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中国・四国 地方議会・首長,政治・選挙スレ

1とはずがたり:2008/10/25(土) 14:40:47
統一地方選スレから中国・四国のネタを独立させます
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1042226470/l40
合併ネタはこちら
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1066974699/l40

1064チバQ:2011/03/22(火) 21:38:48
>>1047
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2011032201000728.html
東かがわ市議会が自主解散 市長選と同日選にし経費節減
2011年3月22日 18時44分

 香川県東かがわ市議会は22日、統一地方選で実施される市長選と同日選にして選挙費用節減を図ろうと市議提出の議会解散決議を可決。即日、自主解散した。選挙期日を定める臨時特例法により、市議選、市長選とも4月24日に投開票される。

 総務省は「選挙期日を一緒にするために自主解散するのは、法律の趣旨からすると珍しいケースだ」としている。

 決議は賛成18、反対1で可決。市によると同日選にすることで投開票の作業事務に関わる人件費など約2千万円が削減できるという。これとは別に議員定数が現在の20から18に減る。市議の任期満了は今年11月だった。

 解散に賛成した市議の一人は取材に対し「学校再編や公共下水道整備など市の財政事情を考えると、少しでも経費を削減すべきだというのが市民の声だ」と強調した。

(共同)

1065チバQ:2011/03/25(金) 23:24:03
http://mytown.asahi.com/ehime/news.php?k_id=39000001103220001
県議会を考える(上)
2011年03月22日
2月定例会では、新年度予算案が無修正で可決された=県議会

◇知事提案 全て無修正


  提案しない。修正しない。賛否を公開しない。この3要件にあてはまる議会を「3ない議会」 と呼ぶ。愛媛県議会も例外ではない。2月定例議会最終日の3月11日、66議案を、自民、民主、公明、社民など主要政党系会派の賛成多数で可決。いつも通り、知事提案はすべて原案のまま議会を通過した。


◇議会活性化の道は
 質疑も事前に筋書き


  この4年間を見ても、知事提案の587議案すべてを無修正で可決。議員提案条例5本を策定したものの、首長提案の修正は皆無だった。


  「事前に公開の場で会派要望を出し、知事側と議論を積み重ねている。なのに修正が必要なのか」 。西原進平議長は反発する。


  その事前要望。「財政健全化に向け、徹底して無駄を排し、効率的・効果的な行財政運営に努めること」 。「技術開発など基盤強化に取り組むとともにデータベース化など環境整備を図る」 。今年の2月定例前のこうした要望には、決まり文句が並んだ具体性に乏しい項目や、中村時広知事の公約にすんなり沿ったものが散見された。


  議長を経験した県議は言う。「県の提案を受け、要望項目を作る。新たに項目を加えることもある。だが、県議が全部考えたわけではない」 。ある県庁職員は言い切る。「会派によっては、やらせみたいなもの」



                  ■ ■ ■


  議会改革「先進県」と言われる三重。県議会委員会には頻繁に修正案が出る。それを受け議決が先送りされる。県側が修正項目を加え再提出もする。議会側の提案で、予算案も修正される。


  北川正恭・前三重知事が、1996年に事務事業評価制度を導入。これを契機に県議会は改革に踏み出した。同制度では、行政運営に対する評価を、税負担者である県民に公表する。三谷哲央議長は振り返る。「議会の役目は本来行政のチェック。知事側が自ら実施するなら、議会はいらなくなる。議会はそんな危機感を抱いた」


  年に110日程度だった会期を240日程度にし、知事側が専決処分をしなくて済むよう、必要があれば首長が議会提案もできる。「県民から見えない議論は一つもない」 と三谷議長。本会議、常任委員会のやりとりをテレビやインターネットで全面中継し、録画配信もする。


  本会議での質問は、県民へのわかりやすさを最優先する。知事側には質問項目だけ伝え、議論は分割したり、一問一答方式で行う。「執行部も議員も相当な準備が求められる。緊張感が増し議論が活性化する。つまらない議会は県民に見てもらえない」と議長。



                ■ ■ ■


  本会議は愛媛でもケーブルテレビで中継している。だが、質問はどれも2日前までに県側に通告。あらかじめ準備された質問と答弁だけで、再質問する議員は44人のうち3、4人だ。


  愛媛県議会は2月定例会で、議会の理念や議員活動の基本を定めた「県議会基本条例」 を制定した。だが、議会と県民の意見交換の場の設置を明記した岩手や、政務調査費の使途の公開を義務づけた高知の例に比べ、その中身に具体性は乏しく、議員の決意表明の域を出ていない。最大会派の自民県議は言い放った。「パフォーマンス条例だよ」


  三谷・三重県会議長は訴える。「地方議員は高給をもらって仕事をしていない。そういうイメージが定着してしまった。今こそ、二元代表制の一翼を担う役割をしっかりと県民に訴えていかねば」
                 (中田絢子、田中誠士)
                      ×
 県との関係、その存在意義。4月の統一地方選を前に、県議会について考える。

.

1066チバQ:2011/03/25(金) 23:24:29
http://mytown.asahi.com/ehime/news.php?k_id=39000001103220002
県議会を考える(中)
2011年03月22日


県議として地元中学の卒業式に出席した豊島美知さん(左)。こうした式典への出席も今月で終わりだ=今治市

◇役立てぬ ストレスに


  17日、今治市立南中学校の卒業式に今治市・越智郡選挙区選出の県議豊島美知さん(55) は、来賓として出席した。県議として地域のイベントに出席するのは3月までだ。今度の県議選には出馬せず、今期限りで引退する。


◇県議をやめます
 女性の立場壁ばかり


  「議員としては50点だった。役立てていないという思いがストレスだった」 。引退の理由をそう話す。


  1995年、男女共同参画社会をつくりたいと、今治市議に立候補し、初当選した。市議を3期務め、2005年の今治市・越智郡選挙区の補選で県議に初当選した。


  児童虐待や、家庭内暴力(DV) 防止のためのネットワークづくりに取り組んだが、壁にばかりぶつかった。同僚議員も県職員も男性が中心。「女性の立場や、状況を救う制度の必要性を理解してもらうのが難しかった」


   県議会では、12回、質問に立った。1カ月かけて用意した質問でも、議論の応酬はない。「本会議はただの儀式に思えた」 。要望によって、全く何も動かなかったわけではないが、十分な成果があったとは思えない。自分の存在価値が分からなかった。
                ■ ■ ■


  なにより選挙が苦手だった。自分のポスターが地元中に張られるといたたまれなくなった。


  地元の支援者などからは、後援会を作るように勧められた。だが、「後援会組織は、ある意味、利益共有団体と思う。一般の人が利益を共有しにくい、少数派の子どもや女性の代弁者であろうとすると、組織を作れなかった」 と話す。


  支援者から「また票にならない質問してましたね」 とメールが入ることもあった。結局、手弁当で駆けつけてくれる友人らが頼りだった。それでも、投票日までの1カ月間だけでも、400万円以上の費用がかかる。しかも、いつもぎりぎりの当選だった。


  ただ、県議になったことで、県議会に対して漠然と抱いていた悪いイメージは変わった。


  議員になる前は、行政、企業への「口きき」 をはじめ、地元の人の世話を焼くという地方政治家のイメージを敬遠していた。だが、街行く先輩県議が、次から次へと親しげに話しかけられている姿を見ていると、「地域密着で、利益を代弁することを求めている県民は多い」 と思うようになった。


  引退後は、女性支援グループの一員として、女性が自らの心の問題を解決するための講座を開いたりするつもりだ。「直に支援することで、議員の時には得られなかった役立っているという実感が得られるはず」


                 ■ ■ ■


  現職最多の9選の土居一豊さん(75) も今期限りで引退する。1967年に初当選、自民党から新進党を経て、親交の深い小沢一郎氏と共に自由党、民主党と移った。途中、8年間の浪人生活も経験したが、25年前には議長も務めた。


  伊方原発立地の際には、四国電力幹部と一緒に、中央省庁と何度も掛け合った。地域の集会所も作らせたと自負している。


  だが、国も県も限られた予算の中で、かつてのような公共事業はなくなった。


  自分のような政治手法はもう古い。そう思うようになったのが、引退を決めた理由の一つだ。(中田絢子)

1067チバQ:2011/03/25(金) 23:24:57
http://mytown.asahi.com/ehime/news.php?k_id=39000001103230002
県議会を考える(下)
2011年03月23日


議員になりたいという20代がいる一方、若者の投票率向上は選挙の課題。候補者は若年層を振り向かせられるか=松山市

◇議員めざす若者たち
海外刺激 政治が近く
「自分じゃないみたい」


  西条市の太極拳指導員、森夏枝さん(29)は毎日、朝晩2回、街に出ている。 西条市選挙区から県議選に立候補を表明し、市内の交通量の多い交差点でマイクを握り自分の主張を訴えている。 でも、不意に不思議な感覚にとらわれる。 「自分が自分じゃないみたい」


  少し前まで、早く結婚したいと思っていた。市内のレストランや居酒屋で高校の同級生10人ほどで毎月開く女子会では、話題の中心は今も結婚や恋愛にまつわる話だ。


  出馬を思い立ったのは1年前。 内閣府の国際交流事業「世界青年の船」で、13カ国の青年らと43日間の船旅に出た。 大学時代は中国・上海に留学し、海外への関心はもともと高かった。


  インドやアラブ首長国連邦で慈善活動をするのが主目的だったが、船上では「この船を降りたら、あなたは何をする?」という議論が毎日交わされる。 ケニアの青年は「古里に学校をつくる」、長崎の女性は「平和について語り合うカフェを開く」。 皆、具体的な夢やプランを語っていた。 まさか、「お嫁にいく」とは言えず、「自分には何ができる」とひたすら考えた。 35日目が過ぎたころ、森さんは一つの答えを出した。


  「何でもすぐに相談できる、地元の人にとって身近な政治家になる」。 西条市議の父達正さん(59)をそばで見てきた森さんにとって、政治の世界はそう遠くないと思った。 県議選へ立候補するのは、目の前にあった地方選が県議選だったからだ。 4年前の県議選で出馬し、敗れた父の姿も頭に残っていた。
 「結婚して」と反対した祖父母には、「結婚はいつか絶対するから」と説得した。 後援会長は女子会の同級生が買って出てくれた。


    ■ ■ ■


  宇和島市・北宇和郡選挙区から立候補する中国語講師の中川真之介さん(27)も海外経験が出馬につながっている。 18歳から26歳まで8年間を上海で過ごした。 エネルギッシュに発展する中国。 一方で長らく景気低迷し、商店街の店が、1軒また1軒と閉店していく故郷の宇和島。 そのギャップに「どうにかならんのか」と感じていた。


  元々、県議長も務めた父鹿太郎さん(61)の後援会から「兄弟の中じゃ、一番議員に向いとる」などと勧められていた。 議員になればそのギャップを埋める手伝いが出来るかも知れないと考え、昨年6月に帰国、出馬を決めた。


    ■ ■ ■


  愛媛大法文学部3年の高橋佳祐さん(21)は「いずれは絶対に政治家になろうと思っています」と大志を抱く。大学1年の時から政党が主催する政治家養成塾に通い、東京の国会議員事務所でもインターンするなど、現場で政治に接してきた。


  「親類に政治家もいないし、コネもないので人一倍勉強して実力をつけないといけない」


  イスラエルや台湾で海外勤務をしていたいとこから海外の話をしばしば聞かされ、特に外交問題に関心がある。 大学卒業後は専門性を高め、人脈も広げようと、東京の大学院で学ぶつもりだ。


  平成元年生まれ。 バブル崩壊後の「失われた20年」と呼ばれる時代と年齢はちょうど重なり、日本経済が長いトンネルに入った時代に育った。


  高橋さんは言う。 「大人が先送りしてきた問題はいずれ僕たちの世代が抱え込む。 そう思うと、当事者意識が出てきて、自分が社会構造や日本人の価値観を変えないといけないと強く思うんです」(伊藤喜之)
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1068チバQ:2011/03/25(金) 23:34:14
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/shimane/feature/matue1300799626683_02/news/20110322-OYT8T01058.htm
始動2011 知事選 <上>地盤固め「2期目へ洗礼」
集会参加後、握手して支援者を見送る溝口氏(19日、東出雲町民会館で)  「私も2期目の挑戦。そちらについてもよろしくお願いします」。19日夜。満員の東出雲町民会館。県議選立候補予定者の総決起集会に招かれた溝口善兵衛氏(65)は控えめにあいさつした。集会後は、帰路につく支援者を自民党の細田博之衆院議員らと見送り、満面の笑みで握手した。

 民主党が候補者擁立を断念し、共産党候補との一騎打ちが予想される今回の知事選。自民、公明の推薦を受け、厚い保守地盤で戦う溝口陣営は、前回選同様の30万票以上の得票をもくろむ。

 「パフォーマンスはないが、道路整備などで活躍してきた。評価はピカイチ」(洲浜繁達・自民党県連幹事長)。「敵を作らないタイプ。悪く言う人は見たことがない」(同党県議)。溝口氏に対する保守層の評価は高い。県農政会議の竹田重一会長も「昨年の猛暑や年末年始の雪害による農作物被害の対応も悪くなかった」と持ち上げる。

 しかし、県連内にはこの4年間、不満もくすぶり続けた。2008年12月の県議会一般質問では、重鎮の県議が溝口氏にクギを刺した。「(答弁が)牛のよだれのようにだらだらし、議員によってニュアンスが違っている。公平にやってもらわんといかん」。

 県政課題について、自民党県議よりも民主党県議に対して踏み込んで答弁したためだ。「知事は民主との距離を縮めようとしているのではないか」。その後の2回の国政選で、溝口氏が自民党候補の応援でマイクを握るまで、微妙な関係が続いた。

 今回、定数37のうち自民党県議が7割近くの25人を占める<県政与党>が溝口氏を支える。後援会には医師連盟や建設業協会などの主要な業界団体の幹部らが顔をそろえる。推薦団体は既に約150団体になった。

 「今回の選挙は2期目に向けた洗礼のようなものだ」。自民党県連幹部は、そう表現した。

     ◇

 24日告示の知事選。各党の動きを踏まえ、選挙戦の構図を2回に分けて報告する。

(2011年3月23日 読売新聞)

1069チバQ:2011/03/25(金) 23:34:52
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/shimane/feature/matue1300799626683_02/news/20110323-OYT8T01087.htm
始動2011 知事選 <下> 「反原発」追い風、保守挑戦

事務所開きで気勢をあげる向瀬氏(右端)(19日、松江市で) 「原発に反対してきた共産党の値打ちが、ようやく出てきた」。松江市内で19日に行われた事務所開き。共産党公認で立候補を予定している新人の向瀬慎一氏(40)は、支持者約50人を前に力を込めた。福島第一原発での相次ぐ事故を受け、原発の安全性に疑問を投げかけてきた向瀬氏は手応えを感じている。

 共産党県委員会が、公認候補の擁立に取りかかったのは昨年11月。出遅れたが、「統一選では県議選に力を注ぐ」と方針を決めていた。

 前回の知事選で7万票を得た男性を健康上の理由であきらめ、元市議の女性や農業関係者らにも打診。難航の末、過去2回、衆院選島根2区で出馬経験がある若い向瀬氏を選んだが、発表は今月7日にずれ込んだ。

 しかし、巨大地震と福島第一原発の事故で陣営の雰囲気が変わり始めた。向瀬氏が街頭で行った被災地への募金集めには賛同する市民の姿が見られ、「島根原発も安全対策が必要。2号機のプルサーマル計画をやめ、将来的に原発は縮小していくべきだ」との主張も説得力を帯び始めた。

 党県委員会の中林隆委員長は「県議選にも波及効果があるはず」と期待。反原発や福祉、医療の充実を訴え、勢力拡大の機会をうかがい、「保守の枠を壊すための挑戦だ」と位置づける。

     ◇

 候補者を立てず、自主投票となる民主党県連。発足以来3回連続の不戦敗を決めた2月21日、小室寿明代表は「どうだった、こうだったと話しても意味がない。政策を共有し、勝てる候補を見いだせなかったという一言」とつぶやいた。

 県連は昨年7月の参院選後、連合島根と擁立委員会を設け、計6回話し合ってきたが、候補者を見つけられなかった。現職と新人の一騎打ちとなる知事選を前に、連合島根の矢倉淳会長は「県連はいつまでも連合頼み。県民から幅広く支持してもらえる基盤作りを本気でやってこなかった」と不満を漏らした。(終わり、この連載は近藤修史、南暁子、大橋裕和が担当しました)

(2011年3月24日 読売新聞)

1070チバQ:2011/03/25(金) 23:43:32
http://mytown.asahi.com/hiroshima/news.php?k_id=35000001103220001
次代へ 市政の課題(上)
2011年03月22日





繁華街の胡町電停。路面電車の充実は、広島市のインフラ整備そのものだ=広島市中区

2011広島市長選


■失われる町の競争力


 経営者らでつくる「広島経済同友会」(代表幹事=高木一之・広島信用金庫会長)が近く、秋葉忠利・広島市長へ出す予定の提言書がある。タイトルは「路面電車新線の早期整備を」。JR広島駅南口の路面電車の乗り場を地下に移し、北側の新幹線口の前に広がる再開発地区「二葉の里」への延伸を強く望む、と訴える。


 広島市は今、路面電車のスピードアップに向け、広島駅南口からまっすぐ延びる駅前通りにルートを変えた場合、駅前の乗り場をどうするか検討している。地下に移すと建設費は300億円に上り、路上を通す平面案(30億円)や高架案(100億円)に比べ、負担は格段に大きい。地下案、高架案とも狭い南口駅前を二層で使うためのアイデアだが、高架案では二葉の里への延伸が難しい。


 「札幌や福岡などでは、JRの中心駅から都心まで地下鉄により数分で移動することが可能」。提言案は今の路面電車のルートが「広島の都市機能が抱える問題の一つであり、街の競争力を失わせる要因となっている」と断じた。一方、市側は地下化を求める同友会の提言を受け取るのに難色を示しているという。


 投資家からみても、広島市は他の大都市と比べ、魅力に乏しいようだ。国土交通省が昨年、不動産で資金を運用する銀行や保険会社、年金基金などの機関投資家らにアンケートを実施した。広島市の不動産に投資や融資をしているのは12%。3年先にかけて投資したいと答えたのは8%。福岡市はそれぞれ、23%と17%で約2倍だった。よく比べられる札幌市や仙台市を加えた「札仙広福(さっ・せん・ひろ・ふく)」の中でも、広島市は最低なのだ。


 オフィスビルの空室率も高いままだ。不動産サービス大手のシービー・リチャードエリス(東京)の調べでは、昨年9月、12月とも空室率は14・6%で、調査を始めてから最高水準という。地元の不動産会社は「新たな借り手を取り込むため、賃料を半年や1年間ただにするやり方が増えている」と話す。


 昨年10月に定期便がゼロになった県営広島西飛行場(広島市西区)。今月9日、市議会で市営化を否決され、定期便があった空港では全国で初めて、廃止が決まった。


 1993年に広島空港(三原市)ができてからの累積赤字は計120億円以上になる。市には40億〜160億円かけて小型ジェット機が離着陸できる滑走路を整備する考えもあった。ただ、前提となる羽田便就航の成否は不透明で、仮に1日5往復が就航したとしても2017年度以降、約2億2千万円の赤字が見込まれていた。地方空港の多くが赤字に苦しむ中、どっちつかずの政策は、広島空港の経営にも響きかねない。


 市と県は広島空港へのアクセスの早急な改善を迫られる。ゴールデンウイークや盆暮れの高速道路の渋滞はひどく、県空港振興課によると、市と空港間を結ぶリムジンバスは2009年度で808便、10年度(昨年4〜12月)も608便が運休している。


 「時代が求める性能に足りなくなっている」。広島大で都市計画を研究する塚井誠人准教授は広島市の交通インフラを評して言う。財政難の中、費用対効果や必要の度合いは熟慮すべきだ。「だが、広島が60点で周りも60点ならいいが、周りが80点なら、広島はビリだ。今のままでは、都市間競争に勝てない」


 買い物、観光、商取引……。経済活動の下地は、交通を始めとする街の便利さにある。時間も金もかかるインフラ整備。県都・広島市の状況は既に危険水域にある。(諏訪和仁、水田道雄)


◇ ◇ ◇


 広島市長選が27日に告示される。選挙戦を前に、市が抱える課題を探る。

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1071チバQ:2011/03/25(金) 23:44:01
http://mytown.asahi.com/hiroshima/news.php?k_id=35000001103230001
次代へ 市政の課題(中)
2011年03月23日





原爆が投下された8月6日午前8時15分、広島は犠牲者を悼む祈りに包まれる=2009年8月6日、広島市中区中島町の平和記念公園、諫山卓弥撮影

2011広島市長選


■平和宣言「主役は誰」


 毎年8月6日が近づくと、喫茶店主の中川公一郎さん(51)=広島市南区=は憂うつになる。デモ行進、音楽コンサート……。原爆ドーム(同市中区)の間近で営む店の周囲は終日、異様な騒がしさに包まれるからだ。


 1978年に店を始めた母は66年前に原爆に遭い、姉を亡くした。店を譲った今、8月6日には決して平和記念公園に近寄ろうとしない。「静かに祈りたいという気持ちなのでしょう」と中川さん。


 中川さんは毎年、平和記念式を店のテレビで見る。市長の平和宣言を聞くたび、「外向きのパフォーマンスじゃないか」との違和感が膨らむ。「8月6日は慰霊の日、祈りの日のはず。被爆者はもうすぐいなくなるのに、パフォーマンスばかりが目立つ日でいいのでしょうか」


■ ■ ■


 住民の協力及び関係諸機関の援助により、広島平和記念都市を完成することについて、不断の活動をしなければならない――。日本初の住民投票を経て49年に制定された広島平和記念都市建設法は、広島市長にこう責務を課す。8月6日の平和記念式と、市長自身が読む平和宣言は、「活動」の最たるものだ。


 91〜99年に市長を務めた平岡敬(たかし)さん(83)=同市西区=は「その年の核や平和の状況に対する広島市民の認識を、世界に向かって表現するのが平和宣言」と言う。「自分が市民を代表していいのか、との悩みはあったが、『選ばれたんだから』と自らに言い聞かせてきた」と振り返る。


 ただ、市長個人の平和観が色濃くにじむ宣言は反発も招いてきた。「侮辱だ」。被爆者の石井泉さん(72)=同市安芸区=は09年の宣言に憤った。秋葉忠利市長が自ら提唱した造語「オバマジョリティー」を盛り込み、オバマ米大統領を称揚したためだ。


 石井さんと仲が良かった親類の母子は、原爆で骨も残さず殺された。米国を許せぬ気持ちはいまだに強い。「米国が核をなくすわけがないのに、なぜ持ち上げるの?」


■ ■ ■


 平和宣言の作成過程は不透明だ。市国際平和推進部によると、秋葉氏は99年の就任以降、毎年5〜6月に東京と広島で各1回の「平和問題懇話会」を開き、有識者の意見を事前に聴取してきた。昨年は、作家や作曲家、被爆者医療に携わってきた医師ら計8人が出席。秋葉氏が宣言に初めて広島弁を盛り込んだのも出席者の提案だったという。


 ただ、出席者は事前に公表されず、議事も非公開だ。市は「遠慮なく意見を言ってもらうため。出席者を事前公表すれば、圧力がかかる恐れもある」と説明する。


 一方、同じ被爆地の長崎市は対照的だ。宣言の原案をつくるのは、有識者や被爆者ら20人前後で構成される平和宣言文起草委員会。5〜7月に3回開かれる審議は報道陣に公開されている。06年には、市側が宣言に長崎弁を盛り込むことを提案したが、委員の賛否が分かれ、見送られた。


 広島市の担当者は「市長が1人で書く広島方式の方が焦点が絞られ、メッセージ性は強いのでは」と利点を強調する。ただ今月末で広島市立大広島平和研究所長を退く浅井基文さん(69)は「識見のある人たちに広く意見を求め、『私の考えがちゃんと入っている』と市民が胸を張れる宣言をつくっていかなければ、広島の平和思想は深まらない」と懸念する。


 6年間の在任中、浅井さんは平和記念式に5回出た。歴代の首相が会場に車でさっと乗り付けてくる光景に憤りを感じたという。「8月6日の主役は亡くなった人々、頑張って生きてきた被爆者じゃないのか。広島市民は、マンネリ化した式に象徴される『平和行政』のあり方を、改めて問い直すべきだ」(加戸靖史)

1072チバQ:2011/03/25(金) 23:44:28
http://mytown.asahi.com/hiroshima/news.php?k_id=35000001103240002
次代へ 市政の課題(下)
2011年03月24日





支援組織から支給されたみそ汁を飲むホームレスの男性=広島市中区の平和記念公園

2011広島市長選


■就労の壁 保護費圧迫


 広島市中区の「ハローワーク広島」。男性(44)は自宅のある西区から自転車で週2回、ここへ通っている。


 倉庫管理の作業員だった。口うるさい上司とそりが合わず、2009年夏に退職。雇用保険から出る失業給付金を受けながらハローワークに通い、倉庫管理や弁当の製造会社の採用に応募した。


 40歳過ぎという年齢がネックだった。失業給付は3カ月で終わった。知り合いが付き添い、区役所で生活保護を申請。今は月11万円余りの保護費を受けている。自宅の家賃(3万7千円)を差し引いた月約8万円が命綱だ。


 「生活保護に行き着かなければ、ホームレスだった」と振り返る。それから約1年半、仕事は決まらない。近所のコンビニエンスストアの店員募集の張り紙を見て、応募しようか迷っている。


 「生活保護を受けながらも『これでいいんか』とずっと後ろめたかった。仕事への一歩が踏み出せれば、そこから抜け出せるのに」


     □


 広島市で生活保護費が増えている。リーマン・ショックがあった08年度の315億1千万円から、今年度は予算ベースで407億4千万円に。2年で100億円近く増えた。なかでも著しいのが「現役世代」だ。


 世帯の種類別で、現役世代に当たる「その他の世帯」は、リーマン・ショック後の09年度に前年度比44%増の2798世帯に。1年足らずで千世帯近く増え、今年1月には3783世帯に上った。「母子」「障害者」「傷病者」の各世帯を上回り、「高齢者(65歳以上)」に次ぐ。


 市中心部の平和記念公園。「野宿労働者の人権を守る広島夜回りの会」の会員が週1回見回り、一帯で暮らす路上生活者に食べ物や衣類を配っている。配給のみそ汁をすすっていた50代後半とみられる男性に話を聞いた。腰痛で働けなくなり、建設会社の寮から出た。以来、約10年間、路上で暮らしているという。


 巡回などで会が確認した市内の路上生活者数は、05年度からおおむね120人台で推移していた。だが、リーマン・ショック直後の08年度下期を境に減り続け、今年1月に確認したのは74人に。奥村義光副代表(73)は「ショック直後の大量解雇で、現役世代への生活保護の敷居が低くなったのでは」と分析する。


      □


 「仕事が見つかってたら、ここには来てないですよ」


 役所の生活保護の窓口。「もう少し仕事を探してみたら」と繰り返す担当者に、土屋信三さん(60)は気色ばんだ。個人加入の労働組合「スクラムユニオン・ひろしま」(広島市東区)の委員長。失業者の生活保護申請に付き添っていた。


 現役世代の場合、生活保護を受けられたとしても、その後が問題だと感じている。生活費があっても、働かない生活が長びいて無気力になり、以前の生活に戻れなくなった人を多く見てきた。「生活保護は諸刃(もろ・は)の剣だ」


 だから現役世代には、生活費と就労が一体の支援が欠かせない。「なのに、就労支援と生活支援が、国のハローワークと市の生活保護担当で縦割りになっている。『あっちに行ってくれ』と言い合って、当事者が右往左往する」


 市は新年度から業者に委託し、生活保護世帯を対象とした就職支援を始める。仕事との相性が合わずに辞めるのを防ぐため、依頼者の希望を聞き、長続きしそうな仕事を企業から集めて紹介。面接の受け方や履歴書の書き方をアドバイスする就労支援相談員も、4人から8人に増やす。


 現役世代の自立を見据えた制度作りは、始まったばかりだ。(山下奈緒子、錦光山雅子)

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1073チバQ:2011/03/26(土) 11:32:39
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110322-00000207-mailo-l34
117万人の岐路:’11広島市長選/上 五輪招致 /広島
毎日新聞 3月22日(火)13時3分配信

 ◇平和の発信、民意と溝 積極的賛同少なく
 「平和の発信に五輪は必要ない」「五輪でないと、核廃絶への取り組みやスポーツ振興ができないわけではない」
 18日、西区であった広島市長選立候補予定者による公開討論会。20年夏季五輪(ヒロシマ五輪)招致への積極的な賛意は、ほとんど聞かれなかった。
 「五輪を何とか招致したいという気持ちに変わりはない」。秋葉忠利市長(68)は今月7日に上京し、日本オリンピック委員会(JOC)の竹田恒和会長と面会した。1月4日の引退表明後、「最終決定は次の市長に委ねる」としながらも、自らが主導した五輪招致に情熱を傾ける。
 ヒロシマ五輪招致構想は09年10月、秋葉市長が唐突に発表した。20年は秋葉市長が会長を務める「平和市長会議」が、行動指針で掲げる核兵器廃絶の目標年だ。被爆75年の五輪開催に努力することで、核廃絶の世界的機運を高めたい−−。しかし、財政難の地方都市に世界規模のイベントが開けるのか。市民の賛意は広がらなかった。
 市の11年度一般会計当初予算には招致検討費135万円が計上された。市議会の大勢は五輪招致に批判的で、「断念するにしても必要な経費」という理由で賛成に回った市議は少なくない。
 「通訳を介さず自らの言葉で核廃絶を訴え、ヒロシマを世界に印象付けることができた」。岡本三夫・広島修道大名誉教授(77)は、秋葉市政の12年間を評価する。平和市長会議の加盟都市は約10倍の4500都市余りに増えた。8月6日の平和記念式典への出席を核保有国を含む世界各国に求め、昨夏は過去最高の74カ国の代表が参列した。任期中に355日にも及んだ海外出張に、「トップが長期間不在になるのはいかがなものか」(中堅の保守市議)と批判する声もあったが、「核兵器なき世界」を掲げるオバマ米大統領の登場が追い風になった。
 その集大成とも言える五輪招致で、市政トップと市民の思いに溝が生じた。広島市の初代国際交流課長、深崎敏之さん(81)は、故荒木武元市長(94年死去)が、スポーツと平和を描く構想を描いていたことを振り返る。「荒木さんが生きていたら、『順序がある。跳ね上がってはいかん』と言ったかもしれないね」と語る。
 被爆証言を続ける沼田鈴子さん(87)は五輪開催は否定しないが、「何よりもヒロシマがしなければならないことは、核兵器、放射能の恐怖を伝えること」と話す。
 JOCの竹田会長は「(五輪の)火を消さないでもらいたい」と言う。だが、国内選考の申請期限は7月ごろの予定。五輪開催の必然性とヒロシマの意味を問い直す時間は極めて限られている。
    ◇  ◇
 12年ぶりに市政トップが交代する広島市長選の告示が27日に迫った。引退する秋葉市長が託す「たすき」には、平和都市の針路と117万市民が暮らす街の未来が託される。市政の課題を探った。

3月22日朝刊

1074チバQ:2011/03/26(土) 11:33:05
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110323-00000174-mailo-l34
117万人の岐路:’11広島市長選/中 人口減少時代 /広島
毎日新聞 3月23日(水)15時23分配信

 ◇団地の高齢化急進 交通、生活相談に危機感
 「売り物件」「好評分譲中」−−。広島市中心街からバスで約40分、約2300人が暮らす安佐北区・くすの木台。「昼間は子どもと年寄りばかり。便数の減ったバスで病院と銀行に行く以外、ほとんど引きこもりよ」。地区に1軒だけのスーパーから買い物袋を提げてきた女性(71)はつぶやいた。
 くすの木台は旧安佐町農協とゼネコンが造成し、30年余り前に分譲を始めた。81年開校の久地南小は一時700人を超えた児童が現在194人。地区の高齢化率19%は市平均19・4%とほぼ同じだが、高齢化の急速な進行は避けられない。
 約40年前から郊外型団地の分譲が相次いだ同区の高齢化率は、96年の12・4%が、10年には22・7%に跳ね上がった。佐伯区や安芸区でも事情は同じだ。
 「高齢者が高齢者をみる状況」。市内最大の住宅団地・高陽ニュータウン(安佐北区)。地元の落合地区社会福祉協議会の梅田千秋会長(72)は2、3年前から危機感を抱いていた。地区内の2018世帯を対象に実施した住民アンケートで一番多かったのは、地域との付き合いの希薄さを懸念する声だった。
 高齢者の見回りは、社協メンバーのうち5、6人が民生委員と協力して続けてきた。昨年5月には事務所を借り、高齢者の生活相談に乗る拠点場所になりつつある。しかし、有志による継続は限界がある。梅田会長は「運営を自分たちでやりくりしているが、市は少しでも資金面で援助してほしい」と求める。
 山を切り開いた住宅団地では、交通の便も課題が山積する。南区の黄金山地区。坂や細い道が多く、路線バスが入れない。07年の住民アンケートでは「歩くかタクシー。老人にはどちらもつらい事です」(77歳の独居女性)など、切実な願いが記されていた。
 同地区では09年、広島市が設ける地域主体の乗り合いタクシー導入支援制度を活用して9人乗りタクシーを試験的に導入した。病院や金融機関、商店前に停留所を設けた。
 試験運行中の赤字は市が補填(ほてん)する制度だが、最長1年間の期限付き。昨年10月には同地区で自主運営が始まったが、現在の利用者は1日平均44人。採算ラインの70人を割る。黄金山地区社会福祉協議会の利田昭雄会長(73)は「ガスや電気と同じでなければ生活できない」と話し、存続のため市に助成を求めたいと言う。
 市の人口は、10年国勢調査で117万4209人。前回05年より約2万人増えたが、国立社会保障・人口問題研究所の調査では15年に減少に転じる見通しだ。高齢化だけでなく、人口そのものが減少する。
 昨年11月に郊外型団地の課題を探るサミットを開いたNPO法人・住環境研究会ひろしま(南区)の宮本茂副理事長は「30〜40年前からアストラムライン沿線に大量に住宅が供給された。急勾配や段差の多い団地での高齢者の足の確保や、住人が亡くなった後の住宅の継承問題などで、市の戦略や方策が不可欠」と指摘する。新市長は、戦後の広島市が初めて経験する人口減少時代への対応を迫られる。

3月23日朝刊

1075チバQ:2011/03/26(土) 13:34:11
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110324-00000179-mailo-l34
117万人の岐路:’11広島市長選/下 市政運営と議会 /広島
毎日新聞 3月24日(木)16時13分配信

 ◇政策遅れ招いた政争 民意、置き去りも
 「市政運営上の重要事項ではない」
 旧広島市民球場の解体を巡り、市民グループが請求した住民投票実施を広島市が却下した判断の是非を問う訴訟が、広島地裁で係争中だ。市側は市長の裁量権を理由に正当性を主張するが、「住民と利害が対立する首長側が判断するのは不公平」(村上博・広島修道大教授)など、地方自治の専門家からは批判が強い。
 広島市の住民投票制度は案件別の条例制定を求めない常設型。03年の施行時、「先進的」と称賛された。秋葉忠利市長は同年の広報紙で、住民投票の対象を「何十億、何百億円規模の公共事業の採否が当然、筆頭格になるのではないか」と記していた。旧市民球場跡地計画は、総事業費は37億円を超える。
 条例制定を巡り、秋葉市長と市議会は対立した。「乱用により権力強化につながる」。議会側は警戒し、発議権者から市長と市議会は除外された。その議会は、住民の請求を当局がはねつけた事態を巡り、改善に動かなかった。「地方自治の根幹に関わる問題という意識がなかった」(中堅市議)
 市政の二元代表である市長と市議会は、秋葉市政の3期、衝突を繰り返した。議会への根回しをしない“秋葉流”に議会は反発し、1期目には公約だった女性助役の選任同意案が否決された。3期目になると、政策課題を巡って対立が激化した。秋葉市長が主導したヒロシマ五輪招致で、昨年3月の市議会は関連事業費を盛り込んだ予算案を否決。秋葉市長は再議権を発動して可決に持ち込んだが、ある保守系市議は「財政状況が厳しい中、市側は説明不足。市民合意を得る以前の問題だった」と言う。
 県営広島西飛行場(西区)の存続問題では、秋葉市長が昨年12月議会の閉会直後に市営化方針を発表。議会側は今年3月議会で「議論不足」を理由に、市営化条例案を否決した。市議会には「新市長が判断すればよい」と楽観的な見方が残るが、湯崎英彦知事は、廃港にしてヘリポート化する手続きを進めると明言した。飛行場の存廃を巡る本質的な議論に入る前に、放棄した形になった。
 市長が各区に出向き、市政の課題を市民と話し合う「タウンミーティング」など、秋葉市長の任期中、市民意見を市政に反映させる回路に工夫はあった。しかし、政策課題を巡る政争は、時に政策遂行の遅れを招いた。さらに、旧広島大跡地利用など市が主体的に動かなかった案件でも政策決定が遅れ、都市の中枢性向上を阻害した感は否めない。広島大地域経済システム研究センター長の伊藤敏安教授は「何もかもがやりかけか、散漫としている。中国地方の中心都市という自覚が足りない」と厳しい。
 地方自治に詳しい川崎信文・広島大教授は「市長や市議は全市的な課題を対立点を含めて説明し、市民が議論できるようにしないといけない。政治の原点回帰が必要だ」と指摘する。12年ぶりに誕生する新市長の手腕が試される。
    ◇  ◇
 この企画は、寺岡俊、矢追健介、加藤小夜が担当しました。
 23日掲載した「広島市議選予想の顔ぶれ」で、不備がありました。立候補予定者が増えた区について、改めて掲載します。

1076チバQ:2011/03/26(土) 13:34:27
………………………………………………………………………………………………………
 ◆広島市議選予想の顔ぶれ
 ◇中区(定数6−12)
木山徳和 59 自現
永田雅紀 55 自現
星谷鉄正 58 公現
馬庭恭子 59 無現
森本健治 58 民新
近松里子 48 共新
後藤孝二 47 み新
今枝仁  40 無新
島田直樹 34 無新
高田綾  37 無新
中村文則 58 無新
山根進  61 無新
 ◇南区(定数7−11)
松坂知恒 52 民現
中本弘  80 自現
元田賢治 60 自現
渡辺好造 54 公現
中原洋美 55 共現
酒入忠昭 73 無現
八軒幹夫 52 無現
瀬木寛親 46 み新
近江誠司 55 無新
下井良昭 63 無新
新本均  61 無新
 ◇西区(定数9−13)
大野耕平 38 自現
月村俊雄 68 自現
平野博昭 69 自現
原裕治  57 公現
中森辰一 58 共現
太田憲二 49 無現
豊島岩白 38 無現
山田春男 63 無現
山本誠  74 無元
関藤雄姿 37 み新
川崎博行 47 無新
西村陽子 56 無新
柳坪英篤 40 無新
 ◇安佐北区(定数7−10)
森本真治 37 民現
今田良治 64 自現
木島丘  77 自現
西田浩  51 公現
若林新三 55 無現
加藤万蔵 65 無元
清水貞子 63 共新
山内正晃 37 社新
伊藤昭善 60 無新
滝口恒明 36 無新

3月24日朝刊

1077チバQ:2011/03/27(日) 20:31:51
http://www.sanyo.oni.co.jp/senkyo/11_chihou/feature/2011/02/08/20110208144252.html
迫る政令市議選 (1)全体情勢
定数52に65人準備



 任期満了に伴う岡山市議選は告示(4月1日)まで2カ月を切った。2009年4月の政令指定都市移行後、初となる今回は選挙区が4つの区に分かれ、県議と同日選になる。5日までに、定数計52に対し、65人が立候補の意向を明らかにし、政令市のまちづくりや雇用対策、議会改革などを掲げ、前哨戦を展開している。各区の立候補予定者の顔ぶれを紹介する。

 現段階で名乗りを挙げ、選挙の準備を進めている立候補予定者の内訳は現職42人、元職1人、新人22人。性別では男性57人、女性8人。現職の引退は9人となる見込み。

 今回は、全市域の選挙区(定数52)と合併特例の建部選挙区(同1)で行った前回と異なり、北、中、東、南の各区に選挙区が設けられた。総定数は建部選挙区がなくなったことで実質1減の52となった。

 立候補予定者を区ごとにみると、北区が定数21に対し30人が出馬を予定し“最激戦区”となりそう。中区(定数11)は13人、東区(同7)は8人、南区(同13)は14人で少数激戦の様相となっている。出馬を検討する動きはほかにもあり、最終的な立候補者数は変動する可能性がある。

     ◇

 政党別の公認では、公明が現有10人より2減の8人(現職6、新人2)、共産は現有勢力と同じ5人(現職3、新人2)。現在4議席の民主は4増の8人(現職3、新人5)で、さらに擁立を模索する。社民は新人1人を公認した。

 その他は大半が無所属になるとみられるが、政党推薦の動きが過去の市議選以上で、現職15人と新人3人の計18人が自民の推薦を得た。現職のうち10人はたちあがれ日本の推薦も受けている。民主は現職3人を推薦した。社民は現職1人を推薦。

 65人のうち、約3分の2が政党の公認か推薦を受けている。

     ◇

 投票率は市長選と同日選だった2003年が51・19%、単独だった07年が過去最低の45・40%(建部選挙区77・70%)と下落傾向にある。今回は県議選と同日選となったことで「前回よりは上がる」と予測する陣営もあるが、有権者の政治不信で「市議選の投票率も下がるのでは」との見方もある。

 当選ラインは03年が3305票、07年が2598票。今回は選挙区ごとにばらつきが出ることも予想され、各陣営も「北区は立候補者が多く、2千票台だろう」「中区は3千票くらいでは」など、区によって異なる見方が出ている。

◇ 各立候補予定者の選挙に向けた準備は本格化している。今年に入って後援会事務所が相次いで開設されているほか、支援者へのあいさつ回りやイベント会場でのPR、街頭演説、略歴や主張を記したリーフレットの配布、ポスター掲示、ミニ集会の開催などに奔走している。

 区割りで選挙区が狭まったことで、従来以上に地元票の掘り起こしに力を入れる動きが目立つ。現職には他の区にあった票の目減りを取り戻すための新たな支援者開拓、他区の立候補予定者から支援者を紹介してもらう動きもある。

 地方議会の意義や役割が厳しく問われる中で行われる市議選。医療福祉の充実、子育て支援、公共交通の整備、地元経済の活性化…など山積する市政の課題に各立候補予定者がどういった解決策を提示できるかが焦点となる。

(2011年2月7日掲載)

1078チバQ:2011/03/27(日) 20:32:41
http://www.sanyo.oni.co.jp/senkyo/11_chihou/feature/2011/02/08/20110208144327.html
迫る政令市議選 (2)北区(定数21)
30人立つ最激戦区



 北区は岡山市中心部から西部、北部にかけての36小学校区。昨年12月2日現在の有権者数は22万9967人(男10万8794人、女12万1173人)で市全体の4割を占める。

 定数21に対して7日までに立候補の意向を明らかにしているのは現職20人、元職1人、新人9人の計30人。4区のうち、最激戦区となりそうだ。

 党派別では公認が民主5人、公明3人、共産2人、社民1人で、無所属が19人。

岡山中央学区

 前回は現職1人。今回は補選で当選の現職と新人各1人が加わり3人。現職は3期目を目指す公明の市議会市民文教委員長松田安義(51)=兵団=と、2期目で無所属の会社役員森脇浩之(50)=番町=が準備。新人は民主で衆院議員秘書の松田浩典(31)=表町=が名乗りを上げる。

 松田安は岡輝、桑田中学区などでミニ集会や街頭演説。党支持者のほか、商店主らにも支援を呼び掛ける。森脇は若手経営者や芳泉高の同級生らが支える。街頭から政策を訴え、地元弘西地区でも支援を呼びかける。松田浩は出身の表町に事務所を置き、民主衆院議員の支援者らが応援。集会や演説で若者の支持獲得を狙う。

岡南・清輝学区

 7期務めた共産の田畑賢司(66)=奥田西町=が引退。共産新人で党市青年・女性・こども相談室長の田中のぞみ(35)=奥田西町=が出馬する予定。

 田中は党県議と行動し政策を訴え。1歳児の母で、子育て世代への浸透も狙う。5千人との握手戦術も展開。

大元・鹿田学区

 無所属現職で再選を目指す元大学非常勤講師北川あえ(57)=下中野=が立候補予定。

 北川は岡山政経塾出身。地元や中心部を回って自らのイラスト入りリーフレットを配布し、政策を訴える。

石井・三門・大野学区

 7期目を目指す無所属現職で元市監査委員の土肥啓利(64)=富町=が出馬の予定。

 土肥は前回以上に地元を重視。連合町内会の推薦を受けた3学区を精力的に回り、地盤固めに努める。

伊島・津島学区

 現職2人と新人1人が出馬予定。現職はともに再選を目指す無所属で市民団体代表の鬼木のぞみ(49)=津島福居=と、無所属で市議会市民文教委員会副委員長の吉本賢二(39)=津島西坂。新人は民主で参院議員秘書の森下泰成(30)=津島本町。

 鬼木は市民運動のネットワークや街頭演説を通じて無党派層の取り込みを図る。地元票獲得にも力を入れる。吉本は元市議の父親時代からの支持者が多い地元を基盤とし、隣接中学校区や周辺部への支持拡大を図る。森下は香和、中山中学区が重点。民主参院議員の後援会が支援する。街頭からも訴え、知名度アップに懸命。

牧石・御野学区

 前回より1人増え現職3人。公明で市監査委員の田尻祐二(53)=牟佐=は5期目、前回まで東区を拠点にした民主の会社役員田原清正(57)=宿=は北区で4期目を目指す。無所属で市議会大都市制度調査特別委員長の小川信幸(53)=学南町=は3期目に挑む。

 田尻は牧石学区連合町内会副会長。支持母体の支援に加え、岡北、建部など6中学区で浸透を図る。田原は出身の御野学区から出馬。労組票を基礎に市議・県議を務めた父の支持者や友人を回り、支援を訴え。小川は御野学区を小まめに回り、親族のいる御津にも足を延ばす。自民県議との連携で支持拡大を狙う。

西・御南学区

 現職、新人各2人が出馬の意向。現職はいずれも無所属で前市監査委員の三宅員義(65)=今=と市農協経営管理委員の和気健(63)=田中=がともに4期目を目指す。新人は無所属で市民団体代表の原志朱弥(62)=田中=と、社民で党市支部協議会副代表の矢吹準一(62)=辰巳=が挑む。

 三宅は西学区と出身の岡山中央小学区を中心に地道に歩く。小中高の同級生や企業票で積み上げを図る。和気は御南学区連合町内会が後援会の中心。区割り導入で前回以上に地域を回る。高校同窓生の支援も。原は補欠選を含め、4度目の市議選挑戦。市議の定数と報酬削減にテーマを絞って、街頭から訴える。矢吹は街頭に立ったり、あいさつ回りで地元にアピール。社民系の労組などにも支援を呼び掛ける。

馬屋下・平津・中山・桃丘学区

 無所属現職で4選を目指す元市議会保健福祉委員長の鷹取清彦(59)=大窪=と新人で元衆院議員秘書二嶋宣人(40)=西辛川=が名乗り。

 鷹取は後援会に婦人部など部門別選対を設け地元を固める戦略。地域回り、会合への参加でも浸透を図る。二嶋は地元に加え、秘書時代の担当地域や厚生関係などの団体にも支援を呼び掛ける。ミニ集会も重ねる。

(2011年2月8日掲載)

1079チバQ:2011/03/27(日) 20:32:58
野谷・横井・馬屋上学区

 7期務めた垣下文正(60)=栢谷=が引退。無所属新人の会社役員難波満津留(47)=田原=が初挑戦の予定。

 難波は地元3学区を小まめに回り、岡山北商工会や同級生の人脈を通じ、学区外への支持拡大を図る。

庄内・加茂・鯉山学区

 前回と同じ無所属現職の2氏が立つ。市議会建設委員長有井靖和(67)=高松原古才=は8選、着付け教室理事柴田健二(64)=吉備津=は5選を狙う。

 有井は企業を回り、北区在住の従業員に支援を呼びかけ。北区各地の支援者を通じての支持拡大も図る。柴田は同級生らを加えて後援会を若返り。南区にあった票を補うため、吉備中学区での食い込みもうかがう。

吉備・陵南学区

 安井聡市議が任期中に死去。現職3人と新人1人が立候補を表明する“激戦区”。現職は無所属の福祉団体理事楠木忠司(64)=花尻=が8選、公明で党県本部副幹事長の則武宣弘(52)=花尻みどり町=が5選、民主で情報労連県協議会副議長の長井孝介(36)=庭瀬=が再選を目指す。新人は無所属で団体役員の赤木一雄(52)=東花尻=が挑む。

 楠木は地元と御南、中山小学区で浸透を図るほか、出身のJR西労組や県教組、建設労組などが支援する。則武は地元や足守、高松地区など北区西部の支援者回りに加え、元PTA会長の人脈も生かし支持を広げる。長井は地元に軸足を置き、高松、足守へも活動を広げる。情報労連などの支援を受け、民主県議とも連携。赤木は地元を歩いて顔を売り、商工会青年部時代のつながりや高校の同級生らを通じ、支持拡大を狙う。

足守・大井・福谷・高田学区

 無所属現職で市議会保健福祉委員会副委員長の東原透(65)=真星=が2期目に挑む。

 東原はあいさつ回りで地元固め。前回、他の区から得た票の目減りをカバーするため高松地区の選対も強化。

御津・御津南・五城学区

 現職と元職各1人。現職は2期目を目指す共産の市議会経済委員長河田正一(62)=御津高津、元職は無所属の会社員加藤公彦(59)=御津野々口=が立候補を予定。

 河田は御津、建部、足守、津高地区などで党支持者らを回って浸透を図るほか、街頭演説で政策を訴える。加藤は旧御津町議時代からの支持者や同級生らの支援を受け、御津地区を小まめに歩いて票を掘り起こす。

福渡・建部・竹枝学区

 現職、新人各1人。現職は前回、合併特例で設置された建部選挙区(定数1)で議席を得た元建部町PTA連合会長の森田卓司(58)=建部町大田。新人は民主で党1区総支部副幹事長の橋本有人(27)=建部町鶴田=が名乗りを上げる。

 森田は建部地区であいさつ回りを重ねる。御津地区の会合にも積極的に出席し、支援の拡大を図る。橋本は御津、建部、津高地区や石井、大元学区などで顔を売り込む。民主県議候補予定者と演説会も展開。

(文中敬称略、学区は立候補予定者の住所。同じ学区内の掲載順は現元新、当選回数、五十音順)

1080チバQ:2011/03/27(日) 20:33:23
http://www.sanyo.oni.co.jp/senkyo/11_chihou/feature/2011/02/10/20110210093843.html
迫る政令市議選 (3)東区(定数7)
8人で少数激戦か



 東区は西大寺、上道、瀬戸地区の20小学校区。有権者数(昨年12月2日現在)は四つの区の中で最も少ない7万9200人(男3万7162人、女4万2038人)で、定数7に対し現職5人、新人3人の計8人が立候補の意向を示し、少数激戦模様となっている。

 瀬戸地区からは現新3人が出馬を予定。任期途中で現職が辞職した山南中学区(太伯、幸島、朝日、大宮小学区)は現段階では立候補予定者がなく、票の行方が注目される。

可知・古都・芥子山学区

 前回まで可知学区から出馬した現職が北区に移る予定。無所属現職で元中学校教諭の小林寿雄(52)=目黒町=が3選に挑む。

 小林は県教組出身。区単位の選挙になり、連合岡山傘下の他労組の推薦も得た。地元票の上積みも目指す。

開成・政田学区

 無所属現職の元市西大寺支所長太田武正(67)=九蟠=が3期目に向け準備を進める。

 太田は連合町内会の推薦を受け、地元を固める。中区の支援者に東区の知人を紹介してもらい支持者を開拓。

西大寺・西大寺南・豊・雄神学区

 4選を目指す共産現職で元保育士の竹永光恵(47)=西大寺中野=と、無所属新人で西大寺学区体育協会理事長の佐々木龍(58)=西大寺上=が立つ。

 竹永は共産の県議候補予定者と連携、ミニ集会や支援者回り、街頭演説を続ける。事務所も共同で置く方針。佐々木は西大寺学区連合町内会が推薦。体協や消防団の人脈でも支持拡大を図る。山南中学区の票も狙う。

角山・城東台・御休・浮田・平島学区

 公明現職で市議会男女共同参画・次世代育成調査特別委員長の竹之内則夫(54)=城東台西=が2期目に挑む。

 竹之内は区内の党支援者への浸透と地元票獲得に力を入れる。西大寺高などの同窓生にも協力を依頼する。

江西・千種学区

 柴奥一市議が任期中に死去した。前回(2007年)と同数の3人が立候補を予定する“激戦区”。無所属現職の会社役員井本文博(63)=瀬戸町旭ケ丘=が2期目、無所属新人で医療法人役員の西村研二(69)=瀬戸町沖=が再挑戦、無所属新人の会社員福島恭子(41)=瀬戸町下=が初の名乗り。

 井本は瀬戸、上道地区の支持者、瀬戸高の同窓生らに支援を広げる。障害者団体にも協力を呼び掛ける。西村は瀬戸地区の区長、前回選挙の支援者へのあいさつ回りを開始。地元と上道地区で保守層に働きかける。福島はケーブルテレビ記者。瀬戸地区を歩いて支援を呼び掛け、空手関係者らを通じて上道地区へ売り込む。

(文中敬称略、学区は立候補予定者の住所。同じ学区内の掲載順は現元新、当選回数、五十音順)

(2011年2月10日掲載)

1081チバQ:2011/03/27(日) 20:33:57
http://www.sanyo.oni.co.jp/senkyo/11_chihou/feature/2011/02/14/20110214093819.html
迫る政令市議選 (4)中区(定数11)
14人準備 激戦模様



 岡山市中区は旭川東岸の13小学校区。昨年12月2日現在の有権者数は11万3190人(男5万2703人、女6万487人)で市全体の2割に当たる。

 現職4人が引退の見込み。2月に入り2人が名乗りを上げ、定数11に対し、10日までに現職9人、新人5人の計14人が出馬を予定する激戦模様となった。

 政党公認では現有勢力3人の公明が現職と新人各1人の2人、共産が同2人から現職1人にともに絞り込む。同1人の民主は新人2人。ほかは諸派新人が1人、無所属8人(現職7人、新人1人)。

 学区別では操山中学区(宇野・三勲学区)から4人が立つ予定。

宇野・三勲学区

 無所属の現職2人と新人2人の計4人が立候補を表明。現職は元県高校PTA連合会長の三木亮治(56)=藤原西町=が5選、行政書士の松島重綱(56)=住吉町=が3選を狙う。新人は、公明で党県青年局次長の林敏宏(37)=門田本町=と民主でイベントプロデュース会社経営の森山幸治(36)=浜=が挑戦する。

 三木は宇野、旭竜学区を中心に歩き、企業も回って支援を訴える。朝の街頭演説でも連日、声を振り絞る。松島は三勲学区で浸透を図るほか、市職員時代の知人や企業関係者の後援会などを通じて支援拡大に懸命。林は東山、富山中学区などで公明の支持者回りに力を入れる。小、中の同級生にも働き掛け、票を掘り起こす。森山はイベント企画で培ったネットワークで若者の支持獲得に力を注ぐ。ミニ集会で市政への関心を訴える。

高島・旭竜学区

 前回と同じ顔ぶれ。公明、共産現職各1人が立つ。公明は党中区第一支部長の中原淑子(56)=清水、共産は党市議団政策委員長の林潤(40)=祇園=がそれぞれ再選に挑む。

 中原は高島、竜操中学区などの支援者回りを徹底。婦人会やPTA関係者を通じて地元での支持拡大を図る。林は党支援団体の会合やミニ集会で政策を訴え。引退する共産市議が地盤とした東山中学区でも浸透を図る。

旭東・平井学区

 共産の崎本敏子(57)=旭東町=が6期、民主の近藤昭(66)=湊=が5期、公明の酒見寛(61)=平井=が2期で引退。無所属現職の元市議会議長花岡薫(75)=赤坂本町=が10選を目指す。

 花岡は現職が1人となった地元に重点を置き、支持固めを徹底。高島地区にも拠点を構えて浸透を目指す。

旭操・操南・操明学区

 無所属現職で市監査委員の若井達子(58)=湊=が5期目を目指す。

 若井は地元の操南中学区をはじめ、中区を幅広く歩いて対話を重ねる。地域のイベントにも小まめに出席。

富山学区

 3期務めた公明の高月由起枝(64)=福泊=が引退。現職1人と新人2人が出馬を予定する。現職は無所属で元市議会総務委員長の浦上雅彦(45)=海吉=が4選を狙う。新人は諸派で元衆院議員の熊代昭彦(70)=円山、民主で衆院議員秘書の高橋雄大(29)=同所=が立つ。

 浦上は地元富山に加え、初めて操南、高島中学校区に事務所を構えた。ミニ集会を開いて支持を広げる戦略。熊代は市民の党「自由と責任」代表。市議会改革を掲げ、衆院議員4期の経験と人脈で支援を呼び掛ける。高橋は引退する民主市議が応援。秘書を務める衆院議員のつながりでも支援を求める。街頭からも訴える。

財田・竜之口・幡多学区

 無所属の現職2人と新人1人が名乗り。現職は市議会保健福祉委員長の下市香乃美(52)=藤原=が4選、市議会環境消防水道委員長の藤原頼武(66)=兼基=が3選、新人は市民団体事務局長の桃木正紀(32)=土田=が初当選を目指す。

 下市は日本郵政グループ労組など連合岡山が支える。PTA役員時代の人脈などを通じて支援の輪を広げる。藤原は幡多学区連合町内会長が後援会長。市政報告会を開いたり、元勤務先のJR関係者にも働き掛ける。桃木は同じ市民団体所属の市議と県議の支援者を回って協力を要請。福祉施設の関係者にも支持を依頼する。

 (文中敬称略、学区は立候補予定者の住所。同じ学区内の掲載順は現元新、当選回数、五十音順)

(2011年2月11日掲載)

1082チバQ:2011/03/27(日) 20:38:16
http://www.sanyo.oni.co.jp/senkyo/11_chihou/feature/2011/03/14/20110314123342.html
地方の選択第3部 (上)県議選

握手で支持を訴える県議選立候補予定者=岡山市内

 統一地方選前半戦の県議選は、4月1日の告示が間近に迫ってきた。投票は同10日。県内20選挙区(定数56)には71人が立候補を表明している。政権交代して初の改選で、与野党の攻防はこれまで以上にし烈だ。岡山市は政令指定都市移行で選挙区が四つの区ごとに分かれ、票の行方は不透明さを増している。各選挙区の予想の顔ぶれ、構図を紹介する。

岡山市北区・加賀郡 (定数8、有権者24万1015人)

 現職9人、新人2人が立候補を予定する。政令市移行に伴う区割り変更の影響で、現職の少なくとも1人は議席を失う激戦区。

 自民は現職4人が準備。元衆院議員秘書の河本勉は旧御津、建部町や吉備中央町などを軸に地盤固めを図る。県空手道連盟会長の波多洋治は吉備、陵南学区を足場に、市北部でも浸透に力を入れる。

 会社役員の蜂谷弘美は鹿田学区を拠点に女性団体や企業、同窓生の支援を受ける。元岡山市議の太田正孝は吉備、陵南学区が地元。元同僚市議らとの連携も見せている。

 公明は現職で党県本部副幹事長の増川英一を擁立。党組織を基盤に地元岡南学区から浸透を図る。

 民主公認は2人。現職で中学校PTA会長の高原俊彦と、公募で選ばれた新人の岩本典子。高原は労組や地元御野学区を軸に票の掘り起こしを狙う。岩本はあいさつ回りで知名度アップを図る。

 共産は現職で党岡山地区副委員長の森脇久紀が、市議とも連携しながら議席維持を目指す。

 無所属3人のうち、現職で市民団体代表の横田悦子は市議時代の支持者らを核に活動を広げる構え。現職で民主党県1区副総支部長の岡田幹司は党公認でなく推薦で臨み、幅広い浸透を狙う。新人で元衆院議員秘書の松本正冬は地元吉備学区のほか、厚生団体にも働きかけている。

岡山市中区 (定数4、有権者11万3194人)

 現職3、新人2の計5人が立候補を予定。自民、民主、公明、共産、無所属各1人による少数激戦となりそうだ。

 現職のうち、自民で社会福祉法人理事の小倉弘行は北部から活動を広げ、票の上積みを図る。民主は党県連幹事長代行の一井暁子。労組の推薦も得て、支持拡大を狙う。無所属で会社役員の福田通雅は操南学区に事務所を構え、浸透を目指す。

 新人は、公明党県本部青年局次長の笹井茂智が引退の現職の後を継ぎ、党組織を基盤に活動。共産党県社会保障推進部長の氏平三穂子は、ミニ集会や街頭活動に力を入れる。

岡山市東区 (定数3、有権者7万9169人)

 自民の現職2人と民主、共産の新人各1人が立候補予定。少数激戦の中で、候補を擁立しない公明票の行方が注目される。

 自民現職は、県議会議長の岡崎豊が地元町内会や同窓会を基盤に票の上積みを狙う。吉井川下流土地改良区理事長の小林健伸は農林団体、企業などの支援で浸透を図る。

 新人は、民主でダンス講師の中川雅子が党国会議員らと連携して活動、連合岡山の推薦も受けた。共産党県若者の雇用対策委員長の石村智子は市議とセットでミニ集会や街頭演説を重ねる。

岡山市南区 (定数4、有権者13万4566人)

 現職2人に対し、新人3人が挑む。自民、公明、民主各党が総力を挙げ、し烈な前哨戦を展開している。

 自民現職で保護司の佐藤真治は企業や同級生らの支援や街頭活動で支持を広げる考え。 議席死守を目指す公明は、党県本部代表の景山貢明が党組織、地域の票固めを図る。

 民主は新人2人が挑む。大学非常勤講師の木口京子は、区南部から拡大していく構え。衆院議員秘書の山本計至は労組や地元藤田地区を軸に活動する。

 無所属新人で医師の小林孝一郎は自民の推薦、医療関係者や企業を軸に浸透を狙う。

(敬称略。有権者数は2日現在)

(2011年3月12日掲載)

1083チバQ:2011/03/27(日) 20:38:45
http://www.sanyo.oni.co.jp/senkyo/11_chihou/feature/2011/03/14/20110314123417.html
地方の選択第3部 (中)県議選

事務所開きで気勢を上げる県議選立候補予定者陣営=倉敷市内

倉敷市・都窪郡 (定数14、有権者39万433人)

 現職12人、新人4人の計16人が出馬の見込み。地域や団体といった支持基盤が競合する陣営が多く、混戦の様相を見せている。

 自民は現職7人が挑む。党県連相談役の千田博通は地元の福田地区から他地域への拡大をうかがう。会社役員の渡辺英気は連島地区の地盤固めに努めながら、企業への浸透も狙う。元県議会副議長の小田圭一は選挙区東部を中心に、団体や企業にもアプローチ。

 県監査委員の蓮岡靖之は地元の児島地区を細かく回りながら、上積みを図る。社会福祉法人理事長の高橋戒隆は地元の真備地区を軸に、他地域へも拡大の構え。元倉敷市議の遠藤康洋は中庄地区を中心に、スポーツ団体などにも働き掛ける。社会福祉法人理事長の中塚周一は地元玉島地区や保育・福祉関係に浸透を図る。

 公明は現職2人が議席死守を目指す。党県本部副代表の高橋英士が水島、連島、児島地区、同じく副代表の山田総一郎はそれ以外の地区と分担し、党組織を基盤にした戦いを展開する。

 共産は現新2人で議席増を狙う。現職でNPO法人理事の赤坂てる子は児島、玉島、船穂地区などで活動を強化。新人で元早島町議の須増伸子は同町を拠点に倉敷市内でも知名度アップを図る。

 民主は新人1人を公認して臨む。元衆院議員秘書の三宅和広が選挙区全域を回り、名前を売り込んでいる。

 無所属4人のうち現職は2人。更生保護施設副理事長の佐古信五は精力的に企業を回りつつ、ミニ集会も重ねる。県教組特別執行委員の三原誠介は民主の推薦を得て、玉島地区などで票固めを図る。

 新人2人はいずれも連合系労組の組織内候補予定者で、今期で引退する現職の後継。会社員の柳田哲はJFEスチール労組出身で造船重機関係の労組にも働き掛ける。元労組役員の原田唯良は三菱自動車労組水島支部、協力会社の労組などが支援する。

玉野市 (定数2、有権者5万4993人)

 出馬表明は現職2人だけで無投票の公算が大きいが、一部に動きもある。自民現職で会社役員の加藤浩久はたちあがれ日本の推薦も受けて3選に挑戦。無所属現職で会社役員の住吉良久は労組などの支援を得ながら5選を目指す。

総社市 (定数2、有権者5万3647人)

 自民現職2人と民主新人の計3人が立候補を予定。自民独占に民主が挑む注目区。

 自民現職のうち、会社役員の小野泰弘は4期の実績を強調、各地でミニ集会を開いて票固めを図る。元衆院議員秘書の江本公一は若さと行動力を訴え、こまめにあいさつ回りを続ける。

 民主新人で大学非常勤講師の秋山幸子は集会を重ねながら、懸命に名前と顔を売り込んでいる。

備前市・和気郡 (定数2、有権者4万5658人)

 立候補の準備を進めているのは自民現職2人のみ。松下政経塾員の内山登は5選、会社員の池本敏朗は再選に挑む。前回選挙で候補を擁立した民主にも動きはなく、無投票の公算が大きい。

瀬戸内市 (定数1、有権者3万2234人)

 自民現職で高校同窓会長の神宝謙一が3選目指して立候補予定。ほかに動きはなく、無投票の見通し。

赤磐市 (定数1、有権者3万6654人)

 自民現職で保育園理事長の西岡聖貴が3選を目指している以外に動きはなく、無投票の可能性が高い。

 (敬称略。有権者数は2日現在)

(2011年3月13日掲載)

1084チバQ:2011/03/27(日) 20:39:10
http://www.sanyo.oni.co.jp/senkyo/11_chihou/feature/2011/03/16/20110316095410.html
地方の選択第3部 (下)県議選

頭を下げて支持を求める県議選立候補予定者=井原市内

津山市・苫田郡 (定数4、有権者9万8322人)

 現職の4人に加え、元職、新人各1人の計6人が立候補を表明。自民、民主とも支持層が複雑に入り組み、票の行方は不透明だ。

 自民は現職3人が議席維持を目指す。党県連相談役の戸室敦雄は市中心部であいさつ回りを重ね地盤固めを図る。党県連政調会長の井元乾一郎は地元の鏡野町から津山市内へも支持拡大をうかがう。元津山市議の谷口圭三は各地域に後援会支部をつくり態勢強化を進めている。

 民主は現職に加え、新人を擁立して議席増を狙う。現職で元参院議員秘書の木下素典は政策パンフレットの配布などで実績を強調。新人で農林業の金田稔久は街頭演説やあいさつ回りなどで懸命に名前を売り込む。

 無所属元職で会社顧問の岸本清美は元自民県議で前回は勝田郡から出馬。保守層への食い込みを図る。

笠岡市 (定数2、有権者4万5284人)

 自民の2議席独占が続いてきたが、民主新人が参戦。三つどもえの戦いとなりそう。

 自民は現職2人が臨む。党県連幹事長の天野学は各地区で世話人や女性の会合を重ね、支持拡大を目指す。財団理事の伊藤文夫は街頭演説を精力的にこなしながら、後援会の強化を図る。

 民主新人は衆院議員秘書の萱野哲也。若さをアピールし、知名度アップに懸命。

井原市・小田郡 (定数2、有権者4万9931人)

 3人による争いが予想される。自民は現職に加え、引退議員の後継として新人を公認。前回56票差で敗れた無所属新人も出馬を明らかにし、激戦模様となっている。

 自民のうち現職で会社顧問の小田春人は実績を強調し、井原市から矢掛町に浸透をうかがう。新人で会社社長の高見尚永は地元の矢掛町を基盤に、井原市へと拡大を狙う。

 無所属新人で会社社長の上田勝義は元井原市議。同市中心部から支持を広げる構え。

高梁市 (定数1、有権者2万9098人)

 自民現職で元衆院議員秘書の久徳大輔が立候補の準備を進める。ほかに動きはなく、無投票の公算が大きい。

新見市 (定数1、有権者2万8661人)

 自民新人で学校法人理事長の小林義明、無所属新人で元新見市議の土屋晋の2人が立候補を表明。一騎打ちの公算が大きい。

 小林は引退する現職の後継。市内各地に後援会支部をつくり、支援の拡大を図る。土屋は市議3期の実績などを強調しながら、草の根の活動で浸透を狙っている。

真庭市・真庭郡 (定数1、有権者4万3153人)

 自民現職で元勝山町長の浅野実が再選を目指しているほかは動きがなく、無投票の見通し。

美作市・英田郡 (定数1、有権者2万7893人)

 自民現職で元美作市議の岡本泰介と、無所属新人で元会社員の市村仁による一騎打ちとなる見通し。市村は前回選挙で岡本に93票差で敗れた自民現職(当時)の長男で、し烈な争いが予想される。

 岡本は実績をアピールし、市村は若さを強調。ともに市内で2月27日に事務所開きした後、ミニ集会などで支持拡大を図っている。

浅口市・浅口郡 (定数1、有権者3万9940人)

 自民現職で党県連相談役の古山泰生が7選出馬に向けて準備を進めている以外、今のところ動きはない。

勝田郡 (定数1、有権者1万4604人)

 自民現職で元奈義町議の渡辺吉幸が再選を目指して出馬予定のほかは動きがなく、無投票の可能性が高い。

久米郡 (定数1、有権者1万8424人)

 自民現職で元新聞記者の青野高陽が再選を目指して出馬を予定。ほかに表立った動きはない。

 (敬称略。有権者数は2日現在)

(2011年3月16日掲載)

1085チバQ:2011/03/27(日) 21:31:19
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110325-00000294-mailo-l38
’11統一地方選:県議選の構図/上 東予 /愛媛
毎日新聞 3月25日(金)17時1分配信

 4月1日告示、10日投開票される県議選(定数47)には、県内13選挙区に前回より10人多い計69人の出馬が予想されている。昨年12月に約12年ぶりに知事が交代した後の初となる県議選。各選挙区ごとの構図を紹介する。(カッコ内は、定数と予想立候補者数)
 ◇現職3人、新人の争い
 ◇四国中央市(定数3−4)
 前回同様、自民現職3人と無所属新人の争い。自民3人は、旧川之江市を地盤とする篠原氏、旧土居町を中心に支援を求める森高氏、旧伊予三島市を中心に地盤固めする鈴木氏、と合併前の旧市町をすみ分け。無所属新人の石津氏は旧川之江市を中心に、無党派層の取り込みを図る。
 ◇四国中央市(定数3−4)
篠原実  61 党県副会長   自現
森高康行 53 党県役員    自現
鈴木俊広 51 [元]議員秘書 自現
石津隆徳 46 [元]会社社長 無新
 ◇定数3超の7人が準備
 ◇新居浜市(定数4−7)
 09年夏の衆院選に現職県議が転出したことで、空白区となっていた自民が2人を擁立。計7人が乱立する激戦となる見込み。
 自民元職の黒川氏は支援者回りを重ね、新居浜の活性化をアピール。同新人の古川氏は自治会などの小規模集会に足を運び浸透を図る。無所属現職の豊田氏は推薦を受ける公明票に加え、地元川東地区での上乗せを図る。無所属現職で社民県連副代表の石川氏は、労組だけでなく企業回りもこなし、支持拡大を狙う。民主を離党した無所属現職の菅氏はミニ集会を開く。
 新人では、西原氏が民主推薦を受け、街頭演説で知名度アップを図る。共産の山岡氏は議席奪回を目指す。
 ◇新居浜市(定数4−7)
黒川洋介 59 会社社長  自元
古川拓哉 32 市議    自新
山岡美美 52 [元]市議 共新
豊田康志 49 会社役員  無現
菅秀二郎 68 会社員   無現
石川稔  55 団体役員  無現
西原司  32 団体役員  無新
 ◇現職4人に新人挑む
 ◇西条市(定数4−5)
 現職4人に新人1人が挑む構図。現職では、明比氏がミニ集会を開催し、4期目を目指す。渡部氏は東予周桑地域を中心に旧西条市内へと活動を広げる。元東予市長で現職の青野氏は東予周桑地域での街頭演説を重ねる。民主県連政調会長で、四国電力出身の無所属、玉井氏は労組票固めに尽力。無所属新人の森氏は2月中旬から旧西条市内での朝立ち。知名度アップを図る。
 ◇西条市(定数4−5)
明比昭治 63 会社社長  自現
渡部浩  55 会社社長  自現
青野勝  54 [元]市長 自現
玉井敏久 47 電力会社員 無現
森夏枝  29 太極拳講師 無新
 ◆現元新9人、激しい戦い
 ◇今治市・越智郡(定数6−9)
 任期途中に菅良二氏が今治市長に転じ、民主を離党した豊島美知氏が今期限りで引退。残った現職4人に加え、新人・元職5人が出馬する激戦の模様。
 自民現職は、徳永氏が建築、造船、タオル業界に支持呼びかけ、福羅氏は海事関係の企業を回る。本宮氏は組合長を務める東予農業共済の支援を受け、社民現職の村上氏は連合愛媛の推薦を受けた。
 元職では、前今治市長の越智氏は県議、市長時代の支持層を掘り起こし、堀内氏は初めて国民新の公認で挑む。新人は、無所属の鴨川氏は市民団体が勝手連として支援。共産の竹中氏は医療生協での活動から支持を広げる。民主公認の福田氏は自転車作戦で、民主票の吸い上げを図る。
 ◇今治市・越智郡(定数6−9)
福田剛   41 [元]会社部長 民新
本宮勇   57 団体役員    自現
徳永繁樹  41 団体役員    自現
福羅浩一  42 [元]議員秘書 自現
竹中由美子 56 病院職員    共新
村上要   62 党県代表    社現
堀内琢郎  72 会社社長    国元
越智忍   53 [元]今治市長 無元
鴨川忠弘  71 団体顧問    無新

3月25日朝刊

1086チバQ:2011/03/27(日) 21:31:49
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110326-00000292-mailo-l38
’11統一地方選:県議選の構図/中 中予 /愛媛
毎日新聞 3月26日(土)16時27分配信

 4月1日告示、10日投開票の県議選(定数47)で、松山市・上浮穴郡選挙区など中予地区の4選挙区の構図を紹介する。(カッコ内は、定数と予想立候補者数)
 ◇定数16に21人の大激戦
 ◇松山市・上浮穴郡(定数16−21)
 松山市長選への転出や引退などで前回当選したうち4人が減ったが、新人・元職9人が出馬する見込みで、大激戦となる模様。
 自民は松山市南部が地盤の竹田氏や戒能氏、北部を地盤とする三宅氏や寺井氏のほか、旧北条市の西原氏、久万高原町が地盤の河野氏など現職6人を公認。塩崎恭久衆院議員の元秘書の松尾氏を推薦した。
 国政与党となった民主は公認3人が出馬予定。現有2議席から上積みを目指す。現職の横山氏は、市議時代からの支持者を軸に浸透を図る。引退する民主現職の土居一豊氏の地盤は新人の伊狩氏と政安氏が継承する。
 公明は20年ぶりに候補者を2人から3人に拡大。北部の中氏、東部の笹岡氏、南部の木村氏と地域割りし、3人当選を目指す。社民は引退する野口仁氏に代わり、元市議の逢坂氏を擁立した。
 共産は現在の1議席死守が目標。現職の佐々木氏が党組織を軸に活動する。無所属の阿部氏は、市民運動の仲間らが支える。
 無所属では、松山市長選に出馬した菊池氏が台風の目に。同市長選を巡って自民を離党した横田氏、今治市・越智郡選挙区から転じた元職の大沢氏、元国会議員秘書の大石氏、松山市議選に立候補経験のある田中氏らも積極的に活動中で、乱戦となっている。
 ◇松山市・上浮穴郡(定数16−21)
横山博幸  60 党県幹事長   民現
伊狩泰介  52 会社社長    民新
政安誠   34 [元]議員秘書 民新
西原進平  62 県議長     自現
竹田祥一  75 党県役員    自現
寺井修   59 農業      自現
戒能潤之介 48 [元]議員秘書 自現
河野忠康  60 [元]議員秘書 自現
三宅浩正  45 団体役員    自現
笹岡博之  55 党県代表    公現
木村誉   47 党県幹事長   公現
中政勝   56 党県役員    公新
佐々木泉  60 党県役員    共現
逢坂節子  60 [元]松山市議 社新
横田弘之  72 団体役員    無現
阿部悦子  61 団体代表    無現
大沢五夫  61 団体役員    無元
大石一   38 会社社長    無新
菊池伸英  46 [元]市議長  無新
田中長二郎 62 会社顧問    無新
松尾和久  37 [元]議員秘書 無新
 ◇現職2人に新人が挑む
 ◇伊予郡(定数2−3)
 8選を目指す自民現職の山本氏と3選を目指す住田氏に、元砥部町議の新人、土居氏が挑む。
 ◇現職、新人の争い
 ◇伊予市(定数1−2)
 3選を目指す自民現職の泉氏のほか、新人の水口氏が告示間近になって立候補の意向を明らかにした。
 ◇伊予郡(定数2−3)
山本敏孝  69 会社役員    自現
住田省三  57 農業      自現
土居美智子 69 [元]砥部町議 無新
 ◇伊予市(定数1−2)
泉圭一  48 会社顧問   自現
水口輝雄 64 [元]会社員 無新
 ◇自民と民主一騎打ち
 ◇東温市(定数1−2)
 前回と同じ顔ぶれの自民現職と民主新人の一騎打ち。大西氏は関谷勝嗣元参院議員の元秘書で、西山氏は07年参院選で関谷氏を破った友近聡朗参院議員の元秘書。804票差だった前回同様に激しく争う。
 大西氏は、市議らのバックアップを受けて積極的に各地区で集会やあいさつ回り。西山氏は、民主逆風の中、連合愛媛の支援を受けて、若さを売りに無党派層取り込みを狙う。
 ◇東温市(定数1−2)
大西渡 64[元]大臣秘書自現
西山徹 37[元]議員秘書民新

3月26日朝刊

1087チバQ:2011/03/27(日) 21:32:13
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110327-00000252-mailo-l38
’11統一地方選:県議選の構図/下 南予 /愛媛
毎日新聞 3月27日(日)15時14分配信

 4月1日告示、10日投開票の県議選で、宇和島市・北宇和郡選挙区など南予地区の5選挙区の構図を紹介する。(カッコ内は、定数と予想立候補者数)
 ◇2新人が自民現に挑む
 ◇大洲市・喜多郡(定数2−4)
 自民現職は、西田氏が旧大洲市、旧長浜町などの後援会と建設業界を中心に、自民組織を引き締め、岡田氏は地元の内子町の全域の票を固め、大洲市でも票の上積みを図る。無所属で民主推薦の有友氏は山鳥坂ダム建設反対派の組織票と個人票で浸透を図る。無所属の中野氏は辻立ちやミニ集会で知名度アップを図り、若さをアピールしている。
 ◇大洲市・喜多郡(定数2−4)
岡田志朗 51 団体役員    自現
西田洋一 56 会社社長    自現
有友正本 62 農林業     無新
中野寛之 37 [元]大洲市議 無新
 ◇無投票、微妙に
 ◇八幡浜市・西宇和郡(定数2−2)
 自民現職の清家氏は経験をアピールして八幡浜市で票固めし、西宇和郡への支持拡大を図る。梶谷氏は後援会を中心に郡部の支持は厚く、八幡浜市への浸透を狙う。
 2人以外にも立候補を模索する動きもあり、無投票になるかどうかは微妙な情勢。
 ◇八幡浜市・西宇和郡(定数2−2)
清家俊蔵 62 党県幹事長   自現
梶谷大治 64 [元]議員秘書 自現
 ◇現新一騎打ち
 ◇西予市(定数1−2)
 現職と新人の一騎打ち。自民現職の薬師寺氏は当選4回のうち3回は無投票。県政報告を配布し、旧宇和町を中心に政治手腕をアピールしている。無所属の兵頭氏は旧野村町、旧三瓶町などで票を固め、辻立ちなどで若者など政治に関心の薄い層の取り込みも図る。
 ◇西予市(定数1−2)
薬師寺信義 69 党県役員 自現
兵頭竜   34 会社役員 無新
 ◇自民4現職に民主2新人
 ◇宇和島市・北宇和郡(定数4−6)
 4人の自民現職に、民主新人2人が挑む。8選を目指すベテランの中畑氏は各地区で集会を開き政策を訴える。いずれも4選を狙うのが、旧津島町が地盤の赤松氏と、旧吉田町が地元の毛利氏。赤松氏は漁協などの支援を受け、毛利氏は早くからあいさつ回りを続ける。3選に向けて高山氏は地元の旧三間町や、鬼北町に注力。27歳の若さの中川氏は昨年11月から街頭演説で支援を呼び掛け、岡原氏は地場産業復興などを強調して浸透を図る。
 ◇宇和島市・北宇和郡(定数4−6)
岡原文彰  40 事務所職員 民新
中川真之介 27 中国語講師 民新
中畑保一  61 会社社長  自現
赤松泰伸  56 会社役員  自現
毛利修三  66 会社顧問  自現
高山康人  44 会社役員  自現
 ◇無投票一転、現新の戦い
 ◇南宇和郡(定数1−2)
 無投票とみられていたが旧御荘町議の名乗りで、一転して自民現職と無所属新人の戦いとなった。再選を狙う中田氏は、愛南町内までの高速道路の早期延伸などを訴えている。今月出馬を決めた渡辺氏は2度目の挑戦で、県政への町民の声反映を主張する。
 ◇南宇和郡(定数1−2)
中田広  60 [元]町長 自現
渡辺知彦 67 農業    無新
 (この企画は栗田亨、高谷均、津島史人、中村敦茂、柳楽未来、門田修一、川上展弘が担当しました)

3月27日朝刊

1088チバQ:2011/03/30(水) 22:12:45
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110329-00000273-mailo-l36
’11統一地方選:県議選の情勢/上 徳島、小松島など激戦 /徳島
毎日新聞 3月29日(火)16時1分配信

 ◇吉野川、阿波は無投票か
 統一地方選で実施される県議選(定数41)は、4月1日の告示まであとわずか。立候補予定者説明会(3月1日)後も新たな出馬の動きがあり、現時点では14選挙区中、9選挙区で選挙戦になる見通しだ。各選挙区の情勢を見た。【井上卓也】
 ◇徳島(定数11)
 現職11人に、新人3人が挑む激戦区で、各政党の公認候補も顔を並べる。党派別の内訳は、民主2▽自民5▽公明2▽共産2▽みんなの党1▽たちあがれ日本1▽無所属1−−となっている。
 ◇鳴門(定数3)
 2月下旬まで出馬表明は現職3人だけで無投票との観測も出ていたが、新人2人が立候補を準備。12年ぶりに選挙戦になりそう。
 ◇小松島・勝浦(定数3)
 現職の長池武一郎氏が引退。自民の現職2人に加え、新人3人が立候補することで激戦区に。既に活発な前哨戦が展開されている。
 ◇阿南(定数4)
 民主1人、自民2人、共産1人の公認候補のほか、無所属2人の計6人が立候補予定。政党間の勢力争いが鮮明に出そう。内訳は、現職3人、元職1人、新人2人。26日には6人による公開討論会も開かれた。現職の遠藤一美氏が引退する。
 ◇吉野川(定数2)
 いずれも現職で自民の樫本孝氏(64)と無所属の三木亨氏(43)の2人以外に立候補の動きがなく、32年ぶりとなる無投票当選の公算が大きい。
 ◇阿波(定数2)
 いずれも無所属現職の寺井正邇氏(63)と丸若祐二氏(57)以外に動きはなく、無投票の可能性が高い。
 ◇美馬1(定数2)
 自民の藤田豊氏(67)、無所属の木下功氏(68)の現職2人に加え、元美馬市議の新人、藤田元治氏(49)が立候補を決め、選挙戦になる見込み。

3月29日朝刊

1089チバQ:2011/03/30(水) 22:13:05
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110330-00000212-mailo-l36
’11統一地方選:県議選の情勢/下 名西、海部、板野 激しい争いに /徳島
毎日新聞 3月30日(水)15時40分配信

 ◇三好1(定数2)
 自民の来代正文氏(65)と無所属の黒川征一氏(63)の現職2人以外に立候補の動きがなく前回(07年)に引き続き、無投票当選となる公算が大きい。
 ◇名西(定数2)
 現職1人が09年に死去し、1議席が空席となっていた。5人が立候補予定で、屈指の激戦区になりそう。自民現職と、民主1、自民1、無所属2の4新人が争う。
 ◇那賀(定数1)
 自民現職の杉本直樹氏(69)に無所属新人の山崎篤史氏(34)が挑む、一騎打ちの構図になる可能性が高い。
 ◇海部(定数2)
 自民の重清佳之氏(50)、西沢貴朗氏(60)の現職2人に加え、無所属の戎野博氏(62)、宮原英夫氏(62)の新人2人が立候補の予定で、前回の無投票から一転、激戦の様相を呈する。
 ◇板野(定数5)
 2月まで立候補の動きを見せていたのは現職の5人だけで、無投票との空気も流れていた。しかし、3月にかけて新人3人が相次いで立候補を表明し、激しい選挙戦が予想される。予定者の内訳は、民主1、自民3、共産1、無所属3。
 ◇美馬2(定数1)
 自民現職の南恒生氏(52)以外に立候補の動きはなく、無投票となる公算が大きい。
 ◇三好2(定数1)
 立候補を予定しているのは自民現職の元木章生氏(39)のみで、無投票となる見通し。

3月30日朝刊

1090チバQ:2011/03/30(水) 22:35:26
http://mytown.asahi.com/ehime/news.php?k_id=39000001103280004
県議選の各区情勢(上)
2011年03月28日

◇激戦13選挙区に約70人

 4月1日に告示される県議選には現在のところ、13選挙区から、前回の59人を大きく上回る約70人が立候補を準備している。 5選挙区あった無投票区も、今回は大幅に減る見通しで、各地で激しい選挙戦が繰り広げられそうだ。 各区の情勢を3回に分けて報告する。(敬称略)

●四国中央市●
  合併前の旧1人区をそれぞれ地盤とする自民現職3人に無所属新顔1人が挑む。民主は公認候補を立てない見込みだ。
  無所属の石津隆徳は、石津隆敏元川之江市長(77)の長男。父の人脈を頼りに支援者を開拓している。
  自民の篠原実は、同じ川之江地区が地盤。地区ごとの座談会や企業回りを精力的にこなしている。
  篠原の義父は、1990年の旧川之江市長選で石津隆敏に敗れた元川之江市長の故・石津栄一氏。 因縁の対決が地元で話題になっている。
  自民の森高康行は、企業回りや集会を重ねるなど、旧宇摩郡選挙区時代からの地盤の土居、新宮地区の票固めに余念がない。 旧伊予三島市選挙区が地盤の鈴木俊広も、企業回りや座談会を重ねている。 社会資本の整備などを訴えている。

●新居浜市●
  定数4に現職3人、元職1人、新顔3人の計7人が立候補を予定。 うち6人が政党の公認や推薦候補で、各陣営の動きは激しさを増している。
  前回まで1万2千票を超える得票で3連続トップ当選の白石徹氏が09年の衆院選に出馬(落選)したため、自民は現職が不在。 元職の黒川洋介は地域振興策などを掲げ、この4年間、市内での対話を重ねてきた。 新顔の古川拓哉は、広範囲にミニ集会を重ね、若さやスポーツ振興などの取り組みをアピールする。
  無所属現職の石川稔は社民と連合愛媛の推薦を受け、労組票を手堅く固め、あいさつ回りなどを重ねる。 無所属現職の豊田康志は公明の推薦を受けた。 地元の川東地区を中心に支持拡大を図っている。
  無所属新顔の西原司は民主の推薦を受ける。 昨年10月に後援会を設けて市民との対話活動を続けてきた。 一方、昨年、民主を離党した無所属現職の菅秀二郎は「無党派の代表」として、無党派層浸透に力を入れる。
  共産新顔の山岡美美は、看護師や市議の経験を生かし、県立新居浜病院の充実や国保料の値下げなどを訴える。

●西条市●
  定数4に現職4人、新顔1人が立候補を予定している。 西条市にある県営黒瀬ダムからの松山分水問題ではいずれも「西条の水を守る」などと反対の姿勢を示しているが、30日開催の公開討論会での発言に注目が集まっている。
  自民はいずれも現職の3人。 明比昭治は分水以外では、新産業や人材の育成なども掲げて企業や団体などを回って支持拡大を図る。 元東予市長の青野勝は、地域医療の充実を柱に、街頭演説に力を入れ、市長経験から防災対策の強化も訴える。 青野と同じ旧東予地区を地盤とする渡部浩はミニ集会を重ね、医療・介護体制の実現や救急医療体制の確立などを訴える。
  無所属で民主推薦の現職玉井敏久は、民主への逆風を警戒しながらも、数十人規模の集会を重ね、地域産業の発展などを訴える。 無所属新顔の森夏枝は前回次点だった市議の次女。 若さをアピールし、街頭演説で無党派層への浸透を図る。

●今治市・越智郡●
  定数6に現職4、元職2、新顔3の計9人が立候補を予定。 今治市長に転じた菅良二氏が前回得た2万1千余票や引退する豊島美知氏(フォーラムえひめ)の票の行方が、かぎを握りそうだ。
  自民はいずれも現職の3人が立候補を予定する。徳永繁樹は地盤の桜井地区や常盤町、波止浜地区を中心に選挙区全域での支持拡大を図る。 福羅浩一は旧伯方町など島しょ部と旧市部が地盤。前回に続き海運関係者が支援している。 本宮勇は、農業関係者を軸に、市内島しょ部と上島町などの菅票取り込みを図る。
  民主新顔の福田剛は、建築専門出版社を辞め出馬のため東京都から帰郷。 自転車で回り支持を訴えている。 国民新元職の堀内琢郎は、前回は234票差で次点。 地元の旧朝倉村など旧町村部を地盤に郵政票を取り込む。
  社民現職の村上要は社民県連代表。 選挙準備が年明けとなったが、連合系労組の厚い支持を受ける。共産新顔の竹中由美子は共産支持層に加え、女性、医療関係、旧大西町と旧朝倉村での支持拡大を図る。
  無所属新顔の越智忍は前今治市長で元県議会議長。 09年の市長選で再選を阻まれ、県議返り咲きを目指す。 無所属新顔の鴨川忠弘は元旧大西町助役で元同町議会議長。 旧市部でも支持掘り起こしを図る。

1091チバQ:2011/03/30(水) 22:36:09
http://mytown.asahi.com/ehime/news.php?k_id=39000001103280005
県議選の各区情勢(中)
2011年03月28日

●松山市・上浮穴郡●
  16議席を現職12人、元職1人、新顔8人の計21人が争う激戦の様相だ。
  自民は公認・推薦合わせて7人を擁立予定で、うち現職が6人、新顔が1人。 県議会議長の西原進平は唯一、旧北条市からの予定者。ミニ集会などで支持を固める。 寺井修は地元の谷町や安城寺のほか旧北条や中島まで足を伸ばし、農林業活性化を訴える。 竹田祥一は、松山市議会の会派「松山維新の会」所属の数人からの支援も受ける。 河野忠康は地元の久万高原町に加え、松山市内にも事務所を構え、都市部での浸透も図る。
  戒能潤之介は地元の生石地区で農業や商工業者の支持を固め、五明地区などでも支持拡大を図る。 三宅浩正はJC理事長時に交流のある自営業者らを中心にあいさつ回りや集会を重ねる。 新顔で党推薦を得た松尾和久は元中島町長の三男で元衆院議員秘書。地元校区や企業回りで支持拡大を狙う。
  民主は公認で3人を擁立。党県幹事長の現職、横山博幸は連合愛媛の支援を受けるほか、商工関係者にも支持拡大を図る。 新顔の政安誠は、民主の元参院議員秘書。 連合愛媛加盟9団体の推薦を受け労組票をまとめる。 伊狩泰介も新顔。 党以外に特定の支持組織を持たず、若手経営者や高齢者への浸透に努める。
  公明も公認3人が立候補を予定しており、現職2人、新顔1人。 党が重点的に支援する地域を3地区に分け、党県代表の笹岡博之は市東部を、県幹事長の木村誉は南部を中心に活動している。 新顔の中政勝は市北部を中心に、市小中学校PTA連合会長などの経験も生かし、教育政策の充実を訴える。
  社民公認の新顔、逢坂節子は前松山市議。引退する同党県議の後継で、環境保全団体や労組などへの支持拡大に走る。共産公認で現職の佐々木泉は県議会唯一の同党議席の死守を目指す。 ミニ集会や、選挙区内全域での街頭演説に努める。
  無所属では現職、元職、新顔の計6人が立候補を予定する。 現職の横田弘之は昨年の松山市長選をめぐり自民を離れた。 中村時広知事と撮影したポスターを掲げ「地域第一」と訴える。 阿部悦子は反原発運動の市民団体などの支援を受けて、草の根で支持を広げようと動く。 元職の大沢五夫は選挙区を今治市・越智郡から移し、主に建設業界への支持拡大を図る。
  新顔は3人。 大石一は農業資材会社長。市南部の高齢者や主婦層を中心に浸透を狙い、公民館でミニ集会も開いた。 元市議の菊池伸英は昨年の松山市長選で敗れ、県政にくら替え。 活発な後援会を背景に、市中心部で支持を固める。 田中長二郎は自民県議で引退する田中多佳子の義弟。 三津地区や中島など離島を含め、市西部で昨秋からあいさつ回りを重ねる。

●伊予市●
  3選を目指す現職と新顔の一騎打ち。
  自民現職の泉圭一は2月に旧中山町、双海町を回り今月は事務所のある市中心部で地盤固め。 無所属新顔の水口輝雄は支援組織を持たない。 どこまで知名度を上げられるかが鍵。

●東予市●
  前回は自民と無所属の新顔が戦い、約800票差だった。 今回も同じ顔合わせで激戦が予想される。
  旧川内町出身の自民現職大西渡は土地改良区などの支援をうけ、後援者を中心に地盤固め。 約30年国会議員秘書を努めた経験と知名度で選挙戦を戦う。 旧重信町出身で前回無所属だった民主新顔の西山徹は党の重点候補に指定された。 自転車で住宅街などを周り、知名度アップに努める。

●伊予郡●
  砥部町と松前町がそれぞれ地盤の現職2人に、砥部町が地盤の新顔1人が挑む。
  自民現職の山本敏孝は砥部町の各地区総会に出席し、地盤固め。 町長を後援会長に据え組織的に選挙戦を運ぶ。 3選を目指す自民現職住田省三は地盤の松前町の住宅街や商業地で集中的に辻立ち、票固めを図る。
  無所属新顔の土居美智子は砥部町で町長リコール運動を展開した元砥部町議。 女性から支持獲得を狙う。

1092チバQ:2011/03/30(水) 22:36:54
http://mytown.asahi.com/ehime/news.php?k_id=39000341103290001
県議選の各区情勢(下)
2011年03月29日

●宇和島市・北宇和郡●
  自民現職4人に民主新顔2人が挑む。前回が無投票だったため、選挙区の合区や宇和島市合併後では、初めての選挙戦となりそうだ。現職も新顔も手探りで広くなった選挙区を奔走している。
  自民では、唯一、旧宇和島市が地盤の中畑保一は、建設業界の強い支持をてこに宇和島市を固め、票の上積みを目指し、郡部への浸透も図る。毛利修三は、地盤の旧吉田町を中心に宇和島市などでも地道に活動。県議会報告を手に個人票に加え、農林水産業者らの支持拡大を図る。旧津島町が地盤の赤松泰伸は、地区の集会所や農漁協でミニ集会を開き、3月中旬には旧北宇和郡選挙区を一巡した。高山康人は、「鬼北地方唯一の候補」と訴えて、地元の農林業者や宇和島市で働く鬼北地方出身者らの支持拡大を目指している。
  民主では、岡原文彰が、宇和島市内を中心とした街頭演説で知名度アップを図る。元自民県議が後援会長を務め、宇和島市での浸透を図る。中川真之介は、元自民県議で宇和島市長選にも立候補した父親の鹿太郎の後援会組織が活発に動く。宇和島自動車労組なども支援する。

●八幡浜市・西宇和郡●
  いずれも自民現職の清家俊蔵と梶谷大治が立候補を予定。民主は高橋英行衆院議員のおひざもとながら候補者擁立が難航。前市長ら数人の名前が取りざたされたままになっており、無投票の公算も大きい。
  6選を目指す清家は、八幡浜市を中心に企業回りをし、2月には市内で県政報告会を開催。梶谷は初当選を果たした前回と同様、こまめにあいさつ回りをし、草の根型の運動で浸透をはかる。

●大洲市・喜多郡●
  前回は無投票だったが、今回は自民現職2人のほかに、民主系無所属の新顔2人も出馬を表明した。
  5選をめざす自民の岡田志朗は、内子町と、旧肱川町や旧河辺村などが地盤。大洲でも草の根的に浸透をはかる。西田洋一は大洲市を中心に、町長を務めた旧長浜町などを固める運動を展開。ミニ集会も20回近く開いた。
  民主推薦の有友正本は、元大洲市議。過去に市長選にも2度出馬し、山鳥坂ダム建設は反対と訴える。大洲市議を辞して出馬する中野寛之は、推薦などはないが民主党員で、内子町では辻立ちを続けて浸透をはかっている。

●西予市●
  定数2の旧東宇和郡区時代を含め過去3回無投票だったが、今回は、5選をめざす自民現職の薬師寺信義と、無所属で新顔の兵頭竜との一騎打ちになりそう。
  旧宇和町が地盤の薬師寺は、昨年末から市内各地で県政報告会を開催するなど、久しぶりの選挙戦に引き締めを図る。市議を辞して挑戦する兵頭は、旧野村町が地盤。地元元県議の支持も得て、旧5町のあいさつ回りもすませ、若さと行動力を訴える。

●南宇和郡●
  自民現職の中田広の他に動きがなく無投票かと思われたが、元旧御荘町議で無所属新顔の渡辺知彦が3月中旬になって立候補表明、慌ただしくなってきた。
  中田は清水・愛南町長が後援会長を務め、1月には後援会女性部を発足。漁協や農協などの支持を取り付けた。渡辺は「選挙のたびに対立している」 と町長派、反町長派の関係修復を図り、町内融和を実現すると訴える。

1093チバQ:2011/03/30(水) 22:50:17
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/ehime/feature/matuyama1301319872976_02/news/20110328-OYT8T01098.htm
激戦区を歩く 2011 県議選


<上>政党守勢 無所属が増

16年ぶりの選挙戦へ

 4月1日告示、同10日投開票の県議選。定数47に対し、13選挙区で69人が立候補を予定している。激戦が予想される4選挙区の情勢を、2回にわたり報告する。

■定数16

 前回は無所属が3人だったが、今回は7人(自民推薦1人を含む)と倍増の見込み。政党公認と合わせ、予定者は21人に上る。目立った争点がない中、無所属の増加について、予定者や支援者はそろって「既成政党・勢力への不信感が背景にある」と口にする。

 当選5回の無所属現職(72)は、前回まで自民公認。昨年11月の市長選で自民県連の推薦候補ではなく、松山市議会会派「松山維新の会」が推す候補を応援し、県連から除名された。今回は「返礼」として、同会所属市議6人が「手が届かなかった層に緻密(ちみつ)に食い込む」(同現職)支援を続ける。「今の時代、自民、民主といっても、有権者はついてきてくれない」と自信をのぞかせる。

 一方、現職6人を公認する自民。市長選で敗れた候補を支援した現職(48)は、今回の選挙への影響を測りかねつつ、「手伝ってくれる市議が非常に減った」と話し、地域の会合に足を運ぶなどして無党派層の掘り起こしに励む。別の現職(45)は「党内で市長選候補の一本化に失敗し、自分の支持者も多少は流れてしまったかも」と、投票動向調査などを過去の選挙より念入りに行うつもりだ。

 民主は現職1人、新人2人を公認した。民主政権への逆風を受け、県連幹部の現職(60)は「活発に動いているのに支持者の輪が広がらない」と焦りを募らせ、市議時代に支援を受けた有権者を中心にあいさつ回りを重ねる。連合愛媛関係者は「3人とも当落線上」と危機感を募らせる。

 このほか、公明は3人、社民、共産は各1人を公認している。(浅野友美)

■定数1

 16年ぶりの選挙となりそうで、有権者は一様に歓迎。名乗りを上げたのは、自民現職(69)と無所属新人(34)の2人だ。新人は、西予市議会で自民系会派から分裂し、地域主権や議会改革を掲げる「清風会」に所属した前市議。県議会で安定多数を誇る既成政党と、地域政党ならぬ〈地域会派〉との戦いの様相を呈している。

 当選4回の現職のパンフレットには、自民国会議員らの応援メッセージが並ぶ。後援会幹事長は「地域活性化は喫緊の課題で、即戦力が必要」と現職の強みを訴える。

 新人は、道州制など広域行政も見据え、「西予を南予の中心に」と朝の街頭演説などで訴える。後援会事務長は「若い有権者が事務所に来てくれる」と手応えを話す。

 市内は、基幹の畜産をはじめとする農林水産業が低迷し、高齢者が多い山間部の集落問題も抱える。農業男性(72)は「政策に責任を持ってほしい。言いっ放しじゃ、いけん」と厳しくクギを刺す。(梶原善久)

1094チバQ:2011/03/30(水) 22:50:53
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/ehime/feature/matuyama1301319872976_02/news/20110329-OYT8T01075.htm
激戦区を歩く 2011 県議選
<下>4議席 7人競り合う新居浜市

■定数4

 前回は6人が立候補し、自民と民主の各公認、公明と社民の各推薦無所属が当選。自民現職が2009年の衆院選に出馬(落選)し、13選挙区で唯一自民現職がいない。今回は現職、新人各3人、元議員の7人がひしめく。


 自民は前回選で落選した元議員(59)と新人(32)の2人を公認。前回トップ当選を果たした自民公認は約1万2984票と2位に約4000票の大差をつけたが、元議員の陣営によると、かつて自民の支持基盤だった建設業などが他へ流れており、元議員は「前回の票は期待できない。他党も含め奪い合いの状況だ」と表情を引き締める。

 連合愛媛や〈住友グループ〉の労組は、社民推薦の現職(55)と民主推薦の新人(32)をバックアップ。しかし、現職の陣営幹部(67)は「前回、労組支援を受けたのはこちらだけだったが、今回は2陣営で厳しい。同じ出身校区で、前回市議選でトップ当選した自民新人の存在も脅威」と話す。

 各陣営は「災害に強い地域を」「15万人都市を目指す」などと施策を掲げるが、具体的な課題や争点は出ていない。新居浜市幹部は「地震の影響で、各陣営が表立った活動を控えており、動きがわかりづらい。今は団子状態だ」と分析する。(池田安行)

◆自民独占 民主挑む 宇和島市・北宇和郡◆

■定数4

 固い支持基盤を持ち、議席を独占する自民現職4人に、民主の若手新人2人が挑む。前回は無投票で、選挙戦は8年ぶりだ。民主が議席獲得を果たせるかどうかが最大の焦点だが、ベテランの宇和島市議(62)は「2人を当選させる票が、ここにあるのだろうか」と首をかしげる。民主の陣営からも、「民主への逆風の中で、2人当選というのは本当に大変」とぼやき声が聞かれる。

 しかし、民主側は大票田の旧宇和島市を拠点に労組や高校の同級生らを中心に支持拡大を図っていることもあり、自民側も警戒を緩めない。その1人(66)は「民主2人の当選が難しいというのは一般論。宇和島や北宇和では、今も政党より地縁、血縁で1票を入れる人が多い」と強調。親類関係や高校OBなどで、これまでの支持をひっくり返されないよう、きめ細やかな動きを見せている。

 民主の2人は、早朝に旧宇和島市の目抜き通りに立つなど、街頭演説を精力的にこなし、顔の売り込みを続けてきた。各陣営の幹部は「投票率も得票も読みづらい」としつつ、「1万2000〜1万3000票」を当選ラインと見ている。(大北恭稔)

(2011年3月30日 読売新聞)

1095チバQ:2011/03/30(水) 23:07:44
http://www.nnn.co.jp/news/110330/20110330009.html
知事選と県議選の共闘場面増える 選挙カー同乗など
2011年03月30日

 鳥取県知事選に立候補した現職の平井伸治(49)=無所属、1期=、新人の山内淳子(68)=無所属、共産推薦=の両候補と、4月1日告示の県議選立候補予定者との”共闘姿勢”が顕著だ。県議が知事選候補者の選挙カーに同乗し、ときにはマイクで応援する姿に、別の県議選候補者からは「一足早く県議選が始まった」とのため息も出ている。


県議選ポスター掲示場(写真左)は空白だが、一部ではすでに知事選への帯同で実質的に選挙戦は始まっている=29日、鳥取市役所前
(文中敬称略)
■持ちつ持たれつ
 29日、鳥取市の旧郡部を遊説した平井の選挙カーには、県議選に立候補する現職県議の姿が。集まった支援者に「先生も頑張って」と声を掛けられると、「きょうは応援団ですけ」と返答。車から「いっしょにやらいや未来づくり」と平井のスローガンを連呼し、応援に一役買った。

 平井陣営は特定県議に先導役の依頼などはしておらず、陣営は「遊説日程は公開しており、地元の案内役から連絡が行っているのかも」と明かす。

 平井の遊説への帯同は県議にとって平井との蜜月関係をアピールできる機会。一方で特に山間集落などでは顔見知りの県議のアナウンスによって家の外に出る住民が多いのも事実で、「持ちつ持たれつ」の関係にあるようだ。

 ”県民党的立場”を公言し、特定政党の支援を受けない考えの平井だが、県議選立候補予定者は政党を問わず熱視線を送る。

 28日午後、鳥取市内の自民党県連本部にいた党幹部の電話が鳴った。相手は民主党県議。県中部の自民党県議が平井の遊説経路を独断で決めたというクレームだった。自民党幹部は「本部に伝える」と言った後、こう続けた。「あんまり政党色は出さんようにしましょうや」

■相乗効果に期待
 県議との”共闘”は新人候補の陣営も同じだ。共産党の現職県議は29日、鳥取市を中心に遊説した山内の選挙カーに同乗。住宅地やスーパー前などでの街頭演説では山内の前にあいさつし、県議会で対峙してきた平井県政の問題点を列挙、山内への支援を訴えた。

 山内の支援組織「明るい民主県政をつくる会」の構成団体に名を連ねる同党県委員会は選挙戦を全面的にバックアップ。27日、米子市を遊説した際にも、米子市選出の同党県議が応援に駆け付けた。

 自身の選挙への影響について、鳥取市選出の県議は「雇用や福祉など共通する政策を有権者に理解してもらう機会でもある。お互いの得票にも連動する部分はあるだろう」と相乗効果を期待する。

 また、山内陣営の関係者も「現職県議は知名度があり、応援に来てくれると心強く感じる。議会で現職知事と相対していたので、演説の内容にもリアリティーがある」と県議の同行を歓迎している。

 ただ、県議選の告示日以降は独自に遊説を始める県議候補たち。山内の西部選対は「県議選告示後は2、3回は訴えを共にするかもしれないが、そこまで一緒の行動は意識していない」としており、”共闘”の場面は、4月1日以降はあまり見られなくなりそうだ。

1096チバQ:2011/03/31(木) 22:16:01
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110328-00000237-mailo-l37
かがわの課題:’11統一地方選/上 社会保障 /香川
毎日新聞 3月28日(月)15時25分配信

 ◇財政難「仕分け」の壁
 3月のある夜、高松市内の50代の女性ケアマネジャーに、担当する老夫婦の息子の妻から電話があった。「今後のことをどうかしてほしい」。訴えは切実だ。夫婦の夫は80代。パーキンソン病で、70代の妻が介護をしていた。しかし、妻が自転車で転倒。股関節にひびが入り、即入院となった。息子夫婦は県外に住む。
 ケアマネは、昼間だけのヘルパーを、朝、昼、晩来られるようにするなど調整した。しかし、夫は、夜間に自力でトイレに行くのも危険だ。ショートステイ(老人短期入所施設)に片っ端から連絡を入れたが、空きはない。1、2カ月先まで予約で埋まる施設も多く、キャンセルなどがないと、すぐ入れないのだ。ケアマネは「緊急避難で入れるよう一つでもベッドを空けてほしい。行政の支援があれば」と話す。
 県の「第4期県高齢者保健福祉計画」(09年3月)によると、05年に約23万5000人だった65歳以上の高齢者人口は、20年には、30万人を超える。08年3月時点の調査で、介護老人福祉施設(特別養護老人ホーム)の待機者数は、563人に上る。
 高松市内の病院のケースワーカーは「特養は、2、3年待たないと入れない」と明かす。退院支援看護士も「介護と医療を行き来するケースは大変」と話す。施設に入れても、入院している間に待機者が入り、また一から入所手続きをして待たなければならない。「椅子取りゲーム」状態という。
 各自治体が、厳しい財政の中、独自の介護支援事業を縮小・廃止する動きもある。
 高松市は89年「65歳以上で6カ月以上寝たきりや認知症で常におむつを必要とする人」に紙おむつを無料で宅配する「寝たきり高齢者等紙おむつ給付事業」を始めた。
 しかし、昨年、事業仕分けで「廃止」と判定された。市は、11年度から支給の必須要件に要介護度3以上を追加。1500人が対象外となる。同事業は、高齢人口の増加と要件の甘さから事業費が年々増加。市は06年に財政難の深刻化を受け、補助金や市独自事業の扶助費を削減する見直しを図った。仕分け対象に選ばれたのも、その流れを受けた。
 長寿福祉課の秋山浩一課長は「老老介護では、紙おむつを買って来ること自体が重労働」と話す。ただし、同様の事業を実施する中核市で事業費額を比べると、同市は全国2位(09年度)。総事業費は1億3500万円(10年度)だ。
 大西秀人市長は同事業を含め、在宅介護支援事業の在り方を11年度中に見直すと明言。現在、市独自の事業は、寝たきり高齢者の寝具の乾燥や水洗いサービスを補助する事業など四つ。高齢者のニーズ調査などで、廃止も含めて検討している。
 ある福祉関係者は「コスト削減は重要だが、福祉をスケープゴートにしないで」と訴えた。【吉田卓矢、広沢まゆみ】

3月28日朝刊

1097チバQ:2011/03/31(木) 22:16:35
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110329-00000279-mailo-l37
かがわの課題:’11統一地方選/中 経済 /香川
毎日新聞 3月29日(火)16時1分配信

 ◇上海便、効果に疑問も
 東日本大震災の影響で、就航が延期された中国の格安航空会社「春秋航空」高松−上海の定期チャーター便。誘致には県が1年越しで取り組み、新年度当初予算には、同航空への運航経費助成や誘客、受け入れ態勢の整備などに計2億8800万円を計上する。一方で、県内の観光産業の関係者の見方は冷ややかで、経済効果を疑問視する声もある。
 就航予定だった27日を前に、先月15日、県などは「中国人観光客受入おもてなし研修会」を主催した。ホテル・旅館や家電量販店、商店街など約100人が参加し、関心の高さを示した。
 香川経済研究所は、県内への経済波及効果を年間8・8億〜14・7億円と試算。雇用創出効果も93〜162人とした。しかし、東日本大震災が発生、団体客の来日が見込めず、同社は就航延期について「状況の進展を見守り、改善すれば、すぐに運航できるよう取り組みたい」と述べるにとどまる。延期の影響について、県などにも試算はないという。
 県は、地方空港間の競争激化の中、新年度予算に手厚い支援策を既に盛り込んだ。うち運航経費支援は7100万円。高松空港の着陸料10万円弱、空港使用料20万円を援助する。山本泰・県交通政策課長は「台湾のチャーター便でもほぼ同額」と特別な支援ではないことを強調する。
 だが、支援はこれにとどまらない。春秋グループの旅行会社への観光客送客・宿泊の奨励策に上限枠約7300万円も盛り込む。ツアー商品を作れば1便7万5000円、送客1人に1000円、県内宿泊1人1泊に1000円を支払う。
 一方、観光業界では、経済効果を疑問視する声もある。高松市のホテル関係者は、採算が合わないと訴える。中国側から安い価格を求められる一方で、中国語ができる従業員の雇用や、中国の決済カード「銀聯(ぎんれん)カード」導入の費用負担に、県からの支援はない。「緊急雇用対策を使ったり、通訳に中国人留学生などの人材を集めたり、県が検討できる方法があるはず」と批判する。
 県内有数の観光地、琴平町のこんぴら温泉旅館ホテル協同組合、近兼孝休理事長も「『格安』ばかりをPRし、1泊朝食付き3000〜4000円で設定されては、ほとんどがやっていけない。県は富裕層の顧客を掘り起こすなどブランドイメージを守り、危機感を持って交渉すべきだ」と訴える。高松市内の小売り業者は「春秋航空が就航している茨城も乗降客は素通りで都心に向かうと聞く。高松も阪神方面に流れるのでは」と心配する。
 また「就航は評価するが、路線をツールに県内をどう活性化するかの議論がない」と話すのは、高松丸亀町商店街振興組合の熊紀三夫専務理事。「成功とされた瀬戸内国際芸術祭も、閉幕後に島の魅力を移住促進策に生かす姿勢が見られない」と指摘。「文化や経済面での交流に結びつけなければ、意味がない。県は発想を変えて」と注文をつける。
 同航空誘致に巨費を投じる県の判断の是非は、就航後の取り組み次第。議会は、経済界や県民の不安をくみ取り、政策を評価してチェック機能を果たさなければ、存在意義を問われかねない。【馬渕晶子、吉田卓矢、広沢まゆみ】

3月29日朝刊

【関連記事】

1098チバQ:2011/03/31(木) 22:17:06
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110330-00000283-mailo-l37
かがわの課題:’11統一地方選/下 非正規公務員 /香川
毎日新聞 3月30日(水)16時7分配信

 ◇6市町で4割超える
 自治体の財政状況が厳しい中、記録のある06年度以降、県と全市町が一般職員数を減らした。その穴は、多くは、非常勤嘱託職員や臨時職員など非正規職員で埋められている。
 それについて、毎日新聞が各自治体に取材したところ「1年雇用が原則で、人材育成が難しい」(善通寺市)、「雇用期間中の中途退職による人員確保が困難」(多度津町)といったデメリットを挙げる市町は多かった。
 一方で、「人件費を削減できる」(同市)、「厳しい財政状況の中、雇用を創出できる」(高松市)、「正規職員だと後に過員を生ずる可能性があり、行政コストの無駄を排除できる」(小豆島町)などの利点を挙げる市町もある。
 結果的に、県内6市町で、全職員に占める非常勤嘱託職員と臨時職員の割合(10年度)は4割を超える。最も低い県でも約16%。高松市では、保育課、文化財課など13の部署で、職員の半数以上が非常勤嘱託職員だ。
 一方で、立場は不安定だ。
 昨年2月、高松市教委は学校図書館指導員に対し「8期間(1期間は1年)を上限に委嘱期間を更新しない」との通知を出した。同市の非常勤嘱託職員の契約更新は通常4年まで。更に、その後1年間(今年度までは4年間)は再雇用されない。だが、同指導員は司書教諭の免許などが必要なので、特殊技能の職種として、4年以上の更新も認めてきた。
 通知によって、今年度は同指導員数人が職を失う。学校図書館の充実と同指導員の専任配置などを求めている「本があって人がいる学校図書館を願う会」(代表・田中紘一四国学院大教授)は昨夏、指導員の継続採用と専門職の正規職員としての採用を求める要望書を提出した。
 同会によると、県内で同指導員がいるのは、同市を含め4市町のみ。同市は96年に小中学校の同指導員の採用を始め、今年度も40人雇用するなど、他市町(1〜9人)に比べ、積極的に雇用を進めてきた先進市でもある。
 田中教授は「子どもたちに同指導員は欠かせない。専任の正規職がベストだが、財政が厳しい現状では、非正規でも配置するのがベター。ジレンマに陥っている」と話す。
 「地方公務員法の適用がないなど、身分保障の安定性が低い」(県)との指摘もある。
 ある市の元非常勤嘱託職員の女性は昨年12月、給与や上司とのトラブルで市の公平委員会に電話で相談。同委は、苦情相談制度などについて説明をした。しかし、女性が非常勤嘱託職員とわかると「一般職しか扱えない」とし、労働基準監督署への相談を勧めた。だが、同署でも「関与できるとすれば、労働基準法などに関する問題だけ。上司とのトラブルでは難しい」と言われたという。女性は「どこに相談すればいいのか。民事訴訟や労働審判をするしかないのか」と憤る。
 「新自治体民営化と公共サービスの質」(自治体研究社」の著者、尾林芳匡弁護士は、「公務員の非正規雇用は、国が人件費比率や定数などを減らすよう事実上指導してきたため増加した。『恒常的な仕事は、正規を基本とする』ことが、自治体としても必要だし、それを促す法整備が必要」と話す。また「知識経験の蓄積・継承が困難になり、住民サービスの低下をもたらす」と指摘している。【吉田卓矢】
………………………………………………………………………………………………………
 ◇10年度非常勤嘱託・臨時職員の割合
      全職員(人) 割合(%)
県※     3313  16.1
高松市    5907  36.0
東かがわ市   425  27.0
さぬき市    685  49.1
坂出市    1140  32.8
丸亀市    1576  38.1
善通寺市    452  39.3
三豊市    1572  49.7
観音寺市    835  36.6
三木町     414  55.0
まんのう町   323  28.4
宇多津町    207  37.6
多度津町    281  29.5
土庄町     478  43.0
小豆島町    543  30.0
直島町     129  51.9
綾川町     548  45.8
琴平町     157  26.7
 ※知事部局など

3月30日朝刊

1099チバQ:2011/03/31(木) 22:20:02
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110329-00000171-mailo-l35
’11統一選やまぐち:県議選注目区/上 岩国市・玖珂郡 /山口
毎日新聞 3月29日(火)12時53分配信

 4月1日に告示される県議選は、15選挙区のうち、萩市・阿武郡▽美祢市▽下松市を除く12選挙区で選挙戦となる見通しだ。11日に発生した東日本大震災や福島第1原発事故により、戦いの構図が変わった選挙区も出た。在日米軍再編や地域経済の再興、原発建設などの課題を抱える注目区を3回に分けて報告する。
 ◇艦載機移転と愛宕山問題 政権交代、争点かすむ
 「民主党は『在日米軍再編の見直し』と言って政権を取ったけど、岩国基地への艦載機移転は自民党時代と変わらないね」。初老の男性が質問した。
 民主新人の野口進氏(45)が2月19日、岩国基地間近の供用会館で開いたミニ集会。総務副大臣、平岡秀夫衆院議員(山口2区)は「今、『空母艦載機の移駐なしよ』という結論は出せる状況ではありません」と伝え、野口氏は「皆さんの思いが移転反対ならば、県政に伝えたい」と歯切れ悪く続けた。移転反対を唱えてきた別の男性は「来るなら来るで、自民政権との違いを見せてほしい」と訴えた。
 10年2月、岩国市で北沢俊美防衛相が艦載機移転推進を明言。10年度政府予算に約199億円が計上された愛宕山開発跡地買収は執行されていないが、防衛省は米軍家族住宅と併せて、移転容認派市民の要望に応えた運動施設などの配置案を提示。それでも容認派市民は、観客席の設置など施設充実を求める。
 男性は「基地周辺には艦載機が来るだけで、何の恩恵もないでは困る」と焦りも隠さなかった。
   ◇  ◇
 無所属新人の井原寿加子氏(55)は3月12日、愛宕山跡地近くのミニ集会で「私は、この日を忘れません」と切り出した。
 ちょうど5年前、艦載機移転の是非を問う旧岩国市の住民投票が投開票された。移転反対の圧倒的な意思が示された投票を発議したのは夫の元岩国市長、勝介氏(60)。しかし、井原氏でさえ艦載機移転については、容認を強引に迫った国や県の手法を批判するのみで、真正面からは撤回を口にしない。
   ◇  ◇
 東日本大震災後、岩国基地は被災地を支援する「トモダチ作戦」の物資・人員輸送の中継地となり、輸送機が厚木基地(神奈川県)や東北各地の空港を頻繁に往来している。
 自民元職の橋本尚理氏(53)は23日夜のミニ集会で「愛宕山に岩国医療センターが移転し、防災センターもできます。助けに駆けつけてくれる自衛隊と米軍がいます。岩国市ほど防災に強い自治体はない」と胸を張った。
 橋本氏は前回、艦載機移転受け入れの姿勢を鮮明にしたうえで、医療センター移転など地域振興を訴えた。しかし、地盤の旧市では、住民投票で約4万3000人が移転反対票を投じてから1年余り。移転反対の共産、民主候補にはじき飛ばされる形で苦杯を喫した。後援会幹部は「ぶれない姿勢を評価してほしい」と訴える。
   ◇  ◇
 自民現職の畑原基成(56)、山手卓男(67)と無所属現職の槙本利光(65)の3氏、無所属新人の阿部秀樹氏(52)は旧郡部が地盤。濃淡はあるが、4氏とも艦載機移転に見合った地域振興策や防音・治安対策を掲げる。
 共産新人の松田一志氏(53)は唯一、移転撤回、米軍住宅反対を強く主張し、党組織をフル回転させて出遅れの挽回を図る。無所属新人の灰岡香奈氏(27)は米軍再編に協力する立場で告示に臨む。【大山典男】
〔山口版〕

3月29日朝刊

1100チバQ:2011/03/31(木) 22:21:00
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110330-00000173-mailo-l35
’11統一選やまぐち:県議選注目区/中 防府市 /山口
毎日新聞 3月30日(水)13時44分配信

 ◇震災追い打ち、見えぬ先行き 経済立て直しが急務
 定数4に現職2人を含む7人が立候補を表明した防府市区。4月1日の告示を目前に控えた28日、市中心部で、無所属新人として出馬予定の伊藤央氏(41)は、「県は財政縮小傾向にあるが、デフレ下では積極的にやるべきだ。経済を立て直さないと、地方の自立はない」と道行く有権者に訴えた。
 自動車などの製造業が盛んな防府市は、08年のリーマン・ショックで不況の波を大きくかぶった。同年のピークで約24億円あった法人市民税は、10年度当初予算案で9億1757万円しか計上できなかった。今月発表された住宅地価の下落率では、市は県内ワースト10を独占した。
 だが、大手企業の業績回復を受け、3月議会では歳入を4億5105万円増額する補正予算案を可決するなど、経済立て直しの兆しは見えていた。そこに起きたのが東日本大震災だった。
   ◇  ◇
 防府天満宮参道にある天神町銀座商店街で飲食店を営む40代男性は、頭を抱えていた。震災の影響で、マツダ防府工場は14日に操業を停止。今も本格生産のめどは立っていない。それに伴って周囲の事業所も休みとなり、来店者が減り始めたという。「昨年1年間の売り上げは、前年の半分以下だった。不況の出口はまだ見えないのに……。先行きが不安だ」
 市商工会議所の調べでは、中心商店街の空き店舗率はここ5年、16・7〜20%の間で推移。市商工振興課によると、新規出店者への家賃の半額補助がなくなった05年から空洞化が急激に進んだ。行政支援の必要性を訴える天神町銀座商店街振興組合の坂本恵次理事長(66)は「我々の一番の課題は後継者不足。実情に目を向け、後押ししてくれる県議を求める」と期待を込める。
 無所属現職の渋谷正氏(63)は「公共事業も『地産地消』が必要」と主張。マツダ社員で無所属新人の井上剛氏(48)は「労働者の代表として、県政に声を届ける」と強調する。
   ◇  ◇
 同選挙区には別の構図も浮かぶ。04年4月、防府市を含む県央部2市4町の合併協議が、新庁舎の設置場所などを巡り決裂。以来、市では、松浦正人市長を中心とした合併反対派と、推進派とのさや当てが続いてきた。
 昨年5月の市長選では、かつての合併推進派の多くが、松浦市長と戦った島田教明氏(56)を支援した。そして島田氏が「県と市の頑丈な懸け橋になる」と、無所属新人で出馬する今回の県議選でも、松浦市長の後援会長だった神田義満氏(68)が、市長が代表を務める政治団体の推薦を受け、無所属新人で「市の行政改革の方式を県政に」と立候補する予定だ。
 一方、市長選では島田氏を後押しした伊藤氏は「今の県政はなれ合い、硬直化している」と批判、一線を引く。同じく支援した無所属新人の原田洋介氏(39)も、「対立の構図を打破して新しい防府をつくりたい」と意気込む。
 公認候補を立てない自民党や共産党の票の行方が注目される中、前回トップ当選の公明現職の石丸典子氏(52)は「かつてない激戦になるのは必至。組織力だけでは安泰ではない」と気を引き締める。【脇山隆俊】
〔山口版〕

3月30日朝刊

1101チバQ:2011/03/31(木) 22:21:21
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110331-00000227-mailo-l35
’11統一選やまぐち:県議選注目区/下 光市 /山口
毎日新聞 3月31日(木)16時14分配信

 ◇市全域が「上関」の30キロ圏内 「争点に原発」想定外
 「中国電力が原発建設を計画している上関町の意見を尊重するのは分かる。しかし、何かあった時は周辺自治体にも大きな影響が及ぶことが、福島の事故で認識されたと思う。周辺住民の声をしっかり聞くべきなのに、今まで機会はなく、私が立候補しなければ今回も同じだった」
 29日、無所属新人の国弘秀人氏(49)が「反原発」を掲げて光市区(定数2)で出馬することを正式に表明した。同区での出馬表明は3人目。「無投票」の雰囲気が漂っていた同区が、告示のわずか3日前に「原発」を巡り三つどもえの選挙戦になることが決定的となった。
  ◇   ◇
 東日本大震災による福島第1原発の事故。半径20キロ圏内の住民に避難指示が出され、屋内退避指示だった20〜30キロ圏内は自主避難が促されている。上関原発の建設予定地から光市は、市役所までが約20キロ、市内全域は30キロの範囲にすっぽりと収まる。
 県議選で上関町は熊毛郡区(定数1)。立候補予定の2氏はそろって「地元の意向を尊重する」という姿勢で、原発建設の是非は争点になっていない。中電から既に計24億円の寄付を受け、国から電源立地地域対策交付金約86億円を受け取ることができる同町。過疎が進み、「原発による町づくり」を選んだ町への配慮も、主張を明確にできない背景にある。
 一方、予定地を抱えていない光市の同交付金は14億円余り。県議選立候補予定者にとって選挙戦、ましてや原発問題は「想定外」だった。
  ◇   ◇
 「原発が争点になるだろう。何を訴えていくのか」「電話でのお願いなど、とにかく攻めの姿勢でやっていこう」
 27日朝、自民現職の河野亨氏(48)の陣営は慌ただしく動き始めた。前夜、国弘氏が出馬するという情報をキャッチしたからだ。支援する市議は急きょ会合を開き、河野氏自身も「選挙戦」を伝えるため、後援会や選対幹部のもとへ走った。
 前回、党県連会長を務める父の地盤を継ぎ初当選した河野氏。上関原発について「今は推進、反対を言える立場にないが、工事は進めるべきではない。より高い安全基準を設けるよう国に求めていく」と話す。2日早めた30日の後援会役員会で協議し、選挙戦では景気回復などの政策に重点を起きつつ、自主防災など安心・安全なまちづくりの問題として、原発に触れていくという。
  ◇   ◇
 4選を目指す民主現職の秋野哲範氏(50)。前々回は苦杯を喫したものの前回はトップ当選で返り咲いた。陣営は28日、選対本部の会議を開き、その後も後援会事務所には人の出入りが続いた。
 秋野氏は「国には安全基準を見直していただきたい。上関原発については、国の方向性の延長線上にある。今のドタバタで(是非を)判断せず、福島の事故を分析、検証することが必要だ」と話す。選挙戦では行政改革や福祉など、これまで取り組んできたことを中心に訴え、原発についてはできる範囲で話をする予定。中電の労働組合の準組織内議員として支援を受けるが、「上関原発について、どう訴えるか取り決めはしていない」という。【丹下友紀子】
〔山口版〕

3月31日朝刊

1102チバQ:2011/03/31(木) 22:42:56
>>971
http://www.chugoku-np.co.jp/News/Tn201103310052.html
三次市長、寄付行為で辞職も 選挙区内の有権者に洗剤セットを贈ったとして、公選法違反(寄付行為の禁止)の疑いで書類送検された三次市の村井政也市長(66)が、司法の判断によっては辞職する意向であることが30日分かった。

 関係者によると、村井市長は「けじめをつける」などと周辺に辞職の可能性も漏らしている。不起訴以外の処分なら、自ら職を辞する考えとみられる。村井市長は31日に記者会見を開く予定。中国新聞の取材に対し、「それまで何も言えない」と話している。

 捜査関係者によると、村井市長は初当選した2008年4月から昨年8月ごろまでの間、選挙区内の支援者約80人に約3千円分の洗剤などを5回にわたって贈った疑いが持たれている。検察は31日にも処分を決めるとみられる。

1103チバQ:2011/04/03(日) 10:14:16
http://mytown.asahi.com/areanews/kagawa/OSK201104020095.html
津波の対策急務、災害弱者の避難課題 統一地方選を前に
2011年4月3日


高松市の新塩屋町コミュニティセンターに設置されている防災行政無線のスピーカー=同市城東町1丁目


 東日本大震災を受け、今回の統一地方選では防災や地震対策が争点の一つに浮かび上がっている。県内でも津波対策や障害者、高齢者の避難方法など、多くの課題が指摘されている。

 震災が起きた3月11日、20センチの津波を記録した高松市。「高潮と津波とではパワーが違う。あれが今回の震災のように津波だったら、さらに大きな被害が出ていたはずだ」。市危機管理課の担当者の脳裏によぎったのは、04年8月の台風16号による高潮被害だ。

 高松市内の約1万6千棟が床上・床下浸水した。高潮による潮位は高松港で2.46メートルと過去最高だった。

 県は高潮被害を受け、2034年までの約30年間で455億円を投じ、海面からの高さ3メートル程度の防潮堤計139キロを整備する計画を立てた。これまでに44キロが整備されている。

 だが、計画はあくまで高潮対策が基本。30年以内に約60%の確率で起きるといわれる「南海地震」では、満潮位を考慮すると最大3.1メートルの津波が想定されているが、県港湾課の担当者は「津波に対するハード対策はこれまで取られてこなかった」と明かす。

 長谷川修一・香川大教授(地質工学)は「津波は水の固まりのぶつかりで破壊力があり、高潮対策では防げない」と指摘。「護岸は液状化の被害を受ける可能性もある。津波の避難訓練や防災教育など、今できることをまずやるべきだ」という。

 地震や津波の際の住民避難にも課題はある。高松市の地域防災計画では、避難情報を防災行政無線や広報車、メール配信などで住民に伝えることになっているが、障害者や高齢者にとっては不安が残る。

 県ろうあ協会の太田裕之常務理事は「災害時にはメールやファクスの利用が難しい。自治会などの人づてが頼りだが、時間の猶予がない中でうまく避難情報を伝えられるのか」。重度の障害があり電動車いすを使う「福祉オンブズ香川」の横山君子事務局長は「避難場所にたどり着けるのか、災害が起きたら取り残されるのではないかと不安を感じる。香川は災害が少ないと言われるが、いつ想定外のことが起きるかわからない。この機会に災害対応のビジョンを示してほしい」と話す。

 県議選では、論戦はスタートしたばかりだ。阪神大震災で被災した経験を持つ高松市選挙区の新顔候補は「災害時にライフラインが安定供給できるような施策に取り組む」などと第一声で訴えた。

 三豊市選挙区の現職候補は「新しい道路や橋を造るより耐震工事へと積極的に取り組んできた」と実績を強調。丸亀市選挙区で無投票当選した一人は「高潮対策などのインフラ整備を停滞させてはならない」と抱負を語った。

1104チバQ:2011/04/03(日) 10:30:35
http://mytown.asahi.com/areanews/hiroshima/OSK201103280150.html
広島市長選候補4氏、「上関推進」選択せず
2011年3月29日

 福島第一原発事故を受け、県内の市民団体「上関原発止めよう!広島ネットワーク」は28日、原発とエネルギー政策について、広島市長選候補者に実施したアンケート結果を発表した。同日正午までに豊田麻子、桑田恭子、大西理、松井一実の4氏から回答があった(回答順)。

 3問で3択式。上関原発(山口県)建設計画を「推進すべきである」とした人はおらず、大西氏は「中止すべきである」、他3氏は「その他」とした。日本のエネルギー政策として原子力発電については、「比重を減らすべきである」と答えた大西氏以外は「その他」とした。自然エネルギーに関しては、「その他」とした豊田氏以外の3氏が「比重を高めるべきである」と回答した。

 同団体の木原省治共同代表(62)は「上関原発で事故があれば、広島も被災地になる可能性がある。首長を選ぶ判断材料にしてもらいたい」と話した。各氏の記述部分もある。木原さん(090・6837・8236)に連絡すれば、FAXか郵便で送ってもらえる。(山下奈緒子)

1105チバQ:2011/04/03(日) 21:03:05
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2011040300186
松井と豊田の接戦=広島市【統一選】
 現職の不出場を受けた6新人による争い。このうち、民主、自民の二大政党がそれぞれ支援する2新人が激しい接戦を演じている。自民と公明が推す元厚生労働省中央労働委員会事務局長の松井は積極的な経済政策などを掲げ、組織固めに躍起。民主、社民の両県連が支援する豊田は、市で初めてだった女性副市長としての実績をアピールし、無党派層の取り込みに懸命だ。(2011/04/03-19:58)

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1106チバQ:2011/04/03(日) 23:21:35
>>1102
http://www.yomiuri.co.jp/election/local/news/national/20110401-OYT1T00047.htm
三次市長が辞意、洗剤配って罰金百万円略式命令

 後援会役員らに洗剤セットを贈ったとして、公職選挙法違反(寄付行為の禁止)の疑いで書類送検された広島県三次市の村井政也市長(66)について、広島区検は31日、同法違反で略式起訴した。

 同日、広島簡裁は罰金100万円の略式命令を出した。

 村井市長は同日夕、市役所で記者会見し、「公人として責任を取る」として辞職を申し出たことを明らかにした。

 起訴状などでは、村井市長は2008年8月〜10年8月の中元と歳暮の時期に、三次市内の有権者79人に、洗剤セット計334個(約120万円相当)を贈った、としている。

 村井市長は、市議会全員協議会で議長あてに辞職を申し出たと報告した後、記者会見。「個人的な付き合いの範囲だった。こういう結果が出た以上、市長としてのけじめをつける」と理由を語り、「3年間、お世話になった市民、職員の皆さんに心からおわびしたい。悔いはありません」と述べ、時折言葉を詰まらせた。

 村井市長は1979年から市議を7期務めた後、08年4月、市長に初当選した。

 正式裁判を申し立てなければ、4月15日に刑が確定し、公民権が5年間停止され、失職する。

 県選管によると、市長が辞任を市議会議長に申し出した場合、議会側の同意があれば20日以内に辞められる。議長は市選管に通知すると50日以内に選挙が行われる。新市長が決まるまで、副市長が職務を代理する。

 一方、市民や市職員らは突然の辞任に驚きを隠せない様子だった。70歳代の男性は「市長に期待していた。自ら襟を正すのは立派」とし、60歳代の男性は「ルールは守ってほしかった。書類送検の段階で辞職すべきだった」と話した。

(2011年4月2日08時35分 読売新聞)

1107チバQ:2011/04/04(月) 23:14:11
http://www.chugoku-np.co.jp/News/Tn201104040195.html
松井・豊田氏競う広島市長選 新人6人が立候補している広島市長選(10日投開票)に関し、中国新聞社は有権者千人を対象に電話による世論調査を実施した。取材を加味して情勢を分析したところ、元厚生労働省官僚の松井一実氏(58)=自民、公明推薦=と前副市長の豊田麻子氏(45)が横一線で競り合い、元市議の大原邦夫氏(61)が激しく追う展開。一方、5割強が「まだ決めていない」「分からない」などと投票する候補者を回答しておらず、予断を許さない状況だ。

 共産党公認1人と無所属の5人が争う選挙戦。中盤を迎えて松井氏と豊田氏が互角の戦いをみせ、大原氏が追い上げる形になった。元市議の桑田恭子氏(49)、共産党広島県常任委員の大西理氏(45)が続き、会社員の前島修氏(37)は苦しい戦い。

 投票する候補者を決めているのは3割強だった。調査では「まだ決めてない」「分からない」とした7割弱に対し、「もし今投票するとしたらどの候補者ですか」と質問。その結果、全体の5割弱が投票する候補者を回答した。

1108チバQ:2011/04/05(火) 19:17:51
http://mytown.asahi.com/hiroshima/news.php?k_id=35000001104050001
豊田氏と松井氏互角/広島市長選
2011年04月05日

 10日投開票の広島市長選を前に、朝日新聞社は2、3両日に電話で情勢・世論調査を実施し、取材結果を総合して選挙中盤の情勢を分析した。立候補した新顔6人のうち、前副市長の豊田麻子氏(45)と元厚生労働官僚の松井一実氏(58)=自民、公明推薦=が互角で競り合い、元市議の大原邦夫氏(61)が追う。半数の有権者が投票態度を明らかにしておらず、終盤に向けて情勢は流動的だ。


 3期務めた現職の秋葉忠利氏(68)が引退を表明し、秋葉氏が提唱した2020年夏季五輪招致の是非や、借金が1兆円を超す市の行財政改革への姿勢が争点。民主、社民両県連は豊田氏を支援し、共産は党県常任委員の大西理氏(45)を公認。政党対決の色合いが濃くなっている。


 投票態度を明らかにした人をみると、豊田氏は前回、秋葉氏を強く支持した民主、社民支持層を中心に支持を広げ、無党派層にも広がりを見せる。女性の支持が比較的高く、特に30〜40代から支持を集める。


 松井氏は前回、事実上分裂した自民支持層の支持固めを図り、告示直前に推薦を決めた公明の支持層にも浸透しつつある。60代以上の男性の支持は他候補に水をあけている。


 前回、一部自民市議の支援を受けた大原氏は自民支持層で一定の支持を保ち、公明、民主支持層にも食い込む。ただ「脱政党」を掲げるものの、頼みの無党派層に浸透しきれていない。


 元市議の桑田恭子氏(49)は無党派層に食い込みを図るが、広がりを欠く。大西氏は共産支持層の5割強をまとめたが、他の支持層に浸透していない。建設コンサルタント会社員の前島修氏(37)は厳しい戦いだ。


 政党支持率は民主12%、自民22%、公明3%、共産、みんな、国民新各1%、社民は1%未満。「支持政党なし」「答えない」「分からない」を合わせた無党派層が60%を占めた。この層の動向が、終盤の大きなカギを握りそうだ。


 世論調査で選挙への関心度を聞いたところ、「大いに関心がある」「少しは関心がある」の回答が合わせて84%に達し、投票についても「必ず行く」が70%、「できれば行きたい」が20%で、いずれもほぼ2007年の前回市長選での調査と同水準だった。前回市長選の投票率は53・75%。今回は、東日本大震災が投票率にどう影響するかが不確定な要素だ。(加戸靖史)

1109チバQ:2011/04/05(火) 21:48:53
http://www.sanyo.oni.co.jp/senkyo/11_chihou/news/2011/04/03/20110403120504.html
国会議員が応援合戦
岡山県議選、岡山市議選 初の週末

岡山市議選候補(左)への支援を訴える国会議員=岡山市内

 岡山県議選、岡山市議選の告示後初の週末を迎えた2日、地元に帰ってきた国会議員が候補者陣営に駆け付け、応援合戦を繰り広げた。衆院解散の機運は薄らいだとはいえ、国政への影響が避けられない統一地方選。政令指定都市になった岡山市議選は政党色が強まっており、どの党の国会議員も地方議員との関係強化に懸命だ。

 自民党の逢沢一郎氏(衆院岡山1区)は、自らの選挙区でもある岡山市北区内で県議選現職と市議選現職の合同演説会に参加。「衆院選で助けていただいた2人とは、同志として仕事をしている。絶対勝たせてほしい」と訴えた。

 これに対し民主党の高井崇志氏(衆院中国比例)は、岡山市南区の商業施設で県議選新人と街頭演説。「候補は大学時代から二十数年来の友人。県政に送り出してほしい」と呼び掛けた。同市北区でも市議選新人の選挙カーに同乗した。

 両党の県関係国会議員はこの日、閣僚らを除いてほぼ全員が岡山入り。次期衆院選に向けてライバル議員の動きも意識しながら、それぞれの地元で候補者の遊説に同行したり、選挙事務所を激励に訪れたりした。

 たちあがれ日本は県内の統一選前半戦には公認候補はいないものの、県議選と岡山市議議選で計23人を推薦。片山虎之助氏(参院比例)は市議選の北区現職と街頭に立ち、「政令市・岡山を発展させる人材はこの候補をおいてほかにない」と力を込めた。

 公明党の谷合正明氏(同)はこの日は他県での日程だったが、告示日の1日に県議選、市議選候補の応援に駆け巡った。

(2011年4月3日掲載)

1110チバQ:2011/04/05(火) 21:56:14
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/yamaguchi/news/20110404-OYT8T01136.htm
原発論戦…熊毛郡区は低調、県議選周辺区では活発化
 東京電力福島第一原子力発電所の事故が、県議選にも波紋を広げている。原発建設が進む上関町に近い選挙区で、立地の是非を問う舌戦が活発さを増す一方、同町を抱える熊毛郡区(定数1)の様子は少し異なる。国や中国電力(広島市)からの補助金を当て込んだ地域振興名目で原発を誘致した経緯を踏まえてか、論戦のテーマとしては影を潜めている。

 「田布施町の発展、活性化に全力で取り組みたい」。4日午後、熊毛郡区の自民現職は、田布施町内の広場で約30人の支持者を前に訴えた。6分ほどの演説だったが、上関原発には触れなかった。

 この候補の陣営によると、街頭演説で上関原発に言及することはあるが、「基本的には国のエネルギー政策に協力する立場。地域の問題はほかにも山積している」(陣営幹部)という。

 同区の民主新人は個人演説会などで、原発に過度に依存しないエネルギー政策を訴えるものの、上関原発の是非については「地元の意見をよく聞いて判断すべき」と述べるにとどめる。

 政策として原発を推進してきた民主党の公認候補という側面もあり、上関原発について態度を明確にできないとの立場だ。「地元に賛否両論があることを、重く受け止めなければならない」とも話す。

 一方、熊毛郡区の周辺選挙区では、原発立地の是非が争点に急浮上している。

 上関町に隣接する柳井市区(定数1)では、上関原発反対の市民運動を率いる元県議が無所属で立候補。ほかに立候補している民主現職、自民新人、無所属新人に論戦を挑んでいる。光市区(定数2)は原発建設反対を訴える無所属新人と民主現職、自民現職の三つどもえの戦いとなった。

 ただ、両選挙区とも反原発を鮮明にする2人以外の候補は、今のところ上関原発建設への賛否を明確にしていない。光市区のある現職陣営幹部は「推進、反対で片づけられるものではない。国のエネルギー政策をどうするか、という視点で訴えなければ」と話す。

 岩国市・玖珂郡区(定数5)では、新人候補を中心に原発問題への言及が増えている。ある新人は個人演説会で、26分間の演説の半分を原発問題に費やし、「上関原発の中止へ大きな転機を作り出そう」と訴えた。

(2011年4月5日 読売新聞)

1111名無しさん:2011/04/06(水) 06:12:46
山あいの里 まっ二つ/美作・英田激戦再び

深い山に囲まれた美作市・英田郡選挙区。
日本の原風景のような土地で、「風」や「組織」とは無縁の選挙戦が展開されている。

 「93票差の激戦」

 1議席を巡って演じられた4年前の接戦が、今また、再現されようとしている。
当時、美作市議の1期途中だった無所属の新顔が、県議歴5期20年のベテランを
うち負かし、話題になった。
 
 勝ったのは、岡本泰介(64)。今回の選挙には、自民党公認で立つ。
負けたのは、自民党で立った市村三次(74)。今回は、その長男・仁氏(43)が
無所属で立つ。

■実績を強調
「4年前は追う立場で、ある面、戦いやすかった。追われる今回は、やりにくい」
攻める立場から、攻められる立場になった心境を、岡本氏は率直に語った。

 その作戦は、1期4年間の「実績の強調」だ。
節目ごとに出してきた県議会報告は、毎回1万3千部。たとえば2009年7月の竜巻、
8月の水害の時。自ら被災地に足を運んで住民の訴えに耳を傾け、復興のための地元負担を
小さくした、という。報告には、そんな「実績」がびっしり並ぶ。

 美作町議2期8年、市議2年の間に身につけた「現場第一主義」も徹底している。
スーツにネクタイ姿だが、靴はスニーカー。自ら軽トラックのハンドルを握り、
目的地に着くと荷台の原付きバイクに乗り換える。有権者の家を、1軒1軒訪ねるためだ。

 「コツコツ選挙区を歩き、住民が何を望んでいるか素早くキャッチする。
そんな姿勢が心をつかんでいる」

 幼なじみで後援会長も務める小林隆夫氏は、全幅の信頼を寄せている。

1112名無しさん:2011/04/06(水) 06:19:24
■若さ武器に
 「若さと実行力」。対する市村仁氏は、そこを強調する。
4年前、圧倒的に優勢とみられた父親のまさかの落選を、陣営は多選批判に
一因があるとみて、43歳という年齢を打ち出すことにした。

 「世襲批判」にも神経をとがらせる。

 「三次の長男」ではなく「新しい地域のリーダー」を売り出すため、
父親の後援会は選挙直後に解散。昨年11月、長男の後援会を新たに立ち上げ、
役員も一新した。市村氏もまた、地域の声を県政にと訴える。
「選挙区を歩くと、地域それぞれ事情がある。その声に耳を傾けるのが私の役目だ」

 ただ、後援会長の入矢治氏には悩みがある。
今も長男の事務所に顔を出し、支持者を回る父親は、
県議がセンセイと持ち上げられた時代の空気を色濃く残しているという。
「あんたが地下足袋はいて事務所の掃除でもすりゃ、受けもよくなると
言うんだが、(父親は)そんなことできるかと。
頭が高いと有権者に思われるのはプラスにならんのだけどね...」


同選挙区では29日、税理士の道広浩二氏(51)も立候補の意向を表明した。

【asahi.com MY TOWN 岡山】
http://mytown.asahi.com/okayama/news.php?k_id=34000201103310001

1113チバQ:2011/04/07(木) 00:22:04
http://mytown.asahi.com/tokushima/news.php?k_id=37000361104060001
接戦きしむ民自
2011年04月06日

議席を争うライバル陣営同士がすれ違う場面も

 過去に無投票が一度もない阿南選挙区(定数4)。この激戦区で今回、二つの大きな変化があった。有権者が多い徳島選挙区以外で、民主党が推す候補者が初めて複数立ったことと、6期目の自民現職の引退だ。


 「県連として総力を挙げ、勝利に向けて頑張っていく。絶対に負けるわけにいかない」。3日、阿南市内であった民主現職の候補者の演説会。党の県関係国会議員3人が出席し、その1人が気勢を上げると、労組関係者ら約100人が集まった会場からは大きな拍手が起こった。


 その5時間ほど前、民主からの推薦を受ける無所属新顔の候補者は選挙カーを降り、市道沿いをひた走っていた。市道両側の店を一軒一軒くまなく回って食事中の客にも握手を求め、辻立ちを重ね知名度アップに力を入れる。同じ民主が推す候補者ながら、戦い方は対照的だ。


 定数が複数の選挙区には複数候補を立てる――。県連は昨年8月、党の方針に沿って議員増を目指すことを打ち出した。しかし、菅内閣の支持率が2月には20%(朝日新聞社、世論調査)に下がるなど、政権への風当たりは強くなるばかり。危機感を募らせた現職陣営は複数の市議に引き締めを再度指示し、「他陣営の心配などしている余裕もない」。県連幹部も「どちらも応援したいが、党の現状を考えれば難しい部分もある」と漏らす。


 一方、今年1月、自民現職の遠藤一美氏が引退を表明。選挙区の4議席のうち3議席を占めていた自民関係者にも動揺が走った。


 後継とされる新顔候補が無所属で立候補を表明したのは2月上旬。本人は自民党員だが、陣営関係者は「自民の現職が2人もいる中で、幅広い支持を得るには自民色を薄めたほうがいい」と明かす。街頭演説では党に触れず、ひたすら政策での勝負に出ている。


 自民の現職2陣営には「票を食われる可能性がある」と警戒感が広がる。引退する現職と新顔の地盤が違い、集票を地区割りで計算できないのも大きい。


 自民党県連幹事長でもある現職は、出陣式に800人以上を集め、日本の経済危機や東日本大震災に触れて「こんな時に政治が社会を引っ張っていかないといけない。自民党が政権を奪還しなければ」と政党の力を強調。党の県選出国会議員もこの日、現職2人の陣営に応援に駆けつけた。


 民主、自民の軋(きし)みを尻目に、街頭演説に力を入れる共産元職は週末の昼時のスーパー前でこう訴えた。「県議会は民主も自民も知事与党だ。知事に何でも賛成する議員がいくら増えても、防災と暮らし、福祉を守る県政へ切り替えることはできない」


(西峯正晴)

1114チバQ:2011/04/07(木) 00:27:31
http://mytown.asahi.com/hiroshima/news.php?k_id=35000001104060002
市長選、三次市大忙し
2011年04月06日

 三次市選挙管理委員会は5日、村井政也市長(66)の辞職表明を受けた市長選の日程を、17日告示、24日投開票に決めたと発表した。告示まで2週間もない短期決戦となり、立候補を予定する陣営は動きを加速させ、市選管は準備に追われる。市民からは「こんなに急な日程で、きちんとした選挙になるのか」と戸惑う声も聞かれた。


 選挙には、前市長の吉岡広小路氏(51)と副市長の増田和俊氏(64)の出馬が有力視されている。


 吉岡氏は、村井市長と2度市長選で争い、8市町村が合併して新三次市となった直後の2004年は当選し、08年は落選。任期満了なら来春に実施されるはずだった市長選に向け準備を続けていた。増田氏は旧作木村長で、08年4月から村井市長のもとで副市長を務める。村井市政の継承を掲げるとみられるが、関係者によると、ともに今週中にも最終方針を決める見通しだ。


 一方、投票まで3週間もない厳しい選挙日程で、市選管は大わらわだ。もともと10日投開票の県議選(三次市区は無投票)の準備はしていたが、市長選となると、新たに有権者約4万8千人分の投票所入場券や投票用紙の用意を迫られる。


 しかも投票所入場券は、告示3日前の14日までに発送する必要があり、事務作業を急がなければならない。選管の職員は3人だが今回は特別に市職員数人の応援を求めることを考えているという。また、選挙ポスターの掲示板も、経費節減と作業の無駄を省くため、現在市内415カ所に立っている県議選のものを流用する。市選管は「毎日夜中まで、土日も休まず作業をしてでも、間に合わせなければ」と覚悟する。


 選挙の日程を知った市民の中には「こんなに期間が短くては、立候補できる人が限られる」「事情が事情だけに、政策論争より誹謗(ひ・ぼう)中傷合戦になるのでは」などと心配する声が多かった。(長尾大生)

1115チバQ:2011/04/07(木) 00:30:34
http://www.yomiuri.co.jp/election/local/2011/news1/national/20110406-OYT1T00128.htm
「うるさい」と広島市議選候補の選挙カー膝蹴り
 広島中央署は4日、広島市西区横川町、無職日橋隆久容疑者(36)を公選法違反(自由妨害)容疑で現行犯逮捕した。

 統一選告示後、同法違反による逮捕者は広島県内で初めて。

 発表によると、日橋容疑者は4日午後6時35分頃、西区横川町の路上で、同市議選候補の選挙カーに乗っていた支援者男性(21)らに向かって大声で「うるさい」と叫び、交差点で停車していた選挙カーに膝蹴りをした疑い。同容疑者は「間違いない」と容疑を認めているという。

(2011年4月6日08時24分 読売新聞)

1116チバQ:2011/04/09(土) 09:03:19
http://www.nnn.co.jp/news/110408/20110408006.html
統一地方選 情勢を見る 鳥取市・岩美郡・八頭郡
2011年04月08日

 鳥取県議選は選挙戦終盤に突入し、10日の投票日に向けて各選挙区で激しいつばぜり合いが繰り広げられている。無投票の境港市、西伯郡、日野郡を除く6選挙区の情勢を紹介する。(文中敬称略)

【鳥取市】
 定数12に対して現職11人、新人5人の計16人が立候補し、定数4超の大激戦区。山口、市谷、鉄永が先行。浜崎、銀杏、浜辺、藤縄、尾崎、前田が続き、福本、野田、山田、坂野、砂場、谷村、米村が追い上げる。中位以降は当落線上に複数の候補が並ぶ団子状態。現職と新人の交代の可能性も十分にある。

 死去した小玉が地盤とした賀露地区、勇退する初田の地盤の旧気高町や旧鹿野町には自民系候補が複数入り乱れる。旧国府町や湖山地区でも複数の名前が挙がり、市内の勢力図はまだら模様を描く。

 山口は河原町や用瀬町など旧郡部、美保地区の票をまとめ、農協支援も得る。市谷は富桑地区などで人気があり、社会的弱者目線の訴えで幅広い浸透を見せる。鉄永は旧青谷町を中心に系列市議とともに回り、旧気高町にも食い込む。

 浜崎は福祉団体などが支援。醇風地区のほか賀露地区などでも精力的な動きが目立つ。銀杏は前回首位の1万2千票以上の得票を新人と二分。津ノ井地区などに固い地盤を持つ。浜辺は公明支持層に浸透。元町議の父親が地盤とした旧気高町でも集票に期待。

 藤縄は湖山西自治会の推薦を受け、地元に浸透。他候補からの攻勢に上滑りを懸念。尾崎は市内各所に張り巡らせた人脈を頼りに支持を広げる。浜坂地区でも集票力を見せる。前田は浜坂地区や城北地区以外にも進出。建設業や林業などの業界関係の支援も見込む。

 福本は日進地区など市街地で人気があるが、他地域での集票力が未知数。野田は地盤の旧国府町などで一部切り崩しに遭う。終盤、衆院議員が応援に入る。山田は部落解放同盟の一部と組合票が新人に流れ、初めて守勢の選挙を戦う。

 坂野は市職労など組合票を固め、妻の知名度や若さを生かした選挙戦で挑む。砂場はグループ単位の市民や部落解放同盟の一部などに浸透し、猛追の気配。谷村は前回選以降、市内をくまなく歩いた。手作り選挙だが、前回以上の好反応も。米村は知名度アップに懸命。社民支持層と部落解放同盟などからの集票に期待。

【岩美郡】
 新人2人が1議席を争う。足立が広谷よりやや優勢とみられる。

 足立は自民党推薦を受け、農漁業団体や他党の支持基盤からも支援を受ける。複数の町議も応援に加え、票の積み増しを図る。

 広谷は1日15カ所以上で街頭演説し、巻き返しを図る。まとまった支援が見込めない中、足立の組織票の切り崩しに懸命。

【八頭郡】
 新人4人が2議席を争う激戦区。頭一つ抜け出た福田を、智頭町でつばぜり合いを演じる国岡と大河原、八頭町が地盤の高橋が激しく追い、最後まで予断を許さない。死去した米井が4年前に獲得した票の行方が焦点。

 福田は八頭、若桜両町で先行。引退する現職と他選挙区に移った県議が支援するが、他陣営の攻勢で引き締めに躍起だ。

 自民党を離党して再挑戦する国岡は智頭町に加えて八頭町への浸透も図るが、民主党と連合の支持がどう影響するか。初出馬の大河原は智頭町長や自民党系町議らの懸命なてこ入れを受けており、保守層を中心とした票固めに余念がない。

 特定の組織を持たない高橋は”草の根選挙”を展開。一部の八頭町議の応援を受けており、無党派層の取り込みを狙う。

1117チバQ:2011/04/09(土) 09:03:54
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/tottori/news/20110405-OYT8T00906.htm
前市長参戦 ムード一変
「スタート遅れ」他陣営 歯がみ


3議席を4人で争う倉吉市。前市長の出馬で情勢は一変した  「市長の経験を生かし、市民の声を県や国に届ける懸け橋に」。倉吉市中心部の住宅街に、長谷川のやや甲高い声が響いた。昨年4月に市長を退任。県議返り咲きを目指す意向を表明したのは、同12月になってからのことだ。

 市長2期目の任期満了が約7か月後に迫っていた2009年9月、斎場建設問題を巡って「信を問う」と辞職。「唐突で分かりにくい」との批判もあった中で出直し選を勝ち抜いた。「長谷川党」とも呼ばれる固い支持層を持つ元議員の参戦で「無風か」との選挙区のムードは一変。「本格スタートが遅れた」と他陣営を歯がみさせた。

 「前回は最下位。うちが一番焦る立場だ」。そう漏らすのは、8選を狙う村田陣営の幹部だ。

 自民党公認で臨んだ03年の前々回は次点。前回は無所属の党推薦候補として復活を果たしたが、昨夏の参院選で党候補の支援を怠ったとして県連から党員資格の停止処分を受け、今回は推薦も受けていない。

 陣営幹部は「昔からの保守層の支持は固い。推薦の有無は関係ない」。福祉関係を中心に張り巡らせた後援会組織を生かし、校区単位の個人演説会に注力。「雇用の場を増やし、若者が定住する活力あるまちに」と訴える。

 前回、無所属だった興治は、民主公認を得て、党勢拡大の一翼を担う戦いだ。陣営幹部は「労組票は心強いが、票の皮算用をする余裕はない」と、やはり厳しい表情を崩さない。

 政権交代の成果を国民に実感させられない党への風当たりも気がかりだが、興治は「与党の一員として地方から国を変える」と強調する。「産業雇用の創出、安心できる社会づくり、教育による人材育成」を柱に、声をからす。

 唯一の自民党公認となった伊藤は、震災後の世論に配慮し、告示前に予定していた700人規模の決起大会を中止した。前々回、前回はトップ当選だったが「構図が一変し、票が読めない」と気を引き締める。

 県農林水産部長を務め、1次産業の従事者に知名度が高い。演説で震災や雪害にもふれ「防災対策や子育て支援の充実で活力ある県土を」と唱える。

 一方、〈台風の目〉となった長谷川は、個人演説会を2回に絞り、街頭演説に力を入れる。「高齢者や弱者に優しい政治を」との主張を、より多くの市民にと届かせる狙いだ。(上田貴夫、文中敬称略)

     ※

 10日の投開票に向けて、後半戦に突入した県議選。注目区から各陣営の訴えや構図を報告する。

 定数 今回から鳥取市、米子市、東伯郡で1ずつ減って35になった。自治体の財政難を背景に全国で定数見直しの動きが相次いでいるのを受け、昨年10月の議会で改正条例が成立した。削減は1999年4月の県議選で40から38になって以来。それまでは、戦後一貫して40だった。

 定数は地方自治法で、人口に基づく上限の範囲内で条例により定めると規定されている。県の上限は40で、削減率12・5%は全国16位となった。削減率が最も高いのは、上限61に対して定数46の岐阜県で24・6%。今回の統一地方選に向けては、県のほか14道府県議会が削減を実施した。

(2011年4月6日 読売新聞)

1118チバQ:2011/04/09(土) 09:04:44
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/tottori/news/20110406-OYT8T01029.htm
勢力維持へ民主躍起

3人勇退、自民が対決色強める

支持を求めて懸命に手を振る米子市の新人陣営の運動員。票の読めない戦いが続く  選挙戦半ばの5日夜、民主党県連代表の衆院議員・湯原俊二は、公認新人の個人演説会で、げきを飛ばした。「民主系の3人が退き、議席が空いた。党が進める地域主権の実現を目指し、論陣を張れる人材を県政に送り出してほしい」。

 前日は現職の選挙カーに半日同乗し、地元の弓浜部ではマイクも握った。直後に上京して5日午前の衆院総務委員会に出席すると、すぐさま空路で米子へとんぼ返り。強行軍をいとわず、てこ入れに動く。

 2008年9月、国政転身のために自身が県議を辞職し、米子市の民主系議員は3人に減った。今回、党県連の重鎮・鍵谷純三(63)と、参院議員・川上義博の後援会長を務める松田一三(74)の両ベテランが勇退し、現職で残るのは浜田1人だ。新人2人を含む公認の3人が全員当選しても、勢力維持にしかならない。湯原は「4が2になれば半減。それは許されない」と危機感をあらわにする。

 3人を推薦する連合西部地協は、浜田にJR連合、森に出身の自治労、池田には紙パ連合などの傘下労組を割り当てた。無投票当選が決まった近隣選挙区の公認県議も応援演説に入る。さらに知名度不足が課題の池田には、湯原と川上の後援会が支援に動くなど総力戦の様相だ。

 対する自民は、広江が市西部から弓浜部、斉木が南部、稲田が北部と現職3人が住み分けているが、広江の足元から池田、斉木の地盤からは森が出馬。稲田も、地盤が浜田と隣接しており、これまでになく民主候補を意識した戦いとなっている。

 広江は、経営する医療法人を中心に長く培ってきた支援組織をフル稼働させて上積みを図り、農業に強い斉木は地盤から離れた弓浜部の農家へも支持を広げる構えだ。稲田は勇退議員の後援会の一部を取り込むなど、それぞれ急ピッチで支持固めを進めている。

 公明の沢は、県議会などであいさつ回りが遅れた分を市議4人が支え、県の障害者対策を拡充させた実績を訴えて支持拡大を狙う。

 共産の錦織は、東日本大震災の福島第一原発事故に素早く反応し「核燃料を再利用するプルサーマル計画の中止」など原発の安全対策を訴えている。

 内田は「32歳の若さ」を強調。同世代の若手経済人らでつくるネットワークと、市議時代のつながりを頼りに支持の組織化を急いでいる。

(大櫃裕一、文中敬称略)

 <メモ> 議員報酬 県議の月額は議長86万4900円〜議員71万9150円。年2回、計3・97か月分の期末手当も支払われる。財政難を受け、2002年4月から議長7%〜議員5%のカットを続けている。このほか費用弁償として交通費と宿泊費(1万1700円)も支給される。

 4市の市議(議長、副議長など除く)の月額平均は43万8294円、町村議は20万8358円。最も少ない日野、江府両町の19万3500円と比べると、県議は3・7倍になる。

 「県政全般の課題解消を図る重責を担っている」などとして2007年には一時、議会内で増額が検討され、論議を呼んだ。

 ◇米子市選挙区

(定8、候9)
広江弌78自現〈7〉
浜田妙子65民現〈2〉
斉木正一63自現〈3〉
森雅幹51民新
内田隆嗣32無新
稲田寿久65自現〈2〉
沢紀男55公現〈1〉
錦織陽子59共現〈1〉
池田博子39民新

 〈注〉届け出順、氏名、投票日現在の年齢、所属新旧、当選回数

(2011年4月7日 読売新聞)

1119チバQ:2011/04/09(土) 09:05:46
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/tottori/news/20110407-OYT8T00821.htm
5新人出馬 現職危機感

地盤流動化や政党対決色薄れ

中心商店街で政策を訴える候補者。票の読めない戦いが続く(画像の一部を加工しています) 4日夕、鳥取市の商店街。タスキ姿の無所属新人が「中心市街地を活性化します」と唱えて練り歩いていた。人通りはまばらで、手を振る相手も乏しい。

 「知事選が盛り上がりを欠くうえ、震災もあってなかなか関心を引きつけられない。地盤も看板もない新人にとって浮動票が頼みだが、その姿がとらえにくい」。陣営幹部は気をもむ。

 定数が1減ったなか、新人5人の出馬で4人オーバーの激戦となった鳥取市。手応えをつかめず焦りを募らせているのは、現職陣営も同じだ。

 「山根英明がごあいさつに参りました」。再選を目指す自民現職の演説会では、勇退する党県連幹事長の声が響いた。告示直前には、震災の対応に追われる党中央の元幹事長にも急きょ来援を仰いだ。

 前回は無所属新人として草の根型の選挙戦だった。陣営幹部は「今回は追われる立場。中央とのパイプをアピールしないと勝ち抜けない」と懸命だ。

 主要政党が知事選で相乗りしたことで政党対決の色合いが薄れた。旧9市町村の大型合併から6年半が過ぎ、地域意識も弱まって地盤が流動化――。別の自民現職の陣営幹部は、今回の難しさをこう解説する。他候補との違いを際立たせようと、この現職は「私が中心になって平井知事を担ぎ出した。働きぶりもチェックする」と影響力のアピールに躍起になっている。

 もう一つ、大きな変化は公明党の2人擁立。県議選の同一選挙区に複数候補を立てたのは初めてで、米子市と合わせて3議席の確保を狙う。

 総定数が35に減り、議員提案に必要な議員数がこれまでの4人から3人になるのを見越した動きで、同党県本部は「議会改革や政策を巡る議論をリードしたい」と意気込む。前回は現職が最下位当選者の4倍以上の約1万2700票を集めてトップ当選しただけに、他陣営からは「実質的に定数2減だ」との嘆き節も漏れる。

 前回の改選後は9議席を占めた自民は、ベテランの勇退もあって現職のみ7人の戦い。民主は現職1人に加え、最年少の新人1人を推薦し、1増を目指す。

 共産は現職1人が原発の安全対策や福祉の充実を訴え、議席を堅持する構え。前代表の死去で県議会の議席を失った社民は、新人1人が雇用の安定と格差是正を唱えている。

 他の無所属3人もそれぞれ女性の社会参加や世代交代などを訴え、支持拡大を急いでいる。

(野口英彦、文中敬称略)

 ◇鳥取市選挙区

(定12、候16) 
野田修68自現〈3〉
浜崎晋一56自現〈1〉
坂野経三郎27無新 〈民〉
市谷知子43共現〈1〉
山田幸夫58民現〈2〉
尾崎薫58無現〈2〉
浜辺義孝53公新
福本竜平40自現〈1〉
前田八寿彦67自現〈2〉
米村正一48社新 〈国〉
山口享77自現〈9〉
銀杏泰利55公現〈2〉
谷村悠介32無新 〈国〉
藤縄喜和59自現〈2〉
鉄永幸紀63自現〈5〉
砂場隆浩47無新

 政務調査費 議員報酬とは別に、現地調査や図書購入など議員活動に必要な経費として、県条例に基づき県議1人に年間300万円が支払われている。各議員は収支報告書に全領収書を添付して議長に提出し、残額は返却する必要がある。

 各議員の収支報告書は県議会のホームページで公開されており、情報公開請求で領収書も閲覧できる。使途は事務所の家賃や新聞購読料、電話代などが多い。

 一方、全国各地で漫画や小説の購入、有権者との飲食など不適切な支出が相次いでいることから「第2の議員報酬だ」として問題視する声も出ている。

(2011年4月8日 読売新聞)

1120チバQ:2011/04/09(土) 09:06:20
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/tottori/news/20110408-OYT8T01003.htm
2議席独占狙う自民
智頭谷で“骨肉の争い”も

山あいの集落で演説を重ねる候補者。新人同士の争いで知名度アップを急ぐ(画像の一部を加工しています)  「何とか自民党から2人を出したい。ぶれない候補をよろしく」。急峻(きゅうしゅん)な杉林に囲まれた智頭町の街道筋に3日午後、震災対応にもかかわる党政調会長の公務を縫って駆けつけた衆院議員・石破茂の声が響いた。同町が地盤の推薦候補、大河原の選挙カーからだ。

 社民党の米井悟が死去し、6期務めた自民党の山根英明も引退する八頭郡。自民党は石破のおひざ元の選挙区で、米井の分も含めた2議席独占を狙う。その中で大河原を「ぶれない候補」とPRするのには、訳がある。

 大河原は、前回は自民推薦で立って次点に敗れた国岡の後援会長だった。政治歴はないが、PTAなどの要職を務めており、同町の寺谷誠一郎町長らが「人の話に耳を傾け、町と県、国とのパイプ役を担える人物」として担ぎ出した。党県連青年部長を務めたこともある国岡の陣営は「あまりに非情」と3月に離党届を提出。民主党県連と連合鳥取の支持を取り付けた。

 この経緯には、以前から政争の絶えない智頭町の複雑な事情が絡むようだが、ともかく国岡陣営は「信義にもとる人間は政治家にふさわしくない」と主張。元消防士の経歴を前面に出し、震災を受けて争点に急浮上した防災対策について「現場を知るプロ」とのアピールを強める。

 一方、大河原は「石破さんと連携し、中山間地対策を進める」と蜜月ぶりを強調する。

 智頭谷の〈骨肉の争い〉を尻目に、自他共に認める山根の後継として若桜谷で浸透を進めてきたのが福田だ。石破の元秘書で、新人としては異例の自民公認を獲得。「皆さんの要望を国政へつなげるスピードは、どの候補にも負けない」と唱えて回っている。

 その福田を、同じく若桜谷を中心に戦う高橋は「(旧来の政治体制と)しがらみのある人では、選挙戦で唱えるどんな政策も実行できない」などと批判。農林業の振興を唱え、無党派層を中心に支持を訴える。

 過疎高齢化が深刻な地域だけに、中山間地対策といった主張の中身に、大きな差はない。農業男性(70)は「後継者不足に悩む我々の思いに、どれだけ真剣に応えてくれるか。結果がどうあれ、そればかりを望んでいる」と言葉少なに話した。

(伊藤晋一郎、文中敬称略)

=おわり=

 <メモ>情報公開 県議会は本会議と委員会、全員協議会をインターネットとケーブルテレビ5社で生中継。議事録や委員会資料もホームページで公開している。

 一方、議案採決での各議員の賛否を明らかにしているのは記名投票の場合のみ。賛成議員が起立する起立採決や、議長が異議の有無をただす簡易評決では「議事進行上、必要がない」として記録も公表もしていない。他県では簡易評決を行わない例もある。審議内容を紹介する広報誌も発行していないが、今後、各会派の代表でつくる議会改革推進会議で県民との意見交換の場や広報の充実が検討される予定だ。

(2011年4月9日 読売新聞)

1121チバQ:2011/04/09(土) 09:08:02
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110407-00000288-mailo-l32
’11統一地方選:県議選 激戦区を探る/上 /島根
毎日新聞 4月7日(木)15時52分配信

 統一地方選前半で行われる県議選(定数37)は、10日の投開票日に向け、終盤戦に突入。6選挙区17候補が舌戦を繰り広げている。県議選での無投票当選者は戦後最多の26人(8選挙区)にのぼり、東日本大震災の影響もあって投票率低下も懸念されるが、当選者も他の選挙区で応援のマイクを握るなど、選挙戦盛り上げに懸命だ。6選挙区の情勢を2回に分けて紹介する。(候補者は敬称略)
 ◇当選ライン8000票か
 ■安来(定数2−3)
 無所属新人が自民と民主の現職に挑む構図。各陣営は「票が読めない」と頭を悩ませるが、当選ライン約8000票と見る向きが多く、激戦が予想される。
 嘉本は市議4人が自民党を離党して支援、「草の根選挙」で挑む。倉井毅・元県議長が指揮し、08年市長選で現職を破った戦いの再現を狙う。島田は4期の実績と厚い地盤で安定した戦いを続け、一歩リード。上滑りを警戒し、引き締めを図る。民主党への逆風が懸念される石橋は「安来の石橋」を前面に、市職労や日立金属労組支部など市労協の組織固めをしながら、広瀬町や伯太町の地域でも浸透を目指す。
 ◇現職と元町長が激突
 ■八束(定数1−2)
 前回初当選した自民現職の加藤は、過去4年間の経験をアピールする。地元商工会などの支援を受け、支持拡大を目指している。気がかりは、自民系同士の戦いとなった2月の町長選のしこり。敗れた側には不満の声も残っている。
 民主と国民新の推薦を受ける石原は、昨年11月に立候補を表明。東出雲町長を2期8年務めた実績を強調して浸透を図ってきた。民主の支持母体である労組の動きがポイントとなる。陣営関係者は現在の情勢を「五分五分」とし、組織の引き締めを急ぐ。
 新興住宅地の浮動票の行方が勝敗の鍵を握りそうだ。
 ◇旧大原郡で争奪戦
 ■雲南・飯石(定数3−4)
 前回同様、自民系の3人と社民、民主、国民新が推薦する足立が激突する構図。各陣営とも当選ラインを8000票前後と想定し、3人が地盤とする旧大原郡を中心に票の争奪戦を繰り広げている。
 自民推薦の山根は旧飯石郡で唯一の候補。県職員としての実績などをアピールし、上代義郎氏から引き継いだ地盤固めに力を注ぐ。
 同じく自民推薦の山崎は有権者数が最も多い旧大東町が地盤。若さや市議としての経験を訴え、旧加茂町などでも支持拡大を図る。
 唯一の現職、福間は県議としての実績を強調しながら、地元の旧木次町を中心に市内全域を幅広く回って票の上積みを図る。
 足立は地元の旧大東町で山崎と競い合う。6日に開いた個人演説会には、3党と連合島根の関係者も参加。共闘をアピールした。
………………………………………………………………………………………………………
 ◇安来市(定数2−3)
嘉本祐一  47 [元]市議 無新
島田三郎  54 法人理事長 自現(4)
石橋富二雄 63 党県役員  民現(3)
 ◇八束郡(定数1−2)
加藤勇  58 会社社長  自現(1)
石原真一 62 [元]町長 無新
 ◇雲南市・飯石郡(定数3−4)
山根成二 60 [元]県職員 無新
山崎英志 52 [元]市議  無新
福間賢造 63 会社社長   自現(3)
足立昭二 55 社民県役員  無新

4月7日朝刊

1122チバQ:2011/04/09(土) 09:08:31
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110408-00000228-mailo-l32
’11統一地方選:県議選 激戦区を探る/下 /島根
毎日新聞 4月8日(金)14時19分配信

 (敬称略)
 ◇合併後初の選挙戦
 ■浜田(定数3−4)
 現職3人に新人1人が加わり、合併後初の選挙戦になった。合併前の旧浜田市は12年ぶり、旧那賀郡3町1村の有権者には16年ぶりの県議の選挙戦。
 旧浜田市議5期の実績がある自民の大屋は有権者の約7割を占める旧浜田市での支持層を固め、旧那賀郡でも支持を訴える。
 民主の須山は初めての選挙戦。「選挙はやった方がよい」と引き締めを図り、出身の市職労を中心に支持拡大を目指している。
 旧金城町議の自民の岡本は元選出区の旧那賀郡で抜群の知名度があるが、陣営は「旧浜田で上乗せを」と支持拡大を図っている。
 諸派の森谷は選挙ポスターなどで事業仕分けなどを訴えている。
 ◇立場変えて再対決
 ■簸川(定数1−2)
 前回選で285票差の接戦を繰り広げた2人が、立場を変えて再び激突。どちらの陣営も課題を抱えながら選挙戦を展開している。
 矢野は町議2期、県議4期を務めた実績を強調しながら支持を訴える。ただ、出馬表明が3月10日と出遅れたことなどにより、後援会組織の構築が間に合わず、期間中の巻き返しが課題となる。
 前回初当選した池田は、告示直前に体調不良で入院。序盤は妻がマイクを握り、他選挙区の無投票当選者の応援も受けたが、本人不在の影響は未知数だ。7日には本人が復帰し、終盤の支持固めに力を入れる。
 ◇吉賀町の結果が鍵
 ■鹿足(定数1−2)
 4期目を目指す自民推薦の現職に、国民新と民主が推薦する新人が挑み、激戦を繰り広げている。投票率は両陣営とも80%前後と予想しており、6000票前後が当選ラインになりそうだ。
 現職の中村は、3期12年の実績をアピール。後援会を中心に自民系町議らが支持を訴えて回る。8日には、自民推薦の知事候補とともに街頭に立つ予定で、県とのパイプを強調し、支持拡大を図る。
 新人で地元郵便局長の斎藤は、陣営を郵政関係者や労組が固め、同地区を地盤とする亀井久興・国民新党顧問を前面に出して浸透を図る。県政の「東西格差」是正を訴え、新旧交代をアピールする。
 ともに旧日原町出身。両陣営とも票が読み切れない吉賀町での結果が鍵を握ることになりそうだ。
………………………………………………………………………………………………………
 ◇浜田市(定数3−4)
大屋俊弘 59 団体役員    自現
須山隆  49 市職労役員   民現
岡本昭二 64 会社役員    自現
森谷公昭 55 税理士     諸新
 ◇簸川郡(定数1−2)
矢野潔  64 会社役員    無元
池田一  50 [元]西友社員 無現
 ◇鹿足郡(定数1−2)
中村芳信 57 郡体協会長   無現
斎藤哲史 53 郵便局長    無新

4月8日朝刊

1123チバQ:2011/04/09(土) 09:10:50
http://mytown.asahi.com/yamaguchi/news.php?k_id=36000881104060001
原発争点化に温度差
2011年04月06日

◆柳井市区の候補者  (定数1)
  松野利夫54無新  〈元〉市議
  河北洋子54民現(1) 〈元〉市議
  星出拓也30自新  〈元〉党職員
  小中 進63無元(1) 〈元〉田布施町議
〔 ( )内の数字は当選回数 〕


◆県議選・激戦区ルポ/柳井市区


  東日本大震災による福島第一原発の事故で、県議選でも中国電力の上関原発計画が注目されている。建設予定地から30キロ圏内の柳井市区(定数1)で、論戦の現場をみた。


  「中電はなお上関原発は推進すると豪語している。今止めなければ止まらないんです」。4日、ショッピングセンター前で無所属元職の小中進氏が声を張り上げた。「原発のない未来を!」と書かれた選挙カーは前日に調達したばかりだ。


  小中氏は反原発議員連盟の会長。告示日の朝は別の選挙区で民主候補の出陣式に出席していた。だが、柳井市区に出た3人が第一声でほとんど原発問題に触れなかったと聞き、急きょ出馬を決意した。


  小中氏の出馬に強い危機感を抱くのは、かつて反原発運動をしていた民主現職の河北洋子氏の陣営。福島の事故で「今は原発推進ではなく、立ち止まるべきだ」と3月29日、中国地方電力総連の推薦を辞退した。4月2日には民主の平岡秀夫衆院議員が急きょ応援入り。5日、街頭で河北氏は「市民の不安の声をエネルギー政策の見直しにつなげる」と踏み込んだ。


  原発計画で、柳井市には国の電源立地地域対策交付金が23億円入る。周辺市町では最も多い。だが、「今まで原発は争点じゃなかった」と選対幹部。「こうなったら原発に対する河北の考えも言っておかないと」


  一方、無所属新顔の松野利夫氏と、自民新顔の星出拓也氏は、福島原発の事故や上関原発計画にほとんど触れない。自民の党員投票で公認を争った2人は、保守層を二分する戦いを繰り広げている。


  松野氏は「国の検証を待ち、エネルギー政策のバランスも考えて判断すべきだ」という立場。選対幹部は「活発な柳井をどう取り戻すかという一番大事なことを、情勢に左右されずに訴えていく」と語る。


  星出氏も「国が検証して新たなエネルギー政策を立てるのが先決」という考えだ。選対幹部は「緊急車両が通る道路や水害対策の排水路も大事。『安全・安心』は原発問題だけじゃない」。


  原発に触れない街頭演説を聴いていた女性はこう漏らした。「国も県も町も推してるから、原発は『やめる』って言えないんじゃないですか。原発はいやだけど、政治は原発がすべてじゃないからね」
(渡辺純子)

1124チバQ:2011/04/09(土) 09:11:18
http://mytown.asahi.com/yamaguchi/news.php?k_id=36000881104070001
市議定数減 対立の影
2011年04月07日

◆防府市区の候補者  (定数4)
  石丸典子52公現(2) 党県女性局長
  島田教明56無新  保育園長
  渋谷 正63無現(1) 薬剤師
  井上 剛48無新  マツダ社員
  伊藤 央41無新  音楽教室経営
  神田義満68無新  理髪店経営
  原田洋介39無新  〈元〉市議
  〔 ( )内の数字は当選回数 〕


◆県議選・激戦区ルポ/防府市区


  議員定数の大幅削減を主張する市長と、市議会の対立が続く防府市。混戦となっている県議選防府市区(定数4)にも、両者の対立が影を落としている。


  「民意を理解しない人たちに、もう一度目に見える形で示せる機会です」。2日にあった無所属新顔の神田義満氏の決起集会で、松浦正人市長はこう訴えた。


  会場には、松浦市長が代表を務め、市長の後援会長だった神田氏を推す政治団体の旗が掲げられた。定数削減を求めた市民団体幹部も壇上に上がり、市議会批判で盛り上がりを見せた。


  松浦市長は3月末、定数削減の是非を問う住民投票の予算を専決し、辞任する腹だった。4月下旬に住民投票、出直し市長選、欠員2を補充する市議補選のトリプル投票に持ち込む――。


  4月中旬にはそのための決起集会の会場も押さえていた、と市長側近は明かす。「大震災で断念したが、県議選でも議会との対立を前面にうたう」


  名古屋市や大阪府など各地で首長と議会が対決する構図が広がっている。首長の追認機関のような議会も多く、議会不要論さえ飛び出している。ただ、市長サイドの動きに他陣営は批判的だ。


  「市議会の対立を県議選に持ち込もうという考えは全く理解できない」。マツダ社員で無所属新顔の井上剛氏の陣営幹部は話す。無所属現職の渋谷正氏も「県議には県議の仕事がある。市議会の定数削減の話は県議選にはなじまない」。


  公明現職の石丸典子氏の陣営は「次の市議選に市長派の議員を多く当選させるための布石ではないか」とみる。元市議として定数問題の渦中にいた無所属新顔の2人も否定的だ。原田洋介氏は「定数削減は票集めのための単なるキャッチコピー」。伊藤央氏は「首長の言いなりのなれ合い議会を作りたいだけだ」と指摘する。


  無所属新顔の島田教明氏は「首長VS議会」の構図について、「議会たたきの首長が人気を集める流れは完全に時代遅れ。大震災で、日本が一つになろう、と団結が叫ばれている時に対立も何もない」と語る。


  防府市での選挙では、元県議の松浦市長と、島田氏の父で県議会議長を12年間務める明氏が、長年争ってきた。新顔の一人はこう話す。「選挙のたびに『どっち派か』と対立ばかり続けてきた。議長の引退もあり、この構図から脱却できる機会だ」
(小西宏幸)

1125チバQ:2011/04/09(土) 09:12:26
http://mytown.asahi.com/yamaguchi/news.php?k_id=36000881104080001
原発不安 読めぬ影響
2011年04月08日

◆光市区の候補者 (定数2)
  河野 亨48自現(1) 建材会社役員
  秋野哲範50民現(3) 鋼材会社役員
  国弘秀人49無新  情報技術支援業
  〔 ( )内の数字は当選回数 〕



◆県議選・激戦区ルポ/光市区
  福島第一原発の放射能漏れ事故では、原発周辺自治体の住民に甚大な影響を及ぼすことが現実化した。原発立地に周辺自治体はどう向き合うのか。急浮上した原発論争はそんな問いも投げかける。上関原発の予定地から30キロ圏内の県議選光市区(定数2)を歩いた。


◆容認の雰囲気一変
  「原発計画をなくし、子どもたちが戻って来られる島に」。光市街地から南東約10キロ沖にある牛島(うしま)。3日朝、無所属新顔の国弘秀人氏は訴えた。

  告示後初の朝の辻立ちに選んだ場所は、本土から船で約20分、人口70人ほどの離島だった。高齢化が進む島の姿は、国弘氏の故郷で、原発計画に反対を続ける上関町祝島と重なる。

  だが、漁港で演説を待ち受けた島民はまばら。国弘氏の姿を見た高齢の女性がぼやいた。「事故はひどい。祝島は立派だ。でも、こっちは補償金をもらっている。表立って反対できる人はいないんよ」

  牛島は、原発の建設予定地からわずか8キロほどの場所にある。光市では最も近い。予定地の対岸にある祝島は目と鼻の先だ。

  同じ漁業を生業(なりわい)とする二つの島。だが、中国電力の総額125億5千万円に及ぶ漁業補償金への対応は違った。牛島の県漁協支店は、予定地近海に共同漁業権を持つほかの六つの支店と同様、2008年までに補償金を受け取った。唯一、拒否を続けているのが祝島だ。集落を歩いた国弘氏は言う。「元気のなさは祝島以上。計画撤廃の必要性を確信した」

  有権者の大半を占める本土側でも、上関原発への意識は低くない。まちづくり団体が2009年、市内の未就学児を持つ母親を対象にしたアンケートで「上関原発ができた場合、万が一の放射能漏れ事故に不安を感じる」と答えたのは135人中8割超に上った。

  福島の事故は、市民の不安感に拍車をかける。2月に国の電源立地地域対策交付金14億円の配分が決まった光市は震災後、交付金を受け取らないよう求めた原発反対の議員連盟に「今後の推移を注視したい」と回答せざるを得なかった。

  こうした雰囲気に、事故前は容認の立場だった現職2陣営も敏感に反応する。

  自民現職の河野亨氏が6日、光市民ホールで開いた総決起集会。河野氏は、事故後に中電が本格的な海面埋め立て工事を中断したことに触れ、「これなら絶対に大丈夫という安全が確認されない以上、工事を再開することはできない」と訴えた。

  民主現職の秋野哲範氏も慎重論に転じた。1日の出陣式で秋野氏は「エネルギー政策は国が決める。大きな見直しを含め、早期の対応を求めたい」と国の責任を強調。「原発建設は安全の確立と地域の理解なしに容認できない」と踏み込んだ。

  ある現職陣営幹部はこう漏らした。「原発への不安がどう投票に影響するか読めない。不気味だ」
(小暮純治)


    ――――――――――――――――――――――


◆熊毛郡区の候補者  (定数1)
  吉井利行62自現(7) 党県副会長
  成川正之47民新   〈元〉衆院議員秘書
  〔 ( )内の数字は当選回数 〕

◆上関の是非 2氏触れず
  原発予定地の上関町を含む熊毛郡区(定数1)では、上関原発計画の是非そのものは争点になっていない。

  自民現職の吉井利行氏は「絶対安全と言われた原発でなぜ事故が起きたか。国の検証と方針を見極め、地元の考えを伝える」。民主新顔の成川正之氏も「脱原発の方向で臨み、上関については地元の意見を聞きながら抜本的な再検証をするべきだ」。ともに演説の相当程度を原発問題に割いているが、計画の是非には踏み込まない。

  上関町は、原発関連の交付金や中電の寄付金で潤う。初老の男性は「ここらは年寄りばっかり。(原発関連の)財源がなくなったら夕張になる。事故を踏まえて、こっちはもっといいもんができる」と話す。予定地に近い集落では「電気足りないんじゃけ、ここに造らにゃみんな困るじゃろ」「子も孫も帰って来ん。原発ができる頃はどうせ住む者はおらん」という声も聞こえた。

  同じ選挙区でも近隣の町では温度差もある。田布施町の男性(65)は「そりゃ原発はないほうがええ。100%安全はない。上関も火力発電に変えりゃいい」。平生町の主婦(42)は「上関は遠いから影響ないと思ってたけど、福島の事故で怖くなった。あんな危ない物はない方がいい」と話した。
(渡辺純子)

1126チバQ:2011/04/09(土) 09:16:15
http://mytown.asahi.com/okayama/news.php?k_id=34000201103300001
民主「ない」づくし/県議選 半分超は新顔
2011年03月30日

 「地方での党勢拡大」――。政権交代の次に見据えた目標の前で、民主党が足踏みしている。2日後に告示が迫った県議選で、全20選挙区に37人を立てる自民党に比べ、8選挙区に13人。しかも、うち8人が新顔だ。(宇津宮尚子)


■「党ではなく個人に」


 「地域から変えていこうという人が出るのが、民主党。この町を変えていく力を、与えてほしい」


 統一選のてこ入れに全国を回る馬淵澄夫氏(前国土交通相)が、声を張り上げた。3月上旬、総社市選挙区で立候補を予定する女性(53)と一緒だ。


 が、冷たい雨の降るスーパー前の路上で、党の「広報委員長」の姿を見て、立ち止まる人はほとんどいない。


 総社市の定数は2。自民党の独占だ。そこへ民主党がぶつけたのは、公募で選んだ政治経験のない元教師だった。


 選挙には、地盤、看板、カバン(組織力、知名度、資金力)が必要という。女性は、そのいずれもない、同党の立候補予定者の典型でもあった。


 「都市部では風でいけても、地方で名前も知られず、組織もないとなると……」


 だが、民主党が頼みとする「風」も、今は逆風だ。


 「党ではなく、私個人に入れてください」――。あいさつ回りで政権批判があがるたび、そう訴える。


 女性の選挙区には大物が続々と入っている。


 昨年10月末のお披露目の際は、枝野幸男・幹事長代理(当時)。3月13日には、震災で中止されたが、岡田克也幹事長が来る予定だった。


   ◆◆◆


■応援期待せず


 県連は、いくつかの選挙区で、現職に加え、新顔の擁立にこだわった。


 岡山市北区・加賀郡選挙区では、現職2人に新顔1人、の組み合わせになった。ただ、ここで立候補する新顔の元県臨時職員の女性(35)は1月中旬、事務所開きで率直に話した。


 「労働組合から支援が得られると思ったが、一切、応援がないことになった。それに(県連が)多くの候補者を立てた。ショックです」


 やはり、政治経験ゼロの公募組。ただ、都市部なら、労組の組織票が期待できる。しかし労組は、同じ選挙区から再選を目指す民主党現職を全面支援するという。


 「民主党を支える大きな組織(連合)も応援できない。草の根の市民選挙で戦うしかない」。女性の選挙を支える高井崇志衆院議員は支持者にそう訴えている。


   ◆◆◆


■選挙戦活発に


 東日本大震災の後、微妙な変化をみる向きもある。


 「枝野(官房長官)さんがよくやっているという反応もある」と、笠岡市選挙区から立候補を予定する新顔の議員秘書(31)は期待する。


 いずれにしろ、党関係者の本音は「基礎体力以上に、候補予定者を立ててしまった」。それでも「一人一人が勝つか負けるかの選挙をしないと、党への支持者も増えない」と前向きだ。



 事実、その挑戦が無投票を避け、選挙戦を活発にする側面もある。自民党は「民主党が候補者を多く立てたことで、緊張感が出たことは事実」(県連幹部)と話す。


(注・民主、自民の立候補予定者数は、推薦を含む)

1127チバQ:2011/04/09(土) 09:18:24
http://www.sanyo.oni.co.jp/senkyo/11_chihou/news/2011/04/05/20110405102132.html
岡山県議選 激戦ルポ
県都決戦
気をもむ現職陣営
岡山市北区・加賀郡

 「うちは8番目に滑り込めるのか」―。激戦をくぐり抜けてきた現職陣営も気をもむ。

 定数8に現職9人。政令指定都市移行で選挙区を変更した際、現職に配慮して暫定配置としたためだ。少なくとも1人は議席を失う厳しい戦いに、新人3人が加わった。

 選挙区変更で過去の得票が参考にならず、票が読みにくくなったことも、陣営の不安をあおっている。

 自民は河本勉、波多洋治、太田正孝、蜂谷弘美の現職4人で勢力維持の構え。河本は選挙区の北部、波多、太田、蜂谷は南部を拠点にする。それぞれ地元や支援企業への浸透を図りつつ、選挙区が狭まったことで目減りする票を補うため、互いの地盤に分け入っている。

 民主は現職の高原俊彦、新人の岩本典子を公認、無所属現職の岡田幹司を推薦して臨むが、「身内同士で票を奪い合えば、共倒れの危険もある」とある陣営幹部は訴える。政権与党となったものの、党への強い逆風に危機感を募らせる。

 公明は現職の増川英一が3選に挑み、党組織を軸に全域への浸透をうかがう。共産現職の森脇久紀も3期目を目指し、市議選の党候補とセットで売り込んでいる。

 無所属では、新人の松本正冬が秘書時代の人脈を生かして医療・福祉関係団体などにアプローチ。現職の横田悦子は吉備中学校区を拠点に、吉備中央町などでも遊説を重ねる。元会社員で新人の井上雅弘も立候補している。

党の威信がかかる
岡山市中区

 4議席を争う5人は自民、民主、公明、共産各党と無所属が一人ずつ。県内各党の幹部は「党の威信がかかる選挙区」と口をそろえる。

 自民現職の小倉弘行は岡山市議選の保守系候補とも連携しながら票の掘り起こしを目指す。民主現職の一井暁子は前回の大量得票による緩みを警戒、党国会議員や連合岡山がてこ入れする。

 新人は公明の笹井茂智、共産の氏平三穂子が挑戦。笹井は党組織を基盤に、引退する現職から引き継ぐ票に上積みの構え。氏平は党組織のほか、看護師の経験から医療関係者へも浸透をうかがう。

 無所属現職の福田通雅は過去4期の経験を強調し、支持の拡大を目指している。

公明票の行方注目
岡山市東区

 現職2人が議席死守を目指す自民に対し、民主と共産が新人を擁立して挑む。公明は岡山市関係の4選挙区で唯一、候補擁立を見送った。同党支持層や無党派層の動向が注目される。

 自民は岡崎豊が5選を目指し、小林健伸が再選に挑む。岡崎は町内会など地盤固めを図り、小林は農業関係者らを基盤に支持を広げる構え。ともに公明支持層へも働き掛けを強める。新人は、民主の中川雅子が党国会議員や連合岡山の支援を受けて浸透の構え。共産は石村智子が党組織や引退する現職の地域で票の取り込みを図る。

身内同士競り合う
岡山市南区

 現職2人と新人3人が4議席を争う。自民は公認の現職に加え、新人を推薦。公明は現職1人、民主は新人2人をそれぞれ公認して臨む。自民、民主の各陣営は、党支持層をめぐって身内同士でも競い合う。

 自民は現職の佐藤真治を公認、無所属新人の小林孝一郎を推薦。佐藤は区内唯一の自民公認を訴えて支持拡大を狙い、小林は医療関係団体や企業を軸に浸透を図る。

 民主はともに新人の山本計至、木口京子を立てた。山本は地元藤田地区や労組票を基盤に支持を広げる作戦。木口は街頭活動に力を入れ、無党派層の取り込みを狙う。

 公明は現職の景山貢明。党県本部代表の立場もあり、票の上積みを図る。

(2011年4月5日掲載

1128チバQ:2011/04/09(土) 09:18:56
http://www.sanyo.oni.co.jp/senkyo/11_chihou/news/2011/04/06/20110406103543.html
岡山県議選 激戦ルポ
混戦模様
新人増、予断許さず 現職地盤と競合も
倉敷市・都窪郡

 有権者数39万660人、定数14―と県内最大の選挙区。立候補者も最多の17人に上る。

 「新人が多く、予想しづらい展開。予断を許さない」。当選を重ねてきた現職が危機感を訴える。

 前回は3人だった新人は今回、5人に増えた。民主、共産各1人に労働組合を支持基盤とした現職2人の後継ら。地元とする地域が現職と競合する陣営も多く、混戦模様をさらに複雑にしている。

 現職12人のうち、自民は渡辺英気、遠藤康洋、小田圭一、中塚周一、蓮岡靖之、高橋戒隆、千田博通の7人。これまで同党は選挙区の半数を占めてきたが、前哨戦から活発な動きを見せる他党の新人に警戒感は強い。基盤とする地域や企業、団体のすみ分けを図りつつも、手薄だった地域にも積極的に進出。議席死守に向け、それぞれに前回得票への上積みを目指す。

 公明は6選を目指す高橋英士、5期目に挑む山田総一郎が立ち、現有勢力維持の構え。選挙区内を二つにエリア分けして党組織を挙げた支援体制を築くとともに、政策の訴えを通じて無党派層にも浸透を狙う。

 無所属現職は2人。三原誠介は今回、民主の推薦を受けた。地元玉島地区や教員時代の仲間に支持を呼び掛ける。前回トップ当選の佐古信五は後援会組織を引き締めつつ、幅広い地域への浸透を図っている。

 共産は現職の赤坂てる子に加え、新人で元早島町議の須増伸子を擁立。悲願の2議席獲得を狙う。2人で選挙区内を地域分けしているほか、須増のほかに地元候補がいない早島町などで票の掘り起こしを目指す。

 新人はこのほか、民主が同選挙区初の公認候補として三宅和広を立てた。連合傘下の労組からも支援を受けながら、党の足場を築きたい考え。

 また、原田唯良は三菱自動車、柳田哲はJFEスチールの各労組出身。ともに引退議員の後継として、関連企業を含めた支援を受けるが、景気低迷などで組織の動きが鈍ることを懸念、引き締めに努めている。元県農協中央会職員の石橋誠は県財政の再建などを訴える。

 前回の投票率は県平均(50・71%)をやや下回る50・29%。今回は東日本大震災に有権者の関心が向いていることもあって、「盛り上がりがいまひとつ」(現職陣営)などとみる陣営が多い。無党派層の動向に影響を受けやすい選挙区でもあるだけに、投票率も気にかけながらの戦いとなっている。

(2011年4月6日掲載)

1129チバQ:2011/04/09(土) 09:19:26
http://www.sanyo.oni.co.jp/senkyo/11_chihou/news/2011/04/07/20110407101043.html
岡山県議選 激戦ルポ
岡山県北の攻防 (敬称略)
し烈“身内”の争い
津山市・苫田郡

 定数は4。自民3、民主1の現職4人に加え、民主が新人1人を擁立。勝田郡で自民県議を3期務めた元職も無所属で立候補し、6人がしのぎを削る。2大政党の攻防だけでなく、保守票や労組票をめぐる“身内”での争いはし烈だ。

 戸室敦雄、井元乾一郎、谷口圭三の現職3人で臨む自民。元職の参戦による保守票分散に危機感を強める。

 谷口の陣営は「いくらか票を奪われるのは必至」として上積みに懸命。井元は出身地の鏡野町を固めた上で、津山市に攻め込む戦略を描く。戸室は個人演説会を重ねて実績を訴えるなど、票の掘り起こしを図る。

 一方、前回選挙で県北初の議席を得た民主は、現職の木下素典と新人の金田稔久を公認した。両陣営に労組が張り付き議席増を狙うが、共倒れへの懸念も消せない。

 「保守王国・県北での2議席。やりきらねば」「やっとつかんだ議席を手放してはならない」。津山市内で4日開かれた個人演説会で、連合岡山幹部2人のあいさつには微妙なトーンの違いがうかがえた。

 両党の勢力争いに割って入った無所属元職は岸本清美。旧勝北町出身で、遺族会などの支援を受けながら支持拡大を図る。

新人同士熱く訴え
新見市

 元議長で6期務めた自民の三村峰夫が引退し、新人同士の一騎打ちで16年ぶりの選挙戦となった。

 無所属新人の土屋晋は草の根での支持拡大を図る。選挙カーから頻繁に降り、有権者に市議3期の実績を訴える。「地場産業を活性化させ、自立したまちづくりを進める」と主張する。

 小林義明は三村後継として自民の公認を受ける。地元医師会や建設業協会などの団体から推薦を受け、後援会を中心に選対を組織。「中山間地域の振興が使命」などと訴えている。

攻守入れ替わる
美作市・英田郡

 定数1に現新3人。自民現職の岡本泰介と無所属新人の市村仁の争いに、告示直前に無所属新人の道広浩二が加わった。

 岡本は無所属で挑んだ前回、自民現職を93票の僅差で破って初当選した。市村はその時に敗れた候補の長男。攻守が入れ替わり、4年前と同様に激しい戦いを演じている。

 岡本は酪農連盟や森林組合などの推薦を受け、元市議会議長らが支援。防災対策などの実績を訴える。市村は「県政へのパイプ役」を掲げ、若さをアピール。美作市長らの応援を受け、支持拡大を図る。税理士の道広は行革などを訴えている。

(2011年4月7日掲載)

1130チバQ:2011/04/09(土) 09:19:56
http://www.sanyo.oni.co.jp/senkyo/11_chihou/news/2011/04/08/20110408100132.html
岡山県議選 激戦ルポ
2人区(敬称略)

個人演説会で候補者の訴えに耳を傾ける有権者=笠岡市

自民地盤に民主挑む
笠岡市

 市制が施行されて2人区になった1955年の選挙以来、追加公認を含めれば一貫して自民が議席を独占してきた。現職の天野学は7選、伊藤文夫は4選を目指す。ともに父の代からしのぎを削り、勢力を築いてきた。そこへ民主新人の萱野哲也が挑み、8年ぶりの選挙を繰り広げる。

 天野、伊藤は各地区に張り巡らせた後援会がフル回転。市長、市議らからも応援を受けながら、個人演説会を連日こなす。強固な自民地盤といえども、2009年衆院選の市内票では自民候補が民主候補に約4千票差まで詰め寄られた。両陣営とも危機感を強調し、引き締めを図る。

 萱野は選挙カーでの遊説に重点を置いた運動を展開。スポット演説を繰り返し、支持を訴える。秘書を務めていた党衆院議員らの支援を受ける。

3候補入り乱れる
井原市・小田郡

 自民が元議長で6選を狙う小田春人、引退議員の後継新人の高見尚永の2人を擁立。前回56票差で次点に泣いた無所属新人の上田勝義が雪辱戦に挑み、激しく争う。

 市議2期の経験を持つ上田は「自ら襟を正し、改革を実行する」などと主張。井原市内を中心に、市長らの支援も受けながら票の掘り起こしを図る。

 小田は実績と経験をアピールしつつ、「中山間地の振興に役立ちたい」などと訴える。後援会をてこに、井原市内から矢掛町へと拡大を目指す。

 高見は矢掛町が地元で、3期で引退する池田道孝の議席を継承する戦い。「県政に新風を吹き込む」と若さを押し出すことで幅広い浸透を狙う。

 昨年の市長選では、2人の県議が従来とは逆の陣営を支援。今回の県議選にも影響を引きずっており、複雑化した支持構造の中で3候補が入り乱れる。

無風の前回と一変
総社市

 定数増で2人区となった前回は無投票で、自民が労せずして2議席を独占。今回は一転して民主が割り込みを狙い、三つどもえの争いとなっている。

 民主新人の秋山幸子は選挙カーで市内を細かく回り、名前の浸透に懸命。街頭演説に力点を置き、「子育てや介護の経験を生かし、政治を変えていく」などと訴える。

 再選を目指す自民現職の江本公一は、1人区で競り負けた前々回以来の後援会組織を引き締める。無党派層の取り込みを狙い、若者などへの働き掛けも強めている。

 5期目に挑む自民現職の小野泰弘は実績を強調し、支持の拡大を図る。個人演説会を連日重ね、「県とのパイプ役となり、総社を発展させる」とアピールしている。

 自民、民主が直接対決する中、公明、共産など他党支持層の動向や投票率の行方も得票に影響しそうだ。

(2011年4月8日掲載)

1131チバQ:2011/04/09(土) 09:20:25
http://www.sanyo.oni.co.jp/senkyo/11_chihou/news/2011/04/07/20110407101106.html
岡山県議選終盤 対応分かれる業界団体
 10日投票に向けて終盤に入った岡山県議選で、業界団体の対応が分かれている。国政選挙で与党支持に傾いていた姿勢を転じて自民党に回帰する動きがある一方、選挙区ごとの事情を考慮して支持政党を一本化しない団体も。「集票マシン」としての機能に衰えが見え、候補者側の期待も限定的なようだ。

 旧特定郵便局長OBらでつくる自民党県大樹支部。郵政民営化に反発。自民の職域支部でありながら、2005年以降の国政選挙では国民新党や民主党を公然と支援してきた。

 それが今回の県議選は大半の自民候補を推薦し、全面支援の姿勢を見せる。

 川崎辰雄支部長は県議会での自民の影響力を指摘、「国政選挙では絶対に自民は応援しないが、県議との関係があるから支部を残しているようなものだ」と話す。

思惑

 国政与党となった民主、地方議会では圧倒的な多数を握る自民。政権交代後初の統一地方選となった今回、業界団体は思惑を巡らせる。

 県歯科医師連盟は県議選で現職、新人27人を推薦。内訳は自民20人、民主4人、無所属3人。中央組織が民主支持に転換したことを踏まえ、初めて民主候補にも推薦状を出した一方、長く支えてきた自民にも配慮を見せる。

 県医師連盟も自民23人、民主2人、公明4人、無所属1人の計30人を推薦。これまでは自民基軸の推薦基準を設けていたが、今回から「人物本位」に切り替えた。

 同連盟幹部は「組織内には自民支持が多いが、民主支持も増えてきている。決定には双方から異論が出た」と打ち明ける。

支援打ち切り

 地域固有の事情が団体の対応をさらに複雑にしている。

 政権交代後も一貫して自民を支持する県看護連盟。今回の県議選でも民主とは一線を画し、自民14人、公明5人、無所属4人を推薦している。

 ところが自民の3人は、たちあがれ日本から推薦を受けたとして支援を打ち切り。衆院岡山3区で、同党の平沼赳夫代表が組織内候補の阿部俊子氏と争ってきたためだ。同連盟幹部は「国政選挙で競合する政党と重複推薦はできない」と言う。

 県建設政治連盟や県トラック政治連盟、県農政連盟は「推薦は国政選挙と知事選まで」とし、個々の判断に委ねている。

 国と地方の政治勢力のはざまで揺れる業界団体。岡山市内の県議選自民現職は「不況で動員や票の取りまとめに応じてもらえない団体も多い。推薦状をもらうのも、相手候補に票を流さないため」と割り切る。

(2011年4月7日掲載)

1132チバQ:2011/04/09(土) 09:21:00
http://www.sanyo.oni.co.jp/senkyo/11_chihou/news/2011/04/06/20110406103530.html
揺らぐ与野党対決
政策論争トーンダウン
 10日投開票の岡山県議選、岡山市議選で、与野党の対決ムードが揺らいでいる。統一地方選は政権交代後で初、しかも岡山市議選は政令指定都市移行で自民、民主両党とも関与を強めていたが、東日本大震災で各候補の主張は防災対策一色の様相に。両党を中心とした大連立の動きもあり、党の主張を前面に出しての政策論争はトーンダウンしている。

 今回初めて自民の推薦を受けた市議選の無所属現職候補は、訴えの大半を被災地の復興支援に割く。「震災で与野党が協力しなければならない状況。民主党に声を荒らげてもプラスにはならない」と言う。

 自民は今回、県議選候補は現有36議席に対し推薦を含め37人に絞り込む一方、岡山市議選への働き掛けを強化。公認はゼロながら、将来の党市議団結成への期待も込め、推薦候補を前回の6人から19人と3倍以上増やした。うち11人はたちあがれ日本も推薦する。

 ところが党の思惑とは裏腹に、与党への対決色がにじむ訴えはあまり聞かれない。市議選の別の無所属現職候補は「地域代表としていろんな考えの人から支援を受ける立場。震災もあり、なおさら政党対決は意識していない」。

 こうした声は自民の県議選候補からも上がる。岡山市内の現職陣営は「菅政権への逆風が強いときはよかったが、大連立まで浮上しているのに民主批判は受けが悪い」と漏らす。

 一方、政権与党として県議選(現有4議席)は公認、推薦合わせて13人、岡山市議選(同)は11人を擁立した民主党も野党との対決姿勢は薄まっているよう。

 倉敷市内の県議選新人候補は出陣式で「(被災地支援は)与党も野党も関係ない。県民のため、日本のために働きたい」とアピール。同党県連幹部は「地方選は保守票を取り込まねばならず、あえて政党色を出す必要はない」と割り切る。

 県議選5人、市議選8人が立つ公明党も政権批判のトーンを抑えがちだ。岡山市内の県議選現職候補は「被災地支援のために党派を超えて支え合う。これが一番必要なときではないか」と訴える。

 これに対し県議選、市議選各5人を擁立した共産党は「ほかの党は政党助成金を受け取っている。これを返上して被災者の生活支援に充てさせるべきだ」(岡山市内の県議選現職候補)と他党との違いを強調。社民党の岡山市議選新人候補は脱原発などを主張している。

(2011年4月6日掲載)

1133チバQ:2011/04/09(土) 09:22:33
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/hiroshima/feature/hiroshima1302100176852_02/news/20110406-OYT8T01190.htm
県議選 激戦の焦点区
<上>国政見据え与野党激突

広島市中区選挙区


有権者と握手し、支持を求める候補者。議席獲得に向けて各党の思惑がぶつかり合う(広島市中区で)=一部画像を修正しました  「もちろん、今回もトップを目指す」。自民現職の林正夫氏(70)陣営は意気込む。1983年に広島市中区選挙区(定数3)になってから7期連続で1万5000票前後を集め、勝ってきた。2007年からは議長も務める。

 自民が下野して初の統一選。「こんな時こそ地方が党を支えなければならない」と支持団体などを精力的に回る。県連幹部は「中区でトップ当選を重ねることは、保守王国・広島で、自民党の存在感を示すことにつながる」。

 「災害から住民をどのように守るか。今、問い直されている」。公明現職の日下美香氏(49)は、整備が遅れている学校校舎の耐震化推進などを街頭で呼びかける。支持団体の創価学会に加え、子育て支援などで、幅広い層への支持を訴える。

 4日は山口代表が駆けつけ、「日下さんが頑張ったおかげで県にドクターヘリが導入される。最前線に送り出してほしい」と支持を求めた。陣営は「生活弱者らに寄り添う政策をアピールしていきたい」。

 同選挙区では長年、自民など保守が強く議席を守ってきた。しかし、共産新人の皆川恵史氏(66)は28年ぶりの議席奪取に意欲を見せる。広島市議6期24年の実績を掲げる。「爆心地で共産党の存在感を示す」と3月27日には、党から穀田恵二・国会対策委員長も応援に訪れた。

 「原発の安全神話が崩れた今、新しい建設計画は中止すべきだ」。福島第一原子力発電所の放射能漏れ事故以降、演説に耳を傾ける有権者に「手応えを感じる」と話す。

 与野党が全面対決する中、注目は民主が議席を獲得できるかだ。新人の大田智弘氏(46)は前回に続く2度目の挑戦。出陣式には菅川洋衆院議員(民主)が「新知事のもと、県議会にも新しいエネルギーを注ぎ込んでほしい」と支持を訴えた。

 連合広島の推薦を受け、各労組や団体回りを強化する。「厳しい戦い」(陣営幹部)だが、国政選の前哨戦と意気込む。議員報酬の削減など議会改革を掲げ、選挙区を自転車で回って、声を張り上げる。

 「政党に所属すると、上にものが言えない。改革する仲間を増やしていきたい」。無所属現職の佐藤一直氏(36)は既成政党と一線を画す。元県議の祖父の地盤である江波地区で2日夜、個人演説会に集まった支持者約50人にこう訴えた。

 東日本大震災の自粛ムードを受け、選挙カーは使わず、毎日9時間近く自転車で回る。「直接、有権者と触れ合えていい。地方から新たなうねりを起こしたい」と日焼けした顔をほころばせた。

   ◇      ◇

 無投票当選した7選挙区の17人を除き、16選挙区で68人が10日の投開票に向け、舌戦を繰り広げている県議選(定数66)。激戦の選挙区を歩き、現状を報告する。

(2011年4月7日 読売新聞)

1134チバQ:2011/04/09(土) 09:23:09
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/hiroshima/feature/hiroshima1302100176852_02/news/20110407-OYT8T00908.htm
<下>生活の足整備舌戦

江田島市選挙区


広島港と結ばれる高速艇の乗り場。人口減が続く街に活性化が望まれる(江田島市内で)  「街はここ数年で様変わりした。島から外につながる道だけは確保して、衰退を食い止めてほしい」。定年退職で帰郷した男性(69)は、かつてピンが倒れる音と歓声に湧き、今は廃墟となったボーリング場の建物を、変わりゆく街の姿に重ねた。

 廃校となった学舎(まなびや)や空っぽの商品棚が並んだ店舗……。活気を失いつつある象徴が点在する。そのため、市民は広島、呉両市の勤務先や病院、大型商業施設などへの依存度が増す。

 江田島市は江田島、能美、沖美、大柿の旧4町が2004年に合併し、誕生した。05年の人口は2万9939人だったが、10年の国勢調査では2万7018人に減少。5年間の減少率9・8%は、県内14市で最大だ。

 区割り見直しで江田島市選挙区(定数1)となって2度目の県議選。前回07年の無風から一転、市議会副議長を務めた無所属新人の沖也寸志氏(49)と、3選を目指す自民現職の沖井純氏(50)が激突する。いずれも旧大柿町出身。市には陸路と海路の〈生活の足〉の維持整備はともに欠かせず、両氏の訴えにも力が入る。

 「同じ国道でも呉市側は整備が進むのに、江田島市側は拡幅もなされず、県の整備計画にも入っていない」。地元の集会所で4日夜、沖氏はそう訴えた。

 国道487号は呉、江田島両市をつなぐ早瀬大橋を境に整備状況が一変する。渋滞緩和を理由に工事が進む呉市側に対し、江田島市側は道幅が狭く、大型トラックなどの通行もままならない。2・5キロのバイパス工事も完成のめどが立っていない。能見町の主婦(32)は「トレーラーとすれ違う時は本当に怖い」と打ち明ける。

 「名ばかり国道」と揶揄(やゆ)する住民の声もあり、沖氏は「物流や生活面で利便性を向上するには、道路整備が欠かせない」と熱く語る。

 「生活航路の維持。これが私の使命です」。沖井氏は4日、広島湾を望み、マイクの声を張り上げた。能美町と広島港(広島市)を結ぶ市営フェリーは、利用者の低迷などから累積赤字が約3億8200万円(09年度)に上り、今月から1日6往復が消えた。

 2週間おきに広島市内の病院に通う女性(73)は「車を使えない高齢者にとって、航路は必要不可欠」と話す。65歳以上の高齢化率は35%を超える。市外への陸の公共交通はなく、広島、呉両市を結ぶ6路線151往復便が、お年寄りらの“生命線”だ。

 沖井氏は「市に補助金を出す余裕はない。航路をこれ以上減らさないようにするためには、県の力が必要だ」と自身の実績を強調する。

 両氏の訴えを聞いた女性(56)が言った。「せっかく選挙戦になったんだから、5年後、10年後を見据え、どちらの政策が市の発展につながるか見極めたい」。市の将来像をかけた有権者の1票は重い。

(この連載は平井宏一郎、野中明子、島田喜行、藤基泰寛が担当しました)

1135チバQ:2011/04/09(土) 09:26:28
http://www.chugoku-np.co.jp/kikaku/2011chiho/Cn201104080001.html
企業城下町で活性化訴え 激戦の防府市、山口県議会改革も争点に
 現職2人と新人5人の計7人で4議席を争う山口県議選防府市選挙区。相次ぐ工場の撤退、地価下落などを受け、地域活性化や暮らしの向上をめぐる訴えが熱を帯びる。市議会の定数削減をめぐる松浦正人市長と議会の対立を背景に、県議会改革も争点の一つに浮上している。

 ▽強まる停滞感

 企業城下町と言われてきた防府市では2005年12月、カネボウの防府工場が閉鎖。日本たばこ産業は12年3月の防府工場の廃止を決めた。先月17日発表の公示地価では住宅地の下落率が県内トップ。東日本大震災に伴う企業の操業の停止、縮小も地域の停滞感を強める。

 公明党現職の石丸典子氏(52)は、街頭演説が中心。ドクターヘリの実現などを2期の実績とアピールし、「今こそ、女性の声を届けよう」と呼び掛ける。「厳しい戦い」と繰り返し、支持組織の引き締めにも余念が無い。

 無所属新人の島田教明氏(56)は、引退する県議会議長の父の地盤を継ぐ。昨年5月の市長選で敗れたが、6日夜の演説会では「防府を良くしたい。その思いにぶれはない」と力強く訴えた。地元での票固めに重点を置く。

 無所属現職の渋谷正氏(63)は再選を目指す。5日夜には市中心部で総決起大会を開いた。新人5人を意識し、「1期目の経験を2期目に生かしたい」と呼び掛けた。地産地消や観光コース整備などの公約を掲げる。

 市内に工場があるマツダの社員で無所属新人の井上剛氏(48)は選挙カーで回り、知名度アップを図る。マツダの取引先企業前で一人一人と握手。「皆さんの代表として勝ち残れるよう最後まで戦う」とマイクを握る。

 ▽「対立」で関心

 同市では、松浦市長と議会の対立をきっかけに、議会改革への関心が高まった。この流れを意識した訴えに力を入れる候補もいる。

 無所属新人の伊藤央氏(41)は自転車で遊説する。市議としての議会改革の取り組みを紹介し、県議会改革にも切り込む。街頭などで現在の県議会を「なれ合い」と批判。「議論の場にしていく」と強調する。

 市長が代表を務める地域政党の支援を受ける無所属新人の神田義満氏(68)。2日に市中心部で総決起大会を開き、「県議会の定数の大幅な削減を」と強調した。夜の個人演説会でも市長が熱弁を振るっている。

 無所属新人の原田洋介氏(39)は、選挙カーから「若さを県政に」と繰り返す。告示日には駅前で街頭演説し、県財政の再建のため歳出削減が必要と主張。「県議会もいろいろと見直さなければいけない」と訴えている。

 停滞感の打破、政治刷新、世代交代…。さまざまな論点が絡みながら、選挙戦は終盤に突入する。(石井雄一)

1136チバQ:2011/04/09(土) 09:27:05
http://www.chugoku-np.co.jp/kikaku/2011chiho/Cn201104060001.html
吉岡・増田両氏出馬へ 三次市長選に元市長と副市長
 三次市の村井政也市長(66)の辞職に伴う市長選に、元市長の吉岡広小路氏(51)と現副市長の増田和俊氏(64)が、それぞれ無所属で立候補する意向を固めたことが5日、分かった。

 吉岡氏は周囲に「地方のリーダーシップが問われる時代。安心して暮らせる三次をつくっていきたい」と話し、近く後援会役員会で立候補の意思を伝えるという。週明けにも正式表明する見通し。

 吉岡氏は旧三次市議や広島県議を経て、2001年に旧三次市長に初当選。8市町村が合併した新市で04年から市長を務めた。再選を狙った08年の選挙で村井市長に敗れた。

 一方、増田氏は周囲に「村井市長の生活優先の姿勢を引き継ぎ、三次の発展に役立つ施策を進めたい」と話したという。近く副市長を辞職して立候補を正式表明するとみられる。

 増田氏は、旧作木村の総務課長や助役を経て1999年に同村長に初当選。04年まで村長を務めた。08年4月に初当選した村井市長の下で、同月から副市長を務めている。

 また、市長選の日程は5日、統一地方選後半戦の17日告示、24日投開票で決まった。木村春雄市議会議長が5日、村井市長の退職申し立てを市選管に通知。統一地方選の特例法により後半戦に組み込まれた。村井市長は、公選法違反(寄付行為の禁止)の罪で罰金刑を受け3月31日に辞職を表明していた。(桜井邦彦、山崎亮)

1137チバQ:2011/04/09(土) 09:28:05
http://www.chugoku-np.co.jp/kikaku/2011hcity/Sh201104070001.html
組織固めか、街頭か 6陣営の終盤戦戦略

 ▽秋葉市政への賛否訴え

 新人6人が立候補している広島市長選(10日投開票)は終盤戦を迎えている。各陣営は組織固めや街頭活動の強化を進め、支持の拡大に躍起だ。2007年の前回市長選で秋葉忠利市長に投じられたのは22万票超。終盤戦は「アキバ票」の行方が焦点になる一方、秋葉市政の批判票の「受け皿」を目指す動きも活発化している。

 共産党公認1人と無所属5人の争い。選挙戦は終盤に入り、元厚生労働省官僚の松井一実氏(58)=自民、公明推薦=と前副市長の豊田麻子氏(45)が競り合い、元市議の大原邦夫氏(61)が追い上げる展開だ。元市議の桑田恭子氏(49)、共産党公認で党県常任委員の大西理氏(45)が続く。会社員の前島修氏(37)は苦戦している。

 ▽「転換」「継承」

 元厚労省官僚の松井氏は、自民党と公明党の推薦を得たことで組織固めを徹底する。連日、トリプル選の市議選、県議選の自民党候補の集会に出席し、自ら名前をPR。6日までに同席した集会は22カ所に上った。

 陣営は、独自調査を基に安佐南、安佐北、佐伯区での活動強化が必要と判断。選挙カーを重点的に走らせている。松井氏は街頭演説で経済対策を中心に秋葉市政を批判。現市政からの転換を、幅広い層に印象付ける運動を強めている。

 前副市長の豊田氏はここにきて、秋葉市政の継承と発展を訴える場面が目立つ。連合広島を主体とする選対本部は、無党派層から高い支持があった秋葉市長を支えた豊田氏の実績を重視。終盤は後継候補としての位置付けを前面に出している。

 JR広島駅南口で3日、民主党の国会議員に加え、秋葉市長の選挙戦を担った団体「みこし連」の河野美代子代表が豊田氏と並んでマイクを握った。無党派層の取り込みを狙い、最終日まで街頭を中心に活動する。

 ▽公約を前面に

 元市議の大原氏は、告示後に新調した「市長給与半減」と記したのぼりを掲げて街頭演説を繰り返す。「広島市政は、財政が破綻のふちにある」と訴え、秋葉市長の財政運営を批判している。

 次点だった前回は自民党系市議の一部から支援を受けたが、今回は「しがらみのなさ」をアピール。陣営には市議時代からの支持者を中心に、中小企業経営者や市民団体のメンバーが入る。大原氏は既成政党とは一線を画す姿勢で無党派層への浸透をうかがう。

 佐伯区を地元にする元市議の桑田氏は支持者と街頭を歩き、名前と政策を浸透させるスタイルを貫く。「人件費削減による財政再建」と「市民税10%減税」が2本柱である。

 最終盤は、街頭活動の場を市中心部にシフトさせ、市民目線の市政改革を呼び掛ける。

 共産党県常任委員の大西氏は、福祉を最優先する党の政策を訴え、民主党や自民党との立場の違いを際立たせる戦い方だ。

 党の市議選、県議選の候補者と街頭に立ち相乗効果を狙うほか、街頭演説は、原発の総点検を国に求めることに力点を置く。

 会社員の前島氏は、街頭で五輪推進や経済活性化を訴えている。(広島市長選取材班)

1138チバQ:2011/04/09(土) 09:30:40
http://mytown.asahi.com/tokushima/news.php?k_id=37000361104070001
町政の混乱 反映
2011年04月07日


幹線道路でドライバーに手を振って支持を訴える運動員ら=石井町




 名西選挙区(定数2)はこれまで石井町と神山町から1人ずつ候補者を出し、過去4回続けて無投票だったが、2009年に石井町が地盤の現職が亡くなったため同町から新顔4人が立候補。2期目を狙う神山町出身の現職1人とともに5人が争う激戦となった。


◆町長と町議対立


 「誠実でまじめな候補者をぜひ県政に送り込んでほしい」。石井町西部にある事務所で前町議の無所属新顔の出陣式に駆けつけた河野俊明・石井町長(66)が支持者に訴えた。一方、前町議の自民新顔は町中心部の事務所で出陣式を開いた。町長と対立する町議が次々とマイクを握り「即戦力と実行力のある人が県政で活躍すべきだ」とエールを送った。


 同町では07年の町長選で6選を目指した現職に対し、多選批判を繰り広げた河野町長が小差で当選した。しかし長年、町長与党だった町議数人が河野町長に反発。この4年間、議会が二分され告訴・告発や議員の解職請求の動きもあった。さらに昨年、一般廃棄物最終処分場の業務委託をめぐる汚職事件で反町長派の町議2人が逮捕されたことで一層、混迷が深まった。


 今回、県議選に続く町長選(4月19日告示、同24日投開票)でも再選を目指す河野町長に対し、反発する町議の平田芳宣氏(64)が立候補を表明している。ある陣営は「町政の混乱を県政に持ち込んでいいのかと批判する有権者もいる」と顔を曇らせる。


◆つかめない動向


 「パワー全開で地域の発展に尽くしたい」。元自民党衆院議員秘書の無所属新顔は辻立ちを重ねる。今年1月には石井町に後援会を立ち上げ町内に住む中学、高校の同級生を中心に支援を呼びかけてきた。広い年齢層への知名度アップがカギと陣営は見る。


 元参院議員秘書の民主新顔は「しがらみのない若い力を県政に」と選挙カーを走らせる。労組や民主党支持者が中心となって新興住宅地などを回り無党派層への働きかけを強める。しかし、民主党は、政権交代を果たした09年8月の衆院選から10年7月の参院選にかけて石井、神山両町で得票数が激減しているのが気がかりだ。


 ただ1人の神山町出身の自民現職は「人、もの、道づくりを」と地元活性化を訴え再選を目指す。しかし前回、無投票当選だったため、今回、初めての選挙戦。神山町の有権者は石井町の約4分の1しかいないため石井町での浸透が不可欠だが、石井町内の候補者の地元切り崩しも懸念する。陣営は「町内の対立や世代交代などが絡みあって有権者の動向がつかめない」と嘆く。


(田中昭宏)

1139チバQ:2011/04/09(土) 09:34:04
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110406-00000290-mailo-l37
激戦区をゆく:’11県議選/上 高松市 /香川
毎日新聞 4月6日(水)16時18分配信

 ◇定数減に候補“乱立” 地盤流動化、厳しさ増す
 高松市内で開かれた民主新人候補の決起集会。「大変厳しい。15番目でもいい」。マイクを握った県連幹部は切実に支持を訴えた。候補自身も「私が通らないと党勢拡大につながらない。(県内は民主の)地域組織が弱いと言われており、根っこにならないといけない」と決意を語る。
 自民現職候補は出陣式で「今回の選挙にかけられている国民の期待は何だったか」と問いかけた。統一地方選で弾みをつけて総選挙へ、というシナリオは、東日本大震災発生でほぼなくなったとみる。「衆院は満期までいくのでは。そんな中で、しっかりしておかないといけないのは地方」と譲らない。
    ◇
 国政与党の民主と県議会最大会派の自民。両者がぶつかるのは、高松市選挙区だけだ。定数2減の15に対し、現職13人、元職2人、新人7人の計22人がひしめく。定数を7上回るのは75年以来だ。
 現在の議席数(欠員1のため16)は、民主3▽自民7▽公明2▽共産2▽社民推薦2−−。自民は引退数と同じ2人の新人を、民主は1人が引退して公募の新人2人を立てた。公明、共産、そして社民推薦はいずれも現職の2人のみで、党勢維持を目指してしのぎを削る。
 一方、ある無所属候補は「既存政党では中央とのしがらみがある。民主もダメ、自民には戻れないという層の心に響くことができないか」と探っている。
    ◇
 更に、今回のポイントは東部エリアの動向だ。毎回1万前後の票を獲得してきた自民県議(11期)が引退。また、前回からこの選挙区に統合された旧牟礼町を地盤とする民主県議(8期)が引退するためだ。ある現職候補は、事務所を引退する自民県議の地元に構え、別の現職候補も「4年前とは反応がまるで違う」と手応えを語る。各候補が攻勢をかけ、「草刈り場」とまでいわれる。
 現職候補らは「楽観できない」「大変厳しい」と陣営を引き締めるが、選挙カーの自粛などでムードが高まらず、投票率は前回(50・66%)を下回り、現職有利ではとの見方もある。
 それでも、ある現職候補はこう語った。「候補の乱立や選挙区の統合で、地盤は流動化して見えづらくなっている。さらに定数減。生きるか死ぬかだ」【三上健太郎】
………………………………………………………………………………………………………
 ◇高松市・直島町(定数15−22)
竹本敏信 63 農業      無現
三野康祐 54 社労士     無現
宮本欣貞 55 党県役員    自現
石井亨  51 会社役員    無元
平木享  63 県副議長    自現
三好健一 42 保育副園長   無新
藤川武人 42 行政書士    民新
平岡英士 51 [元]議員秘書 自新
宮本洋子 52 団体役員    無新
小河雄磨 60 会社顧問    無元
宮本裕美 31 党県役員    民現
都築信行 45 党県代表    公現
樫昭二  61 党県副委長   共現
鎌田守恭 62 会社役員    自現
村上豊  65 司法書士    民現
山本悟史 42 党県役員    民新
広瀬良隆 57 党県役員    公現
綾田福雄 64 党県幹事長   自現
大山一郎 51 党県役員    自現
高木英一 61 会社会長    無新
白川容子 44 党中央委員   共現
松本公継 37 [元]議員秘書 自新

4月6日朝刊

1140チバQ:2011/04/09(土) 09:34:35
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110407-00000252-mailo-l37
激戦区をゆく:’11県議選/中 三豊市 /香川
毎日新聞 4月7日(木)15時20分配信

 ◇3人引退に加え定数1減、票の見通し難しく
 「5年前に7町が合併して誕生したのでエリアが広く、旧町ごとの“温度差”も激しい。何通りもの戦術がいる」と、三豊市選挙区のある陣営幹部は、選挙戦の難しさを語る。
 加えて、今回は新旧交代の感がある。自民2人、社民1人のベテランが引退し、自民から現職1人、新人2人、社民とみんなから新人1人ずつの計5人が立候補。更に定数は1減の3となる。
 唯一の現職、自民の斉藤勝範は「見通しがつかない選挙」と評する。「最初に立候補した8年前(当時は三豊郡1区)、新人は私だけだったが、今回は逆。新人相手の選挙はどこにどれだけの票があるか読めない難しさがある」と票固めに躍起だ。
 引退した自民2人はそれぞれ約1万票を持っていたとされるが、そのまま新人2人に流れるわけではない。
 同選挙区で最年少の自民新人、山下昭史は、積極的に選挙カーから降りて握手を求めに行くなどフットワークの軽さを見せる。引退したうちの1人の後継と目されるが、「その票を引き継げるかどうかは自分の頑張りにかかっている」と東奔西走する。
 同じく自民新人の藤田繁は「立候補表明が遅かったので、訴える時間が短かかった。『自民』の看板だけが頼り」。旧豊中町長で選挙経験はあるが、「3人出ているから(自民票が)どれだけ自分に回ってくるかまったく分からない」と話す。
 一方、引退する現職の後継となる社民新人の森裕行。「前職を個人的に支持していた人たちの票をどこまで取り込めるかが鍵」と言う。「政党を超え、地域での支持もいただかなければ」と、地盤が重なる自民新人との「票の食い合い」も警戒する。
 「組織票がないので、政策で勝負したい」。みんな新人の大平敏弘は、旧高瀬町議、三豊市議を15年務めた経験があるのが強み。「町・市議時代から住民目線で政治をやってきたとの自負がある」と“草の根選挙”に徹し、票の掘り起こしに懸命だ。
 東日本大震災の影響も見え隠れする。候補者の一人は「『今は選挙どころではない』との空気を感じる」と言う。選挙熱の高い土地柄だが、ほとんどの陣営が「投票率は60%を切りそう」と見る。=敬称略【松田学】
………………………………………………………………………………………………………
 ◇三豊市(定数3−5)
山下昭史 44 会社役員  自新
斉藤勝範 54 農業    自現
大平敏弘 56 農業    み新
森裕行  54 党支部代表 社新
藤田繁  60 建材販売業 自新

4月7日朝刊

1141チバQ:2011/04/09(土) 09:35:04
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110408-00000263-mailo-l37
激戦区をゆく:’11県議選/下 木田郡/綾歌郡 /香川
毎日新聞 4月8日(金)15時9分配信

 ◆木田郡
 ◇無風一転、元・現がしのぎ
 定数1の木田郡選挙区(三木町)は、無所属元職の渡辺智子と自民現職の松原哲也が、激しい選挙戦を展開している。
 前回の統一地方選で無投票だった同選挙区は、昨秋の町長選と県議補選で一変。ともに3人が立候補し激戦を演じた。そんな中、松原が当選した県議補選では、保守地盤が強い中、革新系候補も3000票を獲得。市民運動出身の渡辺が支持を広げる下地が出来た。
 高松市選挙区からくら替えした渡辺は、4期15年の実績を強調。集会では「議員報酬の50%削減」などの政策とともに、「県民の審判を経ないと感覚がずれる」とし、三木町から出馬する理由の説明に時間を割く。「かつて1、2回しか開かなかった」集会を連日各地区で開き、政策の浸透に努める。
 対する松原は、昨夏の知事選に出た渡辺の知名度を警戒。地元の各業界団体の支持を取り付け、事務所開きも1週間早めた。更に、連日3カ所以上で集会を開き、町議が応援に駆けつける。「町出身者を県議に」と強調。最大会派自民党の候補として「県政とのパイプ役」を自認し、政策実行力を訴える。
 両陣営とも「ふたを開けてみないとわからない」とする選挙戦はいよいよ終盤戦に入る。【吉田卓矢】
 ◆綾歌郡
 ◇固い地盤に「草の根」挑む
 田園風景が広がる地域だが、新興住宅が立ち並ぶ綾歌郡選挙区。前回から旧3町が分離、選挙区が人口約2万6000人の綾川町のみになり、定数も3から1に減った。
 前回無投票当選した自民現職の水本勝規にとっては8年ぶり、1人区で初めての戦いだ。「従来通りのオーソドックスな組織選挙をするだけだ」と陣営。農協の部会や土地改良区などの農業関連を中心に17団体の推薦を受け、地盤は強固だ。
 だが、陣営では「現職の批判票3割」と警戒、投票率を50%台後半とみて「勝つだけではいかん。1万票を取るつもりで」と引き締めを図る。
 一方、無所属新人で、町商工会長の前田博文は「組織はなくても、草の根に徹する」という。商工会青年部と前田の同級生ら約40人の後援会が支える。
 頼みは5000〜6000の浮動票があるとみる新興団地への浸透。投票率が低いのが難点で、票の掘り起こしが課題だ。立候補を決めた年明けから「全世帯をあいさつに回った」という。更に駅や街頭に立って、顔と名前を売り込んできた。
 町の風景が変わる中、2人の票がどう出るのか、注目される。【馬渕晶子】
………………………………………………………………………………………………………
 ◇木田郡(定数1−2)
渡辺智子 57 団体代表 無元
松原哲也 33 会社役員 自現
 ◇綾歌郡(定数1−2)
水本勝規 61 農業   自現
前田博文 59 会社社長 無新

4月8日朝刊

1142チバQ:2011/04/09(土) 09:36:52
http://news.shikoku-np.co.jp/kagawa/administration/201104/20110405000138.htm
県議選 選挙区の情勢(1)高松 最激戦区、当落見えず
2011/04/05 09:23

定数15に22人が立候補した高松市選挙区。定数減に各候補者も危機感を募らせている(香川県高松市中心部の航空写真)
 香川県議選の投票日まで残り1週間を切った。議員定数が45から41に削減されて初めての選挙。主要5政党の公認・推薦候補者らが顔をそろえる県都・高松市をはじめ、現職と新人・元職が激しい舌戦を展開する坂出市、観音寺市、三豊市、木田郡、綾歌郡、仲多度郡1区の情勢を探った。

 高松市選挙区(定数15)は、前回から定数が2減少した中で、現職13と元職・新人9の計22人が立候補し、最大の激戦区となった。各党とも定数減に危機感を募らせ、地盤固めや新たな票の掘り起こしに懸命となっている。

 県議会最大会派の自民党は現職5人と新人2人を公認。定数減の中で現有7議席の維持を目標に掲げる。

 現職のうち、綾田福雄は旧香川郡選挙区、鎌田守恭は栗林・鶴尾地区、平木享は仏生山・多肥地区、宮本欣貞は旧市南東部、大山一郎は旧市西部を地盤に活動を展開。足元を固めつつ、自民の公認候補がいないエリアや企業・団体などに切り込んでいる。

 新人は、ともに元代議士秘書の平岡英士と松本公継が出馬。平岡は松島地区を拠点に、松本は一宮地区など父親の地盤を引き継ぎ、浸透を図る。一方、屋島・古高松地区を地盤とする引退議員が後継を立てておらず、前回獲得した9千余の票の行方が注目される。

 政権与党の民主党は、自民党に次ぐ4人が立候補。現職の村上豊、宮本裕美に加え、公募で決定した前高松市議の山本悟史と行政書士の藤川武人を新人候補として擁立し、現有3議席からの勢力拡大を狙う。ただ、「厳しい逆風は収まっていない」(県連幹部)としており、連合香川などの支援を受けながら支持者のつなぎ止めに懸命だ。

 社民党は、推薦候補を前回の3人から現職2人に絞って必勝を期す。労組の支援とともに、竹本敏信は国分寺地区、三野康祐は亀阜地区や市南部を拠点に支持拡大を図っている。

 公明党は現職の都築信行、広瀬良隆の再選が至上命題。会派として選挙カーなどを自粛。組織票に加え、個人票の上積みを狙う。共産党も現職の樫昭二と白川容子の2人を擁立。県政のオール与党体制を批判し、前回に続く2議席獲得を目指す。

 混戦に拍車を掛けているのが、無所属候補5人の動き。小豆郡選挙区からの「国替え」で当選を狙う石井亨、返り咲きを目指す小河雄磨の元職2人のほか、元牟礼町長で前高松市議の高木英一、政治団体「未来の種をまく会」が推薦する宮本洋子、国分寺を地盤に補選を含め3度目の挑戦となる三好健一が、知名度アップに向け精力的な活動を展開している。

 東日本大震災の被災地への配慮などから「自粛ムード」が漂う異例の選挙戦。有権者の関心も薄く、投票率が低下するとの見方も広がっているが、浮動票が多い高松市選挙区だけに14、15番目のいすをかけた数人の争いは最後まで予断を許さない状況だ。(文中敬称略)

1143チバQ:2011/04/09(土) 09:37:19
http://news.shikoku-np.co.jp/kagawa/administration/201104/20110406000114.htm
県議選 選挙区の情勢(2)坂出・観音寺 地盤以外の得票が鍵
2011/04/06 09:33
現職と元職の4人がしのぎを削る観音寺市選挙区。各候補が個人演説会で熱い舌戦を繰り広げている=香川県観音寺市内
 自民現職の3人に新人・元職の各1人が挑む坂出市と観音寺市の両選挙区(各定数3)は、前回と同じ顔ぶれの戦いとなった。大震災に配慮した自粛ムードの中、各陣営は生き残りをかけ熱い舌戦を繰り広げている。

 坂出市選挙区では、有権者の4分の1近くを占める宇多津町を地盤とする候補者が前回に続き不在。4陣営とも同町内での得票が鍵を握るとみて、前回からの上積みに躍起だ。

 前回の雪辱を期す新人の山条真嗣は、知名度アップに向けミニ集会などを重ねてきた。告示後は地元の市東部・西庄町や市東南部を中心に精力的に活動。番の州プールの跡地利用などを重点課題に挙げ「県政に新風を」と訴えている。

 6選を目指す尾崎道広。地盤となる市中心部で定期的に実施している県政報告会を拡大し、県の財政再建や教育改革などの実績と経験をアピールする。住宅地を中心とした遊説や街頭演説をきめ細かく実施し、得票アップに力を注ぐ。

 有福哲二は、結束の固い市東部が地盤。普段から選挙区全域を歩いて福祉や医療、子育ての問題など住民の声に耳を傾けてきた。街頭演説中心の活動では経済活性化策を訴え、市東部の票を固めつつ、全域で票の上積みを図っている。

 市南西部の川津町が地盤の西川昭吾は、地元票の取りまとめに全力を挙げる。前回選挙で得票率が高かった宇多津町も、地元ととらえ今回も事務所を開設。生活弱者の救済を強調し、自治会や関係の深い建設業界から支持拡大を狙う。

   ◇    ◇

 観音寺市選挙区は、7割近くの有権者が集まる旧観音寺市で、いかに得票できるかが当落の分岐点になりそうだ。

 現議長の篠原公七は、公務の合間を縫って地元行事やあいさつ回りにできるだけ足を運んできた。告示後は、個人演説会を地盤の旧大野原・豊浜両町を中心に市内全域で連日開催。農業や商工分野などの実績を強調し、支持拡大を図る。

 前回380票差で涙をのんだ石川豊は、旧市郊外の一ノ谷地区が地盤。自治会の会合などに精力的に顔を出し、地域代表としての役割の重要性を訴える。「民意を反映する県政」を政策の柱に据え、地元周辺部へ支援の輪を広げている。

 高城宗幸は前回の苦戦を教訓に、いつもより早めに地元へのあいさつ回りを開始。地盤の旧市中心部でミニ集会を集中的に行うなど地元票の取りまとめに全力を注ぐ。旧両町には支援者の協力を得ながら顔を売り込み票の上乗せを図る。

 再選を期す佐伯明浩は、地盤の旧両町をはじめ選挙区のほぼ全域を歩き、有権者と対話を重ねている。一人一人と握手を交わし、農業振興や雇用対策を訴えるとともに、若さと誠実さをアピール。地元の引き締めや浮動票の獲得を狙う。

(文中敬称略)

1144チバQ:2011/04/09(土) 09:37:48
http://news.shikoku-np.co.jp/kagawa/administration/201104/20110407000160.htm
県議選 選挙区の情勢(3)綾歌・木田 一騎打ちで接戦展開
2011/04/07 09:24

 昨年末まで無風と見られていた綾歌郡と木田郡の両選挙区(定数各1)。今年に入って新人と元職が相次いで出馬を表明し、それぞれ自民現職との一騎打ちで激しい戦いを繰り広げている。

 8年ぶりの選挙戦に突入した綾歌郡選挙区。1人区になってからは初めてとあって、住民の関心は高まっている。

 自民現職の水本勝規は、昨年11月から後援会活動を開始。地元を中心に県政報告会を実施し、4期の経験をアピールするとともに、地域の婦人会や老人会、農業団体など、組織の引き締めを図ってきた。

 地元の若者らから立候補を打診されていた無所属新人の前田博文は、「町を変えたいという思いを肌で感じた」と今年1月上旬に出馬を決意。毎朝、駅前や幹線道路に立ち、顔と名前を売り込んできた。

 水本は告示後、街頭演説を活動の中心に据え、築いてきた地元と県政のパイプ役としての実績を強調。3日以降は連日個人演説会を開催し、県独自の農業振興策や地域の状況に合った防災対策の重要性を訴える。

 町商工会の有志らが支援する前田は、手作りの選対で若年層を中心に支持拡大を図っている。街頭演説では雇用確保を第一に、観光施策の充実や農業・商業振興のほか、議会と行政の情報開示の徹底を強調する。

   ◇    ◇

 木田郡選挙区は、再選を目指す自民現職に、高松市選挙区で4選している元職が挑む注目の選挙区。

 昨年8月の知事選に出馬した渡辺智子は、高松からの“国替え”。会見では、県議引退宣言を撤回した上で「しがらみのない立場で町と県のパイプ役が必要」と強調した。

 自民現職の松原哲也は、昨年10月の県議補選で初当選。無投票も予想されていたが、元職の出馬表明を受け、事務所開きなどの日程を約1週間前倒し、臨戦態勢を整えた。

 渡辺は個人演説会で出席者の意見に耳を傾けるなど、自身が貫いてきた市民派の姿勢をアピール。出遅れを取り戻そうと街頭では精力的にマイクを握り、町内の住民有志でつくる団体の支援で無党派層への浸透も図っている。

 松原は街頭演説で「地元で生まれ育った自分を県政に送り出してほしい」と懸命の訴え。町内の商工・農業団体などの支援を得て、各地区へ顔と名前の売り込みに奔走。行事への参加や個人演説会など支持固めに全力を挙げる。
(文中敬称略)

1145チバQ:2011/04/09(土) 09:38:26
http://news.shikoku-np.co.jp/kagawa/administration/201104/20110408000160.htm
県議選 選挙区の情勢(4)三豊・仲多度1区 無風一転、競り合いに
2011/04/08 09:37

前回の無投票から一転、選挙戦に突入した三豊市(上)と仲多度郡1区の候補者のポスター掲示板。現職と新人の舌戦は激しさを増している



 三豊市(定数3)と仲多度郡1(同2)の両選挙区は、勇退議員の“後継者”や新人候補が続々と名乗りを上げ、前回の無風から一転、選挙戦に突入した。

 ベテラン3人が引退する三豊市選挙区は、定数1減の3議席を争い現職1人と新人4人が激しい舌戦を展開。各陣営は、候補者不在の旧4町(詫間、仁尾、山本、財田)で顔を売り込むなど、票の掘り起こしに全精力を注ぐ。

 勇退議員の地盤を引き継ぐ形となった自民新人の山下昭史は、地域経済の復興や香川型農業の再構築などを強調。地元高瀬町で票固めする一方、候補者がいない旧4町を積極的に回り、浸透を図る。

 自民現職の斉藤勝範は、前回は地元三野町を軸とした活動だったが、今回は他の地域でも支援組織を設けた。自治会のミニ集会にも積極的に参加し県政での実績や防災の強化を訴え、支持を求める。

 みんなの党新人の大平敏弘は、選挙カーや自転車で地盤の高瀬町などをくまなく回り、顔の見える草の根運動を展開。議員報酬3割カットや政務調査費の見直しを掲げ支持層の拡大に全力を挙げる。

 社民議席の維持を目指す新人の森裕行は、他陣営に先駆けて政党ポスターを掲示するなど党を挙げての戦い。安心安全な町づくりを訴え、地元豊中町の地盤固めや町外での知名度アップに取り組む。

 自民新人の藤田繁は、豊中町長時代の知名度や人脈を生かした選挙戦を展開。広域連合や道州制の推進を掲げて、街頭演説や地元以外のイベントにも積極的に参加し、支持層の広がりに力を入れる。

   ◇    ◇ 

 仲多度郡1区は、2議席をめぐり現職1人と新人2人がしのぎを削る。新人が果敢に攻め込めば、現職は実績をアピールし応戦。激しい票取り合戦を繰り広げている。

 自民新人の氏家孝志は、勇退議員の地盤を引き継ぎ、地元琴平町で票を固める一方、まんのう町でも個人演説会を開催。設計コンサルタントの経験を生かした「防災に強い町づくり」を掲げ支持拡大を図る。

 無所属新人の黒木健二は、昨年5月下旬から地元琴平町を中心に後援会報を配布し、「不正の追及、政治の信頼回復」を強調。告示日には45カ所で街頭演説するなど、こまめな活動で施策の浸透に取り組む。

 自民現職の五所野尾恭一は、有権者の約3分の2にあたる地元まんのう町を軸に票を固めている。これまでの実績をアピールするほか、地域防災の重要性や「活力ある地域づくり」を訴えて、支持を求める。

(文中敬称略)

1146チバQ:2011/04/09(土) 09:41:27
http://mytown.asahi.com/ehime/news.php?k_id=39000341104050001
2011統一地方選


(1)松山市・上浮穴郡区
2011年04月05日


候補者の演説に聴き入る有権者=松山市

◇知事との距離 敏感に
選挙後にらみ戦々恐々



  「これからの愛媛のために、この候補を何としてもトップ当選させなきゃいけない」。1日、現職候補の出陣式で、応援に駆け付けた松山市議会最大会派、松山維新の会の幹部市議は声を張り上げた。



  前回より候補者が5人増え、激戦の様相を見せる松山市・上浮穴郡選挙区。東日本大震災の影響で防災や原発への言及が目立ち、争点は見えにくい。 一方で、候補者の多くが「選挙後」の会派再編の動きに戦々恐々としている。



  発端は、3月初めに松山維新の会が松山市・上浮穴郡選挙区の候補予定者に送った公開アンケートだ。



  8項目からなる質問は、県営黒瀬ダム(西条市)からの松山分水から始まり、JR松山駅の再開発など、中村時広知事が松山市長時代から訴えてきた政策がずらりと並んでいた。



  松山維新の会の池本俊英代表は「(昨年4月の)松山市議選で投票率が低かったことへの反省から、県議選の重要さを市民に認識していただくため」と、アンケートの趣旨を説明。 アンケートの結果で、会派として特定の候補を支援する意図は無いと強調する。



  だが、自民現職の一人は「裏で知事の意向が働いているのは明らか。 まるで踏み絵を踏まされているようだ」。



  大きな争点が見えないまま終わった昨春の松山市議選の直後、当時市長だった中村知事寄りの自民市議らが中心となって松山維新の会が結成された。 候補者の中には、今回のアンケートも、県議選後に中村知事寄りの会派を作るための布石ではないか、との懸念がある。



  松山維新の会の結成で市議の多くが会派を離脱した自民は、昨秋の知事・松山市長選でも候補者の調整や支援を巡り、県議や市議が党を抜ける騒ぎがあった。



  このため、アンケートには、市選出の県議らで話し合いの上、一字一句同じ語句で回答した。 分水問題については、「(県と松山市、西条市などが進める協議会で)有意義な議論が深まることを望む」と賛否に触れるのは避けた。 現職の一人は「党内のごたごたが続いてきただけに、何としても一枚岩だと強調する必要があった。 これが今の自民党の姿と思うと、情けなさも感じる」と話す。



  一方、中村知事寄りの立場を強調する無所属の候補は水問題や駅前開発の二つの課題について、「最重要課題」と回答。 市議団が松山維新の会と協調路線を取る公明候補も「市議会の決議を尊重する」などとし、おおむね歩調を合わせる。



  共産候補は逆に反対と回答。社民候補は「選挙や日常の活動を通して訴えたい」として、個々の質問へは無回答とした。 民主党県連は党としての見解は出さず、二課題については、「ゼロからの検証が必要」「どちらとも言えない」などと候補者によって様々。 回答しない候補もいた。



  選挙カーの自粛などで表面上は静かに見える県議選。だが、水面下では、「選挙後」を見据えた動きも活発化している。 あるベテラン現職は、「多数派の流れが生まれれば、どう転ぶかわからない。 選挙後、当選者たちがどう動くかが見ものだ」と話した。(高木真也、中田絢子)



     ◇



  12選挙区で繰り広げられている県議選を、注目選挙区から見た。

1147チバQ:2011/04/09(土) 09:41:57
http://mytown.asahi.com/ehime/news.php?k_id=39000341104060001
2011統一地方選


(2)西条市区
2011年04月06日


公開討論会では、限られた時間のためか、用意した原稿をただ読むだけの候補者が目立った=3月30日、西条市内

◇全員反対 かすむ分水



  「松山分水についてはそろそろ議論に終止符を打つ時期にきたと思う」



  告示前の3月30日夜、西条市内であった、西条市区の候補者5氏を招いての公開討論会。現職の候補者がこう発言した。5候補はそれぞれ、分水にも言及したが、分水の行方について実質的な議論が深まることはなかった。



  討論会を主催した西条青年会議所では当初、各候補に「県営黒瀬ダムを主な水源とする松山分水の是非」 を質問することを想定していた。だが、本番では「『水』 を活用したまちづくり」 について意見を言ってもらうよう設問の内容を変更した。
 理由は、同会議所が3月上旬〜中旬に高校生を含む西条市民約400人に街頭やインターネットで実施した事前アンケートだ。



  「現在の県政でもっとも関心があることは?」 (複数回答可) とアンケートを取ったところ、結果は1位医療・福祉(28%)、2位経済政策(16%) 、3位教育・文化(15%) と続き、水問題を含む環境問題(12%) は4位と、上位には入らなかった。



   加えて、各候補が分水問題を前面に出していない。



  「分水は反対で、みな同じやからね」 。自らの決起集会で災害対策を第一に取り上げたある現職はこう語る。候補者5人は全員が「分水反対」 の立場。結局、訴える力点は、争点になりにくい分水ではなく、他の選挙公約に移ってしまった。



  一方で、5候補の「分水反対」 には温度差があるのも事実だ。



   前回トップ当選の自民現職の青野勝は旧東予市長としての見識と中村時広知事との親密さをアピール、「県議会でも知事に分水は難しいので中止するよう申し上げた」と強調する。



   青野と同じ東予・周桑地区を地盤とする自民現職の渡部浩は、「地下水低下の問題は旧西条市内が中心だが、合併したからには共通の痛みとして考える必要がある」 と訴える。



   四国電力社員(労組専従) として労働組合票の取り込みを図る民主推薦の玉井敏久は「まちの栄えは流れる川にあり。豊かな水があるから産業が生まれる」 と分水問題に言及する。



  自民現職の明比昭治は議会で知事に分水に対して質問をしてきた実績をPR。「水は西条の大切な地域資源。元々の事業目的と違う松山分水へのすり替え論には反対する」 と訴える。



  無所属新顔、森夏枝は、前回知事選で現職4人が分水推進の中村知事を支援したことを批判。「水がない所に無理やり水を持って行くことは環境破壊にもつながる」 と訴える。



  だが、それも東日本大震災の発生で、選挙戦での分水論議は一層かすんでしまった。



  盛り上がらない松山分水問題を寺町昌史・西条青年会議所総務広報委員長はこう分析する。「水問題を気にしている人は実はそう多くない。旧西条市ではまだ(自噴水の) うちぬきも出ているし、今すぐの関心事にはならないのかもしれない」 (敬称略)
(伊藤喜之)

1148チバQ:2011/04/09(土) 09:42:58
http://mytown.asahi.com/ehime/news.php?k_id=39000341104070001
2011統一地方選


(3)宇和島市・北宇和郡区
2011年04月07日

支持を訴え、有権者と握手する候補者(右)=宇和島市内

◇2民主「王国」に挑む
各候補、地盤越え奔走

  「私の目の前には高い高い山が立ちはだかっている。道半ばだが、必ずやこの高い山を登ってみせる」。 民主新顔の一人は宇和島市内の交差点でマイクを握り、ドライバーや通行人に語りかける。 4カ月余り前から続け、告示後も毎朝欠かさず同じ場所に立つ。

  自民現職4人に民主新顔2人が挑む構図の宇和島市・北宇和郡区。 2006年の区割り変更による合区で誕生したが、前回選挙が無投票だったため、選挙戦は今回が初めてだ。

  同党が複数候補者を擁立したのは、定数16の松山市・上浮穴郡区と、保守王国といわれる南予地方のこの選挙区だけ。

  その理由を民主党県連は、「3人区以上の選挙区には複数候補者を擁立するという党本部方針に従い公認した」と説明する。 だが、2選挙区以外の3人区以上で民主の複数候補はいない。

  宇和島市・北宇和郡区の場合、国会議員の高橋英行、友近聡朗両氏が候補者2人のそれぞれの「窓口役」だった。

  「民主党政権への逆風の中、一人の市議すらいない宇和島に党公認候補を2人も立てるのはどう考えても無理がある。 なぜ一本化しないのか」。 陣営や支持者らからは困惑の声が聞かれる。

  「2人はとても無理」と、当初は互いの批判が口を突いた両陣営。告示直前にようやく批判合戦も影を潜めた。 1日には、出陣式で顔をそろえた高橋、友近両氏が「2人そろって当選」とぶちあげた。

  各候補の地盤は、自民現職1人と民主新顔2人が旧宇和島市、残る自民現職3人が旧北宇和郡だ。 それぞれの有権者数は旧宇和島市が約4万6700人、旧北宇和郡が約3万8800人で、各候補はかつての選挙区を越え、手探りで奔走している。

  自民候補は東日本大震災被災地に配慮して、選挙カー使用の自粛を申し合わせた。 大量動員の派手な決起大会はなく、ミニ集会や企業、支持者へのあいさつ回りを地道にこなす。 それでも、ある陣営は「現職4人の当選は間違いない。 関心は順位争いだ」と言い切る。

  一方、民主新顔候補は2人とも「政策を訴えたい」と連日、候補者名の看板が付いた選挙カーの窓から有権者らに手を振る。 県連幹部は「四つの一つに入る可能性が出てきた」と力を込めた。(寺尾康行)

1149チバQ:2011/04/09(土) 09:43:30
http://mytown.asahi.com/ehime/news.php?k_id=39000341104080001
(4)四国中央市区
2011年04月08日


早朝、交通量の多い交差点で通る車に頭を下げる候補者=四国中央市妻鳥町

◇与野党対決 構図なく
 民主不在5人しのぎ


  「四国中央では、投票率が40%切るのではという声も出ている。票が減って小差の戦いになると何が起こるか分からない。みなさんで地元の候補を、ぜひ送り出していただきたい」 。四国中央市区、自民現職の個人演説会で、応援に駆けつけた井原巧市長が呼びかけた。震災の影響で選挙カーも出ない上、与野党対決の構図もない同区では、各陣営が手応えをつかめないでいる。


  四国中央市区は、2006年の区割り変更で旧伊予三島市、旧川之江市、旧宇摩郡の三つの1人区が合区してできた。1人区時代は長年、自民が議席を独占。前回選挙も、旧川之江市を地盤とする篠原実、旧伊予三島市の鈴木俊広、旧宇摩郡の森高康行の自民現職の3人が当選した。


  今回は3人に加え、石津隆徳、宮崎清の無所属新顔2人の計5人がしのぎを削るが、民主は独自候補を擁立出来なかった。


  民主は09年の総選挙で白石洋一が衆院愛媛3区(新居浜市、西条市、四国中央市) で県内唯一の選挙区議席を獲得。今回の県議選は自民独占区の一角を崩す好機のはずで、直前まではその動きもあった。


  民主の谷国光・四国中央市議は県議選への転身を図り、自ら党本部の公認まで取り付けたものの、周囲の反対で2月に出馬をあきらめた。谷は、「決死の覚悟で県議選に出ようとしたのに、肝心の身内が応援してくれないとは思わなかった」 と首をかしげる。


  元々は自民党員だった谷が、民主に転じたきっかけは09年総選挙。選挙中に民主の白石の応援に回ったことで自民党を除名になり、その後、民主党に加わった。


  谷によると今回、白石からはたびたび自重するよう説得されたという。「国政に白石さんがいるからこそ、自分が県議になれば連携して地元の問題に対処できると思っていた。立候補しない方がいいというのは矛盾している」 と納得がいかない様子だ。


  一方の白石は「谷さんに出てもらえば、私は文字通り物心両面で支援しなければならない立場だ。残念ながら自分の力不足で、四国中央まで手が回らなかった。十分に応援できない現状では、市議として活躍いただく方がいいと判断した」と説明する。


  民主を支持する連合系の労働組合関係者は「候補者を立ててくれないと我々は動きようがない。今回は組合員に選挙に行くよう呼びかけるだけ」 とあきらめ顔だ。


  今回の状況を民主関係者はこう言う。「政権与党になったが、県議会では民主議員同士の連携がとれずに存在感を発揮できていない。四国中央で候補者を出せなかったことを含めて、残念だが、これが愛媛の民主の実力」 (敬称略) (藤家秀一)
=おわり

1150チバQ:2011/04/09(土) 09:45:34
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110405-00000293-mailo-l39
’11統一地方選:県議選の情勢/上 高知市選挙区 /高知
毎日新聞 4月5日(火)15時53分配信

 県議選(定数39)の選挙活動が県内各地で繰り広げられている。東日本大震災による自粛ムードもあるなか、候補者たちは選挙カーを自転車に乗り換えるなどして選挙区を東奔西走。10日の投開票日に向け、支持を訴えている。無投票だった吾川郡選挙区を除く15選挙区を3回に分けて紹介する。(敬称略)
 ◇民主、若手でアピール 自民、現職3議席死守
 ◆高知市選挙区
 県内有権者の約4割を占める最大選挙区。吾川郡選挙区の旧春野町が、合併により今回から加わった。定数15に対し、19人が立候補している。
 前回(07年)1議席を復活させた民主は、現職の大石の他、新人の前田、森田を公認候補に擁立。いずれも20〜30代と若手がそろった。さらに無所属現職2期の坂本を推薦し、勢力拡大を目指す。
 一方、99年の県議選から毎回、議席を減らしている自民。6期務めた元県議会議長が引退を表明、新人を立てられず現職の桑名、西森潮三、三石3人での戦いに。県都での3議席は是が非でも死守したい。
 現有3議席の公明は前回と同じ顔ぶれに。目指すは、現職の西森雅和、黒岩、池脇3氏の全員当選。自民・無所属候補13人を13選挙区で推薦する。
 共産は中根、塚地、米田の現職3氏に加え、前回落選した元職の吉良を公認で再擁立した。議席の奪還を目指す。
 無所属は、参院議員などを経験した元職の森下、引退を表明した自民県議が後継に推す西内、前回トップ当選の土居、前回次点で落選した元高知市議の高橋、政治団体「新党市民」の藤島が立候補し、連日街頭に立つなどして政策を訴えている。【千脇康平】
………………………………………………………………………………………………………
 ◆高知市選挙区の立候補者(届け出順)
 ◇高知市(定数15−19)
中根佐知 55 党県役員    共現
森下博之 69 団体役員    無元
桑名龍吾 48 党県役員    自現
西内隆純 29 [元]衆院秘書 無新
西森潮三 71 団体役員    自現
前田強  27 会社員     民新
西森雅和 48 党県役員    公現
坂本茂雄 56 団体役員    無現
塚地佐智 54 党中央委員   共現
吉良富彦 57 党県役員    共元
土居正治 53 農業      無現
森田敏之 37 党県役員    民新
三石文隆 56 党県役員    自現
黒岩正好 58 党県幹事長   公現
高橋徹  59 [元]市議   無新
大石宗  30 党県幹事長   民現
池脇純一 61 党県代表    公現
米田稔  58 団体役員    共現
藤島利久 48 団体役員    諸新

4月5日朝刊

1151チバQ:2011/04/09(土) 09:46:09
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110406-00000297-mailo-l39
’11統一地方選:県議選の情勢/中 室戸、事実上の民主VS自民 /高知
毎日新聞 4月6日(水)16時27分配信

 ◆室戸市・東洋町(定数1−2)
 前回の07年と同じ顔ぶれの戦いに。現職植田は今回、民主の推薦を受ける。自民は弘田を公認に再擁立。事実上の民主対自民の激突となっている。
 ◆安芸市・芸西村(定数1−3)
 前回は無投票。自民現職の樋口に、無所属の竹内、上田の新顔2人が挑む。
 ◆南国市(定数2−4)
 2人落ちの戦い。政党公認は社民現職・井上、自民現職・溝渕の2氏。共に無所属新人、有沢と坂本は割って入れるか。
 ◆土佐市(定数2−3)
 前回は無投票だったが、今回は1人落ちの選挙戦となった。自民現職の森田、民主新人の坂本、無所属現職の中内がしのぎを削る。
 ◆須崎市(定数1−2)
 前回から定数が1減。無所属の谷本は共産の支持を受ける。西内も無所属だが、自民の推薦を受けて選挙戦を展開。
 ◆宿毛市・大月町・三原村(定数2−3)
 前回と同様、1人落ちの戦いとなった。自民現職の中西、民主推薦の沖本、無所属新人で27歳の加藤が立つ。
 ◆土佐清水市(定数1−2)
 前回、3人落ちの激戦を制した無所属現職の横山が、自民推薦の無所属新人、田中を迎え撃つ。
 ◆四万十市(定数2−3)
 前回に続き3人が立候補。共産新人の岡本、自民現職の土森、無所属で民主、社民推薦の石井3氏が争う。(候補者名はいずれも敬称略)
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 ◆8選挙区の立候補者(届け出順)
 ◇室戸市・東洋町(定数1−2)
植田壮一郎 55 団体役員  無現
弘田兼一  54 党市支部長 自新
 ◇安芸市・芸西村(定数1−3)
樋口秀洋 61 県副議長 自現
竹内忠吉 65 会社社長 無新
上田司  28 会社社長 無新
 ◇南国市(定数2−4)
有沢芳郎 58 会社役員  無新
井上自由 71 会社役員  社現
溝渕健夫 71 農業    自現
坂本孝幸 60 NPO役員 無新
 ◇土佐市(定数2−3)
森田英二 59 党市支部長 自現
坂本雄一 41 自営業   民新
中内桂郎 71 団体役員  無現
 ◇須崎市(定数1−2)
谷本敏明 68 農業   無現
西内健  44 行政書士 無新
 ◇宿毛市・大月町・三原村(定数2−3)
中西哲  59 党県役員    自現
沖本年男 62 電気工事業   無現
加藤漠  27 [元]衆院秘書 無新
 ◇土佐清水市(定数1−2)
横山浩一 67 会社経営 無現
田中千盛 62 郵便局長 無新
 ◇四万十市(定数2−3)
岡本和也 55 電気工事業  共新
土森正典 67 [元]県議長 自現
石井孝  38 [元]市職員 無新

4月6日朝刊

1152チバQ:2011/04/09(土) 09:46:50
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110407-00000232-mailo-l39
’11統一地方選:県議選の情勢/下 高岡郡、6政党入り交じる /高知
毎日新聞 4月7日(木)15時7分配信

 ◆香南市(定数2−3)
 前回立候補した無所属3人が再び激突。自公が推薦する現職の清藤、昨年の香南市長選に立候補した新人の上田、参院議員秘書経験を持つ現職の梶原が立つ。
 ◆香美市(定数1−2)
 無所属で自民の推薦を受ける新人、依光と、民主推薦の無所属現職、黒岩が立候補した。事実上の民主対自民の一騎打ち。
 ◆奈半利町・田野町・安田町・北川村・馬路村(定数1−2)
 前回と同じ顔ぶれだが、自民公認だった斉藤が、今回は無所属で立候補。一方、無所属現職の浜田は自民の推薦を受ける構図となった。
 ◆長岡郡・土佐郡(定数1−2)
 こちらも前回と同じ2人による戦いに。前回無所属だった川井は今回、自民公認。現職の式地は前回に続き無所属で立つ。
 ◆高岡郡(定数4−6)
 前回は無投票だったが、今回は現職3、新人3の計6人が立候補。推薦を含め6政党が入り交じる。無所属新人の明神は自民推薦、無所属現職の佐竹は自公推薦。共産は新人の橋元を公認で立てた。無所属新人の田中は民主、国民新の推薦を受ける。自民現職の武石は公明の推薦。無所属現職の田村は民主、社民の推薦で戦う。
 ◆黒潮町(定数1−2)
 99年以降無投票が続いていたが、久々の選挙戦に。自民現職4期の山本に、新人で昨年の黒潮町長選に立候補した蜷川が挑む。
(候補者名はいずれも敬称略)
………………………………………………………………………………………………………
 ◆6選挙区の立候補者(届け出順)
 ◇香南市(定数2−3)
清藤真司 45 [元]夜須町長 無現
上田瀧雄 67 会社役員    無新
梶原大介 37 [元]参院秘書 無現
 ◇香美市(定数1−2)
依光晃一郎 33 会社役員    無新
黒岩直良  65 [元]県園芸連 無現
 ◇奈半利町・田野町・安田町・北川村・馬路村(定数1−2)
斉藤充彦 54 団体役員    無新
浜田英宏 57 [元]会社役員 無現
 ◇長岡郡・土佐郡(定数1−2)
川井喜久博 6 2会社社長 自新
式地寛肇  69 農業   無現
 ◇高岡郡(定数4−6)
明神健夫 62 農業      無新
佐竹紀夫 70 [元]県理事  無現
橋元陽一 60 [元]高校教諭 共新
田中孝児 36 [元]参院秘書 無新
武石利彦 53 党県幹事長   自現
田村輝雄 72 福祉施設長   無現
 ◇黒潮町(定数1−2)
山本広明 62 会社会長  自現
蜷川澄村 59 映画制作者 無新

4月7日朝刊

1153チバQ:2011/04/09(土) 10:16:19
http://mytown.asahi.com/areanews/okayama/OSK201104080090.html
県議選候補・山本氏、民主公認から無所属に変更届
2011年4月9日

 県選管は8日、県議選岡山市南区選挙区に民主党公認で立候補している山本計至氏(41)から、党派を無所属に変更する異動届が提出されたと発表した。

 山本氏の事務所は「具体的な理由は把握していない」と説明。県連の林和弘事務局長は「県連には何の通告もなかった。驚いている」と話した。

 山本氏は同日夜、同区で総決起集会を開いたが、党派変更については触れなかった。集会終了後、報道陣の取材に対し、「総合的な判断で決めた。それ以上の理由は今は言えない」と話した。

 山本氏の党派変更によって、民主党の公認候補は10人となった。

1154チバQ:2011/04/09(土) 10:24:35
http://www.ehime-np.co.jp/news/local/20110408/news20110408831.html
自民、全勝も視野 県議選終盤情勢
 第17回県議選は10日の投開票へ大詰め。12選挙区の定数計45を候補者69人が争い、陣取り合戦が激しさを増している。愛媛新聞本社・支社局の取材を基に情勢を探った結果、35人前後が優勢に戦いを進めており、出遅れた陣営は最終盤で懸命に巻き返しを図る。
 党派別では、自民は無投票当選も含め公認・推薦32人の全勝を視野に入れる。10人を擁立した民主は現有3からの上積みへラストスパート。公明は推薦1人を含む4議席を手堅くまとめる。社民は会派の3議席維持へ松山市・上浮穴郡の新人がカギ。共産は現有1に加え、新居浜市で議席回復なるか。国民新は初の議席を得る可能性も浮上する。
 八幡浜市・西宇和郡では告示の1日、自民現職2人が無投票当選を決めている。

1155チバQ:2011/04/09(土) 11:50:53
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110407-00000295-mailo-l16
’11統一地方選:県議選情勢/3 高岡市/砺波市 /富山
毎日新聞 4月7日(木)16時27分配信

 ◇現職6人と3新人、議席確保に懸命
 ◆高岡市
 定数7に対し、9人(現職6人、新人3人)が立候補。自民は1議席増を目指す一方、民主、社民、共産は議席確保に懸命だ。
 自民は現職5人に加え、新人1人を擁立し、6議席の獲得を狙う。新人は伏木地区出身の元市議。過去の県議選では同地区から自民候補は出馬しておらず、長く「草刈り場」にされてきた。6人とも出身地区の地盤を固めながら支持の拡大を狙う。しかし、候補者が増えたことによる票の食い合いを懸念する声もある。
 民主は現職1人を擁立し、現有1議席の確保を目指す。しかし、民主党政権に対する風当たりも強く、関係者は「厳しい選挙戦になる」と危機感を強める。社民は、引退する現職に代わり、自治労役員出身の新人を擁立し、議席の確保を目指す。共産は52年ぶりの議席獲得に向け、支持拡大を狙う。
 ◇2議席に3人、24年ぶり選挙戦
 ◆砺波市
 現職1人と新人2人が立候補し、2議席を争う。これまで5回連続無投票で自民が議席を独占してきたが、党勢拡大を狙う民主が候補者を擁立。24年ぶりの選挙戦となった。
 自民は、7選を目指す現職と元市議の新人の2人を擁立。現職は、市内各地で集会を開き実績をアピールして有権者への浸透を図る。新人は、県議から転身した上田信雅市長の後継候補として、市内各地で支持を訴えている。
 民主の新人は、今年2月に公認候補として唯一、社民から推薦を得た。社民市議や社民党支部と協力して各地を回り、議席獲得を狙う。【岩嶋悟】
………………………………………………………………………………………………………
 ◇高岡市(定数7−9)
渡辺守人  57 会社社長  自現
横田安弘  68 会社顧問  自現
井村昭彦  68 会社役員  自現
井加田まり 59 党支部役員 社新
矢後肇   51 会社役員  自現
原田清美  62 党市委員  共新
向栄一朗  58 会社役員  自新
山本徹   41 会社社長  自現
山上正隆  56 党県役員  民現
 ◇砺波市(定数2−3)
米原蕃   67 会社社長   自現
瘧師富士夫 51 会社役員   自新
木場和夫  61 [元]会社員 民新

4月7日朝刊

1156チバQ:2011/04/10(日) 22:49:18
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110409-00000296-mailo-l38
’11統一地方選:県議選 激戦区情勢 東温市、新居浜市 /愛媛
毎日新聞 4月9日(土)15時59分配信

 10日投開票される県議選(定数47)は終盤を迎えた。県内でも激しく競り合いが展開されている東温市、新居浜市の2選挙区の情勢を報告する。【中村敦茂、高谷均】
 ◆東温市選挙区(定数1−2)
 ◇民主・自民の一騎打ち
 前回も一騎打ちで804票差の接戦を演じた民主新人の西山徹候補と自民現職の大西渡候補が再び激突。前回は無所属だった西山候補が民主入りし、国政与党・民主と県政最大与党・自民の対決の構図となっている。
 「西山徹と言います」。5日午後、西山候補がハンドマイクを積んだ自転車にまたがり、田園地帯で名前を売り込んだ。東日本大震災を受け街宣車は自粛。自転車で回り、若さや子育て支援を訴える。民主入りで連合愛媛の支援を得た一方、政権交代後の党への逆風にもさらされ、陣営は「プラスマイナスでゼロ」。西山候補が秘書を務めた友近聡朗参院議員も自転車隊に加わるなど懸命だ。
 「中村県政を支え、住みやすい東温市を作ります」。同日夕、大西候補は山あいの地で声をからした。大西陣営も街宣車は自粛し徒歩中心で活動。現職の実績や関谷勝嗣元参院議員の秘書を長年務めた経験をアピール。初出馬で十分な組織が整わなかった前回の反省から、約30地区に責任役員を置き、告示前から集会を開催してきた。陣営幹部は「戦える組織は築いた」と手応えを感じている。
 ◆新居浜市選挙区(定数4−7)
 ◇白石票にらみ混戦
 焦点は3期連続でトップ当選し、衆院選に転出した白石徹氏の票と、企業城下町の労組票の行方だ。
 昨年、民主を離党した現職の菅秀二郎候補。街頭演説を見守る陣営幹部は「民主への逆風を考えれば離党はマイナスにならない」と強気な姿勢を見せた。
 一方、代わって連合愛媛の支援と民主推薦を受けた無所属新人の西原司候補の事務所には、白石洋一衆院議員の事務所職員が詰め、活動を支援している。
 社民推薦で無所属現職の石川稔候補。支援に来た重野安正党幹事長は県内3カ所中2カ所を新居浜で遊説。石川候補は「それだけ厳しい選挙だ」と語る。
 前回苦杯をなめた自民元職の黒川洋介候補は、「自分に票が回る保証はない。4年前は自分の優勢が伝えられて辛酸をなめた」と気を引き締める。
 無所属で現職の豊田康志候補は市議時代からの地元・川東地区や中小企業など従来からの票田を固める。公明の推薦も受け前回以上の票を狙う。
 地元が白石氏と重なる共産新人の山岡美美候補の陣営は、「支持層は違うが、地区代表としての発想からある程度の票が回るのでは」と期待する。
 自民新人の古川拓哉候補の陣営は、「市議時代のトップ当選で知名度はあるが、白石票は公明を含め保守系2人にも回る」と危機感をあらわにしている。

4月9日朝刊

1157チバQ:2011/04/10(日) 23:00:33
自民系が奪取、ずいぶん当確が早かったですね
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110410-00000028-maip-pol
統一地方選 広島市長選 松井氏が当選確実
毎日新聞 4月10日(日)20時39分配信
 広島市長選は10日投開票され、自民、公明推薦の前中央労働委員会事務局長、松井一実氏(58)が、民主、社民両党県連が支援する前副市長、豊田麻子氏(45)ら新人5人を破り、初当選を確実にした。松井氏は自民、公明支持層のほか無党派層へも浸透した。同市で初の戦後生まれの市長となる。豊田氏は秋葉忠利前市長の応援も受けたが、及ばなかった。【寺岡俊】

1158競馬無料予想屋:2011/04/11(月) 20:04:11
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1159チバQ:2011/04/11(月) 21:55:18
http://www.chugoku-np.co.jp/News/Tn201104110030.html
「力不足」民主県連に衝撃 実質的な民主・自民対決となった広島市長選は、自民党と公明党が推薦した松井一実さんが圧勝した。全国的にも民主、自民両党が重視した選挙。豊田麻子さんを支援した民主党広島県連に衝撃が広がった。中区紙屋町の豊田さんの事務所近くのホール。開票前から党県連幹部の表情は厳しかった。敗北が決定的になると、三谷光男代表(衆院広島5区)は「党にとって落とせない大切な選挙だった。党の力不足だ」。

http://www.asahi.com/sports/jiji/JJT201104100092.html
五輪招致断念へ=市長当選の松井氏表明―広島市【統一選】2011年4月11日1時6分
 任期満了に伴う広島市長選で初当選した松井一実氏(58)は10日、市が招致を検討していた2020年夏季五輪について「招致するための対応はしないつもりだ」と述べ、立候補しない考えを表明した。被爆地での「ヒロシマ五輪」として秋葉忠利前市長(68)が実現を訴えてきたが、新市長誕生とともに方針転換することになった。

 昨年9月に市が示した開催計画案について、松井氏は「実現可能な計画でないと思えた」と語った。また、東日本大震災の影響についても触れ、「(国が五輪開催を)保証する余裕があるのか」と疑問を投げ掛けた。市が設置した招致検討委員会には200以上の自治体が参加しているが、松井氏は断念の意向を伝える方針を示した。

 五輪招致は09年、広島、長崎両市が共同開催の検討を発表。その後、長崎市が断念し、広島市が単独開催の可能性を探っていた。しかし、今年に入って秋葉氏が市長選への4選不出馬を表明したため、選挙戦で争点の一つとなっていた。 


[時事通信社]



 当 165,481 松井一実《1》無新〈自〉〈公〉
   117,538 豊田麻子 無新
    90,464 大原邦夫 無新
    37,986 桑田恭子 無新
    20,084 大西理  共新
    11,732 前島修  無新

1160チバQ:2011/04/12(火) 22:01:37
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110411-00000273-mailo-l38
’11統一地方選:県議選 自民30議席、6割超(その1) /愛媛
毎日新聞 4月11日(月)15時58分配信

 ◇公明1増、共社は維持
 中村時広知事が昨年12月に就任して以来、初めてとなる県議選(定数47、13選挙区)は10日、無投票となった1選挙区を除く12選挙区で一斉に投票が行われ、即日開票の結果、無投票の2人を含む全47人の新県議が決まった。民主(現有2議席)は2議席と現状維持する一方で、最大会派の自民(同31)は30議席と、引き続き議会での6割以上を占めた。公明(同2議席)は1増の3、共産(同1)と社民(同2)はそれぞれ現状を維持した。無所属は9人が当選した。当日有権者数は113万7228人(男52万7554人、女60万9674人)。投票率は49・65%だった。【栗田亨】
 投票は午前7時〜午後8時、10市8町で693カ所で行われた。開票は宇和島市などの午後9時を皮切りに始まった。深夜にかけて当選者が次々と決まると、当選した候補者の事務所では万歳が沸き起こり、支持者らは握手などを交わして喜びを味わっていた。
 今回の選挙は、前回選より12人増の71人が立候補。前回5選挙区だった無投票選挙区は、八幡浜市・西宇和郡選挙区のみとなり、1959年の県議選以来の少なさだった。
 中村県政の開始以降初めての県議選となったが、加戸守行知事時代と同様に、事実上のオール与党体制が続き、県政を二分するような政策課題もなく、事前には争点のない選挙とみられていた。
 告示前の先月11日、東日本大震災に伴い福島第1原発事故の大規模放射能漏れ事故が発生。同じ原発立地県として、伊方原発の安全対策などに関心が集まったが、これまでの原発推進姿勢を示していた政党、候補が多かったことから原発政策を正面から取り上げる候補は少なく、本格的な論戦のテーマとなるには至らなかった。
 また、震災を受けて街宣車による選挙活動を自粛する候補が続出したことや、他県でみられた本格的地域政党の動きもなく、有権者の関心を引きつけるような盛り上がりを欠いたままに終わった。
 ◆松山
 ◇菊池さん初当選 「期待応える」
 定数16人に22人が乱立した松山市・上浮穴郡選挙区で初当選を果たした無所属新人の菊池伸英さん(46)は同市内の事務所で、「ありがとうございました。期待をしっかり受け止めます」と支援者に深々と頭を下げた。
 94年に29歳で市議に初当選。昨秋の松山市長選で自民県連の候補者調整に反発して離党し、無所属で挑戦して敗退した。
 昨年4月の松山市議選から始まって、昨年11月の同市長選に続き、1年間で3度目の選挙となった今回の県議選に立候補。東日本大震災の影響で、訴えたかった福祉政策などにも注目が集まらず、歯がゆい思いをしたが、市長選で獲得した圧倒的な知名度と、市議時代に培った強固な後援会の支援活動で、初当選を果たした。【栗田亨】
 ◆西予
 ◇兵頭さん初当選 「激しい選挙」
 一騎打ちを制し初当選を果たしたのは、無所属新人の兵頭竜さん(34)。同市内の祝勝会場で「激しい選挙でしたが皆さんのおかげです」と述べ、支持者らと喜びを爆発させた。
 若さと行動力を前面に出して有権者に支持をアピールした。街頭演説を繰り返して知名度アップを図り、地元の旧野村町や旧三瓶町などでも票をがっちり固めた。さらには、大票田の旧宇和町でも現職の批判票、政治に関心の薄い若者層や浮動票をうまく取り込み、票を上積みした。
 自民現職の薬師寺信義さん(69)は、当選4回のうち3回は無投票で空白期間が長く、政治経験などをアピールして大票田の地元・旧宇和町で支持固めを図ったが及ばなかった。【門田修一】

1161チバQ:2011/04/12(火) 22:02:01
………………………………………………………………………………………………………
 ■解説
 ◇実質的な無風選挙
 今回の県議選は中村時広知事となって初めての選挙で、前回より12人多い71人が立候補した。しかし、地域政党などが力を付けた大阪、名古屋などと異なり、愛媛は議会構成という意味では実質的に無風の選挙だった。
 議席の6割以上を占める自民の絶対的優位は変わらず。共産など野党会派は、3人以上の交渉会派も組めない現状に変化はなく、知事選で中村知事を支援した自・民・公・社の4会派が議席の8割と圧倒的多数を占めるオール与党体制が続く。
 県議会は3月に県議会基本条例を制定するなど、県執行部に対し政策立案能力を高めようという機運は高まっている。新議員には、政党や会派、中村県政への賛否の壁を超え、政策テーマに応じた議員立法の動きが出ることを期待したい。
 また、東日本大震災による福島第1原発事故は、かけがえのない故郷を人の住めない土地にしかねない、原発が抱える潜在的リスクを顕在化させた。しかし残念なことに、原発立地県として、原発問題を正面から議論する動きはほとんど見られなかった。今後の議会では、それぞれが従来の主張へのこだわりを捨て、県民の命と生活を守ることを最優先に、存廃論議も含めた原発との付き合い方を真剣に論議してほしい。【栗田亨】

4月11日朝刊

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110411-00000275-mailo-l38
’11統一地方選:県議選 自民30議席、6割超(その2止) /愛媛
毎日新聞 4月11日(月)15時58分配信

 ◇民主、2議席守る
 ◆新居浜
 ◇古川さん初当選 「街に活気を」
 「支援してくれた人たちのおかげです」。新居浜市選挙区で初当選を決めた自民新人の古川拓哉さん(32)は、同市瀬戸町の事務所で、詰めかけた支援者にあいさつした。
 亡父が県議を目指していたことから政治に関心を持ち、大学卒業後、県議秘書に。その後、07年の新居浜市議選でトップ当選を果たした。市議として活動するうちに、「県とのパイプ役を果たしたい」と考え、県議選出馬を決意した。
 前市議として知名度はあったものの、選挙期間中に「市議の選挙頑張ってね」と言われたこともある。自転車で市内を駆け巡り、県議選候補としてのアピールを図った。
 古川さんは支持者を前に「新居浜にかつての活気を取り戻すために力を尽くしたい」と力強く抱負を語った。【高谷均】
 ◆東温
 ◇大西さん再選 「高齢化対策を」
 東温市選挙区の自民現職、大西渡さん(64)の事務所(同市西岡)では、大勢の支援者らが集まって開票結果を待った。当選の知らせが伝わると、拍手と歓声がわき起こり、現れた大西さんと握手を交わして喜び合った。
 前回選と同じ顔ぶれでの一騎打ち。今回は東日本大震災を受け、大西さんは徒歩を中心に街頭活動。選挙期間中に地区を巡回する回数は減らさざるを得なかったが、強化を図った後援会がフル回転して組織戦を展開。実績や政治経験も訴えて再選を果たした。
 大西さんは支援者に感謝を述べ、「1期目の働きを評価していただいた。景気回復や少子高齢化対策を進め、住みやすい東温市をつくっていきたい」と抱負を語った。

4月11日朝刊

1162チバQ:2011/04/12(火) 22:03:10
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110411-00000038-san-l38
愛媛県議選 横田氏、無所属で当選 自民県連除名はねのけ
産経新聞 4月11日(月)7時56分配信

 松山市・上浮穴郡選挙で、6回目の当選を決めた横田弘之氏(72)=無現=が、松山市内の神社に設けた祝勝会場に姿を現すと、詰めかけた支援者からは大きな歓声が上がった。

 昨年11月の松山市長選では、当時所属していた自民県連の対立候補だった野志克仁市長を支援したとして、県連を除名処分に。選挙戦では、市長選で野志市長を推薦した市議会会派「松山維新の会」の一部市議が支援に回り、無党派層への食い込みにも成功した。横田氏は祝勝会場で、「県民目線の県議会を作りたい」と抱負を語った。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110411-00000033-san-l38
菊池氏、市長選の雪辱 愛媛県議選
産経新聞 4月11日(月)7時56分配信

 元松山市議の菊池伸英氏(46)=無新=の選挙事務所内に当選確実の一報が伝わると、菊池氏は支援者らと握手。「みなさんの代弁者として頑張りたい」と喜びを爆発させた。

 昨年4月の市議選でトップ当選を果たすものの、自民を離党して臨んだ同11月の松山市長選では苦杯をなめた。初挑戦となった県議選では、東日本大震災を受け、街宣車の使用などを自粛。高い知名度を誇りながらも、「選挙にウルトラCはない」として、松山市中心部での企業回りなどを重ね、激戦の松山市・上浮穴郡選挙区を制した。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110411-00000036-san-l38
愛媛県議選 横山氏、民主の議席死守
産経新聞 4月11日(月)7時56分配信

 民主党県連幹事長の横山博幸氏(60)=民現=の選挙事務所には、午後10時ごろから続々と支持者が集まった。横山氏は「やった。滑り込みセーフだ」と歓喜した。

 政権交代後、初めての県議選。菅政権の低迷による「逆風」を受けながらの選挙戦となった。連合愛媛などの推薦を受けるなどしたが苦戦を強いられた。

 横山氏の当選で民主は松山市・上浮穴郡選挙区での議席を死守したものの、今後は県議会内の影響力低下は避けられない。県連幹事長として、愛媛民主の再生が課題となりそうだ。

1163チバQ:2011/04/12(火) 22:07:17
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110412-00000252-mailo-l39
’11統一地方選:県議選 明暗くっきり 民主新人浸透できず、自民系圧勝 /高知
毎日新聞 4月12日(火)16時43分配信

 県内の統一地方選のトップを切る県議選(定数39)は10日に投開票があり、今後4年間の県政を担う新議員39人が出そろった。政党別では民主1人▽自民13人▽公明3人▽共産5人▽無所属17人。自民が推薦を含め20議席を獲得する躍進を見せた一方、民主は1議席にとどまり、明暗がくっきり分かれる結果となった。【千脇康平】
 自民は公認13人が全員当選し、推薦は8人中7人が議席を得た。事実上「民主対自民」の構図となった室戸市・東洋町(同1)と香美市(同1)で共に新人の公認・推薦候補が勝利。須崎市(同1)では推薦の新人が、03年に続く2度目の挑戦で、共産支持の無所属現職を差し切った。
 2選挙区で公認計4人を立てた民主は新人3人が落選し、議席を伸ばせず。推薦も8人中6人が議席を獲得できなかった。国政での逆風が県内にも影響したことに加え、支持基盤のもろさが露呈する結果に。公認にいずれも20〜30代の若手をそろえ、「政策本意」で挑んだ戦いの成果は、次回以降に持ち越しとなった。
 共産は現職3人に加え、高知市の元職が議席を奪還。四万十市(同2)でも新人が当選し、改選前の4議席から上積みした。一方、県議会で同一会派を組む須崎市の無所属現職=共産支持=が落選し、会派としては議席維持の結果となった。
 公明は高知市の現職3人が改選前の議席を死守。社民は唯一の議席を失った。
 新しい県議会の会派では、自民系が過半数を占める見通し。選挙前の6人から3人に半減する「民主党・県民クラブ」、7人中3人が落選した無所属会派「県政会」の今後の動向が注目される。

4月12日朝刊


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