった以前の路線には戻っていない。

 日医連は日本医師会(日医)の政治団体で会員約6万人。「大阪府特集号」と銘打った機関紙の表紙には、自民が比例代表で擁立する日医副会長の羽生田俊(はにゅうだたかし)氏と、大阪選挙区(改選数4)から出馬予定の民主現職で内科医の梅村聡・元厚生労働政務官が並ぶ。共に医師の2人が対談し、皆保険制度の堅持を目指すと一致。「国民のための医療を守るため、超党派で一緒に取り組んでいければ」とエールを交換した。

 日医連は比例代表で羽生田氏を推薦する一方、大阪、兵庫両選挙区では民主現職を推薦。梅村氏は5月12日、大阪市内で医師会や歯科医師会、薬剤師会の関係者らによる集会を開き、約1300人を集めた。自民党の古賀誠元幹事長の地元後援会長だった横倉氏は「ぜひ梅村氏を国会に」とあいさつ。出席者は「選挙区は梅村氏、比例は羽生田氏」と呼びかけた。兵庫選挙区(同2)でも、民主現職の辻泰弘・元副厚労相を推薦した。兵庫県医師連盟の川島龍一委員長は「医療のことをしっかり考えているので、党派ではなく人物本位で推した」と話す。

 日医連は、参院選の比例代表(全国区)で自民党候補者を当選させ続けてきたが、07年参院選で自民比例の武見敬三氏が落選。民主党に政権交代した後の10年参院選の比例では、初めて民主候補を推薦する一方で自民とみんなの両候補を支援し、3候補がいずれも落選して組織内議員を失った。【熊谷豪】

2239沖縄無党派:2013/06/29(土) 19:17:56
http://www.knb.ne.jp/news/detail/?sid=63
参院選、黒部市の自営業男性が出馬表明

来月4日公示、21日投票が決まった参議院選挙の富山選挙区に、新たに黒部市の自営業、西江嘉晃さん(58)が28日、無所属で立候補することを表明しました。

富山選挙区の立候補予定者はこれで4人となりました。

西江さんは28日午後、会見を開き「最近の日中関係に危惧している。戦争を回避するため憲法9条改正に反対し、国防技術を育てる土壌を作りたい。支持基盤もなく無謀だが、どれだけ共感を得られるか出馬を決意した」と述べて、参議院選挙の富山選挙区に無所属で立候補する意向を表明しました。

西江嘉晃さんは黒部市生まれの58歳、早稲田大学を卒業した後、東京の「電源開発」で35年間勤務し、中国など海外で電力事業の技術指導にあたってきました。

先月、会社を退職し、実家の旅館業を継いでいます。

来月4日公示、21日投票が決まった参議院選挙の富山選挙区には、このほか自民党新人で公明党が推薦する前の氷見市長、堂故茂さん(60)と共産党新人で党県委員会常任委員の高橋渡さん(50)、幸福実現党新人でNPO代表の吉田かをるさん(58)の3人が立候補を予定しています。

2240名無しさん:2013/06/30(日) 00:31:59
>>2239
なかなかの経歴
共産党や幸福実現党よりは取るかも

2241沖縄無党派:2013/06/30(日) 04:39:47
つばさ日本、立候補断念。

http://www.tsubasa-nippon.jp/report/index.html#7
第23回参議院選挙に関するお知らせ
2013.06.30 (日)
参議院選挙につきまして、多数のご応募をいただき誠にありがとうございました。

これまで、参議院選に向けて調整を重ねてまいりましたが10人以上の候補者を擁立し政党要件を満たすことが
困難となったため、残念ながら今回は見送らせていただき次回に備えることといたしました。
従って、今後は衆議院選、及び統一地方選に向けて候補者の公募等を行ってまいります。
何卒、ご理解を賜り、引き続きのご指導・ご支援を宜しくお願い申し上げます。

2242チバQ:2013/06/30(日) 15:29:27
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/toyama/news/20130629-OYT8T01214.htm
綿貫氏 堂故氏支援を明言 参院選


 参院選(7月4日公示、21日投開票)の富山選挙区に自民党公認で出馬する予定の堂故茂氏(60)の「励ます会」が29日、富山市のホテルで開かれ、元衆院議長の綿貫民輔氏(86)が来賓として出席した。綿貫氏は「(堂故氏の)当選につながるよう、ご協力お願いします」と呼びかけた。綿貫氏が、公の場で堂故氏の支援を明言するのは初めて。

 壇上に上がった綿貫氏は、かつて秘書を務めた堂故氏に、「私の息子だと思っている。こんなにたくさんの皆さんに激励いただいて、大変ありがたい」とエールを送った。

 一方、堂故氏は「綿貫先生は恩師。後ろ姿から多くのことを学んだおかげで、県議や市長を務めることができた」と応じ、「絶対に議席を取って地方の声を国に届けたい」と意気込みを語った。

 綿貫氏は2005年、小泉首相(当時)の郵政民営化断行に反発して自民党を離党。07年の参院選では、無所属の森田高氏を支援し、自民候補を破る原動力となった。今回は、綿貫、森田両氏のほか、郵政関係者で作る郵政政策研究会が、堂故氏の支援を決めている。堂故氏の連合後援会の発会式も同時に開かれ、情報通信会社インテックの中尾哲雄・最高顧問が会長、米原蕃県議が会長代行に就任した。

 ◇みんな 選挙区は自主投票

 みんなの党県支部は29日、砺波市で役員会を開き、参院選の富山選挙区について、自主投票とすることを決めた。比例選で票の上積みを目指す。

 支部長の柴田巧参院議員は「公認や推薦の候補者を立てられず、残念の極み。まだまだ県内で我々が弱い存在だと言わざるを得ない」とあいさつ。役員会後、記者団に対し、「民主党からよい候補者が出れば(推薦などを検討する)という話はあったが、幻に終わった。県内で党の足腰が十分ではないのが、今後の課題だ」と語った。

 富山選挙区では、自民党や共産党が早々に候補者を決める一方、みんなの党は5月の連休明けに独自候補の擁立を断念。民主党や日本維新の会の候補者もおらず、投票率の低下が懸念されている。比例選について、柴田氏は「投票率は下がるだろうが、都議選では低投票率でも躍進できた。改革を訴えて、票を掘り起こすしかない」と話した。

 ◇アピタ魚津店に期日前投票所

 魚津市選挙管理委員会は7月13〜15日、同市住吉のショッピングセンター「アピタ魚津店」内に参院選の期日前投票所を開設する。同市の前回衆院選での投票率は52・06%(県平均56・89%)と県内最下位で、投票率向上を図るのが狙い。

 同市ではこれまで、期日前投票は原則市役所で受け付けていたが、「若い世代の投票率向上が期待できる」(選管)として人出の多い週末の3日間、同店への投票所設置を決めた。

 民間商業施設への投票所設置は、昨年12月の衆院選で実施した高岡市に次いで県内2例目。午前10時〜午後8時(14日は午前9時〜午後8時)、同店2階のイベントスペースに設置する。

 また、今回の選挙から、期日前投票に必要な宣誓書を投票所入場券の裏に印刷し、あらかじめ必要事項を記入できるようにすることで投票所の混雑緩和を図る。

(2013年6月30日 読売新聞)

2243チバQ:2013/06/30(日) 15:34:52
http://sankei.jp.msn.com/region/news/130625/tcg13062502030003-n1.htm
【参院選2013 栃木】
戦いの構図(1)自民、知事筆頭に盤石の布陣
2013.6.25 02:02 (1/2ページ)

自分の知名度の低さを物語るエピソードで聴衆を笑わせ、支持を呼びかける高橋克法氏=22日、上三川町上郷の同町農村環境改善センター
 ■「欠点」 引き締め材料に

 「上三川町では、岩崎純三先生(元参院議員・真岡市長、故人)のおかげで、私を知っている方が多いが、県南に行くと本当に知名度がない。前高根沢町長という名刺を持って歩いていると『高根沢ってどこにあるの』と言われる」

 22日午後、上三川町農村環境改善センター(同町上郷)で開かれた同地区の決起集会で、自民新人の高橋克法氏(55)は知名度の低さを軽妙な語りで説明し、聴衆の笑いを誘った。県南の会合では会場入り口で7割の入場者が目の前を素通りし、帰りがけに「あんたが高橋さんだったんだと言われる」エピソードも披露した。

 県議1期、高根沢町長4期を務め、県政界、自治体関係者には名の通った高橋氏だが、全県的に有権者には浸透していないことは本人がよく承知している。

 ただ、不安材料をことさら強調するのは、安倍晋三内閣の高い支持率を背景に楽観ムードが漂う陣営を引き締める意味合いもある。23日投開票の東京都議選で自民は完勝。参院選でも与党の優位は動かないだけに保守王国・栃木で負けるわけにはいかないというプレッシャーもある。

 布陣は盤石だ。自民県連を中心とする選対本部と後援会は県内くまなく39の地区後援会を設置し、多くの市町で首長が会長に就任。その頂点には、福田富一知事が後援会総連合会長に就く異例の態勢で臨む。「地方政治に熟知した政治家を国会に送りたい」という願いは福田知事の会長就任の理由の一つであり、自民の参院候補公募に市町長有志が高橋氏を推薦した理由でもある。

 高橋氏はこれまで、国政選挙のたびに有力候補の一人として名前が挙がり、国政への意欲を持ち続けてきた。地元でも「町から国会議員を」と、高橋氏を推す機運は高まっていた。3年前の前回参院選では、自民以外からの出馬にも前向きだった。

 今回、満を持しての国政挑戦。組織戦で優位に立っているといっても、現職を相手に挑戦者の立場を忘れてはならない。

 「地方の痛みを分かり、国の経済をしっかり前に進めるためにも、法案を出しても通らない今の参院のねじれ状況を変えるため、自公での安定議席を確保しなければならない」と訴える高橋氏。「知名度のない私が現職に追い付き、頭一つでも出たい」

                   ◇

 間近に迫った参院選に挑む県内各党、各陣営の動きを追い、戦いの構図、公示直前の情勢を探る。

2244チバQ:2013/06/30(日) 15:35:22
http://sankei.jp.msn.com/region/news/130626/tcg13062602070001-n1.htm
【参院選2013 栃木】
戦いの構図(2)民主、県連代表 背水の陣
2013.6.26 02:07 (1/2ページ)

支持者と握手をして支援を呼びかける谷博之氏。逆風の中、県連代表として負けられない戦いに臨む=20日、鹿沼市坂田山の鹿沼市民文化センター
 ■県内用マニフェストも

 「厳しい戦いだが、これは正義の戦いだ。必ず勝利して、権力のための政治が間違っていることを表明しなくてはならない」

 現職で3選を狙う民主栃木県連代表の谷博之氏(69)は、鹿沼市坂田山の鹿沼市民文化センターで開かれた鹿沼・西方地区総決起集会で、集まった支持者を前に語気を強めた。

 昨年12月の衆院選は、3人の候補者を立てた県内選挙区で全敗し、比例復活も福田昭夫氏の1人だけという厳しい結果となった。23日投開票の東京都議選でも、民主は議席を大幅に減らして共産を下回る惨敗。今なお続く逆風の強さが露見した。その中で党の立て直しを図るには、県連代表の議席の死守は最重要課題だ。県連幹事長の松井正一県議は「まだまだ票数が足りない。背水の陣を敷いて良識ののろしを上げる」と呼びかけ、危機感を前面に出す。

 県連のメンツをかけた戦いに、党本部からも次々と応援が駆けつけている。今月13日には宇都宮市内で党政調会長の桜井充参院議員との政策集会を開き、「障害者政策では、今の国会議員の中で谷氏ほどの人はいない」と強調。谷氏自身も、市議・県議時代を含む約35年間の政治家としての実績をアピールするとともに、10〜20人の細かい集まりにも顔を出す地道な活動で地盤固めに余念がない。

 それでも、福田富一知事を後援会総連合会長に置き、多くの首長が地区後援会長に就く自民新人で元高根沢町長の高橋克法氏(55)の陣営と比べると、態勢は脆弱(ぜいじゃく)。自民以外の党からも「民主は4年前に有権者の思いを託されたが、裏切った」「自民、公明との3党合意でがんじがらめ」と批判され、浮動票の取り込みも簡単ではない。

 このため、選対は「賛否が分かれているテーマに明確な意思を示して、有権者に確かな選択肢を与える」と党本部のマニフェスト(政権公約)に加えて、県内の問題に対する主張をまとめた県内用マニフェストを作成し、26日にもその詳細を発表する。

 桜井氏との政策集会で谷氏は「国民の目線に立って、しっかり声を聞いて力を合わせる。これが民主党の原点だ」と訴えた。谷氏をはじめ、民主関係者の演説では「原点」という言葉が頻繁に出てくる。逆風の中で「この戦いに勝って、民主党が次の政権を担う反転攻勢の一歩とする」(谷氏)ためには、“党の原点”を有権者に理解してもらえるかが一つの鍵となる。

2245チバQ:2013/06/30(日) 15:36:09
http://sankei.jp.msn.com/region/news/130629/tcg13062902070004-n1.htm
【参院選2013 栃木】
戦いの構図(3) みんな代表の地元で擁立難航
2013.6.29 02:06 (1/2ページ)

党公認候補に決まり、渡辺喜美代表ともに支持者の前でアピールする沖智美氏(右)=12日、大田原市
 ■若さアピール 挽回狙う

 「出遅れた状況だが、候補者は30代。政治に関心を持たなかった若い世代に投票所に足を運んでもらえれば決して勝てない選挙ではない」。今月12日夜、大田原市内で開かれたみんなの党、渡辺喜美代表の後援会地区代表者会議。立候補が決まったばかりの沖智美氏(32)を後援会幹部らに初めて紹介した渡辺氏は強気な姿勢を示した。

 前回の参院選で候補者擁立が難航し、出遅れた。その反省を踏まえ渡辺代表は昨年12月、「早ければ1、2月中にも決めたい」と早々に候補擁立を宣言。しかし、候補者選びは予想以上に難航。6月までずれ込んだ。水面下で国会議員経験者ら複数に要請してきたが、最終的には家族らの反対などで断念せざるを得ない状況が続いた。

 切羽詰まった渡辺代表が決断したのは若い世代からの候補者擁立だった。出馬を打診したのが、党衆院議員秘書で元東京都新宿区議の沖氏と渡辺代表の秘書でおいの渡辺美知太郎氏(30)。候補者の中では“紅一点”となり、若年層や女性票の浸透を図れると沖氏を栃木選挙区に、また選挙区との相乗効果を狙って美知太郎氏を比例代表候補に決めた。

 当初から「不戦敗という選択肢はない」としていた渡辺代表。「選挙区に候補者がいなければ、党のイメージが薄れてしまう」(党周辺)との危機感があった。

 初陣の前回は新人候補が22万票以上を獲得。比例代表では約30万票で民主、自民を上回り、党の存在感を示した。

 23日投開票の都議選は7議席と躍進。大きく出遅れたが、代表のお膝元での戦いに、前向きの姿勢を崩さない。党関係者は「改革に期待する有権者の受け皿となっている」と無党派層の支持に期待を示す。また、「(沖氏が)候補者の中で最も若く、ネットを利用する若年層などに訴えやすい」と、インターネットでの選挙活動解禁が追い風になるとの見方もある。

 沖氏は立候補表明の翌週からJR宇都宮駅前での辻立ちを開始。都市部の無党派層への浸透を狙い、宇都宮市や小山市などで街頭演説を繰り広げ、脱原発、消費増税凍結、地域主権を訴え、支持を呼びかける。

 沖氏は県内での知名度はなく、出遅れも大きく響いているが、党として2度目の参院選で存在感を示せるか。今後の政界地図を占う座標軸として注目される。

2246チバQ:2013/06/30(日) 15:36:29
http://sankei.jp.msn.com/region/news/130630/tcg13063002150004-n1.htm
【参院選2013 栃木】
戦いの構図(4)共産・幸福 存在感示せるか
2013.6.30 02:14
 ■目標7万票/「9条」改正

 「ただいま、東京都議選の速報が入ってきました。共産党は議案提出権がある11議席を上回る情勢です」

 23日夜、宇都宮市本町の県総合文化センターで開かれた共産新人、小池一徳氏(52)らの演説会終了間際。司会が都議選の速報を伝えると、会場は歓声に包まれた。党県委員会の小林年治委員長も「弾みになる」と高揚。都議選では民主(15議席)を上回る倍増の17議席を獲得し、国政での躍進を狙う。

 平成19、22年に続き3回目の挑戦となる県委員会書記長の小池氏。19年は約4万2千票、前回は約2万8千票にとどまったが、今回は比例代表の現職を当選させるためにも、7万票と具体的な目標を持って選挙戦に挑む。前回の倍以上の票を獲得するため、陣営は「公示までに支持を固める必要がある」と、まずは基礎票固めに走る。足元を固めた上で反自民票の取り込みを狙う。

 16日、日光市内の街頭演説では、安倍晋三内閣の政策を批判した上で、「民主党は3党合意に縛られ、第三極の政党も悪政を後押ししている。筋を通しているのは共産党しかない」と訴え、他の野党との違いも強調する。小池氏は「政府への批判の受け皿は共産党しかない。(都議選の)絶好の流れを参院選に結びつけたい」と話す。

                   ◇

 幸福は選挙に初めて挑む新人・杉浦満春氏(45)を擁立し、消費増税中止と国防強化などを訴える。支持者回りなど地道な活動にも力を入れ、党勢拡大への足固めとしたい杉浦氏。街頭では「法人税を引き下げ、贈与税も撤廃を目指す」と、景気回復のため徹底した減税策を主張。憲法9条をめぐる議論では「国防強化の障害である9条は改正すべきだ」と踏み込み、他党との違いをアピールする。

 栃木選挙区は、改選数が1となってから最多の5党5人で争うことになる公算だ。また、選挙区に候補を立てた5党の他の主要政党も比例での躍進、重点候補の当選を目指して活動を展開しており、与野党の攻防が激しくなっている。=おわり

2247チバQ:2013/06/30(日) 16:06:07
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/130629/elc13062908350011-n1.htm
【参院選2013 沖縄】
保革とも「基地は県外」を主張 公約ねじれで知事にフリーハンド
2013.6.29 08:33 (1/2ページ)[《参院選2013》各党の公約]

沖縄米軍普天間飛行場に配備されている新型輸送機MV22オスプレイ=沖縄県宜野湾市の米軍普天間飛行場(鈴木健児撮影)
 沖縄戦終結から68年を迎えた23日、沖縄県糸満市の平和祈念公園で開かれた追悼式。照りつける日差しの下、自民党新人の安里政晃、現職で社民、共産、生活の各党が推す糸数慶子の両氏は、ともに黙とうして戦没者の冥福を祈った。

 「米軍基地の集中がいまなお沖縄県の大きな負担となっております。沖縄の負担を少しでも軽くするよう、全力を尽くします」

 安倍晋三首相の誓いの言葉に耳を傾けた2人は保革に分かれているが、米軍普天間飛行場(宜野湾市)の移設先を「県外」と公約していることでは同じだ。負担軽減を願っていても、名護市辺野古への県内移設を追求する首相と温度差があることは間違いない。

 「県内」か「県外」か−。地元メディアから何度も同じ質問を受ける安里氏が、複雑な胸の内を明かしたことがあった。

 「安全保障を国民が等しく負担するよう、公約で掲げたように『県外』を訴えたい。ただ、一つ言いたいのは、県民が求めているのは普天間の危険性の早期除去、固定化の阻止だ。県内か県外かが目的ではない」

 安里氏は18日、浦添市での討論会でこう語った。だが、政権与党として県内と県外の違いは重大だ。

 自民党の石破茂幹事長は25日の記者会見で、沖縄県連が地域版公約に県外移設を明記する意向であることを「党本部と完全に真逆なものは認められない」とけん制した。自民党の参院選公約は、政府の方針通りに「辺野古への移設を推進」と明記しており、整合性が取れなくなるからだ。

 これに対し、県連の照屋守之幹事長は「批判は免れないが、県外移設は県民への約束であり、いきなり翻えせない。『県内』では選挙は戦えない」と話す。県連は、民主党の鳩山由紀夫政権の迷走で火がついた県民感情に押され、仲井真弘多知事と「県外」にかじを切った。「大義名分もなく県内へ回帰できない」(県連関係者)というわけだ。

 それでも、照屋氏は「党本部との信頼関係は保てている」と強調する。党本部は沖縄選挙区を参院選の重点地区と位置付け、25日には石破氏が安里氏の応援のため沖縄入り。公示日も駆け付け、てこ入れを図る。

 「首相が発表した骨太方針にも『沖縄は日本の牽引役』との言葉が入った。沖縄のチャンスを広げるため頑張らないといけない」

 安里氏は22日、浦添市の選対支部の事務所開きでこう訴えた。基地問題よりも経済振興を前面に打ち出し、仲井真氏や財界の支援を得ているが、自民党にとっては全国の1人区で数少ない追う立場の選挙戦だ。

 「革新のエース」として高い知名度を誇る糸数氏にとり、自民党県連が辺野古移設を明確にしないことで戦いにくい選挙となった。県外主張を「糸数氏をはじめ革新の運動の成果」(糸数氏の選対幹部)とみているだけに、自民党の「公約ねじれ」を表立って突くわけにはいかない。

 安倍政権が3月、辺野古移設に向けた埋め立て申請を提出したのを受け、仲井真氏は年末にも埋め立てを認めるか決断する見通しだ。ある自民県連関係者は「勝負は今じゃなく年末だ」と話し、こう続けた。

 「今、県内か県外かという選挙をやって負けたら、県外が直近の民意として知事を縛ってしまう。われわれは知事にフリーハンドで判断してほしいんだ」

 沖縄では、仲井真氏による埋め立ての可否の判断、来年1月の名護市長選と政治日程が控える。自民党にとって党本部と県連の「ねじれ」は、移設問題を最大の争点にしないための“暗黙の戦略”ともいえそうで、今回の参院選はまだ通過点でしかない。(千葉倫之)

2248チバQ:2013/06/30(日) 16:09:19
http://senkyo.mainichi.jp/news/20130627ddlk05010003000c.html

2013参院選・秋田:決戦目前/上 民主 なるか「非自民」結集 /秋田

毎日新聞 2013年06月27日 地方版


 ◇連合内に残る不信感

 通常国会が26日閉会し、政界は参院選(7月4日公示、21日投開票予定)モードに突入、立候補予定者らは本格的に走り出した。秋田選挙区(改選数1)には、民主現職の松浦大悟氏(43)▽自民新人の中泉松司氏(34)▽共産新人の佐竹良夫氏(62)▽幸福実現新人の西野晃氏(36)−−の4人が名乗りを上げている。焦点は安倍政権への高い支持率の中、松浦氏が県内唯一の民主党の国会議席を守れるか。公示目前の4氏らを追った。【参院選取材班】

 「6年間、街頭演説は2000回を超え、小集会は300回。車の移動距離は22万8000キロを超えた。地球を5周以上回ったことになる」。松浦氏はつじ立ちやミニ集会などを重ねてきた実績を数字で強調する。

 訴えてきたのは民主党への信頼回復だ。「子ども手当や高校授業料無償化など民主党政権が進めた方向性は間違っていなかった」と強調。「本当の意味での経済成長は年金、医療、介護などの社会保障の充実で将来不安を無くすことだ」と「三本の矢」の成長戦略を掲げる政権与党への批判を強める。22日の事務所開きでは「参院選は自民党に歯止めをかける戦い。県民の声を受け止め、声なき声に耳を傾け、本当に弱い立場の人たちの政治を行う」と訴えた。

 しかし、政権を失った民主党の支持率は低迷したまま。かつての追い風はない。党県連選対本部長の虻川信一県議は「松浦さんは断トツでネームバリューがある。その優位性を前面に打ち出して訴えていく」。政党色を抑え、人物本位で選んでもらう戦術も視野に入れる。

    ◆   ◆

 松浦氏を推薦する最大の支援団体、連合秋田。「雇用・労働政策の考え方が近い」として、4月に松浦氏の推薦を決めた。東海林悟会長は「働く者にとって一番近い政党は民主党。地道に民主党政権の実績、成果を訴えていきたい。負けられない選挙だ」と組織の結集に力を入れる。だが、一方で「組合員の思いからすると、民主党への裏切られ感があるのは事実」とも。政権与党として期待に十分応えられなかった党への失望感が依然影を落としている。

 連合秋田傘下の自治労県本部は、推薦依頼を受けた松浦氏への対応を支持にとどめた。07年参院選では、無所属で立候補した松浦氏を民主、社民、連合秋田が「三者共闘」で初当選させた。だが、その後、松浦氏は民主党入り。自治労は当時、松浦氏に「無所属でがんばってくれ」と懇願していた。自治労県本部幹部は「民主党県連のこれまでの選挙での対応や、民主党政権の政治はぶれ過ぎていた」と不信感が解消されないままだ。

    ◆   ◆

 参院選の前哨戦とされた23日投開票の東京都議選。第1党だった民主は惨敗し、共産に次ぐ第4党に転落した。虻川県議は「民主は非自民の受け皿として評価されなかった」と厳しく受け止める。そして「有権者の心情は秋田も中央もそんな変わらない」と参院選への影響を懸念する。社民党県連は秋田選挙区で自主投票を決めている。松浦氏は再び非自民勢力を結集できるのか。勝負の分かれ目だ。

2249チバQ:2013/06/30(日) 16:09:50
http://senkyo.mainichi.jp/news/20130628ddlk05010013000c.html

2013参院選・秋田:決戦目前/中 自民 知名度不足、どう克服 /秋田

毎日新聞 2013年06月28日 地方版


 ◇組織戦の態勢は着々

 「県議を務めた6年間で培った経験や絆を生かし、国政の場で役目を果たしたい」

 参院選秋田選挙区(改選数1)に立候補を表明している自民新人の中泉松司氏(34)は23日、秋田市内で開いた事務所開きで、選挙戦に向け、決意を語った。自民党県連会長の金田勝年衆院議員ら県選出の国会議員や県議らに加え、佐竹敬久知事や穂積志秋田市長ら県内の首長が出席。会場は「オール秋田」で中泉氏を支援する熱気に満ちあふれた。

 しかし、この重厚な布陣にも、中泉氏は表情を崩さない。「身一つで、広い県内を歩き、投票日までどれだけの人たちに会えるか。時間がない。本当に不安」。挑戦相手の民主現職、松浦大悟氏(43)は民放アナウンサー出身。知名度ではまだまだ及ばず、焦りを隠せない。

   ◆   ◆

 課題は知名度不足だ。どう克服し、どう名前を浸透していくか。

 中泉氏は昨年10月、参院選立候補を表明以来、県内各地を訪ね、あいさつ回りを繰り返してきた。開いたミニ集会は「100回以上、数え切れない」。昨年12月の衆院選では、自民公認候補者の選挙運動に同行し、候補者とともに、顔と名前を売り込んだ。しかし、中泉氏は「県内25市町村。2巡、3巡したところもあれば、まだ1巡のところもある」。県議時代の選挙区、秋田市でも知られていない地域があるという。

 自民党県連も、態勢を構築し、中泉氏を支える。県内を衆院秋田1〜3区ごとに地域分け。各区の衆院議員をトップに据え、県議や市議らが浸透に総力を挙げる。特に、まだ十分でない県南や県北を重点的に運動を展開していくという。県連の選対本部長を務める鈴木洋一県議は「これからの戦い方、活動の仕方で知名度不足は十分克服できる」と力を込める。

   ◆   ◆

 とはいえ、安倍政権の高い支持率は、新人の中泉氏にとっては心強い追い風だ。さらに5月上旬に連立政権を組む公明党が中泉氏の推薦を決めたのに続き、今月17日には県農政連も「環太平洋パートナーシップ協定(TPP)の対応などで自民党への懸念はある」としながらも推薦を決めた。中泉氏の事務所には秋田商工政和会など300を超える団体の推薦状が張り出され、組織戦の態勢は着々と築かれつつある。

 23日、秋田市内のホテルで開かれた自民党県連定期大会。参院選必勝を期して集まった支持者らに、大島理森・党前副総裁が戒めた。「最大の選挙の敵は緩み、油断」

2250チバQ:2013/06/30(日) 16:10:10
http://senkyo.mainichi.jp/news/20130629ddlk05010003000c.html

2013参院選・秋田:決戦目前/下 各党 「比例」上積みへ連携 /秋田

毎日新聞 2013年06月29日 地方版


 ◇都議選で勢いづく共産

 「都議選は本当にうれしかった。状況は変わっている。みなさん何とか東京に送り出してください」

 参院選秋田選挙区(改選数1)に立候補を表明している共産新人の佐竹良夫氏(62)の24日の事務所開き。支援者ら50人は前日の東京都議選で、共産が議席を9増やす17議席を獲得した興奮に包まれた。共産党県委員会の米田吉正委員長は「自共対決が参院選の真の対立軸だ」と選挙戦に向け勢いづく。

 4月の立候補表明以降、ミニ集会や街頭演説を精力的にこなし、環太平洋パートナーシップ協定(TPP)参加反対など、安倍政権の政策批判を展開。参院選から解禁されるインターネットを使った選挙運動に合わせ、自身のブログやツイッターを頻繁に更新し、若年層への支持拡大を図る。比例代表では県内での目標を5万票と設定。選挙区と連動した選挙戦を展開する。

 幸福実現新人の西野晃氏(36)は候補者の中で最も早い16日に事務所開きを済ませ、秋田の活性化などを訴え支持拡大を目指す。

    ◆  ◆

 一方、比例代表には日本維新の会新人の松村譲裕氏(46)が立候補を表明。16日には秋田市で事務所開き。態勢を整えつつある。

 橋下徹共同代表の発言を巡り、党内の不協和音が指摘されているが、陣営幹部は「党の方針がぶれているわけでない。一丸となって勝利を目指す」と影響を否定する。

 選対本部長には村岡敏英衆院議員(52)が就任。選挙戦期間中は県内にとどまり地盤の衆院秋田3区と秋田市を中心に、松村氏の個人名の投票を呼びかけていくという。

    ◆  ◆

 各党も着々と選挙戦への準備を整える。

 公明党は5月上旬に自民新人の中泉松司氏(34)への推薦を決めた。党県本部代表の田口聡県議は「推薦したからには約束を守る。当選に導くことを誓う」。その“見返り”の自民との選挙協力で、比例で6万1000票の獲得を目指す。

 参院選秋田選挙区への対応を自主投票と決めた社民党県連は、比例で5万票獲得を目指す。票の上積みのため、一部の党員・組織に民主現職の松浦大悟氏(43)への投票を呼びかける。石川ひとみ代表は「民主との関係が良好な地域もあり、可能な限り要請する」。

 民主と1人区の一部で選挙協力することで合意したみんなの党。だが、県内の状況について、寺田典城参院議員(73)は「まだ話せる段階ではない」。公示直前にも方針を表明する意向だ。

2251チバQ:2013/06/30(日) 16:11:24
http://senkyo.mainichi.jp/news/20130627ddlk28010347000c.html

メビウスの果てに:2013年参院・知事ダブル選/上 自民「現職優先」 /兵庫

毎日新聞 2013年06月27日 地方版


 ◇公認決定、「先延ばし」の末に 公明絡み、揺らぐ足元

 師走も押し迫る昨年12月21日の夕刻。神戸市中央区の自民党県連ビルの一室に、幹部十数人が顔をそろえた。話し合いの議題は、7月4日に公示予定の参院選兵庫選挙区(改選数2)の党公認候補者について。党本部が各都道府県連に通達した公認申請の期限が、その年の6月に設定され、もはや猶予はなかったからだ。

 選択肢は現職の鴻池祥肇氏(72)と県議の加田裕之氏(43)。仲間内での「査定」は進まず、既に3時間程の時が流れ、空気だけが重みを増した。「無記名の投票で決めよう」。どこからともなくあがった声に、ほだされるように始まった決選投票の結果は、鴻池氏の勝利。半年以上も先延ばしされた結論に、ようやく終止符が打たれた瞬間だった。

 事の始まりは昨年5月、鴻池氏が4選を目指す意向を表明した時点にさかのぼる。同6月には加田氏ら若手県議2人が、相次いで参院選での公認を申請。「現職優先」を掲げる党の規約にもかかわらず、現職と新人が「三つ巴(どもえ)」の様相を帯び始めたからだ。

 事態を重く見た県連は、傘下の約80支部に候補者選定に関する意向調査を実施。その結果、「県連に一任」が多数を占めた一方、現職の鴻池氏を推す意見は1割程度にとどまった。むしろ、選考基準に「若さ」を求める意見が少なくなく「新人の支持の広がりを見てから、候補者を見定める」(日村豊彦・県連選対委員長)必要性が一気に高まった。

 若手県議の1人は選考を辞退したものの、加田氏の選択肢を消去できないまま断行された決選投票。“異例”ずくめの選考過程は、ようやく鴻池氏でまとまった結論にさえ「欠席者の委任投票が認められれば、加田氏が1票上回っていた」との臆測も呼ぶほど、県連内の「ねじれ」を浮き彫りにさせた。

   ◇    ◇

 決選投票にまでもつれた背景には、鴻池氏が2009年、週刊誌に「女性問題」を報じられたこともあり官房副長官を辞任し、県連を除籍された経緯が絡む。この一件は県連内の一部に、鴻池氏への抵抗感を今でも払拭(ふっしょく)できないままにさせているからだ。加えて、この「反鴻池」のベクトルをさらに強める要因もある。公明党の存在だ。

 公明党は候補を立てない全国の43選挙区で自民党候補を推薦する方針を決めているが、鴻池氏への推薦は公示間近の今月20日になってようやく決まった。公明党の支持母体・創価学会でも女性の支持者は少なくなく、「女性問題をいったん起こしたら、記憶から簡単には消えない」(公明党関係者)事情が、自民党候補で最後の推薦決定になった事実と無縁とは言い難い。

 「候補者選定に半年もかかり、最終的に『札入れ』までしたのは異例。鴻池氏は『勝手にしても選挙に通る』という姿勢を改め、身をもって示すべし」。ある自民党県連幹部が指摘する。「推薦に差を付けたことで『分かってくれ』と言うことだ」。公明党関係者も続ける。第2次安倍内閣の高支持率で追い風が吹くかに思えた、鴻池氏の足元に渦巻くすきま風が、「ねじれ」の萌芽(ほうが)を静かに育み始める。【山口朋辰】

   ◆    ◆

 参院選と知事選の「ダブル選」が迫る。各党の思惑は「ねじれ」を深め、複雑な軌跡を描く。さまざまな「ねじれ」が集まった「メビウスの輪」の果てにあるものは−−。

〔神戸版〕

2252チバQ:2013/06/30(日) 16:12:04
http://senkyo.mainichi.jp/news/20130628ddlk28010332000c.html

メビウスの果てに:2013年参院・知事ダブル選/中 組織票と浮動票 /兵庫

毎日新聞 2013年06月28日 地方版


 ◇民主、連合が「頼みの綱」 共産、批判票「受け皿」に

 「我々は四の五の言わずに応援団としてきちんと対応する。だが参院選が終われば、勝っても負けても距離を置かせてもらう」

 民主党が再び野党に転落した昨年12月の衆院選から、わずか2カ月後の2月9日夜。神戸市中央区のJR新神戸駅そばにあるホテルの会議室で、最大の支持母体・連合兵庫の森本洋平会長は、居並ぶ民主党幹部を前に静かに言葉を紡いだ。7月4日公示予定の参院兵庫選挙区(改選数2)に擁立した現職の辻泰弘氏(57)の決起集会に駆け付け、直前まで気勢を上げていた大畠章宏・党代表代行の頬から緩みが消えた。

 「マスコミがいたら飛びつきますよ」。別の党幹部が冗談めかしたが、会議室は静寂が支配した。「激励の意味もあるだろうが、いつまでも連合におんぶに抱っこでないと選挙もできず、国民政党の自覚に乏しい現状に業を煮やしたのでは」。同席した連合兵庫幹部が真意を推し量る。

   ◇    ◇

 2007年の参院選で過去最高の108万票を得た辻氏といえども「今回は無党派層は期待できない。培った組織力で勝負するしかない」(陣営幹部)のが現状。昨年から県内各地で集会や支援団体へのあいさつを重ねたほか、民主党政権で副厚労相を務めた経歴から、県医師連盟の単独推薦に加え、初めて県歯科医師連盟の推薦も得た。

 とはいえ、県内で30万人ともされる連合の組織票が「頼みの綱」であることに変わりはない。とりわけ連合本部で要職を歴任し、各産別労組出身の「組織内候補」に限りなく近い辻氏だからこそ、「信頼が損なわれたことはない」(連合兵庫幹部)「まさに蜜月」(党県連幹部)と両者の関係に揺るぎは見いだしにくい。

 ただ、連合内部で生じた民主党への「疑念」は燎原(りょうげん)の火種となる恐れをはらむ。昨年12月の衆院選では、民主党が県内全12選挙区に擁立した候補者12人のうち、連合兵庫は2人の推薦を見送った。「地域の政策要求を実現しようとしなかったからだ。選挙に出れば当然推薦するという姿勢でもなかったし、『なぜ民主党なのか』という声を抑えるのに苦労している」。連合兵庫幹部は苦渋の表情を浮かべる。

 「無党派層は民主党を見限っているのでは」。党県連幹部の見立てが深刻になるほど、すがりたい連合兵庫との“絆”。「『存亡の危機』と言うのはたやすいが、党からは鬼気迫る感じが伝わってこない」。連合兵庫幹部は嘆息した。

   ◇    ◇

 今月17日、知事選に共産党推薦で立候補する田中耕太郎氏(64)の事務所開き。神戸市中央区の事務所前には、参院兵庫選挙区に党が擁立した金田峰生氏(47)も並ぶ。金田氏が田中氏との「共同戦線」を張る背景には、党のつながりに加え、田中氏が前回知事選(09年)で現職の井戸敏三氏(67)への批判票などで得た約49万票を取り込みたい狙いも透けて見える。

 「参院選は安倍政権に追随しない『自共対決』の構図。無党派層の支持も広げたい」。党県委員会の松田隆彦書記長が強調する。民主党の退潮で、批判票の「受け皿」を目指す共産党の戦略。23日投開票された東京都議選の“大躍進”が、兵庫での9年ぶりの議席奪還につながるのか、瀬踏みする日々が続く。【豊田将志、渡辺暢】

〔神戸版〕

2253チバQ:2013/06/30(日) 16:12:40
http://senkyo.mainichi.jp/news/20130629ddlk28010334000c.html

メビウスの果てに:2013年参院・知事ダブル選/下 協力関係解消 /兵庫

毎日新聞 2013年06月29日 地方版


 ◇維新、参院選で「手いっぱい」 みんな、構図一変「対決姿勢」

 「(出すのは)当然やろ。何なめた事言うとんねん」

 今年3月、大阪市中央区にある日本維新の会大阪本部の一室に、松井一郎党幹事長(大阪府知事)の怒声が響き渡った。怒りの矛先は、党県総支部の新原秀人代表ら幹部の面々。会議終了後の立ち話で、県知事選(7月4日告示)に独自候補を擁立する方針について、新原氏が確認した直後だった。「君らも(人選を)頑張らな、あかんで」とだけ答え、その場を立ち去る松井氏。一言二言しか交わされなかった会話は、わずか数分で終わった。

 昨年12月の衆院選で、県内の比例票トップの約75万票を獲得した維新の勢いは、知事選と同日公示される参院選兵庫選挙区(改選数2)も含め、「ダブル選」の“台風の目”と目されていた。知事選でも維新が強力に推し進める道州制「関西州」に、強固に反対する井戸敏三知事(67)への対抗意識を燃やしてきた。

 潮目が大きく変わったのは、今年4月の伊丹・宝塚両市長選。大阪府外の首長選で初めて擁立した公認候補がいずれも惨敗し、「参院選でも手いっぱいなのに、知事選は絶対無理」(党県関係者)という空気がまん延した。さらに、橋下徹共同代表(大阪市長)の「従軍慰安婦」発言が追い打ちを掛け、松井氏も今月19日、知事選への擁立断念を表明するしかなかった。

 23日に投開票された東京都議選でも、維新は猛烈な逆風に苦しんでいる。「都議選の前に知事選断念が決まって良かった。負けてからでは参院選に格好が付かない」。党県関係者が胸の内を明かす。都議選直前の22日、松井氏は神戸市中央区で開かれた党県総支部総会のあいさつで語気を強めた。「これからイバラの道だと思うが、未来への挑戦を共に歩んでほしい」

   ◇    ◇

 ゴールデンウイークも明けた5月16日夕、神戸市役所26階のみんなの党市議団控え室。参院選兵庫選挙区に維新が擁立した清水貴之氏(38)は維新県総支部の新原代表と共に、並み居るみんな所属の市議の前で頭を下げた。数日前から問題化した橋下氏の「慰安婦発言」などもあり、参院選でのみんなと維新の協力関係を改めて確認する必要性も高まっていた。「うちは誰も立てる予定はない。第三極で力を合わせて頑張ろう」。大石欣則党市議団長(当時)が手を差し出したが、協力関係が解消されたのは3日後のことだった。

 昨年12月の衆院選で井坂信彦氏ら2人の県内選出議員を送り出したみんなは「兵庫には根っこが生えている」(渡辺喜美党代表)と称されるほど、着実に支持層を積み重ねてきた。それだけに、両者の組み合わせは他陣営に強い警戒感をもって受け止められてきた。

 ところが、「同志」の“自爆”で構図は一変。協力解消に踏み切ったみんなは「兵庫で見送る選択肢はない。必ず擁立したい」(渡辺氏)と候補者擁立にベクトルを傾け、維新との対決姿勢を全面に打ち出す作戦で突き進み始めた。ただ、党所属市議が逮捕された事件が「参院選に及び腰になっているのは否めない」(党市議団関係者)と暗い影を落とす。

 解消発表の直前、神戸・三宮で街頭演説中の清水氏のそばを、井坂氏が偶然通りかかった。車を降りて近づく清水氏を井坂氏は拒むことなく、二人は両手で握手を交わした。「みんなとは本当に一緒にやりたい。ラブコールは送っている」(維新関係者)。“片思い”はかなわないまま、一時は志を同じくした「第三極」の選択肢がまた一つ加わる「ねじれ」だけが増していった。【山口朋辰、渡辺暢】

〔神戸版〕

2254チバQ:2013/06/30(日) 16:13:40
http://senkyo.mainichi.jp/news/20130629ddlk44010588000c.html

’13参院選おおいた:「みんなの党」浦野氏、民主に支援申し入れ /大分

毎日新聞 2013年06月29日 地方版


 7月4日公示の参院選大分選挙区(改選数1)にみんなの党公認で立候補予定の浦野英樹氏(44)らは28日、民主県連を訪れ、支援を申し入れた。

 民主とみんな両党本部の選対委員長が27日に競合しない1人区での協力関係構築で合意したことを受けた対応。浦野氏も「年金や社会保障改革の分野では一緒にやっていける部分はたくさんある。政策本位で共闘できる関係を」と訴えた。

 民主県連の首藤隆憲幹事長は「安倍政権の暴走を阻止しなければという立場で一致できる。他政党と協議した経過も踏まえて、しっかりと協議させていただきたい」と応じた。【佐野優】

2255チバQ:2013/06/30(日) 16:15:46
http://mainichi.jp/area/aomori/news/20130625ddlk02010004000c.html

2013参院選・青森:1/6の攻防 戦いの構図/1 自民の衆参6議席独占が焦点 /青森

毎日新聞 2013年06月25日 地方版


 ◇野党間に対立、票分散も

 7月4日公示の見通しの参院選で、青森選挙区(改選数1)は過去最多の6人が立候補する乱戦となりそうだ。焦点は衆院4人、参院2人の選挙区選出の国会議員計6人のうち、唯一の非自民議員が占める議席を自民党が奪取し、県選出国会議員を独占するかどうかだ。自民の議席独占と、県選出の野党議員がゼロとなるのは、中曽根政権下の1986年の衆参ダブル選を経て達成されて以来となる。一方、野党側は民主党の離党者続出や、各陣営間の相互不信による溝が根深く、非自民票は分散しそうだ。

 立候補予定者は、生活の党現職の平山幸司氏(43)▽自民新人の滝沢求氏(54)▽みんなの党新人の波多野里奈氏(40)▽共産党新人、吉俣洋氏(39)▽無所属新人の工藤信氏(59)▽幸福実現党新人の石田昭弘氏(54)−−の6人。

   ◇  ◇

 改選数1の青森選挙区ではこれまで、保守勢力が自民に結集すれば自民が勝利し、内紛で分裂すれば「非自民」に勝機が生じる、という構図が多かった。55年の自民党結党後、93年の自民分裂までに補選を含め16回の参院選があり、このうち11回で自民候補が勝利。残りの5回でも、うち3回は保守系候補が勝利し、追加公認で自民入りするなどした。

 95年以降の6回での自民勝利は2回だが、残り4回の非自民系の勝利には、自民離党組の田名部匡省氏らが大きく関与しており、非自民の勝利は保守分裂が前提だ。また、非自民候補の少なさもカギとなる。自民・民主・社民・共産の4候補で争った04年と07年は民主が勝利。5人が出馬した01年と10年は自民が勝利している。

   ◇  ◇

 昨年の衆院選では、自民は県内4選挙区で他党候補の比例復活すら許さない大勝を果たしたが、比例の獲得票では非自民票が約34万票で、自民、公明両党の約25万票より多かった。野党側は「結集しないといけない」(生活の平山氏)と連携を模索したが、糸口も見えぬまま選挙戦を目前にしている。

 平山氏は07年の初当選の際は民主公認だったが、昨年、小沢一郎氏らと離党。みんなの波多野氏は10年参院選と昨年の衆院選に民主公認で出馬したが、今年3月に離党してみんなに入った。

 生活県連は4月に「環太平洋パートナーシップ協定(TPP)反対」で一致する工藤氏との連携を模索。同党公認での比例出馬を暗に求めたが、工藤氏側が断り破談となった。みんなと日本維新の会の党本部レベルの選挙協力も5月に破綻し、維新の県1区支部は自主投票を決めた。民主県連も離党組と距離を置き、無所属の工藤氏を推薦。「非自民」を求める保守票の受け皿が分散している。

 一方、15日にあった滝沢陣営の事務所開きでは、選対本部長の木村太郎首相補佐官が「ねじれ国会を解消するための戦いだ。『負けるはずがない』と思わず、『勝たねばならない戦いだ』との思いで臨む」と楽勝ムードを戒めた。

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 ■昨年の衆院選の県内の開票結果■

 ▽4小選挙区

    自民      民主     共産     未来     維新

1区  津島淳     波多野里奈  斎藤美緒   横山北斗   升田世喜男

    73237   17066  11217  32050  47400

2区  江渡聡徳    中村友信   小笠原良子  中野渡詔子

    81937   18836  6683   18180

3区  大島理森    田名部匡代  松橋三夫   山内卓

    74946   46184  5593   12878

4区  木村太郎    津島恭一   千葉浩規

    104544  35141  17594

合計  334664  117227 41087  63108  47400

得票率 55.5%   19.4%  6.8%   10.5%  7.9%

 ▽比例

自民   194423

民主   105231

維新    97592

公明    59787

未来    48070

共産    38086

みんな   31953

社民    14917

新党改革   5251

幸福     2518

合計   597828

自公計  254210

非自公計 343618

2256チバQ:2013/06/30(日) 16:16:19
http://mainichi.jp/area/aomori/news/20130626ddlk02010046000c.html

2013参院選・青森:1/6の攻防 戦いの構図/2 安倍人気に影落とす県都敗北、TPP /青森

毎日新聞 2013年06月26日 地方版


 ◇自民、懸念は「緩み」

 「どこを回っても選挙前の決意、覚悟が足りない。安倍さん(晋三首相)の人気がいい、支持が高い、勝つだろう、という雰囲気がある」

 15日に青森市であった自民新人の滝沢求氏の集会で、大島理森・党前副総裁が語気を強めた。県内の選挙区選出の衆参6議員の独占を狙う自民県連の懸念材料の一つが陣営の緩みだ。大島氏は「先般の、あの市長選のような結果にしてはいけない」とあいさつを締めくくった。

 「あの市長選」とは4月の青森市長選。再選を目指す現職に対し、自民、公明両党が推薦する新人が「市政奪還」を掲げて挑戦。自民は衆院1区選出の津島淳衆院議員を選対本部長にするなど「公認並み」の体制で臨んだが、2万票の大差で敗れた。党内では「あれほどの差がつくとは」(国会議員)と驚きの声が上がり、森内之保留・党青森市支部長(県議)の引責辞任につながった。

 だが滝沢陣営の市長選敗北の評価は「影響はないとはいえない」という程度。一騎打ちの構図となった市長選で非自民票が現職に集中したのに対し、参院選では野党候補が乱立しているためだ。昨年の衆院選で青森市中心の1区の得票率が約40%だったのに対し、2〜4区では50%以上に達していることも評価の背景にある。

 大島氏は15日の会合で「いまだ、わが地域にはアベノミクスのよい刺激が伝わってこない。まったく安心はできない」と訴えたが、会場には居眠りする出席者もいた。

  ◇   ◇

 自民県連には環太平洋パートナーシップ協定(TPP)も懸念材料だ。衆院選では「『聖域なき関税撤廃』を前提にする限り、TPP交渉参加に反対」と掲げたが、首相が3月に交渉参加を表明。今月5日に青森市であったTPP反対集会では、自民議員の代理で出席した秘書らに「自民党帰れ」と怒声が浴びせられた。

 JAグループの政治団体、県農協農政対策委員会はTPP反対を条件に、生活現職の平山幸司氏、共産新人の吉俣洋氏、無所属新人の工藤信氏の非自民3氏を推薦。一方、農業票すべてを敵に回したくない滝沢陣営は個別のJAに働きかけ、JA津軽みらいと、地元のJA八戸の農政対策委から推薦を取り付けた。この過程で、誤って県対策委にも滝沢陣営が推薦願を郵送する一幕も。陣営が「事務処理の完全なミス」と釈明し、数日後に取り下げた。

 滝沢氏は「コメを含む5品目を守り抜く」と街頭演説や集会で訴え続け、農業票の一定の切り崩しには成功した。しかし、「約束違反」と自民党に憤る農業者の怒りはくすぶり続け、懸念は消えない。

2257チバQ:2013/06/30(日) 16:16:53
http://mainichi.jp/area/aomori/news/20130627ddlk02010139000c.html

2013参院選・青森:1/6の攻防 戦いの構図/3 頼みは小沢氏の「剛腕」 /青森

毎日新聞 2013年06月27日 地方版


 ◇生活・平山氏陣営の総合選対本部長就任

 「県選出国会議員6人のうち5人が自民党。それ以外は私たったひとり。自民が6議席取れば地方切り捨て、格差拡大が加速する。なくせない議席があるんです」

 6月16日。生活の党現職の平山幸司氏は事務所前での演説で、「なくせない議席がある」と書いたたすきをかけて「自民の6議席独占阻止」を訴えた。脇には平山陣営の「総合選対本部長」に就任したばかりの小沢一郎・党代表が立っていた。

 生活は全国31の「1人区」のうち、公認擁立を小沢氏の地元の岩手と青森の二つにしぼった。「なんとしても議席を確保する」(小沢氏)ためだ。

   ◇   ◇

 小沢氏は2月から月に1〜2回来県し、非自民勢力の結集を試みた。主な対象は環太平洋パートナーシップ協定(TPP)反対を掲げる無所属新人の工藤信・前県農協中央会長。反TPP票をまとめる狙いだった。

 小沢氏は3月に工藤氏の後任の岡山時夫会長を訪ねて協力を求めるなどの布石を打った。その仕上げが4月22日の小沢氏と工藤氏の面会のはずだった。「同じような政策で戦っても(当選は)無理だ」。小沢氏はこう強調した。しかし、工藤氏は冷ややかだった。前日の同21日、生活県連が工藤氏への根回しなしに、同党公認での比例からの出馬を求めることを決めていたのが漏れていたからだ。

 工藤氏は同27日の自身の決起大会で「『農民党』で頑張る」と転身を拒否。その後、公認擁立を断念した民主党の推薦を受け入れた。生活は逆に工藤氏の批判を強める。小沢氏が記者団に「民主党はTPP推進のままでしょ。矛盾している気がするけどね」と気色ばむ場面もあった。

    ◇   ◇

 反TPP、反消費増税を掲げた民主離党組が中心の生活。昨年7月の離党劇では、民主の県選出国会議員5人中3人が参加したが、2人は昨年の衆院選で落選。そのうちの1人の横山北斗前衆院議員は6月7日に生活を離党し、工藤氏の支援に加わった。横山氏は「衆院選で応援してもらった人(工藤氏)を応援するのは当たり前」と語るが、複数の関係者によると横山氏は落選後の昨年12月、「民主から参院比例で出馬したい」と復党の意向を伝えていた。中野渡詔子前衆院議員も動きがなく、生活の結束は乱れている。

 結局、非自民結集で唯一成功したのが社民党推薦の獲得。厳しい環境下で平山陣営が活路を見いだすのが小沢氏の「剛腕」だ。平山氏が初当選した07年、小沢氏は民主代表として参院選の指揮を執り、安倍晋三首相(当時)の自民から参院第1党を奪った。平山氏は今月16日、記者団に「田中角栄先生から引き継いだ『小沢選挙』で、知恵と経験をフルに発揮してもらいたい」と期待感を語った。

2258チバQ:2013/06/30(日) 16:17:30
http://mainichi.jp/area/aomori/news/20130628ddlk02010002000c.html

2013参院選・青森:1/6の攻防 戦いの構図/4 都議選躍進も県内基盤薄く /青森

毎日新聞 2013年06月28日 地方版


 ◇みんな、組織なく「空中戦」 共産、「自共対決」前面に

 参院選青森選挙区で公認候補を擁立するみんなの党と共産党は、参院選の前哨戦とされる23日の東京都議選で躍進。みんなが1議席から7議席、共産が8議席から17議席に増えて勢いに乗る。ただ、青森では基盤の薄さを克服しきれず、自民の県内衆参6議席独占を阻むための両党の戦いには課題が多い。

    ◇  ◇

 「しがらみのない政治を目指し、みんなの党を青森に立ち上げた」。都議選の投票が行われていた23日、みんな新人の波多野里奈氏はJR青森駅前で街頭演説をしていた。同日の事務所開きには江田憲司幹事長が来青。県内の党所属地方議員がゼロなのを念頭に「青森になかなか基盤ができなかった。みんなの党の初めてのチャレンジだ」と訴えた。

 波多野氏は、政治番組への出演などで親交があった浅尾慶一郎政調会長の誘いで、今年3月に民主を離党した。民主公認で臨んだ2010年参院選は22万票余りを獲得したが、29万票弱の自民候補に敗北。昨年の衆院選では青森1区の民主候補だったが、1万7066票で5人中4位。得票率10%未満で供託金を没収される惨敗を喫した。

 みんな入り後は、「団体の支持をもらってその主張を守る、というこれまでの選挙を変えたい」として団体推薦を求めていない。党幹部の応援を求めて街頭演説を繰り返したり、インターネットを活用する「空中戦」が中心だ。フェイスブックの「友達」は1000人を超えたが、党組織の脆弱(ぜいじゃく)さや知名度の低さという課題は残っている。

    ◇  ◇

 「対立軸は『自共対決』だ」

 共産新人の吉俣洋氏は4日の青森市内での事務所開きで語気を強めた。支持率が低迷する民主や、自民と主張が重なる部分のある第三極との差別化で有権者への浸透を図るのが吉俣陣営の戦術だ。

 都議選での躍進について、堀幸光・党県委員長は「青森選挙区に直結するとは思っていない。手放しで喜べない」と話すが、「批判勢力として信頼され、国政で前進できる根拠を示した」と効果も感じている。吉俣氏も「これまで共産党と距離を置いてきた人たちに意見を言ってもらえるなど手応えを感じる」と語る。

 しかし、これまではなかなか票に結びつかなかった。10年参院選での吉俣氏の得票は3万1040票。昨年の衆院選では県内1〜4区の共産候補の票は計4万1087票にとどまった。

 そこで力を入れるのがネットでの活動だ。吉俣氏はツイッターなどに積極的に書き込み、県委員会も「青森県からお届けする♪いいね!共産党!」と題した約5分間の動画を公開し、党の話題や吉俣氏の政策を訴える。堀氏は「未知数でやってみないと分からないが、1票を動かす力にはなり得る」と切り口として期待している。

2259チバQ:2013/06/30(日) 16:18:08
http://mainichi.jp/area/aomori/news/20130629ddlk02010004000c.html

2013参院選・青森:1/6の攻防 戦いの構図/5止 民主「苦肉の策」無所属推薦 /青森

毎日新聞 2013年06月29日 地方版


 ◇県連、「不戦敗」は回避 工藤氏、県南浸透に期待

 大型連休さなかの5月2日、弘前市内のJAつがる弘前の組合長室。民主党県連の山内崇幹事長と西澤幸清・代表理事組合長が話し合っていた。脇には環太平洋パートナーシップ協定(TPP)反対の立場で無所属での参院選立候補を表明している工藤信・前県農協中央会長がいた。

 「民主党として工藤氏推薦を考えたい」

 山内氏の話を西澤氏がさえぎった。「民主はTPP賛成じゃないのか。それなら推薦などいらない」

 山内氏が答えた。「県連としては反対だ。公認ではなく推薦なので(党としても)問題はない」

 工藤氏はやりとりを無言で聞いていた。

  ◇   ◇

 昨年末の衆院選で大敗した民主は、県内4小選挙区で比例復活もできず、県選出国会議員がゼロに。参院選の候補擁立も難航し、「不戦敗」がちらつき続けていた。「最後の切り札」とされたのが衆院3区で落選した田名部匡代県連代表。3月22日、県議会民主党控室に田名部氏を呼んだ県議団は「代表として務めを果たしてほしい。参院選に出なければ次の選挙はない」と厳しく迫った。

 県議団には「田名部氏は3期務めたが、一度も選挙区で勝ってない。ここで戦わなければ一生勝てない」との空気が強かった。県連は4月、常任幹事会の決定事項として田名部氏に出馬要請したが、田名部氏は5月13日の常任幹事会で不出馬を表明。「県民の期待に応える組織づくりをしなければ何度選挙しても結果は同じ」と冷ややかだった。

  ◇   ◇

 民主県連が工藤氏と「推薦」で合意したのは、この直後の同15日。青森市内のホテルで工藤、田名部、山内、西澤の4氏が握手。山内氏は「苦肉の策なんかじゃない。立派な候補だ」と胸を張った。山内氏は旧相馬村(現・弘前市)、工藤氏の後援会会長の西澤氏は旧岩木町(同)出身で、両氏は「岩木川をはさんで自宅が向かい合い、旧知の仲だ」と口をそろえる。不出馬を見越して水面下で動いた山内氏の動きが結実し、不戦敗は回避できた。

 ただ、この日の会合に県議団の姿はなかった。ある県議は「県議団ははしごを外された。ピエロですよ」と不満を漏らした。

  ◇   ◇
 連携は工藤氏にもメリットがある。津軽地方が地盤の工藤氏にとり、田名部氏の父の匡省元農相の地盤の県南への浸透が課題だった。工藤陣営はこの課題の解消と、民主県連の選挙実務のノウハウ活用も期待する。しかし、誤算も多い。下北唯一の同党県議だった菊池憲太郎氏が、党の脱原発方針などに反発して離党。民主最大の支持母体の連合青森も、反TPPの工藤氏の政策との整合性を考慮し、異例の自主投票を決定した。「苦肉の策」との指摘は否めない。

  ◇   ◇

 青森選挙区では幸福実現党新人の石田昭弘氏も出馬予定。過去最多の6人による乱戦は、自民の衆参6議席独占を焦点に7月21日に決着する。=おわり(この企画は酒造唯、吉田勝、伊藤奈々恵、宮城裕也が担当しました)

2260チバQ:2013/06/30(日) 20:20:41
http://senkyo.mainichi.jp/news/20130630mog00m010010000c.html
参院選:電力労組「原発ゼロの公約は困る」支援に消極的 民主候補予定者にジレンマ
2013年06月30日

 原子力政策を巡り、民主党は昨年12月の衆院選と同様、今回の参院選マニフェストでも「2030年代原発稼働ゼロ」を盛り込み、原発再稼働に前向きな自民党との違いを出した。だが、この公約に目を光らせる支持団体がある。連合の傘下にある電力関連産業の労働組合「電力総連」。原発を「重要な電源」と位置づけており、民主の立候補予定者にとって、脱原発を声高に叫ぶほど支援をもらえないというジレンマを抱えている。【百武信幸、澤本麻里子、木下武、関谷俊介】

 「あまりゼロと言われては困る」。4月、宮崎選挙区(改選数1)に出馬予定の新人で前衆院議員、道休誠一郎氏(60)は、宮崎市内の九州電力労組事務所で対面した幹部からそう忠告された。昨年の衆院選で、労組側から「脱原発について急進的な主張をしている」と受け止められていた。道休氏は誤解を解くため、約1時間にわたり「徐々にゼロにするという主張で、党の政策以上でも以下でもない」と訴えた。

 だが、6月下旬に労組側に問い合わせると、「(参院選で電力総連の)推薦は出ない」。田口雄二・県連代表は「誤解は解消したと受けとめているが、組織の考えもあるのだろう。連合から推薦をもらっており、(電力総連からも)それなりの支援はもらえると思う」と期待する。

 電力総連の組合員は九州で2万人超に上る。衆院選の大敗ショック後も支持率の低迷に悩む民主にとって、支持組織の取りこぼしは参院選で致命傷となりかねない。だが、毎日新聞が九州・山口で民主から出馬予定の6人の陣営に取材したところ、27日現在で電力総連から推薦をもらったのは2人にとどまる。

 07年参院選で電力総連の推薦を受けた熊本選挙区(改選数1)の現職、松野信夫氏(62)の元にも、推薦願の返事が来ていない。松野氏は「自然エネルギーの拡充には時間がかかる。安全性が確保されれば原発再稼働を考えざるを得ない」と主張。一方で昨年6月、関西電力大飯原発の再稼働について、政府に慎重な判断を求める要請行動の呼びかけ人になっていた。

 ある電力系労組幹部は「連合に参画している以上、(選挙応援は)一定の役割は果たすつもり」としながらも、「松野さんは原発に反対だという話も聞く」とけん制する。

 福岡選挙区(改選数2)の新人、野田国義氏(55)も大飯再稼働の慎重行動に加わった一人。「推薦手続きに時間がかかった」と言う労組関係者によると、ヒアリングで野田氏が「安全性が確認できれば再稼働に反対しない」と約束し、推薦が決まったという。

 別の電力系労組幹部はくぎを刺す。「反原発を強く言う候補への推薦は無理。原発に反対と言いながら、国民生活に原発が必要だと言う人がいたら、どっちが本当か確認しなければいけない」

2261チバQ:2013/06/30(日) 20:22:07
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/niigata/feature/niigata1372085660388_02/news/20130624-OYT8T01733.htm
2013参院選 決戦前夜
(1)自民 追い風…「緩み」を警戒

事務所開きで気勢を上げる塚田氏(左から2人目)。県連会長・星野氏(左)らとともに支持固めに回る(4日、新潟市中央区で) 「『安泰ウイルス』『大丈夫ウイルス』が流行している」。15日、自民党長岡市議の小熊正志は党支部の会合で声を張り上げて、約200人の党員らに「感染予防」を呼びかけた。

 自民党は今回、新潟選挙区に、2007年に初当選した塚田一郎(49)をただ一人、擁立する。「3位(落選)になることはない」「塚田は安泰だ」。安倍政権の高支持率を背景に、関係者の間には緩んだ雰囲気が広がる。

 それだけに小熊は「選挙なんて開けてみないとわからない。危機感を忘れるととんでもないことになる」と訴えてみせたのだ。

 今回、県連は組織をフル回転し、「水も漏らさぬ態勢」(幹部)を敷いた。前回参院選までは上、中、下越の3地方ごとに置いた選対を衆院6小選挙区ごとに細分化。地域事情に精通し、顔の利くベテラン県議らを責任者に据える。

 塚田の街頭演説などでは、12年衆院選で全小選挙区を独占した新人議員らが露払い役を務める。県連会長を務める最長老県議の星野伊佐夫は3月、新潟市内の料理店で新人議員たちを前にして、「自分の選挙だと思ってやってほしい」と自ら発破をかけた。

 公明党も今回、全国の自民党立候補予定者の中で最も早く塚田の推薦を決め、公明党の比例選立候補予定者の演説会に塚田を頻繁に招く。

 「塚田が3位になるとは考えてない」。星野ですらそう漏らすほどの態勢だ。

 それでも、星野ら県連幹部たちの頭には、09年衆院選の県内全小選挙区で敗北した時の悪夢がよぎる。

 1998年参院選で、投票日前日まで「当選確実」とされていた自民現職の真島一男が3位で落選した記憶もいまだに鮮明だ。塚田も「選挙は最後まで分からない。真島先生は24時間で逆転された」と気を引き締める。

 県連は20日、新潟市内のホテルで会合を開き、星野と幹事長・帆苅謙治の続投を内定した。慣例的に国会議員が務めていた会長職を09年衆院選の後から担う星野は、まもなく4年目に突入することになる。幹部は「選挙前に人事で冒険はしない、ということだ」と解説する。

 自民候補の得票数は、野党時代の前回10年で約41万票、民主党が上り調子だった前々回07年は約40万票だった。与党で追い風の吹く今回、陣営関係者には「目標は50万票」という声も出るが、緩みに対する警戒感は消えないままだ。(敬称略)

(2013年6月21日 読売新聞)

2262チバQ:2013/06/30(日) 20:22:30
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/niigata/feature/niigata1372085660388_02/news/20130625-OYT8T00002.htm
2013参院選 決戦前夜
(2)民主 知名度不足団結に不安

街頭で手を振る風間氏(左)。岡田克也前副総理も応援に駆け付けた(9日、新潟市中央区で)  繊維や食品などの労組が加盟する国内最大の産業別労組「UAゼンセン」。その組織内候補で、比例選で再選を目指す民主党現職・川合孝典の決起集会が21日夜、新潟市内のホテルで開かれ、新潟選挙区で同党から立候補予定の風間直樹(46)が顔を出した。

 「風間直樹にも皆さんのお力添えをいただきますよう、お願いいたします」

 深々と頭を下げる風間の姿を、多くの参加者が新奇のまなざしで追った。

 「風間なんて全く知らなかった……」

 比例選から選挙区へ移る風間にとって、知名度不足は最大の課題だ。

 川合と風間は2007年参院選の比例選で共に初当選したとはいえ、「県内では比例票を奪い合うライバルみたいな存在だった」(UAゼンセン関係者)。風間もこの6年間、労組と積極的に関係を持とうとしなかったとされる。

 連合新潟の斎藤敏明会長は「やれるだけの支援態勢を整えている」と語るが、「労組の組合員は組織内候補が優先だから、風間の『か』の字までいかないところはある」と漏らす。

 確固とした組織の後ろ盾を持たない中、選挙区内への浸透も手探り状態だ。

 07年参院選の際、風間が県内で獲得した個人票は約3万7000票。出身の上越市以外では「新人候補の状態からのスタート」(西村智奈美・前民主党衆院議員)となる。

 「自民党に次いで2位に食い込む戦略」(陣営関係者)に徹する中、少しでも知名度をアップしようと、地域に根を張った国会議員や県議らが後援会をフル活用して支える。党本部も風間が当落線上にいるとみて、野田前首相や岡田克也前副総理ら幹部を続々と投入する。

 07年参院選で風間をバックアップした宗教団体・立正佼成会も重要な応援団だ。風間は今月3日、開祖・庭野日敬の出身地である十日町市で約100人の信者らを前に、「非常に厳しい戦いだ。何としても勝たせてもらいたい」と震えた声で語り、涙をぬぐった。

 だが、12年衆院選で民主党が惨敗した傷は完全に癒えておらず、「いまいち団結力に欠ける」(党県連幹部)との声も消えない。

 事実、県内に隠然とした地盤を持ち、全国区の知名度を持つ田中真紀子・前衆院議員は風間の支援で公に姿を見せていない。連合新潟も、組合員約11万人のうち3割程度が社民党の立候補予定者らの支援に流れる情勢だ。

 12年衆院選で惨敗を喫した際、県内で民主党が獲得した比例票は約23万票。陣営幹部は「これを党の基礎票として、どこまで積み増すことができるかにかかっている」と語る。

 党勢回復の一里塚になるかどうか、組織の底力が試されている。(敬称略)

(2013年6月22日 読売新聞)

2263チバQ:2013/06/30(日) 20:22:50
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/niigata/feature/niigata1372085660388_02/news/20130625-OYT8T00013.htm
2013参院選 決戦前夜
(3)生活 切り崩せるか団体票

地道に地域を回る森氏。農業県・新潟で団体票崩しにも心を砕く(18日、十日町市で)  「東京と新潟を行ったり来たり。忙しすぎて死ぬかもしれないと思う。でも、人間、やろうと思えば何でもできるのね」

 18日午後7時1分、越後湯沢駅。生活の党の森裕子(57)は、東京行きの上越新幹線「Maxとき」に乗り込むと、座席に体を預けて一息ついた。

 森はこの日、午前中に参院法務委員会で質問を済ませて、昼に東京から新幹線に飛び乗って湯沢町入り。街頭演説のため、後援会員が運転する軽トラックに乗り、同町と十日町市の14か所をはしごした。

 帰りの新幹線でも、タブレット端末を起動し、審議中の法案に目を通しながら幕の内弁当をつつく慌ただしさだった。

 2012年7月、民主党を離党し、組織・団体からの支持はほとんど見込めなくなった森。以来、生活の党代表代行としての仕事やテレビ出演、本の執筆などもこなしながら、県内各地に設けた後援会を通じて支持拡大に徹する「草の根活動」で3選を目指す。

 約36万票を獲得し2位に食い込んだ07年参院選では、労組票や郵政票のほか、民主党衆院議員の支援もあっただけに、森自身「組織に頼るのが参院選。今回は党の支持率も低すぎる」と苦境を認める。

 ただ、後援会は2期で培った経験を備える。「隠れた森ファンが多い」(陣営幹部)のも強みで、知名度を背景に団体票の切り崩しにも活路を見いだす。

 実際、県内のJAグループの政治団体「県農政刷新連盟」(万歳章会長)が自民党立候補予定者の推薦を決めた翌日の18日、森が農村地帯を訪れると、現場のJA関係者は「今回の推薦決定は万歳さんの顔を立てただけ」と、環太平洋経済連携協定(TPP)参加反対で一致する森の支持をにおわせた。

 森も合間を縫って各種団体の会合に精力的に顔を出す。13日に新潟市で開かれた自民党支持の土地改良区の記念会合では、満面の笑顔で鏡開きをして、他党の国会議員が早々と退出するのを横目に参加者との歓談にたっぷりと時間を費やした。

 ある自民党県議は「生活の党の小沢代表は、民主党政権で土地改良予算を大幅に削った張本人。なのに肝が据わっている。抜け目のない人だ」と警戒感をあらわにする。

 「団体で票がまとまって入るというのは錯覚だ」。森の政治の師でもある小沢はこう断言する。それを証明せんとするかのように走り回る森。07年参院選で劣勢を覆した「逆転劇」が今回も繰り広げられるのか――。森自身の真価が問われている。(敬称略)

(2013年6月24日 読売新聞)

2264チバQ:2013/06/30(日) 20:23:09
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/niigata/feature/niigata1372085660388_02/news/20130625-OYT8T00021.htm
2013参院選 決戦前夜
(4)維新 無党派の支持どう回復

インターネット動画サイトで学生と討論する米山氏。無党派層への浸透に活路を見いだす(5月25日、新潟市西区で)  「日本維新の会が近頃、物議を醸して話題になっているが、そんなところで物議を醸したいんじゃない」

 維新から新潟選挙区に立候補予定の米山隆一(45)は22日、新潟市内で開かれた党支部大会で無念そうに語った。

 念頭にあったのは、橋下共同代表のいわゆる従軍慰安婦を巡る発言や、それに端を発する橋下、石原両共同代表の不協和音による党のイメージ低下だ。東京から駆けつけた平沼赳夫代表代行がその後「分裂や仲間割れはない」と引き取ったが、会場は静まりかえったままだった。

 維新は2012年12月の衆院選の比例選で、県内で約20万票を獲得。みんなの党を合わせた「第3極」では約27万票と、民主党を上回り、自民党に次いで2位に相当する票を得た。

 維新は、改選定数2のうち「1議席は取れる」とみて、衆院の余勢を駆って、5区で惜敗した米山の擁立を3月に決定。米山は以来、県内を自転車で回ったり、インターネット動画サイトに出演したりして、主に無党派層の支持拡大を図る。

 維新もみんなも、県内では組織がほとんど未整備だ。自民、民主のような目立った組織・団体の支援もない。「しがらみのなさを売りにするしかない」(米山)だけに、「空中戦」に徹さざるを得ないとも言える。

 それだけに、最近の維新のイメージ低下は米山陣営にとって大打撃となっている。

 「橋下さんと維新にはガッカリした」。21日、長岡市で開かれた女性対象のミニ集会で米山は、参加者の批判の矢面に立たされた。「逆風を受け入れるしかない」。参院選の前哨戦とされた23日の東京都議会議員選挙でも、維新は振るわなかった。陣営関係者は唇をかみしめる。

 空中戦の一方で進めてきた保守票切り崩し戦略も厳しさを増している。米山は水面下で元自民党国会議員らに支持を求めてきたが、難航。「立場があるから無理だ」。そう語る相手に米山は「こっそり入れてください」と言うのが精いっぱいだった。

 ただ、それでも他党は維新の勢いが復活することを警戒する。米山自身も「逆風も『なぎ』になってくるのではないか」と語り、回復の機会をうかがう。20日には維新の大阪府議が陣営のテコ入れのために県内入りした。陣営関係者は「7月には橋下が新潟入りする。挽回する機会はまだまだある」と語る。

 石原と橋下の写真をあしらった巨大なトラックを18日から走らせるなど、無党派層対策も強化させる。

 米山は今回、自民党から初出馬した05年衆院選から、4度目の国政選挑戦となる。橋下の言う「ふわったとした民意」をつかめるのか。その民意に翻弄されながら、試行錯誤が続く。(敬称略)

(2013年6月25日 読売新聞)

2265チバQ:2013/06/30(日) 20:23:29
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/niigata/feature/niigata1372085660388_02/news/20130629-OYT8T00834.htm
2013参院選 決戦前夜
(5)共産・社民 護憲・反原発をアピール
(上)党の演説会で声援に応える西沢氏。若年層の支持拡大を狙う(22日、新潟市中央区で)(下)イベント会場で来場者に名刺を配る渡辺氏(23日、長岡市で)



(上)党の演説会で声援に応える西沢氏。若年層の支持拡大を狙う(22日、新潟市中央区で)(下)イベント会場で来場者に名刺を配る渡辺氏(23日、長岡市で) 「昨日の東京都議会議員選挙で共産党は8議席から17議席に躍進しました。やったー」。同党から参院選新潟選挙区に立候補予定の西沢博(33)は、都議選から一夜明けた24日、ブログにこう書き込み、喜びを爆発させた。

 2012年12月の衆院選で新潟4区から国政選に初挑戦し、苦杯をなめた直後に、続く参院選への挑戦が決まった西沢。憲法改正反対、反原発、消費増税反対など、党の政策を愚直に訴える中での朗報だった。

 「若さと行動力で皆さまの思いを真っすぐに届けたい」。22日、新潟市内で開かれた党の演説会で西沢は、約1800人に若さを猛烈にアピールした。少し明るく染めた髪に細身のグレーのスーツ。会場からも「若くて爽やかでいいね」「共産党も変わったね」と好意的な声があがった。

 党の変化を感じさせる若き立候補予定者は、県民の変化も敏感に捉える。「明らかに12年衆院選の時と反応が違う。共産党に期待する人たちが出てきている」。街頭演説で足を止める若者や主婦が増えたという。

 「今回ほど党の政策をアピールしやすい選挙はない。この勢いを参院選に持ち込みたい」。陣営幹部は熱っぽく語る。

 

  ◇

 「憲法を守ります」「原発のない社会を作ります」

 社民党の渡辺英明(63)は23日、長岡市中心部で家族連れらに声をかけ、一人ひとりに丁寧に名刺を配り続けていた。

 12年衆院選で、東京電力柏崎刈羽原子力発電所を抱える新潟2区から出馬した渡辺。今回は全県に戦いの場を広げ、憲法改正反対や反原発を主に訴える。

 これまで社民は参院選で、民主党や連合新潟と共闘する「新潟方式」で一定の存在感を示してきた。ただ、今回は憲法改正などが争点に挙がり、「党の存在が問われる中、候補を出して戦わなければならなかった」(党県連の小山芳元代表)。

 隣県・富山を地盤とし、比例選で改選を迎える又市征治幹事長の議席死守という重要課題も抱える。比例で又市の名前を書いてもらうためにも、渡辺が県内を駆け回り、票を掘り起こす必要があるというわけだ。

 ただ、12年衆院選での比例選の県内得票数は、9党のうち8番目の4万7442票にとどまり、党の退潮傾向は否めない。

 「私も頑張る」。最近、渡辺には多くの支援者がこう声をかけてくれるという。この声に渡辺は応えられるのか。護憲政党の意地をかけた戦いとなりそうだ。

(敬称略、おわり)



 この連載は米川丈士、小森有希子、出川智史、浜田萌が担当しました。

(2013年6月26日 読売新聞)

2266チバQ:2013/06/30(日) 20:25:49
栃木
http://www.asahi.com/area/tochigi/articles/MTW1306250900004.html
2013年6月25日
政党を追う1 頼りは強固な個人票
決起集会で支持者らとともに気勢を上げる谷氏=20日、鹿沼市

「いろいろ批判はされていますが、勤労者や年金生活者、多くのみなさんの身近にいるのが民主党です」

 今月20日、約400人が参加した鹿沼市での総決起集会。現職で3選を目指す民主党の谷博之氏(69)は、自民党との政治スタンスの違いをアピールした。

 6年前の選挙では、与党・自民党への年金記録問題批判など、追い風も受けて約48万票を獲得、再選した。今回も支持母体の連合栃木の推薦を受け、県内に六つある連合の地域協議会ごとに、県連の総支部、谷氏の後援会が連携した地域選対を発足させた。

 谷氏の強みは、2期12年にわたり障害者や難病など医療・福祉分野の政策を中心に取り組んだ実績と、地道な地域活動で支持層を広げた強固と言われる「個人票」だ。自民党も「民主より谷党」と警戒する。

 1人区の現職とあって、党本部からも5〜6月にかけて、細野豪志幹事長や岡田克也最高顧問、桜井充政調会長ら「党の顔」とも言える要職が来県。「負けられない選挙区」として位置づけられている。

 しかし、状況はこれまでにないほどの逆風だ。昨年末の衆院選に続いて、23日に投開票された東京都議選でも惨敗を喫した。都議選では、自民党が進める政策への批判票の受け皿にもなり得ていないことが鮮明になった。一夜明けた24日、谷氏の陣営関係者は「(都議選の結果を)口にする人はいなかったけど内心は深刻に感じたはず。この衝撃的な結果は全国に波及すると考えないといけない」と受け止める。

 県連は、独自の県内向けマニフェストを月内にも発表する予定だ。国などの補助金を受けながらも操業停止した宇都宮市内の食品廃棄物リサイクル処理施設「エコシティ宇都宮」や、次世代型路面電車システム(LRT)など、県内で抱える課題に取り組む姿勢を打ち出し、支持を広げたいとしている。

 県連の松井正一幹事長は「宇都宮市だけの問題ではなく、県全体にかかわる問題として党県連の姿勢を有権者に訴える」と話す。

 逆風下、個人票に加え、組織としての活動をどう有権者に浸透させるか。県連として正念場の選挙となる。

2267チバQ:2013/06/30(日) 20:26:11
http://www.asahi.com/area/tochigi/articles/MTW1306260900001.html
2013年6月26日
政党を追う2 楽観ムード拡大を警戒
激励に訪れた麻生太郎副総理(右)の隣で、「本人」のたすきをかけて知名度アップを図る高橋克法氏=宇都宮市


 【毛利光輝】25日夜、宇都宮市で開かれた自民党の新顔、高橋克法氏(55)の決起大会。同党の麻生太郎副総理が激励に訪れ、会場は熱気に包まれた。東京都議選で全勝し、参院選に向けて党の勢いも活気づく。しかし、高橋氏の表情は硬い。「いま投票となれば当選は難しい。圧倒的に知名度はない。力をお貸し下さい」と必死に訴えかけた。

 高根沢町長だった高橋氏は、県内首長の有志から推され、公募で参院栃木選挙区の候補者に選ばれた。3月に4期15年務めた町長を辞職。県議2年を含めた地方行政での豊富な経験から、「地方を知らない国会議員が増えている。地方を守っていく」と訴える。

 足元は確実に固める。県内全域に39の後援会を立ち上げ、後援会総連合会会長には福田富一知事が就任した。互いに故・岩崎純三元参院議員を師と仰ぎ、「30年来の友人」だ。県内26市町長の大半も支援に回る。民主党政権時代に地方の声が届かず、不満を持った首長は少なくない。その分、自民や高橋氏への期待の大きさが表れた形だ。

 業界団体が自民に回帰する動きもある。推薦は170団体を超えた。県医師連盟の太田照男委員長は「政権与党でないと、私たちの主張を受け入れてもらえない」。公明党も全国で真っ先に推薦し、組織を挙げて取り組む。

 陣営が警戒するのが楽勝ムードの広がりだ。福田知事は8日の選対本部発足時に「勝って当たり前だと言う人がいる。決して楽な相手ではない。保守層にも食い込んでいる」と組織の引き締めを図った。

 その相手とは、3選を目指す民主党の現職。全県的に知名度がある。一方で高橋氏は地元以外ではほぼ無名。「会合の受付で頭を下げていても、7割の方が通り過ぎた」「前町長の名刺を出しても、『高根沢って、どこにあるんですか』と言われてしまう」。各地の決起大会で高橋氏は自ら危機感をあおり、支援を呼びかける。この日の決起大会では、佐藤栄一宇都宮市長が都議選の圧勝に「栃木までは影響はないと思っていただきたい。決して油断しないでほしい」と釘を刺した。

 与党過半数の議席獲得に向けて、栃木を含む1人区の勝利がかぎを握る。高橋氏の選対本部長である茂木敏充経産相は、23日の足利市の決起大会で「参院のねじれを解消しない限り、外交も経済も社会保障も必要なことをすぐに決めて、実行できない。絶対に勝たなければならない」と強調した。

2268チバQ:2013/06/30(日) 20:26:35

http://www.asahi.com/area/tochigi/articles/MTW1306270900002.html
2013年6月27日
政党を追う(3)みんな、若者と女性前面に
渡辺喜美代表(右)とともに街頭演説をスタートさせた沖智美氏(中央)と渡辺美知太郎氏=8日、宇都宮市

 【堀井正明】朝の通勤客が増え始めた26日午前6時半過ぎ、JR宇都宮駅西口の通路に、よく通る女性の声が響き始めた。

 「みんなの党の沖智美でございます。来月の参議院選挙に立候補を予定しております」。髪を束ねた細身の32歳は、「本人」と書かれた赤いたすをかけていなければ、通勤途中のキャリアウーマンにも見える。

 応援演説などでサポートする荒木英知・宇都宮市議は「こちらがあおられるぐらい、よく頑張っています」と笑顔を見せた。

 みんなの党が参院栃木選挙区に新顔の沖氏擁立を決めたのは6月7日。京都府出身の元新宿区議で、直前まで同党の林宙紀・衆院議員(比例東北ブロック)の公設秘書を務めていた。

 会見に同席した渡辺喜美代表は、こう話した。

 「私が立候補をすすめて、すぐ決断してくれた。参院選は非常に自民党が強いと喧伝されている。しかし、ボロ勝ちしてしまうと、原発は続行し、とんでもない増税国家になってしまうのは明らか。手をこまねいて、不戦敗というわけにはいかなかった」

 昨年12月の衆院選で県内の比例区得票率は自民党に次ぐ2位。渡辺代表は「2月中には参院選の候補者を決める」と意欲を見せていたが、大幅にずれこんだ。沖氏擁立の会見で「いろいろ候補者になってほしいと当たってきたが、自民が強い情勢を知る周囲の反対にもあって、思うようにいかなかった」と語った。

 比例区には渡辺代表のおいで渡辺幸子県議の夫、美知太郎氏(30)の擁立を発表。渡辺代表は「政治参加の意識がなかった若い人たちに訴えかけることができれば、勝算はある」と言った。

 結党翌年の2010年7月、前回の参院選も栃木選挙区は擁立が6月と遅れた。だが、新顔の宇都宮市の石材販売会社社長、荒木大樹氏は22万4529票(得票率25・01%)と健闘した。みんなの党の県議の一人は「結党間もない前回とは違って県議の支援態勢も整っている」。東京都議選でみんなの党が1人から7人に増えたことも「追い上げムードにつながる」(別の県議)という。

 不戦敗を避けるために生まれた「若者と女性」をキーワードにした戦略。「奇策」に終わるか、新たな支持者獲得につながるか。みんなの党の底力が試されている。

2269チバQ:2013/06/30(日) 20:27:00
http://www.asahi.com/area/tochigi/articles/MTW1306280900001.html
2013年6月28日
政党を追う4 共産、憲法やTPP違い強調
演説会終了後、支持者と握手する小池一徳氏=23日、宇都宮市


 【岩佐友】東京都議選の開票作業が進められていた23日夜、参院栃木選挙区への立候補を表明している共産党新顔の小池一徳氏(52)は、同党の比例区候補者と一緒に宇都宮市での演説会に臨んでいた。2人の演説が終わった午後8時半ごろ、司会者が都議選の結果を速報の形で披露した。「大きく議席を伸ばしそうです」。支持者から歓声と拍手が起きた。

 改憲反対、TPP参加撤回、消費増税中止、原発ゼロ――。自民党との違いを前面に打ち出す今回の参院選で、陣営は「自共対決」を強調する。

 小林年治党県委員長は「これまでは民主党や第三極に注目が集まり、共産党は埋もれることが多かった。しかし今回は、反自民の受け皿として、政策にぶれがない共産党への期待度が高まっている」と手応えを語る。

 同党は、前回2010年の参院栃木選挙区と、昨年の衆院選の比例区でいずれも約2万8千票を得た。今回の参院選は「比例区で7万票」が目標だ。

 ただ、都議選の結果がそのまま参院選に反映されるかは不明だ。陣営関係者も「まだまだ足りない。自民有利の見方が広まり、選挙に行かない人が増えるのでは」と、関心の低下に危機感を抱く。

 小池氏は、07年と10年の参院選にも立候補したが落選。09年の衆院選を含め、国政への挑戦は4度目だ。「安倍政権の暴走にストップをかけられるのは共産党だけ」と訴えにも力が入る。選挙戦では、解禁されるブログやツイッターを積極的に活用し、若者と語り合う機会を増やすなど、選挙に関心が薄かった若年層、無党派層の取り込みを図る考えだ。

 小池氏は「自民党政治への不満を抱いている有権者は多い。その思いを共産党への期待につなげる選挙にしたい」と意気込む。=おわり

2270チバQ:2013/06/30(日) 20:27:27
http://www.tokyo-np.co.jp/article/gunma/20130626/CK2013062602000163.html
参院選ぐんま 攻める 始動・ネット選<上> 擁立に苦戦の民主
2013年6月26日

 「不動産会社員で三児の母」「平和コンサートの司会、障がい者施設での作業などのボランティア」…。民主党から出馬予定の新人加賀谷富士子氏(35)の公式ホームページのプロフィル欄には「原発」の文字は、ない。

 東日本大震災の後、有志とともに市民グループ「原発とめよう群馬」を立ち上げ、デモや講演会を展開してきた加賀谷氏。民主党県連から要請を受け、四月に立候補を表明して以降、公の場で原発問題には触れたり、触れなかったりだ。電力会社系の労働組合を持つ党の支持団体、連合群馬への配慮をうかがわせるが、ある県連幹部は「何事も本心から言わなければ有権者には伝わらない」と配慮を否定する。

 県連は、二〇〇九年の衆院選で比例代表を含め六人が当選。のちに三人が党を離れ、一二年の衆院選を経て国会議員はゼロになった。参院選の候補擁立では昨年の衆院選で敗れた前県連会長の柿沼正明氏や前衆院議員の宮崎岳志氏に出馬を打診。両氏が固辞した末、ようやく見つかったのが加賀谷氏だった。

 準備不足感は否めない。それは「原発とめよう群馬」のメンバーらでつくる「市民選対」と、県連との微妙な距離感にもうかがえる。

 二十日、県連が前橋市内で開いた総決起集会の受付で配られた資料には、市民選対が三十日に企画し、加賀谷氏も参加するイベントのチラシは含まれず、今後の予定の告知でも触れられずじまい。イベントのゲストに、東京選挙区から無所属で出馬を予定し脱原発を公言する山本太郎氏が名を連ねているためという。

 市民選対の関係者は「時間があまりなかったから仕方ない面もある」と語る。今後は女性主体のデモ「ママデモ」やパレードも独自に催す計画だ。

 ネット選挙運動解禁を受け、インターネットを使った発信にも積極的だ。加賀谷氏は毎日、簡易投稿サイト「ツイッター」で県内各地での活動報告を写真とともに掲載。定期的な閲覧者の数を示す「フォロワー」の数は少しずつ増え、二十五日午後八時現在、二百八十三人になった。(伊藤弘喜)

    ◇

 七月四日公示、二十一日投開票が見込まれる参院選。選挙区の主な候補予定者や陣営の現状を取材した。

2271チバQ:2013/06/30(日) 20:27:51
http://www.tokyo-np.co.jp/article/gunma/20130627/CK2013062702000174.html
参院選ぐんま 攻める 始動・ネット選<中>発信力で増票なるか
2013年6月27日

 「IT、科学技術、海洋、宇宙…安倍内閣の成長戦略に直結し、骨太の方針にも盛り込まれている」

 今月十五日に前橋市内で開かれた国政報告会。山本一太沖縄北方担当相(55)は自らを「七つの顔を持つ大臣」と評し、支持者に四選を訴えた。早くから建設業界や医師会の推薦を取り付け、この日の壇上には地元の政財界関係者がずらりと並んだ。六月中、県内で数百人規模の国政報告会を繰り返し組織を固めてきた。

 その山本氏のもう一つの顔が、「ネット政治家」。ブログやニコニコ動画などでの露出は政界でトップクラスといえる。

 ブログは最大で月に九十万ヒット。ツイッターも「橋下徹・日本維新の会共同代表や河野太郎衆院議員には及ばない」としながらも十四万人がツイート。フェイスブックでは選挙を前に写真の更新の頻度をあげる。ニコニコ動画では、キャスターを務める番組に二十六日に安倍晋三首相も出演し、現職閣僚の強みを前面に打ち出す。さまざまなツールを駆使した自己発信の試み。山本氏自身「ネット選挙運動解禁は自分にとってははいいこと」と歓迎する。

    ■

 「選挙区は山本一太大臣、比例は日本医師会副会長の羽生田俊をお願いします」

 二十二日、前橋市内のベイシア文化ホール。両候補が駆けつけたイベント会場で、山本氏の支援県議が支持者に訴えた。

 今回、自民党県連は比例代表候補三十人に対し、県議の担当分けを行った。「前橋の開業医でもある羽生田は県連の候補。羽生田を書いてくれと支持者にお願いすれば、自然と投票率があがり選挙区は山本と書いてくれる一石三鳥の効果があるはず」(自民県議)

 自民・民主県連会長同士の事実上一騎打ちとなった前回と異なり、今回は圧勝ムードも漂う。ただ、前回58・55%だった投票率が50%を切り過去最低となるのではと危惧する声も多い。ある自民県議は「若い世代がそう簡単に投票所に足を運ぶとは思えない」とネット選にも懐疑的だ。

 山本氏は選挙期間中もブログなどで発信を続けるという。「いろんな実験をやって若い層らにシンボリックな結果を残したい」と意気軒高だ。(池田一成)

2272チバQ:2013/06/30(日) 20:28:08
http://www.tokyo-np.co.jp/article/gunma/20130628/CK2013062802000160.html
参院選ぐんま 攻める 始動・ネット選<下> 「VS自民」鮮明の共産
2013年6月28日

 「県民をこれ以上苦しめる政治を続けさせるわけにはいきません」。共産党から出馬予定の新人店橋世津子氏(51)は二十三日、高崎市内で労働団体などが開いた集会で、安倍政権のアベノミクス批判などに力を込めた。

 その時の様子をツイッターでありのままにこうつぶやいた。

 「党を代表して連帯あいさつをしました。(中略)力みすぎて声枯れ!心配かけちゃいました」

 同夜、参院選の前哨戦となる都議選の結果が出た。共産党は八議席から、十七議席に躍進した。翌日のブログで「昨夜は、都議選の結果を最後まで確認して、喜びにひたって床につきました」と率直に感想をつづった。

 三年前にブログを始めた。ネット選挙運動の解禁を前に、五月からはフェイスブックとツイッターを新たに追加。若い支援者五、六人が交代でサポートする態勢を組むという。「手探りですが、人柄や政策の中身を知ってもらえたら」と店橋氏。

 二度目の参院選挑戦は、前回の約七万六千票を上回る十万票が目標。支持拡大が課題の若い世代に情報発信できるソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)は魅力だ。陣営幹部は「政治に無関心で投票に行かなかった若い人たちにメッセージが届く。党員や支持者が『ネット運動活動家』として情報を発信し、広げることで、これまで手が届かなかった票につながる可能性もある」と期待する。

 四月からは一日十回程度の街頭演説や集会を重ね、県内を三巡した。十六日午後、店橋氏は前橋市内のスーパー前でマイクを握った。「安倍政権が進めようとしている暴走に審判を下そうではありませんか」。声のトーンをひときわ高め、買い物客にこう呼び掛けた。

 陣営幹部は「アベノミクスやTPP(環太平洋連携協定)、憲法、原発、消費税。どの政策でも自民党への対案があり、ぶれずに対決しているのは共産党だけだ」と強調。「自共対決」を鮮明にし、政権批判の受け皿として有権者に印象付ける選挙戦を描いている。(大沢令)

2273チバQ:2013/06/30(日) 20:28:46
http://www.tokyo-np.co.jp/article/chiba/20130628/CK2013062802000139.html
攻防 参院選<上> 2議席目指す自民
2013年6月28日

 「必ず二つとる」。三月中旬、自民党本部であった党と県連幹部の協議で、千葉選挙区(改選数三)の二人目の候補として豊田俊郎公認の方針が固まった直後、県連会長の桜田義孝はこう力を込めた。自民は安倍内閣の高支持率を背景に、豊田擁立で悲願の二議席獲得を狙う。自民が今回複数候補を立てた選挙区は、千葉と東京(改選数五)だけだ。

 都議選で圧勝した翌日の二十四日、八千代市であった豊田の総決起大会に出席した党幹事長の石破茂は「安全を求めては勝利したことにならない。今度こそ千葉から二議席を」と躍進への期待感をにじませた。

 だが、複数擁立への慎重論も根強くあった。改選数が三に増えた二〇〇七年から二人立てながら、二議席獲得は逃してきた。さらに昨年の衆院選でさえ、比例票は前回から九万票余り減らす七十六万六千票にとどまっていたからだ。

 県連関係者は「高支持率の多くは期待感だから」と不安を口にする。都議選後も「流れはいいが、何が起きるか分からない」(県選出の衆院議員)と慎重だ。

 現職の石井準一に加え、豊田擁立に動いたのは石井と距離を置く県議の有志。二月中旬に県議三十一人分の署名を集め、党に嘆願書を提出した。名前を連ねたある県議は「安定政権を築くため、二つ狙うのは政権与党として当然。共倒れを恐れる情勢ではない」と強調した。

 前回、前々回とも、それぞれの候補を支援する県連内の勢力が激しく競い合った。県連幹部は「一方を押さえ込めば対立が深まる」と指摘する。

 石井は茂原市選出の元県議で、豊田は最近まで八千代市長を務めた。だが、選挙戦では地域や支持団体で両陣営への支援を振り分ける「すみ分け」は行わない方針。「それぞれが人脈を生かして戦う」と桜田は語り、両陣営はしのぎを削る。選挙区に擁立しない公明党は二人を推薦している。

 六月十四日、石井は同じ額賀派に属する同僚議員の厚生労働相田村憲久を招き、成田市で決起集会を開催。県選出衆院議員の林幹雄も顔を見せ、「三年前、現職を落として新人を当選させる失態を演じた。まず石井さんだ」と後押しした。

 ほぼ同時刻に柏市で開かれた豊田の集会には、最近党内で所属議員を増やしている麻生派領袖(りょうしゅう)で副総理兼財務・金融相の麻生太郎が駆け付け、「市長経験者が国政に必要だ」と呼び掛けた。

 石井陣営が「県全域の課題に取り組み、地盤以外の都市部でも信頼関係を築けた」と現職の強みを強調すれば、豊田陣営は「東葛出身の参院議員を」と訴える。切磋琢磨(せっさたくま)と表現される両陣営によるつばぜり合いは既に始まっている。(敬称略)

 国会閉会を受け、各陣営は七月四日公示予定の参院選に向け活動を本格化させた。千葉選挙区には、九人が出馬する予定で混戦模様だ。主な政党・各陣営による攻防の最前線をを追った。

2274チバQ:2013/06/30(日) 20:28:59
http://www.tokyo-np.co.jp/article/chiba/20130629/CK2013062902000129.html
攻防 参院選<中> 存亡かける民主と生活
2013年6月29日

 民主党は現職の加賀谷健が昨年十月に引退を表明し、現職の元環境相長浜博行の議席維持は必須となる。

 民主の比例票は昨年衆院選で、前回から六割も減らす五十四万票にとどまった。選対関係者は「五十四万は一つの目標になる」と指摘する。厳しい逆風下でも民主を支持した有権者をつなぎとめられているかという目安だ。県議の一人は「支持者を中心に地道に働き掛けている」と話す。

 こうした陣営に冷や水を浴びせたのが都議選の惨敗。県連幹事長の田中信行は「党への批判が続いている」と気を引き締める。「原発や憲法の対応で明確な対抗軸を示せず、受け皿になれていない」(県議)と、党執行部を批判する声もある。

 千葉市で九日にあった長浜の事務所開きでは、支持団体の連合千葉会長の黒河悟が「加賀谷と長浜が合体した選挙にしなければ」とげきを飛ばした。事務所開き後の決起集会では、県連選対委員長も務める加賀谷が「政権交代の受け皿となる民主党を残してほしい」と結束を促した。

 参院選に向けた県連と連合千葉との協議の中で、黒河は「安易に一人に絞るだけなら勝てない」と主張した。「一人なら大丈夫では…」という陣営の油断を危険視してのことだ。県連は支援組織とも態勢づくりを進め、市民ネットワーク千葉県や社民党県連の長浜推薦・支持を取り付けた。

 田中は「地方議員や支援組織が最大限に動いて、現在ある集票能力をしっかり固める戦いだ。党が小さかったころと同じだ」と話す。別の選対関係者は「県内の衆院全区に土台を築き直すような戦いにしたい」と参院選後も見据える。

    ◆

 「地元千葉に戻ってきました」。生活の党の太田和美は国会が閉会した翌二十七日、JR津田沼駅頭でこう有権者に語り掛けていた。初当選は二〇〇六年の衆院千葉7区補選。当時は民主党公認で、党勢は政権獲得に向け、上り調子に転じていた。その後、福島2区に選挙区替えして再選したが、小沢一郎とともに民主を離れ、一二年衆院選で落選。今回は初当選した千葉で再起をかける。「福島の現状を伝えたい。脱原発の旗を明確に掲げて戦う」と決意を語る。

 駅頭では有権者から声を掛けられ、話し込む場面もある。太田は「働き方や子育ての悩みを抱える女性が多い」と感じている。唯一の女性候補となる見込みで「女性の声を国政へ」とアピールする。

 選対幹部は「全県では知名度が足りない」と課題を挙げる。「出馬をまず知ってもらわないと」と、自転車で県内全域を走り回る太田。党の存亡もかけた選挙戦となるのは、長浜も太田も同じだ。(敬称略)

2275チバQ:2013/06/30(日) 20:29:12
http://www.tokyo-np.co.jp/article/chiba/20130630/CK2013063002000128.html
攻防 参院選<下> し烈な当選圏内入り争い
2013年6月30日

 「共産党に託そうという大きな流れが生まれた。自共対決を正面に出して戦う」。千葉市内で二十五日開かれた共産新人の寺尾賢の事務所開き。党県委員長の浮揚(うきあげ)幸裕は、議席を倍増させた二日前の東京都議選の結果を引き合いに、参院選へ臨む決意を強調した。

 安倍政権に対する批判が共産に集まり、躍進につながったとの見方だ。「(選挙当夜)悔しくて眠れないことはあっても、うれしくて眠れないのは初めて」。弁士が次々と喜びを表現する。

 低落傾向が続いた党勢は、三年前の選挙区得票で二十万票を割っていた。だが、改選議席が二だった一九九七年には四十九万票余りを獲得。当時と政治状況は異なるものの、改選三議席となった今なら当選圏内に届く。寺尾は「政治が最もやるべきは人間が人間らしく生きられるようにすること。その道しるべの憲法を変えるのは許されない」と力説する。

    ◆

 当初は日本維新の会との選挙協力を予定して候補擁立が遅れたみんなの党は、出遅れの挽回に懸命だ。東南葛地域を中心に都市部での活動に力を入れようと、新人寺田昌弘の事務所を船橋市に構えた。

 二十二日の事務所開きで、寺田は「困難なことにチャレンジするのが自分の人生。自公政権を続けさせるわけにはいかない」と声を張り上げた。「ビリから表彰台を目指すには三位でなく、二位に入る気持ちで」と意気込む。

 前回参院選で当選を果たした党幹事長代理の水野賢一は「千葉は東京、神奈川とともに三年前に議席を獲得でき、今回も必勝を期す」と訴えた。選挙協力が崩れ、候補が一本化できなかった維新と共倒れする懸念にも「第三極で票が割れるという見方もあるが、前回も第三極は一つになっていない」と強気だ。

    ◆

 維新は昨年衆院選で、県内から三人が比例復活当選した勢いに乗り、三月には当時の我孫子市議擁立を発表したが、五月に入って党内が一時混乱した。

 この元立候補予定者は、同市で事務所開きに臨んだわずか四日後、態勢づくりの遅れを理由に党本部から公認を取り消された。次に白羽の矢を立てた男性医師は出馬表明直後、党共同代表の橋下徹の従軍慰安婦発言などを受け、みんなが選挙協力の解消に転じると、公認を辞退した。

 五月末に公認された新人の花崎広毅は「厳しい戦いは承知している。地方政治、行政の現場から変革のうねりを巻き起こし、大阪の実践を広げたい。自分の信じるところを世に問う」と巻き返しに懸命だ。

 千葉選挙区ではこのほか、いずれも新人で新風県幹事の渡辺裕一、幸福実現党役員の松島弘典も立候補を予定し、し烈な当選圏内入り争いを演じている。(敬称略)

 (この企画は小川直人、堀場達が担当しました)

2276チバQ:2013/06/30(日) 20:35:31
http://senkyo.mainichi.jp/news/20130627ddlk32010590000c.html
戦いの輪郭:参院選しまね/上 支持の輪、広がらず 再現なるか、6年前の共闘 /島根
毎日新聞 2013年06月27日 地方版

 ◇再選目指す亀井氏
 割れんばかりの拍手。壇上で繰り返されるバンザイ。シンボルマークのオレンジ色のジャケットを身にまとった亀井亜紀子氏(48)が高々と宣言した。「党派を超え、本当に多くの方に支えられてきた選挙戦でした。みんなで陽(ひ)の当たる島根を実現しましょう」

 2007年の参院選。国民新党公認で島根選挙区に立った亀井氏は、公示の約1カ月前という出馬表明にもかかわらず約21万7000票を得て、自民党の現職、景山俊太郎氏(69)を約3万1000票差で破った。小選挙区制が導入された96年以来、県内の衆参議席を独占してきた自民王国に初めて風穴を開けた。自民凋落(ちょうらく)の象徴として、全国に衝撃を与えた。

 選挙戦では年金記録漏れや閣僚の失言といった与党自民への逆風が吹き荒れた。これに対し、亀井氏は民主党から推薦を受け、社民党も含めた「非自民、非共産」勢力を結集。更に、かつて自民党の国会議員として活躍した亀井久興氏(73)の長女だからこそ保守層にも食い込んだ。

 選挙後、民主系のある市議は「有権者が選挙のたびに景山、青木(幹雄氏)、竹下(亘氏)と書いてきた保守王国。民主と連合が前面に出ていたら、亀井とは書きにくかっただろう」と認めた。

 ◆民主、格下げ支援

 それから6年。亀井氏を取り巻く07年のような共闘態勢は再現していない。民主党県連は5月20日、推薦依頼のあった亀井氏に対し、県連支持を発表。推薦は資金負担も伴うが、支持では負担せず、格下げの支援となる。

 「我が党の候補のごとく推薦し戦った時よりは若干ランクを落とし、支持にして応援する」。6月15日、松江市内であった亀井氏の事務所開きで、県連の和田章一郎代表はあいさつの中で“異例”の厳しい言葉を盛り込んだ。亀井氏は、集まった支持者約100人(事務所発表)とともに静かに聴き入っていた。

 和田代表は報道陣に対し、「亀井氏の不十分な政治対応があり、そのことに県連内部に不満があった。ケジメをつけないといけない」と説明する。

 ◆連合、郵政は自主投票

 07年の参院選で躍進した民主党はその2年後、念願の政権交代を果たした。しかし、米軍沖縄基地の対応などで“失政”を重ね、急速に支持を失っていった。

 亀井氏の政治的環境も大きく変わった。昨年4月、消費増税法案に異議を唱え、民主党と連立政権を組む国民新党を離党。民主離党組らで作るみどりの風に結成時から加わった。

 また、07年に亀井氏を推薦した連合島根は昨年6月に政策協定を凍結。日雇い派遣の規制強化を盛り込んだ改正労働者派遣法に亀井氏が反対したためだ。

 今回の参院選で、連合島根は6月12日、自主投票を決めた。90年の結成以来、連合島根として自主投票は初めてという。会長だった岩田学氏は「支持でまとまると思ったが、それ以上に構成組織の不信感が大きかった」と語る。

 一方、久興氏の時代から支えてきた郵政票も割れる。6年前、県内の郵便局長会は郵政民営化反対を掲げた国民新党の亀井氏をおおむね支援したが、今回は自主投票を決めた。郵便局長らで作る郵政政策研究会の幹部によると、西部は亀井氏を支援する方針だが、東部は不透明という。

2277チバQ:2013/06/30(日) 20:35:46
 ◆厳しい声も

 「あえて苦言を呈したい。残念なのは、たったこれだけしか人がおらんこと。輪が広がらない。以前より輪が狭くなっている」。6月中旬、出雲市内であった亀井氏の集会。会場に150席用意されたが、集まったのは50人足らずだった。

 マイクを握った支持者の男性は続けた。「亀井先生には組織がない。本気になってやれる態勢を作らないといけないのに気持ちが伝わってこない」

 亀井氏を支持してきた女性(64)は毎日新聞の取材に「亜紀子さんは正直。消費増税反対など私たちの意見を代弁してくれた。国会で取り組んでいる仕事は素晴らしいが、地元での活動が少し足りなかったかもしれない」と懸念する。

 ◆知名度を前面に

 亀井氏は現在、みどりの風幹事長を務め、テレビの討論番組などに度々出演する。顔と名前は広く知られ、地元のイベントに姿を見せると多くの人が握手を求める。陣営はそうした知名度から「対自民党ではなく、対候補者の戦いに持ち込みたい」と期待をかける。

 亀井氏はこう強調する。「最終的に皆さんが応援してくれれば、表向きの形にはこだわらない。組織の10票も10人の票も同じ。多くの人に直接会い、支持を広げたい」。1期6年の審判はまもなくだ。

   ×  ×

 国会は26日閉会し、参院選(7月4日公示予定)に向け、事実上の選挙戦が始まっている。島根選挙区には、自民党新人の島田三郎氏(56)▽共産党新人の向瀬慎一氏(42)▽みどりの風現職の亀井亜紀子氏(48)▽幸福実現党新人の池田節子氏(57)−−の4人が立候補に向けて準備を進めている。再選を目指す亀井氏と、党を挙げて捲土(けんど)重来を目指す島田氏に焦点を当て、前哨戦の動きを追った。(この連載は曽根田和久、金志尚が担当します)


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 ◇予想される顔ぶれ
島田三郎(しまだ・さぶろう) 56 [元]県副議長 自新=[公]

向瀬慎一(むこせ・しんいち) 42 党地区役員 共新

亀井亜紀子(かめい・あきこ) 48 党幹事長 (1)風現=[社]

池田節子(いけだ・せつこ) 57 幸福実現党員 諸新

2278チバQ:2013/06/30(日) 20:36:26
http://senkyo.mainichi.jp/news/20130628ddlk32010431000c.html
戦いの輪郭:参院選しまね/下 紆余曲折も推薦 農政、建設など150団体 /島根
毎日新聞 2013年06月28日 地方版

 ◇議席奪還、自民の悲願
 「会場の熱気が島根全土に届けとばかり、盛大に頑張ろうコールをしたいと思います」。安来市中心部の市民会館。総立ちの観衆が「ガンバロー」と声を出す。そして大きな拍手が会場を包み込んだ。

 7月4日に公示が予定される参院選。島根選挙区に出馬を準備する自民党新人、島田三郎氏(56)の総決起集会が今月2日、開かれた。安来の会場は、地元選出の県議だっただけに支持者であふれた。ステージには、県選出の同党国会議員3人や新藤義孝総務相らが並び、溝口善兵衛知事も駆けつけた。

 集会の終盤、島田氏がマイクを握った。「島根を取り戻す。1議席を奪還すべく不退転の決意です」。安倍晋三首相が掲げるキャッチフレーズ「日本を、取り戻す。」を模し、声高に訴えると、会場から再び拍手がわき起こった。

 ◆歴史的敗戦から

 2007年の参院選。自民党の現職、景山俊太郎氏(69)が3選を目指したが、公示の約1カ月前に出馬を表明した国民新党の新人、亀井亜紀子氏(48)に約3万1000票差で敗れた。

 自民は独占してきた県内衆参議席の一つを奪われた。開票終了後、景山氏の陣営幹部が「(1958年に)竹下(登元首相)さんが国会に出て以来、野党とのガチンコ選挙で負けたのは記憶にない」とつぶやく歴史的敗戦だった。

 年金記録漏れなど強烈な逆風が与党自民に向かって吹き荒れた選挙。「自民王国」の島根でも、かつて集票マシンを担った建設業者の離反、高齢化などによる党員数の減少といったさまざまな敗因が指摘された。

 だがその後、民主党が政権交代を果たした09年の衆院選、10年の参院選、昨年12月の衆院選とも県内では自民候補が圧勝。王国の底力を見せつけた。今回、自民政権への支持率が高い中で参院選に突入する。

 ◆国土強靱化

 「自民党は強靱(きょうじん)な国家を作る。口で言うだけでは駄目。一つ一つ実行していかなければならない」。6月16日、出雲市内に完成した斐伊川放水路の完成式典。竹下亘・衆院議員(島根2区)の声が響きわたった。

 安倍内閣が推し進める「国土強靱化」という名の公共工事の増強。民主政権が掲げた「コンクリートから人へ」とは真逆の方針転換だ。

 「もっと早く自民政権に代わってほしかった」。昨年1月、経営していた建設会社が事実上倒産した、県西部の男性(66)はつぶやいた。最盛期には年間4億円の売り上げを誇ったが、倒産前には同4000万円まで落ち込んだ。

 民主政権の方針を受け、関連工事を手掛けていたダム建設が凍結されたのが大きく響いた。自民党員の男性は言う。「『公共工事は島根の地場産業』という言葉は本当。他に仕事はないですから」

 県建設業協会の会員数は97年の855社をピークに年々減少。今年4月には半減近い471社まで落ち込んだ。同協会は一貫して自民候補を推薦してきた。

2279チバQ:2013/06/30(日) 20:36:52
 ◆農政、苦渋の推薦

 県内の基幹産業の一つである農業。環太平洋パートナーシップ協定(TPP)を巡り、農家の政治的対応は全国的に揺れている。だが、会員3万人を擁する「県農政会議」は3月初旬、紆余(うよ)曲折を経て、島田氏の推薦を決めた。

 方針決定前には、農政会議の幹部らが島田氏と異例の“面談”。「島根の利益にならない時、TPPに反対するため自民党を離党する覚悟があるか」と迫った。安倍政権は一部農産品の関税撤廃を例外とする交渉を明言しており、島田氏もその求めに応じたという。

 自民党を長年支持してきた県東部の農家の男性は戸惑いを隠さない。「自民を信じてごせと言われても、いっぺん状況が変わったらね……」。党本部の方針と地元の思いに揺れる県内の農業者。それでも男性は「県議として地域に根ざしていた」と島田氏を評価する。

 ◆「4本の矢を」

 失った議席を奪い返すには誰が適任か。自民党県連は今年に入り、参院選の候補者選びを本格化した。県内出身の現職官僚ら複数の名前が挙がり、07年に落選した景山氏も巻き返しに動いた。一部の党支部は景山氏を推したが、県連内部で「高齢化はいけない」との声が強まり、結局、島田氏の擁立でまとまった。

 島田氏を推薦する団体は、公明党や県医師連盟など現段階で約150団体。民意変化の波をかぶり、政権交代を一度は許したものの、組織が前面になって一枚岩で戦う。自民党はそんな得意とする戦いぶりを今回の選挙でも目指す。

 県全域に張り巡らせた支援団体は、既にフル回転している。地元県議らと開く集会には、党の国会議員が自らの選挙のように駆けつける。

. 「(島田氏には)二つ弱点があります。一つは知名度がまだまだ。二つ目の弱点は歌が下手なんです」。竹下氏は応援演説でこう語り、青木一彦参院議員が続ける。「歌は北島三郎に任せればいい。しかし、政治は島田三郎だ」。会場から起きる笑い声。そんな定番のやりとりが連日繰り返されている。

 そして集会を青木氏が締めくくる。「今、県内の国会議員は3人。でも、3本の矢よりも4本の矢の方がいいんです」。ストレートな物言いに、自民悲願の議席奪還の熱意が詰まっている。

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 ◇過去2回の参院選島根選挙区の結果
 ◆第21回(2007年7月)

当 亀井亜紀子(国民新・新) 217707

  景山俊太郎(自民・現) 186622

  後藤勝彦(共産・新) 23704

 ◆第22回(2010年7月)

当 青木一彦(自民・新) 222448

  岩田浩岳(民主・新) 151351

  桜内朋雄(みんな・新) 28183

  石飛育久(共産・新) 18512

2280チバQ:2013/06/30(日) 20:39:17
http://senkyo.mainichi.jp/news/20130628ddlk43010482000c.html
参院選熊本・問う:政党の戦略/上 民主 見えぬ支持回復策 /熊本
毎日新聞 2013年06月28日 地方版

 「(県選出の)野党の国会議員は私ただ一人。批判すべきは批判する議員が1人くらい、いないと暴走を止める人がいなくなってしまう」。12日、上天草市であった民主現職の松野信夫氏(62)の国政報告会。松野氏は支持者を前に声を張り上げた。

 県内では消費増税への対応などを巡って昨年、民主党からの離党が相次ぎ、2人いた衆院議員はゼロに。野党転落後、今年2月の山鹿、4月の上天草の両市議選で立て続けに議席を失った。鎌田聡・選対本部長も「状況はかなり厳しい」とため息をつく。

 安倍政権が支持を集める中、業界団体は次々と自民に回帰している。これまで松野氏の選挙運動の手足となってきた連合熊本も「一枚岩というわけではない」(民主県連関係者)。

 2007年の参院選で松野氏を推薦した県電力総連は松野氏からの推薦願に対して態度を保留している。民主党が掲げる“脱原発”に、幹部は「すぐに再生エネルギーへ転換できるかというとそうではない。原発が停止し電力会社は窮地に陥っている。そのことを考えていただく必要がある」。それでも松野氏を支える連合の構成組織として一定の役割は果たさなければならない。微妙な立場だ。

 一方、松野氏は野党共闘を目指し5月末、元民主県連代表で維新に移った松野頼久・衆院議員(比例九州)と接触していることを明らかにした。しかし、こちらも進展はない。

 政策面では改憲や環太平洋パートナーシップ協定(TPP)交渉参加には反対の立場。自民に対抗し農業県での支持拡大も期待するが、その主張は「未来志向の憲法構想」や「条件付きでのTPP交渉参加」を掲げる党の方針とは異なる。民主低落の要因は「党内が分裂し、まとまらなかったこと」と分析しつつ「統一見解を示して意見が合わない人を切っていくようなことは、やる必要がない」とも話す。

 党の支持回復に有効な打開策が見いだせない中、公示日の出陣式は取り壊しが進む八代市の荒瀬ダムで行うことにしている。政権奪取に向けて民主が掲げた「脱ダム」の象徴ともいえる場所。風を呼び込もうと必死だ。【澤本麻里子】

    ◇

 アベノミクスがもてはやされる中、国の進路を左右する改憲やTPP交渉参加が争点となる参院選。公示を前に、選挙戦に臨む各党の戦略や内情をリポートする。

2281チバQ:2013/06/30(日) 20:39:36
http://senkyo.mainichi.jp/news/20130629ddlk43010554000c.html
参院選熊本・問う:政党の戦略/中 自民 追い風期待、先読めず /熊本
毎日新聞 2013年06月29日 地方版

 「私も農家の出身だ。国政に送り込んでいただければ交渉の経過をしっかり見て、皆さんの心配をこそぎ取っていく」。16日、熊本市であったJAグループのTPP(環太平洋パートナーシップ協定)反対集会。雨模様の中、閉会式に駆け付けた自民の馬場成志元県議(48)がマイクを握った。「皆さんの心配を取り除けないなら、協定を結ぶわけにはいかん」。約450人の参加者からまばらな拍手が起きた。

 馬場氏は熊本市議に2回、県議に5回当選。県議会議長も務めたキャリアを誇る。自民県連は1月、所属議員や地方支部、職域団体などの総意として馬場氏を擁立。前川收(おさむ)県連幹事長が「立候補したい人ではなく、党員が立候補してほしいと思う人を初めて選んだ」と自賛する“本流候補”だ。

 しかし3月、安倍晋三首相がTPP交渉参加を正式表明。昨年末の衆院選で自民候補を推薦して「TPP断固反対」を訴えた県農業者政治連盟(農政連)は、馬場氏の推薦を決めかねた。「参加表明したのに、すぐ推薦したら農家から突き上げられる」(農政連幹部)。菊陽町の選対関係者は「農政連の推薦が決まらないと農村部で動けない」と気をもんだ。

 農政連が推薦を決めたのは今月4日。公示1カ月前にずれ込んだ。最後は11総支部の満場一致だったが、記者会見した園田俊宏委員長(JA熊本中央会会長)は突き放すように言った。「自民党の方針には納得していないが、政治の世界では政権与党とのパイプが必要。現実的な対応をした」

 馬場氏は集会の演説などで、TPP参加に慎重な姿勢を繰り返し強調する。「私たちも県議会で何度も反対決議をした。これまで推進派だった人の中にも『これは危なかぞ』という声が出始めている。TPPには毒の部分があってメリットだけを伸ばすことはできない」。しかし、7月23日にマレーシアであるTPP拡大交渉会合への日本の初参加が決まるなど、事態は着々と進み、農業関係者の不安は高まる。

 農業票に過大な期待ができないため、馬場氏の陣営は大票田の熊本市に勝負をかける。市内では過去3回の参院選で、自民候補が民主候補に数万票水をあけられているが、経済政策「アベノミクス」効果などで高支持率を保つ安倍政権への追い風を期待する。しかし、それも「株価頼み」の側面が大きく、先行きは読みづらい。【取違剛】

2282チバQ:2013/06/30(日) 20:39:56
http://senkyo.mainichi.jp/news/20130630ddlk43010281000c.html
参院選熊本・問う:政党の戦略/下 野党 共産浮揚へネット活用 /熊本
毎日新聞 2013年06月30日 地方版

 「この選挙結果は偶然ではなく、必然の流れだ」。東京都議選投開票日の翌24日夜、水俣市であった共産党の決起集会。参院選に出馬表明している同党の山本伸裕氏(49)は党員約40人を前に力を込めた。党は都議選で選挙前の8議席から17議席に躍進した。参加者も「今度の参院選は『攻めの選挙』になる」と期待する。

 共産党は昨年の衆院選で「第三極」の乱立に埋没した感が否めなかった。しかし、日本維新の会は橋下徹共同代表の従軍慰安婦発言で失速し、株価の乱高下で安倍政権の経済政策「アベノミクス」に懐疑的な見方も広まる。さらに共産党の機関紙「赤旗」に古賀誠・元自民党幹事長が登場し、改憲手続きを定めた憲法96条の改正反対を訴えたことも追い風になった。共産党県委員会の久保山啓介委員長は「第三極が倒れて『自共対決こそ真の対決軸』ということが見えやすくなった」と語る。

 しかし、80年代は県内に約4800人いた党員も現在は約3000人まで減少。ハンドマイクを手に街頭に立つなど旧来の宣伝活動では若者らの票の掘り起こしは難しい。そこで県委員会が注目しているのが解禁される“ネット選挙”だ。

 参院選に向けて県内の地方議員全員がフェイスブックやツイッターなどSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)を利用することを決めた。議員対象の研修も開催。山本氏も立候補表明した直後の3月にフェイスブックを始めた。「まだ操作に不慣れだが、少しずつ支持が広がるきっかけになれば」。タブレット端末とにらめっこする毎日という。

 一方の第三極。一時は維新とみんなの党が選挙協力関係を結び、県内でも参院選に立候補を表明したみんなの党の本田顕子氏(41)が両党の調整で比例での出馬を決定。5月に熊本市内で開催したタウンミーティングには、維新の松野頼久・国会議員団幹事長も出席していた。しかし、橋下発言で両党は協力を解消。維新は熊本選挙区での候補擁立も断念した。

 本田氏は「残念だが、維新の公約に不安を感じる部分もあり、今回の問題で互いに道を分けられたと思う」と述べるが、熊本独自に両党の連携ができないか検討している。「父(元参院議員の本田良一氏)の支持者と松野さんの支持者は重なる部分が多い。松野事務所にも『近いうちに今後の活動について話し合いましょう』と呼びかけている」。協力関係が維持された山梨のような連携ができればと望む。

2283チバQ:2013/06/30(日) 20:40:54
http://senkyo.mainichi.jp/news/20130628ddlk44010502000c.html
’13参院選・迫る:/上 自民・公明 微妙なバランスの協力 「後援会」前面にバーター /大分
毎日新聞 2013年06月28日 地方版

 参議院が26日閉会し、7月4日公示、21日投開票とみられる参院選に向けて実質的な選挙戦がスタートした。今回の参院選で与党が過半数を獲得し、「ねじれ」を解消できるかが焦点だ。大分選挙区(改選数1)では自民現職に新人4人が挑む構図となっている。公示が“迫る”中、県内の「政党」の現状を報告する。

 「選挙区は礒崎(陽輔)参院議員、比例は(公明の)河野義博さんが共同して絆を確かめる決起大会です」

 20日夜、大分市内で開かれた自民党の穴見陽一衆院議員(大分1区)と公明の合同集会。穴見氏の後援会や公明関係者約200人が出席。穴見氏は公明との蜜月ぶりを強調した。穴見氏は一方で、23日夜には自民後援者の集会に同党県連会長で比例代表から出馬予定の衛藤晟一参院議員の妻ヒロ子さんとともに出席。3日前には一切、触れなかった衛藤氏への投票を呼びかけた。

 相手による「使い分け」は、大分県内での自公両党の微妙な関係がある。郵政造反組の一人だった衛藤氏はいったん離れた自民に復党し、6年前の参院選では比例代表で出馬した。その際に自民は公明への配慮から「県外に住所を移し、県内で(選挙)活動をしない」という条件をつけた。その選挙で衛藤氏は、県内で5万6804票を獲得。制約のない今回は県内10万票、全国で30万票を目指している。一方、公明は九州では比例候補のうち福岡県出身の河野氏に力を入れることにしており、衛藤氏は強力なライバルとなる。

 6月8日、大分市のホテルで、礒崎氏と礒崎後援会、そして公明党県本部の3者が参院選での協力協定に署名。「自民党県連」の名はなかった。

 「実質的には自民党と公明党の(調印)、ということです」。公明県本部の竹中万寿夫代表は「実質的」と強調したが、「形式」を整えられなかったのは衛藤氏が自民県連会長だからだ。

 26日夜、豊後大野市で衛藤氏の後援者の集会があった。終了後、6年前と違って県内で活動できることについて記者が問うと、衛藤氏は「感謝、感激です。懐かしい顔にも会えるしね」とうれしそうに話した。礒崎陣営と公明との協力については「(衆院の)各区(議員の後援会)で(公明と)バーターをやっている」とだけ、そっけなく話した。

 衛藤氏と公明のしこりは礒崎氏にも影響を及ぼす。礒崎氏が公明から推薦を得たのは6月6日(5次推薦)で、自民候補44人中42番目。礒崎氏も23日の後援会総会で「私がどうこうあるわけではありませんが(衛藤氏の)6年前の経緯がありますから」と釈明した。

 こうした自民側の姿勢に対し、竹中代表は「自民の方が衛藤さんを応援するのは当然。我々がとやかく言う立場にない」と話す。その上で、こう強調する。「自民との選挙協力は長年続いており、やり方は分かっている」。自公協力は微妙なバランスの上に乗っている。

2284チバQ:2013/06/30(日) 20:41:42
http://senkyo.mainichi.jp/news/20130629ddlk44010585000c.html
’13参院選・迫る:/中 民主・社民 「反自民」揺らぐ足元 協力関係、取り繕う /大分
毎日新聞 2013年06月29日 地方版

 27日夜、社民党の後押しを受け無所属で立候補を予定している農業法人代表、後藤慎太郎氏(38)=生活・社民推薦、みどりの風支持=は、農業法人のある臼杵市に入った。仕事着のつなぎを身にまとい、「自民党政権の農業政策はひどい。農家をばかにしている」と自民党を強く批判した。だが、「反自民」の足元は大きく揺らいでいる。

 民主党県連は22日、大分市内で常任幹事会を開き、後藤氏を「自主協力」と決めた。「協力したい団体や個人が協力する」という極めてあいまいなもの。後藤氏から推薦要請を受けて既に1カ月。7月21日の参院選投開票日まで1カ月と迫った時期の「協力」決定にどれほどの効果があるのか。県連代表の足立信也参院議員は「分かる人は誰もいませんよ。選挙ですから」と、そっけなく語った。後藤氏は毎日新聞の取材に「(民主支持者や団体は)反自民なら協力してほしい」と語った。

 「反自民・非共産」を掲げて選挙協力を行ってきた民主、社民両党と連合大分の3者。今回は社民系候補に対して民主党県連が「自主協力」、連合大分は「独自支持」。いずれも耳慣れない表現で、協力関係を取り繕った側面が強い。

 足並みの乱れの発端は昨年秋。3者は「参院選は民主から優先的に選ぶ」と合意。しかし、民主は昨年末の衆院選での惨敗が響き、5月の大型連休になっても候補者擁立が難航。一方、社民党本部は「王国」である大分県に期待を込め、候補擁立を求めてきた。

 民主側には「約束を反故(ほご)にされた」との思いは強いが、社民側からすれば「民主が早く候補を立てていれば、こんなことにはならなかった」(幹部)との不満がある。

 もっとも、民主の擁立断念は、他県では社民が民主を支援する見返りとして両党本部の協議で決まった。それでも、民主県連の足立代表は「2大政党の野党第1党として本来は許されない、候補擁立しないという選択肢を取った。これ以上の協力は難しい」と当初から積極的な協力に難色を示していた。社民県連幹部は「ギブ・アンド・テークで社民は全部ギブ。たった一つのテークが大分だったのだが……」とこぼし、「いらんことを言ったら(3者が)また空中分解するが、(民主に)やる気があるわけではないだろう」と語った。

 足立代表は22日の常任幹事会後の記者会見で「我々に一本化していたら(みんなの党、維新も含め)全部協力できたと思う」と不満をぶちまけたうえで、次期衆院選に向けて早くも「宣戦布告」とも受け取れる言葉を口にした。「(社民が議席を持つ2区を含め)全部出します」

2285チバQ:2013/06/30(日) 20:42:20
http://senkyo.mainichi.jp/news/20130630ddlk44010303000c.html
’13参院選・迫る:/下 第3極・共産 比例票掘り起こしへ 選挙区テコに思惑交錯 /大分
毎日新聞 2013年06月30日 地方版

 参院選大分選挙区(改選数1)に立候補を予定している中津市の社会保険労務士、浦野英樹氏(44)に対してみんなの党が公認を決めた24日、同党九州ブロック長の佐藤正夫衆院議員は大分市内での記者会見で「九州には『隠れみんなの党』がたくさんいる。浦野氏の立候補で表に出ていただけると思う」と語った。佐藤氏が期待するのは、選挙区での運動を通じた比例票の上積みだ。

 みんなの県内での比例得票率は2009年衆院選の3・53%が10年参院選には8・17%と倍以上に。初めて県内の選挙区に候補を擁立した昨年末の衆院選でも7・50%を獲得。2月の大分市議選では公認候補が初当選するなど着実に下地ができつつある。

 28日には民主党県連を訪ねて選挙区での支援を申し入れるなど攻勢を掛ける。民主は既に社民系候補に「自主協力」を決めている。民主県連幹部は「社民との関係もあり(対応が)難しい。(独自候補を擁立しない)うちは草刈り場だ」と自嘲気味に話した。

 7月4日公示を間近に控え、動きが活発化しているのはみんなだけではない。選挙区をテコにした比例票の掘り起こしに各党の思惑が交錯する。

 生活の党は7月1日に県連を設立、社民系候補を推薦し、支援する。29日に大分市内で会見した小沢一郎代表は「社民と協力して非自民の候補者を当選させたい」と語った。選挙区候補を推薦すれば、応援演説など県内で党名をアピールできる計算も働く。

 一方、日本維新の会は橋下徹共同代表の従軍慰安婦発言問題で失速。昨年末の衆院選で大分1・2区に候補を立て、比例では自民に次ぐ10万票を獲得したが、今回は候補者を擁立できないだけでなく、他党との協力関係も構築できず、大分では「蚊帳の外」の状態。県内での比例票の目標さえ定まらない。党県総支部代表代行の桑原宏史佐伯市議は「前回応援してくれた有権者には申し訳ない」と肩を落とした。

 自民との対立軸を鮮明に打ち出し東京都議選(23日)で議席を倍増させた共産党。選挙区に国政選挙6回目となる山下魁氏(36)を擁立し、比例4万5000票を目指す。参院比例代表での県内の最高得票数は同党が全国的に躍進した1998年の5万8779票。それ以外は2万〜3万票台で推移しており、ハードルは高い。だが、同党県委員会の林田澄孝委員長は「第3極は自民の補完勢力。自共対決を大いに打ち出す」と鼻息は荒い。

   ◇

 この連載は佐野優、池内敬芳、佐野格が担当しました。

2286チバQ:2013/06/30(日) 20:49:13
http://senkyo.mainichi.jp/news/20130628ddlk07010046000c.html
2013参院選・福島:1議席の攻防/上 揺らぐ支持基盤 /福島
毎日新聞 2013年06月28日 地方版

 ◇TPP推進、農政連に不満 連合は利害調整に苦慮
 2議席だった前回から一転し、1議席を争う今回の参院選(来月21日投開票予定)福島選挙区は、安倍晋三政権への世論の高い支持率を背景に勢いに乗る自民党と、党の存亡をかけて反転攻勢を狙う民主党が、互いに現職をぶつける激しい戦いとなる見込み。だが両党とも、それぞれの支持母体は必ずしも全面支援にいたっていないようだ。来月4日予定の公示を前に、両党の内実を探った。

 「福島の復興に水を差すな」「交渉参加は認めないぞ」

 梅雨の合間の晴天が広がった22日、福島市をはじめ県北各地から集まった農家ら約1800人が、安倍政権が交渉参加を表明した環太平洋パートナーシップ協定(TPP)に反対するデモ行進を行い、シュプレヒコールをあげた。参加した農家の男性(56)は「農業は地域の環境保全も担う。次の世代に守っていけるのか」と訴えた。

 2009年の民主政権発足まで福島で続いた「保守王国」を支えたのは、JA(農協)グループだ。歴代の自民議員を国政に送り出した組織力は強く、今回の参院選も、JAグループの政治団体「県農業者政治連盟」(県農政連、庄條徳一委員長)が5月下旬、「地域農業の振興と豊かな地域社会の実現に積極的に取り組んでいる」と自民候補の森雅子氏(48)を推薦する形で示した。

 県農政連幹部は「(自民候補推薦に)悩んだ。TPPに限れば、明確に反対する共産党(支援)の声もあった」と明かした。現に青森県の農政連は共産候補者らの推薦方針を決めている。

 昨年12月の衆院選で県農政連は、「TPP反対」の政策協定を結ぶことで自民の小選挙区候補者4人を推薦した。だが、政権交代後に安倍政権はTPP交渉参加を表明した。それでも今回、自民候補推薦を決めたのは、現政権の勢いが揺るぎないことと無関係ではない。県農政連は自民政権だった07年参院選で自民候補のみを推薦したが、民主政権下の10年参院選では、民主、自民候補を推薦している。

 だが、今回の決断は、県農政連にとって組織が揺らぐ事態に。「自民には裏切られた。自主投票でもよかった」「(森氏は)閣僚なのに、政権の進めるTPPに反対を貫けるのか」などの不満が渦巻く。県農政連関係者は「政権の基盤になることで、ダメなものはダメだと言える」と語る一方で、「一人一人の組合員にまで支持固めできるかは分からない」と本音を漏らす。

    ◇

 「被災者の本当の悩みは賠償であり除染だ。県内の全原発廃炉を公約の前面に打ち出しても、票につながらないのでは」。今月上旬、福島市の民主県連。福島第2原発も含めた県内全10基廃炉を公約にしたいと語った選対本部長の玄葉光一郎衆院議員ら執行部に、民主の支持母体「連合福島」(影山道幸会長)幹部が異論を唱えた。

 09年衆院選で県内全選挙区で民主議員誕生を支えた連合福島。民主党が大敗し、政権の座を奪われた昨年12月の衆院選の前後から、ぎくしゃくした関係が続いている。

 産業別に約570の労働組合を束ねる連合福島は、2議席を争った07年参院選で金子恵美氏(47)を推薦し、森氏に13万票の大差をつける約50万票のトップ当選を支えた。今回の参院選でも民主支持を決めたが、ある幹部は「組合員の間には(政権時代の)民主党への失望と批判が今も続いている」と危機感を隠さない。郡山市内の労組の男性組合員(29)は「昨年の衆院選は自民候補に入れた。組合側も強く縛らなかった」と話す。

 さらに連合福島を悩ませているのが、政府が閣議決定した原発再稼働の方針だ。電力会社などの労組でつくる県電力総連の関係者は「福島での原発廃炉の思いは県民として当然」と言いつつ、「自分の将来を考えるといろいろなことが頭をよぎる。職場の中で自民党に投票するという人もかなりいる」と打ち明けた。

 「2大政党の一翼を担うのは民主党。組織の総力を挙げて戦い抜く」。5月下旬に福島市であった金子氏の事務所開きで、影山会長は意気込んだ。だが、連合福島の幹部は「多様な業種の労働者が寄り合うだけに、異なる利害が生まれれば調整は難しくなる」と指摘し、組合間の原発を巡るスタンスの違いが選挙に深刻な影を落としていることを認めた。

 「自民は連合の内実を知って揺さぶっている。安倍政権が経団連に賃上げ要求したのも、連合のお株を奪う形となった。民主の復権は連合の復権だと組合員一人一人が自覚するしかない」。幹部は表情を引き締めた。

2287チバQ:2013/06/30(日) 20:50:02
http://senkyo.mainichi.jp/news/20130629ddlk07010279000c.html
2013参院選・福島:1議席の攻防/中 自民県連内の葛藤 /福島
毎日新聞 2013年06月29日 地方版

 ◇党本部との差異大きく 「全基廃炉はオール福島の声」
 自民党が圧勝した東京都議選から一夜明けた24日、福島市の県庁本庁舎3階にある自民党県議団控室。中堅県議が選挙結果を複雑な表情で分析した。「日本維新の会は、橋下徹共同代表の慰安婦発言が大きく影響し(議席を減らし)た。でも、高市さんの発言は、そうでもなかったみたいだな」

 「高市発言」とは、自民党の高市早苗政調会長が17日に神戸市で行った講演の中で「東京電力福島第1原発で事故は起きたが、それで死者が出ているわけではない」と語り、原発再稼働に意欲を見せたことを指す。だが、実際は避難中に死亡して災害関連死と認定された被災者は約1400人もいる。自民県連は19日、「現状認識が乏しい」と党本部に抗議文を出した。

 福島を軽視するかのような発言が与党中枢から飛び出すことに失望感を隠さない県議は「(高市氏の)撤回が早かったので影響が少なかったとみられるが、福島県以外では、高市発言は問題視されていない証拠なのかもしれない」と語り、東京では原発事故への関心が薄れているのではないかと疑う。

 県議の複雑な心境は、自民県連内の葛藤をそのまま映し出す。

 県連は安倍晋三政権の勢いを背景に、来年の県知事選を見据え、県内1議席の今回参院選で「圧勝」を目指している。参院選で確実な勝利を手にすれば、衆院議員も県選出9人のうち6人が自民となった今、「悲願の自民王国復活を達成する足がかりになる」(県連関係者)からだ。一方で、安倍政権の環太平洋パートナーシップ協定(TPP)交渉参加と原発再稼働方針への対応は、昨年12月の衆院選と比べて「難しさが増している」(同)。

 県連は15日、支持団体などが参加した会合で、参院選に向けた県版公約案を提示した。多くが昨年の衆院選での公約とほぼ同じ内容だが、TPPについては「強く反対」から「国益の確保」と表現を後退させた。公認候補の森雅子氏(48)の選対本部長を務める佐藤憲保県議は「こういう表現にしないと、党本部は承知しないだろう」と打ち明け、本部への配慮が働いたことを認めた。

 原発は「県内全10基廃炉」を改めて打ち出す予定だが、安倍政権は県や県議会が廃炉を求めてきた福島第1原発5、6号機と第2原発について今も明言していない。自民候補を推薦した県医師連盟のメンバーの一人は「政権党になるには半端な覚悟じゃすまない。参院選と来年の知事選で勝利したら、(自民県連は)それでも政府にノーと言い続けることができるのか」と不安を口にする。

 党本部と県版公約の調整を進めている太田光秋政調会長は「本部が何と言おうが、全基廃炉はオール福島の声だ」と強調する。だが、党本部との公約や立場を巡る“ねじれ”は、自民が復権すればするほど「矛盾」として自らに刃を突きつけることになる。すでにTPPでは反対の文字を消した県連の正念場は、今回の選挙よりむしろ選挙後に控えているように見える。

2288チバQ:2013/06/30(日) 20:51:13
http://senkyo.mainichi.jp/news/20130630ddlk07010041000c.html
2013参院選・福島:1議席の攻防/下 民主の分裂 /福島
毎日新聞 2013年06月30日 地方版

 ◇党の命運かけた戦いに 「負ければ知事選に影響」
 「福島では脱原発が争点になりにくい。悲惨な事故を繰り返さないためにも、一日も早く国政に復帰したい」。5月下旬、千葉県庁本庁舎。太田和美氏(33)が記者会見し、今回の参院選で千葉選挙区(改選数3)からの出馬を明らかにした。衆院福島2区選出の議員だった太田氏は昨年12月の衆院選で、民主党から国民の生活が第一にくら替えし、日本未来の党に合流し挑んだが、惨敗した。

 太田氏の出馬を知った民主県連幹部は「結局、県連にとってこの4年は何だったのか」と肩を落とした。

 09年衆院選。民主躍進を背景に千葉7区から落下傘候補として出馬した太田氏は「福島にお嫁に来ました」と旋風を巻き起こし、6期目当選が確実視されていた根本匠氏(現復興相)を破った。だが、民主政権は原発事故などの対応を巡って支持率が急落。太田氏が野田佳彦前首相が進めた消費増税に反発し、小沢一郎衆院議員が代表を務める生活に合流したのは、衆院選が「近いうち」とされていた昨年7月だった。

 民主のベテラン県議は「それでも県連としては太田支持を考えた。だが、太田氏側は県連との決別を告げ、県内の民主支持層は真っ二つに割れた」。民主の地方市議や後援会組織の一部が民主から離党し、太田陣営に合流したためだ。同じように福島1区の石原洋三郎氏も民主から離党し、支持層は割れた。

 結果、民主県連は1、2区という重要選挙区で候補者探しに難航。ふたを開ければ、2区では公示10日前に擁立が決まった斎藤康雄氏と太田氏が約2万6000票ずつ分け合う結果で落選。当選した根本氏に約4倍の差をつけられ、県内に基盤のない日本維新の会候補にすら後塵(こうじん)を拝した。

 「そのしこりは今も残っている」と佐藤政隆県議。「太田氏についた旧民主支持者をどこまで取り込めるかが課題だが」と言葉を切り、「極めて難しい」とため息をついた。

 太田氏は千葉へ「里帰り」するに当たり、郡山などの個人事務所を閉め、支持者の多い二本松市に後援会組織を残した。地元の市議ら支援者が組織を運営し、今回の参院選公示日にはバスに乗って千葉へ太田氏の応援に駆けつける予定だ。支持者の農家の男性(67)は「福島の現状を変えてもらうには、一人でも多く福島を知る人に国政に出てもらいたい」と太田氏への理解を示した。

 前回衆院選で太田氏を支えた郡山市議も「個人的には(民主の)金子(恵美)さんを応援したい気持ちだが、今の民主県連には合流できない」と言った。

 前回衆院選で乱立した第三極との連携も模索する県連だが、未来もみんなの党も地方組織がなく、宗方保幹事長は「交渉相手がなく、のれんに腕押しだ」とこぼした。

 自民県連と同様、今回の参院選を「来年の県知事選の前哨戦」(宗方幹事長)と位置づける民主県連。ベテラン県議は「考えたくないが」と前置きし、「負ければ独自候補の擁立に影響する。党の命運をかけた戦いになる」と語った。

    ◇

 この連載は、蓬田正志、栗田慎一が担当しました。

2289チバQ:2013/06/30(日) 20:55:00
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/2013sanin/476692.html
道内農協、伊達氏推薦広がる 参院選道選挙区「与党とのパイプ必要」(06/30 12:45)
 7月4日公示の参院選道選挙区(改選数2)で、道内の農協が単独で自民党現職の伊達忠一氏(74)を推薦する動きが出始めた。農協組織の政治団体「北海道農協政治連盟」は安倍晋三政権の環太平洋連携協定(TPP)交渉参加方針に反発して自主投票を決めたが、自民党側の働き掛けのほか、政権与党とのパイプを失いたくないという農協側の苦悩があるようだ。

 「与党の自民党を支持することが組合の利益につながる」

 ようてい農協(本所・後志管内倶知安町)は28日、伊達氏への推薦を決め、八田米造組合長は理由をこう説明した。

 峰延農協(美唄市)も推薦の方針を固め、7月1日の臨時理事会で正式決定する見通し。新得町農協(十勝管内新得町)、新おたる農協(後志管内仁木町)も、推薦する方向で検討している。

 これで伊達氏への推薦を決定したか、検討に入った道内の農協は北海道新聞の調べで、既に明らかになっている美唄市農協、伊達市農協を含め、少なくとも6農協に上る。

 美唄市選出の道議で自民党道連の柿木克弘幹事長は24日、伊達氏も出席した道議会自民党・道民会議の議員総会で、道議それぞれの地元農協に伊達氏推薦の要請をするよう求めた。

 柿木氏は「推薦がなければ、政府や党本部に農業対策の充実を強く言えなくなる。私たちを支援することが北海道農業のプラスになる」と強調する。

 一方、農業団体側も、自主投票を決めた道農政連の会長でもある飛田稔章JA北海道中央会会長が23日の伊達氏の総決起大会で「伊達氏支援の輪を広げる取り組みを行う予定」と表明。飛田氏は28日の記者会見で「私は二面性を持っている。非常に難しい立場にある」と説明した。

 十勝管内の農協幹部は「要望はTPPだけじゃない。乳価だって、個別の助成金だってある。与党とのパイプがないとまずい」と打ち明ける。

 道内選出の自民党衆院議員は「公示後にはもっと推薦の動きが広がる」と自信を示す。

 これに対し、道央の農協組合長は「与党と条件闘争に入るような動きをすれば、TPP反対の主張が理解されなくなる」と指摘。別の組合長も「組合員の信頼を損なうことになる」と懸念を示した。

2290チバQ:2013/06/30(日) 20:55:37
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/2013sanin/476472.html
伊達氏対応に「二面性」 JA道中央会飛田会長が「立場の違い」強調 道農政連は自主投票(06/29 07:20)
 JA北海道中央会の飛田稔章会長は28日の定例記者会見で、参院選道選挙区に立候補する自民党現職の伊達忠一氏への対応について、自身が政治団体の北海道農協政治連盟(道農政連)会長を兼任していることから、「私は『二面性』を持っており、非常に難しい立場にある」と述べた。

 伊達氏をめぐっては、安倍晋三政権の環太平洋連携協定(TPP)交渉参加表明への反発から、道農政連が自主投票の方針を決定。一方、23日の伊達氏の集会にJA道中央会の立場で出席した飛田会長は「(伊達氏の)支援の輪を広げる取り組みを行う予定」とあいさつしていた。

 会見でこの点を問われた飛田会長は、各農協を指導する立場にあるJA道中央会と、道農政連では立場が異なると強調。23日には伊達氏に対して「与党の立場でTPPに注視して、最終的には脱退も辞さないという国会決議をしっかり守ってくれと申し上げた」と説明。その上で、「TPP反対を貫くが、自民党政権のもとで北海道農業の将来設計を考えなくてはならない。(政党との関係を)TPPだけで判断するのは危険だ」と述べた。

 また、美唄市、伊達市の2農協が独自に伊達氏の推薦を決めたことには「各農協には、それぞれの考えがある」と理解を示した。

2291チバQ:2013/06/30(日) 20:55:55
http://www.yomiuri.co.jp/election/sangiin/2013/news1/20130630-OYT1T00288.htm?from=ylist
維新、みんな・米長氏を例外的支援で決着…山梨

 日本維新の会山梨県総支部は29日、甲府市で県総支部大会を開いた。

 大会には、7月の参院選山梨選挙区でみんなの党から立候補予定の現職米長晴信氏も出席。両党の本部レベルでの選挙協力は解消しているが、維新の会県総支部の小沢鋭仁代表は大会後、報道陣に対し、松井幹事長から山梨での選挙協力の維持を容認する最終決定を受けたことを明かし、県内では例外的に米長氏を統一候補として支援していく考えを示した。

 小沢氏は、米長氏への選挙協力について「党本部の正式な推薦はないが、山梨ではこれまで通りの関係を継続したい」と、集まった支持者約500人に訴えた。一方、米長氏は「全国的に両党間の関係がぎくしゃくしている中、山梨で一貫して応援して頂ける姿勢に感謝申し上げる」と話した。

(2013年6月30日14時16分 読売新聞)

2292チバQ:2013/06/30(日) 20:56:22
http://senkyo.mainichi.jp/news/20130630ddlk09010129000c.html
2013参院選・栃木:「反LRT」効果未知数 民主県連公約、争点化に温度差 /栃木
毎日新聞 2013年06月30日 地方版

 参院選(7月4日公示、21日投開票)に向け、民主党県連が国政レベルでは初めて独自に発表した選挙公約で、宇都宮市が導入を検討している次世代型路面電車(LRT)への反対姿勢を打ち出している。県内での争点が見いだしにくく、低投票率が懸念される中で、県連は党への関心を引く「目玉」にしたい考えだが、果たして効果のほどは−−。

 県連の選挙公約では「栃木県の課題」として▽民意なきLRT導入阻止▽事業系食品廃棄物再処理施設「エコシティ宇都宮」の国庫補助金返還問題の真相と責任追及−−の2項目を挙げている。

 特にLRTについては、県の一定程度の負担も想定されるとして「財政も厳しい中で(計画を)進めることがいいことなのか、党のスタンスを明確に打ち出したい」(松井正一幹事長)と反対する意義を強調した。

 しかし、今回の公約が参院選でのLRT反対派住民の「受け皿」になるかという点では疑問も残る。その最たる例が、県連が呼び掛け人となって今春発足させた「民意なきLRT導入を阻止する会」の存在だ。

 同会には参院選で候補者を擁立する予定の共産党、幸福実現党も名を連ねる。「おのおのの候補者がいる中で、その活動領域に『阻止する会』が踏み込むことはない」。1日にあった同会の会合後の会見で松井幹事長はそう説明したが、反対派のうねりを自ら作りながらも、参院選に「フル活用」できないジレンマがにじんでいた。

 そんな中、共産党、幸福実現党は参院選でLRT導入反対を前面には打ち出していない。共産党県委員会は「反対の立場は変わらないし、宇都宮市内では話題に触れるかもしれないが、地域の課題なので、あえて強調しない」。幸福実現党県本部も「考えを聞かれれば反対と伝えるが、もっと大きな論点で訴えるべきことが他にある」とする。

 自民党、みんなの党の立候補予定者も地域課題を語る際にLRTについて触れることはなく、民主党がもくろむ「争点化」は今のところ実現していない。【岩壁峻、長田舞子】

2293チバQ:2013/06/30(日) 20:57:18
http://www.tokyo-np.co.jp/article/senkyo/sanin2013/kanagawa/CK2013063002000119.html
合流できるか 脱原発票 2013年6月30日 ゼロノミクマ(左)とともに、脱原発を願って活動する竹村英明さん=東京都大田区で


 福島第一原発事故の惨禍から脱原発を願う人たちの思いは、今参院選でどこに向かうのだろうか。本紙世論調査でも原発ゼロを求める回答が六割に上るなど、世論が脱原発に傾いたと思われた昨年十二月の衆院選で躍進、政権についた自民党は原発の再稼働、輸出にまい進する。そんな状況下で今も脱原発を願い、参院選に向き合う人々を追った。(山本哲正)

 「省エネや再生可能エネルギー産業の発展で、日本の経済を復活させる」

 参院選の前哨戦といわれた東京都議選。脱原発政治連盟「緑茶会」代表の竹村英明さん(61)=川崎市宮前区=は、投票日前日の二十二日に東京都大田区で地域政党候補者の応援に弁をふるった。

 ただ、結果は自民の圧勝。「衆院選を再現したようだ。参院選もよほどの何かがないと、また同じことになる」とうなった。

 脱原発は、緑の党、みどりの風などの新党を生んだ。しかし、竹村さんは「原発推進は自民党にまとまり、脱原発は分かれて戦う」と危機感を持ち、四月に会を結成。各党に合流を働き掛けた。

 なかなか進まぬ合流に、六月に見切りをつけたが、「衆院選で棄権した人が今回は投票に行ってくれれば」と期待する。受け皿として、各政党の脱原発候補者への支持を表明している。

 脱原発の願いを託すのが、環境をイメージした緑色のゆるキャラ「ゼロノミクマ」だ。胸には「原発ゼロで経済活性化」の意味を込めた「0」。全国をキャラバンし、次世代を思う有権者の思いを掘り起こす狙いだ。

 「脱原発かながわ勝手連」の遠野はるひさん(62)=横浜市磯子区=も「一人でも多く脱原発に働く議員を送り出したい」と、合流を願って複数の党首と面会などを重ねてきた。願いはかなわなかったが、「活動を通じて無党派市民のつながりは広がった」と語る。

 「若い人たちに渡せる日本にしなければ」の思いは、今も折れていない。小合流を果たした党の神奈川選挙区候補に「勝手に注目」している。

 放射性物質に汚染されたごみ焼却灰の問題に取り組む「ごみねっと川崎」などに、一児の母親として参加してきた弁護士武井由起子さん(45)=川崎市高津区=は「『内部被ばくから子どもを守りたい』と思っている人たちも、政治への関心や支持はまちまち」と、脱原発を参院選の投票行動に結び付ける難しさを指摘する。

 放射性物質の汚染を心配して被災地がれきの受け入れに慎重な母親たちが、周囲から「わがままだ」「絆はどうした」と、強く非難されたことは気に掛かる。

 「原発にかかわる問題で『公益のため』を理由にした非国民扱いは、戦争のできる国づくりと、同じにおいだ」と武井さん。「脱原発の政党選びにどこかでつながる」と願いつつ、母親たちが四、五人集まったら、憲法や、改憲が導く将来の話を切り出す日々だ。

2294チバQ:2013/06/30(日) 21:04:07
http://www.kyoto-np.co.jp/shiga/article/20130629000115
「嘉田票」狙い各党攻防 参院選滋賀 昨年衆院 県内比例83000票
 参院選(7月4日公示、21日投開票)の滋賀選挙区(改選数1)で、昨年の衆院選前に嘉田由紀子知事が結成した日本未来の党の支持票の行方が注目を集めている。同党は衆院選で自民党、日本維新の会、民主党に次ぐ8万3千票の県内比例票を集めた。各政党では、これら「嘉田票」をめぐる攻防が始まっている。

■「環境」「原発」で獲得図る

 衆院選で未来の党は大敗したが、候補者を立てなかった県内で一定の票を集め、嘉田氏お膝元の地力を示した。「最も熱心な嘉田氏の支持層」(中堅県議)とみられ、各党にとっては無視できない存在だ。

 最も意識しているのは、政策が近い民主党。現職を立てるだけに、出原逸三県連幹事長は「嘉田氏にすり寄るつもりはないが、民主の主張が同じ方向だと理解してもらえるように浸透を図りたい」と話す。支持者の多くは女性とみて、28日には草津市で女性支持者を中心とした決起集会も開いた。

 県議会で嘉田氏と距離を置く自民は新人を擁立する。嘉田票については「個人の人気票で、自民にも民主にも入れたくない人」(家森茂樹県連幹事長)とみて静観の構えを示す。ただ28日に発表した県版政策集では琵琶湖再生を前面に打ち出し、環境問題に関心が高いとされる嘉田氏の支持層にもアピールする。

 新人が挑む共産党県委員会は「自共対決」を強く打ち出し、衆院選で未来の党などの「第三極」に流れた票の取り込みを狙う。奧谷和美委員長は「日本未来の党に託した『原発をなくし、政治を変えてほしい』との思いは、共産でこそ実る」と強調し、未来の党が掲げる「卒原発」よりも踏み込む「原発ゼロ」などを訴える。

 新人を出す幸福実現党は「政策本位で、正しいことを訴えるだけ」と話す。子育てなどの政策は嘉田氏と近いが、インフラ整備が遅れていると県政を批判している。

■「半分棄権」推測も

 嘉田氏自身は参院選で特定の候補を応援する考えを示していない。嘉田氏に近い政界関係者からは「参院選では未来の党の政策の受け皿がなく、半分ぐらいは投票に行かないのでは」との推測も聞かれる。

【 2013年06月29日 22時50分 】

2295チバQ:2013/06/30(日) 21:07:25
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_date1&k=2013063000097
参院選420人超出馬へ=自公過半数が焦点【13参院選】
 7月4日公示の第23回参院選(同21日投開票)に向け、与野党は臨戦態勢に入った。時事通信の30日現在の集計では、選挙区(改選数73)に265人、比例代表(同48)に160人の計425人が立候補を予定している。自民、公明両党が昨年末の衆院選に続いて、参院でも過半数(122議席)を制し、衆参の「ねじれ」を解消できるかが最大の焦点だ。
 自公両党の非改選議席は59。与党が今回、63議席を獲得すれば、参院の過半数に達する。自民党が東京都議選の完勝の勢いを受けて72議席を獲得すれば、単独過半数を握ることになる。
 自民党は47選挙区の全てに候補者を擁立し、比例代表は29人を公認。公明党は選挙区で埼玉、東京、神奈川、大阪に独自候補を立て、必勝を期す。比例は17人が出馬する。
 野党側は59議席を取れば与党過半数を阻止できるが、7政党とも支持率は低迷し、共闘態勢も組めていないのが現状だ。民主党の候補者は56人。逆風下で候補をそろえきれなかった結果、与党だった2010年の前回参院選(106人)から半減した。
 第三極勢力では、みんなの党が33人、日本維新の会は45人をそれぞれ擁立。みんなは、維新の橋下徹共同代表の従軍慰安婦をめぐる発言に反発して選挙協力を解消。両党は静岡、京都、福岡などで競合する。生活の党は11人、共産党は63人、社民は9人、みどりの風は8人が挑む。 

◇参院選立候補予定者数


       立候補予定者        現有議席           選挙区   比例    計   改選  非改選    計民主   36   20   56   44   42   86自民   49   29   78   34   50   84公明    4   17   21   10    9   19みんな  18   15   33    3   10   13生活    5    6   11    6    2    8共産   46   17   63    3    3    6社民    5    4    9    2    2    4みどり   5    3    8    4    0    4維新   14   31   45    2    1    3改革    0    0    0    1    1    2諸派   62   18   80    1    0    1無所属  21    −   21    6    1    7欠員    −    −    −    5    0    5総計  265  160  425  121  121  242(注)参院正副議長は出身政党に含めた
(2013/06/30-14:44)

2296チバQ:2013/06/30(日) 21:08:08
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_date1&k=2013063000210
自民20議席超狙う=民主、守りの戦い−比例代表【参院選情勢】
 自民は29人を擁立した。医師会や郵便局長会など組織出身候補のほか、元体操選手塚原や元格闘家佐竹ら著名人を名簿に加え、票の底上げを狙う。定数が48になった2001年以降では、小泉政権当時の同年に獲得した20議席が最高。東京都議選では無党派層からも一定の支持を受けたとされ、選対幹部からは「22議席に届く可能性もある」と強気の読みが出ている。
 公明は17人を公認。全国を6ブロックに分け、それぞれ重点候補を割り当てた。3年前の前回は6議席に終わっており、改選7議席が維持できるかが焦点。
 民主は候補者を前回の半分以下の20人に抑えた。うち9人は、支持団体の連合の組織内候補で、守りの戦いに徹する。ただ、党への逆風は収まらず、「2桁に乗るのは厳しい」との見方が党内では支配的。
 維新は全政党で最多の31人を擁立。元プロレスラー猪木らが目玉だ。ただ、共同代表橋下徹の従軍慰安婦発言が尾を引き、無党派層の「維新離れ」が続いている。幹部は「6議席を目指す」としている。
 みんなは初挑戦だった前回、7議席を獲得したが、維新など他の「第三極」勢力と競合する今回は「最大で5議席程度」(幹部)と厳しく見積もる。候補者も15人に絞り込んだ。
 共産は17人を公認した。都議選躍進の勢いに乗り、前々回、前回の3議席を上回る5議席獲得を目指す。直近3回の参院選で2議席と低迷した社民は、労組委員長の新人鴨ら4人を擁立した。
 初挑戦の生活は、候補の6人全員が民主離党組。同じく初参戦のみどりは代表谷岡や元福島県双葉町長井戸川ら3人を公認し、議席獲得を目指す。(2013/06/30-15:36)

2297名無しさん:2013/07/01(月) 09:48:15
混戦の小沢王国…岩手 自民・前閣僚ら気勢 剛腕にも焦りの色
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/130701/elc13070107120009-n1.htm

長いので貼らないけど小沢さん相当焦ってる模様

2298名無しさん:2013/07/01(月) 18:22:13
http://www.nikkansports.com/general/news/f-gn-tp3-20130701-1150679.html
みんなの党が参院長野に角恵子氏を擁立

 みんなの党は1日、参院選長野選挙区(改選数2)に新人で元会社員の角恵子氏(33)を擁立すると明らかにした。

 角氏は6月23日投開票の東京都議選で目黒区から同党公認で立候補したが、落選した。

 長野選挙区では民主党の現職羽田雄一郎氏、自民党の現職吉田博美氏、いずれも新人で共産党の元労組書記唐沢千晶氏、諸派で幸福実現党員味岡淳二氏、無所属の神津ゆかり氏の5人が出馬を表明している

2299チバQ:2013/07/01(月) 22:05:06
http://senkyo.mainichi.jp/news/20130702k0000m010074000c.html
参院選:共産、無党派層に照準 無作為電話拡大を指示
毎日新聞 2013年07月01日 20時56分

 民主党、日本維新の会の両党が低迷するなか、共産党が無党派層をターゲットに支持基盤拡大を図っている。自共対決を演出し安倍政権への批判票の受け皿を狙う作戦だ。東京都議選で倍増以上の17議席を獲得し、自民、公明両党に次ぐ都議会第3党に躍進した勢いを参院選につなげようとしている。

 主要野党の低迷は独自路線の共産党には好機に映る。消費増税など経済政策では民主党を「自民党と組んだ」と批判。改憲など保守的な政策では維新やみんなの党を「自民別動隊」と攻撃し、「共産党だけが自民党と対決できる」とアピールしている。参院選和歌山や富山、山口選挙区では民主や維新の擁立断念が相次ぎ、自民党以外の国政政党で候補を擁立するのは共産党だけという「自共対決」も実現しそうだ。

 志位和夫委員長は先月27日夜、党本部で開かれた参院選に向けての決起集会で「無作為抽出を使った『声の全戸訪問』を重視し、空前の規模に発展させよう」と呼びかけた。

 「声の全戸訪問」は都議選で初めて試みた戦略だ。これまでは支援者名簿を基に支持層に呼びかける支持固めを重視してきた。だが都議選では、電話帳データをもとに無作為抽出した番号に支持者が電話した。党幹部は「これまでは共産党から突然電話があれば嫌がられる場合も多かった。だが今回は『アベノミクスで暮らしは良くなったか』などの話題で話が弾み、支持がどんどん広がった」と振り返る。「『こんどは共産党かな?でも…』というみなさんへ」と題したビラも作成。従来の支持層以外へ働きかける。

 共産党は2001年の東京を最後に参院選の選挙区では議席を獲得していない。改選3議席の同党が掲げる目標は「比例代表650万票以上、5議席」だ。だが、志位委員長は「選挙区でも議席を勝ち取るために積極的に力を注ぐ」と宣言。東京(改選数5)、大阪(改選数4)など大都市圏を念頭に議席獲得を狙う方針を示している。【光田宗義】

2300チバQ:2013/07/01(月) 22:07:58
http://www.kahoku.co.jp/spe/spe_sys1123/20130701_01.htm
小沢氏支援経済人団体「欅の会」達増知事が会長就任

欅の会の会長に就任し、意気込みを語る達増知事


 生活の党の小沢一郎代表(衆院岩手4区)を支援する岩手県の経済人を中心とした団体「欅(けやき)の会」は30日、盛岡市で総会を開き、会長に達増拓也岩手県知事を選んだ。都道府県知事が国会議員の支援組織のトップに就くのは異例。
 会は同日、参院選岩手選挙区に立候補する生活新人と、比例代表の生活現職の推薦も決めた。達増知事は生活への応援については「白紙」と明言を避けてきたが、今後は全面的な支援を展開するとみられる。
 会長就任後、達増知事は「小沢代表を総理大臣にというのは私の政治の原点。参院選を、政権交代のやり直しに向けて岩手から第一歩を踏み出すための戦いにしたい」とあいさつした。
 小沢代表は「知事の会長就任は大変力強い。新会長の下、古里の再生のため、より良い国造りのため、理想を持ってこれからも頑張ってほしい」と述べた。
 他陣営からは批判の声が上がる。ある自民党県議は「政治色の強い団体の長に知事が就くのは問題がある」と指摘した。
 会は1992年、衆院旧岩手2区選出だった小沢氏を支援しようと、岩手1区の経済人を中心に盛岡市で発足した。現会員は約1100人。会長は昨年死去して不在となっていた。


2013年07月01日月曜日

2301チバQ:2013/07/01(月) 22:10:05
http://www.tokyo-np.co.jp/article/senkyo/sanin2013/saitama/CK2013062802100007.html
民意の行方<1>自民・公明 「与党で2議席」の陰に 2013年6月28日  「もちろんトップ当選は古川俊治。しかし、『二議席確保が与党の過半数につながる』と石破(茂・自民党)幹事長から言われました。どうか、矢倉さんにもご協力を」

 六月二十一日夜、戸田市内で開かれた自民党戸田支部の定期大会。壇上に立った地元選出の自民衆院議員、田中良生はこう言って党員らに頭を下げた。

 今回の参院選埼玉選挙区(改選数三)に自民公認で出馬するのは、現職の古川俊治(50)だ。一方で党本部は、公明党新人の弁護士矢倉克夫(38)の推薦も決めた。自民が公明候補を推薦するのは全国で埼玉選挙区だけで、参院選では過去に例がない。全国の一人区に出馬する自民候補が、公明の支援を受けることとの引き換えになったという。

 自民は、過去の参院選でも公明候補に票を融通してきた。その見返りに、衆院選や県議選などで自民候補者に公明票を入れてもらうためだ。自民党本部は今回、公明の要請に応じて矢倉に十万票を融通することを決定。県内で小選挙区支部長を務める十五人の全衆院議員にそれぞれ五千票を割り振り、うち五人にはさらに五千票を上乗せした。

 古川は、六年前の参院選で六十八万票を得て初当選した。自民が昨年末の衆院選で県内で獲得した比例票は八十五万に上っており、県連内には「矢倉さんに十万票を渡しても圧勝だ」と楽観ムードが漂う。「古川さんより矢倉さんの選挙に力を入れている」と話す自民県議もいる。

 こうした状況に、古川陣営は不満を募らせる。古川自身は今月三日に県庁で開かれた記者会見で、自民が矢倉推薦を決めたことを「不服だ」と批判。公明についても「人の党の票を『分けてください』と言う前に、無党派層に訴えかけろよ、と申し上げたい」と本音をぶちまけた。

 ある県連幹部は「古川さんの指摘は当たり前。党本部が推薦したことで、過去の参院選よりも多くの自民票が矢倉さんに流れる可能性もある」と引き締めに躍起だ。

     ■    ■

 「矢倉かつお」と表紙に書かれた二種類のリーフレットがある。一つは名前の文字の色が青で、もう一つは緑。緑は自民のイメージカラーだ。「緑版」の裏表紙には、自民党総裁の安倍晋三(首相)や幹事長の石破と握手する矢倉の写真を載せ、自民支持者が手に取りやすいようにした。

 公明は今回の参院選で、選挙区には代表の山口那津男ら四人を擁立する。埼玉選挙区は「自公協力の象徴」として、最重点区の位置付けだ。矢倉は駅前などに連日立ち、顔と名前を懸命に売り込んでいる。

 公明の県内の基礎票は四十万票余りとされる。公明県本部幹事長の福永信之は「当選ラインは六十五万票とみている。十万票は自民にお願いし、残りは企業回りなどで掘り起こす」と説明。その上で、自民の推薦を得たことで「(自民側に)票の融通をお願いしやすくなった」と話す。

 だが、自民支持者から実際にどれだけ票が集まるかはわからない。ある公明市議は「推薦がついても『なぜ公明の候補に入れるんだ』と納得しない自民支持者が大半だろう。自民側には『与党で二議席』の重要性を説明してもらうしかない」と漏らした。 (敬称略)

      ◇

 昨年末の自公政権復活後、初の参院選は来月四日に公示される予定だ。埼玉選挙区には立候補を予定しているのは現職三人と新人六人。有権者の民意はどの候補者に集まるのか、県内主要政党の動きを追った。

2302チバQ:2013/07/01(月) 22:10:19
http://www.tokyo-np.co.jp/article/senkyo/sanin2013/saitama/CK2013062902100008.html
民意の行方<2>民主 逆風の中「種をまく」 2013年6月29日  「民主党への逆風は底を打った気もするが、実際は分からないな…」。六月中旬の夕方、さいたま市のJR大宮駅前。「本人」のたすきを掛けてマイクを握る民主現職の山根隆治(65)のそばで、陣営関係者が視線を落とした。

 民主が惨敗し、政権与党の座を明け渡した昨年末の衆院選。「うそつき」「バカヤロー」。選挙戦で街頭に出た県内の民主候補者たちは、有権者から罵声を浴びた。目の前でビラを破り捨てた人もいた。「今は『頑張れ』とは言われないが、『バカヤロー』とも言われない。どん底は脱したと思いたい」。ある選対幹部は期待を込める。

     ■    ■

 民主は過去三回の参院選で、埼玉選挙区に候補者を二人ずつ擁立してきた。山根は六年前の選挙では、新人だった行田邦子(47)とタッグを組んで戦い、ともに勝利した。だが昨夏に行田は離党し、今回はみんなの党から出馬することに。民主県連は党の支持率低迷も踏まえ、今回の候補者を山根一人に絞った。

 県連は前回までは候補者二人にそれぞれ選対組織を設けていたが、今回は党の議員も支援者も一丸となれる。山根は「六年前はやりにくいところがあった。今回はのびのびできてありがたい」と本音を漏らす。

 一方で、思わぬデメリットも浮上している。選対が二つあった時は、良くも悪くも「向こうの候補が先行している」と互いに競争意識が芽生え、票の掘り起こしにつながる面があった。今回はそれが望めない。

 民主は昨年の衆院選で、県内で五十三万票の比例票を得た。山根陣営では、民主の最大の支持組織である連合の組合票を固めるなどして、まずはこの数字を死守。さらに県内十五の総支部ごとに一万〜一万五千票程度を上積みし、最終的に六十八万票を獲得したい考えだ。

 全国的に連合の影響力低下が指摘されて久しいが、連合埼玉が昨年の衆院選後、県内の組合員約七千人を対象にした調査では、投票に行った人は八割近くに上った。連合埼玉の幹部は「なんだかんだ言っても、労組にそれなりの力はある」と強調する。

 昨年の衆院選で民主は、県内十五の小選挙区のうち11区(秩父市、深谷市など)を除く計十四選挙区に現職を擁立したが、当選者は、比例での復活も含めて三人にとどまった。小選挙区ごとに置かれる総支部長のうち、現職の衆院議員も三人だけになった。

 「総支部長が外を回っても、現職と元職では有権者の反応が違う」(選対関係者)。野党では政策の発信力に力強さを欠くうえ、人、モノ、資金などの面でも弱体化は否めない。

     ■    ■

 「一度離れた民主支持者を全部取り戻すのは、現実的には難しいでしょう」。大宮駅前での演説を終えた山根が厳しい現実を見つめる。黙々とビラを配り続けていた陣営関係者が言った。「参院選の選挙期間は十七日間と長い。公示後に風向きが大きく変わることもある。だから今、種をまく手を止めてはいけない」(敬称略)

2303チバQ:2013/07/01(月) 22:10:36
http://www.tokyo-np.co.jp/article/senkyo/sanin2013/saitama/CK2013063002100004.html
民意の行方<3>みんな 危うい無党派頼み 2013年6月30日  今月二十二日、東京都議選の選挙戦最終日。さいたま市のJR大宮駅前で街頭演説に立ったみんなの党の現職行田邦子(47)のそばに、党幹事長の江田憲司の姿があった。「この大事な日に東京を離れたのも、埼玉選挙区が最重点区だからです」。強い日差しの下、江田は三十分以上も熱弁を振るった。

 再選を目指す行田は、二〇〇七年の参院選に出馬したときは民主党公認だった。年金記録の不備問題などで自民党に大逆風が吹く中、トップの七十四万票を獲得。華々しいデビューを飾った。

 民主は〇九年に政権交代を実現したが、党の支持率は急降下していく。「民主党にいることで、有権者の期待に応えられなくなる」。昨年七月、行田はそう言ってみどりの風に移った後、みんなの党代表の渡辺喜美の誘いを受ける形で、今年三月にみんな入りした。だが、参院選の準備期間を考えると、出遅れ感は否めない。選対幹部は「六年前の得票数は参考にならない。行田がみんな公認ということすら、支持者に浸透していない」と危機感を募らせる。

 みんなの地方議員は県内に十九人しかおらず、党の県支部は三月末に産声を上げたばかりだ。大きな支援組織を持たず、公示後にポスターを県内全域に貼る協力者すら確保できていない。「何をするにも人手不足」(選対)と悩みは尽きない。

      ■   ■

 「もめているうちに、早く選挙戦に突入しないかな…」

 公示まで一カ月を切った今月上旬、みんなの党県支部幹部は気をもむ日々を送っていた。日本維新の会共同代表の橋下徹の従軍慰安婦問題発言をめぐり、両党の関係は急速に悪化。全国の選挙区で候補者をすみ分けるという合意が崩れ、維新は、埼玉での候補者擁立を模索し始めていた。

 みんなも維新も有力な支持組織がなく、ともに無党派層の票が頼みの綱だ。維新が昨年の衆院選で県内で獲得した比例票は、最多の自民に次ぐ六十二万票。みんなは三十六万票で、五番手に沈んだ。維新が今回擁立すれば行田にとっては大きな痛手となったが、最終的に擁立を見送った。「正直、ほっとした」。みんなの県支部幹部は安堵(あんど)の表情をみせた。

 行田陣営が今回の「基礎票」と見込むのは、この比例票だ。当選ラインとされる六十五万票までかなりの上積みが求められる。行田は前回は無党派層の圧倒的な支持を得たとみられるが、今月の都議選で無党派層の票は各党に分散した。

 昨年の衆院選では、県内の小選挙区に出馬した維新の候補者九人のうち、二人が比例で復活当選した。みんな関係者には水面下での支援を期待する声も出ているが、維新は都議選で惨敗。行田陣営の関係者は「仮に維新と連携しても、もはや行田当選のカギとはならない」と話す。

      ■   ■

 無党派層の「民意」は、今回はどこに向かうのか。大宮駅での街頭演説を終えた江田は、続く行田の集会でこう発破を掛けた。

 「自民党の候補者は業界団体のボスに頭を下げれば、一瞬で一、二万票来る。民主党の候補者は公務員の労働組合に頭を下げれば、二、三万票来る。だが行田さんは一人一人に頭を下げて一人一票しかこない。その積み重ねでしか勝てないのが、みんなの党の候補者だ」(敬称略)

2304チバQ:2013/07/01(月) 22:10:50
http://www.tokyo-np.co.jp/article/senkyo/sanin2013/saitama/CK2013070102100007.html
民意の行方<4>共産・社民 護憲で示す対立軸 2013年7月1日  「自民党の暴走と一番対決しているのは共産党。その思いが風になった。もともとそのつもりでしたが、いよいよ私も有力候補になってきましたよ」

 六月二十六日、さいたま市内で開かれた県年金者組合共産党後援会の決起集会。東京都議選で議席を倍増させたことについて同党新人の伊藤岳(53)が切り出すと、出席者たちから笑いと拍手がわき起こった。

 会場では、「憲法改悪」への反対や、安倍晋三政権の経済政策「アベノミクス」批判を展開する伊藤のツイッターを印刷したビラが配られ、熱心にメモを書き入れる年配者の姿もあった。

 昨年末の衆院選。共産が県内小選挙区に擁立した候補者十五人は全員敗れ、県内で獲得した比例票は二十三万票だった。比例では日本維新の会(六十二万票)やみんなの党(三十六万票)に水をあけられ、自民、民主の「二大政党」への批判票の受け皿にはなりきれなかった。

 一方で、維新の勢いは、共同代表橋下徹の従軍慰安婦発言で失速した。共産党県委員長の小松崎久仁夫は、都議選での躍進について「橋下発言や民主党に失望した層に共産党が選ばれた。有権者にしてみれば、目の前の霧が晴れるように共産党が(選択肢として)現れた」と話す。今回は比例で三十八万票が目標だ。

 伊藤の国政選挙への出馬は五度目となる。東京電力福島第一原発事故後は、伊藤を中心に「原発さよならデモ」を県内で二十回行った。脱原発を願う人たちの幅広い支援にも期待している。

     ■    ■

 「日本を戦争のできる国にしない。『憲法改正にノー!』。この国民の声を受け止め、国政に生かしてまいります」。さいたま市のJR大宮駅前で三十日、社民党新人の川上康正(48)が声を張り上げた。党首の福島瑞穂も応援に駆けつけた。

 川上は、昨年の衆院選では埼玉1区(さいたま市浦和区など)に立候補した。二度目の国政挑戦を支えるのは、四十歳以下の党員や協力党員でつくる「社民ユース」のメンバーだ。蓮田市議の勝浦敦(27)は「年配の人より、むしろ中高生から二十〜四十代ぐらいの人が護憲に関心を持っていて、応援してくれている」と手応えを感じている。

 昨年の衆院選で社民の県内比例票は六万票余りにとどまった。今回の参院選では「比例で十三万票」を目標に掲げている。

 県連合代表の佐藤征治郎は「国民の関心が景気対策に傾く中、自民が公約の末尾に憲法改正を掲げている。自民が参院選で勝てば、『支持を得たから憲法も改正する』となってしまう。防波堤となる社民が票を増やすことで、改憲反対の声が根強いことを示さねば」と力を込めた。

=敬称略、おわり

(この企画は前田朋子、竹内章が担当しました)

2305チバQ:2013/07/01(月) 22:12:28
http://senkyo.mainichi.jp/news/20130629ddlk12010120000c.html
2013参院選ちば:混迷・3人区/上 自民、異例の2人公認 勢力争い「舛添氏擁立」の幻 /千葉
毎日新聞 2013年06月29日 地方版

 ◇現職・新人、戦略調整なく 「比例の利」狙う公明
 「(新党改革代表の)舛添要一なんて面白いんじゃないか」

 5月下旬ごろ。みんなの党関係者が自民党現職の石井準一氏(55)と雑談していると、参院選千葉選挙区(改選数3)の候補者として現職の舛添要一氏(参院比例代表)の擁立を勧められた。

 当時、みんなは日本維新の会との選挙協力を解消し、千葉で独自候補を擁立する方針にかじを切ったばかり。だが、舛添氏擁立は「他党の党首を担ぐほど人材不足ではない」(みんな幹部)などと党内では否定意見が占めた。舛添氏は東京など複数の選挙区からの立候補を検討したが、結局、今月7日に不出馬を表明した。

 県内の自治体幹部も、石井氏が自ら立候補する同選挙区での「舛添氏擁立説」を唱えるのを聞いた。「まるで派閥選挙だ」。自民県連幹部は、同党公認候補同士でも同じ選挙区内で勢力争いをしていた衆院選中選挙区制のころを思い起こした。

    ◇

 県議会の自民会派(当時56人)で2月中旬、同選挙区で石井氏の他にもう1人の擁立を求める署名が過半数の31人分集まった。大義名分は「党勢拡大」だが、署名したのは会派内の最大グループ「県盛会」を中心とする「非石井派」だった。

 県盛会は2009年の知事選で違う候補を支援するなど、石井氏が県議時代から事実上率いる会派内のグループ「千葉政経懇話会」と対立関係にある。2人目の公認候補は、出馬意欲を示した新人で前八千代市長の豊田俊郎氏(60)を軸に調整が進められ、県内選出の一部国会議員も重要閣僚に働きかけた。党本部は独自の世論調査結果も踏まえて「2人当選の可能性がある」と判断し、3月に豊田氏を公認。自民が選挙区で複数擁立するのは千葉以外では東京(改選数5)しかなく、異例の対応だった。

 しかし、石井、豊田両氏の陣営では、重点的に活動する地域を調整し、2人とも当選するよう票を分け合うなどの戦略は現時点でみられない。自民関係者は、幻に終わった舛添氏擁立を巡る石井氏の動きをこう推測する。

 「現職の石井氏と閣僚経験がある舛添氏が立候補すれば、知名度で劣る豊田氏は不利になる。舛添氏が当選しても自民に復党する可能性があり、石井氏の県内勢力が強固になる。どう転んでも石井氏にはプラスの話だ」

    ◇

 こうした自民の戦いぶりを注意深く見守るのは、両氏を推薦する公明党だ。選挙区の支援の見返りに自民支持層の比例票を求める公明は今回、県内比例票の獲得目標を40万票に据える。昨年12月の衆院選で獲得した33万票を上回る数字だ。

 5月18日に開かれた豊田氏の千葉市内の事務所開き。公明県本部の富田茂之代表は「豊田さんが一番欲しがっている推薦状を持ってきました」と壇上であいさつし、豊田氏に直接推薦状を手渡すパフォーマンスを見せた。

 その1カ月後。富田代表は千葉市内で石井氏などと会食し、親交を深めた。石井氏は、比例代表では県内を拠点とする公明新人の平木大作氏(38)の支持を訴える約束を確認したという。

 以前から平木氏とともに演説などを行っていた石井氏への公明の推薦決定は4月下旬。豊田氏は5月上旬と遅れた。両氏のどちらが比例票でより協力しているか−−。公明関係者は「今のところ、票の配分比率は決まっていないが、より一生懸命やってくれた方に多くの票を出すのは当たり前」と断言する。

 今月23日に浦安市内で開かれた自民の薗浦健太郎衆院議員(千葉5区)の国政報告会で両氏が顔を合わせた。

 石井氏「現職として必ず議席を獲得し、皆様に恩返しをしていきたい」

 豊田氏「行政経験を国政に生かすため、当選に向け惜しまず努力する」

 壇上に上がった両氏はエール交換もせず、それぞれの必勝を誓っただけだった。

  ×   ×

 参院選の日程が28日、7月4日公示、同21日投開票に決まった。千葉選挙区は改選数が2から3に増えた07年の選挙以降、大政党の複数当選や中小政党の議席獲得も見込めるようになった。それぞれの思惑が複雑に交錯する今回の情勢を報告する。

2306チバQ:2013/07/01(月) 22:13:16
http://senkyo.mainichi.jp/news/20130630ddlk12010080000c.html
2013参院選ちば:混迷・3人区/中 生き残りかける「第三極」 候補選びに難渋の維新 /千葉
毎日新聞 2013年06月30日 地方版

 ◇協力解消歓迎のみんな 自民の利か“覇権争い”
 1枚のA4の紙が日本維新の会の混乱の始まりだった。

 5月15日。維新県総支部の西田譲代表ら県内を拠点とする衆院議員3人は、公認が決定していた前我孫子市議の事務所に赴き、取り消しを伝えた。松井一郎党幹事長(大阪府知事)から3人が預かった文書には理由が記載されていた。

 <党勢拡大の積極的な政治活動の実態把握ができない>

 前市議は弁明の機会を求めたが、聞き入れられなかった。

 次に公認に内定したのは、昨年末の衆院解散前にみんなの党から維新に転入し、衆院選千葉2区に出馬して落選した医師。医師は記者会見で「雪辱を果たす」と力強く語ったが、約1週間後には公認を辞退した。最終的に決まった前県議の花崎広毅氏(36)は、記者団に「国政政党として候補者を決定する仕組みは未整備だった」と険しい表情をみせた。

 躍進した昨年末の衆院選を念頭に、花崎氏の陣営幹部は「悲観していない」と強気の姿勢を崩していない。しかし、「橋下徹共同代表(大阪市長)の人気に頼りきっていた」(維新幹部)党は、皮肉にもその橋下氏の従軍慰安婦問題を巡る発言で、さらに混乱の度合いを深めている。

 「衆院選では完全な協力関係を構築できなかった。参院選でもう一度、信頼関係を作ろう」

 西田氏は4月26日、千葉市内での会合で、みんなの地元議員を前にこう呼びかけた。追い風の与党に対抗しようと、維新とみんなによる第三極の選挙協力が進められ、千葉選挙区は維新候補をみんなが支援する選挙区として調整が進んできた。だが、橋下氏の発言を受け、みんなは協力関係を解消。維新の戦略は音を立てて崩れた。出馬決定も遅れた花崎氏は「選挙事務所開きの日程も未定」(陣営関係者)といい、橋下氏ら党幹部の応援を要請するなど、立て直しに必死だ。

    ◇

 党勢拡大をもくろむみんなにとって、協力解消は「渡りに船」といえた。

 今月22日、船橋市であった新人で弁護士の寺田昌弘氏(45)の事務所開き。水野文也県議は「(寺田氏には)火中のくりを拾っていただいた。候補者なしでは(選挙への)気持ちが上がらない」と励ました。

 みんなは、2010年の参院選で議席を獲得した千葉を最重点の選挙区と位置づける。衆院選直後から、党幹部はひそかに寺田氏と接触を重ね、擁立を模索していた。しかし、維新と選挙協力で合意したため、「忸怩(じくじ)たる思い」(水野賢一幹事長代理)で一度は立ち消えになった。陣営関係者は「(頑張れば)3年後の選挙も楽になる」と解消を歓迎する。

 新党が乱立した3年前の参院選で議席を獲得できたことを引き合いに、党幹部の一人は「有権者の見抜く目に期待する」と訴える。ただ、前回の水野氏が4月下旬に出馬会見したのに対し、出遅れは明らかだ。寺田氏もツイッターで「街頭演説。なかなか刺さらない 苦笑。ま、こんなものでしょう」(今月15日)とつぶやいた。

 千葉では因縁深まる両党だが、元々、規制緩和など共通政策は多く、「票を食い合う」(みんな幹部)のは確実。昨年末の衆院選比例代表の県内得票率は自民党26・4%に対し維新18・9%、みんな10・6%。両党が協力すれば議席確保がぐっと近付いたはずだが、すでに参院選は「第三極の覇権争い」の様相を見せている。維新の国会議員の一人は「これでは自民を利するだけ。成し得ることも成し得られなくなる」と唇をかんだ。

2307チバQ:2013/07/01(月) 22:13:57
http://senkyo.mainichi.jp/news/20130701ddlk12010143000c.html
2013参院選ちば:混迷・3人区/下 政権批判票、どこへ 離党組に苦悩する民主 /千葉
毎日新聞 2013年07月01日 地方版

 ◇「追い風」強調の共産 「非自民」結集せず
 「かつての仲間が2人、また対立候補になった。彼ら(2人)の地元の東葛地域は大変な草刈り場になるかもしれない」。6月7日、千葉市内で参院選千葉選挙区に向けた協議が行われた民主党県連の総支部長・幹事会合同会議。浪人中の前衆院議員が語気を強めると、重苦しい空気が広がった。政権から転落した昨年の衆院選の悪夢がよぎったかのように、黙り込む県連幹部たち。だが、肝心の参院選に挑む民主現職の長浜博行氏(54)と野田佳彦前首相らはすでに別の用事で退席していた。

 「かつての仲間」とは、日本維新の会新人で我孫子市選出の前県議、花崎広毅氏(36)と、生活の党新人で柏市出身の前衆院議員、太田和美氏(33)。両氏は民主から政界入りしたが、衆院選前に離れた。離党組と票を奪い合ったことが民主の衆院選敗因の一つとされ、参院選でも同じ構図が形成されている。

 ただ、5月下旬、維新とみんなの党が選挙協力を解消し、それぞれが候補者を擁立することになり、県連が「緊張感がない」(国会議員経験者)状態に陥った。第三極の票が割れれば相対的に民主票が上がる−−こんな計算からか、県連幹部は「ホクホクだよ」と安堵(あんど)感を漂わせていた。

 6月23日の東京都議選。民主は「戦慄した」(県連幹部)ほどの大敗北を喫した。その2日後の25日朝。JR船橋駅北口で、安倍政権の経済政策「アベノミクス」を批判するビラを通行人に頭を下げて配る野田氏の姿があった。傍らには環境相などで野田内閣を支え、「浜ちゃん」と呼ばれる間柄の長浜氏が立ち、社会保障などの政策を訴えた。

 前首相による地元でのビラ配りは約3年ぶり。だが、受け取るのは5、6人に1人だけ。「政治改革を推進するためにも、民主党がへこたれてはいけない」とマイクで叫ぶも、立ち止まったのは数えるほどだった。

 3人が当選する選挙区の楽観と党に突きつけられている現実。ある選対メンバーは「都議選以降、陣営でそうとう厳しくやっているが、全く挽回できていないのに引き締まらない」と嘆いた。

    ◇

 「必ずや次の総選挙には国民の生活を大事にする政治グループを結集し、政権交代を実現する。そのために参院選は極めて重要だ」

 生活の小沢一郎代表は6月2日、母親の出身地の柏市内の居酒屋で開いた支援者約120人との会合で語った。県庁で記者会見を行い、太田氏の擁立を発表したのはこの4日前。野党が競合して自民候補を利する事態を避けるため、改選数1の選挙区では生活の擁立を抑える小沢氏だが、「3人区の千葉で擁立するのは自然なこと。何としても当選を期したい」と説明した。

 太田氏は06年の衆院千葉7区補選で初当選後、福島2区に転出。3選を目指した昨年の衆院選で落選した。小沢氏からは「1日50回のつじ立ち」を課され、遊説には自転車を使う。警戒を強める民主陣営に対し、「長浜先生は尊敬している。対抗馬だが、敵だとは思っていない」と話す。

 小沢氏が描く「非自民勢力」の結集は具体化していない。それでも太田氏は「ここで筋を通して出馬しないと、何も起こらない」と強調する。

    ◇

 6月25日に千葉市内であった共産党新人で党県委員の寺尾賢氏(37)の決起集会。壇上に立った浮揚幸裕・党県委員長が「民主はまだ底があり、第三極への期待もしぼんでいる今、選挙区でも共産党への期待が膨らむ状態にある」とあいさつした。

 都議選では民主などを尻目に議席を倍増させ、陣営は有力野党不在の中、反自民票を集める好機と捉える。寺尾氏は護憲や原発ゼロなど自民との明確な対抗軸を打ち出し、「自・共対決となるこの選挙を勝ち抜く」と意気込む。

 政権批判の受け皿はどの野党になるのか。公示後の「票流」に注目が集まる。(この連載は、田中裕之、岡崎大輔、山縣章子、宮地佳那子、味澤由妃が担当しました)

2308チバQ:2013/07/01(月) 22:15:19
http://senkyo.mainichi.jp/news/20130629ddlk21010042000c.html
走る:2013参院選・岐阜/上 民主・吉田里江氏 知名度増へ街頭重視 有権者に直接訴え /岐阜
毎日新聞 2013年06月29日 地方版

 「私は、平和、命、憲法、皆さんが安心して暮らせる国をつくっていきたい」。27日午前7時、民主新人の吉田里江氏(47)はJR岐阜駅前で通勤・通学客に訴えた。

 トレードマークの白い半袖シャツにピンク色の半ズボン、ランニングシューズ姿。足を止める人はいなかったが、吉田氏は手を振り続けた。

 定数削減で改選数が2から1に半減した岐阜選挙区。過去4回続けて民主、自民の2大政党が議席を分け合ったが、均衡が崩れることが確実に。民主は現職の平田健二参院議長(69)が引退を表明。党県連は、国会議員経験者を中心に後継者の擁立を進めた。しかし、党への逆風は収まらず、公示まで1カ月を切っても決まらなかった。

 小見山幸治参院議員の秘書を務めた吉田氏が立候補を表明したのは公示26日前の今月8日。「不戦敗だけは避けたい」と必死に候補者を探していた県連幹部らは安堵(あんど)の表情を浮かべた。

 しかし、吉田氏は県内に住んだことがなく、「知名度ゼロ」(県連幹部)。党の支持率は回復の兆しをみせず、支援団体の足並みも乱れた中でのスタートとなった。

 「政策が固まっていないのに応援なんてできない」。16日に大垣市内で開かれた支援者集会。吉田氏を迎え、結束を強める狙いだったが、支援者からは党を批判する声が相次いだ。最大の支援組織・連合の地元幹部も「若い組合員から『なぜ民主党を応援するのか』と風当たりが強い。このまま選挙に突入したら間違いなく惨敗だ」と吐き捨てるように言った。

 こうした逆風の中、吉田氏は知名度不足を挽回しようと街頭活動に力を入れる戦略だ。「選挙の基本は街頭。有権者に直接訴え、支持を広げたい」。毎日のように岐阜駅前などでマイクを握る。

 “落下傘候補”との批判にも、「母方の祖父は岐阜出身。高校卒業まで名古屋で過ごし、岐阜は自分にとって古里と同じ」と反論し、「岐阜のために力を発揮させてほしい」と訴える。

 県連内でも吉田氏を評価する声は高まっており、園田康博・前衆院議員は「元気があって弁も立つ。政治家向きだ」と期待する。柴橋正直・県連代表も「ゴールは目の前の短距離走。『吉田里江』という人の魅力を、多くの人に知ってもらえるよう工夫を凝らし、広く訴えたい」と力を込めた。

    ◇

 7月4日公示、21日投開票される参院選。岐阜選挙区の立候補予定者はすでに県内各地を走り回り、激しい前哨戦を繰り広げている。決戦にかける主要政党と立候補予定者の動きを追った。

2309チバQ:2013/07/01(月) 22:15:49
http://senkyo.mainichi.jp/news/20130629ddlk21010042000c.html
走る:2013参院選・岐阜/上 民主・吉田里江氏 知名度増へ街頭重視 有権者に直接訴え /岐阜
毎日新聞 2013年06月29日 地方版

 「私は、平和、命、憲法、皆さんが安心して暮らせる国をつくっていきたい」。27日午前7時、民主新人の吉田里江氏(47)はJR岐阜駅前で通勤・通学客に訴えた。

 トレードマークの白い半袖シャツにピンク色の半ズボン、ランニングシューズ姿。足を止める人はいなかったが、吉田氏は手を振り続けた。

 定数削減で改選数が2から1に半減した岐阜選挙区。過去4回続けて民主、自民の2大政党が議席を分け合ったが、均衡が崩れることが確実に。民主は現職の平田健二参院議長(69)が引退を表明。党県連は、国会議員経験者を中心に後継者の擁立を進めた。しかし、党への逆風は収まらず、公示まで1カ月を切っても決まらなかった。

 小見山幸治参院議員の秘書を務めた吉田氏が立候補を表明したのは公示26日前の今月8日。「不戦敗だけは避けたい」と必死に候補者を探していた県連幹部らは安堵(あんど)の表情を浮かべた。

 しかし、吉田氏は県内に住んだことがなく、「知名度ゼロ」(県連幹部)。党の支持率は回復の兆しをみせず、支援団体の足並みも乱れた中でのスタートとなった。

 「政策が固まっていないのに応援なんてできない」。16日に大垣市内で開かれた支援者集会。吉田氏を迎え、結束を強める狙いだったが、支援者からは党を批判する声が相次いだ。最大の支援組織・連合の地元幹部も「若い組合員から『なぜ民主党を応援するのか』と風当たりが強い。このまま選挙に突入したら間違いなく惨敗だ」と吐き捨てるように言った。

 こうした逆風の中、吉田氏は知名度不足を挽回しようと街頭活動に力を入れる戦略だ。「選挙の基本は街頭。有権者に直接訴え、支持を広げたい」。毎日のように岐阜駅前などでマイクを握る。

 “落下傘候補”との批判にも、「母方の祖父は岐阜出身。高校卒業まで名古屋で過ごし、岐阜は自分にとって古里と同じ」と反論し、「岐阜のために力を発揮させてほしい」と訴える。

 県連内でも吉田氏を評価する声は高まっており、園田康博・前衆院議員は「元気があって弁も立つ。政治家向きだ」と期待する。柴橋正直・県連代表も「ゴールは目の前の短距離走。『吉田里江』という人の魅力を、多くの人に知ってもらえるよう工夫を凝らし、広く訴えたい」と力を込めた。

    ◇

 7月4日公示、21日投開票される参院選。岐阜選挙区の立候補予定者はすでに県内各地を走り回り、激しい前哨戦を繰り広げている。決戦にかける主要政党と立候補予定者の動きを追った。

2310チバQ:2013/07/01(月) 22:16:37
http://senkyo.mainichi.jp/news/20130630ddlk21010060000c.html
走る:2013参院選・岐阜/中 自民・大野泰正氏 油断警戒し引き締め 腰の低さで浸透図る /岐阜
毎日新聞 2013年06月30日 地方版

 「ありがとうございます」「よろしくお願いします」。22日に岐阜市内で開かれた自民新人、大野泰正氏(54)の事務所開き。腰を低く曲げた大野氏は事務所前で支援者一人一人の手を両手でしっかり握りしめ、笑顔でおじぎを繰り返した。

 腰を低くした姿勢に周囲から「何度もぺこぺこし過ぎ」と冷やかされるが、「有権者のことを考えると、自然と頭が下がる」と“大野流”のスタイルを貫く考えだ。

 大勝した昨年末の衆院選から高い支持を維持している自民党。県連は2月、県議3期目の大野氏擁立を決めた。祖父は党副総裁を務めた大野伴睦(ばんぼく)氏で、両親ともに元参院議員という政治家一家の3代目。若くして運輸相秘書官を務め、周囲から「いずれは国政に挑戦する」と見られていた。しかし、「有権者は伴睦を知っていても泰正のことは知らない」(選対幹部)とあって、県内各地を回り、業界団体へのあいさつ回りを徹底。民主党政権下で行われた2010年参院選で対応が分かれた農協農政連盟や、建設業協会など各種団体の推薦を受け、着実に足元を固めてきた。

 「ねじれ解消のための重要な選挙」と党本部が位置づける今回の参院選。県連は比例代表に力を入れる方針で、比例の全候補者に担当の県議を2人以上割り当てて票の上積みを図る。また、自民比例代表から組織内候補を擁立する団体の県組織には、規模などに応じて数値目標を課す。猫田孝県連幹事長は、あらゆる会合で「ぜひ家族を連れて期日前投票に行ってほしい」と呼びかけ、「比例票が伸びれば自然と大野氏の得票も伸びる」と鼓舞する。

 県連幹部が最も警戒するのは“気の緩み”だ。古屋圭司県連会長は「支持率がいいと油断し、潮目がかわることがある。しっかり脇を固めていかないと何が起こるか分からない」と引き締めを図る。別の幹部は「圧勝してこそ、組織を盤石にできる」と強調する。

 27日の県議会最終日。大野氏は辞表を議長に提出した。議場で登壇した大野氏が辞職のあいさつをすると、議場は大きな拍手に包まれ、「がんばれよ」「もう帰って来るなよ」の励ましの声が飛んだ。

 議場に別れを告げた大野氏は「この地で多くの人に育てられ、現場の課題を見つめ、叫びを聞いてきた。岐阜や日本を元気にするためにも、もっとがんばっていきたい」と表情を引き締めた。

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2311チバQ:2013/07/01(月) 22:17:09
http://senkyo.mainichi.jp/news/20130701ddlk21010040000c.html
走る:2013参院選・岐阜/下 共産・鈴木正典氏 自民批判の受け皿に 有権者との対話重視 /岐阜
毎日新聞 2013年07月01日 地方版

 「得しているのは一部の富裕層だけ。本当に腹が立ちますよ」「生活保護を減らされたら生きていけない」−−。

 高山市内の県営住宅の一角で6月23日、共産新人の鈴木正典氏(49)は住民の声に耳を傾けた。街頭演説を終え、支援者から贈られた花束を手にした鈴木氏は、額の汗をぬぐい、真剣な表情で住民の話にうなずいた。

 これまで国政選挙3回、知事選1回に挑戦し、5度目の選挙となる鈴木氏。県内を6ブロックに分けて巡回するキャラバンを3月に開始し、5周目を終えた。路地や団地、商店街での街頭演説やミニ集会などを数多くこなし、有権者との対話を重視している。支援者からは「しっかり話を聞いてくれる」と好評で、演説についても「最近では一定の“間”ができてうまくなった。余裕が出てきた」と評価が高まっている。

 昨年末の発足以来、高支持率が続く安倍内閣。しかし、共産党県委員会の松岡清委員長は「金持ち優遇のアベノミクスや消費増税、憲法改正などへの批判は根強い。安倍内閣に審判を下せるのは共産党だけ。参院選は共産と自民の戦いだ」と力を込める。

 共産への支持は一部の保守支持層にも広がる。6月2日に岐阜市内で開かれた総決起集会。読み上げられた応援メッセージの中に農協幹部の名前があった。

 農協は自民党の支持基盤で、農協系の政治団体は自民新人の推薦を決めている。「自民党が推進しているTPP(環太平洋パートナーシップ協定)は日本の経済を土台から壊す。TPP参加に中止を掲げる共産党の存在と活躍に注目し、参院選でのご健闘を祈る」とのメッセージに松岡委員長は「こんなことは今までなかった」と驚きを隠さない。

 23日に投開票された東京都議選で、共産は議席数を8から17に伸ばし、民主を上回って第3党に躍進した。松岡委員長は「共産党に投票すれば議席に結びつくことが示された。確信を持って参院選を戦っていける」と自信を見せる。1995年以来6回の参院選岐阜選挙区で共産候補が獲得した最高票は98年の11万9500票。鈴木氏が2010年の前回選挙で獲得したのは7万3000票で、陣営は前回を大幅に上回る10万票以上を目標に掲げる。

 連日、街頭演説と対話集会を重ね、すっかり日焼けした鈴木氏。「こんなに楽しみな選挙は初めて」と話し、次の演説会場に向かった。

    ◇

 この企画は加藤沙波、梶原遊が担当しました。

2312チバQ:2013/07/01(月) 22:18:07
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/kochi/news/20130628-OYT8T01312.htm
[参院選対決の構図・上]逆風民主 地方重視PR



武内氏(左)の総決起集会で「踏ん張ろう」と呼び掛ける岡田前副総理(右)(22日、高知市内で)  高知市のホテルの宴会場に設けられた壇上で、民主党現職・武内則男(54)と並んだ前副総理の岡田克也は声を張り上げた。「おごる自民を勝たせてはいけない。ここで踏ん張ろう」

 今月22日に開いた総決起大会。会場を埋めた約1200人の拍手が響く中、陣営幹部は3月にあった県連定期大会を思い返し、胸をなで下ろした。

 代表の海江田万里を迎えながら、用意した約200席は半分も埋まらなかった。座る人のいない椅子の背もたれが、今回の選挙戦を暗示していたからだ。

 安堵(あんど)したのもつかの間。翌日投開票された東京都議選で、民主は惨敗し、第1党から第4党に転落した。「都議選後だったら決起どころじゃなかったよ」。幹部は自嘲気味につぶやいた。

□  ■

 民主は2004年以降、推薦を含めて3回連続で参院の議席を獲得してきた。安倍政権に対峙(たいじ)する野党・民主という構図は、武内が初当選した6年前とまったく同じだが、「風は逆に吹いている。しかも暴風だ」と県連関係者は言う。

 当時、代表だった小沢一郎はヘリコプターで高知入りし、代表代行だった菅直人、幹事長だった鳩山由紀夫も相次いで来援。「道行く人みんなが手を振ってくれた」。

 そんな〈熱狂〉は今はもうない、と関係者は渋面をつくる。岡田の来援が決まった時は、集会まで1週間を切ろうとしていた。寄せられるのは、与党時代の政権運営の稚拙さに対する批判ばかり。「車で走っても、誰も見向きもしてくれない」とため息をつく。

■  □

 追い風を知るだけに、逆風の厳しさはより理解している。県連と陣営は環太平洋経済連携協定(TPP)への交渉参加と憲法改正に反対し、自民との対立軸を鮮明化することで巻き返しを狙う。

 特に重視するのが、党本部の打ち出す地方重視の浸透だ。各都道府県連の政策担当者と党本部がカメラ付きパソコンで協議を重ね、参院選公約を練り上げたと説明。「地方の声をくみ取った」とアピールする。

 武内も党陳情要請対応副本部長を務めた実績から、中央と地方のパイプ役を自認し、「高知の“命”である高速道路の予算確保に努めてきた」と訴える。「批判は甘んじて受ける。国会議員として仕事をきちんとしてきたことを伝えていく」。武内は表情を引き締めた。(敬称略)



 参院選は28日、7月4日公示、同21日投開票と決まった。高知選挙区(改選定数1)には4陣営が立候補を表明。候補者を擁立した政党の動きを中心に追った。

(2013年6月29日 読売新聞)

2313チバQ:2013/07/01(月) 22:18:23
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/kochi/news/20130629-OYT8T00863.htm
[参院選対決の構図・中]自民 議席奪還へ追い風



全国郵便局長会の集会で支持を訴える高野氏(高知市で)=画像を一部修整しています 国会が閉会した26日夜、ミニ集会を終え、会場出口で支持者を見送っていた自民党新人の高野光二郎(38)は、遅れまいと慌てて靴を履こうとしていた高齢男性に声をかけた。「ごゆっくりどうぞ」。男性が立ち上がると、がっしりとその手を握った。

 安倍内閣の支持率は高止まりで推移し、東京都議選で自民は候補者が全員当選した。県内でも、昨年12月の衆院選で3選挙区の議席を独占。勢いは衰えず、2004年から3連敗中の参院選で、議席奪還を狙う。

 それだけに、県連が警戒するのが上滑りだ。「支持率にあぐらをかき、おごったような態度が出れば、風向きは変わる」。10年の参院選で苦杯をなめた高野も「一つの言葉、1回の握手に力を込める」と緩めない。

□  ■

 「分裂さえしなければ」。県連、陣営とも3年前を振り返ってほぞをかむ。菅首相(当時)が消費税率の引き上げに言及し、民主が大敗した中、自民の元参院議員が無所属で立候補し、公認の高野と共倒れに終わったからだ。

 今回は態勢作りに腐心した。県連は昨年7月の予備選で、名乗りを上げた高野と県議に「選ばれた候補を全力で応援する」との誓約書を提出させ、分裂を回避。陣営も18市町村に24後援会支部を設置し、「政治歴が浅く、地力に弱い」という高野批判をかわす。

 前回は自主投票だった医師連盟や歯科医師連盟、農政連などから推薦を受けた。小泉首相(当時)の「郵政解散」による05年の衆院選以来、たもとを分かっていた全国郵便局長会の県内3部会からも推薦を取り付け、29日の集会で、高野は比例の組織内候補と握手を交わした。

■  □

 「勝てる態勢が整った」(県連幹部)とはいえ、懸念材料は残されている。環太平洋経済連携協定(TPP)だ。政府の交渉参加表明に、県内では農家を中心に反対論が根強い。

 「米など5品目の『聖域』を守れないなら、批准すべきではない」との立場を取る高野。だが、業界団体の中には「政府・与党が参加を決定した時、明確に反対と叫べるのか」との声がくすぶる。

 高野は「何巡したかわからない」ほど県内を回り、「対話は丁寧に、移動はダッシュで」とブログで記すなど地元密着の姿勢で、不安の払拭と楽観ムードの引き締めを図る。(敬称略)

(2013年6月30日 読売新聞)

2314チバQ:2013/07/01(月) 22:18:41
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/kochi/news/20130630-OYT8T00671.htm
[参院選対決の構図・下]共産 母の立場で発信力

◇幸福実現「TPPが経済活性」



日曜市でマイクを握り、憲法改正反対などを訴える浜川氏(左から2人目)(高知市で)  バラの花模様に縁取られ、美少女アニメのキャラクターが印刷された便箋に幼い文字。「『おかあちゃん おしごと がんばってね』と書いているそうです。ウルウルします」

 共産党新人の浜川百合子(33)が今年から始めたブログには、街頭演説などのスケジュールに挟まれ、4歳の長女を持つ母親の素顔がのぞく。

 党県委員会が国政で擁立した候補では最年少。これまでは、衆参合わせて8度出馬した元衆院議員らベテランを立ててきた。安定した戦いの反面、「新鮮味に欠ける」「人材難と思われる」との指摘もあった。

 党員の減少に高齢化という問題を抱え、若年層への浸透を図ろうと白羽の矢を立てたのが、「等身大の自分の姿を、素直な言葉で語れる」(県委員会幹部)と評価する浜川だった。

□  ■

 かつて衆院選で議席を獲得しながら、2003年以降は国政選で全敗。しかし、東京都議選で改選議席を倍増させる躍進に、「高知でも無党派層の受け皿になれる」とみる。

 昨年12月の衆院選で、県内の比例票が4万1514票だったのに対し、小選挙区は、2区と3区で民主党の“不戦敗”もあって、3選挙区で計7万8502票を獲得したからだ。

 公園やスーパーで同世代の母親らと触れ合う。県西部の集会を終え、「帰りは、南風のアンパンマン号! 娘も大喜びでした」とブログにつづる。そんな浜川に、「これまでにない反応が返ってくる」と陣営も手応えを感じている。

■  □

 等身大の発信力がとりわけ効果をみせるのが、「憲法改正反対」「平和の維持」だという。

 16日には自ら企画し、若者や育児中の女性との対話集会を開催。「安倍政権は、子どもたちを戦争に送る危険な国づくりを進めている」「母親として、命と暮らしを壊す政治を見逃せない」と力を込めた。

 「大上段に主張を振りかざすのではなく、小さい子どもを抱える母親だからこそ、若い世代の共感を呼んでいる」。県委員会幹部は言う。

□  ■

 憲法を巡り、諸派新人で幸福実現党の橋詰毅(50)は改正の立場を取る。23日に香美市で行われた立候補予定者の公開討論会では、「自分の国は自分で守る」とし、「自虐史観を正し、日本の誇りを取り戻すべきだ」と強調した。

 さらに、環太平洋経済連携協定(TPP)についても賛成し、「輸出産業が元気になり、雇用・収入が増えて消費が活発になる」と主張している。(敬称略)

 (この連載は安恒勇気、田岡寛久が担当しました)

(2013年7月1日 読売新聞)

2315チバQ:2013/07/01(月) 22:19:44
http://senkyo.mainichi.jp/news/20130629ddlk41010477000c.html
’13参院選情勢:風はどこへ/上 民主党 /佐賀
毎日新聞 2013年06月29日 地方版

 ◇アベノミクスに「間違い」
 「今のアベノミクスがまずいと思う人は手を挙げてください」

 民主党の長妻昭・元厚生労働相が5月26日、鹿島市で講演し、会場の約200人に呼びかけた。聴衆のほぼ全員が一斉に挙手。安倍晋三首相が進める経済政策へ「ノー」の思いをぶつけた。

 続いて参院佐賀選挙区に立候補予定の新人、青木一功氏(37)が登壇。「大企業など一部が富める政治は間違っている。民主党の旗を高々と掲げて戦う」と主張した。

 2007年参院選で、日本銀行出身の川崎稔氏を擁立した民主は、初めて佐賀選挙区で議席を獲得した。しかし、川崎氏は12年の衆院選直前「消費増税法案に賛成したけじめ」と再選不出馬を表明。その後、政権復帰した自民・公明党政権の12年度補正予算案に賛成したことなどから、除籍された。

 県連は急きょ、公募を実施したが、手を挙げたのは僅か3人。「絶対に勝てる候補者を」と意欲を燃やす県連は熟慮を重ね、任期満了約3カ月前の4月末、ようやく青木氏の擁立を決めた。

 決定後、青木氏は1日約50カ所以上のペースで街頭演説を繰り返し、県西北部から東部を横断する。連合佐賀の推薦を受け、社民党県連から支持を得るなど、労働者らへの支持拡大を急ぐ。

 しかし、出遅れ感は否めない。連合佐賀の組合員ら約1600人が集まった4月のメーデー集会での「お披露目」に間に合わなかった。連合幹部も「顔を売り込むチャンスを逃した」と悔やむ。

 頼みの綱は、青木氏が秘書を務めた原口一博衆院議員や、大串博志衆院議員の後押し。

 佐賀市中心部や県東部で原口氏と共に街頭演説に立ち、原口氏の後援会へのあいさつ回りを繰り返す。県中・西部を地盤とする大串氏は「私は農協職員よりも現場を回っている」と豪語し、連れだって農家への訪問を重ねる。

 青木氏は「コメなどの聖域を死守するために、自民の拙速な参加は反対」と環太平洋パートナーシップ協定(TPP)参加に慎重な立場を強調。政府・自民が交渉参加を進める一方で「TPP反対」を主張する自民候補の「矛盾」を突き、自民支持層の農業者に食い込む作戦だ。

 「佐賀から党再生を図る」

 3月末に佐賀市であった県連大会。来県した細野豪志幹事長が語気を強めた。衆院選で大敗した民主にとって原口、大串両氏が比例復活当選した佐賀は最大の要所の一つ。29日には海江田万里代表が来県する。原口氏も「街頭での対話を中心に、多くの人の声を聞くしかない」と党勢の復調を目指す。

  ◇   ◇

 7月4日公示の参院選まで1週間を切った。自民、公明が政権復帰した昨年12月の衆院選から約半年が過ぎた。高い内閣支持率を背景に自公政権は「ねじれ国会」解消に向け、過半数の議席獲得を目指す。一方、民主党などは巻き返しに懸命だ。政党の動向をまとめた。(この連載は、蒔田備憲、田中韻、春田周平が担当します)

2316チバQ:2013/07/01(月) 22:20:31
http://senkyo.mainichi.jp/news/20130630ddlk41010263000c.html
’13参院選情勢:風はどこへ/中 自民党 /佐賀
毎日新聞 2013年06月30日 地方版

 ◇「TPP反対」の声届ける
 10日、小城市のJAさが三日月支所であった農家約50人が集まった会合。あいさつに立った自民新人、山下雄平氏(33)=参院選佐賀選挙区に出馬予定=は環太平洋パートナーシップ協定(TPP)問題に触れ、釈明した。

 「皆さんが『お前の顔なんか見たくない』と言うのも当然。自分の行動でもう一度、信頼いただかなければなりません」

 JAグループ佐賀が掲げる「TPP参加断固反対」ののぼり旗が、山下氏の背後に翻っていた。

 山下氏は昨夏、県連の公募で選ばれ、党公認を獲得。他の候補予定者よりいち早く活動を始め、昨年12月の衆院選で自民候補と連れだって県内を回り、顔を売った。推薦は公明党を含め130以上の団体に及ぶ。

 思わぬ障害になったのは3月、安倍晋三首相の「TPP交渉参加表明」。農業が盛んな県内では、衆院1、2区で当選した両自民候補とも選挙でTPP反対を強調していた。

 反発したJAグループ佐賀の政治団体、県農政協議会(中野吉実会長)は「自民党へのけじめ」と山下氏への推薦を白紙撤回。同協議会副会長の野口好啓後援会長自身が集会など表舞台から姿を消す事態となった。

 自民県連の福岡資麿会長らの「謝罪」など火消しが功を奏し、約1カ月後に「推薦」を取り戻したが、政府・自民党との主張の落差に、農家の不満はくすぶり続ける。

 10日の小城市での集会。終了後、会場を去る農家から「そう簡単に信用できんばい」「不信感でいっぱいだ」と声が漏れた。危機感を抱く陣営も「地方で暮らす農家の声を中央に届ける」と集会などで懸命に訴えている。

 一方で、高い内閣支持率を背景に「気の緩み」も見え隠れする。自民関係者から「勝ちは決まった」「合格ラインは10市10町を全制覇できるかどうかだ」と皮算用の声も聞かれる。だが、福岡会長は「自民党は大丈夫という緩みがまん延している。選挙は水物だ」と引き締めに躍起だ。山下氏の選対本部長の留守茂幸県議も「山下氏の出身地の唐津市から遠い県東部は、まだまだ弱い」と警戒する。

 支持拡大策の一つとして、陣営は今回解禁されるインターネットを使った選挙運動への取り組みを強める。県連は5、6月に党内外の識者を交えた勉強会を計2回開催。県連独自のフェイスブックページも作った。

 元新聞記者の山下氏も早速、ホームページとブログを開設し、強みを見せる。フェイスブックで「個人」「公式」の2種類を使い分け、政策や主張の他、体験談など軟らかい話も盛り込み、硬軟織り交ぜて情報発信している。

2317チバQ:2013/07/01(月) 22:21:28
http://senkyo.mainichi.jp/news/20130701ddlk41010224000c.html
’13参院選情勢:風はどこへ/下 第三の勢力 増税反対、護憲…訴え /佐賀
毎日新聞 2013年07月01日 地方版

 共産党が改選前の倍増以上の17議席を得た6月23日の東京都議選から一夜明けた24日。同党県東部地区委員会は佐賀市で緊急集会を開き、参院選佐賀選挙区に出馬予定の共産新人、上村泰稔氏(48)が駆けつけた。

 「保守といわれていた人たちが共産党に興味を持ち始めている。次は私たちの番です。佐賀から日本を変えよう」

 上村氏は国政選挙6回目の挑戦。参院選では、自民支持層の農家らに食い込み、新たな支持者獲得を狙う。今年1月から、県内各地で5〜10人のミニ集会を開き、計100回以上、参加者は計1000人を超えた。

 平林正勝・党県委員長は「環太平洋パートナーシップ協定(TPP)交渉参加を表明するなど、農業者らは自民党の政策に納得していない」と主張する。ミニ集会に参加した農家からも「自民に裏切られた」「共産のTPP断固反対の政策を評価している」と声が上がっているという。

 陣営は今回「自民対共産」という構図を強調する。平林委員長は「アベノミクスの効果を感じている人は佐賀にはいない。票の受け皿となるべく政策を訴えていく」と、反アベノミクス、憲法改正反対を前面に打ち出す。

 佐賀選挙区に候補者を擁立しない社民党県連は、比例代表で県内2万票獲得を目指す。県連関係者は「暮らしを守る社民党として存亡がかかっている」と危機感を強めており、雇用問題や消費増税反対、脱原発などを争点に掲げる。

 選挙区で民主新人、青木一功氏(37)と政策協定を結んで支持し、民主県連と共闘態勢を取る。「消費増税に踏み切ったのは民主党だ」と支持者に不満の声はあるが、徳光清孝・県連幹事長は「野党が連結して自民・公明の過半数を阻止しなくては、憲法改悪の流れに歯止めのつかないことになる」と護憲の立場をアピールする。

 公明党も佐賀選挙区に候補者を擁立せず、自民新人、山下雄平氏(33)を推薦し、比例代表で県内6万票の獲得を目指す。今月16日には「ネット選挙解禁」を意識し、佐賀市で短文投稿サイト「ツイッター」と連動した講演会を初めて開催した。党県本部関係者は「若年者や、党の福祉政策などに関心を持ってくれそうな有権者を取り込みたい」と広がりに期待する。

 佐賀選挙区に出馬予定の幸福新人、中島徹氏(39)は佐賀と武雄両市にある宗教法人の支部を拠点に活動。TPP推進や玄海原発の再稼働による経済活性化、消費増税反対を主要政策に掲げる。

2318チバQ:2013/07/01(月) 22:24:35
http://www.sannichi.co.jp/tokushu/news/2013saninsen/2013/06/18/18.html
2013年6月18日(火)

【企画】選択の夏
第1部「乱」<1> 追い風の中、自民分裂


森屋宏氏(右から2人目)も出席し、参院選に向けた対応を確認する自民党県連の衆院1区の議員会議=甲府・自民党県連


青木茂樹氏(左)の集会に出席した臼井成夫県議(右)と土屋直元県議=甲府・県立青少年センターリバース和戸館


 「自民党に籍を置きながら、自分の選挙として朝から晩まで活動する。どうしても国政に送ってもらいたい」
 15日夜、参院選に無所属で出馬する駒沢大教授の青木茂樹氏(44)が甲府市内で開いた小集会。自民党県連地域支部長の要職にある土屋直元県議が訴えた。隣には自民党の古参でありながら衆院選の対応をめぐって党を離れ、青木氏擁立に関わった臼井成夫県議。「自民党の候補者は独善的に決められた。決して首を縦に振れない」と、県連内に渦巻く根深い不満を“代弁”した。

全県行脚
 県連の公募による候補者選考は、今年2月、自薦・他薦があった14人を選考委員が評価し、最高点だった当時県議の森屋宏氏(55)に決まった。ところが、他薦で推された高野剛県議らが「選考過程が不透明」と猛反発。高野氏が一時、県連の動きとは別に党公認で出馬を目指す事態に発展した。
 自民党は昨年12月の衆院選で山梨1区の議席を奪取したほか、2、3区も比例復活で当選。続く今参院選は、県連にとって議席を奪還して「保守王国」を復活させられるかの試金石となる。
 しかし内情は、高野氏に加え、前議長の浅川力三県議も青木氏サイドと接触し、事実上の“分裂選挙”の様相。安倍政権の高支持率を背景に全国的に自民党候補が優位とされる中にあって、山梨選挙区は「油断はできない」(県連幹部)情勢にある。
 森屋氏は県議を4期途中まで務めた議長経験者だが、県連内の危機感は強い。郡内地域の候補ということもあって「全県区での知名度は高くはない」(皆川巌県連幹事長)と、公認直後から森屋氏の“全県行脚”を始め、一巡した。衆院1〜3区でそれぞれ決起大会を計画するなど票固めを急ぐ。

自主投票
 対する青木氏は、県内の大学に勤務し、まちづくり活動に関わった経験から人脈も広い。市民グループ中心に支援組織を立ち上げて若者ら無党派層の取り込みに力を入れる一方、「新保守のエース」を標ぼうし、自民党支持層の切り崩しも進める構えだ。
 青木陣営が期待したのは、自民を離党し、無所属で国政に復帰した長崎幸太郎衆院議員の支援だ。狙いは、元自民党総務会長の堀内光雄氏、その長男の妻詔子氏との三たびの「保守分裂選」の流れに乗じたいからにほかならない。
 その長崎氏の後援会は先月15日、役員会で比例代表は自民、公明両党、選挙区は「自主投票」とすることを確認。長崎氏の復党を優先するため表立った「反党行為」は取らない構えだが、「だからといって簡単に森屋氏を支持するわけにはいかない」(後援会幹部)と言う。
 「青木氏支持を正式に表明している自民党県議はいない。参院選には一丸で臨める」。自らに言い聞かせるようにこう繰り返す皆川幹事長。その言葉とは裏腹に、自民票をめぐる争いが激しさを増している。

 参院選の公示が約2週間後に迫った。山梨選挙区は自民党の森屋宏=公明推薦、みんなの党の米長晴信=日本維新の会県総支部推薦、無所属の坂口岳洋氏=民主・社民推薦、共産党の遠藤昭子、無所属の青木茂樹、政治団体「幸福実現党」の田辺丈太郎の6氏が激しい前哨戦を繰り広げている。過去最多の「乱戦」に挑む各陣営の内情を追った。〈参院選取材班〉

2319チバQ:2013/07/01(月) 22:24:53
http://www.sannichi.co.jp/tokushu/news/2013saninsen/2013/06/19/18.html
2013年6月19日(水)

【企画】選択の夏
第1部「乱」<2> 民主 メンツかけ独自候補


坂口岳洋氏(左から2人目)の後援会代表者会議であいさつする輿石東氏(左)=甲府市西高橋町


 「私は客ではない。坂口氏に何とか決断してほしいと言った張本人だ。誰よりも大きな責任を抱えている」。5月31日、参院選山梨選挙区に無所属で出馬する坂口岳洋元衆院議員(42)の後援会代表者会議。来賓として紹介された民主党の輿石東参院議員会長だが、あいさつはさながら自らの“決意表明”となった。
 政権与党の幹事長として党運営を取り仕切ってきた輿石氏は、昨年12月の衆院選で野党に転落したことで引責辞任。参院選での巻き返しを期し、1人区を中心に野党共闘を呼び掛けてきた。「参院のドン」のお膝元である山梨選挙区は、その象徴となるはずだった。
 「野党連携を視野に勝てる候補を選びたかった」(民主県連幹部)。だが出馬の環境が整わず、結果絞り込んだのが衆院選で落選した直後の坂口氏だが、衆院復帰を望んで固辞していた。
 候補者擁立が難航する中で野党共闘を実現するには、選挙区出馬が決まったみんなの党の米長晴信参院議員(47)に乗るしかない。不戦敗だけは許されない状況下、輿石氏が粘り強く説得し、公示まで3カ月を切った段階で坂口氏に翻意させた。

裏切り者
 「なぜ民主党は邪魔をするのか」。5月12日、米長氏の総決起大会で来県したみんなの党の渡辺喜美代表は、ぎりぎりで独自候補擁立に踏み切った民主党を痛烈に批判した。
 党本部レベルで民主との共闘を模索していたみんなは、3月下旬に米長氏の処遇について選挙区か比例代表か決めずに公認を発表し、民主の出方をうかがった。みんな側には、現職米長氏で野党が共闘すれば、自民に対抗できるとの読みがあった。
 しかし、日本維新の会との「統一候補」となる可能性が高かった米長氏には、同じく民主を離党した小沢鋭仁元環境相が支持に回る。輿石氏や民主県連にとって、「裏切り者」と強く非難してきた離党組の2人と組む環境が整うはずはなかった。

過去最多
 一連の対応に対し、民主県連内には「厳しい戦いを強いられるが、それ以上に米長氏、小沢氏と組むことは支持者に理解されない」と“追認論”は多い。一方で輿石氏主導で坂口氏擁立を押し切ったことには、「党のメンツを優先した」(民主党議員)と疑問視する向きがあるのも事実だ。
 坂口氏は民主の看板を外して無所属で出馬する。企業経営者らを中心に新しい後援会も発足させた。「広く県民の支援を得るため」とするが、公認候補がいない党の存在感が薄れる事態は必至で、支援する連合山梨から「末端に支持が広がるか難しさもある」(組合関係者)との声も漏れる。
 坂口氏の政党色を薄める戦術も、政党推薦を受けない無所属の青木茂樹氏(44)の出現で誤算が生じている。野党共闘の不発が招いた過去最多6人の乱立で、非自民勢力が“共倒れ”しかねない状況にある。
 毎週末、県内入りして坂口氏の支援者回りに同行するなど、並々ならぬ熱の入れようの輿石氏。民主県連幹部は言う。「議席奪取を目指すのはもちろんだが、米長氏にだけは議席を取らせるわけにはいかない」

2320チバQ:2013/07/01(月) 22:25:09
http://www.sannichi.co.jp/tokushu/news/2013saninsen/2013/06/20/16.html
2013年6月20日(木)

【企画】選択の夏
第1部「乱」<3> 維新、みんなが「統一候補」


決起大会であいさつする米長晴信氏(右)。みんなの党の渡辺喜美代表(中央)、日本維新の会県総支部長の小沢鋭仁衆院議員が同席した=昭和町内


 「みんなの党の渡辺喜美代表は、東京都議選の応援でもダイレクトに維新の会を批判している。最終的には党の決定に従わざるを得ない」
 甲府市内で15日開かれた日本維新の会県総支部役員会。総支部長の小沢鋭仁衆院議員は、橋下徹共同代表の従軍慰安婦発言の影響に触れ、山梨でみんなとの選挙協力解消の可能性が出てきたことを伝えた。都議選へは日本維新から小沢氏の次男も出馬しているだけに、みんなの“口撃”は一層看過できない。冒頭の報告を終えると、都議選の応援のためとんぼ返りした。
 昨年末の衆院選で躍進した第三極。県内でも衆院議員1人ずつを誕生させた日本維新、みんな両党は、参院選で一気に党勢拡大する算段だ。山梨選挙区は、民主を離党してみんな入りした米長晴信参院議員(47)を「統一候補」とし、早くから協力態勢を築いた。

蜜月の象徴
 小沢氏と米長氏は民主時代に同じ鳩山グループに所属していた間柄。その小沢氏と、みんなの渡辺代表も関係が深く、米長氏が「山梨はみんなの党と維新の会が共闘する象徴的な選挙区」と蜜月をアピールしてきた。
 「山梨はこのままよろしく」。みんなが、橋下氏の発言を受けて参院選と都議選で日本維新との選挙協力解消を決めた5月21日。渡辺代表から米長氏支援の継続を直接求められた小沢氏は、維新批判のボルテージを上げる渡辺代表に「ならば批判しすぎないように」と“自重”を促した。
 「既に選挙協力を実行している。今更別の候補を応援できるわけがない」。みんな、日本維新の両党県組織の幹部は口をそろえる。第三極の選挙協力を解消すれば自民、民主両党を利する、という共通認識がある。米長氏陣営も「協力関係に何も変わりはない」と努めて平静を装う。
 ただ、15日の日本維新県総支部役員会では「あそこまで言われて協力する必要はない」との声が上がり、「特例」だった山梨での協力関係がほころび始めているのも確かだ。

自民に接近
 一方、みんな固有の不安要素もある。小野次郎参院議員と中島克仁衆院議員の支持者には自民党系が多く、民主からみんな入りした米長氏の支持固めが遅れている。さらに政党支持を受けていない無所属の青木茂樹氏の出現は、自民、民主の二大政党に流れない無党派層の取り込みを目指す第三極と競合する。
 橋下氏の従軍慰安婦発言が党勢低迷を招いたことに対しては、ここへ来て石原慎太郎共同代表が「大迷惑だ」と身内批判を強め、党内に不協和音が出ている。19日には橋下氏が都議選の結果次第で共同代表を辞任する考えを表明し、党内が揺れている。
 「日本維新として、このまま第三極路線でいくのか、二極を目指すのか。ポスト参院選を考えていかないとならない」。党国会対策委員長も務める小沢氏の言葉からは、憲法改正などで主張が近い自民との接近を視野に入れていることもうかがえる。参院選山梨選挙区で第三極の歩調がそろうかは不透明だ。

2321チバQ:2013/07/01(月) 22:25:25
http://www.sannichi.co.jp/tokushu/news/2013saninsen/2013/06/21/17.html
2013年6月21日(金)

【企画】選択の夏
第1部「乱」<4> 「無所属」擁立の戦略


政党支援を受けて参院選山梨選挙区に立候補を予定している、自民公認、公明推薦の森屋宏氏(左上)、みんなの党公認、日本維新の会県総支部推薦の米長晴信氏(右上)、民主、社民推薦の坂口岳洋氏(右下)、共産公認の遠藤昭子氏(左下)のコラージュ


 「民主党と言うと票が減るから無所属と言っている」。5月11日、自民党県連の政経セミナーで来県した石破茂幹事長は、最近まで政権を担った民主党が、参院選で元衆院議員の坂口岳洋氏(42)を無所属で擁立することをこう揶揄した。
 政党対決の国政選挙で、あえて政党色を薄める民主。石破氏の発言は、安倍政権の高支持率を背景に政党色を押し出す自民と民主との違いを鮮明にし、党の結束を強める意図がある、と受け止められた。
 政権交代可能な二大政党制の流れに逆行するように、参院選山梨選挙区は民主が公認候補を出さないことで政党対決色の様相は薄れた。これに、一部の自民党支持者が推す無所属の青木茂樹氏(44)が出馬に名乗りを上げ、さらに情勢は混沌としている。

新保守掲げ
 5月中旬、出馬の可能性を探っていた青木氏に、親交がある企業経営者からメールが届いた。「経緯を知りたい」。青木氏擁立に、ともに一線を画してきたはずの既存勢力である県議らが関わっていることに抵抗があったからだ。「清濁併せのむ」と青木氏から説明を受けたが、この経営者は納得し切れないでいた。
 現在自民党を離れているが、もともと自民党の重鎮である臼井成夫、中村正則両県議、同党の土屋直元県議らが支援。「新保守」を掲げる青木氏には、政党支援がないことで結集する勢力がある一方、「顔ぶれは『新』とはほど遠い」との見方もあるのは確かだ。

投票率低下
 比例代表をにらんだ各党の戦術も、有権者にとって参院選の対立構図を分かりにくくしている。県関係では、自民が元衆院議員の赤池誠章氏(51)、みんなは日本航空学園理事長の梅沢重雄氏(60)を擁立。選挙区候補がいない公明は山梨選挙区で、連立を組む自民の森屋宏氏(55)の推薦を決めた。「ギブ・アンド・テーク」を重視する公明支持者は、自民が比例で公明に選挙協力する「バーター戦術」を当然期待してのことだ。
 しかし、自民県連内には、党本部が昨年末の衆院選で山梨1区に赤池氏ではなく宮川典子衆院議員の擁立を決めた経過を踏まえ、比例に回った赤池氏を全面支持すべきだとの声がある。だが県連幹部は「森屋氏を応援してもらう以上、公明への配慮も欠かせない」と胸の内を明かす。
 政権公約は出そろっていないが、憲法改正や環太平洋連携協定(TPP)、原発政策などの重要課題に各党がどこまで踏み込むかが見えてこない点も、今参院選の意義をかすませている。
 憲法改正では、連立政権を組む自民、公明の違いが鮮明で、公明は選挙協力を盾に安倍晋三首相に憲法改正の争点化を避けさせた。このため参院選で議論されないまま、参院選後に改憲論議が本格化することを不安視する向きがある。
 参院選はネット選挙が解禁されるが、安倍政権の高支持率から、投票率低下を懸念する声もある。有権者の関心を高められるか、各陣営が選択基準を明確に示すことが求められている。(おわり)=参院選取材班は小林義徳、田中喜博が担当しました。

2322チバQ:2013/07/01(月) 22:26:42
http://www.kyoto-np.co.jp/info/senkyo/2013sanin/20130602_11.html
徳永  久志氏 (民主・現)
揺らぐ存在感 危機募る



こぶしを振り上げ、必勝を誓う徳永氏。議席を守れるかどうかに党の命運がかかる(18日、長浜市・勤労者福祉会館「臨湖」)



 近江八幡市のホテルで今月8日、元さきがけ代表で官房長官も務めた武村正義(78)を囲む会が開かれた。
 「私も武村門下生の端くれ。あたたかい激励をいただき、気合を入れて頑張りたい」。参院選滋賀選挙区(改選数1)に立候補予定の民主党現職徳永久志(49)は、集まった190人を前に、今も知名度の高い武村とのつながりを強調し、支援を呼びかけた。
 滋賀の民主党にとって、今参院選は正念場だ。昨年の衆院選では、独占していた4選挙区全てを自民党に奪還された。県内比例票も10万4千票と2009年衆院選の3分の1に激減、日本維新の会に5万票差をつけられて第3位に沈んだ。
 「滋賀の民主を守る」と県連代表の衆院議員三日月大造(42)。今参院選での議席死守は至上命令だ。徳永の応援に訪れた近江八幡市出身の党幹事長細野豪志(41)も「ここで議席を守れるかどうかが、党全体にとって非常に大きな意味を持つ」と、反転攻勢の拠点にしたい考えをにじませた。
 とはいえ、世論の追い風を受ける自民党の安倍晋三政権との違いをどう主張していくかは簡単ではない。
 先月26日、草津市のホテルに女性120人を集めた茶話会で、徳永は「子育て、教育は私たちの生活そのもの。ここを立脚点に、党をもう一度作り上げたい」と訴えた。女性に関心の高いテーマに重点を置く作戦だ。
 今月9日には大津市内の大型スーパー前で「株価は上がっても、給料は上がらない。年金は切り下げられている」と、安倍政権が進める経済政策へ批判のトーンを強めた。
 だが、湖国の民主を支えてきた労働組合に揺らぎが出ている。
 「どうして、民主党なのか」「組合員にどう説明していいかわからない」。昨年の衆院選以後、連合滋賀事務局長松元光彦(46)のもとには、各労組の幹部からこんな声が寄せられるようになった。
 「政権を失い、存在感が薄れている民主党に対し、支持する理由を見失っている。こんなことは、これまでなかった」。松元は危機感を募らせる。
 それでも、議席死守へ党を挙げての取り組みは続く。8日、高島市新旭町で開いた国政ミニ集会で、前衆院議員川端達夫(68)は「徳永さんは県会で8年、国会で6年経験を積んだ。滋賀の隅々まで知っている」と支持を求めた。他の前衆院議員や地方議員も、各地で支援を訴える。
 県連幹事長の出原逸三(67)は「従来の支持者だけでなく、その周囲にも支持を広げられるかどうか。それができないと、勝てない」と言う。

       ◇

 参院選の投開票日に予定される7月21日まであと1カ月。滋賀選挙区で候補者擁立を準備する民主、自民、共産の3政党を中心に、動きや課題を追った。(敬称略)=3回掲載します。
【2013年6月21日掲載】

2323チバQ:2013/07/01(月) 22:26:58
http://www.kyoto-np.co.jp/info/senkyo/2013sanin/20130601_8.html
二之湯武史氏 (自民・新)
追い風生かし 組織強化



朝、駅前で演説する二之湯氏。「国会のねじれを解消しなければならない」と政治の安定を訴えた(18日、大津市馬場2丁目・膳所駅前)


 15日夜。参院選滋賀選挙区(改選数1)に立候補する自民党新人の二之湯武史(36)は、大津市内で党大津逢坂支部の会合に出席した。
 「よそ者と言われるが、大津のために全力で頑張る。力を貸していただきたい」。参加者一人一人と握手し、慌ただしく次の会場へ向かった。出身の京都市を離れ、名古屋市で会社を営む生活から転身し、公募で立候補予定者に決まって4カ月。街頭活動とあいさつ回りを繰り返している。
 昨年12月の衆院選で、自民は県内4選挙区で全勝した。民主党が政権を取った2009年衆院選以降、3年4カ月間ゼロだった県選出の国政議席を回復した。安倍政権の期待感が持続する情勢を追い風に、「小泉ブーム」の01年以来となる参院選勝利を狙う。
 「12年ぶりの1勝を勝ち取りたい」。9日に大津市内であった選挙事務所開きで、滋賀2区の衆院議員上野賢一郎(47)は力を込めた。続いて3区の武村展英(41)も「3年前、わたしが取れなかった議席を何としても二之湯さんに」と訴えた。ダブル選挙だった3年前の知事選、参院選にそれぞれ立候補し、敗れた2人の言葉に、和やかだった会場が引き締まった。
 好機を組織強化につなげようと、党県連は今回、会長、幹事長の下に衆院議員4人を各選挙区の責任者に配置し、運動を進める選対を組んだ。会長の辻村克(72)は「若い衆院議員が自分の選挙のつもりで組織を固めねばならない」と厳しい口調で話す。15日には全支部役員を集め、方針を徹底した。
 一方、業界団体は二之湯氏推薦を決めつつ、政策の行方を注視する。県建設業協会の幹部は「実際に賃金が上がり、若い人が増えて技術が継承されないと構造的な問題は解決しない」と話す。医療や農業関連の団体からは「推薦の方向だが、TPP(環太平洋連携協定)への不安などいろんな意見がある」との声も聞こえる。
 選対本部長に就いた県連幹事長の家森茂樹(61)は「下野していた3年前の参院選、知事選では、政策を訴えても有権者に説得力がなかった。今回の参院選に勝ち、政治の安定を取り戻してこそ、自民党の復権といえる」。参院議席奪還の先に、湖国政界の主導権を見据える。
 二之湯は18日朝、大津市のJR膳所駅前でマイクを握った。インターネットを使った選挙運動に備えてスタッフが映像を撮影し、日焼けした顔をアップでとらえた。立候補が決まって印刷した約6万枚の名刺は残り2千枚を切った。「手応えはよく分からない。とにかく、やれることをやるしかない」。初の選挙に緊張感の抜けない日々が続く。=敬称略
【2013年6月22日掲載】

2324チバQ:2013/07/01(月) 22:27:14
http://www.kyoto-np.co.jp/info/senkyo/2013sanin/20130531_8.html
坪田五久男氏 (共産・新)
「自共対決」前面に攻勢



演説会を終え、来場者と握手する坪田氏。支持拡大へ力を注ぐ(5月25日、大津市・びわ湖ホール)


 「アベノミクスで景気や暮らしが良くなったという人はいない。さらに消費税を増税されたら、日本経済の底が抜けてしまう」
 滋賀選挙区(改選数1)に立候補予定の共産党新人坪田五久男(54)は6日、彦根市内の商店や事業所を訪ね、安倍政権が進める経済政策を批判した。
 「今もしんどいのに、消費税が上がれば商売をやめようかと思っている」。訪問先の飲食店で、経営者の男性がつぶやいた。坪田は「共産党がストップをかける。頑張ります」と力を込めた。
 「憲法改悪や原発再稼働を許さない。環太平洋連携協定(TPP)の交渉参加も亡国の政治」。街頭などでは自民党批判を強める。
 「今回は『自共対決』を打ち出す」。6年ぶりの参院選挑戦となる坪田は、基本戦略をこう描く。日本維新の会やみんなの党に対しても「自民の補完勢力」と位置付け、批判を展開している。
 選対本部長を務める党県委員長の奥谷和美(61)は「争点ははっきりしている。自民党にものを言えるのは共産党しかないという理解は日増しに高まっている」と言う。
 坪田は街頭宣伝やミニ集会を県内各地で繰り広げるほか、16日には、消費税増税に反対する大津市内でのデモ行進にも参加した。
 ただ、近年の国政選挙では低調が続く。1998年の参院選比例では県内で10万票を獲得したが、その後は5万票台にとどまる。2011年の県議選では3議席全てを失った。昨年の衆院選では「日本維新の会や日本未来の党に投票した支持者もいた」(党県委)という。
 それでも奥谷は「今回と98年参院選はよく似ている」とみる。98年は消費税が3%から5%に引き上げられた翌年で、共産党は比例を含め15議席も獲得した。「増税で景気が悪くなると指摘していたことが現実になった。政治を変えてほしいとの思いが集まったのでは」と期待を込める。
 TPP交渉参加についても、他党との対決軸を鮮明にする。党国会対策委員長の衆院議員穀田恵二(66)は、4月に大津市で開かれたTPP参加に反対する県民会議の緊急集会に出席。先月25日には同市での党演説会で「公約を裏切った自民党に滋賀の総意を示すべき」と訴えた。
 近江八幡市内の農事組合法人で理事を務める坪田も「近江米や近江牛など滋賀の農業を押しつぶす」と厳しく指摘。県内の農協や農家なども回り、幅広く支持を訴える。
 奥谷は「TPP参加を『絶対に許さない』と怒る農業関係者もいる。新たな票を獲得するために、もっと突っ込んでいきたい」と、攻勢を強める考えだ。
 このほか、幸福実現党新人の荒川雅司(38)は8日に草津市で事務所開きを行い、JR駅前での街頭演説などを重ねている。中小企業の活性化策として消費税増税の中止や原発の早期再稼働などを主張している。=敬称略
【2013年6月23日掲載】

2325チバQ:2013/07/01(月) 22:27:39
http://www.kyoto-np.co.jp/info/senkyo/2013sanin/20130619_2.html
北神 圭朗氏 (民主・新)
比例票激減、最重点区に

通勤する有権者らに名前を売り込む民主党新人の北神圭朗氏(12日、京都市左京区上高野)



民主の府内比例得票数

 民主党新人で元衆院議員の北神圭朗氏(46)が12日朝、京都市左京区上高野で通勤者に訴えた。「アベノミクスのほころびが少しずつ出てきた」。株価の乱高下や公共事業への巨費投入に触れ、7月の参院選で争点となる安倍政権の経済政策を批判した。
 参院選京都選挙区(改選数2)で民主党は2001年以来、自民党と議席を分け合ってきた。長く「自民・共産対決」が続いたが、共産党を退け、04年以降の3回の参院選では同党公認候補が自民を抜き、いずれもトップ当選してきた。
 昨年末の衆院選で惨敗を喫したが、京都6選挙区では2区の前原誠司衆院議員ら3人が議席を守り、一矢を報いた。しかし、府内の比例代表得票は約18万票にとどまり、09年の前回衆院選で獲得した約58万票から激減。自民党の約30万票と、躍進を見せた日本維新の会の約29万票に大きく離された。
 党府連では党勢回復を目指そうと参院選に照準をあわせ準備を進めたが、昨年10月、公認を決めた華道家の池坊美佳氏が、今年3月に健康上の理由で出馬を取りやめるなど候補者選定で混乱。衆院選京都4区で落選した北神氏に白羽の矢を立てたが、支持者から「参院選で再び負ければ政治生命が絶たれる」と懸念も出た。出馬を渋る北神氏を国会議員らが再三説得し、ようやく立候補を決意した経過がある。
 それだけに、京都選挙区を全国の「最重点区」と位置づける。海江田万里代表や野田佳彦前首相らが相次いで京都入りし、てこ入れを図っている。
 北神氏は衆院京都4区では2期当選した実績から知名度はあるが、それ以外では知名度アップが急務となっている。広く集票するには衆院選を勝ち抜いた前原氏や、府連会長の山井和則衆院議員(京都6区)らとの連携が欠かせない。中京区の事務所開きで前原氏は「自分の選挙以上に戦い、京都の民主党の底力を見せる」と国会議員や69人の地方議員にげきを飛ばした。
 北神氏は立候補表明後の約2カ月で府内を2巡した。事実上、自民党現職の西田昌司氏(54)、共産党新人の倉林明子氏(52)、日本維新の会新人の山内成介氏(47)との争いになるとみられる中、2期7年務めた衆院議員や旧大蔵省勤務の経験を強調、「即戦力」とアピールしている。解禁となるネット対策では活動や予定を一斉メール送信するシステムをつくった。
 陣営が予想する当選ラインは「25万票」。共産党は過去の実績から20万票以上獲得できる力があり、日本維新も共同代表を務める橋下徹大阪市長による従軍慰安婦などをめぐる発言などで支持率が低下しているとは言え、衆院選での比例得票を踏まえれば、決して侮れない。
 北神氏は「こちらの支持が絶対的に上がっているわけではない。地道に訴え続けるしかない」。府連の中小路健吾幹事長は、高い支持率を保つ自民党が先行しているとの見方を示しつつ、「2位争いは団子状態だ」と引き締めを図る。

     ◇

 7月4日公示、21日投開票が確定的の参院選が目前に迫ってきた。京都選挙区には5人が立候補を表明し、すでに選挙事務所も整え臨戦態勢に入っている。各陣営はどう戦略を描き、何に照準を合わせ票を掘り起こそうとしているのか、その動きを追った。=4回掲載の予定です。

【2013年6月16日掲載】

2326チバQ:2013/07/01(月) 22:27:55
http://www.kyoto-np.co.jp/info/senkyo/2013sanin/20130618.html
西田 昌司氏 (自民・現)
優勢の声、払しょく躍起

街頭でマイクを握り主張を訴える西田氏(10日、京都市南区・近鉄東寺駅前)


自民の府内比例得票数

 京都市南区の近鉄東寺駅前で10日朝、自民党現職の西田昌司氏(54)が街宣車の上から、「安倍内閣への期待は大きいが、参院では過半数がなく、さまざまな審議で支障をきたしている。安定した過半数が使命だ」。手ぶりも交えて、通勤客に再選への意気込みを訴えた。
 南区は京都府議時代からの地盤で、東寺駅前は20年近く街頭演説を続けている場所だ。それだけに西田氏には有権者の反応が敏感に伝わる。「まだ選挙の雰囲気は盛り上がっていない」。手応えの少なさに顔を曇らせた。
 京都選挙区(改選数2)で自民は2004年以降、3回連続で民主党の後じんを拝し、2位に甘んじてきた。西田氏が初当選した07年選挙は36万2千票で、50万票を超えた民主候補に約14万票も差を付けられた。10年の前回選は民主が2人を立て票が割れたにもかかわらず、自民は6万6千票も離された。
 安倍内閣の高い支持率や野党の勢い不足を背景に、西田氏にとって「今回はトップ当選をつかみ取ることが至上命令」(党府連幹部)。立候補を表明している民主党の北神圭朗氏(46)、共産党の倉林明子氏(52)、日本維新の会の山内成介氏(47)=いずれも新人=の陣営などからも「今回は2番手争いが激しい」との声が上がり、すでに「西田優勢」との予想も出ている。
 自民党内にも広がり、「支持者にも『今回は勝つやろ』と言われる。選挙がなかなか締まらない」との声も聞かれる。陣営は「勝って当然と思われることが一番苦しい」と引き締めに懸命になっている。
 ここに来て、安倍政権の経済政策・アベノミクスで好調だった株価も乱高下し、他陣営から攻勢が強まり出した。選対事務長の内海貴夫党府連幹事長は「アベノミクスへの期待が揺らげば、選挙に影響する可能性が高い」と楽観論の払しょくに躍起だ。
 圧勝で政権を奪還した昨年12月の衆院選では日本維新の台頭もあって、比例得票は惨敗した09年よりもさらに2万3千票減らした。保守色の強い西田氏と公明党との距離も指摘され、推薦決定が遅れているなど決して盤石とは言えない。
 得票を伸ばすには、民主や日本維新に流れた保守支持層を取り戻し、無党派層への浸透も欠かせない。無党派などを照準に人気テレビ番組にも出演し、歯に衣着せぬ発言で知名度を高めている。インターネットも活用して動画投稿サイト・ユーチューブだけで270本を超える動画を公開し、計250万回も再生されている。
 獲得目標数について、党府連会長の二之湯智参院議員は「最低40万票は必要だ」とハッパを掛ける。6日には亀岡市で党所属や保守系の府内市町村議員約100人を集めた推薦議員連盟総会も初めて開催し、実働部隊の結束を図るなど態勢も整えつつある。
 西田氏は得票目標を語らないが、当然、小泉旋風が吹いた01年選で父の故吉宏氏が獲得した42万2千票が乗り越えるべきハードルとなる。

【2013年6月17日掲載】

2327チバQ:2013/07/01(月) 22:28:11
http://www.kyoto-np.co.jp/info/senkyo/2013sanin/20130617_5.html
倉林 明子氏 (共産・新)
脱埋没へ、自共対決前面

商業施設前で買い物客と握手を交わす共産党 新人の倉林明子氏(13日、長岡京市長岡2丁目)



共産の府内比例得票数

 空梅雨が続き猛暑となった13日、7月の参院選に立候補する共産党新人の倉林明子氏(52)は、女性支援者とともに長岡京市など乙訓地域2市1町を駆け巡った。
 2日前まで京都市議だった倉林氏は、京都市外での知名度不足を補うように、33歳で京都府議に初当選し、市議も5期務めた実績をアピール。憲法改正反対や消費税増税中止などを挙げ、「弱いものいじめを絶対許さないのが政治信条。社会保障削減に待ったの声を京都から国会に届ける」と力を込めた。
 参院選京都選挙区(改選数2)では、過去22回の選挙(第1回は4人を選出、補欠選挙を除く)のうち、自民党と共産党で議席を分け合った選挙が7回もあり、「自共の指定席」と呼ばれた。しかし、1998年選挙を最後に共産党は勝利から遠ざかっている。
 98年選挙でたたき出した京都選挙区候補の得票は37万8千票で、比例票は28万7千票だった。それ以降、得票は減少し、前回2010年選挙の選挙区候補の得票は18万票、比例票も15万票に減った。昨年12月の衆院選では、比例票が13万8千票にまで落ち込んだ。
 党勢減退の主要因を党府委幹部は「野党としての存在感が出せなかった」ことにあるとみる。2000年代は自民党、民主党の「二大政党」の流れの中で埋没。政権運営に失敗した民主党への批判が噴出した昨年末の衆院選でも、日本維新の会など「第三極」の相次ぐ出現の中で埋没した。
 共産党は今回、「自共対決」を前面に打ち出す。党府委の渡辺和俊委員長は「民主党に政権を任せてもだめ。第三極も結局は自民党の補完勢力でしかないことが明らかになった。自民党政治と対決できるのは共産党しかない」と強調する。
 5月12日投開票の精華町議選では、定数が22から18へ減る中で共産党は現有4議席を確保。得票率をわずかながら伸ばした。渡辺委員長は「党への期待は着実に高まっている」と力を込める。
 昨年7月に立候補を決めた倉林氏は、すでに府内各市町村での街頭宣伝活動が4巡目に入った。環太平洋連携協定(TPP)交渉参加反対や消費税増税の阻止などを掲げ、農業団体や商工関係者と対話を重ねている。
 保守支持層が多い府北部に特化した地域振興提言も作成。丹後半島への米軍Xバンドレーダー配備計画反対や、「アベノミクス」による円安で燃料や資材の高騰に苦しむ漁業者や農家の支援制度創設などを盛り込んだ。
 陣営幹部は「98年参院選の直前も共産党以外の政党が自民党に擦り寄っており、今選挙の状況と似ている」と期待する。ただ、支援者の中からは「敵失で浮上を狙うだけではいけない。もっと党の値打ちを広める必要がある」との声も上がる。
 自民党現職の西田昌司氏(54)、民主党新人の北神圭朗氏(46)、日本維新の会新人の山内成介氏(47)らが立候補を予定する今回も、党府委は比例の得票目標に30万票を掲げた。野党としての存在感を示し、「上げ潮ムード」と言われた98年選挙のうねりを再現できるかが焦点になる。
【2013年6月18日掲載】

2328チバQ:2013/07/01(月) 22:28:29
http://www.kyoto-np.co.jp/info/senkyo/2013sanin/20130616_12.html
山内 成介氏 (維新・新)
再加速へ、無党派層が鍵

三条名店街で対話に力を入れる山内氏(13日、京都市中京区)


維新の府内比例得票数

 京都市内で気温が35度を超える猛暑日となった13日。日本維新の会新人の山内成介氏(47)は、たった1人で中京区の三条名店街の店舗を1軒ずつ回り、店主や店員に名刺を渡して名前を売り込んだ。
 「維新です。すごく逆風なんです」。党の現状を訴えながら、票の掘り起こしを始めている。
 山内氏は昨年12月の衆院選で伏見区と乙訓地域をエリアとする京都3区から立候補し、トップの自民党候補に約1万7千票差まで迫る善戦を見せたが落選。今回、衆院選の勢いを背に府内全域がエリアの参院選京都選挙区(改選数2)に挑む。
 「他党のような組織票はない。直接話すことで、分かってもらえることも多い。一般の人とどれだけつながることができるかだ」。公認決定は3月30日で、出遅れを挽回しようと、街頭活動を中心に知名度を上げようとしている。
 大阪市長の橋下徹共同代表が率いる維新は、昨年12月の衆院選で54議席を獲得、躍進した。京都6選挙区では山内氏のほか3人が立候補したが、当選はゼロ。それでも比例得票は府全体でトップの自民に1万票差に迫る約28万9千票を集めた。
 近く京都総支部が立ち上がる予定で、幹事長となる元衆院議員の清水鴻一郎氏は「昨年の衆院選は1、3、6区で比例票が勝っていたのに、準備や知名度が不足し及ばなかった。今回個人票に結びつけば、2議席目に飛び込める」と勢いづく。
 5人が名乗りを上げる京都では、事実上、自民党現職の西田昌司氏(54)、民主党新人の北神圭朗氏(46)、共産党新人の倉林明子氏(52)との争いになるとみられている。支持率が高い自民は「先行している」との見方から、民主、共産との争いを想定し、獲得目標を25万票と掲げた。
 だが、橋下共同代表の従軍慰安婦をめぐる一連の発言などから、支持率が低下。民主党に追い抜かれ、みんなの党との選挙協力も解消となった。
 衆院選の勢いに陰りが見え始めたなか、山内氏が「2議席目に食い込む」には保守支持層のほか、無党派層への浸透が欠かせない。事務所スタッフも「前回衆院選で支持をしてくれた無党派層の維新離れをいかに食い止め、民主、自民支持者にどう食い込めるかだ」と強調する。
 ただ、日本維新が標榜する保守政治が、自民党とどう違うのか、鮮明に打ち出さない限り大きな集票は期待できない。
 山内氏は乗降客の多い駅前での街頭演説や商店街のあいさつ回りを重ねるほか、「地方の自立、統治機構改革は自民党ではできない」と訴え、無党派層や若者層の取り込みを図る。知人の紹介を通じて、労働組合を抜けた組織関係者らや自民支持者らへの接触を強めようとしている。
 一方、幸福実現党新人の曽我周作氏(34)は、地元京田辺市で街頭演説などを展開している。17日には京都市南区で事務所開きを行い、活動を本格化させている。=おわり

【2013年6月19日掲載】

2329チバQ:2013/07/01(月) 22:34:58
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/130701/elc13070102160003-n1.htm
【参院選2013 和歌山】
民主、維新票 どこへ 3陣営が熱い視線
2013.7.1 02:06 [日本維新の会]
 4日に公示、21日に投開票される参院選。和歌山選挙区(改選数1)には自民、共産、幸福実現の3人が立候補を表明する一方、民主と維新は候補者擁立を断念し自主投票を決めた。両党の支持票はどこに向かうのか。漂流する票に3陣営が熱い視線を注ぐ。

 ■「自主投票しかない」

 「党勢回復につなげたかったが…」。民主党県連代表代行の岸本周平衆院議員は6月22日、和歌山市内で記者会見し、苦渋の表情を浮かべながら選挙区での候補者擁立断念を発表。「有権者に選択肢を示せず申し訳ない。私どもの力不足に尽きる」と陳謝した。

 昨年12月の衆院選比例代表で、民主は全体の11%にあたる約5万4千票を獲得。逆風の中でも一定の支持を得ていたが、今回は投票先を用意できず、「自主投票以外の対応はない」(岸本氏)。参院選では、比例代表の同党候補の支援に集中するとしている。

 また、衆院選比例代表で自民に肉薄する約14万票(28%)を集めた維新も、候補者擁立を見送った。和歌山総支部代表の阪口直人衆院議員は「すべてが基礎票とはいえないが、多くの人の期待に添うことができず申し訳ない」と話し、比例での支持獲得に力を注ぐという。

 ■投票率を懸念

 衆院選の比例代表で民主、維新が獲得した票は合わせて約4割に上る。宙に浮くことになる票に3陣営の注目が集まる。

 自民党の吉井和視幹事長は「相当数の票が浮くが、多くの人が自民に入れてくれると確信している」と強気の姿勢。参院選を占う前哨戦の東京都議選で擁立した候補全員が当選する完勝をおさめるなど好調な支持率を背景にしていることや、維新支持層は保守層とみているためだが、気になるのは投票率だ。有力な2党が候補者擁立を断念し選択肢が狭まったことで、棄権の増加を懸念。安定した政権づくりのためにも、高い投票率での圧倒的な支持を目指したいという。

 都議選で躍進した共産の竹内良平・県委員長は「長年、自民党型の政治と対決してきた」同党がクローズアップされるとみて、支持拡大の好機ととらえる。「県内ではほぼ4割の票が漂流するが、自民への批判票を集めたい」と意気込む。ただ民主、維新の候補者不在で「他党の街宣活動も活発ではなく、このままでは寂しい選挙戦になりそう。政権への批判を棄権という形で終わらせないためにも、しっかり盛り上げていきたい」と強調する。

 幸福実現の今井田俊一支部長は「前回、民主や維新に投票した人がうちに入れてもらえればありがたいが、まずは我々が選挙に本気だということをしっかり伝えたい」と話す。

                   ◇

 和歌山選挙区には、自民現職の世耕弘成氏(50)、共産新人の原矢寸久氏(61)、幸福実現新人の久保美也子氏(52)が立候補を表明している。

2330チバQ:2013/07/01(月) 22:36:09
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/130701/elc13070107120009-n1.htm
【断面 2013参院選】
混戦の小沢王国…岩手 自民・前閣僚ら気勢 剛腕にも焦りの色
2013.7.1 07:10 (1/3ページ)[小沢一郎]

地元業界団体を回り、参院選での協力を求める生活の党の小沢一郎代表(左) =6月11日、盛岡市の岩手県農業協同組合中央会
 「こ、こ、これは…。押さえなければいけない所を全部押さえている」

 6月上旬、ある民主党議員は1枚のペーパーを見て、思わずうなった。

 目にしたのは、参院選岩手選挙区(改選数1)における、生活の党の小沢一郎代表の日程表だ。農業、漁業、商工、医療…。びっしりと書き込まれた訪問先は、見る者が見れば、この選挙に勝利するための“急所”を完全に網羅していることが分かる。

 ◆「隠密行動」を返上

 その小沢氏は6月11日に岩手入りすると、地元では実に20年ぶりとなる行動に出た。

 「私自身も農協の組合員です。日本の伝統文化を継承しているのは農漁村ですよ」

 小沢氏が訪れたのは盛岡市の県農業協同組合中央会。自民党離党以来、疎遠になっていたが、この日は反環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)を訴え、20年という歳月で生じた距離を詰めようとした。

 しかし、他党をうならせる小沢氏の行動は、焦りの裏返しでもある。実は、小沢氏の岩手日程は県連を通じて事前に報道機関に告知された。「隠密行動」を好む小沢氏にしては極めて珍しいが、そうでもしないと、今の小沢氏の行動をメディアが大きく取り上げることはないのだ。

 26日に国会内で開かれた生活の党の参院選公認証授与式。小沢氏のあいさつは、まるで自らを鼓舞するかのような内容だった。

 「民主主義は『数』だ。命がけで選挙を戦って、党の基盤を揺るぎないものにしなくてはならない!」

 生活は岩手選挙区に元県議の関根敏伸氏を擁立し、小沢氏はここを「絶対に落とせない」最重点区と位置づけた。

 一方、小沢氏が離れた民主党は、対抗馬として新人の吉田晴美氏を擁立した。その吉田氏は街頭演説で「女性の視点から医療介護や子育て支援を充実させる」と女性目線を売りにしている。だが、知名度不足は否めない。しかも、12人いた民主党県議のうち4人が別の候補の支援に回っている。

 その候補とは、無所属で出馬する平野達男前復興相。平野氏は元小沢氏側近でありながら、小沢氏とたもとを分かち生活には行かず、4月に民主党を離党した。一時、自民党に接近したが、最終的に自民党に袖にされた。平野氏は「完全無所属でやっていく」と覚悟を決め、復興相を務めた実績を掲げて、支持拡大を図っている。

 民主党の吉田氏が県外出身であることから平野陣営幹部は「『反小沢』の民主票は落下傘候補ではなく平野氏に流れる」と読む。

 ◆見えない力の呪縛

 一方、民主党以上に「小沢王国」の陥落を狙っているのは自民党だ。前慶大ラグビー部監督として知名度のある新人、田中真一氏を擁立する。小沢氏の地盤が揺らぐ今、平成4年以来、21年ぶりの勝利に向け鼻息は荒い。かつて小沢氏と新進党で行動を共にした石破茂幹事長は15日に岩手入りし、てこ入れを図った。

 もっとも、先の衆院選で、岩手の4選挙区のうち選挙区当選は2区の鈴木俊一外務副大臣だけ。その鈴木氏ですら、生活の畑浩治衆院議員に比例復活を許している。このことは小沢氏の支持層を自民党が完全には切り崩せていないことを象徴している。果たして有権者にかけられた小沢氏の“呪縛”を解くことができるのか。田中氏は街頭などでこのフレーズを好んで口にしている。

 「岩手を長年縛ってきた『見えない力』から取り戻す!」

 熾烈(しれつ)を極めている岩手夏の陣。抜き出た候補はまだいない。(松本学)

                   ◇

 吉田晴美 41 元議員秘書  民 新
 田中真一 46 元議員秘書  自 新 【公】
 関根敏伸 57 元県議    生 新 【ミ】
 菊池幸夫 54 党県常任委員 共 新
 高橋敬子 51 元県職員   幸 新
 平野達男 59 前復興相   無 現

2331チバQ:2013/07/01(月) 22:36:55
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/130701/stt13070110450001-n1.htm
【2013参院選】
“燃える闘魂”猪木氏、維新に苦言「猪木の使い方が分かってねえな」
2013.7.1 10:43 (1/2ページ)[日本維新の会]

支援者の前で気勢を上げるアントニオ猪木氏。過激な言動で選挙戦を盛り上げそうだ(撮影・中井誠)
 4日公示、21日投開票が決まった参院選に日本維新の会から出馬予定(比例代表)のアントニオ猪木氏(70)が30日、選挙期間中の拠点とする後援会事務所を東京・浜松町に開所した。猪木氏は「原発は10年後にやめる」と早くも選挙モード。選挙戦を前に「猪木の使い方が分かってない」と党に苦言を呈する場面もあった。(サンケイスポーツ)

 維新の会のシンボルカラー、グリーンのスーツに“燃える闘魂”をイメージさせる赤いネクタイとマフラーで登場した猪木氏。「プロレスの興業は人に注目してもらい、目を向けてもらわないと成り立たない。選挙も同じ。どんなにすばらしい政策も、聞いてもらえないと意味がない」と持論を展開した。

 そして「猪木の使い方が分かってねえな、と怒っている」と爆弾発言。立候補表明以降、他候補の応援にかり出されているが「応援に行く以上、活用してもらって票を上乗せしてもらいたいのに、現地では裏腹で大変腹の立つこともある」とまくしたてた。

 「きょうは(関係者から)あまりしゃべらないでくれ、といわれているから」と具体例は示さなかったが、「ただの『ビンタのおじさん』じゃ困るんだよ」と、自身のキャラクターを選挙戦に生かせない党の仕切りの悪さにイラ立ちを隠さなかった。

 さらに「原発を10年後にやめよう。その後の答えも仲間と考えて持っている」と宣言。原発を2030年代までにフェードアウトさせるという党公約と食い違うどころか、アントン・ハイセル(バイオ燃料)や永久電気など、奇想天外な猪木氏のエネルギー事業歴を知る人には冷や汗ものの発言だが、「バイオ事業などずっとやってきたので、維新にも提案がある」と言い切った。

 今年2月に70歳となり「俺もジジイの仲間入りをしたが、高齢者には孫の自慢と昔話、病院や薬の話だけじゃなく、何かにチャレンジしてもらいたい」とエールを送った猪木氏。勢いを失った維新の会を過激な口調で刺激する姿は、同世代にも励みとなりそうだ。

2332チバQ:2013/07/01(月) 22:38:32
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/130701/elc13070122290012-n1.htm
【参院選2013】
維新・橋下氏の慰安婦発言で暗雲 「第三極」混乱続く 候補差し替えや擁立断念
2013.7.1 22:25 (1/2ページ)
 4日公示の参院選を間近に控え、日本維新の会の橋下徹共同代表(44)の慰安婦発言で選挙協力から一転、決別した「第三極」が揺れている。前哨戦として注目された東京都議選では、みんなの党が健闘したものの維新は惨敗した。参院選では千葉、埼玉両選挙区で公認候補の差し替えや擁立断念など混乱が続き、陣営関係者からは「なぜあのタイミングであんな発言をしたのか」と恨み節も聞こえる。(大竹直樹)

 ■千葉は「バタバタ」

 「日本維新の会と一緒じゃないですよ。選挙協力は解消です!」。千葉選挙区(改選数3)のみんな公認の候補予定者、寺田昌弘氏(45)が、千葉県市川市のJR市川駅前で選挙カーの上から声を張り上げた。すると、橋下氏を支持しているという市内の主婦(81)が「橋下(共同)代表が来ないとダメよ!」と言いながら立ち去った。

 陣営の佐藤浩也(こうや)事務局次長(23)は「維新との選挙協力解消でバタバタだ」と顔を曇らせる。千葉選挙区を維新に譲る方針だったみんなは、共闘路線の崩壊で急遽(きゅうきょ)、候補者調整を余儀なくされ、寺田氏の擁立を発表できたのは6月11日。事務所開きは22日にずれ込んだ。9人が立候補予定の激戦区だけに、陣営関係者は「厳しさはある」と打ち明ける。

 ■衆院選の勢いなく…

 維新とみんなの両党は、憲法改正や統治機構改革など政策面で重なる部分も多く、票を食い合ってしまうとの懸念もある。

 「私は橋下共同代表の考えに理解を示している一人です!」。強い風の中、維新公認の候補予定者、花崎(はなざき)広毅(ひろき)氏(36)は、習志野市のJR津田沼駅前で橋下氏を擁護した。

 先の衆院選の千葉県内比例票で、自民に次ぐ約55万票を獲得した維新。だが、今やそのころの勢いはない。千葉では2度も候補を差し替えた末、5月末になってようやく花崎氏の擁立にこぎつけた。橋下氏の発言内容自体には理解を示す声も少なくないが、都議選の惨敗など有権者の反応は必ずしも芳しくない。

 党の混乱は埼玉選挙区(改選数3)にも波及している。維新は同選挙区をみんなに譲る方針だった。“破談”後は独自候補擁立に向け調整を続けてきたが、結局断念した。

 維新の埼玉県総支部幹事長を務める鈴木義弘衆院議員(50)は「選挙協力のときも破談になったときも、党本部から私たちに何も話はなかった」とこぼす。維新の別の議員は「もはやここ(維新)が安住の地とは思っていない」と話した。

 みんな公認の候補予定者で現職の行田(こうだ)邦子参院議員(47)はさいたま市のJR北浦和駅前で「改革の原動力になっていきたい」と訴えた。だが、一連の騒動は、第三極の結集を望む有権者の期待を失望へと変えているようだ。

 近くで客待ちをしていた同市のタクシー運転手、森泉保夫さん(66)は「本当は第三極が一緒になって戦ってほしかったのだが…」と漏らした。

2333チバQ:2013/07/01(月) 22:44:44
http://www.sponichi.co.jp/society/news/2013/07/01/kiji/K20130701006131350.html
民主 参院選東京選挙区の大河原氏に出馬辞退要請、一本化難航
 民主党執行部が、現職2人を公認した参院選東京選挙区(改選数5)で共倒れを避けるため、大河原雅子参院議員(60)に立候補の辞退を求めたことが1日、分かった。党関係者が明らかにした。大河原氏は応じず、あくまで立候補する意向という。執行部は説得を続けるが、4日の公示前に了承を得るのは難しい状況だ。

 東京都議選の惨敗を受け、海江田万里代表が候補一本化を検討する意向を表明。関係者によると、党の調査で大河原氏の劣勢が判明したとして辞退を要請した。

 東京選挙区ではほかに鈴木寛参院議員(49)を公認している。

 大河原氏は1日、都内での決起集会後、記者団に「この時期の一本化はあり得ない。調査の数字が悪いから辞めるという選挙ではない。絶対に勝つ」と強調した。
[ 2013年7月1日 21:48 ]

2334チバQ:2013/07/01(月) 22:55:45
http://sankei.jp.msn.com/region/news/130701/fkk13070102080000-n1.htm
「橋下人気」どこへ? 福岡遊説、聴衆は大幅減少
2013.7.1 02:08
 7月4日公示、21日投開票の参院選を控え、日本維新の会の橋下徹共同代表が30日、福岡選挙区入りし、福岡、北九州両市で街頭演説をした。慰安婦発言で支持率が急落するなか「批判をおそれず突き進んでいく」と力説したものの、昨年末の衆院選に比べて聴衆は激減。維新に吹いた風の終焉を感じさせた。

 北九州・JR小倉駅前で、橋下氏は「自民党も憲法改正の議論を封印してしまうなど選挙で勝つことだけを狙っている。反論があってこその改革。それをやり切るのは維新の会だけだ」と語った。

 慰安婦発言については「正当化するつもりはないが、世界各国の軍隊が戦時中に女性を利用していたのに、日本だけを侮辱することに対し異議を申し立てるのは日本の政治家(の役目)だ」と強調した。

 しかし、盛り上がりはいまひとつ。維新の会によると、30日の聴衆は福岡・天神が約2千人、小倉駅前が約1千人だった。先の衆院選では、同じ天神で1万人以上、小倉駅前で2500人(いずれも主催者発表)を集め、聴衆を熱狂させたが、今では拍手もまばらに。北九州市の無職男性(64)は「主張には賛同するが、敵ばかり作るのは良くない。もっと経験を積んだほうがいい」と語った。

 福岡選挙区に維新の会は新人で元KBC記者の吉田俊之氏(57)を擁立。自民現職の松山政司氏(54)▽民主新人の野田国義氏(55)▽みんな新人の古賀輝生氏(49)▽共産新人、真島省三氏(50)▽幸福新人、吉冨和枝氏(54)も立候補を予定している。

2335チバQ:2013/07/01(月) 23:19:22
http://sankei.jp.msn.com/region/news/130701/tky13070122470009-n1.htm
ドクター・中松氏 参院東京選挙区3回目の出馬へ
2013.7.1 22:47
 発明家の中松義郎氏(85)が1日、都庁で記者会見し、参院選(7月4日公示、21日投開票)に無所属で東京選挙区(改選数5)から立候補することを表明した。同選挙区からの立候補は平成19年に続いて3回目。

 中松氏は東大工学部卒。「『良識の府』といわれる参院の議員には十分な見識を持った人が必要だ」とし、「教育や外交、財政などあらゆる問題に体を張る」と語った。

2336とはずがたり:2013/07/02(火) 11:01:22
>>2333
全国の生活クラブ生協・生活者ネット系の代表者として比例に廻った方が良かったと思うんだけどねぇ。。

参院選:民主、一本化不調 東京、現職が辞退拒否
2013年7月2日(火)01:37
http://news.goo.ne.jp/article/mainichi/politics/20130702k0000m010136000c.html

 民主党は1日、参院選東京選挙区(改選数5)で公認した2人の現職を巡り、執行部が一本化調整を行ったが、不調に終わった。同選挙区では2人が出馬する見通しとなった。

 同党は東京選挙区で現職の鈴木寛、大河原雅子両氏の公認を決定していたが、先月の都議選惨敗により共倒れを懸念。1日に鈴木氏に一本化する方針を固め、大河原氏側に出馬を辞退するよう要請した。

 だが、大河原氏側は拒否。大河原氏は同日夜の会合で「東京選挙区で戦い抜きたい。一本化した方がいいのではという声も頂いたが、民主党、市民社会を強くしなければこの国は生き返らない」と述べ、出馬の意向を改めて表明した。【高橋恵子、光田宗義】

2337神奈川一区民:2013/07/02(火) 12:28:54
>>2336
大河原氏の場合、理屈ではなくプライドの問題でしょうね。

大河原氏は民主党を離党して、無所属か別の党から出馬した方がいいと思うけどね。


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